『一夜二人転:百代まりあ/鞘町こはな』


メインログ/雑談ログ


百代ももしろ まりあ
(キャラシート)

鞘町さやまち こはな
(キャラシート)



関連セッション
聖ルツィア女学院にようこそ
セルフィーは破滅の味
ワールド・エンド・モラトリアム
一夜二人転:百代まりあ/胡緑蘭


Preplay

GM:それでは百代二夜連続二人転、第二部はーじまーるよー!
百代まりあ:ワオワオ!
GM:異変の内容は~……
GM:二人の能力が入れ替わる
GM:異変の原因は
GM:choice[ジャーム,アーティファクト,治験薬/実験/事故/病]
DoubleCross : (CHOICE[ジャーム,アーティファクト,治験薬/実験/事故/病]) → 治験薬/実験/事故/病

百代まりあ:なんだろう……
鞘町こはな:わからない……
GM:なんかこう
GM:能力が入れ替わるの、結構な異常事態なので
百代まりあ:難しそうなら普通にジャームでもいいと思いますが……
GM:二人のウロボロス能力が暴走してなんかした感じを考えておりましたが
百代まりあ:そうか……どちらもウロボロス……
鞘町こはな:少なくとも能力を使う局面下にあったほうがいいですよね
百代まりあ:実験中の事故とか……?
GM:微妙に繋げづらいな……GM権限でアーティファクトにさせてもらってもいいですか
百代まりあ:それで!
鞘町こはな:OK!
GM:では原因はアーティファクト!
GM:GMが整えてる間に自己紹介をお願いします。
GM:百代さんから!どうぞ!
百代まりあ:はい!
(キャラシート)
百代まりあ:百代(ももしろ)まりあです。14歳です。
百代まりあ:名家百代家の一人娘、物心つく前に両親を亡くし、祖母に厳しく躾けられて育ちました
百代まりあ:でも祖母は妄執に囚われてただけで百代家は普通に貧乏な庶民の家でした
GM:あれ……なんかこの自己紹介デジャヴ……
百代まりあ:気のせいだよ~
百代まりあ:祖母を亡くした後はUGNに保護されてチルドレンとして頑張りつつ借金返済の為に沢山アルバイトをしています。
百代まりあ:性能は火力を出します。
GM:どのくらいだろう……60点くらいかな……
百代まりあ:鞘町さんとは一緒に女子高に潜入したり一緒に任務を頑張った後で喧嘩したりしましたが
百代まりあ:今回は仲良く出来るといいですね よろしくお願いします
GM:はい!よろしくお願いします!
GM:たくさん仲良くしてってね~
百代まりあ:なかよし!
GM:ではお友達の鞘町さんお願いします!
鞘町こはな:はい!
(キャラシート)
鞘町こはな:鞘町(さやまち)のこはなです!15歳です!
鞘町こはな:元気いっぱいなUGNエージェント中学生です。
鞘町こはな:とても精力的に活動しており、いざという時の備えもバッチリです
GM:頑張りやさんだ
鞘町こはな:数年前にクロドヴァ公国邦人一家殺害事件で両親と一緒に殺されましたが
鞘町こはな:死に損なって屍人となってけちなテロ組織でテロ活動をやってました。
GM:悲劇の差込み方が鋭すぎる
鞘町こはな:でももう滅んだので大丈夫!罪もこれから滅ぼしていきます
鞘町こはな:性能としては、全タイミングのエフェクトを所持しています。
鞘町こはな:実用スペックとしてはあまり見るべきことのない防御型。
鞘町こはな:マリアンヌちゃんとは一緒に治安の悪い学校に潜入したり自撮りに耽ったり喧嘩したりしました!
百代まりあ:任務の内容をバラさないで
鞘町こはな:今回は仲良くできるといいなあ
鞘町こはな:よろしくお願いします!
GM:仲良くしてくれ~~~(切実)
GM:ではこのメンバーでやっていきます!よろしくお願いします!
鞘町こはな:よろしくお願いします!
百代まりあ:よろしくお願いします!



【OP】

GM:全員登場!
百代まりあ:41+1D10
DoubleCross : (41+1D10) → 41+7[7] → 48

鞘町こはな:侵蝕率+2(1d10->2) (侵蝕率:44->46)
市内某所 廃遊園地
GM:N市郊外、経営が行き詰まり閉園して久しい遊園地
GM:君たちはこの廃遊園地をFHセルが拠点としているとの情報を掴み
GM:二人で捜査に訪れた。
百代まりあ:「こはな!あったわ!こっちよ!こっち!」
鞘町こはな:「なんですかマリアンヌちゃん」パタパタと寄る。
百代まりあ:「見て!」遊具のひとつを差し「メリーゴーランドだわ!」
百代まりあ:興奮した面持ち。
百代まりあ:「あ……あっちにはコーヒーカップもあるわ!」
鞘町こはな:「メリーゴーランド!コーヒーカップ!」
鞘町こはな:「懐かしいですね~」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんはあんまり遊園地とか行かないんですか?」
百代まりあ:「ええ。初めてきたわ」感嘆の溜息。
鞘町こはな:「えっ初めて」
鞘町こはな:「すごいなあ。やっぱマリアンヌちゃんだとそうなるんだ」
百代まりあ:「ずっと憧れだったのよ」
百代まりあ:「こはなは遊園地に行ったことがあって?」
鞘町こはな:「はい!でも随分前ですよ」
鞘町こはな:「向こうに行く前なので……あんまり覚えてねーです」
百代まりあ:「そうなの……じゃあ、わたくしとあまり変わらないのかしら」
鞘町こはな:「そうかもです!」
百代まりあ:「もし動けば、わたくし達二人で貸し切りだったのだけれど……」
百代まりあ:動かないコーヒーカップに手を置いて
鞘町こはな:「ぜんぶ動かねーですからね……」
鞘町こはな:「というか」
鞘町こはな:「任務なんだからFHの人もいるんじゃないですか?」
鞘町こはな:「貸し切りじゃねーですよ」
百代まりあ:「はっ……」
百代まりあ:「わ、忘れてないわ」
百代まりあ:「本当よ」
鞘町こはな:「じゃあ信じます!」
百代まりあ:「こ……こはな……」
鞘町こはな:「えへへ……」
百代まりあ:「……ごめんなさい、嘘をついたわ……」
鞘町こはな:「そうなんですか?」
百代まりあ:「本当は一瞬忘れていたの……」
鞘町こはな:「そうだったんですか」
鞘町こはな:「でも偉いです、マリアンヌちゃん!」
鞘町こはな:「そういうの、言い出せなくなっちゃうので!」
百代まりあ:「ありがとう、こはな……」
GM:園内に君達以外の人の気配はない。セルの構成員は既に逃げおおせた可能性がある。
百代まりあ:「それにしても、見つからないわね……」植え込みの中をガサガサ探して。
鞘町こはな:「でも、なんで廃遊園地なんですかね?人が隠れても目立たないですか?」
鞘町こはな:「普通の遊園地を標的にするならよく分かるんですけど……」
百代まりあ:「それは当然」
百代まりあ:「遊園地が好きだからよ」
百代まりあ:「わたくしは感嘆したわ。なんていい隠れ場所を選んだのだろうと」
鞘町こはな:「でも動いてなかったら、遊園地好きでも寂しくないですか」
百代まりあ:「わたくしも将来追われる身になったらきっと遊園地に……」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「そうかもしれないわね……」
鞘町こはな:「開けてるから罠も仕掛けづらいですし……うーん……」
百代まりあ:「そうだわ」手を合わせる。
鞘町こはな:「はい、マリアンヌちゃん!」
百代まりあ:「もしかしたら、動かせるんじゃないかしら」
百代まりあ:「あの……ワンちゃんの能力で、そういうことができるのよ、きっと」
鞘町こはな:「ワンちゃん……」
鞘町こはな:「!」ピピーン
鞘町こはな:「ブラックドッグですね!」
百代まりあ:「それ!」
百代まりあ:「きっとその力で、貸し切り遊園地を堪能していたのでしょうね……」
鞘町こはな:「そっか、電力を供給するための地下設備があるかもってわけですね」
GM:そうして君たちが調査を進めていると、ある場所から発せられる異質なレネゲイド反応を感知する。
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんは頭がいいです」
鞘町こはな:「……む」
百代まりあ:「ややっ」
GM:遊園地の中心にある、古城型のアトラクション
GM:上層は所謂ホラーハウスであり
GM:地下には園内の電力制御施設があるようだ。
鞘町こはな:「あっちです!」
鞘町こはな:「あの教会みたいなお城です!」
百代まりあ:「あ、あれ……?」その不気味な威容を前に、足が鈍る。
鞘町こはな:「どうしたんですか、マリアンヌちゃん」
百代まりあ:「出ないわよね……?」
百代まりあ:「お化けとか……」
鞘町こはな:「お化けなんているわけねーですよ」
百代まりあ:「そ……そう……?」
百代まりあ:「こはながそう言うのなら……」
鞘町こはな:「でも伏兵は居るかもしれないですね」
鞘町こはな:「クリアリングしながら行きましょう!」
百代まりあ:「伏兵……」
百代まりあ:「くりありんぐ……?」
百代まりあ:やや疑問符を浮かべながら付いて行く。
鞘町こはな:「他の建物に隠れながら近づくんです。窓とかよく見て下さいね」
鞘町こはな:「スコープがキラッと光ったりするので」
鞘町こはな:「そしたら隠れてます!」
百代まりあ:「なるほど……」
百代まりあ:「気を付けるわ」
鞘町こはな:慎重にクリアリングしながら、古城へとたどり着き。
鞘町こはな:「人気はねーですね……」
百代まりあ:目を皿のようにして窓だけを注視している。
百代まりあ:「汚れているわ」
鞘町こはな:「じゃあ大丈夫ですよ」
鞘町こはな:「向こうからも見えねーので」
百代まりあ:「そうなのね」
鞘町こはな:「古いのに窓だけ綺麗だとポイントとして使ってることが多いです」
百代まりあ:「こはなはとても物知りね」
鞘町こはな:「えへへ……」
鞘町こはな:「何処にあるんですかね、発信源」
百代まりあ:「ふーむ……」辺りを見回す。
百代まりあ:「奥があるのかしら。それとも、地下?」
鞘町こはな:「そろそろ時間的に見つかってもいい頃だと思うんですけど……」
百代まりあ:「お城なら、隠し部屋とかがあるのかもしれないわね」
鞘町こはな:「隠し部屋!ありえますね」
鞘町こはな:「継ぎ目の色が変わってるところが怪しいです」
鞘町こはな:「あと土やホコリが途切れてるとこですね」
百代まりあ:「暗くてお靴も見えないわ……」手を前方に動かしながら進んでいく。
鞘町こはな:「マリアンヌちゃん、能力で明るく出来ないんですか」
鞘町こはな:「なんかぶわーってなりますよね?」
百代まりあ:「うーむ……そう都合良くできるかしら……」
百代まりあ:言いつつロザリオを握り、明るくなるよう祈っている。
GM:ではそうして君たちが場内を物色していると
GM:場内の燭台に仄かに明かりが灯る
鞘町こはな:「わっ」
百代まりあ:「わわっ」
鞘町こはな:「すごいですねマリアンヌちゃん……」
百代まりあ:「わたくし、何かやっちゃったかしら……?」
GM:燭台が順に点灯し
GM:広間の奥、二つ並んだ玉座へと、君たちの視線は誘導される。
百代まりあ:「むむっ」
百代まりあ:「あれがあるわ!」
百代まりあ:「あの……王様が座る……椅子!」
鞘町こはな:「んー?」
鞘町こはな:「玉座ですね。なんで2個あるんですかね?」
鞘町こはな:「王様って一人じゃないですか?」
百代まりあ:「王様用とお妃様用じゃないかしら?」
鞘町こはな:とてとてと玉座に近づいていく。
百代まりあ:「一緒に座ってみましょう、こはな」わくわくした顔。
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんノリノリですね……?」
百代まりあ:「いい椅子を見たら座りたくなるのが人間というものよ」
鞘町こはな:「そうなんですか?私は座れれば床でもいいですけど……」
百代まりあ:「おばあ様が仰っていたわ」
百代まりあ:「腰は大事にしなさい、と……」
鞘町こはな:「えっいい椅子じゃないと腰悪くなるんですか?」
百代まりあ:「そうらしいわ……おそろしいお話ね……」
鞘町こはな:「腰痛めるのは嫌ですね……」
百代まりあ:「さあ、こはな!」椅子にぴょこんと飛び乗って手招きする。
百代まりあ:「一緒に写真を撮って凍衿たちに送りましょう!」
鞘町こはな:「写真!」ぴょこぴょこ跳ねる。
百代まりあ:「ひよこも言っていたわ」
百代まりあ:「いい感じの写真を撮ると、何かしらが生えるそうよ」
鞘町こはな:「写真いいですね~」パタパタと駆け寄って。
百代まりあ:「何かはよくしらないけれど、きっといいものが生えてくるはずよ」
鞘町こはな:「これだけ椅子が豪華なら、普通にしててもいいですしね」
鞘町こはな:隣りに座って、ゴツい軍用の携帯を取り出して。
鞘町こはな:「撮りますよー」
百代まりあ:こちらもUGN支給の端末を取り出し、にっこり笑ってピースする。
GM:その瞬間
GM:君たちの脳裏に声が響く
"ティターニア":『星の様な、愛しき我が子』
"オベローン":『花の様な、愛しき我が子』
鞘町こはな:「……マリアンヌちゃん今なんか言いました?」
百代まりあ:「言ってないわ。これはきっと、あれね」
百代まりあ:「この椅子に座ると、アトラクションが始まるようになっているのよ」
鞘町こはな:「アトラクションの電源が生きてたってことですか?」
"ティターニア":『その心臓と、我らの影を取り換えましょう』
"オベローン":『ようこそ、真夏の夜の夢へ』
鞘町こはな:「じゃあ敵が近くにいるかもです!」
鞘町こはな:椅子から立ち上がろうとする。
GM:しかし、それはかなわない
鞘町こはな:「……あれ」
GM:言葉が終わると同時に、君達の全身を目眩が……いや
GM:異常な高揚感が湧き上がる。
百代まりあ:「……う……?ぅう……?」
GM:レネゲイドの暴走、それに類似した制御不能の感覚
鞘町こはな:「……わ、わ、わわわ」
百代まりあ:「な、何かしら、これ……あわ、あわわわ……」
鞘町こはな:「……マリアンヌちゃん!」咄嗟に陰に潜り、影響を躱そうと試みるが。
鞘町こはな:「あれ……?」何故か、それも叶わず。
GM:燭台に照らされた君たちの影がゆっくりと重なり合い
GM:一瞬だけ、一つに"混じり合う"
GM:やがて燭台の火は消え、君たちを襲っていた高揚感も引いていく
百代まりあ:「…………? ……はぁ……」
鞘町こはな:頭を……帽子を抑えて。「マリアンヌちゃん、平気ですか?」
百代まりあ:「なかなかエキサイティングなアトラクションだったわね」
百代まりあ:「こはなは大丈夫だった?」
鞘町こはな:「大丈夫ですけど……これ、アトラクションじゃねーですよね」
百代まりあ:「えっ……違うの……?」
GM:先程までの異質なレネゲイドの気配もない、しかし
GM:今度は君たちの内側に、どうにも拭い去れない違和感が残るだろう
鞘町こはな:「これ、トラップとかじゃ……んんっ」
鞘町こはな:「んー……?」
百代まりあ:「確かに何か、胸がモヤモヤするけれど……」
百代まりあ:「一瞬、踊り出したいような気分になったわよね」
鞘町こはな:「踊りたくはならねーですけど……」
百代まりあ:「まさか……」
百代まりあ:「違法薬物……?」
鞘町こはな:「いや、薬物の感じじゃないですね」
GM:先程まで出来たことが出来なくなり
GM:出来ないことが出来る。ということが、直感的に君たちは理解できる。
鞘町こはな:「……なんだろう」
鞘町こはな:目を閉じる。
鞘町こはな:その場で膝をつく。
百代まりあ:「こはな……?」
鞘町こはな:両手を組んで、掲げて。
鞘町こはな:天井の一部が、サラサラと砂になって消えた。
百代まりあ:「まあ……」目をぱちくりさせる。
鞘町こはな:彼女だけを照らすように、開いた穴から陽光が差し込む。
鞘町こはな:「あれ……?」
鞘町こはな:「あれ、私今、潜ろうと思って……」
鞘町こはな:「なんで……?」
百代まりあ:「もしかして」
百代まりあ:「こはなも、わたくしと同じようなことが出来るようになったの?」
百代まりあ:「お揃いね!うれしいわ」
鞘町こはな:「あ、これ」
鞘町こはな:「そっか。マリアンヌちゃんの……?」
百代まりあ:「そう見えるけれど……。わたくしもやってみるわ」
百代まりあ:言って、いつものようにロザリオを握って、祈る。
百代まりあ:瞬間、百代の輪郭が希薄に、陰のようにぼやけていく。
鞘町こはな:「えっ」
百代まりあ:(…………!)
鞘町こはな:「ダメです!」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃん!使わないで!」
鞘町こはな:「ダメ!!!」
百代まりあ:潜る、というより────落ちる。重く深く冷たい、影の海に。
百代まりあ:(…………!?)
鞘町こはな:「早く!早く上がって!」
百代まりあ:陰が藻掻くように腕をばたつかせ、
百代まりあ:その言葉に、なんとか冷静さを取り戻して能力を解除する。
百代まりあ:「……っ……はっ……!はぁっ……!」
百代まりあ:「い……息が……」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんっ!」飛びついて抱きしめる。
鞘町こはな:「大丈夫ですか?」
百代まりあ:輪郭が鮮明さを取り戻し、膝をついて荒い息をする。
百代まりあ:「だ、大丈夫よ……ええ……」
百代まりあ:「……今のは……?」
鞘町こはな:「多分、私の能力です」
鞘町こはな:「私がマリアンヌちゃんの能力を使えるようになって、」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんが私の能力を使えるようになって」
鞘町こはな:「それで、私たちは、元々の能力を……」
鞘町こはな:「……使えない……?」
鞘町こはな:「……嘘」
百代まりあ:「お互いの能力を、取り換えっこしたということ……?」
鞘町こはな:「……嘘……」抱きしめたまま、弱々しげにつぶやく。
百代まりあ:「そんなこともあるのね……」
百代まりあ:「……こはな?」
鞘町こはな:「……」
百代まりあ:「ご、ごめんなさい、そんなに嫌だったかしら……?わたくしの力……」おろおろしながら。
鞘町こはな:「そう、ですね……早く、戻さなきゃ」
鞘町こはな:「早く……」



GM:OP終了!ロイスが取れます!
百代まりあ:鞘町こはな 〇庇護/不安 で取得して以上です
鞘町こはな:百代まりあ 尽力:〇/不安
GM:OK!



【ミドルフェイズ】

GM:全員登場!
百代まりあ:48+1D10
DoubleCross : (48+1D10) → 48+6[6] → 54

鞘町こはな:侵蝕率+8(1d10->8) (侵蝕率:46->54)
鞘町こはな:温まってきた

---

GM:一夜二人転のミドルフェイズはFS判定となります。

使用技能:≪情報:UGN≫ ≪情報:噂話≫
難易度:6
最大達成値:9点
目標進行値:4


GM:一人あたりの最大進行値は1で固定
GM:合計4回成功すればクライマックスへ進めます。
GM:情報で判定する場合は財産使用可
GM:特殊ルールとして、片方が支援判定を行い、成功した場合、もう片方の達成値を+3し、最大達成値を10とします。
GM:【ハプニングチャート】
GM:1d6
DoubleCross : (1D6) → 5

5:ちょっとした荒事・戦闘が必要な局面。
ラウンド中の使用技能を≪白兵≫≪射撃≫≪RC≫に変更する。


鞘町こはな:これは戦闘で使ってるな……?
百代まりあ:ハワーッ
GM:調度良いのがでましたね
GM:ではまず判定をお願いします。
鞘町こはな:白兵で振ってみます。
鞘町こはな:4dx>=6
DoubleCross : (4R10[10]>=6) → 10[2,3,9,10]+10[10]+5[5] → 25 → 成功

鞘町こはな:???
百代まりあ:その能力向いてるんじゃないの?
GM:隠れた才能が開花しちゃった
鞘町こはな:この能力、メチャクチャな出力出るんだ……
百代まりあ:RCで振ります
百代まりあ:4DX+4>=6
DoubleCross : (4R10+4[10]>=6) → 10[1,4,9,10]+10[10]+10[10]+6[6]+4 → 40 → 成功

百代まりあ:wwwwwww
GM:君達?
百代まりあ:天才だった
GM:もうずっとそのまんまでいいんじゃないの
百代まりあ:こんなことある??
GM:ではこのラウンドの進行値は2/4!
GM:順調ですね
鞘町こはな:変えたままにしよっか……
百代まりあ:このままでいいんじゃないかしら
GM:それではロールの方行ってみよう
廃遊園地 地下
GM:君達が支部に状況を報告して暫く後、この件に当たって指揮を引き継いだ人物から端末に連絡があった。
夏目靖章:『二人とも災難だったね』
夏目靖章:『別口で捕まえたセルの構成員から、そこで研究されていたアーティファクトの情報が入った』
鞘町こはな:「だったじゃないですよう」
鞘町こはな:「今も大変です……」
百代まりあ:「靖章。ごきげんよう」電話越しに一礼。
夏目靖章:『ごきげんよう、まりあくん』
鞘町こはな:「お知り合いですか?」
百代まりあ:「ええ。この前の任務で知り合ったの」
百代まりあ:「とても頼れる人よ」
百代まりあ:「それに、どすけべやろう?とも聞いているわ」
鞘町こはな:「えっ」
鞘町こはな:さっと胸元を隠す。電話越しだが。
鞘町こはな:「ドスケベ野郎なんですか……?」
夏目靖章:『ははは、人聞きが悪いな。俺はいつだって女の子の味方だよ?』
夏目靖章:『ともかく、本題に入ろうか』
夏目靖章:『アーティファクトの名は"チェンジリング・ハート"……"エンプティ・ハート"の発展試作体と言ったところか』
夏目靖章:『効果は君達も知っての通り、同一シンドローム間の性質を入れ替えるみたいだね』
百代まりあ:「このままずっと入れ替わったままなのかしら?」
鞘町こはな:「……」
百代まりあ:「解決方法はあって?」
鞘町こはな:「はい。戻せるんですか?」
夏目靖章:『おそらくもう一度玉座に座れば解除できる。ただし…‥』
夏目靖章:『先程君達が使用した時点で、そこの動力は底をついているみたいだね』
夏目靖章:『再び動かすには、動力源に直接力を注ぎ込んで再起動させるしか無い』
夏目靖章:『その建物の地下に、動力源があるはずだ』
夏目靖章:『構成員の話では自動の防衛機構が設置されているらしい』
鞘町こはな:「防衛装置、ですか」
百代まりあ:「ベタベタする床とか……?」
夏目靖章:「大したものではないだろうが、今は二人共不慣れな身体だ、気をつけるようにね」
鞘町こはな:「じゃあ、それは……」
鞘町こはな:「私がやらねーと、ってことですね」
百代まりあ:「? どうして?」
百代まりあ:「二人で来ているのだから、わたくしもでしょう?」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんはダメです」
百代まりあ:「どうして?」
鞘町こはな:「それ、使っちゃダメです」
鞘町こはな:「危ないからダメ」
百代まりあ:「こはなはいつも使っているでしょう」
百代まりあ:「なのにわたくしはダメなの?」
鞘町こはな:「私は馴れてるから平気ですけどマリアンヌちゃんはダメ!」
鞘町こはな:「失敗したら浮いてこれねーんです。だからダメ」
百代まりあ:「それじゃあこはな一人を戦わせて、わたくしにただ見ていなさいというの?」
百代まりあ:「冗談ではないわ。そんなことは無理よ」
鞘町こはな:「じゃあ、椅子に誰か来ないか見張ってて下さい!」
鞘町こはな:「私がその間に一人で行きます」
鞘町こはな:「重要な任務です。そうですよね?」
百代まりあ:「無駄よ」
鞘町こはな:「無駄ってなんですか」
百代まりあ:「言いくるめようとしても駄目。子供ではないのだから」
鞘町こはな:「子供じゃないですか!」
百代まりあ:「一歳しか違わないでしょう!」
鞘町こはな:「じゃあ二人とも子供なだけじゃないですか」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんの子供じゃないは嘘です!」
百代まりあ:「むむむ……!」
鞘町こはな:「大人である証拠なんて一個もねーです!」
鞘町こはな:「ふふん!」
百代まりあ:「だとしたら、子供一人で行くなんて危ないに決まっているわ!」
鞘町こはな:「むむむ……!」
百代まりあ:「わたくしも行く!そうしたら子供でも二人になるわ!」
鞘町こはな:「じゃあ来てもいいですけど、何もしちゃダメです」
百代まりあ:「それじゃあ何も変わらないでしょう!」
百代まりあ:「わたくしも戦うわ!」
百代まりあ:「戦って、あなたを守る!」
鞘町こはな:「ダメです!」
百代まりあ:「ダメじゃない!」
夏目靖章:『まあまあ君達、喧嘩はその辺にしておこうか』
百代まりあ:「でも靖章……!」
夏目靖章:『俺としては、少なくとも二人一緒に行動することを推奨するよ』
百代まりあ:「……!そうよね!その通りよ!」
夏目靖章:『お互いの能力を知ってる者がいないと、いざという時リカバリーできないからね』
鞘町こはな:「それは……」
百代まりあ:「ほら!言ったでしょう!」
百代まりあ:「ふふーん」
鞘町こはな:「私の能力ですからね」
鞘町こはな:「私が使っていいって言うまではダメです」
百代まりあ:「な……!」
鞘町こはな:「いざという時リカバリーできないので」
鞘町こはな:「ドスケベ野郎も言ってました」
鞘町こはな:(名前を聞けてない)
百代まりあ:「それじゃあわたくしの能力だって、わたくしが許可を出すまで使わせないわ!」
鞘町こはな:「何をう!」
鞘町こはな:「そっちがその気なら望む所です!」
百代まりあ:「いざという時リキャバリィ?できないから!」
鞘町こはな:「Recovery」
鞘町こはな:「……ふっ」
百代まりあ:「りっ……れっ……」
百代まりあ:「…………ぅうううう……!」
鞘町こはな:「な、なんで泣くんですか」
鞘町こはな:「り、りきゃばりい?でいいです!」
百代まりあ:「泣いてないわ!」
百代まりあ:「怒ってるの!こはなの分からずや!」
鞘町こはな:「なんで怒るんですか!」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんのマリアンヌ!」
夏目靖章:『ドスケベ野郎としても、なるべく能力は使わないよう気をつけてほしいけどね……』
百代まりあ:「とにかく絶対ひとりでは行かせないわ!どすけべの靖章もそう言っているでしょう!」
百代まりあ:「それでいいわね!こはな!分かった!?」
百代まりあ:「分かったらお返事して!」
鞘町こはな:「あっ子供扱いしてる!」
夏目靖章:『……間に合うかはわからないが、増援を向かわせる手配も進めている』
夏目靖章:『とにかく、くれぐれも無理だけはしないように。』
夏目靖章:そう言った後、通信が不安定になり接続が途切れる。
鞘町こはな:「……あ」
百代まりあ:「あっ……」
鞘町こはな:「ドスケベ野郎?聞こえてますか?ドスケベ野郎?」
鞘町こはな:「……ダメです」
GM:ドスケベ野郎は何も応えない
GM:地下への扉は目の前にある。
GM:進むも留まるも、君達の自由だ
百代まりあ:「……」地下への扉を見つめて。
百代まりあ:勢いよく開いて、一目散に走り出す。
百代まりあ:「先に辿り着けばこっちのものだわ!」
鞘町こはな:「あっ!」
鞘町こはな:「負けませんよ!走り込みには自信があります!」

---

GM:ロイス、購入が可能!
GM:なんかそのへんに置いてた物資とか漁った感じで
鞘町こはな:ボディアーマーを。
鞘町こはな:2dx+1>=12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 4[4,4]+1 → 5 → 失敗

鞘町こはな:全然ダメ
百代まりあ:夏目靖章 〇どすけべやろう/怪しい で取得 
百代まりあ:こちらもボデマで
百代まりあ:1DX>=12
DoubleCross : (1R10[10]>=12) → 2[2] → 2 → 失敗

百代まりあ:以上!
GM:全然だめじゃん
鞘町こはな:どすけべ野郎の人/連帯感/名前聞いてない……:○/ロイス
鞘町こはな:以上!



GM:2ラウンド目!

難易度:6
最大達成値:9点
目標進行値:2/4


GM:ハプニングチャートは厳正な協議の結果

2:事態が深刻化する。状態変化の進行・周囲への拡大など
ラウンド中の判定難易度を8に変更する。


GM:こちらで固定します
GM:判定をどうぞ!
百代まりあ:情報:UGN コネUGN幹部使って判定します
百代まりあ:3DX+2>=8
DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 10[2,6,10]+9[9]+2 → 21 → 成功

鞘町こはな:UGN幹部を使って情報:UGN。
鞘町こはな:4dx+1>=8
DoubleCross : (4R10+1[10]>=8) → 3[2,2,2,3]+1 → 4 → 失敗

鞘町こはな:ぎゃん!
百代まりあ:こ、こはな……
鞘町こはな:財産4点!
GM:こはっぴ‥‥!
GM:金持ち中学生……
百代まりあ:どこから得た金だ
鞘町こはな:UGNから……
GM:では両方成功!4/4!
GM:ミドル突破です!
廃遊園地 地下構造体
GM:君達は古城の地下に足を踏み入れた。
鞘町こはな:「……よしっ」振り切ってきた。
鞘町こはな:鍛え方が違うので。
百代まりあ:「ぜぇっ……ぜぇっ……」息を切らしてだいぶ後方をよたよた走っている。
GM:通路は思いの外広く、非常灯の灯りがずっと先まで続いている。
鞘町こはな:「……結構ありますね」
鞘町こはな:「防衛機構は──」周囲を見渡す。
GM:通路の向こうから、小さな羽音が無数に聞こえてくる。
GM:自動小銃を搭載した小型ドローン数十機
GM:君達の足音に反応し、方々から群がってくる。
鞘町こはな:「あれだ」手をかざして。「……あ」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃん!能力使っていいですかー?」後方に声をかける。
百代まりあ:「ま……待ちなさい……こはな……ううっ……ふぐっ……」
百代まりあ:「げほっげほっ……はぁっ……はぁ……」
鞘町こはな:「早く……!」
鞘町こはな:「もう来てます!」
百代まりあ:「い、いいわ……!」
鞘町こはな:「了解です!」
GM:ドローンの照準が君たちに合わせられていく
GM:今まさに、銃口が一斉に火を吹こうと──────
鞘町こはな:手をそぞろに合わせる。眼を一瞬閉じる。
鞘町こはな:祈るべき十字架もない。信仰すべきものもそこにはない。
鞘町こはな:だが、それでも。その力は応えた。
鞘町こはな:どこからか鳴り響くような、荘厳な鐘の音。
鞘町こはな:同時にドローンに殺到する、硫黄の火。
鞘町こはな:それは腐臭を立てながら、ドローンを飲み込み、ドロドロに焼き尽くしていく。
GM:ドローンが次々に焼け落ち、沈黙する。
鞘町こはな:「うっ……!」その悪臭に、自分でも顔をしかめる。
百代まりあ:「……!」
百代まりあ:自分が使った時とはまるで異なる能力の在り様に、僅かに目を見張る。
GM:その時、悪臭によろめく鞘町さんの背後から
鞘町こはな:「マリアンヌちゃん、これ……」
鞘町こはな:どういうことなのか、尋ねようと振り向いて。
GM:鎚を振り上げた自動人形が、今まさに鞘町さんの頭にそれを振り下ろす。
鞘町こはな:「……え」
百代まりあ:「……!」
鞘町こはな:「わ……わっ」咄嗟に潜ろうと試みて、失敗する。
百代まりあ:即座に躍り出る。翻る長髪、その一本一本までもが、希薄な影に変わっていく。
百代まりあ:揺らめく位相、そのズレが、槌の一撃を阻む。
鞘町こはな:「えっ」目を見張る。
GM:ぐしゃり、その音は頭蓋の骨ではなく鎚そのものが潰れる音だ
GM:位相の断裂に絡め取られ、自動人形は鎚を引くことも出来ない
鞘町こはな:「あっ!」
百代まりあ:一瞬息継ぎをするように顔を出して、
百代まりあ:「……今!」
百代まりあ:人形を押さえつける体勢で、再び影の海へと潜航する。
鞘町こはな:慌てて手を振る。硫黄の火がその人形を完膚なきまでに焼き潰す。
GM:人形はフレームまで炭と化し、その場に崩れ落ちる。
GM:辺りの防衛機構は殲滅したようだ。
百代まりあ:靄のような陰は硫黄の火にも焼かれることなく、やがて輪郭を取り戻す。
鞘町こはな:「はあ、はあーっ……!」
百代まりあ:「……げほっ……!げほっ……!」
百代まりあ:「っ……はぁっ……!は……あ……っ……」その場に蹲り、必死に息をする。
鞘町こはな:「……マリアンヌちゃん!」
鞘町こはな:駆け寄り、抱き寄せる。
鞘町こはな:「大丈夫、冷たくないです、苦しくないです」
鞘町こはな:「独りじゃないです」
百代まりあ:「はっ……はっ……」抵抗もできず、腕の中で小さく息をする。指先は冷たく、感覚が無い。
百代まりあ:「無事……よね……? ……こはな……」
鞘町こはな:「はい。無事です、けど」
鞘町こはな:「私、使っていいって、言ってないです」
鞘町こはな:「こんなにして!」冷たくなった指先を握る。
百代まりあ:「…………はー…………」まだ冷たい汗を浮かべながら、大きく息を吐く。
百代まりあ:「……わたくしの能力も使わせたもの」
百代まりあ:「だから、あいこよ」
鞘町こはな:「私はちゃんとマリアンヌちゃんに許可もらいました」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんは私に許可貰ってないです」
百代まりあ:「じ……自分だけ使うつもり……?」
百代まりあ:「ずるいわ、そんなの」
百代まりあ:「それに、使わなくちゃこはなが危なかったじゃない」
鞘町こはな:「一発くらい受けてもオーヴァードは平気です」
鞘町こはな:「それを使うほうが、もっと危ないです!」
鞘町こはな:「やっぱりダメ!」
百代まりあ:「平気じゃないわ」
百代まりあ:「ケガをしたら血が出るわ。痛いわ」
百代まりあ:「あなたがそんな思いをするのを、わたくしは見たくないもの」
鞘町こはな:「私の方が見たくねーです!」
鞘町こはな:「それは、本当に危ないんです!」
百代まりあ:「…………」
鞘町こはな:「いつ戻れなくなるかわからない、ギリギリの綱渡りなの!」
鞘町こはな:「もうダメ!絶対禁止!」
百代まりあ:「……ええ、そうね」頷く。
百代まりあ:「自分で味わってみて、よく分かったわ」
百代まりあ:「……いつも……」
百代まりあ:「……いつも、こんなことをしているの?あなたは」
鞘町こはな:「えっ」
鞘町こはな:「……それは……」目をそらす。
百代まりあ:「さっきから、聞いていれば」
百代まりあ:「自分でも、危ない力だと分かっているじゃない」
百代まりあ:「『いつ戻れなくなるかわからない、ギリギリの綱渡り』……」
百代まりあ:「それが分かっていて、あなたはいつも、こんなことをしているの……?」
鞘町こはな:「……」下を向く。
百代まりあ:「……どうして?」
百代まりあ:「……何故あなたは、それが分かっていて……怖い思いをしながら」
百代まりあ:「危ない目に合いながら、こんなことを続けるの……?」
百代まりあ:「どうしてそんな必要があるの……?」
鞘町こはな:「……だって」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃん、言いましたよね」
鞘町こはな:「『ケガをしたら血が出るし、痛いです』」
鞘町こはな:「『みんながそんな思いをするのを、私は見たくないです』」
鞘町こはな:「だから守ってきました」
鞘町こはな:「それが、必要のないことだって言うなら」
鞘町こはな:「ここから先は、私一人で行きます」
百代まりあ:「だからと言って……!」
百代まりあ:「それであなたは、代わりにあの海に潜るというの!?」
百代まりあ:「あの、暗くて冷たくて、誰もいない海に……!」
百代まりあ:「いつか溺れるかもしれないと、分かっていて……!?」
鞘町こはな:「はい。でも、私。あそこ……嫌いじゃないですよ」
鞘町こはな:「自分がちっぽけだって、教えてくれるから」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「わたくしは、嫌いよ」
百代まりあ:「人は……いいえ」
百代まりあ:「こはなはもっと、暖かくて、穏やかな場所にいるべきよ」
鞘町こはな:「戦いが終わって、そういう世界が来るといいですね」
鞘町こはな:「そのために、頑張りますよ。ちょっとだけ、マリアンヌちゃんの力を借りますね」
鞘町こはな:そのまま奥へと歩き出そうとして。
百代まりあ:「待ちなさい」
百代まりあ:ぐい、とその手を引く。
鞘町こはな:「わ……何ですか」
百代まりあ:「話は何も終わっていないわ」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「……わたくしは……」
百代まりあ:「そんな思いをして、あなたに助けられたって」
百代まりあ:「ちっとも嬉しく、ない」
鞘町こはな:「……」
鞘町こはな:「私、マリアンヌちゃんに嬉しいって思ってもらうために」
鞘町こはな:「戦ってるわけじゃないです」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「言っていたわね」
百代まりあ:「人の助けに、なりたいから?」
鞘町こはな:コクリと頷く。
百代まりあ:「……こはな。もう一度聞くわ」
百代まりあ:「あなたは、それで幸せなの?」
鞘町こはな:「──はい」
鞘町こはな:百代まりあの方を見ては居ない。
鞘町こはな:彼女が見ているのは、
鞘町こはな:自らが焼き尽くしたドローン。ドロドロに溶けて、醜くひん曲がった残骸。
鞘町こはな:(──私は、人を傷つける力より)
鞘町こはな:(──自分が傷ついてでも、人を守れる力のほうが)
鞘町こはな:(──それを使って、人を守っていける方が)
鞘町こはな:「幸せです」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:険しい目で、鞘町こはなを見つめる。
百代まりあ:「誰にも知られず、褒められることも、報われることもなかったとしても」
百代まりあ:「人を助けられれば」
百代まりあ:「それだけで、あなたは幸せだというの」
鞘町こはな:「……本当は、褒めても欲しいです」
鞘町こはな:それだけ吐き捨てて、施設の奥へと駆ける。
百代まりあ:その背を、百代は追わない。
百代まりあ:「こはな」
百代まりあ:後方から声を掛ける。
鞘町こはな:「……」
百代まりあ:「わたくしは────」
百代まりあ:「────降りるわ。この任務」
鞘町こはな:「……えっ」立ち止まる。
百代まりあ:「『それ』は、あなたにあげるわ」
百代まりあ:「許可はいらないから、これからは自由に使って頂戴」
鞘町こはな:「えっ……」
鞘町こはな:「ダメ!ダメです!」バタバタと振り向いて駆け寄る。
百代まりあ:踵を返し、出口へと歩き出す。
鞘町こはな:「待って……待って!」
百代まりあ:「どうしたの、こはな」
百代まりあ:「人を助けたいのでしょう?」
百代まりあ:「その力でも、ちゃんと出来るはずよ」
百代まりあ:「わたくしはこれまで、そうしてきたもの」
百代まりあ:「何か不満があって?」
鞘町こはな:「……ううう……」
鞘町こはな:「ううううう……」その場にしゃがみ込む。
鞘町こはな:「ううううう~~~」
鞘町こはな:「やだ……」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:それを見下ろす。
鞘町こはな:「私、もう」
鞘町こはな:「人を……」
鞘町こはな:「やだ……」
鞘町こはな:「嫌……」
百代まりあ:「……こはな……?」
鞘町こはな:「返して……!」足に縋り付く。
鞘町こはな:「返して……」
鞘町こはな:「お願い……」
百代まりあ:「……どうして?」
百代まりあ:「いい機会だと思うわ」
百代まりあ:「これでもう、あなたは怖い思いをせずに済むのよ」
百代まりあ:「わたくしも、その方が嬉しいわ」
鞘町こはな:「やだやだやだやだ」
鞘町こはな:「やだ……」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「……分からないわ」
百代まりあ:「あなたは、どうしてそんなに……」
百代まりあ:「……苦しみたいの?」
鞘町こはな:「……」
鞘町こはな:「……私は、人を殺してます」
百代まりあ:「…………」
鞘町こはな:「それは、敵って意味だけじゃなくて……普通の、人も」
鞘町こはな:「普通に生きていれば、得られてたはずの生活を。私は、奪ってます」
鞘町こはな:「だから……苦しんででも、人を守りたい」
鞘町こはな:「私の幸せは、そこにしか無い」
百代まりあ:「…………」
鞘町こはな:「だから、お願い。まりあ」
鞘町こはな:「私に、その力を返して」
百代まりあ:「…………ひとつ」
百代まりあ:「条件があるわ」
鞘町こはな:「……条件?」
百代まりあ:蹲るこはなに寄り添って、その肩を抱く。
百代まりあ:「もう、二度と」
百代まりあ:「あなたの幸せが、そこにしか無いなんて言わないで」
鞘町こはな:「……」
鞘町こはな:「……」無言で頷く。
百代まりあ:「たとえ間違いを犯した人間だって」
百代まりあ:「幸せになる権利は、あるはずよ」
百代まりあ:「あなたひとりで見つけられないなら、わたくしが一緒に探す」
百代まりあ:「あなたひとりで背負えない罪なら、わたくしも一緒に背負うわ」
百代まりあ:「あなたは独りじゃないのよ、こはな」
百代まりあ:「少なくとも」
百代まりあ:「私がいるわ」
鞘町こはな:「……」
鞘町こはな:「……ぐすっ」
鞘町こはな:「……」
鞘町こはな:よろよろと立ち上がる。
鞘町こはな:「はい。マリアンヌちゃんが、居ます」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんが居る……」
鞘町こはな:「そうか。そうです」
鞘町こはな:「えへへ」
百代まりあ:「……こはな?」
百代まりあ:「そうよ、わたくしがいるわよ」
鞘町こはな:「……はい!」
鞘町こはな:「一緒に行きましょう!」
百代まりあ:「ええ」微笑して「一緒に」

---

GM:ロイス購入!
鞘町こはな:購入はボデマ!
鞘町こはな:2dx+1>=12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 7[4,7]+1 → 8 → 失敗

鞘町こはな:ダメ!
百代まりあ:ボデマを買います
百代まりあ:1DX>=12
DoubleCross : (1R10[10]>=12) → 1[1] → 1 → ファンブル

百代まりあ:だめでした
鞘町こはな:ダメダメだ
GM:だめだめ!
百代まりあ:以上……!
GM:ロイスはいいかな?
鞘町こはな:OK!



【クライマックス】

GM:全員登場!
百代まりあ:54+1D10
DoubleCross : (54+1D10) → 54+2[2] → 56

鞘町こはな:侵蝕率+1(1d10->1) (侵蝕率:54->55)
廃遊園地 最下層
GM:地下最奥の広間、非常灯に照らされたその中心に巨大な装置が鎮座している。
GM:アーティファクト『チェンジリング・ハート』
GM:その本体ユニットに、無数のケーブルが接続され、地上へと伸びている。
GM:これに相応の出力のレネゲイドを注ぎ込めば、再度能力を交換する程度の動力は確保できるだろう。
鞘町こはな:「いかにもあれっぽいです」
百代まりあ:「あれを再起動させればいいのね」
GM:君達が装置へ近づいた、その時
?????:「やれやれ、"パック"の悪戯にも困ったものだ」
?????:君達の入ってきた入り口から、男の声が聞こえる
百代まりあ:「ややっ」
鞘町こはな:「……む」
?????:白塗りに赤鼻の派手な化粧、丸っこい道化クラウンの衣装
?????:遊園地が開いていればその辺りで風船を配っていてもおかしくはないが
?????:この地下室に於いては、怪談の類にしか見えないだろう
百代まりあ:「さ……殺人鬼!」
鞘町こはな:「殺人鬼なんですか」
?????:「殺人を厭う気はないが……」
?????:「今日はそういう気分ではない」
?????:「はじめまして、お嬢さん方」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「私は"アヴァロン"セルの"コブウェブ〈蜘蛛の糸)と言う」
百代まりあ:「あば……こぶ……?」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「身内の不始末でね、君達の後ろにあるそれを回収しに着た」
鞘町こはな:「コブトリさんが、これを仕掛けたんですね」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「正確には私の仲間が、ね」
百代まりあ:「さては何か悪い事に使うつもりね」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「ああそうか……君達、座ったのか」
鞘町こはな:「そうです!だから戻さないとなんです!」
鞘町こはな:「邪魔しないで下さい!」
百代まりあ:「そうなの」
百代まりあ:「すぐ済むと思うから、待っていて頂けるかしら」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「それなら……どうだい君達」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「我々の……〈妖精郷〉の家族にならないか?」
百代まりあ:「家族……?」首を傾げる。
鞘町こはな:「〈妖精郷〉?」首をかしげる。
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「今まであの椅子に座った子供達も、皆そうしている」
百代まりあ:「ふーむ」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「二人同時に座る、というのは本来の使い方ではないんだがね」
百代まりあ:「えっ」
百代まりあ:「そうなの……?」
鞘町こはな:「……」
百代まりあ:「わたくし達、何か間違えたのかしら」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「本人と影を入れ替える機能が、影同士を入れ替えることになるとは」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「いやはや、中々面白い事になった」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「だがそれでも"取り替え子"には変わりない」
鞘町こはな:「本人と影が入れ替わる?それって……」
鞘町こはな:「“被害”に遭った子達がいるってことですよね」
百代まりあ:「……そうなの!?」大分遅れて理解する。
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「被害とは心外だが……まあ、ここが開いていた頃はね」
鞘町こはな:「……!」
鞘町こはな:「開いてた頃から……?」
百代まりあ:「え……遊園地が……?」
鞘町こはな:「そっか、廃遊園地をアジトにしてたんじゃなくて」
鞘町こはな:「アジトにしてた遊園地が潰れたんだ……」
百代まりあ:「それは災難ね……」
鞘町こはな:「はい、災難です!アヴァロンの人も、コブトリさんも!」
鞘町こはな:「私たちが、ここに来たので!」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「言っておくが、悪評が立ったわけではないからね。"影"は隣から連れて来てるから、本人と変わりない」
百代まりあ:「妖精さんと聞いて、家族?になるのも興味があったけれど」
百代まりあ:「子供に悪い事をしていたと聞いては、見過ごせないわ」
百代まりあ:「神妙にお縄におつきなさい!」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「元々しばらくしたら引き払う計画で‥‥そうか」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「残念だな」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「"アヴァロン"は君達を歓迎する。しかし……」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「代償なしに去ることは許されない」
鞘町こはな:「おととい来やがれです!」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":足元に無数のナイフがばらまかれる
百代まりあ:「こはな!お塩を撒いて頂戴……えっ」
百代まりあ:「さ……殺人鬼……!!」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「迷い子よ、その心臓を置いていけ」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「それで"さよなら"だ」
鞘町こはな:「私、まだ。出来ません」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「……ほう」
鞘町こはな:「これから、幸せになるので」
百代まりあ:「そうよ」一歩歩み出て。
百代まりあ:「誰にも邪魔はさせないわ」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「……気の毒な子たちだ」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「この世界に幸せな場所などあるものか」
GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:この戦闘ではお二人の所有エフェクトが交換されます。
GM:能力値、所得ロイスは変わりませんのでご注意ください
鞘町こはな:恐ろしいことだぜ
百代まりあ:なんてことなの
GM:エンゲージはこちら!
GM
エンゲージ


[鞘町こはな] [百代まりあ]

5m

["コブウェブ"]

"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":道化姿の男から、凄まじい圧力のレネゲイドが開放される
GM:衝動判定!難易度9
百代まりあ:4DX+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 9[3,5,5,9]+1 → 10 → 成功

鞘町こはな:2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 10[7,10]+7[7] → 17 → 成功

GM:中々やるわね
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":≪ワンナイトフィーバー≫を発動
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":衝動判定時、通常の侵蝕増加でなく、侵蝕率を100%まで上昇してもよいです。拒否可能。
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":この効果を受けた場合、戦闘終了時に侵蝕率が50%低下します。
鞘町こはな:上げます!
百代まりあ:受けて100に!
百代まりあ:あっ
百代まりあ:受けない方がいい……?いやまあいいか
GM:いいかな?
百代まりあ:OK!
GM:ではセットアップから!宣言どうぞ!
百代まりあ:空間圧縮どうします?
鞘町こはな:ない!メジャーしかない
鞘町こはな:なくていいはず!
鞘町こはな:カバーできなくなっちゃうしね
百代まりあ:じゃあ無し!
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":こちらもありません
GM:イニシアチブ13、コブウェブの手番から
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":マイナーで≪ポルターガイスト≫インプラントミサイル破壊 攻撃力+12
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":メジャーで≪コンセントレイト:オルクス≫+≪空間歪曲射撃≫+≪要の陣形≫+≪アームズリンク≫+≪雷光撃≫+≪MAXボルテージ≫
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":二人に攻撃します。ドッジダイス-2
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":10dx7
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[1,2,2,3,3,6,6,7,8,10]+10[3,4,8]+3[3] → 23

百代まりあ:≪竜鱗≫!
鞘町こはな:そうだ、ドッジをするんだこいつ
鞘町こはな:7dx>=23
DoubleCross : (7R10[10]>=23) → 10[2,2,3,7,9,9,10]+5[5] → 15 → 失敗

百代まりあ:がんばった
鞘町こはな:回ったけどダメ!
百代まりあ:≪軍神の守り≫でカバー!
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":ダメージ出します
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":3d10+12+20 ガード値-5
DoubleCross : (3D10+12+20) → 13[5,3,5]+12+20 → 45

百代まりあ:装甲30、衝撃相殺込みで15
百代まりあ:ちょうど無傷
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":ぴったりじゃん
鞘町こはな:つよ……
鞘町こはな:45-2d10
DoubleCross : (45-2D10) → 45-11[3,8] → 34

鞘町こはな:あ、カバーされてるじゃん
鞘町こはな:何でもない!
百代まりあ:そうよ!
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":しっかりして!
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":あなたの能力よ!
鞘町こはな:なぜだか混乱して……
百代まりあ:お前のこの能力 いい使い心地だぜ
鞘町こはな:くっ……!
百代まりあ:無傷じゃなかった
百代まりあ:15点喰らってカバーで倍30、そこから衝撃相殺で15点引いて
百代まりあ:HP15で生存!
百代まりあ:侵蝕100>105
GM:OK!

"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「さてさて、お立ち会い」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":足元のナイフをつま先で蹴り上げる
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":一つ、二つ、無数のナイフを全身を使ってジャグリングし
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":そのナイフが、回転する毎に倍々に増えていく
百代まりあ:「すごい……!」感心している
鞘町こはな:「マリアンヌちゃん!来ます!」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「地に満ちた罪人の群れ、吊るされた糸は」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「只一つ」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":ナイフが四方八方に飛び散り、視界を埋め尽くす。
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":その切っ先が途中で曲がり、君達を向く
百代まりあ:「……こはな!」
百代まりあ:こはなに覆いかぶさるように、前に飛び出す。
百代まりあ:同時に、その輪郭が薄れ、陰へと変わっていく。
百代まりあ:人の存在を許さぬ領域へと、自らの意志で潜航する。
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":心臓に繋げられた因果の糸を通って、それを抉り出しに殺到するが……
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":ふと、その糸が切れる
百代まりあ:ナイフは心臓のあるはずの場所を何事も無かったようにすり抜け、地面に突き刺さる。
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":指針を失った刃はでたらめに飛び散り
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":狙いを逸れた刃は百代さんの身体に浅い傷を残す。
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんっ!」
百代まりあ:「……はっ……!はっ……!」
百代まりあ:能力を解除すると同時、小さく震えながら浅い息をする。
鞘町こはな:「やっぱり、これ……!」攻撃に対して、何も出来ない。
鞘町こはな:「……嫌だな」
百代まりあ:「やっと分かったの?」
百代まりあ:「わたくしだって、あなたがこれを使うのを見て」
百代まりあ:「……同じ気持ちだったわ」
百代まりあ:血の気の引いた白い顔に、小さく笑みを浮かべる。
鞘町こはな:「……うん」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「因果の繋がらない底へ"潜った"のか…‥厄介な」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":次の攻撃を見舞おうと刃を構える、

GM:イニシアチブ6、百代さんの手番!
百代まりあ:マイナーで戦闘移動、“コブウェブ”に接敵
百代まりあ:メジャーで≪鋼の肉体≫
百代まりあ:15+2D10+3
DoubleCross : (15+2D10+3) → 15+10[6,4]+3 → 28

百代まりあ:HPを28点まで回復。

百代まりあ:「……ふー……」
百代まりあ:息を吐いて、こはなに目をやる。
百代まりあ:「……こはな」
鞘町こはな:「はい?」
百代まりあ:感覚の薄れた指を差し出す。
百代まりあ:「握って頂戴」
鞘町こはな:「……はい」ギュッと握って。
百代まりあ:「……暖かいわね」 冷たい指先に、血の流れを感じて。
百代まりあ:「あそこはすごく寒くて、苦しくて……寂しいわ」
百代まりあ:「こはなは……ずっと一人で、あんなところに潜っていたのね」
鞘町こはな:「……みんなのためです」
百代まりあ:「…………」今は何も言わず、その帽子に手を置く。
百代まりあ:「偉いわね、こはなは」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃん」手を伸ばす。
鞘町こはな:「ロザリオを、貸してくれませんか」
百代まりあ:「…………」首から下げていた二つのロザリオを、掌に握らせる。
鞘町こはな:「……あれ」
鞘町こはな:(2個……?)
百代まりあ:「使って頂戴」笑ってロザリオを渡す。
鞘町こはな:「は、はいです」違和感は頭の片隅に置いて。

GM:イニシアチブ4 鞘町さんの手番
鞘町こはな:はい!
鞘町こはな:マイナーでエンゲージ。
鞘町こはな:メジャー『セントエルモの火』:《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》《原初の白:マシラのごとく》《プラズマカノン》《原初の黒:オーバードーズ》。
鞘町こはな:ダイスが合計0個も振れるので
GM:すごいぜ
鞘町こはな:コブウェブに感服/敵愾心:○で取得して即昇華。
鞘町こはな:ダイスを+10個します。
鞘町こはな:10dx7+1
DoubleCross : (10R10+1[7]) → 10[1,1,2,2,3,5,6,8,9,10]+10[8,8,8]+10[4,9,10]+2[1,2]+1 → 33

GM:"本気"だ…!
鞘町こはな:悪くない!
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":ガード≪磁力結界≫
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":2d10
DoubleCross : (2D10) → 10[1,9] → 10

"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":ガード値10点増加
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":ダメージどうぞ
鞘町こはな:4d10+108 諸々有効
DoubleCross : (4D10+108) → 15[1,9,1,4]+108 → 123

鞘町こはな:何このダメージ……?
百代まりあ:つよ……
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":おかしいよ……
鞘町こはな:侵蝕率+24 (侵蝕率:100->124)
鞘町こはな:何この侵蝕上昇……?
百代まりあ:おも……
鞘町こはな:殺す気か
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":耐えられるわけがない!(色んな意味で)消し飛びます!
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":戦闘不能!
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":復活もありません
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":戦闘終了です。

鞘町こはな:2つのロザリオを握って。
鞘町こはな:祈る神など何処にも居ないが。
鞘町こはな:それを贈った者に、思いを馳せて。祈りを込めて。
鞘町こはな:小さな光が、彼女の前に浮かび上がる。
鞘町こはな:それは妖精の如き、小さな小さな光輝。
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「おお……」感嘆の声を漏らす
鞘町こはな聖譚曲オラトリオの音色がどこからか聞こえる。
鞘町こはな:濃密なレネゲイドに呼応してか、チェンジリング・ハートが震えて光りだすようにも見える。
鞘町こはな:小さな光点は、まっすぐにコブウェブへと向かっていく。
鞘町こはな:その淡い光輝を浴びた、周囲のものをすべて。塩の柱に変えていきながら。
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":自動的に迎撃する刃が、糸が、次々と塩となって崩れていく
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":「なんだ……?その力は……?それではまるで……」呆然と立ち尽くしたまま、光りに包まれる。
鞘町こはな:「ふふん」
鞘町こはな:「奇蹟の、力です」
"コブウェブ〈蜘蛛の糸〉":ザラ……と足元だけを残してその身体は塩となり、崩れ落ちた
鞘町こはな:「……」
百代まりあ:「こはな……!」小走りで駆け寄る。
百代まりあ:「大丈夫?」
鞘町こはな:「……」自分の両手を見つめて。
鞘町こはな:2つのロザリオを見比べて。
鞘町こはな:「……大丈夫ですよ、マリアンヌちゃん」
鞘町こはな:「背負えます」
百代まりあ:「……」
百代まりあ:「……一緒に背負うって」
百代まりあ:「言ったばかりじゃない」
鞘町こはな:ロザリオを2個、手渡す。
鞘町こはな:「……ううん。出来ないです」
鞘町こはな:「今、分かったんです。教えてもらった」
百代まりあ:「…………?」困惑の表情を浮かべる。
鞘町こはな:「そんなことより、急ぎましょう!」
鞘町こはな:「早く戻って、能力元に戻さないと」
鞘町こはな:「こんな物騒なわけわかんない能力御免被りです!」
百代まりあ:「こはな……?」
百代まりあ:「待って、こはな!待って!」
鞘町こはな:「早くこないと置いてきますよ~」
百代まりあ:「こはな……!どういうことなの?ねえ!待って!こはな!」
百代まりあ:戸惑いと不安を浮かべながら、遠ざかるその背を追いかけていく。



GM:バックトラック。《ワンナイトフィーバー》の効果により……
GM:侵蝕50下がって自動帰還!
鞘町こはな:わあい!
百代まりあ:やったわ
鞘町こはな:このクソ重い能力ともおさらば!
百代まりあ:便利な能力が……
GM:経験点は5点で固定。GMは3点いただきます。
鞘町こはな:貰ってって!
GM:お疲れさまでした!
鞘町こはな:お疲れ様でした!
百代まりあ:お疲れさまでした!



【エンディング】

N市郊外 廃遊園地
GM:動力を再起動した君達は、無事に自分たちの能力を元通りに返し終えた。
GM:古城を出ると、辺りは日が落ちており
GM:園内のアトラクションには、明かりが灯っている。
鞘町こはな:「あれっ」
鞘町こはな:「もしかして、動くんですか、これ」
GM:地下の動力を起動したことで、一時的に園内にも電力が行き渡ったようだ。
百代まりあ:「えっ……どうして……?」
百代まりあ:「ワンちゃんが……?」
鞘町こはな:「さっきの動力、繋がってたんですかね?」
GM:UGNの迎えが来るまで、まだしばらくある。
GM:待機時間をどう過ごすかは、君達の自由だ。
鞘町こはな:「乗ってもいいのかな……」
百代まりあ:その手を引く。
鞘町こはな:「わっ」
百代まりあ:「誰も見ていない今しかないわ!」
百代まりあ:「誰かの迷惑にもならないだろうし」
百代まりあ:「怒られたら、二人で謝りましょう!」
鞘町こはな:「確かに、迷惑にはならねーですね」
鞘町こはな:「じゃあそうしましょう!」
百代まりあ:「決まりね!わたくしとこはなだけの貸し切りだわ!」
鞘町こはな:「貸し切りいえーい!」
百代まりあ:嬉しそうにコーヒーカップに乗り込む。
百代まりあ:カップをぐるぐる回しながら、誰もいない遊園地の光景を眺める。
百代まりあ:「綺麗ね……」
鞘町こはな:「綺麗ですねえ」
百代まりあ:「こはな、次は何に乗りたい?」
鞘町こはな:「次ですか。ジェットコースターは勝手に進まないし……」
鞘町こはな:「お化け屋敷はマリアンヌちゃんダメですよね」
百代まりあ:「だ……ダメではないけれど……」
鞘町こはな:「ダメそう」
百代まりあ:「……え……遠慮しておくわ……」
鞘町こはな:「じゃあやっぱり、観覧車ですかね?」
百代まりあ:「わたくしも気になっていたけれど……」遠くからでも見えるその威容を眺めて
百代まりあ:「大丈夫かしら」
百代まりあ:「落ちたりしないわよね……?」
鞘町こはな:「落ちても守りますよ~」にこにこと笑う。
百代まりあ:「うーむ……」しばらく悩んで
百代まりあ:「……せっかくだし、乗ってみましょうか」
鞘町こはな:「はいです!」
百代まりあ:「ここでやめたら、後で気になって、後悔しそうだもの」
百代まりあ:「行きましょう!ふたりでN市を見下ろしたら、きっと気分がいいでしょうね」

---

鞘町こはな:「わあ……!」観覧車の中から、市内を見下ろすようにして。
鞘町こはな:街の営みを示す明かりは、今日も平和に瞬いてる。
百代まりあ:「すごいわね……」
百代まりあ:少し軋む音を立てる観覧車におっかなびっくりだったが、高度があがるにつれ興奮でそれも忘れる。
鞘町こはな:「すごいですよねえ。あれがぜんぶ人の命なんですよね」
百代まりあ:「そう考えると、何だかふわふわするわね」
百代まりあ:「わたくし達のお仕事は、この灯りのひとつひとつを守るお仕事なのね」
鞘町こはな:「はい。そうですね」
鞘町こはな:「……マリアンヌちゃん」
百代まりあ:「…………」景色から視線を移し、向き直る。
百代まりあ:「なあに?こはな」
鞘町こはな:「そのロザリオ、どうしたんですか」
鞘町こはな:「前は1個でしたよね」
百代まりあ:「ああ……これのこと」少し面映ゆい表情で、二つのうち、まだ新しいロザリオを手に取る。
百代まりあ:「最近、貰ったのよ」
鞘町こはな:「……どんな人ですか?」
百代まりあ:「どんな……」顔に手を添えて。
百代まりあ:「最近、お仕事で知り合った、同い年くらいの子よ」
百代まりあ:「オーヴァードで……色んなところを旅してきて、そのお仕事をきっかけに、UGNに入ったの」
鞘町こはな:「ふんふんふん」
百代まりあ:「それで……」
百代まりあ:少しだけ頬を桜色に染めて。
百代まりあ:「今は、婚約しているわ」
鞘町こはな:「えっ婚約!?」
鞘町こはな:「婚約まで行ってるんですか……!?」
鞘町こはな:「ほわーーーー……」
百代まりあ:「ええ……まあ……」少し目を逸らして「……そうね……」
鞘町こはな:「わあーっ!おめでとうございます!」
鞘町こはな:「婚約かあ……」
百代まりあ:「あ……ありがとう……?」
百代まりあ:「まだ、わたくしはよく分かっていないのだけれど……」
百代まりあ:照れと戸惑いの入り混じった表情。
鞘町こはな:「うわああ、そっかー……」
鞘町こはな:「……じゃあ、私の感覚は正しかったですね」一瞬、真剣な目をして。
百代まりあ:「……? ……もしかして、さっきのお話……?」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんには、大事な人ができたんですね」
鞘町こはな:「みんな大事のみんなじゃない、特別に、大事な人です」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「うう、ん…………」
百代まりあ:考え込んで。
百代まりあ:「そう、なのかしら……?」
鞘町こはな:「そうですよ」
鞘町こはな:「その人のためなら、どれだけでも頑張れますよね」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「……まあ……」
百代まりあ:「それはそうだけれど……」
鞘町こはな:「自分の代わりに、誰か別の人がその人の隣りにいたらいやじゃないですか?」
百代まりあ:「…………?」首を捻って。
百代まりあ:「それは……」
百代まりあ:「……ちょっと……よく分からないけれど……」
鞘町こはな:「私とその人がイチャついてたらどう思いますか」
百代まりあ:「イチャつく……?……お友達同士が仲良くしていたら、それは嬉しいけれど……?」
鞘町こはな:「うーんうーん」
鞘町こはな:「キスとか……」
百代まりあ:「きっ……!」
百代まりあ:「きっ……きゅっ……急に何を言い出すの!」
百代まりあ:「破廉恥よ!こはな!」
鞘町こはな:「ごめんなさい……」
鞘町こはな:「た、例えばの話ですよう」
百代まりあ:「……それは……」想像するような間があって。
百代まりあ:「……少し……なんだか、モヤモヤするかもしれないわね……」
鞘町こはな:「……じゃあ私とバンシー先輩ならどうです?」
鞘町こはな:「ただ破廉恥だーって思うだけですよね」
百代まりあ:「…………?」
鞘町こはな:「モヤモヤはしないですよね?」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「……よく分からないわ。何のお話なの?」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんは、その人のことを選んだんですよ」
鞘町こはな:「大事なみんなの中から、特別に大事な人を、選んだんです」
百代まりあ:「…………」
百代まりあ:「……やっぱり、よく分からないわ」
百代まりあ:「もし、そうだとして……」
百代まりあ:「そうだとしたら、わたくしには、こはなを幸せに出来ないの?」
鞘町こはな:「あ」パタパタと手を振る。「そういうわけじゃないですよ」
鞘町こはな:「私もマリアンヌちゃんが大事です!元気で幸せだとこっちも幸せです」
鞘町こはな:「でも、それは、“特別に大事”じゃないです」
百代まりあ:「………………」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんは、選んだから」
鞘町こはな:「ぜんぶ今まで通りには出来ないんですよ」
百代まりあ:「……」
百代まりあ:「……納得……できないわ」
百代まりあ:「今まで通りには出来ないって何!」
百代まりあ:「わたくしの何がこれまでと違うというの?」
鞘町こはな:「顔です」
百代まりあ:「かっ……」
百代まりあ:「……顔……?」
鞘町こはな:「その人のことを、話すときの顔」
鞘町こはな:「まりあが納得できなくてもね」
鞘町こはな:「特別に大事な人に注ぐ気持ちは、大事な人へのとは違っちゃうんですよ」
鞘町こはな:「それは、全然悪いことじゃないです。だけど」
鞘町こはな:「違うのは、確かなんですよ」
百代まりあ:「…………」
鞘町こはな:「えへへ……なんかマジメすぎですかね~」
百代まりあ:「……分からないわ」
百代まりあ:何度もかぶりを振って。
百代まりあ:「全然わからない」
百代まりあ:「さっき聞いたわよね、こはな」
百代まりあ:「その人のためなら、どれだけでも頑張れるか、って」
鞘町こはな:「はい」
百代まりあ:「わたくしは出来ると答えたわ。でもそれは」
百代まりあ:「こはなに対しても同じことよ」
鞘町こはな:「私のために死ねますか?」
百代まりあ:「分からないわ。その状況になってみないと」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃん、よく分からないって言いますよね」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんの分からないって」
鞘町こはな:「分かりたくない、ですよね」
百代まりあ:「……何を……」
百代まりあ:「わたくしはただ、不確かなことを、分かるとは言いたくないだけよ」
鞘町こはな:「……」
鞘町こはな:「……えへへへへ。今のはただのイジワルです」
鞘町こはな:「そんなに怒っちゃイヤですよ~」
百代まりあ:「逃げないでよ」
鞘町こはな:「は?」
百代まりあ:「私は今、真剣に話しているの」
鞘町こはな:「真剣に話してるんでしょうね、マリアンヌちゃんは」
鞘町こはな:「でも、真剣に聞いてはないです」
百代まりあ:「……?」眉を顰める。
百代まりあ:「聞いているわよ、真剣に」
鞘町こはな:「……私は、幸せになりたいです」
鞘町こはな:「……多分、それは、心のどこかでは」
鞘町こはな:「“特別に大事な”誰かと、一緒に居ることだと思ってます」
百代まりあ:「…………」
鞘町こはな:「それはマリアンヌちゃんのことじゃない」
鞘町こはな:「簡単に出来るって言わないで」
百代まりあ:「……簡単に……?」
百代まりあ:「この私が……簡単に、そんなことを言っているとでも……?」
百代まりあ:「それなら、どうすればいいの」
百代まりあ:「何をすれば、あなたを幸せに出来るの」
百代まりあ:「答えなさい、鞘町こはな」
鞘町こはな:「今日、遊園地で遊んだのは、とても楽しかったです」
鞘町こはな:「聖ルツィアで潜入任務したのも、自撮……お鍋食べたりしたのも」
鞘町こはな:「ぜんぶ大事な思い出です」
鞘町こはな:「それはきっと、幸せの中のひとかけらで」
鞘町こはな:「そういう物を満たしていきたいなあ、って、私は思ってます」
百代まりあ:「…………」
鞘町こはな:「大事な友だちとして、また一緒に、任務をしたり、遊んだりしましょう」
鞘町こはな:「それがマリアンヌちゃんの出来る、私を幸せにする方法です」
百代まりあ:黙り込む。
百代まりあ:断絶を。
百代まりあ:彼女との間に横たわる、どうしようもなく大きな断絶を、その言葉から感じて。
百代まりあ:「……私では」
百代まりあ:「あなたの特別には、なれないの……?」
百代まりあ:「こはなを本当に意味で、幸せにしてあげられないの……?」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんの特別は、その人です」ロザリオを指して。
鞘町こはな:「人一人を、本当に幸せにすることは、きっと。とても難しいことだと思うから」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんは、その人を、ちゃんと、幸せにしてあげて下さい」
百代まりあ:「……何なの、それ……」
百代まりあ:「わたくしは、百代まりあなのよ……?」
百代まりあ:「友達一人も幸せに出来ないなら……」
百代まりあ:「結婚なんて、やめてやる」
鞘町こはな:「えっ」
鞘町こはな:「ダメ!」
百代まりあ:「何がダメよ!」激昂と共に叫ぶ。
鞘町こはな:「だって……!」
百代まりあ:「ふざけないでよ……!何が特別な相手よ……!」滲んだ涙が、観覧車の床にぼろぼろと零れ落ちる。
百代まりあ:「あなたにそんな顔をさせたまま、私一人のうのうと幸せになれというの!?」
鞘町こはな:「やだやだやだ……違う!」
鞘町こはな:「私、幸せを壊すのはやだ!」
鞘町こはな:「やめてっ!」
百代まりあ:「なら!!」
百代まりあ:胸倉を乱暴に掴み上げる。
百代まりあ:「どうすればいいというのよ……あなたはどうしてほしいの!?」
百代まりあ:「答えなさい……鞘町こはな……!」
百代まりあ:鬼気迫る表情。間近でその顔を見つめる。
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんに幸せになってほしいの!」
鞘町こはな:「それだけなの!」
百代まりあ:「それならあなたが幸せになりなさい、こはな……!」
百代まりあ:「わたくしの前でそんな顔をするのは、絶対に許さない……!」
鞘町こはな:「う……うう……」
鞘町こはな:「ぐすっ……ぐすっ……」
鞘町こはな:「うううううう……!」
鞘町こはな:「うーっ!うーっ!うううーっ!」
百代まりあ:「泣くなって言っているのよ……!」
鞘町こはな:「だって~~~!えぐっ、ひぐっ」
百代まりあ:「泣かせたいわけじゃ……っ……! っ……ぅぐっ……!」
百代まりあ:言いながら、自らも大粒の涙を零す。
鞘町こはな:「うわーん!わーん!」
百代まりあ:「こはなのおばか……!なくっ……泣かないでって……いっ……言ってるのに……!」
鞘町こはな:「マリアンヌちゃんだって泣いてるじゃないですか……!えぐっ、あっ、あーっ」
GM:少女達を乗せて、観覧車は回る。
GM:日は落ち、見下ろす街には地上の星が幾つも灯っている
GM:けれども、その夜空には──────







『一夜二人転:百代まりあ/鞘町こはな』 終