『一夜二人転:晩翠凍衿/天花寺アスカ』
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雑談ログ
晩翠 凍衿
(
ばんすい しえり
)
(キャラシート)
天花寺
(
てんげいじ
)
アスカ
(キャラシート)
GM
:※ ここまでのあらすじ
GM
:
聖ルツィア女学院にようこそ
GM
:
聖ルツィア女学院血風録
GM
:
幾千万夜の恋の涯
【OP】
GM
:全員登場です。侵蝕ダイスをどうぞ。
天花寺アスカ
:31+1D10
DoubleCross : (31+1D10) → 31+1[1] → 32
晩翠凍衿
:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+1[1] → 34
GM
:冷静か
GM
:暖かな春の休日。
GM
:晩翠凍衿。君はその日、いつもどおりの賑わいを見せる駅前を歩いていた。
GM
:今日の約束の相手、天花寺アスカとの待ち合わせ場所までもうほどない。
GM
:予定の時間の10分前には到着できるだろう。
晩翠凍衿
:遅れることはない。そう分かってはいても。
晩翠凍衿
:自然と足の運びは早まり、何度も腕時計を確認してしまう。いつになく落ち着かない心がそうさせる。
晩翠凍衿
:(……まあ、どうせだいぶ待たされるんだろうけど……)
晩翠凍衿
:(5分前行動……余裕を見てプラス5分)
晩翠凍衿
:(あたしは律儀なので、マナーは守りますとも)
晩翠凍衿
:真面目であるが、特別な相手と示し合わせて出かけるような経験には乏しい。
GM
:足取りで歩を進める君の視界に、待ち合わせ場所の噴水が見えてくる。
GM
:人々が往来するその向こう側には——
天花寺アスカ
:予想に反して、既に噴水の傍に佇んでいる。
天花寺アスカ
:ややフォーマルな雰囲気の、すらりとしたパンツルック。頭にはキャスケット。
天花寺アスカ
:スマホを見たり、時計で時間を確認するでもなく、ただその場に立ち。
天花寺アスカ
:雑踏の中にあっても浮世離れしたオーラを漂わせ、人ごみから浮いている。
晩翠凍衿
:「…………」
晩翠凍衿
:見間違いを疑い、一度目を擦って。
晩翠凍衿
:「えっ嘘!!」
晩翠凍衿
:大慌てで駆け寄っていく。
天花寺アスカ
:「……おや」近くまで来てようやく気付いたように、ゆっくりとそちらを向く。
天花寺アスカ
:「……凍衿。どうしたんだい、そんなに慌てて」
晩翠凍衿
:「こ、こんにちは……」結構な勢いで走ったが、息が切れたりはしていない。代わりにじろじろと眺め回して。
晩翠凍衿
:「お、お待たせしちゃいました……?」
天花寺アスカ
:「いいや?」小首を傾げて時計を見る。「今来たところだよ。3分くらいかな?」
晩翠凍衿
:「……すみません」お決まりの文句には詳しくないが、何となくそれが事実ではないことは察した。
天花寺アスカ
:「どうして謝るのさ」少し笑って。「まだ待ち合わせの時間より前だろう?」
天花寺アスカ
:「それに、僕が勝手に早めに来たのだからね。凍衿を待たせたくはなかったし……」
天花寺アスカ
:「少しでもいいところを見せたかったから。何しろ、初めてのデートだからね」
晩翠凍衿
:「……んんん」
晩翠凍衿
:「ありがとうございます……」歯切れ悪く返す。どうせだいぶ待たされるだろうなどと考えていた身である。
天花寺アスカ
:「……それより」ちらりと一瞥して
天花寺アスカ
:「凍衿は今日も制服なのかい?」
天花寺アスカ
:「君がどんな服を着てくるか、こっそり楽しみにしていたのだけれど」
天花寺アスカ
:冗談めかして笑う。
晩翠凍衿
:「ええ……まあ」
晩翠凍衿
:「な、なんかそういうのも流行ってるんでしょう?休日でも学校の制服で友達と出かける、みたいな」
晩翠凍衿
:「こういうのって慣れないですけど、あたしなりに色々とリサーチしてですね……」
晩翠凍衿
:「…………」
天花寺アスカ
:「……凍衿?」
晩翠凍衿
:「いえ……あの」
晩翠凍衿
:「あんだけ大見得切った以上、絶対上手いことやってやるって気持ちで来たんですけど……」
晩翠凍衿
:改めて、目の前に立つ天花寺アスカの姿を見つめる。
晩翠凍衿
:普段の制服とはまた違う、モデルのような──特別な出で立ち。
晩翠凍衿
:「……アスカさんは、似合ってますね、その服」
晩翠凍衿
:ややあって、呟くような言葉を口から零す。
天花寺アスカ
:「そうかな?」ひらりと裾を翻すようにして
天花寺アスカ
:「ふふ、ありがとう」
天花寺アスカ
:「君の為に着てきた服だからね。君にそう言って貰えるのは嬉しいな」
晩翠凍衿
:その様に、一瞬目を奪われる。
晩翠凍衿
:「ええ……本当に。光栄だ、って言うんですかね、こういうの」
晩翠凍衿
:そうしてようやく、くすりと笑って。
天花寺アスカ
:「…………」その顔をじっと見つめて。
天花寺アスカ
:「……もしかして、君だけいつもの制服を着てきてしまって」
天花寺アスカ
:「それで私服と僕の並ぶのに、引け目とかを感じてたりするのかな」
天花寺アスカ
:単刀直入に言う。
晩翠凍衿
:「う」図星を突かれた顔。
天花寺アスカ
:「……ふふっ」
天花寺アスカ
:「あははははは!はは!」
天花寺アスカ
:その顔を見て屈託なく笑う。
晩翠凍衿
:「わっ……笑わないでくださいよ!余計恥ずかしいんですけど!」顔を赤くして怒ってみせる。
天花寺アスカ
:「はははは……いや、ごめんごめん」
天花寺アスカ
:「可愛いな、君は」
天花寺アスカ
:頭に手を置いて、子供にするように撫でる。
晩翠凍衿
:「っ……むう」撫でられる。されるがままだ。
晩翠凍衿
:「考えてたのと違う……」
天花寺アスカ
:「それじゃあ、少し予定を変えようか」ちらりと時計を確認して「時間も大丈夫そうだし……」
天花寺アスカ
:「先に、服を見に行ってみないかい?」
晩翠凍衿
:「服?」
天花寺アスカ
:「うん。今から選ぶんだよ」
天花寺アスカ
:「僕も色んな凍衿が見られたら嬉しいしね」
天花寺アスカ
:「どうかな?」目線を合わせて
晩翠凍衿
:「そ、そうですか……なるほど」やや顔の強張りを和らげて。
晩翠凍衿
:「確かにそういうのもそれっぽいかも。いいですよ」
晩翠凍衿
:「あたしに似合うやつ、考えてくれるんですよね?」
天花寺アスカ
:「うん、勿論」くすりと笑って
天花寺アスカ
:「それじゃあ決まりだ。早速────」
天花寺アスカ
:「行こう……か……?」
天花寺アスカ
:手を取って歩きだそうとして、
GM
:プゥ ン
GM
:天花寺さんの耳元で蚊のような羽音が立ち、ほどなく首筋に何かが触れる感覚。
GM
:だが次に走ったのは、刺すような痛みと、熱だ。それは急速に、君の首筋から脳へ、全身へ
天花寺アスカ
:「────?」
GM
:足元がふらつき、視界が霞む。肌が熱い。頭はぼんやりとしている。
GM
:たとえ君に経験がなくとも、知識があれば類推できよう。
GM
:——風邪、と呼ばれる症候群に、急に見舞われた、ということに。
天花寺アスカ
:かくん、と、晩翠さんに凭れるように体勢を崩す。
天花寺アスカ
:「あれ…………」
晩翠凍衿
:「わっちょっと!」
晩翠凍衿
:一瞬反射的に押し戻そうとして、様子が違うことに気付く。
天花寺アスカ
:「……ごめん、凍衿……」
天花寺アスカ
:「はは、何だろうね? 何か、急に……」
天花寺アスカ
:笑って取り繕い、体勢を立て直そうとして、再びよろめく。
晩翠凍衿
:「アスカさん……?」
天花寺アスカ
:「……ああ、ごめん」
天花寺アスカ
:「ショッピングの前に……」
天花寺アスカ
:「少し、休んでいこうか」
天花寺アスカ
:すぐ近くの喫茶店を指差して、力ない笑みを浮かべた。
晩翠凍衿
:「本当にそれで良くなるやつですか……?」
晩翠凍衿
:言葉は迷うようにしながらも、いよいよ冗談ではないらしいと見て取れば、すぐに寄り添って体を支える。
晩翠凍衿
:「しっかりしてください。どうして急に」
GM
:君は声をかけつつも、天花寺アスカの示した喫茶店へと向かっていく──
GM
:オープニング終了。ロイスのみ可!
GM
:ここでとっておいてね
天花寺アスカ
:固定ロイスだから何も無い……!
晩翠凍衿
:右に同じ!
GM
:二人転でよく見る光景
【ミドルフェイズ1】
GM
:登場ダイスどうぞ!
天花寺アスカ
:32+1D10
DoubleCross : (32+1D10) → 32+5[5] → 37
晩翠凍衿
:34+1d10
DoubleCross : (34+1D10) → 34+1[1] → 35
晩翠凍衿
:かつてない落ち着き
GM
:冷静にならなきゃ……という使命感があるのだなあ
---
GM
:ハプニングチャートは……飛ばします!
GM
:ミドル判定
使用技能:≪情報:UGN≫ ≪情報:噂話≫
難易度:6
最大達成値:9点
目標進行値:4
GM
:振りな!
天花寺アスカ
:振る!
天花寺アスカ
:コネ噂好きの友人!
晩翠凍衿
:情報UGNでコネUGN幹部!
天花寺アスカ
:6DX>=6
DoubleCross : (6R10[10]>=6) → 6[1,2,3,3,4,6] → 6 → 成功
晩翠凍衿
:4dx+2
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 8[2,4,8,8]+2 → 10
GM
:進行値2! 案外ギリギリだな……!
GM
:情報を開示します。
GM
:
【情報開示】
この事態の下手人はFH医学エージェント"クラウンハンドラー"と判明。
彼は自らの作った病原菌を、自身の操る蚊を媒介してばら撒き、発症データを収集する。
彼の作成する病原菌には、共通して風邪のような症状を引き起こすものなのだが、
現在彼がテストデータを収集している"クラウン・フィーバー05"は、レネゲイドウィルスと強く反応するという際立った特徴があり、
レネゲイドビーイングが長い時間罹患したままだと、後々の重大な障害を残す恐れがあるとされている。
これを回避するには、レネゲイドビーイングが他のオーヴァードに自身のレネゲイドウィルスを移動させる必要がある。
ごく微量でも、何らかの手段でレネゲイドウィルスの他のオーヴァードへの移動が発生すれば、"クラウン・フィーバー05"もそれに引かれて移動し、症状も移動する。
通常のオーヴァードであれば、風邪のような症状を発症するものの、重大な事態にはならないとされる。
---
GM
:君たちは喫茶店の中でも人目につきにくい、奥まった席へと腰を下ろした。
GM
:晩翠さんは既にUGNへの連絡を完了し、もし何か情報があれば、程なく送られてくるだろう。
GM
:喫茶店内はそれなりに客がおり、皆楽しくそれぞれの時間を過ごしている。君たちに意識を配る者はいないだろう……幸か不幸か。
天花寺アスカ
:「…………」不規則で荒い呼吸を繰り返し、机に半ば突っ伏している。
晩翠凍衿
:天花寺さんを席に座らせ、自身も対面に腰を下ろす。
晩翠凍衿
:「大丈夫ですか……じゃないですよね」
天花寺アスカ
:熱を冷ますのに使った氷は、もうほとんど溶けてしまっている。
天花寺アスカ
:「ああ……強がって見せたいところ、なのだけれどね……」
天花寺アスカ
:やや自嘲気味な笑みを浮かべて
天花寺アスカ
:「……すまないね、凍衿」
天花寺アスカ
:「せっかくのデートなのに……」
晩翠凍衿
:「そんな場合じゃないですよ……」気遣わしげな視線を向ける。
晩翠凍衿
:「……今、UGNに連絡を入れたので。きっとすぐ、情報が送られてきますから」
晩翠凍衿
:「少しだけ我慢してくださいね」
天花寺アスカ
:「……ああ……」ぼんやりとした返事。
天花寺アスカ
:「この埋め合わせは、必ず……するから……」
晩翠凍衿
:「…………」
天花寺アスカ
:咳き込んで、苦しそうに息をする。
晩翠凍衿
:習性のような言葉だ、と思う。
晩翠凍衿
:思考によって出たものではなく。考える余裕がなくなって、普段から口にしているような事柄が、うわ言として滑り落ちたような。
晩翠凍衿
:きっと誰が目の前に居ても、この状況では同じことを言ったのだろう──と。
晩翠凍衿
:そう他人事のように分析する自分がいるのが、ひどく申し訳ない気持ちになる。
GM
:そう思案する君の携帯端末に、存外に早く情報が送られてくる。
晩翠凍衿
:「!」即座に当てのない思考を打ち切り、確認。
GM
:病原菌"クラウン・フィーバー05"の引き起こす症状は、間違いなく目の前の天花寺アスカを襲ったそれと同じだろう。
GM
:そして、その特記事項には、レネゲイドビーイングに対する重大な危険の可能性と、その対処法。
晩翠凍衿
:「な」
晩翠凍衿
:「なんっって傍迷惑な……!」
天花寺アスカ
:「……凍衿……?」机から僅かに視線を上げる
晩翠凍衿
:端末をきつく握り締め、どこにいるとも知れない下手人に憎悪を送る。
晩翠凍衿
:「アスカさん……」
晩翠凍衿
:次いで、周囲を見回す。他の客の注意が向いていないことを素早く、しかし念入りに確かめて。
晩翠凍衿
:「──ごめんなさい!」
晩翠凍衿
:弱った様子の天花寺アスカの頭を、がし、と両手で固定して。
天花寺アスカ
:「────?」
晩翠凍衿
:自身の目をぎゅっと固く瞑り、半ばぶつかるようにして唇を重ねる。
晩翠凍衿
:接触は瞬きほどの間。しかしその時を逃さず、強く吸う。
天花寺アスカ
:「────待った」
天花寺アスカ
:それを寸前で、掌で押しのける。
天花寺アスカ
:熱に浮かされた顔で、じっと見つめて
天花寺アスカ
:「……何の、つもりだい、凍衿……?」
晩翠凍衿
:「……!」あるいは、目を開けていればそれも避けられたのだろうが。
晩翠凍衿
:「……そういう情報なんです」
晩翠凍衿
:端末を再度取り出し、画面を目の前に示しながら。
天花寺アスカ
:「……」その情報に目を通して「……そういうことか……」
天花寺アスカ
:「……でも、僕は嫌だよ」
晩翠凍衿
:「…………」
天花寺アスカ
:再び咳き込み、
天花寺アスカ
:「……こういうことは、必要に駆られてするものじゃない」
天花寺アスカ
:「君だって……嫌だろう」
晩翠凍衿
:「……そんな、こと」
晩翠凍衿
:「言ってる、場合じゃ、ないって……」
晩翠凍衿
:尻すぼみに消えていく言葉と共に、視線を床に下げる。
天花寺アスカ
:「…………」
天花寺アスカ
:「気は進まないが……別の方法はある」
天花寺アスカ
:「僕は……モルフェウスだからね」
天花寺アスカ
:言って、飲みかけのコップを握る。同時に、中の液体が変色していく。
天花寺アスカ
:「……中身をレネゲイドで変質させた」
天花寺アスカ
:「いわば毒薬というわけだ……本来なら君にこんなものを飲ませたくは無いが……」
天花寺アスカ
:「このままだと、無理やりにでも唇を奪われそうだからね……」
天花寺アスカ
:火照った顔で、くつくつと笑う。
晩翠凍衿
:「……!」
晩翠凍衿
:ぎゅ、と眉間に皺を刻んで、引ったくるようにコップを奪い、呷る。
GM
:そうすれば程なくして、君が飲み込んだ液体の触れた喉のあたりから、かっと熱くなるような感覚。
GM
:それは心拍に乗って全身に広がる。頭は重く、頬は熱く。
GM
:対する天花寺さんは、つい数秒前までに身体に感じていた熱と重みがすっと引いていくのを感じるだろう。
天花寺アスカ
:「……!」自身の復調を自覚すると同時に、「……凍衿!」席を立って歩み寄る。
天花寺アスカ
:「大丈夫かい!?」
晩翠凍衿
:「……情報は正確だったみたいですね」
晩翠凍衿
:倦怠感に眉を顰めながらも、口元は勝ち誇った笑みの形に歪めて。
晩翠凍衿
:「平気です。レネゲイドビーイング以外なら、本当に軽く済むみたい」
天花寺アスカ
:「……本当に……?」
天花寺アスカ
:余裕の無い表情で、晩翠さんのもとに屈みこむ。
晩翠凍衿
:「本当ですってば」
晩翠凍衿
:「誰かさんと違って正直なので」
晩翠凍衿
:席を立ち、見せつけるように軽く跳んでみせる。
天花寺アスカ
:「……」まだ不安げにそれを見上げて。
晩翠凍衿
:「だから、ほら」
晩翠凍衿
:「大元を断ちに行きましょう。協力していただけるとありがたいです」
晩翠凍衿
:「……せっかくのデートなのに申し訳ないですけど」
天花寺アスカ
:「……」深く頷いて「……分かった」
天花寺アスカ
:「何でもするよ。一刻も早く解決しよう」
GM
:そう言った晩翠さんを後押しするように、引き続いての連絡が来る。
GM
:そこに書かれていたのは──
GM
:ミドル1終了。なんかあるならやりたまえ!
天花寺アスカ
:何かあったかな~
天花寺アスカ
:ボデマ
天花寺アスカ
:4DX+2>=12
DoubleCross : (4R10+2[10]>=12) → 6[1,3,5,6]+2 → 8 → 失敗
天花寺アスカ
:4払って購入!
晩翠凍衿
:だめもと強化素材購入!
晩翠凍衿
:2dx>=15
DoubleCross : (2R10[10]>=15) → 4[4,4] → 4 → 失敗
晩翠凍衿
:無理!以上!
天花寺アスカ
:ボデマをプレゼントします
天花寺アスカ
:以上!
晩翠凍衿
:ありがとうございます!装備しておくぞ
【ミドルフェイズ2】
GM
:侵蝕ダイスどうぞ!
晩翠凍衿
:晩翠凍衿の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:35->40)
天花寺アスカ
:37+1D10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+7[7] → 44
GM
:
GM
:ミドル判定
使用技能:≪情報:UGN≫ ≪情報:噂話≫
難易度:6
最大達成値:9点
進行値:2/4
GM
:振るなどしよう!
天花寺アスカ
:コネ要人への貸し、情報UGN!
天花寺アスカ
:7DX+2>=6
DoubleCross : (7R10+2[10]>=6) → 10[2,3,4,8,8,9,10]+5[5]+2 → 17 → 成功
晩翠凍衿
:さっきと同じで情報UGN!
晩翠凍衿
:4dx;2>=6
晩翠凍衿
:4dx+2>=6
DoubleCross : (4R10+2[10]>=6) → 8[3,4,6,8]+2 → 10 → 成功
GM
:進行完了! 情報を開示します。
【情報開示】
FH医学エージェント"クラウンハンドラー"の行動パターンはある程度判明している。
今からであれば、駅近くの公園で待ち伏せするのが丁度良いだろう。
---
GM
:UGNからの情報に基づき、君たちは駅近くの公園へとやってきた。それなりの広さがあり、駅前ほどでもないが、人が行き交っている。
GM
:当初は軽めの風邪程度だった晩翠さんの体調は、時と共に重くなっていった。肌に触れるまでもなく分かるくらいに体温が上がり、全身に汗が滲む。倦怠感も強く、足取りも危うい。
GM
:君たちは木陰にベンチを見つけた。待ち伏せするにも丁度良い場所だ。
天花寺アスカ
:「凍衿、そこで少し休もう」
天花寺アスカ
:ひょい、と晩翠さんを抱え上げる。
晩翠凍衿
:「…………ぁ」
晩翠凍衿
:「だ、大丈夫です、って……」
晩翠凍衿
:逃れようともがくが、普段の動きからは考えられないほど抵抗が弱々しい。
天花寺アスカ
:それを半ば無視して、ゆっくりとベンチに寝かせて。「痛くない?」
天花寺アスカ
:上着を脱いで、身体に掛ける。
天花寺アスカ
:「ちょっと待っていて」言って、近くの自動販売機でスポーツドリンクを買ってきて渡す。
天花寺アスカ
:「はい。摂ったほうがいいよ、水分」
天花寺アスカ
:「……自分で飲める?」
晩翠凍衿
:「……飲めます、って言うか」
晩翠凍衿
:「こんなことしてる場合じゃないですし……!」
晩翠凍衿
:上着を除けて立ち上がろうとし、ひどい眩暈に襲われてふらつく。
天花寺アスカ
:「おっと……!」それを受け止めて、再び寝かせる。
天花寺アスカ
:「しばらくここで待つしかないんだろう?」
天花寺アスカ
:「それなら、今は休むべきだと思うけれど。違うかな?」
晩翠凍衿
:「こっちからだって……探さないと……」
晩翠凍衿
:閉じた両目の縁で、睫を覚束なげに震わせながら。
晩翠凍衿
:「……今……近くに、エージェントの人とか、いないみたいだし……」
晩翠凍衿
:「エリートの……あたしが……」
天花寺アスカ
:「…………」常より熱いその額に、ひんやりとした掌を乗せて。
天花寺アスカ
:「……それじゃあ、僕が見ておくから。それならいいだろう?」
天花寺アスカ
:「それとも、僕じゃ不安かな?」
晩翠凍衿
:「……」
晩翠凍衿
:持ち上げた手が幾度か虚空を掻き、数度の試行の後、天花寺アスカの手に触れる。
晩翠凍衿
:「……不安じゃ、ないです」
晩翠凍衿
:「ありがとう、アスカさん……」
天花寺アスカ
:「……良かった」その手を握って。
天花寺アスカ
:「他に何か、僕に出来ることはある?」
晩翠凍衿
:「さっきの……」
晩翠凍衿
:「……水。もらっていいですか」
天花寺アスカ
:「ああ」
天花寺アスカ
:キャップを外し、自分で持ったまま、飲み口を晩翠さんの口元に近付ける。
晩翠凍衿
:目を閉じたまま、口元に触れる感触だけを頼りに、少しずつ注がれる液体を飲み下す。
晩翠凍衿
:時折、うまく飲めず溢れさせたそれを、唇の端から透明な筋として滴らせながら。それでも肉体に必要なものを満たすべく、白い喉を懸命に上下させて。
天花寺アスカ
:零れた水と浮き出た汗を、丁寧にハンカチで拭きながら、ぽつりと口を開く。
天花寺アスカ
:「……ごめん。僕のせいだ」
天花寺アスカ
:「僕なりに、君を完璧にエスコートしようと、そういう気持ちで来たのだけれど」
天花寺アスカ
:「…………」
天花寺アスカ
:「……本当に、ごめん」
天花寺アスカ
:普段の常人離れした雰囲気も余裕も霧散した、見た目通りの少女のような面持ちで零す。
晩翠凍衿
:……水分の次は、酸素が欲しくなる。ふう、と一つ、儘ならない息を継ぐ。次いで。
晩翠凍衿
:「……違うでしょ……」
天花寺アスカ
:「……」
晩翠凍衿
:「悪いのは、悪いことをしたやつで……アスカさんは、迷惑を掛けられたほう……」
晩翠凍衿
:「……あたしがこうなってるのだって、あたしが自分で、そうしたんですし……」
天花寺アスカ
:「……それでも……。……そうだとしても」
天花寺アスカ
:「君の前では、完璧な僕でありたかった」
天花寺アスカ
:「……もう少し、格好つけられると思ったんだけどな」
天花寺アスカ
:小さく、自嘲気味に苦笑する。
晩翠凍衿
:「……ずーっと長生きしてるくせに」
晩翠凍衿
:つられるように、かすかな笑声を零す。
晩翠凍衿
:「本当に……全然、考えが足りてなくて」
晩翠凍衿
:「……めんどくさい生き方してるひとですね」
天花寺アスカ
:「ひどいな」少し笑って
天花寺アスカ
:「でも、それを知ってて、今日も来てくれたんだろう?」
晩翠凍衿
:「……あたしは……」
晩翠凍衿
:「アスカさんを……面倒、見なきゃいけませんから」
晩翠凍衿
:「どこかで勝手に死なれでもしたら、あたしのものにできない……」
晩翠凍衿
:「……」
晩翠凍衿
:不意に、ぐ、と体に力を込める。
晩翠凍衿
:「……だから、やっぱり、こんなことしてる場合じゃなくて」
晩翠凍衿
:「あたしこそ、格好良く、完璧に、どっかの悪党をぶっ飛ばさなきゃいけないんですけど……!」
天花寺アスカ
:「……凍衿……」
GM
:そう話す君たちの視野の端、公園の入り口に、事前に共有を受けていた通りの容姿の男が、ビジネスバッグを手に姿を現す。
GM
:冴えないサラリーマン風の容貌の彼こそが、この事件の下手人。
GM
:"クラウンハンドラー"だ。
GM
:ミドル2終了。なんかしたいならしな!
天花寺アスカ
:ボデマ!
天花寺アスカ
:4DX+2>=12
DoubleCross : (4R10+2[10]>=12) → 6[2,3,4,6]+2 → 8 → 失敗
晩翠凍衿
:強化素材!
天花寺アスカ
:4払って購入、装備!
晩翠凍衿
:2dx>=15
DoubleCross : (2R10[10]>=15) → 6[5,6] → 6 → 失敗
晩翠凍衿
:無!
天花寺アスカ
:クラウンハンドラーに ○尽力/敵意 で取得して以上!
晩翠凍衿
:あっそうだ取る相手いるじゃん
晩翠凍衿
:クラウンハンドラー 奮起/〇敵意 で!
【クライマックス】
GM
:侵蝕ダイスどうぞ!
天花寺アスカ
:44+1D10
DoubleCross : (44+1D10) → 44+2[2] → 46
晩翠凍衿
:晩翠凍衿の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:40->41)
---
GM
:彼は君たちの気配にすぐ気がついた様子だった。怖じ気もせず、まっすぐに足を向けてくる。
クラウンハンドラー
:「……UGNか。だがその様子だと、僕の"クラウン・フィーバー05"に罹っているようだな」
クラウンハンドラー
:「そいつはオーヴァードのレネゲイドウィルスの反応する、優等生な"オーヴァード殺し"だ。レネゲイドが活性化すれば、さらにキツくなるぞ」
天花寺アスカ
:「…………」"クラウンハンドラー"を見据え、晩翠さんに肩を貸して引き起こす。
天花寺アスカ
:「……行けるかい?凍衿」
晩翠凍衿
:「……冗談」
晩翠凍衿
:半ば凭れるようにしながらも立ち上がり、クラウンハンドラーを睨み据える。
晩翠凍衿
:「気取った名前なんか付けたって……それで勝てるわけじゃないんだから」
クラウンハンドラー
:「威勢の良い子だな。血液と髪の毛をサンプルにいくらかくれれば見逃してやってもよかったが……」
天花寺アスカ
:「これ、今すぐ解除してもらう訳にはいかないかな」クラウンハンドラーに。
クラウンハンドラー
:「それこそ冗談だろ。僕にメリットがない」
天花寺アスカ
:「……まあ、そうだよね」かぶりを振って
天花寺アスカ
:「一応聞いてみただけさ。何しろ僕は平和主義だからね」
クラウンハンドラー
:「取り引きっていうのはメリットがあるから成立する。医師だって診療費を取る」
クラウンハンドラー
:「支払うべきだよ。代価を。君たちには」
クラウンハンドラー
:「研究サンプルになってもらう」
GM
:不快な虫の羽音と共に、辺りに"クラウンハンドラー"のレネゲイドウィルスが散布される。《ワーディング》だ。
GM
:君たちの中のレネゲイドは不快感により励起する。衝動判定! <意志>で目標値9!
GM
:さらに《ワンナイトフィーバー》が発動。君たちはこの衝動判定で侵蝕率を100%まで上げても良い!
天花寺アスカ
:2DX+1>=9
DoubleCross : (2R10+1[10]>=9) → 6[6,6]+1 → 7 → 失敗
天花寺アスカ
:暴走、効果受けて侵蝕100に!
晩翠凍衿
:1dx>=9 衝動判定
DoubleCross : (1R10[10]>=9) → 1[1] → 1 → ファンブル
晩翠凍衿
:暴走!ワンナイトフィーバーも受ける!
天花寺アスカ
:凍衿……!
天花寺アスカ
:「僕としては、彼女を治してくれれば、見逃してもよかったのだけれどね」真意の読めぬ、そんなことを言って
天花寺アスカ
:「だがそれなら、見逃す訳には行かないな」
天花寺アスカ
:「荒事は嫌いだけれど、初デートの邪魔をした償いはしてもらおう」
晩翠凍衿
:「……仮にそうだとしても、あたしは見逃しませんよ」不敵に笑う。
天花寺アスカ
:「ま、そうだろうね」肩を竦める
晩翠凍衿
:「ええ……だって」
晩翠凍衿
:矢庭に、傍らの茂みに腕を突っ込む。そこから引き抜くのは大鎌の柄。
晩翠凍衿
:情報の提供を受けると共に、先んじて配置して貰っていたものだ。
晩翠凍衿
:「……アスカさんに、手を出したんだもの」
GM
:
エンゲージ
[晩翠/天花寺] -5m- ["クラウンハンドラー"]
GM
:◆ ROUND1
GM
:セットアップ!
天花寺アスカ
:なし!
晩翠凍衿
:ない!
クラウンハンドラー
:自身に《アクセル》。行動値を+6
晩翠凍衿
:何ィ
GM
:イニシアチブに進みます。"クラウンハンドラー"の手番
クラウンハンドラー
:《コンセントレイト:ソラリス》+《流血の胞子》+《振動球》+《さらなる波》!
クラウンハンドラー
:装甲無視ダメージで、さらに命中するとランク3の邪毒を与えるぞ。対象は……晩翠!
クラウンハンドラー
:7dx7+6
DoubleCross : (7R10+6[7]) → 10[3,4,4,5,6,9,10]+4[1,4]+6 → 20
GM
:何か対応はあるか!
晩翠凍衿
:風邪引いてるし破壊者でドッジダイスは減ってるし
晩翠凍衿
:何より暴走してリア不なんだぞ
天花寺アスカ
:クラウンハンドラーのロイス切って暴走解除
天花寺アスカ
:行動放棄カバーするぞ
晩翠凍衿
:なっ
GM
:OK。では攻撃は天花寺さんに命中する
クラウンハンドラー
:3d10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 19[7,4,8]+15 → 34
GM
:装甲無視34点!
天花寺アスカ
:貧弱なので死ぬ!
天花寺アスカ
:"クラウン・フィーバー05"に興味/○憤懣でロイス取って即昇華蘇生!
クラウンハンドラー
:不快な羽音の主は、樹のような質感を持つ奇妙な羽虫の群れだ。
クラウンハンドラー
:「さあ……蝕まれろ。僕の作品に。行け、"クラウン・フィーバー02"!」
クラウンハンドラー
:羽虫の群れがただでさえ危うい晩翠さんへと殺到する!
晩翠凍衿
:「……!」自分が狙われていることを見て取る。元より攻撃への対処は不得手だ。きつく唇を引き結び、せめて耐え忍ぶ覚悟を決めて。
天花寺アスカ
:「凍衿……!」
天花寺アスカ
:ふらつく晩翠凍衿に覆いかぶさるようにして、その攻撃を一身に受ける。
晩翠凍衿
:「……あっ……!?」だから、その動きを拒むにも一手遅れる。
クラウンハンドラー
:羽虫の群れは天花寺さんに接触し、咬み付いて微かな傷を負わせると同時に破裂
クラウンハンドラー
:無色透明だが、不快な粘性を持つ毒液を浴びせていく
クラウンハンドラー
:熱病とは違う、焼けるような痛みが君を襲うだろう。
天花寺アスカ
:「……っ……ぁ……!」
天花寺アスカ
:激痛。晩翠さんを隠すようにしながら、悲鳴を押し殺す。
天花寺アスカ
:「……は……」
天花寺アスカ
:「……無事かい……?凍衿……」
晩翠凍衿
:「ちょ……っと!退いて……!」庇われている側が、むしろその庇護から抜け出そうと足掻いていた。
晩翠凍衿
:「無事、ですけど!」
天花寺アスカ
:「……良かった。そうじゃなきゃ……身体を張った甲斐が無いからね……」
天花寺アスカ
:ずる、と、半ば倒れるように身を離す。
クラウンハンドラー
:「献身か……無意味だな。そんなものはデータにならない。逆、動けぬものが、せめて動けるものを庇うというなら、理解はできたが」
クラウンハンドラー
:「血、肉、神経反応。それによる数値以外にどんな意味がある? 僕の前でよくも下らない茶番を……」
晩翠凍衿
:「…………」
晩翠凍衿
:行動します!
GM
:来い!
晩翠凍衿
:マイナーでクラウンハンドラーに接敵。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《浸透撃》《ジャイアントグロウス》。
晩翠凍衿
:白兵攻撃を仕掛けると共に
晩翠凍衿
:クラウンハンドラーのロイスをタイタスにして昇華。C値を-1します。
GM
:こわーい
GM
:判定どうぞ!
晩翠凍衿
:12dx6
DoubleCross : (12R10[6]) → 10[1,2,2,2,3,4,5,6,6,7,9,10]+10[3,5,6,7,7]+10[6,8,10]+10[6,6,9]+10[1,9,10]+10[5,6]+2[2] → 62
天花寺アスカ
:≪妖精の手≫
GM
:ヒェ……
天花寺アスカ
:振りたしな!
晩翠凍衿
:1dx6+70
DoubleCross : (1R10+70[6]) → 4[4]+70 → 74
GM
:こわい……ダメージどうぞ!
晩翠凍衿
:あ、そうそうガー不!
GM
:あ、じゃあドッジ
GM
:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 8[1,2,6,7,8] → 8
GM
:むちゃいうな! 今度こそダメージどうぞ!
天花寺アスカ
:ダメージ判定前に
天花寺アスカ
:≪力の法則≫
天花寺アスカ
:そしてフォールンサラマンダー・フォールンサラマンダー・フォールンサラマンダー
天花寺アスカ
:ダメージダイス+11D! 侵蝕は100>108
晩翠凍衿
:8d10+11+4d10+11d10
DoubleCross : (8D10+11+4D10+11D10) → 58[10,5,5,8,7,9,6,8]+11+14[1,1,6,6]+52[5,4,4,5,4,7,5,1,8,3,6] → 135
晩翠凍衿
:1,1,1,3を振り直し
GM
:ヒン……
晩翠凍衿
:129+4d10
DoubleCross : (129+4D10) → 129+27[9,9,6,3] → 156
天花寺アスカ
:えらい!
GM
:悪鬼羅刹か?
晩翠凍衿
:ベネ
クラウンハンドラー
:4.5回くらい死にます。戦闘不能! 復活エフェクトもないさ!
天花寺アスカ
:「無意味か……確かに理解は難しいかもしれないな」
天花寺アスカ
:「君は僕達のことを、何も知らないのだからね」
天花寺アスカ
:膝をついたまま、指先だけを動かす。
天花寺アスカ
:瞬間、遥か上空で何かが輝く。
クラウンハンドラー
:「……?」 怪訝な目を君に向ける
天花寺アスカ
:雲を突き破り飛来するのは、銀に煌めく巨大な剣。
天花寺アスカ
:それは地響きと共にクラウンハンドラーの四肢を貫き、地面へと縫い留める。
クラウンハンドラー
:「!?」 突然の強襲に為す術もない。激痛と共に無防備を晒す!
天花寺アスカ
:「僕は荒っぽいのは苦手でね。そういうのは専ら……」
天花寺アスカ
:晩翠凍衿の構えた大鎌────"キャンサー"の刃に銀の結晶が生まれ、瞬く間に巨大化していく。
天花寺アスカ
:現れるのは、凶悪に成長し、空気すらも切り裂くような白銀の刃。
天花寺アスカ
:「彼女に任せてるんだ」
クラウンハンドラー
:「な……っく、だが、僕の"クラウンフィーバー05"に蝕まれる者が、それほどのものを振り回せるわけが……!」
晩翠凍衿
:皮肉気に笑う。
晩翠凍衿
:「はい。任されます」
晩翠凍衿
:「いつもみたいに」
晩翠凍衿
:よろめきながら、一歩を踏み出す。重い体に意志の力を込める。
晩翠凍衿
:(……一瞬だけ。動け、あたし)
晩翠凍衿
:巨大に育った大鎌の刃を、ぐるりと回して地面に添わせ。
晩翠凍衿
:転瞬、磔となった“クラウンハンドラー”を、白銀の壁が寸断する。
クラウンハンドラー
:「ぐあ……っ!!」
クラウンハンドラー
:その身体が両断されると、服の下から無数の虫が飛び去ろうとして……それも力なく落ちていく。
GM
:それと同時に、君たちを蝕む病や毒の痛みも引いていくだろう。それを制御していた彼の力が失われたためだ。
クラウンハンドラー
:「あり得ない……こんなデータ……!」
クラウンハンドラー
:そう言って、彼は気絶した。
晩翠凍衿
:──その身体の数十m先で、膝を突き、荒い息を吐く。
天花寺アスカ
:「凍衿……!」傷付いた身体を引きずるようにして近寄る。
天花寺アスカ
:「大丈夫かい……!?」
晩翠凍衿
:「大丈夫……」
晩翠凍衿
:「……に、なってきました」
晩翠凍衿
:立ち上がり、数度、試すように拳を握って。
天花寺アスカ
:「そうか……」安堵の息を吐き、
天花寺アスカ
:「ごめん。随分無理をさせてしまったね……」
晩翠凍衿
:「ううん。アスカさんのせいじゃありませんから」
晩翠凍衿
:「……でも、このままじゃ落ち着かないって言うなら」
晩翠凍衿
:にっこりと笑う。
晩翠凍衿
:「今日ここからは、アスカさんの奢りってことでどうですか」
天花寺アスカ
:「…………」
天花寺アスカ
:一瞬、虚を突かれたような顔をして。
天花寺アスカ
:「……最初からそのつもりだったのだけれどね」
天花寺アスカ
:笑って目を閉じる。
晩翠凍衿
:「服もですよ」
天花寺アスカ
:「それは……」
天花寺アスカ
:「ふふ……参ったな。分かったよ。そうさせておくれ」
天花寺アスカ
:「……それじゃあ、行こうか」
晩翠凍衿
:「はい」
晩翠凍衿
:「今回は、エスコート役を譲りますので」
晩翠凍衿
:「満足させてくださいね」
天花寺アスカ
:「やれやれ……」困ったように笑う。「責任重大だな」
GM
:バックトラック!
GM
:ふたりとも《ワンナイトフィーバー》の効果を受けてるので50減らして確定帰還!
晩翠凍衿
:帰宅!
天花寺アスカ
:ただいま~
GM
:おうちデートかよ
【エンディング】
GM
:公園での交戦の後始末を到着したUGNメンバーに任せ、
GM
:君たちはようやく、デートを開始することができた。
GM
:そうしてやってきたのは、最近流行りのファッションショップだ。
天花寺アスカ
:「うーん……」神妙な面持ちで眺めている先は
天花寺アスカ
:ナース服を着せた晩翠凍衿。
天花寺アスカ
:「やっぱりいいな……」
晩翠凍衿
:「…………」
晩翠凍衿
:顔を真っ赤にしつつもポーズを取っている。
天花寺アスカ
:「でもこっちのが似合うかな……?」ミニスカの警官服を片手に
天花寺アスカ
:「いや……やっぱり王道のこれか……?」バニー服を見つめる
天花寺アスカ
:「凍衿、君はどう思う?」
晩翠凍衿
:「……いや……」
晩翠凍衿
:「いやいやいや!ちょっと!」
天花寺アスカ
:「おや、どうしたんだい?」
晩翠凍衿
:「あたしの私服買ってくれるって話じゃないんですか!?」
晩翠凍衿
:思い出したかのように両腕で自身の体を抱き。
天花寺アスカ
:「そうだけど……折角の機会だし……」
天花寺アスカ
:「色んな凍衿が見たいと思ってね……」
天花寺アスカ
:「駄目かな……?」
天花寺アスカ
:流し目で囁く。
晩翠凍衿
:「駄目……」
晩翠凍衿
:「……いや駄目ですよ!当たり前でしょ!」
天花寺アスカ
:「おや……流されないか……」
晩翠凍衿
:「アスカさんはプライベートで着れるんですか!?これ!」
天花寺アスカ
:「君が着て欲しいというなら、僕は構わないよ?」
天花寺アスカ
:「でも、凍衿に似合うと思うんだけどなあ……」やたらと露出度の高いサンタ服を掲げる。
晩翠凍衿
:「季節感……」
晩翠凍衿
:「いやそういう問題でもないや。駄目です」
晩翠凍衿
:「最低限往来で着てても問題なさそうなやつをですね……」
天花寺アスカ
:「残念だなあ」
天花寺アスカ
:「じゃあ冗談はさて置き、真面目に選ぼうか」
晩翠凍衿
:「お願いしますよ。ほんとに」
天花寺アスカ
:コスプレコーナーを離れて、通常の売り場に足を向ける。
天花寺アスカ
:「凍衿は普段、どんな服を着るんだい?」
天花寺アスカ
:「それともUGNチルドレンというのは、自分では服を買ったりしないのかな」
晩翠凍衿
:「うーん……そういう極端な子もいないではないですけど」
晩翠凍衿
:「あたしの場合は、制服とか部屋着の他に」
晩翠凍衿
:「街を歩いてて『あ、あれならあたしも着れるかも』って思った人のやつを真似する感じで、季節ごとに二、三着……」
晩翠凍衿
:「……考えてみると拘りとか全然ないですね」
天花寺アスカ
:「そうか。まあ君は素材がいいからなあ。何を着ても大抵似合うだろうけれど」
天花寺アスカ
:服を選びながら平然と言う。
晩翠凍衿
:「またそういうことを……」引きかけていた頬の赤みがまた差す。
晩翠凍衿
:「……くれぐれも」
晩翠凍衿
:「変じゃないのでお願いします。せっかくアスカさんに選んでもらったのに、アスカさんの前でしか着れないのは勿体ないので」
天花寺アスカ
:「君は存外大胆なことを言うよね」愉快そうに笑って
天花寺アスカ
:「……この辺り、どうかな。試着してみてくれる?」今度はまともらしい服を一式手渡す。
晩翠凍衿
:「……はい」矯めつ眇めつ眺めた後、試着室に入ってカーテンを閉める。
天花寺アスカ
:「…………」
天花寺アスカ
:「……凍衿」
天花寺アスカ
:晩翠さんが着替えている最中、外からカーテン越しに声を掛ける。
晩翠凍衿
:「はい?」かすかな衣擦れの音と重なって声が返る。
天花寺アスカ
:「……あの時……喫茶店で」
天花寺アスカ
:「いきなり、キスしようとしただろう」
晩翠凍衿
:がたん、と大きな音。
晩翠凍衿
:「あ……れはっ」
晩翠凍衿
:「あ、あたしも慌ててたし、血とか出させるのも嫌だし、一番速いと思ってやっただけで……!」
天花寺アスカ
:「嫌じゃなかったのかい?君は」
晩翠凍衿
:「だ、だから」
晩翠凍衿
:「そういうこと考えてる余裕もなかったっていう……」
晩翠凍衿
:「……考えませんでした。そんなこと」
天花寺アスカ
:「僕は嫌だったよ」
晩翠凍衿
:「え」
天花寺アスカ
:「君との初めてのキスが、そんな不本意な形になるのは、嫌だ」
天花寺アスカ
:「あの時、そう思った」
晩翠凍衿
:カーテンを隔てた先は静まり返っている。
天花寺アスカ
:「僕の全部を、奪い取って見せると」
天花寺アスカ
:「君はそう言ったね」
天花寺アスカ
:「君のものにしてくれるんだろう?」
晩翠凍衿
:「……そうですよ」
晩翠凍衿
:「そのつもりです。そうします」
天花寺アスカ
:「でも、僕は、そう安くは無いよ」
天花寺アスカ
:「高嶺の花だからね」
晩翠凍衿
:「はい」
天花寺アスカ
:「それでも君は、僕が欲しいのかい?」
晩翠凍衿
:「……そういうあなたを」
晩翠凍衿
:「皆に憧れの視線を向けられて、それに気の向くままの心で応えるような人を」
晩翠凍衿
:「──これ以上ないってぐらいメロメロにして、もうあたししか見えないっていう風にしてあげられたら」
晩翠凍衿
:「それはとっても素敵なことだと思います」
天花寺アスカ
:「……ふふっ」楽しそうな笑声を零す。
天花寺アスカ
:「随分大きく出たね。これだから君は、面白い」
天花寺アスカ
:「それじゃあ、期待して待っているよ」
晩翠凍衿
:「ええ」
天花寺アスカ
:「僕のこと、是非メロメロにしてみせてくれ」
晩翠凍衿
:「すぐですよ。すぐ」此方も悪戯っぽい笑い声を返す。
晩翠凍衿
:(……それに)
晩翠凍衿
:(あなたが本当に、そう見せかけようとしているようなひとなのかも)
晩翠凍衿
:(確かめないままでいる心算はないです)
晩翠凍衿
:口には出さぬその意志もまた、胸の中で確かめる。
天花寺アスカ
:「さて……もう着替えは終わったかな?」
晩翠凍衿
:「はーい」応じて、カーテンを開ける。
天花寺アスカ
:手渡したのは、ガーリッシュなワンピースをシックなジャケットと小物で纏めたコーディネート。
天花寺アスカ
:「ああ、思った通り。よく似合ってるよ」にこにこして言う。
晩翠凍衿
:「……そ、そうですか?」戸惑いと喜びを混ぜ合わせた表情。
天花寺アスカ
:「本当はバッグと靴も合わせたいんだけど……まあ、それはまた今度だね」
天花寺アスカ
:「うん。可愛いよ、凍衿」
晩翠凍衿
:「…………」何事か、もごもごと口の中で言葉を捏ねて。
晩翠凍衿
:「……ありがとう、ございます」最終的には、ごくありきたりな答えを返した。
天花寺アスカ
:「それじゃあ、行こうか」手を伸ばして。
天花寺アスカ
:「改めて、続きをしよう。初めてのデートのね」
晩翠凍衿
:「……ええ」ひらひらとした裾を所在無げに弄んでいた手を、差し伸べられた白皙の掌に重ねる。
晩翠凍衿
:「よろしくお願いします。……アスカさん」
『一夜二人転:晩翠凍衿/天花寺アスカ』
-Fin-