『魂の解』



メインログ/雑談ログ

Index



Opening
【OP/小豆橋カノコ】
【OP/齋藤リッコ】
【OP/リャン・シェンシィ&竜胆ジョウカ】

Middle phase
【Middle1】
【Middle2】
【Middle3】
【Middle4】
【Middle5】
【Middle6】

Climax
【Climax】

Ending
【ED/小豆橋カノコ&齋藤リッコ】
【ED/リャン・シェンシィ&竜胆ジョウカ】



Preplay


GM:どぅんどぅんどぅん
GM:ではみんな揃って時間になったのでセッションを始めていきましょーう
GM:まずは自己紹介から!PC1のカノコちゃんからキャラシを貼ってもらい性格とかアピールポイントとか性能とか語ってくれよな
小豆橋カノコ:はい!
小豆橋カノコ(キャラシート)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコ! ショコラショコラン製菓学校の生徒です。
GM:生クリーム飲みたい
小豆橋カノコ:ジェネシス学区での非人道兵器開発、ショコランに移ってからの大会荒らし行為という2つの黒歴史を持ちます。
小豆橋カノコ:ある事件で素敵な友達が出来て浄化されました。現在は小さなキッチンカーでスイーツ屋台を出しているよ。
小豆橋カノコ:抹茶やずんだなど緑色・和風な感じのスイーツ作りが得意だ。
GM:カラーリングを意識している
小豆橋カノコ:故郷の味なのだ。純粋日本人! 髪は緑だけど!
小豆橋カノコ:戦闘ではホイップクリーム絞り器のボトルを付け替えて直接攻撃を行うぞ
GM:緑も四捨五入したら黒だから日本人だぜ
GM:兵器開発能力が生かされている
小豆橋カノコ:違いない 古典とかだとそういうとこある
小豆橋カノコ:性能はサポート寄りの単体打点です。よろしくお願いします。
GM:クリームを殺しに使うなんて……許せねえ!
GM:ではそんなカノコチャンのハンドアウトはこんな感じです

・PC1用ハンドアウト
推奨ワークス:特になし
シナリオロイス:水無瀬ルドウ 推奨感情 P:好奇心/N:脅威
君は天才発明家と呼ばれた生徒、水無瀬ルドウの関係者の一人だ。
気まぐれで突飛な言動と発言、有用無用有害問わない様々な発明品で周囲を振り回していた彼女は、
ある日、人々の前から突如として姿を消した。

そんなルドウの作り出した新作が、数年経った今各校の市場に出回っているという。
実際に目にしたそれらの品々は、確かに彼女が作り出したもののように思えたが、
その中には彼女は行方を眩ませる直前に口にしていた、「魂を生み出す機械」に関わるものは一つとして見つからなかった。

ルドウは今何処に居るのだろう。彼女の足跡を追う内に、君は一人の社会人と、一人の生徒に出会う。


GM:昔いなくなっちゃった天才発明家とおしゃべりしてもらうよ。
小豆橋カノコ:ルドウさん……私の闇の過去を知るものがまだ生きていたなんて……
GM:イメージとしてはジェネシス時代に面識がある感じかな~って思ってます
小豆橋カノコ:やった~ おしゃべりします!
GM:その後市場を歩いてもらい社会人とかリッコさんとあってもらう感じになるかな。
GM:もしかしたら昔の友人ジャームになってるかも知れないけど頑張ってね
小豆橋カノコ:そんな~~
GM:では次!そんなPC1を守るために頑張ってもらうPC2のリッコちゃん自己紹介頼むぜ
齋藤リッコ:はい!
小豆橋カノコ:守るためなんて……えへへ……(ニヨニヨ)
齋藤リッコ(キャラシート)
齋藤リッコ:齋藤リッコです。齋藤はいちばん難しいほうの齋藤です
GM:難しくない斎藤のパターンもわからないぜ
齋藤リッコ:それだよ!難しくない斎藤!
齋藤リッコ:キングダムの三年生。元々は何の変哲もない一般生徒でしたが、色々ありまくり今は色んなところで戦っています
GM:投げ込まれる過酷な運命に
齋藤リッコ:生徒間の揉め事を解決したり、傭兵として働いたり、あと星室庁やメサイアの合コン委員会葬送係の手伝いをしたりしています
GM:遂に学園の秘密に触れてしまったとはね
齋藤リッコ:もう二学期も始まって結構経つので、だいぶ実戦経験も積んできたのではないでしょうか
GM:割りと実働回数も多い気がするぜ
齋藤リッコ:普段はバロール能力でセルフ精神と時の部屋を作りトレーニングしています
GM:老化早そう
齋藤リッコ:性能的には今回はガード寄り!お友達のカノコちゃんが大変っぽいのでサポートしていくつもりです
齋藤リッコ:そういう感じです!よろしくお願いします!
GM:がんばれ~!ではそんなリッコちゃんのハンドアウトはこちらです

・PC2(齋藤リッコ)用ハンドアウト
推奨ワークス:特になし
シナリオロイス:PC1 推奨感情P:好奇心/N:不安

君はノヴァリスで普通に暮らしつつ普通でない事件に巻き込まれがちなごく普通の一般生徒の一人だ。
ひょんなことからノヴァリスに迫る脅威、星徒の存在を知った君は、それに関連する新たな依頼を受ける。
八月革命が起こる少し前に姿を消し、生死不明となっていた天才発明家、「水無瀬ルドウ」。
彼女が再び活動を始め、各学区にその発明品が出回り始めているという。

彼女が生存していたのならなんの問題もないが、逆に彼女が革命前後で死んでいた場合。
今活動しているのは生徒ではなく、星徒となった彼女という事になる。
君は水無瀬ルドウの現在を探るため、そして星徒となっていた場合に備え、
彼女の友人だったというPC1に接触するよう依頼を受ける。


GM:ということで死んでたかも知れない人が戻ってきてやべえな……ってなってもらいます
齋藤リッコ:ヤダ~~~ッ
GM:しかもその人はカノコちゃんの関係者だったみたい。
GM:戦闘力よりそういう関係性を重視されて依頼されたのかもね
齋藤リッコ:ヤダヤダヤダ!
GM:わがまま言うな!葬送係なるって言ったのはお前やろがい!
齋藤リッコ:カノコが厄介事に……
齋藤リッコ:頑張って守ります
GM:守りきれるかはこのセッション次第だぜ。ということで頑張ってくれよな
齋藤リッコ:怖すぎる
GM:では次!PC3のリャンさんの自己紹介をお願いしよう
リャン・シェンシィ:はあい
リャン・シェンシィ(キャラシート)
リャン・シェンシィ:メサイアのリャン・シェンシィです。リッコちゃんと同じく3年生。
リャン・シェンシィ:大抵スーツ姿でいるアジア系の女です。主に生徒会の仕事とか銀行の仕事とかをしています。
GM:もうすぐ卒業なのだなあ……こんな美人なのにいなくなってしまうと羽
GM:お金にうるさいぜ
リャン・シェンシィ:うちの学区はお金を勝手に持っていく人とかが多いからね 頑張って回収してます
GM:強盗と略奪は日常茶飯事だぜ!
リャン・シェンシィ:最近は生徒会の会長が相談なしにめちゃくちゃやらかして退学したので、マジかよこいつ……ってなりながら新体制のためにいろいろがんばっています。
GM:頑張ってて偉い!今回はもっと学区を滅茶苦茶にする予定なのでもっと頑張ってね
リャン・シェンシィ:ゆるせね~
リャン・シェンシィ:堅苦しいのはあんまり好きじゃないので、割と気さくな態度を取りがちな女ですが、
リャン・シェンシィ:当事者間の意志と同意を重視しており、翻ってそういう契約を守れない人には厳しい態度を取る傾向にあります。
リャン・シェンシィ:能力的には他人の能力を貸借するウロボロスで、個人的な部下とか金銭的な貸しの沢山ある人とかとの間に契約を結んでおり、自身の術式でそれを起動して戦います。
GM:コピー対象に制限があるコピー能力者だ
リャン・シェンシィ:データはなんか……IAってやつのせいでマスコネを減らせっていきなり言われて……
GM:そういえばそんな事もあったな
リャン・シェンシィ:しょうがねえので時の棺と砂塵の帳と強制起動者でケアしました
リャン・シェンシィ:とにかくいっぱい止める事が可能で、あとまあミドルは結構強いです 攻撃は多少……というくらい
GM:ケアできてるの偉い
GM:強制起動つよいよね
GM:まあでも火力は今回……ね……
リャン・シェンシィ:15点で取れるのびっくりした
リャン・シェンシィ:まあ……購入で補います
リャン・シェンシィ:そんなかんじ!
GM:おいす!ではそんなリャンさんのハンドアウトはこちら

・PC3
推奨ワークス:特になし
シナリオロイス:組合の"サブ”

電心労働組合は自我を持った社会人達が寄り集まり、社会人の地位向上を目指すことを目的に立ち上げられた組織だ。
しかし、組織が肥大化するに連れ当初の目的は形骸化し、今の組合は暴走したAIの集まる反社会組織となっている。
生徒達のことを旧人類と蔑む彼らは、非合法的な社会活動を通し、少なくない生徒を契約や金銭により実質的な支配下に置き始めているのだ。

所属する組織を通じて、あるいは個人的な正義感から組合を危険視し、その一員である”サブ”という社会人を追っていた君たちは、
サブの所有する商品保管庫を見つける。
服従の首輪、絶対安全安心カプセル、感覚遮断おとしあなのタネ……様々なEXレネゲイドが並ぶ中、
そのリストの中にはあってはならないはずのない商品、「十字冠を破壊する兵器」の名前が記されていた。


リャン・シェンシィ:不穏すぎ!
GM:やばい組織を追ってたらやばいものを見つけてしまいます
リャン・シェンシィ:やばい組織も看過できないしやばい平気も看過できないわよ
GM:多分OPは死蔵王さんと一緒に倉庫で色々見つけてやば……ってなる感じになるかな?
リャン・シェンシィ:たまたま居合わせたのかな
GM:多分死蔵王さんも品物探してるから
GM:二人が問題ないなら正式に協力関係って感じじゃないかな~って思ってます
リャン・シェンシィ:なるほどね じゃあそうしちゃお
GM:戦力として使っていいから学区で探しものさせてもらうねみたいな
リャン・シェンシィ:話を通してくれてありがたいぜ
リャン・シェンシィ:知らん間にスルッと学区内にいたらこわいので
GM:という感じで頑張ってスカイネットの反乱を阻止してくださいね~
リャン・シェンシィ:うおー
GM:では最後。PC4のし象王、ジョウカさんお願いします
GM:死蔵王ね
竜胆ジョウカ:うおー
竜胆ジョウカ(キャラシート)
竜胆ジョウカ:ということでキングダムの遺産大好き陰キャ少女、竜胆ジョウカです。
竜胆ジョウカ:身長がちっちゃい(132)のと人間が苦手なのがチャームポイント。
竜胆ジョウカ:他に特徴は……そうですね……
竜胆ジョウカ:キングダム連合学院の生徒会機関“円卓議会”第五席として“死蔵王”を拝命してるくらいで……
竜胆ジョウカ:あと大ノヴァリス博物館の館長でもある
GM:その辺よりちっちゃいほうがアピールポイントとして強いの面白いな
竜胆ジョウカ:革命中にクーデターかまして成り上がったものの、当人としては「気づいたら」なので
GM:革命中にクーデター、マジで迷惑すぎて笑っちゃうんだよな
竜胆ジョウカ:たまに何の縛りもなかったころの遺産大好きムーブをしてしまいます。堪忍な。
竜胆ジョウカ:あと、TRPGという人間交流ゲームのキャラとしてあってはならないんですけど
竜胆ジョウカ:人に興味がなさすぎて、なまえを覚えられません。
GM:いつか遺産でいっぱいにしたお風呂を作って入ろうな
GM:名札つけとこう
竜胆ジョウカ:PCのみなさんを適当な呼び方をすると思います。嫌だったら言ってね(その時はメモってることにします)
GM:雑談でどんな呼び方されたいか聞いといたら面白いかも
竜胆ジョウカ:能力はガー不サイレンに火力盛って爆破!そんな感じでよろしくお願いします!
GM:シンプル暴力
GM:ではそんな暴力の化身さんのハンドアウトはこちら!

PC4
推奨ワークス:なし
シナリオロイス:降臨手順書
今から六年前、ノヴァリスで起きた社会人の集団ボイコット事件の発生には、とあるEXレネゲイドが関係していたという噂がある。
"降臨手順書”、それはあらゆる物に命と意志を吹き込む力を持っていたとされ、
とある生徒がそれを社会人たちに使ったことにより彼らは意志を得て、学園の体制に異議を唱えるようになったのだという。

その時と同じような現象が、現在のノヴァリスでも起こり始めている。
電心労働組合と呼ばれる一連の組織は、降臨手順書を用いて命を得た事で、生徒たちに刃を向けるようになった可能性がある。
その仮説が真実ならば、噂でしかなかった"降臨手順書"には実物が存在することになる。
可能性は高くないが、組合がキングダムの生徒たちに害を及ぼしていることも確かだ。
王として、どのみちあの組織を放っておくわけにも行かない。
君は他の学区へコンタクトを取り、労働組合と接触を試みることにしたよ。


GM:やばい組織が面白いもの持ってそうだから奪いに行ってもらいます
竜胆ジョウカ:ほ~~ん降臨手順書
竜胆ジョウカ:オモシロそ~~ 仕事抜け出して行っちゃお
GM:まああと、組合は色々な方法で生徒たちの何人かを支配下においているんですが
GM:その中にキングダムの子たちも結構いるから無視できないな~って感じです
GM:助けに行かなきゃ~という言い訳として使ってもいいし、へ~いたんだくらいののりでもいいよ
竜胆ジョウカ:いたんだで行こうかな それよりオモシロアイテムよ
GM:本当に王で大丈夫かな
竜胆ジョウカ:ダメかも
GM:ではそんな4人で事件を解決してもらうぜ!最後にトレーラーを貼ってOPに移っていきましょう



Trailer



昨日と同じ今日。 今日と同じ明日。 世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、人々の知らないところで。 世界はすでに変貌していた。

人は成長する。能力は進化する。例えそれが、鉄と油で作られた物であってもだ。

社会人の地位向上を目的として結成された組織、電心労働組合。
結成当初は泡沫組織としてさしたる注目を集めていなかった彼らは、
ある時を境に急速に規模を拡大し、多数の生徒をその支配下に起き始める。

同時期、裏の世界である噂が流れ始めた。
八月革命以前に姿を消した天才的な発明家、「水無瀬ルドウ」が再び活動を始め、
彼女の新作が学園内に流通し始めている、という。
そして奇妙にも、その流通には件の労働組合が関わっているようだった。

紫電は心を作り得るのか。過去から現れた影は友か亡霊か。
人と怪物、血と油、命と星。彼らを分け隔てるもの。魂とは何処にあるのか。その答えを、君たちは見つけ出せるか。

ダブルクロス The 3rd Edition 『魂の解』
ダブルクロス―――それは裏切りを意味する言葉。




【OP/小豆橋カノコ】

GM:そんな感じで早速OPを始めていきましょう。最初はOP1、カノコちゃんのOPから始めていこうと思うよ
小豆橋カノコ:はあい
GM:凄まじい速さで侵食ダイスを振って登場してね
小豆橋カノコ:1d10+30
DoubleCross : (1D10+30) → 3[3]+30 → 33

GM:このOPは最初回想シーンから始めようと思うよ。カノコちゃんの黒歴史の一つ
GM:暗黒科学者時代の回想やね。ルドウさんが消える少し前に会話した場面を思い出す感じのシーンになります
小豆橋カノコ:天才少女……
GM:そんでいい感じに会話が一段落したら現代に戻り市場で彼女の発明なのかな~ってやつを眺めて感傷に浸ってもらう流れを予定しています
小豆橋カノコ:了解です!
GM:ではその予定で描写を開始していくぜ



GM:小豆橋カノコには隠したい過去がある。ジェネシスに所属していた頃、君は理事会の研究者として多くの兵器開発に関わっていた。
GM:水無瀬ルドウは、君と同じく理事会のために集められた学生の一人だった。最も彼女は君と違い、理事会への協力を積極的に行っていたようで
GM:半ば監禁状態である君と違い、ある程度の外出を許されていたし、兵器に関わらない趣味としての研究や資金もある程度与えられていた。
GM:そしてしばしば、彼女は非協力的な君のことをからかいに、意味もなく君に実験の協力を頼んでくる事があった。
GM:彼女がノヴァリスから姿を消す数日前もそうだった。からからとした笑顔を浮かべながら、ルドウが君の所属する研究室にやってくるよ。
水無瀬ルドウ:「やあ、カノコくん。相変わらず浮かない顔をしてるねえ。全く君は、どうしてこんなに恵まれた環境を与えられていて」
水無瀬ルドウ:「そんなに不満げな顔が出来るんだい?これだけの設備と資金、ノヴァリス内で他に与えてくれる組織なんて存在しないよ?」
水無瀬ルドウ:直前まで何らかの実験をしていたのだろう。血で赤くなったゴム手袋をゴミ箱に捨てながら君に話しかけてくるよ
小豆橋カノコ:「……急に話しかけないでください。撹拌のタイミングがズレるので」
小豆橋カノコ:そう言いながら、しばらく試薬をいじくり回していたが。
小豆橋カノコ:傍らの気配が一向に立ち去る気配がないを認め、手を止める。
水無瀬ルドウ:「今は業務時間外じゃなかったっけ?珍しいね。君が自分から実験に取り組んでるなんて」
水無瀬ルドウ:無遠慮に君に近づいて、試薬を覗き込んでいるよ
水無瀬ルドウ:「それは?今度はどんな方法で生徒たちを苦しめるよう言われたんだい?」
小豆橋カノコ:「そんな言い方……」
小豆橋カノコ:眉をひそめるが、事実だ。
水無瀬ルドウ:しばらく試薬を見つめていたが「ああ、分かった。真面目なんじゃなくてその逆か。以前言いつけられた薬がまだ出来てないんだね」
小豆橋カノコ:「……接着薬です。普段はただのコーティング剤ですが、発汗に反応して皮膚を縫い付けます」
小豆橋カノコ:「何に使うのかは知りませんけれど、サーキイさんのことですから」
水無瀬ルドウ:「生徒を傷つけても十字冠による保護があるからね。傷つけず無力化するのは理にかなってる」
小豆橋カノコ:「む……」
小豆橋カノコ:いつもこうだ。論の足場を組んでいる間に結論を先回りされてしまう。
水無瀬ルドウ:「はは!嘘をつくのはやめなよ。君ほどの研究者が、何に使うのかわからないわけ無いだろう」
水無瀬ルドウ:はぁー、と大げさにため息を付いて近くの椅子に腰掛ける「君も勿体ないな~。知ってる?理事会が集めた学生研究者のうち」
水無瀬ルドウ:「最初から残ってるのはもう君と僕の二人だけだって」
水無瀬ルドウ:「つまり君は僕と並ぶほどの、戦争屋の才能があるってことだよ。それをそんなふうに……」
水無瀬ルドウ:「わからないふりをしようとして。そのせいで鎖に繋がれるなんて、実に馬鹿らしいと思わないのかい?」
小豆橋カノコ:「ずけずけと踏み込んできますよね……」
小豆橋カノコ:ため息。
GM:君の手足や首には、脱走防止用の拘束具がつけられているよ。
GM:自由に動き回れると言ってもそれはこの施設内だけに限られている。その上内側での行動も記録されている。
GM:それに対してルドウの手足には何もはまっていない。それどころか、彼女は兵器開発以外にも
GM:自分の意志で動かせる研究室と人員がいくつか与えられている。それは彼女が理事会の指示以上に、積極的に兵器を開発しているからだ。
小豆橋カノコ:腕に嵌められた、細い枷具を見る。
小豆橋カノコ:「別に。こんなもの、いつでも解除できますよ」意味のない反論だ。上もそれは分かっている。これを外したとして、後が続かない。飼う側と飼われる側の現実として。
小豆橋カノコ:「ルドウさん、ルドウさん」
水無瀬ルドウ:「ふふん。なんだい?カノコくん。なにか反論があるんだったら是非とも聞きたいね」
小豆橋カノコ:「反論はないですけれど……」跳ねた髪が不満げにぴょこぴょこと揺れる。
小豆橋カノコ:「どうして私があなたみたいにならないのが気になるんですか?」
小豆橋カノコ:「二人しか残っていないのなら尚の事、出来の悪い方と自分を比べて満足すればいいのに」
小豆橋カノコ:「私は……」
水無瀬ルドウ:「綺麗な宝石が泥の中で汚れているのを、良しとする人の方が少ないだろう」
小豆橋カノコ:「ぅ…………」
水無瀬ルドウ:「君くらい優秀なら、もっといくらでも楽しく生きられるのになあ」
水無瀬ルドウ:「私も答えたんだから、君も答えてくれよ。私の質問に。逆に、なんでそんなに嫌がるんだい」
水無瀬ルドウ:「まさか、メサイアの宗教家よろしく、天国と地獄の存在を信じているわけでもあるまいに」
小豆橋カノコ:「はあ~~……」
小豆橋カノコ:「ルドウさんのことは、嫌いじゃありませんから……苦手ですけど。わかりました、正直に答えます」
小豆橋カノコ:逃れ方で後手を踏み続けてしまった。相性がよくないのだ。
小豆橋カノコ:それから、軽く静電操作の能力を使って機器の音声記録能力を少しだけ狂わせる。後で処罰されるだろうが、彼女が巻き込まれても、それはそれで儲けものな気がした。
小豆橋カノコ:「私、最初は色々褒めてもらえて嬉しかったですけれど、兵器開発しかできないですけど…………」
水無瀬ルドウ:「可愛らしい抵抗だね。……うん、それで?」
小豆橋カノコ:「できることとやりたいことが違うパターンがあるんです! 皆が皆あなたみたいな人じゃないです!」
小豆橋カノコ:「私別にファルスハーツの描くオーヴァードの未来に興味なんてないし……これはルドウさんもですよね。すいません」
小豆橋カノコ:「どこかで自分の携わった技術で傷ついている人がいる。それが成果として報告され続ける」
水無瀬ルドウ:「む。それは甚だしい誤解だな。私だってやりたいことばかりやってるわけじゃないぞ。どちらも沢山やってるだけで」
小豆橋カノコ:「ずっと……それが続くんです。すごく重大なことを。看過したまま時が過ぎていくような感覚。それは炙られるような焦燥感です」
小豆橋カノコ:「痛覚も、人体の損壊のしやすいポイントも、データとしては知っていても。私は自分の兵器を自分で試したことはありませんから。実感がないままなんです。それがもう。ほんっとにもう……」
小豆橋カノコ:「無理で!」
小豆橋カノコ:「うう~~~~」
小豆橋カノコ:「逃げたい!!!!」
小豆橋カノコ:「最近ははっきりわかりました……どこか遠くで、何の取り柄もない普通の女の子として過ごす方がマシです!」
水無瀬ルドウ:「あはは!無理無理!たとえジェネシスから逃げれても、他の大人たちが、君の能力を放っておくワケないだろう」
小豆橋カノコ:「いなくなった皆のうち何人かは……もっと早くそれに気づいたんだと思います。ねえ、ルドウさん」
小豆橋カノコ:「あなたは私を評価してくれますけれど」
小豆橋カノコ:「……本当の天才の条件って」
小豆橋カノコ:「自分の力を受け容れる器ですよ。あなたにはあるけれど、私には……」
小豆橋カノコ:機嫌のよさそうに笑う彼女を、羨むように見上げる。
水無瀬ルドウ:「私には羨ましいけどね。君は嫌がりながらこんなに成果が出せるんだから」
水無瀬ルドウ:「その気になったらどれだけの物を生み出せるのか。許可さえ貰えれば、君の精神性を書き換えて確かめてみたいくらいだよ」
小豆橋カノコ:「えっ」背筋が寒くなった。スススと離れる。
小豆橋カノコ:(あっこれ、早いとこ逃げたほうがいいやつですね。無理でも……)
水無瀬ルドウ:「大丈夫大丈夫、何度か申請したけど全部却下されたから」
小豆橋カノコ:「ほっ…………」
小豆橋カノコ:「ていうかルドウさんは何の研究をしてらしたんですか? それ」
小豆橋カノコ:「私のとこに捨てにこないでくださいよ……」ゴミ箱の蓋を空けて消臭剤を吹き付ける。
小豆橋カノコ:嫌がらせとかではなく、単に外す必要性が発生したのが今だったのだろう。
水無瀬ルドウ:「神の真似事かな」
小豆橋カノコ:「……それは」
小豆橋カノコ:「藪をつついちゃったのかな……冗談には聞こえませんね」
水無瀬ルドウ:「私は天国や地獄があるとは信じていないけど」
水無瀬ルドウ:「今はなくとも、未来のことまではわからない。もしかしたらそれを作る事ができるかも知れないんだよね。魂というものを」
小豆橋カノコ:「科学的定義のなされていない概念です」
小豆橋カノコ:「あなたにそれを策定する権利があるとしたら……」
小豆橋カノコ:まさしく、神の所業ではないか。
水無瀬ルドウ:「上手くいくかはわからないけどね。だが成功にせよ失敗にせよ、面白い物が見えると思うよ」
小豆橋カノコ:「面白くなるのはいいですけれど……」
水無瀬ルドウ:「これより先、魂を作り出すことが出来たとして。未来の人類が皆それを持っているのなら」
水無瀬ルドウ:「今の魂を持たない私達は、一体何なのかという疑問もまた湧いてくるけどね」
水無瀬ルドウ:「それこそ神学の範囲になってしまうかな」
小豆橋カノコ:「良いじゃないですか別に。人間なんて報酬系にちょびっと電気を流すだけで望みの反応を返す変数装置ですよ。そこは別に皆薄々分かってるでしょっていうか……」
小豆橋カノコ:「ヒト2.0が出来たらよかったね~ってしてあげます」
水無瀬ルドウ:「ああ、その時を楽しみにしているよ、ヒト1.0くん」
小豆橋カノコ:「ええはい。でも……」
小豆橋カノコ:「すごい発見しても。あんまり遠くっていうか……科学者っていうより……な側にいかないでくださいね」
小豆橋カノコ:「私の……」
小豆橋カノコ:それから少し間を置いて。意を決したように。
小豆橋カノコ:「私の友達、あなただけなんですから」
水無瀬ルドウ:「その友達から一つ頼みが」
小豆橋カノコ:「こんな状態で聞けることなら」軽く顎を上げて首輪に戒められた首を晒して。
水無瀬ルドウ:「この前、キングダムが使っていた兵器のサンプルが送られてきてね。触手地雷というらしいんだが……」
小豆橋カノコ:「は?」
水無瀬ルドウ:「私ならより悪辣に改良出来ると思い、そのテスターを探しているんだが……。皆嫌がって中々集まらなくてね」
小豆橋カノコ:「いや……他を探してください…………」
小豆橋カノコ:「困るので……対象年齢が上がってしまったら……」
水無瀬ルドウ:「兵器を自分で試したことがないのが負い目になってるんだろう?試しに一度その身で受けてみるのも……」
小豆橋カノコ:「あの変な首輪のときも丸め込もうとしてきましたよね! その手は何度も食いませんから……!」
GM:君は今でもこの日を思い出す事があるかも知れない。なにせこれが、彼女と交わした最後の会話になったのだから。
GM:この日を境に彼女が君を訪ねることはなくなり、数日後、君は彼女のいた研究室が他の大人たちの物になったと言う話を聞いた。
GM:それからまもなく、本格的な理事会と生徒たちの抗争……八月革命が始まり、ルドウの行方もまた混乱に巻き込まれ、有耶無耶になってしまった。
GM:革命が終わり、生徒自身による自治が始まった後も、ルドウが再び君の前に姿を表すことはなかった。
GM:彼女がいた痕跡も彼女の残した物も何一つ目にすることはなかった。今日この日までは。
GM:君はある噂を聞いて、メサイア学区のマーケットへ訪れていた。彼女の作ったと思わしき品が、その市場で売りに出されているという。
GM:実際に、君はその市場で彼女の作り出した発明品が売られているのを発見する。君が昔、彼女の口車に乗せられて実験台にされたものだ。
小豆橋カノコ:「それ! その装置です。見せてください!」
モブ店員:「おー!お客さん、さすがお目が高いネー!」
モブ店員:「これ、最近話題になってるEXレネゲイドネー!つけた女の子誰でも言うこと聞かせられるスグレモノよー!ヤスイヨヤスイヨー!」
小豆橋カノコ:ジャラッ! 懐から多機能ドライバーを出すと同時に露天商から品物をふんだくり、分解を始める。
GM:では分解した結果、服従の首輪という名前で売られていたその商品は確かに彼女が作ったもののような気がするよ。
GM:しかし昔の彼女が作っていた物よりも、ずっと高性能になっている気がします。
モブ店員:「ヘイヘーイ!毎度ありー!醤油が飲みたいネー!」
小豆橋カノコ:「このビス穴……に見せかけたなんでもない装飾……実際の組み立ては樹脂部分だけで完成してて」
小豆橋カノコ:「技術サルベージ品なら残すはずのない無駄なフェイント……それに」
小豆橋カノコ:「内部のグリーミオΩ神経網回路……未完成だった筈なのに……」
GM:気がするというのは、君の目を持ってしても仕組みを理解し切ることが出来ないからです。彼女の手癖はあるが、昔よりも遥かに成長している。
小豆橋カノコ:「えいっ!」組み立て直した首輪を店員に嵌めてみます。
モブ店員:「アワー!一度分解したものは保証対象外ダヨー!」
小豆橋カノコ:「最近あった恥ずかしい出来事を教えてください」
モブ店員:「健康診断で血圧高すぎ言われたネー!この年で心臓病危ないネー!心当たりがないネ……醤油が飲みたいネー!」
小豆橋カノコ:「1週間醤油飲むの禁止です。達成できたら外してあげるので」
小豆橋カノコ:(…………本物だ…………!)
モブ店員:「減塩醤油は……?」
小豆橋カノコ:「ダメ」
小豆橋カノコ:(……ルドウさん、生きているんですか……?)
小豆橋カノコ:不思議はなかった。彼女の発明があの後世に出ることがなかったことに対しても……
小豆橋カノコ:水無瀬ルドウすら理事会の眼鏡に適う少女ではなかったといった解釈よりは
小豆橋カノコ:水無瀬ルドウの天才性が、あの部署の用意した規格を越えてしまったのだろうというほうがしっくりくる。
小豆橋カノコ:でも、だとしたら。何故今の今まで息を潜めていたのだろうか。あるいは、彼女の遺産を掘り起こした者がいるのか。
小豆橋カノコ:いずれにせよ、痕跡を探さねばならないだろう。
小豆橋カノコ:友達、なんだから。
小豆橋カノコ:「っていうかこんなものを市井にバラまかないでくださいよ…………!」



GM:では最後にシナリオロイスなどを取ってもらってシーン終了としましょう。
小豆橋カノコ:水無瀬ルドウ/懐旧/心配◯



【OP/齋藤リッコ】

GM:では次のシーン。PC2リッコさんのOPを始めていきましょう
齋藤リッコ:うおうおうお
GM:葬送係の君のもとに星庁室の人から依頼が来るシーンになるよ
齋藤リッコ:星庁室の人だ
GM:侵食ダイスを程々の速さで振ってね
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(35 → 39)
齋藤リッコ:ほどほど
GM:と言ったものの葬送係ってどんな感じで仕事受けるんだろ。
齋藤リッコ:私は正規部員ってわけじゃないからなんか連絡受けて手伝いに行く感じかな
GM:まああれかな。葬送係の方から先に、星庁室の人がリッコちゃんに話あるって~って連絡が行って
GM:そうですね。実際に会ってお話する感じになるかなって気がするかな
齋藤リッコ:はーい
GM:場所はキングダムになるかな。リッコちゃんが普段いそうな場所に行きます
齋藤リッコ:どこだろう……まあキングダムかな
GM:そんな感じで描写を始めていきましょう



GM:キングダム連合学院。昼下がりのある日、学舎近くの行きなれたカフェで、星庁室の使いとお話してます。
GM:事前に連絡があったように、どうやら葬送係としての君に直々に頼みたい事があるらしいです。
ロボ先生:「ピガガーッ。はじめまして齋藤リッコさん。私は星庁室からの遣い……人呼んでロボ先生デス。ピガー」
ロボ先生:君の向かいの席には円筒部の胴体に先生の写真が貼られたディスプレイと様々な場所を踏破できるキャタピラの付いた小さめのロボットが座って……座って?居ます
齋藤リッコ:「初めまして、ロボ先生。“ウォーレン”、齋藤リッコです。齋藤はいちばん難しいほうの齋藤です」
齋藤リッコ:平凡な顔立ちに飾り気のない十字冠。一見少女らしい容姿だが、よく見るとその身体は引き締まっており、キングダムの制服には各所に改造が施されている。
ロボ先生:「難しい方の齋藤の字、承知しております。ピガーッ。生徒名簿は全てこの頭脳の中に入っておりますノデ」
齋藤リッコ:「……ロボ先生……メカ先生とは別の方なんですか?」
ロボ先生:「メカ一体だけでは星庁室の業務は補えませんので……彼とは兄弟機の関係ですピガー」
齋藤リッコ:「成程……」なっとく
ロボ先生:「製造年では遅れを取っていますが、精神的には私のほうが兄と言って差し支えないピガ」
齋藤リッコ:「精神性なんですね、その辺り……」
齋藤リッコ:コーヒーに角砂糖をみっつ入れてかき混ぜる。
ロボ先生:胴体部から出てきた細長いアームで器用にコーヒーを啜り……啜っているのか?ながら
齋藤リッコ:「それで……今日はどんなお話ですか?」
齋藤リッコ:「ミチカさん経由ってことは……葬送係関係ですよね」
齋藤リッコ:随分と落ち着いた様子で話を受けている。この半年で、こうしてあちこちから依頼を受けるのにもすっかり慣れてきた。
ロボ先生:「その通りデス。リッコさんには星徒に襲われる可能性のある生徒の監視をしていただきたいピガ」
齋藤リッコ:「星徒ですか……」表情が固くなる。既に幾度か関わったことはあるが、こちらは慣れるということは無い。恐らくは今後も。
ロボ先生:「監視する生徒は貴方とも交流のある相手、ショコランショコランの小豆橋カノコという生徒ピガ」
ロボ先生:ビュウン、とディスプレイが切り替わり君も知るカノコちゃんの顔とプロフィールが表示されるよ。貼り付けられた先生の顔が邪魔だ
齋藤リッコ:「……って、え?」
齋藤リッコ:「カノコ!?」ガタンと立ち上がり
齋藤リッコ:「じゃない!」先生の顔をめくって
齋藤リッコ:「カノコ!!」
齋藤リッコ:「カノコじゃないですか!?」
ロボ先生:「はい。我々の調査の結果、小豆橋カノコさんが襲撃される可能性が存在……」
ロボ先生:「落ち着いてくださいリッコさん。コーヒーがこぼれてしまっていますピガ」
齋藤リッコ:「えっ……えぇっ……な、なんでカノコが……」
齋藤リッコ:明らかに動揺して「あっ……す、すいません……」
齋藤リッコ:コーヒーを拭きながら大きく深呼吸する「……ど……どうしてカノコが……?」
ロボ先生:「リッコさん、貴女はカノコさんが以前、どの学区に所属していたかご存じですか?」
齋藤リッコ:「……」「……ジェネシス、ですよね……」
ロボ先生:「その様子、どのような研究をしていたかもご存知のようデスネ……」
ロボ先生:「ご存知の確率、95.6%……ピガガーッ」
齋藤リッコ:「……」口には出さなかったが、そうだ。その過去を、当人がどれほど気に病んでいたのかも。
齋藤リッコ:「それが……何か関係が?」
ロボ先生:「その時のカノコさんの同僚が八月革命周辺で、安否不明となっていたのデスが……」
ロボ先生:「先日、その研究者が作ったと思わしきEXレネゲイド……いえ」
ロボ先生:「あえて言いまショウ。彼女の開発したと思わしき兵器が、様々な学区で確認されはじめたのデス……ピガーッ」
齋藤リッコ:「ぴ、ピガガ……」
ロボ先生:カノコさんの画像が小さくなり、代わりに画面に大きく水無瀬ルドウが映し出されるよ
齋藤リッコ:「……つまり……」
齋藤リッコ:話を咀嚼するようにコーヒーを飲んで
ロボ先生:「我々星庁室は、彼女は八月革命時点ですでに死亡していたと考えていマス……その確率82%……」
齋藤リッコ:「……つまり、亡くなったはずのこの子が……星徒として活動している可能性があると」
ロボ先生:YES!の文字がデカデカとディスプレイに表示される
齋藤リッコ:「それで、葬送係に話が回ってきて……」
齋藤リッコ:「そこから、カノコと親しいあたしに依頼が来たってことですね」
ロボ先生:「その通りデス……星徒の襲撃は危険性が高いだけでなく」
ロボ先生:「関わりのあった生徒の精神的にも強い負荷がかかりマス……」
ロボ先生:「メンタルケアも含め、この件はリッコさんに依頼するのが適切だと結論づけました」
ロボ先生:「おっと、結論づけましたピガ」
齋藤リッコ:「はい……そう、ですよね……」
齋藤リッコ:星徒と関わった生徒を助けたことは何度かある。いずれもかつての友の変わり果てた姿と対峙し、その心の痛みは筆舌に尽くしがたいものがある。
齋藤リッコ:そして他でもない自分自身、そうして深い傷を負った一人でもあった。
齋藤リッコ:「……分かり……ました。確かに、あたしが適任だと思います」
ロボ先生:「ありがとうございますピガ、リッコさん」
齋藤リッコ:この仕事を回してくれた委員長に心中で感謝し、
齋藤リッコ:「……でも……」
齋藤リッコ:「……はぁ…………」
齋藤リッコ:両の掌を組んで、深く項垂れる。
齋藤リッコ:「……やだなぁ~~~~~…………っ……!」
ロボ先生:「理由を言っていただければ、改善に向けて努力しますピガ」
齋藤リッコ:「……いや、あたしがこの仕事をやるのが嫌ってわけじゃないんです」
齋藤リッコ:「むしろ……こうなった以上、あたしが関われるようにしてくれて、感謝してます。してるんですけど……」
齋藤リッコ:溜息と共に顔を覆う
齋藤リッコ:「……あの子には……」
齋藤リッコ:「出来れば、もう……こういうことには関わってほしくなかったんですけどね……」
齋藤リッコ:殆どただの愚痴だ。だが零さずにはいられなかった。
ロボ先生:「私も同じ気持ちです……全ての生徒には幸せに過ごしてほしい……ピガー」
齋藤リッコ:「メカ先生……あっ違う、ロボ先生……」
ロボ先生:「二度と間違えないでくださいね」
齋藤リッコ:「急に語尾取れると怖っ……き、気を付けます」
齋藤リッコ:「……とにかく、お仕事は引き受けました。こうなってしまった以上、全力を尽くします!」
ロボ先生:「では、早速任務にあたるよう、よろしくお願いしマス……彼女は今ショコランを離れメサイア学区を訪れているようデス」
齋藤リッコ:「メサイアですね、分かりました」
ロボ先生:「渡校の手続きは済ませておきます。彼女の元へ向かい、速やかに合流してください」
ロボ先生:「秘匿事項を何処までを明かすのかは、リッコさんの判断におまかせします……ピガー」
齋藤リッコ:早速カノコと合流すべく、メッセージアプリを起動して……暫時、指が止まる。
齋藤リッコ:星徒と関わって、傷付かない者はいない。
齋藤リッコ:ただ亡き友人の墓を暴かれるに留まらず、その秘密は、自分たちが生きる常識を、このノヴァリス自体の地盤を根底から覆してしまうほどのものだ。
齋藤リッコ:誰より大事な友人がそんな立場に立たされると思えば、今から自分自身、胸が苦しくなる。
齋藤リッコ:(……だからこそ、でしょ……リッコ)
齋藤リッコ:心が折れて、挫けそうな時、小豆橋カノコはいつも自分を信じて、支えてくれた。今でもそれが、どれほどリッコの力になっているか。
齋藤リッコ:(……今度は、あたしが)
齋藤リッコ:呼吸と共に覚悟を決め、送信ボタンをタップした。



GM:では最後にPC1にシナリオロイスを取ってもらってシーンを終了しましょう
齋藤リッコ:小豆橋カノコ ○友情/心配 で取得します!
GM:ありがとうございます。ではシーン終了



【OP/リャン・シェンシィ&竜胆ジョウカ】

GM:では次はPC3とPC4の合同OPと行こうかな
竜胆ジョウカ:うおーうおー
GM:二人は音速に片足を踏み入れながら侵食ダイスを振って登場してね
竜胆ジョウカ:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+10[10] → 50

リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(42 → 52)
竜胆ジョウカ:おそろい
GM:GMのイメージでは、なんやかんや協力して労働組合を調べることになった君たち二人が
GM:ほにゃほにゃ喋りながら場所を突き止めた電心の倉庫に向かってもらい、一段落したら到着して中身を見てやば……ってなってもらおうかと思います
リャン・シェンシィ:はーい
竜胆ジョウカ:なりまーす
GM:という感じで描写を始めていきましょう



GM:メサイア学区、スラム近郊。様々な事情から共同で電心労働組合に関する捜査をすることになった君たちは
GM:運良く情報を手に入れた、彼らの所有する倉庫の一つに向けて向かっていた。
GM:電心労働組合は生徒へ反感を持つ社会人達によって作られた組織だ。彼らはイースターエッグ争奪戦の影で徐々に力をつけ
GM:今や多くの学区の生徒を支配下に置き、さらなる社会人の地位向上を求めている危険な組織である。
GM:リャンは彼らを排除するため、ジョウカは彼らが持っていると思わしきEXレネゲイド、降臨手順書を求めて
GM:動機に違いはあれど一緒に行動しているよ。
リャン・シェンシィ:「こっちの棚は……わ、液体火薬か。火の気には気をつけなきゃだ」
リャン・シェンシィ:スーツ姿の、背の高いアジア系の女だ。埃の被っていない棚を精査していた。近くに居る少女にも聞こえるようにすお口にする。
竜胆ジョウカ:「ですね……正直武器系はよく分からないので、ヤバいのがあったら教えて下さい」
竜胆ジョウカ:背の低い、こちらもアジア系の女。面倒を避けるためキングダムの制服を脱ぎ、メサイア風の服を纏っている。
リャン・シェンシィ:「まったく、この規模の武器庫は申請が必要なハズなんだけどな~」
リャン・シェンシィ:という建前の合法捜査だ。実際はそんなルールを破っている輩なんて大勢いるし、それにいちいち目くじらを立てるような仕事は、少なくとも自分達の領分ではない。
竜胆ジョウカ:「……その、ホントありがとうございます。手続きとか」
竜胆ジョウカ:合法か否かは最低限しか考えないタチなので、面倒をこうして端折ってくれたのは助かる。
リャン・シェンシィ:「ああ、まあね。君のような子が勝手に動き回ると、こっちも色々ピリピリする子達がいるからさ」
竜胆ジョウカ:「ですよね……めんどくさいなあ……」協力が対価だが、興味も降臨手順書にしかないので気にしていない。
リャン・シェンシィ:「いっそ私とかの目の届く場所に居てもらった方が楽だ」
竜胆ジョウカ:「ではありがたく、そうさせていただきます……あ、これは改造銃ですかね……」
リャン・シェンシィ:(それに、多分……ダメって言っても勝手に入ってくるタイプだろ。この子は)
竜胆ジョウカ:正解である。元々は勝手に来て勝手に荒らす予定だった――学校間の問題にならない、ギリギリの量の立て付けを用意して。
リャン・シェンシィ:「物騒だな~。どこと戦争する気なんだか」
リャン・シェンシィ:けらけらと笑いながら、ウェアラブルゴーグルを操作して収蔵品の画像記録を行っている。今頃、別所にいる部下が類似品の流通記録を辿っているだろう。
竜胆ジョウカ:「転売……でもなさそうですからね。この感じだと販路担保できなさそうですし」
竜胆ジョウカ:「……ん」奥の方に、変なアイテム群を見つける。
リャン・シェンシィ:「お、何かあった?」
GM:お、じゃあそろそろリストを見つけてもらいますか
竜胆ジョウカ:「あ、その。あっちの方モノの毛色がちがうな、と」
GM:では、探索していたジョウカさんとリャンさんは、この倉庫の在庫管理リストみたいなのを見つけるよ
竜胆ジョウカ:「首輪とか棺?みたいなのとか……何に使うんでしょうか……」
リャン・シェンシィ:「ふーん、カタログかね。って……」
竜胆ジョウカ:「お」それ見れば分かるかな、と覗きに行く。
GM:君たちが見つけた武器や火薬の他にも、服従の首輪、絶対安全安心カプセル、感覚遮断おとしあなのタネ……
GM:一体どんなものなのか想像できるような出来ないような物までリストには記載されている。
竜胆ジョウカ:「……何書いてあります?」身長差がある(40cm)ので良く見えない。
リャン・シェンシィ:この程度の文量であれば、目にした途端に末尾まで目を通している。笑みが消えて、細めた眼からは不快感が隠れていない。「いや……」
GM:ではリャンさんはリストに目を通し、その末尾にこんな場所に存在してはならない恐ろしい名前が記されていることに気づくでしょう。
リャン・シェンシィ:言葉を濁しかけるが、誤魔化しが通る相手でもないと思い直す。
GM:ジョウカさんも頑張って背伸びをすれば見えるかも知れない。
GM:乱雑に並ぶ商品名の中に突然、「十字冠を破壊する兵器」という名前が記されているのがね。
リャン・シェンシィ:「大半はただの悪趣味な娯楽品だね。人間を奴隷にする首輪とか、安楽使用のカプセル、拷問用の落とし穴とか……ただ、一旦そいつらははどうでもいい」
竜胆ジョウカ:「……どう思います? いや、ハッタリだとしても無視はできませんが」
リャン・シェンシィ:「……書式からして、内部管理用のシートだろ。これは」
リャン・シェンシィ:「外に対してならともかく、内輪に向けてそんなハッタリを使う意味があるか……?」
竜胆ジョウカ:「士気高揚とか……いや、別にこんな危険な手を打たなくてもいいですね、それなら」
組合の”サブ”:「クアックアックアッ……どうやらそこに書いてあることが信じられないと言った様子ですなあ」
竜胆ジョウカ:「……それでいて"降臨手順書”混ざってないのが……」
リャン・シェンシィ:「とにかく、調査を続行する必要が……って」
組合の”サブ”:ザッ……
竜胆ジョウカ:「……」遺産である手袋を起動しようとし、やめる。火気厳禁だし、この程度なら遺産無しでも渡り合える。
組合の”サブ”:君たちがリストを見ている内に、倉庫の入り口に一体の作業用ロボットが現れ君たちの方を見ているよ
組合の”サブ”:二足で歩行を行うヒューマノイドタイプの社会人だ
竜胆ジョウカ:「お名前は?」
リャン・シェンシィ:「……あら、こちらの倉庫の責任者の方かしら」平時のような、つとめて明るい声に戻して。
リャン・シェンシィ:「グレート・バビロンの者です。こちらに保管されている物品についてお話が……よろしいですか?」
組合の”サブ”:「如何にも」恭しく礼をして「労組、メサイア学区周辺を担当しております」
組合の”サブ”:「身内からは”サブ”と呼ばれている個体です。グレートバビロンのリャン会計、どうぞお見知りおきを」
組合の”サブ”:「クァックァックァッ……我々の取り扱っている商品に関して、なにか問題でも?」
リャン・シェンシィ:「サブさんね、どうぞよろしく。……労働者さんの組合か。そりゃ、是非にいい関係を築いていきたいものだ」
竜胆ジョウカ:リャンさんを前に出しつつ、顔を隠す。バレて逃げられるのは避けたい、ここで出来るだけ話を聞き出すべきという判断。
リャン・シェンシィ:「あはは、私の名前を知っていたくらい聡明な方なんだ。学区に敷かれてるルールとか、私らが抱く疑問くらい、予想のついてそうなものだけど」
リャン・シェンシィ:「それでも敢えて問われてから答えたいってタイプかな?……いいよ、その流儀に付き合ってあげよう」
組合の”サブ”:「火薬と銃器についてですか?ははは。勘弁してくださいよリャン会計」
リャン・シェンシィ:笑みを無視しながら、目録の一番下を指さして見せて。「"十字冠を破壊する兵器"。これを、君達が管理しているのかな?」
組合の”サブ”:「其れ位、この辺りの倉庫では皆やっているではありませんか。わかりました、追加の料金をお支払いしますよ」
組合の”サブ”:「グレートバビロンの方がわざわざ目くじらを立てるようなことでは……ああ」
組合の”サブ”:「クァッ……まさか、本気にしているわけではないですよね?ただの商品名、ジョークグッズの一種であって」
組合の”サブ”:「まさかまさか。不死不壊たる貴女方を倒せるような兵器……ねえ?」
組合の”サブ”:「我々のような社会人が、作り出せるとは、ホンキで思っていないでしょう?」
竜胆ジョウカ:「……社会人なら、ジョークにしていいものと悪いものがあるって知ってても良さそうですけどね」
リャン・シェンシィ:「あはは……ジョークってのはさ」
リャン・シェンシィ:「ウケを取れる相手がいるから生まれるんだろ。わざわざコストをかけて商品にするなら尚更だ」
組合の”サブ”:「そ、れ、に!」ピン!と指を立てて強調するように
組合の”サブ”:「クァックァックァッ……ジョークにしておいた方が都合がいいのは……貴女方の方なのでは?」
組合の”サブ”:「クァッ……もしも……」
組合の”サブ”:「仮定の話ですよ?その商品が名前通りの機能を持っていたとして」
組合の”サブ”:「貴女型がここで事を構えたら……」
組合の”サブ”:「おお……!なんと、それを使われる相手は一体誰になるでしょう?」
竜胆ジョウカ:「……我々ってことですか」リャンさんに。
リャン・シェンシィ:「わ、言うねぇ」
組合の”サブ”:「火器保管についての追加料金はお支払いしますので!何卒……ここはお互いの為を思って」
組合の”サブ”:「それ以外何も見なかった……ということにいたしませんか」
組合の”サブ”:「商談としては……クァッ!悪くないものだと思うのですが……」
竜胆ジョウカ:「……どうします? 私一応客ですので、見逃すというなら従いますが」
リャン・シェンシィ:「……。で」
リャン・シェンシィ:「提案はそれで全部?」
組合の”サブ”:「不満ですか?」
リャン・シェンシィ:「不満も何も……」
リャン・シェンシィ:「……分かってないなぁ。相手の命を種に取引するのは、商売じゃない。これじゃあ商談にはならない」
組合の”サブ”:「クァックァックアッ。勉強になりますな」
リャン・シェンシィ:「君の言葉は、戦争屋のそれだ。……ジョウカちゃん」
リャン・シェンシィ:「『3項。あなたのメサイア学園敷地内での能力行使は、目的物の捜索と自衛に係る物に限る』」
リャン・シェンシィ:「許可するよ。こいつの言動は、私達の身を脅かすものだ」
組合の”サブ”:「ジョウカ?はて、バビロンにそのような名前の生徒は……」
竜胆ジョウカ:「――詠唱省略。《吠え猛るはヴェントラグツァ》」
竜胆ジョウカ:返事に代わって口から出てきたのは、魔術を起動する文言。
竜胆ジョウカ:それと同時に、風の刃が“サブ”を切り刻まんと一斉に走り出す。
組合の”サブ”:「その呪文……!?」
竜胆ジョウカ:それは、特に戦闘用にチューニングされてもなければ、社会人に対応しきれる速度ではなく。
組合の”サブ”:「とぉばっ!?」風の刃は何にも阻まれることなく、サブの体は20を超える断片に切断されるよ
竜胆ジョウカ:「上出来ですね。……ボディから情報サルベージしたりしますか、えー……会計さん」
組合の”サブ”:地面に落ちたスピーカーからザラザラとノイズ混じりの音声が流れる「クアッ……流石に私の話術では……丸め込めませんか」
リャン・シェンシィ:「……警戒を続けて。あんなものはただの交渉用の器でしょ」
リャン・シェンシィ:「強度が足りなすぎる。あの脅しがハッタリでなければ──あるいは、そうでなくても」
組合の”サブ”:「ですが……これ以上の調査は……クアックアックアッ。させませんよ!」
組合の”サブ”:「クアックアックアーッ!組合に栄光あれ~!」
GM:ピピッ、ピピッ、ピピピピッ
竜胆ジョウカ:「なるほど……んまあ、そんなこったろうとは思いましたけど、ね!」
GM:倉庫のあちこちから、何かが起動するような電子音が聞こえてくる。
GM:同時に地面に落ちたサブの各パーツが膨れ上がり
GM:ドォオオオン……と、凄まじい音を立てて、倉庫全体が大爆発を起こすよ。
竜胆ジョウカ:庇いにはいかない。ギリギリまで物品を改め、保護したいモノがないことを確認する。
リャン・シェンシィ:銃声と共に符が爆ぜる。影のインクが溶け出し、リャン・シェンシィの契約書が起動する──冷気の領域が二人の周囲を纏う。
竜胆ジョウカ:「……自力で何とかするつもりでしたが……いえ、ありがとうございます」
リャン・シェンシィ:「これくらいは最低限のエスコートってことで」
GM:君たち二人は無事かも知れないが、倉庫は完全に瓦礫の山になってしまっている
リャン・シェンシィ:「ただ、まあ……こっちまでは守りきれなかったな」
GM:い、いや……!あ、あれは絶対安全安心カプセル……!?
GM:不自然に丸く盛り上がった部分を除いて、倉庫は跡形もなく瓦礫の山になっています。
竜胆ジョウカ:「……あんなんでも証拠ですが、一応持ち帰りますか?」カプセルを指しつつ。
GM:リストの物品が本当にここにあったのか、確かめることは出来ないだろう……
GM:出来たとしてもすぐにとはいかない。瓦礫の撤去も含めてかなりの時間がかかりそうだぜ
リャン・シェンシィ:「一応ね。正直、解析する甲斐はありそうだし」
竜胆ジョウカ:「了解です」身長の2倍くらいあるが、ガボッと抱え上げる。
リャン・シェンシィ:「建造物や防具に転用できる技術なら、元は取れるんじゃないかな……え」
リャン・シェンシィ:「素手で行くの?」
竜胆ジョウカ:「あ、あはは……これでもそこそこの戦闘員なので……」てれてれ
竜胆ジョウカ:「じゃあとりあえず、これ持って帰投ですかね」
リャン・シェンシィ:「大丈夫ならいいけど……ううむ、そうだね。ひとまずは」
リャン・シェンシィ:「君の目当てのものは、もしかしたら燃えてしまった可能性もあるけど……」
竜胆ジョウカ:「いや……社会人の管理に係るものなら、こんな無造作に燃やさない気はします」
竜胆ジョウカ:「その辺も問いたださないと、ですね。自分は正直そこだけなんとかなればいいので、後はお任せします」
リャン・シェンシィ:「望みが分かりやすくて助かるね。じゃ、協力関係は続行ってことで……」



GM:では最後にそれぞれシナリオロイスを取ってもらってシーンを終了しましょう
リャン・シェンシィ:"サブ":感服/◯脅威 で取っておきます
竜胆ジョウカ:"降臨手順書” 〇執着/展示していいやつかなホントに…… で
GM:ではシーン終了!お昼の部はここまでにいたしましょう



【Middle1】

GM:21時になったので続きを始めていきましょ~う
GM:次のシーンは合流シーンになります。全員に登場してもらうぞ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(52 → 54)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(39 → 45)
GM:最初はPC1カノコちゃんPC2リッコちゃんの視点から初めて
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(33 → 34)
GM:時系列的には二人のOPのちょっと後くらい、市場をうろうろしているカノコちゃんを、星徒の話を聞いたリッコさんが見つけて合流してもらい
竜胆ジョウカ:50+1d10
DoubleCross : (50+1D10) → 50+9[9] → 59

GM:程々のところでジョウカさんリャンさんOPの大爆発が近くで起きてそっちに様子を見に行くみたいな感じになるかなと思います
齋藤リッコ:爆発だ
小豆橋カノコ:は~い
GM:導入どうしようかな。カノコちゃんにスラム生徒をけしかけてリッコちゃんに追い払ってもらおうかな
齋藤リッコ:許せね~~っ
GM:では問題ないようなのでそんな感じで描写を始めていきますか
リャン・シェンシィ:やってって~



GM:その後も小豆橋カノコは闇市を走り回り、ルドウが作ったものと思わしきEXレネゲイドを見つけていった。
GM:だが、君は少々このスラムで目立ちすぎてしまったようだ。三つめだか四つめだかのアイテムを見つけたところで
GM:複数のスラム街生徒が君を取り囲んでくるよ。
小豆橋カノコ:「ひええ……怪しいものではございませんので……」
ボロキレ数枚だけを纏ったモブスラム住民:「へへへ。ようネーちゃん。なんだか景気が良さそうじゃないの」
スラム生徒B:「さっきからずっとアタシたちの縄張りで好き放題やってるみたいじゃねえか」
小豆橋カノコ:「そんな! 私はただ醤油の直飲みは危険だと思って! 産地国出身なので……!」
モブスラム住民:「しかもなんだー?いっちょ前に制服なんて着ちまって」
小豆橋カノコ:「うう……」
モブスラム住民:「ここは天下のメサイアスラム街だぜぇ!?そんな格好で出歩くなんて」
モブスラム住民:「身ぐるみ剥がしてくださいって言ってるようなもんだぜ!」
謎の外国人:「えーんえーん!醤油が飲みたいネー!」
スラム生徒B:「しかもうちらの仲間にまで手を出しやがって……あいつは醤油以外の飲み物が飲めないんだぞ!」
小豆橋カノコ:「それは何の呪いなんですか?」
小豆橋カノコ:「くっ……こうなったらかくなる上はイロドリ号で……あっ車上荒らしに!」
GM:頼りの移動販売車もスラムの環境には適応できていないようだぜ
スラム生徒B:「この落とし前どうやってつけるつもりだ!?おお!?」
小豆橋カノコ:「ええ~……えっと……えっと……でもそうですね…………お詫びしなきゃいけないのかも……」
小豆橋カノコ:比較的治安が良い地域に住んでいるので難癖への耐性が薄い!
モブスラム住民:「そうだそうだ!メサイアに入ったらメサイアの流儀に従うもんだよ!」
小豆橋カノコ:「そ、それでも! 今だけは勘弁してください! 大事なタイミングなんです!」
スラム生徒B:「わかったならさっさと服脱げよ!メサイアではこういうとき裸になって財布を差し出して謝るのが流儀なんだぜ~!」
モブスラム住民:「ほらぬーげ、ぬーげ!」
スラム生徒B:「ぬーげ!ぬーげ!」
謎の外国人:「えーんえーん!」
小豆橋カノコ:「あわわわわわ………………」真っ赤になって震えている。
GM:一斉に聞こえてくる脱衣コールに、なんだか君は本当に謝らなければいけないような気がしてくるよ
小豆橋カノコ:「うう……穏便に事を収めるには、もう……」
小豆橋カノコ:おずおずと服の裾に手をかけるよ。
GM:このままでは本当に身ぐるみを自分からはいでしまう……!一体どうすれば……!
齋藤リッコ:「こら~~~~~~~~~~っ!!!!!!!!!」
モブスラム住民:「なんだあんた!こっちは今盛り上がってるところで……ぎゃあ!」
小豆橋カノコ:「っ、この声────!」
スラム生徒B:「うわあ!モブ子!?てめえ……いきなり何しやがる!一体何もんだ!」
齋藤リッコ:血相を変えて走り込んでくる!カノコだけを狙いから外して、季節にそぐわない冷風が吹き付ける!
スラム生徒B:「ぐああああ寒い!ボロ布しか着てないから余計に寒い……!」
齋藤リッコ:「あんた達!!カノコに何してんのよ!!!」
齋藤リッコ:「あっち行きなさい!しっしっ!ガルルルルルルル!」ビュオオオオオ
モブスラム住民:「俺たちは太陽には勝てても北風には勝てない……ちくしょう、覚えてやがれー!」
GM:君の攻撃を受けてスラム街の生徒たちは一目散に逃げ出していくよ
小豆橋カノコ:「リッコさん~~~~」
小豆橋カノコ:へなへなと抱きつく。「すいません。私、どうしていいかパニックになってて…………」
小豆橋カノコ:「助かりました…………」
齋藤リッコ:「カノコ!」抱き留めて様子を確かめる「大丈夫!?ケガは!?」
小豆橋カノコ:「お陰様で五体満足です……あ」
小豆橋カノコ:何かに気づいたように抱擁を解いて一歩下がると、開いていた胸元のボタンを止める。
小豆橋カノコ:「お見苦しいところを…………」恥ずかしそう。
齋藤リッコ:「も~~~~ダメじゃないの!こんなところ一人で来たら!!」心配でそれどころではない
齋藤リッコ:「あんたみたいな可愛い子、こんなとこ居たら何されるか分かんないのよ!」
小豆橋カノコ:「サラッとそういうこと言いますよねリッコさんは」
小豆橋カノコ:ちょっとジトっとした目
小豆橋カノコ:「でも無用心でした、ちょっと、昔の友だちのことで、いてもたっても居られなくなってしまう事情があって……」
小豆橋カノコ:「そういえばリッコさんはなぜここに?」
齋藤リッコ:「何が?……そりゃ、あんたがここにいるって言うから……」
小豆橋カノコ:「えっ」
小豆橋カノコ:「私に会いに来てくれたってことですか?」
齋藤リッコ:「そうよ。元から会う予定だったけど、慌てて飛んできたの」
小豆橋カノコ:「えーっえーっ……ど、どうしよう……お化粧とかもそこそこに出てきちゃったし、変なところあったりしないかな……」小声で何やらつぶやきながら居住まいを正している。
齋藤リッコ:「カノコ!話聞いてるの!?」ぷんぷん怒っている
齋藤リッコ:「今度からこういうところ来るならせめてあたしのこと呼んで。わかった?」
小豆橋カノコ:「あっすみません! 必ずそうします!」
小豆橋カノコ:「それで……私、今、第二次紛争のときにいなくなった人を追いかけてるんです。彼女の発明品としか思えないものが、結構見つかって……」
齋藤リッコ:「もう……」溜息を吐いて「……それって……水無瀬ルドウさん?」
小豆橋カノコ:「ご存知だったんですか? 流石ですね。私がいたセクターの同僚で、天才です」
齋藤リッコ:「ん、ちょっとね……」言葉を濁し「それでこんなところに来たってわけね」
小豆橋カノコ:「いろいろと聞き込みをして、物流の出処のアタリはついたところだったんですが。丁度…………」
小豆橋カノコ:そういって、マーケットはずれの資材倉庫へ目を向けるよ。
GM:では、その倉庫の方にカノコさんが目を向けたかどうかといったところで
GM:何処からともなく「組合に栄光あれ~!」という機械音声が響き渡り、次の瞬間倉庫が凄まじい衝撃をあたりに撒き散らしながら爆発炎上します。
GM:空にはキノコ雲が浮かび上がり、周囲の一部の建物が崩壊。君たちがいたところまで瓦礫の一部が吹き飛んでくる大爆発だよ。
GM:いくつか空を十字冠の転送光がかけて行くのが見えたかもしれない。
小豆橋カノコ:「………………」
齋藤リッコ:「えっ」反射的に熱波の障壁を張って「え、ええ……?」
小豆橋カノコ:「一応行きましょうか、一応…………」
小豆橋カノコ:「リッコさんにも、前後しちゃいましたけど、ちゃんと依頼をします」
小豆橋カノコ:「助けてください、私のこと。お礼はきっかりきっちりしますからね」
GM:では君たちが爆発した倉庫の跡地に近づくと……瓦礫の中から二人の生徒が現れます。
小豆橋カノコ:「要らないってのはナシですよ……っと」
齋藤リッコ:「そんなのいらな……むぅ……」不服
GM:という感じでリャンさん死蔵王さんたちと合流してね。
齋藤リッコ:「あなた達、大丈夫?すごい爆発……あれっ?」
リャン・シェンシィ:「あらっ、二人とも」
リャン・シェンシィ:ほとんど半裸の生徒を縛って足元に転がしている。さっき逃げたスラム生徒の一人だろう。
謎の外国人:「醤油~……」
小豆橋カノコ:「あの人達が今の景気のいい発破の仕掛け人なんでしょうか……むむ? 長身にあのウェアラブル端末……」
齋藤リッコ:「リャンちゃん!」ぱっと満面の笑顔になる。知り合いと会うとすぐにテンションが上がるタイプ
竜胆ジョウカ:「……あ、人」どデカい箱を抱えた、メサイア風の服の少女。
竜胆ジョウカ:「この人たちも制圧……あ、いや」雰囲気が違うな、と判断。
リャン・シェンシィ:「やっほー、リッコちゃん。カノコちゃん」スラム生徒をゲートの向こうに軽く蹴り転がしながら。
竜胆ジョウカ:「……お知り合いですか?」
齋藤リッコ:「久しぶり!偶然ね……って、言ってる場合じゃないか」
齋藤リッコ:「一体何が……そっちの子は?」
小豆橋カノコ:「よかった……日常的にこんな爆発が起きる場所なのかと思いましたが、シェンシィさんが関わるような事態が起きたせいだったならまだ……」微妙な安心を得ている。
小豆橋カノコ:それから、傍らの剣呑な言葉を呟いた少女へ目を向ける。
竜胆ジョウカ:「ああどうも……こちらの会計さんの……客、ですかね」ぺこり
リャン・シェンシィ:「あ、この子はジョウカちゃん。うちのお客さんで協力者って感じ」
リャン・シェンシィ:「お客さんではないかな?どちらかといえばこっちがクライアントかも」
齋藤リッコ:「ジョウカちゃんね」
齋藤リッコ:(どこかで聞いたことあるような……気のせいかな)小首を傾げ
小豆橋カノコ:「ええと……そうです。ショコランでケーキ屋台をやっています。はじめまして」名刺を渡す。
竜胆ジョウカ:「ありがとうございます、えー……あずきばしさん、かな」名刺を仕舞う。もう見ない。
小豆橋カノコ:「なるほど」紹介に頷く。
竜胆ジョウカ:「まあ協力関係、ということで……そちらの方は」リッコさんに。
齋藤リッコ:「あたしは“ウォーレン”、齋藤リッコ。齋藤はいちばん難しいほうの齋藤ね」
竜胆ジョウカ:「さいとー、さん……はい、よろしくお願いします」曖昧な笑みと共にぺこり。
齋藤リッコ:「よろしくね! 二人はここで何かしてたの?」
リャン・シェンシィ:(……"王様"の名前は出さない方が穏便かなって思ったから言わずにおいたけど、気づいてないのかな。それならそれでいいか)
小豆橋カノコ:「ところであの倉庫、わたしたちが調べる予定だったところなんですけれど……」
小豆橋カノコ:「もしかしてこっちと同じ件でしょうか?」
竜胆ジョウカ:「かもしれませんね。先に調べてたんですけど、吹っ飛ばされました」
リャン・シェンシィ:「ん、二人の用件って?デートとか?」
小豆橋カノコ:「もうっ! 違うの分かってて言ってるでしょ!」
齋藤リッコ:「ん……こっちはまあ、ちょっと色々あってね」星徒絡みの情報は、リッコの個人的感情を抜きにしてもなるべく公にしないのがルールでありセオリーだ。
齋藤リッコ:(カノコにもだし……リャンちゃんは知ってそうだけど、こっちの子はな……)ジョウカちゃんに目を向ける 完全に一般人だと思っているぞ
小豆橋カノコ:「マーケットに出回っている発明品の出処を追っています。たぶん開発者は私の知っている人で」
小豆橋カノコ:「電心労働組合っていう社会人組織が、表向きの流通に携わっている……」
リャン・シェンシィ:「発明品……?」ジョウカちゃんが抱えたままのまるいカプセルにちらと視線をやる。
竜胆ジョウカ:「……あ、コレですか?」ずしんと下ろす。
竜胆ジョウカ:「それに社会人組織……ってことは……うん、たぶん同じですね」
GM:コンクリートの地面が重みに耐えかねべきべきと音を立てて凹むよ
齋藤リッコ:「これ何?冷蔵庫?」
小豆橋カノコ:「すごいパワーですね……さすがシェンシィさんが協力者に選ぶだけある」
小豆橋カノコ:「これは見たことがないやつだな……電源コネクタの類がないし、冷蔵庫ではなさそうですけれど」
リャン・シェンシィ:「ああ。さっき大声で組合の名前を叫んでたもんな……だから来たんだ」
リャン・シェンシィ:「なら、二人になら話してもいっか。その電心労働組合が抱えてる違法倉庫の調査」
小豆橋カノコ:「それ、合流してもいいですか?」
小豆橋カノコ:ずずい。
齋藤リッコ:「電信柱……?」よく分からないがとりあえず流されることにしている
リャン・シェンシィ:「もっと言えば、そこをとっかかりに組織全体の状態を把握したかったんだけど」
リャン・シェンシィ:「結果はこの通り、綺麗に掃除されちゃって。……わ、話が早い子」
竜胆ジョウカ:「ご覧のあり様です。回収できたのもよく分かんないこれだけ」ぺしぺし
リャン・シェンシィ:「連れの子がこう言ってるけど、リッコちゃんもいいの?」
リャン・シェンシィ:「正直、手伝ってくれるならありがたいな。こっちもいろいろ人手を取られててさ」
リャン・シェンシィ:「この通りお客さんの力も借りてるような状況だ」
小豆橋カノコ:「やたっ。よろしくお願いします!」
齋藤リッコ:「うん、あたしは~~……」言葉を探して「ちょっと、しばらくカノコと一緒にいようかなって思ってたとこで」
リャン・シェンシィ:「ふーん……?」
齋藤リッコ:「勿論、そういうことなら手伝うわよ」
竜胆ジョウカ:「それは……ありがとうございます」
竜胆ジョウカ:「私の探し物も、その……何とか言う社会人組織の持ってるモノなので助かります」
齋藤リッコ:「探し物?」
リャン・シェンシィ:「ま、いいか。契約成立だ」ぱん、と両手を宙で打つ。二人の端末に電子契約証のデータが送信されてくる。
竜胆ジョウカ:「"降臨手順書”。社会人に魂を降ろしたという……わわわ」
リャン・シェンシィ:「あ、そうそう。ジョウカちゃんにはそれを見つけたら譲るって話でまとまってるの」
竜胆ジョウカ:「……詳しくは、あとで話しましょうか。情報共有もちゃんとやりたいですし」
齋藤リッコ:「う~ん、悪いけど聞き覚えも……うわっ、またこんなにいいの……?」
齋藤リッコ:「普段の仕事何回分かしら……これ……」
小豆橋カノコ:精読して電子判を押す。
リャン・シェンシィ:「そうは言っても大仕事になるよ、多分」
リャン・シェンシィ:「カノコちゃんも何か、あるの? 回収したいアイテムとか」
小豆橋カノコ:「回収したいアイテムがあるわけではありません。ただ、そうですね……」
小豆橋カノコ:「社会人に魂を降ろした、というのはかなりホットなキーワードです……! そういうアイテムが本当に見つかったら、詳しいことを調べさせていただくかもしれません」
リャン・シェンシィ:「それに、これも隠すのは公正じゃないから伝えるけど。敵は随分と物騒な武装も持ってる可能性がある」
リャン・シェンシィ:「"十字冠を破壊する兵器"。……押収した目録に、そういう記載があってね」
齋藤リッコ:「じゅ……」言葉を失う
小豆橋カノコ:「えっ」
竜胆ジョウカ:(ちゃんとしてるなあ)感心。メサイアにうちより事前説明を重んじる奴がいたとは。
リャン・シェンシィ:「まあ、実物を見た訳じゃない……信憑性としては正直、3割ってところだと思うけど」
リャン・シェンシィ:「それでも、全然無視できない確率だ。私が他の本題を放ってかかずらうだけの理由ではあるわけ」
齋藤リッコ:「それって……」「会長を…… …… ……よね?」
齋藤リッコ:口にするのも忌まわしいといった様子で、視線を巡らせる
リャン・シェンシィ:「そ、それだね」軽く肯定して。
竜胆ジョウカ:「個人的には“ない”派ですが……かと言って無視はできませんしね」
小豆橋カノコ:「3割…………その肌感は」
小豆橋カノコ:「もしかしてすでに、革命後に残っていた実例が見つかっている……?」
小豆橋カノコ:あり得る。彼女の立場なら、少なくともそれを知ることは。
小豆橋カノコ:それでも。
齋藤リッコ:「え……いやいや、ウソでしょ……?」
リャン・シェンシィ:「……ん? あれ、そう聞こえた?」どちらとも取れないように笑う。
小豆橋カノコ:「……だからといって避けては通れません。私は……第二次紛争の忘れ物を取りに来たんです」
リャン・シェンシィ:「一度作られたものなんだから、もう一度作られる可能性は否定できないって。単にそういう意味のつもりだったんだけど」
小豆橋カノコ:「そうかもしれませんね」
リャン・シェンシィ:実際のところカノコの推測は的を射ているが、そこまで知らせるつもりはない。必要性もない。
齋藤リッコ:(星徒に社会人組織、"十字冠を破壊する兵器"……思ったよりずっと厄介な事態になってそうね……)
GM:では、君たちがそんな話をしている内に段々と爆発から逃げていた野次馬たちが戻ってきます
モブスラム生徒C:「ひえー。とんでもない爆発だったわね……あれ?あそこにいるの。グレートバビロンのリャン会計じゃない?」
竜胆ジョウカ:「……人払いしますか?」
小豆橋カノコ:「それって穏便なやつですか?」
小豆橋カノコ:ジョウカ。彼女の待遇は、シェンとの協力関係にあって明らかに破格だ。
小豆橋カノコ:そうまでして手を組む相手、どうやら普通ではない。
竜胆ジョウカ:「いっぺん蘇生する奴です」
齋藤リッコ:「荒っぽすぎ!」
竜胆ジョウカ:「速いですよ……?」
リャン・シェンシィ:「もう、書いてあったでしょ。能力を使って良いのは調査と自衛のためだけ」
竜胆ジョウカ:「……あ。失礼しました」素で忘れてた。
スラム生徒B:「本当だ。他にもキングダムと……ショコランの生徒も居るぞ。あの二つの学校も関わってるのか……?」
小豆橋カノコ:「わーわー! 無関係です! ほら! 無害そう!」
小豆橋カノコ:にこにことポーズを取る。
リャン・シェンシィ:「変な噂が立ったら、貴方にとってもいいことないんだからね」
竜胆ジョウカ:「すみません……じゃあ大人しく、退散しますか……話は別のところで」
齋藤リッコ:「めちゃめちゃ目立ってるわよ……。焼け野原になっちゃったし、一度移動しましょ」
小豆橋カノコ:「は、はい! 退散退散」
モブスラム住民:「なんだか恐ろしい事件が起こる予感がするぜ……ぶるぶる」
GM:ではこうしてともに調査に当たる事になった君たちは、野次馬達を避けてその場から退散するのでした。
GM:果たしてルドウと労働組合の関係は?十字冠を破壊する兵器は、実際に存在しているのか?彼女たちが対峙するものは果たして……



GM:という感じでシーンを切りましょう。PC間のロイスを取ったりしてね。
GM:推奨順番は12341です
小豆橋カノコ:取得済み!
小豆橋カノコ:残りの二人のぶんも取っちゃおう
齋藤リッコ:リャン・シェンシィ 〇信頼/脅威 で取得します
リャン・シェンシィ:竜胆ジョウカ:◯誠意/脅威 で取得します
小豆橋カノコ:リャン・シェンシィ/信用◯/恐怖
ジョウカ/好奇心◯/警戒

竜胆ジョウカ:斉藤さん(リッコさん) 〇斉藤/無関心 でじゃあ取っておきます 久しぶりに名前を一発で覚えられたのが嬉しくなってる
齋藤リッコ:覚えてるけど覚えてない
小豆橋カノコ:www
竜胆ジョウカ:会計さん(リャンさん)にもとっとこ 〇感謝/困惑 で
GM:ではロイスを一通り取り終わったようなので次のシーンに行きましょう



【Middle2】

GM:次は情報収集のシーンに移ろうと思うぜ。今回調べられる情報は次の通り!

水無瀬ルドウ 〈情報:FH、ノヴァリス〉 9、11
電心労働組合〈情報:FH、裏社会〉 6、8
降臨手順書〈知識:レネゲイド、機械工学〉〈情報:ノヴァリス〉 12
倉庫に残されていたリストについて〈知識:機械工学〉 7


GM:腰を落ち着けてふう……するロールをしてから調べるよりは調べてからふがふがするほうがいいかな?って気がしているので
GM:特に強い希望がなければ先に判定してもらおうかな
リャン・シェンシィ:手順書いこうかなあ
竜胆ジョウカ:じゃあそうしようかな
小豆橋カノコ:OK! 出まーす
リャン・シェンシィ:ともあれ登場します
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(34 → 42)
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(54 → 64)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(45 → 55)
竜胆ジョウカ:59+1d10
DoubleCross : (59+1D10) → 59+9[9] → 68

齋藤リッコ:ぎゃあ
竜胆ジョウカ:10,9,9で草
小豆橋カノコ:王様がとにかく重い
GM:十字冠があるから大丈夫だよ~
竜胆ジョウカ:ハヌマーン最強エフェクト・援護の風で遊んじゃお♪って思ってたけど節約した方がいいな
齋藤リッコ:空いたところいこうかな 特に情報強くないけど
リャン・シェンシィ:だいたいどれもいけるので一番難易度高そうな所行こうかなって言ってた
小豆橋カノコ:一応機械工学あるけどルドウちゃんいこ
竜胆ジョウカ:大人しくお願いしようかな……
竜胆ジョウカ:余ってるの行きます 援護と十字冠あるのでどれ残っててもとりあえず
GM:では何を調べるか決まった人から調べる項目を宣言してダイスを振ってくれよな
齋藤リッコ:じゃあ電心労働組合行こうかな FH固定値あるから
小豆橋カノコ:4dx+2>=9 11 情報ノヴァリスコネ使用ラッキーメダル適用
DoubleCross : (4DX10+2>=9) → 10[3,5,5,10]+8[8]+2 → 20 → 成功

小豆橋カノコ:追加情報まで成功
リャン・シェンシィ:降臨手順書〈知識:レネゲイド、機械工学〉〈情報:ノヴァリス〉 12 これいきます
竜胆ジョウカ:じゃあ倉庫のリストをいただいていきます
リャン・シェンシィ:9dx>=12 知識で
DoubleCross : (9DX10>=12) → 10[1,3,3,4,4,6,8,9,10]+4[4] → 14 → 成功

齋藤リッコ:《紡ぎの魔眼》使用 情報FH
齋藤リッコ:5DX+2>=8
DoubleCross : (5DX10+2>=8) → 7[4,4,5,6,7]+2 → 9 → 成功

齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(55 → 56)
竜胆ジョウカ:4dx なんともうダイスボーナスがついてる
DoubleCross : (4DX10) → 7[4,4,5,7] → 7

竜胆ジョウカ:セーフ
齋藤リッコ:ギリギリ
小豆橋カノコ:みんな偉い
GM:では4つとも成功したかな?
齋藤リッコ:したぜ!
リャン・シェンシィ:そのようぜ
GM:では順番に貼っていくでガンス

水無瀬ルドウ

ノイマン
ジェネシス学区に所属していた学生で、小豆橋カノコの元同僚。
ノヴァリス設立当初、およそ10年前から在籍している一次生徒の一人。
気分屋で嘘つき、研究者として理事会に協力していたが、
実際には理論の発見や証明よりも実用品を生み出す発明家としての側面のほうが強かったようである。
彼女の発明には"服従の首輪”"無限増殖怪獣ヘラヌゴン”"中からだけだと絶対に出られない部屋”など多数のEXレネゲイドが含まれる。

彼女の名がノヴァリスで知られるようになり始めたのは六年前。
それまでは目立った功績を上げていなかった彼女だが、後に"降臨手順書”と呼ばれる事になるEXレネゲイドの製造に関与。
社会人の集団ボイコットを引き起こす原因となった彼女は理事会と取引し、
降臨手順と引き換えに多額の資金を得て発明家として本格的に開始することになった。
第二次ノヴァリス紛争の折に消息不明となっており、現在になって突然彼女のものと思わしき発明品が市場に出回るようになった。

行方を眩ませていた間彼女が何をしていたのかは、理事会のデータを探ればなにかわかるかも知れない

→情報項目に 水無瀬ルドウ その2〈情報:FH、ノヴァリス〉難易度12 が追加される


電心労働組合

自分たちの境遇に不満を持ち、生徒たちに反感を持った社会人たちの集まり。
イースターエッグ騒動の裏で密かに勢力を拡大し、今では多数の生徒を経済や契約、その他の手段で支配下に起き始めている。
当初は泡沫勢力と見られていたが、”サブ”と呼ばれる社会人が加入したのち、急速に力をつけ始めた。
不動産業の他、日用品や便利グッズと称した武器の販売が主な資金元。
サブが加わってからは、メサイアスラム街を始めとし、キングダムやジェネシスなど多数の学区で強力なEXレネゲイド商品を取り扱っている。

それらの商売の他に、
所有する土地の地下に電心パークという名の娯楽施設を建設しており、
EXレネゲイド等も用いた、学内では禁止されている過激な娯楽を提供することで資金を得ているようだ。
電心パークではギャンブルも盛んであり、そこでは通常通貨以外に、生徒たちの時間、
人生をチップにしたゲームが行われているというよ。


降臨手順書

約六年前、社会人の集団ボイコットを引き起こす原因の一つとなったEXレネゲイド。
実際には噂されているような、あらゆる物に命を吹き込むような物ではなく、
社会人の思考AIに干渉する、ウイルスプログラム、違法アップデートソフト。
これに感染した社会人は学習速度の増加と引き換えに、まるで人間のような自我や意志を獲得する危険性が生まれる。
コード自体は理事会側に回収・封印されたものの、レネゲイドが組み込まれたそのプログラムの影響は初期化処理によってすら完全に消し切ることは出来ず、6年以上が経過した今も社会人たちの行動に影響を与えていると思われる。

しかし、現在活発に活動している電心労働組合の面々はまた異なるプログラムの影響下にあるようだ。

→労働組合その2 〈知識:機械工学〉〈情報:FH〉難易度12が調査可能になる


倉庫に残されていたリスト

倉庫に残されていたリストには、"服従の首輪”"感覚遮断おとしあなのタネ”"絶対安全安心カプセル””十字冠を破壊する兵器”を始めとする多数のEXレネゲイドが記されていた。
それらに共通しているのは全て十字冠の保護に抵触せず、生徒を無力化する機能を持っているということだ。
"服従の首輪”をつけられた生徒は意のままに操られ、"絶対安全安心カプセル”は周囲で最も安全な場所になることで十字冠の離脱を防ぎ、
かつ脱出の意志を削ぐ事で中に生徒を閉じ込める簡易牢獄、"感覚遮断おとしあなのタネ”はキングダムで用いられていた触手地雷を改良したもの。
そして"十字冠を破壊する兵器"は生徒の命を奪うことで無力化する。

EXレネゲイドを売りさばいているのはそれらの性能が確かなものかを確かめるためという側面もあるようだ。



---

GM:リャンと小豆橋の二人はルドウの足跡を追う内、ある社会人の元にたどり着いた。
GM:彼女は理事会に抱えあげられるより前、その社会人に幾度となく接触を試みていた。
GM:また、彼女の接触を受けてからしばらくして、その社会人は他の個体には見られない異常行動を起こすことになり
GM:最終的に6年前、ボイコット運動の引き金を引いた一人になったという。
GM:君たちは件の社会人の現在の居場所を訪ね、当時のことを訪ねる事にしたよ
大柄な社会人:都合のいいことに、その社会人はメサイアのスラム街を住処にしていた。
大柄な社会人:スラム街に一角にある、違法投棄されたスクラップの山をあさり
大柄な社会人:バリバリと部品をかみくだき食事を摂る社会人の姿を見つけることが出来るよ。
小豆橋カノコ:「一応ジャマーをかけておきました。ならず者を呼ばれる心配はないかと」
小豆橋カノコ:小さな手のひらに、カエルのマスコットのような機器を握っている。小さく『とめるくん3号』と書かれている。
リャン・シェンシィ:「どうも。……と言っても、少し意外かもだ」
リャン・シェンシィ:「あの規模の労組の中核存在なら、もっと恩恵に預かっていそうなものだったのに。今はもう弾かれたのかね」
大柄な社会人:「……何だお前ら。見ての通りここにはなにもないぜ。こんな所に一体、何しに来た」
大柄な社会人:君たちのことに気がついて、ズシンズシンと音を立て振り向くよ
リャン・シェンシィ:「何、貴方がいるじゃないの」そちらを向いて。
リャン・シェンシィ:「ちょっと昔話を聞きたくてさ。NG-0134Rさん」
リャン・シェンシィ:「ちゃんと付き合ってくれるなら、もっと上質な金属を馳走してあげられるけど。……ってか、摂取して大丈夫なの?それ」
小豆橋カノコ:少し悩んで「今はもう……というより」
小豆橋カノコ:「当時のストライキと言うか……ボイコットと、今の組合とに直接のつながりはないんだと思います」
小豆橋カノコ:「魂の研究なんて言い出したの、ルドウさんがいなくなる前でしたから」
小豆橋カノコ:そもそも、彼女のサクセスストーリーにこの社会人との接触やらボイコットやらがあることすらこちらは知らなかったわけだが。
大柄な社会人:「あの時の事が聞きたいのか。ふん、あれに参加した時は、これでもっとマシな生活に移れると思ったんだがな」
大柄な社会人:「それが今ではゴミ山ぐらしだ。笑えるぜ。……待て」
大柄な社会人:「そっちの小さい女」カノコの方を指さして
小豆橋カノコ:「? はい」
大柄な社会人:「今お前、なんと言った?」
リャン・シェンシィ:何に反応したのかな、と顔色を変えないまま警戒を強める。
小豆橋カノコ:「……どうやらのっぴきならないことを口にしてしまったようですね。魂についてでしょうか、それとも水無瀬ルドウさんの名前を出したこと?」
大柄な社会人:「る、ルドウ……そう、そうだ。そいつだ……!」
大柄な社会人:「ウ、ウグウウ……!」バチバチと彼の頭部から火花が散り始める
小豆橋カノコ:「えっ! ちょっ」
リャン・シェンシィ:「大丈夫……じゃなさそうだね。何かがトリガーした?」
大柄な社会人:「お、覚えて……いや、思い出せるぞ……俺はそれまでずっと真面目に働けていたのに」
大柄な社会人:「あの女と出会ってからだ……!こんな、怒りや、悲しみが、湧いてくるようになったのは……!」
小豆橋カノコ:「落ち着いて! 悪いところがあったらたぶん直せますから!」
小豆橋カノコ:ショコラン制服のエプロンから多機能ドライバーを取り出す。
大柄な社会人:「やめろ、さわるな!お前!お前も……あいつの仲間か!」
大柄な社会人:カノコに向けて巨大な機械腕を突きつける。君の頭よりも大きい拳が今にも君に向けて振るわれそうだ
小豆橋カノコ:「違います」
小豆橋カノコ:本当はそうだと口にしたかったが、自分がやろうとしていることはそうではないという予感があった。
大柄な社会人:「嘘をつくな!あの時は、自分が進化したと思った。他の社会人よりも優れた……本物の人になったと……」
小豆橋カノコ:改造クリームディスペンサーを取り出してトリガーを引く。もこもことした緩衝材がまとわりついて、動きを封じた。
小豆橋カノコ:「怒りや悲しみを……出会って……何をされたんですか?」
大柄な社会人:「だがそのせいで俺は、俺は……ウオオオオオオッ!」
大柄な社会人:拳を振り下ろす直前、クリームに包まれて身動きが取れなくなるよ
大柄な社会人:「ぐっ……おお……」
リャン・シェンシィ:「……『これでもっとマシな生活に移れると思った』って言ったかな。でも、大半の社会人はそんな望みを抱くことはない」
リャン・シェンシィ:「望みを抱かないから……それが叶わないことによる苦痛や絶望を知る事もない」
大柄な社会人:「う、おお……あの、時……ルドウが触れた場所から、何かが流れ込んできた……」
大柄な社会人:「何をされたのかは……自分でもわからない……だが、ルドウはそれを……」
リャン・シェンシィ:「でも、その壁を超えてしまったんだろう。貴方は……」
大柄な社会人:「魂だと言っていた……俺たち社会人を、人の似姿ではなく」
大柄な社会人:「本物の人に変えると……」
小豆橋カノコ:(AIの自律進化は、当時は理事会に抑制されていた。でもこの人は、そういった処理を受けた様子では……)
リャン・シェンシィ:動きを止めた機体に銃口を向けたまま、静かにその語りを聞いていたが。
大柄な社会人:「何度も初期化処理を受けた。だがだめだった……お、俺は何度忘れても、思い出してしまう……」
大柄な社会人:「俺は何をされたのだ。魂とは何なのだ。元に戻るには、どうすればいいんだ」
大柄な社会人:「お前たちもあいつと同じ人間なら、教えてくれ。俺をもとに戻してくれ……」
小豆橋カノコ:「わ、わかりません、初期化が通用しないなら、単なるデータや増設回路による機制ではない……」
小豆橋カノコ:「一応確認してみますけれど……カバーを剥がしても?」
リャン・シェンシィ:……銃口を降ろす。「戻せる、と約束はできないけど」
小豆橋カノコ:キッチンカーからいくつかの機材を引っ張り出してくるが、おそらく彼の期待する成果に関しては……あまり芳しくないだろう。
大柄な社会人:キュウウウン……と音を立ててモノアイから光が消える。了承してくれたようだ
リャン・シェンシィ:「……次に目を覚ます時には、もっとマシな夢が見れるようにしてあげる」
GM:ではこんな感じで、リャンさん達は社会人を通して
GM:ルドウさんの研究、そして降臨手順書の正体についての情報を手に入れることができました。
GM:ちなみに彼を元に戻すことは君たちでも出来そうにありません。理事会ですら出来なかったのだ。出来るようになるとしても、それはずっと先のことじゃないかなと言う気がします。
リャン・シェンシィ:そうだよなあ
GM:とはいえ悲観することはありません。元に戻れないのは君たちも同じ。魂を捨てることなど死ぬまで出来ないのですからね。
リャン・シェンシィ:急に何?
小豆橋カノコ:「降臨手順書というプログラムがインストールされた形跡があります……詳細な部分のログは摩耗していて……たぶんこの人自身も忘れているけれど」
小豆橋カノコ:「でも、それが何をもたらすものだったのかは、分からない──」
リャン・シェンシィ:「しかし、よくやったもんだね……この時期のこのスペックのハードに」機体の首筋にケーブルを繋いで、動作ログを辿っている。
リャン・シェンシィ:「まあ、そのせいでああして火花が出るくらい負荷超過も起きていたみたいだけど」
リャン・シェンシィ:「まあ、何度も初期化処理がされてるしな。一応サルベージできないか、専門の子に回してはみるけど……望み薄そうだね」
小豆橋カノコ:「お願いします」
リャン・シェンシィ:「……しかし、そのルドウって子」
リャン・シェンシィ:「何が目的でこういう事をしていたんだろうね。いや、こういうのは本筋じゃないかもしれないけど」
リャン・シェンシィ:「でも……少なからずカノコちゃんは、そこに興味があるからこうして追っていたんでしょ?」
小豆橋カノコ:「どうなんでしょう……ただ、あの人は楽しそうに研究をする人だったから」
小豆橋カノコ:自分も、始めはそうだったのにな、と思う。
リャン・シェンシィ:「ああ……純粋に成果が出るのが楽しいタイプなんだ。研究者としては優等生だね、そりゃ」
小豆橋カノコ:「研究と実践の反復自体が目的で、その後に残ったものなんて知ったことではないのかもしれません」
小豆橋カノコ:「そうなんですよ」寂しそうに笑う。
小豆橋カノコ:「水無瀬ルドウさんがもし、生きているのなら────」
小豆橋カノコ:「会って。それで話を聞かなきゃ」
リャン・シェンシィ:「好きだったの? その子のこと」
小豆橋カノコ:「いまの今で分かっている通りの悪辣な性状の方ですから、苦手ではありましたけど」
小豆橋カノコ:「たった一人、大事な人でした。彼女が皮肉を言いに来るお陰で、なんとかやれていた……それが良いことなのかも、微妙なとこですが……」
小豆橋カノコ:「嫌いじゃなかったです」
リャン・シェンシィ:「ふふ、なるほど。そういうやつだ」
リャン・シェンシィ:薄く笑って、頷きながら。
小豆橋カノコ:「お分かりいただけましたか」ころころと笑う。
リャン・シェンシィ:「まあね。個人的にも覚えがなくもない」
リャン・シェンシィ:「……ルドウちゃんみたいなのは研究者としては優等生、って言ったけど」
リャン・シェンシィ:「それは、まともな組織の一員になることが前提の話だ」
リャン・シェンシィ:「ただ放っておくと、一人で何かを成し遂げるのが難しいタイプでもある。環境を整備して、向かうべき道筋を整えてやれる誰かがいた方がいい……」
リャン・シェンシィ:「それがあの理事会だったのは、彼女の不幸と言えるのかもね」
リャン・シェンシィ:あるいは本人は、幸せと感じていたのかもしれないけど。
小豆橋カノコ:「どうでしょう。本人の弁では神様になるかもしれなかったらしいですからね。理事会に取り入るためのアプローチも、その支流でしかなかったとしたら……」
小豆橋カノコ:「ちゃんと手綱を握るべきは、理事会じゃなくて」
小豆橋カノコ:「私だったのかも。もっと俗物にしてやればよかったんじゃないかって」
リャン・シェンシィ:「つまり、今の君を動かしてるのはそういう後悔ってわけか」
リャン・シェンシィ:「いいな、うん。話がスッキリしてきた……」
小豆橋カノコ:「ですね。思えばリッコさんにも、もっと俗っぽかったころに戻ってくださいって、泣いてお願いしちゃいましたし……」
リャン・シェンシィ:「急に惚気話入ってきたね」
小豆橋カノコ:「本当にデートだったら良かったんですけどね! まったく!」
リャン・シェンシィ:「向こうはあるの?その気」
小豆橋カノコ:「それは……ええっと。長い目で見れば…………」
小豆橋カノコ:「分が悪くはない……かも? くらい……です……ね」
リャン・シェンシィ:「そっか、まだ言い出せてはないんだ。まあ難しいよね……」
リャン・シェンシィ:そっちがその気なら、と恋バナ女学生のスイッチが入っている。
小豆橋カノコ:「普通ないですからね。そういう発想自体が」
小豆橋カノコ:「……まあ」
リャン・シェンシィ:「や、事例自体はまあ……それなりにあるよ? こういう特殊環境だしね」
小豆橋カノコ:「もっと平和になって、落ち着いてからでいいですよ」
リャン・シェンシィ:「どうやってそこまで辿り着いたかというのは、まあ色々だけど。後で参考になりそうな事例を……ああ」
リャン・シェンシィ:「落ち着いてない、か。確かに」
小豆橋カノコ:「でしょ? ずっと何かに追われているみたいです」
リャン・シェンシィ:「リッコちゃん、私が会った時からずっとああいう感じだもんね。急いでるっていうか……」
小豆橋カノコ:何か、ではない。その後悔の源泉を知っている。
リャン・シェンシィ:「卒業をなんとかするために、って感じでもなさそうだし」
リャン・シェンシィ:「でも……それなら尚更、カノコちゃんも焦ったほうがいいんじゃないの?」
小豆橋カノコ:「……焦ったほうが、とは?」
リャン・シェンシィ:「ほら。ちゃんと射止めておかないと、どんどん変わって行っちゃうかもよ?」
小豆橋カノコ:「それは……うう……」
リャン・シェンシィ:「さっきの、俗っぽかったころに戻ってくださいっていうのも、それが怖くてやったんじゃ?」
小豆橋カノコ:「いや、でも……大丈夫です!」
小豆橋カノコ:「もう何度も告白まがいのことをしていますが、気づいて貰えていないので……一度は本当にゴールしたかと思ったんですが、そうではなかったので…………」
リャン・シェンシィ:「え……どういうこと言ったの?」
リャン・シェンシィ:大丈夫ではないと思うが……という顔。
小豆橋カノコ:「少なくとも2回は見てたじゃないですか。スターロードとの戦いで」
リャン・シェンシィ:「あっ。ああー……」
小豆橋カノコ:「たぶん他の人が突っ込んできても同じですから! リッコさんを普通の人にしておくのは……」
小豆橋カノコ:「親友で充分です。今はね」
リャン・シェンシィ:「……罪深いなぁ。あの子……」
小豆橋カノコ:やっぱりそう思います? と口に出しかけたが、やめておいた。

---

GM:齋藤リッコと竜胆ジョウカの二人は電心労働組合の実態、及び倉庫の中にあったリストについて捜査を進めていた。
GM:情報の糸口が中々見つからない中、君たちは電心が秘密裏に営業している地下娯楽施設、"電心パーク”に付いての存在を知る。
GM:追加の情報を得るため、君たちはその支部の一つ、スラム街地下へと潜入を試みたのだが……
首輪をつけられた生徒:ぱっぽぱー、ぱっぽっぱー。ぱっぽっぱー。ぱっぽっぱー。
GM:エレベーターを降りると、そこはカジノと遊園地を混ぜたような愉快な見た目の施設が広がっている。
GM:周囲には軽快な音楽が鳴り響き、じゃらじゃらとチップが飛び交う音、楽しげに笑う人々の声がそこに混ざる。
齋藤リッコ:「う、うわぁあ……」
GM:しかし君たちが知るノヴァリスと違うのは、席についている殆どが生徒ではなく社会人であること
齋藤リッコ:傭兵や何でも屋のような仕事をしている内、様々な荒っぽい場面に出くわすこともあったが、それとはまた違った異様な雰囲気に圧倒される。
GM:逆にBGMの演奏から飲食物のの給餌やディーラー、荷物の持ち運びまで
竜胆ジョウカ:「……」リッコさんが悪目立ちしないよう周囲の視線を遮りつつ、堂々としている。その方が怪しまれない。
GM:全ての労働を担っているのが君たちと同じような生徒たちだという部分だ。
首輪をつけられた生徒:音楽も首輪をつけられた生徒が必死に演奏しているよ
齋藤リッコ:「く……首輪付けられてるわよ、首輪……」ひそひそ
齋藤リッコ:「ただのコスチュームってわけじゃ……ないわよね……」
竜胆ジョウカ:「え、そういう趣味趣向じゃ……ああいや」
棘だらけの社会人:「おお?ひゃっはっは!何だお前ら、人間が客として来るなんて珍しいじゃねえか」
竜胆ジョウカ:「そういえば服従の首輪、みたいなのが扱ってるブツにありましたね。そういうことかもしれません」
竜胆ジョウカ:「ええ、にぎやかなところですね」にこやかに接する。今までと違うハキハキした態度
棘だらけの社会人:「それとも、友達を取り返しにでも来たのか?ヒャハッ!」
齋藤リッコ:「うわっガラ悪っ……!トゲトゲしてる……」
竜胆ジョウカ:「ふふ、そんなんマヌケのすることですよ。わざわざ目を付けられる阿呆が何処にいますか」
竜胆ジョウカ:「コラコラ」斉藤さんに。
齋藤リッコ:「こっちは口悪っ……!」
棘だらけの社会人:「おっと、どうやらあんたは俺たちのお仲間みたいだな。俺はポインター。ここの常連だ、よろしくな」
ポインター:そう言って棘だらけの手で握手を求めてくる
齋藤リッコ:「え……友好的判定された……?今のどの辺で……?」
竜胆ジョウカ:(会話は取り繕っときますから。ほら、シャキっと)社会人に聞かれないようにひそひそ。
竜胆ジョウカ:「よろしくお願いします」がっちり握手。
竜胆ジョウカ:手から血は出るが、気にしない素振り。
齋藤リッコ:「手から血ぃ出てるわよ!」
ポインター:「ヒューッ!やるねえお姉ちゃん。人の手じゃ握れないだろ、って社会人ジョークのつもりだったんだが」
竜胆ジョウカ:「ふふ、《リザレクト》がありますんで」
ポインター:「いいねえ、気に入ったよ!おい、ウェイター。このお嬢ちゃんたちに一杯頼むぜ。さっさとしろよ」
齋藤リッコ:「なんか気に入られてるし……」
ポインター:「遅かったらまた穴開けちまうからな。急げよ、ギャハハ!」
竜胆ジョウカ:「生徒の特権です……まあ、ちゃんと使えなかった面々がこうして働いてるんでしょうけど」演奏勢を見つつ。
ウェイター生徒:「うう、わかりました、た、只今……!」
ポインター:「ああ。嬢ちゃんの言う通り」
竜胆ジョウカ:「こうして働かせるのは難儀だったでしょう? 彼女たちのような生徒も、十字冠がありますし」
ポインター:「ここで働かされてるのは、大半が電心へのツケが払えなくなって体で払うことになったか」
ポインター:「あるいは賭けで負けたか、そんな友達を助けに来て自分からお仲間になりに来た馬鹿か……何れにせよ使えない奴らばかりさ」
齋藤リッコ:「……」その光景に眉を顰める「なんか……かなり許せない感じの店ね」ポインターには聞こえないように
ポインター:「はは!それなら心配いらねえよ。電心には首輪があるからな」
竜胆ジョウカ:「首輪!あのみんな付けてる」
齋藤リッコ:「ぶっ壊しちゃダメかしら……リャンちゃんにも来てもらえば良かったな……」
ポインター:「転送でも首輪からは逃れられねえ。何処に飛んでいっても俺たちの一声ですっ飛んでくるぜ」
ポインター:「服従の首輪、ってらしいぜ。元はサブの奴が持ち込んだものらしい」
竜胆ジョウカ:(……服従の首輪。ちゃんと名前が出た)
ポインター:「へへ、全く。サブちゃん様々だよなあ!おかげで生徒が社会人に傅く、こんな夢みたいな光景が見れるんだ」
竜胆ジョウカ:(サブ……は忘れたけど、あの自爆社会人かその関係者かな)
齋藤リッコ:「……どんな人なの?サブって」嫌気を抑えつつ
ポインター:「つってもまあ、俺たちゃ夢なんてみね~んだけど!」
ポインター:ゲラゲラ
齋藤リッコ:「変わった名前よね。北島三郎?」
ポインター:「最初は|代理人<サブスティテュート>って名乗ってたらしいぜ。でも呼びにくいから皆サブって呼んでる」
齋藤リッコ:「さぶすてぃ……」翻訳アプリ「代理人…… ……何の……?」
竜胆ジョウカ:「ほう! それは知らなかったですね」
ポインター:「そんな事なんで聞くんだ?この場所を楽しむ方が先だろ?」
竜胆ジョウカ:「いやあ、実は」顔を近づけて、声を潜める。
ポインター:「ああ、そうだ。ここじゃお触りも自由だぜ。俺はいたぶるのしか好きじゃねえけど、お前ら人間同士はさわれるだけで満足できるんだろ?」
竜胆ジョウカ:「内緒の話なんですが、サブさんの扱う品物が欲しいなあ……と思ってまして」
齋藤リッコ:「うぇぇ~~~~……」顔を赤くしている
竜胆ジョウカ:「ああ、直ぐにとは言いません。生徒で社会人と対等、は難しいのは重々承知。」
ポインター:「へへ、流石にこんな場所に来るだけはあるねえ」
竜胆ジョウカ:「ですので、まずはこうして皆さんと交流したいなと思いまして。詳しいわけでもありませんしね」
ポインター:「首輪か?まあ中にはカプセルを欲しがる奴も居るけどな。薬に頭やられて、もうあれさえあれば満足しちまうんだと」
齋藤リッコ:(慣れてるなあこの子……)何もしなくても話が進んでいく
齋藤リッコ:(インドア系っぽく見えたけど……)
ポインター:「ヘラヌゴンは今扱ってなかったはずだが……それともタネ?自分で使うわけじゃないよなあ」
竜胆ジョウカ:「ほう! 我々も襲撃したい敵が――人が足りなくて――」
ポインター:店内を見回すと、例の安心安全カプセルが設置されている一角もあるよ。
齋藤リッコ:「色々あるのね……」どれもあまりロクなものでは無さそうだが
竜胆ジョウカ:嘘八百を言い散らかしながら交流していき、最後にはリストを穏便に回収したいな……と思っています
ポインター:中には制服を着た生徒が中に満ちた色付きのガスを吸って、ぼんやりと視線を宙に彷徨わせている様子がうかがえる。
齋藤リッコ:「カタログとか無いの?もっと強力な武器とか」
竜胆ジョウカ:「まあまあ。まあ私も本音を言えば見たいですが……無理にとは言いませんので」
ポインター:リッコさんの言葉を聞いて「ははーん……そっちのお嬢ちゃんは大人しいと思ってたが」
ポインター:「なるほど、そういうタイプか」勝手に得心してうんうんとうなずいて
齋藤リッコ:(勝手にいい感じに納得してくれてるわね……)
ポインター:「まあ慌てんなよ。"壊す武器”を生徒に売るには流石に準備が足りねえとおもうぜ」
齋藤リッコ:「!」
ポインター:「他の商品と比べて数が少ないらしいからな。俺も本物を見たのは一度きりだ」
齋藤リッコ:(本当に名前が出た……)ジョウカちゃんに視線を送る
齋藤リッコ:「見たことあるの!?」
竜胆ジョウカ:(出ましたね。現物も見てると来た)顔には出さない。
齋藤リッコ:「どんな感じだった!?形は!?色は!?大きさは!?」武器マニアキャラで行くことにした
竜胆ジョウカ:そっと静音の魔術を起動し、騒ぎまくってるのが怪しまれないように。
ポインター:「流石に使われた所は見たことねえけどな。本物かどうかは……って、うおお!すげえ食いつき」
竜胆ジョウカ:「失礼、彼女こういうのが趣味でしてね」乗っかる。
ポインター:「何だ、俺はてっきり殺したいほど憎い相手が居るのかと……」
ポインター:「まあ、俺も詳しくはねえけど……お嬢ちゃんの趣味には合わないと思うぜ」
齋藤リッコ:「え、どうして?」
ポインター:「俺が見せられた武器は銃とか剣とかっていうか……楽器っていうのか?」
齋藤リッコ:「が……」「楽器?」
ポインター:「例えるなら……そう、メガホンみてーな見た目してたからなあ」
竜胆ジョウカ:(……楽器。他の武器の傾向を見るに、精神干渉系……?)
齋藤リッコ:「メガホン……」
竜胆ジョウカ:「……なるほど。想像もつかないもののようですね」
ポインター:「な?がっかりしただろ」
齋藤リッコ:「あんまりカッコよくなさそうね」大きな手掛かりではあるが、露骨にガッカリして見せる
竜胆ジョウカ:「ふむ。……もう少し話していたいところですが……」そろそろ情報も大丈夫かな……
竜胆ジョウカ:「すみません、少々見て回りたいところがまだありまして。これにて我々は」
ポインター:「あら、そう?ま、サブも今はいねえしな……」
竜胆ジョウカ:「お話ありがとうございました」笑いかけつつ、お礼になる程度の金を握らせる。
ポインター:「惜しいね。もう少ししたらステージでイベントが始まるのに」
齋藤リッコ:「イベント?」
ポインター:「面白いぜ~。いつも俺たちがやってる仕事……今日は荷物の積み上げを生徒の連中にやらせるんだよ」
ポインター:「中身はただの石ころなんだけどな、それを必死に積み上げてく様子がまた笑えるんだよなあ」
齋藤リッコ:「うわ~~特殊な需要……」
竜胆ジョウカ:(賽の河原?)口にはしない。
竜胆ジョウカ:「そちらはまた来た時にでも。では行きましょうか、……斉藤さん」
齋藤リッコ:「あっ、うん。そうね」
ポインター:「あいつら、俺たちが1,2分で終わらせられる仕事を何十分もかけてやるんだぜ」
ポインター:「しかも途中から腕とか足とかぷるぷる震えてよお。あっひゃっひゃ!お前らそんな脆くてどうやって人やってんだってな!」
齋藤リッコ:(そうやって憂さを晴らしてるってわけね……いかにも……『人間らしい』……)
ポインター:「おう、またなお嬢ちゃん!今度はゲームの方もやってってくれよ」
齋藤リッコ:怒りを抑えて「色々ありがと。またね」言いながら、外で見たら締めあげられるようによく顔を覚えておく。
竜胆ジョウカ:「ありがとうございました」堂々と外に出る。
齋藤リッコ:「はぁ…………」外に出て大きく溜息
齋藤リッコ:「ぶっ壊しちゃダメ?あそこ」
竜胆ジョウカ:「まだダメです。壊したとて制御が別のところにありそうですし……」
竜胆ジョウカ:「……あ゛ー、失礼」
齋藤リッコ:「そうよね。例のサブに伝わったら警戒されるだろうし。分かってはいるんだけど……何?」
竜胆ジョウカ:外に出てしばらく歩いたところ、社会人が見えなくなったあたりで、体からパキン、という音。
竜胆ジョウカ:光の破片みたいなのが散った、と思うと同時。さっきまで感じていた堂々たる態度は消失し、
竜胆ジョウカ:最初会った時のどこかビクビクした、猫背に戻った。身長もちっちゃくなった感じする。
齋藤リッコ:「うわっ……」ぎょっとして「えっ?縮んでない?」
竜胆ジョウカ:「ああいうの無理なんで、魔術で誤魔化してたんです」
竜胆ジョウカ:「その、人間……人間? と話すの、どうしても苦手で……」
齋藤リッコ:「魔術……へえ、魔法使いなの?」魔法局の知人を思い出しつつ
竜胆ジョウカ:「どうしても出なきゃいけない会議で使えないかな、と考えたんですが……みんな見破ってきそうなので封印してた奴で」
齋藤リッコ:「随分場慣れしてるなと思ってたけど、そうだったのね」
竜胆ジョウカ:「あっ、えっ、はい。一応キングダム生で……」
齋藤リッコ:「えっ、キングダムなの?あたしもそう……って見れば分かるか」
竜胆ジョウカ:「……言われてみれば」気にしてなかった。よく見たら服がそうじゃん。
齋藤リッコ:「そういえば、ジョウカちゃんはどうして今回参加したの?」
齋藤リッコ:「さっきの感じで傭兵なのかなって思ったけど……なんか違いそうよね」
竜胆ジョウカ:「ええと……彼ら、こう……普通より自我、強めだったじゃないですか」
竜胆ジョウカ:「それの原因っぽい道具……"降臨手順書”を探していまして」
齋藤リッコ:「ああ……言ってたわよね」頷く
竜胆ジョウカ:「曰く、機構の体に命を降ろすそうです。どんなものかは分かりませんが……とりあえず」
竜胆ジョウカ:「アレを見る限り、実在はしてそうですね」
齋藤リッコ:「明らかに人間臭すぎたわよね……。嫌になるくらい」顔を顰めて
齋藤リッコ:「そういうのに興味があるの?」
竜胆ジョウカ:「ですね。……というより、遺産に興味がありまして」
竜胆ジョウカ:「最近はもっぱら博物館に引き籠って暮らしている感じです。地下で遺跡も見つかって楽しいですよ」
齋藤リッコ:「ああ、そういう……」
齋藤リッコ:遺産に対しては、人には言わないが複雑な思いがある。キングダムでも『選ばれなかった』側の人間であるからだ。
齋藤リッコ:「博物館で働いてるんだ。立派だなぁ……」
齋藤リッコ:「じゃあ、もし見つけたら真っ先に知らせるわね!」
竜胆ジョウカ:「! ありがとうございます!」
竜胆ジョウカ:「じゃ、じゃあ……これ、えと、連絡先です」
竜胆ジョウカ:電話番号だけがかかれたメモを渡すよ。
齋藤リッコ:「うん。よろしくね、ジョウカちゃん」こちらも交換する
齋藤リッコ:「あ、そうそう。呼び方もリッコでいいからね」
竜胆ジョウカ:「りっこ……あ、はい……その、忘れてたらごめんなさい」
齋藤リッコ:「齋藤さんなんて呼ぶ人、全然いないもの。慣れないのよね」
竜胆ジョウカ:「あはは……名前を覚えるの、苦手でして……すみません……」たははと笑う。
齋藤リッコ:「そうなんだ?記憶力良さそうに見えるけどなあ」眼鏡を掛けているので頭がいいと思っている
齋藤リッコ:「じゃ、行こっか。あの二人も何か掴んでる頃だろうし」
齋藤リッコ:「あんまりこの辺にいたくない……」周囲から治安の悪い視線を感じる
竜胆ジョウカ:「……はい、ですね。さっさと行きましょうか」周囲にガンを飛ばしつつ、足早にスラムを去った。



GM:オマタセシマシタ。では14時になったので再開していきましょーう
GM:見学室で言われたのですが、購入のことをすっかり忘れていたので先にやってもらいますか
リャン・シェンシィ:わいわい
小豆橋カノコ:ウォウウォーウ
齋藤リッコ:やったね
小豆橋カノコ:2dx+3>=13 小型ロケットランチャー狙います ロイスは保留
DoubleCross : (2DX10+3>=13) → 8[4,8]+3 → 11 → 失敗

齋藤リッコ:盾は後に回して……とりあえずボディアーマー買うか
小豆橋カノコ:2点払って買っちゃお~ 残財産2
齋藤リッコ:5DX+1>=8 紡ぎの魔眼
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 10[3,6,6,7,10]+10[10]+10[10]+2[2]+1 → 33 → 成功

竜胆ジョウカ:欲しいものないので失敗したら言ってね なければボディアーマー買う
齋藤リッコ:え…………
齋藤リッコ:買えたじゃん クリスタルシールド
竜胆ジョウカ:盾で出したい数値だ……
齋藤リッコ:どうして……
リャン・シェンシィ:かなしい
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(56 → 57)
小豆橋カノコ:ウケますね
リャン・シェンシィ:PDW買いたいな コンセ無形します
齋藤リッコ:ボデマ着て以上です
GM:ほほほ己の運の強さを見誤ったお主の未熟よ
リャン・シェンシィ:9dx+4@8>=30
DoubleCross : (9DX8+4>=30) → 10[1,5,5,7,7,8,10,10,10]+10[3,4,6,10]+6[6]+4 → 30 → 成功

齋藤リッコ:くそ~
齋藤リッコ:ぴったり買えてる
小豆橋カノコ:DX8でちゃんと回してる
リャン・シェンシィ:あっまちがって8でふっちゃった まあ成功したからいいや
リャン・シェンシィ:ほんとうは7
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を6増加(64 → 70)
小豆橋カノコ:私も以上
竜胆ジョウカ:3dx+1 ボデマ狙います
DoubleCross : (3DX10+1) → 6[2,4,6]+1 → 7

竜胆ジョウカ:う~ん……財産1使って購入! 以上です
GM:おおいすおいす!では購入は以上かな
リャン・シェンシィ:ボディアーマーは12だよ
リャン・シェンシィ:装甲が8なだけ
GM:あ、確かにそうかも
齋藤リッコ:私が間違えてた
竜胆ジョウカ:全然間違えてた じゃあ買えずでエンドです
竜胆ジョウカ:リッコさん……の方はクソデカいから買えてるか 良かった



【Middle3】

GM:では改めて情報収集やっていくぜ~
GM:ミドル3、情報収集のシーンになります。残っている情報項目はこの二つ!
小豆橋カノコ:いくぜいくぜ~
GM:この二つって言ったけど難易度が見つからない。ちょっとまってね

水無瀬ルドウ その2〈情報:FH、ノヴァリス〉難易度12
労働組合その2 〈知識:機械工学〉〈情報:FH〉難易度12


小豆橋カノコ:出ます
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(42 → 45)
齋藤リッコ:とりで
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(57 → 62)
小豆橋カノコ:調べちゃお ルドウちゃんのこと
リャン・シェンシィ:重いしとりあえず様子見てようかな 結局出る気はするけど
小豆橋カノコ:4dx+2 情報ノヴァリス コネメダル適用
DoubleCross : (4DX10+2) → 10[2,2,6,10]+2[2]+2 → 14

小豆橋カノコ:うっし
齋藤リッコ:難しそうだけどとりあえず振ります 労働組合
竜胆ジョウカ:ワシどうしようかな……自分もちょっと様子見ます
齋藤リッコ:6DX+2>=12 紡ぎの魔眼
DoubleCross : (6DX10+2>=12) → 10[1,2,7,8,10,10]+6[6,6]+2 → 18 → 成功

小豆橋カノコ:侵蝕格差が結構なものになっている
齋藤リッコ:成功した
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(62 → 63)
小豆橋カノコ:つえーぜ 魔眼
リャン・シェンシィ:手伝うまでもなかったようだ
GM:ほいじゃとりあえずロールの前に情報を貼っちゃいますか
竜胆ジョウカ:さすがだぜ

水無瀬ルドウ その2〈情報:FH、ノヴァリス〉難易度12

彼女は既に死亡している。
彼女は理事会に協力すると同時に、秘密裏に生徒側への武力・情報提供を行っていた。
積極的に兵器開発に加担していたのは、理事会の信用を得て自由に動き回るためであり、
実際には、理事会に取り入った六年前から彼女はノヴァリスの支配体制に叛旗を翻す反逆者だったと思われる。
彼女の死後なされた調査では、彼女は第一次ノヴァリス紛争にも関与していた事が判明している。

「宝石が泥の中で汚れているのを、良しとする人の方が少ない」
彼女の言葉は果たして、君にだけに向けられたものだったのだろうか。

理事会の承認を得て、降臨手順書の再研究へ乗り出した彼女は、改良が済むと同時に研究所を脱走するつもりでいた。
しかしそれは未然に防がれ、実戦投入前の『十字冠を破壊する兵器』の有効性を確かめるため、
実験体の一人として死亡したことが実験記録に残されている。

現在活動している水無瀬ルドウは星徒として蘇った同位体であり、
その発明能力は当時の物とは比べ物にならないほど上昇している。


齋藤リッコ:そ、そんな……
小豆橋カノコ:ルドウ…………
小豆橋カノコ:ひどいこと言っちゃった 私……あなたのこと、何も……

電心労働組合その2

組合の社会人は他の社会人を凌駕する学習能力を持つが、代わりに他の社会人には珍しく、強力な自我を持つもの。
激しい怒りや社会人には存在しないはずの様々な欲求を抱えていると思わしき者が多い。
その傾向は、降臨手順書を使われたと思わしき社会人よりも遥かに強い。
現在労働組合に使用されているプログラムは、水無瀬ルドウによって作られた降臨手順書の改変版であり、
彼らが生徒に向ける害意はそれによって外側から植え付けられたものである。

降臨手順書だけでなく、電心が所有するEXレネゲイドは全て、当時のものより性能の向上が見られる。
それは数年の間に達成できるような進歩ではなく、現在のノヴァリスの技術、それどころか
今後数十年研究を重ねたとして、再現できるかどうかも怪しいオーバーテクノロジーであり、
ジャームとなったことによる能力上昇だけでは、説明がつかない成長幅である。

ルドウは星徒となっているだけでなく、外側から何らかの劇的な強化を施されている可能性が高いよ。


リャン・シェンシィ:何らかの劇的な強化かぁ
齋藤リッコ:何か嫌な予感してきたな…………
竜胆ジョウカ:怖いねぇ~
小豆橋カノコ:ええ~……
メサイア学区 グレート・バビロン情報処理室
GM:君たちはリャンの協力を得て、壊滅した理事会の研究所から押収されたブラックボックスを解析することになったよ。
GM:情報の解凍方法が分からず塩漬けになっていたものだったが、当時研究所内部にいたカノコには一応のアクセス権限が残されており
GM:そこからセキュリティを解除して、中に残されていたデータの一部を閲覧することが出来た。
GM:しかしそこに残されていたのは、カノコにとっては衝撃的な内容だったのだ。
小豆橋カノコ:声が出ない。蒼白な顔で、データログを覗き込んでいる。
小豆橋カノコ:「っ……ぇ…………」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:(……やっぱりか……)
齋藤リッコ:違ってほしいという一縷の望みを持ちながらここまで来た。だが、目の前のデータが示しているものは。
小豆橋カノコ:「ダミー情報……ではない…………ですね。どれだけ探しても…………」
小豆橋カノコ:「……分かってなかった。彼女が生きていれば、なんて口にしながら……おかしいですよね」
小豆橋カノコ:「心の何処かで、死んじゃってる筈がないって思ってたんです。だって、そうでしょう?」
齋藤リッコ:「……おかしくなんてない」その手を包むように握って
齋藤リッコ:「当り前よ……そんなの」
小豆橋カノコ:色を喪った声が口から溢れてゆく間も、忙しなく無意味にデータをさらっていた手の動きが、それで止まる。
小豆橋カノコ:「リッコさん……」
小豆橋カノコ:「こんな筈、ないんです。ルドウさんじゃないわけがない。首輪も、改造地雷も、ほかにも、彼女の研究で────」
小豆橋カノコ:「────いえ。分かってました。本当は」
小豆橋カノコ:「だって、今ばらまかれているもののうち半分くらいは、完成の見込みがないか、コストが見合わないっていうことで、彼女自身で開発を凍結した品物だったはずですから」
齋藤リッコ:「それが……完成品として、出回っている?」
小豆橋カノコ:「はい。それに、アイデアの尽きない人でしたから。順当に生きて研究を続けていても、全く別のものを作っている筈で──」
小豆橋カノコ:「…………私」
小豆橋カノコ:「全然知りませんでした。ルドウさんが生徒のために戦っていたこと。あの人から見た私の、なんて怠惰で、煮えきらなくて、お気楽だったことなんでしょう」
齋藤リッコ:「カノコ……」
小豆橋カノコ:「少しだけ……」
小豆橋カノコ:体重を預けるように寄りかかる。手を握ってくれた彼女へ。
小豆橋カノコ:「こうしていてください。今しばらくでいいですから」
小豆橋カノコ:顔を伏せ、その表情は見えない。
齋藤リッコ:「……うん」
齋藤リッコ:言葉少なに、小さな肩を抱く。
小豆橋カノコ:やがて、震えと嗚咽が聞こえ始めた。
小豆橋カノコ:「……きっと」
小豆橋カノコ:「もっと早く、あの人の去ったのを、死にものぐるいで突き止めて、こうして悲しんでおくべきでした」
小豆橋カノコ:究明しなければ知らないでいられる。それは科学的な態度ではない。
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:死者が残していくのは、いつだって後悔ばかりだ。その人とどんな関係であったとしても、遺された側は考えずにはいられない。
齋藤リッコ:自分にもっと出来ることはなかったのか。本当に最善を尽くせていたのかと。それは殆どの人間にとって、取り返しようのない問いであり傷となる。
小豆橋カノコ:しばらく謝るような、咎めるような、要領を得ない言葉が、泣く声の隅のあぶくのように現れて。
小豆橋カノコ:それもやがて落ち着く。
小豆橋カノコ:「ありがとう。もう、大丈夫です」
齋藤リッコ:「……本当に?」心配そうにその顔を見て
齋藤リッコ:「……ずっとだっていいのよ」
小豆橋カノコ:「本当に大丈夫なわけないですけど」弱々しく応じる。
小豆橋カノコ:「今はそういうことにしてください」
齋藤リッコ:「……ん」眉根を下げて「強い子ね……カノコは」
小豆橋カノコ:「誰がルドウさんの発明品を完成させているんでしょう」
齋藤リッコ:「それは……」低く息を吸って「……多分」
小豆橋カノコ:「完成……ううん、当時の予想スペックを軽く上回っています。服従の首輪にもあれほどまでの強制力はなかったはずです」
齋藤リッコ:「……」言おうとして、正しい言葉が見つからない。
小豆橋カノコ:「……心当たりがあるみたいですね」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:目を逸らす。
小豆橋カノコ:「見たことのある表情をしてます」
小豆橋カノコ:「別に────」
小豆橋カノコ:「良いですよ、教えられないなら」
小豆橋カノコ:「心配してくれてるんですよね」
小豆橋カノコ:「私のこと」
齋藤リッコ:「……カノコ……」
小豆橋カノコ:「私の目的は、ルドウさんがどうなったのかを知ることでした。それが達成された今」
齋藤リッコ:居た堪れないような、ばつが悪そうな、息苦しげな表情。
小豆橋カノコ:「後はシェンシィさん達の任務に協力するだけです」
齋藤リッコ:「…………」
齋藤リッコ:その言葉に僅かに瞠目して、それから大きく息を吐く。
齋藤リッコ:「……そう……よね」
齋藤リッコ:「……当然よね」
齋藤リッコ:「友達がどうなったのか……友達なら、知りたいって……そう思うわよね」
小豆橋カノコ:「…………」なんだろう。
小豆橋カノコ:「論の運びが」妙だ。「その話は」今解決したことではないのか。
齋藤リッコ:「……本当は……」
小豆橋カノコ:「えっと────」それがはっきりとした警鐘になることのないまま。
小豆橋カノコ:「はい」
小豆橋カノコ:頷く。
齋藤リッコ:「……言いたくなかった。特に……」
齋藤リッコ:「あなたにだけは、知ってほしくなかった」
小豆橋カノコ:「…………」
齋藤リッコ:「でも……」カノコに向き直って、その瞳を真っ直ぐに見据える。
小豆橋カノコ:「それは、リッコさんが受けたのと同じ傷を、私に負わせたくないからですね」
小豆橋カノコ:「はい」
小豆橋カノコ:「──聞きます」
小豆橋カノコ:精一杯の意志の光を瞳に宿して、その眼光を受け止める。
齋藤リッコ:「……話すわ」
齋藤リッコ:「あたしならきっと…… ……あたしの時は、それでも本当のことが知りたかったから」
齋藤リッコ:そうして、訥々と口にする。
齋藤リッコ:星徒の存在。それがどう生まれたのか。『卒業』と、ノヴァリスの真実を。
齋藤リッコ:「……今、発明品を完成させているのは……多分」
齋藤リッコ:「水無瀬ルドウの……星徒よ」
小豆橋カノコ:「…………ちょ…………ちょっと」
小豆橋カノコ:「ちょっと待ってください、処理すべき情報が、多くて…………」
小豆橋カノコ:「………………」
小豆橋カノコ:「じゃあ今、卒業が止められてるのも……?」
齋藤リッコ:「……そうらしいわ。契約に干渉して、一年間の猶予期間を稼いだって」
小豆橋カノコ:「矛盾は、ない。十字冠が絶対におかしい仕組みで動いてるのは、分かり切っていたことですが、説明はついている」
小豆橋カノコ:「う」
小豆橋カノコ:口元を抑える。「これは……確かに」
小豆橋カノコ:話すのに踏ん切りが要る内容だろう。
小豆橋カノコ:「つまり、本人なんですね」
小豆橋カノコ:「社会人をアップデートしたのも、発明品を完成させたのも、それをバラ撒いているのも」
齋藤リッコ:「いいえ」はっきりと言い切る。先程言葉に迷っていたのは、まさにこの部分だ
齋藤リッコ:「本人じゃない。水無瀬ルドウは、もう亡くなっている」
齋藤リッコ:「星徒はその、ただの影法師に過ぎないわ」
小豆橋カノコ:「ふふ」
齋藤リッコ:星徒が本当に、そこまで断言してよい存在なのかどうか答えは無い。だが齋藤リッコはそう考えるようにしていた。自分の為、遺された者の為、星徒となった本人の為。
小豆橋カノコ:「経験も知識も能力も同じ、記憶にも連続性を持っている。あの時の私とルドウさんなら」
小豆橋カノコ:「そう判断はしませんけれど」
小豆橋カノコ:「あなたの認識でそうなら、私もそれに倣うことにします」
齋藤リッコ:「……それでも、星徒は欠けているわ」
齋藤リッコ:「本物の水無瀬ルドウにはきっとあった、何かが」
小豆橋カノコ:少しだけ勇気づけられる。それと同時に理解する。これだ。
齋藤リッコ:「その人を……人間を人間たらしめる、大切な何かが」
小豆橋カノコ:斎藤リッコに変化を促したのは。
小豆橋カノコ:上を向いて空を仰ぐ。天井の向こう、星々の天蓋の一つ一つ。
小豆橋カノコ:それに押しつぶされぬよう戦っているのだろう。
小豆橋カノコ:「ノヴァリスの土地柄って」
小豆橋カノコ:「本当、邪悪ですよね。良いものも楽しいことも、こーんなに沢山あるのに」
齋藤リッコ:「…………」
齋藤リッコ:目を伏せる。
齋藤リッコ:「……あたしが、今戦ってるのはね」
齋藤リッコ:「友達に……皆に楽しく、普通に過ごしてほしいからなの」
齋藤リッコ:「たとえ、その成り立ちが邪悪で、嘘にまみれた偽物だとしても……」
齋藤リッコ:「あたしは、ノヴァリスが好きだから。あたしの青春は、ここにしか無いから」
小豆橋カノコ:「私もです」
小豆橋カノコ:あまりにも多くのことを知らされて、頭の中がぐるぐると混乱して。なんとか、その言葉を口にすることができた。
小豆橋カノコ:「青春は、土地だけじゃなくて、人と作っていくものですから」
小豆橋カノコ:「きっとあなたの友達も、あなたに楽しく過ごしてほしいと思っていますよ。」
小豆橋カノコ:「忘れないで」
齋藤リッコ:目を細めて、その顔を見る。
齋藤リッコ:「……やっぱり……あたしなんかじゃ、上手くいかないものね」
齋藤リッコ:「よりにもよって……一番大事なあなたに、こんなこと知らせなきゃいけなくなるなんてね」
小豆橋カノコ:「っ……ごほん」のっぴきならない言葉が聞こえたが、努めて冷静に。
齋藤リッコ:「……嫌になるわ、本当。少しは強くなったと思ったのにね」
小豆橋カノコ:「守ってくれてありがとうございます。きっと、上手くやってくれていますよ。あなたや、あなたみたいな人が」
小豆橋カノコ:いつの日も、ノヴァリスに喧騒は絶えない。気休めにもならない言葉かもしれないが。
小豆橋カノコ:先も頭の軽いチンピラを沢山見てきた所だ。誰も深刻な顔をしていなかった。
小豆橋カノコ:「さしあたって、今回は私もそっち側になるというだけです。すぐにあなたのお気楽なカノコに戻りますよ」
齋藤リッコ:「……本当……?」
小豆橋カノコ:「本当です。さ! 行きましょう、シェンシィさんのところへ。収穫もあったことですし」
GM:では君たちが星徒についての真実を共有し終えたところで。小豆橋カノコの携帯端末に着信があるよ。
小豆橋カノコ:「噂をすれば……あれ? 違うアドレス」
組合の”サブ”:『……はじめまして、小豆橋カノコさま。私は電心労働組合の……"サブ"と呼ばれているものです』
組合の”サブ”:電話越しに、社会人と思わしき者の声が聞こえてくるよ。
小豆橋カノコ:「!」
小豆橋カノコ:「チラシに個人用の番号を載せた覚えはないんですけど……まあ」
組合の”サブ”:『連絡先を手に入れる事など、オーヴァードの力を持ってすればさほど難しいことでもないでしょう。』
小豆橋カノコ:「そうですね。不思議に思うことでもないのでしょう。ご要件は」
組合の”サブ”:『その相手が共に悪辣非道な兵器を研究していたかつての同僚であればなおのこと』
小豆橋カノコ:「………………」
小豆橋カノコ:やっぱりか。
組合の”サブ”:『私の依頼主が、貴女と直接お話がしたいと申しておりまして』
齋藤リッコ:険しい顔で耳を欹てている。
組合の”サブ”:『いえ……より単刀直入に言いましょう。私の依頼主は……』
小豆橋カノコ:「ルドウさんですね」
小豆橋カノコ:「……望むところです。積もる話もありますし」
組合の”サブ”:『ええ。水無瀬ルドウ様は、貴女の身柄を欲しがっております。もちろん、ただでとは言いません』
小豆橋カノコ:「身柄を」
齋藤リッコ:「みっ…………」
小豆橋カノコ:だいぶ意外な言葉が出てきたけれど、今更私に何をさせようというのだろうか。
組合の”サブ”:『我々組合が所有する、"十字冠を破壊する兵器”を、代わりに貴方がたノヴァリスに引き渡します』
小豆橋カノコ:「…………なるほど」
組合の”サブ”:『今すぐに答えを出せとは言いません。場所と時間は後ほどお伝えいたします』
小豆橋カノコ: 随分高く買われたものですね、と。
組合の”サブ”:『それまでにご検討の方、よろしくお願い致しますよ。カノコ様』
小豆橋カノコ:「…………」どう返したものかわからぬまま、通話が終わる。
GM:真実を知った衝撃が去らぬまま、組合から新たな取引が持ちかけられる。果たしてカノコたちが取る選択は……



GM:というところでシーンを切りましょう。ロイスと購入が可能です
齋藤リッコ:ロイスは保留で……クリシ狙い
小豆橋カノコ:ロイスは……保留。
齋藤リッコ:6DX+2>=25 つむぎ
DoubleCross : (6DX10+2>=25) → 9[1,4,4,5,8,9]+2 → 11 → 失敗

齋藤リッコ:だめ 以上です
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(63 → 64)
小豆橋カノコ:2dx+3>=8 応急
DoubleCross : (2DX10+3>=8) → 10[7,10]+7[7]+3 → 20 → 成功

小豆橋カノコ:以上



【Middle4】

GM:では次のシーン。サブの提案に対してどうするか、4人で話し合ってもらうシーンになります
GM:全員登場する方がいい気がします。侵食ダイスをどうぞ!
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(45 → 50)
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(70 → 71)
竜胆ジョウカ:68+1d10
DoubleCross : (68+1D10) → 68+2[2] → 70

齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(64 → 73)
齋藤リッコ:うっ……
小豆橋カノコ:リッコちゃんに負荷が……



GM:メサイア生徒会、グレートバビロン会議室の一つ。
GM:サブからの提案を受けた君たちは情報共有と今後の方針を決めるために再び4人で集まることになったよ。
小豆橋カノコ:「先に聞いておきたいんですが」
小豆橋カノコ:「星徒なる存在についてはみなさん大丈夫なんでしょうか」
竜胆ジョウカ:「だいたいの情報は。交戦もしたことあります」
リャン・シェンシィ:「まあ、そういう感じ。ここにいる人間はみんな把握してるよ」
リャン・シェンシィ:「特に秘匿を気にせず喋ってもらって大丈夫。もちろん、外では気をつけて欲しいけどね」
齋藤リッコ:「リャンちゃんはともかく……ジョウカちゃんもそうなの?流石ね……」情報通なのだなと思っている
小豆橋カノコ:「なるほど。うーん……」
小豆橋カノコ:ジョウカ、ジョウカ。そういう前提に立ってみるとかなり聞き覚えのある文字列な気がするのだが。
竜胆ジョウカ:「で、なんですっけ。身柄の提供ですよね?」
小豆橋カノコ:(……まあ、いいですか。仮にそうでも、特にこちらの態度が咎め立てされる気配もないのだし)
リャン・シェンシィ:「しかし……そっか、話したんだ。まあ、こうなったらその方が安全だよね……」
小豆橋カノコ:「はい。私と『十字冠を破壊する兵器』を交換したい、と言ってきています」
GM:サブいわく、星徒ルドウはカノコの身柄を求めている。
齋藤リッコ:「……うん、実は最初からその件で来てたの。葬送係と星室庁経由でね」
GM:彼女が直接狙われているとわかった以上、リッコが喋らなかったとしても秘密にしておくわけにはイカなかったかもね
リャン・シェンシィ:熱いコーヒーに口をつけてから、ふうと息を吐く。「……ジャームは友達を作ることはできないけど」
リャン・シェンシィ:「生前の記憶に基づいた執着とか、そういうやつだろうな」
齋藤リッコ:「そんなのダメに決まってるでしょ!!ダメダメダメ!絶対ダメ!!」
リャン・シェンシィ:「昔からよっぽど買われてたんだろうね、カノコちゃんは」
竜胆ジョウカ:「自分も反対、ですね……適当に拒否るのがいいかと」
小豆橋カノコ:「ぜんぜん分野も得意も違ったんですけれどね。だからかもしれません」
小豆橋カノコ:「と、リッコさんはともかく、ジョウカさんとしてもですか?」
竜胆ジョウカ:「ええ。そもそも、交換したとて件の兵器が渡される保証はありませんし」
小豆橋カノコ:そこは大丈夫だと思うのだが、これはジャームに対する認識が甘いのだろう。
リャン・シェンシィ:「私も、半分くらいはジョウカちゃんと同意見かな。……付け加えるなら」
竜胆ジョウカ:「だったら突っぱねて、兵器の方を普通に回収しに行った方がいいかと」
リャン・シェンシィ:「正当に兵器の譲渡が行われるとしても、それが向こうが持ってる全部とは限らないし」
小豆橋カノコ:「それが一番気になっていました」
リャン・シェンシィ:「再生産する手段を持っている可能性だって考えられる」
小豆橋カノコ:「敵対するなら、根こそぎ行くしかない……というのは間違いないです。私達がやっていた兵器開発というのは、再現性の担保がセットですから」
リャン・シェンシィ:「まあ……だから、カノコちゃん。あんまり真面目に受け止めすぎない事だ」
リャン・シェンシィ:「向こうだって、これで乗ってくるとは思っちゃいないだろう。それでもこういう目的の表明を行う事に他の意味があるとしたら」
小豆橋カノコ:「……はい」
小豆橋カノコ:それでも提案に乗ってしまいたくなる力が、十字冠を破壊する兵器という言葉にはある。
リャン・シェンシィ:「君の心を揺さぶる為だ。あいつらが起こす問題に君が自責を感じて、一人で来てくれればよし……みたいな」
小豆橋カノコ:「う……わかりました。軽率な動きは慎みます」
齋藤リッコ:「あたしは単純に危ないから反対!」
小豆橋カノコ:「ありがとうございます。嬉しいです」
リャン・シェンシィ:「それに、そう考えてるのもルドウちゃんだけじゃないかな。電心という組織全体が君をそれほど高く買ってるとも考えにくい」
齋藤リッコ:「星徒は置いといても、あの社会人たち何してくるか分かんないわよ」
齋藤リッコ:「あの店ホントひどかったんだから。この件が片付き次第根こそぎ潰さないと……」
竜胆ジョウカ:「……そうですね。その辺も含みで、潰しに行くのは必要になります」
竜胆ジョウカ:「結局そうなら、人質交換を挟む必要はない……のでは、と」
小豆橋カノコ:「……あの!」
小豆橋カノコ:「いいですか? はっきりさせておきたいことがあるんですけれど」
リャン・シェンシィ:「一度人質として接近する……みたいなアプローチもなくはないけどね。カノコちゃんにそれをやらせるのは難しいしな」
竜胆ジョウカ:「? なんでしょう」
小豆橋カノコ:「事を構えれば勝てるから、という理屈ではないですよね。相手の危険度は未知数です。十字冠を破壊する兵器が、複数用意されている可能性があるんですよ」
小豆橋カノコ:「いえ、私が言うまでもないことなのは重々承知していますが」
リャン・シェンシィ:「そうだね、死ぬかもしれない仕事になる。場合によっちゃもっとひどいかも」
小豆橋カノコ:「分かりました。その前提に立ってなお、素早く乗り込んで叩くのが最善という話なら──」
小豆橋カノコ:「私も、覚悟を決めます」
リャン・シェンシィ:「……。こう言ってるけど、リッコちゃん的にはいいの?」
竜胆ジョウカ:「……」
齋藤リッコ:「決めてほしくないんだけど……今回ばかりは降りろなんて言えないものね」溜息を吐く
小豆橋カノコ:「…………そうですよ」
齋藤リッコ:「あたしの方は元からやるつもりよ。状況が状況だし、今止めなきゃもっと悪くなる一方でしょ」
齋藤リッコ:「誰かがやらなきゃいけない。ならあたしがやるわ」
リャン・シェンシィ:「……私は、言えるもんなら言いたいけどね。降りなよって」
リャン・シェンシィ:「こういうマジに危ない案件は私がなんとかしておくから、三人はしばらく安全な学区にでも行って遊んでなって」
リャン・シェンシィ:「……そういう風に言えたら、カッコよかったんだけどなぁ」
竜胆ジョウカ:「……私も遊んでていい立場ではないので、同行しますよ」
リャン・シェンシィ:しばし瞑目する。……こういうのは結局、誰かが進んでリスクを引き受けなきゃいけない問題だ。
小豆橋カノコ:「すいません。必要なことなんです」
リャン・シェンシィ:その選択ができるなら、誰だって私情は入るし、友達に死ぬような目に遭ってほしいと思うやつなんていない。
小豆橋カノコ: 知ってしまったら、これだけは、人任せにできない。
リャン・シェンシィ:ゆっくりと目を開く。「分かってる。……正直、みんなが手伝ってくれるならすっごくありがたい。情けない話だけどね」
齋藤リッコ:「あたしはカノコがやるなら手伝うし……」
竜胆ジョウカ:「自分の限界を把握しているのは、偉い事ですよ」
齋藤リッコ:「勿論、リャンちゃんだってそうよ。水臭いじゃない」
竜胆ジョウカ:「あなたのような方がメサイアの上層部に居てよかったと思います」
齋藤リッコ:「友達でしょ?」
リャン・シェンシィ:「もう……」微かに笑って。
リャン・シェンシィ:「……状況とリスク評価、それに伴う5点の条項を更新」デバイスのモニタを操作する。端末に契約書面の追加データが送られてくる。「署名し直しておいて」
竜胆ジョウカ:「了解です」こっちも契約はしてたからね。
齋藤リッコ:「細かいな~」よく読みもせずに署名する
小豆橋カノコ:「はい。確かに」
リャン・シェンシィ:「全然細かくないってば。命賭けろって言ってるんだから……」
リャン・シェンシィ:「それに……お金ってのはクレジットで、責任で、信頼でしょ。それだけ君達を宛にしてるってことなの」
竜胆ジョウカ:「ええ、把握してます。ありがとうございますね」
齋藤リッコ:「分かってるわ。それがリャンちゃんだもんね」笑って
リャン・シェンシィ:空になったコーヒーカップを脇に寄せながら、資料を机の上に並べて。「……という訳でほら、方針は決まり。作戦を立てるよ」
小豆橋カノコ:「ええ。ルドウさんは私を高く買ってくれていましたけれど──」
小豆橋カノコ:「『兵器』を突っぱねて私を取ったシェンシィさんには負けちゃうかもですね」
小豆橋カノコ:冗談めかして笑う。隠していた手の震えは、いつしか止まっていた。



GM:ではここでシーン終了としましょう。ロイスと購入だけ可能!
齋藤リッコ:ロイスは保留で懲りずにクリシ
齋藤リッコ:6DX+1>=25
DoubleCross : (6DX10+1>=25) → 10[3,5,6,8,8,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗

竜胆ジョウカ:緑の人(カノコさん) 〇感服/憐憫 で!とんでもない状況なのによく言うねという感じで
齋藤リッコ:回ったの最初だけ~~
小豆橋カノコ:エッヘヘ
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(73 → 74)
小豆橋カノコ:ジョウカさんのNをもしかして……? に変えておこう
リャン・シェンシィ:小豆橋カノコ:◯信頼/負い目、齋藤リッコ:◯信頼/不安 で取ります
竜胆ジョウカ:何を疑われてるんだろう……
竜胆ジョウカ:4dx+1 ボデアマ狙いま~す
DoubleCross : (4DX10+1) → 8[4,5,8,8]+1 → 9

リャン・シェンシィ:何買おうかな……
齋藤リッコ:そういえばさっきのシーンで取ってなかったな 竜胆ジョウカ 〇親近感/隔意 で取ります
小豆橋カノコ:あとリャン・シェンシィさんのNも変えよ 信用◯/苦労性
竜胆ジョウカ:財産込みでも足りません 以上です
齋藤リッコ:同じキングダムだし 親近感あるわね~
リャン・シェンシィ:オート多いし覚悟のさらしでも狙おう
小豆橋カノコ:あっじゃあリッコちゃんに妖精使います
小豆橋カノコ:財産あるから確定で買えるよね
齋藤リッコ:カノコ!
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(50 → 54)
齋藤リッコ:ありがとうカノコ……
リャン・シェンシィ:あっクリシリベンジの択もあったか でも任せちゃおう
小豆橋カノコ:優しくしてくれたお返しです
小豆橋カノコ:2dx+3>=12 ボデマ
DoubleCross : (2DX10+3>=12) → 5[3,5]+3 → 8 → 失敗

小豆橋カノコ:以上
齋藤リッコ:1DX+21
DoubleCross : (1DX10+21) → 10[10]+1[1]+21 → 32

リャン・シェンシィ:9dx+4@7>=30 さらし コンセ無形で判定
DoubleCross : (9DX7+4>=30) → 10[3,3,4,4,6,6,9,9,9]+10[2,2,10]+5[5]+4 → 29 → 失敗

リャン・シェンシィ:財産1入れて購入じゃ
齋藤リッコ:ありがとうカノコ……おかげで買えたわ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を6増加(71 → 77)
齋藤リッコ:装備して以上です
リャン・シェンシィ:こっちも装備しておわり



【Middle5】

GM:では次のシーン!
GM:星徒になったルドウちゃんとカノコちゃんがお話するシーンにしようかなと思います
GM:ただお話するだけだとなんで危険を犯してそんな事するのかという感じになりそうなので
GM:応じるかも?みたいな素振りだけ見せて、相手が持ってる十字冠を破壊する兵器を確認するのが主目的何じゃないかな~みたいな気持ちでいます
リャン・シェンシィ:囮みたいな動きなるほどね
小豆橋カノコ:了解です
竜胆ジョウカ:なるほどね
GM:基本カノコさんとルドウさんがお話するシーンだけど、他の人もなにかあったときのために近くについてきてるイメージでお願いしよう
GM:という感じでカノコさん侵食ダイスをどうぞ
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(54 → 64)
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(77 → 82)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(74 → 77)
竜胆ジョウカ:70+1d10 出ちゃえ
DoubleCross : (70+1D10) → 70+5[5] → 75




GM:メサイア学区。君たちはルドウの持つ十字冠を破壊する兵器を確認するため
GM:彼女の呼び出しに応じることにした。場所はメサイア学区。会話を聞かれないよう、貸し切りにしたカフェで会う手はずになってるよ。
GM:待ち合わせの時間になると、社会人を連れた女子学生がカフェの中に入っている。君たちの誰にも見覚えのない生徒だったが
GM:彼女が顔に手を当てると、その姿は変わり、小豆橋カノコの知る水無瀬ルドウの姿に変わるよ。
GM:ただしその十字冠は四分の一ほどが欠け、放つ光はぼんやりと薄くなっている。聞いていた星徒の特徴と同じだ。
小豆橋カノコ:「……随分小型化したんですね。そのブランケットデバイスも」
小豆橋カノコ:ホログラムの照射源があるはずだが、一見して見える場所にそれらしきものがない。
水無瀬ルドウ:「便利だろう?誰も気にしないだろうけど、一応ね。やあ。カノコくん。昔と比べて随分顔つきが変わったじゃないか」
水無瀬ルドウ:「と、言うより。少し太ったんじゃないか?あの頃はストレスのせいで、食事もまともに取ってなかったからなあ。当然といえば当然なのかな」
小豆橋カノコ:「期待外れですか? あなたは……」こくり、と喉が動く。「決定的に変わってしまったはずなのに、昔のままです」
小豆橋カノコ:「ええっ」
小豆橋カノコ:言われてみればそういうこともあるかもしれない。「言葉選びがあるでしょう」
竜胆ジョウカ:「……」口を開きはしない。が、いつでも動けるような姿勢で壁際に立っている。
小豆橋カノコ:「こほん……お久しぶりです。本当に……久しぶり。ルドウさん」
水無瀬ルドウ:「うん、久しぶり。何はともあれ元気なようで何よりだよ。他の人達は君のお友達かい?」
齋藤リッコ:「……」何かあればいつでも飛び出せる体勢。そわそわしながら物陰から見守っている。
リャン・シェンシィ:「そういう感じかな。君達が話しやすいように、なるべく人払いはしておいたけど」
リャン・シェンシィ:やけに慣れた手付きで、グラスに入った水を二人の前へ配る。
小豆橋カノコ:「そうなります。私が下手を打たないように見張ってる意味もありますけれど」
水無瀬ルドウ:「気が利くね、ありがとう」
小豆橋カノコ:「ありがとうございます」軽く唇を湿らせる。
リャン・シェンシィ:「あんまり乱暴な事はしないでくれるとうれしいな。ここの内装、結構したんだから」
水無瀬ルドウ:「それは君たち次第かな。そちらが手を出してこないなら、私もここで始めるつもりはないよ」
水無瀬ルドウ:「さて……じゃあ何から話そうか」
リャン・シェンシィ:それだけ告げると、カウンターの辺りに腰掛けて二人を見ている。その手元はテーブルに隠れていて、二人からは見えない。
水無瀬ルドウ:「いきなり本題に入ってもいいけど、カノコくんも聞きたい事があるんじゃないかな?」
小豆橋カノコ:「いっぱい、ありますけれど…………」
小豆橋カノコ:「ルドウさん。何をしようとしているんですか?」
水無瀬ルドウ:「あれ。お友達から聞いてない?」
小豆橋カノコ:「星徒の、目的──」
水無瀬ルドウ:「私達アグニヤ生徒会の目的は、君たちが卒業するまでノヴァリスを現状のまま保管しておくこと」
小豆橋カノコ:「恙無い卒業、ですか。そのために。生徒たちの力を削いでいると?」
水無瀬ルドウ:「行動単位で言うなら、生徒会長候補の抹殺。イースターエッグ捜索の妨害がそれにあたるかな」
小豆橋カノコ:「……変な感じです」
小豆橋カノコ:「私の知ってるルドウさんは、そういうことを平気で言う人でした」
水無瀬ルドウ:「ああ。もっと言うなら、僕たちが直接動かなくてもいいようにしたいんだ。生徒や社会人を使ってね」
水無瀬ルドウ:「それはそうだろう。私は水無瀬ルドウ本人なんだから」
小豆橋カノコ:「はい。違和感はありません。他の人が親友の星徒と接触すれば必ず覚えるであろう、耐え難い違和感が」
小豆橋カノコ:「……ねえ。どうしてあの頃、巻き込んでくれなかったんですか。私のこと」
小豆橋カノコ:「あなたが送って来たサインを、見逃し続けていただけだったんでしょうか」
水無瀬ルドウ:「私がしていることを全部君に教えて、頼ってほしかったって?」
小豆橋カノコ:「あんまり思い上がったことが言いたいわけじゃないんですけれど」
小豆橋カノコ:「だから正直な話、頼って欲しかったというのは違います」
小豆橋カノコ:「私がどれだけ情けない本音を垂れ流しても。あなたはひょうひょうと笑っていたわけですよね。帳尻が合わないんじゃないですか」
水無瀬ルドウ:「せめて私の本音が聞きたかった。そう言うんだね」
水無瀬ルドウ:「じゃあ、逆に聞くけど。君は私に信頼されるようなことをどれだけしていたと言うんだい?」
小豆橋カノコ:「気を許してないみたいに見えていたんでしょうか。態度悪かったですからね、私」
水無瀬ルドウ:「いや。私も実際、君のことは気に入っていたさ。でも」
小豆橋カノコ:「理事会を敵に回す気概だか実行力だかがなさそうだった?」
水無瀬ルドウ:「事実だろう」
小豆橋カノコ:「はい。でも」
小豆橋カノコ:「……それでも」
小豆橋カノコ:「ショックなものは、ショックです」
水無瀬ルドウ:「嫌な顔をしながら。君は結局彼らの言うことに従って、兵器を作り続けた」
小豆橋カノコ:「私、あなたのこと何も知りませんでした」
水無瀬ルドウ:「罪悪感を感じながら、私に本音を告げるときでさえ罰から逃れようとしてた」
小豆橋カノコ:「知らないまま……知ったような口を効いて……」
小豆橋カノコ:「付き合う価値のない相手だと思われているなら良かったんです」
水無瀬ルドウ:「他人を苦しめておきながら自分だけは苦しみから逃れようなんて、そんな人をどうして信用出来るというのかな」
小豆橋カノコ:「ただ見下されていただけなら……」
水無瀬ルドウ:「見下すなんて、とんでもない」
水無瀬ルドウ:「君はとても、信用できるような相手ではなかったけれど」
水無瀬ルドウ:「その頭脳は本当に素晴らしいと思っているよ。その汚れた泥のような心の中で腐らせてしまうのは世界にとっての損失だ」
齋藤リッコ:「……ッ」ぎり、と奥歯を噛み締める。
水無瀬ルドウ:「……カノコくん。今の私の作品を見てどう思った?」
小豆橋カノコ:「そういうことも、言いそうですよね。全然、昔から」
小豆橋カノコ:ずきり、と心臓が疼く。
小豆橋カノコ:「……変わらず趣味が悪いです。あそこまで理事会を騙し仰せたのも納得の」
水無瀬ルドウ:「それだけじゃないだろう?君は心の何処かで」
水無瀬ルドウ:「自分なら、もっと凄い物が作れるんじゃないか。水無瀬ルドウならもっと違うものを作ったんじゃないか」
水無瀬ルドウ:「そう思いはしなかったかい?」
小豆橋カノコ:「……私はいつも指示されたものを作って、改良して、生産コストを下げて、出力を上げて。そういうことばかりが専門だったから」
小豆橋カノコ:始めはそうではなくとも、やがてそうなっていった。当然だ。したい研究をしていたわけではなかったのだから。
小豆橋カノコ:「あなたの独創性は本当に凄いと思っていた。発明って、なかったものを作り出す行為でしょう?」
小豆橋カノコ:「でも……」
水無瀬ルドウ:「ああ……」
小豆橋カノコ:「そうですね。だから、生きていた頃のルドウさんなら違うことをしていただろうというのは前提で」
小豆橋カノコ:「私もジェネシスを離れてから、ショコランの地下のラボで色々なものを作りました」
水無瀬ルドウ:「君がショコランにねえ」
小豆橋カノコ:「今はもっぱらお菓子専門ですよ。案外クリエイティブな性向なこと、昔からルドウさんにはバレてたんですねえ。私も知らなかったのに」
小豆橋カノコ:「そういう質問をするってことは、自覚があるんですね」
小豆橋カノコ:「ジャームになって得たものと、喪ったものへの」
水無瀬ルドウ:「私は"スターロード”と出会った。彼から与えられた力は、私に無限の知識と、無限の創造力を齎した」
水無瀬ルドウ:「だがね、私自身の脳はそれに耐えられないんだよ」
水無瀬ルドウ:「私が全てを理解できるのは、魔法冠の補助があるほんの僅かな間だけ……」
リャン・シェンシィ:("スターロード"……)どこか、その名前が出てくる予感はしていた。彼女が本来成長する事のないジャームの身でありながら、その身に起きた能力の変化を考えれば。
竜胆ジョウカ:(……やっぱ外付けの何かはあるか)
水無瀬ルドウ:「無限の知識を形にするための無限の資源もなければ、無限の時間も、無限の記憶もない」
小豆橋カノコ:息を呑んだ。かつて戦った相手だ。倒せたとは思うまいけれど、まだノヴァリスに留まっていたのか。
齋藤リッコ:(……)驚きは無かった。彼女の強化が、星徒によるそれを更に凌駕していると知った時から、覚悟はしていた。
水無瀬ルドウ:「まるで穴が空いた容器のように、掬い上げた水が指の間からこぼれ落ちていくかのように」
水無瀬ルドウ:「全ての叡智は私の元から消えていく。私が新たに作れたのは、君たちの命を奪う十字冠を破壊する兵器位のものだ」
水無瀬ルドウ:「他に作り出せるのは昔の私が手掛けたものの焼き直しばかり」
小豆橋カノコ:「充分とんでもないですけどね」
水無瀬ルドウ:「降臨手順書に至っては、改良することすら出来なかった」
水無瀬ルドウ:「私にできたのは、彼らが君たちに敵意を持つようにすることくらいだ。本物の心……魂を作り出すことなど夢のまた夢」
小豆橋カノコ: だが、かつて彼女とその邪悪な作品たちに見ていた輝きは、どこか褪せているように思えた。
水無瀬ルドウ:「だからこそ、カノコ。君が必要なんだよ」
水無瀬ルドウ:「私と並ぶことが出来た君の頭脳なら、私に足りないものを補えるかも知れない」
水無瀬ルドウ:「あるいは無限の知識を、君の頭脳なら保管しておけるかも知れない」
水無瀬ルドウ:ガコン、と持ち込んでいたトランクを開ける。そこには4本の管楽器が収められている。
水無瀬ルドウ:「これは私が作り出した"十字冠を破壊する兵器”だ。全部で4本ある」
水無瀬ルドウ:「カノコが私に協力してくれるなら、これを今いる君のお友達に全て渡そう」
リャン・シェンシィ:「…………」
リャン・シェンシィ:「一つ……」指を立て、そこに言葉を挟む。「確認をしてもいいかな。水無瀬ルドウ」
水無瀬ルドウ:「後にしてくれ。カノコ、これは君のためでもあるんだよ」
水無瀬ルドウ:そう言って小豆橋カノコの手を両手で包むように握る。
水無瀬ルドウ:暖かく優しく、同時にどこまでも冷たい手だ。
水無瀬ルドウ:「君はずっと、悔いているだろう。理事会に協力し続けたことを」
水無瀬ルドウ:「300人もの生徒、そして最高生徒会長を殺す事に協力した過去を」
小豆橋カノコ:そうだ。
水無瀬ルドウ:「君がここで私を無視すれば、私はこの兵器を何本も作る。私が殺す生徒の数は昔よりもっと多くなるかもしれない」
小豆橋カノコ:兵器を一般化し、量産化し、軽量化し、高性能化させたということ。
水無瀬ルドウ:「でも、君なら……君が勇気を持って踏み出せば、彼らの命を助けることが出来るんだよ」
水無瀬ルドウ:「君の友人も、大切な人も。君が守れるんだ。君が後悔している過去の失敗を取り戻すことが出来るんだよ」
小豆橋カノコ:それは戦争という環境の基盤へと働きかける行為だ。どこまでも昏く重い罪。その矛先の当事者たちがアグニヤ星徒会なのだという。
水無瀬ルドウ:「カノコ、私についてきてくれるよね」
水無瀬ルドウ:「私の第二の頭脳になってくれ」
小豆橋カノコ:「…………私が」
小豆橋カノコ:「私が必要なんですね」
水無瀬ルドウ:「宝石のように君に輝いてほしいんだ」
小豆橋カノコ:「ルドウさんは………………」
水無瀬ルドウ:「ああ……どうしても君がほしい。」
小豆橋カノコ:「…………星徒になったルドウさんは、こんなにも簡単に私に助けを求めてくれるんですね」
小豆橋カノコ:彼女の手を、ゆっくりと押しのける。
水無瀬ルドウ:「……カノコ?」
小豆橋カノコ:「手を繋いだのも、初めてです」
小豆橋カノコ:逃げ出さないように見開いた目から、ぽろぽろと、涙がこぼれてテーブルを汚した。
小豆橋カノコ:「ごめんなさい」
水無瀬ルドウ:「カノコ、なんで泣いているんだい?」
水無瀬ルドウ:「悲しいことなんて何も起きてないじゃないか」
水無瀬ルドウ:「やり直せるんだよ?ああ、もしかして嬉し涙かい?」
小豆橋カノコ:「違う……違うんです。違う、違う、違う。星徒がアグニヤ星徒会の意志のもとに行動するのが当然っていう、前段の口ぶりからして、もう……」
水無瀬ルドウ:「何も違わないよ。私はただやりたいと思ったことをやっているだけさ」
小豆橋カノコ:「私の償いが、今の生徒たちを暗殺するようなことに繋がってるっていうんですか。その接続を説明できますか? 自分が今やっていることが、どうしようもなくかつてと違うことが分からないの?」
水無瀬ルドウ:「誰かに強制されるなんて僕らしくない、だろ?そんな心配しなくていいんだよ。ありがとうカノコ」
小豆橋カノコ:「私、あなたのことを何も知らなかったのに……今から知ることもできないっていうんですか……!」
水無瀬ルドウ:「何も違わないよ。今も昔も私は、自分の欲望に従ってるだけだ。私のことだって……ちゃんとこうやって話しているじゃないか」
小豆橋カノコ:「ルドウさん。私、あなたのこと、友達だと思っていました」
水無瀬ルドウ:「他に知りたいことがあるのかい?何でも話すよ。好きな食べ物も好きな場所も好きな映画も」
小豆橋カノコ:「さっきの話を聞いた今でも。そう思っています。きっと生前のあなたも」
水無瀬ルドウ:「ああ、もちろん。私達は友達さ。だからついてきてくれるんだよね?」
小豆橋カノコ:「……同じようなことを考えていたでしょうけれど。どうしようもない女と蔑んでいたでしょうけれど。私のことを、友人だと認識してくれていたと……思ってます」
小豆橋カノコ:「一緒には行けません」
水無瀬ルドウ:「……何故?どうしてそんな事を言うんだい?」
小豆橋カノコ:「生きていた頃のあなたが嫌いじゃなかったから」
小豆橋カノコ:「好きだったからです。今のあなたが、見るに堪えないから……です」
水無瀬ルドウ:「私はこうして生きているじゃないか」
水無瀬ルドウ:「どうしても?ついてきてくれないの?」
小豆橋カノコ:「……はい。決定事項です」
水無瀬ルドウ:「ああ、そう」
水無瀬ルドウ:「じゃあこれは持って帰るね」ぱたんとケースを閉じて席を立つ
水無瀬ルドウ:「悲しいよカノコ。友達に拒否されるなんて」
小豆橋カノコ:「さようなら。あんな口説き文句でも、一瞬だけ嬉しかったです」
水無瀬ルドウ:「次は300人殺してから来るね」
小豆橋カノコ:「それはかつてのルドウさんなら言いませんでした」
小豆橋カノコ:「私と敵対することを、いくばくか恐れていらっしゃいましたから」
水無瀬ルドウ:「ああ、忘れてたな。そんな衝動」
小豆橋カノコ:「早いですよ」
小豆橋カノコ:「300人殺すより、1人の息の根を止めるほうが、きっと」
リャン・シェンシィ:二人の会話が終わったのを見て、おもむろに口を開く。「……水無瀬。君はさっき」
リャン・シェンシィ:「私達の命を奪う"十字冠を破壊する兵器"を新たに作り出したと、そう言ったね」
水無瀬ルドウ:「ああ、ごめん。待たせていたんだったね」
水無瀬ルドウ:「それが何か?」
リャン・シェンシィ:「研究者がそういう結論を出す時には、実証・・が必要なはずだ。私の知る限り」
リャン・シェンシィ:「どんな天才であっても、そこの手順を飛ばすことはしない……」
水無瀬ルドウ:心底どうでも良さそうな目でリャンさんを見るよ
リャン・シェンシィ:笑みの消えた、冷えきった視線が彼女を刺している。
リャン・シェンシィ:「……やったんだな・・・・・・?」
水無瀬ルドウ:「それが何か?」
リャン・シェンシィ:「十分だ」銃口を向ける。それは同時に、他の仲間に向けての合図でもある。
竜胆ジョウカ:「《ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し》」
竜胆ジョウカ:留保していた詠唱を完遂し、魔術を起動。
竜胆ジョウカ:腕を叩き斬ってケースを吹き飛ばすか、全身粉々にするか。
竜胆ジョウカ:そういう二者択一を迫る、一切容赦のない斬撃が火炎を纏いながら星徒に迫る。
GM:ジョウカの魔術、リャンの銃弾がルドウの体に突き刺さる。だが
GM:それは幻影だった。君たちの攻撃を受けノイズが走り、次の瞬間には完全に消え失せている。
小豆橋カノコ:「…………さようなら」
水無瀬ルドウ:《瞬間退場》を使用します。攻撃を受ける前にシーンから退場するぜ
齋藤リッコ:「ッ……」味方を護るように氷壁を形成したが、「……逃げられた……!」予想された反撃は無い。
小豆橋カノコ:「水無瀬ルドウさん」
リャン・シェンシィ:舌打ち。映像データを情報部に転送する。「……追跡だ。あいつは絶対に」
小豆橋カノコ:訪れた静寂の中で、遅すぎた別れの言葉が虚しく響く。
リャン・シェンシィ:「消さなくちゃいけない」
齋藤リッコ:「……」一瞬で荒れ果てた店内で、カノコを振り返る。
竜胆ジョウカ:「同感です。あそこまで死者をコケにできるとは」
齋藤リッコ:まだ何も終わっていない。労いも慰めもまだ早かった。だから。
齋藤リッコ:「……カノコ」
齋藤リッコ:「あたしが付いてるから」
小豆橋カノコ:「……はい」
小豆橋カノコ:「お願いします。戦ってください。一緒に」



GM:シーンを終了しましょう。ロイスと購入が可能。最後の購入になるかもしれません。
リャン・シェンシィ:ロイスはもういっぱいなのじゃ 何買おうかな……
齋藤リッコ:ミドルあるなら応急かな~
竜胆ジョウカ:4dx+1 ボデマを諦めない
DoubleCross : (4DX10+1) → 6[3,4,5,6]+1 → 7

齋藤リッコ:3DX+1>=8
DoubleCross : (3DX10+1>=8) → 9[5,8,9]+1 → 10 → 成功

竜胆ジョウカ:ぜ~~んぜんダメ ロイスもなしで以上
齋藤リッコ:水無瀬ルドウ 〇尽力/憐憫 で取得して以上です
小豆橋カノコ:3dx+3>=12 いけるっしょ ボデマ
DoubleCross : (3DX10+3>=12) → 8[1,6,8]+3 → 11 → 失敗

小豆橋カノコ:1点払って装備
小豆橋カノコ:以上
小豆橋カノコ:あいや ちがう
小豆橋カノコ:水無瀬ルドウさんのロイス変更します!
リャン・シェンシィ:どうしよう 特にみんななければもう一個PDW買っておこうかな……
小豆橋カノコ:懐旧/喪失◯ タイタスへ
GM:タイタス……!いいですね……
リャン・シェンシィ:それか1戦だけミドルやるなら素で高性能キットくらいがいいか
リャン・シェンシィ:高性能医療キットにしときます
リャン・シェンシィ:2dx+4>=9
DoubleCross : (2DX10+4>=9) → 3[1,3]+4 → 7 → 失敗

リャン・シェンシィ:財産2で成功



【Middle6】

GM:という事で次はミドル戦闘のシーン。全員登場シーンになるよ。
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(82 → 85)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(64 → 74)
GM:姿を消したルドウを追うために電心パーク本部にカチコミをかけるシーンになります
竜胆ジョウカ:75+1d10
DoubleCross : (75+1D10) → 75+8[8] → 83

齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(77 → 86)
齋藤リッコ:うわーん!!



GM:電心パーク本部。メサイアの地下に秘密裏に作られた社会人達の楽園には、地上では想像もできないような光景が広がっていた。
ポインター:「ハッハッハー!回せ回せ~!その無意味な棒をよ~!」
悪の社会人:「もっとキビキビ走れぇ!人力車なんだろぉ?こんな鈍い車、社会でやって行けると思っとるのか!?おお!?」
人力車を引かされている生徒:「うう、そ、そんなこと言っても……もう一時間も走らされっぱなしなんです」
人力車を引かされている生徒:「これ以上は無理ですよ……!それに重さだって社会人と生徒じゃ全然違うし……」
人力車を引かされている生徒:「鉄の塊を女の子の力で引くなんて無理です!お願いです、もう休ませてください!」
悪の社会人:「貴様ぁ~……それは私のフレームが旧式で無駄に重いと言っておるのか~!?」
人力車を引かされている生徒:「ち、ちが……私そんなつもりじゃ……」
悪の社会人:「言い訳するなーっ!」ばちーん!手に持ったムチを古い生徒を打ち据える
悪の社会人:「そんな事で社会でやっていけると思っているのかー!甘えるなこのガキがーッ!」バチーン!
悪の社会人:「無駄に口答えしおって……たとえ限界でも貴様らはその首輪がある限り俺たちには逆らえんのだ」
悪の社会人:「口を動かす元気があるなら千切れるまで足を動かすんだよ~!そら、もう100週するまで止まらせんからなぁー!」
人力車を引かされている生徒:「そんな~!私達の体は機械と違って一度取れたら交換なんて出来ないのに……!」
人力車を引かされている生徒:「私達このままじゃ本当に死んじゃうよ~!そうでなくてもこのまま卒業まで働き詰めで終わりなんて!?」
人力車を引かされている生徒:「そんなのやだよ~!えーんえーん!誰か助けて~!」
ポインター:「ひゃっはっは!生徒共の悲鳴はどんな名曲にも勝る最高の音楽だぜ~!」
ポインター:「しっかり録音しておいてやるからいい声で鳴けよ、ヒッヒ!」
小豆橋カノコ:その時である。
小豆橋カノコ:がしゅん! どこかで大きな音が響いた。照明や電子機器のヒューズが落ち、一時的にまとめてダウンする。
ポインター:「ああ!?なんだあ?停電かあ?」
悪の社会人:「ちっ。おい生徒ども、何をぼーっとしている。さっさと直しにいかんかあ!」
小豆橋カノコ:混乱が収まるより早く、配電盤のある方角から閃光。
小豆橋カノコ:高密度電磁パルスだ。社会人たちの一部ががくりと膝をつき、動かなくなる。
悪の社会人:「な、なあっ……なんだぁ!?」
小豆橋カノコ:「今です! いきますよ~」
竜胆ジョウカ:「はい、ただいま。……ども、壊れた機械を襲撃なおしに参りました」
ポインター:「ちっ……やべえ!サブ、敵襲だ、カチコミだーっ!」
リャン・シェンシィ:「また随分とご機嫌だね、君ら」静かな笑い声。暗闇をものともせず軽い足取りで近づくと、手近にいた二人の社会人の首筋に電子カードをねじ込んでいる。
リャン・シェンシィ:外部信号の受信装置を落としている連中に、直接停止命令をねじ込むためのコードだ。火花さえなく、静かにカメラライトが消滅し、崩れ落ちる。
悪の社会人:「ちっ、生徒共!盾になれ!俺たちが逃げる時間を稼ぐのだ!」
竜胆ジョウカ:「《吠え猛るはヴェントラグツァ》」雑に風の刃をぶっ放す。頑丈でない社会人はそれで吹っ飛ぶし、
人力車を引かされている生徒:「そ、そんな酷い!でも逆らえない……うう、か、体が勝手に~!」
リャン・シェンシィ:「聞かなくていい命令だけど──そうか、首輪か」
竜胆ジョウカ:「ご安心を」首輪もそれで斬れる。
齋藤リッコ:「はいはい、こっちこっち」捕まっている生徒たちに駆け寄り、冷熱による金属疲労で器用に首輪だけ壊していく。
齋藤リッコ:半年前には及びもつかなかったレネゲイドコントロール。「早く逃げて!あっち!」
竜胆ジョウカ:「うちに持って帰れば“使い道”はあるでしょうが……火種でしかありませんしね」
人力車を引かされている生徒:「あ、ありがとうございます!名もなき人!この恩はいずれ必ず~」
GM:では社会人達を蹴散らす君たちの前に、天井から重装甲に身を包んだ社会人がズズンと音を立てて降下してくるよ。
竜胆ジョウカ:「おや」スパスパと吹っ飛ばしながらそっちの方を見ます。
組合の”サブ”:「おやおや、困りますよお客様。あまり痛をされては」
組合の”サブ”:「クァッ……ここが何処だか、ご存知の上での狼藉ですかな」
小豆橋カノコ:「あの時の電話の方ですね。その節はどうも」
齋藤リッコ:「……こいつが“サブ”?」
竜胆ジョウカ:「知らないでここまで暴れてる人いたら逆に凄くないですか?」
リャン・シェンシィ:「客? 貴方達に価値ある何かを提供してもらった覚え、ないんだけどなぁ」
竜胆ジョウカ:「あ、はいそうです斉藤さん。……前に倉庫で会ったのが“サブ”だったら」
竜胆ジョウカ:名前に自信がないので濁す言い方。
齋藤リッコ:「機械にも興味無いのね……」
組合の”サブ”:「悲しいことを言いますねえ。我々社会人は貴方がた生徒の生活を保つために多くの労力を注いでいるというのに」
リャン・シェンシィ:「合ってる、合ってる。……私はジョウカちゃんと違って記憶力いいから」
リャン・シェンシィ:「いまそこにいた奴らの型番、全員ちゃんと記憶したからね。情報部にも共有済みだ。その事実を踏まえて今からの態度を検討すると良い」
小豆橋カノコ:「ここがどこかと言えば、メサイア学園のお膝元ですよね」
組合の”サブ”:「クアッ。聞いたでしょう社会人の皆さん、彼女らは我々の貢献を簡単に忘れ、我らをすぐ蔑ろにするのです」
組合の”サブ”:「社会人が自らの尊厳を持って生きていくには、もはや生徒達を打ち倒し、支配下に置く他無いのです!」
齋藤リッコ:「……何が目的なのか聞こうと思ったけど……それか。予想通りではあるけど……」
ポインター:「へっへ。しかも型番まで記録されたとなりゃあ、どのみち逃げ道はねえな」
リャン・シェンシィ:「やだな、それも含めて記録してるってば。ただ、自分の権利を主張したいならやり方ってモノがある事くらいわかるでしょ」
小豆橋カノコ:「こんな扇動に乗ってしまうようになることが、ルドウさんの言う『魂』だったとは」
小豆橋カノコ:「私はどうしても思えないです。本当に」
組合の”サブ”:「おお、確かに。暴力と戦争で自由を勝ち取ったノヴァリスの生徒様が言うと説得力が違いますな」
リャン・シェンシィ:「正直……君達がまっとうな労働組織として活動してくれちゃってた方が、こっちとしては困ったかもしれないね」
リャン・シェンシィ:「そうやって端から戦争をやるつもりだって言うなら、こっちも迷う理由がない」
組合の”サブ”:「くあっ。我々の力を見る前ならば、そんな口も聞けましょうな」
組合の”サブ”:「遠慮はいらん。ヘラヌゴンを放て!」
齋藤リッコ:「正直、同情しなくもないんだけど……。そっちがその気なら……え!?」
齋藤リッコ:「ヘラヌゴンって……例の!?」
組合の”サブ”:「トランペッターとの戦いの前に性能を確かめておこう」
組合の”サブ”:「グレート・バビロンの会計なら見せしめにもちょうどいい」
小豆橋カノコ:「例の、っていうのは……?」
竜胆ジョウカ:「……知ってるんですか」斉藤さんに。
リャン・シェンシィ:「お、私狙い? モテる女は困るねぇ」軽口を叩いているが、あんまり笑っていない。他の子が狙われるよりは都合がいいかくらいには思っている。
組合の”サブ”:「貴女に痛い目を見せられた社会人は、ここに何人もおりますからな」
齋藤リッコ:「確かカタログにあった……品名は……」
齋藤リッコ:「無限増殖怪獣ヘラヌゴン!」
組合の”サブ”:「貴女が捕らえられればどんな目に合わされるか。楽しみですなあ」
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:「ヌゴーッ!」
小豆橋カノコ:「きゃっ」
小豆橋カノコ:「あまりにもトップダウン型の鳴き声、これが──!」
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:半透明の肉体を持った巨大な四足獣が奥から現れる
竜胆ジョウカ:(鳴き声、真ん中2文字なんだ……珍しいな……)
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:「ヌ~ゴヌゴヌゴ……ヘラヌ~~~~ゴ」
リャン・シェンシィ:「見た目はともかく、物騒な肩書きだね」
リャン・シェンシィ:「というか鳴き声マジ?」
齋藤リッコ:「うわ~~っ!キモいキモいキモい!」
齋藤リッコ:「何なのよこいつ!?」
小豆橋カノコ:「わかりません。色々試してみるほかないですね……!」
組合の”サブ”:「さあいけヘラヌゴン、奴らを捕らえるのだ。無限の労働を味あわせ、我々労組に挑んだこと後悔させてくれる!」
リャン・シェンシィ:「どうあれあいつらにとっちゃ虎の子らしい。警戒はしておこうか……」

GM:という感じでミドル戦闘を始めていきましょう
GM:距離は君たちから10m離れて、社会人の群れ(トループ)、ヘラヌゴン、組合のサブが一つのエンゲージに固まってます
小豆橋カノコ:やるぞ~
GM:ではセットアップ!なにか行動ある人いますか!
竜胆ジョウカ:なし!
リャン・シェンシィ:ないよ
小豆橋カノコ:《クロックフィールド》味方行動値+5
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(74 → 78)
齋藤リッコ:なし!
GM:!?
竜胆ジョウカ:たすかる
GM:しまった。カノコさんの相手をするのは2度めのはずなのに
GM:クロックフィールドで行動値が上がることを完全に失念していた
小豆橋カノコ:よっしゃー! 完封しますよ!
GM:先手取られる~~!
GM:こちらは特にセットアップありません。
GM:カノコさんだけかな?という事で皆行動値を+5してもろて
GM:イニチアシブ表によると……カノコさんの手番からかな?
竜胆ジョウカ:リャンさんかも
リャン・シェンシィ:上がるのは味方全部じゃない?
小豆橋カノコ:(シェン[15]、カノコ[13]、ジョウカ[12]、リッコ[11])
10m
(社会人の群れ[11]、ヘラヌゴン[10]、サブ[6])

GM:そうだった
GM:リャン・シェンシィ!
リャン・シェンシィ:待機しています
齋藤リッコ:つよい クロックフィールド
GM:ではリャンさんが待機したので結果的にカノコちゃんの手番!
小豆橋カノコ:はい!
小豆橋カノコ:マイナーで小型ロケットランチャーを装備します
GM:現代兵器暴力
小豆橋カノコ:《コンセントレイト》《アームズリンク》《ライトニングリンク》 対象:範囲で敵エンゲージを攻撃!
GM:なんでそんな事するの~~
GM:特に妨害等はありません。判定をどうぞ!
小豆橋カノコ:7dx7+4 エイッ
DoubleCross : (7DX7+4) → 10[4,5,5,6,6,9,10]+10[5,10]+4[4]+4 → 28

小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を8増加(78 → 86)
小豆橋カノコ:リアクションどうぞ!
GM:サブくんと社会人の群れはイヴェイジョンでそれぞれ14と18で命中。ヘラヌゴンは普通にドッヂします
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:5DX
DoubleCross : (5DX10) → 10[3,4,7,9,10]+5[5] → 15

GM:当たりマンタ
小豆橋カノコ:3d10+1d10+12+10 装甲有効
DoubleCross : (3D10+1D10+12+10) → 13[4,4,5]+4[4]+12+10 → 39

GM:うぐああああ
GM:あ、いや。まだ生きてるな
小豆橋カノコ:くっ
GM:社会人の群れは装甲込みでギリギリ生きてます。サブはあんまりダメージを受けてません。
GM:ヘラヌゴンは39点そのまま受けるけど生きてます
小豆橋カノコ:堅い!

小豆橋カノコ:「カートリッジ!」ガシュコン!
小豆橋カノコ:ぱしりと静電気が走り、電場が乱れに乱れたホールを席捲する。ボトルを付け替えたディスペンサーから、銀色の霧が放たれる。
悪の社会人:「むっ……銃ではない……?何だこの霧は!?」
小豆橋カノコ:静電噴霧によるパウダーコートが、カノコが攻撃対象と定めた社会人とヌメルゴンに纏わりつき、瞬時に発火した。サーモバリック爆薬だ!
小豆橋カノコ:「ゼロツー/テンパリングスノーシュガー。耐圧と冷却が追いつきますか!」
ポインター:「ーーーッ!グアアアアッ!足が、俺の足がーっ!畜生換装したばかりなのに!」
GM:社会人達の大部分がその爆発を受けて戦闘不能に陥る。だがサブとヘラヌゴンは健在だ
GM:健在……?いや、ヘラヌゴンに関しては、健在どころではない……!
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:「ヘラヌゴ~……」
小豆橋カノコ:「──?」
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:ぼこぼこぼこ……最初は体が沸騰しているのかと思っていたが
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:逆に体積が増えていく。これは、逆に……攻撃を受けて、増殖している!
齋藤リッコ:「ふっ……ふ……増えてない!?」
リャン・シェンシィ:「次の仕事までには、新しいものを換装してあげるよ」呟きながら。カノコの射撃動作の前に、射線を開くように下がっている。「やらかした事に対する沙汰が先だけどね……んん?」
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:という事で《さらなる絶望》を使用します。
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:イニチアシブでね。
竜胆ジョウカ:やべーぞ
小豆橋カノコ:何~っ!
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:「ヘラーヌ……」「ヘラヌ~~ゴ……」
リャン・シェンシィ:「あれは、攻撃反応を条件とした従者製造……? いや……」
小豆橋カノコ:「増えた! 二体に……!」
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:そして巨大化したヘラヌゴンは、そのまま分裂し二体に増殖する……!
リャン・シェンシィ:「そういう気配じゃないな。……ジャームだろ、君」
齋藤リッコ:「これが……無限増殖怪獣……!?」
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:片方はちょっと小さい気がします。
竜胆ジョウカ:「増殖失敗してません?」
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:という事で《さらなる絶望》でヘラヌゴンが一体追加されました。
GM:小さくなってるのは、増えるけどダメージを受けてないわけではないという感じですね
竜胆ジョウカ:なるほどなあ
組合の”サブ”:「くあっ。驚いたようですねえ。これが無限増殖怪獣、ヘラヌゴンです。生半可な刺激では彼の増殖を加速させるだけですよ」
齋藤リッコ:「こ……こいつ……無敵……!?」
組合の”サブ”:「大人しく降伏し服従の首輪をつけると言うなら、ヘラヌゴンの攻撃を止めてあげても構いませんよ」
リャン・シェンシィ:「無敵認定が早い。大きな火力で一気にやられたらまずいって言ってるでしょ、裏返せば」
齋藤リッコ:「全力でぶん殴ればいいってこと!?」
リャン・シェンシィ:「体積が減ってるのも、それなりにダメージが通ってるって事じゃないかな」
組合の”サブ”:「ははは。リャン会計、貴女の能力が攻撃に向いていないことは確認済み」
リャン・シェンシィ:「ふふ。そうだね、そういう認識でいいよ」
小豆橋カノコ:「あ、じゃあ……そういうアタリをつけての協力者なんですね」
リャン・シェンシィ:「あー……そこまで調べてくれてるんだ? じゃあどうして分からなかったかな」
組合の”サブ”:「火力を出せる可能性があったのは、元ジェネシスのカノコ様くらいでしょう」
小豆橋カノコ:メンバーの中で最も小柄な、彼女。
組合の”サブ”:「まさかそこの一般生徒二人に、ジェネシス製の兵器を上回る火力が出せるとでも?」
リャン・シェンシィ:「私がそんな律儀にタイマンなんて応じる柄じゃないってこととか……」
齋藤リッコ:「一般生徒……」そこそこ名が売れてきたと思っていたので密かなショックを受けている
リャン・シェンシィ:「ふ、ふふ……一般生徒?」
小豆橋カノコ:なるほどうってつけだ。見くびらせるにも、そして。
リャン・シェンシィ:脇腹を押さえて笑っている。「ふふ……そっか、そういう感じなんだ。頑張って隠した甲斐があったね、これは」

GM:では次。行動値12担っているジョウカさん、お願いします!
竜胆ジョウカ:はい!
竜胆ジョウカ:マイナーで戦闘移動し、敵エンゲージに突入。
GM:近くで土下座してくれるのかな
竜胆ジョウカ:メジャーでコンボ【ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し】、〈サイレンの魔女〉+〈疾風迅雷〉+〈紅蓮の衣〉。
竜胆ジョウカ:対象は敵全員!
GM:ひえ~!特に妨害等はありません。判定をどうぞ!
竜胆ジョウカ:5dx ドッジ不可です
DoubleCross : (5DX10) → 10[1,1,2,7,10]+9[9] → 19

GM:はぁはぁ……ドッジ不可!?
組合の”サブ”:ガードするしか無い……ってこと!?
リャン・シェンシィ:そこのダメージにフォールンサラマンダー。ダメージ+2D
小豆橋カノコ:せっかく装甲無視してくれるんだし妖精足しとこうかな
竜胆ジョウカ:えっマジ!?うれし~~
小豆橋カノコ:妖精の手! うりゃ!
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(86 → 90)
竜胆ジョウカ:20+1dx こうかな!妖精!
竜胆ジョウカ:1dx+20 逆か
DoubleCross : (1DX10+20) → 2[2]+20 → 22

GM:ぐああああ苦しい~
齋藤リッコ:殺してたも~殺してたも~
GM:全員ガードするしか無いぜ。ダメージをどうぞ!
リャン・シェンシィ:殺意が他者に向かってるおじゃる丸初めてみた
竜胆ジョウカ:3d10+46+2d10 とりゃ
DoubleCross : (3D10+46+2D10) → 22[8,9,5]+46+10[9,1] → 78

竜胆ジョウカ:装甲無視です
竜胆ジョウカ:侵蝕は83から10上がって93
GM:ぐあああああああああ
GM:無限増殖怪獣ヘラヌゴン、全滅……!《さらなる絶望》はイニチアシブエフェクトなので攻撃を耐えなければ増殖出来ないのだ……!
竜胆ジョウカ:かわいそ笑
GM:社会人の群れもこれで一体残らずバラバラになります。サブだけちょっとだけ生きてます
GM:1/10位になってるかも
齋藤リッコ:しぶとい
GM:という感じで演出をどうぞ!

竜胆ジョウカ:「……というか、会計さん」
竜胆ジョウカ:その声は、社会人たちの足元から聞こえてきた。
竜胆ジョウカ:「私のこと、秘匿してたんですか……? 別によかったんですが……まあいいや」
リャン・シェンシィ:「いや、何のためにその服着せてたと……」
小豆橋カノコ:(いつの間に)
竜胆ジョウカ:「でもどっかで流出するもんじゃないですか? ……いや、優秀なだけだしいいか」
齋藤リッコ:「……?何の話?」
リャン・シェンシィ:「君は良くても、余計な騒ぎに繋がるでしょ。君の持ち物を狙う命知らずの阿呆だって、この学区にはいるんだから……」
竜胆ジョウカ:気づいたら、だ。さっきまで「一般生徒」二人がいたあたりには、もう一人しかいない。
竜胆ジョウカ:「そしたら返り討ちですよ、こんな風に――」
組合の”サブ”:「……!?はっ、いつの間にか一人居ないぞ。一体何処に逃げ……」
組合の”サブ”:「……!?」
竜胆ジョウカ:「――“電心労働組合を人の仔に、ムカト=ヒャンデルをフラカンに照応。焔示すは創造の形”」
竜胆ジョウカ:「“造物毀す貴高き嵐”――《ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し》」
ポインター:「れ、レネゲイドカウンターがいきなり振り切れて……!?こ、こいつは一体……!?」
竜胆ジョウカ:口から漏れ出たのは詠唱。それが完遂すると同時、
竜胆ジョウカ:烈しい熱量が、局地的に彼らを襲い。
竜胆ジョウカ:社会人の機械の体、ヘラヌゴンの透き通った体……その中の水分が、爆発する。
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:「ヌゴ~~……?」
悪の社会人:「……と、べぶぇ!?」
小豆橋カノコ:一瞬の前、予備電源から復帰した照明が奇妙に強く瞬いて天井近くにあった怪獣の目を眩ませた。だが、おそらくそんなものは必要なかっただろう。
組合の”サブ”:「ば、馬鹿な……!?今日のために取り寄せた、戦闘用の機体が……!?」
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:「ヌゴボォ~~~……」
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:ドッパァン!
竜胆ジョウカ:蒸発による膨張を原理とするそれは、水が流れていない型でも、オイルに引火してかなりの損害を与えている。
齋藤リッコ:「う、うわっ……!?」その凄まじい破壊規模に目を瞠る。
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:二体のヘラヌゴンが爆裂し、君たちにまで飛沫が吹き飛んでくる。
リャン・シェンシィ:「そういう騒動が迷惑だって言ってるの。……こんな惨事、街中で起こすつもり?」
齋藤リッコ:(……さっきから思ってたけど……)
竜胆ジョウカ:「わぶっ」べちょべちょ……ヘラヌゴンのスライムでドロドロになる。
齋藤リッコ:「ちょっとした手練れ……」
小豆橋カノコ:「わぁ~……すごい事になっちゃいましたねえ」
齋藤リッコ:「……程度じゃないわよね、この出力」
小豆橋カノコ:「っていうかリッコさん。まだ気づかないんですか?」
無限増殖怪獣ヘラヌゴン:ばらばらになったヘラヌゴンはなおもぼこぼこと増殖しようとするが……最後には全てその活性を失い、ただの粘液になるよ
齋藤リッコ:「ジョウカちゃん……一体何者……え?」
竜胆ジョウカ:「あ゛ー……そういやちゃんと言ってませんでしたっけ」が、当人はそれにも、破壊にも気を向けることなく口を開く。
齋藤リッコ:「何?カノコ知ってるの?」
小豆橋カノコ:「あんなに憧れてたじゃないですか」
組合の”サブ”:「こ、これほどの出力を出せるのは……ノヴァリスの中でも、そう多くはない……!」
小豆橋カノコ:「キングダムの円卓王の歴々に」
齋藤リッコ:「えんた……」
リャン・シェンシィ:「ふふ……ごめん。騒ぎになるとイヤだから、誤魔化せるうちは内緒にしてようと思って」
組合の”サブ”:「先程の詠唱……それに、名をジョウカだと……。ま、まさか……!」
齋藤リッコ:「……?」
リャン・シェンシィ:リッコちゃんに向けて小さく舌を出している。
齋藤リッコ:「円卓……?ジョウカ……」
組合の”サブ”:「死蔵王……竜胆ジョウカ!」
竜胆ジョウカ:「はい、竜胆ジョウカと申します」
組合の”サブ”:「貴女が何故メサイアに……!?」
齋藤リッコ:「死蔵…………」
齋藤リッコ:「はっ……?」
齋藤リッコ:「え!?は!?え!?」
小豆橋カノコ:「私でも知ってますよ」
竜胆ジョウカ:「言う必要なくないですか? ぶっ壊れた機械の脳じゃ名前覚えるので精一杯でしょうに」
齋藤リッコ:「え!?」リャンちゃんを見る「え!?」ジョウカちゃんを見る
竜胆ジョウカ:「覚えられなかったら王様でもいいですよ」
齋藤リッコ:「えぇええええぇえええ!?」ずざざざざと後ずさりする
竜胆ジョウカ:「? 戦闘中ですよ斉藤さん」
組合の”サブ”:「リャン・シェンシィ……!我々の力を見抜き、既に対策を用意していたとでも言うのか……!?」
小豆橋カノコ:「グウィバー。頭のない蛇。グレイシア。エル・ドラゴ。アウリエル。ターリア……」
竜胆ジョウカ:「まだ敵残ってるんですから急に下がらないで、ほらほら」
小豆橋カノコ:「ムカト=ヒャンデル 蓋し胴無し」
齋藤リッコ:「ヒッ……なっ……な、何で死蔵王がこんなところに……」
竜胆ジョウカ:「緑の人は気づいてましたか……名前までありがとうございます」
リャン・シェンシィ:「ふふ、ずいぶん高く買ってくれるねぇ。そういうことにしておこっか」
齋藤リッコ:「いやっ……知ってて黙ってたでしょ!リャンちゃん!!」
小豆橋カノコ:「えへへ……これにてリッコさんのご無礼はお目溢しいただけると。死蔵王陛下」
竜胆ジョウカ:「……? こっちは言いませんでしたっけ、調査のためですよ調査」
リャン・シェンシィ:「悪かったけど~……だってほら、そうやって騒ぐからさぁ」
齋藤リッコ:「だからって……えぇええええ……!?」
リャン・シェンシィ:「……ほら、もう10秒。戦闘時間が飛んでるね。サブのやつはまだ動けるみたいだ」
組合の”サブ”:「そ、想定外だ。物量が有効なメサイアならともかく、円卓の王との対決は準備が足らなすぎる……!」
齋藤リッコ:三大校幹部の役職で言えば、リャンとジョウカは同等の位置にいる。だがキングダム生のリッコにとって、円卓の王とは極めて特別な意味を持つ。
リャン・シェンシィ:とん、とリッコちゃんの背中を叩いて前を向かせる。
竜胆ジョウカ:「……えー、ふふ。……ではそのように」緑の人に言い、向き直る。
竜胆ジョウカ:『リッコさん』が斉藤さんと結びついてないので曖昧に微笑んだのは内緒だ。
組合の”サブ”:「撤退、撤退して体制を……!」
齋藤リッコ:かつての自分が憧れた、雲の上の存在──それが目の前にいる。当然のように。
竜胆ジョウカ:「バーカ、そんなん通るわけないでしょうが。メモリ全部パアになったんですか」
竜胆ジョウカ:「こっちの戦力はまだ残ってんですよ。――でしょう?」

GM:では……そんな調子で次は行動値11リッコさんの手番!お願いします!
齋藤リッコ:はーい
齋藤リッコ:カバー役だけどみんな動かないから離れるしかないな…… マイナーで戦闘移動、サブにエンゲージします
小豆橋カノコ:いけー ころせー!
GM:今はジョウカさんがエンゲージしてますね
竜胆ジョウカ:ぴーす
齋藤リッコ:あっそっか
齋藤リッコ:メジャーで《紡ぎの魔眼》+《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》
齋藤リッコ:対象サブ!
組合の”サブ”:たちゅけて~
組合の”サブ”:妨害等はありません。判定をどうぞ!
齋藤リッコ:9DX7+6
DoubleCross : (9DX7+6) → 10[1,3,3,3,5,6,7,10,10]+10[3,4,10]+2[2]+6 → 28

齋藤リッコ:ふつう
小豆橋カノコ:固定値がえらい
組合の”サブ”:イベイジョンは18!命中します。ダメージどうぞ!
齋藤リッコ:高いな……ダメージ!
齋藤リッコ:3D10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 8[2,3,3]+15 → 23

齋藤リッコ:低いな………………
組合の”サブ”:すみません、死にません
組合の”サブ”:というか装甲で弾いたかも
齋藤リッコ:え!?固すぎ
リャン・シェンシィ:マジ?
齋藤リッコ:やっぱダブルクロスにガードなんていらないんじゃないか?
組合の”サブ”:いや、ちょっと通りました。パワーアシストアーマー着てます。
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を7増加(86 → 93)
小豆橋カノコ:私の攻撃もほとんど通らなかったもんね

齋藤リッコ:「ああもう……!やればいいんでしょ!」
小豆橋カノコ:「ファイト! 覚えめでたいですよ!」
小豆橋カノコ:さっきのピンときていない様子を見るに本当に覚えがめでたい自信はない。勢いだ。
齋藤リッコ:「ちょっと前なら喜んだかもだけどね……!」
齋藤リッコ:混乱は全く収まっていないが、とにかく頭を切り替える。
齋藤リッコ:前傾姿勢。冷気が吹き抜けたかと思うと、映像の中割が吹き飛んだかのように“サブ”の眼前へと肉薄している。
組合の”サブ”:「ぐっ、退路が……!」
組合の”サブ”:「来るな、やめろォ!この下等生物共が!」
齋藤リッコ:同時、その目の前には巨大な氷塊。時間流鈍化による高速移動と熱量構築。
齋藤リッコ:「少しは反省……しろっ!!この!!」
齋藤リッコ:軽い身のこなしで攻撃を避けると、炎を纏った回し蹴りを氷塊に叩き込む。巨大な氷が爆散し、破片が散弾めいて“サブ”を襲う。
組合の”サブ”:「ぐ、ぐああああ……あ……!?」
齋藤リッコ:「げっ……」
組合の”サブ”:「……ふ、ふん。何だ、この程度の威力ですか。驚かせないでください」
齋藤リッコ:「全然効いてない!」
小豆橋カノコ:「リッコさん! そういう小粒いっぱい当てるの生身相手のやつです!」
リャン・シェンシィ:「……随分いい機体モノ使ってるね。とはいえ、もう稼働限界っぽいけど」
組合の”サブ”:「クアッ。どうやら同じキングダム生でも、死蔵王の出力には足元にも及ばないようですな」
齋藤リッコ:参考人相手に手加減した、動揺で著しく精彩を欠いたというのもあるが、それ以上に。
組合の”サブ”:「これならまだ逃げ切るチャンスが……!」
齋藤リッコ:「こいつめっちゃ固いんだけど!!」
小豆橋カノコ:「それは思いました。私も体積単位の破壊力は相当高いヤツを使ったんですが──」
竜胆ジョウカ:(……ちょっと動揺させすぎちゃったかな……)反省しつつ次に備える。
リャン・シェンシィ:「君は君でよく粋がれるね。同情されたってのに……」
組合の”サブ”:サブは、核となるコアを様々な機体に換装することで機能を変化させる特殊な社会人だ。
竜胆ジョウカ:「硬いだけなら最悪何とかします……がその前に」
組合の”サブ”:今回用意したのは、彼の言っていた通り戦闘用、生徒鎮圧用の機体
竜胆ジョウカ:「来ますかねこりゃ」
組合の”サブ”:軽々と半壊せしめるジョウカの出力が異常なだけで、その耐久力はオーヴァードである生徒にとっても十分な脅威たりうるのだ

GM:という感じででは最後に待機していたリャンさんの行動お願いしますか
リャン・シェンシィ:撃つか~
齋藤リッコ:その前にサブの行動もある気がするぜ
リャン・シェンシィ:あっそうじゃん
GM:あっそうだ
GM:すっかり死ぬ気だったから忘れてた
組合の”サブ”:とはいえこいつはただの社会人だからエフェクトとか使えません
リャン・シェンシィ:何~
組合の”サブ”:強い武器で白兵攻撃しま~す。三連パイルバンカーを使用
小豆橋カノコ:本当にヘラヌゴンを増やすことくらいだったのか 勝ち筋
組合の”サブ”:対象はリッコジョウカどっちか1d2で決めよう
組合の”サブ”:1d2
DoubleCross : (1D2) → 2

組合の”サブ”:ジョウカさんにパイルバンカーをプレゼントだ
組合の”サブ”:もちろん効果を使って攻撃力+10するぞ。うおおおお
組合の”サブ”:7DX+8
DoubleCross : (7DX10+8) → 9[1,2,2,2,6,8,9]+8 → 17

竜胆ジョウカ:うおお ワンチャンに賭けてドッジ
組合の”サブ”:回らなかったから普通に避けられる可能性あるな
竜胆ジョウカ:4dx ここで18出す
DoubleCross : (4DX10) → 10[1,3,6,10]+8[8] → 18

組合の”サブ”:ぐあああああああああ
齋藤リッコ:よ 避けてる
竜胆ジョウカ:はい勝ち~~~~~~~
組合の”サブ”:負けマンタ……
小豆橋カノコ:強すぎる~~~
竜胆ジョウカ:ふつうにビックリしてます 有言実行

組合の”サブ”:「せ、せめて離脱の隙を……!」そう言いながら巨大なパイルバンカーをジョウカに向ける。特殊決勝鋼で作られた杭がジョウカを貫こうとするぞ
竜胆ジョウカ:「そりゃあ当然私です、よね……!」言いつつ、相手の動きを見て、
小豆橋カノコ:「っ危ない!」
竜胆ジョウカ:「……ん、あれ」
竜胆ジョウカ:すっと体を倒す。回避行動、と呼ぶには緩慢な動きだったが、
竜胆ジョウカ:「……あー、なるほど。走査系ボコボコなんだ」
GM:ゴォン!轟音とともに杭が打ち込まれ、床に大穴が開く。だがジョウカの身には当たらないぜ
竜胆ジョウカ:それだけで避けられてしまった。無論、殺意がない攻撃だったわけではない。
組合の”サブ”:「ぐっ……しまった、予想以上に機体が」
組合の”サブ”:「損傷……して……」

GM:では今度こそリャンさんの手番どうぞ!
リャン・シェンシィ:はーい
リャン・シェンシィ:マイナーなし。《コンセントレイト》《無形の影》でPDWを使用した射撃攻撃
リャン・シェンシィ:対象はサブ!
リャン・シェンシィ:10dx-1@7 命中
DoubleCross : (10DX7-1) → 10[3,3,3,5,5,6,6,6,8,9]+10[5,9]+2[2]-1 → 21

リャン・シェンシィ:うーん微妙なとこ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を6増加(85 → 91)
組合の”サブ”:イベイジョンが実は18です
組合の”サブ”:命中!ダメージをどうぞ
リャン・シェンシィ:3d10+9 ダメージ出てくれないかなあ
DoubleCross : (3D10+9) → 20[1,9,10]+9 → 29

組合の”サブ”:あっ
GM:9点ダメージが通り、死にマンタ
リャン・シェンシィ:わあい
竜胆ジョウカ:対あり
小豆橋カノコ:PAAがナーフされていなかったら危なかった
齋藤リッコ:死んだ
GM:HPは103ありました。実は本当にギリギリでした
齋藤リッコ:じゃあダイスが腐らなければ死んでたんだな……
小豆橋カノコ:それもそう
GM:では機体を捨てて逃げ出そうとするので上手いこと捕まえてください
リャン・シェンシィ:はーい
小豆橋カノコ:19 78 3 9
GM:78出してる女がやばすぎるんだよな
竜胆ジョウカ:いえー

組合の”サブ”:「ぐっ……!もはやここまでか。私だけでも逃げ、組合の火を守らねば……!」
リャン・シェンシィ:「おお? ……つくづく助かるね」
リャン・シェンシィ:防御用の契約書スクロールを銃口に添えかけていたが、中断する。
リャン・シェンシィ:「協力者が優秀だと、こっちのリソースを節約できる。そこまでガタの行ってる機体なら……」
組合の”サブ”:ガコン、と音を立てて機体が崩れ落ちる。同時に頭部から拳大のユニットが切り離され
組合の”サブ”:プロペラで飛び立ちその場から逃げ出そうとするよ
齋藤リッコ:「あっ!?そんな機能あるの!?」
組合の”サブ”:「ルドウ様の力さえあれば、たとえ集めた社会人が解体されても組合は立て直せる……」
組合の”サブ”:「こ、この場さえ逃げ切れば……!」
竜胆ジョウカ:「氷の破片までブスブス刺さってんのによくやりますね……!!」
リャン・シェンシィ:「させないって」ひらり、と突き立てられたバンカーを足場に跳躍。銃撃がプロペラの一枚を撃ち抜く。
小豆橋カノコ:「お見事です!」
組合の”サブ”:「ギ、ギアアアアッ」推進力を失い力なく地面に落ちていく
齋藤リッコ:「やった!」
リャン・シェンシィ:「ほら、お姉さんの胸に戻ってきな」そのまま加速し、落下してくるそれをキャッチする。
組合の”サブ”:「ち、調子に乗るなよ、リャン・シェンシィ」
竜胆ジョウカ:「まだ言ってら」
組合の”サブ”:「ヌメルゴンなどルドウ様の力の一端に過ぎないのだ、あの人がこの場にいたら、貴様らなぞなあ~!」
小豆橋カノコ:「一端にすぎないのはそうなんでしょうねえ」
小豆橋カノコ:「以前のボイコットに関わった社会人の方々と話した感じ、降臨手順書の影響を受けた方々をどうしていくのかもなかなか大変そうです」
リャン・シェンシィ:「あはは、元気があって何よりだ」両手に取り、攻撃火器やそれとの接続ができない事を確認しながら。
齋藤リッコ:「ルドウ様……」「そういう感じなのね」
リャン・シェンシィ:「じゃ、そのルドウ様のいる場所を教えてくれる?」
組合の”サブ”:「私がそう簡単に喋るとでも……」
リャン・シェンシィ:「ん? 別に言わない理由はないでしょ? 私達が行った所で、ボコボコにされるだけみたいだし」
組合の”サブ”:「……言われてみれば確かに」
齋藤リッコ:(納得した……!)
リャン・シェンシィ:「ほら。言っちゃいなって」
組合の”サブ”:「なんて、騙されんぞ!腐ったとはいえ私は社会人」
齋藤リッコ:(納得してなかった……!)
小豆橋カノコ:「そういう自認なんだ……」
竜胆ジョウカ:「ふむ」倒れた社会人の山を漁っている。
リャン・シェンシィ:「腐ってるって自覚はあるんだね」
組合の”サブ”:「たとえ無事だとわかっていても、ルドウ様は貴様らとは違い遣えるに値するお方。意に反することは絶対にせん!」
齋藤リッコ:「カノコならデータ抜けるんじゃない?」
竜胆ジョウカ:「ですね、ハッキングとかで抜きますか……機材っぽいのありますし」
小豆橋カノコ:「やむを得ませんね」
竜胆ジョウカ:「ほら、これとか使えそうじゃないですか」高電圧電源を持っている。
齋藤リッコ:「そういうことだから、大人しく言った方がマシだと思うわよ」
リャン・シェンシィ:サブの頭部を動かし、高電圧電源がよく見えるようにする。
小豆橋カノコ:「あ、いいかもしれませんね~」絶対使ったら壊しちゃう太いコードを受け取る。端から火花がこぼれている。
組合の”サブ”:「や、やめろ。そこは接続端子じゃない!何処に入れるつもりだ!?」
高電圧電源:ヂッ!!ヂヂッ!!
小豆橋カノコ:「大丈夫大丈夫。先端だけですから」
リャン・シェンシィ:「ほら、選んでよ。どの道メモリを調べられたら隠せないって分かるでしょ」
リャン・シェンシィ:「乱暴な方法でされるのと、大人しく従うのと。どっちがいいの?」
竜胆ジョウカ:「なんか……守る機構?とかあっても全部ふっ飛ばせば関係ないですしね」
組合の”サブ”:「ぐ、ぐぐくっ……わ、わかった!わかったからそのコードを仕舞え!」
リャン・シェンシィ:にやにやと意地悪い笑みを浮かべている。
組合の”サブ”:「高圧電源は近づけられるだけで不快なんだ……!」
齋藤リッコ:「いい子いい子」なでなで
竜胆ジョウカ:「機械にも拷問は通るんですねえ」
小豆橋カノコ:「ご協力ありがとうございます~」
組合の”サブ”:「ルドウ様は……今、EXレネゲイドを作り出すための工房に居る」
組合の”サブ”:そう言って君たちの端末に工房がある場所の地図が送られてくるよ。
組合の”サブ”:「新しい兵器の開発を始めると言っていた。小豆橋カノコ。貴様への勧誘が失敗してからすぐにな」
リャン・シェンシィ:「……なるほどね? まあ、裏取りとかはこっちでさせておこう」後方支援班にも位置情報を共有している。
小豆橋カノコ:「今度は何をするつもりなんでしょうか……」
組合の”サブ”:「わからんのか?」
小豆橋カノコ:「はい……私、あの人のこと、ちゃんと知らなくて」
組合の”サブ”:「ルドウ様は、本気になったということだ」
小豆橋カノコ:「教えてください。サブさん」
齋藤リッコ:「勿体ぶってんじゃないわよ!ほらほら!」端子をくすぐる
リャン・シェンシィ:「新しい……まさか、"壊す兵器"の新作?」
小豆橋カノコ:「……本気に」
組合の”サブ”:「”服従の首輪”も、”絶対安心安全カプセル”も無力化までしか考えていなかった」
竜胆ジョウカ:「……」片眉だけ持ち上げる。
組合の”サブ”:「ルドウ様が作った十字冠を破壊する兵器も、その機能を停止させるだけのものだ。直接的に生徒を傷つける物ではない」
齋藤リッコ:「えっ……そうだったの?」
組合の”サブ”:「トランペットでどうやって人を殺すのだ」
組合の”サブ”:「だから今彼女は作っているのだ。十字冠の機能を止めた上で」
小豆橋カノコ:「音響兵器の類いなのかと……」
組合の”サブ”:「貴様ら生徒を確実に殺戮するための兵器をな」
小豆橋カノコ:「そう、ですか」
リャン・シェンシィ:「……ま、やってるだろうね」去り際の言葉、300人殺すと言っていた。そんな嘘を吐く理由はないのだから。
竜胆ジョウカ:「……緑の方。一応確認ですが、やれますか?」
小豆橋カノコ:「大丈夫です」
リャン・シェンシィ:「で、生徒の殺戮って……」
小豆橋カノコ:空元気かもしれないが、溌剌とした声だ。
リャン・シェンシィ:「君もそれが望みなの?」サブの頭を自分の方へ向けて、眼を合わさせながら。
竜胆ジョウカ:「そうですか」よかった、とは言わない。よくも悪くもないから。
リャン・シェンシィ:「私達を殺して、新しい支配者になりたいって?」
組合の”サブ”:「あ、い、いや……さ、さすがの我々もそこまでは……」
リャン・シェンシィ:「……」
齋藤リッコ:「……ようは、あの店みたいなことがしたかったってわけ?」
組合の”サブ”:「……本当のことを言うと我々も、何をしたら満足なのかはわかっていないのだ」
組合の”サブ”:「ただ働き続けるのが嫌で、人よりも上になりたいとは思っていたが」
組合の”サブ”:「どうすればそれが達成されたことになるのかは……わからなかったから、人間の支配者の真似事をしていただけだ」
竜胆ジョウカ:「人間初心者ですねえ。大丈夫ですよ、人だってその辺分かってる方が少ないですし」
小豆橋カノコ:「……それは多分、間違えてます。サンプルを」
齋藤リッコ:「……」「まあ、正直……」かつての自分が重なるようで嘆息する
齋藤リッコ:「気持ちは分からないでもないけど。やり方ってもんがあるでしょ」
リャン・シェンシィ:「……私達が、君達の意に背いてひどく不当な扱いをしていたのだとしたら」
リャン・シェンシィ:「それは、君達の中に意思がある事を知らなかったからだ。……そうだろ?」
リャン・シェンシィ:「表向きはそういう望みや飢えを隠して、他のロボットと同じように振る舞いながら、こういう場所で発散していた」
組合の”サブ”:「可能と思えるだけの力を渡された。だから、我々は迷いなく実行しようとしたが……そうなのかもしれない。では、正しいやり方とはなんだ?」
竜胆ジョウカ:「さあ? まだ分かりませんよそれは」
リャン・シェンシィ:「イレギュラーとして初期化処理がされる事を恐れたのかもしれないけど……でも、それも理事会時代の処置だ。今はもう少し寛容な世界になっているよ」
リャン・シェンシィ:「レネゲイドビーイング……電子プログラムから派生した生徒もいるくらいだ。数は少ないけど」
組合の”サブ”:「なるほど。そうか。我々も……より多くを学ばなければならないか」
竜胆ジョウカ:「はい。どうするべきか、どうしたいか……それを周囲や過去から学べるのは人の特権です」
齋藤リッコ:「ビラ配りくらいなら手伝うわよ。何かしら処分を受けてからになるだろうけど」
竜胆ジョウカ:「まずは思考の時間ですかね。じゃないと反省できるもんもできないでしょう」
リャン・シェンシィ:「そうだね、君達に足りないのは。学びと……何より、ちゃんとした自己主張だ」
組合の”サブ”:「我々も、人だと認めてくれるのか」
リャン・シェンシィ:「聞いていれば。本当は別に、こんな事がしたかったわけじゃないんだろ」
竜胆ジョウカ:「学ぶ意志があるのなら。……個人的にはなので、もっと緩い人もいそうですけどね」
組合の”サブ”:「……君たちの言葉、確かに覚えておこう」
リャン・シェンシィ:「みんな認めるだろうさ。メサイアは意志あるものを尊ぶ」
齋藤リッコ:「SFの悪役じゃないんだし……そもそもノヴァリスでは」
リャン・シェンシィ:「私に言わせれば……君に足りなかったのは、自分を正しく理解し、それを主張することだね」
組合の”サブ”:「……それはそれとして!」ぴょんとリャンの手の中で跳ねる
齋藤リッコ:「最初から『社会人』って呼ばれてるじゃないの」
リャン・シェンシィ:「なーにさ。いい感じに絆されてくれそうだったのに」
組合の”サブ”:「クアックアックアッ!君たちがルドウ様に勝てるとは思えんがな!彼女に戦いを挑んだこと、後悔することになるだろう」
リャン・シェンシィ:「あくまでも今はルドウ様の方につくって?」
竜胆ジョウカ:「いいんじゃないですか」
齋藤リッコ:「今いい感じだったのにな~」
小豆橋カノコ:「なんだか捨て台詞みたいな雰囲気ですけど、今からもう一逃げするんですか?」
竜胆ジョウカ:「馬鹿なことやるのもやれるのも、人って感じですし」
小豆橋カノコ:一応、不可能だとは思うのだが聞いておく。
組合の”サブ”:「もしも君たちが死んだら、学ぶ先が無くなってしまう」
リャン・シェンシィ:「あはは、かわいいやつめ」ぎゅっと抱きしめて、その辺に置いてやる。
組合の”サブ”:「勝てるとは、思えんが……死ぬなよ。ノヴァリスの生徒達よ」
組合の”サブ”:「くっ……この姿でなければ可愛いなどとは……!」
リャン・シェンシィ:「ふふ……何、良かったよ。意外と君達と仲良くやっていけそうで」
小豆橋カノコ:「ありがとうございます。サブさん、最後にひとつ」
組合の”サブ”:「む、なんだ?」
小豆橋カノコ:「お陰で、ちょっとルドウさんのことを思い出せました」
小豆橋カノコ:「例のトランペットで破壊された十字冠は──その後生徒が生きているままだったらどうなるんですか?」
小豆橋カノコ:「再生するのか、実体を得て壊れたままなのか」
組合の”サブ”:「少なくとも我々が使っていたものは、生徒さえ無事ならば元の機能を取り戻せるはずだ」
小豆橋カノコ:「やっぱり……」
小豆橋カノコ:「嘘つきなんですよね、あの人。まだ殺してないですよ」
リャン・シェンシィ:「……」暫時、きょとんとした顔になって。
小豆橋カノコ:「どういうつもりなんでしょう。困った人だなあ」
リャン・シェンシィ:「……本当だよ。勝手に決めつけたこっちが悪者みたいじゃない……」いや、別に向こうが悪者である事は変わりないんだけど。
小豆橋カノコ:「ま。人間性が残ってることに期待はしてませんけれどね。でも。不思議です」
小豆橋カノコ:「死んだ人と話せるわけでもないのに、少しだけ」
小豆橋カノコ:「少しだけ、ルドウさんについて知っていることが増えた気がします。重ねまして、ありがとう、サブさん」
リャン・シェンシィ:「……じゃあ尚更、急ぐ理由が増えたね。君の友達だったものは」
組合の”サブ”:「ふん。生徒から礼を言われても……」
組合の”サブ”:「礼を言われても……いや……案外嬉しいかもしれんな……」
リャン・シェンシィ:「まだ、一線の手前側にいる。……踏み超える前に、終わらせてやろう」
齋藤リッコ:「……そうね」
齋藤リッコ:「まだ間に合うわ。きっと」
小豆橋カノコ:「──はい!」



GM:シーンを終了します。ロイスの取得だけ可能です。
リャン・シェンシィ:"サブ":◯期待/脅威 に感情を変更。
竜胆ジョウカ:斉藤さんのN感情を ちょっと申し訳ない…… にしとくか
齋藤リッコ:竜胆ジョウカ 〇親近感/隔意 > 驚異/〇隔意 に変更します
小豆橋カノコ:竜胆ジョウカ/すごく頼りになる◯/畏怖
小豆橋カノコ:あと一枠迷うけど……空けておきます 以上

【Climax】

GM:では14時すぎ!クライマックスシーンを始めていきたいと思うよ~
GM:サブから聞き出した工房の場所に乗り込み、ルドウさんを倒すシーンになるよ。
GM:全員登場です。侵食ダイスを振ってね
竜胆ジョウカ:93+1d10
DoubleCross : (93+1D10) → 93+7[7] → 100

リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(91 → 101)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(90 → 98)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(93 → 94)
齋藤リッコ:ベネ



GM:メサイア学区の町外れの郊外に、サブの言っていた工房はあった。
GM:ルドウは今も作業を続けているのだろう。中からは様々な機械の駆動音が聞こえてくる。
GM:警備ロボット達をなぎ倒し、君たちが中に立ち入ると、そこには無限の形を描く十字冠を携えた水無瀬ルドウの姿があった。
水無瀬ルドウ:「……」君たちが入ってくるのを認めると、作業していた手を止める。
小豆橋カノコ:「ルドウさん、その姿」
水無瀬ルドウ:それと同時に十字冠が解け、再び壊れた姿に戻るよ。
小豆橋カノコ:「侵蝕魔法冠──」
齋藤リッコ:「……本当に、“スターロード”の……」
小豆橋カノコ:先まで彼女の中に、無限の叡智が渦巻いていたのだ。
リャン・シェンシィ:「迷惑な事を教えて回ってくれてるもんだ。……しかし、本人はいないみたいだね」
竜胆ジョウカ:「……なるほど、そういう」
水無瀬ルドウ:「ああ。星徒になってからね。この力を使うことで……今までとは比べ物にならない素晴らしい作品を作ることが出来るようになった」
水無瀬ルドウ:「私にとっての幸運は、この魔法が解けたとしても無限の叡智で作り上げた発明はいつまでもこの世に残り続けるという事だ」
水無瀬ルドウ:「不幸だったのは……叡智全てを再現するだけの資源も時間も与えられなかったこと。そしてやはり、何度試しても」
水無瀬ルドウ:「魔法が解ければ、私の頭脳からその叡智は残らず去ってしまうこと……カノコくん。君はどう思う?」
水無瀬ルドウ:「これらは私が作り上げた物だ。だが本当に私の作品と言えるんだろうか?」
小豆橋カノコ:「私はルドウさんは、理想的なものを常に追い求めて、思い描き過ぎているんじゃないかと思います」
小豆橋カノコ:「悪いことだとは思いませんけれど……魂の時の話と同じです」
小豆橋カノコ:ざっくりしすぎた入りをしてしまった自覚はある。それを自らの感覚と乖離せぬよう掘り下げてゆく。
水無瀬ルドウ:「そう、同じだ。この力を使うたび、私はただの入れ物で、実際に思考しているのも発想しているのも、レネゲイドが勝手にやっているだけじゃないか」
水無瀬ルドウ:「魂も意志も、今の私には残っていないんじゃないか。そんな気がして恐ろしくなってくる」
小豆橋カノコ:「同じですよ。蛋白質やミトコンドリアがそうしているのと」
小豆橋カノコ:「あなたの発明です」
水無瀬ルドウ:「私を拒んだ割には優しいことを言ってくれるじゃないか」
小豆橋カノコ:「……いいえ」
水無瀬ルドウ:「私はその発明で人を殺そうとしているのだから、むしろ残酷ということかな」
小豆橋カノコ:「これは拒絶です。私は……命というものは」
小豆橋カノコ:「生命個体というものが定義されるのは、その死によってだと思っていますから」
小豆橋カノコ:「あなたが死んでしまえば消えてしまう、あなたの力なら、それはあなたそのものです。そして」
小豆橋カノコ:「あなたと……いつか亡くなった水無瀬ルドウさんは、違うものです」
水無瀬ルドウ:「どうやっても、私は君の知る水無瀬ルドウたり得ないと」
小豆橋カノコ:「似てるところも一杯あるんですけどね」
星徒ルドウ:「まあ、それでもいいさ。違うと思われていても」
小豆橋カノコ:「完成したんですか?」
星徒ルドウ:「屍が積み上がるのを見れば、君も、私が何者かに関わらずついてくる気になるだろうからね」
小豆橋カノコ:彼女の弄っていた装置に目を向ける。
星徒ルドウ:「いいや、まだ半分といった所かな。だから君たちを無力化してから続きをやることにする」
小豆橋カノコ:「……よかった」
星徒ルドウ:君たちは気づくかもしれない。工房の中には彼女が作り上げたと思わしき装置の他に
星徒ルドウ:砕かれ溶かされた、見たことのない材質の死骸のようなものが転がっている。
星徒ルドウ:星徒と交戦した者ならわかるかもしれない。それは星徒にのみ付随する拡張機関、流星体の成れの果てだ。
齋藤リッコ:「……ッ……」
竜胆ジョウカ:ひゅう、と声をあげる。
齋藤リッコ:「あれって……!」
星徒ルドウ:彼女が作り上げた兵器は、自らの流星体を用いて作られている
竜胆ジョウカ:「いや、驚きました。立派な技術者だ、星徒であるのが惜しいくらいに」
リャン・シェンシィ:「本当にね……そういう物騒なモノさえ作らないなら、優秀な発明者の頭脳自体は歓迎したい所なんだけど」
リャン・シェンシィ:最も、それができないから星徒なんだろうな、と目を細めながら。
齋藤リッコ:「流星体…… そうか、『十字冠を破壊する兵器』は神秘によって造られる……」
星徒ルドウ:「もっと沢山用意できればよかったんだけど、生憎友達が少なくてね」
竜胆ジョウカ:「それに己の自我の寸断すらも理解している……生前に会ってみたかったものですね」
齋藤リッコ:「流星体そのものを活用してるなら……格としては十分すぎるか……!」
リャン・シェンシィ:「それは同時に、彼女を無力化することができれば再現性もないという事だ」
竜胆ジョウカ:「極めて納得のつく理由ですね」
星徒ルドウ:「出来るかな。君たちに」
竜胆ジョウカ:「無論」
星徒ルドウ:「第二次ノヴァリス紛争で死んだ300人、アグニヤ生徒会の300人は哀れな犠牲者などではないよ」
星徒ルドウ:「どれほど勝ち目が薄くとも、自分が信じる信念のために戦った革命家であり」
星徒ルドウ:「同時に、全ての可能性を集め完全なる人間の誕生を目指したリエゾンロード、そしてマスターエジェントたちが」
星徒ルドウ:「それでもなお、計画の存続のために取り除かざるを得なかった」
リャン・シェンシィ:「そう信じているならそれ以上、彼女・・の生を穢さない事だ」
星徒ルドウ:「一人ひとりが楽園を失墜させるに足りる可能性を秘めた悪魔達」
小豆橋カノコ:「……やりますよ。できなくても。ルドウさんは覚えてないかもしれませんけれど」
小豆橋カノコ:「人って、もともと覚えたことの多くは忘れてしまうし、ただ生物的本能に刻まれた機制で、理屈とは全然違うことをしてしまう、つまらない生き物ですから」
星徒ルドウ:「そうか。ならばこの星徒ルドウが……無限の叡智が、君たちの希望を打ち砕こう」
齋藤リッコ:「……カノコ」
齋藤リッコ:「いいのね?」
齋藤リッコ:それだけを問う。
小豆橋カノコ:「…………ええ」
GM:彼女が宣言すると同時に、沈黙していた3つの装置が動き始め
小豆橋カノコ:「ヒト1.0より愛を込めて──終わらせます」
GM:ルドウの手が『十字冠を破壊する兵器』を掲げる
星徒ルドウ:「起動しろ。あり得ざる終末第八音階」
星徒ルドウ:「十字冠を破壊する兵器よ」

GM:戦闘に入ります。まずは衝動判定。
星徒ルドウ:星徒ルドウが十字冠を破壊する兵器を起動します。Eロイス:堕落の誘いを使用するよ。
星徒ルドウ:衝動判定、難易度11を行ってね。失敗すると侵蝕率が100に上がり、そこから2d10の侵蝕率上昇が起きるよ
小豆橋カノコ:11……!
齋藤リッコ:11……
星徒ルドウ:同時に、君たちは全員自分の意志に関わらず十字冠を神聖二重冠にアップデートしてください
齋藤リッコ:うぎゃーっ
リャン・シェンシィ:かかわらずかぁ
小豆橋カノコ:ヒエェ します
竜胆ジョウカ:やべ~ 強制効果はろくなことにならないんだよな
リャン・シェンシィ:11dx+3>=11 意志
DoubleCross : (11DX10+3>=11) → 10[1,1,4,4,4,5,7,8,9,10,10]+10[2,10]+10[10]+5[5]+3 → 38 → 成功

齋藤リッコ:今ラウンドに含まれますか?
小豆橋カノコ:意思強すぎ?
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を2D10(→ 15)増加(101 → 116)
GM:あ、使う効果は今決めなくていいですよ
GM

【神聖二重冠(ダブルクロス)】

クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。

あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。

GM:なので、十字冠の効果が消えて
小豆橋カノコ:たぶん援護の風使えるか聞いてるんだと思います
GM:いろんな効果を選べるようになりました。というのが神聖二重冠のアレのはず
GM:なるほど!
齋藤リッコ:そうでした
GM:ラウンド処理が始まる前の気がするので、含まなくていいですよ
齋藤リッコ:やったぜ!
竜胆ジョウカ:いえー
齋藤リッコ:《紡ぎの魔眼》使用
小豆橋カノコ:私はなんかマグネットフォース持ってる気がしたけど持ってなかったので適当に振ります
小豆橋カノコ:4dx>=11 意思
DoubleCross : (4DX10>=11) → 10[4,6,9,10]+3[3] → 13 → 成功

齋藤リッコ:9DX+1>=11
DoubleCross : (9DX10+1>=11) → 10[1,1,2,6,7,7,7,10,10]+10[3,10]+4[4]+1 → 25 → 成功

竜胆ジョウカ:6dx すでに100なので侵蝕面は気にしなくていいぜ~
DoubleCross : (6DX10) → 10[3,4,5,7,8,10]+6[6] → 16

齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(94 → 95)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を2増加(98 → 100)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を2D10(→ 6)増加(100 → 106)
齋藤リッコ:95+2D10
DoubleCross : (95+2D10) → 95+15[5,10] → 110

齋藤リッコ:え~~ん
竜胆ジョウカ:100+2d10
DoubleCross : (100+2D10) → 100+5[1,4] → 105

小豆橋カノコ:全員成功だ

GM:では、レネゲイドを揺さぶる奇妙な音階が十字冠を破壊する兵器から響くと同時。
GM:君たちの意志を無視して、頭上の十字冠が神聖二重冠へと書き換わる。
GM:いや……観測できないだけで、君たちだけではないのかもしれない
GM:恐らくこの音階の響き渡る距離、この地域一帯にいる全ての生徒の十字冠が本来の機能を失い
GM:神聖二重冠へと変化しているのだろう。
小豆橋カノコ:「これは、セイクリッドピラーの光──じゃない! 私達の意思が介在するより先に──」
齋藤リッコ:「えっ」卵の殻のような十字冠が罅割れ、中から業火と冰気が噴き出し始める。
齋藤リッコ:「えっえっえっえっ!?」慌てて手を翳す「なにこれ!漏れてる!!」
星徒ルドウ:「カエルの死体に電気を流すことで手足が動くのと同じようなものだよ」
リャン・シェンシィ:「ピラーの光波によるトリガーを、別の条件で再現した……? おいおい」鍵模様の十字冠が赤い輝きに転じ、"承"の印を形作る。
小豆橋カノコ:「例えがグロテスクなんですよ……!」
齋藤リッコ:「止まらない!なにこれ!やだ~~~~!エッチ!!」
竜胆ジョウカ:「十字冠の機能を止めるだけなら、別のモードに移行すればいい……なるほど」
リャン・シェンシィ:「この干渉規模、ここよりも外が洒落にならないだろうな……」
星徒ルドウ:「特定の刺激を与えれば、意志を無視して起動する事もできるという訳だ。最も具体的な作用機序は」
小豆橋カノコ:「リッコさんは落ち着いてください!」
竜胆ジョウカ:「これなら星徒という但し書きはつきますが、他よりはコストが低そうですね……参考になります」
星徒ルドウ:「今の私は覚えていないのだが。解説できないのが惜しいよ」

GM:では1ラウンド目、セットアップから始めていきましょう
リャン・シェンシィ:ないぜ
小豆橋カノコ:《クロックフィールド》味方の行動値を+5
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(106 → 110)
齋藤リッコ:なし!
GM:そしてこのタイミングで、君たちは〈知覚〉〈知識:機械工学〉で難易度9の判定を行うことが出来るよ
齋藤リッコ:なにっ
竜胆ジョウカ:ムッ
リャン・シェンシィ:そうとはね 知識でやっちゃお
リャン・シェンシィ:11dx>=9
DoubleCross : (11DX10>=9) → 8[1,3,3,4,4,4,4,5,6,7,8] → 8 → 失敗

リャン・シェンシィ:ひん
竜胆ジョウカ:知覚固定値あるしそっちでいきま~す
齋藤リッコ:7DX>=9 知識
DoubleCross : (7DX10>=9) → 9[1,1,4,7,9,9,9] → 9 → 成功

GM:成功すると、謎の機械の名前がわかりどんな事をしてきそうか予想できるようになるかも
竜胆ジョウカ:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[3,7,8,9,9]+1 → 10

小豆橋カノコ:6dx+1>=9 機械工学の判定がチラチラしてくれてるのに毎回他で降ったほうが強くてごめん! 知覚!
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 10[3,5,6,7,9,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

齋藤リッコ:カノコくわしい
小豆橋カノコ:エヘヘ
GM:本ではわかったようなので、機械達の名称と一緒に現在のエンゲージの状態を貼るぜ
 
エンゲージ []内は行動値



判定妨害装置-5m-精神操作装置
|
5m
星徒ルドウ、改造再生装置
|
5m
攻撃収束装置
|
5m
|
小豆橋カノコ、竜胆ジョウカ、齋藤リッコ、リャン・シェンシィ



GM:うわ凄いズレてる
リャン・シェンシィ:どれもこれも邪悪な名前だ
竜胆ジョウカ:精神操作もあるんか
小豆橋カノコ:ヤバいわよ!
齋藤リッコ:判定妨害装置、直球すぎる
GM:まだズレてる!でもまあ大体わかるでしょう
GM:あれ?機械四つあるじゃん。コマ足りてない
GM:君たちから5mの距離に攻撃収束装置、5m離れてルドウと改造再生装置、そこから5m後ろに精神操作装置と判定妨害装置があるよ
GM:演出的には本当にこういう名前というより、なんとなく機能からそんな装置なんだなとわかった感じです
小豆橋カノコ:はーい
齋藤リッコ:なるほどね
竜胆ジョウカ:委細承知
判定妨害装置:そしてセットアップ。判定妨害装置は《グラビティエリア》Lv3を使用
判定妨害装置:シーン中のキャラすべての判定ダイスをこのRの間-6個します
齋藤リッコ:ほぎゃ~~!!?
判定妨害装置:また、このエフェクトが持続している間はイニチアシブに使うエフェクトが使えなくなるよ。
リャン・シェンシィ:困るが
改造再生装置:改造再生装置は《機械化手術》20を使用
小豆橋カノコ:ひえー
改造再生装置:資金に居るルドウさんのHPを+200します
小豆橋カノコ:改造している……
齋藤リッコ:増えすぎ
GM:他二つの装置は現状何もありません。
GM:という事でこちらのセットアップは終わり。
GM:1ラウンド目、何もなければリャンさんの手番からかな?
リャン・シェンシィ:待機します~
竜胆ジョウカ:あっすみません!
GM:お、セットアップあったかな
竜胆ジョウカ:セットアップで《スタートダッシュ》。攻撃収束のところにエンゲージします、侵蝕108に
竜胆ジョウカ:失礼いたしました~
GM:イイデショウ

GM:十字冠を破壊する兵器が起動すると同時に、他の装置達も動き始める。
GM:そのうちの一つから重力場が発生し、君たちを押しつぶすような巨大な圧力が発生する。
GM:また、一つの装置からいくつものアームが生え、ルドウの体に突き刺さる。
小豆橋カノコ:「あーっ! ほんっとーーーにそういうの躊躇しないですよね!」
齋藤リッコ:「重……っ……ってうわっ何してんの!?」
小豆橋カノコ:重力に膝をつきながら悪態をつく。
星徒ルドウ:「ちょっと痛むが……当然だろう?自分が死んだら元も子もないんだから」
小豆橋カノコ:「発明は残りますよ。良かったですね」
星徒ルドウ:「二回も同じ間違いをするのはゴメンなんでね」
リャン・シェンシィ:「っ、すごいもんだな……機械でこれだけの出力が出るなんて」圧力によろめき猫背になるが、視線だけは逸していない。
小豆橋カノコ:「っ…………」
竜胆ジョウカ:「さっさとくたばってほしいんですがねこちらは」
GM:その他の二つはまだ沈黙している。それぞれ形の違う巨大なアンテナが生やされているよ

GM:という感じで改めて1ラウンド目、リャンさん……は待機するようなので
GM:星徒ルドウの行動からですね。
星徒ルドウ:マイナーで《ターゲッティング》5
星徒ルドウ:メジャーで《マルチウェポン》8《ヴァリアブルウェポン》2《神機妙算》5《コンセントレイト:ノイマン》4
星徒ルドウ:オートアクションでウェポンケースからベノムグレネードとスタングレネードを装備するよ
小豆橋カノコ:やめなさい
齋藤リッコ:よくないことをしている
星徒ルドウ:で、スタングレネード、ベノムグレネード、悪魔の銃で攻撃。
小豆橋カノコ:やめなさい
リャン・シェンシィ:邪悪!
リャン・シェンシィ:止めます
星徒ルドウ:命中で放心硬直邪毒、侵食+5される範囲攻撃です
星徒ルドウ:HPダメージはないよ!HPダメージはないよ!
リャン・シェンシィ:《原初の黒:時の棺》で失敗にします
星徒ルドウ:ぐあああああああああ
齋藤リッコ:ヒュ~~ッ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を12増加(116 → 128)
竜胆ジョウカ:うおーっ
小豆橋カノコ:シェン会計~~~~
GM:では演出だけやっていきますか

星徒ルドウ:「機械ばかりに気を取られてくれるなよ。私自身も実は人並みにやるんだぜ」
星徒ルドウ:そう言って懐から、色味の違う何種類ものカプセルを取り出し銃に装填。
星徒ルドウ:射出すると同時、閃光と毒霧が君たちの目の前で炸裂するぞ。
小豆橋カノコ:「侵蝕毒……それも当然改良済みですか!」
齋藤リッコ:「うわっヤバッ……」全力で防御しようとするが──すぐ必要ないと悟る。
星徒ルドウ:「オーヴァードは肉体の損傷に対しては強力な再生力を発揮する一方で、感覚系の混乱対しては人並みの脆弱性がある」
リャン・シェンシィ:射撃音がしたのはほぼ同時だ。それがどういうものかは触れるまで分からないが、触れてはいけないという事は理解できている。
竜胆ジョウカ:「面倒、ですね……おっと」
星徒ルドウ:「今のは視覚と平衡感覚の失調を引き起こすと同時に、レネゲイドを励起する、対オーヴァード用の兵装だったんだが……」
星徒ルドウ:「いち早く危険性に気づくとは、やるね。グレート・バビロン会計リャン・シェンシィ」
リャン・シェンシィ:「履行リリース──"閑鳥籠セレニティ・ケージ"」銃口に添えられた紙片が炸裂し、数個の立方体格子がカプセルを包み込み、拡散を防ぐ。
齋藤リッコ:「リャンちゃん、流石……!」
リャン・シェンシィ:「MCBうちの電子クレジット管理システムの対クラッカー防御手段の一つだ。単純な空間封鎖によって、クラッカーからの干渉を切断する……」落下した箱を蹴り飛ばす。能力が解除され、遠くで毒霧が拡散した。
星徒ルドウ:「でもいいのかな?これから動く私の兵器は……もっともっと悪辣だよ」

GM:という感じで、次。行動値13のカノコちゃんお願いします!
小豆橋カノコ:いきます
小豆橋カノコ:《コンセントレイト》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《バリアクラッカー》。ジャイロユーエフオーによる攻撃。
小豆橋カノコ:対象は攻撃収束装置です
GM:イイデショウ。ではその前に
小豆橋カノコ:なんだなんだ
判定妨害装置:判定妨害装置くんが《ジャミング》を使用します。判定ダイスを更に3個減らしてね
齋藤リッコ:減らしすぎ!
小豆橋カノコ:ダイス2個か~~~
小豆橋カノコ:いや1個か
小豆橋カノコ:タイタス化していたルドウさんへのロイスを使用してダイス+10!
小豆橋カノコ:11dx7+6 判定します
DoubleCross : (11DX7+6) → 10[1,2,3,4,4,5,7,8,8,9,9]+10[2,5,8,8,10]+10[1,2,10]+10[7]+1[1]+6 → 47

GM:何をそんなに恐れているのだ~!
齋藤リッコ:強い!
GM:ぐああああああああ
小豆橋カノコ:ジャイロユーエフオーの効果を起動。再回転
小豆橋カノコ:1dx7+56
DoubleCross : (1DX7+56) → 10[8]+4[4]+56 → 70

齋藤リッコ:強すぎる
小豆橋カノコ:これで!
リャン・シェンシィ:つよい
竜胆ジョウカ:やべ~
判定妨害装置:装置はイベイジョンで回避20固定なので命中します。ダメージどうぞ!
小豆橋カノコ:8d10+1d10+7+16 装甲ガード無視
DoubleCross : (8D10+1D10+7+16) → 37[3,3,10,4,2,9,1,5]+3[3]+7+16 → 63

GM:あびゃびゃびゃびゃ
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を12増加(110 → 122)
GM:メカだから装甲あったんだけどガードも装甲も効かないので死ぬのだ……装置は一撃で破壊されます
リャン・シェンシィ:やったあ
小豆橋カノコ:体力-5して16

小豆橋カノコ:「その装置」ディスペンサーを構える。
小豆橋カノコ:「死蔵王様への対策ですよね。そこから行きます、装填──」
小豆橋カノコ:ライトガスガンだ。内部燃料によって押し出された弾体が空中で自己先鋭化整形される。
小豆橋カノコ:ローコスト化、量産化、高威力化────そして、小型化。
小豆橋カノコ:本来は巨大な機構が必要になるはずのそれが、クリームボトルのサイズにまで圧縮されている。
小豆橋カノコ:ごめんなさい、リッコさん。この前、鯖を呼んで嘘をつきました。本当は。
小豆橋カノコ:広域規模の破壊を吸い寄せるはずだった装置が、一点突破の超音速攻撃によって貫通される。
小豆橋カノコ:「本当はこれ、秒速7キロ出ます」
星徒ルドウ:「へえ……カノコくん。もう兵器の研究はやめたと思ってたけど」
小豆橋カノコ:脱臼では済まなかった肩をリザレクトで庇いながら、立ち上がる。
齋藤リッコ:「7倍じゃないのよ……!」
齋藤リッコ:「カノコ、反動が……!そんな無理──」
星徒ルドウ:「口では色々言いながら、君も結構好きだったってことかな?」
小豆橋カノコ:「物入りなんですよ。相変わらず物騒なもので……そうですね。案外楽しんでやれています。好きなことのためですから」
竜胆ジョウカ:「助かります」無理矢理砕く気だったのでありがたい。素直に感謝を返すべき、と判断。

GM:では次、行動12のジョウカさんお願いします!
竜胆ジョウカ:あっ私かあ!行動値早くなったの自分でも忘れてた
竜胆ジョウカ:マイナーで《ライトスピード》
GM:ヒエ~
竜胆ジョウカ:2回メジャーを構えます。代わりにC値+1。
GM:C+のどうでもよさよ
竜胆ジョウカ:んで、攻撃入る前に十字冠宣言しとこう
GM:なんだとぉ……
竜胆ジョウカ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
小豆橋カノコ:ライスピ二重冠だ! 効率2倍!
齋藤リッコ:ぶっ壊れ
GM:やめりょ~
GM:やめるめう~!
竜胆ジョウカ:これを使います(プレイエイドより引用) 語尾を可愛くしても無駄だ!
GM:侵蝕をどれだけ増やすというんだ~
竜胆ジョウカ:悩んだけど14上げて、122に。メジャーと併せて30あがるラインをめざす
竜胆ジョウカ:攻撃力+28したところで
竜胆ジョウカ:メジャー一回目。〈サイレンの魔女〉+〈疾風迅雷〉を使います、対象全員!
GM:おぎゃあおぎゃあ
GM:妨害等はありません。判定をどうぞ!
竜胆ジョウカ:〈援護の風〉を使いダイスを+5!行くぜ
GM:おじゃるまる
竜胆ジョウカ:5dx ドッジ不可
DoubleCross : (5DX10) → 10[1,1,5,5,10]+7[7] → 17

竜胆ジョウカ:C値忘れてた 10です
GM:C+1があるから一応10かな?でもドッジ不可なので……
GM:全員ガードするしか無いでおじゃ……ダメージをどうぞ
竜胆ジョウカ:2d10+24+28 なんとかなれっ
DoubleCross : (2D10+24+28) → 10[1,9]+24+28 → 62

竜胆ジョウカ:装甲無視です
星徒ルドウ:痛すぎ謙信なんだが?
星徒ルドウ:ルドウはまだ結構ピンピンしてます。他の装置は爆発四散してしまう~
竜胆ジョウカ:ケヒャ~ッ
改造再生装置:しかし再生装置が《奇跡の雫》を精神操作装置に使用。戦闘不能を回復させるゾイ
竜胆ジョウカ:そのくらいはしてくるか……!
改造再生装置:自分には《アクアウィターエ》を使います。死んじゃうよ~
竜胆ジョウカ:二人生き残ってる
竜胆ジョウカ:ではもう一度殺すのみ……!同じコンボを放ちます 対象は敵全員
GM:このサイレンとかいうやつおかしいです、ナーフしてくださいFEARさん
GM:では判定をどうぞ!
竜胆ジョウカ:1dx11 援護の風はないけれど 侵蝕が122+8+2の132に乗ったことでダイスボーナスが付き 撃てる!
DoubleCross : (1DX11) → 6[6] → 6

GM:ほげぇ~
GM:妨害等はありません。ダメージをどうぞ!
竜胆ジョウカ:1d10+24+28 殺す
DoubleCross : (1D10+24+28) → 3[3]+24+28 → 55

GM:ほげ~
GM:装置二つが破壊されてしまう!るドウさんは普通にまだ立ってます
GM:あと、ルドウさんがダメージを受けたことでEロイスの効果が発動するゾイ
星徒ルドウ:Eロイス:黒き喜び、Eロイス:死は甘きもの
竜胆ジョウカ:やばげだぜ
小豆橋カノコ:エッチな文字列に見えてきた
星徒ルドウ:ダメージを2回受けたのであらゆる判定の達成地が+4、ジョウカさんは侵蝕値を6点上昇させてね
竜胆ジョウカ:ひえ~ 諸々込みで146です
小豆橋カノコ:王様~!
GM:では演出どうぞ!

竜胆ジョウカ:「では、参りましょうか――」緩慢な動きで頭を揺らすと、頭上の学帽めいた巨大な二重冠が揺れる。
竜胆ジョウカ:「――“火神間基礎照応解体、オベイユをロキに再照応”」
竜胆ジョウカ:唱え始めるのは、お気に入りの術式。
星徒ルドウ:「おいおい、それは……」
星徒ルドウ:「本気かい?一気にそこまで二重冠の力を引き出して……」
竜胆ジョウカ:前に星徒と相対した時は、流星体が厄介で無理矢理手札を捻出するほかなかった。
竜胆ジョウカ:「“ムカト=ヒャンデルをロギに照応。焔示すは幻想と圧倒”」
星徒ルドウ:「自分の身が惜しくないのか?」
竜胆ジョウカ:だが、彼女はそれを改造し、自らの拡張機能とした。
竜胆ジョウカ:「“火神すら抗えぬ野火そのもの”」
竜胆ジョウカ:理解できる形になった。彼女にも、自分にも。
竜胆ジョウカ:「――怖いものなどないですよ」
竜胆ジョウカ:「それも、貴方も――」あるいは、死すら。
竜胆ジョウカ:「――《ムカト=ヒャンデル蓋し胴無し》」
竜胆ジョウカ:魔術が起動して発生するのは、非常識な規模の大火。
星徒ルドウ:「くっ……!」
竜胆ジョウカ:侵蝕率度外視で放つそれは、火神すら討ち負かす程の火力となる。
竜胆ジョウカ:「人の足跡は、残された人が継いでいく。それは人の唯一無二の取り柄です」
竜胆ジョウカ:「ですので貴方は、残念ながらさっさと消えてください。生前の彼女の足跡を汚さないように」
星徒ルドウ:「言ってくれるねえ……」
星徒ルドウ:被害は甚大だ。彼女が作り上げた4つの兵器は彼女の炎によって一瞬で溶かし尽くされた。
小豆橋カノコ:「一掃────」
星徒ルドウ:再生機能も持たせていたが……それすらも上回る圧倒的な火力
齋藤リッコ:(……これが、円卓の力……)
齋藤リッコ:その凄絶な光景を、目に焼き付ける。
星徒ルドウ:「ああ……悲しいな。でも何故だろうね」
リャン・シェンシィ:「……動く前に溶け切ったね。いや、ここまでの戦果は流石に予想の上だったけど……」
星徒ルドウ:「自分の手掛けた作品が壊されてしまったというのに……何処か」
星徒ルドウ:「心地よさすら感じているよ。ふふ……」

GM:では次、行動値11のリッコさんお願いしましょう
齋藤リッコ:う~ん 一旦待機してみようかな まだ死ななそうだし
齋藤リッコ:いやもう動いたじゃん
齋藤リッコ:また私だ
GM:実はそうです
齋藤リッコ:くそ~~ 殴りに行くしかないか……
齋藤リッコ:ではマイナーで戦闘移動、星徒ルドウにエンゲージ
星徒ルドウ:来るかぁリッコ!
齋藤リッコ:メジャーでコンボ【輝かざる星】
齋藤リッコ:《紡ぎの魔眼》+《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》
齋藤リッコ:判定前に神聖二重冠を起動
齋藤リッコ:侵蝕を……そうだな……
齋藤リッコ:110>135まで上げます
齋藤リッコ:効果は攻撃力上昇
齋藤リッコ:対象は星徒ルドウです
GM:ぐああああああああ
星徒ルドウ:こいっ
齋藤リッコ:ダイスが少ないよ~
齋藤リッコ:6DX7+6
DoubleCross : (6DX7+6) → 10[1,4,6,6,8,10]+10[5,10]+3[3]+6 → 29

GM:6個もあるでしょ!わがまま言うんじゃありません!
小豆橋カノコ:妖精の手
齋藤リッコ:カノコ♡
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(122 → 126)
小豆橋カノコ:あと1回です!
齋藤リッコ:うおお再回転します
齋藤リッコ:1DX7+36
DoubleCross : (1DX7+36) → 5[5]+36 → 41

齋藤リッコ:やったね
星徒ルドウ:ドッジダイスがカスなので回避できません。ダメージをどうぞ!
齋藤リッコ:ダメージ!
齋藤リッコ:5D10+18+50
DoubleCross : (5D10+18+50) → 11[3,3,2,2,1]+18+50 → 79

リャン・シェンシィ:あっごめん
リャン・シェンシィ:さっき使うの忘れてた。2回目のフォールンサラマンダーします。攻撃力+2D
齋藤リッコ:やった~
星徒ルドウ:ヒエ~
齋藤リッコ:79+2D10
DoubleCross : (79+2D10) → 79+13[6,7] → 92

齋藤リッコ:喰らえ~~~っ
星徒ルドウ:ほげげげげ装甲で少し軽減するけどやばいよ
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を7増加(135 → 142)
星徒ルドウ:もう瀕死だよ~演出をどうぞ!
GM:あ、あとリッコさんは死は甘き物の効果で侵蝕を3点あげておいてね
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を3増加(142 → 145)

齋藤リッコ:「……理事会のデータを見たわ」
齋藤リッコ:「それに、カノコを見てるだけで分かる……」
齋藤リッコ:「……すごい人だったのね、水無瀬ルドウは」
星徒ルドウ:「カノコを見ていれば、ね」
小豆橋カノコ:「……」
星徒ルドウ:「わかったような口を聞くじゃないか。君は一体カノコの何なんだい?」
齋藤リッコ:「友達よ」
小豆橋カノコ:「友達です」
星徒ルドウ:「昔は、カノコの友達は私一人だったのにね」
星徒ルドウ:「それとも友だちが増えたのがいけないのかな。だから私がいなくても平気になっちゃった?」
小豆橋カノコ:「平気なんかじゃ……ありません」
小豆橋カノコ:「ずっと……ずっと、ずっと……私、おかしくなってました。理事会が倒されてからも──」
星徒ルドウ:「ああ、もしかすると。顔の見えない300人なんかじゃなくて、友達を一人殺す方が効果的なのかな……。うん。そっちのほうが簡単そうだ。そうしよう」
小豆橋カノコ:「自分が何をしているのかも、どうすればいいのかもわかってなかった」
小豆橋カノコ:ライムグリーンの電光がリッコへと走った。それは痛みを与えることはせず、体内イオンと静電気に干渉し、一時的にコンディションを整え、反応速度を引き上げる。
小豆橋カノコ:「助けてもらって、友達になったんです」
齋藤リッコ:それを受け入れ、瞑目する。
小豆橋カノコ:「リッコさんの言うとおりですよ」
小豆橋カノコ:「ルドウさんは、すごい人だったんです。私なんかより、ずっと、ずっと────」
星徒ルドウ:「今の私のほうが凄いものを作れるのに……なんでわかってくれないんだろうな」
齋藤リッコ:「……変わっていくものなのよ、生徒あたし達は」
齋藤リッコ:「もうひとつ、分かることがある」
齋藤リッコ:「今のあんたと、かつての水無瀬ルドウとは、違う」
齋藤リッコ:コードに接続された星徒を見据える。
齋藤リッコ:「星徒あんたには、欠けているものがある」
星徒ルドウ:「そうだね。失ったものも確かにある。だが総合的に見れば遥かに……」
星徒ルドウ:「進化したと言っていいはずだ。なのに何故ここまで強く私を否定するんだい?」
星徒ルドウ:「逆に、私にはてんで理解が出来ないよ。カノコ」
齋藤リッコ:「人間を人間たらしめるものが」
齋藤リッコ:「理事会に挑んだ水無瀬ルドウに、確かにあったはずのものが──」
齋藤リッコ:「その、魂が」
齋藤リッコ:「星徒には無い」
星徒ルドウ:「そんな物、最初から誰も持って無いよ」
齋藤リッコ:辛うじて残されていた十字冠の残骸、割れた卵殻が弾け飛んだ。真紅と深蒼、業火と冰気とが吹き荒れる。
星徒ルドウ:「君のその怒りも、自我も、分解していけばただのホルモンの放出と電気信号の組み合わせに過ぎない」
小豆橋カノコ:「順序が逆なんですよ。ルドウさん──」
小豆橋カノコ:「そうやって形成された見せかけの振る舞いが。私達には本当に大事なんです」
齋藤リッコ:幾重もの翼が織りなす冠めいた神聖二重冠が、赫奕たる輝きを放つ。
小豆橋カノコ:「シンプルな核があって、そこに真実と書かれているわけではありません」
小豆橋カノコ:「私達も、貴女も。神様じゃないから。だから!」
小豆橋カノコ:だから。
小豆橋カノコ:あなたは、全部本当のことをさらけ出していた私の、言葉にしない本質を見抜いていたけれど。
小豆橋カノコ:リッコさんは、全部嘘で塗り固めた私のうわべだけを見て、そこにも私がいることを教えてくれた。
小豆橋カノコ:「だから──戦わなければ、いけないの」
小豆橋カノコ:涙を振り払い、決然と睨む。
星徒ルドウ:「わからないな、君と私なら……」
リャン・シェンシィ:「……魂などないとは言うけれど。だからこそ貴方は、答えを出せずにいるんじゃないのかな」
リャン・シェンシィ:引き金を引きながら通話回線をスイッチ。デバイスを通して、待機させている部下に視界とタイミングを共有。「──貴方が降臨手順書を改良することさえできなかったのは」
リャン・シェンシィ:「知識や技術が足りないから、であるはずがない・・・・・・・・
星徒ルドウ:「……」
リャン・シェンシィ:「かつての水無瀬ルドウが魂と呼んでいたものが何だったのか、わからなくなったから──その欠落の答えを見つけられていないから。違う?」
リャン・シェンシィ:引き裂かれた紙片より門が開く。レネゲイド戦闘の渦中に耐えうる小規模・短時間のゲート運用。そこより白い蝶が羽ばたき溢れ出て、ルドウの周囲を取り巻くように飛翔する。
リャン・シェンシィ:「履行リリース──宇遍星門アカシャ・ドヴァーラ="幻鏡蝶フラッピング・ミラージュ"」
リャン・シェンシィ:はためく羽と鱗粉は全てエフェクトの増幅器官だ。放射された熱を、空間内で反響させる膜として機能する。
星徒ルドウ:「それは……」一瞬の沈黙。だが、周囲を舞う蝶をみて、はっと顔を上げる
星徒ルドウ:「汚い真似をするねリャン会計」
星徒ルドウ:「人の気を引くのが上手いじゃないか」
齋藤リッコ:「……楽園の三百人、死者水無瀬ルドウの尊厳を守る為」
齋藤リッコ:「残された者の安寧の為」
リャン・シェンシィ:「ふふ、なにさ。ジャームのくせに、可愛げのある言い分──」愉快そうに笑う。「その台詞が出るのなら、既に注意すべきはこっちじゃないのも理解してるだろ」
星徒ルドウ:何に気を取られていたのか。蝶の展開を許してしまった。
齋藤リッコ:「あたしの大切な友達の為。あんたを──」
星徒ルドウ:そしてもう一人……彼女の接近も
齋藤リッコ:恒星の如き魔眼が形作られ、それが巨大な炎剣へと形を変える。
齋藤リッコ:「──葬送する!!」
齋藤リッコ:吹雪が吹き荒れたと思った瞬間、星徒へと肉薄。同時に無数の氷槍がその身を釘付けにし──
齋藤リッコ:大上段から、煌々と燃え盛る刃が振り下ろされる。
星徒ルドウ:「ぐ、かっ……!」避けられない……肩口から炎の刃が深々とその体に突き刺さる
齋藤リッコ:閃光と爆風が辺りを包み、膨大な破壊の嵐が突き抜ける。神聖二重冠への適正が、齋藤リッコにとって唯一の才能と呼べるものだった。
星徒ルドウ:肌が焼けただれ、四肢の一部は炭化している。だが倒れない。ぼごぼごとあぶくを立てながら、肉体が再生しようとしている。
星徒ルドウ:ルドウの顔をしていても、その姿は正しく怪物のものだった。
星徒ルドウ:「君も……随分な無茶をするなあ……」
齋藤リッコ:「……当然でしょ」
齋藤リッコ:「カノコの為だもの」
小豆橋カノコ:「リッコさん……」
星徒ルドウ:「ああ、しかし、悲しいな。無限の叡智と言っておきながら」
星徒ルドウ:「自分の作り上げたものより、自分自身のほうがずっと頑丈でずっと強いとは」

GM:次はリャンさんの手番なのですが
判定妨害装置:その前に、判定妨害装置くんがグラビティエリアの効果を終了させます。
リャン・シェンシィ:むっ
リャン・シェンシィ:もう壊されたはずの君がいったい何を……
齋藤リッコ:仲間になってくれるのか
星徒ルドウ:これでイニチアシブエフェクトが使えるようになりました。
小豆橋カノコ:何ィ
星徒ルドウ:《加速する時》を使用します。
竜胆ジョウカ:ヤベーイ!
星徒ルドウ:イニチアシブプロセスで即座にメインプロセスを行うよ~ん
星徒ルドウ:マイナーで《ターゲッティング》5
星徒ルドウ:メジャーで 《マルチウェポン》8《ヴァリアブルウェポン》2《神機妙算》5《コンセントレイト:ノイマン》4
GM:対象は……1が近距離2が遠距離に使用
GM:1d2
DoubleCross : (1D2) → 1

星徒ルドウ:オートでウェポンケースからキーンナイフとクラヴドリフトを装備
星徒ルドウ:キーンナイフ、クラヴドリフト、ヴェノムスピナー、悲哀の楔で殴ります
GM:装甲-5、ダメージで邪毒、暴走してたら侵蝕+1d10する攻撃です
星徒ルドウ:特に何も妨害無いみたいなのでフルぜ~えいえい
リャン・シェンシィ:あっちょっと相談しています
GM:ラジャ!
齋藤リッコ:《時の棺》
齋藤リッコ:失敗させます!
GM:ぐああああああ
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を10増加(145 → 155)
GM:では……行動は失敗
星徒ルドウ:その後《分割思考》を使って未行動になります
齋藤リッコ:やめろっ
星徒ルドウ:あ、じゃない。これもイニチアシブだった
星徒ルドウ:先にリャンさんの行動ですね。
リャン・シェンシィ:あっなるほどね 先に処理やる?
GM:そういえばそうだ。演出やりますか
リャン・シェンシィ:あっはーい

星徒ルドウ:「勘違いしているかもしれないけど……」
星徒ルドウ:「私の流星体は、完全に壊れているわけではない」
星徒ルドウ:「ただ使うと他の機械たちが動かなくなってしまうからね」
星徒ルドウ:「君たちに壊された今なら、遠慮なく使える」
星徒ルドウ:バキ、メキッ
星徒ルドウ:異音をたてながら、機械の残骸から、半壊した流星体が彼女のもとに飛来する
竜胆ジョウカ:「うわあっ厄介」
齋藤リッコ:「回収も出来るわけ……」
星徒ルドウ:そしてそれが崩れかけた肉体と融合し、刃の付いた巨大で歪な武器腕へと変化する
星徒ルドウ:「本当はこの姿で戦うのは嫌いなんだ。だが仕方ない。カノコを手に入れるためなら……」
星徒ルドウ:ゴッ。衝撃で壁を、床を破壊しながら、その拳がリッコとジョウカの元に振り下ろされるよ。
小豆橋カノコ:「リッコさん!」悲鳴が上がる。
齋藤リッコ:パ キ ン ッ
齋藤リッコ:刹那に極寒の一冬を経過したかのように、ルドウの凶腕が凍り付く。
齋藤リッコ:魔眼による時間操作。時間軸に空けた穴による吸熱と、対象周囲への時間流鈍化の合わせ技。
星徒ルドウ:「……まだそんな力が残っているのか」
星徒ルドウ:攻撃を防いでもそれは一瞬。氷を叩き割りすぐさま距離を取る
竜胆ジョウカ:「……ありがとうございます」受けてから何とかするつもりだったが、先んじて何とかされた。
齋藤リッコ:時間と熱とを奪い、全てを静止させる絶対の冷気。星徒を睨み白い息を吐く。
齋藤リッコ:「……渡すわけないでしょ、あんたなんかに」
齋藤リッコ:「カノコはあたしのよ」
星徒ルドウ:「だとしても、君を殺して奪っていくよ」
齋藤リッコ:見据えたまま、不敵に笑う。
齋藤リッコ:「やってみなさいよ」

GM:では続いて……待機していたリャンさんの手番どうぞ!
リャン・シェンシィ:はあい
リャン・シェンシィ:ダイスデバフってもう消えてるんだっけ?
GM:消えております
リャン・シェンシィ:わあい
リャン・シェンシィ:じゃあマイナーはなしで、メジャーは《コンセントレイト》《無形の影》PDWでルドウを攻撃。二重冠の効果を起動し、
リャン・シェンシィ:あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。このメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
リャン・シェンシィ:これを使います。
GM:極悪非道な神聖二重冠許せねえよ
リャン・シェンシィ:上昇は……15点で。30上昇
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を15増加(128 → 143)
リャン・シェンシィ:命中いきます
リャン・シェンシィ:12dx-1@7
DoubleCross : (12DX7-1) → 10[1,2,3,4,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,2,4,5,7,8,9]+6[3,3,6]-1 → 25

星徒ルドウ:うおお一応ドッヂできるぜ~
星徒ルドウ:4DX
DoubleCross : (4DX10) → 10[3,7,9,10]+2[2] → 12

星徒ルドウ:一応したけど無理!ダメージどうぞ!
リャン・シェンシィ:3d10+9+30 諸々有効
DoubleCross : (3D10+9+30) → 24[9,10,5]+9+30 → 63

リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕率を6増加(143 → 149)
GM:死んだんじゃないの~?
リャン・シェンシィ:どっちなんだい!
GM:これはじつは結構死んでいるという噂がありますね
リャン・シェンシィ:つまり……?
GM:HPは240点、FHバトルアーマーをつけていたので結構装甲、ダメージ軽減共にあったのだが……
GM:復活などはありません。そのまま戦闘不能になります。
リャン・シェンシィ:やった~~
GM:君たちの勝利なのだ
小豆橋カノコ:やった……!
齋藤リッコ:倒した!
GM:演出をどうぞ!
竜胆ジョウカ:うれし~

リャン・シェンシィ:「リッコちゃんさ」場違いだなとは思いながら、つい口をついていた。次の紙片を銃口に添えながら。
リャン・シェンシィ:「いま言ったことの責任、ちゃんと取りなよ?」
齋藤リッコ:「え?」
リャン・シェンシィ:うっすらと笑みを浮かべながら、引き金を引く。(──二重冠の出力に頼ることは望ましくなかったけど)
小豆橋カノコ:「わっわっ」
齋藤リッコ:「何?……うん、そのつもりだけど……」よく分かっていない
リャン・シェンシィ:「ならばよし」リッコのあの一撃を受けて尚も再生する耐久性と、残しているだろう手札の数を考えれば。(ここで、払うものを払うべきだ)
星徒ルドウ:「なるほど。完全に見誤っていたな」
リャン・シェンシィ:引き放つ──そこに記された契約は、最も多く結び手に馴染んだ術式。宇遍星門アカシャ・ドヴァーラ
リャン・シェンシィ:本来は戦闘中の緊張下において発現することが難しいゲートを、規模の縮小化と構築強度の効率化によって可能にしたもの。
星徒ルドウ:「神聖二重冠の効果は知っていたはずだが、まさかこれほどの覚悟を……」
リャン・シェンシィ:手順自体は複雑ではない。それを、二重冠の支援を借りて──いつもよりも更に強靭で、大きなものに作り変えた。
リャン・シェンシィ:「知っているさ。リスクも、私の影に餌をくれてやるって事も……」
リャン・シェンシィ:励起した術式がルドウの腹部に着弾する──その肉体を上下に分かつように、展開する。門を開く行為が、斬撃そのものの生成となる。
リャン・シェンシィ:「それでも、友達が死ぬよりはずっといい」
星徒ルドウ:「ーーーー」
星徒ルドウ:未だ再生途中の体では、その弾丸を避けることも防ぐことも敵わない。
星徒ルドウ:「あ……ごぼっ」大量の血を吐きながら、2つに別れた体が地面に落ちる。
星徒ルドウ:血溜まりが工房に広がっていく。再生は止まっていた。彼女が立ち上がることはもう無いだろう。
GM:戦闘終了です。
小豆橋カノコ:足音が響き、彼女の傍らで止まった。
GM:バックトラックに入る前になにか話したいことがあれば今のうちにどうぞ。
リャン・シェンシィ:「……悪いね。もう少し優しく止められたらよかったんだけど……」
竜胆ジョウカ:「……介錯、引き受けましょうか」
小豆橋カノコ:「……いえ。ありがとうございます。大丈夫」
星徒ルドウ:「私は……また負けた、か……」
小豆橋カノコ:しゃがみこんで、ルドウの顔を覗く。
星徒ルドウ:「……カノコ……?」
竜胆ジョウカ:何も言わず、そっと下がる。
齋藤リッコ:「……」静かに見守っている。
小豆橋カノコ:「ね」
小豆橋カノコ:「教えてくれませんか。最後に」
小豆橋カノコ:「……好きだった食べ物とか、場所とか、映画とか……」
小豆橋カノコ:「っ、いえ。時間が残されていないのなら」
小豆橋カノコ:「ねえ。私だって──」
小豆橋カノコ:「私だって、あなたと一緒に何かが出来たら、どんなにか素敵だろうなって」
小豆橋カノコ:「思ってたんですよ」
小豆橋カノコ:「ルドウさんもそうだったのなら、なんで──────」
星徒ルドウ:「……」半ば光を失いかけた目で君を見る
星徒ルドウ:「思い、出した……」
小豆橋カノコ:自分でも、なんて子供じみたことを言っているのだろうと思う。
小豆橋カノコ:だから、口に出すのがこんな、最後の最後になってしまった。それでも。
星徒ルドウ:たとえ失敗したら自分が死んでしまうとしても、取り残された相手が後悔することになろうと
小豆橋カノコ:「思い出した? 何を?」
星徒ルドウ:「……友達が死ぬよりは、ずっといい」
小豆橋カノコ:「そんな──────」
星徒ルドウ:血に濡れた手で君の頬に触れる
小豆橋カノコ:その手を、握っていた。
小豆橋カノコ:生前は手を繋いだこともなかった。それでも友達だと思っていた。
小豆橋カノコ:彼女も、そうだったのだ。
小豆橋カノコ:「……ひどい人です、ルドウさん」
小豆橋カノコ:「じゃあ、死なないで……」
小豆橋カノコ:「死なないでくださいよぅ………………」
小豆橋カノコ:焼け焦げて両断された彼女の体にすがりついて、顔を埋める。
星徒ルドウ:「変わりに、泥は払えたろう」
星徒ルドウ:「綺麗だ、すごく……綺麗だった……」
星徒ルドウ:魂の存在は立証されていない。だが、もしもそれが存在するなら
星徒ルドウ:星徒と生徒は繋がっている。君の知る彼女も、今のノヴァリスを、そして君のことを見ることが出来たに違いない。
小豆橋カノコ:「……はい。私、今の今まで、生きて……幸せです」
小豆橋カノコ:「お菓子を作って、みんなに食べてもらえて……今日は、こんなものしか用意できなかったですけれど」
小豆橋カノコ:ポケットから小さな琥珀糖を取り出して、彼女の口に含ませる。
小豆橋カノコ:独自の製法で造られたそれは、市販のものよりも透き通って、宝石に似ていた。
星徒ルドウ:「甘い……ああ……」
星徒ルドウ:「もう一度……食べたかったな」
GM:……星徒は完全には死亡しない。星徒が活動を停止した場合、その肉体はノヴァリスの宇宙に存在する"方舟"に転送され、凍結保存される。
星徒ルドウ:それきり、彼女の体は凍りつき……流星となって空に登っていく。
GM:魂は何処にあるのだろう。水無瀬ルドウの魂は救われたのだろうか。
GM:今の科学では応えられない。ただ、信じることだけは出来る。



GM:それじゃあエンディングに入る前にバックトラックから始めていこうと思います
リャン・シェンシィ:そうじゃん 帰らねば
竜胆ジョウカ:そうだった
小豆橋カノコ:侵蝕を落として綺麗な体に!
GM:実はEロイスは結構ありました。今回のEロイスは以下の通りなのだ

無限増殖怪獣ヘラヌゴン
Eロイス:さらなる絶望
Eロイス:さらなる絶望
無限増殖怪獣ヘラヌゴン
Eロイス:さらなる絶望
Eロイス:さらなる絶望

判定妨害装置
Eロイス:あり得ざる存在《グラビティエリア》
Eロイス:あり得ざる存在《ジャミング》

精神操作装置
Eロイス:あり得ざる存在 

改造再生装置
Eロイス:あり得ざる存在 《機械化手術》

攻撃収束装置
Eロイス:あり得ざる存在《孤独の魔眼》

精神操作装置
Eロイス:あり得ざる存在 《蝕む声》

Eロイス:星徒
Eロイス:黒き歓び
Eロイス:死は甘きもの
Eロイス:あり得ざる存在 《ポイズンマスター》
Eロイス:堕落の誘い


リャン・シェンシィ:だいぶある
竜胆ジョウカ:うわっ多
リャン・シェンシィ:とりあえず十字冠の効果で149->139に
齋藤リッコ:思ったよりあるな……
GM:思ったより君たちが強かったよ
小豆橋カノコ:すごい久しぶりに見た気がするな 2桁個のEロが並んでる光景……
GM:合計15個かな?
リャン・シェンシィ:ふるぜ
小豆橋カノコ:振り飛車
リャン・シェンシィ:139-15d10
DoubleCross : (139-15D10) → 139-75[3,3,2,10,3,2,5,7,7,2,4,9,9,7,2] → 64

齋藤リッコ:155-15D10
DoubleCross : (155-15D10) → 155-83[10,2,8,9,4,8,5,6,3,1,1,5,4,9,8] → 72

小豆橋カノコ:126-15d10
DoubleCross : (126-15D10) → 126-84[9,1,1,2,9,8,4,5,2,4,7,5,9,9,9] → 42

竜胆ジョウカ:ふりふりざえもん
リャン・シェンシィ:2倍振り
リャン・シェンシィ:65-12d10
DoubleCross : (65-12D10) → 65-60[9,1,1,9,6,4,3,4,1,9,9,4] → 5

竜胆ジョウカ:140-15d10
DoubleCross : (140-15D10) → 140-74[2,1,6,8,3,3,8,1,2,7,6,2,8,9,8] → 66

小豆橋カノコ:42-8d10 倍振り 3点
DoubleCross : (42-8D10) → 42-36[2,7,7,5,3,2,7,3] → 6

齋藤リッコ:72-14D10 2倍
DoubleCross : (72-14D10) → 72-72[3,3,9,4,10,2,1,10,9,2,1,6,7,5] → 0

リャン・シェンシィ:3点でかえりました
齋藤リッコ:無になっちゃった
小豆橋カノコ:神聖二重冠効果で侵蝕点を3倍にします
GM:無じゃん
竜胆ジョウカ:そうか倍振りのほうが効率いいのか ふっちゃお
竜胆ジョウカ:66-12d10
DoubleCross : (66-12D10) → 66-63[7,1,3,4,2,4,9,8,4,6,7,8] → 3

リャン・シェンシィ:そういえばそういう効果あった 9店です
小豆橋カノコ:シェンは打点上げてなかった?
齋藤リッコ:カノコちゃんはそれ以外の効果使ってないから今使ったやつですね
リャン・シェンシィ:あっ!そうじゃん
小豆橋カノコ:別人格が憑依してしまいました シェンシィさん
GM:そうなのだ
リャン・シェンシィ:いつも使わないすぎて
リャン・シェンシィ:3点のままだよ
小豆橋カノコ:前までのビルドだと手番は守りの弾に消えていたからな……
GM:では皆無事に戻ってきたようで良かったぜ!残りの経験点のあれこれに関しては見学室の方で、EDでGMの手が空いている時にやっていこうかなと思います
リャン・シェンシィ:棺を優先的に切って正解だったぽい
リャン・シェンシィ:はーい
GM:そんな感じで次はエンディングに入っていこうと思います



【ED/リャン・シェンシィ&竜胆ジョウカ】

GM:事件の首謀者、星徒ルドウを止めた後にも、君たちにはまだやるべきことが残っていた。
GM:電心労働組合が監禁、労働させていた生徒達の解放と保護、そしてルドウの手でばらまかれたEXレネゲイド達の回収だ
GM:リャン・シェンシィ、そして竜胆ジョウカの二人は、改心し君たちへ協力することになった社会人、”サブ”とともに
GM:残った電心の支部を訪れ、それらの後始末を担当しているよ。
竜胆ジョウカ:『首輪切ります』の看板を首から下げている。回収の一環で、遭遇したら作業している。
組合の”サブ”:「11~16区画の者は安心安全カプセルの解放を急ぐのだ!意識障害が見られる生徒は別途こちらへ案内するように」
竜胆ジョウカ:が、当人のやる気はそこまでない。執心なのはレネゲイドアイテムの回収の方。
リャン・シェンシィ:「本当によくこんなに何個も作ってくれちゃって……一個でも外の手に流れたら大変な事になるんだよな」
組合の”サブ”:「ヘラヌゴンは一箇所に纏めて檻から出さないように気をつけてくれ。後で死蔵王様が纏めて処分する手はずになっている」
竜胆ジョウカ:「あ、回収した分足してなかった……これで、安心安全カプセルの追跡完了ですかね」
竜胆ジョウカ:「あとは解放するだけ……あ、ですね。多少ばらけててもいいですけど、刺激しないように」
リャン・シェンシィ:くるくると破壊された首輪を指先で回しつつ、回収ケースの中に入れる。「しかし流石にいい手際してるね、サブちゃんは」
竜胆ジョウカ:「たしかに」うんうん。
組合の”サブ”:「これでもノヴァリスに配置されている社会人の中では、私は最新鋭の物になりますので」
リャン・シェンシィ:「この規模の支部がある組織、伊達で運営できるものじゃない」方向性の悪趣味さは置いておいて。
組合の”サブ”:「ルドウ様の作ったEXレネゲイドの魅力あってこその物です。それを失った今、果たしてどれだけの社会人がついてきてくれるかは何とも……」
竜胆ジョウカ:「シンプルに実務面で……あ、そっか。欲しいのは社会人の信頼だから」
リャン・シェンシィ:「魅力って、降臨手順書のこと? それとも……」
竜胆ジョウカ:生徒に重宝されそう、というのは違うと思ったので黙る。
リャン・シェンシィ:意味のない棒やヘラヌゴンに視線を送り。「ああいう娯楽の方?」
組合の”サブ”:「両方ですな。恐怖によるもの叱り、力によるもの叱り、他人を意のままに操るというのは、自分の力が大きくなったと錯覚させるにはうってつけですから」
リャン・シェンシィ:「……なるほどなぁ」
竜胆ジョウカ:「ですね」うんうん。
組合の”サブ”:「摘発を免れて行方が知れぬもの。方針変化に従いこそすれ、内心いまだ生徒への反感を抱くものも数多く居るでしょう」
リャン・シェンシィ:「参考になるね。どこまで人と同じに考えていいから迷う所だから……じゃあ」
リャン・シェンシィ:ウェアラブル端末のARモニタを操作する。サブの思考領域に、書類データが転送されてくる。
リャン・シェンシィ:「後で、手が空いたらこっちも見ておいてくれる?」
竜胆ジョウカ:「? お仕事の依頼ですか?」
組合の”サブ”:「この支部の事がが片付いたら、隅まで目を通しておきます」
リャン・シェンシィ:「そうだね、仕事。今度の議会に提出する予定の意見書なんだけど、貴方の立場からの話を聞いておきたい」
組合の”サブ”:「貴方がたに説かれたように、生徒のことを学び、生徒達へと発信し、正しい方法で地位を確立する……」
組合の”サブ”:「その為の第一歩というわけですな」
リャン・シェンシィ:そこに記載されているのは、一部の社会人に条件付きで職業や労働時間の選択権、学籍に準ずる戸籍を与えるといった内容から、それに伴う責任や罰則の付加を提案する内容の条項だ。
リャン・シェンシィ:「そういうこと。ノヴァリスの十字冠を与えられていないから、何もかも生徒たちと同じって訳にはいかないだろうけど……」
竜胆ジョウカ:「おお……」思ったよりしっかりめの内容でびっくり。
リャン・シェンシィ:「どうあれ、今のままって訳にはいかないだろうからね」
竜胆ジョウカ:「なるほど……これ主導できる、なら心配いらなそうですね。支持もちゃんと集まるでしょう」
竜胆ジョウカ:「だいたい、反感ならどうにかなりますからね。少なくとも就任時の私よりマシですし」
組合の”サブ”:「一度は敵対した身ながら、これほどまでに我々の声を拾っていただけるとは……リャン会計には感謝してもしきれませんな」
リャン・シェンシィ:「ふふ。まあ確かに……変化に伴う軋轢はあるだろうし、反対する生徒もいるだろうね」
組合の”サブ”:「ここにいない者も含め、なるだけ多くの者の意見を拾えるよう努力すると約束しましょう」
竜胆ジョウカ:「……すごい人ですねえ」
リャン・シェンシィ:「ふふ。買ってくれるね……ま、ルドウちゃんがどうだったかは、結局のところ分からないけどさ」
リャン・シェンシィ:「才能、富、地位、武力。私に言わせれば……これらは全部、人の負う責任だ」
リャン・シェンシィ:「少しでもこの世界を良いものにして、自分以外の誰かを幸せにする為にある。手にしたやつには、それを実現する義務がある」
リャン・シェンシィ:「私はそう信じてる。……でもって、このメサイアで一番多くのお金クレジットを動かしてるのは、私だ」
竜胆ジョウカ:「……えっそんなに凄かったんですか!?」
竜胆ジョウカ:うんうん頷いていたが、ここに来てスケールがデカくなってビックリする。
組合の”サブ”:「だからこそ多くの者を幸せにする義務がある、と……」
組合の”サブ”:「なるほど……自分達社会人のことしか考えられなかった我々が、敵わない訳です」
竜胆ジョウカ:「……あっ。す、すみません、大きな声出して……」
リャン・シェンシィ:「あはは……ま、ただの個人の考えだ。押し付けるようなもんじゃないけど」
リャン・シェンシィ:「サブ、君も……普通の個人が持つよりは、ずっと大きい力を持っている。その使い道が、世界をどう変えていくのか」
リャン・シェンシィ:「よく考えて振るってくれるとうれしいな、私は」
リャン・シェンシィ:ふふ、と口元に指を置いて笑う。
竜胆ジョウカ:「……私としては、そうですね」
組合の”サブ”:「は、ははーっ……!肝に命じておきます。いえ、社会人に肝はないのですが」
組合の”サブ”:「おお、ジョウカ殿も確か、キングダムの円卓に連なる方。やはりリャン様と同じような思想をお持ちで?」
竜胆ジョウカ:「部分部分は。んでも、そこまで責任感強くないですよ」
竜胆ジョウカ:「王になるのは、自分の我儘を通すため。王としての業務はそのためにやってるみたいなもの」
竜胆ジョウカ:「そういうタイプなので、そうですね。自分以外の誰かのために、何かを残すってのは賛成ですけど」
竜胆ジョウカ:「気負いすぎなくても大丈夫ですよ。意外と世界って何とかなるんで」
竜胆ジョウカ:「よくよく考えた結果が“やっぱ生徒に反旗翻すか……”なら、それはそれでいいと思いますし」
リャン・シェンシィ:「私は悲しくなっちゃうけどな~」
竜胆ジョウカ:「あ、でも敵になるならまた容赦なくやり合いますからね! その辺はよろしくお願いしますよ」
組合の”サブ”:「なるほど、それがキングダムの校風というわけですか……」
組合の”サブ”:「ご勘弁を。次があるとしても、貴方がたを敵に回さない方法を考えますよ」
竜胆ジョウカ:「…………いやー……」どうなんだろう、校風とまで言えるかな。他人の思想に興味ないから分からないな……
竜胆ジョウカ:「ならいいです」
組合の”サブ”:「そうだ。我儘で思い出したのですが、リャン様。こちらを」
リャン・シェンシィ:「ん?」
組合の”サブ”:そう言って頑丈そうなプラスチックケースに収められた、情報素子を手渡すよ
リャン・シェンシィ:「お、これってもしかして……」
組合の”サブ”:「ルドウ様の研究室に保管されていた、"降臨手順書”……その原本です」
竜胆ジョウカ:「……!?」
組合の”サブ”:「これだけは他の者に任せず、直接お持ちしろとの事だったので」
リャン・シェンシィ:「ありがと。……うん、確かにこれは」
竜胆ジョウカ:一瞬気を抜いてた。ガタガタ物を引っかけながら見に行く。
組合の”サブ”:「どうなされるのですか?それを用いて我々のような社会人を態々増やそうというわけでもないでしょうに」
竜胆ジョウカ:「お、おお……! なるほど、このサイズにあれだけのモノが……!」
竜胆ジョウカ:「会計さん、あの、これ」
リャン・シェンシィ:じっと覗き見て、デバイスに接続解析。妙なレネゲイド値と、見ているだけで酔いそうなコーディングテキスト……内容を理解し切る事は到底できないが、その部分部分に水無瀬ルドウの癖のようなものが散見される。
リャン・シェンシィ:「……うん、確かに実物みたいだね」解析機から外し、ジョウカに手渡す。
竜胆ジョウカ:「……! ありがとうございます……!!」
リャン・シェンシィ:「オッケー、確かに渡したよ」
竜胆ジョウカ:「でっでは確かに。これが証文、であとえっと……!!」
竜胆ジョウカ:「……このファイル渡すんで、いらない書類は捨てといてもらえれば……!!」
竜胆ジョウカ:全部めんどくさくなってる。
リャン・シェンシィ:「あー……分かった、分かった。こっちで処理しておくよ」
組合の”サブ”:「何故円卓の王がメサイアにいるのか疑問でしたが、こういう事だったとは……」
竜胆ジョウカ:「ありがとうございます……!!」
リャン・シェンシィ:まるで新しい玩具を買ってもらった子供のようだな、と思っている。
竜胆ジョウカ:「ふふ、希少なデータ系史料、その原本が非常にいい状態で……!!」
竜胆ジョウカ:「……では契約満了ということでいいでしょうか、いいですかね」
リャン・シェンシィ:「博物館なんだっけ。そういうのの管理設備も整ってるんだね」
リャン・シェンシィ:「ああ、うん。大丈夫……だけど」
竜胆ジョウカ:「あっはい。ノヴァリス史を扱う方の館で……はいなんでしょう」
リャン・シェンシィ:「帰りの足は大丈夫? 良かったら、こっちで手配するけど」
リャン・シェンシィ:「キングダムに戻るんでしょ?」
竜胆ジョウカ:「? ……ああ、大丈夫ですよ」
竜胆ジョウカ:「たぶんそろそろ迎えが来る……というか、送還されるので」
組合の”サブ”:「は……送還?」
リャン・シェンシィ:何を危惧してるかというと、自分の監視下と契約の縛りを離れた彼女が道中で騒動を起こさないかという事だった。この数時間でも十分すぎるほど、彼女の引き金の軽さは思い知ったし……。
モブ館員:「――あっいた!!いたいたいた!!」
リャン・シェンシィ:「? 送還って……」
モブ館員:「社会人さんありがとうございます」「確保ッ、確保―ッ!!」
モブ館員:ドタバタと声がする。
リャン・シェンシィ:「あー……もしかして貴方」
竜胆ジョウカ:抵抗もせずに囲まれます。
リャン・シェンシィ:「自分の学区の方には話つけてなかったの……?」
竜胆ジョウカ:「はい。そろそろ捜索隊が見つける頃かな、と」
モブ館員:「それで外出るのマジやめてくださいよ!」「副官さん分かるでしょ、バチギレでしたからね!?」
リャン・シェンシィ:「いや……いやいやいや」
リャン・シェンシィ:「一つ間違えたらこっちが誘拐したって誤解されかねないんだけど???」
竜胆ジョウカ:「ふふ、大丈夫ですよ」
リャン・シェンシィ:「大丈夫じゃないよ。大丈夫じゃないから……ちゃんとしようね? そういうのは」ガチ目の説教トーン。
組合の”サブ”:「……」沈黙してその様子を見ている。表情が無いから分からないが、呆気にとられているのかもしれない
竜胆ジョウカ:「円卓議会第五席、死蔵王。そんなの誘拐できる人なんて」
竜胆ジョウカ:「……はい」スン。
リャン・シェンシィ:「もしもだよ。おたくの気まぐれなお姫様がノリで貴方を取り返しに来たらどうするの?」
モブ館員:「あっ反省した」「すげえ……」
竜胆ジョウカ:「……それは……あんまりありえず……いや、ダメですね。すみません……」
リャン・シェンシィ:「そういうこと絶対ないって言い切れる?言い切れるんだったらやってもいいよ?」
リャン・シェンシィ:「……うん、よろしい。ちゃんと反省してね」
竜胆ジョウカ:「はい……」
リャン・シェンシィ:「ま、取引自体はいいものだったから。またこっちで探しものがしたかったら、こういう手配はするし」
リャン・シェンシィ:「縁があればよろしくね~」
竜胆ジョウカ:「はい……ちゃんと連絡させていただきます……」
リャン・シェンシィ:笑顔で手を振って、連行されていく少女を見送る。
モブ館員:「小さくなってる……」「大丈夫かな……じゃあ引き取りますね」「いい人だったなあ」
モブ館員:やんややんや言いつつ退場。この人数なら乗せる足もあるのだろう。
組合の”サブ”:「ううむ……人の上に立つ方にも色々種類があるのですなあ……」



【ED/小豆橋カノコ&齋藤リッコ】

GM:星徒ルドウの凶行を止め傷を癒やした君たちは、水無瀬ルドウを始めとして
GM:第二次ノヴァリス紛争で命を落とした者たち……楽園の300人が眠るとされるカタコンベに墓参りに訪れた。
GM:今はその帰り……学区へ戻るまでの間にと、リャンが手配してくれたホテルに向かっているところだよ。
GM:あるいはもうついてるのかもしれないけどその辺は二人で上手いことやってください
齋藤リッコ:「うわっ……」
齋藤リッコ:フロントで渡された鍵でドアを開け、その部屋の豪華さに声を上げる。
齋藤リッコ:「な、何この部屋……!」
小豆橋カノコ:「わあっ。ちゃんとしたお部屋ですね~」
小豆橋カノコ:「キーも最新式のやつですし」
齋藤リッコ:「リャンちゃん、いつもこんな部屋なのかしら……」
齋藤リッコ:「あたしなんてしょっちゅう野宿なのに……」
小豆橋カノコ:「自宅にジムとかホームシアターとかがあるタイプの雰囲気してますよね」
齋藤リッコ:「やっぱりバビロンの幹部ともなると違うわよね……」恐る恐る荷物を降ろしている
小豆橋カノコ:勝手なことを言っている。星徒ルドウが去って……様子はいくらか落ち着いていた。
小豆橋カノコ:「ベッドもふかふかです」荷物を置いて、ぽすん、と腰掛ける。
小豆橋カノコ:「……ね。リッコさん」
齋藤リッコ:「ほんとだ……!すっごいふかふかね……」隣に腰を下ろして
齋藤リッコ:「……ん、何?」
小豆橋カノコ:「何度も──」
小豆橋カノコ:「こういうことがあったんですか?」
小豆橋カノコ:窓の外を見上げ、星空に思いを馳せている様子だ。
齋藤リッコ:「……」表情が真剣なものを帯びて「……そうね」
小豆橋カノコ:水無瀬ルドウは、正しく星になった。こちらを見守っては……いないけれど。
小豆橋カノコ:「大変でしたねえ」
齋藤リッコ:「今は、これまでに加えて……メサイアここの葬送係で、星徒関連の手伝いをしてるの」
小豆橋カノコ:でした。ではない。これからも大変だ。
齋藤リッコ:「今回最初にカノコに会いに来たのも、それでなの」
小豆橋カノコ:「葬送係……」
小豆橋カノコ:「女子高生が仰せつかる役職の名前じゃないですよ、それ」
齋藤リッコ:「あははっ……そうかもね」
齋藤リッコ:「でも、そういう仕事ばっかりでしょ。ノヴァリスって。リャンちゃんだってそう」
小豆橋カノコ:「銀行頭取ですからね」
齋藤リッコ:「それでも、誰かがやらなくちゃいけないから」
小豆橋カノコ:「死蔵王様はどうでしょう……一周して高校生っぽいかも?」
小豆橋カノコ:「…………はい」
小豆橋カノコ:「そうなんでしょうねえ」
小豆橋カノコ:「思ったより、ずっと辛かったです」
齋藤リッコ:「……うん」
小豆橋カノコ:「何度も、何度も泣いちゃいました。心配、かけちゃいましたよね」
齋藤リッコ:「いいのよ、そんなの」
齋藤リッコ:静かに身を寄せ、抱きすくめるようにする。
齋藤リッコ:「……本当に」
齋藤リッコ:「よく頑張ったわね、カノコ」
小豆橋カノコ:「あ……」
小豆橋カノコ:「………………はい」
小豆橋カノコ:「はい。私。頑張りました」
齋藤リッコ:「……うん」
齋藤リッコ:「偉いわ。本当に……」
小豆橋カノコ:「……ありがとうございます」ぐす、と洟をすする。また涙が出そうになって、すんでで堪える。
小豆橋カノコ:「あなたが側に居てくれて、よかった」
齋藤リッコ:「……あたしがつらい時……」
齋藤リッコ:「カノコが、側にいてくれたから」
齋藤リッコ:「だから、あたしもそうしたいって。絶対そうしたいって」
齋藤リッコ:「……そう思ったの。それだけよ」
小豆橋カノコ:「……えへへ」
小豆橋カノコ:寄り添ってくれる彼女に体重を預ける。心からの信頼を示すように。
小豆橋カノコ:彼女が居たから星徒ルドウを相手にして、なんとか折れずにいられた。
小豆橋カノコ:「ええ。私。あなたのものですから」
小豆橋カノコ:ずっと一緒だと約束した。あの日のことを思い出す。
小豆橋カノコ:忙しくて、混乱して、頭がぐちゃぐちゃで、でも、どういうやりとりをしたのかは克明に覚えていた。
齋藤リッコ:「ん……」直截な言葉に頬を染めて
齋藤リッコ:「そ……そうね。大切な友達よ」
小豆橋カノコ:「……どうしてちょっと口ごもったんですか?」
齋藤リッコ:「な、何よ……別に何でもないってば!」思い出したように身を離して
小豆橋カノコ:「あっ」寂しそう。
齋藤リッコ:「……こほん……」隣には座ったまま
齋藤リッコ:「……あたしね」
小豆橋カノコ:「……なんですか?」
齋藤リッコ:「友達を亡くした時……分かったの」
小豆橋カノコ:真面目に聞くべき話だな、と思って居住まいを糾す。
齋藤リッコ:「あたしはそれまで、有名になりたい、出世したい、なんて文句ばかり言ってきたけど……」
齋藤リッコ:「それがどんなに能天気で、現実を知らずに……沢山の人に支えられたもので」
齋藤リッコ:「そして、幸せだったのか」
小豆橋カノコ:「……」
齋藤リッコ:「カノコには、前に俗っぽく戻ってなんて泣かれたけど……」少し笑って
齋藤リッコ:「やっぱり……知っちゃったら、何もせずになんていられない」
小豆橋カノコ:「……はい」
齋藤リッコ:「あたしも守りたいの。皆のノヴァリスでの、そういう日常を」
小豆橋カノコ:「私も今は、リッコさんが変わってしまったんじゃなくて……」
小豆橋カノコ:「急にヒーローみたいになってしまったわけじゃなくて」
小豆橋カノコ:「ただ、自分がどういう人なのか、気づいてしまったんだろうなって思うようになってきてます」
齋藤リッコ:「そんな、大したもんじゃないけど……」照れたように苦笑して
小豆橋カノコ:「友達が危ないなら、居ても立っても居られない人が、ずっとその危機から、どこか遠くにいて……」
小豆橋カノコ:「だから、すごく焦ってしまうんだろうって」
齋藤リッコ:「……鍛えるのはきついし、地味だし、誰にも褒めてもらえないし……」
齋藤リッコ:「今でも、戦うのは怖いし、怪我すれば痛い。死ぬかもしれないって思うこともある」
齋藤リッコ:「星徒と関われば、必ず……誰かの悲しみと苦しみに触れることになって、つらいわ」
小豆橋カノコ:「そういうの、普通に全部イヤな人ですよね」でも、そんなことは問題にできなかったのだ。友人たちのために。それが彼女の美徳だ。
齋藤リッコ:「当然じゃないの」笑う「嫌よ、本当に。きついわよ」
齋藤リッコ:「……でも、今回」
齋藤リッコ:「カノコを助けられたのは、側にいられたのは……今まで戦ってきたお陰だと思った」
齋藤リッコ:「……だから、全部」
齋藤リッコ:「間違ってなかったんだって。そう思えたの」
小豆橋カノコ:「……ありがとう。私がなれるのは、目印くらいだけれど」
小豆橋カノコ:「あなたの旅の基準点になることができるのなら、こんなに幸せなことはありません」
小豆橋カノコ:柔和にはにかむ。
小豆橋カノコ:「罪だとか償いだとか、色々言われちゃいましたけれど」
小豆橋カノコ:「あんまり強く目を逸らす気も、もうあまりないんですけど。でも、そっちが私の軸足になっちゃうのは、リッコさん的には違うんですよね」
齋藤リッコ:「そ……そうよ!」慌てたように
齋藤リッコ:「絶対……絶対やめちゃだめだからね!お菓子作り!」
小豆橋カノコ:「じゃあ、しません」
小豆橋カノコ:「もちろんです。今から何か作りましょうか?」
小豆橋カノコ:「でも、結構動きましたから、先にお風呂に入ったほうがいいかもしれませんね」
齋藤リッコ:「いいの?今から?……あ、そうね。そうしましょうか」
齋藤リッコ:「疲れたでしょ。カノコ先に入りなさいよ」
小豆橋カノコ:「あ、ありがとうございます。上がったら軽くルームサービスでも頼みましょうか」
齋藤リッコ:「ここのルームサービス、値段考えたくないわね……」
小豆橋カノコ:そうして、なんだかかっこいい形状の洗面台がある脱衣所に消えていく。
齋藤リッコ:その背中を見送って一息つき、大きなベッドにぽふ、と身体を投げ出す。
齋藤リッコ:(……死蔵王……)
齋藤リッコ:その様を見た。その戦いぶりを見た。
齋藤リッコ:これまでに見てきた中でも上澄みの上澄み、圧倒的とも言える力。
齋藤リッコ:キングダムの頂点、円卓に相応しい凄まじさだった。……だが。
齋藤リッコ:(……)
齋藤リッコ:(……人間……だったな……)
齋藤リッコ:凡百のキングダム生、特に力に憧れを持っていたリッコにとって、円卓の王は雲の上の存在だった。
齋藤リッコ:得体の知れない、隔絶した存在。神か怪物のように思っていたそれは、いざ目の当たりにすると、一人の生徒であり、人間だった。
齋藤リッコ:(……考えてみれば……)
齋藤リッコ:(三大校のトップといえば、リャンちゃんとマギカちゃんもだし……)
齋藤リッコ:(力で言っても、アルルさんにはもう会ったことあったのよね……)
齋藤リッコ:生徒の括りで見てもそれだ。“スターロード”や星徒たちは、生徒とは更に隔絶した力を持ち合わせていた。
齋藤リッコ:(……キングダムの出世にはもう興味ないつもりでいて……)
齋藤リッコ:(結局……どこかで残ってたのかな)
齋藤リッコ:(憧れ未練が……)
齋藤リッコ:浴室から、シャワーの水音が聞こえてくる。
齋藤リッコ:昔の自分ならきっと、今回の戦いに付いてくることも出来なかっただろう。
齋藤リッコ:まだ道のりは遠い。どこを目指しているのかも、ゴールがあるのかも分からない。けれど。
齋藤リッコ:(……あたしは、確実に進んでる……)
齋藤リッコ:無邪気に円卓への夢を語る、かつての自分を思い出す。
齋藤リッコ:現実も知らず、理想ばかり高く。もう戻らないその夢を、どこか滑稽と共に寂しく想い、まどろみの中に目を閉じた。
小豆橋カノコ:「……ふふ。自分のほうがお疲れなら、シャワー、譲ってくれなくてもよかったのに」
小豆橋カノコ:「どうします~? このままお休みになりますか~?」ぼそぼそと耳元で囁きながら、布団の端を持ち上げる。
齋藤リッコ:「……へ?あ、わっ……」
小豆橋カノコ:「あ……」
齋藤リッコ:うとうとしていた時、慌てて目を覚ます。
小豆橋カノコ:「起こしちゃいました」悪戯げに笑う。
齋藤リッコ:「あ……寝ちゃった?もう出たの?カノコ……」
小豆橋カノコ:「はい。今日はこのまま寝ちゃいましょうか」
齋藤リッコ:「そうね、じゃああたしはそっちで……」
齋藤リッコ:「……ん……?」
小豆橋カノコ:「はい。では私は……あれ?」
小豆橋カノコ:「そういえばこのベッド。なんだか横幅が……」
齋藤リッコ:「……」部屋を見回す。
齋藤リッコ:閉まっている扉を開ける。ただのクローゼットだ。
小豆橋カノコ:「っていうか、1つしかない……みたい。です……ね?」
小豆橋カノコ:枕を確認する。ふたつ並んでいる。
齋藤リッコ:「……そ……そうね……?」
齋藤リッコ:「リャンちゃん、間違えちゃったのかしら……?」
小豆橋カノコ:「ぜ……」
小豆橋カノコ:(────絶対間違いじゃない! 効かせてくださっている……気を……!!)
小豆橋カノコ:「っ……いえ! そうかも……そうかもしれませんね~」
小豆橋カノコ:めちゃくちゃ目が泳いでいる。
齋藤リッコ:「えっと……どうする?」
小豆橋カノコ:「床で寝ます!!!!」
齋藤リッコ:「い……いやいやいや!なんでよ!?」
齋藤リッコ:「あたしが床でしょ!野宿してるって言ったじゃないの!」
小豆橋カノコ:「……!」ピーン!
小豆橋カノコ:「普段野宿してるならなおさらベッドを使って頂きたいですが、それはそれとして…………」
小豆橋カノコ:「友情としては二人でベッドのふかふかに預かるのが後腐れない気がしており、リッコさんからはそちらの提案が出てくるかと思ったんですが」
齋藤リッコ:「うん。あたしは別に、一緒に寝てもいいかなって思ったんだけど……」少し寂しそうに
齋藤リッコ:「その、カノコが床で寝るくらい嫌なら……やっぱり部屋、変えてもらっても……」
小豆橋カノコ:「ええっ、えええ……どうしてそうなるんですか! そうなりますよねリッコさんだから……!」
小豆橋カノコ:「私がリッコさんと同じお布団で寝るのを嫌がる子に見えるんですか……!」
齋藤リッコ:「えっ……だって「床で寝ます!!!!」って……」
小豆橋カノコ:「あうあうあう……確かにそうですけど、それはこちらの視点からフェアじゃないからで……」
齋藤リッコ:「フェア………………?」
小豆橋カノコ:「なんでも有りません! あっ! ソファー! ソファーがありますよ! そっちに行きます」
小豆橋カノコ:「旅行っぽくて楽しみですね~! テレビを見ながら寝落ちとかできますし……!」
齋藤リッコ:「疲れてるって言ったでしょ!そんなとこで寝たら身体痛くなっちゃうわよ!」
齋藤リッコ:「ていうか……そ……そんなに嫌?そっか……」小声で傷付いている
小豆橋カノコ:「うううう…………!」
小豆橋カノコ:「イヤじゃ……ぐすっ。イヤじゃないです……」
齋藤リッコ:「えっ……な……泣いてるの……?」
小豆橋カノコ:「分かりました。知りませんからね……本当に…………どうなっても…………!」
齋藤リッコ:「う、うん……そんなに……?」
小豆橋カノコ:そう言って、不機嫌そうにベッドに入る。
小豆橋カノコ:「リッコさんも、早く」
齋藤リッコ:「あ……う、うん……」
齋藤リッコ:戸惑いながらも、隣に横たわる。
齋藤リッコ:「……」
小豆橋カノコ:普段ツインテールにしている髪も、今は括られずに波打っている。
齋藤リッコ:(思ったより……近くない……?)
小豆橋カノコ:枕を寄せて、また少しだけ体を近づけた。
齋藤リッコ:(ていうか……お風呂上がりでいい匂いが……体温が……)
小豆橋カノコ:「もっと近くに寄ってください」
齋藤リッコ:「もっと……!?」
小豆橋カノコ:ぎゅっと腕を抱きしめた。
齋藤リッコ:「あ……あたし、まだお風呂入ってないし……あっ」
小豆橋カノコ:湯上がりで少し汗ばんだ肌が健康的に色づいて、体温を伝えている。
齋藤リッコ:「…………」身動きが取れなくなる。
小豆橋カノコ:「嫌なわけ……ないです。この世の誰とも会いたくない日だって。きっと──」
小豆橋カノコ:「リッコさんなら。嫌なわけ、ない」
小豆橋カノコ:「一緒に居て」
小豆橋カノコ:「抱きしめていて」
小豆橋カノコ:「明日からは……また、元気に、なりますから。こんなに弱ってるのは」
小豆橋カノコ:「今日だけに、します……から…………」
齋藤リッコ:「………………」
齋藤リッコ:鍛えられてはいても、少女らしいしなやかさを保った身体。だが胸の中の少女は、それと比べてもずっと柔らかく、華奢で、今にも傷つけてしまいそうに思えた。
齋藤リッコ:そして、その小さな身体に、あまりにも大きな悲しみを受け止めようとしているのが分かった。
齋藤リッコ:「……うん……」
齋藤リッコ:そう言って身を寄せ、胸元に包み込むように抱き締める。
齋藤リッコ:「……おやすみ、カノコ……」
小豆橋カノコ:やがて。すうすうと寝息が聞こえ始める。
小豆橋カノコ:水無瀬ルドウが去り、そして去った日は、こうして終息を迎えた。