天使たちは楽園の夢を見ない
メインログ/雑談ログ
Character
PC1:“ウォーレン”/齋藤リッコ
(キャラシート)(PL:すきゃっと)

PC2:”狂菓学者”/小豆橋カノコ
(キャラシート)(PL:そごう)

PC3A:”アロン・ハブリト”/リャン・シェンシィ
(キャラシート)(PL:いちま)

PC3B:”ギャザリング”/マギカ・ウィッチクラフト
(キャラシート)(PL:缶詰)

Trailer
昨日と同じ今日。 今日と同じ明日。 世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
だが、人々の知らないところで。 世界はすでに変貌していた。
ノヴァリスの生徒の中で今話題になっている商品があった。
闇市場で流通する未認可自動学習装置“プライムドライバ”。
それを使えば、たとえ適正のないオーヴァードでも自身の持たないエフェクトを扱う方法が学習できるのだという。
眉唾の噂レベルの代物だったが、実際にありえないエフェクトを使用する生徒が現れたことで状況は一変。
装置の奪い合い、そして使用者が行方不明になる事件が起き始め、ノヴァリス内に俄に混乱が起き始める。
未知なる力を齎すのは神の祝福か、それとも禁断の果実か。
楽園に紛れ込んだ異物、悪魔の囁きが神聖を汚す。
君達は知るだろう。
無限の可能性と、それが作り出す影の深さを。
ダブルクロス The 3rd Edition 『天使たちは楽園の夢を見ない』
ダブルクロス―――それは裏切りを意味する言葉。
Index
Opening
【OP/齋藤リッコ】
【OP/小豆橋カノコ】
【OP/マギカ・ウィッチクラフト-リャン・シェンシィ】
Middle phase
【Middle1】
【Middle2】
【Middle3】
【Middle4】
【Middle5】
Climax
【Climax】
【MasterScene】
Ending
【ED/合同】
【ED/マギカ・ウィッチクラフト-リャン・シェンシィ】
【ED/小豆橋カノコ】
【ED/齋藤リッコ】
Preplay
GM:という感じでシリアスなノヴァリスのセッションを始めていきたいと思います
小豆橋カノコ:シリアス!シリアス!(呪文)
GM:まずはPCの自己紹介からやっていきましょう。最初はPC1のリッコさんからたのむぜ
齋藤リッコ:はい!
GM:(キャラシート)
GM:多分キャラシはこれ
齋藤リッコ:齋藤リッコです。齋藤はいちばん難しいほうの齋藤です
齋藤リッコ:キングダムの三年生。何の変哲もない一般生徒として生活しつつ、そんな自分がコンプレックスでいつかビッグになってやると息巻いていました
GM:まさか過去形とはね
齋藤リッコ:が最近友人がジャーム化し、今は卒業まで自分に出来ることを探して色んなとこを転々としています
齋藤リッコ:具体的には生徒間の揉め事とか事件を解決したり、場合によっては傭兵として働いたりです
GM:すごい変化しとる!
GM:傭兵してるの殺伐だな……
齋藤リッコ:力……力が欲しい……
齋藤リッコ:傭兵はともかく基本的に無償で働いてるのでマジでお金が無いです 金も力も無い
GM:お金貰いなよ
齋藤リッコ:そんな感じで修行中です。スカルグレイモンになりそう がんばるぞ!
GM:スカルグレイモンが何の隠語か未だにわかってないぜ
GM:ではそんなリッコちゃんのハンドアウトはこちらです
・PC1用ハンドアウト
推奨ワークス:特になし
シナリオロイス:渡海 らら 推奨感情P:好意/N:不安
君はノヴァリスで暮らしながらなんだかんだ気ままに自由を謳歌する生徒の一人だ。
渡海(わたずみ)ららはとある課外授業で知り合った君の友人だ。
自分に自信が持てないという彼女は、そんな自分を変えるため多くの課外授業を受けているのだという。
彼女と別れてから数日後、君は渡海が行方不明になったという噂を耳にする。
彼女は行方を晦ます前に“プライムドライバ”と呼ばれる自動学習装置を使用していたらしい。
彼女の行方を探すため、君は“プライムドライバ”について調査をしてみることにしたよ。
齋藤リッコ:プライムドライバ~!?
齋藤リッコ:仮面ライダーの強化アイテムか海外のPCソフト使うのに要求される謎のフリーソフトみたいだ
GM:シナリオロイスとは、GMのイメージ的にはカラテとかジュージツみたいなのの勉強会みたいなのに通ってる時に
GM:偶然知り合って仲良くなったみたいな感じかな~と思っていたんですけど
GM:自己紹介を見るになんか傭兵の仕事とかで知り合った感じのほうが良さそうかな
齋藤リッコ:どっちでもだいじょぶです!
齋藤リッコ:こうなったの割と最近なので知り合ったのが結構前ならカラテ教室のほうがいいかも
GM:いや、最近知り合った感じにしようかと思います!リッコちゃんとららちゃんは力を求めてる同士という感じにしたいので
齋藤リッコ:なるほどね 了解です!
GM:傭兵稼業で知り合ったことにしましょう。プライムドライバはなんかヤバそうな道具です。よろしくね
齋藤リッコ:やばそうだけどパワーアップできそうだぜ がんばります!
GM:では次、PC2のカノコちゃんお願いします
GM:キャラシはこれかも(キャラシート)
小豆橋カノコ:はーい!
小豆橋カノコ:小豆橋カノコ。ショコラショコラン製菓学校の生徒です。
小豆橋カノコ:かつてはジェネシスインダストリアルアカデミーに在籍しており、殺人兵器開発の才能を見込まれて理事会の大人の助手をやっていました。
GM:すげえ!カノコちゃんの作った兵器で何人人が死んだんだろ
小豆橋カノコ:当時その人に作ったケーキをぐちゃぐちゃにされたトラウマから、ショコランに転校したものの自分のスイーツがちゃんと美味しい筈がないと思いこんでおり。
GM:お菓子は誰が作ってもいいものだぜ
小豆橋カノコ:正体を隠して審査員の味蕾を破壊する食べ物でコンテストの優勝を掻っ攫おうとしたり、なんか色々卑怯な真似をしていました。
GM:鉄鍋……
小豆橋カノコ:今は友達のリッコちゃんに美味しいって言ってもらえてそこらへんも解消!
小豆橋カノコ:小さなキッチンカーでスイーツ屋台を出しています。
GM:偉いな~自分のお店作れるのすごい
小豆橋カノコ:色々やらかしてしまったから、生徒会から覚えもめでたくなるように品行方正に暮らしているよ。
GM:今回の事件を解決すればより覚えもめでたくなりまくることでしょう
小豆橋カノコ:やった~♡
小豆橋カノコ:構成はブーメランアスピスと妖精でミドルを支援しつつ、普通に射撃します。
GM:頑張って優等生の座を掴むのだ!
小豆橋カノコ:クロックフィールドがあるからリッコ・災厄の炎の速度を上げられるぞ 以上です。よろしくお願いします。
GM:このブーメランアスピス絶対ブーメランじゃなさそう
GM:ヘイラッシャイザーみたいな面白ギミックでしょ絶対
GM:おいす!ではそんなカノコちゃんのハンドアウトはこちらになります
小豆橋カノコ:へへ……どうなんでしょう
・PC2用ハンドアウト
推奨ワークス:特になし
シナリオロイス:霧花ユウキ 推奨感情 P:好奇心/N:脅威
君はノヴァリスで比較的平和に暮らす生徒の一人だ。
いつもどおり平和な日常を謳歌していた君は不幸にも武装強盗の襲撃に巻き込まれてしまう。
なんとか事態を切り抜けた君だったが、その戦闘の際君は奇妙な光景を目にする。
強盗犯の一人、霧花ユウキを名乗るリーダーが、トライブリードを超えた複数のシンドロームのエフェクトを駆使していたのだ。
一足遅れて駆けつけた治安維持部隊いわく、近頃裏社会で流行っている違法な学習装置、
「プライムドライバ」を使ったのではないかということだが……
君は奇妙な縁もあり“プライムドライバ”について調査を始めることになるよ。
GM:という事でキッチンカーごと武装強盗に狙われます
小豆橋カノコ:ウロボロスなんじゃないんですか~?
小豆橋カノコ:助けてシャルロット・ムラングさん~
GM:今の時代ウロボロスとかいうやつがいるせいでこういう発明が理解されないのだな
GM:イメージ的には、屋台が沢山ある屋台通りみたいな所でのほほんとしていたら
GM:装甲車に乗った武装強盗が周辺の屋台を襲い始めるイメージ出ます。大丈夫かな
小豆橋カノコ:大丈夫です! 撃退してやります!
小豆橋カノコ:見せてやるぜショコラショコラン魂
GM:狂気の力で頑張って撃退だぜ!よろしくおねがいします
GM:では次!PC3のリャンさんお願いしよう
リャン・シェンシィ:はーい
GM:(キャラシート)
リャン・シェンシィ:メサイアの高等部、リャン・シェンシィです。新しく3年生になりました。
リャン・シェンシィ:でっかい銀行のトップだったり、グレートバビロンの会計をやっていたりしています。
GM:学年が上がるのいいな~
リャン・シェンシィ:具体的には強引な方法でお金を借りていくお客様(銀行強盗の意)からの取り立てや、いろいろな予算の配分や組織の査定や、
リャン・シェンシィ:アトラ会長がやらない分の事務仕事全般なんかをしていたんだと思います。
リャン・シェンシィ:最近はその会長が相談なしにめちゃくちゃやらかして退学したので、大変だな~と思いながら新しい上長のサポートをしています。
GM:かわいそう
GM:アトラ会長がやらない分の事務仕事、メサイアの事務仕事全部のような気がする
リャン・シェンシィ:自由意思を貴ぶメサイア生徒として、当事者間の意志と同意を重視しており、翻ってそういう契約を守れない人には厳しい態度を取る傾向にあります。
GM:指切りを破ったものは死刑
リャン・シェンシィ:能力的には他人の能力を貸借するウロボロスで、個人的な部下とか金銭的な貸しの沢山ある人とかとの間に契約を結んでおり、自身の術式でそれを起動して戦います。
GM:コピー先に制限があるタイプだ
リャン・シェンシィ:データ的にはマスコネ守りの弾と最低限の火力って感じ。お金はたくさんあります。
GM:マスコネ強いな~
リャン・シェンシィ:フロリリもあるのでミドルで困ったらたよってね。そんな感じ!
GM:おいす!リャンさんとマギカさんのHOは共通のものにする予定なので
GM:マギカさんの自己紹介を先にやってもらおう。という事でPC4のマギカ産お願いします
GM:(キャラシート)
マギカ・ウィッチクラフト:はぁーい!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフト、レギュレーション改定でメサイア学園3年生になった17歳です。
マギカ・ウィッチクラフト:生徒会の『グレートバビロン』で副議長の役目を仰せつかってます。
マギカ・ウィッチクラフト:……が、先日、アトラ議長が『同窓会』なる組織を立ち上げたため、上が空いてスライド式に議長代行となりました。
GM:しかし議長なき今……というわけね
GM:皆がどんどん進級していくよ~
マギカ・ウィッチクラフト:彼女は爆発に巻き込まれて……うぅ……
マギカ・ウィッチクラフト:出身はイギリスの片田舎にある魔女の集落。世間に疎く、Wi-Fiもありません。
マギカ・ウィッチクラフト:勉学も集会所で受けていたので、学校生活に憧れてノヴァリスにやってきました。
マギカ・ウィッチクラフト:元々はキングダム学区の所属ですが、政治に長けた人達に囲まれて挫折。
GM:じゃあタブレットとかもノヴァリス入ってから貰ったんだな
マギカ・ウィッチクラフト:通信ができない時にDIYもしてたらしいですね。ただの箱として。
マギカ・ウィッチクラフト:八月革命の頃にメサイアにスカウトされ、権力のある生徒会の一員です。まるで漫画みたい!
GM:王にはなれなかったのに
GM:今では別の所で担ぎ上げられているんだなあ。
マギカ・ウィッチクラフト:魔女として得意なのは召喚魔術。契約に関した魔術に一家言あり、日々の書類雑務などをこなしています。
マギカ・ウィッチクラフト:能力は魔法陣を介したオルクス的な物質の転送で、悪魔召喚プログラムにも応用されています。
GM:目が点になる~
マギカ・ウィッチクラフト:ドローンで魔法陣を描き、コインを代償にマハでラギな炎を召喚したりするよ
GM:悪だぜ
マギカ・ウィッチクラフト:契約を重んじるので口約束でも破られるとは思っておらず、軽率にお友達にお金を貸したりもします。きっと友情で帰ってくるから…!
マギカ・ウィッチクラフト:データ的には力の法則、領域の盾、妖精の手など他人を助けるエフェクトがいっぱい。
マギカ・ウィッチクラフト:フローズンリリーで皆の調達をサポートもします。会計さんと被っている。
GM:何でもするから下着見せてくれない?って言ったら応じてくれそう
マギカ・ウィッチクラフト:えっと、そういうのは夫婦になってからするもので……
GM:妖精の手持ちが二人もいるぜ
マギカ・ウィッチクラフト:助ける友人と一緒に行動する機会が少ないのが目下の悩みらしいです。そうなるとディストーション射撃しか出来ない。
GM:今回で友達100人作ろうね
マギカ・ウィッチクラフト:はい!材料用意してきますね!
マギカ・ウィッチクラフト:日々裁可が必要な案件に忙殺されていこうと思います。よろしくお願いします。
GM:ではそんな二人のハンドアウトはこちらになります
・PC3、PC4用ハンドアウト
推奨ワークス:星室庁から依頼を受けられる人
シナリオロイス:“スターロード” 推奨感情 P:好奇心/N:猜疑心
君はノヴァリスの秩序を守る何らかの組織に所属する生徒の一人だよ。
いつもどおりの治安維持業務を終えた君のもとに、星室庁から呼び出しが入る。
近頃不良生徒の中で流行り始めている自動学習装置“プライムドライバ”。
エフェクトを覚えさせるという効果を謳ったその装置だが、その使用者の何人かが行方不明となっているという。
君はプライムドライバを調べるため、それを扱っている“スターロード”と名乗る社会人について調べることになる。
GM:なんか怪しい社会人がやばいぶつを売りさばいているらしいです
GM:頑張って二人で取り締まってね
リャン・シェンシィ:うさんくさ~
マギカ・ウィッチクラフト:許せません。市民の幸福な生活のために頑張りましょうね
リャン・シェンシィ:そのフレーズもややうさんくさいが……
リャン・シェンシィ:がんばろうね~
GM:議長なき今君たち二人がメサイアを支えるしかないぜ、頑張るんだぜ
マギカ・ウィッチクラフト:がんばるぜ
GM:OPは星室庁の一室に呼び出されてかくかくしかじかで依頼を受ける感じのOPになる気がします。よろしくね
マギカ・ウィッチクラフト:よろしくおねがいしまーす
リャン・シェンシィ:はーい 呼び出されます
(雑談)
【OP/齋藤リッコ】
GM:では最初のOPを始めます。シーンプレイヤーはPC1のリッコちゃん
GM:登場侵食をあげてね。
齋藤リッコ:35+1D10
DoubleCross : (35+1D10) → 35+3[3] → 38
GM:OPは自己紹介で少し話したように、傭兵稼業でららちゃんと親しくなり
GM:その後しばらくしてからあいつ寮から居なくなったらしいぜ~って話を聞く感じのOPになります
齋藤リッコ:そんな~
キングダム連合学園領 東部学境付近
GM:学境付近には未だ未開拓の地域が多くある。その荒野では凶暴化した原生生物が出没し
GM:開拓を邪魔したり、時には街へと下り被害をもたらしたりしているよ。
GM:齋藤リッコが今回応募したのは、そういった原生生物が被害を出す前に狩るハンターとしての仕事だった。
GM:君は今、偶然同じチームに配属された渡海らら達と共に、凶暴な暴れ殺人バッファローの群れへと立ち向かっている。
暴れ殺人バッファロー:「ブモッ、ブフォーッ!」
名もなきモブ生徒:「なぜこんな所に暴れ殺人バッファローが……!縄張りからは遠いはず我々のレベルではこんな凶悪なモンスターにはかなわなぎゃーっ!」
齋藤リッコ:「あっ未開地野ちゃん……うぎゃ~~~~っ!!」
齋藤リッコ:暴れ回る暴れ殺人バッファローから逃れ、木の裏に退避している。
GM:突如現れた殺人バッファロー軍団によって、チームの何人かが十字冠転送されていく。
渡海らら:「はぁはぁ……はぁはぁ……!リ、リッコさん」
渡海らら:「に、逃げ回ってないで……何か、必殺技とか使えないんですか?」
渡海らら:君とともに逃げ延びてきたららが懇願するような目で君を見てくるよ
齋藤リッコ:「必殺技って言ったって……ていうかちょっと市街地から出たらこんなのいるわけ!?キングダムって!!」
齋藤リッコ:各所に改造の施されたキングダムの制服、既に初夏だというのに襟元にはマフラー。
齋藤リッコ:一般生徒より擦れているものの、荒事に慣れているとは言い難い、典型的な駆け出し傭兵といった印象の少女だ。
渡海らら:「い、言ってたじゃないですか、最強王とか無敵王とか……」
齋藤リッコ:「いや、前はそんなこともあったけど……ヒィーッ!!」木がドンドン揺らされる!
渡海らら:「じ、実は正体を隠しているだけで……なにかすごい王権を、持っているとか、そういうのを期待しているんですけど……」
渡海らら:「ああっ、わーっ!支給品の弓矢が……!」明らかに身の丈にあっていない木製の弓矢が地面に落ち、バッファローに粉微塵に破壊される
齋藤リッコ:「無いわよ!あたし遺産持ってないのコンプレックスで……ウワーーッ!!」木がミシミシ揺れる
渡海らら:「そ、そんな~!地味な見た目だけどこんな仕事に応募してくるくらいだから」
渡海らら:「腕に自信がある人かと思って安心していたのに……私と同じハズレ能力者だったなんて……」
齋藤リッコ:「言い方ってもんがあるでしょ言い方が!!」
渡海らら:「す、すみません……私と同じ落ちこぼれ能力者だったなんて……」
齋藤リッコ:「より悪くなってんじゃないのよ!!」
齋藤リッコ:「とっ……ともかく、このままだと死んじゃうわよ!みっつ数えたら飛び出すから援護して!」
渡海らら:「うわ~ん!もうダメだ~!助けて至上王様、拷問王様~!」
齋藤リッコ:「3……ねえ聞いてる!?」
渡海らら:「ひんひんひん……!わ、わかってますよう!やりますよう!」
齋藤リッコ:「いいわね、行くわよ! 2、1……今!」
渡海らら:「え、えい!えい!食らえ目潰し!」ピカピカと申し訳程度の閃光がバッファロー達の間で瞬く
暴れ殺人バッファロー:「ブモモ……ブフォッ!?」
齋藤リッコ:「ナイス!」木の裏から飛び出す。姿勢を低くして駆け出すと同時、バッファロー達の動きが鈍る──否、時間流が鈍化しているのだ。
齋藤リッコ:マフラーを靡かせ、徒手にて猛牛の群れに肉薄し、瞬間。
齋藤リッコ:「……やあぁっ!」
齋藤リッコ:立て続けに凄まじい爆発が巻き起こり、次々と暴れ殺人バッファロー達を呑み込んだ。
渡海らら:「ひえ~っ!」頭を抱えて爆発から身を守る
暴れ殺人バッファロー:「ブ、ブギャーッ!?」
暴れ殺人バッファロー:爆発に巻き込まれ、バッファローたちは大きく吹き飛ばされダウンするよ
齋藤リッコ:「……や、……った……」大きく息を吐く。
渡海らら:「す……すごい!意外にもやればできるじゃないですかリッコさん……!」
齋藤リッコ:「意外には余計よ……でも支援ありがと。助かったわ」
齋藤リッコ:時間操作の反動、制服の表面に降りた霜を払う。
渡海らら:「はぁはぁ……ほ、本当はもっと派手でかっこいい活躍をしたかったんですけど……」
渡海らら:「や、やっぱり、なかなか上手く行かないですね……」
渡海らら:「死線をくぐり抜けたら急に秘められた力が開花しないかなと期待してたのに……完全にアテが外れました」
齋藤リッコ:「あたしも、こんな暴れ殺人バッファロー……」
齋藤リッコ:「暴れ殺人バッファロー?」
暴れ殺人バッファロー:暴れ殺人バッファローです
齋藤リッコ:「暴れ殺人バッファロー程度、簡単に一蹴できないとダメなのに……」
齋藤リッコ:「現実、そう簡単には行かないわね……」
渡海らら:「……?で、できないとって……?まさかこれ以上の難敵と戦う予定が?」
齋藤リッコ:「今は無いけど……そうなりたいって話」
渡海らら:「あ、ああ……そういう事なら……ちょっとわかります。」
渡海らら:「み、未熟で弱いままだと……人から見下されたり……蔑まれたり……嫌なことばっかりですもんね……」
齋藤リッコ:「分かるわ……」深々と頷く「何も思い通りに出来ないもんね」
渡海らら:こくこくと頷いて「もっと自分に力があれば色々変えられたんじゃないかって……昔を思い出したり……すごくわかります……」
齋藤リッコ:「分かるわ……」ひしと手を取る。
渡海らら:「あ、あの……名前。齋藤リッコさん……であってましたよね」
齋藤リッコ:「うん。齋藤リッコ。コードは“ウォーレン”」
渡海らら:「わ、私は渡海らら……”ブランタイド”、です……」
渡海らら:「あ、あの……私……こういう仕事とか……あと、エフェクト開発とか、カラテとか……」
渡海らら:「今より強くなるために、色々な勉強会に参加してて……あの……」
渡海らら:「リ、リッコさんがもしよければ、偶に一緒にそういうの参加したりとか……ど、どうですか……?」
齋藤リッコ:「ららね。なんか気が合いそうだわ、あたし達」笑って
齋藤リッコ:「いいの?興味あるわ!カラテとか……」
渡海らら:「は、はい……。私と同じかそれ以下くらいの腕前の人がいたほうが、私も気が楽になるので……」
齋藤リッコ:「言い方!言い方あるわよね!?」
渡海らら:「え、えっと……同じ初心者の友達がいた方が、私も気が楽になるので」
齋藤リッコ:「でも実際助かるわ。今丁度そういうの探してて……」
齋藤リッコ:片っ端から揉め事に首を突っ込み、戦闘や鉄火場の経験を積んではいるが、効率はあまりに悪いと言わざるを得ない。
齋藤リッコ:「円卓とか、五星君とか……それくらい強くなるには、どうすればいいんでしょうね」
齋藤リッコ:以前よく同じようなことを口にしていた時は、ただの夢物語だった。現実の到達点として見た今、その言葉は遥かに重く、道程は果てしなく遠い。
渡海らら:「み、身の丈に反して目標が高いんですね、リッコさん……」
齋藤リッコ:「いや分かるけど言い方……」
齋藤リッコ:「なんかはぐれメタルみたいな相手がいればいいんだけどね。それかこう、裏技みたいな……。ららは知らない?」
渡海らら:「い、今のところは……あったらこんな仕事せず自分で使っているので……」
齋藤リッコ:「そっか……そりゃそうよね……」嘆息する
渡海らら:「で、でも、それらしい物があったら共有しますね。私が先に使いますけど……」
齋藤リッコ:「うんまあ分かるけど言い方……」
齋藤リッコ:「あたしも何かいいのあったら教えるわ。これアドレスね」端末からコードを送る
渡海らら:「さ、先に私が効果を確かめてから教えますね……」
齋藤リッコ:「おっ、いいじゃない包めてるわよ!オブラート!」
渡海らら:「あ、ありがとうございます。……ふふ。」
渡海らら:「ひ、久しぶりです。ともだち登録増えたの……」
齋藤リッコ:「少なそうだもんね……」
齋藤リッコ:「ごめん、言い方あるか」
渡海らら:「やっぱり似た者同士なのかも……」
齋藤リッコ:「え~~っ不本意……だけどまあ、そうかもね」笑う。
渡海らら:「ともあれ、友達もできたし仕事もなんとか終わったし、あとは戻って報告……あっ」
渡海らら:「ま、不味いですリッコさん、あ、あれ……!」怯えた表情でららが平原の向こう側を指差す
齋藤リッコ:「えっなに?どしたの?」つられてそちらを見る
ボス暴れ殺人バッファロー:「ブゴォー、ブゴォー……ッ!」そこには暴れ殺人バッファローを更に二回りほど巨大化させた群れの長、ボス暴れ殺人バッファローが君たちを睨んでいるではないか!
齋藤リッコ:「え!?」
齋藤リッコ:「……え!?」二度見
齋藤リッコ:「何あれ!?」
ボス暴れ殺人バッファロー:ドス暴れ殺人バッファローです
齋藤リッコ:「ボスなの!?ドスなの!?」
渡海らら:「ひ、ひいい……!子分たちを倒された怒りでものすごく怒ってますよ~!」
齋藤リッコ:「あんなのがいるなんて聞いてないわよ~~!!」
渡海らら:「ふ、二手に分かれて逃げましょうリッコさん!上手く行けば直接手を下したリッコさんの方を狙ってくれるかも……」
齋藤リッコ:「隠しなさいよ!本音を!ウワーーーーーッ!!」突進された木が粉々になる!
渡海らら:「ひえ~!助けて至上王様、騎士王様~!」
齋藤リッコ:「うわ~~ん!!強くなりたいよ~~~!!」
GM:……これが渡海ららと君が出会った最初の思い出だ。
GM:この仕事から暫く、君はららが紹介する怪しげなセミナーや真っ当なカラテ教室に共に通い
GM:成長しているのか……していないのか……良くわからない日々を過ごしていた。
GM:それが変化したのは、共に出席するはずだった課外授業でのこと。出席予定だった彼女はその日授業に出ることはなく
GM:他の予定にも軒並み現れなくなってしまったのだった。
GM:メッセージアプリにも反応はない。最後に彼女とやり取りしたのは
GM:”プライムドライバ”と呼ばれる自動学習装置についての話題だった。
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:キングダム城下の路地裏、端末を睨む。
齋藤リッコ:『それってどんななの?』『おーい』『あんた今日もサボり?』『(カモノハシのスタンプ)』
齋藤リッコ:……一向に既読にならないメッセージ履歴を見て。
GM:君が軽く検索した所、少なくともキングダム領内に出回っている正規品ではない。
GM:学園外の品か、あるいは裏で流通する非正規品の一つだろう。
齋藤リッコ:ざわざわと胸が騒ぐ。どうしようもなく。
GM:サボりが続き君と顔を合わせるのが気まずくなっただけかもしれない。あるいは他のことで忙しくなり
GM:連絡を取る暇が無いだけかもしれない。……だが、もしもそうではなかったら?
齋藤リッコ:ただの考え過ぎ、杞憂かもしれない。渡海ららのことだから、未読無視など気にもしてないのかも。
齋藤リッコ:だが、もしも──。
齋藤リッコ:デジャヴがあった。まだ『過去』にもならない以前のこと、同じような前兆を味わったことが。
齋藤リッコ:最悪の想像が脳裏を過った。一度でもそうなってしまえば、最早動き出さずにはいられなかった。
齋藤リッコ:「……傭兵野ちゃん?リッコだけど……今大丈夫?」
齋藤リッコ:「うん、キングダム周りで傭兵やってる渡海ららって子なんだけど……」
GM:君の心配は的中する。渡海ららが君との約束を破るようになってから。彼女は寮にも戻らなくなったという。
齋藤リッコ:身を焼くような焦燥があった。足が竦みそうな恐怖と不安が。
齋藤リッコ:身体はどれほど傷付こうといい。どれだけの痛みでも耐えられる。また歩き出せる。
齋藤リッコ:だがもし──もしも再び、あんなことがあれば──
齋藤リッコ:(……無事でいないと、許さないわよ……らら)
齋藤リッコ:自分に出来ることは、一刻も早く、手当たり次第、全てやろう。そうせずにはいられなかった。
GM:こうして齋藤リッコはプライムドライバを巡る事件に足を踏み入れることになる。果たしてその先で彼女を待つものは……
GM:という感じでシーンを終了します。ロイスの取得が可能です。
齋藤リッコ:渡海らら 親近感/○不安 で取得します!
GM:親近感嬉しい!では次のOPに参りましょう
(雑談)
【OP/小豆橋カノコ】
GM:次はPC2、小豆橋カノコちゃんのOPになります。
GM:特に希望がなければ屋台街みたいな所で商売をしていたら武装強盗に襲われます。
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵食値を1D10(→ 7)増加(30 → 37)
小豆橋カノコ:それで大丈夫です~
GM:ショコランショコラン内でもいいし、どこか他の学区に出稼ぎに出ている体でも構いません。
GM:普通にショコランでいいかな
小豆橋カノコ:そうですね 他の人たちの学区も散ってるし
GM:ラッジャ!じゃあショコラン学区にしよう
GM:描写を始めていくぜ~
ショコランショコラン領内 屋台通り
GM:ショコランショコラン学区内の大通り。特に決まりがあったわけでもないが
GM:不思議と屋台が集中するなんかファンシーな通り。自分の店を持つことに決めた君も
GM:奇をてらわず、まずは先人に習いこの場所にお店を出すことにしたよ。
小豆橋カノコ:「お買い上げありがとうございます! 新作の試食もよければどうぞ~」
小豆橋カノコ:小さなキッチンカーの中で愛想を振りまきながら、商品のケーキと小袋に包まれたマカロンを手渡す。
小豆橋カノコ:ふわふわにカールしたツインテールが特徴的な、ウエイトレス姿の少女である。
名もなきモブ生徒:「わ~!ありがとうございます!すごーい!やっぱりこの通りに来て当たりだったね!」
小豆橋カノコ:「えへへへ? そうですかぁ?」ニヨニヨ
名もなきモブ生徒:「キングダムの中じゃ食べられないようなお菓子が一杯!みて~!このマカロンとか見た目も超当たりじゃな~い?」狩猟仲間と買ったお菓子を見せあって盛り上がっている
小豆橋カノコ:「味もおいしいので! お気に召しましたらまたご贔屓に~」
名もなきモブ生徒:「はーい!ありがとうございます!今度はもっとたくさん友達連れてきますね~」
小豆橋カノコ:「わあっ。ありがとうございます」
小豆橋カノコ:小さく機敏に手を振り、忙しくオーブンやメレンゲの面倒を見る作業に戻ってゆく。
名も無きたこ焼き屋:「へっ、ここに店を出した新入りは大抵、他の屋台と品物が被って見向きもされず一月は過ごすもんだが」
名も無きたこ焼き屋:「中々どうして様になっているじゃないかお嬢ちゃん。あんた、ただの生徒じゃないな。一体何者だい」
小豆橋カノコ:「褒めすぎですよぅ。財布の紐を緩めようったってそうはいかないんですから♪ 今日だけですよ」
小豆橋カノコ:そう言うと作業を中断して500クレジットを電子振込する。
小豆橋カノコ:「普通のやつ6個入りください」
小豆橋カノコ:「あなたこそここでたこ焼きとは……よく考えたものです。甘いものを食べるとしょっぱいものが欲しくなりますからね」
名も無きたこ焼き屋:「ふっ。ライバルに塩を送るとは益々余裕じゃないか……あいよ!普通のやつ一丁!」
小豆橋カノコ:「わ~い……なんとなく手が空いたから買っちゃいましたが、ごはんまでには時間がありますね」
小豆橋カノコ:「まあいいでしょう……平和なショコラショコランで、急にごはんどころじゃなくなる事態が舞い込んでくるはずもなし……」
名も無きたこ焼き屋:「ふっ。食べて驚きな。目の付け所だけで生きていけるほどこの場所は甘くない」
名も無きたこ焼き屋:「中身にもこだわって来たからこその人気店よ!ほい6個入りお待たせいたしました~」
名も無きたこ焼き屋:著作権的に怪しい焼き印の入ったたこ焼きが手渡されるよ。鰹節のせいで焼印は殆ど見えない
小豆橋カノコ:(鰹節と青ノリが一杯……! この野性的な見た目の嬉しさ)
小豆橋カノコ:(購買欲を煽るのに一役買っていそうです! スイーツの美しさとは違うアプローチですが、通じるものがありますね……)
名も無きたこ焼き屋:「まあ、なんだかんだ平和だからね。キングダムのお膝元で態々騒ぎを起こそうとするバカなんてそうそう……」
GM:では君がショコランでは見慣れない著作権的に怪しいたこ焼きに感心していると
名も無き強盗団:パーリーラーパラリラパラリラー
名も無きたこ焼き屋:「むっ……いやまて、一体何だこの音は!」
小豆橋カノコ:「むっ、この自己主張の強い音は!」
小豆橋カノコ:「もしや珍走屋台……!?」
名も無き強盗団:「ヒャッハー!おいみろお前ら、こんな所に無料のATMが山ほど置いてあるぜ~!」ブオンブオンブオーン!
名も無き強盗団:改造バイクと走行車両に乗った怪しい生徒たちが屋台通りを訪れる。手には機関銃や釘バットなどを始めとした危険な凶器が握られているぜ
小豆橋カノコ:「ああっ見るからに強盗です! あんな台詞を吐いて強盗じゃなかったとしても正当防衛です……!」
名も無き強盗団:あからさまな強盗団だ!「おらおらお前ら~!痛い目見たくなかったら菓子じゃなく金庫を用意しな~!」
小豆橋カノコ:ガシュッ。ケーキにクリームをホイップし終わったディスペンサーのカートリッジを入れ替える。
小豆橋カノコ:「わかりました! わかりましたから、どうか屋台だけは……!」
小豆橋カノコ:軽やかにレジを飛び越える。
名も無き強盗団:「こちとらメサイアギャング上がりだぜ~!軟弱なショコランが敵うと思うなよ、おお~!?」
名も無きたこ焼き屋:「くっ悔しいが私は調理技術に人生を注いできたので戦闘能力は皆無このままでは十字冠転送されて売上だけいい感じに奪われてしまうどうすれば……」
小豆橋カノコ:先端から少しクリームの垂れたディスペンサーを向ける。トリガーを引き噴射。
名も無きたこ焼き屋:「あっ、やめろ新入り!そいつらはただのパティシエが勝てるような奴らじゃ……」
小豆橋カノコ:ものすごい体積のピンクと紫のもこもこが炭酸ガスで膨らみながら降り注ぎ視界と動きを固め、ついでに呼吸を封じてしまう。
小豆橋カノコ:じたばたと藻掻いても柔らかく纏わりつくばかりで、既に地に足もつかない。呼吸不全による十字冠転送。
名も無き強盗団:「う、うぎゃあ~!?な、何だこのもこもこは!?こんな兵器聞いたことな……」
名も無き強盗団:「もごもご、ごご~!?」
小豆橋カノコ:「カートリッジ【ゼロスリー/ドリーミィヌガー】。今のうちに避難を!」
小豆橋カノコ:さらに自分の屋台に噴射して保護材とする。ボトルの中身を使い切り、換装。
名も無きたこ焼き屋:「あ、ああ……!しかし製菓技術だけでなくこんな訳のわからない武器まで持って……」
名も無きたこ焼き屋:「し、新入り。お前は一体……!?」
小豆橋カノコ:「エヘヘ。昔取った杵柄です」
小豆橋カノコ:舌を出してウインク。
名も無き強盗団B:「ご、ゴト美~!ち、畜生!パティシエ風情が調子に乗りやがって~!」
小豆橋カノコ:「強盗さん! 速やかに投降してください。お菓子の衛生状態に関わる事態、すなわち──」
小豆橋カノコ:ディスペンサーを構えたまま勧告する。
名も無き強盗団B:「うるせえ!お前みたいな反抗的なやつが現れると商売上がったりなんだよ!おとなしくやられてろこの~!」
小豆橋カノコ:「流血、爆発、有毒ガスなどが発生しなければ……あわわわ!」
名も無き強盗団B:両手に抱えた機関銃を君に向けて、やたらめったらに発砲してくるぞ
小豆橋カノコ:立て看板の裏に駆け込んでやり過ごす。
小豆橋カノコ:「商売じゃないじゃないですか……!」
名も無き強盗団B:「小賢しい、ち、弾が……」
小豆橋カノコ:「というか面子とかも気にしなくていいでしょう! どうせ名もなき強盗団、なん、だか、ら!」
名も無き強盗団B:「……!しまっ……!」
小豆橋カノコ:叫びながら撃ちまくる。なんと普通に銃弾が発射される。
小豆橋カノコ:ソフトポイントの弾頭が命中時の貫通力を上昇させ、水蒸気爆発の開放角を血管側に固定する。
名も無き強盗団B:「えっ普通に発砲してきた!?」虚をつかれ、まともに銃弾を食らうと思われたが……
小豆橋カノコ:「【ゼロフォー/フォーシングクラッカー】! 一発で心臓止めます──え?」
霧花ユウキ:ごうっ!着弾の寸前、Bの目の前に炎の壁がそびえ立ち着弾前に銃弾を溶かし尽くす。
霧花ユウキ:更に続けて、風の刃と血の弾丸、そして引き裂く稲妻が君の居た場所へ殺到する。
小豆橋カノコ:「きゃあーーっ! えっ……えっ、今!?」
小豆橋カノコ:「あがっ……ぎゃふっ……!」
小豆橋カノコ:またたく間に起きた多段攻撃になすすべもなくズタボロにされる。
名も無き強盗団B:「こ、この力は……き、霧花姉さん!」
霧花ユウキ:「ちっ。たった一人に手こずってるんじゃないよ!こっちはもうとっくに片付けたわ」
霧花ユウキ:「もうすぐ治安部隊が来る。そいつらの分は諦めてさっさと撤収するよ」
名も無き強盗団B:「う、うす。了解です姉さん!」
霧花ユウキ:現れたのは狐耳に金髪のリーダー格らしき生徒だ。
霧花ユウキ:両腕には他の屋台からせしめたのであろうお金の入ったズタ袋を抱えているよ。
小豆橋カノコ:「う……あなたは……」
霧花ユウキ:「……へえ。今のを食らってまだ喋れるとは。やるね」
霧花ユウキ:「部下の仇をとってやりたいところだけど、時間がないんでね。相手するのはまた今度にしてやるよ」
小豆橋カノコ:「今の力は一体……ああっ、いけません!」
小豆橋カノコ:「そのお金は、みんなが美味しいお菓子を作った、正当な……」
霧花ユウキ:「……ふん。関係ないね。私らには金が必要なんだ。もっと強い力を得るためにね……」
霧花ユウキ:「じゃあなパティシエ。私は”ダストテイル”。次に邪魔をしたら、今度はその程度じゃ済まさない。覚悟しておくことだね」
小豆橋カノコ:「……」
名も無き強盗団B:ブオンブオンブオーン!
霧花ユウキ:そんな勝手なことを言い残して霧花とその一行は現場から逃走していきます
小豆橋カノコ:血だらけの手でカートリッジを入れ替える。遠く去ってゆく強盗団へと、構える。引金に指をかけ、一瞬の迷い。
小豆橋カノコ:目的のために、人の努力の成果を踏みにじっていたのは、いつかの自分も同じだ。
小豆橋カノコ:彼女たちを糾弾する資格があるのだろうか。と思ってしまった。その遅滞の間に、有効射程距離を逸した。
小豆橋カノコ:「……私は」ディスペンサーを取り落とす。
ビスケット騎士団:彼女たちが去ったすぐ後、現場に治安維持部隊が現れる
ビスケット騎士団:「くっ……一足遅かったか!おのれ名もなき強盗団め……!そこの君、大丈夫かい!」
ビスケット騎士団:ビスケットの剣と盾で武装した騎士団が倒れてる君を介抱するよ
ビスケット騎士団:「この仙ビスケットを食べるんだ。どんな傷でもたちまち癒やしてくれる優れものだよ」
小豆橋カノコ:「ビスケット騎士団の……仙ビスケット……」
小豆橋カノコ:ただの負傷なら、せっかくの機会とよく味わっただろうが、今はよく味がわからなかった。
小豆橋カノコ:「……思ったよりたちまち癒えましたね。すごい」
小豆橋カノコ:すっくと立ち上がる。幸運なことに、自分の店は無事だ。
小豆橋カノコ:それがなおさら、自分のしてきたズルを糾弾されているような心地だった。
ビスケット騎士団:「すごいだろう。えへん」
ビスケット騎士団:「……それにしても強盗団め。近頃益々勝手を働くようになってきたな」
小豆橋カノコ:「……私」
小豆橋カノコ:「私、あの子達を止めます!」
小豆橋カノコ:駆り立てられるようにして叫ぶ。
ビスケット騎士団:「ええっ!?なんだって!?それは本気で言っているのかい」
ビスケット騎士団:「君も見ていただろう。彼らはどうやってかは知らないが、普通のオーヴァードよりずっと多くの種類のエフェクトを使えるみたいなんだ」
小豆橋カノコ:「……見間違いじゃなかったんですね」
ビスケット騎士団:「プライムなんとかっていう学習装置を使っているせいらしいけど……兎に角そのせいで」
ビスケット騎士団:「彼らは我々ビスケット騎士団でも生地を焼くほどの力を持ち始めている」
ビスケット騎士団:「それに学区をまたいで犯行を行っているせいで、行方を追うことも難しいんだ。それを止めようだなんて……」
小豆橋カノコ:「……」パキッ。
小豆橋カノコ:ビスケットの盾の端っこをもいで食べます。
小豆橋カノコ:「……ありがとうございます。大丈夫です、元気出ました」
GM:甘くて美味しいです
小豆橋カノコ:「なんだか、無理やりな手段を使って、強くなろうとしているの。放っておけなくて」
ビスケット騎士団:「その目、本気なんだね……それならまずは星室庁に向かってみるといい」
ビスケット騎士団:「プライム何とかを使った生徒の犯罪は色んな学区で問題になっているからね」
ビスケット騎士団:「彼らも情報を欲しがっているはずさ。直接戦った君からの話なら間違いなく聞いてもらえるよ」
小豆橋カノコ:「星室庁……」
小豆橋カノコ:しばらく前に新設されたというセントラルの組織だったはずだ。生徒たちの揉め事を解決する超学区的調停機関。
小豆橋カノコ:「わかりました。行きます」
小豆橋カノコ:看板をたたむ、キッチンカーに乗り込む。
ビスケット騎士団:「僕たちビスケット騎士団はショコランを守らないといけないから、ついていくことはできないけど。代わりにアポを取っておくね」
小豆橋カノコ:……"ダストテイル"。
小豆橋カノコ:およそ肩入れする理由のない、鉢合わせたばかりの悪質な犯罪者だ。許されざる相手。
小豆橋カノコ:でも。私もそうだったはずだ。許されるはずでなく、救われるはずではなかった。
小豆橋カノコ:わずかなやりとりだが察せたこともある。誤った手段で力を得ようとしている姿がいつかの自分に重なる。
小豆橋カノコ:そうして、『イロドリ号』と名付けたその車とともに、走り出した。
GM:シーンを終了します。ロイスの取得が可能です。
小豆橋カノコ:"ダストテイル"/尽力/憤懣○ 以上です
GM:怒っている!強盗は許せないぜ
(雑談)
【OP/マギカ・ウィッチクラフト-リャン・シェンシィ】
GM:では14時になったので次のOPを始めていきましょう!次はマギカさん、リャンさんのOPになります
GM:二人共登場侵食を上げてね
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を1D10(→ 1)増加(34 → 35)
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(36 → 40)
GM:OPは二人が星庁室に呼び出されて、プライムドライバってやばい品が流通してるらしいからなんとかしてけれ~って頼まれるシーンになります
リャン・シェンシィ:はーい
マギカ・ウィッチクラフト:はぁーい
GM:星室庁だっけ
リャン・シェンシィ:後者!
マギカ・ウィッチクラフト:星室庁らしいですね
リャン・シェンシィ:star chamberだからね
GM:では星室庁の一室に呼び出されてわちゃわちゃ依頼を受けるシーンになります。描写を開始するよ
GM:セイクリッドピラー、星室庁の一室。メサイア学園の生徒会である君たち二人は、ある事件の調査の依頼のためにここに呼び出されたよ。
メカ先生:呼び出された君たちを待っていたのは、多忙な先生方に変わって業務を遂行する最新鋭社会人、通称メカ先生だ。
メカ先生:円筒形のボディ、顔の高さにディスプレイが設置されていて、そこにアリト先生とかハセル先生とか任意の先生の顔写真が張ってあります
メカ先生:ウィーンウィーンと音を立てながらロボットアームを使い器用に二人にお茶を出すよ
メカ先生:「ピガー。ようこそおいでくださいました、マギカ様、リャン様」
マギカ・ウィッチクラフト:(星室庁……!村の書斎で読みました。先生に呼び出されるのはお叱りを受ける時だと……!)不安げな顔をしています。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、どうも……?」
リャン・シェンシィ:「あ~、わざわざありがとうございます。先生」
リャン・シェンシィ:方や特に緊張感のない様子で腰かけている、背の高いアジア系の少女。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい。グレートバビロンの議長代行として罷り越しました。先生、でいいんですよね?」
マギカ・ウィッチクラフト:広がる雲を思わせる銀髪に包まれた、小リスのような少女。
リャン・シェンシィ:「胸プレートに『先生』って書いてあるからとりあえずそう呼んでみたけど……多忙などなたかが動かしてる端末だったり?」じーっと興味深そうに見つめている。
メカ先生:「生徒からはメカ先生と呼ばれています。睡眠休息食事その他が必要なお忙しい生身の先生方に変わり」
メカ先生:「星室庁内の様々な業務を委託されています」
リャン・シェンシィ:「あ、自律行動してるタイプなんだ」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、あぁ。なるほど。社会人の方なんですね……」
メカ先生:「ドウデショウ……ご想像におまかせします」
マギカ・ウィッチクラフト:「秘密主義だ……」
マギカ・ウィッチクラフト:カップに口をつける。温度と水気で緊張に乾いた唇を潤す。
リャン・シェンシィ:「あは、AIだとしたら結構ユーモラスだね」
GM:お茶はかなり美味しいです、機械の正確さで淹れたお茶だぞ
マギカ・ウィッチクラフト:「ほう…………」緊張が緩むよ。
メカ先生:「本日お二人をお呼びしたのは、メサイア学区を中心に広がっているとあるアイテムの調査を依頼するためです」
マギカ・ウィッチクラフト:「アイテムの調査……ですか」
メカ先生:「お二人は”プライムドライバ”と呼ばれる商品をご存知でしょうか?ピガー」
GM:二人は知っていても知っていなくてもいいよ
マギカ・ウィッチクラフト:ご存知?とリャンさんに目線を送る。そっちのほうが顔が広いのだ
リャン・シェンシィ:「あー、出所の不明なエフェクトの自動学習プログラムだっけ」
リャン・シェンシィ:「何回か報告に名前が挙がってたね。まだ実物を掴むまでは行ってないけど」
マギカ・ウィッチクラフト:「なるほど……噂レベルなら、私はまだ確認してませんね……」不意の休暇後、溜まっていた書類達を思い出す。
メカ先生:「さすがはグレートバビロンの会計、知っているのなら話が早いですね。メサイアではまだ大きな被害は出ていないようデスが……」
メカ先生:「他の学区からは、”プライムドライバ”を使用したと思わしき生徒が」
メカ先生:「数名、行方不明になっている、という報告が寄せられています」
リャン・シェンシィ:「ふふ、お堅い呼び方。リャンでもシェンでもいいのに……ははあ」
リャン・シェンシィ:カップから唇を離して。
リャン・シェンシィ:「ろくでもない代物の気はしてたけど……行方不明と来たか」
マギカ・ウィッチクラフト:「……た、大変じゃないですか」
リャン・シェンシィ:「どの学区なんです?こういうのが流行りそうな所っていうと、ジェネシスとか?」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、でもジェネシスなら、公然とデータを取ったほうが効率的かもしれませんね……?」
メカ先生:「ジェネシスを始めとして、キングダムや崑崙山の生徒にも被害者が居るようです」
マギカ・ウィッチクラフト:「強さを求める崑崙山ならともかく、キングダムもですか……」
メカ先生:「ノヴァリス生徒の皆様には、十字冠の保護があります。行方を眩ませた生徒たちも大事には至っていないとは思いますが」
マギカ・ウィッチクラフト:「…………そうですね」口ではいいつつ、十字冠のシステムにバグが起こることも頭の片隅に置いておく。
メカ先生:「シャムロックでの一件があった直後です。星室庁としても無視はできません」
リャン・シェンシィ:「あ~……あれねぇ。まあ、確かにいろいろ警戒すべき時期か」
マギカ・ウィッチクラフト:(……シャムロックでの一件?)目を通していない案件だ。話に割り込むのは怖いので後で確認しておこうと脳内にメモする。
メカ先生:「そういったわけで、お二人には”プライムドライバ”、およびその商人である」
メカ先生:「"スターロード”を名乗る社会人についての調査を依頼いたします」
リャン・シェンシィ:「うわ、そういう名前なんだ」
メカ先生:「なにか心当たりが?」
メカ先生:ぎゅるんとディスプレイの辺りが横に一回転する
リャン・シェンシィ:「ああ、いや。大した意味じゃないよ。気にしないで」
リャン・シェンシィ:アトラから空の星の真実を聞いた後だったから、星を冠するものについてどうも厄なものを感じてしまったが。根拠の程度としては論外だし、まさか星室庁の膝元でそんなことを口走るわけにもいかない。
マギカ・ウィッチクラフト:「?」とその反応を訝しがりつつ、「その商人の調査、ですね」
メカ先生:「承知しました。"プライムドライバ”を手にいれたことで、不良生徒達が活発化しているという情報も入っています。調査の際には細心の注意を払うよう……」
マギカ・ウィッチクラフト:「ともあれ……活性化しているなら、手がかりがないよりはマシ……なんですかね?状況にもよりますが」
マギカ・ウィッチクラフト:「被害にあった人がいるなら、そこから当たるとなにか……わかるかも……」言いながら、人から情報収集は自信ないジャンルだなぁと思い始めているよ。
リャン・シェンシィ:「と言っても、基本は行方不明者なんだよね」
リャン・シェンシィ:「誰か都合よくいたりしない?一度さらわれて戻ってきた子とか、その辺とコンタクトした経験のある子とか」
メカ先生:「そちらについては既に手配済みデス。”プライムドライバ”使用者と交戦した生徒が」
メカ先生:「事情聴取のため十数分後にこちらに訪れる手筈になっています」
リャン・シェンシィ:「お、話が早い」
マギカ・ウィッチクラフト:「手際が良いですね……」
メカ先生:「まずはその方から話を聞いてみるとイイデショウ」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい、ありがとうございます」
リャン・シェンシィ:「え~、優秀……うちに助っ人で来てほしいくらいかも」
マギカ・ウィッチクラフト:「バタバタして人員の補充も遅れてますもんね……」
メカ先生:「メカですが先生ゆえ、特定の学区だけに肩入れすることは禁止されておりマス。お褒めの言葉だけ受け取っておきまショウ」
リャン・シェンシィ:「あら、そういう決まり? そりゃ残念だ」
マギカ・ウィッチクラフト:「ですが決まりを守るのは良いですね……ちゃんとしてます」
リャン・シェンシィ:「そこにある決まりを守れるって時点でうちじゃ特殊技能って感じだしねえ」
リャン・シェンシィ:ぱん、と掌を合わせて。空になったカップを机に戻す。「ご馳走様。美味しかったよ」
マギカ・ウィッチクラフト:「私が作れたら良いんですけどね……」
メカ先生:「それでは、"プライムドライバ”と”スターロード”の件、よろしくお願いいたします。お二人に十字冠の加護がありますよう」
メカ先生:メカアームで十字を切る仕草をして二人を見送ります
マギカ・ウィッチクラフト:「はい。吉報をお待ち下さい、先生」佇まいを正し、練習した動作で作法に則った礼をする。
リャン・シェンシィ:どこの作法だろ……と思いながら一礼して一緒に退室します。
GM:ではシーンを終了します。ロイスの取得だけ可能
マギカ・ウィッチクラフト:推奨のスターロードに取っておこう
リャン・シェンシィ:"スターロード"に 興味/○脅威 で取得します
マギカ・ウィッチクラフト:「“スターロード” P好奇心/○N警戒」で取得して以上!
(雑談)
【Middle1】
GM:では次のシーン。middle1、合流シーンになります。
GM:全員登場のシーン。シーンプレイヤーはすきゃっとさん。皆登場侵食をあげてね
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(35 → 39)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を1D10(→ 7)増加(37 → 44)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1D10(→ 10)増加(38 → 48)
齋藤リッコ:うっ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を1D10(→ 1)増加(40 → 41)
GM:すきゃっとさんじゃないや。リッコさんね
GM:十字冠があるから登場高くても平気っしょ!
GM:では描写を始めていきます。最初はカノコリッコが合流する所から。
GM:会話が一段落したらリャンさんたちにも登場してもらいましょう。
マギカ・ウィッチクラフト:はぁーい
リャン・シェンシィ:はあい
GM:セイクリッドピラー1階に備え付けられた喫茶店。”ダストテイル”霧花ユウキと交戦した君は
GM:調査担当の生徒と話をするためにこの場所に呼び出されました。
GM:どうやら相手方より君のほうが早く着いたようで、喫茶店には今キミ一人だ。
小豆橋カノコ:キョロキョロと落ち着きなく窓の外を見回しています。
小豆橋カノコ:「ま、まだでしょうか……私の写真もう一回送ろうかな……」
小豆橋カノコ:店構えのオシャレさにもそれなりに慄いている。おのぼりさんなのだ。
GM:政府のお膝元だからかあるいはショコランとは物価が違うのか、席に置かれたメニューにはかなりの値段がする商品が並んでいるよ。
小豆橋カノコ:「あ~すいませんすいません。注文はちょっとだけ待って下さい。もうすぐ連れの人が来るはずなので……」
齋藤リッコ:「……あれ?カノコ?」
小豆橋カノコ:「ほよ?」
齋藤リッコ:不意にひょい、とその顔を覗き込む者がいる。
GM:自撮りなんかをしながら待っていると、調査担当の生徒より先に見慣れた顔が君の視界に飛び込んでくるよ
小豆橋カノコ:「ひゃっ、わわっ。リッコさん!?」
小豆橋カノコ:ふわりと亜麻色の髪が頬を擦る。
小豆橋カノコ:「か、顔が近い……」ドキドキ。
齋藤リッコ:「何してんの?こんなとこで」
齋藤リッコ:君の友人、齋藤リッコだ。しかし、最後に会った時からそう長くは経っていないはずだが──君の知っているそれとは少し印象が違う。
齋藤リッコ:服装が違うのはともかくとして、ぼんやりした一般生徒そのものだった以前に比べると、所作や身体付きは精悍さを帯び、表情にはどことなく陰が差している。
小豆橋カノコ:「……?」
小豆橋カノコ:「ええと、星室庁の人を待ってて……」
小豆橋カノコ:「リッコさん、雰囲気、変わりました?」
小豆橋カノコ:いそいそと適切な距離を取る。
齋藤リッコ:「星室庁? ……ああ、ええと」
齋藤リッコ:マフラーを少し引き上げ、気持ち顔を隠すようにして
齋藤リッコ:「まあ、ちょっとね。色々あって……」
小豆橋カノコ:「故あって事件を追ってるんです」
小豆橋カノコ:「違法な自動学習装置だとかで……なんでも名前は……」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「“プライムドライバ”?」
齋藤リッコ:眉を顰める
小豆橋カノコ:「!」
小豆橋カノコ:「それです。すっごいわかりやすく4つ目のブリード……っぽい能力で攻撃されたので」
小豆橋カノコ:「事情聴取というか。調査協力といいますか」
齋藤リッコ:「えっ……ちょっと何それ、大丈夫だったの!?」
齋藤リッコ:「怪我とかしたの?大事無かった?」
齋藤リッコ:焦ったように身を乗り出して様子を確かめる。
小豆橋カノコ:「え~。心配してくださるんですか? 嬉しいです」
小豆橋カノコ:「安心してくださいよぅ。私だって不死身のオーヴァードです」
GM:仙ビスケットのお陰で無傷です
齋藤リッコ:「ああ……まあ、そうよね」息を吐いて「カノコが使ったわけじゃないものね」
小豆橋カノコ:「もちろんです。リッコさんのお気を煩わせるようなことはありませんよ……!」
小豆橋カノコ:「リッコさんはどうしてここに?」
齋藤リッコ:「うん?ああ、あたしもちょうど星室庁に用があって……」
齋藤リッコ:「ちょっと人を探しててね。何か情報が無いかと思って」
小豆橋カノコ:「……なるほど」少し考えて
小豆橋カノコ:「じゃあ、一緒に待ちましょうか。セントラルは初めてですから、リッコさんが居てくれるなら心強いです」
小豆橋カノコ:そう言うと、奥に詰めて席を開ける。
齋藤リッコ:「来てくれるならそっちの方がいっか。じゃ、そうしましょうか」
小豆橋カノコ:(……)
齋藤リッコ:空いたスペースに腰を下ろす。近くで見ると制服はあちこち傷付き、補修した跡がある。
小豆橋カノコ:(やっぱりなんだか、不思議な感じですね)
小豆橋カノコ:(以前なら、私だって慣れてないわよこんなとこ! って怒られて、大きな声を出したことを二人で店員さんに謝って……)
GM:ではリッコさんの反応に不思議な感覚を抱いていると。エレベーターから降りてきた二人の生徒が君の席に向かってやってくるよ
リャン・シェンシィ:「こっちの店だよね……お、あれかな?」
小豆橋カノコ:こちらへ向かってくる気配を察知して思索を打ち切る。
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね、聞いていた特徴だと……あぁ」綿雲が広がるような銀髪の少女。
リャン・シェンシィ:遠くの方からひらひらと手を振りつつ歩いてくる。
小豆橋カノコ:遠慮がちに手を振ります。勘違いだったら恥ずかしいから。
マギカ・ウィッチクラフト:手を振られたことに内心安堵して、静かに近づく。
齋藤リッコ:「……えっ!?」近付いてくる二人を目にして、ガタンと椅子を揺らす。
小豆橋カノコ:「……リッコさん?」
齋藤リッコ:「カノコ……星室庁の人って言ってなかった……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「……?こんにちは、星室庁からの使いの者です」
リャン・シェンシィ:「どうも~。えっと、君が小豆橋さんで合ってるよね?」
リャン・シェンシィ:「どうも、グレートバビロンのリャン・シェンシィです。こっちは……」
マギカ・ウィッチクラフト:「私はマギカ・ウィッチクラフト。普段は"グレートバビロン"で議長"代行"を仰せつかっています」代行を強調。
リャン・シェンシィ:「そっちの子は?お友達かな」
マギカ・ウィッチクラフト:(あの制服……キングダムの方ですかね)
小豆橋カノコ:「あ、はい。ショコラショコラン学区の小豆橋カノコです! ……えぇ!?」
小豆橋カノコ:「あうあうあう……グレート・バビロンって……同名のセントラルの組織とかではなく?」
齋藤リッコ:「MCBのトップと……」最近頭に叩き込んだノヴァリスの要人名簿からなんとか引き出す
齋藤リッコ:「“グレート・バビロン”の現トップじゃない!」
小豆橋カノコ:「やっぱりそうなんですか?」
小豆橋カノコ:ひょえー、という顔。
マギカ・ウィッチクラフト:「え、えぇ、はい。私達も星室庁から依頼を受けまして……」
齋藤リッコ:「バビロンってあれでしょ?宇宙大魔王のアトラ・アーリーバードが……」
小豆橋カノコ:「そんなバカみたいな人がいるんですか」
齋藤リッコ:「地底人と十二次元人と結託してノヴァリスを滅ぼそうとしてるっていう……」
マギカ・ウィッチクラフト:「…………………」(だいぶ盛られてないかな!?)
小豆橋カノコ:「確かに最近、ショコランでも最上級生の方々がゴタゴタしていた気がします……!」
齋藤リッコ:「情報屋から聞いたしNowtubeのゆったり解説動画で見たから間違いないわ……」
齋藤リッコ:とにかく情報を入れようとして取捨選択が出来ていない。情報屋にもカモにされている
マギカ・ウィッチクラフト:(この前アトラ前議長が作らせたって言ってたなぁ……!)混乱を促すことにおいて右に出る者はいないのだ
リャン・シェンシィ:「あはは、言われたい放題だぁ」
小豆橋カノコ:「みゃっ! す、すみません」
マギカ・ウィッチクラフト:「え、えぇ、まぁ。そのアトラ・アーリーバード前議長に対抗するために、色々ツテが必要だとご理解頂ければ……」
リャン・シェンシィ:「フリーランスの子かな? もっといい情報屋さん紹介してあげよっか」
小豆橋カノコ:「こちらの方は齋藤リッコさんで、やる時はやる方です。”プライムドライバ”のお話を聞きたいとかで……」
リャン・シェンシィ:「なるほど、任意協力者って感じ」
齋藤リッコ:「あっ、失礼しました。“ウォーレン”、齋藤リッコです」
齋藤リッコ:「この子の知り合いで……丁度あたしも星室庁に用があったので、同席させてもらいました」
マギカ・ウィッチクラフト:「なるほど、カノコさんのお知り合いでしたか」
リャン・シェンシィ:「ふふ、結構失礼してたよね。別に全然いいけど」くすくす笑っている。
小豆橋カノコ:「大物っぽい……」
齋藤リッコ:「余裕がすごいわね……」
マギカ・ウィッチクラフト:(よし、いい感じにリャン会計が巻き取ってくれた!)くしゃり、と事前におさらいしたセリフのメモを仕舞う。
リャン・シェンシィ:「とりあえず、今のグレート・バビロンはアトラ・アーリーバードとは何の関係もなくて、私達は生徒の正常な卒業のために尽力してるよ、って事だけは伝えておくね」
齋藤リッコ:「えっ、そうなの!?あっはい」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい。そんな感じです」
リャン・シェンシィ:「さておき、本題だ本題」
小豆橋カノコ:「注文はいいですか? あ、はい。まずお話……」
小豆橋カノコ:『あ』『はい』が重なったことで、大物っぽい人の隣の人はもしかしたら近いレイヤーの住民かもしれないと考え始める。
齋藤リッコ:(じゃあアトラ・アーリーバードだけが十二次元人と手を組んでるのかな……)
マギカ・ウィッチクラフト:(………地下鉄から連想される地底人はともかく、十二次元人てなんだろう)
マギカ・ウィッチクラフト:「………」
マギカ・ウィッチクラフト:カノコちゃんと目が合う。微笑んでおく。
小豆橋カノコ:(いやそんな筈ないんですが……雲の上の偉い人ですし……きっと底知れない……)
小豆橋カノコ:ゾクッ。失礼なことを考えていたのがバレたか。
マギカ・ウィッチクラフト:(す、凄い見られている……大丈夫?ボロ出てないよね?)
リャン・シェンシィ:「あ、そうだね。好きなもの頼んでいいよ~」
齋藤リッコ:「いいの?ありがた……え゛ぇっ!?」二人を見た時より大声
リャン・シェンシィ:「いやほら、こっちの都合で呼び出したんだし。カノコちゃんから話、聞きたくて」
齋藤リッコ:「カノコ!ここコーヒー1杯2000クレジットするわよ!?」
小豆橋カノコ:(リッコさん。狼狽えないでください。いいところのコーヒーとかスイーツはこんなんです)コショコショ
齋藤リッコ:「そ、そうなのぉ……?」狼狽
マギカ・ウィッチクラフト:「……………!?」リッコさんに目が向いた隙に、こちらも値段に驚いている。
リャン・シェンシィ:「それにまあ、そういう値段のする場所だからこういうお話とかできちゃうわけだ」
小豆橋カノコ:「ありがとうございます。私はこのアボカドチーズケーキとカプチーノを……」遠慮がちに。
齋藤リッコ:「じゃあ同じやつで……」
リャン・シェンシィ:「はいはーい」皆の分の注文を取り次ぎつつ、自分はミルクティーとクレープを頼んでいる。
マギカ・ウィッチクラフト:「私はカフェモカとプリンで……」
マギカ・ウィッチクラフト:一通り注文を任せつつ。
GM:ではそんな感じで、大まかに両者が持っている情報を共有してもらおうかな
小豆橋カノコ:「……ではお待たせしました。大したお話ができるわけでもないんですけど」ウェイター社会人が去っていくのを待って。
リャン・シェンシィ:「……あ、そうそう。ショコラショコランで"プライムドライバ"の使用者と会ったんだって?」
小豆橋カノコ:「すごい短絡的な強盗団を率いていました」
マギカ・ウィッチクラフト:「短絡的……?」脳内で前議長が神輿に乗って盗賊を率いる姿を想像する。実際の人物には関係ないイメージ映像だ。
小豆橋カノコ:「白昼堂々屋台通りを襲いに来て、金庫を差し出せ~って言うのでええと……」少しリッコちゃんを気にする。
齋藤リッコ:「大丈夫だったの……?」不安げな顔だ
小豆橋カノコ:「私もささやかながら抵抗をしたんですけど、力及ばず……といったところで」
リャン・シェンシィ:「あはは、うちにもよく来るやつだ」けらけらと笑っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「だ、だいたい爆発して終わりですからね……」
小豆橋カノコ:「だめ押しのように現れたのが彼女です」
小豆橋カノコ:「……"ダストテイル”」
マギカ・ウィッチクラフト:「4つのブリードを持つ生徒……でしたっけ」
リャン・シェンシィ:「彗星の尾っぽかぁ」
齋藤リッコ:「ちょっとかっこいいわね……じゃなくて」
齋藤リッコ:「4つってことは……トライブリードがその“プライムドライバ”で更に別のエフェクトを使ってたってこと?」
小豆橋カノコ:「そうですね。全く遅滞なく4つの能力を使い、どれかの殺傷力が取り立てて低いということも……」
小豆橋カノコ:「なかったように思います。炎、風、電気、血液」
リャン・シェンシィ:「まあ……シンドロームの体系区分自体が絶対的なものではないし、現象的に4つのブリードを持っているように見えるケースは他にもあるだろうけど」
リャン・シェンシィ:「今回のケースだとまずそっちの可能性を考えるべきだよねえ」
齋藤リッコ:「ふーん……」じっと黙考している──本当にそんな道具があるのなら、新たな力を得るのにこれ以上都合がいい方法があるだろうか?
小豆橋カノコ:「あと、取り立ててバックファイアらしきものを受けている様子もなかったですね。長く使えば違うのかもしれませんが」
小豆橋カノコ:「学習装置で使えるシンドロームが増えるなんて、初めて聞きましたし、まだ疑ってるんですけど──」
マギカ・ウィッチクラフト:「実際に体験した……というなら、あるという前提で考えるべきかもしれませんね……」
小豆橋カノコ:「幻覚とかウロボロスの偽装……みたいな雰囲気でもありませんでした。相手が思った以上にすごい能力者で、欺かれちゃったのかもしれませんけど」
齋藤リッコ:「……聞いてる限りだと、めちゃめちゃ都合が良い装置に思えるわね」
リャン・シェンシィ:「ふーむ……」
小豆橋カノコ:「確かに……」
小豆橋カノコ:別に装置自体には、問題がなさそうに思える。今のところ。
マギカ・ウィッチクラフト:「……ううん、ただ」
マギカ・ウィッチクラフト:「いくら都合が良くても……起こす現象が多い、というのは、それだけ負荷が掛かるというデメリットを含んでいますからね」
マギカ・ウィッチクラフト:「もちろん起こすだけなら色んな方法がありますが……戦闘に耐える出力となると、なおさらです」
小豆橋カノコ:「っていうことは、外の世界だと危ないけどノヴァリスなら大丈夫ってことですよね」
リャン・シェンシィ:「シンドロームの数に応じて侵蝕の上昇率が高くなるみたいな研究もあるしね」
齋藤リッコ:「……」何か都合のいい裏技のようなものはないか──いつか、ららにそう零したのを思い出す。“プライムドライバ”こそ『それ』なのではないか?
リャン・シェンシィ:「……あはは、まあ」
リャン・シェンシィ:「言ってしまえば、十字冠がそれだよね。めちゃめちゃ都合が良い裏技」
齋藤リッコ:「……!?」
齋藤リッコ:びくりと背中を跳ねさせて、リャンさんを見る。
小豆橋カノコ:「凄いですよねえ。これ」ちょんちょん、とツツジを象ったような自分の十字冠に触れる仕草。
マギカ・ウィッチクラフト:「…………」反射的に、十字冠を利用して『3倍ほどの負荷』を常態とした人々を思い出すが。
リャン・シェンシィ:「翻せば……いずれ外の世界に出ていくつもりなら、これがなくても上手くやれるようにならなきゃ」
リャン・シェンシィ:「それはちゃんとした自分の実力って言えないかも……ん、どうかした?」
小豆橋カノコ:「リッコさん?」
齋藤リッコ:「……? あ、ううん……」丁度心を読まれたようで、訝しげに見つつ
マギカ・ウィッチクラフト:「……? それに、十字冠だって、負荷をかけすぎると、その後寝込む期間が長くなりますからね」
マギカ・ウィッチクラフト:「10日間徹夜で仕事をして、3日眠るみたいなものです」
小豆橋カノコ:「うーん。やっぱりそれは、力のコントロールでなんとかなる範疇に聞こえますけど」
小豆橋カノコ:自分がそこまで強力なオーヴァードじゃないからそう思うだけかもしれない。眼の前の二人の地位を思えば、自分などより遥かに強力な能力を持っているだろう。
齋藤リッコ:「というか、星室庁のほうでも調べてたってことは……」
齋藤リッコ:「何か問題でもあるってことなの?それとも、すごい発明だからカリキュラムに加えるとか……?」
マギカ・ウィッチクラフト:「問題があるのも調べる内ですね……星室庁が調べていた理由は、」
リャン・シェンシィ:「まあ、ちゃんとした発明ならもっと真っ当な方法で発表されるわけでね」
マギカ・ウィッチクラフト:「"プライムドライバ"を使用したらしい生徒達が、行方不明になっているから、です」
齋藤リッコ:「……え……!?」
齋藤リッコ:思わず瞠目する
齋藤リッコ:「ららだけじゃなくて……!?」
リャン・シェンシィ:「まあ、色んな学区で複数人が被害に遭ってるね。……そのららって子も、"プライムドライバ"を?」
齋藤リッコ:「あ、うん、そうなんだけど……」掌を出し「……とりあえず続きどうぞ」
小豆橋カノコ:「……そうか。リッコさんのお友達も──」
マギカ・ウィッチクラフト:うん、と頷いて。「……実はこちらも、掴んでるのはここまでですね。行方不明なので、その原因を調査する」
マギカ・ウィッチクラフト:「その一貫で、直接相対したカノコさんや……お友だちが関わっているなら、リッコさんにもお話を伺いたい、です」
リャン・シェンシィ:「あと、"スターロード"だね。"プライムドライバ"を流通させてるって言う社会人」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうでした」追従する。
齋藤リッコ:「“スターロード”……」その名前を反芻する
リャン・シェンシィ:「こいつも出所とか素性は不明。社会人って言っても、記憶リセットとかもあったから全部の経歴を洗うのは色々思ったより手間がね~……」
小豆橋カノコ:「プライムドライバ。ダストテイル。行方不明の生徒さん。スターロード」ホログラム端末をテーブルに置いて、議事録を取っていく。
齋藤リッコ:「おっ、えらい」
小豆橋カノコ:「えへへ。僭越ながら」
マギカ・ウィッチクラフト:ほぉ、とその端末を見ている。(場所取らないのいいな……)
齋藤リッコ:「まあ、あたしの方は──」
齋藤リッコ:渡海ららのこと、“プライムドライバ”の話題から音信不通になったことを軽く説明し
齋藤リッコ:「……って感じだから、全然杞憂かもなんだけど……」
小豆橋カノコ:スターロードから線を引き、詳細不明、と書く。他もだいたい詳細不明だ。渡海ららのことも書き加える。
齋藤リッコ:「勘違いなら、それはそれで別にいいから。あたしにもその調査、手伝わせて貰えませんか?」
齋藤リッコ:「もし関係なくても、実際行方不明になってる子はいるんだし……放っておけないわ」
小豆橋カノコ:「……私は」
小豆橋カノコ:「是非加わって頂いた方がいいと思います」
小豆橋カノコ:「リッコさんがいると、いい方に話が転びますよ。こういう時には」
齋藤リッコ:「えっ、そ、そう……?」
小豆橋カノコ:にっこり頷く。
齋藤リッコ:「……あはは……。ありがとね」以前であればデレデレ照れていた場面だが、今は少し気後れのようなものが勝る。
小豆橋カノコ:「"ダストテイル"に関して」
小豆橋カノコ:「思い出したことがあります。彼女が強盗をさせていたのは、お金を稼ぐため」
小豆橋カノコ:「お金を稼いで、さらなる力を手に入れるって言ってました」
齋藤リッコ:「……お金……」
小豆橋カノコ:「だから……言ってしまいますと」
小豆橋カノコ:「そういうものに手を出しちゃう、弱い人がいるわけじゃないですか」
齋藤リッコ:やや躊躇いがちに頷く
小豆橋カノコ:「恥ずかしながら私もそのたぐいです。彼女は私より……もう少し強くて、でも。弱い人の気持ちもわかる人ですから」
小豆橋カノコ:「事件を追う上で、きっと役に立ってくださいますよ。シェンシィさん、マギカさん」
リャン・シェンシィ:「あら、熱い性格」
リャン・シェンシィ:「元々、話が聞ければいいかなってつもりで呼んだって事ではあったんだけど……」
リャン・シェンシィ:「こうもやる気を見せてもらっちゃったらね。どうする?」マギカちゃんの方を見る。
マギカ・ウィッチクラフト:「協力して頂けるなら、良いと思います」うなずく。
マギカ・ウィッチクラフト:「先生も、私達だけで何とかさせようとは思わないでしょうし……リャン会計、契約の書面の方はお願いしますね」
リャン・シェンシィ:「はあい」
GM:メカ先生にはラインでもしておけばOKーって返事が帰ってくるよ
齋藤リッコ:「ほんと……!?ありがとうございます……ありがとね、カノコ!」ぎゅっと手を握る。
小豆橋カノコ:「わわわ」
リャン・シェンシィ:言いながら、スマートグラスを操作して電子ファイルを二人の端末に送り付ける。提示報酬、機密情報の取扱いに関する禁止事項、仕事から抜けたくなった場合の条件、その他諸々の記載。
リャン・シェンシィ:「内容をきちんと読んで、問題なければ署名をお願いね。不満があれば交渉は受け付けるけど、後出しはナシでよろしく」
小豆橋カノコ:「い、いいですよ。今は私もマジモードなんですから。この程度で心を乱したりは……じゃない、はい!」
マギカ・ウィッチクラフト:最後に議長代行として申請を承認し、発行を許可する。
齋藤リッコ:「う゛ぇっ……!?」提示報酬を目にして
齋藤リッコ:「いや……こ、こんなに貰えないわよ……」
小豆橋カノコ:「リッコさん~?」ジトっとした目。
齋藤リッコ:「ここのコーヒー何杯飲めるの……?いや、だって!見てよこの額!」
小豆橋カノコ:「リッコさんにとって今から解決する事件はコーヒー何杯分なんですか」
リャン・シェンシィ:「まあ……金額分の責任を負えませんってことなら、下げてもいいけど?」
齋藤リッコ:「ええ……?う、ううん……そんな風には……」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……受け取って頂けない場合、ですが」
リャン・シェンシィ:宙に指を走らせて、ARモニタのセレクト欄をすすす……と動かすふりをする。
マギカ・ウィッチクラフト:「重要なお話からは外れて頂くことになりますので……そういう"契約"を行う、報酬です」
小豆橋カノコ:煩悶する友人を横目に、全部読んで署名する。
齋藤リッコ:「あっ!はや!」
小豆橋カノコ:「お金はいらないって言われたほうが面倒くさいこと、この世にはいっぱいあるんですよ」
小豆橋カノコ:「いいんですかこんな時にそんな」
齋藤リッコ:「うう……屋台出してからカノコがちょっと大人に見える……」
齋藤リッコ:「分かった、分かったわよ……!」次いで自分も署名する。
リャン・シェンシィ:「ん、では締結と」署名の入ったファイルを受け取り、転送保存する。
マギカ・ウィッチクラフト:「はい。ではお互い、良い取引にしましょう、ということで」話が一段落してようやく、プリンのスプーンを持つ。
マギカ・ウィッチクラフト:「皆さんが食べ終わったら……調査を始めましょう」
マギカ・ウィッチクラフト:「よろしくお願いします、ね」
小豆橋カノコ:「よしよし。です」いい気になって頭を撫でてやる。少し背伸び。
小豆橋カノコ:「よろしくお願いします。頑張りますよ!」
齋藤リッコ:「うぅ……」撫でられるままにしている「ええ。やるからには絶対解決しましょう!」
GM:ではシーンを終了します。
GM:ロイスの取得と購入判定が可能です。
マギカ・ウィッチクラフト:会計に取っておこう
小豆橋カノコ:リャン・シェンシィ/頼れる○/恐怖 マギカ・ウィッチクラフト雰囲気ある○/親近感?
齋藤リッコ:小豆橋カノコ ○友情/不安 で取得します
リャン・シェンシィ:マギカ・ウィッチクラフト:○信頼/心配 で取っておこうかな
小豆橋カノコ:リッコちゃんには固定ロイスで取得済です
マギカ・ウィッチクラフト:「リャン・シェンシィ ○P信頼/N遠慮」で取得
小豆橋カノコ:購入は小型ロケランを狙います ブーメランアスピスを装備して判定 侵蝕45
小豆橋カノコ:2dx+7>=13 えいやぁ
DoubleCross : (2DX10+7>=13) → 10[8,10]+10[10]+3[3]+7 → 30 → 成功
マギカ・ウィッチクラフト:すごい
齋藤リッコ:すごい
マギカ・ウィッチクラフト:キッチンカーに積んでる?
小豆橋カノコ:わーい 単純所持して終了
齋藤リッコ:メイド服🐶 《紡ぎの魔眼》使用
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1増加(48 → 49)
齋藤リッコ:5DX>=20
DoubleCross : (5DX10>=20) → 10[2,3,6,6,10]+5[5] → 15 → 失敗
齋藤リッコ:おしい 以上です
マギカ・ウィッチクラフト:お金の問題なら我らにお任せ。
リャン・シェンシィ:なんか27点あるな…
マギカ・ウィッチクラフト:このフローズンリリーにね!
マギカ・ウィッチクラフト:というわけで会計!経費なのです。
齋藤リッコ:えっすご
GM:すげえ!買い物し放題だ
リャン・シェンシィ:そんなに使わんだろうし5点あげちゃお
マギカ・ウィッチクラフト:合わせて41点までは共有財産
小豆橋カノコ:すごい! お金持ち!
リャン・シェンシィ:残り22点
齋藤リッコ:ありがとうございます~~~
マギカ・ウィッチクラフト:ブラボーブラボー
マギカ・ウィッチクラフト:防具買っておきましょ。着ぐるみ買います
齋藤リッコ:メサイアの力でメイド服を着て以上です
マギカ・ウィッチクラフト:5dx+1>=14 戦闘用着ぐるみ
DoubleCross : (5DX10+1>=14) → 9[1,1,6,8,9]+1 → 10 → 失敗
マギカ・ウィッチクラフト:4点入れます。もこもこして以上
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの財産Pを4減少(14 → 10)
リャン・シェンシィ:こっちは勝負服とか買おうかな
GM:リャンさんがエッチなバニースーツを!?
小豆橋カノコ:そんな……!
リャン・シェンシィ:無形の影とコンセントレイトで
リャン・シェンシィ:8dx+4@7>=20
DoubleCross : (8DX7+4>=20) → 10[1,1,2,4,5,6,7,7]+10[1,8]+4[4]+4 → 28 → 成功
マギカ・ウィッチクラフト:すごい
GM:つえ~
齋藤リッコ:すごすぎる
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を6増加(41 → 47)
齋藤リッコ:これがグレートバビロンの力か
リャン・シェンシィ:装備しておわり
マギカ・ウィッチクラフト:30出したカノコちゃんには叶いませんよ。もしかしてキングダムの王なのかな?
マギカ・ウィッチクラフト:こちらも以上
GM:ではこのシーンは終了。次からは情報収集に移っていくぜ
(雑談)
【Middle2】
GM:という事で次のシーン、情報収集のシーンです。シーンプレイヤーはマギカさんにお願いしよう。
GM:情報収集項目は次の通り
行方不明者の行方 〈情報:ノヴァリス〉 8
渡海 らら 〈情報:ノヴァリス〉 6、9
“ダストテイル”霧花ユウキ 〈情報:裏社会、ノヴァリス〉 9
“プライムドライバ”について 〈情報:裏社会、ウェブ〉8
“スターロード”について 〈情報:裏社会、FH〉 12、14
齋藤リッコ:いっぱいある
小豆橋カノコ:沢山あるわね
小豆橋カノコ:アスピスあるからなんでもいけます
GM:結構たくさんあります
マギカ・ウィッチクラフト:お金があるのでなんとかいけます
マギカ・ウィッチクラフト:カノリッコちゃんは知り合いの所言ってもらって、私達で行方不明とプライムドライバなどが良いかな
小豆橋カノコ:じゃあそうしよ
齋藤リッコ:あたし以外全員情報激つよじゃん!
リャン・シェンシィ:そうしよか
小豆橋カノコ:リッコちゃんも紡ぎあるでしょ!
齋藤リッコ:そうですね 普通にらら行きます
小豆橋カノコ:登場してなかった します
齋藤リッコ:ていうかまずは登場か
GM:では決まったら判定を順次やっていくとイイデショウ
マギカ・ウィッチクラフト:登場判定~
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を1D10(→ 7)増加(45 → 52)
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を1D10(→ 9)増加(39 → 48)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1D10(→ 3)増加(49 → 52)
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を1D10(→ 6)増加(47 → 53)
小豆橋カノコ:4dx+5>=9 アスピス使用 侵蝕53
DoubleCross : (4DX10+5>=9) → 8[1,2,8,8]+5 → 13 → 成功
GM:実は登場しなければ判定できないという噂がありますね
マギカ・ウィッチクラフト:知らない人が増えたらガッツリ上がった
リャン・シェンシィ:じゃあプライムドライバ行こうかな
齋藤リッコ:・渡海 らら 〈情報:ノヴァリス〉 6、9 コネ:学園通の友人、《紡ぎの魔眼》使用
マギカ・ウィッチクラフト:難易度は8で一緒か。じゃあ行方不明に素振りします
齋藤リッコ:7DX+2
DoubleCross : (7DX10+2) → 9[2,3,4,4,6,6,9]+2 → 11
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1増加(52 → 53)
齋藤リッコ:OK
マギカ・ウィッチクラフト:8dx>=8 《行方不明者の行方 〈情報:ノヴァリス〉 8》
DoubleCross : (8DX10>=8) → 10[1,2,5,7,8,9,10,10]+5[2,5] → 15 → 成功
リャン・シェンシィ:コネ:要人への貸しを使用で、“プライムドライバ”について 〈情報:裏社会、ウェブ〉8
リャン・シェンシィ:4dx>=8
DoubleCross : (4DX10>=8) → 7[4,6,6,7] → 7 → 失敗
リャン・シェンシィ:お金1入れて成功
GM:カノコちゃんはどれやるんだっけ
小豆橋カノコ:失礼 ダストテイルです!
マギカ・ウィッチクラフト:コネ:学園通の友人を取得していますが、友人に頼れる性格ではないので使いません。
リャン・シェンシィ:財産残り21です
齋藤リッコ:そんなことあるんだ
小豆橋カノコ:友人に頼らずその社会ダイスを……
マギカ・ウィッチクラフト:コレがテクノロジーの力…
GM:らっじゃ!では順番に開示していきましょう
・行方不明者の行方 情報:ノヴァリス
行方不明になった生徒の殆どは本来の学区を離れ犯罪組織に身を寄せている事がわかった。
しかし中には“プライムドライバ”の副作用によって、十字冠転送され行方知れずとなっている生徒もいるようだ。
彼女たちは皆一様に、通常の状態を遥かに超えた高侵蝕状態で十字冠の保護を受け続けている。
君たちはその生徒の内一人の転送先、彼女の自宅に入り様子を見に行くことができる。
→次からイベントシーンを起こすことができるようになるよ。
・渡海 らら 情報:ノヴァリス 6、9
キングダム連合学院に所属する一般生徒。
学習能力、運動能力、オーヴァードとしての適正、全てが平均ラインを下回ったいわゆる落ちこぼれ。
内気な性格で仲間内からも馬鹿にされていたが、卒業延期の措置を受けてから自分を変えたいと行動を開始、
戦闘講習を始めとして多くの課外授業・勉強会を受講するようになった。
とある勉強会で紹介された「どんな落ちこぼれでも新しい力に目覚められる」という謳い文句に惹かれてプライムドライバを購入・使用。
その直後から問題行動が見られるようになり、今はキングダム学区を離れてメサイアの犯罪者集団の所に身を寄せているようだ。
・“プライムドライバ”について 情報:裏社会、ウェブ
一部の生徒たちの間で流通している非認可自動学習装置。
ヘッドマウントディスプレイから流される特殊な映像と付属の薬品の効果によって、
どんな落ちこぼれであっても新たな力、エフェクトが覚えられるという代物。
習得可能なエフェクトは自分のシンドロームのものに限らず、シンドローム外の新たなエフェクトを覚えさせる事も可能。
ただし覚えることができるエフェクトは一台につき一つまでで、より多くの力を身につけるためには二台目三台目の購入が必須。
手に入れた生徒たちの多くが次のエフェクトを求めて、犯罪行為を厭わず購入資金を集める事態が発生している。
現在は主にウロボロスのエフェクトを覚えることが可能なブラックバージョンが流通しており、
主に際立った力を持たない一般生徒向けに販売が行われている。
以後、このシナリオ中PCは難易度50の購入判定に成功することで“プライムドライバ”を購入することが可能になる。
この判定の難易度はDロイスを持たないキャラクターが行う場合、25に変更される。
このアイテムの詳細なデータは使用するまでわからず、購入者しか使用できない。
→プライムドライバの購入が可能になる。
プライムドライバ本体を手に入れることで、
プライムドライバ2〈知識:機械工学〉15が調査可能になる。
・“ダストテイル”霧花ユウキ
メサイア学区に所属する不良生徒。
以前は取るに足らない小悪党だったが、“プライムドライバ”を使用して以降は
急激に出力が上昇、現在は複数の生徒を取りまとめ犯罪集団を組織するまでに至っている。
すでに複数の“プライムドライバ”を使用しており非常に強力な力を得ている。
自分に力を与えてくれた“スターロード”に多大な信頼を寄せ、先生と呼んでいる。
実質的な“スターロード”の右腕であり、スターロードの居場所を知っているとしたら彼女だろう。
GM:という感じです
小豆橋カノコ:ただ能力が増えるだけじゃなくてもう根本的に強くなるんだ……
GM:あ、ダストテイルさんは普通にエフェクト沢山覚えたから出力上がった感じですね
GM:他になにか質問とかあるかな?もし大丈夫そうなら共有とかの描写に移ろうと思います
GM:イベントシーン用意するつもりだったけど、シリアス味を早めに出したいから
小豆橋カノコ:理解 大丈夫です
リャン・シェンシィ:プライムドライバの購入は普通の購入判定と一緒にやる感じ?
GM:もしこういう場所で共有したいみたいな希望がなければ先に副作用でどうにかなった子の家に行って
GM:そのばで共有してもらうのもいいかなと思っています。どうでしょう
齋藤リッコ:大丈夫です~
リャン・シェンシィ:共有はそれでだいじょうぶです
小豆橋カノコ:大丈夫!
マギカ・ウィッチクラフト:大丈夫!
GM:プライムドライバの購入は購入判定と同じ扱いです!
リャン・シェンシィ:ありがとうございます。了解です
GM:ではそんな感じでやってみましょう。学区決めてなかったけど
GM:折角リッコちゃんが居るしキングダムの一般生徒の所にしよう。シーンを描写していくね。
キングダム領内 したまち学園寮
GM:君たちは調査の結果、行方不明になっていたキングダムの学生の一人が
GM:十字冠転送により自宅に戻っていることを突き止めたよ。しかし奇妙なことに
GM:転送されてから一週間以上経っているにも関わらず、その生徒は寮を出入りした痕跡が一切ないのだという
GM:君たちが事情を話し星室庁からの委託状を見せると、管理人は快く彼女の自宅の鍵を君たちに渡してくれる。
GM:君たちは許可を得て、その生徒の自室に入ることができるよ。
リャン・シェンシィ:「失礼、お邪魔しまーす……」
小豆橋カノコ:「……」ゴクリ。
齋藤リッコ:「ごめんくださーい……」
マギカ・ウィッチクラフト:(これは仕事、これは仕事、これは仕事)転校元の校区を訪れることに妙な緊張がある。公に許可を貰っているので、はばかる必要はないのだが。
リャン・シェンシィ:何度かノックしては、反応がない事を確認しつつ奥へと進んでいく。
GM:キングダムの中枢、白宮から離れた一般生徒向けの寮。中心部の情緒ある建物とは違い機能性重視の無骨な外見の建物だ。
マギカ・ウィッチクラフト:「こんにちはー……」ライブラリで得た知識を元に、フルーツの缶や消化に良い飲料などを持参している。
齋藤リッコ:「……どう?そっちいた?」
GM:ノックへの返事はなく、室内にはすんなり入ることができる。中の家具はほこりが被っており生活感はまったくない。
GM:中を探索すると、君たちはベッドの上ですやすやと寝ている生徒の姿を見つけることができるよ。
マギカ・ウィッチクラフト:ある程度はキングダムの寮に慣れた様子でスイスイと室内を物色していく。
マギカ・ウィッチクラフト:「……あ、こちらですね」
小豆橋カノコ:「キングダム……案外全土が豊かってわけでも……わっ」ビクッ
GM:十字冠が淡い光の膜を作り出し、彼女の周囲を覆っている。
リャン・シェンシィ:「……床は埃だらけだし、水道とか流れてる気配もない」呟いて。「ずっとここで寝てるって感じみたいだ」
齋藤リッコ:「どれどれ……何よ、寝てるじゃないの」
小豆橋カノコ:「……あの。何か変です、様子」
齋藤リッコ:「寝てる……だけじゃないわね。何、これ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「十字冠の機能……でしょうか?」
GM:君たちにも経験があるかもしれない。エフェクトの連続使用などで、高侵食状態になった時に働く、十字冠の保護機能のようだよ。
齋藤リッコ:「……あっ、侵蝕上がりすぎた時の?」
リャン・シェンシィ:「長時間の保護状態……つまり、一週間近くずっと侵蝕負荷が高止まりしてるんだろうね」
齋藤リッコ:「……えっ……?いやいやいや……」
齋藤リッコ:「おかしいでしょ?そんなに寝てたら普通、とっくに正常値に戻ってるはずじゃ……」埃が積もった周囲の様子を見回す。
リャン・シェンシィ:「……普通の上昇値だったら、でしょ。それは」
リャン・シェンシィ:「一週間なんかじゃ戻り切らないくらい、異常な数値に行っちゃったとか。あるいは……」
マギカ・ウィッチクラフト:「一週間、ですか。……"パルマコス"」
マギカ・ウィッチクラフト:ドローンに口頭で指示する
マギカ・ウィッチクラフト:カード型のドローンが自律し、寝ている生徒の体調を簡易的にスキャンする
GM:彼女の様子を見て、君たちは〈RC〉〈調達〉〈知識:機械工学〉難易度6の判定を行うことができるよ
リャン・シェンシィ:RCでやってみようかな
GM:成功したら任意の方法で彼女の侵蝕率がどれくらい上がってるか調べることができます
小豆橋カノコ:機械工学しちゃお
リャン・シェンシィ:8dx+1>=6
DoubleCross : (8DX10+1>=6) → 9[2,2,4,4,5,5,7,9]+1 → 10 → 成功
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあ調達
マギカ・ウィッチクラフト:8dx+1>=6
DoubleCross : (8DX10+1>=6) → 9[1,3,5,6,7,7,7,9]+1 → 10 → 成功
小豆橋カノコ:3dx+1>=6
DoubleCross : (3DX10+1>=6) → 10[3,7,10]+10[10]+8[8]+1 → 29 → 成功
マギカ・ウィッチクラフト:さっきからエキスパートおるな
小豆橋カノコ:天才少女
齋藤リッコ:カノコが完璧に分かってるから信頼しよ
マギカ・ウィッチクラフト:カノコ・ザ・ジーニアス
GM:折角別技能でやってもらえたし感じ方を少し変えよう。
GM:リャンさんがRCで調べると、彼女の侵蝕値は君が今まで経験したことのない……それこそ8月革命やそれ以前のFHの実験などでも、一度も経験したことがないような
GM:恐ろしく高い侵蝕域にあることが感じられます。少なくとも100や200ではないです。
リャン・シェンシィ:こわ…
小豆橋カノコ:CRC霧谷さんみたいになってる
GM:マギカさんが用意した計器が表示する数字も、100、200、300、400……と上限なしに上がっていき
GM:1000を超えた辺りでエラーを起こします。
齋藤リッコ:嘘だろ……
小豆橋カノコ:星徒より高いぞ
マギカ・ウィッチクラフト:やばっ
GM:カノコさんの発明した機械なら、2000を超えているらしいところまではわかるかもしれません。
小豆橋カノコ:こわすぎる
齋藤リッコ:今まで見たダブルクロスで一番高い……
GM:恐らくですが、十字冠の加護があったとして
GM:彼女が目覚めるのは数日や数週間では効かないでしょう。下手をしたら、卒業まで、その後もこのまま彼女は眠り続けているかもしれません。
GM:ということが、このシーンではわかります。
GM:もしかしたら他の使用者もこんなふうになってる人がいるかも知れませんね
マギカ・ウィッチクラフト:やば。
小豆橋カノコ:穏やかな語り口で嫌過ぎる一文
GM:ということを踏まえて、反応と他の情報の共有をどうぞ
リャン・シェンシィ:「……」その身体に手を触れて、背筋の凍るような感覚がある。
リャン・シェンシィ:「これは……何?」
マギカ・ウィッチクラフト:Beep!Beep!計測を続けていたドローンがエラー音を発する。
マギカ・ウィッチクラフト:「こ、高侵蝕状態のエラー…?そんなはずは」
齋藤リッコ:「え……え?」二人の表情から不穏なものを感じ取り
齋藤リッコ:「何……どうしたのよ?」
小豆橋カノコ:「どうなってるんですか!? 故障ですか?」
リャン・シェンシィ:「……マギカちゃん。その装置の上限設定って」
マギカ・ウィッチクラフト:「……以前、数字にすれば、300%を達する侵蝕負荷を受けた相手と対峙したので」
リャン・シェンシィ:「1000%だよね。……設定、間違えてない?」
マギカ・ウィッチクラフト:「三倍。上限いっぱいにしてます。999%を超えないと出ないはずなんですが……」
小豆橋カノコ:「故障……ですよねこの数字、おかしいです。だって、こんな……」
齋藤リッコ:「……」カノコの機器を覗き込む。
マギカ・ウィッチクラフト:「も、もう一回……結果をリセットして再計測……」Beep!Beep!
リャン・シェンシィ:「紛争中の瀕死者とか、医療部の異常症例とかでも……そんな数値、記録になかったはず」
小豆橋カノコ:「待って下さい、ええと……桁数が」
小豆橋カノコ:そう言いながら自作のものをその場でバラしていじり始める。
GM:カノコちゃんは達成値がすごかったので
GM:10000超えてることがわかってもいいですよ
マギカ・ウィッチクラフト:(…………うわ、このサイズにそこまで詰め込めるの?)
マギカ・ウィッチクラフト:(はー、なるほど。敢えて機能ごとに独立させてるんだ……)
小豆橋カノコ:「異常な高侵蝕状態というのは……そもそも安定しない……しないはずなんです。ひとつの個体に」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい……それで?」
小豆橋カノコ:「十字冠のセーフティ」
小豆橋カノコ:「これが……!」がちゃがちゃと、ゴーグルを取り出して装備すると、センサーに繋げる。
小豆橋カノコ:「わっ……」そのまま、ひっくり返る。
齋藤リッコ:「おっと……!」背後から受け止める
小豆橋カノコ:「嘘です。嘘……これ…………信じられない。ないはずです。外の歴史でも」
小豆橋カノコ:「観測されたことが……この1/10でさえ」
齋藤リッコ:「え……? ……何言ってるの……?」
小豆橋カノコ:「理論上はあり得る。でも……この人の侵蝕率」
小豆橋カノコ:「10000を……超えてる」呆然と。
齋藤リッコ:「い……」
マギカ・ウィッチクラフト:「いちまん……!?」
小豆橋カノコ:そうしてまた、自らの口に出した言葉に愕然とする。「嘘でしょう」
リャン・シェンシィ:「……嘘だって笑えたらいいんだけどなあ」
マギカ・ウィッチクラフト:「う、嘘でしょうそんなの、人に耐えられるんですか……!?」
齋藤リッコ:「10000って……」
齋藤リッコ:高侵蝕率と聞いて、ジャーム化した友人のことを思い出していた。だがそんな予想を遥かに上回った、あまりに馬鹿げた数字に、思わず乾いた笑いまで零れる。
小豆橋カノコ:「耐えられないんですよ。だから……だからです! 1週間消息を断っていた」
小豆橋カノコ:「ここで、昏睡し続けていたから……!」
小豆橋カノコ:「侵蝕低減処理です! それが続いている。終わらない。今も……濃度が下がっているはずなのに」
GM:
>マギカ・ウィッチクラフト:「それに、十字冠だって、負荷をかけすぎると、その後寝込む期間が長くなりますからね」
>マギカ・ウィッチクラフト:「10日間徹夜で仕事をして、3日眠るみたいなものです」
GM:無理が続いて3日眠るという例えを出したことがあったが、それですら「常識的な範囲の侵蝕率で」のことだ
GM:それを遥かに逸脱した彼女がどれだけの時間をかければ目覚めるのかは、君たちにすら予想がつかないだろう。
齋藤リッコ:「ちょっと待ってよ……!あ……あり得るの?そんなの……?」
齋藤リッコ:「FHのすごい幹部だって、せいぜい何百%とかって話じゃないの!」
リャン・シェンシィ:「うん、あり得るかどうかって話はしてないんだよね。……現に起きてるんだから」
マギカ・ウィッチクラフト:「~~~…………」苦虫を噛み潰した顔で表情に変える。
小豆橋カノコ:「『全然終わりが見えない』! 10000というのも、減衰ペースの変化量……というか、変化していない量から導き出した値に過ぎません。もっと、遥かに高い」
マギカ・ウィッチクラフト:「先程は10日で3日、と例えを出しましたが……その百倍でも足りないかもしれない、というわけですか」
マギカ・ウィッチクラフト:「………"プライムドライバ"を使用して、行方不明になった人は他にも報告されています」
マギカ・ウィッチクラフト:「もしかすると、その全員が、ですね」
リャン・シェンシィ:「とにかく、このまま十字冠のセーフティに任せるだけじゃ無理だろうな」
リャン・シェンシィ:「どこかに入院させて……有効な治療法が……あるかは分からないけど、見つけないと……」
齋藤リッコ:「……それって……じゃあ……」
齋藤リッコ:「いつまで……?卒業まで……?それとも……」
齋藤リッコ:一生。その言葉を呑み込む。
小豆橋カノコ:「…………」リッコに寄りかかったまま、動けない。
リャン・シェンシィ:「……あるいは、もっと恐ろしいのは」
リャン・シェンシィ:「何かの間違いで、この状態のまま、目を覚ましてしまった時かもね」
齋藤リッコ:「……っ……」
齋藤リッコ:「……ふ……ふざっけんじゃないわよ!!」
小豆橋カノコ:「きゃっ」我を取り戻す。ようやく自分の力で立つ。
齋藤リッコ:「誰よ、これ作ってんの!?こんなっ……こんなのって……!」
齋藤リッコ:「こんなこと……こんなこと、許されるわけないでしょうが!!」
齋藤リッコ:「何の為にこんなことしてるわけ!?お金の為!?研究でもしてるっての?」
マギカ・ウィッチクラフト:「…………」スゥ、と大きく息を吐くのを数度。
GM:……”プライムドライバ”の名を聞いて、ジェネシスで兵器開発に携わっていた小豆橋カノコなら、あるいはメサイアの頭脳たるリャンなら気づくかもしれない。
GM:これほどの高侵食域に至ったオーヴァードのデータは記録されていない。だが、記録されていない者にならば可能性はある。
GM:プライメイトオーヴァード。かつて現れたとされる、ジャームの領域を超えたその先に存在する、オーヴァードを超えた存在。
GM:“プライムドライバ”は、プライメイトオーヴァードを作り出すための道具なのかもしれない。
マギカ・ウィッチクラフト:「"常識はずれの侵蝕率"を保ったまま、意識を取り戻した場合……どうなると予想できますか?」
リャン・シェンシィ:「……正直、想像しがたいな。だって、前例がないんだから」
リャン・シェンシィ:「ただ……元々、前例がないことをしようとしていたのが、このノヴァリスだ」
リャン・シェンシィ:「オーヴァードとしての、次なる段階。それを生み出そうとした、完全なる人間の名を冠する計画」
リャン・シェンシィ:「その実験場がノヴァリスだった、という話を聞いた事があるけど……」
リャン・シェンシィ:「……あるいはそこへ至るための、プライムドライバか」
マギカ・ウィッチクラフト:「眉唾だと聞いたんですけどねぇ…………」
小豆橋カノコ:「……噂にしか聞いたことがありませんけれど……」
小豆橋カノコ:「出現すると、何が起きるんですか。プライメイトオーヴァードって」
リャン・シェンシィ:「誰も本当の事は知らないよ。そんなもの、現れた事がないんだから。ただ……」
リャン・シェンシィ:「それを作ろうとした人たちは、世界を作り直す神のような力を持つものだって考えてたみたい」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:ぎり、と歯軋りの音。固く握り締めた拳が、怒りによって震えている。
マギカ・ウィッチクラフト:「………少なくとも、計測する範囲で100%や200%の"ジャーム"ですら、個体によっては世界をめちゃくちゃに出来るんです」
マギカ・ウィッチクラフト:「何が起こるかではなく、"何でも出来る"としたら……対策を考える必要は無さそうですね」
リャン・シェンシィ:「そうだね。……さっきはこの数字に驚いたけど、この子ですらきっとただの"なり損ない"なんだろう」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね。問題はそれが道具によって引き起こされていること……"再現性"があるってことです」
小豆橋カノコ:「う、うう、うううう…………」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっと。"プライムドライバ"を使ったのに、まだ活動できている子がいる……ん、ですよね?」
マギカ・ウィッチクラフト:恐る恐る、嘆くカノコちゃんを心配する
リャン・シェンシィ:「思ったより大事になってきちゃったな。……大丈夫?カノコちゃん」
リャン・シェンシィ:会話しながら、プライムドライバの危険性の周知と流通を止めるように各学園に対して情報連携を行っている。
GM:連携を試みることはできますが、ノヴァリスは一枚岩ではない。
リャン・シェンシィ:それは……そう でも自分たちのところで止めていい話ではないから……
GM:各校が実際に行動を起こし始めるまでには暫し時間が掛かるだろう。それに、イースターエッグやフォモーリアンを始めとした、現実的な脅威に対して
GM:骨董無形な今回の事件が”事実”として受け入れられるのは、更に時間がかかる。
GM:今起きている事件には君たちで対処するしか無いよ。
リャン・シェンシィ:そうでしょうね……丁寧にありがとうございます
小豆橋カノコ:「大丈夫かって……! それは、だって──」
小豆橋カノコ:「おおお、おしまいです。こんな、いつ暴発してもおかしくないような爆弾が、ノヴァリスには既にいくつもあって、増え続けていて──」
小豆橋カノコ:「私達、こんなの──何かの間違いでたまたまノヴァリスが壊れてないだけじゃないですか!」
小豆橋カノコ:「狂ってる……どうして、なんでこんなことを試せるんですか……。十字冠の完結性に依存しすぎてる。それですら、神聖二重冠の発動によって破れが発生しうるのに」
小豆橋カノコ:蒼白な顔で震えながら、両手で顔を押さえて座り込む。
齋藤リッコ:「……カノコ」
小豆橋カノコ:「リッコさん」途方に暮れたように見上げる。
齋藤リッコ:背後から抱きすくめるようにして、背中を撫でる。
齋藤リッコ:「落ち着いて。大丈夫、大丈夫だから」
小豆橋カノコ:「あ……」
リャン・シェンシィ:「……そうだね。正直、ここまでの事に君達を巻き込むことになるとは思ってなかった」
小豆橋カノコ:「……すいません」
リャン・シェンシィ:「や、いいんだって。……私達はどうあっても対処を続けるけど」
小豆橋カノコ:「シェンシィさん……」
リャン・シェンシィ:「こんなこと知りたくなかったし、全部忘れて平和に過ごしたいって君が望むなら」
リャン・シェンシィ:「うん、記憶処理の手配くらいはしてあげるよ」
小豆橋カノコ:「……いえ。巻き込まれているという話なら、最初から巻き込まれています。全員。それに……」
小豆橋カノコ:「私」背中に。
小豆橋カノコ:いつかも、自分を救ってくれた人の体温を感じる。
小豆橋カノコ:「助けに来たんです。"ダストテイル"さんのことを」
リャン・シェンシィ:「……強盗されたんじゃ?」
小豆橋カノコ:「だからです! 間違ってて、暴走してて、行き先なんてなくて、だから」
小豆橋カノコ:「リッコさんがしてくれたみたいに、助けなきゃって」
小豆橋カノコ:「もう、大丈夫です。ありがとうございます」
リャン・シェンシィ:「……そっか」
齋藤リッコ:「……」目を細める。その視線に込められた感情は、あるいは憧憬だったかもしれない。
齋藤リッコ:「……かっこいいね、カノコは」
小豆橋カノコ:「……そんな事」まただ。この人は。私の知らない表情をしている。
小豆橋カノコ:……胸騒ぎがした。彼女はいつか、自分から離れて遠くへ行ってしまうのだと思っていた。それは遠い未来のことではない気がする。何かが起きている。
齋藤リッコ:「……大丈夫。少なくともまだ、ノヴァリスは無事よ」
齋藤リッコ:「ムカつくけど、理事会のやつらが作りあげて……そして、前生徒会長や先生たちが守ろうとした場所が……」
齋藤リッコ:「そう簡単に壊せるとは、あたしには思えない」
齋藤リッコ:「……」息を吐いて
齋藤リッコ:「あたしは……」
齋藤リッコ:「正直言って、プライメイトとか、アダムカドモンとか……そういうのはどうでもいい」
齋藤リッコ:「いちばんムカつくのは……『これ』よ」
齋藤リッコ:ベッドの上、眠り続ける生徒に目を向ける。
齋藤リッコ:「誰かが」
齋藤リッコ:「“スターロード”か、どこかの誰かが──自分だけの都合で」
齋藤リッコ:「この子たちの想いを踏み躙って、利用して。人生を、日常を……青春を、奪い取ろうとしてる」
齋藤リッコ:「そんなのは……絶対に、誰にも、許されないことよ」
齋藤リッコ:叫び出したいような怒りを押し殺し、静かに言葉を発する。
齋藤リッコ:「あたしは絶対に下りない。何があろうと、どんなことをしてでも──犯人を引き摺り出して、止めてやる」
マギカ・ウィッチクラフト:「………」銀髪と、高笑いと、剣の輝きを思い出す。
マギカ・ウィッチクラフト:こんな時、グレートバビロンに君臨していた"彼女"ならば、大きく笑って皆を扇動して、大きく事態を動かすのだろうな、と思いつつ。
マギカ・ウィッチクラフト:(や、真似とか無理無理。心臓が持ちませんて)
マギカ・ウィッチクラフト:「……そうですね、正直そう言ってくださるのは助かります」
リャン・シェンシィ:「……ふふ。まあ、正直に言うとね」笑う。「期待してたのはそっちの答えだった」
マギカ・ウィッチクラフト:「なまじ情報を得たことで、新たに人を引き込むのも迷いますからね……」
リャン・シェンシィ:「リッコちゃんの言うような……どこかの大人が、生徒たちから人生の一部を奪っていく。実際に、革命前のノヴァリスはそういう場所で」
リャン・シェンシィ:「でも……みんながそれを許さなかったから、この世界は変わった」
小豆橋カノコ:「……はい、そう。そうです」小さく頷く。
リャン・シェンシィ:「だから、今度も大丈夫じゃないかな。君達みたいに……この事態をそういう風に感じられる子が、いろんな所にいるのなら」
リャン・シェンシィ:「次もまた勝てるよ。きっとね」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい。少なくとも、押し売りや詐欺は頂けません……是正されるべきです」
マギカ・ウィッチクラフト:「勝つためにも、これからの話を行いましょう」
齋藤リッコ:「きっとじゃないわ!絶対勝つわよ!絶対!」
小豆橋カノコ:(落ち着いてるな)
小豆橋カノコ:激動の時代の立役者たる彼女たちのことだ、きっと、何度もこんな天の揺らぐ心地を味わっているのだろう。
小豆橋カノコ:文字通りの場数が違うのだと感じる。
マギカ・ウィッチクラフト:「といっても方針は……目下のところ、"プライムドライバ"を使った人に接触するか……実物があれば話は早いんですけどね」
リャン・シェンシィ:「そう。という訳で、リッコちゃんがやる気になったのなら……一つ、頼みたい事があるんだけど」
齋藤リッコ:「……頼み?」
リャン・シェンシィ:「そう。さっき、うちの部下が実物を売ってる窓口へのアクセスを掴んだんだけど」
リャン・シェンシィ:「購入者の素性とか、ある程度向こうも確認してくる感じでね」
齋藤リッコ:「ふーん……うん?……ああ」
齋藤リッコ:「あたしは何も無いから通りやすいってこと?」
リャン・シェンシィ:「私やマギカちゃんなんかが行っても、いかにも怪しまれるでしょ。カノコちゃんは一度、派手にやらかして名前が残ってるらしいし……」
リャン・シェンシィ:「まあ、そういうことだ」
齋藤リッコ:「そうね。分かったわ、やってみる」
齋藤リッコ:以前であれば大袈裟に拒絶したであろうその申し出を、あっさりと受け入れる。
小豆橋カノコ:「リッコさんが何もない方というのは、いかにも怪しい気もしますが……他の面子が向いていなさすぎますね」
小豆橋カノコ:「……本当に気をつけてくださいね?」
リャン・シェンシィ:「こっちもバックアップはするし、危ない目に遭いそうなら駆け付ける用意はしてるから……それと」
齋藤リッコ:「もう、大丈夫よ。一応客側で行くわけだし……そうそう、バックアップもお願いするしね」
リャン・シェンシィ:「分かってると思うけど、使っちゃダメだからね。もしもその場で使わされそうになったら抱えて逃げる方向で行こう」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……くれぐれも、お試しとか言われても、だめですよ?」
マギカ・ウィッチクラフト:「爆発しても休めば大丈夫!とか言うのは特別な訓練を受けた人だけですから……」
小豆橋カノコ:(特別な訓練を受けた人……?)
齋藤リッコ:「わ、分かってるわよ……!ただでさえ時間が無いのに、寝てなんていられないって!」
齋藤リッコ:「ららもまだ見つかって無いしね……。じゃ、軽く打ち合わせといきましょうか」
GM:シーンを終了します。購入判定とロイスの取得が可能です。
齋藤リッコ:リャン・シェンシィ ○優秀/隔意
マギカ・ウィッチクラフト 連帯感/○疑惑 で取得します 本当は悪ーリーバードの仲間なんじゃないか……?
マギカ・ウィッチクラフト:「小豆橋カノコ ○P興味/N疑問」メカニックとしてすごいなーという気持ちと、キングダムのどこでその技術を…?の疑念
小豆橋カノコ:プライムドライバ/脅威○/絶望
小豆橋カノコ:7枠です。
リャン・シェンシィ:齋藤リッコ:○信頼/心配 で取得します
リャン・シェンシィ:買い物どうしようかな…
マギカ・ウィッチクラフト:ガード用に盾持っておこうかな
マギカ・ウィッチクラフト:あ、プライムドライバの購入は通常とは別の手番なんでしたっけ
GM:いや、同じ手番です
齋藤リッコ:そうだ 買わなきゃ
小豆橋カノコ:リッコちゃんの購入見よ
GM:プライムドライバを購入したらそのシーンは他のものは買えない
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあリッコちゃんが先に買うのを見よう
マギカ・ウィッチクラフト:いけっ 25を抜くんだ
齋藤リッコ:とりあえず振ります!つむぎのまがん使用
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1増加(53 → 54)
齋藤リッコ:5DX>=25 ヤーーーーッッ
DoubleCross : (5DX10>=25) → 10[3,4,8,10,10]+10[6,10]+4[4] → 24 → 失敗
齋藤リッコ:え!?
リャン・シェンシィ:すご!
小豆橋カノコ:うますぎ
マギカ・ウィッチクラフト:もう持ってる人!?
リャン・シェンシィ:1点振り込むね
齋藤リッコ:ありがとうございます!
齋藤リッコ:買えました
リャン・シェンシィ:残り財産20
マギカ・ウィッチクラフト:必要経費ですね
GM:では無事にリッコさんはプライムドライバを手に入れることができます。お持ち帰りですか?店内でお召し上がりになりますか?
齋藤リッコ:店内で使いたくなさすぎ
齋藤リッコ:テイクアウトで……
GM:これで次からプライムドライバ2〈知識:機械工学〉15 が調査可能になります。
齋藤リッコ:やった~
リャン・シェンシィ:分解してる!
マギカ・ウィッチクラフト:やったー
GM:演出的には分解してもいいけどアイテムとしては持ったままにしておいてください
小豆橋カノコ:やったぜ
マギカ・ウィッチクラフト:大丈夫 ちゃんと元の形にして返すから
リャン・シェンシィ:理解者
小豆橋カノコ:2dx+4>=11 ラッキーメダルホワイト忘れてた アスピスなしでスマートライフル買いまーす
DoubleCross : (2DX10+4>=11) → 7[1,7]+4 → 11 → 成功
小豆橋カノコ:これも装備せず所持 以上
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあ改めて購入。ガード用のジュラルミンシールドなど買っておきます
リャン・シェンシィ:たぶん使わないけどパイルバンカーでも買おうかな…
リャン・シェンシィ:無形の影のみ使用で。
マギカ・ウィッチクラフト:8dx+1>=12
DoubleCross : (8DX10+1>=12) → 10[1,1,1,3,5,6,8,10]+1[1]+1 → 12 → 成功
マギカ・ウィッチクラフト:買えた。以上です。
リャン・シェンシィ:8dx+4>=13
DoubleCross : (8DX10+4>=13) → 9[2,2,3,3,5,7,9,9]+4 → 13 → 成功
リャン・シェンシィ:買えた ウェポンケースに入れて持っておきます
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を4増加(53 → 57)
(雑談)
【Middle3】
GM:では次のシーン。情報収集の続きだね
GM:まだ開いてない情報は以下の通りかな
プライムドライバ2〈知識:機械工学〉15
“スターロード”について 〈情報:裏社会、FH〉 12、14
マギカ・ウィッチクラフト:とりあえず登場するぜ
GM:調べたい人は登場するといいぜ。シーンプレイヤーは侵蝕が低いマギカさんで。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を1D10(→ 7)増加(48 → 55)
マギカ・ウィッチクラフト:ぐわーっ
齋藤リッコ:出よ~
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1D10(→ 10)増加(54 → 64)
齋藤リッコ:ギャーッ
マギカ・ウィッチクラフト:リッコちゃんが高いのはそうだろうな…
小豆橋カノコ:私も出ちゃお~っと
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を1D10(→ 5)増加(53 → 58)
リャン・シェンシィ:いったん様子見しようかな
小豆橋カノコ:じゃあスターロードいってみます
小豆橋カノコ:と思ったけどコネがないんだよな 妖精構えて様子見しよ
GM:機械工学だけどドライバのほうじゃなくていいのかな
リャン・シェンシィ:いや……なんか出たら出るかと思ったけどフロリリ仕事があったわ 出とこ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を1D10(→ 10)増加(57 → 67)
小豆橋カノコ:あっ本当だ プライムドライバいきます
GM:イイデショウ
マギカ・ウィッチクラフト:言ってもらってた
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあFHの情報がある私がスターロードにチャレンジだ
小豆橋カノコ:3dx+5>=15 ブーメランアスピス侵蝕59
DoubleCross : (3DX10+5>=15) → 7[2,7,7]+5 → 12 → 失敗
マギカ・ウィッチクラフト:リャン会計!出番です!
リャン・シェンシィ:知識だけど使えるのかなこっちも
マギカ・ウィッチクラフト:そうでしたわね
リャン・シェンシィ:念のため確認
小豆橋カノコ:財産3点払っちゃお 残1
GM:使えていいことにしましょう
リャン・シェンシィ:あっ自費
小豆橋カノコ:やった~
齋藤リッコ:すごいぜ
GM:ではカノコちゃんが自腹を切って成功
マギカ・ウィッチクラフト:共有財産より個別のほうが行ける 賢い
小豆橋カノコ:フロリリ持ちの財産は浮かせ得ですからね
マギカ・ウィッチクラフト:じゃあスターロードに情報FHで
マギカ・ウィッチクラフト:8dx+2>=14 スターロード
DoubleCross : (8DX10+2>=14) → 10[1,2,6,7,7,8,9,10]+4[4]+2 → 16 → 成功
マギカ・ウィッチクラフト:有能
齋藤リッコ:つよい
リャン・シェンシィ:優秀
GM:おお。見事成功だ。では開示していきましょう。
マギカ・ウィッチクラフト:優秀だからな~
“プライムドライバ”2
“プライムドライバ”の学習プログラムにはエフェクトを覚醒させる効果の他に、
自制心や道徳意識を希薄化させ、より強い力を求めるよう意識を改変する催眠プログラムが仕掛けられている。
一度“プライムドライバ”を使用した者は、さらなる力を求めて手段を選ばなくなっていき、
使い続けた者はやがて自分の身の危険すら厭わなくなってしまう。
結果としてエフェクトを際限なく使用した結果が、君たちの見た眠れる生徒の正体だ。
今現在犯罪行為に加担している生徒の多くはこのプログラムによって操られているようだ。
“プライムドライバ”のアイテムデータが判明する。
“プライムドライバ”
種別:使い捨て
購入/常備化:50or25/-
取得時に「タイミング:常時」以外の「制限:-」のウロボロス、あるいは一般エフェクトから一つを選択する。
マイナーアクションで使用する。そのシナリオの間、あなたは選択したエフェクトを取得したものとして使用できる。
このエフェクトのレベルは1とする。
ただし、このアイテムを使用することであなたは難易度15の衝動判定を行う。
この衝動判定に失敗した場合、以後そのキャラクターの行動はエネミーエフェクト《冷静と情熱の間》を受けたものとしてGMが決定する。
・“スターロード” 情報:裏社会
“プライムドライバ”を扱っている社会人。
主にネット上でやり取りを行っており、“プライムドライバ”の受け渡しは郵送や、
犯罪組織を仲介として利用するなど、間接的なやり取りがほとんど。
プライムドライバの販売の他、購入資金が足りない生徒たちに
仕事の紹介と渉して強盗や売春、麻薬の運搬を始めとした違法行為の斡旋も行っている。
出処やこれまでの行動履歴を調べても、それらしいものは一切辿ることができなかった。
彼はノヴァリス内ではなく、ノヴァリスの外部で作られた機体である可能性が高い。
2
既存の社会人とは異なる行動ルーチンで動いており、
その動きは社会人よりノヴァリスの生徒や先生、あるいはノヴァリスを襲撃した機神達に近い。
彼は社会人ではなく外部からの操縦者によって動かされていると推測できる。
現在は“プライムドライバ”を大量生産するため、
工場の建設に取り掛かっているらしい。
彼の目的はプライメイトオーヴァード、完全なる人間を生み出すことにほかならず、
その可能性のこのノヴァリス内の生徒たちに見出し力を与えようとしている。
→“ダストテイル”の情報を開いている場合、ミドル戦闘に入ることができるようになるよ。
GM:《冷静と情熱の間》は感情とかを消しちゃうエフェクトだよ
マギカ・ウィッチクラフト:クールとパッション…
GM:という事でこれらの情報をいい感じに共有してもらいましょう
メサイア学区 総合医療研究所
GM:君たちはキングダム領内で発見した超侵食個体の保護も兼ねて、メサイア学区の総合医療研究所へ向かった。
GM:とはいえ、この場所でも彼女に施せる治療はなく、悪意の介入が起こらないよう厳重に保護を行うことしかできない。
GM:君たちはこれ以上の犠牲者を出さないためにも、再び調査を行って得られた情報を突き合わせているよ。
マギカ・ウィッチクラフト:(後にキングダムに説明とか必要ですかね?星室庁権限で押し通れるといいんですが……)
マギカ・ウィッチクラフト:「……さて、行方不明になった人達は、ひとまずここで管理していただきましょう」
マギカ・ウィッチクラフト:「その間に……えっと、"プライムドライバ"も、無事に入手出来たんですよね?」
齋藤リッコ:「ありがとう、マギカちゃん……」
小豆橋カノコ:「全てがそうではないかもしれませんが。まさか『行方不明』というのがこういうことでしたとは……」暗い表情。
齋藤リッコ:「アトラ・アーリーバードの後継なんてどんな悪鬼羅刹かと思ったけど、いい人で安心したわ……あ、うん」
齋藤リッコ:「思ったより簡単に買えちゃって。カノコに分析してもらったところで……カノコ?」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、あはは。うん、前議長とは違う方針を打ち立ててますからね……」
マギカ・ウィッチクラフト:"同窓会"と"グレートバビロン"は仲が悪いのだ!(大本営発表)
リャン・シェンシィ:「後継って言うか、勝手した暴君を追い出したっていうか。そういう感じだからね」そういう事にしていく。
齋藤リッコ:《帝王の時間》。僅かな冷気と共に、周辺の時間は外よりゆっくりと流れている。
マギカ・ウィッチクラフト:《不可視の領域》。周りの人間が、この会話に意識を向けることを隠蔽する。
小豆橋カノコ:「あ、はい」
小豆橋カノコ:「"プライムドライバ"ですが。すごい……アイテムです」
リャン・シェンシィ:「すごいってのは、どういう意味で?」
マギカ・ウィッチクラフト:「効能……?それとも、コストでしょうか」
小豆橋カノコ:「両方です。このプログラムは」
小豆橋カノコ:「本来はαトランスに代表される薬品などによる特殊なレネゲイド作用を要するオーヴァードの覚醒技術を」
マギカ・ウィッチクラフト:「……………」表情を変える。苦渋の方面。
小豆橋カノコ:「自動学習装置を介した情報の流入だけで起こしています。それがそのまま、量産しやすい……ということに繋がっていて」
小豆橋カノコ:「1つ1つは劇的な変化を起こさないんです。これもよく出来ている」
齋藤リッコ:「……そうなの?」いまいちピンと来ていない
リャン・シェンシィ:「プライメイトなんていうから、あるいは大層な石でも使ってるのかとも思ったけど……そういうアプローチなんだ。まあ、そうだよな」
マギカ・ウィッチクラフト:「となると……あぁ」
マギカ・ウィッチクラフト:「"繰り返し"使いやすい、というのが問題なんですね?」
小豆橋カノコ:「そうですね。あの。アプリゲーム、やったことありますか? 買い切りじゃないやつですよ」
齋藤リッコ:「基本無料のやつ?」
小豆橋カノコ:「私はそんなに触ったことないから、例えが適切かは自信がないですけど……そういうのです!」
マギカ・ウィッチクラフト:「手元にものが残らないのはちょっと……職員室の先生たちが好きだとは聞いたことあります」
マギカ・ウィッチクラフト:「そのアプリゲーム?がどうしたんですか?」
小豆橋カノコ:「あれでリソースを変換してキャラクターを育てるように、現実でお金を稼ぐことで自分を育成できるんですよ」
小豆橋カノコ:「構造そのものに中毒性があるので、一度そのサイクルに囚われた生徒さんたちは気づきません」
リャン・シェンシィ:「ああ、コストに対する報酬が可視化されやすいから意欲を刺激しやすいみたいな話だ」
リャン・シェンシィ:「前世代の教育システムなんかにも使われてたよね、そういうゲームっぽいの。睡眠学習が完成して見なくなったけど……」
マギカ・ウィッチクラフト:「……悪魔の語る誘惑も真っ青ですね」
小豆橋カノコ:「"プライムドライバ"には、使用されるたびに使用者の精神に少しずつ変調を与えるプログラムが仕込まれている」
齋藤リッコ:「精神って……嘘でしょ、そんな機能まで!?」
小豆橋カノコ:「はい。だから。使うたびに次の力が欲しくなる」
リャン・シェンシィ:「まあ。ベースが学習装置なら、むしろそっちのが本来の機能だからなあ……できるにはできちゃうよね」
マギカ・ウィッチクラフト:「あぁ……有り得ますね………そもそも、エフェクトを振るえるようにするのが、レネゲイドに作用してるんです」
マギカ・ウィッチクラフト:「レネゲイドを介する分、精神への影響は……高いでしょうね」
小豆橋カノコ:「……これは……麻薬と同じサイクルで人間を破壊する装置です」
小豆橋カノコ:「やがて使用者は攻撃性と力への渇望に取り憑かれて、ただお金を稼いで、"プライムドライバ"を購入するだけの存在になってしまう」
齋藤リッコ:「……ひどいわね」顔を顰める「ほんとに上手く出来てるわけね。あたしなら絶対ハマってたわ」
マギカ・ウィッチクラフト:「………」不安そうな顔「……あの、使っちゃだめですよ?」
齋藤リッコ:「使わないわよ。使わないけど……」息を吐き「使いたくなる気持ちは、すごくよく分かる」
小豆橋カノコ:「……」
マギカ・ウィッチクラフト:「すみません……こういうの、外から止めるのが重要なので……」
マギカ・ウィッチクラフト:「……そういう気持ちに漬け込むのが、"スターロード"の上手さなのでしょうね」
リャン・シェンシィ:「そうだね。よくできた悪意だよ」ふう、と溜息。
齋藤リッコ:「特別になりたくない人なんて、いないもの」
齋藤リッコ:「本当は誰もが、自分だけは特別だと思ってる。本当の意味でそう思わずにいられる人間なんて、いないんじゃないかしら」
齋藤リッコ:「だからどれだけ重篤なリスクがあっても……心のどこかで、自分だけは何とかなるんじゃないか、と思ってる」
齋藤リッコ:「カノコの言った通り、麻薬やギャンブルと同じね」
リャン・シェンシィ:「まあ……確かにいかにも、ギャンブルなんかで負ける人の思考だね。それって」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい。リャン会計達が手続きをしてる間、同じ取引の流れを調べました……」
マギカ・ウィッチクラフト:「対面では後ろめたい子達を後押しするように、本人は顔を見せてないみたいですね……いつも間接的なやり取りに終止してます」
マギカ・ウィッチクラフト:「一発逆転を狙って、"プライムドライバ"を購入するために過激な仕事を斡旋されて……まぁ、後は典型的な転落劇です」
小豆橋カノコ:「すごい。本当にそういうのをマスで追えるんですね」
小豆橋カノコ:大学区の生徒会なのだなあと思っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、怪我の功名といいますか……監視カメラもずいぶん増えましたからね。えぇ」
齋藤リッコ:「組織力よね……」自分だけだったら、調べるのにどれだけ時間が掛っただろうか。
マギカ・ウィッチクラフト:「こほん。ともかく、手慣れたやり口です。さぞかし名のある手法、前科者の社会人かと思いましたら……」
リャン・シェンシィ:「すごい頻度で潰れて取り換えてるけどね~」苦笑しつつ。
小豆橋カノコ:「やっぱりメサイアは怖いところです……」
マギカ・ウィッチクラフト:「……どうにもおかしいんですよね。プログラムされたルーチンじゃなくて、動きにランダム性……いえ、人間性があります」
リャン・シェンシィ:「ん。AIとかで再現できないような感じの、ってこと?」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい。ホントにランダムに結果を出すと、実際は偏るものですが……『偏らせないように操作している』とでも言うべきランダム性です」
小豆橋カノコ:「ああ……それは」
小豆橋カノコ:「確かに『癖』ですね」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい」持って回った言い回しが伝わったことに笑顔。
齋藤リッコ:「そうなんだ」カノコが言うならそうなんだろうな……と思っている
小豆橋カノコ:「そういうものなんです」
マギカ・ウィッチクラフト:「そもそも来歴がわからず、いきなり出現した……そう、先生達のように。"外"から操作されている可能性を考えずにはいられません」
マギカ・ウィッチクラフト:機械の外。そして……"ノヴァリス"の外。そういう意味を込める。
齋藤リッコ:「“外”って……それって、なんか……」難しい顔をして「結構……かなり……やばいやつっぽく聞こえるけど……」
リャン・シェンシィ:「ふんふん。ちょっと見せて?」マギカちゃんのタブレットを横から覗き込む。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい」魔導書型のタブレットケースをリャン会計に見せる。
マギカ・ウィッチクラフト:さらり、と栗色の毛が肩にかかった。
リャン・シェンシィ:「どうも~」軽く肩を寄せつつ、じいと目を通していく。「あ~……確かにちょっと、作為的……かも?」
マギカ・ウィッチクラフト:「……ですよね。コイントスで表が4回出たから裏にしておこう、みたいな」ふわりと微かな香り。激務の中でも身だしなみを整えてる。
マギカ・ウィッチクラフト:「……ともあれ、ちゃんと足跡を消してるので、本人を追うのは難しそうです」
リャン・シェンシィ:後でシャンプーの銘柄聞こ、と思いつつ離れる。
リャン・シェンシィ:「次に出てくるタイミングを狙って捕まえるとか、そっちの方向……かなあ」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね。実物が手に入ったのでこちらは追えました。色々粉飾してますが、"プライムドライバ"に必要な資材や……工場建設の出費です」
マギカ・ウィッチクラフト:「ここを追っていけば……」
GM:ではその話の最中にリッコさんの端末に通知が入ります。
GM:メッセージアプリに新しい返信が届いている。長らく連絡を取ることができなかった、渡海からのメッセージだ
齋藤リッコ:「ホントに優秀……ん?ちょっとごめんね」端末を手に取り
渡海らら:『お久しぶりです。リッコさん、プライムドライバを買ったらしいですね』
齋藤リッコ:「……っ……!」アカウント名を見て瞠目する
渡海らら:『“プライムドライバ”について、直接お話できませんか?』
小豆橋カノコ:「誰からでしょう。伺っても?」様子が変わったことに気づき、話しかける。
渡海らら:『先生……“スターロード”も貴女と話をしたがってます』
渡海らら:『メサイア学区のXX倉庫で待ってます』
齋藤リッコ:「……。……ららから連絡が来たわ」
齋藤リッコ:硬い表情。そのまま画面を皆に見せる。
マギカ・ウィッチクラフト:「らら、というと。"プライムドライバ"を使ったという……!」
小豆橋カノコ:「…………」
リャン・シェンシィ:「本当に"スターロード"が出てくるなら……正直、こっちにとっては大きな手掛かりでもあるんだけど」
齋藤リッコ:す、と席を立ち「行ってくるわね」
リャン・シェンシィ:「そこを踏まえた罠って線もあるかも。どうしたもんかな……」
リャン・シェンシィ:「って、迷いないね?」
マギカ・ウィッチクラフト:「大丈夫ですか?その…………」
マギカ・ウィッチクラフト:(プライムドライバを使って意識を保っているということは、そのままさっきの精神作用が……)
齋藤リッコ:「だって……選択肢なくない?」
小豆橋カノコ:「──そうですけど」ちょっと呆気に取られていた。
マギカ・ウィッチクラフト:「な、何でしょうね、この覚えがあるテンポは……」即断即決。生徒会業務でよく見ていた気がする
マギカ・ウィッチクラフト:「それは……そうですね……」
齋藤リッコ:「確かに罠かもだけど……ららがいるかもだし、絶対急いだ方がいいし」
小豆橋カノコ:「えっと……私達は」作戦方針を伺うように、バビロンの二人を向いて。
小豆橋カノコ:「いえ、向かいましょう」
マギカ・ウィッチクラフト:「…………、そうですね」
マギカ・ウィッチクラフト:「むしろ、断るなら私達が説得しなければならない場面……ですよね?」
マギカ・ウィッチクラフト:「身を隠して、動向を見守りたく……」
リャン・シェンシィ:「……向こうの指定してる場所だから、こっちが張るのも難しいかもしれないけど」
リャン・シェンシィ:ARモニタ上で指定座標のマップを操作しながら。「あー……実際現場見ないとわかんないけど。できなくはない、かも」
マギカ・ウィッチクラフト:「えぇ…………幸い、メサイアの学区内です」
マギカ・ウィッチクラフト:「話を聞くだけなら、なんとでもなるでしょう」
マギカ・ウィッチクラフト:(……今回は目立つ人も居ませんしね……こっそり聞き耳を立てれば。えぇ。)
リャン・シェンシィ:「あるいは、いっそ堂々と同行するってのもあるけど……それで警戒されて情報を引き出せなかったら、というのもあるしな」
齋藤リッコ:「逃げられたら元も子もないもんね……」
小豆橋カノコ:「私はしがないお菓子職人なので」
小豆橋カノコ:「キッチンカーを出すので、ひそかに乗り込んで頂くというのは」
齋藤リッコ:「カノコのキッチンカーはかわいいから目立ちすぎ」
小豆橋カノコ:「確かにそうですね。かわいいから。イロドリ号……」
リャン・シェンシィ:「ん、そういう感じで。……ただ、こっちが危惧してるのは。逃げられることもだけど」
リャン・シェンシィ:「リッコちゃんが無理やり攫われてドライバを使わされるとか……そういう危険も含めてだから」
齋藤リッコ:「あたしなら大丈夫よ。まあ、そうなったら……その時はその時に考えるわ」
齋藤リッコ:「じゃあ、バックアップは頼んだわ。出来る限りで大丈夫」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい……いざとなったら、十字冠での離脱も視野に入れてくださいね」
マギカ・ウィッチクラフト:「こちらも、万全を尽くします、ので」
小豆橋カノコ:「危なくなったら即撃ちます!」
齋藤リッコ:「練習はしてるんだけど……あれ苦手なのよね~……」
リャン・シェンシィ:「緊急自爆装置……はストック切れてたんだっけ。なんだかんだ欲しい状況はあるな、あれ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「えぇ、こないだ盛大に処分を………」
小豆橋カノコ:「えっ。もったいない」
マギカ・ウィッチクラフト:「時限式なので保管してると爆発してしまって……」
小豆橋カノコ:「いくつあっても足りないことないのに……あ、それはダメですね。時限式? なんで?」
マギカ・ウィッチクラフト:「クライアントの要望だったんです……!倉庫の中で忘れ去るのももったいないから、と……!……えぇと、ともあれ」
マギカ・ウィッチクラフト:「大事な御役目ですが、気負いすぎないように、です」
マギカ・ウィッチクラフト:「笑っていたほうが、良い結果になることも、おおいので」
リャン・シェンシィ:「ま……こっちもできる限り助けに行くから。万一の時はなんとか粘ってね」
齋藤リッコ:「うん。覚えとく」その言葉に応じるように笑みを浮かべる「頑張るわね」
GM:ではシーンを終了します。ロイスの取得と購入が可能。
リャン・シェンシィ:ロイス保留で。なに買おうかな…
齋藤リッコ:高性能治療キット買おう 紡ぎ
齋藤リッコ:6DX>=9
DoubleCross : (6DX10>=9) → 10[6,6,7,8,9,10]+10[10]+8[8] → 28 → 成功
齋藤リッコ:?
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1増加(64 → 65)
齋藤リッコ:買い物得意かも 以上です
リャン・シェンシィ:まあミドル戦闘あるなら医キ買った方がいいのかな
小豆橋カノコ:着ぐるみ
小豆橋カノコ:2dx+4>=14
DoubleCross : (2DX10+4>=14) → 10[4,10]+5[5]+4 → 19 → 成功
小豆橋カノコ:かわいくなり、リッコちゃんに抱きつきます。装備。
マギカ・ウィッチクラフト:すごい
マギカ・ウィッチクラフト:リスのぬいぐるみマギカです
齋藤リッコ:かわいい
マギカ・ウィッチクラフト:医療キットも買っておくか
小豆橋カノコ:かわいい
リャン・シェンシィ:こっちも高性能医療器キット買ってよ
リャン・シェンシィ:2dx+4>=9
DoubleCross : (2DX10+4>=9) → 7[5,7]+4 → 11 → 成功
リャン・シェンシィ:買えた
マギカ・ウィッチクラフト:8dx+1>=8
DoubleCross : (8DX10+1>=8) → 10[3,3,5,5,6,8,9,10]+8[8]+1 → 19 → 成功
マギカ・ウィッチクラフト:トランク行けるレベルで買えた
マギカ・ウィッチクラフト:以上です
GM:ではシーン終了!次のシーンに移りましょう。
(雑談)
【Middle4】
GM:次のシーンはイベントシーン、シーンプレイヤーはリッコさん
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(65 → 69)
GM:渡海さん、”スターロード”さんと一緒に薄汚い倉庫の前でお話するシーンになります
GM:他の人も登場してもいいけどそんなに嬉しいことは起きないかも?って感じですね。様子見とかしておくといいのではないでしょうか
齋藤リッコ:ひえ~孤軍奮闘だよ~
小豆橋カノコ:ご忠告どおり登場せず様子見待機するぜ
GM:という感じで描写を始めていきますね。
リャン・シェンシィ:じゃあ出ないでおこ
GM:メサイア学区。夕暮れ時、薄暗くなってきた倉庫街の一角に、齋藤リッコを待つ影がある。
渡海らら:「リ、リッコさん……ひ、久しぶり、です……」
齋藤リッコ:「らら……!」
齋藤リッコ:倉庫の影、シルエットになりつつあるその姿を見て、急いで駆け寄る。
渡海らら:「き、来てくれないかもと思ったけど……よ、よかった。これで先生にリッコさんを紹介できます」
GM:君の友人である渡海。その横には人形の社会人、”スターロード”も佇んでいるよ
スターロード:『始めまして、リッコくん。君の事はららくんから聞いているよ』
齋藤リッコ:「……!」ららのすぐ傍まで近寄ろうとして、その姿に足を止める。
齋藤リッコ:(こいつが……!)
齋藤リッコ:怒りが噴出しそうになって、寸前でなんとか押し殺す。
スターロード:『君もららくんと同じように、特別な力を欲しがっているそうだね』
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「そう、なんです。なんか、ららから凄い方法があるって聞いて……」
齋藤リッコ:慣れない演技。薄暗い時間帯で良かったと思う。
スターロード:『リッコくんもららくんも。"プライムドライバ”を手に取ったのは素晴らしい判断だ』
スターロード:『それだけで見所がある。力を得るに相応しい存在だよ』
齋藤リッコ:「ほんとですか~……?あっ、ていうか……」
渡海らら:「う、うん。"プライムドライバ"は本当にすごいよ……。ど、どんなに修行しても覚えられなかったエフェクトが」
渡海らら:「ボタン一個で、すぐ使えるようになって……。リ、リッコはもう試した?」
齋藤リッコ:「それよりらら、久しぶりじゃない。……どこで何してたの?」
齋藤リッコ:「既読も付かないし……心配、……。……してたのよ?」
齋藤リッコ:口にすると、思いがけず感情が溢れそうになる。駆け寄って安否を確かめたくなるのを堪えた。
渡海らら:「ご、ごめん。せ、先生から……足がつくかもしれないから、部外者と連絡は取るなって言われてて……」
スターロード:『ああ、彼女は私の指示に従っていただけだ。あまり責めないであげてくれ』
齋藤リッコ:「指示って……」“スターロード”への視線が睥睨へと変わりそうなのを、なんとか抑える。
齋藤リッコ:「なんか、危ない感じなんですか?あたしちょっと怖いかも……」
渡海らら:「え、ええと……連絡、取れない間は色々とお仕事をしてて……"プライムドライバ”は効果がすごい分値が張るから……」
渡海らら:「あ、だ、大丈夫!勿論危ない仕事もあるけど、ほら、あの、害獣駆除なんかよりずっと簡単だし」
渡海らら:「”プライムドライバ”を沢山使えば、全然、難しい仕事だってすぐできるようになるし……」
齋藤リッコ:「……」燻るような怒りを感じる。一方的に搾取され、利用され、それに気付いてすらいない友人の姿に。
渡海らら:「さ、最初は怖いなら、安全な仕事もあるよ?えと……ちょ、ちょっと恥ずかしいかもしれないけど、他の生徒とお話したり……だ、抱かれたり……とか」
渡海らら:「わ、私も最初はそういう仕事を紹介してもらってたし……リ、リッコもできるよ。私にもできたんだし」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「は?」
渡海らら:「わ、私よりリッコのほうが可愛いしさ……ずっと早く稼げるようになると思うから……」
渡海らら:「……え、えと……どうしたのリッコ?お、怒ってる?」
渡海らら:「ご、ごめん。言葉、ちゃんと選んだつもりだったんだけど、え、えへ……」
齋藤リッコ:「……あ……ううん。そんなことないよ」
渡海らら:「そ、そうだよね。……と、兎に角。リッコにもね、私達の仲間になってほしくて……」
渡海らら:「あ、って、ていうか”プライムドライバ”を使ったなら、もう仲間みたいなものなんだけど」
齋藤リッコ:「……えっと……先生、でしたっけ?その“プライムドライバ”って……」
齋藤リッコ:「あたし……でも、使え……」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:──ゴ ア ッ !!
齋藤リッコ:瞬間、巻き起こった爆炎が人型社会人を呑み込まんとする。
齋藤リッコ:「……“スターロード”ッ!!」
渡海らら:「リッコにも、私達みたいな特別な存在になってほしくて……っ!?」
渡海らら:その攻撃には反応できていない……が、その体は何かに引っ張られるかのように君の攻撃とスターロードとの間に滑り込む
渡海らら:「……あ、あつっ……!?」
スターロード:『おっと、すまないねららくん』
齋藤リッコ:「ッ……!らら!!」瞠目し、追撃の手を止める。
スターロード:『庇ってくれてありがとう。……それにしても残念だ。どうやら彼女は我々の仲間ではないらしい』
スターロード:『リッコくん。購入した”プライムドライバ”を使っていないね』
スターロード:『キングダム……あるいは星室庁の犬か。想定より早くかぎつかれたね』
齋藤リッコ:「ふ、ざ……ふざけんじゃないわよ!あんたッ!!」
齋藤リッコ:「あたしの友達を……大勢の子を、こんなことに巻き込んで……!」
渡海らら:「ふ、ふざけてるのは……」
渡海らら:……カッ!閃光が倉庫を照らす。同時に高出力のレーザーが君に向かって打ち出されるよ。
齋藤リッコ:「う、っぐ……!?」
齋藤リッコ:全く予想もしていなかった攻撃に、成すすべなく撃ち抜かれる。
渡海らら:「そ、そっちでしょ……リッコ……!先生に向かって、なんてこと……!」
渡海らら:まともな目くらましすらできなかった筈の彼女の力が格段に強化されてる事に気づくだろう。
渡海らら:「先生は……私達のためを思って、力をくれる、って言ってるのに……」
渡海らら:「私達みたいな何の取り柄もないクズでも、お金さえ払えば」
渡海らら:「王たち……いや、理事会の大人や、”プランナー”達にだって負けないくらいの力が手に入るんだよ!?」
渡海らら:「こんな機会、もう二度と無いかもしれないのに……リッコにもチャンスをあげようって思ったのに……なんでわかってくれないのよ!」
齋藤リッコ:「ら、ら……!」肺を穿たれ、血混じりに咳き込みながら
齋藤リッコ:「騙されてるのよ!ここに来るまでに、その装置を使い続けた子を見たの!」
齋藤リッコ:「何年も……もしかしたらずっと、意識が戻らないかもしれない……!そいつはそれを……!」
スターロード:『騙す、か。人聞きの悪い。大丈夫、ららくんはそんな事にはならないよ。』
スターロード:『君には己の欲望を果たすだけの強い意志がある。選ばれた人間だ。君なら、私が与えた力を使いこなすことができる』
齋藤リッコ:「らら!!聞かないで!!」
スターロード:『それに……リッコくん。何か勘違いしているようだが』
スターロード:『"プライムドライバ”には、意識を奪うような副作用など何一つ無い。……その子から自由を奪っているのは』
スターロード:す、と君の頭上を指差して
スターロード:『他ならぬその十字冠の方ではないかね?』
齋藤リッコ:「詭弁を吐いてんじゃあないわよッ!!それが分かってて……」
渡海らら:「うるさいよ!リッコの方こそ、先生の言うことを聞いたらどうなの!?」
渡海らら:「あんなに……あんなに必死だったのに。似た者同士だって思ってたのに……力が欲しいっていうのは嘘だったの?」
齋藤リッコ:「それは──」言い淀む。強くなりたいと努力する彼女の姿を見てきた。その姿勢、その想いが本物であると、自分には痛いほど分かる。どれほど焦がれているのか、我がことのように。
齋藤リッコ:「だからって……だからってこんなの間違ってるでしょ……!」
スターロード:『いいんだ、ららくん。何を言っても彼女の心が変わることはなさそうだ』
渡海らら:「すみません、先生。仲間を増やせると思ったのにこんな事になって……」
齋藤リッコ:「……らら……!」手を伸ばす
齋藤リッコ:「お願い……信じてよ……!」
渡海らら:「……じゃあねリッコ。貴女といても、私は強くなれない」
渡海らら:「私は先生と一緒に特別な存在になる。勇気が出せない貴女は、今のまま……何も変えられない、非力な凡人のままでいるといいわ」
齋藤リッコ:「……待って!らら!!」
渡海らら:「さ、あんな弱い子放って置いて、行きましょう。先生」
スターロード:『ああ。星室庁に気づかれたなら……工場のほうが心配だ』
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を1D10(→ 3)増加(59 → 62)
小豆橋カノコ:踵を返す仕草を見せた瞬間。周囲のコンクリートにアンカーボルトが打ち込まれ、ネットを放出する。
スターロード:『それにどうやら……これ以上留まると』打ち出されたネットを一瞥し
スターロード:『君にとっても、良くないことが起こりそうだ』《瞬間退場II》を使用して、ららと共にシーンから退場します
齋藤リッコ:「────!!」
小豆橋カノコ:それらの先端アタッチメントが静電気による誘導によって接続されて噛み合い、二人を捉えようとする。
小豆橋カノコ:「逃げ」
小豆橋カノコ:「る なあッ……!!!!」
スターロード:君の武器が二人を捉える直前、スターロードとららは無数の影の粒子へと代わり消えていきます
小豆橋カノコ:怒りとも悲憤ともつかぬ表情のまま発砲する。弾丸が空を裂いて消えて行く。
齋藤リッコ:無理やりにでも奪い返そうと伸ばした腕が、虚しく空を切った。
齋藤リッコ:果たしてその手が届いていたとしても、渡海ららがそれを受け入れただろうか?
齋藤リッコ:分からない。あるのはただ、何も掴めなかったという結果だけだ。
齋藤リッコ:「……ッ……!」
齋藤リッコ:空っぽの掌を握り締める。腕はひどく震え、皮膚に爪が食い込み血が滲んだ。
小豆橋カノコ:「……」
齋藤リッコ:「……まただ……」
齋藤リッコ:「あたしは、また……」
齋藤リッコ:無力だった。どうしようもないほど。
齋藤リッコ:まるで何も変わっていない──あの時から。
齋藤リッコ:「友達の一人も、助けられないで……」
小豆橋カノコ:「……リッコさん!」
齋藤リッコ:「……一体、何が出来るって……」
小豆橋カノコ:悲鳴のような声だった。そのまま彼女の腕を掴む。あるき出す。
齋藤リッコ:「……うあっ……」引きずられ、つんのめるようにして。
齋藤リッコ:「か、カノコ……?」僅かに見上げる
小豆橋カノコ:「リッコさん。ごめんなさい。もっと早く出てくるべきでした……バビロンのお二人は痕跡を追っている手筈です」
小豆橋カノコ:「情報を……引き出せるんじゃないかと思いました、あの子が感情的になっていたから。貴女をいたずらに傷つけてしまった」
齋藤リッコ:「ごめんは……あたしの方でしょ」
齋藤リッコ:「せっかくのチャンスなのに……結局、全然……何も活かせなかった」
齋藤リッコ:「勝手にキレて……ららにも怪我させて……」
小豆橋カノコ:「怒って当たり前です」
小豆橋カノコ:「渡海ららさんがそうできないぶんまで」
小豆橋カノコ:「終わってはいません。まだ、大丈夫。彼女は眠りについていない。また会える。なんとかできる……」
小豆橋カノコ:そこまで一息でいい切った。そして。
小豆橋カノコ:「……辛い」
小豆橋カノコ:「ことが。あったんですよね」
小豆橋カノコ:立ち止まる。
齋藤リッコ:「……」
小豆橋カノコ:「だから、ごめんなさい」
小豆橋カノコ:「一人で行かせてしまって」
齋藤リッコ:……本当はまだ、喉まで弱音が痞えていた。
齋藤リッコ:己への怨嗟を、呪詛を吐き出して、楽になってしまいたかった。けれど。
小豆橋カノコ:「友達が、あんなことをされて、酷い大人がほくそ笑んでいるのを、指を咥えて見ていることしかできないなんて……」
小豆橋カノコ:「最悪です。この世で一番邪悪なものがあるとしたら。それは苦痛を与えるための兵器でも、誰かを堕落させる機械でもなくて」
小豆橋カノコ:「酷いことを言う友達でも、差し伸べた手が届かなかったあなたでもない」
小豆橋カノコ:「人の真剣な心を踏み躙るやつらです」
小豆橋カノコ:「…………ねえ」
小豆橋カノコ:「自分を責めないで。それともうひとつ」
小豆橋カノコ:「貴女に鞭打つような、わがままを言っていいですか?」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「なに?」
小豆橋カノコ:「……あなたは」
小豆橋カノコ:くるりと振り向いた。
小豆橋カノコ:「あなたは強い人です。誰が知らなくても。あなた自身すら知らなくても、私は知っている」
小豆橋カノコ:口に出しながら、嘘だ。と思った。私は彼女のことを何も知らない。
小豆橋カノコ:この人は、自分には何もないと思っている。だから何もないことを話さない。会って話した回数以上に、齋藤リッコという人のプロフィールを、私は知らないのだ。ましてや、彼女を成長させた喪失にまつわることなど何一つ知らない。
小豆橋カノコ:だから、嘘でもいいと思って。嘘をついた。そのまま、続ける。
小豆橋カノコ:「負けないで」
小豆橋カノコ:息を吸う。吐く。それができるはずだと、身勝手に信じる。
小豆橋カノコ:「何があっても私が味方です!」
小豆橋カノコ:「勝ちましょう!」
小豆橋カノコ:失意の目を正面から見つめて、言い放つ。
齋藤リッコ:強く握られた、その小さな掌を見た。
齋藤リッコ:その掌を、その眼差しを。その信頼を裏切ることは──
齋藤リッコ:自分には、何があっても出来ないと思った。それだけは、何があろうとしてはいけないと思った。
齋藤リッコ:たとえどれだけ傷付き、どれだけの壁を前にして、どれだけの嘲笑を受けたとしても。
齋藤リッコ:その信頼に、必ず報いなければならないと思った。そして──報いたいと、そう思った。
齋藤リッコ:崩れかけた足で、一歩を踏み出そうとした。
齋藤リッコ:身体はそれに応えた。──行ける。
齋藤リッコ:まだ、もっと……何歩か分からないけれど、歩けると思った。
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「……カノコ」
小豆橋カノコ:「……はい」
齋藤リッコ:その目を真っ直ぐに見つめて、それから笑った。
齋藤リッコ:「大好き」
小豆橋カノコ:「…………えへへ」
小豆橋カノコ:白くなるほど強張らせていた手の力が緩む。
小豆橋カノコ:溢れだした涙を拭く。
小豆橋カノコ:「私もです」
齋藤リッコ:「行きましょう。まだ、何も……終わってないわ」
小豆橋カノコ:応じると、今度は隣に並んで、歩き始めた。
齋藤リッコ:本当は、もう一人で歩けたけれど。それは言わなかった。
齋藤リッコ:今は少しでも、その手を握っていたかった。
GM:シーンを終了します。ロイスの取得のみ可能です。
齋藤リッコ:小豆橋カノコ ○友情/不安をSロイスに指定します
小豆橋カノコ:齋藤リッコさんにSロイスを取得したい気持ちでいっぱいです
GM:GMが許可します
小豆橋カノコ:ありがとうございます 愛情○/心配 で
小豆橋カノコ:以上です
(雑談)
【Middle5】
GM:次のシーン!ミドル戦闘のシーンになります。全員登場を推奨するよ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を1D10(→ 7)増加(67 → 74)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1D10(→ 8)増加(69 → 77)
齋藤リッコ:重いよ~
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を2D10(→ 11)増加(55 → 66)
マギカ・ウィッチクラフト:ま、間違えた!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(55 → 59)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を1D10(→ 5)増加(62 → 67)
GM:資材を運搬しようとしている霧花ユウキさん達をボコボコにするシーンになります。
GM:では描写を始めていくよ~。
GM:メサイア学区、低所得生徒が集まるスラム街の一角。
GM:君たちは霧花ユウキ達が工場建設のための資材を受け取りにくるという情報を掴み、この場所に潜伏しているよ。
GM:待ち伏せを始めてから程なく、事前に得ていた情報通り霧花達が現れ、武装車両に資材や建築のための労働力、首輪のつけられた奴隷生徒達を積み込み始める。
マギカ・ウィッチクラフト:「情報に間違いは無さそうですね……機材、運び込んでますし」
マギカ・ウィッチクラフト:静音性のドローンから送られる画像で周辺を確認している。
GM:霧花達が到着するのとほぼ同時に、渡海ららと接触を試みていたリッコとカノコも現場に合流するよ。
リャン・シェンシィ:「また結構な規模でやってんね……っと」
マギカ・ウィッチクラフト:「(爆発しない)首輪だなんて、あまりノヴァリスでは見ないですよね………あ、来ましたね」
小豆橋カノコ:「遅くなりました」
小豆橋カノコ:たったった、と到着。
リャン・シェンシィ:一緒にモニタを覗き込んでいたが、振り返る。静かにね、と唇に指を当てて合図しつつ。
齋藤リッコ:「今どんな感じ?」姿勢を低くしつつ
リャン・シェンシィ:「ごめんよ、リッコちゃん達が頑張ってくれたのに。あいつらの足跡、見失った」
奴隷生徒:「え~んえ~ん。私達はちょっと非合法なギャンブルに手を出して全財産を失った上に借金を重ねてギャンブルしていただけなのに……どうしてこんなことに~」
霧花ユウキ:「おら、泣き言言ってないでさっさと乗りな。あんたらには山程働いてもらわなきゃいけないんだからね」
リャン・シェンシィ:「……こんな感じ。……これ、バレてないよね?」
リャン・シェンシィ:なんかあまりにも誰かに説明しているような台詞を言っているので警戒してしまう。
マギカ・ウィッチクラフト:「向こうは気づいてないかと。アトラ前議長もよくこのように嘆きますし……」
リャン・シェンシィ:「あれを人類の基準にして考えたらダメでしょ」
齋藤リッコ:「いや、そのことなんだけど……」
齋藤リッコ:「……ごめん!」頭を下げる「全然ダメだったわ」
マギカ・ウィッチクラフト:「む?……ららさんとの接触が、ですか」
齋藤リッコ:「うん。ほとんど情報なしで逃げられちゃって……」
齋藤リッコ:「せっかくのチャンスだったのに、ごめん。ここから取り返せるようにするわ」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……見方を変えれば、知り合いと出会ってもブレないぐらい、"プライムドライバ"の影響が強力だという証左でもあります」
リャン・シェンシィ:「そっか、じゃあお互いダメだったって事だ。オッケー。謝罪は受け取ったから、切り替えていこ」
小豆橋カノコ:「はい。頑張りましょう」
リャン・シェンシィ:「あら、立ち直り早くて助かるな。もっとうじうじしてたらどうしようかと……」カノコちゃんをちらっと見て。「そこは、優しいお友達のおかげかな」
齋藤リッコ:「うん」頷く。友達を誇らしげにするような表情「そう。カノコのおかげ」
小豆橋カノコ:「ちょっとだけ、そうかもしれません。ちょっとだけですよ」
マギカ・ウィッチクラフト:「………?」二人の機微には気付いてない
リャン・シェンシィ:「ふふ、絆が深まったようで何よりだ」全く収穫ナシってわけでもなかったみたい、と冗談めかして言いながら。
マギカ・ウィッチクラフト:「それは……良かったです、ね?」曖昧に微笑む。万能の表情。
小豆橋カノコ:わずかに頬を染め、視線を前方に戻す。「"ダストテイル"さんですね」
齋藤リッコ:「うん」大量の奴隷生徒たちと資材を見て「これ、思った以上にすごい規模よね……」
齋藤リッコ:「本当に造る気なんだ、工場」
リャン・シェンシィ:「そうだね。……見た感じ、他の子はいやいや働かされてるって感じに見えるし」
リャン・シェンシィ:「あの子をどうにかすれば、後はどうとでもなるんじゃないかな」
マギカ・ウィッチクラフト:「ハコ物は結局マンパワーが物を言いますから、ね」
マギカ・ウィッチクラフト:「周りを守ってる子達は抵抗するでしょうが……はい、中心人物を取れば、なんとかなるかと」
マギカ・ウィッチクラフト:「お二人も、準備は良いですか?」
齋藤リッコ:「うん。いつでも」
小豆橋カノコ:「バッチリです」
リャン・シェンシィ:「ん、いつでも号令かけちゃって」
マギカ・ウィッチクラフト:「…………」癖で号令待ちの気分になりかけて「あ、はい」
マギカ・ウィッチクラフト:リモコンを仕込んだ杖を振るう。
マギカ・ウィッチクラフト:「最優先の目的は、”ダストテイル”霧花ユウキです」
マギカ・ウィッチクラフト:「粛々と行って、無事に終わらせましょう」
マギカ・ウィッチクラフト:ブン、とタクトのように開始の指示を振るった。
強盗団A:「へへへ、高え金払ってるんだ。工場の建設が終わった後も役に立ってもらうからな」
奴隷生徒:「え~んえ~ん。いやだよ~。1日2回はパチンコ打たないと死んじゃうよ~」
奴隷生徒:「神様~仏様~。もう人のお金は賭けないから誰か助けて~」
霧花ユウキ:「よし、積み終わったならそれじゃ車を……」
小豆橋カノコ:「そこまでです!」
小豆橋カノコ:ガシュガシュガシュ! 奇妙に貫通力の高い弾丸がタイヤを撃ち抜く!
霧花ユウキ:「……!お前は!ショコランで無駄に抵抗したパティシエの」
霧花ユウキ:「こんな所まで追いかけてきやがったのか。次は容赦しないって言葉、聞こえてなかったのか?」
小豆橋カノコ:「うっ……確かに、あの時は為す術もなくやられてしまいましたが」
小豆橋カノコ:「私は四天王でも一番の小物……!」
霧花ユウキ:「ショコランに四天王が居るとは初耳だが……」
齋藤リッコ:物陰から飛び出すと同時、威嚇の銃声めいて空中で数度爆発を巻き起こす。
齋藤リッコ:「星室庁よ!全員その場に伏せて!」
強盗団A:「ひえっ、星室庁!?」
リャン・シェンシィ:「ま、そこからの依頼だけど。うちのお庭でもあるもんで」
強盗団B:「うわ、見ろ!彼奴等の後ろにいるの……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「四天王がやられたら大惨事だと思いますが……」燐光が図形を描くとともに、召喚された炎が周囲を取り囲む。
リャン・シェンシィ:齋藤の威嚇に注目が集まった一瞬。ハンドガンが待機していた別のトラックの燃料タンクを打ち抜いて、大きな爆発を起こす。
リャン・シェンシィ:「色々あるんだな~管理責任とか」
マギカ・ウィッチクラフト:「こちら、"グレートバビロン"。星室庁からの依頼を受けて参上しました」
強盗団B:「"アロン・ハブリト”に"ギャザリング”……!メサイアのNo.1とNo.2がなんでこんな所に!」
マギカ・ウィッチクラフト:「大人しく、投降すればひどいことにはしません、よ」
霧花ユウキ:「チッ……。狼狽えるなお前ら!……私らが”スターロード”先生から”プライムドライバ”を貰ってたのは」
霧花ユウキ:「彼奴等上級生徒にも負けない強さを身につけるためだろうが。むしろ願ったり叶ったりじゃねえか」
小豆橋カノコ:「えっえっ……もっと狼狽えて下さいよ! こうなった私はもはや虎の威を借る狐ですよ!」
小豆橋カノコ:「がおーっ!」威嚇!
齋藤リッコ:「あたし達はともかく、メサイアの二人を見ても折れない自信って……やばいわね」
マギカ・ウィッチクラフト:「やはりこういうときは高笑いで威勢を削ぐべきなんですかね……!」
リャン・シェンシィ:「別にあれに威圧効果ないって。いいからマギカちゃんはそのまま毅然としてて、ほら」
マギカ・ウィッチクラフト:曲がりそうな背筋を伸ばして毅然とする。
霧花ユウキ:「見せてやるよ、”プライムドライバ”を使った私達の力をな……!」
強盗団A:「そ、そうだ。バビロンもトランペッターも知ったこっちゃねえ」
強盗団A:「私達は最強の力を手に入れたんだ!やってやるぞ皆ー!」
マギカ・ウィッチクラフト:「あぁ、あちらもなんだかやる気のご様子……!逆境で燃え上がるタイプですか、文化が違いますね……!」
齋藤リッコ:「あんた達!分かってるの!?“プライムドライバ”を使った子がどうなるのか!」
齋藤リッコ:「みんな“スターロード”に騙されてるのよ!」
マギカ・ウィッチクラフト:「そのとおりです。無茶して力を得た反動は、貴方達を蝕みますよ」
霧花ユウキ:「へへ。私達はあんな奴らみたいにヘマはしねえよ」
リャン・シェンシィ:「その根拠は?」
リャン・シェンシィ:「"私は特別な存在だから"、って?」皮肉げに笑う。「きっと皆そう思ってたよ」
霧花ユウキ:「"スターロード”先生は言ってたぜ。本当のお気に入りは私達だってな」
霧花ユウキ:「ああ、そうさ。だから私はあんな風にはならない」
マギカ・ウィッチクラフト:(場所は違えど、悪魔契約で魂を奪われるタイプと似たようなことを言いますね……!)
小豆橋カノコ:(知ってるんだ。踏み外したらどうなるか……)
小豆橋カノコ:(それすらも特権意識を煽るための道具にしている──!)
齋藤リッコ:「はあ!?そんなのみんなに同じこと言ってるに決まってるでしょ!」
霧花ユウキ:「うるさい!先生の事もろくに知らないくせに」
霧花ユウキ:「もういい!お前ら!こいつらは”スターロード”先生の敵だ!二度と逆らう気が起きないよう徹底的にやるぞ!」
GM:という感じで
GM:戦闘を開始します。エンゲージは二つ、君たちのエンゲージと、10m離れて強盗団達のエンゲージ
ミドル戦闘
[強盗団A/B/C(12)/霧花ユウキ(7)]
|
10m
|
[リャン(10)/カノコ(7)/マギカ(5)/リッコ(3)]
GM:詳しくはMAPを見てね。敵の数は全部で4体
GM:まずはセットアップから始めていきましょう
GM:エネミー側は何もありません。
リャン・シェンシィ:なし。
マギカ・ウィッチクラフト:セットアップなしです。
齋藤リッコ:無しです
小豆橋カノコ:《クロックフィールド》味方全員行動値+5
齋藤リッコ:助かる~~
GM:なに!?クロックフィールドだと!?
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を3増加(67 → 70)
GM:完全に存在を忘れていた。1回は動けるようにユウキの行動値を調整していたのだが……
マギカ・ウィッチクラフト:行動値は10に。
齋藤リッコ:行動値6がメイド服で3になって+5で8に
GM:まあいい……そんな簡単に全滅なんてするわけないぜ
小豆橋カノコ:フフ……どうしょうかね!
小豆橋カノコ:では演出。
小豆橋カノコ:ばちり、とライムグリーンの雷条が閃いて、仲間たちを席巻する。
小豆橋カノコ:痛みを与えることはしない。体内イオンと静電気に干渉し、コンディションを軽く整える。
マギカ・ウィッチクラフト:「わっ……雷?痛くはない、ですね?」
齋藤リッコ:「んっ……」目を瞬いて、ぴょんぴょんと跳ねる「なんか……調子いい?」
マギカ・ウィッチクラフト:むしろ、ここ最近積み重なった疲労がピリピリとほぐされている。
小豆橋カノコ:「ちょっとしたお手盛りです。いきますよ~」
GM:では次。イニチアシブ。なにもない気がするので
GM:行動値12のカノコちゃんの手番からお願いしましょう
GM:強盗団も行動値12だがPC有利なのだ
マギカ・ウィッチクラフト:リャンさんが15になってるとの噂です
GM:なんだとぉ……
リャン・シェンシィ:あ、変更後なのかカノコちゃんの12
マギカ・ウィッチクラフト:そう…クロックフィールドを発動していたのさ!
リャン・シェンシィ:じゃあ私かも なんか精神が8あるので
GM:じゃあリャンさんから行動するといい沿い
小豆橋カノコ:そうなるぜ どうしますか
マギカ・ウィッチクラフト:敢えての様子見も選択肢ですね
小豆橋カノコ:私はロケランで範囲殴れます
リャン・シェンシィ:じゃあ殴ります。ラピッドファイアを装備しつつ起動して範囲攻撃に変更。
リャン・シェンシィ:メジャー、《コンセントレイト》《無形の影》で攻撃。
GM:か弱い強盗団をいじめるのはやめろ~
マギカ・ウィッチクラフト:お縄に付け!
リャン・シェンシィ:9dx-1@7 命中
DoubleCross : (9DX7-1) → 10[1,2,2,3,4,5,5,6,8]+10[8]+10[8]+6[6]-1 → 35
小豆橋カノコ:うまい
マギカ・ウィッチクラフト:強い
齋藤リッコ:つよい
強盗団A:強盗団達は雑魚なのでイベイジョンで固定10です。命中!
霧花ユウキ:ユウキさんは《氷盾》を使用。《炎陣》を使ってトループAをカバーするよ。
マギカ・ウィッチクラフト:仲間思い…!
齋藤リッコ:あっ頼れるタイプのボス
リャン・シェンシィ:4d10+9 諸々有効のダメージ
DoubleCross : (4D10+9) → 13[7,2,3,1]+9 → 22
霧花ユウキ:このダメージならほぼ無傷!
小豆橋カノコ:優秀ガードエフェクト
マギカ・ウィッチクラフト:便利な氷
リャン・シェンシィ:かて~
強盗団B:まともに食らった強盗団BCは戦闘不能になります。もうちょっと低ければ耐えたのだが……
リャン・シェンシィ:やった
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を6増加(74 → 80)
マギカ・ウィッチクラフト:すごいですよリャン会計
リャン・シェンシィ:あ、演出行きます
GM:あ、お願いします!
リャン・シェンシィ:「あは、いいねぇ。按摩師でもやっていけるんじゃない?」
リャン・シェンシィ:身を打つ刺激にくすぐったそうにして、カノコちゃんに微笑みかけながら。
リャン・シェンシィ:一枚の紙片を銃口へと添えて、そのまま引き金を引く。発砲音。封された術式を励起させながら、敵群の中心近いコンクリートに着弾する。
強盗団A:「なっ、こいつら思ったよりはやっ……!」君たちを迎撃するため機関銃を構えようとするが……君たちのほうが早いぜ
リャン・シェンシィ:「履行、磁縛星」」着弾点に白い光球が浮かび上がる。半径数メートルの力線が、彼らを工場建築用の資材諸共に取り巻いて、次の瞬間に中核が発火する。
リャン・シェンシィ:生み出されたそれは、領域内の金属を強烈に吸着する磁力球体だ。
霧花ユウキ:「ちっ、面倒くせぇ……!」ごうっ、炎の壁で自分とその近くの手下を守る。
霧花ユウキ:しかし、その炎が届かなかった者たちは……
リャン・シェンシィ:散らばった金属資材や彼らの武器の一部、あるいはプライムドライバもろともに一点へと強烈に引き込む引力が発生する。武装の自由を奪いながら、互いを衝突させる。
強盗団B:「……!?うぎゃああ!?体が引っ張られるー!」
強盗団C:「お、重い!重いって!くっついてくるな~!こ、これじゃ動きが……!」
齋藤リッコ:「わわわわ……」離れた位置にいても小さなベルトの金具だけで引っ張られそうになる。
齋藤リッコ:「すごっ……あの数を一瞬で……!しかも転送もさせず……」
マギカ・ウィッチクラフト:「さすがです、リャン会計!……”ダストテイル”の周りは、熱で磁力を散らされてますね……」グ、とタブレットケースの魔導書を抑えている。
マギカ・ウィッチクラフト:「物理攻撃にも対処出来る壁にしてるみたいですね……うちの手法、研究されてましたか」
小豆橋カノコ:「というかこれは科学です! 炎のプラズマが、磁束を弾いている」
リャン・シェンシィ:「あはは、皆してそんなにくっついちゃって。仲良いんだ」意地悪そうに笑っている。致命傷にはならないだろう、その程度の攻撃に抑えている。
リャン・シェンシィ:依然スターロードが姿を見せない以上、彼らから話を聞きださなくてはならないからだ。
強盗団C:磁力の中心一箇所に不良達が引き込まれ、銃と一緒に団子のように固められるよ
霧花ユウキ:「ちっ。調子に乗るなよ、このくらい”スターロード”先生に比べりゃどうってこと……!」
GM:では次!
GM:今度こそ行動値12のカノコちゃんかな?
小豆橋カノコ:はーい いきまーす
小豆橋カノコ:マイナーで小型ロケットランチャーを装備。シーン1回しか使用できませんが範囲攻撃になります
小豆橋カノコ:《コンセントレイト》《アームズリンク》《ライトニングリンク》さらにブーメランアスピスの命中補正と装備中効果適用
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を9増加(70 → 79)
小豆橋カノコ:6dx7+6 命中!
DoubleCross : (6DX7+6) → 10[3,4,6,8,9,10]+10[4,5,8]+2[2]+6 → 28
GM:ロケットランチャー持ってるパティシエおかしいでしょ
マギカ・ウィッチクラフト:ロケットランチャーで3秒クッキングする動画とか撮ったのかな?
GM:ライトニングリンクは庇ったらしにかねないな……
小豆橋カノコ:妖精はいいか これでお願いします
霧花ユウキ:カバーはせずガード。《氷盾》で弾きます
強盗団A:イベイジョン10なので当りなのだ
GM:という事でダメージをお願いします
小豆橋カノコ:3d10+1d10+12+10 装甲有効!
DoubleCross : (3D10+1D10+12+10) → 23[8,10,5]+9[9]+12+10 → 54
小豆橋カノコ:でか
マギカ・ウィッチクラフト:つよ
GM:高っ
齋藤リッコ:すごいわカノコ
霧花ユウキ:う~ん軽減はできたけど結構痛いな……!まだ立ってます
小豆橋カノコ:ライトニングリンクでHP21 では演出していきます
強盗団A:残る強盗団達は戦闘不能!HP15と装甲しかないよ~
GM:演出お願いします!
小豆橋カノコ:「"ダストテイル"さん。……多彩な能力を持っている上に、咄嗟に何を防御に使うという判断も的確だなんて……」
小豆橋カノコ:「これはもう、これでいくしか!」
小豆橋カノコ:クリームディスペンサーと呼ぶのもそろそろ怪しくなってきた機械のボトルを付け替える。
齋藤リッコ:「……何そのボトル?」
小豆橋カノコ:「禁断の力です!」
小豆橋カノコ:トリガーオン。凄まじい高速で弾丸が発射され、衝撃波とともに霧花ユウキへと飛来。
マギカ・ウィッチクラフト:「使って大丈夫な奴ですか……!?」
齋藤リッコ:「普通に銃撃ってる!!」
リャン・シェンシィ:「何がどう禁断なの……?」
小豆橋カノコ:恐るべき貫通力で防御を破り、ついでに周囲の強盗団を吹き飛ばす!
マギカ・ウィッチクラフト:「銃、というか、これはもう、ロケットですね……」
霧花ユウキ:「……!?がはっ……!」
強盗団A:「ほぎゃぎゃぎゃぎゃ……この銃弾全然甘くな……」バシュン!
強盗団A:吹き飛ばされた強盗団達は十字冠の機能で何処かへ転送されていくよ
霧花ユウキ:「な、なんだそれは……!?お菓子作りに使う道具じゃないのか!?」
リャン・シェンシィ:「いや威力やばいな」
小豆橋カノコ:撃った方ももんどり打って吹き飛び、後方をごろごろと転がっている。
マギカ・ウィッチクラフト:「あぁっカノコさん……!?」
小豆橋カノコ:「あいたた……カートリッジ【ゼロワン/パンジェントエクレール】」
齋藤リッコ:「わっとっと……」手を差し伸べ「すごいじゃない、カノコ……!」
小豆橋カノコ:「えへへ……」手を取って立ち上がる。
マギカ・ウィッチクラフト:「確かにパンジェントでエクレールでしたね……衝撃的ですが……」
小豆橋カノコ:「ノヴァリスの技術レベルなら。そして私の開発能力なら、ライトガスガンをこのサイズまで圧縮できます」
小豆橋カノコ:「その弾速、実に秒速1km……!」
齋藤リッコ:「え!?ウソでしょ!?」
齋藤リッコ:(そんなに大変なのかな……ショコランで屋台やるのって……)一抹の不安
リャン・シェンシィ:「……大丈夫?反動で肩とか外れてない?」
小豆橋カノコ:「代わりに暫く銃身が……じゃない、このクリーム絞りは使い物になりません! 追撃お願いします!」
マギカ・ウィッチクラフト:「いま銃身って……あっ、いえ、はいっ」
霧花ユウキ:「くそっ。ただのATMかと思ってたが……お前も優等生かよ……!」
小豆橋カノコ:「そもそもお店はATMじゃありませんよぉ……!」
GM:では次、強盗団達は全滅しちゃったので
GM:行動値10のマギカさんの手番からになるかな
マギカ・ウィッチクラフト:はぁい
GM:はぁはぁ……本当なら霧花の手番のはずだったのだが……おのれクロックフィールド……!
小豆橋カノコ:やりました
マギカ・ウィッチクラフト:とんでもないぜ
マギカ・ウィッチクラフト:マイナーでストライクチップ起動。命中ダイス+2D。
マギカ・ウィッチクラフト:メジャー【EXスキル:ハロー、ワールド】《C:オルクス》《ディストーション》
マギカ・ウィッチクラフト:ユウキさんに射撃攻撃!
GM:やめろ~、彼女はか弱い狐なんだやめろ~!
マギカ・ウィッチクラフト:10dx7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,1,3,3,5,6,6,8,9,10]+3[2,2,3]+4 → 17
霧花ユウキ:んん~?やたらと低いでゲスねえ……
マギカ・ウィッチクラフト:えーん!【サブスキル:雄舌の蛇】《妖精の手》出目を10に変更します!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を4増加(59 → 63)
霧花ユウキ:ひえ~インチキインチキ!では再ロールどうぞ
マギカ・ウィッチクラフト:1dx7+24
DoubleCross : (1DX7+24) → 3[3]+24 → 27
小豆橋カノコ:やったれやったれ~
マギカ・ウィッチクラフト:しょっぱい!
齋藤リッコ:殺せ~~~
霧花ユウキ:でも27ならガードだな~。《氷盾》を使います。ダメージどうぞ!
マギカ・ウィッチクラフト:3d10+7 諸々有効
DoubleCross : (3D10+7) → 12[4,6,2]+7 → 19
マギカ・ウィッチクラフト:おりゃー
霧花ユウキ:無傷ですね
マギカ・ウィッチクラフト:えーん
マギカ・ウィッチクラフト:か弱い魔女をいじめるな
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を4増加(63 → 67)
霧花ユウキ:はぁはぁ、これなら手番が回ってくるかも……!
マギカ・ウィッチクラフト:演出します
GM:お願いします!
マギカ・ウィッチクラフト:「"ダストテイル"のあの防御……を、超えるのは、苦手なのですが……!」
マギカ・ウィッチクラフト:支持棒を振るうと、火の手が上がる。それは仲間を守る炎の壁と繋がり、大きな陣を描く
マギカ・ウィッチクラフト:「炎が駄目なら、こちらで……!」
マギカ・ウィッチクラフト:キン、とコインを放り投げると陣の中身に消えていく。
マギカ・ウィッチクラフト:…………バチ、と空気が弾けた。
マギカ・ウィッチクラフト:召喚された稲妻が翼の生えた鹿の姿を型取り、縦横無尽に駆け回る。
マギカ・ウィッチクラフト:勢いのまま"ダストテイル"へと突進し、炸裂音を響かせた
霧花ユウキ:「はっ、そんな手品……通用するか!」
霧花ユウキ:ゴウッ!ユウキを襲おうとした稲妻は凄まじい爆炎によってかき消され、彼女の身には届かない。
霧花ユウキ:「ははっ!やっぱりすげえ。先生から貰ったこの力……」
霧花ユウキ:「これがあれば、バビロンだけじゃない。キングダムやジェネシス、他の学区の奴らだって……!」
マギカ・ウィッチクラフト:本来ならば表皮を伝う熱と電流が神経を屈服させるはずが……
マギカ・ウィッチクラフト:「か、火力が違いますね……!」
マギカ・ウィッチクラフト:ヒィ、と漏れかけた悲鳴を押し殺す。
マギカ・ウィッチクラフト:「で、ですが、それほど大ぶりなら……」
マギカ・ウィッチクラフト:「今のうちに、狙ってください!リッコ、さん!」
GM:という感じで次、行動値8のリッコさんの手番になるのかな
齋藤リッコ:はい!
齋藤リッコ:マイナーで戦闘移動、ダストテイルにエンゲージ
齋藤リッコ:メジャーで《紡ぎの魔眼》+《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》
齋藤リッコ:ダストテイルに攻撃します!
GM:はい!特に妨害とかは有りません。判定をどうぞ
齋藤リッコ:ダメージ!
齋藤リッコ:違う 判定
GM:ダメージではない!
GM:そうだ、判定なのだ
齋藤リッコ:8DX7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[1,7,7,7,8,9,9,10]+10[2,6,6,6,7,7,7]+10[4,9,10]+4[3,4]+4 → 38
GM:結構回ってるな~
齋藤リッコ:わりかし
霧花ユウキ:《ガード》氷盾!
マギカ・ウィッチクラフト:すごいぜ
小豆橋カノコ:妖精どうします?
霧花ユウキ:逆逆
霧花ユウキ:ガード!《氷盾》!
齋藤リッコ:どうだろ~
小豆橋カノコ:じゃあ入れよ
小豆橋カノコ:《妖精の手》侵蝕83 再回転!
マギカ・ウィッチクラフト:いっぱいありますからね
齋藤リッコ:カノコ……♡
齋藤リッコ:振り足します
小豆橋カノコ:実はフェアリータイプふたりいるパーティ
マギカ・ウィッチクラフト:マギカノフェアリーさ
齋藤リッコ:1DX7+44
DoubleCross : (1DX7+44) → 5[5]+44 → 49
齋藤リッコ:上がったぜ
GM:うおおガードなのでそのままダメージください
齋藤リッコ:今度こそダメージ!
齋藤リッコ:5D10+12 装甲有効
DoubleCross : (5D10+12) → 24[4,3,2,8,7]+12 → 36
霧花ユウキ:装甲有効だっけ
齋藤リッコ:特に無視とかではないです
GM:うおお……!それじゃあギリギリ耐えてる!
齋藤リッコ:なに~~っ 固すぎ!!
マギカ・ウィッチクラフト:私にアンチマテリアルライフルがあれば…!
小豆橋カノコ:くそ~
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を7増加(77 → 84)
GM:まあPC4人のうち二人がほぼダメージ0だったから……
小豆橋カノコ:ダメージダイス低すぎ!
小豆橋カノコ:やはり信じられるのは固定値だぜ
マギカ・ウィッチクラフト:そうだぜ レッテンだぜ
GM:では演出をどうぞ
齋藤リッコ:「ありがと、マギカちゃん……!」
齋藤リッコ:霧散していく稲妻に紛れ、周囲に粉雪が舞いつつある。
齋藤リッコ:僅かに時間流を加速。姿勢を低く、周り込むように疾走。“ダストテイル”へと肉薄する。
霧花ユウキ:「……なんだ?この季節に……雪?」
霧花ユウキ:「……!」その動きを阻むように再び炎の壁を展開する
齋藤リッコ:──自ら戦う道を選んだ時、リッコに課せられた最大の問題は、神聖二重冠に頼らない出力の向上だった。
齋藤リッコ:解決法は二つあった。一つは方針の転換。
齋藤リッコ:キングダムの一般カリキュラムで教わって以来、バロールの典型として魔眼を展開し戦ってきたが……
齋藤リッコ:元より精密操作は苦手分野であり、消耗も無駄も多かった。
齋藤リッコ:そこで魔眼の常時展開をやめ、維持と操作に費やしていたレネゲイドコントロールを瞬間出力に充てた。
齋藤リッコ:その効果は大きく──そしてもう一つ。
小豆橋カノコ:パチッ。
小豆橋カノコ:マギカ・ウィッチクラフトのこじ開けた防御の継ぎ目、稲妻が走る。
小豆橋カノコ:炎は反磁性体だ。磁力を与えられた時、逆向きに磁化され反発する性質がある。
小豆橋カノコ:火の防御が、わずかに遅滞する。
齋藤リッコ:「ナイス、カノコ……!」
小豆橋カノコ:「行って──!」
齋藤リッコ:稲妻の色だけで分かる。引き裂かれた炎壁を越え──
霧花ユウキ:「こ、こいつ、私の炎を裂いて……!」
齋藤リッコ:「大人しく……しろっ!!」
齋藤リッコ:ド ガガガガ!!地面から次々と伸びた氷柱が“ダストテイル”を貫き、氷漬けにして拘束していく。
霧花ユウキ:「ぐ、ぎゃああ……っ!」
霧花ユウキ:「ふ、ざけ……!私がお前みたいな……覚悟もない一般生徒なんかに……!」
齋藤リッコ:「……はぁっ……!」白い息を吐く
齋藤リッコ:「……苦労した甲斐があったわ……」
齋藤リッコ:もう一つは、《帝王の時間》──時間流操作による、一日に数十時間の鍛錬。
齋藤リッコ:つまりは、単なる努力だ。
霧花ユウキ:「……負ける、かぁ!」氷像にされる寸前、その体から爆炎が溢れギリギリの所で冷気から逃れるよ
齋藤リッコ:「くそっ……ダメ、ギリ捕まえきれない!」
マギカ・ウィッチクラフト:「ま、まだ動きますか……!」
小豆橋カノコ:覚悟がない、と呼ぶものがいる一方で。彼女の変化を知っているものがいる。
小豆橋カノコ:「追い詰めてます。後少し!」
霧花ユウキ:「はぁ、はぁ……好き放題やってくれやがったな」
霧花ユウキ:「お返しだ……先生からもらったこの力で……お前らを、倒す!」
GM:はぁはぁ……ようやく手番が回ってきた。行動値7、霧花ユウキの手番になります
マギカ・ウィッチクラフト:なんて素早い行動値だ…
霧花ユウキ:まずはマイナーで《千変万化の影》
霧花ユウキ:RCの技能値を+4します
霧花ユウキ:メジャーで《魔獣の本能》《焦熱の弾丸》《サイレンの魔女》《蝕む赤》
霧花ユウキ:シーン攻撃、対称は君たち全員。命中したら邪毒3レベルを与えるよ
小豆橋カノコ:ザ・嫌
齋藤リッコ:やだ~~
マギカ・ウィッチクラフト:やぁーん
リャン・シェンシィ:げーっ
霧花ユウキ:では判定いきま~す
霧花ユウキ:8DX+10
DoubleCross : (8DX10+10) → 10[1,2,3,4,6,7,10,10]+7[5,7]+10 → 27
霧花ユウキ:ぐるんぐるん
小豆橋カノコ:4dx ドッジ
DoubleCross : (4DX10) → 6[4,4,4,6] → 6
リャン・シェンシィ:3dx>=27 ドッジ~
DoubleCross : (3DX10>=27) → 9[7,8,9] → 9 → 失敗
小豆橋カノコ:無理だよ~!
齋藤リッコ:4DX>=27 ドッジ
DoubleCross : (4DX10>=27) → 5[2,2,2,5] → 5 → 失敗
マギカ・ウィッチクラフト:うーん。シールド利用してガードします。肉体ひ弱。
霧花ユウキ:ではダメージ行くよ~
霧花ユウキ:3D10+12
DoubleCross : (3D10+12) → 19[6,6,7]+12 → 31
霧花ユウキ:装甲無視、ガードだけ有効です
霧花ユウキ:体鍛えてたら耐えられるかも
小豆橋カノコ:装甲無視してんじゃねー! 死にます!
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(83 → 87)
齋藤リッコ:ギリ足りない!死!
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1D10(→ 1)増加(84 → 85)
齋藤リッコ:激うまリザレクト
マギカ・ウィッチクラフト:6点軽減するけどギリで死ぬー!リザレ!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトのHPを1D10(→ 10)に変更(24 → 10)
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を10増加(67 → 77)
リャン・シェンシィ:か弱いからむりだよ~ リザ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を1D10(→ 4)増加(80 → 84)
霧花ユウキ:命中した人にはもれなく邪毒3をプレゼントします
マギカ・ウィッチクラフト:えーん
GM:では演出をしていきますね
霧花ユウキ:「うう……るああ!」彼女を中心に旋風が巻き起こる。体から流れ出た血液が炎となって嵐に乗り
霧花ユウキ:君たちの体を蝕んでいくよ。不安定なはずの複合能力を、その身から出た影が無理やり一つの攻撃に纏めている。
小豆橋カノコ:「まずっ」
マギカ・ウィッチクラフト:「うっ……!」
マギカ・ウィッチクラフト:活性化した体調を叩き落とすように、体の中から揺さぶられる不快感に蝕まれる。
小豆橋カノコ:「きゃあああっ!!」警告が間に合わない。アレが来る。来た。紙くずのように吹き飛んでいる。
齋藤リッコ:「うっ……あぁあっ!」退避の間に合わぬ至近距離。波濤のような攻撃に、成すすべなく打ち据えられる。
マギカ・ウィッチクラフト:「これが……カノコさんの言っていた……!」
マギカ・ウィッチクラフト:周囲を旋回していたドローンごと吹き飛ばされる
齋藤リッコ:「何よ、これ……!メチャクチャじゃないの……!」
霧花ユウキ:傷口に入り込んだ炎は再び血液になって君たちの体をめぐり始める。
霧花ユウキ:攻撃を受けた後も、沸騰するような熱が君たちを襲い続けるよ
リャン・シェンシィ:「は、っ……うう」笑い顔に冷や汗を浮かべて、膝をつく。脇腹を抑える。
リャン・シェンシィ:「付け焼刃を……よくまあここまで、使い熟してるもんだね」
リャン・シェンシィ:半ば正直な賞賛だ。自分の物ではない力を正確に運用する難しさは知っている。
小豆橋カノコ:「う……あああ……」武器を取り落とし、のたうち回る。
齋藤リッコ:「こんな、無理やり…… っああああ!!痛い痛い痛い!まっ……マジで痛い!!」内側から蝕まれる激痛に、立っているのもやっとだ。
霧花ユウキ:「く、っははっ!す、すげえ……!」
霧花ユウキ:「あのバビロンの2トップが、私の前で倒れてる!」
霧花ユウキ:「”プライムドライバ”……やっぱり最高だ!ははは……!もっと欲しい!」
霧花ユウキ:「”スターロード”先生の役に立って、もっともっと、”プライムドライバ”が、力が欲しい!はは、ははははは!」
霧花ユウキ:瞳孔の開いた、狂気じみた顔で笑い続けるぞ
リャン・シェンシィ:「あはは、なるほど……このまま進めば、ああなっちゃうわけだ」
マギカ・ウィッチクラフト:血の気の引いた肌に汗がにじむ。
マギカ・ウィッチクラフト:(まだ、会話の成立する段階で"これ"だなんて……)
マギカ・ウィッチクラフト:「"プライムドライバ"────アレを使い続けたら、一体どれほどの………」
マギカ・ウィッチクラフト:ぞくり、と下がる体温の中でなお、寒気を感じた。
小豆橋カノコ:「"プライムドライバ"……強、すぎる……」
小豆橋カノコ:4人がかりでこれなのか、と思う。同時に、違うものが見えているようだとも思う。
小豆橋カノコ:リャン・シェンシィも、マギカ・ウィッチクラフトも。絶望の表情をしていない。もしかしたら、齋藤リッコでさえ。
GM:という感じでユウキさんの手番は終わりです。
GM:クリンナップ。邪毒のダメージを受けてもらってから
GM:セットアップに移りましょう。
リャン・シェンシィ:再死!
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を1D10(→ 8)増加(84 → 92)
齋藤リッコ:死んじゃう~~
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1D10(→ 9)増加(85 → 94)
齋藤リッコ:うぎゃ~~~!
GM:一気に上がってきたな
小豆橋カノコ:リザレクトだった
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を1D10(→ 5)増加(87 → 92)
マギカ・ウィッチクラフト:えーと、LV3だと何点でしたっけ
GM:9点ダメージです!
マギカ・ウィッチクラフト:ギリ生きてた!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトのHPを9減少(10 → 1)
GM:くっではマギカさんだけたち、2R目へ移りましょう
GM:セットアップ!なにかあるかな
マギカ・ウィッチクラフト:なし!
齋藤リッコ:なし!
小豆橋カノコ:ありません
リャン・シェンシィ:ないぜ
GM:ではそのまま!行動値が整理されて……
GM:カノコちゃんが同値で最速かな?
小豆橋カノコ:シェンのほうが早いかな
GM:シェンさんが10だった!
リャン・シェンシィ:そうなのだ
リャン・シェンシィ:でも待機するね
小豆橋カノコ:ぶち抜きに行くぜ!
GM:イイデショウ
GM:ではカノコさんの手番になる!
マギカ・ウィッチクラフト:やっちゃってくだせぇ!
小豆橋カノコ:イニシアチブにロケットランチャーを放棄
小豆橋カノコ:マイナーでスマートライフル装備
GM:ちゃんと捕獲するんだぜ(そうでないと話が聞けずGMが困るので)
マギカ・ウィッチクラフト:非殺傷設定だからご安心
小豆橋カノコ:まかせてくださいよ。私が殺人兵器ばっかりじゃないってとこを見せてやります!
マギカ・ウィッチクラフト:(殺人兵器って認めたな……)
小豆橋カノコ:《コンセントレイト》《アームズリンク》《ライトニングリンク》さらにブーメランアスピスの命中補正と装備中効果適用
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を9増加(92 → 101)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコのHPを5減少(21 → 16)
GM:リザレクト後だからもっと減ってるかも
小豆橋カノコ:本当です
マギカ・ウィッチクラフト:おちゃめさん
GM:HP5がちょうど5減って戦闘不能になるのか……
リャン・シェンシィ:5ちょうどじゃん
小豆橋カノコ:じゃあHP0
齋藤リッコ:カノコ~!
小豆橋カノコ:8DX7+7
DoubleCross : (8DX7+7) → 10[1,1,1,4,5,6,6,8]+10[10]+3[3]+7 → 30
霧花ユウキ:耐えられなさそ~《氷盾》ガード!
小豆橋カノコ:4d10+1d10+9 ダメージ!
DoubleCross : (4D10+1D10+9) → 13[3,5,4,1]+1[1]+9 → 23
霧花ユウキ:え!?
小豆橋カノコ:間違えました
小豆橋カノコ:ライトニングリンク足して35
マギカ・ウィッチクラフト:びっくりした
齋藤リッコ:つよい!
霧花ユウキ:くっ
小豆橋カノコ:それにしても5d10で14……14?
霧花ユウキ:ライトニングリンクがなければHP1点だけ残って耐えたのだが……
リャン・シェンシィ:殺人兵器じゃないから…
齋藤リッコ:固すぎるだろ
霧花ユウキ:ガードと装甲併せて20点ありました
マギカ・ウィッチクラフト:たっけぇ
霧花ユウキ:でもそんなダメージ受けたら耐えられないよ~戦闘不能になります
小豆橋カノコ:私も倒れます!
霧花ユウキ:復活とかもないので戦闘終了。演出をどうぞ!
齋藤リッコ:カノコ……!
マギカ・ウィッチクラフト:ゆっくりしな
小豆橋カノコ:(……たぶん)
小豆橋カノコ:これが差なのだ。ただの兵器部門にいた人間と、実際のオーヴァードの戦いを知っている彼女たちとの。
小豆橋カノコ:小悪党との小競り合いではなく、高侵蝕域へと至るほんものの戦いにおいて。
小豆橋カノコ:ただ強大で広範で殺傷性の高い力を振るうための最短を行くことが『答え』ではないということ。
小豆橋カノコ:霧花ユウキ/私と、その他を隔てる認識の境界がある。再生限界に達していないことのアドバンテージは、多分私が思っているより大きいのだ
小豆橋カノコ:撃つ、と強く思った。そうしたいと願った。それだけで立ち上がることが出来た。
小豆橋カノコ:(オーヴァードの力なんだ、これが)
小豆橋カノコ:実感とともに、少しだけ痛みを追いやる。
霧花ユウキ:「はは!”スターロード”先生が手を下すまでもない。このまま押し切って……!」
霧花ユウキ:レネゲイドが渦巻き、君たちを再び混沌の嵐が襲おうとする。
小豆橋カノコ:並ばなければいけない。3人と。ならば。
小豆橋カノコ:彼女を助けなければいけない。そのためには。
小豆橋カノコ:ここは私が決めなきゃ。
小豆橋カノコ:「カートリッジ、装填!」
小豆橋カノコ:銃爪を引いた。
小豆橋カノコ:ぱちり。
小豆橋カノコ:静電噴霧と呼ばれる、磁性を偏らせることによる拡散作用。それが霧花ユウキの取り込む風に乗って。
小豆橋カノコ:服に肌にと張り付く。あまりにも軽く、それに比して吸着する力は意外なほど強い。
霧花ユウキ:「……?何だ」
霧花ユウキ:「体になにか引っ付いて……?」
小豆橋カノコ:「あなたの火と雷を封じました」
小豆橋カノコ:「使った瞬間に、その銀のパウダーコートが発火して、人体を焼き尽くします」
小豆橋カノコ:宣言。それが真実かどうか考える隙を与えず、カートリッジを換装。発砲。
小豆橋カノコ:何の変哲もない弾幕が霧花ユウキを襲う。
霧花ユウキ:「……!?」言葉を受けていても、攻撃に対して反射的に炎で迎撃してしまうよ
小豆橋カノコ:「……そうですよね」
小豆橋カノコ:果たしてそれでよかった。噴射したコーティングはただの菓子作り用のボトルである。
小豆橋カノコ:発動するはずだった攻撃を封じ、能力の発動を防御に回させた。そこにさらに、新たなボトルを投げ込んでいる。
小豆橋カノコ:破裂した缶から、ピンクと紫のもこもこがエアバッグのように爆裂する。二酸化炭素ガスによって炎から酸素を奪う。動きを封じる。
小豆橋カノコ:「今度こそ今です……みなさん! 捕まえて!」
霧花ユウキ:「は!?こりゃ、一体なん……!?」
霧花ユウキ:カノコの攻撃はユウキの頭脳と比べてあまりにも科学的すぎる。さっきから何が起こっているのかわからず、ついていけない。
霧花ユウキ:「む、むがが……!」もこもこをまともに食らって動けなくなるよ
マギカ・ウィッチクラフト:(あ、アレも一種の言葉による魔術、ですね……!)
小豆橋カノコ:毒が回る中激しい動きをした代償で、ふらりと倒れる。
齋藤リッコ:「……!」
齋藤リッコ:倒れるカノコを一瞥し──すぐに冷気を展開。“ダストテイル”に纏わりつくクリームを凍結、硬質化させ拘束した。
霧花ユウキ:「ち、ちくしょう。外せ、外せよお……!」炎を起こそうとするが……体力の限界がきたようで、やがてぐったりと動かなくなるよ
マギカ・ウィッチクラフト:「リッコさん、こちらも……」グレートバビロンで恒常的に使われる手枷も用意する。
齋藤リッコ:「や、そっちはお願い……カノコ!大丈夫!?」血相を変えて駆け寄る
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい」手慣れた仕草で拘束している。一定レベルの戦闘力を持つ相手の突発行動を拘束する技術だ。
リャン・シェンシィ:「はいはい、大人しくしてね~」
リャン・シェンシィ:他にその辺りに残って倒れている一般生徒にも拘束具を嵌めていく。
小豆橋カノコ:「だ……大丈夫です」
小豆橋カノコ:「痛くても死なないと、できるんですね。無茶」
齋藤リッコ:「しないでよ、無茶……」
小豆橋カノコ:「危なくなったらやめますよ。怖いですもん」体を引きずるようにして起こし、霧花ユウキのところまで歩いてゆく。
齋藤リッコ:「……」何か言いたげだが、不承不承黙って肩を貸す。
小豆橋カノコ:「ふふ」その感触に身を任せる。
霧花ユウキ:「く、くそ……。もっと、もっと"プライムドライバ”を使ってれば、お前らなんかに……」
マギカ・ウィッチクラフト:「大人しく、"先生"とやらの情報を教えてくだされば手荒なことはしませんので……」
マギカ・ウィッチクラフト:拘束した生徒を集め、ガリガリと地面にチョークで陣を描いている。
霧花ユウキ:ばたばたと暴れていたが、マギカの言葉を聞いて急に大人しくなる。「……へ、へへ」
マギカ・ウィッチクラフト:「……?」その態度を訝しむ。
マギカ・ウィッチクラフト:「急に大人しくなりましたね……観念してくださいました?」
霧花ユウキ:「……"スターロード”先生の居所が知りたいって?いいぜ、教えてやるよ」
リャン・シェンシィ:「あら、急に素直になるね」
マギカ・ウィッチクラフト:「……ん、意外と素直ですね。どちらにいらっしゃるんですか?」
霧花ユウキ:「あの人がいるのは、”プライムドライバ”の在庫が保管してある倉庫だ」
霧花ユウキ:「メサイア商業区の北部、マコルガンビルにいる……」
小豆橋カノコ:「えっ教えてくださるんですか」驚いてる。
齋藤リッコ:「……なに?“スターロード”が大事なんじゃなかったの?」
齋藤リッコ:「どうして急に売るような真似……」
マギカ・ウィッチクラフト:("プライムドライバ"使用の高揚感がダウナーに入った……とかかしら?)
霧花ユウキ:「……戦ってわかった。私くらいに手こずってるようじゃ、あんた達じゃ”スターロード”先生に敵いっこないってね」
マギカ・ウィッチクラフト:「………そういう思惑でしたか」
齋藤リッコ:「……」挑発するような言葉だが、本気で言っているのを感じる。“スターロード”は一体──
小豆橋カノコ:「一見、すごい話が早いですけど…………」マギカさんにどうするか伺うように。
マギカ・ウィッチクラフト:「ありがとうございます。メサイア商業区の北部、マコルガンビル…………負けると思っていないのなら、嘘つく必要はないですね」
マギカ・ウィッチクラフト:鷹揚に頷く。まるで交渉に慣れているかのようだ。
小豆橋カノコ:(やっぱり手慣れてるな……暴徒の拘束も素早かったし……)
霧花ユウキ:「……クク。急いだほうがいいぞ。”スターロード”先生は、あの新入りで新型を試すって言ってた」
リャン・シェンシィ:「新入りっていうと……」
齋藤リッコ:「ちょっと待って……」
齋藤リッコ:「新入りって……ららのこと!?」
齋藤リッコ:「何よ、新型って!?」
霧花ユウキ:「でも私は知ってるんだ。そう言って連れてかれた奴らは、一人も戻ってこなかった」
霧花ユウキ:「先生は、ちゃんと安全だって確かめてから私達に使ってくれるつもりなんだよ」
霧花ユウキ:「本当に特別なのは私達だけなんだ。ふふ、ふふふふふ……」
齋藤リッコ:「…………!」
齋藤リッコ:怒りと困惑、焦燥で、言葉を失う。
小豆橋カノコ:「っていうかここまで使ってたのも全然安全じゃないですからね!」
小豆橋カノコ:「認知の歪みです……」
リャン・シェンシィ:「はあ、ここまで都合のいい風に解釈してくれるなんて……そりゃ先生も君を気にいるだろうね」
リャン・シェンシィ:皮肉であることを隠さない口ぶり。
小豆橋カノコ:「いいですか! "ダストテイル"さん」
霧花ユウキ:「……」笑うのをやめてぐったりとした表情でカノコさんを見る
小豆橋カノコ:「もう、全てをそうやって今の行状に都合よく解釈していかないと、立ち行かなくなっているんでしょうが……」
小豆橋カノコ:「あとで本当に恥ずかしいことになりますよ!」
霧花ユウキ:「恥ずかしいこと……」
齋藤リッコ:「……」カノコの顔を一瞬見て、一応黙っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「確か……記録に寄るとカノコさんは前回の事件のあと……」資料を提示しようとする。
小豆橋カノコ:「ああっやめてください!」
齋藤リッコ:「ちょっと……!言わないどいてあげてよ……!本人気にしてるんだから!」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ、あっ……すみません……?」
小豆橋カノコ:「とにかくリッコさんは、覚悟が足りないから"プライムドライバ"に手を出さないわけじゃないし」
小豆橋カノコ:「ましてや覚悟が足りないから強盗団を率いてみんなのお金を奪って回らないわけでもないし!」
小豆橋カノコ:「そんな真似を手引きする人間が先生なんて名乗ってるのもおかしいですし!」
小豆橋カノコ:「……本当は分かっているでしょう」
霧花ユウキ:「……」光の消えた目でじっ、とカノコを見つめて
小豆橋カノコ:「他の誰かが大事にされないのに」
小豆橋カノコ:「貴女が大事にされる理由があるんですか。"スターロード"から」
小豆橋カノコ:「血縁でも仲間でも、趣味が合うわけでも大事な思い出を共有しているわけでも」
小豆橋カノコ:才能があったわけでも、力があったわけでも、要領がよかったわけでも。とは言わなかった。先回りする必要性を感じなかった。
霧花ユウキ:「うるさいなあ……」君の言葉を聞いて、ぐすっ、と泣き出す
霧花ユウキ:「……そうだよ。本当は、わかってる……私は、何の力もない、落ちこぼれで……周りと比べて、何も、変わらない……」
霧花ユウキ:「でも……それでも……信じたくなるんだよ……あの人を見たら……」
霧花ユウキ:「私もあんなふうに……どんな奴にも負けない」
霧花ユウキ:「特別な存在になれるんじゃないかって……」
小豆橋カノコ:「……それは」
霧花ユウキ:「……お前らも」がっくりと頭を垂れて
霧花ユウキ:「見ればわかる。あの人の力を見れば……」
小豆橋カノコ:優等生かよ、と言われたことを思い出す。真に自分に取り柄がないと考えているのなら、そういう人の気持ちに寄り添うのは、得意ではない。
小豆橋カノコ:……でも。
小豆橋カノコ:「……でも。なら」
小豆橋カノコ:「私達が勝ったら、考え直してくれますね」
霧花ユウキ:「……」小さく頷いて、そのまま静かになります。
小豆橋カノコ:「見つかりますよ」
小豆橋カノコ:「戦いじゃなくても。一番じゃなくても。絶対じゃなくても。好きで、努力できること。ノヴァリスは広いんですから」
小豆橋カノコ:「……すいません。時間がないのに。急ぎましょう」
齋藤リッコ:「ううん」かぶりを振って「かっこよかった」
マギカ・ウィッチクラフト:「えぇ」拘束を続けたまま、リャン会計と共に事後処理の手続きを行っている。
霧花ユウキ:「……菓子」
霧花ユウキ:「お前が勝ったら……金払って、食べに行くよ」
霧花ユウキ:俯いたままそれだけ呟いて君を見送るよ
小豆橋カノコ:「はい。ご来店をお待ちしてます」やや照れた様子で。
マギカ・ウィッチクラフト:「……"特別"な人を見たくなったら、今度、グレートバビロンを訪ねてくださいね」ついで、と言うように。
マギカ・ウィッチクラフト:「少なくとも………色んな人を見れますよ」気づかれないほど小さく息を吐きながら。
齋藤リッコ:「……えっと、それじゃ……ま……マギカちゃん、リャンちゃん、マコルガンビルってどこか分かる!?」
齋藤リッコ:「ここからだとどう行けば……えっと……車?それとも走った方が……」ひどく焦りながら
マギカ・ウィッチクラフト:「……地理でしたら、リャン会計が把握してるはずです」
リャン・シェンシィ:「うん、もうルート出したよ~」
マギカ・ウィッチクラフト:「ありがとうございます……ちょっと遠いですね」言いつつ、ルート途中にマークされた位置を確認する。
齋藤リッコ:「あたしっ……!あの子の……ららのこと、助けたくて……!」
リャン・シェンシィ:「うん、ちゃんと分かってる」
リャン・シェンシィ:タン、と足元に向けて発砲する。紙片が黒い渦に飲まれて、ゲートが開く。
小豆橋カノコ:「わ かっこいい」
リャン・シェンシィ:小さな沼のようにも見える闇が、静かに揺蕩っている。
齋藤リッコ:「あっ……」「……ゲート!?」
リャン・シェンシィ:「流石に直接じゃないけど、近くの通りには行った事あったから」
齋藤リッコ:「……! ありがとう、リャンちゃん……!」
リャン・シェンシィ:《イージーフェイカー:ディメンジョンゲート》を使用します。
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を4増加(92 → 96)
GM:いいでしょう。君たちはゲートによって”スターロード”が待つビルの、すぐ近くの通りに出ることができる。
マギカ・ウィッチクラフト:「さすがです、リャン会計」気付けになる木の実を口に含み、ゲートを通った。
GM:"プライムドライバ”の流通を止めるため、そして何より友を助けるため。君たちは彼の元へと急ぐ……といった所で
GM:シーンを終了しましょう。ロイスの取得だけ可能です
齋藤リッコ:満杯なのでなし!
マギカ・ウィッチクラフト:ラス枠リッコちゃんにトリましょう
小豆橋カノコ:ダストテイルのロイスのNを同情に変更し尽力へとP反転
リャン・シェンシィ:小豆橋カノコ:○感服/脅威 で取得しときます
マギカ・ウィッチクラフト:「齋藤リッコ ○P感服/N心配」でとります
マギカ・ウィッチクラフト:満枠!以上です
小豆橋カノコ:私も以上です
GM:うむ……!では次。最後のシーン
(雑談)
【Climax】
GM:クライマックスシーンを開始しましょう。シーンプレイヤーはリッコちゃん。全員登場お願いします。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を1D10(→ 9)増加(77 → 86)
マギカ・ウィッチクラフト:ぎゃぁー
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を1D10(→ 1)増加(101 → 102)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1D10(→ 8)増加(94 → 102)
齋藤リッコ:どうして~~~~
小豆橋カノコ:あれっこんなに上がってた?
GM:あ、100超えてたらシーン終了時に下げていいんだっけ
齋藤リッコ:そのはず
小豆橋カノコ:そうみたいです
GM:カノコちゃん下げといていいよ
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を1D10(→ 10)増加(96 → 106)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を10+1D10(→ 16)減少(102 → 86)
小豆橋カノコ:すいません下げさせて頂きました!
GM:ではそんな感じで。シーンの描写を始めていきましょう。
メサイア商業区 マコルガンビル
GM:霧花の言ったとおり、”スターロード”はそのビルの一室で君たちを待ち構えていた。
GM:倉庫として使われるだけあって、かなり大きなビルだ。木箱の積み上げられた部屋の中に、人形の機械が一人佇んでいる。
渡海らら:”スターロード”の遥か後方。ガラスで区切られた部屋の向こう。
渡海らら:通常のものより二回りほど大きな”プライムドライバ”をつけられた渡海ららが椅子にぐったりともたれかかっているよ。
スターロード:『こんにちは、齋藤リッコくん。君とは、また会える気がしていたよ』
スターロード:君たちが倉庫内に足を踏み入れたのを見て、木箱の一つに座っていたスターロードが立ち上がるよ。
齋藤リッコ:「“スターロード”……!」
齋藤リッコ:社会人から視線を逸らさず、だが意識は別のところにある。
齋藤リッコ:「……らら!聞こえる!?らら!」
小豆橋カノコ:その後ろで、ためらいなく硝子へ向けて発砲。
小豆橋カノコ:もう普通の銃を使っている。共通規格の銃弾が使えて取り回しがいいからだ。
スターロード:『思ったよりも早かったね。……そうか。たしか”アロン……なんだったか』
スターロード:『メサイアの会計の能力か。おっと』
スターロード:着弾してもガラスにはヒビ一つはいらないよ。
リャン・シェンシィ:「あは、覚えてないんだ。興味あるのは君らのいう一般生徒だけってこと?」
小豆橋カノコ:「上級生徒、って語彙も使われていましたね」
小豆橋カノコ:「あまり趣味のいい言葉とは思えません」
齋藤リッコ:「……っ……らら!返事してよ!……らら!」
スターロード:『そう慌てないでくれ、彼女につけた装置は、まだ動いていない……が』その様子を見てスターロードは何らかの装置のスイッチを君たちに見せびらかす。
スターロード:『君たちがそう血気盛んだと、落ち着いて話もできなくなる。まずは、誤解を解きたいんだ』
マギカ・ウィッチクラフト:「誤解、ですか?」
齋藤リッコ:「何よ、それ……!ららに何する気よ……!」
スターロード:『無駄だよ。彼女は今意識を失っている』
リャン・シェンシィ:「わ、この期に及んですごい面の皮……一応聞いてあげるけど、何?誤解って」
スターロード:『最終テストだ。彼女には素質があるからね。星室庁に悟られた以上、これ以上の派手な動きはできないが』
スターロード:『最後に成果を出しておきたい。……ああ、そう』
スターロード:『誤解だよ。君たちは、プライムドライバの副作用で、眠り続ける少女が生まれた……そう思っているんだろう?』
小豆橋カノコ:「あの……その問答。時間稼ぎですよね?」
スターロード:『先ほどリッコくんにも話したように、本来“プライムドライバ”にそんな副作用はないんだ』
スターロード:『そもそも、順番が違うんだよ』
小豆橋カノコ:「そのあたりのメカニズムはわかっているので……順番?」
齋藤リッコ:「さっきも言った、十字冠のせいだって理屈……?」
齋藤リッコ:「そんな詭弁、聞きたくない……!」
スターロード:『随分自信があるようだね。君は……ジェネシス理事会の秘密兵器だったか。』
スターロード:『君なら気づいているんじゃないかな』
スターロード:『たとえ自制心を失ったとて、そう簡単にあれ程の高侵蝕個体が、簡単に作れるわけがない』
スターロード:『プライムドライバに、過剰な侵蝕上昇を齎す効果などないのだからね』
小豆橋カノコ:「……!」
小豆橋カノコ:それは、確かに気になっていたことだ。あの域のエフェクトを積み上げた程度で、侵蝕率が10000を数えることはない。
スターロード:『逆なんだよ、カノコくん。“プライムドライバ”のせいで、彼女たちが眠りについたのではない』
スターロード:『「彼女たちが眠りについたから」”プライムドライバ”を作る必要ができたんだ』
スターロード:『彼女たちはもともと、ああなる素質を最初から持っていた……』
スターロード:『私は手本を見せて、彼女たちに力の使い方を教えただけだ』
スターロード:『それが不幸にも、十字冠の戒律に触れてしまった』
スターロード:『"プライムドライバ”は、彼女たちにあった素質を再現するために作っただけだ』
齋藤リッコ:「……な……何言ってるの、こいつ……?」
齋藤リッコ:まるで理解が追い付かない。“スターロード”に相対したまま、困惑の色が隠せずいる。
小豆橋カノコ:「あの超高侵蝕状態を作り上げるのに、特別な装置など必要ない、と言っているように聞こえます。でも、そう──」
小豆橋カノコ:"プライムドライバ"の大きな特徴だ。
小豆橋カノコ:装置自体が『特記的例外となるようなことを行っていない』というのは。
小豆橋カノコ:「……その」ごくり、と生唾を飲む。恐ろしい話をされている。だが、問わざるを得ない。
小豆橋カノコ:「素質とは」
スターロード:『理解が早いね、流石カノコくん。"プライメイト”に……"無限の始原”に至る為には』
スターロード:『特別な物はいらない。ただほんの少しの素質があればいい。"プライムドライバ"はきっかけを与えるだけ……』
スターロード:『信じられない……いや、理解できない者もいるだろう。仕方ない』
スターロード:『君たちには、実際に見て納得してもらうとしよう』
スターロード:《ワーディング》を使用します。……ノヴァリス内に、非オーヴァードはほとんど存在しない。
スターロード:故に君たちはこのエフェクトを使用したことも、使用されたことも無いだろう。
スターロード:実際に使われても、君たちに何ら影響はない。だが彼が《ワーディング》を展開するとそれと同時。“スターロード”の頭上に
スターロード:君たちが掲げる十字冠に似た、光の十字架が浮かび上がる。
齋藤リッコ:「……な……っ……!?」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ………!?」
齋藤リッコ:「十字……冠……!? どうして、社会人が……!」
リャン・シェンシィ:「ただの手品……って感じじゃないよね」
リャン・シェンシィ:現象だけなら、光学系のエフェクトで模倣できるものだ。だが、そういう形で説明を付けるのは何かが違うと、直感が警告している。
スターロード:「……そういえば、“ロード”というのは、ノヴァリスの中では王鍵所有者……」
スターロード:『遺産を持つ一部の生徒に冠せられる称号だったね』
スターロード:《ワーディング》をもう一度使用します。その際、続けて《道化の出し物》を使用。
スターロード:《ワーディングキャンセラー》に見せかけ、侵蝕を+1します。
スターロード:頭上に輝く十字の光がメキメキと歪曲していく。
スターロード:『大人として一つレクチャーしておこう。ノヴァリスの外。FHの中では』
スターロード:《ワーディング》をもう一度使用します。続けて《道化の出し物》を使用。《ワーディングキャンセラー》に見せかけ、侵蝕を+1します。
スターロード:《ワーディング》をもう一度使用します。続けて《道化の出し物》を使用。《ワーディングキャンセラー》に見せかけ、侵蝕を+1します。
スターロード:《ワーディング》をもう一度使用します。続けて《道化の出し物》を使用。《ワーディングキャンセラー》に見せかけ、侵蝕を+1します。
スターロード:《ワーディング》をもう一度使用します。続けて《道化の出し物》を使用。《ワーディングキャンセラー》に見せかけ、侵蝕を+1します。
スターロード: 「“ロード”の名を冠する意味は一つしか無い」
マギカ・ウィッチクラフト:「………!」怖気を覚える。なまじ"領域"に作用する自分のレネゲイドが、空間の異様な"歪み"を察知している。
GM:やがて、光は一つの十字と二つの円環を持つ図形。十字冠と似て非なるもの
スターロード:《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》
スターロード:《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》
スターロード:《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》
スターロード:《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》
スターロード:《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》《ワーディング》《道化の出し物》
齋藤リッコ:「ま、って……」
齋藤リッコ:「何よ、これ……」
齋藤リッコ:肌で感じるだけで冒涜的な恐怖が走る。空間に、超々高濃度のレネゲイドが満ちていく。
小豆橋カノコ:戦慄する。
スターロード:侵蝕値を+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1
小豆橋カノコ:一切の動作を必要としない。無限の侵蝕上昇。
スターロード:+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1
小豆橋カノコ:それが異常に緊密なサイクルの中で行われる。
スターロード:+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1
小豆橋カノコ:行われ続ける。
スターロード:+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1
齋藤リッコ:「こんな……ことって……!」
小豆橋カノコ:「《ワーディング》に」
小豆橋カノコ:「『侵蝕負荷を与えることができる』ということ……!」
GM:やがて、彼の頭上に浮かぶ十字架は形を変え
GM:∞の形を描き出す。
GM:……君たちは思い出す。超侵食個体。部屋の中で眠り続ける少女を調べた時。
GM:君たちにわかったのは、“彼女の侵食率が一体いくつなのか”、では無く。
GM:彼女の侵蝕値が、一体“いくつより上なのか”だったことを。
マギカ・ウィッチクラフト:例えば血液。例えば火。例えば風。例えば─────
マギカ・ウィッチクラフト:現象に至る前のレネゲイドの奔流が、『無限』に濃度を上げ続ける
リャン・シェンシィ:「……はは。ねえ……なんの冗談かな、これって」
GM:今ならわかる。彼女の侵蝕率は100でも、1000でも、ましては一万などという。
GM:矮小な数字ではなかったであろうことが。
スターロード:『これから私に挑む君たちに敬意を払い、改めて名乗っておこう』
GM:"スターロード"は《ワーディング》と《道化の出し物》を無限回使用し
GM:侵蝕値を∞点上昇させます。
GM:戦闘を開始します。セットアップ
GM:"スターロード"は《ヴァイタルアップ》を使用。
GM:HPを∞点上昇させます。
齋藤リッコ:?????
小豆橋カノコ:ヤダ~~~~~~!!!
スターロード:『私はファルツハーツ、リエゾンロードの一人。星の頂点』
スターロード:「インフィニティコードを読み解いた者の一人だ」
スターロード:「我々リエゾンロードは、一人ひとりが人類の敵として、世界を滅ぼす力を持っている。」
スターロード:「私が持つ力は『無限』と、その氾濫」
スターロード:「……FHには私を」
スターロード:「“プライメイトオーヴァード”と呼ぶ者もいる」
スターロード:『ああ、もう一つ。勘違いを正そう』
スターロード:『君たちは私に勝てるつもりで居たようだが……』
スターロード:『子供が大人に勝てると、本気で思っていたのかい?』
GM:では改めて、この戦闘のルールを説明しましょう。エンゲージは二つ、君たちのエンゲージと10m離れてスターロード1体が配置されてます。
GM:本来は3R目終了時までにスターロードを倒せていない場合、渡海ららは《道化の出し物》《ヴァイタルアップ》《背教者の王》《裏切りの真名》を覚えたうえで侵食率が爆発的に上昇し、二度と目覚めることは無くなる予定だったのですが。
GM:リャンさんの《ディメンションゲート》でいち早く駆けつけたことで、タイムリミットは4R目終了時まで延長されます。4R目までに無限のHPを0にしよう
齋藤リッコ:やったね
マギカ・ウィッチクラフト:すごいや
リャン・シェンシィ:4点払った甲斐があったぜ
GM:また、PCはメジャーアクションで情報収集判定と、一人1回だけ購入判定が行えるよ
GM:情報収集では・無限の力の突破法 〈知識:レネゲイド〉15
GM:これに成功するとどうやって倒せばいいのかな~っていうのがわかります。もうわかってて自身があるぞ!ってときは別にやらなくてもいいです
GM:説明はこれくらいかな?特に何か質問などがなければ、衝動判定を行ってもらいましょう
リャン・シェンシィ:大丈夫です
小豆橋カノコ:大丈夫!
マギカ・ウィッチクラフト:はぁーい
GM:無限の力が齎す圧力が、君たちの衝動をこれまでにないほど激しく喚起させる。衝動判定、難易度15を行ってください。
齋藤リッコ:うぎゃーっ
リャン・シェンシィ:11dx+5>=15 意志
DoubleCross : (11DX10+5>=15) → 10[1,3,5,5,5,9,9,10,10,10,10]+9[6,7,8,9]+5 → 24 → 成功
小豆橋カノコ:4DX+4>=15 ブーメランアスピス適用
DoubleCross : (4DX10+4>=15) → 9[2,2,8,9]+4 → 13 → 失敗
小豆橋カノコ:ひーん暴走
マギカ・ウィッチクラフト:7dx+2>=15 意志 思い出の一品
DoubleCross : (7DX10+2>=15) → 9[2,2,4,5,7,9,9]+2 → 11 → 失敗
マギカ・ウィッチクラフト:ぎゃぁー
齋藤リッコ:7DX+2>=15
DoubleCross : (7DX10+2>=15) → 10[1,1,6,7,7,8,10]+1[1]+2 → 13 → 失敗
齋藤リッコ:うぐ~~
小豆橋カノコ:《妖精の手》リッコちゃんに
齋藤リッコ:カノコ……!
齋藤リッコ:ありがとうございます 振り足します
齋藤リッコ:1DX+22>=15
DoubleCross : (1DX10+22>=15) → 4[4]+22 → 26 → 成功
リャン・シェンシィ:116+2d10
DoubleCross : (116+2D10) → 116+10[5,5] → 126
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を2D10(→ 20)増加(86 → 106)
マギカ・ウィッチクラフト:嘘でしょ
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を2D10(→ 8)増加(86 → 94)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を4増加(94 → 98)
齋藤リッコ:102+2D10
DoubleCross : (102+2D10) → 102+9[7,2] → 111
GM:同時に、君たちが無限の力になお立ち向かおうというのなら
GM:ノヴァリスの大十字冠は君たちの覚悟に答え、その力を分け与えるだろう
GM:という事で、クライマックスフェイズでは十字冠を神聖二重冠にアップグレードすることが出来ます。
GM:ただしアップグレードしたら戦闘が終わるまで通常の十字冠には戻れません。もし諦めるならこの効果は拒否することもできるよ。君たちはどうするかな。
小豆橋カノコ:アップグレードします!
小豆橋カノコ:そうしないと、一度死んだだけで転送されてしまう……!
リャン・シェンシィ:します~
マギカ・ウィッチクラフト:しまーす
齋藤リッコ:するしかない
GM:いいでしょう!ではそれぞれのリアクションをしてもらって
GM:それが済んだら改めて戦闘に入り、君たちのセットアップに移りましょう。
小豆橋カノコ:ざ、と。前に出る。
小豆橋カノコ:一歩距離を詰めた。考えるよりも先に。それが必要なことだった。
小豆橋カノコ:勝てるから、立ち向かうわけじゃない。彼女もまた、そうすると思った。無限の力よりも、自分にとってそれこそが価値のあることだと──
小豆橋カノコ:「これ。やっぱり無理っぽいですけど! いけるんですか!」
小豆橋カノコ:思考も言葉も弱音を吐く中、行動でしか示せない。
齋藤リッコ:「……」愕然たる表情。瞠目し、無言のまま“スターロード”を見つめている。
リャン・シェンシィ:「どうだろうね。逃げても責めやしないよ、別に……!」
リャン・シェンシィ:繕う笑みも崩れて、吐き捨てるように言いながら、ハンドガンを握り直す。その指先が震える。
リャン・シェンシィ:……高濃度のレネゲイド濃度下において、ゲート系の異能は大きな制約を受ける。
リャン・シェンシィ:外界の誰かに向けて救難の扉を開くことはできないと、試すまでもなく分かる。真実、この場は四人で対処する他にない。
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……正常な判断をするなら、逃げるべきだと思います」
マギカ・ウィッチクラフト:「こんな状態に対処する契約などしてませんし……明らかに、報酬外ですから」
マギカ・ウィッチクラフト:唇を巻き込むように噛み締めて、震える声で言う
小豆橋カノコ:「ぇぇぇぇ、やっぱり……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「少なくとも、私達の方が、最初に狙われる盾には、なります」
マギカ・ウィッチクラフト:「ので、」
マギカ・ウィッチクラフト:「十字冠……を使ってでも、安全な所に逃げて頂ければ、と……」
マギカ・ウィッチクラフト:「大騒ぎになれば、もしかしたら、なんとか出来る知恵がある人の所まで届くかもしれませんし……」
マギカ・ウィッチクラフト:自分でも信じてない声で、言うべきことだけ言っておく。
リャン・シェンシィ:「あは、私は許してくれないの。ブラック上司だ」
リャン・シェンシィ:軽口のように言いながら、二人を庇うように前へ進む。
リャン・シェンシィ:……そうするのは、アトラ・アーリーバードにメサイアを預かったから、だけではない。自分を縛るものがこの学校にあるからだ。
マギカ・ウィッチクラフト:「しょうがないでしょう……!?」
リャン・シェンシィ:「……分かってる」冗句を撤回するように、マギカに対して真剣な顔で応じつつ。
スターロード:『私も無闇に君たちを殺したくはない。君たちの持つ可能性には、私も期待している。この力を見て、退いてくれると助かったのだが……』
スターロード:『上に立つ者の責任かね。健気な事だ。それなら私も容赦はするまい』
リャン・シェンシィ:資産も信用も地位も特権も、それを認めてくれる誰かがいるから価値を結ぶ。その信頼を裏切ることは、自分が自分でなくなることだ。
リャン・シェンシィ:「遠からずかな。……貴方に叩きのめされるよりも、もっとおそろしいことがある」
小豆橋カノコ:わかっている。保証を求めてもそこには何もない。二人は、戦う気でいる。私は?
スターロード:そう言いながら手に持っていた装置のスイッチを押すよ。背後の部屋で、渡海ららに装着された”プライムドライバ”が稼働し始める。
渡海らら:「ふぎ、ぐ……あ、あああああああーっ!」
渡海らら:椅子の上で体を強張らせて、悲鳴を上げ始めるよ。
齋藤リッコ:「……う」
齋藤リッコ:「嘘でしょ……」
齋藤リッコ:小さく呟き、“スターロード”と苦しむららを見据えている。
小豆橋カノコ:私には、命をかけて跨ぎたい一線が。あるだろうか。"ダストテイル"を救うことが。齋藤リッコの友人に手を伸ばすことが。その理由になるだろうか。
小豆橋カノコ:「──なる」
小豆橋カノコ:《クロックフィールド》を使用します。
小豆橋カノコ:雷電が弾けて、仲間たちを駆け抜けた。
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を4増加(98 → 102)
齋藤リッコ:「そんな……」
齋藤リッコ:震える声。表情を引き攣らせてかぶりを振る。
小豆橋カノコ:「リッコさん」
小豆橋カノコ:すう、はあ。
小豆橋カノコ:「約束。しましたからね」
齋藤リッコ:「……」動揺の表情のままカノコを見る。
小豆橋カノコ:ディスペンサーを手に取る。二人に並んだ。
スターロード:『恐怖するのも無理はない。……いや、君の反応のほうが正しいよ、齋藤リッコくん』
スターロード:『ここで逃げても誰も君を責めはしまい。なに、ららくんもきっと問題ないさ』
スターロード:『彼女に使っているのは改良型だ。必要なエフェクトを一つずつ覚えさせていては、無限に至る前に十字冠の戒律に触れてしまう』
齋藤リッコ:「……カノコ……」
齋藤リッコ:「ねえ、嘘でしょ……!?」
齋藤リッコ:「……こ……」
齋藤リッコ:「この程度なの…………!?」
スターロード:『だから、一度に必要なエフェクトを全て流し込むことにした。負荷は高いが……恐らく数分後には、彼女も無限の力を……』
スターロード:『……?』
小豆橋カノコ:「…………」
小豆橋カノコ:「………………はゃっ?」
スターロード:『はて……何のことかな。この程度とは』
齋藤リッコ:「だって……侵蝕率10000%なんでしょ……!?」
齋藤リッコ:「授業で習った、リエゾンロードなんでしょ!?FHのめちゃくちゃ偉い人で……」
齋藤リッコ:「そのうえプライメイトオーヴァードなんでしょ!?神様みたいな力があるっていう……!」
齋藤リッコ:「それがこの程度なの!?嘘でしょ……!?嘘よね!?」
スターロード:『……』ぽりぽりと頬をかく
小豆橋カノコ:「あの……まだ何もされてないんです…………よ?」
小豆橋カノコ:呆気に取られたように。「それでこの……これまで受けたことのないような、レネゲイド圧で」
スターロード:『君の目の前にあるのは、無限の力だ。それが君にとっては不十分だと?』
齋藤リッコ:「いや、だって!本当にそんなすごい力があるなら、あたし達なんて瞬き一つで消しちゃえばいいし……」
齋藤リッコ:「“プライムドライバ”なんて指一本でそれこそ無限に出せばいいじゃないの!!」
齋藤リッコ:「それが何!?こいつのやってることは……!」
齋藤リッコ:「星室庁からコソコソ隠れて……小さな女の子を騙して……せっせと工場なんて作らせて……!」
齋藤リッコ:「態度が大物っぽいだけの、ただのチンピラじゃないのよ!!」
齋藤リッコ:「信じらんない……!あたしもリエゾンとかプライメイトとか、いつかなってみたかったのに……!この程度なの!?」
スターロード:『ふ、ふふ……はははは。ははははは!』
スターロード:『この私を、チンピラとは……。……齋藤リッコ。君のコードネームはなんと言ったかな』
齋藤リッコ:「“ウォーレン”」
スターロード:「“ウォーレン"。初めてだよ。この力を見たうえで、私のことをそんなふうに呼んだ子は」
スターロード:『同時に初めてだ。私と同じ視点を持った子に出会うのは』
齋藤リッコ:「“スターロード”。あたしがなりたかった最強は、こんな程度じゃない」
齋藤リッコ:「行きましょう、みんな」軽く口にする
齋藤リッコ:「勝てるわよ、これ」
小豆橋カノコ:……ずいぶんと遅れて。ようやく理解できてきた。彼女が怯んでなどいないことを。押し通るつもりでいることを。遥か天の頂に見ていたものの名に、拍子抜けしていることを。
リャン・シェンシィ:「……ふふっ」にわかに噴き出す。「ヤバいね、君。色々と……思ってたよりも」
マギカ・ウィッチクラフト:「……キングダムの環境だと、そういう考え方になるんですかね」実力を以て君臨する円卓と、全てを統べ、至上に君臨する王。
マギカ・ウィッチクラフト:"手の届かない圧倒的な力"など、見慣れたものなのだろう。
スターロード:『面白い。これがノヴァリスの可能性か』
スターロード:『あるいは"ウォーレン"、誰よりも平凡に見えた君こそが、私が求める無限への鍵なのかもしれない』
小豆橋カノコ:「リッコさん、あの。アホなんですか」
齋藤リッコ:「だってカノコ……あいつ、あんまりノヴァリスに詳しくないみたいだから状況分かってないのよ」
齋藤リッコ:「こっちにはあのアトラ・アーリーバードの後継、“グレート・バビロン”の現議長、マギカ・ウィッチクラフトと……」
齋藤リッコ:「その会計兼MCBの総裁、リャン・シェンシィがいるのよ?」
齋藤リッコ:「その上、あたしとカノコまでいる」
齋藤リッコ:「負けるわけないじゃないの」
齋藤リッコ:言って、不敵に笑う。
小豆橋カノコ:「アホなんですか! いいですよじゃあそれで!」
小豆橋カノコ:「現実的な脅威のことは私が考えますから」
リャン・シェンシィ:「あはは……そうだね。もういいよ、なんでも。いい気つけになった」
マギカ・ウィッチクラフト:「な、なんだかすごい期待が……いえ、"生徒会長"って役職はあの至上王と同等ですもんね……そうなるのか……」
小豆橋カノコ:どこへも行けないような閉塞感、重苦しい胸のつかえ。いつの間にかどこかへ飛んでいる。
小豆橋カノコ:「やっちゃってください、行きますよ~!」
マギカ・ウィッチクラフト:「あぁ、もう……!モチベーションが高いのは良いことですね……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「総員、戦闘準備をお願いします……!」
GM:では改めて戦闘に入ります。セットアップ。カノコちゃん以外に、なにか行動する人はいますか?
リャン・シェンシィ:ないです
マギカ・ウィッチクラフト:セットアップなしです~
齋藤リッコ:なしかな~
GM:OK!ではイニチアシブ。何もなければリャンさんの行動になりますが
リャン・シェンシィ:手番くるなら待機します
スターロード:"スターロード”がイニチアシブで行動します。
小豆橋カノコ:ギャッ
齋藤リッコ:ギャッ
小豆橋カノコ:お揃いですね……♡
マギカ・ウィッチクラフト:ヒェ~
スターロード:《裏切りの真名》。LvD+侵蝕/10のダメージを与えるエフェクトです。
スターロード:スターロードの侵食値は∞なので、∞の十分の一の∞点のダメージが入ります
齋藤リッコ:あっ待たれよ!
スターロード:対称は範囲、対称は君たち全員になるよ
スターロード:むっ!
齋藤リッコ:メイド服を脱いでイニシアチブを上げ……クロックフィールド分でスターロードのイニシアチブを上回り
齋藤リッコ:《時間凍結》します
GM:イイデショウ
小豆橋カノコ:おお やった!
マギカ・ウィッチクラフト:時間停止脱衣!
GM:クロックフィールドが役に立ちましたね……!
リャン・シェンシィ:なるほどね
リャン・シェンシィ:……彼女のどこか呆気ない言葉に指の震えが止まる、その以前から。かれを打ち破る術を思索していた。
リャン・シェンシィ:定量として定義できないほどの、膨大な熱。間近に感じるその存在感だけでも、無限という言葉が真実であるのだと理解させられる。
リャン・シェンシィ:……際限なく膨張するエネルギーを、零へ引き戻す。必要なのは、そういう力だ。自分も知っている。あの女が呼び降ろす奇跡の価値を。
リャン・シェンシィ:「ねえ、リッコちゃん。……"プライムドライバ"は、生きてるよね」
齋藤リッコ:「……えっ?うん、持ってきてるけど……」鞄の中を確かめる
リャン・シェンシィ:(そして……ここで命じるのが、私の責任だ)その装置の危険性を知った上でなお、告げなくてはならない。そうするべきだ。
リャン・シェンシィ:「ライブラリのパラメータを、123-Eにして。それが、あいつに勝つために必要な設定」
リャン・シェンシィ:振り返る。じっと彼女の目を見つめて、ふう、と息を吸う。
リャン・シェンシィ:「……使ってくれ。リッコちゃん」
リャン・シェンシィ:このドライバは、齋藤リッコのレネゲイドに合わせてチューニングされている。他に選択肢はない。
リャン・シェンシィ:「私の言う通りにしてくれたなら、あいつに勝てる。保証する、報酬も増やす」
リャン・シェンシィ:「MCBの契約に、裏切りはない」
齋藤リッコ:「えっ……」ドライバに目を落とし、それからじっとリャンを見て。
齋藤リッコ:疑問はいくらでもあった。だが答えは。
齋藤リッコ:「分かったわ」
齋藤リッコ:それだけでよかった。
齋藤リッコ:オートアクションで“プライムドライバ”を使用します。
GM:いいでしょう……ではエフェクトを覚える前に
GM:リッコさんは衝動判定をもう一度行ってください。難易度は15。
齋藤リッコ:ぐおおお
GM:失敗したら君は道徳や倫理感と言ったものを失い、力を得るために手段を選べなくなります。
齋藤リッコ:う~ん負けられない……《紡ぎの魔眼》を使いましょう
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を1増加(111 → 112)
GM:力を得るためなら友人を見捨てることも目の前の機体に頭を下げることも厭わなくなるでしょう。
GM:では判定をどうぞ
齋藤リッコ:11DX+2>=15
DoubleCross : (11DX10+2>=15) → 10[1,1,3,3,3,4,6,6,7,10,10]+6[6,6]+2 → 18 → 成功
マギカ・ウィッチクラフト:すごーい
小豆橋カノコ:ナイス
リャン・シェンシィ:えらいぞ
GM:くっ……!自分の力で成功させるとは!
齋藤リッコ:衝動に勝った!
齋藤リッコ:112+2D10
DoubleCross : (112+2D10) → 112+10[5,5] → 122
GM:では君は無事に自分の意志で、どんな力を得るかを選択できるよ。どのエフェクトを取得しますか?
齋藤リッコ:《散滅の腕》を取得します。
GM:GM的にはこの《ヴァイタルアップ》や《道化の出し物》がおすすめですよ
齋藤リッコ:やだ!!!
GM:ウギャーッ!わかりました。では齋藤リッコさんはシナリオ中《散滅の腕》を取得します。
齋藤リッコ:ではマイナーで戦闘移動、スターロードにエンゲージ
齋藤リッコ:メジャーでコンボ【輝かざる星】
齋藤リッコ:《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》+《プラズマカノン》
齋藤リッコ:対象スターロード!
齋藤リッコ:違いますね
齋藤リッコ:《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》+《プラズマカノン》+《散滅の腕》だ!
マギカ・ウィッチクラフト:ニューエントリーの力、見せてやれ!
GM:そうだぞ。解除しないと無限だぞ
GM:妨害などはなし……判定をどうぞ!
齋藤リッコ:7DX7+4+3
DoubleCross : (7DX7+7) → 10[3,4,5,5,7,9,10]+10[1,7,9]+10[5,7]+10[10]+10[8]+10[9]+1[1]+7 → 68
マギカ・ウィッチクラフト:すっご
齋藤リッコ:回った
小豆橋カノコ:絶対に当てるという意思
マギカ・ウィッチクラフト:強く望むならそれは答えてくれる出目
スターロード:回避はイベイジョンで達成値22です。68は避けられない……!
スターロード:ガードしておきましょう。ダメージをお願いします。
齋藤リッコ:侵蝕10000イベイジョンとは……
齋藤リッコ:ダメージ!
マギカ・ウィッチクラフト:力の法則要ります?
齋藤リッコ:いきますか
小豆橋カノコ:この攻撃でHP減るんでしょうか
齋藤リッコ:そういえば
小豆橋カノコ:散滅とダメージの適用順的に
マギカ・ウィッチクラフト:命中時、だから減ると思ってた!どうなんだろ
GM:散滅は命中時に効果を打ち消すので
GM:この攻撃のダメージは無限のHP上昇を打ち消した後に入るということにします
小豆橋カノコ:よっしゃ!
齋藤リッコ:やったぜ
マギカ・ウィッチクラフト:やったー!
リャン・シェンシィ:わあい
マギカ・ウィッチクラフト:では【口伝:汝自身を燃え上がらせる】《力の法則》。ダメージ+7D10してください。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を4増加(106 → 110)
齋藤リッコ:うおおありがとうございます!
齋藤リッコ:改めてダメージ!
GM:ダメージヤバそ~
齋藤リッコ:7D10+35+7D10 装甲有効
DoubleCross : (7D10+35+7D10) → 40[4,9,5,5,5,6,6]+35+33[4,9,6,3,4,4,3] → 108
GM:出目たっか!
マギカ・ウィッチクラフト:すっご
齋藤リッコ:死んでくれ~
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を15増加(122 → 137)
スターロード:《雲散霧消》を使いダメージを20点軽減します。立ってるけどかなり削れたな……
GM:演出、スターロードの攻撃とすれ違う感じにしたいので
GM:先に《裏切りの真名》の処理していいですか?
齋藤リッコ:はい!
小豆橋カノコ:では∞のダメージを受けます!
GM:では行きます。
スターロード:4d10
DoubleCross : (4D10) → 20[3,3,10,4] → 20
スターロード:20+∞なので、∞点のダメージを与えます。対称はエンゲージから抜けたリッコさん以外の3人で。
小豆橋カノコ:何のダイスロールなんだよ
マギカ・ウィッチクラフト:あ、すいません。裏切りの真名って至近ですけどこちらですか?
齋藤リッコ:みんなーっ
齋藤リッコ:あっ
齋藤リッコ:あたし~~っ!?
リャン・シェンシィ:www
GM:えっこれ至近だったんだ
小豆橋カノコ:そうだったの?
マギカ・ウィッチクラフト:しまった リッコちゃんを追い詰めてしまった
GM:ほんとだ。至近じゃん。すみませんガバGMで
リャン・シェンシィ:たった一言で難を他に押し付ける恐ろしい魔女
マギカ・ウィッチクラフト:すみません、領域の盾をつかってしまって
GM:でもリッコちゃん狙うとリッコちゃんの負担が想定より強くなりすぎるので、気合で君たちを狙います。
GM:後で適当なEロイス足しておきます
マギカ・ウィッチクラフト:気合なら仕方ありませんね
齋藤リッコ:みんな~~!?
小豆橋カノコ:はーい ショコラショコラン製菓学校のロイスで復活 HP12
マギカ・ウィッチクラフト:裏切りの真名・改!
GM:これがリエゾンロードの力だ、死ね
リャン・シェンシィ:ウオオ "スターロード"のロイス切って立ちます
マギカ・ウィッチクラフト:ウワー!HPダメージには装甲すらも無意味!
マギカ・ウィッチクラフト:スターロードのロイスを昇華して立ち上がります!
マギカ・ウィッチクラフト:HP11!
GM:では処理が終わったら演出の方に移っていきましょう
齋藤リッコ:“スターロード”の見ている前で、手ずから“プライムドライバ”を取り出す。
スターロード:『ふ。可能性があるとして。一般生徒の君が"プライムドライバ"を使って、果たしてただで済むかな?』
齋藤リッコ:そして、ゆっくりと装着する。焦る必要は無かった。彼はそれだけは邪魔しないだろうという確信があった。
齋藤リッコ:パラメータを、リャンに伝えられた通りに合わせ──装置を起動する。
GM:君の予想通り、スターロードが君の邪魔をすることはない。
GM:装置を起動すると同時に、無数の閃光と耳障りなノイズが君の脳に流れ込んでくる。同時に、君の心の奥底から
GM:新たな力への渇望と、無力な自分への嫌悪、己の力を解放したいという衝動がとめどなく溢れてくる。
齋藤リッコ:「う、ッぐ……!」
齋藤リッコ:立ち眩んだように呻き、ふらつく。自分の中身が作り替えられていくような感覚。
小豆橋カノコ:ディスペンサーを構えている。いつでも装置を撃ち抜けるように。
GM:もっと力を。もっと力を。
GM:無限の力を。いや、無限すらも超える力が欲しい。
GM:少しでも気を抜けば、君の常識や善性、あるいは親しいものへの友情、愛情。それすらも押し流して、君の心は欲望に支配されてしまうだろう。
齋藤リッコ:衝動と共にこれまでに無い、全く新たな力が自らの中に芽吹くのが分かる。あまりにもあっけなく、簡単に。
齋藤リッコ:これまでの血反吐を吐くような鍛錬が、まるで馬鹿らしくなるようだ。もっとこの力を、更にこの衝動をと、全身の細胞が、レネゲイドが叫んでいる。
スターロード:『どうだい。齋藤リッコくん。私と共に来れば』
スターロード:『もっと、もっと力を与えよう。今君が手に入れた力より、遥かに大きな力を……いや』
スターロード:『君ならば、無限の力。あるいはその先にすらも進めるかもしれない』
スターロード:『私を超えた、真の"ロード"になる気は無いか?』
小豆橋カノコ:(……認めている。自分の完全性の不足を。それを指摘したリッコさんを)
齋藤リッコ:“スターロード”の言葉は、混濁した意識には甘い蜜のように浸透していく。
齋藤リッコ:「ふ……う、ゥゥウウウ……ッ……」
齋藤リッコ:確かにあるのだろうと思った。彼に従えば、力が──自分があれほど焦がれていたものがいくらでも……そう、無限に手に入るのだと。
スターロード:『……齋藤リッコくん。さあ、私の手を取り給え』君に向かって片手を差し出す
スターロード:『今こそ、君が特別な存在に、主役になる時だ』
齋藤リッコ:だが。
齋藤リッコ:「……はぁっ……」
齋藤リッコ:息を吐き、自ら“プライムドライバ”を外し、地面に放り投げる。
齋藤リッコ:ぐしゃぐしゃと髪を掻いて、「……」“スターロード”を見据える。
齋藤リッコ:「……そうよ」
齋藤リッコ:「でも、あんたの力は要らない」
小豆橋カノコ:「リッコさん……!」
スターロード:『無限の力が要らないと?』
齋藤リッコ:「……いつものことよ、こんなの」転がる“プライムドライバ”を一瞥し
齋藤リッコ:「力が欲しいのも。弱い自分が嫌いなのも」
齋藤リッコ:「あたしにとっては慣れすぎて、もううんざりなの」
スターロード:『そうか……残念だよ"ウォーレン"、齋藤リッコくん』
スターロード:『君が頑なに私と戦う道を選ぶなら、もう容赦はしない』
スターロード:『残念だ、リッコくん。私と同じ視点を持つ、君という可能性が永遠に消え去るのは……!』
齋藤リッコ:「……ふふん」勝ち誇ったように笑う
齋藤リッコ:「あたしを導いてくれるつもりだった?そう、残念ね。もう必要ないわ」
齋藤リッコ:「今味わってみて分かった。あんたの言う無限より、もっと強い力があるって……あたしは知ってる」
スターロード:スターロードが手を掲げる。同時に周囲に満ち溢れたレネゲイドが沸騰するかのように一気に活性化し
スターロード:君たちがの周囲をまるごと吹き飛ばす。
スターロード:『ならば見せてみろ、無限を超えるその力とやらを!』
齋藤リッコ:超絶のレネゲイドが爆発する寸前、リッコが、“スターロード”が、全ての光景が凍り付く。
齋藤リッコ:魔眼による極限の時間減速。白く染め上げられた世界で、疾駆する少女のマフラーが靡き──
齋藤リッコ:彼の主観では、瞬間。“スターロード”に肉薄している。
齋藤リッコ:「“スターロード”ッ!!」
スターロード:『……!』無限の力を持っていても、時の流れには逆らえない
齋藤リッコ:振り上げた腕から、業火が噴き出す。ありったけのそれを叩きつけようとして──
マギカ・ウィッチクラフト:「リッコさん──……!」《機械の声》。その耳にだけ、明瞭に届く声がある。
マギカ・ウィッチクラフト:(リャン会計が伝えたものが、自分の想像と同じなら……!)
マギカ・ウィッチクラフト:それを使いこなすにはおそらく、3つの法則がある
マギカ・ウィッチクラフト:一つ目は言葉。聖書に語られる事象を再現するように、適切な祈りを捧げるように。自分の気持ちを力ある言葉にする。
マギカ・ウィッチクラフト:二つ目は自信。全てを正常に洗い流して、同じ土俵に立てばなんとか出来る。謙遜をしながらも、『出来る』という事を疑わない自負。
マギカ・ウィッチクラフト:そして三つ目は……
マギカ・ウィッチクラフト:(忘れること。この2つも、今言ったこと全部)
マギカ・ウィッチクラフト:結局性格の話で、表面の話で、内面の話だから
マギカ・ウィッチクラフト:大事なのは、一つだけ
マギカ・ウィッチクラフト:(『誰かを助けたい』……そんな気持ちにこそ、応えてくれる"力"……!)
マギカ・ウィッチクラフト:「その力は────!」伝えるために、口を開こうとして……
齋藤リッコ:「ありがと、マギカちゃん!!」
齋藤リッコ:いつか──まだ自分が、今より更に、本当に何も知らない子供だった頃のこと。
齋藤リッコ:星室庁の任務で、ある先生と同道したことがあった。
齋藤リッコ:今よりももっと無力で、愚かで、何も持たなかった自分を──
齋藤リッコ:彼女は信じて、預けて、見守ってくれた。
齋藤リッコ:何故忘れていたのだろうか。否、その時には気付けてすらいなかったのかもしれない。
齋藤リッコ:その時の自分が、本当に、本当に、嬉しかったのだと。
齋藤リッコ:小豆橋カノコの言葉で、その信頼で、ようやく分かったのだ。
齋藤リッコ:「……あぁあああああッ……!!」
齋藤リッコ:真紅の炎に、常には無い昏い色彩が混じる。
齋藤リッコ:それはレネゲイドを喰らうレネゲイド。全てを無に帰す尾を喰らう蛇の力。
齋藤リッコ:その刃はきっと、彼の無限にも届き得ると感じる。だが、それよりももっと。
齋藤リッコ:もっと強い力が、確かに胸の内にあった。
スターロード:ビシッ
スターロード:スターロードの頭上に輝く無限の円環に、亀裂が入る。
齋藤リッコ:「“スターロード”ッ!!ららは返してもらうわ……!!」
齋藤リッコ:「生徒を騙して!利用して!使い捨てるような奴が──」
齋藤リッコ:「“先生”なんて、名乗ってんじゃないわよッ!!」
齋藤リッコ:裂帛の叫びと共に、全身全霊の爆炎をその身へ叩き込んだ。
スターロード:『……っ!』爆炎がその身を焦がし、機体がバチバチとショートする
スターロード:彼を無敵足らしめていた神聖を、君の炎が食い破った証拠だ。
スターロード:『ふはは!流石だ、"ウォーレン"……私の無限を突破する方法をすぐさま理解し、躊躇いなく実行するとは』
スターロード:『だがまだ、勝ち誇るには早い。君が打ち破ったのは、無限の力の片方だけだ』
スターロード:『無限の攻撃力……君たちは何時まで耐えられるかな?』
マギカ・ウィッチクラフト:「…………!ですが、こちらの攻撃は通りました……」
リャン・シェンシィ:「……もし、そっちも打ち破れたら。降参でもしてくれるの?」
リャン・シェンシィ:挑発するように、あるいは注意を惹くように笑いかける。消耗の大きいリッコから少しでも意識を逸らさせようと。
マギカ・ウィッチクラフト:(……というか)
マギカ・ウィッチクラフト:(アドバイス、言う前に使いこなしてたな……!)
GM:では次。リャン会計は待機するそうなので
GM:スターロードの手番に移ります。
小豆橋カノコ:クロックフィールドで先に動けます。
GM:おっと!そんな物があったとはね
GM:というかじゃあ、マギカさんもスタロより先か。
GM:ではカノコさんの手番からどうぞ!
小豆橋カノコ:はい ではマイナーで暴走解除……はしなくていいか
小豆橋カノコ:スマートライフルを装備して攻撃します。
小豆橋カノコ:《コンセントレイト》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《バリアクラッカー》ブーメランアスピスの命中補正と装備中効果適用。対象はスターロード
GM:特に妨害はありません。判定をどうぞ!
小豆橋カノコ:神聖二重冠の効果を適用します。侵蝕率を28増加させ攻撃力を56上昇
GM:!?
小豆橋カノコ:これでダイスボーナス4!
小豆橋カノコ:11dx7+7 命中!
DoubleCross : (11DX7+7) → 10[1,1,1,4,4,6,8,9,9,10,10]+10[2,2,5,5,10]+4[4]+7 → 31
GM:こいつ……覚悟が決まってやがる
小豆橋カノコ:小豆橋カノコのHPを5減少(12 → 7)
GM:うう~む。イベイジョンは22なので避けられない。ガード!
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を13増加(102 → 115)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を28増加(115 → 143)
GM:装甲とガードは実はそこそこあります。メカだから硬い
リャン・シェンシィ:バリアクラッカーなんだよなあ
GM:なんだとぉ……
小豆橋カノコ:4d10+1d10+21+56 その通り! 装甲ガード無視です!
DoubleCross : (4D10+1D10+21+56) → 30[10,10,9,1]+6[6]+21+56 → 113
小豆橋カノコ:すごい高い出目!
GM:無限の力があってもガード値と装甲値は無視できないのに……!ダメージください!
マギカ・ウィッチクラフト:うーんパワー
GM:もう出してた!
スターロード:113点、痛すぎる
スターロード:二重冠の力があるとはいえ火力高すぎだろ!
齋藤リッコ:カノコ~~♡
小豆橋カノコ:このラウンドで処らないとダメージが全部なかったことになるのなら
小豆橋カノコ:このラウンドに全てを叩き込む!
マギカ・ウィッチクラフト:ロジカル!
スターロード:ギリギリ立ってるぜ。演出をどうぞ!
小豆橋カノコ:レネゲイドの破局的突沸から辛くも逃れ、ディスペンサーを向ける。頭上の神聖二重冠が大きく輝きを放つ。
小豆橋カノコ:「カートリッジダブルオー、フィーズィーロリポップ」
小豆橋カノコ:普段は大きな出力を持たない明るい緑色の電光が、アーク状の放電となって飽和する。
スターロード:『……頭上に輝くその光。そうか、それが神聖二重冠』
スターロード:『この地に与えられた、もう一つの"インフィニティコード"……!』
小豆橋カノコ:ワイヤーアンカー付きのコイルガンの射出。"スターロード"の破損部に突き刺さる。
小豆橋カノコ:「好きです、リッコさん!」叫んだ。更に強く、雷が伝う。
スターロード:ギィィン!金属の叱責とともに、スターロードの片腕が宙を舞う
齋藤リッコ:「うん!」
齋藤リッコ:「……え!?」
小豆橋カノコ:「あなたがあなたのことを嫌いなぶんも!」
小豆橋カノコ:「力が欲しいなら、私が──」
小豆橋カノコ:「力に、なります!」
小豆橋カノコ:ブラック・ドッグ/オルクス。不自然な帯電状態の偏りを作り出す。静電気使い。
小豆橋カノコ:それが機械の内部機構に届いた。神聖二重冠のもたらす奇跡が、リエゾンロードの義体すら特権的に侵略する。
小豆橋カノコ:「壊れ────ろおッ!!!」
小豆橋カノコ:精密動作性を担保する悉くを乱し、犯し、狂わせ、外部からの操作そのものを拒絶させる。"スターロード"を、追放しようと駆け巡った。この新生の庭から。
スターロード:『ぬ……あああああああっ!』機体が悲鳴をあげる。関節部が火を吹き、各部から煙が上がる。
スターロード:『小豆橋カノコ、君は戦士ではないはず……にも関わらずこれほどのパワー』
スターロード:『恐るべきは神聖二重冠……それをここまで使いこなすその精神力か』
スターロード:『だが、ロードがその程度で倒せると思うな!』
小豆橋カノコ:「心が弱くたって、裏切れないものがある──」
小豆橋カノコ:「そのために戦っているんです、私は!」
齋藤リッコ:「……」頬を真っ赤に染めて、カノコと“スターロード”とで視線を彷徨わせる。
齋藤リッコ:(いや……好きって、そう……友達としてよね……?)
齋藤リッコ:(あたしが大好きって言ったから返してくれただけで……何意識してんのって感じで……)
齋藤リッコ:(うわっ今あたしキモい……!?いやそもそもそんな場合じゃ……!)
GM:……という事で、次はマギカさんの手番になる予定ですが
GM:その前にイニチアシブで"スターロード"が動きます。《加速する時》
リャン・シェンシィ:ゲーッ
マギカ・ウィッチクラフト:ヒェーッ
齋藤リッコ:加速すな~~!
スターロード:無限の力が再び君たちに襲いかかる
スターロード:マイナーで《拡散する影》、ダイスを4つ減らし達成値+20
スターロード:《原初の赤:サイレンの魔女》《飢えし影》《背教者の王》《背教者殺し》
スターロード:対称は君たち全員。命中した場合、ラウンド中の判定ダイスを-9個します。
小豆橋カノコ:やめなさい!
マギカ・ウィッチクラフト:やだ~
齋藤リッコ:待たれよ……
スターロード:なんだぁ……?
齋藤リッコ:止めるしかない!《時の棺》!
齋藤リッコ:判定を失敗させます
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を10増加(137 → 147)
マギカ・ウィッチクラフト:待ちなさい、それには及ばないわ
齋藤リッコ:今の無し!
マギカ・ウィッチクラフト:グレートバビロンの秘密兵器を見せてあげましょう
小豆橋カノコ:マギカさん! それは一体……
リャン・シェンシィ:なしらしいのでとりあえず命中進めてください
リャン・シェンシィ:わたしのはリアクションだから…
リャン・シェンシィ:あっちがう
リャン・シェンシィ:これも同じタイミングだった
GM:イイデショウ。判定するぞ~い
リャン・シェンシィ:《守りの弾》します ウオオ
リャン・シェンシィ:達成値は振ってもらうから勘違いしてた 振ってください
スターロード:10DX+26
DoubleCross : (10DX10+26) → 10[1,2,2,3,3,5,8,9,10,10]+8[4,8]+26 → 44
リャン・シェンシィ:けっこう良識的な達成値だ
スターロード:当たったらダイス-9だぞい
マギカ・ウィッチクラフト:死の贈り物だ
リャン・シェンシィ:まあそれでも普通に判定してたら届かないが…
リャン・シェンシィ:マスターズコネクションを使用したいです。
リャン・シェンシィ:通るなら自動成功。
GM:なっなんだとそれは対決には使えないはずはっ守りの弾は対決ではないぜ特殊だぜ
リャン・シェンシィ:こまやかな解説たすかる
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの侵蝕値を5増加(126 → 131)
GM:これはGMも通さざるを得ない……!ではスターロードくんの攻撃は失敗します。演出をしていきましょう……!
齋藤リッコ:流石~~
スターロード:”スターロード”の機体が無理矢理に稼働する。先程よりも広範囲、カノコ達だけでなくリッコすら巻き込むように
スターロード:部屋全体のレネゲイドが励起し、君たちに牙を剥こうとする!
スターロード:『さあ、塵と消えよ!』
小豆橋カノコ:「あぁ……やっぱりこうできますよね……!? うう、決めきれなかった……!」
齋藤リッコ:「嘘でしょ、もう動けんの……!?こんなの喰らったら……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「アレは、流石に……まずいですね、リャン会計?」
リャン・シェンシィ:「そうだね、大分まずい……」
リャン・シェンシィ:「だからこそ、使える」
マギカ・ウィッチクラフト:外見上は静かに問う。なぜなら、彼女にどうにか出来なければ、どうにも出来ないのだ。
リャン・シェンシィ:リャン・シェンシィの貸借能力が防御時に真価を発揮するのは。その本質を、我が身に及ぶ脅威を防ぐ保険として定義しているからだ。
リャン・シェンシィ:自身の身の丈を超えた出力を発揮するには、相応の危難の条件が必要となる。そうでなければ履行できない契約がいくつかある。
リャン・シェンシィ:そして。今ここにある、危難と脅威を証明するものは──二重冠の光輝、未曽有の侵蝕率、リエゾンロードを名乗る眼前の敵。
リャン・シェンシィ:十分だろう。……元々これは、あの日の戦いを乗り越える切り札として結んだ一つだ。切る機会のないままずっと手元に残ってしまったが。
リャン・シェンシィ:眼前のこの者が、ノヴァリス全てを覆しうる脅威である限り。あの女が嫌な顔をする事はあるまい。
リャン・シェンシィ:──厳かに静かに、歌うように。いつか教わった詞をなぞり口遊み始める。
リャン・シェンシィ:「……”罪人がひとりでも悔い改めるなら、悔改めを必要としない九十九人の正しい人のためにもまさる大きいよろこびが、天にあるであろう”」
リャン・シェンシィ:翠の瞳が、焼けるような痛みと共に閉ざされる。あるいはそれは、信心なくして聖なるものを祈り求めた報いか。
リャン・シェンシィ:「”彼は失われたが見出された。主が望むことは、厄災でなく、すくいと愛にある」
リャン・シェンシィ:苦痛を噛み殺しながら、一音の過誤もないように詠唱を続ける。
リャン・シェンシィ:「主よ、あなたの憐れみを此処へ下されたまえ」銃口に契約書を添える。引き金を引く。閑けさを引き裂くような破裂音が、その合図となって。
リャン・シェンシィ:「──履行、"マスターオーダー"」
リャン・シェンシィ:この場に"なにか"が降りてくる。形なく見えざるもの。
リャン・シェンシィ:黒とも、白とも、無色ともつかない色彩。その姿を記憶することも、正しく書き留める事も叶わない。
リャン・シェンシィ:ただ、"何か"がそこにいることが分かる。そうして、地から湧くように溢れ出た"それ"の影が
リャン・シェンシィ:今しも皆を襲おうとした、無限のレネゲイドの熱へと覆うように重なる。混ざり合って──気づけば、諸共にどこかへと消え去っている。
リャン・シェンシィ:「……強くなる道筋のうちには、まあ。あなたが示したようなものもあるんだろうけど」
リャン・シェンシィ:「一番効果的な方法の一つは、自分よりも強い誰かと手を結ぶ事じゃないかなって思うんだよね」
スターロード:『馬鹿な、この力……。あの男は既に死んだはず』
スターロード:『バビロン。なぜ君がその力を使える……!』
リャン・シェンシィ:「……なぜ、と言われれば。そうだね」
リャン・シェンシィ:膝をついている。ひどく呼吸を乱しながら、消えていた視力が少しずつ戻ってくる。
リャン・シェンシィ:「繋がりがあったからだ。……あなたが見かけから想像するよりも、ここの生徒達ってのは協調できるんだよ。特に、あなたみたいな悪い大人が相手の時はね」
小豆橋カノコ:「……アホですかって言って、すみません。これは。大変当て込める」現実感のない顔。
齋藤リッコ:「えっ……?えっ……?」全くの無傷だ。「何、今の……!?何が起きたかも……」
齋藤リッコ:「いや、あたしもここまでとは……」
小豆橋カノコ:「それは全然、わからないですね……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「…………ふふ」意味深に微笑んでおく。
マギカ・ウィッチクラフト:(なんとかなるものですね……)
GM:では……攻撃は無効化され本来の手番。マギカさんの手番になります
マギカ・ウィッチクラフト:手番!
マギカ・ウィッチクラフト:マイナーで、暴走解除しておきます。カバーリングがあるので。
マギカ・ウィッチクラフト:メジャーで【EXスキル:ハロー、ワールド】《C:オルクス》《ディストーション》
マギカ・ウィッチクラフト:スターロードに射撃攻撃。
マギカ・ウィッチクラフト:判定の前に神聖二重冠の効果を使用します。装甲抜け無さそうだからね!
GM:妨害などはありません。判定をどうぞ!
マギカ・ウィッチクラフト:『・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。』
マギカ・ウィッチクラフト:20点上昇して攻撃力40点アップ!
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を20増加(110 → 130)
GM:ノヴァリスの生徒はどうしてこうめちゃくちゃしてくるんだ?
マギカ・ウィッチクラフト:貴方がめちゃくちゃだからですよ!
マギカ・ウィッチクラフト:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[1,1,2,2,2,6,6,6,6,6,8,8]+10[4,8]+5[5]+4 → 29
マギカ・ウィッチクラフト:うーん。【サブスキル:雄舌の蛇】《妖精の手》出目を10に変更する。
GM:インチキインチキ
マギカ・ウィッチクラフト:残り1回です。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を4増加(130 → 134)
マギカ・ウィッチクラフト:1dx7+34
DoubleCross : (1DX7+34) → 10[7]+10[8]+2[2]+34 → 56
マギカ・ウィッチクラフト:オッケーオッケー
マギカ・ウィッチクラフト:リアクションどうぞ
GM:うおおたかい!全然ドッジ出来ない……イベイジョンかなり高いはずなのに
スターロード:ガードします。ダメージどうぞ!
マギカ・ウィッチクラフト:6d10+7+40 装甲有効
DoubleCross : (6D10+7+40) → 27[5,6,1,8,4,3]+7+40 → 74
マギカ・ウィッチクラフト:ちょっと低めかな。どうだ!
スターロード:装甲とガード含めて全部で11点ある……が、これはそのまま食らったら死んでしまうな
マギカ・ウィッチクラフト:落ちろー!
小豆橋カノコ:死ねー!
齋藤リッコ:大人しく死ね~~!
スターロード:《虚無への回帰》、ダメージを0に!
リャン・シェンシィ:ええ~~
マギカ・ウィッチクラフト:えーーん!
スターロード:大人が子供に負けるわけないんだよなぁ
齋藤リッコ:こいつ……
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの侵蝕値を4増加(134 → 138)
スターロード:同時に君たちに楽しい事実を教えてあげましょう。
マギカ・ウィッチクラフト:なんだなんだ
リャン・シェンシィ:なんだろう
スターロード:スターロードさんはエンブレム"エンジェル”を所持しています。これで《ヴァイタルアップ》の回数を
スターロード:シナリオ1回から2回に増やしているよ。このラウンドで倒しきれなかったら
スターロード:HPがまた無限になります。頑張って倒してね
齋藤リッコ:ば……バカヤロ~~!!
小豆橋カノコ:もう二度とこんな景気のいい打点出せねーぞ!
マギカ・ウィッチクラフト:げぇ~~~!
リャン・シェンシィ:こいつ~~~
リャン・シェンシィ:マスコネももう2個しか残ってないのに……
スターロード:では演出をお願いしましょう
マギカ・ウィッチクラフト:はぁい
マギカ・ウィッチクラフト:……一番後ろ、静かに戦場を見る。
マギカ・ウィッチクラフト:戦場にあった威圧的な空気に、紛れが生じている。
マギカ・ウィッチクラフト:無限を誇る耐久力と、それを打ち消す力。
マギカ・ウィッチクラフト:「今、ここで……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「終わらせないと……!」
マギカ・ウィッチクラフト:頭上に手を翳す。
マギカ・ウィッチクラフト:頂く十字冠の意匠は魔女の帽子。
マギカ・ウィッチクラフト:形は受け継がれた知識、紫の色は高貴に積み上がる位階を表す。
マギカ・ウィッチクラフト:"神聖二重冠"───知恵の土台を支えるように、蝙蝠の羽が広がり重なる。
マギカ・ウィッチクラフト:意味は移ろい。拠点すら移し替えて、変化を促す羽。
マギカ・ウィッチクラフト:マギカ・ウィッチクラフトの半生は環境の変化と共に変わってきた。
マギカ・ウィッチクラフト:環境が変わる度に閉じた世界は開かれ、新たな出会いがあり。
マギカ・ウィッチクラフト:────その度に、
マギカ・ウィッチクラフト:常に、絶望を感じていた。
マギカ・ウィッチクラフト:魔女の集落で後継者たらんと知識を叩き込まれた時も。
マギカ・ウィッチクラフト:キングダムで派閥争いに馴染もうとした時も。
マギカ・ウィッチクラフト:メサイアで生徒会役員として人を率いる時も。
マギカ・ウィッチクラフト:今、"議長代行"として全ての責任を追う時も。
マギカ・ウィッチクラフト:頭を抱えて、喚き散らして、泣き叫んで、ふて寝したい。
マギカ・ウィッチクラフト:『出来るわけがない』と第一声に嘆いて、嘆いて嘆いて嘆いて。
マギカ・ウィッチクラフト:嘆いて嘆いて嘆いて嘆き続けて。
マギカ・ウィッチクラフト:……後はいつも通り。
マギカ・ウィッチクラフト:自分ではどうしようもない事態を放置しても、やってくれる人は居ないから、手を付けるだけ。
マギカ・ウィッチクラフト:『絶望的なもの』にどこまで何が出来るか。其処から考えるしか無い
マギカ・ウィッチクラフト:自分ではどうしようもない、『絶望』を感じてきた。
マギカ・ウィッチクラフト:読破に10年掛かる魔導書も。
マギカ・ウィッチクラフト:話に秘められた意味を理解できないキングダムの生活も。
マギカ・ウィッチクラフト:常に襲撃を恐れるメサイアの生活も。
マギカ・ウィッチクラフト:…………"無限"の力を持つ大人も。
マギカ・ウィッチクラフト:『出来るわけがない』と言いながら。
マギカ・ウィッチクラフト:「…………"やるしかない"んですよね」
マギカ・ウィッチクラフト:恐怖と、諦観を滲ませて、いつもどおりに呟く。
マギカ・ウィッチクラフト:取り出すのはタブレットの下、ゴテゴテと飾られた銀色の銃。
マギカ・ウィッチクラフト:リボルバー弾倉に手を添えて、回転させる。それだけで"陣"が描かれる。
マギカ・ウィッチクラフト:「召喚」
マギカ・ウィッチクラフト:引き金。
マギカ・ウィッチクラフト:土地と時間と日付と触媒と詠唱と生贄と犠牲と絶望と希望と人数と。
マギカ・ウィッチクラフト:本来必要な全てを事前にプログラムされた『召喚』が、ワンアクションで行われる。
マギカ・ウィッチクラフト:召喚された姿はモヤに包まれる。
マギカ・ウィッチクラフト:右手に書物を持ち、無数の老若男女を象る不定形の悪魔が、緩やかに杖を向ける。
マギカ・ウィッチクラフト:「い、今から、貴方の"無限"を、奪います」
マギカ・ウィッチクラフト:説明する。効果を共有するように。
マギカ・ウィッチクラフト:「この場に満ちたレネゲイドを代償に呼ばれた……これは、」
マギカ・ウィッチクラフト:「そういう、"悪魔"です」
マギカ・ウィッチクラフト:火。雷。血液。風。
マギカ・ウィッチクラフト:その場に満ちた"無限"のレネゲイドを思うさまに使って、あらゆるエフェクトがスターロードに殺到する!
スターロード:『魔術師共の技術……チイっ!』
マギカ・ウィッチクラフト:「ふ、ふふ、すごいですね、10年くらい掛かる召喚が一瞬で……!」召喚のフィードバックを受けながら、ハイになりそうな声を抑える。
スターロード:『悪いが、敵に楽をさせる趣味は……無いのでね!』
スターロード:スターロードに今、無限の生命力はない。無限を転用した君の攻撃を身に受ければひとたまりもないだろう。
スターロード:だからこそ届く前に対処する。悪魔の攻撃が届く前に、攻撃にしようとしていたレネゲイドを、君の攻撃に対してぶつける。
スターロード:『お、おお……!』逆方向の無限と無限の対消滅、爆風が駆け巡り、しかしスターロードはまだ立っているよ
マギカ・ウィッチクラフト:「そのまま、食らって、眠ってください……っ!?」
マギカ・ウィッチクラフト:本来であれば、その反撃を燃料に出来たかもしれない。
マギカ・ウィッチクラフト:ただ、"儀式的に"、"簡略化"された現象は、求めを果たしたら消えるだけ。
スターロード:『お断りだ。むしろ、ようやく目が覚めてきた所だよ』
リャン・シェンシィ:「追い詰められてるのは間違いないけど……思ったよりしぶとい。いや……」
マギカ・ウィッチクラフト:「ほ、ほんとうですね……」
小豆橋カノコ:「すごく……スケールの大味な事が起きた、ことしかわかりませんが……」
齋藤リッコ:「あれを無傷で捌くって……どうなってんのよ……」
スターロード:君たちは気づくだろう。"スターロード”の機械の体が、まるで生き物のように蠢き徐々に再生を始めている。
リャン・シェンシィ:肌を刺すレネゲイドの動きが、嫌な予感を伝達する。
リャン・シェンシィ:「……何かしようとしてる。すぐ止めないとまずいな」
マギカ・ウィッチクラフト:「リソースが、"無限"……打ち消しても補充できる、そういうことですか……」
マギカ・ウィッチクラフト:「"どれだけカロリーを消費しても、それを上回って捕食できる"……みたいです、ね」
齋藤リッコ:「い……インチキじゃん!それって!?」
スターロード:リッコが打ち消した無限の生命力が、その権能を取り戻しつつある
マギカ・ウィッチクラフト:「だから、こそ」
マギカ・ウィッチクラフト:「まだ再生中の、"今"です」
マギカ・ウィッチクラフト:「きっと……其処にしか、勝機はありません」
リャン・シェンシィ:「ああやって寝惚けたまま眠りについてもらおう」
小豆橋カノコ:ごくり、と生唾を飲む。思うよりもずっと早く、時が迫っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「はい……」それが出来なかったら、という事を考えようとする。どうせ終わりなので、打ち切る。
マギカ・ウィッチクラフト:どうせ、自分にはどうにも出来ない『絶望』なのだから
マギカ・ウィッチクラフト:「………”皆"で、なんとかするしかありません」
スターロード:『……"ウォーレン"、齋藤リッコ。君の言葉は正しい』
スターロード:『無限の力は、ただ戦うためだけの力だ。私は全能でも、全知でもない』
齋藤リッコ:「……」“スターロード”に向き合う。
スターロード:『この程度なのだ。完全なる無敵でもなく、君たちをすぐさま消すことも、改心させることも出来ない』
スターロード:『だが、だからこそ、私は求めているのだ。私を、無限の力を超える力を。その可能性を』
スターロード:『無限の速度。無限の時間。無限の精密性。無限の財力。無限の知識、無限の交渉力、無限の芸術性』
スターロード:『無限の力を持つ私ですら、それらを持つ者を見つけ出すことは未だ出来ていない。……君は本気でたどり着けると思っているのか?』
スターロード:『無限の力を持たぬ君が、ただの努力でそこに至れると?』
齋藤リッコ:「無理でしょうね」
齋藤リッコ:「あたし一人なら」
スターロード:『私と共になら……という意味ではなさそうだね』
スターロード:『ならば聞こう。一体私以外に誰が、私を超える無限へと君を導けるのか』
齋藤リッコ:「決まってるでしょ。みんなよ」
齋藤リッコ:「今まであたしを助けてくれた人、支えてくれた人……」
齋藤リッコ:「ムカつく奴も、手が届かないような相手も。誰も彼も、どの出会いも、ひとつも無駄じゃない」
スターロード:『皆……皆だと?このノヴァリスに居る、一年後にはいずれ滅びる者たちのことか?』
齋藤リッコ:「滅ぶ?そんなわけないでしょ。あんた、本当にノヴァリスのことよく知らないのね」
齋藤リッコ:「ここにはあたしなんかより、ずっとすごい連中が山ほどいるんだから。ホント、嫌になるくらい」
齋藤リッコ:嫉妬と羨望の入り混じった表情で、笑う。
齋藤リッコ:「……あんたもよ。“スターロード”」
スターロード:『私も?』
齋藤リッコ:「あんたは救いようのないクソ野郎だけど……あんたと出会って、戦って、あたしは前より強くなれた」
齋藤リッコ:「感謝してるわ。その点だけはね」
スターロード:『それを積み重ねれば、いつか無限に届くと?』
スターロード:『それで辿り着けるのは、有限の世界までだ。そんな普通の思考では、無限の境界を超えることは出来ない』
スターロード:『なぜだ?無限の力を見て、なお、不十分とする君が。なぜそんな事もわからない!』
齋藤リッコ:「そうかしら?」
齋藤リッコ:「少なくとも、あたしは今」
齋藤リッコ:小豆橋カノコに目を向ける。
齋藤リッコ:「何でも出来そうな気がするわ」
小豆橋カノコ:その目配せに応じるように。
小豆橋カノコ:「それがリッコさんにとってのほんとうなら」
小豆橋カノコ:「何だって出来ちゃいそうです。私も」
スターロード:『……君なら、あるいはと思って、声をかけ続けてきたが……』
スターロード:『どうやら見込み違いだったようだな。勘違いも甚だしい。』
スターロード:『友情か?そのような脆弱な繋がりが、無限の力を超えられるものか』
齋藤リッコ:“スターロード”に勝気な微笑を向け、口を開く。
齋藤リッコ:「──和風チキンタツタ」
スターロード:『和風チキンタツタ?』
齋藤リッコ:「知ってる?最近マックで始まったのよ。CMもやってる」
スターロード:『……』
スターロード:『それが、どうした?』
齋藤リッコ:「あたしは、ららと一緒に食べに行く予定だった。CMが面白くて、もし不味くても、それはそれでいいかって」
齋藤リッコ:「そうやって……」
齋藤リッコ:「帰りに寄り道したり。つまんない映画見たり。テスト前に勉強会したり、友達の作ったケーキ食べたり……」
齋藤リッコ:「全部、意味なんて無いかもしれない。くだらないことで、ノヴァリスの将来になんて関係なくて、あんたの言う『脆弱な繋がり』かもしれない」
齋藤リッコ:「でも、あたしにとっては、そういうものが一番大切で──」
齋藤リッコ:「護りたいのよ」
齋藤リッコ:碧の双眸が、真っ直ぐに“スターロード”を見据える。
齋藤リッコ:「あんたはそれを、奪おうとしてる」
齋藤リッコ:「あたしはそれが、絶対に許せない」
スターロード:『……!そんな……そんな物のために、無限を手に入れる機会をみすみす捨てるのか?』
スターロード:『……わかった。君には失望したよ”ウォーレン”』
スターロード:『無限への到達以上に優先されるべきものなど、この世には存在しない。力を求め続ける君なら、理解してくれると思ったのだが』
齋藤リッコ:「あんたの言う無限の力なんて、持ってても何の意味も無いわ」
齋藤リッコ:「だって、あんた……」
齋藤リッコ:「友達いないでしょ」
スターロード:『……消えるがいい、"ウォーレン"!何者にもなれぬまま』
スターロード:『無限の中に散れ!』黒い影が、レネゲイドの奔流が、むき出しになった無限の力が君を消し去らんと迫る。
GM:改めて行動値11、リッコちゃんの手番になります。
齋藤リッコ:マイナーで暴走解除
齋藤リッコ:メジャーで再びコンボ【輝かざる星】
齋藤リッコ:《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》+《プラズマカノン》
齋藤リッコ:対象は“スターロード”
GM:妨害などはありません。判定をどうぞ!
齋藤リッコ:判定前に神聖二重冠の効果を起動。
GM:何ぃ!?
齋藤リッコ:侵蝕率を150まで上昇、攻撃力+26
齋藤リッコ:8DX7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[1,2,3,5,6,7,7,10]+10[1,1,8]+3[3]+4 → 27
GM:この二重冠ってやつおかしいです!ナーフお願いします!
小豆橋カノコ:《妖精の手》
齋藤リッコ:カノコ!
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕値を4増加(143 → 147)
GM:この達成値なら……と思ったが妖精の手が!
齋藤リッコ:ありがとうございます 振り足します
齋藤リッコ:1DX7+34
DoubleCross : (1DX7+34) → 2[2]+34 → 36
GM:くっ……!これは流石に避けられない。ガードします。ダメージをどうぞ!
GM:耐えられなさそう~
齋藤リッコ:ダメージ!
齋藤リッコ:4D10+35+26
DoubleCross : (4D10+35+26) → 17[3,5,7,2]+35+26 → 78
齋藤リッコ:死んでくれ~~~
GM:これは……流石に堪えられない!ここまでの攻撃でHP10台まで追い込まれていたのだ
GM:復活エフェクトなどもありません。戦闘終了です……演出をどうぞ!
齋藤リッコ:勝った……!
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕値を10増加(150 → 160)
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:急速に収束していく“スターロード”のレネゲイドを前に、分かっていることがあった。この敵には、セイクリッドピラーの力を借りねば勝てない。
齋藤リッコ:だが同時に、一抹の不安があった。
齋藤リッコ:これまで、絶体絶命の窮地を幾度となく神聖二重冠の力に救われてきた。それ無しでは、ただの一般生徒に過ぎない自分など何も出来なかっただろう。
齋藤リッコ:だが、こうして自ら戦う道を選んでからは、一度もその力を解放したことは無かった。
齋藤リッコ:今の自分にも、大十字冠は力を貸してくれるのだろうか?今までのように応えてくれるだろうか?そうだとして、自分に制御しきれるだろうか?
齋藤リッコ:自信は無かった。いつもそうだ。そんなもの、持てたことは一度だって無い。
齋藤リッコ:今まで、どうしてきたのだったか。初めて戦いに身を投じ、神聖二重冠を発動した時。あの時は、確か──。
齋藤リッコ:「……カノコ」
齋藤リッコ:不意に口を開く。
小豆橋カノコ:「! はい」
小豆橋カノコ:仔犬のように、無限の奔流に飲まれゆく彼女のもとへ。迷いなく駆け寄った。
齋藤リッコ:「えっと……その……」
齋藤リッコ:「お願いがあるんだけど……」
小豆橋カノコ:「いいですよ」
齋藤リッコ:「……あの……」
齋藤リッコ:周りから聞こえないように小声、気恥ずかしそうに上目がちに。
小豆橋カノコ:「……早く言ってください!」歓喜より焦りの方が大きくなる。
齋藤リッコ:「……。……もう一回、言ってくれる?」
小豆橋カノコ:「えっと……?」
小豆橋カノコ:彼女の様子と、もう一回、という言葉。
小豆橋カノコ:状況から求められることを導き出そうとフル回転していた頭が、ひとつの答えを導く。
小豆橋カノコ:先程自分は勢いに任せて、とんでもないことを言っていなかったか──
小豆橋カノコ:「わわわ──」
小豆橋カノコ:「必要なんですね。必要なんですよね!? 違ったら恨みますからね!」
小豆橋カノコ:時間がない。判断は素早く、正確に下されなければいけない。
小豆橋カノコ:だから、顔を真赤にして、叫ぶ。
小豆橋カノコ:「大好きです! 齋藤リッコさん!」
齋藤リッコ:「ひぅ!?……えっやっ……違っ……そっ……そっちじゃなくて!」
齋藤リッコ:真っ赤な顔でぶんぶんとかぶりを振る。
小豆橋カノコ:「あっそうですよね! すいません! バカ!!!」
リャン・シェンシィ:「あの。そういうのが必要ならしててもいいけど、なるべく手短にね……!」前方でスターロードのエフェクトの起動を妨げる術式をたて続けに起動している。が、そうは保たないように見える。
マギカ・ウィッチクラフト:「余裕ありますね……?」リャン会計の合間に、リボルバーから弾丸を発射し、術式を補助している
齋藤リッコ:「ごっ……ごっごめん!!そうじゃなくて……!」
小豆橋カノコ:思い出す。
小豆橋カノコ:彼女は、それを成し遂げることができる。
齋藤リッコ:小さく息を吐き、カノコの瞳を見つめる。
齋藤リッコ:「あたしのこと……」
齋藤リッコ:「……信じてくれる?」
小豆橋カノコ:必要なのは、背中を押すこと。
小豆橋カノコ:その役目を、今は私が担っている。知らず胸が高鳴った。
小豆橋カノコ:「貴女にはできますよ」
小豆橋カノコ:「ずっと信じています、さあ。辿って!」
小豆橋カノコ:稲妻が────
小豆橋カノコ:義体の駆動パターンだ。マギカ・ウィッチクラフトが看破した、整然としたランダム性。
小豆橋カノコ:このレベルの敵をして、それが単なる人為的なごまかしに終止するミスだったと言えるだろうか。そうではない。
小豆橋カノコ:機体を負荷から守るためだ、ファルスハーツ十二の主の名代として埒外の戦闘行動を成し遂げて見せるこれほどに高性能な機体を、何の? 決まっている。
小豆橋カノコ:自身のあまりにも過剰なレネゲイドによって発生する、金属疲労。再生が一瞬で終わらないのもそもためだ。放出性は無限でも、一度守りが破られればエネルギー供給の限界が発生し、負荷が飽和寸前の場所もまた存在することになる。
小豆橋カノコ:──君が加速時間に入ると同時に、ラインを指し示してゆく。"スターロード"への、解答。
齋藤リッコ:「……うん」
齋藤リッコ:──出来る。素直に、自然と、そう思えた。
齋藤リッコ:「ありがと」
齋藤リッコ:視界に映る光景が急速に鈍化していくと同時。頭頂、白い卵殻めいた十字冠に罅が走り、一気に弾け飛ぶ。
齋藤リッコ:閃光。衝撃波が放たれ、ビルの窓が一斉に砕け散った。
齋藤リッコ:そして、輝かざる星が瞬く。
齋藤リッコ:“スターロード”の眼前。真紅と深蒼、業火と凍気を撒き散らす魔眼が、赫奕たる輝きを放つ。
スターロード:『"ウォーレン"!その光は……その力は!』
齋藤リッコ:撒き散らされる膨大な熱波と冷気とがビルの建材を溶解させ、凍結させ、相克するエネルギーが暴風を巻き起こす。
齋藤リッコ:「うあぁっ……! うぐぐぐぐぐ……!」
齋藤リッコ:自らの力に振り回されながら、何とか“スターロード”へと相対する。
齋藤リッコ:「“スターロード”……!覚えておきなさい!」
齋藤リッコ:「このあたしの名を!“ウォーレン”の名を!齋藤リッコの名を!あんたを倒した女の名を!」
スターロード:『……!ぐ、おおおおお……!馬鹿な、この出力、先程より遥かに……!』
小豆橋カノコ:ライムグリーンの光が僅かに先んじて、ロードへと衝突し、小さく弾けた。
齋藤リッコ:「そして、もう二度と……」
齋藤リッコ:「ノヴァリスに手を出すんじゃないわよ!このニセ教師ーーっ!!」
齋藤リッコ:強引に、力任せに腕を振るう。二つの魔眼が互いにぶつかり合いながら“スターロード”を呑み込む。
齋藤リッコ:爆炎と氷塊が撒き散らされ、紅、蒼、そしてライムグリーンの色彩が爆発する。
齋藤リッコ:相反する絶大なエネルギーが混ざり合い、反発し合い、純粋な破壊の力として機体へと叩き込まれた。
スターロード:『これが、ダブルクロス……ノヴァリスの秘める、無限の……!』
スターロード:『ーーーーー!』君の攻撃を受け、機体は音を立てながらバラバラになって吹き飛ぶ。
スターロード:同時に周囲を満たしていたレネゲイドが、急速に薄れ……ノヴァリスの、いつもの空気が戻ってくるよ。
齋藤リッコ:「……っは……!」
齋藤リッコ:舞い散る火花と粉雪。ふらふらとよろめき、その場に倒れ込む。
小豆橋カノコ:倒れた彼女に駆け寄って、抱き止める。
マギカ・ウィッチクラフト:ブゥーン、と静音式のファンの音が静かに響き、ドローンが残骸を警戒する。
マギカ・ウィッチクラフト:「……終わり、ました、か?」
リャン・シェンシィ:「あの気配は消えてるね。少なくともこの義体は大丈夫……じゃないかな」息苦しさが晴れると同時、その場に倒れこみたい思いにも駆られるが。まだ仕事がある。
小豆橋カノコ:「よく見えませんでしたけど、そう、みたいです」
小豆橋カノコ:身に余る力を行使した反動で膝をついた。
齋藤リッコ:「う……」完全に力を使い果たした。指一本すら動かせる気がしないが……
齋藤リッコ:「ら……、ららは……」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……残骸みたいです。後は救出を……」
マギカ・ウィッチクラフト:表情が薄いためわかりにくいが、足取りはふらふらとしている。
リャン・シェンシィ:銃声。スターロードが守っていた後方の扉、その施錠を破壊し開く。「こっちだ」
小豆橋カノコ:「……お疲れ様です。後少しですよ、リッコさん」
小豆橋カノコ:そう言って、ふらふらと立ち上がると、肩を支えた。扉の向こうへ。
齋藤リッコ:「う、ん……」
齋藤リッコ:カノコに支えられて何とか立ち上がり、覚束ない足取りで歩いていく。
齋藤リッコ:「らら……!無事……!?」
渡海らら:「う、うっ……」新型”プライムドライバ”の負荷で苦しんでいたけど、君たちが装置を止めると朧気ながら意識を取り戻すよ。
渡海らら:「……リ、ッコ……さん……?なんで、ここに……」
齋藤リッコ:「らら……」
齋藤リッコ:その様子に、安堵の息を吐く。
齋藤リッコ:「……怪我してない?あと……眠くない?」
小豆橋カノコ:再会に水を差さないように、少しだけ離れる。
マギカ・ウィッチクラフト:(霧花ユウキのように、敵対……する感情は、無さそうですね)
渡海らら:「怪我はない、です……でも、頭はちょっと痛いかも……」緩慢な動きで目元を抑えて
渡海らら:「……あ、あの……リッコさん……」
渡海らら:「これ……失敗したんですよね、私……ち、力が手に入るなんて、や、やっぱり、嘘で……」
渡海らら:「あんな偉そうなこと言って……。な、何も変わってない……。な、なのに」
渡海らら:「な、なんで心配、してくれるんですか……?落ちこぼれとか、クズとか、頼りにならないとか……ひどいこと、結構言った気がするんですけど……」
齋藤リッコ:「あははっ」
齋藤リッコ:噴き出すように笑う。
齋藤リッコ:「元からでしょ、あんたが口悪いのは」
齋藤リッコ:ぺちぺちと頬を叩く
齋藤リッコ:「……無事で良かったわ。らら」
渡海らら:「元からって……それはそれで傷つくっていうか……」
渡海らら:「病人みたいなものだし、もっと優しく扱ってほしいっていうか……」
齋藤リッコ:「そんだけ図々しければ大丈夫でしょ……!全然変わってないじゃないのよ!」
齋藤リッコ:「言っとくけど、マック驕りだからね」
渡海らら:「ええ……怪しい大人に騙し取られたせいで、殆どお金ないんですけど……」
渡海らら:「まあ、リッコさんの分だけなら、まあ……」
齋藤リッコ:「駄目よ。約束じゃないの」
齋藤リッコ:「一緒に食べに行くんでしょ?」
渡海らら:「うう……わかりましたよう……」
小豆橋カノコ:「朗報がありますよ~」
齋藤リッコ:「うん?」振り返る
小豆橋カノコ:「なんとここには、メサイア中央銀行の頭取がいらっしゃいますからね!」
渡海らら:「そういうリッコさんは、なんだか少し変わった気が……え?」
渡海らら:「あ、わ……!ひえっ!」リッコ以外の3人に今さら気づき、その面々に驚愕するよ
リャン・シェンシィ:「あはは、どうも~」二人の邪魔をしないように遠巻きに眺めつつ医療部への手配を行っていたが、顔を上げて小さく手を振り返す。
マギカ・ウィッチクラフト:「………こんにちは」初対面だから曖昧に微笑んでいるよ。雲の広がるような銀髪の小柄な少女。議長代行。
渡海らら:「バ、バビロンの2トップ!魔王アトラアーリーバードの後を継いだ傾国の魔女ことマギカう・ウィッチクラフトとメサイア経済を小指で操る最悪の取り立て人リャン・シェンシイ……!」
渡海らら:「リ、リッコさんなんでこんな二人と一緒にいるんですか!?」
齋藤リッコ:「何ででしょうね……。まあ色々あって……」
マギカ・ウィッチクラフト:("傾国の魔女"……!?)傾かせてしまったのだろうか
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そうですね。傾国ではありませんが魔女です」
リャン・シェンシィ:「リッコちゃんはちょっとくらいフォロー入れてくれてもよくない?良いけどさ~」冗談めかして頬を膨らませている。
齋藤リッコ:「えっ?うん……」
齋藤リッコ:(事実では……?)かっこいい二つ名と思っている
渡海らら:「は、はぁはぁ……こ、この度は過去の私が迷惑をかけてしまい……!こ、このとおり今の私は反省していますので何卒……地下労働施設だけはなにとぞ勘弁してください~……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「しれっと責任能力を分断する話術は見習いたいですが……こちらはこちらで、任務で同行しました」
小豆橋カノコ:「えっと……ふつう係です! ふつう係もいますよ! 癒やされて!」
小豆橋カノコ:かわいいポーズをしています。
齋藤リッコ:「みんなあんたのこと助けてくれたのよ。あ、それと」
齋藤リッコ:「こっちはあたしの大事な友達の、小豆橋カノコ」
小豆橋カノコ:「あたしの大事ななんて……えへへへへへへ」
小豆橋カノコ:デレデレしています。
齋藤リッコ:「ショコラショコランの子なの。お菓子作りがすごい上手なのよ」
渡海らら:「確かに溢れる小動物オーラで見てるだけで癒やされそう……うう……」
マギカ・ウィッチクラフト:(流石カノコさん、一瞬で場を和ませましたね……)うんうん
渡海らら:「でも気の所為か、友だちというには距離が私より近いような……」
リャン・シェンシィ:「まあ、絆が深まったみたいだからね。色々と……」そう言うららちゃんを見つつ。「話してる感じ、結構大丈夫っぽいけど。いちおう検査入院はしてもらうからね」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……敵対することにならなくて、良かったです」うん、と共感するように頷いている。
渡海らら:「は、はいぃ……!もちろん、リャン会計様の言葉には全て服従いたしますので……へへ……」卑屈な笑みを浮かべて媚びる
小豆橋カノコ:(……検査入院)
小豆橋カノコ:(チキンタツタ、間に合うのかな……?)
齋藤リッコ:「まあとにかく、色々苦労したけど……」
齋藤リッコ:「……いや、ホントに苦労したけど…………」
齋藤リッコ:「もう大丈夫ってこと」笑う
齋藤リッコ:「お帰り、らら」
渡海らら:「へ、へへ……はい……ほ、本当に。私なんかのために……」
渡海らら:「皆さんも……それに、リッコも。ありがとうございました」
渡海らら:「えへへ……た、ただいま、リッコさん」
齋藤リッコ:「うん!」手を握り、笑い掛ける。
齋藤リッコ:“スターロード”を──リエゾンロードを、プライメイトオーヴァードを撃退したことよりも。友達にそう出来ることが、何より嬉しかった。
齋藤リッコ:「また一緒に頑張りましょ。地道にね」
GM:では、これにてクライマックスは終了。バックトラックに入りましょう。
GM:各自持ってるロイスを確認してもらい……。今回のEロイスは次の5つです
小豆橋カノコ:思ったよりある!
《悪夢の鏡像》
《悪夢の鏡像》
《変異する悪夢》
《変異する悪夢》
《あり得ざる存在》
齋藤リッコ:結構あった!
GM:あり得ざる存在は本来の効果とは違うんですが、なんかあり得ないエフェクトを使っていたので足しました
小豆橋カノコ:www
GM:各自Eロイスを振ったり振らなかったりしな!
小豆橋カノコ:振る!
小豆橋カノコ:147-5d10
DoubleCross : (147-5D10) → 147-23[6,1,4,9,3] → 124
小豆橋カノコ:さらに倍!
小豆橋カノコ:124-10d10
DoubleCross : (124-10D10) → 124-37[3,5,2,2,10,4,1,2,5,3] → 87
小豆橋カノコ:こわ 3点です
リャン・シェンシィ:ふっちゃお
リャン・シェンシィ:131-5d10
DoubleCross : (131-5D10) → 131-21[6,5,5,4,1] → 110
リャン・シェンシィ:110-5d10 1倍で
DoubleCross : (110-5D10) → 110-29[8,4,10,6,1] → 81
リャン・シェンシィ:5点帰還です
齋藤リッコ:もちろん振る!
齋藤リッコ:160-5D10
DoubleCross : (160-5D10) → 160-30[5,4,9,5,7] → 130
齋藤リッコ:う~ん 残りロイス7個だけど……まあ2倍振りしちゃお
齋藤リッコ:130-14D10
DoubleCross : (130-14D10) → 130-62[10,4,2,1,5,2,7,1,7,4,2,1,10,6] → 68
齋藤リッコ:3点です
マギカ・ウィッチクラフト:振ります
マギカ・ウィッチクラフト:138-5d10
DoubleCross : (138-5D10) → 138-37[8,10,8,5,6] → 101
マギカ・ウィッチクラフト:絶対に帰るという意志。素振り
マギカ・ウィッチクラフト:101-5d10
DoubleCross : (101-5D10) → 101-26[9,6,8,2,1] → 75
マギカ・ウィッチクラフト:5点!
GM:うむ……!では無事に全員帰還しましたね
GM:ハッピーエンドということで、EDに移っていきましょう
(雑談)
【MasterScene】
ノヴァリス内部 断絶嵐界付近
GM:生徒も先住市民も立ち寄ることが出来ないその領域に、白いドーム状の人工建築物が建てられている。
GM:誰がこのような場所に態々建物を立てたのか。答えは簡単だ。生徒でも先住市民でもなく、同時にこの過酷な地で生きられるだけの力を持った者たち。
GM:そのすぐ外には、壊れ力を失った一台の義体が倒れている。
GM:ドームの中。暗闇の中にコツコツと足音が響く。
スターロード:そこにはスーツを身に纏った壮年の男性がいた。ごく普通の男に見えるが
スターロード:その男の体には一切の汚れがなかった。過酷な断絶嵐の中に居てなお、埃も塵も着いていない
スターロード:汚れなき神聖が宿っているかのような男だった。
スターロード:やがて彼は立ち止まり、長いテーブルの前に腰掛ける。
スターロード:テーブルには既に、十を超える影が席についていた。
GM:そして彼以外の人影はすべて、その頭上に壊れかけた十字を浮かべている。
スターロード:「まずは……私の呼びかけに応じてくれたことへの感謝を述べよう」
スターロード:「無限の力は、万能の力ではない。同じリエゾンロードである”イデア”が設けたプロテクト……」
スターロード:「如何に私でも、内側からの助けなしに入るにはさらなる時間を要しただろう」
スターロード:「私を招き入れてくれてありがとう」
スターロード:「アグニヤ星徒会の者たちよ」
砕けた王冠の少女:男の言葉を最後まで聞いて、テーブルの奥に腰掛ける少女がゆっくりと口を開いた。
砕けた王冠の少女:「言葉通りに受け取りましょう。ようこそいらっしゃいました。"スターロード"」
砕けた王冠の少女:「最中ミユキと申します。アグニヤ星徒会には、役職の上下の区別はありませんが」
最中ミユキ:「ひとまずは私が、取りまとめ役を受け持っております」
最中ミユキ:「……しかし、随分と手荒な歓迎を受けたご様子ですね」
スターロード:「なに、その分収穫はあったさ。彼女たち生徒が秘める、無限の可能性……」
スターロード:「新世界の王を作る。たしかに、彼女達ならそれも可能だろう」
スターロード:「それと敵対せねばならない、君たちの苦労を先に知ることもできたしね」
蝙蝠の羽の星徒:「苦労ねえ……」
スターロード:「何か気になることでも?」
スターロード:「ええと……すまない。まだ名前を覚えきれていなくてね。君は確か……」
蝙蝠の羽の星徒:身に纏う血を蝙蝠の羽根のように変質させた、黒髪の少女が訝しげに口を開く。

蝙蝠の羽の星徒:「いや、王様でも何でもない落ちこぼれにボコられたオジサンの言う"可能性"ってやつが」
蝙蝠の羽の星徒:「どの程度信用できんのかなって思ってさ」
スターロード:「はは。確かに。今回は全面的に私の敗北だ。信用できないのも無理はない」
スターロード:「私を信じれないのは仕方ない。だが、問題ないだろう。彼女たちの脅威は私より君たちが理解しているはずだ」
絵の具塗れの星徒:「ん~、脅威って言うかぁ」
スターロード:「現に、その可能性を侮ったノドスの星徒達は敗北した。敵を知るからこそ、君たちはこうして時を待っている」
絵の具塗れの星徒:「うん、それ!タイミングの問題だよね~」

絵の具塗れの星徒:ダボダボの服のあちこちをペンキに染めたまま、テーブルに突っ伏している。
龍角の星徒:「私達星徒は、生徒が持つ『完成された兵器』としての側面」
龍角の星徒:二本の龍角を生やした、浮世離れした空気を纏う少女が穏やかに口を開く。

龍角の星徒:「扱うレネゲイドの総量では遥かに勝ってはいても、貴方の言うところの」
龍角の星徒:「"可能性"を、永遠に閉ざされた存在と言えます」
スターロード:「素晴らしい。自らの状態を客観視出来ている」
蝙蝠の羽の星徒:「ま、つまりはナメて掛かると痛い目見るってこと」
スターロード:「なんだ。君もわかっているじゃないか。最初から素直に認めてくれればいいのに」
蝙蝠の羽の星徒:小さく舌打ちして顔を逸らす。
スターロード:「ともあれ。我々の利害は一致しているという事だ」
スターロード:「君たちは彼女たちの可能性を摘みたい。私は、無限の力。そして無限の可能性を、超える者が見たい」
最中ミユキ:「ええ、我々にとって、利害の一致こそが最も肝要です」
スターロード:「今回の事件で確信した。十字冠の戒律の元では、生徒達は無限に到達することは出来ない……」
スターロード:「それは同時に、彼女たちから切り離された可能性である君たちなら」
スターロード:「必ず無限に到達することができるという事に他ならない」
スターロード:「無限の速度」
スターロード:「無限の時間」
スターロード:「無限の精密性」
スターロード:「無限の財力」
スターロード:「無限の知識」
スターロード:「無限の交渉力」
スターロード:「無限の芸術性」
スターロード:「全ての無限が、君たちには内包されている」
スターロード:「私がそれを引き出そう」
絵の具塗れの星徒:「にしし、無限……無限かぁ~」
絵の具塗れの星徒:絵筆を取り出して、テーブルの上に走らせる。
絵の具塗れの星徒:2つの輪が連なった記号を無数に書きなぐり、その上から
絵の具塗れの星徒:色とりどりの"崩れた十字架"を書き込んでいく。
スターロード:「一年後。地球に君臨するのは生徒達ではない」
スターロード:「君たち星徒たちだ。そしてその時にこそ」
スターロード:「"スターロード"の名は、真の完成された者へと継承されるだろう」
スターロード:「今日はその前祝いといこう」
龍角の星徒:「………ふふ」穏やかな表情のまま、瞳孔だけが獣の形に引き絞られる。
スターロード:テーブルに置かれていた空のグラスがひとりでに満ちていく。
最中ミユキ:「……私は、常々考えていることがあります」
最中ミユキ:満たされる祝杯を前にして呟く。
最中ミユキ:「この世界で最も大切なものはバランスだと」
スターロード:「怖いかい?これから得る力が、それを崩してしまうのが」
最中ミユキ:「いいえ、逆ですよ」
最中ミユキ:「権力、幸福、機会、財産、祝福」
最中ミユキ:「それらすべての、可能性」
最中ミユキ:「それが、これでようやく是正されるのです」
最中ミユキ:自らの十字冠を指さして
最中ミユキ:「私達の砕けた冠では、新星の加護を受けることは敵わない」
最中ミユキ:「だから、別の値を代入しなければと、ずっと考えていました」
最中ミユキ:「+ではなく、∞を」
スターロード:「ああ。星の加護は君たちには要らない。君たち自信が、無限の光を放つ星なのだから」
スターロード:「安心するよ。その言葉が聞けただけで、君たちを選んで正解だったと思える」
スターロード:グラスを掲げる。「乾杯。君たちの楽園に」
蝙蝠の羽の星徒:無言で杯を掲げる。
絵の具塗れの星徒:「かんぱ~い!」
龍角の星徒:「乾杯」
最中ミユキ:「そして、ようこそノヴァリスへ」
最中ミユキ:「私達は学ばず、貴方は導かない」
最中ミユキ:「答えは既にそこに有り、そして無限に定まらない」
最中ミユキ:「なんとも歪な関係ですが……それでも、貴方をこれからこう呼ぶ事にしましょう」
スターロード:微笑みをたたえて言葉を待つ
最中ミユキ:「貴方は確かに、星に道を示した」
最中ミユキ:「その返礼として、貴方の夢を、私達が叶えて差し上げます」
最中ミユキ:「これからよろしくお願いしますね」そこでようやく、杯を掲げる。
最中ミユキ:「───"先生"」
---
GM:その日。ノヴァリス内で観測史上最大のレネゲイドが観測された。
GM:一箇所はメサイア学区内。もう一箇所は断絶嵐内の不明地点。
GM:あらゆるメーターが振り切れ、当初、殆どの学園では計器の故障として処理されていた。
GM:当初、その現象の意味に気づいた生徒は、たった4人の生徒だけだった。
(雑談)
【ED/合同】
GM:ED1、PC4人の合同エンディングになります。
GM:上昇したレネゲイドを平常値まで下げるため、戦いを終えた君たちは休息を取り日常に帰らなければならない。
GM:だが……事件を終えてから数日、ノヴァリスは季節外れの猛暑に襲われていた!
GM:このままではまともに休むことも侵食を下げることもできるわけないぜ!という事で、君たちはあくまで侵蝕率を下げるために
GM:メサイアのお金を使って4人揃ってプール付きのリゾート施設に訪れていたよ。
小豆橋カノコ:「うひゃーー速い速い速いです~~!」
小豆橋カノコ:ばしゃーん!!
小豆橋カノコ:パステルカラーの裏地のフリルがついたライトグリーンの水着を着ています。ウォータースライダーから半端な姿勢で射出されているよ。

リャン・シェンシィ:「ほらほら、次マギカちゃんの番! 思い切って行っちゃって~」スライダー入口の手前あたりで足踏みをしている少女の背中をぐぐいと。
リャン・シェンシィ:水着は黒いセパレートタイプのもの。長く伸びた右脚にワンポイントのベルトを留めている。
リャン・シェンシィ:普段は長くツインテールとして伸ばしている髪を団子に括っており、いつものスマートグラスも外している。実のところ裸眼の視力も別に悪くない。
マギカ・ウィッチクラフト:「ひ、ひぃ……!」
マギカ・ウィッチクラフト:プカプカと浮くための浮き輪を没収され、流れるようにウォーターをスライドする
マギカ・ウィッチクラフト:ずっと目をつぶりながら派手に水しぶきを上げる。
マギカ・ウィッチクラフト:毛量の多い髪を一つにまとめている。水着は学校指定のものを用意するつもりだったが、ラインの入ったスポーティなレンタル品。
マギカ・ウィッチクラフト:持参した水着は着替える際に没収されていた
マギカ・ウィッチクラフト:「ゲホッ、ゲホッ……!」
小豆橋カノコ:「わ~~っ大丈夫ですか!?」
マギカ・ウィッチクラフト:山間で育ったため、水遊び自体が殆ど初の経験だった。
マギカ・ウィッチクラフト:「ま、前が見えない…!」
マギカ・ウィッチクラフト:両手をふらふらと差し出して声の方向に行く。
齋藤リッコ:「ちょっとマギカちゃん、大丈夫……!?」
齋藤リッコ:「髪すごいことなってるわよ……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「視界が真っ白です……」髪の毛で視界が封じられている。
齋藤リッコ:慌てて髪を整えてあげている。思春期の少女らしいしなやかで健康的な身体を、白く可愛らしいデザインのビキニが包んでいる。

マギカ・ウィッチクラフト:リャンさんの場を開けるために、二人にグイグイと引っ張られてることでしょう。
小豆橋カノコ:「マギカさんにも弱点があるんですねえ」
マギカ・ウィッチクラフト:「え?えーー……水辺は、ちょっと……」見栄を張りながらしがみつくように移動する。
齋藤リッコ:「……それにしても、良かったのかしら……。こんな豪華なリゾート」
齋藤リッコ:「すっごい高かったんじゃない?」落ち着かなげに周囲をきょろきょろしている
マギカ・ウィッチクラフト:「リャ、リャン会計のツテですので……そこは大丈夫なはずです……」
マギカ・ウィッチクラフト:と、次に滑り降りてくるのを見る
リャン・シェンシィ:「わ~~っ」マギカの少し後から滑り出てくる。ぱしゃ、と頭から飛び込んで、数秒後に君達の近くへ顔を出す。
リャン・シェンシィ:「っと」
小豆橋カノコ:「おー」拍手。
小豆橋カノコ:「頭からとは」
齋藤リッコ:(う~ん……絵になるわね……すごいモデル体型だし、眼鏡無しだと余計に顔の良さが分かるし……)神妙な顔
マギカ・ウィッチクラフト:「流石に慣れてますね……」
マギカ・ウィッチクラフト:くしくし、と乱れた髪をまとめ直している。
リャン・シェンシィ:「あはは、こういう遊びははめ外す事やってなんぼだからさあ」濡れた髪を手で整えながら。
齋藤リッコ:(マギカちゃんももう何か妖精みたいだし……意外と……意外とってレベルじゃなく胸大きいし……)
齋藤リッコ:(どうして世の中こうも不平等なのかしら……)
小豆橋カノコ:「しかしやはり二人共、お綺麗ですね~」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうなんですか……経験が少ないもので……」無い、と言わない小さな見栄。
リャン・シェンシィ:「え~っ?こっち来るんだ?」
リャン・シェンシィ:「リッコちゃんじゃなくて?」
小豆橋カノコ:「えっ……いやっそれは」
小豆橋カノコ:ついリッコちゃんの方を見て、すぐに目を逸らす。
マギカ・ウィッチクラフト:「あぁ……水着、お似合いですよね、おふたりとも」
マギカ・ウィッチクラフト:「デザインも……ふりふりしてて、おそろいみたいです」
齋藤リッコ:(カノコは……)ふっとそちらを見て
齋藤リッコ:(……)
齋藤リッコ:(……可愛いわね…………)
リャン・シェンシィ:「え~、別に今更照れる事なくない?」
マギカ・ウィッチクラフト:「……?」髪の重さに引かれるように首を傾げている。
小豆橋カノコ:「あるんですよ!」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうなんですか……」
リャン・シェンシィ:「そうなんだ。あそこまでやったのに?」
リャン・シェンシィ:あそこまで=生き死にのかかった戦いの最中に好き合うような言葉を掛け合うことの意。
マギカ・ウィッチクラフト:二人共大好きだと叫んでいたし、仲がいいんだなぁという認識。
小豆橋カノコ:「あ………………」
小豆橋カノコ:「いい、いいじゃないですかあれは。緊急事態ですし……それに」
小豆橋カノコ:「リッコさんは『そういう意味』だとは思ってないでしょうし……」小声。
マギカ・ウィッチクラフト:「そういう意味?」普通声
リャン・シェンシィ:「んん~?」意地悪く微笑んで。「だとしても私らだけ褒めるのは違うんじゃない?」
小豆橋カノコ:「わーわー!」
小豆橋カノコ:「ドリンク取ってきます!」
リャン・シェンシィ:「あ、行っちゃった~」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ、えっ、なんですか……」
マギカ・ウィッチクラフト:「私、またなにかやっちゃいました……?」
齋藤リッコ:「……あれっカノコ?」我に返ってついついと泳いで来る
齋藤リッコ:「何の話してたの?」
マギカ・ウィッチクラフト:「飲み物取ってくるらしいです」
リャン・シェンシィ:「ん?リッコちゃんの水着姿可愛いよね~って話」そんなに嘘ではない。
マギカ・ウィッチクラフト:(あれ、そういう話だっけ……?)「そうですね」追従
小豆橋カノコ:「お綺麗ですよ!」バシャバシャとその場を離脱する。
齋藤リッコ:「えぇ~?えへへ、そうかしら……エヘヘヘ……」デレデレしている
マギカ・ウィッチクラフト:「リッコさんは……キングダムで、プールとかよく行かれるんですか?」
マギカ・ウィッチクラフト:「カノコさんととか」
マギカ・ウィッチクラフト:(友達の誘い方とか参考にできないかな)
齋藤リッコ:「うーん、普通に友達とは割と行くけど……カノコとは初めてね」
齋藤リッコ:「結構最近なのよね、知り合ったの」
マギカ・ウィッチクラフト:「へぇ……それなのに、すごく仲いいんですね」
マギカ・ウィッチクラフト:「それなのに……仲いいんですね」自分の言葉を反芻して遠い目をする。
リャン・シェンシィ:「まあ、他の学区の子と普通に仲良くする機会が増えてきたのも革命の後からって感じだしね」
齋藤リッコ:「うーん、確かにそうかも。まあこういうの、時間じゃないじゃない?」
マギカ・ウィッチクラフト:「……………………」
齋藤リッコ:「そういう二人は、普段こういうとこ来るの?」
齋藤リッコ:「なんか、すっごい忙しそうなイメージだけど……」
小豆橋カノコ:「ふぅふぅ、戻りましたよ~」
マギカ・ウィッチクラフト:「ぃぇ………」小声。「私は初めてですね……プール自体……」
リャン・シェンシィ:「ん~、たまに?どっちかと言えばお休みの日はインドア派だし」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、おかえりなさい……」
齋藤リッコ:「あ、お帰り。わざわざありがとね」
リャン・シェンシィ:「仕事の視察とかではもうちょい来てるけどねえ」
リャン・シェンシィ:「あっ、ありがと~カノコちゃん」
小豆橋カノコ:近くのビーチテーブルに人数分のトロピカルドリンクが積まれている。特に手を付けた様子はない。
小豆橋カノコ:「えへへ。どういたしまして……やっぱりお忙しいんですね」
リャン・シェンシィ:「うふふ、忙しいけど休みはちゃんと作ってるよ~。優秀だからね」
マギカ・ウィッチクラフト:「わ、私は……一応、外には出るんですけどね」お店の個人的視察。けして休みもインドアだと過ごし方がわからないわけではない。
マギカ・ウィッチクラフト:「こ、こないだも動物園に行きました」その前に事件に巻き込まれていた。
小豆橋カノコ:「大学区の政治トップなんて……全然想像することもできない世界ですけど」
小豆橋カノコ:「もしかして私、とんでもない席にお呼ばれしてしまっているんじゃ……」
リャン・シェンシィ:「ええ~、そんなに恐縮しなくても」
リャン・シェンシィ:「色々立場があるって言っても、普通に生徒同士なんだし」
マギカ・ウィッチクラフト:「えぇ……トップと言っても、キングダムに比べれば、政治政治ってわけでもないですから、ね」
小豆橋カノコ:「おお……」
小豆橋カノコ:感動している。
齋藤リッコ:「そうなんだけど……ねえ」
齋藤リッコ:「もっと全然……違うタイプの想像してたわよね」
小豆橋カノコ:「もしかしてメサイアって私達が思ってたよりいいところなのでは……?」
リャン・シェンシィ:「うーん、そこはなんとも肯定しかねるな。自分の目で見てもらうのが一番いいかも」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……」
リャン・シェンシィ:「よかったらもうしばらく滞在許可も出してあげられるけど」
小豆橋カノコ:「いやまあ……でも」
小豆橋カノコ:「治安は悪かったですね……」
リャン・シェンシィ:「あはは、そうだね~」
マギカ・ウィッチクラフト:「そこは誤魔化せませんからね……」
齋藤リッコ:「前にトランぺッターの子と一緒になったけど、そっちも忙しそうだったもんね」
齋藤リッコ:「大変なのね、ほんと……」しみじみ敬意を抱いている
小豆橋カノコ:「お疲れ様ですよぅ」
リャン・シェンシィ:「あっちも大変そうだよね~。委員長サマもどっか行っちゃったらしいし」
マギカ・ウィッチクラフト:「リッコさん、意外と色んなところと顔つながってますね……」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね……あちらもてんやわんやです。ただ、引き継ぎはそれなりに進んでいるらしいですが……」
マギカ・ウィッチクラフト:「トップのカリスマ、という点では、キングダムの方のほうが馴染みやすいかもしれませんね……」
小豆橋カノコ:「あっそうか。メサイアって政治のトップと軍務が別なんですね」
リャン・シェンシィ:「ま~その辺は色々あったからねえ」
マギカ・ウィッチクラフト:「……あー、えぇ。今回も見ていただいた通り、私とリャン会計は直接戦闘には一手遅れますからね」サポート側なのだ。
小豆橋カノコ:(一手遅れる……?)まあいいか。
リャン・シェンシィ:「そうそう。もっぱら人をこき使う側で……」
齋藤リッコ:「トップかぁ。キングダムのあたしでも“至上王”なんて顔も見たことないけど……あっそうだ!」
マギカ・ウィッチクラフト:「……どうしました?」
齋藤リッコ:「ねえねえ、アーリーバードさんってどんな人なの?」興味津々で身を乗り出す
リャン・シェンシィ:「んー? わがままで尊大で自分が世界の支配者になるって信じて疑わない人」
小豆橋カノコ:「ええ……」
小豆橋カノコ:「ノータイムですごい返答が来ましたね」ノータイムですごい返答が来ましたねと思っている。
齋藤リッコ:「やっぱりそうなんだ……」偏ったイメージの通りの回答だ
マギカ・ウィッチクラフト:「い、良いところもあるんですよ……?自信があるところとか、行動力があるところとか……」
マギカ・ウィッチクラフト:ほぼ同じ内容を言い換えている。
小豆橋カノコ:「あれ? 意外とマギカさんはアトラさんに好意的なんですね」
リャン・シェンシィ:「ほら、マギカちゃんは人が良いから」
小豆橋カノコ:「なるほど~」完全納得。
齋藤リッコ:「なるほどね~」
マギカ・ウィッチクラフト:「えっ……あれ……?」生暖かく見守られている
マギカ・ウィッチクラフト:「なんでしょう……『仕方ないなあ』って目で見られてるような……?」
リャン・シェンシィ:「副会長として自分を呼んだ相手でもあるし、色々あるんじゃないかな。個人的に割り切れなく思う所が」
小豆橋カノコ:「っていうか、大魔王とか三重に偉大ななにかとか、信じられないような二つ名……もしかして」
小豆橋カノコ:「本人が名乗ってるんですか…………?」遠慮がちに。
齋藤リッコ:「ええ~?」
齋藤リッコ:「何言ってんのよカノコ、そんなわけないでしょ?」
齋藤リッコ:「そんな大げさで恥ずかしい名前、自分から名乗るわけないじゃないのよ」笑っている
小豆橋カノコ:「そうですよね! すいません」
リャン・シェンシィ:「まああの人好きだからな~、そういうの」
小豆橋カノコ:「口さがない人が皮肉で言ってるだけで……」
小豆橋カノコ:「?」
リャン・シェンシィ:「?」
齋藤リッコ:「?」
マギカ・ウィッチクラフト:「………………」
リャン・シェンシィ:「いや……言ったよね?」
リャン・シェンシィ:「わがままで尊大で自分が世界の支配者になるって信じて疑わない人だって」
マギカ・ウィッチクラフト:「本人発信の第一報からその名前が載っていることを察して頂ければ……」
マギカ・ウィッチクラフト:「そのう……そういうことかと」
齋藤リッコ:「えっ……」
小豆橋カノコ:「……」目を白黒させています。
リャン・シェンシィ:「あの人はするよ。それくらい」
齋藤リッコ:「やば……」素で引いている
小豆橋カノコ:「ええと……」
小豆橋カノコ:「やめましょうかこの話題」
リャン・シェンシィ:「そこらへんはちょっとかわいいよね」
小豆橋カノコ:「!?」
リャン・シェンシィ:「オッケー」
マギカ・ウィッチクラフト:(あぁ、カルチャーギャップが……)
齋藤リッコ:(大学区のトップって、それくらいイカれてないとなれないのね……)畏怖
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、それじゃあ、ドリンク頂きますね」話題を変えようと頑張ったぞ
齋藤リッコ:「あ、そうね……すごくないこのドリンク!?」やたら豪華だ「何この花……」何かよく分からない花が付いてきている
マギカ・ウィッチクラフト:「リゾートみたいな感じですね……」
リャン・シェンシィ:「一応食べられる花だよ~。苦いけど」
マギカ・ウィッチクラフト:「あと、あの……多少の……プロパガンダの意図はあると思うので……」引きずる話題。
小豆橋カノコ:「そういうものなんだ……」
マギカ・ウィッチクラフト:(あ、いや。そういえばメサイアとしては、敵対的姿勢見せなきゃなんだった……フォローしてどうするの)ズズズ。
齋藤リッコ:「でも大変だったんじゃない?そんな人の部下だったなんて……苦っ」食べてみている
小豆橋カノコ:「言われたのに」
リャン・シェンシィ:「大変だけど、あれでちゃんと支持率はあったしな~」
リャン・シェンシィ:「いざいなくなるとそれはそれで苦労もあるっていうか……」
齋藤リッコ:「ふーん……」何だかんだで慕われていたのだろうか、と思っている
マギカ・ウィッチクラフト:「仕事はするけど、その帰りに新しい仕事を増やしてくる人でしたね……」
リャン・シェンシィ:「普通にしてない時もあったよ!」
マギカ・ウィッチクラフト:「そのフォローはもう、仕事増やす人じゃないですか……!?」
小豆橋カノコ:「つまり察するに。非常にパブリックイメージのメサイアらしい上長がいらっしゃって……」
小豆橋カノコ:「パブリックイメージのメサイアらしく身を振られた結果大変なことになり」
小豆橋カノコ:「しっかりしたお二人がてんてこ舞いしていらっしゃるという……!」
マギカ・ウィッチクラフト:(てんてこ、ってなんだか可愛いな……)ごくごく。
マギカ・ウィッチクラフト:「概ね合っているかと……」
齋藤リッコ:「大変なのね……ホントに……」
リャン・シェンシィ:「や、まあ。ほんとにそこまでヤバかったらこうして遊んでないし」
リャン・シェンシィ:「今はマギカちゃんの時代な訳だからさあ。まあ、まだ代行だけど……」
齋藤リッコ:「あれ、そうなの?」
リャン・シェンシィ:「そうなの。いま選挙の準備中」
小豆橋カノコ:「じゃあ次のメサイアトップは誰になるかわからないんですねえ」
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そうですね。アトラ前議長も、選挙で選ばれたらしいので」
齋藤リッコ:「え~っ、そうだったんだ……それじゃあますます大変じゃないの」
リャン・シェンシィ:「あはは、まあなんとかなるでしょ」
小豆橋カノコ:「メサイア生ならざる私から見てもマギカさんが当選されたら安心そうですけど」(重責から解放されたほうが、いいのかな……?)
マギカ・ウィッチクラフト:「………そ、そうでしょうか?」ストローをぐるぐる回してる。
齋藤リッコ:「うん。わかるわかる」
齋藤リッコ:「安心感あるわよね、なんか」
齋藤リッコ:意味深な微笑をしている時はきっと全てを見通しているのだろうと思っている。
マギカ・ウィッチクラフト:「へ、えへへへへ……」くねりくねり
リャン・シェンシィ:(外からだとそう見えるんだな~。いや、とりあえずそう見えててよかったって言うべきか)
小豆橋カノコ:「仮に暗殺しようと思ってもどういう兵器が効くのかよくわからない怖さがありますし……」
齋藤リッコ:「そういう視点……?」
リャン・シェンシィ:「思考の始発点が物騒じゃない?」
マギカ・ウィッチクラフト:「私暗殺されるんですか……?」
小豆橋カノコ:「いえ! 枝葉ですけどね枝葉!」
マギカ・ウィッチクラフト:「ヤドリギぐらいエグい枝葉でしたけど……」
小豆橋カノコ:「そういうのも大事っていうか、マギカさんはお優しくてみなさんに寄り添えるリーダーだと思ってますから……!」
小豆橋カノコ:ぐるぐる目で弁解している。
マギカ・ウィッチクラフト:「っひ、えへへへ……あ、ありがとうございます」
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そこまで言われると立候補しちゃうのも悪くないですね!」
マギカ・ウィッチクラフト:ハイになるとすぐ迂闊になる。
マギカ・ウィッチクラフト:最高権力者。キングダムの王に匹敵する立場……と脳内でワッショイワッショイ空想を弄んでいる。
リャン・シェンシィ:アホなこと考えてる気配がするな……と思いながらトロピカルドリンクを飲んでいる。
齋藤リッコ:「そうね!あたしも応援するわ。選挙権は無いけど……」
リャン・シェンシィ:「あらら、支持者が増えたね。学区外だから直接的な票にはならないけど…」
マギカ・ウィッチクラフト:「そういえばそうでした…………」
リャン・シェンシィ:「よかったらメサイアの知り合いに教えておいてあげてね。マギカちゃんに入れるといいよって」
小豆橋カノコ:「リッコさんがロビー活動の対象になってる……!」
小豆橋カノコ:よくわからない興奮の仕方。
齋藤リッコ:「うん、勿論……あっ、そうだ」
齋藤リッコ:「それで思い出したんだけど……」
リャン・シェンシィ:「ん?」
齋藤リッコ:「今回のお仕事、追加報酬はいらないわよ。それもあんな額……」とんでもない額が追加されていた
リャン・シェンシィ:「えー、そう? 妥当な評価だと思うんだけどな」
小豆橋カノコ:「リッコさん……」しょうがない人だなあという視線。
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そうですね。リエゾンロード?とやら、場合によってはお金じゃ足りない戦果だと思いますが……」
リャン・シェンシィ:「私の無茶な指示をちゃんと聞いてくれたし。ともすればずっと昏睡するかもしれないリスクもあったんだし」
齋藤リッコ:「だって、追加報酬なんて無くても最後までやり切るつもりだったし……」
齋藤リッコ:「リャンちゃんのあの指示も正しかったじゃない」
リャン・シェンシィ:「もしそうなったら、指示を出した私の責任問題になって……かなり首が涼しい思いをしてただろう訳で」ひゅっと自分の首をかき切るしぐさ。
リャン・シェンシィ:「リッコちゃんのおかげで助かったし、感謝してるからこそなんだけどな~」
齋藤リッコ:「うーん、まあ、そう言われるとは思ったんだけど……」
リャン・シェンシィ:「あら、なかなか強情。まあ、こっちも別に嫌がるところに押し付けたい訳じゃないけど……」
齋藤リッコ:「じゃあ代わりに一個、お願いしてもいいかしら」
リャン・シェンシィ:「ん、代わりに?」
齋藤リッコ:「うん」頷いて
齋藤リッコ:「もしこれから、“グレート・バビロン”の業務外で、困ってる子がいたとしたら……」
齋藤リッコ:「あたしのことを教えてくれる? “ウォーレン”、齋藤リッコのことを」
齋藤リッコ:「出来るだけすぐに駆け付けるから」
小豆橋カノコ:「ええ……!?」想定外の話の転がり方に目を丸くしている。
リャン・シェンシィ:「わ。トラブルシューターでも開業するの?」
リャン・シェンシィ:「だったら、なおさら資金はあった方が良い気がするけど。ほら、情報屋も変なところ使ってたみたいだし……」
小豆橋カノコ:「すごい妄言が飛び出してましたしね……」
齋藤リッコ:「うーん、お金取ってるわけじゃないから、開業って感じじゃないけど……まあそんな感じかな」
齋藤リッコ:「色々あって、そういう子の手助けをしてるの。今」
小豆橋カノコ:「…………」
リャン・シェンシィ:「ボランティアってこと?……だ、大丈夫?」
マギカ・ウィッチクラフト:「手助けですか……」
リャン・シェンシィ:「自分の生活とかちゃんとできる……?」
齋藤リッコ:「うーん……」微妙な顔「まあ……ギリギリ何とかなってるわ。大丈夫」
マギカ・ウィッチクラフト:「無報酬というのは、個人的には賛成できないですね……」
マギカ・ウィッチクラフト:「タダより怖いものはないって言いますし……甘い顔で契約迫ってくる相手ほど怖いですし……」何かしらの過去の傷を想起中。
齋藤リッコ:「うう~ん……傭兵とかやる時は普通に貰うけどね。でもお金が無い子を助けられないのはやだし……」
齋藤リッコ:「あっ、困ってる子がいたらっていうのは……」
齋藤リッコ:「勿論、リャンちゃんとマギカちゃんもね」
リャン・シェンシィ:「……」少し、きょとんとしたような顔になって。
マギカ・ウィッチクラフト:「私達もですか……?」
齋藤リッコ:「そりゃそうでしょ。折角こうやって知り合えたんだし」
齋藤リッコ:「まあ要は、今後ともよろしくってこと」笑う「カノコもね!」
リャン・シェンシィ:「あはは……なんか、やっぱり結構すごい子だよね。君って」
小豆橋カノコ:「え、ええ。はい……ありがとうございます」
小豆橋カノコ:胸にちくりと痛むものを感じながらいらえを返す。
マギカ・ウィッチクラフト:「そうですね………」ふぅ、と一息つく。
リャン・シェンシィ:「じゃあ、分かった。そういうお話があれば、回してあげるけど」
リャン・シェンシィ:「そういうのは全部、私からの個人的な"依頼"だから」
リャン・シェンシィ:「受けてくれるのなら、相当分の報酬はこっちから出す。……それは別に文句ないでしょ?」
齋藤リッコ:「う、はい……」ちょっと気圧されて「別に無報酬にこだわりがあるわけじゃないし、それはすっごく助かるけど……」
リャン・シェンシィ:「ほら、あんま好きじゃないんだよね。君みたいな正直者が割を食っていくようなのは」
リャン・シェンシィ:「それに、お金だって力の内だよ?困ってる人を助けたいのに、貧乏だからその手段が取れないってなっても後悔するでしょ」
齋藤リッコ:「うっ……仰る通りです……」
齋藤リッコ:「……いい人よね、リャンちゃんって」くすりと笑う
マギカ・ウィッチクラフト:「だから頼りになります」うんうん。
リャン・シェンシィ:「ふふ、どうなんだろうね?」眼を細めてくすりと笑う。「そういう風に言ってくれる子もいるし、悪魔って言われる事もよくあるし」
小豆橋カノコ:「うふふ……」
小豆橋カノコ:「メサイアってマフィア社会らしいですし……」
小豆橋カノコ:「身内と思ってくれたらすごく優しいのかもしれませんね」
齋藤リッコ:「悪魔、よくない?かっこいいし……」
マギカ・ウィッチクラフト:「悪魔がかっこよい……?」ピンときてない。恐ろしいものなのだ。
リャン・シェンシィ:「あ、そういうセンス!なるほどな~」ちょっとウケている。
小豆橋カノコ:「そういうところは変わってないんですね、リッコさん。安心します、ちょっと」
齋藤リッコ:「え~っ何が?あたしも欲しいけどな~、そういうの……」
マギカ・ウィッチクラフト:「センス……」ズズズ。ほとんど氷になっている。
小豆橋カノコ:「? どうしたんですかマギカさん」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、いえ……文化の違いだなぁと……」
小豆橋カノコ:「なるほど。異文化交流の妙」よく分かっていない。
齋藤リッコ:「マギカちゃんの魔女もかっこいいし……鬼神とか……大魔王とか……」気付かぬ内に同レベルになっている
リャン・シェンシィ:「リッコちゃんのそういうの、なんだろ。無限殺し?」
リャン・シェンシィ:「ていうか、シェンでいいよ。そっちがファーストネームだし」
齋藤リッコ:「えっ、そうなんだ?じゃあシェンちゃんか」
マギカ・ウィッチクラフト:「えぇ……」(この短期間にファーストネームまで……)
マギカ・ウィッチクラフト:「……ちなみに、リッコさんがよくても、他に報酬を受け取って何かをする人に対して不公平ですので」
マギカ・ウィッチクラフト:「私の目の届く場所では、"契約"の対価は受け取っていただきますね」
齋藤リッコ:「うぁっ……はい……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「それに……助けられた側も……お礼の気持ぐらい、受け取ってほしいと思います」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい、よろしくお願いしますね」
齋藤リッコ:「ちゃ……ちゃんとしてる……」しょぼしょぼしながらカノコの手を握る
小豆橋カノコ:「うう……ありがとうございます。うちのリッコさんを」
小豆橋カノコ:なんとなく握り返す。お得だな~
リャン・シェンシィ:「うちの」
リャン・シェンシィ:特に他意はなく復唱する。
小豆橋カノコ:「あっ言葉の綾です!」
マギカ・ウィッチクラフト:「保護者…………?」飲むものがなくなったので花を食べる。
マギカ・ウィッチクラフト:苦いけど薬草ほどじゃない。
小豆橋カノコ:「えっあの……もしかして食べるほうがスタンダードなんですか?」
小豆橋カノコ:「……にがい」
リャン・シェンシィ:「美味しいものじゃないってば~」自分は食べる気配もない。
マギカ・ウィッチクラフト:「え、食べられるって聞いたので……?」
リャン・シェンシィ:「ふーん……」じっとカノコちゃんを見つつ。「まあでも、リッコちゃん色々無茶しそうな感じあるから。手が空いてたら支えてあげてね?ってことで」
小豆橋カノコ:「はい……極力幸せに」
リャン・シェンシィ:「幸せに」
小豆橋カノコ:「じゃなくて、頑張ります!」
マギカ・ウィッチクラフト:(ライブラリで見たコミックの婚約報告みたいだな……)
マギカ・ウィッチクラフト:「プールサイドで、真面目な話しましたね……ええと、他のアトラクション、見て回ります?」
マギカ・ウィッチクラフト:「流れてるやつとか……」
齋藤リッコ:「そうね……あっ、向こうのやつ!」
リャン・シェンシィ:「あ、そうだね~。せっかくだし回れるだけ回っちゃおう!」
齋藤リッコ:「亜音速流れるプールですって!すごくない!?」
小豆橋カノコ:「すごいですね……亜音速!?」
齋藤リッコ:「カノコ!行きましょう!はやくはやく!」はしゃいだ様子で手を握ったまま駆け出す
マギカ・ウィッチクラフト:「私にはさっきから水しぶきとしか見えないんですが……」
小豆橋カノコ:「え~大丈夫なのかな……!? 早速試されている……?」
小豆橋カノコ:そう言いながら手を引かれていきます。
リャン・シェンシィ:「あっ危ないよ~それ!結構リザる人いるし……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「そもそも足、つくんですかね?私、浮き輪を……」その腕を掴んで引っ張られる。
マギカ・ウィッチクラフト:「あぁ~~~………」ずるずる。
マギカ・ウィッチクラフト:夏の日差し。温められる肌。
マギカ・ウィッチクラフト:水滴に冷やされながら、少しだけ夢見ていた青春に充足していた
マギカ・ウィッチクラフト:(………あれ、なんでしょうこれ。走馬灯……?)
マギカ・ウィッチクラフト:流れるプールに入ったあと、記憶は残りませんでした。
GM:こうして君たちは季節外れの暑さにもまけず、日常に戻ってくることができたのでした。
GM:出来たのでしょうか。出来たと思います。多分。
(雑談)
【ED/マギカ・ウィッチクラフト-リャン・シェンシィ】
GM:メサイア学区、グレートバビロン事務室
GM:ひとまずの休息を終えたマギカさんとリャンさんは、"プライムドライバ"の扱いや、昏睡状態に陥った生徒たちの保護手続きなど、事件の後処理をしているよ。
GM:"プライムドライバ"はメサイア以外の学区にも広がっていた。各学区への情報共有なんかも君たちの仕事になるね。
マギカ・ウィッチクラフト:先日、休暇の際に手に入れたキングダムの茶葉を使って、お茶を淹れている。
マギカ・ウィッチクラフト:右に積まれた書類が半分になり、決済済みとして左に積まれたのを区切りにしたのだ
塚井キオ:「あーっちょっと! 何お茶入れてるんすか!」
マギカ・ウィッチクラフト:「ひっ、すいません、サボるつもりじゃないんです…!」
塚井キオ:「そういのは私がやるって言ってるじゃないですか!」プンプン。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、そっち……」
塚井キオ:塚井キオ。グレート・バビロンに在籍する特に役職を持たない生徒である。
塚井キオ:多忙なマギカの補佐のために、例外的に高い情報クリアランスを与えられている。
マギカ・ウィッチクラフト:「キリが良い所まで終わったし、ちょうどいいと思いまして……」
リャン・シェンシィ:「うひゃ~……」ぐったりと椅子に背を預けながら、宙に指を走らせてARキーを叩いている。電子化されていて権限的に問題のないものの大半はこっちで処理している。
リャン・シェンシィ:「マギカちゃん、私にも一杯ちょうだい~」
リャン・シェンシィ:空いている左手をひらひらと振る。
マギカ・ウィッチクラフト:「はぁーい」
マギカ・ウィッチクラフト:議長代行である自分。アトラ前議長の退陣の調整をしたリャン会計。そしてサポートとして動くキオさん。良くある光景である。
塚井キオ:「シェン会計も止めて下さいっす」
塚井キオ:そう言いながら物をよけて卓を拭く。
リャン・シェンシィ:「え~、別にいいんじゃない?無関係な作業が気分転換になることもあるし」
塚井キオ:「まあ確かに……」
マギカ・ウィッチクラフト:普段より色の濃い茶葉。ミルクティーやお茶菓子のお供として親しまれている。
マギカ・ウィッチクラフト:3人分用意したカップを配っていく。
マギカ・ウィッチクラフト:「ずっと座ってると、体固まりますからね……」
塚井キオ:「ありがたく頂きますか。グレート・バビロン議長のお茶」ズズ……
リャン・シェンシィ:さっと右手を振って仮想モニタを消す。小休憩に移る構えだ。
リャン・シェンシィ:「ん、いい匂い」
リャン・シェンシィ:ふうう、と深呼吸をしてからカップに一口。
マギカ・ウィッチクラフト:ブゥーン、とファンの音を響かせてドローンが豪奢な議長席付近を舞っている。搭載したAIが書類の分別中だ。
マギカ・ウィッチクラフト:「……ミルクや甘いお菓子に合うらしいです」無事に安全性を確認されているお茶菓子も用意。
塚井キオ:「それで、どういう処理になったんですか? あの……」
塚井キオ:「"プライムドライバ"の件」
マギカ・ウィッチクラフト:手続きをした会計に目線を送る。
マギカ・ウィッチクラフト:「とりあえず、一旦メサイアの預かり……なんでしたっけ」
リャン・シェンシィ:「ん、とりあえず学区内で見つけた分は回収してウチで保管してる。星室庁に言われて何個か提出したけど……」
リャン・シェンシィ:「問題はまだ見つけられてない方だね。昨日も3件、所持者を見つけて没収したって話が来てた」
マギカ・ウィッチクラフト:「犯罪グループに合流しちゃった子とか、いるらしいですからね……」
リャン・シェンシィ:「しばらくは他の学区でも似たような感じじゃないかな……流通の中心はメサイアだったらしいから、ウチが一番多いとは思うけどね」
塚井キオ:「流通ルート自体はそれなりに雑なものでしたから、まだまだ見つかるでしょうね」
マギカ・ウィッチクラフト:「メサイアが一番、使うハードルも低いでしょうしね……」
マギカ・ウィッチクラフト:武器を自前で作成するジェネシス、"王鍵"というわかりやすい強さの指標があるキングダムに比べれば、だ。
塚井キオ:「というか、そういう話ではなく」
マギカ・ウィッチクラフト:「ではなく……?」
塚井キオ:「どこまでどう話が公開される運びなんですか? 私のお仕事的にはそれが聞きたいかなって」
塚井キオ:「目下協議中ならいいです」
マギカ・ウィッチクラフト:「"プライムドライバ"……強くなれる道具、という噂は、既に流れてましたからね」
リャン・シェンシィ:「ああ、もちろん他校の上層部には全部共有してるけど。一般公開レベルって話だと」
リャン・シェンシィ:「『プライムドライバという危険な装置があって、使用すると重篤な昏睡状態になって目覚めない可能性のある大変危険な代物なので、見つけ次第使用することなく通報してください』」
リャン・シェンシィ:「みたいな感じかな。例の技はもちろん、スターロードについても敢えて広く触れて回る必要はないって判断」
リャン・シェンシィ:「リエゾンロードだって知って、面白半分で接触しようとする子がいたら困るしね」
塚井キオ:「なるほどです。お疲れ様っす」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい。デメリット……昏睡するという話を、それとなく広める必要があるでしょうね……」
マギカ・ウィッチクラフト:「後は……"プライムドライバ"を称した贋作を密かに紛れ込ませて、自然と『眉唾である』噂も根付かせるのも、時期を見て必要でしょうね」
マギカ・ウィッチクラフト:「苦労して手に入れて、でも効果なんてなかった……となれば、自然と風化するでしょうし」
塚井キオ:「そういうのは特にマギカ代理の両分すね」
リャン・シェンシィ:「マギカちゃんも割と邪道な事考えるよね……」
マギカ・ウィッチクラフト:「ぜ、前例!"外"の世界にはそういう前例があるんです……!」
リャン・シェンシィ:「そっかそっか。勉強熱心でえらい」
塚井キオ:「じゃ失礼するっす。楽にしてくださいね」一杯の紅茶を堪能すると立ち上がり、マギカの肩をもみ始める。
マギカ・ウィッチクラフト:おかわりを入れようと立ち上がるのを制される。
塚井キオ:「うわーガチガチ。ちょっと揺らしますよ」
塚井キオ:とんとんとんとん、ゆさゆさ。慣れた力加減である。
マギカ・ウィッチクラフト:「んっ……」縮こまるように硬い。
マギカ・ウィッチクラフト:「ふぅ………」
マギカ・ウィッチクラフト:お茶の温度と適度な刺激で解される。
マギカ・ウィッチクラフト:お茶菓子を取る手には、きらびやかなネイルが施されている。
塚井キオ:ひとしきりマッサージを終えて給湯室に引っ込んでいきます。
リャン・シェンシィ:「ほんとにマギカちゃん専属なんだなあ。アトラちゃんの采配にしてはやけに気の利く……」
リャン・シェンシィ:ぼんやりとその様子を眺めて呟き。
マギカ・ウィッチクラフト:「はい、こないだも休暇を手配してくださったので……」
リャン・シェンシィ:「休暇……ああ、あの事件の」
マギカ・ウィッチクラフト:「えぇ。休暇なのに……事件の」
塚井キオ:「いやあ、その節は結局働かせてしまい。我らがリーダーの勤労精神には頭が下がる思いっす」
塚井キオ:とくとくと二人にお茶を注ぐ。
マギカ・ウィッチクラフト:「キングダムの後処理に見つからないように、とんぼ返りでしたが……休むには休めましたよ?」動物と触れ合った。
リャン・シェンシィ:「それがアトラちゃんの思惑でしょ。あの子ったらもう……」溜息。
マギカ・ウィッチクラフト:「次は何を考えてるんでしょうねぇ、アトラ前議長は……なにか、色々と調査していたみたいですけど……」
マギカ・ウィッチクラフト:中央にジャムを載せたクッキーをサクリと食べる。
リャン・シェンシィ:「次に変な事させられそうになったら、決める前に私に相談していいからね?」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい。そうですね……前回は白昼夢だと思ってしまったので……」
リャン・シェンシィ:「そこを君にちゃんと伝達してないのがさ……まあ、後で教えるよ」後日詰めて聞き出したので。
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい。お願いします」
リャン・シェンシィ:「……というか、ほんとに大丈夫?」
リャン・シェンシィ:じーっとマギカちゃんの顔を見て。
マギカ・ウィッチクラフト:「………はい?」
マギカ・ウィッチクラフト:とろんとした眠そうなグリーンの目、すこしあるクマは副議長時代からそうだったようにも思う。
リャン・シェンシィ:「いや……ほら。こうして臨時で議長代行の役目が回って、そのままやってもらってる感じだけど」
リャン・シェンシィ:「君自身の意志としてはどうしたいのかな~って」
マギカ・ウィッチクラフト:「んん………」
リャン・シェンシィ:「プールの時は、立候補してもいいかもとは言ってたけど……本気にしていいやつ?あれ」
リャン・シェンシィ:「ほら、そろそろマジに候補者とか決めていかなきゃいけない時期なのは事実だしさ」
マギカ・ウィッチクラフト:「あの………………じ、自分では絶対」
マギカ・ウィッチクラフト:「入らなかったと思うんですよ。生徒会って」
マギカ・ウィッチクラフト:憧れては居た。村にいたときに読んだ漫画。学生や同年代の友達。権力のある生徒会。
マギカ・ウィッチクラフト:学園と聞いたときに、そんなものを連想してやってきて────"権力のある生徒会"、キングダムの円卓に登る大変さを知って、挫折した。
マギカ・ウィッチクラフト:それが何故か別の学区に変わり、トントン拍子で見出され、今は"議長代行"となっている。
リャン・シェンシィ:「だけど、強引めに引き抜かれたんだよね。アトラちゃんに」
リャン・シェンシィ:「それでまあ、こうなった。君はそのことをどう捉えてて、本当のところこれからどうしたいのかな?って」
マギカ・ウィッチクラフト:「は、はい。革命の前に、"十字冠"の、戒律とか術式の研究してて、それで。」
マギカ・ウィッチクラフト:「私がどうしたいか、って言われると……」
マギカ・ウィッチクラフト:一歩、踏み出せたなら。いつもそう思って、成功した自分を妄想して、閉じこもって。
マギカ・ウィッチクラフト:そう思っているうちに、流され、巻き込まれた。────巻き込まれた先は、あのプールぐらいの激流だったけど。
マギカ・ウィッチクラフト:「背中を押してもらった分は……」
マギカ・ウィッチクラフト:「期待に、応えたいな、って」
マギカ・ウィッチクラフト:「そう、思います」
マギカ・ウィッチクラフト:「だから、その……選挙があるなら、立候補しよっかなっと……」
リャン・シェンシィ:「……特に今回の事件を通して、思ってたけどさ」
マギカ・ウィッチクラフト:「はい……?」
リャン・シェンシィ:「いや。意外と結構根性あるよね、マギカちゃんって」
マギカ・ウィッチクラフト:「………そ、そうですか?」トポトポ。照れ隠しに砂糖を投入する。
リャン・シェンシィ:「いざって時の覚悟決まってるって言うか……正直、もう少し怯んだり喚いたりするイメージだったから」
マギカ・ウィッチクラフト:「やらなきゃいけないからやってるだけなんですけど……へへへ」
リャン・シェンシィ:「やらなきゃいけない時にやれるなら、十分でしょ」
マギカ・ウィッチクラフト:「そ、そうですかね……」
リャン・シェンシィ:言いながらゆっくりと立ち上がって、マギカちゃんの方へ。
マギカ・ウィッチクラフト:ぽけーと見上げている。
リャン・シェンシィ:「じゃあ、そういう意思の確認も取れたところで──」
マギカ・ウィッチクラフト:「? はい」
リャン・シェンシィ:ぱさり、と目の前に一枚の書類。見覚えのない書式だが、一番上に「グレートバビロン議長を志すに際しての誓約」というタイトルが刻まれている。
マギカ・ウィッチクラフト:「………………」
リャン・シェンシィ:「契約もしておこうか。忘れないうちに」
リャン・シェンシィ:「ほら。やらなきゃいけないなら、やれるんでしょ?君は」
マギカ・ウィッチクラフト:「あ、はい……」ペンを持つ。
マギカ・ウィッチクラフト:書式の隅々に目を通す。話を聞かずに契約とかナイですからね
マギカ・ウィッチクラフト:志と、諸々の仕事と、破ったときの罰則と……
マギカ・ウィッチクラフト:「………………」
リャン・シェンシィ:「……どう? 内容に異議は?」
マギカ・ウィッチクラフト:読んでいる内に、『議長』という言葉の実態が腑に落ちてくる。
マギカ・ウィッチクラフト:それはあの『アトラ・アーリーバード』を継ぐということであり。(ピカーと光るイメージ)
マギカ・ウィッチクラフト:"至上王"と渡り合うということであり(顔を知らないのでシルエット)
マギカ・ウィッチクラフト:まだ見ぬジェネシスの生徒会長とも………(集合シルエット)
リャン・シェンシィ:「別に焦らなくていいよ。ちゃんと君に納得してもらった上で結ぶことに意味がある」
マギカ・ウィッチクラフト:「………あれ」
マギカ・ウィッチクラフト:(だいぶ重いな……?)
マギカ・ウィッチクラフト:「昔、村の親……あ、魔女の集落で、面倒を見てくれた人がですね」
マギカ・ウィッチクラフト:「宿題を出したときや課題ができない時に、言うんですよ」
マギカ・ウィッチクラフト:「『泣いてもいいし、好きなだけ嘆いても良い。出来ないと思ったら、素直にそう言いなさい』って」
マギカ・ウィッチクラフト:ポツポツと語る。
リャン・シェンシィ:「なるほど」
マギカ・ウィッチクラフト:「『そしたら』」
マギカ・ウィッチクラフト:「『──もう次からは、それ以上求めるつもりはないから』って……」ブルブルと小声。
マギカ・ウィッチクラフト:「それ聞いて、怖っ、て思いまして……」
リャン・シェンシィ:「…………」
マギカ・ウィッチクラフト:「それ要求する本人も、それ以上に自分に課してるから、じゃあ、もう」
マギカ・ウィッチクラフト:「やれるだけでもやらないとみたいな……感じだったんですけど……」
リャン・シェンシィ:(……あれ?なんか……)
リャン・シェンシィ:(いじめてるみたいになってないか?私…………)
マギカ・ウィッチクラフト:サラサラ、とペンを走らせる。署名。
マギカ・ウィッチクラフト:「『これ』は」
マギカ・ウィッチクラフト:「やらされたから、じゃあ、無いと思います………」
マギカ・ウィッチクラフト:「…………」
マギカ・ウィッチクラフト:「………多分」小声。
リャン・シェンシィ:「……」ふう、と息を吐いて。
リャン・シェンシィ:「うん、結構。それが君の答えなら、私はそれを尊重するよ」
リャン・シェンシィ:「だけど……」
リャン・シェンシィ:す、と手を伸ばす。指先で顎を持ちあげて目線を上げさせる。
リャン・シェンシィ:「議長になろうって子の喋り方が、そういう感じじゃいけないかな」
マギカ・ウィッチクラフト:「ひえ」
マギカ・ウィッチクラフト:「そうは言われましてもですね……」
マギカ・ウィッチクラフト:話す度に細い指が喉をくすぐる。
リャン・シェンシィ:「もう少し堂々とやっていこう。君は、そこにある言葉の意味を分かった上で書ききれるくらい、ちゃんと強いんだから」
リャン・シェンシィ:目を合わせて笑いかける。
リャン・シェンシィ:「背負ってくれてありがとう。マギカ・ウィッチクラフト」
マギカ・ウィッチクラフト:「……………」ごくり、と唾を飲む喉の動きが伝わる。
リャン・シェンシィ:「こうして君に課した分だけ、私も君の栄光の為に働くよ」
リャン・シェンシィ:そう言って、ペンを奪う。続けて自分の名前を書き記す。
マギカ・ウィッチクラフト:「いえ………」いつものように控えめな話し方を引っ込める。「…………」
リャン・シェンシィ:「……お互い、いい関係を築いていけるといいね?」
マギカ・ウィッチクラフト:「……えぇ。もちろん─────」
マギカ・ウィッチクラフト:「ふ」
マギカ・ウィッチクラフト:「ふはははははー、これで私の覇業の始まりだー!リャン会計!貴方……貴様には!存分に働いてもらうぞー!!!」
マギカ・ウィッチクラフト:「ははー……」
マギカ・ウィッチクラフト:「は………」
マギカ・ウィッチクラフト:「…………………………………………………」
マギカ・ウィッチクラフト:「殺してください」
マギカ・ウィッチクラフト:人の形を失い溶ける。
リャン・シェンシィ:「……あは、そういうノリで行く?私はいいよ、別に」実績はあるし。
マギカ・ウィッチクラフト:「むりです…………!」
マギカ・ウィッチクラフト:「話し方については精一杯努力していく所存ですので……!」
マギカ・ウィッチクラフト:「何卒、長い目で見守って頂ければ……!」
リャン・シェンシィ:「ほら、潰れてないで~」手でこねるようにして形を戻していく。
リャン・シェンシィ:「はいはい、分かってる。……だけど、殺してとか言うのはナシね?」
マギカ・ウィッチクラフト:「うぅ……」こねこね。
マギカ・ウィッチクラフト:「はい………」ガチの怒られトーンだ。
マギカ・ウィッチクラフト:「選挙、よろしくお願いします……」
リャン・シェンシィ:「オッケー、任せときなさいって」ぺし、と形を戻しつつ。最後にまた
リャン・シェンシィ:ぱん、と軽く背中を叩いてやる。その背を押すように。「一緒に勝つよ、新議長っ」
(雑談)
【ED/小豆橋カノコ】
GM:では次のED。カノコさんのEDに参りましょう
GM:メサイア学区の中央病院には犯罪生徒を隔離するための監獄病棟がある。小豆橋カノコは先の事件で捕まった霧花ユウキとの面会のためそこを訪れていた。
GM:病室の中には病衣に身を包みつつ首輪とかで繋がれた霧花ユウキさんがベッドの上に横たわっているよ。
小豆橋カノコ:「こ。こんにちは~……」
小豆橋カノコ:「お見舞いに来ました。無事ですか?」
霧花ユウキ:「……よう、あの時のパティシエか」
小豆橋カノコ:返事があったことでパッと明るい表情になる。
小豆橋カノコ:「はい! パティシエです」強調
霧花ユウキ:「知ってることは全部吐いたつもりだったんだけど……ああ。事情聴取じゃねえのか」
小豆橋カノコ:「も~~」
小豆橋カノコ:「お見舞いに来たんですよ」
小豆橋カノコ:「まあ。用意してきたおやつは取り上げられちゃったんですが」
霧花ユウキ:「いや、まさかそっちから来るとは思わなくて」
霧花ユウキ:「いいのに。元からこっちから食べに行くつもりだったんだから」
小豆橋カノコ:「えへへ。何が脱獄用の道具になるかわからないとかで……」
霧花ユウキ:「脱獄の道具になるお菓子、あるんだ」
小豆橋カノコ:「何を隠しましょう。私は」
小豆橋カノコ:「昔は殺人ポップコーンや殺人パチパチするお菓子を作ってショコランを荒らし回っていました」
小豆橋カノコ:「いえ、全然隠したいですが……」
霧花ユウキ:「凶器になるお菓子、あるんだ」
小豆橋カノコ:「コンクリートの壁程度を破壊する力なら、食べて問題ないお菓子の中にも問題なく潜ませることが出来ますよ」真顔。
霧花ユウキ:「胃の壁も破壊されるだろそれ」
小豆橋カノコ:「手榴弾の火薬だってちゃんと信管が作動しなければ爆発しないんですよ?」
霧花ユウキ:「ううん。食べに行くとは言ったけど……とんでもない約束をしちまったかもしれねえな」
小豆橋カノコ:「今はそういうものは作ってません!」
小豆橋カノコ:「いえまあ。こんな話で貴重な面会時間を無駄にするわけにはいきません」
小豆橋カノコ:「……"スターロード"さんと交戦しました」
霧花ユウキ:「ああ。聞いたよ。まさか本当にあんたらが勝っちまうなんてね……」
小豆橋カノコ:「いやあ……」テレテレ
小豆橋カノコ:「聞きしに勝るおそろしい力の持ち主でした」
霧花ユウキ:「あんたらでもそう感じるんだな。一体どんな手品を使ったんだい?」
霧花ユウキ:「私には……全く想像できなかったよ。どうやったらあれ程強く成れるのか。」
霧花ユウキ:「何もわからなくなった。だからこそ、あの人の言葉に着いていくしかないと思って……」
小豆橋カノコ:「…………」すごく気まずそうな顔になる。
小豆橋カノコ:「"プライムドライバ"です。無限の侵蝕率は、それそのものが無限の出力を担保するわけではない」
小豆橋カノコ:「無限を、ものすごく劣悪な効率で力に変換しても……得られるのは無限の力ですから。その変換の隙を突くのに」
小豆橋カノコ:「やはり"スターロード"さんの力が必要になった」
霧花ユウキ:「あんたの中じゃ、納得がいってないってわけか?」
小豆橋カノコ:「偉そうな事を言ってしまいましたが、解決はこんなものです。あの手段を選ぶしかなかったことが、かえって彼の絶対性を高めてしまったかも」
小豆橋カノコ:「ユウキさんはがっかりしないんですか?」
霧花ユウキ:「そりゃあんなに止めてた奴らが結局手ぇ出したってのは複雑だよな」
小豆橋カノコ:「あうぅ……」
霧花ユウキ:「でもよ、あの……”プライムドライバ”には心をどうにかする機能もあったって聞いたぜ」
霧花ユウキ:「それを加味して私も学籍剥奪までは行かないって言われたぜ」
霧花ユウキ:「その、使った奴は本当に大丈夫だったのかよ」
小豆橋カノコ:「……」そういえば、そうだ。
小豆橋カノコ:なぜだろう。あの時、
小豆橋カノコ:装置の誤作動を警戒こそすれ。彼女が装置に敗北し、心を侵されてしまう心配は、
小豆橋カノコ:不思議なほど頭に上らなかったように思える。
小豆橋カノコ:「……はい」
小豆橋カノコ:「はい! リッコさんは、強いひとですから」
小豆橋カノコ:「もう覚悟がないなんて言っちゃダメですよ~」
小豆橋カノコ:本当に、どこであんな覚悟を決めてしまったのかは、ついぞわからないが。
霧花ユウキ:「根に持ってたのかよあの言葉……悪かったって」
小豆橋カノコ:「あ、すみません。しつこくて……」
小豆橋カノコ:「……理屈の上では、だいたいそういうことだったんですけど」
小豆橋カノコ:「でも。すぐに対処法を思いついたのはシェンシィさんでしたし」
小豆橋カノコ:「まだいくつも切り札を持っていらっしゃるご様子でした。我々がいなければあの場で転身しても、やがて勝ち方を見つけていたのではないでしょうか」
小豆橋カノコ:「……それに」
霧花ユウキ:「それに?」
小豆橋カノコ:「何と言ってもリッコさんですよ!」
霧花ユウキ:「……!」突然の勢いに耳がキーンとなっています
小豆橋カノコ:「なんて言ったと思います? "スターロード"さんが丁寧に、自分がいかに恐ろしく、強度の高い真理を導き」
小豆橋カノコ:「強さの極点に至ったかを解説されて……あの人」
小豆橋カノコ:「その程度なの?」
小豆橋カノコ:「って。ふふっ……意味がわかりませんよね?」
小豆橋カノコ:「無限の力があっても、あの人が今欲しいものは何も手に入らないんですって」
霧花ユウキ:「あ、ああ……。意味はわからないけど、あんたがリッコさんを大好きなのはわかるよ」
小豆橋カノコ:「え? やだもう……すいません」
小豆橋カノコ:「でも……良かったなって思ったんです。あの場に"スターロード"の価値を否定できる人がいて」
霧花ユウキ:「無限の力があれば、何だって奪えるって考えそうなもんだけど……そいつは違ったんだなあ」
小豆橋カノコ:「奪うことで……失われるものがあるんでしょうねえ」
小豆橋カノコ:「ねえ、"ダストテイル"さん。霧花ユウキさん」
小豆橋カノコ:「あなたが強くならなければいけなかったのは何故?」
霧花ユウキ:「単純だよ。今言ったとおり……。八月革命まで、私らは大人に奪われてばっかりだった」
霧花ユウキ:「でも、もうあんな事は二度とごめんだ。力をつければ私だって奪う側に回れると思った。何もなくさなくて済むって。でも……そうだな」
霧花ユウキ:「今なら少し、あんたの言ってることの意味がわかる気がする」
小豆橋カノコ:ころころと笑う。
霧花ユウキ:「……なあ。今更かもしれないけどさ」
霧花ユウキ:「私みたいな悪党でもさ。そのリッコってやつみたいに成れると思うか?」
霧花ユウキ:「無限とか、でかい力を持ってるだけじゃない、本当に強いやつになれるかな?」
小豆橋カノコ:本当に嬉しそうに。彼女のために駆け出してよかったと、笑う。
小豆橋カノコ:「はい。きっと成れますよ……だって」
小豆橋カノコ:伝わったのだろう、邂逅は短くとも。
小豆橋カノコ:「リッコさんは──普通の人ですから!」
(雑談)
【ED/齋藤リッコ】
齋藤リッコ:齋藤リッコの自室は、キングダム一般学生寮の一室だった。
齋藤リッコ:つい最近小火からリフォームして内装は小奇麗だが、近頃はあまり帰っていないらしく、生活感に欠けた荷物置き場のような状態だ。
齋藤リッコ:だがこの日は家主が久々に帰宅すると共に、一人の来客の姿があった。
齋藤リッコ:「んん……」
齋藤リッコ:ケーキを口に運び、大きな目を瞬く。
齋藤リッコ:「これ美味しいわね……!」
小豆橋カノコ:「ありがとうございます♪ キングダムはスイーツに合うお紅茶が取り寄せやすくていいですね」
小豆橋カノコ:「至上王さまがうちの学区を気に入ってくださるのも分かる気がします……」ちょっと遠い目。
小豆橋カノコ:「今回はちょっとモンブランの餡にも拘ってて……」
小豆橋カノコ:一瞬ハイライトが消えたが、楽しそうに自分が凝らした工夫を説明してゆく。
齋藤リッコ:「この……クリーム?が……」ぱくぱく「丁度いい感じのあれで……」
齋藤リッコ:「おいしくて……おいしいわ」もぐもぐ
小豆橋カノコ:「そういうあれで。あれなんですね~」にこにこしながらスプーンのゆくえを眺めています。
小豆橋カノコ:「しかし……」部屋を見回す。
小豆橋カノコ:「なんだか……すっきりしたお部屋ですね」
齋藤リッコ:「紅茶にも合う……うん?ああ……」つられて部屋を見て
齋藤リッコ:「最近あんまり帰ってないからね。片付けてそのままになってるの」
小豆橋カノコ:「散らかしていいですか?」
齋藤リッコ:「なんでよ!?」
小豆橋カノコ:「リッコさんの私物、見たいなあ~」
齋藤リッコ:「別にそんな大したもの無いわよ……」呆れ顔
齋藤リッコ:「ホントに美味しいわねこれ……。また上手になったんじゃない?」
齋藤リッコ:「これ以上ハイレベルになられると、あたしの舌で分かるか自信無いくらいよ」
小豆橋カノコ:「えへえへへ……」
小豆橋カノコ:表情が緩みまくります。
齋藤リッコ:「ごちそうさま」語彙力皆無の食レポはさておき、夢中な様子で食べ終える。
小豆橋カノコ:「じゃなくて。話そらさないでくださいよ~」
小豆橋カノコ:食器を流しに持っていきます。
齋藤リッコ:「えっ、逸らさざるレベルの話だったの?」
小豆橋カノコ:「私、リッコさんのこと色々知りたいです」
小豆橋カノコ:ジャーーー。無機質に水の流れる音。
小豆橋カノコ:キュ、と蛇口を締める。暫しの無言。
齋藤リッコ:「色々って……」フロアマットに腰を下ろしたまま、何とはなしにそちらを見ている。
小豆橋カノコ:「趣味は何ですか?」
齋藤リッコ:「自分で言うのも何だけど……知るほどのコンテンツあるかしら、あたし……ん、趣味?」
小豆橋カノコ:「そうです。気づいたらなんとはなしにやってること、あるでしょう?」
齋藤リッコ:「う~ん……普通に友達と遊んだり……は趣味に入らないかな……」
小豆橋カノコ:「それでもいいですけど……」不満そうだ
齋藤リッコ:「最近は家庭菜園とか……でもそれも隣の子に頼んでるのよね、今は」
齋藤リッコ:「アイドル……はホントにたまにだし」小声
小豆橋カノコ:「あっ」継続的に活動している様子もないし、ちょっと聞かないほうがいいのかなと思っていた話題だ。
齋藤リッコ:「カノコのお菓子作りくらいのものは無いかなあ……」
小豆橋カノコ:「じゃっじゃあ、好きなアーティストとか! 私は最近ヒナミちゃんが熱いんですけど! ご存知ですかね……」
小豆橋カノコ:「違う! これ話題変わってない!」
小豆橋カノコ:バタバタと戻ってきます。
小豆橋カノコ:「というか、リッコさん、あの」
小豆橋カノコ:「…………大丈夫ですか?」
齋藤リッコ:「ああヒナミちゃん……そうね、あたしも普通に流行りの……ん、何が?」
齋藤リッコ:きょとんとする。
小豆橋カノコ:「前会った時は、もっと……その」
小豆橋カノコ:「俗っぽかったです」
齋藤リッコ:「ぞ……」
齋藤リッコ:「……?」微妙な顔
齋藤リッコ:「……え……褒めてる?」
小豆橋カノコ:「褒めてはいませんけど、好きなところです」
小豆橋カノコ:「気づいたら。なんだか服は傷だらけだし、手当たり次第に人助けをしたがるし、やたら最強になりたがって……これは別に前からですね……すいません」
齋藤リッコ:「……う~ん……」そんなに分かりやすかったのかと唸り、僅かに視線を逸らす。
齋藤リッコ:「まあ、ちょっと……」
齋藤リッコ:「色々あって……」
小豆橋カノコ:「強いっていうのが具体的にどうなりたいかのイメージが絶無なのは変わらないのに、なんだか……」
小豆橋カノコ:「力を手に入れて何がしたいのかだけが定まってしまっているみたいな…………」
小豆橋カノコ:「私、リッコさんが成長していくのは嬉しいです。でも」
小豆橋カノコ:隣に腰を下ろす。
小豆橋カノコ:「たくさんご自分のことを顧みられていた頃のほうが、安心して見ていられて……」
小豆橋カノコ:「変ですね。ずっと分かってたのに」
小豆橋カノコ:「リッコさんは、いつか遠くに行ってしまう人だ……って」
小豆橋カノコ:しゅん、とツインテールが心なしか萎れる。
齋藤リッコ:「……え?」
齋藤リッコ:きょとんとして、怪訝な顔。
齋藤リッコ:「ど……どういうこと?確かに家はまあ、近くはないけど……」
齋藤リッコ:「でもこうやって時々会えてるし……」
小豆橋カノコ:「でも」
小豆橋カノコ:「リエゾンロードとか、プライメイトオーヴァードとか。行ってしまうんですよね、そんな領域に」
小豆橋カノコ:できない、とは考えていない様子だ。
小豆橋カノコ:「既に切り詰め出している。そのために不必要なものを」
齋藤リッコ:「え、え……?」
齋藤リッコ:彼女のその表情を見ていると、何故だか無性に落ち着かない。
小豆橋カノコ:「私……」
小豆橋カノコ:「覚えておきたいんです。貴女が少し前に手放したものも。これから手放すものも」
小豆橋カノコ:「いつか目的を遂げた時、リッコさんが帰ってこられるように」
小豆橋カノコ:「私が……」
小豆橋カノコ:「私が…………戦いに明け暮れる貴女の中で、擦り切れて消えてしまうまで」
小豆橋カノコ:「ううん。消えてしまっても」
小豆橋カノコ:絡まっていた思考を吐き出していく。
齋藤リッコ:「待って」
齋藤リッコ:掌で制する。
小豆橋カノコ:「ひゃう」
齋藤リッコ:「待って待って待って」
齋藤リッコ:「なんか行き過ぎてない……!?カノコの中で……!」
小豆橋カノコ:「えっえっ……そうかもしれません。そうだといいんですけど」
小豆橋カノコ:「行き過ぎってことは」
小豆橋カノコ:「……ベクトルは合ってるんですよね」
小豆橋カノコ:ショックを受けている。
齋藤リッコ:「いや……ううん……」
齋藤リッコ:「ええと……」しばらく悩んで
小豆橋カノコ:固唾を飲んで言葉を待っています。
齋藤リッコ:「……ごめん」
小豆橋カノコ:「ええっ」わたわた
齋藤リッコ:「あたし……心配かけてるわね」
小豆橋カノコ:「……」
小豆橋カノコ:コト、と。少し低い位置にある頭が、肩にもたれかかる。
小豆橋カノコ:「そうです。すっごく、心配です」
小豆橋カノコ:「リッコさんが……傷つくのが嫌です」
齋藤リッコ:「ん……」受け止める。以前よりもその体幹はしっかりして、それくらいでは揺るぎもしない。
小豆橋カノコ:「たくましくなられましたね」
齋藤リッコ:「……まだ、全然よ」
小豆橋カノコ:「理想高すぎです」
齋藤リッコ:「……」深く息を吐く。
齋藤リッコ:「……ごめん。話しておくべきだったわね」
小豆橋カノコ:「いいですよ。私、ただの友達です」
小豆橋カノコ:「胸に秘めておきたいことは、その時がきたら打ち明けてくださればよろしい」
小豆橋カノコ:「……でも」
小豆橋カノコ:「もししんどい事があったら、その気持ちは教えてくださると嬉しいです」
小豆橋カノコ:「ずいぶん訓練されてますよね。つらくないですか?」
齋藤リッコ:「つらくは……」言い掛けて「……」
齋藤リッコ:「……あのね」苦い顔で嘆息する
小豆橋カノコ:「はい」
齋藤リッコ:がしりと肩を掴み
齋藤リッコ:「……そんな顔したあんたを!はいそうですかって返せると思う!?」
小豆橋カノコ:「わひゃあっ……!」
小豆橋カノコ:「いや……で。で。でも……!」
小豆橋カノコ:「わたわたた私、リッコさんが傷つくのは嫌ですけど……」
小豆橋カノコ:「傷ついたままでいるのは、もっと嫌なんです!」
小豆橋カノコ:「だから……どうしても知りたいのは……それだけ。です」
齋藤リッコ:「……ごめん、ほんとに。全面的にあたしが悪かったわ」かぶりを振って
小豆橋カノコ:「う……悪く思う必要は……」
齋藤リッコ:「誰にも話してなかったけど、カノコになら──」
齋藤リッコ:「……ううん。カノコには話しておきたい」
小豆橋カノコ:「──」
齋藤リッコ:じっと見つめて
齋藤リッコ:「……いいのね?」
小豆橋カノコ:肩を掴まれたまま、なんとか、姿勢を正す。
小豆橋カノコ:「……いいん、ですね」
小豆橋カノコ:同じ言葉を返す。
齋藤リッコ:無言で頷き、こちらも姿勢を正す。
小豆橋カノコ:「じゃあ。教えてください」
小豆橋カノコ:本当は。
小豆橋カノコ:知りたい。寄り添いたい。苦しみがあるなら、少しでも分かち合いたい。悲しみを拭ってあげたい。
小豆橋カノコ:(ああ、私──────)
小豆橋カノコ:(こんなに好きなんだ、この人のこと)
齋藤リッコ:「……うん」
齋藤リッコ:しばらくの静寂の後、ぽつぽつと話し出す。
齋藤リッコ:「……あたし、ね」
齋藤リッコ:「……友達を……助けられなかったの」
齋藤リッコ:小さく、震える声。表情はひどく歪んでいるわけではなかったが、そこには癒え難い悲哀の痛みがあった。
小豆橋カノコ:……やっぱり。
小豆橋カノコ:セントラルで会った時、彼女ならなんとかしてくれると太鼓判を押した時、反応がおかしいと思った。
小豆橋カノコ:「辛かったですね」
小豆橋カノコ:大十字の解放特権が生徒たちに与えられた今、十字冠の生存拘束は絶対ではない。あるいは、"プライムドライバ"のように生きたまま、生徒を屍のように変えてしまう手段もある。
小豆橋カノコ:あるいは──もっと、恐ろしいことが起きたのだろうか。
齋藤リッコ:「……あたしが、何かしようとした時には──もう、何もかも手遅れで」
齋藤リッコ:「その子を助けてあげるどころか……その子の仇を討つことすら出来なかった」
齋藤リッコ:涙を流すわけでも、慟哭するわけでもない。
齋藤リッコ:ただ静かに語っている。既に自らの内で、結論が出ているのだ。決して拭えぬ傷跡として。
小豆橋カノコ:「……一つには、それですか。"スターロード"の無限の始原は」
小豆橋カノコ:(助けられない誰かを助ける力も、報復する相手を見つける力もない)
小豆橋カノコ:「あんなにも希望に溢れた宣言も、あなたの胸を裂く痛みだったんですね」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:無言の内に肯定する。
齋藤リッコ:「……思い知ったわ。ううん……ずっと目を背けてたの」
齋藤リッコ:「あたしが弱くて、無力で、何も出来ない子供だったんだって」
小豆橋カノコ:「そうは思いません」
小豆橋カノコ:「手が届かなかったから、手を伸ばす意味がないんですか?」
小豆橋カノコ:「リッコさんは、そういった考えから私が知る限り……」
小豆橋カノコ:「一番遠い方ですよ」
小豆橋カノコ:「……貴女は弱くて無力かもしれない」
小豆橋カノコ:「だけど決して何も出来ないなんてことはない」
小豆橋カノコ:「貴女はっ……!」
小豆橋カノコ:「私を救ってくれた!」
小豆橋カノコ:「出来ないことがあるんです。誰にだって……」そんな言葉が、救いにならないことは分かっている。
小豆橋カノコ:「それを認めることができなかったら」
小豆橋カノコ:「潰れちゃいます……ううん」
小豆橋カノコ:ぞくり、と背が震える。
小豆橋カノコ:「潰れていないから…………」
小豆橋カノコ:だから、ああ言ったのか。
小豆橋カノコ:『この程度なのか』と
齋藤リッコ:「……そう」
齋藤リッコ:「……そうなのよ」
齋藤リッコ:手を伸ばし、緑の髪を撫でるように触れる。
小豆橋カノコ:びくり、と震える。もう、遅いのかも知れない。同じように。
齋藤リッコ:「その時……」
齋藤リッコ:「……辛かったわ。本当に」
小豆橋カノコ:「……はい」
齋藤リッコ:「消えたい、死んじゃいたいって、何度も思った」
小豆橋カノコ:「はい。はい……」
齋藤リッコ:「……あたしには、何も出来ないんじゃないかって思った。でも──」
齋藤リッコ:「『もう何もしない方がいい』じゃなくて」
齋藤リッコ:「『もっと出来ることがあるはずだ』って」
齋藤リッコ:「そう思えたのは──」
齋藤リッコ:「……あたしの手で、誰かを助けられたことがあったからよ」
齋藤リッコ:その瞳は君を──小豆橋カノコを見つめている。
小豆橋カノコ:伏せていた瞼を上げる。おそるおそると。
小豆橋カノコ:その言葉の意味をなぞってゆく。
小豆橋カノコ:「……私」
小豆橋カノコ:「支えに……なれてましたか?」
小豆橋カノコ:あなたが一番つらい時に、側に居てあげられなかったとしても。
齋藤リッコ:「……あたしね」
齋藤リッコ:「最初は、あの場じゃなくても……本当は“プライムドライバ”を使う気だった」
齋藤リッコ:「強くなりたかったから。多少のリスクは必要だって、そう思ってた」
小豆橋カノコ:否定すべきだろうか。わからない。冷静でない頭でも、これは結論ではなさそうだ、ということは察せられた。
齋藤リッコ:「あの倉庫で、ららに手が届かなかった時も──」
齋藤リッコ:「『またか』って思った。やっぱり自分には無理なんだって、折れそうになった」
小豆橋カノコ:ああ……そうだ。
小豆橋カノコ:何かがあったのだと確信したのはあの時だ。そして、もう一度それが起きようとしているのかもしれないと、叫んだ。
齋藤リッコ:「“スターロード”にだって……本気で、心の底から……あんなに強気でいられたわけじゃない」
齋藤リッコ:「あたし一人だったら、騙されて、信用して、言うことを聞いてたかもしれない」
小豆橋カノコ:頭が冷えてゆく。彼女は強い。でも、一人でどこかへ行ってしまうことはできない。
齋藤リッコ:「……だけど……」
齋藤リッコ:「……今度は、間に合った」
齋藤リッコ:「やっと、友達を助けられた」
齋藤リッコ:「それは全部──」
齋藤リッコ:「──あなたのおかげなの。カノコ」
小豆橋カノコ:早とちりだ、言われた通りだ。勝手に諦めていたら、何も始まらない。
小豆橋カノコ:抱きしめる。彼女の頭を両の手で強く引き寄せて。
小豆橋カノコ:「はい……」
小豆橋カノコ:「良かったです。本当に……本当に…………」
齋藤リッコ:ゆっくりと腕を回して、抱き返す。
小豆橋カノコ:「リッコさんが──"プライムドライバ"なんかに飲まれなくて。"スターロード"に立ち向かえて。生き残ってくれて」
小豆橋カノコ:「弱気なことばかり言って。すいません。」
齋藤リッコ:「……そうよ……」困ったように笑う。
齋藤リッコ:「あの日、あたしが一歩踏み出せたのも……」
齋藤リッコ:「あたしがいつも、あたしを信じられるのも」
齋藤リッコ:「……全部、あなたがいてくれるからなの」
齋藤リッコ:「……だから……」
齋藤リッコ:「そんな寂しいこと、言わないでよ……」
小豆橋カノコ:「ごめんなさい~~~~」
小豆橋カノコ:鼻声で泣きながら、君の頭を、ゆっくりと撫でている。
小豆橋カノコ:「よく……よく頑張りました」
小豆橋カノコ:「リッコさんは大した人じゃないんですから」
小豆橋カノコ:「人から頼られたいのと……グスッ。同じくらい……もっと……それ以上に……」
小豆橋カノコ:「人に頼ってくださいね……私とか……星室丁の先生とか……シェンシィさんとか……あと私とか……!」
小豆橋カノコ:「わきまえてくださいよ……!」
齋藤リッコ:「え~……慰めてるの?それ~……」
齋藤リッコ:あの日から、涙は流すまいと決めていた。そうすることが出来ていた。けれど少しだけ、視界が歪んだ。
小豆橋カノコ:「大変でしたね……本当に……本当に…………」
齋藤リッコ:「もう、泣かないでよ……」ティッシュで目元を拭って「ほら、鼻かんで」
小豆橋カノコ:ちーん。
齋藤リッコ:「……あのね、カノコ」
小豆橋カノコ:抱えていた頭を離す。色々なものが決壊した顔をなんとか整える。
小豆橋カノコ:「……なんですか」
齋藤リッコ:「……ひとつ……お願いがあるんだけど……いい?」
小豆橋カノコ:「なんなりと……はい」
齋藤リッコ:「……あたし、まだ色々、やらなきゃいけないことがあって……」
小豆橋カノコ:「そうですよね。知ってます」
齋藤リッコ:「ジェネシスの子から相談があって、これから行かないといけないし……他にもいくつか用事があって……」
齋藤リッコ:「……それに、“スターロード”も、まだ絶対諦めてないから」
齋藤リッコ:「なんか、分かるのよ。認めたくないけど、あたしと似てる部分があるっていうか……」
小豆橋カノコ:「信じがたいですが、あちらもそう考えていそうでしたね……」
齋藤リッコ:「だから、その……物理的にってことじゃないんだけど……」
齋藤リッコ:ぼそぼそと口ごもる。カノコの顔を直視することが出来ない。
齋藤リッコ:知らない感覚があった。腕の中にある温もりに、胸が高鳴って、苦しくて。
齋藤リッコ:彼女を想うと、いつもそうだった。叫び出したくなるような、じっとしていられないような衝動と焦燥があって。
齋藤リッコ:けれど決して、手放してしまいたくはなかった。
小豆橋カノコ:「?」
小豆橋カノコ:「なんですか? もうリッコさんが本当に本当に本当に……身の程を弁えないしょうがない人になってしまったことは。しょうがないので……」
小豆橋カノコ:「とやかく言ったりはしませんし、お手伝いくらいならしますけれど……」
齋藤リッコ:「いや……でも……」
齋藤リッコ:「……あ……あたし……その……勉強もスポーツも得意じゃないし……」
小豆橋カノコ:「そう……ですね……?」
齋藤リッコ:「能力も強くないし……人に自慢できるような趣味も特技も無いし……」
齋藤リッコ:言い訳を並び立てる内に、少しずつ顔が熱くなっていく。
小豆橋カノコ:「いやもう……そういうとこですよ! 趣味って自慢するためにするものじゃないですし……」
齋藤リッコ:「そっ……そうだけど……!違くて……!」
齋藤リッコ:「か……可愛くないし……スタイル……胸もそんな大きくないし……」
小豆橋カノコ:「えっえっ。何の時間ですか!?」
小豆橋カノコ:「ちょっと……! リッコさんはかわいいですよ!」
齋藤リッコ:「やっ……ありがと……そういうことが言いたいんじゃなくて……うぅ……」
小豆橋カノコ:「あと特訓の成果だと思うんですけれど……プールではおへそがキュッと引き締まってセクシーになってたと思います!」
小豆橋カノコ:「違っすいません! あわわわわ……」
齋藤リッコ:「うぇっ……!?どっ……どこ見て……そうじゃなくて!」
小豆橋カノコ:「違うんです! 極力そういう視線は向けないようにしてましたから!」
小豆橋カノコ:「はっはい!」
小豆橋カノコ:「なんですか!」
小豆橋カノコ:とにかく混乱しているが、なんだかすごく真剣な話の気配がする……!
小豆橋カノコ:「と、とにかく大丈夫です……!」
齋藤リッコ:「うぅ~……」
齋藤リッコ:弱り切った様子。俯きがちに見上げる。
齋藤リッコ:「だから……その……」
齋藤リッコ:きゅ、と君の裾を握って。
齋藤リッコ:「……それでも……」
齋藤リッコ:真っ赤な顔で、弱々しく口にする。
齋藤リッコ:「あたしと……ずっと一緒にいてくれる……?」
小豆橋カノコ:「ずっと」オウム返しにつぶやき、刹那。頭の中に宇宙が展開された。
小豆橋カノコ:花が咲き乱れ、火山灰が降り注ぎ、氷河期の訪れ、隕石、生物進化爆発、ピョコピョコ豆星人の襲来……
齋藤リッコ:「……あっあっ……」焦った顔で
齋藤リッコ:「ず、ずっとがダメなら、卒業まででも……!や、カノコがいいならそれからも……あの……」徐々に小声になっていく
齋藤リッコ:「いやっ……無理にとは……カノコ、可愛いし……そうよね……他の子も……いっぱいいるだろうし……」
齋藤リッコ:「ぜっ全然……気にしないでもらって……いいんだけど……」
齋藤リッコ:最後の方は蚊の鳴くような弱気な声になっている。
小豆橋カノコ:外宇宙からの艦隊が迫ってくる。星間連合の王妃リッコさん。陰謀のさなか二人は出会い、めくるめくスペクタクル逃避行の末、地底世界に潜む大いなる神秘を発見し──
小豆橋カノコ:「は、はい! カノコ、お嫁」
小豆橋カノコ:こちらも真っ赤になる。
小豆橋カノコ:「すみませんすみません! やり直します!」
齋藤リッコ:「えぅっ……なっ何何……うっうん……!」
小豆橋カノコ:「──リッコさん。心配しないで下さい。リッコさんのこと、私。大好きです」
小豆橋カノコ:「趣味が面白くなくても家探しもします!」
小豆橋カノコ:「……ずっと一緒です。貴女がそう望んでくれる限り。ずっと」
小豆橋カノコ:そう言って、彼女の頬に口づける。
小豆橋カノコ:「い……いいですよね……? これくらい……」
齋藤リッコ:「……あ……」
齋藤リッコ:じわじわと、張り詰めていた糸が解けるように。安堵と歓喜が広がっていく。
齋藤リッコ:「えっ……あっ……うっ……うん……?」
齋藤リッコ:(えっ……今キスされた……?)
小豆橋カノコ:「今のがどういう意味かは……」
小豆橋カノコ:「リッコさんが決めて下さって……大丈夫なので……」
小豆橋カノコ:「じゃ、じゃあ!」ガタンッ、と立ち上がる。
齋藤リッコ:(えっ意味……何……友達……えっ?あっ友達も頬にキスくらいするってこと?アメリカでは……あれっカノコってアメリカ人?アメリカのお菓子って……)
齋藤リッコ:「あっあっ……待って!」
小豆橋カノコ:「ぐえっ」
齋藤リッコ:立ち上がりかけた手を取って、ぐいと引き、
齋藤リッコ:髪をかき上げるようにして、その額にキスをする。
齋藤リッコ:「あ……」
齋藤リッコ:「ありがとう、カノコ……」
小豆橋カノコ:「ひゅ」
小豆橋カノコ:「は…………」
小豆橋カノコ:「はい…………あぇ……えと」
小豆橋カノコ:「よろしく……お願いします……。ふつつか者ですが……」
小豆橋カノコ:なんとか言い切ると、蒸気を上げて気絶する。
齋藤リッコ:「ふぇっ……あっえっ……?え……?」
齋藤リッコ:「こ……こちらこそ……?あっ!?カノコ!?」
齋藤リッコ:「カノコ!どうしたのしっかりして!カノコ!カノコーー!!」
小豆橋カノコ:「ぽへ」こてん。
ダブルクロス3rd Edition
『天使たちは楽園の夢を見ない』
END
(雑談)