羊狼表裏悪善全て



メインログ/雑談ログ



Trailer



昨日と同じ今日。 今日と同じ明日。 世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、人々の知らないところで。 世界はすでに変貌していた。

卒業が迫りくるノヴァリス。各学区がイースターエッグの捜索に力を上げる中、
学園都市全体でこれまでにない新たな異変が起こり始めていた。
ごく限られた数の来校者と先生のみが足を踏み入れることが出来たノヴァリスの中に、
今までとは比較にならないほど大量の来校者達が訪れ始めたのだ。

来校者たちは生徒たちと同年代の女子ばかりで、皆一様にノヴァリスに来るまでの記憶を失っている。
彼女ら、“冠なき子どもたち”の出現にノヴァリスは対応しきれておらず、
居住地、仕事、食料などの生活リソースは、星庁室の尽力の上でなお不足しはじめていた。

そんな折、また一人新たな来校者がノヴァリスに訪れる。
その手の中には、未来を見通す絶対の予言書“バベルの書”、そしてノヴァリスの運命が握られていた。

楽園に迷い込んだ彼女たちは、導かれるべき羊なのか。
予言の指し示す先は何か。
孵化を前に、楽園の輪郭が崩れ始める。

ダブルクロス The 3rd Edition 『羊狼表裏悪善全て』
ダブルクロス―――それは危難に輝く二つの星





Character


真上ツクシ (キャラシート)(PL:クチススガントス)
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“ウォーレン”/齋藤リッコ (キャラシート)(PL:すきゃっと)
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狂菓学者マッドコンフェクショニスト/小豆橋カノコ (キャラシート)(PL:そごう)
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アロン・ハブリト/リャン・シェンシィ (キャラシート)(PL:いちま)
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Index



関連ログ
『天使たちは楽園の夢を見ない』
『魂の解』

Opening
【OP/真上ツクシ】
【OP/齋藤リッコ】
【OP/小豆橋カノコ】
【OP/リャン・シェンシィ】

Middle phase

【Middle1】
【Middle2】
【Middle3】
【Middle4】
【Middle5】

Climax

【Climax】

Ending

【ED/リャン・シェンシィ、齋藤リッコ、真上ツクシ】
【ED/齋藤リッコ、小豆橋カノコ】



Preplay


GM:ではメインプレイに入る前にPCたちの自己紹介を行っていってもらいましょう
GM:性能とか性格とか背景とか話な!まずはPC1の真上さんからやっていってもらってもいいかな?
GM(キャラシート)
真上ツクシ:はい!
真上ツクシ:真上(まかみ)・ツクシ!鮮やかな感じの金色ウェーブ・ミディアムヘアに獣耳が生えている女の子です。
GM:ノヴァリス人らしい特徴だ
真上ツクシ:ぼんやりとした性格をしており、どこか虚ろな感じの雰囲気をしているものの好奇心自体は旺盛。
GM:猫を殺すやつじゃん
真上ツクシ:特に食への感心が高く……空きっ腹を埋めることが出来たらいいなとおもっているぞ。
真上ツクシ:してその正体は……
真上ツクシ:なんにも覚えていないのである!
GM:忘れてもらいました
真上ツクシ:なんかみんなと違って頭の上に輪っかもないし……
真上ツクシ:なんか……グッ!と気合を入れるといい感じの爪が生えてくるらしいですが……
GM:そうです
真上ツクシ:よくわからない……?何だこれ?
シア:大丈夫、私が全部教えてあげるからね
真上ツクシ:なんだこの声は……?
真上ツクシ:ということで推奨の立場として来校者となっているが……その動向は……シアちゃんをはじめとしたみんなが教えてくれることでしょう。
真上ツクシ:データ的にはキュマ/ハヌ/ウロのトライブリード。
GM:PC1なので何故君がノヴァリスに来たのかも重要な要素となってくるでしょう
真上ツクシ:たのしみわよ。
真上ツクシ:素手変更エフェクトを使用しつつ、Dロイス:傍らに立つ影で取得した先陣の火で行動値を上げつつ
GM:炎だぞ
真上ツクシ:一閃で近寄ってひたすら餓狼の爪をブチ込み続けます。80%まではおとなしくしてます。クゥ~ン
真上ツクシ:火じゃなく炎だった!似たようなもんでしょ(?)
真上ツクシ:そんなかんじ!
GM:あ、すみません。火であってるけど私が炎という言い方が好きなだけです
真上ツクシ:炎じゃなくて火だった!似たようなもんでしょ(??)
GM:ではそんな真上ちゃんのハンドアウトはこちらだよ

PC1用ハンドアウト

推奨ワークス:来校者
推奨Dロイス:傍らに立つ影
シナリオロイス:石片の声、シア 推奨感情 P:有為/N:猜疑心

君は記憶を失いいつの間にノヴァリスにたどり着いていた女の子だ。
目が覚めたとき、君は冠を持たぬ無数の女性たちに追われていた。
どうやら彼女たちは君が持っている小さな石片を手に入れるため、君を襲ってきたらしい。
渡したほうが身のためかもしれない……と思ったのもつかの間、手に持った石から君の脳に声が響いてくる。
石片はシアと名乗り、自分を彼女たちに渡してはならないこと。
君の選択、そして君自身の肩に世界の命運がかかっていると語る。
シアの声に従い彼女たちから逃げ惑ううちに、
君はこの都市の学生と思わしき十字冠を持った生徒に出会う。
真上ツクシ:なんなんだこの石片は!
GM:そう言えば伝え忘れていたんですが、目覚めた時君はほとんど全裸でそのへんにあった粗末な布切れだけ身に着けておいてください
真上ツクシ:なるほどね
真上ツクシ:全てを理解しました
GM:石片曰く君の味方らしいですが本当かどうかはわかりません。誰か助けに来てくれるようなので頑張ろう
真上ツクシ:フン……ひとりでもどうにかなるが……助けさせてやらんこともないぜ
GM:その強がりがどこまで持つかな
GM:では続いてPC2の齋藤リッコちゃんに来てもらおうかな
GM(キャラシート)
齋藤リッコ:はい!
齋藤リッコ:“ウォーレン”齋藤リッコです。齋藤はいちばん難しいほうの齋藤です。
齋藤リッコ:キングダムの三年生。だけど王とかではない普通の生徒……
齋藤リッコ:でしたが色んなことがあった末に最近は起業しました
齋藤リッコ:生徒間の揉め事や問題を中心に解決する何でも屋のような仕事をしており、特に星徒に関する事件は積極的に動いています。
GM:何でもかんでもだぜ
齋藤リッコ:TVとかネットでCMも流しているのでそこそこ知名度も上がっているのではないでしょうか
GM:ちなみに今回舞台はメサイアにしようと思ってるんだけど事務所もメサイアで大丈夫なんだっけ
齋藤リッコ:あっ考えてなかったな どうなんだろう 流石にキングダム……?
GM:決めてなかったならメサイアにします
GM:キングダムは土地が高い
齋藤リッコ:じゃあメサイアになりました
GM:まあ町田みたいな場所なんでしょう
齋藤リッコ:シェンちゃんにもお世話になったしね
齋藤リッコ:性能的にはねんがんのDロイス《守護天使》を手に入れました
齋藤リッコ:バロサラRCで色んなことをします。今回は火力に寄せつつちょっとだけ支援も飛ばせます
齋藤リッコ:そんな感じです!よろしくお願いします!
GM:絶対許せねえ、天使の羽もぎます
GM:ではそんなリッコちゃんのハンドアウトはこちら

PC2用ハンドアウト

シナリオロイス:案定オクレ 推奨感情P:好奇心/N:不安

君は学園都市ノヴァリスで会社を営みながら卒業に向けて備える生徒の一人だ。
卒業を間近に控えたノヴァリスに、近頃新しい問題が発生していた。
“冠なき子どもたち”と呼ばれる、記憶を失った大量の来校者達の存在だ。
彼女たちに安定した生活を提供するため、星庁室は来校者達の雇用に対し補助金を出すことを発表した。

案定オクレは援助を受けるため君が雇った“冠なき子どもたち”の一人だ。
彼女は君の仕事を手伝う傍ら、自分の失った記憶を必死に思い出そうとしており、
最近では催眠術やヨガなど効果の怪しい施術を、君を巻き込んで試そうとしてくる危険な存在だ。

そんなオクレを雇い仕事を熟していたある日のこと、
君たちは事務所近くの裏路地で揉め事が起きているのを発見する。
裏路地では“冠なき子どもたち”が同じ無冠の少女に乱暴を働いているところだった。
君はオクレと共に、彼らの仲裁に入ることにしたよ。
齋藤リッコ:すごい名前の子だ
GM:なんとなく感づいているかも知れませんがPC1のハンドアウトに出てくる冠を持った人間は君です
GM:暴徒に襲われているPC1をオクレちゃんと一緒に助けてもらうよ
齋藤リッコ:なんとなく感づいていたぜ
齋藤リッコ:助けます!
GM:オクレちゃんは流浪人保護製作に乗っかるために最近君が雇った冠のない人です
真上ツクシ:新手かぁ~?
GM:事務所前で飢え死にしそうになっていたのを拾ったとか、偶々面接で気に入ったとか好きな理由で雇用しておいてください
齋藤リッコ:雇います!
GM:ではそんな感じで次の方にいきましょう
GM:次はPC3のカノコちゃんお願いするぜ~
GM(キャラシート)
小豆橋カノコ:カノコです!
小豆橋カノコ:立ち絵を忘れてきました かわいい私の立ち絵をリッコさんが見たいとおもうので用意してきます しばしお待ちください
齋藤リッコ:見たいわよ
GM:イイデショウ
小豆橋カノコ:お待たせしました!
齋藤リッコ:かわいい……
GM:カワイ~
小豆橋カノコ:えへへ……リッコさんの新立ち絵も素敵です
小豆橋カノコ:小豆橋カノコ! ショコラショコラン製菓学校の生徒です。
小豆橋カノコ:ジェネシス学区での非人道兵器開発、ショコランに移ってからの大会荒らし行為という2つの黒歴史を持ちます。
GM:ノート分厚い
小豆橋カノコ:自分が起こした事件にリッコさんを巻き込む形で友達になり、無事浄化されました。今はふつうに美味しいお菓子を作る一般的なショコラン生になっています
GM:本当かなあ
小豆橋カノコ:ほんとほんと
小豆橋カノコ:ジャンルとしてはちょっと和テイストの入った洋菓子を得意としているよ。
GM:ずんだずんだ
小豆橋カノコ:戦闘ではパティシエとしての技量を発揮しホイップクリーム絞り器とかを使って戦います
GM:ホイップクリーム絞り器は武器じゃないはずなんだけどな
小豆橋カノコ:性能はクロックフィールドとかでちょっとサポートをする単体射撃です!
小豆橋カノコ:リッコさんの災厄の炎のスピードをこれで上げちゃうというわけ
GM:このエフェクトに何度計算を狂わされたことか
小豆橋カノコ:愛の為せる業です!よろしくお願いします。
GM:1回のセッションで2回くらい忘れてやられてるんだよな
GM:よろしくお願いします!
GM:そんなカノコちゃんがどんな目に合うのかはこちらのハンドアウトに詳しいぜ

PC3用ハンドアウト

シナリオロイス:“スターロード”

君は学園都市ノヴァリスに暮らす無辜の生徒の一人だよ。
君が活動している学区、ショコランショコランでも“冠なき子どもたち”の影響は大きい。
特に専門技能が必要とされることが多いショコランショコランでは、彼女たちが仕事を得るのはかなり難しい。
町中には仕事を得られず路頭に迷う家も冠もないかわいそうな女の子たちが散見されるようになっていた。
そんなある日のこと、君のもとに同じく冠を持たない、先生と思わしき男性が現れる。
彼は君の作るお菓子を堪能した後、自らを“スターロード”と名乗り、
卒業を前にノヴァリスは崩壊すると予言する。
小豆橋カノコ:ラスボス来ちゃった……
GM:変な先生がお菓子食べに来ます。お客が増えてよかったね
小豆橋カノコ:言伝も不吉だよ~~~~!
小豆橋カノコ:こわい……でも話を聞かないわけにはいかないようですね
GM:聞かせてやるぜロック
小豆橋カノコ:わ~ん! 来るなら来いです!
GM:頑張って変な大人を退治しようね
GM:というわけで最後。PC4リャン会計お願いしよう
GM(キャラシート)
GM:リャンさんもすっかり私の卓のレギュラーって感じですね
リャン・シェンシィ:はーいっ へへ お世話になってます
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィです。メサイアで会計やったり銀行の偉い人をやったりしています
リャン・シェンシィ:実は3年生であり、そろそろ時期が時期なので、主だった事業の引き継ぎをやりつつ授業の提案とか卒業後のあれこれに奔走している頃なのではないでしょうか
リャン・シェンシィ:そして来年は三年生になった真・議長代行が全てを解決してくれる事でしょう
リャン・シェンシィ:それはそうとエッグ全然足りてないし必要があれば全然動くぜ!という感じです
GM:メサイアエッグは集まったんだっけ
リャン・シェンシィ:メサイアのは回収したけど……まだ見つかってないのがあるからね 慌ててはいるぜ
リャン・シェンシィ:人物としては、自由意志のもと結ばれた契約を重要視しており、無法者に対しては自分の決めたルールくらいはちゃんと守りなよ~というスタンスでしばいたり雇ったりしています
リャン・シェンシィ:あとリッコちゃんの会社の立ち上げに協力したりもしてたみたい
GM:偉いぜ経営して
リャン・シェンシィ:性能面では火力があまりなく、大体全ての判定をこなせることと判定妨害を4つほど撃てる事だけが取り柄の女ですが
リャン・シェンシィ:今回は判定妨害の数を3つに減らしてきたのでいつもよりは影響力ないかも
GM:判定妨害多すぎ
リャン・シェンシィ:そういう感じかな~ がんばります
GM:頑張りまくりな!
GM:ではそんなリャンさんのハンドアウトなんですが募集時から少しだけ変更してます
GM:シナリオロイスを変更してるよ。
リャン・シェンシィ:おっなんじゃろ

PC4用ハンドアウト

推奨ワークス:特になし
シナリオロイス:“採掘王”月島シラン
君はノヴァリスで暮らす先生、もしくは生徒の一人だ。
“冠なき子どもたち”事件の裏側で、君は星庁室からある依頼を受ける。
“バベルの書”と呼ばれる石碑、その断片の探索だ。
“バベルの書”は未開拓域から時折発見されるEXレネゲイドの一つであり、
その石碑にはノヴァリス内で起こる未来の出来事が書かれているのだという。
確認された予言の的中率は100%であり、その存在はノヴァリスの言語教育カリキュラムにも影響を与えたとされている。
そして、“冠なき子どもたち”の一部がその“バベルの書”の断片を手に入れ、他の書を探し出し予言を完成させようとしているのだ。
バベルの書に書かれている事実は絶対の未来であり、全てを集めれば現実を書き換えることも可能とまでされている危険な存在だ。

君は彼女たちがバベルの書を悪用しないよう、バベルの断片を探す依頼を受けた。
リャン・シェンシィ:とんでもね~ものがよ
GM:OPでちょっと説明するけど、一部の冠ナイマンレディたちを操っているのがシランという星徒らしいです
GM:昔死んだキングダムの王様らしいよ。頑張ってなんとかしてね
リャン・シェンシィ:操ってる! 悪いやつだ
リャン・シェンシィ:ぐえ~ 厄!
リャン・シェンシィ:なんとか眠ってもらいます
GM:古墳作ってあげようね
GM:ということで4人で揃ったようなので最後にトレーラーを貼って本編に入っていきましょう

トレーラー

昨日と同じ今日。 今日と同じ明日。 世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、人々の知らないところで。 世界はすでに変貌していた。

卒業が迫りくるノヴァリス。各学区がイースターエッグの捜索に力を上げる中、
学園都市全体でこれまでにない新たな異変が起こり始めていた。
ごく限られた数の来校者と先生のみが足を踏み入れることが出来たノヴァリスの中に、
今までとは比較にならないほど大量の来校者達が訪れ始めたのだ。

来校者たちは生徒たちと同年代の女子ばかりで、皆一様にノヴァリスに来るまでの記憶を失っている。
彼女ら、“冠なき子どもたち”の出現にノヴァリスは対応しきれておらず、
居住地、仕事、食料などの生活リソースは、星庁室の尽力の上でなお不足しはじめていた。

そんな折、また一人新たな来校者がノヴァリスに訪れる。
その手の中には、未来を見通す絶対の予言書“バベルの書”、そしてノヴァリスの運命が握られていた。

楽園に迷い込んだ彼女たちは、導かれるべき羊なのか。
予言の指し示す先は何か。
孵化を前に、楽園の輪郭が崩れ始める。

ダブルクロス The 3rd Edition 『羊狼表裏悪善全て』
ダブルクロス―――それは危難に輝く二つの星
GM:という感じでよろしくお願いします!
真上ツクシ:よろしくお願いします!
リャン・シェンシィ:よろしくお願いします 世界を守ります
齋藤リッコ:よろしくお願いします!!
小豆橋カノコ:よろしくお願いします!



【OP/真上ツクシ】

GM:最初はPC1、真上さんのOPから早速始めましょう。真上さんは侵蝕率を上げてみてね
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(34 → 42)
真上ツクシ:むん!
GM:このシーンは自己紹介でもちょっと言及したように、君がノヴァリスで目覚めてやばい女の子たちに追われているところからのシーンになるよ
真上ツクシ:追われるぜ
GM:ほとんど何も持たないまま変な石の言葉に従って逃げ惑ってもらいます
真上ツクシ:逃げ惑うぜ
GM:ではそんな感じでシーンを始めていきましょう



GM:君が目覚めて初めて感じたのは、自分の血と埃が混じった匂いだった。
GM:ドサッという鈍い音と同時に地面に叩きつけられ、その痛みと衝撃で君は目を覚ますよ。
GM:ここはノヴァリスのメサイア学区にある、治安の悪い区画の裏路地だが君にそこまでの知識はない。
GM:わかるのは君はどうやら誰かに追われて攻撃を受けたことと自分の名前は真上ツクシだということ
GM:そして自分が握っている小さな石片を誰にも渡してはいけないということだけだ
シア:『起きろ、起きるのだツクシ。私の知識によれば、この場にあと30秒以上留まっていると君は彼女たちに捕まってしまう』
シア:『私を彼女たちに渡してはならない。君の手には私だけでなく、この世界全ての命運が握られているのだ』
GM:その証拠に、君が握っている石も自分を誰かに渡してはいけないと言っているよ
真上ツクシ:冷たいアスファルトの感触を背に、大の字で寝転がっていた少女が。その声を耳にぱちりと目を開ける。
冠なき子どもたち:「クソっ!あいつ落ちたぞ!」「この高さからじゃ私達も無事じゃ済まない……鍵を壊せ、階段を探すんだ!」
冠なき子どもたち:遠く、君が落ちてきたと思われる建物の上から少女たちの声が聞こえる
冠なき子どもたち:建物内からバタバタと階段を慌ただしく降りる音も聞こえてくる。
冠なき子どもたち:石が言っていることはどうやら真実らしい。体の節々が痛むが、すぐに逃げる必要がありそうだ
真上ツクシ:鮮やかな金色の髪、ぴこぴこと動く獣耳。
真上ツクシ:“一部”を除けばすらりとした体つき。その肢体には余分な肉は一切なく、野生の獣のように靭やかな筋肉がひと目で見てとれる。
真上ツクシ:「はくち」
真上ツクシ:一糸も纏わぬ姿の己の身体を見たのち、くしゃみをひとつあげ。喧しい声をあげる石片と、続いてバタバタと物音のする方角に視線をやる。
シア:『私には解っている。君の運動機能に損傷はない』
真上ツクシ:「………?」
真上ツクシ:「なんだお前」
シア:『君が動きを止めているのは精神の働きによるものだ。躊躇わず私の指示に従い体を動かすのだ』
シア:『私は君が握っている石だ。シアとでも呼ぶといい』
シア:『重要なのは私が何者かではなく、私を誰にも渡してはならないということだ』
シア:『私が誰かに奪われるということは、君と世界が破滅することを意味する』
シア:『すぐに逃亡を再開するんだ。彼女たちが君に追いつくまで、あと10秒も残っていない……』
真上ツクシ:ぼんやりとする頭を空いたほうの手でがしがしとやる。
真上ツクシ:「………? わたし……“ツクシ”? そうだ。ツクシ」
真上ツクシ:「お前の言っていることは」
真上ツクシ:「ツクシにはよくわからないが」
シア:『問題ない。そのかわり私にはすべてが分かっている』
真上ツクシ:「ならいいか」
真上ツクシ:特にその声を疑うでもなく。こくりと頷いて。
シア:『そうだ。だが一つ新たな問題が発生した』
真上ツクシ:今にも跳躍せんと曲げていた膝をぴたりと止める。
真上ツクシ:「なんだ。逃げるんじゃないの」
シア:『先程の会話で既に30秒が経過した』
シア:『つまり君は既に捕まってしまったということだ。彼女たち……そして月島シランにだ』
真上ツクシ:「シラン?」
真上ツクシ:名前に心当たりはないが、なぜだかその名字を効くと腹の音がなる気がする。
真上ツクシ:ていうかお腹空いたな。
GM:シアがそういった次の瞬間、雷で編まれた網が君の居る路地裏一帯を埋め尽くし、君の身体を縛るよ
真上ツクシ:「おっ。なんだこれ?」
冠なき子どもたち:「うおおっ!やった!捕まえたぞ!」
冠なき子どもたち:「へへっ、やりましたよシランさん!これで本当に私達も冠付き共を見返せるんですよね!」
GM:君を挟み込むように裏路地の両側から少女たちがわらわらと湧いてくる
真上ツクシ:ふん、ふん、と鼻息荒く雷の網から脱出を試みるがうまくいかない。ため息を漏らしながら声のする方に顔を向ける。
月島シラン:そして彼女たちの後ろから、頭に崩れた円環を浮かべた白髪の少女が現れるよ
シア:『あれが月島シランだ。実にまずい』
真上ツクシ:「へえ。どのくらい?」
シア:『この状況はもはや君一人では脱することが出来ない領域に到達してしまった』
真上ツクシ:「そうか……シアはなんとかできないのか」
真上ツクシ:「これさえ外れればどうにでもなる……ような気もするんだけど」
月島シラン:「よくやった。私は嘘をつかない。”バベルの書”を手に入れれば、お前たちはノヴァリスの民を支配する側に回れる」
冠なき子どもたち:「や、やった、それじゃあ……もう生ゴミを漁って飢えを凌ぐ生活はしなくていいんですね!」
月島シラン:「まだ目的が達成されたわけではない」
月島シラン:「”バベルの書”はまだ彼女の手にある。それを奪うまでは、君たちは王にはなれない。奴隷のままだ」
シア:『勘違いするな、ツクシ。私は君一人では脱することが出来ないと言ったのだ』
シア:『つまりこれから先は、他の人間を巻き込む必要がある』
真上ツクシ:頭に崩れた輪っか(とても嫌な匂いがする)を乗せた少女が言う、腹減るの書とかいうやつは、どうやら己が手に握っている石片のことなのだろうか。
シア:『何も知らない君に教えよう、ツクシ。君には特別な力がある』
真上ツクシ:「そうなのか?」
シア:『両腕に意識を集中させろ。血が、自分の中に流れている力が、そこに向かって集まっていくのをイメージするんだ』
シア:『力を使ったら、右側の壁を突き破ってそのまま直進するんだ』
シア:『間にあるものは全て破壊して進むんだ。そうすれば彼女と出会える』
冠なき子どもたち:「……おい、妙な真似はするなよ!私達はいつでもお前のことを殺せるんだからな!」
真上ツクシ:なぜ己にそんな力が宿っているのだろう。そもそも此処はどこで、自分とは何者なのだろうか。
シア:『それら全てを説明している時間はない』
真上ツクシ:うわ、口に出してないのに。
シア:『決断するんだツクシ。君の手には世界の命運が握られている』
真上ツクシ:「世界の命運だ、特別な力だなんだ」
真上ツクシ:「やっぱり、お前のいうことは難しいけど」
真上ツクシ:「うん。此処は……へくちっ」
真上ツクシ:「ひどく寒い」
冠なき子どもたち:「さあ、猫女。その石を早く渡して!」
真上ツクシ:シアの声に従い、両腕に意識を凝らす。次第に、己の中を巡る“何かが”渦を巻いたかと思えば。
冠なき子どもたち:「”バベルの書”がなによ!この状態から逃げ出せるわけ無いわ!渡す気がないなら、その腕ごと持っていって……!」
冠なき子どもたち:冠なき子どもたちの一人が剣を取り出し、君の腕を切り落とそうと襲いかかるよ
真上ツクシ:しゅう、と掌から湧き出たのは、黒い靄。次第にそれが己の指先、五指へと集まって。
真上ツクシ:ばつん。
冠なき子どもたち:「な……!?こ、こいつ……!」
真上ツクシ:己を拘束していた、網のような形状をしていたそれがはらりと切れ落ちる。
GM:後は自由に襲いかかっていた生徒を蹴散らして壁を破壊して逃げてくれよな
真上ツクシ:振り落とされた剣の軌道を、身体ごとぐるりと大きく後転し回避。
真上ツクシ:そのまま路地の壁を蹴り破り。
真上ツクシ:「さいなら」
シア:『素晴らしい。私の知識以上の力だ。これなら問題ない』
冠なき子どもたち:「く、くそ……!力を取り戻したのか……!」
冠なき子どもたち:「ど、どうしますシランさん!」
月島シラン:「問題ない。そのまま追って。……いや」
月島シラン:「”バベルの書”……力は本物のようだ」
月島シラン:「問題はある。だが追え」
月島シラン:「お前たちには何も無い。あるのは、無限の可能性だけだ。だからこそ未来を掴み取らなくてはならない」
シア:『そのまま進め。君は彼女に会わなければならない』
真上ツクシ:血気盛んな少女たちを置き去りに、左手で握ったままの石片に視線を向ける。
真上ツクシ:「誰?そいつ」
シア:『君を導く守護天使だ』



GM:無数の少女たちに追われながら君は天使の元へと駆けていく
GM:という感じでシーンを終了しましょう
GM:ロイスの取得だけ可能です。シナリオロイスを取っちゃってね
真上ツクシ:はい!
真上ツクシ:特にロール的にも差異はなかったので、感情は推奨をそのまま一旦取得しちゃおうかな。
真上ツクシ:石片の声、シア 感情 P:有為/N:猜疑心
真上ツクシ:で取得ということだぜ。
GM:osu!では改めてシーン終了としましょう



【OP/齋藤リッコ】

GM:次のシーンはPC2、齋藤リッコちゃんのOPだよ
GM:このシーンは最後の方でツクシちゃんにも登場してもらうけどその時侵食は上げなくていいよ
真上ツクシ:了解だ
GM:ということでリッコちゃんは侵食を上げてくれよな
齋藤リッコ:はーい
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(35 → 43)
GM:このシーンは事務所で新人、オクレちゃんとダラダラ仕事ないね~とか、冠がない子どもたち大変だね~という話をしてもらってから
GM:ワーディングを感知して事務所を出た所でツクシちゃんとであってもらうシーンになるよ
齋藤リッコ:よかった 事務所の壁が破壊されるかと思った
GM:事務所の描写とか任せちゃっていいかな?
齋藤リッコ:はーい
GM:破壊してもいいよ
齋藤リッコ:やだ!!!
GM:じゃあ裏路地に出てもらおう
GM:では描写を始めていくぜ



GM:メサイア学区の三~二等地くらいの場所
GM:齋藤リッコの興したオーヴァード派遣会社『ウォーレン』
GM:この会社にはつい先日新しい仲間が加わった。社長である君、齋藤リッコはその新人と共に事務所で待機業務……
GM:もとい暇な時間をだらだらと、あるいは君だけ忙しく仕事を熟して過ごしているよ。
齋藤リッコ:経営規模に見合わぬ、広々とした事務所。高級感溢れる調度品に、磨き抜かれた床材。最近ようやく開業記念の花輪を片付けたくらいで、どこも新品新築同様だ。
齋藤リッコ:これで何故か予算には収まっている不可思議が、メサイア中央銀行総裁の成せる業というものだろうか。
齋藤リッコ:そんなオフィスの机に、どさり、と大きな段ボールを載せる。
齋藤リッコ:「オクレちゃーん。チラシの仕分け手伝ってくれる?」
案定オクレ:「はわわ……ちょ、ちょっと待ってください~、リッコ所長~!」
案定オクレ:「すみません、本棚の掃除をしてたらどれがどこの本だかわからなくなっちゃいました~!」
案定オクレ:「五十音順だったか分類順だったかもうわからないです~!助けて下さ~い!」
齋藤リッコ:「かっこよくて読んでない本は表の棚、漫画と雑誌が裏の棚よ」
齋藤リッコ:スライド式本棚を動かし、かっこいい洋書が詰まった表の棚をどかして少女漫画が詰まった裏の棚を引っ張り出す。
案定オクレ:しまった、メイド服にしようと思ったけどカノコちゃんと被るな
GM:被ってもいいらしいのでメイド服になります
案定オクレ:そう言って本の山に囲まれているのはロングスカートメイド服を身に付けたほわほわした雰囲気の女の子です
案定オクレ:彼女の名前は案定オクレ、頬や肩には090と書かれた入れ墨が入っておりこれが彼女の名前の名前の由来にもなっているよ
案定オクレ:彼女の頭の上にはノヴァリスの生徒には必ず存在する十字冠が浮かんでいない
案定オクレ:彼女は先生たちと同じように、外からノヴァリスの内部に現れたオーヴァードなのだ
齋藤リッコ:「そんなに慌てなくていいわよ、オクレ」
齋藤リッコ:「どうせお客さんもいないし……」大きくあくびをする。最近はそれなりに依頼者も増えてきてはいるが、この日は暇そのものだった。
案定オクレ:「す、すみません。チラシの仕分けを頼まれたからつい……」
案定オクレ:「それじゃあお言葉に甘えてのんびりやらせてもらいますね!」
案定オクレ:「ふむふむ……ノヴァリスの中ではこういう漫画が流行っているんですねえ……勉強になります!」
案定オクレ:彼女は自分のペースでのんびり本を片付け始めるよ
齋藤リッコ:のんびりしているなあ、と思いつつ、最早慣れつつあるのでそのまま見守っている。どうせ暇だ。
GM:現在、ノヴァリスの中、特にメサイア学区内には、彼女のように冠を持たない少女たちが定期的に現れ問題になっている
GM:最初のうちは暖かく迎え入れられていた彼女たちだが、その数は日に日に増えていき
GM:今では学区内で確認されただけでも500人以上の少女たちがメサイア内に現れたという
GM:彼女たちは何も持たずノヴァリスに現れ、ここノヴァリスに来るまでの記憶を例外なく失っている。
GM:犯罪に手を染めるものも多く、彼女たちの衣食住をどうするかが問題として立ち上がり、彼女たちはやがて"冠なき子ども”たちとして
GM:既存の生徒たちとは違う階級の存在として排斥されつつあった。
GM:オクレは初期の頃にノヴァリスに現れた”冠なき子どもたち”の一人であり、星庁室からの要請もあり君が雇ったオーヴァードだよ
案定オクレ:「えへへ。私リッコさんに拾われてよかったな~」
案定オクレ:「ご飯も食べられるし、かわいい服も着せてもらえるし……何より仕事も忙しくないし」
齋藤リッコ:「余計よ、最後のは……」
案定オクレ:「でもこんな仕事してなくて本当に大丈夫なんですか?お給料来月もちゃんと出ますよね?」
齋藤リッコ:「出るわよ。そこは大丈夫」
齋藤リッコ:「あんたを仕事に連れ出しても危ないでしょ?オクレがのんびり留守番してる間は、あたしが働いてるんだからね」
齋藤リッコ:オーヴァードであっても、十字冠の無い生徒を前線に連れ出すのはノヴァリスの感覚からすれば憚られた。故に彼女には事務所での事務や雑用を主に任せていた。
GM:君の言う通り、彼女たちには十字冠による転送が存在しない
GM:それはつまり全員が死とジャーム化に隣り合わせということなのだ。
GM:星庁室が彼女たちを保護するように要請しているのは
GM:過度なストレスが彼女たちにかかればいずれ本当にジャームが発生する事態に発展しかねないからでもある
齋藤リッコ:「ホントはもっと沢山雇ってあげたいんだけどね。みんな行き場もなくて困ってるだろうし」
齋藤リッコ:「でもウチ、これ以上給料出せないからさ……」嘆息する
案定オクレ:「確かに……知ってます?この前駅前の露天が私みたいな"冠なし”に襲われたって」
案定オクレ:「生きるのに必死で、徒党を組んで犯罪に走る子たちも居るみたいなんです……そんな事をしたら自分たちがますます嫌われちゃうのに……」
齋藤リッコ:「そうね……。それは良くないことだけど……」
齋藤リッコ:「あんまり悪くは言いたくないのよね。生きるのに必死、っていうのは、ノヴァリスじゃ忘れそうな感覚だけど……」
齋藤リッコ:「でも、その子たちだって本当はそんなことしたくないはずでしょ」
案定オクレ:「はい……!私だって人を襲うよりこうやって掃除をしたり漫画を読んでる方が好きですから。皆もそう思ってるはずです」
案定オクレ:「それなのに、はあ……。皆仲良く出来たらいいのになあ。私達は何のためにノヴァリスに来たんでしょう」
案定オクレ:「絶対こうやって争うためじゃないはずなのに……私達、これからどうなっちゃうんだろうな……」
齋藤リッコ:「建築系の子やアップルシードにも声かけてみたんだけど、どこも一杯一杯みたいでね。ただでさえ時期的にどこも忙しいだろうし……」
齋藤リッコ:リッコ自身、この一年は急き立てられるかのように足を止めず走り続けてきた。こうして何もしていない時間は久々で、どうも落ち着かない。
齋藤リッコ:「……オクレも、まだ記憶は戻らない感じ?」
案定オクレ:「はい、ここに来る前のことは何も……」
案定オクレ:「これも一体どこで付いたのか。まあトレードマークみたいでいいですけどね」
案定オクレ:と頬の090の番号に触れて
案定オクレ:「記憶が戻れば私が行くべき場所もわかるのかなあ」
GM:と、そんな事をオクレちゃんが言った所で、事務所の周りで異変が起きます。
GM:近くでワーディングが張られ、どこからか喧騒の音が聞こえてくる
冠なき子どもたち:逃げたぞー!終え~!捕まえろ~!
冠なき子どもたち:殺してでも奪い取れ~!こっちだって生活がかかってるんだ~!
GM:というような声が遠くから聞こえてきます
齋藤リッコ:「……ん……」怪訝に眉を顰める。「ワーディング?」
案定オクレ:「リッコ所長、これって……?」
案定オクレ:オクレが不安そうな目でキミを見る
齋藤リッコ:ノヴァリスで《ワーディング》を用いる生徒は少ない。使っても殆どの場合意味が無いからだ。
齋藤リッコ:あるとすれば、喧嘩の際の示威目的や、あるいはノヴァリスに来て日が浅い……
齋藤リッコ:「……騒がしいわね。ちょっと見てくる」
案定オクレ:「わ、私もいきます!私だってこの『ウォーレン』のメンバーですから……!」
齋藤リッコ:「危ないわよ?」言いつつ、強く止めはしない。「後ろに下がってるようにね」
齋藤リッコ:コートを羽織り事務所を出て、ワーディングの方へ足を向ける。
GM:では君がワーディングの出所に向かい、裏路地の方へ入ろうとした所で
GM:窓を突き破って、何かが誰かが君の前に飛び出してくる……!という感じで
GM:ツクシちゃんも登場してもらおうかな
真上ツクシ:では。がしゃん、と窓の割れる音と共に。
真上ツクシ:ぐるりと宙で体勢を変え、しゅたりと四足歩行の獣のように地に降りたつ少女がひとり。
齋藤リッコ:「おわああぁああああああああ!?」
齋藤リッコ:「全裸に猫耳!?!?」
案定オクレ:「わああ!すっぽんぽんですこの人!」
シア:『よくやった、ツクシ。ここまで来れば後は……』
真上ツクシ:「………おっ」咥えていた石片をぺ、と吐き出し手に再度抱えてから。
真上ツクシ:す、と立ち上がり、素っ裸のままリッコちゃんに向けて歩み寄っていく。
真上ツクシ:「すごく……すごい暖かそうだな、それ」
齋藤リッコ:「何何何!?すごい堂々たる不審者!?」一糸纏わぬ姿に顔を赤くして慌てるが
齋藤リッコ:「いや……」頭上に気付いて「来校者の子……?」
冠なき子どもたち:「待て、猫女。今度こそ……」
冠なき子どもたち:彼女から遅れて裏路地に冠を持たない生徒たちがぞろぞろとなだれ込んでくる
真上ツクシ:「貸して欲しかったんだけど……」
真上ツクシ:ふわふわのコートに視線を向けてから、後ろを見やる。
案定オクレ:「リッコ所長、この子あれです、外から転移してきたばかりの……!」
冠なき子どもたち:「げ……!冠持ち……!くそ、もうそんな所まで来ちまってたのか!」
齋藤リッコ:「みたいね……ちょっと、あなた達」
齋藤リッコ:「取り込み中みたいだけど……ちょっと話聞かせてくれる?この子、何かしたの?」
齋藤リッコ:追ってきた側に目を向けて(こっちも十字冠が無い……)
冠なき子どもたち:「お、お前には関係ないだろ!それよりこっちはその猫女に用があるんだよ」
真上ツクシ:「猫女って誰だ?」
冠なき子どもたち:「いいからそいつをこっちによこせ、早く!」
齋藤リッコ:「はいそうですかって訳にはいかないでしょ。この子が何か悪いことでもしたわけ?」
冠なき子どもたち:「そ、それは……うう……シランさん、ど、どうしましょう……!」
月島シラン:「……」
齋藤リッコ:「場合によってはトランぺッターを呼んでも……」その言葉に、そちらに視線をやって「……!」
月島シラン:戸惑う来校者たちの間から、壊れた十字冠を持った少女が現れる
齋藤リッコ:「……星徒……!?」
月島シラン:「”ウォーレン”……齋藤リッコか。厄介だな」
月島シラン:「お前たち、ここは引くぞ。彼女はロードのお気に入りだ」
真上ツクシ:聞き覚えのない言葉ばかりが飛び交い、頭の上に?を浮かべながらボーッと突っ立っている。
月島シラン:「手を出せば機嫌を損ねかねない。……真上ツクシ」
月島シラン:「その石は」
月島シラン:「一旦お前に預けておく。だが忘れるな。未来を手に入れるのは我々だ」
齋藤リッコ:「ロード……? ロードってまさか……ちょっと!」
齋藤リッコ:待ちなさい、と言い掛けて、背後のオクレと、周囲の十字冠の無い子達に気付く。ここで下手に戦闘になれば、死人が出かねない。
月島シラン:「いずれ取りに行く。それまでそこの女とせいぜいこの楽園を楽しんでいくといい」
冠なき子どもたち:「チッ……!お、覚えてろよお前ら!」
冠なき子どもたち:「この街を支配するのは冠持ちじゃなく私達なんだから……!」
真上ツクシ:「……? ああ、わかった」
真上ツクシ:「覚えていられるかは自信がないけど……あまり遅くならないように頼むぞ」
月島シラン:そんな事を言い残して月島達はその場から素早く去っていくよ
真上ツクシ:「おお。追いかけっこも終わりか……」
真上ツクシ:ややシュンとしている。
シア:『ああ。今回は我々の勝利だ』
真上ツクシ:「おっ、そうか。勝つっていうのは悪くない響きだ」
シア:そしてツクシはこの辺りで、どうやらシアの声は君以外には聞こえてないということに気づいていいよ
真上ツクシ:なら石片に向けて独り言をブツブツと呟いている怪しげな光景になっているぞ。
齋藤リッコ:「……」少女たちの背中が見えなくなってからも、緊張は解けずにいた。水面下で動く大きな問題の一端に触れたと、直感が語っていた。
齋藤リッコ:「……あなた、ケガは……まあ大丈夫そうかな」
GM:小さなかすり傷はたくさんありますが重傷とかはないですね
案定オクレ:「そ、それより服を……は、はいこれ、つまらないものですが……!」
案定オクレ:と言って自分が身に着けていたエプロンをツクシちゃんに渡すよ
真上ツクシ:「うん。全然平気……なんだこれ?」
真上ツクシ:「紐?」
齋藤リッコ:「いや……それだとなんかエッチな感じになっちゃうでしょ!!」
案定オクレ:「はわわ……!わ、私そんなつもりじゃ……!」
齋藤リッコ:「とりあえずこれ着て!」コートを脱いで差し出す
真上ツクシ:「ツクシは……そっちのふわふわのやつの方がいいな」
齋藤リッコ:「あたしは齋藤リッコ。あなた、名前は憶えてる?」
真上ツクシ:遠慮なく差し出されたそれに袖を通し、ファーの辺りに顔を埋め、一通り心地よさそうに感触を楽しんだ後。
真上ツクシ:「ツクシだ。真上ツクシ……」
真上ツクシ:「それと。こっちは“シア”」
齋藤リッコ:「こっち?」首を傾げて
シア:『彼女に私に触れるように言ってくれ。接続する』
真上ツクシ:さあ、お前もアイサツせい、言わんばかりに、握っていた石片をす、と差し出して。
シア:という感じでシアちゃんに触れたらリッコちゃんもシアの声が聞こえるようになるよ
案定オクレ:オクレも触って
案定オクレ:「はわわ……!石が……喋った!?」
齋藤リッコ:「石が喋ってる!?!?!?」
シア:『始めまして、齋藤リッコ。私はシアという』
齋藤リッコ:「あ、どうもよろしく……」
シア:『先程の月島シアン、”冠なき子どもたち”、そして"スターロード”に追われている』
シア:『だが、私は彼らに捕まるわけにはいかない』
齋藤リッコ:「……」露骨に表情を歪める
齋藤リッコ:「もしかしてとは思ったけど……やっぱりそのロード……なのね……」
シア:『真上ツクシは私の宿主だ。彼女と私を彼らから守ってほしい』
シア:『真上ツクシの手には私だけではなく、この世界すべての命運が握られている』
齋藤リッコ:「え……えぇ~~~~っ……!?」
シア:『私が彼らの手に渡れば、このノヴァリスは終わりだ』
齋藤リッコ:「スケール大きすぎない!?そんな……それってすごい……」
齋藤リッコ:ツクシちゃんを見て「主人公っぽい……! いいなぁ~……」
真上ツクシ:「……?どういう意味だろう」
真上ツクシ:こいつも難しいこと言うな~と考えながらふわあ、とあくびをしている。
真上ツクシ:「主人公っぽいと……いいのか?」
齋藤リッコ:「あたしも世界の命運とか握ってみたかったけどな~……」腕組みしてウンウン言ってから
齋藤リッコ:「まあ……よく分かんないけど、相当入り組んだ事情があるっぽいことは分かったわ」
齋藤リッコ:「その辺はこれから聞くとして、とりあえず……」
齋藤リッコ:薄汚れ、擦り傷だらけ、殆ど裸の様子を見て
齋藤リッコ:「……うち来る?お腹空いてるでしょ」
真上ツクシ:理由もわからずに逃げ、訳もわからない話にどこか他人事のように気をおいていたものの。
真上ツクシ:その言葉だけは、ぴんと耳を張り。返事をする前に腹の音が鳴って。
真上ツクシ:「行く」





【OP/小豆橋カノコ】

GM:では次はPC3、カノコさんのOPをやってもらいましょう
小豆橋カノコ:はーい!
GM:侵食を上げてみてね。
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(35 → 44)
小豆橋カノコ:わあ! 侵蝕が上がりました!
GM:このシーンでは君がショコランで出店を出しているところに乞食の冠なしが現れ食べ物くれ……と言ってきたり
GM:その後先生がちゃんとお金を払って君のお菓子を食べに来たりする予定です
GM:そんな感じで描写を始めていきましょう。やって行くゾイ



GM:ショコランショコラン 第三フライパン広場
GM:とある休日の日。君、小豆橋カノコはフライパンのように広いことから名付けられたこの広場でお菓子の出店を開いているよ
GM:ここ最近では”冠なき子どもたち”による治安悪化の影響もあってか、徐々に出店を開ける場所も減ってきた
GM:彼女たちの影響はショコランショコランでは他学区より深刻だ。なにせショコランショコランの雇用の9割以上はお菓子作りに関わるもの
GM:記憶も技術も持たない彼女たちに提供できる仕事はほとんど無く、運悪くショコランに落ちてきた冠なし達はほとんどがホームレスや乞食になるしか無い
GM:ビスケット衛兵団もいつもよりずっと忙しそうだ。そんな中でもこの広場はまだ治安が良く、なんとか出店の許可を取ることが出来たのだが……
小豆橋カノコ:停車したキッチンカーに『新作あります』ののぼりを立ててせっせとお菓子を焼いています。
小豆橋カノコ:「クルマだと色々なところに出店出来るのはいいことなんですけれど……」
小豆橋カノコ:(やっぱり頑張って自分のお店を持っつべきなんでしょうか。カフェみたいになったら、外から来る方を雇ったりも出来るかもしれませんし)
小豆橋カノコ:そんなことを考えながら。
小豆橋カノコ:「ううん……あまり難しいことを考えるのはやめましょう。笑顔笑顔!」
小豆橋カノコ:「いらっしゃいませ~」
ボロ布をまとった少女:では君がそんな事を内心考えつつもお菓子を焼いていると
ボロ布をまとった少女:「うう……あうう……」
ボロ布をまとった少女:匂いにつられて、ふらふらとボロ布をまとった汚い身なりの少女が木の棒を杖にしながら君の出店に近づいてくるよ
ボロ布をまとった少女:「す、すみません……なんでもいいから……何か、食べ物……それから水を……」
ボロ布をまとった少女:彼女の頭の上には君たちの持っているような十字冠が無く、その頬はひどく痩せこけているように見えます
ボロ布をまとった少女:「お願いします……もう何日も朝ご飯を食べていないんです……なにか……ざ、残飯でもいいのでどうか……!」
小豆橋カノコ:「た……大変! 大丈夫ですか!?」
小豆橋カノコ:車内からタラップを降り、まかない用に作っていたあんパンを携えて。
ボロ布をまとった少女:「大丈夫じゃありません……今にも朝飯前で死にそうで……」
ボロ布をまとった少女:「お願いです、お金はありませんが、代わりにこれなら……」
ボロ布をまとった少女:両手いっぱいのどんぐりを君に向かって差し出してくるよ
小豆橋カノコ:「それはまあ……一応いただきますけれど。ちょっとすみません、失礼します!」
小豆橋カノコ:レジのバーコードリーダを引っ張って、少女の網膜をスキャンする。
ボロ布をまとった少女:なにそれ
小豆橋カノコ:彼女のように冠のない少女が、能力で姿を変えて何度も食べ物をたかってくる手口を聞いたことがあり、対策で開発したものです。
ボロ布をまとった少女:「あ、あの……これは一体……?」戸惑っているがどうやら彼女は本当に始めて助けを求めに来たみたいですね
小豆橋カノコ:「なんでもないですよ~。あんパンとアイスティーをどうぞ」
ボロ布をまとった少女:「ああ……!ありがとうございます!」
小豆橋カノコ:「いえ、これくらいしかできませんから……」
ボロ布をまとった少女:「もうお腹も喉もぺこぺこで……!今日何も食べれなければ、もう誰かを襲うしかないかと……!」
ボロ布をまとった少女:君はボロ布をまとった少女の腰にきらりと光るナイフがぶら下がっているのに気づいてもいいよ
小豆橋カノコ:「あ、あはは…………」
小豆橋カノコ:「あの。また切羽詰まったら廃棄のものくらいはごちそうできるので」
小豆橋カノコ:「あんまり危ないことはしないでくださいね。うちの学区の人たちは戦いに慣れてませんから」
小豆橋カノコ:「間違いがあったらいけませんし……」
ボロ布をまとった少女:「ほ、本当ですか……!?貴女は天使……いや、女神です……!」
ボロ布をまとった少女:「ありがとう、ありがとう……!明日は仲間も連れてきますね……!」
スーツを着た先生:「随分美味しそうに食べているね。どれ、私もなにか一つ貰ってもいいかな?」
スーツを着た先生:君が少女にかまっている間にもう一人お客さんが近づいてきているよ
小豆橋カノコ:「ええっと、そんなに量が余るほどは作らないかなって……あ! はい!」
小豆橋カノコ:助け舟を得たとばかりに少女との話を切り上げ、お客さんの方に向き直る。
ボロ布をまとった少女:「おいしいおいしい」はぐはぐ
小豆橋カノコ:「いらっしゃいませ。星室丁の方ですか?」
小豆橋カノコ:この少女が置かれているような問題を解決するためにやってきてくれたのだろうか。だとしたらいいのだけれど。
スーツを着た先生:「ああ。似たようなものだ。ところで、君はいつもこのようなことをしているのかな」
小豆橋カノコ:「え、はい……こういうこと、というのは?」
小豆橋カノコ:「あっ、美味しく食べてくださるのは嬉しいですけど、喉に詰まらせないように気をつけてくださいね!」
小豆橋カノコ:ボロ布の少女に声をかけて、あらためて目の前の人物を観察する。
スーツを着た先生:「彼女にしたような、自分にとって何の特にもならない人助けのことだよ」
スーツを着た先生:「いや、得にならないどころではない。君も気づいたろう」
スーツを着た先生:「彼女は同情を誘いながら、もし君が応じなかったら君を襲う気でいたようだ」
スーツを着た先生:「そんな相手を助けるのは自分を傷つけているのと同じではないかな」
小豆橋カノコ:「私はそうは思いません」
小豆橋カノコ:「困っている時の行動って、どうにもならないものですし……」
小豆橋カノコ:「ひと息つくまでは、その人がどういう人なのか、本当はわからないですよ」
小豆橋カノコ:「本当の本当にピンチでも、変わらずにいてくれる人も、偶にはいますけれど……」
スーツを着た先生:「それは自分自身の経験から来る言葉かい?」
小豆橋カノコ:「えっ、ええ。どうなんでしょう……そういうことになっちゃうと……」
小豆橋カノコ:前半はその通りだが、後半は過去の自分の行状に言い訳しているようにも思える。
小豆橋カノコ:「うーん。痛いところを突かれちゃったかもしれません」
小豆橋カノコ:大人の人ってこうなのだろうか。
小豆橋カノコ:綺麗な人だ。身なりも佇まいも。言葉は穏やかで理知的で、だがどこか。
スーツを着た先生:「素直だね。君はどうやら優秀な生徒のようだ」
GM:食べてから豹変したいのでお菓子を貰えると嬉しいです
小豆橋カノコ:「……えっと、それでご注文は? お勧めで良ければ、この抹茶スフレとか。試食もありますよ」
スーツを着た先生:「君が一番おすすめする物を頼むよ」
小豆橋カノコ:「ありがとうございます。一番となると……やっぱり看板商品のずんだケーキセットかなあ。650クレジットですよ~」
スーツを着た先生:「ではそれをいただこう。ふむ……」
スーツを着た先生:薄汚い少女とは違いきちんとクレジットを払ってからお菓子を受け取って
スーツを着た先生:口に含んで頬をほころばせる
スーツを着た先生:「優秀な上に腕もいい。これなら外の世界でも王になれるだろうね」
スーツを着た先生:「君たちの先生が羨ましいよ。それに対して彼女たちは……」と、ボロ布をまとった少女を見る
小豆橋カノコ:(……やっぱり。私達の先生ではない)最初の、曖昧な返答を回顧する。
ボロ布をまとった少女:「……?」
スーツを着た先生:バキッ!
スーツを着た先生:突然ボロ布をまとった少女の顔面を蹴り上げるよ
ボロ布をまとった少女:「ふ、ふぎゃあっ!?」
小豆橋カノコ:「!?」
スーツを着た先生:「彼女たちには何の可能性も感じない」
小豆橋カノコ:「ちょっと! やめてください!」
スーツを着た先生:「何も生み出さず、恩を仇で返そうとし、何より冠も抱いていない」
スーツを着た先生:「君たちが何故彼女たちを助けようとするのか理解に苦しむよ」
スーツを着た先生:追い打ちするように何度も少女を蹴っていたけど君の言葉でそれを止めるよ
ボロ布をまとった少女:「うう……ひたい、いたいよお……」
小豆橋カノコ:「……あなたみたいな」
小豆橋カノコ:「いいえ、あなたなんですか?」クリーム絞りディスペンサーを銃のように構えて、先生に狙いをつけている。
小豆橋カノコ:「冠がある者が──」
小豆橋カノコ:「ない者より優越している、という考えを」
小豆橋カノコ:「ただ死なないからというだけではない、確信レベルで懐いて──広めているひとがいる」
スーツを着た先生:「”スターロード”」
スーツを着た先生:「君に忠告をしに来たんだ。それと……宣戦布告かな」
小豆橋カノコ:「……”スターロード”」
小豆橋カノコ:衝撃的な名だった。かつての邂逅で倒せているはずはないにせよ。武器を握る手が震える。
小豆橋カノコ:この場で交戦して勝てる相手ではないことだけが分かる。
スーツを着た先生:「彼女たちを放置していたら、ノヴァリスは間違いなく滅びるだろう」
スーツを着た先生:「私はそうするつもりで居る。……無限の力を分け与えてから数ヶ月経ったが」
スーツを着た先生:「星徒達は何度も君たちと戦ったが……ただの一人も成果を上げられては居ない」
スーツを着た先生:「このまま放っておいても結果は同じだろう」
小豆橋カノコ:「……」
スーツを着た先生:「だから賭けてみることにした。ノヴァリスが滅びるか、それとも……」
スーツを着た先生:「さらなる可能性を私に見せてくれるのか」
小豆橋カノコ:「っ、あなたの」
小豆橋カノコ:「あなたが何を期待しているのか、知りませんけれど」
小豆橋カノコ:なんとか言葉を絞り出す。ヒントがある筈だ。「冠なき子供たち」が彼の企みだとしたら、想定された盤面は彼の勝ちと私達の負けの択一ということになる。
小豆橋カノコ:既に攻撃は始まっていて、ノヴァリスは滅びへと向かっている。それはおそらく真実で、”スターロード”がそれを伝えに来ることにも矛盾はない。けれど。
スーツを着た先生:「君には期待しているよ、小豆橋カノコ」
スーツを着た先生:「ジェネシスの残した最後の秘密兵器……そして」
スーツを着た先生:「君が危険に晒されたことで彼女の可能性がどう芽吹くか……」
スーツを着た先生:「あるいは君たちこそが、二つの無限を掛け合わせるための最後の鍵なのかもしれない」
小豆橋カノコ:「私はただの、普通の菓子職人です」
小豆橋カノコ:思い出す。彼女の、最もスターロードの想像を上回った瞬間を。それは二重冠の力ではなく、大局への理解でもなかった。
小豆橋カノコ:「リッコさんも、普通の女の子です。ここにいる彼女と、何も変わらない」
小豆橋カノコ:蹴られて悶えていた少女と男の間に入り、助け起こす。
スーツを着た先生:「特別だよ。君たちには全員、無限の可能性があるんだろう?」
小豆橋カノコ:「この子にもありますよ」
小豆橋カノコ:「それが見えないのは、あなたには見えないものだからです」
スーツを着た先生:「ふふ」
スーツを着た先生:「そうだったら、どれだけ良かったか」
小豆橋カノコ:「あなたは……本当は子供の可能性を、信じてなんていない」
小豆橋カノコ:「あなたの定義を受け容れることはできません。魔法冠のもたらす無限とは違って」
小豆橋カノコ:少女を抱き寄せる。線を引くために。私と彼女にではなく、私たちと彼の間に。
小豆橋カノコ:「こちらにある可能性は、単なる未知数ですから」
GM:キッチンカー廃車にしていいですか?
小豆橋カノコ:そんな……!
小豆橋カノコ:いいですよ!
スーツを着た先生:「君の言うとおりだ。だから試さずには居られない」
スーツを着た先生:「君は本当に優秀だよ、小豆橋カノコくん」
小豆橋カノコ:「なんで評点が上がるんですか! 難儀な人ですね……!」
スーツを着た先生:「君が今回の事件でどんな選択を取るのか、楽しみに見ているよ」
小豆橋カノコ:「リッコさんなら絶対……期待外れにしてくれます」
小豆橋カノコ:「いいえ、私だって──」
スーツを着た先生:そう言ってスターロードが指を鳴らすと、次の瞬間君の身体は凄まじい勢いでキッチンカーに叩きつけられるよ。
小豆橋カノコ:そこから先は言葉にならなかった。引き金を引く間もない。
小豆橋カノコ:知覚の及ばぬ速度でクルマに突っ込んで、重力がなくなったような、奇妙な感触。
小豆橋カノコ:金属板をひしゃげさせるほどの衝撃で痛覚神経がぶっ飛んでいたのだと気づくまでに数秒を要した。
小豆橋カノコ:視界が赤い──血? 熱い。痛い。燃えている。
GM:揺れる視界が元に戻った頃にはスターロードは姿を消しています。《瞬間退場》ですね。
ボロ布をまとった少女:「ひっひい……!だ、誰か、誰かー!救急車、消防車も……!」
小豆橋カノコ:「ぇほっ……」
小豆橋カノコ:思い出したかのように呼吸する。リザレクトが始まっている。
小豆橋カノコ:キッチンカーの無惨な有様を力なく眺めながら。
小豆橋カノコ:どうやら今は自分を心配してくれているらしい漂流者の少女が、攻撃に巻き込まれなかったことを幸運に思った。



GM:シーンを終了しましょう。ロイスだけ取ることが可能です
小豆橋カノコ:”スターロード”に取ります
小豆橋カノコ:敵意/畏怖◯ 以上



【OP/リャン・シェンシィ】

GM:14路を過ぎたのでやっていきましょう!次はリャンさんのOP
GM:星庁室でメカ先生からバベルの書とかシランさんの話を聞いて
リャン・シェンシィ:メカ先生だ
GM:それが終わる頃にカノコちゃんが襲われたよ~とかリッコちゃんのところで騒ぎだよ~とか色々情報が入ってきて合流に向かう感じになる予定です
リャン・シェンシィ:なるほどね
GM:では登場ダイスを振ってもらおう
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(42 → 44)
GM:では描写を始めていくぜ~



GM:メサイア学区生徒会室
GM:君、リャン・シェンシィはこの数日間いつも以上に忙しい毎日を送っていた。
GM:卒業の準備や引退を控えた者達の引き継ぎ業務、それに加えて近頃は”冠なき子どもたち”という
GM:これまでノヴァリスが対面したことのない新たな問題が発生し、その対応に追われているのだ。
GM:そんな君のところに更に厄介事が一つ飛び込んでくる。星庁室から、追加で君へ任務を依頼したいのだという
GM:君は一旦取り掛かっている業務の手を止め、星庁室からやってきたメカ先生から任務の概要を聞いているよ
メカ先生:「お忙しいところ申し訳ありません、リャン会計」
リャン・シェンシィ:「いえ、丁度別件で此方に寄る予定がありましたから」そうでなければ通信で済ませられないかと依頼している所だった。
メカ先生:「これはせめてものお気持ちデス。つまらないものですがどうぞ受け取ってください」
メカ先生:彼なりのジョークなのかもしれない。メカ先生は貴金属でできたネジやナットのセットを手渡してくるよ
リャン・シェンシィ:「えーと……ツッコミを入れる時間も惜しいので、ありがたくいただいておきましょうか」
リャン・シェンシィ:「それで、ご依頼というのはなんです?」
メカ先生:「ありがとうございます。忙しいのは承知しておりマスが、この件メサイアで起きている問題とも深く関わっていると星庁室は考えており」
メカ先生:「話を通しておくべきかと思いまして。リャン会計に依頼したいのは、”バベルの書”と呼ばれるEXレネゲイドの確保」
メカ先生:「それから月島シランという星徒の排除となりマス」
メカ先生:「リャン会計は”バベルの書”の事を聞いたことは?」
GM:リャンさんはハンドアウトに書かれている概要くらいのことは耳にしていてもいいよ
GM:知らないことにしたらメカ先生が話してくれます
リャン・シェンシィ:「旧文明のものと思われる予言の碑文、でしたか」
リャン・シェンシィ:「理事会時代には重要性の高い遺物として扱われていた事もあり、あまり私達が触れることはできませんでしたが」
リャン・シェンシィ:「革命後に確保できたものはいくつか確認しています。今のところ、その予言の内容も正確な情報だったと」
メカ先生:「その通りデス。話が早くて助かりマス」
メカ先生:「その"バベルの書”を求め、"冠なき子どもたち”の一部がメサイア内を動き回っているという情報があるのデス」
メカ先生:「当然、ノヴァリスに来て日の浅い彼女らが、”バベルの書”の存在に単独で気づくことなど不可能……」
メカ先生:「彼女たちに知識を与え、操っていると思われるのが”月島シラン”という星徒なのデス」
メカ先生:そう言ってメカ先生のディスプレイに女子生徒の顔が映し出されるよ。
メカ先生:リッコちゃんOP等ででてきた白髪の気だるげな少女、月島シランだよ
リャン・シェンシィ:「……この頃うちで暴れているみたいですね。会ったことはないけど、何度か報告書で名前を目にしました」
メカ先生:「”バベルの書”は、すべてを集めれば望む未来を呼び寄せることができるとまで言われる」
メカ先生:「超強力なEXレネゲイドデス……それが星徒の手に渡る事だけはなんとしてでも避けタイ……」
リャン・シェンシィ:口元に手を当てる。「未来予測に近い高度な演算能力なら、オーヴァードの中にも発露するものはいますけど……」
リャン・シェンシィ:「普通、そういうのも長くても数日や数週間。それも精度か使用頻度のどっちか、あるいは両方に難がある」
GM:バベルの書に関して、こんな噂がある。バベルの書には予想された未来の出来事が書かれているのではなく
GM:バベルの書に書かれたとおりに、未来が変化しているのではないかという噂だ
GM:もしその力が本物だったら、ジャームの手に渡ったが最後どのような未来が訪れるか解ったものではないぜ
リャン・シェンシィ:「…………」少し考え込んで。
リャン・シェンシィ:「……そういう、規格外の代物だってのは分かってたので」
リャン・シェンシィ:「私達だって、エッグ探し以前から結構力を入れて探してはいたんですよ」特にこういう仕事をやっていると、未来なんて寿命を払ってでも見たくなる時があるものですし、なんて笑いつつ。
リャン・シェンシィ:「それでも、全然見つけられなかった。ところが、その“採掘王”の手勢は……調べた所かなり、バベルの書の全貌に近づいてる」
リャン・シェンシィ:「多分、スタート地点が違うんじゃないかな……私達に欠落してる重要な手掛かりをその子が持ってて、つまり」
メカ先生:「あるいはこの”冠なき子どもたち”騒動自体がバベルの書と何らかの関わりがあるか……」
リャン・シェンシィ:「バベルの書に近づこうとするなら、その月島って子をどうにかして情報を引き出す必要がありそうだ」
リャン・シェンシィ:少し疲れたような表情になって。「……記憶と冠のない来校者たちね。メサイアは懐の広い学区とはいえ、あんなに大勢来るのはシステムの方が想定してないんだよな……」
メカ先生:「どうやら引き受けてくれる気になったようデスね」
リャン・シェンシィ:「あはは、そりゃ無視できる問題じゃないですしね。引き受けますよ」
リャン・シェンシィ:「ただ、星室庁としても重要事項みたいですし? ついでに人手か物資のサポートも増援をお願いできると助かるんですけど」
リャン・シェンシィ:「特に前者かな。宛とかありません?」
メカ先生:「物資面でのサポートは勿論致します。人手についても……」
メカ先生:「丁度”冠なき子どもたち”を受け入れた事業者に心当たりがありマス。連絡をつけておきまショウ」
メカ先生:通信中マークが少し出て
メカ先生:「ピガガ……どうやら向こうも既にこの件に関わり始めているようです」
リャン・シェンシィ:「やぁ、助かります~」ニコニコと笑って。「事業者ですか。それもメサイアの?」
メカ先生:「所属はキングダムデスが、事務所はメサイアに構えているようデスね」
メカ先生:「貴女のよく知る人物かもしれません。場所は……」
リャン・シェンシィ:「あら」キングダムからメサイアに来ている事業者。心当たりはいくつかあるけれど。
メカ先生:「それから彼女の学友も厄介事に巻き込まれているようデスね」
メカ先生:「今回の件とも関係があるかもしれまセン。こちらから移送の手続きを行っておきます」
メカ先生:「現地……『ウォーレン』の事務所で彼女たちと合流してくだサイ」



GM:という感じでシーンを終了しましょう。リャンさんはロイスの取得だけできるよ~
リャン・シェンシィ:“採掘王”月島シラン:有為/◯脅威 で取得しときます~
GM:ありがとうございます!
齋藤リッコ:案定オクレ 〇尽力/不安 で取得します
GM:それでは次のシーンに移っていこうかな!



【Middle1】

GM:ミドル1シーン目。次は皆で合流してもらうシーンになるよ~。全員登場を推奨します。
GM:ウルトラ侵食ダイスを振ってみてね
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(44 → 45)
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(42 → 51)
真上ツクシ:プラスウルトラになってしまった
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(43 → 52)
齋藤リッコ:高すぎる
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(44 → 50)
GM:リッコちゃん真上さんが事務所で服を着せたり飯を食べさせたりシているところに
GM:リャンさんと怪我をして包帯とかを巻いてるカノコちゃんがてくてく歩いてくる感じにしようと思っています
小豆橋カノコ:は~い
GM:特に問題なければ描写を始めていくぜ!



GM:オーヴァード派遣会社『ウォーレン』のオフィス
GM:”冠なき子どもたち”に追われていた少女、真上ツクシを保護した君、齋藤リッコは一度事務所に戻り
GM:彼女に食事やシャワー、着替えなどを与えているよ。
GM:また、外で事件に巻き込まれたことを星庁室に報告した所、”バベルの書”の調査にメサイアから応援が来るという回答があります。
GM:君達はのんびりしたり一緒にシャワーを浴びたり浴びなかったりしつつ応援の到着を待っているよ
案定オクレ:「はわわ……お客様が来る前に準備しないと~……!うんしょ、うんしょ……!」
案定オクレ:オクレちゃんは背景でテーブルを並べ直したり来客用のカップを用意したりしているよ
齋藤リッコ:「う~ん……」風呂上がりのツクシちゃんの様子を眺めて
齋藤リッコ:「あたしの私服だけど……ぱっつぱつね……」
真上ツクシ:やや湿った状態のまま、もぞもぞと服を着ている。
真上ツクシ:少し裾の短いジーンズと、シンプルなデザインの白いシャツ。あと目についた革の素材が気に入ったので、黒いアウターも羽織っている。
案定オクレ:「服のことはわかるみたいですね、良かった~」
案定オクレ:「転移してくる子達の中には着方も知らない子が居たりするから心配しましたよ~」
齋藤リッコ:「結構個人差あるのね、その辺り……大変なのね」
真上ツクシ:「“シア”にも手伝って貰ったから」ふん、と謎に胸を張っている。
齋藤リッコ:「あ、そっちも好きに食べていいわよ」
齋藤リッコ:机の上にはデリバリーのピザや近所で買ってきた総菜、それから大量のバナナが並んでいる。
GM:育てバナナだ
真上ツクシ:「!」らんらんと目を輝かせ、ふんふんとテーブルの上に並んだ豪勢な料理!の数々の匂いを嗅いでいる。
真上ツクシ:「ありがとう、リッコ」
齋藤リッコ:「お、ちゃんとお礼言えてえらいわね。いいわよ気にしなくて。食べましょ」
齋藤リッコ:言いつつ自分も適当にチキンを手に取る。「いただきまーす」
シア:『用心しろツクシ、この食事量は君の体格に対して明らかに許容範囲を超えている』
シア:『全て食べた場合急激な血糖値の上昇とそれに伴う意識レベルの低下が予想される』
シア:シアはずっと握ってると大変だと思うので紐とか通されてネックレスになってます
真上ツクシ:「“シア”はツクシを侮っている」こころなしかむっとしている。
真上ツクシ:「これしきでツクシが倒れるわけがない」バナナを一本、飲むように皮ごと口に頬張っている。
真上ツクシ:「うまい」
齋藤リッコ:「いや三人分なんだけど……」豪快な食べっぷりを眺めて
齋藤リッコ:(あの数と星徒を相手にして、無事に逃げおおせた……)
齋藤リッコ:(それも目覚めた直後に。シアのサポートがあったにしても、かなり強力なオーヴァードよね……)
齋藤リッコ:(“冠なき子供たち”……やっぱり謎ね……)
リャン・シェンシィ:じゃあその辺りで事務所のチャイムが鳴ります。
真上ツクシ:飛び上がるようにして視線を扉へと向ける。
真上ツクシ:「なんだ。さっきの連中か」
シア:『警戒しなくていい。いま来ているのは味方だ』
齋藤リッコ:「いや、聞いてたお客さんみたい……はーい」口元を拭いてドアを開ける
小豆橋カノコ:「お邪魔しまーす……」
小豆橋カノコ:遠慮がちな声。
リャン・シェンシィ:「や、久しぶり~リッコちゃん」
リャン・シェンシィ:カノコちゃんの一歩後ろから続いて入っていく。
齋藤リッコ:「あっ、助っ人ってリャンちゃんだったの!? わ~っ久しぶり!」嬉しそうな顔をして「……と……?」
小豆橋カノコ:「えへへ、私です。途中でばったり会っちゃって、ご一緒させてもらいました」
小豆橋カノコ:シェンの頭一つ分以上下から手を振ります。
リャン・シェンシィ:「あはは、また星室庁からの依頼でさ。人気者はつらいね~」
リャン・シェンシィ:「あ、これお土産ね」と紙袋に入った紅茶のギフトセットを手渡しつつ。ツクシちゃんとオクレちゃんに視線を向ける。
案定オクレ:「い、いらっしゃいませ~!お掃除から害獣退治まで何でもお任せ!オーヴァード派遣会社『ウォーレン』にようこそ!」
リャン・シェンシィ:「そちらの子達は?社員さん?」
案定オクレ:「はい、新人社員のオクレです!よろしくお願いします~!」
案定オクレ:そう言えばオクレちゃんはリャンさんと同じかそれよりでかいくらいの身長です
リャン・シェンシィ:「どうも、リッコちゃんの友達のリャン・シェンシィです。よろしくね~」
リャン・シェンシィ:けっこうおおきい
案定オクレ:ぼんやりデカメイドです
真上ツクシ:リッコとシアの言葉に安堵したのか、我関せずといった様子でピザを口に運んでいる。
小豆橋カノコ:「私も季節のアソートを持ってきました。リッコさんのお口に合うように仕上げましたよ~」
齋藤リッコ:「……カノコも?なんで……いや……それより」巻かれた包帯に目をやる。殆ど傷は治っているようだが、血と消毒の匂いに気付く。
齋藤リッコ:「……どうしたのよ、それ?」
小豆橋カノコ:手を振ったほうの手で肩にかけた紙袋をおろし、オクレさんに挨拶してから。
小豆橋カノコ:「そう。聞いてください! ひどいんです!」
小豆橋カノコ:「ショコランで出店をしてたら、いきなり”スターロード”さんが出てきて……」これまでの顛末を話します。
小豆橋カノコ:「生きた心地がしなかったですね……あ、そういえばそちらの方は?」
小豆橋カノコ:ツクシさんの方を向く。従業員なのだろうか。
齋藤リッコ:「……は……?」
リャン・シェンシィ:「……それって」
リャン・シェンシィ:思案するような顔。数ヶ月前に出くわしたあの怪物は、今でも斎藤リッコに執心しているらしい。
シア:『ツクシ、夢中で食べている所悪いが、私も二人に自己紹介をせねばならない』
シア:『二人に接続してもらっていいか』
真上ツクシ:「おお」口元にべったりと付いたトマトソースを拭わぬまま。
真上ツクシ:「ツクシは、真上ツクシという」
真上ツクシ:「リッコと同じ……おまえたちも、“天使”ってやつなのか?ともかく」二人の頭上にある十字冠を不思議そうに見つめながら。
真上ツクシ:「こっちの“シア”も挨拶したいって」
真上ツクシ:そう言って、石片を二人の元へと運んでゆきます。
リャン・シェンシィ:「……?」じっとそれを見てから、「え」という顔になって。
シア:『始めまして、私はこの”バベルの書”に宿った人格……今はシアを名乗っている』
シア:石に触れた二人はシアの声が聞こえるようになるよ
小豆橋カノコ:「わっ」
リャン・シェンシィ:「待って。その石、もしかして"バベル"なの?」
リャン・シェンシィ:「喋ってるし……」
シア:『正確にはその断片だ』
小豆橋カノコ:「えとえと……カノコといいます」あわあわしながら名乗る。
シア:『カノコにシェン。よろしく頼む』
リャン・シェンシィ:「よろしくって……えーと、できれば私もよろしくしたいけど」
シア:『済まないが、ツクシはこの都市に来たばかりで右も左もわからない』
シア:『この都市について詳しく説明をしてやってほしい』
真上ツクシ:「やってほしい」
リャン・シェンシィ:「ツクシちゃんは、この石片……シアさんのことをどうするつもりなの?」
リャン・シェンシィ:「いや、こっちの説明が先か。えっとね」という流れで、月島シランがバベルの書を集めようとしているのを止めようとしている事を素直に話します。
リャン・シェンシィ:ツクシちゃんが冠ないからシランの仲間なのかなって警戒もしたけど、それにしては大分ぼんやりしてるので情報を出して反応を見てみようという感じでもある。
真上ツクシ:リャンちゃんの言葉を耳にしながら、困惑するように首を傾ける。
小豆橋カノコ:「バベルの書……」
真上ツクシ:「へえ。シア、おまえ、すごいやつだったんだ」
シア:『君ほどではない。私も重要だが、より重要なのは私が誰の手に渡るかというほうだ』
リャン・シェンシィ:「……とりあえず、事情については全然知らないんだ?」じっとツクシちゃんを見る。確かに嘘を吐いている感じはない。
真上ツクシ:「何も覚えていない」
真上ツクシ:「気づいたらハダカで倒れていて……こいつが一緒だった」
真上ツクシ:「だから……ツクシは、こいつのおかげで、命を救われたといってもいいかもしれない」
真上ツクシ:「そのシアが、あの……おまえたちとは違う、輪っかをした……シラン」
真上ツクシ:「あいつのモノになりたくない、というのなら」
真上ツクシ:「ツクシは、シアを渡すつもりはない」
小豆橋カノコ:「なるほど……」
小豆橋カノコ:”冠なき子供たち”としても、彼女は特別な立ち位置のようだった。
小豆橋カノコ:「……リッコさんも相変わらず、引きがいいというか。なんというか」
リャン・シェンシィ:(……信じてあげたいけど。"何も覚えていない"って事は)
リャン・シェンシィ:("急に自分が何者だったかを思い出す"可能性もあるって事だ。今ここにいる彼女の善悪にかかわらず……)
リャン・シェンシィ:先の事件で遭遇した、星徒としての自我を忘却した状態で活動していた少女──小林ミオナのことを思い出している。
GM:そろそろリッコちゃんがカノコ怪我に対して言及すると区切りとしてもいいかも
真上ツクシ:「うん。リッコも、いいやつだ。メシも服もくれたし」
齋藤リッコ:……パキン。
齋藤リッコ:軋むような音がした。ジュースが真っ白に凍結し、ペットボトルが裂けている。気付けば机上に霜が降り、料理の類が凍り付いていた。
小豆橋カノコ:「……え、あの。リッコさん」
齋藤リッコ:その冷気の中心、殆ど会話も耳に入らない、心ここにあらずといった様子で黙り込んでいる。
小豆橋カノコ:覚えのある冷気。彼女を振り返る。
小豆橋カノコ:危惧はあった。努めて、深刻でないような調子で口に出したつもりだが。
小豆橋カノコ:「リッコさん! あの、大丈夫ですか?」
リャン・シェンシィ:何か口にしかけたが、道を譲るように一歩下がっている。
小豆橋カノコ:ちょろちょろと駆け寄って、手を握る。
小豆橋カノコ:(……冷たい)
齋藤リッコ:「……大丈夫って……」
齋藤リッコ:「それはあなたの方でしょ」
齋藤リッコ:その手は僅かに震えている。怒りからか、恐れからか。
小豆橋カノコ:「大丈夫ですよ! ピンピンしてますよ、ほら!」
小豆橋カノコ:飛び跳ねて元気さをアピールする。
齋藤リッコ:その様子をじっと見つめてから、長く深い息を吐く。
齋藤リッコ:「……そうね……」
齋藤リッコ:「……ごめん。もっとよく考えるべきだった」
齋藤リッコ:「“スターロード”が絡む事件が起きてて……あなたもあの戦いに参加してたんだものね」
齋藤リッコ:「狙ってくるのは十分考えられたはずなのに……」
小豆橋カノコ:「……」
小豆橋カノコ:言葉を探すように、人差し指が宙をうろうろした。
小豆橋カノコ:「リッコさんは……」
小豆橋カノコ:「もう、”スターロード”のことを、こんな程度の相手だって、思わないんですか?」
小豆橋カノコ:「いつかの日より、色々なものが見えるようになってしまったから──それとも」
小豆橋カノコ:「クルマの心配をしてくださっているなら、私もやんちゃしてましたから、これくらいで帳尻が合いますよ」
小豆橋カノコ:「……きっと」
小豆橋カノコ:そう言って作った笑顔が僅かにこわばる。
小豆橋カノコ:”スターロード”との会話が思い出される。こんな強がりでさえ、また、己の過去を無意識に正当化しようとしているのだろうか。
小豆橋カノコ:小さな釘が刺さっているようで、落ち着かない。
齋藤リッコ:自分は冷静だと示そうとするかのように、机上の料理を解凍しながら
齋藤リッコ:「あたしだって……あの時勝てたのが、奇跡みたいなものだっていうのは分かってる」
齋藤リッコ:「もう一度やれば、勝てるかどうか分からない……」
齋藤リッコ:当時よりも経験を積み、彼我の実力差を正しく認識出来るようになった……というのは、確かに正しくはある。
齋藤リッコ:だが、そもそもの着眼点がズレている。たとえ襲ってきたのがただの不良生徒であったとしても、同じ光景を見ればリッコは同じ反応をしただろう。
小豆橋カノコ:「ああもう、そんなに暗い顔しないでください! 一国一城の主なんですから!」
齋藤リッコ:「……分かってるわよ」
齋藤リッコ:かぶりを振る。何か重苦しいものを無理やり呑み込むようにして、強い表情を作る。
齋藤リッコ:「どの道、決着を付けなきゃいけない相手ではあるもの」
齋藤リッコ:「卒業前に向こうから来てくれて好都合なくらいよ……でしょ、リャンちゃん」
小豆橋カノコ:ホッとして表情を崩す。
小豆橋カノコ:「そうですよ。ツクシさんのような方々が現れる件も、糸を引いているのはあの人ということになるんですから……たぶん」
リャン・シェンシィ:「あはは、いつもの調子に戻ってきた?」
リャン・シェンシィ:あんなものとまた戦うなんて不安ではあるが、それをかき消すように笑顔を作って。
リャン・シェンシィ:「ま、ノヴァリスにはこれだけ優秀な生徒がいるんだもの。絶対に私達でなんとかしなきゃいけないってこともないからさ」
リャン・シェンシィ:「もし本当に危なくなったら、それ以上の無理はしなくていいから。ね?」
リャン・シェンシィ:「それと」リッコちゃんの足元に視線をやり。「事務所の床、傷まない内に解凍とかしておいてね」
リャン・シェンシィ:場の空気を和ませるように、そんなことを言いつつ。
齋藤リッコ:「……え?うわっ!」真っ白になった床に視線を落として
齋藤リッコ:「やだ~~~っ!これ腐っちゃったりしない!?」慌てて解凍していく
リャン・シェンシィ:「それじゃ、バベルの話に戻るけど……」ぱん、と手を叩いてツクシちゃんの方を向き直りつつ。
リャン・シェンシィ:「まあ本来、私の立場としては君からその石片を取り上げるべきなんだろうね」
リャン・シェンシィ:実際、身分も過去も証明できない外の人間に持たせておくのは、あまりにリスキーな事だろう。
真上ツクシ:先程まで、彼女が憤っていた理由の見当もつかぬまま。戸惑うように斎藤リッコへと向けていた視線をリャンちゃんへと戻し。
真上ツクシ:「む」す、と石片を僅かに遠ざけている。
小豆橋カノコ:(でも、シアさんはそうはならないという前提で構えている。そして、実際にシェンシィさんもそうはしていない)
小豆橋カノコ:予測が成功しているのか、未来が整合しているのかはわからない。今はまだ。
リャン・シェンシィ:「……とはいえ、君の態度はこの通りだし。別に君と喧嘩をしたいって訳でもない」
リャン・シェンシィ:事前に聞いた話によれば、シランの率いる大量の追手から逃げおおせたのだという。自分達が同じようにされてしまえば、状況はマイナスだ。
リャン・シェンシィ:「だから、折衷案。君が私と約束を結んで、それを守ってくれる……信用できる人であるなら」
リャン・シェンシィ:「その石片は君が持ったままでいいし、他の生徒達から守る手伝いもしよう。どうかな?」
真上ツクシ:握る石片に目を向ける。
真上ツクシ:「“シア”は……お前たちを、“味方”と言った」
真上ツクシ:「ツクシは……己が何者であるか、何をしてきたかも覚えていない」
真上ツクシ:「ただ。それは、お前たちも。そうなんだろうな」
リャン・シェンシィ:「……私達が?」目を見開く。「自分のことを覚えてないって?」
齋藤リッコ:「自分が何者か知らない……の方じゃない?」
真上ツクシ:「うん。ツクシのような、何をしでかすかわからない“輪無し”を」
真上ツクシ:「警戒するのは当然だ」
真上ツクシ:「だから、聞くよ。その“約束”」
リャン・シェンシィ:「あはは、まあね」笑いながら、いつの間にか用意していた書類を目の前に差し出して。
リャン・シェンシィ:「確かに、誰しも変わらない事だ。人はいつも、未来のどうしようもない不確定さに怯えてるし」
リャン・シェンシィ:「だからこそこうやって、少しでも先のことを決めて形にしたがる。それを守ってくれる人と、一緒にいようとする」
リャン・シェンシィ:「君とも、うん。良いお付き合いができるといいな」
真上ツクシ:こくりと頷いて、書類に目を通す。
真上ツクシ:「こう、は……き? したの…………え、で………」
真上ツクシ:「………読めない」
リャン・シェンシィ:「あ~~っごめんね?簡単に上から解説していくね……」隣に座って、項目を順番に噛み砕いて説明していくよ。
シア:『彼女の説明に嘘はないようだ』リャンの言葉に対してちょくちょく補足を入れているよ
齋藤リッコ:「大丈夫よ、リャンちゃんは不公平な契約は出してこないから」
齋藤リッコ:信頼ではあるが、毎回ろくに読んでいない。
齋藤リッコ:「シアもツクシと一緒に居たいみたいだしね。本人の意思を尊重するってことでいいんじゃない?」
齋藤リッコ:「本人……本……本石?」
真上ツクシ:「こいつヒトなのか?」
シア:『私は意志だ』
齋藤リッコ:「石の意志……」
小豆橋カノコ:(あ、ちょっと面白い)
リャン・シェンシィ:「分類的にはRBなのかな。人の姿を取ってみるヒューマンズネイバーとかできない?」
シア:『その機能は私に備わっていない。今、ツクシに依存しているのが正しい姿なのだ』
シア:『それより、契約が終わったなら彼女にノヴァリスのことを教えてやってほしい』
シア:『これから暮らし守ることになる街のことを少しでも記憶にとどめておきたい』
小豆橋カノコ:「はい! 大事なことですね。ノヴァリスはいいところですよ」
齋藤リッコ:「いいこと言うわね~」
リャン・シェンシィ:「観光ってこと?今の状況で出歩くのは少し危ない気もするけど……」
齋藤リッコ:「ずっと思ってたの。ツクシだけじゃなく、他の子達も」
齋藤リッコ:「居着くにせよ、立ち寄るだけにせよ……」
齋藤リッコ:「せっかく来たなら、いいところだなって思ってほしいじゃない。ノヴァリスのこと」
リャン・シェンシィ:「…………」
真上ツクシ:ぴこぴこと頭部に生えた獣耳を動かして。
真上ツクシ:「どのみち、ツクシとシアが此処にいることは、シランも知っている」
真上ツクシ:「それなら……動き回るほうが……こう」
真上ツクシ:「撹乱できるんじゃないか?」
真上ツクシ:「これは……直接、いろんな景色を見たいがために言っているわけではなく」
真上ツクシ:「あくまで……そういう作戦なんだ。リャン」
齋藤リッコ:「ウソ下手ねあんた……」
リャン・シェンシィ:ふう、と息を吐いて。
リャン・シェンシィ:「その効果は分からないけど……」
リャン・シェンシィ:「確かに生徒会としての対応は、居住区と生活物資の調達とか戸籍管理でいっぱいになってたかも」
リャン・シェンシィ:「心情的にノヴァリス側に付いてもらうってのは、大事なことかもね」
リャン・シェンシィ:(……いやでも別に他を疎かにして良い訳じゃないからやることが増えただけだな……)などと思ったのは胸中に飲み込みつつ。
小豆橋カノコ:「賛成です。”スターロード”さんもぜったい想定してないですし」
リャン・シェンシィ:「私達でちゃんと警備できるって前提だけどね~」
リャン・シェンシィ:「ま、私にとっちゃホームグラウンドだ。なんとでも凌いでやりましょう」
小豆橋カノコ:「そこはもう、頼りにしてますよぉ」
齋藤リッコ:「メサイアのトップ自らのメサイア観光案内……あたしも楽しみかも」
真上ツクシ:石片を革ジャンのポケットに押し込み、す、と立ち上がる。
真上ツクシ:「よし。さあ行こう」
真上ツクシ:「すぐ行こう」



GM:ではこれでシーンを終了しましょう
GM:ロイスを取得したりできるぜ~。
GM:PC間ロイスも取ってもらおうかな。1から2、2から3みたいな順で取ってもらおう
真上ツクシ:なるほどね!
真上ツクシ:じゃあ一旦PC間ロイスだけ取っちゃおうかな~
リャン・シェンシィ:ふんふん
小豆橋カノコ:はーい。じゃあシェンシィさんに
リャン・シェンシィ:真上ツクシ:◯信用/警戒 で取得します。
齋藤リッコ:感情…………う~~~~~ん
真上ツクシ:斎藤リッコ P◯誠意/N不安 こうでとろう
小豆橋カノコ:リャン・シェンシィ/信頼○/大変そう……
齋藤リッコ:小豆橋カノコ P:?/N:不安〇 で取得します
小豆橋カノコ:何ですか!
真上ツクシ:シア この?はどういう意味なんだ
案定オクレ:自分の気持にまだ気づいていないということだね
GM:ではロイスも取ったしこのシーンは終わり



【Middle2】

GM:次のシーン!情報収集シーンになりますが
GM:先程のシーンでも少し触れたとおり、まずは軽くメサイア観光をしてもらおうと思います。
GM:シーンプレイヤーはツクシちゃんで全員登場してもらおうかな
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(45 → 54)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(52 → 61)
齋藤リッコ:899なんだけど!
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(51 → 59)
真上ツクシ:おい嘘だろ
GM:カノコちゃんを傷つけられた動揺が……
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(50 → 60)
小豆橋カノコ:9610だ
GM:では軽く描写を始めていこう。



GM:君たちはノヴァリスについて教えるため、真上ツクシを伴ってメサイア学区の街並みを見て回ることにした。
GM:あ、あとオクレちゃんも何も止めなければついてくるよ
小豆橋カノコ:かわいいね
真上ツクシ:一緒に遊ぼうぜ
GM:まず最初に向かったのは駅前、元偉大なるアトラ像広場だ。
GM:元々はメサイア学区の生徒会長であるアトラ・アーリーバードを称える銅像が置かれていた広場だが
GM:銅を求める貧困生徒が像を取り壊し、それに対抗し銀像、金像プラチナ像と第二第三のアトラ像が建てられては壊されを繰り返し
GM:今では台座とほんの少しの足元の像しか残っていないため、元がつくようになったよ。
GM:次は壊されないようチタン像を作る予定があったようだが、アトラの退任と同時に計画は白紙に戻ったという噂があるよ
真上ツクシ:「なんだこれ」
小豆橋カノコ:「……という流れから、色々のグレーな組織がこの広場を見張るようになったために、却って均衡が取れて治安が良く」
小豆橋カノコ:「メサイアでもかなり活気のある広場になっている……らしいです。ほんとですか?」観光ガイドを読んでいる。
小豆橋カノコ:特に「治安が良く」のくだりに疑問を呈しているようだ。
真上ツクシ:「足しかない……ほほう」
リャン・シェンシィ:「当然私が会計になってから生徒会予算の使用は許可してないから途中から修繕費はアトラちゃんの私費だったよ」
リャン・シェンシィ:「なんで壊されてるのにグレード上げちゃうんだろうね……」
リャン・シェンシィ:「何も対抗になってないんだよな」
案定オクレ:「この広場ってそんな由来があったんですね~」
真上ツクシ:「そのアトラってのは……相当に裕福だったのか」
真上ツクシ:「珍しい金属をここまで……」
齋藤リッコ:「実は貧しい生徒に対する施しだったみたいな?」
案定オクレ:「足フェチの人が設計した広場だと思ってました~」
小豆橋カノコ:「私もここでスイーツを販売させてもらったことがありますけど、そういう前衛芸術なのかなあと思ってました」
案定オクレ:「よかった~。私達のせいで治安が悪くなったと思ってたけど」
案定オクレ:「もとから治安が悪いところだったんですね。心配して損しちゃいました~」
リャン・シェンシィ:「まあ人目に付きやすい場所だし、今だとトランペッターの支部拠点も近いからね」何度かの暴動を踏まえてそうなった。
リャン・シェンシィ:「何か暴れたりするやつは余程の無知か恐れ知らずだけじゃないかな~」
小豆橋カノコ:「なるほど……あっ、すいません結構です!」七色に発光する饅頭を売りつけられそうになっている。
リャン・シェンシィ:「今のはゲーミング料理部の屋台だね。そういえば、皆はお昼もう食べたんだっけ?」
治安の悪い客引き:「ヘイ彼女たち~!!可愛い女の子いるけど遊ばない?今なら飲放題付きで安くしておくよ~!」
齋藤リッコ:「油断も隙もあったもんじゃないわね……ううん、まだ…… 治安悪っ!」
齋藤リッコ:「ちょっと!客引きは違法でしょ!」
真上ツクシ:「……? いや。お金は持っていない」
真上ツクシ:「どうしよう、リッコ。この……ツクシの腕に巻かれた……紐みたいなやつ」
真上ツクシ:「お金を払わなけばいけないって」
齋藤リッコ:「早速毒牙に……」
小豆橋カノコ:「ツクシさん、純粋すぎます……!」
真上ツクシ:「カノコ……5000クレジットらしい」
真上ツクシ:「貸してくれないか」
小豆橋カノコ:「可愛い女の子は間に合ってんですよ! しっしっ!」リッコの腕に胸を押し付けるようにして客引きを追い払う。
齋藤リッコ:「胸が当たってる!!」(カノコは頼りになるわね~)
治安の悪い客引き:「え~ん、バクシーシバクシーシ!」
小豆橋カノコ:「もう。本当に悪質なんですから……」
リャン・シェンシィ:「勝手に押し付けられたんでしょ?返品するように話つけてきたげるから……」
真上ツクシ:「いいのか。頼りになるな」
リャン・シェンシィ:「うーん、すっかり慣れてたけどちょっとまだツクシちゃんの教育には悪い場所だったかな~……もう少し静かな所に行こっか」
齋藤リッコ:「そうね……早いところ出ないと逆に悪印象を植え付けそう……」
リャン・シェンシィ:などと言って、中心街から外れた場所へ向かって歩き出すよ。
リャン・シェンシィ:そうしてしばらく繁華街や空き地の目立つビルの通りを抜けた先、オープンテラス付きのカフェのような場所へたどり着きます。
真上ツクシ:すんすんと鼻を鳴らす。
真上ツクシ:「お。いい匂いがする」
リャン・シェンシィ:「この辺まで来ると地価もだいぶ落ちてくるし人通りも減るんだけどね」
リャン・シェンシィ:「こことかは、キングダムの王様もお忍びで通ってりしてたみたいだよ」
齋藤リッコ:「へぇ~……確かに落ち着いてていいところね!」
小豆橋カノコ:「メサイアはちょっと大通りから外れたところのほうが建築の継ぎ足し方がワクワクしますよね。ときどきダンジョンみたいで」
小豆橋カノコ:道中で撮影した写真をツクシちゃんに見せている。
真上ツクシ:ここの出っ張りとか、足場にして跳ぶのに丁度いいな~とカノコちゃんの写真を目に唸りながら。
リャン・シェンシィ:「強いて言うならここの店長は勝手に店舗敷地を自国の領土だって言い出して自治権を主張してたりはするんだけど」
リャン・シェンシィ:「まあ別に実害のあるルール破りはしてないから大丈夫な部類。税金も払ってるしね」
齋藤リッコ:「大丈夫な部類なのそれ……?」
小豆橋カノコ:「王様が来てらしたという話なら、キングダムゆかりの人なのかもしれませんね」
小豆橋カノコ:ごくりと生唾を飲む。
案定オクレ:「私もお金貯めれば王様になれるんだな~」
齋藤リッコ:「一国一城の主ってそういう意味じゃないと思うんだけどな……」
リャン・シェンシィ:「大丈夫じゃないところはもっと大丈夫じゃないから……他店から腕の良いシェフを誘拐したり」
リャン・シェンシィ:とか何とか言いながら全員分のケーキセットを頼んでいるよ
小豆橋カノコ:「成立するんですね。誘拐……」
齋藤リッコ:「そ……そうなんだ……」カノコちゃんを心配そうに見ている
小豆橋カノコ:「……?」リッコちゃん視線に気づいてニコ、と笑い返す。
真上ツクシ:「ここは何を売っているんだ?」
小豆橋カノコ:「美味しいものですよツクシさん。シェンシィさんのお勧めは外れませんから」
リャン・シェンシィ:「あ、お金は私の方で出しておくからね。他に食べたいものもあったら頼んでもいいよ」
真上ツクシ:「それは楽しみだ。他に食べたいもの……」
真上ツクシ:あ、と呟いて。カノコちゃんに向けて鼻を鳴らしている。
真上ツクシ:「この店だけでなく……カノコからもするんだよな」
真上ツクシ:「甘い匂いがする。何でだろう」
小豆橋カノコ:「はい……え?」
案定オクレ:「あ、そういえばリッコさんから聞いたことがあるかも」
案定オクレ:「カノコさんもお菓子作りするのが上手いんですよねー」
リャン・シェンシィ:「へえ。ツクシちゃん、鼻がいいんだね」
齋藤リッコ:「………………あっ、ああ、そういう意味ね。そうそう。カノコはパティシエなのよ。すっごい美味しいんだから」
小豆橋カノコ:「えと、はい。ちょっと、匂いを嗅ぐのは……恥ずかしいかもですが……」きゃー、と顔を赤くしている。
真上ツクシ:へえ~と呟いて。間髪入れず、さ、とカノコちゃんの手を取り。
真上ツクシ:指先を口に含んでみよう。
真上ツクシ:「お。本当だ」
小豆橋カノコ:「ひゃうっ……」
齋藤リッコ:「ちょっと!?!?!?」ガタン!と席を立ちあがる
齋藤リッコ:「なっなっ何っなっ何してんの!?!?」
小豆橋カノコ:「あ……あの……あのあのあのあの~~~……」グルグル目
真上ツクシ:「うわっ。何だよ急に……」
リャン・シェンシィ:「あらら。ちょっと行儀悪いかな~それは」
真上ツクシ:「パティシエというのは……知ってる。お菓子を作るのが仕事のやつらだ」
真上ツクシ:「だから……きっと、その手も甘いのだろうと……あたりをつけたんだ」
真上ツクシ:「すごいぞ」
小豆橋カノコ:「私はお菓子じゃないです~~」
齋藤リッコ:バッと引き剥がして「カノコはお菓子じゃありません!!!」
小豆橋カノコ:「あ」被った。
齋藤リッコ:「あと人の指を勝手に舐めたらダメ! パティシエまでは知ってるのに……」
リャン・シェンシィ:「そうそう、人の指を舐めるのは普通の仲じゃやらない事だからね。恋人とかならともかく」
リャン・シェンシィ:「次からはあんまり無闇にやっちゃダメだよ~」
真上ツクシ:しゅんとしている。「そうか……」
真上ツクシ:「ごめんな、カノコ」
小豆橋カノコ:「いえ、そ、そんなに気にしなくても大丈夫ですよ! びっくりしただけです」
小豆橋カノコ:「悪気がないのは分かってますから……ちょっとドキドキしましたけど……」
齋藤リッコ:「はぁはぁ…… ……さっき食べたばっかなのに、もうお腹空いたの?」
真上ツクシ:「うん……」
真上ツクシ:「カチカチになってしまったから……」
齋藤リッコ:「確かにすごい食べっぷりだったもんね…… 早いところ注文来ないかしら」
齋藤リッコ:「キュマイラ系なのかしら?見るからに耳生えてるけど」
真上ツクシ:「ノヴァリスここでは珍しいのか?」
小豆橋カノコ:「うーん……むしろ外からの人にこういう特徴があるのは珍しい、かも?」
リャン・シェンシィ:「ノヴァリスだと、むしろファッションでやってる子が多いかな」
小豆橋カノコ:「私達三人は偶然ツノも羽根もないですけどね~」
リャン・シェンシィ:「私はそういう派手なのよりも普通のコスメとかのが好きかも」
齋藤リッコ:「一時期カタログまでは取り寄せたんだけどね……」腕組みして
案定オクレ:「リッコさん犬耳とか似合いそうなのに……」
小豆橋カノコ:「ちょっと可愛くなりすぎるからセーブしているのかも知れません。リッコさんは変身を残していることに定評がありますから……」
齋藤リッコ:「どれがいいか迷って結局決められなかったのよね。大きい羽とかはかっこいいけど高いし……」
齋藤リッコ:「オクレのタトゥーもかっこいいわよね」
案定オクレ:「いいですよね~これ、わかりやすくて」
リャン・シェンシィ:「あら、気に入ってるんだ?」
リャン・シェンシィ:被験体の番号を想起するので触れないほうが良いかなと思っていたが、本人が好意的に受け止めているのならそれは良いことだろう。
真上ツクシ:090、と張られたタトゥーをかっこいいな~と眺めながら。「なんでこの数字なんだろう」
案定オクレ:「一目で私だってわかるしべんりじゃないですか~?名前もここからつけてるし……」
齋藤リッコ:「あたしも最初は来校者の特徴なのかと思ったんだけど……」ツクシちゃんを見て「別にみんな付いてるわけじゃないのよね」
GM:偶に付いてる子もいるかもくらい
真上ツクシ:身体のどこにも294とは彫られていないぞ!
小豆橋カノコ:「……」
小豆橋カノコ:「ツクシさんにタトゥーがないって知ってるってことは」
小豆橋カノコ:「見たんですかリッコさん、はだ……」
小豆橋カノコ:ほぼ全部口に出してから、あまりにもなことを聞いていることに気づく。
リャン・シェンシィ:「ほら、来校者の子って最初は服とかも持ってない状態で転送されてるから」
リャン・シェンシィ:「別にリッコちゃんがひん剥いて調べた訳じゃないはずだよ」
齋藤リッコ:「えっ?あっ……え?そ……いや……そうよ!?」
小豆橋カノコ:「す、すみません……! そうですよね!」
齋藤リッコ:「そ……そうよ!何もやましいことなんかないわよ!」
齋藤リッコ:「そもそも女の子同士だし……全然問題ないわ……よ!?」何故か焦っている
真上ツクシ:「カノコ……知っているか」
真上ツクシ:「リッコのコートはとてもふわふわで……」
真上ツクシ:「暖かかったぞ」
小豆橋カノコ:「知りません。私、そんなこと、知らない……!」
齋藤リッコ:「カノコ……!?着せるから!コートくらいいくらでも着せるから……!」
小豆橋カノコ:「はぁ……はっ……いえ、お気遣いなく。大丈夫です。大丈夫……」
リャン・シェンシィ:「ほら、あんまり騒いでると店員さんが見てるよ?」
案定オクレ:ジロジロ
小豆橋カノコ:「ぁうあぁぁ……!」羞恥に崩れ落ち顔を覆う。
リャン・シェンシィ:カウンターからなにやら応援するような温かい視線が送られているかもしれない、しないかもしれない
真上ツクシ:運ばれてきたケーキを無心で口に運んでいる。すっげえうまい。
真上ツクシ:「“ローズランド”。うん」
真上ツクシ:「いい店だ」
GM:それからもメサイア学区の各地を回り英気を養った君たちは
GM:一息ついて本格的な調査に移ることにしたよ。現在調査できるのはこれ!

情報項目

“発掘王”月島シラン〈情報:ノヴァリス、裏社会〉8、11
“冠なき子どもたち”〈情報:ノヴァリス、噂話〉6、9
“バベルの書”〈情報:ノヴァリス〉9、13
真上ツクシ〈情報:UGN、FH、裏社会〉〈知識:レネゲイド〉9、12
GM:という感じで、調査してもらうんですが
GM:時間もいい感じだし判定とかは21時からの夜の部からやってもらう感じにしようかな
GM:GMも御飯作らないといけないのでな
リャン・シェンシィ:はぁい
齋藤リッコ:はーい
真上ツクシ:あ、いい時間!了解!
小豆橋カノコ:はーい
GM:ではお昼の部はここまで!
GM:21時から衝撃の事実を明らかにしていきましょう
GM:では14時になったから続きやっていくぜ~
GM:今日は情報収集判定の続きから!判定がまだだからそこからやっていってもらうぜ~
リャン・シェンシィ:じゃあ“バベルの書”〈情報:ノヴァリス〉9、13 調べちゃおうかな
小豆橋カノコ:助かる
真上ツクシ:ありがたい
真上ツクシ:わたしは噂話しかもってないから“冠なき子どもたち”調べようかな~
小豆橋カノコ:“発掘王”月島シラン〈情報:ノヴァリス、裏社会〉8、11 いきましょう
齋藤リッコ:じゃあツクシちゃんで
GM:もぐもぐしな
小豆橋カノコ:4dx+2>=8 ラッキーメダルホワイト適用
DoubleCross : (4DX10+2>=8) → 6[2,3,5,6]+2 → 8 → 成功

真上ツクシ:コネ:相棒しようします
リャン・シェンシィ:秘密兵器:ハイペリオンフォートでダイスが6個になり コネ:要人への貸しも使っておこ 9個
真上ツクシ:達成値+2
小豆橋カノコ:うーんいまいち 《妖精の手》しちゃうか
リャン・シェンシィ:9dx>=9
DoubleCross : (9DX10>=9) → 9[1,3,4,4,5,6,7,8,9] → 9 → 成功

齋藤リッコ:12はどうだろうな~
真上ツクシ:2dx+2+2>=6
DoubleCross : (2DX10+4>=6) → 9[5,9]+4 → 13 → 成功

リャン・シェンシィ:しょうがない財産4入れちゃうか
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(60 → 64)
真上ツクシ:おっ二段階も抜けた
齋藤リッコ:情報FH 紡ぎの魔眼使用
齋藤リッコ:6DX+1
DoubleCross : (6DX10+1) → 6[3,5,5,6,6,6]+1 → 7

齋藤リッコ:よわすぎ
小豆橋カノコ:あ、財産点という手があった やっぱりそっちにしていいですか?
リャン・シェンシィ:財産残り5です
GM:いいよ~
齋藤リッコ:う~ん
小豆橋カノコ:妖精はリッコちゃんに使おうかな
小豆橋カノコ:サンキューGM! 3点入れて11!
齋藤リッコ:カノコ……ありがとう……
小豆橋カノコ:私とリッコさんの仲ですからね~
GM:では妖精使って振りたしな!
齋藤リッコ:1DX+10
DoubleCross : (1DX10+10) → 4[4]+10 → 14

真上ツクシ:やったぜ
齋藤リッコ:これが友情の力ね
GM:皆成功したという噂がありますね
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(61 → 62)
小豆橋カノコ:そのようです!
GM:では順々に張っていきましょう

“発掘王”月島シラン〈情報:ノヴァリス、裏社会〉8、11

キングダム連合学院に所属していたとされる諸王の一人。
必中の弓に分類される遺産、“不射之射”の適合者。

理事会側のオーヴァードで、ノヴァリス内の未開地へ遠征を繰り返し、
多数のEXレネゲイドや遺産を発掘し理事会に提供していたとされる。
される、というのは、実際に顔を見た人間は殆どいないため。

理事会が多数の遺産やEXレネゲイドを所持している理由に対する一種の噂話、
都市伝説のような存在で、実在しているかどうかも怪しいとされていた。

“バベルの書”の最初の断片を発見したのも彼女だとされており、
彼女が“バベルの書”を発見したことにより、
後のノヴァリスの教育プログラムは大きく変更を余儀なくされたとも噂されている。

“冠なき子どもたち”〈情報:ノヴァリス、噂話〉6、9

卒業を間際にしてノヴァリス内に現れた多数の来校者達。
その数はすべての学区を合わせれば1000人以上に登るのではないかと推測される。
彼女たちは例外なくノヴァリスに来るまでの記憶を失っており、
また身元を特定できるような所持品も何も持たずノヴァリスに転送されてきている。

彼女たちの起こす犯罪による治安の悪化、雇用や衣食住をどう確保するかは各校を悩ませており、
ノヴァリスの中で新たな社会問題に発展しつつある。

催眠療法やソラリスによる記憶の復活、モルフェウス能力を応用したサイコメトリーなど、
彼女たちの記憶を取り戻す試みや元いた場所を特定する試みは他学区も含めて行われているがどれも成果を上げられていない。

この事から、一部上層部の間では彼女らに元いた場所や過去という物は存在せず、
ノヴァリスに送り込まれるために作り出されたのではないかと推測されている。
彼女たちが何のために、どのようにして作り出されたか調べるには、
実際に彼女たちの身体を詳しく調べる必要があるよ。

→“冠なき子どもたち”2 〈情報:学問〉〈知識:レネゲイド、遺伝子工学〉12 が追加される

“バベルの書”〈情報:ノヴァリス〉

ノヴァリスの大地に散逸しているとされる、絶対的中の予言書。
予言は石碑に刻まれているが、制作年代は西暦2000年代とされており、
それ以降の年代に起こる大小さまざまな事象に対する予言が記されており、
今より過去を指した予言はその全てが的中している。

中でも最初に見つかった断片は「時空波動理論」あるいは「因果論」と呼ばれる、
未来に発見されるはずの理論の存在と内容を予言しており、遺産としての性質を持っていた。
これら“バベルの書”の内容はすべて日本語で書かれており、
ノヴァリスの言語学習カリキュラムに日本語が含まれる原因にもなっている。

ノヴァリス内の共通言語を一つ増やした影響から、やがて予言書は“バベルの書”と呼ばれるようになった。

また、理事会のデータベースに保管されている、既に発見されたバベルの断片の一部から今回の事件に関する記述が見つかった。

翼開くより二月と十日前の夜、白紙の未来を掴みし者の上で、二つの無限が交差する
二つの無限交わりし時、新たなる神がこの世に現れる

GM:また、調査項目に「時空波動理論」 〈情報:ノヴァリス、学問〉〈知識:レネゲイド、学問〉 12 が追加されるよ

真上ツクシ〈情報:UGN、FH、裏社会〉〈知識:レネゲイド〉

“冠なき子どもたち”に襲われていた少女。
ノヴァリスに転移してきたばかりであり、その際“バベルの書”、シアの宿った断片を手に持っていたようだ。
他の断片と違いシアには何も画かれていない。代わりに彼女の持っている石片には意識が宿っており、ツクシに力をと知恵を与えているようだ。

シンドロームはキュマイラ・ハヌマーン・ウロボロス。
特にウロボロスシンドロームによる能力が強力で、
その性質は以前リッコ達が戦った“スターロード”の物と酷似している。

GM:というようなことがわかるので皆で情報を共有してくれよな
GM:どの辺りに集まって共有したいとかあるかな?
GM:もしも特に何も意見がなかったら次の調査、冠なき子どもたちについてさらに詳しく調べるために
GM:病院とか研究所とかにするのもいいかなと思っていました
小豆橋カノコ:じゃあメサイア第一技術部とかにしますか
齋藤リッコ:なるほど
リャン・シェンシィ:観光からの流れならカラオケとか?って思ったけどそろそろ真面目調査フェイズのようね
真上ツクシ:いぎはないぜ
GM:カラオケで歌ってたら色々解ってきて歌う空気じゃなくなっちゃたな……ってなっててもいいよ
真上ツクシ:隣部屋からの歌声だけが聞こえる空間になってしまう
小豆橋カノコ:技術部でやりまーす なんかさわりの文を書き
GM:ででん

---

GM:メサイア第一技術部
GM:観光を終えた後、今回の事件について情報を集めた君たちは
GM:更に詳しい調査の準備のためにここ、第一技術部で落ち合い集めた情報の共有を行うことになったよ
GM:第一技術部がどういう場所化はきっとカノコちゃんやリャンさんが詳しいだろう、多分
鷺宮アオノ:『会計の招いた方々なら、ここの設備は自由に使って下さって構わないデス』
鷺宮アオノ:『あ、でも奥の黄色い電話のような装置が鳴っても絶対に出ないで下サイ。何人か飲み込まれてマスので』
鷺宮アオノ:不健康そうな目許の生徒が告げ、モニタが切れる。
リャン・シェンシィ:「はーい、いつもありがとね~」手を振っている。変な装置とかは割といつものことなので言及しない。
真上ツクシ:えっ、とぼそり呟いて。オクレちゃんの大きな背の後方へと身を隠している。
小豆橋カノコ:「第一技術部は最初に作られたメサイアの技術部ということで、主に情報インフラが強いそうです」
小豆橋カノコ:「メサイアの情報ギルド、ユグドラシルネットワークグループの母体でもあります……って書いてあります」観光ガイドを読み上げる。そういうことになった。
齋藤リッコ:「メサイアにもこんなしっかりした設備あるのね!技術って言えばジェネシスのイメージだったけど……」
リャン・シェンシィ:「そりゃ、ジェネシスだって作った技術を売る先を探してるからね」
小豆橋カノコ:「そういうイメージを払拭しようと頑張っている組織も別にあるみたいですね」
リャン・シェンシィ:「とりあえず理事会とかのデータ見るならこっちのコンソールかな~」
小豆橋カノコ:「あ、ありがとうございます」
案定オクレ:「電話にどうしたら吸われるんでしょう……穴が広がったりするのかな~」
案定オクレ:受話器を不思議そうに眺めています
リャン・シェンシィ:「あはは、電話じゃないからかも?とにかくそっちのはあんまり気にしないで」
リャン・シェンシィ:「……お、この辺かな。カリキュラム策定時期の議事録」
リャン・シェンシィ:ぱっと開いたタブを拡大する。「"バベルの書"の発見経緯にも軽く触れてあるけど……」
真上ツクシ:そっとリャンちゃんの肩口から覗き見るようにしてそれを読もうと試みている。
齋藤リッコ:「二人並ぶと大きいわね……」
真上ツクシ:「とき、そら、なみ……いん」
真上ツクシ:「難しい」
リャン・シェンシィ:「ふふ。そこはまあ、新しい科学的発見があったんだな~ってくらいの理解でいいよ」
齋藤リッコ:「なんか、思った以上にすごいモノな感じなのね?その“バベルの書”……って」
リャン・シェンシィ:「とはいえ、2000年代かぁ……」
小豆橋カノコ:「異なる断片に対して8種類の年代測定法が試され、それら全てが同一の制作時期を示した……とされています」
齋藤リッコ:「どうしてわざわざ石に掘ったのかしら? そんなに長いこと残るのを想定して……かな?」
リャン・シェンシィ:「長い目で見れば記録媒体としては強固な方だからね。メモリーチップとかよりもずっと」
リャン・シェンシィ:「しかし……そういう未来を見通したような事をする日系のFHっていうと、ついあの人が思い浮かんじゃうんだけど。実際どうなんだろうね」
リャン・シェンシィ:「ノヴァリスの成立にも関わってたらしいけど……」カチカチと何度かページを捲って。「こっちの資料に名前までは出てこないな」
真上ツクシ:「2000年代って、そんなに前なのか」ふうん、と鼻を鳴らす。
齋藤リッコ:「あたし達の生まれるちょっと前くらいかしらね」
小豆橋カノコ:「……でも、このEXレネゲイドは」
小豆橋カノコ:「ノヴァリスの外から持ち込まれたものでは……ない? それに保存状態もおかしい。ええと……待って、違います。これ」
小豆橋カノコ:「資料の数値もよく見ればめちゃくちゃで──ええと、素直に読むと」
小豆橋カノコ:「5億年前の西暦2000年に、”ババルの書”が作られていることになる…………」
齋藤リッコ:「えっ……」
齋藤リッコ:「あっ……そういうこと!?」
真上ツクシ:「ああ……やっぱり、そうだよな」
真上ツクシ:「5億年って……“ちょっと”なのか?って。ツクシの感覚がおかしいわけじゃなかったのか」
リャン・シェンシィ:「……理事会側の人間なら、そういう迂遠なことをする必要はないよね。普通に持ち込めば良いんだから」
リャン・シェンシィ:「これだと……理事会の外にいる人間が、理事会にそれを見つけさせる事で、自分の意志を反映しようとした?」
リャン・シェンシィ:「これも相当に変なやり方だけど、絶対的中の未来視なんて力があるなら不可能ではないのかな」
齋藤リッコ:「じゃあつまり……バベルの書は5億年後に何が起きるのか予言してるってこと?」今更理解する
齋藤リッコ:「めちゃめちゃすごいじゃないの!!」
リャン・シェンシィ:「そこも、単なる演算ってレベルじゃ済まなさそうだね。それこそ、この世界を成立させている神秘とかそっち方面の力……なのかな」
齋藤リッコ:「あたしなんて……未来の地球はイカが支配してることしか知らなかったのに……」
真上ツクシ:「えっ……本当?」
齋藤リッコ:「すごいわよね……」頷く
小豆橋カノコ:「その本は私も知ってますけど……えっとあの、そもそも5億年前が西暦2000年なことはいいんですか? シェンシィさんは」
小豆橋カノコ:ひどく混乱している様子で。
リャン・シェンシィ:「えっ?あれ……そっか、星徒の事は共有してたけどその辺りは知らないんだっけ」
齋藤リッコ:「あっ……そっか。これも機密だもんね。あたしも成り行きで知ったけど……」
齋藤リッコ:ノヴァリスの成り立ちをぼんやりした理解でかいつまんで説明します
リャン・シェンシィ:「だからある意味、地球の未来はイカじゃなくて女子高生に支配されてたって訳だね」
小豆橋カノコ:「えぇ……!」
小豆橋カノコ:くらくらしています。
小豆橋カノコ:「……いえ。ですが。それなら」
小豆橋カノコ:「"バベルの書"がノヴァリスの形成に影響を与えた……事もわかります。おかしくない」
小豆橋カノコ:「これを発見した”発掘王”──月島シランさんの噂は、ジェネシスに居た頃に聞いたことがありました」
小豆橋カノコ:「キングダム理事会の命を受けて、遺産を発掘するオーヴァードが現れるかもしれないと。親レネゲイド鉱の採掘装置の制作を依頼された時に、ちらりとですけれど」
小豆橋カノコ:「今は……星徒となって、ツクシさんと、シアさんを狙っている……」
真上ツクシ:イカは居ないのか……とやや肩を落胆させながら。
真上ツクシ:「“星徒”か。あの……輪っかが崩れた感じの奴らのことだったよな」
小豆橋カノコ:コクコクと頷く。
小豆橋カノコ:「とにかく強いので、気をつけて下さい」
リャン・シェンシィ:「うちの議長も名前くらいは聞いたことあったみたいだね。元キングダムだから」
リャン・シェンシィ:「だけど実際に顔を見たことはないし、式典とかで会ったこともなかったって」
齋藤リッコ:「へ……ぇ~~……」キングダム生なのに全く知らなかった
リャン・シェンシィ:「役割的にもほとんどずっと遠征しっぱなしだったのかな?わからないけど」
小豆橋カノコ:「実在して、楽園の三百人に名を連ねていた……」
齋藤リッコ:「星徒なら……“スターロード”の接触を受けてる可能性も十分にある」
齋藤リッコ:「今回こうしてツクシとシアを追ってるのも、もしかしたらあいつの指示かも……」
リャン・シェンシィ:「その可能性は低くないだろうね。ただ……カノコちゃんの話によると、あいつは既に星徒の可能性に見切りをつけつつあったんでしょ」
小豆橋カノコ:「確かにそうです。ブラフには思えませんでした」
リャン・シェンシィ:「なら、何か代替になる新しい手を打っているはず。リッコちゃんに執着しているのも事実だろうけど……」
リャン・シェンシィ:「この大量の来校者達についても、あいつの撒いた種って感じはするよね」
齋藤リッコ:「う~ん……でも、気になることがあってね」
齋藤リッコ:「さっきここの設備でツクシに検査受けてもらったでしょ?その結果見せてもらったんだけど……似てるのよ」
真上ツクシ:「あれか。すごくくすぐったかった……」
真上ツクシ:どれだどれだ、と前のめりになる。
齋藤リッコ:「見た目はキュマイラだけど……ハヌマーン、それにウロボロスも混じってる」
齋藤リッコ:「類似するデータが無いか照合して貰ったんだけど……特にウロボロスがね」
齋藤リッコ:「前に検出された、“スターロード”のレネゲイドに似てるの」
小豆橋カノコ:「え!?」
リャン・シェンシィ:「うん、それは私も確認したけど……偶然じゃ済まなさそうな一致率だったね」
リャン・シェンシィ:「プライムドライバといい、魔法冠といい、自分の力を目をかけた者に分け与える事をずっと続けていた男だけど」
リャン・シェンシィ:「今回は自分のレネゲイドを直接株分けした、という感じなのかな」
真上ツクシ:「リッコたちが前に戦って、カノコに怪我を負わせた大人か」いまいちピンと来てない様子で。
真上ツクシ:「なんで、ツクシにそんな事をしたんだろう」
小豆橋カノコ:「ああっぜんぜんピンと来てなさそう!」
リャン・シェンシィ:「……それともう一つ、これもまだ確定した事じゃないんだけど」
リャン・シェンシィ:結構ピンと来ていなさそうなので全部喋っちゃっていいか、という感じの顔。
リャン・シェンシィ:「各地の医療施設で冠のない来校者達に、記憶を回復する処置を試したのね。催眠からサイコメトリーから精神潜航まで色々と」
リャン・シェンシィ:「でも、成果はゼロ。それで、もしかしたらツクシちゃん達は"忘れてる"んじゃなくて」
リャン・シェンシィ:「最初から"記憶を持ってない"んじゃないかって。そういう可能性が濃くなってきてる」
真上ツクシ:「………」ぼうとしたように。
小豆橋カノコ:「それは……」
案定オクレ:「ええ……?それって……」
案定オクレ:「じゃあ私達がノヴァリスの外に出ても……帰る場所とかはないってことですか?」
リャン・シェンシィ:「確実にって訳じゃないけどね。……やっぱり、あった方が良かった?」
齋藤リッコ:「……」オクレのタトゥーに目をやる。ロットナンバーじみたそれに。
真上ツクシ:「シア。そうなのか?」
シア:『ああ。彼女が言っていることは正しい』
シア:『ツクシ、君を始めとして今ノヴァリスに現れている来校者達はここに来るためだけに作られた者達だ』
齋藤リッコ:「言い方ってもんがあるでしょ~?」呆れたように
真上ツクシ:「いや……でも。そうだな」
真上ツクシ:「腑に落ちた、というのかなあ。もしかしたら……なんとなく、分かっていたのかもしれない」
リャン・シェンシィ:「おい結構いろんな事情知ってるね君」抗議するように石をつついている。「一応これでも敵から君のこと守るのに協力してあげてるんだし、もうちょっと色々喋ってくれてもいいんじゃないかい」
シア:『私が知っていることは全て伝えようとしている。君たちが聞こえていないだけだ』
リャン・シェンシィ:「ふうん……?そういうセーフティがかかってるんだ」
案定オクレ:「じゃあ私にはパパやママもいない……?」
小豆橋カノコ:「オクレさん……」
齋藤リッコ:「まあ、ポジティブに考えましょうよ。無いなら無いで、それが分かっただけ良かったじゃない」
齋藤リッコ:「誰かを待たせたり悲しませてるわけじゃないってことよ」
齋藤リッコ:「行くとこ無いならあたしのとこ来る?」
真上ツクシ:「ああ。ツクシもそう思っていた」
真上ツクシ:「オクレの帰る場所は……“ウォーレン”じゃないのか?」
案定オクレ:「たしかにリッコさんの事務所は、仕事も楽だし私に良くしてくれるし、居心地は良いですけど……」
案定オクレ:「でもいつまでも暮らしていく場所だとは思ってなくて……いつか私も記憶が戻って、家族や友達が、私が帰ってきたことを喜んでくれるんじゃないかって……」
リャン・シェンシィ:「……」
小豆橋カノコ:想像を絶する行いだと思う。ただ子供を生み出して、育てない。そして、彼女たちには何の可能性もないと唾棄して見せる。蹴りつける。
小豆橋カノコ:ただ、口にするのは難しかった。眼の前の彼女が、ただ哀れな存在だと定めてしまうようで。
案定オクレ:「……ご、ごめんなさい。大事なときなのにこんな話しちゃって!」
案定オクレ:「確かにびっくりしましたけど……わ、私は大丈夫ですから!それより、今起こってる大変なことをなんとかしないと……」
齋藤リッコ:「大事な話でしょ、それも」
リャン・シェンシィ:(……記憶もなにもない割に、こういう普通の感性だけは備えさせたままってのがタチ悪いな)
リャン・シェンシィ:(どういう目的でそうしているのか……あるいは、生み出す過程で自然とそうなってしまうものなのか)
真上ツクシ:「いや……」
真上ツクシ:「きっと、おかしいのは。ツクシの方だろう」
小豆橋カノコ:「おかしくなんてないです!」
小豆橋カノコ:「シアさんの言うことが全部本当なら、あなた達がすることは、何も変じゃありません。何をすべきかなんて、教えられたことがない……でも」
小豆橋カノコ:「私達も、どう生きるべきかに関しては、嘘ばかり教わって生きてきました」
案定オクレ:「カノコさん……」
小豆橋カノコ:「そうじゃなくなったのは……本当に最近で。あなた達よりちょっと先輩なだけです。だから、あまり遠慮しないで」
真上ツクシ:ぱちぱちと目を瞬かせて。「……うん」
真上ツクシ:「ありがとう、カノコ」
真上ツクシ:「今は、助けられてばかりだけど……ツクシも。皆の助けになりたいと、思うようになった」
小豆橋カノコ:「頼りにしています。私たちのことも、頼りにしてくださいね」
リャン・シェンシィ:「それにね。帰る場所がなくて不安なんてのは、実のところノヴァリスじゃ結構メジャーな悩みだよ」
リャン・シェンシィ:「"自分達の故郷を作る"って名目で集まった奴らが、いろんな学校で暴れまわって自治区を築くくらい幅を効かせてる。それくらいよくある話なのさ」
案定オクレ:「そ、それはそれですごい話ですね……」
リャン・シェンシィ:「だから、同じようなことで悩んでるのも君達だけじゃない。カノコちゃんが君の迷いを分かってくれたみたいにね」
真上ツクシ:「そうだなあ。ツクシも、シアやリッコ、オクレが手を差し伸べてくれなければ」
真上ツクシ:「そういった連中に加担していた可能性もあったかもだ」
リャン・シェンシィ:「あはは、そうなった時はうちのアホ議長(元)によろしくだ」
齋藤リッコ:「あたしもノヴァリスに来たばかりの頃は、知り合いなんて一人もいなかったしね」
齋藤リッコ:「友達なんてこれからいくらでも増やせるわよ。家族だってそう」
齋藤リッコ:「少なくとも……あたしはオクレやツクシに会えて嬉しいわよ」
案定オクレ:「わ、私もです!みんなに会えて、優しくしてもらえて、すごく嬉しいです!」
真上ツクシ:「うん。ツクシも二人のことは好きだ」
リャン・シェンシィ:「ふふ、そりゃ嬉しいね。うん……」
案定オクレ:「で、でも……カノコさん。本当に遠慮しなくていいなら……」
小豆橋カノコ:「はい。何ですか?」
案定オクレ:「……今、少しだけ泣いてもいいですか……?」
小豆橋カノコ:「……もちろんです。悲しみを止める権利は、誰にもありませんから」
小豆橋カノコ:そう口にして、柔らかく案定オクレを抱きしめる。
案定オクレ:「うう……ぐすっ……」
案定オクレ:「ええん……ええええ~ん!」
案定オクレ:「辛いよう、寂しいよう……!パパとママが、いつか迎えに来てくれるかもって……」
案定オクレ:「なのに絶対会えないなんて……うう~!ああ~ん!」
小豆橋カノコ:(過去が存在しない──本当の孤独も、絶望も。想像することしか出来ない)
小豆橋カノコ:あんな言葉が、気休め程度にしかならないのは、心の何処かで分かっている。せめてその気休めが続いてくれることを願いながら、背をさする。
案定オクレ:カノコに抱きつきながら気が済むまで涙を流しています。
真上ツクシ:オクレの背に、戸惑いながら触れようとした手がぴたりと止まる。
真上ツクシ:「なあ、これ」
真上ツクシ:モニタの一部分を伸びた爪で指さして。「なんて書かれてる?」
齋藤リッコ:「……」二人を見守っていたが「……ん、どれ?」
リャン・シェンシィ:古い石碑を撮影した写真の一部をズームさせる。
リャン・シェンシィ:「理事会のDBに残ってた、"バベルの書"の写しの撮影記録。一応確認してたんだけど……」
リャン・シェンシィ:> 翼開くより二月と十日前の夜、白紙の未来を掴みし者の上で、二つの無限が交差する
リャン・シェンシィ:> 二つの無限交わりし時、新たなる神がこの世に現れる
リャン・シェンシィ:「……この日付、明後日じゃない?」
齋藤リッコ:「………………」
齋藤リッコ:「…………そうなの?」ピンと来ていない
齋藤リッコ:「えっ……近くない!?」
小豆橋カノコ:「は!?」
小豆橋カノコ:つま先立ちしてオクレの背を撫でていた手が思わず止まる。
案定オクレ:「ふえ……?何が近いんですか?」ぐすぐす泣いていたオクレも異変に気づいて顔を上げるよ
真上ツクシ:「なんか……新しい神?が。現れるらしいぞ」
真上ツクシ:「明後日くらいに」
小豆橋カノコ:「アレフ0は2乗してもアレフ0ですけど……」
小豆橋カノコ:(ふたつの無限……インフィニティコード──)
小豆橋カノコ:呆然としたままちり紙を出してオクレの鼻を噛んでやる。
リャン・シェンシィ:「だって、翼開く日って事は皆が飛び立つ……ノヴァリスの卒業予定日のことじゃない?」カレンダーを開き、日数を数えて見せつつ。
リャン・シェンシィ:「それで、この流れで無限を象るというなら、スターロードの力じゃないの?それが二つ掛け合わさって……」
リャン・シェンシィ:「……魔法冠の、二重冠?」
齋藤リッコ:「白紙の未来を掴みし者……っていうのは?」
リャン・シェンシィ:「そこはまだ分からないけど……神性ディエティそのものというよりも、これは」
リャン・シェンシィ:「預言によって降臨するロード……リエゾンロードの示唆か」
GM:予言が指し示すものは一体何なのか、そして"冠なき子どもたち”に秘められたさらなる秘密とは
GM:破滅の時まで残された時はあと2日に迫っている。



【Middle3】

GM:次も情報収集のシーンになります
GM:残った情報は追加で得られるこの二つ
GM:“冠なき子どもたち”2 〈情報:学問〉〈知識:レネゲイド、遺伝子工学〉12
「時空波動理論」 〈情報:ノヴァリス、学問〉〈知識:レネゲイド、学問〉 12

GM:シーンプレイヤーはリャンさんにしよう。他にも登場したい人はダイスを振ってね
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(54 → 57)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(62 → 64)
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(59 → 66)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(64 → 68)
真上ツクシ:出ねえ5以下が
齋藤リッコ:ようやく低い
小豆橋カノコ:同じく
リャン・シェンシィ:じゃあ……“冠なき子どもたち”2に行くか
真上ツクシ:一旦待機しようかな~
小豆橋カノコ:時空波動理論いっちゃおかな 情報ノヴァリス
齋藤リッコ:がんばれ~
小豆橋カノコ:4dx+2>=12 ラッキーメダル適用
DoubleCross : (4DX10+2>=12) → 7[1,2,4,7]+2 → 9 → 失敗

リャン・シェンシィ:情報:学問で、《無形の影》だけ使いましょう。ハイペリオンフォートのダイス+4も入って11dx
小豆橋カノコ:まかせた
リャン・シェンシィ:11dx>=12
DoubleCross : (11DX10>=12) → 10[1,1,2,3,3,4,5,10,10,10,10]+9[2,5,7,9] → 19 → 成功

GM:11個スゴ
真上ツクシ:すご
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を4増加(57 → 61)
小豆橋カノコ:強すぎ
リャン・シェンシィ:やったね
齋藤リッコ:やばい
小豆橋カノコ:これって後からこのシーンで判定可能な項目でてくることありますか?
GM:無いです
小豆橋カノコ:やった~ 安心して味方に丸投げします!
真上ツクシ:そっか 我とリッコちゃんもチャレンジ一年生できるもんね
リャン・シェンシィ:みんな頑張ってね 財産も5点までなら貸せるよ
小豆橋カノコ:頼れすぎ
真上ツクシ:紬ぎの侵蝕分かんがえると一旦わたしが振るか
小豆橋カノコ:よろ!
真上ツクシ:時空波動理論 コネ:相棒を使用!達成値+2
真上ツクシ:a,
真上ツクシ:情報:学問のほうでふります
真上ツクシ:3dx+2>=12
DoubleCross : (3DX10+2>=12) → 10[7,8,10]+1[1]+2 → 13 → 成功

齋藤リッコ:天才だ……
小豆橋カノコ:かしこい!
真上ツクシ:ふっ……わかった この宇宙の成り立ちも なにもかも……
GM:意外と頭が良いようだな
GM:では2つの情報を開けていきましょう

「時空波動理論」 〈情報:ノヴァリス、学問〉〈知識:レネゲイド、学問〉 12

“バベルの書”の最初の断片に記されていたとされる時空に関する論文。
過去の行動が現在を現在の行動が未来を変化させる既存の因果律を拡張し、
未来の出来事が現在の事象に、現在の事象が過去に影響を与え変化させている事を証明した論文とされている。
遺産の一種であり、適合した人間は現在の事象から過去を改変する能力を手に入れると言われている。

月島シランは“不射之射”の適合者と自分を偽っているが、
必中の弓の機能はこの「時空波動理論」の力の一部を応用しているに過ぎない。
今この時、矢が当っているならば、過去のどこかで弓が引かれたことになる。
当ったという事実から遡って矢が撃たれる、故に誰も射るところを見ることが出来ないのだ。

彼女が“発掘王”として多くの遺産を見つけ出すことが出来たのは、
既に埋まっている遺産を発掘していたからではなく、
そこに「埋まっていることにした」遺産を見つけ出していたからかもしれない。

この遺産の過去改変能力は星徒となったことで更に強化されており、
事件に関わっているいくつかの要素は月島シランの能力によって既に改変された物である可能性が高い。

→“冠なき子どもたち”2 〈情報:学問〉〈知識:レネゲイド、遺伝子工学〉12

真上ツクシ、案上オクレを始めとして、“冠なき子どもたち”の体をさらに詳しく調べた所、
彼女たちは全員が特定の遺伝子コードを所持していることが解った。
その遺伝子コードはFHのリエゾンロード、“スターロード”の物と一致する。
“冠なき子どもたち”は“スターロード”の複製体であり、
彼が二つのインフィニティコードを融合させるために作り出したプライメイトオーヴァードの器なのだ。
彼女たちが十字冠を抱くことは出来ない。スターロードの持つインフィニティコードが、
ノヴァリスに存在するインフィニティコードを拒絶しているからだ。

“バベルの書”は、その制限を突破するために月島シランの能力を応用して作られた、いわば選定の剣なのだ。
シア……無記の予言書は彼女たちの中から成功例となる個体を探し出すための選別装置であり、
今より数日後の夜、シアを手にしている“冠なき子どもたち”はノヴァリスの生徒となり、
二つのインフィニティコードを頭上に戴く資格を手に入れる事ができる。

GM:というようなことがわかりました
齋藤リッコ:やばすぎ
小豆橋カノコ:面白~
真上ツクシ:マジかよ~



GM:では、バベルの書の真の力、そして冠なき子どもたちの正体を知った君たちは……
GM:精神的動揺を少しでも和らげるため、近所のカラオケで叫びまわることにしていた
GM:順繰りに歌いながら、君たちは今ある情報を必死に噛み砕こうとしているよ
小豆橋カノコ:「ときめきを辿るように~♪」
小豆橋カノコ:やや舌足らずな調子で雛々未ヒナミの新曲を歌い上げると、マイクを置く。
齋藤リッコ:(めちゃめちゃ可愛いわね……)無言でじっ……と見ている
リャン・シェンシィ:「つまりね、今こうやってリッコちゃんが次の曲を入れたけど」
リャン・シェンシィ:「月島シランの場合はそうじゃなくて。何も曲予約を入れずにいきなりマイクを持って歌い出したとしたら、"事前に歌いたい曲の予約もしていた"って風に過去が改変される」
リャン・シェンシィ:「そういう逆説の能力ってわけ。……ちゃんと聞いてた?」
真上ツクシ:「ちょっとわかってきた」しゃんしゃん、と鳴らしていたマラカスを机の上に置いて。
齋藤リッコ:「すごい便利な能力ね……」
齋藤リッコ:「料理しなくてもテーブルに座ったら勝手にご飯が出てくるってこと?」
小豆橋カノコ:「お腹が空いたなって思ったら1時間前にご飯を炊いていたことになるってことだと思います」
齋藤リッコ:「最高じゃないの……!」
リャン・シェンシィ:「ただ、流石に常時無制限に使い放題って訳じゃないと思うけどね。水無瀬ルドウの時みたいに、何かしらの縛りや消耗はあるんじゃないかな~」
齋藤リッコ:「あっあたしの番だ」
齋藤リッコ:マイナーながら一応自分のアイドルとしての持ち歌を、ちょっと振り付きで歌う。ボイトレを受けたのでそれなりに上手い。
小豆橋カノコ:タンバリンを叩き、機嫌よく合いの手を入れています。
真上ツクシ:「じくうはどうりろん」
真上ツクシ:「便利だなあ。これ、シランが考えたのか?シア」
シア:『いいや、違う。考えたのは別人だ』
シア:『未来に発見されるはずだったものが、予言の中に記されていた』
シア:『本来、予言に記されていたのは断片だけのはずだったが、適合者であるシランは』
シア:『その断片から全容を理解することが出来たということだ』
小豆橋カノコ:「それも順逆……というわけではないんですね。シランさんが望んだから、そういった研究が生まれたわけではない」
シア:『そうであるとも言えるし、そうでないとも言える』
小豆橋カノコ:「ふむん……」
齋藤リッコ:「テツガクテキになってきたわね……」
小豆橋カノコ:「実は物理学的な法則は、そのほとんどが時間の流れを逆にしても成立するんです」
シア:『望んだから生まれたことになっているのか、生まれたから望んだことになったのかは、既に事象が成立した後では見分けがつかない』
齋藤リッコ:こういうのはカノコに任せておくに限るな……と思いつつドリンクバーのジュースを飲んでいる。
小豆橋カノコ:「時の逆行をせき止めているのは、私達の知覚……それが熱力学の第二法則──エントロピーから逃れられないから」
小豆橋カノコ:「概念的な理解ではないんですね」
小豆橋カノコ:「”バベルの書”に適合することで、月島シランは過去への時の広がりを感覚することができるようになってしまった」
リャン・シェンシィ:「なるほどなあ、単に認識能力の限界が現行物理学の限界になってるんだ」
真上ツクシ:うう、と唸っている。「ツクシにはその……エンガワオートロピーナッツとかいうのはよくわからないが……」
小豆橋カノコ:「美味しそうですね。フード頼みますか。オクレさんはどれがいいですか?」
真上ツクシ:「シランは……何でもできるわけじゃなさそうだ。あ、ツクシはこの……山盛りポテトがいい」
小豆橋カノコ:「はぁい♪」適当に希望を聞いてフロントに電話している。
シア:『その認識で正しい。付け加えるなら、現在から過去の改変は君たちも起こす事が可能だ』
シア:『シュレディンガーの猫を知っているか?』
齋藤リッコ:「あれよね……」
齋藤リッコ:「ラノベに出てくるやつ」
シア:『その認識で正しい』
シア:『あの実験では、箱を開けるまで、猫が死んでいるか生きているかはわからない』
シア:『だが、箱を開ける前に、中を覗き見る手段を用意しておく』
シア:『そのまま覗き見たら、箱を開けるのと結果は変わらないだろう』
シア:『だが、観測方法を捻じ曲げ、中を覗こうとした時』
シア:『必ず生きている猫が映るようにしておく』
シア:『すると何が起こるか?たとえ間違った方法で観測したとしても』
シア:『猫は必ず生きた状態で箱から出てくる事になる』
シア:『先に設定した確率を、後からの観測によって捻じ曲げることができる』
シア:『それを証明したのが「時空波動理論」だ』
リャン・シェンシィ:「なんか騙されてる感じのする理屈ではあるけど……もともと量子論ってそういう所あるからなぁ」
齋藤リッコ:「そんな詐欺みたいな感じで通っちゃうんだ……」マイクをリャンちゃんに渡す
小豆橋カノコ:「……つまり」
小豆橋カノコ:「わたしたちの記憶や、これまで調べた記録媒体にあるいくつかのことも」
小豆橋カノコ:「既に現在の──」あるいは、未来の。「彼女の望んだ場所へと、引き寄せられている」
齋藤リッコ:「えっ……」「……そうなるの!?」
齋藤リッコ:「それって……」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「……なんか……すごい怖くない!?!?」
シア:『君たち全員がその力を持っている。だが、月島シランはより強く直接的にそれを行えるということだ』
リャン・シェンシィ:「あっありがと~」こちらもジェネシスで流行りのアイドル曲をフリ付きで歌っている。
小豆橋カノコ:リッコちゃんから引き続き、フリ付きで歌える頭取をカメラ機能で撮影しています。
リャン・シェンシィ:カメラ目線でウィンクしてるぞ。ストレス発散のために来てるから思いっきりやるのが正解なのだ。
真上ツクシ:ぱちぱち、とリズムとは少し外れて手を叩いている。
小豆橋カノコ:「可愛い~」
シア:『例えば、齋藤リッコ。君は今コーラを飲み終えたばかりだが』
シア:『注文履歴にコーラではなくオレンジジュースが残っていたらどう思う?』
齋藤リッコ:「サイコ~~…… ……えっ?」
齋藤リッコ:「う~~ん……?」
シア:『そして改めて見るとグラスにはコーラではなくわずかにオレンジジュースが残っていたとしよう』
齋藤リッコ:「え~~っ!?」
齋藤リッコ:「う~ん……実は気付かずにオレンジジュース飲んでたっけ?って思うかな……」
シア:『そうだ。例えコーラを飲んだ筈でも』
シア:『現在の全てが別の結果を示しているなら、君はオレンジジュースを飲んだことになるのだ』
齋藤リッコ:「そんな……」
齋藤リッコ:「言われてみればそんな気がしてきたわ……!!」既に何故か騙されている
シア:『過去とは、記憶と記録の集合のことだ』
シア:『シランの保つ力とは、言い換えれば記憶や記録の改ざん能力』
シア:『シンドロームで言うならば、ソラリスやモルフェウスに分類できる』
シア:『君たちも、自分の思考を正確に記憶しているわけではないだろう』
シア:『つまり自分自身の過去を始めとする限定的な対象に限り、君たちはシランと同じ力を持っているということだ』
リャン・シェンシィ:「これがオレンジジュースだったら通用するけど、リッコちゃんが絶対飲んでないって分かるような……たとえばウォッカとか、カヴァとかだったら『いやおかしい!』って気付いちゃうよね」
リャン・シェンシィ:「その騙せる範囲を補ってるのが月島シランの適性なんだ?」
リャン・シェンシィ:歌い終えて戻ってきて、マイクをツクシちゃんに手渡している。
シア:『リャンとカノコは理解が深くて助かる』
齋藤リッコ:「外された……!!」
シア:『君たちに比べればシランはたしかに強大だ。だが無敵ではない』
シア:『彼女にも制御できない事象はいくらでもある。私も、そしてツクシもそうだ』
小豆橋カノコ:「あ、ツクシさん、知ってる歌ありますか?」
小豆橋カノコ:適当に声ありのやつを勧めている。
真上ツクシ:マイクを手に持ち。「じゃあ、これにしよう」適当な童謡を選ぶ。
シア:『シランの力を使い、二つのインフィニティコードに適合する個体……ツクシを探し出すことは出来た』
シア:『だが、ツクシがどのような人間であるかまでは操れていない』
シア:『私もそうだ。”バベルの書”を生み出すことは出来たが、私という意志の発生を彼らは予見できていない』
真上ツクシ:「まいごの、まいごの、おいぬちゃん~」
真上ツクシ:「あなたのおうちはどこにもない~」
齋藤リッコ:「かわい~~……なんか歌詞違くない?」
リャン・シェンシィ:「ちょっとツクシちゃん!歌詞をよく見て歌詞……」オクレちゃんのトラウマ再発を気にしている。
案定オクレ:「うう~!どうせ私は家なき子ですよ~!おいおいおい!」
案定オクレ:コーラを飲みながら何故か泣き上戸になっている
齋藤リッコ:「ほらも~~」オクレちゃんの背中をさすっている
小豆橋カノコ:「位置は操れる。『その時どこにいるか』というのは、その存在が何者であるかということよりも遥かに軽いファクターなんですね」
小豆橋カノコ:肩を揺らしてタンバリンを叩きながら。
齋藤リッコ:「その……二つのインフィニティコードっていうのは?」
シア:『ノヴァリス、そしてスターロードが持つ二つのインフィニティコードの事だ』
齋藤リッコ:「ああ、なるほど。ツクシちゃんはそれをどっちも使えるかもってことね」
齋藤リッコ:「……。 ……え!? もしかしてやばくない!?」
小豆橋カノコ:「神聖二重冠。それに、侵聖魔法冠──」
リャン・シェンシィ:「じゃあ、二つの無限ってそういう……」
リャン・シェンシィ:「つまり……あいつの計画が進めば、ツクシちゃんが二つのインフィニティコードを手に入れて新しいプライメイトオーヴァードにしてリエゾンロードになるってこと? それがあの預言なんだ」
齋藤リッコ:「流石に欲張りすぎのハッピーセットすぎでしょ……」
リャン・シェンシィ:「あっプライメイトっていうのは……」勢いで口から出た用語を順番に補足説明している。
GM:無限の侵蝕率と、全ての能力を侵蝕率によって上昇させる星徒の力
GM:二つが合わさった時、全ての無限を持つオーヴァードが誕生する。それがスターロードの目的なのだ
真上ツクシ:わんわん!にゃんにゃん!とひとしきり歌い終えて。
真上ツクシ:「ツクシがそれになるのか……」
真上ツクシ:「その……“スターロード”は。自分がなりたいわけじゃないのか」
小豆橋カノコ:「なりません! ですよね? シアさん」
小豆橋カノコ:「あなたは……ツクシさんがそうなるのを望んでいない。避けられると考えている。ということでいいですか?」
シア:『そうだ。だからこそ私はツクシに協力している』
シア:『二つの無限を持つ資格は、他の者にもある』
シア:『その中で私がツクシの手に渡ったのは、彼女が無限の力を欲していないからだ』
齋藤リッコ:「……ていうか、それじゃあやっぱり……」
齋藤リッコ:「“スターロード”はツクシとシアっていう当たりを引くためだけに、こんなに大勢の子を生んではノヴァリスに送ってたってこと?ソシャゲのリセマラみたいに……」
リャン・シェンシィ:「……こう言っちゃなんだけど、いかにもしそうだよね。あいつ」
齋藤リッコ:「信っっじらんない!!生むだけ生んで後は放っぽりだすって……人のこと何だと思ってるわけ!?」
齋藤リッコ:「やっぱり“スターロード”ってサイッッテーの奴ね……!責任って言葉知らないのかしら……!!」
小豆橋カノコ:「……ほんとですよ」
小豆橋カノコ:自分が口にしようとしてできなかったことを言ってくれた。胸のつかえが、ひとつ下りた気分だった。
シア:『その通りだ。むしろこの程度で済んだのは運が良かったと言っていい』
シア:『もし当たりが出なければ、彼はノヴァリスの殻が内側から破裂するまで』
シア:『娘たちを送るのをやめなかっただろう』
リャン・シェンシィ:「今までの事件からしても、最高到達点のただ一人さえ生み出せたら後は興味ないって感じ」
リャン・シェンシィ:「あいつのやったことのせいでまだ目が覚めてない子の事とかも、とっくに忘れてるんだろうね」はあ、と溜息をつきながら。
小豆橋カノコ:「本っ当に……最低です! 泣くまで反省しても絶対許しちゃだめです、あんな人」
リャン・シェンシィ:「……それと、確かスターロードはカノコちゃんにこうも言ったんだよね」
リャン・シェンシィ:「"この状況を放置していたら、ノヴァリスは間違いなく滅びるだろう"って」
リャン・シェンシィ:「あいつの見立てだと、ツクシちゃんの完成=ノヴァリスの崩壊……になるんじゃないのかな。どういう理屈でそうなるのかまでは断定できないけど……」
小豆橋カノコ:「かもしれませんね。少なくとも、ノヴァリスが人口問題で荒廃するのをそう表現するみたいな繊細さはないですよ」
小豆橋カノコ:「なんとかしなきゃ。なんとか……何を。どうやって?」
小豆橋カノコ:敵も目的も、そのためのアプローチすらはっきりしている。それなのに。
リャン・シェンシィ:「…………」
齋藤リッコ:「……」表情を険しくする。シアの言う通り、この程度で済んだのは運が良い。もしこのまま無限に子供が送られ続ければ、先に待つのは人口問題による破綻……或いはそれを防ぐべく行われる、“冠なき子供たち”への殺戮だっただろう。
齋藤リッコ:「まずはやっぱり……ツクシを奴の思惑通り、その……二重インフィニティの最強モードにしないことよね」
リャン・シェンシィ:「結局、敵としてはツクシちゃんを確保しないと目的を果たせないわけだ」
リャン・シェンシィ:「こうなると、いっそメサイアの外に逃がすって手もなくはないけど……騒乱の規模が拡大するだけって結果にもなりそうだな」
齋藤リッコ:「ただそれも、どこまで保つか。そもそも……」
齋藤リッコ:「ツクシっていう成功例が出た以上、もしツクシが手に入らないのなら……このまま同じことをまた続ける可能性もあるわよね」
リャン・シェンシィ:「結局、スターロードを直接叩く以外にあいつに諦めさせる手段はないだろうから」
齋藤リッコ:「結局のところ……それしかないか」
真上ツクシ:「オクレがこれ以上泣く姿は、ツクシも見たくない。そこは、ツクシも問題ないが」
真上ツクシ:「そもそもシランは……なんでこんなことをしたんだろう」
真上ツクシ:「あいつも……その、無限の力ってのを、欲しているということか?」
小豆橋カノコ:「……確かに」
小豆橋カノコ:「星徒の目的は、少なくともノヴァリスの崩壊ではないはずです」
リャン・シェンシィ:「……それを」
リャン・シェンシィ:「理解してやりたいって思うわけ?ツクシちゃんは」
真上ツクシ:「うん」
真上ツクシ:「ツクシと契約する時に……リャンが言ったことを思い出していた」
真上ツクシ:「たぶん、シランにも……守りたい何かがあって」
真上ツクシ:「そのために、先のことを決めたがっている。なら……」
真上ツクシ:「より良い未来ってものを、作るために……ちゃんと、話すことは大事なんじゃないのか」
小豆橋カノコ:「ツクシさん……」驚く。
リャン・シェンシィ:「……否定はしないけどね」少し疲れたように笑って。
齋藤リッコ:「……。……星徒に入れ込みすぎるのは危ないわよ。あれは星徒であって、生徒じゃない」
齋藤リッコ:「分かり合うことは出来ないわ。近付けばきっと、あなたが傷付くことになる」
真上ツクシ:「分かり合う……ことは、大事だ。うん」
真上ツクシ:「でも、これは。多分……ツクシ自身が納得できるか、どうかの話しだと思う」
真上ツクシ:「心配してくれてありがとう、リッコ」
齋藤リッコ:「……」その顔をじっと見つめて。
齋藤リッコ:「……そっか……なら、止めない」
齋藤リッコ:「あたしも……星徒について考えること、考え続けることは大事だと思う」
齋藤リッコ:「星徒の組織……アグニヤ星徒会の目的は、ノヴァリスの現状維持……って言われてるわ」
齋藤リッコ:「ただ、今の“スターロード”がやろうとしてるのが、その目的に叶うのかは……どうなんでしょうね」
齋藤リッコ:「月城シラン個人にとっての目的があるのかもしれない。やっぱり……調べてみないと分からないわね」
リャン・シェンシィ:「まあ、ツクシちゃんは自分のしたいようにすればいい。それがノヴァリス以前に、FHとしての流儀だからね」
リャン・シェンシィ:「どういう経緯で生まれたにしろ、自分のしたい事が分かったっていうなら、仲間としてそのことは歓迎してあげたい」
リャン・シェンシィ:「もちろん、契約に背かない範囲に限ってだけどね?」ウィンク。
真上ツクシ:仲間という響きにふふふ……と顔を緩ませている。
リャン・シェンシィ:「まあ。リッコちゃんの疑問にしても、ツクシちゃんのやりたいことにしても、どうあれ知るべきは月島シランの意向と定まった訳だ」
リャン・シェンシィ:「そろそろここを出て、調査の続きに向かいましょうか」そう言って、カラオケの呼び出し電話を手に取る。






【Middle4】

GM:ではやっていきますか21時!
GM:次はシランちゃんがお話しに来るシーンだよ。シーンプレイヤーは真上さん
GM:他の人も登場できるよ~。侵食値を上げてみてね
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(61 → 66)
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(66 → 76)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(64 → 69)
真上ツクシ:ウッソだろお前
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(68 → 75)
GM:さっきのシーン購入判定をしていないことが判明したので先に購入してもらいますか
齋藤リッコ:ボデマでも狙おう
小豆橋カノコ:2dx+4>=15 小型ロケットランチャー
DoubleCross : (2DX10+4>=15) → 9[2,9]+4 → 13 → 失敗

齋藤リッコ:6DX+1>=12 紡ぎ
DoubleCross : (6DX10+1>=12) → 10[1,2,3,4,10,10]+5[2,5]+1 → 16 → 成功

リャン・シェンシィ:誰か欲しいものある?
齋藤リッコ:買えた 装備します
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(69 → 70)
真上ツクシ:カノコちゃんロケラン買えた?
小豆橋カノコ:買えません 財産1なため
真上ツクシ:じゃあいちおう待機しておくか
小豆橋カノコ:フロリリ貰っていい?
リャン・シェンシィ:いいよ~
真上ツクシ:さすが
GM:カネモチリャンちゃん
リャン・シェンシィ:財産残り4
齋藤リッコ:たよれる
小豆橋カノコ:ありがとう! 1点ください! 私の財産も使い切って購入
真上ツクシ:セットアップ埋まってるしあたしもボデマかな~
真上ツクシ:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 6[3,5,6] → 6 → 失敗

真上ツクシ:むりぽです
小豆橋カノコ:すいません小型ロケラン購入13でした 買えてた
GM:そうだったとは……
リャン・シェンシィ:財産が5に戻る!
真上ツクシ:やったぜ
GM:増えたり減ったりするリャンちゃんのお金
GM:銀行だ……
リャン・シェンシィ:ボディアーマー買ってもいいけどもうちょいいい防具とかも買えるかも
真上ツクシ:おっなるほど
リャン・シェンシィ:特にいいのなければ自分用にPDWとか買うかも
GM:IA、購入防具雑魚になったからなあ
リャン・シェンシィ:そうなのよねえ
リャン・シェンシィ:30くらいなら届くんじゃないかな 多分
真上ツクシ:アムドは行動値下がっちゃうしな~
真上ツクシ:トラックスーツ/22が白兵ダイス一個増えるからできればほしいぐらいかな
真上ツクシ:PDW優先のほうが恩恵はでかいきもするが
小豆橋カノコ:私はこれ以上コアアイテムみたいなのはない!
リャン・シェンシィ:なるね じゃあPDWねらお~
リャン・シェンシィ:《コンセントレイト》《無形の影》で
リャン・シェンシィ:8dx+5@7>=30 えい
DoubleCross : (8DX7+5>=30) → 10[1,4,7,8,8,8,10,10]+10[2,3,3,5,8,10]+5[2,5]+5 → 30 → 成功

リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を6増加(66 → 72)
真上ツクシ:やば
GM:ぴったりスゴ
リャン・シェンシィ:自分でもっておきます
リャン・シェンシィ:以上で~
GM:では改めてシーンを開始していきますか
GM:先に説明した通りシランさんが君たちとお話しに来るよ。ウォーレンの事務所に帰ってふ~一息つくか~って思ってたら中に居ます
GM:では描写を開始していくぜ



GM:メサイア学区、『ウォーレン』の事務所。
GM:夜、情報共有の後更に調査を続けていた君たちは一度事務所に戻り休養を取ることにした。
GM:敵がいつ仕掛けてくるかもわからない。予言の日まで後二日、しばらくはこの事務所に寝泊まりすることになりそうだ
案定オクレ:「皆さんは休んでてください~。先にお風呂を沸かしてきちゃいますね~」
案定オクレ:早足で事務所に入りシャワールームの方に歩いていくよ
齋藤リッコ:「悪いわね。よろしく、オクレ」コートを脱ぎながら
小豆橋カノコ:「あっ、ありがとうございます」
真上ツクシ:ふわあ、と欠伸をしながらうんと手を伸ばす。
小豆橋カノコ:事務所の入口近くで足を止める。
齋藤リッコ:「……ん、カノコ? どうかした?」
リャン・シェンシィ:「何か気になることでもあった?」
小豆橋カノコ:「わっ……い、いえいえっ、何でもないですよ!」
小豆橋カノコ:リッコの声で、彼女の架けたコートを見つめていたことに気づいて、慌てて後を追います。
齋藤リッコ:「にしても……改めてすごい事務所作ってもらったわよね」
齋藤リッコ:「テーブルとかマホガニーだし……あたしマホガニーなんて初めて使ったわよ」
齋藤リッコ:「一体どんな魔法使ったの? リャンちゃん」
リャン・シェンシィ:「あはは、魔法がなくたって事務所くらい作れるでしょ」
リャン・シェンシィ:「私の拘りってよりは、建築を依頼した子がけっこう材質とかうるさいタイプだったから……こう、職人気質的な?」
真上ツクシ:「まほがにー……魔法……魔法蟹……」
真上ツクシ:「それはすごく……硬そうだ」
小豆橋カノコ:「ツクシさんは食べ盛りですねえ。何か作りましょうか。甘いもの専門だから蟹は出ないですけど」
リャン・シェンシィ:「コスト関係なくつい力入れちゃう所あるんだよね。ビジネスマンとしちゃアウトだけど……」
真上ツクシ:「いいのか。ぜひ頼む、カノコ」
真上ツクシ:「あれだけ甘い味のする手なら……カノコの作るお菓子はさぞ甘くて……おいしいことだろう」
小豆橋カノコ:「手のことは忘れて下さい!」
リャン・シェンシィ:「そんなに甘いんだ……?」
齋藤リッコ:「そうなの……?」
小豆橋カノコ:「ちゃんと洗ってますよ……あ」
小豆橋カノコ:「ええとその、不安なら。……いいですよ?」
小豆橋カノコ:おずおずと指を差し出す。「確かめても……」
齋藤リッコ:「え……いやいやいや!!なんでよ!?」
小豆橋カノコ:「ですよね! わーわー! ごめんなさい!」
リャン・シェンシィ:「わー……カノコちゃんったら」
リャン・シェンシィ:そんなアプローチしちゃうんだ?みたいな視線。
齋藤リッコ:「えっ……あたしがおかしいの……?もしかして指舐めあうの流行ってたりするの……?」
真上ツクシ:「リャン……ツクシにもわかったぞ」
真上ツクシ:「つまり……リッコとカノコは……普通の仲ではない」
真上ツクシ:「だから、行儀はわるくない……」
真上ツクシ:「よかったな、リッコ」
齋藤リッコ:「……?? どういうこと……?」
小豆橋カノコ:「うう~~~」顔を真っ赤にしている。
リャン・シェンシィ:「あはは、ツクシちゃんは賢いな~」
GM:では行儀が悪くないので好きなだけ指が舐められると解った所で
案定オクレ:「……きゃああああああっ!?」
小豆橋カノコ:「!」
案定オクレ:シャワールームの方からオクレの悲鳴と、ザバンという水が弾ける音が聞こえてくる
齋藤リッコ:「……オクレ!?」
リャン・シェンシィ:「何かあったね」
真上ツクシ:ぴんと耳を立て、脱兎のごとく悲鳴が聞こえたシャワールームの方へと駆けてゆく。
案定オクレ:君たちが急いで駆けつけると、腰を抜かせて床に座り込むオクレと
月島シラン:ずぶ濡れの状態で浴槽の中に立っている月島シランがシャワールームの中にいるよ
案定オクレ:「お湯、お湯を張り直そうと思って蓋を開けたら……な、中に、中に!」
真上ツクシ:「あっ。シラン……」
月島シラン:君たちが駆けつけるとそのままシランはお風呂から出てきます
リャン・シェンシィ:「……うちの学校には色々型破りなのがいるけど、風呂場から挨拶に来る子ってのを見るのは初めてだね」
齋藤リッコ:「中にって……浴槽の中に!? なんで……!?」
月島シラン:「遅かったな。待ちくたびれたぞ真上ツクシ」
月島シラン:「何故……?私の力くらい、調べがついていると思っていたが、買いかぶり過ぎだったか」
小豆橋カノコ:無言で、真上ツクシを守れる位置に出る。「……ええと」
小豆橋カノコ:「つまり、私達が違和感なく事務所に踏み込んだ時点で、あなたがここにいるという結果を導出するには、もうここでずぶ濡れになるしかなかったと」
齋藤リッコ:「そ……そういうことなの!?」
リャン・シェンシィ:「どうかな。ただただ一人で待ってるのが退屈だった感じにも見えるけど」
リャン・シェンシィ:「どうあれ、今は戦う気はないって事でいいの?……頷いてくれるなら、服を着る時間くらいは待ってあげてもいいけど」
月島シラン:「長らく待たされることになったからな。驚く顔の一つでも見たくなる」
齋藤リッコ:「お茶目なの!?」
真上ツクシ:「すごくびっくりした」
齋藤リッコ:「ほら!びっくりしちゃってるじゃないのよ!」
案定オクレ:「え~ん!リッコさ~ん!」すごく驚いているのでリッコさんにすがりつきます
齋藤リッコ:「こっちは泣いちゃってるじゃないの!!」背中をポンポンする
月島シラン:「戦うつもりがあるならもうやっている。今回はメッセージを伝えに来た」
小豆橋カノコ:「ゴクリ……」
月島シラン:リャンさんの発言で過去が改変され服を着ていないことになったので、バスタオルを勝手にとって体に巻いています
リャン・シェンシィ:そうとは…
月島シラン:「真上ツクシ。”スターロード”は……お前の父親はお前に期待を寄せている」
小豆橋カノコ:「父親……」そういうことになるのだろう。認め難くはあるが。
真上ツクシ:「父親……“スターロード”が」実感のないフレーズだ。
齋藤リッコ:「サイテーの父親ね……」
月島シラン:「予言通り、白紙の未来を掴みながらお前はここノヴァリスにやってきた」
月島シラン:「お前は彼の跡を継ぐ気など無いだろう」
月島シラン:「だが望むと望まざるとに関わらず、お前は二つの無限をその身に宿すことになる。ロードはそう考えている」
真上ツクシ:「“インフィニティコード”ってやつの話しだな」
真上ツクシ:「お前が作ったんだっけ、“バベルの書”。それにも書いてあったよな」
真上ツクシ:「明後日くらいに……“シア”を持っている、“輪無し”たちは」
真上ツクシ:「二つの無限を手にする資格を得る……だっけ」
月島シラン:「その通りだ。資格がないものに"シア”は渡らない」
月島シラン:「例え手に入れたとしても、最後には資格を持つものの手に渡る。そういう事になっている」
月島シラン:「お前はその権利を行使するつもりはあるか?」
真上ツクシ:「ツクシがその……“二重インフィニティの最強モード”になってしまうと」
真上ツクシ:「どうも、リッコたちに迷惑がかかってしまうそうなんだ」
真上ツクシ:「そんなものが無くても、ツクシは強いし」
真上ツクシ:「みんなと食べるメシはうまい」
真上ツクシ:「お前はどうなんだ? 月島シラン」
真上ツクシ:「なりたいの?」
月島シラン:「お前は自分が何者か知っているのか?」
月島シラン:「お前の過去には何も無い。家族も思い出もない」
月島シラン:「お前は何者でもないのだ、真上ツクシ」
月島シラン:「だが力を得れば唯一無二の存在になれる。FHの、世界の頂点と言ってもいい」
月島シラン:「何者でもないお前がなにかになれるチャンスなど今回しか無い。お前は惜しくないのか?その機会が」
月島シラン:「私は成りたい。成れるものならな。だが私にはその資格がない」
小豆橋カノコ:ちょっぴり不安そうな目で、真上ツクシを見る。
小豆橋カノコ:彼女が『なりたい』と口にしてしまった時。私達にそれを咎める資格はあるだろうか。
小豆橋カノコ:何を愛し何を楽しみ、何を嫌い何を避けるかを決定づける過去を己の意識の中に持つ、私達が。
齋藤リッコ:「……ツクシちゃん……」シランを警戒しつつ、二人の会話を見守っている。
齋藤リッコ:確かに疑問ではあった。それだけの力を持つ器として“冠なき子供たち”を設計しながら、彼女らは“バベルの書”どころか、“スターロード”の存在すら知らなかった。
齋藤リッコ:自由意志が認められているのだ。強制的に従わせる手段や、安全装置のようなものが用意されていないのか?
齋藤リッコ:(……あるいは……“スターロード”の目的は『生み出す』ところまで……? ……そんなわけ…… ……無いとも言い切れないけど)
月島シラン:「私がお前の立場なら迷うことはない。何故そうしない?」
月島シラン:「何も過去のないお前が何故自分を強いといい切れるのだ、真上ツクシ」
真上ツクシ:暫くの間、黙したまま。視線を落とし、頭を悩ませるように唸ったあと。
真上ツクシ:「……目が覚めた時」ぽつりと呟き始める。
真上ツクシ:「ツクシには、傍にあった“シア”以外。何も無かった」
シア:「……」
真上ツクシ:「過去の記憶も。家族も、思い出も」
真上ツクシ:「みんなと過ごした、楽しいはずの。今までの時間の中でも」
真上ツクシ:「心にぽっかりと……何か、穴が空いているような気もしていた」
月島シラン:「力を得ればその穴を埋めることができるだろう」
真上ツクシ:「そうかもしれない」
真上ツクシ:「でも、それだけが方法じゃない気もする」
真上ツクシ:「知っているか。シラン」
真上ツクシ:「人の指を舐めることは……普通の仲ではやらないことだから」
真上ツクシ:「とても行儀の悪い行いなんだ」
月島シラン:「そんなことは当然知っている」
真上ツクシ:「ツクシは知らなかった」
真上ツクシ:「絶対にほどけないと思った、お前の力も」
真上ツクシ:「ツクシがうん、と両腕に力を籠めれば、すごい強い力で脱出も出来た」
真上ツクシ:「リッコが貸してくれたコートは、とても暖かった」
真上ツクシ:「カノコも、リャンもとても賢くて…ツクシには知らない、色んなことを教えてくれる」
月島シラン:「……それが一体どうしたというのだ」
真上ツクシ:「お前の言う通り、ツクシには。その唯一無二の存在になれる資格があるんだろう」
真上ツクシ:「だが、資格があるからといって。それに成らなければならないとは、ツクシは思わない」
真上ツクシ:「この穴を埋める方法は。みんなと探していく」
真上ツクシ:「ごめんな、シラン」
齋藤リッコ:「ツクシちゃん……」星徒を前にした状況にあるというのに、思わず笑みが零れる。
小豆橋カノコ:ツクシのことを見つめた表情が、明らかに安堵の色を湛える。
月島シラン:「真上ツクシ、お前は私と似ていると思っていた」
月島シラン:言いながら一枚の石版を取り出す。最初に彼女が見つけたという"バベルの書”だ
月島シラン:「私がこの"バベルの書”を見つけた。最初はそう思っていた」
月島シラン:「だが本当にそうなのか?力を使えば使うほどわからなくなっていった」
月島シラン:「過去を変えるというのは遺産の力を使ったとしても簡単なことではない」
月島シラン:「記憶と記録、全てを書き換えるということは」
月島シラン:「当然それを施した自分自身の記憶も操作しなくてはならない」
月島シラン:「最初に存在したのは、私ではなくこの”バベルの書”の方だったのではないか?」
月島シラン:「それを扱うことが出来る人間として、私の全てが構築されたのではないか」
小豆橋カノコ:「────あ」
小豆橋カノコ:「そうです……確かに。”バベルの書”による波動の収縮が、一般的な事象改変タイプの能力と決定的に違う点」
小豆橋カノコ:「改変前の記憶を保持することができないんだ──観測者の主観こそが、全ての起点になっているから」
月島シラン:「力を使えば使うほど、確かな物が無くなっていく。私の過去も記憶も”バベルの書”から作られたものではないか」
月島シラン:「そう思えてならない。お前と同じ、何者でもない存在なのではないかと」
齋藤リッコ:「……そんなことって……」
リャン・シェンシィ:「……どうだろうね。最初からそうだったのか、あるいは」
リャン・シェンシィ:「星徒となった時の出力増強に伴って、"完全な整合性"を担保するようになったのか。今となっては確かめる方法もないけれど」
月島シラン:「だからこそ、お前も力を求めると思っていた」
月島シラン:「何者にも揺るがされず、何者にも変えられない無敵の力を」
月島シラン:「残念だ、真上ツクシ」
月島シラン:「お前は私とは全く違う人間だ。……あるいは」
月島シラン:「これが生徒と星徒の差なのだろうか」
月島シラン:「私も胸の穴を埋めてくれる誰かがいてくれれば、あるいは……」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:何にも揺るがぬ、拠って立てるだけの力が欲しい。自分の場合は、彼女らが抱える虚無よりもずっと矮小だったけれど……それでも、何も持たぬゆえに絶対的な力を求める気持ちは──分かってしまう気がする。
真上ツクシ:「………なあ」
真上ツクシ:「リッコは、……シランのような、星徒とは」
真上ツクシ:「分かり合うことはできない……と。言ったけど」何かを噛みしめるように。声を絞り出している。
真上ツクシ:「本当に、方法は……無いのか?」
真上ツクシ:「今からでも……だって……」
真上ツクシ:「このままじゃ、シランは。ひとりぼっちじゃないか」
真上ツクシ:「それは……」
真上ツクシ:かわいそうじゃないか、とは。口に出せなかった。
小豆橋カノコ:「……」目を伏せる。
月島シラン:「もしあったとしても」
月島シラン:「今から見つける時間はないだろうな」
リャン・シェンシィ:(……彼女が本気で"そういう現在"を信じ切ることができたなら、世界が切り替わる事もあるだろう)
リャン・シェンシィ:(何度も試したに決まっている──だが、できないんだ。あれほど強く願っていても、もはや彼女はあらゆるヒトに価値や繋がりを感じることができない)
月島シラン:「残念だ、真上ツクシ」
月島シラン:「お前はたしかに私より強いのだろう。だがそれ故にお前は死ぬことになる」
齋藤リッコ:「……は……死ぬ!? なんで──」
GM:と、彼女が言った所で
案定オクレ:「え……あれ?」
案定オクレ:「ツクシちゃん、鼻血が……」
真上ツクシ:「────?」
真上ツクシ:垂れてきた熱い何かを拭う。
案定オクレ:オクレが指さしたとおり、ツクシちゃんの鼻からつう、と血が流れ落ちてきます。
案定オクレ:いや、ツクシだけではない。指さしたオクレも同じように血を流しているよ
小豆橋カノコ:「え、えっ……!?」
小豆橋カノコ:「これって……もしかして……」
小豆橋カノコ:”スターロード”の言葉を思い出す。
小豆橋カノコ:最悪な想像が頭を過る。
齋藤リッコ:「も……もしかして……何よ!?」
案定オクレ:「ぐ……ごほ、ごほっ!あ、あれ?もしかしてこれ、私も……?」
小豆橋カノコ:彼は──彼女たちには可能性がないと言った。それはもしかして。冠の有無だけではなく。
小豆橋カノコ:より直接的な────。
リャン・シェンシィ:「……単に資格だけじゃなく、何かの強制力を用意してるとは思ってたけど」
案定オクレ:ごほごほと咳をすると、手にベッタリと血がつく
小豆橋カノコ:「ああ、ああああっ…………!」
GM:傷はすぐにリザレクトに寄って塞がる。だが……
月島シラン:「お前たち"冠なき子どもたち”にはセーフティがかかっている」
月島シラン:「予言の時までに冠を戴けなかった者は全員が死ぬようにデザインされている」
月島シラン:「あるいは、ジャームになって生き残る者もいるかもしれないな」
真上ツクシ:彼女と同じように咳き込み、吐き出された血の量に目を丸くして。
小豆橋カノコ:「何が…………」
小豆橋カノコ:「何がセーフティですか! こんなものが、こんな…………!」
リャン・シェンシィ:「……」
齋藤リッコ:「ふ……ざ……」
齋藤リッコ:「ふざけてんじゃないわよ!!何を……あぁあっ……!」
月島シラン:「お前が資格を使わないのは自由だ」
月島シラン:「残り2日、短い余生を楽しむといい」
月島シラン:「"スターロード"からの伝言だ」
月島シラン:「2日後、もう一度答えを聞きに来る」
月島シラン:「今度はお前の父と一緒に」
月島シラン:「真上ツクシ、その時までにお前が変わることを祈っている」
案定オクレ:「こ、こんな……こんなことって……」
リャン・シェンシィ:「……月島シラン。別に、君に何かを期待する訳じゃないけど」
月島シラン:「……」部屋から出ていこうとする。横目でリャンを見る
リャン・シェンシィ:「君が孤独なのは、その能力のせいでも、星徒だからでもないよ」
リャン・シェンシィ:「こんなやり方を否定せずにいるからだ」
リャン・シェンシィ:「ずっとそうやって、何も見つけられないまま、一人ぼっちでいればいい」呪うように吐き捨てて。
月島シラン:シランは何も答えずその場から去ろうとするよ
齋藤リッコ:「待て────」
齋藤リッコ:室内などお構い無しに、シランに向けて瞬時に巨大な氷柱を生成、投げ放つ。
月島シラン:では氷柱はシランを貫くが
月島シラン:それはいつの間にか幻影と入れ替わっているよ。
月島シラン:《瞬間退場》を使用します。君たちはいつ入れ替わっていたのかも知覚できないだろう
齋藤リッコ:「……くそっ……!」
齋藤リッコ:怒りに任せ、壁を殴りつける音が響く。
リャン・シェンシィ:こちらは言い捨てたきり、淡々と医療機関への連絡と手配を行っている。
小豆橋カノコ:呆然とうなだれています。
真上ツクシ:消え去る背に手を伸ばすことも叶わず、その場にべたりと尻もちをついて。
真上ツクシ:「………どうしよう」
真上ツクシ:消え入りそうな声でぽつりと呟く。
小豆橋カノコ:「どうにか──」
小豆橋カノコ:「するしかありません。安全装置セーフティ、という表現が引っかかります。」
小豆橋カノコ:努めて思考を切り替え、糸口を探し始める。
リャン・シェンシィ:「……とにかく、無理しなくていい。今は楽にして……オクレちゃんも」
リャン・シェンシィ:「……」それ以上に言葉が続かない。大丈夫だから、とは言えない。それはあまりにも無責任だ。
案定オクレ:「何も無いって聞かされて、それでも、皆と会えて……皆がいるからって、思いはじめてたのに……」
案定オクレ:「なんで……こんな……!私達の命って、一体何なのよぉ……!」
案定オクレ:膝を抱えて丸まりひっくひっくと嗚咽を漏らしています
リャン・シェンシィ:「…………」
小豆橋カノコ:(元から寿命が遺伝的設計に組み込まれているわけではない? いえ、これは少なくともオクレさんの居ない場所で、シアさんに聞くべきです)
小豆橋カノコ:(そもそも、彼女たちがいかな手段で生まれた存在なのかも、判然としないのだから……)
齋藤リッコ:「……大丈夫よ、オクレ」
齋藤リッコ:「何とかする」
齋藤リッコ:「あたしが絶対、何とかするから」
小豆橋カノコ:「リッコさん……」
小豆橋カノコ:そう出来なかった時、傷つくのはあなたなのに。
齋藤リッコ:平易な言葉、微笑すら浮かべた表情。
齋藤リッコ:そこにどれだけの覚悟と意志が籠められているのか、『依頼主』には伝わらないほうがいい。
齋藤リッコ:「忘れたの?オクレ」
齋藤リッコ:「あんたの雇い主は、ノヴァリスで最高のエージェントなのよ」
案定オクレ:「リッコさん……」
小豆橋カノコ:少しだけ、こわばっていた口元が緩む。頬をグニグニと揉んで、追従した。
小豆橋カノコ:「『あたしが』じゃないですよ! 私達が、です」
小豆橋カノコ:「仲間に入れてくれなきゃ、嫌……ですから」
リャン・シェンシィ:「…………ああ、もう」
リャン・シェンシィ:「どうしてそうあっさりと言えるんだか……とはいえ」
リャン・シェンシィ:「今の言葉を嘘だったことにするのは、ホントに最悪のやつだ」
リャン・シェンシィ:「そうでしょ。『絶対何とかする』って約束を口にしたんだ。私の前で」
リャン・シェンシィ:「だったら、絶対に撤回させないし、間違えさせもしない」
リャン・シェンシィ:「何があったって、徹底的に履行させてあげる。一分のケチもつかないように」
齋藤リッコ:「勿論。頼りにしてるわ、皆」
齋藤リッコ:「ツクシもね」そちらに顔を向けて
齋藤リッコ:「『どうしよう』じゃないでしょ」
齋藤リッコ:「『どうしたい』の? あなたは」
真上ツクシ:虚ろだった表情に、色が差してゆく。
真上ツクシ:「ツクシは」
真上ツクシ:「ツクシはもう、オクレがわんわんと泣く姿を見たくない」
真上ツクシ:脚に力を込める。ぐっと伸ばし、あの時のように手を差し伸べてくれた彼女の眼を、真正面から見据えて。
真上ツクシ:「手伝ってくれ、リッコ。みんな」
真上ツクシ:その瞳の奥には、滾るような炎が灯っていた。
小豆橋カノコ:すぅ、はあ。と呼吸をする。
小豆橋カノコ:「もちろん。待ってました」
齋藤リッコ:「……承ったわ、その依頼」ふっと表情を緩めて
齋藤リッコ:「ええ、勿論。 “ウォーレン”にお任せを」



GM:シーンを終了します
GM:ロイスの取得や購入が可能です。
真上ツクシ:そういえばカノコとリャンのふたりにロイスを取っていなかったので……ここで取得するぜ!
小豆橋カノコ:スターロードへのロイスのNを憤懣に変更
小豆橋カノコ:冠なき子どもたちに取ります。尽力○/悲憤
齋藤リッコ:実はツクシちゃんに取ってなかった 〇尽力/不安 で取得します
リャン・シェンシィ:2枠なんだよな うーん
真上ツクシ:小豆橋カノコ P◯好意/N嫉妬 リャン・シェンシィ P◯感服/N恐怖 こうかな~
リャン・シェンシィ:スターロード:感服/◯:報復 こう
真上ツクシ:購入はワンチャンでトラックスーツ狙ってみるか
真上ツクシ:3dx>=22
DoubleCross : (3DX10>=22) → 6[2,4,6] → 6 → 失敗

真上ツクシ:ニャン……
齋藤リッコ:購入は~ 何かあったかな
小豆橋カノコ:3dx+4>=12 ボディアーマーでもしばこう
DoubleCross : (3DX10+4>=12) → 5[1,4,5]+4 → 9 → 失敗

小豆橋カノコ:以上
小豆橋カノコ:ブルゲとかどうですか? 範囲だし
リャン・シェンシィ:うーん たぶん侵蝕上げて問題ない……とは思うんだけどな
真上ツクシ:災厄ファイヤーですべて焼いてくれ
齋藤リッコ:う~ん 確かにいいけど流石に買えるかな
小豆橋カノコ:リッコちゃんが私より先動くとロケランに巻き込んじゃうのか
齋藤リッコ:とりあえずエッチなボディアーマー買ってみるか
齋藤リッコ:6DX+1>=12 ボディアーマー 紡ぎ
DoubleCross : (6DX10+1>=12) → 10[1,5,6,7,8,10]+3[3]+1 → 14 → 成功

齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(70 → 71)
齋藤リッコ:エッチなボディアーマー買ったので着てください
小豆橋カノコ:えっ私ですか?
齋藤リッコ:はい
GM:じゃあ着ておいてください
小豆橋カノコ:リッコさんは……私にどんなエッチな服を着せたいですか?
齋藤リッコ:う~ん…………
リャン・シェンシィ:まあ無理に上げることないな 普通にブルーゲイルでも狙お
齋藤リッコ:一週間ください
GM:おいっ!人が死にかけてんねんぞ!
リャン・シェンシィ:3dx+5>=20
DoubleCross : (3DX10+5>=20) → 10[6,10,10]+5[5,5]+5 → 20 → 成功

真上ツクシ:すご!
リャン・シェンシィ:なんか買えたわ
齋藤リッコ:買えてる
小豆橋カノコ:とにかく装備します! ありがとう!
真上ツクシ:(すごいぞカノコ!とてもエッチだぞ)
リャン・シェンシィ:リッコちゃんにあげておわり
齋藤リッコ:ありがとうリャンちゃん
小豆橋カノコ:ツクシさん!
GM:天国から声が……
真上ツクシ:もう旅立ってますからね
小豆橋カノコ:殺すな
GM:1週間後には死んでるから……
GM:ではシーンを終了しましょう



【Middle5】

GM:次のシーン全部まるまるやったら時間かかりそうなので
GM:とりあえず判定だけしてもらってロールはまた明日って感じでやっていきましょうか
GM:シーンプレイヤーは齋藤リッコさん、登場ダイスを振ってね
GM:他の人も登場できるよん
真上ツクシ:そろそろ頼むぞ
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(76 → 80)
真上ツクシ:よし
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(71 → 72)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(75 → 82)
齋藤リッコ:前半の揺り戻しが来てる
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(72 → 73)
GM:では次のシーンでは宣言通りどうやったら助けられるかとか
GM:スターロードを倒すための準備とかをしてもらうシーンになるよ
GM:ということで判定項目はこれ

情報項目

“冠なき子どもたち”3〈知識:レネゲイド、医学〉8
“プライムドライバ”再起動 〈情報:ノヴァリス〉〈知識:機械工学、レネゲイド〉12
“プライムドライバ”再起動〈RC〉〈射撃〉〈白兵〉100 真上ツクシの挑戦時のみ10
“プライムドライバ”再起動〈調達〉100
齋藤リッコ:ぐえ~~~~~
小豆橋カノコ:うおっ
真上ツクシ:なんだこれは~
真上ツクシ:プライムドライバ~?
真上ツクシ:なんだってんだよこのアイテムはよ~?
GM:子どもたち3を成功するとどうしよ~?ってのがわかり
GM:下の3つを全部クリアすると以前のシナリオのキーアイテム
リャン・シェンシィ:???
GM:”プライムドライバ”くんが手に入るよ
リャン・シェンシィ:下の3つは触らないほうがいいと思います
齋藤リッコ:帰ってくれ~
リャン・シェンシィ:俺の経験上……
真上ツクシ:くんくん……プライムドライバの香りがするな
真上ツクシ:さては……この中に使用者がいるな
齋藤リッコ:これは3回クリアすると3個手に入るんでしょうか
リャン・シェンシィ:万能?
GM:他の方法を思いついてるならそれを試してみてもいいけどって感じですね
GM:いえ、全部クリアしたら1個手に入ります
齋藤リッコ:なるほど
リャン・シェンシィ:ほぉん
GM:1個目で機械を修理して、2個目でスターロードさんの代わりにレネゲイドを注ぎ込み
リャン・シェンシィ:だから2個目の判定がツクシちゃんなんだなぁ
GM:3つ目でアルファトランスくんの代わりになる薬を調達してもらう感じです
真上ツクシ:なるほどなあ~
リャン・シェンシィ:何を言ってるんだ……
小豆橋カノコ:今使おうとするとこんなに大変になってるの、ノヴァリス的にはありがたい
齋藤リッコ:とりあえず子供たち調べようかな~
リャン・シェンシィ:うおお ダイスめちゃめちゃ回して100越え狙うしかない
真上ツクシ:たのむぜ
小豆橋カノコ:お願いします!
GM:シナリオ的にはこれと、無限パワーを受け継いだツクシちゃんがジャーム化覚悟で倒すのしか想定してませんが
齋藤リッコ:オイッッ
真上ツクシ:ツクシが……
真上ツクシ:ツクシがジャームになれば……みんなを救えるのか?
GM:なにかいい方法を思いついたら提案してみてもいいですよ
GM:そうです
齋藤リッコ:“冠なき子どもたち”3〈知識:レネゲイド、医学〉8
リャン・シェンシィ:おいやめろ
齋藤リッコ:知識レネゲイド 紡ぎの魔眼使用
齋藤リッコ:8DX>=8
DoubleCross : (8DX10>=8) → 10[4,7,8,9,10,10,10,10]+7[2,2,5,7] → 17 → 成功

齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(72 → 73)
真上ツクシ:さす所長
小豆橋カノコ:ナイス知識
齋藤リッコ:紡ぎ・ミドル・パワー
小豆橋カノコ:“プライムドライバ”再起動 〈情報:ノヴァリス〉〈知識:機械工学、レネゲイド〉12 これいきます
リャン・シェンシィ:あっ情報見てからじゃない?
リャン・シェンシィ:そうでもないのか
小豆橋カノコ:あ、そうですね それできるならそうしましょう
齋藤リッコ:見よみよ
真上ツクシ:よろしくたのむぜ
リャン・シェンシィ:流石にわけもわからないままプライムドライバの再起動に全力をそそぎたくない
GM:じゃあ成功したし情報はるぜ~
小豆橋カノコ:それはそう

“冠なき子どもたち”3〈知識:レネゲイド、医学〉8

“冠なき子どもたち”の遺伝子にはある時期を境に自らの体をくらい始めるよう、
死滅細胞が組み込まれており、このまま行けば予言の日を堺にほぼすべての“冠なき子どもたち”が死亡、もしくはジャーム化する。
これに対抗するには彼女たちが“十字冠”の保護を受けるしか無い。


現状、“冠なき子どもたち”は“スターロード”のもつインフィニティコードの影響により、ノヴァリスから拒絶されている。
“バベルの書”の白紙の断片、シアを手に入れた者はこの制限を外れ、十字冠を得ることが出来るが、
この方法で助かるのは一人だけだ。

もし、“スターロード”の持つインフィニティコードを完全に消し去ることができれば、彼女たちも“十字冠”を得て命を永らえることが出来るかもしれない。
そのためにはまず“スターロード”を殺害する必要があるだろう。
GM:というようなことがわかりました。
GM:インフィニティコードを消し去る方法はクライマックス戦闘の時に説明しようと思います
真上ツクシ:天に還るときがきたようだな
リャン・シェンシィ:あれっじゃあプライムドライバの再起動はなんのために…
GM:え……?
リャン・シェンシィ:あっ
リャン・シェンシィ:そうか
GM:”スターロード”と戦闘になるから……
リャン・シェンシィ:そうですね
リャン・シェンシィ:そうだったわ…
GM:では後はドライバーの方の判定をやってもらい
GM:ロールは明日また続きをやっていく感じにしましょう
リャン・シェンシィ:アルファトランス持ってくるから残り任せた
真上ツクシ:お膳立てされたふたつめの方に着手するぜ カノコちゃんはファーストをおまかせしたいぜ
小豆橋カノコ:改めて“プライムドライバ”再起動 〈情報:ノヴァリス〉〈知識:機械工学、レネゲイド〉12 いこうかと思います
小豆橋カノコ:6dx+2>=12 情報ノヴァリス
DoubleCross : (6DX10+2>=12) → 9[1,3,5,5,8,9]+2 → 11 → 失敗

小豆橋カノコ:財産つかえますか?
GM:この世で最も強い力、金
GM:使えていいですよ!情報だから
真上ツクシ:金!金がすべて
小豆橋カノコ:ありがとうございます。1点入れて成功
真上ツクシ:では……
真上ツクシ:>“プライムドライバ”再起動〈RC〉〈射撃〉〈白兵〉100 真上ツクシの挑戦時のみ10
真上ツクシ:これを<白兵>技能でチャレンジします!
小豆橋カノコ:やっちゃいなよYOU
真上ツクシ:7dx+4>=10
DoubleCross : (7DX10+4>=10) → 10[1,3,5,7,8,9,10]+6[6]+4 → 20 → 成功

真上ツクシ:ウオオ
齋藤リッコ:やったぜ
リャン・シェンシィ:つよい
GM:OK!では機械部分を修理したプライムドライバくんにツクシちゃんのレネゲイドが注ぎ込まれ殆どの機能が回復するぜ
真上ツクシ:残る難易度は……100!?
リャン・シェンシィ:“プライムドライバ”再起動〈調達〉100
GM:あとは着用者のレネゲイドを高める活性剤があれば再起動させることが出来るだろうね
リャン・シェンシィ:きついよ~ 私も10にまけてくれない?
齋藤リッコ:100なんて無理だよ~
真上ツクシ:もうだめだ みんな死んでしまうんだ
GM:まからないかも
齋藤リッコ:リャンちゃんのエッチな情報を出してGMを懐柔しよう
GM:アルファトランスくんも常備化100だし
リャン・シェンシィ:うえーん ツクシちゃんはいいのに…
小豆橋カノコ:そんな……
リャン・シェンシィ:やむを得ないぜ
リャン・シェンシィ:マスターズコネクションを使い、成功します
GM:ツクシちゃんは未来のリエゾンロードだから
GM:ぐあああああああああああ
リャン・シェンシィ:もう棺が2個しかないよ~
小豆橋カノコ:多い
齋藤リッコ:最強
真上ツクシ:なんで二個あるんだよ
GM:不思議な力によって判定は成功になります
GM:なんでやろなあ……
真上ツクシ:あの最強エフェクトがよ
GM:では……君たちは無事にウロボロスのエフェクトを一つ覚えることが出来るようになるよ
小豆橋カノコ:ってか今回はマスコネと判定妨害の回数関係ないでしょ!
GM:誰が使うかは自由です。話し合って一番攻撃当てられそうな人が持とうね
リャン・シェンシィ:そうだった
GM:と言った所で今日は早めにここまで
リャン・シェンシィ:3個のままじゃん よかった

“プライムドライバ”

種別:使い捨て
取得時に「タイミング:常時」以外の「制限:-」のウロボロス、あるいは一般エフェクトから一つを選択する。
マイナーアクションで使用する。そのシナリオの間、あなたは選択したエフェクトを取得したものとして使用できる。
このエフェクトのレベルは1とする。
ただし、このアイテムを使用することであなたは難易度15の衝動判定を行う。
この衝動判定に失敗した場合、以後そのキャラクターの行動はエネミーエフェクト《冷静と情熱の間》を受けたものとしてGMが決定する。

GM:一夜明け、予言の日まで後一日。君たちは"冠なき子どもたち”の死を防ぐため
GM:そしてツクシを狙う”スターロード”を倒す準備を整えるため
GM:メサイア中央銀行の地下倉庫にて、エフェクトを取得する自動学習装置
GM:”プライムドライバ”の残骸を探しに来ているよ。
リャン・シェンシィ:「ごめんよ、自分で作っておいてなんだけど出入りちょっと面倒なんだよねここ……」
リャン・シェンシィ:多数の認証を越えた先の通路で、大掛かりな扉をゆっくりと開いて。
リャン・シェンシィ:「ここと、その一つ奥のブロックが保管庫になってるから」
真上ツクシ:こころなしかげっそりした様子で、リャンちゃんの後をとぼとぼと着いていく。
真上ツクシ:「こんなに時間がかかるとは思わなかった。すごく厳重だ」
齋藤リッコ:「しかし、あの時は必死に処分したのに……今になって探す羽目になるなんてね」
齋藤リッコ:不休であちこちの伝手を辿って情報を集めていたため、少し疲れた表情をしている。
リャン・シェンシィ:「ただ……基本的にどれもスターロードのRVが注ぎ込まれて作られたものだから、放っておくと可用性がどんどん落ちていくんだよね」
リャン・シェンシィ:「潰れた装置のリブート方法も幾らか調査したけど、他種のRVじゃ代用できないし、そこまでしてまた使いたいものでもないからやめた」
小豆橋カノコ:「ぜんぜん生きた状態のものが手に入らないのも……単に”スターロード”さんを倒して流通が止まったと言うより、”プライムドライバ”によるアプローチを止めたからなんでしょうね」
小豆橋カノコ:おそらくは、アグニヤ星徒会と邂逅したことをきっかけに。と独りごちる。
齋藤リッコ:「結局あいつ自身の力に頼らなきゃいけないのは、結構シャクだけどね」不機嫌そうに
リャン・シェンシィ:「まあね。イノリが地下エッグ探索遠征とかしてなければ呼び戻して済んだ話だったんだけど……」
リャン・シェンシィ:「ミアラやギズ……他の同系統の能力持ちの子も、体調か実力か状況のどれかが差し障って"スターロード"相手にぶつけるのはできそうにない。それに、リッコちゃんは一回この方法で成功した実績があるしね」
齋藤リッコ:「あたしも気合でなろうかな……ウロボロス」
リャン・シェンシィ:「リッコちゃんってたまに自分の可能性を無限だと思ってる時あるよね」
小豆橋カノコ:「あはは……リッコさんなら、そのうち本当になれちゃうかもしれないですね」
真上ツクシ:「ツクシと、リャンはウロボロス」
真上ツクシ:「なら、リッコとカノコもなれるに決まっているな」ふん、と謎に胸を張り。
真上ツクシ:「そういえば……オクレは、ウロボロスなのか?」
齋藤リッコ:「どうなの?」
案定オクレ:「私も多分……全然戦う力とかは無いですけど……」
案定オクレ:と自信なさげに影を動かすよ。イージーエフェクトの《影絵芝居》だ
真上ツクシ:「わ」驚いたように声を出す。
真上ツクシ:「すごい」
案定オクレ:影が悪魔のようにずもも……と巨大なシルエットを取ったり、逆に小さなひよこになったりする
案定オクレ:「でも出来ることなんて本当にこれくらいで。ツクシちゃんの爪をぶわわ~!ってするヤツのほうがすごいよ~」
リャン・シェンシィ:「訓練次第でもっと色々できるんじゃないかな。私らの系統は特に、最初にイメージを固めるまでが難しい所あるし」
齋藤リッコ:「戦闘に出てもらうつもり無かったから聞いてなかったけど……かなり器用じゃない!」
齋藤リッコ:「今度から少等部の訪問一緒に来て貰おうかな……」
案定オクレ:「え~。いいんですか~?私ちっちゃい子供ってまだ見たこと無いから楽しみです~!」
小豆橋カノコ:(本当に自然に『今度』の話をするんですから……)
小豆橋カノコ:敵わないな、と思う。私も、事件が終わってから彼女に振る舞うお菓子の事を考えておいてもいいのかもしれない。
リャン・シェンシィ:「んー……これとかどう? カノコちゃん」ドライバの一つをそっと持ってきて眼の前に置く。
リャン・シェンシィ:「他のみたいな焦げ付きや破損は置きてないように見えるけど……」
小豆橋カノコ:「……はい。お待ちを」
小豆橋カノコ:技術部から持ち込んだ機器を用いて、"プライムドライバ"を通電させようと試みる。
真上ツクシ:「不思議な形だ……」
真上ツクシ:「被るのか……?」
齋藤リッコ:「気を付けてね……」固唾を呑んで見守っている
齋藤リッコ:「爆発とかしない……?」
小豆橋カノコ:「しないとは言い切れませんが……」
小豆橋カノコ:何度か設定を変えて弄りながら、勘所を掴んだように突然に回路部のカバーを開く。
小豆橋カノコ:「"プライムドライバ"の働きそのものは、特別なものではない」
小豆橋カノコ:「疑問でした。なぜ"スターロード"のレネゲイドでしか起動しないのか」
小豆橋カノコ:「他者に解析されないように──ということではないはずです。これが複製されて流通するのは、当時の彼にとっては望むところのはず。今だって、止める理由はないですよね?」
小豆橋カノコ:ぶつぶつと呟きながら、測定を繰り返してゆく。
リャン・シェンシィ:「どうなんだろうね。別に制限をかけるつもりはなかったけど、量産に最適化した製造工程が結果的にそういう性質を伴った……とか?」
小豆橋カノコ:「違います。"プライムドライバ"の特異性は、エフェクトの発現に指向性が存在すること……」
小豆橋カノコ:「これを使ったオーヴァードが、自在に望む能力を手に入れたわけではないことは調べがついているとのことでしたが」
小豆橋カノコ:「何を『手に入れようとするのか』に対しては、チャンネルを定めることが可能だった。目的と結果の間に横たわる曖昧さが何だったのか」
小豆橋カノコ:「時空波動理論です。結果を定めて、過程を遡る。シュレーディンガーの猫。観測されざる匣の内部。それを形作る未分化の補助剤として、無限の波形を持つウロボロスのレネゲイドが使われた」
小豆橋カノコ:そこまで口にして、ヘッドギア状の機械──"プライムドライバ"を、真上ツクシへと差し出す。
小豆橋カノコ:「オクレさんと同じように、あなたにも与えられているはずです。影を」
小豆橋カノコ:「この中へ。お願いします」
小豆橋カノコ:示された場所に、ヒューズのような宙空のパーツが埋め込まれている。
真上ツクシ:おそるおそると言った手つきで、渡されたプライムドライバをひしと抱き。
真上ツクシ:カノコが指差すそれをじ、と見つめる。
真上ツクシ:「シア」
真上ツクシ:「あの時と同じように、力を籠めればいいのかな」
シア:『そうだ。お前の影を通して力を注ぎこめばいい』
シア:『お前はインフィニティコードを受け継ぐ資格を持っている……"スターロード”に最も近いレネゲイドを持っているということだ』
シア:『お前が望めばその機械は再び力を取り戻すだろう』
真上ツクシ石片かのじょの言葉に、こくりと頷いて。
真上ツクシ:それに向けて掌をゆっくりと翳す。
真上ツクシ:ぞわりと全身の毛が逆立つ感覚。励起するレネゲイドの余波か、ぐぐ、と指先の爪が獣のそれのように伸びて。
真上ツクシ:たなびく煙のように、“無限”の可能性を帯びた影がパーツへと注ぎ込まれていく。
真上ツクシ:視界が眩む。
真上ツクシ:奔るノイズ。
真上ツクシ
真上ツクシ:瞬きの後。月の光すら差さない、宵闇の中で。
真上ツクシ:新雪の野を、四つ足で歩く獣が見えた。
真上ツクシ:吐く息だけが白く。雪混じりの風が、毛むくじゃらの身を打っている。
真上ツクシ:炎のように爛々と輝く、その眼が向く先に。
真上ツクシ
真上ツクシ:影は立っていた。
真上ツクシ
真上ツクシ:ごしごしと目を擦る。
真上ツクシ:「やべ」
小豆橋カノコ:「──さん」
小豆橋カノコ:「ツクシさん、大丈夫ですか!?」
真上ツクシ:慌てて落としそうになった“プライムドライバ”をしかと掴み。
齋藤リッコ:「わっと……ちょっと、大丈夫……!?」背中を支える
真上ツクシ:「え。あ、うん」
真上ツクシ:「大丈夫」
小豆橋カノコ:「……よかったぁ、私、とんでもない失敗をしたかと」
小豆橋カノコ:長い息を吐き、ぺたりと座り込む。
リャン・シェンシィ:「……本当に大丈夫? ただでさえあんな体調だったのに……」昨日血を噴き出したことを言っている。
シア:『どうやら一時的に意識を失っていたようだな』
シア:『レネゲイドを急速に消耗したせいだろう。だが問題ない、上手く行ったはずだ』
齋藤リッコ:「確かにプライムドライバを使った時は……引き込まれるような感覚があったけど。起動しただけで……」
齋藤リッコ:「……それだけ“スターロード”のレネゲイドと親和性が高いってことかしら」
真上ツクシ:「そうなのかなあ」ぽつりと呟いて。
小豆橋カノコ:「あ、そうだ! 起動!」
真上ツクシ:「おお、起動。どう?」
小豆橋カノコ:「……できてます。ツクシさん! やりましたよ」
GM:プライムドライバは問題なく起動します。下の機能を取り戻したようだ。
GM:後はこれを誰が使うか決めておかねばならないね
リャン・シェンシィ:「おお……いけるもんだね」
リャン・シェンシィ:いらないんだ アルファトランス
真上ツクシ:なにか注入する箇所があるのかな
真上ツクシ:αを
GM:あっなんかドライバの残骸見つけるところに含まれてるのかと思ってた
GM:じゃあαも入れてもらおう
小豆橋カノコ:まあまあマスターズコネクションだったしね 銀行を管理してるの。
リャン・シェンシィ:なるほどね まあそれはそう
リャン・シェンシィ:じゃあ入れました
GM:ではヤクも注入し準備は万端です
GM:あとは最後に”スターロード”を倒してインフィニティコードを消せば
GM:子どもたちも何とか出来るかもという話をしてもらい
GM:決戦に備えてもらおうかな
齋藤リッコ:「……。……ここまで来ておいてなんだけど……」
齋藤リッコ:言い出しづらそうに口を開く。
リャン・シェンシィ:「どうしたの?」
齋藤リッコ:「……本当に……他の方法は無いのかしら」
齋藤リッコ:「つまり……インフィニティコードを消すには……」
齋藤リッコ:「……殺す……しかないわけでしょう。“スターロード”を」
小豆橋カノコ:「…………」
小豆橋カノコ:「なりますよね。その話に」
リャン・シェンシィ:「……あれを生かして無力化したままにしておく手段なんて、ないだろうしね」
リャン・シェンシィ:「ジャームへの対処自体……あの人道的なUGNですら、冷凍して、将来の治療可能性に託す事しかできていないんでしょ」
真上ツクシ:「シランと同じか」
真上ツクシ:「ツクシは……まだ、“スターロード”に聞いてみたいことは幾つかある」
リャン・シェンシィ:「月島シランも実質、そうなるだろうね。他の星徒と同じように」
リャン・シェンシィ:「……めげてないね。シランと話していいことなんてなかったと思うけど」
齋藤リッコ:「……あいつが救いようのない外道のクズ野郎っていうのは分かり切ってるけど……」
齋藤リッコ:「正直……今更何をって言われるかもしれないけど」
齋藤リッコ:「……出来れば……殺さずに済むならそうしたいわ」
齋藤リッコ:苦い顔で息を吐く。
リャン・シェンシィ:「……リッコちゃんって、やっぱり変な子だよ」
リャン・シェンシィ:困惑と疲弊の混じったような笑み。
リャン・シェンシィ:「あんなリエゾンロードと戦うってのに、気にしてるのは"勝てるかどうか"じゃなくてその先なんだもん」
小豆橋カノコ:「──勝ちますよ」
小豆橋カノコ:「私達は勝てます。義体を排除すればよかった前回とは話が違う……ううん」
小豆橋カノコ:「義体を排除すればよかった、わけがなかったんだ」
小豆橋カノコ:一言目は祈るように。二言目を嚙んで飲み込むように。三言目で、リッコに遅れるようにしてその先へと視野を拡張する。
小豆橋カノコ:「"スターロード"は」
小豆橋カノコ:「リッコさん、あなたの勝利を期待している。その意味はわかりません。けれど」
小豆橋カノコ:「絶対に。あんなやつの思い通りにならないで」
小豆橋カノコ:「"スターロード"の所持するインフィニティコードが消失することで、『冠なき子どもたち』は十字冠の庇護を受けられる」
小豆橋カノコ:かも、しれない。
小豆橋カノコ:「ツクシさんやオクレさんの細胞の自壊作用は、テロメアの終端によるものではないそうです」
小豆橋カノコ:「やり過ごすことができれば、その後の生を送るのに影響はない」
小豆橋カノコ:すでに共有されていた情報を、整理すべく口に出していく。
小豆橋カノコ:「そのためには」"スターロード"を「殺害しなければいけない、けど」
小豆橋カノコ:今。目の前に"プライムドライバ"が起動可能になっている今も、あの男の描いた絵図から抜け出せていないのではと思える。
リャン・シェンシィ:「…………あはは。そうだねぇ」
リャン・シェンシィ:なんだろうね、この感じは。
リャン・シェンシィ:怒りだろうか? 誰も彼も好き勝手言ってくれちゃって、って。それとも、羨望?
リャン・シェンシィ:……だってさぁ、これでも色々考えてたんだよ? 私。
リャン・シェンシィ:もしもベストを尽くした上で全部上手く行かなかった後に。私は再起不能になっているだろうから、抱えている仕事と責務と財産の振り分け準備を進めたりだとか。
リャン・シェンシィ:ツクシちゃん達を少しでも生かす可能性を残すために、冷凍睡眠プラントを作らせ始めたりとか。
リャン・シェンシィ:あのクソ野郎に、どういう条件を提示すれば、残ったノヴァリスの皆を見逃させる交渉が可能かっていうシュミレートとか……そういうことをさ。
リャン・シェンシィ:本当はそんなこと、したくもないし……想像だってしたくもないのに。
リャン・シェンシィ:なんで君達は、初めからそんなに楽観的なんだ。
リャン・シェンシィ:なんで今更になって、人を殺すことをそんな風に否定するんだ。
リャン・シェンシィ:本当に、今更じゃないか。私達のこの日常は、あの八月に奪った命と、流した血の上に立っているっていうのに。
リャン・シェンシィ:……思考がささくれ立って、衝動嫌悪が泡立つ。自分をこんな状況に追い込んだ、あらゆるものへ対しての。
リャン・シェンシィ:「私からも……やるしかないよ、としか言えないね。悪いけど」
リャン・シェンシィ:そんな全部を飲み込んで、それだけを言い切った。いつもどおりに。
齋藤リッコ:「……ムカつくわ」
齋藤リッコ:ぽつりと言う。
齋藤リッコ:「だってそうでしょ……なんであんな奴の為に、あたし達がこんなに悩んで苦しまなくちゃならないわけ?」
齋藤リッコ:「本当なら……今頃」
齋藤リッコ:「勉強して……友達と遊んで……好きなことに打ち込んで……それが学生ってもんでしょ」
齋藤リッコ:「ツクシやオクレ……来校者の子達だって」
齋藤リッコ:「死ぬとか、殺すとか……そんなことで悩む必要なんて、無かったはずなのに」
真上ツクシ:「……リッコと、オクレと会って」
真上ツクシ:「カノコと、リャンにも会えて。ツクシは、色んなことを教えて貰った」
真上ツクシ:「みんなで食べるご飯の味は格別で、ツクシの知らない遊びにも、沢山連れてってくれた」
真上ツクシ:「感謝してるんだ。みんなには、色々と貰った」
真上ツクシ:「貰いすぎた。から……」
真上ツクシ:「ツクシは。オクレや、他の“冠なき子供たち”が、あんな辛い目に合うのは……絶対にイヤだ」
真上ツクシ:「でも、リッコたちにも。イヤな思いをさせたくない」
真上ツクシ:「ツクシは、“スターロード”の娘みたいなモンなんだろう」
真上ツクシ:「なら。ツクシが手を下すべきなんじゃないのか?」
小豆橋カノコ:「…………ツクシさん」
小豆橋カノコ:じっと考え込んでいた少女が、口を開く。
小豆橋カノコ:「私、嬉しかったですよ」
小豆橋カノコ:「好きだって、楽しかったって言ってくれたこと。貰いすぎたなんてこと、ないですよ」
小豆橋カノコ:「友達なら、普通のことばかりです。ねえ」
小豆橋カノコ:そう言って、ふたりに同意を求める。
齋藤リッコ:嘆息して「ほんとよ。ツクシにまで気を遣わせちゃうなんてね……」
齋藤リッコ:「ごめん。弱音吐いたわね」
リャン・シェンシィ:「まあ……そもそも、与えたつもりなんてないからね。こっちはさ」
リャン・シェンシィ:「お互い、一緒にいるうちに勝手に何かをもらったような気になるんだ。そういうもんだよ、友達って」
小豆橋カノコ:「もちろん、私はツクシさんのこと、はじめからそう思って接したわけじゃないですけど──貸し借りなんて、それこそ結果から逆算しないと、辻褄が合わないですもん」
小豆橋カノコ:この人懐こくて、誠実で、少しとぼけた隣人のことを、すっかり気に入っている自分に気づく。
真上ツクシ:「友達……」言葉の実感が湧かず、首を傾げているが。ぴこぴこと頭の上の獣耳は軽やかに動いている。
リャン・シェンシィ:「友達ってことにしといてよ。そこは。いいでしょ」
リャン・シェンシィ:「昨日からもうずっと、君のことばかり考えてるんだぜ。私」冗談めかして笑って。
小豆橋カノコ:「……考えがあるんです。上手くいく目算は、正直さっぱりないんですけど──」
真上ツクシ:「……舐める?」指をリャンちゃんに向けておそるおそる差し出している。
小豆橋カノコ:くすくすと笑う。
リャン・シェンシィ:「はいはい、それは友達より更に先の関係からね」
真上ツクシ:「さらに先が……」興味深そうに頷いて。
真上ツクシ:「カノコの考えだろ?」
真上ツクシ:「悩むような心配、いらないんじゃないか」
小豆橋カノコ:虚を突かれたように目を丸くして。
真上ツクシ:「ツクシの知る限り、カノコとリャンのかしこさはピカイチで……甲乙つけ難いものがある」
齋藤リッコ:「こっちにも外された……!!」
真上ツクシ:「リッコとツクシは……いい勝負じゃないか?」
齋藤リッコ:「生後4日といい勝負なの!?あたし!」
小豆橋カノコ:「リッコさんは、知識とか作戦より、もっと大事な部分の担当ですから」
リャン・シェンシィ:「あはは」否定はしてあげないのかよ、という笑い。
小豆橋カノコ:そう言って、"プライムドライバ"を、リッコへを渡す。
小豆橋カノコ:「だから、お願いします。あの時みたいに」
齋藤リッコ:「なんか誤魔化されてる気が……」受け取って
小豆橋カノコ:「誤魔化しじゃないですよ──私は」
小豆橋カノコ:「あなたの事なら、ぜんぶ本気です」
リャン・シェンシィ:「……ま、そこの判断は私も異論はないかな」
リャン・シェンシィ:「さっきも言ったけど……仮の姿とはいえ、一度ドライバの毒に耐えた上であいつを仕留めてるって実績があるんだ」
齋藤リッコ:「……」まじまじと“プライムドライバ”を見つめる。
齋藤リッコ:ツクシが語った感謝は、子供のように素朴で微笑ましいものだったが──
齋藤リッコ:本当を言えば、その気持ちはリッコにも理解できた。
齋藤リッコ:これまでにリッコが安穏と、何の起伏も無い──退屈とすら言える平穏な生活を過ごせてきたのは
齋藤リッコ:名前も顔も知らない生徒たちが、命懸けで、血を流しながら戦ってきたその結果の上にある。
齋藤リッコ:それを理解し、自らもそちら側に立つと決めた時から、覚悟は決めていた。
齋藤リッコ:ノヴァリスの為、守りたい人達の為ならば。自分はどんなことでも出来る。何にでもなれる。
齋藤リッコ:その守りたいものの中には、新たに一人の部下と、一人の友人と、その相棒が加わった。
齋藤リッコ:装置を脱ぎ、ゆっくりと目を開いた時には
齋藤リッコ:かつてその身に宿った力が、再び火を灯し……胸に抱いた迷いを押し殺して顔を上げる。
齋藤リッコ:「……行こう」
齋藤リッコ:「倒しましょう。“スターロード”を」



GM:シーンを終了しましょう。ロイスと購入ができるぞ~
小豆橋カノコ:真上ツクシさんに取ります
小豆橋カノコ:友情○/庇護
齋藤リッコ:う~んあと一枠しかない…… ほ 保留
リャン・シェンシィ:齋藤リッコ:◯信頼/羨望 で取得します。
真上ツクシ:わぁい
真上ツクシ:ロイスはいっぱいだぜ
齋藤リッコ:購入は~何かあったかな
真上ツクシ:あっそうであった 購入 トラックスーツねらいま~す
真上ツクシ:4dx>=22
DoubleCross : (4DX10>=22) → 9[1,2,6,9] → 9 → 失敗

真上ツクシ:クゥ~ン おわりです
小豆橋カノコ:ホローポイント弾
小豆橋カノコ:4dx+4>=10
DoubleCross : (4DX10+4>=10) → 9[2,6,7,9]+4 → 13 → 成功

小豆橋カノコ:購入、所持
小豆橋カノコ:以上です
リャン・シェンシィ:うーん 素振りでトラックスーツ狙ってみるか
リャン・シェンシィ:3dx+5>=22 えい
DoubleCross : (3DX10+5>=22) → 10[5,8,10]+4[4]+5 → 19 → 失敗

リャン・シェンシィ:なんか財産5あるし3入れて購入
齋藤リッコ:tuyoi
リャン・シェンシィ:ツクシちゃんにあげておわり
真上ツクシ:リャン……ドキドキ
リャン・シェンシィ:残り財産2です すきにつかってね
真上ツクシ:リャンの脚を舐めつつトラックスーツに袖を通します ありがとう!
齋藤リッコ:ワンチャンクリスタルシールド 紡ぎ
齋藤リッコ:6DX+1>=25
DoubleCross : (6DX10+1>=25) → 10[1,1,4,4,8,10]+4[4]+1 → 15 → 失敗

齋藤リッコ:だめでした
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(73 → 74)



【Climax】

GM:では次のシーン。最後の決戦クライマックスに向かいましょう
GM:全員登場してね。侵蝕率をあげるのだ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(73 → 76)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(82 → 88)
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(80 → 85)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(74 → 80)



GM:”スターロード”との戦いの準備を整えた君たちは、しばしの休息を取ることにした。
GM:あるいは更に準備を重ねていたものも居るかも知れないが、時は思った以上に早く過ぎ
GM:時は深夜、もうすぐ日付が変わり予言のときが訪れる直前になっていた。
GM:君たちは最後の食事を取り決戦の地……周囲への被害を抑えるためにメサイア学区の校庭に向かおうとしているところだよ。
案定オクレ:「私が行っても足手まといになるだけだと思うのでここで待ってます……リッコさん、皆……がんばってくださいね!」
案定オクレ:ずびずび鼻を鳴らしながらオクレは君たちを見送るよ。
案定オクレ:シランと話した時のような急な出血は段々と頻度が多くなってきている。
案定オクレ:今はリザレクトで何とか体の機能を保っているがそれにも限界がある。やはりこのまま明日を超えることは出来ないだろうということがわかるよ。
真上ツクシ:ぎゅうとオクレの身体を抱きしめる。
真上ツクシ:「必ずどうにかなる。みんながいるから」
真上ツクシ:ぐしぐしと手の甲で鼻の下あたりを拭う。
小豆橋カノコ:「勇気の要る決断だと思います。待つって──委ねるって」
小豆橋カノコ:「報います……きっと」
齋藤リッコ:「休んでなさいって言ったのに……」立っているのもやっとなはずだ。半分呆れたように
案定オクレ:「わ、わわ……!わ、解ってます!ちゃんと信じてますから……!」
リャン・シェンシィ:「こっちの事は気にしないでいいから。何かあったら、そこの保健委員の子の言うことを聞くようにしてね」
リャン・シェンシィ:(……本当は、ツクシちゃんにも無理させるべきじゃないんだけどな)
リャン・シェンシィ:彼女もまた、不調を押して立っているのは見ていれば分かる。とはいえ、この子は当事者で、自分自身が渦中になることを選んだのだ。
案定オクレ:「はい、リャンさんも色々手配ありがとうございます。」
案定オクレ:「体が良くなったら、一足先に帰って事務所を掃除しておきますから」
案定オクレ:「リッコさんも気をつけて、必ず帰ってきてくださいね」
リャン・シェンシィ:「あはは……働き者だねぇ。うちの子達にも見習わせてあげたいな」
齋藤リッコ:「そうよ、絶対帰ってくるからね」
齋藤リッコ:「今後も頑張ってもらわないと困るわよ?うちのたった一人の社員なんだから」
齋藤リッコ:明るく、何でもない別れのように言う。
案定オクレ:「え゛っ。まだ一人から増えてなかったんですか……」
齋藤リッコ:「だからサボったらすぐ分かるからね!特に水回り!」
小豆橋カノコ:「行ってきます」血の痕も新しいオクレの口に、ソフトキャンディを含ませる。
案定オクレ:「むぐ」
案定オクレ:「さ、さぼりまへん~。前は手が回らなかっただけで~……」
リャン・シェンシィ:「あはは。……ま、上手く行けばすぐ増えるんじゃない?」
リャン・シェンシィ:「正真正銘のリエゾン越えでしょ。嫌でも有名になっちゃうよ」
リャン・シェンシィ:楽観的な皆の調子に合わせて、そんなことを口走ってみる。
真上ツクシ:「おお」
真上ツクシ:「人でいっぱいになるな。きっと」
齋藤リッコ:「それは~~……」腕組みして
齋藤リッコ:「そうなればいいけど……そもそもそれなら前回もうちょっと話題になってもよかったわよね!?」
齋藤リッコ:「傭兵とか頑張っても全然知名度上がらないから……これはもう起業しかないなって思ったのよ」
齋藤リッコ:個人として出来ることには限界がある。もっと広く大きく活動するために事務所を立ち上げたのだが。
リャン・シェンシィ:「まあ、あの頃はそもそも外から来たロードなんてものの実在が世間的に信じられてなかったのはあるからね」
真上ツクシ:「ふうん」
真上ツクシ:「ロードかあ。ノヴァリスには存在しなかった、すごい力を持った大人」
真上ツクシ:「他にはいたりするのか? “スターロード”だけ?」
小豆橋カノコ:「居ない……ということになってます。でも、ノヴァリスは広いから」
小豆橋カノコ:「見通せないほど、広い──想像を越えたことが、沢山起きるんです」
小豆橋カノコ:「ツクシさんにも、知ってほしい」
リャン・シェンシィ:「死んだと思ってた"七賢人"がいきなり蘇った、なんて話もあったりしたみたいだしね」
齋藤リッコ:「理事会もほぼ居なくなったはずだしね…… 他の大人って言ったら、先生くらいかな」
リャン・シェンシィ:「一応、そろそろ二十歳になる学生も出て来た頃だけどね。留年とかあったから」
真上ツクシ:「二十歳」鉄のにおいが鼻をつくいやな感覚。それごと喉の奥へ飲み込むよう、ごくりと喉を鳴らし。
真上ツクシ:「昼間に、みんなと街を巡っているとき。ハタチがどう、お酒がどう、と。すれ違った奴らが話していたのを耳にした」
真上ツクシ:「飲んでみたいな。食べてないものも、見たことがない景色も」
真上ツクシ:「まだまだ、沢山ある」
リャン・シェンシィ:(……そうやってさらっとまた、重いもの背負わせてきちゃってさぁ)胸中に独り言ちている。(いいけど、もうこれ以上、今更だし)
齋藤リッコ:「そうそう。お酒っていうのはね、20歳にならないと飲んじゃダメで……」
齋藤リッコ:「……そういえばツクシって何歳なのかしら?」
シア:『肉体年齢は君たちと殆ど変わらない。17歳だ』
真上ツクシ:「そうだったのか」革ジャンのポケットから石片を取り出して。
齋藤リッコ:「じゃあカノコと同学年なのね」
小豆橋カノコ:「では同学年のよしみで、これをプレゼントしましょう」
小豆橋カノコ:そう言ってどこからともなくウイスキーボンボンを取り出して、包み紙を剥ぐ。
小豆橋カノコ:「ちょっとだけお酒の味がするチョコレートです」
真上ツクシ:目を丸くしてそれを見ている。
真上ツクシ:「そんなものが……」
リャン・シェンシィ:「調理用のアルコールならある程度流通してるからね。とはいえ珍しいけど」
小豆橋カノコ:「用意した中にあったのは偶然ですけど……はい、シェンシィさんとリッコさんも」
小豆橋カノコ:クッキーとプチマドレーヌを渡す。
リャン・シェンシィ:「いいの? ありがと」
齋藤リッコ:「ありがと、カノコ。 ……よかった……」静かにホッとしている。以前カノコちゃんのお菓子の隠し味のワインだけでベロベロに酔ったことがある。
小豆橋カノコ:「ちょっとしたものですけど。甘いものは気つけにもなりますから」
リャン・シェンシィ:「だね。私も休憩する時はチョコとかよく食べてるし……ん、おいし」
真上ツクシ:まじまじと見つめた後、口に放り込み。ころころと舌の上で転がして。
真上ツクシ:「……おお、甘いだけじゃない」
真上ツクシ:「なんだこれ? 木……?みたいな。でも嫌いじゃない」
小豆橋カノコ:「合わなかったら正直に言っていいんですよ? なぁんて」
小豆橋カノコ:「ツクシさんがこんなことで嘘を言うはずないですね」
真上ツクシ:「もちろんだ。だから……あとでもう一個たのむ」
真上ツクシ:「不思議な味だ……」
齋藤リッコ:「うん。おいしくて……おいしいし……おいしいわ」もぐもぐ
小豆橋カノコ:「リッコさんはいつもそれなんですから……ええ、また後で」嬉しそう。
シア:『いい判断だ、ツクシ。その菓子には微量とは言えアルコールが含まれている』
シア:『戦闘前にむやみに接種するのは避けたほうがいい。食べるのは戦いが終わった後にするべきだ』
真上ツクシ:やや落胆するようにこくりと頷いている。
リャン・シェンシィ:さっと口元へ運んで、指に残った欠片をくちづけるように舐め取って。
リャン・シェンシィ:「ふふ、戦いの前の空気なの?これ」ちょっとおかしくなったように笑っている。
シア:『これが君たちの強さなのだろう』
シア:『しかし、先生か。懐かしい響きだ』
齋藤リッコ:「懐かしい……?」
シア:『私も昔は先生と呼ばれていた。教える方ではなく治す方だがね』
小豆橋カノコ:「え!」
リャン・シェンシィ:「……えっ。ま、待って、まだ話せるけど話してない情報が……?」
リャン・シェンシィ:「情報規制にかかってないものは一通り洗い出したつもりだったのに……」
齋藤リッコ:「昔は……って……え……!?」
齋藤リッコ:「シアってなんか……バベルの書に芽生えた意志~的なやつじゃなかったの!?」
リャン・シェンシィ:「そう、私もそう思ってたから……お、教えてよ!そっちから!」
シア:『その認識であっている。だが無から生じたわけではない。私の元になった人格がある』
真上ツクシ:へえ、と呟いて。口内に残ったチョコレートを噛み噛みとしている。
小豆橋カノコ:「へぇ~……私も遺産の精みたいなものかと……」
小豆橋カノコ:まじまじと石片を見つめている。
シア:『この"バベルの書”を書いた人間がそうだ。ここに居る私はいわばその影法師のようなものだ』
真上ツクシ:「バベルの書って……結構前に書かれてなかった?」
真上ツクシ:「いつの時代のヒトなんだ? シアって」
GM:バベルの書が書かれたのは西暦2000年代とされていますね
真上ツクシ:そうだった
小豆橋カノコ:「ええっと……ややこしいんですけど、すごく前だけど少し前でもあるんです。ノヴァリスと外の世界は、ちょっと変な繋がり方をしてるみたいで」
齋藤リッコ:ややこしすぎるからカノコに任せよう……の顔をしている。
シア:『今となっては確かめようもないが、”バベルの書”……絶対的中の予言書は月島シランの過去干渉によって生まれた物だと推測される』
シア:『その際、作成者として選ばれたのが私だ』
シア:『人類史の中で、四億八千年先の出来事を知覚し予言できる力を持っていたのが偶然私だけだったのだ』
真上ツクシ:年代の話はむつかしいな……と呟きつつ。
真上ツクシ:「そんなに? すごいじゃないか、シア」
真上ツクシ:「誰でも出来たってわけじゃないんだろう」
シア:『そうだな。私は全知とも言える力を持っていた』
小豆橋カノコ:「よく居ましたね、一人……」
齋藤リッコ:「そ……そんなにすごい人だったの……!?」
シア:『だが道を間違えた。私はその力に溺れ多くの人間を殺そうとした』
リャン・シェンシィ:「…………」すごい情報がどんどん出てきているけど一旦全部聞き終えてから切り返そう、という顔。
シア:『今私がここに残っているのは、その後悔からだ』
シア:『機会があるなら、この力を正しき事に使いたい。予言に染み付いたその思念が今の私を生み出している』
リャン・シェンシィ:「……正しいことっていうのは」
リャン・シェンシィ:「私達がいまからしようとしてること、でいいの? 貴方にとってさ」
シア:『少なくとも、むやみに命を生み出し自分勝手に消費するのは正しい行いではない』
リャン・シェンシィ:「……そっか。今の貴方の中でそういう納得ができてるなら、ひとまず良かったよ」結構真面目に安堵してもいる。道に迷って多くの人を殺してしまう事もあるような方らしいので。
齋藤リッコ:「……なんてこと……」
齋藤リッコ:よろめいて額を抑える。
齋藤リッコ:「……ツクシも主人公っぽいし…………」
齋藤リッコ:「シアも主人公が偶然出会ったすごい力を秘めたオーパーツっぽいじゃないの……!!」
小豆橋カノコ:「落ち着いて下さい! それは元からです!」
シア:『小豆橋カノコは聡明で助かる。私が今ちょうど言おうとしていたところだ』
小豆橋カノコ:「え~照れちゃいます」
齋藤リッコ:「最初はいがみ合ってるんだけど戦いの中で段々打ち解け合っていくのよね……」早口
リャン・シェンシィ:「ねえこれ真面目なこと考えてる私のほうが悪いの?」
真上ツクシ:ぽんぽんとリャンちゃんの背中を優しく叩いて。
シア:『ツクシは最初から比較的従順に指示に従ってくれた。それについては非常に感謝している』
シア:『得体のしれない存在の導きだ。拒絶されてもおかしくはないと思っていた』
真上ツクシ:「そうだなあ」
真上ツクシ:「この街で目が覚めた時。ツクシには、自分の名前と、シアしか居なかったから」
真上ツクシ:「頼るものは、シアしか居なかった。ほとんど空っぽだったし」
真上ツクシ:「シアの指示に従ったから、こうして生き延びてやる、って選択肢が与えられたのか」
真上ツクシ:「ツクシはこうあるべき、って、何か……ツクシでは理解できないような、すごい力が働いたから、あの時シアの言葉に頷いたのか」
真上ツクシ:「ぶっちゃけると、それはどうでもいいんだ」
シア:『教えてくれ、ツクシ。君にとって何が重要なのか』
真上ツクシ:傍らの石片をじ、と見つめて。「きっと、シアはツクシの想像も及ばないくらいの力を持っていたせいで」
真上ツクシ:「道を誤ってしまった。だから……」
真上ツクシ:「ツクシが同じ道を進まないよう、きっと。誰かがツクシとお前を出会わせてくれたんだ」
真上ツクシ:「ツクシにとってのシアは、命の恩人で」
真上ツクシ:「友達だ。それでいいんじゃない?」
シア:『どの因果が先にあったのか、起こった後で我々に知るすべはない』
シア:『だが何が真実か、信じることはできる』
シア:『私もそうであってほしいと信じている。私と君は友達だ、ツクシ』
シア:『行こう。君の進むべき道ははるか未来まで続いている』
シア:『それを彼らに証明しなくてはならない』

---

齋藤リッコ:人払いを済ませたメサイアの大校庭。“スターロード”を待つ中で、初春の空にふわりと、白い雪がちらつき始める。
齋藤リッコ:「……あ」
齋藤リッコ:周囲の天候から外れた、局所的な降雪。それでもそれを信じ難いという目で見ていたのは、齋藤リッコだけだったろう。
齋藤リッコ:暫し黙り込み、次第に強まるその雪を見上げて。
齋藤リッコ:「……カノコ」
齋藤リッコ:一人だけに届くよう、僅か声を発する。
小豆橋カノコ:「何ですか?」
小豆橋カノコ:少し身を屈めて、覗き上げるように目を合わせる。
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:その目から逃れるように、少し視線を彷徨わせて。
齋藤リッコ:やがて、おずおずと手を握る。
齋藤リッコ:その掌は、震えていた。
小豆橋カノコ:「リッコさん……」
小豆橋カノコ:おずおずと握り返す。
小豆橋カノコ:「不安ですか?」
齋藤リッコ:「……」無言の内に肯定する。
小豆橋カノコ:「やっぱりそうですよね」
小豆橋カノコ:「無理、させちゃってますよね。知ってます」
齋藤リッコ:きっとこの場の誰よりも、リッコこそが恐れを抱いていた。
齋藤リッコ:それは最初、事務所で怪我を負った小豆橋カノコを目にしてから。
齋藤リッコ:「……あたしが頑張れば……誰より強くなれば」
齋藤リッコ:「大切なものを守れると思ってた」
齋藤リッコ:「……でも……」
齋藤リッコ:「……もし。あたしが“スターロード”の興味を惹いたせいで」
齋藤リッコ:「いちばん大事な人が傷付けられたっていうなら。それは……」
齋藤リッコ:今までしてきたことが、全て間違いだったということではないのか?
小豆橋カノコ:「そんなことないですよ」
小豆橋カノコ:寄り添うように肩を預ける。握っていた彼女の手を、すり、と自らの頬に寄せる。
小豆橋カノコ:「言ったとおりに、ピンピンしてますし。"スターロード"さんのもたらした恐怖より絶望より。ずっと勇気を貰ってます」
小豆橋カノコ:「それに……ほら」
小豆橋カノコ:メイド服のポケットから携帯端末を取り出して、動画を見せる。
小豆橋カノコ:カノコの部屋のライブカメラのようだ。一抱えほどもある巨大な地球ゴマのような装置。
小豆橋カノコ:3軸でゆるやかに回転する中心に透明なケースが収められている。もちろんリッコにはこれが何なのかの心当たりはない。
齋藤リッコ:「……?」
齋藤リッコ:「これは……?」
小豆橋カノコ:「ケースの中は無菌状態で窒素が充填されています。外部の装置は、ゆるやかな回転を加えて時間あたりの重力ベクトルを散らして、加重平均をゼロにする装置です……つまりこれは」
小豆橋カノコ:「バレンタインにリッコさんがくださったチョコを完璧な状態で永久に保存する装置です」
齋藤リッコ:「えぇっ……」
小豆橋カノコ:「あ、ちゃんと食べましたよ! 残してあるのは半分だけです!」
齋藤リッコ:「なんで!?食べ……えぇっ……!?」
小豆橋カノコ:「つまり……私のいちばん大事な持ちものは無事だってことです」
齋藤リッコ:「う……うん……?」
リャン・シェンシィ:(うーーーーーーん普段ならツッコミ入れてたんだけど二人の大事な会話だからなぁ)
小豆橋カノコ:「間違っていませんよ。それに、今からも間違いは起こさせない」
小豆橋カノコ:「これを食べずに死んじゃうわけにはいかないし──」
小豆橋カノコ:「みなさんに手を汚させる気も……ありません。ツクシさんはご存知ないかもしれませんけれど」
小豆橋カノコ:「親殺しは、しないほうがいいってことになってるらしいですから。人間社会ではね」
齋藤リッコ:「……カノコ」
齋藤リッコ:呆気に取られたが、そのお陰でいつの間にか震えは止まっていた。
齋藤リッコ:「強いわね……あなたは」
齋藤リッコ:「あたし……」
齋藤リッコ:「これからも一生、カノコが作ったお菓子食べたいわ」
小豆橋カノコ:「えぁっ……」
小豆橋カノコ:大きく目を見開いて。
小豆橋カノコ:「は、はい……えっと、はい。もちろん。リッコさんが、そう望む限り……」
小豆橋カノコ:リッコの位置から表情が見えないように、寄り添ったまま顔をうつむける。
小豆橋カノコ:「ずっといっしょ……です……」
齋藤リッコ:「うん」
齋藤リッコ:小さく笑って、カノコの髪に積もった雪を払う。
小豆橋カノコ:くすぐったそうに身じろぎをする。
齋藤リッコ:──最初は、静かな霧雨だった。
齋藤リッコ:齋藤リッコの能力は、単なる加熱と冷却ではない。過去と未来の時間軸から、熱を奪うことで炎を、熱を逃がすことで氷を生成している。
齋藤リッコ:故に能力出力が上昇する中、全力で戦うその前後に、気圧の乱れから必ずその場に雨が降るようになった。
齋藤リッコ:初めは霧雨だったそれは、やがて出力が上がるに応じて大粒の冷たい雨になり、雹になり、雪になった。
齋藤リッコ:だが、これほどの大雪は、今までに一度も体験したことが無い。
齋藤リッコ:その雪は──
齋藤リッコ:(そっか……)
齋藤リッコ:(……戦えるのね。あたし)
齋藤リッコ:これまでに無い激戦を、そして少し先の未来で自分が戦っているのだと示していた。
齋藤リッコ:恐れはまだ、ある。だが腕の中のその温度は、雪の冷たさなど忘れさせた。
GM:雪が降り始めてからしばらくして、日付が変わる。
GM:それに合わせて二人の人影が校庭に集まっていた君たちの方に歩いてくるよ
スターロード:「はは。やあ、久しぶり……と言っても、顔を合わせるのはカノコくん以外始めてか」
月島シラン:「……」その数歩後ろを無表情でついてくる
小豆橋カノコ:「……お久しぶりです。あの時はお世話になりましたね」
齋藤リッコ:「……“スターロード”」敵意を露わにするが、意識はむしろそれよりもツクシへと向いていた。
スターロード:「それから始めまして、我が愛する娘よ」
リャン・シェンシィ:「あはは、定型句だからってあんまり心にもないこと言うなよ」
スターロード:「私がお前たちの父、人からは”スターロード”と呼ばれている」
スターロード:「シランから伝えた通り、ツクシ、君の答えを聞きに来たよ」
真上ツクシ:リッコやオクレ、カノコにリャン。街を案内される中で出会った数多くの、ノヴァリスの中で生を全うしていた人々。
真上ツクシ:眼前にいる大人は、今までに己が感じた印象の、そのどれでもない。“異質”と言い換えてもよいほどに。
スターロード:「私の跡をつぎ、二つのインフィニティコードをその身に宿さなければ君は死ぬ」
スターロード:「最初は拒絶していたそうだが、この2日で気は変わったかな?」
真上ツクシ:「………それを答える前に、ツクシからも聞きたいことがあるんだけど」
真上ツクシ:「いい?“スターロード”」
スターロード:「ああ、何なりと聞いてくれ」
スターロード:「何が知りたい?自分の将来の事かな。力の使い道について、それともロードの座を引き継いだ後の事を心配しているのか?」
真上ツクシ:うん、と頷いて。「あんたが生み出した……“冠なき子供たち”」
真上ツクシ:「ツクシの友達のオクレも、ツクシと同じように。過去も、記憶も。その一切が無かった」
真上ツクシ:「もちろん、名前も。……オクレは、自分で名前を付けたと言っていた」
スターロード:「ああ、そうだね。それがなにかしたかい」
真上ツクシ:「でも、ツクシは違った。最初から、ツクシは“真上ツクシ”だ、っていうことがはっきりと分かったんだ」
真上ツクシ:「これって、何でなのかなって」
真上ツクシ:「ツクシが、あんたの器になる可能性があったのは、偶々だったんだろ?」
真上ツクシ:「1000人だっけ。それぐらい、沢山の数の実験体に、いちいちあんたが“名”タグを付けるのも。なんだか違和感があったから」
スターロード:「私が名付けたのではない、と思っているのだね。その通りだ」
スターロード:「君たちだけで成果が上がるかはわからなかったからね。もう辞めたが、今の10倍以上の数を送り込めるリソースは確保してある」
スターロード:「それら一人ひとりに名前をつけるなどどう考えても時間の無駄だからね」
齋藤リッコ:「じゅっ……」声を失う
リャン・シェンシィ:「……」嫌悪感を隠さない顔。
スターロード:「敢えて言うなら、獅子は自分が獅子である事を生まれたときから知っている」
スターロード:「君は自分が未来の王……いや、真上ツクシという神であることを最初から知っていたのだろう」
スターロード:「あるいは君でも私でもない誰かがそう名付けたのかもしれないが」
真上ツクシ:「ツクシでも、あんたでもない。誰か……」ぽつりと呟いて。
真上ツクシ:「うん、納得した。ツクシに、ウロボロス以外の能力シンドロームが備わっていたのも」
真上ツクシ:「きっと、そういうことだったんだろうな」
スターロード:「他に聞きたいことはあるかい?」
スターロード:「君の決断を後押しできるならできる限り何でも答えようじゃないか」
真上ツクシ:「………ある」
真上ツクシ:「……あんたの持つ、“インフィニティ・コード”が」
真上ツクシ:「ツクシと同じ、“冠なき子供たち”の命を脅かしている」
真上ツクシ:「あんたの仕掛けた“時限装置”のせいで。今のままじゃ、あいつらには、リッコたちのような十字冠を得る方法はない」
スターロード:「むしろ喜ばしいことじゃないか?」
スターロード:「無意味な失敗作だと思っていたが、少なくとも彼女たちは片方を継げる可能性を持っていたわけだ」
スターロード:「君という完璧な器を生み出すために必要な犠牲だったんだ」
スターロード:「彼女たちの命には意味があった。地球上のいくつの命がそうして意味のある死を遂げられるだろう」
真上ツクシ:「そのために……死ねというのか」
真上ツクシ:「あんたの欲望ねがいのために。そのためだけに生まれた存在だから」
真上ツクシ:「だから、本望だろうって?」
真上ツクシ:「わからない」
真上ツクシ:「ツクシには……あんたの気持ちが。全然、理解できないよ」
スターロード:「それはまだ君が子供だからだよ、ツクシ」
スターロード:「何が本当に重要で何が不要か解っていないだけだ」
真上ツクシ:「彼女たちは、モノじゃない。言葉も話す。あんたと同じで、何かがしたい、成し遂げたいって欲望も持っている」
真上ツクシ:「同じヒトじゃないか」
スターロード:「ああ、そうだね。我々は同じヒトだ。だが君は違う」
スターロード:「君はこれから神になる」
スターロード:「彼女たちだけではないんだ、ツクシ」
スターロード:「我々人類は、オーヴァードはそれを超える完璧な存在を生み出すために存在しているんだよ」
スターロード:「"冠なき子どもたち”は偶然死ぬことで君に尽くすことになっただけだ」
スターロード:「あるものは養分として、あるものは友として、あるものは父として……敵として」
スターロード:「命を賭けて形を変えて、完璧な存在に尽くしている。それだけの事なんだ」
小豆橋カノコ:「"スターロード"」
スターロード:「君にも感謝しなければならないね、小豆橋カノコ」
スターロード:「私の娘と友だちになってくれてありがとう」
スターロード:「君の存在もまた彼女を高次元の存在に引き上げるための役に立ってくれるだろう」
小豆橋カノコ:「──あなたの世界観は。歪……です」
小豆橋カノコ:「計算高く合理的なのに、肝心のひとつが抜けている。だからたどり着けない」
スターロード:「君は私に欠けているものがなにかわかると」
小豆橋カノコ:「なぜ皆があなたと視座を共有できないのかがわからない、それは他者の心を動かす必要を感じたことがないから。だからこうして、収穫のときにしか己が父親であることを主張しようとしない」
小豆橋カノコ:「ご自身も無限を手に入れながら、たどり着けない──同じことです。ツクシさん」
小豆橋カノコ:「どうしますか? 答えてあげて」
小豆橋カノコ:「あなたが何者なのか」
小豆橋カノコ:あやふやでも良い。時空波動理論に基づくなら、時はタイムラインではない。
小豆橋カノコ:未来も過去も、相互に波及し合って、いまと繋がっている。
小豆橋カノコ:「"スターロード"には見えないんです。あなたを目の前にしてもなお、その繋がりが!」
真上ツクシ:ぎゅうと目を瞑り、ゆっくりと唇を開く。
真上ツクシ:「ツクシは、“真上ツクシ”だ」
真上ツクシ:「あんたのいう器でも、王なんかでもない」
真上ツクシ:「リッコと、カノコと、リャンと、オクレと。“シア”」
真上ツクシ:「彼女たちの友達。このノヴァリスに生きる、ヒトでしかない」
真上ツクシ:「あんたの言いなりになんか。なってやらないぞ」
真上ツクシ:べえ、と舌を突き出して。不敵に笑ってみせる。
真上ツクシ:ロイスを以下のように変更します。
真上ツクシ:石片の声、シア、斎藤リッコ、小豆橋カノコ、リャン・シェンシィへのP感情をそれぞれP◯友情に。
真上ツクシ:そして、ノヴァリスへのP感情をP◯居場所 に!
GM:いいでしょう!
スターロード:「そうか。まあいい。君が死ぬまでもうしばらく時間がある」
スターロード:「安心してくれたまえ。他人の心を動かす方法は弁えている」
スターロード:「私の力を見せれば、大抵の者はそれだけで私に従う」
スターロード:「残った者の殆どは自分にその力が向けられた時に頭を垂れ」
スターロード:「最後に全ての者が自分の大切なものが脅かされた時、ひれ伏す事になる」
スターロード:「齋藤リッコ、小豆橋カノコ、リャン・シェンシィ。ありがとう」
スターロード:「君たちのおかげできっと彼女は神になることができるだろう」
齋藤リッコ:「やっぱり……どれだけ強い力を持ってても、やってることはチンピラと同じね」
齋藤リッコ:「恥ずかしくないわけ?“スターロード”」
齋藤リッコ:「ツクシのほうが、あんたよりずっと大事なことが分かってるわよ」
リャン・シェンシィ:「リッコちゃんの言う通りだし……そもそも、筋が違うんだよなぁ」
リャン・シェンシィ:「無限っていうのは、外圧に縛られず何にでも到達しうる可能性でしょ」
リャン・シェンシィ:「お前はツクシちゃんに無限の力を獲得してほしいという割には、自分のエゴで彼女の到達点を定義しようとしてる」
リャン・シェンシィ:「こういう風になって欲しいと押し付けて、それ以外の結末を認めない──昔のノヴァリスにいくらでもいたんだよね、そういう奴ら」
リャン・シェンシィ:「そう。いくらでもいたんだ、お前みたいなやつは……それで、みんな叩き出された」
リャン・シェンシィ:「今度もまた、そうなる」
齋藤リッコ:「……一つだけ聞いておきたいわ」
齋藤リッコ:「あんたは……仮にツクシが本物の無限の力を得たとして……それで何をさせるつもりなの?」
スターロード:「……?いや、なにも?」
齋藤リッコ:「無限に到達した誰かを見届ければ……それだけで満足だっていうの?」
スターロード:「そうだ。それだけのために私は行動している」
スターロード:「ジョン。ジョン・ウィリアムズ。私がFHになる前の名前だ」
スターロード:「平凡な、どこにでも居るような男だった。そんな私が到達できた場所に」
スターロード:「他のどんなオーヴァードも到達できていない」
スターロード:「それが私には悲しく悔しいのだ」
スターロード:「その悲しみが癒やされるんだ、他に何を望むというんだ?」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「……そんな、ことだけのために……」
齋藤リッコ:怒りがあった。だが驚愕は無かった。
齋藤リッコ:何となく──そんな気がしていた。ただの一度の邂逅で、この男の内面の一端は垣間見えていた。
齋藤リッコ:認めざるを得なかった。目の前のこの男と自分が、どこかの部分で似通っていると。
スターロード:「私に恥じるべき所は何も無い。君たちもFHの端くれならわかっているだろう」
スターロード:「欲望を叶える力の一体どこを恥じるというんだ?」
スターロード:「気が変わったらいつでも言ってくれ、ツクシ」
スターロード:「君はいつでも私を超えることが出来るんだからね」
真上ツクシ:「シランと同じだ」
真上ツクシ:「あんたは、ずっとひとりぼっちだった」
真上ツクシ:出会う形さえ異なれば、あるいは。先の問いに容易く首肯していた可能性だって、きっとあったのだろう。
真上ツクシ:「でも、同情はしない。できっこない」
真上ツクシ:「正しかった行いだとは決して言えないけれど。ツクシがそうしてしまったのなら」
真上ツクシ:「それは、あんたに対して。“行儀の悪い行い”だから」
真上ツクシ:拳を握る。「やってみろ、“スターロード”」
真上ツクシ:「絶対に、ツクシたちは。負けないぞ」
スターロード:スターロードの体から強力な《ワーディング》が発せられる。
スターロード:周囲のレネゲイドの濃度が際限なく上がっていき、急激な上昇負荷が君たちの体を蝕むよ
スターロード:ということで、戦闘に入っていきましょう。まずは衝動判定難易度9を行ってね。
スターロード:更にこの際”スターロード”はリエゾンロード専用エンブレム"プレイグ”を使うよ
真上ツクシ:なんだあっ
スターロード:君たち全員は即座に邪毒Lv3を受けてね。
小豆橋カノコ:ひえっ
リャン・シェンシィ:ロード専用の割にやることが陰険!
齋藤リッコ:ふざけんな!
真上ツクシ:ああ!?
小豆橋カノコ:4dx>=9 受けます……
DoubleCross : (4DX10>=9) → 9[1,2,2,9] → 9 → 成功

リャン・シェンシィ:8dx+1>=9 意志ウオオ
DoubleCross : (8DX10+1>=9) → 10[2,3,4,5,9,9,10,10]+3[1,3]+1 → 14 → 成功

小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を2D10(→ 15)増加(88 → 103)
真上ツクシ:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 6[1,2,6] → 6 → 失敗

齋藤リッコ:6DX+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 10[1,2,4,8,9,10]+10[10]+5[5]+1 → 26 → 成功

真上ツクシ:暴走!
スターロード:リエゾンロードはワーディングだけで人を殺すことが出来るんだ。
小豆橋カノコ:ひゃうんっ
齋藤リッコ:鋼の意志
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を2D10(→ 17)増加(76 → 93)
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を2D10(→ 6)増加(85 → 91)
齋藤リッコ:80+2D10
DoubleCross : (80+2D10) → 80+9[3,6] → 89

GM:では戦闘を始めていきますが、その前に後ろの方で会話の最中ずーっとボケっとしていたシランちゃんが《虚実崩壊》を使用するよ
真上ツクシ:わたしたちを手伝ってくれるのかな~
GM:実際には今使われたというよりこのシナリオ中ずっと影響があったんだけど分かりやすいように今使用を宣言するぜ
GM:インフィニティコードの継承と消失についての説明を始めるよ
GM:スターロードにとどめを刺したキャラクターは、インフィニティコードを継承する消失させるかどちらかを選ぶことが出来るよ。
リャン・シェンシィ:ソシャゲのチュートリアルみたいなノリですごい説明が始まった
GM:継承は”バベルの書”の断片を持った“スターロード”の血を引く者か、複製体にしか選択できないよ。
GM:継承を選んだ場合、キャラクターは即座にウロボロスシンドロームを追加で獲得し、《道化の出し物》《ヴァイタルアップ》《背教者の王》を最大レベルで取得するよ。
GM:また、その侵蝕率は即座に∞点上昇します。
齋藤リッコ:オワーッ
真上ツクシ:死ぬ!
GM:特別にツクシちゃんだけ、この継承の効果をスターロードにとどめを刺さずいつでもオートアクションで使用することが出来るよ
真上ツクシ:なるほど……
GM:消失させた場合、“スターロード”の持つインフィニティコードは完全に消失し
GM:“冠なき子どもたち”の十字冠生成を防ぐ影響も消えるでしょう。
小豆橋カノコ:ヤバ権利!
真上ツクシ:でもトドメを刺すが前提ということは……
真上ツクシ:スタロしゃんは……?
GM:え?
GM:当然死ぬけど……
真上ツクシ:逃れられない
小豆橋カノコ:当然死ぬか~
リャン・シェンシィ:消失させるのは誰でもできるんですね
GM:誰でもできます。
GM:それからオートアクションの方で継承した場合、来校者での効果は自動的にノヴァリスに留まる方に固定されます
GM:外の世界に出て踏み倒すのは殺したときにしか出来ないという事でお願いします
リャン・シェンシィ:ルールの穴へのケアが丁寧だ
真上ツクシ:なるほどね
GM:よく見たら来校者の効果、クライマックス戦闘前に決めるって書いてあるな
GM:今回は戦闘中いつでも宣言できることにします。
GM:ゴールデンルールだから。
真上ツクシ:要するにツクシだけができるオートアクションで継承してスタロにトドメを刺さずにノヴァリスバイバイはナシよ!ってことでよいかな
GM:オートアクションで使用したら殺したかどうかに関わらずノヴァリスから出れないって感じですね
GM:完全な存在になってもらいます
真上ツクシ:うわ~ん 了解だぜ
GM:ではそんな感じで戦闘を始めていきましょうか
GM:他に質問がなければ!
リャン・シェンシィ:だいじょうぶ
真上ツクシ:我も大丈夫!
リャン・シェンシィ:あっいや
リャン・シェンシィ:二重冠にはなるよね?
GM:あ、なります
齋藤リッコ:イェイ
リャン・シェンシィ:よかったぜ

神聖二重冠(ダブルクロス)

クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。

あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。

・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。

・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。

・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。

・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。

・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。

・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。

・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。

このアイテムは破棄できず、『十字冠を破壊する』と書かれたエフェクトやアイテム以外によっては破壊されない。
また、エフェクトやアイテムの効果で新たに取得することもできない。
GM:では皆の十字冠が二重冠にアップグレードされた所で
GM:戦闘を始めていきましょう。まずはセットアップから
スターロード:スターロードは《ヴァイタルアップ》を使用します。侵蝕∞だからHP∞点上がります
齋藤リッコ:あっエンゲージは?
GM:あ、そうだった
GM:君たちからはなれて10mの所にスターロードさんと月島さんが居ます
真上ツクシ:了解だぜ
エンゲージ



[月島シラン(11)][スターロード(28)]---10m---[PCs]

GM:見栄えるマップ書くの苦手
小豆橋カノコ:真スターロード、足が早い
リャン・シェンシィ:わかりやすい
GM:公式NPCみたいな能力値の盛り方してます
真上ツクシ:すごいはやい
小豆橋カノコ:《クロックフィールド》味方全員行動値+5
真上ツクシ:じゃあセットアップで……
齋藤リッコ:とりあえず無しかな~
真上ツクシ:コンボ:悪夢の記録ナイトメア・コード。《先陣の火》を使用。行動値を+10
GM:あと月島シランさんが《ファンアウト》を使ってくるよ
真上ツクシ:あ!?
齋藤リッコ:オイッ
GM:スターロードくんを君たちのエンゲージに放り込んできます
齋藤リッコ:こっち来た!?
真上ツクシ:ヤベッ!
リャン・シェンシィ:やだ~!
小豆橋カノコ:ゲッ
真上ツクシ:使っちまったじゃねえか!シーン制限エフェクトを!
GM:今ならキャンセルしてもいいよ~
GM:セットアップも行動値順にやるはずだからね
真上ツクシ:いいのお?
小豆橋カノコ:私はこのままで
真上ツクシ:ああ~でも 餓狼するならマイナー作らないとだもんな~
小豆橋カノコ:クロックフィールドがあるから
小豆橋カノコ:次ターンも10mうごけるよ
真上ツクシ:ウム そのまま使っておきます 火は
齋藤リッコ:さすがカノコ
リャン・シェンシィ:こっちはノーセットアップです
真上ツクシ:さすがだぜ
エンゲージ



[月島シラン(11)]---10m---[スターロード(28)][真上ツクシ(18)][齋藤リッコ(11)][小豆橋カノコ(13)][リャン(14)]

リャン・シェンシィ:同じの作ってた 行動値反映するとそうなるはず
GM:ありがとう行動値
GM:シラン一番遅くなるんか・・
GM:ラウンド間デバフエフェクト結構持ってるんだけどな……おのれクロックフィールド……
齋藤リッコ:えらいわカノコ
小豆橋カノコ: やった!活躍
GM:またも行動値に苦しめられつつイニチアシブに入っていきましょう
スターロード:あっしまった
スターロード:Eロイス使うの忘れてた
小豆橋カノコ:一生忘れてろ!
真上ツクシ:やめてください 泣いている娘もいるんです
リャン・シェンシィ:あえてそのまま思い出さないという選択肢
スターロード:《唯我独尊》と《孤高の超人》を使うよ。セットアップで追加でね
齋藤リッコ:にゃんにゃ~
スターロード:このラウンドの間侵蝕率によるダイスボーナスやレベルボーナスはこのキャラの物以外消えるよ
齋藤リッコ:ウギャーッ
真上ツクシ:ウッソだろお前!!
リャン・シェンシィ:そんな……
小豆橋カノコ:なんてこと
スターロード:では忘れていたものも解決した所でやっていきます
スターロード:マイナーで《拡散する影》7 ダイス-3、達成値+20 《無形の爪牙》Lv8 攻撃力10の素手生成
齋藤リッコ:待てっ
スターロード:なぬん
齋藤リッコ:イニシアチブで《時間凍結》します
真上ツクシ:やったッ
齋藤リッコ:動くぜ!
リャン・シェンシィ:行っけぇ~
スターロード:なんだとぉ……
小豆橋カノコ:サラマンダー(先陣の火)より速い!
スターロード:特に割り込んだりはありません。どうぞどうぞ
齋藤リッコ:マイナーでプライムドライバを使います 取得するのは《散滅の腕》
齋藤リッコ:齋藤リッコのHPを8に変更(28 → 8)
齋藤リッコ:タイタス昇華で孤高の超人の効果って打ち消せますか?
GM:大切なリッコちゃんの血が……
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を5増加(89 → 94)
GM:勿論打ち消せますよ~
GM:振りな効果消したらついでに邪毒も消えるな
齋藤リッコ:ではどうせ邪毒で死ぬので “スターロード” 親近感/〇憤怒 で取得、タイタス昇華して不利な効果を打ち消します
GM:そんな……
GM:親近感◯Sロイスにして寝返る伏線では……
齋藤リッコ:あっこれ難易度15の……意志じゃなくて衝動判定か
GM:そうなのだ
齋藤リッコ:だがやるしかない!
齋藤リッコ:紡ぎの魔眼も使っちゃおう だめだったらカノコちゃんのキスで助けてもらいます
小豆橋カノコ:頑張れ……!
リャン・シェンシィ:前回がハグだったから順当な進展
GM:ちゅっ、可愛くてごめん
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(94 → 95)
齋藤リッコ:9DX+1>=15
DoubleCross : (9DX10+1>=15) → 10[2,2,5,6,6,9,9,9,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

齋藤リッコ:勝った
GM:すげえ!
真上ツクシ:絶妙~!
小豆橋カノコ:えらい!
GM:じゃあ君はリスクを無視してドライバの力を使えるぜ
齋藤リッコ:うお~侵蝕が上がってしまう~~
齋藤リッコ:96+2D10
DoubleCross : (96+2D10) → 96+18[10,8] → 114

齋藤リッコ:上がりすぎだろ
真上ツクシ:り、リッコ
リャン・シェンシィ:荒ぶってる
GM:殺意が溢れている
齋藤リッコ:だがこれで100エフェクトが使える
齋藤リッコ:メジャーでコンボ【輝かざる星】
齋藤リッコ:《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》+《プラズマカノン》+《散滅の腕》
齋藤リッコ:対象スターロード、さらにDロイス《守護天使》を起動します
GM:なにっ!?守護天だと
GM:ダイスペナルティを無効化するというわけね
GM:ペナルティ受けてないけど+5あるからか
齋藤リッコ:そうです 紡いじゃったし……
GM:不安なリッコ
齋藤リッコ:12DX7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[1,1,1,2,2,3,5,5,7,8,9,9]+10[1,2,6,9]+1[1]+6 → 27

スターロード:避けれそう
齋藤リッコ:やばい
スターロード:公式NPCみたいな能力値でドッジするね
小豆橋カノコ:じゃあ《妖精の手》
齋藤リッコ:カノコ~♡
スターロード:ぐあああああああ
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(103 → 107)
齋藤リッコ:ありがとう……
小豆橋カノコ:当たらないとおしまいですからね♡
齋藤リッコ:1DX7+36 振り足し
DoubleCross : (1DX7+36) → 10[8]+1[1]+36 → 47

真上ツクシ:ヤバ
齋藤リッコ:上がった!
小豆橋カノコ:うまい
スターロード:ではドッジするよ~
スターロード:27DX+10
DoubleCross : (27DX10+10) → 10[1,2,2,3,3,3,3,4,4,4,4,4,4,5,5,5,5,6,6,7,7,8,8,9,10,10,10]+10[2,3,10]+2[2]+10 → 32

真上ツクシ:あぶね~~~!!
リャン・シェンシィ:狂い
齋藤リッコ:怖!!!!
小豆橋カノコ:マジかこいつ
齋藤リッコ:+10はふざけてる
スターロード:公式NPCみたいな能力値です
スターロード:文句は他のリエゾンロードに言ってください
齋藤リッコ:だが当たったぞ 喰らえ!
スターロード:ともあれ命中!
スターロード:どんな効果の攻撃なんだろうなあ
齋藤リッコ:5D10+38 ダメージ
DoubleCross : (5D10+38) → 19[4,1,4,3,7]+38 → 57

スターロード:ぎえええええ
スターロード:HPが∞から∞-57になっちゃうよ~
齋藤リッコ:散滅の腕の効果で受けているエフェクトの効果を解除しちゃうぞ
スターロード:なにぃ……
スターロード:消すのワーディングの効果かな
齋藤リッコ:そういえば……
齋藤リッコ:《ヴァイタルアップ》か
GM:あ、大丈夫です。スターロードさんの侵蝕率は無限なので
GM:ちゃんとHPも∞点上昇します。ちゃんと修正してわかるようにしておこう
齋藤リッコ:ちゃんとじゃないだろ
スターロード:ではHPが∞からもとに戻ったうえで57点のダメージ!
スターロード:まあまあ痛い
真上ツクシ:やった~!
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を15増加(114 → 129)
齋藤リッコ:ハァハァ……
GM:では演出の方をお願いしよう!

スターロード:スターロードの持つインフィニティコードが起動し、その背中に巨大な無限の輪が生じる
スターロード:「この力を使う度に誇らしいとともに虚しくなるよ。無限のレネゲイドを宿していても」
スターロード:「それを力に変えるにはエフェクトに頼らざるを得ない」
スターロード:「この身のまま宿したレネゲイドを力にできればと何度思ったか。人間では、この世の生き物ではこのレネゲイドに応えることが出来ないのだ」
齋藤リッコ:「……リャンちゃん」
齋藤リッコ:その煌々たる輝きを前に、僅かに目を細める。
リャン・シェンシィ:「ん」
齋藤リッコ:「2回……いや、1回でいいわ」
齋藤リッコ:「止められる?」
リャン・シェンシィ:ふう、と息を吐いて。「2回ね。うん、大丈夫」
リャン・シェンシィ:「あれに会いに来たんだもん。それくらいの手札は用意して来てる」
齋藤リッコ:「相変わらず……頼りになる」
齋藤リッコ:頷く。彼女が「やれる」と言ったからには、それは厳然たる事実に他ならない。
齋藤リッコ:大気が鳴動する。気温差で突風を巻き上げながら、魔眼を展開する。
齋藤リッコ:赫奕と燃え滾る炎剣、破滅の軋みを上げる氷剣。
齋藤リッコ:以前“スターロード”と相まみえた時からも隔絶した出力。かつて小豆橋カノコと戦った時には、神聖二重冠の力を借りねば辿り着けなかった域に、ようやく自力で到達した。
スターロード:「悲しいな齋藤リッコ。たしかに君は強くなっている」
スターロード:「だが砂漠に垂らす水滴が1滴から2滴になったとて、一体何が変わるというのか」
齋藤リッコ:「……」薄く笑みを浮かべる。
齋藤リッコ:「……あんたから見れば、何もかもそうなんでしょうね」
齋藤リッコ:「犠牲にして傷付ける子が、一人でも、二人でも……千人でも、関係ないんでしょう?」
スターロード:「それで真の無限にたどり着けるなら安いものだ」
スターロード:「一万人でも一億人でも私は喜んで捧げるだろう」
齋藤リッコ:「……知らないでしょう、“スターロード”」
齋藤リッコ:「あんたは随分、あたしのことを買ってくれてるみたいだけど……」
齋藤リッコ:「あんたと出会う少し前まで、あたしは今よりもずっと弱かった」
齋藤リッコ:「キングダムでは名前も知られてない。八月革命でも、何の役にも立てなかった」
スターロード:「だが時にそういう人間が他を凌駕する力を手にすることがある。嫉妬、執念、絶望」
スターロード:「人の持つ心は時に種の限界をも凌駕する。君もあるいはそうなってくれればと思ったが」
スターロード:「ツクシが現れた以上、君はもう不要だ、齋藤リッコ」
スターロード:「後は彼女のためにその命を散らすがいい」
齋藤リッコ:「……えっ」意外そうな顔をする。
齋藤リッコ:「それが分かってて……」
齋藤リッコ:「……バカなの……?あんた……」
齋藤リッコ:目を丸くする。
スターロード:「そうだ、私は愚かなのだ。無限のレネゲイドがあってなお」
スターロード:「私の後に君臨するものは、無限の知能も兼ね備えているだろう。私とは違ってね」
齋藤リッコ:「……それが分かってて……あの子達の命を摘もうとしてるの?」
齋藤リッコ:「どれだけの可能性があるか分からない、あの子達の未来を……気まぐれで閉ざそうとしてるの?」
スターロード:「彼女たちに可能性があるとして、君やツクシの持つ物とは比べるのも烏滸がましいだろう」
スターロード:「それこそ宇宙が誕生する可能性よりも小さい。そんなものに期待するより」
スターロード:「剪定し新たな種を蒔く方がいいとは思わないか?」
齋藤リッコ:「……ツクシとカラオケに行ったのよ」
齋藤リッコ:「……あんたがいなければ、今日もあの子はノヴァリスを見て回って、楽しい思い出を作れてた」
齋藤リッコ:「カノコのお菓子を食べたんでしょう? あんたがいなければ……今日もカノコはキッチンカーで沢山の人を楽しませてた」
齋藤リッコ:「あたしは、あんたが捨ててきたものとして」
齋藤リッコ:「あんたが捨てようとしてる、何もかもを守りたい」
スターロード:「そんな者は無限の前には塵芥に過ぎないというのに」
齋藤リッコ:「無限の輝きなんて、いらない」
齋藤リッコ:「あたしは、そういうものに寄り添う」
齋藤リッコ:「輝かざる星でありたい」
齋藤リッコ:氷と炎が激突し、膨大な水蒸気が噴き上がる。
齋藤リッコ:吹雪の中、白煙が辺りを包み、魔眼を携えたリッコのシルエットが帳の中に呑まれる。
スターロード:「小細工を……」
齋藤リッコ:“スターロード”の視界、煙の向こう、魔眼の剣がゆっくりと構えられ──
齋藤リッコ:ド ッ
齋藤リッコ:それとは全く別方向──背後から、凄まじい衝撃が突き抜ける。
スターロード:「……なにっ?」
齋藤リッコ:白煙の中、剣を構えた影はそのまま。時間停止と同時、精緻な氷像と入れ替わっている。
齋藤リッコ:「シアが教えてくれたのよ……あんた自身も言ったでしょ」
齋藤リッコ:「無限の力があっても……あんたは全知じゃあない!!」
スターロード:驚いたのは背後から襲われたからではない。無限の生命力を持つスターロードにとって殆どの攻撃は脅威になりえないからだ
スターロード:驚いたのは齋藤リッコの攻撃によって自らの力が中和されて行くのを感じたからだ
スターロード:「この力を手に入れる前は多少、戦いの心得も学んでいたのだが」
スターロード:「錆びた業で防げるレベルではもう無いか。それにこの力……」
齋藤リッコ:燃え盛る業火の中に、常にはない黒の輝きが入り混じる。
齋藤リッコ:「……カノコ!!」
スターロード:「なるほど希望を繋ぐだけのことはしてきたらしい」
齋藤リッコ:『当てる』方は任せ、出力を限界まで振り絞る。
齋藤リッコ:爆炎と熱波が吹き荒れ、周囲の地面が赤熱し、溶解していく。
小豆橋カノコ:炎──
小豆橋カノコ:個体・液体・気体の物質三態に含まれない物質の特殊状態。プラズマに位置づけられる。
小豆橋カノコ:その性質のひとつ──通電性だ。
小豆橋カノコ:カノコの静電操作の能力によって、宙空に即席の回路が結ばれる。リッコの影を導き──「はい!」
小豆橋カノコ:全力の放電。炎の舐めた"スターロード"の膝の神経信号を僅かに乱し、ほんの一瞬だけ動作を狂わせる。
齋藤リッコ:相棒の作り出した一瞬の勝機。見逃す筈が無い。
齋藤リッコ:「──あぁああああぁあああッ!!」
スターロード:「ぐっ……」
小豆橋カノコ:(砂漠に垂らされた一滴の水が──通用する。今だけは)
齋藤リッコ:劫火の刃が振るわれ、超絶の炎が“スターロード”を呑み込む。
齋藤リッコ:荒れ狂う爆炎は夜闇を切り裂き、立ち込めた暗雲を吹き飛ばし、その向こうに星空を垣間見せた。
スターロード:「……やはり惜しいな、誰かを守ろうなどとせずその可能性を力を得ることだけに費やしていれば」
スターロード:「あるいは君も……」
スターロード:レネゲイドで覆った両腕で炎をかき分け、何とか脱出する
スターロード:腕から肩にかけてが焼けただれ、指先に至っては半ば炭化しているがその表情は涼し気だ
スターロード:「だが今となっては私にとって大事なのはツクシ……我が娘だけだ」
スターロード:「その希望も彼女を育てるいい養分になるだろう」

GM:という感じでスターロードの行動に移ります
スターロード:マイナー 《拡散する影》7 ダイス-3、達成値+20 《無形の爪牙》Lv8 攻撃力10の素手生成
スターロード:メジャーで《原初の赤:サイレンの魔女》7《飢えし影》7《背教者の王》8《背教者殺し》8
スターロード:攻撃力∞、命中時+ラウンド間ダイス-9、装甲無視の攻撃を行うよ
スターロード:対象はPC達全員だよ
真上ツクシ:やばすぎ!!!!
齋藤リッコ:ほぎゃ~~っ
リャン・シェンシィ:狂い
小豆橋カノコ:ヤバ
スターロード:特に妨害とかなかったらダイス振っちゃうぜ~
リャン・シェンシィ:ないぜ なぜならまだ侵蝕93だから…
スターロード:24dx+32
DoubleCross : (24DX10+32) → 10[1,1,1,2,3,3,4,4,4,5,5,6,6,6,6,7,7,7,8,8,8,10,10,10]+9[5,9,9]+32 → 51

スターロード:あ、違う
スターロード:ダイスもっと少ないです
真上ツクシ:ホ……
リャン・シェンシィ:固定値は適正なのかよ
スターロード:肉体より精神のほうが低いんだった
スターロード:20DX+32
DoubleCross : (20DX10+32) → 10[1,1,1,2,3,5,5,6,6,7,7,7,7,8,8,8,8,9,10,10]+10[10,10]+5[2,5]+32 → 57

スターロード:増えちゃった
リャン・シェンシィ:crazy
真上ツクシ:なんで上がってんだ!
齋藤リッコ:無理すぎる~
真上ツクシ:暴走リア不 え~ん
齋藤リッコ:5DX+1>=57
DoubleCross : (5DX10+1>=57) → 9[2,6,6,9,9]+1 → 10 → 失敗

齋藤リッコ:むり
リャン・シェンシィ:1dx 超人食らってるから貧弱な数字しかない
DoubleCross : (1DX10) → 5[5] → 5

GM:ダメージ出しちゃおっかな~カバーとかする?
リャン・シェンシィ:カノコちゃんは?
小豆橋カノコ:守ってもらえると嬉しいけど守ったことを後悔させる気もかなりします
小豆橋カノコ:いや違うか
小豆橋カノコ:ドッジ
小豆橋カノコ:5dx>=57
DoubleCross : (5DX10>=57) → 10[4,6,8,8,10]+1[1] → 11 → 失敗

小豆橋カノコ:当然失敗です
リャン・シェンシィ:手番放棄カバーも考えたけどやめておきます
GM:ではダメージ
スターロード:6d10
DoubleCross : (6D10) → 39[2,9,10,3,5,10] → 39

スターロード:無限+39+固定値で∞点のダメージを受けてね
齋藤リッコ:うぎゃあああああ
真上ツクシ:そのダイス何?
真上ツクシ:くお~!∞回死にます!
リャン・シェンシィ:ぐああ 1回死にます
リャン・シェンシィ:リザレクト!
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(93 → 100)
齋藤リッコ:オクレちゃんのロイスで∞回復活します
真上ツクシ:そういえば先陣の火の侵蝕増加を忘れていたので します
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を3増加(91 → 94)
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィのHPを7に変更(29 → 7)
真上ツクシ:改めてリザレクト!
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(94 → 98)
真上ツクシ:真上ツクシのHPを4増加(0 → 4)
小豆橋カノコ:死にます。ショコラショコラン製菓学校のロイスで復活。HP12
スターロード:では軽く演出していきます。
スターロード:あ、いや。演出は次のとまとめてやろう
真上ツクシ:次……?
スターロード:《加速する時》を使って次のイニチアシブで再行動
真上ツクシ:グギャア~~~ッ
小豆橋カノコ:ひ~~ん
リャン・シェンシィ:やめてくれ~
齋藤リッコ:何やってんだァ!
スターロード:メジャーで《アスクレピオスの杖》を自分に使います
齋藤リッコ:何やってんだ……何やってんだお前
スターロード:対象のHPを[(Lv)d+対象の侵蝕率/10]点回復させるエフェクトだよ
リャン・シェンシィ:何やってんだテメー
齋藤リッコ:終わった?
真上ツクシ:エ……エ……?
スターロード:4d10
DoubleCross : (4D10) → 21[7,3,3,8] → 21

小豆橋カノコ:いやでも……最大HPは戻ってるから
スターロード:∞/10は∞なので、HPを∞点回復するよ
真上ツクシ:終わりだ………………
リャン・シェンシィ:どうあれ一気に火力集中させないといけないのか
スターロード:HP最大まで回復しました
齋藤リッコ:よかった……さっき二重冠切らなくて……
真上ツクシ:あっそっか ベホマってことね よかった~
真上ツクシ:よくねえよ!
小豆橋カノコ:57点の回復ですみますね 57点は相当でかいだろ
リャン・シェンシィ:全然よくない
スターロード:では演出行きます
GM:という感じで、君たちのロールが終わったら次はカノコちゃんの手番になるよ
GM:じゃない、行動値18のツクシちゃんの行動か

スターロード:スターロードの体から規格外のレネゲイドが溢れ出る。
スターロード:同時に、齋藤リッコが与えたはずの傷がリザレクトのように……いや、それよりも遥かに早く完璧に修復されていく
齋藤リッコ:「ッこいつ……!」
齋藤リッコ:一度弱らせたところで、“スターロード”のリソースは無限。分かってはいても、目の当たりにすれば怖気が走る。
スターロード:「なるほど確かに無限の器は封じられてしまったようだ」
スターロード:「だが勘違いをしていないか?私はあの時のような機械ではない」
スターロード:「そして継ぎ足す水は文字通り、無限だ」
スターロード:レネゲイドが破壊的な衝撃波となって、君たち全員の体を吹き飛ばすよ
リャン・シェンシィ:「……ごめん、リッコちゃん。2回防ぐとは言ったけど」
リャン・シェンシィ:直感的にそう口にする。傷ついてこそいるが、あの男の振る舞いには必死さがない。
リャン・シェンシィ:「まだここじゃない・・・・・・・・
スターロード:「溢れ出す水よりも早く多量に水を注ぎ続ければ、器に穴が空いていたとしても何の問題もない」
スターロード:「リエゾンロードが小細工一つで倒せるわけがないだろう」
齋藤リッコ:「う、あぁあッ……!」
齋藤リッコ:戯れのように放たれた衝撃波の余波だけで、危うく半身が吹き飛ばされかける。そうならずに済んだのは、狙いすらロクに付けていないからに過ぎない。
リャン・シェンシィ:「ッ、ぐ……」
リャン・シェンシィ:過剰な威力の攻撃に対して、レネゲイドによる肉体再生に集中する。戦闘術の課程で教わることではある、が
リャン・シェンシィ:(意識が吹き飛びそうになる……今ほど、それが難しいと思った事もない)
リャン・シェンシィ:激痛が全身に残留し、侵食される。それでもまだ活動できる。霧散しそうな思考を手繰り寄せる。
真上ツクシ:攻撃の機先すら察知出来ぬまま。真正面から無限の力、その一端に触れて。
真上ツクシ:堪えることすら出来ず、転がるように地面へと倒れ込む。
小豆橋カノコ:一瞬でこちらの肉体の大半が機能を喪失した。死──立ち──勝たなければ。掠れるような思考から意志を拾い上げ、リザレクトが無理矢理に賦活される。
小豆橋カノコ:考えがあった。狙いは──確かに存在した。
小豆橋カノコ:それが遥かに甘い想定だと思い知った。
小豆橋カノコ:(……それでも)それでも(勝算があるのだという顔をして)最後まで。
小豆橋カノコ:立って、いなければ。
齋藤リッコ:「こっちの再生力が保つまでに……あいつの無限を突破しないと」「完全に詰む……!」
齋藤リッコ:抉り飛ばされた身体を、炎で焼き、氷で塞いで無理やり動かす。
齋藤リッコ:「……ツクシ!!まだ立てる!?」
月島シラン:「……」虚ろな目で君たちが倒れる様子を背後で見ている
月島シラン:「ツクシ……簡単に勝てる方法があるのに、何故しないんだろう」
月島シラン:「力を受け入れれば痛い思いもしなくて済むのに」
真上ツクシ自然治癒リザレクトによる自浄作用で塞がっていく己の肉を尻目に。リッコの言葉を耳にする。
真上ツクシ:「それを受け入れても」
真上ツクシ:「痛くない思いをするのは、ツクシだけになってしまう」
真上ツクシ:歯を食いしばり立ち上がる友たちの姿をしかと眼に焼き付けて。
真上ツクシ:両の手を地に付け、獣のような姿勢で。倒すべき敵を見定める。
リャン・シェンシィ:「……リッコちゃんの言う通りだ。致命的なのはこっちで止めるけど……」
リャン・シェンシィ:「それよりも"スターロード"を削りきるのにリソースを回す必要がある。再生に手を回す暇もないくらい、一気呵成に」
齋藤リッコ:「痛いわよね、あたしもよ──教えてあげる! やられたらやり返しなさい!」
齋藤リッコ:「クソ親父に一発!ぶちかましてやんなさい!!」
シア:『そうだ、恐れるなツクシ』
シア:『奴が無限の再生能力を持っているなら、その力はギリギリまで温存してから使ったほうがいいはずだ』
シア:『それをしないのは、奴が君たちの可能性を図りきれていない事の証明だ』
シア:『奴が万全を保とうとするのは恐怖からだ。奴は恐れているんだ、君たちの力を、可能性を、その絆を』
真上ツクシ:うん、と大きく頷いて。「ツクシたちの可能性を」
真上ツクシ:「改めて、“父親”あいつに見せつけてやろう」
真上ツクシ:「そんなつもりはないが。こんなに大きくなりましたと、報告するのが……せめてもの、“娘”の義務ってやつだ」

真上ツクシ:では……問題ないのであれば行動値18のわたしが手番をもらうぜ
GM:どうぞ!改めてツクシちゃんの行動お願いします!
真上ツクシ:はい!
真上ツクシ:マイナー、コンボ:無限の複製インフィニティ・コード。《無形の爪牙》+《抉り穿つもの》
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を8増加(98 → 106)
真上ツクシ:素手のデータを攻撃力30に変更!
真上ツクシ:メジャー、コンボ:烈風の記章ガスティ・コード。《コンセントレイト:ハヌマーン 》+《一閃》 対象は“スターロード”。
真上ツクシ:ここで、……来校者ルールの適用を宣言しよう。
GM:来校者だとお……
GM:ノヴァリスの外に帰っちゃうの!?
真上ツクシ:フン……
真上ツクシ:>【ノヴァリスに留まる】
あなたはノヴァリスの生徒になり、【十字冠】を得る。【十字冠】は、通常の生徒と同様に【神聖二重冠】へアップグレードできる。

真上ツクシ:ツクシの居場所は……ここだぜ
齋藤リッコ:ツクシ……!
GM:では……君は十字冠を手に入れ、即座に【神聖二重冠】へとアップグレードされます
真上ツクシ:はい!
真上ツクシ:そして……ノヴァリスのロイスをタイタス昇華。不利な効果を全て打ち消し
真上ツクシ:同時に神聖二重冠の効果を適用!
真上ツクシ:>・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
GM:どの効果を使うというのだ!
GM:命中させに行くというわけね
真上ツクシ:当たらないと大変だからね
真上ツクシ:というわけで……侵蝕率を10点上昇させます。
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を10増加(106 → 116)
GM:それだけでいいのかい?
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を4増加(116 → 120)
GM:君は無限の力を手に入れることもできるんだよ
真上ツクシ:この4はメジャー分
真上ツクシ:達成値はちょうど+30
真上ツクシ:つまり……ツクシの傍には3人がいるから 30で十分(?)
GM:なるほど……!なら判定をどうぞ!
真上ツクシ:今のは……うそだぜ!
真上ツクシ:パパのオススメもあるし もう侵蝕10盛っちゃお
GM:泥棒が始まる
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を10増加(120 → 130)
GM:もっといけるいけるツクシお前ならいけるって!
真上ツクシ:これで達成値+60だ! もう無理!
GM:もう∞……いや、∞-10でいいから~
真上ツクシ:フン……おとなしく食らうがいい!
GM:ぐああああああああああ
真上ツクシ:9dx7+4+60
DoubleCross : (9DX7+64) → 10[1,3,3,4,4,5,8,9,10]+10[6,8,8]+3[2,3]+64 → 87

スターロード:避けれるかな~
スターロード:27DX+10
DoubleCross : (27DX10+10) → 10[1,1,1,1,1,2,2,4,4,5,5,5,5,5,5,5,6,6,6,6,7,7,9,10,10,10,10]+9[3,6,8,9]+10 → 29

スターロード:ぐあああああああああああ
リャン・シェンシィ:フォールンサラマンダー入れます ダメージを+2Dしてね
真上ツクシ:わかっててもダイスの多さビビるな
齋藤リッコ:《凍てつく刃》もあげます
真上ツクシ:リャン~♡
真上ツクシ:リッコ~♡
GM:力が集まってくる~~~~
齋藤リッコ:ダメージ+1D10+12
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を3増加(129 → 132)
GM:では……ダメージをどうぞ!
真上ツクシ:9d10+30+2d10+1d10+12
DoubleCross : (9D10+30+2D10+1D10+12) → 37[3,3,1,5,1,9,3,9,3]+30+16[8,8]+10[10]+12 → 105

真上ツクシ:すごい
スターロード:で……デカすぎ
スターロード:相当やばいダメージを受けます!はぁはぁ……もう一回回復しなきゃ……
真上ツクシ:すな~!👆️💦
GM:砂の反対は岩
GM:続きをやっていきましょう!
GM:ツクシちゃんの演出からになりますね。腕作ったりするところからどうぞ!
真上ツクシ:はい!

真上ツクシ:“スターロード”がその身に宿す“無限”は万能の力ではない。
真上ツクシ:かと言って。未だ余裕を残す強大な大人に対し、これ以上なく精一杯な子供たちが挑む、この力量差はまさに歴然。
真上ツクシ:ひとりひとりが闇雲に立ち向かっても、また同じ結果が描かれるのは己でも目に見えている。
真上ツクシ:ならば、どうするのか。
真上ツクシ:「そうだ。ツクシがわからないことは」
真上ツクシ:幾重にも訪れる困難を前にしても、その眼の奥の光は失われることはない。
真上ツクシ:見ず知らずの己に手を差し伸べて。大人の傲慢さに決して屈さずに。奮起しながら何度でも立ち上がる、心優しき少女たちが。
真上ツクシ:「いつだって、皆が教えてくれる」
真上ツクシ:己の傍にはいるのだ。
真上ツクシ:「ひとりで敵わないのならば、ふたりで」
真上ツクシ:「ふたりで敵わないのならば、さんにん、よにん───」
真上ツクシ:「五人でだ、シア」
真上ツクシ:その決意に応えるよう、突如として。背から湧き出る力があった。
真上ツクシ:黒炎。
真上ツクシ:先の斎藤リッコが見せた、業火の中に黒の輝きが混じったそれとは。似ているようで全く異なるもの。
真上ツクシ:己のレネゲイドを薪に燃え盛るそれは。間近で見れば見るほどに、吸い込まれてしまいそうな妖しさを伴っている。
真上ツクシ:この現の世界では見たこともないほどに。
真上ツクシ:“悪い夢”を見ているかのように黒い。
真上ツクシ:ぱちぱちと目を瞬かせた後。「これ。ツクシの能力でも、みんなのものでもない」
真上ツクシ:「シアは……心当たり、ある?」
シア:『それは希望を運ぶ力だ。私が見た中で最も強い力』
シア:『君にもきっと上手く使えるだろう』
真上ツクシ:「おお。何だか……かっこいい響きだ。うん」
真上ツクシ:「試してみよう」
真上ツクシ:掌中から吐き出されるようにして、影が己の手足を纏う。
真上ツクシ:めきめき、と音を立てながら変貌する肉食獣の裂爪と共に。
真上ツクシ:背後の黒炎すらも影は飲み込んでゆく。
真上ツクシ:そして。獣は、静かにその機を待ち────。
真上ツクシ
真上ツクシ:ボ オ ッ
真上ツクシ
真上ツクシ:黒炎が爆ぜる。爆燃現象バックドラフト
真上ツクシ:己は、小豆橋カノコのように科学理論に精通しているわけではない。
真上ツクシ:ただ。“スターロード”の言葉を学び、応用しただけ。
真上ツクシ:今にも溢れんばかりのこのエネルギーの塊を、自らの影で覆い。
真上ツクシその器に穴を空けてみたら、どうなるのか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?という─────
真上ツクシ一閃ひとつのひらめき
真上ツクシ:「“スターロード”!」
スターロード:「来るか、我が娘よ」
真上ツクシ:うぉん、という獣の咆哮を思わせる風音と共に、視認すら困難な速度で“スターロード”へと体当たりチャージ
真上ツクシ:その勢いのまま、“スターロード”を。絶対に離しはしないと両腕でしかと抱く。子どもが親へとじゃれつくように。
真上ツクシ:肉に爪を立て。獣の膂力を以て、ぎりぎりと“スターロード”を締め上げる。
真上ツクシ:「あんたはとっくにわかってるだろうけど。改めて」
真上ツクシ:「ツクシの自慢の友達は、すごい奴らだってことを。あんたに知ってもらう」
真上ツクシ:「その身体で」
齋藤リッコ:ガクン、と、“スターロード”の体勢が崩れる。
齋藤リッコ:“スターロード”の下方、地中に直接魔眼を展開。立つべき地面はマグマのごとく瞬時に赤熱、溶け落ち、その足を灼熱が焼き焦がす。
齋藤リッコ:「行け!! ツクシ!!」
スターロード:「はは、友とは」
リャン・シェンシィ:暴熱に紛れて放たれた銃撃が逸れて、スターロードの頭上で弾丸が炸裂する。無論、誤射ではない。
リャン・シェンシィ:開いたゲートから出現したのは、数千メートルに及ぶ落下高度から加速を受けて摩擦白熱するチタン製の金属球だ。
リャン・シェンシィ:ノヴァリスの高度限界近い圏内衛星からの落下質量兵器。それを自身の演算とゲート操作で誘導し、スターロードに直撃させる。
リャン・シェンシィ:「はー……っ」やったこともない無茶が上手く行った、とにわかに安堵する。それをすぐにかき消して、声を張る。「まだだ、全然足りない……ツクシちゃん!」
真上ツクシ:応えるようにして声を張り上げる。
真上ツクシ:咆哮と共に、背に浮かぶは。“スターロード”と比べれば、その大きさこそ劣るものの。紛れもない無限の輪。
真上ツクシ:無限を冠するふたつのレネゲイドが衝突し、その余波で吹き飛ばされまいと、割れんばかりに地面を踏みしめて。
真上ツクシ:削り取った、その一部。無限の欠片、その線が。
真上ツクシ:解けた己の無限の輪と、重なり合うようにして。
真上ツクシ:朧気ながら浮かび上がるのは、十字のヴィジョン。
スターロード:圧倒的なレネゲイドで攻撃を押し止める中、それを見て目を見開く
真上ツクシ:「わかったんだ」
真上ツクシ:「“真神”の器足るべく、その力を未来へと“継ぐ子”」
真上ツクシ:「それが、あんたの望んだ、ツクシの器。あんたの欲望ねがい
スターロード:「すばらしい……!やはり私は間違っていなかった」
スターロード:「この楽園こそが、ツクシ、君こそが人々の可能性の結実……!」
スターロード:「二つの無限を受け継ぎ神となる、それが君の運命なのだ」
真上ツクシ:「いいや、“スターロード”」
真上ツクシ:「何者でもないツクシだからこそ、何者にだってなれる」
真上ツクシ:「あんたが望む未来は……ツクシには!」
真上ツクシ:「いらない!必要ない!!」
真上ツクシ:「わたしは、“真上ツクシ”!」
真上ツクシ:「このノヴァリスに生きる───ただのツクシだ!」
真上ツクシ:頭上の十字が、溢れんばかりの光で。夜闇を照らし出す。
真上ツクシ:この街で生きることを許された資格。新たな十字の冠が重なるようにして。
真上ツクシ:困難を前に輝く、無限の十字ダブルクロスの力が。“スターロード”を飲み込まんと迫る。
スターロード:「……わからず屋が。真の頂点に君臨する絶対者に成れるのに、何故他の可能性を追おうとする」
スターロード:「友を必要とするのは王までだ。真の神には友など不要、それが何故わからない」
スターロード:怒りとともにレネゲイドが膨れ上がる。体の大部分を失いながらも、抱かれた腕を無理矢理に弾き飛ばすよ
真上ツクシ:弾けるようにして地面を転がり、素早く体勢を立て直す。
真上ツクシ:「神じゃない。ツクシはヒトだ」
スターロード:「今はね。だが君の将来は決まっているんだ、ツクシ」
スターロード:「他ならぬ私が、"リエゾンロード”がそう決めたのだ」
スターロード:「それは絶対の未来の他ならない。並び立つ者を全て失った時、それが嫌でもわかるだろう」
真上ツクシ:「やっぱりお前は、何にもわかってない」
真上ツクシ:「ツクシは失わない。失わせない」
真上ツクシ:「ツクシたちは何度だって。立ち上がることを諦めないぞ」

GM:では次は行動値14のリャンさんの行動に移るはずなのですが
GM:その前にスターロードさんが動くよ。《加速する時II》を使って即座にメインプロセスを行うよ
リャン・シェンシィ:ゲーッ
真上ツクシ:やめて~!
齋藤リッコ:何やってんだお前ェ!
小豆橋カノコ:うわ~ん
スターロード:マイナーで《原初の黒:ライトスピード》を使うよ
齋藤リッコ:何やってんだお前ェ!!
小豆橋カノコ:やめろ!!!!
スターロード:最初のメジャーアクションで《アスクレピオスの杖》を使ってHPを∞点回復するよ
真上ツクシ:うわあああああっ!!
リャン・シェンシィ:自動成功でさえなければよ~
齋藤リッコ:おぎゃ~~~~
GM:回復エフェクトが自動成功じゃないわけ無いでしょ
リャン・シェンシィ:SWだったら行使判定があるのに……!
小豆橋カノコ:2ndなら……2ndなら……
スターロード:メジャーで《原初の赤:サイレンの魔女》7《飢えし影》7《背教者の王》8《背教者殺し》8
スターロード:同じエンゲージの君たち全員に向かって攻撃するよ
リャン・シェンシィ:クソ~~~《原初の黒:時の棺》します
GM:ぐあああああああああ
小豆橋カノコ:シェンシィさん……!
齋藤リッコ:やったぜ!
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を12増加(100 → 112)
真上ツクシ:やった~~!!!
スターロード:ではサイレンの魔女は止められてしまう……!ダイス-10個したかったのに~
小豆橋カノコ:もうされてるんだよなあ
スターロード:では演出をしていきます

スターロード:「ほとんど全ての者が大切なものを傷つけられて、ようやく自分の間違いに気づく」
スターロード:「だが稀にいるんだ、ツクシ。君達のように全てを掛けて私に挑んでくる者が」
小豆橋カノコ:「なら……」ぐらつく体で虚勢を張る。
小豆橋カノコ:「あなたが間違いに気づかないのは、大事な人が居ないからですね」
リャン・シェンシィ:(……事前に戦う場所を選べたんだ。できる限りの準備は仕込んでおいたけど……)
リャン・シェンシィ:サイバーグラスを通して、各子端末と別働隊の状況を確認する。
リャン・シェンシィ:(プランE領域内での禁忌違反を咎める呪詛霊の降臨術プランGXMSの打点反射フィールドと……あと4つの手がさっきの攻撃の余波で使い物にならなくなってる。でたらめかよ)
リャン・シェンシィ:(……また、賭けをするしかないな)
スターロード:スターロードが腕を振るうと、校庭の土がえぐれ、吹き飛び、破壊の波動が君達を飲み込もうとする
齋藤リッコ:「ッ、来る……!!」
齋藤リッコ:絶対の破滅そのものが迫りくる。一撃で全身を消し飛ばされぬように、せめて攻撃の中心から逃れ、頭部と心臓を守ろうとする。
真上ツクシ:喉の奥で唸り声を上げながら。その光景から目を逸らさまいとする。
スターロード:「どうしてわからない?」
スターロード:「私はこの"星の頂点”なのだ」
スターロード:「46億年をかけて生み出された最も強き力の持ち主だ」
スターロード:「人のたどり着く可能性の極点だ。それを……人のままで退けられる訳が無い」
リャン・シェンシィ:「ふは、随分な自信家だね……!」
リャン・シェンシィ:スターロードが動き出すよりも一手早く、ここまで状況を静観していた月島シランへ向けて・・・・・・・・・銃撃する。
月島シラン:「……!?」
リャン・シェンシィ:絶対必中の矢がそれを射落とし、そして──
月島シラン:「……?この局面で私を狙う余裕は……」
リャン・シェンシィ:「履行リリース──」割れた弾から溢れ出した黒い影が、搭載された術式が励起されて。
リャン・シェンシィ:──そこで時間の連続性が途切れる。誰も感知しない静音の中、世界が改変される。
リャン・シェンシィ:「"ニーズヘッグ"」そう呟いた契約者の名は、どこでもない時空へと消えた。
リャン・シェンシィ:かつてメサイアで産み出された八竜のひとり。他者の精神を支配し己がものとする権能を持つ洗脳兵器。
リャン・シェンシィ:付け焼き刃をこの格の相手に用いるのであれば、その作用も一瞬に過ぎないが。
リャン・シェンシィ:「……月島シランの精神をハックして、箱の中の猫私達が無事に生存したという結果を見せた」
リャン・シェンシィ:因果は逆行し、スターロードの攻撃は希薄化する。
リャン・シェンシィ:「お前が本当に自分で能力を制御し切れてるなら、こんな方法通じなかっただろうけど……あは」
リャン・シェンシィ:薄氷の賭けがまた成功した。そうと見えないように、月島の方を見て挑発的に笑う。
リャン・シェンシィ:「そうじゃないからこそ、あんな苦悩を口にしていたんだもんね?」
月島シラン:「……利用したのか、私の力を」
スターロード:「無限の力には無限の力をというわけか。なるほど素晴らしい機転、素晴らしい備え、素晴らしい能力だ、リャン・シェンシィ」
スターロード:「だが悲しいかな、それもやはり人の身で出来る悪あがきでしか無い」
スターロード:攻撃を凌ぐ中で、スターロード体は既に回復している
スターロード:スーツに付いたシワの一つすら無い。
スターロード:時間を巻き戻しているわけではない、月島シランのように過去を改変しているわけではない
スターロード:純然たる今を、自分の欲望通りに捻じ曲げる力
リャン・シェンシィ:「だけど、お前の全てが無限って訳じゃないんでしょ。少なくとも、人と仲良くなるテクニックなら負けてない自信があるかな」
スターロード:「従えるのに、仲良くする必要がないからね」
リャン・シェンシィ:なおも強がって笑って。「根比べなら、どうだろうね? 試す価値はあると思ってるよ」

GM:では次、行動値が上がっているはずのリャンさんの手番になるかな?
リャン・シェンシィ:うおお 殴るしかねえ
GM:そういえばツクシちゃんが限界突破を宣言し忘れてたようなので使った事にしておくぜ
GM:浸蝕あげといてくれよな
真上ツクシ:そうなんです!お手数おかけします! ではご厚意に甘えまして……
真上ツクシ:改めてセットアップ時に《限界突破》を使用していたということにさせていただきます!すまねえ
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を3増加(130 → 133)
真上ツクシ:リャンちゃんがんばってねえ~
リャン・シェンシィ:ウオオ やります
リャン・シェンシィ:神聖二重冠の効果を使用。
リャン・シェンシィ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
リャン・シェンシィ:これを使い、侵蝕を30点上昇します
GM:達成値を90点も!?
リャン・シェンシィ:やるしかないよ
GM:私もそれ使いたい
真上ツクシ:無限やめろ!
リャン・シェンシィ:マイナー……はしなくていいかな ただダイスめっちゃ減らされてるからスターロードのロイスを切って不利効果を回復して
GM:そんな~
GM:孤高の超人も解除されちゃうよ~
リャン・シェンシィ:メジャーは《コンセントレイト》《無形の影》 同エンなので攻撃力9になったショットガンで攻撃!
リャン・シェンシィ:ハイペリオンフォートもここだった 更に今回だけ攻撃力+10
スターロード:ネオ秘密兵器だ
スターロード:妨害とかは無いです。判定をどうぞ!
リャン・シェンシィ:10dx@7+89 命中
DoubleCross : (10DX7+89) → 10[1,2,3,3,5,6,9,10,10,10]+10[3,3,6,9]+10[9]+10[9]+10[10]+6[6]+89 → 145

スターロード:すげ~
スターロード:ドッジできるかな~
真上ツクシ:すごい回ってる
齋藤リッコ:凄まじい
スターロード:27DX+10
DoubleCross : (27DX10+10) → 10[1,2,2,2,3,3,3,4,4,5,6,6,6,6,7,7,7,8,9,9,9,9,10,10,10,10,10]+8[1,4,5,7,8]+10 → 28

スターロード:ぎゃあああああああ
リャン・シェンシィ:こいつはよ~
リャン・シェンシィ:ハアハア ダメージ出します
真上ツクシ:よし……
スターロード:避けられません。ダメージをどうぞ!
真上ツクシ:コンボ:影獣の記憶アルマ・コード。《餓狼の爪》を使用。
真上ツクシ:リャンちゃんのダメージに+30!
リャン・シェンシィ:ツクシちゃ!
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を3増加(133 → 136)
リャン・シェンシィ:ありがてえ
リャン・シェンシィ:出します ダメージを
リャン・シェンシィ:15d10+19+30 諸々有効
DoubleCross : (15D10+19+30) → 98[9,8,5,9,10,10,6,4,5,10,6,8,2,2,4]+19+30 → 147

リャン・シェンシィ:出目つよいな
真上ツクシ:とんでもねえ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を36増加(112 → 148)
スターロード:すごすぎ!めちゃくちゃ喰らいます
小豆橋カノコ:強い……!
齋藤リッコ:つよすぎる
スターロード:でもまだ立ってます。演出をどうぞ~

リャン・シェンシィ:……信じなければならない。この戦いの第一歩は、そこにある。
リャン・シェンシィ:無尽蔵の生命力を誇示するこの男を、それでも全てを注ぎ込めば打倒し得るのだと。その可能を信じる事ができなければ、心を折られ膝を付くことになる。
リャン・シェンシィ:そうなってはならない。自分はそうはならない。そうなることを赦されない。
リャン・シェンシィ:責務がある。契約がある。守るべきものがある。友だちがいる。思いつく限りの理由を、左手に握りしめる。
リャン・シェンシィ:(ああ……やったこともないし、やりたくもない事だし、本当を言えば恐ろしいけども)
リャン・シェンシィ:頭上に輝く二重冠。その力を引き出した経験は、過去に一度だけだ。はじめから不可解なものであったし、星徒の真実を知った後ではなおさら軽々に頼ることはできなくなった。
リャン・シェンシィ:──それでも、それは無限の源泉であり、自らが望んだ分に等しい力を与えてくれるのだという。
リャン・シェンシィ:(やるしか、ないよな)
リャン・シェンシィ:同時に撃ち切る。今、ここで同時に注ぎ込めるありったけの手札を。
リャン・シェンシィ:「オールインだ。履行リリース──」
リャン・シェンシィ:──空間接続操作宇偏星門/分身形成"ファントムケージ"/身体時間加速"コバルトフリー"/思考反応加速"ブラッドティアーズ"/心理掌握"解体心処"/機器接続性向上"マキナマグニフィカ"/幸運偏性操作"金貨猫"/陰陽偏性調律ウェットフォールディング/物理防護除去ウッタリーハヴァ/神秘術防護除去"聖霊落魄"/出力反射型呪術"バーンペンデュラム"/加重力撃"アストラマギカ"/侵蝕減衰凍撃ロストブリーズ/論理断裂撃空象無牙/侵蝕雷撃"トレイターズブリッツ"/細胞分解圧ボーンフリー/治癒能力減衰鴆毒/偏時空熱撃"ウォーレン"/──
リャン・シェンシィ:二重冠が輝きを放つその一瞬の内に、リャン・シェンシィの影が二十七の変形を経て崩壊した。
スターロード:「ああ……美しいな」
スターロード:「それが君のかき集めてきた可能性か」
リャン・シェンシィ:有形無形の攻撃が"スターロード"を侵し、朽ちさせ、穿ち、呪い、凍させ、弾き、引き裂き、焼き尽くす。
スターロード:周囲のレネゲイドが低減し、腕がひしゃげ、足が腐り落ち、頬がえぐれ骨が顕になる
リャン・シェンシィ:「そうだよ、有限の……たったの、ひとクラス分にも満たない数だ……」
リャン・シェンシィ:声が反響する。呪い返しのような激痛に苛まれながら、叫ぶ。
リャン・シェンシィ:「大体なぁ、無限なんて観念モノを好むのは、昔から数学屋か宗教家のどちらかだろ」
リャン・シェンシィ:「銀行うちで扱ってる数字は、専ら有限こっちなんだ!……受けきって、みろよ……ッ!!」
リャン・シェンシィ:骨が悲鳴のような声を上げて、両手から紙片が零れ落ちる。平時の怜悧さも捨て去って、ただ眼の前のいのちを消し去ることに力を注ぐ。
スターロード:しかし持てる財貨を全て注ぎ込んでも男は倒れない
スターロード:「驚いた。感動すらしているよ」
スターロード:「17歳の少女がこれほどの力を編み出すとは」
齋藤リッコ:(これだけの手札を──)普段は支援に回ることの多い彼女の奥の手に息を呑み、同時。
齋藤リッコ:(これでも、まだ……!)それに耐えきる埒外の力に戦慄する。
リャン・シェンシィ:……撃ちきった。少女が息を切らし、膝をつくと同時に
リャン・シェンシィ:こぼれ落ちた紙片のうちの一枚を、風が吹き飛ばす。その表面が、スターロードの視界に映る。
スターロード:「私に楯突かなければ、あるいは君もいずれ私と肩を並べる王になれたかもしれないのに」
リャン・シェンシィ:真新しい紙片に、拙い文字の署名がある。『真上ツクシ』と。「……まだ」
リャン・シェンシィ:「感想モードに入るには、」早いでしょ、と続けるよりも早く。
真上ツクシ:星の王の胸元に。獣の爪が深々と突き刺さる。
真上ツクシ:「ひとつ。“ノヴァリス住民になるべく危害を加えない様に務めること”」
スターロード:目線だけを動かし自分に刺さった爪を見下ろす
真上ツクシ:続いた左爪の二撃で腹を抉り。
真上ツクシ:「ふたつ。“やむを得ずバベルの力を使う時はリャンに許可を得ること”」
真上ツクシ:“契約”の履行により、己の中に科せられた少女の力は。
真上ツクシ:更なる三撃を以て。影獣と一丸にその身体を切り裂いた。
真上ツクシ:「みっつ!“星徒とスターロードには協力しないこと”!」
スターロード:「ぐ、っ……」男の顔が初めて苦痛に歪む
スターロード:「……リャン・シェンシィは君達の中で最大の戦力だ」
スターロード:「捌き切れば少しは気勢も衰えると思ったのだが」

GM:と言った所で続けてカノコちゃんの手番に移ってもらおうかな
小豆橋カノコ:はい!
小豆橋カノコ:マイナーなし。スターロードへのロイスを切ってダイスデバフと毒を解除。
小豆橋カノコ:神聖二重冠の効果を使用します。侵蝕を50上昇させて攻撃力を+100。
小豆橋カノコ:《コンセントレイト》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《バリアクラッカー》で攻撃。武器はジャイロユーエフオー
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を50増加(107 → 157)
GM:一気に上るな~
小豆橋カノコ:10dx7+5 命中
DoubleCross : (10DX7+5) → 10[2,2,3,4,5,5,6,7,9,10]+10[8,9,10]+10[3,6,8]+10[7]+1[1]+5 → 46

小豆橋カノコ:ジャイロユーエフオーの効果を使用。再回転
小豆橋カノコ:1dx7+55
DoubleCross : (1DX7+55) → 10[7]+4[4]+55 → 69

真上ツクシ:回った!
齋藤リッコ:すごい
小豆橋カノコ:《妖精の手》再回転
小豆橋カノコ:1dx7+75
DoubleCross : (1DX7+75) → 10[10]+5[5]+75 → 90

真上ツクシ:やばい
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(157 → 161)
GM:はぁはぁはぁはぁ……
小豆橋カノコ:言い忘れてました 対象はスターロードです
スターロード:ドッジしちゃうよ~ん
スターロード:27DX+10
DoubleCross : (27DX10+10) → 10[1,2,2,2,2,2,3,3,3,3,5,5,5,5,5,6,6,6,6,6,6,6,8,8,9,9,10]+4[4]+10 → 24

スターロード:むりぽ
小豆橋カノコ:侵蝕率が160をオーバーし、エフェクトレベルが上昇します
スターロード:無理じゃん、ダメージ欲しいじゃん
真上ツクシ:さらに《限界突破》で使用回数が増した《餓狼の爪》!
真上ツクシ:+30!
小豆橋カノコ:ツクシさん!
齋藤リッコ:ヒェ~~ッ
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を3増加(136 → 139)
スターロード:支援多すぎ
小豆橋カノコ:10d10+7+16+100+30 装甲ガード無視
DoubleCross : (10D10+7+16+100+30) → 67[5,3,6,10,10,5,7,4,8,9]+7+16+100+30 → 220

齋藤リッコ:やばすぎ
小豆橋カノコ:暴れたねぇ!
真上ツクシ:ついに200いった
スターロード:これは……さすがの流石に堪えられない!
スターロード:HP300くらい確保していたのだが……
リャン・シェンシィ:うおお!
小豆橋カノコ:ハァハァ
真上ツクシ:ウオオ!!
スターロード:《蘇生復活》を使ってHP1で復活するよ。演出をどうぞ
齋藤リッコ:ほぎゃ~~~~
真上ツクシ:すな~~~~!
スターロード:砂の反対は岩

小豆橋カノコ:「いいえ──見えました。"スターロード"の、致命的な陷阱」
小豆橋カノコ:無限の回復能力、無限の攻撃能力。この広いノヴァリスですら──本来は、存在しないはずの弱点。
小豆橋カノコ:ディスペンサーを構える。「カートリッジゼロファイブ/ダズリングスプリンクル」
小豆橋カノコ:トリガーを引くと同時、凄まじい光と音の奔流が周囲を染める。クリムゾン学区の親レネゲイド鉱を由来とする電波妨害物質が拡散する。
小豆橋カノコ:その場にいる者の見当識が奪われる。予め、カノコが銃撃の姿勢を見せたら目を閉じるように指示されていた、真上ツクシを除いて。
小豆橋カノコ:──『ツクシさん。あなたが私たちを信じてくれるのなら』
小豆橋カノコ:──『きっと、同じように。目に見えるものだけを信じて』
小豆橋カノコ:真っ先に目を開くことができたツクシの視界に映ったのは奇妙な光景だった。
小豆橋カノコ:四次元方向から吸い上げられた熱が。悪夢のようにゆらめく影が、契約の弾丸によって呼び出された不可思議な現象が。この戦いで起きたあらゆる攻撃が"スターロード"を襲っていた。
小豆橋カノコ:もちろん、実際にそんな事は起きていない。けれど。
小豆橋カノコ:「──信じて」つぶやく声すらも耳に入らない。
小豆橋カノコ:音と光の奪われた一瞬。観測者は一人。
小豆橋カノコ:オレンジジュースとコーラの例えがあった。時空波動理論が真実だとして、シランのような能力を持たない人間にとって、変えられる過去というのは、せいぜいがそういった、起きていてもその他世界にとって何の影響もないことだけだ。
小豆橋カノコ:どれだけ低い確率だとしても、起こり得ることしか起きない。
小豆橋カノコ:ツクシの瞳に映るのは、メサイアの技術部によって生成され、網膜に投影されたディープフェイクだ。
小豆橋カノコ:だが。
小豆橋カノコ:──このノヴァリスにおいて、ただ一人全てを実現できるということ。あらゆる現象が、起きていても不思議ではないということ。それこそが最大の弱点になる。
真上ツクシ:カノコの言葉の通り。ぎゅうと閉じた瞼の裏を通してでも、はっきりと感じられた埒外の光量と、耳をつんざくような音の嵐。
真上ツクシ:ゆっくりと目を開けて。己の眼に焼き付かれるようにして行われた、能力模倣ディープフェイクを。
真上ツクシ:疑う余地など、最初から無かった。
真上ツクシ:己では想像だに及ばないほど聡明な小豆橋カノコの言葉だからではない。例えこれが、斎藤リッコや、リャン・シェンシィの言葉だったとしても、己は素直に受け止めることが出来たと確信している。
真上ツクシ:「友達だからな」
小豆橋カノコ:刹那の時に現出したシュレーディンガーの匣。それひとつで因果が確定する。
小豆橋カノコ:「──はい」目を開くまでもなく。怖いくらいに無垢な信頼を、私も信じられる。
小豆橋カノコ:「信じていました」
スターロード:「どのような小細工を弄しても、人の身で、私を超えることなど……」
スターロード:「超えること、など……」
小豆橋カノコ:「シェンシィさんに攻撃を消された瞬間、もっと危機感を持つべきだった」
小豆橋カノコ:「可算無限は連続体無限に追いつけない。誰もあなたを証明できない。全ての繋がりを捨ててしまった、あなた自身すらも」
小豆橋カノコ:攻撃が降り注ぐ──降り注ぐ。カノコの声がかき消されてゆく。誰も、この戦場で何が起きているのかを把握しきれない。
小豆橋カノコ:「似ていますよね」
小豆橋カノコ:「ありふれたエフェクトの過剰接続による無際限の侵蝕率」
小豆橋カノコ:知性によってのみ認識し得る、至高の天。インフィニティコード。
小豆橋カノコ:「認識を拡張することが行使の条件である、シランさんの現実改変能力」
小豆橋カノコ:「誰も"スターロード"になれなかった。完璧な条件を備えたツクシさんですらも」
小豆橋カノコ:「──シランさんが、自身について危惧していたように」
小豆橋カノコ:「あなたも"バベルの書"に作られた存在なんじゃないですか?」
小豆橋カノコ:言葉で注意を引きながら、こめかみを指先で叩く。二重冠で目まぐるしく拡張された思考をはげしく回転させ、タイミングを探る。今。
小豆橋カノコ:奇跡のような──その場にいるもの全員の虚を突くタイミングで、どこかで光と音が弾けた。
小豆橋カノコ:「もう一度です、ツクシさん」
小豆橋カノコ:繰り返される攻撃はしかしより鮮明に、緊密なものに変わる。
小豆橋カノコ:「もう一度」
小豆橋カノコ:「何度でも──」
小豆橋カノコ:奇跡が起き続ける。頭上に戴く二重冠が、輝きを失うまで。
スターロード:「がっ……ああっ……!」幾度目かの爪撃を受け、ついにスターロードが膝をつく。
スターロード:「はは……小豆橋カノコ、君こそまるで未来でも見てきたかのように言うじゃないか……」
スターロード:「ツクシはなるのだ。これから”スターロード”に。いや……それすら超えた存在に」
スターロード:「なぜならあり得ないからだ。この私が君達程度の存在に敗れることなど……!」
スターロード:崩れかけた肉体が修復され再び男が立ち上がる。
スターロード:「一体いつぶりか……この力を使うのは」
スターロード:「昔を思い出す。あるいはこれこそが私の欲望を叶える最後の試練なのだろう」
スターロード:「乗り越えてみせる。そして必ずお前を神にしてみせるぞ、ツクシ」
GM:ジャームの備える強力な再生能力。
GM:八月革命を得た者なら何度も見たありふれた力だが……
GM:使う者がこの男である以上、それがどれほど高い壁として立ちはだかるのか君達は理解しているだろう
小豆橋カノコ:「──まだ、倒せない」
小豆橋カノコ:目眩がする。それでも、上手く行っている。勝利へ向かっている。一貫して。
小豆橋カノコ:そう思っていないと、倒れそうになる。

GM:という感じでカノコちゃんの手番は終わり
GM:リッコさんの手番に移って……もらおう!
齋藤リッコ:はい!
齋藤リッコ:マイナーなし
齋藤リッコ:神聖二重冠を起動します。
スターロード:来い……私の回避力を超えられるかな
齋藤リッコ:効果は達成値の上昇 侵蝕14点上昇します
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を14増加(132 → 146)
齋藤リッコ:メジャーで再びコンボ【輝かざる星】
齋藤リッコ:《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》+《プラズマカノン》
齋藤リッコ:Dロイス守護天使も使用します 2回目! 対象はスターロード!
スターロード:やってみやがれ!
齋藤リッコ:18DX7+6+42
DoubleCross : (18DX7+48) → 10[2,2,2,3,3,3,3,4,4,5,5,6,7,7,7,8,8,8]+10[1,1,3,7,9,9]+10[1,3,8]+3[3]+48 → 81

スターロード:ぎええええええ
スターロード:27DX+10
DoubleCross : (27DX10+10) → 10[1,1,2,2,3,3,4,4,4,4,5,5,6,6,6,6,6,6,7,7,8,8,8,9,9,9,10]+1[1]+10 → 21

スターロード:うう……回らないよお
齋藤リッコ:当たった!
スターロード:公式NPCみたいな能力値なのに一回も避けられないよ
小豆橋カノコ:みんな警戒して達成値上昇使ってる
真上ツクシ:こわいからな…
スターロード:ではダメージをどうぞ!
真上ツクシ:では……要請に応えるぜ
真上ツクシ:《再起の咆哮》を使用!《餓狼の爪》の使用回数を1増やします。
真上ツクシ:そのまま《餓狼の爪》! リッコちゃんはダメージ+30どうぞ!
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を2増加(139 → 141)
真上ツクシ:真上ツクシの侵蝕率を3増加(141 → 144)
齋藤リッコ:やった~~~
齋藤リッコ:ダメージ!
齋藤リッコ:9D10+38+30
DoubleCross : (9D10+38+30) → 52[9,5,8,6,9,9,2,1,3]+38+30 → 120

齋藤リッコ:イェー
真上ツクシ:んほお~!
スターロード:実は《雲散霧消》を8レベルで持っているので
小豆橋カノコ:怖すぎ!
齋藤リッコ:やめろ!!
スターロード:HP1だからと言って適当な攻撃してたら耐えてたのだが……
真上ツクシ:こわすぎ太郎
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を10増加(146 → 156)
スターロード:残念ながら120点は軽減しきれない……!スターロードは戦闘不能になるよ
スターロード:復活もないよ
リャン・シェンシィ:うおおお
齋藤リッコ:ハァ……ハァ…………
齋藤リッコ:倒した…………
真上ツクシ:やった……
スターロード:演出をどうぞ!

リャン・シェンシィ:「……ここだ。あと、一手……っ」
リャン・シェンシィ:無尽の生命の底が見えた。
リャン・シェンシィ:だが、すぐに埋もれて消えると知っている。焼け付く痛みの走る身体を引きずって、銃口を向けようとする。
リャン・シェンシィ:……どんなに歪んだ繋がりであっても、親が子を手にかけるべきじゃない。
リャン・シェンシィ:……命を奪う兵器から離れる事を選んだ子に、もう一度元の道を歩ませるべきじゃない。
リャン・シェンシィ:……どんな外道であってもすべてを絶つことだけは選びたくないという優しい子を、こちら側に来させるべきじゃない。
リャン・シェンシィ:だから。その役目は、私であるべきだ。
リャン・シェンシィ:「ッ……ぐ……」
リャン・シェンシィ:ここへ来る前からそう決めていたはずなのに。どれだけ歯を食いしばっても、腕が上がらない。
齋藤リッコ:いよいよ強まる吹雪の中、決然と“スターロード”を見据える。
齋藤リッコ:純白の制服はべっとりと赤い血に染まり、再生力を急所に絞って、片腕は千切れる寸前のままだらりと垂れ下がっている。
齋藤リッコ:「……あんたが」
齋藤リッコ:「持ってる力は無限でも……振るえる力は無限じゃない」
齋藤リッコ:「全てを知り得るわけじゃない。何もかもを作り出せるわけじゃない。世界を思い通りに出来るわけじゃない」
スターロード:「だが世界はそんな私の足元にも及ばない」
スターロード:「その中からようやくたった一つの本物が生まれようとしているのだ」
スターロード:「君ならわかるだろう、齋藤リッコ。その価値が」
スターロード:「何者でもない君だからこそ本当はわかっているはずだ」
スターロード:「真上ツクシがどれだけ重要でどれだけ素晴らしい存在かを」
齋藤リッコ:「……そうね」
齋藤リッコ:頷く。
齋藤リッコ:「ツクシは……」
齋藤リッコ:「びっくりさせられることも多いけど、素直で、いい子で、仲間想いで」
齋藤リッコ:「あたしの、大事な友達だわ」
スターロード:「違う……違う。目を逸らすな、齋藤リッコ」
スターロード:「彼女は神の器、無敵の存在、プライメイトオーヴァードの卵」
スターロード:「君のような平凡な存在の友人で終わるなどあってはならない、断じて」
スターロード:「君は罪悪感を抱かないのか?完璧な存在を自分自身の存在が穢しているのだ」
スターロード:「君のちっぽけな友情が神の誕生を阻んでいる。その罪深さから何故目を逸らす」
齋藤リッコ:「……後からノヴァリスに来たあんたは……きっと知らないでしょうね」
齋藤リッコ:「昔……あたしには、憧れてた人がいた」
齋藤リッコ:「雨月夜シオンって人よ」
齋藤リッコ:「あたしが憧れたのは……彼女がかっこよくて、キラキラしてて──」
齋藤リッコ:「誰より、特別だったから」
スターロード:「なら何故……彼女以上の特別が目の前に居るのに、何故……」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:“スターロード”を見る眼差しに、憐みの色が混じる。どこかで道を間違えた、きっと自分と近しかった者の言葉に。
齋藤リッコ:「あたしは……雨月夜シオンは、最高生徒会長だから特別で」
齋藤リッコ:「特別だから、最高生徒会長になれたんだと思ってた」
齋藤リッコ:「でも、違った」
スターロード:「そうだ。彼女は理事会を退けるだけの力を持っていた」
スターロード:「だから特別だったのだ」
齋藤リッコ:「強かったから?」笑って「違うでしょ」
齋藤リッコ:「きっとあの人は、誰よりノヴァリスを愛してた」
齋藤リッコ:「その生徒たちを、友達を、ここでの暮らしを愛してた」
齋藤リッコ:「だから、あの人は生徒会長になったんでしょ」
齋藤リッコ:「皆があの人を信じて、支えて、愛して……」
齋藤リッコ:「だから──かっこよくて。キラキラしてて。特別に見えたのよ」
スターロード:「愚かな……そんな物が理事会を退けたと?」
スターロード:「愛など、そんなありふれた感情が特別だと?」
スターロード:「本気で言っているのか?齋藤リッコ」
齋藤リッコ:「あんたこそ」
齋藤リッコ:「さっきの攻撃で、インフィニティコードとの接続が阻害されてる今」
齋藤リッコ:「あんたの攻撃を凌げているのは……本当の無限の力で攻撃すれば、この世界そのものが……その前に、あんた自身の身体が壊れてしまうからでしょ」
齋藤リッコ:「再生力は無限だとしても、再生速度は有限に落ちてる」
齋藤リッコ:「本来なら……傷一つ付けることだって出来なかったはず」
齋藤リッコ:「それもこれも全部、あんたがバラ撒いた“プライムドライバ”のお陰よ」
齋藤リッコ:「こうなるとは……少しも考えなかったわけ?」
スターロード:「その為に、あの装置には使用期限を設けておいた。動かすのに私のレネゲイドが必要なのも安全策の一つだ」
スターロード:「君達がそれを使えたのは、ツクシの……神の器のお陰だ」
スターロード:「それこそ私の望むところだ。ツクシが私の力を継承できることの証明にほかならない……」
齋藤リッコ:「それこそ──あんたが娘たちを放棄したりせず、自分のもとで大事に育ててれば」
齋藤リッコ:「あたし達に反撃の目は無かったってことじゃないの」
スターロード:「なに……?」
齋藤リッコ:「そうやって人を見下してるから、足元を掬われる」
齋藤リッコ:「可能性だの何だの、いくら口で言ったところで──」
齋藤リッコ:「あんたは本当の意味で、人を信じてなんかないのよ」
齋藤リッコ:「いくら無限の力があっても、あんたの言う『ありふれた』特別にすら、手が届かない」
齋藤リッコ:「だから星徒ジャームとしか関われない」
スターロード:「……」
スターロード:「何を馬鹿な……私ほど彼女たちの可能性を信じてる者は居ない」
スターロード:「誰が、私のように彼女たちを生み出せた?」
スターロード:「他の誰が、1000を超える可能性を新たに生み出せた?」
スターロード:「その私が……人を信じていないだと?」
スターロード:「星徒としか関われない……だから」
スターロード:「人を……ツクシを神にすることが出来ないと?」
齋藤リッコ:「本当に信じる気があるなら……あんたの関わった一人一人と、最後まで、全力で向き合えたはずでしょ」
齋藤リッコ:「ノヴァリスでは、そういう大人を」
齋藤リッコ:「“先生”って言うのよ」
齋藤リッコ:虚空に、ぽつりと小さな火が灯る。
齋藤リッコ:「あんたはららを、オクレを、ツクシを……大勢の子を傷付けた」
齋藤リッコ:「星徒に力を与え、沢山の悲しみを生んだ」
齋藤リッコ:「自分の目的の為に、このノヴァリスを滅ぼそうとした」
齋藤リッコ:「そして何より──」
齋藤リッコ:消え入りそうな火が一気に膨張し、巨大な炎の刃となる。
齋藤リッコ:「あたしの親友カノコに手を出したわね」
齋藤リッコ:業火の大剣が烈日の輝きを放ち、闇夜が真昼のように照らし出される。
齋藤リッコ:地上に恒星が生まれ出でたが如き熱波に、雪雲が蒸発し、大校庭の木々が残らず発火する。
齋藤リッコ:「あたしはそれが……絶対に許せない!!」
齋藤リッコ:火の粉を撒き散らし、炎剣が解き放たれる。
齋藤リッコ:(これまでの、全てを出し切る……)
齋藤リッコ:(だけじゃ、足りない!)
齋藤リッコ:(成長しろ。覚醒しろ。今この瞬間に──)
齋藤リッコ:(限界を、越えろ!!)
齋藤リッコ:赤熱の尾を描き、爆炎の凝縮体が“スターロード”へと迫る。
スターロード:「馬鹿な……たった一人のために神に……王に……私に、歯向かおうというのか」
スターロード:「君に期待したのは私の人生で最も大きな間違いだった……君はどこまで愚かなんだ、齋藤リッコ」
スターロード:「君のような、平凡な生徒に」
スターロード:「愛などというちっぽけな感情に、リエゾンロードが……負けると思うな!」
スターロード:凝縮したレネゲイドが黒い影となって両腕を覆い、その炎の剣を正面から受け止める
スターロード:全てのレネゲイドを喰らうウロボロスのレネゲイドが、炎の剣を侵食し押し返し始める
齋藤リッコ:「ぐ……うぅうぅううううッ……!」
齋藤リッコ:表情を苦悶に歪ませながら、全力を振り絞る。見る間に全身から力が奪われていき、意識が遠退いていく。
齋藤リッコ:赫奕たる炎剣が、風前の灯のごとく掻き消されようとする。
スターロード:ほんの数秒で形成は逆転する。もはや炎はリッコの手とその周囲の僅かな範囲にしか残っていない。
スターロード:炎を取り込んだ影の剣が、逆にリッコを押しつぶそうとするよ。
スターロード:「死ぬがいい、齋藤リッコ。お前をツクシに……新たな神に捧げる最初の生贄としてやろう」
スターロード:「ただの人間に有り余る贅沢な死に方だろう。光栄に思いながら逝くがいい」
小豆橋カノコ:「──頑張れ」
小豆橋カノコ:「負けないで、リッコさん!」
小豆橋カノコ:"スターロード"の言葉に抗うように声が上がる。
小豆橋カノコ:とっくに大仕掛けは品切れで、そこにはただ言葉が発されたという結果しかない。
小豆橋カノコ:矮小で、必死で、熱烈な。ただの言葉。
齋藤リッコ:霞み歪む視界、混濁した意識の中で、その声だけが明瞭に響いた。
齋藤リッコ:「……ッ……!」
齋藤リッコ:ふらつきかけた足が、ギリギリのところで踏み留まる。閉ざされかけた双眸がもう一度見開かれる。
齋藤リッコ:消えかけた小さな火が、再点火されたように影を吹き飛ばし、一気に煌々と燃え盛る。
スターロード:「……!?」
スターロード:「レネゲイドは確かに喰らったはず……」
スターロード:「一体どこからこんな炎が……」
齋藤リッコ:自らの熱気で焼けた喉から、掠れる声を発する。
齋藤リッコ:「……来い──」
齋藤リッコ:“スターロード”の背後、赤熱した世界から突如として色彩が消え失せる。
齋藤リッコ:そこにあるのは、冴えた月華の輝きを放つ氷剣。
齋藤リッコ:全力全開の発熱、それと同出力の冷却。極低温の冷気に大気と地面が悲鳴めいた軋みを上げ、一気に塗り替えられた気圧に乱気流が吹き荒れる。
スターロード:「……!?」
齋藤リッコ:可能としたのは、元より全てのノヴァリス生徒に備わった、もう一つの無限の可能性。
齋藤リッコ:頭上に輝く、氷炎の冠。
齋藤リッコ:「──神聖二重冠ダブルクロス!!」
齋藤リッコ:劫火と冰気、超高温と超低温が激突し、その中心点の“スターロード”へと、絶え間ない破壊の嵐が襲い来る。
齋藤リッコ:天高く立ち昇る氷炎の輝きが二重の螺旋を描き、膨大な火の粉と結晶が舞い散って、銀河の如く激しく煌めく。
スターロード:「お、おおおっ……!」
スターロード:両腕を掲げ、球場にレネゲイドを張り巡らし、氷と炎の嵐を防ぐ
スターロード:「こ……これが君の……愛の力だとして……」
スターロード:「それでも……私には……届かん……!」
スターロード:「届くものかっ!」
齋藤リッコ:「いいえ、届くわ」
齋藤リッコ:「絶対に届く!!」
齋藤リッコ:「覚えておきなさい、“スターロード”……!」
齋藤リッコ:「あんたを倒すのは無限の力でも、新たなリエゾンロードでも、選ばれた特別な誰かでもない!!」
齋藤リッコ:「あんたは負けるのよ! どこにでもいる──普通の女子高生に!!」
齋藤リッコ:「そうでしょ──」
齋藤リッコ:「ツクシ!!」
真上ツクシ:無限のレネゲイドと、氷炎の嵐がぶつかり合い、相殺し合う。
真上ツクシ:少女は叫ぶ。己の名を。
真上ツクシ:束の間、訪れるは静寂。
真上ツクシ:月の光すら差さない、宵闇の中で。
真上ツクシ:新雪の野を、四つ足で歩く獣が見えた。
真上ツクシ:吐く息だけが白く。雪混じりの風が、毛むくじゃらの身を打っている。
真上ツクシ:炎のように爛々と輝く、その眼が向く先に。
真上ツクシ
真上ツクシえものが立っていた。
真上ツクシ
真上ツクシ:オーヴァードの中には。他者の刺激と影響を受けて、突然変異するシンドロームが存在する。
真上ツクシ:成長の、進化の果てに至るため。
真上ツクシ:“無限”の、さらにその先へ。
真上ツクシ:そうあるべきと定義された己の器に注ぎ込まれた、もうひとつの力。
真上ツクシ:その“自らの尾”を喰らわんと。ウロボロスは男の喉笛を噛み千切った。
真上ツクシ:血飛沫が宙に舞う。
真上ツクシ:「なんで」生暖かいその感触を、舌で感じながら。
スターロード:「ーーーー」
真上ツクシ:「なんで、わかってくれないんだ」
真上ツクシ:頬を伝うものがある。
真上ツクシ:「同じ場所に、並び立つことのできる」
真上ツクシ:「友達が、欲しかったんじゃないの?」
真上ツクシ:「ツクシに出来ることが……」
真上ツクシ:「あんたに、出来ないわけ、無いじゃないか」
スターロード:男は答えない。代わりに何かを求めるように伸ばした手がツクシの頬に触れ
スターロード:仰向けに力なく倒れる。
真上ツクシ:あれほどまでに大きく、強く。
真上ツクシ:己を震わせたはずの、眼下に血濡れで伏す男は。
真上ツクシ:とても、寂しそうだった。
真上ツクシ:────彼女と同じで。

月島シラン:ではイニチアシブを挟みシランの行動に入るのですが
月島シラン:その前に《ブリッツクリーク》を自分に使用してイニチアシブに行動を行うよ
齋藤リッコ:ぐわあああ
月島シラン:メジャーで《虚実崩壊》を使用します。
月島シラン:そしてそのまま自分の手番に。
小豆橋カノコ:なんだなんだ
月島シラン:メジャーで《コンセントレイト:ソラリス》4《コンバットシステム》4《腐食の指先》4《罪人の枷》6《スキルフォーカス》4
月島シラン:スターロードを対象に射撃攻撃を行うよ。とどめを刺すよ
真上ツクシ:あ!?
齋藤リッコ:な……何ッッッ
リャン・シェンシィ:!???
リャン・シェンシィ:あっこれ
真上ツクシ:パパはもう戦闘不能なのだが!?
小豆橋カノコ:ゲッ
リャン・シェンシィ:もしかして無限の継承資格ある…?
月島シラン:さっきまではありませんでしたね
真上ツクシ:ど……どういうことだってばよ!
リャン・シェンシィ:あ~~
月島シラン:今はあります
リャン・シェンシィ:そのための虚実崩壊???
齋藤リッコ:何にゃ~~~~!?
月島シラン:そうです
リャン・シェンシィ:じゃあ……通したらバケモノボスが誕生しちゃうじゃねーか!
真上ツクシ:ツクシが……ツクシが、悪い子だからですか?
月島シラン:通さないなら……今から魔法冠を使ったボスと戦うことになりますね……
リャン・シェンシィ:ぜったいいや!《原初の灰:砂塵の帳》!
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を9増加(148 → 157)
真上ツクシ:リャン最強!リャン最強!リャン最強!
小豆橋カノコ:さすシェン!
リャン・シェンシィ:失敗しろ!
齋藤リッコ:マジかよ!
月島シラン:失敗しちゃった
月島シラン:では攻撃は失敗しますが……
GM:いや、ちゃんとやろう
GM:使ってもいいけどシランは加速する時IとIIも持ってるので
リャン・シェンシィ:??????
GM:止めてもこのあとの行動でトドメ刺はさします
齋藤リッコ:終わりだ……
真上ツクシ:???w??w?????w??????ww?w???w????
GM:安心してください。とどめを刺したら帰ります。
小豆橋カノコ:全員行動済みなことがここにきて……!
リャン・シェンシィ:Sロイス切って更に2回止め……ても次ラウンドでまた加速するのか
GM:彼女たち星徒会の目的は現状維持だから。
小豆橋カノコ:くそ~ カバーリング持ってくればよかった
齋藤リッコ:え~んえ~ん
真上ツクシ:な、成すすべナス
リャン・シェンシィ:えっと そしたらこれ……使わなかったことにできるんじゃろうか
GM:使わなかったことにしていいよ!
リャン・シェンシィ:ありがてえ 侵蝕戻します
GM:でも折角持ってるし、演出的には一回防いでもらって2手目でって感じにしたい気もするな
GM:リャン会計は最後まで頑張っていたということで……
真上ツクシ:どうする?個人的にも見てみたさはあるが
真上ツクシ:侵蝕を消費する以上なところもあるもんね
リャン・シェンシィ:あ~~~うーーーん
リャン・シェンシィ:そうですね 1個用意してる演出はある……けど ここで使う感じじゃないかな……の感じではあるので
GM:じゃあ何も起きなかったということにしました
リャン・シェンシィ:そういうかんじで!
GM:いくらでもログを書き換えられるぜ
真上ツクシ:まだここではないぜ
月島シラン:13DX7+6+10+8+9
DoubleCross : (13DX7+33) → 10[1,2,3,3,5,5,5,5,5,7,7,9,10]+6[2,3,3,6]+33 → 49

月島シラン:5d10+10
DoubleCross : (5D10+10) → 22[6,2,8,4,2]+10 → 32

月島シラン:スターロードさんは防具も盾も持ってないのでこれで死にます。
月島シラン:皆はしらなかったかも知れないけど
月島シラン:私はスターロードの実の娘なんだ。
真上ツクシ:そうなの!?
リャン・シェンシィ:さっきそうだったことにしたんだろ!
月島シラン:インフィニティコードを継承します。
齋藤リッコ:そうだったとは……
真上ツクシ:お姉ちゃん……
真上ツクシ:やめようよ 継承するの
GM:では軽く演出をしていきます。

小豆橋カノコ:「勝っ…………」
小豆橋カノコ:現実感がない。だが、横たわるロードの姿は、事実としてそこにある。
リャン・シェンシィ:「あ……」
リャン・シェンシィ:その一瞬の怒涛を、叫びと涙を、ただ見ていることしかできなかった。
リャン・シェンシィ:息を呑む。今更になって一歩、踏み出せる。
リャン・シェンシィ:「ツクシちゃん……リッコちゃん」
リャン・シェンシィ:「ごめん……私がもっとしっかりしてれば……だけど、いや」
リャン・シェンシィ:どこか泣き出しそうな顔で、かぶりを振る。「……よくやってくれた。君達は、正しいことをした。ありがとう」
リャン・シェンシィ:まだ戦闘状況は続いているけれど、それだけは今口にしておかなければいけないと思った。望まざるとも一線を越えざるを得なかった、この子達に向けて。
月島シラン:「……」交戦の意志はないのか、スターロードが倒れたあとも君たちの事をぼんやりと眺めているよ
真上ツクシ:はっはっ、という荒い息遣いの後。
真上ツクシ:「謝らなければならないのは……ツクシの方だ」
真上ツクシ:震えている。極寒の中、何も纏うものなく。ひとりでいるように。
真上ツクシ:「手を下すと、ツクシが……ツクシ自身が、みんなに誓った筈なのに」
真上ツクシ:「“スターロード”は、まだ……生きている」
リャン・シェンシィ:「……え」
リャン・シェンシィ:驚いたように目を見開いてもう一度、倒れたまま動かない"スターロード"を見る。
齋藤リッコ:「何言ってんのよ」
齋藤リッコ:「よくやったわ、ツクシ……!」
齋藤リッコ:「それより!身体の調子は?」
真上ツクシ:リッコの言葉に、初めて。気づかないフリをするよう務めていた己の身体の不調が綺麗さっぱり消えていることに気づいた。
真上ツクシ:「そっちは……たぶん、問題ない」
真上ツクシ:「オクレももう……大丈夫だと思う。だよな、シア」
小豆橋カノコ:「! じゃあ──」
シア:『ああ。奴のインフィニティコードの影響は急速に減少していっている』
シア:『後は奴が立ち上がる前にその力を封じれば……』
齋藤リッコ:「こいつは毎回……戦闘を始める度、インフィニティコードの力を自分に適応する動きを見せてた」
齋藤リッコ:「きっと無条件に接続し続けてるわけじゃないんだわ……意識と接続が途切れてる今、この場で封印すれば……」
齋藤リッコ:よろめきながら、氷の魔眼を展開する。
リャン・シェンシィ:「……うん。オクレちゃんや皆も症状が引きつつあるって……」医療機関との通信機越しに、息を吐いて。
リャン・シェンシィ:「……助けられるんだ、皆」誰が命を落とすことも、誰かの手を汚すこともないままに。
リャン・シェンシィ:「は、はは……すごい成果だ、そりゃ」
小豆橋カノコ:「よかった……じゃあ、これで」
小豆橋カノコ:「全部・・解決ですね!」
小豆橋カノコ:口にして、違和感がよぎる。リエゾンロードとの戦いに完全勝利を収めた興奮の前に、すぐに消える。
真上ツクシ:「本当に……」
真上ツクシ:いいの?と。口に出すのは、憚られた。
真上ツクシ:怖かったから、そして。張り詰めていた筈の緊張の糸が、そこでぷつんと、切れてしまうような気がしたから。
真上ツクシ:でも、確かに。その意識は否応なく。
真上ツクシ:“弛んでしまった”。
GM:では君たちが安堵した次の瞬間。
月島シラン:ドスッ
スターロード:「がっ……!?」
月島シラン:弓を引いた瞬間は見えなかった。だが事実として、君たちが瞬きをしていた一瞬の間に
月島シラン:スターロードの心臓に矢が深々と突き刺さっているよ。
リャン・シェンシィ:「なっ」
小豆橋カノコ:「…………えっ」
齋藤リッコ:「……え……?」一瞬何が起きたのか分からず、呆けたように立ち尽くす。
リャン・シェンシィ:──初めから、月島シランは"スターロード"に匹敵する脅威と認識していた。
リャン・シェンシィ:今この瞬間も警戒は絶やしていなかったし、その仕掛けに応じた防御術式の展開も間に合ってはいた。もっとも、
リャン・シェンシィ:それは自分達を守るものであり、"スターロード"の殺害とその継承はこの瞬間リャン・シェンシィの想定の外にあった。
リャン・シェンシィ:(……どうして)
リャン・シェンシィ:その驚愕は、自分自身に向けてのものだ。
リャン・シェンシィ:(──どうして、警戒できなかった!?)
リャン・シェンシィ: 月島シランもまたスターロードのレネゲイドを継承している・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・事は、ずっと前から知っていた・・・・・・・・・・・のに。
リャン・シェンシィ:いざという時に彼女がスターロードからインフィニティコードを継承しようとする危険性についても、予想していたはずなのに。
リャン・シェンシィ:対処できなかった。まるで、ほんの数秒前まで別の情報を前提に動いていた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かのように。
月島シラン:「礼を言うぞ、お前たち」
齋藤リッコ:「……何を……」「何をやってんのよ!!あんた!!」
齋藤リッコ:「そいつは!! あんたの父親でしょうが!!」
真上ツクシ:眼前で行われたその光景を。信じられないものでも見るかのように、ただ、何度か瞬きをして。
真上ツクシ:「シラン……?」
真上ツクシ:ゆっくりと。己の意識外、矢が放たれた筈の方角へ。彼女の方へ首を向ける。
月島シラン:「その男の自己認識はあまりにも強大で、私一人の力では到底打ち負かすことが出来なかった」
月島シラン:「……ツクシ、私はお前がずっと気に食わなかった」
月島シラン:「私のほうが先に生まれたのに。私も目にかけてもらえると思ったのに」
月島シラン:「私の父は後から生まれたお前の方ばかり見ていた……お前は色々なものを教われたのにそれを拒んだ」
月島シラン:「お前も父さんのことも、ずっと嫌いで仕方なかった……だから最初からこうするつもりだったんだ」
月島シラン:「私は学ばない。父さんは教えない」
月島シラン:「なら私は奪い取るしかない」
月島シラン:主を失ったインフィニティコードが荒れ狂い
月島シラン:資格を持つ新たな主の元へと流れ込んでいく。
月島シラン:壊れた冠が無限の形にねじ曲がり
月島シラン:交点を交えてそこにもう一つの無限が垂直に重なり合う
月島シラン:二つの無限が十字を作り出す。
齋藤リッコ:「……嘘でしょ……」
齋藤リッコ:「あれって……」
小豆橋カノコ:「違う──そんなはずは……」口にしながら、何も矛盾はないことに気づく。
リャン・シェンシィ:『翼開くより二月と十日前の夜、白紙の未来を掴みし者の上で、二つの無限が交差する』
リャン・シェンシィ:『二つの無限交わりし時、新たなる神がこの世に現れる』
リャン・シェンシィ:“バベルの書”の預言の内容は、一度として外れたことはない。そして、今回もまた──
小豆橋カノコ:月島シランは"スターロード"の実娘であり、"バベルの書"の力に適合しているが故に彼の計画の尖兵として送り込まれていた。
小豆橋カノコ:直前までそうではなかったはずだと直観は言っている。だが、『そうではなかった側』が間違いだとしたほうがむしろ整合する。
小豆橋カノコ:いつから────。
小豆橋カノコ:この結末へと、いつから引き寄せられていた?
月島シラン:月島シランの侵蝕率は無限点になります。
月島シラン:これは魔法冠による効果ではないので解除できません。
月島シラン:また、彼女はEロイス『星徒』を持っているため
月島シラン:今後全ての判定ダイスに+∞のダイスボーナスを得て
月島シラン:全てのエフェクトレベルが+∞されるよ
月島シラン:『ありがとう、齋藤リッコ。父の言った通りだ』
月島シラン:「貴方達こそが、二つの無限を掛け合わせるための最後の鍵だったんだ」
齋藤リッコ:「……月島シラン……!!」
齋藤リッコ:こうして対峙するだけで、体が、直感が、魂が叫んでいる。“スターロード”の無限の力さえ児戯にすら思える、存在としての圧倒的な隔絶。
真上ツクシ:疑問符ばかりが頭の上に浮かんでは消えていく。
真上ツクシ:父親?何を言っているのだろう。彼女はそうではない。
真上ツクシ:“いや、そうだった筈だ”。
真上ツクシ:違和感を抑えようとする度に、己の認識が上書きされるような。
リャン・シェンシィ:「……は。望み焦がれたものになることができて、満足かい? 月島シラン」
リャン・シェンシィ:軽口のように語りかけながら、しかし──その威圧感と自分達の消耗を鑑みれば、答えは見えていた。逃げることだけが唯一の正着だ。
リャン・シェンシィ:(……この力を前にそんな事が可能なら、だけれど。ああ……)二重冠は停止しない。ここから逃げ出す最期の命綱──十字冠の加護は、もはや機能しない。
月島シラン:彼女が矢の一本を掴む。
月島シラン:次の瞬間、君たちの後方に立っていたビルの一群がパッっと消え去る
月島シラン:遅れて大地を揺るがすような轟音と崩落の音が聞こえてくる。
齋藤リッコ:「……な……」
小豆橋カノコ:「嘘────嘘…………!」
齋藤リッコ:思わず振り返る。子供の悪戯のように軽々と振るわれる圧倒的な破壊の光景は、その言葉を胸に想起させてしまう。
齋藤リッコ:(……これじゃまるで……本物の──)
月島シラン:「……父さんが全力で力を振るわなかったのも頷ける」
月島シラン:「この力を使ったら、お前たちだけではない。ノヴァリスごと簡単に壊してしまう」
月島シラン:「私達アグニヤ星徒会の目的は現状維持……」
月島シラン:「……お前たちは一度、話に来た私を見逃している」
月島シラン:「その返しに私もこの場は見逃そう」
月島シラン:「だが目的は達成する。また会おう。今度は卒業の日に」
月島シラン:「この力で私はなる。唯一無二の存在に」
月島シラン:「誰にも、何にも揺るがされない確固たる自分に」
月島シラン:「この世の神になる」
真上ツクシ:「シラン……」震える唇から、なんとか言葉を紡ぎ出す。
真上ツクシ:「でも、それじゃあ……変わらない。変われないじゃないか」
真上ツクシ:「今のシランと同じだ。お前は……」
真上ツクシ:「ひとりきりで……っ」
リャン・シェンシィ:「…………引き止めないでくれ。頼む」掠れる声で、皆に向けて呟く。
リャン・シェンシィ:「あいつからみんなを守れるような手段は、もう残ってない」
真上ツクシ:リャンの言葉に、伸ばしかけた手がぴたりと止まる。
月島シラン:Eロイス、《マジカルリクエスト》を使用。リエゾンロード専用エンブレム、エンジェルを手に入れます
月島シラン:そして《瞬間退場Ⅱ》を使用。シーンから退場します。
小豆橋カノコ:足の力が抜ける。ぺたりと尻餅をつく。
小豆橋カノコ:残って……残っていたら、何かができたのだろうか。
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:ただ、立ち尽くすことしか出来なかった。シランに向けていた炎の刃が、頼りない灯のように揺らめいて、風に吹き消されるかのように消えた。



GM:クライマックスシーンを終了し、バックトラックに入ります。
GM:まずはEロイスから精算していきましょう!今回敵が持っていたEロイスはこちら

Eロイス

スターロード

孤高の超人
孤高の超人
孤高の超人
唯我独尊
唯我独尊
唯我独尊

月島シラン

星徒
虚実崩壊
虚実崩壊
マジカルリクエスト

GM:合計で10個あります。ダイスを振りたい人は……ぐるぐるしな!
リャン・シェンシィ:振るしかないよ
小豆橋カノコ:161-10d10 ぐるぐる
DoubleCross : (161-10D10) → 161-69[8,10,1,10,10,7,8,8,5,2] → 92

リャン・シェンシィ:148-10d10
DoubleCross : (148-10D10) → 148-53[5,9,10,4,9,2,5,1,4,4] → 95

真上ツクシ:もちろんふるぜ
リャン・シェンシィ:フーッ
真上ツクシ:144-10d10
DoubleCross : (144-10D10) → 144-39[1,4,3,2,2,2,9,5,3,8] → 105

リャン・シェンシィ:1倍で5個振ります
小豆橋カノコ:92-4d10 等倍
DoubleCross : (92-4D10) → 92-27[8,9,3,7] → 65

リャン・シェンシィ:95-5d10
DoubleCross : (95-5D10) → 95-33[5,9,5,8,6] → 62

リャン・シェンシィ:4点ぬ
小豆橋カノコ:4点
齋藤リッコ:156-10D10
DoubleCross : (156-10D10) → 156-62[4,6,6,9,9,7,8,8,2,3] → 94

齋藤リッコ:94-4D10 等倍
DoubleCross : (94-4D10) → 94-31[9,8,4,10] → 63

真上ツクシ:105-5d10 等倍
DoubleCross : (105-5D10) → 105-21[7,3,3,3,5] → 84

齋藤リッコ:4点!
GM:ツクシちゃん思ったより怖かったな
真上ツクシ:5点にゃん
GM:ともあれ全員生存だぜ!
真上ツクシ:Eロで助かった
GM:ではいつもの5点にシナリオ達成+10とEロイス10個の10点、それからシランのDロイス遺産継承者1個を加えて
GM:26+侵蝕率ボーナスが今回の経験点になるぜ。受け取ってくれよな
リャン・シェンシィ:30点~
真上ツクシ:31!
齋藤リッコ:30点!
GM:カノコちゃんも恐らく30点でしょう!これでバックトラックは終了し
GM:次はEDフェイズに入ってきますか



【ED/リャン・シェンシィ、齋藤リッコ、真上ツクシ】

GM:”スターロード”死亡から数日後……
GM:リャン・シェンシィは社会人たちの組合、そして、冠を得たスターロードの子どもたちを雇用し
GM:未開域の開拓と新たな居住区の建設のために奔走していた。
元冠なき子どもたち:「ひいひい~!重いよ~!木材を人の手で運ぶなんて無理だよ~!もっと休憩ほしいよ~!」
全身に針の生えた社会人:「ヒャハハ!働け働け~!」ムチを地面に向かって振るいながら指示を出している
全身に針の生えた社会人:「そして一時間に一回は水分補給のために休憩しろ~!午後と午前の間には1時間の休憩も追加で取れ~!」
全身に針の生えた社会人:「十字冠があるとは言えオーヴァードは侵蝕率が上がると危険だからなぁ~!一日の労働は6時間までに抑えてやるぜ~!」
全身に針の生えた社会人:「残りの穴埋めは俺達機会がやってやるから遠慮せず体を休めな~!ギャハハハハハー!」
GM:スターロードが倒れたことで、インフィニティコードの影響も無くなり
GM:来校者達は十字冠の加護を例外なく受けることが出来た。
GM:一時は皆立ち上がれないほどに弱っていた彼女たちも、今ではこうして普通に働くことが可能なくらいには回復しているよ
リャン・シェンシィ:「こら~、ムチは無駄に威圧的になるから振り回しちゃダメって言ったでしょ?」
リャン・シェンシィ:その社会人の隣にやってきて肩を(トゲのない部分を選んで)小突く。
全身に針の生えた社会人:「へ、へい!すみません姉御!つい昔のクセで……」
リャン・シェンシィ:「健全な労働環境のために多少の締め付けは必要だけど、君はもうそのままで結構いかついんだからちゃんと見張ってくれてれば十分」
リャン・シェンシィ:「ん、就業ルールの方はちゃんと守らせてるみたいだね。進捗も順調だし……ケガや故障には気をつけてね?」
元冠なき子どもたち:「リャン監督!この環境は過酷すぎます!休憩は三十分に一回、労働時間はせめて4時間まで縮めるべきです!」
リャン・シェンシィ:「あはは、そのペースでやったら完成は3~4ヶ月先かな~」
元冠なき子どもたち:「そんな~!3ヶ月仮説ぐらしも嫌だ~!」
リャン・シェンシィ:「あそこもずっと貸し出してるわけにもいかないしね。君達がこれから暮らしていく場所なんだから、もうちょっと頑張ろ?」
元冠なき子どもたち:「うう~。わかりました、お洒落でインスタ映えする新しいお家のためにも頑張ります……!」
リャン・シェンシィ:「ま、どうしてもこの仕事がイヤなら他を探してもいいけどさ」ざっとタブレットに求人情報を見せる。「ここ以外の労働条件、どこもこんな感じだよ~?」
元冠なき子どもたち:「ひい~!社会の闇~!」話しかけてきた元冠の女の子は求人情報に怯えて作業に戻っていく
GM:彼女たちもなんだかんだのヴァリスに馴染んできたようだ。大事件の後、ようやく日常が戻ってきたと言えるのかもしれない
全身に針の生えた社会人:「まあ、あれだけ元気があればあいつらも大丈夫でしょう」
リャン・シェンシィ:「ふふ……」
全身に針の生えた社会人:「それより姉御のほうが働きすぎじゃあないですかい?今日も朝からあちこち回り続けているでしょう」
リャン・シェンシィ:少し前まで死にかけていた事を思えば、あの図太さも微笑ましいと思える。少なくとも、あの境遇でも心に傷を負ったまま生きていく事にならなかった訳だ。
全身に針の生えた社会人:「現場は俺達が見ておきますから、姉御も今日は休んでくださいよ」
全身に針の生えた社会人:「丁度新しく出来たカフェの方に御学友もいらっしゃってるようですぜ」
リャン・シェンシィ:「あはは、経営者に就業時間規定はないからね~。とはいえちゃんと必要な分休んじゃいるよ。ほら、クマとかないしお肌も綺麗でしょ?」
リャン・シェンシィ:「ああ、ローズランドだっけ?思ったよりあそこの味を気に入っていたんだなぁ」
リャン・シェンシィ:「そうだね、折角だしちょっと覗いて行こうかな。そんな悪い連中じゃないとは思ってるけど、ツクシちゃん染まりやすい所はあるしなぁ……」
GM:という感じで、君は休息も兼ねてツクシが働き始めたというローズランドというカフェに向かったよ。
GM:ツクシのシフトにはまだ少し早かったようだが、君と同じように一足先についた子が一人いるみたいだね
リャン・シェンシィ:「あら。リッコちゃんもツクシちゃん目当て?」
齋藤リッコ:「……あれっ?」もぐもぐとケーキを食べていたが
齋藤リッコ:「リャンちゃん!」そちらに気付くとパッと笑顔になる。犬のような女。
齋藤リッコ:「偶然……じゃないのね。リャンちゃんもそうなんだ」
リャン・シェンシィ:「やっほ」店員さんに相席を伝えつつ、コーヒーを注文する。「今日はカノコちゃん一緒じゃないんだね」
齋藤リッコ:「ん? うん」ケーキを食べて
齋藤リッコ:「そりゃ、あたし達だっていつも一緒ってわけじゃないよ~」
リャン・シェンシィ:「ふふ、いつも一緒って思われてるかもってくらいには一緒にいるんだ」
リャン・シェンシィ:それとなく店内を見渡して、近くに店員がいないことを確認してから。声を潜めて。「……実際、どうなの?カノコちゃんとの関係って」
齋藤リッコ:「……?」
齋藤リッコ:不思議そうな顔をする。
齋藤リッコ:「どうって?」
リャン・シェンシィ:「え?どうってほら……」
リャン・シェンシィ:「こないだのリッコちゃん、カノコちゃんのことを『いちばん大事な人』って言ってたから」
リャン・シェンシィ:「てっきり何か進展があったのかと……え、普通に友達な感じ?」
齋藤リッコ:「進展って……?」
齋藤リッコ:「うん、カノコのことは……大事な友達だけど?」
リャン・シェンシィ:「うわ…………」すごいものを見た目になる。
齋藤リッコ:「えっ……な、何その反応!?」
齋藤リッコ:「あたし何か変なこと言った……!?」
リャン・シェンシィ:「リッコちゃん。私はね、今」
リャン・シェンシィ:「恋バナをしています」
齋藤リッコ:「恋バナ?わーっいいじゃない!えっ誰の誰の?」身を乗り出す
リャン・シェンシィ:「…………」しばし呆然として。
齋藤リッコ:「あれ……リャンちゃーん……?」顔の前で掌を振る。
リャン・シェンシィ:「リッコちゃんのだけど……」
齋藤リッコ:「へっ?」
リャン・シェンシィ:「えー……本当に全然これっぽっちもそんなんじゃないんだ?」
齋藤リッコ:「……??」
齋藤リッコ:「えっ……ごめん、何かあたし聞き逃してた?」
齋藤リッコ:「カノコの話で……? それが恋バナになって……? あたしの話に……?」
リャン・シェンシィ:「うーん……そうだね、色々と聞き逃してる疑いが私の中で強くなってきたかも」
リャン・シェンシィ:いや、勝手に進んでると思って切り出した私も無粋だったけどさ……と呟きながら。
リャン・シェンシィ:「だって、『大好きです!』ってあんな顔真っ赤にして宣言されたのに……」
リャン・シェンシィ:最初の"スターロード"との戦いの時の話だ。
齋藤リッコ:「へっ……」頬を染めて
齋藤リッコ:「い、いや……だってあれは……!」
齋藤リッコ:「友達として……って話でしょ!?」
リャン・シェンシィ:「……ただの友達に顔真っ赤にして言う?2回も?」
齋藤リッコ:「いやっ……だって……そもそも……!」
齋藤リッコ:「あたしとカノコは友達だし……!女の子同士だし……!」
リャン・シェンシィ:「それに、今回だって……バレンタインにもらったチョコに感激しすぎて永久保存しちゃったんでしょ」
リャン・シェンシィ:「普通の友達からのチョコでそこまですると思う?どう?」恋人からのチョコでもしねえよ、という話はこの際おいておく。
齋藤リッコ:「いや……それはだって……!」
齋藤リッコ:「カノコだし……!」ナチュラルに失礼なことを言っている
リャン・シェンシィ:「まあ……女の子同士なのが絶対に無理って言うならそれはもちろん自由だし、押し付けたりなんかしないけど」
リャン・シェンシィ:「だったら尚更、勘違いさせるようなこと言うのはやめた方がいいと思うな~?」
齋藤リッコ:「勘……!? え……何それ……?」
リャン・シェンシィ:「……"スターロード"との戦いを記録しようとしてたから、ここの会話も記録に残っちゃってたんだけど」
リャン・シェンシィ:そう言うとサイバーグラスを操作して、録音再生機能を起動する。
リャン・シェンシィ:齋藤リッコ:「あたし……」
齋藤リッコ:「これからも一生、カノコが作ったお菓子食べたいわ」

リャン・シェンシィ:「一般的なティーンエイジャー女子の感性に照らしてこれは」
リャン・シェンシィ:「ほぼプロポーズの言葉に近いと思います」
齋藤リッコ:「プ……!?」
齋藤リッコ:「いやいやいやいや!」ガタンと立ち上がって「そんなつもり無いわよ!ただ単にカノコとずっと一緒に居たくて言っただけで……!」
リャン・シェンシィ:「リッコちゃんとかの日本圏だと『これから毎日君の作った味噌汁が飲みたい』って言うんじゃなかった?これ」
リャン・シェンシィ:「ほぼ同じことをお菓子に置き換えて言ってるなーって私は思ったんだけど……」
齋藤リッコ:「……な…………」
齋藤リッコ:(……確かに……!)
齋藤リッコ:「……い……いやいやいや」
齋藤リッコ:かぶりを振って
齋藤リッコ:「そりゃ……カノコは……」
齋藤リッコ:「可愛いし……胸も大きいし……賢いし……勇気もあって……いつでもあたしのこと信じて支えてくれるし……」
齋藤リッコ:「可愛いし……お菓子作りも上手で……優しいし……気配りも出来て……可愛いけど……」
リャン・シェンシィ:「………………」
リャン・シェンシィ:「それは…………」
リャン・シェンシィ:「めちゃめちゃ好きなんじゃないの…………?」
真上ツクシ:「ツクシもそう思うぞ。違うのか?」
リャン・シェンシィ:「ふつう友達を褒める時に可愛いが3周することないよ……あっツクシちゃん」
齋藤リッコ:「おわああ!?」飛び跳ねる
真上ツクシ:可愛らしい給仕服を纏った少女が、コーヒーを手にぬ、とリッコちゃんの顔をまじまじと見つめている。
齋藤リッコ:「い……いつの間に……!!」
真上ツクシ:「リャンのオーダー、へいおまち」
リャン・シェンシィ:「え~、制服似合ってるね……大丈夫? お店で何か変なルールとか教え込まれてない?」
真上ツクシ:「うん、大丈夫。店長……あ、こう言うとちょっと不機嫌になるんだよな」
リャン・シェンシィ:「ありがと」受け取りつつ。
真上ツクシ:「王様はとてもいい奴だ。紹介してくれてありがとう、リャン」
リャン・シェンシィ:「ふふ、良かった。何か困った事があったら相談してね?」
リャン・シェンシィ:「……と、それはそれとして」
リャン・シェンシィ:「聞いてたんでしょ?ツクシちゃん。どう思う?」
真上ツクシ:「どうもなにも、そうだなあ」
真上ツクシ:「ここでツクシが……カノコの指をぺろりとした時」
真上ツクシ:「リッコはとても……びっくりしていた」
真上ツクシ:「そして……ツクシから無理やりにカノコを引き剥がしていたのを覚えている」
真上ツクシ:「今思えばあれは……」
真上ツクシ:「わたしのものに触れるな!という……」
真上ツクシ:「そういうことだったんじゃないかと……今のツクシはそう思えてならない気もする」
リャン・シェンシィ:「あー……」
リャン・シェンシィ:「そうそう。友情と恋愛の違いって、独占したいかどうかなんだって」
真上ツクシ:「学校だと。そういったことにも詳しい友達が……ツクシに色々と教えてくれている」
齋藤リッコ:「はぁっ……はぁっ……」
齋藤リッコ:「どうしてあたし……生後一週間に恋バナでイニシアチブを……!」
齋藤リッコ:「……そりゃ……確かにカノコは……」
齋藤リッコ:「いつもいい匂いするし……髪もふわふわだし……声もかわいいけど……」
齋藤リッコ:「……でも!それは……友達として好きっていうか……そもそも!」
齋藤リッコ:「……カノコが……あたしのこと、友達として見てくれてるのに……」
齋藤リッコ:「…………あたしがそういう目で見たら……悪いじゃないの……!」
齋藤リッコ:低く唸るように言う。
リャン・シェンシィ:「えっ」
リャン・シェンシィ:「まあ……そこの心配は一旦いいよ、置いておこう」置いといて、のジェスチャー。
リャン・シェンシィ:「大丈夫だから」
齋藤リッコ:「えっ……な……何!?なんで!?」
齋藤リッコ:「置いといちゃいけないところでしょ!?」置かれようとしたジェスチャーを拾い直そうとする
真上ツクシ:「そうなの? カノコがリッコに向けている顔は……なんか」
真上ツクシ:「モヤっとするものがある」
リャン・シェンシィ:「置いておくの」ここまでやっておいてなんだけど、そこを自分達が明かすのはルール違反だ。カノコちゃんがやるべき事だ。「それでね」
リャン・シェンシィ:「たとえば……このまま皆が無事にノヴァリスを卒業した後に」
リャン・シェンシィ:「外の世界に出たカノコちゃんは今までにないくらい沢山の男の人と関わる機会が出てきます」
リャン・シェンシィ:「可愛い女の子のお店ってだけで目立つだろうし、容姿目当てのお客さんなんかもいっぱい来るだろうね」
リャン・シェンシィ:「それで……それだけ数いれば、カノコちゃんが本気で惹かれるような素敵な男の人だっているかもしれない」
真上ツクシ:「そんな……そんなの、大変じゃないか」
真上ツクシ:「男は……狼らしいぞ」
真上ツクシ:ごくりと唾を鳴らしている。
リャン・シェンシィ:「もちろん、リッコちゃんとも依然友達として仲が良いままではあるだろうけれど……」
リャン・シェンシィ:「それでも、リッコちゃんがカノコちゃんと遊ぼうと思っても、既にデートの予定が入っているからって断られる……なんて事も徐々に出てくるわけで」
リャン・シェンシィ:「そのまま何年かしたら結婚もするだろうね。そうなると友達として式にも呼ばれたリッコちゃんは、カノコちゃんと新郎さんの仲睦まじい様子とかこれまでの馴れ初めとかそういうのを見て……これからもお幸せにね、って祝福することになるわけだけど」
真上ツクシ:「ええ。でもそうしたら……」
真上ツクシ:「もう、全然会えなくなってしまうじゃないか」
リャン・シェンシィ:「……はい、ここまで想像してどうだった?『まあそれでもカノコちゃんが幸せならいいかな』って思った?」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「…………」
齋藤リッコ:「………………」
齋藤リッコ:見る間にしおれてしょぼくれていく。
真上ツクシ:「リッコ……」おろおろとしている。
GM:指だけじゃなく全身も舐められ放題だろうなあ
リャン・シェンシィ:「……まあ、今のは流石にほとんど想像の話だけどさ」
リャン・シェンシィ:「実際、もし本当にその気があるなら、卒業前に捕まえておく方がいいんじゃない?って思うな」
齋藤リッコ:「……………………」
齋藤リッコ:しなびた青菜のようになっている。
リャン・シェンシィ:「あーあ、私もそういう縁があればよかったんだけどな~」ぐ、っと伸びをしている。
齋藤リッコ:「デモソレハ……」
齋藤リッコ:「カノコガキメルコトダカラ……」
齋藤リッコ:蚊の鳴くような声
リャン・シェンシィ:「まあそうだけどさ」
リャン・シェンシィ:「どっちかが伝え始めなきゃ、決めることもできないじゃない?」
真上ツクシ:“スターロード”相手にあれだけ気丈な姿を見せた彼女が、こんなにしおしおになっている姿はなんだか不思議だった。
齋藤リッコ:「………………」
齋藤リッコ:「あたし…………」
齋藤リッコ:「今日はもう帰るわね…………」
真上ツクシ:「そんな」
真上ツクシ:「もうケーキ3つ分、追加注文してしまったんだぞ」
真上ツクシ:「いいのか? ツクシが2つ食べちゃうぞ」
齋藤リッコ:「あげる………………」
リャン・シェンシィ:「ね~、私もまだリッコちゃんとお話したかったのにな」意地悪く笑って。
齋藤リッコ:心ここにあらずといった様子でふらふらと立ち上がり、あちこちにぶつかりながら店を出て行く。
リャン・シェンシィ:「あら……大丈夫かな。気をつけて帰ってね~」手を振って見送る。
真上ツクシ:ぼうっとその背を見送り。ぽつりと呟く。
真上ツクシ:「リッコは、変な奴だ」
真上ツクシ:「ツクシよりも全然、すごい勇気を持っているのに」
真上ツクシ:「カノコのことになると、途端に臆病になっているような気がする」
リャン・シェンシィ:「ふふ、不思議だよね。得意と不得意ってことなのかな~」
リャン・シェンシィ:「あ、そのケーキと同じやつ私も食べたいな。1個注文いい?店員さん」
真上ツクシ:「もちろん。……う~ん」
真上ツクシ:「ツクシにはやっぱり難しいことだから……これからも勉強していきたい」
真上ツクシ:「縁は無いって言ってたけど」
真上ツクシ:「リャンは本当にそういうの、ないの?」
真上ツクシ:隠せない好奇心の色が、目の奥に浮かんでいる。
リャン・シェンシィ:「えぇ?ないよ~、全然」けらけらと笑う。「頼りになる友達や後輩はいっぱいいるんだけど」
リャン・シェンシィ:そうしてまたしばらく、他愛のない歓談が続いた。
リャン・シェンシィ:……一つの脅威が去って、また新たな脅威が生まれて。得たものと同じくらいに、背負うものもまた増えて。
リャン・シェンシィ:為すべきこと、考えるべき事は星の数ほどもあるけれど。
リャン・シェンシィ:いいんじゃない? 少しくらい、こんな他愛もない事で悩んでみたって。
リャン・シェンシィ:たとえこの世界が明日には終わるのだとしても、今ここにあるコーヒーはほろ苦くて、運ばれてきたケーキは甘くて、友と過ごす時間は楽しい。その事は変わりないのだから。



【ED/齋藤リッコ、小豆橋カノコ】

GM:それから更に数日後
GM:小豆橋カノコはスターロードを倒してからというもの、狂菓学者時代から使っていた自分のラボにこもりきりになっているよ
小豆橋カノコ:──置き時計の時針が動いた音で、我に返る。
小豆橋カノコ:キッチンカーの喪失とプライメイトの覚醒を経て、ショコランに許可を取り付けてからしばらく。
小豆橋カノコ:封鎖されていた地下施設を起動させた小豆橋カノコは、彼女の巻き起こした現象と各種測定値を解析し、月島シランを倒す可能性を探るのに躍起になっていた。
小豆橋カノコ:"スターロード"の死。だが、得られた結果は勝利とは言い難かった。
小豆橋カノコ:僅かな睡眠を取り、シャワーを浴びて、存在しない解を探す。逃げるように、堂々巡りを繰り返している。
小豆橋カノコ:一人で、どうにかなるはずがないのに。
齋藤リッコ:そんな時、ラボの扉がどんどんとノックされる。
齋藤リッコ:「……カノコ? いるんでしょ? カノコー?」
小豆橋カノコ:「…………リッコさん?」
小豆橋カノコ:「のはずがないか……ここを動かすことはうちの生徒会長以外、知らないはずですし……」
小豆橋カノコ:「いくらなんでも恋しさのあまり幻聴を聞くなんて……焼きが回ってるなあ」
小豆橋カノコ:しぱしぱする目を閉じ、瞼を揉む。
齋藤リッコ:「カノコ! ねえいないの? カノコ!」
小豆橋カノコ:「…………」
小豆橋カノコ:「…………え!?」
齋藤リッコ:なおも扉を叩く音は続いている。
小豆橋カノコ:「リリリ、リッコさん!? い、います! 今開けます!」
小豆橋カノコ:どたどたどたっ! ばささっ!
小豆橋カノコ:壮絶な音がして暫く、ドアロックが解除される。
齋藤リッコ:「……あっ」
齋藤リッコ:「なんだ……いるんじゃない」
齋藤リッコ:その姿を見て安堵すると同時、疲れた顔色を見て少し目を伏せる。
小豆橋カノコ:「うう、見つかっちゃった……」
小豆橋カノコ:パネルのように敷き詰められたディスプレイが、それぞれ別の画面を映している。
小豆橋カノコ:幾つかを見て、それが月島シランへの備えであることがわかるかもしれない。
齋藤リッコ:そちらをちらと見て。
小豆橋カノコ:「私……何かしなきゃって……でも、ただのお菓子職人でいたくて……。リッコさんの、普通のリッコさんの、友達、で……」
小豆橋カノコ:シリアスに飲まれ、"狂菓学者"のラボを再稼働させていることを知られたくなかったのだろう。目を伏せる。
齋藤リッコ:「……普段なら引くほど返信早いのに、全然既読付かないんだもん」嘆息して
小豆橋カノコ:「……やっぱり引いてたんだ……」
齋藤リッコ:「あちこち探したんだからね……ほら、これ」
齋藤リッコ:ビニール袋を渡す。コンビニで買ってきた軽食とスポーツドリンク。
小豆橋カノコ:「ありがとうございます。いただきます」
小豆橋カノコ:観念したようにもうひとり分のキャスターチェアをデスクに引っ張ってきて、片方に腰掛けてもそもそとおにぎりを食べる。ツインテールも心なしかしおれている。
齋藤リッコ:「……カノコは……」
齋藤リッコ:腰かけて「ちょっと思い詰めすぎるところがあるもんね。何となくこんな気はしてたけど……」
齋藤リッコ:「……」きっと何を言いたいのか、言わずとも分かっているだろう。それ以上は口にしない。
小豆橋カノコ:「面目ないです……でも」
小豆橋カノコ:「しょうがなくないですか!? 流石に今回ばかりは……するしかないですよ……ズルを!」
小豆橋カノコ:「うう~~~~!!」
小豆橋カノコ:涙目で頭を掻きむしる。さっきまで、こんなに大げさな動きをする元気はなかったな、と頭のどこかで思う。
小豆橋カノコ:スポーツドリンクに口をつけた。五感が鮮明になってゆく。
小豆橋カノコ:やっぱり、"スターロード"は間違っていたのだ。砂漠に垂らされた一滴が、代えがたい価値を持つこともある。
齋藤リッコ:「……まあ……それも正論だし」
齋藤リッコ:「止めても無駄なのも分かる。カノコの力が欲しいのも、事実だけど」
齋藤リッコ:乱暴に頭を掻く手首を掴んで止める。
小豆橋カノコ:「あ……」
齋藤リッコ:「それでも、あたしに相談してくれたっていいでしょ!」
齋藤リッコ:「確かにあたしは、カノコには危ないことなんてせずに、楽しく過ごしててほしいけど……」
齋藤リッコ:「あなたが本気なら……あたしにだって、手伝いくらいさせてよ……」
小豆橋カノコ:「……」
小豆橋カノコ:軽く床を蹴ってチェアの座面を回した。背もたれがふれあう。リッコの肩に、ことんと頭を乗せる。跳ねた髪が彼女の頬をくすぐる。
小豆橋カノコ:「そうですね」
小豆橋カノコ:「約束を守れない時こそ、あなたに話すべき……だったのかも」
小豆橋カノコ:自然にそうしているようで、よく見れば耳が赤い。
齋藤リッコ:「……………………」
齋藤リッコ:眉間に皺が寄る。真面目な話をしている時に自分は何を意識しているのだと戒め、険しい表情を作る。
齋藤リッコ:「トッ……」裏返る「…………とにかく」
齋藤リッコ:「もう少し、ちゃんと休んで……無理しないでよ」
齋藤リッコ:「あたしも手伝うから……あんまり心配させないで」
小豆橋カノコ:言葉のひとつひとつが、すとんと胸に落ちた。
小豆橋カノコ:「どうしてこんなに……周りが見えなくなってたんでしょうね」
小豆橋カノコ:柔らかな声音とともに、体を離して立ち上がる。
小豆橋カノコ:「何か作ります。期限がきてないのは砂糖くらいですけど」
齋藤リッコ:「うん」椅子を引いて「いつもそうでしょ……カノコは」
齋藤リッコ:「お菓子作りでも、研究でも……一度始めたら、こっちが心配になるくらい一生懸命で」
齋藤リッコ:「そういうところが……」
齋藤リッコ:「………………」
小豆橋カノコ:狂菓学者が拠点としていたということは、当然お菓子作りの設備も揃っているということだ。すぐ後ろで、フライパンで鼈甲飴を作っているよ。
小豆橋カノコ:「むぅ……なんですか」
小豆橋カノコ:「私だっていつもいつも突っ走ってばかりじゃないですよ! ……そうでもないかな。そうでもないかも……」
小豆橋カノコ:「私、日常の象徴ヒロイン、向いてない!?」
小豆橋カノコ:ショックを受けている。
齋藤リッコ:「日常の象徴ヒロイン……?」
小豆橋カノコ:「あっいや、言葉の綾と言いますか、ヒロインっていうのはあの」
小豆橋カノコ:「リッコさんをあわよくばどうこうと考えているわけではなく!」わたわたしている。
齋藤リッコ:「あ……そ……そうよね」
齋藤リッコ:「そんなわけないわよね……うん……」心なしか何かショックを受けているように見える
小豆橋カノコ:「うう、すいません。どこまでいっても殺人兵器菓子職人で……」
齋藤リッコ:「まあ……それはそうだけど……」調理が終わり際に差し掛かるのを見て、テーブルを片付け、皿を出す。
小豆橋カノコ:「あっありがとうございます」
小豆橋カノコ:カランコロン、とお更に鼈甲飴を入れる。
小豆橋カノコ:「いただきます……ん~焼いた砂糖水」
齋藤リッコ:「いただきまーす……」手を合わせて一つ摘まんで
齋藤リッコ:「ん……おいしいわ。何か懐かしい味」
小豆橋カノコ:「ね~。やっぱり甘いものはいいですね」
齋藤リッコ:「そうね……」そのまま幾つか食べて、「……」
齋藤リッコ:「……あたしさ……」
齋藤リッコ:ぽつりと口を開く。
小豆橋カノコ:「? なんですか」
小豆橋カノコ:ちろちろと飴を舐めながら耳を傾ける。
齋藤リッコ:「……。 ……その……」
齋藤リッコ:言いづらそうに
齋藤リッコ:「やめようかな~って……」
小豆橋カノコ:「ふむん」何をだろう。
齋藤リッコ:「その……」
齋藤リッコ:「卒業するの……」
小豆橋カノコ:「……」しばし目を閉じる。
小豆橋カノコ:「……仕方ないですよね、あんなものを見せられたら」
小豆橋カノコ:「でも、リッコさんがそう言ってくれたら、私も気が楽です」
小豆橋カノコ:「ああいう、埒外のものをなんとかするのは……ノヴァリスの、もっと強い人に任せるか」
小豆橋カノコ:「いっそもう、UGNに泣きついてなんとかしてもらっちゃうのが一番なのかもしれませんね」
齋藤リッコ:「……え?」
齋藤リッコ:きょとんとして目を瞬く
小豆橋カノコ:「え?」
小豆橋カノコ:「ええーと」
小豆橋カノコ:「私の様子を見かねて、星徒シランさんに立ち向かうのを諦めよう、という誘いではなく……?」
齋藤リッコ:「ああ……いや?」
齋藤リッコ:「月島シランならあたしが何とかするわよ」
小豆橋カノコ:「なんとかするのに、卒業はしない……」
小豆橋カノコ:「悲愴な決意を固めてる……わけでもないですよね?」
小豆橋カノコ:おそるおそる。
齋藤リッコ:「悲愴な決意……? うん」
齋藤リッコ:「なんか……一杯頑張って……何とかするわよ」
小豆橋カノコ:「あ、はい……」
小豆橋カノコ:「先生を目指すんですか? 同窓会にお誘いを受けたのかなあ。リッコさんがそうするなら、私も卒業年次は残ろうかなあ」
小豆橋カノコ:なんで急にそんな話を始めたんだろう、と首を捻っている。
齋藤リッコ:「ああ……そうね」
齋藤リッコ:「卒業やめるとしたら……やっぱそっちに行くことになるのかしらね?」
齋藤リッコ:今初めて考えたという感じだ。それが目的という様子ではない。
小豆橋カノコ:「でも、ノヴァリスにはリッコさんの力を必要としてる人が、きっとたくさんいますからね」
小豆橋カノコ:それから、思い出したように付け加える。
小豆橋カノコ:「それとも、私といっしょに居てくれるために残ってくれるとか。なんちゃって」
小豆橋カノコ:舌を出してごまかす。これくらいの軽口はいいでしょう。これくらいは……
齋藤リッコ:「…………………………」
齋藤リッコ:不意に黙り込んで、耳まで赤く上気している。
小豆橋カノコ:「………………」
小豆橋カノコ:(──────────あれ?)
小豆橋カノコ:「なぁんて!」
小豆橋カノコ:「ね、何言ってるんでしょう……ね…………」なんだかのっぴきならない気配を感じて声を張るも、どんどん語尾が尻すぼみになってゆく。
小豆橋カノコ:「…………あの」
小豆橋カノコ:「ずっとお菓子を食べたいって言ってくれたの……本当は」
小豆橋カノコ:「すごくすごく嬉しかったんです…………けど………………」
小豆橋カノコ:互いに互いのことをものすごく気にしているはずなのに視線が合わない。互いの刃筋を躱し合う武術の達人のように。
齋藤リッコ:「…………」
齋藤リッコ:「…………その」
齋藤リッコ:「カノコって……今」
齋藤リッコ:「二年生…………よね」
小豆橋カノコ:「……覚えてくださっていて嬉しいです。リッコさんは三年生ですね」
齋藤リッコ:「…………そうよね」
齋藤リッコ:顔を見られず、視線を逸らして明後日の方向を見ている。
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「……やっぱり……」
齋藤リッコ:「……その……」
齋藤リッコ:「……カノコって……可愛いし……」
齋藤リッコ:「…………モテたり……するの……?」
齋藤リッコ:恐る恐るといった様子で訊ねる。
小豆橋カノコ:「……!」
小豆橋カノコ:(覚えがある感じのコミュニケーションです!)
小豆橋カノコ:(あの時は──)
小豆橋カノコ:(ずっとがダメなら、卒業まででもと言っていた。いまは仲良しだけど、そういう温度なんだろうな、と思った)
小豆橋カノコ:違ったのかな。
小豆橋カノコ:拒絶を恐れていたんだろうか。私と同じように。
小豆橋カノコ:(……いや、でも結構脈がなさそうな反応もいっぱい貰ってますよね!?)
小豆橋カノコ:カノコの頭の中で自我が分裂する。悪魔カノコ(大胆めな露出、黒っぽい衣装)が囁く
小豆橋カノコ:『胸を押し付けましょう。前にも反応していた気もしますし、万一脈があったら可愛いリッコさんが見れてお得ですし、ないなら友人間コミュニケーションということになるのでどうあっても勝ちです』
小豆橋カノコ:天使カノコ(大胆めな露出、白っぽい衣装)が囁く
小豆橋カノコ:『ちょっと引いてみましょう。万一脈があったら可愛いリッコさんが見れてお得ですし、ないなら誰も傷つかずに済み……』
小豆橋カノコ:反射的に脳内で天使を張り飛ばし、リッコの腕に抱きつき胸を押し付けます。
齋藤リッコ:「ヒュッ……」
齋藤リッコ:喉から呼気が漏れる。
小豆橋カノコ:「……えっ」私は何を?
小豆橋カノコ:「え────っと、あの~……」
小豆橋カノコ:チラッ
齋藤リッコ:顔色は茹でられたように赤くなり、完全に硬直している。抱き着いた腕の感触は普段より固く、指先は籠められた凄まじい力に耐えるように震えている。
小豆橋カノコ:(おお……)
小豆橋カノコ:何かが起きている。これまでにない、何かが……。
小豆橋カノコ:「……リッコさん」
小豆橋カノコ:「リッコさん。以前にもお話した通り……私はそんなに仲のいい相手はいません。確かに私は……最近誰かのお陰でそう意識することになったんですが、結構かわいいです。でも、学区を水際まで傾かせかけた鼻つまみ者でもあります」
小豆橋カノコ:「私の回答は以上です。今度は私から質問します」
小豆橋カノコ:妙なスイッチが入った目をしたまま。淡々と深呼吸を挟み、続ける。
小豆橋カノコ:「好きなんですか、おっぱい」
齋藤リッコ:「……………………………………」
齋藤リッコ:百年ぶりに動かそうとしたロボットのように、ギ、ギ、ギ、とぎこちない動きで首を動かす。
齋藤リッコ:間近、と言うより零距離に迫った体温と甘い匂い、そして柔らかな感触から逃れるべく、意識レベルは相当低下している。
小豆橋カノコ:視線が合う。平時よりやや鋭く、だが依然として頬は朱に染まっている。
齋藤リッコ:「ナ」
齋藤リッコ:「ニ」
齋藤リッコ:「ガ?」
小豆橋カノコ:「……」
小豆橋カノコ:ぐいぐい。
齋藤リッコ:「キュイ──」
齋藤リッコ:イルカの鳴き声じみた悲鳴が上がる。
小豆橋カノコ:「わかりました。ありがとうございます」
小豆橋カノコ:腕を離す。
齋藤リッコ:「……っはぁっ……!はぁっ……はぁっ……!」
齋藤リッコ:死の淵から解放されたかのように、ぜえぜえと荒い息を吐く。
齋藤リッコ:「……カノコ!!」
齋藤リッコ:「真面目なァッ……!話ヲっ……してるのよ!!」
齋藤リッコ:声を裏返しながら怒る。
小豆橋カノコ:「わっ……私だって真面目な話です!」
小豆橋カノコ:「リッコさん……」
小豆橋カノコ:「友情と、恋愛の違いって、なんでしょうか」
小豆橋カノコ:「私達は……堅い信頼で結ばれている……と思います」
小豆橋カノコ:「あなたを信じることが当たり前になっている。あなたは……もしかしたら、あらゆるご友人に対してそうなのでしょうけれど」
小豆橋カノコ:「ともかく、その観点で言えばこの上なく仲がいいことは間違いないはずです」
齋藤リッコ:「……」
小豆橋カノコ:「っ、一つの答えとして」
小豆橋カノコ:すう、はあ。
小豆橋カノコ:「いややっぱりなしです! ここまでまるまるなかったことにしてください!!」
齋藤リッコ:「はっ……えっ!?」
齋藤リッコ:「なんで!?」
小豆橋カノコ:「だって……だってこれ……!」
小豆橋カノコ:この論を勢いで続けてしまうのは様々な問題があった。
小豆橋カノコ:①こちらが恋愛感情を抱いているのが冷静になられれば筒抜けであり、事実上の告白になっていること。
小豆橋カノコ:②頭がおかしくなって告白より先に性的誘惑に踏み切ってしまったこと。
小豆橋カノコ:③一つの答えとして~の先に、鬼の首を取ったかのようにリッコの反応を持ち出して『えっちな気持ちになるかどうか』と続けかけたこと。
小豆橋カノコ:「とにかく様々な問題があり、仕切り直させて下さい」
齋藤リッコ:「待って」
齋藤リッコ:逃げようとするその肩を、両手で掴む。
小豆橋カノコ:「きゃうっ」
齋藤リッコ:自然、真正面から相対する形となり、これまで交わらなかった視線が交差する。
小豆橋カノコ:「は、はい。カノコです。待ちます」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「……考えてみたの」
齋藤リッコ:「あたしが……このまま、カノコより一年早く卒業した時……」
齋藤リッコ:「……あなたと、一年も会えないこと……」
齋藤リッコ:「……それと…………」
小豆橋カノコ:ドキドキする。
小豆橋カノコ:こんなにも正面から見つめ合うのも、いつ以来だろうか。
小豆橋カノコ:時折揺れる瞳が──その翠緑が。
小豆橋カノコ:かつての日。彼女の最初の事件。砂糖の檻から助け出された瞬間を思い起こさせた。
小豆橋カノコ:「好き…………」
齋藤リッコ:「……え────」
小豆橋カノコ:溢れ落ちる。発した本人も、呆然としている。
小豆橋カノコ:「…………ぁ」
小豆橋カノコ:「続きを…………お願いします……」
齋藤リッコ:「え…………」
齋藤リッコ:「……え? えぇ? えぇ~~~~~…………??」
齋藤リッコ:きわめて混乱しながらも、混乱しているがゆえに言われるがままに続ける。
齋藤リッコ:「……その……だからっ……!」
小豆橋カノコ:「……はい」
齋藤リッコ:「あなたが……誰かから」
齋藤リッコ:「あたし以外の誰かから、想いを寄せられて……その時、あたしが近くにいなかったら……」
齋藤リッコ:「それは……すごく……」
齋藤リッコ:「……嫌だな、って」
齋藤リッコ:「……そう思ったの」
小豆橋カノコ:「……それは」
小豆橋カノコ:「それは……」
小豆橋カノコ:受け取った言葉を、脳内で咀嚼する。いくら噛んでもなくなる気がしなくて。けれど、甘いものは別腹だから、いつまでも味わえる気がした。
齋藤リッコ:「っ…… ……だ……だから……!」
齋藤リッコ:「つまり……それは……」
齋藤リッコ:「……その……いや……あの……!」
齋藤リッコ:「……………………!」
齋藤リッコ:ゆっくりと大きく息を吸い込んで、
齋藤リッコ:またゆっくりと吐き出す。
齋藤リッコ:頬を朱に染めたまま、その瞳を見つめて。
齋藤リッコ:「……カノコ」
小豆橋カノコ:「……はい」
小豆橋カノコ:潤んだ栗色の瞳が、あなたを見ている。
齋藤リッコ:「あたしは、あなたが好き」
齋藤リッコ:「友達としてだけじゃなくて、女の子として」
小豆橋カノコ:こくり、と頷く。
小豆橋カノコ:「それは…………」
小豆橋カノコ:「私も、同じ気持ち、です」
小豆橋カノコ:「嬉しいです…………リッコさん……」
小豆橋カノコ:「嬉しい…………」
齋藤リッコ:「……うん……」
齋藤リッコ:安堵と幸福感から、ぽろぽろと大粒の涙が溢れてくる。
齋藤リッコ:「……って……言うつもりだったのに……」
齋藤リッコ:「なんで先に言っちゃうのよ~~~~…………」
小豆橋カノコ:「すみませんすみません! だって、それは……!」
小豆橋カノコ:「リッコさんがいじらしくて……だって、そんな事を言うなら、私はもう何度目かですよ……!」
小豆橋カノコ:こちらもぐずぐずと泣きながら悪態をつく。
齋藤リッコ:「ばか……」
齋藤リッコ:「カノコのばか」
齋藤リッコ:自分より小柄なその身体に、縋るように抱き着く。
齋藤リッコ:「……好き」
齋藤リッコ:「大好き」
小豆橋カノコ:「知ってます」
小豆橋カノコ:「……ずっと。知ってました。心の底では、安心してたのかもしれません」
小豆橋カノコ:「だって……ずっと言ってくれてましたから」
小豆橋カノコ:女性的ながら鍛えられていった体躯の、頼もしさ愛おしさを穏やかに抱き返す。
小豆橋カノコ:「あなたの。大事な。カノコです」
GM:こうして再び彼女達のもとに、元とは少し違う日常が戻ってきた。
GM:しかし敵は強大だ。打ち勝つことが出来なければこの日常もすぐに消え去ってしまうだろう。
GM:プライメイトオーヴァード、無限を継ぐもの。彼女達の絆は、想いは神を砕くことができるのだろうか。







GM:と言った所で、今回のセッションは終了となります。
GM:皆さん……参加くださりありがとうございました!
GM:どこかで時間見つけて絶対バニーと最終回もやろうな
リャン・シェンシィ:ありがとうございました~~楽しかった!
齋藤リッコ:ありがとうございました……!
小豆橋カノコ:ありがとうございました!