聖ルツィア女学院にようこそ



メインログ/雑談ログ


Trailer


聖ルツィア女学院は、幼稚園から大学までの一貫教育で知られる、N市でも有数の名門女子校だ。
外界から隔絶されたその校内には、幾つもの独自の掟や暗黙の了解、知られざる謎が蔓延っているという。
そんな学院の高等部で、レネゲイドの反応と共に何人もの生徒が失踪した。
だが、学院は政財界の大物の令嬢たちが通う名門校。迂闊に動けば日本UGNを揺るがしかねない。
そこでN市UGNは特別チームを編成し、極秘の任務を遂行する計画を立案した。
任務内容は——聖ルツィア女学院への、潜入捜査だ。



Index


Opening
【OP/潜入捜査チーム】
【OP/東雲芽衣】
【OP/晩翠凍衿】
【OP/藤宮ひよこ・鞘町こはな】
Middlephase
【Middle1/「血で血を洗う争いね」】
【Middle2/「黙ったら全部解決するわけ無いでしょ」】
【Middle3/「人との出会いが自分を変えたんだね」】
Climax
【Climax/聖ルツィア女学院にようこそ】
Ending
【ED/東雲芽衣】
【ED/藤宮ひよこ・鞘町こはな・晩翠凍衿】
【次回予告】

Preplay


東雲 芽衣しののめ めい(キャラシート)

藤宮 ひよこふじみや    (キャラシート)

鞘町 こはなさやまち    (キャラシート)

晩翠 凍衿ばんすい しえり(キャラシート)


GM:ではおっぱじめていきますわよ
GM:自己紹介は逆順から!まずは
GM(キャラシート)
GM:PC4の晩翠さんにお願いいたしますわ~
晩翠凍衿:オーッホッホッホ!
晩翠凍衿:晩翠凍衿(ばんすい しえり)です。最近になってN市にやってきたUGNチルドレン。配属は第五支部にお招きいただきました。
晩翠凍衿:ゾディアックウェポンの使い手として選ばれており、エリートとして強めの自負があります。
GM:実力派エリート
晩翠凍衿:エリートなので大鎌とかいうちょっと使いにくい武器でも使いこなしてみせるぞ!
GM:大鎌与えられるのだいぶ嫌
晩翠凍衿:反面、だいぶ調子に乗りやすく、デリカシーに欠ける振る舞いをしたりします。皆様の触れられたくない部分を踏んづけていったりしたい!本当に嫌な場合はやめるので……!
晩翠凍衿:今回は優秀さを発揮した矢先に人から恨みを買ってしまうようですが……一体どうしてそんなことになるのかなあ
GM:なんでだろ~~
晩翠凍衿:性能としては近寄ってゾディポンで殴る前衛です。ちょこちょこ小技も仕込んであるけどあまり変な動きはしないはず。
晩翠凍衿:こんなところでしょうか。よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします!ハンドアウトはこちら!

PC3:晩翠凍衿
シナリオロイス:天花寺アスカ
今回の任務で、君に任された仕事は二つ。
一つは最年長として、潜入チームのリーダー役を務めること。
もう一つは、学院の生徒達の憧憬と支持を一身に受ける、“雛罌粟の会”会長、天花寺アスカに近付き、“雛罌粟の会”の内部調査を行うことだった。
偶然天花寺から接触を受けた君は、任務遂行に大きく前進したかと思われたが、それが原因で彼女の取り巻きから恨みを買ってしまうことになる。

GM:何なのあの女!?転校初日に天花寺さまにお声を……!
GM:そういうアレです
晩翠凍衿:そういうアレですね
GM:イビリに負けずに頑張ってください!では次!
GM:PC2枠はおふたり!まずは
GM(キャラシート)
GM:鞘町さんからお願いします!
鞘町こはな:はーい!
鞘町こはな:鞘町(さやまち)こはなです。
鞘町こはな:元気いっぱいなUGNエージェント中学生です。
鞘町こはな:数年前に東欧で家族と一緒に殺害されましたが(ニュースとかにもなった)
鞘町こはな:死んでなくてしばらく現地のテロ組織『ズメウ騎士団』に使われていました。
GM:悲惨すぎる過去
鞘町こはな:そのケチなテロ組織も滅んだので、UGNに保護されて日本に帰還してからは
鞘町こはな:喜び勇んでエージェント稼業に出まくって過重労働してます。
GM:大丈夫なんですか??
鞘町こはな:一回死んだ身だし大丈夫……
鞘町こはな:シンドロームはキュマイラ・ウロボロス・バロール。
鞘町こはな:陰に潜航して、自分の存在を希薄化させて攻撃をかわすぞ。体温が続く限り。
鞘町こはな:性能としては、一見特筆するほどでもない防御・カバー型ではありますが
鞘町こはな:全タイミングのエフェクトを所持しています。
GM:キャラシが綺麗!
鞘町こはな:だから色々小技も出来るんじゃないかな……あとチュートリアルも
鞘町こはな:以上!よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします!ハンドアウトはのちほど!
GM:ではお次ですわ!
GM(キャラシート)
GM:藤宮さん自己紹介お願いしますわ!
藤宮 ひよこ:了解卍~
藤宮 ひよこ:チョリ〜〜〜ッス!藤宮(ふじみや)ひよこ! ひよチャンって呼んでネ! よろピ~☆
GM:こいつヤバ
藤宮 ひよこ:はい。そんな訳で全力テンアゲユメカワパツキンギャルの藤宮ひよこです。
藤宮 ひよこ:同性だろうが異性だろうが年下だろうが年上だろうが
藤宮 ひよこ:休み時間に机の突伏して寝たフリをしている子だろうが関係なく馴れ馴れしいコミュニケーションを図るバリバリギャルです。
GM:こいつもしかして……オレのことが好きなのか……?
藤宮 ひよこ:そんなひよこちゃんですが、2,3年前くらいまではチルドレンとしてUGNに在籍していた過去があり
藤宮 ひよこ:当時は今とは正反対に落ち着いた言動、服装を着こなし上から与えられた任務をこなすだけの毎日を送っておりましたが
藤宮 ひよこ:とある通りすがりのギャルに出会い天啓を得、UGNをイチ抜けピして衝動:ギャルとして覚醒しました。ウケんね笑
GM:そんなギャルいます??
藤宮 ひよこ:今はイリーガルとして活動中! 身の回りの日常に危機が迫った時は積極的に動きます。
藤宮 ひよこ:能力的には自作したSNSアプリ「Hiyostagram」を用いた情報収集、味方への支援と
藤宮 ひよこ:ノイマン因子を無意識に発現させ観察眼と洞察力を強化した未来予知に迫るほどの直感能力!
藤宮 ひよこ:ですが後者を描写する機会は多分無いかもしれない…!
GM:SNS自作してんの!?
GM:特筆すべき事項では!?
藤宮 ひよこ:脳内SNSです(?)
GM:そっか……
GM:ソーシャル……?
藤宮 ひよこ:うるせえ以上!
藤宮 ひよこ:よろしくおねがいします”
藤宮 ひよこ:!
GM:はい!ではお二人のハンドアウトはこちら!

PC2:藤宮ひよこ・鞘町こはな
シナリオロイス:鞘町こはな/藤宮ひよこ
君達は学院の中等部に潜入することとなった。上手く周囲に溶け込めるか考える間も無く、内部生の手によって旧校舎に閉じ込められてしまう。
君達はそこで、仲間のものでない微弱なワーディングの反応を感知する。

GM:余所者が調子に乗る前に立場というものを叩きこんであげますわ~~ッ!
GM:そういうやつです
藤宮 ひよこ:新人イビリパないね笑 あ、いや大変そうですわね…
GM:二人とも頑張ってください!そういう感じです!
GM:ではラスト!
GM(キャラシート)
GM:東雲さん自己紹介お願いします!
東雲芽衣:うむ!……ですわ!
東雲芽衣:元気でおおよそ一般的な感覚を持っている(と自分で思っている)女子高生イリーガル!
東雲芽衣:ですが、義理の父の影響を色濃く受けて「うむ」と頷くクセがあるため、ちょっと奇異に見られがち!
東雲芽衣:元陸上部!抜けたのはオーヴァードに覚醒したから!早すぎるためにまっとうに測定できませんからね。
GM:そりゃそうじゃ
東雲芽衣:あと義理の両親といいましたが、生みの両親を失ってたりします。
GM:悲しい過去
東雲芽衣:性能としては、尾骨のあたりに生まれる黒い魔眼を制御しながら破壊の爪で殴るぞ!といった感じです!
東雲芽衣:うさぎのしっぽみたいな感じ!
GM:かわいい!
東雲芽衣:そんなかんじです。よろしくおねがいします!
GM:はい!ではハンドアウトはこちら!

PC1:東雲芽衣
シナリオロイス:雨山周子
君はUGNイリーガルだ。潜入チームの一員として聖ルツィア女学院の高等部に潜入した君は、そこで偶然、旧知の相手との再会を果たす。
君に声を掛けてきたのは、かつて陸上部時代の君のファンを公言し、大会の度に何かとくっ付いてきた少女。雨山周子だった。
彼女と接するうちに、君は学院で流行している、ある『おまじない』について知ることとなる。

GM:東雲さんの陸上部時代についてなんですが
東雲芽衣:はい
GM:結構強かったってことにしても大丈夫でしょうか?
東雲芽衣:大丈夫です!
GM:ありがとうございます!ではそういう感じで!
GM:そういう感じです!よろしくお願いしますわ!
晩翠凍衿:やったるぜですわ!
鞘町こはな:します!
東雲芽衣:よろしくです!
藤宮 ひよこ:りょ!

【OP/潜入捜査チーム】

GM:ではOPから!合同OPです。任務の説明を受けつつお互い自己紹介もしようねという感じのシーン。
GM:全員登場ダイスを振ってください。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:33->34)
藤宮 ひよこ:1d10+32
DoubleCross : (1D10+32) → 9[9]+32 → 41

鞘町こはな:侵蝕率+5(1d10->5) (侵蝕率:44->49)
東雲芽衣:1d10+28
DoubleCross : (1D10+28) → 5[5]+28 → 33


GM:---
GM:UGN第五支部 会議室
GM:---

GM:君達は招集を受け、この会議室に足を運んだ。極秘任務のために、まだ任務の概要は知らされていない。
GM:全員が初対面。殺風景な会議室には緊張感が漂っているかもしれない。
晩翠凍衿:「どーも。今回はよろしくね」担当者がまだ来ていないなら、たぶん軽く手を振って挨拶などしている。
鞘町こはな:「はーい!よろしくにお願いします!」
東雲芽衣:「うむ。よろしく!」
藤宮 ひよこ:「よろ~☆」鮮やかにデコられたスマホを片手で弄りながらひらひらと手を振る
鞘町こはな:「アンブルグリで、鞘町のこはなです!」
鞘町こはな:「よろ~」手を振り返す。
晩翠凍衿:「スワッシュバックラーで、晩翠の凍衿です」にこにこしている。
鞘町こはな:「じゃあバンシー先輩!」
東雲芽衣:「ラビットテイル、東雲芽衣です!」
藤宮 ひよこ:「ハッチのタイム!藤宮のひよこ!……ふふっ!よろよろ!」
鞘町こはな:「そっちはノノメメ先輩でー」
鞘町こはな:「そっちはピヨちゃん!」
東雲芽衣:「ノノメメ!初めてつけられた名前!でもいいねー」
藤宮 ひよこ:「ピヨちゃん!いいね! タメだよね?よろしくこはっぴ~!」手をぎゅっと握りしめぴょんぴょん跳ね上がる!
晩翠凍衿:「そうしたら、あなたはハナちゃんかな?」
鞘町こはな:「こはっぴでもハナちゃんでもいいですよ!」手を取って一緒にぴょんぴょん跳ねる。
鞘町こはな:「どっちもかわいいです!」
東雲芽衣:「よかったー。極秘任務って言うから、なんかもっと堅い人たちばかりかと思ってたけど、みんな話しやすいね!」
鞘町こはな:「あ、そういえばそんなことを言われたんですよね」
鞘町こはな:「何が極の秘なんですかね?」
晩翠凍衿:「元気がよくていいことだ。極秘ねー」
藤宮 ひよこ:「しえりんパイセンもよろしくゥ! ねー!急に友達と遊んでる最中に連絡来てさぁ!困るっての! ねっ、めいめい!」
晩翠凍衿:「公になる任務の方が少ないとは思うけど。あえてそういう言い方をするってことは、どこかに潜入して調べるとかなんじゃない?」
晩翠凍衿:(もしくはUGN内でもよその支部には秘密、とかのやつかもしれないけど)そこまではさすがに口に出さない。
鞘町こはな:「潜入!成程。バンシー先輩頭いいですね」
晩翠凍衿:「まあね!エリートだからね!」胸を張る!
鞘町こはな:「エリート!」パチパチと拍手して。
藤宮 ひよこ:「そんけ~!」同じく拍手!
東雲芽衣:「エリートなんだぁ」目を丸くして、驚く
晩翠凍衿:「そうなのです」
鞘町こはな:「あ、じゃあ先生って、バンシー先輩なんですか?」
晩翠凍衿:「何を隠そうUGNに12本しかない……ほあ?」
鞘町こはな:「確か先生?顧問?が来るって聞きました!何の勉強をするんですか?」
晩翠凍衿:「えっそれは聞いてない……」
晩翠凍衿:「あ、あたし何か教えなきゃなんないのかな……?どうしよ……」
東雲芽衣:「顧問なら部活かもね!」
藤宮 ひよこ:「うえっ!極秘任務ってもしかしてさ……」
藤宮 ひよこ:「……UGNとかレネゲイドについてのお勉強会ってことなんじゃないの……?」
晩翠凍衿:「部活……レネゲイド……」
晩翠凍衿:「運動系とか実戦知識とかならいけるかもしれないけど……」ぶつぶつ言っている。
鞘町こはな:「極秘のお勉強会ってそれ……!」
鞘町こはな:「私達がバカってことでですか!?」
藤宮 ひよこ:「こはっぴ……少なくとも……」
藤宮 ひよこ:「ひよは……バカだぜ!」
鞘町こはな:「何を……!負けてなるものですか!」
鞘町こはな:「こちとら負けず劣らずです!」
GM:そんな喧騒の中、会議室の扉が静かに開かれる。
GM:現れたのは一人の少女。色素の薄い髪。軽く一礼をして入室、ゆっくりと備え付けのスクリーンの前に歩いてくる。
鞘町こはな:「あっこんにちは!」
鞘町こはな:「5人目だ!よろしくおねがいします!」
東雲芽衣:「お?こんにちは~」
百代まりあ:君達ににこりと微笑みかける。
藤宮 ひよこ:「えっヤバ……メッチャ可愛い……」
晩翠凍衿:「……やや?」
百代まりあ:「ごきげんよう。百代まりあよ」
百代まりあ:百代まりあ。第五支部所属のUGNチルドレンだ。
晩翠凍衿:「まりあちゃんじゃん!」
鞘町こはな:「じゃあマリアンヌ!」
百代まりあ:「久し振りね、凍衿。元気にしていたかしら」
晩翠凍衿:「そりゃあもう。大活躍中だよ」
藤宮 ひよこ:「しえりんパイセン、顔見知りなんだ?」
鞘町こはな:「バンシー先輩とマリアンヌちゃんが?」
百代まりあ:「マリアンヌ……」きょろきょろと周囲を見回し。「わたくしかしら」
晩翠凍衿:「前に一緒の任務になったんだよね。今回もってこと?」
百代まりあ:「ええ、そうなの」晩翠さんに頷き。
鞘町こはな:「じゃあ5人で極秘の任務かー」
鞘町こはな:「何をするんだろう。先生はまだなのかな」
東雲芽衣:「お勉強会かなぁ。部活かなぁ」
百代まりあ:「わたくし、今回は」
百代まりあ:「ぎじゅちゅ顧問としてお招きされたのよ」
鞘町こはな:「ぎじゅちゅ」
晩翠凍衿:「……?」
東雲芽衣:(噛んだ……)
藤宮 ひよこ:「………」堪えている
晩翠凍衿:「なに顧問?」
百代まりあ:「……」息を吸って。
百代まりあ:「ぐじゅつ」
百代まりあ:「……顧問よ」
鞘町こはな:「ぐじゅぐじゅ?」
晩翠凍衿:「…………技術顧問」
百代まりあ:「それ!」
晩翠凍衿:「それか……」神妙な顔で頷いて。
百代まりあ:「わたくしが、先生になって皆に教えるのですって」
百代まりあ:「わくわくするわ」
鞘町こはな:「ギジツコモン!なんか格好のいい響きです!」
晩翠凍衿:「……まりあちゃんが、技術顧問で、先生」
東雲芽衣:「え、技術科目のお勉強ってこと?パソコンとか工作するやつ?」
藤宮 ひよこ:「……っ、ぷふ……ゴメン……それで……技術顧問のまりあセンセは……くっ……」
鞘町こはな:「工作の先生なんですね。マリアンヌちゃんが」
鞘町こはな:「あ、マリアンヌ先生が!」
鞘町こはな:「何作るんですか?爆弾?」
百代まりあ:「そうね」
百代まりあ:「まずは、こちらをお読みになって」
百代まりあ:そう言って、君達に紙の束を配る。任務要項らしい。
東雲芽衣:「ほうほう」
晩翠凍衿:受け取って目を通す。
鞘町こはな:「うえーマニュアル……」
藤宮 ひよこ:震える手で渡された資料を受け取りつらつらと眺める。
鞘町こはな:「飛ばしちゃダメですか?」
百代まりあ:「大丈夫よ」
百代まりあ:「わたくしもあまり読んでいないわ」
藤宮 ひよこ:「大丈夫なん!?」
晩翠凍衿:「えっ大丈夫なの」
鞘町こはな:「じゃあポイッ!」
晩翠凍衿:「あっこら!」
鞘町こはな:「末端が覚えきらなくてもいいんですよこういうのって!」
百代まりあ:「説明は聞いてきたわ」ふふん、と胸を張る。
東雲芽衣:「長文読むの苦手だから良かった—」
晩翠凍衿:「なるべく覚える努力は……むう」
百代まりあ:「それでは、まず」
百代まりあ:「そうね」
百代まりあ:「貴女たちは、聖るちあ……るつ、る、ついあ……女学院という場所を」
百代まりあ:「ご存知かしら?」
鞘町こはな:「セントルチアルツルチア???」
晩翠凍衿:「るちあ……?」
GM:判定です。
GM:知識:一般常識!難易度4で判定どうぞ。成功すれば知ってます。
藤宮 ひよこ:6dx>=4
DoubleCross : (6R10[10]>=4) → 10[1,5,7,9,10,10]+6[5,6] → 16 → 成功

晩翠凍衿:1d10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 6 → 成功

鞘町こはな:2dx>=4
DoubleCross : (2R10[10]>=4) → 10[2,10]+9[9] → 19 → 成功

東雲芽衣:2dx>=4
DoubleCross : (2R10[10]>=4) → 10[6,10]+6[6] → 16 → 成功

鞘町こはな:知性メンバー
GM:じゃあ全員知ってます!常識!
藤宮 ひよこ:ラクショーみたいな?
GM:聖(セント)ルツィア女学院はN市内有数の名門お嬢様校です。
GM:幼稚園から大学院までのエスカレーター式で知られてたりします。
藤宮 ひよこ:「あっっったりまえじゃん!」
藤宮 ひよこ:「あそこの制服チョー可愛いんだよね~~~!」
東雲芽衣:「有名だよね—、すごいところ!」
晩翠凍衿:「テレビで見たな。別の支部にいる時」
鞘町こはな:「!」ピピーン
鞘町こはな:「もしかしてもしかして、聖ルツィアに潜入するんですか?」
鞘町こはな:「楽しそうです!」
百代まりあ:「なんと」はっと息を呑む。
百代まりあ:「すごいわね」
百代まりあ:「どうして分かったのかしら……」
鞘町こはな:「えへへ……マリアンヌ先生から褒められました」
晩翠凍衿:「やるじゃんハナちゃん!」
藤宮 ひよこ:「……マ? マジで聖ルツィアにひよ達、入院出来るの……!」
百代まりあ:「そうなの。潜入捜査?というのをするそうよ」
東雲芽衣:「ドラマみたい!」
藤宮 ひよこ:「役を演じるって意味では、確かにドラマっぽいかも!」
鞘町こはな:「気合い入れなきゃですよ!」
晩翠凍衿:「で、それでまりあちゃんが技術顧問ということは」
晩翠凍衿:「あたし達に教えてくれるってわけだ……お婆さん仕込みの礼儀作法を」
鞘町こはな:「えっ礼儀作法?」
百代まりあ:「そうなの」頷く。「怪しまれないように」
鞘町こはな:「そういうせせっこましいのやっぱり要るんですか……」
百代まりあ:「その為の呪術顧問だそうよ」
晩翠凍衿:「技術顧問」
百代まりあ:「それ」
藤宮 ひよこ:「息ピッタリ!ウケるね笑」
鞘町こはな:「美術顧問すごい」
百代まりあ:「その前に、まずは今回のお仕事について」
百代まりあ:「皆にちゃんと説明するように仰せつかっているの」
晩翠凍衿:「技術顧問ね……ほいほい」
百代まりあ:「よく聞いていてね」
東雲芽衣:「はーい!」
鞘町こはな:「よく聞きます!」
藤宮 ひよこ:「よろしく、センセ☆
百代まりあ:こほん、と大袈裟に咳ばらいをして。
百代まりあ:「実は、聖るちあ女学院からは、ずっと前から」
百代まりあ:「≪ワーディング≫の反応が、何度も検出されているの」
晩翠凍衿:「ふむ」
鞘町こはな:「それは剣呑この上がないですね!」
百代まりあ:「UGNも、何度か調査しようとしたそうなのだけれど」
百代まりあ:「聖るつあ女学院の生徒の保護者は、皆さんとっても偉い方ばかりだそうで」
百代まりあ:「一歩間違えると、UGNが大変なことになるから、なかなか手が出せなかったそうよ」
東雲芽衣:「へぇー、大変なことに……」
藤宮 ひよこ:「んー確かに、UGNのパトロン多いもんね。あそこに通っている子のパパママって。ひよでも知ってる大物ばっかだし」
鞘町こはな:「ふむふむ成程成程……あれ」
晩翠凍衿:「……本当にマジのお嬢様学校なんだ」苦い顔。
鞘町こはな:「今回はいいんですか?」
百代まりあ:「最近になって、前よりも強いレネゲイドの反応と一緒に」
百代まりあ:「生徒さんの中に、失踪した方たちが何人もいらっしゃるそうなの」
東雲芽衣:「不穏~」
鞘町こはな:「うわめっちゃ大変じゃないですか」
百代まりあ:「これまでは、目立った被害が無かったから、放置していたけれど」
百代まりあ:「そうもいかなくなった、というお話ね」
鞘町こはな:「手をこまこままごまごしてるわけには行かねえってことですね」
百代まりあ:「でも、表立って動いてしまうと、やっぱり色々むつかしいことがあるらしくて」
百代まりあ:「そこで」
鞘町こはな:「そこで!」
百代まりあ:君達を見る。
藤宮 ひよこ:! しえりんパイセンを見る!
晩翠凍衿:全員を順繰りに見る。
東雲芽衣:「ん?」自分を指差して、首をかしげる
百代まりあ:「貴女たちの出番、というわけなの!」
百代まりあ:両手を合わせて、楽しそうに。
藤宮 ひよこ:ぐるりと同じく全員に視線を向けて。「……」
藤宮 ひよこ:「理解!」
鞘町こはな:「だから極秘の任務ってことですね!」
東雲芽衣:「わー!」こちらも楽しそうに両手を広げる
百代まりあ:「皆には、聖……女学院の転校生として」
鞘町こはな:「ルツィア」
東雲芽衣:(もはや言わなくなったね)
藤宮 ひよこ:(あ、梯子外すんだ)
百代まりあ:頷き。「……女学院の内部に潜入して、中の様子を調べてほしいの」
百代まりあ:「わたくしとこはなとひよこは中等部」
鞘町こはな:「マリアンヌ先生とピヨちゃん!」
藤宮 ひよこ:「オッケ~☆」
百代まりあ:「芽衣と凍衿は高等部に、それぞれ転入手続きを済ませてあるそうよ」
東雲芽衣:「手続き済み!なるほどー」
晩翠凍衿:「事務処理が早い……」
藤宮 ひよこ:「それだけ急いでるって事じゃん? ちょっと気合、入れ直した方がイイかもだね」
百代まりあ:「お分かり頂けたかしら……」慣れない説明にやや疲れた顔。
鞘町こはな:「バッチリお分かりです!」
東雲芽衣:「うむ!完璧に理解した!」
晩翠凍衿:「潜入に講習が要るレベルのお嬢様度合いで、介入がバレるとUGNがまずいかもしれなくて、それでも調べなきゃなんないくらい重要な案件」
晩翠凍衿:「責任重大だ……」
百代まりあ:「よかったわ」ほっと胸を撫で下ろす。
百代まりあ:「それじゃあ、いよいよ」
百代まりあ:神妙な顔。
東雲芽衣:姿勢を正して、表情を引き締める。
百代まりあ:「じゅぐつ顧問として、講習をさせていただくわ」
晩翠凍衿:「技術顧問」
百代まりあ:頷く。
百代まりあ:「まず、挨拶はこう」
百代まりあ:胴の前で軽く両手を重ね、にこりと朗らかな笑み。
百代まりあ:「ごきげんよう」
百代まりあ:お嬢様のオーラがそこはかとなく溢れ出す!
鞘町こはな:「わあ!お嬢様みたいです!」パチパチ
百代まりあ:彼女は歴とした庶民だ。財布は地元のスーパーのポイントカードで一杯になっている。
百代まりあ:だがその所作が「ぽさ」を醸し出しているのだ。理屈で言えば、君達にも同じことが出来る筈だ!
東雲芽衣:「おぉ……」感嘆のつぶやきを漏らす。
晩翠凍衿:「流石だなあ……」そんなこととは露知らず感心している!
藤宮 ひよこ:「……エッ、普通に見惚れちゃったんだけど。出来っかな……ひよ達に」
百代まりあ:「皆もやってみて。はい、」
百代まりあ:「ごきげんよう」
鞘町こはな:「やる前から諦めるのは時期尚早です!」
鞘町こはな:「ごきげんよう!!!」満面の朗らかな笑み!
東雲芽衣:「ごきげんよう!!!」とりあえず元気いっぱいにやってみる
藤宮 ひよこ:「……ひよとした事が。やってやろうじゃん!」
藤宮 ひよこ:「ゴキゲンヨーッ!」引きつった笑み!
晩翠凍衿:くっ、と真面目な顔になって、そこから意識して表情を緩める。目の前で見た動作を忠実になぞるように。
晩翠凍衿:「ごきげんよう」
百代まりあ:「…………」少し黙り込み。
百代まりあ:「……素晴らしいわ!」ぱちぱちと拍手。
東雲芽衣:「やったー!」
晩翠凍衿:「よし……!」拳を握る!
鞘町こはな:「このくらいは当然の教養です!」
鞘町こはな:「一般常識!」
百代まりあ:「皆とっても上手よ。気品に満ち溢れていて、それでいてすごく朗らかで」
百代まりあ:「まるで春の訪れを告げるようだわ。こんな挨拶をされたら、きっと誰もが元気を貰えると思うわ」
百代まりあ:ダダ甘!
藤宮 ひよこ:「……ヤッベー……ひよ達にこんな隠された才能が……あたしは…お嬢様のクロスブリードだったのか……」
晩翠凍衿:「まりあちゃんにお墨付きを貰えたなら……いける!」本物の上流階級お嬢様だと誤認したまま!
鞘町こはな:「えへへ……でもマリアンヌ先生も教えが上手です」
百代まりあ:「そして、もうひとつ」
百代まりあ:「恐れ入ります」
百代まりあ:頭を下げる。失礼にも卑屈にもなりすぎない完璧な角度……45度!
百代まりあ:「これは、お礼にも、謝る時にも、何にでも使える便利な言葉よ」
百代まりあ:「これさえ言っておけば、99パーセントのことはどうにかなるの」
百代まりあ:「覚えておくとよろしくてよ」
晩翠凍衿:「ほうほう」
鞘町こはな:「とっても便利!残りの1%がごきげんようって事ですね!」
百代まりあ:「ええ。そしてこの二つでもどうにもならない、そんな時は……」
鞘町こはな:「時は?」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:ただ、黙っている。口元に柔和な笑みを浮かべながら、目元だけが少し困ったような、そんな表情。
百代まりあ:「…………」
藤宮 ひよこ:「……答えは……沈黙……?」
百代まりあ:「ええ。お分かりかしら」
百代まりあ:「わたくしの経験上……」
百代まりあ:「何だかよく分からない時や、触れるべきではないお話の時は」
百代まりあ:「こういう顔をして黙って、晩御飯のこととかを考えていると」
百代まりあ:「大体、周りの皆さんが何かいい感じにしてくれるわ」
東雲芽衣:「勉強になります!さすが先生!」
晩翠凍衿:「なるほどねえ……ん?」
鞘町こはな:「……」
鞘町こはな:「…………」
鞘町こはな:「………………」
藤宮 ひよこ:「それってセンセだけしか……ん、どした、こはっぴ」
鞘町こはな:「……………………」
百代まりあ:「…………」
藤宮 ひよこ:「………ハッ!」
藤宮 ひよこ:「……………」
鞘町こはな:「………………………………」
東雲芽衣:「……?」首を傾げつつも、沈黙を保つ。
鞘町こはな:黙ったまま、バンシー先輩を見る。
晩翠凍衿:「…………はい!まりあちゃん先生!」挙手!
百代まりあ:「…………」目だけを動かして晩翠さんを見る、
晩翠凍衿:「皆がやってる感じで合ってますか!」
百代まりあ:「……………………」
百代まりあ:「……………………」目だけで頷く。
晩翠凍衿:「はいオッケー!」
晩翠凍衿:「オッケーだよみんな!」
鞘町こはな:「ぷはあ!」
鞘町こはな:「流石バンシー先輩です!いい感じになりました!」
晩翠凍衿:「次!次の話を!」
百代まりあ:「?」首を傾げる。
百代まりあ:「あとはないわ」
藤宮 ひよこ:「エッ」
晩翠凍衿:「ないのかよ!!」
鞘町こはな:「えっ無い……?それってつまり」
東雲芽衣:「つまり……?」
鞘町こはな:「免許皆伝ってことですか……!?」
東雲芽衣:「お嬢様マスターになってしまった……!?」
百代まりあ:「ええ……完璧よ」深く頷く。
百代まりあ:「もうわたくしから教えられることは何も無いわ」
百代まりあ:「皆よく頑張ったわね……」
晩翠凍衿:「そ」
晩翠凍衿:「そうか……」
百代まりあ:「どこからどう見ても、もう立派なお嬢様よ」
晩翠凍衿:「まりあちゃんがそう言うなら……」神妙な顔。
鞘町こはな:「やりました!あ、じゃあじゃあ私達も武術顧問になれます?」
百代まりあ:「ええ!なれるわ、こはななら!」
晩翠凍衿:「……技術顧問」
東雲芽衣:「立派なお嬢様だなんて、恐れ入ります!」
藤宮 ひよこ:「パーペキじゃん!ひよ達!」あはは!と快活に笑う!
鞘町こはな:「パーのペキです!」
百代まりあ:「あ、そういえば任務のリーダー役は凍衿にお願いするそうよ」
百代まりあ:何かのついでのように言う。
晩翠凍衿:「……うん、まあ、そうなるとは思ってたけどさ……」
晩翠凍衿:百代さんの言を受けて、集ったメンバーをもう一度見回す。
百代まりあ:「楽しみだわ、おやつは何を持っていこうかしら……」
藤宮 ひよこ:「ペキペキのパー! イエーイ! リーダーしえりんイェーイ!」
鞘町こはな:「バンシー先輩リーダーイェーイ!」
東雲芽衣:「いえーい!」
晩翠凍衿:「…………よし!」
晩翠凍衿:「なるぞ!あたし達で!お嬢様に!」
晩翠凍衿:拳を突き上げる!
鞘町こはな:「オー!お嬢様オー!」
藤宮 ひよこ:「オーッ!」両手を突き上げる!
東雲芽衣:「オーいえーい!」
百代まりあ:「お~!」へにゃへにゃと拳を突き出す。
晩翠凍衿:(なんとかなるでしょ多分……!なって!)
晩翠凍衿:(なれ!)
GM:斯くして、潜入任務は順風満帆、快調な滑り出しとなった。
GM:この先、彼女たちを待ち受けるものは、果たして——

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得が可能です。
鞘町こはな:4人共にとって埋めちゃいたい気持ちがあるなこれ……w
鞘町こはな:どうしょう……
藤宮 ひよこ:あーそうなると
藤宮 ひよこ:まりあちゃん枠が無いんですね
晩翠凍衿:うーん
晩翠凍衿:潜入任務に対してという形で取ろうかな……?
鞘町こはな:とりあえずシナリオロイスのピヨちゃんに取ろうっと
晩翠凍衿:潜入任務 〇倒す/不安 で
鞘町こはな:-ピヨちゃん/藤宮ひよこ/連帯感:○/隔意/ロイス
鞘町こはな:とりあえずこれのみで!
藤宮 ひよこ:こはなちゃんは……後で会話するだろうから……とりあえず後でもいいかな?
藤宮 ひよこ:晩翠 凍衿 頼りのパイセン 尊敬◯/憐憫
藤宮 ひよこ:こうしよう
晩翠凍衿:憐憫
藤宮 ひよこ:つよくいきてほしい
東雲芽衣:晩翠ちゃんにとろうかなぁ
東雲芽衣:しえりちゃん/晩翠凍衿/尊敬◯/劣等感
GM:OK!

【OP/東雲芽衣】

GM:個別OPに移ります。
GM:まずは東雲さんから。登場ダイスをどうぞ!
東雲芽衣:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 5[5]+33 → 38


GM:---
GM:数年前 陸上競技場
GM:---

GM:女子陸上競技大会、地区予選。
GM:選手たちの熱気で沸き立つような会場で、君——東雲芽衣は、レースに備えてアップを始めようとしているところだった。
GM:そんな時に、チームメイトから不意に声が掛けられる。
GM:「芽衣? 芽衣ー?」
東雲芽衣:「んー?」
GM:「ねえ、今大丈夫?」
東雲芽衣:「アップしようと思ってたところだけど、どうしたの?」
GM:「んー……いや、何かねえ」困惑したように頭を掻き。
GM:「あんたにお客さんが来てんだよね」
東雲芽衣:「んむ?お客さん?」
GM:「そう。東雲選手いますかー、って。どうする?邪魔なら帰ってもらうけど……」
東雲芽衣:「あー、一応話は聞いておこうかなぁ。突っぱねて返すのもなんだし」
GM:「あ、そう? 芽衣、マジでお人よしだねー。……なら……」
GM:そうして案内された先、会場の隅には、一人の少女が不安げに佇んでいた。
GM:彼女は近付く君を見て、ぱっと表情を輝かせる。
雨山周子:「あ……っ……! 東雲選手……!」
雨山周子:「ほ、本当に来てくれるなんて……!」
東雲芽衣:「うん。東雲だよ。えと、どこかでお会いしたことが……?」
雨山周子:「あ、す、すいません!あの、初めまして!」
雨山周子:緊張した面持ち。
東雲芽衣:「あれ、初めましてさんか。なにか御用ですか?」
雨山周子:「私……雨山周子っていいます!よろしくお願いします!」
雨山周子:「ご、ごめんなさい、こんな時に呼び出して……!ご迷惑っスよね……!」
雨山周子:「あ、あの、実は、自分も陸上……やってるんスけど……」見れば分かる。どこかの学校の——この時の君は知る由もないが、聖ルツィアの——ユニフォームを着ている。
東雲芽衣:「あ、陸上部なんだ。それでここに居るんだね」
雨山周子:「は……はい!そうなんス! あの、それで……」
雨山周子:「じ、実は最近自分……タイム、伸び悩んでて……」
雨山周子:「今日のレースも、自信無くて……」
東雲芽衣:「ふむ」
雨山周子:「そ、それでその……」
雨山周子:「東雲選手に、聞きたいことがあって……!」
東雲芽衣:「ほうほう」
雨山周子:「…………」ごくりと生唾を呑み込み。意を決したように。
雨山周子:「ど……どうすれば、東雲選手みたいに、綺麗に走れるようになれますか!?」
雨山周子:顔を赤く染めて、一息に吐き出す。
東雲芽衣:「え?きれいに?」
雨山周子:「は……はい……!」
雨山周子:「東雲選手の走りは、何ていうか、すごい綺麗で……」
雨山周子:「私、憧れなんです!どうしたらあんな風に走れるかなって……」
東雲芽衣:「うーん、きれいに走っているつもりはないけどなぁ。フォームをしっかり見直してみるとか?」
雨山周子:「フォーム……!」メモにしっかり書き留めている。
東雲芽衣:憧れって言われて悪い気はせず、照れるように頬を搔いている。
雨山周子:「あ、あの、他には……!?」
東雲芽衣:「他?えーと、うーん、練習あるのみ!みたいな?」
東雲芽衣:我ながら適当なことをいったなぁとは思うが、事実そう思って取り組んできた部分はある。
雨山周子:「そ、そうですか……練習あるのみ……!」メモに書き込んで。
雨山周子:「やっぱり凄いなあ、東雲選手は……!」ごく普通の受け答えにも、何かとても感動している。
東雲芽衣:ここまで反応が良いと、嬉しさを通り越して恥ずかしくなってくる。
東雲芽衣:「あ、でも無理しないでね!過度な練習は体壊しちゃうから。トラックで走れなくなったら辛いと思うし……」
雨山周子:「え……!?」ひどく驚いた顔。
雨山周子:「わ……私なんかを気遣って……!?」
雨山周子:「はいっ……!絶対無理しません!身体に気を付けます!」首が取れそうなほどぶんぶんと頷く。
雨山周子:それから、呼吸を整え、
雨山周子:「あ……あの!もう一つだけ、いいッスか!?」
東雲芽衣:「なんでしょう」ちょっと時間大丈夫かなぁと心配になりつつ尋ねる
雨山周子:「あ……あのですね……」時間のことなどまるで忘れている様子で。
雨山周子:「……東雲選手は……」
雨山周子:「何の為に、走ってるんですか?」
東雲芽衣:「……それは」
東雲芽衣:失くした両親が「走るの速い」と褒めてくれたから。そんな重い話をさすがにするわけにはいかないし、ちょっと恥ずかしい。
東雲芽衣:だから。
東雲芽衣:「もちろん、楽しいから!」本当でもあり、一番の理由ではないものでごまかすように言った。
雨山周子:「……楽しい、から……」
雨山周子:目を少し見開いて、それから何度も頷く。その言葉を反芻するように。
雨山周子:「そうなんですね……東雲選手は……」
雨山周子:「…………」何か納得したように、君を見て。
雨山周子:「……あの、ありがとうございました、東雲選手!」
雨山周子:「お陰で、私も頑張れそうッス!」
東雲芽衣:「よかった」はにかみ、時間を確認する。
東雲芽衣:さすがにもうそろそろ戻らないと本当にマズイ。
東雲芽衣:「じゃ、じゃあ、これでいいかな……?」
雨山周子:「あ、は、はい!すいません、貴重なお時間を……!」
雨山周子:「あ……!あと……!」
雨山周子:「……ファンです!応援してます!」
雨山周子:「頑張ってください!東雲選手!」
東雲芽衣:「……うむ!ありがとう!」
GM:そうして君達は別れた。雨山は去り行く君の背中を、いつまでも見つめていた。
GM:その後も、君が大きな大会に出る度に、雨山周子は何かと君に声を掛けてきて、若干重さを感じるような差し入れを何度も贈ってきたりした。
GM:だが、君が陸上を辞めてからは、当然彼女に会うような機会も無く。
GM:君の中でも、彼女の存在は少しずつ薄れつつあった——
GM:そんな時だった。

GM:---
GM:現在 聖ルツィア女学院
GM:---

GM:ホームルームの終わりを告げる鐘が鳴る。
GM:君は今、UGNイリーガルとして、聖ルツィア女学院への潜入任務の最中だ。
GM:どうなることかと思われた潜入だが、幸いにもこの初日、君は特に大きな失敗もなく最後の授業を終えられた。
GM:もっとも、周囲の生徒たちは遠巻きに君を観察しているばかりで近寄ろうとせず、君から話しかけてもやんわりとスルーされるような、居心地の悪い状況ではあったが。
GM:それ以外は、特に大きな事件もなかった。学食は異様においしいし、学内も隅々まで綺麗に整備されている。
GM:君はこれから、他の潜入チームメイト達と会って、一日の報告をしようとしているところだった。/
東雲芽衣:「ん—、一日頑張ったなー。みんなに会って話をしないと」凝った肩をほぐしながら、歩いている。
GM:生徒たちは皆、静かに談笑したり、本を読んだりしている。高校生の巣窟である高校にあるまじき大人しさ、和やかさだ。
GM:が、そんな中で。
雨山周子:「東雲選手!!東雲選手ですよね!!」
雨山周子:聞き覚えのある、大音量の声が背後から響き渡る。
東雲芽衣:「あれ?こんなところで……」
雨山周子:そう、雨山周子だ。ほとんど君の記憶と変わりない姿で、息を切らしている。走ってきたのだろう。
雨山周子:「ほ、本当に東雲選手だ……!」
雨山周子:「ご無沙汰してます!雨山周子ッス!」
東雲芽衣:「うむ。東雲だよー。もしかしてここの学校の生徒だったの?」
雨山周子:「はい!中等部からずっと!……いや、というか、あの……」
雨山周子:「……東雲選手、どうしてここに……!?」
雨山周子:「て、転校生って聞きましたけど……本当なんですか……!?」
東雲芽衣:「……えーと、うん」ぎこちない笑みで頷く。
雨山周子:「な、なんで……」
東雲芽衣:(こういう困ったときは、困ったときは、そう!)
東雲芽衣:「…………」微笑み、目元が若干困っている様子で佇む。
雨山周子:「ここの陸上部、全然ダメなんですよ……!?顧問もやる気ないし……東雲選手が来るようなところじゃ……」
雨山周子:すごい勢いで詰めてくる。完全に無視!
雨山周子:「……あの、も、もしかして……」
雨山周子:「……本当、なんですか……?」
雨山周子:「陸上、……辞めた……って……」
雨山周子:消え入りそうな声で言う。
東雲芽衣:「……うむ」逃げるように、目をそらし、頷く。
雨山周子:「……なんで……」訊ねようとして、口を噤む。
雨山周子:「……そ、そうです……よね。すいません、こんなこと聞いて……」
雨山周子:「あの……大丈夫ッス!」
東雲芽衣:「本当?なんか気を使わせてない?」
雨山周子:「いえ!あの、本当に大丈夫ッス!そ、それより……」
雨山周子:「東雲選手こそ、困ったことあったら何でも私に言ってください!」
雨山周子:「ここの生徒、転校生に冷たいんで……自分が力になれれば!」
東雲芽衣:「あ、ほんと?ありがとう!」
GM:その時、君は気付く。
GM:拳を握った雨山の制服の袖が捲れ、手首に何か、赤い紐のようなものが巻き付いている。
東雲芽衣:「ん、それは一体……?」
GM:ただのアクセサリではなさそうな、何か宗教的な装身具のような雰囲気が感じられる。
雨山周子:「あ、これですか?」
東雲芽衣:「うんそれ」
雨山周子:手首を見せる。赤と紫で編みこまれた紐のようなもの。
雨山周子:「これは……大したものじゃないんスよ。この学校で流行ってる……っていうか」
雨山周子:「私が中等部に入った頃には、もうあったんスけど……」
雨山周子:「『誓いの紅紐』っていうんス」
東雲芽衣:「『誓いの紅紐』……」
雨山周子:「ほら、よくあるじゃないですか。身に着けてれば願いが叶う、みたいな……」
雨山周子:「おまじないみたいなもんなんスけど。これが結構効くらしくて……」
東雲芽衣:「あー、あるね。お財布に蛇の皮を入れてるとお金が手に入りやすい、みたいな。いや、これはちょっと違うか……?」
GM:確かに、周囲をよく見てみると、手首や首元、バッグなどに、同様の紐をつけている生徒たちが散見される。
東雲芽衣:(流行ってるんだなぁ)
雨山周子:「自分もマジで信じてるわけじゃないんスけど。まあ、損はないかなって……」
東雲芽衣:「効いたらラッキー!みたいな感じなんだね」
雨山周子:「そうです!みんな大体そういうノリッスね!」
雨山周子:「あ、興味ありますか?東雲選手も……」
東雲芽衣:「いや、私はいいかな……」手を振ってちょっと後ずさる。なんとなくこの手のおまじないは苦手なのだ。
東雲芽衣:自分の足で踏破する楽しみを見出したのも陸上部に入った理由の一つであり、運頼みや神頼みは性に合わない。
雨山周子:「あ、そうッスか?そっか……」少し残念そうに。君の為に何かしたかったのだろう。
雨山周子:「あの、とにかく私にできることあれば、遠慮なく言ってくださいね!」
雨山周子:「私3つ向こうのクラスですけど……休み時間の度に会いに来ますから!」
東雲芽衣:「うん、なんかあったら聞いたりお願いするかも」
雨山周子:「はい、是非……!」ちらりと時計を確認して。
雨山周子:「ヤバッ……部活遅れちゃう……!」
雨山周子:「あ、私……まだ、陸上やってるので!その……」
雨山周子:「もし、興味あったら……いつでも見に来てください!」
雨山周子:「東雲選手なら、いつでも歓迎ですから!」
東雲芽衣:「うむ。そのうち見に行くよ」時間が迫っている立場が前と逆なことに少しおかしさを覚えながら、頷く。
雨山周子:「それじゃ、また…… あっ」
雨山周子:「その……東雲選手!」去り際に振り返って。
雨山周子:「またお会いできて、嬉しいッス!」
東雲芽衣:「あはは、ありがとう」
東雲芽衣:手をひらひらと振って、それを見送る。
GM:雨山は足早に去っていく。残された君は、他のメンバーとの合流場所に向かわねばならない。
東雲芽衣:「……っと、私もみんなのところへ行かなきゃだった。ちょっと急がなきゃ」
GM:雨山との会話をさりげなく観察していた生徒たちの間を縫って、君は集合場所へと足を向けた。

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得が可能です。
東雲芽衣:雨山さん/雨山周子/懐旧◯/厭気
GM:OK!

【OP/晩翠凍衿】

GM:晩翠さんのOPシーンです。登場どうぞ!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:34->43)
GM:---
GM:潜入任務初日の朝。
GM:君、晩翠凍衿は、聖ルツィア女学院の正門を前にして立っていた。
GM:女生徒たちがにこやかに挨拶を交わしながら、聳え立つ白亜の校舎に吸い込まれていく。
GM:爽やかで穏やかな朝の情景。だがこの校舎の中に、恐らくは想像を越える数多の魑魅魍魎が巣食っているのであろう。
GM:今回の任務において、君に与えられた役割はふたつ。
GM:一つは最年長かつエリートチルドレンとして、チームをまとめ上げ、統率すること。
GM:そして、もう一つ。
GM:それは高等部に在籍する、ある人物に接触することだった。
GM:対象の名は天花寺アスカ。
GM:聖ルツィア女学院の中等部と高等部を取り仕切る『雛罌粟の会』会長であり、
GM:生徒たちの支持と憧憬を一身に集める、学院の最重要人物だ。
GM:彼女と接触し、また『雛罌粟の会』内部の実態を調べるのは、
GM:今回の任務において必要不可欠な役割といえた。
GM:だが、事前情報によれば、天花寺アスカは一般生徒では会話することもままならない高値の花らしい。
GM:任務は難航が予想された。/
晩翠凍衿:「——ごきげんよう」
晩翠凍衿:立ち止まっていたのは周囲の様子を観察するほんの数秒。周囲の振る舞いを観察し、しかし埋没を図るような気弱さは見せずに、颯爽とした風に正門を歩き過ぎる。
晩翠凍衿:(……堂々としてれば何とかなる!多分!)
GM:正門をくぐったその時、君は何か、違和感を覚える。
GM:……視界が広い。
GM:目の前を歩いているはずの沢山の生徒たちが、皆一様に、波が引くように君の行く手から脇の方へと遠ざかっていく。
GM:君の前に、十戒めいた光景が広がる。
晩翠凍衿:(みんなの方は……なるべく連絡を密にするようにして……)考え事。そのせいで異変に気付くのが若干遅れる。
晩翠凍衿:(問題は、学園の人気者とどうやって……?)
GM:大勢の生徒たちが、君を遠巻きに見つめている。
晩翠凍衿:「…………あらら?」
GM:より正確に言えば、生徒たちの視線が注がれる先は君ではなく。
GM:その、背後。
天花寺アスカ:「御機嫌よう」
天花寺アスカ:不意に、耳元で囁かれる。
晩翠凍衿:「……ッ!」
晩翠凍衿:砂を蹴立てる勢いで振り向くと共に、背中に右手を伸ばし、
晩翠凍衿:空を切る。得物はさすがに担いできていない。「……あ」
天花寺アスカ:「おや」
天花寺アスカ:くすりと笑い声。
晩翠凍衿:「ごっ、ごきげんよう!」
天花寺アスカ:すらりと伸びた長身。鴉の濡羽色の髪に、長い睫毛の下から覗く、伏し目がちな黒曜の瞳。
天花寺アスカ:そして何より、オーラとでも呼べばよいのか、全身から漂う高貴な空気と雰囲気。
天花寺アスカ:あと何か滅茶苦茶いい匂いがする。
天花寺アスカ:資料で見たと同じ。君が探していた天花寺アスカ、その本人だ。
晩翠凍衿:(何か滅茶苦茶いい匂いがする……!)
天花寺アスカ:「ごめんね?驚かせてしまったかな」
晩翠凍衿:慌てて姿勢を正し、強張った顔に無理やり微笑を浮かべる。「い、いいえ。こちらこそ失礼いたしました」
天花寺アスカ:改めて君に歩み寄る。その所作の一つ一つまで、異様な流麗さ。
天花寺アスカ:「……? 君……」その顔を見て。
天花寺アスカ:「見ない顔だね」
晩翠凍衿:「え? ああ、はい。それは」
晩翠凍衿:息を吸って吐く。表情にいくらか落ち着きを戻す。「……本日より、こちらに転入いたします。晩翠凍衿と申します」
天花寺アスカ:「ああ、成程!」納得したように。表情がころころ変わる。
天花寺アスカ:「そうか。うっかりしていたよ。失礼を働いてしまったね。どうか許してほしい」
天花寺アスカ:「転校生に先に名乗らせるだなんて、『雛罌粟の会』会長としてあるまじき失態だ」
晩翠凍衿:「え」
天花寺アスカ:「皆には内緒にしてね」校庭の真ん中、衆人環視の只中でそんなことを言う。
天花寺アスカ:「僕は天花寺。天花寺アスカ」
天花寺アスカ:「アスカと呼んで欲しいな。そうすれば僕も、凍衿と呼べるからね」
天花寺アスカ:少し悪戯っぽく笑う。
晩翠凍衿:「天花寺……アスカ、さん?」
天花寺アスカ:「うん」君の手を取る。「そうだよ、凍衿」
晩翠凍衿:「よっ」声が跳ねる。「よろしく……お願いいたします……?」
天花寺アスカ:「ああ、よろしく」ぎゅっと手を握り。
天花寺アスカ:「この学校は、外とは少し変わっていてね」
天花寺アスカ:「最初は色々、戸惑うこともあると思う」
天花寺アスカ:「そんな時は、遠慮なく僕を頼ってほしい」
天花寺アスカ:「凍衿のような子に頼られるのなら、僕も嬉しいからね」
天花寺アスカ:「いいかな?」君に笑いかける。
晩翠凍衿:「も、もちろんです!」反射的に肯定してしまう。
天花寺アスカ:「そうか。よかった、嬉しいよ」
天花寺アスカ:「断られたらどうしようかと、内心不安だったんだ」
天花寺アスカ:「……じゃあ、凍衿」君の手を放して。
天花寺アスカ:「何かあったら、きっと僕を頼っておくれ」
天花寺アスカ:「きっとだよ?」
晩翠凍衿:「は……はい!ありがとうございます!」
天花寺アスカ:「それじゃあね、凍衿。……おっと、そうだ」
天花寺アスカ:「……聖ルツィア女学院に、ようこそ」
天花寺アスカ:そうして気障な微笑を残して、天花寺は校舎の方へと去っていく。
晩翠凍衿:かろうじて笑顔を張り付けてその背中を見送る。
GM:後には君と……君に剣呑な視線を送る無数の生徒たちが残される。
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:何事も無かったかのように、澄まし顔を作って再び歩き出す。
晩翠凍衿:(……まずいなこれ!!)
晩翠凍衿:(よくわかんないけど、名前で呼び合うのを受け容れた感じになったのは絶対まずいと思う……)こちらから名を呼んだのは、おおむね単に事実の確認のためではあった。のだが。
晩翠凍衿:(いや、でも接触自体はできたってことで差し引きプラスってことに……なるか……?)
晩翠凍衿:(……それに)
晩翠凍衿:(ちょっと油断してたとは言え、あたしがあんなにあっさり後ろを取られるなんて)
晩翠凍衿:(あんなにいい匂いまでしてたのに……)
晩翠凍衿:(あんな……)
晩翠凍衿:顔に熱が上りかけたのを自覚し、思わず乱暴に頭を振って払った。

GM:---

GM:その日の放課後!
GM:何とかつつがなく一日の授業を終えた君は、荷物をまとめていた。
GM:放課後には潜入チームで集合し、調査の進捗や情報を共有する手はずになっている。
GM:君も集合場所に向かうべく、席を立とうとしたのだが——
伊集院橘花:「お待ちになって、晩翠さん」
GM:そんな君を呼び止める声!
GM:見ると机の周囲を、5人ほどの生徒が取り囲んでいる。
GM:皆一様に、朗らかな笑みを浮かべている。
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:「わたくしに、何か御用かしら?」
晩翠凍衿:鏡写しのように柔和な笑み。
伊集院橘花:生徒たちの中でひときわ目立った存在感を放つ、金髪に巻き毛の少女が口を開く。
伊集院橘花:「いえ。突然お声掛けしてごめんあそばせ?」
伊集院橘花:「晩翠さん、聖ルツィアにはまだいらしたばかりでしょう?」
伊集院橘花:「もしよろしければ、少し、私たちで校内をご案内して差し上げようと思って。ねえ?」
お嬢様(悪):「そうですわ」「晩翠さんと是非お話してみたいですわね」
お嬢様(悪):取り巻きの少女たちが和やか笑みで同意する。
伊集院橘花:「どうかしら?もし、ご迷惑でなければ、ですけれど……」
伊集院橘花:ちらりと君の様子を伺う。
晩翠凍衿:「まあ。ご親切に。ありがたいわ」
晩翠凍衿:「お願いしてもよろしくて?」
伊集院橘花:「まあ!よかったわ!」嬉しそうに笑って。
伊集院橘花:「それでは早速、ご一緒に行きましょう。ご案内して差し上げますわ」
伊集院橘花:立ち上がった君の周囲を、さりげなく少女たちが取り囲む。
伊集院橘花:「では、参りましょうか」

GM:---

GM:伊集院たちに連れられて、君は校内を歩いていく。
伊集院橘花:「あちらに見えるのが礼拝堂。皆で集まってお祈りをするのよ」
伊集院橘花:「月ごとに決まっている朝の礼拝は早いから、遅れないようにお気をつけあそばせ?」
晩翠凍衿:「ええ。ご忠告、ありがとう存じます」
伊集院橘花:「あちらが購買部ですわ。わたくしはあまり利用しませんが……コロッケサンドは多分、お口に合わないのでやめておいた方がよくってよ」
晩翠凍衿:「まあ」くすくすと笑う。「覚えておきますね」
GM:表向きは、和やかに校内を案内しながら。
GM:だが、一行の脚は、校舎の中央でなく、何故かどんどん人気のないほうに向かっていく。
晩翠凍衿:(……めちゃくちゃ分かりやすくて安心する……)
伊集院橘花:「そして、こちらが体育館」設備の整った立派なものだ。
伊集院橘花:「曜日ごとに運動部の皆様が日替わりでお使いになられていらっしゃるわ」
伊集院橘花:「今日はバスケットボール部のようね」
GM:やがて、一行の足が止まる。
伊集院橘花:「そして、こちらが……」
伊集院橘花:「体育館の裏手ですわ」
GM:何やらじめじめした、人気のない寂しい場所だ。すぐ近くには高い塀があり、外からの目も届かない。
晩翠凍衿:(時間大丈夫かなあ。断って尾けられたりしても困るから付き合ったけど)
伊集院橘花:「素敵な場所でしょう?晩翠さん」にっこりと笑って。
伊集院橘花:「そうお思いになりませんこと?」
晩翠凍衿:(普通に案内してもらえれば助かるし、万一怪しげなことをやってるんなら早々に手掛かりが入ってラッキーだし)思案に暮れている。
伊集院橘花:「……晩翠さん?聞いてらっしゃるかしら?」
晩翠凍衿:「……え?ああ、ごめんなさい。そう……そう思うわ。とても」
晩翠凍衿:「キノコを育てたりするのに良さそうね」
伊集院橘花:「そうでしょう?私もそう思うわ。ここは……」
伊集院橘花:「あなたのような泥棒猫を躾けるには、うってつけの場所だもの」
お嬢様(悪):言うなり、周囲の少女たちが不意に君の腕を掴もうとする!
晩翠凍衿:見えてはいるが、まるで反応できなかったかのように掴まれる。
伊集院橘花:伊集院が君に歩み寄る。
伊集院橘花:「貴女……少しばかり、調子に乗りすぎではありませんこと……?」
お嬢様(悪):「そうですわよ!」「乗りまくりですわ!」
伊集院橘花:「転校初日に天花寺様とお話をして……」
伊集院橘花:「あまつさえ、名前で呼び合った、ですって……?」
伊集院橘花:「ふざけるのも大概になさいッ!」
伊集院橘花:激高を露わにし、君の顔を平手で打つ!
伊集院橘花:オーヴァードである君には大したダメージも無いが、甲高い乾いた音が響き渡る。
伊集院橘花:「そんなことが許されると思っていらっしゃるのかしら!!」
お嬢様(悪):「許されませんわ!!」「こんな外から来た未開の蛮族に……!!」「制裁すべきですわ!!」
お嬢様(悪):少女たちが口々に君を罵る!
伊集院橘花:「何とかおっしゃいッ!!この卑劣な野良猫風情がッ!!」
晩翠凍衿:「そ、そんな……そんなことは」赤い跡を頬に残して、弁明するように伊集院へ顔を向ける。瞼の中で紫の瞳が揺れている。
晩翠凍衿:(やっぱまずかったんだなああれ……)
晩翠凍衿:「で、でも……そう!」はっと表情を明るくする。
伊集院橘花:「口答えするんじゃあありませんことよ!!」
伊集院橘花:さらに手の甲で返しの平手打ち!理不尽極まりない蛮行!
晩翠凍衿:「っ……」打たれつつも、懸命な様子で言葉を続ける。健気!「アスカさんなら、きっと……皆様一人一人のお名前を覚えていらっしゃるんでしょう!?」
晩翠凍衿:「今日初めてお会いしただけのわたくしが、特別だなんてことないはずです!」
伊集院橘花:「分かったような口を聞くんじゃあなくってよーッ!!」
伊集院橘花:逆鱗に触れたらしく、君の胸倉をつかみ上げる!
伊集院橘花:「やはり……躾が必要なようですわね……!」
伊集院橘花:指を打ち鳴らす!「アレをお持ちになって!!」
お嬢様(悪):「はい!ただ今!」
お嬢様(悪):そう言うと、一人の少女が何やら白いビニール袋を取り出す。
お嬢様(悪):「こちらを!」
お嬢様(悪):別の少女が、伊集院の手に厚手の白手袋を着けさせる。
晩翠凍衿:「なにそれ」
伊集院橘花:「人と同じ高価な餌を与えていては、愚かなお畜生が調子に乗るのも当然ですわ……」
伊集院橘花:「薄汚い野良猫にはそれ相応のものを与えて、弁えさせてあげないとなりませんわ」
伊集院橘花:「立場というものをねェーッ!!」
伊集院橘花:そう言って伊集院が袋から手掴みで取り出したのは……
伊集院橘花:腐りかけた鼠の死骸!
お嬢様(悪):取り巻きが一層強く君を押さえつける!
晩翠凍衿:「それ自分たちで準備したの!?」
伊集院橘花:「さあ!お口を開けなさいな!!」
伊集院橘花:伊集院が君の口に無理やり鼠の死骸を押し込もうとする!
晩翠凍衿:「えらいガッツあるね……うわっ臭い!」
晩翠凍衿:「むぐぐーっ!」必死の抵抗!押さえつける女たちとの膠着状態を作り出す!
晩翠凍衿:無論その気になれば拘束自体から逃れられるが、そろそろ助けが現れるような気がしている!
お嬢様(悪):「大人しくしなさいな!!」「暴れるんじゃありませんこと!!」「押さえつけあそばせ!!」
伊集院橘花:「神妙に裁きを受け入れなさい!!」
GM:グロテスクな死骸が君の眼前に迫る……その時だ!
天花寺アスカ:「何をしているのかな……」
GM:喧噪を切り裂く鶴の一声。
お嬢様(悪):「アッ!?」「何てこと!?」
晩翠凍衿:「アスカさん!」ここぞと言わんばかりの名前呼び!
天花寺アスカ:見ると、天花寺アスカが一人塀の上に腰掛け、うぐいすパンをもしゃもしゃ齧っている!
晩翠凍衿:「えっ何故そこに……」
伊集院橘花:「て……天花寺様……!? 何故ここに……!?」
伊集院橘花:ひどく狼狽し、ネズミを取り落とす。
天花寺アスカ:「偶々だけどね」
天花寺アスカ:ふわりと塀から飛び降り。
天花寺アスカ:俯く伊集院に歩み寄り、間近で見下ろす。
天花寺アスカ:「何をしていたのかな。橘花」
伊集院橘花:「…………!」
晩翠凍衿:(あっ名前呼び)
伊集院橘花:顔を上げられないまま、握った拳をぶるぶると震わせる。
天花寺アスカ:「…………」はぁ、と溜息を吐き。
天花寺アスカ:「……すまないね、凍衿」君に向き直る。
天花寺アスカ:「僕のせいで、君に余計な迷惑を掛けてしまったようだ」
天花寺アスカ:「謝らせてほしい」
晩翠凍衿:「そ、そんな……アスカさんのせいじゃ……」
晩翠凍衿:「いや本当に違うと思うんですけど……」
天花寺アスカ:「お詫びと言っては何だけど……」
天花寺アスカ:「もう、こんなことが二度と起きないようにさせてもらうよ」
天花寺アスカ:そう言って、伊集院と少女たちを振り返る。
天花寺アスカ:「橘花」
伊集院橘花:びくり、と背中を震わせる。
天花寺アスカ:「ヨウコ、サキ、チハル、ユカも、聞いてほしい」
天花寺アスカ:「そして、他の皆にも伝えてくれ」
天花寺アスカ:「この子……晩翠凍衿は、たった今から『雛罌粟の会』役員に任命する」
晩翠凍衿:「えっ」
伊集院橘花:「…………!?」
伊集院橘花:信じがたいというような、驚愕の表情。
天花寺アスカ:「凍衿の身柄は僕が保証する。彼女に何かしようとすれば、それは僕の顔に泥を塗るのと同義だと思え」
天花寺アスカ:「……そう、皆に伝えてくれるかな」
お嬢様(悪):「…………」取り巻きの少女達も、皆一様に黙りこくっている。
天花寺アスカ:それから君に向き直り。
天花寺アスカ:「すまないね。妙なことに巻き込んでしまって」
晩翠凍衿:「ほんとに……」
晩翠凍衿:「じゃない!とんでもありません!」
天花寺アスカ:「さあ、もう行こうか。せめて送らせてほしいな。君、通いかい?それとも寮?」
晩翠凍衿:「え、ええと」目を泳がせる。
晩翠凍衿:どういう手配をされてる感じでしょうかGM!
GM:どっちでも大丈夫です!
晩翠凍衿:「……寮に」
天花寺アスカ:「そうか。じゃあ送るよ。さあ、おいで」さりげなく背中に手を回して歩き出す。
GM:そうして、打ちひしがれた様子の少女たちを残し、君は天花寺に連れられてその場を後にした。

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイス取得可!
晩翠凍衿:あっそういえば集合……まあ多分メールか何かを飛ばしたんだろう……!
晩翠凍衿:ロイスは天花寺アスカさんに!
GM:この後一回帰ってから集合すればいいんじゃないかな……(適当)
晩翠凍衿:天花寺アスカ 興味/〇警戒 で取ります。
GM:OK!

【OP/藤宮ひよこ・鞘町こはな】

GM:お次!藤宮さんと鞘町さんのOPです。登場どうぞ!
藤宮 ひよこ:1d10+41
DoubleCross : (1D10+41) → 7[7]+41 → 48

鞘町こはな:侵蝕率+4(1d10->4) (侵蝕率:49->53)

GM:---

GM:中等部に潜入した君達は、東雲さんと晩翠さんとの集合場所に向かうべく、一度三人で合流し、廊下を歩いていた。
百代まりあ:「二人とも、学食には行った?」
鞘町こはな:「学食まだです!美味しいんですか?」
藤宮 ひよこ:「お嬢様が食べるものだろうしねえ。フランス料理のフルコースとか?」
百代まりあ:「ええ、べらぼうに美味しかったわ!」
鞘町こはな:「べらぼう!」
鞘町こはな:「マリアンヌ先生のべらぼう楽しみです!」
百代まりあ:「UGNの経費で落ちるそうだから、限界まで食べてきたわ」言葉通りやや苦しそうだ。
鞘町こはな:「びっくりするほどエンジョイしてる……」
藤宮 ひよこ:「エーッ!そんなに!?ね、ね!センセ!写メってないの!? 絶対「映え」るじゃん!」
百代まりあ:「ばえ……?」首を傾げる。「蠅はいなかったわよ……?すごく清潔で……」
百代まりあ:「そうそう、潜入は大丈夫だったかしら」
百代まりあ:「わたくしはどの授業も何を言っているのかよくわからなかったわ」
藤宮 ひよこ:「蝿じゃないっての! んもーっ!あたしも着いてけば良かった……ね、こはっぴ」
鞘町こはな:「ね、ピヨちゃん!バッチリです!私、応用を覚えたんです!」
鞘町こはな:「ハロー、って言えば全部解決するんです!」
百代まりあ:「はろー……!?」
百代まりあ:「どういうことかしら……」
鞘町こはな:「フッフッフ……ぎぎつ顧問してあげます」
百代まりあ:「ぜひおねがいしたいわ……傀儡小僧……」
藤宮 ひよこ:「ギジツコモンね」
鞘町こはな:「英語には、敬語が無いのです」
鞘町こはな:「だから、ボロも出にくいです!」
百代まりあ:「よもや……!?」驚きの表情。
鞘町こはな:「そのよもやです!」
百代まりあ:「そんな高等技術があっただなんて……!」
藤宮 ひよこ:「こはっぴは賢いね~!」頭をすりすりと撫でつつ。
鞘町こはな:「えへへ……」
百代まりあ:「もはや完全に、先生であるわたくしを越えてしまったわね」
百代まりあ:「誇りに思うわ、こはな……」
鞘町こはな:「弟子はシショーを超えるものです!」
百代まりあ:「これはいいことを聞いたわ」
百代まりあ:「古文の授業が特に難しかったから、次からはハローで通してみせるわ」
鞘町こはな:「早くバンシー先輩とノノメメ先輩にも教えてあげます」
藤宮 ひよこ:「で、英語の授業以外は、どーすんの?」
GM:君達がそんな話をしながら、渡り廊下に差し掛かった時だった。
GM:行く手を塞ぐ、数人の生徒の影!
百代まりあ:「ややっ」
藤宮 ひよこ:「何何~?」
鞘町こはな:「ハロー!」
中等部お嬢様(悪):「ごきげんよう、転校生の皆さん」
中等部お嬢様(悪):「随分賑やかでいらっしゃいますのね」
中等部お嬢様(悪):「ええ、それにとっても仲がよろしいようで」
中等部お嬢様(悪):「微笑ましい限りですわねえ」
鞘町こはな:「賑やかしが私の信条です!」
藤宮 ひよこ:「ゴキゲンヨーッ!」教わった通りのアイサツ!礼儀は大事!
百代まりあ:「ごきげんよう、百代まりあよ」
鞘町こはな:「仲良く見えます?えへへ……」
鞘町こはな:「転校生の同士のよしみです!」
藤宮 ひよこ:「そーそー!ひよ達仲良しトリオだかんね!」
中等部お嬢様(悪):少女たちは横一列に広がり、廊下を完全に塞いでいる。
中等部お嬢様(悪):「まあ、それはそれは」「私達も仲間に入れて頂きたいですわねえ」「ええ、そうですわ」
藤宮 ひよこ:「ってかみんなクラスいくつ?どこ住みなん?LIN●やってる?」
鞘町こはな:「仲間!じゃあお友だちです!お名前何ですか?」
鞘町こはな:「あ、私は鞘町のこはなです!」
藤宮 ひよこ:「藤宮ピヨちゃんで~す! よろよろピ~☆」
中等部お嬢様(悪):「…………」少女たちはそれには答えず、値踏みするように君達を見る。
鞘町こはな:「よろよろピーです!」
百代まりあ:「よろピよ」
中等部お嬢様(悪):「……ねえ、あのお話……教えて差し上げたら?」「まあ、それはそれは……」「いいですわねえ」
鞘町こはな:「よろピです!」
中等部お嬢様(悪):意地の悪い笑みを浮かべ。
中等部お嬢様(悪):「ねえ、あなた達?ひとつ、面白いお話を聞きたくありませんこと?」
鞘町こはな:「面白いなら聞きたいです!」
百代まりあ:「何かしら」わくわく顔。
藤宮 ひよこ:「興味アリアリ!」ワクワクしながら顔を近づける!
中等部お嬢様(悪):「それじゃあ、ここでは何ですから、一緒に行きましょうか」
中等部お嬢様(悪):言うや否や、少女たちが陣形を変え、君達を取り囲むようにして歩き出す。
鞘町こはな:「レッツゴーです!」
中等部お嬢様(悪):「面白い話というのはね、怪談なの」
百代まりあ:「キャンセルしてもよろしいかしら?」
藤宮 ひよこ:「コワバナ! いいじゃんいいじゃん!」
鞘町こはな:「怪談は怖い話ですよね?」
中等部お嬢様(悪):「面白い怪談ですのよ」
鞘町こはな:「面白い怪談!」
百代まりあ:「あの……キャンセル……」
鞘町こはな:「じゃあキャンセルなしで大丈夫です!」
百代まりあ:「あの……」
鞘町こはな:「大丈夫ですマリアンヌちゃん!面白いって言ってますから!」
百代まりあ:「そうなのかしら……」不安げな顔。
鞘町こはな:「そうです!」何故か自信ありげに。
百代まりあ:「こはながそう言うのなら……」頷く。
藤宮 ひよこ:「ふふーん。もちろん、面白いだけの怪談じゃないんでしょ!? ヤバコワでマジヤバで背筋こう……ぞぞっと凍るような奴!希望!」
中等部お嬢様(悪):「ええ、勿論」にやりと笑い。
中等部お嬢様(悪):「これはこの学校に古くから伝わる階段なの」
中等部お嬢様(悪):「あなた方、転校したばかりでまだご存知ないでしょうけれど」
中等部お嬢様(悪):「この学校には今は使われていない、旧校舎が残されているのよ」
鞘町こはな:「えっ凍るんですか!?」
鞘町こはな:「じゃあキャンセル!」
鞘町こはな:「寒いの苦手です……」
中等部お嬢様(悪):「その校舎は……」ガン無視!
鞘町こはな:「キャンセル……」
藤宮 ひよこ:「ブブーッ!ダメで~すキャンセルキャンセル発動~!」
中等部お嬢様(悪):「呪われているのよ」
百代まりあ:「……………………」無言で困ったような笑み。
鞘町こはな:「ああーっキャンセルキャンセル!」
鞘町こはな:「発動されたからには仕方ありません……呪われ?」
中等部お嬢様(悪):「旧校舎に立ち行った生徒が、突然体調を崩したり、意識を失ったり……」
藤宮 ひよこ:「………」ごくり!
中等部お嬢様(悪):「そんなことが何回も起きたの。嘘だと思うのなら、保健の先生に聞いてごらんなさい?」
中等部お嬢様(悪):「それらは全て呪いの仕業……そして、その呪いは……」
鞘町こはな:「旧校舎で毒ガス作ってるんですかね?」
藤宮 ひよこ:「テロじゃんね?」
百代まりあ:「……………………」無言で困ったような笑み。
中等部お嬢様(悪):「昔、この学院で自殺した、一人の生徒が元凶なのよ……」
鞘町こはな:「ええっ自殺とかあるんですか!?」驚愕!
鞘町こはな:「学食が美味しいのに?」
中等部お嬢様(悪):「まだ旧校舎が現役で使われていた時代にね……彼女は激しい虐めを受けて、自らその命を絶った……」
鞘町こはな:「激しい虐め……!」息を呑む。
中等部お嬢様(悪):「そう、この学院の全てを呪いながらね……」
藤宮 ひよこ:「ほほう……!」
鞘町こはな:「やっぱり爪ですか……?」
藤宮 ひよこ:「旧日本軍かよ」
中等部お嬢様(悪):「トイレで首を吊った彼女は、骨が外れて皮は伸び切って、見つかった時には頭が蛇のように伸び切っていたそうよ……」
百代まりあ:「……………………」無言で困ったような笑み。
中等部お嬢様(悪):「そしてその呪いは、今も続いている……」
鞘町こはな:「うわあ……」
中等部お嬢様(悪):少女が言葉を切ると同時に、
GM:君達を含めて足を止める。
GM:目の前には大きな、古びた木製の建物が聳え立っている。
中等部お嬢様(悪):「それが、ここよ」
鞘町こはな:「背筋がカチコチですよもう……それで?ここから面白い話ですか?」
鞘町こはな:「えっ」
百代まりあ:「……………………………………………………………………………………」無言で困ったような笑み。
鞘町こはな:「なんで来ちゃったんですか!?」
藤宮 ひよこ:「自撮りしていい?……イェーイ!」ぱしゃり!
鞘町こはな:「ピヨちゃん余裕ありますね」ピースだけする。
百代まりあ:「…………」ピースだけする。
藤宮 ひよこ:「ふっふっふ……こういうスポットはね……稼げるんだよ……こはっぴ……!」
鞘町こはな:「稼げるってどういうことですか?」
鞘町こはな:「お化け屋敷を作る?」
中等部お嬢様(悪):少女の一人が古びた鍵を取り出し、封鎖された校舎の扉を開ける。
中等部お嬢様(悪):「どうしてここに来たかって?まだお判りにならない?それはね……」
藤宮 ひよこ:「いやお金じゃなくて。承認欲求。数字が目に見えて増えるの見ると、自分が世界に肯定されてく感じが味わえて。気持ちイーよ」
藤宮 ひよこ:「それは……?」
鞘町こはな:「成程ー。奥深いです」
鞘町こはな:「校舎も奥深そうです」
中等部お嬢様(悪):その時、突如として少女たちが君達を強く押す!
百代まりあ:「むぎゅ!」
鞘町こはな:「わわっ」
藤宮 ひよこ:「ひゃん!」
GM:抵抗する間もなく、君達は旧校舎に押し込まれ、もつれ合って転んでしまう。
鞘町こはな:「ぶげっ」
GM:即座に外から施錠の音!
中等部お嬢様(悪):「あなた達のような山猿に身の程を思い知らせるのに……丁度いい場所だからですわ!!」
中等部お嬢様(悪):外から少女たちの笑い声!
藤宮 ひよこ:「ふぎゅう!……あいたた。ネイル割れたらどうすんだっての!」
中等部お嬢様(悪):「あなた達、目障りですのよ!」「それに耳障り!」「わたくし達の学院には相応しくありませんわ!」
鞘町こはな:「えっもしかしてこれって……仲間に入る儀式ですか?」
百代まりあ:「そうとは……」
鞘町こはな:「あれ、どうも違いそうです」
藤宮 ひよこ:「いや……これは」
藤宮 ひよこ:「試練……なんじゃない!?」
藤宮 ひよこ:「この呪いをあたしたち3人で解決した時……!」
藤宮 ひよこ:「真の仲間マブダチに……なれるって……事なんじゃない……!?」
百代まりあ:「まあ、そうなのね……!?」
鞘町こはな:「!成程!」
中等部お嬢様(悪):「話を聞いていたのかしら!?これだから庶民は愚かで嫌になりますわ……!」
鞘町こはな:「じゃあこの先に人間通路とかあるんですかね?」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんとピヨちゃんはそういうの平気ですか……?」
鞘町こはな:「苦手なら私が守ります!」
藤宮 ひよこ:「ありがと、こはっぴ。でもひよはオバケ屋敷とか全然へーきだから、大丈夫かな? センセは?」
百代まりあ:「…………」無言で困ったような笑み。
鞘町こはな:「!」ピピーン!
鞘町こはな:「周りの人間でいい感じにしろ!」
鞘町こはな:「そういうことですね!じゃあ私が守ります!」
百代まりあ:「ありがとう、こはな……」小声。
鞘町こはな:「鉄パイプもバットもメリケンサックもブラックジャックもどんとこいです!」
藤宮 ひよこ:「とうとみだね……」ぐすん。パシャリ。
中等部お嬢様(悪):「人の!話しを!!お聞きなさいな!!」
鞘町こはな:「あっ聞きます!なんですか?」
中等部お嬢様(悪):「あなた方は所詮品性下劣な下層市民!いくら同じ制服を着て同じ学院に通っても……わたくし達と同じになれるだなんて勘違いをしてほしくありませんの!」
中等部お嬢様(悪):「だからここで反省して……身の程を弁えていただきますわ!」
中等部お嬢様(悪):「庶民は庶民らしく、わたくし達の犬として奉仕する……」
中等部お嬢様(悪):「それが一番の幸せだと、思い知ったら出してあげてもよろしくってよ!」
中等部お嬢様(悪):「明日の朝、また見に来てさしあげますわ!」
鞘町こはな:「あ、待つ系のやつですね!」
藤宮 ひよこ:「じゃまた明日~! ワンワン☆」
中等部お嬢様(悪):「忘れていなければね!」「まあ!」「オーッホッホッホ!!」
中等部お嬢様(悪):少女たちの笑い声と足音が、遠ざかっていく。
百代まりあ:「…………」
藤宮 ひよこ:「…………」
鞘町こはな:「…………」
百代まりあ:「早く出ましょう、二人とも」
百代まりあ:「わたくし、呪われたくないわ」
鞘町こはな:「……あっ!」
鞘町こはな:「そうでした!バンシー先輩とノノメメ先輩と合流ですね」
藤宮 ひよこ:「もう出ちゃうの~? 鍵は……壊せなくもないけど。でも、ガッコの備品壊したらマズくない?」
百代まりあ:「それはそうね……」
鞘町こはな:「目立つからエフェクトは使っちゃダメなんですよね?」
百代まりあ:「ええ。なるべく使わないように言われているわ。ワーディングも」
鞘町こはな:「!」ピピーン!
藤宮 ひよこ:「あーね? ……はい、こはっぴ!」
鞘町こはな:「経費!」
鞘町こはな:「この任務、経費がUGNから出るんですよね?」
百代まりあ:「らしいわ」
藤宮 ひよこ:「……つまり!」
鞘町こはな:「備品を壊してもいいってことじゃないですか?」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「そうかも!」
藤宮 ひよこ:「…………」
藤宮 ひよこ:「……天才じゃん」ブルブル
鞘町こはな:「きっとそうです!」
鞘町こはな:「えへへ……」
百代まりあ:「じゃあ壊しましょう!」
鞘町こはな:「はいです!」
藤宮 ひよこ:「ひよは非力だからパス! 任せた!」
百代まりあ:「任せるわ、こはな!」
鞘町こはな:「えっ私ですか!?」
百代まりあ:「わたくしもこういうの、苦手なの……」
百代まりあ:「お願いできるかしら」
藤宮 ひよこ:「だいじょーびだいじょーび、怒られることになったら一緒に怒られるから!」
藤宮 ひよこ:「ガガン!と一発ヨロ~☆」
鞘町こはな:「頼られたらお断れねーです!釈迦力でがんばります!」
鞘町こはな:鍵の破壊を試みるぞ。【肉体】で振ってみよっと
鞘町こはな:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 8[4,6,7,8] → 8

GM:破壊力的には壊れますが……その前に!
鞘町こはな:前!
藤宮 ひよこ:インターセプト!
GM:鞘町さんが鍵を破壊しようとしたその時!
GM:君達全員が異変を感じ取る。空気が一瞬で塗り替えられたかのような感覚。≪ワーディング≫だ!
百代まりあ:「ややっ!」
藤宮 ひよこ:「……うそっ!これって!」
鞘町こはな:「あっ!めっ!」
鞘町こはな:「禁止なんですよ!」
百代まりあ:「わ……わたくしじゃなくてよ!」
藤宮 ひよこ:「ひよでもな~い。しえりんパイセンかめいめいかな?」
GM:そのワーディングは、やや奇妙なものだった。
鞘町こはな:「それって、向こうがピンチってことですよね!こうしちゃ置けねーです、けど」
鞘町こはな:「やや奇妙なものです」
GM:……異様に出力が弱い。オーヴァードならば通常、あまりレネゲイド適性が高くない者であっても、ワーディングを使えば一般人を容易に昏倒せしめることが出来る。
藤宮 ひよこ:「……異様に出力が弱いもんね。オーヴァードならば通常、あまりレネゲイド適性が高くない者であっても、ワーディングを使えば一般人を容易に昏倒せしめることが出来るもんね」
GM:だが、これほど弱いワーディングでは、恐らく耐性のない一般人であっても、めまいや体調不良程度で収まってしまうだろう。
鞘町こはな:「それです!」
鞘町こはな:「これほど弱いワーディングでは、恐らく耐性のない一般人であっても、めまいや体調不良程度で収まってしまいます!」
百代まりあ:「そうね……その通りね……」うんうんと頷く。
GM:やがて数分も経たぬうちに、そのワーディングは、まるで元々無かったかのようにふっと止んでしまう。
藤宮 ひよこ:「ありゃ? 止んだ?」
百代まりあ:「止んだわね……まるで元々無かったかのようにふっと……」
鞘町こはな:「数分も経ってないです」
百代まりあ:「……何だったのかしら?」首を傾げる。
百代まりあ:「ねずみがワーディングしたとか……?」
鞘町こはな:「ねずみなんて居るわけ無いですよ~」
鞘町こはな:「名門学校ですよ?」
藤宮 ひよこ:「んん……これは……調査するしか。無いんじゃない?センセ。こはっぴ」ニヤリと笑いながら。
百代まりあ:「そうね……調査しなきゃ。本当にねずみがいないのか……」
鞘町こはな:「ねずみじゃないです!」
鞘町こはな:「でもバンシー先輩とノノメメ先輩でもないと思うので!」
鞘町こはな:「やっぱり出るしかなさそうです」
鞘町こはな:「みんなでやれば百人力の十万馬力です!」
百代まりあ:「ええ!やりましょう!へどもどしている場合じゃないわ!」
GM:君達がそんな会話をしていると、扉からカチャカチャと音がする。
藤宮 ひよこ:「……? さっきの子たち?」
GM:扉はぎいっ、と軋む音と共に開かれ、美しい黒髪の少女が姿を現す。
鞘町こはな:「まず一人力分です!ちょやっ!」手刀は空を切った。
鞘町こはな:「あれっ!?」
天花寺アスカ:「やあ」
鞘町こはな:「えっ人!?……ハロー!」
藤宮 ひよこ:「はろは……スゲー美人!!」
天花寺アスカ:『雛罌粟の会』会長、天花寺アスカだ。手には鍵の束。
百代まりあ:「ごきげんよう、百代まりあよ」
鞘町こはな:「あ、鞘町のこはなです!」
藤宮 ひよこ:「藤宮ひよこ☆よろピ☆」
天花寺アスカ:「ハロー、ごきげんよう、よろピ。こんな汚れたところで、こんな可愛らしい子に三人も会えるとはね」
天花寺アスカ:「初めまして、お嬢さんたち。僕は天花寺アスカ」
天花寺アスカ:「こんなところで何をしていたのかな?」
鞘町こはな:「初めまして、エンゲージ先輩!」
天花寺アスカ:「うん、天花寺ね。ここ、一応立ち入り禁止なんだよ?」
鞘町こはな:「あだ名です!つけた方がかわいいので!」
天花寺アスカ:「なるほど。じゃあそのままでいいよ」
藤宮 ひよこ:「ひよ達はね~。試練の最中なんだよ……真の仲間を得るための、ね……アスにゃん」
天花寺アスカ:「試練?」
鞘町こはな:「カッコワルちゃんたちに言われたんです!」
藤宮 ひよこ:「この旧校舎の呪いを見事解決した暁には!お友達になってあげてもよろしくてよ!」
藤宮 ひよこ:「……と!」
百代まりあ:「……そういう感じよ!」
天花寺アスカ:「なるほど、肝試しか……」困ったように。
天花寺アスカ:「悪い子だ」そう言って、君達の頭をくしゃくしゃと強めに撫でる。
藤宮 ひよこ:「わわっ!」
鞘町こはな:「うわう」帽子を押さえる。
百代まりあ:「うわーっ」
天花寺アスカ:「さ」扉を開け放ち。「今回は見逃してあげる。特別だよ?」
天花寺アスカ:「もうやっちゃダメだからね」
鞘町こはな:「前向きに善処したいところです!」
天花寺アスカ:「あ、僕に出してもらったことも、ここだけの秘密ね」口に指を当てて。
天花寺アスカ:「僕も怒られちゃうから」楽しそうに笑う。
鞘町こはな:「はーい!秘密ですね!」口に指を当てる。
鞘町こはな:「人が怒られるところはあまり見たくないので!」
藤宮 ひよこ:「やさP……アスにゃん……」目を輝かせながら!
百代まりあ:「口が裂けても言わないわ」口元を抑える。
藤宮 ひよこ:「!」お口チャックのポーズ!
天花寺アスカ:「ほら、暗くなる前に帰りなさい。気を付けてね」そう言って君達を出るように促す。
鞘町こはな:「はーい」校舎の外に出ながら、振り向き。「あ、エンゲージ先輩」
天花寺アスカ:「うん? 何かな?」
鞘町こはな:「エンゲージ先輩、体調とか悪くないですか?」
鞘町こはな:「めまいとか!気持ち悪いとか……」
天花寺アスカ:「……」
天花寺アスカ:一瞬の間。
天花寺アスカ:それから、「いや?」首を傾げる。
鞘町こはな:「じゃあよかったです!」
天花寺アスカ:「快調だよ、お陰様でね。強いて言うなら、ちょっと寝不足ってことくらいかな」
百代まりあ:「健康は大事よね」頷く。
藤宮 ひよこ:「あはは!最近寒くなってきたもんね~! アスにゃんも暖かくしてしっかり睡眠取らないとヤバいよ!」
天花寺アスカ:「ははは、気を付けるよ。君達も風邪は引かないようにね」
天花寺アスカ:言いつつ、もう誰もいないことを確認してから鍵を閉める。
天花寺アスカ:「それじゃあね。何かあったらいつでも呼んでくれていいから」
天花寺アスカ:「僕はもう少し見回りをするから、ここで失礼するよ。それじゃあ、御機嫌よう」
天花寺アスカ:そう言って、天花寺は去っていく。
鞘町こはな:「はーい!エンゲージ先輩格好いいです!」
百代まりあ:「ごきげんよう」背中に向けて一礼。
藤宮 ひよこ:「バイバ~イ! 今度はご飯でも行こうね!」手を振ったあと。
藤宮 ひよこ:「んー……快調だって。どー思う?」
鞘町こはな:「エンゲージ先輩、オーヴァードかもしれないですね~」
百代まりあ:「どう思うって…… はっ……!?」
百代まりあ:「ひよこ、それ……」
百代まりあ:信じがたいことに気付いた顔。
藤宮 ひよこ:「だよね~~~面倒くなってきたなぁ、これ……ん?どしたんセンセ」
百代まりあ:「……会長が快調……ってことかしら……!?」
鞘町こはな:「???」
鞘町こはな:「どういう意味ですか???」
藤宮 ひよこ:「……!!!」
藤宮 ひよこ:「そ、……その心は!」
百代まりあ:「つまり……
百代まりあ:「雛罌粟の会の会長さんの体調が快調……」
百代まりあ:「ふたつの会長と快調を掛けた……」
百代まりあ:「捧腹絶倒のおもしろギャグということ……!?」
鞘町こはな:「あ、成程!」
鞘町こはな:「そういう解釈もできるんですね!」
藤宮 ひよこ:「あ、ああああああ」膝をつく
藤宮 ひよこ:「……ひよは……自分のサイノーが……こわい……!」
百代まりあ:「おそろしい才能ね……」息を呑む。
百代まりあ:「わたくしもメモしておかなきゃ……」
百代まりあ:「さて。そろそろ集合時間ね」
百代まりあ:「急がなくちゃ」何事も無かったかのように切り替える。
藤宮 ひよこ:「めいめいとしえりんパイセンにも伝えなきゃ、ね」ぱんぱん、とスカートを払いながら。
鞘町こはな:「そうですね!色々分かりました!」
鞘町こはな:「とっても順調な進行です!」
GM:斯くして、捜査初日にして難なく学院の謎の一端に触れた敏腕潜入員たちは、
GM:意気揚々と集合場所に報告に向かうのだった。

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイス取得可能!
鞘町こはな:-マリアンヌ先生/百代まりあ/連帯感:○/???/ロイス
鞘町こはな:以上!
藤宮 ひよこ:百代まりあ 先生 仲良し◯/不安
藤宮 ひよこ:以上だ!
GM:OK!

【Middle1/「血で血を洗う争いね」】

GM:合流&情報収集シーンです。全員登場!
藤宮 ひよこ:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 1[1]+48 → 49

晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:43->45)
東雲芽衣:1d10+38
DoubleCross : (1D10+38) → 1[1]+38 → 39

鞘町こはな:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:53->63)
鞘町こはな:ミギーッ
藤宮 ひよこ:こはっぴ!
晩翠凍衿:格差が出てきた

GM:---
GM:学院内 薔薇園
GM:---

GM:園芸部の血の滲むような努力により、一年中美しい薔薇が咲き乱れる薔薇園。
GM:あちこちで生徒たちが集まってお茶会や戯れに興じているが、お互いの存在はないものとして扱っている。
GM:そのほうが興が乗るからだ。
GM:君達もそんな生徒たちに混じって、薔薇園の中、純白のテーブルを囲んでいた。
鞘町こはな:「ここなら安全です!」
鞘町こはな:「棘が周りにいっぱいあるので!」
藤宮 ひよこ:「おおーっ! お嬢様学校って……感じの!スポットじゃん!」パシャパシャ!
百代まりあ:「危なくないかしら……?」
百代まりあ:「ささりそう」
東雲芽衣:「外敵から身を守れるね!」
鞘町こはな:ピースピース「触らなければ大丈夫です!飛んでこないので!」
百代まりあ:「飛んで来たら怖いわね」身震いして。
晩翠凍衿:「……それじゃ」軽く咳払いを一つ。「みんなから報告をお願いしようかな」
藤宮 ひよこ:「何順でいく!?」
藤宮 ひよこ:「背の順!?」
鞘町こはな:「はいはいはい!」
晩翠凍衿:「お」
晩翠凍衿:「じゃあハナちゃん」
鞘町こはな:「はい!旧校舎に呪いの噂があって閉じ込められて噂は多分ワーディングでエンゲージ先輩もオーヴァードかもです!」
百代まりあ:「そうなの!」
百代まりあ:「楽しかったわ」
東雲芽衣:「エンゲージ先輩??」
藤宮 ひよこ:「う~~~ん、スリリングだったねえ。あ、エンゲージ先輩、ってのはアスにゃんのことね!」
晩翠凍衿:「エンゲージ……アスにゃん?」
鞘町こはな:「エンゲージ先輩はこう……」
鞘町こはな:「『フッ……悪い子だ』みたいな感じの先輩です!」キメ顔
鞘町こはな:「似てました?似てた?」
百代まりあ:「すごいわ……」
藤宮 ひよこ:「そっくり~~~!」なでくり
百代まりあ:「本人かと思ったわ」
鞘町こはな:「えへへ……褒めが過剰供給ですよう」
東雲芽衣:「なんか格好よさそうな人だね!」
晩翠凍衿:「あっ天花寺アスカさんだ」キメ顔で理解!
晩翠凍衿:「ふらっとどっか行ったと思ったら……」
鞘町こはな:「バンシー先輩知り合いなんですか?」
晩翠凍衿:「うん。あたしの方も会って話したよ」
東雲芽衣:「どんな話したのー?」
晩翠凍衿:「…………」
鞘町こはな:「あっ無言」
鞘町こはな:「私達でいい感じにしろってことですね!」
百代まりあ:「そうね……!」
晩翠凍衿:「ま、まあこっちの話は後で!後でね!」
藤宮 ひよこ:「シエリ……ボクのものにならないか?」
晩翠凍衿:「んぐっ」
晩翠凍衿:息を詰まらせた。
百代まりあ:「まあ」口に手を当て。「そうなの?」
鞘町こはな:「なんですかそれ?」
藤宮 ひよこ:「フフフ。ひよのジョーホー収集能力を侮ってもらっては困るよ、チミたち」
藤宮 ひよこ:「しえりんパイセンはアスにゃんに気に入られて……なんだっけ? ヒナゲシのカイ?に入会したって専らの噂じゃん!」
百代まりあ:「大胆不敵ね」
鞘町こはな:「えっ!大抜擢じゃないですか!」
鞘町こはな:「大躍進!裏口入学!二階級特進!」パチパチと拍手する。
東雲芽衣:「え、しえりちゃん死んじゃったの!?」
晩翠凍衿:「あ、あー……」煮え切らない表情。「まあ結果を言えばそうなったって感じ……?気に入られたかどうかは知らないけど……」
晩翠凍衿:「死んではない!」
東雲芽衣:「よかった……ちゃんと足透けてないもんね……」
晩翠凍衿:「と、ともかく!」
晩翠凍衿:「あたしの方はそういうわけで、会長さんとコンタクトが取れました!ここからもう少し調べていく予定!」
晩翠凍衿:「次!ののめめちゃん!」
東雲芽衣:「えらい!もはや任務達成したようなもの!」
藤宮 ひよこ:「わーわー!」パチパチ
東雲芽衣:「私はー、んー、なんていえば良いのかな。昔の部活経由の知り合い?に会って」
東雲芽衣:「雨山周子、っていうんだけどね。なんか赤い紐つけてたよ!」
鞘町こはな:「赤い紐?」
東雲芽衣:「誓いの紅紐っていうんだったかな。ミサンガのようなものらしい!そういうのが昔からここでは流行ってるんだって!」
晩翠凍衿:「ふーむ」
百代まりあ:「ふむふむ」興味津々。
藤宮 ひよこ:「オシャレじゃん! ひよも欲し~!」
鞘町こはな:「じゃあ私達も付けたほうが潜入になるんですかね?」
東雲芽衣:「あー、それは盲点!」
鞘町こはな:「あれですよね、秘密の地下室に入るときにバッて見せ合うやつ!」
東雲芽衣:「私興味あるか聞かれたけど、断っちゃった!」
晩翠凍衿:「いいんじゃない?慎重なのはいいことだよ」
東雲芽衣:「あとは肌感覚で感じたこととして、転校生に冷たそうな印象を受けたかな—。みんなも感じたかな?」
百代まりあ:「? そうだったかしら?」
藤宮 ひよこ:「恥ずかしがり屋さんは多かったってカンジ?」
鞘町こはな:「怪談は教えてくれましたけどね」
晩翠凍衿:「冷たい……あれ冷たいって言うのかな……」
晩翠凍衿:「まあ余所者には厳しい感じはあった」
藤宮 ひよこ:「その後旧校舎に案内されて外からカギかけられちゃったりもしたけどね!」
百代まりあ:「ハラハラしたわね」
百代まりあ:「楽しかったわ」
晩翠凍衿:「だいぶアグレッシブだよね」そっちもそんな感じか、くらいの受け止め方!
東雲芽衣:「そうなんだ!確かにアグレッシブかも」雨山さんのことを思い浮かべている。
鞘町こはな:「これからどうするんですか?」
晩翠凍衿:「まあそれは、皆ここにこうしているから平気だったんだろうけど。そうだなあ」
鞘町こはな:「ワーディングが一番調べたいなあって思うですけど」
晩翠凍衿:「まず旧校舎のワーディングは気になるね。発生源とかまでは見てないんだよね?」
鞘町こはな:「はい!さっぱりです!」
百代まりあ:「ねずみよ!」
百代まりあ:「きっとねずみだわ」力説!
鞘町こはな:「ねずみなんて居るわけ無いです!」
藤宮 ひよこ:「んー。センセの言う通り、ねずみが出したん?みたいなすっごいちっちゃい反応だったんだよね」
晩翠凍衿:「ねずみ」
晩翠凍衿:「…………」
百代まりあ:「いるわ!ねずみ!」
鞘町こはな:「見たんですか?」
百代まりあ:「見ては……いないけれど……」
鞘町こはな:「ほら!」
百代まりあ:「うう……」
鞘町こはな:「バンシー先輩はどう思います?」
鞘町こはな:「居るわけ無いですよね???」
百代まりあ:「ねずみ……」
晩翠凍衿:「………………」
晩翠凍衿:「猫を被ってたら」
晩翠凍衿:「ねずみを突き出されはした」
鞘町こはな:「???」
百代まりあ:「???」
東雲芽衣:「??」
藤宮 ひよこ:「???????」
鞘町こはな:「抱腹絶倒のおもしろギャグですか?」
百代まりあ:「はっ……なるほど」
藤宮 ひよこ:「………あはははは!」乾いた笑い!
百代まりあ:「おほほほほ」
晩翠凍衿:「……いや、ごめん」
晩翠凍衿:「たぶん関係ないかも……ないと思う……」
晩翠凍衿:「だ、だから、そう!」
晩翠凍衿:「ねずみかどうかを含め、その辺をね!調査しないとね!」
百代まりあ:「頑張って調査して、証明してみせるわ」
百代まりあ:「ねずみがいるということを……!」
鞘町こはな:「ねずみはもういいですよう」
東雲芽衣:「まぁでもねずみくらい異常に小さい出力ってことだよね。恐らく耐性のない一般人であっても、めまいや体調不良程度で収まってしまう程度の」
鞘町こはな:「そうです!そのくらいのやつです!」
藤宮 ひよこ:「めいめい、そう! だからひよ達もアスにゃん、オヴァドなんじゃね?って当たりつけたんだよね」
藤宮 ひよこ:「体調が快調だったからさ……クッ」
晩翠凍衿:「あ、アスカさんは平気だったんだ?そのワーディング」
藤宮 ひよこ:「全然へーきそうだったもんね?」
百代まりあ:「会長は快調だったわ」
藤宮 ひよこ:「ブフッ!」
鞘町こはな:「うーん、そこまでは分かんないです」
鞘町こはな:「嘘付いてるかもですね」
晩翠凍衿:「ふむう」
鞘町こはな:「でも変な間があったので、なにか掴んでると思います!」
東雲芽衣:「その点を含めて調査できるといいかもねー」
藤宮 ひよこ:「んん!成程ね~! ワーディングとアスにゃんと……」
藤宮 ひよこ:「あとひよはめいめいの言ってたおまじないのヒモ?が気になるな~?」
鞘町こはな:「おしゃれだからですか?」
百代まりあ:「もうひとつあるわ」
藤宮 ひよこ:「そう! オシャレだから出来ればゲンブツが欲しい! あ、センセ! ひとつは?」
鞘町こはな:「もうねずみはいいです!」
百代まりあ:「むう……ちがうわ!」
鞘町こはな:「ちがった」
百代まりあ:「ここに来た本来の目的よ」
晩翠凍衿:「強力なレネゲイド反応ってやつかな」
百代まりあ:「そう。それと、生徒さん達の失踪について調べなくちゃ」
百代まりあ:「今頃どこかでお腹を空かせているかもしれないわ」
晩翠凍衿:「と言っても、そっちは取っ掛かりがないしなあ。まだ初日なんだから当たり前だけど」
鞘町こはな:「でもどんな人たちかは聞いてみたら分かるかもです」
晩翠凍衿:「当面はおまじないと、旧校舎と、アスカさんを調べていく感じで。他にもアンテナはなるべく立てておく」
東雲芽衣:「わかりましたー!」
晩翠凍衿:「後は……そうだな」
晩翠凍衿:「おまじないは内容もそうだけど、流行り始めた時期とかも調べてもらえると助かるかも」
東雲芽衣:「時期についても了解!」
藤宮 ひよこ:「オッケー! こっちもさり気な~く、仲良くなった子にも聞いてみる!」
晩翠凍衿:「うんうん。よろしくね」
鞘町こはな:「共通点があれば、犯人の特徴が分かるかもですからね」
鞘町こはな:「お金持ちの子供だとか」
藤宮 ひよこ:「全員お金持ちの子だからな~?」
鞘町こはな:「ホントだ……!じゃあ取り放題です」
東雲芽衣:「取り放題??」
百代まりあ:「掴み取り?」
藤宮 ひよこ:「バイキング?」
鞘町こはな:「誰捕まえても身代金をガッポリガッチリ掴み取れちゃうってことです!」
鞘町こはな:「あとは政治家とか警察とか軍とかの子供とかだと」
鞘町こはな:「お金より政府への要求が多いと思います!」
百代まりあ:「よりどりみどりね」
晩翠凍衿:「うーん。失踪はテロリストの仕業説?」腕組みをして考える。
百代まりあ:「とにかく調べてみるしかないわね」
百代まりあ:「わたくしも頑張るわ」
百代まりあ:(まずはねずみ捕りグッズを買ってこなくちゃ……)
鞘町こはな:「はい!頑張りどきです!」
藤宮 ひよこ:「あり得るんじゃん? じゃあまた調べ終わったらシューゴー?」
晩翠凍衿:「そうだね」
東雲芽衣:「わかった!ここの出入りがめんどうな薔薇園の中ね! 出るときまた大変だぁ……」
東雲芽衣:「怪我したり服破かないよう気をつけようね」
晩翠凍衿:「進展や他にも気になったことがあったらなるべく細かく連絡、ただし人目には気を付けて。目立つとメチャクチャ面倒なことになるみたいだし……」
鞘町こはな:「目立つと大変!分かりました!」
東雲芽衣:(『面倒なこと』に実感がこもってるような……?)
鞘町こはな:「学校中の噂にならないようにします!」
百代まりあ:「肝に銘じておくわ」
藤宮 ひよこ:「りょーかいであります!」敬礼
東雲芽衣:「あいさー!」
GM:斯くして君達敏腕チームはそれぞれの調査に赴く。学院の闇の深さはまだ底知れない……

GM:---

GM:情報収集に入ります。項目はこちら

情報項目

いずれも技能は≪情報:UGN/噂話≫。

・聖ルツィア女学院について 難易度7
・雨山周子について 難易度7
・誓いの紅紐について 難易度7
∟???
∟???
・雛罌粟の会について 難易度7
∟???
・天花寺アスカについて 難易度7
∟???
・旧校舎の怪談について 難易度7
・行方不明者について 難易度7
・???

GM:なお、自分がOPで関わった情報に関しては、達成値に+2できます。
GM:では判定どうぞ!
藤宮 ひよこ:様子をみます!
藤宮 ひよこ:あいた所を狙おう
鞘町こはな:怪談についてやろうかな。ボーナスつくし。
晩翠凍衿:こちらは雛罌粟の会やってもボーナスもらえますか?
GM:いけます!
鞘町こはな:コネ使ってUGNで。
東雲芽衣:まぁボーナスのある誓いの紅紐についてやろうかな
晩翠凍衿:では雛罌粟の会について!コネUGN幹部を使います。
鞘町こはな:5dx+3>=7
DoubleCross : (5R10+3[10]>=7) → 8[1,2,6,8,8]+3 → 11 → 成功

鞘町こはな:バッチリです!
晩翠凍衿:4dx+4>=7
DoubleCross : (4R10+4[10]>=7) → 7[3,4,5,7]+4 → 11 → 成功

晩翠凍衿:よしよし
鞘町こはな:いえーい仲良しイエーイ!
東雲芽衣:2dx+6>=7
DoubleCross : (2R10+6[10]>=7) → 1[1,1]+6 → 7 → ファンブル

鞘町こはな:www
晩翠凍衿:イエーイ!
藤宮 ひよこ:ワオ!
東雲芽衣:わー
晩翠凍衿:Oh
鞘町こはな:レアなのになファンブル……w
GM:まあ成功……
藤宮 ひよこ:では行方不明者について
鞘町こはな:いやファンブルは失敗ですね
GM:そっか!
藤宮 ひよこ:何!
鞘町こはな:全部1出たら失敗!
GM:どうしようかな
GM:失敗時は侵蝕+1D10で振り直しできるということで グダっても何だしな!
藤宮 ひよこ:ぎゃんばれ!
東雲芽衣:振り直します!
東雲芽衣:侵食値のダイスから!
東雲芽衣:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 7[7]+39 → 46

東雲芽衣:2dx+6>=7
DoubleCross : (2R10+6[10]>=7) → 7[6,7]+6 → 13 → 成功

藤宮 ひよこ:ナイス!
東雲芽衣:よかった
GM:ヨシ!
藤宮 ひよこ:では改めて噂話コネ使用 天性のひらめきも使ってしまおう
藤宮 ひよこ:4dx8+1>=7
DoubleCross : (4R10+1[8]>=7) → 6[2,2,4,6]+1 → 7 → 成功

藤宮 ひよこ:あぶね!
GM:危ないな!
鞘町こはな:C値8なら使っても変わらなくない……?
藤宮 ひよこ:というか7で成功なら使う意味なかったな…
GM:あ、そうじゃん!
藤宮 ひよこ:「学び」を得た
GM:8出た時点で成功してる……
藤宮 ひよこ:この侵食率は勉強代だ!
藤宮 ひよこ:49+4=53です
GM:ともかく情報開示!

・誓いの紅紐について 難易度7
数年前から学院の生徒の間で噂として広まっている、一種のおまじない。赤と紫の紐で編まれた『誓いの紅紐』を身に付けていると、願いが叶うとされる。
既に噂は広く拡散しすぎており、生徒が密かに身に付けていることに関しても、堂々と見せびらかしてでもいなければ教師もほぼ黙認の状態にあるようだ。
噂の出所に関しては不明だが、全ての紅紐は生徒達の自作ではなく、誰かが作った同一の品が出回っているものだ。流通経路を辿ることは可能だろう。また、UGNで成分等を分析することも出来るはずだ。
→ ・誓いの紅紐について②を追加

・雛罌粟の会について 難易度7
聖ルツィア女学院における、一部の生徒から構成される特別な組織。活動内容は通常の学校で言うところの生徒会と風紀委員を兼ねるようなもの。
会長は生徒達の模範的存在であるとされ、事実多くの憧憬と支持を集めており、殆どアイドルのような人気を誇っている。
役員は中等部と高等部から選挙で選出されるが、次期会長の座は、当代の会長本人により役員の中から直接指名される形となる。
それ故、雛罌粟の会内部でも、水面下には次期会長の座を狙った駆け引きと政治闘争が存在しているようだ。
活動場所である温室の草花は、園芸部の涙ぐましい努力によって常に美しく保たれているらしい。
→・雛罌粟の会について②を追加

・旧校舎の怪談について 難易度7
木造の旧校舎は昭和後期まで使用されていたもので、今は全面立ち入り禁止となっている。
さらに旧校舎に入った生徒が倒れた、体調不良を起こしたなどの話が数多く報告されており、保健室の記録等から見てもそれは事実であるようだ。
それらの話から、旧校舎は呪われているという噂が広まったようだ。曰くかつて虐めで自殺した生徒の怨念、建造時に祠を潰した為、誰かが忍び込んで呪術の儀式を行ったなど、噂のバリエーションは多岐に渡る。
夜中に甲高い悲鳴を聞いた、怪物を目撃した、血の跡を見つけたなどの信憑性の薄い怪談も数多く存在し、精査が難しい状態だ。
その噂もあって普段は生徒があまり寄り付かないが、だからこそ肝試しや密会の場所に密かに使われることがあるようだ。

・行方不明者について 難易度7
一部の生徒が行方不明になっているのは事実だが、そのことは生徒の間では口に出すのは憚られることのように、見て見ぬ振りをされているようだ。
不安を直視したくないというのもあるだろうが、一部の保護者からの圧力もあるらしい。即ち、子供の通う学院に不名誉な噂を立てられたくない、というような。
行方不明になった生徒達はいずれも、そういった圧力を掛けられるような権力者の血縁ではなく、あくまで比較的ではあるが、一般家庭に近い生徒たちだったようだ。

GM:---
GM:聖ルツィア女学院 温室
GM:---

GM:『雛罌粟の会』の普段の活動は、美しい草花が咲き乱れ、常に快適な気温が保たれた温室で行われる。
GM:磨き上げられた真っ白な円卓は、会の発足から代々受け継がれてきたものだという。
GM:君、晩翠凍衿は今、天花寺によって会に招かれ、その円卓の席に着かされる羽目になっていた。
GM:目の前には湯気を立てるティーカップと、色とりどりの洋菓子。会議というよりお茶会のような雰囲気だ。
園崎伊織:「緊張していらっしゃるかしら?晩翠さま」
園崎伊織:君の隣の席、糸目の少女がカップを片手に声を掛けてくる。
晩翠凍衿:「え……ええ。そうですね」置物めいた姿勢で、ぎこちない微笑みを浮かべて応じる。
晩翠凍衿:本当に「羽目になっていた」としか言いようのない展開!
園崎伊織:「心配することはありませんわ。見ての通り、そんなに緊張するような堅苦しい会では御座いませんもの」
園崎伊織:愛想よく笑いかける。
晩翠凍衿:「過分な……本当に過分な場にお招きをいただき、恐れ入るばかりですわ。ましてやわたくしのような新参者が……」
お嬢様(秩序):「そんなに硬くならないで、晩翠さま」「そうですわ、わたくし達は歓迎しますわ」
園崎伊織:「ええ、大歓迎ですわ。会には新しい風が必要不可欠ですもの」
晩翠凍衿:(絶対嘘だ……)
晩翠凍衿:そう思いつつも、強いて笑みを深め、居並ぶ顔ぶれに向けていく。
園崎伊織:「もっとも……」
園崎伊織:薄っすら目を開き。
園崎伊織:「あちらの方は、そうはお思いになっていらっしゃらないようですが」
伊集院橘花:「…………」円卓を挟んで、君に強い視線を向けながら、ぎりぎりとシルクのハンカチを噛んでいる。
晩翠凍衿:「…………」観音像めいた微笑。(……分かりやすっ!!)
園崎伊織:「…………」目を細めてそちらに笑いかける。「どうなさいましたか?伊集院さま」
園崎伊織:「何か仰りたいことでもおありで?」
伊集院橘花:「おありで……?」
伊集院橘花:「大ありですわ!!」
伊集院橘花:バン!と机を叩くようにして立ち上がる。
伊集院橘花:「納ッッッッッッ得がいきませんわ!!!!」
伊集院橘花:「どうしてそのチャチな小娘がこの円卓に座っておられるのかしら!?!?」
伊集院橘花:「まだ入学初日だというのに!!理解ができませんわ!!」
園崎伊織:「二日目ですわよ」
伊集院橘花:「お黙りなさいな!!!!」
伊集院橘花:「とにかく納得いきませんわ!!わたくし達がどんな思いで……どんな苦労でこの席を勝ち取ったとお思いですの!?」
お嬢様(悪):「そうですわ!!」「納得いきませんわ!!」「おふざけあそばせ!!」
園崎伊織:「大声を出すのはやめてくださるかしら? 伊集院さま。皆様のご迷惑になりますわ」
お嬢様(秩序):「全くですわね……」「これだから外部の方々は……」「困ってしまいますわねえ……」
晩翠凍衿:「…………」無言で困ったような笑み。
晩翠凍衿:技術顧問直伝のテクニックだ!
伊集院橘花:「園崎さんッ!!あなたはどうなんですのッ!?」
園崎伊織:「……わたくし……ですか?」わざとらしく目をぱちくりさせる。
伊集院橘花:「あなたとてこの会の役員であることに誇りをお持ちのはず!!」
伊集院橘花:「そんな百姓風情が隣に座っていることに何の不満も抱かないとは言わせませんわよ!!」
園崎伊織:「まあ!酷いことを仰いますのね……!」
園崎伊織:君の手を取って。
園崎伊織:「わたくしには不平不満など、ひとつもございませんわ」
晩翠凍衿:「園崎さん……」
園崎伊織:「晩翠さまは、天花寺さまが直々にお選びになった方ですもの」
園崎伊織:「それだけの理由があるに決まっておりますわ」
園崎伊織:「きっとわたくし達よりずっと頭脳明晰で気品があって、わたくし達など到底及ばないような」
園崎伊織:「そんな優秀な方ですのよ」
園崎伊織:「でなければ、この『雛罌粟の会』に入会できる道理など、どこにも御座いませんもの」
園崎伊織:「ねえ、晩翠さん?」
園崎伊織:にっこりと微笑みかける。狐を思わせる顔。
園崎伊織:「そうなのでしょう?」
晩翠凍衿:「そ」
晩翠凍衿:「そう……?です、わねえ……?」
晩翠凍衿:(……この人)
晩翠凍衿:(やっぱりいい人かも……!?)
晩翠凍衿:「ええ……ええ。少しばかり、不幸な行き違いもありましたけれど」
晩翠凍衿:「わたくし、この学院……ひいては『雛罌粟の会』と、その元にある皆様のために」
晩翠凍衿:「微力を尽くす所存でございますわ!」
晩翠凍衿:額面通りに受け取り、言い切る!
園崎伊織:「ふふ……期待しておりますわ、晩翠さま」
伊集院橘花:「……!! 晩翠凍衿~~ッ……!! それに園崎伊織……!!あなた……ッッ!!」
伊集院橘花:「ここで叩き殺して差し上げ——」
GM:かちゃり、と。
GM:カップを置く小さな音。
GM:それだけで、周囲が静まり返る。
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:ハンカチで軽く口元を拭いて、円卓の少女たちに目を向ける。
天花寺アスカ:「今日は……」
天花寺アスカ:「来年度の部活動の活動費の草案について、だったね」
お嬢様(秩序):「あ……は……はい!その通りですわ!」
お嬢様(悪):「こちらに資料のご用意を……!」
天花寺アスカ:「ああ、うん」
天花寺アスカ:「その予定だったのだけれどね……」
天花寺アスカ:ふーっ、と、長い息を吐いて。
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:「……昨日…………」
天花寺アスカ:「洋画劇場が『ザ・コア』でね」
天花寺アスカ:「眠いんだ」
天花寺アスカ:「だから、今日のところは……」一同を見渡し。
天花寺アスカ:「解散にしよう」
晩翠凍衿:「えっ」
お嬢様(秩序):「…………」
お嬢様(悪):「…………」
園崎伊織:「そうですか。では、また明日」
伊集院橘花:「ええ、そうですわね」
伊集院橘花:「ごきげんよう」
園崎伊織:「ええ、ごきげんよう」
晩翠凍衿:「ご、ごきげんよう……?」
GM:口々に挨拶を交わして、少女たちは温室を出ていく。驚きや戸惑いの様子は無い。よくあることらしい。
晩翠凍衿:(ええー……)
天花寺アスカ:「凍衿」そんな中、天花寺が君に声を掛けてくる。
晩翠凍衿:「は……あっはい!」
晩翠凍衿:慌てて姿勢を直して振り返る。
天花寺アスカ:「来てくれてありがとう」
天花寺アスカ:「どうかな?この会は」
天花寺アスカ:「馴染めそうかい?」
晩翠凍衿:「そ、そうですね……最初は、どうなることかと思いましたけれど」
晩翠凍衿:「急に入ってきたわたくしが良く思われないのは当然ですわ。その上で、親切にしてくださる方もいらっしゃいましたし」
晩翠凍衿:園崎さんにはベタ褒めしてもらったと思っている。
晩翠凍衿:「このまま仲良くしていければと考えております」
天花寺アスカ:「そうかい……それは良かった」微笑んで。
天花寺アスカ:「さて、僕は帰ってひと眠りするとするよ。凍衿はどうする?」
天花寺アスカ:「それとも、一緒に寝るかい?」
晩翠凍衿:「なっ」
晩翠凍衿:「そ、そそそんなことするわけには行きませんですわ!」
天花寺アスカ:「はははっ!冗談だよ」朗らかに笑って。
天花寺アスカ:「凍衿は面白いね」
晩翠凍衿:「ま、まったくもう」
晩翠凍衿:「……少し、校内の散策などを。まだまだ不慣れですから」
天花寺アスカ:「そうかい。付き合おうか?」
晩翠凍衿:「……お疲れの会長に無理をさせたとあっては、わたくしが皆様に恨まれてしまいますわ」
晩翠凍衿:微笑んで断る。
天花寺アスカ:「おや、それは残念」肩を竦め。
天花寺アスカ:「それでは、ごきげんよう」背を向け、口に手を当て欠伸をして、去っていく。
晩翠凍衿:「はい。ごきげんよう」楚々と礼をして見送る。

GM:---
GM:学院内 食堂
GM:---

GM:放課後。学院内に幾つかある食堂のひとつ。ここは放課後になると紅茶や菓子類の販売を行っており、生徒に人気のある場所だった。
GM:校内のあちこちで行われているお茶会に持ち込まれる品々も、ここから調達されるものが多いようだ。
GM:君達は食堂の隅に集まり、ここまでのそれぞれの調査結果を報告するところだ。
百代まりあ:「おいしいわ」一心不乱にモンブランを食べている。
東雲芽衣:「おいしいねー」クッキーを食べている。
晩翠凍衿:「疲れた……」突っ伏すとまでは行かないが、卓に両肘をついて項垂れている。
藤宮 ひよこ:「…………ひよ、決めたわ。ここに住むわ」息を荒げながらマカロンやらオシャレなティーカップやらを激写している。
鞘町こはな:「おやつだとお腹すきませんか?」コロッケサンドを手に入れて。
晩翠凍衿:「あっそれ美味しくないって噂のやつ」コロッケサンドを見て。
鞘町こはな:「えっそうなんですか」
鞘町こはな:「……」
鞘町こはな:「はむっ」恐る恐る一口齧る。
東雲芽衣:「勇気ある一口!」
藤宮 ひよこ:「お味のほどは!」
GM:食べてみると、コロッケサンドはまずくはない。むしろ柔らかいパンとソースの染みた本格派のコロッケが絶妙なバランスを醸し出し……美味しい。
鞘町こはな:「えっ!?」
鞘町こはな:「普通にすごい美味しいですけど……」もう一口かじる。
晩翠凍衿:「嘘!?」
GM:やはり美味しい。そもそもこのレベルの学校に卸されているようなレベルの品だ。
鞘町こはな:「こういう学校のご飯って、全部美味しくないですか?」
鞘町こはな:「ほら」バンシー先輩にコロッケサンドを渡す。
百代まりあ:「どなたから聞いたの?凍衿」
晩翠凍衿:「ちょっと熱意ある先達から……」受け取って器用に一口分千切り、口に運ぶ。
晩翠凍衿:「……美味しい」
鞘町こはな:「でしょ!」
百代まりあ:「その方のお口には合わなかったのかもしれないわね」
藤宮 ひよこ:「こはっぴ!」口を開ける!
鞘町こはな:「ピヨちゃん!」口にちぎって放り込む。
藤宮 ひよこ:「……ん~!! 星、5つです!!」
百代まりあ:「…………」物欲しげな顔。
鞘町こはな:「マリアンヌちゃん!」ちぎったコロッケサンドを構える。
百代まりあ:「!」口を開く。
鞘町こはな:放り込む。完全にペンギンか何かの餌付けの絵面。
百代まりあ:「おいしいわ」餌付けされた雛鳥の様相。
鞘町こはな:「ノノメメ先輩も行っとく?」
東雲芽衣:「物欲しげな顔!」そう口に出して自分を指差す
鞘町こはな:「欲しげな顔を頂きです!」ちぎって放り込む。
東雲芽衣:「おいひい」
鞘町こはな:「でしょ~~~?」
東雲芽衣:「うむ!」満面の笑み
鞘町こはな:「腹が減っては戦も出来たもんじゃねーですからね!」
晩翠凍衿:「うーん……これも一環だったのかな……新人いびりみたいなやつの……」悩みつつカップの紅茶を一口。
百代まりあ:「…………」しばらく満足げな顔をしていたが。
鞘町こはな:「でも色々分かってきましたね」みんなの持ち寄ったメモを並べてウンウンと。
百代まりあ:「……何の話だったかしら?」
鞘町こはな:「色んな話です!」
藤宮 ひよこ:「コロッケサンドマジヤバゲキウマって話ぴ?」
晩翠凍衿:「あ、そうそう。お仕事の話ね」
晩翠凍衿:「あたしの方は雛罌粟の会の集まりに行ってきました。生徒会兼風紀委員みたいなものだって」以下、分かったことを述べた。
鞘町こはな:「……治安悪くないですか?」
東雲芽衣:「大変そう。お疲れ様ー」
百代まりあ:「血で血を洗う争いね」
晩翠凍衿:「なかなか経験したことのないパターンではあったなあ……」
藤宮 ひよこ:「アスにゃん、会長なだけあってカリスマ凄かったもんね~?」
鞘町こはな:「でも味方が居てよかったです!」純真な眼!
晩翠凍衿:「うんうん。会長以外にも優しくしてくれる人がいたのは良かったよ!」純真!
晩翠凍衿:「みんなの方はどうだった?旧校舎とか」
鞘町こはな:「あ、はい!」
鞘町こはな:「旧校舎で体調不良になった人が多いのは本当ですけど、原因は分からんじまいですね」
鞘町こはな:「いろんな噂がいっぱい流れてます。わざとか自然とかは分かんねーですけど」
百代まりあ:「……怖い話かしら……?」
藤宮 ひよこ:「……ねずみかな?」
鞘町こはな:「ネズミの話はなかったですね」
藤宮 ひよこ:「ちぇーっ」
百代まりあ:「う……」
東雲芽衣:「そっかー。実態はよくわからないけど、確実になにか影響があるってことは掴めたわけだね」
鞘町こはな:「何にせよ、こっちからワッシャワッシャジャブジャブ洗うのは難しいかもです!」
東雲芽衣:「じゃあ洗えそうな話を!」
鞘町こはな:「洗って!」
晩翠凍衿:「お願いします!」
東雲芽衣:「私の方は誓いの紅紐について調べたよ。誰かが作った同一品ってのが気になるね」
鞘町こはな:「手作りじゃないんですね」
藤宮 ひよこ:「誰誰!? 会ってみたいな!」
東雲芽衣:「流通経路とか、成分分析とか色々調べることはできそう」
鞘町こはな:「誘拐された人たちが作らされてるわけでもなさそうです」
晩翠凍衿:「俄然怪しくなってきたね」
鞘町こはな:「!」ピピーン!
藤宮 ひよこ:「はい、こはっぴ!」
鞘町こはな:「はい!じゃあ洗って調べるわけですね!指紋とか!」
鞘町こはな:「お手柄です!あっでも現物が要るんですかね」
東雲芽衣:「そうなるね」
百代まりあ:「ひとつ欲しいわね」
百代まりあ:「願い事が叶うのかどうか、気になるわ」
晩翠凍衿:「じゃあ、それを入手するのと」
晩翠凍衿:「数年前から出てきたって話……?それと強いレネゲイドが観測されたり、行方不明者が出始めた時期っていうのは」
鞘町こはな:「いくえ不明はピヨちゃん!」
藤宮 ひよこ:「任されたよ~ん☆」そう呟くと同時、端末を操作、全員にショートメールが送られる。
晩翠凍衿:「おっと」
藤宮 ひよこ:「一応、ケーイを説明すると」
藤宮 ひよこ:「んーとね、ひよはクラスで落ち込んでた子がいたから、ハナシ聞いてみたんだよね」
晩翠凍衿:端末を確認しつつ聞く!
藤宮 ひよこ:「その子の友達も行方不明になっちゃったらしくて? ケーサツとかにも相談したけど全然取り合ってくれないっぽくて」
東雲芽衣:「警察、動いてくれないんだ」
藤宮 ひよこ:「多分、行方不明者が出てるってのはシューチのジジツ?なんだけどアツリョク?かけられちゃって?みたいな?」
百代まりあ:「なんと……」
藤宮 ひよこ:「ま、自分の子供のガッコに変な噂、建てられたくないんだろうね?お偉いさんのパパママはさ」
東雲芽衣:「ドラマでよく見る話だ!」
鞘町こはな:「じゃあやっぱり被害者は政府筋なんですか?」
藤宮 ひよこ:「んーん!」
藤宮 ひよこ:「それがさ~。いくえふめーになったのは全員、ひよ達みたいな一般カテーの子たちばっかなんだって」
藤宮 ひよこ:「だから、こはっぴが言ってた「身代金とか政府へのヨーキュー?」って線は薄そーかなあ」
鞘町こはな:「うーん!」
鞘町こはな:「じゃあ労働力か兵士か盾かってとこですかね???」
百代まりあ:「たて……?」
藤宮 ひよこ:「殺陣……!ジダイゲキみたいな?」
鞘町こはな:「民間人を盾にすれば正規軍は攻撃できなくなるんですよ」
百代まりあ:「???」何か難しい政治の話だろうと脳が拒否している。
鞘町こはな:「でも警察が動いてないなら関係ないんですかね?」
藤宮 ひよこ:「ともかく」
晩翠凍衿:「レネゲイド絡みだともっと訳わかんない目的のためってこともあるかもなあ」普通に受け入れて聞いている。「うん」
藤宮 ひよこ:「行方ふめー者についてはこんな所かなあ? 次はひよも、違う線からお手伝いしたほうがいいカモだね」
百代まりあ:「強いレネゲイドが観測されたり、行方不明者が出るようになった時期は、ここ数か月よ」
晩翠凍衿:「あ、そうなんだ」
鞘町こはな:「あれ?じゃあ紐は関係ないんじゃないですか?」
百代まりあ:「時期は合わないわね」
百代まりあ:「それ以前にも弱いレネゲイドは観測されていた、というのは、お話したけれど、それは……」
百代まりあ:「ずっと前からだそうよ」
百代まりあ:「ずっと前、というのは……この街にUGNの支部が出来てから、という意味なの」
鞘町こはな:「観測史上初ってやつですね!」
藤宮 ひよこ:「……んん?ってことは?」
百代まりあ:「それ以前のことは、分からないわね。ずっと……1億年とか?出ずっぱりだった……」
百代まりあ:「かも」
晩翠凍衿:「……まだよく分かんない!ので!」
晩翠凍衿:「もっと調べましょう!」
東雲芽衣:「そだね。それぞれの関連がよく分かりづらいや」
鞘町こはな:「バンシー先輩、頭いいですね!」
晩翠凍衿:「そ、そう?えへへ……」素直に照れている。
晩翠凍衿:「あ、ほかに分かったこととか考えたことがあれば聞きますけど!」
百代まりあ:「………………」
百代まりあ:(ねずみ……獲れなかったわ……)
藤宮 ひよこ:「もー少し、調べてからまた、まとめよっか。めいめい!」
東雲芽衣:「そだね、ひよちゃん!」
晩翠凍衿:「ハナちゃんも上手く纏めたり、考えたりしてくれてるよね。あたしがそのくらいの頃はそんなにできなかったよ」
鞘町こはな:「えへへ……!経験則です!」
晩翠凍衿:「うんうん。頼りになるよ」UGN的な出自を想定している。
晩翠凍衿:「では各自よろしく!」
鞘町こはな:「よろしかられました!」
藤宮 ひよこ:「よろピ☆」
東雲芽衣:「うむ」
百代まりあ:「全力を尽くすわ」

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイス取得と購入判定が可能!
鞘町こはな:ボルトアクションライフルを確保しておきたいなー。
鞘町こはな:常勝が乗るなら攻撃に転じたい
藤宮 ひよこ:ふふふ……お困りかな、お嬢さん
晩翠凍衿:あっあなたは謎のピヨちゃん仮面
藤宮 ひよこ:この守護天使のきらめき、ひよこに任せたまえよ
鞘町こはな:まずは自前で狙います!
晩翠凍衿:こちらは購入判定から。UGNボディアーマーを狙っておきます
藤宮 ひよこ:了解!
晩翠凍衿:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 9[1,9] → 9 → 失敗

鞘町こはな:3dx+1>=15
DoubleCross : (3R10+1[10]>=15) → 6[4,5,6]+1 → 7 → 失敗

鞘町こはな:ダメ!
東雲芽衣:ありゃりゃ
藤宮 ひよこ:ボルトアクション、10か
晩翠凍衿:微妙に惜しかったが……!
藤宮 ひよこ:ひらめきいらんな? 調達2あるし
鞘町こはな:15ですね
藤宮 ひよこ:15か
藤宮 ひよこ:使うぜ!
鞘町こはな:ひゅう!
藤宮 ひよこ:守護天使と天性のひらめきでボルトアクションライフルを狙います!
藤宮 ひよこ:7dx8+2>=15
DoubleCross : (7R10+2[8]>=15) → 10[1,4,4,5,9,10,10]+10[4,6,10]+10[9]+5[5]+2 → 37 → 成功

藤宮 ひよこ:他愛なし
鞘町こはな:恐ろしく買えた
晩翠凍衿:できる……!
GM:これが守護天使購入……
藤宮 ひよこ:侵食値53+4=57
東雲芽衣:じゃあ私は応急手当キットをチャレンジ!
藤宮 ひよこ:こはなちゃんに渡します!
鞘町こはな:ありがたく!
東雲芽衣:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 5[2,5] → 5 → 失敗

東雲芽衣:残念
鞘町こはな:ロイスはなし!以上で!
晩翠凍衿:ロイスはこはなちゃんに取ろう。〇尊敬/脅威 で
藤宮 ひよこ:ロイス 鞘町こはな 友達 好意◯/ちょっと闇 で獲得
東雲芽衣:ロイスは私もとりあえずなしで!以上ー
晩翠凍衿:こちらも以上!

【Middle2/「黙ったら全部解決するわけ無いでしょ」】

GM:次のシーンです。シーンPCは侵蝕順で晩翠さん、ほか登場自由。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:45->51)
藤宮 ひよこ:DEMASU
藤宮 ひよこ:1d10+57
DoubleCross : (1D10+57) → 9[9]+57 → 66

藤宮 ひよこ:グエーッ
東雲芽衣:でます!
鞘町こはな:侵蝕率+4(1d10->4) (侵蝕率:63->67)
東雲芽衣:1d10+46
DoubleCross : (1D10+46) → 9[9]+46 → 55

GM:---
GM:項目はこちら!

・聖ルツィア女学院について 難易度7
・雨山周子について 難易度7
X誓いの紅紐について 難易度7
・誓いの紅紐について② 難易度8
∟???
X雛罌粟の会について 難易度7
・雛罌粟の会について② 難易度8
・天花寺アスカについて 難易度7
∟???
X旧校舎の怪談について 難易度7
X行方不明者について 難易度7
・???

GM:では判定どうぞ!
鞘町こはな:先があるところは確実に抑えたいな
藤宮 ひよこ:紅紐②がいいかな?
晩翠凍衿:次シーンで挑戦できる情報項目を増やしておきたい感じでしょうか
鞘町こはな:4シーン掛かっちゃうしねとっとかないと
晩翠凍衿:ではこちらはアスカさんについてを!
藤宮 ひよこ:では……誓いの紅紐について② 難易度8 をコネ噂話使用。
晩翠凍衿:先のごとくUGN幹部を使いましてーっ
藤宮 ひよこ:4dx+1>=8
DoubleCross : (4R10+1[10]>=8) → 8[2,6,6,8]+1 → 9 → 成功

藤宮 ひよこ:セーフ!
晩翠凍衿:4dx+4>=7
DoubleCross : (4R10+4[10]>=7) → 7[1,7,7,7]+4 → 11 → 成功

晩翠凍衿:つつがなく!
鞘町こはな:雛罌粟の会について②に行ってみます。
東雲芽衣:こはなちゃんの様子見!
鞘町こはな:コネ使ってUGN!
鞘町こはな:3dx+1>=8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 10[9,10,10]+7[2,7]+1 → 18 → 成功

藤宮 ひよこ:すごいわかった
鞘町こはな:まあ一般常識よ!
東雲芽衣:じゃあ雨山周子さんについて調べます!
東雲芽衣:2dx+6>=7
DoubleCross : (2R10+6[10]>=7) → 10[9,10]+1[1]+6 → 17 → 成功

東雲芽衣:めっちゃわかった
GM:全員成功!
鞘町こはな:自分のストーカーに詳しい女
GM:双方向ストーキング
藤宮 ひよこ:ヒッ
GM:では開示!

・雨山周子について 難易度7
雨山周子は中等部から編入した、所謂『外部生』であり、学院での立場は弱いようだ。外部生は殆どがそのような立場にあるとはいえ、特に雨山は生来の体育会系の空気が周囲とまるで馴染まず、浮いているらしい。
陸上部に所属しているが、成績は良くも悪くもない、といったところ。そもそも学院自体が運動部にあまり力を注いでおらず、本人のやる気だけが空回りしている状態のようだ。
誓いの紅紐については友人の友人から分けてもらったものらしい。紅紐にどんな願いを託しているのかは不明。

・誓いの紅紐について② 難易度8
UGNで分析した結果、紅紐からはレネゲイドが検出された。
何らかのエフェクトで構成されたものらしく、それ自体が害を及ぼすわけではないが、紅紐の製作者とのある種の『契約』の証のような呪術的意味合いを持つものであるようで、そのことでどんな効果が齎されるのかについては不透明だという。
→・誓いの紅紐について③を追加

・雛罌粟の会について② 難易度8
誓いの紅紐の流通経路について辿っていくと、雛罌粟の会の役員達に行き当たる。
会長を含む役員の殆どが紅紐の流通に関わっているようだ。生徒達の話から経路を纏めると、どうやら半年以上前までは天花寺が配布したものが最も多く、現在はそれよりも役員の伊集院橘花が精力的に多くを配布しているようだ。

伊集院は二年生であり、初等部への中途編入、また特筆優れた家柄でないに関わらず雛罌粟の会役員にまで上り詰めた傑物。
多くの生徒の支持を集めているが、同時に彼女を快く思わない生え抜きの内部生も多いらしく、また彼女自身も自らの能力への強すぎる自負と高すぎる向上心が玉に瑕のようだ。
同じ雛罌粟の会役員であり、幼稚園からの学院生である園崎伊織の派閥とは、次期会長の座を巡って激しく対立しているようだ。

・天花寺アスカについて 難易度7
雛罌粟の会会長。
文武両道、才色兼備の優等生でありながら、誰にでも分け隔てなく接する気さくな性格で知られ、中高等部の生徒達の圧倒的な支持を集めている。
会長としての激務ゆえかその神出鬼没さは有名で、三階で挨拶をしてから校庭に目をやったら既にグラウンドにいたという逸話がある。
購買部のチョコクロワッサンが好きだという話が知れ渡ってから、昼休みのたびに献上しようと目論む生徒達によって一瞬で買い占められるようになったが、これは実際には根も葉もない噂であり、本人は本当はコロッケサンドが一番好きらしい。(真偽不明)
→ ・天花寺アスカについて②を追加

GM:こういうことが分かりました。
GM:---
GM:学院 庭園
GM:---

GM:一面の芝生と美しく刈られた植木が美しいこの庭園は、薔薇園に並ぶ学院の人気お茶会スポットだった。
GM:君達は定時報告をしようとしたところに声を掛けられ、ついでに東雲さんに雨山もくっ付いてきて、お茶会に参加することとなったのだった。
お嬢様(秩序):「突然お招きしてしまって申し訳ございませんわ」「参加していただけて嬉しいですわね」
お嬢様(秩序):少女たちは柔和な笑みを浮かべつつケーキを切り分ける。
中等部お嬢様(悪):「わたくし達もご一緒できて光栄ですわ」「ええ、噂の晩翠さまとご一緒だなんて……ねえ?」
お嬢様(秩序):「お茶は如何かしら?皆様のお口に合いまして?」
鞘町こはな:「バンシー先輩超有名人じゃないですか!」
藤宮 ひよこ:「むしろラッキー☆ってカンジ? ひよ達も仲良くしたいと思ってたし、ね!しえりんパイセン!」
晩翠凍衿:「え、ええ……まあ……」引きつった笑み。
晩翠凍衿:(取り繕う気全然ないね君ら……!?)
晩翠凍衿:外部の人間がいる場所での仲間の振る舞いは見ていなかったのだ!
百代まりあ:「凍衿の名声が広まっているのね」
百代まりあ:「わたくしも鼻が高いわ」
藤宮 ひよこ:「ひよも高い!」
東雲芽衣:「噂になってるの。すごい!」
雨山周子:「何で東雲選手は噂になってないんスか!?こんなにすごい選手なのに……!」
東雲芽衣:「今は選手でもなんでもないからじゃない?」
雨山周子:「くっ……それはそうかもですけど……!」
鞘町こはな:「あれ、これ転校生の歓迎的なやつじゃないんですか?」
鞘町こはな:「マシューコ先輩どうしてここに?」初対面だが勝手に命名した。
雨山周子:「摩周湖……私ッスか!?」
雨山周子:「自分、東雲選手のファンなので!」何の答えにもなっていないが、自信満々に胸を張る。
東雲芽衣:「らしいよ」
鞘町こはな:「なるほど???」
百代まりあ:「まあ、芽衣にはフアンの方がいらっしゃるのね」
晩翠凍衿:「東雲選手、というと」
東雲芽衣:「陸上部の頃の、だね」
東雲芽衣:「今は走っても『真っ当な』タイムはでないからやめちゃったんだけどね」
東雲芽衣:それとなく、分かる人には分かる表現で伝える
鞘町こはな:「まあそうですよね~」お茶を飲んで。
藤宮 ひよこ:「あーね?」と、芽衣の顔をちらりと見つつ。同じくごくり。
雨山周子:「凄いんスよ!東雲選手は!すっごく速くて、綺麗で……!」
雨山周子:「私の憧れなんス!!」
晩翠凍衿:「あー……」二人を交互に見て頷く。
百代まりあ:「…………」伏し目がちにケーキを口に運ぶ。
鞘町こはな:「あ、お茶とっても美味しいです!これナズナとハコベですか?」
鞘町こはな:「そのへんに生えてるやつですよね。美味しいですよね~」
お嬢様(秩序):「……!!」一瞬少女たちの動きがぴくりと固まり。
晩翠凍衿:「えっ」こちらも固まる。
お嬢様(秩序):「ええ……そうですの。学院に生えていたものなのだけど」
お嬢様(秩序):「偶には変わったお茶も良いと思って。お口に合うかしら?」
鞘町こはな:「はい!向こうでもいっぱい飲みました!」
中等部お嬢様(悪):「向こう……?」「まさか……!」
お嬢様(秩序):「先程も『ハロー』と……」「そんな……では……!?」
お嬢様(秩序):「貴女まさか……『帰国子女』ですの……!?」
鞘町こはな:「?はい。そうですけど……?」
お嬢様(秩序):「…………!!」
中等部お嬢様(悪):「なんですって……!?」
GM:帰国子女——それは彼女たちにとって絶大なステータスを誇る肩書である。
GM:学院の中にはわざわざ数年後に『帰国子女』の肩書を名乗るために長期計画として留学を決め込む生徒もいるという、憧れのワードなのだ。
お嬢様(秩序):(まさかあんなちんちくりんが……!?あり得ませんわ……!)(クッ……中々おやりになるようね……!)
お嬢様(秩序):「……そうだわ」気を取り直すように。「今日は皆さまのために、ひとつプレゼントを用意させていただきましたの」
GM:choice[東雲,藤宮,鞘町,晩翠]
DoubleCross : (CHOICE[東雲,藤宮,鞘町,晩翠]) → 鞘町

お嬢様(秩序):「あれをお持ちになって!」
お嬢様(秩序):手を打ち鳴らす。
お嬢様(混沌):すると手芸部らしき女生徒が、一着の美しいドレスを運んでくる。
お嬢様(秩序):「鞘町さまのために特注で作らせましたのよ」
鞘町こはな:「えっ!」
お嬢様(秩序):「どうかしら。是非試着していただけませんこと?」
鞘町こはな:「サイズとか測りましたっけ……?」
東雲芽衣:「特注!歓迎されてるんだねー」
中等部お嬢様(悪):「まあ!」「素敵ですわ!」「きっとお綺麗でしょうね!」
鞘町こはな:「あ、はい!します!」
晩翠凍衿:「そもそも転入してきたの昨日だし……」素!
百代まりあ:「こはなのドレス姿……楽しみね」ナズナ茶をごくごく飲んでいる。
藤宮 ひよこ:「ワーッ!すっげ可愛いじゃん! みせてみせてこはっぴ!」
お嬢様(混沌):「こちらにどうぞ」簡易試着室に君を手招きする!
鞘町こはな:「こんなのあるんですね!」
鞘町こはな:「ピヨちゃん待っててね~」手を振りながら試着室へ。
GM:着替え自体は滞りなく済む。突然試着室が爆発したり、カメラが仕掛けられていたり、ということもない。
GM:ものの数分で、そこには制服からドレスに着替えた美しい鞘町さんの姿があった。
お嬢様(秩序):「まあ綺麗!」「お美しいですわ~!」少女たちが口々に君を褒めたたえる。
百代まりあ:「素敵よ、こはな」
藤宮 ひよこ:「………て、」
藤宮 ひよこ:「天使じゃん…………」
鞘町こはな:「本当ですか!?」
鞘町こはな:「よかったです!」
藤宮 ひよこ:ふおお、とかひいい、とか訳のわからぬ言葉を口から漏らしながら激写!
鞘町こはな:ピースしている。
晩翠凍衿:何か起きる場合に備えて少し椅子を引いている。
晩翠凍衿:ついでに自分のカップをさりげなく卓の奥に押しやっている。
お嬢様(悪):「さあさあこちらにお座りになって!」「お茶の続きをいたしましょう!」君を席に手招きする。
鞘町こはな:「あ、はい!」とてとてとそちらに向かう。
GM:君が席に着いたその時!
GM:ガッシャァァン!!
お嬢様(混沌):「アアーッ!手が滑ってティーポットの中身がすべて鞘町さまにーッ!!」
お嬢様(混沌):ポットのお茶を全て君にぶちまける!
鞘町こはな:「うえっ!?」
百代まりあ:「ああっ!こはな!」
晩翠凍衿:何か妨害できませんか?
晩翠凍衿:必要かどうかわからないけど……
GM:う~~ん……
GM:軌道をやや逸らすくらいは……?
GM:でもあたくしは……妨害しないほうがよろしいと思いますわ
晩翠凍衿:そうなんですよね……
藤宮 ひよこ:何かあるのじゃな…?
GM:火傷するほどの熱さではない。だが……
GM:お茶に触れて濡れた箇所から、ドレスが見る間に溶けていく!
GM:一体何が起きているというのか!
鞘町こはな:「ななななな」
晩翠凍衿:「ちょおお!?」さすがに予想外の仕込み!
東雲芽衣:「あらら!?」
雨山周子:「何スかこれ!?」
藤宮 ひよこ:「せ、攻めるジャン……こはっぴ……!?」
百代まりあ:「こはな!」
鞘町こはな:「なんですかこれ!?」
お嬢様(秩序):「まあ!大変ですこと!」「一体何事かしら!」
お嬢様(秩序):そう言いながら、手を貸そうとはしない。くすくすと笑いながら見ているだけだ。
鞘町こはな:「一体何事ですかあ……」
晩翠凍衿:「ええいもう!」制服の上着を脱いで掛ける!
鞘町こはな:「あっ先輩!」
鞘町こはな:「大変な災難です……」
藤宮 ひよこ:「だいじょーび?ヤケドしてない?」でお嬢様(混沌)に声をかけよう。
お嬢様(混沌):「えっ?ええ……わたくしは……」
鞘町こはな:「偶然お茶に弱い素材だと大変ですね」
東雲芽衣:「偶然って怖いね……」ハンドタオルをこはなちゃんに差し出して拭かせる。
晩翠凍衿:「偶然お茶に弱い素材なことある!?」
百代まりあ:「…………」鞘町さんに目をやり、
百代まりあ:「何かめちゃめちゃいやらしい感じだったわね……」
百代まりあ:真剣に考えこむ。
鞘町こはな:「やっやっ」上着を抑えて。
鞘町こはな:「いやらしいってなんですかーっ!」
百代まりあ:「えっちな感じだったわ」
百代まりあ:「そうよね?」皆に。
藤宮 ひよこ:「………はエス」
雨山周子:「ドスケベだったッスね……」
鞘町こはな:「ななななな」プルプル震えている。
晩翠凍衿:「やめなさい!」
晩翠凍衿:「とにかく……わざわざ試着室あるんだしあっちに……」元の制服を持ってこはなちゃんを連れて行こうとする。
鞘町こはな:「そういえばそうでしたね……」
お嬢様(秩序):「………………」その様子を見送って。
お嬢様(秩序):(なんか思ってたのと違いますわね……)
中等部お嬢様(悪):(こういう感じだったかしら……?)

GM:---
GM:音楽準備室
GM:---

GM:たのしいお茶会を後にした君達は、無人の音楽準備室を訪れた。
GM:ここなら話を誰かに聞かれる心配も無いだろう。
百代まりあ:「大丈夫?こはな」
百代まりあ:「ひどい目にあったわね」
鞘町こはな:「本当ですよう」縮こまる。
晩翠凍衿:「本当に……」
晩翠凍衿:「何なのあいつら……色々な意味で……」
東雲芽衣:「うむうむ、大変だった」
藤宮 ひよこ:「あのドレスは似合ってたのになあ……あ、写真いる?」
鞘町こはな:「写真ください……あ、ちゃんと着てるときのやつですよね」
百代まりあ:「わたくしにも送ってくださる?」スマホを取り出して。
藤宮 ひよこ:「もち!……あヤベ」エッチな方を送信してしまった!
鞘町こはな:「あヤベってなんですか!」
鞘町こはな:「えっこれ……!てかなんで撮ってるんですか!?」
藤宮 ひよこ:「……………」
百代まりあ:「…………」
藤宮 ひよこ:「(ウインク)」
晩翠凍衿:「藤宮!!!」
鞘町こはな:「黙ったら全部解決するわけ無いでしょ!」
鞘町こはな:「ふざけてるんですか!?」
藤宮 ひよこ:「ひえ~ん! ごめんごめん! 消すからさあ……ちぇ」
鞘町こはな:「何でも黙ればいいと思ってるんですか!?」
百代まりあ:さりげなく無言でスマホをしまう。
鞘町こはな:「ふーっ!ふしゅーっ!」
東雲芽衣:「どうどう。落ち着いて落ち着いて」
晩翠凍衿:「まったく……」
晩翠凍衿:「大変な仕事になるかとは思ってたけど……こういう方向の大変さとは全然……」
鞘町こはな:「本当ですよう……」
晩翠凍衿:「…………みんな大丈夫?もしかしてああいう嫌がらせってされてたわけ?」
百代まりあ:「そうかしら。わたくしは何も無いわよ?」
百代まりあ:「一番たいへんだったのでも……」
百代まりあ:「穴を掘ったくらいね」
東雲芽衣:「穴を掘ったの?」
鞘町こはな:「穴?」
百代まりあ:「ええ。ロッカーに死んだ犬が入っていたから……」
百代まりあ:「埋めてあげたの」
晩翠凍衿:「…………」絶句!
鞘町こはな:「犬???」
百代まりあ:「間違ってロッカーに入って、出られなくなってしまったんだと思うわ……」
百代まりあ:「可哀想にね……」悲しげな顔。
藤宮 ひよこ:「うええ……かわいそう……ワンちゃん」
東雲芽衣:「……」黙祷。
晩翠凍衿:「いやそれ絶対そういうのじゃない……」
東雲芽衣:「嫌がらせかぁ。あ、私されたよ!」
晩翠凍衿:「……」目線で促す。
鞘町こはな:「えっ何をですか?」
東雲芽衣:「これが凄い陰湿でさぁ。しりとりしようって誘ってくれた子たちがいるんだけど」
鞘町こはな:「しりとり」
東雲芽衣:「私にばかり「る」が最後の言葉ばかり振ってくるんだよ!陰湿じゃない!?」
百代まりあ:「まあ……!なんて卑劣な……!」
百代まりあ:「許しがたいわね……!」義憤に打ち震えている。
鞘町こはな:「陰湿ですね……?」
鞘町こはな:「犬と比べて地味……」
藤宮 ひよこ:「ルール!」
鞘町こはな:「!」
晩翠凍衿:「…………」
鞘町こはな:「ルールを使うとルからルに返せるってことですね!」
鞘町こはな:「逆転の妙手です!」
東雲芽衣:「あ、盲点!」
百代まりあ:「なんてこと!」
東雲芽衣:「次から使おうっと」
藤宮 ひよこ:「……フフフ。ひよが見つけた、しりとり必勝法だよ。ヒミツだかんね」
晩翠凍衿:「……………………そうだね……………」
鞘町こはな:「?バンシー先輩大丈夫ですか?」
鞘町こはな:「何かされました?」
晩翠凍衿:「ああ……いや、これは何かされたからってわけじゃなくてね……」
晩翠凍衿:「嫌がらせだって別に……」記憶を辿る。
晩翠凍衿:「……いの44番。柳の五。tttwmvaowav。めめめめめめめめ」
藤宮 ひよこ:「パイセン? しえりんパイセーン!」
百代まりあ:「凍衿……!?」
鞘町こはな:「あわわわわ」
晩翠凍衿:「違くて。そういう謎かけがあったんだよ」冷静に。
鞘町こはな:「バンシー先輩が壊れた!……あれ」
晩翠凍衿:「雛罌粟の会の集会場所に行く時に。どこでやるのか、新人は敷地中を周ってなぞなぞを解いて場所を見つけなきゃいけないんだって」
晩翠凍衿:「伊集院さんが言ってた。でもこれは皆やってることだって言うから」
晩翠凍衿:「何でもないよ。ピヨちゃんは?」
藤宮 ひよこ:「なぞなぞ! ひよニガテなんだよな~……んーとね」
藤宮 ひよこ:「ひよは直接何かされたってワケじゃないんだけど。このガッコについて調べてたら、見つけちゃったんだよね」
藤宮 ひよこ:「ここの裏サイト?みたいな」
藤宮 ひよこ:「スゲー悪口書かれてたけど……見る?」
鞘町こはな:「どんな事書かれてるんですか……?」
藤宮 ひよこ:「こんなカンジ?」コピった文章をみんなの端末に送信します
東雲芽衣:「ひえー」
藤宮 ひよこ
【聖ルツィア】外部生アンチスレッドですわ【内部生専用】

123 風吹くフロイライン
全く、雛罌粟の会の役員とはいえ、伊集院さまには苛々させられますわ!
これだから中途編入生は……園崎さまを見習ってほしいものね!

124 風吹くフロイライン
仰るとおりですわ!
そういえば、外部生といえば、最近新しく編入して来た方々もいらっしゃいましたわね。

125 風吹くフロイライン
帰国子女だからって言い気になっているちんちくりんと、金色に染めた頭で悪そうな言葉を使う方々でしたわ!!

126 風吹くフロイライン
まあ!

127 風吹くフロイライン
なんてお下品なの!

128 風吹くフロイライン
高等部でもお見かけしましたわ!
聡明そうではありましたが、わたくしの「る」攻めの前には手も足も出なかったようでしたけど。ホホホ。

129 風吹くフロイライン
>>128
何故しりとりを…?

130 風吹くフロイライン
何よりわたくしが一番気に入らないのはあの方!晩翠さまですわ!
少しばかり会長のお気に召したからって……!
そういえば今朝、わたくし、会長にお名前を呼ばれて挨拶されてしまったの。
幸せでした…。

131 風吹くフロイライン
会長いいですわよね…

132 風吹くフロイライン
いい…

百代まりあ:「…………」眉を顰める。
晩翠凍衿:怪訝な顔をする。
鞘町こはな:「マリアンヌちゃん書いてないですね」
百代まりあ:「注目されていないのかしら……」しゅんとする。
鞘町こはな:「!」ピピーン
藤宮 ひよこ:「んん!? はい、こはっぴ!」
鞘町こはな:「お嬢様たちからも唯一認められた女ということでは……!?」
百代まりあ:「そういうことかしら?」
東雲芽衣:「きっとそういうことだよ!」
藤宮 ひよこ:「そういう事か……さすがセンセ……オーラが違う……」
晩翠凍衿:(犬の死体入れられてたのに……?)
百代まりあ:「でも、皆が悪く書かれているのよ」
百代まりあ:「めちゃめちゃ腹が立つわ」
鞘町こはな:「まあまあまあまあ」
鞘町こはな:「別に言われるくらいはよくあるじゃないですか」
百代まりあ:「ひっぱたいてやりたいわ!」
藤宮 ひよこ:「ネットでのヒボーチューショー?なんてよくある事だし、気にしないでくれていいけど……」
百代まりあ:「何か……無いの?ハッカー?みたいな……」
鞘町こはな:「ピヨちゃんできる?」
藤宮 ひよこ:「センセがそうやって、怒ってくれるのは嬉しいね」
藤宮 ひよこ:「んん? んー……やらないかな?」
藤宮 ひよこ:「できるできないで言えば……出来るけど。キリ無いしね」
百代まりあ:「むう……」
鞘町こはな:「それはたしかにそうですよね」
晩翠凍衿:「まあ……事件とも関係ないだろうし……」
晩翠凍衿:「腹は立つけど……」
東雲芽衣:「うむうむ。気にしなきゃ良いこと!」
鞘町こはな:「……そうですね。気にせずに済むことはそうしましょう!」
鞘町こはな:「……気にせずに済まないことってどうすればいいですかね?」
藤宮 ひよこ:「おっ。こはっぴもなんかあったん?」
鞘町こはな:「なんかあったというか……」
鞘町こはな:「あの、これ」上着を握って。「バンシー先輩の借りっぱなんですけど」
晩翠凍衿:「うん?」借りっぱだったことになった。
鞘町こはな:「私の着てた服、着替えようとしたら無くて」なったぞ。
晩翠凍衿:「え」
鞘町こはな:「マネキンに飾ってあったんですよう!『帰国子女風コーデ』って書いて!」
晩翠凍衿:「……バカなの!?」
百代まりあ:「許せないわね……!」
東雲芽衣:「きっと誰かが参考にしようとして飾っちゃったんだね」
藤宮 ひよこ:「……羨ましかったんだろうね……こはっぴのコーデが……!」
東雲芽衣:「人のを勝手に持っていくのは良くないと思うけど……」
百代まりあ:「『風』ではないものね……!こはなは……!」
百代まりあ:「訂正しなきゃ……!」
鞘町こはな:「そこですか!?」
鞘町こはな:「というか、制服の時点でみんな一緒だと思うんですけど……!」
晩翠凍衿:「そうだよね!?」
東雲芽衣:「じゃあみんな帰国子女だった……?」
鞘町こはな:「ノノメメ先輩までバカになってきた!?」
藤宮 ひよこ:「………ハッ!」
百代まりあ:「そんな……わたくしも帰国子女だったなんて……」
鞘町こはな:「あの、だから早く……早く解決しましょう!」
百代まりあ:「そうね……これ以上こはながえっちな感じになる前に……」
晩翠凍衿:「え……って言うか待って、待ってね」
晩翠凍衿:こはなちゃんを上から下まで見る。
晩翠凍衿:「……マネキンから取り戻さなかったの……?」
鞘町こはな:「だってみんなが『参考になる』って写真撮ってたから……」
鞘町こはな:「映ると恥ずかしくないですか?」
晩翠凍衿:頭を抱える。
鞘町こはな:「そうですよね……すいません、バンシー先輩」
鞘町こはな:「寒いですよね」
鞘町こはな:「上着借りちゃってるし……」
晩翠凍衿:「いや……寒くはないけど」
晩翠凍衿:「体操着……体操着とかは……」
鞘町こはな:「まだ体育の授業ないから手配してないです」
東雲芽衣:「でももう私達の端末にその姿が写った写真あるけどね」特に消してない
鞘町こはな:「なんで消してないんですか……!?」
藤宮 ひよこ:「クラウドストレージって……知ってるかな?こはっぴ」ククク…と笑いながら
東雲芽衣:「容量いっぱいあるスマホだから消さなくてもまだまだ入るよ!」にっこりとスマホを掲げて満面の笑み
鞘町こはな:「容量の心配???」
藤宮 ひよこ:「あー、めいめいの奴最新機種じゃーん! いいな~!」
東雲芽衣:「ふふーん」
鞘町こはな:「機種の自慢???」
鞘町こはな:「あの、早く解決……」
鞘町こはな:「解決しましょうよお……」
東雲芽衣:「うむ、またしりとりでいじめられるのは嫌だから早く解決しようって話だったよね」
鞘町こはな:「私しりとり以下ですか???」
百代まりあ:「そうね……」
百代まりあ:「これ以上あの食堂で食事を続けたら」
百代まりあ:「二度と戻れなくなってしまうわ」
鞘町こはな:「それマリアンヌちゃんの食欲依存ですよね!?」
晩翠凍衿:「早期の解決に」
晩翠凍衿:「全力を尽くすこと」
晩翠凍衿:「いいかな……みんな」
東雲芽衣:「異論なしー!」
藤宮 ひよこ:「えちー!」
鞘町こはな:「そうです!ふざけてる場合じゃないです!」
晩翠凍衿:「そう……」
晩翠凍衿:「人がね……行方不明に……」
晩翠凍衿:「なったりしてるから…………」
晩翠凍衿:「……なってたっけ……なってたよね……?」
百代まりあ:「そうよ」
百代まりあ:「皆まじめに取り組まなきゃだめよ!」
鞘町こはな:「???」
藤宮 ひよこ:「センセ……!」
藤宮 ひよこ:「そうじゃん! ひよ達が何のためにこのガッコに潜入したか! みんな忘れちゃったん!?」
鞘町こはな:「目立たないように事件を解決するため……」
鞘町こはな:「もう手遅れじゃないですかこれ?」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「その後なにかわかったことはあって?」ガン無視!
東雲芽衣:「一応雨山ちゃんのことを調べたりしてました!事件に役立つかはわからないけど!」
東雲芽衣:「調べたっていうか、今どんな感じ?って聞いたら色々教えてくれたんだけど」
鞘町こはな:「話してくれそうですもんね」
東雲芽衣:「うむ」
東雲芽衣:「外部生であることもあって、あんまり馴染めてなさそうではあったかな。部活もそこまで活発じゃないみたいだし」
東雲芽衣:「あ、紅紐は友達の友達から受け取ったらしいよ。託したお願いは教えてくれなかったけど……まぁ踏み込んできけることでもないし」
藤宮 ひよこ:「あ、ハイハイ! 紅紐はひよも調べたよん!」
東雲芽衣:「お、えらい」
東雲芽衣:「私からはそんなところかなー。紅紐のことは、ひよこちゃんのほうが詳しく調べてそう!」
東雲芽衣:「話してもらえる?」
藤宮 ひよこ:「めいめいさんきゅーっ! んーとね」
藤宮 ひよこ:「UGNで調べて貰ったから、しえりんパイセンとこはっぴは知ってるだろーけど。やっぱり、有ったんだよね」
藤宮 ひよこ:「レネゲイドのハンノー」
藤宮 ひよこ:「どんな効果があるまでは、まだチョーサチューらしーけど……」
藤宮 ひよこ:「今すぐに危ないモノじゃないっぽい? 直ちに影響はございません、みたいな?」
百代まりあ:「ただの紐じゃないってことね」
東雲芽衣:「怪しさはあるね」
鞘町こはな:「でももう数年つけてるかもなんですよね」
鞘町こはな:「だったらもうヤバいってこともあるかもしれねーですよ」
藤宮 ひよこ:「そーそー。後は、作った奴とのケーヤク関係?があるとかないとか」
藤宮 ひよこ:「引き続きチョーサしま~す☆」ひらひら
鞘町こはな:「お願いしまーす」ひらひら
鞘町こはな:「あ、私は配ってる人調べたんです!」
鞘町こはな:「雛罌粟の会の役員の人が多くて、昔はエンゲージ先輩が配ってて」
鞘町こはな:「今はキッカス先輩が沢山配ってるらしいです!」
東雲芽衣:「あ、そこらへんがルーツなんだ」
鞘町こはな:「バンシー先輩、キッカス先輩って分かります?」
百代まりあ:「お知り合いかしら?」
晩翠凍衿:「…………」
鞘町こはな:「ほら、こんなドリッドリの」頭の横で指で円を書く。
百代まりあ:「どり?」
藤宮 ひよこ:「あ、ひよとおんなじ金パの!」
晩翠凍衿:「……はっ!」
晩翠凍衿:「あ、ごめん。伊集院さん?」
鞘町こはな:「キッカス先輩です!」
晩翠凍衿:「うん、知ってるよ。天花寺さんの次に接触した相手だし」
晩翠凍衿:先ほどまでの様子が嘘のような気負いない態度で応じる。
晩翠凍衿:「この学院の……外部生に対する反応の見本、みたいな人だったけど……」
鞘町こはな:「なんか編入で家柄も良くないけど頑張ってゲシゲシの会に入ったんですって」
晩翠凍衿:「……そうなんだ。あの人も根っからの内部生ではない……」
百代まりあ:「立派な方?なのね?」
晩翠凍衿:「立派かなあ……」難しい顔。「……良く言えば一生懸命ではあるのかも……」
鞘町こはな:「で、次期会長を狙ってるらしいです!ライバルはザオリク先輩!」
鞘町こはな:「バンシー先輩、ザオリク先輩って分かります?」
晩翠凍衿:「ざおりく?」
鞘町こはな:「目がこーんな感じの人です!」目を細めて引っ張って釣る。
晩翠凍衿:「あー!園崎さん!」ぱっと明るい顔。
鞘町こはな:「ザオリク先輩のこと好きなんですか?」
藤宮 ひよこ:「……コイバナ!?」目を輝かせながら!
百代まりあ:「まあ!」
晩翠凍衿:「いやそういうんじゃないけど!いい人だったの!」
晩翠凍衿:「なんかね、あたしのことを」
晩翠凍衿:「頭脳明晰で気品があって、わたくし達など到底及ばないような優秀な方なんだろうって!」
藤宮 ひよこ:「モテモテじゃ~ん!パイセン!このこの!」つんつん
鞘町こはな:「ひゅう~!」
東雲芽衣:「エリートであることを見抜いてる!」
晩翠凍衿:「分かる人には分かっちゃうんだろうね……!隠し切れないできる女っぽさ?みたいなのが!」鼻高々!
百代まりあ:「? 事実を言ってるだけじゃない?」
晩翠凍衿:「もー!ご機嫌とったってなんにも出ないぞ!」
鞘町こはな:「上着は出ます!」
晩翠凍衿:「上着?」こはなちゃんをまじまじと見て。
晩翠凍衿:「えっなんでそんな格好してんの!?」
晩翠凍衿:「って言うかここどこ……?なんであたし達は集まって……?」
百代まりあ:「凍衿……?」
鞘町こはな:「なんでそんな事改めて聞くんですか!?」
晩翠凍衿:もしもこの場に心理学に通じた方がいらっしゃれば気付くかもしれない……
晩翠凍衿:極度のストレスで一時的に記憶が飛んでいるのだ!
藤宮 ひよこ:「やべっ!しえりんパイセンの頭がオバヒだ!」
鞘町こはな:「オバヒするほどのことしました!?」
東雲芽衣:「落ち着いて。ここは音楽準備室で、今皆で調べたことを共有してるんだよ」
鞘町こはな:「そうです!落ち着いて下さい!」
晩翠凍衿:「は、はい」
晩翠凍衿:「ここは音楽準備室で、今皆で調べたことを共有しています」
百代まりあ:「わたくしは百代まりあよ」
藤宮 ひよこ:「アタシはシエリ。モテカワギャルだ」
鞘町こはな:「私はドレスがお茶で溶けちゃって元の服が帰国子女コーデとして飾られちゃったから先輩に上着借りたんです!」
晩翠凍衿:「まりあちゃんは百代まりあで、あたしはしえりでモテカワギャルで、こはなちゃんはドレスがお茶で溶けちゃって元の服が帰国子女コーデとして飾られちゃったからあたしに上着を借りた」
晩翠凍衿:「そっか……そういうこともあるよね……」
東雲芽衣:「モテカワギャルのしえりちゃんは、なにか調べられたかな?」
晩翠凍衿:「モテカワギャルのしえりちゃんは天花寺アスカについて調査を行いました」
晩翠凍衿:「雛罌粟の会会長。文武両道、才色兼備の優等生でありながら、誰にでも分け隔てなく接する気さくな性格で知られ、中高等部の生徒達の圧倒的な支持を集めています」
晩翠凍衿:「会長としての激務ゆえかその神出鬼没さは有名で、三階で挨拶をしてから校庭に目をやったら既にグラウンドにいたという逸話があります」
晩翠凍衿:「購買部のチョコクロワッサンが好きだという話が知れ渡ってから、昼休みのたびに献上しようと目論む生徒達によって一瞬で買い占められるようになりましたが」
晩翠凍衿:「これは実際には根も葉もない噂であり、本人は本当はコロッケサンドが一番好きらしいです。(真偽不明)」
晩翠凍衿:「以上です」
鞘町こはな:「ナレーターになっちゃった」
百代まりあ:「なっちゃったわね……」
藤宮 ひよこ:「……あの」
鞘町こはな:「コロッケサンド好きなのか~。あれ美味しかったですもんね」
鞘町こはな:「ん?なにピヨちゃん?」
藤宮 ひよこ:「ごめんね……しえりんパイセン」
晩翠凍衿:「? なにが?」
晩翠凍衿:曇りない表情!
藤宮 ひよこ:「辛かったよね……! こんなに心が壊れるまで追い詰めてたなんて知らなかっ……あれ?」
藤宮 ひよこ:「直ってんじゃん!」
晩翠凍衿:「……? 変なピヨちゃんだな」
鞘町こはな:「!」ピピーン!
鞘町こはな:「前はピヨちゃんって呼んでなかった!」
晩翠凍衿:「モテカワギャルのあたしが……直るとか直らないとか……」
晩翠凍衿:「そもそもどこも壊れてないよ。モテカワ」
鞘町こはな:「とか以前の問題ですねこれ……!?」
百代まりあ:「直ってないんじゃないかしら……?」
藤宮 ひよこ:「うえ~ん! ごめんよお~~~!」
百代まりあ:「しっかりして凍衿!凍衿!」ゆさゆさ揺さぶる。
晩翠凍衿:「あわわわわ」揺さぶられる。
鞘町こはな:「氷!私氷探してきます!」パタパタと音楽室から出ていく。
百代まりあ:「凍衿!!」
百代まりあ:パッシィア!!
百代まりあ:頬を引っぱたく!
鞘町こはな:「うわ痛そう!」
晩翠凍衿:「事実痛い!」
晩翠凍衿:「なに!?なんなの!?」困惑!
東雲芽衣:「治った?」
百代まりあ:「直ったかしら…………」
藤宮 ひよこ:「しえりん!モテカワ!?」
東雲芽衣:「壊れたテレビは斜め45度で叩くといいって、近所のおばさんが言ってたよ。まだダメそうだったら試してみる?」
晩翠凍衿:「えっモテカワ……?何……?」
晩翠凍衿:「ワケわかんないこと言ってないで調査を進めなきゃ」
百代まりあ:「直ったわ!」
晩翠凍衿:「急がないと……なんか……」
晩翠凍衿:「大変なことになる気がするし……」
鞘町こはな:「あっ直ってるなら丁度いいです!一緒に来て下さい!」
鞘町こはな:「私の、服!無いと困るんです!」
鞘町こはな:「誰かついてきて!」
晩翠凍衿:「あっうん分かった!」
晩翠凍衿:「……なんでそんな格好なの……!?」

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
鞘町こはな:きぐるみを狙ってみます。
鞘町こはな:3dx+1>=14
DoubleCross : (3R10+1[10]>=14) → 8[7,8,8]+1 → 9 → 失敗

晩翠凍衿:UGNボディアーマーを。
晩翠凍衿:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 10[5,10]+9[9] → 19 → 成功

晩翠凍衿:あっ成功した!装備!
藤宮 ひよこ:ナイス!
藤宮 ひよこ:同じくボデマを。
GM:そうだ 陰湿コンペティションで優勝した藤宮さまには
GM:財産点3点とベスト陰湿お嬢様の称号を進呈いたしますわ~!
GM:おめでとうございます!
鞘町こはな:前者だけ欲しい
藤宮 ひよこ:前者だけありがたく受け取らせていただきますわ~~~!!!
GM:別売不可です
藤宮 ひよこ:クスン
鞘町こはな:一番陰湿なの、別売り不可にしたやつでしょ
晩翠凍衿:ヒューッ!陰湿~~~~!!
藤宮 ひよこ:んー 天性のひらめきだけでいってみるか
藤宮 ひよこ:2dx8+2>=12
DoubleCross : (2R10+2[8]>=12) → 6[1,6]+2 → 8 → 失敗

鞘町こはな:防具がほしい……カバー型なので
藤宮 ひよこ:財産4P使用!装着!
東雲芽衣:UGNボディアーマー狙います
東雲芽衣:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 10[6,10]+10[10]+4[4] → 24 → 成功

GM:すごい買えた
藤宮 ひよこ:じゃあ次の購入フェイズでボデマよりいいものをこはっぴにはひよが買ってあげようね…(ニチャ)
東雲芽衣:かえたー!そうびします
鞘町こはな:やったー!溶けないドレス!
藤宮 ひよこ:侵食70!
晩翠凍衿:ロイスは……何かに対しては取るのが自然な気はするが……!
藤宮 ひよこ:財産あと4!
藤宮 ひよこ:ロイス保留!
東雲芽衣:次のシーンでイリーガル組とUGN組で分かれるなら、そのときにロイス取ろうかなぁという心づもり。
鞘町こはな:じゃあそうしよ!
鞘町こはな:おわり!
晩翠凍衿:こはなちゃんに取っちゃってるんだよな
晩翠凍衿:藤宮ひよこ 有能/〇全てが済んだ後スマホは確認しなきゃいけないという謎の使命感 で。

【Middle3/「人との出会いが自分を変えたんだね」】

GM:次のシーンです。
GM:引き続き情報収集!シーンPCは晩翠さん!ほか登場自由!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:51->61)
藤宮 ひよこ:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 6[6]+70 → 76

東雲芽衣:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 10[10]+55 → 65

GM:鞘町さまは様子見いたします?
鞘町こはな:侵蝕率+3(1d10->3) (侵蝕率:67->70)
GM:でも……鞘町さま……!服が……!
晩翠凍衿:回収したんでしょ!
鞘町こはな:安いもんだ 侵蝕3点くらい……
藤宮 ひよこ:ド ン !
GM:残りの項目はこちら!

・聖ルツィア女学院について 難易度7
X雨山周子について 難易度7
X誓いの紅紐について 難易度7
X誓いの紅紐について② 難易度8
・誓いの紅紐について③ 難易度9
X雛罌粟の会について 難易度7
X雛罌粟の会について② 難易度8
X天花寺アスカについて 難易度7
・天花寺アスカについて② 難易度8
X旧校舎の怪談について 難易度7
X行方不明者について 難易度7
・旧校舎について 難易度9

GM:では馬車馬のように情報収集なさいませ~!
藤宮 ひよこ:ようすみ…!
晩翠凍衿:順当にアスカさんについてかな
東雲芽衣:旧校舎調べてみようかな……!
鞘町こはな:じゃあ紐行ってみます
藤宮 ひよこ:なにもなければ聖ルツィア!
晩翠凍衿:それではUGN幹部を使いまして
鞘町こはな:コネUGN!
鞘町こはな:5dx+1>=9
DoubleCross : (5R10+1[10]>=9) → 9[1,5,7,8,9]+1 → 10 → 成功

晩翠凍衿:5dx+4>=8
DoubleCross : (5R10+4[10]>=8) → 10[4,4,6,8,10]+1[1]+4 → 15 → 成功

東雲芽衣:3dx+4>=9
DoubleCross : (3R10+4[10]>=9) → 10[2,9,10]+6[6]+4 → 20 → 成功

鞘町こはな:旧校舎に住んでるのか?
藤宮 ひよこ:コネ噂話!
藤宮 ひよこ:4dx+1>=7
DoubleCross : (4R10+1[10]>=7) → 5[1,2,3,5]+1 → 6 → 失敗

鞘町こはな:ピヨちゃん!
藤宮 ひよこ:ウケんね笑
GM:ひ……ひよこ様ッッ
晩翠凍衿:いや……君には陰湿大賞の副賞があるはず
鞘町こはな:陰湿な金に……手を付けるというのか……!
藤宮 ひよこ:要人への貸し使うのわすれてた…あああ
藤宮 ひよこ:1Pきります!
藤宮 ひよこ:財産!
GM:流石ベスト陰湿お嬢様ですわ~!
GM:では情報開示いたしますわよ

・聖ルツィア女学院について 難易度7
昭和初期に設立された、幼稚園から大学院までの一環教育が特徴の私立学校。
ミッション系ではあるがそちらに関しては半ば形骸化しており、単に所謂お嬢様校として有名であり、良家や資産家の富裕層が娘を入学させるケースが殆ど。
全寮制ではないが、過半数の生徒が学生寮に入寮しており、その辺りに関しても派閥があったりするらしい。
そのような外界から隔絶された環境ゆえに、中途編入者に対しては排他的な空気があり、また内部生徒間にも熾烈かつ陰湿な派閥争いが渦巻いているようだ。


・天花寺アスカについて② 難易度8
→ロールで情報開示。


・誓いの紅紐について③ 難易度9
学院の卒業者に対して調査を行ったところ、紅紐の存在と噂が広がったのはやはりここ数年で間違いないようだが、他に奇妙な事実が明らかになった。
雛罌粟女学院でこうしたおまじないが流行したのは初めてのことではなく、過去に様々な類似の流行があったことが確認できた。
世代ごとにネックレス、御守り、人形など様々だが、いずれも身につけていると願いが叶うという点で共通している。
話を聞けた最年長のOGが学院を卒業したのは、今から30〜40年ほど前だ。その頃にもやはり、同様の流行があったらしい。


・旧校舎について 難易度9
旧校舎で怪物を見たという話は、昔から何度かあったようだ。ただの怪談ではなく、本人達は本気で訴えていたようだ。荒唐無稽すぎて相手にされなかったようだが。
目撃談はいずれも真夜中のことで、巨大な百足のような化け物が校舎の中を徘徊していたというものだ。
また、ここ数ヶ月で囁かれるようになった噂として、天花アスカについてのものがある。真夜中に天花寺が誰か生徒らしき相手を抱えて、薔薇園のほうへ歩いていくのを見たという噂。こちらは様々な(生徒達にとっての)複雑な理由で無視・黙殺・否定されているようだ。

GM:以上のことがお分かりになりましたわ
GM:また、情報項目を全てクリアいたしましたので
GM:次のシーンから旧校舎に踏み入ってクライマックスに突入できますわよ!

GM:---

GM:君達——晩翠さんと鞘町さんは、学院の古い記録を当たるべく、百代と共に図書室を訪れた。
GM:とても附属のものとは思えないような、巨大な図書館。莫大な蔵書の山。
GM:百代は貸出不可の資料を当たるといって準備室に入っていき、他の生徒の数もまばらだ。
GM:小声ならば、話を聞かれる心配も無いだろう。
鞘町こはな:「人減っててよかったです……」
鞘町こはな:図書館に来る前に、ちゃんと服は回収してきた。
晩翠凍衿:「何のつもりだったんだろうね……」気遣わしげに様子を見つつ。ともあれおかげで自分の上着も戻った。
鞘町こはな:「バンシー先輩寒かったですか?大丈夫でした?」
鞘町こはな:「寒かったせいで体調変になっちゃったんですよね?」
晩翠凍衿:「変……いや覚えてないけど……寒さのせいとかではないと思う……」自信なさげ!
晩翠凍衿:「って言うか、寒かったってならむしろハナちゃんでしょ。風邪引いたりしないようにね?」
鞘町こはな:「お、思い出させないでくださいよう……!」
鞘町こはな:「ここが女子校で良かったです……男子校だったらもう外歩けなかったです」
晩翠凍衿:「男子校だったらそもそもハナちゃんが来ることにもなってなかったんじゃない?」
鞘町こはな:「ホントだ!」
晩翠凍衿:「あははは。……しかし」
晩翠凍衿:「こうして見ると、やっぱり立派ではあるんだよねえ。建物は古くて綺麗だし、本もたくさん揃ってるし」天井を見上げ、次いで声を潜める。「……通ってる子たちはちょっと何だけど」
鞘町こはな:「ちょっと変わった人多いですよねここ!」
鞘町こはな:「バンシー先輩の言うとおりだと思います!」
晩翠凍衿:「やっぱりそうだよね……!?」
鞘町こはな:「はい!」声のボリュームは一切落としていない。
晩翠凍衿:「あたしも色んな学校行って、ちょっとお嬢様っぽいとこも行ったけど、そっちのがよっぽど落ち着いてたもん」気付いていない。
晩翠凍衿:「海外の学校とかはどうなの?」
晩翠凍衿:「帰国子女って言ってたけど……ほんと?」
鞘町こはな:「え?私海外の学校行ってないですよ」
鞘町こはな:「帰国子女はそうです!」
晩翠凍衿:「あ、そう?ちっちゃい頃だけとかかな」
鞘町こはな:「9歳までは日本です!」
晩翠凍衿:「ふむ?……あっ、もしかして」目を瞬かせ、直後に輝かせる。
晩翠凍衿:「任務で行ってたとか……!?やだ、ひょっとしてハナちゃんもエリート……!?」
鞘町こはな:「いやっ私」ブンブンと手をふる。「全然エリートなんかじゃないですよ!」
鞘町こはな:「まだぺーぺーのぺーの新人です!生え抜きチルドレンでもないですし!」
晩翠凍衿:「またまたー」大変にこにこしている。エリート仲間意識の芽生え!「その歳でこんなに仕事ができてしかも可愛かったら十分にエリート……えっ」
晩翠凍衿:「チルドレンじゃないの?」困惑顔。
鞘町こはな:「?はい」
晩翠凍衿:「じゃあどうやってそんな技術を……?」
晩翠凍衿:「天才?あ、それとも親御さんがそういう関係のお仕事の人とか?」
鞘町こはな:「チルドレンって、孤児とか、親をなくしてからずっとUGNで訓練してる人たちの事ですよね」
晩翠凍衿:「そうだけど」
晩翠凍衿:きょとんとしている。
鞘町こはな:「じゃあ私はチルドレンじゃないです」
鞘町こはな:「パパとママと死んでからは、テロリストをやってたので」
晩翠凍衿:「……はい?」
鞘町こはな:「あ、あんまり言うといい印象を持たれねーんですよねこれ」
鞘町こはな:「でもバンシー先輩はきっとエリートなので大丈夫かなと思って言いました!」
晩翠凍衿:「えっ……え、え、えーと」
鞘町こはな:「あっえーっと」手をワタワタさせる。
鞘町こはな:「今は壊滅したのでそういうのないですし、私が変な思想とかあるとかじゃないですよ」
鞘町こはな:「UGNの人たちに優しくしてもらいましたし、真面目に任務やってます!」
晩翠凍衿:「いや、あの」
晩翠凍衿:明かされた内容自体も衝撃的だが、それを語る態度との乖離こそが気になって、口に出してしまう。
晩翠凍衿:「そんなことあって平気なの?ハナちゃん……」
鞘町こはな:「……」
鞘町こはな:「……そうですよね」しゅんとして。「許されることじゃないですよね」
鞘町こはな:「平気な顔してのうのうとしてるな!ってことですよね?それは重々分かってますけど」
鞘町こはな:「でも、UGNのみんなは、ゆっくり償っていけばいいって言ってくれましたし」
晩翠凍衿:「そ、そうじゃなくて!」
鞘町こはな:「任務に殉じる覚悟もできてるつもりです!死ねと言われたら真っ先に死にます!」
鞘町こはな:「?それでもバンシー先輩は気に入らねーですか?」
晩翠凍衿:「違う!」
晩翠凍衿:「あたしが言ってるのは、お父さんとお母さんが死んでテロリストなんかやらされて、それで辛くないのかっていう……って言うか!」
晩翠凍衿:「ゆっくり償っていけばいいって言い方もどうなの!?それじゃまるで」
晩翠凍衿:「ハナちゃんのことを考える人なんか誰もいなかったみたいな……!」
鞘町こはな:「?そんなことないですよ?」
鞘町こはな:「私は、色んな人に考えてもらってます」
鞘町こはな:「パパとママもずっと優しくしてくれましたし」
鞘町こはな:「騎士団の人たちも慰めたり色々教えたりしてくれましたし」
鞘町こはな:「UGNの人たちも暖かく迎え入れてくれましたし」
鞘町こはな:「バンシー先輩もいっぱい優しくしてくれました!」
鞘町こはな:「返せてないのは私からの方です!」
鞘町こはな:「私、絶対バンシー先輩のお役に立ちたいです!」
晩翠凍衿:「……それは」
晩翠凍衿:「可哀想だよ……」
晩翠凍衿:「ハナちゃんは、そんなことしなくていい。任務から外してもらうよう、あたしから連絡する」そう言って図書室の外に足を向ける。
鞘町こはな:「?」
鞘町こはな:「ま、待って下さい!」
鞘町こはな:「怒らせたなら謝ります!外さないで下さいよう!」
鞘町こはな:「バンシー先輩~!捨てないで下さい~~~!」大声で叫ぶ!
鞘町こはな:「何でもしますから~~~!」図書館中に響く大声!
GM:数少ない利用者達が、一体何事かとぎょっとした顔で君達を見る。
晩翠凍衿:一瞬足を止めるが、再び歩き出す。
晩翠凍衿:相手を可哀想だと定義すること。償いの機会を奪うこと。そういう意識があるわけではない。
晩翠凍衿:無意識に、時には慮った結果として、相手の嫌がることをする。
晩翠凍衿:突くべきではない点を、そうと理解もせぬままに突く“破壊者”の才。それがあったからこそ、戦闘要員としては優秀だった。
百代まりあ:それを聞きつけてか、百代がひょこりと物陰から顔を出す。
百代まりあ:「修羅場かしら……」神妙な顔。
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「あ、どうぞ」
百代まりあ:「続けて頂戴?」
百代まりあ:「でももう少し静かにしなくては駄目よ」
百代まりあ:「皆の迷惑になるから」
鞘町こはな:「あ、はい、面目ないです……」
鞘町こはな:「……」
晩翠凍衿:「…………」周囲を見回す。
晩翠凍衿:「し、失礼しました……」
百代まりあ:「そちらは何か、資料は見つかったかしら?」
百代まりあ:「わたくしは面白いものを見つけたわ」
鞘町こはな:「あ、えっと」持っていた本を後ろに隠して。
鞘町こはな:「面白いもの?なんですか?」
鞘町こはな:「ネズミ?」
百代まりあ:「ねずみはまだ……見つかってないけど……」しょぼくれた顔。
百代まりあ:「こちらを見て頂戴」
百代まりあ:そう言って取り出したのは、一冊のアルバム。
晩翠凍衿:「ん……」鞘町さんを一瞥するが、今は調査の結果を優先することにした。「なになに……?」
百代まりあ:十数年ほど前の、卒業アルバムらしい。
百代まりあ:「ほら、これ。見てみて」
百代まりあ:そう言って指差した先には……一人の生徒の顔写真。
鞘町こはな:つい、と覗き込む。晩翠先輩にふと近づく。
百代まりあ:その顔は、君達が知っている相手と全く同じものだ。
百代まりあ:——天花寺アスカ。
鞘町こはな:「え、あれ?」
晩翠凍衿:「……これって」
鞘町こはな:「エンゲージ先輩?」
鞘町こはな:「……お姉さんとかですかね?」
百代まりあ:「それから、こっちにも」もう一冊のアルバムを取り出す。今度は数十年前のもの。
百代まりあ:随分色あせたそのアルバムにも、やはり同じ顔の生徒が写っている。
鞘町こはな:「……」
鞘町こはな:「……おばあちゃんとかですかね???」
百代まりあ:「ええ……きっとそうね」
百代まりあ:「ご家族でこの学院に通っているのね」
晩翠凍衿:「…………なんでやねん」
晩翠凍衿:「違う!違うでしょ!?」
鞘町こはな:「だっておかしいじゃないですか」
鞘町こはな:「これが全部エンゲージ先輩だったら」
鞘町こはな:「エンゲージ先輩、若すぎるおばあちゃんですよ!」
晩翠凍衿:「いるよそういう人!」
百代まりあ:「あ、知ってるわ!」
百代まりあ:「アンチエイジング?よね」
百代まりあ:「そういうのがあるのよね」
晩翠凍衿:「ち!が!!う!!!」
百代まりあ:「古代種?とか?で」
晩翠凍衿:「って言うかまりあちゃんも一緒にいたでしょ……!?古代……」
百代まりあ:「アンチエイジング効果があるのよね」
百代まりあ:「あら……違ったかしら……?」
鞘町こはな:「ええーっすごいですねえ」
晩翠凍衿:「…………そうだよ」めちゃくちゃ釈然としない顔!
晩翠凍衿:「ネリさんみたいな……」
鞘町こはな:「でもアンチエイジングでも、学校にずっといるの変じゃないですか?」
百代まりあ:「卒業できてないのかしら……」
鞘町こはな:「そんなに留年したら学費が大変です!親御さんだって一苦労どころじゃねーです!」
百代まりあ:「それとも」
百代まりあ:「何度も入学してる」
百代まりあ:「……とか?」
晩翠凍衿:「…………そうかも」
鞘町こはな:名前の欄を見る。
鞘町こはな:どうなってるんだろう?
GM:時実弓奈。加茂谷典江。まるで見覚えのない名前だ。だが、どちらの生徒も、当時やはり『雛罌粟の会』で会長を務めていたらしい。
晩翠凍衿:「ちょっと……これは」今更ながらに周囲を気にして。「場所を変えよう。みんなにも知らせないと」
晩翠凍衿:写真の撮られた年を書き留めておく。
鞘町こはな:「バラバラだから、何度も入ってると思います」
鞘町こはな:「……先輩」場所を移ろうとする晩翠先輩を呼び止めて。
晩翠凍衿:「……なに?」
鞘町こはな:「ごめんなさい!私が先輩を怒らせました!謝ります!」
鞘町こはな:「だけど、この任務だけは続けさせて下さい!お願いします!」
鞘町こはな:「途中で抜けたくないです!」
百代まりあ:「?」よく分かっていない顔で鞘町さんと晩翠さんを見る。
晩翠凍衿:「…………怒ってるわけじゃないんだけど」どう言ったものか、と落とした視線が、鞘町さんの手元に留まる。
晩翠凍衿:「……それは?」
鞘町こはな:「あっ」聖ルツィアでの習俗の変遷をまとめた本。
鞘町こはな:「えっと、紅紐について調べてて……」
晩翠凍衿:「……何か分かったの?」
鞘町こはな:「似たおまじない的な流行りが、何度も色々来てるみたいで、その、どれも生徒会発信で流行ったっぽくて」
晩翠凍衿:「生徒会発信で」
晩翠凍衿:百代さんの持つアルバムに目を向けて。
鞘町こはな:「えっと、だから……エンゲージ先輩がエンゲージ先輩じゃないときから入るたびに流行らせてるんじゃないかなって思います」
百代まりあ:「なんと」
百代まりあ:「すごいオピニオンリーダーね」
晩翠凍衿:「……ハナちゃん」
鞘町こはな:「はい!あ、役に立ってないです……?」
晩翠凍衿:「いや……」とても複雑そうな表情。「やっぱり、すごく優秀だと思う……」
鞘町こはな:ほっと安堵の息をつく。
百代まりあ:「行きましょう。芽衣とひよこにもお話しなくちゃ」
百代まりあ:「あと」
百代まりあ:「天花寺さんにもアンチエイジングの秘訣を聞かなくちゃ」
晩翠凍衿:「それはいらない……」
晩翠凍衿:「いやある意味そういう話ではあるけど……」
晩翠凍衿:ふう、と溜息をついて、鞘町さんを見る。
鞘町こはな:「女の人に年のことを聞いたら怒られちゃうかもですね……」視線を感じてそちらを向く。
晩翠凍衿:「行こっか。成果は調べた本人から伝達して」
鞘町こはな:「……?」
鞘町こはな:「……!」ピピーン!
鞘町こはな:「はい!はいはいはい!やります!粉骨砕身です!」
晩翠凍衿:「むうう……そんなに嬉しそうにする……」
鞘町こはな:「バンシー先輩優しいです!好きでーす!」大声で騒ぎ立てながら、図書館をあとにした。

GM:---

GM:笛の音と同時に、雨山の脚がスターティングブロックを蹴る。
GM:聖ルツィア女学院、グラウンド。
GM:広大で恵まれた設備とは裏腹に、利用する生徒の姿はまばらで、皆あまり覇気というものが感じられない。。
GM:この学院にはそもそも、前時代的な校風ゆえか、スポーツに真面目に励む生徒が少ないようだった。
GM:そんな中で、雨宮周子はひとり、黙々と練習に励んでいた。
GM:君達はそんな彼女の姿を、遠巻きに眺めている。
藤宮 ひよこ:「おおー! シューちゃん、スッゴ速いじゃんね?」
東雲芽衣:「うん。彼女もちゃんと速いとおもう」
藤宮 ひよこ:「んんー。そだねえ……」彼女も、という言葉に少しばかり反応しつつ。
東雲芽衣:「でも雨山さんの良いところは、真面目さだよね」
藤宮 ひよこ:「リクジョーに対しての?」
東雲芽衣:「この活気のなさでしっかりと練習続けるのは私じゃ無理かもしれないなぁ」
東雲芽衣:「うむ、陸上に対して」
藤宮 ひよこ:「あーね? ……このガッコってさあ」
東雲芽衣:「ん?」
藤宮 ひよこ:「ヨーチエンからダイガクイン?まであるから、さ。やっぱり、途中から入ってくるような子は。ショージキ、キツイんだって」
東雲芽衣:「あー……」
藤宮 ひよこ:「部活動も、正直そんなにハリキってる子の方が少ないってハナシだし。シューちゃんも、大変だよねえ」
東雲芽衣:「だね。苦労は多いだろうね」
東雲芽衣:「でもきっと、雨山さんはこの状況でも必死に取り組む情熱や夢、目標があるんだと思うな」
東雲芽衣:「それはすごく良いことだと思う」
藤宮 ひよこ:「ジョーネツとユメ……ね」
藤宮 ひよこ:少しばかり言葉を切ったあと、んん……と口ごもり。
藤宮 ひよこ:「めいめいもさー。やってたんだよね、陸上部」
東雲芽衣:「うん。やってたよー!」
藤宮 ひよこ:「ふふふ。中学の時はそのスジじゃ有名だって聞いたぜ!……」
藤宮 ひよこ:「……やっぱり、走るの辞めちゃったのって、オヴァドにレボったからなん?」
東雲芽衣:「うむ」特に気にしていない様子で頷く。
藤宮 ひよこ:「……おお、意外なハンノー」
東雲芽衣:「いやぁ、さすがに当初はいきなり梯子を外された感じで悔しかったけど」
東雲芽衣:「でもこの身体になったことで、いいこともたくさんあるし」
東雲芽衣:「例えば、もっと速い世界をみれたりとか」
東雲芽衣:「ひよこちゃんに会えたり、とかね」ひよこちゃんの目を見てにっこり。
藤宮 ひよこ:「……ふへへ!」ぐにゃりと顔を歪ませ笑う
藤宮 ひよこ:「ジュンボクそーに見えてさてはめいめい……タラシじゃん!」
東雲芽衣:「そうかな。そんな事言われたの初めて」
東雲芽衣:「でも、ひよこちゃんもいいことあったんじゃない?オーヴァードになってからさ」
藤宮 ひよこ:「……(無自覚!)」冷や汗
藤宮 ひよこ:「ひよ? ひよはね……」
藤宮 ひよこ:「気づいたときには、オーヴァードだったから」
藤宮 ひよこ:「……途中で何か辞めちゃったって、ハナシさ」
藤宮 ひよこ:「ひよにもあんだよね。少し前まであたしも、チルドレンだった」
東雲芽衣:「うむうむ」しきりに頷いて、聞く姿勢をとっている。
藤宮 ひよこ:「ただマンゼンと上のえらーいヒトからの命令に従って、毎日任務バッカで」
藤宮 ひよこ:「それがいいことか?わるいことか?なって考えることも無かったっていうか。考えるの、やめてたっていうか」
東雲芽衣:「今のひよこちゃんの感じとは違ってたんだね」
藤宮 ひよこ:「そだね、チョー暗かったし! でも、そんなあたしを、元気付けてくれたヒトも居て」
東雲芽衣:「ほう」
藤宮 ひよこ:「ウゼーぐらい声デカくて、ケバい化粧して、あんたエグザイル?みたいなネイルしてて。何だよコイツって思ったけど」
藤宮 ひよこ:「そのヒトが、言ってくれたから」
藤宮 ひよこ:「下ばかり見てると転ぶぞって。いつまでもウジウジしてんじゃねーってさ」
藤宮 ひよこ:「何てことない一言だったし、あっちも覚えてねーだろうけど」
藤宮 ひよこ:「翌日にはひよ、UGNイチ抜けぴしちゃった☆」
東雲芽衣:「行動力!」
東雲芽衣:「そっか。人との出会いが自分を変えたんだね」
藤宮 ひよこ:「そーそー。結局そんなもんじゃんね? 自分を変えるきっかけとかさ。だから」
藤宮 ひよこ:「今はオーヴァードになって良かった~って思ってっし。もちろんひよも、めいめいにも会えて良かったって」
藤宮 ひよこ:「思ってるよん」屈託のない笑み。
東雲芽衣:「ふふふー」つられて笑顔になる
藤宮 ひよこ:「……今更なんだけど。ひよ、自分語りヤバくね?」
藤宮 ひよこ:「キモくね? 誰にも言うつもり無かったのに……」
東雲芽衣:「秘密の共有ってことだね!仲良くなる秘訣!」
藤宮 ひよこ:恥ずかしさで顔が火照るのを感じる!
藤宮 ひよこ:「ううう……めいめいのそのカンジがさあ……! ヒミツ、教えてあげてもいっかな……みたいな安心感みたいなさあ……!」
藤宮 ひよこ:「あんま、ヒトには、言わないでね……?」
東雲芽衣:「うむ!」
藤宮 ひよこ:すっと、小指を差し出して。
藤宮 ひよこ:「……」
東雲芽衣:「お?」ひよこちゃんの小指をみて、自分の小指をみて。
東雲芽衣:すっと小指を絡める。
藤宮 ひよこ:「ヒミツの共有には、やっぱこれっしょ?」
東雲芽衣:「指切りげんまんうそついたらハリセンボンのーます!」
藤宮 ひよこ:「ユビ切った!」あはは!と笑い合う。
東雲芽衣:「ふふー」
東雲芽衣:満足げ。
東雲芽衣:「でも、共有するべきことはちゃんと皆にも話さなきゃね。調査内容とか!」
藤宮 ひよこ:「……いけね!忘れてたよ、ひよ」ハッ!と口に手を当てる。
東雲芽衣:「私が旧校舎の調査で、ひよこちゃんがこの学園のことだっけ」
藤宮 ひよこ:「そーそー。ひよの方はでも、目新しージョーホーは無かったかなあ?」
藤宮 ひよこ:「さっきも言ったけど。このガッコがオジョーサマのイッカンセーってこととか」
東雲芽衣:「こっちはなんか旧校舎で百足の化け物をみたとか、会長さんが薔薇園に夜な夜な誰かを抱えていった話とかが聞けたよ!」
藤宮 ひよこ:「あとは、大体が寮に住んでるとか。ハバツ争い~とか? ……めいめい、有能じゃん?」
藤宮 ひよこ:「新情報ばっかじゃん!それでそれで!?」
東雲芽衣:「ふふーん。えと、それで……でもそれだけ!」
藤宮 ひよこ:「それだけ! ……でもサンキュ!」
藤宮 ひよこ:「こりゃ~いよいよ、アスにゃんがこのソードーに係わってないって事はマジで無さそーだなあ」
東雲芽衣:「なさそーなさそー!」
東雲芽衣:「他の3人もなにか手がかり見つけたかもしれないし、そろそろ集合場所に行ってみる?」
東雲芽衣:そういって、手を差し出す。
藤宮 ひよこ:「そだね! んん。旧校舎も気になるけど。取り敢えずキョーユーも兼ねて、行ってみますか!」
藤宮 ひよこ:にっこりと微笑みながらその手を固く握り。
GM:既に陽が傾きつつある中、君達はグラウンドを後にした。

GM:---

GM:シーン終了。
GM:最後のロイス購入タイム!
晩翠凍衿:ロイスは新たには取らず、こはなちゃんへの感情を 尽力/〇憐憫 に変更します。
藤宮 ひよこ:東雲 芽衣 友達 秘密のカンケー◯/劣等感 で取得!
鞘町こはな:-バンシー先輩/晩翠凍衿/好意:○/恐怖/ロイス
東雲芽衣:ひよこちゃん/藤宮ひよこ/友情◯/嫉妬 で取得
晩翠凍衿:新たには取らずっていうかもう埋まってたやんけ!危ない!
鞘町こはな:購入は防具!着ぐるみ!
鞘町こはな:3dx+1>=14
DoubleCross : (3R10+1[10]>=14) → 9[3,6,9]+1 → 10 → 失敗

鞘町こはな:財産4点!
晩翠凍衿:購入は強化素材を狙います!
晩翠凍衿:3dx>=15
DoubleCross : (3R10[10]>=15) → 8[4,6,8] → 8 → 失敗

鞘町こはな:即装備します。
晩翠凍衿:だめ!
東雲芽衣:何買おうかな
鞘町こはな:あ、もし他に誰も買うものなかったら
鞘町こはな:ハードコートあたりが貰えると嬉しいです
東雲芽衣:はーい、じゃあそれ!
東雲芽衣:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 6[5,6,6] → 6 → 失敗

藤宮 ひよこ:では!
東雲芽衣:財産3点!
藤宮 ひよこ:守護天使使用! 狙うはハードコードだぜーッ
鞘町こはな:1個でいいよ!?
東雲芽衣:こはなちゃんに差し上げますわ—!
鞘町こはな:ありがたく!
藤宮 ひよこ:見てなかった!
鞘町こはな:即装備!
藤宮 ひよこ:ごめんなさい!
藤宮 ひよこ:誰か欲しい物あります?
鞘町こはな:先輩用の強化素材とか?
晩翠凍衿:他に必要なものがないのであればいただけると嬉しさ
藤宮 ひよこ:いけね!IC持ってなかったのでめいちゃん用にブルゲ狙います! パイセンすまん!
藤宮 ひよこ:天性のひらめき 守護天使使用
藤宮 ひよこ:7dx8>=20
DoubleCross : (7R10[8]>=20) → 10[1,3,5,7,7,8,10]+10[7,9]+7[7] → 27 → 成功

鞘町こはな:スッゲ
藤宮 ひよこ:ピ~ヨピヨピヨ!
晩翠凍衿:ピヨちゃんマジ守護天使!
東雲芽衣:すごい
藤宮 ひよこ:このセットアップに使用すると行動値が+5されるお薬をめいめいに献上いたします
東雲芽衣:わーい!
藤宮 ひよこ:侵食率も+5されます(小声)
藤宮 ひよこ:そして侵食値ひらめき分76+4=80
GM:ヨシ!

【Climax/聖ルツィア女学院にようこそ】

GM:クライマックスシーンです。全員登場!
藤宮 ひよこ:1d10+80
DoubleCross : (1D10+80) → 10[10]+80 → 90

鞘町こはな:侵蝕率+7(1d10->7) (侵蝕率:70->77)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:61->69)
東雲芽衣:1d10+65
DoubleCross : (1D10+65) → 1[1]+65 → 66

藤宮 ひよこ:ンン

GM:---

GM:それぞれの掴んだ情報を共有した君達は、旧校舎を調べる必要があると考え、人目を避けて深夜に忍び込むこととした。
GM:月明かりの下、軋む音を立てて古びた扉が開かれる。
百代まりあ:「ほ……本当に行くの……?」
百代まりあ:「お昼とかでもいいんじゃないかしら……」
鞘町こはな:「お昼は目立っちゃいますからね」
東雲芽衣:「目立つのは厳禁って話でしたからね」
鞘町こはな:「抜き足差し足千鳥足です!」
百代まりあ:「…………」無言で困ったような笑み。
晩翠凍衿:「……もしかして、こういう場所って苦手?」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「そんなことはないわ」小声。
百代まりあ:「へっちゃらよ……?」
晩翠凍衿:「…………ほう」
東雲芽衣:「周りになんとかしてほしい合図だ!まりあ先生の背中を押して進ませよう!」
藤宮 ひよこ:「こういうのは夜に来てこそだもんね……」
藤宮 ひよこ:「わっ!」まりあちゃんの後ろからガッと肩を掴む!
百代まりあ:「ーーーッ!!」声にならない悲鳴!
晩翠凍衿:「……藤宮?」
藤宮 ひよこ:「へへー!ビビった?ビックリし……メンゴ」
百代まりあ:「……ひよこ」
百代まりあ:「やめて頂戴……」本気の懇願!
藤宮 ひよこ:「ごめんて……」あせあせ
晩翠凍衿:「そうそう。やめてあげなよねー」軽い調子で言いながら、腰の後ろに回した手でサムズアップしている。
藤宮 ひよこ:「(ウインク)」
百代まりあ:「さ……先に進みましょう」よろよろした足取りで。
百代まりあ:「早く終わらせて帰らなきゃ……」
鞘町こはな:「先生!嘘つきはいけないですよ!」肩をつかもうとした手を引っ込めながら。
百代まりあ:「嘘じゃないわ……」
百代まりあ:「へっちゃらよ……」
鞘町こはな:「あっねずみ!」
百代まりあ:「どこ!?」
鞘町こはな:「嘘です」
百代まりあ:「くっ……してやられたわ……!」
晩翠凍衿:「ねずみの見たさは恐怖を上回るんだ……」
鞘町こはな:「ねずみは全然平気なんですね先生……暗いとこダメなのに」
百代まりあ:「ねずみは」
百代まりあ:「かわいいから……」
晩翠凍衿:「…………」腐った死体がフラッシュバックして表情が強張る。
鞘町こはな:「でも気をつけたほうがいいですよ」
鞘町こはな:「化学兵器とか仕込んであるかもですからね。触っちゃダメです」
百代まりあ:「化学兵器…………」
百代まりあ:背中にレーザー砲を背負ったねずみを想像している。
東雲芽衣:「そうですよ!気をつけないとまたこはなちゃんの服が溶かされちゃうかも」
藤宮 ひよこ:「めいめいそれだ! こはっぴの服が溶けたのも…!」
百代まりあ:「確かに溶かされそうね……!」
鞘町こはな:「ふっ……」
鞘町こはな:「服の話はもういいじゃないですかっ!」
GM:そうして君達は旧校舎を進んでいく。ただでさえ夜の学校といえば不気味なものだが、そのうえ更に廃墟だ。呪いの噂まである。
鞘町こはな:「もう完全防備です!」もこもこと着込んでいる。
鞘町こはな:「フルアーマーこはなとして生まれ変わったんです!」
東雲芽衣:「かっこいい」
百代まりあ:「頼りがいがあるわね」
晩翠凍衿:(結局ついてこさせちゃったなあ……)横目で見て複雑な表情。
藤宮 ひよこ:「アツそうじゃんね?」
鞘町こはな:「はい暑……」ブンブンと首を振って。
鞘町こはな:「冷え性なので丁度いいです!」
晩翠凍衿:「……無理はしないでよね?」メンバーの戦い方はある程度把握している。
鞘町こはな:「大丈夫です!みんなを守ります!」
GM:懐中電灯の明かりだけが暗闇を照らしている。先の見えない廊下はまるでどこまでも続いているかのようだ。
藤宮 ひよこ:「もちもち~☆ ひよもサポートすっから☆」わしわしとコートを擦りながら
晩翠凍衿:「あなたが心配だって話をしてるの。もう」
晩翠凍衿:言いながら、光の先や周囲に目を配る。
GM:その時、君達の全身を異常な、だが覚えのある感覚が襲う。≪ワーディング≫だ。
東雲芽衣:「おっと」
鞘町こはな:「ムッ」
藤宮 ひよこ:「むむ!」
GM:……だが、それは鞘町さんと藤宮さんが以前感じたものと同じ。
GM:ごく微弱なものだ。オーヴァードである君達には何の問題も無い程度の。
百代まりあ:「ねずみよ!」
百代まりあ:「言ったでしょう!ねずみがワーディングしているのよ!」
鞘町こはな:懐中電灯をひったくって足元を照らす。
鞘町こはな:「本当ですか???」
百代まりあ:「姿は……」
百代まりあ:「見えないけど……」
鞘町こはな:「全然いねーですけど?」
東雲芽衣:「ねずみの幽霊ってこと?」
百代まりあ:「う……いるわ!どこかに……!」
藤宮 ひよこ:「こんなカンジ。前感じたのって」凍衿ちゃんと芽衣ちゃんに説明。
晩翠凍衿:「なるほど。確認はしたいけど」源の方向などは分かりそうでしょうか?
GM:では何となく程度には分かります。君達はその方向へ向かっていくが、いまいち発生源らしきものは見つけられない。
鞘町こはな:「これだとマリアンヌちゃんはオオカミ少年じゃなくてネズミ少女です!」
百代まりあ:「ねずみ少女……!?」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「……ややアリかしら……?」
藤宮 ひよこ:「アリだった」
鞘町こはな:「蟻さんもいねーですね」
晩翠凍衿:「……」やっぱり死体が脳裏に浮かんでいる。
鞘町こはな:「というか何にも居ません!」
GM:ではここで全員知覚判定をどうぞ。
藤宮 ひよこ:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 3[3]+1 → 4

鞘町こはな:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[1,9] → 9

晩翠凍衿:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[1,10,10]+7[5,7] → 17

東雲芽衣:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 4[1,4]+1 → 5

GM:では晩翠さんが気付く!
晩翠凍衿:エリートぢからを見せつけてしまったようだな
GM:廃墟と化した教室、その教壇の上、教卓の影に……
GM:一見しただけでは分かりづらい、地下への扉、階段らしきものを見つけます。
晩翠凍衿:「ストップ」小さくも鋭い声。
晩翠凍衿:「あそこ。見て」
鞘町こはな:「!」急停止。一旦ライトも切る。
東雲芽衣:「なんだろう」
鞘町こはな:「見ます!」もう一回ライトを付ける。
晩翠凍衿:「当たりかも。そろそろ真剣に」発見した階段を指差して告げる。
藤宮 ひよこ:「リョーカイ。気ぃ付けてね」
東雲芽衣:「今まで私達が真剣でなかったような言い方……!」言いつつ、表情を引き締める。
晩翠凍衿:「いやまああたしもちょっとふざけてたけど!」
鞘町こはな:「地下室ってことは監禁されてるかもです」
晩翠凍衿:「……こほん。ともかく、無視はできないよね」
GM:階段の扉には鍵が掛かっているが、君達なら難なく開けられる。
鞘町こはな:便利な先端が曲がったおもちゃでもあったのかな?
GM:扉を開くと埃っぽい空気。然程深くはないようだが、かなり広めの空間が広がっているようだ。
GM:元々は倉庫に使われていた空間らしく、割れた額縁やパイプ椅子が乱雑に散らばっている。
東雲芽衣:「……空気が変わったね。しかも大きな空間」
藤宮 ひよこ:「わぷ。ホコリっぽ!」ごほごほ!とむせる
鞘町こはな:「あ、あんま吸わねー方がいいですよ」コートで口元を覆っている。
晩翠凍衿:「警戒してね……」先頭に立ちながら、人の姿や他の出入り口を探す。
GM:君達が地下に降りた時、再びの≪ワーディング≫。今度はこれまでのものより強烈だ。通常のオーヴァード程度のもの!
鞘町こはな:「!」
鞘町こはな:「これ、前のはただ“遠かった”ってことなんですか!?」
藤宮 ひよこ:「少なくとも」
藤宮 ひよこ:「ねずみじゃあ、無かった、みたいな?」
百代まりあ:「そんな……!」
百代まりあ:「……!! いや……待って!!」
百代まりあ:百代が声を上げる。
百代まりあ:「あれは……!!」
鞘町こはな:「ねずみですか!?」
百代まりあ:懐中電灯の光を暗闇に向ける!
百代まりあ:その先には——
晩翠凍衿:「……!」
東雲芽衣:まりあ先生の方をみて、次に光の先を見る。
百代まりあ:≪ワーディング≫で気絶したと思しき、小さな哺乳類の姿が!
百代まりあ:「ねずみよ!!」
晩翠凍衿:「えっ」
藤宮 ひよこ:「マジ?」
百代まりあ:「やっぱりいたんだわ!!」
百代まりあ:「ふふーん」胸を張る。
百代まりあ:「どう?こはな」
百代まりあ:「嘘じゃなかったでしょう」
鞘町こはな:「いや、あの」
鞘町こはな:「気絶してるなら原因じゃなくないですか?」
東雲芽衣:「うむ」
百代まりあ:「…………?」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「…………確かに…………」
晩翠凍衿:「……うん」
藤宮 ひよこ:「………」パシャリ
鞘町こはな:「あ、でも触っちゃダメですよそれ」
鞘町こはな:「菌の媒体かもしれないですからね……ネズミの死体を触るとか正気の沙汰じゃないです」
晩翠凍衿:「…………」腐った死体以下略!
百代まりあ:「そんなことしないわ」
百代まりあ:「常識がある淑女はそんなことするはずがないじゃない」
鞘町こはな:「まあそうですよね~」
GM:その時!
GM:何か巨大なものが蠢く、地響きのような音が轟く!
鞘町こはな:「うえっ!?」
鞘町こはな:「今度はなんですか!?」
藤宮 ひよこ:「ちょちょちょ!なんコレなんコレ!?」
晩翠凍衿:「おっと!」
東雲芽衣:「なんだなんだ」
晩翠凍衿:周囲を警戒!
GM:大量のパイプ椅子がぶつかり、倒れる物音。舞い上がる埃。
GM:君達がそちらに目を向けると……
GM:暗がりの中、一体の巨大な百足の怪物が、君達を見つめている!
東雲芽衣:「わっ……」
晩翠凍衿:「……ふむ」
百代まりあ:「むかでだわ!!」
晩翠凍衿:「百足はあり?まりあちゃん」
百代まりあ:「かわいくはないけれど……」
百代まりあ:「お化けじゃないもの」
藤宮 ひよこ:「……キッ」
藤宮 ひよこ:「キモ~い!! 無理無理無理!」
東雲芽衣:「お化け以外ならむしろ耐性あるんだね」
鞘町こはな:「ピヨちゃん虫苦手なんですか」
藤宮 ひよこ:「ああいう足がいっぱいあるのはセーリ的に無理!!!」ひいい、と震えながらこはなちゃんの陰に隠れる。
鞘町こはな:「ひよこってムカデ食べるんじゃないんですか?」
藤宮 ひよこ:「ひよこのはなしでしょ!!!!ひよはひよじゃん!!!!!」
GM:巨大百足は鎌首を擡げ、君達に向けてこれまでの比ではない強烈な≪ワーディング≫を発する!
GM:衝動判定、難易度9です。
藤宮 ひよこ:8dx+4
DoubleCross : (8R10+4[10]) → 9[2,3,4,4,6,7,8,9]+4 → 13

鞘町こはな:衝動判定だと!?
鞘町こはな:それはもしや
藤宮 ひよこ:mosiya
藤宮 ひよこ:……?
鞘町こはな:〈意志〉で判定して失敗するとバッドステータスの暴走を受けて
鞘町こはな:成否に関わらず侵蝕率が2d10上昇するというあの!?
晩翠凍衿:な、なんだって……!?
GM:そう……!そのもしやよ!!
東雲芽衣:初心者に優しい説明
藤宮 ひよこ:そ、そんな判定が…!? 成功してよかった…
GM:全員行ってもらうぜ!!
晩翠凍衿:くっ……!暴走を受けてしまえば
晩翠凍衿:あらゆるリアクション及びカバーリングが不可能になってしまう!ビルド次第では失敗するわけにはいかないぜ!
鞘町こはな:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 8[3,7,8] → 8 → 失敗

晩翠凍衿:2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 7[5,7] → 7 → 失敗

東雲芽衣:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 7[1,4,7] → 7 → 失敗

晩翠凍衿:はい
GM:皆ーーッ
藤宮 ひよこ:ギャル、高みの見物
鞘町こはな:暴走!ガード型が暴走するとカバーリングができなくなってしまうから致命的……!だが
鞘町こはな:鞘町こはなはサプリメント『レネゲイズアージ』収録のエフェクトである
鞘町こはな:アージエフェクトを取得しているため暴走の内容が衝動に対応した暴走、通称
鞘町こはな:変異暴走に置き換わっているぞ!
東雲芽衣:めっちゃ丁寧
鞘町こはな:解放衝動の効果は通常の暴走の代わりに行動値が0となるというものだ!
鞘町こはな:故にカバーリングは依然として可能!余裕をこいて待ってあげるだけ!
藤宮 ひよこ:そんなアージエフェクトも搭載したお得なサプリメント、「ダブルクロス The 3rd Edition データ集 レネゲイズアージ」がKindle版3,465円で買えちゃうとかマジ?
藤宮 ひよこ:今すぐAmazonに飛ばんきゃ…
GM:そして衝動判定をした方には成否に関わらず現在の侵蝕率を+2D10していただきますわ!
鞘町こはな:侵蝕率+13(2d10->8,5) (侵蝕率:77->90)
東雲芽衣:2d10+66
DoubleCross : (2D10+66) → 20[10,10]+66 → 86

鞘町こはな:ウワッ20
晩翠凍衿:通常暴走でもマイナーアクションを消費すれば解除することができるぜ~!
晩翠凍衿:2d10+69
DoubleCross : (2D10+69) → 13[4,9]+69 → 82

GM:20はすごいですわね……
藤宮 ひよこ:2d10+90
DoubleCross : (2D10+90) → 12[5,7]+90 → 102

藤宮 ひよこ:リザレクがーッ
藤宮 ひよこ:めいちゃんすごいなw
GM:百足がレネゲイドを解放し、威嚇の咆哮を上げる!
GM:クライマックス戦闘を開始……
GM:しません
鞘町こはな:しないですって
晩翠凍衿:エッ
藤宮 ひよこ:あら、そうなの?
鞘町こはな:じゃあバックトラックします?
晩翠凍衿:戦うまでもなく勝っちゃったか~~~
藤宮 ひよこ:Eロイスいくつですか?
GM:まだですわよッッ
GM:≪ワーディング≫でも意識を失わない君達に対し、百足は様子を伺うように沈黙している。
百代まりあ:「…………?」
百代まりあ:「襲ってこないわね」
東雲芽衣:「不思議」
鞘町こはな:「……もしかして」
鞘町こはな:「悪いムカデさんじゃないんですかね?」
晩翠凍衿:「……うん?」
藤宮 ひよこ:「悪いムカデだーが良いムカデだろうがひよは……係わりたくねえ!」
天花寺アスカ:「……やあ、見られてしまったか……」
天花寺アスカ:不意に、君達の背後から声。
晩翠凍衿:背中に負った棺桶めいた黒い箱。それに手を伸ばし武器を取ろうとしていたが。
晩翠凍衿:「……アスカさん」ムカデを視界の隅に置きつつも振り返る。
天花寺アスカ:いつからそこにいたのか、天花寺アスカが君達と百足を挟むような位置に佇んでいる。
鞘町こはな:「エンゲージ先輩?」
天花寺アスカ:「参ったな……」頭を掻いて。
天花寺アスカ:「誰にも見られたくなかったのだけれどね」
天花寺アスカ:「困ってしまうな。どうしたものか……」
鞘町こはな:「そうなんですか?ごめんなさい!」頭を下げる。
晩翠凍衿:「……回りくどくお喋りします?それとも単刀直入に?」
晩翠凍衿:暴走の影響もあり、口調が素に戻っている。
天花寺アスカ:「そうだな……どこから話したものか」
天花寺アスカ:「まず、君達は……UGN?の子たちなのかな?」
晩翠凍衿:「そうですよ」
鞘町こはな:「はい!」
藤宮 ひよこ:「全員が全員所属じゃねーけど。協力してるって意味では、そうだね」
天花寺アスカ:「この学院を調査に来た……恐らくは、生徒の失踪事件について……」
天花寺アスカ:「それで合っているかな」
鞘町こはな:「そうです!だからもし悪いことをしてるなら、神妙にお縄について下さい!」
東雲芽衣:「うむ」
鞘町こはな:「もしくは悪い人たちに困っていて助けが必要なら言って下さい!助けます!」
天花寺アスカ:「……そうだな……」顎に手をやって。「僕自身、僕のしていることが、君達の基準で処罰に値することなのか、よく分かっていないんだ」
天花寺アスカ:「だから、最初から事情を話させてもらうとするよ」
晩翠凍衿:「時間稼ぎはやめてくださいね」
天花寺アスカ:「凍衿は手厳しいな……」苦笑して。
天花寺アスカ:「……まず……」視線を大百足に向けて。「僕は、この百足なんだ」
鞘町こはな:「???」
藤宮 ひよこ:「……アスにゃんパイセンが?」
晩翠凍衿:「……おや」
東雲芽衣:「でも百足はあっちにいて……ん?」
鞘町こはな:「じゃあこの人は誰なんですか?」エンゲージ先輩を指して。
天花寺アスカ:「この百足のほうが本体で、今喋ってる人間の僕は、そうだな……」
天花寺アスカ:「……アンコウの疑似餌……って知ってるかな」
天花寺アスカ:「ああいう感じなんだけど……もうちょっとお洒落な表現をすれば、化身、かな?」
鞘町こはな:「!」ピピーン!
東雲芽衣:「けしん……」
鞘町こはな:「イリシウムですね!」
天花寺アスカ:「そうそう、そういうの」
晩翠凍衿:「ずいぶんよく釣れるルアーみたいですね」こちらも苦笑する。
藤宮 ひよこ:「それでさ。そのキレーな面で寄ってきた子たち」
藤宮 ひよこ:「どしたの?」
天花寺アスカ:「……そうだね。順を追って話そうか」
天花寺アスカ:「僕は元々、この辺りで祀られていた神格でね」
天花寺アスカ:「大して大きくは無いけど、祠なんか建ててもらったりして」
天花寺アスカ:「まあ、それなりに楽しく暮らしていたんだけど……」
天花寺アスカ:「その祠が、この学院を建てるときに潰されちゃってね」
天花寺アスカ:ははは、と笑う。
天花寺アスカ:「ホームレスになってしまったんだよ」
鞘町こはな:「それで新しいお家が必要だったんですね!」
鞘町こはな:「えっと、その化身っていう衣服を手に入れたじゃないですか」
天花寺アスカ:「そうだね」
鞘町こはな:「聖ルツィアが新しいお家なんですよね?時実弓奈先輩のか加茂谷典江先輩のかわかんねーですけど」
天花寺アスカ:「随分懐かしい名前だな……よくそこまで調べたね」
鞘町こはな:「えへへ……とにかくですね」
鞘町こはな:「私達が気になってるの、衣食住の食です」
鞘町こはな:「ご飯は?コロッケサンドですか?」
東雲芽衣:「うぐいすパンですか?」
晩翠凍衿:「…………ねずみ?」
天花寺アスカ:「実は……パンよりご飯のほうが好きなんだよね」
鞘町こはな:「そうなんですか」
藤宮 ひよこ:「……お米?」
天花寺アスカ:「ああ、そうだね。真面目な話……」
天花寺アスカ:「困ったことに、僕は人からの認知と信仰が無ければ自分を保てない神格でね」
天花寺アスカ:「今はこうだけど、昔は実体も保てないほど弱ってしまっていたんだ。祠を壊されて、誰からも忘れ去られた神になってしまったからね」
天花寺アスカ:「まあ、学院に隠れ住むのには便利だったけどね」
天花寺アスカ:「でも、このままじゃ本当に消えてしまうなと思って、いよいよ焦り出してね」
天花寺アスカ:「そこで一計を案じたわけだ」
天花寺アスカ:「人からの認知と信仰を集める方法をね」
鞘町こはな:「ゲシゲシの会長としてワーワーキャーキャーされるのがご飯ってことですか?」
天花寺アスカ:「その通り」
晩翠凍衿:「なんと」
天花寺アスカ:「僕はワーキャー言われていないと消えてしまうからね」
鞘町こはな:「そのために何度も何度も入り直して、ワーキャーをループさせてたって寸法ですね!」
晩翠凍衿:「……その割にはディティールが雑だったような……」
晩翠凍衿:「いやまあ、そこはいいや」
天花寺アスカ:「実際モテモテだから問題ないと思うんだけどな……」
天花寺アスカ:「凍衿は?僕のこと嫌いかい?」
晩翠凍衿:「なんで実際モテモテなんですかね……?」
晩翠凍衿:「あたしは」
晩翠凍衿:「…………。まあ、変な人だなーってくらいです。今の話を聞いて、ちょっと気の毒だなとも思ってます」
天花寺アスカ:「そうか、それなら良かった」くすりと笑って。
晩翠凍衿:「だから、何度も高校生をやって、ワーキャーされたりおまじないを流行らせたりして」
鞘町こはな:「はい!はいはいはい!」
晩翠凍衿:「そうしてささやかに暮らしてるっていうなら、あんまりお家を荒らす必要もないかなって思うんですけど……ん」
天花寺アスカ:「はい、こはなちゃんだったかな。どうぞ」
鞘町こはな:「分かんないことがあります!エンゲージ先輩はご飯食べれてるんですよね」
鞘町こはな:「居なくなっちゃった子たちは、ご飯とか食べれてるんですか?」
東雲芽衣:「そうだよね。今まで失踪した人たちの話が出てこないけど」
晩翠凍衿:「そうね。問題はそこ」
天花寺アスカ:「…………」その言葉に、悲しげに目を伏せる。
天花寺アスカ:「……彼女たちは……」
天花寺アスカ:「……もう、生きてはいないんだ」
藤宮 ひよこ:「………どうして?」
鞘町こはな:「……」
東雲芽衣:「……亡くなった理由次第では、会長さんを放っておけなくなります」
鞘町こはな:「……お家に入っちゃったからですか?」
天花寺アスカ:「……僕という神格を保つためには、人からの認知と信仰、両方が必要だ」
天花寺アスカ:「認知のほうは『雛罌粟の会』の会長として、十分に得られる」
天花寺アスカ:「だが、それだけでは信仰のほうは十分には得られない」
天花寺アスカ:「そこで考えたのが……おまじないだ」
天花寺アスカ:「世代ごとに色んな形で……今だと『誓いの紅紐』だね」
天花寺アスカ:「願いが叶うアイテムとしてそれらを学院に流行らせてね。それを通じて皆の信仰心を集めていたんだ」
藤宮 ひよこ:「ヒナゲシの会でも一杯、配ってたもんね?」
天花寺アスカ:「ああ。全くご利益がないのでは流行らないから、実際に効能も与えてね」
天花寺アスカ:「ほんの僅かだけど、持っていると身体の調子を整えたり、頭がよく働くようにしたり……」
天花寺アスカ:「……僕なりのちょっとしたお礼のつもりだったんだけど……」
天花寺アスカ:「……それがよくなかった」
藤宮 ひよこ:「紅紐ってさ。有ったんだよね、レネゲイド反応」
藤宮 ひよこ:「害は無いってハナシだったけど。違ったの?」
天花寺アスカ:「……ああ」頷いて。
天花寺アスカ:「本来、害はないはずだ。でも」
天花寺アスカ:「ある生徒が、その干渉が切っ掛けで、オーヴァードに覚醒してしまったんだ」
晩翠凍衿:「あらら。そうもなるか」
天花寺アスカ:「僕がいるこの場所……旧校舎には、生徒が近づかないようにしていてね」
天花寺アスカ:「≪ワーディング≫だよ。君達にも覚えがあると思うけど……」
天花寺アスカ:「ごく微弱なワーディングで、ここに来ようとする生徒を追い払っていたんだ」
晩翠凍衿:「でも覚醒しちゃった子は、入ってこられるようになる」
天花寺アスカ:「ああ。丁度今の君達のようにね」
晩翠凍衿:「……それで。そろそろ結論が聞けます?」
天花寺アスカ:「ああ。自分の力の源を知ったその子は、さらなる力を求めて僕に詰め寄った」
天花寺アスカ:「僕にそんな能力は無いのにね。でも、彼女は聞かなかった」
天花寺アスカ:「彼女は、僕に……」
天花寺アスカ:「『生贄』を捧げるようになった」
晩翠凍衿:「…………」
鞘町こはな:「っ!」
東雲芽衣:「生贄……」
天花寺アスカ:「やめさせようとしたのだけどね。既に彼女の力は、僕の力を越えている」
藤宮 ひよこ:「……カノジョ」
天花寺アスカ:「……返り討ちにされてしまったよ」
天花寺アスカ:「彼女は……まだ僕の正体を知らないんだ」
天花寺アスカ:「旧校舎に潜む怪物だと思っている」
天花寺アスカ:「正体を明かせば、僕もこの学院にいられなくなる。それは僕の死を意味する」
天花寺アスカ:「だから出来なかった。外に出ることは可能だろうけど……」
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:「女子高生が好きだから……」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:「は?」
鞘町こはな:「それ言う必要ありました???」
天花寺アスカ:「いや……」
天花寺アスカ:「なんでもないよ」爽やかな笑み。
東雲芽衣:「えと、なんて??」
藤宮 ひよこ:「「女子高生が好きだから……」」録音済みだ!
天花寺アスカ:「……とにかく、彼女を止めてほしい」ガン無視!
天花寺アスカ:「僕の力だけでは、もう彼女を止められないんだ」
晩翠凍衿:「この学院がことごとく変なのは立地のせいだったんですかね!なるほど!」
晩翠凍衿:「で!」
晩翠凍衿:「彼女とやらを止めれば、もう犠牲者は出ないと!そうおっしゃる!?」
天花寺アスカ:「……そういうことだね」頷く。
鞘町こはな:「さ、さすがバンシー先輩です」
鞘町こはな:「とりあえず聞かなかったことにしました……!すごい……!」
東雲芽衣:「鋼の精神だね」
天花寺アスカ:「……彼女たちが死んだのは、僕のせいでもある」
天花寺アスカ:「僕はどうしてくれてもいい。研究材料にするならそれも構わない」
天花寺アスカ:「だけど……その前に、君達の力を貸してほしい」
天花寺アスカ:深く頭を下げて。
天花寺アスカ:「……お願いだ」
晩翠凍衿:「……この色ボケ百足を今すぐぶっ殺さないと気が済まないって子」
晩翠凍衿:「いたら手を挙げて」
藤宮 ひよこ:ぴくりと手が動きそうになる。
鞘町こはな:「先輩上げなくていいんですか」
東雲芽衣:「とりあえず女子高生とは引き離そうとは思うけど、ぶっ殺さなくても良いかも」
晩翠凍衿:「…………個人的にはいい」藤宮さんの動きを視界の端で捉えている。
晩翠凍衿:「ただし、この任務のリーダーとしては、必要なら違う判断もする」
晩翠凍衿:「意見があれば聞きます。どう?」
鞘町こはな:「わ、私は中学生だからまあ関係ないかなってのもあるんですけど、えっと」
鞘町こはな:「……やり直せるなら、償う機会を貰えたほうが嬉しいと思うんです」
鞘町こはな:「あ、その、個人的にですけど!」
晩翠凍衿:「……」
藤宮 ひよこ:「……本当に自分の命が大事なら、逃げることも出来なくはなかったんでしょ」
藤宮 ひよこ:「でも、こいつはそうしなかったし。こうやって頭も下げて、助けを求めてる。……フジュンなドーキかもしれないけど」
藤宮 ひよこ:「なら……手伝ってあげるのもいーかなって……思うかな。あ、その後のショグーはUGNに任せるかんね!」
東雲芽衣:「私は」
東雲芽衣:「命とか大好きなものとか、そういうものを無理やり取り上げるのはちがうって思う」
東雲芽衣:「本人なりの納得ができる状態で、よく話し合ってから決めるべきだと思う」
東雲芽衣:「走れなくなったり、大切な人に会えなくなるのはつらいものね」
東雲芽衣:「だから猶予はあげてもいいかなって考えかな」
百代まりあ:「失踪した子たちを死なせたのは別にいるのでしょう?」
百代まりあ:「なら、そっちをやっつけなきゃ」
天花寺アスカ:「…………」
晩翠凍衿:瞑目する。
天花寺アスカ:君達と、晩翠さんに目をやる。
晩翠凍衿:「議論の必要が無いのは助かったかな……」
晩翠凍衿:「みんな優しくって心配にはなるけど」目を開けて、天花寺アスカに向き直る。
晩翠凍衿:「ひよこちゃんの言う通り、最終的な処分はあたし達じゃ決められない」
晩翠凍衿:「でも、ひとまずはあなたに協力します。相手のことを教えて」
天花寺アスカ:「……ありがとう、皆」頷き、目を閉じる。
天花寺アスカ:「……彼女は……」
天花寺アスカ:その時、何かに気付いて。
天花寺アスカ:「! 隠れて!」
晩翠凍衿:「!」扉の陰に張り付く。
藤宮 ひよこ:「わわっ!」椅子の下に隠れる!
鞘町こはな:「!」まりあちゃんを引っ張って棚の中に入る。
百代まりあ:「むぎゅ!」
東雲芽衣:「っ」ひよこちゃんと反対の端の椅子に隠れる
GM:……少しの沈黙の後、地下に降りてくる足音が響いてくる。
藤宮 ひよこ:「……」しーっと、芽衣ちゃんと顔を見合わせて。
GM:やがて覚束ない懐中電灯の明かりと共に現れたのは……君達の知る顔、雨山周子。
雨山周子:「…………」
雨山周子:周囲をきょろきょろと見回す。
鞘町こはな:(マシューコ先輩……?ぐむっ)狭い。
東雲芽衣:(雨山さんだ……)
雨山周子:「……本当に……」
雨山周子:「本当にこんなところ、来る必要あるんスか……?」
雨山周子:「……伊集院さん……」
伊集院橘花:「……ええ、勿論でしてよ」
伊集院橘花:雨山の背後から、金髪の少女が姿を現す。
伊集院橘花:「願いを叶えたいのでしょう?なら、お進みなさい」
雨山周子:「…………」
鞘町こはな:(むぎゅぎゅ……あの人確かキッカス先輩……?)
百代まりあ:(くるしいわ……)
雨山周子:不安げな顔で、歩を進める。
晩翠凍衿:「……」飛び出せるように重心を落とす。
伊集院橘花:「出ていらっしゃい!ここにいるのでしょう!」
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:その呼びかけに応じて、暗闇から百足が姿を現す。
雨山周子:「ひっ!? ひぃいいいいいッ!?」
雨山周子:悲鳴と共に、その場にへたり込む。
伊集院橘花:「さあ!百足さん!またお供え物を連れてきましたわよ!」
伊集院橘花:「今日こそわたくしにもっと力を与えて頂戴!」
雨山周子:「そ、供え物……!?伊集院さん、何言って……!」
晩翠凍衿:「はいストーップ!」
伊集院橘花:「お黙り!」手を振り上げようとして——
晩翠凍衿:叫びつつ、既に伊集院さんの後頭部に向けて跳び蹴りを踏み切っている!
伊集院橘花:「!?」
伊集院橘花:蹴りに反応し、上半身を逸らした異様な体勢で飛び退く。
伊集院橘花:明らかに常人の反応ではない。
晩翠凍衿:「……む。やる」
東雲芽衣:「……」雨山さんを庇うようにして前に出る。
晩翠凍衿:床を滑って向き直りつつ、肩越しに東雲さんが動いたのを確認する。
鞘町こはな:「ストッ……ストーップ!」飛び出そうとするがつっかえて出れない!
百代まりあ:「押さないで」
百代まりあ:「つぶれるわ」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんこれ邪魔~!」
雨山周子:「し……東雲選手!?」
雨山周子:「なっ……はっ……!?何でここに……え!?何スかこれ!?」
伊集院橘花:「何ですのあなた達……!!」
伊集院橘花:激しい敵愾心の篭った目。
伊集院橘花:「どうしてここに……!?」
藤宮 ひよこ:「見~ちゃった、見~ちゃった☆ 伊集院橘花のヒ・ミ・ツ~☆」
晩翠凍衿:「どうも。この学校で相次ぐ生徒の行方不明事件を解決しに来た者です」
鞘町こはな:「あうっ!」ビターン
百代まりあ:「うぎゃーっ」
藤宮 ひよこ:「ああ!こはっぴとセンセが!くんずほぐれつ!」
晩翠凍衿:「……早く来なさい!」叱咤!
鞘町こはな:なんとか無理矢理に這い出た。「右に同じです!」
伊集院橘花:「……!! わたくし達の周りをコソコソ嗅ぎまわっているネズミがいると思ったら……!」
伊集院橘花:「あなた達でしたのね……! 許せませんわ……!!」
晩翠凍衿:「ねずみ」
晩翠凍衿:「…………」
鞘町こはな:「ネズミ流行ってるんですか?」
藤宮 ひよこ:「……し、しえりんパイセン?」
伊集院橘花:「……見られたからには致し方ありませんわ……!!」
晩翠凍衿:「……実際ネズミが好きなのか嫌いなのかどっちなんです……?」
晩翠凍衿:「あ、はい、どうぞ」
晩翠凍衿:「致し方ないので?」
伊集院橘花:「ここで息の根を止めてさしあげ——」
天花寺アスカ:「……残念だよ、橘花」
天花寺アスカ:暗闇から天花寺が歩み出る。
天花寺アスカ:「……本当に、残念だ」
伊集院橘花:「——」その場に凍り付き、立ち尽くす。
伊集院橘花:「……天、花寺……さま……?」
天花寺アスカ:「君のひたむきで努力家なところが、僕は好きだった」
天花寺アスカ:「だから『雛罌粟の会』でも、君に色々なことを教えたね」
天花寺アスカ:「完全な内部生でもなく、この学院を愛さない外部生でもない」
天花寺アスカ:「どちらでもない君ならば、公平な立場で、僕の去った後のこの学院を率いていけると考えていた」
天花寺アスカ:「だが……」目を伏せる。
天花寺アスカ:「……思い過ごしだったようだね」
伊集院橘花:「あ、あぁああっ、違、違います、これは、これは……!」
天花寺アスカ:「…………」伊集院に背を向け、君達に。
天花寺アスカ:「……お願いするよ」
伊集院橘花:「……………………」しばらく放心するように佇んでいたが。
伊集院橘花:「……そう……」
伊集院橘花:「……そうですの」
伊集院橘花:「ここまで来たら……もう」
伊集院橘花:「致し方ありませんわね」
伊集院橘花:懐からカッターナイフを取り出し——
伊集院橘花:自らの首を抉り裂く!
伊集院橘花:「ぐぅううううッ……!!」
伊集院橘花:苦悶と共に、噴水のような出血!
鞘町こはな:「っ!」
鞘町こはな:「何を……!駄目です!」応急手当のために、パタパタと駆け寄る。
藤宮 ひよこ:「ちょちょ、こはっぴ!」
天花寺アスカ:「待つんだ!」
晩翠凍衿:「待った!」脇を通り過ぎるところを引っ掴む!
鞘町こはな:「えっわわわわわっ」引っ張られて止まって。
伊集院橘花:床に落ちた夥しい血は、しゅるしゅると渦を巻いて形を成していく。
晩翠凍衿:「こんなんで死なないでしょオーヴァードなんだから」後ろに庇いつつ。
鞘町こはな:「でも痛いのは一緒です!」
晩翠凍衿:「どっちにしても待ってほしかったけどさ……」
伊集院橘花:現れたのは、血で編まれた甲冑騎士。それも、夥しい数だ。完全に君達を包囲している。
雨山周子:「何なんスかこれ……!!何なんスか……!!」
東雲芽衣:「雨山さんはじっとしててね。私達がきっと守るから」
雨山周子:「し……東雲選手……!!」
藤宮 ひよこ:「そーそー、シューちゃんは安心して、ひよ達に任せてね!」
百代まりあ:「みんな」君達と背中合わせに立って。
百代まりあ:「後ろの分はまかせて」
百代まりあ:「皆はあの人をお願い」
晩翠凍衿:「……まりあちゃんなら安心だ」実力のほどは目にしている。
藤宮 ひよこ:「おお、センセ!頼りになるぅ!」
鞘町こはな:「お願いっ!危なくなったら呼んで!」
東雲芽衣:「まりあ先生、ありがとうございます!」
伊集院橘花:伊集院の全身が赤黒く染まり、隆起していく。怒りそのものが身体を変質させているかのようだ。
伊集院橘花:「ここで……失脚して……たまるものですか……」
伊集院橘花:「わたくしは……絶対に負けませんわ……」
伊集院橘花:「上り詰めて……上り詰めて……」
伊集院橘花:「……この学院の頂点に立つ!」
伊集院橘花:「その為ならば……天花寺さま!!」
伊集院橘花:「例え貴女であっても……踏み潰して進みますわ!!」
天花寺アスカ:「…………」天花寺は何も言わず、ただ静かに伊集院を見つめる。
GM:戦闘開始です。
GM:エンゲージはこちら!
エンゲージ


伊集院橘花[9]、従者×3[9]

(10m)

藤宮ひよこ[14]、晩翠凍衿[10]、東雲芽衣[4]、鞘町こはな[4>0]


GM:ではセットアップからですわ!!
藤宮 ひよこ:あります!
藤宮 ひよこ:常勝の天才をひよこ以外の全員に使用。攻撃力+20
GM:wtf
GM:ちょこざいでしてよ~~ッ!!
GM:それならこちらにも考えがありますわ!!
藤宮 ひよこ:何ィ
伊集院橘花:≪ダーゲットロック≫+≪攻性変色≫+≪狩りの統率者≫
伊集院橘花:自身暴走 対象攻撃時自身と従者の攻撃力+24  対象は……
伊集院橘花:choice[東雲,藤宮,鞘町,晩翠]
DoubleCross : (CHOICE[東雲,藤宮,鞘町,晩翠]) → 藤宮

伊集院橘花:あなたですわ!!藤宮ひよこ!!
藤宮 ひよこ:やめてね!
晩翠凍衿:あっこっちじゃなくていいんだ
晩翠凍衿:雛罌粟の会で育んだわたくし達の絆……覚えてくださっているのね
伊集院橘花:殺しますわ!
従者:従者はなしですわ!
晩翠凍衿:こちらもなし!
鞘町こはな:ないです!
東雲芽衣:私もなしです!
GM:ではイニシアチブ!なければ行動値14の藤宮さんから!
藤宮 ひよこ:はい!
藤宮 ひよこ:マイナー無し!
藤宮 ひよこ:メジャー コンボ:General Attack,Liberation アドヴァイス+神機妙算 対象:味方全員
藤宮 ひよこ:全員が次に行うメジャーアクションのC値-1+判定ダイス+4!
鞘町こはな:わあい!
東雲芽衣:やったー!
晩翠凍衿:ブチ上がりますわ~~~!
藤宮 ひよこ:特に無ければ演出行きます!
GM:どうぞ!
藤宮 ひよこ:戦闘開始の火蓋が切って落とされる、その刹那。徐ろにひよこが取り出したるは……煌めくビーズに彩られた彼女のスマホ。
藤宮 ひよこ:「きっちゃんはさ。スゲーよね」
藤宮 ひよこ:「ソンケーしてた、アスにゃんも今、越えようとして。テッペン目指そうとしてる」
伊集院橘花:「…………」
藤宮 ひよこ:「でも。そのやり方は。間違ってっから。ひよが。ううん」
藤宮 ひよこ:「ひよ達みんなで……止めてみせる」
藤宮 ひよこ:ぱしゃり。
藤宮 ひよこ:カメラのレンズをに橘花に向け、撮影した動きのまま。流れる様にひよこの指が波つ打つ画面を連打する。
伊集院橘花:「ッ……! 何を……!!」無断で写真を撮られたことに、怒りを露わにする。
伊集院橘花:「……今更!庶民の言葉になど!!聞く耳持ちませんわ!!」
藤宮 ひよこ:“Hiyostagram”
藤宮 ひよこ:#オーヴァード
藤宮 ひよこ:#弱点pls
藤宮 ひよこ:#やばたにえん
藤宮 ひよこ:#マジヤバ門外の変
HiyoHiyo:つよそ笑
Lady(BAD):ぶっ飛ばしてあそばせ!
KamoKamoKamocchi:彼ぴと別れた…まぢ無理…
OneHundred:おなかがすいたわ
DropOuter:肉を食え。
藤宮 ひよこ:ノイマン因子のレネゲイドをその身に宿しつつも、単純な思考速度の上昇幅ではノイマンの基準値の平均にすら満たないひよこが。
藤宮 ひよこ:「─────突撃。潜航。魔眼?」
藤宮 ひよこ:数多に出会い、創り出した記憶(メモリー)をサンプルに。無数の疑似人格が発する情報(ヒント)。
藤宮 ひよこ:それらが、1枚の写真から得る全ての可能性を虱潰しに観察、洞察し。
藤宮 ひよこ:あらゆるアプローチから最適な答えを導いていく。それが、ひよこが生み出したSNS(ソーシャル・ノイマン・サービス)アプリケーション。
藤宮 ひよこ:“Hiyostagram”である!
藤宮 ひよこ:「いいね♡」
藤宮 ひよこ:不敵な笑みを浮かべ。ひよ指し指が画面をスライド、「共有」ボタンをタップしたその瞬間。
藤宮 ひよこ:芽衣、凍衿、こはな。それぞれの端末が一斉に振動し。
藤宮 ひよこ:「伊集院橘花」に対する最適化した対策。行動。その全ての情報が、微弱な電流を通じ、3人の脳内に流れ込む!
鞘町こはな:「!」ピピーン!
鞘町こはな:「今の……ピヨちゃんですか!?」
東雲芽衣:「おぉ……」
藤宮 ひよこ:「そー! ひよのとっておき。だから……」
藤宮 ひよこ:「みんなでイッパツ、ブチかまそーぜ!」
晩翠凍衿:「いーでしょう。ノってきた!」
鞘町こはな:「おーっ!です!」
東雲芽衣:「おー!」手を振り上げる。
GM:ではイニシアチブ10、晩翠さんの手番!
晩翠凍衿:承知!
晩翠凍衿:オートでゾディアックウェポンを装備。マイナーで10m前進。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《浸透撃》。伊集院さんに攻撃!
エンゲージ


晩翠凍衿[10]、伊集院橘花[9]、従者×3[9]

(10m)

藤宮ひよこ[14]、東雲芽衣[4]、鞘町こはな[4>0]


晩翠凍衿:14dx6
DoubleCross : (14R10[6]) → 10[1,2,4,4,5,6,6,6,7,7,8,9,9,10]+10[3,4,5,5,5,6,8,9,10]+10[2,5,5,6]+10[8]+4[4] → 44

伊集院橘花:暴走リアクション不可ですわ!
晩翠凍衿:5d10+2d10+11+20
DoubleCross : (5D10+2D10+11+20) → 21[1,7,2,2,9]+20[10,10]+11+20 → 72

伊集院橘花:いっっったいですわ!!!!!
晩翠凍衿:1,2,2を振り直します!
晩翠凍衿:67+3d10
DoubleCross : (67+3D10) → 67+17[8,5,4] → 84

伊集院橘花:嘘でしょう!?
伊集院橘花:何とか生きておりましてよ!!
晩翠凍衿:あっカバーとかしないんだ……演出行きます!
晩翠凍衿:がしゃん、と重い音を立て、背負った黒い箱が口を開ける。
晩翠凍衿:現れるのは湾曲した真紅の刃。大鎌。断罪の形。ゾディアックウェポン“キャンサー”。
晩翠凍衿:「一応言っておくと」
晩翠凍衿:「投降はいつでも受け付けてます」
伊集院橘花:「舐めるんじゃあなくってよ!!」
伊集院橘花:「この伊集院橘花!!敵に腹を見せて這いつくばるくらいなら死を選びますわ!!」
伊集院橘花:敵意を剥き出しに吠える。
晩翠凍衿:空っぽになった箱が落下する。
晩翠凍衿:「そんなに」
晩翠凍衿:床に落ち、乾いた音が響く——よりも早く。
晩翠凍衿:「思いつめるほどのことですか?」
晩翠凍衿:声が、伊集院橘花の後ろに回っている。
伊集院橘花:「——!」即座に振り向こうとして——
晩翠凍衿:——だが、既にそこにもいない。
晩翠凍衿:振り向いた彼女の、先程まで正面だった背後に、低く屈んだ姿勢でいる。手には振り抜かれた後の大鎌。
晩翠凍衿:致命的な違和感が、赤鬼めいた様相となった彼女の胴体に、原因から数秒遅れて生じる。
伊集院橘花:「……な……!?」
晩翠凍衿:「……外した」
晩翠凍衿:立ち上がり、血振りをし、再び向き直る。「でも本当、お願いしますね」
伊集院橘花:「ぐ……ぅうううううッ!!」鮮血を撒き散らし、憤怒の形相。獣のように低く唸る。
晩翠凍衿:「死んだら後悔もできないので」冷徹に見据える。
伊集院橘花:「晩翠……凍衿……!! あなただけは……!!」
鞘町こはな:「わあ!お見事です!ざっくばらんです!バンシー先輩!」
藤宮 ひよこ:「……スゲー。ひよ、全然見えんかった」
晩翠凍衿:「……。二人とも、そういうのは後で聞きます」
晩翠凍衿:「後で……いくらでも。ほんとに。たくさん」
鞘町こはな:「後に続かせろって言うことですね!かしこまりです!」
東雲芽衣:「なるほど。了解!」
晩翠凍衿:「なんべんでも言ってくれていいからね……ふふ……へへ……」聞いていない!
GM:イニシアチブ9、天花寺と従者の手番です。
鞘町こはな:伊集院!
GM:そうでした
伊集院橘花:マイナー≪破壊の爪≫
伊集院橘花:メジャー≪コンセントレイト:ブラム=ストーカー≫+≪渇きの主≫+≪獣の力≫+≪獣王の力≫
伊集院橘花:対象晩翠さん。
伊集院橘花:12DX7
DoubleCross : (12R10[7]) → 10[1,1,2,3,4,5,6,7,8,9,9,10]+10[1,2,6,9,9]+10[2,9]+2[2] → 32

晩翠凍衿:脳筋構成すぎる
晩翠凍衿:暴走リア不ですわ!
伊集院橘花:ダメージを喰らいなさいな!!
伊集院橘花:4D10+35
DoubleCross : (4D10+35) → 20[4,6,2,8]+35 → 55

晩翠凍衿:死ぬでしょ!リザレクト!
晩翠凍衿:93+1d10
DoubleCross : (93+1D10) → 93+3[3] → 96

伊集院橘花:HPを20回復しますわ
従者:1は東雲さん、2は藤宮さん、3は鞘町さんを攻撃しますわ
従者:マイナー≪破壊の爪≫+≪ハンティングスタイル≫
従者:メジャー≪コンセントレイト:ブラム=ストーカー≫+≪渇きの主≫+≪獣の力≫+≪獣王の力≫
エンゲージ


晩翠凍衿[10]、伊集院橘花[9]

(10m)

藤宮ひよこ[14]、従者×3[9]、東雲芽衣[4]、鞘町こはな[4>0]


従者:それぞれ振ります
藤宮 ひよこ:ウワー! 暴走リア不!
従者:5DX7
DoubleCross : (5R10[7]) → 10[1,2,3,7,9]+6[2,6] → 16

藤宮 ひよこ:じゃない!
従者:5DX7
DoubleCross : (5R10[7]) → 10[1,6,7,7,10]+10[1,10,10]+10[4,8]+1[1] → 31

従者:5DX7
DoubleCross : (5R10[7]) → 10[1,2,5,8,8]+10[6,9]+5[5] → 25

GM:それぞれリアクションなさいませ!
藤宮 ひよこ:一応ドッジ!
藤宮 ひよこ:1dx>=31
DoubleCross : (1R10[10]>=31) → 5[5] → 5 → 失敗

藤宮 ひよこ:ウン
東雲芽衣:暴走なのでリアクション不可!
藤宮 ひよこ:あ 4dxだった…
GM:振り直しなさいませ!
藤宮 ひよこ:ごめんあそばせ!
藤宮 ひよこ:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 7[1,2,5,7] → 7

藤宮 ひよこ:はい。
鞘町こはな:まずピヨチャンへの攻撃を《軍神の守り》でカバー。
鞘町こはな:こっちへのリアクションはリザレクトの目次第で!
藤宮 ひよこ:こはっぴ…!
従者:ダメージ!
鞘町こはな:侵蝕率+2 (侵蝕率:90->92)
従者:1体目>東雲さん
従者:2D10+35
DoubleCross : (2D10+35) → 17[8,9]+35 → 52

従者:2体目>藤宮さん
従者:4D10+35
DoubleCross : (4D10+35) → 21[6,5,7,3]+35 → 56

鞘町こはな:みぎゃーっ!
藤宮 ひよこ:痛すぎりゅ
従者:3体目>鞘町さん
従者:3D10+35
DoubleCross : (3D10+35) → 18[3,8,7]+35 → 53

鞘町こはな:ここにタゲロもですよね
従者:お死にあそばせ!
従者:そうですわ!
従者:藤宮さんには+24!
藤宮 ひよこ:????????
鞘町こはな:まあ私なんだけど食らうの……!
藤宮 ひよこ:友情だもんげ…!
鞘町こはな:無理!HP0になるので、オーヴァードがあまねく持っているエフェクトである
鞘町こはな:《リザレクト》を使用。
鞘町こはな:戦闘不能から復活し、HPを1d10点回復し
鞘町こはな:同じだけ侵蝕率を上昇させます。
藤宮 ひよこ:センセー!それなら
東雲芽衣:やったー!初心者向け説明!
藤宮 ひよこ:ひよもリザレクトを使えるのでは!?
鞘町こはな:それは出来ない!何故ならピヨちゃんは
鞘町こはな:侵蝕率が100%を超えているからです!
東雲芽衣:なるほど~!
鞘町こはな:この《リザレクト》は侵蝕率100%未満でのみ使用可能なエフェクトなのです!
藤宮 ひよこ:あーっ! いっけね! 忘れてた! 侵食値が100%を越えてHPが0なっちゃった場合は
藤宮 ひよこ:ロイスをタイタス化→昇華しないと復活出来ないんだった!
鞘町こはな:自らが結んでいるロイスのうちの一つを使用しないといけないわけです!
鞘町こはな:無限に復活はできないというわけ!
東雲芽衣:残念ですわ—!
鞘町こはな:では実際にやってみましょう。《リザレクト》!
鞘町こはな:侵蝕率+7(1d10->7) (侵蝕率:92->99)
鞘町こはな:侵蝕率が7あがってHP7点で復活した。
東雲芽衣:《リザレクト》!
東雲芽衣:1d10+86
DoubleCross : (1D10+86) → 8[8]+86 → 94

藤宮 ひよこ:よくできました!
鞘町こはな:そうだ!すげーです!
鞘町こはな:その調子です!
東雲芽衣:8点回復!
鞘町こはな:あ、私はさっきはピヨチャンへの攻撃をカバーリング……代わりに受けたので
鞘町こはな:このあとに自分へ攻撃が飛んできます!
藤宮 ひよこ:ごめんよ~こはっぴ!
鞘町こはな:当然そっちも耐えられないのでもう一回《リザレクト》!
鞘町こはな:侵蝕率+5(1d10->5) (侵蝕率:99->104)
鞘町こはな:100%超えちゃったのです!
鞘町こはな:でも、これだって悪いことばかりじゃありません!
鞘町こはな:侵蝕率が上昇するほどあらゆる判定ダイスにボーナスが付きますし
鞘町こはな:(100%なら+3個です!わーい!)
東雲芽衣:すごい!
鞘町こはな:エフェクトによっては使用条件が侵蝕率○%以上のものがあります!
藤宮 ひよこ:パイセンの「ジャイアントグロウス」とかだね!
鞘町こはな:ピヨちゃんも私もバンシー先輩も持ってますね。
鞘町こはな:そして、侵蝕率が100%を超えるとさらに
鞘町こはな:取得しているエフェクトのレベルが全て+1されるのです!
東雲芽衣:なんと!
藤宮 ひよこ:エーッ!すっご~い!
鞘町こはな:そういう感じです!そんな感覚がSNSで提供されたのかは分かりませんが
鞘町こはな:とにかく私達は攻撃を受けたのでその演出から再開です!
東雲芽衣:はーい
藤宮 ひよこ:次回もまた見てね!
伊集院橘花:「……あなた達には分からないかもしれませんわね」
伊集院橘花:伊集院の傷口から流れる夥しい血が、収束し、腕へと集まっていく。
伊集院橘花:「或るいは、馬鹿馬鹿しいとまで見えるかもしれませんわ」
伊集院橘花:それは武器としての形を成す。伊集院橘花の怒りがそのまま形を成したかのような、棘だらけの巨大で凶悪な棍棒。
伊集院橘花:「でも、わたくし達には」
伊集院橘花:「この学院が世界の全てですのよ」
伊集院橘花:「だから……」
伊集院橘花:真紅の柱を振り上げる。
伊集院橘花:「外から来たあなた達に!!踏み躙られてたまるものですかッ!!」
伊集院橘花:晩翠さんを殴り付ける。骨肉を容易く引き裂き、コンクリートの床を粉砕する一撃。
伊集院橘花:それを、執拗に何度も繰り返す。
伊集院橘花:「晩翠凍衿ッ!!」
伊集院橘花:「あなただけは!!あなただけは!!あなただけは!!」
鞘町こはな:「バンシー先輩っ!」
伊集院橘花:「絶対に絶対に!!許してなるものですかーーッ!!」
従者:同時に、甲冑を纏った従者が動く。
従者:一矢乱れぬ連携で距離を詰め、血液の刃で三人に斬りかかる!
鞘町こはな:「!ピヨちゃんっ!」突き飛ばす。
鞘町こはな:既に知っている。彼女が一番“脆い”。
藤宮 ひよこ:あ、死んだわ。そう感じた瞬間、突き飛ばされる。
藤宮 ひよこ:「こはっ────!」
鞘町こはな:「あ、早」防御は間に合わず。
鞘町こはな:「ぐうっ……!」集中攻撃を受ける。
東雲芽衣:「うぐぅっ」こちらも防御が叶わず斬りつけられる。
鞘町こはな:バタンとその場に倒れる。
晩翠凍衿:年少の仲間たちの窮地に、しかし声を上げることはない。
晩翠凍衿:自身が潰されている最中だからだ。初撃を避け損ねれば、速度を活かす機会ももう訪れない。生々しい音と赤い染みばかりを広げている。
伊集院橘花:「オ−−ッホッホッホ!!庶民を殴るのは気分がスゥッと晴れやかになりますわーーッ!!」
東雲芽衣:「まだ、だよ。そうだよねみんな」倒れたが、立ち上がる。
藤宮 ひよこ:「こはっぴ、しえりん……めいめい…!」
鞘町こはな:「当然です!」跳ね起きて。
鞘町こはな:「まだ、遅くないです!」
晩翠凍衿:「……だいぶキッツいけど!」高笑いの隙に乗じて起き上がる。
藤宮 ひよこ:「うん、見せて。めいめい。あたし達に」
藤宮 ひよこ:「めいめいだけの。ハヤイ世界!」
雨山周子:「…………」
雨山周子:東雲さんに守られながら、へたり込んで震えている。
GM:行動値4、東雲さんの手番です。メインプロセスでマイナーアクションとメジャーアクションを行えます。
東雲芽衣:待機!
GM:了解ですわ!では行動値0で鞘町さまの後に行動することになりますわ
鞘町こはな:じゃあ私です!
GM:どうぞ!
鞘町こはな:マイナーでボルトアクションライフルの効果を使用。
鞘町こはな:メジャーでキッカス先輩に射撃攻撃です!
鞘町こはな:8dx9+5
DoubleCross : (8R10+5[9]) → 10[1,2,3,6,7,8,9,10]+10[7,9]+5[5]+5 → 30

鞘町こはな:わーい回った!
伊集院橘花:暴走しているのでリアクション不可ですわ!
鞘町こはな:ダメージ!
鞘町こはな:[達成値の10の位+1]個d10のダメージロールに
鞘町こはな:攻撃力とピヨちゃんの《常勝の天才》の強化分をプラス!
藤宮 ひよこ:ウェーイ!
鞘町こはな:4d10+8+20 装甲有効
DoubleCross : (4D10+8+20) → 6[1,2,1,2]+8+20 → 34

鞘町こはな:ダメージダイスひどっ
GM:ひどすぎる
鞘町こはな:風鳴りたい……
鞘町こはな:鳴らないの……?
藤宮 ひよこ:ピヨ…
晩翠凍衿:風鳴りの爪はいいぞお
伊集院橘花:どっこい生きておりますわよ!!
鞘町こはな:くそーっ!
鞘町こはな:間髪入れずにイニシアチブエフェクトをば!
鞘町こはな:《マグネットムーヴ》。キッカス先輩を自らのエンゲージに引き寄せ。
伊集院橘花:アイヤー!!
鞘町こはな:侵蝕率+5 (侵蝕率:104->109)
エンゲージ


晩翠凍衿[10]

(10m)

藤宮ひよこ[14]、従者×3[9]、伊集院橘花[9]、東雲芽衣[4]、鞘町こはな[4>0]


晩翠凍衿:ああっ!伊集院さま!
藤宮 ひよこ:伊集院様がもの凄い吸引力で帰国子女のもとへ!
鞘町こはな:「それは違います!……キッカス先輩!」初対面。
伊集院橘花:「何ですのあなた……!!」
伊集院橘花:「さてはあなたも……!!わたくしの敵ですわね!!」
鞘町こはな:「敵です!今は!」
鞘町こはな:「でも後ちょっとしたらそうじゃなくなるかもしれません!」
伊集院橘花:「……何を言って……!!」
鞘町こはな:「確かにこの学校が、先輩の全てなのかもしれませんけど……」
鞘町こはな:「だったら、自分で壊しちゃダメです!」
伊集院橘花:「……!!」ぎり、と歯軋り。
鞘町こはな:「どうしようもなくなって、外から壊されちゃって」
鞘町こはな:「自分のやってきたことが、許されないことだったって分かったとしても」
鞘町こはな:「自分で壊しちゃったら……そんなの」
鞘町こはな:「寂しいです……」
晩翠凍衿:「…………」
伊集院橘花:「…………」
伊集院橘花:「五月蠅い……五月蠅い五月蠅い五月蠅いですわ!!」
伊集院橘花:「あなたに何が分かりますのッ!!この学院に来たばかりのあなたがッ!!」
伊集院橘花:「わたくしのことも!聖ルツィアのことも!!」
伊集院橘花:「知った風な口を聞くんじゃあなくってよッ!!」
鞘町こはな:「長く居るほうが偉いんですか!じゃあ!」
鞘町こはな:「エンゲージ先輩の言うことを大事にして下さい!」
伊集院橘花:「……!! こ、の…………ッ!!」
伊集院橘花:怒髪天を衝かんばかりの形相。燃える双眸で君を睨みつける。
鞘町こはな:銃を構えて、一発。空砲。
鞘町こはな:人を撃つ合図ではない。
伊集院橘花:「……ハッ!弾切れですわよ!!」
鞘町こはな:「殺しのドンじゃないです!」
鞘町こはな:「よーいのドンです!」それは、走り出すための合図。
東雲芽衣:「……任された!」
GM:では改めて、待機していた東雲さんの手番です。どうぞ!
東雲芽衣:まずマイナーで《破壊の爪》使用。素手のデータを変更!
東雲芽衣:メジャーで《コンセントレイト:バロール》《漆黒の拳》《瞬速の刃》《巨人の斧》。
東雲芽衣:伊集院さんを攻撃!
GM:OK!判定をどうぞ!
東雲芽衣:12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,2,4,5,5,5,5,7,8,9,9,10]+10[1,3,5,6,9]+10[8]+5[5]+4 → 39

伊集院橘花:OK!暴走中なのでリアクション不可!そのままダメージ判定をどうぞ!
東雲芽衣:4d10+39 装甲無視
DoubleCross : (4D10+39) → 21[5,5,7,4]+39 → 60

伊集院橘花:痛すぎますわ!!
伊集院橘花:HP0に!復活エフェクトなし!
GM:演出どうぞ!
東雲芽衣:侵食率+14→108!
東雲芽衣:「大丈夫だからね、雨山さん」雨山さんを気遣うように一言告げ。
雨山周子:「……東雲選手……でも……危ないッスよ……!」
東雲芽衣:「そして伊集院さん」向き直り、語りかける。
伊集院橘花:「…………」
伊集院橘花:君に目を向ける。
東雲芽衣:魔眼形成。加速と姿勢制御のための球体が尻尾のように現れる。
東雲芽衣:「オーヴァードになって良いことも悪いこともあったと思います」
東雲芽衣:地を蹴る音。
東雲芽衣:地を走る速度、風を切る感覚は虚しい記憶を呼び起こす。
東雲芽衣:伊集院さんへの対応策の情報が頭をめぐる。これは心地よい記憶を呼び起こす。
東雲芽衣:そして、爪で切り裂くように重力を叩きつける。
東雲芽衣:「でも、どんなことがあったってその力を悪用しちゃだめだよ!」
東雲芽衣:「私、雨山さんに危害を加えようとしたの、怒ってるからね!」
伊集院橘花:「……!! ッが……!!」衝撃に息を詰まらせ、血を吐く。
雨山周子:「——」
雨山周子:その様を、目を見開いて、焼き付ける。
雨山周子:「……東雲……選手……」
雨山周子:かつて君に憧れた、一人のファンの目で。君の走る姿を見つめる。
伊集院橘花:「ご……ほ……っ……」
伊集院橘花:よろめき、激しく喀血する。
伊集院橘花:「ま……だ……」
伊集院橘花:「わたくしは……まだ……!」
伊集院橘花:「負けられませんのよ……!こんなところで……!こんな暗くて、惨めなところで……!」
伊集院橘花:「わたくしは……勝ち続けて、上り詰めて、そして……!!」
伊集院橘花:「——」
伊集院橘花:一瞬、呆けたように硬直する。
伊集院橘花:自分が何を望んでいたのか、忘れてしまったかのように。
天花寺アスカ:「……橘花」
天花寺アスカ:天花寺が、伊集院に歩み寄る。
天花寺アスカ:「もう、終わりだ」
伊集院橘花:「…………」
伊集院橘花:「…………ああ……」
伊集院橘花:「……そうでしたわ……」
伊集院橘花:「……わたくしは……天花寺さま」
伊集院橘花:「あなたのように……」
GM:伊集院が倒れ伏すと同時、従者の全身が激しく蠢く。
従者:従者2、3が≪加速する刻≫
藤宮 ひよこ:「……ウソ! こいつら、まだ……!」
鞘町こはな:「エンゲージ先輩!離れて!」
天花寺アスカ:「ッ……!」
従者:≪コンセントレイト:ブラム=ストーカー≫+≪闇夜の呪い≫+≪蝕む赤≫
従者:2回とも東雲さん・藤宮さん・鞘町さんに攻撃。
従者:5DX7
DoubleCross : (5R10[7]) → 10[6,7,8,10,10]+10[1,2,5,9]+10[8]+10[8]+6[6] → 46

従者:5DX7
DoubleCross : (5R10[7]) → 10[1,1,7,8,8]+10[1,4,7]+3[3] → 23

従者:それぞれリアクションどうぞ。
東雲芽衣:暴走中!リアクション不可!
鞘町こはな:邪悪のランクは!
GM:2!
鞘町こはな:絶妙に嫌だな……
鞘町こはな:1回目は《軍神の守り》のみを使ってののめめ先輩をカバー。
鞘町こはな:侵蝕率+2 (侵蝕率:109->111)
藤宮 ひよこ:1回目はそのまま受けます
藤宮 ひよこ:2回目は守護天使使ってワンチャンドッジ試したい
GM:ほう……
藤宮 ひよこ:行くぜ!
藤宮 ひよこ:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[1,1,7,8,8,10]+5[5] → 15

藤宮 ひよこ:ンンン
GM:かなしい
鞘町こはな:侵蝕ボーナス分!
藤宮 ひよこ:まただよ!
GM:お振りなさい!
藤宮 ひよこ:9dx
DoubleCross : (9R10[10]) → 7[1,2,2,2,3,5,6,7,7] → 7

藤宮 ひよこ:~おわり~
鞘町こはな:1回目でダメージ見せてほしいな……
鞘町こはな:2回めエフェクト使うかに関わる!
GM:ではまず1回目!
従者:5D10+15 邪毒2付与
DoubleCross : (5D10+15) → 26[7,2,3,5,9]+15 → 41

GM:41ダメージ邪毒ランク2付与!
鞘町こはな:死ぬ!が!
鞘町こはな:そのダメージなら2回目はいけるはずだ!《竜鱗》《軍神の守り》!ピヨちゃんをカバ—!
藤宮 ひよこ:ありがてえ~~~
GM:しかし1回目のダメージはお受けなさい!藤宮ひよこ!
藤宮 ひよこ:死!まりあちゃんのロイスタイタス昇華!HP11で復活!!
GM:2回目ダメージ!
従者:3D10+15 邪毒2付与
DoubleCross : (3D10+15) → 21[9,2,10]+15 → 36

鞘町こはな:1回目はこちらも死!キッカス先輩に親近感:○/憐憫でとって昇華復活。
GM:今度は東雲さんにもダメージが入りますわよ!
鞘町こはな:装甲44点です!ダメージなし!
GM:固すぎではありませんこと……?
鞘町こはな:いっぱい服を着ました!
藤宮 ひよこ:貢がれガール!
鞘町こはな:えへへ……
晩翠凍衿:服の重要性を学んだから……
鞘町こはな:そしてタイタス復活したので
鞘町こはな:HPは【肉体】+10点で復活。
鞘町こはな:14点になりました。
鞘町こはな:侵蝕率+5 (侵蝕率:111->116)
GM:おそらく2回目は東雲さんも死にますわね
東雲芽衣:死!しえりちゃんのロイスをタイタス昇華!
東雲芽衣:HP14で復活!
GM:完璧ですわ!
従者:騎士の纏った全身甲冑が弾け飛び、散弾のように周囲の君達に降り注ぐ。
鞘町こはな:「!」
晩翠凍衿:「……みんな!」
藤宮 ひよこ:「ぐうっ、ああ……っ!」初弾をまともに食らい身動きの取れない身体に、次の爆発が迫る!
鞘町こはな:一発目は対応が間に合わない。散弾をしとど受けるが。
鞘町こはな:「大丈夫です!」ピヨちゃんへと覆いかぶさる。
鞘町こはな:その姿は陰のように希薄で。
鞘町こはな:靄のような陰に阻まれた直後、攻撃はすり抜けるように地面に突き刺さる。
藤宮 ひよこ:「……い、」
藤宮 ひよこ:「イリュージョン……?」
鞘町こはな:希薄な陰がコクコクと頷く。
鞘町こはな:彼女の姿は鮮明ではない。裏の位相に潜ったからだ。
鞘町こはな:息を止めて、他の生物が息の続かぬほど深くまで。
藤宮 ひよこ:「多芸だなあ、こはっぴ……」と感嘆の息を漏らしつつ。「あっ……めいめいは……!? 大丈夫!?」
東雲芽衣:「こはなちゃんすごい!」散弾を受けた後、復活しながら称賛を送る。
東雲芽衣:「なんとか、ね!」
鞘町こはな:「ぷはっ!」
鞘町こはな:陰が鮮明さを取り戻した。
鞘町こはな:「はあーっ、はあーっ、はあーっ……!」
藤宮 ひよこ:「あっ……ごめんね、辛かったよね……!」こはなちゃんに駆け寄り抱きしめつつ。
藤宮 ひよこ:「後、残るのは……!?」
鞘町こはな:「だっ、大丈夫です!私が、守る方なので!」
鞘町こはな:「それに、そうです!まだ終わってないですよ!」
晩翠凍衿:「一安心……って言ってられる状況でもないね」こはなちゃんと、一体だけ残った従者を順に見る。
従者:本体である伊集院が倒れても、従者は戦闘の意思を失ってはいない。
従者:3体の血の従者が、粘土を捏ねるかのように融合し、形を変えていく。
従者:やがて現れたのは、それまでとは全く違う形。
鞘町こはな:「レネゲイドの暴走みたいなやつです……コントロールを失っても」
鞘町こはな:「エネルギーは失わないです。こっからも、大変かもです」
従者:血の鎧を脱ぎ捨てたそれは、髪の長い、一人の少女の姿をしていた。
伊集院橘花:それは、伊集院橘花の憧れと理想の具現。
天花寺アスカ:「…………」
鞘町こはな:「エンゲージ先輩……?」
GM:クリンナッププロセスです。
GM:邪毒を受けている方はランク×3ダメージ!今回は凍衿さん以外にランク2が付与されているので6ダメージ!
藤宮 ひよこ:ぐええーっ!
晩翠凍衿:おのれ人の後輩をーッ
鞘町こはな:クリンナップは……それだけのためのプロセスじゃないぜ!
鞘町こはな:エフェクトを使うことも出来るんです!
藤宮 ひよこ:エエーッ!でもクリンナップに使用するエフェクトなんてひよ、持ってなーい!
藤宮 ひよこ:あ、まさか!
鞘町こはな:《原初の黄:不死者の恩寵》。自らのHPを回復します。
GM:なんてこと!
東雲芽衣:すごい
鞘町こはな:4d10+8+4
DoubleCross : (4D10+8+4) → 24[9,9,3,3]+8+4 → 36

鞘町こはな:MAX30点まで回復!
GM:ゲェーッ
晩翠凍衿:ふ、不死鳥……!
鞘町こはな:侵蝕率+5 (侵蝕率:116->121)
藤宮 ひよこ:元気!
鞘町こはな:(……)
鞘町こはな:(……大丈夫)感覚を失いつつあった手指に、血が戻っていくのを感じる。
鞘町こはな:(……まだ、潜れます)彼女の潜航する“海”は、ひどく“寒い”。
鞘町こはな:長く潜れば、戻れなくなるだろう。
鞘町こはな:(こっちは、暖かいですから)3人を見て。
東雲芽衣:蛇毒によって、HP14→8!
鞘町こはな:(補給できました。もうちょっとだけ、行けるはず……)
藤宮 ひよこ:HP 11-6=5!
鞘町こはな:「ふふん!回復しました!へっちゃらです!」
鞘町こはな:「じゃんじゃんばりばり防御は任せて下さい!」
GM:1ラウンド目を終了します。
GM:2ラウンド目を開始します。セットアップから!
藤宮 ひよこ:常勝はシーン1回制限! よって何もなし!
東雲芽衣:セットアップは特にないでーす
従者:≪戦力増員≫
藤宮 ひよこ:???
鞘町こはな:???
晩翠凍衿:WTF
鞘町こはな:従者か?
鞘町こはな:意志持つユニットでは?
藤宮 ひよこ:融合して意志を持ったってことじゃあねーかーッ!?
従者:同エンゲージにトループ『少女従者』を3体未行動で配置しますわよ!!
エンゲージ


晩翠凍衿[10]

(10m)

藤宮ひよこ[14]、従者[9]、少女従者[9]、東雲芽衣[4]、鞘町こはな[4>0]


東雲芽衣:3体も……!
従者:真紅の少女が、自らの身体を構成する血液を周囲に撒き散らす。
従者:それらは蠢き、新たに小さな幼い少女の姿をとる。
GM:他にはございませんか?
鞘町こはな:《空間圧縮》。バンシー先輩に戦闘移動してもらいます!
鞘町こはな:侵蝕率+2 (侵蝕率:121->123)
GM:なんですって!?
晩翠凍衿:やったぜ!みんなと合流します!
藤宮 ひよこ:カマン!
エンゲージ


藤宮ひよこ[14]、晩翠凍衿[10]、従者[9]、少女従者[9]、東雲芽衣[4]、鞘町こはな[4>0]

鞘町こはな:「バンシー先輩!」その少女を見るやいなや、手を伸ばす。
鞘町こはな:「こっちへ!」彼女との間、晩翠凍衿のみに知覚できる、ゲートのようなものが見える。
晩翠凍衿:「オーケー!」手の動きを見た時点で、既にそちらへ駆け出している。この局面で無駄を打つことはないと理解している。
晩翠凍衿:遅れて現れたゲートにも、躊躇せず飛び込んだ。
鞘町こはな:くぐるやいなや、彼女らの元へとすぐに到達する。
鞘町こはな:ゲートを通過した瞬間は一瞬だろう。だが。
鞘町こはな:重く深く、暗い。全身の生気を持っていかれるように。
鞘町こはな:人の生存を許さぬかのように。
晩翠凍衿:「……っ!」肌が粟立つ。彼女が日頃からこれを扱い、己でも味わっているのだと、そう考えが至ればなおのこと。
晩翠凍衿:「……やっぱりハナちゃんには、こういう仕事やめてもらいたいけど」
晩翠凍衿:「それでも自分は守る方だって言うなら、今はあたしが守る方を守る方になってあげます」
鞘町こはな:「じゃあ守る方を守る方も守ります!」
晩翠凍衿:「あっこら!」
晩翠凍衿:「この意地っ張り!大人しく守らせろっての!」
GM:イニシアチブ14、藤宮さんの手番です。
藤宮 ひよこ:やったるよん!
藤宮 ひよこ:マイナー無し
藤宮 ひよこ:アドヴァイス+神機妙算 を味方全員に。 次メジャーアクションのC値-1,判定ダイス+4個
藤宮 ひよこ:侵食値115+7=122
晩翠凍衿:ヒャッホウ!
藤宮 ひよこ:持ってけお泥棒ですわ!
藤宮 ひよこ:演出入ります!
藤宮 ひよこ:息が荒くなっているのを感じる。
藤宮 ひよこ:「ふふ……ギャルはね……今、この一瞬にゼンブ賭けてんだ……」
藤宮 ひよこ:「つまり……何が言いたいかっつーと……」
藤宮 ひよこ:「……そろそろゲンカイ?」
藤宮 ひよこ:でもね。
藤宮 ひよこ:途中で辞めた、コンジョー無しのひよなんかより、ずっと甘くないんだ。
藤宮 ひよこ:────UGNは。
藤宮 ひよこ:先程、「彼女の」戦闘の一瞬。少しばかり感じた違和感。
藤宮 ひよこ:自分の中の疑似人格がシミュレートした動きと微妙に異なった体捌きだった。
藤宮 ひよこ:けれど。次は、違う。本来の彼女が得意とする、あの大鎌に最適な使い方は。
藤宮 ひよこ:「……ごめんね」
藤宮 ひよこ:周りが歳下ばっかりで、あたし達が奔放すぎたせいで。気を張ってばかりだっただろう。気苦労は数知れなかっただろう。
藤宮 ひよこ:ホントの彼女は、ちょっぴりお調子者で。ヒヤっとしたコトも言ったり。頭がちょっとおかしくなったりもしたけれど。
藤宮 ひよこ:とっても頼りになる、大好きな、あたし達の───!
藤宮 ひよこ:「凍衿センパイ───!」
藤宮 ひよこ:今度は、当ててよね。そう呟くと同時。
藤宮 ひよこ:ぶぶん、と。
藤宮 ひよこ:晩翠凍衿の端末が鳴動する。
藤宮 ひよこ:疲労で霞んだ目で見た、センパイの後ろ姿は、やっぱりカッコよかった。
GM:ではイニシアチブ10、晩翠さんの手番です。
晩翠凍衿:懐で生まれた震動と、そこから伝わる思いを感じ取る。言うべきことはただ一つ。
晩翠凍衿:「——任せときなさい!」
晩翠凍衿:マイナーでジェネシフト!
晩翠凍衿:96+3d10
DoubleCross : (96+3D10) → 96+11[3,4,4] → 107

晩翠凍衿:よし……!
晩翠凍衿:メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《浸透撃》《ジャイアントグロウス》。残った敵全体に攻撃!
晩翠凍衿:16dx6
DoubleCross : (16R10[6]) → 10[1,1,3,3,3,4,4,5,5,6,7,7,9,9,10,10]+10[1,2,2,3,3,5,10]+1[1] → 21

晩翠凍衿:低くない!?
従者:≪竜鱗≫
少女従者:3体とも≪竜鱗≫
晩翠凍衿:おのれーっ!ダメージ!
晩翠凍衿:3d10+11+4d10
DoubleCross : (3D10+11+4D10) → 20[7,4,9]+11+20[8,1,2,9] → 51

晩翠凍衿:1,2,4を振り直し!
GM:ウワーーッ
晩翠凍衿:44+3d10
DoubleCross : (44+3D10) → 44+17[1,8,8] → 61

GM:少女従者は全滅!従者1は辛うじて生存!
GM:演出どうぞ!
晩翠凍衿:ぐん、と大きく体を捻る。処刑の準備めいて振りかぶられた真紅の刃に、不穏な冷気の青黒い霞が宿る。
晩翠凍衿:重く深く、暗い。全身の生気を持っていかれるような。
晩翠凍衿:自身の能力ではない。今しがた潜り抜けた門の、その残り香。
晩翠凍衿:それを用いるのが最もよいと、端末越しの提案と、自身の意見が一致した。
晩翠凍衿:「——いっ、けえ!」
晩翠凍衿:青と赤の円弧が咲き乱れる。内に呑んだものをことごとく切り裂き、瘴気によって食らい尽くす死の暴風!
GM:真紅の少女たちが切り裂かれ、蝕まれ、形を保てずに元の血の塊に返っていく。
GM:辛うじて残ったのは、最後に伊集院が意思を託した一体の従者。
GM:身体の大部分を失いながらも、まだ君達に向けて立ち上がる。
晩翠凍衿:「あっくそ!ごめん!」
晩翠凍衿:「一番鬱陶しいのが!!」
GM:イニシアチブ9、従者の手番です。
従者:≪コンセントレイト:ブラム=ストーカー≫+≪渇きの主≫+≪獣の力≫+≪獣王の力≫
従者:対象は晩翠凍衿!!あなたですわ!!
従者:5DX7
DoubleCross : (5R10[7]) → 10[2,8,9,9,10]+10[6,9,9,10]+10[2,2,8]+10[10]+1[1] → 41

従者:お死にあそばせーーッ!!
晩翠凍衿:そんな!ヒナ友(雛罌粟の会に所属する友)の絆は!?
晩翠凍衿:暴走なのでリアクション不可!
鞘町こはな:ハナ友の絆があります!
鞘町こはな:行動放棄でカバーリング。
従者:小癪な小娘ですわーーッ!!
晩翠凍衿:うまいこと言って無理してんじゃねえーッ!
晩翠凍衿:カバーって拒否できないんですっけ!?
鞘町こはな:そんなルールはない!
藤宮 ひよこ:でも……こはっぴ!
晩翠凍衿:そうらしいです!チュートリアルだ!
従者:では死になさいな!!
従者:5D10+35 装甲無視 HP20回復
DoubleCross : (5D10+35) → 23[2,7,7,6,1]+35 → 58

鞘町こはな:装甲無視では絶対ムリ!
鞘町こはな:海へのロイスを昇華して復活。
晩翠凍衿:うっ海ーッ!
藤宮 ひよこ:記憶が!!
従者:身を屈めた従者が、真紅の長髪を振り乱し、一息で晩翠凍衿との距離を詰める。
従者:行く手を阻む怨敵に向け、刃と化した手刀を振るう!
晩翠凍衿:「……来い!」残した以上、一撃もらうのは覚悟のうえでいる。
鞘町こはな:それを阻む陰が……残り香がある。
鞘町こはな龍涎香アンブルグリの残り香。
鞘町こはな:抹香鯨のキュマイラ因子を持つ鞘町こはなが、深く潜航した痕。
鞘町こはな:その陰りが、位相のズレが、攻撃を阻む。
従者:「…………!」
鞘町こはな:手刀は陰へと阻まれる。誰も、影の海へは潜れない。
鞘町こはな:「けはっ、けはっ……!」
鞘町こはな:離れた場所で、膝をつく。
鞘町こはな:「げほっ……!」
晩翠凍衿:「——あんたねえ!」
鞘町こはな:「当然の、役割分担、です!」
鞘町こはな:「私は守る力なので!攻める力はお願いです!」
晩翠凍衿:「っ、一丁前に……」
鞘町こはな:「だから……」攻める力を持つ、2人を見て。
鞘町こはな:「お願いします!」
晩翠凍衿:「……だってよ!芽衣ちゃん!」
晩翠凍衿:「仕上げて!」
藤宮 ひよこ:「……めいめい、ガンバ!」蹲りながらもグッと親指を立てて。
東雲芽衣:「……うむ!」次は自分の番だと思われる。そのために気力と心構えの充填をしている。この戦いを終わらせらなければ!
GM:イニシアチブ4、東雲さんの手番です。
東雲芽衣:ではマイナーは特になしで、
東雲芽衣:メジャーで《コンセントレイト:バロール》《漆黒の拳》《瞬速の刃》《巨人の斧》!
GM:判定どうぞ!
東雲芽衣:13dx7+4 装甲無視
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[1,2,3,3,4,4,6,6,7,9,9,9,10]+10[2,6,6,8,9]+2[1,2]+4 → 26

鞘町こはな:まった!
鞘町こはな:支援をもらっているから
GM:そうですわ!
藤宮 ひよこ:ピ~ヨピヨピヨ!!
鞘町こはな:コンセントレイト3+アドヴァイス1でC値-4になるはず!
GM:メジャーアクションのC値-1,判定ダイス+4個
晩翠凍衿:この声は……ピヨちゃん仮面様!
GM:つまり13DX7+4が17DX6+4になるわけですわね
東雲芽衣:あ、支援の分のダイスの方はいれてます!
GM:では13DX6+4ですわね!
藤宮 ひよこ:今だ、セーラーメイチャン!
GM:お振り直ししてよろしくてよ!
東雲芽衣:ただ侵食率ボーナスのエフェクトレベル上昇を忘れてましたので、14ですね
鞘町こはな:そういうこと!
東雲芽衣:14dx6+4
DoubleCross : (14R10+4[6]) → 10[1,1,2,2,2,4,4,5,5,6,6,6,7,9]+10[5,5,6,7,8]+10[4,6,9]+2[1,2]+4 → 36

鞘町こはな:増えた!
藤宮 ひよこ:やったぁ!
晩翠凍衿:ヒュウ!
従者:≪竜鱗≫で装甲獲得!
GM:ダメージ判定をどうぞ!
東雲芽衣:4d10+24 装甲無視
DoubleCross : (4D10+24) → 12[5,3,2,2]+24 → 36

GM:ウギャーッ
GM:装甲無視がなければ……!
GM:従者のHP0、復活エフェクトはありません。
GM:戦闘終了です。
鞘町こはな:やった!
東雲芽衣:やったー!
藤宮 ひよこ:よっしゃあー!
晩翠凍衿:わあい!
GM:演出どうぞ!
東雲芽衣:「任された分、がんばらなきゃね!」皆が繋いでくれた勝機、これを逃す手はない。
東雲芽衣:そして、UGNの任務という以外に、個人的な感情もある。
東雲芽衣:後ろで怯え、蹲る『彼女』のことを考える。
東雲芽衣:雨山周子。
雨山周子:「…………!」
雨山周子:へたり込んだまま、君を見上げる。
東雲芽衣:最初、この学院で再会したとき、少し怖かったのだ。
東雲芽衣:でも、安心した。今でも選手と呼んでくれて、変わらぬ態度で接してくれる。
東雲芽衣:ちょっと感情が重く感じることもあるけど、親愛の情ってのは時にはそういうものだとも思う。
東雲芽衣:だから、助けないと。
雨山周子:「東雲選手……!」
雨山周子:「……が……」
雨山周子:「頑張って……ください……!」
雨山周子:かつてと変わらぬ、憧れを帯びた瞳で、君を見つめる。
東雲芽衣:「うむ!」
東雲芽衣:その言葉を背に受け、渾身の力で重力を操り、加速。目にも留まらぬ速さで思いっきり伊集院さんの想いの残骸に叩きつける。
東雲芽衣:「これで、終わって……!」
従者:「…………!!」
従者:極大の衝撃を受け、従者の身体が形を保てなくなり、崩れていく。
従者:「…………!…………!!」
従者:ぼろぼろと元の血液に戻り行く中で、最後に、天花寺アスカに手を伸ばす。
天花寺アスカ:「…………」
従者:伸ばしたその手は、彼女を殺めようとしていたのか。それとも、何かを求めていたのか。
従者:その答えが分かるより先に、従者は崩れ落ち、ただの血溜まりへと戻った。
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:それを静かに見下ろして。
天花寺アスカ:「……ありがとう、みんな」
天花寺アスカ:一言、そう呟いた。

GM:---

GM:バックトラックです。
GM:Eロイスなどというものはない!
GM:各自でロイスの数だけかロイス×2の数だけダイスを振って侵蝕を減少させなさいな!
藤宮 ひよこ:115か~~~
藤宮 ひよこ:まあでもひよは天才ギャルなので等倍でヨユー?みたいな?
鞘町こはな:侵蝕が100%よりも下がりきらないと……一体……?
藤宮 ひよこ:どうなって…?
東雲芽衣:有り難い解説パート!
鞘町こはな:ジャームと成り果てて日常に帰ってこれなくなるとでも……?
藤宮 ひよこ:そんなのやだよーっ!
GM:まさか……そんな恐ろしいことが……!?
晩翠凍衿:たすけてーっ!
東雲芽衣:いやだー!
鞘町こはな:大丈夫!
藤宮 ひよこ:うおおーっ!
鞘町こはな:他者と結んだロイスの力があれば!
鞘町こはな:このうちタイタス化されていなものの数だけをカウントして1倍で振るか2倍で振るかを選べば!
鞘町こはな:1倍で振るほうが経験点は高いが2倍でないと不安な場合は2倍で振るといいですよ!
藤宮 ひよこ:みてなーっ!
藤宮 ひよこ:115-5d10
DoubleCross : (115-5D10) → 115-21[4,9,5,2,1] → 94

鞘町こはな:もしそれで失敗してしまった場合は、更にロイスの数だけ追加ぶりを選択できるって寸法!
鞘町こはな:ただし経験点は最低になっちゃうし失敗したらジャーム化です!
東雲芽衣:なるほど~!
鞘町こはな:私は不安なので2倍ぶりです!
鞘町こはな:Dロイスはカウントしないのでロイス6個、タイタス昇華が2個で合計4個
鞘町こはな:これの2倍!8個振って侵蝕率を下げます。
鞘町こはな:123-8d10
DoubleCross : (123-8D10) → 123-51[4,8,4,8,8,2,7,10] → 72

鞘町こはな:わーいわーい!
東雲芽衣:1倍振りにします
藤宮 ひよこ:ナイス生還!
東雲芽衣:あ、やっぱ2倍振り!
晩翠凍衿:私も侵蝕率がこはなちゃんとお揃いだからな~
晩翠凍衿:2倍振りしちゃお~
晩翠凍衿:123-12d10
DoubleCross : (123-12D10) → 123-63[7,4,5,3,1,8,6,1,10,4,5,9] → 60

東雲芽衣:119-10d10
DoubleCross : (119-10D10) → 119-40[6,5,2,3,1,1,5,8,8,1] → 79

GM:全員無事帰還!おめでとうございます!
GM:では経験点を配布しますわよ!基本ルールブック1の211ページ!
鞘町こはな:パラパラ!
藤宮 ひよこ:ここね!
東雲芽衣:開きましたわ!
GM:まずはシナリオ点!5点みなさんに差し上げますわ!
鞘町こはな:もらった!
藤宮 ひよこ:いただいていきますわ!
東雲芽衣:ひゅー!
晩翠凍衿:もーらっぴ!
GM:それからセッションに最後まで参加した・よいロールプレイをした・セッションの進行を助けた……などのこまごました項目!
GM:これらをまとめて5点!全員に差し上げます。これは『いつもの』などと呼ばれて省略される場合が多いですわ
東雲芽衣:なるほど!
鞘町こはな:勿論中身を詳細に見ていってもよろしくてよ!でもこういうやつは
鞘町こはな:見学室やツイッターでいくらでもできるので並行してそこでめちゃめちゃやるというのがよくあるパターンです!
東雲芽衣:効率的!
GM:そして最後にバックトラックの結果に応じた点数をそれぞれに配布いたしますわ!
GM:今回は藤宮さまが1倍振りで94、他の方が2倍振りしましたわ
鞘町こはな:最終侵蝕率による経験点の欄を見ればいいわけですね!
東雲芽衣:ふむふむ
藤宮 ひよこ:ひよは5点!
GM:最終侵蝕率が71~99%の時には最も高い経験点5点を獲得できますの
鞘町こはな:2倍ぶりした場合はその後の最終侵蝕率に関わらず
鞘町こはな:一律で3点になります!
鞘町こはな:1倍ぶりのほうがお得とはそういう意味なんですね
藤宮 ひよこ:出ちまったかな……ベストお嬢様とその他の差が……
鞘町こはな:追加ぶりしちゃった場合は0点です。あんまりしないようにしたいですね。
東雲芽衣:また一つ賢くなったぜ
GM:そういうわけで藤宮さまだけが5点、他の皆様には全員一律3点を差し上げることになりますわね!
鞘町こはな:陰湿点を稼いでる……汚え……
晩翠凍衿:陰湿クイーンにはかなわないなあ~~~
GM:流石ベスト陰湿お嬢様ですわ!!
藤宮 ひよこ:やめなさい!
GM:というわけで先の10点と合わせて藤宮さまは15点、他の皆様は13点!経験点を配布いたしますわ!
鞘町こはな:わーいわーい!
藤宮 ひよこ:やっぴ~~~~!!
GM:ほ~ら庶民たち!!これが欲しかったのでしょう!お食べなさいな!!
鞘町こはな:!待って下さい!
東雲芽衣:もしゃもしゃ
鞘町こはな:GMにはなにもないんですか……?
晩翠凍衿:えっ
藤宮 ひよこ:えっ……
鞘町こはな:GMにも与えられてしかるべきでは……?
GM:そんな……!
晩翠凍衿:GMさんは飢えて死ぬさだめなんですか……?
晩翠凍衿:そんなのかわいそう……!
GM:わ……わたくしにもよろしいんですの……!?
藤宮 ひよこ:しょうがないなあ?
鞘町こはな:はい!みんなで食べたほうが美味しいです!
鞘町こはな:具体的には、ルール上
鞘町こはな:全員の獲得経験点を合計したあと3で割った数字を切り捨てて
鞘町こはな:そこに「スケジュール調整や場所の手配を行った」の項目を加え+1点します!
東雲芽衣:ふむー
鞘町こはな:C((13+15+13+13)/3+1)
DoubleCross : 計算結果 → 19

鞘町こはな:これは計算用の式です!19点ですね。
GM:オラ……オラこんなうめぇモン食ったの生まれてはじめてだよ……!!
藤宮 ひよこ:これが欲しかったのでしょう!
晩翠凍衿:お食べなさいな!
GM:ありがてえ……!こんな田舎者のオラにも経験点を恵んでくださるだなんて……!
GM:というわけで無事全員が経験点をもらえましたね やったね!
藤宮 ひよこ:チャンチャン☆
鞘町こはな:帰ってこないと貰えませんからね!
鞘町こはな:あ、貰えはします!訂正!
GM:ではバックトラックはおわり!

GM:---

GM:全ての従者は動きを止め、伊集院橘花との一戦は幕を閉じた。
GM:伊集院は力なく倒れ伏しているが、かろうじて息はあるようだ。天花寺が彼女を抱き上げる。
天花寺アスカ:「迷惑を掛けたね、皆」
鞘町こはな:「えへへ……平気です!」床に転がりながら。
百代まりあ:君達の背後では百代が座り込む。周囲には幾つもの従者の残骸。
百代まりあ:「終わったの?」
鞘町こはな:「おしまいです!」
藤宮 ひよこ:「センセこそ、ケガは? だいじょび?」
東雲芽衣:「先生お疲れさま!」
百代まりあ:「よかったわ」座り込む。全身に幾つもの大きな傷跡。「へっちゃらよ」
晩翠凍衿:「まりあちゃんはすっごいからなあ」
晩翠凍衿:「皆もお疲れ様。よく頑張りました」
鞘町こはな:「えへへ……」
藤宮 ひよこ:「あ゛あ゛~~~!! つっかれた! みんな、元気すぎ……!」
東雲芽衣:「ひよこちゃんはある意味頭脳労働だもんね。私達とは違う部分が疲れるよそりゃあ」
雨山周子:「…………」呆然とへたり込んでいる。
雨山周子:何が何だか分からないという様子だ。
藤宮 ひよこ:「普段こんなに能力もリザレクも使わないからさー。めいめいやこはっぴ、しえりんパイセンは凄いよ……ほんと」
晩翠凍衿:「さて、事後処理だけど……」雨山さんを一瞥する。
雨山周子:「…………」びくりと身体を震わせる。
晩翠凍衿:「えっ!?あっ違う!」
晩翠凍衿:「怖いこととかしないからね!本当に!」
雨山周子:「こ……殺さないでほしいッス…………」
晩翠凍衿:「しないっての!!」
鞘町こはな:「武器出しっぱなしだからじゃないですか?」
鞘町こはな:「それおっきくて危ないですよ」
藤宮 ひよこ:「血が滴ってるもんね?」
晩翠凍衿:「あっ本当だ……」
晩翠凍衿:ついでに言えば自分も血塗れだ!
雨山周子:東雲さんの後ろに隠れる。
東雲芽衣:「ん。大丈夫だよ」
雨山周子:「ほ……本当ッスか……?」
晩翠凍衿:そそくさとケースを拾って武器をしまう。
GM:彼女はワーディングの中で意識を保っていた。UGNの観察下に入るか——そうでなくとも、様々なものを目にしすぎている。記憶処理は必至だろう。
鞘町こはな:「本当です!危なくなっても私が守ります!」
晩翠凍衿:「またそういうことを……」
晩翠凍衿:「ごほん。とにかく、危ないこととかもなし」
晩翠凍衿:「ちょっと……一度ちゃんと、説明はさせてもらう必要があるけど」
晩翠凍衿:東雲さんの方を見て。濁した表現だ。
雨山周子:「そ……そうスか……分かりました……」一応納得した様子で。
鞘町こはな:「はい!みんなで仲良くです!」
天花寺アスカ:「僕も出頭させてもらうよ。彼女も一緒にね」伊集院を抱えて言う。
百代まりあ:「じゃあ、もう」
百代まりあ:「この学院ともお別れなのね……」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「最後に」
百代まりあ:「ご飯を食べていってもいいかしら……」
百代まりあ:隙あらばタダ飯を食べていたせいで、ほんの数日で最初よりややむちむちしている。
鞘町こはな:「あ、いいですね!」
鞘町こはな:「コロッケサンドも美味しかったですし……ほかも絶対美味しいです!」
東雲芽衣:「みんなお疲れだろうしねー」
晩翠凍衿:「ん。ま、それくらいは許しましょう」
藤宮 ひよこ:「んー。最初はあそこに住みたいくらいだったけど。美味しすぎるのが悩みっていうか」
藤宮 ひよこ:「この辺のお肉が……気になるんだけど」
藤宮 ひよこ:「最後だし、いっか!」
鞘町こはな:「そうですか?」つまむ。「ぜんぜんそんなことないですよ」
藤宮 ひよこ:「あひゃあ!」
鞘町こはな:「ほら、マリアンヌちゃんのほうがよっぽどです」
百代まりあ:「なんですって……!」愕然。
天花寺アスカ:「それじゃあ僕が奢るとしよう」
鞘町こはな:「えっいいんですか!?」
天花寺アスカ:「食券、溜まってるからね。3年分くらい」
晩翠凍衿:「3年……」
東雲芽衣:「うれしい」
鞘町こはな:「でも3年分はいらないですよね……」
藤宮 ひよこ:「限度」
天花寺アスカ:「みんなしてくれるから溜まってしまってね……」
鞘町こはな:「そっか、ご飯は信仰ですもんね」
鞘町こはな:「……あの!だったらですけど」
鞘町こはな:「キッカス先輩も起こしてもいいですか?」
雨山周子:「ええっ……!?」
鞘町こはな:「一人だけ仲間はずれなの、寂しいと思うので!」
藤宮 ひよこ:「……ふふ」
天花寺アスカ:「……」僅かに目を見張り。「……いいのかい?」
晩翠凍衿:「……んんん」さすがに難しい顔をする。
鞘町こはな:「大丈夫です!もしまた暴れても」
鞘町こはな:「私が守ります!だめですか……?」
鞘町こはな:「だめ……?」
晩翠凍衿:「……もしまた暴れても」
晩翠凍衿:「ハナちゃんは何もしちゃ駄目」
晩翠凍衿:「それでもいいなら、いい」
鞘町こはな:「えっ」
鞘町こはな:「いいのは嬉しいですけど……!じゃ、じゃあどうするんですか!?」
鞘町こはな:「キッカス先輩が臥薪嘗胆の乾坤一擲になっちゃったら責任問題になっちゃいます!」
晩翠凍衿:「不安があるならやめておけばいい」
鞘町こはな:「うっ……」
百代まりあ:「こはなは……」
百代まりあ:顔を覗き込んで。
鞘町こはな:「わっ」驚いて。「なんですかマリアンヌちゃん」
百代まりあ:「自分がいなきゃだめだと思う?」
百代まりあ:「凍衿の実力を信じられないかしら?」
鞘町こはな:「あっ」
鞘町こはな:「ご……ごめんなさい!そういうつもりじゃなかったです」
鞘町こはな:バンシー先輩に深々とお辞儀する。
鞘町こはな:「バンシー先輩はすっごい強くてすっごい頼りになります!」
鞘町こはな:「それですっごい格好いいです!」
晩翠凍衿:「……………………」
鞘町こはな:「頭がちょっとおかしくなったりもしたけれど……」
晩翠凍衿:「こらあ!」
鞘町こはな:「ひうっ」
鞘町こはな:「本当なんです~!」
晩翠凍衿:ふうっ、と溜息をつく。「……あたしだけじゃないでしょ」
鞘町こはな:「頭がおかしくなったのですか?先輩だけだと思いますけど……」
晩翠凍衿:「ちーがーうー!」
鞘町こはな:「ひうううう」
藤宮 ひよこ:「へへへ。しえりんパイセンだけじゃやっぱり不安だよね~?」ふふん、と鼻を鳴らしながら。
晩翠凍衿:「あなたの頼るべき味方は他にもいるって話です!」がしっと肩を掴み、三人の方を向かせる。
東雲芽衣:「うむ!」
藤宮 ひよこ:「天才ノイマンギャル!藤宮ひよこちゃん!」
藤宮 ひよこ:「そして!」
鞘町こはな:「天才ノイマンギャルのピヨちゃん!」
鞘町こはな:「そして!」
東雲芽衣:「キュマイラバロールの東雲選手!……かな?」
鞘町こはな:「キュマイラバロールのノノメメ先輩選手!」
百代まりあ:「そしてわたくしは……」すう、と息を吸い。
百代まりあ:「技術顧問の百代まりあよ」
藤宮 ひよこ:「せ、センセ……!」
東雲芽衣:「わー!」パチパチ
鞘町こはな:「技術顧問のマリアンヌちゃん先生!」
東雲芽衣:「雨山さんも来るでしょ?会長のおごり飯」
雨山周子:「えっ? えーと……」しばらく躊躇って、
雨山周子:「は……はい!ご一緒させていただくッス!」
東雲芽衣:「やった!」
鞘町こはな:「じゃあ、バンシー先輩」
鞘町こはな:「キッカス先輩も入れて8人です!」
藤宮 ひよこ:「ふふふ。ご飯を一番美味しく食べる方法!パイセンも知ってるもんね!」
晩翠凍衿:「……よろしい」にこりと微笑む。
晩翠凍衿:「みんなで行きましょうか!」
GM:――斯くして事件は一件落着、学院に潜む闇は暴かれた。
GM:連れ立って学食に向かう君達を、昇る朝日が照らしていた。

【ED/東雲芽衣】

GM:聖ルツィア学院、校門。
GM:天花寺アスカの保護と伊集院橘花の護送のため、仲間たちは一足先に学院を後にした。
GM:君——東雲芽衣は今、雨山周子と二人きりだ。
GM:彼女も準備が出来次第、UGNに保護される形となるだろう。
雨山周子:「あの……何だかよく分かんないんスけど……」
東雲芽衣:「ん?」
雨山周子:「ありがとうございました、東雲選手!」
雨山周子:「私のこと、助けてくれて……」
東雲芽衣:「どういたしまして」
東雲芽衣:「雨山さんもありがとう。あの時動かずにじっとしてくれていて」
東雲芽衣:「おかげで守りやすかった」
雨山周子:「いえ……そんな……動けなかっただけッスから……」
東雲芽衣:「あはは。そっか」
東雲芽衣:「それで、さ」
雨山周子:「はいっ」
東雲芽衣:「私はこれでこの学院を去ることになるわけなんだけど」
東雲芽衣:「一つだけ聴きたいことがあって」
雨山周子:「あ……そう、ッスよね……本当に転校してきたわけじゃないんスもんね……」がっかりした顔で。
雨山周子:「……何でしょうか?」
東雲芽衣:「『誓いの紅紐』に捧げたお願いごとって、なんだったのかなって」
雨山周子:「!」
東雲芽衣:「わざわざあんな暗いところまで来たんだからそれなりに真剣なお願いだった気がするから……ちょっと気になっちゃって」
東雲芽衣:「無理に教えてくれとはいわないよ」
雨山周子:「…………」目を瞑って。
雨山周子:「……いえ」
雨山周子:「もう、叶っちゃったんです」
東雲芽衣:「え?」
雨山周子:「私の、紅紐に託した願いは……」
雨山周子:顔を上げて、君を見て。
雨山周子:「『東雲選手が走るところを、もう一度見たい』」
雨山周子:「……だったんです」
東雲芽衣:「!」
東雲芽衣:「……そっか」
雨山周子:「……だから、もう、叶っちゃいました」そう言って笑う。
雨山周子:「やっぱり……東雲選手が走る姿は、すっごく綺麗で……すっごく格好良くて」
雨山周子:「前よりもっと、憧れました」
雨山周子:「……でも……」
東雲芽衣:「でも?」
雨山周子:「…………」
雨山周子:「やっぱり、もう陸上には、戻ってこないんスか……?」
東雲芽衣:「戻らない、よ」
東雲芽衣:「前に行ったの覚えてる? 真っ当な走りはもうできないって」
東雲芽衣:「真っ当な速度を超えた走りになっちゃうから、どうあがいても無理なんだ」
東雲芽衣:「わざと速度を抑えて走るってのも違うでしょ?」
雨山周子:「…………」異能を振るい、戦う東雲芽衣の姿を思い出して。「そう……ですか……」目を伏せる。
雨山周子:「…………」
雨山周子:「……東雲選手」
東雲芽衣:「ん、なぁに」
雨山周子:「私、今、悩んでるんです」
雨山周子:「記録は中々伸びないし、自分以外に競い合う相手もいなくて」
雨山周子:「どうして、何の為に自分が走ってるのか、分からなくなっちゃって」
東雲芽衣:「……」雨山さんの目をみて、静かに聴いている。
雨山周子:「だから、東雲選手が走る姿を、もう一度見たいと思ったんです」
雨山周子:「私の憧れをもう一度見れば、迷いも吹っ切れるんじゃないか、って」
雨山周子:「だけど……まだ、気になってることがあるんです」
東雲芽衣:「なんだろう。言ってみて。聞くよ」
雨山周子:「初めて会った時、私、東雲選手にお聞きしましたね」
雨山周子:「何の為に走ってるのか、って」
東雲芽衣:「うむ」
雨山周子:「楽しいから。あなたはそう答えた。それは嘘ではなかったと思います。けど……」
雨山周子:「もっと大きな理由は、別にあったんじゃないですか?」
雨山周子:意を決したように言う。
雨山周子:「私はそれに気付いていて……でも、ずっと言い出せずにいました」
東雲芽衣:「……よく見てるんだね。私のこと。いや、これは私の嘘が下手だったのかもしれないけど……」
東雲芽衣:「そうだよ
東雲芽衣:「失くした両親がね、言ってくれたの。『走るの速いね』『凄いね』って」
東雲芽衣:「理由はそれだけ」
雨山周子:「……ご両親、が……」息を呑む。
雨山周子:「……そうですか……」頷いて。「……胸のつかえが、取れたような気がします」
雨山周子:「ありがとうございます、東雲選手」
雨山周子:「……最後にもう一つだけ、いいですか?」
東雲芽衣:「……うむ」
雨山周子:「UGN……でしたね。東雲選手は、そこで……」
雨山周子:「今は、どうして。何の為に……走ってるんですか?」
東雲芽衣:「楽しいから。じゃあないよ」
雨山周子:「…………」
東雲芽衣:「それはあながち嘘でもないけど、でも本当の理由は違う」
雨山周子:「……聞かせてくれますか」
東雲芽衣:「雨山さんのように周りの人、大切な日常をもうなくしてしまいたくないから」
東雲芽衣:「かな」
雨山周子:「…………!」
雨山周子:「……東雲、選手……」
雨山周子:潤んだ瞳から、一筋の涙が零れる。
東雲芽衣:「そろそろ皆のところにいかなきゃ、なんだ」時計を一瞬見て、つぶやく。
東雲芽衣:「なんだけど」
東雲芽衣:「こっちからも一つお願いいいかな」
雨山周子:涙を拭って。「……何でしょう」
東雲芽衣:ポケットから携帯を取り出す。
東雲芽衣:「連絡先」
東雲芽衣:「連絡先、交換しない?」ニッと笑って尋ねる。
雨山周子:「へ……」一瞬、呆けたような顔をして。
雨山周子:「い……」
雨山周子:「い、いいんですか!?」
東雲芽衣:「そっちはUGNの保護下に入って不安なこともあるだろうし」
東雲芽衣:「こっちは任務を担当したものとしてあとがきになるもの」
雨山周子:「……し……」
雨山周子:「東雲選手!!」感極まった様子で、がっしりと君の手を握る。
東雲芽衣:「ふふっ」なんだかその様子がおかしくて笑みが溢れる。
雨山周子:「……やっぱり……やっぱり、あなたが走る姿を、もっとトラックの上で見たかったです」
雨山周子:「でも……それが出来ないっていうのなら……」
雨山周子:「…………」ごくりと喉を鳴らして、意を決したように。
雨山周子:「私が!」
雨山周子:「私が、あなたの代わりに走ります!」
東雲芽衣:「うむ」
東雲芽衣:「そうしてくれると、嬉しいな」
雨山周子:「前の東雲選手よりも、きっと速くなって……」
雨山周子:「日本一……いえ、世界一のランナーになります!」
雨山周子:「だから……」
雨山周子:「だから、見ててください!!」
雨山周子:一気に吐き出すように、早口で言い切る。
東雲芽衣:「ちゃんと見てるし、応援するよ」
雨山周子:「はい……!」一度は拭った涙が、再び溢れ出す。「はい……ありがとうございます、東雲選手……!」
雨山周子:「私……私、頑張ります……!」
東雲芽衣:「うむ!」
東雲芽衣:「じゃあ、そろそろ本当にいかなきゃだから、連絡先交換してっと……」お互いのアドレスと番号を交換する。
東雲芽衣:「それじゃあ、また」私は校門をまたぐ。もうこの学園にくることは多分ないとおもうけど。
東雲芽衣:雨山さんとはいつでも連絡ができる。そう、また。
東雲芽衣:……後が気になるとか、雨山さんも不安があるだろうからとか言っちゃったけど。
東雲芽衣:あれも本当の理由が別にあって。
東雲芽衣:仲良くなりたい。
東雲芽衣:ただそれだけだったのだけど。
東雲芽衣:それはいずれ伝えたいと思う。
東雲芽衣:いずれ、また。

【ED/藤宮ひよこ・鞘町こはな・晩翠凍衿】

GM:---
GM:UGN第五支部 面会室
GM:---

GM:事件から数日後。君達はUGN第五支部を訪れていた。
GM:それぞれUGNに保護・拘留された、天花寺アスカと伊集院橘花との面会のためだ。
GM:天花寺アスカは私服で、伊集院橘花は手首に拘束がなされた姿で君達の前に姿を見せた。
天花寺アスカ:「や、久しぶりだね」
伊集院橘花:「…………」視線を逸らしている。
晩翠凍衿:「一週間も経ってませんけど」特に気にせず会話に入る。
晩翠凍衿:制服はもう聖ルツィアのものではない。
鞘町こはな:「大丈夫ですか?それ痛くないですか?」手首の拘束を見て。
伊集院橘花:「……別に……この程度……」もごもごと。
天花寺アスカ:「そっちが本来の制服かな?似合っているよ、凍衿」
晩翠凍衿:「はいはい。どーも」
藤宮 ひよこ:「……おっ。しえりんパイセン、耳が赤くなるタイプ?」
晩翠凍衿:「えっなってないでしょ……!?」慌てて鏡を取り出す!
晩翠凍衿:……なってない!
藤宮 ひよこ:「ああ。ウソだぜ……?」
晩翠凍衿:「藤宮ーッ!」
藤宮 ひよこ:「だがジュンボク美少女は……いひゃい!いひゃい!」
鞘町こはな:「嘘つきはよくないですよ!」
東雲芽衣:「よくないぞー」
天花寺アスカ:「赤くなりかねないという自覚はあったんだね」くすりと笑う。「嬉しいな」
晩翠凍衿:「そういう方向性でしか喋れない生き物なんですか?」じと目で土地神らしき何かを睨む。
天花寺アスカ:「済まないね。これが素なんだ」
天花寺アスカ:「凍衿が嫌だと言うなら、治す努力はしてみるけれど……」
天花寺アスカ:伏し目がちに視線を向ける。
東雲芽衣:(そういうところでは?)
藤宮 ひよこ:(じゃんね?)
晩翠凍衿:「そういうところです!」口に出す!
天花寺アスカ:「ごめんごめん」まるで気にしていない顔で、朗らかに笑う。
晩翠凍衿:「……まったく」ため息をついて。「その分だと、先行きも明るい感じですかね」
鞘町こはな:「?治す努力をしたらダメってことですか?」
百代まりあ:「なるほど……そのままがいいのね?凍衿は」
鞘町こはな:「あっなるほど!」
晩翠凍衿:「えっ」
天花寺アスカ:「そうなのかい?嬉しいな」
晩翠凍衿:「…………まあ今更普通に話されても変な気はするかもしれないですけど……」
天花寺アスカ:「ありのままの僕がいいと言ってくれるんだね」
天花寺アスカ:「嬉しいな。受け入れてくれて」
晩翠凍衿:「ああ言えばこう言う!」
伊集院橘花:「…………」ぎりぎりと爪を噛んでいる。
鞘町こはな:「キッカス先輩?大丈夫ですか?」
藤宮 ひよこ:「噛み砕く勢いだもんね?」
伊集院橘花:「……何かしら。わたくしは何も問題なくってよ」じっとりと睨む。
伊集院橘花:「庶民の同情など不要!犬にでも食わせておいたほうがよろしくってよ!!」
鞘町こはな:「じゃあ今、なにか欲しい物ってありますか」
伊集院橘花:「はぁ……?」眉を顰める。
鞘町こはな:「だってワンちゃんにだけ食べさせてたら、キッカス先輩はおなかすいちゃいますよね」
鞘町こはな:「だから、キッカス先輩が欲しい物があれば、出来る範囲で用意しようかなって」
伊集院橘花:「クッ……!屈辱を……!」
伊集院橘花:「この伊集院橘花!貴族の誇りまで失ったわけではなくってよ!」
伊集院橘花:「施しを受けるくらいなら舌を噛んで自害したほうがマシですわ!!」
晩翠凍衿:「でも伊集院さんって名家の出とかではないんですよね?」
伊集院橘花:「…………!! ば……ば……晩翠凍衿……!!」
伊集院橘花:「あなたは今ここで殺して差し上げ……!!」
GM:乱暴に席を立とうとした瞬間、
GM:手首から鎮静剤が注入される。
伊集院橘花:「ヴッ……!!」
晩翠凍衿:「あれ言っちゃ駄目なやつでした!?」
晩翠凍衿:「あっ」
鞘町こはな:「わわわわわ」
藤宮 ひよこ:「……あちゃー」
天花寺アスカ:「おっとっと」
伊集院橘花:がくりと脱力し、椅子に項垂れる。
晩翠凍衿:「あの……なんかすみません……」
天花寺アスカ:「…………」その様子を見て。
東雲芽衣:「天花寺さんは学院から離れることになるんですか?」
天花寺アスカ:「僕はこの通り、この身体はどこにでも行けるから。生徒会長は続けるつもりだよ。皆勤賞は途切れてしまったけどね」
天花寺アスカ:「……お陰様で、僕はほとんどお咎めなしでね。まあ、今後UGNのお手伝いはさせられるだろうけど……」
天花寺アスカ:「彼女は……やはり、レネゲイドはともかく、人を害しているからね」
鞘町こはな:「……」
天花寺アスカ:「未成年だからそう重大な処罰には至らないと思いたいけれど……難しいところだね」
鞘町こはな:「……それでも、です。それでも……」
鞘町こはな:「望むなら、償う機会が与えられてほしいって思います」
晩翠凍衿:「…………」
天花寺アスカ:「……ああ。彼女は……」
天花寺アスカ:「……最初は、悪い子じゃなかったと思うんだ。ただ、少しだけ純粋過ぎた」
天花寺アスカ:学院の熾烈な競争社会の中で、自分以上の何かに縋りたくなったとしても、無理はない」
天花寺アスカ:「それは……彼女の責任とは言えないと、僕は思う」
天花寺アスカ:「彼女にそんなことをさせてしまった、学院の構造そのものが罪なんだ」
天花寺アスカ:「僕は生徒会長として、これから少しずつ、学院を変えていきたいと思う」
鞘町こはな:「エンゲージ先輩の力で、それって変えられないんですかね?」
鞘町こはな:「あっ変えられる……!」
天花寺アスカ:「ああ。幸い、時間はいくらでもあるしね」
晩翠凍衿:「……まともな方向に変えてくれることを祈ります」苦笑い。
藤宮 ひよこ:「でもでも!」
藤宮 ひよこ:「シンコー集めるのは、別の方法にしてよね!」
天花寺アスカ:「そうだね」頷いて。「写真集でも出そうかな……」
藤宮 ひよこ:「アスにゃんなりのお礼だったのかもしんねーけど。きっちゃんが力を得ちゃったのも。それが原因のヒトツだってこと忘れちゃ……」
藤宮 ひよこ:「………」
天花寺アスカ:「あ、抱き枕の方がいいかな?」
晩翠凍衿:「…………」
鞘町こはな:「お金取ってるほうがタチが悪くないですか」
東雲芽衣:「私もそう思う」
藤宮 ひよこ:「………やっぱりコイツ、消しとく?」
鞘町こはな:「や、やめましょうよ……ピヨちゃん怖いです」
天花寺アスカ:「そうか……済まない」
天花寺アスカ:「気付かなかったよ……」
天花寺アスカ:「君達にはもちろん、無料で贈らせてもらうよ。今回のお礼にね」
藤宮 ひよこ:「うがーっ!」突如暴れだすギャル!
鞘町こはな:「ピヨちゃん!?」
晩翠凍衿:額を押さえて俯く。
東雲芽衣:「えーと、私はいいのでその分伊集院さんに贈ってあげてね」
百代まりあ:「無料ならとりあえず貰っておくわ」
鞘町こはな:「私もマリアンヌちゃんにあげます」
百代まりあ:「ほんとう?ありがとう、こはな」
鞘町こはな:「えへへ……助け合いです」
晩翠凍衿:「出させる前提で会話をしないで……」
百代まりあ:「大事に使わせていただくわ」
百代まりあ:「カップ麺の重しとか」
天花寺アスカ:「…………」
晩翠凍衿:「……なるほど。そういう対応なら黙らせられるんだ」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんカップ麺食べるんですか?」
百代まりあ:「? 食べるわよ?」
鞘町こはな:「イマドキってそうなんですかね……???」
百代まりあ:「いつもは贅沢だから、時々ね。自分へのごほうびに
鞘町こはな:「あ、なるほど」
鞘町こはな:「いつも贅沢してる分たまにはそういうの。なるほど~」分かっていない。
藤宮 ひよこ:「はぁ、はぁ……ご、ご褒美で、カップ麺……?」
鞘町こはな:「普段あんまりそういうの食べられないからじゃないですか?」
百代まりあ:「ええ。普段は中々食べられないから……」
藤宮 ひよこ:「……今度、美味しいラーメン屋さん、行こっか。ひよが奢るから……」
百代まりあ:「本当?嬉しいわ、ひよこ!」
百代まりあ:「ありがとうね。とっても楽しみだわ」
百代まりあ:「でも奢っていただかなくても大丈夫よ。自分の分は払うわ」
藤宮 ひよこ:「そ? 遠慮しなくていーのに」
鞘町こはな:「あっいいなー!私も!」
東雲芽衣:「私もおいしいお店しりたいな」
百代まりあ:「それじゃあ皆でいきましょう?芽衣と凍衿もどうかしら。アスカも」
東雲芽衣:「もちろん行く!」
天花寺アスカ:「それじゃあご一緒させていただこうかな?」
晩翠凍衿:「あら」
晩翠凍衿:「後輩に誘われちゃったからには行かないとだけど。その場合はあたしの奢りだよ?」
藤宮 ひよこ:「マ!? しえりんパイセン大好き~!」
鞘町こはな:「そうなんですか!じゃあバンシー先輩とずっとご飯一緒に行きたいです!」
百代まりあ:「そんな裏技が……!?」
鞘町こはな:「三食ついてきてくださいよ~~~」
晩翠凍衿:「そこまではダメ」
鞘町こはな:「ちぇーっ!です……」
鞘町こはな:「……でも。いつかキッカス先輩も、って言えたらいいですね」
晩翠凍衿:「……そうだね」
藤宮 ひよこ:「うん。今は、ムリだけど。いつか……」
東雲芽衣:「うむうむ」
晩翠凍衿:「やったことは……本当、良くないと思うけど。個人的には嫌いじゃなかったかも」
鞘町こはな:「うむうむです!」
天花寺アスカ:「……ありがとう、皆」
天花寺アスカ:君達に向けて微笑みかける。
天花寺アスカ:「学院に来てくれたのが君達で、よかったよ」
晩翠凍衿:「……」微笑む。
鞘町こはな:「えへへ……私達、お嬢様でした?」
天花寺アスカ:「……ああ」頷いて。「『雛罌粟の会』会長が保証する」
天花寺アスカ:「君達は、誰より素敵で立派な、お嬢様だったよ」
晩翠凍衿:伊集院さんを見て。「名家の出じゃなくても……あと時々空回りしてちょっと面白い感じになってても」
晩翠凍衿:「必死に努力する姿勢は好きでしたし、あなたも十分お嬢様だったと思います……って」
晩翠凍衿:「伝えてもらったら、やっぱり怒らせちゃうかな……」
晩翠凍衿:「ともかく」
晩翠凍衿:「あたしは一足お先に失礼します」
天花寺アスカ:「勿論」頷き、伊集院の髪を撫でる。「伝えておくよ」
百代まりあ:「もう行くの?凍衿」
晩翠凍衿:「報告書もまだ途中なので」そう言って、軽く手を振りながら退室する。
鞘町こはな:「あっ私もまだです!コピペさせて下さい!」
鞘町こはな:「待ってくださーい!」パタパタとその後をついていく。
藤宮 ひよこ:「……大変だねえ、やっぱり。UGNは」
百代まりあ:「廊下を走ってはだめよ」その背中を見送って。
百代まりあ:「……それで、ひよこ。そのラーメン屋さんはどこにあるのかしら」
藤宮 ひよこ:「ん。すぐ近くだけど……あれ、センセは大丈夫なん?ホーコクショ」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:無言のまま、困ったような笑みを浮かべた。

GM:---

晩翠凍衿:廊下に出て、少し歩き。
鞘町こはな:追いついてぶつかる。「わふっ」
鞘町こはな:「追いつきました!よかった~!」
鞘町こはな:「これでレポートもバッチリです!」
晩翠凍衿:「走らないの」
鞘町こはな:「う、すみません……」
晩翠凍衿:「……まあこの辺でいいか」
鞘町こはな:「?ここで書くんですか?」
鞘町こはな:「あんまり書く向きの場所には見えないですけど……」
晩翠凍衿:「こっち」目についた小さな会議室の掲示を“使用中”にし、扉を開ける。
鞘町こはな:「あっいい場所です!」
鞘町こはな:とてとてと中に入る。
晩翠凍衿:「……って言うか」電灯を点ける。椅子とテーブルが揃っている程度の空間。
晩翠凍衿:「えっと……もしかして」
晩翠凍衿:「本当にレポート書く気でいる……?」
鞘町こはな:「えっ」
鞘町こはな:「書かないんですか……!?」
鞘町こはな:「もしかしてバンシー先輩、エリートだからレポート免除とかなんですか?」
鞘町こはな:「ずるいです!それ羨ましいです!」
晩翠凍衿:「エリートにそんな特権はありません!」
晩翠凍衿:「それはそれとして普通に書いて出すよ!そうじゃなくて」
鞘町こはな:「え、じゃあ人に書かせて……そうじゃなかった」
鞘町こはな:「そうじゃなくて何ですか?」
晩翠凍衿:「さすが察しがいいなって思ったんだけどなあ……」ため息をついて手近な椅子に座り、対面の席を示す。
晩翠凍衿:「あなたの今後の活動についての話」
鞘町こはな:「えっ私今失望されてます……?あっ失礼しまーす」椅子に座って。
晩翠凍衿:「とは言え、ちゃんと事情を伝えて、その上で正規の人員になってるんだから、あたしが直接何かできるわけじゃないけど……」
晩翠凍衿:「でもやっぱり、仲間として知っておきたい」
晩翠凍衿:「なんでハナちゃんが戦わなくちゃいけないのかってことを」真剣な顔になる。
鞘町こはな:「……バンシー先輩はなんで戦ってるんですか?」
鞘町こはな:「なんでバンシー先輩が戦わなくちゃいけないんですか?」
晩翠凍衿:「あたしの場合は、それが向いてると思うからだよ」
晩翠凍衿:「戦うのが得意だし、嫌いじゃない。うまくできればみんなが褒めてくれる。言うことなしって感じ」
晩翠凍衿:「そりゃ、他にも人の助けになりたいとか、悪い奴らに好き勝手させたくないとかはあるけど。一番根っこの部分はそれだと思う」
鞘町こはな:「……そうじゃねー人は戦っちゃダメだと思ってます?」
晩翠凍衿:「いいえ。そうは思わない。けど」
晩翠凍衿:「……ハナちゃんが戦う理由が償いのためだとしたら、それは本当にあなたがしなきゃいけないことかとは思う」
鞘町こはな:「私は向いてると思います。得意ってほど強くもないですけど……戦いにしか使えない能力ですし」
晩翠凍衿:「……」その点は首肯する。
鞘町こはな:「人の助けになれるのは、やっぱり気持ちがいいです。それが一番根っこです!」
鞘町こはな:「……償いがあるのも嘘じゃないです」
鞘町こはな:「私は、人を殺してます。それが正しいと思って、やりました」
鞘町こはな:「敵だけを、でもないです。“普通の人”も、です」
鞘町こはな:「でも、それはよくないことで。正しくないことだって分かりました」
鞘町こはな:「それはもう変えられないですけど。だから、今ならでも、できるだけたくさんの人を守りたいです」
鞘町こはな:「昔の私みたいな人も、守れたらいいなって思います」
鞘町こはな:「私がしなきゃいけないことかはわかんねーですけど、私が出来て、私がやりたいことです」
鞘町こはな:快活な様子は消え失せている、真剣な目をしてつらつらと語って。
鞘町こはな:「あ、あんまり真面目な感じ似合わねーですよね!お気楽モードでいきますね!」
鞘町こはな:「そんな感じです!」
晩翠凍衿:「……そう。大元の動機と、償いとが別だっていうのは、分かった」
晩翠凍衿:対して、こちらはあくまで真面目な顔を崩さない。
晩翠凍衿:「でも」
晩翠凍衿:「……せっかく解放されたんだから、また平穏な暮らしをしたい、とかは思わないの?」
晩翠凍衿:「あたしはやっぱり、あなたは守られる側であるべきだと思う」
晩翠凍衿:「そんな風に笑ってる顔を見ると、なおさらだよ」
鞘町こはな:「無理やりやらされたわけじゃないです」
鞘町こはな:「私が、それが正しいと思って、やりました」
晩翠凍衿:「でもそれは、そういう風に教えられたからじゃ……」
鞘町こはな:「だとしても、です。そこに嘘をついたら、ダメだと思います」
鞘町こはな:「私がそれは間違っていたと思ったのも、UGNでそう教えてもらったからです」
晩翠凍衿:「…………むう」
晩翠凍衿:少し黙る。
鞘町こはな:「あ、疑ってるわけじゃないですよ」ブンブンと手をふる。
鞘町こはな:「ただ、思うんです」
鞘町こはな:「もしもあそこにいたまま、あそこが壊れてなかったら」
鞘町こはな:「私は何の疑いもなく、あそこで戦い続けて、あそこで殺し続けて」
鞘町こはな:「あそこで死んでたんじゃないかって」
鞘町こはな:「だから、こうやって働ける今が、とっても幸せなんです」
晩翠凍衿:「幸せ。……幸運、か」むうう、とますます唸る。
晩翠凍衿:確かに、鞘町こはなが今ここにこうしていない可能性は十二分にあった。
鞘町こはな:「それに、戦う理由がバラバラでも、みんな、同じ目的に向かって……」
鞘町こはな:「一緒に頑張って、温かい気持ちになれるのって、すごいことだと思うんです」
鞘町こはな:「ごめんなさい」頭を下げて。「私、あの時」
晩翠凍衿:「……うん?」
鞘町こはな:「戦いが終わって、みんなで食事に行こうってなった時。キッカス先輩も連れてきたいって話したときです」
鞘町こはな:「私が、一人でなんとかするっていう風に言っちゃいました」
鞘町こはな:「そんなこと、出来ないです。私の力は大したことないです。みんなといれば力を出せます」
鞘町こはな:「おバカなことを言ったと思います。ごめんなさい!」
晩翠凍衿:「……あたしやみんながさ」
晩翠凍衿:「どうしてあなたに協力したいと思ったかは分かる?」
鞘町こはな:「えっ」
晩翠凍衿:「芽衣ちゃんも、ひよこちゃんも、まりあちゃんも。誰も嫌がったりしなかったでしょ」
鞘町こはな:「えーと……みんな優しいから?」
晩翠凍衿:「うん。みんなすごく優しいと思う」
晩翠凍衿:「だけど少なくともあたしは、誰にでも優しいわけじゃないよ」
鞘町こはな:「えっと、じゃあ、なんで」
鞘町こはな:「なんでバンシー先輩は、嫌がらなかったんですか」
鞘町こはな:「フリだったんですか……?」
晩翠凍衿:「……なわけないでしょ」
晩翠凍衿:「あたしは……だから……なんて言うの……?」
晩翠凍衿:「……つまり、自分を犠牲にしてほしくないんだよ。ハナちゃんに……」
鞘町こはな:「えっ」
晩翠凍衿:「自分なら危ない目に遭ってもいいとか……自分で何とかするとか。そういうの」
晩翠凍衿:「やられるとすごく嫌なの」
鞘町こはな:「ううう……」
晩翠凍衿:「あの戦いのときの最後だってすごいハラハラしたんだからね!」
晩翠凍衿:「あたしはまだ余裕あったもん!守ってもらわなくてよかったの!」
鞘町こはな:「そ、それは反論があります!」
晩翠凍衿:「……何よ」
鞘町こはな:「余裕があるならそれは攻撃能力に回したほうが絶対いいです!」
鞘町こはな:「食らう前提で闘うほうがおかしいです!」
鞘町こはな:「チームなので!守る側が守って攻める側が攻めたほうがいいです!」
鞘町こはな:「バンシー先輩、自分でなんとかしようとしてました!」
晩翠凍衿:「そ……」
晩翠凍衿:「そのためにあなたが死んじゃってたらどうすんのよ!」
晩翠凍衿:「一理あるけど!時と場合ってもんがあるでしょ!?」
鞘町こはな:「じゃあ時と場合でした!」
鞘町こはな:「一理どころか百理も千理もあります!いや百億万理です!」
晩翠凍衿:「嘘!あれは必要ないやつだった!」
晩翠凍衿:「あたしの方が無量大数理ありますー!」
鞘町こはな:「要りました~~~!」
鞘町こはな:「む、無量大数理……!?」
鞘町こはな:「えっと……」
晩翠凍衿:「ふふん」得意げ!
鞘町こはな:「!」ピピーン!
鞘町こはな:「じゃあこっちは無量大数理足す一理あります!」
鞘町こはな:「ふふん!」得意げ!
晩翠凍衿:「はあ!?」
晩翠凍衿:「じゃあこっちは無量大数理足す二理……」
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:「いや違うわ……そうじゃない……」
鞘町こはな:「じゃあそこに足す……え」
晩翠凍衿:「ハナちゃんは自分を大事にすることも考えてって話!」
鞘町こはな:「あ、はい……」
晩翠凍衿:「個別の事例についての是非は今はいいです!」
鞘町こはな:「うーん、なんか丸め込まれてるような……」
晩翠凍衿:「えっそう……?」
晩翠凍衿:「割と……みんなの考えてたことを代弁できたと思うんだけど……」
晩翠凍衿:「たまにそれは無いわって言われることがある……」
鞘町こはな:「元気だして下さい」頭を撫でる。
鞘町こはな:「私は先輩の味方ですよ~」
晩翠凍衿:「うう……ハナちゃん優しい……」
晩翠凍衿:「…………これも違くない?」真顔!
鞘町こはな:「えっ」
鞘町こはな:「そうかも?」
晩翠凍衿:「だよね?」
晩翠凍衿:「だから、えーと」
鞘町こはな:「……でも、バンシー先輩の言ってることは分かりましたよ!」
鞘町こはな:「ちゃんと、自分の身のことも考えろってことですよね」
晩翠凍衿:「あ、分かってくれた?」顔を綻ばせる。
晩翠凍衿:「そうそう」
鞘町こはな:「はい!ばっちり分かりました!」
鞘町こはな:「ありがとうございます!」
晩翠凍衿:「……ハナちゃんが痛かったり、苦しかったりしたら、周りの人も悲しいもの」
晩翠凍衿:「作戦の成功度を高めるのはもちろん重要だけど。そういうことも、覚えておいてくれたら嬉しいよ」
鞘町こはな:「はい!はいはいはい!先輩!」手を上げて。
晩翠凍衿:「はい?」
晩翠凍衿:「なんでしょう」
鞘町こはな:「私、今、レポートが出来なくて苦しいです!」
晩翠凍衿:「…………」真顔。
鞘町こはな:「バンシー先輩は私が苦しいと悲しいんですよね?」
鞘町こはな:「手伝ってくれますか???」
晩翠凍衿:「…………ええ、もちろん」
鞘町こはな:「わーいやったー!」
晩翠凍衿:「せっかく任務が終わったのに、ハナちゃんがそんな苦しみを背負い込むのはとっても悲しいので」
鞘町こはな:「持つべきものは賢くてかっこいいエリートの先輩です!」
鞘町こはな:「はい!私は背負わねーですよ!」
晩翠凍衿:「そんな思いをしなくて済むよう……次回以降、助けてくれる人がいなくても困らなくて済むように」
晩翠凍衿:「って言うか誰かいたとしても頼りたいなんて思わないくらいに」
晩翠凍衿:「きっちり。書き方を指導してあげます」
鞘町こはな:「えっ指導!?」
鞘町こはな:「う、写すだけでいいですよ」
晩翠凍衿:「レポートが書けないから苦しいんでしょう?」
晩翠凍衿:「書けるようになれば苦しくない」
鞘町こはな:「技術顧問はこりごりですよう!」
晩翠凍衿:「大丈夫。ハナちゃんの優秀さはエリートのあたしも認めるところだもの」
鞘町こはな:「えっ本当ですか!?えへへ……」
晩翠凍衿:「きっとすぐできるようにするからね!」
鞘町こはな:「はい!ご指導のご鞭撻です!バンシー先生!」
晩翠凍衿:「ほいほい。それじゃあ行きましょう」
晩翠凍衿:席を立ち、先に行って扉を開ける。
鞘町こはな:「ほわっ」扉を開けた瞬間、外の風の冷たさを肌に受けて。
鞘町こはな:(私は何も背負ってないから——)
鞘町こはな:(たくさんのものを背負っている人に比べて、ずっと、お得なところがあります)
鞘町こはな:(色んな人が、みんな、同じ目的に向かえるのだったら)
鞘町こはな:(別に私が戦わなくてもいい)
鞘町こはな:(——だから。いざという時、真っ先に、この身を投げ出しやすいです)
鞘町こはな:(そのために、いざという時までは、絶対、生き延びてみせます)
鞘町こはな:凍えるような寒さを感じながら、暖かい部屋を出て、外への扉をくぐる。







GM:全行程終了。
GM:お疲れさまでした!
鞘町こはな:お疲れさまでした!
晩翠凍衿:お疲れ様でしたー!堪能しました!
東雲芽衣:お疲れさまでしたー!
藤宮 ひよこ:おつかれさまでした~!




次回予告

『雛罌粟の会』最大派閥であった伊集院橘花とその一派の失脚は、聖ルツィア女学院に大きな波紋を生んだ。
新勢力、“シュトゥルムフート”の進撃。
暗躍する“眠れる獅子”、園崎伊織の謀略。
激化する抗争の影で静かに胎動する第三勢力、“二十八星”の真の目的とは。
乱獲される鼠たち。暴徒と化す外部生。
混沌の坩堝に呑まれた学院を平定すべく、天花寺アスカの放った一手。
それは聖ルツィア女学院のかつての伝統、『決闘裁判』の復活だった――!
己の信念と誇りを賭して、少女たちは無垢なるその手に刃を握る。
次回『聖ルツィア女学院血風録』
乞うご期待。