聖ルツィア女学院血風録



メインログ/雑談ログ


Trailer


古くからの伝統を誇り、数多の令嬢を輩出してきた名門校、聖ルツィア女学院。
長らく続いた仮初めの平穏は、一人の少女——学院内最大派閥の長の失脚により、脆くも崩れ去った。
巻き起こる派閥闘争は、多くの生徒と思惑を巻き込んで、次第にその火勢を強めていく。
新勢力、“シュトゥルムフート”の進撃。
暗躍する“眠れる獅子”、園崎伊織の謀略。
激化する抗争の影で静かに胎動する第三勢力、“二十八星”の真の目的とは。
乱獲される鼠たち。暴徒と化す外部生。
混沌の坩堝に呑まれた学院を平定すべく、『雛罌粟の会』会長、天花寺アスカの放った一手。
それは聖ルツィア女学院のかつての伝統、『決闘裁判』の復活だった——!
己の信念と誇りを賭して、少女たちは無垢なるその手に刃を握る。

Double Cross The 3rd edition『聖ルツィア女学院血風録』

ダブルクロス——それは裏切りを意味する言葉。



Index


関連セッション
『聖ルツィア女学院にようこそ』

Opening
【OP/御薗野咲】
【OP/ネヴェア・ブースロイド】
【OP/宝竜崎梨絵菜・晩翠凍衿】
Middlephase
【Middle1/「お手伝いくらいは、させてほしいです」】
【Middle2/「私も例外では居られませんか」】
【Middle3/「逃げたくなったら構わず逃げていいと、そう思っていますけどね」】
【Middle4/「その時はわたくし、最高級の茶葉を用意させますわ」】
【Middle5/「わたくし達、何も変わりませんわ」】
【MasterScene】
【Middle6/「終わらせなんかしない」】
【Flashback/Re:】
【Interlude/昨日より今日は昏く】
Climax
【Climax/聖ルツィア女学院血風録】
Ending
【ED/聖ルツィア女学院】
【ED/ネヴェア・ブースロイド】
【ED/宝竜崎梨絵菜】
【ED/晩翠凍衿】
【ED/御薗野咲】
【次回予告】

Preplay


御薗 野咲みその のざき (キャラシート)

ネヴェア・ブースロイド  (キャラシート)


宝竜崎 梨絵菜ほうりゅうざき りえな (キャラシート)


晩翠 凍衿ばんすい しえり (キャラシート)


GM:まずは自己紹介をしていただきますわ
GM:わたくし達のお茶会に入りたいのならそれなりのマナーというものを見せていただかなくてはね
GM:では最初に……
GM(キャラシート)
御薗野咲:そのURLは……私!
GM:御薗野咲!自己紹介なさい!
御薗野咲:は、はいっ! 頑張ります! 御薗野咲です!
御薗野咲:生まれも育ちも普通の家でしたが、最近家庭内で色々(父が逮捕されたり母が離婚させられたり)あって
御薗野咲:母方のお家に引き取られたら、そこが沈みかけのご名家でしたので、母の父にこの学校に通って家に相応しい品格ある女性になれと言われました!
GM:気の毒に……
御薗野咲:なにせ本当に普通の人生を送ってきたので、聖ルツィアの独特な様子には戸惑うことも多いです。
御薗野咲:お嬢様学校ってすごい……!
GM:まあ庶民には少し難しいかもしれませんわね~~??
御薗野咲:祖父のことは好きじゃないけど、母親が可哀想なので可能な限り接触しないよう従ってはいる状態です。
御薗野咲:……という基本スタンスの通り、抵抗により発生する軋轢を思うあまり、事なかれ主義に流れるタイプ。
御薗野咲:でもいざという時にはその胸の剣を振りかざすことが……できる? のかな? できるといいな? そんな娘です。
GM:剣を取れ!
御薗野咲:特に超能力とかないタイプの女子高生ですが、もし力に目覚めた場合、
御薗野咲:最強のDロイス「なし」と無二のセットアップ武器作成エフェクト(侵蝕2の中では最強)を活かし、剣をバキバキ壊して生やして戦います。
GM:超能力なんて非科学的ですわ!!
御薗野咲:能力モチーフは自然の花と風です。いえ、超能力なんてないんですけど……
御薗野咲:あ、そこそこの行動値から範囲攻撃もできる! そんな感じです。よろしくお願いします。
GM:OK!そんな御園さんにハンドアウトを恵んでさしあげますわ!!

PC1
シナリオロイス:園崎愛
君は聖ルツィア女学院に転校してきたばかりだ。
放課後、偶然外部生の集団に襲撃される少女を見かけた君は、彼女を助けようとするも、窮地に追い込まれてしまう。
絶体絶命のその時、君の目の前に光り輝く一振りの剣が現れる。それは君を戦いの運命へと誘う『決闘者の刻印』だった。

GM:転校してきたばっかりなのに紛争状態で一度もまともに授業ができていません
GM:困りますわね
御薗野咲:お嬢様学校ってすごい……!
GM:何か聞いておきたいことはございますかしら!
御薗野咲:大丈夫です! やれます!
GM:良い覚悟ですわ!ではよろしくお願いします!
御薗野咲:ます!
GM:では次!
GM(キャラシート)
GM:ネヴェア・ブースロイド!自己紹介おし!
ネヴェア・ブースロイド:畏まりました。
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドと申します。ごきげんよう、皆々様。
GM:が……外国の人!
ネヴェア・ブースロイド:元MI6、第二次大戦前に発明少年としてナチスと暗闘を繰り広げた“s”ことフィン・ブースロイドの曾孫娘です。
GM:恐ろしい子……!
ネヴェア・ブースロイド:曾祖父が秘密工作員だったことをぼかしながら昔の冒険譚を語る様を、親族は「また始まったよ……」という目で見ているのですが
ネヴェア・ブースロイド:彼女は大おじいさまの話を曇りなく信じています。それには理由があって、
ネヴェア・ブースロイド:10歳の誕生日に彼に渡されたペンダントを身に着けて以来、身の回りで起きていた怪奇現象がぴたりと止んでしまったのですね。
GM:不思議ですわね~
ネヴェア・ブースロイド:現在はそのペンダントを肌身離さず身に着けつつ、大おじい様のかつての冒険の舞台の一つ、日本で生活しており
ネヴェア・ブースロイド:名門女子校、聖ルツィアに通っています。
ネヴェア・ブースロイド:一般的な聖ルツィア生なので、天花寺アスカ様にも熱い視線を送りつつ、自分が高等部に上がるころには卒業してしまう彼女に寂しさを覚えている。
ネヴェア・ブースロイド:性能は全力で氷壁します。
ネヴェア・ブースロイド:AIDAで社会ダイスを増やしているのでミドルも多少やれる。そんな感じです! よろしくお願いしますわ!
GM:天花寺様に色目を
GM:許せませんわ……!!
GM:じいや!ハンドアウトの用意を!
ネヴェア・ブースロイド:恐れ入ります

PC2
シナリオロイス:八重山雫
君は聖ルツィア女学院の在校生だ。
どの派閥にも属さず、比較的平穏な日々を送っていた君は、友人である八重山雫から、小さなエンブレムを託される。
それは持ち主に無敵の力を与える『決闘者の刻印』。刻印を持つ者を倒せるのは、同じく刻印を持つ者だけ。その戦いこそが決闘裁判なのだ。
八重山はある病気を発症し、もう戦えない身体になってしまったという。
彼女はこれまでの行いを悔い、君に学院の争いを止めて欲しいと願う。

GM:あなたにも決闘裁判に身を投じていただきますわ
ネヴェア・ブースロイド:それは……少しわくわく致しますね。
GM:何か聞いておきたいことはあって?
ネヴェア・ブースロイド:問題ありません!
GM:では潔くカッコよく生きていきなさい!!
GM:よろしくお願いします。
ネヴェア・ブースロイド:よろしくお願いします。
GM:次の方ですわ!
GM(キャラシート)
GM:宝竜崎梨絵菜!自己紹介せよ!
宝竜崎 梨絵菜:それはわたくしですわ!
宝竜崎 梨絵菜:おーほほほっ!!このわたくしこそ、名門宝竜崎家の一人娘、宝竜崎梨絵菜ですわ!
宝竜崎 梨絵菜:えりなと間違えやすいけどりえなですわ!
GM:ほんとだ!
宝竜崎 梨絵菜:大資産家の一人娘、何一つ不自由のない生活、平和で優雅な日常……それがわたくしを取り巻くすべて、だったはずなのに!
宝竜崎 梨絵菜:なんの因果かオーヴァードとして覚醒!家の名やUGNとの繋がり……それにわたくし自身の身を守るため、UGNエージェントになってしまうことに……
GM:かわいそうですわね
宝竜崎 梨絵菜:これが……もう……めっちゃきついんですの!!毎回死にそうになるし、汚れるし、疲れるし、もう本当に……今すぐにでも逃げ出したい!!
宝竜崎 梨絵菜:ですが家の面子のためにもそういうわけにもいかず……できる限り安全に暮らす為わたくしは今日も逃げ回りますわよ!!
GM:聞くも涙語るも涙ですわね……
宝竜崎 梨絵菜:聖ルツィアでは生活していませんでしたが噂は聞き及んでおりますわ
宝竜崎 梨絵菜:まあ、いざという時には……本当にいざという時には、力をためてためて……最高火力をたたき出して一瞬で戦いを終わらせてやります!そんな火力オブパワーな性能ですわ!
宝竜崎 梨絵菜:お嬢様のくせにお金も持ってないのでミドルにはあまり期待しないでくださいましね、そんな感じですわ
GM:頑張ってくださいまし!ではハンドアウトはこちら!
GM:あっ共通だった 少々お待ちあそばせ!
宝竜崎 梨絵菜:はいですわ!
GM:では次!
GM(キャラシート)
GM:オラッ晩翠!自己紹介しろ!
晩翠凍衿:ああん?言われねえでもやってやんよ!
晩翠凍衿:晩翠凍衿(ばんすい しえり)。最近になってN市外からやってきたエリートUGNチルドレンです!
晩翠凍衿:エリートなのでエリートの証たるゾディアックウェポン“キャンサー”を託されています。形態は大鎌!とっても使いにくい!
晩翠凍衿:いや使いにくくないですけど?超カッコよくて強いんですけど!
GM:ほんとか~?
晩翠凍衿:本当ですし~!
晩翠凍衿:チルドレンとしては実際優秀な成績を収めていますが、一方で調子に乗りやすくて無神経な面があります。
晩翠凍衿:今回は天花寺さんに憧れている子がいらっしゃるということでね……既に縁がある人間として気遣う過程でガンガン知った風な口を聞いていきたい……
GM:何よあいつ……天花寺さまの何なの……!?
晩翠凍衿:ふっふっふ……前回の聖ルツィア回でシナリオロイスに指定された仲ですわ……!
晩翠凍衿:そういうわけで何故かシリーズの続投枠でもあるので、なんかそういう言動もしていきたいところ!
晩翠凍衿:性能的には近寄ってゾディポンで殴る!ダメージダイスを振り直したりガー不にしたり100%を超えたら範囲攻撃もできる!
晩翠凍衿:そんなところです!
GM:ではお二人のハンドアウトはこちら!

PC3・4
シナリオロイス:天花寺アスカ
君たちはUGN関係者だ。
聖ルツィア女学院の実権を握る『雛罌粟の会』会長であり、古い土地神のレネゲイドビーイングでもある少女、天花寺アスカから、ある厄介な依頼が持ち込まれた。
それは近頃学院で巻き起こっている紛争への介入と平定。
本来ならUGNの仕事ではないが、天花寺は思春期の少女達が集う環境で混沌と闘争のストレスが長引けばオーヴァードに覚醒する者も多く出るだろうという雑な理論を展開し、また彼女が渡してきた『決闘者の刻印』からは、明らかなレネゲイドが検出された。
現在、学院で争っている主な勢力は二つ。
鉄の規律で外部生を纏め上げた新興勢力、“シュトゥルムフート”。
それに対抗し、内部生の地位と特権を保たんとする“ブルジェオン・デ・ローズ”。
だが天花寺が最も警戒するという勢力は、別にあるという。
それは学院紛争の影で不気味に蠢く第三の勢力、“二十八星”だった。

GM:お仕事頑張ってね!
GM:何か聞いておきたいことは!
晩翠凍衿:この場では特になし!
宝竜崎 梨絵菜:だいっじょーぶですわ!
GM:OK!
GM:ではこの4人で始めていきます!皆さんよろしくお願いします!
晩翠凍衿:よろしくお願いしまっす!
ネヴェア・ブースロイド:よろしくお願いします
宝竜崎 梨絵菜:よろしくお願いしますわ!
御薗野咲:よろしくお願いしまーす



【OP/御薗野咲】

GM:では早速OP1、御園さんのOPです
GM:登場どうぞ!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+10(1d10->10)した (侵蝕率:32->42)
御薗野咲:いや超能力とかないが……

GM:---

GM:聖ルツィア女学院。
GM:昭和の昔から多くの令嬢を輩出してきた、由緒正しい名門校。
GM:そこに通う生徒たちはみな貞淑で礼儀正しく、聖ルツィアの名は多くの少女たちの憧れとなっている。
GM:君はそんな学院にやって来たばかりの転校生だ。
GM:爽やかな朝。予鈴が鳴り響き、教師の号令と共に一時限目が始まろうとしていた。
御薗野咲:……着慣れない制服に身を包み、歩き慣れない道を進んで。
御薗野咲:古めかしい校門に見下ろされながら、今日も恐る恐る通学してきた。
御薗野咲:学院内は『空気』が違う。私にはそれは、山の上のそれに感じた。清冽で、冷たく、薄い。
御薗野咲:いったいお前は、賤しい外界から何をしにきたのかと、ゆるく首を締めながら尋ねてくるような。
御薗野咲:……緊張に強ばりながら、それでも高校生として。一限の準備を済ませ、授業を待つ。
GM:「では、今日は教科書の……」
GM:古典の教師が眼鏡を直しながら、板書を始めようとしたその時!
GM: ガッシャァァアン!!
GM:けたたましい音と共に、教室の窓が砕け散る!
御薗野咲:「!」 ビクッと震えてそちらを見る
GM:巻き起こるざわめきと悲鳴!
GM:投げ込まれたのは小さな缶のようなもの。そこから猛烈な勢いで煙が噴き出し、教室に充満していく!
GM:咳き込み、うずくまる生徒達。目に刺すような痛み……催涙弾だ!
御薗野咲:「うわっ、何、何……!」 皆の様子を見て、がたりと椅子を引き跳ねるように立つ
御薗野咲:「今日も……!?」
一般お嬢様:「何ですのーッ!」「お目目が割れんばかりに痛いですわ!!」「どこのどなたですの!!」
御薗野咲:目が痛いと聞いて思わず目を庇うが、それだと周りが見えないためどうしようもなく、オロオロする
GM:その時、怒号と共に教室に雪崩れ込んでくる一団!
GM:ヘルメットとボディアーマーで武装し、顔にはガスマスク。
御薗野咲:「誰……!?」 警備の人かな? という淡い期待
GM:見る者が見れば分かるであろう。それらに描かれたマークは、外部生集団『シュトゥルムフート』のエンブレム!
御薗野咲:(だよね……!) この学校に編入して数日。もちろんそのマークにはなんとなく見覚えがある。
外部お嬢様:「天誅ですわーッ!」「学園にたかる蛆虫どもが—ッ!」「お死にあそばせ!!」
御薗野咲:(あのマークを着けた人たちは、なんか……そういう派閥の人だって言ってたよね。何日か前の朝の授業の開始前に……)
外部お嬢様:警棒を振りかざし、一部内部生に襲い掛かる……だが!
GM:そこに浴びせられる一斉放火!
外部お嬢様:「オギャーッ!!」「クッッッソ痛くてよ!!」
御薗野咲:(あれは!)
内部お嬢様:襲われた内部生たちの顔に……同じくガスマスク!
内部お嬢様:襲撃を読んでいたのだ!あるいは知っていて誘い込んだのだろうか!何たる知略!
御薗野咲:(いつもあのマークの派閥の人と戦ってる人!)
御薗野咲:(あの人たちも何かのハバツだって昨日の朝の授業の開始前に教室でお話してた……!)
内部お嬢様:「飛んで火に入りましたわね!!」「今日こそ踏み潰してあげますわ!ゴキブリさん達!」「内臓ぶちまけなさいなーッ!!」
GM:飛び交う大勢の怒号!一瞬にして静かな教室は地獄絵図と化す!
御薗野咲:「あわわ……」 教科書を盾のように持ちつつイスの影に隠れ、戦闘に巻き込まれないよう縮こまっている
GM:「皆さん避難……避難を!ウェーッゲホゲホ!!」教師が咳き込みながら必死に避難を誘導する!
GM:これでは到底授業どころではないだろう。
御薗野咲:先生がそう言ってくれるなら、しゃがみながらどうにか戦火をかわして、どうにか教室から抜け出そう
GM:君はほうほうの体で、他の一般生徒と共に教室を逃げ出す。
御薗野咲:転校初日に比べれば、学校に馴染めなくても、取り残されないように振る舞うことについては、少しは上手くなった気がする。
GM:他の教室も同じように襲撃にあったのか、大勢の生徒たちが悲鳴と混乱の中を逃げ惑っている。
GM:君が転校してきてから数日。今、聖ルツィア女学院は未曽有の混沌の渦の中にあった。
GM:内部生と外部生の派閥抗争。激化し続けるその争いによって、君は一度たりともまともな授業を受けられていない状態だ。
御薗野咲:(まだ高校生なのに、派閥なんて作って、学校の授業もそっちのけでお互いに激しく主張をぶつけ合ってる……)
御薗野咲:(やっぱりお嬢様学校ってすごい……!)
GM:非常ベルが鳴り響き、スプリンクラーが作動して水浸しになった廊下を、君は人ごみに揉まれながら進んでいった。

GM:---

GM:その日の放課後。
GM:結局その日も一度も授業を受けられないまま、君は学生寮への帰路に着くことになった。
GM:寮まではやや距離がある。既に陽は傾き、辺りは薄暗い。
GM:聖ルツィアは部活動が盛んではないため、辺りには人気も無い。寂しい道を、一人歩く。
御薗野咲:抗争に巻き込まれ、そこかしこについてしまった制服の汚れを気にし、ため息を漏らす。
御薗野咲:(やっぱり派閥に入らなきゃ駄目なのかな。でも、私みたいな何の取り柄もない子を入れてくれる所なんてあるのかな? 家柄とかも全然だし……)
御薗野咲:(私、こんなことでこの学院でやっていけるのかな……) 惨めな気持ちでとぼとぼ歩く。この学校に編入して、毎日のことだ
GM:君が溜息まじりに道行く君。その前方に、突如として人影が飛び出してくる。
御薗野咲:「わっ」 ビクッと硬直
園崎愛:「あぅっ……!」
園崎愛:少女だ。脚を縺れさせて転び、そのまま起き上がらない。
園崎愛:息が荒い。ここまで走ってきたのだろうか。
御薗野咲:「だ、大丈夫ですか!」 迷いなく駆け寄り、少女の元に屈み込む
園崎愛:「うぅ……」
園崎愛:「だ、大丈夫ですから……私は……」
園崎愛:「それより、早く逃げてください……」
園崎愛:「あなたまで……うっ……!」
御薗野咲:「体調、悪いんですか? お怪我とか? ……逃げる?」
園崎愛:転んだ時に足を捻ったのか、起き上がろうとして顔を顰める。
御薗野咲:「痛むんですか? 立つのは……難しそうかな」
園崎愛:「いいんです……!早く、早くここから離れて……!」
アイアンフィストお嬢様:「追いつきましたわよ、園崎さん?」
御薗野咲:「そ、そんなこと言われても、怪我してるなら、それを放ってなんて……!」
御薗野咲:声の方を振り向く
GM:数名の少女が姿を現す。状況からして、転んだ少女を追いかけていたらしい。
GM:少女たちは一様に武装し、剣呑な表情を浮かべている。
御薗野咲:「ッ……」 あのマークの派閥の人たちか、その派閥の人と戦ってる派閥の人たちだ、と当たりをつける
お嬢様(悪):「随分手間を掛けさせていただきましたわね」「逃げても無駄だというのに」くすくす笑う。
アイアンフィストお嬢様:「さあ、一緒に来てもらいますわよ?」
アイアンフィストお嬢様:リーダー格らしき少女がずい、と歩み出る。
御薗野咲:心臓が警告の早鐘を打つ。彼女たちの力は、この数日でハッキリと見せつけられた。
御薗野咲:学校の運営にすら介入するその力は絶大だ。何の後ろ盾もない私が彼女たちに歯向かえば、無事では済まない。この学校にいられなくなる。
アイアンフィストお嬢様:少女の胸元には、光る紋章……エンブレムのようなものが鈍く輝いている。
GM:転校生である君も、その意味は知っている。
GM:転校初日に、親切な生徒から忠告を受けたのだ。
GM:『あの連中には関わらない方がいい』
GM:『特に、バッジのようなものを身に着けている奴らは——』
GM:『化け物だ』
御薗野咲:(……バッジのようなものを身に着けている!) その事実に遅れて気付き、なおさらに心身が震える
園崎愛:「…………」怯えた表情。小さく震えている。
アイアンフィストお嬢様:「……?」
アイアンフィストお嬢様:君に気付き、ぴくりと眉を動かす。
アイアンフィストお嬢様:「何ですの、あなた?」
アイアンフィストお嬢様:「部外者は引っ込んでいなさいな」
御薗野咲:「うっ……!」
御薗野咲:(……何もするべきじゃない……)
園崎愛:「……あの、ありがとうございます」震えながら、笑みをつくる。
園崎愛:「私なら、大丈夫ですから……」
園崎愛:「……ありがとう、ございます……」
御薗野咲:「……」
御薗野咲:(この人たちの目的が、この子なら……私は急いで逃げて……この子も言ってるじゃない)
御薗野咲:(関わらない方が良い……それに、大丈夫だって)
御薗野咲:(お茶会の余興で鬼ごっことかしていたのかもしれない……お嬢様学校だし……)
園崎愛:そう言って、怪我をした足で無理に立ち上がろうとして。
園崎愛:「あっ……!」
園崎愛:転んでしまう。受け身も取れず、アスファルトに強かに打ち付けられる。
御薗野咲:(……)
お嬢様(悪):それを見て、哄笑する少女達。
御薗野咲:都合の良い妄想めいた憶測を、振り払う。背に冷たい汗が伝う。
御薗野咲:(……一度だけ。一度だけだ)
お嬢様(悪):「あはははは!何をしてらっしゃるの?」「ねえ、大丈夫?」「抵抗するからこうなるのですわ!!」
御薗野咲:(一度だけ、頑張ってみよう。確かにここはお嬢様学校で、私なんかちっとも馴染めない。ルールとか派閥とか色々あるけれど)
御薗野咲:(こうやって、みんなで一人を追い回して、怪我をしても一方的に笑って……っていうのは)
御薗野咲:(違う……!)
アイアンフィストお嬢様:「さあ、こちらにいらっしゃい」
園崎愛:「……う……」再び、よろめきながら立ち上がろうとする。
御薗野咲:ゆっくりと、少女を守るように立つ。
園崎愛:「……?」
アイアンフィストお嬢様:「……何のつもりかしら?」
御薗野咲:顔を俯かせて、目の前の彼女たちを正視はしない。恐ろしいからだ。でも、しっかりと立って。
御薗野咲:「……っぁ、あの……」
御薗野咲:「こ、この子怪我してて……すごく痛そうだし……か、かっ、可哀想だと思うんですけど」
御薗野咲:「そうやって、囲んだり、笑ったりするのは……だから、えっと」
御薗野咲:「……やめません、その……そういうの……?」 どもりながら、震える声で、それでもどうにか提案する
アイアンフィストお嬢様:「まあ、驚きましたわ……」口に手を当て。
アイアンフィストお嬢様:「この方、わたくし達に歯向かうおつもりのようですわよ」
お嬢様(悪):少女たちがげらげらと嘲笑する。
園崎愛:「何、何を……!」
園崎愛:「いいの、私はいいから……!」
御薗野咲:「は、歯向かうっていうんじゃ、全然なくて!」 慌てて大きな声を上げる
御薗野咲:「でもだって……おかしいじゃないですか! こんなひどいこと……!」
御薗野咲:「やめましょうよ……!」 いつの間にか、俯いていた顔も上がっている
アイアンフィストお嬢様:「あなたの意見なんて、一体誰が求めたかしら?」
アイアンフィストお嬢様:詰め寄って、君を威圧的に見下ろす。
アイアンフィストお嬢様:「おどきなさい」
御薗野咲:「うっ……!」 一歩引く、顔をそむける
御薗野咲:(……頑張った。一度。ちゃんと頑張ったじゃない、野咲)
御薗野咲:(それでもこの人が引いてくれないなら『そういうこと』なんだ)
御薗野咲:(この人は私より強い。力がある。そんな人に逆らっちゃ駄目)
御薗野咲:(なんにもない私は、摘み取られて縛られて、呼吸できなくなってしまうんだ。お父さんみたいに、お母さんみたいに……)
御薗野咲:分かりました、と。ごめんなさい、と言おうとして。
御薗野咲:そむけた視界の端に、立ち上がれないままの少女が映り。
園崎愛:「……いいの、ありがとう」少女が声を上げる。
園崎愛:「私は……こういうの」
園崎愛:「慣れてる……から」
園崎愛:諦めたような、虐げられてきた者の笑みを浮かべる。
御薗野咲:「……ッ」 その諦念滲む顔と声に、胸がどうしようもなく苦しくなって
御薗野咲:ほとんど反射だった。歯を食いしばり、跳ねるような勢いで顔を見上げ、私を見下ろす彼女を見返す
御薗野咲:「……どきません!」
御薗野咲:「どけません!」
御薗野咲:「やめて、ください……! こんなこと!」 半ば裏返った声で、それでも強く言い切る
御薗野咲:「……あなたたちは間違ってます!!」
アイアンフィストお嬢様:「…………」癪に障ったように、口元がひくつく。
アイアンフィストお嬢様:「そう……あくまで邪魔立てするつもりなのね」
アイアンフィストお嬢様:「それなら、仕方ありませんわね」
アイアンフィストお嬢様:少女が、胸につけたエンブレムを手に取る。
アイアンフィストお嬢様:「わたくしの邪魔をするなら……誰であっても、容赦はしませんわ!!」
御薗野咲:「……!」
アイアンフィストお嬢様:エンブレムを指で上方に弾く。
アイアンフィストお嬢様:落下するエンブレムを空中で殴りつけた——瞬間!
アイアンフィストお嬢様:銀の紋章が爆発するように膨張、形を変えながら少女の腕に絡みついていく!
御薗野咲:「な……なっ……!」
アイアンフィストお嬢様:瞬く間に、小さなバッジが巨大な銀のガントレットへと変貌する。
御薗野咲:「何、それ……!」
アイアンフィストお嬢様:「そんな事も知らずに歯向かったのかしら?度し難いお馬鹿さんですこと」
アイアンフィストお嬢様:「これが『決闘者』の力ですわ!!」
御薗野咲:「『決闘者』……!?」
アイアンフィストお嬢様:「後悔してももう遅いですわ!!保健室で反省なさいませーーッ!!」
アイアンフィストお嬢様:少女が無骨な鋼の腕を、君に向けて振りかぶる!
御薗野咲:「~~ッ!」 来るであろう一撃を予期し、本能で頭を庇い、縮こまる
GM:瞬間、上空で閃光。
GM:雲を貫き、空気を切り裂き、一筋の光が君と少女の間に炸裂する!
御薗野咲:「……!?」
GM:落雷かと見紛うような衝撃。
御薗野咲:予期しない現象にたたらを踏む。 (雷……!?)
GM:白煙の中、君と少女を分かつかのように、『何か』がそこにある。
GM:君の眼前に突き立てられたそれは……鈍く輝く、細身の銀の剣。
お嬢様(悪):「……!?」「まさか!」
園崎愛:「それは……!」
アイアンフィストお嬢様:「……『決闘者の刻印』……!」
御薗野咲:「……!」 この数分、ずっと反射でばかり動いている。だから、それに手を伸ばしたのも反射だ。
御薗野咲:一も二もなく、ただ今は、背後の彼女と、私自身を守る頼りになればと思ったから。
GM:君が手に取った途端、銀の剣は先程目にしたのとは逆に、瞬時に収縮し、君の手に収まる。
GM:そして、ひとつのエンブレムを形作る。
御薗野咲:……それが何を描いたものかは、分からない。黒い点のようなものが、2、3、ぽつぽつと打たれただけのもの。図形を描いているようにも見えない、無造作な点。
御薗野咲:けれどそれに、私は力を感じた。暖かな予感。あるいは希望。
アイアンフィストお嬢様:「まさか……そんなまさか……!」愕然たる表情。
アイアンフィストお嬢様:「選ばれたというの!?今ここで……あなたが!?」
御薗野咲:エンブレムを強く握り、掲げる。小さな拳の中から、白い光が溢れ、薄暗い道を白昼のように照らし出し。
御薗野咲:やがて収束する。剣だ。筋のように細く短く頼りないが、しかし白く暖かな光を帯びて、確かに存在している。
御薗野咲:「……あなたたちは」
御薗野咲:「間違ってます」 その切っ先を向けて、言う。冷静に。自分はこうするべきだという、確信を胸に
アイアンフィストお嬢様:「……!!」
アイアンフィストお嬢様:ぎり、と歯軋りの音。
アイアンフィストお嬢様:「……そんなこと……そんなこと……!」
アイアンフィストお嬢様:「認めて……たまるものですかーーッ!!」
アイアンフィストお嬢様:再び腕を打ち鳴らし、君に襲い掛かる。今度は戯れではない、全力の殴打だ。
御薗野咲:……当然! 剣を振るったことなんて私にはない。だけど、さっきまでとは違う。冷静になったからだろうか。それとも剣を手にして力を得たのだろうか。
御薗野咲:動きが遅い。動きが読める。動きが分かる。その振り下ろすような打撃が、理解できる。そして、さっきとの違いはもう一つ。
御薗野咲:この手には剣がある。細く、短く、頼りなくても。
御薗野咲:「……!」 剣を跳ねるように振るう。攻撃を正面から受け止めるのではなく、軌道を逸らすように
アイアンフィストお嬢様:「ッ……!!」
アイアンフィストお嬢様:力を受け流された拳が、足元のアスファルトを粉砕する。
御薗野咲:風に乗った気がした。
御薗野咲:くるりと、身軽に半回転しつつ、身体が踴る。明後日の方向に攻撃を放った彼女の背後へ。
アイアンフィストお嬢様:「ぐ……ぅおおおおおッ!?」
アイアンフィストお嬢様:「しゃら……くさくてよーーッ!!」無理に身体を捩じり、君を捉えようと、掌を広げて掴みにかかる。
御薗野咲:「は……っ」 慣れぬ動きに息を漏らしながら、剣を横に薙ぎつつ半歩下がる。牽制
御薗野咲:それにどんなに勢いがあっても、今のこの目には見えている。乱暴で無理のある攻撃を確実に捌き、バランスを崩させる。
アイアンフィストお嬢様:「うぅッ……!?」
アイアンフィストお嬢様:巨大な剛腕は、本人にも容易に振るえるな代物ではない。大きく体勢を崩す。
御薗野咲:(この力が……あのエンブレムのせいなんなら)
御薗野咲:(あのエンブレムから出たものを壊せば……!)
御薗野咲:光の剣の持ち手に、空いていたもう片方の手を添え、恐るべき金属の腕に向けて振り下ろす。
御薗野咲:この剣に明確な質量はない。重量もない。だが確かな存在感を持って、剣は篭手の側部へと食い込み、
御薗野咲:「や……ああっ!」 一閃振り抜き、それを破壊する。力の余波か、花弁のような、細かな光の破片が舞い散る
アイアンフィストお嬢様:「ぎっ……ぁあああああーーーッ!!」
GM:描かれた光の軌跡。致命的なダメージを受け、再びガントレットが弾けるように分離、
GM:元の小さなエンブレムとして、からん、と地面に転がり落ちる。
アイアンフィストお嬢様:「馬……鹿……な……」
アイアンフィストお嬢様:意識を失い、崩れ落ちる。
お嬢様(悪):「ああっ!?」「そんな……嘘!!」
御薗野咲:「はあっ、はあっ……!」 慣れぬ運動に荒く息をして、髪の毛先から汗をぽたぽたと垂らす。
お嬢様(悪):「轟さまーッ!」「大丈夫ですか!?」
お嬢様(悪):取り巻きたちが倒れた少女を担ぎ上げ、逃げ去っていく。
お嬢様(悪):思い出したように一人が戻ってきて、エンブレムを拾い上げ、
お嬢様(悪):「覚えてらっしゃいーーッ!」
お嬢様(悪):捨て台詞を残して走り去っていく。
御薗野咲:「……」
御薗野咲:その捨て台詞に、事態の一旦の収拾を察して 「……はあ、あぁぅ……!」 大きく息を吐き、脱力して崩れ落ちる
園崎愛:「…………」呆然と、君の戦いを眺めていた。
園崎愛:「だ、大丈夫ですか……!?」
御薗野咲:「だっ……」「大丈夫、とか、よくわかんないけど……」
御薗野咲:安心と困惑のないまぜになった笑みを向けて 「ケガはしてないから。……そっちよりは平気」
園崎愛:「あ……あ……そう……ですか……?」
園崎愛:「あの……ありがとうございます、助けていただいて……」
園崎愛:「……あなたは、一体……?」
御薗野咲:光の剣は白くさらさらと砂のように崩れ去り、消えてしまった。後にはエンブレムだけが残る。
御薗野咲:それを見て、けれど目の前の少女を見て
御薗野咲:「……御薗、野咲」
御薗野咲:「多分、名前を聞いてるんじゃないなーって思うけど、まあ私、それくらいしかないから」
御薗野咲:「あなたは?」
園崎愛:「御薗、さん……」
園崎愛:「私は……」
園崎愛:「……園崎。園崎愛です」
御薗野咲:「園崎さん。……って呼ぶと、ノザキが私の名前っぽいなー」
御薗野咲:「愛ちゃんで良い?」
園崎愛:「えっ……!」
園崎愛:少し戸惑ったように、頬を染めて。
園崎愛:「は……はい……」
園崎愛:躊躇いがちに頷く。
御薗野咲:「よかった、愛ちゃん。……いや、まだ良くないか」 笑いかけて、手を差し出す
御薗野咲:「行こう。もう時間も遅いし、多分保健室も空いてるよ、足、見てもらわなきゃ」
園崎愛:「はい、そうですね……」
園崎愛:ゆっくりと、少し足を引きずるように立ち上がり、
園崎愛:君の手を取った。
御薗野咲:……未知。困惑。息苦しさ。一寸先も分からない、私の聖ルツィア女学院での日々は。
御薗野咲:この出会いをきっかけに、思わぬ方向へ、大きく大きく変わっていくことになる。
御薗野咲:けれど今この瞬間の私は、ただ目の前の愛ちゃんを助けられたことが……私にも、何かできたことが。
御薗野咲:何よりも、嬉しかったんだ。

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイス取得が可能です。
御薗野咲:園崎愛 ○庇護/不安



【OP/ネヴェア・ブースロイド】

GM:では次のシーンです
GM:OP2、ネヴェアさんのOPです
GM:登場どうぞ!
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:34->38)

GM:---

外部お嬢様:『内部生の横暴を許すなー!』『ブルジェオンは今すぐ解散せよ!』『貴族どもを血祭りに上げろーッ!』
内部お嬢様:『皆さん!暴力が横行する学院でよいのですか?』『野蛮で蒙昧な猿どもを断固として排除せよ!』『共にお茶会の自由を解放しましょう!』
GM:放課後。
GM:様々な派閥のデモの声が四方から飛び交うこの有様も、君達在校生にとっては既に慣れたものとなってきていた。
GM:夕陽が差し込む教室に、残っているのは君と後ひとりのみ。
GM:君の友人である、八重山雫だ。
GM:君は彼女から相談があると言われ、この時間まで教室に留まっていたのだった。
ネヴェア・ブースロイド:「──」ぼんやりと、首に下げたペンダントを右手で玩んでいる。
八重山雫:「……ごめんね、時間取らせちゃって」
八重山雫:申し訳なさそうに言う。
ネヴェア・ブースロイド:「暫く待とうと思ったけれど、どうにも周りが騒がしいままですね」
八重山雫:「そうだねぇ……」困ったように。
八重山雫:八重山雫。君の友人だ。一見すると温厚で物静かな少女に見えるが、しかし君は知っている。
八重山雫:彼女は外部生の一員として、この紛争の最前線に身を投じる『決闘者』でもあるのだ。
ネヴェア・ブースロイド:「謝るものではありません。雫さまはお友達ですもの」
ネヴェア・ブースロイド:「相談があるというお話でしたが、具体的にはどうなさったんですか?」
八重山雫:「……うん……」
ネヴェア・ブースロイド:伏し目がちな瞳を彼女へと向け、問う。
八重山雫:少し、俯いて。
八重山雫:不意に、その目から、大粒の涙が零れる。
ネヴェア・ブースロイド:「あっ……」
八重山雫:「あ……ごめんね……」少し焦ったように、ハンカチで目元を拭う。
ネヴェア・ブースロイド:おろおろと手を彷徨わせ、ポケットに手を伸ばすが、やめる
ネヴェア・ブースロイド:「いえ、続きを。お力になりとうございます」
八重山雫:「うん……ありがとう、ネヴェア……」
ネヴェア・ブースロイド:日々、多くの生徒が保健室へと送られていく。悲しみの種は尽きない。
ネヴェア・ブースロイド:友が苦しんでいるのなら寄り添わねばならない。
八重山雫:頷いて、静かに語り出す。
八重山雫:「……どこから、話したらいいかな」
ネヴェア・ブースロイド:「ゆっくりで、いいですよ」
八重山雫:「……うん。 ……私が……例の学内紛争に参加してるのは、知ってるよね?」
ネヴェア・ブースロイド:「……」目を伏せる。戦う力を持たない自分に、日々無力を感じているから。
ネヴェア・ブースロイド:「はい。貴女が理想の為に戦っている事、知っております」
八重山雫:「これまで……ネヴェアには、あまり話したことがなかったよね」
八重山雫:「あなたを……巻き込みたくなかったから」
八重山雫:「……でも、この話は……ネヴェアに聞いてほしいの」
ネヴェア・ブースロイド:彼女の瞳を見る。頷く。
八重山雫:真剣な瞳に、また、涙が滲む。
八重山雫:「私が、“シュトゥルムフート”に参加したのはね」
八重山雫:「何か、特別な思想があったからじゃないんだ」
八重山雫:「むしろ……その、逆なの」
ネヴェア・ブースロイド:「逆、と仰いますか」
八重山雫:「……うん」
八重山雫:「私は……この、終わらない無益な戦いを、終わらせたかったんだ」
ネヴェア・ブースロイド:「……それは」
ネヴェア・ブースロイド:「それは、何よりも尊い大義ではないですか」
八重山雫:「…………」目を伏せる。
八重山雫:「戦いが長引くのは、戦力と戦況が膠着しているから」
八重山雫:「だから、片方を勝たせれば、この戦いも終わる……」
八重山雫:「そう信じて、これまで戦ってきた」
八重山雫:「実際、効果はあったと思う。あと一歩のところまで来てた……」
八重山雫:「その筈なのに……」
八重山雫:涙が零れ、膝を濡らす。
八重山雫:「もう、出来なくなっちゃったんだ」
ネヴェア・ブースロイド:「雫さま……!」
ネヴェア・ブースロイド:「出来なく? それは、一体どのような……」
八重山雫:「……ごめんね」すん、と鼻を啜って。
八重山雫:「……病気、なんだ」
八重山雫:「あと、3ヶ月。悪ければ……2か月もしたら」
八重山雫:「私の命は……もう、耐えられない」
ネヴェア・ブースロイド:「そのような事が…………」
ネヴェア・ブースロイド:沈痛な面持ちで俯く。
ネヴェア・ブースロイド:「貴女が──」
ネヴェア・ブースロイド:「貴女が謝るようなことでは、ないのです。貴女一人が背負うべきことでは。それなのに、ああ!」
ネヴェア・ブースロイド:立ち上がり、彼女を背後から抱きしめる。
八重山雫:「……ごめん、ごめんね、ネヴェア……!」
八重山雫:「私、何も出来なかった……!」
八重山雫:「全部、無駄だった……」
ネヴェア・ブースロイド:「そんなっ……そんな事!」
八重山雫:「窮地に立たされて、内部生の抵抗は、戦いはもっと激しくなった……!」
八重山雫:「今、ここでやめたら、ただ火に油を注いだだけ……!」
八重山雫:「私……私、馬鹿みたいでしょ、こんな……!」
ネヴェア・ブースロイド:「そんな事よりも!」
ネヴェア・ブースロイド:「貴女のっ命が……! 何故この期に及んで、雫さま、貴女は──」
ネヴェア・ブースロイド:「助かる手立ては無いのですか!?」
八重山雫:「いいの……私のことは、いいから……!」かぶりを振って。
ネヴェア・ブースロイド:「私の今の気がかりは、それだけです」
八重山雫:「それよりも、ネヴェア……!」
ネヴェア・ブースロイド:「…………!」
八重山雫:「あなたに、頼みたいことが——」
GM:瞬間。
GM:教室の入り口が、突如爆発!
八重山雫:「!! 伏せてっ!!」
ネヴェア・ブースロイド:黙殺。八重山さんを庇うように立つ。
ネヴェア・ブースロイド:「くうっ……」
ネヴェア・ブースロイド:その身に礫片を受けながら、入り口を睨んでいる。
GM:熱波と衝撃が、君の皮膚と髪を撫でる。
GM:大量の市販火薬が炸裂したのだ。
八重山雫:「ネヴェア……!」
ネヴェア・ブースロイド:「きゃああああ!!」
内部お嬢様:「見ィ~~つけましたわよ、八重山雫……」
内部お嬢様:舌なめずりしながら現れる、完全武装の少女。
内部お嬢様:さらに同様の装備が数人。
内部お嬢様:改造エアガンと大量の花火で武装した、恐るべき内部生強襲部隊だ!
ネヴェア・ブースロイド:「こんな……」
ネヴェア・ブースロイド:「こんな世界で、雫さまはずっと」
ネヴェア・ブースロイド:それなのに、自分はどうだ。
ネヴェア・ブースロイド:曾祖父の語る冒険に胸を躍らせながら、どこかで諦めていた。
ネヴェア・ブースロイド:自分には、東方の快男児が如き武術の技も、ゲルマンの超少女のような優れた頭脳も。
ネヴェア・ブースロイド:預言書の怪人の見せたという魔術の技も、そしてフィン・ブースロイドのような発明の才もない。
ネヴェア・ブースロイド:だから、これでいいのだと。
ネヴェア・ブースロイド:荒廃していく聖ルツィアを、知っていたはずなのに。
内部お嬢様:「ほォ~ら!召し上がれ!!」少女が大量の花火をばら撒く!
八重山雫:「ネヴェアっ!!」
八重山雫:君の手を引いて、教卓の裏に駆け込む。
ネヴェア・ブースロイド:「きゃっ」
ネヴェア・ブースロイド:背後で爆発音が鳴り響く。
内部お嬢様:「あらあらあら!お口に合いませんでした?ごめんあそばせ!!」
内部お嬢様:「どうやら、戦えないというのは本当のようですわねェ……」「まだ一月なのに、お可哀想なこと……」
内部お嬢様:少女たちがくすくすと意地の悪い笑い声を漏らす。
八重山雫:「……ごめん、ごめん、ネヴェア……!」
八重山雫:ぼろぼろと、大粒の涙が零れる。
内部お嬢様:「嬲り殺して差し上げますわ!!」
ネヴェア・ブースロイド:それには応えず、ただ眼前の少女の涙を拭う。
内部お嬢様:教卓を何度も打ち付ける、弾丸と火薬の雨!
内部お嬢様:「ほらほら!はやく出てきなさいな!!」
ネヴェア・ブースロイド:なぜ、彼女が泣かなければならないのだろうか。ただ、平和を願っただけの。
八重山雫:「私が……私が……!」
八重山雫:「花粉症になんて、ならなければ……!」
ネヴェア・ブースロイド:「…………」
ネヴェア・ブースロイド:「えっと」
ネヴェア・ブースロイド:「とりあえず、どうしましょうか」思考停止! 差し迫った危機が先だ!
八重山雫:「ネヴェア……」
八重山雫:潤んだ真剣な眼差しで。
八重山雫:「お願いがあるの」
八重山雫:鳴り響く銃声の中、自分の懐から、小さな銀のエンブレムを取り出す。
ネヴェア・ブースロイド:「なんなりとお申し付けください。もう、貴女を一人にはさせません」
八重山雫:それは、蜂を象った『決闘者の刻印』。
八重山雫:それを託す、その意味を。君も理解はできるだろう。
ネヴェア・ブースロイド:「これを、私に……?」
八重山雫:「……あなたを、戦いに巻き込みたくはなかった」
ネヴェア・ブースロイド:「っ……私は!」
八重山雫:「ネヴェアには……平穏な学院生活を送っていてほしかった」
八重山雫:「ネヴェアは……すごく、優しいから」
ネヴェア・ブースロイド:「貴女に、一人で傷ついて欲しくありませんでした」
ネヴェア・ブースロイド:そう言って、エンブレムを奪い取る。
八重山雫:「……! ネヴェア!?」
ネヴェア・ブースロイド:もう一度、八重山雫の躰をきつく、きつく抱きしめて。
ネヴェア・ブースロイド:進み出る。内部生たちの前へ。
八重山雫:「ネヴェア!駄目!待って……!」
GM:君の腕の中、銀の刻印が、胎動するように輝きを放つ。
GM:それは再びの生を受けるかのように、形を変えていく。
ネヴェア・ブースロイド:輝く徴を握りしめる。祈るように掲げる。胸の前へと。
ネヴェア・ブースロイド:やがて光が収まると、蜂を象ったエンブレムは既にそこには無く。
内部お嬢様:「何ですの……!?」「あの光は、まさか……!!」
ネヴェア・ブースロイド:ただ彼女の首に提げたペンダントに、十字分割のオーディナリー、翼の図柄が施された盾紋章(エスカッシャン)が刻まれていた。
内部お嬢様:少女たちに動揺が走る。
内部お嬢様:「この方も……適合者ですの……!?」
八重山雫:「……ネヴェア……!」
ネヴェア・ブースロイド:「……大おじい様は」
ネヴェア・ブースロイド:「闇に飲まれゆく動乱の境界に立ち、光ある世を守るために戦ったと言います、曰く」
ネヴェア・ブースロイド:「黄昏(トワイライト)の冒険」
ネヴェア・ブースロイド:「私も、そのように致しましょう」
内部お嬢様:「何を……!何を言ってますの……!?」「戯言ですわ!あれが決闘者のはずがありません!」
内部お嬢様:「撃ち殺してさしあげなさい!!」
内部お嬢様:号令と同時に、少女たちが一斉に引き金を引く!
内部お嬢様:乱れ飛ぶ銃弾の嵐が、君を襲う!
ネヴェア・ブースロイド:ふわり、と。境界に羽根が舞った。
ネヴェア・ブースロイド:それは弾丸に振れた瞬間、地に突き立つ巨大な氷の十字楯へと姿を変える。
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェアの瞳が黄金に輝き、その背から茜色の光条が立ちのぼった。
八重山雫:「……!」
八重山雫:その姿に、目を見開く。
ネヴェア・ブースロイド:やがて、それは翼のようなフレームを形作る。光が消えれば、そこには透明な実体を得た、氷の翼が出現している。
ネヴェア・ブースロイド:「ここから先へ向かう者、容赦はしません」
ネヴェア・ブースロイド:(──なぜ、出来ると思ったのか。自分でも分からない)
ネヴェア・ブースロイド:(でも)
ネヴェア・ブースロイド:「雫さまには指一本、触れさせません!」
内部お嬢様:「くっ……!」「うぅぅっ……!」
内部お嬢様:少女たちは、気圧されたように後ずさり。
内部お嬢様:「その顔……覚えましたわよ~~~ッ!!」
内部お嬢様:捨て台詞を残して、廊下を退却していく。
ネヴェア・ブースロイド:「……っ、ふう」
ネヴェア・ブースロイド:肩の力を抜く、透き通る翼が、空に溶けるように消えていく。
八重山雫:「ネヴェア……!」君に駆け寄って。
八重山雫:「大丈夫……!?怪我は……?」
ネヴェア・ブースロイド:「万事大丈夫です。……きっと、天使さまが守ってくださったのでしょう」
ネヴェア・ブースロイド:そう言いながら、ペンダントを軽く掲げる。
八重山雫:「……ネヴェア……」ほっとしたような表情を浮かべる。
八重山雫:「……順番が、逆になっちゃったな……」
ネヴェア・ブースロイド:「と、仰いますと」
八重山雫:「……ねえ、ネヴェア。改めてお願い、聞いてくれる?」
ネヴェア・ブースロイド:「ええ。どのような?」
八重山雫:「…………」教室に散らばった弾丸と、焦げ跡に目を落とし。
八重山雫:それから、君を見据えて。
八重山雫:「……私の代わりに、この戦いを止めてほしいの」
八重山雫:「私は間違えたから。もっと違うやり方で……聖ルツィアを救ってほしい」
八重山雫:「……あなたにしか、頼めないの」
八重山雫:「…………」俯き。
八重山雫:「ごめん。こんな頼み方、ずるいって分かってるけど……」
ネヴェア・ブースロイド:そう聞いて、精いっぱいの笑みを返す。
ネヴェア・ブースロイド:「貴女が積み上げたものを引き継ぐようなやり方は、頼まれてもできません。私は、雫さま程強くはありませんから」
ネヴェア・ブースロイド:「でも……ええ」
ネヴェア・ブースロイド:「もう、見て見ぬふりをするのは、おしまいに致しましょう」
ネヴェア・ブースロイド:八重山さんの手を取る。
ネヴェア・ブースロイド:「だから貴女も」
ネヴェア・ブースロイド:「謝るのは、そんな顔をするのはもうおしまいです」
八重山雫:「……ネヴェア……」
八重山雫:「……ごめんなさ…… ……いいえ」
八重山雫:「……ありがとう」
八重山雫:そう言って、涙を零しながら笑った。

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイス取得可能!
ネヴェア・ブースロイド:友人 八重山雫 友情/花粉症であの感じ出してきたの?
ネヴェア・ブースロイド:あ、P表です
ネヴェア・ブースロイド:以上



【OP/宝竜崎梨絵菜・晩翠凍衿】

GM:OP3、宝竜崎さんと晩翠さんのOPです。
GM:登場どうぞ!
宝竜崎 梨絵菜:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+7[7] → 40

晩翠凍衿:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+10[10] → 43

晩翠凍衿:いきなり高い

GM:---
GM:UGN 第五支部 会議室
GM:---

GM:君達、宝竜崎梨絵菜と晩翠凍衿は、任務のためにここ第五支部に招集された。
GM:もう一人のエージェントと、さらに協力者がくるという話だが、まだどちらも姿を見せていない。
GM:会議室には君達二人きりだ。
宝竜崎 梨絵菜:「…………」
宝竜崎 梨絵菜:(……何故、何故わたくしがまた任務を!!)
晩翠凍衿:「どうも。こんにちは」入室後立ったままで、ひらひらと気安く手を振って見せる。
宝竜崎 梨絵菜:「……ご、ごきげんよう」やや強張っている
晩翠凍衿:「スワッシュバックラー、晩翠凍衿です。よろしくねー」相手の内心には全然気付いていない。
宝竜崎 梨絵菜:「……わたくし、零光年ミッシングディスタンス、そして宝竜崎家の一人娘、宝竜崎 梨絵菜ですわ」
宝竜崎 梨絵菜:「……よろしくお願いしますわね……一応……」一応は小声
晩翠凍衿:「おお……なんか立派な名前」
宝竜崎 梨絵菜:(……そうですのよ、そもそもわたくしは宝竜崎家の一人娘ですのよ?UGNに入ったのもわたくしの身の安全のためでしてよ?なのになにゆえわたくしが任務などという危険な目に……!?)
宝竜崎 梨絵菜:「まあ、一般の方はご存知ないかもしれませんが、宝竜崎家といえばそれなりに名の通った名家ですのよ」
晩翠凍衿:「あ、そうなの?全然知らなかった」
宝竜崎 梨絵菜:「まあ知らなくても仕方ありませんわね、一般の方とはあまり縁がある方ではありませんので」お嬢様マウントだ!
晩翠凍衿:「うーん。あたしがN市に来て日が浅いってのもあるしなあ」腕を組む。
宝竜崎 梨絵菜:「そうなんですの……あー……こほん」
宝竜崎 梨絵菜:「少し、聞いておきたいことがあるのですが、よろしくて?」
晩翠凍衿:「聞いたら絶対覚えそうな苗字だもんね。ほうりゅうざき」
晩翠凍衿:「あ、うん、何?」
宝竜崎 梨絵菜:「まあ、なんといいますか……あなたは、腕の方は自信がおありで?」
晩翠凍衿:「めっちゃあるよ!」即答!
宝竜崎 梨絵菜:「おおう……っ!」勢いにちょっと驚く
晩翠凍衿:「なんてったってエリートなので?」
宝竜崎 梨絵菜:「エリート、ですの?」
晩翠凍衿:「そうそう。知ってる?チルドレンの中でも選ばれた12人にしか与えられないという武器の……」
晩翠凍衿:「その一本を……あたしが持ってるんだなー!!」
晩翠凍衿:胸を張る!
宝竜崎 梨絵菜:「ほう……ほうほう」
宝竜崎 梨絵菜:「ほうほうほう、なるほど!」
宝竜崎 梨絵菜:「聞いたことはありますわ、ゾディアックウェポン!」
晩翠凍衿:「それ!!!!」
晩翠凍衿:「見たい?見たいよね!?」
晩翠凍衿:言いながら背負った黒いケースに手を伸ばす。支部内ではほぼ常に持ち歩いている。
宝竜崎 梨絵菜:(やりましたわッ!!同行者が強いのであればわたくしが出る幕はない!!つまり安全!!)
宝竜崎 梨絵菜:(ここはおだてておいて……いざという時にはしっかり守っていただかなくては!)
宝竜崎 梨絵菜:「ええ、是非見てみたいですわ!」
晩翠凍衿:「でっしょー!」ゾディアックウェポンの名を正確に言ってもらえたことでますます気を良くしている。掌の上だ!
晩翠凍衿:がしゃん、と音を立てて背中のケースが開放される。現れるのは真紅の刃を持つ大鎌!
晩翠凍衿:「じゃーん!巨蟹宮のゾディアックウェポンでーす!」
宝竜崎 梨絵菜:「これが……ゾディアックウェポン」
晩翠凍衿:くるくると風車めいて旋回させポーズを取る。
宝竜崎 梨絵菜:「なるほど……!確かに強力そうですわね……」(正直、武器のことなどよくわかりませんが……!)
宝竜崎 梨絵菜:「では当然、任務にも自信アリ、ということですわよね!」
晩翠凍衿:「ふっふっふ。さすが家柄の良い人は見る目をお持ちですなー!」
晩翠凍衿:「そう!使い辛さと反動に見合った強力な……あ、いや」
晩翠凍衿:「めちゃくちゃかっこよくて強力な!」
宝竜崎 梨絵菜:「…………(今何か不穏な言葉が聞こえたような気がしますが……わたくしは何も聞きませんでしたわ)」
晩翠凍衿:「そういう武器を託されたあたしは任務成功率ももちろん高いです!」
晩翠凍衿:「エリートなので!!」
宝竜崎 梨絵菜:「なるほど、そういった意味でのエリートですのね……!」
宝竜崎 梨絵菜:「ふふ、期待していますわ、晩翠凍衿さん」
晩翠凍衿:「えへへ……えへへへへ……」仁王立ちの姿勢でたいへん顔が緩んでいる。
GM:その時、会議室のドアが開かれる。
晩翠凍衿:「あっいけない」
晩翠凍衿:急いで武器を仕舞って表情を引き締める。
リーリヤ:現れたのは一人の女。プラチナブロンドの長髪に、白いコート。
リーリヤ:霜の降りた永久凍土を思わせるような、冷たい雰囲気の女だ。
従者:その後ろから、てちてちと白い毛玉が三つ、後を追ってくる。
従者:ポメラニアンの子犬だ。女に続き、必死に足を動かして入室してくる。
宝竜崎 梨絵菜:「……(ポメラニアン……)」
晩翠凍衿:「…………ブリーダーの方?」
リーリヤ:「…………」君達を一瞥し、足を止め。
リーリヤ:「今回任務を共にすることになった。“ヴォルコソブ”、リーリヤ・ルキーニシュナ・ラヴレーンチェヴァだ」
リーリヤ:「エージェント、第二支部所属だ……よろしく頼む」
晩翠凍衿:「あっ……失礼しました」
宝竜崎 梨絵菜:「……宝竜崎家の一人娘、宝竜崎梨絵菜ですわ。どうぞよろしく」
リーリヤ:それだけ言って、君達から少し離れた席に腰を下ろす。
リーリヤ:「…………」僅かに瞬きをしただけだ。あまり喋る方では無いらしい。
晩翠凍衿:「第五支部所属、“スワッシュバックラー”晩翠凍衿です。よろしくお願いします!」ぴしっとした姿勢で頭を下げる。
リーリヤ:「…………」聞いているのかいないのか、よく分からない態度。
従者:「ヒャン……ヒャン!」
従者:ポメラニアンが君達の足元で尻尾を振る。
晩翠凍衿:(……可愛い……)
宝竜崎 梨絵菜:「……(こちらの方にも頑張っていただいて、とにかくわたくしの安全を……ポメラニアン)」
従者:「ヒューッ…」ぐるぐる足元を回りながら、匂いを嗅いでいる。
晩翠凍衿:真面目な顔を維持したまま、座した女性とまとわりつく子犬を交互に見る。
リーリヤ:「……すまない」無表情のまま。
リーリヤ:「私の従者だ。目障りなら下がらせる」
晩翠凍衿:「あっいえ……その……」
宝竜崎 梨絵菜:「い、いえ。別に問題はありませんが……その……」
宝竜崎 梨絵菜:「彼らが、戦ったり……するんですの……?」
リーリヤ:「…………」
リーリヤ:「そうだ」
リーリヤ:「……問題があるだろうか」
宝竜崎 梨絵菜:「……そう、なんですの……」
リーリヤ:「……犬は嫌いか?」
リーリヤ:「それなら下がらせる」
宝竜崎 梨絵菜:「いえ……そういうことではないのですが……正直、戦力足りえるのかどうかと……(めっちゃ不安なんですわよこっちは!!!)」
リーリヤ:「……求められただけの働きはする」
従者:「わふ」勇ましく?吠える。
宝竜崎 梨絵菜:「……そうですか、それなら、わたくしからは特には(……不安ですわ……)」
晩翠凍衿:「…………」まだ座りが悪そうに視線が行き来している。
天花寺アスカ:「どうしたんだい、凍衿?」
天花寺アスカ:「落ち着かないみたいだね」
天花寺アスカ:不意に、耳元で声。
晩翠凍衿:「ひゃあーっ!?」飛び上がる!
天花寺アスカ:いつの間にそこにいたのか、一人の少女が背後に立っている。
宝竜崎 梨絵菜:「ぴえぇっ!!」大声に驚く
従者:「ヒィーッ!!」
リーリヤ:「…………」
天花寺アスカ:「おやおや……驚かせてしまったかな?」くすりと笑う。
天花寺アスカ:「ごめんよ。ちょっとした悪戯のつもりだったんだけど」
天花寺アスカ:「許してくれるかい?凍衿……」
天花寺アスカ:烏の濡れ羽色の黒髪。長い睫毛の下、伏し目がちな黒曜の瞳。
天花寺アスカ:何かやたらといい匂いがする。
晩翠凍衿:「な……何なんですか!」
天花寺アスカ:晩翠さんには見覚えのある相手。聖ルツィア女学院執行機関、『雛罌粟の会』会長。
天花寺アスカ:天花寺アスカだ。
晩翠凍衿:「なんでいるんですかこの不審者!」
宝竜崎 梨絵菜:「ご、ごほん……知り合いですの?」
晩翠凍衿:即座に数歩距離を取っている。
リーリヤ:「……彼女は今回の協力者だ」
リーリヤ:「依頼者……とも言える」
天花寺アスカ:「そういうこと」笑顔でひらひらと手を振る。
晩翠凍衿:「……依頼者?」とても嫌な雰囲気を感じ取った顔をする。
宝竜崎 梨絵菜:「……ほう」
天花寺アスカ:「うん……それじゃあちょっとだけお時間を頂けるかな?」
天花寺アスカ:「……と、その前に」
天花寺アスカ:宝竜崎さんの元に歩み寄る。
天花寺アスカ:「申し遅れました。僕は天花寺アスカと申します」
天花寺アスカ:「素敵なお嬢さん、僕にお名前を聞かせて頂いても?」
宝竜崎 梨絵菜:「あら、これはご丁寧に。わたくしは宝竜崎家の一人娘、宝竜崎梨絵菜ですわ」
晩翠凍衿:「…………」侵入者を睨む番犬のような目で二人のやり取りを見ている。
天花寺アスカ:「梨絵菜……素敵な名前だ」手を取って、甲に軽く口づけをする。
宝竜崎 梨絵菜:「ふふ、よろしくお願いしますわね」この手のやり取りは社交界で経験済みだ!
天花寺アスカ:「こうして出会えたのも、何かの縁とは思わないかい?」
天花寺アスカ:「今回だけと言わず、今後とも是非仲良くさせてほしいな」
天花寺アスカ:涼やかに微笑みかける。
宝竜崎 梨絵菜:「さて、それは今回次第ですわね」
宝竜崎 梨絵菜:(……とんでもないトラブルメーカーだったら困りますわ!!!)
天花寺アスカ:「おや、それなら精一杯頑張らないとね」
天花寺アスカ:「かっこいいところを見せないと」肩を竦める。
晩翠凍衿:「……アスカさんは、この前あたしが参加した任務で知り合った人で」
晩翠凍衿:「聖ルツィア女学院の生徒会長みたいなもので、女たらしで、正体はムカデです」
宝竜崎 梨絵菜:「……むかで」
天花寺アスカ:「凍衿……」眉を八の字に下げて。
天花寺アスカ:「すまない、何か気に障ったなら謝るよ」
天花寺アスカ:「ああ……君には初対面でキスはしていなかったね」
天花寺アスカ:「しようか?今」
晩翠凍衿:「そういうこと言ってんじゃないんです!!」
宝竜崎 梨絵菜:「ムカデッ!!?」(その場でひっくり返る)
晩翠凍衿:「ああっ梨絵菜ちゃんが!」
天花寺アスカ:「君は……」リーリヤに目を向ける。
リーリヤ:「…………」
従者:「ウゥウ……」唸り声。
天花寺アスカ:「おや、残念」
天花寺アスカ:一瞬で脈無しと見極め、身を引く。
宝竜崎 梨絵菜:「……あ、ああ、いえ、その、わたくしったら、おほほ……す、少しだけびっくりしてしまいましたわ」
宝竜崎 梨絵菜:「れ、レネゲイドビーイングというお方ですわよね。わたくしったら……気に障ったのならごめんなさい」
晩翠凍衿:「あっ良かった……そうそう、そういうやつ」宝竜崎さんに手を貸して立ち上がらせつつ。
天花寺アスカ:「気にしなくてもいいよ。本当のことだからね」
天花寺アスカ:「でも、梨絵菜には今の僕を見てほしいな……」流し目。
宝竜崎 梨絵菜:「は、はい……」
天花寺アスカ:「さて……それじゃあ本題に入らせてもらうよ」
天花寺アスカ:「……今回僕が頼みたいのは、他でもない僕の母校、聖ルツィア女学院のことなんだ」
宝竜崎 梨絵菜:「聖ルツィア女学院!」
晩翠凍衿:「……やっぱりそうなんだ……」露骨にげんなりした顔をする。
宝竜崎 梨絵菜:「わたくしも幼少の頃はそこに通おうかと検討しておりましたわ、結局は別のところになりましたが……名門ですわよね」何も知らない発言だ
晩翠凍衿:気の毒に……という気持ちを込めて宝竜崎さんに横目を向ける。
天花寺アスカ:「おや、光栄だね。そうなってくれていたら僕も嬉しかったのだけれど……」にこにこ笑って。
天花寺アスカ:「でもね、今、聖ルツィア女学院は、およそ数十年振りの混乱期にあってね」
天花寺アスカ:「殆ど機能停止状態に置かれているんだ」
宝竜崎 梨絵菜:「まあ……」
晩翠凍衿:「……なんだってそんなことに?」
天花寺アスカ:「……凍衿は知っている話なのだけどね、一人の生徒……」
天花寺アスカ:「学院内の最大派閥のトップだった、伊集院橘花という子が、学院を離れたんだ」
晩翠凍衿:「そうですね」最大派閥だったんだ……と思うが、口には出さずにおく。
天花寺アスカ:「それで派閥は瓦解。幾つもの後継者を名乗る生徒たちによる抗争、その隙を狙った新興勢力の隆盛、さらにそれらに対する反抗勢力……」
天花寺アスカ:「野次馬、仇討ち、密輸、物資強奪、尋問……」
天花寺アスカ:「まあとにかく、大変な混乱状態でね」
宝竜崎 梨絵菜:「まあ、なんと嘆かわしい……」
宝竜崎 梨絵菜:「……(待って、だいぶおかしい言葉入ってなかったですの??????)」
晩翠凍衿:「今の学校内の情勢の話ですか?」
晩翠凍衿:「ヤの付く業界か何かのではなく?」
天花寺アスカ:「そうだよ?」首を傾げ。
天花寺アスカ:「そういうわけで、授業もほとんどまともに出来ていない。それどころか、普通に生活するのも怪しくなりそうな状態なんだ」
従者:「?????」首を捻っている。
晩翠凍衿:「…………」額に手をやって首を振る。
宝竜崎 梨絵菜:「……それは……それは……由々しき事態ですわね……」
宝竜崎 梨絵菜:(まって、わたくしの知ってる女学院と違くありません?)
天花寺アスカ:「そこで、『雛罌粟の会』会長である僕は、一計を案じた」
天花寺アスカ:「生徒たちにこれ以上被害が及ばないために、聖ルツィアに伝わる、ある古い制度を復活させたんだ」
宝竜崎 梨絵菜:「古い制度……ですか」
晩翠凍衿:「はあ」
天花寺アスカ:「それが……『決闘裁判』」
晩翠凍衿:「……はあ?」
宝竜崎 梨絵菜:「決闘……裁判?……裁判?」
宝竜崎 梨絵菜:「決闘は、まあ古い制度としてわからなくもないですが……決闘裁判、とは?」
天花寺アスカ:「これは元々は中世の欧州で行われていた制度でね」
天花寺アスカ:「罪の有無を決める証人や証拠が不足しているとき、原告と被告が戦うことで解決を図るという制度なんだ」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
宝竜崎 梨絵菜:「……?????」
晩翠凍衿:「戦う、というと」
晩翠凍衿:「法廷闘争的な意味合いではなく……」
天花寺アスカ:「うん。剣で」
宝竜崎 梨絵菜:「……いや、一瞬混乱しましたが……確かにそういう制度があったことは聞いたことがありますわ」
晩翠凍衿:「……その制度を聖ルツィアに?」
天花寺アスカ:「うん。まあ、それはあくまで元になった制度のお話」
天花寺アスカ:「聖ルツィアの決闘裁判は、もっと穏便なものでね」
宝竜崎 梨絵菜:「……ふむ(ほっ……そうですわよね)」
晩翠凍衿:「……ああ、流石にそうなんですね。少しだけ安心しました」
天花寺アスカ:「派閥抗争が激化した際、代表者同士で直接戦い、勝敗を決するというものなんだ」
宝竜崎 梨絵菜:「……ふむ……」
宝竜崎 梨絵菜:「……(え、なにか違くありません?それ)
晩翠凍衿:「あの」
晩翠凍衿:「戦ってません?」
天花寺アスカ:「百人と百人が戦うより、一人と一人が戦った方が、被害は小さいだろう?」
天花寺アスカ:「どの道、血が流れない闘争も革命もあり得ないのだからね」
天花寺アスカ:「それなら、流れる血は少ないほうがいい」
宝竜崎 梨絵菜:「……(あれ?おかしいですわね?聖ルツィア女学院と聞いて少し安心してたのですが……なんか思ったよりガチの闘争してませんこと?)」
晩翠凍衿:「…………」
天花寺アスカ:「……ただ、困ったことに……」
天花寺アスカ:「全然効果が無くてね。むしろ抗争が激化してしまったんだ」
天花寺アスカ:ははは、と笑う。
宝竜崎 梨絵菜:「は?」
晩翠凍衿:「この馬鹿!!」
晩翠凍衿:「なに考えてんですか!?」
宝竜崎 梨絵菜:「え、じゃあ今の女学院の状況は……?」
天花寺アスカ:「怒らないでおくれ、凍衿……」
天花寺アスカ:「君は笑顔の方が素敵だよ……」頬に手を添わせる。
晩翠凍衿:「それ今通じると思います!?」乱暴に払う!
天花寺アスカ:「ああっ……」
天花寺アスカ:「……状況は最悪と言っていいかもしれないね」
天花寺アスカ:「特に事態を悪化させているのが、これだ」
晩翠凍衿:「ぜひ最悪と言ってください……!」
晩翠凍衿:「これ以上悪くなる可能性なんてなくていいので……これ?」
天花寺アスカ:そう言って、凹凸の無いなめらかな銀のバッジのようなものを二つ取り出し、机上に置く。
宝竜崎 梨絵菜:「……これは、一体?」
天花寺アスカ:「二人とも、触ってみて」
晩翠凍衿:訝しげにしつつも、素直に指先で触れる。
宝竜崎 梨絵菜:「……はあ……」手に取ってみる
GM:触れた瞬間、それは光を放つ。弾けるように形を変え、瞬く間にそれぞれのエンブレムへと変わる。
宝竜崎 梨絵菜:「ひゃっ!?」
宝竜崎 梨絵菜:雷を象ったエンブレムだ
従者:「ワギャン!」驚いたような声。
晩翠凍衿:「うわっ……」驚くと言うより、むしろ嫌な感触のものを触ったような声を出して。
宝竜崎 梨絵菜:「……な、なんですの、これは?」
晩翠凍衿:改めて見つめた先では、手を離した際に弾いたエンブレムが、ころころと転がりながら新たな姿を見せている。
晩翠凍衿:象られているのは、中心から六方に枝を伸ばしたような形状の雪の結晶だ。
GM:見ただけで、そして直接触れた君達にはさらに確信を持って分かるだろう。明らかなレネゲイドアイテムだ。
天花寺アスカ:「『決闘者の刻印』」
宝竜崎 梨絵菜:「け、決闘者?」
天花寺アスカ:「そう呼ばれている。どこからともなく現れて、所有者に力を与えるエンブレムだ」
天花寺アスカ:「これを持つ者には、通常の攻撃では一切のダメージが与えられなくなる」
晩翠凍衿:「……」
天花寺アスカ:「破る方法は、レネゲイドを帯びた攻撃、もしくは……」
宝竜崎 梨絵菜:「……(なんでしょう、嫌な予感が……)」
天花寺アスカ:「同じ刻印を持つ者同士での戦いだ」
宝竜崎 梨絵菜:「……あの、よろしいでしょうか」
天花寺アスカ:「何かな?梨絵菜」
晩翠凍衿:「……あたしもあるけど。お先にどうぞ」
宝竜崎 梨絵菜:「……つまりは、その……この刻印を手に入れてしまったら」
宝竜崎 梨絵菜:「その、まさかとは思いますが、決闘裁判の当事者になる、ということでしょうか?」
天花寺アスカ:「……鋭いね」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
天花寺アスカ:「生徒であれば、恐らくは否応なしにね」
宝竜崎 梨絵菜:「(どばっと汗が出る)」
天花寺アスカ:「何しろそれは、絶対的な力だ。そんなものを扱える人間が、今の聖ルツィアにあって、平穏無事に過ごせるわけがない」
宝竜崎 梨絵菜:「……と、とはいえ、わたくしたちは生徒ではありませんし……この証にもさしたる意味は……」
天花寺アスカ:「自ら戦いに身を投じるか、あるいは襲い来る相手と戦うことになるか…… ……うん?」
天花寺アスカ:「なってもらうんだよ?これから」
宝竜崎 梨絵菜:「……え゛」
天花寺アスカ:「僕が頼みたいのは、それさ」
天花寺アスカ:「君達にはこれから、聖ルツィアに潜入して、この戦いを解決してほしいんだ」
宝竜崎 梨絵菜:「…………いやいやいやいやいや!えっ」
宝竜崎 梨絵菜:「本当に?」
天花寺アスカ:「嘘なんてつかないさ」
宝竜崎 梨絵菜:「あ、あばばばば……」エンブレムを取り落とす、が
宝竜崎 梨絵菜:無慈悲にも梨絵菜の胸元に吸い寄せられしっかりと固定される。まるで呪いのように
天花寺アスカ:「それで……ああ、その前に。凍衿、聞きたいことって?」
宝竜崎 梨絵菜:「(白目をむいて固まっている。今は反応しそうにない)」
晩翠凍衿:「……どこからともなく現れるって話でしたが」気遣わしげな視線を宝竜崎さんに向けつつ。
晩翠凍衿:「なんでアスカさんがそれを二つも持ってて、しかも自分の紋章にはなってなかったんですか?」
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:「拾ったんだよ。それに、直接は触れないようにしていたしね」
晩翠凍衿:「人に思いっ切り直接触らせといて!」
晩翠凍衿:「梨絵菜ちゃんがこんなになっちゃってるじゃないですか!」がくがくと白目硬直状態の宝竜崎さんを揺さぶる。
宝竜崎 梨絵菜:「あがががががががが!!!」
宝竜崎 梨絵菜:「はっ!!!夢!!?夢ですわよね!!?」
晩翠凍衿:「ごめん、現実」
宝竜崎 梨絵菜:「い、い……」
宝竜崎 梨絵菜:「嫌ですわーッ!!決闘とか、絶対にごめんですわーッ!!!」ついに化けの皮はがれる
晩翠凍衿:「ほら!!」天花寺さんを睨む!
天花寺アスカ:「申し訳ないと思っているよ……」申し訳ないと思っていそうな顔。
従者:「グググ…」警戒の唸り声。
晩翠凍衿:「こういう子だっているんですよ!?みんながみんなあたしみたいに戦えるわけじゃないのに!」
晩翠凍衿:「申し訳ないと思わずに済むように行動してくださいよ!」
天花寺アスカ:「すまないね……」すまないと思っていそうな顔。
天花寺アスカ:「でも、僕だけの力じゃ足りないんだ」
天花寺アスカ:「僕だけでは、聖ルツィア女学院と、生徒たちを救うことは出来ない」
天花寺アスカ:「だから、君達を頼ったんだ」
天花寺アスカ:深々と頭を下げる。
天花寺アスカ:「お願いだ」
天花寺アスカ:「君達の力を貸してほしい」
宝竜崎 梨絵菜:「ぐ、うっ……」
晩翠凍衿:「……んんんんんん……」気勢を削がれる。
リーリヤ:「……無理に協力する必要はない」口を開く。
宝竜崎 梨絵菜:「……!」
晩翠凍衿:「……いや、まあ、あたしは良いですよ」
リーリヤ:「ただでさえ管轄内に含めるか、意見の分かれる事案だ」
リーリヤ:「だが、既に職員が二名、内部に潜入している」
リーリヤ:「私は任務を果たす」
従者:「クゥン……」耳を下げて乗り気でない顔。
晩翠凍衿:「これも任務ですし……アスカさんが無駄に長生きしてるくせになりたてのオーヴァードにも負けちゃうような役立たずだってことも知ってますし……」
天花寺アスカ:「…………」
晩翠凍衿:「でも宝竜崎さんは……」
宝竜崎 梨絵菜:「……(いや、無理ですわ絶対嫌ですわ戦いたくない怖い逃げたい助かりたい安全なところに引きこもっていたい……)」
宝竜崎 梨絵菜:「(……でも……)」
宝竜崎 梨絵菜:「……わ、わたくしは……わたくしは!その……!!」
宝竜崎 梨絵菜:「な、何かあったらすぐに逃げますわよ!!ですから期待はしないでくださいまし!!!」
天花寺アスカ:「……十分、心強いよ」
天花寺アスカ:「ありがとう、梨絵菜」
宝竜崎 梨絵菜:「……仮にも、同じ女学院に通うことになったかもしれない方を、見捨てるなんて、わたくしは……」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
宝竜崎 梨絵菜:「……ほんっとうに!!ほんっとうに期待しないでくださいまし!!!すぐ逃げますから!!!すーぐ逃げますからねわたくし!!!ちょっと様子見に行くだけですわ!!!!」
晩翠凍衿:「……」表情を和らげる。
宝竜崎 梨絵菜:「そ、それと凍衿さん!」
晩翠凍衿:「なあに?」
宝竜崎 梨絵菜:「い、一応その……なんといいますか……守ってほしいとは、いいませんが、その……」
宝竜崎 梨絵菜:「な、なんか、上手いこと活躍してくださいまし!!いいですわね!!」無茶な要求だ!
晩翠凍衿:「まっかせて!」どん、と拳で自分の胸元を打つ。
晩翠凍衿:「梨絵菜ちゃんが無事に帰ってこられることは、エリートのこのあたしが保証します!」
宝竜崎 梨絵菜:「……そ……そう、ですの、ま、まあ期待はしてあげますわ!!」今まで若干猫をかぶっていた分何故か尊大になる
リーリヤ:「……決まりだな」
リーリヤ:「私は教師として。“ミッシングディスタンス”、“スワッシュバックラー”は生徒として、聖ルツィア女学院に潜入する」
宝竜崎 梨絵菜:「リーリヤさんも……ポメラニアンも……よろしくお願いしますわね!!」
従者:「わん!」元気よく吠える。
天花寺アスカ:「ああ、そうだ。学院に潜入したら、会って欲しい生徒がいるんだ」
天花寺アスカ:「刻印を手にしたばかりで、どこの派閥にも属していない生徒が二名ほどいてね」
天花寺アスカ:「僕は保護・協力すべき相手だと見ている」
宝竜崎 梨絵菜:「ま、まあ、味方は多い方がいいですわよね」
晩翠凍衿:(守らなきゃいけない相手が増えることでもあるけど)
天花寺アスカ:「うん。きっと僕たちの味方になってくれるはずだよ」
天花寺アスカ:「……それじゃあ、皆」
晩翠凍衿:「……分かりました。協力はともかく、保護はしないと」
天花寺アスカ:「よろしくお願いするよ」
晩翠凍衿:「よろしくお願いします。宝竜崎さんも、リーリヤさんもね」最後にちら、とポメラニアンに視線を向けて。
晩翠凍衿:(撫でていいですかって聞き損ねた……)
宝竜崎 梨絵菜:「…………(あぁぁああどうしてわたくしはこういう時に真っ先にやめるって言えないんですの!!バカ!!!わたくしのバカ!!!一刻も早く逃げたいですわーッ!!)」

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイス取得が可能です。
宝竜崎 梨絵菜:晩翠凍衿/有意〇/扱いづらいとか言ってませんでした?/ロイス
晩翠凍衿:天花寺アスカ 執着/〇討伐するかどうか割と本気で悩んでる
晩翠凍衿:宝竜崎 梨絵菜 〇庇護/憐憫



【Middle1/「お手伝いくらいは、させてほしいです」】

GM:ではミドルシーンに入ります
GM:全員登場!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+7(1d10->7)した (侵蝕率:42->49)
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:38->48)
晩翠凍衿:43+1d10
DoubleCross : (43+1D10) → 43+8[8] → 51

宝竜崎 梨絵菜:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+10[10] → 50

宝竜崎 梨絵菜:わお

GM:---
GM:聖ルツィア女学院 旧生徒会室
GM:---

GM:翌日。
GM:君達は天花寺アスカからそれぞれ呼び出しと指示を受け、この旧生徒会室に足を運んだ。
GM:まだ雛罌粟の会が存在せず、通常の生徒会だった頃に使われていた部屋。
GM:今は天花寺専用の執務室となっている。
GM:事前に聞いていた宝竜崎と晩翠はともかく、御薗とネヴェアにとっては唐突な呼び出しだ。
GM:暖かな暖炉の焚かれた室内に集まった面々も、知らない相手ばかりだろう。
天花寺アスカ:「すまないね。急に呼び出してしまって」
御薗野咲:(な、なんで呼び出されたんだろう……知らない人ばっかりだし……) 恐縮に縮こまっている
ネヴェア・ブースロイド:「! ……! …………!」
ネヴェア・ブースロイド:全生徒の憧れの視線を一心に受ける天花寺アスカからの呼び出しに、ガチガチに緊張している。
宝竜崎 梨絵菜:「(大丈夫……大丈夫ですわ……きっと……きっと話が通じる方々のはず……!!)」
天花寺アスカ:「紅茶かコーヒーは飲むかな?」
天花寺アスカ:「マウンテンデューもあるよ」
晩翠凍衿:「……場所教えてくれたらあたしが淹れるので。アスカさんは説明の方をどうぞ」
御薗野咲:(それに、あの人が天花寺アスカさん……話はこの前の朝の授業の開始前に聞いてたけど……)
ネヴェア・ブースロイド:「はひっ……では、お言葉に甘えさせて頂いて、紅茶を……!」
晩翠凍衿:本人としては実務優先の姿勢を示す。周りにどう思われるかは考えていない。
御薗野咲:(気品があって、どこか神秘的なのに、気さくでもあって、すごく不思議な距離感の人……)
ネヴェア・ブースロイド:(晩翠さま……確か、転入初日に『雛罌粟の会』入りしたという逸話をお持ちの)
御薗野咲:「……それじゃあ、私は紅茶をお願いします」
御薗野咲:ちなみに、マウンテンデューの存在は知らないので、紅茶やコーヒーに並ぶ何か変わったおしゃれ飲み物だと思っている
ネヴェア・ブースロイド:天花寺さんと気の置けない会話をする晩翠さんを、ほぅ、と溜め息をついてみています。
天花寺アスカ:「すまないね。助かるよ、凍衿」
宝竜崎 梨絵菜:「わ、わたくしも紅茶を」
天花寺アスカ:「よく気が付くね。凍衿と結婚できる人は幸せだろうね」
晩翠凍衿:「その台詞何人くらいに言ってます?」しらけた風な返事をしつつ、まずは紅茶から用意していく。
従者:「ング…ング…」本人は来ていないが、机の下でミルクを舐めている。
御薗野咲:(凍衿……ってことは、あの人が晩翠さんかな)
御薗野咲:(天花寺さんのお気に入りだっていう……)
天花寺アスカ:「野咲、ネヴェア」いきなり下の名前。
ネヴェア・ブースロイド:「は、はい!」
ネヴェア・ブースロイド:(い、いけません……天花寺さまのくちびるが、私の名を……)
御薗野咲:「……はい」 落ち着いた返事
天花寺アスカ:「単刀直入に言うけれど……君達、二人とも……『決闘者の刻印』を手にしたね?」
ネヴェア・ブースロイド:頬を薔薇に染めつつも、なんとか続きを待つ。
ネヴェア・ブースロイド:「……やはり」
ネヴェア・ブースロイド:少し、気を引き締めるように息を吸い込んで。
ネヴェア・ブースロイド:「その件なのですね。他の方々も?」
御薗野咲:「……!」
晩翠凍衿:話の腰を折らないよう無言のまま、宝竜崎さん、御薗さん、天花寺さんの席の前に紅茶を置き。
宝竜崎 梨絵菜:「……(声には出さず、ただ雷の印が刻まれたエンブレムを見せる)」
ネヴェア・ブースロイド:晩翠さんに頭を下げる。
晩翠凍衿:「そう聞いてます。……あなたは?」
御薗野咲:同じく、会釈するように礼をして 「はい。私も、その、たまたま……」
御薗野咲:黒い点々のエンブレムを、テーブルの上に置いてみせる
天花寺アスカ:「うん……やはりね。そこでひとつ聞きたいのだけどね……」
天花寺アスカ:「君達、今、どこかの派閥に所属しているかい?」
天花寺アスカ:「もしくは、これからそうする予定は?」
御薗野咲:「……分からないです。多分、どこかに所属したほうが良いとは思っているんですけど」
御薗野咲:「これを手に入れたからって、私が変わるわけじゃないし。私みたいな、何もない子を受け入れてくれる所があるとも思えなくて」
御薗野咲:目を逸らし 「私はそんな、皆さんみたいな立派な考えもないし……」
御薗野咲:「授業は受けたいけど……」
ネヴェア・ブースロイド:「私は……手を取り合うだけの信頼に足る方を見つける。まずはそこからです」
ネヴェア・ブースロイド:「友達の為にも──翳りに覆われたこの学園を、糺さねばなりませんから」
天花寺アスカ:「そうか…………」
天花寺アスカ:二人に頷いて。
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:「今日、こうして君達に来てもらったのはね」
天花寺アスカ:「ある頼みごとをお願いしたいんだ」
御薗野咲:「頼みごと、ですか」
ネヴェア・ブースロイド:「天花寺さまから、私達に? ええ、それは一体──」
天花寺アスカ:「……ここにいる彼女たちは、僕がお願いして学院の外から来てもらった、協力者なんだ」宝竜崎さんと晩翠さんを示して。
天花寺アスカ:「何をお願いしたかというと……」
天花寺アスカ:「今、この学院で起きている争いを、止めること」
ネヴェア・ブースロイド:「…………!」ぱあ、と表情が華やぐ。
ネヴェア・ブースロイド:「天花寺さま!」
御薗野咲:「争いを、止める……」
天花寺アスカ:「僕は沢山の生徒の皆に慕ってもらっているからね」
ネヴェア・ブースロイド:「信じておりました……僅かですが、生徒たちの中には貴女が学園のこの惨状を引き起こしたなどと、心ない噂を立てる者すら。でも」
天花寺アスカ:「直接介入しようとすれば、逆に火に油を注ぎかねない」
ネヴェア・ブースロイド:「ああ、願ってもない事でございます」
ネヴェア・ブースロイド:そう言って、改めて他のメンバーを見渡す。
天花寺アスカ:「そこで、君達の力を借りたいんだ」
天花寺アスカ:「大変なことだろう。危険かもしれない」
天花寺アスカ:「勿論、断ってくれても構わない。いずれにせよ、君達の身柄は保護させてもらう」
天花寺アスカ:「……どうだろうか?」
天花寺アスカ:二人に問いかける。
御薗野咲:「……私は」
御薗野咲:「そんな大きなことができるか分かりません。さっきも言ったけど、私は派閥の人みたいな、何かしたいっていう強い気持ちはありませんし……」
御薗野咲:「争いを止めるっていうのも、どれくらい止めれば良いのか分からないです。元々どんな感じだったのか、分からないし……」
御薗野咲:「でも」 困った顔をしてエンブレムを示す 「これ、手放せないんですよね。なんかちょっと離れようとすると、くっついてきちゃって」
御薗野咲:「……これを持つのが私にしかできないことだ、っていうなら、じゃあ。お手伝いくらいは、させてほしいです」
御薗野咲:「何ができるか自信はないですけど……学校内のこともほとんど知りませんし」
御薗野咲:「避難経路はもう覚えたんですけどね」
天花寺アスカ:「…………」薄く笑みを浮かべて、頷く。
ネヴェア・ブースロイド:「私の心は、既にお話した通り」
ネヴェア・ブースロイド:「至らぬ身ではあります。この」ペンダントを掲げる
ネヴェア・ブースロイド:「刻印のことも、未だ何も存じません。それでも、魂が折れなければ真に敗北することは無いと、そう大おじい様に教えられて育ちました」
ネヴェア・ブースロイド:「聖ルツィアの秩序を取り戻すために」(──そして、雫さまとの約束のために)
ネヴェア・ブースロイド:「黄昏の裔、不肖このネヴェア・ブースロイド。皆様の末席にお加え頂きたく存じます」
天花寺アスカ:その言葉を聞いて、目を伏せて。
天花寺アスカ:「……ありがとう、二人とも」
天花寺アスカ:「梨絵菜、凍衿、いいかな?」
宝竜崎 梨絵菜:「……ええ、わたくしはもちろん」
宝竜崎 梨絵菜:「……わたくしは宝竜崎家の一人娘、そしてUGNエージェントの宝竜崎梨絵菜と申します」
晩翠凍衿:「そうですね……本人たちがやる気であれば」
宝竜崎 梨絵菜:「……野咲さん、ひとつ、よろしいでしょうか」
御薗野咲:(UGNエージェント……?) 聞き慣れない言葉だが、お嬢様の間では常識なのかもしれないし黙っている
御薗野咲:「……は、はい! なんでしょう。ええと、ほうりゅうざきさん……?」
宝竜崎 梨絵菜:「……わたくしにも」
宝竜崎 梨絵菜:「わたくしにも、避難経路、教えてもらえますでしょうか!!」
御薗野咲:「え、えーと……教えてもらってと言われても」
御薗野咲:「毎日派閥ごとの情勢が変わって、それによって細かく違うから、口で説明するのは難しくって……!」 申し訳なさそうな表情
宝竜崎 梨絵菜:「そ、そんなに……!!?」
御薗野咲:「ごめんなさい! ……あ、でも一緒にいれば、きっと案内はできますから!」
宝竜崎 梨絵菜:「そ、そうですか……ではもし、逃げ出したくなった時は構わず仰ってください!!わたくしも付き添いますので!!!」
御薗野咲:「わ、分かりました。避難するときは連絡します!」 力強く
天花寺アスカ:「……よし、それじゃあこれから、僕たちはチームだ」
天花寺アスカ:「皆、よろしく頼むよ」
天花寺アスカ:「この学院に、平和を取り戻そう」
晩翠凍衿:「了解です。でも実際、みんなはそんなに気負い過ぎずにね」
宝竜崎 梨絵菜:「そ、そうですわ。無理して戦うことは決してないのですからね!野咲さんも、ネヴェアさんも!!(もちろんわたくしも!!)」
ネヴェア・ブースロイド:「ありがとうございます。私どもを心配してくださるのですね──それに、宝竜崎さまも」
宝竜崎 梨絵菜:「は、はい?」
御薗野咲:「はい。避難経路については任せてください……私もそのあたり、きちんと案内できるようにしておきます!」 完全に裏方に回ったつもりだ
ネヴェア・ブースロイド:「野咲さまを気遣っておいででした……何か、私達の間に一線を引いておいででは? やはりお二人は、何か秘密結社のような……」
ネヴェア・ブースロイド:「いえ、出過ぎたことを口にしました。お忘れになってください」
宝竜崎 梨絵菜:「え、気遣……?」ただただ避難経路を教えてもらいたかっただけだ
宝竜崎 梨絵菜:「……(そうか……UGNのことも、この子たちはまだ知らないんですわね……)」
晩翠凍衿:「そんな得体の知れないものじゃないよ」苦笑して見せる。嘘は吐いていない。UGNは公的機関だ。
晩翠凍衿:「ただ、ばらされちゃったけど、あたしは実際解決のために呼ばれて来てるので。生徒のお二人は保護対象でもあるわけです」
御薗野咲:「へえ……」
御薗野咲:(……トラブルがあった時に、会長がこうやって外部から同じくらいの歳に見える人を連れてきて、問題を解決しちゃうんだ)
御薗野咲:(お嬢様学校ってすごい……!)
晩翠凍衿:「人手が足りないので協力はありがたくお受けしますが、こちらから強制はしません、と。なので無理する必要はないってことだけは覚えておいてね」
ネヴェア・ブースロイド:「申し訳ありません。スパイだとか工作員だとか、そういう話で興奮してしまう性質なのです。普段は抑えているのですけれど……」
ネヴェア・ブースロイド:「ええ、了解しました。無理は致しません」
御薗野咲:「私もわかりました。無理はしません」 こくこく頷く
天花寺アスカ:「……さて。それじゃあ手始めに、凍衿と梨絵菜の為にも、この学院の状況を確認しようか」
宝竜崎 梨絵菜:「秘密結社というのもあながち間違いではないのです。この一件が終わればお二人もUGNの保護対象になるはずです……とはいえ」
ネヴェア・ブースロイド:無理に背負い込む者がどう見えてしまうかはもう味わった。八重山雫に同じ思いをさせたくはない。
天花寺アスカ:そう言って、いそいそとフリップを取り出す。自作らしい。
晩翠凍衿:「よろしい」にっこりと笑って、天花寺さんに向き直る。「はい、お願いします」
宝竜崎 梨絵菜:「決して距離を取ろうと思っているわけではありません。どうかよろしくお願いしますわ、ネヴェアさん」微笑む
宝竜崎 梨絵菜:「はい、よろしくお願いしますわ、アスカさん」
御薗野咲:(UGNの保護対象……ってどういうことなんだろ……) フリップを見つつ
天花寺アスカ:「現在、この学院の生徒たちは、数えきれないほど多くの派閥に分かれて争っているのだけれど」
天花寺アスカ:「特に大きなものとしては、二つのみ」
天花寺アスカ:「まず、『シュトゥルムフート』」
天花寺アスカ:フリップに、紫の花のマーク。御園さんとネヴェアさんには見覚えがあるだろう。
御薗野咲:頷く 「すごく暴れる人たちです」
天花寺アスカ:「在校生で構成された派閥で、現在この学院で最大の勢力を誇っている派閥だね」
ネヴェア・ブースロイド:(彼女の……雫さまの与していた派閥)
天花寺アスカ:「内部生を目の敵にしていてね。僕も何度か襲撃を受けたよ」朗らかに笑って。
御薗野咲:「昨日は教室に毒ガスを撒いてました」 事実誤認! 催涙ガスなんて言葉は知らないぞ
ネヴェア・ブースロイド:「まあ……」
晩翠凍衿:「ど、毒ガス……」
ネヴェア・ブースロイド:胸を痛めた様子で、仄かに冷気を放つペンダントを握りしめる。
宝竜崎 梨絵菜:「……毒!?」
宝竜崎 梨絵菜:「待って待って毒は効いてませんわよ!!?うそでしょ!!?」
従者:「ギーッ……」机の脚をがじがじと噛む。
御薗野咲:「あ、毒って言っても」 慌てる 「死んじゃうようなやつじゃなくって」
晩翠凍衿:(前回来た時ってほんとにまだマシな状態だったってこと……?信じたくないけど……)
御薗野咲:「痛くて保健室に行かなきゃいけなくなるくらいです。ごめんなさい、言い方が良くなかったかも」
宝竜崎 梨絵菜:「……な、なるほど……そうでしたか……」
宝竜崎 梨絵菜:「おほほ、わたくしったらつい取り乱して……おほほ」
ネヴェア・ブースロイド:「高等部の教室でもそのような事態が横行しているのですね……」
晩翠凍衿:「それにしたってだとは思うけど……まあ、そういう連中なのは分かりました」
ネヴェア・ブースロイド:「非致死性とはいえ、時間の問題です。死者が出る前に止めなければ」
天花寺アスカ:「そして、もう一つ」
天花寺アスカ:フリップをめくる。薔薇の蕾のようなマーク。
御薗野咲:(立派だなあ)
天花寺アスカ:「『ブルジェオン・デ・ローズ』」
天花寺アスカ:「こちらは逆に、内部生で構成された派閥だね」
天花寺アスカ:「戦力では劣るけど、戦術ではこちらのほうが一枚上手に見えるね」
ネヴェア・ブースロイド:「昨日……彼女たちの襲撃を受けました」
天花寺アスカ:「ゲリラ戦や奇襲、尋問や内部工作はお手の物らしい」
ネヴェア・ブースロイド:「連隊を組んでの銃撃、それに火薬を用いた破壊工作」
ネヴェア・ブースロイド:「この刻印が無ければ、どうなっていたことか……」
晩翠凍衿:学生の話ですよね?と喉まで出かかったのをぐっと呑み込む。
御薗野咲:「銃に、火薬……」 少し驚いた表情 「中等部も大変なんだね」
宝竜崎 梨絵菜:「銃に火薬……?」
宝竜崎 梨絵菜:「……くらくらしてきましたわ……」
天花寺アスカ:「……だが、僕が真に警戒しているのは、彼らではないんだ」
天花寺アスカ:またフリップをめくる。
天花寺アスカ:そこには……何も描かれていない。
ネヴェア・ブースロイド:「……?」
ネヴェア・ブースロイド:「それは、私達に対する謎かけ、でございましょうか……」
天花寺アスカ:「……いいや」かぶりを振って。
天花寺アスカ:「『二十八星』」
天花寺アスカ:「正体不明の勢力だ。本当に存在しているのかも怪しい……」
天花寺アスカ:「僕もその実在を確信したのは、つい最近でね」
天花寺アスカ:「実を言えば、彼らの存在が、僕に梨絵菜や凍衿への協力要請を踏み切らせた要因なんだ」
宝竜崎 梨絵菜:「……一体、どういうことですの?」
晩翠凍衿:「……」
御薗野咲:「『二十八星』……」
天花寺アスカ:「正体も規模も構成員も不明」
天花寺アスカ:「だが、目的だけは分かっている」
天花寺アスカ:「彼らはこの学院と生徒たちに、何らかの危害を加えようとしている」
天花寺アスカ:「それだけは確かだ」
御薗野咲:「……それは、犯罪……みたいな?」 緊張の面持ち
ネヴェア・ブースロイド:「天花寺さまを以てしても、それ以上分かることはないのですか?」
天花寺アスカ:「……分からない。僕にもね」
天花寺アスカ:「けれど、止めなければならない相手だと思う」
御薗野咲:「なるほど……」
天花寺アスカ:「こうしている間にも、状況は刻々と、複雑怪奇に変化し続けている」
天花寺アスカ:「僕たちにはあまりにも情報が足りない。二十八星だけでなく、戦局も、他の派閥についても」
天花寺アスカ:「まずは、情報収集から始めよう」
天花寺アスカ:「話はそれからだ」
宝竜崎 梨絵菜:「……在校生も内部生も、本質的にはこの学校の統率を図ろうとしている……」
宝竜崎 梨絵菜:「しかし二十八星は、それすら眼中になく、全く別の目的があると?」
天花寺アスカ:「……恐らくはね」
天花寺アスカ:「あるいはこの混沌こそが、彼らの目的なのかもしれない」
晩翠凍衿:「情報を集める方針には異論ないですが。二十八星の実在を確信した理由というのは何か?」
天花寺アスカ:「ああ。それは……」
GM:天花寺が口を開こうとした時。
GM:『ピンポンパンポーン』
GM:校内放送が鳴り響く。
宝竜崎 梨絵菜:「ぴゃっ!?なんですの!?」
GM:『全校生徒に告げる。全校生徒に告げる』
御薗野咲:スピーカーを見上げる
晩翠凍衿:窓や廊下側に注意しておく。
GM:『今すぐ戦闘行為を中止せよ。繰り返す。現在戦闘行為を行っているものは、今すぐこれを中止せよ』
ネヴェア・ブースロイド:「一体何が……」
GM:『明日の放課後16時30分、轟レイカに関する、シュトゥルムフート、ブルジェオン・デ・ローズ双方幹部出席の会議が決定した』
GM:『内部生、外部生問わず、会議の終了まで一時休戦を言い渡す。繰り返す、会議の終了まで一時休戦、学内での全ての戦闘行為を禁止する』
GM:『場所は第三食堂、琅狼楼』
GM:『なお、二年生、御薗野咲は、必ずこれに出席するように』
御薗野咲:「…………」
GM:『以上。現在放送を聞いていない生徒には、必ず伝達するように』
GM:『(ピンポンパンポーン)』
御薗野咲:「……えっ!?」 私? といった様子で自分を指差す
GM:そうして、放送は終わる。
ネヴェア・ブースロイド:「野咲さま…」
宝竜崎 梨絵菜:「……呼ばれる心当たりは?」
御薗野咲:「わ、分かんない……そもそも、何に呼ばれているのかもよく分からないのに」
御薗野咲:「……あ、でも。もしかしたら」
御薗野咲:昨日撃退したアイアンフィストな女生徒を、その取り巻きが『轟さま』と呼んでいたのを、かろうじて思い出す
御薗野咲:エンブレムを手に 「これを手に入れた時に、女の子を、その……」
御薗野咲:「やっつけちゃって」
御薗野咲:「それかもです。どうしよう……」
晩翠凍衿:「……誰が放送してるんですかこれ?」
天花寺アスカ:「多分、決闘管理委員会かな?」
晩翠凍衿:「正直色々とよく分からない話でしたけど……全部の派閥にこうやって命令を下せる立場の人がいるんなら、その人に話を付ければ付き添いなり何なりできるかも……」
天花寺アスカ:「作ったんだよね、制度と一緒に」
晩翠凍衿:「……決闘管理委員会!?」
御薗野咲:「決闘管理委員会……?」
宝竜崎 梨絵菜:「そ、そんな委員会があるんですの……!?」
ネヴェア・ブースロイド:「決闘管理委員会……?」
天花寺アスカ:「うん。賄賂と汚職まみれでほとんど機能しなくなっちゃったんだけどね」笑って。
天花寺アスカ:「ちゃんと動いてるのは久々に見たなあ」
晩翠凍衿:「こ、この人は本当に……!」
ネヴェア・ブースロイド:「……そ、そんな呼び出しに応じるべきではありません!」
御薗野咲:「……わ、賄賂と汚職で機能しない所に、私、呼ばれるんですか?」
ネヴェア・ブースロイド:がたりと立ち上がる。
御薗野咲:「どうしよう。私、賄賂も汚職もあんまりよく知らない……」
晩翠凍衿:「って言うか!決闘制度、成立してもう久しいんですか!?」
天花寺アスカ:「2~3ヶ月かな?」
晩翠凍衿:「全然代表者同士の決闘で事が済んでる様子ないんですけど!?」
天花寺アスカ:「……無理にとは言わないけど、行くメリットはあると思うよ」
天花寺アスカ:「各派閥のトップと直接会える機会はそうそう無いからね」
天花寺アスカ:「懐に潜り込めるチャンスかもしれない」
ネヴェア・ブースロイド:「でも、野咲さまが……!」
ネヴェア・ブースロイド:「…………いえ」
天花寺アスカ:「勿論、一人では行かせないさ」
晩翠凍衿:「あっちょっと!ねえ!!」
天花寺アスカ:「行くとしたら、皆で。それでどうかな」
晩翠凍衿:「制度の実効性は誰が担保して……」
晩翠凍衿:「……それが出来るんなら、そうすべきだと思います」不承不承!
ネヴェア・ブースロイド:「私も、同じ事に思い至りました。放送の声は、他の者に『来るな』とは仰らなかった」
宝竜崎 梨絵菜:「そうですわね、凍衿さんのいう事を確かめるためにも……それに、ここでの活動を続けるならばむしろ行かないほうが危険である可能性もありますわ」
宝竜崎 梨絵菜:「今すぐ逃げるつもりでなければ、会議には出席するべきだとわたくしも思います」
御薗野咲:「……」 不安げな表情だったが、ぐっと目を閉じて
御薗野咲:薄く目を開く 「……この学校の、戦いを止める。お手伝いをするって、言いました」
宝竜崎 梨絵菜:「……野咲さん……」
御薗野咲:顔を上げて 「私一人じゃ何も分からないし、できる気もしないけど……皆さんが来てくれるなら、きっと」
御薗野咲:「私、行きます。会長に、晩翠さん。宝竜崎ちゃんに、ネヴェアちゃん。みんなが来てくれるなら、きっと大丈夫……です」
ネヴェア・ブースロイド:「……貴女の勇気、気高さに敬意を表します」
宝竜崎 梨絵菜:「……さっきあんなことを言っておいてなんですが……もし当事者がわたくしであれば、怖くて動けなかったですわ」
ネヴェア・ブースロイド:そう言って刻印を掲げると、小さな十字楯が形成され、すぐに霧散する。
ネヴェア・ブースロイド:「必ず、お守りしますから」
宝竜崎 梨絵菜:「野咲さん、わたくしもついていきますわ……なにより……野咲さんには退避経路を教えてもらわなければいけませんからね!」
晩翠凍衿:「……まあ、うん。身の安全という点については、安心してくれていいと思う」
晩翠凍衿:「同伴者ありならあたしが、って思ってたけど。さらに全員一緒で行けるなら、相手がどんなつもりでも平気だよ」
御薗野咲:穏やかに笑って 「ありがとう、ネヴェアちゃん、宝竜崎ちゃん。晩翠さんも、ありがとうございます」
天花寺アスカ:「まだ明日の放課後まで時間はある。それまで情報を集めて、少しでも対策を練ろう」
GM:傾いた西日が生徒会室に差し込む。
従者:「ックシ!」
宝竜崎 梨絵菜:「うぴゃあっ!!」
GM:ポメラニアンが小さくくしゃみをした。

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイス・購入可能!
宝竜崎 梨絵菜:御薗野咲/庇護〇/憐憫/ロイス
ネヴェア・ブースロイド:アスカさまのロイスをP尽力に
晩翠凍衿:ロイスはひとまず据え置き。購入はUGNボディアーマーを
晩翠凍衿:2dx+2>=12
DoubleCross : (2R10+2[10]>=12) → 2[1,2]+2 → 4 → 失敗

御薗野咲:ロイスは保留。応急手当キットを調達します
晩翠凍衿:全然ダメ!以上!
御薗野咲:2dx=>8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 3[3,3] → 3 → 失敗

御薗野咲:私はやっぱりなんにもできないんだ……
宝竜崎 梨絵菜:応急手当キット狙い!
宝竜崎 梨絵菜:1dx+3=>8
DoubleCross : (1R10+3[10]>=8) → 7[7]+3 → 10 → 成功

宝竜崎 梨絵菜:買えるときは買えるもんですわ
ネヴェア・ブースロイド:強化ビジネススーツ狙って見るか
晩翠凍衿:さすがリアルお嬢様……
ネヴェア・ブースロイド:5dx+6
DoubleCross : (5R10+6[10]) → 9[4,6,8,8,9]+6 → 15

ネヴェア・ブースロイド:財産4点で購入
ネヴェア・ブースロイド:装備します
ネヴェア・ブースロイド:とりあえず以上!
スポーツ娘:今気付いたけど、この中で唯一社会性が1だ・・・以上!
ネヴェア・ブースロイド:スポーツ娘さん!
GM:伝説の……!
宝竜崎 梨絵菜:何故スポーツ娘に・・・!!

【Middle2/「私も例外では居られませんか」】

GM:ミドル2、情報収集シーンです。
GM:シーンPCは御薗さん、ほか登場自由!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+3(1d10->3)した (侵蝕率:49->52)
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:48->52)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:51->57)
宝竜崎 梨絵菜:50+1d10
DoubleCross : (50+1D10) → 50+4[4] → 54


GM:---

GM:まず情報項目はこちら

使用技能
情報:UGN・噂話・軍事/交渉
難易度9
最大達成値30


・学内情勢について① 0/1

・『シュトゥルムフート』について 0/1

・『ブルジェオン・デ・ローズ』について 0/1

・轟レイカについて① 0/1

GM:失敗した場合侵蝕+1D10で振り直し可能です。
GM:また今回はやや特殊なプライズ制を採用しているのですが
GM:このシーンに限っては普通に振るだけでOKです、その時になったら説明します!
宝竜崎 梨絵菜:ほほう……楽しみですわね
晩翠凍衿:ふむふむ
GM:なお・学内情勢について① 0/1 だけは必須項目で、これをクリアしないと他のが振れません がんばってね!
GM:というわけで判定どうぞ!
御薗野咲:理解をしました
ネヴェア・ブースロイド:難易度9なら強化ビジネススーツは他の方にお渡しした方がよろしいかしら
宝竜崎 梨絵菜:とりあえずミドルクソザコの私が振ってみるのがいいですかね
御薗野咲:社会2噂話1ですが、実はコネも持ってない貧弱娘ですので、
御薗野咲:一瞬借りられると嬉しいやもですね
宝竜崎 梨絵菜:あ、じゃあコネ持ってる私の方が一応有利ですね・・・
ネヴェア・ブースロイド:宝竜院さまのほうがダイス多いのか 了解です 野咲さま固定値2どうぞ
GM:いや……難易度9は高くないか……?
GM:8にしましょう
晩翠凍衿:こちらはUGNで4dx+2、財産点6ですと一応申告を
晩翠凍衿:あっ優しみ
宝竜崎 梨絵菜:やさしい・・・
ネヴェア・ブースロイド:わーい
御薗野咲:天の救い……
宝竜崎 梨絵菜:UGNで3dx+2ですね
晩翠凍衿:ではえーと、宝竜崎さんが?
宝竜崎 梨絵菜:どうしましょう、それでいいかしら?
御薗野咲:振っちゃって振っちゃって!
ネヴェア・ブースロイド:どこも難易度同じっぽいですしそうしましょう
宝竜崎 梨絵菜:じゃあぶん回しますわよーっ
晩翠凍衿:コロセー!
宝竜崎 梨絵菜:・学内情勢について①をUGNで!
宝竜崎 梨絵菜:3dx+2=>8
DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 6[2,3,6]+2 → 8 → 成功

ネヴェア・ブースロイド:お見事ですわ!
宝竜崎 梨絵菜:あっぶねっ!!
GM:流石ですわね
晩翠凍衿:過不足無し!
宝竜崎 梨絵菜:9だったら死んでましたわ
ネヴェア・ブースロイド:交戦したので「『ブルジェオン・デ・ローズ』について」振ってみます
ネヴェア・ブースロイド:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 9[1,1,2,5,6,9,9]+1 → 10

ネヴェア・ブースロイド:よしよし
晩翠凍衿:じゃあシュトゥルムフートについてを
晩翠凍衿:4dx+2>=8
DoubleCross : (4R10+2[10]>=8) → 5[2,4,5,5]+2 → 7 → 失敗

晩翠凍衿:財産1使います!
晩翠凍衿:使えますよね……?
GM:無論!
晩翠凍衿:よかった
御薗野咲:では轟レイカについて
GM:金と暴力が支配するのがこの学院
御薗野咲:2dx+1=>8
DoubleCross : (2R10+1[10]>=8) → 4[2,4]+1 → 5 → 失敗

御薗野咲:財産3切って成功! 今回は他に切る予定もないしな……!
GM:OK!では全抜き!
ネヴェア・ブースロイド:ビジネススーツで固定値2ですわよ!
宝竜崎 梨絵菜:やったぜ
GM:なんですって!
GM:では財産1かな
ネヴェア・ブースロイド:そのはず
GM:つよい……
宝竜崎 梨絵菜:お得ですわーッ
御薗野咲:そうですね! こっちが誤認していた
御薗野咲:1支払って成功 残り3です。お小遣いがのこった
GM:というわけで情報を庶民に恵んで差し上げますわ!!

・学内情勢について① 1/1
現在、先の放送により、校内は束の間の平穏が保たれている。とは言え、あくまで普段に比べれば、程度のものだ。
校内の派閥は複雑怪奇に派生しており、その中には無論、シュトゥルムフートもブルジェオンも敵視し、指令になど従わない、『壊滅戦線』『お茶会の自由と権利を守る会』『第十三学生寮組合』などの過激な派閥は山ほどある。
ただ、やはり二大派閥の一時休戦の影響は大きく、1日のうち半分ほどは普通に授業が行えたクラスが多いようだ。
外部生と内部生は現在、休戦が解かれる瞬間を心待ちにして睨み合いながら士気を高めている。解除されれば普段より激しい動乱が予想されるだろう。

ネヴェア・ブースロイド:心待ちにするな
晩翠凍衿:全ての行に突っ込み所がある
宝竜崎 梨絵菜:結局一日のうち半分しか授業できませんのね・・・
御薗野咲:よかった、やっと授業が受けられたよー

・『シュトゥルムフート』について 1/1
外部生で構成された改革派の派閥。『雛罌粟の会』幹部であった伊集院橘花の失脚による動乱期に誕生した。
本拠地は第六学生寮『万朶寮』。リーダーは鬼束凛。彼女と幹部たちによる鉄の統率と電撃作戦により、破竹の勢いで版図を拡大したという。
特に大きな戦功として、学内に3つある学食のうち2つの占拠が挙げられる。第一学食『ラング・ド・シャ』、第二学食『スクィーク』。
特に第一学食ラング・ド・シャは生徒たちのお茶会に使用される紅茶とお茶菓子の主な供給源として重宝されていた施設であり、内部生たちはお茶会の縮小や停止を余儀なくされ、お茶会中毒者の急増は学内で深刻な問題となっている。
現在判明している所属決闘者は、鬼束凛、犬ヶ島千秋、八重山雫、轟レイカ。
このうち八重山雫は難病により既に決闘者の刻印を失っている。

御薗野咲:お茶会中毒者
ネヴェア・ブースロイド:お茶会って何かの隠語とかではなく?
宝竜崎 梨絵菜:おハーブでもやつておられる?

・『ブルジェオン・デ・ローズ』について 1/1
内部生で構成された保守派の派閥。シュトゥルムフートに対して数では劣るものの、その戦術は苛烈極まりない。
『校門前逆さ磔』『マウス・トゥ・マウス』『四本鋏』『女殺油地獄』『デビルストリング』など数々の非人道的尋問手段で知られ、保健室送りや不登校になった生徒は数知れない。
本拠地は第一学生寮『ローゼズ・パレス』。リーダーは園崎伊織。『雛罌粟の会』幹部であり、かつて伊集院橘花と勢力を二分した実力者だ。
現在判明している所属決闘者は、園崎伊織とアイシャ・クローネンバーグのみ。

・轟レイカについて① 1/1
シュトゥルムフートの決闘者。
かつて行われた『決闘者の刻印』資格者選抜戦において、150人の候補者から刻印を勝ち取った強者だが、少々功を焦りすぎる面があるらしい。
今回の一連の事件もそうした傾向に端を発するもので、ブルジェオンのリーダー、園崎伊織の妹である園崎愛を誘拐し、人質にしようとしたものらしい。

GM:以上のことが分かりましたわ

GM:---
GM:翌日 放課後
GM:---

GM:約束の時刻を間近に迎えて、君達は放送で指定された第三学食『琅狼楼』に向け、廊下を進んでいた。
GM:学内には重苦しく張り詰めた空気が漂い、一触即発の状態だ。
GM:廊下の端々では、壁に寄りかかったお茶会中毒の末期患者たちが、お茶会を求めて呻いている。
宝竜崎 梨絵菜:「なんなんですの……なんなんですのここ……おかしいですわよ……」
従者:「わん」教師であるリーリヤは参加出来ないため、従者の子犬が一匹、君達に付いてきている。
ネヴェア・ブースロイド:「最大派閥2つの間に齎された停戦。束の間の平穏と言えましょう。しかして、災禍の傷は癒えはしない……」
宝竜崎 梨絵菜:「お茶会中毒ってなんなんですの……校門前逆さ磔ってなんなんですの……怖すぎる……帰りたいですわ……」
御薗野咲:「お茶会ができないとあんなになっちゃうくらい、ここの人たちにとってお茶会って大事なんですね」
御薗野咲:「やっぱりお嬢様学校ってすごい……」
御薗野咲:お茶会中毒者が呻きながら伸ばしてくる手をひょいひょい避けながら
宝竜崎 梨絵菜:「前々から言おうと思ってましたけど、それはお嬢様学校への風評被害ですわよ!!?」
御薗野咲:「え、でも現実としてそうですし……」 困り顔
天花寺アスカ:「これ以上この状態が続けば、心身に深刻な影響が出かねないだろうね」
晩翠凍衿:「前に来た時も酷いとこだと思ったけど……」頭痛を感じているような顔で歩く。
ネヴェア・ブースロイド:「……ええ、聖ルツィアも、往時はこうではなかったのです」
晩翠凍衿:(本当かなあ……)
御薗野咲:「戦いがなくなって、お茶会ができるようになればこの人たちも普通の生徒に戻れるんだよね」
宝竜崎 梨絵菜:「……早くここを正常なお嬢様学校にしなければ、野咲さんの認識が心配ですわ……」
GM:そうこうしている内に、君達は、目的の食堂へと近づく。
天花寺アスカ:「……僕はここまでだ。君達と仲間だと知られるわけには行かないからね」
天花寺アスカ:「会談の成功を祈っているよ。それじゃあ、気を付けて」
ネヴェア・ブースロイド:「──ええ。天花寺さま」
御薗野咲:「あ、そうなんですね。案内ありがとうございます」
天花寺アスカ:手を振って、君達を見送る。
晩翠凍衿:一応ながらに会釈して返す。
宝竜崎 梨絵菜:「くぅ……胃が痛くなってきそうですわ……わたくしは殿を務めますので、どうか皆さまお先にお入りくださいませ」顔面蒼白だ
GM:そうして、君達が第三学食に辿り着くと——
GM:そこには、既に凄まじい重圧感が漂っていた。
GM:長机を挟んで居並ぶ面々は、両派閥の幹部たちだろう。
GM:食堂の端にずらりと並び立つ一般生徒たちが、じろりと君達に目を向ける。
ネヴェア・ブースロイド:その物々しい雰囲気に慄然とする。二十八星なる者が彼女たちを変えてしまったのか、それとも……
ネヴェア・ブースロイド:初めから聖ルツィアに蟠っていたものが、あふれだして渦巻いているだけなのだろうか、と。
犬ヶ島千秋:「……御薗野咲だな」
犬ヶ島千秋:一人の少女が君達に声を掛ける。
御薗野咲:「うっ……」 気圧される 苦手過ぎる空気だ
犬ヶ島千秋:「……他の者は?誰だ」
犬ヶ島千秋:軍服のようなコートを着込んだ少女。威圧感たっぷりの視線を君達に向ける。
晩翠凍衿:「友人です」そっと御薗さんの斜め後ろ、支えるような位置に立ち。
宝竜崎 梨絵菜:「(あばばばばばばば死ぬやばい帰りたい)……わたくし、この度転校してきました宝竜崎家の一人娘、宝竜崎梨絵菜ですわ。今回は御薗野咲様の付き添いに」
御薗野咲:「……!」 晩翠さんの存在感に支えられる気がして、どうにか気持ちを持ち直す 意識して背を伸ばして
ネヴェア・ブースロイド:「名を聞くなら、まずは御身自らが名乗られるとよいでしょう」すっ、と前に出る。
ネヴェア・ブースロイド:「聖ルツィアの者として、恥ずべき振る舞いをするべきではございません」
犬ヶ島千秋:「……何?」ムッとしたような顔を浮かべる。
御薗野咲:「ね、ネヴェアちゃん……」 そんなことを言って良いのかそわそわしている
ネヴェア・ブースロイド:唇を引き締め、恐怖を抑えこむ。
犬ヶ島千秋:「……シュトゥルムフート、犬ヶ島千秋だ」
犬ヶ島千秋:「フン……付き添いだと?呼んだのは御薗野咲だけだ」
犬ヶ島千秋:「邪魔をするなら帰れ」
ネヴェア・ブースロイド:「ネヴェア・ブースロイドと申します。他の方々と同じく、野咲さまのお友達です」
晩翠凍衿:「たった三人の付き添いが、シュトゥルムフートの皆様にとって問題ですか?」
犬ヶ島千秋:「貴様……誰に向かって……!」
宝竜崎 梨絵菜:「……他の者が付き添ってはいけないなどとは放送されておりませんでしたので(あまり喧嘩腰されると怖いですわあばばばばば)」
御薗野咲:「っ……そ、そうです。私、編入してきたばかりで、何も分からないので……お願いを……」 声量はどんどん尻すぼみになっていく
園崎伊織:「あら」
園崎伊織:一人の少女が口を開く。
園崎伊織:犬ヶ島と対照的に、柔らかな雰囲気の少女だ。
園崎伊織:「そちらに見えるのは、晩翠さんじゃなくて?」
園崎伊織:園崎伊織。かつて『雛罌粟の会』で、晩翠さんと顔を合わせたことがある相手だ。
晩翠凍衿:「うん? ……あっ」
晩翠凍衿:犬ヶ島さんに対しては涼し気な微笑を浮かべて応じていたが、新たな声へと向ける顔は違う。
晩翠凍衿:「園崎さん!」すなわち、荒くれ者の中に味方を見つけたような喜び!
御薗野咲:「えっ……知り合いなんですか?」
晩翠凍衿:「ええ……申し遅れました、晩翠凍衿です。お話の邪魔をする心算は元よりありませんので」
園崎伊織:「御機嫌よう。お久し振りですね」にっこりと笑む。
園崎伊織:「晩翠さん、そちらの御薗さんとご友人ですの?」
晩翠凍衿:「ご無沙汰しております。はい、少々縁があったもので」
園崎伊織:「まあ、そうでしたか」
晩翠凍衿:「園崎さんがいらっしゃるなら、無用な心配でしたけれど。昨今の校内の雰囲気を見るに、どうしても。ご無礼をお許しくださいませ」
園崎伊織:「皆様、こちらの晩翠さんは雛罌粟の会会員ですわよ?」
園崎伊織:「会談の邪魔など、そんな無粋なことをするはずが御座いませんわ」
園崎伊織:「ねえ、そうでしょう?晩翠さん?」
園崎伊織:そう言って微笑みかける。
晩翠凍衿:「勿論です」園崎さんと、その場にいる面々に頭を下げる。
御薗野咲:(あ、この感じだとあの人は味方してくれるのかな……そうだよね、愛ちゃんのお姉さんって話だし……) 打算!
晩翠凍衿:同じような微笑みを浮かべてはいる……が、込めている意味がおそらく異なることには気付いていない。
ネヴェア・ブースロイド:「(園崎さま……ブルジェオン・デ・ローズの旗手)」
ネヴェア・ブースロイド:「(晩翠さまの様子を見るに、彼女は信頼できる方なのでしょうか。あるいは、そうかもしれない。天花寺さまの求心力ですら学園内に蔓延する暴力を止められないのですから)」
犬ヶ島千秋:「貴様ぁ……園崎!我々にマウントを取るためだけに部外者を招き入れるな!!」
園崎伊織:「あら……酷いことを仰いますのね……」
犬ヶ島千秋:「よくもそんな白々しい真似を……今すぐこの場で叩き切って……!」
鬼束凛:「犬ヶ島」
犬ヶ島千秋:びくり、と肩を震わせる。
鬼束凛:長身に黒の短髪。眼鏡を掛けているが、その下から覗く眼光の鋭さは隠しようがない。
鬼束凛:鬼束凛。シュトゥルムフートのリーダーだ。
晩翠凍衿:「……」そちらへと視線を向け。
鬼束凛:「構わん。さっさと始めよう」
犬ヶ島千秋:「っ……!」
園崎伊織:「あらあら、鬼束さまはお優しいこと」くすくす笑って。
晩翠凍衿:「…………」余裕を増しつつあった表情を引き締め直す。
園崎伊織:「さあさあ皆さん、どうぞお掛けになって?」
園崎伊織:空いた椅子を示す。
御薗野咲:(あれが"シュトゥルム"のリーダーの人……)
ネヴェア・ブースロイド:「失礼いたします」
ネヴェア・ブースロイド:指し示された椅子に掛ける。
宝竜崎 梨絵菜:「(……とりあえずは、乗り切ったようですわね……あとは滞りなく終わることを祈りましょう……できる限り扉に近い椅子に座りますわ……)」
御薗野咲:「あっ、はい、失礼します!」 わたわたと声を上げて、椅子の列の端の方に腰を下ろす
宝竜崎 梨絵菜:「失礼いたしますわ」華麗に座る。お嬢様しぐさだ
晩翠凍衿:「……大丈夫」腰掛ける動作に混ぜ込んで御薗さんに囁く。「あんまり深く考えないで」
晩翠凍衿:万一の際には御薗さんの身を確保して撤退することを念頭に置いた考えだ。
GM:御薗さんが席に着くと、向かいの席では一人の少女が黙々ともぐもぐとカップケーキを食べている。
百代まりあ:「…………」
晩翠凍衿:そうすれば最悪の事態にはならないという自負がある。が。
晩翠凍衿:(えっまりあちゃん……!?)
晩翠凍衿:混乱する要素が増えた!
御薗野咲:「…………」 緊張でその妙な少女にも気付かない!
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:もぐもぐと咀嚼して、
百代まりあ:ごくりと呑み込んで、
百代まりあ:ハンカチで口元を拭いてから、
百代まりあ:こっそり小さく晩翠さんに手を振る。
晩翠凍衿:手を振り返すがやや強張った笑み!
晩翠凍衿:(なんで……いや……)
晩翠凍衿:(多分味方してくれるんだよね……任務の説明の時はいなかったけど……)
宝竜崎 梨絵菜:「……(落ち着くんですわ宝竜崎梨絵菜……わたくしは宝竜崎家の一人娘……周りがうらやむほどのお嬢様……そうわたくしは高貴な生まれですのよ……)」自己暗示中だ!
ネヴェア・ブースロイド:ペンダントは首から外し、手の内に握り込んでいる。いつでも彼女を守れるように。
鬼束凛:「時間が惜しい。始めよう」
犬ヶ島千秋:「はっ……! ……今回の会談は、シュトゥルムフート構成員、轟レイカによる、園崎愛襲撃未遂に関するものである」
轟レイカ:隅の席で、小さく震える少女。
轟レイカ:御薗さんが先日交戦した相手だ。
轟レイカ:顔色を蒼白にして、俯いている。
御薗野咲:(……大丈夫かな。ケガとかしてないといいけど) ちょっと思わしげ
園崎愛:一方、君が助けた少女も、離れた席にいる。
園崎愛:困ったような、怯えたような顔をしているが、君に視線を向け、さりげなく会釈する。
御薗野咲:こちらも小さく会釈を返し (愛ちゃんは……もう足、大丈夫かな。そうだといいな)
宝竜崎 梨絵菜:「……(あそこにいるのが野咲さんが話していたお二方ですわね……襲撃未遂事件に関するもの……一体何を話すのか……)」マインドセット完了
犬ヶ島千秋:「轟レイカは園崎愛を襲撃・誘拐し、捕虜として捕らえようとした」
犬ヶ島千秋:「立場を明確にしておこう。これは完全に轟レイカ個人の独断で行われたものであり、シュトゥルムフートの指示は一切関わっていない」
犬ヶ島千秋:「ここまで異論はないな?轟レイカ」
轟レイカ:「…………」震えながら頷く。
犬ヶ島千秋:「シュトゥルムフートは決闘者に対し、無許可での交戦を一切認めていない」
犬ヶ島千秋:「これは重大な規律違反である」
犬ヶ島千秋:「よって、轟レイカに対し、我々は決闘者の刻印を剥奪すると共に、シュトゥルムフートを永久追放、また鞭打ち200回の処罰を与える」
御薗野咲:「むちっ……!」 思わず声が出る
犬ヶ島千秋:「異存はあるか? 轟」
轟レイカ:「…………!」荒い呼吸。ただ目を見開いて硬直している。
ネヴェア・ブースロイド:「………………」
晩翠凍衿:(あらら、ちょっと可哀想かも……)関係者の顔を覚えるようにしつつ、直接接していない轟レイカにはそんな感想を覚える。(……鞭打ちとはまた大時代な)
園崎伊織:「あら?わたくし達には大いに異存がありますわよ」
園崎伊織:園崎伊織が声を上げる。
犬ヶ島千秋:「……何?」
宝竜崎 梨絵菜:「……(裏切り者への粛清と自身の陣営の潔白の証明……ただでは終わりそうにありませんわね)」
園崎伊織:「こちらは実際に被害を被っているのですよ?大事な妹が攫われそうになって、その上怪我までさせられて」
園崎伊織:「そうよね?愛」
園崎愛:「…………」
園崎愛:迷いながら、おずおずと頷く。
園崎伊織:「そちらの御薗さんが偶然いらっしゃらなかったら、今頃どうなっていたことか……」
園崎伊織:「ああ、考えるのも恐ろしいですわ……」
園崎伊織:芝居がかった表情と仕草で首を振る。
御薗野咲:(そ、それは確かにそうだけど……) 同意できる話なのだが、その語り口に空恐ろしいものを直感している
鬼束凛:「……要点を言え」
園崎伊織:「誘拐未遂がそちらの思惑でなく、轟さん個人の意志だったと断ずるには、全く証拠が足りません」
園崎伊織:「わたくしなど心配症ですので。全て最初からそちらの計画で、轟さんは単なる蜥蜴の尻尾なのではないか……」
園崎伊織:「ああ、そんな恐ろしいことを考えずにはいられないのですわ……!」
ネヴェア・ブースロイド:(……なるほど)
ネヴェア・ブースロイド:(野咲さまを槍玉に上げるための会合ではなさそうで、それは一安心、ですが……)
嬬恋七瀬:「まあ……いくら何でも、そのような事……!」
嬬恋七瀬:「考えすぎではありませんか?」上品な印象の生徒が、やんわりと否定する。
園崎伊織:「そうかしら……でも、他の生徒はそうは思わないかもしれないわ……」
鬼束凛:「…………」
宝竜崎 梨絵菜:「……(この話をするだけならば、野咲さんがいる必要性はまだない……呼んだからには確実に何か誰かしらの思惑がある……一体何をさせるつもりですの……?)」
鬼束凛:剣呑な目を園崎に向けて。
鬼束凛:「……何が望みだ?」
園崎伊織:優雅に微笑んで。
園崎伊織:「『ラング・ド・シャ』の無条件引き渡し」
園崎伊織:「それくらいはしていただかないと……」
犬ヶ島千秋:「貴ッ……様ァ!!」
犬ヶ島千秋:激高し、園崎に詰め寄ろうとする。
アイシャ・クローネンバーグ:園崎の側近がそこに割って入り、立ち塞がる。
園崎伊織:「…………」あくまで涼しげな顔だ。
犬ヶ島千秋:「最初からそれが目的か!何という女だ……!」
犬ヶ島千秋:「実の妹を政に利用して、恥ずかしいと思わんのか!!」
園崎伊織:「まあ、利用するだなんて……ねえ?」
園崎愛:「…………あ…………」おろおろと視線を彷徨わせる。
御薗野咲:(愛ちゃん……) 心配している
園崎伊織:「わたくしはいつでも生徒の為を思って行動しているに過ぎませんわ」
園崎伊織:「これ以上中毒者が増えれば、学院は立ち行かなくなる……お茶会の解禁は急務ですわ」
園崎伊織:「そうは思わなくって?」
晩翠凍衿:「…………」思いません、という言葉をかろうじて呑み込む。
百代まりあ:「ケーキが無ければパンを食べればいいと思うわ」
御薗野咲:「え?」
園崎伊織:「いいえ。ケーキでなくてはダメなのよ」
百代まりあ:「そうなの……」しょんぼりする。
犬ヶ島千秋:「認められるかそんな事がッ!そもそも貴様らは……!」
御薗野咲:(……パンがなければケーキを、じゃなかったっけ……)
御薗野咲:(あっ、でもお嬢様学校だと違うのかな……)
GM:双方が侃侃諤諤の言い合いを始めたその時。
轟レイカ:「……!!」
轟レイカ:轟レイカが、突如として弾かれたように走り出す。
宝竜崎 梨絵菜:「……!?」
御薗野咲:「あっ」 気付く
犬ヶ島千秋:「しまった……!!」
轟レイカ:すれ違いざま、ほんの一瞬、御薗さんと視線が交錯して。
轟レイカ:「……あぁあああああッ!!」
ネヴェア・ブースロイド:御薗野咲、轟レイカ。2人を遮るように一片の羽根が舞い。
轟レイカ:止めようとする生徒達を殴り飛ばす。
ネヴェア・ブースロイド:周囲の机と直下の床を粉砕しながら氷の巨楯を形成する!
ネヴェア・ブースロイド:「野咲さまっ!」
轟レイカ:だが、元より目的は御薗野咲ではない。
轟レイカ:瞬時に身を躍らせ、窓ガラスをぶち破り、
御薗野咲:「えっ? えっ!?」 満足に動けない。ただ確かに、一度だけ轟さんがこちらを見たことだけは分かる
轟レイカ:遥か下方へと落ちていく。
嬬恋七瀬:「……おい!!ここ三階だぞ!!」
ネヴェア・ブースロイド:「……!」
晩翠凍衿:「……」
宝竜崎 梨絵菜:「……!」窓から下の様子を見る
轟レイカ:ばきばきと木の枝を巻き込みながら落ちていき、
轟レイカ:「づぁあっ……!」
轟レイカ:五点着地で衝撃を殺す。
轟レイカ:だが当然、無傷ではない。よろよろと足を引きずりながら、逃げていく。
御薗野咲:宝竜崎ちゃんの脇からその様子を見下ろして 「わあ……」
御薗野咲:(大丈夫なのかな、あんなことして……)
宝竜崎 梨絵菜:「このままでは逃げてしまいますわね……どうします、皆様方」
犬ヶ島千秋:「に……逃げられた……!?」
鬼束凛:「……」宝竜崎さんに目をやり、「考えるまでもない」
鬼束凛:「すぐに追手を出せ。確実に捕らえろ」
GM:鬼束が指示を飛ばすと、生徒たちが一斉に食堂を出ていく。
晩翠凍衿:(……まあ、そっちの仕事でしょうね)
宝竜崎 梨絵菜:「……話し合いの方は?」
園崎伊織:「……『議題』がいなくなってはお手上げですわね」やれやれ、とかぶりを振る。
晩翠凍衿:おそらく自分ならばより早く安全に降下し、追いつけるが。おそらく自分たちのためにはあまりならない。
園崎伊織:「本日のところは解散としましょう……それでよろしくて?」
宝竜崎 梨絵菜:「……ひとつだけ、よろしいかしら?」
鬼束凛:「……ああ」頷く。
園崎伊織:「あら、何かしら」
宝竜崎 梨絵菜:「御薗野咲様をこの場に呼んだのは、状況確認の為だけだったのですか?」
園崎伊織:「……それもありますわ。けれど……当然、それだけではなくってよ」
宝竜崎 梨絵菜:「できれば、誰がお呼びになったのかも知れれば嬉しいのですが」
園崎伊織:「わたくしですわ」
園崎伊織:御薗さんの手を取って。
御薗野咲:「ひゃっ」 声を漏らし
園崎伊織:「ねえ、御薗さん?」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
園崎伊織:「よろしければ、わたくし達のお友達になりませんか?」
御薗野咲:「え、え? は……」
御薗野咲:「お、おともだち……?」
園崎伊織:「わたくしと貴女なら、きっと素敵な友人になれると思うの……」
園崎伊織:「どうかしら?」
晩翠凍衿:「……それは、ブルジェオン・デ・ローズへの所属を勧めていらっしゃいます?」
晩翠凍衿:割って入る。
ネヴェア・ブースロイド:「友誼を結ぶのは良いでしょう。しかし」
御薗野咲:「え、えっ……それはその……」
御薗野咲:「……あれ?」 きょろきょろ左右の二人を見る
ネヴェア・ブースロイド:「彼女を闘争のための戦力と見ているのなら、私は止めに入らねばなりません──差し出がましいことですが」
園崎伊織:「まあ、残念」笑って、ぱっと手を離す。
園崎伊織:「もう、手ごわいナイトに守られてらっしゃるのね」
園崎伊織:「それじゃあ、あなたはどうかしら?ネヴェア・ブースロイドさん?」
御薗野咲:「所属……戦力……?」 困惑している。彼女の言葉を額面通りにしか受け取っていなかった
宝竜崎 梨絵菜:「……野咲さん、お気をつけて。今この状況で迂闊な返事をしてはいけませんわ」耳打ち
園崎伊織:「聞くところによれば、八重山さんから決闘者の刻印をお預かりしたそうね?」
ネヴェア・ブースロイド:「私は、八重山雫さまの友でございます。『ブルジェオン・デ・ローズ』の彼女に対しての仕打ちを、この目で見ておりました」
園崎伊織:「その力、わたくし達の為にお貸しいただけないかしら?」
御薗野咲:宝竜崎ちゃんの言葉に、分からないなりにもこくこく頷く
ネヴェア・ブースロイド:「全てが園崎さまの采配とは思いません。しかし──」
ネヴェア・ブースロイド:「貴女方に与することは、残念ながら出来ません。少なくとも今の時点では」
ネヴェア・ブースロイド:そう、硬い表情で返す。
園崎伊織:「まあ……それは残念ですわね……」
園崎伊織:「わたくし達、とても困っているのだけれど……」
園崎伊織:「……ああ、でも」
園崎伊織:「それはあなた方も同じことでしたね?」
園崎伊織:鬼束凛に笑いかける。
鬼束凛:「…………」
園崎伊織:「頼みの綱の八重山さんを失い……さらに刻印を持ったままの轟さんにも逃げられ……」
園崎伊織:「これから大丈夫なのかな?凛ちゃん?」
鬼束凛:「……黙れ」園崎を冷たく睨みつける。
御薗野咲:(そうなると、両方の派閥の決闘者は2人ずつになって……)
御薗野咲:(……私たちが、4人。一番多いんだ)
園崎伊織:「まあ、怖い怖い!」
園崎伊織:「退散するとしましょうか。行きましょう、皆さん」
アイシャ・クローネンバーグ:「…………」黙って後に続く。
園崎愛:「はい……あっ!」
園崎愛:小走りで御薗さんに駆け寄ってくる。
園崎愛:「ご、ごめんなさい……迷惑かけちゃって……」
御薗野咲:考えふけっていた所で接近に気付く 「んっ」
御薗野咲:「いいよ、そんなの。愛ちゃんのせいじゃないし……」
御薗野咲:「それより足は? もう大丈夫?」
園崎愛:「あ、うん……」膝には包帯が巻いてある。
園崎愛:「運動とかはまだだけど……ただの軽い捻挫だって」
御薗野咲:「……そっか。早く良くなると良いね」 眉尻を下げて
御薗野咲:「気、使ってくれてありがとう。私は大丈夫だから」 手を振り
園崎伊織:「愛?七海?どうしたの?」廊下から呼ぶ声。
嬬恋七瀬:「さ、行きましょう、愛さん」
御薗野咲:「愛ちゃんは、また狙われたりしないように……」
御薗野咲:「……あっ。ともかく、元気でね!」
園崎愛:「あ……ちょっと待ってください!」
御薗野咲:「?」
園崎愛:急いでメモ用紙を取り出し、何かを書き記す。
園崎愛:「あのっ……これ……」
園崎愛:「わ……私の連絡先っていうか……」
園崎愛:「ひ、暇な時とか……もし、よかったら、なんですけど……」
園崎愛:そう言って、アドレスの書かれた紙片を渡してくる。
御薗野咲:「あ……うん」 嬉しそうに笑って 「ありがとう。連絡するね」
園崎愛:「……はい……!」
GM:嬉しそうに笑って、園崎愛は食堂を後にする。外部生の面々もそそくさと出ていき、
GM:後には君達だけが残る。
ネヴェア・ブースロイド:しばらくは園崎愛へもわずかな警戒の視線を向けていたが、やがて毒気を抜かれたように深く息を吐く。
宝竜崎 梨絵菜:「…………」
御薗野咲:「……ええと」 それを見送ると、ちょっと申し訳無さそうな表情になって
晩翠凍衿:「……まあ、なんとか無事に……は済んでないか」割れた窓ガラスを見やり。
宝竜崎 梨絵菜:「ぐふぇええええ!!!じゅ、重圧で死ぬかと思いましたわ!!!」膝から崩れ落ちる
御薗野咲:恐る恐る、宝竜崎ちゃんに聞く 「……これは、連絡を取っても大丈夫ですか……?」
御薗野咲:「ぐふぇ!?」
宝竜崎 梨絵菜:「あ、えー、あーえっと」
宝竜崎 梨絵菜:「……こほん」
宝竜崎 梨絵菜:「そう、ですわね……念のため、少しだけ我慢してもらえますかしら?」
御薗野咲:目をぱちぱちして 「わ、分かりました……(ぐふぇ……?)」
ネヴェア・ブースロイド:「……」痛まし気に野咲さんを見て、それから愛ちゃんが去って行った方へと視線を向ける。
宝竜崎 梨絵菜:「まあ、悪い言い方をしてしまえば……裏があるかもしれませんし、ないにしてもいろいろと使いようがありそうですからね、切り札として持っておきましょう」
従者:「…………」机の下で寝息を立てている。
御薗野咲:「……はい。我慢します」 ちょっと残念だが、一つ頷いて割り切る 今はそういう時なのだ
ネヴェア・ブースロイド:「闘争も、強権も、たくさんです。お友達を作るにも疑心暗鬼にならなければならない……」
ネヴェア・ブースロイド:「これが、現在の聖ルツィアに巣食う病理なのですね」
御薗野咲:「お嬢様学校って大変ですね……」
晩翠凍衿:「でもとにかく、切った張ったにはならなくて良かったよ。二大勢力?だかの雰囲気も分かったし」
御薗野咲:「はい。噂には聞いてましたけど、やっぱり実際に見ると分かりやすかったです」
宝竜崎 梨絵菜:「……二十八星についての情報は結局得られませんでしたが……これだけでも十分な成果と言えるでしょう」
御薗野咲:「シュトゥルムさんは厳しくて怖そうで、ブルジェオンさんは落ち着いてたけど、別の怖さがあった気がします」
晩翠凍衿:「……園崎さんの誘いを無碍にしちゃったの、ちょっと申し訳なかったな。自分だけで来たならもう少しお話したかったけど」
宝竜崎 梨絵菜:「……わたくしとしては、あの方を全面的に信頼をするのはどうかと思うのですが……まあ、それはそれとして」
宝竜崎 梨絵菜:「今日のところは戻って、また情報を整理したほうがよさそうですわね」
晩翠凍衿:「そうだね。アスカさんも交えて」
御薗野咲:「はい。轟さんのことも気になります」
御薗野咲:「今こんなことになったのは、私のせいでもあるんだろうし……」
ネヴェア・ブースロイド:「そんな事は……ありません」
ネヴェア・ブースロイド:「野咲さま。貴女は、二大派閥からの呼び出しという重圧の中で、なお園崎愛さまや、轟さまを気にかけることのできる貴女は」
ネヴェア・ブースロイド:「強い──方なのでしょう。ですが、足場すら不確かな中で全てを背負おうとするのは、きっと好ましくない結果を招きます」
ネヴェア・ブースロイド:「どうか、ご自愛召されますよう」
御薗野咲:「あはは、そんな大げさなことじゃないと思うけど。背負うなんて……ただ、気になるだけで」
御薗野咲:「でも心配してくれてありがとう。気をつけるね、ネヴェアちゃん」
御薗野咲:そう言って歩き出します
ネヴェア・ブースロイド:「……」不安そうな顔で、頷く。
宝竜崎 梨絵菜:「……さあ、わたくし達も行きましょう……少し体を伸ばしたほうがいいですわ」
宝竜崎 梨絵菜:外に出ていく
晩翠凍衿:「……あれ誰が掃除すんのかな……」飛散した窓ガラスを一瞥して退室。
ネヴェア・ブースロイド:去り行く仲間たちの後を追おうとして、酩酊感に襲われる。
ネヴェア・ブースロイド:ふらりと崩れ落ちかけた体を、机に手をついてなんとか支えた。つぅ、と汗が額を滑り落ちる。
ネヴェア・ブースロイド:「症状が……私も、例外では居られませんか」
ネヴェア・ブースロイド:自嘲するように笑う。残された時間は多くはない。
ネヴェア・ブースロイド:額を拭った。園崎伊織の誘いを断った事、後悔はしない。まだ戦えるうち、事態を収めなければ──。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス・購入可能です。
ネヴェア・ブースロイド:転入生 御薗野咲 連帯感〇/不安
御薗野咲:ロイス保留。購入は応急手当キット
晩翠凍衿:園崎伊織 〇友情/罪悪感
御薗野咲:2dx=>8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 5[3,5] → 5 → 失敗

宝竜崎 梨絵菜:ロイスはー、保留しておこう
晩翠凍衿:購入は応急手当を狙います。
御薗野咲:うう……私のお小遣いじゃこんなの買えないよお 以上です
晩翠凍衿:2dx+2>=8
DoubleCross : (2R10+2[10]>=8) → 6[1,6]+2 → 8 → 成功

ネヴェア・ブースロイド:5dx+8 強化ビジネススーツ装備でアルティメイド服を。
DoubleCross : (5R10+8[10]) → 10[4,5,5,8,10]+4[4]+8 → 22

晩翠凍衿:買えた!
ネヴェア・ブースロイド:買えた。
ネヴェア・ブースロイド:以上です
宝竜崎 梨絵菜:購入はどうしようかな・・・
宝竜崎 梨絵菜:UGNボディアーマーでも狙っておこう
宝竜崎 梨絵菜:1dx+3=>12
DoubleCross : (1R10+3[10]>=12) → 8[8]+3 → 11 → 失敗

宝竜崎 梨絵菜:ここまで来たなら財産1で買っちゃうか・・・
宝竜崎 梨絵菜:以上なのですわ

【Middle3/「逃げたくなったら構わず逃げていいと、そう思っていますけどね」】

GM:ミドル3。引き続き情報収集シーンです
GM:項目はこちら

使用技能
情報:UGN・噂話・軍事/交渉
難易度9
最大達成値30

・学内情勢について② 0/1
・轟レイカについて② 0/4
・鬼束凛について 0/5
・犬ヶ島千秋について 0/1
・園崎伊織について 0/5
・アイシャ・クローネンバーグについて 0/1

GM:項目はそれぞれプライズ制になっています。
御薗野咲:10以上を狙っていけるなら
GM:シーン毎に・学内情勢について は必須項目となっており、これをクリアしないと他の項目に挑戦することはできません。
ネヴェア・ブースロイド:難易度は9ですか?
GM:また、1シーンに2人以上が同じ項目を進めることが可能です。
御薗野咲:2以上のやつを狙って行ったほうが良いという寸法ね!
GM:あ、8!
GM:個人に対しての項目を満了すると、
GM:その相手に対して無侵蝕で対話シーンを行うことが可能になります。
宝竜崎 梨絵菜:ほむほむ
ネヴェア・ブースロイド:開けた人以外でもいける感じですか
GM:そうですね、開けた人以外でも対話はできます。
GM:それらの結果に応じてルートが変わってくる仕様になっています。
ネヴェア・ブースロイド:は~い
御薗野咲:なるほどなあ
晩翠凍衿:そうとは
GM:また、条件を満たすと項目が発生する隠しキャラもいるので探してみてね
宝竜崎 梨絵菜:隠しキャラ!
GM:というわけで登場したいやつはしな!!
御薗野咲:隠しヒロインルート!
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:52->59)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+10(1d10->10)した (侵蝕率:52->62)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:57->65)
御薗野咲:うーん伸びが良いな
晩翠凍衿:んんんん
宝竜崎 梨絵菜:54+1d10
DoubleCross : (54+1D10) → 54+2[2] → 56


GM:---

GM:では判定どうぞ!
ネヴェア・ブースロイド:野咲さまDBライン到達した師せっかくたくさん掘れって書いてあるのでビジネススーツ自分で使ってみますね
宝竜崎 梨絵菜:GOGO
御薗野咲:はーい こっちも手札を一枚切ろう
御薗野咲:まずは学内情勢について②を開ける必要があるが
晩翠凍衿:財産点が残ってるうちはこちらも二桁狙えますね
御薗野咲:野咲的には轟レイカについてに迫りたいんですね
宝竜崎 梨絵菜:私もまだいけますなー
御薗野咲:ということで、そのためにまず学内情勢を……
ネヴェア・ブースロイド:宝竜院さまお願いできますか?
宝竜崎 梨絵菜:そうですね!いきますわよー!
宝竜崎 梨絵菜:学内情勢2!UGNで!
宝竜崎 梨絵菜:3dx+1=>8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 8[1,3,8]+1 → 9 → 成功

宝竜崎 梨絵菜:OKOK
晩翠凍衿:さすがですわ!
宝竜崎 梨絵菜:あ、プラス1じゃなくて2だった、まあここでは関係ないですわね
ネヴェア・ブースロイド:7dx+3>=8 園崎伊織いきます
DoubleCross : (7R10+3[10]>=8) → 10[2,2,5,5,6,10,10]+9[3,9]+3 → 22 → 成功

ネヴェア・ブースロイド:財産使用なし。
GM:マジですの……!?
宝竜崎 梨絵菜:ひゅーっ
晩翠凍衿:ふむ
御薗野咲:コンボ:春風は教えてくれる 《援護の風》+《ウィンドブレス》を自分に使いつつ、轟レイカへ
晩翠凍衿:これ自分が園崎さんに挑戦したらポイントは上乗せできるんでしょうか。それともどちらか達成値の高い方を採用で?
御薗野咲:7dx+6=>8
DoubleCross : (7R10+6[10]>=8) → 10[3,5,8,9,9,10,10]+7[1,7]+6 → 23 → 成功

GM:上乗せできますね
御薗野咲:ひゃっはーぜ!
GM:ウィンブレ野郎~~っ
宝竜崎 梨絵菜:さすがウィンドブレスはつよいなあ~
晩翠凍衿:では園崎さんにアタックします!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した (侵蝕率:62->66)
晩翠凍衿:5dx+2
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 10[4,6,8,9,10]+10[10]+9[9]+2 → 31

御薗野咲:こわっ
晩翠凍衿:興味津々
GM:な……なんだこいつら!?!?
宝竜崎 梨絵菜:なんなんですの!わたくしがしょぼいみたいじゃないですの!(実際しょぼい)
晩翠凍衿:これがヒナ友(雛罌粟の会に所属する友)の絆!
GM:では開示しますわ!
ネヴェア・ブースロイド:宝竜崎さまは過不足なくお仕事をこなされましたわ!

・学内情勢について② 1/1
一時休戦の解除により、大規模な武力衝突が学院全域で発生している。教室への襲撃や物資強奪は勿論、暗黙の了解的にタブーとされてきた内部・外部お互いの学生寮への攻撃までもが確認されており、予断を許さない状況だ。
占拠以来常に学院紛争の最前線となってきた第一学食ラング・ド・シャ攻防戦は更に激しさを増しており、内部生の激しい攻撃に対して外部生側は学食の要塞化を進めて対抗している。
だが鼠一匹通さない堅固な要塞化は、同時に外部生であっても容易に学食を利用できないという事態を招いており、「我々は何の為に戦ったのか」「誰が為の学食か」と外部生の内にも疑問の声と反発が広まっているようだ。

・轟レイカについて② 0/4>3/4
・轟レイカについて② 1/4
琅狼楼会談から逃亡して以降、学院各所で目撃され、内部・外部双方から追われているが、未だに捕縛されていない。
エンブレムは髑髏、武器はガントレット。
己を顧みない突撃戦法により、多くの敵を血祭りに上げてきた。第二学食スクィークの占拠は、彼女の働きによるところが大きい。

・園崎伊織について 0/5>5/5
・園崎伊織について 1/5
ブルジェオンのリーダー。常に穏やかで余裕の態度を崩さない。国内有数の製薬会社社長の長女であり、俗にブルーブラッドと呼ばれる、幼稚園からの生粋の内部生。
権謀術数に長け、直接動くよりも裏から手を回し様々な物事を支配する。学院のことを隅から隅まで知り尽くす情報網を構築している。
エンブレムは薔薇、武器は蛇腹剣。
相手の射程外から一方的に攻撃を加え離脱する、ヒットアンドアウェイを得意とし、学内紛争において未だに一度も手傷を負ったことが無い。

・園崎伊織について 5/5
シュトゥルムフートのリーダーである鬼束凛とは幼馴染であり、中等部で園崎が寮生活に入るまでは親友だった。
入学してきた鬼束と昔のように仲良くしたいと考えているが、内部生派閥の長という立場上、気持ちを表すことも出来ずにいる。

GM:以上のことが分かりました。

GM:---
GM:翌朝 第四学生寮
GM:---

GM:カーテンの隙間から差し込む朝日で、君……ネヴェア・ブースロイドは目を覚ます。
GM:昨夜は君のこの寮が襲撃を受け、一晩中騒がしかったが、流石にそんな喧騒も既に去っているようだ。
ネヴェア・ブースロイド:「う……ん……」眠たげに瞼を上げ、身を起こす。
ネヴェア・ブースロイド:「これは……」
ネヴェア・ブースロイド:枕元に封筒が一つ。透明な封蝋に見えたものは、手に取ってよく見れば氷で形成されていることが分かる。
ネヴェア・ブースロイド:手紙の下には、金鎖につながれた、ペンダントが鎮座していた。10歳の誕生日に曾祖父から送られて以来、肌身離さず身に着けている。
ネヴェア・ブースロイド:幼少の自分は、しばしば異常な冷気や暑気、突然の発火・凍結現象の現場に見舞われた。このペンダントに宿った天使様が、災厄からネヴェアを守ってくれると曾祖父は言っていた。
ネヴェア・ブースロイド:さらさらと、封を留める氷が風に溶けて消えていく。中には簡潔に、この動乱の手がかりとなるであろう文章が記されていた。
ネヴェア・ブースロイド:「協力して下さるの?」
ネヴェア・ブースロイド:問いかける。エンブレムの刻印されたロケットは相も変わらず硬く閉じられ、何も答えない。
ネヴェア・ブースロイド:「だとしたら、とても心強いです」

GM:---
GM:第三学食 琅狼楼
GM:---

外部お嬢様:「ちょっと!!そっちの魚のほうが大きいんじゃありませんこと!?」
内部お嬢様:「何を仰いますの!!どちらも同じですわ!!」
外部お嬢様:「キィーッ!!許せませんわ!!わたくしを誰だと思っておりますの!?」
お嬢様(悪):「喧嘩よ!」「喧嘩ですわ~!!」「静かにしてくださいませ!!」「ちょっと押さないでくださいまし!!」「ぶち殺しなさいな!!」
GM:琅狼楼。質のいい本格派中華料理で長年生徒たちの胃袋を満足させてきた食堂だ。
GM:だが今、学院では物資への襲撃や略奪が頻発し、十分な食材を確保するのが難しい状態が続いている。
GM:それに加え、この第三学食は今、内部生と外部生がすし詰め状態で食事をする混沌の状態にある。
GM:必然、このような喧嘩は日常茶飯事となっていた。
GM:君達も情報共有がてら、朝食をとりに訪れたのだが、
GM:出されたものは粗末な魚の切れ端と、色の薄い味噌汁、そして何だかよく分からない灰色のペーストに、一握りの玄米だけだった。
リーリヤ:「…………」
リーリヤ:タイトなスーツ姿で、黙々と食事をしている。
晩翠凍衿:「中華ですらなくなってる……」げんなりした表情で盆の上を見つめる。
御薗野咲:「……朝ごはんの量にも妥協できなくて、あんなに激しく主張し合えるなんて」
宝竜崎 梨絵菜:「ありえませんわ……悪夢ですわこれは……」
ネヴェア・ブースロイド:「平時ならお勧めのメニューを紹介するところですが……いずれも売り切れてしまっておりますね」
御薗野咲:「お嬢様学校ってすごいなあ」 特に動揺なく、出された食事をもくもく食べている
御薗野咲:日々グレードダウンこそしているが、ここに編入して来てからの食事は全部こんな感じなので、慣れっこなのだ
従者:「グググ……」不満げに魚の骨を齧る。
リーリヤ:「……調査の進捗はどうだ?」
ネヴェア・ブースロイド:スプーンでペーストを口へと運び、眉根を僅かに歪めながらスープで飲み下す
宝竜崎 梨絵菜:「ううう……なぜこのわたくしがこんな粗末な物を口にしないといけませんの……宝竜崎家の一人娘ですわよ……」
晩翠凍衿:「あたしは御薗ちゃんの進路が不安になってくるんだけど……」わずかばかりの魚の身を箸でほぐしつつ。
宝竜崎 梨絵菜:「……まあ、そうですわね、学園の様子としてはここを見ればわかる通り……食事方面はかなり芳しくないようですわね」
御薗野咲:「轟さんについては少し調べてみました。一応あっちの、シュトゥルムの方では、活躍してたんだーとか聞けましたよ」
宝竜崎 梨絵菜:「第一学食ラング・ド・シャも結局要塞化によってまともに利用できていない様子ですし……」
ネヴェア・ブースロイド:「私からは、園崎伊織さまのことについて。あまり表立って動かれる方ではないそうですが……」
御薗野咲:「第二は轟さんが押さえて、シュトゥルムの領土だし。で、ここが大変なことに」
ネヴェア・ブースロイド:そう言って、彼女の武器と、戦闘スタイルについて話す。
晩翠凍衿:「あたしは園崎さんの経歴を調べてみたよ」
晩翠凍衿:「あの、シュトゥルムフート?のリーダーと、元々は仲良かったんだって。って言うか今も仲良くしたいんだけど、立場上できずにいるみたい」
晩翠凍衿:「力になってあげられたらいいんだけどなあ」真面目に案じている。
宝竜崎 梨絵菜:「ふぅーむ……」
御薗野咲:「……ということは、シュトゥルムのリーダーと、ブルジェオンのリーダーを仲良くさせて、戦いを止めることはできるかもしれない……?」
宝竜崎 梨絵菜:「よくそんな情報を調べられましたわね?」
晩翠凍衿:「鬼束さん次第でもあるけどねえ。……って、実際にはほとんど聞いただけだけど」
晩翠凍衿:「あの、園崎さんの近くにいた銀髪の人ね。実はこっち側みたいでさ」嬬恋さんのこと。
リーリヤ:「ああ。潜入中のエージェントだ」
御薗野咲:「……あ。愛ちゃんを連れてった人……そうなんだ」
ネヴェア・ブースロイド:「(晩翠さまや宝竜崎さまのように、外からの……)」
リーリヤ:「もう一人、外部生の側にもチルドレンが潜入している」
宝竜崎 梨絵菜:「なるほど……それは助かりますわね」
晩翠凍衿:「ああ、それで」
晩翠凍衿:百代さんがいたことに納得する。
御薗野咲:「へえ……いろんな所にいるんですね」
ネヴェア・ブースロイド:「5人、ですか。そちらでも事態を重く見て下さっているのですね」
宝竜崎 梨絵菜:「しかし……もしかしたらですが、あまり情報を集めている時間はないかもしれませんわね」
晩翠凍衿:(それだけ重要な案件……いや、こんなにオーヴァードがいたら当然か。星辰館みたいに統率もされてないし)腕組みをする。
宝竜崎 梨絵菜:「食料面だけ見てもこの状況、事態が一気に動く可能性は高いと思いますわ。情報集めは迅速に、ですわね」
ネヴェア・ブースロイド:「ええ……」
御薗野咲:「なるほど……それこそ、何が起こるか分からない状況ですもんね。頑張らなきゃ」
晩翠凍衿:「……何が起こるかは本当にわかんないね……」遠い目でお嬢様だかりを眺めるなど。
ネヴェア・ブースロイド:それに──自分の中毒症状も、どのように進行するのかわからない。
ネヴェア・ブースロイド:もそもそと貧しい食事を食べていると、心まで滅入ってくる。活を入れるように、頬をぺちんと叩いた。
晩翠凍衿:「……梨絵菜ちゃんの言う通り。迅速に行動しましょうか」得体の知れないペーストだけは残して箸を置いた。
御薗野咲:食事をほどなく平らげ、口元をハンカチで拭き 「……そういえば、ブルジェオンさんのリーダーの園崎さんのことは調べてもらったみたいですけど」
御薗野咲:「愛ちゃん……その妹の子については、何かあったり……しましたか?」
御薗野咲:言ってから少し俯き 「すみません、なんか曖昧な聞き方になっちゃってるんですけど」
晩翠凍衿:「ん?」
リーリヤ:「……園崎愛……園崎伊織の妹か」
御薗野咲:「あんな事件もあった後だし、ちゃんと守って貰えてるのかなーとか……ちょっと気になって」
晩翠凍衿:「あたしが聞いた内容では特に。無事でいるってことだと思うけど」問いの意味を掴みかねている。ネヴェアさんにも視線を向けて。
御薗野咲:「はい。戦うとか、全然できなさそうな子でしたし」
リーリヤ:「そうか……」
リーリヤ:「……彼女は私が受け持つクラスの生徒だ」
御薗野咲:「あっ」「そうなんですか!?」
晩翠凍衿:「へえ?」
リーリヤ:薄く頷き。「……少し、注意して見ておこう」
リーリヤ:「それでいいか?」
ネヴェア・ブースロイド:「……真っ当に授業が行われている環境ではございません。教室にはいらしているんですか?」
リーリヤ:「ああ。……あまり友人は、少ないようだが……」
ネヴェア・ブースロイド:「…………」
御薗野咲:「そうなんだ……大丈夫かな」 少しもぞつく 本当は連絡を取ってあげたいけど、状況も理解している
御薗野咲:「……それじゃあ、すみません。お願いしますね、リーリヤ先生」
リーリヤ:「……ああ」得体の知れないペーストを平然と食べる。
ネヴェア・ブースロイド:「でも、少し安心しました。外からの方々がこの状況を異常だと断じて下さるのは」
宝竜崎 梨絵菜:「こちらとしては、内部の方が異常だと感じてくださるのも非常にありがたく感じますわ……」
ネヴェア・ブースロイド:「皆、得体の知れない熱に浮かされてしまったみたいで怖かった」
御薗野咲:「うん。さすがに私も、授業ができないのはおかしいかな? ってちょっと思ってたんだよね」
晩翠凍衿:「……二人にとっては、ここが日常の場なんだもんね」こうなる前も異常だった点を指摘したいが、微笑に混じりそうになる引きつりと共に抑え込んで。
晩翠凍衿:「早く落ち着きが戻ってくるよう、全力を尽くすよ。あたしがやるんだから成功間違いなし」
御薗野咲:「はい。私は編入したばっかりだけど……そうですね。戦いみたいなことは、やっぱりない方が良いかなあ」
宝竜崎 梨絵菜:「……戦いとか、本当に勘弁ですわ……ああ、逃げたい……」
ネヴェア・ブースロイド:「頼りにしております。晩翠さま」
晩翠凍衿:「……梨絵菜ちゃんはそろそろ逃げてもあたしは文句を言いません」心配顔!
宝竜崎 梨絵菜:「……わたくしとしては!」
ネヴェア・ブースロイド:そう言って口元を綻ばす。
宝竜崎 梨絵菜:「野咲さんも、ネヴェアさんも、凍衿さんも、もし逃げたくなったら構わず逃げていいと、そう思っていますけどね!」
御薗野咲:「あはは……本当に大変になったらそうします。みんなで逃げちゃいましょう」
宝竜崎 梨絵菜:「……自分が全部やらなくちゃ、なんて……考える必要は、ないんですからね」
ネヴェア・ブースロイド:「そうですね」少し困ったような笑み
晩翠凍衿:「……」無言で柔らかく笑って返す。
宝竜崎 梨絵菜:「……本当にそう思っているんだか……まったく」ためいきをついて
ネヴェア・ブースロイド:「ええ、ほどほどに努力して、事態を収束させましょう」
ネヴェア・ブースロイド:食堂の有様を見渡すように
ネヴェア・ブースロイド:「皆様に聖ルツィアの名を背負う者として、学生の本分を取り戻して頂かなくては」
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
宝竜崎 梨絵菜:ネヴェア・ブースロイド/誠意〇/不安/ロイス
御薗野咲:ロイス保留 ボーナスもついたしUGNボディアーマー狙ってみるかな
晩翠凍衿:ロイスは保留。購入はぼでま!
御薗野咲:3dx=>12
DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 10[3,4,10]+3[3] → 13 → 成功

御薗野咲:あ、やったー。装備装備
晩翠凍衿:3dx+2>=12
DoubleCross : (3R10+2[10]>=12) → 9[1,5,9]+2 → 11 → 失敗

ネヴェア・ブースロイド:宝竜崎さまのアームドスーツでも買おうかな
晩翠凍衿:ふむう。財産1使って買いましょう
ネヴェア・ブースロイド:あ、ボデマ買ってる。じゃあ強化素材かな
ネヴェア・ブースロイド:5dx+8>=15
DoubleCross : (5R10+8[10]>=15) → 10[2,8,9,10,10]+7[3,7]+8 → 25 → 成功

ネヴェア・ブースロイド:バンシー先輩どうぞ
晩翠凍衿:あっやった!ありがとうございます!
宝竜崎 梨絵菜:どうしよっかな
宝竜崎 梨絵菜:応急手当キットでももうひとつ買っておこう
宝竜崎 梨絵菜:1dx+3=>8
DoubleCross : (1R10+3[10]>=8) → 4[4]+3 → 7 → 失敗

宝竜崎 梨絵菜:応急手当キットすら買えないダイス力
宝竜崎 梨絵菜:財産は使わないで終了!
ネヴェア・ブースロイド:ロイス 宝竜崎梨絵菜 誠意〇/罪悪感
ネヴェア・ブースロイド:以上で!
ネヴェア・ブースロイド:やっぱ晩翠さんにもとっときたいな 信頼〇/嫉妬

【Middle4/「その時はわたくし、最高級の茶葉を用意させますわ」】

GM:ミドル4です。引き続き情報収集シーン。
GM:シーンPCは宝竜崎さん。全員登場自由!
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:59->69)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+1(1d10->1)した (侵蝕率:66->67)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:65->74)
宝竜崎 梨絵菜:56+1d10
DoubleCross : (56+1D10) → 56+8[8] → 64


GM:---

GM:情報項目はこちら!

使用技能
情報:UGN・噂話・軍事/交渉
難易度8
最大達成値30

・学内情勢について③ 0/1
・轟レイカについて② 3/4
・鬼束凛について 0/5
・犬ヶ島千秋について 0/1
×園崎伊織について 5/5
・アイシャ・クローネンバーグについて 0/1

GM:こちらですね!判定どうぞ。
宝竜崎 梨絵菜:いつも通り学内情勢について調べましょうかね
ネヴェア・ブースロイド:よろよろ~
御薗野咲:頼みます! まあ今回は私も素振りで行くつもりなので代われるは代われるけど
宝竜崎 梨絵菜:4dx+2=>8
DoubleCross : (4R10+2[10]>=8) → 9[2,7,8,9]+2 → 11 → 成功

宝竜崎 梨絵菜:OKOK
御薗野咲:よっお嬢様!
晩翠凍衿:日本一!
御薗野咲:轟レイカ開け切ります エイヤエイヤ
御薗野咲:3dx=>8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 8[6,7,8] → 8 → 成功

御薗野咲:必要十分!
GM:やりおるわ……
ネヴェア・ブースロイド:パーフェクトですわ!
宝竜崎 梨絵菜:ひゅーっ
晩翠凍衿:鬼束さんを行きましょう
ネヴェア・ブースロイド:やっておしまい!
晩翠凍衿:5dx+2
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 9[2,4,7,7,9]+2 → 11

晩翠凍衿:ふつう!
宝竜崎 梨絵菜:10あれば十分ですわーっ
ネヴェア・ブースロイド:自分も鬼束さんで
ネヴェア・ブースロイド:8dx+3
DoubleCross : (8R10+3[10]) → 9[2,3,5,7,8,8,8,9]+3 → 12

ネヴェア・ブースロイド:まあこんなもんやろ 財産使用なし!
GM:OK!では開示していきます

・学内情勢について③ 1/1
外部生側の反乱分子の手引き、そしてブルジェオンの陽動作戦・破壊工作が功を奏し、第一学食ラング・ド・シャが内部生に攻略・再占拠された。
敗走したシュトゥルムフートは甚大な被害を受け、幹部である犬ヶ島千秋も、園崎伊織との交戦によって負傷した。
ブルジェオンは奪還記念として内部生のみでの大規模なお茶会を催し、内部生たちの士気は一気に高まった。
一方でシュトゥルムフートは水を打ったように動きを見せていない。幹部級生徒たちによる会議が行われているものと見られるが、外部生の間には今後への不安の声が広がりつつある。

・轟レイカについて② 3/4>4/4
GM
・轟レイカについて② 4/4
轟は現在、第十三学生寮『ロトズレジデンス』に潜伏していると見られる。非常に治安の悪い寮であり、周辺はスラムと化している。
彼女は貧しい家庭の出身で、スポーツ特待で聖ルツィアに入学した。入学直後からの激しい虐めと嫌がらせにより、内部生や金持ちにコンプレックスを抱いており、自らの存在を学院に知らしめようとしている。

・鬼束凛について 0/5>4/5
GM
・鬼束凛について 1/5
シュトゥルムフートを率いるリーダー。剣道部主将、類稀な学力で数少ない特待生として入学した。
その性格は苛烈にして冷酷。軍隊じみた規律によってシュトゥルムフートの版図を拡大した。
エンブレムは獅子、武器は両手剣。
攻防において隙のない、質実剛健な戦いを見せる。

GM:以上のことが分かりました。
GM:現在対話可能なNPCは轟レイカ、園崎伊織です。

GM:---

外部お嬢様:「ウゥ……助けて……助けてくださいまし……」
GM:聖ルツィアの朝は、おぞましい呻き声から始まる。
GM:校門前に逆さ吊りにされた複数の生徒達。
GM:皆、シュトゥルムフートの構成員だ。彼女たちは敵によってこの仕打ちを受けているのではない。
GM:仲間によってのものだ。規律を第一とする恐ろしい統制。彼女らはその法を犯したのだ。
GM:校門前逆さ磔。脚を縛る縄は、本来であれば容易に解けるものだ。
GM:だがそうするためには両の手をスカートから離さなければならない……逆さ磔の状態で!何たる淑女の尊厳を破壊する恐ろしい刑罰であろうか!
外部お嬢様:「もし……そこの方……お助けを……」
園崎愛:「…………」
園崎愛:助けを求める弱々しい声。だが、顔を背け、聞こえない振りをして通り過ぎる。
園崎愛:公衆の面前で助けなどすれば、後でどんな仕打ちを受けるか分からない。
園崎愛:ましてや——自分の立場にあっては。
お嬢様(悪):「あーら、愛さん?おはようございますわね」
園崎愛:「…………」
園崎愛:立ち止まる。行く手を塞ぐのは、意地の悪い笑みを浮かべた複数の生徒達。
園崎愛:「……おはようございます」
お嬢様(悪):「ちょっとお付き合いいただけますかしら?」「お時間あるでしょう?」「そうですわよねえ?」
お嬢様(悪):言いながら、否応なしに周囲を取り囲み、トイレに引きずり込む。
園崎愛:「……何でしょうか」俯き、震える声で言う。
お嬢様(悪):「何でしょうか、ですって?」
お嬢様(悪):「分かっているでしょう!!」
お嬢様(悪):頬を張り飛ばし、トイレに甲高い音が響き渡る。
園崎愛:「……っ……!」
お嬢様(悪):「どうしてまだ学院に来ているの!?」「そうよ!生意気ですわ!!」「さっさと退学しなさいな!!」
園崎愛:「…………」
お嬢様(悪):「何ですのその目は……?」
お嬢様(悪):「全く腹が立ちますわね……!」
お嬢様(悪):「どうしてあなたのような、何のとりえもない子が、伊織様の妹でいらっしゃるのかしらね……!!」
園崎愛:「…………」
園崎愛:「好きで……」
お嬢様(悪):「は?」
園崎愛:「……好きでなったわけじゃ、ありません」
お嬢様(悪):「……!! このっ……!!」
GM:少女が怒りに任せ、腕を振り上げた時。
リーリヤ:「何をしている」
GM:冷たい声が割って入る。
お嬢様(悪):「……!!」びくり、と動きを止め。
お嬢様(悪):「……行きましょう!」「ええ、そうですわね」「給茶の時間ですわ!!」
お嬢様(悪):そそくさと去っていく。
園崎愛:「…………」
リーリヤ:「……大丈夫か」
園崎愛:「……ええ」
園崎愛:「何でも……ありませんから」
リーリヤ:「…………」
GM:そう言って去っていく園崎愛の背中を、リーリヤは無言で見送った。

GM:---
GM:校舎裏
GM:---

GM:人気のない、寂しくてじめじめした日陰。
GM:僅かな日照時間を必死に謳歌するように、弱々しい花々がかろうじて花を咲かせている。
GM:君達はそんな場所で、束の間のお茶会を楽しんでいた。
GM:内部生側が大量に配布した茶葉とお茶菓子の、おこぼれに預かった形だ。
御薗野咲:使い捨ての紙皿を並べ、そこに横流し闇市でゲットしてきたお菓子を広げている
宝竜崎 梨絵菜:「なんでわたくしが自分で用意を……と、言いたいところですが」
宝竜崎 梨絵菜:「久々にまともなものを口にできるのは素直に嬉しいですわね」
ネヴェア・ブースロイド:コトリとカップを置き、息を吐く。条件が悪くとも、お茶会はお茶会だ。
御薗野咲:「ね。ブルジェオンさまさまだ」
宝竜崎 梨絵菜:「喜んでばかりもいられませんけどね、まあ今はいいでしょう」
御薗野咲:「私もお嬢様学校に入ったからには、こうやってお茶会とかしてみたかったんだ」
ネヴェア・ブースロイド:(危ない所でした……)
晩翠凍衿:「後は場所がもうちょっと良ければね……」陰気な会場をぐるりと見まわし。
晩翠凍衿:「やな思い出を彷彿とさせるし……」
御薗野咲:「そうだね、ちょっと理想とのギャップは大きいけど」 困ったように笑って 「せっかくだし、しっかり休みましょう」
御薗野咲:「やな思い出……校舎裏で?」
晩翠凍衿:「前にこの学院に来た時、似たような場所でちょっと」とは言えさすがに腐ったネズミの話は場に相応しくないので、頭を振って思考を切り替える。
ネヴェア・ブースロイド:「以前にも……」
ネヴェア・ブースロイド:「(晩翠さまにとっては、聖ルツィアはそういう場なのですね…)」
宝竜崎 梨絵菜:「……なんか突っ込んではいけない話題な気がしますわね」
晩翠凍衿:「野咲ちゃんは案外たくましいよね。物事のいい面を見てるって感じ」
御薗野咲:「え、そうですか……? あんまりそういう風に褒められたことはないかも」
御薗野咲:「マイペースだとはたまに言われるけど……」 包装をピリピリ破いてクッキーを齧る
御薗野咲:「……わ、素材の味……」
晩翠凍衿:「なんて言うんだろう……受け容れる強さみたいな……?」ネヴェアさんの視線には気付かずろくろを回すポーズ。
晩翠凍衿:「割り切りが強い……?そう思わない?」
宝竜崎 梨絵菜:「……そうですわね」
ネヴェア・ブースロイド:「そうですね。野咲さまは」
ネヴェア・ブースロイド:「激流に囚われながらも根を川底から離すことのない、一本の葦と申しましょうか」
御薗野咲:「そうなんですかね? ……確かに、ちょっとそういうのはあるかも。あ、お茶もおいし……」 温かいお茶を啜るように飲んで、一息
ネヴェア・ブースロイド:「強靭で……それ故の危うさからも、気づけばふと目を離してしまいそうになる」
ネヴェア・ブースロイド:小声で付け足す。
御薗野咲:「まあ、ほら。周りのことなんて、変えようと思って変えられることじゃないじゃないですか。世の中とか、ルールとか……」
御薗野咲:「だったら、周りに合わせながらくよくよ考えずに、やれる範囲でやりたいようにやればいいかなあって感じかもです。よそはよそ、うちはうち、みたいな」
宝竜崎 梨絵菜:「不思議な考え方ですけど……それはそれでいいのかもしれませんわね」
晩翠凍衿:「うーん……?」首を捻って。
ネヴェア・ブースロイド:「それに、野咲さまは本当に抗うと心に決めたなら、剣を取れる方であると」
ネヴェア・ブースロイド:「既に轟レイカさまとの一件で示されておりますから」
ネヴェア・ブースロイド:そう言いながら、お菓子を口へ運ぶ。慣れない味だ、材料は何だろうか。
御薗野咲:「あれはほとんど勢いだったけどねえ」 苦笑して
晩翠凍衿:「ああ、そうそう。あの子って園崎さん……伊織さんの妹なんだよね」
御薗野咲:「言われてみれば、外見は似てるか。雰囲気は全然違いますけど……
宝竜崎 梨絵菜:「そのようですわね……だからこそわたくしなんかはつい色々と疑ってしまうのですが……」
晩翠凍衿:「あたしが言うのも何だけど、ありがとうね。伊織さん会合の時も心配してた風だったしさ……」
晩翠凍衿:「疑う?」目を瞬かせる。
宝竜崎 梨絵菜:「……皆さんは、どう思っていますか?彼女の事」
御薗野咲:こくん、とクッキーを飲み込み 「可愛いよね。お礼もわざわざ言ってくれたし、良い子だなーって」
ネヴェア・ブースロイド:「勧誘の件もあります。姉の園崎伊織さまが私達の事を、取るに足らぬ塵芥と思っている……というのは楽観に過ぎましょう」
ネヴェア・ブースロイド:「しかし妹君たる愛様に関しては……」
ネヴェア・ブースロイド:少し、眉根を寄せて。
ネヴェア・ブースロイド:「そういった気配は、あまり……むしろ、先の評定の場では所在なさげな様子があったかと思います」
晩翠凍衿:「んんん?」首を傾げて。「話がよく見えてないかも」
宝竜崎 梨絵菜:「……正直な話、園崎伊織さんも園崎愛さんもわたくしは心から信じることはできませんわ」
宝竜崎 梨絵菜:「あくまで、私見ですので皆さまが気になさることはありませんが……」
宝竜崎 梨絵菜:「伊織さんは今間違いなくこの状況の中心人物、一番事態を大きく動かせる人物の一人です」
宝竜崎 梨絵菜:「その妹である愛さんは一番彼女に近く、彼女の指示通りに動ける位置にいる」
宝竜崎 梨絵菜:「……とはいえ根拠があるわけではありません。あくまでそう考えることもできるというだけの話ですが」
晩翠凍衿:「えー?愛ちゃんのことはよく知らないけど、伊織さんはいい人だよー」けらけらと笑う。「あたしがいきなり雛罌粟の会に入って、ちょっと突っかかられた時も、庇ったり励ましたりしてくれたし」
晩翠凍衿:※きつめの皮肉で牽制されたのを褒められたと勘違いしている。
ネヴェア・ブースロイド:「ええ、愛さまが主体として権謀術数を巡らすタイプの方であるとは、あまり……しかし、伊織さまの傀儡として動く事態はむしろより『ありそう』に、私には思えました」
御薗野咲:「なるほど……そう考えることもできるんだ」 新しいクッキーを齧りつつ
ネヴェア・ブースロイド:「いえ、晩翠さまのお話が信じられないという事ではないのですけれど……」
晩翠凍衿:「ああ、それはうん。色々な可能性は考えておかなきゃって話でしょ?」
ネヴェア・ブースロイド:ほっとしたように「ええ、そうなります」
御薗野咲:「うん、私はそういうの、全然分かんないけど……」
御薗野咲:「……でも、宝竜崎ちゃんがそうやって注意してくれるならありがたいかも。ほら私、全然分かんないから。へへ」
宝竜崎 梨絵菜:「……そういうことですわ。先程も言った通りこれはわたくしの私見ですのでみなさまが気にすることではありません」
宝竜崎 梨絵菜:「特に野咲さん」
御薗野咲:「分かった。注意するのは宝竜崎ちゃんに任せて、私は気にしないようにするね」
宝竜崎 梨絵菜:「ええ……そういうわけで、あの愛さんが渡した連絡先ですが」
宝竜崎 梨絵菜:「野咲さんが彼女を信じるに値すると思うのであれば、そろそろ連絡してあげても構わないと思いますわ」
御薗野咲:「え、ホント?」 表情が明るくなる 「大丈夫かな?」
御薗野咲:「伊織さんが出てきそうだったらちょっと注意する感じ?」
宝竜崎 梨絵菜:「ええ……愛さんが、野咲さんのことを信頼してあれを渡したのであれば……そろそろ連絡してあげなくてはかわいそうですものね」
御薗野咲:「分かった。じゃあ、夜にでもするね。ありがとう、宝竜崎ちゃん!」
宝竜崎 梨絵菜:「……(もしそれがなんらかの嘘だったとした時は……逃げ道を用意するのはわたくし達の仕事ですわ)」
ネヴェア・ブースロイド:(野咲さまが大丈夫だと思う範囲での交流なら……というのは、先程のやり取りを考えると少し懸念が)
ネヴェア・ブースロイド:(──いえ)
ネヴェア・ブースロイド:「…………私の知る聖ルツィアは……対立と扇動ばかりに彩られた、息苦しいだけの場所ではないのです」
ネヴェア・ブースロイド:「事態解決の暁には、このように隠れ潜むことなく」
ネヴェア・ブースロイド:「皆様と優雅に語らいたいものですね」
ネヴェア・ブースロイド:そう言って、カップの残りを飲み干した。
宝竜崎 梨絵菜:「……そうですわね」
宝竜崎 梨絵菜:「その時はわたくし、最高級の茶葉を用意させますわ」
御薗野咲:「お菓子は十分美味しいけど、きっともっと美味しいんだろうね。楽しみだなー」
晩翠凍衿:「あっ、それは楽しみかも。……梨絵菜ちゃん」
宝竜崎 梨絵菜:「はい?」
晩翠凍衿:「あの、あれ。……助かってる。ありがとね」
晩翠凍衿:「同年代でしっかり者のエージェントがいてくれると本当にすごく嬉しいよ……」しみじみと言う。
宝竜崎 梨絵菜:「……ん、んん!」
宝竜崎 梨絵菜:「わ、わたくしは……少しでも危険のないように立ち回ってるだけですから!別にそんな改まって言われるようなことでは、ありませんけど!」
宝竜崎 梨絵菜:「まあ、称賛はありがたく受け取っておきますわ!おーほほほほほっ!!」
御薗野咲:「……それにしても、まさか食堂をブルジェオンさんが取り返すなんてね」
御薗野咲:「昨日、あんな風に面と向かって相手と話してたのに、すぐに戦うなんてできちゃうの、すごいなあ」
晩翠凍衿:「果断だよね。交渉で取ると見せかけての実力行使だよ」
天花寺アスカ:「ああ、そのことだけどね」
天花寺アスカ:不意に、君達の目の前に現れてクッキーをひょいと摘まむ。
宝竜崎 梨絵菜:「そういうところがまさしく恐ろしいと感じる部分なのですが……」
宝竜崎 梨絵菜:「どひゃいっ!?」突如現れたので驚く
ネヴェア・ブースロイド:「天花寺さま!」
晩翠凍衿:「うわ出た!」
御薗野咲:「わっ」
天花寺アスカ:「うん、おいしい」ぽりぽり齧って。
天花寺アスカ:「君達、どうやってブルジェオン側があの要塞化した食堂を陥落させたのか、事の顛末は聞いているかい?」
ネヴェア・ブースロイド:(クッキーをつまみ上げる挙措すら、美しい……。ああ……)
御薗野咲:「顛末、ですか?」
ネヴェア・ブースロイド:「外部生の手引きがあったらしいというのは、宝竜崎さまから」
天花寺アスカ:「そう、それだ」指差して。
ネヴェア・ブースロイド:内心を悟られぬよう、僅かに視線を逸らす。
晩翠凍衿:「どれですか」露骨に警戒心を乗せた声と顔。
宝竜崎 梨絵菜:「外部生、ですわね」
天花寺アスカ:「外部からの攻撃に備えて築かれたバリケードは、内側から破壊されていたそうでね」
天花寺アスカ:「明らかに中からの工作……そして、ブルジェオンが攻め込むと同時に照明が落とされている」
天花寺アスカ:「要塞内部に内通者がいたことは確実……だが」
天花寺アスカ:「必死の捜索に関わらず、未だに下手人は見つかっていない」
御薗野咲:「スパイかー。なんだか映画みたい」
晩翠凍衿:「鼠一匹通さない壁を築いても、最初から内側に鼠がいたんじゃしょうがないですね」
天花寺アスカ:「いや……問題はそこじゃないんだ」
宝竜崎 梨絵菜:「……というと」
天花寺アスカ:「スパイがいたことが問題じゃない」
天花寺アスカ:「まだ見つかっていないことが問題なんだ」
ネヴェア・ブースロイド:「痕跡なく、戦乱を加速させた者」
御薗野咲:「?」 首を傾げる 「凄腕のスパイだからとかじゃなくて……?」
ネヴェア・ブースロイド:「それはもしや、天花寺さまが仰っていた、この学園に潜むという……」
宝竜崎 梨絵菜:「……二十八星、ですか?」
天花寺アスカ:「……僕はそう見ている」
天花寺アスカ:「シュトゥルムの身辺調査は念入りなものだ。内部生に与する可能性が高いものは、重要な任務には就けない」
晩翠凍衿:「ふうん……?」
天花寺アスカ:「そもそも、シュトゥルムに寝返ったところで、向こうで外部生などロクな扱いは受けないのは明白だ」
宝竜崎 梨絵菜:「スパイのメリットがあまりに薄い……ですわね」
天花寺アスカ:「つまり……裏切ったものにはそれ以外の目的があるということだ」
晩翠凍衿:「あの。いいですか」挙手。
天花寺アスカ:「何かな?」
晩翠凍衿:「前に聞きそびれてたことですけど。結局、アスカさんが二十八星の実在を確信した理由って?」
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:少し黙り込み。
天花寺アスカ:「野咲が、この一連の紛争に関わることになった事件」
天花寺アスカ:「園崎愛の誘拐未遂」
天花寺アスカ:「あれは、轟レイカの独断とされているが……」
天花寺アスカ:「実際には、少し違う」
御薗野咲:「え……」
ネヴェア・ブースロイド:「……さりとて、『シュトゥルムフート』の指示でもない」
ネヴェア・ブースロイド:「そう、お考えなのですね」
ネヴェア・ブースロイド:犬ヶ島千秋の態度を思い出す。
天花寺アスカ:「……ああ」頷き。
天花寺アスカ:「彼女自身は、自分の意志によるものだと考えているだろう。実際、誰かに指示を受けていたわけではない」
天花寺アスカ:「だが……園崎愛を誘拐し、人質にすれば有益だと、彼女に吹き込んだ者がいる」
天花寺アスカ:「何人もの生徒を巧妙に経由してね。結局、大元までは辿り切れなかった」
天花寺アスカ:「だが……それがシュトゥルムの仕業でも、ブルジェオンのマッチポンプでもないことは確かだ」
御薗野咲:「指示を出すでもなく、吹き込む……」 なんだかよく分からない顔だ
宝竜崎 梨絵菜:「その根拠は……?」
天花寺アスカ:「潜り込ませた友人に監視させていたけど、そういう素振りが無かったからね」平然と言う。
天花寺アスカ:「単純に理由も薄い。ブルジェオンは勿論、シュトゥルムの鬼束凛も、そういう無関係の相手を巻き込んで士気を下げる作戦は避けるからね」
宝竜崎 梨絵菜:「いわゆるサブリミナルのような……直接指示するわけでなく、無意識下での操作をする。オーヴァードならそう言った芸当は十分に可能でしょうね」
ネヴェア・ブースロイド:「オーヴァード……?」
ネヴェア・ブースロイド:「あっ、いえ。続けてくださいませ」
宝竜崎 梨絵菜:「……いずれ説明することになるでしょう。今はそういう芸当ができるものがいても不思議ではない、と考えてくださいませ」
ネヴェア・ブースロイド:「わかりました。ありがとうございます。宝竜崎さま」
晩翠凍衿:「……勢力拡大を狙う他の勢力の仕業という線は?」なんか壊滅戦線とかいた気がする。
天花寺アスカ:「それはあるかもしれないが……可能性としては薄いね。言い方は悪いが、有象無象だ」
天花寺アスカ:「それほどの手腕があるなら、もっと頭角を現しているはずだからね」
天花寺アスカ:「逆に言えば、それほどの手腕を持ちながら、名乗りも上げずに潜伏している者たちがいる、ということだ」
宝竜崎 梨絵菜:「名乗りをあげて活動している者であれば、既にどちらかの勢力が接触しているでしょうね」
天花寺アスカ:「不気味だと思わないかい?いやぁ、気付いたら怖くなってね」
天花寺アスカ:「それで君達を呼んだというわけ」
晩翠凍衿:「……ふむ。まあまあ納得しました」
御薗野咲:「なるほど……」
天花寺アスカ:「第一学食の奪還は平和への第一歩なんかじゃない。恐らくはこれから、更に大きな混乱が起きることになる」
天花寺アスカ:「これまではね、何だかんだ言ってシュトゥルム側が圧倒し、ブルジェオンが抵抗するという構図が続いていたんだ」
天花寺アスカ:「だが……それがこの一件で、変わる」
御薗野咲:何となく気まずそうに、自分が開けたクッキーの袋を見る
天花寺アスカ:「争いは、互いの戦力が拮抗しているときに最も激しくなる」
天花寺アスカ:「そして……その拮抗を、意図的に作り出そうとしている者たちがいる」
宝竜崎 梨絵菜:「……シュトゥルムフートの動きが静かなのも気になりますわね」
宝竜崎 梨絵菜:「何かの機をうかがっていると考えたほうがよさそうですわ」
宝竜崎 梨絵菜:「……そしてその動きが、また第三者から狙って作り出されたものだとしたら……」
ネヴェア・ブースロイド:「…嵐の前の、ということですね」
天花寺アスカ:静かに頷く。
晩翠凍衿:「陰謀論じみてきましたけど、当たってたら最悪なので考慮する方針には賛成です」
晩翠凍衿:「……とは言え、あたしの方でも、特にその第三勢力っぽい連中の尻尾はつかめてないんですよね」
御薗野咲:「注意する人はいると助かる、ですね」
宝竜崎 梨絵菜:「わたくしの方も、残念ながらそれらしい人物は何も……」
宝竜崎 梨絵菜:「調べる時間も少ないかもしれませんし……そろそろ本人に直接当たる必要もあるかもしれませんわね」
宝竜崎 梨絵菜:「この事件の、中心人物たちに」

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
ネヴェア・ブースロイド:ロイス保留 クリスタルシールド狙ってみます
ネヴェア・ブースロイド:6dx+8
DoubleCross : (6R10+8[10]) → 8[2,8,8,8,8,8]+8 → 16

ネヴェア・ブースロイド:財産点でも足りないな おわり!
御薗野咲:ロイスは保留でー
宝竜崎 梨絵菜:ロイスはなしかな・・・じゃあせっかくだから手配師使ってクリスタルシールド狙ってみますわ
御薗野咲:応急手当キットやっぱり持っておきたいなー
晩翠凍衿:ロイスは保留。購入は……
御薗野咲:3dx=>8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 8[5,7,8] → 8 → 成功

御薗野咲:やったやった
宝竜崎 梨絵菜:5dx+3=>20
DoubleCross : (5R10+3[10]>=20) → 8[1,2,4,7,8]+3 → 11 → 失敗

宝竜崎 梨絵菜:まあ無茶ですわよね
ネヴェア・ブースロイド:25、遠い
晩翠凍衿:うーん。ぼでま持ってない人いましたっけ
宝竜崎 梨絵菜:役に立たない手配師ですわッ!!
宝竜崎 梨絵菜:しかも20じゃなくて25だったか・・・
ネヴェア・ブースロイド:自分はメイド服があるので大丈夫です
晩翠凍衿:ボディアーマーというか、防具
宝竜崎 梨絵菜:大丈夫ですわ!
晩翠凍衿:了解です。では2個目の応急手当でも狙ってみよう
晩翠凍衿:3dx+2>=8
DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 7[5,5,7]+2 → 9 → 成功

晩翠凍衿:確保!

【Middle5/「わたくし達、何も変わりませんわ」】

GM:ではミドル5、おそらく最後の情報収集シーンです
GM:シーンPCは宝竜崎さん、ほか自由!
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:69->78)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:74->84)
宝竜崎 梨絵菜:64+1d10
DoubleCross : (64+1D10) → 64+10[10] → 74

御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+10(1d10->10)した (侵蝕率:67->77)
御薗野咲:何この侵蝕ダイス
ネヴェア・ブースロイド:重すぎ
晩翠凍衿:みんなして重い
宝竜崎 梨絵菜:あれ・・・10と9しかないんじゃが・・・?
GM:テンション上がって来てますわね
GM:項目はこちら!
ネヴェア・ブースロイド:みんな急性お茶会中毒になった

使用技能
情報:UGN・噂話・軍事/交渉
難易度8
最大達成値30

・学内情勢について④ 0/1
×轟レイカについて② 4/4
・鬼束凛について 4/5
・犬ヶ島千秋について 0/1
×園崎伊織について 5/5
・園崎愛について 0/1
・アイシャ・クローネンバーグについて 0/1

GM:判定なさいませ!
ネヴェア・ブースロイド:学内情勢開けますか
ネヴェア・ブースロイド:ビジネススーツを誰かに放りつつ噂話
ネヴェア・ブースロイド:8dx+1
DoubleCross : (8R10+1[10]) → 10[1,2,5,6,7,9,10,10]+9[9,9]+1 → 20

宝竜崎 梨絵菜:わあ
GM:何だと……
御薗野咲:園崎愛について、なかったよな……? 行っちゃいますよ?
宝竜崎 梨絵菜:いっちゃえー
晩翠凍衿:あっ隠し項目とは
御薗野咲:情報噂話!
御薗野咲:2dx+1=>8
DoubleCross : (2R10+1[10]>=8) → 10[7,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

御薗野咲:maa
御薗野咲:見逃さないワケよ
GM:やる気がすごい
晩翠凍衿:こちらは鬼束さんへ。スーツは不要!
宝竜崎 梨絵菜:みんな張り切ってる
晩翠凍衿:6dx+2>=8
DoubleCross : (6R10+2[10]>=8) → 10[1,1,3,4,5,10]+4[4]+2 → 16 → 成功

GM:何だこいつら!?
宝竜崎 梨絵菜:ではせっかくですしスーツを借りたいと思いますが
宝竜崎 梨絵菜:犬ヶ島さんとアイシャさんか・・・
晩翠凍衿:隠し項目とかは新たには出ないですかね?
宝竜崎 梨絵菜:どっちにいきますかね
GM:隠し項目はなし!
ネヴェア・ブースロイド:アイシャさんの方が謎が多い気がしなくもないですね…
ネヴェア・ブースロイド:いや、どっちでもいいけど
御薗野咲:どちらの勢力のことを知っておくか、と考えた方が良いかもですね
御薗野咲:個人的にはアイシャちゃんだな
宝竜崎 梨絵菜:私も調べるならアイシャちゃんかなーと思ってた
宝竜崎 梨絵菜:園崎さんに会いに行く予定だしね
御薗野咲:将を射んと欲すれば先ず馬を射よ!
晩翠凍衿:これで犬ヶ島さんが実はすごい策士だったらびびるけど
晩翠凍衿:アイシャさんでいいのでは!
宝竜崎 梨絵菜:びびりちらす
御薗野咲:昨日の礼儀作法の授業で習ったことわざです
宝竜崎 梨絵菜:ではアイシャさんで、スーツは+2でしたっけ?
ネヴェア・ブースロイド:はい
宝竜崎 梨絵菜:よし、ではアイシャさんで!いくぞー!
宝竜崎 梨絵菜:4dx+2+2=>8
DoubleCross : (4R10+2+2[10]>=8) → 10[1,6,7,10]+8[8]+4 → 22 → 成功

宝竜崎 梨絵菜:はりきり
GM:いや……何なんだこいつら!
GM:敏腕すぎる
GM:ということで情報開示いたしますわ

・学内情勢について④ 1/1
シュトゥルムフートは火力を集中し、内部生の本拠地である第一学生寮ローゼズ・パレスへの総攻撃を計画している。
奇襲攻撃として計画されているものだが、既に思惑を察知したブルジェオン側は密かに迎撃体勢を整えつつあり、計画が実行されればかつてない大規模な衝突と多数の犠牲者が出るのは避けられないだろう。
大規模衝突で弱った両派閥を倒そうとする者、離反しようとする者、また新たな派閥を立ち上げようとする者など、少数派閥の生徒たちも既に各々の思惑で動き出しており、これまでにも増して混乱が加速するのは想像に難くない状況だ。

宝竜崎 梨絵菜:普通にやばい状況だ
御薗野咲:一触即発!
御薗野咲:これも昨日の礼儀作法の授業で習いました
晩翠凍衿:この期に及んで各々の思惑で動きだそうとする少数派閥の奴らなんなの?

・鬼束凛について 5/5
園崎伊織とは、園崎が中等部で寮生活になるまでの親友だった。彼女の後を追って聖ルツィアに入学する為に必死に勉強し、特待生の座を得た。眼鏡はその頃からのもの。
だが入学直後から内部生たちから苛烈な嫌がらせを受け、現在の学院の在り方を正さねばならないと強く考えているため、ブルジェオンの長である園崎とは、離れて以来二人きりで話したことすらない。

ネヴェア・ブースロイド:やっぱり百合じゃねーか!
宝竜崎 梨絵菜:かなしいものがたりですわ・・・
御薗野咲:そっそんなの……授業で習ってませんっ……!

・アイシャ・クローネンバーグについて 1/1
ブルジェオンの決闘者。
ほとんど喋らない無口な性格。カナダからの留学生であり、園崎伊織の友人であり部下でもあるが、あまり命令に忠実でない一面もある。
エンブレムは猫、武器はレイピア。
鉄壁の防御能力を持ち、幾度となくシュトゥルムフートの攻撃を退けてきた。彼女がいなければ、戦況はもっと早期に外部生側の圧勝で決着していたとも言われている。

宝竜崎 梨絵菜:命令に忠実ではないのか・・・意外だ
御薗野咲:でもそういうのを何だかんだ上手く使いこなせる人だねあの人は

・園崎愛について 1/1
ブルジェオン・デ・ローズのリーダー、園崎伊織の妹。
学内紛争の以前から、学院で人気であり同時に敵も多い姉と比較され、何かと嫌がらせを受けてきた。
争いを好まない性格で、今回の騒動にも静観の立場を貫こうとしているようだ。


GM:---
GM:第十三学生寮 ロトズレジデンス
GM:---

GM:学内の派閥抗争で破れた者、階級社会に付いていけなくなった者、罪を犯し、逃亡した者。
GM:そうした訳ありの生徒が最後に落ち延びる場所、それが第十三学生寮だ。
GM:廃墟同然の建物は半ばスラムの状態と化し、内部では幾つもの独自のルールや社会構造がまかり通っている。
GM:そんな敗残者たちの安息の地に、つい数日前に流れ着いた、一人の少女がいた。
轟レイカ:「…………」
お嬢様(野生):「あら新入りさん、今日は特別にご馳走ですわよ」
お嬢様(野生):「物資担当の山田さんが、第二学生寮の食べ残しを手に入れられたのですって!」
お嬢様(野生):「来たばかりだからと言って、遠慮しなくていいのよ?さあ、たっぷり召し上がれ!」
お嬢様(野生):そう言って配給の椀にもりつけるのは、文字通りの残飯。腐りかけた犬の餌のようなものだ。
轟レイカ:「…………」
轟レイカ:軽く頭を下げて、席に着く。
轟レイカ:軽く匂いを嗅ぎ、
轟レイカ:「…………」
轟レイカ:意を決したように、一気にかき込む。
轟レイカ:(耐えろ……耐えなさい轟レイカ……!)
轟レイカ:(まずは栄養を取り、回復しなくては……!私はこんなところで、終わるわけにはいかないのだから……!)
GM:目に涙を浮かべつつ、轟が食事を終えようとする頃。
お嬢様(野生):「轟さん?あなたにお客様が来ておりますわよ」
GM:不意に声が掛けられる。
轟レイカ:ぴくりと顔を上げ。
轟レイカ:「……客……?」
GM:そうして目の前に現れたのは、一人の少女。
GM:轟レイカの行方を探り当て、この寮を訪れた、君……御薗野咲だ。
御薗野咲:「えーと……こんにちは」
轟レイカ:「っ……!!」その姿を見た途端、咄嗟に逃げ出そうとする。
御薗野咲:「あ、待って! 違うの!」
御薗野咲:「別に何かしようってつもりはなくて……!」
轟レイカ:「……?」ぴたりと足を止め、振り返る。
御薗野咲:引き止めてから、何から話そうかと少し気まずい表情になり
御薗野咲:「その、今日は……お話、したくて」 ひとまず、その目的を口にする
轟レイカ:「…………」
轟レイカ:無言でぐいと君の手を引く。
轟レイカ:「こちらに」
御薗野咲:「わ、えっ」 引かれるがまま
轟レイカ:「人目を引くとまずいんですのよ……!」
GM:そう言って君が案内されたのは、轟に宛がわれた自室らしき部屋。
御薗野咲:「まずいの? まずいんだ?」 素直に案内される
GM:監獄より多少はマシ、程度の部屋だ。
GM:一晩寝れば翌朝全身が身体中痒くなりそうな粗末なベッド。壁にはゴキブリが這い、トイレも共用のものしかない。
轟レイカ:「…………」冷たい床に直接座って、小さな乾パンを君に投げてよこす。
御薗野咲:「あっ、ありがとう……」 素直に受け取り、口にする
御薗野咲:足を畳んで自分も床に座る
轟レイカ:「…………」君の顔をじぃっと見つめて。
轟レイカ:「……誰の差し金ですの?」
御薗野咲:「え?」 瞬き
轟レイカ:「シュトゥルム?ブルジェオン?それとも」
轟レイカ:「他の誰かかしら?」
御薗野咲:「ええと」 困ったように笑い
御薗野咲:「どれかと言えば、『他の誰か』だけど。そもそも、差し金とかじゃないです」
御薗野咲:「私が来たくて来た、かな」
轟レイカ:「……?」猜疑に満ちた怪訝な顔を浮かべる。
轟レイカ:「あなたが……?」
轟レイカ:その顔が、怒りに染まっていく。
轟レイカ:「私とあなたが、何を話すというのかしら!?」
轟レイカ:「笑いに来ましたの!?私のこの哀れな姿を!」
御薗野咲:「そ、そんなつもりはないよ! どちらかというと心配で……」
轟レイカ:「何もかも台無しですわ!!せっかく決闘者の地位を得て、これから学院で上り詰めようとしていたのに……!」
御薗野咲:「うう、怒られるのは分かってたけど……」
轟レイカ:「全て失いましたわ!またゼロからやり直し……それもこれも!」
轟レイカ:「あなたのせいでしょう!!御薗野咲!!」
轟レイカ:「どう責任取ってくれますの!?ええ!?」
GM:隣の部屋からどんどんと壁が叩かれ、「お静かになさって!!」という怒号が聞こえてくる。
御薗野咲:「ちょ、ちょっと待っ……!」 慌てて口を開きかけ、怒号で肩をすくめる
轟レイカ:「…………」息を切らして、君を睨みつけている。
御薗野咲:少し気圧されつつも、轟さんをちゃんと見て
御薗野咲:「……あのね。怒るのは分かるよ。それが私のせいなのも、分かってます」
御薗野咲:「でも、そもそもやろうとしていたことは悪いことじゃない。争いにも関わらないでいた愛ちゃんを巻き込もうとして」
轟レイカ:「…………」
御薗野咲:「ケガもさせてた。だから、それについては私も謝ったりはしません」
御薗野咲:「……ただ、ここまでなることはないかな、っていう風にも思ったの」
轟レイカ:「…………」
轟レイカ:「……園崎愛」
御薗野咲:「愛ちゃん?」
轟レイカ:「彼女は弱い。そして、自ら抵抗しようともしない。だから一方的に奪われる」
轟レイカ:「弱者が強者に蹂躙され、奪われるのは、理不尽でも不条理でもない」
轟レイカ:「ただ、当たり前のことですわ」
御薗野咲:「でもひどいことだよ。可哀想」
GM:「そう思うなら、自らの力で立ち上がるべきなのですわ」
GM:「自ら抗い、自ら守る……!」
轟レイカ:「自らの力で!私はそうしてきましたわ!」
轟レイカ:「だから私は強くなる!誰より強くなって、もう誰にも私を傷付けさせはしない!」
轟レイカ:「自らに降りかかる不利益を、不幸だ理不尽だと嘆くのは……」
轟レイカ:「ただの負け犬がすることですわ……!」
轟レイカ:「あなたはどうなの!御薗野咲!!」
御薗野咲:やはり困ったように笑う 「……うん。轟さんがそうやって頑張ってきたのは、知ってる。かっこいいと思う」
御薗野咲:「私はそんなにかっこよくないし。辛いことがあっても、我慢できることは我慢しちゃうから」
御薗野咲:「愛ちゃんが轟さんに捕まろうとしてた時も、ホントは逃げ出しちゃうつもりだったし……」
轟レイカ:「…………なら」
轟レイカ:「何故あの時、私の前に立ちましたの?」
御薗野咲:「逃げ出すよりも、そうしなきゃ、って思ったからかな」
御薗野咲:「あの……あのさ。強い人はずっと強いわけじゃないし、弱い人もずっと弱いわけじゃないと思うの」
轟レイカ:「…………」
御薗野咲:「ほら。お花だって、種の時と育つ時と、お世話にかけなきゃいけない手間が違ったりするじゃない」
御薗野咲:「だから、自分が助けられたい時は助けてもらって、自分が助けるべきだって思った時は助けて」
御薗野咲:「私はその方が良いと思うな。……だから助けたんだと思う」
轟レイカ:「…………」君の顔をじっと見つめて。
轟レイカ:「……そう」
轟レイカ:「語るに落ちていましたのね……」小さな声で呟く。
御薗野咲:「……なーんて、あはは~」 恥ずかしそうに笑って 「なんか語っちゃったね。恥ずかしいな。秘密だよ?」
轟レイカ:「……それを話に、わざわざここまで?」
御薗野咲:「あ、ううん。本題はそうじゃなくて……」
御薗野咲:天花寺さんから聞いた、轟さんに愛ちゃんを誘拐するよう吹き込んだ者がいるかもしれない、という情報を軽く話して
御薗野咲:「……って話があるんだけど。何か思い当たったりしないかな?」
轟レイカ:「…………」考え込み、眉間に皺を寄せて。
轟レイカ:「……確かに、あの話は友人から聞いたものですわ」
轟レイカ:「しかし、直接こうするべき、というものではなく、聞く者が自然とその発想に行き当たるようなもので……」
御薗野咲:「やっぱりそんな感じか……大本は分からないよね」
轟レイカ:「現に私も、今まであれが自分の発案だったように思っていましたわ」
轟レイカ:「ええ……考えたこともありませんでしたわ」
御薗野咲:「うーん、その友達にも話を聞いて……でも、どこまで辿るか分からないし、シュトゥルムの人だったら話すのも大変そうだよね」
御薗野咲:「時間もあんまりなさそうだし……」
轟レイカ:「……時間?」
御薗野咲:学内が一触即発な状態であることも軽く話す
御薗野咲:「……多分ね。学校をそういう風にしようとしてる人がいるんだ。きっと轟さんのことも利用して」
御薗野咲:「私は、そういうことは止めたいと思う。だから手がかりがあればなって思ったんだけど」
轟レイカ:「……私がこうしている間にも、外では既にそこまで……」
轟レイカ:「……生憎、手掛かりのようなものは何も。私はおそらく、ただ踊らされた駒なのでしょうね」
轟レイカ:自嘲気味に笑う。
御薗野咲:「そんなことな……くはない、のかなあ。あはは」
轟レイカ:「笑うところじゃなくってよ……!!」
御薗野咲:「ごっ、ごめんなさい! ……でも、ほらね。そういうことだから」
御薗野咲:「轟さんもきっと根っから悪い人じゃないんだし。それでこんな所まで追いやられちゃったって聞いて、少し心配だったの」
御薗野咲:笑って 「話せて良かった」
轟レイカ:「……あなたに同情などされる筋合いはありませんわ」
御薗野咲:「……」 笑みが少しイタズラっぽくなり 「……じゃあ、これもいりません?」
轟レイカ:目を逸らす。
轟レイカ:「……?」
御薗野咲:ポケットから、包装されたクッキーとティーバッグを取り出す
轟レイカ:「……それは……!」
御薗野咲:「第一食堂からの横流し品。ランクは最低レベルって言われたけど……学外だったら普通に特別なおやつレベルなのになあ」
轟レイカ:「そうか……第一学食が陥落して……」
御薗野咲:「お茶会を長い間してないと、お茶会中毒になるって聞きました。これがあれば少しは良くなるかと思って」
御薗野咲:「……いりません?」
轟レイカ:「……ふん、ざまあないですわねシュトゥルムも……!私を追い出すからそんなことになるのですわ……!」
轟レイカ:「……」
轟レイカ:お茶とお菓子を見て。
御薗野咲:「……」
轟レイカ:手を伸ばして——
轟レイカ:止める。
轟レイカ:「……いりませんわ」
轟レイカ:「いいこと?御薗野咲」
轟レイカ:「あなたが私に勝ったのは、ただあの時、あなたの方が強かったから」
轟レイカ:「それだけのことですわ。言ったでしょう、それは当然のこと」
轟レイカ:「あなたが気にする必要などどこにもない。ただ私が弱かっただけ」
轟レイカ:「でも見ていなさい」
御薗野咲:「轟さんはストイックだなあ」
轟レイカ:未だ闘志の宿る、獣のような目で君を見る。
轟レイカ:「ここからでも、私は必ず再び這い上がりますわ」
轟レイカ:「そして再び、御薗野咲……あなたと戦い、倒す!」
轟レイカ:「だから施しなどいりませんわ。その日まで首を洗って待っていなさい!」
御薗野咲:「……分かりました」
御薗野咲:頷き、手を伸ばし、
御薗野咲:轟さんの手を掴んで、手の上にクッキーとティーバッグを置き、
轟レイカ:「な」
御薗野咲:指を折りたたませ、しっかり握らせる。
轟レイカ:「何を……!」
轟レイカ:「話を聞いていましたの!?」
御薗野咲:「ふふ。分かりましたって言ったじゃないですか。轟さんの意見は」
御薗野咲:「でも、私がそれを聞く必要はありませんし?」 くすりと笑って片目を閉じる
御薗野咲:「私のほうが強いらしいので」
轟レイカ:「くっ……この……!」顔を真っ赤にして、握らされた手を小さく震わせる。
御薗野咲:「ええ。ここは大人しく私の言うことを聞いて、これ食べて元気出してください」
御薗野咲:床から立ち、スカートのお尻を軽くはたいて
轟レイカ:「ぐぅぅうう……!!」悔し気に唸る。
御薗野咲:「ホントの話、私、ケンカなんて、怖くてできる気がしないから……きっと元気になったら、すぐに私なんて倒せますよ」
御薗野咲:「ということで、今だけはキッチリ施されてください? 肥料です、肥料」
轟レイカ:「ひりょ……!」
御薗野咲:「ええ。お花が綺麗に育つために大事なものです。残さないでね?」
御薗野咲:それじゃあ、と軽く手を振って、その場を後にします
轟レイカ:「覚えておきなさい!!御薗野咲……!!」びしりと君の背中に指差して。」
轟レイカ:「次に会った時は必ず……!!」
轟レイカ:「私があなたに無理やりクッキーを食べさせて差し上げますわ……!!」
轟レイカ:一人になった部屋で、まだ上気した顔で。
轟レイカ:「…………」
轟レイカ:クッキーの袋を開けて、まじまじと見つめてから、
轟レイカ:恐る恐る、一口だけ齧った。
轟レイカ:「…………」
轟レイカ:「…………おいしい」

GM:---
GM:聖ルツィア女学院 会長室
GM:---

GM:校内は緊迫した物々しい空気が漂っていた。
GM:大きな衝突を予感させる、嵐の前の静けさ。派閥に属さない一般生徒たちも、皆いつにも増して不安げな表情を浮かべている。
GM:その張り詰めた空気は、外界と隔絶したこの会長室にも波及していた。
百代まりあ:「それでね、その時ひよこが……」
百代まりあ:「ああ、ひよこというのはね、わたくしのお友達なの。とっても明るくて賢くて、いい子なのよ」
百代まりあ:「そのひよこがね、その時何て言ったと思うかしら?」
嬬恋七瀬:「え?全然分かんない。何て言ったの?」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
百代まりあ:「会長が快調、ですって!」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「…………?」
晩翠凍衿:「言ったっけそんなこと……?」
嬬恋七瀬:助けを求めるように君達を見る。
ネヴェア・ブースロイド:「……こほん」
ネヴェア・ブースロイド:小さく咳払いする。
百代まりあ:「そうよね、とっても高度なギャグだものね」
百代まりあ:「つまりね、雛罌粟の会の会長さんである天花寺さんと、その天花寺さんの体調がとても快調であることを掛けた……」
ネヴェア・ブースロイド:「百代さまのお話も興味深いですが、すみません、ひとまずは……」
百代まりあ:「捧腹絶倒のギャグなのよ」
ネヴェア・ブースロイド:「あの……」
ネヴェア・ブースロイド:おろおろと視線を彷徨わせる
百代まりあ:「……あら……ごめんなさい……」
宝竜崎 梨絵菜:「…………」
御薗野咲:(ああいうギャグもちゃんと説明しないと通じないことがあるんだ……)
御薗野咲:(やっぱりお嬢様学校ってすごい……!)
百代まりあ:「お気に召さなかったかしら……?」
百代まりあ:しょんぼり顔。
宝竜崎 梨絵菜:「ゆるふわか!!」
御薗野咲:「わっ」
ネヴェア・ブースロイド:「ひぅ」
宝竜崎 梨絵菜:「緊迫しろとは言いませんけど!少しは緊張感を持ってくださいまし!!」
晩翠凍衿:「言ったかな……言ってたような気もしてきた……どうも記憶に霞がかかったような……」一人で頭を抱えて唸っている。
晩翠凍衿:「あ、うん、ごめん。つい」
嬬恋七瀬:「……」
嬬恋七瀬:「……ああ、ああ、そういうこと。なるほどね」うんうん頷いて。
嬬恋七瀬:「いや、めちゃくちゃ面白いね。天才じゃない?ギャグのセンスあるよ。それで食べていけるんじゃない?」
百代まりあ:「そうよね!」ぱっと表情が輝く。
嬬恋七瀬:「うん。他の人に教えてあげてもいい?そのギャグ」
百代まりあ:「ええ、勿論!ぜひ皆さんに教えてあげて!」
百代まりあ:にこにこしながら手を合わせて。
百代まりあ:「それで、ええと?」
百代まりあ:「緊迫感のお話?だったかしら?」
宝竜崎 梨絵菜:「それが主体ではありませんわね」
百代まりあ:「……?」
宝竜崎 梨絵菜:「とうとう二つの派閥が全面的に争おうとしているんですのよ」
ネヴェア・ブースロイド:「…………はい、もはや事態は遷延を許しません」
ネヴェア・ブースロイド:心なしか、顔色は悪い。
百代まりあ:「まあ、そうなのね……」
百代まりあ:「由々しき事態だわ」
宝竜崎 梨絵菜:「……この機に乗じて様々な木っ端派閥も動こうとしている状況」
宝竜崎 梨絵菜:「二十八星も間違いなく動くでしょう」
ネヴェア・ブースロイド:「シュトゥルムフートとブルジェオン・デ・ローズ。争いを止める手立ては無いのでしょうか……」
嬬恋七瀬:「……ああ、ええと、それで……」
御薗野咲:「轟さんに会いに行ってたんです」
嬬恋七瀬:「ボクらを呼んだのは?その話……えっ?」
嬬恋七瀬:「轟って……轟レイカ?」
宝竜崎 梨絵菜:「……野咲さん……!?一人で、ですの!?」
晩翠凍衿:「えっ」驚く。「一人で?」
御薗野咲:「はい。天花寺さんの話してた、愛ちゃんをさらうことを吹き込んだ……みたいな人について分かることはないかと思って」
ネヴェア・ブースロイド:「野咲さま、そのような危険な事を……」
御薗野咲:苦笑いして 「やっぱりダメでしたけどね。すみません」
ネヴェア・ブースロイド:「……いえ、大事なきようで何よりでございます」
御薗野咲:「うん、確かにあの辺りの雰囲気は怖かったけど……でも、あそこにいる人たちはそんなに危険って感じではなかったよ」
宝竜崎 梨絵菜:「……何もなくてよかったですけれど……今度からはせめて事前に相談くらいはしてくださいませ」
御薗野咲:「靴磨きしようとしてくれた人もいたし。急いでたから断ったけど」
嬬恋七瀬:「いや、無茶するなぁ……」まだイリーガルですらないのに、と思っている。
百代まりあ:「靴磨き……?」
御薗野咲:周りの反応を見て、申し訳無さそうに 「……うん、ちょっと危機感足りてなかったかも。ごめんなさい」
宝竜崎 梨絵菜:「……いえ……その、まあ、あれですわよ」
宝竜崎 梨絵菜:「いざという時ちゃんと逃走経路を教えてもらわなくては困るのですから!まったく!」
御薗野咲:「あはは……まあ、今は割と落ち着いてるから大丈夫だよ。宝竜崎ちゃんもこの何日かで慣れただろうし……」
御薗野咲:「あ、あと愛ちゃんともちょっとメールで話しました。本当にちょっとだけだけどね」 と、愛ちゃんについての情報も共有します
百代まりあ:「まあ、気の毒に……」園崎愛の境遇を聞いて。
御薗野咲:「ブルジェオンのリーダーの妹って言っても、やっぱり争いには関わるつもりはないみたいです。……立場とかはあるんだろうけど」
宝竜崎 梨絵菜:「……そうですか……野咲さんがそうおっしゃるなら、きっとそうなのでしょう」
宝竜崎 梨絵菜:「……わたくしも、信用することにしますわ」
御薗野咲:「ありがとう。巻き込まれないかは、心配だけど……そのためには、戦いを止めることの方が早いよね」
ネヴェア・ブースロイド:「──姉の伊織さまも積極的に鬼束さまと敵対したいわけではなく、派閥の長2人を引き合わせれば戦いを止めることが出来るのではないか、というお話がありましたが」
嬬恋七瀬:「あ、なるほど。その辺の話が聞きたくて呼ばれたの?ボクら」
晩翠凍衿:「そんな感じです。申し訳ないけど、あたしの方は今回あんまり成果なしだったので」
晩翠凍衿:「嬬恋さんとまりあちゃんに期待しちゃう」
ネヴェア・ブースロイド:「はい、お二人が頼みの綱なのです」
嬬恋七瀬:「うん、前にも言ったけど伊織さんは鬼束さんにベタ惚れだよ」
宝竜崎 梨絵菜:「ふむ……」
晩翠凍衿:「ベタ惚れ」
嬬恋七瀬:「深夜に本人から4時間通話して引き出した話だから確かなはず」
嬬恋七瀬:「SNSの鍵垢でめちゃくちゃポエム書いてるしね」
晩翠凍衿:「めっちゃ仲良くなってますね!?」
宝竜崎 梨絵菜:「そんなに」
御薗野咲:「SNSとかやるんだ……(愛ちゃんはやったりするのかなあ)」
ネヴェア・ブースロイド:「しかし、ベタ惚れ……聞くにつけ比喩でもなく真実、字義通りの状態なのですね……」
嬬恋七瀬:「いやまあ仕事だから……お陰で寝不足だけど。……そっちは何か聞いてる?」百代に振る。
百代まりあ:「わたくしはお腹いっぱいご飯が食べられると聞いて、すとるむふーどに入ったの」
晩翠凍衿:「シュトゥルムフート」
百代まりあ:「それ」
百代まりあ:「毎日ずっと鬼束さんと一緒に……何て言うんだったかしら?ストーキング?をして」
百代まりあ:「ずっとお話してたのよ。犬ヶ島さんは隊長がノイローゼ?になるからやめろと仰っていたけれど」
百代まりあ:「……ノイローゼって何かしら?」
宝竜崎 梨絵菜:「……それで、その……結果的に、何か得られたのでしょうか」ツッコミ放棄!
百代まりあ:「ええ。寝る前に聞いたら教えてくれたわ」答えるまで寝かさなかったという意味。
御薗野咲:(勇気あるなあ……)
晩翠凍衿:(強い……)
ネヴェア・ブースロイド:(シュトゥルムフート、鉄の規律…………)
百代まりあ:「鬼束さんは園崎さんと一緒にこの学院に入るために、頑張ってお勉強をしたんですって」
百代まりあ:「でも入ってみたら、思っていたのとだいぶ違って、自分が学院を変えなきゃ、って思ったそうよ」
晩翠凍衿:「それは」
晩翠凍衿:「……思うだろうね……」神妙な顔。
百代まりあ:「それで……結局、園崎さんとはお話できていないそうよ」
宝竜崎 梨絵菜:「……なるほど」
百代まりあ:「お友達と離れ離れは、つらいでしょうね……」
百代まりあ:「あとは好きな食べ物とか、お父様とお母様の趣味とか、家の間取りとかを聞いてきたけれど……」
百代まりあ:「どれを話せばいいかしら?」
宝竜崎 梨絵菜:「……わたくし、少しあなたが怖いですわ」
御薗野咲:「お話、上手なんですね」
ネヴェア・ブースロイド:「いえ、十分です」
宝竜崎 梨絵菜:「……あまり全面的に賭けるのは危険だと思います、避けられなかった戦いは歴史上いくつもありますもの。でも……」
宝竜崎 梨絵菜:「トップの和解、可能性はゼロではないと思いますわ」
晩翠凍衿:「そうだねえ……」毛先をくるくると指先で弄んで。
宝竜崎 梨絵菜:「…………」
宝竜崎 梨絵菜:「わたくし、園崎伊織さんと会ってみようと思いますの」
晩翠凍衿:「うん」
ネヴェア・ブースロイド:「……私達が会って、双方の現状を伝えることができるのなら、あるいは」
嬬恋七瀬:「え、直接?」
宝竜崎 梨絵菜:「ええ、直接ですわ」
嬬恋七瀬:「うーん、まあセッティングできなくはないと思うけど……」
晩翠凍衿:「なら、あたしは鬼束さんに。まりあちゃん、行ける?」
宝竜崎 梨絵菜:「……(凍衿さんや野咲さんを不用意に彼女と会わせるのは少々危険ですからね……いやでもわたくしも普通に怖いんですけど……)」
百代まりあ:「行けると思うわ」頷いて。「鬼束さん、最近はわたくしが何を聞いても頷いてくれるもの。とってもお優しいわよね」
ネヴェア・ブースロイド:「宝竜崎さまは、まだ決闘者の力を見せておられませんから。無用な争いを避けられるよう、私も随行します」
嬬恋七瀬:「でも、話してどうにかなるのかな? 結局今までずっと告れなかったからここまで拗れてるわけでしょ?」
宝竜崎 梨絵菜:「ネヴェアさん……!そうですわね……ありがたいですわ」
晩翠凍衿:「…………さすがまりあちゃんだ!」藪をつつかない賢明な判断!
嬬恋七瀬:「今更外から言われて解決するのかな……」不安げな顔。
晩翠凍衿:「行ける要素はあると思うんですよね」
晩翠凍衿:「トップの気持ちもそうだし、二十八星っていう、内側でまとまるのに都合のいい外敵もいるわけだし」
晩翠凍衿:「できればこいつがそう、っていうのを特定できてればよかったんだけど……まあ、何とかなるんじゃないかなあ」
晩翠凍衿:特に気負いない様子で言う。
嬬恋七瀬:「やってみる価値はあるか……」
宝竜崎 梨絵菜:「……ええ、それにこの戦いのほとんどが外部から仕組まれたものであるというのならば……」
宝竜崎 梨絵菜:「同じく外部であるわたくしたちが何もできないという道理もありませんわ」
御薗野咲:「……そうだね。戦いなんて、起こらない方が絶対に良いよ」
天花寺アスカ:「そういうことだね」
天花寺アスカ:いつの間にか君達の背後に立っている。
宝竜崎 梨絵菜:「…………いや、でももし話がこじれたらわたくしは逃げ……ひゃいっ!?」驚く
御薗野咲:「それはできるだけ頑張らないと……うわっ、天花寺さん」
ネヴェア・ブースロイド:「天花寺さま」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:一瞬で顰め面になる。
嬬恋七瀬:「うわっ何この人」
嬬恋七瀬:「すごいろくでなしの匂いがする……!」
晩翠凍衿:「事実ろくでなしです」
天花寺アスカ:「遅れて済まないね。色々こちらでも手を回していてね」
宝竜崎 梨絵菜:「し、心臓に悪いから突然現れるのはやめてほしいのですけれどね!!」
ネヴェア・ブースロイド:「? 嬬恋さまは天花寺さまの手引きで聖ルツィアを訪れたわけではないのですか? ……いえ」
ネヴェア・ブースロイド:「天花寺さまはろくでなしなどではありません」
ネヴェア・ブースロイド:少しむっとして否定する。
嬬恋七瀬:「いやUGNから直接……えっ?」
嬬恋七瀬:「ろくでなしでしょ……すごい女たらしの匂いがするもん……!」
ネヴェア・ブースロイド:「確かに彼女に秋波を送る少女たちは後を絶たず、また天花寺さまはそうした愛をはねつけることもございませんが……」
嬬恋七瀬:「え!?とんでもないろくでなしじゃん!」
晩翠凍衿:「ネヴェアちゃん……」憐みの籠った眼差しで見つめる。
天花寺アスカ:「心外だな……凍衿、誤解だと説明しておくれ」
宝竜崎 梨絵菜:「……頭が痛いですわ」
晩翠凍衿:「例の発言、今ここで彼女に聞かせましょうか?」
晩翠凍衿:「ひよこちゃんから録音貰ってあたしも持ってるんですけど」
晩翠凍衿:女子高生のやつ。
天花寺アスカ:「…………」微笑んで。
ネヴェア・ブースロイド:「それもひとえに天花寺さまが聖ルツィアを愛するが故、生徒たちの営みを見守っていらっしゃるのです。今はこうして秩序の為に──」
天花寺アスカ:「とにかく事態は一刻を争う」
御薗野咲:「あ、あの……ちょっとお話が逸れてると思うんですけど!」 剣呑な空気に焦る
ネヴェア・ブースロイド:はっと我に返る。
ネヴェア・ブースロイド:「申し訳ありません、しかし……」まだ何か言いたそうにしながら。
ネヴェア・ブースロイド:結局口を噤む。
天花寺アスカ:「我々が介入しなければ、二大派閥の正面衝突は避けられないだろうね」
天花寺アスカ:「その為にはやはり……先程君達が話していた、指導者同士の融和が期待大だ」
天花寺アスカ:「というより……他に流血がゼロになる道がほとんどない」
御薗野咲:「……本当に、今にも喧嘩になりそうな雰囲気ですもんね」
宝竜崎 梨絵菜:「……それは、残念ながら認めざるを得ませんわね……」
天花寺アスカ:「ああ……やはり僕は動けない。色々やらなきゃならない事もあるからね」
天花寺アスカ:「最終的には、君達に任せることになってしまうね」
天花寺アスカ:「済まない、巻き込んでしまって……今更かな?」
晩翠凍衿:「……こういう時こそアスカさんの影響力を発揮してもらえたら、って思うんですけど」
ネヴェア・ブースロイド:「天花寺さま、貴女は、私が……」
晩翠凍衿:「大事なことなんでしょうね?その色々って……」胡散臭そうな目。
ネヴェア・ブースロイド:「怠惰にも教室の隅で、嵐の過ぎ去るのを待っている間も事態の収束の為に奮闘して下さっていた。謝るのは、私の側でございます」
天花寺アスカ:「勿論。それに、僕はほら、人気者だから」
天花寺アスカ:「直接動くと却って色々不都合がね……」
天花寺アスカ:「……ありがとう、ネヴェア……」
天花寺アスカ:そっとネヴェアさんの顎を撫でる。
ネヴェア・ブースロイド:「きゃ……」
御薗野咲:(あわっ……) 声が出そうになり、口を押さえる
天花寺アスカ:「君のような生徒がいてくれるから、僕は会長として働くことが出来るんだよ」
宝竜崎 梨絵菜:「確かに、影響力のありすぎる人ではかえって反発を招きかねません。わたくし達くらいの位置がちょうどいいと思いますわ」
宝竜崎 梨絵菜:「……思いますが……」
宝竜崎 梨絵菜:「なんというか……そういう方なんですのね、アスカさんは、はあ」
嬬恋七瀬:「めちゃくちゃろくでなしじゃん……」
晩翠凍衿:「そういう方なんですの」顔を顰めたまま二人の間に割って入る。
ネヴェア・ブースロイド:「違います!」
ネヴェア・ブースロイド:ぷんすか
御薗野咲:(あっ、晩翠さんが割って入って……)
御薗野咲:(やきもち……?)
晩翠凍衿:「駄目だよネヴェアちゃん……この人は駄目だから……」
御薗野咲:どきどきしながらこの場の顔を順々に見る
ネヴェア・ブースロイド:「ば……晩翠さまは」
晩翠凍衿:頭を振ってそっとネヴェアさんを天花寺さんから遠ざけようとする。
ネヴェア・ブースロイド:「……いいえ、今聞くべきではないことです」頭を振って
宝竜崎 梨絵菜:「……なんというか、もう……」少しだけ微笑んで
宝竜崎 梨絵菜:「(……もう少し緊迫していたら……わたくしはとっくに逃げていたかもしれませんわね……)」
天花寺アスカ:「……とにかく時間が無い。こうしている間にも、戦端が切られてしまうかもしれない」
ネヴェア・ブースロイド:「ええ、失礼しました、動きましょう。機を逃す前に」
天花寺アスカ:「悪いがすぐにでも動いてほしい。君達に任せるよ」
宝竜崎 梨絵菜:「ええ、行きましょう……お互いに、幸運を祈りますわ」
晩翠凍衿:「それは、はい。任せてください……って言うのも癪ですけど」
晩翠凍衿:「行ってきます。梨絵菜ちゃん、園崎さんによろしくね!」
ネヴェア・ブースロイド:さきほど触れた指の感触を惜しむように、天花寺を見て。
ネヴェア・ブースロイド:「行ってまいります。幸運を」
天花寺アスカ:「ああ、頼むよ、皆」
天花寺アスカ:「どうかこの学院を、守ってほしい」

GM:---
GM:第六学生寮 万朶寮
GM:---

GM:外部生勢力シュトゥルムフート。その本拠地である学生寮、万朶寮は、物々しい雰囲気に包まれていた。
GM:多くの物資や武器が運び込まれ、生徒たちが慌ただしく行きかう中、君、晩翠凍衿は、本来であれば到底叶わないだろうリーダーとの面会に漕ぎつけた。
GM:じろじろと眺めてくる護衛の生徒たちの間を通り抜けて、百代と共に鬼束の自室へと通される。
GM:他の生徒は人払いをしてある。物の少ない殺風景な部屋にいるのは、君達だけだ。
鬼束凛:「…………」
鬼束凛:眼鏡の下から、鋭い眼光で君を見据える。
鬼束凛:「君は……雛罌粟の会の……」
鬼束凛:「用事があるなら手短に頼む。見ての通り忙しい」
晩翠凍衿:「どうも。晩翠凍衿です」ぺこりと頭を下げる。会合で犬ヶ島に対峙した時と同じ涼しげな態度。
百代まりあ:「百代まりあよ」
晩翠凍衿:「お言葉に甘えて単刀直入に。第一学生寮への攻撃をやめてくださいませんか?」
鬼束凛:「……何?」眉を顰める。
鬼束凛:「何を言い出すかと思えば……」
晩翠凍衿:「いや、違うかな」
晩翠凍衿:「たぶん、失敗を承知の上ですよね。それでもやらなければいけない理由が何かあるんですか?」
鬼束凛:「……その表現には語弊があるな。確かに難易度の高い作戦であるとは考えている。だが不可能であるとは考えていない」
鬼束凛:「私は部下の命を無駄に使い捨てるつもりは無い。今後の為に最も有効な手段を取っているだけだ」
晩翠凍衿:「ふむ。そういうお考えでしたか」
鬼束凛:「分かったか?説得なら時間の無駄だ」
鬼束凛:「お引き取り願おう」
晩翠凍衿:「園崎さんはあなたと争うのを嫌がっているみたいですよ」
晩翠凍衿:「立場上どうしてもそういう姿は見せられないみたいですけど」
鬼束凛:「…………」百代に目を向ける。
百代まりあ:「?」
鬼束凛:「…………」
鬼束凛:「……だから何だと言うんだ?」
鬼束凛:「敵のリーダーが弱腰ならば、むしろ攻め込む好機だ」
鬼束凛:「それが事実ならむしろ、今を逃す道理はない」
晩翠凍衿:「和平の道はあるし、実際そうした方がいいんじゃないかなあ、と思うんですよ」
晩翠凍衿:表情は変わらない。澄んだ微笑。
晩翠凍衿:「あなたたちが勝ったとして」
晩翠凍衿:「何の被害も受けないと思うほどには楽天的じゃないでしょう?後から来る連中に、お膳立てを整えてあげるだけになるんじゃないですか」
鬼束凛:「……他に道は無い。誰かが成さねばならないことだ」
鬼束凛:「このままでは、中途入学者に対する差別と偏見、虐待は延々と続くだろう」
鬼束凛:「今立ち上がり、学院を変えねばならない」
鬼束凛:「その為に、我々の力を示す」
鬼束凛:「内部生の象徴、園崎伊織を倒してな」
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:「……この学院を変える必要があるのはめちゃくちゃ同意見なんですけど……」真剣な顔。
晩翠凍衿:「あたしもねずみ食べさせられそうになったし……」
百代まりあ:「ねずみ……?」
晩翠凍衿:「うん……」
晩翠凍衿:「でもね、鬼束さん」
晩翠凍衿:「あたしにそれをやったのは、外部生の人たちです」
鬼束凛:「…………」
晩翠凍衿:「内部生や外部生が悪いんじゃなくて。そういう肩書きに拘ること自体が、現状を生み出してるんじゃないですか」
鬼束凛:「……それは……」その言葉に思うところがあるのか、口を噤む。
晩翠凍衿:「ここで外部生が勝利すれば、今度は内部生が差別される側になるだけです」
鬼束凛:「…………」
鬼束凛:極めて肯定に近い無言が落ちる。
晩翠凍衿:「あなたがこれからやろうとしてることは人を幸せにしたりしない。あなた自身も含めてです」
晩翠凍衿:「……だから、ほかの道を探りましょうよ」
鬼束凛:「……私も、だと?」
晩翠凍衿:「あー……ほら、あたしも一応、なんでか雛罌粟の会に入っちゃった身なので……」
晩翠凍衿:「……高校になってから、園崎さんと鬼束さん、ちゃんと正直に話したことがないんじゃないかなって」誤魔化すような笑い。
鬼束凛:「……ああ……そうだったな。入学して一日で雛罌粟の会に……」
鬼束凛:「…………」
鬼束凛:「…………」百代に視線を向ける。
鬼束凛:「おい」
百代まりあ:「何かしら……?」
鬼束凛:「何か言ったな……?」
百代まりあ:「そんな……」
百代まりあ:「ただ聞いたことを話しただけよ……?」
鬼束凛:「言ってるだろう!!」
晩翠凍衿:「……家の間取りとかは聞いてません」目を逸らす。
鬼束凛:「秘密だと言ったよな!?」
鬼束凛:「何を聞いた!晩翠!おい!!」
晩翠凍衿:「いやっ、でも本当に!」
晩翠凍衿:ぶんぶんと手を振って見せる。
晩翠凍衿:「鬼束さんがどう思ってるかは知らなくて……でもあたしとしては、一度でもいいから園崎さんと話してあげてほしいなと……」
鬼束凛:「……本当か……?」
晩翠凍衿:こくこくと頷く。
鬼束凛:「…………」目を瞑って考え込む。
鬼束凛:「……仮に、こちらがその気だとして……」
鬼束凛:「向こうが応じると思うか?」
晩翠凍衿:「……トップの気持ちとしては、いま言った通り」
晩翠凍衿:「勢力としても、共通の敵がいれば団結の目はあるんじゃないですか?」
鬼束凛:「共通の敵?」
晩翠凍衿:「この争い、裏で糸を引いている者がいる……という、嘘みたいな本当みたいな話がありまして……」
晩翠凍衿:「二十八星って、鬼束さんは聞いたことあります?」
鬼束凛:「……裏で、糸を引く…… ……二十八星?」
鬼束凛:「……天花寺アスカではないのか」
晩翠凍衿:「ぶっ」噴き出す。
鬼束凛:「…………」
晩翠凍衿:「そ……そういう疑われ方してるんですねあの人……」
晩翠凍衿:「ぶふっ……ふふふふふふ……」体を折り曲げて肩を震わせている。
鬼束凛:「学内で何かあれば大抵はあれの仕業だ」
晩翠凍衿:「そう!やっぱりそうですよね!?」
晩翠凍衿:今度はがばりと顔を上げて。
鬼束凛:「奴を妄信している者はいいが。傍迷惑極まりない」
晩翠凍衿:「この学院で正気の人に会ったの二人目かも……!」
晩翠凍衿:「あんなのただの変人でしょ!?猫も杓子もどうしちまったんだって感じですよ!」
鬼束凛:「……あれの話はいい。頭が痛くなる」うんざりした様子で。
鬼束凛:「とにかく、天花寺アスカ以外で、この紛争を裏から操っている者がいる、と?」
晩翠凍衿:「あ、はい。失礼しました」神妙に頷く。
晩翠凍衿:「あたしも最初は半信半疑でしたけど、どうも本当にいるみたいなんです。その……」
晩翠凍衿:情報源として天花寺アスカの名を挙げかけるが、今のさっきでそれはあまりにも信用されそうにないことに気付いて。
晩翠凍衿:「…………し」
晩翠凍衿:「……信頼できる筋からの情報によると……」
晩翠凍衿:先ほどまでとは一転、腹の底から苦いものを絞り出すような様子で言う。
鬼束凛:「…………?」やや不審そうな様子。
晩翠凍衿:「……そ、それに!」
晩翠凍衿:「おかしいって思われませんでした?要塞化していた第一学食が——」
晩翠凍衿:「いや要塞化していた第一学食って何……?と、ともかく」
晩翠凍衿:「統率を誇るシュトゥルムフートから出た裏切り者によって落とされて、肝心の内通者は見つからないって状況を!」
鬼束凛:「それは……」頷いて。「……確かにそうだ。不審に思っていた」
鬼束凛:「……二十八星か」
鬼束凛:「……確かめてみる価値はありそうだ」
鬼束凛:「いいだろう……君の話に乗ろう」
晩翠凍衿:「……ありがとうございます」ほっと安堵する表情を見せる。交渉抜きの本心。
百代まりあ:「よかったわね、凍衿!」
晩翠凍衿:「……あたし、この学院には、正直あんまりいい思い出がないんですけど。野咲ちゃんや園崎さんには、穏やかに過ごしてほしいと思ってるので」
鬼束凛:「ただし、部下は同伴させてもらう。信用したわけではないからな」
晩翠凍衿:「どうぞ。こちらとしてもその方が話が早いです」
鬼束凛:「……それから、そこの……」
鬼束凛:「百代まりあは君の知人か?」
百代まりあ:「お友達よ?ね?凍衿?」
晩翠凍衿:「…………そうですが?」やや間のある返答。
鬼束凛:「……引き取ってくれ」
鬼束凛:「非常に困っている」
百代まりあ:「そんな……!」
晩翠凍衿:「……はーい」
晩翠凍衿:「行こうね、まりあちゃん……」
百代まりあ:「そんな、待って凍衿!」
百代まりあ:「ここにいれば美味しいご飯が沢山食べられると聞いてきたのよ!」
晩翠凍衿:「うん……あのね」
晩翠凍衿:「ちょっと見ない間にね。ちょっぴりね。膨らんだなって思ったの」
百代まりあ:「まだ一日三食とおやつ二回しか食べていないわ!」
晩翠凍衿:「はいはい。みんなもまりあちゃんのこと待ってるからさ。ごはんよりお友達の方が大事でしょ?」ずりずりと部屋の出口に向けて押し出しつつ。
晩翠凍衿:「急に押しかけちゃってすみませんでした。まだ仮の協力ですけど、よろしくお願いしますね」最後に鬼束さんに向けて一礼して、自分も部屋を出ていくことにする。

GM:---
GM:第一学生寮 ローゼズ・パレス
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GM:数多くの聖ルツィア女学院の学生寮でも、最も長い歴史と格式を持つ寮。それがローゼズ・パレスだ。
GM:薔薇の庭園に聳える白亜の邸宅は、しかし今は、外部生の襲撃に備えて要塞化されつつあり、武装した生徒たちが目を光らせる厳戒態勢にあった。
GM:そんな中、君達は嬬恋に連れられ、園崎伊織の自室に通される。
GM:とても学生寮の一室とは思えない巨大な部屋だ。神殿じみた太い柱。天蓋付きのベッド。どこからともなく聞こえてくるハープの音。
嬬恋七瀬:「伊織さん、お連れしましたわ」
園崎伊織:「まあ、ごきげんよう、皆様」
園崎伊織:愛想よく君達を出迎える。
ネヴェア・ブースロイド:「伊織さまも、ごきげん麗しゅう。本日はご多忙の中、お時間を作っていただきありがたく存じます」
宝竜崎 梨絵菜:「ごきげんよう伊織様、まさか自室にまで通されるなんて思ってもみませんでしたが」
園崎伊織:「いえいえ、丁度退屈していたところですのよ。どうぞごゆっくりお寛ぎになっていって?」
アイシャ・クローネンバーグ:「…………」アイシャが人数分の紅茶とケーキを運んできて、一礼して去っていく。
宝竜崎 梨絵菜:「(久々にまともな(お嬢様基準)場所に来れてなんだか少し安心しますわ……いやいや安心している場合じゃありませんが)」
ネヴェア・ブースロイド:「せっかくのお言葉ですが、事態は逼迫しておりますので、さっそく本題に入らせてください」
園崎伊織:「あら、それは残念ですわね……」
園崎伊織:「七海のお友達なら楽しい話を聞かせていただけると思っていたのに……」
宝竜崎 梨絵菜:「……伊織様は、この状況でもずいぶん余裕がおありになりそうですわね」
園崎伊織:「余裕?ええ、まあ」
園崎伊織:紅茶を一口飲んで。
園崎伊織:「今更慌てても仕方がありませんからね」
園崎伊織:「それならば、指導者たる私はゆったりと構えていたほうが皆さんも安心できるというものですわ」
ネヴェア・ブースロイド:「……そうですか」表情に陰りが差し、それから唾を飲み込んで。
ネヴェア・ブースロイド:「腹芸は得意ではありません。私達は、『ブルジェオン・デ・ローズ』へ。『シュトゥルムフート』との和睦をお願いしたくて参りました」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
園崎伊織:「まあ」口元に手をやり。
園崎伊織:「大胆なご提案ですわね。驚いてしまったわ」
園崎伊織:言いつつ、余裕の表情。
ネヴェア・ブースロイド:「鬼束さまの元へは、同じ要件を携えて『雛罌粟の会』の……晩翠さまが」
ネヴェア・ブースロイド:「状況は動き出して久しい。無理は承知でございます。ですが今しばらく、私どもの言葉を聞いて頂きたい」
園崎伊織:「……鬼束さんにも?」
園崎伊織:「あの方がお話に乗るとは思えませんが……」含むところのある表情で。「ですが、ええ。お聞きしましょう」
ネヴェア・ブースロイド:額にじっとりと汗が滲む。自分たちの成否に、この紛争の行く末がかかっている。
宝竜崎 梨絵菜:「あら」
宝竜崎 梨絵菜:「話に乗るとは思えないと考えるなんて、凛様のことについて詳しいのでしょうか?」
園崎伊織:「…………」じっと宝竜崎さんを見て。
園崎伊織:「最初にお顔を拝見した時から、もしやとは考えておりましたが」
園崎伊織:「貴女は……宝竜崎家のご令嬢だそうですね?」
園崎伊織:「正式な挨拶が遅れまして失礼致しましたわ」
宝竜崎 梨絵菜:「いえ、伊織様、こちらこそ挨拶が遅れてしまい申し訳ありません」
宝竜崎 梨絵菜:「何分このような状況、自分から言い出せる機会もなかなかなく……」
園崎伊織:「いえいえ。本来はこちらからお声掛けするべきでしたわ。お恥ずかしい限りです」
園崎伊織:「……ブースロイドさんは先程、腹芸は得意ではないと仰いましたが……」
ネヴェア・ブースロイド:「は、はい」
園崎伊織:「宝竜崎さんはお得意のようですわね?私、どきどきしてしまいますわね」
園崎伊織:「どうかお手柔らかにお願いしますね?」
ネヴェア・ブースロイド:思わず宝竜崎さんへと視線が向く。
宝竜崎 梨絵菜:「いえいえ、そのような事は……わたくしなどもう少し話芸を身につけなければこの先生きていけないのではないかと……」
宝竜崎 梨絵菜:「……そうですわね、ではお手柔らかに、まずは……」
宝竜崎 梨絵菜:「実際のところ、どうお考えですか?ブルジェオン・デ・ローズ』と『シュトゥルムフート』の和睦、ありえると思いますか?」
園崎伊織:「…………」
園崎伊織:「あり得ませんわね」
園崎伊織:そう言って、ケーキを口に運ぶ。
ネヴェア・ブースロイド:「(やはり、でもあるいはこの返答すらも宝竜崎様のお考えの上なのでしょうか)」
園崎伊織:「仮に私どもが白旗を上げようとも、あの方たちは武器を捨てた我々を蹂躙するだけですわ」
園崎伊織:「我々はあくまでそれに抗う……それだけです」
園崎伊織:「和睦など、夢のまた夢ですわ」
園崎伊織:「聖ルツィア女学院が、聖ルツィア女学院である限り」
ネヴェア・ブースロイド:「……鬼束さまは」
ネヴェア・ブースロイド:「聖ルツィアを壊そうとしておいでです」
園崎伊織:「…………」
ネヴェア・ブースロイド:「私は、八重山雫さまの友でございます。この徴を譲り受けるに在って、彼女と一つの約束を交わしました。即ち、聖ルツィアの争いを鎮める、と……」
ネヴェア・ブースロイド:そう言いながら、胸に提げたエンブレムを示す
園崎伊織:「……そうですか。そんなお約束を」
ネヴェア・ブースロイド:「しかし、蒙昧なる私めも既に気づいております」
ネヴェア・ブースロイド:「この学園を元に戻せば、何かが成るという訳ではないのだと。例えば鬼束さまが」
ネヴェア・ブースロイド:「例えば御身の妹君、園崎愛さまが」
ネヴェア・ブースロイド:「学園が『こう』なる以前からはげしい排斥に苛まれていたことを知りました。その病床を」
ネヴェア・ブースロイド:「憂いておいでなのですか、伊織さまも」
園崎伊織:「…………」
園崎伊織:静かにカップを置く。
園崎伊織:「……いいえ」
園崎伊織:「生憎私は、そのような立派な思想など、持ち合わせてはおりません」
園崎伊織:「私が考えるのは、ただ自らの保身だけ」
園崎伊織:「そんな、浅ましい女なのですよ」
宝竜崎 梨絵菜:「自らの保身ですか……」
園崎伊織:「ええ。それ以外には御座いませんわ」
宝竜崎 梨絵菜:「ええ、とてもよくわかりますわ」
宝竜崎 梨絵菜:「誰しも自らが一番かわいいですもの」
園崎伊織:「ええ」目を細めて笑う。「ご理解いただけたでしょうか?」
ネヴェア・ブースロイド:「……それでも」
宝竜崎 梨絵菜:「自分の保身のためであれば……例えば、妹さんがどのような目にあっていても、問題ないのですものね?」
園崎伊織:「……宝竜崎さん。私はね」
園崎伊織:「あの子が賊徒に襲われるということを、事前に知っていましたのよ」
ネヴェア・ブースロイド:「!」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
園崎伊織:「それでも、助けはしなかった。そういう女なのです」
ネヴェア・ブースロイド:「っ、そんな……」
ネヴェア・ブースロイド:「(いえ、いいえ。咎めだてする資格はありません。だって、私も……)」
宝竜崎 梨絵菜:「正直、予想は出来ていましたわ」
宝竜崎 梨絵菜:「なにせ実行犯本人が伝聞からそれを思いついたと言っていましたもの」
宝竜崎 梨絵菜:「情報に長けたあなたがそれを逃すはずはない」
園崎伊織:「…………」
宝竜崎 梨絵菜:「わたくし共もいろいろと調べておりますのよ、なかなかのものでしょう」
園崎伊織:「ええ。転校から数日でそこまでお調べになるとは、驚きですわ」
園崎伊織:「それで……そこまで知って、それを聞いて……」
園崎伊織:「まだ、私を説得できるとお考えでしょうか?」
ネヴェア・ブースロイド:俯いた顔を上げる。
ネヴェア・ブースロイド:「それは、お辛かった事でしょう」
園崎伊織:「…………」
ネヴェア・ブースロイド:伊織さんの手を握る。
園崎伊織:困惑したようにネヴェアさんを見る。
ネヴェア・ブースロイド:涙が零れた。それは八重山雫の戦うのを、ただ見ているしかなかった忸怩の念であり
宝竜崎 梨絵菜:「……」ネヴェアを見つめる、ただ静かに
ネヴェア・ブースロイド:「伊織さま。伊織さま。弱さを、あなたの心の全てだと思わないでください」
ネヴェア・ブースロイド:「どうか、その刃を内に向けてはなりません。弱さを許さぬ、残酷なのはこの世界でありましょう」
園崎伊織:「…………」
園崎伊織:どうしていいか分からないように、ただ握られた手に視線を落とす。
宝竜崎 梨絵菜:「……ネヴェアさん」
ネヴェア・ブースロイド:「……しかして、世界は変えられます。変えられるのです。誰が知らずとも、私だけは知っている筈だった」
園崎伊織:「……ブースロイドさん……あなたは……?」
ネヴェア・ブースロイド:「私自身は、中等部のつまらぬいち女学生に過ぎません。しかし、何よりも偉大な冒険を知っております」
ネヴェア・ブースロイド:それ以上、その『冒険』について話す気は無いとばかりに
宝竜崎 梨絵菜:「(ブースロイド……まさかとは思っていましたが……いえ、今は……)」
ネヴェア・ブースロイド:涙を拭う。「伊織さま、危機が迫っております。それは『シュトゥルムフート』ではありません。」
ネヴェア・ブースロイド:「第一学食の崩壊、愛さまへの襲撃、それらの絵図を描いたもの」
ネヴェア・ブースロイド:「『二十八星』と仮称されています。この泥沼の戦いを深化させている、それは確認されている学内のどの勢力でもない」
ネヴェア・ブースロイド:「団結せねばなりません。私達、は…………」
ネヴェア・ブースロイド:唐突に、身体が水平へ傾ぐ。
宝竜崎 梨絵菜:「ネヴェアさん……!?」
園崎伊織:「!」
園崎伊織:咄嗟に身体を支える。
ネヴェア・ブースロイド:顔色は蒼白で、滝のような汗が流れている
園崎伊織:「どうなさいましたか!?」宝竜崎さんに「何かご病気を?」
宝竜崎 梨絵菜:「……ここ最近、体調がすぐれないのではと思ってはいましたが……これほどまで……!?」
ネヴェア・ブースロイド:「申し訳……ございません。宝竜崎さまをお守りするはずが……これではとんだ………………」
宝竜崎 梨絵菜:「……そんなことありませんわ、ネヴェアさんのおかげでとても助かりました……そして、今も」
ネヴェア・ブースロイド:呼吸は荒く。心臓が早鐘を打っている。どう見ても危険な状態だ。
ネヴェア・ブースロイド:「先の……皆様とのお茶会が少々……こほっ」
ネヴェア・ブースロイド:「効きすぎてしまったようです…………もう少し保つはずが…………却って、飢餓感を高めることになってしまった」
園崎伊織:「……お茶会中毒……!」
宝竜崎 梨絵菜:「……例のお茶会中毒に……ネヴェアさんが……!?」
嬬恋七瀬:「伊織さん!」
嬬恋七瀬:血相を変えて、窓の外を指し示す。光差す中庭には温かい紅茶とお茶菓子が用意してある。
嬬恋七瀬:「応急処置だけど無いよりマシだろ……おい、立てるか?」
ネヴェア・ブースロイド:「は、はい……かたじけのうございます」
ネヴェア・ブースロイド:嬬恋さんに縋るようにして、中庭へと連れられて行く。
宝竜崎 梨絵菜:「……」ネヴェアを心配そうに見送った後、伊織に向き直る
宝竜崎 梨絵菜:「……伊織様、先程の自らの行動。覚えておいでですか?」
園崎伊織:「先程……?」
宝竜崎 梨絵菜:「あなたは、咄嗟にネヴェア様の……ネヴェアさんの、身体を支えた」
宝竜崎 梨絵菜:「本当に自分の保身だけを考える人間が咄嗟にあのような行動が出来ましょうか」
園崎伊織:「あれは……」視線を逸らす。「……当然のことでしょう。目の前で突然、あんなことが起きては……」
宝竜崎 梨絵菜:「……これ以上はもう、わたくしも腹芸はなしと致しましょう」
宝竜崎 梨絵菜:「あなたは、鬼束凛様との復縁を望んでいる」
園崎伊織:「…………」
園崎伊織:「…………!?」
園崎伊織:硬直した顔が、赤く染まっていく。
園崎伊織:「……七海さん!!」
園崎伊織:「何か仰いましたわね!?七海さん!?」
嬬恋七瀬:「あー、いや……」中庭から声が返ってくる。
嬬恋七瀬:「ごめんね?」
園崎伊織:「なっ……な……!」
園崎伊織:ティーカップを手に震えている。
宝竜崎 梨絵菜:「……伊織様、申し訳ないですが……言わせていただきますわ」
宝竜崎 梨絵菜:「プライドか、立場か、引け目か、諦めか、あなたは今その気持ちを押し殺して戦いへの道へ進もうとしている」
宝竜崎 梨絵菜:「ですが、今!ブルジェオン・デ・ローズとシュトゥルムフートが……いえ、あなたと鬼束凛様が手を取れば!」
宝竜崎 梨絵菜:「本来の敵が、見えてくるはずです!あなたの妹にも牙を剥いた、本来のこの!」
宝竜崎 梨絵菜:「聖ルツィア女学園の真の敵が!!」
園崎伊織:「…………」
園崎伊織:上気した顔。呼吸を整える代わりに紅茶を飲み干し、カップを置く。
園崎伊織:「……二十八星」
園崎伊織:「そう言いますのね、アレは」
宝竜崎 梨絵菜:「……ええ」
園崎伊織:「学院を害しようとする何者かが裏で動いているのも、それが愛を狙っていたのも……」
園崎伊織:「……勘付いてはおりました」
宝竜崎 梨絵菜:「……ええ、そうでしょうとも」
園崎伊織:「……ですが、放置していた」
宝竜崎 梨絵菜:「……今なら」
宝竜崎 梨絵菜:「今なら、まだ間に合うんですわよ」
園崎伊織:「…………」
園崎伊織:「……申しあげたとおり、私は自分の利しか考えていない女です」
園崎伊織:「かの勢力が危険であると知りつつ放置していたのも」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
園崎伊織:「自分と利害が一致するから」
園崎伊織:「私は……ブルジェオン・デ・ローズを……」
園崎伊織:「滅ぼしてほしかった」
園崎伊織:「その結果、シュトゥルムフートが、学院や生徒がどうなろうと、知ったことではありませんでした」
園崎伊織:「……そうして何もかも無くなれば、再びまた、何も負わずに、あの子と語らえると思ったからです」
園崎伊織:「……ですがもし、もっと少ない犠牲で、それが叶うというならば……」
園崎伊織:顔を上げて、宝竜崎さんを見る。
園崎伊織:「私は、どんなことでもしますわ」
宝竜崎 梨絵菜:「……ええ、どうか」
宝竜崎 梨絵菜:「わたくし達を……わたくしの仲間たちを」
宝竜崎 梨絵菜:「信用してくださいませ」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
宝竜崎 梨絵菜:「……」首を横に振って「伊織様」
宝竜崎 梨絵菜:「わたくし達、何も変わりませんわ」
園崎伊織:「……?」
宝竜崎 梨絵菜:「わたくしも、ネヴェアさんが倒れたのをこうやって、交渉の場に利用した」
宝竜崎 梨絵菜:「わたくしも自分の保身しか考えていない、仲間ですら利用する臆病者です」
園崎伊織:「……いいえ」かぶりを振って。
園崎伊織:「本当にそうであれば、このような場に赴くことなど出来る筈がありませんわ」
宝竜崎 梨絵菜:「……」少しだけ自嘲するように微笑んで
園崎伊織:「あなたには、むしろ度胸と言いますか……胆力がおありになるようにお見受けしますわ」
園崎伊織:「……それにね、宝竜崎さん」
宝竜崎 梨絵菜:「……?」
園崎伊織:「私は最初から、愛が大した怪我などするはずがないと分かっていたから、あの襲撃を見逃したのですよ」
園崎伊織:「そうでなければ、とてもそんな大胆なことは出来ませんわ」
宝竜崎 梨絵菜:「……ええ」
宝竜崎 梨絵菜:「……なんとなく、そう感じていましたわ」
園崎伊織:「あの子は私よりずっと狡猾で、ずっと逞しくて、ずっと強い……」
園崎伊織:「『決闘者』です」

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
晩翠凍衿:鬼束さんに 〇連帯感/まりあちゃんが失礼しました で!
御薗野咲:轟レイカ ○好意/心配
ネヴェア・ブースロイド:宝竜崎さまの堂々たる様子でPを感服に
宝竜崎 梨絵菜:園崎伊織/親近感〇/不信感/ロイス
御薗野咲:購入は……実は何もないんだよな、もう
御薗野咲:応急手当でも積んでおこう
御薗野咲:3dx=>8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 9[5,8,9] → 9 → 成功

ネヴェア・ブースロイド:購入はビジネススーツ着てクリシーにしよっかな…… 6dx+8>=25
御薗野咲:積み応急! 以上!
ネヴェア・ブースロイド:6dx+8>=25
DoubleCross : (6R10+8[10]>=25) → 10[3,4,4,5,5,10]+3[3]+8 → 21 → 失敗

宝竜崎 梨絵菜:わたくしも、というかダイス的に応急手当キットしか買える気がしませんわ
ネヴェア・ブースロイド:財産4点で購入。メイド服と一緒に装備
宝竜崎 梨絵菜:2dx+3=>8
DoubleCross : (2R10+3[10]>=8) → 4[1,4]+3 → 7 → 失敗

宝竜崎 梨絵菜:応急手当キットすら買えませんわ・・・財産1で購入します・・・
晩翠凍衿:うーん。こちらも購入ないので応急手当でお茶を濁す構えですわ……
晩翠凍衿:4dx+2>=8
DoubleCross : (4R10+2[10]>=8) → 8[2,6,7,8]+2 → 10 → 成功

ネヴェア・ブースロイド:以上です
晩翠凍衿:3つめを確保しておわり!

【MasterScene】

GM:---
GM:第十三学生寮 ロトズレジデンス
GM:---

GM:第十三学生寮。俗世の抗争とはある種無縁の位置にいるこの場所にあっても、過去最大規模の衝突の予感は、確実な波紋を生んでいた。
お嬢様(野生):「物資輸送班が17時に特別棟前を通過するそうですわ!」「まあ素敵!根こそぎ負い剥がせていただきましょう!」
お嬢様(野生):「負傷者を連れ込んで勝手に治療すれば恩と治療費を分捕れるのではありませんこと!?」「ビッグアイデアですわね!早速絆創膏を用意しますわ!」
轟レイカ:「…………」
轟レイカ:周囲が慌ただしく動き出す中、轟レイカは一人、何も出来ずに自室に籠っていた。
轟レイカ:(シュトゥルムとブルジェオンの衝突……それも過去最大の規模……)
轟レイカ:(私はこのまま静観していていいの……?この衝突で今後の趨勢が決する……)
轟レイカ:(浮かび上がるには絶好のチャンス……しかし……)
轟レイカ:(私はシュトゥルムからの逃亡者で、ブルジェオンにとっても身内の仇……)
轟レイカ:(考えろ……どうすれば……どうすればいい……?)
GM:その時、軋む音と共に、錆びついた扉が開かれる。
轟レイカ:「!」
轟レイカ:現れた人物を見て、驚愕に目を見開く。
轟レイカ:「あなた……は……!」
園崎愛:「お悩みのようですね」
園崎愛:「……轟さん?」
園崎愛:園崎愛は、そう言ってくすりと笑った。

【Middle6/「終わらせなんかしない」】

GM:ミドル6です。おそらくミドル戦闘、クライマックス前ラストです
GM:シーンPCは宝竜崎さん、ほか自由!
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:78->80)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+7(1d10->7)した (侵蝕率:77->84)
宝竜崎 梨絵菜:74+1d10
DoubleCross : (74+1D10) → 74+8[8] → 82

晩翠凍衿:ミドル戦闘やりたくねえな……!でも出る!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:84->90)

GM:---
GM:東校舎 二階連絡通路
GM:---

GM:東校舎と第一特別棟を繋ぐ連絡通路。歴代の賞状やトロフィーが飾られた、天井の高い広々とした空間。
GM:今、そこは大勢の生徒で埋め尽くされていた。
GM:二手に分かれて対峙する少女たち。一方はシュトゥルムフート、一方はブルジェオン・デ・ローズ。
GM:そしてその間に立つのは、君達。
鬼束凛:「…………」
園崎伊織:「…………」
GM:双方のリーダーが歩み出て、君達の目の前、至近距離で直接対峙する。
従者:「ググ……」君達の足元で、子犬が不安げな声を上げる。
御薗野咲:(愛ちゃんが、決闘者……? それも、伊織さんよりもずっと強い……)
御薗野咲:伝聞した情報がずっと頭の中でぐるぐるしている。こんなところに立っていて、こんな張り詰めた空気の中でもだ。
宝竜崎 梨絵菜:「…………」ただじっと様子を見守っている
GM:二人は睨み合ったまま微動だにしない。あるいは何から切り出せばいいのか分からないという様子だ。
晩翠凍衿:「……さてさて」出し抜けに声を響かせる。
晩翠凍衿:「まずは確認からしていきましょうか。鬼束さん」
鬼束凛:「……」晩翠さんに目を向ける。
晩翠凍衿:「いかがでした?“二十八星”の件、確認はもう取れましたか?」今も、涼しげで静かな微笑。
晩翠凍衿:おおむね、内心の緊張を隠す時にそうするようにしている。
鬼束凛:「……ああ」頷く。
鬼束凛:「少なくとも、第一学食の件に関して、両派閥のどちらでもない何者かの関与があったのは確かだ」
犬ヶ島千秋:「そんなはずありません!絶対そいつらですよ!!」
犬ヶ島千秋:声を張り上げ、ブルジェオンを指差す。双方から野次が飛ぶ。
ネヴェア・ブースロイド:「お静かに!」
ネヴェア・ブースロイド:メガホンを構え、声を張り上げる。
GM:キィン、と響くハウリング。辺りが水を打ったように静まり返る。
ネヴェア・ブースロイド:「みなさまは、あくまでお2人の護衛のはず。これは鬼束さまと園崎さまの話し合いの場でございます」
外部お嬢様:「……何だ貴様ーっ!」「何様の分際だ!」
内部お嬢様:「あなたも内部生でしょう!」「どうしてこちらに付かないの!?」
ネヴェア・ブースロイド:「ああ……あぅ…………」
ネヴェア・ブースロイド:生来気の強い性質ではない。四方八方からの野次に、早くも気おされてしまっている。
外部お嬢様:「やいのやいのやいの!」
内部お嬢様:「やいのやいのやいのやいの!」
宝竜崎 梨絵菜:「……それならば!」
宝竜崎 梨絵菜:「この場で争いたいというのであれば、わたくし達がお相手してさしあげてもよろしくてよ!!」
宝竜崎 梨絵菜:「もちろん……それなりの覚悟はしてもらいますが」雷の紋章を見せつけるように
外部お嬢様:「うっ……」
内部お嬢様:「……それは……」
GM:生徒たちの気勢が削がれる。彼女たちは決闘者の力とその暴力を知っている……暴力には勝てないのだ。
宝竜崎 梨絵菜:「……(いやいやいやいやいくらなんでもこの数相手は普通に死ねますからね……心臓に悪いですわありえない……)」こっそりと息を整える
御薗野咲:「……それにさ」
御薗野咲:「ここでするのは、伊織さんと鬼束さんの話し合いなんだから。二人が話す前に口を出しちゃだめだよ」
御薗野咲:「そんな、伊織さんと鬼束さんを無視するみたいなこと……」
御薗野咲:「ですよね?」 犬ヶ島さんを見て小首を傾げる
犬ヶ島千秋:「……くっ……!」
アイシャ・クローネンバーグ:「…………」
GM:不承不承という空気ながら、再び徐々に喧騒は収まる。
ネヴェア・ブースロイド:(宝竜崎さま、野咲さま、流石です。まずは熱狂する空気をどうにかしなければ、理は通じない……)
御薗野咲:「よかった」 様子を伺うような表情は、微笑に変わり
御薗野咲:そのついでに、辺りに愛ちゃんがいないかも確かめる。多分いないのだろうとなんとなく思いつつ
GM:武装した少女たちの中には、園崎愛の姿は無い。第一学生寮にも姿は見えないという。
御薗野咲:やがてまた、周囲への注意から、結論の出ない思索の中へ。彼女と会ってからそう長くもない時間のことを思い出しつつ
ネヴェア・ブースロイド:ひと呼吸つきがてらポケットから吸入器を取り出し、水素水で淹れたウェッジウッドの紅茶を喉奥に吹き付ける。無いよりはマシといった程度の代償行動!
ネヴェア・ブースロイド:お茶会における友との心温まる語らい効果を「ありがとう」の声をかけられた水で代用しているのだ。
晩翠凍衿:「……出しゃばってしまってごめんなさい、園崎さん」
晩翠凍衿:今度はブルジェオン側の代表へ、申し訳なさそうな顔を向けて。こちらは実際にそう思ってもいる。
園崎伊織:「……いえ」静かにかぶりを振る。
晩翠凍衿:「でもこの先は、お任せしないといけません」
園崎伊織:「…………」
園崎伊織:鬼束に目を向ける。
鬼束凛:「…………」
鬼束凛:園崎を見ている。
園崎伊織:「……ええと……」
園崎伊織:「お……お久し振りですね……?」
鬼束凛:「…………」
鬼束凛:「……顔は合わせていたが」
園崎伊織:「あ……そう、ですわね、すみません……」
鬼束凛:「…………」
鬼束凛:「……いや……」
鬼束凛:「…………」
GM:気まずい沈黙が落ちる。
ネヴェア・ブースロイド:「(園崎さま……!)」
晩翠凍衿:(が、頑張って……!)拳を握る!
園崎伊織:「…………」
園崎伊織:「……眼鏡……」
園崎伊織:「眼鏡、掛けるように……なりましたのね?」
園崎伊織:「……よくお似合いですわ」
鬼束凛:「…………三年前から掛けているが……」
園崎伊織:「そ……そう、ですわよね……今更、でしたわね……」
鬼束凛:「…………」
ネヴェア・ブースロイド:(そ……想像だにしておりませんでした。園崎伊織さまの、このようなお姿…………)
園崎伊織:何を言ったらいいのか分からないというように、立ち尽くす。
園崎伊織:「…………」
園崎伊織:「(む……無理です……)」小声で君達に呟く。「(こういう時、どうしたらいいんですか……?)」
御薗野咲:(そんなに)
御薗野咲:(この前はあんなに面と向かって堂々話してたのに……そうだなあ)
ネヴェア・ブースロイド:「(いじらしいです…………口を挟むななどと皆様に言ってしまった手前……いえ、しかし……)」
晩翠凍衿:「(ど、どうって……)」同じく小声で返しつつ、助けを求めるように鬼束さんを見て。
宝竜崎 梨絵菜:「……(まったく、ここまで口が回らなくなるとは……)」
晩翠凍衿:「(あっ野咲ちゃんなんかいい案ある?)」
御薗野咲:(い、いい案じゃないけど……) 編入する前に読んだ本を思い出し (おしゃべりネタに困ったら、とりあえず天気の話とご飯の話じゃない?)
御薗野咲:(相手に興味を持って、相手をできるだけ否定しないように……)
園崎伊織:「(えっ……本当ですか……?それで行けますか……?)」
鬼束凛:「…………」微動だにせず、鋭い眼光で園崎を見ている。
ネヴェア・ブースロイド:「……もう一度」
ネヴェア・ブースロイド:「友達になりたいと、それだけでは、いけませんか?」
園崎伊織:「…………!」
鬼束凛:「…………」
GM:ネヴェアの言葉に、二者の視線が交錯する。
宝竜崎 梨絵菜:「……」
園崎伊織:「…………」
園崎伊織:「……り……」
園崎伊織:「……凛ちゃん」
鬼束凛:「…………」
ネヴェア・ブースロイド:(ああ、そんな消え入りそうな声で……でも)
園崎伊織:「私、凛ちゃんがこの学院に来てくれて……すごく嬉しかったよ」
園崎伊織:「すぐにでもまた、こうしてお話したかったけど……でも」
園崎伊織:「……できなかった」
園崎伊織:「妹がね、愛が、私のせいで、学院で虐められてたの」
園崎伊織:「私と一緒にいれば……凛ちゃんもそんな目に会うんじゃないかって」
園崎伊織:「そう思ったら……怖くて、話もできなくて……」
園崎伊織:「そうしてる間に、こんなことになっちゃって……」
園崎伊織:「……ごめん。今さら、だよね」
鬼束凛:「…………」
ネヴェア・ブースロイド:(──その勇気を振り絞ったお姿の、何と尊く、可憐なこと……。見ているこちらまでが赤面してしまいます)
鬼束凛:「……何の為に……」
鬼束凛:ぽつりと口を開く。
鬼束凛:「何の為に、必死に勉強して、目まで悪くして、この学校に入ったと思ってるの?」
園崎伊織:「…………」
鬼束凛:「……伊織ちゃんに会うためだよ」
園崎伊織:「…………!」
鬼束凛:「……ごめん。バカみたいだよね。何でこんなことになっちゃったんだろ」
鬼束凛:「……ありがとう。伊織ちゃんとまた話せて、嬉しい」
鬼束凛:そう言って、はにかむように笑う。
園崎伊織:「……凛ちゃん……!」
園崎伊織:「私、凛ちゃんとまた仲良くしたいよ。一緒に遊びたいよ」
鬼束凛:「うん。私も」
園崎伊織:「やめようよ、派閥とか、抗争とか。こんなのバカみたい」
鬼束凛:「そうだね、やめちゃおうか」
園崎伊織:「二人でディズニー行こうよ!私年間パスあるんだよ!」
鬼束凛:「うん。行こう」
園崎伊織:「ということでやめますね!リーダー!」
園崎伊織:ブルジェオンの面々を振り返って言う。
ネヴェア・ブースロイド:「──────────えっ」
鬼束凛:「これまで世話になった」
鬼束凛:シュトゥルムの面々を振り返って。
鬼束凛:「ディズニーに行くのでリーダーは降りる」
晩翠凍衿:「お、おお……」
ネヴェア・ブースロイド:「えっえっ、しばしお待ちになってください。お2人には、この学園の混沌を鎮める手伝いを…………」
鬼束凛:「抗争はやめだ。終わりにしよう」
園崎伊織:「各自解散でお願いしますね。お疲れさまでした」
御薗野咲:「……あれ?」
外部お嬢様:「えっ……?えっ……?」
内部お嬢様:「どういうことですの……??」
御薗野咲:「こんな感じで良いんだっけ……?」 なんとなくよかったなーな気持ちになっているが、これで大丈夫なのかな? という気持ちもちょっとある
ネヴェア・ブースロイド:「だっ……」
ネヴェア・ブースロイド:「大丈夫なんですね! お集まりいただいたみなさん! 鬼束さまと園崎様のお言葉をちゃんと守ってくださいましね!」
宝竜崎 梨絵菜:「……戦いは終わりですわ!これからは何の気兼ねもなく授業を受け、学食でお茶会を開けるのです」
宝竜崎 梨絵菜:「そこになんの区別もなく、ここにいる全員が、平等に!」
犬ヶ島千秋:「分かりました、各自解散ですね!」
犬ヶ島千秋:「全員荷物をまとめて撤収、寮に帰って片づけを……」
犬ヶ島千秋:「いや認められるかーーーーーッ!!!!!!」
御薗野咲:「わっ」
晩翠凍衿:「おお」
犬ヶ島千秋:狼の刻印を瞬時にククリナイフに変形、鬼束に斬りかかる!
鬼束凛:「ぐぅっ……!!」
園崎伊織:「凛ちゃん!!」
鬼束凛:腕を深々と切りつけられ、たたらを踏む。
ネヴェア・ブースロイド:「離れなさいっ!」
ネヴェア・ブースロイド:透き通った羽根が舞い、氷の巨楯が打ちおろされる
犬ヶ島千秋:「園崎伊織……貴様この女狐がァ~~ッ!!」
晩翠凍衿:「あっ解決しない!してないやつだこれ!」よかったですね園崎さん……的な感慨に浸っている場合ではなかった!
ネヴェア・ブースロイド:「鬼束さま!」
宝竜崎 梨絵菜:「……まあ、難しいとは思ってはいましたが……!」
犬ヶ島千秋:「皆騙されるな!!内部生のクズどもの思う壺だぞ!!」
外部お嬢様:「やっぱりそうですのね!?」「おかしいと思いましたわ……!」
犬ヶ島千秋:「貴様らぁ……!!」君達を燃え盛る憎悪の目で睨みつける。
犬ヶ島千秋:「鬼束さんに何を吹き込んだ……!!この毒婦らがァ……!!」
ネヴェア・ブースロイド:「おやめになって下さい! おかしいのは貴女方の側です!」
宝竜崎 梨絵菜:「時には、物事を素直に受け止めるべき時もありますわよ、千秋様」
犬ヶ島千秋:「黙れ!!!!!!」ナイフを振りかざして絶叫する。
ネヴェア・ブースロイド:「いえ……本当に? 園崎さまも鬼束さまも、お気持ちはわかりますが浮かれすぎだったのではございませんか?」
ネヴェア・ブースロイド:2人に駆け寄りながら
鬼束凛:「反省している……」
園崎伊織:「ええ……ディズニーは卒業後がよかったですね……」
鬼束凛:「まったく伊織ちゃんは……」
園崎伊織:「ふふっ!」
犬ヶ島千秋:「殺すぞ!!!!!!!!!」
ネヴェア・ブースロイド:「ああもうっ!」
晩翠凍衿:「……」額を押さえて天を仰ぐ。
御薗野咲:「……」 既にポケットの中、紋章を握り込んでいる。結局、まっすぐに平和にならなかったのは残念だけど
御薗野咲:それでも、衝突になるよりはきっと良かった。あとはこの場が落ち着いてさえくれれば。そのために必要な手伝いがあれば、それをする。
晩翠凍衿:「……ええと、犬ヶ島さん?」
晩翠凍衿:「あなたは内部生が憎くて憎くて、もう根絶やしにするまで終わらせたくないって人ですか?」
犬ヶ島千秋:「そうだ……!!内部生どもを根こそぎ絶滅させるまで、私の戦いは終わらん……!!」
犬ヶ島千秋:「鬼束さん!!貴女もそうだと思っていたから、私は……!!」
園崎伊織:「…………」
園崎伊織:にっこり笑って、鬼束の首に腕を回す。
ネヴェア・ブースロイド:「煽らないで!」
犬ヶ島千秋:「こっ……ぐっ……!ぎっ……!」
宝竜崎 梨絵菜:「伊織さん……!あなたは……!」
晩翠凍衿:「はい犬ヶ島さんと同じ考えの人!!」誤魔化すようにシュトゥルムフート側へ向けて声を張り上げる!
晩翠凍衿:「あるいは内部生側で外部生許すまじって人たちも手え挙げてください!」
ネヴェア・ブースロイド:「ば、晩翠さま!?」
GM:わらわらと手が上がる。彼女らの戦意はまるで衰えていない。
ネヴェア・ブースロイド:「それはもしや……もしやそういった流れでございますか?」
宝竜崎 梨絵菜:「……ああああ……多少は平和に終わると思っていたのにーーー!!」
犬ヶ島千秋:「くたばれクソ女ァアーーッ!!」
犬ヶ島千秋:怒りに任せて太腿から投げナイフを抜き、園崎に投擲する!
ネヴェア・ブースロイド:ガキン! 腕の前に形成した楯で、犬ヶ島のナイフを弾く。
ネヴェア・ブースロイド:「くぅっ……」
晩翠凍衿:「……言葉で説得は無理そうでしょ?」犬ヶ島さんを示しつつ、ネヴェアさんに曖昧な笑みを向けて。
アイシャ・クローネンバーグ:「…………」
アイシャ・クローネンバーグ:レイピアを形成し、庇うように園崎の前に立つ。
宝竜崎 梨絵菜:「……アイシャさん……!?」
御薗野咲:「あっ、でも全員じゃないっぽいです……!」
園崎伊織:「あら、あなたは味方してくれるのかしら?」
アイシャ・クローネンバーグ:「…………」
アイシャ・クローネンバーグ:答えず。君達の隣で剣を構える。
晩翠凍衿:「……」笑う。
宝竜崎 梨絵菜:「ふーッ!!まったく!!」
晩翠凍衿:「というわけで!収まんない人たちはあたしが相手します!」
ネヴェア・ブースロイド:「……致し方、ありませんね」
晩翠凍衿:「負けたらつべこべ言わずに従うこと!勝った方が勝ち!」
晩翠凍衿:「なんか文句ありますか!!!」
宝竜崎 梨絵菜:「いいですこと、血気盛んな皆様方?」騒ぐ生徒たちに向けて
犬ヶ島千秋:「シュトゥルムフート総員!いえ……この際ブルジェオンでもいいですわ!!」
犬ヶ島千秋:「このクソ女どもを血祭りに上げろーーッ!!」
宝竜崎 梨絵菜:「この戦いに手を出したくば出しても構いませんが……責任は負いかねますわよ!!」
御薗野咲:「そ……そうなる心の準備はしてましたけど」
晩翠凍衿:「そういうとこだと団結できるくせして……」嘆息。
御薗野咲:「こんな形でなる心の準備はしてないなあ……!」
GM:犬ヶ島の怒号と共に、大量の生徒が君達に殺到する!
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:エンゲージは見ての通りです。
エンゲージ


お嬢様(悪)1[5]、お嬢様(悪)2[5]、犬ヶ島千秋[6]

(5m)

御薗野咲[10]、晩翠凍衿[10]、宝竜崎梨絵菜[6]、ネヴェア・ブースロイド[3]


(5m)

お嬢様(悪)3[5]、お嬢様(悪)4[5]

GM:お嬢様(悪)は1体につき一般お嬢様5~10人ほどの集団とお考え下さい
ネヴェア・ブースロイド:一山いくらのお嬢様など怖くないですわーッ
GM:またミドルでの活躍によりNPCカードが使用可能になっています。

NPCカード
園崎伊織 イニシアチブで使用 ラウンド1回
≪戦乙女の導き≫+≪狂戦士≫
ダイス+7個 C値-1 攻撃力+5


鬼束凛 イニシアチブで使用 ラウンド1回
≪コンバットシステム≫+≪フェイタルヒット≫
8+4Dダメージ


アイシャ・クローネンバーグ オートで使用 ラウンド1回
≪雲散霧消≫
対象が受けるダメージ-10 範囲選択

GM:ではセットアップから!
晩翠凍衿:なし!
宝竜崎 梨絵菜:今回は何もなし!
ネヴェア・ブースロイド:ありません
犬ヶ島千秋:≪加速装置≫ 行動値+8
御薗野咲:《光の剣》
御薗野咲:武器作成・装備!
御薗野咲:黒い点がいくつか打たれただけの無図の紋章から、光が溢れる。握り込む手から漏れる光は、どうにか筋のように指向性がまとまり、細い剣を形成する。
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+2した (侵蝕率:84->86)
GM:ではイニシアチブ!
GM:最速14の犬ヶ島から!
犬ヶ島千秋:マイナー≪完全獣化≫+≪ハンティングスタイル≫
犬ヶ島千秋:PCに接敵。
エンゲージ


お嬢様(悪)1[5]、お嬢様(悪)2[5]

(5m)

御薗野咲[10]、晩翠凍衿[10]、宝竜崎梨絵菜[6]、ネヴェア・ブースロイド[3]、犬ヶ島千秋[6>14]


(5m)

お嬢様(悪)3[5]、お嬢様(悪)4[5]

御薗野咲:ぎゃッ
宝竜崎 梨絵菜:ひえー
犬ヶ島千秋:メジャー≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アームズリンク≫+≪雷光撃≫+≪MAXボルテージ≫+≪増腕≫
犬ヶ島千秋:対象全員!
犬ヶ島千秋:12DX7 ガード値-5
DoubleCross : (12R10[7]) → 10[1,1,2,2,4,5,5,6,8,8,9,10]+10[2,2,4,8]+1[1] → 21

ネヴェア・ブースロイド:判定直後!
ネヴェア・ブースロイド:オート《氷壁》
ネヴェア・ブースロイド:9dx+14
DoubleCross : (9R10+14[10]) → 10[2,3,3,5,5,8,8,9,10]+2[2]+14 → 26

GM:ギャーーッ
晩翠凍衿:ヒューッ!
GM:何だその固定値は
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+5した(侵蝕率:80->85)
GM:ふざけているのか~~~~!!
宝竜崎 梨絵菜:すげえ
ネヴェア・ブースロイド:リフレックスいらなかった
御薗野咲:でかした!
犬ヶ島千秋:「くたばれ!!学院に蔓延る蛆虫どもがァーーッ!!」
犬ヶ島千秋:狼の刻印を変形させた、大振りのククリナイフ。
犬ヶ島千秋:低い姿勢から獣のように跳躍、数多の敵を屠ってきたその刃を、君達に向けて振るう!
宝竜崎 梨絵菜:「ひいぃ!!本当に本気で来ることあります!!?」
晩翠凍衿:「ハト派とタカ派で争ってたら元の木阿弥なんだけど……!」ぼやきつつ、防御の構えを取ろうとするが。
ネヴェア・ブースロイド:「伊織さま」茜色の光が翼を成す。
ネヴェア・ブースロイド:一歩、進み出た。皆を庇うように。
園崎伊織:「!」
宝竜崎 梨絵菜:「ね、ネヴェアさん!?」
ネヴェア・ブースロイド:「結果はどうあれ、貴女は私どもに応えて下さった。胸を打たれました。結果はどうあれ」
犬ヶ島千秋:「邪魔をするなァア!!」
犬ヶ島千秋:怒りに任せ、躊躇いもせずに刃を振り下ろす!
ネヴェア・ブースロイド:すでに実態を成した翼を振るう。羽根が地に突き立ち、いくつもの十字架を形作る。
ネヴェア・ブースロイド:その攻撃の尽くが冷たい壁に阻まれ、届かない。
犬ヶ島千秋:「貴っ様ぁ……ネヴェア・ブースロイド……!!」
犬ヶ島千秋:「何の義があって私を阻む!!」
ネヴェア・ブースロイド:「ひとつには約束のため。ひとつには伊織さまへの心づけ。しかし一番には」
ネヴェア・ブースロイド:「愛しているからです。この聖ルツィアを!」
晩翠凍衿:「ネヴェアちゃん……!」
晩翠凍衿:(……えっ愛してるの……?この学校を……?)
宝竜崎 梨絵菜:「……ううう……あの攻撃、まともに受けてたらと思うと……助かりましたわ、ネヴェアさん……!」
御薗野咲:その攻防を漠然と見届けて 「……わ、私、あんなので攻撃される所だったんですか!?」
ネヴェア・ブースロイド:「私が……守ります。皆さまは攻めを」
御薗野咲:「しっ……死んじゃいません!? いくらなんでも……!!」
晩翠凍衿:「……ごめんね。逃げてもらうタイミングを掴み損ねた」
晩翠凍衿:「梨絵菜ちゃんも。正直上手く行くと思ってたんだけど……」
宝竜崎 梨絵菜:「気にしないでくださいませ!わ、わた、わたくしとて、戦うことくらいはできるのですからね!」
御薗野咲:「い、いえ……手伝うって言ったのは私だし、なんかそういうの大丈夫っていうのを、疑ってる訳ではないんですけど……!」
御薗野咲:声も言葉も弱気だが、握る白い光の剣が萎える様子はない
宝竜崎 梨絵菜:「野咲さん、もし致命傷を受けたと感じた時にも慌てずに自分が治る様をイメージしてください!」
宝竜崎 梨絵菜:「リスクはありますが……いくらかはそれで持ちこたえられるはずです!」
ネヴェア・ブースロイド:「(そっそういうものなのですか……?)」
晩翠凍衿:「(割とそんな感じ)」
御薗野咲:「ち……致命傷を受けたら」
御薗野咲:「慌てるもイメージするもなく、死んじゃうんじゃ……?」
晩翠凍衿:「……まあ、そうなってみたら分かるよ」
晩翠凍衿:「そうならないようにあたしが頑張るんだけど!」
御薗野咲:「というより、治るさまをイメージ……治る……?」 包帯でぐるぐる巻かれ、病院のベッドに寝かされるイメージをしている
GM:イニシアチブ10、御薗さんと晩翠さんの手番です。
晩翠凍衿:行動します。園崎さんの援護をこちらがいただいてもよいでしょうか
GM:どうぞ!
御薗野咲:しちゃって!
宝竜崎 梨絵菜:がんば!
晩翠凍衿:ではオートでゾディアックウェポンを装備。マイナー無し。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》。
晩翠凍衿:犬ヶ島さんに攻撃じゃい!
GM:来い!
晩翠凍衿:19dx6+3
DoubleCross : (19R10+3[6]) → 10[1,1,2,3,4,5,5,5,6,6,7,7,8,8,8,8,9,9,10]+10[1,1,3,4,5,5,7,7,9,9,10]+10[3,4,5,6,9]+10[4,6]+1[1]+3 → 44

犬ヶ島千秋:ガード≪磁力結界≫!
ネヴェア・ブースロイド:ダメージロール直前《凍てつく刃》
晩翠凍衿:あんのかよ!
ネヴェア・ブースロイド:ダメージ追加1D+15です
GM:ヒェ……
晩翠凍衿:そっちはあって嬉しい!ありがとうございます!
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+3した(侵蝕率:85->88)
GM:ダメージどうぞ!
晩翠凍衿:5d10+2d10+11+5+1d10+15
DoubleCross : (5D10+2D10+11+5+1D10+15) → 30[3,9,3,10,5]+5[2,3]+11+5+8[8]+15 → 74

GM:ええ……?????
晩翠凍衿:2,3,3を振り直し!
GM:ええ??
晩翠凍衿:66+3d10
DoubleCross : (66+3D10) → 66+21[8,10,3] → 87

GM:嘘じゃろ
宝竜崎 梨絵菜:こわい
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+9した(侵蝕率:90->99)
GM:87-3-3D10
DoubleCross : (87-3-3D10) → 87-3-9[2,5,2] → 75

GM:めちゃめちゃ喰らう!
GM:まだ生きてる!
宝竜崎 梨絵菜:タフだなあ
御薗野咲:ちょこざいな……!
晩翠凍衿:チィーッ
ネヴェア・ブースロイド:何~~?
晩翠凍衿:演出します!
晩翠凍衿:荒事に際して持ち歩いている黒い箱は、今は無い。代わりに胸元に手を伸ばす。
晩翠凍衿:雪の結晶を象ったエンブレム。
晩翠凍衿:光が溢れ、引き伸ばされて、両手に宿る。それが具体的な重さを持つよりも早く。
晩翠凍衿:「——でえっ、りゃあ!」犬ヶ島千秋に肉薄し、未だ空の両手で、あたかも長柄の武器を振り下ろすかのような動き。
ネヴェア・ブースロイド:(どうか、聞いていてくださるのなら)胸に手を当て、語り掛ける、ペンダントを宿る存在に。
ネヴェア・ブースロイド:(その力で、晩翠さまを守って!)
晩翠凍衿:直後、現実が追い付く。白い光の靄の中から真紅が飛び出す。
ネヴェア・ブースロイド:戦端を開かんとする、彼女へ。空を遊弋するように、氷の十字剣が追走する。
ネヴェア・ブースロイド:それらは犬ヶ島の服を貫き、回避を許さぬように地へ縫い付ける。
犬ヶ島千秋:「ぐ、ぶっ……!」
犬ヶ島千秋:衝撃に打ち据えられ、息を詰まらせる。肉体に傷は無いが、ダメージを吸収した狼のエンブレムは痛みに叫ぶように発光し、軋む。
GM:続いて御薗さんの手番です。
御薗野咲:その様を、慄きながらもしっかりと見る。自覚こそないものの、剣を持ったその時から、知覚はすでに尋常の人のものではない。
御薗野咲:(っそ、か。あのエンブレムが)
御薗野咲:(力をくれるだけじゃない。ああいう攻撃から、持ち主を守ってるんだ)
御薗野咲:(……それなら)
晩翠凍衿:「……本当は武器だけ狙いたかったけど。思ったより動きが良すぎる」鎌刃を引き戻し、次の戦局に備えて。
御薗野咲:コンボ:夏風に謡う 《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》 対象は犬ヶ島さん!
GM:どうぞ!
御薗野咲:その判定にコンボ:春風は教えてくれる 《援護の風》+《ウィンドブレス》も使う 手抜きは……なくってよ!
GM:ヒッ
御薗野咲:10dx+6
DoubleCross : (10R10+6[10]) → 10[2,3,4,4,4,4,5,9,9,10]+5[5]+6 → 21

御薗野咲:あっ、C値漏れ
御薗野咲:10dx8+6
DoubleCross : (10R10+6[8]) → 10[1,1,1,2,5,9,10,10,10,10]+10[3,3,8,9,10]+5[1,3,5]+6 → 31

御薗野咲:いい子だ……
犬ヶ島千秋:ガード≪磁力結界≫!
御薗野咲:4d10+8
DoubleCross : (4D10+8) → 26[5,9,2,10]+8 → 34

御薗野咲:諸々有効
犬ヶ島千秋:ワンチャン耐えられるのでは!?
ネヴェア・ブースロイド:耐えるな!
犬ヶ島千秋:34-3D10-3
DoubleCross : (34-3D10-3) → 34-17[9,1,7]-3 → 14

犬ヶ島千秋:ぐああああ!!
犬ヶ島千秋:残りHPは14!!
御薗野咲:死ね!!
ネヴェア・ブースロイド:っし!
御薗野咲:死んだ!!!
宝竜崎 梨絵菜:ピタリ賞だオラァ!
犬ヶ島千秋:復活エフェクトなしです!
晩翠凍衿:HP14から14へ行くという算段ね……
御薗野咲:あってたまるかッ
御薗野咲:白く温かな、日だまりに咲く花を思わせる色の剣を、両手でしっかりと掴む。
御薗野咲:剣は確かなものではない。常に粒子のような光が循環し、振るえばしなり乱れるようにも見える。
御薗野咲:だがその強さは、この戦いに巻き込まれた当初とは違う。確かな存在感を帯びている。
御薗野咲:……晩翠さんの強烈な攻撃の直後。その筋道が見えた瞬間、すぐに走り出す。
御薗野咲:目をみはるほどに速くもない。一直線の鋭さもない。だが風に乗る花弁のように、自然に、するりと距離を詰めて。
犬ヶ島千秋:「ぐっ……!」床に縫い留められた状態から、刃を振るって迎撃せんとする。
御薗野咲:(……大丈夫) 自覚なく尋常を超えたその知覚力は、悠々に闇雲の迎撃を読み
御薗野咲:避けるよりも前に、伸びる剣を滑らせる。振るわれた攻撃に合わせて、刃が彼女の武器を撫でる……いや、
御薗野咲:削り剥ぎ、弾き飛ばす。その紋章だけを、確実に。
ネヴェア・ブースロイド:(奇麗……)
犬ヶ島千秋:「う、あぁああああっ!!」
ネヴェア・ブースロイド:一瞬、全てを忘れてその一太刀に見惚れた。
御薗野咲:「……」 剣を振り抜いた恰好で、静止する。彼女の刃は届いているが、もはや紋章を失ったそれが、野咲に傷を与えることはない。
犬ヶ島千秋:空中を舞う紋章が、ぱきん、と真っ二つになり、銀の粒子となって砕け散る。
ネヴェア・ブースロイド:直後、ネヴェアの意識を現実に引き戻すように、胸元を微かな冷気が刺す。
犬ヶ島千秋:「嘘だ……」
犬ヶ島千秋:「鬼束さん……」
犬ヶ島千秋:「何故……私を……選んで……」
御薗野咲:砕けた紋章を、力を失った犬ヶ島を悼むように、光の花弁が舞い上がり、
宝竜崎 梨絵菜:「……(もう少し彼女への理解を深めていれば……こうはならなかったのでしょうか……)」
御薗野咲:その最中、ステップを踏んで距離を取り、剣を下ろす 「……これで、犬ヶ島さん。あなたは戦えない……で、良いんだよね」
ネヴェア・ブースロイド:「(……はっ、いけない)」盾を掲げ、周囲へ身構える。
犬ヶ島千秋:「…………」
犬ヶ島千秋:がくりと意識を失い、倒れ伏す。
鬼束凛:「…………」
晩翠凍衿:(……すごいな)
晩翠凍衿:(野咲ちゃんも、犬ヶ島さんも……だけど何より、この紋章が。人を即座にこれだけのオーヴァードにして)
ネヴェア・ブースロイド:「まだ、やるおつもりですか」モブどもへ
御薗野咲:「あわ、っとと」 倒れた犬ヶ島さんの身体を抱き支えよう
外部お嬢様:「犬ヶ島さんがやられましたの……!?」
GM:一瞬、生徒たちに動揺が走るが。
外部お嬢様:「だから何だというの!?」「そう!まだまだですわ!」
宝竜崎 梨絵菜:「……収まりませんか……では仕方ありませんわね」
内部お嬢様:「関係ありませんわーっ!」「許せませんわ!」「とにかく人を殴りたい!!」
御薗野咲:「……きっと、色々な気持ちがあったんだよね。分からないけど、分かるよ。そうじゃなきゃ、こうやって戦うなんてできないもん」 小さな声で囁いて、彼女を床に下ろし
GM:暴徒と化した一団は、留まる気配を見せない!
御薗野咲:立つ。まだ戦いは止まっていないと分かるから
ネヴェア・ブースロイド:「…………」
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+9した (侵蝕率:86->95)
GM:イニシアチブ6、宝竜崎さんの手番です。
宝竜崎 梨絵菜:まずはマイナーで移動!お嬢様1、2の群れに接敵!
エンゲージ


お嬢様(悪)1[5]、お嬢様(悪)2[5]、宝竜崎梨絵菜[6]

(5m)

御薗野咲[10]、晩翠凍衿[10]、ネヴェア・ブースロイド[3]


(5m)

お嬢様(悪)3[5]、お嬢様(悪)4[5]

宝竜崎 梨絵菜:〈コンセントレイト:ブラックドッグ〉+〈アームズリンク〉+〈ライトニングリンク〉でお嬢様(悪)1に攻撃!
GM:どうぞ!
宝竜崎 梨絵菜:11dx7
DoubleCross : (11R10[7]) → 10[1,2,3,4,5,6,6,8,8,8,10]+10[1,2,5,10]+10[8]+10[10]+10[9]+10[7]+10[8]+4[4] → 74

GM:ええ……?????
宝竜崎 梨絵菜:なんだこの殺意は
GM:何??
GM:イベイジョン12ですよ……?
GM:ダメージどうぞ!
宝竜崎 梨絵菜:8d10+2+8
DoubleCross : (8D10+2+8) → 46[2,9,6,5,9,4,7,4]+2+8 → 56

宝竜崎 梨絵菜:いろいろ有効です
GM:死!
GM:演出どうぞ!
宝竜崎 梨絵菜:宝竜崎 梨絵菜のHPを-5した
宝竜崎 梨絵菜:侵蝕率82+8=90
宝竜崎 梨絵菜:「うう……全部は倒しきれませんわね……仕方ありませんが……とにかく」
宝竜崎 梨絵菜:「先程、警告は致しましたわよ!!」
宝竜崎 梨絵菜:雷の紋章が手に持っている特殊警棒に絡みつき、雷のような模様を形作る
宝竜崎 梨絵菜:そして、お嬢様たちの群れの中へと自らが飛び込み……刹那、梨絵菜の姿が消える
ネヴェア・ブースロイド:「!」
お嬢様(悪):「飛んで火に入る……!?」「何ですの!?」「黒魔術ですわ!!」
宝竜崎 梨絵菜:そう言っている間にも、お嬢様たちが一人、また一人と昏倒していく
お嬢様(悪):「ウグッ……」「何ですのーッ!?」「おギャ!!」
宝竜崎 梨絵菜:そして、消えていた梨絵菜が再び姿を現す
宝竜崎 梨絵菜:「……10名、ほどですか、まあこちらの半分は倒せましたわね」
GM:生徒たちの一団が、嵐にでも見舞われたかのようにバタバタと倒れ伏している。
宝竜崎 梨絵菜:雷のような超高速移動。それが宝竜崎梨絵菜の力!
御薗野咲:「え……えっえっ」 「すごい」
晩翠凍衿:「……さすが」
お嬢様(悪):「何ですのあの方!?」「まじない師ですわ!!」「悪魔憑きでしてよ!!」
ネヴェア・ブースロイド:「皆様、いずれ劣らぬ強者ばかり……」
お嬢様(悪):異様な光景に動揺が広がる!
ネヴェア・ブースロイド:「俄然、勇気が湧いてくるというものです」
宝竜崎 梨絵菜:「なんという言いようですの!!まだやる気がありますか!」
内部お嬢様:「異端者は叩き殺しますわ!!」「邪悪な魔女……!!」
宝竜崎 梨絵菜:「あ、あれ……少しは威勢がそがれると思ったのですけど……え、あれ?もしかしてわたくし……囲まれてません?」
外部お嬢様:イニシアチブ5、お嬢様(悪)の手番です。
御薗野咲:の前に!
御薗野咲:鬼束さんのNPCカードを使います。
晩翠凍衿:ます!
ネヴェア・ブースロイド:いけいけー!
GM:対象は!
御薗野咲:お嬢様の群れ2を殴ってもらいたいです。宝竜崎さんを囲んでる奴ら
GM:クソーッ!
御薗野咲:裁かれよ!
鬼束凛:≪コンバットシステム≫+≪フェイタルヒット≫
鬼束凛:8+4D10
DoubleCross : (8+4D10) → 8+30[8,5,9,8] → 38

御薗野咲:良い出目だぁ……
GM:お嬢様2は全滅!
晩翠凍衿:キャー!鬼束様!
ネヴェア・ブースロイド:流石は元シュトゥルムフートの旗手ですわ!
宝竜崎 梨絵菜:たすかったですわー!!
ネヴェア・ブースロイド:「いえ、ご心配なく」
御薗野咲:「あっ、宝竜崎さんがみんなにたかられてる……危ない!」
鬼束凛:「ああ」
鬼束凛:獅子の紋章を拳に握りこむ。それは瞬時に変形し、巨大な両手剣へと姿を変える。
鬼束凛:「こちらは任せてもらおう」
鬼束凛:突風のように暴徒の群れに距離を詰め、鞘を着けたままの両手剣を振るう。
お嬢様(悪):「ドチャクソ痛いですわ!!」「アーッ!!」「お助け!!」
宝竜崎 梨絵菜:「うひぇっ!!」その攻撃に巻き込まれぬよう跳躍で回避する!
ネヴェア・ブースロイド:「ひとたび鬼束さまが剣を取れば、物の数ではございません」
お嬢様(悪):叩きつけるような剣撃に巻き込まれ、次々と細枝のように薙ぎ倒されていく。
御薗野咲:「わ……ホントだ。すごいな、あんなに振り回して……」
ネヴェア・ブースロイド:内部生として、『シュトゥルムフート』の脅威におびえてきた。鬼束凛の、その実力を疑うべくもない。
園崎伊織:「凛ちゃーん!!かっこいいよー!!」
宝竜崎 梨絵菜:「伊織さんコラッ!!ほんっとそういうの後にしてくださいます!!?」着地!
GM:改めてイニシアチブ5、お嬢様(悪)の手番です。
お嬢様(悪):3と4が三人にマイナーで接敵!
エンゲージ


宝竜崎梨絵菜[6]

(5m)

御薗野咲[10]、晩翠凍衿[10]、ネヴェア・ブースロイド[3]、お嬢様(悪)3[5]、お嬢様(悪)4[5]


お嬢様(悪):メジャー≪獣の力≫!
お嬢様(悪):対象は……
お嬢様(悪):ネヴェアさんと御薗さん!
ネヴェア・ブースロイド:《炎陣》御薗さんを庇います。
御薗野咲:ヒャアー!
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+2した(侵蝕率:88->90)
晩翠凍衿:メイン盾!
御薗野咲:でもそれはリアクションしてからで……いいんだぜ!
ネヴェア・ブースロイド:あっそうじゃん
お嬢様(悪):まずネヴェアさんに!
お嬢様(悪):6DX
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[3,6,7,8,9,10]+3[3] → 13

お嬢様(悪):そして御薗さんに
ネヴェア・ブースロイド:ガード
お嬢様(悪):6DX
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[3,5,6,7,9,10]+10[10]+10[10]+2[2] → 32

お嬢様(悪):ええ……?
宝竜崎 梨絵菜:は??・
御薗野咲:ひどい
ネヴェア・ブースロイド:妙に練度の高いモブ!
晩翠凍衿:どうせ庇われるからって本気を出さないで
御薗野咲:3dx+1=>32
DoubleCross : (3R10+1[10]>=32) → 5[3,3,5]+1 → 6 → 失敗

御薗野咲:犬ヶ島さん担当が混じってたかな……
ネヴェア・ブースロイド:じゃあ改めて庇います。ガードで。
お嬢様(悪):それぞれダメージ!
ネヴェア・ブースロイド:まぁあんないちゃつかれたら復活もするよね
お嬢様(悪):2D10+9
DoubleCross : (2D10+9) → 12[3,9]+9 → 21

お嬢様(悪):4D10+9
DoubleCross : (4D10+9) → 23[2,4,8,9]+9 → 32

お嬢様(悪):死ね!ネヴェア・ブースロイドーッ!!
ネヴェア・ブースロイド:装甲10ガード12。1打目を弾いて2打目を10点通し
GM:硬すぎましてよ
ネヴェア・ブースロイド:オホホ~
お嬢様(悪):暴徒と化した生徒たちが君達を取り囲む!
お嬢様(悪):「可愛がってさしあげますわ!!」「可愛がるとは殴る蹴るの暴行を加えてさしあげるということですのよ!!」「殺す!!」
ネヴェア・ブースロイド:「私が守ると」
御薗野咲:「っ……」 剣を斜めに構える。が、どうしても萎縮する。人に武器を向けることに
晩翠凍衿:「おおっととと!」自分は包囲の間隙から抜け出すことに成功するが、それはすなわち二人の方に敵が集中しているということでもある。
御薗野咲:彼女たちは紋章を持たない。この鋭利な光の束である剣でどうすれば……
晩翠凍衿:「野咲ちゃん、ネヴェアちゃん!」
お嬢様(悪):鉄パイプやバール、ブラックジャックを手にした生徒たちが、一斉に君達に殴りかかる!
お嬢様(悪):「脳みそぶちまけなさいなーッ!!」
ネヴェア・ブースロイド:翼がはためき、フラクタルの十字格子が攻撃を阻む。直後
ネヴェア・ブースロイド:楯が爆砕し、氷霧とともにお嬢様たちを弾き飛ばす!
ネヴェア・ブースロイド:「くぅうっ……!」
御薗野咲:(せめて武器を破壊して、それで大人しくなってくれることを祈るしか……っ)
御薗野咲:「ひゃあっ!?」 必死でお嬢様たちの力を見ていたところ、突如の冷たい爆風に悲鳴を上げる
お嬢様(悪):「ウギャーッですわ!!」「何ですの!?」「爆発物ですわ!!」
ネヴェア・ブースロイド:無理に能力を起動した反動を受け、ひっくり返る。「い、今です!」
お嬢様(悪):吹き飛ばされた生徒たちが狼狽し、凍り付いた床に転がる。
GM:行動値3、ネヴェアさんの手番です
ネヴェア・ブースロイド:《氷壁》によりメインプロセス消費。手番終了です。
GM:そうだった!
GM:1ラウンド終了。
GM:2ラウンド!セットアップから!
GM:エネミーはなし。
御薗野咲:ないよ!
晩翠凍衿:こちらもなし!
ネヴェア・ブースロイド:なし
宝竜崎 梨絵菜:なし!
GM:ではイニシアチブ10、御薗さんと晩翠さん!
晩翠凍衿:どうしようかな……待機しても?
御薗野咲:侵蝕率?
晩翠凍衿:そうですね
御薗野咲:じゃあ私が先に殴って、万一仕留めそこなったら素殴りでもなんでもお願いする感じで……
ネヴェア・ブースロイド:鬼束さんもいますしね
晩翠凍衿:ごめんなさい!お願いします!
宝竜崎 梨絵菜:ではそんな感じで!
御薗野咲:鬼束さんもいる!
御薗野咲:毎ラウンドだったな。んじゃ先にコスト不要の攻撃を撃ってもらいましょうか
御薗野咲:みんな侵蝕高いしね……
晩翠凍衿:みんな高いんだよな……
御薗野咲:鬼束先輩! お願いします!
晩翠凍衿:どっちかやっちまってください!
GM:クソ~~ッ
御薗野咲:お嬢様の群れ3をバシッとやっちまってください!
鬼束凛:≪コンバットシステム≫+≪フェイタルヒット≫
鬼束凛:8+4D10
DoubleCross : (8+4D10) → 8+28[7,8,9,4] → 36

御薗野咲:ダイス目がやる気に満ち溢れてる!
GM:お嬢様3は壊滅!
鬼束凛:混乱に乗じて、鬼束が躍り出る。
鬼束凛:体勢を崩した生徒たちを鞘や柄で次々と殴り倒し、昏倒させていく。
お嬢様(悪):「このお裏切りものが……ウッ!!」「お慈悲を!!」「ファック!!」
園崎伊織:「凛ちゃーん!素敵ー!!」
ネヴェア・ブースロイド:「鮮やかでございます、鬼束さま!」
御薗野咲:「うわっ……!」 その鬼気迫る勢いに押され、後ずさる
鬼束凛:「…………はぁっ……」かつての仲間を倒すことか、あるいは園崎の声援に対してか、息を吐く。
鬼束凛:「後は頼む」
御薗野咲:手にした剣に、犬ヶ島から紋章を弾き飛ばしたような力強さはない。白く温かな光の筋は、細く、不安げに揺らいでいる
GM:改めてお二人どうぞ!
御薗野咲:待機!
晩翠凍衿:同じく待機!
GM:ではイニシアチブ6、宝竜崎さん!
宝竜崎 梨絵菜:再び移動してみんないるところに戻る!
宝竜崎 梨絵菜:そして〈コンセントレイト:ブラックドッグ〉+〈アームズリンク〉でお嬢様4を攻撃だーッ
ネヴェア・ブースロイド:NPCカード使用宣言です! 園崎伊織さま!
園崎伊織:≪戦乙女の導き≫+≪狂戦士≫ダイス+7個 C値-1 攻撃力+5
宝竜崎 梨絵菜:普通にすごい効果だな改めて
宝竜崎 梨絵菜:ダイスは18個にもなる・・・いくぞ!
宝竜崎 梨絵菜:18dx6
DoubleCross : (18R10[6]) → 10[1,1,2,3,3,3,3,4,4,5,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,2,2,4,6,7,9,9]+10[3,7,8,10]+10[1,7,8]+10[4,6]+10[8]+10[7]+10[9]+10[8]+3[3] → 93

ネヴェア・ブースロイド:すご
GM:ヒェ~~
晩翠凍衿:ヤッバ
宝竜崎 梨絵菜:やる気出しすぎじゃろ
御薗野咲:なにこれ
宝竜崎 梨絵菜:まだ本番は先ですよ!!
お嬢様(悪):イベイジョン12!
ネヴェア・ブースロイド:絶対死ぬけど《凍てつく刃》乗せます
ネヴェア・ブースロイド:ダメージ+1D+15
宝竜崎 梨絵菜:ひえー
宝竜崎 梨絵菜:11d10+2+15
DoubleCross : (11D10+2+15) → 55[2,5,4,6,1,6,3,10,8,6,4]+2+15 → 72

お嬢様(悪):全滅!戦闘終了です。
園崎伊織:薔薇のエンブレムが変化した、細身の剣。
園崎伊織:園崎が打ち振るうとそれは裂けるように分解し、本来の姿を現す。
宝竜崎 梨絵菜:宝竜崎 梨絵菜の侵蝕率を+4した
園崎伊織:それは鞭のようにしなる、長大な蛇腹剣。
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+3した(侵蝕率:90->93)
園崎伊織:剣は生きているかのように蠢き、まだ戦意を失わない生徒たちをひとまとめに拘束する!
宝竜崎 梨絵菜:[]
お嬢様(悪):「何ですのこれは!!」「失礼でしてよ!!」「身動き一つ取れませんわーッ!!」
園崎伊織:「よろしくお願いしますね」
宝竜崎 梨絵菜:「ええ、伊織様」
園崎伊織:剣を握ったまま、宝竜崎さんに微笑みかける。
宝竜崎 梨絵菜:「それでは……おやすみなさいませ、皆様方」遠方にいた梨絵菜の姿が消える
宝竜崎 梨絵菜:そして次に、皆の近くに姿を現した頃には……拘束されたお嬢様たちは全員昏倒していた
園崎伊織:「……お見事です」
GM:最後に武器を握っていた生徒も、倒れ込む。
GM:辺りはようやく静けさを取り戻す。あとの生徒は遠巻きに状況を見守るばかりだ。
宝竜崎 梨絵菜:「さあ……これで今度こそ……異論のある方はいませんわね!」
鬼束凛:「ああ……これで抗争は終わりだ」
御薗野咲:「……ふう」 安堵の息を吐く。剣は光の粒子となり、砂のように崩れて消えて行く
ネヴェア・ブースロイド:「……はぅ……」氷の盾を支えに、なんとか気の抜けて崩れ落ちるのを止める。
晩翠凍衿:「……ですよね?」自分の大鎌もひとたび消え去るが、未だ警戒の眼差しを周囲に向ける。
園崎伊織:「正式に武装解除の命令を出しましょう。それで事態は収束するはずです」
晩翠凍衿:(二十八星に、この紋章……その辺がはっきりしてないのは気になるんだけど……)
ネヴェア・ブースロイド:「これほどまでに急速に事態が進行するなど、想像だにしていませんでした」
御薗野咲:「はい。ともかくこれで解決……ですよね!」 確かめるように
宝竜崎 梨絵菜:「……そうだと、良いのですが……」まだ緊張を解いていない
ネヴェア・ブースロイド:「それは……わかりません。でも、今は誇るべきです」
ネヴェア・ブースロイド:「こうして2人が、手を取り合えたのですから」
ネヴェア・ブースロイド:掌で伊織さんと鬼束さんを示す。
園崎伊織:「いやですわ、そんな……結婚なんてまだ早いですわ……ねえ?凛ちゃん?」
晩翠凍衿:「ああ、それは本当に!」ぱっと顔を輝かせて。
ネヴェア・ブースロイド:「そっ……そんな話はしておりません!」
鬼束凛:「えっ……? えっ……?? ?????」
従者:「……ウゥウウ……」
御薗野咲:「え、結婚……?」 何かの比喩表現かと思っている
宝竜崎 梨絵菜:「……伊織さん……」
従者:安堵の空気の中、不意に唸り声を上げる。
宝竜崎 梨絵菜:園崎伊織のN感情を隔意にします
ネヴェア・ブースロイド:草
晩翠凍衿:「結婚……はどうか分かんないですけど、お二人の関係は気になってたので……」
晩翠凍衿:「ん?」ポメラニアンの様子に気付く。
ネヴェア・ブースロイド:「本当に伊織さまは……貴女にこのような一面がおありだなんて……」
従者:小さな牙を剥き、唸っているのは……窓の外に向けて。
御薗野咲:「……外?」
宝竜崎 梨絵菜:「ぴぇ」唸り声に驚いて
御薗野咲:「……まだケンカしたい人がいるのかな?」 そちらに意識を向ける
ネヴェア・ブースロイド:「一面というかこれはもはや……どうなさいました?」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
GM:視線を向けた窓の外に、不意に巨大な鉄の塊が姿を現す。
鬼束凛:「……!!」
宝竜崎 梨絵菜:「な、なんですの!!?」
鬼束凛:それを見た瞬間、顔色を変える。
鬼束凛:「伏せろッ!!」
晩翠凍衿:「はい!?」伏せる!
ネヴェア・ブースロイド:「えっ」氷の盾を呼び出そうとした体制のまま、鬼束さんに押し倒されます。
御薗野咲:「え……!?」 思わぬ命令に反応が遅れる
GM: 言うや否や、凄まじい轟音が鳴り響く!
宝竜崎 梨絵菜:「ほぎゃーっ!!!?」慌てて倒れ伏す
GM:窓が粉々に砕け、床に弾痕が穿たれる。
GM:鉄の塊の正体は、巨大なガトリングガンだ。
鬼束凛:「ぐっ……う……!!」
御薗野咲:「うわっ、わわわわ! 何何!!」 こちらも慌てて物陰に転がり込む
鬼束凛:銃撃を浴び、獅子の刻印に大きな罅が走る。
園崎伊織:「凛ちゃん!!」
ネヴェア・ブースロイド:「お、鬼束さま!」
鬼束凛:「私は無事だ……それより……!」
晩翠凍衿:「……これって」
鬼束凛:窓に視線を向け。
鬼束凛:「何故……お前が……!!」
ネヴェア・ブースロイド:楯が形成されていないわけではない。生み出した端から弾丸の雨によって破砕されているのだ。
八重山雫:「ああ、あァ、一人もやられてないとはなァ」
八重山雫:割れた窓から、一人の生徒が室内に飛び降りる。
ネヴェア・ブースロイド:「………………そ」
ネヴェア・ブースロイド:「そんな………………!」
八重山雫:八重山雫。ネヴェア・ブースロイドに『決闘者の刻印』を託した、友人だ。
宝竜崎 梨絵菜:「……あの、方は……?」すごいびびり姿勢のまま
晩翠凍衿:「……誰?」立ち上がりつつ睨む。面識がない。
御薗野咲:「ま……」 「まだ続けるんですが、戦うなんて!」
ネヴェア・ブースロイド:開いた口が塞がらない。2人の疑問に答える余裕すら、今の自分には。
御薗野咲:「色々飾ってあったのにめちゃくちゃです……!」
八重山雫:「流石鬼束サンって感じ?二人は倒す予定だったのに、怒られちまうかなァ?」
八重山雫:巨大なガトリングガンを肩に担いで、せせら笑う。
ネヴェア・ブースロイド:「何が…………何が起きているのですか! 雫さま、貴女は…………」
ネヴェア・ブースロイド:「貴女は、だって。争いを終わらせるために、ずっと。だから、私は──────」
八重山雫:「悪いね、ネヴェア」
八重山雫:「のっぴきならない事情ってやつでさ」
八重山雫:その瞳に涙は無い。
ネヴェア・ブースロイド:口から出る言葉がまともな文章を成さない。手が震える、うまく息が出来ない。
ネヴェア・ブースロイド:だってそんな、そんなはずはないのだ。彼女が────
ネヴェア・ブースロイド:「二十、八星」
八重山雫:「ああ、そう呼ばれてるんだって?」
宝竜崎 梨絵菜:「……(ネヴェアさんの反応を見るに……あの方が、ネヴェアさんに紋章を託したという……?)」
八重山雫:「あたしも入ったばっかでよく知らないけど……ああ、噂をすれば」
GM:ざわめく生徒の人ごみが割れて、人影が姿を現す。二人——正確には、三人。
八重山雫:「……で、どうします?愛サン」
八重山雫:「もう一回撃ちゃあいいですか?」
園崎愛:「必要ありません」
御薗野咲:「愛さ、」
御薗野咲:「……愛ちゃん!?」
園崎愛:歩み出たのは、園崎愛。冷たい瞳で、君達を眺めている。
晩翠凍衿:「……貴方は見覚えあるね。園崎さんの」
園崎愛:「…………」
園崎愛:御薗さんに目を向けて。だが、何も言葉は発さない。
宝竜崎 梨絵菜:「……嫌な予感はありましたけど……さて」
園崎伊織:「愛……」
御薗野咲:「えっ、な。何……で?」
轟レイカ:もう一人、姿を現したのは、轟レイカ。
御薗野咲:「二十八星っていう人たちが争いを起こそうとしてて……さっきの人は二十八星って言ってて……」
轟レイカ:園崎愛に付き従うように、その半歩後ろに佇んでいる。
御薗野咲:「……轟、さん」
轟レイカ:そしてその肩には——
天花寺アスカ:縄で縛られた、天花寺アスカの姿。
天花寺アスカ:「やあ」
天花寺アスカ:「捕まっちゃった」
ネヴェア・ブースロイド:「天花寺さま!?」
晩翠凍衿:「……っ……!?」はっきりと動揺する。——間を置いて二度!
晩翠凍衿:「捕まっちゃったじゃないんですけど!?」
宝竜崎 梨絵菜:「……(恐怖と動揺を唇を噛むことで殺しながら、立ち上がる)」
宝竜崎 梨絵菜:「……説明を求めて、答えてくださる方はいらっしゃいますでしょうか?」
GM:君達の動揺とほぼ同じくして、人ごみから怒声と悲鳴が上がる。
GM:争いを静観していたはずの生徒達……それが、決闘者の刻印も持たない彼女らが、突然争い始める。
GM:同時に、遠くから爆音。校内のあちこちで火の手が上がる。
ネヴェア・ブースロイド:「ぁ…………」
園崎愛:「説明、ですか?」
御薗野咲:「い、一体何が……」
園崎愛:くすりと笑って。
園崎愛:「見ての通りですよ」
ネヴェア・ブースロイド:力を失ったように崩れ落ちる。どこから間違えていた。どこから。
御薗野咲:「そうだよ。私何が何だか分かんない! 愛ちゃん!」
御薗野咲:「……愛ちゃんが、二十八星なの? これから何をしようとしてるの?」
御薗野咲:「ねえ……!」
園崎愛:「私はこの学院を、壊す」
園崎愛:「雛罌粟の会も解体する。生徒も、校舎も、全部更地に戻します」
園崎愛:「それだけですよ」
宝竜崎 梨絵菜:「……(ああ、やはりわたくしは迂闊だった……やはりすべてを信頼するべきではなかった)」
御薗野咲:「そんな……!」
天花寺アスカ:「どうやら本気らしくてね。いやぁ、参ってしま……」
天花寺アスカ:「がっ……!」
宝竜崎 梨絵菜:「(……こんなに、野咲さんとネヴェアさんを傷つける答えが待っているならば)」
轟レイカ:肩に担いだ天花寺の腹に、轟の拳が突き刺さる。
晩翠凍衿:「…………!」目を見開く。
天花寺アスカ:「ぐっ……ふっ……ふふ……荒っぽいなあ」
ネヴェア・ブースロイド:「…………! おやめ下さい! なぜ、この上天花寺さまを……」
御薗野咲:「やめて轟さん! そんなことしたって……!」
園崎愛:「天花寺アスカと雛罌粟の会が存続している限り、この学院を真に滅ぼすことはできない」
園崎愛:「これまで散々邪魔をしてくれましたね?天花寺さん……」
天花寺アスカ:「気に障ったかな?」
園崎愛:「いえ。でも、邪魔なので。排除させていただきます」
晩翠凍衿:「…………け」
晩翠凍衿:「決闘者の刻印は?貴方が作ったの?」
晩翠凍衿:「ただ壊すにしては、ずいぶん回りくどいやり方みたいだけど。こんな方法を取るのはどうして?」
園崎愛:「……いいえ?」
園崎愛:「聞いていなかったのですか?」
園崎愛:「随分と仲良くしてらしたのに……ひどい方ですね?」
園崎愛:そう言って、天花寺に目を向ける。
天花寺アスカ:「…………」
ネヴェア・ブースロイド:「それは……」
ネヴェア・ブースロイド:「どういった……意味なのですか………………?」
晩翠凍衿:元より、拾ったという言い分をまるきり信じていたわけではない。何か隠している事情があるのは承知の上だった。
ネヴェア・ブースロイド:気づいた時には、そう発していた。違う。嫌だ。聞きたくはない。
晩翠凍衿:「……何のために、ですか」
晩翠凍衿:それでも、傍らの少女と同じような問いを発した声は、誤魔化しようもなく掠れている。
天花寺アスカ:「……今、全てを正しく説明できるとは、思えない」
天花寺アスカ:「……だが……全てこの学院と、生徒たちのためだ」
天花寺アスカ:それだけの、何の言い訳にもならない言葉を口にする。
晩翠凍衿:「…………」握りしめた手の震えが収まらない。
ネヴェア・ブースロイド:「なぜ、教えて下さらないのですか。私達は……それに…………」
ネヴェア・ブースロイド:「晩翠さまは……!」
天花寺アスカ:「……凍衿」
天花寺アスカ:「信じてくれ。僕は……」
ネヴェア・ブースロイド:「天花寺さまにとって、それを告げるに値しないと、そう仰るのですか」
GM:その言葉は、再びの殴打によって途切れる。天花寺が激しく咳き込む。
轟レイカ:「……喋るなと言われましたでしょう」
ネヴェア・ブースロイド:「ぁっ……」
御薗野咲:「轟さん……」
GM:再び、爆音。今度は階下、かなり近い位置からだ。君達を大きな揺れが襲う。
晩翠凍衿:少なくとも、敵の敵。ああして縛られて、害されているのだから、目的を同じくする同士ではない。考えればそうだ。そうなのだけれど。
宝竜崎 梨絵菜:「……く……うっ!」
園崎愛:「…………」
GM:園崎が踵を返す。轟と八重山も同様に。
晩翠凍衿:「っ……!」転びかけて、危うく手を突いて留まる。
ネヴェア・ブースロイド:大きな衝撃で、地面に投げ出される。分からない。自分が何を信じるべきなのか。何のために立つべきなのか。
晩翠凍衿:「あっ……ちょっと!」
御薗野咲:態勢を崩しそうになりながらも、しっかりと足をついて
御薗野咲:「待って!」
園崎愛:「……ごめんね、御薗さん」背を向けたまま、呟く。
ネヴェア・ブースロイド:依るべき正義が見えなくなった時のことを、曾祖父は教えてはくれなかった。
御薗野咲:「……っ謝るくらいなら、どうして……!」
園崎愛:「もう、この流れは止められないんです」
園崎愛:「……だけど……」
御薗野咲:「流れ……」
園崎愛:「……あなたには、助けてもらったから。その義理は、果たします」
園崎愛:「……私たちを止めたいのなら、屋上庭園に来てください」
園崎愛:「そこで、すべて終わらせましょう」
御薗野咲:「……終わらせなんかしない」
御薗野咲:「ううん、この戦いが終わっても。全てが終わったりはさせない」
御薗野咲:「戦いが終わらせて、私はちゃんと、ここでの毎日をやりたいの」
御薗野咲:「……だから」 彼女を見送る 「行くし、終わらせるし、……終わらせないから」
御薗野咲:「待っていて」
園崎愛:「…………」
園崎愛:背を向けたその顔に、どんな表情を浮かべていたのか。
園崎愛:ただ無言のまま、大勢の混乱と喧噪の中、姿を消す。
リーリヤ:ほぼ同時に、君達にリーリヤからの通信が入る。
リーリヤ:「従者越しに状況は把握している。状況は極めて悪い」
リーリヤ:「校内の全域で放火や爆破を伴う暴動が発生している」
リーリヤ:「おそらく二十八星は、相当数の少数勢力を抱き込んで、この時に備えていたのだろう」
リーリヤ:「私と百代、嬬恋は暴動の対応に当たる」
リーリヤ:「だが長くは持たないだろう。止めるには首謀者を叩くしかない」
御薗野咲:(やっぱりそういう感じのこともできるんだ……) と通信を聞きながら思いつつ
リーリヤ:「……そちらは、お前達に任せる」
御薗野咲:「……やっぱり、愛ちゃんなんですよね?」 恐る恐る訊く
リーリヤ:「……判断はそちらに委ねる」
リーリヤ:「我々は目の前の状況に対処する。以上だ。通信終了」
御薗野咲:「あっ」 何も言えず通信が切れ
リーリヤ:ぶつりと通信は途切れる。恐らく交戦中なのだろう。
宝竜崎 梨絵菜:「……皆さん」
ネヴェア・ブースロイド:宝竜崎さんへ目を向ける。表情はうつろで、立ち上がる気配はない
晩翠凍衿:「……なにかな、梨絵菜ちゃん」
宝竜崎 梨絵菜:「真実というのは、時に恐ろしく、裏切りの可能性を秘めています」
宝竜崎 梨絵菜:「……今度こそ、本当に……本当に、逃げても構わないんですわよ」
晩翠凍衿:「……ああ」頷いて、野咲さんとネヴェアさんを見る。
ネヴェア・ブースロイド:「……野咲さまは、戦われるのですか」
御薗野咲:3人を振り返る。少しだけ笑って 「多分、逃げた方が良いんだって思う」
御薗野咲:「想像よりずっと大ごとになっててさ。私なんて、この力のこととか全然知らないし……」
御薗野咲:「宝竜崎ちゃんに晩翠さん、あとリーリヤさんみたいに、冷静に動いたりすることも全然できないし……」
御薗野咲:「戦いも全然分かんないよ。乱暴は、するのもされるのも怖いし、だからきっと、ダメなんだろうけど」
御薗野咲:前を見る。見上げる。その視線は、屋上庭園へ
御薗野咲:「行くから、待っててって言っちゃったからな」
御薗野咲:「行くよ。それで、きっと戦う」
御薗野咲:紋章を持つ手を強く握りしめる
晩翠凍衿:「……すごいなあ」思わず笑ってしまう。
ネヴェア・ブースロイド:ああ、どうして。
ネヴェア・ブースロイド:どうしてそんなに気高いのだろう。はじまりは同じはずなのに。
宝竜崎 梨絵菜:「……きっと、あなたがそんなに強かったことは……彼女の計画にはなかったことでしょうね」
宝竜崎 梨絵菜:「ネヴェアさん」
ネヴェア・ブースロイド:「…………ええ」
宝竜崎 梨絵菜:「……大丈夫」
ネヴェア・ブースロイド:「野咲さまと同じように、立ち向かえたら。そう思わずにはいられない、けれど……」
ネヴェア・ブースロイド:「皆さまとは、ここでお別れです」
ネヴェア・ブースロイド:そう言って、力なく笑った
宝竜崎 梨絵菜:「……ネヴェアさん」ネヴェアを抱きしめる
晩翠凍衿:決闘者の刻印。所持者に一線級のオーヴァードの力を与える魔具。自分に関しては、得物の大鎌を——間違いなく本来のそのものを、遠方から具現化させさえした。
晩翠凍衿:だが、仮にそんなものがなかったとしても、御薗野咲は同じ行動をしていたのではないか。そうとすら思わされる心の強さを感じる。
ネヴェア・ブースロイド:「あ・・・」
晩翠凍衿:——そして、そうでない方が、普通はまったく当たり前なのだ。
宝竜崎 梨絵菜:「あなたは、決して間違ってなどいない」
晩翠凍衿:「……ここまでありがとうね、ネヴェアちゃん」
ネヴェア・ブースロイド:「う、ううう……」
ネヴェア・ブースロイド:抱擁が引き金を引いたかのように、両の目から涙が溢れ出る。
御薗野咲:「……ネヴェアちゃん」 申し訳無さそうな表情
ネヴェア・ブースロイド:学園を襲った混乱は、私の知っていた聖ルツィアの、そのほとんどの姿を奪い去っていった。
宝竜崎 梨絵菜:「ここまで歩んできたことを、どうか誇りに思って」
ネヴェア・ブースロイド:八重山雫と天花寺アスカだったのだ。自分が愛していると言った聖ルツィアに真実必要だったのは。それももう、分からない。
ネヴェア・ブースロイド:私は、この学園の一体何を見ていたのだろう。何を守るために戦っていたんだろう。
ネヴェア・ブースロイド:ただ、目の前のあたたかな胸に縋って、泣き続ける。
宝竜崎 梨絵菜:「……あなたがいてくれて、本当に助かりました。だから……少し休んで」
宝竜崎 梨絵菜:「……あとは、わたくし達が、なんとかしますから」
晩翠凍衿:「……梨絵菜ちゃんは逃げなくていいの?」からかうような口調。
宝竜崎 梨絵菜:「……逃げたいですわよ。わたくしだって、怖くて怖くて、仕方がない」
宝竜崎 梨絵菜:「……だけど……わたくしより傷ついた子を置いて、わたくしは逃げられない」
宝竜崎 梨絵菜:「今できるのは、一緒に逃げることよりも……逃げる時間を与えてあげること」
宝竜崎 梨絵菜:「わたくしは、一人でも逃げられますからね」
ネヴェア・ブースロイド:「宝竜崎さま……晩翠さま、それに、野咲さま」
ネヴェア・ブースロイド:いつまでも、彼女を引き留める訳にはいかない、しゃくりあげながら、華奢な体躯に回されたその腕を解く。
ネヴェア・ブースロイド:「お力になれず、申し訳ございません」
ネヴェア・ブースロイド:それから、自分に彼女たちを見送る資格があるのだろうかと逡巡して
ネヴェア・ブースロイド:「……どうか、ご武運を」と、それだけを告げて、ふらふらと歩き去った。
御薗野咲:「あんまり……あんまり気にしないでね! ネヴェアちゃん!」
ネヴェア・ブースロイド:振り向いて、曖昧に微笑む。
御薗野咲:「私はたまたま、勢いで行くって言っちゃったからだし……それが、うん。普通だから!」
宝竜崎 梨絵菜:「……ネヴェアさん」
宝竜崎 梨絵菜:「……あなたがいたから、わたくしは行けるのです。だから」
宝竜崎 梨絵菜:「お茶会で会いましょう」
ネヴェア・ブースロイド:「……」少し、立ち止まる。
晩翠凍衿:「はは、そうそう。何も今生の別れってわけでもないんだし」
晩翠凍衿:「すぱっと丸く収めて帰ってくるので。そんな深刻そうにしないで、お土産でも期待して待っててよね?」
ネヴェア・ブースロイド:「……はい」
ネヴェア・ブースロイド:どちらに対する返事とも取れぬ、そんな言葉を残して、人ごみへと消える。
宝竜崎 梨絵菜:「……さあ」
宝竜崎 梨絵菜:「行きましょうか」
晩翠凍衿:「そうしよう」
御薗野咲:屋上庭園は、戦闘の際の安全な避難先としても優良な場所だった。だから当然、そこへの経路もよく把握している。
御薗野咲:……この学校に来てから短い期間、得られた全てが、私をその場所に導こうとしている。
御薗野咲:もう一度、紋章を握って
御薗野咲:「はい。行きましょう」
御薗野咲:歩き出す。

GM:---

GM:シーン終了。
GM:最後のロイス購入タイム!
ネヴェア・ブースロイド:天花寺アスカ 尽力/疑念〇
ネヴェア・ブースロイド:八重山雫 友情/恐怖〇
ネヴェア・ブースロイド:欲しいものある人いらっしゃいますか?
宝竜崎 梨絵菜:ネヴェアちゃんのP感情を誠意から庇護に
ネヴェア・ブースロイド:あとなんか応急余ってる人いたらください
御薗野咲:ネヴェア・ブースロイド ○庇護/隔意
御薗野咲:応急手当キットあげる!
御薗野咲:庇護だから!
ネヴェア・ブースロイド:野咲さま~
ネヴェア・ブースロイド:2d10+18
DoubleCross : (2D10+18) → 6[5,1]+18 → 24

宝竜崎 梨絵菜:野咲ちゃんのP感情を庇護から感服に
ネヴェア・ブースロイド:もう1個ほしい(わがまま)
晩翠凍衿:ロイスは満杯。感情の変化もまあ無いだろ……
宝竜崎 梨絵菜:んでもって私もHPが減ってるのでまず応急手当キットを使う
御薗野咲:園崎愛 ○庇護/不安 → 園崎愛 庇護/○不安
宝竜崎 梨絵菜:25+2d10
DoubleCross : (25+2D10) → 25+12[7,5] → 37

晩翠凍衿:応急手当3つあるのでネヴェアさんどうぞ!
宝竜崎 梨絵菜:ほい善回復
宝竜崎 梨絵菜:全回復
ネヴェア・ブースロイド:わ~い おんぶにだっこ
ネヴェア・ブースロイド:2d10+24
DoubleCross : (2D10+24) → 8[3,5]+24 → 32

晩翠凍衿:怪我したままじゃあ逃げるのにも支障が出ちゃうからな~
ネヴェア・ブースロイド:全快!
宝竜崎 梨絵菜:特に買うものもないので以上!
御薗野咲:購入もいらないな……! ハラを決めよう。以上!
晩翠凍衿:こちらも購入は無しでいいや!以上です!
ネヴェア・ブースロイド:えぇ……覚悟のさらしでも買うか
ネヴェア・ブースロイド:7dx+8>=30
DoubleCross : (7R10+8[10]>=30) → 8[3,5,5,6,7,7,8]+8 → 16 → 失敗

ネヴェア・ブースロイド:以上!



【Flashback/Re:】

御薗野咲:『こんばんは。御薗野咲です』
御薗野咲:『間が空いちゃってごめんね。夜も遅いけど、連絡しました』
御薗野咲:『よろしくね🌼』
園崎愛:しばらく間があって。君がもう寝てしまっただろうかと思い始めた頃、返信が届く。
園崎愛:『こんばんは、園崎愛です』
園崎愛:『メールありがとうございます。もしかしたらアドレスを書き間違えたかと思って』
園崎愛:『ちょっと心配してました。とても嬉しいです』
御薗野咲:『ごめんね~💦 色々あって』
御薗野咲:『もう大丈夫!お話できるよ🌺』
園崎愛:『お忙しかったのでしょうか? 落ち着いたのなら、何よりです』
園崎愛:『改めてになりますが、先日は本当にありがとうございました』
園崎愛:『もう足もよくなって、今日は体育の授業にも参加できました』
園崎愛:『この程度で済んだのは、御薗さんのお陰です。ありがとうございます』
御薗野咲:『よかった!💐💐💐』
御薗野咲:『🏃‍♀️体育の授業、まだ受けてないな~』
園崎愛:『私のクラスでは今はマラソンなんです』
御薗野咲:『マラソン!!』
御薗野咲:『🏃‍♀️🏃‍♀️🏃‍♀️🏃‍♀️』
園崎愛:『2月に校内でマラソン大会があるんです。ご存知でしたか?』
園崎愛:『ちょっとだけ、そのまま休んでいたかったかも……なんて言ったら、怒られちゃいますね』
御薗野咲:『😲😲😲』
御薗野咲:『マラソン大会なんてあるの』
園崎愛:『はい。10キロくらい走るんですよ』
園崎愛:『私、去年はほとんど最下位だし、もうへとへとで、すっごく嫌でした』
御薗野咲:『💯キロ⁉』
御薗野咲:『あ、これは100か。10キロ』
御薗野咲:『私もいやだな~ おやすみしたいです🥀』
園崎愛:『御薗さんは、運動はお好きなんですか?』
御薗野咲:『あんまり得意じゃないよ~』
園崎愛:『私もです……』
御薗野咲:『球技とかは苦手🏐 🏃‍♀️マラソンも疲れるし、汗だらだらになるし』
御薗野咲:『ダンスとか、そういう楽しいのはちょっと好き』
御薗野咲:『💃💃💃💃💃』
園崎愛:『ダンスですか! 御薗さん、確かにあの時、軽やかで、踊るようで、すごく綺麗でした』
御薗野咲:『ホント~~💞 私は自分でなんだかよくわかんなかったけど』
御薗野咲:『そうだったら嬉しい🌸🌸』
御薗野咲:『体育以外の授業でも、愛ちゃんは大丈夫❓』
御薗野咲:『なんか、狙われたりしてない?』
園崎愛:やや、間が空いて。
園崎愛:『はい、私なら大丈夫です』
園崎愛:『これまで通り、いつもと同じ生活を送れていますよ』
御薗野咲:『よかった🌻』
御薗野咲:『お姉さんがブルジェオン🌹のリーダーだと、やっぱり大変なこととかあるのかなって思ったけど』
御薗野咲:『愛ちゃんはケンカ👊👊とかしなさそうだし』
御薗野咲:『でも大丈夫ならよかったです🌷』
園崎愛:『姉は私の目標ですから。私も、姉のようになれたらいいのですけどね』
御薗野咲:『えらい🌺』
園崎愛:『でも、勉強も運動も、やっぱり姉にはとても敵いません』
御薗野咲:『🥀』
園崎愛:『せめてコツコツはやっているのですけどね。私、今まで皆勤賞なんですよ?』
御薗野咲:『え!そうなんだ』
御薗野咲:『えらえら🌸🌸🌸』
園崎愛:『はい。それだけはちょっぴり自慢です』
園崎愛:『御薗さんも、マラソン大会、サボタージュしたりしてはいけませんよ?』
御薗野咲:『🥀🥀🥀』
園崎愛:『私も頑張りますから。一緒に走りましょうか?』
御薗野咲:『じゃあ一緒に走って』
御薗野咲:『あ』
御薗野咲:『一緒に走ろう!』
御薗野咲:『🏃‍♀️🏃‍♀️』
園崎愛:『はい、喜んで🌹』
園崎愛:『あっ、でも』
園崎愛:『ゴールの直前で抜け掛けしたりしちゃダメですからね?』
御薗野咲:『しないよ!!!』
御薗野咲:『ちゃんと一緒にスタートからゴールまで️️️🏃‍♀️🏃‍♀️!』
園崎愛:『そうですよね。すいません、冗談です』
園崎愛:『では、一緒に走りましょうね🏃‍♀️🏃‍♀️』
御薗野咲:『🏃‍♀️🏃‍♀️』
御薗野咲:『🏃‍♀️🏃‍♀️』
御薗野咲:『🏃‍♀️ 🏃‍♀️』
園崎愛:『あっ!』
園崎愛:『抜け駆けしないって言ったじゃないですか!』
御薗野咲:『🌼🌼🌼』
御薗野咲:『🏃‍♀️🏃‍♀️』
御薗野咲:『一緒にね!!』
園崎愛:『最後まで一緒です🏃‍♀️🏃‍♀️!️』
園崎愛:『すごく嫌だったのに、ちょっぴり楽しみになってきました』
御薗野咲:『私も🌼』
御薗野咲:『頑張ってマラソンの練習します🏃‍♀️』
園崎愛:『私もです。足を引っ張らないように』
御薗野咲:『一緒に🏃‍♀️🏃‍♀️ゴールできるように!』
園崎愛:『あっ』
園崎愛:『それじゃあ、もしよろしければ』
園崎愛:『練習も一緒にしませんか?』
御薗野咲:『うん』
御薗野咲:『一緒に練習!』
御薗野咲:『しようしよう🏃‍♀️🏃‍♀️』
園崎愛:『よかった!』
園崎愛:『二人で1位を取ってしまうかもしれませんね』
御薗野咲:『二人で1位だ』
御薗野咲:『狙えちゃうね~💮💮』
園崎愛:『楽しみです🦑』
御薗野咲:『🦑』
園崎愛:『もうこんな時間ですね。明日寝坊してしまいます』
御薗野咲:『そうだね ごめんね遅くまで』
園崎愛:『いいえ!とても楽しかったです!』
御薗野咲:『よかった🌻🌻』
園崎愛:『こんな風にお喋りできること、あまり無いので』
園崎愛:『よろしければ、またお話してください』
御薗野咲:『するよ~🌺🌺』
御薗野咲:『色々話そ!!!』
園崎愛:『嬉しいです!』
園崎愛:『練習も大会も、楽しみにしていますね』
園崎愛:『それでは、お休みなさい。良い夢を🌹』
御薗野咲:『1位取るぞ~🏃‍♀️🏃‍♀️』
御薗野咲:『おやすみ🌼🌼』



【Interlude/昨日より今日は昏く】

ネヴェア・ブースロイド:東校舎を抜け、あてどなくとぼとぼと歩く。
ネヴェア・ブースロイド:どこか、遠くへ消えてしまいたいと、そんな事を考えたからだろうか。
ネヴェア・ブースロイド:何かが折れるような音が響き、足元の地面が、抜けた。
ネヴェア・ブースロイド:「!」
ネヴェア・ブースロイド:落とし穴。既に二大派閥と二十八星に扇動されたその他の工作によって、校庭は地雷原もかくやとばかりに無数の罠で埋め尽くされている。
ネヴェア・ブースロイド:そんな事も忘れていた。
ネヴェア・ブースロイド:それでいいか、と思った。
ネヴェア・ブースロイド:戦う事をやめた決闘者には、お似合いの末路だ。そこにはただ、エンブレムを託される以前の、荒廃の聖ルツィアの片隅でうずくまる、無力な少女が居るだけ。
ネヴェア・ブースロイド:なのに──
???:「──ようやく、人目のない場所についたね」
???:暗い穴倉の底。
???:ぼう、と仄かな灯りを身に纏う影が、ネヴェアへと語り掛ける。
???:ふよふよと浮遊するのは、地球儀を思わせる金輪と、それに腰掛けた小人である。凡そ性別を示す身体特徴は見受けられず、身に纏う服と長い髪を鮮やかな赤と青に染め分けている。
ネヴェア・ブースロイド:「あなたは」
ネヴェア・ブースロイド:気付けば、固く閉じられ、何をしても拓くことのなかったペンダントのロケットが空いている。だとすれば、目の前に現れたこの存在は。
???:絶望の中、一筋の光明に縋ろうとするような視線に、彼だか彼女だかは溜め息で返した。
???:「……天使って、見た目じゃないでしょ。『シュリーレ』と、そう呼ばれてた」
???:「まあ、フィンがそういう方便を使ってくれて、君が信仰を注いでくれて」
???:「おかげで、こうしてフニャッと現れて会話できるくらいになったんだけど」
シュリーレ:そう言って、気まずげに頭を掻く。威厳も何もあったものではなく、とても聖なる存在には見えない。
ネヴェア・ブースロイド:「方便、ですか…………」
シュリーレ:「……はあ、そういう顔をする。だから出てきたくなかったんだよ」
シュリーレ:情報収集の手伝いをする時も、ネヴェアが寝ている間に、あるいは、ネヴェアに気付かれぬ形でのアシストに留めた。
シュリーレ:姿を見られ、失望されたく無かったのだ。それがよりによって、こんなタイミングで出てこなきゃいけないなんて。
シュリーレ:「今、また裏切られたって思ったろ。八重山と天花寺に、続けてフィン・ブースロイドに。しかも、それにショックを受ける余裕すらないんだね」
ネヴェア・ブースロイド:「…………」
シュリーレ:「重傷だな。頭を冷やしなよ。本当にもう戦う理由は無いのかい?」
ネヴェア・ブースロイド:「……聖ルツィアを守ろうと思いました。滑稽ですよね、守るも何も」
ネヴェア・ブースロイド:「はじめから存在しなかったのです。私の取り戻そうとしていた、私が聖ルツィアだと思っていた…………」
ネヴェア・ブースロイド:別人のようになった八重山雫。私が知らなかった、あれが本来の彼女なのだろうか。
ネヴェア・ブースロイド:自分が歓喜に身を震わせ、「信じていた」と言い募った時。天花寺アスカはあの微笑みの裏にどんな感情を忍ばせてそれを聞いていたのだろうか。
ネヴェア・ブースロイド:思いを馳せれば、すぐにでもまた泣き出しそうだった。
シュリーレ:「本当かな」
ネヴェア・ブースロイド:「っしつこいッ……」
ネヴェア・ブースロイド:「思い出して」
シュリーレ:ミス「思い出して」
シュリーレ:どさどさと、細かな氷がネヴェアに降り注ぐ。頭を冷やせということらしい。
シュリーレ:「そのエンブレムを受け取った日、八重山雫は『無益な戦いを終わらせたかった』と語った。あるいは、その目的自体は変わっていないようにも見える」
シュリーレ:「『のっぴきならない事情』『入ったばっかでよく知らない』とも言っていた。どうにも以前から暗躍していた、という調子ではなさそうだし」
シュリーレ:「何が起きているかは分からないけど、間に合うかもしれない。彼女を引き戻すのが君の役割なのかも」
ネヴェア・ブースロイド:「……」
シュリーレ:「天花寺アスカは君の行動目的を揺るがすような重大な隠し事をしていたね」
シュリーレ:「けれど『全てこの学院と、生徒たちのため』と言っていた。あたしにもそれが実を結んでいるようには到底見えないけど、決定的な背信じゃあない可能性は、ゼロじゃない」
シュリーレ:「囚われの身で、嬲られながらも気丈に振舞って見せた彼女を救い出すのが、君の役割なのかも」
ネヴェア・ブースロイド:「……」
ネヴェア・ブースロイド:「なんですかそれ。かも、ばかりです」
シュリーレ:小人は、金輪から飛び下りて、少女の肩に座る。
シュリーレ:「一見平穏だった過去の聖ルツィアも、暗澹たる闇のねぐらだったと知った。底知れぬばかりに見えた人物が、友達と縒りを戻して浮かれ騒ぐ姿も見ただろう。見えているものばかりが世界じゃないって、きみは学んだね」
シュリーレ:「絆は、まだ消えていないかもしれない」
シュリーレ:「それに、未だ確かな絆だってある。」
ネヴェア・ブースロイド:「それは……」
ネヴェア・ブースロイド:その通りだと、思いたい。彼女たちの強さ優しさを間近で見ていたはずだ。御薗野咲を、晩翠凍衿を、何よりも宝竜崎梨絵菜を疑うことなど。
ネヴェア・ブースロイド:仲間たちだ。
ネヴェア・ブースロイド:その戦場に自分が居ない事を思うだけで、胸にぽっかりと大きな穴が開いたかのような喪失感が去来する。
ネヴェア・ブースロイド:でも、八重山雫だって、天花寺アスカだって、疑う余地などないと思っていた。何よりも確かなものだと、そう思っていたのだ。
ネヴェア・ブースロイド:「宝竜崎さまは『真実というのは、時に恐ろしく、裏切りの可能性を秘めています』と。そう仰っていた」
ネヴェア・ブースロイド:それなのに、確かめろというのか。
ネヴェア・ブースロイド:「どうして……」
ネヴェア・ブースロイド:「どうしてあなたはそうやって、私にこれ以上…………」
シュリーレ:「きみのおじいさんに……いや、大おじいさんだったかな。頼まれたから、だね」
シュリーレ:「それに、きみのことを気に入っている。強くはないけど、あたしに祈りをくれた、きみを」
シュリーレ:ハードは『AIDA』、ソフトは『マクスウェルプログラム』。悪魔の思考実験を冠する、氷山空母を維持形成するため、ファルスハーツによって軍事開発された凍結制御用レネゲイドビーイング。
シュリーレ:でも、君が天使と、あたしのことをそう呼んだ。
ネヴェア・ブースロイド:「あなたは……」
シュリーレ:「そうだね。かわいいネヴェア。今だけは君の、守護天使だ」
シュリーレ:「きみに後悔してほしくはない」
ネヴェア・ブースロイド:しばし、言われたことを咀嚼しようとするように。
ネヴェア・ブースロイド:やがて吸入器を取り出して、喉に吹き付ける。
シュリーレ:「あー……あれだよ。昨日より今日は昏く」
ネヴェア・ブースロイド:「『今日より明日は……なお暗い』、ですか?」
シュリーレ:頷く。
2人:「「世界は繰り返し時を刻みながらも着実に、大戦という名の大破局へと向かいつつあった」」
ネヴェア・ブースロイド:2人の声が唱和する。
シュリーレ:やがて世界を滅亡の淵から救う、曾祖父たち4人の物語の。
シュリーレ:それはネヴェアが何度もそらんじた、お気に入りの一節。
シュリーレ:「可愛いネヴェア、これだ。今まさに、君の立っている場所こそが境界トワイライト
シュリーレ:「黄昏の末裔を名乗った。ここで傍観者に成り下がるなんて、そんなのは嘘だ。切り開いて、見定めろ。大事なものなんだろ」
ネヴェア・ブースロイド:頷く。
ネヴェア・ブースロイド:「ええ、ええ。大事なものなのです、何よりも」
シュリーレ:「……君より1つの歳下だった頃のフィン・ブースロイドにも」
シュリーレ:「怯懦より出遅れて、慌てて仲間たちに追いすがるエピソードがあったね」
ネヴェア・ブースロイド:「それって……」
ネヴェア・ブースロイド:再び、声が重なる。
ネヴェア・ブースロイド:我に天往く翼あり、と。

【Climax/聖ルツィア女学院血風録】

GM:クライマックスシーンです。
GM:登場は……自由!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+8(1d10->8)した (侵蝕率:95->103)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:99->106)
宝竜崎 梨絵菜:1d10+94
DoubleCross : (1D10+94) → 7[7]+94 → 101

宝竜崎 梨絵菜:いったなあ

GM:---
GM:聖ルツィア女学院 屋上庭園
GM:---

GM:第二校舎の屋上は、緑豊かな庭園となっている。
GM:草木や花々が咲き乱れ、学院のシンボルである聖ルツィアの像が見守る中、生徒たちはここで昼食やお茶会を楽しむのだ。
GM:だが、そんな庭園も、今は静まり返っていた。
GM:校内各所から聞こえてくる怒号や破砕音に、爆発。
GM:冬の風が吹き荒ぶ中、庭園に佇むのは僅か数人の生徒——園崎愛と、その部下。
GM:轟レイカと八重山雫。『二十八星』となった二人だ。
GM:その足元には、天花寺アスカがぐったりと横たわっている。
GM:君達が屋上庭園に辿り着くと、園崎はゆっくりと振り向く。
園崎愛:「…………」
園崎愛:冷たい瞳で、君達を見遣る。
御薗野咲:「来たよ」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
園崎愛:「……御薗さん」
園崎愛:風が吹き抜け、長髪を揺らす。
御薗野咲:「愛ちゃん、止めに来た」
御薗野咲:まっすぐに立つ野咲の黒髪が、風に揺れる
園崎愛:「……本当に、来たんですね」
園崎愛:「どうして?」
園崎愛:「何の為に?」
園崎愛:「こんな学院、守る価値なんてありませんよ」
晩翠凍衿:「…………」
御薗野咲:困ったように眉尻を下げて
御薗野咲:「守る価値、とか……私はあんまり考えてなくて」
御薗野咲:「ただ、壊されるのは違うんじゃないかな。みんな、色々あるだろうけど、それでも学校生活を、しててさ」
御薗野咲:「私だってそうだよ。不安もあるし、緊張もしたけど。……この先に楽しみがある」
御薗野咲:「学校はそのための場所なんだから、壊されたら困るよ」
御薗野咲:「……愛ちゃんは違うの?」
園崎愛:「……ここは古い価値観と因習に囚われた、ただの牢獄です」
園崎愛:「腐敗と差別と悪徳が横行する、ただ美しいだけの地獄です」
園崎愛:「価値なんてない。こんな学校、ひとつだって楽しみなんてありません」
園崎愛:「私はこの檻を壊して、自由になりたいんです」
御薗野咲:「それでも私はここで愛ちゃんに会えた!」
御薗野咲:「宝竜崎ちゃんも、晩翠さんとも……ネヴェアちゃんとも!」
御薗野咲:「そういうことも全部なしにして壊そうなんて、おかしいし……」
御薗野咲:「……愛ちゃんだって! 楽しみだって言ってくれたじゃん! マラソンのこと!」
園崎愛:「…………っ」
園崎愛:「……あれは……」
園崎愛:「…………」
御薗野咲:「あれは嘘だったの? 私に合わせて言っただけだった?」
園崎愛:「…………」
園崎愛:俯いて。
園崎愛:「……そ……」
園崎愛:「……そうです。ええ、そうです」
園崎愛:「あなたに合わせて言っただけです。そんなもの、どうだっていい」
園崎愛:「……楽しみだなんて、そんなの、全部、嘘です」
御薗野咲:息を吐き、目を閉じる
御薗野咲:「……納得できない」
御薗野咲:そう口にして、すとん、と、自分の内側のごちゃごちゃしたものが、すっきりと整理されたような気分になった。
御薗野咲:「愛ちゃんが、本当に……この学院の全部が全部、嫌で。壊すしかないっていうなら、私はそれでもいい」
御薗野咲:「一緒に壊す……っていうのは、できないけど。でも、ここじゃなきゃいけない、っていうこともない」
御薗野咲:「そうだよ。私だって嫌だったんだ。見下ろしてくるみたいな校門も、大げさな校舎も、生きてきた世界が違うクラスメイトも」
御薗野咲:「何が普通で、何が普通じゃないかも分からない。お嬢様学校だから、って全部納得して、私もそこに馴染まなきゃ、って思ってたけど」
御薗野咲:「虫のいない土に、自然の花は咲けない。……私の居場所がここで良いのか、って思ってた」
御薗野咲:「今は違う」
御薗野咲:「みんなに会った。楽しみもできた。私は私で、ここにいられるんだってそう思えてる」
御薗野咲:「……そう思わせてくれたのは、愛ちゃんが一緒に頑張ろうって言ってくれたから。愛ちゃんもそう思ってくれたって、私が思えたからなんだよ」
御薗野咲:左手を掲げる。その中心には、無図の紋章 「だから、納得が行かない。そんなのちっとも納得できない」
御薗野咲:手のひらの上の紋章から、緑の光が芽生え、それはやがて白く伸びていく。剣。それを右手でしっかりと掴み。
御薗野咲:「……だから止める。止めるよ、愛ちゃん」
園崎愛:浅い呼吸を繰り返し、両の目を強く瞑る。それは、子供が泣いているような顔で。
園崎愛:「…………それなら、容赦はできません」
園崎愛:「たとえ、あなたが……御薗さんが相手でも……!」
八重山雫:「……いいんだな?」
八重山雫:凶暴な瞳で、園崎に問う。
園崎愛:「……ええ」
園崎愛:「やって」
八重山雫:「ははッ……!」
八重山雫:犬歯を剥き出しに笑って、巨大なガトリングガンを構える。
八重山雫:かつて、その火力に置いては、間違いなく学院で最強と言われた決闘者。それが八重山雫だ。
八重山雫:「じゃあ、遠慮なく」
八重山雫:「死ねやァアーッ!!」
晩翠凍衿:「……」無言で胸元に手をかざす。雪花の刻印から溢れた光が、赤い刃の大鎌の形を成す。
八重山雫:轟音と共に弾倉が回転し、弾丸の雨が放たれる!
宝竜崎 梨絵菜:「く……ッ!!」
ネヴェア・ブースロイド:気づけば、夕刻である。沈みゆく陽光を透過して茜色に煌めく、それは氷の羽根。
晩翠凍衿:到底全て避けられはしない。構えた得物で、せめて急所を守ろうとするが。
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:93->95)
ネヴェア・ブースロイド:そのひとつが弾丸に振れると同時。爆発的に成長した十字結晶が楯となり、君たちを覆い隠す。
宝竜崎 梨絵菜:「……これは……!」
ネヴェア・ブースロイド:背後で、翼が空を打つ音。
御薗野咲:庭園の樹木の影に隠れようとしていたところ、それを見る
御薗野咲:「……ネヴェアちゃん!!」
ネヴェア・ブースロイド:「奇しくも──似ていますね。最初に、あなたをお守りした時と」
ネヴェア・ブースロイド:「雫さま」
晩翠凍衿:「……えっ!?」思わずそちらを見る!
八重山雫:「……!!」驚愕に目を見開き、それから獰猛に口元を歪める。「ネヴェア……!!」
ネヴェア・ブースロイド:「まだ、何も分からないままです」
ネヴェア・ブースロイド:「でも、それでも……」
ネヴェア・ブースロイド:「貴女たちと手に入れた結果なら、きっと後悔はしない。それだけのことでした」
宝竜崎 梨絵菜:「……ネヴェアさん」
ネヴェア・ブースロイド:君たちへと目配せする。その瞳は夕日を受けてか、あるいは別の要因によってか、黄金に煌めいている。
八重山雫:巨大な盾に目をやり。「……良かったよ。そいつを渡した時の約束、守ってくれてるみたいだな」
ネヴェア・ブースロイド:「雫さま。まだ私は、貴女のお友達ですか?」
ネヴェア・ブースロイド:氷霧を吹き払うように羽搏き、屋上庭園へと着地する。
八重山雫:「あたしはそう思ってるがな。テメェはどうだ?」
八重山雫:「こんな真似されても、まだあたしをお友達だと思ってくれんのか?」
ネヴェア・ブースロイド:それを聞いて、安心したように少し笑う。
ネヴェア・ブースロイド:「分かりません、でも、そうであって欲しいと願っています」
ネヴェア・ブースロイド:「これから、貴女を打ち伏せて、確かめさせていただきますのでっ!」
宝竜崎 梨絵菜:「差し出がましいようですが……」
宝竜崎 梨絵菜:「あなたは何の目的でこのようなことを?」
八重山雫:「言ったろ?のっぴきならない理由ってやつだ」
八重山雫:「そこの愛サンの家はデカい製薬会社でな」
八重山雫:「協力すれば、未認可の薬を横流しして貰えるんだよ」
八重山雫:「それさえあれば、私はまだ生きられる」
晩翠凍衿:「未認可の薬……?」
晩翠凍衿:ちら、と園崎さんを一瞥する。
八重山雫:「あたしにはそれが必要なんだ。その為ならどんなことだってする」
八重山雫:「だから手を組んだ……それが理由だ」
ネヴェア・ブースロイド:「……っ!」
ネヴェア・ブースロイド:「それで、花粉症の症状が治まって……」
御薗野咲:(花粉症……!?)
晩翠凍衿:「…………花粉症」
晩翠凍衿:「花粉症……?」
ネヴェア・ブースロイド:「……いや、分かりました。もうそれでいいです」
宝竜崎 梨絵菜:「……あなたの目的はよくわかりました」
宝竜崎 梨絵菜:「各々事情もありましょう、それについてはもう構いません」
ネヴェア・ブースロイド:(戦いが終わったら、伊織さまに頼み込んで何とかして頂きましょう。それくらいの便宜を受けられることはしたはずですし……)
ネヴェア・ブースロイド:(大丈夫でしょうか……大丈夫ですよね?)
宝竜崎 梨絵菜:「ですが……ネヴェアさんの気持ちは一度は裏切ったことを自覚なさいませ」
宝竜崎 梨絵菜:「ですが……ネヴェアさんの気持ちを一度は裏切ったことを自覚なさいませ」
八重山雫:「そうだな。弁解はしない」
八重山雫:「あたしはただ、あたしの為に戦うだけだ」
八重山雫:「ネヴェア。悪いが手加減は無しだ」
八重山雫:ガトリングの銃口を向ける。
八重山雫:「その盾……いつまで耐えられるか試してみるか?」
宝竜崎 梨絵菜:「……それならば……あとは」
宝竜崎 梨絵菜:「決着をつけてから、ということにいたしましょう」
ネヴェア・ブースロイド:「……」
八重山雫:「面白ェ……なら早速……がァッ!?」
八重山雫:不意に、横合いからの衝撃に吹き飛ばされる。
園崎愛:「八重山さん!?」
ネヴェア・ブースロイド:「! 雫さま……!」
八重山雫:「がっ……テメェ……!!」
八重山雫:「……轟……!!」
御薗野咲:「……轟さん!」
轟レイカ:「…………」
轟レイカ:巨大なガントレットを装着した轟が、拳を構えている。
轟レイカ:そのまま天花寺を引っ掴み、君達のもとへと飛び退る。
轟レイカ:「勘違いするのではありませんわよ、御薗野咲」
轟レイカ:「私は必ずあなたを倒し、この学院の頂点に立ちますわ」
轟レイカ:「ただ、このやり方は違う。それに」
轟レイカ:「学院が無くなってしまえば元も子もない……それだけですわ」
御薗野咲:「……うん。うん、ありがとう!」 嬉しそうに笑い
御薗野咲:「今は、手伝ってくれる?」
轟レイカ:「ふん……誰があなたの手伝いなどするものですか」
轟レイカ:「あなたが私に合わせなさい。いいこと?」
御薗野咲:「は、はい! できるか分かんないけど……」
御薗野咲:「……でも一緒に戦えるなら、それだけで心強いよ!」
園崎愛:「……ふぅん」
園崎愛:それを見て、目を細める。
天花寺アスカ:「そうするなら最初から殴らないでほしかったなぁ」簀巻きにされて転がされたまま言う。
天花寺アスカ:「誰か解いてくれないかな?」
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:黙って鎌を振るい、縛り付けられている縄を切断する。
天花寺アスカ:「ふぅ……ありがとう、凍衿」埃を払いながら立ち上がる。
天花寺アスカ:「ごめん、心配かけたね」
晩翠凍衿:「……轟さん、でしたっけ?事情は知らないけど、助かりました」無視して轟さんに声を掛ける!
晩翠凍衿:「野咲ちゃんも……なんか、本当にすごいねえ。貴方」
天花寺アスカ:「凍衿?」
天花寺アスカ:「心配してなかった?凍衿?」
晩翠凍衿:「……ここに来るまでに思ったんですけどね」
晩翠凍衿:「その体って壊されても別に問題なかったりしません?」本体の百足と別個に存在していたし、という考え。
天花寺アスカ:「そんなことはないよ。感覚は通じているし、怪我をすれば本体にも及ぶ」
天花寺アスカ:「だから危うく死ぬところだったよ」
晩翠凍衿:「あ……そうなんだ。それは失礼しました」素直に謝って。
晩翠凍衿:「しましたよ、心配」
晩翠凍衿:「殺されてないかどうかとか。……この件が終わっても、あたしが殺さなくて済むかどうかとか」真剣な語調。
晩翠凍衿:「あたしがすぱっと解決したら、安心させてくれるんでしょうね?」
天花寺アスカ:「当然さ。僕が信じられないかい?」
晩翠凍衿:「これが最後ですからね!」
ネヴェア・ブースロイド:状況の移り変わりや、晩翠さんの物騒な言葉に戸惑っていたが、意を決したように。
ネヴェア・ブースロイド:「天花寺さま、私の後ろへ」
晩翠凍衿:「三回目です!得体の知れないものを差し出されて素直に触ったのも、さっきの学院と生徒たちのためだっていうのも!」
晩翠凍衿:「こんど誤魔化したら二度と信じませんから!」
ネヴェア・ブースロイド:「お守りします。ですから、全部話してくださいましね」
天花寺アスカ:「……うん。分かったよ」
天花寺アスカ:笑って、盾の後ろに下がる。
園崎愛:「……こうなりますか。まあ、予想の範疇ではありますが」深く溜息を吐く。
園崎愛:「使いたくはなかったのですが……仕方ありませんね」
園崎愛:そう言って、両の手、白い手袋を脱ぐ。
園崎愛:そこにあるのは、指輪。決闘者の刻印——天道虫の紋章。
園崎愛:指の数は、十。
園崎愛:刻印の数も、同じく、十。
ネヴェア・ブースロイド:その光景の意味するものに気付き、慄然とする。
御薗野咲:「紋章が……10個!?」
園崎愛:銀の指輪が、一斉に光を放つ。
晩翠凍衿:(……どんだけ作ってんですか、まったく)
園崎愛:同時に、君達を強い揺れが襲う。
GM:見ると庭園の中心、聖女ルツィアを象ったの大石像が……自ら動き出している。
宝竜崎 梨絵菜:「な、なんですの……!!?」
御薗野咲:「石像が……!」
園崎愛:「最後の手として準備していたんですが。使うしかないようですね」
園崎愛:「これを動かすからには……今日、今ここで」
園崎愛:「聖ルツィア女学院は、確実に滅ぶ」
聖ルツィア像:石像が膨大なレネゲイドを垂れ流す。恐らくはこの日に向けて蓄積され続けてきたもの。
聖ルツィア像:それは君達に、ある強烈な衝動を喚起する。
聖ルツィア像:Eロイス≪衝動侵蝕:破壊≫
聖ルツィア像:難易度9で衝動判定を行ってください。
聖ルツィア像:判定に失敗した場合、通常の暴走と共に
聖ルツィア像:精神がお嬢様(悪)になります。
晩翠凍衿:?????????
宝竜崎 梨絵菜:えっなにそれこわい
御薗野咲:クソ重ペナルティやめろ
ネヴェア・ブースロイド:ひどすぎる
ネヴェア・ブースロイド:9dx+2 思い出の一品使用。絶対成功させる
DoubleCross : (9R10+2[10]) → 10[1,3,4,6,7,8,8,10,10]+5[2,5]+2 → 17

御薗野咲:4dx=>9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 9[4,5,7,9] → 9 → 成功

御薗野咲:怖い怖い怖い
御薗野咲:2d10
DoubleCross : (2D10) → 9[7,2] → 9

晩翠凍衿:4dx>=9 判定!
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 10[1,4,5,10]+6[6] → 16 → 成功

御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+9した (侵蝕率:103->112)
晩翠凍衿:あぶねえーッ
ネヴェア・ブースロイド:2d10
DoubleCross : (2D10) → 13[3,10] → 13

宝竜崎 梨絵菜:5d10=>9
DoubleCross : (5D10>=9) → 25[4,3,5,10,3] → 25 → 成功

GM:DX!
宝竜崎 梨絵菜:あ、まちがえた
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+13した(侵蝕率:95->108)
GM:逃げるな宝竜崎!!
宝竜崎 梨絵菜:5dx=>9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 10[3,3,8,8,10]+10[10]+1[1] → 21 → 成功

GM:チィーッ!!
GM:運のいい奴らだ……
晩翠凍衿:106+2d10
DoubleCross : (106+2D10) → 106+10[7,3] → 116

御薗野咲:宝竜崎ちゃん……気高い!
宝竜崎 梨絵菜:お嬢様(悪)になどなりませんわーっ
ネヴェア・ブースロイド:さすがはこの聖ルツィアに集ったお嬢様たちですわ
晩翠凍衿:本当に怖かった
宝竜崎 梨絵菜:101+2d10
DoubleCross : (101+2D10) → 101+19[9,10] → 120

宝竜崎 梨絵菜:うわっ
晩翠凍衿:りっ梨絵菜ちゃん!
GM:石像の放つレネゲイドは、周囲の者に破壊的な衝動、他者への攻撃意識、強烈な選民思想を喚起する。
GM:校内ではさらに加速度的に混沌が深まっているのだろう。
ネヴェア・ブースロイド:そんなもんの力を借りるな
GM:だが君達は、強靭な意志の力でそれを打ち払う!
御薗野咲:「…………!」 恐ろしい衝動を受けても決して揺るがない。手にした光の剣は、負けじといっそうに輝きを増す
園崎愛:「行きますよ、御薗さん」
シュリーレ:「ネヴェア。飲まれてはいけないよ。きっと、これこそが」
ネヴェア・ブースロイド:「ええ、これこそが、私達の立ち向かうべき」
御薗野咲:「……うん。行くよ愛ちゃん」
御薗野咲:「止める。この力は、私は、きっとここで、そうするためにあるんだから」
園崎愛:静かに腕を掲げる。
園崎愛:燐光が溢れ、その手に形作られるのは、光で編まれた輝くマスケット銃。
園崎愛:決意の瞳で、その銃口を、御薗野咲に向けた。
園崎愛:「始めましょう、決闘裁判を」
GM:クライマックス戦闘を開始します。
エンゲージ



園崎愛[16]、八重山雫[11]、聖ルツィア像[6]

(10m)

御薗野咲[10]、晩翠凍衿[10]、宝竜崎梨絵菜[6]、ネヴェア・ブースロイド[3]


GM:NPCカードが使用可能です。

NPCカード

天花寺アスカ
オート ラウンド1回
≪砂の加護≫+≪砂塵霊≫
ダイス+5個 攻撃力+16

轟レイカ
イニシアチブで使用 ラウンド1回
≪鮮血の一撃≫+≪血族≫+≪ブラッドバーン≫
10DX7
40点

GM:こちら!
御薗野咲:頼っていこう
GM:ではセットアップから!
ネヴェア・ブースロイド:なし
御薗野咲:《光の剣》
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+2した (侵蝕率:112->114)
晩翠凍衿:なし!
園崎愛:≪光の銃≫
宝竜崎 梨絵菜:〈ロケッティア〉+〈雷神の降臨〉
宝竜崎 梨絵菜:宝竜崎 梨絵菜の侵蝕率を+17した(侵蝕率:120->137)
宝竜崎 梨絵菜:あれっ17違う
宝竜崎 梨絵菜:10
GM:びっくりした
宝竜崎 梨絵菜:17は攻撃の方
御薗野咲:重い女ですわ
宝竜崎 梨絵菜:行動力が0になるかわりに任意移動と攻撃力+30ですわ!
聖ルツィア像:Eロイス≪破滅の足音≫
聖ルツィア像:1D+1ラウンド後クリンナップにPCは戦闘不能になります
聖ルツィア像:1D10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 6[6]+1 → 7

聖ルツィア像:7ラウンド!
御薗野咲:優雅にお茶会したりする余裕はなさそうですわね!
ネヴェア・ブースロイド:オチャカイ……
聖ルツィア像:同時にEロイス≪楔の呪い≫
聖ルツィア像:ラウンド間、戦闘不能回復以外でのタイタス使用が不可になります。
八重山雫:なし。
GM:ではイニシアチブ16、園崎愛の手番です。
園崎愛:マイナーで戦闘移動、PCの右5mの位置に移動。
エンゲージ



八重山雫[11]、聖ルツィア像[6]

(10m)

御薗野咲[10]、晩翠凍衿[10]、宝竜崎梨絵菜[6>0]、ネヴェア・ブースロイド[3]  (5m)  園崎愛[16]


園崎愛:メジャー≪コンセントレイト:エンジェルハィロゥ≫+≪天からの眼≫+≪ギガンティックモード≫+≪ストライクモード≫+≪デトネイトモード≫
園崎愛:対象はPC全員。
ネヴェア・ブースロイド:やめろ!!!
晩翠凍衿:ひえーっ
宝竜崎 梨絵菜:ぎゃー
園崎愛:11DX7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[2,2,2,3,3,4,4,7,8,8,10]+10[5,6,8,9]+4[2,4]+4 → 28

ネヴェア・ブースロイド:判定直後!
ネヴェア・ブースロイド:コンボ:氷翼十字楯 《コンセントレイト》《氷壁》
ネヴェア・ブースロイド:10dx7+14
DoubleCross : (10R10+14[7]) → 10[1,3,3,4,5,5,6,6,6,7]+3[3]+14 → 27

ネヴェア・ブースロイド:マジ?
御薗野咲:オォ……
ネヴェア・ブースロイド:《勝利の女神》達成値+18
ネヴェア・ブースロイド:打ち消します
御薗野咲:オォ……!
GM:何~~っ!
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+11した(侵蝕率:108->119)
晩翠凍衿:こいつできる……!
宝竜崎 梨絵菜:守り特化のありがたさ・・・
園崎愛:園崎が疾風のような速さで庭園を駆ける。手にするのは光り輝くマスケット銃。
園崎愛:花弁を舞い上げながら、君達に向けて立て続けに引き金を引く。輝く弾丸が、不規則な軌道で君達に迫る!
ネヴェア・ブースロイド:「シュリーレさま、お力を!」
シュリーレ:「あたしは手伝っただけ。楯も剣も、きみの力、きみの信仰が形を成したものに過ぎない」
シュリーレ:「イメージするんだ。砕かれぬよう」
ネヴェア・ブースロイド:「……ええ」
ネヴェア・ブースロイド:堅固な守りを、思い浮かべる。曾祖父の3人の仲間の一人、預言書の怪人ギヨームの魔術。
ネヴェア・ブースロイド:無数のカード状に変じた氷が、ネヴェア達の周囲を高速で回転する。爆発反応装甲のごとく、砕けながら弾丸を逸らしていく。
ネヴェア・ブースロイド:無数の氷片が舞い散り、だが、仲間たちには傷ひとつない。
園崎愛:「…………」その光景を目の当たりにして、だが、余裕の表情。
ネヴェア・ブースロイド:「っ……は、あっ…………」
ネヴェア・ブースロイド:膝をつく、頭が焼けそうに熱い。
園崎愛:「いいんですか?」
園崎愛:「……こちらにばかり気を取られて」
ネヴェア・ブースロイド:「……!」
八重山雫:イニシアチブ11。
八重山雫:マイナー≪炎の加護≫
八重山雫:メジャー≪サイレンの魔女≫+≪氷の戒め≫+≪クロスバースト≫
ネヴェア・ブースロイド:マ?
御薗野咲:が、ガトリング砲……
晩翠凍衿:RCじゃねーか!
八重山雫:対象PC全員。
八重山雫:8DX+10
DoubleCross : (8R10+10[10]) → 10[1,2,2,3,5,6,7,10]+4[4]+10 → 24

八重山雫:装甲無視 命中でラウンド間判定ダイス-4個
ネヴェア・ブースロイド:ガード
晩翠凍衿:破壊者だけどワンチャンドッジ!
宝竜崎 梨絵菜:できる限りドッジよ
御薗野咲:装甲無視だとガードでもどうにかならんだろうな……ドッジ
宝竜崎 梨絵菜:7dx=>24
DoubleCross : (7R10[10]>=24) → 10[1,3,3,4,5,9,10]+2[2] → 12 → 失敗

晩翠凍衿:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 8[1,5,5,6,8,8]+1 → 9

御薗野咲:4dx+1=>24
DoubleCross : (4R10+1[10]>=24) → 8[1,1,6,8]+1 → 9 → 失敗

ネヴェア・ブースロイド:《炎陣》梨絵菜さまをカバーよ!
御薗野咲:無理!
宝竜崎 梨絵菜:さんきゅー!!
GM:ダメージ!
八重山雫:3D10+31
DoubleCross : (3D10+31) → 8[2,4,2]+31 → 39

ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+2した(侵蝕率:119->121)
晩翠凍衿:装甲無視でなければ……!
ネヴェア・ブースロイド:当然、死ぬ……
晩翠凍衿:園崎さん(姉)のロイスをタイタスにして昇華!
御薗野咲:当然無理! 轟さんのロイスをタイタスに変更して昇華復活
ネヴェア・ブースロイド:雫ちゃんのロイスをタイタス昇華して復活しましょう HP11
八重山雫:「あァーーッはっはっはァーーッ!!」
御薗野咲:御薗野咲のHPは11になった。(HP:24->11)
ネヴェア・ブースロイド:咄嗟に楯を形成し、前に出る。
八重山雫:交渉と共に、巨大な工業機械めいたガトリングを斉射する!
宝竜崎 梨絵菜:「くっ……ネヴェアさん……!」
八重山雫:降り注ぐ弾丸の雨。刻印がなければ、オーヴァードでなければ、どうなっていたか。
ネヴェア・ブースロイド:「あぐっ……あああっ!!!」
八重山雫:「内臓ブチ撒けな!!あーーっはっはっはァーーッ!!」
御薗野咲:「っダメ……!」 攻撃が来ることを知覚できる。それが生半可な遮蔽を打ち砕いて、回避なんてできないことが肌で分かる
宝竜崎 梨絵菜:「…………ッ」
ネヴェア・ブースロイド:先の一撃へとリソースを裂きすぎた。そして歴戦の決闘者としての経験が、八重山雫にその隙を見のがすことを良しとしないことも
ネヴェア・ブースロイド:自明だ。カバーしきれない、ばかりか、自らも多大なダメージを負う
晩翠凍衿:「なんっ……て威力……!」調達した装甲がまるで役に立たない。さらにオーヴァードの力で再生してなお、十全な動きを可能としない傷が残っている。
八重山雫:熱に浮かされたように、滝のように落ちる空薬莢と立ち込める硝煙の中で、哄笑する。
御薗野咲:覚悟を遥かに超える痛みが、熱が襲いかかってくる。手の中に握り込んだ紋章が、どうにかそれを受け止めて命を繋いでいることを理解できる
御薗野咲:(……だい、じょうぶ。大丈夫。痛い……すごく痛い、けど)
御薗野咲:剣を握る力は、逆に強く 「……動けるんだから!」
轟レイカ:「八重山雫……!!」ガントレットに弾痕を穿たれながら、苦々しい表情。
轟レイカ:「相変わらずおイカレになった女ですこと……!!」
GM:イニシアチブ10、御薗さんと晩翠さんの手番です。
ネヴェア・ブースロイド:(相変わらず……?)
ネヴェア・ブースロイド:その思考も、痛みにかき消される。
御薗野咲:では動きます
晩翠凍衿:先お願いします!
御薗野咲:マイナーで移動して八重山・ルツィア像エンゲージへ。
エンゲージ



八重山雫[11]、聖ルツィア像[6]、御薗野咲[10]

(10m)

晩翠凍衿[10]、宝竜崎梨絵菜[6>0]、ネヴェア・ブースロイド[3]  (5m)  園崎愛[16]


御薗野咲:メジャーでコンボ:秋風に踴る 《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》+《獅子奮迅》
聖ルツィア像:≪孤独の魔眼≫
御薗野咲:な……何ーッ!
聖ルツィア像:対象を自身のみに。
晩翠凍衿:せ……聖ルツィア!
ネヴェア・ブースロイド:許せねえ
宝竜崎 梨絵菜:こ、この像野郎!
御薗野咲:その判定にコンボ:春風は教えてくれる 《援護の風》+《ウィンドブレス》も使う。さらに《オーバーロード》もするし、あと天花寺さんの支援ももらう!
GM:ヒェ~~
御薗野咲:13dx+9
DoubleCross : (13R10+9[10]) → 10[1,1,2,2,3,3,5,5,6,7,9,9,10]+8[8]+9 → 27

ネヴェア・ブースロイド:クリティカル値抜けてますよ
御薗野咲:あれっ、まただ……すみません、振り直します
御薗野咲:13dx7+9
DoubleCross : (13R10+9[7]) → 10[2,2,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,8]+3[3]+9 → 22

GM:なんで……???
ネヴェア・ブースロイド:そんなことある?
御薗野咲:……当たれ!
聖ルツィア像:ガード、≪グラビティガード≫LV8
晩翠凍衿:ダイスの神はミスを犯した者に厳しい
御薗野咲:お、重い女……
御薗野咲:3d10+34
DoubleCross : (3D10+34) → 24[5,10,9]+34 → 58

御薗野咲:諸々有効
宝竜崎 梨絵菜:ダメージは十分大きいぞ!
聖ルツィア像:58-8D10
DoubleCross : (58-8D10) → 58-53[6,8,7,10,3,4,5,10] → 5

宝竜崎 梨絵菜:ヒエーッ
御薗野咲:ヒェ……
晩翠凍衿:こいつ!
聖ルツィア像:5通りました
御薗野咲:弾丸の降り止まぬ内に、駆け出す。その攻撃を放っている八重山さんの元へ
八重山雫:「……!」抱えた巨大な銃に、機敏な対応ができない。
御薗野咲:(あの攻撃を止めなきゃいけないし……)
御薗野咲:(ついでにあの像もどうにかすれば、学校も落ち着くはず!)
聖ルツィア像:だがそれを遮って、巨大な像が割って入る。
御薗野咲:「……っ!」 リズムを乱された。まだそのタイミングではなかったが、こうなれば、目の前のそれを斬るのみ
天花寺アスカ:「野咲!」
御薗野咲:「や——っっ!!」 強く輝く光の剣を、渾身の力で振り抜く
天花寺アスカ:像の足元の石畳が溶けるように渦を巻き、変形して像の両足を絡めとる。
聖ルツィア像: ガ キン!
御薗野咲:「……!?」
聖ルツィア像:材質自体は、変わったところのない石の像だ。
聖ルツィア像:だがその周囲に強烈な力場のようなものが展開され、、攻撃を阻んでいる。
御薗野咲:硬い、ことは想像していた。それでも、その固さは石像のそれではない。
御薗野咲:(……ネヴェアちゃんみたいなやつ……!) エフェクトの防御転用、とどうにか理解した所で、振り抜いた腕は止まらない
御薗野咲:斬撃の軌跡に沿って光の花弁がわずかに舞い上がり、少し遅れて剣が、耐えられなかったかのように砕ける。
御薗野咲:破片は光の粒子と散り、砂のように流れ消える。
御薗野咲:「っく……」 今できるのは、その堅固なる威容を見上げることのみ。それでも紋章を握り締める……まったく手応えがなかった訳ではない。諦められない
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+17した (侵蝕率:114->131)
GM:続いて晩翠さんの手番!
晩翠凍衿:行くぜ!
晩翠凍衿:マイナーで戦闘移動、御薗さん達のエンゲージに参加。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《浸透撃》《ジャイアントグロウス》。
エンゲージ



八重山雫[11]、聖ルツィア像[6]、御薗野咲[10]、晩翠凍衿[10]

(10m)

宝竜崎梨絵菜[6>0]、ネヴェア・ブースロイド[3]  (5m)  園崎愛[16]


聖ルツィア像:≪孤独の魔眼≫
晩翠凍衿:近接攻撃。対象は八重山さんと聖ルツィア像ですが……まだあんだなやっぱり!
聖ルツィア像:私しか殴れません~~~
宝竜崎 梨絵菜:コノヤロウ~~~
ネヴェア・ブースロイド:許せない
晩翠凍衿:嫌な女ですわ!判定!
晩翠凍衿:10dx7+3
DoubleCross : (10R10+3[7]) → 10[2,3,5,7,8,8,9,9,10,10]+10[2,2,4,5,6,6,7]+10[7]+3[3]+3 → 36

晩翠凍衿:ガー不!
聖ルツィア像:仕方なくドッジ!
聖ルツィア像:5DX>=36
DoubleCross : (5R10[10]>=36) → 9[3,3,3,6,9] → 9 → 失敗

ネヴェア・ブースロイド:《凍てつく刃》!
ネヴェア・ブースロイド:ダメージ+1D+18
GM:ギャァ
GM:ダメージどうぞ!
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+3した(侵蝕率:121->124)
晩翠凍衿:4d10+2d10+12+1d10+18
DoubleCross : (4D10+2D10+12+1D10+18) → 17[5,3,4,5]+13[7,6]+12+4[4]+18 → 64

GM:大分減ったが生きてる!
宝竜崎 梨絵菜:いいぞいいぞ
晩翠凍衿:3,4,4を振り直し。
GM:ハッ まだある
晩翠凍衿:53+3d10
DoubleCross : (53+3D10) → 53+11[2,1,8] → 64

GM:こんなことある?
晩翠凍衿:そういうこともある……
晩翠凍衿:「……なるほどね」
晩翠凍衿:不意に。戦闘で散らされ宙を舞っていた無数の花弁が、白く凍り付いて地面に落ちる。
晩翠凍衿:吹き付ける冷気。その源は、真紅の上に白い輝きを帯びた大鎌の刃。
晩翠凍衿:ネヴェア・ブースロイドの援護……だけではない。胸元に揺れる雪花の刻印。
晩翠凍衿:自分の場合、武器は元より持っていた。紋章に与えられたのは別のもの。雪の結晶。見た目には美しく、きらきらと楽しげに煌いて、しかし触れれば冷たく凍てつかせる氷の花。
晩翠凍衿:下から上へ、切っ先を振り上げる。放射された冷気が伸び、白い道を形作り、立ち塞がる巨像の表面を覆っていく。
晩翠凍衿:「作った人のことを考えると癪だけど。使わせてもらいます」
晩翠凍衿:地を蹴る。氷上を滑走する速度はすぐに実像をぼやけさせ、赤い軌跡だけを残して迫り、聖人の像の上を異様な軌道で這い回る。
晩翠凍衿:後に残すのは深く抉れた刃の傷。すなわち大蛇が雁字搦めにするかのごとき斬撃!
聖ルツィア像:渦巻く力場がその勢いを弱める。白い石の肌に幾重にも赤い軌跡が走り、切断された片腕が、地響きを立てて落ちる。
園崎愛:「……嘘……あれを……!?」
園崎愛:愕然とその光景を目にする。校内の決闘者であれば、絶対に破られるはずの無かった防御だ。
晩翠凍衿:「……かったい。注ぎ込みすぎだよ」飛び離れ、着地。それなりに手痛いはずだが、仕留められていないのも確か。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+16した(侵蝕率:116->132)
聖ルツィア像:イニシアチブ6。
ネヴェア・ブースロイド:その前に!
ネヴェア・ブースロイド:NPCカード使用宣言。轟レイカさんで聖ルツィア像にアイアンフィストですわ!
GM:野郎ーーッ
宝竜崎 梨絵菜:頼むぜェーッ
御薗野咲:500点くらいだしていいぞ!
聖ルツィア像:10DX7
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[2,2,3,3,4,5,5,7,9,10]+5[3,5,5] → 15

ネヴェア・ブースロイド:おくたばりあそばせ!
聖ルツィア像:ガード≪グラビティガード≫
轟レイカ:2D10+40
DoubleCross : (2D10+40) → 20[10,10]+40 → 60

宝竜崎 梨絵菜:やるじゃん
聖ルツィア像:60-8D10
DoubleCross : (60-8D10) → 60-43[6,10,4,7,7,5,3,1] → 17

聖ルツィア像:17しか効かねえ~~
御薗野咲:小癪~~~
ネヴェア・ブースロイド:でも残りHPは~~~?
宝竜崎 梨絵菜:この石像がァ~
聖ルツィア像:まだまだ生きてます~~
ネヴェア・ブースロイド:ですよね……
晩翠凍衿:この無機物がよ~~~~
轟レイカ:「こん……のォッ!!」
轟レイカ:巨大な銀腕を振りかぶり、石像に思い切り叩きつける。
轟レイカ:巨大な鐘を打ち鳴らしたかのような音が響き渡る。が、
轟レイカ:単純な物理攻撃では、石像に大したダメージはない。
轟レイカ:「何ですのこの像は……!!小癪ですわよ!!」
聖ルツィア像:改めて手番。
聖ルツィア像:マイナー≪重力の沼≫メインプロセス間、同じエンゲージにいる相手はリアクションC値+1
聖ルツィア像:晩翠さんと御薗さん。
聖ルツィア像:メジャー≪コンセントレイト:オルクス≫+≪ナーブジャック≫
御薗野咲:ヒョエ……
晩翠凍衿:おやめあそばせ!
聖ルツィア像:対象は晩翠凍衿!お前だ!
聖ルツィア像:8DX7
DoubleCross : (8R10[7]) → 10[1,1,2,5,6,6,9,10]+6[4,6] → 16

聖ルツィア像:意志で対抗なさい!
晩翠凍衿:C値が11だし意志レベル0だしで抵抗不能!
聖ルツィア像:なら《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》で御薗野咲を力の限りお殴りなさいな!!
晩翠凍衿:はい……晩翠宙に浮きます……
御薗野咲:ヒーッ
晩翠凍衿:10dx7+3
DoubleCross : (10R10+3[7]) → 10[1,2,3,4,4,6,8,9,9,10]+10[4,5,10,10]+10[6,7]+3[3]+3 → 36

御薗野咲:ドッジもねェ! ガードするにも武器がねェ!
御薗野咲:つまりどうしようもないってこと!
晩翠凍衿:じゃあ諦めて死ぬんだなァ~~~~!げひゃひゃひゃ!
晩翠凍衿:ダメージ!
晩翠凍衿:4d10+2d10+12
DoubleCross : (4D10+2D10+12) → 22[4,3,8,7]+12[7,5]+12 → 46

晩翠凍衿:……これ振り直すかどうかの判断は誰がするんです?
GM:……??
GM:分からねえ……
晩翠凍衿:まあ結果は変わらないだろうけど……
GM:どうせ死ぬからやらなくていいよ!
晩翠凍衿:そうですね!
御薗野咲:そうだ!死!
晩翠凍衿:死ヒャアーッ
御薗野咲:晩翠さんにロイスとってタイタス昇華して復活!
晩翠凍衿:あっなんかすごい罪悪感が……
聖ルツィア像:巨大な石像からレネゲイドが解き放たれる。
聖ルツィア像:それは晩翠凍衿の精神を蝕み、当人の意志を上書きし、強烈な破壊衝動を喚起する。
聖ルツィア像:刃を向けるその相手は、最も近くにいる少女……御薗野咲だ。
晩翠凍衿:「う、あっ……!?」
御薗野咲:「……え?」 全く想像だにしていない方向からの攻撃!
晩翠凍衿:自我が吹き飛ぶ。まっさらな世界。すぐ隣に無防備な少女。
晩翠凍衿:——取れる。
晩翠凍衿:その判断とまったく同時、振り抜かれた刃が、御薗野咲の胴体を食い破っている。
御薗野咲:(え?) 知覚力の高まりが、発生している事実そのものを認識することはできた
御薗野咲:だが、理解は追いつかない。数えるほど前まで頼もしくあの像を追い詰めていた攻撃が、自分に向けられるなど、想像だにせず
御薗野咲:吹き飛ばされ、その身は荒れた庭園の最中へ放り出される
ネヴェア・ブースロイド:「────────な」
ネヴェア・ブースロイド:「何をしてらっしゃるんですか! 晩翠さま!!!」
宝竜崎 梨絵菜:「……ネヴェアさん!あれはおそらく……敵の攻撃ですわ!」
天花寺アスカ:「凍衿……!?」
晩翠凍衿:びくり、と震えて。
轟レイカ:「御薗野咲っ!!」
晩翠凍衿:「えっ……あ、あたし今なにやったの……!?」
園崎愛:「…………」
晩翠凍衿:「嘘っ……野咲ちゃん!」
ネヴェア・ブースロイド:「敵──」
ネヴェア・ブースロイド:きっ、と。怪しげな気配を放つ石像を睨みつける。
御薗野咲:どうにか身を起こす。紋章の力に守られた。それがなければ、この場に生命を撒き散らしていただろう。
御薗野咲:「……だ、大丈夫。大丈夫、です!」 声を上げて 「私は大丈夫ですから……!」
晩翠凍衿:「あ……よかった……い、いや……」
晩翠凍衿:「ごめん……そんなつもりじゃなくて……!」
晩翠凍衿:どうしていいか分からないといった風に、ただ立ち尽くして言い募っている。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+9した(侵蝕率:132->141)
GM:イニシアチブ0、宝竜崎さんの手番です。
宝竜崎 梨絵菜:明らかにやばいその石像、ぶっ壊してやらあよ!
宝竜崎 梨絵菜:〈ロケッティア〉の効果で移動は自由!八重沢、石像組にエンゲージ!
エンゲージ



八重山雫[11]、聖ルツィア像[6]、御薗野咲[10]、晩翠凍衿[10]、宝竜崎梨絵菜[6>0]

(10m)

ネヴェア・ブースロイド[3]  (5m)  園崎愛[16]


宝竜崎 梨絵菜:〈コンセントレイト:ブラックドッグ〉+〈アームズリンク〉+〈ライトニングリンク〉+〈アンプリフィケイション〉+〈バリアクラッカー〉!ちょっと後が怖いが、全力で壊させてもらう!
宝竜崎 梨絵菜:DBがもう+4域だぜ・・・
宝竜崎 梨絵菜:18dx7
DoubleCross : (18R10[7]) → 10[1,3,3,3,3,3,5,5,6,7,7,8,8,9,10,10,10,10]+10[1,1,3,6,6,7,8,9,10]+10[2,4,7,7]+10[4,8]+10[8]+1[1] → 51

宝竜崎 梨絵菜:まあまあ
晩翠凍衿:ひゅう
宝竜崎 梨絵菜:バリクラでガード不可、装甲無視だ!
聖ルツィア像:仕方なくドッジ!
聖ルツィア像:5DX>=51
DoubleCross : (5R10[10]>=51) → 7[2,2,5,7,7] → 7 → 失敗

聖ルツィア像:無理!
宝竜崎 梨絵菜:ではダメージを出させてもらおう
宝竜崎 梨絵菜:6d10+2+20+12+30
DoubleCross : (6D10+2+20+12+30) → 39[10,8,4,5,5,7]+2+20+12+30 → 103

ネヴェア・ブースロイド:つよ
GM:ウワーッ!?
御薗野咲:こわい
聖ルツィア像:破壊されます!復活無し!
ネヴェア・ブースロイド:この人だけ特に何の支援も受けてないってマジ?
宝竜崎 梨絵菜:あってたまるかー!!
宝竜崎 梨絵菜:宝竜崎 梨絵菜のHPを-5した
宝竜崎 梨絵菜:宝竜崎 梨絵菜の侵蝕率を+17した(侵蝕率:130->147)
晩翠凍衿:きゃー!宝竜崎さま素敵ー!
宝竜崎 梨絵菜:「……これ以上、その石像に好きにさせるわけにはいきませんわね」
宝竜崎 梨絵菜:「……」目を閉じ、集中する。バチバチと雷が彼女の足元を瞬き照らす
宝竜崎 梨絵菜:次の瞬間、梨絵菜が消える。そして
宝竜崎 梨絵菜:蒼く光り輝く雷の線が、一瞬で聖ルツィア像を纏い……
宝竜崎 梨絵菜:『輝』
宝竜崎 梨絵菜:雷が。輝きが。何度も石像に衝突する。ほんの一瞬で、全てを砕く。
聖ルツィア像:「——」
聖ルツィア像:力場が消え失せ、石像が傾く。
ネヴェア・ブースロイド:閃光、突風、次いで鼻を突く微かなオゾン臭。
ネヴェア・ブースロイド:「きゃっ……」
ネヴェア・ブースロイド:知覚した時には、既に終わっている。
聖ルツィア像:地響きと共に崩れ落ち、粉々に砕け散り、元の物言わぬ石へと戻る。
園崎愛:「……そんな……嘘……!?」
宝竜崎 梨絵菜:「……」雷は宙で人の姿になり……静かに着地する
園崎愛:「一体、何なんですか、あなた達……!!」
宝竜崎 梨絵菜:「不本意ですが、名付けられた称号があります」
宝竜崎 梨絵菜:「零光年(ミッシングディスタンス)、と」
晩翠凍衿:石像の崩壊と共に、わずかに残っていた思考の霞も晴れる。何度も頭を振って気を張り直す。「……ありがとう、梨絵菜ちゃん」
晩翠凍衿:「あたしが守ってやろうなんて、ちょっと驕ってたかもね」
宝竜崎 梨絵菜:「邪魔者はなくなりました……あとは、紋章を持つもの同士で踊りましょう?」雷の紋章が、輝く
園崎愛:「……!」
園崎愛:必死に睨みつける。学院の外から来た者たちを。まだその名すら知らない、オーヴァードと呼ばれる者たちを。
GM:ラウンド終了。
GM:2ラウンド、セットアップから!
園崎愛:≪光の銃≫
ネヴェア・ブースロイド:なし
御薗野咲:白き滑莧の剣 《光の剣》だ!
晩翠凍衿:なし!
八重山雫:なし。
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+2した (侵蝕率:131->133)
宝竜崎 梨絵菜:どうしようかな・・・
宝竜崎 梨絵菜:・・・なんとかなるやろ!
宝竜崎 梨絵菜:〈ロケッティア〉+〈雷神の降臨〉!
ネヴェア・ブースロイド:いった!
宝竜崎 梨絵菜:宝竜崎 梨絵菜の侵蝕率を+10した(侵蝕率:147->157)
御薗野咲:ヒェーッ
晩翠凍衿:応えなきゃあいけねーぜ……その覚悟……!
GM:イニシアチブ、無ければ最速16の園崎から。
御薗野咲:ある!
GM:何ィ~?
御薗野咲:コンボ:万色剣ポーチュラカ 《死神の疾風》です。これにより行動値+10、攻撃ダメージ+3D。
GM:ギェーーッ
ネヴェア・ブースロイド:おおー!
御薗野咲:先に動くのは……こっちだ!
宝竜崎 梨絵菜:来たぜーっ
GM:手番どうぞ!
御薗野咲:強く紋章を握っていた手から、再び白く光る剣が姿を表す。
御薗野咲:(……晩翠さんが、多分敵に操られて、宝竜崎さんが、あっという間に像をバラバラにしてしまって)
御薗野咲:(頼もしそうに見えた人も、完全じゃない。どこか不安があった人も、とんでもない力を出したりする)
御薗野咲:(その人の分かっている所なんて、ほんの一部分に過ぎないんだ。……愛ちゃんのことだって、きっとそうだ)
御薗野咲:(そしてそれは、私自身のことも、そうだって……信じたい)
御薗野咲:白い剣は輝きを増し、赤、黄、橙の光が弾けるように混ざり合う。色とりどりの光の花弁が、絶えることなく咲き、散り、また咲いて
御薗野咲:「……全力だ」
御薗野咲:「私だってまだ……やれる!」
御薗野咲:コンボ:夏風に謡う 《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》
御薗野咲:対象は八重山さん。判定に《援護の風》+《ウィンドブレス》も使う
御薗野咲:《オーバーロード》もだよ!
晩翠凍衿:天花寺さんも持っていって!
御薗野咲:持っていく! ダイス+5個 攻撃力+16
GM:ギャーッ
御薗野咲:18dx7+9
DoubleCross : (18R10+9[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,3,5,6,8,8,8,9,9,9,9,9,10]+10[2,2,3,5,6,6,9,9,10]+10[7,9,10]+10[3,3,7]+3[3]+9 → 52

八重山雫:ドッジ!
八重山雫:6DX>=52
DoubleCross : (6R10[10]>=52) → 8[3,5,6,7,8,8] → 8 → 失敗

八重山雫:無理!
ネヴェア・ブースロイド:すいません遅れましたが
ネヴェア・ブースロイド:《勝利の女神》達成+18
GM:ウギャーッ
御薗野咲:ワーオ これで70
ネヴェア・ブースロイド:▼遊弋十字剣 《凍てつく刃》 ダメージ+1D+18
宝竜崎 梨絵菜:ガンガンいこう
御薗野咲:ワーオ……
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+7した(侵蝕率:124->131)
晩翠凍衿:死ね!八重山雫=サン!死ね!
御薗野咲:8d10+3d10+16+16+1d10+18
DoubleCross : (8D10+3D10+16+16+1D10+18) → 52[10,5,10,1,9,5,9,3]+13[5,7,1]+16+16+5[5]+18 → 120

御薗野咲:諸々有効
八重山雫:ギリッギリで生存!
御薗野咲:こやつ……!
八重山雫:オート≪バーニングハート≫
八重山雫:暴走しシーン間攻撃力+12 さらに≪絶対零度≫により暴走中精神判定ダイス+2個
天花寺アスカ:八重山に向け、軽やかに指を打ち鳴らす。
天花寺アスカ:瞬間、遥か上空で何かが煌めく。
天花寺アスカ:雷鳴のような閃光と衝撃。
天花寺アスカ:高空から突き立てられた銀の剣が、八重山の脚を貫いている。
八重山雫:「ぐっ……!?テメェ……!!」
ネヴェア・ブースロイド:(イメージ、する……)
ネヴェア・ブースロイド:氷の直剣を形成する。御薗野咲が先の戦闘で見せた、あの息も止まるような太刀筋を思い浮かべながら。
ネヴェア・ブースロイド:それすらも軽々と超えていきそうな、彼女の携えた虹の如き剣を注視しながら。
ネヴェア・ブースロイド:「行って!」
御薗野咲:「はい!」
御薗野咲:庭園に風が吹く。冷たく乾いた、冬の風ではない。花々の色彩溢れる光の剣から吹き出す、四季の風。
御薗野咲:それは野咲の背を押し、足を運ぶ。光の花弁と共に、その身体が宙を踴る。
御薗野咲:「……その力!」
御薗野咲:「止めます!」 剣を両手で振り翳す。それだけで鮮やかな光の花弁はさらに舞い上がり、冬の庭園を飾り立てる。
御薗野咲:……それらは全て、触れたものの紋章が生み出す防御力場を反応させる、レネゲイドの結晶だ。決闘者に対してのみ作用する、特異にして不可避の攻撃だ。
御薗野咲:八重山雫の身と武器を、吹き乱れる花の光風が襲う。痛みはなく、しかしその力を確かに奪い
ネヴェア・ブースロイド:空を泳ぐ刃が、追って振るわれる。透明な氷は光を受けて、無数の色に輝いた。強いもの、美しいものは目の前にある。
ネヴェア・ブースロイド:イメージする。その柳の如き太刀筋を、温度差による大気の揺らめきが模倣する。オリジナルに遠く及ばぬ、紛い物の斬撃。
御薗野咲:刹那、花と氷に輝く風が、凪のごとく静止した。野咲の剣が彼女の武器を一閃する。
八重山雫:「……!」
八重山雫:「……?」
御薗野咲:……次の瞬間には、つむじ風のような空気の渦が舞い上がる。花も、氷も、砕け、光の砂と還元されていく剣も、何もかもが輝き、巻き上がる。
八重山雫:「ハッ……何だよ、全然効かねえじゃ……」
八重山雫:言いかけて、ガクン、とガトリングが腕から落ちる。
八重山雫:「ぐ、あ……!?」
御薗野咲:「……力を止めます、って言ったんです」
御薗野咲:「私にはそれができるみたいだから。……傷つけたいわけじゃない」
八重山雫:脱力し、取り落とした銃身が、真っ二つになって転がる。
御薗野咲:「ただ止める。そのためにこの力は使います」
八重山雫:「クッ……ハハ……!!ふざけたことしやがって……!!」
八重山雫:刻印から強制的に力を引き出す。悲鳴のような、金属の軋む音。
八重山雫:銃身が歪に修復され、禍々しい輝きを放つ。
八重山雫:「止まるだと?この程度でか?笑わせんなよ」
八重山雫:「あたしを止めるなら、殺す気で来い……!!」
御薗野咲:「……まだ、力が残って……!」
御薗野咲:力の残滓の色光が舞う中、無主の左手へ、祈るように右手を添える。『次』の生成には時間がかかる……!
御薗野咲:というあたりで、轟さんのNPC効果を使おうかな……!
GM:ウワーッ
宝竜崎 梨絵菜:完全に使い時
晩翠凍衿:ヤッチマエー!
ネヴェア・ブースロイド:フフフ……
御薗野咲:イニシアチブに動けてえらい!
ネヴェア・ブースロイド:かわいい!
GM:対象は!
御薗野咲:八重山さんを……吹っ飛ばせ!
轟レイカ:10DX7
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[1,3,4,6,7,7,8,8,8,9]+10[1,4,4,6,6,7]+1[1] → 21

八重山雫:暴走
轟レイカ:3D10+40
DoubleCross : (3D10+40) → 21[7,4,10]+40 → 61

八重山雫:戦闘不能!
八重山雫:≪蘇生復活≫
宝竜崎 梨絵菜:蘇りやがった
八重山雫:HP1で復活!
ネヴェア・ブースロイド:あぁ!?
晩翠凍衿:やめーや!!!!!
御薗野咲:こっこのやろう!!
八重山雫:「くたばれッ!!」
八重山雫:剣を再構成するよりも速く、銃口を御薗野咲に向ける。
轟レイカ:「屈みなさい!御薗野咲!!」
御薗野咲:「ひぇゃい!?」
御薗野咲:八重山からの反撃を覚悟していた所に、声。倒れるように身体を小さくする。
轟レイカ:屈んだ頭上を突風が——否、轟レイカが飛び越える。
轟レイカ:大きく振りかぶったガントレットを、飛び掛かった勢いのまま八重山に振り下ろす!
八重山雫:「ご、あ……」
八重山雫:吹き飛ばされ、庭園の木に叩きつけられる。
轟レイカ:「油断するんじゃあなくってよ!」
御薗野咲:「あ……ありがとうございます!」
八重山雫:「ぐっ……ぶ……ふふ……」ゆらゆらと幽鬼のように立ち上がり、再びガトリングを構える。
御薗野咲:「でも、今のはやりすぎじゃ……」 言いつつ吹っ飛ばされた八重山さんを見て
轟レイカ:「……本当にそう見えますの?」
八重山雫:「どうしたよ!!ああ!?この程度か轟!!」
御薗野咲:「……み、見えはしません。思ってはいたんですけど……」 信じられないものを見る目
園崎愛:イニシアチブ16。
ネヴェア・ブースロイド:「雫さま……!」
園崎愛:マイナー≪シャインブレード≫ 武器攻撃力上昇
園崎愛:メジャー≪コンセントレイト:エンジェルハィロゥ≫+≪天からの眼≫+≪ギガンティックモード≫+≪ストライクモード≫+≪デトネイトモード≫
園崎愛:対象は近接組3人!
園崎愛:11DX7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[2,5,5,5,5,6,6,8,9,9,10]+10[1,2,8,10]+4[4,4]+4 → 28

晩翠凍衿:だめもとドッジ!
御薗野咲:アッ 攻撃の侵蝕率上げてねえや
晩翠凍衿:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 10[5,8,8,9,9,9,10]+7[7]+1 → 18

御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+11した (侵蝕率:133->144)
晩翠凍衿:むりみ!
御薗野咲:5dx+1=>28
DoubleCross : (5R10+1[10]>=28) → 7[1,3,3,5,7]+1 → 8 → 失敗

宝竜崎 梨絵菜:ドッジ!
宝竜崎 梨絵菜:8dx=>28
DoubleCross : (8R10[10]>=28) → 9[3,3,4,5,6,6,9,9] → 9 → 失敗

宝竜崎 梨絵菜:ならぬ
園崎愛:3D10+26+4D10
DoubleCross : (3D10+26+4D10) → 13[5,7,1]+26+25[3,10,10,2] → 64

園崎愛:装甲有効
晩翠凍衿:死!
晩翠凍衿:鬼束さんのロイスをタイタスして昇華して復活!
御薗野咲:当然耐えられませんぞ! オカンのロイスをタイタスにして昇華・復活
宝竜崎 梨絵菜:死ですわぞ
宝竜崎 梨絵菜:UGNのロイスをタイタス化して復活!
園崎愛:園崎が両の手、十の刻印にレネゲイドを注ぎ込む。
園崎愛:周囲には光の粒子が奔流となって溢れ、次々と結晶化していく。
園崎愛:形作られたのは、光で編まれた無数のマスケット銃。翼のように展開し、君達に銃口が向けられる。
園崎愛:「私の邪魔を……しないでッ!!」
園崎愛:放たれる銃弾の嵐。黄金の残光を残しながら、不可避の軌道で君達を貫く。
御薗野咲:「っく、くう……っ!」
御薗野咲:全身を次々に貫かれる感覚。傷はないが、痛みは止まらない。握る紋章が悲鳴を上げているのを感じる
園崎愛:「…………」御薗さんを見て、苦々しい顔で。
園崎愛:「はやく諦めてください……!」
園崎愛:「私はここで止まるわけには、いかないんです……!」
御薗野咲:「……諦めるわけない……」
御薗野咲:「私は愛ちゃんを止めるんだから……こんな所で、止まれない!」
園崎愛:「……!! 何で、そんな……!!」
園崎愛:大きくかぶりを振り、再び銃を形成していく。
八重山雫:イニシアチブ11。
ネヴェア・ブースロイド:頭が痛い。シュリーレに拡張させた能力をフルに使用した影響だろうか。
ネヴェア・ブースロイド:両面を防ぐことはできないなら。『向こう』は──凌いでもらうしかない。
ネヴェア・ブースロイド:立ちふさがる。『もう片方』へと。対決するために。
八重山雫:マイナー≪炎の加護≫
八重山雫:メジャー≪サイレンの魔女≫+≪氷の戒め≫+≪クロスバースト≫
八重山雫:対象PC全員!
八重山雫:10DX+6
DoubleCross : (10R10+6[10]) → 9[1,1,3,4,8,8,8,8,8,9]+6 → 15

ネヴェア・ブースロイド:オート《氷壁》
ネヴェア・ブースロイド:10dx+14
DoubleCross : (10R10+14[10]) → 10[2,3,4,5,5,7,8,8,9,10]+2[2]+14 → 26

ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+5した(侵蝕率:131->136)
御薗野咲:ネヴェア様~ッ!
晩翠凍衿:ありがてえ……!
宝竜崎 梨絵菜:たすかる・・・
ネヴェア・ブースロイド:これが固定値の力
八重山雫:「くっ……ふふ……はは……!!」
八重山雫:がしゃん、と、重々しくガトリングを構える。
ネヴェア・ブースロイド:「……さあ」
ネヴェア・ブースロイド:楯を掲げた。
シュリーレ:「あたしは、悪魔だからね」
シュリーレ:「きみの能力を整えはする、でもその形を導いたのは、あたしじゃない」
ネヴェア・ブースロイド:十字架の楯を。
シュリーレ:「きみの祈りだ、押し通せ」
ネヴェア・ブースロイド:「いつまで耐えられるか、試してみるかと仰いましたね」
ネヴェア・ブースロイド:「そのようにいたしましょう」
八重山雫:「守れると、思ってんのかよ?ネヴェア……そんな盾ひとつで……」
八重山雫:その瞳は戦いに憑りつかれ、半ば狂気に染まっている。
八重山雫:「守るなんてクソだ。ぶっ壊す方がよっぽど簡単だ」
八重山雫:「できんのか?お前に……!」
ネヴェア・ブースロイド:ふっ、と。
ネヴェア・ブースロイド:疲れ切った顔が、ごく自然に笑みを形作った。
ネヴェア・ブースロイド:「ええ。一番大事な友達と、約束しましたもの」
ネヴェア・ブースロイド:「その果たし方が、私の場合は、これです」
八重山雫:「……なら……」
八重山雫:銃口を、直接ネヴェアに向ける。
八重山雫:「見せて……」
八重山雫:弾倉が高速回転を始める。
八重山雫:「みろよッ!!」
ネヴェア・ブースロイド:ガガガガガガッ!
ネヴェア・ブースロイド:「イメージ、する……!」
八重山雫:轟音。骨肉を一瞬で微塵に引き裂く銃弾の雨が、途切れることなく降り注ぐ。
ネヴェア・ブースロイド:十字の楯が巨きくなる。小さな体を、その楯に押し付けるようにして弾丸の雨を押し留める。
八重山雫:「オォオオオオオッ!!」
八重山雫:獣のような咆哮。反動を力づくで捻じ伏せ、一点に照準を集中させる。
ネヴェア・ブースロイド:「っ……ああああああああッッ!!!」
ネヴェア・ブースロイド:恐ろしい勢いで表面の氷が砕けていく。形成と破壊、どちらの反動もネヴェアを後退させようとする
ネヴェア・ブースロイド:止めなければならない。
ネヴェア・ブースロイド:────貴女を!
ネヴェア・ブースロイド:昨日より今日は昏く
ネヴェア・ブースロイド:今日より明日はなお昏くとも。
ネヴェア・ブースロイド:その境界より先へ、友を進ませるわけにはいかない。
ネヴェア・ブースロイド:氷霧が、視界を満たしている。
ネヴェア・ブースロイド:砕けた氷の破片が散らばり、自らの前に山を作っているのを認めた。
ネヴェア・ブースロイド:そうして気付く。銃弾の雨が、止んでいることに。
八重山雫:「——」
八重山雫: カチッ、カチッ
八重山雫:トリガーを引く音だけが響く。
八重山雫:形成した弾丸を撃ち尽くした弾倉だけが、虚しく空転を続け——
八重山雫:やがて、それも止まる。
八重山雫:「……嘘だろ」
八重山雫:驚愕に染まったその顔は、しかしどこか嬉しげでもあった。
八重山雫:「……防ぎやがった……!!」
ネヴェア・ブースロイド:遅れて、中心を穿たれた巨楯が割れ。轟音と共に砕け散る。
ネヴェア・ブースロイド:「…………はぁっ!」
ネヴェア・ブースロイド:大きく息を吐いた。
GM:イニシアチブ10、晩翠さんの手番です。
晩翠凍衿:マイナー無し。メジャーエフェクト使用なし。
晩翠凍衿:ゾディアックウェポンの素殴りで八重山さんに攻撃!
晩翠凍衿:10dx+3
DoubleCross : (10R10+3[10]) → 10[2,2,3,6,6,7,7,9,10,10]+9[6,9]+3 → 22

八重山雫:暴走!
晩翠凍衿:3d10+2d10+12
DoubleCross : (3D10+2D10+12) → 13[8,3,2]+5[2,3]+12 → 30

八重山雫:戦闘不能です!
晩翠凍衿:「いい加減……しつっこい!」
晩翠凍衿:一閃。転瞬、八重山雫の手の内から、ガトリングの重量が消える。
八重山雫:「!?」
晩翠凍衿:既にひどく傷ついた銃身。その鉄塊を大鎌が貫き、串刺しとして天に掲げ上げ。
晩翠凍衿:「って言うか……」
晩翠凍衿:「何が花粉症だ!」
晩翠凍衿:「バカ!!」
晩翠凍衿:振り下ろし、叩き付け、無数の鉄屑と氷片のパーティクルと成して砕け散らす!
八重山雫:「あっ」
八重山雫:「あーっ!」
八重山雫:粉々になった残骸を見つめ。
八重山雫:「壊れちゃった……」
八重山雫:「ひどい……」
八重山雫:がっくりと項垂れる。
晩翠凍衿:「ひどいのはあなたの頭だよ!」
ネヴェア・ブースロイド:「……雫さま、元に戻られたのですね」
晩翠凍衿:「何なの!?すごい戦いが生き甲斐のテロリストみたいなこと散々言ってくれて!」
晩翠凍衿:「バカ!バーカ!!」
八重山雫:「ごめんなさい……」しょんぼりして。
八重山雫:「銃持つとテンション上がっちゃって……」
晩翠凍衿:「うーっ!」鼻息荒い!
晩翠凍衿:しかしとにかく敵は残り一人……!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+2した(侵蝕率:141->143)
ネヴェア・ブースロイド:「(ありがとうございます。正直を申しますと、ちょっぴりだけ溜飲が下がりました)」そう晩翠さんに耳打ち。
ネヴェア・ブースロイド:向き直る、最後の1人へ。
園崎愛:「…………」
園崎愛:ただ一人になっても、戦意は失っていない。
御薗野咲:「……」 彼女を見る。もはや彼女の他に、恐れるものはない
宝竜崎 梨絵菜:「……どうやら、とことん付き合わないといけないみたいですわね」
園崎愛:次々と生み出される光の銃が、庭園を埋め尽くしていく。
GM:イニシアチブ0、宝竜崎さんの手番です
宝竜崎 梨絵菜:ロケッティア効果により園崎さんに接敵!
エンゲージ



御薗野咲[10>20]、晩翠凍衿[10]

(10m)

ネヴェア・ブースロイド[3]  (5m)  園崎愛[16]、宝竜崎梨絵菜[6>0]


宝竜崎 梨絵菜:〈コンセントレイト:ブラックドッグ〉+〈アームズリンク〉+〈アンプリフィケイション〉!ちょっと抑えめで行く!
宝竜崎 梨絵菜:対象は当然園崎さん!
GM:どうぞ!
宝竜崎 梨絵菜:18dx7
DoubleCross : (18R10[7]) → 10[1,1,3,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,8,9,9,9,10]+10[2,3,3,5,8,9,10]+10[2,8,8]+10[1,10]+3[3] → 43

宝竜崎 梨絵菜:まあまあ
園崎愛:ガード!
宝竜崎 梨絵菜:ガードタイプだったか・・・まあいい、ダメージだ
宝竜崎 梨絵菜:5d10+2+20+30
DoubleCross : (5D10+2+20+30) → 33[10,10,9,3,1]+2+20+30 → 85

GM:ヒェ~~~
園崎愛:メチャメチャ削られました
宝竜崎 梨絵菜:宝竜崎 梨絵菜の侵蝕率を+9した(侵蝕率:157->166)
宝竜崎 梨絵菜:「……(正直、これ以上の本気は……さすがに……)」
宝竜崎 梨絵菜:「(……でも……それでも……)」
宝竜崎 梨絵菜:「(今……凍衿さんが、野咲さんが、ネヴェアさんが作り出してくれたチャンスを……逃すわけにはいきませんわ!!)」
宝竜崎 梨絵菜:凍衿たちの近くにいたはずの梨絵菜は瞬時に消え、園崎愛へと一瞬で雷が走る。
園崎愛:「——!!」
宝竜崎 梨絵菜:先程、像を壊した時よりは明らかに出力が落ちている。だがそれでも……
宝竜崎 梨絵菜:雷が、跳ねる……そして……一気に園崎愛へと……落ちる!!
園崎愛:「うぁっ……! うあぁあっ!!」
園崎愛:はめられた指輪が、一度に数個砕け散る。
宝竜崎 梨絵菜:「……はあ……ッ……はあぁッ……!!う、くっ……!!」園崎愛とすれ違うように現れ……膝をつく
園崎愛:「っ……!」警戒するように下がる。先程石像を砕いたのも、この宝竜崎という少女だった。
園崎愛:「何で、邪魔するんですか……!」
園崎愛:「あなたに何の得があるっていうんですか……!」
宝竜崎 梨絵菜:「……得……ですか……」
宝竜崎 梨絵菜:「……ふふ……」
宝竜崎 梨絵菜:「……ほんと、なんでしょうね?」
宝竜崎 梨絵菜:「……もっと早く……逃げておけばよかったと後悔してますわ……」
園崎愛:「なら、どうして……!」
宝竜崎 梨絵菜:「……わたくし一人では……」
宝竜崎 梨絵菜:「この学園からの、安全な逃げ方が、わからなかったもので」
宝竜崎 梨絵菜:にこりと笑って見せる
園崎愛:「……何なんですか……!意味が分かりません!!」
園崎愛:不可解に苛立つように、かぶりを振った。
宝竜崎 梨絵菜:「……皆さま、これ以上は長引かせないでくださいましね」
宝竜崎 梨絵菜:「その時は……わたくし、いよいよ逃げ出しますわ
GM:2ラウンド終了。
GM:3ラウンド、セットアップから!
宝竜崎 梨絵菜:なし!
御薗野咲:《光の剣》
園崎愛:≪光の銃≫
晩翠凍衿:なし!
ネヴェア・ブースロイド:なし
御薗野咲:攻撃のたびに砕ける光の剣が、今一度野咲の手から芽生え、形となる。
御薗野咲:白き滑莧の剣。そしてほどなく、その内からさらなる色彩が溢れ出す。
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+2した (侵蝕率:144->146)
園崎愛:大量の刻印の共振から生み出される、無尽蔵のレネゲイド。
園崎愛:自ら輝き、あらゆる他者を塗り潰す光の銃が、庭園を埋め尽くしていく。
GM:イニシアチブ、無ければ最速は16の園崎!
御薗野咲:もちろん使うぞ《死神の疾風》! 行動値を+10して攻撃力を+3D!
GM:では最速は20の御薗さん!
御薗野咲:マイナーで移動、メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》。対象は愛ちゃん。
園崎愛:来い!
御薗野咲:判定直前に《オーバーロード》、《援護の風》+《ウィンドブレス》もセルフで使っていく。出し惜しみはない!
ネヴェア・ブースロイド:NPCカード使用 天花寺アスカ!
御薗野咲:あ、そこも貰っちゃって良いのかい……!
晩翠凍衿:いいと思います!
御薗野咲:じゃあそれも貰う!
宝竜崎 梨絵菜:やっちゃえ!
御薗野咲:18dx7+9
DoubleCross : (18R10+9[7]) → 10[1,2,2,2,3,3,6,7,7,7,7,7,8,8,9,9,9,10]+10[2,3,4,4,5,6,8,8,8,8,10]+10[4,7,9,9,9]+10[3,6,7,8]+10[1,7]+4[4]+9 → 63

ネヴェア・ブースロイド:《勝利の女神》達成値+18
御薗野咲:81……!
園崎愛:ガード!
ネヴェア・ブースロイド:《凍てつく刃》攻撃力+1D+18
ネヴェア・ブースロイド:ネヴェア・ブースロイドの侵蝕率を+7した(侵蝕率:136->143)
御薗野咲:9d10+16+3d10+1d10+18+16
DoubleCross : (9D10+16+3D10+1D10+18+16) → 55[6,7,8,6,7,2,7,2,10]+16+17[6,4,7]+1[1]+18+16 → 123

御薗野咲:諸々有効
園崎愛:戦闘不能。復活エフェクトは無い……が!
御薗野咲:が!
園崎愛:≪鏡の盾≫
園崎愛:上限の100点を反射!
御薗野咲:9回死ねるRPG
宝竜崎 梨絵菜:オーバーキルじゃん
GM:しかし他にはない!戦闘終了です。
御薗野咲:別に復活する道理もないからな……一緒に倒れるぜ
天花寺アスカ:天花寺が指を打ち鳴らす。上空から降り注ぐ、輝く白銀の剣。無数の銃口の檻に、進むべき間隙を作り出す。
天花寺アスカ:「行きなさい」 御薗野咲と、ネヴェア・ブースロイドに言う。
ネヴェア・ブースロイド:迎撃に放たれた弾丸のいくらかが、虚空へと吸われていく。空気の温度差を利用した蜃気楼による幻惑攪乱。
シュリーレ:「二度は通じない手品だ。決めてくれ」
ネヴェア・ブースロイド:その言葉が、聞こえたのかどうか
御薗野咲:——砕けても、砕けても、新たな光の剣を芽生えさせる無図の紋章。握りしめるその正体を、野咲は感覚で察している。
御薗野咲:『種』だ。内に可能性を秘め、未知の色彩を懐くもの。花の起点であり、花の結果。始まりであり、終わり。
御薗野咲:それより出でた光条も、剣の形を取り剣のように扱われるが、その本質が傷つけるものではないと、理解している。
御薗野咲:それは他でもない、野咲がそうありたいと祈るからだ。
園崎愛:「……来ないで……っ!!」
園崎愛:拒絶と共に、夥しい数のマスケット銃が、御薗野咲に銃口を向ける。
御薗野咲:……風が吹く。万色に煌めき、無数の光の花弁を巻き上げながら、祈りは風になる。
御薗野咲:幾千の拒絶から、天花寺とネヴェアちゃんがこじ開けてくれた隙間へ吸い込まれるように。その身を踴らせて。
御薗野咲:「聞けない。行くよ……!」
御薗野咲:捉えようのない、風に舞う花弁のように。幾多の花弁と共に、野咲も飛ぶ。
園崎愛:「……!!」
園崎愛:庭園が輝きに満たされる。無数の銃口が、一斉に弾丸を放つ。
御薗野咲:レネゲイドの力を奪う花弁がいくばくかの盾になるが、それは気休め程度のものだ。……今大事なのは、身を守ることではない。
御薗野咲:だから進む。弾丸を甘んじて受けながら。……そして、反撃の弾丸を受けながら想う。
御薗野咲:これほどの拒絶を、破壊の衝動を、こうやって爆発させるまでに封じられた、彼女の日々を。
御薗野咲:攻撃を受けて、手の中に握る紋章にヒビが入るのを感じる。剣は一層に光り輝くが、それも風前の輝きなのか。
園崎愛:視界を埋め尽くす光条。弾丸の一発一発が、形を成した園崎愛の拒絶であり、恐怖だ。
園崎愛:「嫌……!! やめてください、野咲さん……!!」
御薗野咲:「やめない……絶対に!」 歯を食いしばり、風を踏んで、彼女の程ない目前へ。
園崎愛:銃撃の嵐はやまない。園崎が顔を歪ませる。
園崎愛:「どうしてですか……!何で、そこまで……!」
園崎愛:「私はこれでいいんです!放っておいてください!!」
御薗野咲:地に足がつき、剣を振るう。荒れ狂う弾丸を少しでも弾きながら、がむしゃらに進む。
御薗野咲:「放っておけない! 何も良くない!」 進む
御薗野咲:「……この学校のこと、私はまだ全然知らないのかもしれない。行事だって分かんない。嫌な所だってあるかもしれない……けど!」 進む
御薗野咲:「だからって何もかもなくしちゃったら、嬉しいことも楽しいことも知れなくなっちゃう!」 進む
御薗野咲:「……そんなの、私は、納得できない!!」
園崎愛:「うう……!!うぅうううう……!!」
園崎愛:大粒の涙を零し、自らの腕で構えた銃を、野咲に向ける。
御薗野咲:声を上げて進む。剣を振るうたび、吹雪のように光の花弁が溢れ出す。
御薗野咲:冬の屋上庭園は、いつしか地上から見ても分かるほどに、季節外れの花弁で満ちていた。
御薗野咲:全ては花ではなく光。触れたもののレネゲイドの力をほんの少しだけ弱める。それが数え切れないほどに吹き荒れて。
御薗野咲:「愛ちゃん!!」 あと数歩。剣を振り上げる。
園崎愛:「うぅううう……!!」寸前まで迫った野咲に、銃口を突き付けて。
園崎愛:「あぁあああああーーッ!!」
園崎愛:引き金を——
園崎愛:引くことが、できない。
御薗野咲:渾身の力で、その銃を斬り飛ばす。
御薗野咲:それが最後だ。万色に輝いていた剣は役目を終えて砕け散り、爆ぜるほどの花弁の波濤が吹き出す。
御薗野咲:その花嵐の最中、ふらつく足で彼女の元へ歩み寄り、その身体を抱きしめる。
御薗野咲:「……ほら」
御薗野咲:「来たよ」
園崎愛:「…………!」
園崎愛:抱き締め返すこともできずに、ただ、ぼろぼろと涙を零す。
御薗野咲:力を込めて抱きしめるのは、そうしたいからか、それほどに気を張らなければ倒れてしまうからか
御薗野咲:呼吸を落ち着かせて、笑う 「愛ちゃんの負け」
御薗野咲:「撃たなかったんだから」
園崎愛:「……っ……」
園崎愛:泣きじゃくり、嗚咽を漏らす。
園崎愛:「……何なんですか、あなた……!」
園崎愛:「そんなに、そんなになってまで……!」
園崎愛:「バカなんですか……!? バカですよ……!」
御薗野咲:「あはは、こんな大ごと起こす子に言われるかなあ」
御薗野咲:「……ほんとはね」
御薗野咲:「友達が欲しくて」
御薗野咲:「まともに授業もないし、お遊びに誘われるとかもまあ、私みたいな地味な子じゃ期待できないだろうなって思って」
御薗野咲:「チャンスを逃がしたくなかったの。……そんなものだよ」
園崎愛:「…………」
御薗野咲:先ほどまで剣を握っていた手で、重い指輪を細い指に嵌めた彼女の右手に、そっと触れる。
御薗野咲:指を絡めるように、その刻印に触れて。
御薗野咲:「友達になってくれる?」
園崎愛:「…………」
御薗野咲:「これから一緒に、この学校生活、過ごしてくれるかな?」
園崎愛:俯いて。
園崎愛:「……私と一緒にいたって……楽しくなんてありませんよ」
園崎愛:「友達だって、一人もいないし……」
園崎愛:「……あなたの、迷惑になります」
御薗野咲:「じゃあ、私が愛ちゃんの最初の友達じゃん。ラッキーだ。……お互いにね」
御薗野咲:「楽しいことも、一緒に見つけに行こうよ。迷惑だって、二人で跳ね除けよう」
御薗野咲:「私たちならできるって、信じてみてくれない?」
園崎愛:「……」
園崎愛:「……やっぱり……」
園崎愛:恐らくは、笑おうとして。
園崎愛:「やっぱり、あなた……」
園崎愛:けれど、上手く出来なくて。
園崎愛:「……バカですよ……!」
御薗野咲:「バカな友達はいらない?」
園崎愛:「…………!」
園崎愛:何も言葉は発せず。
園崎愛:くしゃくしゃの顔で、友人を強く抱き締め返した。
御薗野咲:それを答えと受け取って、するりと、絡めていた指を滑らせる。力ずくではない。ごく自然な流れで。
御薗野咲:ぱりん、ぱりん。その右手指に嵌っていた指輪が次々に落ち、残っていたレネゲイドの力を放出して、砕けていく。
御薗野咲:放たれる力は金の粒子となり、逆巻く光の花嵐に、金属質な新たな輝きを添え交ぜて。
御薗野咲:「……じゃあ、もうひとつだけ。今なら、ここなら、誰にも知られないはずだから」
園崎愛:「……?」 顔を上げる。
御薗野咲:その眼を見つめて、彼女の左手にも、同じように手を添える。
御薗野咲:一つ、二つ。紋章の指輪を硬い地面に落とし、砕きながら。
御薗野咲:「……もしも本当に」
御薗野咲:「やっぱり、全部が全部、嫌で。壊すしかないってなっちゃったらさ」
御薗野咲:三つ、四つ。指輪は落ちて砕けていく。
御薗野咲:そして、最後の一つを……落とさず。そっと抜いて。
御薗野咲:「その時こそ、きっと全部壊しちゃおう。私も協力する」
御薗野咲:「……だから、そうならないように一緒にいて、その時のためにも一緒にいよう」
御薗野咲:「ね?」 片目を閉じ、秘密だよ? と愛ちゃんの唇に指を当てる
園崎愛:「…………」そっと手を取って、小さな指輪を二人で握りこむ。「……はい」
園崎愛:「二人だけの、秘密ですね」
園崎愛:そう言って、春の花のように笑う。
御薗野咲:「秘密ですとも」
御薗野咲:「絶対だからね……」
御薗野咲:……そして、光の嵐が消えて。庭園に静寂と冬空が戻っても。
御薗野咲:今しばらく、秘密を抱きしめた二人の手と身体は離れぬままだった。



GM:---

GM:バックトラックです。
GM:まずEロイスはこちら。

≪衝動侵蝕:破壊≫
≪破滅の足音≫
≪楔の呪い≫2個カウント
≪楔の呪い≫2個カウント
≪超越活性≫
≪超越活性≫

GM:8個!
宝竜崎 梨絵菜:すげー!
晩翠凍衿:だいぶあった!
GM:振りたい方はお振りなさい!
御薗野咲:それはそれとして《死神の疾風》+最後の攻撃分の侵蝕率を足します!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+16した (侵蝕率:146->162)
御薗野咲:で振る!
宝竜崎 梨絵菜:振るに決まってんじゃろ!
晩翠凍衿:Eロイス振ります!
ネヴェア・ブースロイド:振る!
宝竜崎 梨絵菜:166-8d10
DoubleCross : (166-8D10) → 166-45[3,4,5,10,3,6,10,4] → 121

御薗野咲:162-8d10
DoubleCross : (162-8D10) → 162-51[7,8,3,8,10,5,3,7] → 111

宝竜崎 梨絵菜:よっしゃだいぶ減った!
ネヴェア・ブースロイド:143-8d10
DoubleCross : (143-8D10) → 143-39[5,1,3,9,1,3,10,7] → 104

晩翠凍衿:143-8d10
DoubleCross : (143-8D10) → 143-64[6,10,8,7,9,8,8,8] → 79

晩翠凍衿:……?
宝竜崎 梨絵菜:?
御薗野咲:絶対に生きて帰るという意志に溢れている
GM:凄い出目
御薗野咲:侵蝕ダイスくんも反省してくれたんやな……って
ネヴェア・ブースロイド:104-5d10 1倍
DoubleCross : (104-5D10) → 104-25[4,10,7,2,2] → 79

ネヴェア・ブースロイド:5点!
宝竜崎 梨絵菜:んー、5個で22以上か・・・
御薗野咲:1倍
晩翠凍衿:ろ、ロイス分は1倍で……
御薗野咲:111-4d10
DoubleCross : (111-4D10) → 111-21[4,8,1,8] → 90

宝竜崎 梨絵菜:一応期待値以上だからな・・・1倍で振るか
御薗野咲:5点!
ネヴェア・ブースロイド:よかったよぉ~
宝竜崎 梨絵菜:121-5d10
DoubleCross : (121-5D10) → 121-30[8,4,2,7,9] → 91

宝竜崎 梨絵菜:OKOK
晩翠凍衿:79-4d10
DoubleCross : (79-4D10) → 79-22[4,3,6,9] → 57

宝竜崎 梨絵菜:5点で帰れるとは思わなかったぜ
GM:ば……晩翠……!
晩翠凍衿:波がでかいんだよなあ!
GM:ではいつもの5点にシナリオ10点、そこに侵蝕分加えて贈呈!
晩翠凍衿:まあ一応4点だ
宝竜崎 梨絵菜:いえいいえい!
ネヴェア・ブースロイド:20! いただきます!
晩翠凍衿:お嬢様(純粋悪)とかは生まれずに済んだ!
御薗野咲:20点!
宝竜崎 梨絵菜:20点ですわ~
晩翠凍衿:19点!
GM:というわけで全員無事帰還!お疲れさまでした!



【ED/聖ルツィア女学院】

GM:---
GM:聖ルツィア女学院 薔薇園
GM:---

GM:真冬の晴れ間、穏やか日差しが学院を照らしている。
GM:君達の活躍により、聖ルツィア女学院を襲った混沌の闘争は、終結を迎えた。
GM:二大派閥のリーダーが和解、影で糸を引いていた首謀者がその座を降りると、大規模な混乱は一気に収束した。
GM:少数勢力や後継者を名乗る残党たちが、未だ各地でゲリラ戦やテロを展開し、雛罌粟の会が対応に追われているが、
GM:それも片付くのはそう遠くはないだろう。
GM:校舎はあちこち放火や破壊工作を受け、特に第二特別棟は半壊状態となっているが、修復工事は順調に進んでいる。
GM:数日前までの戦禍が嘘のように平穏になった学院で、君達はお茶会を楽しんでいる。
GM:お茶会の人気スポット、薔薇園。多くの生徒たちが何に気兼ねするでもなく、優雅に語らっている。
GM:中には数日前まで屍のようになっていたお茶会中毒者たちの姿もある。彼らも寛解に向かいつつあるようだ。
ネヴェア・ブースロイド:「なんだか、嘘だったみたいです」
御薗野咲:「そうだね、最近は普通に授業もあるし……」
御薗野咲:「……課題、すっごい多いし……」 だれている
宝竜崎 梨絵菜:「わたくしとしても、久々にあるべき姿に戻れた気がいたしますわ」
ネヴェア・ブースロイド:冬の大気を吸い込んで、溜め息をつく。ペンダントは再び閉じてしまい、語り掛けても応えない。
ネヴェア・ブースロイド:「あんなに、先の見えなくて、エネルギーに満ちて、奇妙な混乱に支配されていた──」
ネヴェア・ブースロイド:今それを伝えるのは、学舎に刻まれた無数の破壊痕のみだ。
晩翠凍衿:「……まだちょっと空襲後みたいな部分はあるけどね」苦笑して。
晩翠凍衿:「ほんと……落ち着きとかはともかく、バイタリティの面では世界でも有数の学校なんじゃないの、ここ。今でも」
御薗野咲:「ね。あれだけのことがあったのに」
御薗野咲:「学校は落ち着いてるし。立ち直りも早いです」 お嬢様学校ってすごい、と思っている
宝竜崎 梨絵菜:「はぁ……平和っていいですわ‥‥‥」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:(まあこの間はこういう雰囲気の中で服を溶かされた子がいたんだけど……)
ネヴェア・ブースロイド:「……どうかなさいましたか?」
晩翠凍衿:「ん?いや、その、なんだ」
晩翠凍衿:「…………元の雰囲気に戻ったら戻ったで、やっぱりあたしみたいなのにとっては居心地が悪いかもなあ、みたいな?」婉曲表現!
ネヴェア・ブースロイド:「…………」
宝竜崎 梨絵菜:「おほほほほ!まあわたくしもセッティングに参加したお茶会ですもの!普通の方には少し高貴すぎるかもしれませんわね!」
御薗野咲:「あはは、確かに。口にするものも、食器もちょっと怖いくらい豪勢だよね」
御薗野咲:「でも、まあ。宝竜崎さんのことはよく分かってるから、そんなに緊張はしないかなあ。私は」
宝竜崎 梨絵菜:「そ、そうですの……?まあ……それはそれでいいですけど……」少し照れながら
ネヴェア・ブースロイド:「晩翠さまは、きっとはじめから知っておいでだったのでしょうね。聖ルツィアという場所を、私などよりずっと」
ネヴェア・ブースロイド:「……それでも」
ネヴェア・ブースロイド:「もう一度いらして下さったのは、天花寺さまがいらっしゃるから?」
晩翠凍衿:「げほっ」飲んでいた紅茶でむせる。
晩翠凍衿:「……薄々思ってたけど、ネヴェアちゃんなんか勘違いしてない……?」
晩翠凍衿:眦の引きつった笑みを向けて。
ネヴェア・ブースロイド:「そうなのでしょうか」きょとんとしたように
ネヴェア・ブースロイド:「でも、天花寺さまはずっと……晩翠さまを気にしておられるように、私には見えました」
晩翠凍衿:「ええー?まさか」むっとしたように。
宝竜崎 梨絵菜:「わたくしから見ても、相当お二人は気心が知れているように見えましたけれど」
御薗野咲:口は出さないが、興味しんしんで聞いている
ネヴェア・ブースロイド:「中等部でも噂になっておりますよ? 晩翠さまこそ、あの方の特別を射止めてしまったお方なのだと」
ネヴェア・ブースロイド:それから、はっとしたように。
ネヴェア・ブースロイド:「もしかして、それで嫉妬に狂った者たちに何か……」
ネヴェア・ブースロイド:だから聖ルツィアにいい思い出がなさそうだったのか! と一人合点している。
晩翠凍衿:「女子中学生の想像力が逞しすぎる」
ネヴェア・ブースロイド:「申し訳ありません……」
晩翠凍衿:「あたしの見立てでは、むしろ今度は野咲ちゃんあたりじゃないの?あの戦闘の時も付きっきりみたいな感じだったしさあ」
御薗野咲:「え? 私!?」 慌てて 「そんなそんな、私なんて」
御薗野咲:「確かにあの時は気を配ってもらいましたけど……たまたまですよ、たまたま」
宝竜崎 梨絵菜:「あら凍衿さん、もしかして意外と気にしていらっしゃる?」
晩翠凍衿:「それはもう気が気じゃないよ」
晩翠凍衿:「綺麗な花が悪い虫に食い荒らされないかどうか!」
御薗野咲:「うーん、でも実際守ってはもらえましたし……」
御薗野咲:「そんなに注意するような必要なんてないんじゃないですか?」
御薗野咲:「……やっぱり、個人的にお気にかけてるから……?」
御薗野咲:マカロンを齧る 甘い
晩翠凍衿:「甘い!」
ネヴェア・ブースロイド:「ひゃっ」
宝竜崎 梨絵菜:「ぴえっ」
晩翠凍衿:「捨て猫を拾った不良だってそれっきり人を殴らなくなるわけじゃないでしょ!」
晩翠凍衿:「みんなだって他人事じゃないんだからね!澄ました顔してほんと見境なしなんだから!」
晩翠凍衿:ぷんすかしている。
ネヴェア・ブースロイド:「そ、そこまで仰るほど……」
宝竜崎 梨絵菜:「まあ、言いたいことはわかりますわ。確かにそういう気配を持ってますものね」
ネヴェア・ブースロイド:悪い虫だとか、不良だとか、そんなものに天花寺アスカを例えるのは聖ルツィアでも彼女くらいだろうな、と思う。
御薗野咲:(やっぱり気になるんだ……) お茶を静かに啜りながら
ネヴェア・ブースロイド:(でも、天花寺さまは結局、どうして決闘者の刻印などというものを……)
ネヴェア・ブースロイド:後で話すという事だったが、あれから彼女には会えていない。もしかしたら、晩翠さまの言う通り、悪い人なのかも。
晩翠凍衿:「……もう。せっかくの高いお茶がおいしくなくなる話なんてやめてさ」ネヴェアさんの胸中は知らず、話題を切り替えにかかる。
晩翠凍衿:「他の人たちはどうなの?園崎さんたちとか、あの……花粉症の子とかは」
晩翠凍衿:「変な後遺症とか出たりしてない?」
GM:八重山は吹き荒れる大量の花びらへのショックで一時集中治療室に運ばれたが、今は元気に通学している。
御薗野咲:ごめんね
GM:他の面々も、後片付けを放り出してディズニーリゾートに二泊三日を決め込んだ鬼束と園崎を含め、概ね元気にやっているようだ。
ネヴェア・ブースロイド:「…………ええ、皆さま楽しくしていらっしゃるみたいで……」
ネヴェア・ブースロイド:珍しく多少含む所が感じられるのは、気心の知れた八重山雫のことを思い出しているからだろうか。
御薗野咲:「八重山さんは一時期どうなるか心配だったけどね……」 苦笑い
御薗野咲:「愛ちゃんは全然大丈夫。私も平気だし。あ、轟さんも」
ネヴェア・ブースロイド:「私のお茶会中毒もほぼ快癒いたしました。ぎりぎりまで隠していてごめんなさい」
ネヴェア・ブースロイド:「天花寺さまは、大事ないでしょうか」
GM:天花寺は慌ただしく……慌ただしくはないが、現場の指揮を執っているようで、ほとんど君達には会えていない。
GM:だが、別段おかしなことはないようだ。
ネヴェア・ブースロイド:「いえ、話を戻してしまう所でしたね」
晩翠凍衿:「……まあ、みんな平和にしてくれてる分には何よりだよ
宝竜崎 梨絵菜:「……ネヴェアさんが突然倒れられたときは、本当に驚きましたわ」
宝竜崎 梨絵菜:「あの時はそれを交渉に利用してしまい、本当に申し訳ありませんでした」
ネヴェア・ブースロイド:「ふふ。宝竜崎さま、本当にお優しい方」
宝竜崎 梨絵菜:「……」
晩翠凍衿:「え、お茶会中毒って倒れたりするの?」
晩翠凍衿:「大袈裟な表現だったんじゃないの……?」
御薗野咲:「やっぱり生活の一部になってるとそれだけストレスになるんですねえ」
御薗野咲:「お嬢様学校ならではって感じ」
ネヴェア・ブースロイド:「外ではあまり一般的ではないのですね」
晩翠凍衿:「野咲ちゃんはちょっと大らかすぎじゃないかな……」
晩翠凍衿:「いや、でもそのおかげで愛ちゃんが救われたと考えると……うーん……」唸っている
御薗野咲:「?」 紅茶を啜りながら小首を傾げる
宝竜崎 梨絵菜:「ネヴェアさん」
ネヴェア・ブースロイド:それまでと少し調子の異なる呼びかけに、すっと表情を引き締めて宝竜崎さんを見る。
ネヴェア・ブースロイド:「はい」
宝竜崎 梨絵菜:「……あの時、ああは言いましたけど……戻ってきてくれた時、本当にありがたかったですわ」
宝竜崎 梨絵菜:「勇気を出して戻ってきてくれて、ありがとうございます」
ネヴェア・ブースロイド:「……」
ネヴェア・ブースロイド:「私……」
ネヴェア・ブースロイド:「雫さまとの約束と思えば、どれほどの勇気でも振り絞れました。天花寺さまの後ろ盾ありと思えば、万の援軍よりも頼もしく思っていた」
ネヴェア・ブースロイド:「でも…………」
ネヴェア・ブースロイド:「それだけではなかったんです」
ネヴェア・ブースロイド:三人の顔を、順繰りに見る。
ネヴェア・ブースロイド:「皆様の前を去ったあの場では、気づくことができませんでしたけど」
ネヴェア・ブースロイド:「貴女たちと共に戦えたこと、貴女たちと結末を掴み取れたこと」
ネヴェア・ブースロイド:……力を使い果たし、ぺたりと座り込んで、ただその決着を見ていた。
ネヴェア・ブースロイド:天へと昇りゆく花嵐。絶佳と吹き荒れる彩色の花弁は去り、残されたのは荒れ果てた庭園、冬の木枯らし。
ネヴェア・ブースロイド:その中心で抱き合うのは少女ふたり。
ネヴェア・ブースロイド:誰もが疲れ果ていて、先のことは何も分からなくて。
ネヴェア・ブースロイド:それでも、仲間たちとともにこの光景に出会えてよかったと、心からそう思った。
ネヴェア・ブースロイド:「きっと、一生の誇りになります。だから、ありがとう」
ネヴェア・ブースロイド:「私を迎え入れて下さった事、忘れません」
御薗野咲:肩をすくめて 「……なんだか、そんなに言われちゃうと、くすぐったいな」
晩翠凍衿:「大袈裟だなあ」茶化すように言いながらも、表情は柔らかい。
宝竜崎 梨絵菜:「……ふふふ」
御薗野咲:「私こそ、ネヴェアちゃんがいてくれて良かったよ。そうじゃなきゃきっとどうなってたか」
御薗野咲:「もちろん、晩翠さんも宝竜崎ちゃんもだけど!」
御薗野咲:二人を見て、もう一度ネヴェアちゃんを見て 「……だから、そうだね。迎え入れるとか迎えるじゃなくて」
御薗野咲:明るく笑い 「戦う時に四人一緒で、よかったよね! ……ってことで!」
ネヴェア・ブースロイド:「……!」
晩翠凍衿:「いいね。それだ」
ネヴェア・ブースロイド:「はい!」
宝竜崎 梨絵菜:「ええ……その通りですわ」
宝竜崎 梨絵菜:「……その……本当に……皆様と一緒で……よかったですわ」ちょっとだけ恥ずかしそうに
晩翠凍衿:「え、なあに?そういう流れ?」
晩翠凍衿:「そんなのあたしだって良かったって思ってるからね!」
御薗野咲:「ふふふ」 嬉しそうに笑って体を揺らす
ネヴェア・ブースロイド:「ふふ……」
ネヴェア・ブースロイド:カップを置く。もう一度ボロボロの校舎を仰ぐ。
晩翠凍衿:「梨絵菜ちゃんはすごく頼りになったし、野咲ちゃんは格好良くて綺麗だったし」
晩翠凍衿:「なんだかんだ、ネヴェアちゃんのおかげで何とかなったようなものだし。……あと個人的には」
晩翠凍衿:視線を追い、同じく校舎を見上げるようにしながら。
晩翠凍衿:「一緒に戦えて、ちょっと光栄だった。ブースロイドさん」
ネヴェア・ブースロイド:「…………えっ」
ネヴェア・ブースロイド:「………………もしかして……」
ネヴェア・ブースロイド:曾祖父のことを知っているのだろうか。彼女は。彼女が属する世界は。
ネヴェア・ブースロイド:晩翠さんへと視線を向ける。その瞳が僅かに揺れる。
ネヴェア・ブースロイド:誰も知らない物語なのだと思っていた。自分しか信じる者のいない冒険譚なのだと。
ネヴェア・ブースロイド:頬が緩み、涙が零れ出る。少女がUGNという組織のことを知るのは、すこし先の話。
ネヴェア・ブースロイド:「……あ……」
ネヴェア・ブースロイド:「ありがとう、ございます…………」
宝竜崎 梨絵菜:「あわわわ、だ、大丈夫ですの?またどこか悪いのでは……?」ハンカチを出して
晩翠凍衿:「えっ嘘!?まだお茶足りなかった!?」
晩翠凍衿:慌てて新しい紅茶とお菓子を差し出すなど。
ネヴェア・ブースロイド:「いえ……いいえ、ただ、嬉しくて…………」しゃくりあげながら、ハンカチを受け取って目に押し当てている。
ネヴェア・ブースロイド:「……聖ルツィア女学院は、これから……きっと、少しずつかもしれませんけれど」
ネヴェア・ブースロイド:「良い場所に、なります……ですから。また、こうしていらしてください」
御薗野咲:「そうそう。きっともっと良い場所になってきますから」
御薗野咲:「その……お仕事が終わっても。たまには顔、出してくださいね。私、お茶淹れる練習します」
晩翠凍衿:「良い場所に、か」
宝竜崎 梨絵菜:「……ええ、きっとまた遊びに来ますわ」
晩翠凍衿:「そうかも……いや、そうだね。その時は、どうかよろしく」
御薗野咲:手を合わせて 「はい。ぜひ! 待ってます!」

【ED/ネヴェア・ブースロイド】

GM:---
GM:市内 梶田記念病院
GM:---

GM:重度の花粉症の発作から一度は快方に向かった八重山雫だったが、お見舞いに貰った大輪の花束により、再び昏睡状態に陥った。
GM:一時は集中治療室送りとなったが、なんとか一命を取り留め、この日、ようやく面会の許可が下りた。
GM:夕暮れ。君は彼女の個室を訪れた。
ネヴェア・ブースロイド:「めでたし、めでたし──とは、まだいきませんか」
ネヴェア・ブースロイド:手に見舞いの果物、おやつ、ミステリ小説などが入った紙袋を下げ、ベッドの八重山雫へと
ネヴェア・ブースロイド:「花粉症とはいえ……雫さまのそれはよほど重症なのですね」
八重山雫:「…………」
ネヴェア・ブースロイド:枕の側の椅子に腰かける。
八重山雫:物憂げな顔で、窓の外、まだ蕾もついていない桜の木を眺める。
八重山雫:「ごめんね、ネヴェア……迷惑をかけて……」
八重山雫:「あの桜の木が満開になる頃……」
八重山雫:「私はきっと、死ぬんでしょうね……」
ネヴェア・ブースロイド:「貴女に寄り添うと申しました」
ネヴェア・ブースロイド:「そうして、一人で何もかも諦めてしまわないで。どうにか園崎伊織さまに、件の薬を融通していただけると、お許しを戴けましたから……」
八重山雫:「……ありがとう、ネヴェア……」悲しげに笑う。
八重山雫:その瞳からは涙が零れる。
ネヴェア・ブースロイド:ベッドに近寄って、彼女の髪を漉く。
八重山雫:「でも、きっとそれだって時間稼ぎに過ぎないわ……」
ネヴェア・ブースロイド:「雫さま…………」
ネヴェア・ブースロイド:それにしても、こんな有様の彼女に花輪を送るとはどういうことだろうか。
八重山雫:「この病気は、現代の医学では完治が難しい病なの」
八重山雫:「きっといずれ、死の影が私に追いつくわ」
八重山雫:「ネヴェア……」
ネヴェア・ブースロイド:「…………」
八重山雫:「私が死んだら、骨は海の見える綺麗な丘に撒いて頂戴ね」
八重山雫:「きっとよ……?」
ネヴェア・ブースロイド:(……そういえば雫さまは、野咲さまの花嵐を見ただけでも条件反射で失神してしまうほど……)
ネヴェア・ブースロイド:(……?)
ネヴェア・ブースロイド:「あの、つかぬ事をお伺いしますが」
ネヴェア・ブースロイド:まさに死の淵にいるかもしれない友人にこんな事を訊くのは甚だ間違っていると、自分でも思うのだが。
ネヴェア・ブースロイド:「花輪というのは、あの……?」
ネヴェア・ブースロイド:ベッド脇に、見舞い品の造花が立てかけられている。
ネヴェア・ブースロイド:ちょうど彼女からは見えない位置で、そこにあることに気づいていなかったのかもしれないが。
八重山雫:「ヒッ……!?まだここに……!?」
八重山雫:「ウッ……!!」
八重山雫:胸を抑えて苦悶の表情。
ネヴェア・ブースロイド:「雫さま! 気をしっかり」ペシィィィン!
ネヴェア・ブースロイド:顔をはたく
八重山雫:「あ痛い!!」
ネヴェア・ブースロイド:「造花でございます」
八重山雫:「痛っ……えっ……?何……?」
ネヴェア・ブースロイド:色とりどりの花弁がちりばめられた花輪を拾い、彼女に押し付ける。
八重山雫:「嫌ぁあ!!許して!!」
八重山雫:「ネヴェア……!!ごめんなさい……!!お慈悲を頂戴……!!」
ネヴェア・ブースロイド:「落ち着いてくださいませ! 花粉は出ません!」
ネヴェア・ブースロイド:「……それから──なにぶん不可思議な事象だったので病院には伝わっていないのでしょうが……」
ネヴェア・ブースロイド:「野咲さまの剣が巻き起こした色とりどりの花々の奔流も、そう見えただけで実体のある植物ではありません」
八重山雫:「えっ…………?」
ネヴェア・ブースロイド:「とにかく!」
ネヴェア・ブースロイド:「このままではまともに生活するのもままなりません、作り物の花くらいは……」
ネヴェア・ブースロイド:と、そこで我を失っていたことに気付く。
ネヴェア・ブースロイド:「ぁ……申し訳ありません。そうなってしまうほど花粉症がお辛い、雫さまの気持ちも考えられず……」
八重山雫:「つ……作り物……?造花……?実体のある花でない……?」
八重山雫:「そ……そんな……嘘……」
八重山雫:「それじゃあ……私は、一体……?」
ネヴェア・ブースロイド:近くのティッシュペーパーを引き出し、彼女の涙を拭う。
ネヴェア・ブースロイド:「……えっ?」
ネヴェア・ブースロイド:「あの……」
ネヴェア・ブースロイド:「そういえば、最初から流れるのは涙ばかりで、鼻詰まりやくしゃみなどの症状があらわれているご様子は…………」
八重山雫:「…………??」
八重山雫:「そ……それは……」
八重山雫:「まだ花粉が本番ではないから……?」
ネヴェア・ブースロイド:「……涙、いつの間にやら止まっていませんか?」
八重山雫:「……!?」
八重山雫:自らの目をこする。
八重山雫:「ど……どういうこと……!?」
ネヴェア・ブースロイド:これはもしや、そういうことだろうか。いやどういうことだ。
ネヴェア・ブースロイド:「初めから全て勘違いだったのでは……?」
八重山雫:「勘違い……?」
ネヴェア・ブースロイド:「戦いの間は、野咲さまの剣を受けても平気なご様子でしたし」
ネヴェア・ブースロイド:「花粉症になどなっていなかった、というのは」
ネヴェア・ブースロイド:「プラシーボといいますか……」
八重山雫:「いえ……!病院で診断を受けたのよ……!」
八重山雫:「今は平気でも、春になったら覚悟してください、と……!」
八重山雫:「春になったら死ぬのよ、私は……!」
ネヴェア・ブースロイド:「お馬鹿!」
ネヴェア・ブースロイド:「雫さまのとんま! わたしがどういう気持ちで……」
八重山雫:「ね、ネヴェア……!」
ネヴェア・ブースロイド:そう言うと、その先は言葉にならなかったようで、八重山さんの躰にしがみ付いてわんわん泣き出す
八重山雫:「ご、ごめんなさい、ネヴェア……」
八重山雫:おろおろとして。
八重山雫:「ど、どういうこと……?」
八重山雫:「死なないで済むの、私は……?」
ネヴェア・ブースロイド:「当たり前です……! 雫さまが死んでたまるものですか!」
ネヴェア・ブースロイド:「何が花粉症ですか……何が……私…………最近泣いてばかりです! 半分は貴女のせいです!!」
八重山雫:「……ごめんなさい、ネヴェア……」抱き留めて、髪を撫でる。
八重山雫:「バカみたいね、私……」
ネヴェア・ブースロイド:「本当ですっ……ひっく……」
八重山雫:「……でも、ありがとうね、ネヴェア」
ネヴェア・ブースロイド:「本当に……貴女が、貴女が死んじゃうって聞いた時、貴女が……」
ネヴェア・ブースロイド:「……」
八重山雫:「私の頼み、ちゃんと聞いてくれて……」
八重山雫:「私の代わりに、学院を守って……争いを止めてくれて……」
八重山雫:「きっとネヴェアにしか、出来なかったと思うわ」
八重山雫:「ありがとう、ネヴェア。あなたを信じて、よかった」
ネヴェア・ブースロイド:「……あんなに追い詰められて、困ってらっしゃる雫さまに頼まれたのですもの」
ネヴェア・ブースロイド:「それに。私だけでは何も成せませんでした」
ネヴェア・ブースロイド:そうして、語り出す。
ネヴェア・ブースロイド:例えば、何も教えられぬまま災禍の中心に投げ出され、それでも誰かのために剣を取れる。そんな人がいて。
ネヴェア・ブースロイド:例えば自信に満ちて、不適な笑みを湛えて、練達の武威を手に携え仲間たちを導いてくれる、そんな人がいて。
ネヴェア・ブースロイド:例えば。
ネヴェア・ブースロイド:誰よりも怖がりで、弱音を隠そうともしないのに。その臆病と同じだけ誇り高くて、優しくて、美しい。そんな、不思議な人がいて。
ネヴェア・ブースロイド:私が逃げ出しそうになった時、それを思い出せてくれた。小さな友達もいた、そんな話を。
ネヴェア・ブースロイド:話をしながら、思う
ネヴェア・ブースロイド:自分は、彼女たちとは違う。本当なら、あんな場所にいられるような強い子じゃない。
ネヴェア・ブースロイド:それでも、あの時。エンブレムを半ば奪うようにして内部生たちに立ち向かう事ができたのは
ネヴェア・ブースロイド:たまたま知っていたからだ。そうすることの意味を。迫りくる絶望に立ち向かう事の意味を。
ネヴェア・ブースロイド:(いつか──私にあの話をしてくれた、大おじい様のように)
ネヴェア・ブースロイド:(この話を、自分の子や孫に語って聞かせるのかしら)
ネヴェア・ブースロイド:「ふふっ」
ネヴェア・ブースロイド:知らず、笑みがこぼれる。
八重山雫:夕暮れの中、相好を崩し、友の声に耳を傾ける。
八重山雫:胸躍らせる、その話に。
八重山雫:ネヴェア・ブースロイドの冒険譚に。
ネヴェア・ブースロイド:「そうして、荒れ果てた第二校舎の屋上。最後には2人は手を取り合って、お友達になる事が出来たの」
ネヴェア・ブースロイド:──めでたし、めでたし

【ED/宝竜崎梨絵菜】

GM:---
GM:聖ルツィア女学院 第二学食
GM:---

GM:『決闘者』としての資格を得た者は、軒並み同時にオーヴァードへ覚醒しており、揃ってUGNの保護・監察下に置かれることとなった。
GM:君——宝竜崎梨絵菜はUGNエージェントとして、彼女らにその一連の説明を行っているところだ。
GM:鬼束凛、園崎伊織、犬ヶ島千秋、轟レイカ。
GM:秘密組織という話に、ある者は真剣に、ある者はおっかなびっくり話を聞いている様子だ。
鬼束凛:「……つまり我々は、これからはその、イリーガル……という身分になるわけか?」
宝竜崎 梨絵菜:「……と、まあこういうことになるわけです」
宝竜崎 梨絵菜:「無理して戦場に出る必要はありませんが……名目上はそうなることになりますわね」
犬ヶ島千秋:「こっ……殺されたり……人体実験されるんじゃないか……?」
宝竜崎 梨絵菜:「そんな場所だったらわたくしとっくに逃げ出してますので!」
宝竜崎 梨絵菜:「いや、逃げたいのは本当なんですけど……(小声)」
園崎伊織:「そうですわよね?仮にも労厚省の下にある機関が、そんなことするはずありませんわ」
園崎伊織:「少し考えれば分かることかと存じますが……? ねえ、凛ちゃん?」 鬼束にしな垂れかかる。
犬ヶ島千秋:「貴様ァ!!」
宝竜崎 梨絵菜:「喧嘩しない!!」
轟レイカ:「…………」君をじっと見つめる。
轟レイカ:「宝竜崎さん……でしたわね?」
宝竜崎 梨絵菜:「……はい、そうですが……」
轟レイカ:「あなたもそのUGNイリーガルですの?」
宝竜崎 梨絵菜:「わたくしは……正式にUGNの訓練を受けたエージェントという扱いになっておりますわ」
轟レイカ:「そうですの……」少し考え込んで。
轟レイカ:「オーヴァード……でしたわね?たとえそれであっても、エージェントになるのは強制ではありませんのよね?」
宝竜崎 梨絵菜:「ええ、もちろんですわ。平穏に日常を過ごしているオーヴァードもたくさんおられますわよ」
轟レイカ:「…………」
轟レイカ:「お尋ねしてもよろしいかしら?」
轟レイカ:「それならば、どうしてあなたはエージェントになられたの?」
宝竜崎 梨絵菜:「……(死んだような目になる)」
園崎伊織:「そうですわね……失礼ですが、宝竜崎家のご令嬢が……」
園崎伊織:「少し不思議な感じはいたしますね」
宝竜崎 梨絵菜:「……ホントニソウデスワヨネ……」
宝竜崎 梨絵菜:「……わたくしはオーヴァード覚醒がそれなりに幼少であったので、力のコントロールを学ぶため……ある意味習い事に近い感覚でUGNの訓練に参加させられたのですわ……」
鬼束凛:「先程の話にあった、チルドレンというやつか?」
宝竜崎 梨絵菜:「……チルドレンとはまた少し違いますわね」
宝竜崎 梨絵菜:「まあ、そのあたりの詳しい話は置いておきましょう、ややこしいので……」
宝竜崎 梨絵菜:「……問題は、わたくしの能力が非常に戦闘に向いていてしまったということなのです……」
園崎伊織:「お強かったですわねえ」ニコニコ顔で。
犬ヶ島千秋:「…………」
宝竜崎 梨絵菜:「我が宝竜崎家はUGNとももともと親交があり……気が付いた時には訓練の日々……」
宝竜崎 梨絵菜:「何故!!何故わたくしが!!命にかかわるような訓練を!!」
園崎伊織:「ご……ご苦労なさってますのね……?」
宝竜崎 梨絵菜:「……はっ……こほん」
宝竜崎 梨絵菜:「と、とにかく、皆さまは無理にエージェントになることはありません。本当にオススメしませんわ。本気と書いてマジですわよ」
轟レイカ:「…………」
轟レイカ:少し考え込んで、
轟レイカ:「そのエージェント……」
轟レイカ:「今からでも、なることは可能なのかしら」
宝竜崎 梨絵菜:「可能だとは思いますけど……まさか」
轟レイカ:「…………」
轟レイカ:「私……興味がありますわ」
宝竜崎 梨絵菜:「マジですの!?」
轟レイカ:「……マジですわ」
宝竜崎 梨絵菜:「……いえ、それは止めはしませんけれども‥…」
轟レイカ:「私は……この学院で頂点に立とうと、自分の存在を示そうと、力を求めてきましたわ」
轟レイカ:「けれど、外から来たあなた達を見て……考えさせられましたの」
轟レイカ:「この学院の外には、もっと違う、幾つもの頂点が、幾つもの強さがあるのではないか、と……」
轟レイカ:「私は……それを知りたい」
轟レイカ:「もっと広い世界を、見てみたいのですわ」
宝竜崎 梨絵菜:「なるほど……それは……」
宝竜崎 梨絵菜:「まあわたくしには理解できませんけど、良いことなのではないでしょうか、ふふふ」
鬼束凛:「本気か……?轟……」
轟レイカ:「ええ、私は本気ですわ」
轟レイカ:「この轟レイカ、必ずUGNでも頂点に上り詰めてみせますわ」
鬼束凛:「…………」
鬼束凛:轟から君に顔を向けて。
鬼束凛:「すまない。言い出したら聞かない奴なんだ」
鬼束凛:「今回の一件を通してみても、君はとても頼れる人だと見ている」
鬼束凛:「こいつのことを、よろしくお願いできるだろうか」
宝竜崎 梨絵菜:「ま、まあその、別に頼れるというほどではないですが……」
宝竜崎 梨絵菜:「わかりましたわ。エージェントになれるよう掛け合ってみましょう」
轟レイカ:「……ありがとう存じます!」
鬼束凛:「君のような人がいてくれれば、我々も安心できる」
鬼束凛:「これから聖ルツィアでの揉め事は、まず君に相談することにしよう」
園崎伊織:「まあ、いい考えですわね!」
宝竜崎 梨絵菜:「えっ」
犬ヶ島千秋:「ええ、適任かと」
轟レイカ:「これからよろしくお願いしますわ、宝竜崎さん!」
轟レイカ:君の手を取る。
轟レイカ:「いえ……宝竜崎先輩!」
宝竜崎 梨絵菜:「いや、ちょ、ちょっと待ってくださいませ、そのように頼られるのは少々心外というか」
宝竜崎 梨絵菜:「あの、ええ……!?」
宝竜崎 梨絵菜:「な、な……何故こうなりますのーっ!?」
轟レイカ:「早速行きましょう、宝竜崎先輩!まずは何をしたらよろしいですか?」
轟レイカ:「スクワット1000回ですか?腕立て1万回ですか?先輩もお付き合いいただけますわよね?」
轟レイカ:「さあ!行きましょう先輩!」
轟レイカ:君の手をずるずる引きずっていく。
宝竜崎 梨絵菜:「いーやーでーすーわーッ!!!」
宝竜崎 梨絵菜:「もう……もう……」
宝竜崎 梨絵菜:「もう逃げますわーーーーッ!!」

【ED/晩翠凍衿】

GM:---
GM:聖ルツィア女学院 会長室
GM:---

GM:諸々の処理や後始末もようやく片付き、君達UGNは学院を去ることとなった。
GM:その旨を伝えるべく、君は会長室まで足を運んだのだが……
GM:部屋に近付くと、中から何か甘ったるい二人分の声が聞こえてくる。
天花寺アスカ:「まだ足りないのかい?全く甘えん坊だな……」
GM:「だって……アスカ、ご褒美くれるって言ったもん」
GM:「だから頑張ったのに……嘘ついちゃやだよ?」
天花寺アスカ:「嘘なんてつかないさ……さあ、おいで」
GM:「あっ……そんな、アスカ……!」
天花寺アスカ:「ふふ……可愛いよ、まるで赤ちゃんみたいだね……」
晩翠凍衿:「…………」オーヴァードの聴力で、その会話を扉越しに聞いて。
ネヴェア・ブースロイド:めちゃくちゃに頬を紅潮させながら、扉とその前で立ち止まっている晩翠さんを交互に見ている。
晩翠凍衿:(……意味深に聞こえるだけでごく健全なら開けても問題ないし)
晩翠凍衿:(本当に盛ってたら今度こそボコボコにすればいいから良し!)
晩翠凍衿:正解の部屋に入る司会者のごとく勢いよく扉を開ける!
天花寺アスカ:「…………」
ネヴェア・ブースロイド:「ああっ」
アイシャ・クローネンバーグ:「あっ……!」
アイシャ・クローネンバーグ:ややはだけた服。紅潮した頬で、天花寺に膝枕されている。
アイシャ・クローネンバーグ:「……!!」
晩翠凍衿:「…………ええー……」
ネヴェア・ブースロイド:咄嗟に掌で顔を覆うが、よく見ると指どうしに隙間が空いており、バッチリ見ている。
アイシャ・クローネンバーグ:服と荷物を引っ掴んで、逃げるように君達とすれ違い、そそくさと部屋を出ていく。
晩翠凍衿:なんとも言い難い顔で見送って。
天花寺アスカ:「……ノックくらいしてほしかったなあ」
天花寺アスカ:やれやれ、のジェスチャー。
ネヴェア・ブースロイド:「も、申し訳ございません! その、えっと……」
晩翠凍衿:「7:3でこっちの勘違いパターンだと思ったんだけどなあ……」
晩翠凍衿:「そんな感じじゃなかった?」ネヴェアさんに振る!
ネヴェア・ブースロイド:「は、はい! そんな感じだったかと思いますっ!」
ネヴェア・ブースロイド:ぐるぐる目
天花寺アスカ:「僕に会いに来てくれたのかな?嬉しいよ」平然とした態度。
ネヴェア・ブースロイド:「あわわわわわ……」
晩翠凍衿:「はあ……まあ、ノックの件は失礼しました」
晩翠凍衿:「目上の方に向けて態度がなってませんでしたね。以後気を付けます」部屋の外から頭を下げる。
天花寺アスカ:「目上だなんて……僕と凍衿の仲じゃないか」
ネヴェア・ブースロイド:(晩翠さま……怒っていらっしゃる…………)
天花寺アスカ:「どうしたんだい?入っておいでよ」
天花寺アスカ:「紅茶はストレートとミルク、どちらがいいかな?」
ネヴェア・ブースロイド:「っはいっ、晩翠さまもさあ、こちらに」ぐいぐいと晩翠さんの腕を引っ張る
晩翠凍衿:引っ張られるままに入室するが、睨むような目を天花寺に向けたまま。
ネヴェア・ブースロイド:「あっでは、私はストレートで……」寸刻前の光景に、天花寺アスカに手づから紅茶を淹れて貰える機会をありがたがる余裕もない。
晩翠凍衿:「……ミルクで」
天花寺アスカ:「分かった。ちょっと待っていてね」
天花寺アスカ:そう言って、案外慣れた手付きで紅茶を淹れていく。
ネヴェア・ブースロイド:ぼーっとしている。そもそもどうして自分は会長室に来たのだったか。何も分からない。
天花寺アスカ:「……それで、本当に僕に会いに来てくれたのかい?」
天花寺アスカ:「僕は大歓迎だけれど……」
ネヴェア・ブースロイド:「その……いつも、あのような事を?」
天花寺アスカ:「あのような?」
天花寺アスカ:首を傾げる。
ネヴェア・ブースロイド:「はぅ、えっと……クローネンバーグ様にされておられたような……ごにょごにょ」
ネヴェア・ブースロイド:晩翠さんに言われたことを思い出している
天花寺アスカ:「ああ、さっきの」笑って。「単なる友人同士のスキンシップだよ」
天花寺アスカ:「気にすることじゃない……ネヴェアにもしようか?」
ネヴェア・ブースロイド:「あ、え…………」初めから赤かった顔が、いよいよ湯気が立ちそうな具合に。
晩翠凍衿:「……してもらったら?」薄く笑みを浮かべて言う。
ネヴェア・ブースロイド:「晩翠さまぁ…………」
ネヴェア・ブースロイド:うるうると助けを求める視線を送る
晩翠凍衿:「たぶん気持ちいいと思うよ?その人無駄にいい匂いするし」
ネヴェア・ブースロイド:「で、でも」思い出す、彼女に顎を撫でられたときの、ふわりと広がる甘い香り
ネヴェア・ブースロイド:視線が天花寺さんへ吸い寄せられる。
ネヴェア・ブースロイド:すらりとしなやかに伸びた四肢、羞花閉月たる眉目。ぬばたまに朝露を垂らした艶めく黒髪に、抜けるような白い肌のコントラストが美しい。
ネヴェア・ブースロイド:ごくり。
ネヴェア・ブースロイド:「っ……いけません!」
ネヴェア・ブースロイド:ばしーん! と両手で頬を叩く。
天花寺アスカ:「…………」薄っすら笑みを零す。
ネヴェア・ブースロイド:「はっ、そうです。晩翠さまをお連れしたのは、彼女が天花寺さまにお別れを、と」
ネヴェア・ブースロイド:「それと……」
天花寺アスカ:「おや……そうなのかい?」晩翠さんを見る。
天花寺アスカ:「ずっと居てくれてもいいんだよ?」
晩翠凍衿:「いいえ。任務も終わりましたし」
晩翠凍衿:「ああ、でも最後に一つ」
晩翠凍衿:「結局あなたが何やってたのかは聞かないといけませんけど」懐から光るものを取り出し、窓から差し込む光にかざす。決闘者の刻印。
天花寺アスカ:「ああ……気になるかい?」
天花寺アスカ:胸元に光るエンブレム。百足を象った紋章。
晩翠凍衿:「気になると言うか。役目上ですね」
ネヴェア・ブースロイド:「私は……気になります。色々な事が、ありましたから」
ネヴェア・ブースロイド:縮こまって紅茶を啜る。
晩翠凍衿:「そういう約束でもありましたし。ちゃんと覚えてくれてます?」
天花寺アスカ:「覚えているとも」
天花寺アスカ:「他でもない、君との約束だからね」
晩翠凍衿:にこりと笑って見せる。
ネヴェア・ブースロイド:(私とも、約束しましたのに……)
ネヴェア・ブースロイド:僅かに湧いた嫉妬心をおくびにも出さず。天花寺さんの言葉を待つ。
天花寺アスカ:君達にそれぞれ紅茶を出してから、向かいの椅子に腰を下ろす。
天花寺アスカ:「『決闘者の刻印』の持つ機能は、いくつかあってね」
天花寺アスカ:「ひとつは、所有者の守護」
天花寺アスカ:「これは、学内紛争で犠牲者を出さない為の機能だね」
天花寺アスカ:「決闘裁判制度の目的はそこにある」
天花寺アスカ:「刻印を破壊された者は、決闘者に対して対抗手段を持たない。そこで敗北になって、余計な怪我をせずに済むからね」
晩翠凍衿:「ふうん。それが一つ」頷き、ミルクティーを一口。
天花寺アスカ:「そして、もう一つ……これが説明していなかった機能だけれど」
天花寺アスカ:「レネゲイドの鎮静化だ」
ネヴェア・ブースロイド:レネゲイドやオーヴァードについての説明は、事件の後すぐに受けている。だがそれにしても
ネヴェア・ブースロイド:「沈静化、と申しますと?」
天花寺アスカ:「この学院の生徒数は膨大だ。当然、中には未覚醒のオーヴァードも多く含まれている」
天花寺アスカ:「学内紛争という、大きなストレスに晒される中で、覚醒する者が出るのは時間の問題だった」
ネヴェア・ブースロイド:「っ 暴走……」
天花寺アスカ:「ああ」頷く。
天花寺アスカ:「オーヴァードに覚醒した者は、殆どのケースで同時に能力を暴走させる」
天花寺アスカ:「そして……非常に高確率で、即座にジャーム化のリスクが伴う」
天花寺アスカ:「僕は大事な生徒をそんな目には合わせたくなかったし……」
天花寺アスカ:「周囲の生徒にも、確実に危害が及ぶ。それを避けたかったんだ」
ネヴェア・ブースロイド:(大事な生徒……まるで、天花寺さまは生徒じゃないみたい)
晩翠凍衿:落ち着いた、穏やかな表情で話を聞き続けて。
晩翠凍衿:「……それが、どうしてあんなことに?」
晩翠凍衿:その様子のままで問いを重ねる。
天花寺アスカ:「……凛や伊織に関しては、上手く行っていたのだけどね」
天花寺アスカ:「ただ、愛に関しては……」
天花寺アスカ:「一人の生徒があれだけの刻印を所持し、ああいう使い方をするのは想定外だった、と言う他にないね」
天花寺アスカ:「鎮静化し、吸収されたレネゲイドは、一時的に刻印の内部に貯蔵される」
天花寺アスカ:「彼女はそれを利用して、ずっと能力を使わず、レネゲイドを放出せずに蓄積し続け……」
天花寺アスカ:「そして、あの時に一気に解き放ったというわけだ」
ネヴェア・ブースロイド:「それで、愛さまはあれほどの……。あのルツィア像も」
天花寺アスカ:「ああ……彼女のそうした入念な準備のひとつだろうね」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:「あたし、この街に来てから、過去の主だったレネゲイド絡みの事件を調べたりしてたんですけどね」
晩翠凍衿:「カース・マスターっていう悪いやつがいたんですって。いや、今もいるのかな?」
晩翠凍衿:「まあいいや。とにかくそいつは」
晩翠凍衿:「自分の力を……レネゲイドを、複数のアーティファクトに注いで溜め込んで、それを人に与えたりして」
晩翠凍衿:「一般人をオーヴァードにしたり、欲望を煽ってアーティファクトを奪い合うように仕向けたりして、色々大変だったそうですよ」
天花寺アスカ:「…………」
ネヴェア・ブースロイド:「…………」
晩翠凍衿:「怖いですよね」
晩翠凍衿:微笑む。
天花寺アスカ:「……僕のしたことが、それに近いと?」
晩翠凍衿:「そうだと言ったらどうします?」
天花寺アスカ:「…………そうだな」小さく笑って。
天花寺アスカ:「ちょっとだけ、傷付くかな」
晩翠凍衿:「何なんですか?あなた」
晩翠凍衿:「そうやってあたしを悪者にするんですか?」
晩翠凍衿:「あたしが傷付けた側だって」
天花寺アスカ:「いいや?悪いのは僕だ。それは分かってるさ」
ネヴェア・ブースロイド:はらはらと2人の行方を見守っている。
天花寺アスカ:「でも、それを」
天花寺アスカ:「凍衿に言われるのは、きついね」
晩翠凍衿:「あたしだって好きでやってるんじゃありません」
晩翠凍衿:「でも言いましたよね。役目上って。聞かなきゃいけないって」
晩翠凍衿:「前の事件がどうして起きたかをもう忘れちゃったんですか?」
天花寺アスカ:「……反省はしているよ。深くね」
天花寺アスカ:「……どうすれば、許してもらえるかな」
晩翠凍衿:溜息をついて。
晩翠凍衿:「……それを決めるのはあたしじゃありません」
晩翠凍衿:少し冷えた紅茶を飲み下す。
天花寺アスカ:「それはそうだろうね。そちらはそちらで、頑張るけど」
天花寺アスカ:「僕が訊いてるのはそうじゃない」
天花寺アスカ:「今、怒ってるだろう?君」
晩翠凍衿:「…………」黙ってその両目を見つめ返す。
晩翠凍衿:表情は変わらない。微笑んだまま。
天花寺アスカ:「君をそのままで帰したくはないな」
天花寺アスカ:「……どうすればいい?」
ネヴェア・ブースロイド:「そ……そんなに、晩翠さまに嫌われたくないのなら」
ネヴェア・ブースロイド:「初めから、全て。話していれば良かったではありませんか……!」
晩翠凍衿:「……」ちらりと傍らの少女を一瞥して。
晩翠凍衿:「十三歳の子にも負けてますね」再び視線を戻し、言う。
天花寺アスカ:「……そうだね」
天花寺アスカ:「多分……僕はまだ、信じ切れていなかったんだろう」
天花寺アスカ:「君達を……UGNという組織を」
晩翠凍衿:「…………」
天花寺アスカ:いつになく真剣な顔で、晩翠凍衿を見つめる。
天花寺アスカ:「…………」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:やがて、自分から目を逸らす。
晩翠凍衿:「バカみたいです」
天花寺アスカ:「…………」
晩翠凍衿:「覚えてますか。三回ですよ」
晩翠凍衿:「あなたはあたしたちのことを信じてなかったのに?」
天花寺アスカ:「……すまない」
ネヴェア・ブースロイド:不思議な事だった。
ネヴェア・ブースロイド:あれだけ多くの生徒の心を掴んで離さない天花寺アスカが。触れ難い聖域のような彼女が。
ネヴェア・ブースロイド:(晩翠さまを前にしたら。こんなに小さく、頼りなく見えるなんて……)
晩翠凍衿:「……あたしの答えは変わりません。許すかどうかを決めるのはあたしじゃない」
晩翠凍衿:「どうやったらあたしが許せるか。あなたが考えて決めてください」
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:紅茶を一口飲んで、静かに席を立つ。
天花寺アスカ:それから、晩翠凍衿のもとに歩み寄る。
天花寺アスカ:「…………」
晩翠凍衿:座ったままでその姿を見上げる。
天花寺アスカ:ゆっくりと屈んで、座ったままの彼女を抱き締める。
ネヴェア・ブースロイド:(きゃ~………………)
晩翠凍衿:僅かに身を固くするが、黙って受け容れて。
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:しばらく無言でそうしていたが、やがて静かに身を離す。
天花寺アスカ:「……すまない。やはり僕は、まだUGN(きみたち)を信じることは出来ない」
天花寺アスカ:「……でも、凍衿」
天花寺アスカ:「君のことなら、信じられる」
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:「…………どうかな」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:「さっき。扉を開けたらアイシャさんとお楽しみの真っ最中で」
ネヴェア・ブースロイド:(いった……!)
晩翠凍衿:「我ながら信じられないくらい腹が立ちました。どうやって殺してやろうかと思った」
天花寺アスカ:「…………」
ネヴェア・ブースロイド:(~~~~!!)
晩翠凍衿:「——でも、そこまで言うなら、今回は、特別に、許してあげます」
晩翠凍衿:晴れ晴れとした笑顔を浮かべて。
天花寺アスカ:「……ありがとう、凍衿」
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:「……この流れで言うのは、僕も心苦しいのだけどね」
天花寺アスカ:「けれど……約束だから、言うよ」
天花寺アスカ:いつもの優雅な顔に戻り。
天花寺アスカ:「『誓いの紅紐』が無くなって、僕は信仰集めに困っていてね」
天花寺アスカ:「髪のツヤが無くなってきて、どうしたものかと思っていたんだ」
天花寺アスカ:「…………」
晩翠凍衿:「……はあ」怪訝な顔。
天花寺アスカ:「『決闘者の刻印』にはもう一つ機能があってね」
ネヴェア・ブースロイド:(あれ……雲行きが……)
天花寺アスカ:「吸収し、蓄積・貯蔵したレネゲイドの一部……ほんの少しを」
天花寺アスカ:「僕に還元するようになっているんだよね」
晩翠凍衿:「…………」
天花寺アスカ:「お陰でお肌も前より潤いが保たれるようになったし、髪もサラサラ、朝も快適に起きられるようになったんだ」
天花寺アスカ:「うん。それだけなのだけどね。一応ね」
晩翠凍衿:「…………」
天花寺アスカ:「凍衿?」
晩翠凍衿:「……いえ。分かりました」
晩翠凍衿:「あたしが愚かだったってことですもんね。騙される方が悪いんです」
天花寺アスカ:「凍衿……?」
天花寺アスカ:「怒ってる?」
晩翠凍衿:「むしろ泣きそうです」泣きそうな顔。
ネヴェア・ブースロイド:「……なんだか、事件の真相を知りに来たはずが、予想外の事までいろいろ知ってしまいました……」
天花寺アスカ:「凍衿……」また抱き締めようとする。
晩翠凍衿:「帰ります」立ち上がりざまにするりとかわす。
天花寺アスカ:「あっ」
晩翠凍衿:「また……どうせ何かあると思うので。その時は、なるべく早めに連絡をください」
天花寺アスカ:「ああ、分かったよ」
天花寺アスカ:「何も無くとも、いつでも来ていいんだよ?」
晩翠凍衿:「いいえ。結構です」
晩翠凍衿:「公私混同はしないように言われているので」教科書の記述をなぞるような口調。
天花寺アスカ:「私事とは思ってくれるんだね?」
ネヴェア・ブースロイド:「本当におめでたい頭をお持ちですね!!!!!」
ネヴェア・ブースロイド:「なんですか……天花寺さまは…………聖ルツィア…………」
晩翠凍衿:鈍い動きで首を巡らせてネヴェアさんを見る。
ネヴェア・ブースロイド:「私、頑張ったんですよ! 大本は雫さまと……天花寺さまの為です! それが! 揃いも揃って!!!」
天花寺アスカ:「ネヴェア……」
天花寺アスカ:申し訳なさそうな顔で抱き締めようとする。
ネヴェア・ブースロイド:「あっ……」
ネヴェア・ブースロイド:「っ……もう!」突き放す
天花寺アスカ:「あっ」
ネヴェア・ブースロイド:「行きましょう晩翠さま。お見送りいたします」
晩翠凍衿:「ありがとう……」
晩翠凍衿:先導され、幽鬼のような表情で執務室を後にする。
天花寺アスカ:「またね、二人とも」
ネヴェア・ブースロイド:「知りませんっ」
天花寺アスカ:にこにこと笑って、その背中に声を掛ける。
ネヴェア・ブースロイド:バタン、と扉を閉める。
天花寺アスカ:「…………」
天花寺アスカ:一人になった部屋で、息を吐いて腰を下ろす。
天花寺アスカ:目線の先には空になったティーカップ。
天花寺アスカ:ふと思い浮かべたのは、ひとつの童話。
天花寺アスカ:軽はずみな嘘を吐きすぎて、肝心な時に本音が伝わらなくなってしまった少年の話。
天花寺アスカ:「……やれやれ」
天花寺アスカ:溜息を吐いて、すっかり冷めてしまった紅茶に口を付けた。

【ED/御薗野咲】

GM:---
GM:聖ルツィア女学院 学院外周
GM:---

GM:冷たい真冬の風が吹きつける中、君達は学院の外周をジャージ姿で走っていた。
GM:君の隣で息を切らす少女は、園崎愛。
GM:かねてから約束していた、マラソン大会に向けての練習だ。
園崎愛:「はぁっ……はぁっ……」
園崎愛:荒い息で街路樹に手を付き、立ち止まる。
園崎愛:「も……もう駄目です……」
園崎愛:「私はいいです……置いていってください……」
御薗野咲:「はっ、はっ、ふっ、ふっ」 汗を流しながらも、規則正しい呼吸を守りながら走っていたが
御薗野咲:愛ちゃんが止まればその場で足踏みして
御薗野咲:「愛ちゃん……そんなこと」
御薗野咲:「そんなこと私にはできないよ……!」
御薗野咲:「友達を! ……置いていくなんて!」
園崎愛:「だって……これじゃ、御薗さんまで……」
園崎愛:ぜえ、ぜえ、と息を切らす。
御薗野咲:「いいの! 私たち、一緒に走るって決めたじゃない!」
御薗野咲:「一度決めたからには、最後まで一緒よ、私たち!」
御薗野咲:「…………」
園崎愛:「…………」
御薗野咲:ひとしきり大げさな、芝居がかった口調で言うと、にこりと笑って
御薗野咲:「……休もっか?」
園崎愛:「……はい……」
園崎愛:花壇の縁に腰を下ろす。
御薗野咲:その隣に腰を下ろして、首にかけたスポーツタオルで顔や首の汗を拭く
園崎愛:「はー……」ジャージの上を脱いで。
御薗野咲:「こんなに寒くても、こんなに汗かくんだからな」
御薗野咲:「夏じゃなくって良かったと思うべきなのか……あ、ちゃんと汗拭かなきゃだよ」
御薗野咲:「体冷やしちゃう」
園崎愛:「はい……そうですね……」疲れ切った様子で、のろのろと汗を拭き。
園崎愛:「練習でこれじゃ、本番は考えたくないです……」
御薗野咲:「まあまあ、その本番のための練習なんだから」
御薗野咲:「始めた時に比べたら、少しは良くなってるよ。大丈夫大丈夫」
園崎愛:「そうだといいんですけど……」不安げな顔。
園崎愛:「私が遅いままでも、御薗さん、置いていかないでくださいね……?」
御薗野咲:「大丈夫。言ったじゃない。一緒に走るって決めたんだから」 慰めるように頭を軽く撫でる
御薗野咲:「私だってあんまり速くもないし……愛ちゃんと一緒くらいがちょうど良いんだ」
園崎愛:「はい……」それで少しだけ、安心したように。
園崎愛:「……御薗さん、学院での暮らしはどうですか?あれから随分平和になりましたけど……」
御薗野咲:メールで自称した通り、野咲のフィジカルの強さは中の下程度だ。身体を動かすことは嫌いではないが、基礎体力が低いのである。
御薗野咲:「ねー。ホント平和になった。あの時に比べると」
御薗野咲:「多少は慣れた……と思うけど、それでもたまに驚くことあるなあ」
園崎愛:「そうなんですか?」
御薗野咲:「なんか、不意にものすごくお金のかかったことをするよね。音楽の授業に現役のオペラの人呼ぶとか……」
園崎愛:「…………」
園崎愛:「……おかしいんですか……?」
御薗野咲:「おかしいんだよ!」
御薗野咲:力説 「大体そういうのはね、普通の学校だとたまにビデオで見るだけで」
御薗野咲:「『あー今日はこれ見て適当に感想書けばオッケーだなあ、ラッキー』ってなるだけなの!」
園崎愛:「そ、そうなんですね……?」
園崎愛:「でも、実物を見ないと迫力が伝わらないんじゃ……?」
御薗野咲:「それはそうなんだけど……!」
御薗野咲:はーっと息を吐き 「……ふふ」 笑みを漏らす
御薗野咲:「お嬢様学校はやっぱりすごい、って私はまだまだ思うし」
御薗野咲:「そういう意味だと、まだ馴れてはいないのかもね」
園崎愛:「……でも、いいと思います」笑って。
園崎愛:「その方が、御薗さんらしくて」
御薗野咲:「そうかなあ。私も、早く学校に馴染むような女の子に……」
御薗野咲:髪をいじりながら、しばし自分を取り巻くさまざまなものに思いを巡らせて
御薗野咲:「……ふふ。ま、いっか。愛ちゃんがいいって言ってくれるなら」
園崎愛:「ええ。そちらのほうが、素敵です」
御薗野咲:「そう?」
御薗野咲:「……素敵かい?」 顎に手を当てて、キリッとした表情をして見せる
園崎愛:「ふふっ!」口元を抑えて笑う。
園崎愛:「……ええ、とっても!」
御薗野咲:「やった。また素敵になっちゃったな」 すぐに生徒会長ごっこから元の口調に戻る
御薗野咲:「愛ちゃんも笑ってくれるし」
御薗野咲:「……どう? 愛ちゃんもさ」
御薗野咲:「学校、嫌なことない? クラス別だし、あんまり私からは分かんないけど」
園崎愛:「それがですね……」
園崎愛:「…………」
御薗野咲:「…………」 緊張
園崎愛:「……順調ですよ」笑みを浮かべる。
御薗野咲:「ほっ……」
園崎愛:「例の一件が知れ渡って、私に嫌がらせなんてしてくる人はいなくなりましたし……」
園崎愛:「姉もあの通りの色ボケが露呈しましたからね」
園崎愛:「もう心配はないと思います」
御薗野咲:「あれすごいよねえ……」
園崎愛:「ええ……あそこまでとは……」
御薗野咲:「この前の校内放送ポエム大朗読事件はたまたま放送室の近く通ったんだけど」
御薗野咲:「バリケードで鬼束さんも締め出した上でやってたからね」
園崎愛:「身内の恥ですよ、本当に……」
御薗野咲:「雨だったから運動部の人たちがいなくって、まだ被害は抑えられたっていうけど……」
御薗野咲:「……まあ、あれだけ夢中になれるっていうのも、ある意味では素敵なのかな」
園崎愛:「そうかもしれませんね……鬼束さんには申し訳ありませんけど……」
御薗野咲:「それとも……それで愛ちゃんが上手く行くようになったって言うなら」
御薗野咲:「案外、その辺りのことも計算ずくで……?」
園崎愛:「…………」少し考え込んで。
園崎愛:「……まさか……無いですよ、そんなこと」
園崎愛:「素ですよ、素でああいう姉なんですよ」
御薗野咲:「だよねえ。愛ちゃんが言うなら間違いない」 ふにゃっと笑って
御薗野咲:「うーん、ただやっぱり、あそこまで何かに夢中……夢中? になれるのは、やっぱりちょっといいな、って思う」
園崎愛:「……御薗さんには、ありますか?そういうもの」
御薗野咲:「ないねー。人も物も」
御薗野咲:立ち上がり、軽く伸びをして 「まあ恋愛とかは全然想像つかないけど……部活とか始めたら、ハマッたりするものかなあ」
園崎愛:「部活ですか……でもこの学院、運動部は皆活発じゃないんですよね」
園崎愛:「あ、陸上部は今度地方大会に出るんだったかな……」
御薗野咲:「へえ! それって結構頑張ってるんじゃない? ……だからマラソンとかもするのかな?」
園崎愛:「ええ。強い選手がいるそうで……でもマラソン大会は前から……あっ」
園崎愛:「は、入るなんて言わないでくださいね……!?」
園崎愛:「入るなら一緒の部活がいいのに……陸上なんて絶対嫌ですからね……!」
御薗野咲:「え、えっ。別に運動部には入るつもりはないけど……」
御薗野咲:「……愛ちゃんもこれから探す感じ? 文化系で?」
園崎愛:「そうですね……」
園崎愛:「私も概ね問題も解決したので、どこかに入ってみてもいいかもしれませんね……」
園崎愛:「美術部とか……吹奏楽部とか……?」
御薗野咲:「いいねいいね。じゃあ一緒に見て回ろうよ」
園崎愛:「はい、是非!」
御薗野咲:「一緒ならゆるめの所が良いなー。吹奏部は厳しそうだけど、音楽は良いかも……」
園崎愛:「運動部でも、馬術部とかは楽しそうですね……」
御薗野咲:「馬術部!」
御薗野咲:「……いるの? 馬!?」
園崎愛:「ええ、いますよ?」
園崎愛:「厩舎もありますし……」
御薗野咲:「ええーっ……すご……!」
御薗野咲:「お、お嬢様学校、すごい……!!」
園崎愛:「すごいんですか……?」
園崎愛:「実家にもいますよ?馬……」
御薗野咲:「家に馬!?」
御薗野咲:「なっ……なんで……?」 震える
園崎愛:「えっ……祖父の趣味で……レースにも出てますよ? ニエサガスライジュウって馬で……」
GM:割と有名な馬だ。どこかの賞もとっていたような。
御薗野咲:「ニエサガ、スライジュウ……! なんかのニュースで聞いたような……」
御薗野咲:「……っていうか、そんなのまでいるのに愛ちゃんは乗馬とかしてないんだ?」
園崎愛:「ええ……興味無かったので……」
園崎愛:「でも、御薗さんと一緒なら面白そうかな、って……」
御薗野咲:(お嬢様ってすごい……) 脳内で呟きつつ
御薗野咲:「……うん、そうだね。じゃあ今度、まずは馬術部、見に行ってみようよ」
御薗野咲:「それで、別にそこじゃなくてもいいけど、一緒にどこか入ってみよう?」
園崎愛:「はい!行きましょう、一緒に!」
園崎愛:嬉しそうに笑って、腰を上げる。
園崎愛:「ちょっと休みすぎちゃいましたね……その前に、マラソン大会ですね」
御薗野咲:「だね。マラソンも馬に乗って走れれば楽なんだけど」
御薗野咲:「多分馬術部に入れてもそれは許されないだろうしなあ」 足を曲げ伸ばししつつ
園崎愛:「ふふ……連れてきますか?家から」
御薗野咲:「いいね! マラソン大会で、みんなが集まって始めるぞーって時に」
御薗野咲:「私たちだけ立派な馬に乗ってスタートラインに並ぶの」
御薗野咲:「ぶっちぎりで1位、間違いなし! あははっ!」
園崎愛:「ええ、みんな度肝を抜かれるでしょうね!ふふっ!」
御薗野咲:ひとしきりクスクス笑って、ふう、と息を吐き
御薗野咲:「……じゃ、走ろっか?」 笑みを浮かべたまま言う
園崎愛:「そうですね、頑張らなくちゃ」
園崎愛:「今度は、御薗さんを追い越しますからね」
御薗野咲:「うん、その意気その意気」
御薗野咲:「……ほんとに追い越したら、ちゃんと待ってね?」
園崎愛:「ええ~?ふふ、どうしましょうか……」
御薗野咲:「あーっ、ひどい!」
御薗野咲:「そんなことになったら私、像動かして学校破壊しちゃうからね!」
園崎愛:「あっひどい!自分で壊したくせに……!あれ頑張って作ったんですよ!」
御薗野咲:「作ったんだ!? ……紋章の力があればそんなこともできるんだ……」
御薗野咲:「それも今度教えて! 折角だからかわいいの作ろうよ」
御薗野咲:「イカとか……」
園崎愛:「というか、元の像をその……弄って……」
園崎愛:「いいですね、イカ!」
園崎愛:「みんなびっくりしますね、学院の像がイカになってたら」
御薗野咲:「びっくりするだろうねー! マラソンに馬で出るのと同じくらい……」
御薗野咲:「…………」
御薗野咲:「聖ルツィカ像」 ボソッ
園崎愛:「ぶっ……!」噴き出す。
御薗野咲:「ふぷぷ……」
園崎愛:「くっ……ふふ……いいですね……作りましょうか」
園崎愛:「頭と足だけイカになってるやつ」
御薗野咲:「作っちゃおう作っちゃおう! あははっ」
御薗野咲:ゆっくりと走り出す
園崎愛:一緒に走り出す。横に並んで。
御薗野咲:……マラソンを一緒に走って。馬に触って。像をイカにして。
御薗野咲:きっとそれだけじゃない。これからの学校生活、もっとたくさん、ワクワクするような楽しみがいっぱい待っているに決まってる。
御薗野咲:この学校に来た時からは考えられないそれもこれも、考えられるのは私一人じゃないから。
御薗野咲:愛ちゃんがいて、ネヴェアちゃんがいて、轟さんも天花寺さんも、まだ知らない人たちもたくさんいるこの学校でなら。
御薗野咲:(……まだまだずっと、楽しいことがたくさんある!)
御薗野咲:紋章の力でなく、自分の足で軽やかに駆けながら
御薗野咲:「……楽しみだね、愛ちゃん!」
園崎愛:「……はい!」
園崎愛:憂いの無い、晴れやかな笑みを返す。
GM:聖ルツィア女学院。
GM:昭和の昔から多くの令嬢を輩出してきた、由緒正しい名門校。
GM:そこに通う生徒たちはみな貞淑で礼儀正しく、聖ルツィアの名は多くの少女たちの憧れとなっている。
GM:君はそんな学院にやって来たばかりの、転校生だ。






Double Cross The 3rd edition
『聖ルツィア女学院血風録』
END



次回予告

一年に一度、聖ルツィア女学院に訪れるビッグイベント……全校校外学習。
中・高等部の全生徒が全員で参加する、宿泊学習と修学旅行を兼ねた一大行事である。
毎年違った様々な国に赴く、心躍る旅行……今回の行先は、日本とも縁深い国、ドイツ。
友人と共に束の間の非日常を楽しむ生徒達だったが、そこに不意に立ち込めた、どす黒い暗雲。
古くより伝統的に聖ルツィアの宿敵とされてきたライバル校、阿修羅地獄堂女学院。
悪魔の齎した偶然か、なんとこの旅行は、不倶戴天の二校の旅程・日程・宿泊先……全てがぴたりと重なっていたのだ。
楽しい旅模様は一変し、ドイツ旅行は血で血を洗う屍山血河の地獄絵図と化す。
飛び交う怒号。叩き付けられる手袋。
覚醒するアーティファクト。それを追うUGN。
茹で立てのソーセージ。よく冷えたビール。
そして現れる、ナチスドイツの亡霊。
遥か異国の地。“第三帝国の遺産”を巡り、熾烈な争奪戦が幕を開ける。
次回『聖ルツィア女学院 独逸炎上篇』
乞うご期待。