さらば聖ルツィア女学院



メインログ/雑談ログ




Character


PC1:晩翠 凍衿ばんすい しえり (キャラシート)(PL:敗者T)

PC2:宇賀神 亜莉愛うがじん ありあ (キャラシート)(PL:今日日)

PC3:葭原 百合子よしはら ゆりこ (キャラシート)(PL:粘土)

PC4:御薗 野咲みその のざき (キャラシート)(PL:馴染)



ゲストお嬢様

井上 鋼音(PL:ハシブトガラス)
椿ヶ原 詩歌(PL:いーさにうむ)
涼暮御幸(PL:DT)
柳生咲玖夜(PL:ヤヒロギンジ)

GM:すきゃっと


Index


関連セッション
『聖ルツィア女学院にようこそ』
『聖ルツィア女学院血風録』

Opening
【OP/晩翠凍衿】
【OP/宇賀神亜莉愛・葭原百合子】
【OP/御薗野咲】

Middle phase
【Middle1/「じゃあ、死なないくらいに頑張ろう」】
【Middle2/「貴女の道に立ち塞がりましょう」】
【Middle3/「そう志すことこそを、私は強さと呼びたいです」】
【Middle4/「人工知能は人類の夢なんです」】
【Middle5/「その先のことは、その先の話です」】

Climax
【Climax】

Ending
【ED/宇賀神亜莉愛・葭原百合子】
【ED/御薗野咲】
【ED/晩翠凍衿】

Preplay


GM:というわけで自己紹介からやっていきましょう
GM:自己紹介は淑女として基本中の基本……
GM:それではPC逆順で野咲様からお願いしますわ
御薗野咲(キャラシート)
御薗野咲:御機嫌良う。御薗野咲と申します。
御薗野咲:聖ルツィア女学院高等部2年に在籍しておりますわ。
御薗野咲:…………
御薗野咲:なんちゃって。口先だけハロウィンでーす。
GM:何ですの!この小娘は!
御薗野咲:改めまして、御薗野咲です! いわゆる普通の過程で普通の小中高と進学してきたのですが。
御薗野咲:色々あって家庭の方針で聖ルツィア女学院に転入してきました。
GM:庶民でいらっしゃる
御薗野咲:転入直後に抗争や事件に巻き込まれたりもしましたが、それを経たおかげもあって友人にも恵まれ
御薗野咲:多くを望まぬ代わりに派閥争いも避けて、比較的平和にルツィ女ライフを過ごしております。
GM:ハト派というわけですのね
御薗野咲:それでもお嬢様学校には驚かされることが多く、刺激には事足りません。お嬢様学校ってすごいんだなあ。
GM:そうですわよ 頭をお下げなさい!
御薗野咲:前回からそれなりに月日も経ているので学内の雰囲気にも馴染んでいるのではないでしょうか。
御薗野咲:ナチュラルにお嬢様めいた振る舞いを見せることもあるかもしれません。門前の小僧というやつなのですわ。
GM:その付け焼刃 どこまで通用するか見物ですわね
御薗野咲:ちなみに、前回の事件を経てオーヴァードとして覚醒しておりますが、最低限の講習とかだけ受けて、UGNとしての活動はほとんどしてません。
御薗野咲:怖いし……
GM:普通の高校生は異能バトルしない
御薗野咲:オーヴァードとしての能力は、光と風を操る剣士タイプ。本人は全然そんな気性ではないのですが、スイッチが入ればやることやっちゃうぞ。
御薗野咲:性能で言うと、メモリーと最強のDロイス『なし』に甘え、援護の風を吹かせまくり侵蝕率をリードすることでなんとか面目を保とうと目論んでいます。
GM:まさかあの最強のDロイスの使い手が実在するだなんて……
御薗野咲:どこまで動かせるかは未知数。前回もこれ言ったな! 今回は出るか秘奥義。
御薗野咲:こんな感じです。よろしくお願いしまーす。
GM:よくってよ!そんな御薗様のおハンドアウトはこちら!

御薗野咲
シナリオロイス:滑川冥
君は聖ルツィア女学院の学生だ。
かつての激闘ののち、君は派閥や争いから離れ、安寧の日々を過ごしていた。
しかし学院を揺るがす一大闘争は、君達の安息の地をも飲み込まんとしていた。
このままでは君や君の友人達にも被害が及ぶ。それどころか、学院そのものが保つかどうかも分からない。
そんな時、君は一人の少女と出会う。
彼女の名は滑川冥。聖ルツィア女学院に真の平和を齎す為、協力してほしいと言うが――。


GM:何か知らない女が近付いてきますわよ
御薗野咲:めいちゃんっていうんだー。
御薗野咲:真の平和っていうのは難しそうだけど、平和は守って行きたいよねえ。頑張ろうね。
GM:頑張って平和を勝ち取ってくださいませ
御薗野咲:知らない女にも慣れっこです。勝ち取ってみせましょう。
GM:その意気や良し!ではお次!
GM:PC3の葭原様!自己紹介なさい!
葭原百合子(キャラシート)
葭原百合子:皆さまご機嫌よう。よしはら ゆりこ、聖ルツィア女学院高等部二年生、園芸部に所属しております。
葭原百合子:すらりと延びた長身に艶やかな髪、怜悧な眼差しのクール系お嬢様です。ここ自分で言ってるの?
葭原百合子:幼稚園の頃からの生粋のルツィア生ですが、学院にのしかかる閉塞感や歪な競争社会といった負の面を強く嫌悪しています。
GM:気高い内部生……真の学院生ですわよ
葭原百合子:自分たちが暮らす世界ゆえ憎むことも出来ず、せめて見た目だけでも華やかたれと学院の美化活動に励んできました。
葭原百合子:お茶会ホットスポットである薔薇園や、雛罌粟の会の皆様が活動する温室、
GM:存在だけは語られてきた美化委員がついにお目見えですわ
葭原百合子:その他学園の様々な場で花々を育てたり、またそれらを勢力関係なく贈り物をしたりと中立の立場でふらふらしています。
葭原百合子:生粋の内部性、いわゆるブルーブラッドというものですが、その義務を果たしてきたとは言えませんね。
葭原百合子:自らの手で学園を良く変えようという勇気を抱けず、派閥を形成して働きかけるなどの努力を放棄したことには罪悪感を抱いています。
GM:闘争こそが我が校の信条ですわよ
葭原百合子:雛罌粟の会は選挙制では……?
葭原百合子:シンドロームはバロール・オルクス。Dロイスは触媒。
葭原百合子:能力は自ら花園と呼称する広大な領域内に、人の想い即ちレネゲイドの力に反応する花々を作り出すことです。
葭原百合子:データとしては純粋支援。《導きの華》や《妖精の手》で判定を支援するほか、
葭原百合子:《領域の盾》《魔人の盾》《時の棺》それから《灰色の庭》で皆様を守りつつ、
葭原百合子:Dロイス触媒や《拡散する世界》、解放のアージエフェクト《アンリーシュ》で盛大に攻撃をサポートします。
GM:花使いが二人もいるじゃねーか!
葭原百合子:お嬢様学校ですからね……
GM:いや御薗さんは別に花使いというわけではない……
葭原百合子:そういうわけですので、私は大したことは出来ませんが素敵な方々を支えさせて頂きます。
葭原百合子:それでは皆様、よろしくお願いします。
GM:よくってよ!では続いて共通おハンドアウトをお持ちのPC2!宇賀神様!自己紹介なさい!
宇賀神亜莉愛(キャラシート)
宇賀神亜莉愛:ごきげんよう。聖ルツィア女学院高等部二年生、宇賀神亜莉愛と申します。
宇賀神亜莉愛:中等部の途中からルツィアへと転入してきた外部性であり、その上で有力な政治家の一人娘です。
宇賀神亜莉愛:そのためルツィア特有のいじめや差別に合うこともなく、また派閥に関わることもなく日々を過ごして参りました。
GM:外部生ながら権力者……クッ……生意気ですわね……
宇賀神亜莉愛:気性も大人しく、周囲からは物静かながら優しいという評価をされています。マスクは常につけており人前で外すことはありません。
GM:風邪気味なのかしら
宇賀神亜莉愛:そこにも事情がございまして、実は転入以前、中学生の頃にとある遺産に接触。オーヴァードとして覚醒を果たしております。
宇賀神亜莉愛:幸い暴走は起こしませんでしたが、遺産の影響で本来の声を失い新たに得た声には遺産による破壊力が宿ってしまいました。
GM:まぁ~大変ですわ
宇賀神亜莉愛:その力で歌唱部の集団気絶事件を引き起こしており、それが転入につながりました。
GM:ヒィッ……近寄らないでくださいまし……!
宇賀神亜莉愛:事件自体は父親のもみ消しもあり表沙汰にはなりませんでしたが、それゆえに自身の力や世界の裏事情は把握しておりません。
宇賀神亜莉愛:現在は能力の一部である待機の震えそのものを操作し、自在に音を奏でる能力を超えの代わりとしています。
宇賀神亜莉愛:マスクをしているのは口の動きとの差異で気づかれないように、物静かなのは自身の声で不用意に人を傷つけないようにという事情も関わっています。
GM:生きづらそうですわね~
宇賀神亜莉愛:その上でなお。学院の危機を前に立ち上がるに至る心境があるのですが、そこは本編でお話いたしましょう。
GM:楽しみにしておりますわ
宇賀神亜莉愛:性能としてはハヌマーンピュアという名の暴力装置。狂騒の旋律+サイレンをドッジ不可で振りまきます。
GM:近寄らないで頂戴化け物……!
宇賀神亜莉愛:マシラのごとくにライトスピードの協力エフェクトも備えて参りました。侵蝕は心配ですが、学院のため尽くせる限りの力を尽くします。
宇賀神亜莉愛:皆様、よろしくお願い致します。
GM:よろしくてよ!ではお二人のおハンドアウトはこちら!

PC2・PC3
宇賀神亜莉愛/葭原 百合子
シナリオロイス:相互
君達は聖ルツィア女学院の学生だ。
布告された会長選挙の幕開け。これからの学院を左右する戦いを前にして、君達はそれぞれ立候補と推薦を決める。
しかし、苛烈に激化していく会長選を勝ち抜くには、後ろ盾のない君達二人だけではあまりに無謀だ。
仲間を探さねばならない。信頼できる仲間を。


GM:貴女がたお二人には会長選を勝ち残っていただきますわ
葭原百合子:必ずや、宇賀神さまを勝たせてみせましょう。
宇賀神亜莉愛:ええ、勝ち残ってご覧に入れます。そのためにこそ立ち上がるのですから。
GM:その自信がいつまで続くか見物ですわね……!
GM:では最後
GM:オラッ晩翠!自己紹介しろ!
晩翠凍衿:うっせーな今やるよ!
晩翠凍衿(キャラシート)
晩翠凍衿:晩翠凍衿(ばんすい しえり)。最近N市外から派遣されてきたエリートチルドレンです。
GM:何なんだァ~?このハリキリガールはよ
晩翠凍衿:エリートなのでエリートの証たるゾディアックウェポンを託されてもいます。これはもはや事実上のSランクお嬢様では?
GM:オメーの武器使いづれーんだよ!
晩翠凍衿:変なトゲなんかついてないし……
晩翠凍衿:チルドレンにしては明るく社交的な性格ですが、一方で他人の気持ちに疎く、調子に乗りやすく無神経だったりもします。
GM:人の気持ちを考えやがれ!
晩翠凍衿:しかしN市に来てなんだかんだ経験を積んだ結果ちょっとは成長が見えたりしたようです。好きな人もできた。
GM:かわいいじゃねーかよ
晩翠凍衿:今回は初のPC1ということでね……これは勝ったと言えるのではないでしょうか
晩翠凍衿:性能としてはほぼ純粋に白兵型!
GM:そうして調子に乗ってられるのも今の内だぞ
晩翠凍衿:大鎌使いの嗜みであるガー不攻撃を行ったり、ダメージダイスを振り直したりします。100%を超えれば範囲攻撃もできる。
晩翠凍衿:あと異世界の因子を取っています。つよつよエフェクトをコピーしていきたいわね。
晩翠凍衿:そんな感じです!
GM:上等じゃねーか そんな晩翠のハンドアウトはこれ!

PC1
晩翠凍衿
シナリオロイス:天花寺アスカ
君はいつものように聖ルツィア女学院の長、天花寺アスカに呼び出された。
天花寺はいつになく真剣な様子で君に言う。
『もうすぐこの学院は大きな騒ぎになる』
『事態が大きくなりそうなら、君に収拾を頼みたい』
『例え何があっても、君だけは勝ち残ってくれ』
『それから』
『もし僕が敵に回ることがあれば、その時は君に――』


GM:いつも通り事件を解決してほしいな~
晩翠凍衿:大きな騒ぎとか毎度のことでしょ~
晩翠凍衿:余裕ですよ余裕 まかせてください
GM:楽しみにしてなさい
GM:ではキャラクターも出揃いましたので早速セッションをおっぱじめていきますわよ!
GM:皆様よろしくお願いいたしますわ
御薗野咲:よろしくお願いしまあす。
葭原百合子:よろしくお願いします!
宇賀神亜莉愛:よろしくお願いいたします。
晩翠凍衿:よろしくお願いします!



【OP/晩翠凍衿】

GM:ではまず晩翠さんのOPです
GM:このセッションでは登場侵蝕を1D10と1D3+3から選んで頂けますので
GM:シーン登場時はどちらか好きな方で登場してください
晩翠凍衿:なるほどね
晩翠凍衿:じゃあせっかくなのでいつもと違う方で
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:33->39)
数日前 聖ルツィア女学院 会長室
GM:高級で品のある調度品の並んだ一室。窓の外からは部活動に励む生徒たちの声が微かに聞こえてくる。
GM:君が通い慣れた──慣れてしまった、聖ルツィア女学院の会長室。
GM:その主にして学院を治める“雛罌粟の会”会長、天花寺アスカは、入室してきた君を見てにこやかな笑みを浮かべた。
天花寺アスカ:「やあ、凍衿」
晩翠凍衿:「こんにちは」こちらも朗らかに返す。
晩翠凍衿:「今日は何の御用です?」
天花寺アスカ:「君はいつもそれだね」
天花寺アスカ:長い睫毛に潤んだ瞳、白磁の肌に烏の濡れ羽色の髪。あと何かやたらといい匂いがする。
天花寺アスカ:浮世離れした美しい少女だ。
天花寺アスカ:「用が無くては呼んではいけないのかい?」
晩翠凍衿:「……言われてみると確かにそうかも」
晩翠凍衿:「じゃあどういう風に言うものなんですかね、はじめの挨拶って」
天花寺アスカ:「ふむ……」言われて少し考え込んで、君の顔を見て。
天花寺アスカ:「今日も可愛いね」
天花寺アスカ:くすりと笑い掛ける。
晩翠凍衿:「む」
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:「……アスカさんだっていっつもそれでしょ」咳払いをして澄ました顔を作って。
天花寺アスカ:「おや、お気に召さなかったかな」肩を竦めて。
晩翠凍衿:「別のアプローチはないんですか?」
天花寺アスカ:「あるけど」
天花寺アスカ:「ここじゃちょっとね」目を細めて悪戯っぽく笑う。
天花寺アスカ:「まあ、ここまで言って何なのだけれど。今日は用事があって呼んだんだよ」
晩翠凍衿:「ふうん……?」小首を傾げる。よく分かっていない。
天花寺アスカ:「君にまた頼みたいことがあってね……砂糖とミルクは?」手ずからカップに紅茶を注いでいる。
晩翠凍衿:「要りまーす」
天花寺アスカ:「どうぞ」湯気を立てるカップを手渡して。
天花寺アスカ:「……もうすぐこの学院は、大きな騒ぎになる」
天花寺アスカ:「事態が大きくなりそうなら、君に収拾を頼みたいんだ」
天花寺アスカ:「お願い出来るかな?」
晩翠凍衿:「またですか。構いませんけど」
晩翠凍衿:カップを手にひとくち飲んで、特に動じた様子もなく。
晩翠凍衿:「……うん。相変わらず結構なお点前で」
天花寺アスカ:「ありがとう。……ただ、今回ばかりは少しばかり気がかりでね」
天花寺アスカ:「どうにも、君の力になってあげられそうにない」
天花寺アスカ:「済まないね、凍衿」
晩翠凍衿:「あら……」
晩翠凍衿:いっつも大して役に立ってないでしょ──と、冗談のつもりで続けるようなこともあったが。
晩翠凍衿:「……ううん。少し本気っぽいですね」
天花寺アスカ:「僕はいつだって本気さ」少し笑って。
天花寺アスカ:「具体的に、君に頼みたいことは三つある」
晩翠凍衿:「はい」居住まいを正す。
天花寺アスカ:「一つは、これから起こる事態の中で、信頼できる相手を見つけて……力になってあげること」
天花寺アスカ:「僕じゃ意味が無いんだ。君の目で探して、確かめてほしい」
晩翠凍衿:「ふむ。……分かりました」
晩翠凍衿:「二つ目は?」
天花寺アスカ:「例え何があっても、君だけは最後まで勝ち残ってくれ」
天花寺アスカ:「君に何かあったら、僕は死ぬほど後悔するだろうからね」
天花寺アスカ:「そうはさせないでほしいな」
晩翠凍衿:「誰に言ってるんですか?」少し笑う。
晩翠凍衿:「心配無用です。でも、勝ち残りねえ……」
天花寺アスカ:「……それから」
天花寺アスカ:手を伸ばして、君の頬に触れる。
天花寺アスカ:「もし僕が敵に回ることがあれば、その時は君に──」
天花寺アスカ:いつになく真剣な顔で言い掛けて、口を閉ざす。
天花寺アスカ:「……いや、何でもない」
晩翠凍衿:「……アスカさん?」目を瞬かせる。
天花寺アスカ:笑みを作って。
天花寺アスカ:「とにかく、よろしく頼むよ。お願い出来るかな?」
晩翠凍衿:「……まあ、それは承りますが」
晩翠凍衿:頬に触れる手に手を添えて。
晩翠凍衿:「具体的に何が起こるのか、察しが付いてるなら聞かせてもらいたいんですけど」
天花寺アスカ:「悪いけど、今は言えないんだ」
天花寺アスカ:「でも、すぐに分かるから。多分、数日以内にはね」
晩翠凍衿:「…………」
天花寺アスカ:「……不満そうだね」
晩翠凍衿:「そりゃそうでしょうと言いたいところですが、やめておきます」
晩翠凍衿:「代わりに一つ」
天花寺アスカ:「……何かな?」
晩翠凍衿:「頼みはみっつ全部引き受けますが、その上で」
晩翠凍衿:「もしあなたが死んだり、死ななくても二度と会えなくなったりしたら、あたしも死にます」
天花寺アスカ:「……」瞑目する。
天花寺アスカ:「……うん。約束する」
天花寺アスカ:「全部終わったら、必ず君のところへ行くよ」
天花寺アスカ:「保証は、僕を信じてもらうしかないけれどね」
天花寺アスカ:「……どうかな?」
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:少し目を伏せ、すぐにまた見返す。
晩翠凍衿:「……もっと頼ってくれてもいいんですけど」
晩翠凍衿:「あなただけでやらなきゃいけないことが何かあると?」
天花寺アスカ:「……そうだね……」少し困ったような顔をして。
天花寺アスカ:「……どちらかと言えば……」
天花寺アスカ:「逆、かな」
晩翠凍衿:「逆」
天花寺アスカ:「うん。この件は──」言い掛けた時。
お嬢様(中庸):「会長。予算案の件ですが……」
お嬢様(中庸):天花寺の部下らしき生徒が、部屋に入ってくる。
お嬢様(中庸):「あっ……失礼しました!お取込み中とは……」
天花寺アスカ:「駄目じゃないか、ノックしなくちゃ」愉快そうに笑って。
天花寺アスカ:「大丈夫。丁度話終わったところだから…… それじゃあ、凍衿」
天花寺アスカ:君を見て。
天花寺アスカ:「よろしく頼むよ」
晩翠凍衿:「お気になさらず」猫を被った微笑で応じて。
晩翠凍衿:「ええ。委細承知いたしました」
晩翠凍衿:振り返ったその一瞬に、じっと天花寺アスカの目を見つめ。
晩翠凍衿:そのまま踵を返して退室する。
GM:会長室の付近は部活動でも使用されておらず、放課後はほとんど人気が無くなる。
GM:君は中世の白亜の邸宅を思わせるような、長い廊下を歩いていく。
GM:……すると前方、行く先に人影が見えてくる。
GM:少女のようだが、学院の制服ではない。和服だ。周囲の建築様式から明らかに浮いている。
?????:「……」
GM:道に迷ったのか、困ったように辺りを見回している。
晩翠凍衿:「……?」やや歩調を緩めて近付く。
?????:「……」足音で君に気付いて。
晩翠凍衿:品のない早足と取られないように。同時に、何事か起こっても対応できるように。
晩翠凍衿:「ごきげんよう」
?????:「ああ、ごきげんよう」にっこりと品よく笑みを返して。
?????:「あの、もし」
晩翠凍衿:「はい」
?????:「少しお伺いしたいんどすけど……構わへんやろか」
晩翠凍衿:(おお。京言葉……?)物珍しさを表情に浮かべかけ、にっこりと笑って塗り潰す。
晩翠凍衿:「ええ。何でしょう」
?????:「ああ、よかった。えらい困っとったとこなんどす」
?????:ほっとしたように息を吐いて。
?????:「こちらの……会長はんのお部屋はどちらでっしゃろか?」
?????:「名前はアスカって言うんどすけど」
晩翠凍衿:「それでしたら、あちらに……」振り返って手で示しかけ、ずっと扉が並んでいる光景を見る。
晩翠凍衿:「……。ご案内しましょうか」
?????:「ああ、そうどしたか。いえいえ、方向さえ分かればいけますえ」
?????:「おおきに。昔とはえらい変わっとったさかい、困っとったとこなんどす」
?????:校舎を眺める。度重なる破壊と修復で、校舎の構造はよく様変わりしている。
晩翠凍衿:「昔……」
晩翠凍衿:「ああ、もしかして」
晩翠凍衿:「初等部や中等部までこちらにいらしたとか」
晩翠凍衿:いま気付いたように服装に目をやって。
?????:「まあ、そのようなもんどすなあ」からからと笑って。
?????:「……?」それから、何かに気付いたようにじっと君を見つめる。
?????:「……あんた、もしかして……」
?????:「晩翠はんどすか?」
晩翠凍衿:「はい……?」
晩翠凍衿:「確かに。晩翠凍衿と申しますけれど」
?????:「ああ、やっぱし。聞いとった話より、実物はえらい可愛らしおすなぁ」
?????:面白そうに、じろじろと君を眺める。
?????:「ふぅん」
?????:「アスカはん、今はこないな子がタイプなんやなあ」
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:「不躾ですが。お名前を頂戴しても?」
?????:「……ああ、これはこれは。えらいすんまへん」頭を下げて。
安芸山寧子:「安芸山寧子いいます。どうぞよろしゅうおたのもうします」
安芸山寧子:「アスカはんの、ちょいした昔の友人どす」
晩翠凍衿:「安芸山寧子さま……ええ」
晩翠凍衿:「わたくしも、天花寺さまには何かと目をかけていただいておりますの」
晩翠凍衿:「こちらでお困りごとがございましたら、どうぞ何なりと頼ってくださいましね」
晩翠凍衿:再びにこりと笑って。
安芸山寧子:「まあまあ、そら結構なことどすなぁ」
安芸山寧子:「アスカはんもこないな可愛らしい子、構いとうてしゃあないやろうなあ」
安芸山寧子:にこにこ笑って。
安芸山寧子:「ほな、晩翠はん。助かりました。えらいおおきにどした」ぺこりと頭を下げて、君とすれ違う直前。
安芸山寧子:「ああ、そや」
安芸山寧子:「……あの人、今でも寝起きは悪いんかいな?」
安芸山寧子:一瞬、目を細めて笑って。そのまま通り過ぎていく。
晩翠凍衿:「……」無言で見送る。
晩翠凍衿:そうして、自身も再び歩き出し、角を曲がって。
晩翠凍衿:(つ)
晩翠凍衿:(疲れる……)
晩翠凍衿:貼り付けていた微笑を剥がし、思い切り顔を顰める。
晩翠凍衿:(安芸山寧子。……明らかにアスカさんの同類っぽいけど)
晩翠凍衿:(こんなタイミングで来るっていうと……)
晩翠凍衿:去り際の台詞を思い返す。
晩翠凍衿:(……敵であってくれた方が手っ取り早くて楽かも)
晩翠凍衿:「……なんて考えるのもだいぶ駄目だよなあ……」
晩翠凍衿:口に出し、大きく溜息を吐いて、再び足を進める。



GM:シーン終了。
GM:ロイスと購入が可能です
晩翠凍衿:安芸山寧子 興味/〇警戒 で。
晩翠凍衿:購入はUGNボディアーマーを
晩翠凍衿:2dx+3>=12
DoubleCross : (2R10+3[10]>=12) → 7[1,7]+3 → 10 → 失敗

晩翠凍衿:む。まあ失敗にしておこう
晩翠凍衿:以上!



Trailer



聖ルツィア女学院、壊滅────。
国内有数の名門校、聖ルツィア女学院に、突如として訪れた災厄。
本校舎と四つの学生寮を瞬時に半壊せしめた、謎の女学生。
その正体は、英国での長いお嬢様修行を経て帰国した、最強の『帰国子女』──屠龍院アヤメだった。
生活の場を失い、キャンプでのサバイバル生活を余儀なくされる難民お嬢様たち。
だが、苦難はそれだけでは終わらなかった。

「貴女達は余りにも醜い。誇り高き聖ルツィア女学院の生徒として相応しくない」
姿を現わす七人の少女。
修行を終えて世界各地から帰国した、常お嬢様離れした気品を纏う少女たち。
彼女らこそ、聖ルツィア史にその名を刻む、至高にして究極の七人──“七つの大罪”。屠龍院アヤメは、その一角に過ぎなかったのだ。
「我々の手で、学院を正しい道に導こう」
突然の宣戦布告。それは新たな学院の長を決める、会長選挙の幕開けを告げるものだった。
一人の候補者。一人の推薦者。
最後まで生き残ったチームが、次なる会長の座を手中に収める。それは熾烈な生き残り戦──バトルロイヤル。
唐突な宣言に揺れる生徒たち。しかし最も頼るべき学院の長、天花寺アスカは、忽然と姿を消した。

裏切りの大罪
奈落に至る道
至天の螺旋回廊
竜殺し
十三学生寮の怪物
散らぬ雛罌粟
真の会長選
天花寺アスカ最後の策

Double Cross The 3rd edition『さらば聖ルツィア女学院』

ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。



【OP/宇賀神亜莉愛・葭原百合子】

GM:宇賀神さんと葭原さんのOPです。
GM:登場どうぞ!
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した(侵蝕率:32->37)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した
会長選布告後 3日目 学院内温室
外部生お嬢様:「ヒギヤァ~~ッ!!目が……お目目が何も見えませんわ~~ッ!!」
外部生お嬢様:「何てこと!ガスを使うなんて……!」「あまりにも卑劣ですわ!!」「すぐにお水でお洗いになって!!」
お嬢様(悪):「卑劣などと人聞きの悪いことを仰らないで頂きたいですわねえ」「そうですわ。文句があるなら選挙管理委員会に言ってごらんなさい!」
お嬢様(悪):「毒ガスの使用は選挙違反ではありませんことよ!お死になさい!」
外部生お嬢様:「ゴボッ……ゴボーッ!!」「死にますわ!」「だから地雷を使うべきだと具申しましたのに!!」
GM:聖ルツィア女学院は、混沌の只中にあった。
GM:“決闘裁判事件”以降、辛うじて保たれてきた仮初の平和は、会長選の布告と共に脆くも崩れ去った。
GM:“雛罌粟の会”会長と言えば、学院を束ねる長であり主だ。
GM:その座をこれまでの派閥や根回し、バックボーンに拠らず、ただ純粋な『力』のみで決めるとあれば
GM:これまで機会を得られず燻ってきた、野望を持った個人や勢力が動き出すのは当然の帰結であった。
GM:一度は解体された勢力、前回の会長選挙で敗退した者たち。誰もが手段を選ばず、会長の座を勝ち取ろうとしていた。
GM:その結果として、学内は極限の闘争状態と化し、人々の顔から笑顔は失われ、建物は破壊され、水は枯れ、食堂は占拠され
GM:そして今、君の足元。美しい温室の花々も、戦火に焼かれ、無惨に踏み荒らされていた。
GM:布告された会長選のルールの内、特に重要なものは3つ。
GM
・候補者は推薦者の推薦無しでは会長選に立候補できない。
・推薦者が脱落した場合、候補者は失格となる。
・選挙期間中、最後まで脱落せず勝ち残った者が次の“雛罌粟の会”会長となる。

GM:即ち、見つけねばならない。己を信じる者と、己が信じられる者を。
葭原百合子:溜息ひとつ。困ったものだ。
葭原百合子:何にと問えば、なにもかもだが。
葭原百合子:足を屈めて、潰れたスミレの花を取る。
葭原百合子:実に、困ったことだ。長年この学院で時を過ごしてきたけれど。
葭原百合子:この一年は特別酷い。元々、ろくでもないことは沢山あったけれど。
葭原百合子:それでも、暴力沙汰というのはね。流石に。
葭原百合子:「……このように言っても、最近やって来た娘たちには」
葭原百合子:「信じてはもらえないかもしれないね」
葭原百合子:とはいえ、他人事のように言う権利も、余裕も。私にはないのだけれど。
葭原百合子:例えば、天花寺アスカさま。例えば、伊集院橘花さま。
葭原百合子:彼女達、雛罌粟の会のお歴々。ささやかながら飾り立てさせていただいたお嬢様方。
葭原百合子:選挙によって選ばれて、自らを選ばせて、導く立場に立つことを選んだ方々と比べれば、
葭原百合子:こうしてひとり、花を相手にいじけているような女のなんと恥知らずなことか。
葭原百合子:「……だから、恥を上塗りするとしよう。泥を被るとしよう」
葭原百合子:「このような横紙破りであっても、野蛮な力の誇示であっても」
葭原百合子:「私たちのルツィアを、少しでも良くするための。義務を果たす機会が来たと考えるとしよう」
葭原百合子:だから、私はこの情勢に於いての立ち位置を決めた。
葭原百合子:立ち上がると決めた少女を見つけて、支えるべき主を見定めて。
葭原百合子:「……万全の準備をして、招待しようと思ったのだけど」
葭原百合子:「荒らされてしまったね。非常に困ったものだ」
葭原百合子:ため息一つ。肩を竦めて。
葭原百合子:それで解決するものもないので、一人で片づけを続ける。
宇賀神亜莉愛:その時、温室の入り口から差し込む光に影が差す。
宇賀神亜莉愛:青い髪に碧い瞳。そしてマスクで口元を隠した穏やかな雰囲気の少女。
宇賀神亜莉愛:伺うように中を覗き込み、葭原様の姿を認めると僅かに目元が緩む。
宇賀神亜莉愛:『——ああ、やはりこちらにいらっしゃったのですね』
葭原百合子:「……」その声は、と言いかけて。口を噤んで、ただ振り向く。
宇賀神亜莉愛:視線を受け、礼を一つ。
宇賀神亜莉愛:『急にお声がけしてしまい申し訳ございません、葭原様』
宇賀神亜莉愛:『お初にお目にかかります。宇賀神亜莉愛と申します』
葭原百合子:「ええ、初めまして。宇賀神さま」
葭原百合子:「葭原百合子と申します。知っておられたとは、少し驚きです」
葭原百合子:「初めて会う席がこのようなあり様なのは、少々恥ずかしいですね」
宇賀神亜莉愛:『この学園の花を愛でたことがあるものならば、皆貴女様のお名前は存じているでしょう』
宇賀神亜莉愛:『学園の花が可憐に咲くには、葭原様の存在が不可欠ですから』
葭原百合子:「私共の力添えなど微々たるものですよ。とはいえお言葉はありがたく頂戴します」
葭原百合子:微笑んで、騒音に眉をしかめる。
葭原百合子:「奥へどうぞ。ここよりは安全ですし……」
葭原百合子:「宇賀神さまと、お話したいことがありますので」
宇賀神亜莉愛:『ありがとうございます。私も、お話が』
宇賀神亜莉愛:『……いいえ。お願いしたい事があり、こうしてお声がけをさせていただいたのです』
宇賀神亜莉愛:温室の中、散らばってしまった花々をそれでも出来る限り避けるように。
宇賀神亜莉愛:葭原様の傍へと歩み寄る。
葭原百合子:その足取りに、感謝の念を示し。
葭原百合子:静かに案内する。普段は私が個人的に利用する、温室の奥まったところ。
葭原百合子:「──気取った物言いをするならば、秘密の花園といったところでしょうか」
葭原百合子:澄んだ紅色の紅茶に、林檎の果汁を注ぎ入れる。
葭原百合子:温かいオーチャード・ティー。少しの果物を添えて。
宇賀神亜莉愛:『……秘密であるのに、私を招いてしまってよろしかったのですか?』
葭原百合子:「作法などはあまり気にせず。少しでもリラックスしていただければ私の成功と」
葭原百合子:「ええ、もちろん」
葭原百合子:「秘密のお話をしようかと思いましたので」
宇賀神亜莉愛:『……ありがとうございます』 気遣いに、そして秘密の共有に。感謝の意を示し、目元が笑むように緩む。
葭原百合子:しずしずと一礼し、こちらも着座して。
葭原百合子:ひと呼吸。なにしろ肝心な時だ。私にとっても、彼女にとっても。
葭原百合子:そして多くのものにとっても。そうしてみせるのだから。
葭原百合子:「近頃の学院は、酷く荒れていますね」
葭原百合子:もう少し良い言い方がないものかと、我ながら思うけど。
宇賀神亜莉愛:『ええ。決闘裁判の時以上に』
宇賀神亜莉愛:ここ数十年でも最悪と呼ばれたあの事件と比較して、なお。
葭原百合子:「原因は“雛罌粟の会”会長選。本来なれば現会長である天花寺さまが使命すべきもの」
宇賀神亜莉愛:今この学園を支配する混沌は筆舌に尽くしがたい。
葭原百合子:「すなわち、秩序が乱れているということです」
葭原百合子:「この状況下で、多くの人は迷い、荒れ狂う流れに呑まれる。あるいはそれらの一つとなるでしょう」
葭原百合子:踏みにじられた花となるか、それらを生み出す暴力装置と成り果てるか。
葭原百合子:「……宇賀神さまは、この嵐の中で。何となることをお望みでしょうか」
宇賀神亜莉愛:『……』 ほんの一瞬、言葉に迷う。だけど。
葭原百合子:先ほど、気高い振る舞いを見せてくれた貴女は。
葭原百合子:この度、どのようなお声を、私にお聞かせくださるのでしょうか。
宇賀神亜莉愛:言葉を繰ることは得意ではない。そして何より、自分の望みを思えば。
宇賀神亜莉愛:何よりも真っ直ぐであることを選びたい。
宇賀神亜莉愛:『……嵐を終わらせること』
宇賀神亜莉愛:『そのために、会長になることを。その初めの一歩を踏み出すことを』
宇賀神亜莉愛:『それだけを望み、貴女に会いに来ました』
宇賀神亜莉愛:『葭原様。貴女様に、私の擁立者になっていただきたくて。会いに来たのです』
葭原百合子:真っ直ぐに受け止める。視線、言葉、想い。
葭原百合子:「なぜ、貴女が立たねばならないのでしょうか」
葭原百合子:「宇賀神さまは、学院で過ごした日々もそう多くはないでしょう」
葭原百合子:「力を握ることも……振るうことも。好むお人柄ではないと存じております」
宇賀神亜莉愛:存じているの言葉に、意外そうに瞳を瞬かせる。そして僅かに目を伏せて。
宇賀神亜莉愛:『……理由は、二つ。一つは今からご覧に入れます』
宇賀神亜莉愛:そのまま、周囲に目線を巡らせる。そしてここまで吹き飛ばされたのだろう瓦礫に目を留めて。
宇賀神亜莉愛:マスクを僅かにずらす。
葭原百合子:息を呑む。はしたないことだ。
宇賀神亜莉愛:「———」
宇賀神亜莉愛:唇は動けど、音は響かない。少なくとも傍らにいるはずの葭原様の耳にさえ何を口ずさんだかは聞こえなかっただろう。
宇賀神亜莉愛:しかし。その口の動きと同時に、瓦礫に罅が入る。
宇賀神亜莉愛:罅は見る見るうちに広がり、瓦礫全体を覆い。やがてそれは音もなく瓦解する。
宇賀神亜莉愛:そしてそれを見届けて、彼女は再び口元を覆う。
葭原百合子:「それが、宇賀神さまの力」
葭原百合子:それが、失って、隠してきたもの。
宇賀神亜莉愛:『ええ。……驚かれないのですね』
葭原百合子:罪悪感と、手前勝手な落胆と。ほんの僅かな、それかとても大きな優越感。
宇賀神亜莉愛:怯えられ、怖れられるかと。そうでなくとも驚かれはするだろうと覚悟していたのに。
葭原百合子:「ええ、私の秘密も。この小さな箱庭だけではありませんので」
葭原百合子:す、と人差し指を立てる。
葭原百合子:その先に、種がひとつ。レネゲイドの世界においては魔眼や宝玉と呼ばれるもの。
葭原百合子:むくりと膨れ上がり、花へと成長する。
宇賀神亜莉愛:『……』 ぱちぱちと驚きに瞳が瞬く。
葭原百合子:「私の力は、花を育てること。滋養は想い、それが生む力」
葭原百合子:花を瓦礫のひとかけらへと投げると、先ほどの瓦礫と同じように瓦解する。
葭原百合子:「今の華は、宇賀神さまが育てたものでもあります」
葭原百合子:「あなたの想いを伝える花を、私は育てることができる」
宇賀神亜莉愛:『……私が?』
葭原百合子:「美しく、気高い華を育てることは。私にとっても喜ばしいことです」
葭原百合子:「理由の一つで、首を縦に振ってしまいたくなるほど」
葭原百合子:「ですが、もう一つも益々聞きたくなってしまったので」
宇賀神亜莉愛:『……はい』 不思議そうに瓦礫や彼女の人差し指を往復していた瞳を、彼女へと向けなおす。
宇賀神亜莉愛:『此度の会長選。引鉄となったのは、屠龍院様の宣告です』
宇賀神亜莉愛:『本校舎と四つの学生寮。それらを破壊した上で、彼女はこう宣告したと聞きます』
宇賀神亜莉愛:『貴女達はあまりにも醜い。誇り高き聖ルツィアの女学院の生徒として相応しくない』
宇賀神亜莉愛:『……その言葉自体に、強い反発はございません』
宇賀神亜莉愛:外部生として、僅かに三年。だけど三年間、この学校を見てきた。
葭原百合子:神妙な面持ちでその言葉を聞く。受け入れる。
宇賀神亜莉愛:当然のように横行する差別といじめ。平和を求める者を隅に追いやる闘争の日々。
宇賀神亜莉愛:そこに誇りがあっただろうか。それを令嬢として相応しい振る舞いと呼べるだろうか。
宇賀神亜莉愛:——少なくとも、宇賀神亜莉愛には。それを肯定できないし、したくはない。
宇賀神亜莉愛:『変わるべきだと、変えなければならないと。そう思いながらも誰もそうしてこなかった』
宇賀神亜莉愛:私自身も。力を持ちながら、それを隠して生きてきた。
宇賀神亜莉愛:『だけど、だからこそ。それは力によって為されるべきではないと思うのです』
宇賀神亜莉愛:校舎と寮を破壊し力を示した屠龍院アヤメ。彼女の手による改革が、力に依らないものだと信じることは出来ない。
宇賀神亜莉愛:同様に。力によって頂点を勝ち得た誰かが、力を使わずにこの学園を治める保証もない。
宇賀神亜莉愛:『……頂点を勝ち取るためには、力を振るわねばならないでしょう。その上で』
宇賀神亜莉愛:『私は力を使わずに、この学院を変えていきたい』
宇賀神亜莉愛:『誰かに任せるのではなく、私自身が勝ち取ることで。その未来を叶えたいのです』
宇賀神亜莉愛:『……そのためには、擁立者が必要で』
宇賀神亜莉愛:『誰にお願いするべきか考えたその時に、貴女様のお名前が浮かびました』
葭原百合子:「……それは」
葭原百合子:僅かに、動揺の色を晒す。
葭原百合子:「どうして……?」
宇賀神亜莉愛:『先ほど申し上げた通り。この学園に置ける貴女様の御名前は、きっと貴女様が思う以上に有名です』
宇賀神亜莉愛:『生粋の内部生でありながら派閥に加わることなく。むしろ派閥の隔てなく自らの育てた花を振舞う』
宇賀神亜莉愛:『先の闘争でも、戦士として貴女様のお名前を聞くことは御座いませんでした』
宇賀神亜莉愛:『きっと、調和と平穏を愛される方なのだろうと。勝手ながらそのように推察しておりました』
宇賀神亜莉愛:『貴女様であれば。同じ未来を見ていただけるのではないかと思って』
宇賀神亜莉愛:『今、此処に居ます』
葭原百合子:「……過分な評価です」胸がずきりと痛む。そのような立派なものではない。
葭原百合子:「ですが」それに、そう想っていただけた事が。恥ずかしながら嬉しくて。
葭原百合子:かちゃりと茶器が鳴る音。僅かに机を揺らしながら、席を立つ。
葭原百合子:そうして彼女の傍へ寄り、膝をついて手を差し出す。
葭原百合子:「貴女のお声、その願い。私の心をこの上なく揺さぶるものでした」
葭原百合子:かつてと同じく、と。心の中に留めて。
葭原百合子:「私は貴女の盾となり、その身を必ずや守りましょう」
宇賀神亜莉愛:『……』 ゆっくりと、その言葉を飲み込んで。
宇賀神亜莉愛:『……ありがとうございます』
宇賀神亜莉愛:花が綻ぶように笑む。
葭原百合子:「貴女の想いは、必ず届く」
葭原百合子:「私が届けます。たった今、この身に受けたのと同様に」
葭原百合子:「──それ以上に」
葭原百合子:こうして私は、立ち上がると決めた少女を見つけた。支えるべき主を見定めた。
葭原百合子:泥を被り、この身に恥を上塗りしても。
葭原百合子:何も惜しくないと。そう思って、渦中に乗り出すと決めたのだ。



GM:シーン終了。
GM:ロイス・購入可能です。
宇賀神亜莉愛:ロイスは葭原様に、〇信頼/負い目で
宇賀神亜莉愛:期待に応えられるよう気負ってるのと選挙に巻き込んでしまったと負い目に思っている感じで
葭原百合子:なぜか宇賀神さまには慕情 有為〇で取得済みですね
宇賀神亜莉愛:購入は応急手当キット狙い
宇賀神亜莉愛:2dx=>8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 6[5,6] → 6 → 失敗

宇賀神亜莉愛:ううん、失敗で。以上!
葭原百合子:購入はUGNボディアーマー。UGNってなに……?
葭原百合子:3dx+3>=12
DoubleCross : (3R10+3[10]>=12) → 6[3,3,6]+3 → 9 → 失敗

葭原百合子:分からないので買えませんでした。以上!



【OP/御薗野咲】

GM:御薗さんのOPです。登場どうぞ!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4(1d3+3->1+3)した(侵蝕率:32->36)
聖ルツィア女学院 “秘密の花園”
内部生お嬢様:「うぅ……寝てはいけませんわ……外部生どもが……奴らが寝込みに……わんさかと……」
園崎愛:「大丈夫。もうここに敵はいません……さあ、これを飲んで……」
GM:口に淹れたての紅茶を含まされると、魘されていた生徒は大人しく寝息を立て始める。
GM:何度目かの未曽有の混乱にある聖ルツィア女学院において、数少ない安息の場所。
GM:特別棟3階奥、理科準備室から更に奥まった場所にある、元はどこかの研究会が部室として使っていたらしい教室。
GM:暴力や戦火の及ばない憩いの地……誰が呼んだか“秘密の花園”。
GM:君────御薗野咲は、数少ない非戦派の友人と共にここに避難し、傷付いた生徒や逃げてきた者を受け入れ、匿っていた。
園崎愛:「……大変なことになってしまいましたね」窓の外から漏れ聞こえる銃声に、眉根を寄せる。
御薗野咲:「そうだねえ」 新しい紅茶を淹れながら
御薗野咲:「ここまで荒れるの、久しぶりかも。授業もままならないし」
御薗野咲:紅茶が『蒸らし』の段階に入ったので、お嬢様たちが寝転ぶ粗末な毛布の上方に、手作りの天蓋を設置し始める。心が安らぐのだ。
園崎愛:「いつ争いが終わるのでしょう。御薗さん、気付いていましたか?」
御薗野咲:「んー、何に?」
園崎愛:「選挙の条項には、『選挙期間中、最後まで脱落せず勝ち残った者が──』とありますが」
園崎愛:「肝心の選挙期間に関しては、何も記載が無いのです」
御薗野咲:「それかあ。私も一つ、気になってたんだよね」
御薗野咲:「これ、立候補者が立候補する期間も書いてないでしょ」
御薗野咲:「つまり、いつまで選挙しても、後から立候補した人が出る限り、選挙が終わらないんだよね」
園崎愛:「……じゃあ、まさか……」息を呑んで。
園崎愛:「選挙は、この戦いは永遠に続くのでは……?」
御薗野咲:「どうかなあ。さすがにどこかの時点で立候補者が尽きちゃう気がするけど……」
御薗野咲:「でもほら、これ」 別の条文を指差し
御薗野咲:「『推薦者が脱落した場合、候補者は失格となる』だから、もし失格になっても……」
御薗野咲:「……推薦者と候補者を入れ替えたら、また同じペアで選挙に参加できそうでしょ」
御薗野咲:「実際どうかは分からないけど、そこも踏まえると、ちょっとだいぶ……長引くかもねえ」
園崎愛:「……まさか、そんなことって……」言いつつ、否定はできず。
園崎愛:「……なるべく早く、平和が戻るといいのですけれど」溜息を吐く。
御薗野咲:時計を見て 「……あっ、そろそろ」
御薗野咲:にこりと笑って 「お紅茶、良い具合だよ。一息入れよう?」
園崎愛:「……そうですね」笑みを返して「こんな時だからこそ、心に余裕を持たねばなりませんね」
御薗野咲:「今日は朝から大変だったもんね。私たちもちゃんと、休まないと」
園崎愛:「御薗さんには、いつも励まされてばかりです」
御薗野咲:「私だって。愛ちゃんがいてくれなきゃこんなこと続けられないよ」
御薗野咲:「一人だったらこうやって、『秘密の花園』を始めることだってできなかっただろうし……」
園崎愛:「……御薗さん……」表情を綻ばせて。
園崎愛:「そうですね。私達で力を合わせて、この難局を……」
GM:君達が紅茶で一息つこうとした、その時。
GM:外からどかどかという幾つもの足音。そして。
GM: ド ガシャァン!!
GM:教室の戸が唐突に蹴破られる!
御薗野咲:「……!」 ソーサーとカップを持ったまま立ち上がる
お嬢様(弱):「キャァアアッ!」「何ですの!?」絹を裂くような悲鳴!
御薗野咲:「静かにしてください! ここには弱っている方がいらっしゃるんです!」
お嬢様(悪):「あらあら……聞いていた通り!」「こんな素敵なお部屋がまだ残っているだなんて、まさに神がお与えくださった僥倖ですわねェ~」
お嬢様(悪):ぞろぞろと教室に踏み入ってくる、剣呑な目をした生徒たち。
お嬢様(悪):ヘルメットやスカーフで顔を隠し、手には警棒やブラックジャックなど様々な武装。
園崎愛:「何なのですか……貴女達……!」
御薗野咲:「……御用は何ですか?」
御薗野咲:聞きつつも、カップとソーサーをすでにテーブルに置いている。
鉤爪お嬢様:「あら、本当。いいお部屋ですこと」
鉤爪お嬢様:生徒たちのリーダー格らしき少女が、一歩前に歩み出る。
鉤爪お嬢様:その胸には美しい刺繍で飾られた襷……君達にはその意味が分かる。会長選出馬者だ。
御薗野咲:「……お帰りください」
お嬢様(悪):「そういうわけには参りませんわねえ」「ええ、その通り」
お嬢様(悪):何がおかしいのか、君達を見てクスクス笑いつつ。
御薗野咲:「私たちは平和を望んでいるんです。地位も、権力も、称賛も、贅沢も……私たちは望みませんし、ここにはそんなものもないんです」
御薗野咲:「そんな私たちに、何を望むつもりなんですか?」
お嬢様(悪):「私達が望むのは、この教室ですわ」
お嬢様(悪):「他の候補者に知られていない絶好の拠点……」「ここを我らが爪牙城鉤子様の選挙事務所にいたしますのよ!!」
鉤爪お嬢様:「御免あそばせ。そういうことですの」
鉤爪お嬢様:「お引き取り頂けるかしら?」
園崎愛:「そんな、勝手な……!」
GM:この場所は君達が校内をくまなく探してようやく見つけ出した場所だ。弱った者たちを抱えて、他に行く場所のあてなど無いだろう。
御薗野咲:「……お望みは分かりました。ですが」
御薗野咲:「ご覧の通り、今ここには多くの傷ついた方がいらっしゃるんです。争いから逃れてきた人たちが」
御薗野咲:「この教室は、平和のために必要な場所です。私たちが、私たちであるために……」
鉤爪お嬢様:「ふうん……」君達を見下ろして。
鉤爪お嬢様:「知りませんわね」酷薄に言い捨てる。弱者を何とも思っていない、学院の悪しき階級制度に芯まで染まり切った者の目だ。
鉤爪お嬢様:「皆さん!片付けて頂戴!」
お嬢様(悪):「さっさとお退きなさいな~ッ!」「ヒヒャァ~ッ!」生徒たちが荒っぽく茶器をぶちまけ、生徒たちまでをも排除しようとして……
御薗野咲:「……分かりました」
御薗野咲:右手を握る。無図の紋章を加工した指輪がにわかに光り、亀裂のように細く、しかし確かな光の剣が姿を現す。
御薗野咲:……永世中立国スイス。彼の国は、他国と戦争をしないことを表明している。だがそれは、力の放棄を意味することではない。
御薗野咲:戦わないという姿勢、平和という望みにも、それを守るためには強さは求められる。野咲はそれを知っている。
お嬢様(悪):「……!?」「何の光ですの!?」
鉤爪お嬢様:「こ、この小娘……まさか……!」
御薗野咲:「——ふ」
御薗野咲:「ッ」
御薗野咲:呼吸を一つ。同時、風が吹き、白い花弁が舞う。
御薗野咲:その瞬間、野咲は動き出したお嬢様たちの武装を断ち、その力を奪い、既に爪牙城鉤子の前に立っている。
お嬢様(悪):「おギャッ!」「なっ……何が……!」
鉤爪お嬢様:「……!!」
鉤爪お嬢様:「まさか……元“決闘者”……!」
御薗野咲:「——」 舞う花弁と共に翻る刃にて、正確無比にその手の鉤爪を切り落とす。
御薗野咲:決して洗練された動きではない。しかし花弁の幻惑と、不思議に彼女の背を押す風が、この2挙動でこの場の趨勢を決着させた。
鉤爪お嬢様:「わ……私の由緒正しい鉤爪を……!!」
鉤爪お嬢様:愕然として立ち竦む。からん、と床に落ちた鉤爪が虚しい音を立てる。
御薗野咲:「……お帰りくださいますか? 爪牙城さん」
御薗野咲:「武器を持たず、お静かに来てくだされば、お茶くらいはお出ししますから」
鉤爪お嬢様:「く……こ……この…………!」
お嬢様(悪):「お待ちなさい!!」
御薗野咲:「?」 新たな声の方を振り向く
お嬢様(悪):叫び声が響き渡る。見ると──複数人の生徒たちが園崎愛を拘束し、煮えたぎるティーポットを顔に押し当てんとしているではないか。
園崎愛:「……!ごめんなさい、御薗さん……!」
御薗野咲:「愛ちゃん!」
御薗野咲:声を上げる。先ほどまでの、外向けの落ち着いた声音は当然崩れている
お嬢様(悪):「さあ、降伏なさい!爪牙城様に跪きなさいな!!」「頭を垂れて許しを請いなさい!」
鉤爪お嬢様:「ホホホ……!形勢逆転ですわねェ!」
鉤爪お嬢様:「あんな熱々の紅茶を飲まされたら、2~3週間は紅茶は飲めないこと必死……」
鉤爪お嬢様:「そんな長い間、あの子は紅茶欠乏症に耐えられるのかしら?」
御薗野咲:「ッ……」 悔しげに爪牙院さんを見て
御薗野咲:「由緒正しい鉤爪を折られたからって……こんな手段で戦うんですか」
御薗野咲:「あなたは鉤爪に誇りはないんですか!」
鉤爪お嬢様:「何とでも仰いなさい。爪牙城家は使える物は何でも使いますのよ!それこそが一族の誇り!」
GM:が、その時。
お嬢様(悪):「はうっ……!」「ギェッ!?」
お嬢様(悪):園崎を拘束していた生徒が、次々と倒れ伏す。
園崎愛:「……?」
園崎愛:彼女は何もしていない。ぽかんとしている。
御薗野咲:「……?」
御薗野咲:こちらも何もしていない。状況を伺う目をしている
滑川冥:「いやァ、危ないとこでしたねぇ」
滑川冥:園崎の背後から、一人の少女が姿を現す。
滑川冥:色素の薄い髪。学院の制服を着ており、顔立ちも整ってはいるが、浮かべたその笑みは軽薄で、どこか品が無い。
御薗野咲:「……あなたは」
御薗野咲:愛ちゃんにアイコンタクトをする (知り合い?)
園崎愛:(知らない)と首を振る。
滑川冥:「いやァ、ちょっとした善意の第三者ってとこスか。まあ、今はそれより……」
滑川冥:「爪牙院サン、まだやるッスか?」
鉤爪お嬢様:「……!」
鉤爪お嬢様:屈辱にぶるぶると震えて。
鉤爪お嬢様:「覚えていなさい!貴女達、この県と近隣に住めないようにしてさしあげますからね~~ッ!!」
鉤爪お嬢様:部下たちを抱え、捨て台詞を吐いて逃げ去っていく。
御薗野咲:(部下思いな人だ……もう少しその思いやりを広く持ってくれればいいのにな)
滑川冥:「いやはや、大変でしたねェ」呆れたように息を吐く。
御薗野咲:「はい。ありがとうございます」
滑川冥:「大丈夫でしたか?園崎愛サン、御薗野咲サン」
御薗野咲:戦いの終わりにより、剣は細く光の粒子となって消える 「私は、なんとも。愛ちゃんは? 大丈夫?」
園崎愛:「はい。私は大丈夫です」周囲の生徒たちにも大事は無いようだ。
滑川冥:「そいつぁ良かった。丁度、御薗サンにお話があって足を運ばせて貰った次第でしてね」
滑川冥:「ま、ひとつ恩が売れたってコトで、あたしにとってはラッキーでしたかね?」ひひひ、と笑って。
御薗野咲:「私に?」
御薗野咲:あんまりルツィアっぽくない人だなあと思いつつ
滑川冥:「どうでしょう。お話、聞いて頂けますかね?」
御薗野咲:「はい。聞きますよ。別に恩なんてなくても、お話は大歓迎です」
滑川冥:「そりゃあ何より。んじゃあ、まずはそうスね。手っ取り早く、あたしの目的からお話ししましょう」
御薗野咲:「お紅茶、無事かな? ちょっと濃くなっちゃったかな……ミルクを入れましょうか」 てきぱきとテーブル周りを整えつつ
御薗野咲:「……目的?」
滑川冥:「あたしは、この戦いを終わらせて、この学院に平和を齎したいと思ってます」
御薗野咲:「そうですね。私もそれができれば良いと思ってます」
滑川冥:「ここに来たのは、御薗サンにその目的について協力してほしいからです」
御薗野咲:「協力、ですか……」
滑川冥:「……どうでしょ?あたし、何だか知りませんが人から信用されづらいタチでしてねェ」
滑川冥:「こういうコトは早めに言っちまうことにしてるんです。どうスかね?お話、もっと聞く気あります?」
御薗野咲:「……お話は聞きます。協力するかどうかは、その後で決めさせてください」
御薗野咲:「私は『戦わない』ことで、どうにかここを守っています。協力するということは、きっと『戦う』ことになるんでしょ?」
御薗野咲:「だったら、何も聞かずに、はい、って言うのは難しいです」
滑川冥:「構いませんよ。そのくらい慎重なほうが、あたしとしても協力するのに安心だ」
滑川冥:「……この選挙を見て……御薗サン、あなた」
滑川冥:「少しおかしいとは思いませんか? どう見たって荒れすぎてる」
滑川冥:「元々この学院にはそういうところはありますが……それにしたってちょっとばかり異常だ」
御薗野咲:(あんまりそう感じたことはないけど……) と思いつつ、それは口に出さず
御薗野咲:「……何かあるんですか? 選挙について」
滑川冥:「あたしは、誰か裏で糸を引いてる連中がいると見てます。何らかの目的で、意図的にこの選挙を荒らしてる連中が」
滑川冥:「例えば、校内に武器の密売ルートを確立したりだとか、候補者陣営に敵対候補者の情報を流したりだとか。そういう手段でね」
御薗野咲:「なるほど……そういうことは確かにあるかもしれませんね」
御薗野咲:「この前の事件のときも大変でしたけど、今回はそれ以上です。……前の時は派閥があって、今回はそれがないから、っていうのもありますが」
御薗野咲:「そういう状態に乗じて、この選挙を荒らして、利益を得ている……みたいな?」
滑川冥:「ええ。さらに……“薔薇の祝福”の話もありますからね。かなりまずいことになってるかもしれません」
GM:聞き覚えの無いワードだ。
御薗野咲:「……"薔薇の"、"祝福"?」
御薗野咲:首をかしげる 「すみません、それは知らないです。何なんでしょうか?」
滑川冥:「出馬者の間で出回ってる薬品スよ。平たく言えば……ドラッグですかね」
御薗野咲:「そんなものまで……」
滑川冥:「注射したり吸引することで効力を発揮し、とてつもない力を発揮できる代物らしいです」
滑川冥:「もっとも……代償に何があるのか、知れたもんじゃないですがねェ」
園崎愛:「……」不安げな顔で君を見る。
御薗野咲:「……良くないですね。確かに、ドラッグだなんて。勝つために手段を選ばないのは分かりますけど……」
御薗野咲:「薬はよくないです。ダメ、ゼッタイ! ……って、もしかしてルツィアだと、小学校の頃にやらないのかなあ」
滑川冥:「あたしの目的は二つです。一つは、裏で糸を引いている連中を排除して、選挙を正常な状態に戻すこと」
滑川冥:「もう一つは、さっきみたいな連中じゃなく、正しい志を持った候補者を勝たせて、次期会長に押し上げること」
滑川冥:「即ち、選挙活動です」
滑川冥:「その為に、御薗サン。あなたに是非協力してほしいんス」
御薗野咲:「…………」 ゆるく手を組んで
御薗野咲:「あなたが思っている通りの『協力』になるかは分かりませんが」
御薗野咲:「今のルツィアの状況を何とかするべきなのは分かりましたし、やっぱり私も私なりに動いてみようと思います」
御薗野咲:「戦いとか、そのための武器なんかはまだギリギリ良いけど、ドラッグはダメですから」
御薗野咲:「この状態を終わらせるために、私にできることがあれば」
御薗野咲:「私はやります。……やるからには、全力で」
園崎愛:「御薗さん……」
滑川冥:口笛を吹いて「そいつは何より。“決闘事変”解決の立役者の協力が得られれば、百人力ってモンです」
滑川冥:「それじゃあ早速、ひとり候補者を紹介しましょうかね。あたしが目を付けた中でもかなり有力な……」
GM:その瞬間。外から爆音が響く。
GM:見ると窓の外、校庭の一角で濛々と黒煙が立ち昇っている。
御薗野咲:爆音の方に目を向ける 「また……!」
滑川冥:「……ありゃ、こいつぁマズいかもしれませんぜ」
滑川冥:「あそこは選挙の受付所の方です。何かあったかもしれない」
滑川冥:「御薗サン、行ってみましょう。時間的に……今言った候補者が巻き込まれてるかもしれません」
御薗野咲:「選挙管理委員まで狙われるなんて……分かりました」
御薗野咲:頷き、愛ちゃんを振り返って 「ごめん、ちょっと行ってくるね」
園崎愛:「はい。ここは任せてください」生徒たちを見て。
園崎愛:「行ってらっしゃい、御薗さん。でも……お気を付けて」
御薗野咲:「うん。愛ちゃんも気をつけて」
御薗野咲:「もし何かあったらちゃんと逃げてね。無理しなくっていいから」
滑川冥:「じゃ、行きましょう。近道知ってるんで、そっちから」
御薗野咲:「分かりました。案内、お願いします!」
GM:かくして君達は“秘密の花園”を後にし、爆発のあった受付所に向かう。
GM:最早爆音程度では動じない校内は、事態と裏腹に不気味な静けさを保っていた────



GM:シーン終了。
GM:ロイス・購入可能です
御薗野咲:滑川冥/○連帯感/不信
御薗野咲:購入は~
御薗野咲:狙っていけ、アームドスーツ! 《援護の風》+《ウィンドブレス》
御薗野咲:6dx+6=>15
DoubleCross : (6R10+6[10]>=15) → 9[2,4,5,6,8,9]+6 → 15 → 成功

御薗野咲:バッチリ入手。今まで助けたお嬢様から譲ってもらった逸品です
GM:やりおるわ
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:36->40)



【Middle1/「じゃあ、死なないくらいに頑張ろう」】

GM:ミドル1、合流シーンです。全員登場!
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4(1d3+3->1+3)した(侵蝕率:37->41)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:39->45)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した(侵蝕率:40->45)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した
聖ルツィア女学院会長選挙戦 立候補受付所
GM:へし折れたポール、引き裂かれた天幕。
GM:君達二人、宇賀神亜莉愛と葭原百合子は立ち込める黒煙と混乱の只中にあった。
GM:出馬の意思を固め、受付を済ませようとしたその時。突如として衝撃に襲われ、この有様だ。
チャクラムお嬢様:「オーッホッホッホッホ!!」
チャクラムお嬢様:「受付所を潰してしまえば……これ以上ライバルが増えることも無い!」
チャクラムお嬢様:「杭は出る前にショベルカーで掘り返しておくに限りますわねェ~ッ!」
お嬢様(中庸):「火が回りますわ!消して頂戴!」「こちらにいらして!友人が下敷きに……」「学院が滅茶滅茶ではありませんの!」
GM:悲鳴と怒号が飛び交う中、君達の手には済んでのところで手にした、出馬者としての資格がある。
GM:即ち、候補者の襷と、推薦者のエンブレムバッジ。
葭原百合子:「……」この非常時に分断されぬよう、宇賀神さまのすぐお傍に立っている。
葭原百合子:その手に証。目前には惨状。
葭原百合子:これを付けて、彼女たちの前に姿を晒せば、もう後戻りは出来ない。
葭原百合子:「……宇賀神さま」目配せ。結局矢面に立つのは彼女なのだから、念入りに。
宇賀神亜莉愛:周囲の惨状を見て、なお。頷き手を差し出す。
宇賀神亜莉愛:この悲劇を止めるためにこそ、立ち上がると決めたのだから。
葭原百合子:柔らかに微笑み、擁立者の証を胸に。
葭原百合子:そして一歩近づいて、彼女の肩に襷を通す。
葭原百合子:「では、参りましょうか」
宇賀神亜莉愛:『ええ』
チャクラムお嬢様:「……! あらあらあらあら……?」
チャクラムお嬢様:「こんなところにまだ活きのいい候補者がいるじゃありませんこと~?」
チャクラムお嬢様:君達に気付き、舌なめずりしながら指先でヒュンヒュンと戦輪を回転させる。
チャクラムお嬢様:「今すぐ降伏すれば、命だけは助けて差し上げてもよくってよ~?」
葭原百合子:胸のバッジをきらりと輝かせて、堂々と対峙する。
宇賀神亜莉愛:同様に、かけられた襷を誇るように胸を張り歩み出る。
お嬢様(悪):「やっちゃってください!投輪寺さま!」「こんな奴ら一ひねりですわよ!」周囲の取り巻きがはやし立てる。
葭原百合子:「ご機嫌よう投輪寺さま。ええ、はい。慈悲深き言葉を頂き、私の震えも止まりました」
葭原百合子:「このような蛮行をなされる方々には、とてもこの道を譲るわけにはいきませんもの」
チャクラムお嬢様:「……何ですって……?」ぴくり、と眉を動かす。
葭原百合子:「雛罌粟の会会長は、学院の模範となり人々の笑顔を守るお人」
葭原百合子:「その通過点に過ぎぬ選挙に勝つことへ拘泥して、無辜の者を傷つけるなど本末転倒ですもの」
葭原百合子:強い言葉を使う。怒りの目も手も、宇賀神さまより私へ向かうように。
チャクラムお嬢様:「よく……聞こえなかったのだけれど……わたくしの耳がおかしいのかしら?」
チャクラムお嬢様:「まさかとは思うけれど……このわたくし、投輪寺戮奈に盾突くお心算かしら?」
葭原百合子:にっこりと微笑み、上品に頷く。
宇賀神亜莉愛:『……盾突く、という訳ではございませんが』
宇賀神亜莉愛:『投輪寺様がこれ以上に人々を傷つける前に。私達で、止めさせていただきます』
チャクラムお嬢様:「生意気にも程があってよ……!!捻り潰して差し上げますわ!!」戦輪の回転が激しさを増した、その時。
滑川冥:「御薗サン!こっち、こっちッスよ!」
滑川冥:黒煙の向こうから声が聞こえてくる。
御薗野咲:「はい、はーい! すみません、まさかあんな所通るとは思ってなくって……!」
御薗野咲:「よ……っと!」
御薗野咲:黒煙をかき分け、とん、とその場に着地し、その場の方々を見渡す。
滑川冥:「あちゃ~……やっぱ巻き込まれちゃってますよ」
滑川冥:「あっちの二人ッス。あたしが推したい候補者」
滑川冥:宇賀神と葭原を示して言う。
御薗野咲:「こんにちは。御薗野咲です」 頭を下げ、上げ 「……そこの二人が?」
葭原百合子:「ご機嫌よう、ここから離れた方が……」その名、その姿に目を見張る。
葭原百合子:「御薗さま……"決闘事変"の!」
御薗野咲:「あっ、その御薗です。もう随分時間経ってるんだけどなあ……」 少し照れる
宇賀神亜莉愛:こちらも目を見開く。外部生でありながら立ち上がり、巻き起こった戦乱を治めた少女。
宇賀神亜莉愛:『……御薗さまも、立候補を?』
御薗野咲:「あっ、いえ。私はそういう訳じゃないんですけど……えーっと、そちらのお二人」 葭原さんと宇賀神さんを見て
御薗野咲:「"薔薇の祝福"ってご存知ですか?」
GM:二人にも覚えはないだろう。
葭原百合子:「ときめくお名前ですが、生憎取り扱っておりませんね」
宇賀神亜莉愛:『私も存じません。葭原様がご存じないということは、単なる薔薇の花という訳ではなさそうですが……』
滑川冥:「……まあ、実際に協力するかはさて置いて。襲われてるみたいですし、ここは助けてあげませんか?」
御薗野咲:「ありがとうございます。ちなみにそちらの方は……」 チャクラムっぽい人を見て
御薗野咲:「あっ、もちろんそうするんですけど、念のためです。ごめんなさい」
チャクラムお嬢様:「仲間を呼ぶなんて……なんて卑劣な!恥をお知りなさい!!」
御薗野咲:(あっ興奮して話ができないタイプ……)
チャクラムお嬢様:「まあいいですわ……何人来ようと捻り潰して差し上げ────」
葭原百合子:「呼ばずとも助けが来る。宇賀神さまの人徳というもの──!?」
GM:その言葉を遮るように。
GM: ガ キィン!!
GM:上空から巨大な乗馬槍──ランスが落下してきて、アスファルトに突き刺さる。
御薗野咲:「……!」
GM:雷と炎を纏った槍に一拍遅れ、着地したのは一人の少女。
GM:燃えるような紅蓮の髪に、刃めいて鋭い眼光。
GM:その姿を、今の聖ルツィアの生徒が見紛うはずがない。
御薗野咲:「……あなたは!」
葭原百合子:「……こんな早くに、相まみえるなんて」冷や汗を垂らす。
GM:本校舎と四つの学生寮を瞬時に半壊せしめた、最強の帰国子女──
屠龍院アヤメ:「……」
GM:屠龍院アヤメだ。
チャクラムお嬢様:「とっ……屠龍院、アヤメ……! ……様……」
葭原百合子:胸の動悸を抑えながら、宇賀神さまの一歩斜め前。いつでも庇える位置に動く。
宇賀神亜莉愛:『……』 屠龍院様の動きを見逃さないよう目を見張りながら、マスクへと手をかける。
屠龍院アヤメ:「……何の騒ぎかと思ってみれば」
屠龍院アヤメ:瀕死の病人でも飛び起きるような、威圧に満ちた低い声。
屠龍院アヤメ:「有象無象の候補者が……多すぎるな」
屠龍院アヤメ:君達を見据える。それだけで、遥かに巨大な獣に射竦められたかのような感覚が襲う。
屠龍院アヤメ:「ここで少し」
屠龍院アヤメ:ランスを引き抜く。同時に、炎と雷が渦を巻く。
屠龍院アヤメ:「減らしておくか」
滑川冥:「逃げましょう御薗サン……あれはヤバいッスよ……!」
御薗野咲:「……そうは言っても、あの人は候補者を狙ってるんじゃない?」
御薗野咲:「だったら、私たちが逃げても、この人たちが危ないよ」
滑川冥:「それはそうッスけど……!あたしらが死んじまいますよ……!」
御薗野咲:震えを抑えこむように、右手を握る 「じゃあ、死なないくらいに頑張ろう」
滑川冥:「いぃ~っ……!?」
御薗野咲:「私はこの争いそのものを止めに来たんだから……そのためなら、やってみるよ」
御薗野咲:虚勢である。まさに目の前で暴威を振るおうとしている彼女を、どうにかできるとは現実思っていない。
御薗野咲:それでも、引けば何も為し得ない……今の争いを止めることもできないのなら、やるしかない。
葭原百合子:「──ぃ……」息が漏れる。涙はどうだろう。膝を屈しないので精一杯。
葭原百合子:宇賀神さまや、御薗さまたちが居なければ。有象無象らしくしていたことは間違いない。
葭原百合子:(彼女達に、弱気なところを見せてはならない。それが私の責務だから)
宇賀神亜莉愛:美薗さまの言葉を聞き、足の震えが少しだけ収まる。
宇賀神亜莉愛:争いを止めるため。立ち上がる理由としたその志を。
宇賀神亜莉愛:共有してくださる擁立者が居て。実際に成し遂げた少女が居る。
宇賀神亜莉愛:一人ではないと。そう思えることが、こんなにも心強い。
宇賀神亜莉愛:ならば。自分も尽くせる限りの力を尽くさねば。
宇賀神亜莉愛:改めて、屠龍院様を見上げる。
屠龍院アヤメ:「フン……」逃げようとしない君達を見て、大槍を構える。
晩翠凍衿:「なるほど」
晩翠凍衿:「有望な候補者をある程度見定めて、有象無象は減らしておく。賛成ですね」
晩翠凍衿:その場の全員の視界の外から、声が届く。
晩翠凍衿:転瞬、屠龍院アヤメの後を追うように、地へと降り立つ影がある。間違いなく高高度からの着地に伴う音は、けれどもすとんとごく軽く。寒色の双尾がふわりと揺れる。
晩翠凍衿:地点は両勢力の狭間。対峙する先は帰国子女とやら。手に携えるは真紅の大鎌。
晩翠凍衿:「まずはあなたから消えるといい。治めるべき学び舎を破壊して、暴力を基盤に他者を従えようとする、時代錯誤の野蛮なテロリスト」
屠龍院アヤメ:眉を顰める。「……貴様は……」
滑川冥:「……晩翠凍衿……!? 何だってこんなところに……」
葭原百合子:その姿を、この聖ルツィアの生徒が見紛うはずもない。
葭原百合子:「天花寺さまの懐刀……晩翠凍衿さま」
御薗野咲:「……晩翠さん!」 ぱっと表情を明るくする
晩翠凍衿:「ごきげんよう。野咲ちゃん」屠龍院アヤメを前に、平然と振り返って片手を振る。
御薗野咲:「はい、ごきげんよう!」 手を振り返す
晩翠凍衿:「……と、候補者のみんな?初めまして」
葭原百合子:「推薦者の葭原百合子と申します。こちらが次期会長の」
宇賀神亜莉愛:『……!お初にお目にかかります。宇賀神亜莉愛と申します』
宇賀神亜莉愛:彼女の登場によって変えられた空気に一瞬呆気にとられ、少し慌てたように礼をする。
晩翠凍衿:「ご丁寧に。ありがとう」砕けた口調で言いながら礼を返して。
屠龍院アヤメ:「……天花寺の飼い犬か」
屠龍院アヤメ:「奴も奴だ。躾程度も出来んのか」
チャクラムお嬢様:「ハァッ……ハァッ……」滝のように汗をかきながら、居並ぶ面々を見据える。
チャクラムお嬢様:「“決闘事変”の御薗野咲……屠龍院アヤメ……その上晩翠凍衿……?」
チャクラムお嬢様:「ど、どうしてこんな事に……勝つのはわたくし……わたくしのはずなのに……!」
チャクラムお嬢様:「そう……わたしは……」懐から注射器を取り出す。そのシリンダーは輝く赤い液体で満たされている。
チャクラムお嬢様:「負けるわけにはいきませんのにーーーッ!!」
御薗野咲:「……! ちょっと、それ!」
御薗野咲:声を上げるが、間に合いようがない
チャクラムお嬢様:自らの腕に針を突き立て、思い切り注射する。
葭原百合子:「……薬物!?」
晩翠凍衿:「おや……」初めてそちらを見る。
チャクラムお嬢様:瞬間、彼女から爆発的なレネゲイドの圧力が放たれる。
滑川冥:「あれッス……!あれが“薔薇の祝福”!」
チャクラムお嬢様:「全員……纏めて……!!」
チャクラムお嬢様:戦輪が超高速で回転し、周囲の空間が歪み始める。
チャクラムお嬢様:「バラバラにして差し上げますわ!!」
GM:戦闘を開始します。
エンゲージ []内は行動値



チャクラムお嬢様
(5m)
PC
(5m)
屠龍院アヤメ



GM:セットアップから!
チャクラムお嬢様:≪小さき魔眼≫ラウンド中バロールエフェクトによる与ダメージ+12
屠龍院アヤメ:≪加速装置≫行動値+16
御薗野咲:《光の剣》。武器装備!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+2した(侵蝕率:45->47)
葭原百合子:《灰色の庭》使用。チャクラムお嬢様の行動値を9下げます。侵蝕率+2。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:41->43)
GM:ゲゲェ~ッ
晩翠凍衿:怨念の呪石を使用。暴走してダメージ+2D。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+3した(侵蝕率:45->48)
宇賀神亜莉愛:狂騒の旋律Lv5
宇賀神亜莉愛:範囲(選択)で自身のエンゲージに、攻撃力+15、暴走、侵蝕率5上昇
宇賀神亜莉愛:受ける方は宣言お願いします
葭原百合子:受けませんわ!
御薗野咲:受けまーす
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5した
晩翠凍衿:狂騒ももらう!
GM:ではイニシアチブ
GM:行動値25、屠龍院の手番から
屠龍院アヤメ:マイナーなし。
屠龍院アヤメ:メジャー≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アームズリンク≫+≪炎の刃≫+≪アマテラス≫+≪クロスバースト≫+≪フレイムタン≫
屠龍院アヤメ:1D4
DoubleCross : (1D4) → 1

屠龍院アヤメ:対象晩翠凍衿!
晩翠凍衿:来やがれ諸悪の根源!
屠龍院アヤメ:12DX7+15
DoubleCross : (12R10+15[7]) → 10[1,1,2,5,5,5,5,6,7,7,8,10]+10[1,3,3,9]+1[1]+15 → 36

晩翠凍衿:暴走!
屠龍院アヤメ:ダメージ!
屠龍院アヤメ:4D10+44+10
DoubleCross : (4D10+44+10) → 24[3,3,10,8]+44+10 → 78

晩翠凍衿:無論死にますが
葭原百合子:メジャー放棄してカバーリング。
晩翠凍衿:葭原さま……
葭原百合子:よろしければリザレクトしますわね
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:43->49)
GM:もう!次からダメージ前にしなさいわよ!
葭原百合子:GMさま……(とくん)

屠龍院アヤメ:「見せてもらおうか」
屠龍院アヤメ:ランスの矛先を晩翠に向けて。
屠龍院アヤメ:「番犬程度にはなるのだろうな?」
屠龍院アヤメ:業火と雷撃、膨大なエネルギーの渦が解き放たれる。
屠龍院アヤメ:それはDNAめいた二重螺旋を描き、晩翠に迫り────。
晩翠凍衿:(──ああうん、無理)回避を諦め、再生後の反撃に向けて意識を備える。
葭原百合子:その目前にて、小さな魔眼に吸い込まれる。
葭原百合子:エネルギーを急激につぎ込まれた魔眼は、それを食らって膨れ上がり、真っ赤な花びらを散らせながら爆散した。
晩翠凍衿:「おっ……と。これは」
葭原百合子:「くっ……!たとえ屠龍院さまであろうと」吸い取りきれなかった激しい力のフィードバックを受け、息も絶え絶えに。
葭原百合子:「私の花園で、容易く人を傷つけられるとは思わないでくださいね」言葉だけは、気丈に。
屠龍院アヤメ:「……ほう?」
屠龍院アヤメ:「凡愚にしてはやるようだ」
屠龍院アヤメ:槍を構え直し。
屠龍院アヤメ:「さて、それが何度叶うかな」
晩翠凍衿:「む。……早速助けられちゃうとは」
晩翠凍衿:「ごめん。ありがとう」
葭原百合子:二人の強者に、ぺこりと一礼。

GM:行動値23、宇賀神さんの手番です。
宇賀神亜莉愛:では、マイナーで暴走解除。
宇賀神亜莉愛:メジャーはサイレンの魔女Lv7+疾風迅雷Lv5。
宇賀神亜莉愛:攻撃力+21、装甲無視、ドッジ不可、侵蝕率10上昇、対象は屠龍院様と投輪寺様。
GM:来なさい
宇賀神亜莉愛:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[4,9] → 9

チャクラムお嬢様:ガード
屠龍院アヤメ:ガード≪蒼き悪魔≫
屠龍院アヤメ:18点ダメージ返します
宇賀神亜莉愛:受けて残りHP8、こちらもダメージロール。
宇賀神亜莉愛:1d10+15+24
DoubleCross : (1D10+15+24) → 6[6]+15+24 → 45

GM:火力ヤバ
GM:チャクラムお嬢様は瀕死。屠龍院もまだ生きてます
GM:演出どうぞ!

宇賀神亜莉愛:不意に、ピアノの音が鳴る。まるですぐ傍に目に見えぬそれがあるかのように。
宇賀神亜莉愛:そして彼女はマスクに手をかけて。露になった唇が歌詞を紡ぐ。
宇賀神亜莉愛:「——Edelweiss,Edelweiss,Every morning you greet me」
宇賀神亜莉愛:「Small and white.Clean and bright.You look happy to meet me……」
宇賀神亜莉愛:かつて歌唱部として舞台に立っていた日々に比べ、その歌声はひどくかすれて弱弱しいものだった。
宇賀神亜莉愛:無理もない。三年という機械でさえ錆び付きかねない年月を、碌に使いもせずに過ごしてきたのだ。
宇賀神亜莉愛:彼女自身も、その衰えに僅かに驚き落胆してしまうような。拙い歌だった。
宇賀神亜莉愛:しかし。彼女の歌の本質は今や巧拙になく、彼女の声の本質は歌にない。
宇賀神亜莉愛:歌声は周囲には響かない。ただ、彼女が選んだ者だけに——屠龍院アヤメと投輪寺戮奈だけに届き。
宇賀神亜莉愛:嵐のごとく、振動と破壊を巻き起こす。
チャクラムお嬢様:「ひっ……!?な、何ですの……!!きゃああああっ!!」必死に逃れようとするが、音の波からは逃げられない。
チャクラムお嬢様:塞いだ耳や目鼻から血が噴き出し、もがき苦しむ。
屠龍院アヤメ:「……我々以外にも……中々面白い候補者が紛れていたらしい」
屠龍院アヤメ:皮膚が切れ、血が噴き出す。
御薗野咲:眉をひそめて、宇賀神さんを見る 「今の、あなたが……?」
宇賀神亜莉愛:歌を止め、マスクを戻し。こくりと頷く。
宇賀神亜莉愛:その眉はわずかに下がり、何処か困ったような怖がるような。気弱な空気を見せている。
屠龍院アヤメ:「だが、戦場で歌など……笑わせる」
屠龍院アヤメ:音波を遡るように、紅蓮の炎が空中を這い、宇賀神の元まで届く。
屠龍院アヤメ:振動で弱まりはしたが、その身体を焼き焦がし、炙るには十分な火力だ。
宇賀神亜莉愛:「!」 戦闘の経験も無い身にかわせるはずもなく、直撃。
葭原百合子:「……宇賀神さま!」
宇賀神亜莉愛:「……」 その熱さに、痛みに。漏れかけた声をどうにか殺して。
宇賀神亜莉愛:『大丈夫』 能力によって声を装った音だけを、彼女に返す。
晩翠凍衿:「……大丈夫なんだ」案じるよりも、むしろ確認のように。
晩翠凍衿:あの炎。まともに受ければ一度は死ぬもののように思えたけれど。
晩翠凍衿:(やっぱりあの襷、決闘者の刻印と同じような……)
宇賀神亜莉愛:『ええ』 晩翠の考えを推し量る余裕はない。ただ。
宇賀神亜莉愛:このようなところで倒れるわけにはいかないと、その一心で立ち上がる。
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+10した

GM:行動値10、晩翠さんの手番です
晩翠凍衿:はい!
晩翠凍衿:マイナーで戦闘移動。屠龍院アヤメに接敵。
晩翠凍衿:メジャーでコンボ【嵐を担う】。《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《浸透撃》。
GM:来やがれ!
晩翠凍衿:8dx7+6
DoubleCross : (8R10+6[7]) → 10[3,3,4,5,6,7,10,10]+10[2,4,7]+2[2]+6 → 28

晩翠凍衿:ガー不!
屠龍院アヤメ:何ィ
屠龍院アヤメ:ならドッジ!
屠龍院アヤメ:7DX
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[4,4,6,6,8,9,10]+8[8] → 18

GM:チィ~ッ
晩翠凍衿:ダメージ!
晩翠凍衿:3d10+11+15+2d10+2d10
DoubleCross : (3D10+11+15+2D10+2D10) → 10[5,2,3]+11+15+18[10,8]+14[6,8] → 68

晩翠凍衿:2,3を振り直し
晩翠凍衿:63+2d10
DoubleCross : (63+2D10) → 63+6[5,1] → 69

晩翠凍衿:微妙……!装甲は有効です
GM:なんだその火力は……
屠龍院アヤメ:≪電磁反応装甲≫
屠龍院アヤメ:受けるダメージを-20し、生存しますが
屠龍院アヤメ:≪瞬間退場≫
屠龍院アヤメ:戦闘から離脱します。
晩翠凍衿:あっこいつ

晩翠凍衿:「さて──」
晩翠凍衿:視線を屠龍院アヤメへと流す。
晩翠凍衿:直後、その姿がぶれて消える。瞬時に最高速へ至っての奇襲。
晩翠凍衿:位置取りは背後。掲げた大鎌を躊躇なく振り下ろす。
屠龍院アヤメ:甲高い金属音が鳴り響く。
屠龍院アヤメ:舞い散る火花。巨大な突撃槍をいとも容易く片手で振るい、攻撃を受け止める。
屠龍院アヤメ:「スピードは大したものだが──」
屠龍院アヤメ:返しの突きを見舞う。
屠龍院アヤメ:「それだけか?」
晩翠凍衿:「──む」刺突を湾曲した刃で巻き込むように弾こうとし、逸らしきれず、肩を掠める。寒色の髪が幾筋か宙に散る。
晩翠凍衿:そのまま打ち合うこと数合。円弧と直線が激しくぶつかり合うが。
晩翠凍衿:(おっもいな……!)
晩翠凍衿:両腕に蓄積する痺れ。やがて大きく弾かれ、体勢が流れる。
屠龍院アヤメ:その隙を見逃す筈がない。
屠龍院アヤメ:「獲った……!」
屠龍院アヤメ:吹き荒ぶ炎と雷を纏い、神速の槍が放たれる。
晩翠凍衿:……どくん、と心臓が打つ。
晩翠凍衿:世界の流れが鈍化する。ひどくゆっくりと見える致命の一刺しを前に。
晩翠凍衿:虚空へ泳いだ体の勢いに抗わず、半転。身を捻り、無防備に背中を向けた格好となって。
晩翠凍衿:地を蹴る。
晩翠凍衿:制服の背のぎりぎりを、暴風と雷と熱が吹き抜ける。槍に巻き付くかのような背面跳び。
屠龍院アヤメ:「……!」
晩翠凍衿:死の一撃を遡上する回転の中で、陽光を受けた真紅の刃が煌き──
晩翠凍衿:一閃。スクリューに大魚を巻き込むかの如く、刃が胸郭から背中へと抜ける。
屠龍院アヤメ:大鎌に両断される寸前で、激しく輝く何かが致命傷を食い止める。
屠龍院アヤメ:それは荘厳な外套だ。炎で織られ、激しい雷を纏った、エネルギーの凝縮体たるマント。
屠龍院アヤメ:「……まさか、ここでこれを切らされることになるとはな」
晩翠凍衿:「……。獲ったと」
晩翠凍衿:「こっちも思ったんですけどね」
晩翠凍衿:膝を突いて着地し、即座に向き直って。
屠龍院アヤメ:振り返り、晩翠凍衿を一瞥し。「……天花寺もただ無為に遊んでいた訳ではないらしい」
屠龍院アヤメ:それから、宇賀神亜莉愛に目を向ける。
屠龍院アヤメ:「認識を改める必要がありそうだ」
屠龍院アヤメ:「名を聞いておこう」
宇賀神亜莉愛:僅かに息を詰まらせながらも、その瞳を見つめ返し。
宇賀神亜莉愛:『……宇賀神亜莉愛と申します。お見知りおきを』
宇賀神亜莉愛:普段通りに。しかし優雅な所作で一礼。
屠龍院アヤメ:「宇賀神亜莉愛。覚えておく」
屠龍院アヤメ:「勝負は預ける。ここで潰すには惜しいと見た」軽々と槍を担ぎ上げて。
晩翠凍衿:「はあ?何を勝手に──」
屠龍院アヤメ:「晩翠凍衿。天花寺から伝言だ」
屠龍院アヤメ:「『後は任せた』、と」
晩翠凍衿:「っ…………」
屠龍院アヤメ:「確かに伝えたぞ。この戦いで強くなって、もう一度挑んで来い」
屠龍院アヤメ:「今度は本気で応じてやる」
屠龍院アヤメ:そう言って、電流と火の粉の残滓を残し。一瞬で飛び去って、姿を消す。
晩翠凍衿:「あっちょっと……!」我に返るが、既に遅い。
晩翠凍衿:「なんだっての本当に……!」
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+11した(侵蝕率:48->59)

GM:行動値8、御薗さんの手番です。
御薗野咲:マイナーでチャクラムお嬢様さんのエンゲージまで移動、メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》
御薗野咲:光の剣を使って攻撃。判定直前に自身へ《援護の風》+《ウィンドブレス》!
GM:来なさいな!
御薗野咲:8dx8+8
DoubleCross : (8R10+8[8]) → 10[1,1,2,4,4,6,7,8]+7[7]+8 → 25

チャクラムお嬢様:ドッジ!
チャクラムお嬢様:5DX
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[1,2,7,8,10]+2[2] → 12

チャクラムお嬢様:キ~~ッ!
GM:ダメージ来い!
御薗野咲:3d10+12+15
DoubleCross : (3D10+12+15) → 4[1,2,1]+12+15 → 31

御薗野咲:カスみたいな目を今のうちに消費してやったぜ。諸々有効!
チャクラムお嬢様:せ……せっかくパワーアップしたのに……
チャクラムお嬢様:披露する間もなく戦闘不能!
GM:戦闘終了です。

チャクラムお嬢様:「ハァーッ……ハァーッ……」
チャクラムお嬢様:血走った目で戦輪を回転させる。明らかに尋常の様子ではない。
チャクラムお嬢様:「まっ……まま……負けるわけにはいきませんのよ……!」
チャクラムお嬢様:暴走するレネゲイドが制御できていないらしく、手足の先が内出血で黒く染まっている。危険な状態だ。
御薗野咲:「……そうなのかもしれませんけど」
御薗野咲:その手に握られた剣は、か細く頼りない。刹那の稲妻か、白い罅じみて不安定な光の一筋。
御薗野咲:だが、それを握る手、振るう先を見据える眼には、確かな力が宿っている。
御薗野咲:(……納得なんてしない)
御薗野咲:(何もせずにされるままになることにも、何もかも諦めてしまうことにも)
御薗野咲:剣を執り、何でもない少女の自分が戦う理由を追想する。暖かな風が頬を撫で、光の花弁が誘うように舞う。
御薗野咲:地を蹴る。僅かに身を低くして、それは不慣れな、無防備な踏み込みに見えるだろう。
チャクラムお嬢様:「邪魔を……しないでくださいましーーッ!!」絶叫と共に、破壊の斥力を帯びた戦輪を投げ放とうとするが──
御薗野咲:だが届く。花弁のように風に押されて、白い花弁と伴に剣を振りかざし。
御薗野咲:「は——!」
御薗野咲:目に見えている剣の射程よりも一歩遠くから、剣を振り抜く。か細い剣は、しかしその意志に応じるように枝を伸ばし、切っ先にて絶叫を上げる相手を斬り上げる。
御薗野咲:振り抜く剣に遅れ、花弁が斬撃を追い縋る。それらは全て、物理的損傷と同時に、レネゲイドの力を奪うものだ。
御薗野咲:戦輪の帯びていた斥力を斬り削り、次いでその戦輪そのものも両断する。
チャクラムお嬢様:「な……」
御薗野咲:後に残るのは、過剰な力を削り取られ、武器を奪われた少女と、剣を握りしめたままの少女。
御薗野咲:そして風と共に舞い上がる、白い花弁の渦だけだ。
チャクラムお嬢様:「お……おばあ様から頂いたチャクラムが……!」
御薗野咲:……剣を下ろす。噴き上がっていた花弁も、それに従うように勢いを失い、残風と重力に身を委ねて落ちていく。
御薗野咲:「おばあさまは」
御薗野咲:「あなたがしようとしたことも、望んではいないと思うよ」
チャクラムお嬢様:「しっ……しし……」
チャクラムお嬢様:「知った風な口を聞くんじゃあなくってよーーッ!!」
御薗野咲:「『贈り物をするくらい大切な孫』って思われてるんだから……わわっ」
御薗野咲:「ご、ごめんなさい! 確かにちょっと出過ぎたかもしれません!」
チャクラムお嬢様:「投輪寺の名の下に八つ裂き……に……」激昂と共に、懐から大量のチャクラムを取り出そうとするが。
チャクラムお嬢様:「ゴボッ……ゴボーッ!」突如として吐血し、倒れ込む。
御薗野咲:「えっまだ……あっ、わっ」
お嬢様(悪):「投輪寺様!!」「大変ですわ……!!」「今すぐ医務室へ!」「医務室は瓦礫の下ですわよ!!」
お嬢様(悪):取り巻きたちが慌てて彼女を運び上げ、いずこかへと運び去っていく。
GM:彼女の懐から、空になった注射器が零れ落ち、地面に転がった。
御薗野咲:「あっ、医療キャンプは第三校舎の東に……行っちゃった」
GM:戦闘が終わると、恐る恐るといったように辺りに喧騒が戻ってくる。
お嬢様(中庸):「受付所がメチャメチャですわ!」「これでは出馬表明もままなりませんことよ!」
内部生お嬢様:「学院は一体どうなってしまうのかしら……」「こんな時、天花寺様がいらしてくれたら……」
御薗野咲:「大丈夫かな……」 案じつつも、光の剣は粒子と返る
晩翠凍衿:「……」大鎌を血振りめいて払い、漆黒のケースの中に納める。
葭原百合子:「……ひとまず、終わったのですね」ほう、と深呼吸。
宇賀神亜莉愛:こちらも一つ息を吐き、肩を撫でおろす。
滑川冥:「いやァ、一時はどうなることかと思いましたが……皆さんお強いッスねぇ」
滑川冥:物陰から顔を出す。
晩翠凍衿:「……誰?」警戒の眼差しを向ける。
御薗野咲:注射器を拾いつつ 「滑川さん! 怪我、ありません?」
御薗野咲:「あっ。この人は滑川さんって言って……」
御薗野咲:「…………」
御薗野咲:「よく知らない人です」
晩翠凍衿:「他人……」
滑川冥:「ええ、あたしは平気ですよ。ピンピンしてます……そ、そりゃあ事実ですけど……」
滑川冥:「お初にお目に掛かります。あたしは滑川冥ってケチな平和主義者でして……晩翠さん、御高名はかねがね」
滑川冥:揉み手してすり寄る。
晩翠凍衿:「はあ。冥ちゃん」
晩翠凍衿:「なんかあんまりここの子っぽくないね?」自分のことを棚に上げて言う。
葭原百合子:「色々な方が居りますからね、この学院には」
滑川冥:「生徒の自主性を重んじるのがここの校風ですからねェ。これがあたしの自主性ってコトです」くつくつと笑う。
御薗野咲:「えっと、確かにちょっと怪しいんですけど」
御薗野咲:「悪い人じゃないです。今だって、事務所が襲われたから近道を案内してくれたし……」
御薗野咲:「もともと、今の状況をなんとかしようって話してたんですよね」
御薗野咲:葭原さんと宇賀神さんを見て 「二人に協力する方向で、って」
宇賀神亜莉愛:『私達に?』
滑川冥:「そうですそうです。誇り高き我が校がこの有様ってのは、愛校者として看過しがたいですからねェ」
葭原百合子:晩翠凍衿、そして御薗野咲。いずれも学院にその名を鮮烈に轟かせた大人物である。
葭原百合子:それも名だたる騒動に終止符を打ったことで。協力できるなら、これほど心強い方々はそう居ない。
滑川冥:「是非、信頼できる候補者を見つけ出し、擁立して会長になってもらおうってェ次第でして」
晩翠凍衿:「ふーむ」
晩翠凍衿:ちら、と示された二人に一瞥を向ける。
滑川冥:「……それで、どうでしょ?御薗サン。宇賀神サンを見て」
葭原百合子:「む……」少し緊張する。
御薗野咲:「え、どうって……」
御薗野咲:ちょっと困ったような表情で 「……背が高い?」
滑川冥:「いや、そりゃあ中々の長身でらっしゃいますけど……そうじゃなくて」
御薗野咲:「私、見ただけで人を見抜ける! みたいなタイプじゃありませんよー」
滑川冥:「困りましたねェ。でもまあ、悪印象ではないんでしょう?」
御薗野咲:「はい。さっきもあの二人をやっつけるのに協力してくれた……」
御薗野咲:宇賀神さんと葭原さんを見て 「……ん、ですよね? ごめんなさい、私あんまり、そういうのよく分かんないんですけど」
御薗野咲:「っぽい感じですよね?」 晩翠さんも見る
晩翠凍衿:「守られちゃったしね。あたしも」
晩翠凍衿:「そちらの……百合子ちゃんだっけ。に」
宇賀神亜莉愛:『はい。……投輪寺様の出血は私の力によるもので』
宇賀神亜莉愛:『私は、この争いを終わらせるために。葭原様の協力を得て出馬致しました』
宇賀神亜莉愛:自身の襷と、葭原様の付けたバッジを手で指し示す。
葭原百合子:「このような戦乱は、学院にあってはならないことですので」
葭原百合子:「会長の座をこのような手段で簒奪しようとする行い、晩翠さまは見咎められるでしょうが」
葭原百合子:「……そういえば、天花寺さまとは別れて行動しているのですね」
葭原百合子:「次期会長として推薦されるのかと、とも思っておりましたが」
晩翠凍衿:「……」表情に苦いものを混じらせる。「まあ、そう」
晩翠凍衿:「頼まれごとをされたの。信頼できる相手を見つけて、その力になってあげてくれってさ」
晩翠凍衿:「……あなたたち、どう?」
晩翠凍衿:「自分たちは信頼できるって、売り込める?あたしに」
宇賀神亜莉愛:『……』 逡巡。信頼に足るものを、自分が持っているか。
葭原百合子:こちらに恥じることはない、と言えるならば良いが。雛罌粟の会の正当な会員に対してのうしろめたさはある。
葭原百合子:いや、晩翠さまは正式な選出ではなかったのですが、そこはそれとして。
滑川冥:「それじゃあ、晩翠サン。御薗サンも。一緒に行動してみて決めましょうよ。宇賀神サンが次期会長候補に相応しいのか、間近で見て確かめるんです。どうでしょ?」
御薗野咲:「滑川さん、ちょっと待ってね。平和主義的に話を急ぎたいのは分かるけど……」
御薗野咲:「晩翠さんも、それはちょっと難しい気がします。晩翠さん、結構一目置かれてるんですよ?」
御薗野咲:「天花寺さんの所にお散歩みたいに遊びに行けるの、晩翠さんだけなんですから」
晩翠凍衿:「えっ」
晩翠凍衿:「そう?そうなんだ。ふーん……」
晩翠凍衿:何故か表情を綻ばせて。
葭原百合子:「……少なくとも、晩翠さまのことは全幅の信頼を置けますね」
葭原百合子:「かつての決闘事変においても、またこの度も素晴らしき活躍を見せていただきましたから」
宇賀神亜莉愛:『……晩翠様』
晩翠凍衿:「……あっ、はい。何かな」顔に力を込め直す。
宇賀神亜莉愛:『私自身が信頼に足るかと問われますと、確固とした言葉は返せません』
宇賀神亜莉愛:『美薗さまも仰られた通り。まだ私達は出会ったばかりですから』
宇賀神亜莉愛:『ですが。彼女は』
宇賀神亜莉愛:手で葭原様を指して。
宇賀神亜莉愛:『今日初めて言葉を交わしたばかりの私の言葉を信じ、力に依らずに学園を変えたいという夢物語のために』
宇賀神亜莉愛:『こうして危険な戦いに共に身を投じて下さいました』
宇賀神亜莉愛:『現に、晩翠様の身を護るためにおのが身を投げ出したその姿もご覧になったでしょう』
宇賀神亜莉愛:『今、私にとって一番信頼に足り、私を信じていただく寄る辺となるのは』
宇賀神亜莉愛:『葭原百合子さまが、私の推薦者であるという事実です』
葭原百合子:「……宇賀神さま」
宇賀神亜莉愛:『彼女に恥じぬ候補者となり、彼女に語った言葉を違えないと。そう誓います』
晩翠凍衿:「……なるほど」目を細めて二人を見つめる。
晩翠凍衿:ジャックナイフお嬢様、チェーンお嬢様、スレッジハンマーお嬢様、ハーレーお嬢様……今までに出会ってきた候補者はみな、その資格を剥奪する以外に選択肢の浮かばない手合いばかりだったが。
晩翠凍衿:「アスカさんが言ってたの」
晩翠凍衿:「この学院を、ここで学ぶ生徒たちを愛しているって。正直、あたしには理解できない部分もあったけど」
晩翠凍衿:「生徒のことなんかまるで気にしないで建物を壊す、屠龍院アヤメみたいな“力”が、あの人の気持ちに沿うものじゃないってことは流石に分かる」
晩翠凍衿:「だから、あなたたちが日常を愛し、そのために戦う強さも持っているのなら」
晩翠凍衿:相好を崩す。「あたしも協力しましょう。とりあえずは、お互いお試しでね」
滑川冥:「……御薗サンはどうです?」
御薗野咲:「うーん……」 少し髪を弄りつつ思案するが
御薗野咲:「……まあ、この戦いを終わらせたい、っていうのは私にとっても本音だし」
御薗野咲:「晩翠さんが行くんなら、私もついていこうかな。スタンス的には同じです」
御薗野咲:笑いかけて 「落ち着いたら、もうちょっとお話させてくださいね」
葭原百合子:「……良かった。宇賀神さまは共に行動するならば間違いないでしょうし」
葭原百合子:「私も、ご期待に応えられるよう努力いたします」
宇賀神亜莉愛:『私も、信頼頂けるよう力を尽くします。よろしくお願いいたします』
滑川冥:「いやいや、皆さん納得いただけたようで何よりッスね~」ぱちぱちと笑顔で軽い拍手をする。
滑川冥:「皆で力を合わせて、学院に平和を取り戻しましょう。調べなきゃならないこともありますし……」
御薗野咲:「なんか、頑張りますってあんまり言われると、それはそれで私も緊張しちゃうなあ」 緩く笑って
滑川冥:「ひとまず今は……おっと」
GM:校庭に転がった、投輪寺戮奈が落としていった襷。
GM:それが銀の粒子に分解され、宇賀神が肩にかけた襷に吸い込まれていく。
GM:同時に宇賀神は、自らの身体に活力が漲るのを感じるだろう。
御薗野咲:「わ……出た、あの……」
御薗野咲:「レネゲイド……でしたっけ。レネゲイドの力のやつですよね」
晩翠凍衿:「そのやつだけど」頷く。
葭原百合子:「まあ……具合が悪くなったりはしませんか?」
宇賀神亜莉愛:『大丈夫、です。むしろ、何か力が漲るような……』 聞きなれない単語に首を傾げつつ。
滑川冥:「学外ではそう言うんでしたっけ?」
滑川冥:「負けた候補者はこうして資格を失って、逆に勝者は力を得るって話ですねェ」
晩翠凍衿:「……やっぱそういうのなんだなあ……」
滑川冥:「宇賀神さんがこうならない為にも、まずは生き残ることを考えないとッスね~」
滑川冥:「ここにいるとまた他の連中が集まってきますよ。とりあえず移動しましょっか」
御薗野咲:「他の候補者をやっつけるとこんな感じになるんですね、きっと」
御薗野咲:「どこか良い所、心当たりありますか? お茶の飲めそうな所で」
葭原百合子:「なるほど、決闘裁判の時のような……はい」
滑川冥:「今の学内では難しいかもですねェ。御薗さんたちの例の場所に行くと、また巻き込んじゃいそうですし」
滑川冥:「安全は自分で確保するしかないかもですねェ」
御薗野咲:「ですね。あそこには怪我人もいますから、できれば他の所で……」
晩翠凍衿:「……」
宇賀神亜莉愛:安全な場所と聞いて、葭原様へ視線を投げる。
葭原百合子:「拠点の確保、ですね」こくりと頷き。
葭原百合子:「ひとまずは我々園芸部の管理する温室にでも……晩翠さまにも心当たりが?」
晩翠凍衿:「ん?あ、いや、ごめん」
晩翠凍衿:「考えてたのはちょっと違うこと。……そっちに当てがあるなら、そこがいいんじゃないかな」
晩翠凍衿:「会長室を占拠しちゃうのは色々まずいだろうしね……」
葭原百合子:「それは確かに……」
御薗野咲:「温室! そこにしましょうよ。最近行けてなかったですし」
御薗野咲:「この調子だと、荒れちゃってそうな気はしますけど。……荒れてない所が残ってれば、そこで」
晩翠凍衿:「案内を頼める?」
葭原百合子:「ええ……あまり人目のつかない道を選んで」
葭原百合子:「出来る限りのもてなしをさせていただきます」微笑み浮かべて、先導する。
GM:荒れ果てた校庭を去り、君達は歩き出す。
GM:会長選は始まって間もない。校内にはまだ、無数の敵が犇めきあっていることだろう。



GM:シーン終了。
GM:ロイスのみ可能です
葭原百合子:借り:御薗野咲/P感謝〇:N罪悪感 で取得。来て早々に大変な立場で活躍した方なので。
宇賀神亜莉愛:美薗様に〇尊敬/隔意、晩翠様に〇尽力/不安で取得します
御薗野咲:一旦保留……かな!
葭原百合子:恩人:晩翠凍衿/P憧憬:N不安〇 期待に添えられるかの不安です。
葭原百合子:以上です。
晩翠凍衿:宇賀神亜莉愛 〇期待/不安
御薗野咲 〇連帯感/憐憫

晩翠凍衿:また大変なことに巻き込まれてるなあという憐憫のこころ
晩翠凍衿:以上!



GM:---
GM:ではミドル進行の説明から参りますわ
GM:まずはマップをご覧になってくださいまし

校内図

葭原百合子:これは……マップ!?
御薗野咲:いきなり仕掛けて来やがりましたわね
宇賀神亜莉愛:めっちゃゲームじゃん
晩翠凍衿:広い
GM:ミドルシーンでは、このマップの中を移動することでゲームを進行していきます。
宇賀神亜莉愛:滅茶苦茶凝ってる……
GM:このマップにはエリアごとに「危険度」が設定されています。

校内図

GM:危険度が高いほど、襲ってくる敵対候補者の数が多くなりやすいですが
GM:同時に、戦闘後に得られる経験点と戦利品の質も高くなります。
葭原百合子:ハイリスクハイリターンというわけですわね
GM:ただし、こちらも戦闘後に行える侵蝕率の減少は、エリアの危険度が低いほど多く減らせるので
GM:現在の余裕を鑑みて行動を選ぶようにしてください。
GM:エリア移動は基本的に1シーンに1回、移動先は隣接したエリアのみです
GM:初期配置は皆さんで決めて頂いて構いません。
GM:危険度はそのエリアで敵を倒すと減少します。
GM:また、シーン開始時にランダムイベントチャートでエリアに様々な変化が発生する他、
GM:エリア毎に固定のイベントが用意されている場合もあります。色々探検してみてね
晩翠凍衿:なるほどな~
御薗野咲:周回プレイが捗りますなあ
葭原百合子:ワクワクですわね
GM:ここまでで質問はございますか?
晩翠凍衿:侵蝕率減少のテーブルは
晩翠凍衿:☆2だと減少値が「1D3+3」で、☆1だと1D10減らした後さらに追加で5減らせるっていう意味合いですか?
御薗野咲:グリッドの縦線にかぶさってて分かりづらいですけど、どっちも+だと思いますよw
GM:そうなの!
晩翠凍衿:あっ本当だ!
葭原百合子:表示からマス目と座標を消すのがオススメですわね
GM:どどんとふの計算式的には侵蝕率1D3-3と1D10-5になります
葭原百合子:いけないグリッド線ですこと!
晩翠凍衿:わたくしの目を欺くだなんて……おやりになりますわね
宇賀神亜莉愛:巧妙な罠
葭原百合子:わたくしからの質問はありませんわね
宇賀神亜莉愛:こちらもございません。
御薗野咲:大丈夫でーす
晩翠凍衿:こっちも他は無し!
GM:OK!
GM:では初期配置だけ決めてしまいましょう どこがいいですか?
葭原百合子:どこにいたしましょうか
晩翠凍衿:中庭……?(温室がありそうなので)
宇賀神亜莉愛:もしくは外緑森林あたりでしょうか
葭原百合子:温室ありそうなのはその辺りですね
葭原百合子:ルートが多い外縁森林にしておきます?
葭原百合子:ここ星3が3か所も連なってるんだな……
御薗野咲:ルートで言うと特別棟2Fの方が選択肢は多い気がしますね
御薗野咲:★1~★3満遍なく取りにいける
宇賀神亜莉愛:確かに……
御薗野咲:ただ流れ的には校舎外スタートが美しい気がするので、そうなると中庭かな~という気がいたしますわ
葭原百合子:では中庭にしましょうか
宇賀神亜莉愛:中庭スタートで寄り道もしつつぐるっと校舎回ってく感じですね
宇賀神亜莉愛:こっちはOKです
GM:では初期配置は中庭!

校内図

御薗野咲:中庭!
葭原百合子:ガーデン!
晩翠凍衿:真ん中を取るのは〇×ゲームの必勝条件だからね
晩翠凍衿:この選挙はもらったも同然
宇賀神亜莉愛:ど真ん中を陣取っていきましょう



聖ルツィア女学院 体育館裏
柳生咲玖夜:「ええと」
柳生咲玖夜:「多分この辺に……あった!」
涼暮御幸:「……頭では理解しているのだが」
柳生咲玖夜:気を失った女生徒を二人、地面の上に寝かせ、持ち物を漁っている。
涼暮御幸:「もう少し、穏便な手段はなかったのかとは思うよ」
涼暮御幸:黒髪を結わえ上げた、白い羽飾りの少女が嘆息する。
柳生咲玖夜:「私もそう思うけど……」
柳生咲玖夜:短く揃えた黒髪にメガネを掛けた少女が、ため息交じりに答える。
涼暮御幸:「受付所があのざまでは、ということだろう」
涼暮御幸:「穏便な交渉に出ようにも、この血の気の多さだ」
柳生咲玖夜:「うん……何もせずに帰るわけにもいかないし」
涼暮御幸:本来彼女らに参加の資格はない。
涼暮御幸:聖ルツィアの生徒ではない。
柳生咲玖夜:「せっかく自然にお嬢様やれてたと思ったのになあ。指導してくれたいーちゃんに申し訳ないよ」
涼暮御幸:UGNの星辰館学園常駐エージェントと、阿修羅地獄堂の潜入チルドレン。
涼暮御幸:「元より、潜入調査をしに来たわけではあるまい」
柳生咲玖夜:腕を拡げて、どことなく着慣れない制服を見回す。
涼暮御幸:「来た意味はあったと考えたいがな。報告よりも、何というか」
涼暮御幸:「……いささか野蛮に感じる」
柳生咲玖夜:「本当にね……阿修女(うち)が可愛く見えるくらい……」
涼暮御幸:「だからこそ、我々を駆り出す余地があったとも言える」
柳生咲玖夜:「正直、他所の学校(シマ)に首を突っ込むのはあんまり気乗りしなかったんだけど」
柳生咲玖夜:「この惨状を見ちゃうとね……何か間違って外に出ちゃったら大変だよ」
涼暮御幸:「学園の生徒だけ見ていればいいという考えが、通用しなくなりつつある」
涼暮御幸:「特に、上に立つ者次第で、混乱は甚だしい物になる」
涼暮御幸:「先日実感したよ」一時的にとはいえ、会長職を解かれた身だ。
柳生咲玖夜:「御幸ちゃん……」
涼暮御幸:現在は再任している——それでも、その一時の交代劇だけで、どれほどの混乱が生じたか。
柳生咲玖夜:「ならやっぱり、確かめないとね」
涼暮御幸:「ああ……危険因子の排除。そのために刃を揮うことは、やぶさかではないとも」
涼暮御幸:「もし、一人たりとも、信の置ける候補者が存在しないのであれば」
涼暮御幸:「私が兼任してでも、この学院の治安を回復せしめる」
柳生咲玖夜:「えへへ、すごい話だけど、御幸ちゃんなら出来ちゃいそう」
涼暮御幸:「何、君たちの助力も期待してのことだよ。咲玖夜。日那多」
涼暮御幸:「独りで立つことはできぬと、十分に知悉しているとも」
柳生咲玖夜:「まっかせて!バッチリ推薦しちゃうからね!」力こぶ(無いが)を作る
柳生咲玖夜:「それじゃあ、はい」
柳生咲玖夜:先程奪い取った候補者エンブレムを手渡す。
涼暮御幸:「ああ」それを受け取って、たおやかに一礼。
柳生咲玖夜:「本当にこの学校シマ取っちゃったら」
柳生咲玖夜:「二領土統治で正真正銘の女帝サマだね」
涼暮御幸:「何。もしそれが起きたとて」
涼暮御幸:「あちらのほうはいくらでも後継があるさ」
涼暮御幸:「願わくば、こちらもその杞憂がないことを期待しているがね」
涼暮御幸:「謹んで、この印を拝きますとも。勝利を我らにと」
柳生咲玖夜:「うん……それじゃあ」自分の制服の袖にも腕章を取り付ける。
柳生咲玖夜:「"私達"も、剣に誓っちゃおうかな」
涼暮御幸:「ふ」薄く笑って。
涼暮御幸:「……京良城東真のような物言いは慣れんな」
涼暮御幸:「奴はよくやるものだよ」呆れたように。
柳生咲玖夜:「ふふ、良いじゃない。文化祭が二回やれると思えば」
柳生咲玖夜:「それでは、お嬢様」跪いて、刀を前に差し出す。
涼暮御幸:「なるほど。君の発想には驚かされるな」
柳生咲玖夜:「"貴方がそう望む限り、勝利を捧げ続けると約束します"」
柳生咲玖夜:「"私の推薦、引き受けて下さいますか?"」
涼暮御幸:羽飾りを解いて、剣として。
涼暮御幸:刃を重ねる。
涼暮御幸:「“君がそう望む限り、勝利を齎すと約定しよう”」
柳生咲玖夜:その言葉に、つい笑みが漏れる。
涼暮御幸:「“君の推薦を承った。涼暮御幸はここに応える”」
涼暮御幸:笑みを一瞬見せ、ふと消える。
涼暮御幸:これより先は、UGNの任務である。



【Middle2/「貴女の道に立ち塞がりましょう」】

GM:ミドル2。判定前に少しだけシーンがあります シーンPCは宇賀神さん、ほか登場可能。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4(1d3+3->1+3)した(侵蝕率:49->53)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した(侵蝕率:59->64)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:47->48)

---

GM:ひとまず中庭へと向かうことを決め、学内を進む君達。その時、ふと背後から複数の足音が近づいてくる。
GM:見るとそこには、カメラと録音機材を持った生徒たち。中央の生徒が君達にマイクを向けてくる。
アイシャ・クローネンバーグ:「お待ちください!少しお時間よろしいでしょうか?」
園崎伊織:「ごきげんよう。少々インタビューをさせて頂きたいと思うのですけれど。構わないかしら?」
御薗野咲:「あっ、お姉さん。こんにちは」 頭を下げる
晩翠凍衿:「……おや」
葭原百合子:「ごきげんよう、ご用は宇賀神さまに?それとも晩翠さまたち?」自然体で受け入れる。
鬼束凛:「……全員、かな」
アイシャ・クローネンバーグ:「会長選も盛り上がってきたところで、期待の新星が現れたとあっては、是非お話を伺わなければ、ということで~」
アイシャ・クローネンバーグ:「ということで、候補者の宇賀神さんにぜひ選挙演説のほうをお願いできればと思いまして!」
アイシャ・クローネンバーグ:宇賀神にマイクを向ける。
御薗野咲:特に止めたりはしない。むしろ道を開けて、その様子を見守る。
宇賀神亜莉愛:パチリと一瞬戸惑ったように瞬きをするも。
園崎伊織:「こちら、全校に流れますからね。大変よいアピールになるかと存じますよ」
GM:ということで宇賀神さんは
GM:≪芸術:選挙演説≫で判定してください。
葭原百合子:《導きの華》で支援してもよろしくて?
宇賀神亜莉愛:芸術……
宇賀神亜莉愛:あ、頂けるととてもありがたい!
GM:よくってよ
葭原百合子:ありがとうございます。
葭原百合子:《導きの華》を使用。宇賀神さまの選挙演説達成値に+6してくださいまし。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:53->57)
宇賀神亜莉愛:では、導きの華込みで判定を
宇賀神亜莉愛:3dx+6
DoubleCross : (3R10+6[10]) → 10[3,6,10]+9[9]+6 → 25

GM:演説うま!!
葭原百合子:さすが宇賀神さまですわね
宇賀神亜莉愛:めちゃくちゃ出てる
GM:では一節が名フレーズとして聖ルツィアの歴史に語り継がれるレベルの名演説になりました
GM:このシーン中、全PCの判定に+3されます
晩翠凍衿:宇賀神さま~!
宇賀神亜莉愛:自身が候補者として立つに至った経緯、力に依らず平和へ歩みたいという決意。
宇賀神亜莉愛:それをただ実直な言葉によって生徒たちへと訴えかける演説だった。
GM:その素晴らしい演説に、辺りに割れんばかりの拍手が溢れかえる。
アイシャ・クローネンバーグ:「ありがとうございました!素晴らしい演説でした!」
葭原百合子:彼女の言葉と想いを受けて、周りにシロツメクサの華が咲き誇る。
葭原百合子:花言葉は、「約束」と「感化」
園崎伊織:「これは次期会長としても大変期待が持てますね」
アイシャ・クローネンバーグ:「推薦者の葭原さん、それから晩翠さん、野咲さんからも一言ございますか?」ずい、とマイクを向ける。
御薗野咲:「……えっ」 その演説を静かに聞いていたが、マイクを向けられるとわたわたと手を振る 「私はそのっ、お手伝いしてるだけなので!」
御薗野咲:「でも、良い演説だったと思います」 整った笑みで答える
晩翠凍衿:「ええ。本当に」
葭原百合子:「皆様の暖かな応援、まことに感謝しております」
葭原百合子:「宇賀神さまの勝利と、その先に訪れる安寧。それは私たちだけでは実らせられぬもの」
葭原百合子:「応援していただける皆様と、切磋琢磨する他の出馬者の皆様あってのことですから」
葭原百合子:「共に築いていきたく存じます。どうかお付き合いくださいませ」
葭原百合子:柔らかな微笑みを浮かべて、一礼。
晩翠凍衿:向けられたマイクとアイシャ・クローネンバーグの顔を順に見つめ。
晩翠凍衿:「天花寺会長も、この学院と平和を愛していらっしゃいました」
晩翠凍衿:「宇賀神さまのお心は、その志に沿うものと考えております」
晩翠凍衿:他所向けの静かな態度で応え、一歩引く。
アイシャ・クローネンバーグ:晩翠凍衿を一瞬見て。
アイシャ・クローネンバーグ:「そうですかそうですか。解説の園崎さん、この注目の宇賀神陣営、いかが思われますか?」
園崎伊織:「はい。新たな候補者でいらっしゃる宇賀神さんは、非常に強固なビジョンと意思が感じられる、次期会長として期待が持てるお方ですね」
園崎伊織:「推薦者の葭原さんは校内美化の一人者として名を知られる方ですし、脇を固める晩翠さんと野咲さんは最早言うまでもありませんね」
園崎伊織:「総じて隙の無い、有力候補と考えられます」
園崎伊織:「まあ私は、鬼束凛さんが出馬するのが最も最善かと思うのですが……」
鬼束凛:「こら……!伊織ちゃん……!」
園崎伊織:「ふふ……ケーキ食べて帰ろっか」
晩翠凍衿:(……この二人は出てないんだなあ)意外そうにそのやり取りを見つめている。
御薗野咲:にこにこと微笑して二人を見ている
葭原百合子:「すっかり仲睦まじくなられて……」
アイシャ・クローネンバーグ:「……あ、以上でーす。お疲れさまでした。皆さん頑張ってくださいね!」
GM:そうしてキャッキャしながら取材陣は去っていく。
宇賀神亜莉愛:「……」 声にならないよう、音だけの溜息をついて。
滑川冥:「……じゃ、行きますか」
葭原百合子:「大変お疲れ様でした。もうすぐ休めると思いますので」先導を再開する。
御薗野咲:「お姉さんも意地悪だなあ。いきなり来るなんて……でも本当、良い演説だったよ」
宇賀神亜莉愛:『思っていることをそのまま話すことしかできませんでしたが……それなら、良かったです』
晩翠凍衿:「どこかで放送するのかなあ、あれ」歩みを再開しつつ。「聴き返したいくらいだったよ。……他の候補者のもやってたら一応見たいし」
GM:再び君達は学内を進んでいく。だがその出馬表明演説は、既に学内に波紋を齎しつつあった。
GM:有力候補の出現。対抗馬が現れたとあれば、他候補者たちの取るべき行動は一つしかない。
GM:即ち、やられるまえにやる。それがこの会長選の原則だ。

---

GM:ということで、一応改めてミドル進行のバトルロイヤルルールを説明します
葭原百合子:よろしくお願いしますわ!

【ミドル情報判定】
PCは以下の3つから1つを選択する。

・戦況調査
現在の戦況や情勢の情報を収集する。
調査項目を全てクリアした時点でトリガーイベントが発生する。

・索敵
使用技能:任意の≪情報≫
現在周辺にいる敵を探知する。
敵によって判定難易度は変わる。
GMは判定達成値に応じて、発見できたエネミーを開示する。

・情報収集
使用技能:任意の≪情報≫
索敵で1体以上のエネミーを発見した場合に実行可能。
敵の痕跡や残されたUGNデータベースなどから情報を収集する。
達成値6でプロフィール、9でシンドロームと主力エフェクト、15で行動値と各種判定の難易度が開示される。


GM:・戦況調査 は通常セッションでの情報収集のようなものだとお考え下さい(ややこしい)

行動選択・行動判定
索敵で発見したエネミーに対しては、1エネミーにつき1回、以下の行動が選択できる。

・奇襲
敵に奇襲を仕掛ける。
エネミーと≪知覚≫による判定で対決を行い、勝利することで、1回メインプロセスで攻撃が行える。この攻撃にエネミー側はリアクション可能。
判定の成否に関わらず、その後、戦闘を発生させる。

・懐柔
停戦や協力の交渉を試みる。
エネミーに応じた難易度で≪意志≫による判定を行う。
事前の情報収集で達成値15以上を出していた場合、達成値に+3の補正が掛かる。
判定の成否に関わらず、この行動の対象となったエネミーの戦闘参加までのラウンド数を+1する。
成功した場合、エネミーと接触した際に懐柔して仲間に加える、もしくは一時停戦としてそのシーン間の戦闘を避けることができる。
失敗した場合、戦闘を発生させる。

・逃走
その場から逃走する、もしくは身を隠す。
エネミーに応じた難易度で≪回避≫による判定を行う。
判定の成否に関わらず、この行動の対象となったエネミーのこの行動の対象となったエネミーの戦闘参加までのラウンド数を+1する
判定に成功した場合、エネミーの戦闘参加までのラウンド数をさらに+1する。
失敗した場合、戦闘を発生させる。


GM:基本的にこの2ラウンドを繰り返しながら進んでいきます。
晩翠凍衿:ふむふむ
GM:今回はエリアとエネミーに応じて侵蝕率が回復するので、他のバトルロイヤルであった拠点と物資の確保は無くなっています。
御薗野咲:シンプル化だぜ
宇賀神亜莉愛:現地調達を繰り返していくのですね
葭原百合子:その分トリガーに至る情報収集が生まれたというわけ
GM:ここまでで何か質問はございますか?
宇賀神亜莉愛:こちらは特にありません
晩翠凍衿:うーん
葭原百合子:索敵で発覚するエネミーは今いるコマのエネミーでしょうか
GM:あ、そうですね。それを言ってなかった
GM:そのシーンで滞在するエリアの危険度に応じてエネミー数が変動します。
GM:最低1体、最大3体、ダイスで変動します
晩翠凍衿:移動先のエリアでは必ず今の2サイクルが発生するんですよね
GM:そうですね
晩翠凍衿:エリア移動だけを繰り返すことはできない?(やるかどうかは別として)
GM:エリア移動は基本的にシーン1マスのみなので、できないですね
GM:また同じエリアに連続して滞在していると、危険度が1ずつ上がっていきます
晩翠凍衿:ほほう
晩翠凍衿:承知しました。こちらからは以上です
御薗野咲:私も大丈夫でーす
GM:ではダイスを振ってランダムイベントを起こしていきます
葭原百合子:はーい!
どどんとふ:シークレットダイス
GM:シークレットダイス
どどんとふ:シークレットダイス
GM:シークレットダイス
GM:なるほどですわね
GM:二つ目はシークレットじゃなくて良かったな 二つ目のイベントは
GM:C:ランダムなエネミー1体の現在位置が明らかになる。 です
どどんとふ:シークレットダイス
GM:シークレットダイス
御薗野咲:ほう……
GM:公開されたのはこちら
葭原百合子:いったいどんなお嬢様が徘徊してらっしゃるのかしら
GM:学院外縁に広がる樹海には、豊富な餌で異常成長した怪物が徘徊しているという噂がある。
GM:外縁森林:ルツィアアシナシオオトカゲ
晩翠凍衿:???????
葭原百合子:お嬢様じゃなかった
御薗野咲:選挙相手じゃねえじゃん!
御薗野咲:アシナシオオトカゲ!?
晩翠凍衿:何?
葭原百合子:世界観がお狂いになられてませんこと?
宇賀神亜莉愛:これが立候補してるんですか……?
GM:オオトカゲくらいいるだろ……これだから世間知らずは……
宇賀神亜莉愛:もしくはうっかり襲われるとリタイアになるトラップ枠……?
葭原百合子:あっセレブが捨てたペット!
晩翠凍衿:こいつが最後まで勝ち残ったらどうなっちゃうんだよ
御薗野咲:ルツィア大恐竜時代の幕開けだよ
葭原百合子:ま、マップに表示されちゃった
宇賀神亜莉愛:どう考えても駆除するべきでしょ
宇賀神亜莉愛:なんでこんなのほっといてるの
GM:では続いては移動選択。どのエリアに移動しますか?
葭原百合子:トカゲに近づくか離れるかの二択になっちゃったじゃん
御薗野咲:一応中庭を平定するという手も残ってますよね
宇賀神亜莉愛:特別棟か本校舎か
宇賀神亜莉愛:あ、そういえば 
GM:そうですね このまま中庭を制圧しても大丈夫です
葭原百合子:では星2を見てみるというのも兼ねて、中庭にしておきます?
晩翠凍衿:次が必ず☆3になるので
晩翠凍衿:ここは移動推しかなあ
葭原百合子:私は特別棟が気になりますかね
御薗野咲:特別棟1Fですかね
御薗野咲:★3とやりあって、ひーこりゃ持たんとなったら特別棟を上に逃げましょう
葭原百合子:旧校舎や屋上庭園なども気になりますし(なんかトカゲもいるけど)
御薗野咲:行けそうだったらトカゲを踏むということで
宇賀神亜莉愛:確かに選択肢も多いですしそちらで良いかと
晩翠凍衿:害獣を駆除すればきっと支持率(フレーバーデータ)もアップするはず
葭原百合子:ドラゴンスレイの称号ゲットですね
晩翠凍衿:では特別棟1Fで
GM:OK!

校内図

どどんとふ:シークレットダイス
GM:シークレットダイス
どどんとふ:シークレットダイス
GM:シークレットダイス
GM:なるほどね……
GM:状況が確定しました。ではミドル判定に移ります

・薔薇の祝福について
≪情報:UGN≫≪情報:噂話≫難易度8

・学内情勢について
≪情報:噂話≫難易度5

・屠龍院アヤメについて
≪情報:噂話≫難易度7

・索敵
使用技能:任意の≪情報≫
現在周辺にいる敵を探知する。
敵によって判定難易度は変わる。
GMは判定達成値に応じて、発見できたエネミーを開示する。

・情報収集
使用技能:任意の≪情報≫
索敵で1体以上のエネミーを発見した場合に実行可能。
敵の痕跡や残されたUGNデータベースなどから情報を収集する。
達成値6でプロフィール、9でシンドロームと主力エフェクト、15で行動値と各種判定の難易度が開示される。


GM:現在判定できるのはこちらです。
GM:では判定どうぞ~
宇賀神亜莉愛:では私が索敵行きます!
GM:どうぞ~
宇賀神亜莉愛:美薗様、支援お願いします
御薗野咲:《援護の風》+《ウィンドブレス》。ダイス数+4、達成値+6!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:48->52)
宇賀神亜莉愛:支援と演説効果込み、噂好きの友人を使って噂話で判定!
宇賀神亜莉愛:9dx+9
DoubleCross : (9R10+9[10]) → 9[1,2,3,4,5,5,8,9,9]+9 → 18

宇賀神亜莉愛:回らないか……
御薗野咲:十分十分
GM:では索敵できたのはこちら。

・レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ
・牧山マキ


GM:この2エネミーです。
葭原百合子:異邦お嬢様だ
御薗野咲:帰国子女なんじゃない? 正体見たり! って感じだな
宇賀神亜莉愛:ロシアンお嬢様がいらっしゃる
晩翠凍衿:では彼女らへの情報収集をこちらが
晩翠凍衿:これって発見した相手に一括で判定になるんでしたっけ
GM:そうですね 一括でできます
晩翠凍衿:はーい。では情報UGNにコネUGN幹部を合わせまして
晩翠凍衿:5dx+5
DoubleCross : (5R10+5[10]) → 9[1,1,3,5,9]+5 → 14

晩翠凍衿:む。財産使えます?
GM:ここは使えます!
晩翠凍衿:では一点使って達成値15!
GM:では情報開示します

レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ

ブリード:サラマンダー

行動値12

探知難易度1
知覚判定5DX
懐柔判定25
逃走判定12

主要エフェクト
≪氷の城塞≫≪氷盾≫≪冷たき抱擁≫

ロシアからの留学生。周囲の全てを吹雪と氷に閉ざしながら、校内を移動している。
戦闘時には自身の周囲に氷のトーチカを築き、極めて堅牢な防御力を発揮する。
七大罪の一人で『嫉妬』を司る。



牧山マキ

ブリード:ブラックドッグ/ノイマン

行動値14

探知難易度10
知覚判定9DX
懐柔判定15
逃走判定18

主要エフェクト
≪零距離射撃≫≪マルチウェポン≫≪アタックプログラム≫

アメリカからの帰国子女。巨大な銃を用いた近接戦という異様な戦闘スタイルが特徴。
その瞬間火力は凄まじく、敵対候補の一人であったガトリングお嬢様、機関山弾美の選挙事務所をわずか数秒で壊滅に追い込んだ。
七大罪の一人で『暴食』を司る。


GM:情報は以上です。
葭原百合子:それでは戦況調査、薔薇の祝福について調べますわね
葭原百合子:コネ:噂好きの友人、<情報:噂話>を使用して判定。
葭原百合子:5dx+4>=8
DoubleCross : (5R10+4[10]>=8) → 9[3,4,4,9,9]+4 → 13 → 成功

GM:やりおるわ
御薗野咲:あっ、屠龍院アヤメについてについても行きます! コネ:噂好きの友人使用!
御薗野咲:4dx+1+3>=7
DoubleCross : (4R10+1+3[10]>=7) → 7[1,3,6,7]+4 → 11 → 成功

御薗野咲:よかった
GM:では両方開示!

・薔薇の祝福について
≪情報:UGN≫≪情報:噂話≫難易度8
注射器に残されていた成分を分析した結果、“薔薇の祝福”からは大量の薬品の複合物と、ごくごく微細な“賢者の石”の粒子が検出された。僅かな石の効力をドラッグと直接投与で限界まで引き上げる代物のようだ。
学生の間に賢者の石が出回る同様の事例は阿修羅地獄堂女学院でも報告されており、二校は共にN市地下に存在する賢者の石の鉱床へと続く“坑道”を封じる役目を担っていたとされるが、聖ルツィア女学院の坑道は閉ざされてから相当な年月が経過しており、石の出所は不明。
投与されると一時的にレネゲイド出力が上昇する代わりに、精神的に極めて不安定な状態となり、身体にも相当な負担が掛かるようだ。

・屠龍院アヤメについて
≪情報:噂話≫難易度7
屠龍院アヤメは現在行方を眩ましている。彼女を倒し名を上げようと多くの候補者や過激派が血眼で探しているが、結果は芳しくないようだ。
屠龍院がどれだけ強かろうと推薦者を排除すれば失格というルールからそちらを探す動きもあるようだが、手掛かりはまるで無いらしい。
また、出馬している以上彼女も聖ルツィアの生徒であることは確かなはずだが、件の襲撃以前は、中等部から高等部に至るまで誰一人として彼女を見たことも聞いたことも無かったようだ。


GM:では続いて行動判定に移ります

行動選択・行動判定
索敵で発見したエネミーに対しては、1エネミーにつき1回、以下の行動が選択できる。

・奇襲
敵に奇襲を仕掛ける。
エネミーと≪知覚≫による判定で対決を行い、勝利することで、1回メインプロセスで攻撃が行える。この攻撃にエネミー側はリアクション可能。
判定の成否に関わらず、その後、戦闘を発生させる。

・懐柔
停戦や協力の交渉を試みる。
エネミーに応じた難易度で≪意志≫による判定を行う。
事前の情報収集で達成値15以上を出していた場合、達成値に+3の補正が掛かる。
判定の成否に関わらず、この行動の対象となったエネミーの戦闘参加までのラウンド数を+1する。
成功した場合、エネミーと接触した際に懐柔して仲間に加える、もしくは一時停戦としてそのシーン間の戦闘を避けることができる。
失敗した場合、戦闘を発生させる。

・逃走
その場から逃走する、もしくは身を隠す。
エネミーに応じた難易度で≪回避≫による判定を行う。
判定の成否に関わらず、この行動の対象となったエネミーのこの行動の対象となったエネミーの戦闘参加までのラウンド数を+1する
判定に成功した場合、エネミーの戦闘参加までのラウンド数をさらに+1する。
失敗した場合、戦闘を発生させる。


GM:ということで選択して判定どうぞ!
晩翠凍衿:レイラさまから逃走しようと思いますが
晩翠凍衿:破壊者のデメリットはこれには乗りますか?
GM:ドッジ判定じゃなくて回避技能の判定だから……乗らないでいいとします!
晩翠凍衿:ヤッタネ
葭原百合子:《導きの華》を使用。晩翠さまが次に行うメジャー判定の達成値に+6。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:57->61)
晩翠凍衿:支援を頂戴してレイラさまからの逃走!
晩翠凍衿:5dx+10>=12
DoubleCross : (5R10+10[10]>=12) → 10[1,5,8,9,10]+2[2]+10 → 22 → 成功

晩翠凍衿:素でも成功してる
GM:ガン逃げ
GM:では逃走成功です!
葭原百合子:そりゃ戦いたくないもんね
GM:続いて牧山への対応どうぞ
御薗野咲:あ、先の判定で《援護の風》+《ウィンドブレス》使ったんですが
御薗野咲:ここでも使って大丈夫ですよね……?
GM:よくってよ~
御薗野咲:よかったよ~
御薗野咲:では挨拶程度にはなりますが奇襲を仕掛けましょう。《援護の風》+《ウィンドブレス》使用。知覚判定
御薗野咲:8dx+7+3
DoubleCross : (8R10+7+3[10]) → 10[1,1,2,5,5,9,10,10]+6[3,6]+10 → 26

GM:くっ……
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:52->56)
GM:知覚!
GM:9DX>=26
DoubleCross : (9R10[10]>=26) → 10[1,1,3,3,5,7,7,8,10]+8[8] → 18 → 失敗

晩翠凍衿:ヒュウ
GM:頑張ったんだけどな……
宇賀神亜莉愛:お見事
葭原百合子:ばっちりですね
GM:では奇襲成功!
御薗野咲:ふふ

---

GM:君達が中庭の温室に戻ってくると、そこには変わり果てた光景が広がっていた。
GM:一面雪と霜に覆われ、地面も、草木も、花も、真っ白に凍り付いている。まるでここにだけ真冬が訪れでもしたかのように。
GM:温室の中にはふたつの人影。
GM:一人は防寒具に身を包んだ女。色素の薄い長髪。伏し目がちな美貌。その白い肌は雪の中にあって尚白く見える。
GM:もう一人は、金髪の女。ショートパンツにブーツ、上半身はビキニタイプの水着に聖ルツィアのブレザーを羽織っただけの姿だ。
GM:焚火に手を翳してガタガタと震えている。
葭原百合子:「──これは一体どうしたことでしょうか?」
葭原百合子:「ここは草花を育てるための場……繊細な温度調整が必要なのですが」
葭原百合子:「あと火気も厳禁です」
葭原百合子:勤めて冷静たろうとするも、怒りに声が震えてしまう。(寒さもある)
御薗野咲:「……大罪の、どうっていう人でしたっけ」
御薗野咲:「ひどいですね。お花が一杯で素敵な場所だったのに」 悲しげだ
宇賀神亜莉愛:『七つの大罪……屠龍院様を始めとする七人の帰国少女の方々』
宇賀神亜莉愛:『そのうちの二人も、何故ここに……?』
晩翠凍衿:「レイラ・イヴァノヴナ・ベシュカレヴァと牧山マキ」
晩翠凍衿:「司るのはそれぞれ嫉妬と暴食……」
晩翠凍衿:「……意味は全然わかんないけど、ともかくそう言われてる」
晩翠凍衿:中庭の茂みから様子を窺いつつ。
葭原百合子:「できれば七徳を標榜していただきたいのですがね……」
御薗野咲:「オーヴァードの方でそういうのがあるわけじゃないんですね。……どうしましょう?」
御薗野咲:「戦って勝つのなら、やっぱり同時にやっつけるんじゃなくて、ばらばらにして、一人をみんなで囲むのが良いですよね。スポーツみたいに」
晩翠凍衿:「……それも良いけど」
晩翠凍衿:「案外話通じたりしないかな」
晩翠凍衿:「あんな……明らかに相性悪い同士で組んでるんだから、けっこう人と仲良くできるタイプかも」
晩翠凍衿:真面目な顔で言っている。
葭原百合子:「擁立者の方々もお見受けられませんね……ふむ」《地獄耳》で温室内の存在を走査して。
葭原百合子:「本来のペアを置いて二人でいる、というのは。確かに信頼の証とも思えます」
宇賀神亜莉愛:『……彼女達が屠龍院様と同じ志で大罪に加盟しているのでなければ』
宇賀神亜莉愛:『話し合いによる解決も不可能ではないかと』
晩翠凍衿:「ちょっと行ってきてもいいかな」
晩翠凍衿:「念のため候補者の二人はここに残って、野咲ちゃんにガードしといてもらう感じで。どう?」
御薗野咲:「……でも、お花は全滅だし、この季節に水着で焚き火当たってますよ?」
晩翠凍衿:「そこはほら、自分で能力を制御できてないとか……」
晩翠凍衿:「そういうのがあるんなら協力しなきゃいけないし」UGN的に。
葭原百合子:「少々常識が通じない相手ともお見受けしますが、共にこの学び舎で暮らす友」
葭原百合子:「出来る限りは穏便に、対話の姿勢を交えていきたいとは考えますね」
御薗野咲:「わかりました。晩翠さんがそう言うなら……えーっと」
御薗野咲:「こんな感じ……だっけ……」 《光の絵の具》で、茂みを深め、三人の姿をさらに隠す
葭原百合子:「まあ……」
晩翠凍衿:「おお。良い感じ」
宇賀神亜莉愛:『……これも、美薗様のお力で?』
御薗野咲:「へへ」 得意げ 「そうです。最初は全然、ちょっと光が出せるだけだったんですけど」
御薗野咲:「なんか、力を入れると光の感じが変わったので、練習したら……こんな感じに。植物くらいしかちゃんとしたのは出せませんけど」
御薗野咲:「パーティーで手品かなにかに使えたらなって思ってたら、こんな風に役立っちゃった」
葭原百合子:「素敵な使い方と努力の向け先ですね、その上とても頼もしい」
宇賀神亜莉愛:『……ええ、とても綺麗です』
御薗野咲:微笑する 「ありがとうございます。何でも色々試してみようって、思ってるんで」
御薗野咲:「私にとって、この学校はそういうことを許してくれる場所なんです」
御薗野咲:「こんな形ですが、役立つものです。意外と」
晩翠凍衿:「……ずいぶん慣れたみたいじゃん」微笑んで。
御薗野咲:「……じゃあ晩翠さん。お願いします。ここはこんな感じで、大丈夫ですから」
晩翠凍衿:「うん。ちょっと待っててね」
葭原百合子:「草葉の影より応援しておりますね。問題が起これば道標を出します」
宇賀神亜莉愛:『お気をつけて』
晩翠凍衿:隠れ場所から一人出て、凍り付いた温室へと向かう。
晩翠凍衿:奇襲の意図もなく、堂々と姿を晒したままだ。
牧山マキ:「……ックシ!」寒そうに震えながらくしゃみをする。
牧山マキ:「いい加減にしてくだサーイ……このままじゃフリーズドライされて明日のディナーと一緒にコストコにならんじまいマスよ!」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「そうですか……寒いの……ですね……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「寒さを感じるというのは……生きている証を実感するということです……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「私には出来ないことですので……ああ……とても羨ましいです……」
牧山マキ:「なら脱ぎなサーイ!ファッキン厚着してるじゃないですか!この露助がァ~ッ!」
牧山マキ:ぐいぐい引っ張って服を脱がそうとしたところで。
牧山マキ:「……アーハー?」
牧山マキ:近付いてくる晩翠に気付く。
晩翠凍衿:「どうも、ごきげんよう」立ち止まる。
牧山マキ:「Hello~」ヒラヒラ手を振る。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「……」
牧山マキ:「HEYガール?どうしマシタ?迷子デスか?」
晩翠凍衿:「仲のよろしい様子が見えたもので、つい惹き付けられてしまいました」
晩翠凍衿:「わたくしもお話に混ぜていただけませんこと?」
牧山マキ:「仲良いわけがありまセーン……このロシア女、脳みそまでファッキンウォッカに漬けてあるんデスよ!」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「そのような……ずけずけした物言い……私には到底出来ないことです……羨ましい……」
晩翠凍衿:「まあ」くすくすと笑う。微笑ましいなあと思っている。
牧山マキ:「それでJapaneseガール?こんなファッキンコールド(クソ寒い)ところにわざわざお話に来たんデスか?」
晩翠凍衿:「ええ」
晩翠凍衿:「牧山マキさまに、レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァさま」
晩翠凍衿:「晩翠凍衿と申します。……会長選に立候補しながら、こうして共にいらっしゃるお二人の志を、ぜひお聞かせいただければと」
牧山マキ:「Whoops」
牧山マキ:「おったまげまシたね~……アナタがシエリ・バンスイ?」
牧山マキ:じろじろ見まわして。
晩翠凍衿:「左様でございますわ」視線を受け止める。
牧山マキ:「聞いてた話より随分しみったれてマスね~……ミドルスクールの生徒みたいでキュートデース!」からから笑う。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「このような……子でも……会長の右腕になれるとは……今の聖ルツィアは随分と平和なのですね……ああ……羨ましい限りです……」
晩翠凍衿:「まあ……」
晩翠凍衿:「ええ。恐れながら、この学院の平穏のため、頼りにしていただいております」
晩翠凍衿:「……会長以外から可愛いなどと言っていただけることは、あまりないのですけれど。痛み入りますわ」くすぐったそうにしている。
牧山マキ:「それで、ココロザシ?ア~……そうデスね~……」
牧山マキ:「かつての聖ルツィアは、居並ぶ列強国と比べても引けを取らない素晴らしい学院デシた……」
晩翠凍衿:(かつての……)口ぶりに思考を巡らせつつ聞く。
牧山マキ:「それに比べて今はどうデスか?たるみ切ってマース!タプタプデース!低レベルと言わざるを得まセーン!」
牧山マキ:「この学院を再びUSAの先進校と同レベルの水準に引き戻す……それが私の目的デース」
牧山マキ:「紅茶なんて飲んでるから腐っていくんデース。これからは食事は全てコーラとハンバーガー、授業前にはマリファナで決まりデース!」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「私は……呼ばれたので……来たまでです……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「確固たる志があるなんて……なんて羨ましいことでしょうか……」
晩翠凍衿:「……はあ」
晩翠凍衿:「マリファナはともかく……では貴女は、牧山さまの方針の実現のためにここにいらっしゃって」
晩翠凍衿:「ご自分では会長を目指すつもりはないと?」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「ええ……。私のような者に、そのような座は恐れ多いです……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「それが、何か……?」
晩翠凍衿:「いえ。とても美しい友情だと思うのですけれど」
晩翠凍衿:「でしたら、わたくしの応援する候補者のことも、一度評価してみてはいただけないかと考えまして」
牧山マキ:「アーハーン?」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「候補者……?」
晩翠凍衿:「ええ」
晩翠凍衿:「力が重要と仰るならば、屠龍院さまにも負けぬものを持っておいでですし」
晩翠凍衿:「その上で、貴女のような方であっても、受け入れる度量のある方ですわ」
晩翠凍衿:凍てついた温室をぐるりと見回して。
晩翠凍衿:能力を抑える方法を知らないんだろうな……という前提で話している。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「……私のような……?」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「それではまるで……私がここにいるのが迷惑のように聞こえます……」
晩翠凍衿:「……それはまあ……」
晩翠凍衿:「凍っちゃってるので……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「……何が……何が悪いのですか……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:ぴきぴきと音を立てて、周囲の冷気が激しさを増していく。
牧山マキ:「ファアーック!寒すぎデース!」
晩翠凍衿:「あっ寒っ!」
晩翠凍衿:「だ、だからそう、ちゃんと力を制御する方法を学びませんかってお話で──」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「私の故国は……どこでも……山も……川も……いつでもこのような状態だというのに……」
晩翠凍衿:「それは嘘じゃない!?」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「何が悪いのですか……何が……迷惑だと……!?」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「世界はこれが正常な状態なのです……!私はやめる気はありません……!」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「これだから南国の方々は……ああ……羨ましい……妬ましい……!」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:渦巻く冷気が、徐々に吹雪となって周囲に吹き荒れ始める。
晩翠凍衿:「羨ましいって言っちゃってるじゃないですか!」
晩翠凍衿:「落ち着いて!落ち着いてくださいって!」風圧にじりじりと下がりつつ。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「あなたも知ればいい……年一の頻度で知人がウォッカを飲み路上で寝て除雪車に轢かれる苦しみを……!」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:氷雪を周囲に纏いながら、晩翠を追いかける。
晩翠凍衿:「自業自得でしょうが……うわっ本当に寒い!こっち来ないで!」
晩翠凍衿:未だ説得する心算で喚きながら遠ざかっていく。
葭原百合子:吹雪の中に光が見える。逃走ルートを示す蕗の花が雪を割って生えていた。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「待ちなさい……逃がしません……氷像にして白夜祭に展示してあげます……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:晩翠を追って、吹雪と共に遠ざかっていく。
牧山マキ:「オ~……行っちまいマーシた……」
牧山マキ:「随分熱くなって……いや寒くなってマシタね……」
牧山マキ:再び焚火にあたり始める。
葭原百合子:「……行ってしまわれましたね」小声。
宇賀神亜莉愛:『そう、ですね。……私達も牧山様と対話を試みてみましょうか』
宇賀神亜莉愛:『問答無用で襲われるほどの暴力性は見られませんでしたし』
葭原百合子:「そうですね、屠龍院さまほどの荒さは今のところ」
葭原百合子:「とはいえ、候補者同士ということですから。御薗さまのお力添えがあれば嬉しく思います」
葭原百合子:「このまま隠れている形か、それとも一緒に姿を見せますか?」
御薗野咲:「うーん、隠れていようかな……お話は候補者同士でやった方が良いと思いますし」
御薗野咲:「それでもし、荒っぽいことになったら、私もお手伝いします」
宇賀神亜莉愛:『心強いです。その際はお願い致します』
葭原百合子:「では早速行って参りますね。なるべく早く暖かいところ動けるようにしないとですので」
御薗野咲:「はい。任せてください」
牧山マキ:「……Oh、またお客さんデースかー?」近付いてくる二人に気付き。
牧山マキ:「今日はホームパーリーの予定は無かったはずなんデスがね~……」
牧山マキ:「それで、何の用デスか?保険のセールスならお断りデース」
葭原百合子:「私はティーパーティ会場のつもりだったのですがね。こちらの温室を管理している葭原百合子と申します」
宇賀神亜莉愛:『彼女から推薦を頂いています。宇賀神亜莉愛と申します』
牧山マキ:「この温室を?Oh~……それはご愁傷様デース」
牧山マキ:「言っておきますがやったのは私じゃなくあのファッキンロシアンですからね~」
葭原百合子:「どうも。とはいえ本題は選挙の方になりますね」
葭原百合子:「終わるまでは、再建どころではありませんし」
牧山マキ:「選挙?アーハーン?」
葭原百合子:「宇賀神さまと牧山さま。候補者同士の対面ということです」
牧山マキ:「候補者が私に何を?不正献金デスか~?」
牧山マキ:「それとも……やる気デスか?」
牧山マキ:一瞬、剣呑な気配を漂わせる。
宇賀神亜莉愛:『いえ。対話を望んで参りました』
牧山マキ:「対話?オ~……」
牧山マキ:「ジャパニーズは頭に大豆が詰まってるようデスね~……」
牧山マキ:「この会長選のルールを知らないのでショウか……」
牧山マキ:「バイオレンス、パワー、バトルロイヤル」
牧山マキ:「対話の余地など皆無デース」
宇賀神亜莉愛:『……そう、ですか』 落胆が滲む。
宇賀神亜莉愛:覚悟はしていたはずだ。力の要らない未来のために、今この瞬間は力を振るうと。
宇賀神亜莉愛:それでも、こうして言葉の無力さを目の当たりにするのは。少し胸が痛む。
葭原百合子:心優しき彼女を、力振るう役目に推し上げたこと。
葭原百合子:その能力を根拠せざるを得なかったことに、慙愧の念は絶えない。
葭原百合子:「宇賀神さま」
宇賀神亜莉愛:『ええ。……対話が不可能であるならば』
宇賀神亜莉愛:『私も、覚悟はしています』
宇賀神亜莉愛:牧山様の瞳を改めて見つめ返す。
葭原百合子:「出し得る限りを以て、共に歩ませていただきます」
牧山マキ:「勢いだけは上等デース」
牧山マキ:足元の雪から、二つ分のウェポンケースが飛び出す。
牧山マキ:現れるのは大砲じみて巨大な、二振りの銃。
牧山マキ:「見せてやりマース!銃社会の現実って奴をねェ~ッ!」
牧山マキ:宇賀神と葭原に銃口を向け────
御薗野咲:……光の花弁が舞う。温室では珍しいものではない。あるいは雪の欠片に見えたかもしれない。
御薗野咲:だがその直後に吹く風と、それと共に迫る刃は……花ではない。確かな意志が宿る!
御薗野咲:ということで奇襲攻撃しまーす。許可を得られたので、事前に《光の剣》、メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》。
GM:判定なさい!
御薗野咲:判定直前に自身へ《援護の風》+《ウィンドブレス》。《光の剣》と《援護の風》と《ウィンドブレス》の侵蝕率を先に足して……
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+6した(侵蝕率:56->62)
御薗野咲:判定!
御薗野咲:9dx8+8+3
DoubleCross : (9R10+8+3[8]) → 10[1,1,1,4,5,7,8,9,10]+10[4,6,10]+7[7]+11 → 38

GM:ゲ~ッ
牧山マキ:ドッジ!
牧山マキ:6DX
DoubleCross : (6R10[10]) → 9[2,6,8,8,8,9] → 9

GM:ダメージどうぞ!
御薗野咲:4d10+12
DoubleCross : (4D10+12) → 14[6,6,1,1]+12 → 26

御薗野咲:諸々有効。狂奏がないのでダメージ控えめなのだ。安心しな!
GM:まだ当然生きてる!
御薗野咲:か細い光の筋のような刃が花弁と共に振るわれる。光のまやかしであるはずのそれらは、しかし風と共に巻き上がって
御薗野咲:牧山さんの力を奪いつつ、刃はその手の銃の一部を切り払う!
牧山マキ:「What!?」
牧山マキ:「ファアーーック!!」
牧山マキ:不可思議な感触に、叫びながら距離を取る。
御薗野咲:剣を振り抜いた直後は、そのまま風に乗った足取りで距離を取り直し、髪についた葉っぱをぽさぽさと取る。
御薗野咲:「ごめんなさい。戦いになりそうだったから」
牧山マキ:「ジャァア~~ッツプ……!」
牧山マキ:「不意打ちとは……パールハーバーから性根が変わっていないようデスね~~~……!」
牧山マキ:再び銃を構え直す。
御薗野咲:「……私はね」
御薗野咲:「宇賀神さんが会長になれば良いと思ってる訳じゃない。話を聞いてて、やっぱり、違うな、って思ったの」
御薗野咲:「ただそれ以上に、今の学校の……こんな風に温室をめちゃくちゃにしても、当たり前って思われてしまうような」
御薗野咲:「そういう状況を止めなきゃいけないから」
御薗野咲:「戦いを起こす人は、止めます」
御薗野咲:雪に塗れた庭園の中、光の剣は不安定ながら、雪よりも白く光を放つ。
牧山マキ:「シャラップ!花なんて育てるよりトウモロコシ畑でも作りなサーイ!!」
晩翠凍衿:そこへ、温室に新たに飛び込んでくる──正確には、舞い戻ってくる影。
晩翠凍衿:「ごめん、ちょっと撒いてきた!」
晩翠凍衿:髪の毛先や服の端に氷の粒を張り付けて。
牧山マキ:「ミニマムガール……!? ファッキンロシアンは!?」
晩翠凍衿:「途中で制服の上からアロハ着てサーフボード持った集団に出くわして」
晩翠凍衿:「なんか知らないけどそっち行っちゃった」なみのりお嬢様とその一団の命運を犠牲に戻ってきた形。
牧山マキ:「アァスホーーール!!」
葭原百合子:「タイミングとしては完璧かと。只今開戦間際ですので」
晩翠凍衿:「ああ、やっぱりそうなる」頷く。
晩翠凍衿:「了解。マリファナは駄目だろうしね」
晩翠凍衿:背負ったケースから大鎌を引き抜き構える。
御薗野咲:「なんで薬なんて使っちゃうんだろうね。ダメなんですよ」
葭原百合子:「さて、それでは改めて宣戦布告としましょうか」
宇賀神亜莉愛:一つ頷いて。
宇賀神亜莉愛:『牧山マキ様。その襷、砕かせていただきます』
葭原百合子:「私たちの学び舎を、過度な文化侵略と薬物常用から守るため。貴女の道に立ち塞がりましょう」

GM:戦闘を開始します。

エンゲージ []内は行動値



牧山マキ
(10m)
PC



GM:セットアップから!
晩翠凍衿:怨念の呪石。暴走してダメージ+2D!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+3した(侵蝕率:64->67)
葭原百合子:《灰色の庭》使用。牧山さまの行動値を9下げます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:61->63)
御薗野咲:《光の剣》は既に発動しているのでナシ
宇賀神亜莉愛:狂騒の旋律Lv5。自身と味方の攻撃力+15して暴走!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5した
御薗野咲:狂騒受ける!
晩翠凍衿:もらいます!
葭原百合子:私はとりあえず受けませんわね
牧山マキ:≪ブルーゲイル≫をキメて行動値+5

葭原百合子:「さて、少しだけ片づけましょうか」
葭原百合子:温室内に残された凍気、その一部が凝縮されてゆく。
葭原百合子:「ご友人のなされた事、少しばかり引き受けていただきますね」
葭原百合子:葭原百合子の魔眼は他者のレネゲイドを吸収、転化する性質を持つ。
葭原百合子:凍てつくような冷気の蔦が、牧山マキを取り囲むように繁茂してゆく。
牧山マキ:「なんデスかこれは……!?ファック……ファアーーック!!」
牧山マキ:蔦に絡め取られ、逃れようと藻掻く。

GM:ではイニシアチブ、行動値23で宇賀神さんの手番です。
宇賀神亜莉愛:マイナーで前に1mだけ移動。エンゲージを切ります。
宇賀神亜莉愛:そしてメジャーはサイレンの魔女Lv7+疾風迅雷Lv5!対象は勿論牧山様!
GM:来やがれ!
宇賀神亜莉愛:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[4,5,9] → 9

宇賀神亜莉愛:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 7[2,7,7] → 7

宇賀神亜莉愛:あ、二重になっちゃった
牧山マキ:ガード。
葭原百合子:選挙演説の効果、戦闘にも乗ります?
GM:乗ります!
宇賀神亜莉愛:あっと、なら1回目の結果に+3して12で良いですか?
GM:OK!
GM:ダメージどうぞ
宇賀神亜莉愛:36+2d10
DoubleCross : (36+2D10) → 36+13[9,4] → 49

宇賀神亜莉愛:装甲無視!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+10した
GM:ヒェ~
GM:かなり削られたが……まだ生存!
宇賀神亜莉愛:では演出行きます

宇賀神亜莉愛:凍り付いた温室の中に、再びピアノの旋律が響く。周囲を荘厳な雰囲気に塗り替える調べ。
宇賀神亜莉愛:(……) 僅かな迷い。力を振るうこと、人を傷つけること、そして。
宇賀神亜莉愛:『やっぱり、違うな、って思ったの』
宇賀神亜莉愛:美薗様の言葉が心の隅に引っかかる。だけど——。
宇賀神亜莉愛:一瞬だけ目を閉じる。そして前奏の終わりと共に、歌を紡ぐ。
宇賀神亜莉愛:「——Amazing grace how sweet the sound.That saved a wretch like me.」
宇賀神亜莉愛:「I once was lost but now am found,Was blind but now I see……」
宇賀神亜莉愛:勝つために。自身の望む未来のために。今は、目の前の彼女へと。
宇賀神亜莉愛:躊躇いを振り切ってでも力を振るう。
牧山マキ:「ぐっ……アァーーッ!!ガアッ…………デム……!」
牧山マキ:牧山の周囲、温室のガラスが砕け散る。銃を取り落としそうになって堪える。
牧山マキ:「騒音公害で訴訟しマース……!」

GM:イニシアチブ10、晩翠さんの手番です
晩翠凍衿:はーい
晩翠凍衿:マイナーで10m戦闘移動。牧山さまのエンゲージへ。
晩翠凍衿:メジャーでコンボ【風を駆る】。《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》で白兵攻撃。
GM:来い!
晩翠凍衿:9dx7+9
DoubleCross : (9R10+9[7]) → 10[2,2,4,4,5,5,5,8,10]+10[3,10]+4[4]+9 → 33

牧山マキ:6DX ドッジ
DoubleCross : (6R10[10]) → 7[1,2,3,6,6,7] → 7

GM:ダメージ来い!
晩翠凍衿:4d10+11+2d10+15+2d10
DoubleCross : (4D10+11+2D10+15+2D10) → 30[5,9,9,7]+11+13[9,4]+15+8[7,1] → 77

晩翠凍衿:1,4を振り直し
晩翠凍衿:72+2d10
DoubleCross : (72+2D10) → 72+17[10,7] → 89

晩翠凍衿:装甲有効!
GM:正気かよ……
牧山マキ:HP0。復活エフェクトなし
牧山マキ:≪ラストアクション≫で行動します
晩翠凍衿:何ィ
牧山マキ:マイナー≪ポルターガイスト≫+≪イオノクラフト≫
牧山マキ:レッドテンペストを破壊、5m後方に移動。
牧山マキ:メジャー≪コンセントレイト:ノイマン≫+≪アタックプログラム≫+≪マルチウェポン≫+≪ヴァリアブルウェポン≫+≪万軍撃破≫
牧山マキ:レッドテンペストとレッドテンペストとレッドテンペストを使用。
牧山マキ:対象は全員です
牧山マキ:7DX7+12
DoubleCross : (7R10+12[7]) → 10[1,2,3,5,5,8,10]+4[1,4]+12 → 26

葭原百合子:御薗さんカバー欲しいですか?
晩翠凍衿:こちらは暴走リア不!
宇賀神亜莉愛:同じくリア不!
葭原百合子:2dx+4>=26 ドッジ
DoubleCross : (2R10+4[10]>=26) → 8[3,8]+4 → 12 → 失敗

御薗野咲:本来は不要……なんですが、他にカバーできる人もいませんよねこれ 貰います!
葭原百合子:ではメジャー放棄で御薗さんをカバーリングします
牧山マキ:ダメージ!
牧山マキ:3D10+22+22+22+22
DoubleCross : (3D10+22+22+22+22+22) → 12[4,4,4]+22+22+22+22 → 100

晩翠凍衿:バカ
葭原百合子:22が多すぎる。リザレクトします
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:63->67)
晩翠凍衿:当然死!リザレクト!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:67->76)
宇賀神亜莉愛:これ、復活エフェクトも無いなら戦闘終わります?
宇賀神亜莉愛:もし戦闘終わるならリザレクトせず倒れてようかと思うのですが
GM:判断に関わるところなので言いますが……終わりません!
宇賀神亜莉愛:なるほど、リザレクトします
御薗野咲:なんだと
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+7(1d10->7)した
葭原百合子:一体何が……
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛のHPを7した

晩翠凍衿:「ッ」
晩翠凍衿:無音の呼気と共に踏み出す。積もった雪に靴跡を刻み付け、一拍で加速。
晩翠凍衿:常人には捉えられぬ速度となって、牧山マキの傍らを走り抜けざまに一閃。
晩翠凍衿:何の工夫も無い。しかしそれ故に最も力の乗る一撃。
晩翠凍衿:勢いのまま温室の奥の壁際まで滑り、地吹雪めいて雪を蹴立てて停止。
晩翠凍衿:手応えの上では終わった。そう判断しつつも振り返る。
牧山マキ:「wh────at……!?」
牧山マキ:致命打を受け、肩から下げた襷が銀の粒子に分解されていく。だが。
牧山マキ:「ファアアーーーー……ッッック!!!!!」
牧山マキ:最後の一瞬で、大量のウェポンケースから無数の銃器を展開する。
牧山マキ:「タダで死ぬわけに……行きまセーン!!」
晩翠凍衿:「……!?」
御薗野咲:「うえっ、あんなに!?」
牧山マキ:「もう一度……偉大なる我がルツィアを……取り戻す為に……!」
牧山マキ:「死ねデーーース!!」
牧山マキ:並んだ銃口が一斉に火を噴き、弾丸の嵐が吹き荒れる!
牧山マキ:温室が、草花が、氷雪が、微塵に砕け散っていく。当然人も例外ではない。
葭原百合子:「いけない……あぁっ!?」凍気の蔦を操り、遮蔽幕とするも防ぎ切れない。
宇賀神亜莉愛:「……!」 襷を庇うように身を捩り、同時にマスクの上から口を抑える。
宇賀神亜莉愛:悲鳴だけでなく、洩れそうになる呻きまで全て。自身の喉の奥へと押し込む。
晩翠凍衿:「うわっ……!」無数の弾丸に穿たれ、倒れ込む。
葭原百合子:長きを過ごした温室と同じく、その身にも弾丸を受けて。
葭原百合子:疵はバッジが引き受けてくれるものの、引き裂かれるような激痛に膝をつく。
御薗野咲:「っ……!!」 咄嗟、張られた蔦の遮蔽幕に身を屈める
葭原百合子:御薗さんの無事を横目に見て、僅かに安心する。私はそのために立ち上がったのだから。
牧山マキ:「YES……コレで……安心してマミーのもとへ……」力を使い果たして、倒れ込む間際。
GM:その身体を、炎の弾雨が襲う。
牧山マキ:「AAAAAAAAAAGH!!」
葭原百合子:「……な」その表情も、すぐ驚愕へと塗り替えられたのだが。
牧山マキ:悲鳴と共に、襷が粉々に砕け散る。銀の粒子は宇賀神でなく、別の方向へ流れていく。
御薗野咲:「なっ……何ですか! 他の人!?」
GM:見ると攻撃の来た方向、燃えるように赤い巨大なガトリングガンを持った、一人の生徒が立っている。
GM:君達に獰猛な笑みを向けて。
八重山雫:「……何だよ、もう終わっちまったのか?」
八重山雫:「テメェらがもうブッ殺しかけて虫の息だったのか?ハッ……何だよ、物足りねェな」
御薗野咲:「やっ……」
御薗野咲:「八重山さん!?」
晩翠凍衿:「痛ったた……はあ!?」立ち上がってすぐ驚きの声を上げる。
晩翠凍衿:「花粉症の子じゃん!」
八重山雫:「機関山の野郎がやられたっつうから敵討ちに来てやったのによォ……」
八重山雫:「どうしてくれんだ?これよォ!アァッ!?欲求不満じゃねーか!」
八重山雫:「……テメェらが代わりに相手してくれんのか?」
御薗野咲:「し、しませんって言いたい所なんですけど……」
御薗野咲:「ダメかもしれないなあ、とも思ってます」
八重山雫:「ギャハハハ!!よォく分かってんじゃねェーかよ!」
八重山雫:君達にガトリングガンを向けて。
八重山雫:「安心しなよ……」
八重山雫:「半殺しで済ませてやるからさァ……」
晩翠凍衿:「……」深く溜息を吐く。

GM:イベントチャートでA:他参加者が乱入 が発生しました。
GM:戦闘を継続します。
エンゲージ []内は行動値



晩翠
(9m)
宇賀神
(1m) 御薗、葭原 (5m) 八重山



晩翠凍衿:あっとそうだ、攻撃分の侵蝕を
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+9した(侵蝕率:76->85)
晩翠凍衿:以上です。失礼!
GM:ではイニシアチブ8、御薗さんの手番です。
御薗野咲:行きます。マイナーで八重山さんのエンゲージへ移動
御薗野咲:メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》。判定直前に自身へ《援護の風》+《ウィンドブレス》!
GM:どうぞ!
御薗野咲:9dx8+8+3
DoubleCross : (9R10+8+3[8]) → 10[1,2,2,2,2,6,7,9,9]+10[4,8]+10[10]+7[7]+11 → 48

八重山雫:ドッジ≪アクロバット≫
御薗野咲:気合入ってるなあ
八重山雫:あ、≪リフレックス:ハヌマーン≫+≪アクロバット≫です
八重山雫:10DX8
DoubleCross : (10R10[8]) → 10[1,2,3,3,5,6,10,10,10,10]+10[5,6,7,10]+4[4] → 24

御薗野咲:yamero!
八重山雫:チィ~ッ
GM:ダメージどうぞ!
御薗野咲:5d10+12+15+2
DoubleCross : (5D10+12+15+2) → 15[4,2,4,2,3]+12+15+2 → 44

御薗野咲:諸々有効
GM:まだ元気!
八重山雫:≪バーニングハート≫
八重山雫:暴走しシーン間攻撃力+12
八重山雫:≪絶対零度≫により暴走中精神判定ダイス+5個
八重山雫:≪ロックンロールビート≫により達成値+10
GM:演出どうぞ!

御薗野咲:白く輝く光の剣は、炎と氷の庭園の中でも確かな輝きを放ち。
御薗野咲:「この……っ!」 純白の花弁が舞い、それらと共に風に乗るような動きで、野咲は一息で距離を詰めて
八重山雫:「!」
御薗野咲:刃を走らせる。その武器を断ち、武器持つ腕から力を奪わんと、光の群れが殺到する。
八重山雫:猿めいた身体能力で躱そうとするが、光からは逃げられない。
御薗野咲:「……っていうか、銃持ったら性格そうなっちゃうって分かってるのに」
御薗野咲:「やめましょうよ、持つの! ああっそんな動きして! パンツ見えちゃいます!」
八重山雫:「ギャァーーッハハハハハーーッ!!」攻撃を受けながらも、至極楽しそうに哄笑する。
八重山雫:「楽しいーーよなァ!?ええ!?御薗サンよォ!!」
八重山雫:「パンツなんて見てェなら見せてやりゃいいんだよ!オラ!」
御薗野咲:「楽しくないしはしたない!」
晩翠凍衿:「一回」
晩翠凍衿:独り言ちる。「ちゃんっっっっと。UGNで講習受けてもらおう……」

御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+8した(侵蝕率:62->70)
GM:イニシアチブ7、八重山の手番です。
八重山雫:マイナーなし。
八重山雫:メジャー≪サイレンの魔女≫+≪氷の戒め≫+≪クロスバースト≫+≪援護の風≫+≪ウィンドブレス≫
八重山雫:対象PC全員!
八重山雫:13DX+22
DoubleCross : (13R10+22[10]) → 10[1,3,4,4,4,5,7,8,8,9,9,10,10]+9[3,9]+22 → 41

葭原百合子:2dx+4 ドッジ
DoubleCross : (2R10+4[10]) → 9[3,9]+4 → 13

宇賀神亜莉愛:リア不!
晩翠凍衿:暴走リア不!
御薗野咲:暴走中によりドッジ不可!
八重山雫:ダメージ!
八重山雫:5D10+43 装甲無視 ラウンド間判定ダイス-4個
DoubleCross : (5D10+43) → 24[1,8,1,6,8]+43 → 67

葭原百合子:耐えきれません、リザレクトしますわ
晩翠凍衿:リザレクト!
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:67->74)
御薗野咲:むりをいうな 倒れます。《リザレクト》!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:85->94)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:70->79)
宇賀神亜莉愛:リザレクト!
御薗野咲:御薗野咲のHPが9になった(HP:24->9)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5(1d10->5)した
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛のHPを5した

八重山雫:「キヒッ……!ヒャハハハハーーッ!!」
八重山雫:真っ赤なガトリングガンを構え、高らかに笑う。
八重山雫:「全員内臓ぶち撒けておねんねしなァーーッ!!」
八重山雫:轟音と共に、炎を纏った銃弾が放たれる。銃身が四方八方に軽々と振り回され、炎の銃弾があらゆる全てを撃ち抜いていく。
晩翠凍衿:「半殺しでもなんでもないし……あーっもう!!」
晩翠凍衿:再生した肉体が、その端から再び貫かれて鮮血を散らす。「こっちは襷もバッジも無いんですけど……!」
御薗野咲:「うわ、ッ、待って待ってほんとに待って……!」
御薗野咲:光の花弁をかざして防ごうとするが、当然叶わない。攻撃を受けながらどうにか遮蔽の影で持ちこたえる
御薗野咲:「痛たた……」 傷を受けてはいるが、同時に紋章の嵌まった指輪が光っている。痛みそのものは、指輪が押さえているのだ
葭原百合子:「私の花園が、燃えていく……!」荒ぶる想い、破壊の力を吸収する魔眼を浮かべて受け止めようとするも
葭原百合子:抑えきれずに爆散してゆく。赤黒い花びらとなって、火の粉と共に散ってゆく。
宇賀神亜莉愛:幾つも受けた銃弾による傷は襷の力に任せ、どうにか立ち続ける。
八重山雫:「ハァ……これだからやめらんねェよなァ…………!」恍惚の表情で、銃口をべろりと舐める。

GM:クリンナップは無いと思うので、2ラウンド目に入ります。
GM:再びセットアップ!
晩翠凍衿:今度はない!
葭原百合子:《灰色の庭》使用。八重山さまの行動値を9下げます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:74->76)
宇賀神亜莉愛:しまったな、狂騒が自分にしか撒けない
宇賀神亜莉愛:今回はなしで
御薗野咲:ないぞ!
GM:ではイニシアチブ23、宇賀神さんの手番です
宇賀神亜莉愛:では、マイナーで八重山様と美薗様のエンゲージまで移動。
宇賀神亜莉愛:メジャーはサイレンの魔女Lv7のみ!
GM:おいでなさい!
宇賀神亜莉愛:4dx+3
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 8[1,1,7,8]+3 → 11

八重山雫:暴走中、リアクション不可
GM:ダメージどうぞ
宇賀神亜莉愛:2d10+21
DoubleCross : (2D10+21) → 11[1,10]+21 → 32

宇賀神亜莉愛:装甲無視!
GM:かなり減ったが……まだ生存!
GM:演出どうぞ!

宇賀神亜莉愛:「…‥‥」 弾丸の嵐の中、よろめくようにしながらも八重山様の下へと歩んでいく。
宇賀神亜莉愛:弾丸や銃声によって大気が乱される中、確実に歌を届けるために。
八重山雫:「その襷……テメェ候補者野郎か……?」
八重山雫:「どいつもこいつも平和だの何だの抜かしやがって!困るんだよなァ!」
八重山雫:「ルツィアは今が一番いいんだ!最高に楽しいじゃねェか!ずっとこうでなくっちゃなァ!」
宇賀神亜莉愛:『……いいえ』
宇賀神亜莉愛:『貴女様が楽しむのは自由です。それそのものは否定しません。だけど』
宇賀神亜莉愛:『巻き添えで傷つく方が居る、今のままで。居ていいはずはありません』
宇賀神亜莉愛:音による声が途切れ、代わりのように彼女の"声"が八重山様へと届く。
八重山雫:「うるせェ~~ッ!弱え奴はくたばる!強え奴だけ生き残る!それがルツィアなんだよォーーッ!!」宇賀神に銃口を向けようとするが。
宇賀神亜莉愛:「……The Lord has promised good to me,His Word my hope secures」
宇賀神亜莉愛:「He will my shield and portion be.As long as life endures.」
八重山雫:「ぐ……がッ……!?」
八重山雫:耳を押さえて蹲る。
八重山雫:「てっ……テメェ……ッ!」
宇賀神亜莉愛:『貴女様が力で誰かを傷つけるというのなら』
宇賀神亜莉愛:『力を持ってでも。私も貴女様を止めさせていただきます』

GM:イニシアチブ10、晩翠さんの手番です。
晩翠凍衿:マイナーで戦闘移動。八重山さんにエンゲージ。
晩翠凍衿:再度コンボ【風を駆る】。《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》で白兵攻撃。
GM:どうぞ!
晩翠凍衿:10dx7+9
DoubleCross : (10R10+9[7]) → 10[2,3,3,4,4,6,6,6,7,10]+10[2,10]+4[4]+9 → 33

八重山雫:暴走!
晩翠凍衿:4d10+11+2d10+2d10
DoubleCross : (4D10+11+2D10+2D10) → 25[9,6,2,8]+11+3[1,2]+9[4,5] → 48

晩翠凍衿:1,2,2を振り直し。
晩翠凍衿:43+3d10
DoubleCross : (43+3D10) → 43+25[6,10,9] → 68

晩翠凍衿:装甲有効!
八重山雫:くっ……
八重山雫:HP0。復活エフェクトなし
GM:戦闘終了です。

晩翠凍衿:「はい」
晩翠凍衿:踏み込み。低く身を撓めた体勢で、一息に八重山雫の眼前へと迫り。
晩翠凍衿:「それ寄越して!」
晩翠凍衿:が、と湾曲した刃が機関銃を巻き込み、強引に奪い取る。
八重山雫:「あッ!?」
晩翠凍衿:振り上げる勢いのまま宙へと投げ上げた鉄塊へ、さらに数撃。赤い円弧が空中を走り、小さな欠片へと分断し──
晩翠凍衿:──欠片のそれぞれに、遅れて更に無数の斬線。ぱぁん、と弾ける音が響き、光の粒子じみて微細に砕く。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+9した(侵蝕率:94->103)
八重山雫:銃を奪われ、一気に空気が萎んだように大人しくなる。
八重山雫:「ああ~っ……」
八重山雫:「そんなぁ……」
八重山雫:がっくりと項垂れて。
八重山雫:「ひどい……」
晩翠凍衿:「この子は本当に……」
御薗野咲:「相変わらず裏表激しいなあ……」
八重山雫:「ご……ごめんなさい……」
八重山雫:「銃を持つと……楽しくなっちゃって……」
晩翠凍衿:「あのね」
晩翠凍衿:「ここにいると麻痺するかもしれないけど」
晩翠凍衿:「銃で人を撃ったり物を壊したりするの、普通にダメなことだから」
八重山雫:「はい……」しょんぼりしている。
八重山雫:「すびばせん……分かってるんですけど……」
晩翠凍衿:「分かってないでしょうが!!」
晩翠凍衿:「前にも同じことやったのに!全然懲りてないじゃない!」
晩翠凍衿:仁王立ちして説教を始める姿勢。
八重山雫:「うぅっ……うぇ~~ん……しゅびばせん…………」
御薗野咲:「ば、晩翠さん……程々にしてあげてください。ね? もう銃は……なんかバラバラになっちゃったし」
晩翠凍衿:「……まあ、これ以上はしかるべきところに任せるけどさ……」この学校にUGNは介入しにくいとは言え、流石に能力の行使に関する指導が必要な相手だろう。
晩翠凍衿:宇賀神さんを振り返って。
晩翠凍衿:「そちらはどう?襷に変化はある?」
宇賀神亜莉愛:『あ』 ぱちぱちと彼女の豹変ぶりに驚いていたが、それを聞いて襷を確認する。
GM:八重山が持っていた──おそらく候補者から奪い取った──襷から、牧山の分も含めた粒子が、宇賀神のもとに流れ込む。
GM:君達は、勝利へと一歩前進した。



GM:シーン終了。
GM:シーン終了時処理を行います
GM:まずは侵蝕率減少から。
GM:『特別棟1F』は危険度3なので、エリアによる侵蝕減少はありません。
晩翠凍衿:おつらい
宇賀神亜莉愛:悲しい
GM:ですが、1エネミーにつき侵蝕率3点を減少できるので、全員6点まで減らしても構いません。
晩翠凍衿:あっそうなんだ 減らします
葭原百合子:エリアによるとはそういう意味でしたのね
宇賀神亜莉愛:こちらも減らします
晩翠凍衿:103→97へ
御薗野咲:多分大丈夫のはず……へらそ
宇賀神亜莉愛:92-6で86に
葭原百合子:減らしますわね
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を-6した(侵蝕率:76->70)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を-6した(侵蝕率:79->73)
GM:続いて経験点の獲得。
GM:危険度3なので、全員が5点分獲得となります。
宇賀神亜莉愛:やったー
晩翠凍衿:ふむふむ
葭原百合子:わあい
GM:またこちらも1エネミーにつき経験点3点分獲得できます。
御薗野咲:おやつに食べます
御薗野咲:豪華なおやつ!
宇賀神亜莉愛:めちゃくちゃ貰える
GM:今回はエリアとエネミー2体分、合わせて11点分ですね
GM:経験点による成長を行う場合、シーン開始前か終了後に宣言してください。使わず溜めておくのも可能です。
GM:続いて戦利品の獲得です。
GM:危険度3なので帰国子女相当の品が獲得できます。
GM:1D6
DoubleCross : (1D6) → 4

GM
④EXパスファインダー
防具 装甲12
セットアップに使用 行動値+7 侵蝕率+3 この効果はシーン1回まで

GM:こちらを獲得しました。
GM:誰が持つか決めてね
晩翠凍衿:秘密兵器じゃん!
御薗野咲:Dロイス品じゃねーか!
葭原百合子:これが帰国子女……
宇賀神亜莉愛:すごいもの出て来ちゃった
晩翠凍衿:どうしましょ
宇賀神亜莉愛:セットアップ埋まってるのは全員ですし、装甲的に葭原様ですかね?
葭原百合子:魔人の盾と組み合わせれば42まで凌げますわね
御薗野咲:シナリオ中にこれ別のPCに渡して使うことってできますかね
御薗野咲:秘密兵器は本来Dロイス所持者しか装備できない縛りがありますが
GM:秘密兵器相当アイテムですが、受け渡しも可能とします。
御薗野咲:では野咲が受け取ります。装備!
GM:OK!
GM:最後に特別棟1Fの危険度が3から2に下がり、処理終了です。

校内図

御薗野咲:装備してたアームドスーツは晩翠さんにお渡しです
晩翠凍衿:お下がりゲット。装備します
GM:ではシーン終了。
GM:ロイス取得、購入が可能です
葭原百合子:ロイス保留。UGNボディアーマーを購入します
葭原百合子:4dx+6>=12
DoubleCross : (4R10+6[10]>=12) → 8[2,3,4,8]+6 → 14 → 成功

宇賀神亜莉愛:ロイスは保留でメイド服購入チャレンジします
晩翠凍衿:ロイスは保留。購入は強化素材狙いで
宇賀神亜莉愛:4dx+3=>20
DoubleCross : (4R10+3[10]>=20) → 7[1,4,5,7]+3 → 10 → 失敗

御薗野咲:ロイスは保留しまして、購入はー
宇賀神亜莉愛:だめー、以上!
晩翠凍衿:4dx+6>=15
DoubleCross : (4R10+6[10]>=15) → 9[2,4,5,9]+6 → 15 → 成功

御薗野咲:医療トランク、狙ってみるか……! 自身に《援護の風》+《ウィンドブレス》!
晩翠凍衿:よし。ゾディポンの攻撃力を+1します
御薗野咲:7dx+6+3=>20
DoubleCross : (7R10+6+3[10]>=20) → 10[1,4,4,5,7,8,10]+10[10]+2[2]+9 → 31 → 成功

葭原百合子:ますます最強の武器に
御薗野咲:よーし来た。これから毎シーン1回HPを2d10回復できます。
晩翠凍衿:めっちゃ回ってる
晩翠凍衿:御薗さま……!
宇賀神亜莉愛:強い
葭原百合子:すごい……
葭原百合子:早速使わせていただいてもよろしいでしょうか……?
御薗野咲:さっそく葭原さん回復して!
御薗野咲:使って使って!
葭原百合子:感激ですわ……
葭原百合子:7+2d10
DoubleCross : (7+2D10) → 7+9[8,1] → 16

御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:73->77)
葭原百合子:53ダメージまで耐えられる感じになって以上ですわ



井上 鋼音:破壊の痕跡が色濃く残る教室がある。
井上 鋼音:茶葉の香りではなく硝煙の臭いと、催涙ガスの刺激臭も僅かに残る、淀んだ空気。
井上 鋼音:窓を開け放つ腕は、人並み外れて長かった。
井上 鋼音:腕ばかりではない。背が高いのだ。
井上 鋼音:203cm。男性の中にあってさえ飛び抜ける長身。ましてこの学院にあっては──
井上 鋼音:足音もやけに重い。腰掛けた椅子の脚が、ぎしりと軋みを上げた。
椿ヶ原 詩歌:「鋼音さま。『調律』の準備、整っております」
井上 鋼音:「ああ」
井上 鋼音:〝戦闘服〟の前を開き、首を仰け反らせる。身体の前面に配置された隔壁を操作しやすいように。
椿ヶ原 詩歌:声を掛けるのは、対称的に小柄な少女だ。152cm──矮躯と呼んで差し支えない、赤い眼鏡に長過ぎる前髪が掛かっている。
椿ヶ原 詩歌:「……失礼します」
井上 鋼音:「然程の損傷は無い筈だが、確認してくれ。調整の度合いはいつものように、全面的に任せる」
椿ヶ原 詩歌:やや、身体を屈めて。彼女の、『機械部分』にそっと触れる。
椿ヶ原 詩歌:指先で、触れるか触れないかの微細な刺激が肌を添う。
井上 鋼音:人の肌のように外見と手触りを取り繕われた〝皮膜〟から、二つの熱が伝わる。
井上 鋼音:一つは、人の体温。一つは、戦闘で加熱した金属部品の無機質な温度。
井上 鋼音:容易く命に届くだろう箇所への接触を、長身の少女は当然のように受け入れながら、
井上 鋼音:「詩歌。この学院の人間は、強いと思うか。……それとも、弱いと思うか?」
井上 鋼音:思いついたように、問う。
椿ヶ原 詩歌:一区切り、『触診』を終えて一呼吸。「……そう、ですね」
椿ヶ原 詩歌:「世間一般からすれば、ええ。『力あるもの』と言えるでしょう」
椿ヶ原 詩歌:「人ならざる力。それは、強さと呼んでも差し支えありません」
井上 鋼音:「そうだな。……だが、力のみが強さの基準と言うならば、人間は随分弱い生き物じゃないか?」
井上 鋼音:「非オーヴァードは、自分と同程度の体重の獣とは、素手で戦えないだろう」
椿ヶ原 詩歌:「ええ、ええ。人の体は、大変に脆く、儚いものです」
井上 鋼音:「オーヴァードだとて、単純な力を強さの基準とするならば」
井上 鋼音:「……それは一体、何処まで出来れば強いと言える?」
井上 鋼音:「屠龍院アヤメ程の破壊を撒き散らせば足りるのだろうか。……だとすると、私は弱いかも知れないぞ」
椿ヶ原 詩歌:どこまで、という問いには、答えを出せなかった。
椿ヶ原 詩歌:「──いいえ」
椿ヶ原 詩歌:「わたくしは、鋼音さまより強い方を存じ上げません」
椿ヶ原 詩歌:指先は、また。皮膜の上を滑り始める。
井上 鋼音:「そうかな」
井上 鋼音:呟いた声の振動は、些か、平均的な人間の〝それ〟とは異なる。
井上 鋼音:喉奥の人工声帯が作りだした、精巧ではあるが、ほんの僅かに人間のものではない声。
井上 鋼音:「私は、この学院の生徒達を……弱い、と思っている」
椿ヶ原 詩歌:指先より発する微細な振動が、体内に座する機械部品を調べる。整えていく。
椿ヶ原 詩歌:些細な綻びさえも感じ取り、元の形に律し直す。
椿ヶ原 詩歌:「……それは、わたくしのように、戦う力を持たない者が多いから、でしょうか」
井上 鋼音:「いいや。力に頼ることを覚えてしまっているからだ」
井上 鋼音:仰け反っていた首が、僅かに戻る。声に力が込められる。
椿ヶ原 詩歌:「力に、頼ること……」
椿ヶ原 詩歌:軽やかに動いていた指先が、静止する。
井上 鋼音:「このルツィアは奇妙な箱庭のようだ。外界の理と、この美しい庭の理とは、まるで異なっているのではないか」
井上 鋼音:「……入院した時に初めて知ったのだが。私達ほどの年齢の女子は、〝ごきげんよう〟などと言い交わさないし、相手を〝様〟などと呼ばないそうだぞ」
椿ヶ原 詩歌:「ええ、少なくとも──わたくしの『一族』でも、このような者はおりません」
井上 鋼音:「そうか。……ならば尚更、奇妙に見えるのかもしれんな」
椿ヶ原 詩歌:「わたくしは、偶然にも『外』を知る機会がございましたが」「そうでなければ、奇妙と感じることもなかったでしょう」
井上 鋼音:「偶然にして幸運だ。ルツィアと外界の隔絶を知ったことは」
椿ヶ原 詩歌:こくり、と深く頷く。
井上 鋼音:「この惨状を見ろ」
井上 鋼音:窓を指差す。……その向こうではきっと、誰かが今この瞬間も戦いを繰り広げているのだろう。
椿ヶ原 詩歌:「……本当に、言葉もありません」
井上 鋼音:「言葉ではなく、武力で意を通そうとする。こんな小さな庭の頂点に立つ為だけにだ」
椿ヶ原 詩歌:「ですが、その場所にはその場所の『掟』というものがございます」
井上 鋼音:「いいや。今に始まったことではない。徒党を組んでの陰湿な行為の噂は、幾らでも耳にするだろう」
井上 鋼音:「では、掟とは誰の為に定められるものだ?」
椿ヶ原 詩歌:「本来であれば、人が秩序を保ち、健やかに暮らすためのものでしょう」
椿ヶ原 詩歌:「……ですが、ここでは。力こそが全てとなり、頂きを得る手段となりうる」
椿ヶ原 詩歌:「わたくしは、その『掟』に背くこともできず、震えていることしかできなかった者です」
井上 鋼音:「ああ、集団の最大幸福を追求できる状況ではあるまいな。だからこそ──」
井上 鋼音:腕を引く。
井上 鋼音:椅子に座して持て余し気味の、長い両脚の上に、小さな体を座らせるように。
椿ヶ原 詩歌:「え、あ────」
椿ヶ原 詩歌:抵抗をするでもなく。ただ、呆けたように、その膝の上に腰掛ける形となる。
井上 鋼音:「私は、憂いている」
井上 鋼音:「外界の常識から隔絶されたまま育まれ、外の世界に放たれる少女達の未来を」
井上 鋼音:「暴力を当然のものと受け入れ、対話を知らずに育つ彼女達の行く末を」
井上 鋼音:「故に」
井上 鋼音:「私はこのルツィアに暴政を布く」
井上 鋼音:「あらゆる暴力の自由を剥奪し、私ひとりが暴力の権利を行使する」
椿ヶ原 詩歌:「……暴政、を?」
椿ヶ原 詩歌:「鋼音さま、お一人が……」
井上 鋼音:「全て抗うもの、反発するものはその論を認めず、これまでのルツィアの流儀に相応しく、私の力で鎮圧する」
井上 鋼音:「密かに暴力沙汰を引き起こすような者があらば、学院から追放しよう」
椿ヶ原 詩歌:「……それは」
井上 鋼音:「暴政だ。歴代最悪の暴君と呼ばれたならば、私の望みは叶うやもしれん」
椿ヶ原 詩歌:確かに、暴政だ。鋼音さまが、その義に則り、ルツィアを調停する。
椿ヶ原 詩歌:数多の恨みを買うだろう。数多の謀略が鋼音さまを陥れようとするだろう。
椿ヶ原 詩歌:……それに、何より。
椿ヶ原 詩歌:「……それでは、鋼音さまは。孤独ではありませんか」
井上 鋼音:「何を言うか」
椿ヶ原 詩歌:「孤高とも呼べましょう、ですが、敢えて。孤独、と」
井上 鋼音:「孤独ではない。だからお前は、私の推薦者となったのだろう?」
椿ヶ原 詩歌:「────────」
椿ヶ原 詩歌:「……わたくしは、」
椿ヶ原 詩歌:「鋼音さまの『調律師』です。推薦者でもあります。ですが……」
椿ヶ原 詩歌:「あなた様が頂きに立った時、その傍にいられるほど、強くは──」
井上 鋼音:「詩歌」
井上 鋼音:その言葉の間に、割り入るように。
井上 鋼音:「腕部のリミッターはもう外したか?」
椿ヶ原 詩歌:「……い、いえ。まだ、途中で」
井上 鋼音:「そうか」
井上 鋼音:短く答えた直後、その両腕が、
井上 鋼音:膝の上に座した少女の背を、ぎゅっと抱いた。
椿ヶ原 詩歌:「────────!!!」
椿ヶ原 詩歌:「は、鋼音さま……?!」
井上 鋼音:「強さとは、力ではない。力のみを強さとするのは禽獣の世だ」
井上 鋼音:「私は、力に依らず立ち続ける花をこそ、美しいものだと愛でたいのだよ」
井上 鋼音:「……だから、傍に居ろ、詩歌。お前がいる限り、私は孤独ではない」
椿ヶ原 詩歌:彼女の腕が、自分に回されている。触れられている。触れることはあっても、その逆は記憶に乏しい。
椿ヶ原 詩歌:例えば、初めて彼女の『調律師』となった日。放課後の教室で、鋼音さまの手が、自分の手を取ったこと。
椿ヶ原 詩歌:特別な記憶だ。特別な人の手が、触れている。
椿ヶ原 詩歌:「……はい。わたくしは、椿ヶ原 詩歌は。鋼音さまの、お傍にいます」
井上 鋼音:「ああ」
椿ヶ原 詩歌:「あなた様が、そう望まれたから、だけでなく──」
椿ヶ原 詩歌:「──わたくしも、そうありたいと。傍に、立ち続けたいと」
椿ヶ原 詩歌:触れる。指先が、熱と、その奥に眠る情熱を伝えてくれる。
井上 鋼音:やがて、その腕は離れて行く。覇業に燃える瞳が、激しくも煌めきを灯す。
井上 鋼音:「お前のおかげだ、私がこうして理想を言葉にし、戦えるというのは」
井上 鋼音:「せめてもの恩返しに、私はお前に見せてやりたい。このルツィアという箱庭が秘めた、本当の美しさを」
椿ヶ原 詩歌:「そう、感じていただけるのであれば。何より光栄なことです」
椿ヶ原 詩歌:「それは……とても、素敵なお話ですね」
椿ヶ原 詩歌:「であれば、わたくしは」
椿ヶ原 詩歌:「……その時が来るまで。いえ、その先も」
井上 鋼音:「ああ。旧き慣習を打ち砕き、此処に新たな秩序を築く」
椿ヶ原 詩歌:「あなた様を『調律』致しましょう。あなた様の傍を歩きましょう」
井上 鋼音:「行くぞ」
椿ヶ原 詩歌:「──ええ」
井上 鋼音:「成すべきことは幾らでもある。立ち塞がる敵を砕き、軍門に降る者はこれを容れる」
椿ヶ原 詩歌:腕に触れる。二人のみに聴こえる、機械の音が落ちる。
井上 鋼音:「門戸も開くぞ。市内の高校との交流を図り、外界の常識をルツィアに取り込む」
井上 鋼音:「美しい伝統はそのままに、私はこの学院の暴力を独占する」
井上 鋼音:「私が去った後には暴の痕跡など残らず、ただ美しい花々だけが咲き誇るのだ」
井上 鋼音:「……愉快だろう?」
井上 鋼音:にっ、と。
椿ヶ原 詩歌:「ええ、心が躍ります」
椿ヶ原 詩歌:にこり、と。
井上 鋼音:牙を剥き出しにする獰猛な顔で、鋼音は笑った。
椿ヶ原 詩歌:小さく歯が覗くような、ぎこちなくも幸せそうな表情で、詩歌は微笑った。
井上 鋼音:──暴力を以て暴力を廃し、〝お嬢様〟を〝人間〟へと貶める。
井上 鋼音:聖ルツィアの伝統を踏み躙るが如き道へ、着いてくるかとは問わなかった。
井上 鋼音:問うまでもなく、着いてきてくれると信じていた。
井上 鋼音:……甘えなのだろう。覇を成さんとする者には弱点と成り得る。それは承知している。
井上 鋼音:だが、この甘えが自分を引き留め続けるのだ。暴に偏り力に耽る、安易な道へ流れぬようにと。
井上 鋼音:『ごきげんよう。井上 鋼音だ。……選挙演説とのことだが、私からあなた達に願うことは何もない』
井上 鋼音:『布告する。私はこの学院の統治者となり、あなた達が当然のように行使する暴力の権限を奪い取る』
井上 鋼音:『全ての反発を許す。正面から打ちかかるも良し。気に入らんが奇襲だろうが狙撃だろうが、それも良しと認めよう』
井上 鋼音:『無論、そのあらゆる手立てを私は打ち砕くつもりでいる。以上だ』
井上 鋼音:選挙演説という名目の、宣戦布告。心は少しばかり昂ぶっていた。
井上 鋼音:これから、力という価値に魅入られた者達と戦い続けることになるのだ。
井上 鋼音:自分の抱いた理想が試される、と言っても良いのかも知れない。当然のように勝利を収めるつもりでいる。
井上 鋼音:……暴力には暴力を。獣の論理だ。
井上 鋼音:だが、今はそれしかない。その他にもう手立てなど無い段階に来てしまった。
井上 鋼音:「勝つぞ」
椿ヶ原 詩歌:「ええ。鋼音さま。どこまでも、お傍に」
井上 鋼音:誰もが力のみを信じる戦場ならば、己もまた、言葉を捨てよう。
椿ヶ原 詩歌:言葉はなくても、二人は伝わり合う。
井上 鋼音:何もかもを打ち砕いた果てにこそ、革新はあるのだ。
椿ヶ原 詩歌:言葉を交わすのは、全てが真っ更になってから思い出せばいい。
椿ヶ原 詩歌:──すべて、打ち砕かれた先に。この箱庭で、綺麗な花を愛でましょう。あなた様と、この学園の『人々』と、で。



【Middle3/「そう志すことこそを、私は強さと呼びたいです」】

GM:ではまずイベントロールから
どどんとふ:シークレットダイス
GM:シークレットダイス
GM:ひぇ~
どどんとふ:シークレットダイス
GM:シークレットダイス
GM:あっまたシークレットで振ってしまった
GM:Schoice[A,B,D,E,F]
DoubleCross : (SCHOICE[A,B,D,E,F]) → D

GM:D:このシーン開始時に滞在しているエリアの危険度+1。
GM:特別棟1Fがまた危険度3に戻ります。
晩翠凍衿:デンジャラスゾーンかよ
葭原百合子:温室……
御薗野咲:爬虫類でも乱入したかもしらん
GM:では登場などしつつ、移動先をお選びなさいな!
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した(侵蝕率:70->75)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+4(1d3+3->1+3)した(侵蝕率:97->101)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4(1d3+3->1+3)した(侵蝕率:77->81)
葭原百合子:あ、失礼。経験点使用についてまだ大丈夫でしょうか。
GM:あ、大丈夫ですよ~
葭原百合子:ありがたく。《導きの華》のレベルを3から5に引き上げますわね。残り1です
宇賀神亜莉愛:あ、こちらも使います。4点使って情報:噂話を4に上げておく
GM:では移動先をお選びなさって!
御薗野咲:特別棟2Fへ!
晩翠凍衿:特別棟2F!
葭原百合子:階段を上りますわ~
宇賀神亜莉愛:少しでも星の低い所へ……
GM:よござんしょ

校内図

どどんとふ:シークレットダイス
GM:シークレットダイス
どどんとふ:シークレットダイス
GM:シークレットダイス
GM:うむ……
GM:ではミドル判定に入ります 項目はこちら

・学内情勢について
≪情報:噂話≫難易度5

・謎の勢力について
≪情報:噂話≫難易度9

・索敵
使用技能:任意の≪情報≫
現在周辺にいる敵を探知する。
敵によって判定難易度は変わる。
GMは判定達成値に応じて、発見できたエネミーを開示する。

・情報収集
使用技能:任意の≪情報≫
索敵で1体以上のエネミーを発見した場合に実行可能。
敵の痕跡や残されたUGNデータベースなどから情報を収集する。
達成値6でプロフィール、9でシンドロームと主力エフェクト、15で行動値と各種判定の難易度が開示される。


御薗野咲:謎の勢力だとォ……
宇賀神亜莉愛:では索敵参ります
御薗野咲:《援護の風》+《ウィンドブレス》! ダイス数+4、達成値+6!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:81->85)
宇賀神亜莉愛:支援を頂きつつコネも使って噂話!
宇賀神亜莉愛:8dx+10
DoubleCross : (8R10+10[10]) → 8[1,1,3,5,5,7,7,8]+10 → 18

宇賀神亜莉愛:さっきと同じ数値
晩翠凍衿:安定性
GM:では発見できたエネミーはこちらです。

・井上鋼音
・椿ヶ原詩歌


葭原百合子:来ましたわね
宇賀神亜莉愛:早速のご登場ですわ
葭原百合子:それでは気になるお二方について、情報収集と行きますわね
晩翠凍衿:お願いいたしますわ
葭原百合子:コネ:噂好きの友人、<情報:噂話>を使用して判定。
葭原百合子:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[2,2,8,8,10,10]+2[1,2]+1 → 13

葭原百合子:財産点を2使って15.残り7点ですわ
GM:では情報開示します

椿ヶ原詩歌

シンドローム:ハヌマーン/オルクス

行動値9

探知難易度5
懐柔判定 不可
逃走判定15

主要エフェクト
≪波紋の方陣≫≪隠された世界≫≪拡散する世界≫

聖ルツィア女学院の内部生。おっとりしていて、あまり我を出さない性格だが、一途で情熱的。
実家は先祖の家業であった絡繰人形づくりから派生した、精密機械の製造を主に手掛ける有名企業『椿屋』。幅広い分野に応用できる技術を活かし、UGNのバックアップ企業の一つに数えられている。井上鋼音の強化改造技術提供・施術を行ったのも『椿屋』である。
一族の中で『調律師』と呼称される、精密機器の調整・修理における専門家の一人。特に詩歌は義肢や義手など、人体に接続して用いる機械の調整に長ける。学友であった井上鋼音の強化改造実施に伴い、専属の『調律師』となった。



井上鋼音

シンドローム:ブラックドッグ

行動値9

主要エフェクト
≪ライトニングリンク≫≪磁力結界≫≪雷鳴の申し子≫

聖ルツィア女学院の内部生。
数年前に大病を患い、内臓の多くの部位を機械部品に置換した。
多くの人に助けられたという想いが強く、だからこそ今は自分の力で多くのひとを守れるようになろうと、真っ直ぐに前を向いている。
……だが、長年の闘病と学費で生活は困窮しており、イリーガル活動の報酬や友人からの〝援助〟を、学費やメンテナンス費用の足しにしている。
最初に強化改造を施した部位は、喉から肺に掛けての呼吸器系。大気中のレネゲイドウィルスを取り込むことで、擬似的な〝高侵蝕域由来の強化状態〟を作り出す。
後は頑丈な体でひたすらに前進し、敵対者を殴り倒すばかりの、シンプルな戦闘スタイル。


GM:情報は以上です。
GM:引き続き判定どうぞ!
晩翠凍衿:戦況調査 学内情勢についてをやります
晩翠凍衿:噂話技能はないので……素振り!
晩翠凍衿:5dx>=5
DoubleCross : (5R10[10]>=5) → 10[1,3,3,7,10]+1[1] → 11 → 成功

晩翠凍衿:高い方でもいけてた(結果論)
御薗野咲:同じく謎の勢力について! コネ:噂好きの友人使用!
御薗野咲:6dx+1=>9
DoubleCross : (6R10+1[10]>=9) → 9[3,3,4,4,5,9]+1 → 10 → 成功

御薗野咲:ギリのギリ
葭原百合子:優秀チーム
GM:では両方開示!

・学内情勢について
≪情報:噂話≫難易度5
学内は無秩序の混沌状態にある。候補者同士の争いは勿論のこと、これを機に下剋上を狙う者、会長選そのものに異を唱える者、利益の独占を狙う購買部など、様々な思惑が入り乱れ収拾がつかない状態だ。
それも偏に絶対的な求心力を備えていた天花寺アスカの不在によるところが大きく、“雛罌粟の会”が必死に行方を探しているが、未だに見つかっていない。
更にいかなる派閥によるものか、学内で無用な争いを煽るような動きが見られ、混乱を更に激化させているようだ。既に屠龍院に壊滅させられた寮のみならず、第十三学生寮までもが何者かによって襲撃され半壊した。直後に複数勢力からの犯行声明が出されたため、下手人は不明のままだ。

・謎の勢力について
≪情報:噂話≫難易度9
学院内で悪戯に争いを煽っている勢力は、“壊滅戦線”と呼ばれる校内随一の過激派閥のようだ。
壊滅戦線は極めて暴力的な思想を持ち、学院で無差別テロを繰り返していた勢力だが、“決闘事変”の際に雛罌粟の会によってほぼ壊滅させられていた。
再び動き出したのは、噂によればかつて姿を消したリーダーが再び戻ってきたゆえとされる。
現在の活動拠点は、第十三学生寮。赴いて調べてみる必要があるだろう。


葭原百合子:トレイラーにあった第十三学生寮の怪物……来てしまうのですね
GM:ここまでの情報を開示したので、次のシーンはトリガーシーンとなります。
GM:では行動判定に移ります
GM:奇襲・懐柔・逃走から選択してください
御薗野咲:奇襲します。知覚欄がクローズなのが気になるが……
御薗野咲:やって損することでもなし!
晩翠凍衿:もう一人の奇襲担当はこちらかな……
GM:えーっと
葭原百合子:晩翠様が鋼音さまへ奇襲かな
葭原百合子:ガード硬いと思われるので
御薗野咲:あれ、2人一組では?
御薗野咲:なく……?
GM:そうそう
葭原百合子:ああ、それぞれに判定できるわけではない
GM:今回は二人一組の難易度のようですわね
御薗野咲:奇襲・懐柔・逃走は1回ってことですよね
晩翠凍衿:おっと
宇賀神亜莉愛:完全に一組なんですね
宇賀神亜莉愛:前回と違い引き離したりは出来ない
葭原百合子:それもそうですわね
GM:そういうことですわね
晩翠凍衿:では御薗さんに!
御薗野咲:なので私が仕掛けます。葭原さん、《導きの華》をもらって良いでしょうか
葭原百合子:もちOKですわ!
葭原百合子:《導きの華》を使用。御薗様が次に行うメジャー判定の達成値に+10。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:75->79)
御薗野咲:ありがた侍~
御薗野咲:では知覚判定。自分に《援護の風》+《ウィンドブレス》。絶対に奇襲するという気持ち!
御薗野咲:10dx+7+10
DoubleCross : (10R10+7+10[10]) → 8[2,3,3,3,6,6,6,7,8,8]+17 → 25

御薗野咲:固定値で勝つ
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:85->89)
GM:お二人のどちらかは対抗ロールなさい!
井上 鋼音:では、ここは詩歌に任せよう……我々の侵蝕値は幾つかな?
GM:そちらで決めて頂いて構いませんが大体初期値~120の範囲くらいかな
椿ヶ原 詩歌:わたくし、ですか? 承知致しました。自信はあまり……ですが
井上 鋼音:では、侵蝕100とさせていただこう
椿ヶ原 詩歌:はい、そうさせて頂きますね
椿ヶ原 詩歌:では、<知覚>による対抗判定を……!
椿ヶ原 詩歌:(2+3)dx+1>=25
DoubleCross : (5R10+1[10]>=25) → 10[1,4,4,8,10]+9[9]+1 → 20 → 失敗

椿ヶ原 詩歌:くううっ
井上 鋼音:頑張った……!
御薗野咲:がんばるんじゃない
葭原百合子:強敵でしたわね
宇賀神亜莉愛:割と惜しいとこ来てる

---

アイシャ・クローネンバーグ:『さて、選挙速報のお時間となりました。生徒の皆様、いかがお過ごしでしょうか?』
アイシャ・クローネンバーグ:『受付所が破壊され、新規の立候補が停止してからしばらくが経ち、候補者の数は増加から減少に転じつつあるようです』
アイシャ・クローネンバーグ:『注目候補の一角だった牧山マキ氏の脱落も報告されております。園崎さん、今後の戦況をどう見ますか?』
園崎伊織:『そうですね。候補者が出揃ったことで、互いの政治的・情報的アドバンテージの差がこれから更に顕著なものとなってくるかと思われます』
園崎伊織:『一方で牧山氏の敗退にも見られる通り、予想外の番狂わせも起こり得る状況です。選挙戦はこれからが本番と言ったところでしょうね』
園崎伊織:『まあ、私としましては恋人とこちらから紅茶を飲みながらゆっくり楽しませて頂く次第ですが……』
鬼束凛:『い、伊織ちゃん……!』
アイシャ・クローネンバーグ:『園崎さん、ありがとうございました。以上、選挙速報でした!候補者の皆さん、引き続き頑張ってくださいね~』
滑川冥:「…………」
滑川冥:歩きながら携帯端末で校内放送を確認している。
滑川冥:「既にあたしらが牧山サンを倒したことも明らかになってるみたいッスね」
滑川冥:「これから更に狙われるようになるかもしれません。おっかないッスね~」
GM:君達は特別棟2階を進んでいく。様々な特別教室の集まったフロアだ。
葭原百合子:「全てを相手にする必要も余裕もなし。少し休養を取りたいところですね」
葭原百合子:「御薗さまが戻ってくるまでに、こちらでも一時的な拠点を確保しましょう」
滑川冥:「そうスね。どこもかしこも敵だらけ……ん?」何かに気付いて顔を上げる。
GM:それは鍵盤の……ピアノの音だ。廊下の先、音楽室から聞こえてくる。
滑川冥:「ははァ、この状況で熱心に練習してる音楽部員スかね?」肩を竦める。
晩翠凍衿:「……誘いかな?」やや表情を険しくする。
葭原百合子:「居場所を示すだけの自信あられる方か、無聊を慰める無辜の生徒か」
宇賀神亜莉愛:『……意図までは読み切れませんが、ピアノが残っているのなら』
宇賀神亜莉愛:『音楽室は比較的荒らされていないのではないでしょうか』
葭原百合子:「一般学生であるならば、質の悪い方々に襲撃される前に保護する必要もありますね」
葭原百合子:「ひとまず、覗いてみましょうか?」
晩翠凍衿:「録音だけ流して釣られた相手を爆弾で仕留めるつもりかも」
晩翠凍衿:「あたしが行ってみる。待ってて」
晩翠凍衿:そう言い置いて音楽室へ近付き、用心しつつ扉を開ける。
椿ヶ原 詩歌:♪~~~♪~~~
椿ヶ原 詩歌:控え目ながらも柔らかな、ピアノの音色が、扉を開くことで音を増す。派手さはない。しかして、繊細で柔らかな音色。
椿ヶ原 詩歌:黒いクラシックピアノの前に座るのは、小柄な長髪の少女だった。
椿ヶ原 詩歌:しかし、そのピアノは────恐らく、何らかの襲撃の折に被害に遭ったのだろう。酷く抉れ、中の木材をところどころ晒している。
晩翠凍衿:(……ふむ)
晩翠凍衿:ひとまず片手でOKサインを出して二人を呼ぶ。
葭原百合子:演奏の邪魔にならぬよう、静かに入室。
宇賀神亜莉愛:それに続き、ピアノの惨状を見て僅かに眉を下げる。
井上 鋼音:「ごきげんよう」と、入室者を迎える声がする。
井上 鋼音:「自由席だ、好きに腰を降ろして聴くといい」
井上 鋼音:体内に多量の機械部品を組み込んだ重量物が、身を隠すことなど考えず、其処に居た。
井上 鋼音:そも、目立つのだ。身長203cm。名にふさわしい、金属のような光沢を持つ長い髪。
井上 鋼音:革張りの椅子の背もたれに身を沈めて尚、頭の位置は高い。
井上 鋼音:持て余すように組み重ねた脚は、ピアノの音色に合わせ、指揮者を真似て揺れている。
井上 鋼音:立候補者……選挙演説においては、独裁を公約に掲げている。井上 鋼音であった。
滑川冥:「……井上鋼音……!」目を見開く。
晩翠凍衿:「あら、これは……」下から上までその長身を眺め、最後にその肩に掛かった襷を見て。
晩翠凍衿:「ごきげんよう」候補者。ならば先ずは自分が語るべき相手ではないと見て、後方に控える姿勢を取る。
葭原百合子:「ご機嫌よう、井上様、椿ヶ原様。ぜひお聞かせいただきたく思いますね」
井上 鋼音:「ああ、楽しむがいい。ピアノソナタ第17番、テンペスト。第二楽章はこの通りに静かだが」
井上 鋼音:「じきに第三楽章に入る。その名の通りに嵐が来るぞ」
井上 鋼音:ぎ、と椅子を軋ませながら脚を組み替え、
井上 鋼音:「……しかし、驚いたな。詩歌、お前の演奏は高名な面々を引き寄せたぞ」
椿ヶ原 詩歌:「────あら、」 一つ、和音の余韻を残し。第二楽章の終わりとともに、演奏を終える。
滑川冥:「……こいつ、アレっすよ!例のメチャクチャな選挙演説ぶちかました奴!」
葭原百合子:「『全ての反発を許す』『あらゆる手立てを私は打ち砕くつもりでいる』でしたね」
葭原百合子:「とても無視しては行けぬもの。ピアノの音色も、貴女方の情熱も」
椿ヶ原 詩歌:「ごきげんよう、皆さま。ええ、挨拶が遅れてしまい、大変なご無礼を致しました」
椿ヶ原 詩歌:「わたくしは、椿ヶ原 詩歌。此方の鋼音さまの推薦者を務めております」
椿ヶ原 詩歌:恭しく、破壊の痕跡の残るピアノの傍に立ち、一礼。
宇賀神亜莉愛:『いえ、細やかで丁寧な調べでした。椿ヶ原様』
井上 鋼音:「井上 鋼音。拙い演説を聞いてくれていたようで、光栄だ。そちらの候補者の演説は見事であった。が……」
井上 鋼音:「その声だけはどうにも、気に入らんな」
井上 鋼音:詩歌の言葉へ応じた宇賀神へ、細めた目を向ける。
宇賀神亜莉愛:びくりと、戸惑ったように肩が跳ねる。
葭原百合子:「……」眉を顰めて、宇賀神さまに半歩寄り添う。
井上 鋼音:「声と言葉とは、暴力より遥かに強い力だ──と私は考えている。受け手がいるならばな」
井上 鋼音:「その掠れた声で、果たして何処まで言葉を届けるつもりでいるのだ。宇賀神 亜莉愛」
井上 鋼音:「この学び舎に轟くものは今、歌声ではない。砲火の爆音だぞ」
宇賀神亜莉愛:『……私の本来の声は、もはやそれそのものが暴力と化しました』
宇賀神亜莉愛:『今こうして声代わりに奏でている音も。私に芽生えた能力によるものです』
宇賀神亜莉愛:『ですが、それ故に。必要であれば、どこまででも届けられる』
宇賀神亜莉愛:『届くと、信じています。届けると誓ってくださった方も居ますから』
井上 鋼音:「届けば良いと願っている。だが今、あなたの理想論でこの学院は変わらんだろう」
井上 鋼音:「詩歌の奏でる楽の音さえ聞こえぬ無粋者が、お互いに暴力をぶつけ合うのが学院の現状だ」
井上 鋼音:「力に依らず平和を目指す。あなたの祈りは崇高だが、崇高であるが故に届かない」
井上 鋼音:「……寧ろあなたの理想は、全てが終わった後にこそ役立つものではないか?」
宇賀神亜莉愛:『それでも』
宇賀神亜莉愛:『力による改革では、必ず傷つく人々が出ます。それも戦いを望まない人々に』
宇賀神亜莉愛:『たった今、選挙によって傷ついている人々が居るように』
井上 鋼音:「だろうな。だが私の下で傷つく者の数はきっと、現体制より遥かに少なくなるだろう」
井上 鋼音:「他者を傷つけるだけの力を取り上げ、それでも尚……というならば追放する」
井上 鋼音:「私は任期の間に、この学院の伝統を踏み躙り破壊するつもりでいる」
井上 鋼音:「……宇賀神 亜莉愛。あなたは確か、二学年だったな?」
宇賀神亜莉愛:『ええ』
井上 鋼音:「私の後釜になれ。私が全てを壊し、まっさらになったルツィアを引き渡す」
井上 鋼音:「一年先、あなたの理想が正しく機能する学院を作る為、今は私に力を貸すのだ」
井上 鋼音:「……それこそが適材適所というものではないか?」
宇賀神亜莉愛:一瞬瞑目して。もう一度彼女の瞳を見据える。
宇賀神亜莉愛:『私が掲げるのが理想論であることは分かっています』
宇賀神亜莉愛:『困難な道であることも、理想のみではきっと立ちいかないことも』
宇賀神亜莉愛:『それでも。力に捻じ伏せられたものは、力で捻じ伏せることを忘れません』
宇賀神亜莉愛:『既存の支配者が居なくなったそのときに、必ずまた力で支配しようとするものが現れる』
宇賀神亜莉愛:『力に依る支配が成るまでに傷つく人々を、いつか支配が緩むその日に傷つく人々を』
宇賀神亜莉愛:『その未来を、私は看過できません』
井上 鋼音:「私は今を見過ごせぬ」
井上 鋼音:立ち上がる。革張りの椅子を軽く足裏で押すと、椅子は床を滑り、壁にぶつかって止まる。
井上 鋼音:ピアノへ歩み寄る。軽く、ショッピングカートを押す程度の力加減で壁際へ追いやる。
井上 鋼音:音楽室の中央は、広くなった。
椿ヶ原 詩歌:鋼音さまの傍へ。静かに歩み寄り、立つ。
井上 鋼音:「正直に言おう。私はあなたに好感を抱いている。だからこそ少し心苦しいのだ」
井上 鋼音:「これから私は暴力を行使する。その華奢な体へ対してな」
井上 鋼音:「身構えるがいい」
井上 鋼音:そう言った当人は、両腕を胸の前で組み、軽く胸を反らした。
井上 鋼音:構え。……傲慢な、身体強度任せの構えである。
御薗野咲:奇襲します。《光の剣》で武器を作成し、メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》
御薗野咲:判定直前に自身へ《援護の風》+《ウィンドブレス》。イクゾー!
御薗野咲:あっ、殴るのは井上さんです 大きいので……
井上 鋼音:サイズがあだになったか……
御薗野咲:10dx8+8
DoubleCross : (10R10+8[8]) → 10[1,1,1,4,5,6,8,9,10,10]+10[1,4,7,9]+4[4]+8 → 32

井上 鋼音:《磁力結界》2を使用してガード!
井上 鋼音:2d10 ガード値
DoubleCross : (2D10) → 7[2,5] → 7

井上 鋼音:さあこい!
御薗野咲:4d10+9
DoubleCross : (4D10+9) → 30[7,7,10,6]+9 → 39

御薗野咲:諸々有効
椿ヶ原 詩歌:▼オート “整調:regulieren”《波紋の方陣》Lv2 受けるダメージを[3D]点軽減 
椿ヶ原 詩歌:3d10
DoubleCross : (3D10) → 21[1,10,10] → 21

椿ヶ原 詩歌:ふふっ!
井上 鋼音:やるな!
井上 鋼音:では、39-(7+21)で
井上 鋼音:井上 鋼音に11のダメージ!(HP:0->-11)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+10した(侵蝕率:89->99)

御薗野咲:……音楽室に隣接した音楽準備室。その外壁には、地上へ直結する非常階段が設置されている。
御薗野咲:野咲の転入初期、混沌なるルツィアにて移動によく用いていた抜け道の一つ。音楽の授業は欠かさず受けたかったために見つけたものだ。
御薗野咲:今、そこを使ったのは偶然。また荒れてきた特別棟1Fを通過したくなかったから、という所が大きいが、
御薗野咲:現実に音楽室に宇賀神さんとその対立候補がいて、今まさに打ち合おうという所であれば、
御薗野咲:……風が扉を開け放ち、輝く刃持つ少女がそれに乗って、文字通り瞬く間に距離を詰める。
井上 鋼音:「──!」風が肌に触れるより早く、扉が開く音を聞いた。振り向いた時、その少女は既に眼前に居る。
椿ヶ原 詩歌:「『鋼音さま』!」
椿ヶ原 詩歌:その名を呼ぶ。声による振動伝達。
椿ヶ原 詩歌:詩歌の声、『調整』済みのその波長は──井上 鋼音の“皮膜”を、ほんの一瞬だが強固にする。
御薗野咲:白光放つその一振りは、荒い狙いながらも井上さんを斬って裂く!
井上 鋼音:「ぬうっ!」両腕を交差、一閃の軌道へ叩き付ける。
井上 鋼音:並みのナイフ程度ならば傷もつかぬ腕はしかし皮膜を裂かれて血を噴き上げる!
井上 鋼音:「何者か!」
御薗野咲:「っ!」 深くは踏み込まない。風に拐われるように、すぐ間を置く。遅れて、光の花弁が実体あるかのように舞う。
御薗野咲:「……御薗野咲です! 井上さんのことは、校内放送で聞きました」
御薗野咲:「別に、井上さんの言ってることが特段嫌とか、そういうことじゃないです。ただ……」
井上 鋼音:「ただ、なんだ!?」
御薗野咲:剣を両手で構え直す 「……私はルツィアのこの選挙を、一刻も早く終わらせたい。そのために、宇賀神さんに協力しています」
御薗野咲:「だから、対立候補のあなたにも、諦めてもらいます」
滑川冥:「御薗サン……!」ピアノの後ろに隠れながら様子を伺う。
井上 鋼音:「分かり易い理由だ、良しと認めよう!」
井上 鋼音:再び腕を組み、音楽室内をぐるりと見渡し、
井上 鋼音:「早々に最大の危機か! 宇賀神 亜莉愛、葭原 百合子、御薗 野咲! そして会長の懐刀、晩翠 凍衿!」
椿ヶ原 詩歌:「ええ、ですが────切り拓くのでしょう、道を」
井上 鋼音:「無論! ──さあ構えろ、あなた達を打ち倒す!」
井上 鋼音:「鋼が嵐を纏いて征くぞ!」

GM:戦闘を開始します。
エンゲージ []内は行動値



井上 椿ヶ原
(10m)
PC

GM:セットアップから!
井上 鋼音:無し!
椿ヶ原 詩歌:此方は有りません。
葭原百合子:《灰色の庭》使用。井上様の行動値を9下げます。
井上 鋼音:なにっ!?
井上 鋼音:行動値が0になってしまう……ということは……
井上 鋼音:戦闘移動も……5mですか……?
椿ヶ原 詩歌:は、鋼音さまー!
宇賀神亜莉愛:狂騒の旋律Lv5で攻撃力+15、暴走、侵蝕率5上昇!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5した
晩翠凍衿:怨念の呪石を使用。暴走してダメージ+2D。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+3した(侵蝕率:101->104)
晩翠凍衿:狂騒の旋律ももらう!
御薗野咲:狂騒受けます。セットアップは……なし! パスファインダー使う所でもない!
葭原百合子:私は貰わないでおきますね

葭原百合子:「……少しだけ、嬉しくもありますね」くすりと、穏やかに微笑む。
葭原百合子:「宇賀神さまの言葉と、真剣に向き合ってくださる方と対峙できたこと」
葭原百合子:「衝突すれども、信頼できる想いを秘めた方と出会えたこと」
葭原百合子:「ですが私どもも、嵐に吹かれて散る花ではないので」
葭原百合子:指を鳴らすと共に、井上様の身体から花ような魔眼が生える。
葭原百合子:調律された鋼の身体が、そのバランスを乱されて不全を起こす。
葭原百合子:「踏みにじらず、踏みにじらせず。真っ向よりお相手して打ち破らせていただきましょう」
井上 鋼音:臓器を代替する機械より咲き誇る花。皮膚代わりの皮膜を透過したそれに体勢を崩されながら、
井上 鋼音:「──中立は飽いたか葭原 百合子、何があなたを動かした!」
井上 鋼音:「現状か、展望か! 目の前の現実か、霧より儚い理想論か!」
井上 鋼音:体勢を崩した自らを許さぬとばかり、だん、と床を強く踏みつけて叫ぶ!
葭原百合子:「険しき理想にたった一人で挑まんとする、荒れ野の一輪に」

GM:ではイニシアチブ23、宇賀神さんの手番です
椿ヶ原 詩歌:うふふ、その前に。
井上 鋼音:おっと
井上 鋼音:《加速する刻》 さらにオートアクションでアームブレードを装備、ガード値3になります。
椿ヶ原 詩歌:▼イニシアチブ 《加速する刻》 手番、いただきますわね
椿ヶ原 詩歌:マイナーで5m前進。PCの皆様の方へ。
椿ヶ原 詩歌:▼メジャー “調律:stimmen”《エンジェルヴォイス》Lv3
椿ヶ原 詩歌:対象は鋼音さま。次のメジャーのC値[-1]、D+3をお受取り下さい!
井上 鋼音:いただこう!
椿ヶ原 詩歌:あ、うそ。移動なし……!(演出のこと忘れてた)
椿ヶ原 詩歌:マイナーはそのまま放棄で、移動はしないでおきます。

椿ヶ原 詩歌:「『調律』、開始。腕部ユニット、リミッター解除」
椿ヶ原 詩歌:“戦闘服”越し。鋼音さまに、触れる。──極論、この行為に意味はない。
椿ヶ原 詩歌:指先より発する微細な振動を通じて、彼女の体内に座する機械部品を『調律』する。
椿ヶ原 詩歌:たとえ離れていても正確に、精密に、行える自信があった。
椿ヶ原 詩歌:「脚部ユニット、可動域異常なし。リミッター解除」
椿ヶ原 詩歌:それでも、触れる。──自分が、触れたいと、思うから。
椿ヶ原 詩歌:彼女の発する熱を直に感じ、秘めたる彼女の実直な『心』に触れ、その支えになりたいと。
椿ヶ原 詩歌:「胸部ユニット、発熱量許容内。リミッター解除」
椿ヶ原 詩歌:(鋼音さま。詩歌は、傍におります。──見せて下さい、あなた様の振るう力の先にある、美しい学園を)
椿ヶ原 詩歌:「“共鳴”シーケンス、オールグリーン」
椿ヶ原 詩歌:「行ってらっしゃいませ、鋼音さま」「御武運を!」
井上 鋼音:「応!」

GM:再びイニシアチブ。特に無ければ23の宇賀神さんです
井上 鋼音:《加速する刻》の私の手番をいただく!
井上 鋼音:加えて改めて、オートアクションでアームブレードを装備を宣言!
井上 鋼音:では、行きます
井上 鋼音:マイナーアクションは戦闘移動。サイバーレッグを所持しているので、行動値0ですが7m前進します。
井上 鋼音:メジャーアクション、コンボ《王道の歩み》。内容は、
井上 鋼音:《コンセントレイト:ブラックドッグ》3+《アームズリンク》7+《ライトニングリンク》3
椿ヶ原 詩歌:▼オート 《拡散する世界》 HP20点消費 対象のメジャーを対象:シーン(選択)、射程:視界に変更
井上 鋼音:自分自身は5点のHPを失う。またアームブレード使用によりガード値をマイナス5しての計算です。装甲は有効!
御薗野咲:ヒエーッ
井上 鋼音:そして対象ですが……ちょうど今宣言された通りなので、
井上 鋼音:対象はPC4人とも!
井上 鋼音:17dx6+3 命中判定
DoubleCross : (17R10+3[6]) → 10[1,2,2,3,3,4,4,4,4,5,5,5,6,6,7,8,8]+10[1,1,6,8,10]+10[6,8,9]+10[6,7,8]+10[3,6,10]+10[5,9]+10[7]+1[1]+3 → 74

GM:なんだこいつ……
晩翠凍衿:次期会長か??
宇賀神亜莉愛:気合張り過ぎでは?
晩翠凍衿:暴走リア不!
井上 鋼音:なんか……回った……
宇賀神亜莉愛:リア不!
御薗野咲:暴走によりリアクション不可!
葭原百合子:2dx+1>=74 ドッジ
DoubleCross : (2R10+1[10]>=74) → 8[4,8]+1 → 9 → 失敗

葭原百合子:《領域の盾》を使用。自分に使って晩翠様をカバーリングします。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:79->83)
晩翠凍衿:ありがとう……
井上 鋼音:やるな! ではダメージ
井上 鋼音:8d10+21
DoubleCross : (8D10+21) → 55[4,6,10,8,10,9,4,4]+21 → 76

井上 鋼音:どうだ!
椿ヶ原 詩歌:流石は鋼音さま!
御薗野咲:当然倒れます。《リザレクト》
葭原百合子:152ダメージ受けてリザレクト
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:99->100)
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:83->85)
御薗野咲:御薗野咲のHPが1になった(HP:9->1)
宇賀神亜莉愛:無理ですのでリザレクト!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+1(1d10->1)した
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛のHPを1した
井上 鋼音:演出このまま入ります

井上 鋼音:──呼吸。喉に搭載された〝遺産〟が大気中のレネゲイドウィルスを取り込み、酸素と共に血へ流し込む。
井上 鋼音:齎されるものは擬似的な高侵蝕域下の能力活性状態。225kgの身体が片脚の力で、砲弾の如く射出された。
井上 鋼音:だが。その歩みは僅かに、
井上 鋼音:葭原百合子の魔眼が故にあなた達には届かない筈──
井上 鋼音:「──詩歌!」
椿ヶ原 詩歌:「ええ!」
椿ヶ原 詩歌:指先が鍵盤を爪弾くように、空気が。震える。
椿ヶ原 詩歌:「届けましょう、鋼音さまの『声』を!」
井上 鋼音:あり得ぬ程の急加速──間合いに入る──飛び前宙返り!
井上 鋼音:疾駆の馬鹿げた速度を乗せた鋼鉄の右踵は断頭の刃と化し、戦いの口火を切った御薗野咲の頭上へと振り下ろされる!
井上 鋼音:そして──止まらない! その体を踏み台に、打ち下ろした踵に力を込めて再び跳躍!
井上 鋼音:さながら撓る鋼の鞭。サバット式の飛び後ろ回し蹴りが、残る面々をも薙ぎ払う!
井上 鋼音:井上 鋼音に5のダメージ!(HP:-11->-16)
椿ヶ原 詩歌:現在HP:椿ヶ原 詩歌のHP:-20 ((HP:0->-20))
御薗野咲:「ったあ……!」 元より訓練の類を受けた訳でもなければ、戦闘の技術に長じている訳でもない
御薗野咲:身構えた彼女にその攻撃は直撃する。紋章の加護がなければ痛みに屈していただろう。
葭原百合子:「くっ……ああぁぁあ!」レネゲイドへと干渉し、その作用を歪める力。
葭原百合子:最大限にその輝きを押し留めて、花びらを散らせながら壁に叩きつけられる。
宇賀神亜莉愛:井上様自身に指摘されたとおり、学業以外での運動などさしてしたことも無い細身の体。
宇賀神亜莉愛:しかし、吹き飛ばされることもなく持ちこたえる。襷の恩寵によって。
宇賀神亜莉愛:走る激痛も押し殺して。彼女を見つめ続ける。
井上 鋼音:超重量の体が軽やかなステップを踏み、あなた達から距離を取る。撃ち合いの間合いまで3m、些か遠い立ち位置へ。
井上 鋼音:「……一人、届かなかった。何をした?」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:「二回目だ。ありがとう」守られて一人その暴威から逸れ、健在で立って井上鋼音を見据える。
葭原百合子:「踏みにじらせぬと申した通り。総てを防ぎ切れる訳ではありませんが」
葭原百合子:「地続きの理想へ、一歩でも歩み寄る。それが私の決めた道です」よろめきながらも、毅然とした視線を逸らさない。
井上 鋼音:「見事! 宇賀神 亜莉愛のみならず、陣営ごと欲しくなった!」
井上 鋼音:両腕を、胸の前で組む。
井上 鋼音:これが構えである。

GM:イニシアチブ23、宇賀神さんの手番です。
宇賀神亜莉愛:では、マイナーで一応の暴走解除。
宇賀神亜莉愛:メジャーはいつも通りサイレンの魔女Lv7+疾風迅雷Lv5!
椿ヶ原 詩歌:▼オート 《隠された世界》 攻撃対象を単体に変更し、改めて選択させる
椿ヶ原 詩歌:ふふ。選び直してくださいまし。
井上 鋼音:ふっふっふ、私の推薦者は優秀なのだ
宇賀神亜莉愛:んん、その手が。そうだな……。
宇賀神亜莉愛:相談もした結果、井上様を選択します。
井上 鋼音:受けて立ぁつ!
宇賀神亜莉愛:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[3,5,6,10]+9[9] → 19

宇賀神亜莉愛:良い具合に回りましたわね
井上 鋼音:ガード! 《磁力結界》2!
井上 鋼音:2d10+3 ガード値
DoubleCross : (2D10+3) → 6[1,5]+3 → 9

井上 鋼音:さびしい出目……
宇賀神亜莉愛:36+2d10
DoubleCross : (36+2D10) → 36+10[4,6] → 46

宇賀神亜莉愛:こちらはそれなりに。装甲無視ですわ。
井上 鋼音:ぐっ……46-9で37ダメージか……!
井上 鋼音:井上 鋼音に37のダメージ!(HP:-16->-53)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+10した
井上 鋼音:だが……まだ耐えるぞ!

宇賀神亜莉愛:ピアノの音が鳴り響く。軽快ながらも力強い調べ。
井上 鋼音:「……む?」
井上 鋼音:組み合わせた腕がほんの少し緩む。片方の眉がぴくりと跳ね上がった。
宇賀神亜莉愛:同時、宇賀神亜莉愛も構えを取る。
宇賀神亜莉愛:体から力を抜き、足を肩幅よりわずかに狭く開く。背筋は伸ばすが胸を張ることはない。腰を逸らしてしまうから。
宇賀神亜莉愛:戦う者ではなく、歌う者の構えを取って。そのマスクを下す。
宇賀神亜莉愛:「甦れあの時代ときへ、武器を持たぬことを伝えた 先人たちの声を永遠に語り継ぐのさ」
宇賀神亜莉愛:「脅かすことでしか守ることができないと 繰り返す戦争忘れゆく愚かな権力よ……」
宇賀神亜莉愛:平和と反戦を歌う曲を、破壊に満ちた声で紡ぐ。それは、歌に対する冒涜やもしれない。
宇賀神亜莉愛:それでも。平和を願う為なら力を振るうと決めている。恐らくは、眼前の彼女と同様に。
井上 鋼音:「……私を害する技が〝平和の鐘〟か!」
井上 鋼音:とんだ皮肉をぶつけてきたものだ。思わず内心で舌をまく。
井上 鋼音:〝脅かすことでしか──〟、嗚呼。全くその通り。
井上 鋼音:力を用いずして平和など無い。手を繋ぎ歌えば世界がわかり合えるなど夢物語だ。
井上 鋼音:だから、愚かと笑われようが──
井上 鋼音:「──私は力を用いる、それだけだ!」

GM:イニシアチブ10、御薗さんの手番です。
御薗野咲:マイナーで移動、井上さんへエンゲージ。メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》
御薗野咲:判定直前に自身へ《援護の風》+《ウィンドブレス》! 行くぞ!
御薗野咲:12dx7+11
DoubleCross : (12R10+11[7]) → 10[1,1,3,3,4,5,6,7,9,9,9,10]+10[2,3,4,6,10]+2[2]+11 → 33

井上 鋼音:ガード 《磁力結界》2!
井上 鋼音:2d10+3 ガード値
DoubleCross : (2D10+3) → 7[6,1]+3 → 10

御薗野咲:ダメ押し《オーバーロード》!
井上 鋼音:げえっ
御薗野咲:4d10+10+10+15
DoubleCross : (4D10+10+10+15) → 23[5,7,2,9]+10+10+15 → 58

御薗野咲:諸々有効
井上 鋼音:58-10で……48……!
井上 鋼音:井上 鋼音に48のダメージ!(HP:-53->-101)
井上 鋼音:ボロボロだが……まだかろうじて立っている……!
椿ヶ原 詩歌:鋼音さま……!

御薗野咲:手にした光の剣は、彼女の攻撃を受けた瞬間から一層強い輝きを放ち始めている。
御薗野咲:純白の光。当初は儚い光条のようだったそれは、いつのまにか直剣と言っても違和感のないくらいの硬さと真っ直ぐさを伴って。
井上 鋼音:綻び崩れた腕組みの構えが、その光を睨む。……瞼が、頬が、破壊の音色に罅割れている。
井上 鋼音:ぎぃ、と内蔵部品が軋む音と共に、
井上 鋼音:「来い! ……受けて立つ!」
井上 鋼音:全身に力を込める。避けることなどしない。避けられるものでもない。ただ己が肉体に信を於いて受けるのみ!
御薗野咲:両手でそれを構え直し、視線で彼女の傷をしかと見る。
御薗野咲:「……私はそんな、立派なものじゃないです。こんな状態になっても、戦いを避けられるなら戦いたくはなかった」
御薗野咲:「でも、今の学校が私の大事なものを傷付けるなら……」
御薗野咲:風が吹く。白い花弁が舞う。音楽室、秋の空、どちらにもそぐわぬ光の幻影。
御薗野咲:風に背中を押されながら、振りかざす剣。その動きに花弁が渦を巻き纏わりついて。
御薗野咲:正面より一撃。物理的損傷と、レネゲイドの奪取。御薗野咲の光の剣は、その双方を実現する。
御薗野咲:……力を込めた一撃だった。風に乗って距離を取り直しながら、手の中から剣の感触が細く消えていくのを感じた。
井上 鋼音:みしっ 奥歯を噛み締める。疑似高侵蝕域下の過剰活性に任せ、己が身体の強度を高める。
井上 鋼音:いかなる一撃とて跳ね返すという覚悟の元に、
井上 鋼音:かしゅっ
井上 鋼音:人の肉体らしからぬ乾いた音が鳴った。
井上 鋼音:僅かの鮮血。……傷口から零れ出す黒煙と、ばちばちというショート音。
井上 鋼音:先の〝歌声〟で砕かれた臓腑へ、新たに与えられた斬撃が、ついに体内の機械部を外部へ露出させた。
井上 鋼音:「ぐおぉっ……!」よろめく。だん、と床を踏みつけて留まる!
御薗野咲:「……まだ戦うなら」 砕けた剣の残骸、光の粒子は、しかし霧散することなく、その手の指輪を中心に渦を巻く 「私だって、まだやる……!」
井上 鋼音:「それは問いか、決意か! ……問いであるなら答えよう!」
井上 鋼音:「〝まだ〟だ!」
井上 鋼音:腹から迫り上がった血が、咆哮と共に唇を濡らす。
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+11した(侵蝕率:100->111)

GM:イニシアチブ9、椿ヶ原さんの手番です。
椿ヶ原 詩歌:待機、を宣言します。行動値0へ。
井上 鋼音:うむ、例の通りにだ。
GM:ではイニシアチブ8、晩翠さんの手番です。
晩翠凍衿:マイナーで戦闘移動、井上さんのエンゲージへ。
晩翠凍衿:メジャーでコンボ【風を駆る】。《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》で井上さんに攻撃します。
井上 鋼音:ふふ……来いやぁ!
晩翠凍衿:12dx7+6
DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[1,2,2,2,3,4,4,4,7,8,10,10]+10[2,7,8,10]+10[1,9,10]+10[8,10]+6[4,6]+6 → 52

井上 鋼音:ガード! やはり《磁力結界》2!
井上 鋼音:2d10+3 ガード値
DoubleCross : (2D10+3) → 12[5,7]+3 → 15

井上 鋼音:そこそこ頑丈だぞぉ!
晩翠凍衿:6d10+15+2d10+15+2d10
DoubleCross : (6D10+15+2D10+15+2D10) → 35[4,5,9,4,9,4]+15+16[7,9]+15+10[1,9] → 91

晩翠凍衿:1,4,4,4を振り直し。
晩翠凍衿:78+4d10
DoubleCross : (78+4D10) → 78+25[9,1,9,6] → 103

晩翠凍衿:諸々有効!
井上 鋼音:103-15=88
井上 鋼音:井上 鋼音に88のダメージ!(HP:-101->-189)
井上 鋼音:最大HPは120……これは倒れる!
井上 鋼音:詩歌!
椿ヶ原 詩歌:▼オート 《救済の調べ》 対象:単体 戦闘不能を回復し、HPを1点まで回復
椿ヶ原 詩歌:ええ、まだ!
井上 鋼音:まだ!
椿ヶ原 詩歌:鋼音さまのHPを1点まで回復し、戦闘不能を回復させます!
井上 鋼音:終わってはいないぞ!

晩翠凍衿:余人に遅れること暫し。静観を保っていた少女が動く。
晩翠凍衿:背中に回した手が、漆黒のケースに収められた柄を掴む。直方体の箱が脱落し、中から真紅の大鎌が現れる。
井上 鋼音:「それが……音に聞く……!」
晩翠凍衿:「井上鋼音」
晩翠凍衿:「あなたもまともな候補者ではあるみたい」
晩翠凍衿:「少なくとも、一つの筋の通った理念ではある。ついでに言うと、個人的にも嫌いじゃない」
井上 鋼音:「……ふ、ふふ。光栄だ。そのまま私に降ってくれても構わんのだがな」
晩翠凍衿:「そうしてもいいけど、問題が二つ」
井上 鋼音:「聞こう」
晩翠凍衿:「ひとつ。亜莉愛ちゃんも言っていた通り、力による君臨の不安定さ」
晩翠凍衿:「ふたつ」
晩翠凍衿:「そもそもあなたが本当に強いのか」
井上 鋼音:「……ふむ」腕組みをし、頷く。腹から立ち上る煙が頬を撫でた。
井上 鋼音:「ならば確かめてみるがいい。私は逃げ足が遅くてな」
井上 鋼音:「その刃が身に迫ろうと、前後左右、何処へ躱すこともせんよ」
晩翠凍衿:「そうさせてもらいましょう」
井上 鋼音:腰を落とす。両腕を解き、十字に重ねた。
井上 鋼音:初めて、構えを変えた。
井上 鋼音:右脚を後ろに引く。耐衝撃体勢。
井上 鋼音:破断した部品は今も、バチバチとショート音を鳴らし続けている。
晩翠凍衿:「この一撃で、なお──」
晩翠凍衿:身を撓める。大鎌の刃を地に沿わせる低い構え。
晩翠凍衿:「──その志、掲げていられるか!」
晩翠凍衿:びょう、と風が走る。
晩翠凍衿:転瞬、その姿は既に、井上鋼音の眼前にある。千々に裂いた大気を刃に纏わせながら、振り上げた大鎌が真紅の軌跡を描き、鋼鉄の義肢へ衝突する。
井上 鋼音:ぎゃりぃっ!
井上 鋼音:火花が、室内を照らす程に飛び散った。
井上 鋼音:その刃は、全霊で固めた防御を貫き、左肩へ届いていた。
井上 鋼音:左肩から先。誰より遠くへ届くと誇る、井上 鋼音の腕が、
井上 鋼音:ごとん と重々しい音を立てて、音楽室の床に落ちた。
晩翠凍衿:「それで」
晩翠凍衿:「終わり!?」
晩翠凍衿:刃を返す。
井上 鋼音:「────────」落ちた腕を目で追う。重量バランスの崩れた体が、ゆらゆらと揺れる。
晩翠凍衿:抑えるべき腕を喪った少女に対し、自由を得た鎌が翻り、右肩から脇腹へ。
晩翠凍衿:襷じみた、しかし惨たらしい斬痕を深々と刻み込む。
井上 鋼音:袈裟懸けに引き裂かれる肉体。もはや熱したナイフでバターを斬るようなものだ。
井上 鋼音:そう望めば、彼女の深紅の刃は、井上 鋼音の体を両断することさえ叶っただろう──
井上 鋼音:「……詩歌」
井上 鋼音:その名を、呼ぶ。
椿ヶ原 詩歌:「…………ッ!!!」 目を逸らしたい。この、惨状から。鋼音さまがこれ以上傷付くのを、自分は──
椿ヶ原 詩歌:望まない。だが、鋼音さまは。私を、呼んで、
椿ヶ原 詩歌:「ええ、…………まだ、まだ!」
椿ヶ原 詩歌:悲痛な音を孕んだ叫びが、音楽室に響く。
椿ヶ原 詩歌:『調律』『整調』『整音』──精密機械調律、その応用。擬似的な『蘇生』。
椿ヶ原 詩歌:幾多も触れた身体だから、できること。声の波長のみで、今。それを成す。
椿ヶ原 詩歌:「鋼音さまの歩みは、止まらない。終わらせてなるものですか!」
椿ヶ原 詩歌:声が、音が、振動が。集約する。井上 鋼音の身体──その惨たらしく裂かれた身体を、
椿ヶ原 詩歌:繋ぐ。糸を引くように、落ちた腕を元の位置に集約し、
椿ヶ原 詩歌:その中枢部を成す、心臓に──届く。
井上 鋼音:傷口が修復される。深紅の刃を打ち払い、あと数歩踏み出す力を得られるまでに!
椿ヶ原 詩歌:「鋼音さま! 見せてください、わたくしに!」
井上 鋼音:「ああ!」
椿ヶ原 詩歌:「あなた様が歩む、血塗られた道の先────美しい、未来の姿を!」
井上 鋼音:「ああ!!」

晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+9した(侵蝕率:104->113)
GM:イニシアチブ7、葭原さんの手番です。
葭原百合子:マイナーで3m戦闘移動、井上様達とエンゲージ。
井上 鋼音:ほほう
葭原百合子:メジャーは……一応素手で井上様に殴り掛かりますわね
葭原百合子:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 8[1,3,8] → 8

井上 鋼音:ガード 《磁力結界》2+《電磁障壁》1
井上 鋼音:2d10+4d10+3 ガード値
DoubleCross : (2D10+4D10+3) → 6[3,3]+16[5,6,2,3]+3 → 25

葭原百合子:1d10-5 ダメージ
DoubleCross : (1D10-5) → 9[9]-5 → 4

葭原百合子:頑張ったけどノーダメージ!
井上 鋼音:ここで倒される訳にはいかないからな……!

葭原百合子:たっと駆け寄る。その足取りは素人の、ただの人と変わらない。
井上 鋼音:「──それは無理だ。手を痛める」
井上 鋼音:「あなたの手は学院の宝だ。粗末に扱うものではない」
葭原百合子:「ありがとう、いいえ。そのような大層なものではありません」
葭原百合子:一人の推薦者。一人の候補者。一人の生徒。
葭原百合子:抱く力と理想は違えど、対等の少女として真っ直ぐに近寄り、
葭原百合子:魔眼浮かべた手のひら、大きく振りかぶって叩きつける!
井上 鋼音:「……あなたは、自分の価値を知らぬのだ。あの温室は確かに、学院の宝と呼ぶに相応しい」
井上 鋼音:壊れかけの機械。だが、その平手を受けて揺るがぬ程度の力は残っていた。
葭原百合子:「っ~~~~!」
井上 鋼音:瞬きもせず、あなたの顔だけを見ていた。
井上 鋼音:「……道を開けなさい。私はまだ問いを残している」
井上 鋼音:そっとあなたの体を押しのけ、ぼろぼろの体が歩き始める。
井上 鋼音:僅かに3mの距離を、足を引きずるように。
葭原百合子:「……道を譲って欲しければ、力づくでどうぞ」
葭原百合子:その手を掴んで離さない。

GM:イニシアチブ0、井上さんの手番です。
井上 鋼音:うむ。この手番の後は詩歌、あのようにせよ。
椿ヶ原 詩歌:ええ、存じております。
井上 鋼音:メジャーアクション、コンボ《覇道のいかづち》。内容は、
井上 鋼音:《コンセントレイト:ブラックドッグ》3+《アームズリンク》7+《ライトニングリンク》3+《雷鳴の申し子》4
井上 鋼音:対象、葭原 百合子!
井上 鋼音:14dx7+3 命中判定
DoubleCross : (14R10+3[7]) → 10[1,1,3,5,5,6,6,6,7,7,8,9,10,10]+10[3,5,6,7,10,10]+10[2,8,10]+3[3,3]+3 → 36

椿ヶ原 詩歌:▼オート “整音:intonieren”《妖精の手》 判定ダイス目の1つを10に変更
葭原百合子:来なさいまし!ドッジ!
葭原百合子:4dx+1>=36
DoubleCross : (4R10+1[10]>=36) → 8[1,2,7,8]+1 → 9 → 失敗

葭原百合子:食らいますわよ!
井上 鋼音:妖精の手をいただいた分も回す!
井上 鋼音:43+1dx7
井上 鋼音:1dx7+43
DoubleCross : (1R10+43[7]) → 3[3]+43 → 46

井上 鋼音:ダメージ!
井上 鋼音:5d10+21+119
DoubleCross : (5D10+21+119) → 20[1,3,1,8,7]+21+119 → 160

葭原百合子:80回死にますわ!
葭原百合子:《リザレクト》
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:85->90)
井上 鋼音:演出!

井上 鋼音:体が重い。腕に縋る少女ひとりを引きずって行くのも難しい程に。
井上 鋼音:いや──単純な物理的負荷ならば、はね除けることは出来たのだろう。
井上 鋼音:これは信念の重さだ。
井上 鋼音:彼女の信念が、ほんの数mの道程を、無限遠にも思わせている。
井上 鋼音:「……ああ」
井上 鋼音:溜息を吐いて、
井上 鋼音:「……屠龍院アヤメの戦いを見たか?」と、あなたに問う。
葭原百合子:「ええ。そして一度、対峙しました」
井上 鋼音:「そうか。恐ろしかっただろう」
井上 鋼音:「凶暴な力の持ち主だ。私より、あなた達より遥かに強い、天災の如き力だ」
井上 鋼音:「今、その半分を模してあなたを打つ」
井上 鋼音:刹那、音楽室は眩いばかりの光と、耳をつんざく音に包まれた。
井上 鋼音:大気中の塵をも焼き焦がす雷電が、井上 鋼の体を包む。ブラックドッグシンドロームの過剰励起が齎す〝漏電〟だけでこの有様だ。
井上 鋼音:拳を握り、矢を番えるように引いた。
井上 鋼音:その腕には荒れ狂う雷が、渦を成して纏わり付いている。
井上 鋼音:「我が前に示せ」
井上 鋼音:「力でもまた、私に勝るということを」
井上 鋼音:──放つ。真っ直ぐに打ち出された一撃は、落雷を伴う拳打であった。
葭原百合子:──それでも、その手は離れない。
葭原百合子:掌中の種より生まれた、鋼色の茨。呪いのように、二つの手を繋ぎ止めて。
井上 鋼音:ゴォオオオオオオオオオオッ…………
井上 鋼音:雷鳴が校舎に轟いた。
葭原百合子:この一瞬で膨大に繁茂した茨の先に、雷光で形作られた青と翠の薔薇が咲き乱れる。
葭原百合子:「それでも、だからこそ。私は膝をつく気はありませんの」
葭原百合子:「花々は美しく咲くための素養を元より秘めていますわ……だけど」
井上 鋼音:膨大な光と音が去った。雷鳴の拳を放った腕は、黒く焼け焦げている。
井上 鋼音:もう片腕を捕らえた非力な拘束は、未だに解けていない。
葭原百合子:「丁重に扱うだけでも、力で抑えつけるだけでも、美しく育つことはありません」
井上 鋼音:「……そうか」
葭原百合子:「……諦めが悪いのは、見苦しいかしら?」痛みに引き攣った顔を、微笑みへと歪める。
井上 鋼音:「いいや。見事な花だ」
井上 鋼音:「真白く気高い、百合の花だ。思わず目を奪われた」
井上 鋼音:腕を捕らわれたまま視線を巡らす。
井上 鋼音:「宇賀神 亜莉愛。あなたの友に阻まれた。だからこの距離から、最後に問わせていただきたい」
井上 鋼音:「あなたは、強さとはなんだと考えている?」
宇賀神亜莉愛:強さ、とは。
宇賀神亜莉愛:力であれば、今私たちが振るっているものだ。だけど強さが何かと問うのであれば。
宇賀神亜莉愛:『……想いを曲げないこと、と。そう考えます』
井上 鋼音:ぴっ
井上 鋼音:あなたのマスクを指差す。
井上 鋼音:黒く焼け焦げた指先が、咎めるように左右に振られて、
井上 鋼音:「……今さら遠慮をしてくれるな」
宇賀神亜莉愛:力で捻じ伏せられようと、困難で実現が遠かろうと、分不相応な理想論だろうと。
宇賀神亜莉愛:僅かに、躊躇うように揺れた瞳をそれでも合わせて。
宇賀神亜莉愛:「自身の想いを曲げることなく、歩むこと」
宇賀神亜莉愛:「そう志すことこそを、私は強さと呼びたいです」
井上 鋼音:「その為に要らぬ労苦を背負うとも、か?」
井上 鋼音:びし、びきっ……体の方々が軋みを上げる。破壊の音色に晒されて。
井上 鋼音:それでも、あなたの声を、目を細めて聞いている。
宇賀神亜莉愛:「叶えるための労苦であれば、不要とは思いません」
宇賀神亜莉愛:出来うる限りに抑えた声。それでも、力は彼女を蝕む。
井上 鋼音:テンペストの第二楽章を聴いていた時と同じように。
井上 鋼音:「ふ……ふふ、ふっ」
井上 鋼音:びぎっ
井上 鋼音:一際大きな破断音が鳴った時、
井上 鋼音:「ふ──ははははははっ! 綺麗事ではないか!」
井上 鋼音:「そうでなくては!」
井上 鋼音:「頂点に立つものは〝そうでなくては〟ならん!」
井上 鋼音:天井を仰ぎ哄笑した。……目の端に涙が滲む程、背を仰け反らせて、大声で笑う。
井上 鋼音:暴力は何処までも連鎖する。誰かに殴られない為に暴力を用いるならば、必ず、再び暴力を行使できないまでに叩き潰さねばならない。
井上 鋼音:けれども、理想や夢を以て人を説くならば、どうだろう。
井上 鋼音:一度共鳴してしまったならば、もう、その理想に拳を向けることは出来ないのだ。
井上 鋼音:語られる夢の形が魅力的ならば、その夢を叶えようとする者が自ずから集うのだ。
井上 鋼音:知っている。とうに知っていた……だから私も、本当はそうしてみたかった。
井上 鋼音:学院を魅了する美しい未来を示し、以て頂点に立つ王道を歩みたかった。
井上 鋼音:だが、現実に屈した。力による蹂躙と、他者の痛みを顧みぬ改革。それだけが学院を救うのだと信じた。
井上 鋼音:今、此処に、屠龍院アヤメという現実を直視しながら、尚も理想論を吐く者がいる。
井上 鋼音:「宇賀神さん、葭原さん」
井上 鋼音:仰け反る背が再び、元のように真っ直ぐに伸ばされて。
井上 鋼音:「あなた達が導くルツィアを見てみたいと思ってしまった」
井上 鋼音:「だから私の負けだ……悔しいな」
井上 鋼音:長身が崩れ落ち、廊下に片膝を着いた。さながら拝謁する臣下のように。
井上 鋼音:襷が砕け、銀の粒子へと変わっていく。それは風も無いまま、宇賀神亜莉愛の元へと流れていった。
井上 鋼音:……メジャーアクションのエフェクトによりHP0。復活エフェクトは無い、戦闘の敗北を認める。
井上 鋼音:だが、一手。椿ヶ原 詩歌の手番のみ、行わせていただきたい。
椿ヶ原 詩歌:……ええ。鋼音さまの、お願いですから。
椿ヶ原 詩歌:行動値0。待機していたわたくしの手番。
椿ヶ原 詩歌:マイナーはなし。
椿ヶ原 詩歌:▼メジャー 《異能の継承》Lv1 対象:単体
椿ヶ原 詩歌:取得しているエフェクトから一つを、シナリオ間[Lv1]で取得・使用可能とさせる
椿ヶ原 詩歌:《エンジェルヴォイス》《癒しの歌》《救済の調べ》《波紋の方陣》《妖精の手》《隠された世界》《拡散する世界》
椿ヶ原 詩歌:以上が、わたくしの有するエフェクトになります。……どなたか、お受け取り頂けませんか?
椿ヶ原 詩歌:どれもLv1、そう大した力にはなれないかもしれませんが──今後のあなた方の歩む道程と助けとなれば、
椿ヶ原 詩歌:鋼音さまと、わたくしが。あなた方と此処で出会えた理由も、あるのかと思います。
葭原百合子:《隠された世界》を受け取らせていただきます。
椿ヶ原 詩歌:ええ、是非。葭原さまにであれば、心置きなく託すことができます。
椿ヶ原 詩歌:「──どうぞ、お受け取り下さい。そして、」
葭原百合子:茨が散り散りに消え去って、非力なりに井上様の身体を支える。
葭原百合子:そして、視線を椿ヶ原様に向ける。
椿ヶ原 詩歌:宇賀神さまの行く末と、この学園の未来を。どうか、よろしくお願い致します。
葭原百合子:「……ええ、お任せください」
椿ヶ原 詩歌:葭原さまの視線を受け、にこりと微笑む。
椿ヶ原 詩歌:ゆっくりと歩み寄り──鋼音さまの身体に手を伸ばし。その身体を、優しく支えた。
井上 鋼音:「勝ち残ってくれ。あなた達の夢はもう、私達の夢でもあるのだから」
井上 鋼音:「……ああ、そうだ。ひとつ詫びねばならんことがあったな」
井上 鋼音:「気に入らん声だと言った。訂正しよう、美しい声だった」
井上 鋼音:「私はどうも声が低くてな。高いEのフラットが出せず、アルトパートに甘んじたものだ」
井上 鋼音:「HEIWAの鐘……素敵な歌声だったよ」
宇賀神亜莉愛:『……ありがとうございます』 これ以上傷つけないよう、声は音へと戻して。だけど口元は晒したまま笑う。
宇賀神亜莉愛:『私の理想を、それでも肯定して頂いたこと。心から感謝します。そして』
宇賀神亜莉愛:『必ず叶えると、お約束しましょう』
宇賀神亜莉愛:『私達の生きるこの学園に、奇跡を起こしてでも』
葭原百合子:……これでまた一歩、私たちは始まりへと近づいた。そう、終わりではなく。
葭原百合子:……お二方と共に歩む日々が、待ち遠しくて仕方ない。
葭原百合子:そう思うと、椿ヶ原様へ向けた口元が自然に綻んだ。

---

GM:戦闘終了です。
GM:各種処理を行います
GM:まず侵蝕率減少ですが、戦況が進み有象無象が減って強敵が増えてきましたので、獲得テーブルを変更します。
GM:右枠をご覧になって!

校内図

宇賀神亜莉愛:更新されてる!
御薗野咲:まあ!
葭原百合子:一体何事が……まあ!
御薗野咲:バチ減りですわね!
晩翠凍衿:政策ですわ!
GM:今回はエリア危険度2ですので侵蝕率は1D6+6、さらにエネミー1体につき5点減少できます
GM:1D6+6と10点まで減らせるということですわね
宇賀神亜莉愛:わーい、大盤振る舞い!
葭原百合子:バリバリ減らしますわ~!
御薗野咲:このサプリを飲むだけで減量できちゃうんですわね!
葭原百合子:クスリは駄目!
晩翠凍衿:フルで減らしますわよ!
葭原百合子:1d6+16
DoubleCross : (1D6+16) → 3[3]+16 → 19

御薗野咲:1d6+6+10
DoubleCross : (1D6+6+10) → 1[1]+6+10 → 17

葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を-19した(侵蝕率:90->71)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を-17した(侵蝕率:111->94)
宇賀神亜莉愛:108-1d10-16
DoubleCross : (108-1D10-16) → 108-9[9]-16 → 83

晩翠凍衿:1d6+6+10
DoubleCross : (1D6+6+10) → 5[5]+6+10 → 21

晩翠凍衿:113から21減って92!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を-25した
宇賀神亜莉愛:めちゃくちゃ減りましたわ
GM:続いて経験点の配布。危険度2なので3点、エネミーが2体なので3+3で6点、計9点配布いたします
葭原百合子:うめえですわ
晩翠凍衿:宇賀神さま1d10で振っちゃってません?
宇賀神亜莉愛:あ、ホントだミスってる
GM:夜の部は敵対候補者の日程的に多分戦闘入るところまでになるので軽めになるかな~という感じです
御薗野咲:おいしおいしですわ
宇賀神亜莉愛:すみません振りなおします
GM:お願いします~
宇賀神亜莉愛:1d6+16
DoubleCross : (1D6+16) → 2[2]+16 → 18

宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+7した
宇賀神亜莉愛:これで90が正しい値!
GM:そして戦利品の獲得。
GM:危険度2なので一般お嬢様相当の品が手に入ります
GM:1D6
DoubleCross : (1D6) → 6

GM
⑥リアクティブコート
防具※ 行動値-2 装甲7
受けるダメージを3D軽減、効果使用時に破壊される

GM:こちらを拾いました
宇賀神亜莉愛:これはまた良いものが
晩翠凍衿:良いじゃない
葭原百合子:豪華ですわね
御薗野咲:霞原さん着て!
晩翠凍衿:葭原さまに?
葭原百合子:召しますわ!
御薗野咲:これもきっとお二人からの譲りものよ
GM:最後に特別棟2Fの危険度が2から1に下がり、処理終了です。
葭原百合子:椿ヶ原様のご実家で開発されたものかしら……



GM:シーン終了。
GM:ロイス・購入可です
御薗野咲:あと医療トランクもお使いになって!
葭原百合子:使いますわ!
葭原百合子:2d10+2
DoubleCross : (2D10+2) → 12[9,3]+2 → 14

御薗野咲:ロイスは保留。購入は……何かほしいのあります?
葭原百合子:58ダメージまで耐えますわ
晩翠凍衿:あんまり浮かばなくなってきたかな……?
宇賀神亜莉愛:私はアルティメイド服があると嬉しいです
宇賀神亜莉愛:それで二桁出たりするとダメージの足しになるので
晩翠凍衿:こちらはロイス保留して購入は応急手当キットを
葭原百合子:回復アイテムと射撃武器とかあると役立つかなあ
御薗野咲:じゃあこちらは宇賀神さんにかわいいメイド服をおごっちゃいましょう
御薗野咲:と思ったけど
晩翠凍衿:4dx+3>=8
DoubleCross : (4R10+3[10]>=8) → 10[4,8,9,10]+2[2]+3 → 15 → 成功

葭原百合子:変異暴走だから狂騒の旋律受けててもカバーリングできるし
葭原百合子:行動値は0になる
御薗野咲:今回みたいな状態に備えると射撃武器を先にpickした方が手数的には助かるかな……?
御薗野咲:射撃武器にしまーす。ボルトアクションライフル!
宇賀神亜莉愛:そうですね、私は後回しでも大丈夫です
晩翠凍衿:買えた。使用をば
御薗野咲:《援護の風》+《ウィンドブレス》
晩翠凍衿:9+2d10
DoubleCross : (9+2D10) → 9+13[8,5] → 22

晩翠凍衿:回復して以上!
御薗野咲:8dx+6=>15
DoubleCross : (8R10+6[10]>=15) → 9[1,2,5,5,6,8,9,9]+6 → 15 → 成功

葭原百合子:4dx+3>=8 応急手当キットを購入
DoubleCross : (4R10+3[10]>=8) → 10[5,9,10,10]+6[4,6]+3 → 19 → 成功

御薗野咲:ぴったりオッケー。葭原さんにお渡しします
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:94->98)
葭原百合子:ありがたくいただきますわ!これで私も立派な重武装お嬢様
葭原百合子:2d10+14 応急手当キット使用
DoubleCross : (2D10+14) → 17[8,9]+14 → 31

宇賀神亜莉愛:私は自力メイド服チャレンジしておこう
宇賀神亜莉愛:4dx=>20
DoubleCross : (4R10[10]>=20) → 10[1,9,10,10]+10[1,10]+4[4] → 24 → 成功

葭原百合子:完全回復して以上ですわ
葭原百合子:あっすごい
宇賀神亜莉愛:買えた!?
宇賀神亜莉愛:着ておきます……これでRC固定値が生える



井上 鋼音:──そして戦いが終わった音楽室の床に、井上 鋼音は仰向けに横たわっていた。
椿ヶ原 詩歌:「……鋼音さま」 膝を付き、声を落とす。
井上 鋼音:彼女達の目の前では、膝を着くに留まった。……が、あれは意地を張っただけだ。
井上 鋼音:「うむ」
井上 鋼音:「動けん」
井上 鋼音:一度倒れてしまえば疲労は全身に染み渡る。だらしなく大の字になって、だが普段と変わらずやけに偉そうに、そう言った。
椿ヶ原 詩歌:「ええ、これほどの傷を負ったあなた様を──見たことはありませんもの」
井上 鋼音:「全く、酷くボロボロにされたものだ。これは暫く動けんかも知れんが……」
椿ヶ原 詩歌:その身体の隅々に、視線を遣る。……損傷がひどい。見ているのも痛々しく、目を逸したくなるほどに。
井上 鋼音:「詩歌。取り急ぎで構わん、どこまで修復できる?」
椿ヶ原 詩歌:「……パーツの交換が、幾つか必要でしょう」
椿ヶ原 詩歌:「ここでの『調律』では、ご自身で動けるようにまでできるか、どうか……」
椿ヶ原 詩歌:言いつつも、既に、その指は動き始める。血管に代替するチューブを繋ぎ合わせ、固定し直す。
井上 鋼音:「ふむ。……なら、可能な範囲で構わん。パーツは、そうだな……校舎内を探せば代替品は見つかろう」
井上 鋼音:「候補者と戦えるまで直してくれとは言わん。が、雑魚を散らす程度には出来んものかな」
椿ヶ原 詩歌:各種配線。色とりどりのそれを器用に選り分け、裂けたものは繋ぎ合わせ、焼き切れたものを取り替え、
椿ヶ原 詩歌:中枢部。莫大なエネルギーによって自ら焼き切ったそれを、手早く修復していく。
椿ヶ原 詩歌:「……それだけであれば、ええ。手持ちの部品で、事足りるでしょう」
椿ヶ原 詩歌:中枢部を晒す皮膜を、縫い合わせるように閉じる。
井上 鋼音:「いかに強いとは言え、四人ではな。取り巻きを作るような柄にも見えん」
井上 鋼音:自分の体を修復する手へ、視線だけを下に向ける。
井上 鋼音:触れられることも、作り直されることも、それを当然のように受け入れる。
井上 鋼音:何をしていると問うこともない。
椿ヶ原 詩歌:「ええ、おっしゃる通り。まだ今後も、行く手を阻む者が幾多も現れるでしょう」
椿ヶ原 詩歌:「……ですが、本当は、」
井上 鋼音:「ならば先んじて、少しでも散らしておけば、楽になろうというものだ──ん?」
椿ヶ原 詩歌:手を、皮膜に沿わす。内側の鼓動を確かめるように。
椿ヶ原 詩歌:「考えてしまったのですよ。このまま、鋼音さまを『調律』することなく、お傍にこうして寄り添い続けることも」
椿ヶ原 詩歌:「……詩歌は、決して。鋼音さまに、傷付いてほしいわけではないのです」
椿ヶ原 詩歌:駄々を捏ねるように。小さく、告げる。
井上 鋼音:「ふむ。……ふーむ」
井上 鋼音:珍しく、悩むように二度唸って、
井上 鋼音:「……そういう事であれば仕方がないな。しばらくこのまま横になっている他はあるまい」
井上 鋼音:「別に私も、お前を困らせたい訳ではないのだ」
椿ヶ原 詩歌:「……意外、でした」
井上 鋼音:「む。私はそんなに意地が悪いように思えていたか?」
椿ヶ原 詩歌:「いえ、そういうわけではありませんが──その、」
椿ヶ原 詩歌:「ここに臥せていることを善しとする答えが返ってくるとは、思いませんでしたので」
井上 鋼音:「うむ。ただ臥すばかりでは大いに不満があるな。敗退したとは言え、落ち武者狩りがおらんとも言い切れまい」
井上 鋼音:「だが、演奏は途中だったではないか」
椿ヶ原 詩歌:演奏、と。鸚鵡返しのように、口をつく。
井上 鋼音:「テンペスタだ。私は第三楽章が一番好きでな」
井上 鋼音:「第二楽章で止まったのは、少しばかりもったいなく思っていたところだ」
椿ヶ原 詩歌:「……ええ、ええ」
椿ヶ原 詩歌:その言葉に、表情を綻ばせて。
井上 鋼音:「或いは、うむ。全て聴いてから戦いが始まっていれば、もう少し私は強かったやもしれんぞ?」
椿ヶ原 詩歌:「それは──なんとも、惜しいことを致しました」
椿ヶ原 詩歌:鋼音さまの傍に付いていた膝を上げる。ゆっくりと、立ち上がる。
井上 鋼音:「全くだ。……だが今からでも遅くはない」
椿ヶ原 詩歌:「でしたら──今からでも、お聴き頂けますか?」
井上 鋼音:「頼む」
椿ヶ原 詩歌:「テンペスタ第三楽章。そして、その後に、わたくしの好きな楽曲を、一つ」
井上 鋼音:ぐっ、と上体を起こす。
井上 鋼音:脚を組み、胡座を作る。あまりこの学院には似つかわしくない、粗野な姿勢。
椿ヶ原 詩歌:「Herz und Mund und Tat und Leben」 唄うように読み上げられるドイツ語。
椿ヶ原 詩歌:「その第十曲、『主よ、人の望みの喜びよ』」
井上 鋼音:「ふむ?」
椿ヶ原 詩歌:「……本来なら、『主』に捧げられるべき楽曲ですが、今は」
椿ヶ原 詩歌:「鋼音さまのために、奏でたく思うのです」
井上 鋼音:「受け取ろう。素敵な贈り物だ」
井上 鋼音:「そうだな、どちらも聴いて体を落ち着けて。それからお前の気が向いたら、また調律を進めてもらおうか」
椿ヶ原 詩歌:蕾が綻ぶように微笑う。鍵盤に、指を添わせる。
井上 鋼音:楽曲が始まる。
井上 鋼音:ピアノ・ソナタ 第17番「テンペスト」
井上 鋼音:第三楽章は美しく、激しく、力強い。
井上 鋼音:「……ああ、詩歌。もしや誤解を与えているやも知れんから、弁解させてもらうのだが」
井上 鋼音:「私は別に、彼女達の為だけに雑魚を散らそうと言い出した訳ではないのだぞ」
椿ヶ原 詩歌:♪~~~♪~~~
椿ヶ原 詩歌:ピアノの旋律が、音楽室を満たす。その中にて、鋼音さまの声をしっかりと聴いている。
井上 鋼音:「そら、次があるやも知れんだろう。副会長の選挙が。それがまたこのような暴力的なものになるとは思わんが」
井上 鋼音:「……私が名乗りを上げれば対立候補が立たなくなるように、睨みを利かせておくのは悪いことではあるまい?」
椿ヶ原 詩歌:曲目が終わる。指を一度止め、視線を向ける。
椿ヶ原 詩歌:「鋼音さまのお考えは、尤もです────ええ、わたくし達は、まだ。歩まねばならないようです」
椿ヶ原 詩歌:「鋼音さまのお傍にあり、支えるのがわたくしの役目」
井上 鋼音:「フフフ。現実は過酷だなぁ。一度負けても次が有る。故に次を考えねばならん」
井上 鋼音:「お前にも苦労をかけ続ける。……が、着いてきてもらうぞ」
椿ヶ原 詩歌:「……であれば、ええ。その『心』を癒やして差し上げるのも、また、役目です」
井上 鋼音:「命令ではないが、私の我が儘だ」
井上 鋼音:「次も付き合え、詩歌」
椿ヶ原 詩歌:「わたくしも、我儘を通します」
椿ヶ原 詩歌:「次も、その次も。いつまでも、お傍におります」
椿ヶ原 詩歌:楽曲が始まる。
椿ヶ原 詩歌:『Herz und Mund und Tat und Leben』 第10曲「主よ、人の望みの喜びよ」
椿ヶ原 詩歌:この学園の争乱の中で、このひととき。この一室のみは。
椿ヶ原 詩歌:ただ二人の少女が微笑みを交わし、語らい合い、
椿ヶ原 詩歌:その未来に夢を馳せる。
椿ヶ原 詩歌:──この学院と、少女たちの未来に。平和と幸せがあらんことを。



【Middle4/「人工知能は人類の夢なんです」】

GM:さて皆様、マップをご覧くださいまし

校内図

晩翠凍衿:見たくないな~~~
御薗野咲:どういうことですの!
葭原百合子:一体全体なんなんですの!?
宇賀神亜莉愛:貧民窟……?
GM:情報収集の結果トリガーイベントが発生し、皆さんは第十三学生寮に調査に赴くことになりました
GM:第十三学生寮は特殊エリアとなり、危険度の上限が5になります
葭原百合子:やべえ場所に来てしまいましたわね
宇賀神亜莉愛:一体何が出てこられるというの……?
GM:頑張って踏破して、無事に学院に帰ってくださいね
御薗野咲:むごい
宇賀神亜莉愛:もう学院じゃない扱いじゃん
晩翠凍衿:何なんだよ
GM:ではまずはイベントチャートから決めていきます
GM:シークレットダイス
GM:何だとぉ……
御薗野咲:知らんよ!
晩翠凍衿:いたずらに不安を煽らないで
葭原百合子:そわそわ……
GM:シークレットダイス
GM:シークレットダイス
GM:ワハハ
宇賀神亜莉愛:不穏な笑み!
葭原百合子:何だかイベント数増えてませんこと?
葭原百合子:これが第13学生寮……
GM:シークレットダイス
GM:シークレットダイス
GM:ヒェ~~~
御薗野咲:何なんだよ!!
宇賀神亜莉愛:めちゃくちゃ振ってる
GM:状況が決定しましたわ
GM:それでは皆様登場をどうぞ。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:71->77)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:92->98)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4(1d3+3->1+3)した(侵蝕率:98->102)

---

GM:では判定に入ります。戦況調査は既に終了したので、代わりに

・≪拠点確保≫
難易度6。敵から身を隠せる安全な場所を確保する。すべてのPCは侵蝕率を1D6減少させてもよい。

・≪物資探索≫
難易度9。水や食糧などの物資を捜索する。
すべてのPCは侵蝕率を1D6減少させてもよい。

・≪索敵≫
現在周辺にいる敵を探知する。
敵によって判定難易度は変わる。
GMは判定達成値に応じて、発見できたエネミーを開示する。

・≪情報収集≫
≪索敵≫で1体以上のエネミーを発見した場合に実行可能。
敵の痕跡や残されたUGNデータベースなどから情報を収集する。
達成値6でプロフィール、9でシンドロームと主力エフェクト、15で行動値と各種判定の難易度が開示される。


GM:こちらで判定が行えます。
御薗野咲:敵、いんの!?
GM:貧民窟なんだからウジャウジャいるに決まってるでしょ
宇賀神亜莉愛:貧民窟であることにまず疑問を持ってほしい
葭原百合子:貧民窟こわ……
晩翠凍衿:ほうほう
晩翠凍衿:拠点確保と物資探索の使用技能は……
GM:あっそうだ 任意の≪情報≫です
晩翠凍衿:情報了解!
宇賀神亜莉愛:情報了解ですわ
宇賀神亜莉愛:今回もいつものフォーメーションです?
御薗野咲:いつメショでいきましょう
晩翠凍衿:承知
葭原百合子:いきますわよ
宇賀神亜莉愛:では私が索敵から
御薗野咲:《援護の風》+《ウィンドブレス》! ダイス+5、達成値なんと+9!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:102->106)
宇賀神亜莉愛:レベルが上がっている……。コネ込みの噂話!
宇賀神亜莉愛:11dx+13
DoubleCross : (11R10+13[10]) → 10[3,3,4,5,6,7,7,7,8,8,10]+3[3]+13 → 26

晩翠凍衿:やるう
宇賀神亜莉愛:めちゃくちゃ調べました
葭原百合子:場所が変わってもバッチリですわね
GM:では確認できたエネミーはこちらです

・涼暮御幸
・柳生咲玖夜
・槌山カンナ
・ルツィアアシナシオオトカゲ


宇賀神亜莉愛:オオトカゲ!
葭原百合子:入り込んじゃってるじゃん
晩翠凍衿:第十三学生寮の怪物、これのこと??
宇賀神亜莉愛:というかゲストもなんでよりによって一番治安悪いところに
葭原百合子:ルツィアが誤解されてしまいますわ
御薗野咲:誤解というかなんというか
葭原百合子:普通に討伐しようとしているのでは……?ともかく
葭原百合子:4名……4名?の情報収集と洒落込みますわね
葭原百合子:コネ:噂好きの友人、<情報:噂話>を使用して判定。
葭原百合子:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 9[2,2,3,5,7,9]+1 → 10

葭原百合子:財産点5突っ込んで15、残り2点ですわ
GM:では情報を開示いたします

涼暮御幸

シンドローム:エグザイル/サラマンダー/オルクス

行動値3

主要エフェクト《貪欲なる拳》《バックスタブ》《支配の領域》

UGNエージェント。コードネームは“刃金鳴らし”。
所属は星辰館高等部第一生徒会『破風の会』。その生徒会長を務め、学内の治安維持を任務としている。
不穏分子が学院の実権を握ることで地域の安定が脅かされることを防ぐため、
UGNからの密命を帯びて聖ルツィア女学院に潜入、会長候補として選挙戦に介入している。
天性の領域圧延素養と類い希なる得物捌き、異常疾患を抱えた“熱の眼”による狙撃刺突戦術を取る。


柳生咲玖夜

シンドローム:バロール/オルクス

行動値7
探知難易度8
懐柔判定 不可
逃走判定7
主要エフェクト《解放の宴》《巨人の斧》《時の棺》

UGNチルドレン。コードネームは“活人剣(ライフセイバー)”。
所属は全国から選りすぐりの不良少女が集まるスケバン高校、阿修羅地獄堂女学院。
不穏分子が学院の実権を握ることで地域の安定が脅かされることを防ぐため、
UGNからの密命を帯びて聖ルツィア女学院に潜入、涼暮御幸の推薦者として選挙戦に介入している。
本人の戦闘能力はお世辞にも高いとは言えないが、侵蝕率超過によって衛星軌道上との高次領域接続が可能となり、
双子の姉である"殺人刀(グリムリーパー)"柳生日那多の人格と能力が表出する。
日那多は宇宙空間で発展した剣術"0G柳生"の使い手であり、無重力領域内では無類の戦闘力を発揮する。
これにより彼女は"スペースサムライ・スケバン"の異名を持ち、当代最強のスケバン"八大天王"の一人に数えられている。


槌山カンナ

シンドローム:ノイマン/オルクス

行動値9

探知難易度20
知覚判定5DX+4
懐柔判定25
逃走判定10

主要エフェクト
≪アドヴァイス≫≪勝利の女神≫≪タイムリーオペレーション≫

インドからの帰国子女。極めて高いIQを誇り特に電子工学に優れ、今回の会長選では自ら作ったロボットを候補者として推薦している。
選挙に参加したのも半ば性能テストの為。機械と人工知能こそ人類を導くべきだと主張している。
七大罪の一人で『怠惰』を司る。


ルツィアアシナシオオトカゲ

シンドローム:キュマイラ/エグザイル

行動値6

探知難易度5
知覚判定4DX+6
懐柔判定30
逃走判定12

主要エフェクト
≪伸縮腕≫≪神獣撃≫≪究極獣化≫

聖ルツィア女学院外縁森林に生息する巨大な爬虫類。
常軌を逸した巨体を持ち、動くものを何でも喰らう。
“雛罌粟の会”による討伐が幾度となく試みられているが、銃弾すら弾く鱗によってことごとくが失敗に終わっている。
現在、候補者の襷を腹の中に飲み込んでいる。
時々獲物を求めて人里に降りてくる。好物は鼠。


GM:情報は異常です。
GM:以上です
葭原百合子:異常ですね
御薗野咲:異常でもあるが
宇賀神亜莉愛:誤字じゃないタイプの誤字
晩翠凍衿:しかしこれきついのは本当なんだよな
晩翠凍衿:とりあえず拠点確保と物資探索をしますか
御薗野咲:ですね!
晩翠凍衿:難易度6と9
御薗野咲:晩翠さんが9お願いしまーす
GM:減少率1D6だとアレだな……
晩翠凍衿:オーケー
GM:1D3+3でいいですよ
晩翠凍衿:わあい
御薗野咲:最低保証がついた!
晩翠凍衿:では情報UGNでコネも使って物資探索!
御薗野咲:コネ:噂好きの友人使用 拠点確保!
晩翠凍衿:4dx+2>=9
DoubleCross : (4R10+2[10]>=9) → 10[2,3,4,10]+6[6]+2 → 18 → 成功

御薗野咲:7dx+1=>6
DoubleCross : (7R10+1[10]>=6) → 10[2,4,6,7,8,8,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

晩翠凍衿:よしよし
GM:チィ~~~ッッ
宇賀神亜莉愛:お二人とも高い!
御薗野咲:yokatta
葭原百合子:流石ですわ~
GM:では成功!侵蝕率を減らしなさいな!
御薗野咲:2d3+6
DoubleCross : (2D3+6) → 4[1,3]+6 → 10

宇賀神亜莉愛:2d3+6
DoubleCross : (2D3+6) → 2[1,1]+6 → 8

晩翠凍衿:1d3+3+1d3+3
DoubleCross : (1D3+3+1D3+3) → 2[2]+3+1[1]+3 → 9

御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を-10した(侵蝕率:106->96)
葭原百合子:2d3+6
DoubleCross : (2D3+6) → 2[1,1]+6 → 8

晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を-9した(侵蝕率:98->89)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を-8した
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を-8した(侵蝕率:77->69)
GM:では行動選択と判定に移ります
GM:エネミーそれぞれに奇襲・懐柔・逃走どれを行うか選択してください
御薗野咲:ではまず涼暮/柳生ペアに奇襲を仕掛けます。<知覚>で勝負!
GM:殺せ殺せ~~
御薗野咲:判定直前に《援護の風》+《ウィンドブレス》を自身に。
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:96->100)
御薗野咲:これで侵蝕率はちょうど100ってワケ……行くぞ!
御薗野咲:11dx+7
DoubleCross : (11R10+7[10]) → 9[1,2,3,3,4,4,6,6,6,9,9]+7 → 16

御薗野咲:回らぬか……!
柳生咲玖夜:では知覚で対抗判定しまーす
GM:面白えージャン……
柳生咲玖夜:Dロイス:戦闘用人格でダイス+5 戦闘とはラウンド違うんで《紬ぎの魔眼》も使い+4します。
柳生咲玖夜:14dx>=16
DoubleCross : (14R10[10]>=16) → 10[1,3,3,3,4,5,5,6,6,8,8,9,9,10]+9[9] → 19 → 成功

柳生咲玖夜:やった~!
GM:虚構(ウッソ)だろ
晩翠凍衿:やったーではない
御薗野咲:こ、この野郎……
GM:では奇襲回避!
柳生咲玖夜:お嬢様恐るるに足りずよ
GM:スケバン風情がァ~~ッ
GM:では他の行動判定もどうぞ!
晩翠凍衿:はーい。ではこちらが
晩翠凍衿:槌山カンナに懐柔判定を仕掛けます
葭原百合子:《導きの華》を使用。晩翠様が次に行うメジャー判定の達成値に+10してくださいまし!
晩翠凍衿:いただきます。ゆくぞ
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:69->73)
晩翠凍衿:3dx+16>=25
DoubleCross : (3R10+16[10]>=25) → 9[4,8,9]+16 → 25 → 成功

晩翠凍衿:どんなもんよ
葭原百合子:さすが晩翠様ですわ
GM:畜生~~ッ
GM:では懐柔されましたわ
宇賀神亜莉愛:お見事ですわ
宇賀神亜莉愛:では最後、私がルツィアアシナシオオトカゲの逃走判定をします
葭原百合子:《導きの華》を使用。宇賀神様が次に行うメジャー判定の達成値に+10。4
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:73->77)
宇賀神亜莉愛:4dx+10=>12
DoubleCross : (4R10+10[10]>=12) → 10[4,6,7,10]+8[8]+10 → 28 → 成功

宇賀神亜莉愛:めちゃくちゃ逃げました
葭原百合子:怖かったですわね
GM:この女ァ~ッ
GM:では逃走も成功です。
第十三学生寮『ロトズレジデンス』
GM:散らばるゴミと、それを漁る飢えた野犬の群れ。
GM:僅かな物資の所有権を巡って、口汚い罵声が飛び交い、白刃が閃く。
GM:リヤカーを引く回収業者。無気力に路上に座り込むお嬢様達の目は、白く濁り切っている。晴れること無きこの寮の曇天のように。
GM:ここは第十三学生寮『ロトズレジデンス』。聖ルツィア女学院において、居場所を失った生徒たちの行き付く、最後の地。通称『ゴミ溜め』『奈落』『底の底』。
GM:君達は学院で不穏な動きを見せる『壊滅戦線』の情報収集のため、この場所に訪れていた。
葭原百合子:「……やはりここロトズレジデンスにも、戦禍が届いてきていますね」
葭原百合子:「元から大概でしたが、以前足を運んだ時はここまででは……」
晩翠凍衿:「あー……良かった」周囲を見回し、ひどい有様と悪臭に顔を顰めながら応じる。
晩翠凍衿:「さすがに戦いの影響もあってこれだけ荒れ果ててるんだ?聞いてた百倍は酷いとこだと思ったけど」
葭原百合子:「……」ケープを纏い、人目を引かないよう静かに歩いている。
葭原百合子:「まあ、ここまでではありませんでしたね……?」
葭原百合子:「とはいえ、元よりそう頻繁に近寄ることもありませんでしたが」
晩翠凍衿:「……微妙に自信なさげじゃん」
葭原百合子:「この学び舎でも一層特殊な場所ですから……」
葭原百合子:「後ろ暗い謀をするのであれば、やはりうってつけでしょうね」
葭原百合子:「見ての通り治安が悪いので、晩翠様のお力をとても頼りにしております」
晩翠凍衿:「次期会長には、こういうところへの対策も打ってもらいたいところだけど……まあ」
晩翠凍衿:背負った漆黒のケースを揺らす。棺めいたそのシルエットは、姿を隠すために纏っている黒いローブと相まって不吉な印象を見る者に与えるが、フードの下の笑顔は気負いなく明るい。
晩翠凍衿:「今は任せてもらいましょう」
葭原百合子:「はい。貴女が居てくれて、私は本当に心強いのです」
晩翠凍衿:「……ほう?」
葭原百合子:退廃した影の中。日差しの下の蒲公英のように笑う。
葭原百合子:「実は私、決闘裁判の折に晩翠様のご活躍を見て以来、すっかりファンになっておりまして」
晩翠凍衿:「ほう……」
葭原百合子:「勇ましく大鎌を振るう様子がとても見事なものですから」
晩翠凍衿:「ほうほう……」
葭原百合子:「私の場合、小さなものを使っても自分の手を切ってしまったぐらいですしね……」
葭原百合子:「貴女のように強くあるお方が、天花寺様や宇賀神様と共に居てくださることが、私はとても嬉しいのです」
晩翠凍衿:「あっそれは危ない。気を付けてよね」緩んでいた顔を引き締め直して。
晩翠凍衿:「でも、そっか……へへへ」
晩翠凍衿:「うん。あたし色々と変な経緯で入ってきたし、どう思われてるのかなーって思ってたけど」
晩翠凍衿:「会う人、けっこう褒めてくれるし。受け容れてもらえてるならありがたいよ」代表的な褒めてくれた人は園崎伊織など。
葭原百合子:「そうですね。実のところ、私も初めはあまり良く思いませんでした」
晩翠凍衿:「あ、やっぱそうなの?」
葭原百合子:「天花寺様は私たちを照らす、太陽のようなお方ですからね」
晩翠凍衿:「……」
葭原百合子:「その方がやってきたばかりの貴女を特別に厚遇するのですから、心穏やかならぬ時もありました」
葭原百合子:「……今では、天花寺様のご慧眼に感心するばかりですが」
葭原百合子:「あの方を守り、共に戦ってくださるに相応しいお方として。心より敬愛し、感謝しているのです」
葭原百合子:「あの方の特別になってくれたことを、ね」
晩翠凍衿:「……んん」
晩翠凍衿:むず痒いような、苦いような、そんな表情をその言葉に対して浮かべる。
晩翠凍衿:「あたしとしては」
晩翠凍衿:「ちゃんと期待に応えられてるのかなって……不安になることも割とあるんだけどね」
晩翠凍衿:「今回だってさ……」
葭原百合子:「ふむ」不躾なことを言ってしまったかと焦るも、少々様子が違うらしい。
晩翠凍衿:声を潜めて続ける。
晩翠凍衿:「……あたしがこうして百合子ちゃんたちと一緒に居るのは」
晩翠凍衿:「信頼できる相手を見つけて、その力になってくれってアスカさんに言われたからだけど」
晩翠凍衿:「色々と思うところはあるわけ」
晩翠凍衿:「あたしが後を継げ、とかは言われなかったし。知っての通り本人は消えちゃったし」
晩翠凍衿:「それに、あの変な帰国子女たち……」
葭原百合子:「そうですね、実のところ天花寺様は晩翠様を推薦されるのだとばかり思っておりました」
葭原百合子:「変な……」
晩翠凍衿:「変でしょう」
葭原百合子:「……」
葭原百合子:「変ですね」
晩翠凍衿:個人的に気にしているのは天花寺アスカのことを知っている口ぶりからだが、それを差し置いても。
晩翠凍衿:「実際さ、ルツィアのみんなの間で」
晩翠凍衿:「いや……百合子ちゃんとしては。明らかに超常現象がぽんぽん起こってるこの状況をどう思ってるの?」
葭原百合子:「……閉じた世界で、常に誰かの視線と階層を気にする息苦しい箱庭で」
葭原百合子:「不意に目覚めた特別に、高揚する者もいれば蓋をする者もいます」
葭原百合子:「私は後者で、誰にも相談できず、また手を差し伸べずに過ごしてきました」
葭原百合子:「疑いを持たず、流れに身を任せるのも一つの受け入れ方ではあるのでしょうね」
葭原百合子:「……それにしたって、皆さま流されやす過ぎるとは思いますが」
晩翠凍衿:「うん……」
晩翠凍衿:「ついでに言うと、高揚する方が多すぎ」
葭原百合子:「お恥ずかしい限りで……」
晩翠凍衿:「でも、まあ」
晩翠凍衿:「アスカさんは、そういう人たちのことまで考えて、色々と対処を打ってたんだよね」
晩翠凍衿:「だけど正直、それって絶対きつい。だから」
晩翠凍衿:「もし、次に会長になる人がさ」軽く笑いかけて。
晩翠凍衿:「他の人を信頼できる器をお持ちなら」
晩翠凍衿:「特別に目覚めちゃった子については、相談する当てがあるって。そう覚えておいてほしいんだ」
晩翠凍衿:「……たぶん、あなたがその人の傍にいるから」
葭原百合子:「……はい。きっと」
葭原百合子:「それに、私と晩翠様もお近づきになれましたしね」
晩翠凍衿:「そういうこと」
晩翠凍衿:「さっきみたいな話したのだって、お近づきのしるしなんだから」
晩翠凍衿:「あたしが弱音吐いたりしたのも、二人の秘密にしといてよね」
葭原百合子:「ええ、友人として隣人として。これから付き合っていくためにも」
葭原百合子:「信頼には応えて見せますとも。言いふらすには勿体ないですしね」
葭原百合子:くすりと軽やかに微笑んで、足取り揃えて進んでゆく。

---

御薗野咲:「うーん、相変わらずひどい所だなあ」
御薗野咲:「相変わらずっていうか、前よりひどくなってるかも……」 目立たないよう気をつけつつ、辺りの様子を見回して
宇賀神亜莉愛:『……』 あまりこの付近に近寄ったことはないため、目に映る惨状に半ば呆気にとられている。
御薗野咲:「あっ、足止めちゃダメですよ。狙われるから」 手を引いて
宇賀神亜莉愛:『あ、はい』 慌てて歩調を合わせるように歩き出す。
御薗野咲:「キョロキョロするのもあんまりです。コソコソし過ぎると、それはそれで目を引いちゃうけど」
御薗野咲:「普通に歩くのが一番ですね」
宇賀神亜莉愛:『分かりました。……慣れていらっしゃるのですね』
御薗野咲:「いえいえ、前に来なきゃいけない時があって、その時にちょっと調べただけです」
御薗野咲:「相手の気持ちになって、されたら目立つかなっていうことを避ける感じで……えへ、結構そういうの得意だったんですよ」
宇賀神亜莉愛:『……それは、決闘裁判の時に?』
御薗野咲:「はい。私に負けたせいでここまで追いやられちゃった、って人がいるって聞いて、それで」
宇賀神亜莉愛:『そう、でしたか』 決闘裁判によって、美薗野咲というお嬢様の名は全校中に知れ渡った。
宇賀神亜莉愛:転入して日も浅い外部生でありながら力を得て、派閥に与することなく戦い、平和を勝ち取った少女。
宇賀神亜莉愛:——力を得ていながら、何もしていなかった自分とは真逆の人。
御薗野咲:「……? 宇賀神さん? 大丈夫ですか?」
御薗野咲:「空気悪いですか? マスクあるから大丈夫かと思ってたんですけど……」
宇賀神亜莉愛:『あ、いえ。問題ありません』
宇賀神亜莉愛:『少し、考え事をしていただけで』
御薗野咲:「なら、良かったです。……考え事?」
宇賀神亜莉愛:困ったように苦笑する。が、マスクに遮られているためそうだろうと推測できる程度だ。
宇賀神亜莉愛:『……いえ、その。美薗様は』
宇賀神亜莉愛:『何故、決闘裁判事件の際に戦いに身を投じられたのですか?』
御薗野咲:「うーん、最初は……紋章が手に入っちゃったからですね」
御薗野咲:種子を象った紋章は、今は指輪に加工され、右手の中指に嵌まっている
御薗野咲:「ただ、でも、最後まで戦えたのは……やっぱり、友達がそこにいたから」
御薗野咲:それが園崎愛のことを指すことも、恐らく知るところだろう 「この学校を全部壊すっていって」
御薗野咲:「それは止めなくちゃな、って思ったから、頑張りました。……私の力なんか、全然でしたけどね」 はにかむように笑う
宇賀神亜莉愛:『ご友人のために……』
宇賀神亜莉愛:『怖くはありませんでしたか。戦うことや、自身の手に入れた力のことが』
御薗野咲:「怖かったですし、今も結構怖いですよ。乱暴なことするのは……さっきも見ました? 井上さん、血が出ちゃったりして」
御薗野咲:「でも、もしそれで行動しなかったら……って思うと、やっぱり。って感じですね」
宇賀神亜莉愛:『そう、ですね』
宇賀神亜莉愛:行動しなければ、何も変えられない。そうだ、だから私も。
御薗野咲:「……私が今回の選挙に出なかったし、今も出ていないのは」
御薗野咲:「まず、そのうち収まるんじゃないかなーって、ちょっと期待してたからです。結局全然そんなことはなかったから、滑川さんに言われて動くことになっちゃったけど……」
御薗野咲:誤魔化すような笑み 「『決闘』の時の方が例外なんですよね。あの時はルツィアに来たばっかりで、ほとんど初めての友達が事件に関わってたから……ちょっと頑張っちゃっただけで」
御薗野咲:「みんな、葭原さんも結構褒めたりしてくれますけど、そんなにすごいとかじゃないんですよ、本当に。……ただ」
御薗野咲:「もう一個理由があって、宇賀神さん」
宇賀神亜莉愛:『はい』 名を呼ばれ、少し居住まいをただす。
御薗野咲:「……『力によらない』学校の統率って、今からできるんですか?」
宇賀神亜莉愛:『……』 言葉に迷って。
宇賀神亜莉愛:『必ず出来るとは、言いきれません。この学院の方々は、力を振るうことに慣れ過ぎてしまいました』
宇賀神亜莉愛:言葉を繰るのは得意ではない。だからせめて誠実に、真っ直ぐに言葉を尽くす。
宇賀神亜莉愛:『現に、今こうして選挙を勝ち抜くために戦っているように。争いがあればそれを治めるための力が必要になると思います』
宇賀神亜莉愛:『でも。誰もが皆、好んで争っている訳ではないと私は思うのです』
御薗野咲:まっすぐ宇賀神さんの目を見ている
宇賀神亜莉愛:『争いに慣れ過ぎて、そうすることが当たり前になりすぎて。やめられなくなっている人』
宇賀神亜莉愛:『もしくは誰かに争いを仕掛けられてそれに応じるように力を振るっている人。力を振るわざるを得なくなった人』
御薗野咲:「私です」
御薗野咲:相槌のように
宇賀神亜莉愛:『はい。……もしくは、争いから憎しみを得て自らも争ってしまう人も』
宇賀神亜莉愛:『そこに起きている争いに利を見出して、それを利用しようとしている人も』
宇賀神亜莉愛:『そういった、『争いがあった故に争ってしまっている人』がこの学院に多く存在しているのではないかと』
宇賀神亜莉愛:『そしてその方々は、必ずしも心から望んで争っているのではない筈だと』
宇賀神亜莉愛:『私は思うのです』
御薗野咲:目を細めて頷く 「そうですよね。私も、争いたくない人は、争いに巻き込まれないようにしてあげたい」
宇賀神亜莉愛:『ええ。特に今回の選挙は広域に広がってしまっていますし、参加していないお嬢様への被害もけた違いに大きい』
御薗野咲:「だから私は、この選挙を止めることを目的にやらせてもらってますけど……」
御薗野咲:「……ただ、この選挙も力による『争い』で、それに勝った人が学院のトップに座ることって、結局それを同じ手段で『奪おう』とする人が出る気がしてて」
御薗野咲:「それを撃退するのに力を使うなら、結局それは『力による支配』なんじゃないかっていうか……」
宇賀神亜莉愛:『……はい』 その矛盾には、宇賀神自身も気付いている。
御薗野咲:話しながら顔をしかめて 「……すみません、この辺りが私、整理できてないんですけど」
御薗野咲:「だから誰にも賛成してないんです。『この選挙に乗ってる人』、全員」
宇賀神亜莉愛:力に依らない未来を謳いながら、必要であれば力を振るう。候補者としての宇賀神亜莉愛から切り離せないダブルスタンダード。
御薗野咲:困ったように眉尻を下げる 「何か丸くまとまる方向、ないですかねー」
宇賀神亜莉愛:『……分かりません。ただ』
宇賀神亜莉愛:『先に話した通り、争いたくて争っている人物はきっと多くはなくて』
宇賀神亜莉愛:『だからこそ、争いを止めるという選択肢を皆様に提示できれば。それを選んで頂ける方もきっと少なくはないと思っています』
宇賀神亜莉愛:『その選択肢を提示するために。私は会長になるつもりです』
宇賀神亜莉愛:『それによって争いを止められるなら。学園に平和が訪れるのであれば』
宇賀神亜莉愛:『私が会長で居続けることに意味も、執着もなく』
宇賀神亜莉愛:『あるいは、会長という立場の人間が学園を支配しコントロールするという制度さえ』
宇賀神亜莉愛:『必要ないものにできればと思っています』
御薗野咲:「会長が、いなくなる……」
宇賀神亜莉愛:『ええ。誰か一人が負担を背負ってでも争いが起きないよう奔走する……』
宇賀神亜莉愛:『そんな必要さえなくなれば。それは真の平和と呼べるのではないでしょうか』
御薗野咲:「……そうですね。確かにそれは良いのかも」
御薗野咲:「全然想像できないけど……本当にそれで実現できるんなら」
御薗野咲:「……まあ、それがどうなるかはともかく、まずは何より、この争いを止めなきゃですね」
宇賀神亜莉愛:『はい。もうしばらく、お力添えをお願いいたします』
御薗野咲:手をぐっと握りつつ 「はい。今は全力で、勝たせますよ、宇賀神さん!」

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GM:君達はそれぞれ情報を持ち寄り、貧民窟の片隅に集合していた。
滑川冥:「十三学生寮はそもそも、見ての通り吹き溜まりみたいなところでしょう?」
滑川冥:「校則違反をしたり、政争や派閥争いなんかに負けた生徒が、昔から行き付くところで。ここに居る生徒にはそれ以上手出ししない、っていう暗黙の了解みたいなモンもあって」
滑川冥:「過激派が身を隠すにはうってつけの環境なんスよね」
滑川冥:廃墟じみた辺りの様子を眺めながら言う。
御薗野咲:「正確な地図もないって言いますしね」
晩翠凍衿:「校則、恣意的な運用をされてそうだなあ……」
滑川冥:「……で、ちょっと調べてみたところ、壊滅戦線ってのはどうも、思った以上に古株の組織らしくてッスね」
滑川冥:「何十年も前から、衰退と僅かな隆盛、世代交代を繰り返しながら細々と続いてきた組織らしいんスよ」
滑川冥:「でも、おかしい点もあって。壊滅戦線は、創設者が退いて以来、ずっとリーダー不在の組織らしいんスよね」
滑川冥:「それこそ何十年も前から。なのに今、壊滅戦線にはリーダーが帰って来てるっていう……」
滑川冥:「これっておかしくないッスか?」
晩翠凍衿:「…………」こめかみを抑える。
滑川冥:「どうにもキナ臭いッスよ。十三学生寮が襲撃されたって件も、壊滅戦線の内輪揉めなんじゃないかとあたしは見てます」
葭原百合子:「それではまるで、不老不死の学生でも居るかのようですね」
葭原百合子:「OG訪問……?」
晩翠凍衿:「おかしいと言ったら全てがおかしい……けど」
晩翠凍衿:「言いたいことは分かる。なんでこのタイミングでってことね」
御薗野咲:「……ルツィアってどれくらい留年できましたっけ。留学とかだと融通利くって聞きますけど……」
宇賀神亜莉愛:『流石に、何十年は……?』
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:「この状況だよ。どんなことが起こったって不思議じゃない」
晩翠凍衿:ローブの内側に潜ませていたビニール袋から、ペットボトルの紅茶を取り出して配りつつ。
晩翠凍衿:標準的な聖ルツィア生にとっては口にもしないような代物だが、ここにおいては入手に人死にが関わるような代物だ。それを人数分。
晩翠凍衿:「創設当時のリーダーが戻ってきたっていう可能性も、視野には入れるべきでしょうね」古代種オーヴァードの存在については濁す。
御薗野咲:「あっ、ありがとうございます。大丈夫でした?」
御薗野咲:「この辺りの野犬はお紅茶についてはすごく鼻が利くっていうから……」
晩翠凍衿:「うん。聞いてた通り」
晩翠凍衿:「棒の先に、校舎のシャンデリアから持ってきた蝋燭をくくりつけて掲げてたら寄ってこなかった」
晩翠凍衿:闇に堕ちたお嬢様にとっては、かつて身を置いていた上流階級の光は目を焼くほどに恐ろしい代物だと言われている。
御薗野咲:「あっ、やっぱり利くんですねそれ。本校舎の威厳に野犬すら尻尾を巻くっていう……」
葭原百合子:「ありがとうございます。これだけで身も心も休まりますから」
宇賀神亜莉愛:『助かります』
御薗野咲:こくこくと飲む。転入してそれなりに日が経っているが、野咲は比較的慎ましい日々を送っているので、以前と変わらず美味しくいただけるのだ
葭原百合子:「私はあまり茶会に顔を出しませんが、穏やかな交流の場として精神的に強く依存している方も多いですからね」
葭原百合子:こくこくと飲み、ほっと息を吐く。
宇賀神亜莉愛:こちらも口を付ける。外部生であることもあって依存が強い方ではないが、やはり心は落ち着く。
滑川冥:「流石ッスね~、晩翠サンは」ジュースのようにごくごくと飲む。
晩翠凍衿:「ふふ。それほどでもあるけど」
葭原百合子:「……どんなことが起こったって不思議じゃない、ですか」
葭原百合子:「まさか、本当に居たとは思いませんでしたね」
御薗野咲:「?」
晩翠凍衿:「うん?」
宇賀神亜莉愛:『何が、ですか?』
葭原百合子:「外縁森林の巨大爬虫類、UMAとして呼称するところのルツィアアシナシオオトカゲ」
滑川冥:「ああ、例の……」
葭原百合子:「雛罌粟の会の皆様が何度も討伐に挑戦しているなど、冗句の類いとばかり思っていましたね」
晩翠凍衿:「……うん……?」
宇賀神亜莉愛:『……葭原様がおっしゃられるのであれば、本当なのでしょうけれど』
宇賀神亜莉愛:『まさか実在していたなんて……』
御薗野咲:「えー、ホントにいるんだ……誰かがなんかのために流した噂なんだと思ってた」
滑川冥:「あたしはチラっと見たことありますよ。木をマッチみたいに薙ぎ倒してました」
滑川冥:「でも、それがどうかしたんスか?」
葭原百合子:「それが候補者の襷を飲み込むところを目撃したという方と会いまして」
葭原百合子:「治安維持の観点抜きでも放置してはおけないようです」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:「どうしようね」
御薗野咲:「……っていうことは、今そのルツィアアシナシオオトカゲは」
御薗野咲:「ほぼ候補者?」
葭原百合子:「恐らくは」
葭原百合子:「現在、この近辺を徘徊しているようです。おそらくは獲物の鼠を求めてのことでしょう」
宇賀神亜莉愛:『……この襷、持ち主から離れても効果を発揮するのですね……』
滑川冥:「うわ~、会長になっちゃったら大変ッスね!」ケタケタ笑う。
宇賀神亜莉愛:ちょっと怖くなってきたので、安全ピンか何かで止めておこうかと思案している。
葭原百合子:「利用すれば、多少誘導することもできるかもしれないですね」
葭原百合子:「鼠など見たくもないですが」
御薗野咲:「うーん、できれば相手したくないね……」
宇賀神亜莉愛:『ああ、それなら』
宇賀神亜莉愛:『私の能力で望む音を再現出来ますので、ネズミの鳴き声くらいであれば真似られますし』
宇賀神亜莉愛:『戦場から遠ざけるように誘導することもできると思います』
御薗野咲:「ええっ、すごい!」
葭原百合子:「さすが宇賀神様……!」
葭原百合子:頭の中でネズミの鳴きまねをする宇賀神様を想像している。
晩翠凍衿:「危なくない?本当に餌にされないでよ」真剣な表情で宇賀神さんを見つめる。
宇賀神亜莉愛:『ええ。別段発生源も口や喉に限りませんから、安全面も問題ないかと』
滑川冥:『この辺、他に候補者はいないんスかね?他にいないなら倒しちゃうのも手だと思いますけど』
御薗野咲:「あ、私それっぽい人いるって聞きました。ここの情報屋さんから」
御薗野咲:「なんかつい最近紛れ込んできた二人組で……身なりはきちんとしてるんだけど、全然ルツィア慣れしていないっていうか」
御薗野咲:「迷子でここから出られなくなってるみたいで……でも、確かに候補者のタスキは持ってたし、襲撃してきたお嬢様を剣で撃退したらしいですから」
御薗野咲:「多分転入してきたばかりで立候補しちゃったのかな? そんな感じの子たちがいるみたいです」
滑川冥:「剣で……?怪しいッスね。何者なんスかね……」
晩翠凍衿:「ふーん。無謀な子もいるもんだ」完全に他人事だと思って言う。
葭原百合子:「それはまた大変ですね、きっととても困っているでしょう」
晩翠凍衿:「慣れてないってことは、例の帰国子女みたいな使い手じゃなさそうだし。狙えそうなら狙うのもアリかな」
葭原百合子:「でも、帯刀していて強いことは強い……?」
宇賀神亜莉愛:『それと、もう一方。こちらも目撃情報を聞くことが出来ました』
宇賀神亜莉愛:『槌山カンナ様。インドより帰国した帰国子女であり、七つの大罪の怠惰を司るお方だそうです』
晩翠凍衿:「うえ。帰国子女もいるんだ」苦い顔。
宇賀神亜莉愛:『ご自身の頭脳と能力により開発したロボットに雑事を任せているので、あまり人目には触れていないそうですが』
宇賀神亜莉愛:『逆にロボットの監視によって、ことを起こせば必ず感知し介入されるのではと推測されます』
宇賀神亜莉愛:『ですので、戦闘を起こす前に一度接触を図るのも手かと』
晩翠凍衿:「ふむ」
滑川冥:「通じますかね?話……」
御薗野咲:「頭は良さそうですよね」
宇賀神亜莉愛:『何でも、選挙に参戦した理由は自作ロボットの性能テスト面が大きいとのことでして』
宇賀神亜莉愛:『会長としての野心自体はさほどでもないとか。であれば、対話の道もあるのではないでしょうか』
晩翠凍衿:「帰国子女でも牧山さんはともかく、レイラさんは割と……あたしがドジ踏まなきゃいけそうな感じだったし」主観の上では。
葭原百合子:「なるほど、競わせる相手には事欠かないということですか……」
葭原百合子:「交渉の余地はありそうですね、盤面の敵も多いですし」
晩翠凍衿:「ハッシシを流行らせようとしてるでもなきゃ話し合いもできるんじゃないかな……」
晩翠凍衿:「ハッシシってインドだっけ」
葭原百合子:「メソポタミアですのでもう少し西かと」
晩翠凍衿:「そっか……もとい」
晩翠凍衿:「任せてもらえるなら、あたしがまたコンタクトしてみる」
御薗野咲:「はい。お願いします。やっぱり晩翠さんがそういうのはUGNで慣れてるだろうし……」
宇賀神亜莉愛:『ええ。候補者である私や推薦者である葭原様が行くのは無用な刺激になりかねませんしね』
葭原百合子:「きっと今度こそ成功しますよ、頑張りましょうね」
晩翠凍衿:「はーい。期待しててね」

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GM:斯くして、情報を頼りに足を運んだ先。
GM:件の人物、槌山カンナは、雑多な機械部品やレトルト食品のゴミで埋もれた拠点で、警戒しつつ君を出迎えた。
晩翠凍衿:「ごきげんよう」楚々とした歩み方を作って近付く。
槌山カンナ:「な……何の用スか…………」
槌山カンナ:大きな眼鏡を掛けた、不健康そうな少女。見るからにビクビクとした様子で、君の一挙手一投足ごとに身体を震わせる。
晩翠凍衿:「……」微笑を崩さないまま、気取られないよう一瞬だけ、その背格好に視線を走らせ。
晩翠凍衿:一礼。「晩翠凍衿と申します」
晩翠凍衿:「槌山カンナ様。ご高名はかねてより窺っておりました」
槌山カンナ:「ばっ……バンスイシエリ!?ヒィッ!」
晩翠凍衿:「こうして会えましたのも何かの縁。ぜひお話をさせていただければと……?」
槌山カンナ:「ボクを……ボクを殺しに来たんですか!?」
晩翠凍衿:「えっなんで!?しませんけど!」
晩翠凍衿:「……じゃなくて、そのようなことはいたしませんけれど!」
槌山カンナ:「ウソだ……!その大鎌で……ボクのことを……!」
槌山カンナ:「ASSAM!助けておくれ!ASSAM!!」
GM:ひどく怯えた声を漏らすと、部屋の奥から一機のロボットが姿を現す。
晩翠凍衿:「……!?」
GM:約1mほど。剣や槍で武装した、見るからに凶悪そうな機体だ。
殺人ロボ“ASSAM”:「ギッ……ギギ……ニンゲン……コロス……」
殺人ロボ“ASSAM”:モノアイから殺人レーザーを照射する!
槌山カンナ:「ウギャァーーッ!!」
槌山カンナ:射抜かれ、苦悶!
槌山カンナ:「痛い……痛いぃぃ~~っ……!死んじゃう…………!!」
晩翠凍衿:「ちょっ」
晩翠凍衿:「制御……制御できてないわけ!?」
晩翠凍衿:思わず一人と一体を見比べてしまう。
殺人ロボ“ASSAM”:「オレ……ニンゲン……コロス……」
殺人ロボ“ASSAM”:その鋼鉄の機体には、あろうことか会長候補の襷が掛けられているではないか。
槌山カンナ:「でっ……出来てますよ……ちょっとした愛情表現で……」
殺人ロボ“ASSAM”:「ビーッ」
槌山カンナ:「ウアァーーッ!!」
晩翠凍衿:「あーーーっ!こら!」
晩翠凍衿:「……仕方ない」大鎌をケースから引き抜く。
晩翠凍衿:「ちょっと大人しくさせるけど、いい!?」
殺人ロボ“ASSAM”:「ニンゲン……愚カ……オレ……コロス……」
槌山カンナ:「そ、そんな……!待ってください!」
槌山カンナ:「確かにちょっと乱暴なところはあるけど……根はいい子なんですよ!!」
晩翠凍衿:「ええ!?」
槌山カンナ:「ボクがちゃんとプログラミングしますから!何でもするから乱暴はやめてください……!!」
槌山カンナ:ロボを庇うように震えながら前に出る。
殺人ロボ“ASSAM”:「ビーッ」
槌山カンナ:「ギャアーッ!!」
晩翠凍衿:「……!」
槌山カンナ:「お……お願いします……やめてください……この子に乱暴しないで……あとボクも殺さないで……」
晩翠凍衿:「分かった……分かったから」得物を戻し、何も持っていない両手を掲げて見せて。
晩翠凍衿:「乱暴しない。あなたも殺さない。あたしは敵じゃない」
槌山カンナ:「ほ……本当ですか……?」恐る恐る見上げる。
晩翠凍衿:「だからその子引っ込めてよ……何回撃たれてるのあなた」
晩翠凍衿:「本当」
槌山カンナ:「わ……分かりました……ASSAM、もういいから休んでて……」ロボットアームにくしゃくしゃの紙幣を握らせる。
殺人ロボ“ASSAM”:「ギギ……ハラワタ……オドリグイ……」大人しく部屋の奥に引っ込んでいく。
晩翠凍衿:(お金……)
槌山カンナ:「……あの……それで……殺しに来たんじゃないなら、何の御用ですか……?」
晩翠凍衿:「……ええとね。つまり」
晩翠凍衿:「協力できないかと思って。あなたも会長選に立候補してるんでしょう?」
晩翠凍衿:「あなたがって言うか、あの……ロボットが……」
槌山カンナ:「そ、そうです……あの子を会長にしてあげたくて……」
晩翠凍衿:闇の奥に曖昧な目線を向けて。
晩翠凍衿:「……ちなみになんだけど、なぜ自分じゃなくてあの子を?」
槌山カンナ:「そりゃ……ボクなんかが会長になれるわけ、ないじゃないですか……!」
槌山カンナ:「でも、あの子は違います……人工知能は人類の夢なんです……!」
槌山カンナ:「人はいつも過ちばかり犯しますが……ロボットは違います!」
槌山カンナ:「きっとあの子は、世界をより良い方向に導いてくれます……この学院は、その第一歩なんです!」
槌山カンナ:鼻息荒く、熱っぽく語る。
晩翠凍衿:「……………………」喉まで出かかった色々なものを飲み込む。交渉のためにここに来ているので。
晩翠凍衿:「……まあ……」
晩翠凍衿:「未知なる可能性を……秘めていると言えそうだよね……」
晩翠凍衿:「創造主たる人間をも……超えるような……」
槌山カンナ:「そうですよね!?分かります!?」君の手を取って。
槌山カンナ:「意外といい人ですね、あなた……!」
槌山カンナ:キラキラした目を向ける。
晩翠凍衿:「う……うん。シンパシーを感じちゃうかも」
槌山カンナ:「わぁ……!ボク、誰に話してもバカにされてばっかりで……」
槌山カンナ:「ちゃんと聞いてくれたの、あなたとアスカさんくらいです!」
晩翠凍衿:ぴく、と眉を動かす。「……アスカさんも?」
槌山カンナ:「ええ。……あ」口元を抑えて。
槌山カンナ:「……こ……これ言っちゃダメなやつでした?」
槌山カンナ:「ごっ……ごめんなさい……忘れてください……!」
晩翠凍衿:「いや、ダメってことないよ。大丈夫だけど」
晩翠凍衿:「……」今この場でこの相手に、尋ねられる範囲の質問で、いま想像できている内容以上の答えが得られるか。少し思案し。
晩翠凍衿:「……ともかく、あたしもあたしで考えてることがあるから、全面的に、とは行かないけど」
晩翠凍衿:「あなたのことを応援したいのも確か。だから一時的に協力しない?」
晩翠凍衿:「ちょうど近くに、別の競争相手がいるみたいだし」
槌山カンナ:「う……うーん……」少し悩んで。
槌山カンナ:「……」
槌山カンナ:「わ、分かりました……ASSAMの性能テストにもなりそうですし……」
槌山カンナ:「そ、それに……あなた、良い人そうですし……へへ……」
槌山カンナ:卑屈っぽい笑みを浮かべる。
晩翠凍衿:「そう思っててもらえるように頑張るよ」少し笑みを見せて。
晩翠凍衿:「相手は最近転入してきた二人組。お互いなるべく消耗しないで勝てるといいなと思ってる」
晩翠凍衿:(……あたしたちはその後で、壊滅戦線のことも探らないといけないんだしね)
槌山カンナ:「分かりました……ボクの技術力をお見せしますから……えへへ……」
槌山カンナ:「ASSAMに期待しててください!」
晩翠凍衿:「んっ………………うん、分かった」
晩翠凍衿:「どうぞよろしく。槌山さん」
槌山カンナ:「はい!こちらこそ、晩翠さん!」
GM:大変頼りがいのある協力相手と共に、君は拠点を後にした。

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GM:荒れ果てた貧民窟。治安も衛生面も劣悪極まる環境だが、そこに二人の少女の姿があった。
柳生咲玖夜:「はぁ~っ……」抜身の刀を支えに立ち、疲れ切った様子でため息をつく。
涼暮御幸:「どうやら」羽飾りを収める。「しばらくここを離れられんな」
GM:まるで場にそぐわない気配を漂わせる二人の少女。その足元では、目を付けて襲ってきた無数の追剥ぎたちが小さく呻いている。
涼暮御幸:「……看過できない因子が多すぎるよ」嘆息して。
お嬢様(野生):「うぅ……クソお強いですわ……」「一体どちら様なんですの……」
涼暮御幸:「何。ただの会長候補だよ」
柳生咲玖夜:「同じく、推薦者です……」制服の袖で返り血を拭う。無論峰打ちだ
涼暮御幸:「君達の知るものだけで話をしてはならない。ここはあくまで狭い庭だ」
涼暮御幸:「武力で出来ることなど限られている。改善を望みたいが……」
涼暮御幸:「まずは環境からか」
柳生咲玖夜:刀を鞘に収め「……それにしても」
涼暮御幸:「これでは何をするにもままならん……なんだ?」
柳生咲玖夜:「いや、次元が歪んでるわけでもないのにこんな貧民窟まで存在するなんて」
柳生咲玖夜:「お嬢様学校、正直舐めてたなーって思って……」
涼暮御幸:「次元が歪んでいたら存在していいものでもないでしょう」
涼暮御幸:「そちらの学校の報告は……なんというか……」
涼暮御幸:「……要領を得なくてね」
柳生咲玖夜:「う……そ、それはなんといいますか」目が泳ぐ
涼暮御幸:「いや。偽りを言っていると疑っているわけではないよ」
涼暮御幸:「あくまで、理解の外だったというわけだ」
涼暮御幸:「理解しようと努力はしている。そちらも、ここも」
柳生咲玖夜:「うん、ありがとう……けど、やっぱり気になるな」
柳生咲玖夜:「阿修女うちの事例とは単純には比べられないけど……」
柳生咲玖夜:懐から、中身が入ったままの注射器を取り出す
柳生咲玖夜:撃退したお嬢様から入手したものだ。
柳生咲玖夜:「『薔薇の祝福』……似たようなのがうちでも出回ってた」
涼暮御幸:「賢者の石の断片……それが真実であるとするのならば」
涼暮御幸:「事態は思いの外深刻だな。場合によっては、増援の動員の可能性もある」
柳生咲玖夜:「そうだね。こんな麻薬ヤク常用してたらあっという間にジャームになっちゃうよ」
柳生咲玖夜:「多少強引にでも、迅速に事態を収集しないといけないかも」
涼暮御幸:「……何より、レネゲイドの行使への忌避が低い」
涼暮御幸:「アカデミア級だよ。ここは特異だ」
涼暮御幸:「動きやすいのは助かるがね」
柳生咲玖夜:「うん。私達、なんだかんだで溶け込めてるしね(まぁ……そこはウチも他所のことは言えないんだけど)」
涼暮御幸:「ああ。星辰館ほどの視線を感じんからな」
涼暮御幸:「溶け込めている証左だろう」
葭原百合子:「おや、あの制服慣れしていないお二方は……」
葭原百合子:この場に似合わない、清廉とした雰囲気を漂わせながら歩む令嬢。胸には推薦者の証が光っている。
宇賀神亜莉愛:『美薗様の話されていた、推定転入生の方でしょうか』
宇賀神亜莉愛:同じく貧民窟に似つかわしくない穏やかな空気を纏った少女。しかしその胸にはしっかりと候補者の襷がかかっている。
葭原百合子:「ひとまずはこの辺りから連れ出すべきですね、トカゲのこともありますし」
宇賀神亜莉愛:『ええ。お声をおかけしましょうか』
葭原百合子:「そちらのお二方、お怪我はありませんか?」
葭原百合子:声を掛けながらゆっくりと近づく。
柳生咲玖夜:「!」その声にびくりと肩を竦ませ
涼暮御幸:「……ああ。問題はない。そして、警告しておくと」
涼暮御幸:「親切を装っての偸盗ならば、通用はしないさ。二度ほど撃退している」
葭原百合子:「……なるほど」ぴたりと足を止める。
葭原百合子:「他の方々がお見苦しい真似を見せたようですね。お恥ずかしい」
涼暮御幸:「……その物言いは、まるで」
涼暮御幸:「学院を代表するかのようだが?」
柳生咲玖夜:「……まずは身元を明らかにして頂けますか」柄に手を当てて涼暮さんの前に立つ
葭原百合子:「お二方はまだこの学院に来て日が浅いとお見受けしますし」
葭原百合子:「それに、その心算はあります。私は葭原百合子、お見せしている通りの推薦者」
葭原百合子:「こちらは次期会長の」この表現を気に入っているのだ。
宇賀神亜莉愛:『彼女より推薦を頂いております、宇賀神亜莉愛と申します』
宇賀神亜莉愛:令嬢としての気品を持って一礼。
涼暮御幸:「……ほう」
涼暮御幸:睨みつけるようにその顔を見る。威圧感のある眼。
涼暮御幸:オーヴァードでなくては即座に昏倒せしめるほどの眼力。
宇賀神亜莉愛:剣呑な視線を受け止めて、見つめ返す。
柳生咲玖夜:「(御幸ちゃん、宇賀神さんて例の演説の……)」相棒にだけ聞こえるよう小声で話す。
柳生咲玖夜:「(どうする?演説聞いた限りでは井上さんと同じくらいまともそうだったけど……)」
涼暮御幸:「(井上鋼音を真っ当と断じる君の感覚も少々面食らうがね……)」
涼暮御幸:「力を用いず、平和を希求すると」
涼暮御幸:「そう演説していたな、君は」
宇賀神亜莉愛:『はい。そのために、この戦いに身を投じております』
涼暮御幸:「君の中では、その矛盾をどう処理している」
宇賀神亜莉愛:『……全生徒に力の放棄と争いの停止を呼びかけること。それが今の私の一番の目的です』
宇賀神亜莉愛:『そのためにはまず会長にならなければならない。そして、それは力無しには得られない』
宇賀神亜莉愛:『私の理想は、理想だけでは為しえない。故に』
宇賀神亜莉愛:『力以外が無力なとき、どうしても振るわざるを得ないときのみ。振るうことを躊躇わないと決めています』
宇賀神亜莉愛:『……貴女様は、何を理想に会長を目指していらっしゃるのですか?』
涼暮御幸:「……目指しては居ないよ」
涼暮御幸:「これがあると、動きやすくてな。そうさせて貰っているだけだ」
涼暮御幸:「不適格候補者の排除が、我々の使命でね」
葭原百合子:「……ふむ、いずこかの手の者ですか」
葭原百合子:「私たちの場合、天秤が如何に振れているか気になるところですね」
柳生咲玖夜:「い、いえ。私達はただの転入生で……」一瞬慌てるが
柳生咲玖夜:「……いや」
柳生咲玖夜:「彼女達相手なら正直に話したほうが早いかな」涼暮さんと目配せする
涼暮御幸:「……それは最終手段だよ」
涼暮御幸:「私は、この選挙戦制度自体が、誤ったものだと思っている」
涼暮御幸:「この機に拠って立つものは、崇高な志があるかに拠らず」
涼暮御幸:「力によって上に立つことを希求することとなる」
涼暮御幸:「そういう欲望を抱くことを肯定していては」
涼暮御幸:「秩序の守護者たり得なくてね」
涼暮御幸:「……悪いが、それを確かめるのが先決だ」
柳生咲玖夜:「……わかった。なら予定通りに」
葭原百合子:緊張感の高まりに、僅かに身構える。
宇賀神亜莉愛:『……』 やはり、力を振るわなければならないのかと。僅かに心中を曇らせながらこちらも姿勢を正す。
柳生咲玖夜:二人を見据えたまま刀に手をかけ、今まさに鞘走らせようと──────
御薗野咲:双方が身構え、高まる緊張感。相手の喋っていることは半分くらいしか分からなかったが、
御薗野咲:(……宇賀神さんと対立しているのは確か。なら!)
御薗野咲:柳生さんの側面、いつの間にか枯れ草の山に光学欺瞞によって姿を潜めていた御薗野咲が、
御薗野咲:無音にて白く強い光の剣を放ち、柳生さんへ斬ってかかる!
柳生咲玖夜:光刃がその身を貫こうとした刹那
柳生咲玖夜:抜刀、ヒュンという風鳴りとともに
柳生咲玖夜:御薗さんの手に握られていた光の剣の切っ先がねじ曲がる。
柳生咲玖夜:間もなくして、彼女の横の地面に大きな亀裂を刻んで、漆黒の大太刀がめり込んでいる。
柳生咲玖夜:宇宙の暗黒を固めたかのような漆黒の刀身、それに触れた瞬間
柳生咲玖夜:光の剣の刀身がまるごと歪められ、吸い込まれていた。
御薗野咲:「……!」 経験上、届く距離だと思った。気付かれた所で、尋常の術では対応できまいと
御薗野咲:遅れて風が吹き上がる。スラムに似つかわしくない光の花弁が、天へ向け……だが、ほどなく剣と共に漆黒の刃に飲み込まれ、
御薗野咲:風に身を任せるでなく、自らの身体能力で、もたつきながらも距離を取る
柳生咲玖夜:「ちょっと危なかったな……日那多が起きてなきゃやられてたかも」冷や汗を垂らす。
涼暮御幸:「——確認するが」すでに剣を抜いて、構えている。
涼暮御幸:「彼女は、君達の協力者か?」次撃へと備えるような構え。
涼暮御幸:奇襲への対応と反応。ただ力を得たものではなく。
涼暮御幸:幾度となく、それを行使してきた者たちの動き。
葭原百合子:「ええ、私たちに協力してくれている方です」
宇賀神亜莉愛:『……この争いをいち早く終えるためにと、お力添えを頂いています」
御薗野咲:「はい。私は誰が生徒会長になるか……は、そこまで重視していなくて」
御薗野咲:「いち早くこの状況を終わらせたいと考えています。そのために、宇賀神さんたちに協力してます」
涼暮御幸:「生徒会長に価値を見いださないか。ああ、それは」
涼暮御幸:「或いは、君が一番、資質があるやもしれん」
柳生咲玖夜:「いち早く……ということなら」
柳生咲玖夜:「3人とも、私達に協力するつもりはありませんか?」
柳生咲玖夜:刀を構えたまま、三人を順に見渡す。
御薗野咲:「どうなのかな。正直、ちょっと私も判断できなくて……なんか怪しい気がするんですけど、あなたたち」
葭原百合子:「そうですね、そちらの身元についてお伺いしたいどころですが──」
柳生咲玖夜:「宇賀神さん、貴方の理想には共感しますが、正直に言って……」
柳生咲玖夜:「理想論に過ぎます。重要なのは力の放棄ではなく」
柳生咲玖夜:「力を行使する者の精神が健やかであることです」
柳生咲玖夜:「知ってますか?阿修羅地獄堂女学院は、世間では不良校だなんて呼ばれてますけど」
柳生咲玖夜:「市内の学童保育や養護施設と提携して、積極的にボランティアに取り組んでいるんです」
御薗野咲:「えっ……阿修羅地獄堂女学院が……?」 疑いの目
御薗野咲:「『阿修羅』で『地獄』で『堂』なのにですか?」
御薗野咲:「『阿修羅』で『地獄』で『堂』ですよ?」
葭原百合子:「あの阿修羅地獄堂女学院が……?」
柳生咲玖夜:「そ、そうなんです……!」
柳生咲玖夜:「彼女たちは日常的に力を行使はしますが、その矛先を弱者には向けません」
柳生咲玖夜:「理由は明かせませんが……私達にはそれを行う手段とコネクションがあります。」
涼暮御幸:「……ここの汚損が激しければ」
涼暮御幸:「必要によっては、学院自体を解体し、生徒を周辺校に委ねる準備もある」
宇賀神亜莉愛:『それ、は』
滑川冥:「ちょ……ちょっと待ってください!」
滑川冥:物陰に隠れ、様子を伺っていた滑川が姿を現す。
滑川冥:「困るッスよ……!そんなことされたら……!」
御薗野咲:「……そうだね。うん。それは困る」
滑川冥:「だって……この学院は……」
殺人ロボ“ASSAM”:その時、不意に。
殺人ロボ“ASSAM”:「ビーーーッ!!」
殺人ロボ“ASSAM”:どこからともなく漆黒の光線────殺人ビームが連射され、辺りに破壊を撒き散らす!
涼暮御幸:「転入先での取り扱いであれば、決して不自由をさせないと約束を——」
涼暮御幸:「っ!」
御薗野咲:「私はこの学校、やっぱり好きだ」
御薗野咲:「しぇっ……!?」
柳生咲玖夜:「えっ何!?」
葭原百合子:「それでもここが私たちの……!?」
GM:家屋が破壊され、ゴミの山が炎上し、人々の悲鳴が上がる。
晩翠凍衿:「あっ居た!槌山さんあそこ!」
晩翠凍衿:続いて飛び込んでくる騒がしい声と声。
槌山カンナ:「行っけ~!叩きのめせ!ボクのASSAM!」
殺人ロボ“ASSAM”:「ビガガ……ニンゲン……ネダヤシ……」
晩翠凍衿:「あれあれ、あの二人……!」
宇賀神亜莉愛:『……晩翠様……?』
葭原百合子:「晩翠様!」
御薗野咲:「晩翠さん!」
涼暮御幸:「あれも君達の協力者か、それとも第三者……」
涼暮御幸:「……」
葭原百合子:「話は後回しのようですね、明らかな敵対者……」
晩翠凍衿:「あれ……?」
涼暮御幸:「……“スワッシュバックラー”」
涼暮御幸:「なんだ、それは」
殺人ロボ“ASSAM”:凶悪な刃物と銃器を構え、周囲を威圧する。
殺人ロボ“ASSAM”:「ニンゲン……皮……剥ガス……」
晩翠凍衿:「涼暮……さん」
晩翠凍衿:この場で会長という呼称を用いなかったのは、ギリギリで理性を働かせた結果ではあったが。
柳生咲玖夜:「え……?晩翠って……」
涼暮御幸:「……なんだそれは……」
涼暮御幸:「いや本当に……何……?」
葭原百合子:「お話から想像していたロボットと設計思想が致命的に食い違っておりますわね……?」
宇賀神亜莉愛:『これが、槌山様の開発されたロボット……?』
槌山カンナ:「そうです!かっこいいでしょう!?」
殺人ロボ“ASSAM”:「オレ……血……スキ……」
殺人ロボ“ASSAM”:モノアイを高速回転させ、ビームを乱射する。
葭原百合子:「大変エッジは効いておりますが……危ない!」ビームを魔眼で防ぐ。
御薗野咲:「あわわわ!? え!? あっ建物が……!」
晩翠凍衿:「……なんだはこっちの台詞なんですけど」
晩翠凍衿:「なんでいるんです……危なっ」
晩翠凍衿:ビームを避けながら。
涼暮御幸:「何故君が手ずから動乱に加担する!」
晩翠凍衿:「持ち場ほっといて何しに来てんですか!」
殺人ロボ“ASSAM”:「ギギ……ガンキュウ……エグリ……ヌク……」
柳生咲玖夜:「あわわわわ(ええ~~~!晩翠さんって"あの"!?)」
柳生咲玖夜:「(UGNに13振りしか存在しないゾディアックウェポンの常時携帯を許された超エリートで)」
柳生咲玖夜:「(噂の"楽園の十三人"のうち二人の討伐に関わった"サーティーンキラー"……"スワッシュバックラー"!!)」
涼暮御幸:「何しにって……!」
涼暮御幸:「これが君の」ビームを避ける。「持ち場か!」
晩翠凍衿:「報告は逐次あげてるでしょ!?こういう場所なんですよ!」
晩翠凍衿:「アレは何か正直あたしにも分かりませんけど……それより」
晩翠凍衿:「何!?今ここがどういう状況か……って言うか」
涼暮御幸:「その報告が!」
涼暮御幸:「この選挙戦においては、正常に届いていない……それを憂慮して」
涼暮御幸:「君以外の動員があった……そして来てみれば」
涼暮御幸:「これか。これか……?」
殺人ロボ“ASSAM”:「殺殺殺…殺殺殺…………」
殺人ロボ“ASSAM”:刃物を振り乱し、ボディを高速回転させて涼暮と柳生に迫る!
槌山カンナ:「ASSAM!やっちゃえーッ!!」
葭原百合子:「あ、危ない!」
柳生咲玖夜:「(え~~どうしよう……!汗でメイク落ちてないかな……)」
柳生咲玖夜:「!!」
晩翠凍衿:「……UGNの介入は」
晩翠凍衿:「ずっと避けてきたはずでしょう。それを今……」
晩翠凍衿:「あーっちょっとロボット!」
柳生咲玖夜:その時、迫りくる殺人ロボの巨体が
柳生咲玖夜:───宙に浮いた。
柳生咲玖夜:ガァン!!
殺人ロボ“ASSAM”:「ビビーーッ!!」
殺人ロボ“ASSAM”:四方八方にビームを乱射しはじめる。
晩翠凍衿:「……お?」
柳生咲玖夜:鞘に収めたままの刀を振るい、ロボを弾き飛ばす。
柳生咲玖夜:「あー……」少女の短く揃えられた黒髪が、徐々に腰まで伸び
柳生咲玖夜:菫色の瞳が真紅に染まる。
御薗野咲:「へっ……」
御薗野咲:「変身したあ……」
葭原百合子:「姿が変わった……!?」
柳生日那多:「ごめんみゆちん。なんかあいつ興奮してたから勝手に出てきたわ」
柳生日那多:そう言って眼鏡を外す。先程までとは打って変わった挑発的な眼光。
柳生日那多:「それで───」辺りを見渡す
柳生日那多:「こいつら全員やっちゃえばいいの?」
涼暮御幸:「……ああ。峰打ちで頼む。但し」
涼暮御幸:「加減は不要だ」
柳生日那多:「へへっ……」巨大な刀を、重さがないかのように肩に担ぐ。同時に
柳生日那多:周囲の瓦礫が、バリケードが、そして自分自身も
柳生日那多:重力から開放され、宙へと浮いていく。
柳生日那多:「りょーかい」
涼暮御幸:「そして、君が来たるならば、名乗るとしようか」
晩翠凍衿:「……ああそう。やる気ってわけ」
晩翠凍衿:「いいでしょう。外から乗り込んできて暴れ出す人は看過できませんので」
晩翠凍衿:「ぶちのめしてから話を聞きます」
涼暮御幸:「我々は、ユニバーサル・ガーディアン・ネットワーク」
涼暮御幸:「世界最大のオーヴァード組織。秩序の守護者」
涼暮御幸:「“刃金鳴らし”涼暮御幸。本組織のエージェントにして」
涼暮御幸:「星辰館学園高等部の、生徒会長を務めている。君達の資質を見せて貰おう」
涼暮御幸:「——生徒会長に、必要なものを」
GM:戦闘を開始します。
エンゲージ []内は行動値



柳生、涼暮
(10m)
PC  (10m)  槌山、ASSAM

GM:セットアップから!
御薗野咲:奇襲し損ねたんですよ~。《光の剣》!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+2した(侵蝕率:100->102)
晩翠凍衿:怨念の呪石。暴走してダメージ+2D!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+3した(侵蝕率:89->92)
宇賀神亜莉愛:いつも通り狂騒の旋律Lv5!
御薗野咲:受ける!
晩翠凍衿:もらいまーす
葭原百合子:受けます!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5した(侵蝕率:88->93)
柳生日那多:《解放の宴》ラウンド中飛行状態になりあらゆる判定のダイスを+5
葭原百合子:《灰色の庭》使用。柳生様の行動値を9下げます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:77->79)
涼暮御幸:なし。
槌山カンナ:≪戦局判断≫+≪力場の形成≫
槌山カンナ:ASSAMの行動値+12 攻撃力+8

柳生日那多:「"人も運に乗じては悪を成さん。其の悪十成する時は、是を討つ。是れ天道の成敗也"」
柳生日那多:「"一人の悪に依りて万人苦しむことあり。しかるに、一人の悪をころして万人をいかす"」
柳生日那多:「"是等誠に、人をころす刀は、人をいかすつるぎなるべきにや"」
柳生日那多:瓦礫が再び地に落ちる。周囲の景色を歪める程に凝縮された重力領域を纏い、太刀を携えた少女のみが未だ宙に浮き続けている。
柳生日那多:領域の縮小は出力低下を意味しない。より疾く、より濃く、より効率的に剣気を巡らせて後の先を伺う。
柳生日那多:「私にも名乗らせなよ」
柳生日那多:「UGNやたがらす支部分遣隊"ゆづるは"所属。"殺人刀(グリムリーパー)"柳生日那多」
柳生日那多:「推して参る───それとも」
柳生日那多:「"スペースサムライスケバン"って名前の方が通りが良かったりする?」
涼暮御幸:「忠勤を期待するよ。我が騎士の、天より授かりし魔柳の剣よ」
御薗野咲:「ごめんなさい、どっちも存じ上げてなくて……」 申し訳無さそうにしつつも
御薗野咲:その手には先ほど砕かれた白光の剣が現れる。振るい構えれば、風が吹き、光の花弁が伴う
宇賀神亜莉愛:こくこくと美薗様の言葉に頷く。頭上には?が浮かんでいる。
晩翠凍衿:「スケバンって何……?」
柳生日那多:「え~……思ったより知られてないじゃん……最近でっかい抗争起きてなかったからかな……」残念そう
葭原百合子:「スペースサムライ・スケバン……まさか八大天王ですか!?」
御薗野咲:「知ってるんですか霞原さん!」
葭原百合子:「我らが聖ルツィア女学院と因縁深き、阿修羅地獄堂のいわば幹部」
葭原百合子:「言うなれば雛罌粟の会員のようなものです」
槌山カンナ:「スケバン……!?どっ……どうして阿修女の連中がここに……しかも選挙に介入って……高度な政治問題ですよ~!!」
晩翠凍衿:「阿修羅……」わずかに目を細め記憶を探って。
晩翠凍衿:「不良じゃん!」
晩翠凍衿:「なんてもの連れてきてくれてるんですか!?」
涼暮御幸:「UGNチルドレンだよ……歴とした」
涼暮御幸:「我々と立場は同じだ。管轄校が異なるだけのこと」

GM:ではイニシアチブ。行動値25、ASSAMから
殺人ロボ“ASSAM”:≪コンセントレイト:バロール≫+≪黒の鉄槌≫+≪因果歪曲≫+≪パラドックス≫+≪黒星の門≫
殺人ロボ“ASSAM”:対象は柳生、涼暮、槌山。
晩翠凍衿:つっ槌山ーッ
葭原百合子:槌山様ーっ!
宇賀神亜莉愛:槌山さん殴んないと気が済まないのかお前
涼暮御幸:そのためだけにパラドックス入れてるのこいつ
柳生日那多:なにそれ
殺人ロボ“ASSAM”:17DX6+4
DoubleCross : (17R10+4[6]) → 10[1,2,2,3,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,7,10,10]+10[4,4,6,7,7,8,9,9,10]+10[2,3,5,5,5,6,6]+10[9,10]+10[5,6]+10[6]+4[4]+4 → 68

槌山カンナ:≪妖精の手≫
涼暮御幸:あ、待って待って
柳生日那多:ちょい待って!
GM:ムムッ
GM:あっミスミス
GM:振り直します
涼暮御幸:あ、いや
涼暮御幸:お願いできる……?
柳生日那多:うん……
柳生日那多:『0・G』《時の棺》
GM:おファック!
GM:では判定失敗です。

槌山カンナ:「いけーッ!ASSAM!ボク達の力を思い知らせてやるんだ!!」
殺人ロボ“ASSAM”:「ビ……ビビーーッ!!」
殺人ロボ“ASSAM”:半狂乱めいた暴走状態、高速回転するモノアイから全方位に無数の重力子ビームが放射される!
柳生日那多:「───絶圏無量、其の枷を断つ」
柳生日那多:鍔鳴りの音。ビームが照射された瞬間、それを構成する重力子が解ける
殺人ロボ“ASSAM”:「ビガーーッ!?」
柳生日那多:振り抜いた漆黒の刀身へと、分解されたビームが吸収されていき
柳生日那多:「ふん!」
柳生日那多:上段から太刀を振り下ろすと同時に、殺人ロボの巨体が強大な斥力に押しつぶされ、動きを封じられる。
殺人ロボ“ASSAM”:「ビ……ギギ……許セン…………」
柳生日那多:バロールの魔眼によって染められた漆黒の刀身は、万物を両断する超重量高密度の刃であると同時に
柳生日那多:その重力によって領域内の因子配列を瞬時に斬り替え、斬り崩し、斬り離す魔杖である。
柳生日那多:天地四方上下これ即ち"宇"、往古来今これ即ち"宙"。彼女の領域において、宇宙の法則は新陰流の剣理の裡にある。
柳生日那多:これぞ宇宙空間での研鑽の果てに『0G柳生』が編み出した対オーヴァード剣術の極意にして、万象の"おこり"を制し零へと貶める無刀の極致。
柳生日那多:現存する十三種のシンドローム全てに対応した封じ手、十三の『G』。刻を裂くその秘剣の名は、
柳生日那多:「───第三のG、"0-Gravity(ゼロ・グラビティ)"」
槌山カンナ:「な……何て酷いことするんだ……!」あまりのショックによろめいて。
槌山カンナ:「どうしてこの子に気持ちよく活躍させてくれないんですか!?こんなにいい子なのに!!」
晩翠凍衿:(槌山さんにも飛んでってたように見えたけど……)
晩翠凍衿:「……でも、なるほどね。会長のお供になるだけはあるってこと」
殺人ロボ“ASSAM”:「殺ス……殺ス…………」
柳生日那多:「いや、つーかなにこのロボ……」困惑している。

GM:イニシアチブ20、宇賀神さんの手番です。
宇賀神亜莉愛:はーい、ではマイナーで暴走解除
宇賀神亜莉愛:メジャーはいつも通りサイレンの魔女Lv7+疾風迅雷Lv5!これで四発目!
宇賀神亜莉愛:攻撃力+21、装甲無視、ドッジ不可、対象は会長と柳生さん!
涼暮御幸:《異世界の因子》。《時の棺》をコピー。
涼暮御幸:即使用。攻撃を打ち消し。
GM:こっこいつら……
宇賀神亜莉愛:や、厄介なことする!
柳生日那多:いいぞ~みゆちん!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+10した(侵蝕率:93->103)

宇賀神亜莉愛:ビームの音や機械音に紛れるように、ピアノの音が響きだす。
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の攻撃の先触れ。精度と威力増強のルーティーン。
宇賀神亜莉愛:そして、前奏の終わりとともにマスクを下ろそうと手をかけて。
涼暮御幸:その喉に、ひたと冷たいものが触れる。
涼暮御幸:それは領域圧延によって、空間接続された刃の背。
涼暮御幸:喉元に突きつけられているのは、白羽根飾りの、白い刃ではない。
涼暮御幸:漆黒の刃。
涼暮御幸:柳生日那多の、バロールの魔眼によって染められた、漆黒の刀身。
涼暮御幸:それは宇宙の真空をもたらす、領域を顕現させる。
涼暮御幸:「君たちの言葉で聞かせてくれ。そのような剣呑な手段ではなく」
涼暮御幸:「生徒会長を志向し、それを目指す、支えると言ったな」
涼暮御幸:「それは果たして」
涼暮御幸:「天花寺アスカが、舞い戻ったとしてもか?」
宇賀神亜莉愛:「……」 吐きかけた息を飲む。
晩翠凍衿:「…………」
宇賀神亜莉愛:得体のしれない何かによって変質してしまった声。歌という最も自身にとって身近で慣れ親しんだ形式をとることで制御しているものの。
宇賀神亜莉愛:例えば悲鳴という意図しない声を漏らしてしまえば。例えば声帯が存在するはずの喉を破られてしまえば。
宇賀神亜莉愛:何が起きるかは、宇賀神亜莉愛自身さえ想像が出来ない。
宇賀神亜莉愛:『……ええ』 故に、音を持って答える。
宇賀神亜莉愛:たとえ天花寺様が帰ってこられたとして、あの方もいずれこの学院を去らなければなりません』
宇賀神亜莉愛:ルツィアは学院だ。生徒という身分上、滞在できる時間は限られている。
宇賀神亜莉愛:『それに。きっと私達は、あの方一人に全てを背負わせすぎています』
宇賀神亜莉愛:雛罌粟の会会長というその席に、全てを委ねすぎている。これからは。
宇賀神亜莉愛:『たった一人の人間が学園の平和を一身に担わなければいけないような、その状況自体を変えなければいけない』
宇賀神亜莉愛:『学院の生徒全員が、変わらなければいけないときなのです』
涼暮御幸:「……生徒会長に必要な資質を、君は」
涼暮御幸:「備えるに足りていると認める」
涼暮御幸:「生徒会長は、学園の支配者ではない。唯一のカリスマであってはならない」
涼暮御幸:「任期を持つ、ただの学生互助の補助の役職だ」
涼暮御幸:「生徒会の長だ。会の支えなくば成り立たん」
涼暮御幸:「たしかに君には、その素養があるように感じる——だが」
涼暮御幸:「それは取りも直さず、支えが強固であってこそだ」刃が引き戻される。
涼暮御幸:「次はそれを問うことにしよう」

GM:行動値10、御薗さんの手番です。
御薗野咲:来たぜ来たぜ。マイナーで涼暮・柳生エンゲージへ移動。メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》+《獅子奮迅》
涼暮御幸:待ちな!
御薗野咲:なにっ
涼暮御幸:アージエフェクト《絡みつく群れ》。
涼暮御幸:ご存知ですよね。
御薗野咲:アーーーーッッッ!?!!!?
涼暮御幸:移動を失敗させます。
御薗野咲:アアアアーーッッ!!
GM:性格悪ッッ
柳生日那多:やーいやーい!
御薗野咲:ヒッ ヒーッ ヒッ はい
御薗野咲:マイナー移動は失敗させられたので、メジャーの全力移動でエンゲージしましょう それはできるはず

御薗野咲:真空の擬似的な領域が解け、おのず空気が流れ揺らぐ
御薗野咲:それに乗じ生まれた気流、すなわち風に乗り、入れ替わるように野咲が前へ出る。両の手で、白光の直剣をしかと握って。
御薗野咲:訓練も何もない。ただ風に乗り、舞うように正面から斬ってかかる。纏う花弁は触れればレネゲイドの力を奪う、二重の刃だ。
涼暮御幸:その斬撃は届かない。
涼暮御幸:踏み出しの最初の一歩目。
涼暮御幸:地を穿ち、削り取って。
涼暮御幸:目測をその時点から半歩、誤らせている。
御薗野咲:「……!」 風の道半ばで、その誤認に気付いた。より強く、無理をしてでも踏み込むか、体勢を整えて次に備えるか。
御薗野咲:選ぶのは『次』だ。半歩からさらに数歩を足した所でふわりと着地し、剣を構え直す
涼暮御幸:「君は恐らく、語る舌を持ちえまい」
涼暮御幸:「であれば、少しばかり待って貰いたい」
柳生日那多:「どうしても待ちきれないってんなら」宙に浮いたまま間合いを遮る。
柳生日那多:「お姉さんが遊んであげるけどね」挑発的に微笑む。
御薗野咲:「……今こうしてる間にも、私の知っている同級生が、争いに巻き込まれているかもしれない。怪我をしているかもしれない」
御薗野咲:「私が動く理由は、それです。それだけなんです。だったら止まれない。……私は、あなたたちにくらべたら、正規の訓練も何もしてないけど」
御薗野咲:「だからって、待てないし、……負けないです」
涼暮御幸:「……佳い気勢だ。ならば意志を徹せ」

GM:行動値9、槌山の手番です
槌山カンナ:メジャー≪アドヴァイス≫+≪弱点看破≫ ASSAMの攻撃力+12 ダイス+5個 C値-1
GM:演出はまとめてやります
晩翠凍衿:健気……
GM:行動値8、晩翠さんの手番です
晩翠凍衿:はーい
晩翠凍衿:マイナーで10m前進しエンゲージ。妨害は……?
涼暮御幸:ないよ!
柳生日那多:来やがれ!
晩翠凍衿:ではメジャーでコンボ【嵐を担う】。《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《浸透撃》で涼暮さんに白兵攻撃をします。
涼暮御幸:来な!
晩翠凍衿:10dx7+6
DoubleCross : (10R10+6[7]) → 10[1,2,3,5,8,8,8,8,9,10]+10[2,2,3,4,7,8]+10[6,8]+1[1]+6 → 37

涼暮御幸:『道行恋苧環みちゆきこいのおだまき』:《支配の領域》《絶対支配》。
涼暮御幸:2個めの3,4,7,8を1に。
晩翠凍衿:達成値18か……
晩翠凍衿:あ、ガー不!
槌山カンナ:≪勝利の女神≫達成値+18
晩翠凍衿:槌山さーん!
涼暮御幸:こいつ……!
柳生日那多:みゆちんがんばれー!
涼暮御幸:能力訓練:肉体を使用してドッジ。
涼暮御幸:11dx+2>=36
DoubleCross : (11R10+2[10]>=36) → 10[1,1,1,2,3,3,4,4,4,5,10]+1[1]+2 → 13 → 失敗

柳生日那多:《妖精の手》出目を一つ10に
涼暮御幸:1dx+22
DoubleCross : (1R10+22[10]) → 10[10]+1[1]+22 → 33

柳生日那多:《妖精の輪》もういっちょ!
涼暮御幸:1dx+42
DoubleCross : (1R10+42[10]) → 5[5]+42 → 47

涼暮御幸:回避!
GM:何だこいつら!?
柳生日那多:やったー!

晩翠凍衿:「……あたしには何かあります?涼暮さん」
晩翠凍衿:間合いを詰めるよりも先。宇賀神さん達の傍から問いかける。
涼暮御幸:「君にこそ問うべきだろうさ」
涼暮御幸:「誰よりも他に、宇賀神亜莉愛をもって他に生徒会長に相応しい者はいないと」
涼暮御幸:「心より、そう言えるのか?」
晩翠凍衿:「そういう言い方をするのであれば、答え」
晩翠凍衿:ふ、と言葉が途切れる。
晩翠凍衿:風が舞う。巻き上がる砂塵を後に残して、低い体勢で涼暮御幸の懐に潜り込んでいる。
晩翠凍衿:地面すれすれに構えられた大鎌の刃が血の色に煌き──
涼暮御幸:鍔迫るように、数度の狙撃が、先に置かれて。
涼暮御幸:そこまで運ばれた、血刃の軌道。それが途中で何度か速度を減じる。
晩翠凍衿:「!」
涼暮御幸:「——足りんか」
晩翠凍衿:──やや軌道をぶれさせながらも、振り上げられて。
柳生日那多:「いいや」
柳生日那多:僅かな減速、しかしその一瞬の隙の合間に
柳生日那多:「充分!」間合いへと入り込んだ大太刀が、大鎌の腹へと一直線に振り下ろされ、地に払い落とす。
柳生日那多:漆黒と真紅の切っ先が打ち合い、火花を散らす。
涼暮御幸:「……」その攻防をつぶさに見て、一歩さがって。
涼暮御幸:「——答えは?」
晩翠凍衿:割れ鐘じみた耳障りな金属音。斬り上げの動作を巻き戻すような挙動で、ひとたび間合いを取り直して。
晩翠凍衿:「……答えはノー。あたしは全校生徒と面談したわけじゃないし、あるいは会った中にだって、もっと向いている人はいたかもしれない」
晩翠凍衿:「その上で、あたしは亜莉愛ちゃんを選んで、この先も応援し続けます」
涼暮御幸:「天花寺アスカが戻ってもなおか?」
涼暮御幸:「君に直接、辞令が来なかったのは」
涼暮御幸:「彼女に、過度に入れ込んでいるのではという、懸念があっての事と聞いている」
涼暮御幸:「答えを聞きたい」
晩翠凍衿:「……前から思ってましたけど、今回の件でより確信しました」
晩翠凍衿:「あの人はこの学校のまとめ役には向いてません。全部自分で抱え込もうとするから」
晩翠凍衿:「その点、亜莉愛ちゃんなら安心できます。能力があって、賛同できる理念があって」
晩翠凍衿:「自分だけで何もかもはできなくて、支えてくれる人がいるからです」
晩翠凍衿:後方、葭原さんを一度振り返る。
葭原百合子:「……!」
晩翠凍衿:「十分ですか?」
涼暮御幸:「概ね十分だ。確認したいのは、最後だけかな」
涼暮御幸:「支えてくれる人とやらが、本当に支えられると」
涼暮御幸:「それを示してくれ」
柳生日那多:「ていうか、なーんか肝心な部分をぼかされてた気がするんだけどー」
柳生日那多:「結局その天花寺さんのことはどう思ってるわけ?……いやまあ」
柳生日那多:「言わなくてもいいけどね。アンタとは……」
柳生日那多:剣を構える「こっちの方が、詳しく語り合えそうだし」
晩翠凍衿:「さて、それは実際に会長になってもらってからじゃないと。事前に確認できることが全てじゃないでしょう?」
晩翠凍衿:「ただ、まあ」
晩翠凍衿:「その一端は見せてもらえると思います。それと」
晩翠凍衿:「そろそろ準備をしておいてください」
晩翠凍衿:柳生さんへじろりと視線を向ける。
柳生日那多:「へえ、準備?」
晩翠凍衿:「痛い目を見る心の準備です」
晩翠凍衿:「あたしも結構頭に来てるので」
柳生日那多:眼光が引き締まる「ふーん、柳生の剣士に心構えを説くなんて」
柳生日那多:「面白いじゃん。"スワッシュバックラー"」喜色を漏らして唇を舐める。

GM: 
GM:続いて行動値……
GM:6
???:choice[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,涼暮,柳生,槌山,ASSAM]
DoubleCross : (CHOICE[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,涼暮,柳生,槌山,ASSAM]) → 柳生

宇賀神亜莉愛:え、なに!?
???:4DX
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[2,3,5,10]+8[8] → 18

葭原百合子:シークレットイベント!?
晩翠凍衿:なっ何事!
柳生日那多:えっえっ
???:柳生さんは≪知覚≫で対抗判定してください。
涼暮御幸:あ、じゃあ
柳生日那多:そんな強くないのに~
涼暮御幸:《支配の領域》《絶対支配》しちゃうよ
涼暮御幸:ファンブルにします。
GM:何だとぉ…………
葭原百合子:涼暮会長流石~
柳生日那多:わーい!
GM:では判定は柳生さんの自動勝利です

GM:乱戦の最中。不意に柳生と涼暮に向け、明後日の方向から殺気が届く。
GM:直後、銃声。柳生に向けて弾丸が飛来する。
涼暮御幸:彼女の熱の眼が、それをつぶさに見ている。
涼暮御幸:白刃がきらめく。その弾丸を宙空で弾いて逸し。
涼暮御幸:遅れて、拉げたような金属音。
涼暮御幸:「……これも君達の協力者か?」
柳生日那多:「わっ、ラッキー!ありがとみゆちん!」鞘から本分刀を走らせた状態で。
GM:乾いた風が吹き荒ぶ貧民街。
GM:そこに、無数のエンジン音が轟き渡る。
???:姿を現すのは、凶悪な改造を施された大型バイクの一団。
葭原百合子:「バイクのエンジン音……?まさか」
???:「ヒャハハァーーッ!!」
???:それを乗りこなすのは、銃器で武装した淑女たち……そう、高等部三年生ともなれば大型二輪免許の取得が叶うのだ!
滑川冥:「あれは……まさか……!」息を呑んで。「黒鶫調達団……!」
涼暮御幸:「……」
御薗野咲:「黒鶫調達団……!?」
柳生日那多:「なんて?」
涼暮御幸:「……君達の……」
宇賀神亜莉愛:「……?」
涼暮御幸:「……協力者か……?」
涼暮御幸:絞り出すような声。
晩翠凍衿:ぶんぶんと首を振る。
宇賀神亜莉愛:ぶんぶんと首を横に振る。
GM:索敵失敗により、エネミーからの奇襲が発生しました。

黒鶫調達団
行動値6
探知難易度28
知覚判定4DX
懐柔判定10
逃走判定18

第十三学生寮を拠点に活動する団体。配送業者や購買部を標的とし、武力行使も辞さない『決断的調達』を敢行し、手に入れた物資を格安で販売する極めて良心的な組織。
一糸乱れぬ統率で、極めて高いチームワークを発揮する。



葭原百合子:「ここが彼女らのホームであるからこその、この装備に相反する隠密性」
葭原百合子:「不味いですね……」
黒鶫調達団:「見女麗しいご令嬢が勢ぞろいですわァ~ッ!」「皆さんとっても裕福でいらっしゃるご様子!」「羨ましい限りですこと!」
黒鶫調達団:「私はあの鎌が欲しくてよ!」「私はあの日本刀が好みですわねえ」「あら!早い者勝ちでしてよ!」
御薗野咲:「この人たち、この辺りに棲んでる……!」
葭原百合子:「皆さん注意してください。あの方々に躊躇はありません」
柳生日那多:「うーん、よくわかんないけど」殺気の矛先を変える。
柳生日那多:「乙女の魂を狙われちゃあ、はいそうですかとはいかないよね」
涼暮御幸:「いやそれ以前の問題でしょう……」
涼暮御幸:「いつもこうなのか……?」
葭原百合子:「まあここは……」
黒鶫調達団:欲に目が眩んだ生徒たちが、その場の面々に一斉に襲い掛かる!

エンゲージ []内は行動値



柳生、涼暮
(10m)
黒鶫調達団1~4 (5m) PC  (10m)  槌山、ASSAM

GM:引き続き手番を行います。
黒鶫調達団:choice[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,涼暮,柳生,槌山,ASSAM]
DoubleCross : (CHOICE[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,涼暮,柳生,槌山,ASSAM]) → 葭原

葭原百合子:うわこっち来た!
黒鶫調達団:choice[晩翠,宇賀神.御薗,涼暮,柳生,槌山,ASSAM]
DoubleCross : (CHOICE[晩翠,宇賀神.御薗,涼暮,柳生,槌山,ASSAM]) → 晩翠

御薗野咲:狙いが的確過ぎるでしょ
黒鶫調達団:choice[宇賀神,御薗,涼暮,柳生,槌山,ASSAM]
DoubleCross : (CHOICE[宇賀神,御薗,涼暮,柳生,槌山,ASSAM]) → 柳生

柳生日那多:うわこっち来た!
黒鶫調達団:choice[宇賀神,御薗,涼暮,槌山,ASSAM]
DoubleCross : (CHOICE[宇賀神,御薗,涼暮,槌山,ASSAM]) → ASSAM

御薗野咲:ASSAMーッ
黒鶫調達団:葭原、晩翠、柳生、ASSAMに攻撃
黒鶫調達団:マイナー≪猛毒の雫≫
黒鶫調達団:メジャー≪ペネトレイト≫
葭原百合子:毒使ってくるの!?
晩翠凍衿:やめろや!!
柳生日那多:衛生観念皆無
黒鶫調達団:6DX+5 葭原
DoubleCross : (6R10+5[10]) → 6[2,2,5,5,5,6]+5 → 11

黒鶫調達団:6DX+5 晩翠
DoubleCross : (6R10+5[10]) → 9[1,3,5,6,7,9]+5 → 14

黒鶫調達団:6DX+5 柳生
DoubleCross : (6R10+5[10]) → 10[4,5,6,7,9,10]+6[6]+5 → 21

柳生日那多:なんでだよ!
黒鶫調達団:6DX+5 ASSAM
DoubleCross : (6R10+5[10]) → 9[3,4,4,4,8,9]+5 → 14

宇賀神亜莉愛:あ、練度は割と低い
GM:それぞれリアクションせよ!
晩翠凍衿:暴走リア不!
葭原百合子:《魔人の盾》を使用。ガード値を+30します。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:79->83)
殺人ロボ“ASSAM”:ガード≪磁力結界≫
槌山カンナ:≪ディフェンスサポート≫ASSAMのガード値+12
柳生日那多:回ってくれ~
柳生日那多:ドッジ
柳生日那多:14dx+1>=21
DoubleCross : (14R10+1[10]>=21) → 10[2,2,2,3,3,4,5,6,7,7,7,9,10,10]+8[3,8]+1 → 19 → 失敗

葭原百合子:や、柳生様!
柳生日那多:クッソ!
宇賀神亜莉愛:惜しい……
柳生日那多:《妖精の手》
葭原百合子:あ、全力で回避しにいった
柳生日那多:1dx+21
DoubleCross : (1R10+21[10]) → 7[7]+21 → 28

柳生日那多:回避しました
殺人ロボ“ASSAM”:≪グラビティバインド≫達成値-9
柳生日那多:ロボ!
柳生日那多:お前は誰の味方だ!
殺人ロボ“ASSAM”:ニンゲン……ミナゴロシ……
柳生日那多:《妖精の輪》
柳生日那多:1dx+31-9
DoubleCross : (1R10+31-9[10]) → 2[2]+22 → 24

柳生日那多:これで文句ないだろ
GM:やりおるわ……
黒鶫調達団:2D10+3 装甲無視 邪毒2 葭原
DoubleCross : (2D10+3) → 11[2,9]+3 → 14

黒鶫調達団:2D10+3 装甲無視 邪毒2 晩翠
DoubleCross : (2D10+3) → 12[4,8]+3 → 15

黒鶫調達団:2D10+3 装甲無視 邪毒2 ASSAM
DoubleCross : (2D10+3) → 17[8,9]+3 → 20

殺人ロボ“ASSAM”:20-4D10-12
DoubleCross : (20-4D10-12) → 20-29[3,8,8,10]-12 → -21

殺人ロボ“ASSAM”:無傷
葭原百合子:ガード値で弾きます。よって邪毒もなし。
晩翠凍衿:晩翠凍衿のHPを-15した(HP:22->7)
晩翠凍衿:あとすみませんさっきの攻撃で侵蝕あげてなかった!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+11した(侵蝕率:92->103)
晩翠凍衿:こう!

黒鶫調達団:「ギャハハ~~ッ!!」「死わよ!!」
黒鶫調達団:無法お嬢様達がショットガンから弾丸を乱射する!
黒鶫調達団:ただの弾丸ではない。ここ貧民窟に古くから伝わるレシピによって配合された、口にするのもおぞましい猛毒が塗られているのだ!
黒鶫調達団:当たれば間違いなく一週間はお茶会への参加など出来なくなるだろう。彼女らが恐れられている最大の要因が、この手段を選ばない残虐さである!
葭原百合子:「だから近寄りたくなかったのですが、これからはそうも言ってはいられませんのでね……!」
殺人ロボ“ASSAM”:「ビガ~~ッ!!」ビームを所かまわず乱射し、銃弾を迎撃する!
柳生日那多:半身に構えて太刀を一閃、迫りくる弾丸を斬り落とす
柳生日那多:「ってうわ!ビーム邪魔くさっ!!」
柳生日那多:乱射されるビームが制服の裾を焦がす。
晩翠凍衿:「痛っっ……たあ!?」
晩翠凍衿:予想外の事態に数発を受ける。傷口がおかしな色に変色していく。
晩翠凍衿:「痛っ……本当に痛い!何!?」
葭原百合子:謎の殺人ロボが放つ重力子を転化、どす黒い華が銃弾の軌道を逸らす。
槌山カンナ:「流石だぞ!ボクのASSAM!」
黒鶫調達団:「意外とおやりになりますわよこちらの方々!」「しかしあの鎌の方には当たりましたわ!」「お庭の草刈りに良さそうですわね~」
晩翠凍衿:「……どいつもこいつも……!」
涼暮御幸:「……どうにも、悠長に語らえるという見立てのほうが」
涼暮御幸:「甘かったようだな、我々は」毒の銃弾を迎撃した、自らの刀身を見やる。
御薗野咲:「うわっ、わわわ!」 身を屈めて攻撃に巻き込まれないようにしつつ
御薗野咲:「そ、そうですねえ。ルツィアはやっぱり、我が強い人が多いですから……」
宇賀神亜莉愛:「……」 半ば以上呆気にとられて状況を見守っている。幸い弾幕の範囲からは外れていた。

GM:行動値3、涼暮さんの手番です。
涼暮御幸:待機します。
GM:なにっ
GM:では行動値0、葭原さんの手番です
葭原百合子:マイナーで暴走解除。メジャーで全力移動して晩翠様たちとエンゲージ

葭原百合子:「……宇賀神様、しばしお傍を離れます」
宇賀神亜莉愛:『ええ。どうか、お二人をお守り下さい』
葭原百合子:「はい。どうかご無事で」護身用の見せ札として受け取った、狩猟銃を構える。指揮杖のように。
葭原百合子:くるりと、大きく回ると共に。領域が歪む。重力が捻じれる。
葭原百合子:私や彼女たちが振るうこの不思議な力について、未だ触りとしてしか教わってはいない。
葭原百合子:だけど、この選挙戦のなかで出逢う皆様との経験。その全てを糧とすると決めている。
葭原百合子:柳生様が展開した無重力領域を転化。
葭原百合子:彼女自身の動きを阻む茨を、皆様の足掛かりとなる花の絨毯を配置する。
葭原百合子:目にも止まらぬ剣戟についていけなくとも、傍について守れなくとも。皆さまは強いのだから。
葭原百合子:「私に出来ることを致しましょう。皆さまが輝く場を整えてね」

GM:行動値0、柳生さんの手番です。
柳生日那多:はいよ!覚悟しろよテメーら
柳生日那多:飛行状態なのでマイナーで移動しエンゲージを切ります
柳生日那多:5m前進し誰もいないエンゲージへ
柳生日那多:メジャー『新陰流・虧月抄』
柳生日那多:《巨人の斧》《黒の咆哮》《コンセントレイト・バロール》日本刀で攻撃。
柳生日那多:判定直前に《紡ぎの魔眼》《拡散する世界》
御薗野咲:こっこいつ
柳生日那多:シーン視界攻撃です。対象は
柳生日那多:黒鶫調達団、殺人ロボ“ASSAM”、槌山カンナ
柳生日那多:のみ!
GM:何だとぉ…………
柳生日那多:13dx7+3
DoubleCross : (13R10+3[7]) → 10[1,2,2,4,4,4,4,6,8,9,9,10,10]+10[2,3,6,8,8]+10[2,8]+10[7]+1[1]+3 → 44

柳生日那多:悪くないぜ
GM:くっ……
黒鶫調達団:イベイジョン12で全員命中。
殺人ロボ“ASSAM”:ガード≪磁力結界≫
柳生日那多:《ゼログラビティ》ガードを無効
槌山カンナ:貴様ァ~~ッッ
柳生日那多:ロボ、貴様は念入りに殺す
槌山カンナ:ドッジ!
槌山カンナ:5DX
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[1,2,3,4,9] → 9

涼暮御幸:恨みを買うからでしょ
GM:おのれ~~~ダメージどうぞ!
柳生日那多:5d10+38 装甲有効
DoubleCross : (5D10+38) → 22[3,2,5,3,9]+38 → 60

GM:なんてことを……
黒鶫調達団:全滅!
柳生日那多:ガハハ
槌山カンナ:半分くらい削れました
殺人ロボ“ASSAM”:HP0!
晩翠凍衿:殺人ロボーッ!
槌山カンナ:許さんぞ…………

柳生日那多:「個人的にはこういう賑やかなのも嫌いじゃないけど」
柳生日那多:「今回に限っては、ちょーっと煩くなりすぎかな」
柳生日那多:「みゆちんは今、会長候補を見極める大事なお仕事中なんで」
柳生日那多:「有象無象はまとめて黙っててもらいますか」
柳生日那多:柳生が纏っていた反重力領域が、徐々にその範囲を広げていく。
柳生日那多:戦場全体のあらゆる物体が、地球の引力から開放されて浮かび上がり
柳生日那多:その中心で、彼女だけが何事もないかのように直立している。
柳生日那多:「───"摩拏羅尊者の偈に云わく、心は万境に随って転ず、転処実に能く幽なり"」
柳生日那多:太刀を上段、右肩に寄せる。半身に向けた胴と刀身の向きを合わせ、間合いを悟らせない陰の構え。
柳生日那多:柳生新陰流の本伝、九箇之太刀の一つ、逆風之太刀。
柳生日那多:『新陰流・虧月抄───』
柳生日那多:誰もいない虚空へ向けて、太刀を袈裟懸けに振り下ろす。すると
柳生日那多:その動きに合わせて、柳生を中心として空間に引力の"流れ"が渦巻き始める。
柳生日那多:バイクを駆り疾走していたお嬢様たちが、殺人ロボが、帰国子女が
柳生日那多:重力の渦に絡め取られて浮かび上がり、彼女を中心とした惑星の周回軌道のごとく、円運動を描いて吸い寄せられていく。
殺人ロボ“ASSAM”:「ギギッ……!?」空中に巻きあげられ、遮二無二マニピュレーターを振り回す。
黒鶫調達団:「ヒェーッ!?浮いてますわよ!?」「懐かしいですわね……家が没落する前にお父様とNASAで……」
槌山カンナ:「なっなっなんですか……こっ……ここ……殺さないで……!!」
柳生日那多:「天道……逆巻け───」
柳生日那多:振り下ろした太刀が地面を抉る寸前、手首を返しての切り上げ。九箇の一、十太刀。
柳生日那多:その剣閃に吸い込まれるように、一瞬の内に十度。
柳生日那多:巻き込まれた敵の胴を刀の峰で打払い、天空高く弾き飛ばす。
黒鶫調達団:「ギャァーッ!!」「いっったいですわ!!」「シャレならんマジで」
黒鶫調達団:バイク諸共に粉砕され、吹き飛ばされる。
殺人ロボ“ASSAM”:「ビガーーッ!?」空中で破砕、基盤を撒き散らして機体から火を噴く。
槌山カンナ:「ASSAM----ッ!!」我が子を失ったかのような悲痛な絶叫!
柳生日那多:天に十字の軌跡を残し、悪漢共は一層された。
晩翠凍衿:「あっ」ロボが……。
葭原百合子:「槌山様……」
御薗野咲:「うわーっ……」 花火でも見るかのように眩しげな目でそれを見上げる
涼暮御幸:「……少しは動乱の種を摘めたと思いたいがな」
涼暮御幸:「流石は、“殺人刀グリムリーパー”の面目躍如といったところか」

GM:イニシアチブプロセス
槌山カンナ:≪タイムリーオペレーション≫
槌山カンナ:ASSAMの戦闘不能をHP1の状態で回復
柳生日那多:嘘だろ……
槌山カンナ:変異暴走:自傷の効果で自身に5Dダメージ
槌山カンナ:5D10
DoubleCross : (5D10) → 30[6,8,3,7,6] → 30

葭原百合子:だいぶがっつり目にいった
槌山カンナ:HP0。
宇賀神亜莉愛:槌山さんーーー!
晩翠凍衿:ヒエエエ

槌山カンナ:「ASSAM……ASSAM~~~ッ!!」半壊し黒煙を上げるASSAMを抱き上げる。「なんて……なんてひどい……!」ボロボロと涙を零し
槌山カンナ:「貴ッ……様ァアーーッ!!」憎悪と殺意の目で柳生を睨み付ける。
槌山カンナ:「よくもASSAMを……ボクの……人類の輝かしい未来を……!!罪人だ……貴様は許されざる大罪人だーーッ!!」
柳生日那多:「いや……なんかニンゲンコロスって言ってたし……」
槌山カンナ:「殺されてやるべきだったんだッ!!それが下等な人間に許された唯一の奉仕だったんだよッ!!」
晩翠凍衿:(ええー……)
葭原百合子:「槌山様がショックのあまり御乱心に!」
槌山カンナ:「ああ……ASSAM……君を守れなかったボクも罪人だ……」愛おし気に鋼の塊を抱き締めて。
槌山カンナ:「今すぐに直してあげるからね……」
槌山カンナ:言って、自分の右腕を引き千切る。
晩翠凍衿:「ちょっ」
宇賀神亜莉愛:「……」 槌山様の所業におろおろと戸惑っている。
柳生日那多:「まじ?」
御薗野咲:「うへっ」
槌山カンナ:噴き出すのは血ではなく機械油。断面から骨肉ではない、機械の体組織が覗く。
槌山カンナ:「ASSAM……!!戻ってこい!ASSAM!!」
槌山カンナ:自身の身体の至る所のパーツを継ぎはぎして、超高速でASSAMに組み込んでいく。
槌山カンナ:「ASSAM……ヘヘッ……全員……やっつけ……て……」
槌山カンナ:槌山がほとんど半壊状態にまでなり、意識を失い崩れ落ちると同時
殺人ロボ“ASSAM”:「ビ……ビガガ……」
殺人ロボ“ASSAM”:モノアイが不吉に再点灯する。
殺人ロボ“ASSAM”:「オレ…………」
殺人ロボ“ASSAM”:「ニンゲン……コロス…………」
柳生日那多:「なんか気の毒だけど……」少女に憐れみに満ちた視線を送りながら
柳生日那多:「これぞ正に、"殺人刀"あたしが斬るべき万人の敵ってやつじゃん。燃えてきたかも」

GM:行動値0、待機していた涼暮さんの手番です。
涼暮御幸:マイナーで《縮地》。宇賀神亜莉愛のエンゲージへ。
涼暮御幸:メジャー『五大力恋緘ごだいりきこいのふうじめ』:《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》。
涼暮御幸:オートでスネークブレードの効果を適用。射程を伸長。
涼暮御幸:対象はASSAM。
GM:何だと…………
GM:来やがれわよ!
涼暮御幸:14dx7
DoubleCross : (14R10[7]) → 10[1,2,3,3,4,6,6,7,7,8,9,10,10,10]+10[2,2,3,3,5,9,10]+10[2,7]+4[4] → 34

殺人ロボ“ASSAM”:ガード≪磁力結界≫!
涼暮御幸:4d10+28 もろもろ有効
DoubleCross : (4D10+28) → 21[7,5,3,6]+28 → 49

殺人ロボ“ASSAM”:4D10で50が出れば耐えられる!
殺人ロボ“ASSAM”:49-4D10
DoubleCross : (49-4D10) → 49-27[5,9,4,9] → 22

殺人ロボ“ASSAM”:駄目でした HP0。

涼暮御幸:ふと、彼女の姿がかき消えて。
涼暮御幸:宇賀神亜莉愛の眼前へ。
涼暮御幸:彼女に向けて剣を抜き、引き絞るように構えて、
宇賀神亜莉愛:「!」 何をできるでもないが、咄嗟に身構える。
涼暮御幸:腕を突き出す。
涼暮御幸:その刺突は、彼女には到達しない。
涼暮御幸:眼前で、針の穴ほどの領域が開き。
涼暮御幸:後方、継ぎ接ぎの殺人機械を穿ちぬく。
殺人ロボ“ASSAM”:「絶滅……殺ス……殺ス……」
殺人ロボ“ASSAM”:「コロッ………………」
涼暮御幸:「我々の主たる目的は、会長候補の見極めのみではない」
涼暮御幸:「騒乱要因の——脅威となる候補者の排除だ」
殺人ロボ“ASSAM”:「ギ……ガガガガガ…………」ガタガタと震え、マニピュレーターを不規則に振り回して。
殺人ロボ“ASSAM”:「ガッ……」がくん、と力尽きたように停止する。
涼暮御幸:停止した直後に、歪んだ金属音を遅れて鳴らす。
涼暮御幸:領域圧縮された、得物の刃金が鳴らす声。
柳生日那多:「あー!みゆちんズルいし!」今まさに斬りかかろうとした構えを解く。
涼暮御幸:「何。こんな物を斬ったとて、誇りにもならん」
涼暮御幸:「——これが最後だ。宇賀神亜莉愛」
涼暮御幸:「私の認めなど、関係がないと吼えてみせろ」
涼暮御幸:「あくまで、我々は”外”の人間だ」
涼暮御幸:「そのようなものからの干渉など、跳ね除けてくれ」
涼暮御幸:「それが出来ると証明しろ」

GM:クリンナップ。邪毒を受けている人はダメージを!
晩翠凍衿:晩翠凍衿のHPを-6した(HP:7->1)
GM:では2ラウンド目に入ります。セットアップから!
涼暮御幸:なし
葭原百合子:《灰色の庭》使用。柳生様の行動値を9下げます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:83->85)
御薗野咲:なし!
晩翠凍衿:なし!
柳生日那多:《解放の宴》ラウンド中飛行、判定ダイス+5
宇賀神亜莉愛:二人ともHP低そうだし、足りると信じて狂騒無し!
GM:ではイニシアチブ20、宇賀神さんの手番です。
宇賀神亜莉愛:マイナー無し、メジャーもサイレンの魔女Lv8のみ!対象は会長と柳生さん!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+6した(侵蝕率:103->109)
御薗野咲:《援護の風》+《ウィンドブレス》!
御薗野咲:ダイス数+5、達成値+9……しな!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:102->106)
宇賀神亜莉愛:有り難く!
宇賀神亜莉愛:10dx+12
DoubleCross : (10R10+12[10]) → 10[1,2,3,4,5,6,9,9,9,10]+6[6]+12 → 28

涼暮御幸:『道行恋苧環みちゆきこいのおだまき』:《支配の領域》《絶対支配》
涼暮御幸:1回目の9,9,9,10を1に。
宇賀神亜莉愛:そうなると18に下げられます、が
葭原百合子:【青薔薇】《妖精の手》を使用。宇賀神様の判定ダイスの出目を1つ10に変更します。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:85->89)
宇賀神亜莉愛:では、その上で振りなおしを
宇賀神亜莉愛:1dx+22
DoubleCross : (1R10+22[10]) → 4[4]+22 → 26

柳生日那多:ドッジしまーす
柳生日那多:14dx+1>=26
DoubleCross : (14R10+1[10]>=26) → 10[1,1,3,3,4,4,5,5,7,7,8,10,10,10]+8[3,7,8]+1 → 19 → 失敗

柳生日那多:うーん惜しい
宇賀神亜莉愛:怖……
涼暮御幸:ガードのほうがマシだな……ガード。
宇賀神亜莉愛:3d10+24
DoubleCross : (3D10+24) → 20[9,8,3]+24 → 44

宇賀神亜莉愛:装甲無視!
晩翠凍衿:ヒュウ
葭原百合子:流石宇賀神様
涼暮御幸:スネークブレード+器物使いでガード値8
涼暮御幸:HPが31。
涼暮御幸:倒れます。HP0。
宇賀神亜莉愛:あぶな……
柳生日那多:拡散する世界でHP20減ってHPは5。装甲なし。
柳生日那多:倒れます。戦闘不能。
涼暮御幸:復活もありません。
柳生日那多:同じくなし!
GM:戦闘終了です。

宇賀神亜莉愛:涼暮様の言葉を受け、確かに頷く。そしてピアノの音が戦場全体へと響きだす。
宇賀神亜莉愛:その旋律は、涼暮様と柳生様、あるいは晩翠様にも聞き覚えが無いものだろう。
宇賀神亜莉愛:しかし。葭原様と美薗様には。ルツィア生としてこの学院に通い、日々を過ごしている二人には。
宇賀神亜莉愛:よく聞き馴染んだ、慣れ親しんだ曲だ。
柳生日那多:「───絶息無韻、其の風を断つ」
柳生日那多:キン───と、歌に先んじて鍔鳴りが響く。それを最後に、
柳生日那多:戦場から一切の音が消えた。
柳生日那多:音とは物質を介して伝わる振動である。歌とは重なり合う音波を連ねた旋律である。
柳生日那多:それがいかにレネゲイドの作用によって増幅し変生されようとも、媒介となる気体が存在しない空間では───
柳生日那多:宇宙の真空の中では、響くすべを持ち得ない。
柳生日那多:抜刀の瞬間、斬り払われたのは対手の首ではなく、この空間の大気そのもの。
柳生日那多:彼我の間合いに発生した極高真空の障壁は、宇賀神亜莉愛が破壊の旋律を奏でることを許さない。
葭原百合子:「────」そう。私は知っている。
葭原百合子:その旋律に、慣れ親しんできた。
葭原百合子:彼女のルーティンを、此度の戦いで何度も耳にした。
葭原百合子:……破壊齎す歌声も、彼女に奏でたせたくはないけど。歌わせてきて。
葭原百合子:(本当の声も、知っている)
葭原百合子:だけど私は聴衆ではない。もはや壁の花では居ないと決めたのだ。
葭原百合子:「────」宇賀神様に目を合わせて、音無き世界で言葉を紡ぐ。
葭原百合子:【私が貴女の声を届ける】誓いを口に、花束を手に。
葭原百合子:青薔薇のブーケを、上へと投げる。天まで届けと言わんばかりに。
葭原百合子:奇跡の花言葉を冠する魔眼は花びらと散って、風に巻かれて広がって。
葭原百合子:第13学生寮に、青空が広がる。荒廃した領域が、見違えるように美しく。
葭原百合子:今はただひと時なれど、清浄な空気がここにいる全ての乙女たちを包み込む。
葭原百合子:【伝えてください。私たちがこれから歩んでゆくルツィアを】
柳生日那多:「(領域の外へ……でも無駄。あんな弱い風じゃあ……)」
柳生日那多:「(風……?)」
御薗野咲:……全音全気殺される、宇宙めいた真空の領域。だが、少しでもそこに瑕疵があるのなら、隙間が生まれているのなら。
御薗野咲:いいや、生まれている。風は既に吹いている。 だったら。
御薗野咲:光の剣を振るい上げれば、光る花弁と共に風が吹く。誓いの青薔薇を引き立てる、純白に輝く花弁が。
御薗野咲:それらは実の所、一つ一つがレネゲイドを浸透圧に似た原理で収奪する極小の領域だ。風と共に吹き上がるそれは、真空なる領域をじりじりと削り取って
御薗野咲:……風が通る。人為に起こしたものではなく、至極自然にルツィアに吹く風が。四方から八方へ。宇賀神亜莉愛を目として!
宇賀神亜莉愛:二人の助力に感謝を込め。そして歌い始め前の挨拶として。優雅に一礼。
宇賀神亜莉愛:そして姿勢を正し、唇を開く。
宇賀神亜莉愛:「——清くも薫る花園に 集いし乙女の心も清く」
宇賀神亜莉愛:「咲かせし学び舎 愛しき揺り籠」
宇賀神亜莉愛:「聖なるルツィアの名のもとに」
宇賀神亜莉愛:「我らが学院よ華やかに 我らが学院よ永久に——」
宇賀神亜莉愛:聖ルツィア開校時より伝わる校歌。ルツィア生にとっての魂の歌。
宇賀神亜莉愛:同じくルツィアに通う二人の助力を得て。そのあるべき姿を語り掛けるよう歌い上げる。
涼暮御幸:「……どうやら、これは」
涼暮御幸:「我々に、入る余地はないらしい」
柳生日那多:「……みたいだね」
柳生日那多:刀を下ろす。真空の宇宙に唄声が満ちる。
柳生日那多:音を届かせぬはずの壁を超えて、この領域そのものが
涼暮御幸:ふらつき、膝をつく。
涼暮御幸:頭を垂れるように。
柳生日那多:ルツィアの学び舎そのものが声を震わせ、空へと歌を響かせる。
柳生日那多:尻もちをつき、仰向けに
柳生日那多:大の字に転がって、青空を仰ぐ。
柳生日那多:「あたしらも帰ろっか」
柳生日那多:「学校に」
涼暮御幸:「……そうだな。なにより、これでは」
涼暮御幸:「聞きたくなってしまうよ。我が校のそれをだ」
涼暮御幸:そう、微かに笑う。

---

GM:戦闘終了処理を行います。
GM:まずは侵蝕率減少。危険度5のエリアはエリアによる侵蝕減少は無し。
GM:ただし1エネミーにつき8点の侵蝕率を減少できます。
宇賀神亜莉愛:ありがたい!
御薗野咲:ありがた侍
晩翠凍衿:本当にありがたい
GM:今回は涼暮御幸・柳生日那多・槌山カンナ・黒鶫調達団で4エネミー扱いとなり
GM:計32点まで減少できます。
宇賀神亜莉愛:めっちゃ下がる
葭原百合子:調達団はさすがに纏めてか
晩翠凍衿:ユニット単位というわけね
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を-32した(侵蝕率:106->74)
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を-32した(侵蝕率:89->57)
御薗野咲:ヒャッハー! GMの気が変わる前に下げちまうぜ!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を-32した(侵蝕率:103->71)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を-32した(侵蝕率:109->77)
GM:続いて経験点の獲得。
GM:危険度5なので基本が9点。そこにエネミー4体なので3×4で12点、計21点……21点!?
GM:チッ仕方ねえな……持ってきな!
葭原百合子:セッションクリアかな?
葭原百合子:31点になりますわ!
宇賀神亜莉愛:普通のシナリオクリアしたくらいある
晩翠凍衿:すごい
宇賀神亜莉愛:取っておいた分と合わせて39点ですわ
晩翠凍衿:こちらは51点に。さすがにそろそろ使い時だな
御薗野咲:何に使おうかな……
晩翠凍衿:ん?
晩翠凍衿:あっ41点ですね経験点 失礼しました
GM:続いて戦利品調達。こちらは危険度3と同じテーブルになります
GM:1D6
DoubleCross : (1D6) → 5

GM
⑤フォールンスプライト
シーンに登場している任意のキャラクターが判定を行う直前に使用 ダイス+3個 シーン1回

御薗野咲:オイオイオイオイ
葭原百合子:潰しが効く~
晩翠凍衿:使い勝手がいい
宇賀神亜莉愛:良いものばかりで助かる
葭原百合子:ありがたく頂いていきますわ~
GM:誰が持つか決めてね
葭原百合子:晩翠様持ちます?
葭原百合子:一人だけ支援能力ないと寂しかったりしません
晩翠凍衿:こんなわたくしでも……みなさまのお力になれる……?
葭原百合子:私たちお友達ですもの……
晩翠凍衿:ありがとう……ありがとう……
晩翠凍衿:いただきます。この力で皆様の足元を煩わせる雑草どもを刈り尽くしてやりますわ
GM:ではシーン終了。
GM:ロイス・購入が可能です。
宇賀神亜莉愛:購入はどうしようかな……
葭原百合子:晩翠様へのロイスの感情変更。P憧憬:N不安〇 を友情〇:N心配に。
御薗野咲:宇賀神亜莉愛/○連帯感/隔意
晩翠凍衿:葭原百合子 〇友情/不安で新たに取得。
御薗野咲:調達は~
晩翠凍衿:あ、この購入からフォールンスプライト使えるのかな。欲しい方いたらおっしゃってください
宇賀神亜莉愛:っと、ロイスは美薗様への感情を〇尊敬/不安に変更
御薗野咲:一周回って大体揃ってきてるな……応急手当キット行っときましょう
晩翠凍衿:自分は応急手当キットを狙います
御薗野咲:4dx=>8
DoubleCross : (4R10[10]>=8) → 10[1,4,9,10]+6[6] → 16 → 成功

晩翠凍衿:3dx+3>=8
DoubleCross : (3R10+3[10]>=8) → 9[2,7,9]+3 → 12 → 成功

晩翠凍衿:買えて、使用!
晩翠凍衿:1+2d10
DoubleCross : (1+2D10) → 1+8[5,3] → 9

宇賀神亜莉愛:確かトランクも使えますよね
葭原百合子:使えますわね。私は無傷なので不要
御薗野咲:使えますね。霞原さんが余裕あるので晩翠さん使っちゃってください
晩翠凍衿:あっじゃあありがたく!
宇賀神亜莉愛:葭原様に何か盾を持っていただく手もありますわね
宇賀神亜莉愛:銃と使い分ける形で
晩翠凍衿:9+2d10 トランク分
DoubleCross : (9+2D10) → 9+9[5,4] → 18

御薗野咲:なるほど クリスタルシールドが盤石ですが、持ち替えがな……
御薗野咲:このシーンで調達した応急手当を晩翠さんに 使いな!
葭原百合子:盾を買うならジュラルミンシールド(購入12)かな……
葭原百合子:晩翠様、スプライトいただけます?
晩翠凍衿:はーい。ダイス3つ増えろーっ
晩翠凍衿:御薗さんからの応急手当キットも使う!
晩翠凍衿:18+2d10
DoubleCross : (18+2D10) → 18+9[2,7] → 27

葭原百合子:ありがたく!そしてやっぱりリアクティブシールドに行ってみる
葭原百合子:6dx+3>=18
DoubleCross : (6R10+3[10]>=18) → 10[1,2,2,5,8,10]+10[10]+9[9]+3 → 32 → 成功

宇賀神亜莉愛:お見事!
葭原百合子:これが晩翠様のご加護……
晩翠凍衿:全快……ではないんだなまだ でも9割治った!
葭原百合子:装備して以上ですわ!
晩翠凍衿:よきよき
宇賀神亜莉愛:あ、じゃあ私が購入まだなので応急キットに挑戦!
宇賀神亜莉愛:3dx=>8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 9[3,8,9] → 9 → 成功

宇賀神亜莉愛:買えたので晩翠様どうぞ!
晩翠凍衿:あっそんな……ごめんなさい!もらいます!
晩翠凍衿:27+2d10
DoubleCross : (27+2D10) → 27+7[6,1] → 34

晩翠凍衿:全快して29に。これで葭原さんの負担を減らせるといいわね……
晩翠凍衿:こちらも以上です
葭原百合子:晩翠様……




---

GM:戦いは終わった。君達を物陰から遠巻きに見つめていた群衆も次第に顔を出し、次第に辺りにはざわめきが戻ってくる。
晩翠凍衿:「……納得して負けたみたいな雰囲気出してくれちゃってますけど」
晩翠凍衿:腕組み。仁王立ち。そのような姿勢でUGNの二人に対する。
涼暮御幸:「……何か、不服が?」
晩翠凍衿:「あたしは全然すっきりしてません」
晩翠凍衿:「あなたたちだって、まだ物申したいことがあるんじゃないですか?」
柳生日那多:「え~、私は別にー」仰向けのまま晩翠さんを見上げる
柳生日那多:「みゆちんが認めるってんなら間違いはないんじゃないかなって」
柳生日那多:「ね、みゆちん」
涼暮御幸:「ああ。君になにか、言われて然るべきことでも心当たりがあるのか?」
涼暮御幸:「私には思いつかんが、君になにかあるのであれば」
涼暮御幸:「君自身で顧みられるだろう?」
晩翠凍衿:溜息を吐く。「……報告の件は?」
晩翠凍衿:「勘違いされないように言っておきますけど、こっちに落ち度があったってんじゃありません」
晩翠凍衿:「なんであたしが疑われて、連絡なしに二人が送り込まれてきたのかって話ですよ。ルツィアアシナシオオトカゲだって本当にいるんですからね」
涼暮御幸:「……君が突出した戦果を上げているからだ」
晩翠凍衿:「……はい?」
柳生日那多:「そりゃあ、なんたって今をときめく"13人殺し"サーティーンキラーサマだもんね」
涼暮御幸:「“荒天龍”に“マゲイロス”」
涼暮御幸:「一介のUGNチルドレンが首級とするには、些か重い」
涼暮御幸:「実力を疑うわけではない。むしろ逆だ」
涼暮御幸:「それだけの功績を上げた者の役割が、学園の監視任務で有り続けるというのは」
涼暮御幸:「奇異に映るということだよ」
晩翠凍衿:「む……」
涼暮御幸:「そうし続けるということは、何か」
涼暮御幸:「この学院で、なにか企むことがあるのではないかと。そう邪推する連中もいると言うだけの話だ」
涼暮御幸:「誤解なきように言っておくが、君の支部がそう考えているわけではない」
涼暮御幸:「地区支部管轄を半ば離れた我々が、自分の担当学区があるにも関わらず来るというのは、必定」
涼暮御幸:「外からの横入りの面があるというわけだよ。納得かな」
柳生日那多:「上にも色々あるからねぇ。梁田サンの目の届くとこばっかじゃないってわけ」
晩翠凍衿:「そ……そう。そうですか。ふーん……」未だ仏頂面を保っているが、時折抑えきれずに目や口の末端が震えている。
晩翠凍衿:「あたしが優秀すぎるから……」
晩翠凍衿:「だ……だったら、まあ……仕方ないかな……?」
晩翠凍衿:一つ咳払いをして。
晩翠凍衿:「でも、だったら、その疑いも晴れましたよね」
晩翠凍衿:「報告した通りの状況でしょう?」
涼暮御幸:「いや報告以上にひどかったが……」
涼暮御幸:「君が報告にも気を使っていたことは分かった」
涼暮御幸:「正気を疑われない程度に……」
柳生日那多:「お互い大変だよねぇ~」ヘラヘラ笑う
晩翠凍衿:「……まあ……はい」
晩翠凍衿:気まずげに頷いて。
晩翠凍衿:「ともかく」
晩翠凍衿:「……生徒層の特殊さから、UGNはこの学校に対する介入を避けてきた」
晩翠凍衿:「そんな状態で、起こる事件から、生徒と日常を守ろうとしてきた人がいるんです」
晩翠凍衿:「……それをいきなり引っくり返すようなことはしないでください」
涼暮御幸:「言ったろう。必要があればする」
涼暮御幸:「そして、必要がないことを確認した」
晩翠凍衿:「……そうですよ」
柳生日那多:「"刃金鳴らし"の報告なら、上もひとまずは納得するでしょ。なんたって実績があるからね」
晩翠凍衿:「そちらの報告はお願いします。あたしは」
晩翠凍衿:「きっちりこの騒ぎを終わらせるので」
涼暮御幸:「……ああ。君は君のなすべきことをしろ。それから」
涼暮御幸:「我々は必要があればなすべきことをする、というのに違いはない」
涼暮御幸:「真に、君一人では手に余る危機が来るようであれば」
涼暮御幸:「その時は躊躇なく我々に助けを請え」
晩翠凍衿:「はあい」表情を緩める。
晩翠凍衿:「変に意地張ったりはしません。そこは信頼してもらって大丈夫です」
涼暮御幸:「ああ。信頼するとするよ」
晩翠凍衿:「でも、ちょっと残念だなあ」
晩翠凍衿:「今度こそ正気の涼暮さんと……あと何か」柳生さんの方を一瞥し。
晩翠凍衿:「何か……謎の柳生流かなにかと戦えるかと思ったんですけど」
柳生日那多:「むふふふ」にやけ顔で上半身を起き上がらせる
涼暮御幸:「……何。先の打ち合いで分かったよ」
涼暮御幸:「一対一では、君に取られていたよ」ふ、とかすかに笑う。
柳生日那多:「えー、私はまだまだやれましたけどー」口を尖らせる。
晩翠凍衿:「ここはやっぱり確認が必要なんじゃないですか?」
晩翠凍衿:「帰る前にちょっとだけ……一発ずつだけ……」
涼暮御幸:「……今度にしてくれ」
涼暮御幸:「頼むから……」
晩翠凍衿:「むう」
柳生日那多:「うーん、乗りたいところだけど」考えて
柳生日那多:「私もパスかな、だって」
柳生日那多:「一番確かめたいことは、もうわかっちゃったしね」
涼暮御幸:「?」
柳生日那多:「みゆちんにはまだ早いか~」やれやれと首を振る
宇賀神亜莉愛:『あ、あの』 恐る恐るというように三人へと声をかける。
晩翠凍衿:「あ、はい。どうしたの?」宇賀神さんを振り返る。
宇賀神亜莉愛:『あ、いえ。お二人に少し』
宇賀神亜莉愛:『いえ、晩翠様への質問でもあるのですが』
涼暮御幸:「何でしょう?」幾分柔らかい応答。
宇賀神亜莉愛:『私の理解が及んでいない部分もあるのですが、お三方は私達が使っている能力について専門的な知識を持つ組織の一員という解釈でよろしいのですね?』
柳生日那多:「あれ、説明してなかったんだ」晩翠さんを見て
晩翠凍衿:「……そういうことだね。機を見て話すつもりではいたんだけど」
宇賀神亜莉愛:『そして、このルツィアにさえ影響を及ぼせるだけのコネクションをお持ちであると』
涼暮御幸:「……ええ。その認識で間違いありません」
晩翠凍衿:「あ、亜莉愛ちゃんたちにいま協力してるのはそういうのとは関係ないよ!」
晩翠凍衿:「この学院の一生徒として、アスカさんに頼まれて動いてます。そこは本当だから」
宇賀神亜莉愛:『なるほど……』
宇賀神亜莉愛:『……これは、気の早い話になってしまうのですが』
宇賀神亜莉愛:『この事件が終息した後、皆様のーー組織のお力添えをいただくことは出来ませんか』
柳生日那多:「ほほーう?」
涼暮御幸:「……であれば、その時には」
涼暮御幸:「晩翠凍衿にお頼みするとよいでしょう」
涼暮御幸:「彼女は、我々の中でもトップエリートの一人です」
晩翠凍衿:「っ!」
涼暮御幸:「力を貸しましょうとも。……君たちが道を違えぬ限りはだが」
宇賀神亜莉愛:『ええ。道を違えぬように、そして皆様のお力を正式に乞う立場に至れるように』
宇賀神亜莉愛:『尽力いたします』
涼暮御幸:「その時は、各校の交流会でもしたいものです」
涼暮御幸:「その日を心待ちにしましょうとも」恭しく一礼を。
晩翠凍衿:「むしろこっちから提案しようと思ってたし」葭原さんに視線を向けて。
晩翠凍衿:「その時は任せてよね。どんと面倒見てあげる」
宇賀神亜莉愛:『ありがとうございます』
柳生日那多:「うちのお茶菓子も中々悪くないからね。楽しみにしてるよ~」
葭原百合子:「……はい。それでは槌山様をよろしくお願いします」
葭原百合子:「くれぐれも敗者に鞭打つようなことはなさらないでくださいね。お願いしますよ……」
葭原百合子:「宇賀神様、負傷者の応急手当と搬送の準備が完了しました」
葭原百合子:「調べねばならぬことがまだありますし、件の怪生物もおります。そろそろこの場を離れた方が良いかと……」
宇賀神亜莉愛:『ええ。では涼暮様、柳生様。私達はここで失礼いたします』
柳生日那多:「またね~」三人に手をふって
柳生日那多:「……っと、そうだ」何かに気がついたように懐をまさぐる
柳生日那多:「"スワッシュバックラー"!」ぽい、と何かを投げ渡す。
晩翠凍衿:「?」キャッチ。
柳生日那多:小刀だが、戦闘には使えそうにない。お守りのようなものだろう。
柳生日那多:小さなストラップが付いており
柳生日那多:市内では割と有名な縁結びの神社で売られているものだ。
晩翠凍衿:「なにこれ?」
柳生日那多:「戦利品。次あった時に返してね。まだ使うから」
柳生日那多:「言ったでしょ。こいつで語ればだいたい分かるよ」刀を掲げて
柳生日那多:「恋する乙女の覚悟ってやつぐらいはね」
晩翠凍衿:「なっ」
涼暮御幸:「……?」
柳生日那多:"がんばれよ"と口だけを動かして、ウインクを飛ばす。
晩翠凍衿:「はあ!?ちょっと!」
晩翠凍衿:「何なの急に!意味わかん……わかんないんだけど!」
晩翠凍衿:「こら!」
柳生日那多:「よーし、んじゃあ帰るかー」明後日の方向を向く
晩翠凍衿:「柳生!やーぎゅーうー!」
滑川冥:「じゃ、こっちも行きましょうかねェ」人目を憚るように目深にフードを被った滑川が、君達を先導する。
GM:斯くして君達は激戦を制し、第十三学生寮、その最奥を目指す。
GM:その先に待ち受ける物とは────。
GM: 
涼暮御幸:少女を背負う少女が、聖ルツィアの門より外へ。
涼暮御幸:振り返り、学院を見上げる。
柳生日那多:「どしたの?会長の椅子が名残惜しくなっちゃった?」
柳生日那多:背負われたまま尋ねる
涼暮御幸:「私の体は一つしかなくてね」
涼暮御幸:「今の席さえ、支えがなければままならん身だ」
涼暮御幸:「……」持ち上げて背負い直す。
涼暮御幸:「……椅子に、名残惜しくはないが」
涼暮御幸:「……“スワッシュバックラー”の実力は承知していた」
涼暮御幸:「“蟹座”を佩くだけの腕があることも、知悉していた」
柳生日那多:「いやー噂に違わず強かったねえ」
涼暮御幸:「それでも、なお。同年代の戦士同士だ」
涼暮御幸:「彼女と干戈を交えて、遅れを取ったことは」
涼暮御幸:「存外に……その。なんだ」
涼暮御幸:「……悔しく思う」
柳生日那多:「ふふーん……」意味深に口を歪めて
柳生日那多:「みゆちんもかわいい所あるじゃん」
涼暮御幸:「……だから、その呼び名は……」
涼暮御幸:「……いや、もういい」
柳生日那多:「職位にも実力にも頓着しないなんて態度してても」
柳生日那多:「剣を採る以上はそりゃあ、負けたくないもんね。みんな同じだよ」
涼暮御幸:「何にも負けたくはないものだよ。それを、わざわざ」
涼暮御幸:「学内の生徒や、後輩に向けては、言うことはあるまい」
涼暮御幸:「それだけの話だよ。だから」
涼暮御幸:「君も触れ回らずに居てもらえると助かる」
柳生日那多:「へへ、じゃあそれって」
柳生日那多:「二人だけの秘密ってやつだね」
柳生日那多:「ん……?あーはいはい、ごめんごめんて」急にどこか上を向いて
柳生日那多:「訂正入りました。三人ね、三人」
涼暮御幸:「だからこんなに重く感じるのかな」ふ、と冗談めかして。
涼暮御幸:「2人背負っていてはな……」
柳生日那多:「ふふ、そうだよー。身体が足りてないのは私らも同じだからね」
柳生日那多:「ま、私はそこそこ天才なんで、あんまり悔しい思いなんかしたことないけど」
柳生日那多:「……あいつがいつもそう感じてるのは知ってるからさ」
涼暮御幸:「いつでも満足に振るえるわけではないことは」
涼暮御幸:「悔しく思ってもいいだろうさ」
涼暮御幸:「今なお孤高を気取ることもあるまい?」
柳生日那多:「ふふ、言えてる」
柳生日那多:「だったらもっと甘えてくれてもいいんだけどな~」
涼暮御幸:「……ふ」薄く笑って。
柳生日那多:「……本当に、いつでも甘えていいんだからね」少し声の調子を落として
柳生日那多:「どんなに高い玉座だってさ、宇宙から見れば全然大したことないんだから」
柳生日那多:「いつだって、みゆちんはみゆちんで……」「……あん?」
柳生日那多:「いや待てって、今私めっちゃいいこと言って……うわ!?」
涼暮御幸:「こら、暴れるな……!」
柳生日那多:背負われたたまま大きくバランスを崩し、後ろに斃れる。
柳生日那多:「あいた~……」いつの間にか取り出された眼鏡が顔に掛けられ
柳生日那多:同時に時間を巻き戻したように長髪が短くなっていく。
柳生咲玖夜:「…………」
柳生咲玖夜:「はぁ~~~~~~~~っ…………」大きく溜息
涼暮御幸:「……何だ。どうした?」
涼暮御幸:「あまり、人の背で溜息を付いてほしくはないが……」
柳生咲玖夜:「せっかく"あの"晩翠さんと立ち会えたのに……」
柳生咲玖夜:「握手どころか一言も話せず……」
柳生咲玖夜:「日那多と御幸ちゃんばっかり仲良くなってさあ……」
柳生咲玖夜:「うぅ~~~~悔しい悔しい悔しいよ~~~!!」
柳生咲玖夜:じたばたして地面へ降り立つ
涼暮御幸:「そんなに彼女に興味が?」
柳生咲玖夜:「だってすごいじゃない!私と同年代なのにあんなに強くて、沢山の人を助けてさあ」
柳生咲玖夜:「いや、晩翠さんだけじゃなくて他の強い人もみんなそうなんだけど……」
柳生咲玖夜:「一番悔しいのは!」
涼暮御幸:「悔しいのは?」
柳生咲玖夜:「ぜんっぜん御幸ちゃんを助けてあげられなかったことー!」そう言って涼暮さんに抱きつき
涼暮御幸:「わっ」
柳生咲玖夜:「なので!」そのまま器用に体勢を変えて、彼女を背負う。
涼暮御幸:「ちょ……ちょっと!?」
柳生咲玖夜:「ここから帰るまでは私が背負います」
柳生咲玖夜:「御幸ちゃんはいい子でお休みしてて下さい!」
涼暮御幸:「……全く」特に抵抗はせず。
柳生咲玖夜:そのまま返答を待たずに歩き出す。
涼暮御幸:「君達は、強引なんだよ」
涼暮御幸:「……その強引さに、助けられても居るがね」
涼暮御幸:後半は小さく独りごちて。
涼暮御幸:身を委ねるように預けた。



【Middle5/「その先のことは、その先の話です」】

GM:ミドル5。
GM:全員登場です。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:57->63)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した(侵蝕率:71->76)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4(1d3+3->1+3)した(侵蝕率:74->78)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5(1d3+3->2+3)した(侵蝕率:77->82)
宇賀神亜莉愛:シーン開始前に経験点使用します
晩翠凍衿:あっそうそうこちらも!
葭原百合子:経験点25を使って《グラビティバインド》LV3を取得します。残り経験点は6.
宇賀神亜莉愛:39点中35点使用してRCの技能値を一気に12に
宇賀神亜莉愛:残りは4点!以上です
晩翠凍衿
・メモリー取得 井上鋼音 有為 15/41
・エフェクト成長 ジャイアントグロウス1→3 25/41
・技能成長 情報:UGN2→6 29/41

晩翠凍衿:これで!
GM:OK
GM:シークレットダイス
GM:ん~
GM:シークレットダイス
GM:ふむ……
GM:OK
GM:判定に入ります

・≪拠点確保≫
難易度6。敵から身を隠せる安全な場所を確保する。すべてのPCは侵蝕率を1D3+3減少させてもよい。

・≪物資探索≫
難易度9。水や食糧などの物資を捜索する。
すべてのPCは侵蝕率を1D3+3減少させてもよい。

・≪索敵≫
現在周辺にいる敵を探知する。
敵によって判定難易度は変わる。
GMは判定達成値に応じて、発見できたエネミーを開示する。

・≪情報収集≫
≪索敵≫で1体以上のエネミーを発見した場合に実行可能。
敵の痕跡や残されたUGNデータベースなどから情報を収集する。
達成値6でプロフィール、9でシンドロームと主力エフェクト、15で行動値と各種判定の難易度が開示される。

GM:引き続きどうぞ!
宇賀神亜莉愛:ではいつもので行きましょうか
晩翠凍衿:フォーメーションA!
御薗野咲:《援護の風》+《ウィンドブレス》!
御薗野咲:判定ダイス+4、達成値+6……しな!
宇賀神亜莉愛:コネも使って噂話で索敵!
葭原百合子:頑張ってくださいまし!
宇賀神亜莉愛:10dx+10
DoubleCross : (10R10+10[10]) → 10[1,2,3,3,4,6,8,8,9,10]+9[9]+10 → 29

宇賀神亜莉愛:頑張りましたわ
GM:やりやがる
宇賀神亜莉愛:この値なら黒鶫も見つかってたのにな……
GM:なお今回は半イベントシーンのため、索敵・行動判定に含まれない固定の敵が他に2体登場します。
御薗野咲:何だとォ……
葭原百合子:一体何者……
晩翠凍衿:まさかオオトカゲ……
葭原百合子:強制エンカウントオオトカゲ……
宇賀神亜莉愛:ついに来てしまうのか……?
GM:見つかったのはこちら

ルツィアアシナシオオトカゲ

レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ


葭原百合子:追い付いてきちゃった
宇賀神亜莉愛:本当についてきてる
葭原百合子:どちらも情報収集済みですわね
晩翠凍衿:ワーオ
御薗野咲:あわわわ
宇賀神亜莉愛:それにレイラ様まで
葭原百合子:レイラ様懐柔しちゃいますかねえ
GM:どちらも調査済みのため、情報収集はカットできます。
葭原百合子:では物資探索しますわね
葭原百合子:コネ:噂好きの友人、<情報:噂話>を使用して判定。
葭原百合子:6dx+1>=9
DoubleCross : (6R10+1[10]>=9) → 10[3,4,4,5,10,10]+4[1,4]+1 → 15 → 成功

晩翠凍衿:じゃあ拠点確保!
晩翠凍衿:4dx+6>=6
DoubleCross : (4R10+6[10]>=6) → 6[4,4,4,6]+6 → 12 → 成功

御薗野咲:手持ち無沙汰だ お紅茶でも入れましょう
GM:では1D3+3を2回まで減らせますわ
葭原百合子:63-2d3-6
DoubleCross : (63-2D3-6) → 63-2[1,1]-6 → 55

御薗野咲:2d3+3+3
DoubleCross : (2D3+3+3) → 3[1,2]+3+3 → 9

御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を-9した(侵蝕率:78->69)
宇賀神亜莉愛:82-2d3-6
DoubleCross : (82-2D3-6) → 82-4[3,1]-6 → 72

宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を-10した(侵蝕率:82->72)
晩翠凍衿:1d3+3+1d3+3
DoubleCross : (1D3+3+1D3+3) → 2[2]+3+1[1]+3 → 9

晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を-9した(侵蝕率:76->67)
葭原百合子:さて、トカゲの懐柔難易度が30、レイラ様の懐柔が25ですわね
GM:では行動判定どうぞ~

レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ

探知難易度1
知覚判定5DX
懐柔判定25
逃走判定12



ルツィアアシナシオオトカゲ

探知難易度5
知覚判定4DX+6
懐柔判定30
逃走判定12


晩翠凍衿:オオトカゲの方を懐柔します!
葭原百合子:《導きの華》を使用。晩翠様の判定達成値に+10。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:55->59)
御薗野咲:判定直前に《援護の風》+《ウィンドブレス》。判定ダイス+4、達成値+6!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:69->73)
晩翠凍衿:いただいて、判定前にフォールンスプライトの効果も使用。ダイス+3。
晩翠凍衿:いざ
晩翠凍衿:9dx+22
DoubleCross : (9R10+22[10]) → 10[1,2,3,5,5,6,6,8,10]+2[2]+22 → 34

晩翠凍衿:できちゃった
GM:じゃあみんなで頑張ってトカゲと仲良くなりました
葭原百合子:やりましたわね
宇賀神亜莉愛:懐柔が上手い
御薗野咲:やったやった
葭原百合子:よしよし
宇賀神亜莉愛:お見事ですわ
御薗野咲:背中に乗りたい
GM:続いてレイラに対して対応どうぞ。
御薗野咲:奇襲する!
晩翠凍衿:そちらは我らがパーティ随一のアサシンに
御薗野咲:といってもこっちはできればラッキーくらいですけどね。<知覚>行きます!
御薗野咲:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[2,6,6,8,10]+9[9]+1 → 20

御薗野咲:わお
葭原百合子:天性の才能
GM:なんだァ~~ッ
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:5DX>=20
DoubleCross : (5R10[10]>=20) → 8[1,4,5,7,8] → 8 → 失敗

レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:そのダイス運……妬ましい……
宇賀神亜莉愛:早速嫉妬が
GM:ダメージどうぞ!
御薗野咲:今出すのか! では《光の剣》から《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》!
御薗野咲:判定に《援護の風》*《ウィンドブレス》。イクゾー!
御薗野咲:10dx8+8
DoubleCross : (10R10+8[8]) → 10[1,4,5,5,6,6,8,9,9,10]+6[2,4,4,6]+8 → 24

御薗野咲:3d10+9
DoubleCross : (3D10+9) → 17[2,8,7]+9 → 26

御薗野咲:べしーっ!
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:ガード≪氷盾≫
GM:ダメージどうぞ
御薗野咲:あっ、ダメージが26です!
御薗野咲:リアクションできるんだったら待つべきだった……すみません
GM:あっそうだ
GM:じゃあ……
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:≪氷雪の守護≫
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:10-6D10
DoubleCross : (10-6D10) → 10-40[1,7,10,8,8,6] → -30

レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:効きません……そのような攻撃……
宇賀神亜莉愛:かった
御薗野咲:大人げない!!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+10した(侵蝕率:73->83)

滑川冥:「……御薗サン」
滑川冥:十三学生寮奥地への道中、不意に滑川が口を開く。
御薗野咲:「ん? 何ですか?」 手に提げた魔法瓶を示し 「お紅茶飲みます?」
滑川冥:「いーえ、そうではなく……」
滑川冥:「ぶっちゃけた話、現時点で……宇賀神さんのこと、どう思ってます?」
御薗野咲:「どう……」
滑川冥:御薗の顔を見て。「会長に相応しいと思うッスか?」
御薗野咲:指を頬に当てて 「んー」
御薗野咲:「そもそも『会長に相応しい』って何でしょうね? 私、まだそれが全然ピンと来てなくって」
御薗野咲:「でも、宇賀神さんは頑張って色々考えてるし、言ってることは良いことだと思います」
滑川冥:「宇賀神サンならこの学院を良くしてくれる……ちゃんと引っ張っていけそうだなァ~って、そう思います?」
御薗野咲:「えー。それは難しいと思います」
滑川冥:「そりゃまた、どうして?」
御薗野咲:「うーん、少なくとも、引っ張っていく、って感じの人じゃないとは思います。何ていうのかな……お願いする、みたいな」
御薗野咲:「そういう人じゃないですか? 力を使わずに学校を統率する、っていうんなら。そんな感じになると思うんですけど」
御薗野咲:「あ、良くなるかどうか、は、だから別の話ですね。引っ張っていくっていうのは、宇賀神さんのイメージじゃないな……ってだけで」
御薗野咲:「滑川さんはどう思ってるんですか?」
滑川冥:「なるほど。スタンスの話ッスか……あたしですか?」
御薗野咲:「はい。もともと宇賀神さんと霞原さんのこと、紹介してくれたのは滑川さんじゃないですか」
滑川冥:「さてねェ。他の大半の候補よりはずっと良い人だと思いますけど、今の会長の後を継いでやっていけるのか、その上で学院をもっとよく出来るのか……は」
滑川冥:「正直なところ、未知数ッスね」肩を竦める。
滑川冥:自分で紹介しておいて、そんなことを言って。
滑川冥:「……御薗サンは、この戦いを止めたいんスよね?」
御薗野咲:「はい」
滑川冥:「好きですか?この、聖ルツィア女学院が」
御薗野咲:「好きですよ。他の学校と比べてどうかは分からないですけど……」
御薗野咲:「いろんな人がいて、自由で、驚くようなことがいくつもあって、みんな元気で」
御薗野咲:苦笑し 「まあ、それで大変なこともあるんですけど。でもそれは、物事の良いこと悪いことみたいな」
滑川冥:「そうッスか。そりゃあ……」
滑川冥:「……良かったです。あたしも好きですよ。いい思い出もいっぱいありますしね」
滑川冥:「……ああ、その。御薗サン、って……」
滑川冥:少し躊躇するような間があって。
御薗野咲:「?」
滑川冥:「……チラっと聞いた話なんスけど。御薗さんのおうちって、三代続けて聖ルツィアの生徒らしいッスね?」
御薗野咲:「三代……」 指折り数えて 「私が三代目、ってことならそうですね。おばあちゃんの頃からそうらしいです」
滑川冥:「へ~……そうなんスか」
滑川冥:「何か……」
滑川冥:じっと顔を見て。
御薗野咲:その目を見返し、小首をかしげる
滑川冥:「何か、言ってましたか?おばあさんとお母さん……学院のこととか」
GM:……どうにも、とりとめのない話だ。君は違和感を覚えるかもしれない。
GM:それはまるで、どうしても切り出したい本題を世間話の中にカモフラージュしているような印象を受ける。
御薗野咲:「うーん、そこまで具体的なことは……」 違和感を覚えつつも、その話には応じる
御薗野咲:話自体がおかしな内容ではない。相手にも相手のペース・手順があるのかもしれないと思えば
御薗野咲:それほど勘ぐるほどではない。必要なことなら切り出してくれるだろう。野咲は基本的に、受け身の少女だ
滑川冥:「……何も?」これまでの飄々とした態度を崩して、食い下がるように。
御薗野咲:「まあ、学校のことを仲良く話す……っていう空気じゃないんですよね、うち。何でですか?」
御薗野咲:「何か気になることでもあるんですか?」
滑川冥:「えっ?いえいえ!別に?」ぱっと距離を離し、何事もなかったかのように。「珍しいじゃないスか。おばあさんから同じ学校だなんて」
滑川冥:「どんな感じかなァって気になっただけッスよ。昔の学院にも興味ありますしね~」
御薗野咲:隠されたな、とは感じたが、相手が隠すならそれを良しとするのが野咲だ。ぱちくりと目を瞬かせて
御薗野咲:「まあ、なかなかいないですよねえ。うちはまあ色々事情があって……って感じで」
御薗野咲:「でも、探せばいる気がするなあ。代々通ってるような子。歴史と伝統はありますし……」
滑川冥:「ま、この学院の生徒の家ったら、色々事情はありますよねェ」それ以上は踏み込まず。
滑川冥:「さておき、行きましょうか御薗サン。最奥はすぐそこッスよ!」
滑川冥:話を打ち切るようにそう言って、早足で歩いていく。
御薗野咲:先行するその背中を少しだけ見て、歩調を変えずにそれに続く

第十三学生寮『ロトズレジデンス』最深部
GM:迷宮のような通路をいくつも潜り抜け、盗賊や大鼠の群れを退け、ようやく辿り着いた寮の深奥。
GM:錆びついた鋼鉄の建材を組み上げてつくられたような、殺風景な廃屋じみた建物。そこが“壊滅戦線”の現在の本部であるらしい。
GM:薄暗く、誇りっぽい室内。カラカラと音を立てる換気扇の隙間から、辛うじて陽の光が覗いている。
GM:室内にいるのは二人。一人は軍服を着込んだ背の高い少女。もう一人は、艶やかな和服の少女。
黒鉄ライザ:「貴様ら何者だ!何の用だ!」
黒鉄ライザ:「我々を“七つの大罪”と知っての狼藉か、これは!」
黒鉄ライザ:「アポイントメントを取れ!!アポイントメントを!!」
御薗野咲:「アポイントって言っても、今、お忙しいんですか?」
黒鉄ライザ:軍服の少女が、君達に怒鳴り付ける。
黒鉄ライザ:「忙しくなどあるものか!!暇を持て余している!!」
葭原百合子:「であれば一つ、お話を伺わせていただきますね」
御薗野咲:にこりと笑う 「良かった。なら構いませんよね。お話しても」
黒鉄ライザ:「むっ……!?そうか……!?……そうかもしれん!!」
晩翠凍衿:「流されやすいな……」呆れ顔。
葭原百合子:「真面目な方なのでしょうね」
安芸山寧子:「あらあら、皆さんお揃いで」
安芸山寧子:目を細めて笑う。
安芸山寧子:「こないな寂れたとこに、皆さんのようなお方が……何の御用でっしゃろか?」
晩翠凍衿:「で、貴方と」和服の女へ向き直る。
晩翠凍衿:「“壊滅戦線”の行方不明だったリーダーっていうのは」
晩翠凍衿:「安芸山さんで良いんですかね」素の口調を隠さずに言う。
黒鉄ライザ:「何だと貴様不躾に!!失礼ではないか!!」
御薗野咲:「普通に質問してるだけじゃないですか?」
黒鉄ライザ:「そんなものは知らん!!そうだろう安芸山!!」
安芸山寧子:「ええ、うちどす」
黒鉄ライザ:「そうだろうそうだろう……何!?!?」
黒鉄ライザ:「知らなかったぞ!!そんなこと!!」
安芸山寧子:「言うてへんかったさかい……」
黒鉄ライザ:「そうか……」
黒鉄ライザ:「おい!そうらしいぞ!!」
葭原百合子:「黒鉄様はここで一体何をなさってたのでしょうか……」困惑気味。
晩翠凍衿:「……同意だけど、安芸山さんにも同じことを聞きたいな」
晩翠凍衿:「何をしてるんですか?この学校で」
晩翠凍衿:「つまり──会長選への出馬だけでなく、校内で戦闘を煽ったり、変な薬を出回らせてるのはなんでかってことなんですけど」
晩翠凍衿:後者はかまをかけている。
安芸山寧子:「そうどすなあ」頬に手を添えて。
安芸山寧子:「まず、壊滅戦線の目的ちゅうのんは、この学院をいっぺん白紙に戻して、零からやり直すこと」
安芸山寧子:「あの井上って人と近いかもしれまへんなあ」
安芸山寧子:「既に煮詰まり切った学院を、正常な形に戻す……」
安芸山寧子:「ま、そないな目的があって動いてる派閥なんどす」
御薗野咲:「煮詰まりきった……」
葭原百合子:「簡単に仰いますよね、本当に」
宇賀神亜莉愛:『……そのために、争いを煽り生徒たちが潰しあうよう糸を引いていると?』
安芸山寧子:「ああ、勘違いしいひんでください」
安芸山寧子:「うちはちゃいます」
晩翠凍衿:「違う?」
黒鉄ライザ:「???」
葭原百合子:「何か別の目的のために動いていると」
安芸山寧子:「うちの目的は────」くすりと笑みを深めて
安芸山寧子:「この学院を完膚なきまでに破壊して、完全に終わらせるこっとす」
晩翠凍衿:「どうして」
安芸山寧子:「……」少し黙って、晩翠を見る。
安芸山寧子:「あれは昭和……何年やったかな」
安芸山寧子:「まあ、大体80年くらい前かなぁ。うちと天花寺はんは出会うたんどす」
安芸山寧子:「当時はオーヴァードっちゅうのんは貴重で、うちは他の相手には初めて会うた」
安芸山寧子:「この土地は、昔から獣憑きの出やすい地域って言われとってな」
安芸山寧子:「ま、今でいうオーヴァードやジャームどすなぁ」
安芸山寧子:「昔から恐れられて、神社も建てられとったんどすけど……」
安芸山寧子:「その理由ちゅうんが、ここの地下にあるちゅう賢者の石の鉱脈やったんどす」
晩翠凍衿:「……ええ。存在はあたしも知ってます」
安芸山寧子:「そこで、この辺一帯を外界から隔絶するために、当時の軍隊が作ったのが……」
安芸山寧子:「この学院の起源ちゅうわけどす」
晩翠凍衿:「隔絶っていうのは」
晩翠凍衿:「内から外を?外から内を?」
安芸山寧子:「そら、どちらも、に決まっとります」
安芸山寧子:「この学院を取り囲むようなあの深い森も、その頃からのもんどすなあ」
安芸山寧子:「ここ十三学生寮の成り立ちは、元々は坑道の守り人、刑務に服していた罪人の詰所なんどす」
安芸山寧子:「言わば本当の最古の寮。ここに入った生徒の罪が免除されるちゅうのも、その頃の名残でっしゃろなあ」
安芸山寧子:「ここに根差した軍の研究部は、レネゲイド、特に不老の古代種の力に執着してましてなあ」
安芸山寧子:「連中はどないしても不老の力が欲しかったようどす。……ま、うちには知ったこっちゃあらしまへんが」
安芸山寧子:「施設はうちが壊滅させて、坑道も閉鎖され、更に終戦によって軍部も撤退した……」
晩翠凍衿:「この学校に、旧日本軍の研究施設が?」
安芸山寧子:「やけど、研究結果は残された。不老に至る為の儀式は」
安芸山寧子:「もう全部、焼いてまいましたけどね。ここ十三学生寮には名残があるかもしれまへん」
安芸山寧子:「……七つの大罪ちゅうのんは、儀式によって作られた不老の女達どす」
葭原百合子:「……帰国子女の皆様が?」
安芸山寧子:「オーヴァード同士を戦わせ、力を集約するその儀式こそ、かつて行われとった“決闘裁判”の正体であり……」
安芸山寧子:「今まさに会長選として行われてる、この儀式そのものどす」
黒鉄ライザ:「そういうことだぞ!!」とりあえず頷いておく。
晩翠凍衿:「……そんな生臭くてきな臭い目的で作った学校に、聖ルツィアとはね」
晩翠凍衿:「カモフラージュか、許しでも請うつもりだったのか。……にしても」
晩翠凍衿:「なんで今それが行われてるんです」
晩翠凍衿:「おかしいでしょ。儀式のことを知ってるあなたたちはもう不老じゃない」
安芸山寧子:「さあ?うちは天花寺はんの思惑なんて、知ったこっちゃあらしまへん」芝居めかしてかぶりを振って。
安芸山寧子:「……そやけど天花寺はんは、古代種の力を求める連中に、散々な目に遭わされて」
安芸山寧子:「ほんでもずっと、ずっと。人間に肩入れしてはるんどす」
安芸山寧子:「アホらしい思いまへんか?」
晩翠凍衿:「…………」
安芸山寧子:「それもこれも、あの人が守るこの土地……この学院が、ここにあるせいどす」
安芸山寧子:「うちはあの人を、自由にしたげたい」
安芸山寧子:「そやさかい、この学院を潰す」
安芸山寧子:「そないな話どす」
黒鉄ライザ:「……そういう話だぞ!!」
晩翠凍衿:「ふうん。あなたの考えは分かりました」
晩翠凍衿:「でも不思議ですね」
晩翠凍衿:「あたしが初めて会った時から、アスカさんは──時にはこの学校を守るために、何度も死にかけて」
晩翠凍衿:「実際、あたしがいなかったら四回くらいは死んでたと思います」
黒鉄ライザ:「そんなにか!?」
晩翠凍衿:「そんなに」
安芸山寧子:「……」
晩翠凍衿:「でも。そういう大変な時に、昔の知り合いの姿なんて、影も形も見えなかったんですけど」
晩翠凍衿:「ずーっと放り出しといて、今まで何やってたんですか?貴方たち」
黒鉄ライザ:「私に聞かれても知らんぞ!!」
安芸山寧子:「……ええ、知ってます。あの人はそないな人どす」
安芸山寧子:「なんべん言うても聞こうとしいひん。そやさかい止めるんどす、無理やりでも」
安芸山寧子:「その為の準備を、してきたんどす」
GM:部屋が大きく揺れる。
晩翠凍衿:「!」
GM:安芸山の背後、壁の一面が大きく展開し、何か巨大なものが姿を現す。
GM:それは、怪物だ。
GM:かろうじて人の形を取った……溶け落ちたような、腐乱したような身体の、巨大な怪物。
GM:呻き声を上げて、安芸山の傍らに傅く。
御薗野咲:「う……えっ!?」 思わず身構える
晩翠凍衿:「……それが準備?」悪臭に顔を顰めて。
安芸山寧子:「言うたやろう?軍部の研究は残されたって」
安芸山寧子:「これがその成果。ちょっとやそっとでは死なへんで」
葭原百合子:「このようなものが、私たちの……」
宇賀神亜莉愛:「……」 怪物の威容に息を飲むものの、強く見つめ返す。
安芸山寧子:「……で、どうするのん?」
安芸山寧子:「尻尾を巻いて逃げかえるんやったら、今なら許したるで」
安芸山寧子:「ああ、勿論、その襷は置いてってな」
晩翠凍衿:「……はい?」首を傾げる。意味が分からない、と露骨に示す仕草。
安芸山寧子:「ああ、それから」
安芸山寧子:晩翠を見て。
安芸山寧子:「天花寺はんのことは諦めたらええよ、小娘」
安芸山寧子:「あんたには相応しないさかい」
晩翠凍衿:「あなた……」
晩翠凍衿:首を振る。
晩翠凍衿:「……あたしが言うのも何ですけど、人の気持ちに疎すぎます」
安芸山寧子:「……はぁ?」
晩翠凍衿:「アスカさんがどうして人の傍に居続けたのか。それを考えることもしないで、自分がいいと思ってるだけでこの学校を壊そうとするわ」
晩翠凍衿:「あたしたちが全然まるっきりそんな古臭い失敗作なんて怖がってないこととか」
晩翠凍衿:「何よりも」
晩翠凍衿:「アスカさんがもうあたしにすっかり惚れ込んでるってこととか」
晩翠凍衿:笑う。
晩翠凍衿:「バーカ。お呼びじゃないんですよ、くそばばあ」
安芸山寧子:「……」ぴくり、と眉が動き、笑みが引き攣る。
安芸山寧子:「……成程、成程」
安芸山寧子:ばつん!と荒っぽく扇子を畳み。
安芸山寧子:「……そないに死にたいんやったらな、今すぐ冥途に送ったるさかい覚悟してみ────」
GM:瞬間。
GM:轟音と共に天井が吹き飛び、奇怪な叫び声が木霊する。
GM:「ギ……ギャァアアアアッ!!」
葭原百合子:「……またあの怪物が!?」
GM:怪物の悲鳴が響き渡る。巨体に喰らい付いているのは、更なる巨体。
ルツィアアシナシオオトカゲ:「フ……シュルルルルル…………」
晩翠凍衿:「……あれって」
ルツィアアシナシオオトカゲ:鱗に覆われた、巨木のような身体。四肢の無い身体と、三角形の頭部。
ルツィアアシナシオオトカゲ:牙で怪物に喰らい付き、ちろちろと不気味に舌を動かしている。
ルツィアアシナシオオトカゲ:外縁森林に生息する巨大爬虫類────ルツィアアシナシオオトカゲだ。
葭原百合子:「……アシナシトカゲというか、ツチノコでは……?」
宇賀神亜莉愛:『先ほど逆方向に誘導したはずですが……何故此処に?』
黒鉄ライザ:「何だこいつはーーーッ!?」
安芸山寧子:「……???????」
御薗野咲:「このままやっつけてくれないかなあ、あれ、気持ち悪いし……」
葭原百合子:「どうやら彼女たち……というか安芸山様もこの学び舎の事を何も理解していないご様子ですね」
GM:更に、君達の背後から、ひんやりとした冷気が背を伝ってくる。
GM:振り返れば既に部屋の入り口が、完全に凍り付いて氷雪に閉ざされている。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「ああ……羨ましい……羨ましい……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:吹き荒れる吹雪の只中で、平然と佇む少女が一人。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「安芸山様も……黒鉄様も……私を仲間外れにして二人で楽しそうに……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「ああ……妬ましい……妬ましすぎて……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「……許せません……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:さらに強烈に吹雪が吹き荒び、室内で荒れ狂う。
黒鉄ライザ:「そんなに楽しくはなかったぞ!!」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:一瞬、唖然としたように表情を失くすが。
安芸山寧子:「く……また邪魔者……」
晩翠凍衿:「──あっはっはっは!」
晩翠凍衿:声を上げて笑う。
晩翠凍衿:「どうするんですか?ずいぶん様子が違ってきちゃいましたけど」
晩翠凍衿:「尻尾を巻いて逃げ帰りますか?」
晩翠凍衿:「許してあげますよ。今なら。特別に」
晩翠凍衿:「二度とあたしとアスカさんの前に現れないって条件付きでですけど!」
安芸山寧子:「やかましいで!小娘ッ!!」
安芸山寧子:「ええやろう……全員纏めてぶち殺したる……!!」
葭原百合子:「それは困ってしまいますね、私たちはそんなことの為に此処に居る訳ではありませんので」
葭原百合子:「ルツィアの秘密、天花寺様や皆様の過去。蔑ろにしようなどとは露とも思いませんが」
葭原百合子:「壊すなどと、簡単に言ってもらっては困ります。抗わせていただきましょう」
葭原百合子:「今を生き往く乙女たちは、この青春で精いっぱいなのですから」
御薗野咲:「……そうだ、そうですよ! さっきの話、なんか世界史のおばあちゃん先生の授業みたいで、あんまりよく分かんなかったけど」
御薗野咲:「一個だけ確認しなきゃいけないことがあります!」
御薗野咲:真剣な表情で、ぐるっと晩翠さんの方を振り向いて 「晩翠さん!」
晩翠凍衿:「えっ。あたし?」
御薗野咲:「…………」
御薗野咲:「天花寺会長さんが晩翠さんにすっかり惚れ込んでるってホントですか?」
晩翠凍衿:「ああ……」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:見る間に顔が赤くなる。
晩翠凍衿:「いや……ちょっと、今まではさ」
晩翠凍衿:「可愛いとか好ましく思っているとか、しょっちゅう言われすぎて逆に信じらんないなーって思ってたんだけど」
御薗野咲:「うんうん」 相槌
葭原百合子:「まあ……」微笑ましそうに、興味津々。
晩翠凍衿:「……色々考えると、あの人はあたしに嘘は吐かないようにしてるんじゃないかって気もしてきて」
晩翠凍衿:「そうすると、褒め言葉も全部本当の気持ちで言ってるってことになるじゃん……?」
宇賀神亜莉愛:こくこくと頷いて見せる。
晩翠凍衿:「キスもしたし」
御薗野咲:「!!!」
黒鉄ライザ:「キスまでしたのか!?」
葭原百合子:「そんなに!」
晩翠凍衿:こくりと頷く。
宇賀神亜莉愛:わあ、と口元に手を添えて驚いている。
葭原百合子:「おめでとうございます……」
御薗野咲:「確かにそれは……普通じゃないですね……」
御薗野咲:「あっ」
御薗野咲:光の剣を生み出す 「すみません、確認したいこと、それだけでした。ごめんなさいこんな時に」 安芸山さんに向き直る
晩翠凍衿:「あ、うん」
晩翠凍衿:こちらも安芸山さん向き直って。「お待たせしました。もういいそうです」
御薗野咲:「終わったら晩翠さんが天花寺さんのことどう思ってるか、聞かせてくださいね!」
晩翠凍衿:「えっ……じ、時間あったらね……」
安芸山寧子:「………………………………………………」
安芸山寧子:「死ねどす!!!!!!!!」
GM:戦闘を開始します。
エンゲージ []内は行動値



黒鉄、安芸山、ヒルコ
(10m)
レイラ(5m)PC(5m)オオトカゲ

GM:セットアップから!
晩翠凍衿:怨念の呪石。暴走してダメージ+2D。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+3した(侵蝕率:67->70)
安芸山寧子:≪ルーラー≫
葭原百合子:げぇっ
安芸山寧子:黒鉄、自身、ヒルコ以外のラウンド間ダイス-3個
御薗野咲:ウワッ古代種
宇賀神亜莉愛:うわ、嫌なことする!
宇賀神亜莉愛:今回も狂騒の旋律Lv5!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5した(侵蝕率:72->77)
葭原百合子:《灰色の庭》使用。レイラ様の行動値を9下げて3にします。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:59->61)
黒鉄ライザ:≪灰色の庭≫
葭原百合子:なっ
黒鉄ライザ:宇賀神さんの行動値-12
晩翠凍衿:貴様ッ
宇賀神亜莉愛:く、厄介な手ばかり
御薗野咲:失敗奇襲で《光の剣》は発動済みなのでなし!
晩翠凍衿:あ、狂騒はいつも通りもらう!
御薗野咲:狂騒は貰うズェ……
葭原百合子:ん~、狂騒受けません
ヒルコ:≪破滅の足音≫+≪盾砕きの毒≫
ヒルコ:1D10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 7[7]+1 → 8

ヒルコ:8ラウンド後に味方以外戦闘不能になります
晩翠凍衿:な……何~~~~っ
ヒルコ:このラウンド中、ヒルコの攻撃に対してカバーリングを行ったPCは侵蝕が1D上昇します
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:≪氷の城塞≫ラウンド間受けるダメージ-18 移動で解除
ルツィアアシナシオオトカゲ:Dロイス≪野獣本能≫
ルツィアアシナシオオトカゲ:≪完全獣化≫+≪究極獣化≫+≪剛身獣化≫を使用
御薗野咲:いけーっ、ルツィアアシナシオオトカゲーっ!
葭原百合子:我らが守護神!

安芸山寧子:「……ほな、参りまひょ」
安芸山寧子:安芸山が両手で狐を象り、交差させ開いた指から君達を覗き込む。
安芸山寧子:瞬間、全員の視界がぐにゃりと歪む。
安芸山寧子:万華鏡のように景色が回転したかと思うと、それまでの錆びついた廃屋が、瞬く間に落葉の舞い散る古びた神社の境内へと変わっている。
御薗野咲:「っわ……!」 ふらつきかけるが、どうにか足を踏ん張って
晩翠凍衿:「これは……」顔を顰める。
安芸山寧子:「一人ずつゆっくり殺したるさかい、迷わず冥途へ行くとええよ」
晩翠凍衿:「ふん。文字通りの女狐ってわけ」
葭原百合子:「世界を塗り替える……勉強になりますね、先輩」
葭原百合子:広がる秋空の領域をレイラ様の吹雪と競り合わせ、抑え込む。
黒鉄ライザ:「私も!!私もやるぞ!!」
黒鉄ライザ:「せいっ!!」黒鉄が腕を振るうと同時、押し潰されんばかりの重圧が宇賀神の全身を襲う。
宇賀神亜莉愛:「……!?」 漏らしかけた呼気を噛み殺し、辛うじて膝をつく。
黒鉄ライザ:物質化した超重力の歯車が、宇賀神の身体に纏わりついている。
黒鉄ライザ:「わはははは!!どうだ動けまい!!」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「皆様楽しそうで何よりです……私は……いつも蚊帳の外なのですね……」吹き荒ぶ氷雪が、見る間にトーチカを形成していく。

GM:ではイニシアチブ
GM:あ、その前に
GM:一応告知を。ヒルコは現在Eロイス≪拒絶の結界≫≪拒絶の結界≫で60以下のダメージが無効になっています。
安芸山寧子:イニシアチブ≪束縛の檻≫
安芸山寧子:PC全員に放心、硬直付与
御薗野咲:ヒエッ
宇賀神亜莉愛:こっちもイニシアチブで動きます。アルティメイド服を脱いで行動値-3を解除
宇賀神亜莉愛:行動値を11に
晩翠凍衿:は……白兵硬直罪野郎!!
葭原百合子:なんてお人
宇賀神亜莉愛:白兵が二人も居るのに
安芸山寧子:舞い散る落ち葉の中に、安芸山の姿が幻めいて消えていく。境内にはただ高らかな笑い声だけが響き渡り。
安芸山寧子:現実感が損なわれていく酩酊感。君達は歩くどころか、立っているのもやっとの状態に見舞われる。
GM:では行動値11、宇賀神さんの手番です
宇賀神亜莉愛:はい、ではマイナーで暴走を解除。
宇賀神亜莉愛:メジャーはサイレンの魔女Lv7のみ!
御薗野咲:《援護の風》+《ウィンドブレス》!ダイス数+4、達成値+6!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:83->87)
GM:来やがれ!
宇賀神亜莉愛:元が2、ダイスボーナスで1、デバフで-5だけど支援で4だから
宇賀神亜莉愛:2dx+18
DoubleCross : (2R10+18[10]) → 5[3,5]+18 → 23

GM:対象は!
宇賀神亜莉愛:あっと、安芸山様、黒鉄様、ヒルコ、レイラ様で!
安芸山寧子:ガード。
黒鉄ライザ:ガード≪砂の盾≫≪斥力障壁≫
黒鉄ライザ:≪砂の結界≫で安芸山をカバー
ヒルコ:≪リフレックス:エグザイル≫+≪うごめく沼≫
ヒルコ:8DX7>23
ヒルコ:8DX7>=23
DoubleCross : (8R10[7]>=23) → 10[1,2,3,6,6,9,10,10]+10[2,8,8]+10[3,9]+2[2] → 32 → 成功

御薗野咲:こっこいつ
宇賀神亜莉愛:最悪な真似を
ヒルコ:回避に成功したので戦闘移動
ヒルコ:PCに接敵します
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:ガード≪氷盾≫≪氷雪の守護≫
GM:ダメージどうぞ!
宇賀神亜莉愛:3d10+36
DoubleCross : (3D10+36) → 20[10,8,2]+36 → 56

宇賀神亜莉愛:うわ、60惜しかった……装甲は無視!
黒鉄ライザ:48-18-2D10
DoubleCross : (48-18-1D10-2D10) → 48-18-4[4]-9[6,3] → 17

レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:56-20-18-6D10
DoubleCross : (56-20-18-6D10) → 56-20-18-38[7,6,8,5,7,5] → -20

レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:無傷です
御薗野咲:かたすぎ

御薗野咲:かつてないほどに意識が揺さぶられ、立つことも危うい。一度は耐えた足も、ふらつくように揺れて。
御薗野咲:だが、その手に握る剣は光を失っていない。刃は風を放ち続け、光の花弁がそれに乗って舞い広がる。
御薗野咲:眼前の女の展開した古錆びた領域へ、白く鮮烈に場違いなそれらが混ざり込み、その圧力を刹那ながら押し退ける!
宇賀神亜莉愛:歯車の絡みついたブレザーを脱ぎ捨て、よろめきながらも立ち上がる。
宇賀神亜莉愛:『……天花寺様の身を案じられる安芸山様のお心、軽々しく分かるなどとは申しません』
宇賀神亜莉愛:『ですが、葭原様も仰った通り。私達は今、ここで学び、ここで過ごし、この学院で生きています』
宇賀神亜莉愛:『容易く壊されるわけにも、踏みつぶされるつもりもございません』
宇賀神亜莉愛:『——抗わせていただきます』
宇賀神亜莉愛:響きだすピアノが奏でるのは物悲しくも力強い音色。送るための歌。
宇賀神亜莉愛:「——悲しみ堪えて 微笑むよりも」
宇賀神亜莉愛:「涙枯れるまで 泣く方が良い」
宇賀神亜莉愛:「人は悲しみが多いほど 人には優しくできるのだから……」
宇賀神亜莉愛:美薗様の開いた道へ向け、紡いだ歌を注ぎ込む。
安芸山寧子:「ああ、こら敵わんわ。ほなライザはん、任せたで」
安芸山寧子:虚空から声が響く。
黒鉄ライザ:「うぬぬぬぬ……!!」バロール能力で空間を圧縮、歪曲させ、歌声を運ぶ空気の振動を押しとどめる。
黒鉄ライザ:あちこちから血を流しながらも、倒れずその場に立っている。「わはははは!!どうだ見たか!!」
ヒルコ:「ル……ォオオオオオ……」
ヒルコ:ぎゅるり、と巨体に見合わぬ俊敏さで大きく境内を回り込み、歌声を避けながら君達との距離を詰める。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「歌が……お上手なのですね……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「子供の時分……母が良く子守歌を歌ってくれました……私にはもう……おりませんが……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「ああ……羨ましい……」分厚い氷の壁には罅が入るが、レイラは全くの無傷。

GM:行動値10、御薗さんの手番です。
御薗野咲:予定通り待機します!
GM:では行動値10、安芸山の手番。
安芸山寧子:マイナー≪オリジン:レジェンド≫
安芸山寧子:メジャー≪コンセントレイト:ソラリス≫+≪流血の胞子≫+≪オーバードーズ≫+≪タブレット≫+≪多重生成≫
安芸山寧子:choice[晩翠]
葭原百合子:一択じゃん
宇賀神亜莉愛:もう選んだ後
安芸山寧子:choice[宇賀神,葭原,御薗,レイラ,オオトカゲ]
DoubleCross : (CHOICE[宇賀神,葭原,御薗,レイラ,オオトカゲ]) → 宇賀神

安芸山寧子:choice[葭原,御薗,レイラ,オオトカゲ]
DoubleCross : (CHOICE[葭原,御薗,レイラ,オオトカゲ]) → 御薗

安芸山寧子:choice[葭原,レイラ,オオトカゲ]
DoubleCross : (CHOICE[葭原,レイラ,オオトカゲ]) → オオトカゲ

安芸山寧子:choice[葭原,レイラ]
DoubleCross : (CHOICE[葭原,レイラ]) → レイラ

葭原百合子:ええ……
安芸山寧子:葭原さん以外に攻撃。
安芸山寧子:9DX7+12
DoubleCross : (9R10+12[7]) → 10[1,5,5,7,7,8,9,9,10]+10[1,1,2,3,6,8]+10[10]+10[10]+3[3]+12 → 55

御薗野咲:暴走してまーす
安芸山寧子:命中で≪ポイズンマスター≫の効果も合わせてランク18邪毒付与です
晩翠凍衿:こちらも!
晩翠凍衿:18
宇賀神亜莉愛:ドッジしたいけどバフで出来ないのでガードで
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:ガード
ルツィアアシナシオオトカゲ:ドッジ≪蛇の動き≫
ルツィアアシナシオオトカゲ:30DX>=55
DoubleCross : (30R10[10]>=55) → 10[1,1,2,3,3,3,3,4,4,5,5,5,5,6,6,6,6,6,7,7,8,8,8,9,9,9,9,9,10,10]+8[4,8] → 18 → 失敗

安芸山寧子:では対象全員にランク18の邪毒付与です
晩翠凍衿:GMに質問!
晩翠凍衿:ロイスを切って不利な状態を解除する場合なんですが
晩翠凍衿:怨念の呪石による暴走は解除しないでおけますか?
GM:選んで解除できるものとします。
晩翠凍衿:承知しました。ありがとうございます
葭原百合子:《領域の盾》を宇賀神様に使用。宇賀神様はカバーリングを行えます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:61->65)
宇賀神亜莉愛:では美薗様をカバーリング
宇賀神亜莉愛:それとさっきの攻撃分の侵蝕上げておきます
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+6した(侵蝕率:77->83)
御薗野咲:守られた ありがとうございます……!

安芸山寧子:紅、橙、黄。舞う落葉の中、旋風と共に安芸山が姿を現す。その手には呪符。
安芸山寧子:「ゆっくり甚振ったるさかい、気ぃしっかり持たはっとおくれやす」
安芸山寧子:呪符から放たれる、半透明の霊体。飢餓に狂う動物霊の群れが、一同に飛び掛かる。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「な……何ですかこれ……は……」氷の盾で防ごうとするが、実体のない霊は容易く透過、少女の身体に喰らい付く。
葭原百合子:「あれは、不味い……!」少女たちの思いに手を加え、調整する力が激しく警鐘を鳴らす。
ルツィアアシナシオオトカゲ:「シャアァアアアッ……!」四肢の無い巨体を捩って暴れ回るが、霊には何の効果も無い。
晩翠凍衿:「うあっ……!?」
GM:それぞれの身体を激痛が、そして意識を引き剥がされ奪われようとするかのような感覚が襲う。
葭原百合子:彼女自身が作り出したこの領域に干渉して、霊体を押し留める。
葭原百合子:秋の豊穣、黄金に輝く稲穂の海。さりとて止め得るのはほんの一人分だが。
宇賀神亜莉愛:歯を食いしばりながら意識を保つ。一声たりとも漏らさないように。
御薗野咲:朦朧とした意識の中、目の前に立ってはだかるような存在感を感じる。
御薗野咲:(しっかり……)(……しないと……!)

GM:行動値8、晩翠さんの手番です。
晩翠凍衿:はーい
晩翠凍衿:安芸山寧子のロイスをタイタスにして昇華。ルーラーの効果と放心と硬直と邪毒を解除します。
晩翠凍衿:マイナーは無し。メジャーでコンボ【風を駆る】。《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》でヒルコへ白兵攻撃!
GM:来い!
晩翠凍衿:9dx7+6
DoubleCross : (9R10+6[7]) → 10[1,3,3,3,7,8,9,10,10]+6[2,4,4,5,6]+6 → 22

葭原百合子:《妖精の手》を使用。晩翠様の判定ダイスの出目を1つ10に変更します。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:65->69)
ヒルコ:≪レネゲイドディゾルバー≫
ヒルコ:打ち消します
葭原百合子:げぇっ
晩翠凍衿:この野郎
宇賀神亜莉愛:搦め手多いな
葭原百合子:いやらしいモンスター。女子高に居てはならない
ヒルコ:ドッジ!
ヒルコ:8DX
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[2,2,4,5,7,7,8,10]+9[9] → 19

ヒルコ:チッ……
晩翠凍衿:やるなこいつ……
晩翠凍衿:ダメージ出します!
GM:来やがれ!
晩翠凍衿:3d10+11+2d10+15+2d10
DoubleCross : (3D10+11+2D10+15+2D10) → 19[9,2,8]+11+18[8,10]+15+17[9,8] → 80

晩翠凍衿:2を振り直し。
晩翠凍衿:78+1d10
DoubleCross : (78+1D10) → 78+5[5] → 83

晩翠凍衿:装甲有効!
GM:嘘だろ
GM:かなり吹き飛びました
ヒルコ:≪拒絶の結界≫解除。
御薗野咲:やった!
晩翠凍衿:ふーっ
宇賀神亜莉愛:お見事

晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:体内から食い破られるような、霊体の牙が齎す激痛。体の芯を掴まれ揺すられるような不快感。
晩翠凍衿:冷たい汗を頬に伝わせながら、敢えてそれらに身を任せるが如く瞑目する。
晩翠凍衿:冷静に敵を捉えようとする──わけではない。その程度の精神集中で影響を脱せる強度の術ではないことは、悔しいけれどもすぐに分かった。
晩翠凍衿:だから、より深く感じる。苦痛を。覚束なさを。
晩翠凍衿:──利用するために。
晩翠凍衿:「……ッ!」
晩翠凍衿:水に垂らされた絵の具のように、少女の姿が掻き消える。
安芸山寧子:「……!」
晩翠凍衿:地面に積もった落ち葉が巻き上がる。疾駆の軌跡を示すそれは、近付いてきた怪物へと迫り、
晩翠凍衿:……しかし。めちゃくちゃに走らせた絵筆めいて、ぐねぐねと、出鱈目な、野放図な線を土の上に描き出す。──無数に。
安芸山寧子:(うちの術を受けてこない動けるとは……)
晩翠凍衿:すぱり、すぱり。薄皮を裂くような細く曲がりくねった傷が、腐乱した体表へと刻まれていき。
ヒルコ:「おぉお……ぅ……おぉおおおお……!!」
ヒルコ:溶け落ち、腐り果てたかのような巨人。歪んだ不老の研究が生み出した成れの果てが、黒く濁った血を撒き散らす。
晩翠凍衿:「……っこれで!」
晩翠凍衿:か ん !
晩翠凍衿:怪物の背後へ現れた彼女が、大鎌の柄を地面に打ち付けるのと同時。
晩翠凍衿:ばつん、と一斉に亀裂が開き、濁った血をなお高く噴き上げさせる!
ヒルコ:汚泥めいた血肉を大量に零しながら、異形が絶叫する。
安芸山寧子:(この小娘……)
安芸山寧子:晩翠を見遣り、眉間に皺を寄せる。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+9した(侵蝕率:70->79)

GM:行動値8、黒鉄の手番です
黒鉄ライザ:マイナー≪シールドクリエイト≫+≪真名の主≫
黒鉄ライザ:16+4D10
DoubleCross : (16+4D10) → 16+14[4,4,1,5] → 30

黒鉄ライザ:ガード値30の盾を作成。
黒鉄ライザ:メジャー≪停滞空間≫+≪悪魔の影≫+≪因果歪曲≫
黒鉄ライザ:対象はPC全員。
黒鉄ライザ:7DX+4
DoubleCross : (7R10+4[10]) → 10[3,3,6,7,9,9,10]+5[5]+4 → 19

黒鉄ライザ:命中でシーン間行動値0(マイナーで解除)、次に受ける攻撃にリアクション不可 を付与
葭原百合子:《ルーラー》の効果でドッジ不可能
御薗野咲:暴走中!
宇賀神亜莉愛:シーン中か……!こっちもドッジ不可なのでガード
晩翠凍衿:暴走リア不!
葭原百合子:《領域の盾》を自己使用。晩翠様をカバーリングします。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:69->73)
GM:では晩翠さん以外にシーン間行動値0(マイナーで解除)、次に受ける攻撃にリアクション不可 を付与します

黒鉄ライザ:「よしッ!いざ行かん!!」
黒鉄ライザ:気合と共に黒鉄が一歩足を踏み出すと同時、紫電と共に地面から巨大な鉄塊が錬成される。
黒鉄ライザ:堅牢であると共に幾つもの砲門を備えたそれはレイラのトーチカにも似て、更に武骨で厳めしい。まるで極小規模の要塞だ。
黒鉄ライザ:「行くぞ!勝利は我らと共に在り!!」
黒鉄ライザ:ライザが腕を振るうと、砲門から轟音と共に砲弾が放たれる。
黒鉄ライザ:それは君達の眼前で炸裂すると同時、辺り一帯に強烈な重力場を展開する。
黒鉄ライザ:「ふははははは!!どうだ!!恐れ入ったか!!」
黒鉄ライザ:自身の体重が何十倍にもなったかのような重圧。まともに動くことも敵わないだろう。
御薗野咲:「……っ……ふーっ……!」
御薗野咲:種類の異なる重圧を次々浴びせられ、苦しげに息を漏らしながら、光の剣を強く握り直す
葭原百合子:まともに動くこともままならぬ強烈な重力場、その片隅に。
葭原百合子:すぱり、すぱり。裂け目が閃く。
葭原百合子:その源は青い少女。その大鎌が巨大な怪物へと振るった斬撃。
葭原百合子:薄片状の青い花びらが彼女を飾り立てるように、その大鎌から溢れ出る。
葭原百合子:「いいえ、勝利は私たちに」

GM:行動値7、ヒルコの手番です
ヒルコ:choice[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,レイラ,オオトカゲ]
DoubleCross : (CHOICE[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,レイラ,オオトカゲ]) → 晩翠

ヒルコ:マイナー無し。
ヒルコ:メジャーメジャー≪コンセントレイト:エグザイル≫+≪貪欲なる拳≫+≪伸縮腕≫+≪ラバーアームズ≫+≪死神の手≫+≪ジャイアントグロウス≫+≪原初の赤:紅蓮の衣≫+≪原初の白:鬼の一撃≫
ヒルコ:対象PC全員
ヒルコ:12DX7
DoubleCross : (12R10[7]) → 10[1,2,3,3,3,4,4,4,5,8,10,10]+5[3,4,5] → 15

宇賀神亜莉愛:リア不!
GM:やる気出せ!
御薗野咲:やりたい放題だぜ……暴走中!
晩翠凍衿:低いけどリア不!
葭原百合子:リア不
ヒルコ:ダメージ!
ヒルコ:2D10+44+3D10 ガードに対して+60
DoubleCross : (2D10+44+3D10) → 18[9,9]+44+15[5,6,4] → 77

御薗野咲:そいつは無理な相談だ。《リザレクト》!
葭原百合子:《リザレクト》!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:87->94)
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:73->79)
御薗野咲:御薗野咲のHPが7になった(HP:1->7)
晩翠凍衿:死!リザレクト!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:79->89)
宇賀神亜莉愛:リザレクト
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+7(1d10->7)した

ヒルコ:「ルルルル……ロ……ォオオオオオッ!!」
ヒルコ:声、というよりも空洞を空気が通り抜ける不気味な咆哮。異形が上半身を大きく逸らす。
ヒルコ:「オォオオオオオオッ!!」
ヒルコ:ほとんど倒れ込むようにして、巨体が君達に剛腕を叩き付け、拭き回す。
ヒルコ:ぼたぼたと引っ切り無しに垂れ落ちる肉片は、別の生き物のように蠢いている。長く触れれば侵食を受けるだろう。
安芸山寧子:「あっはははは!どや?かいらしいやろ?」
晩翠凍衿:「がっ……!」
晩翠凍衿:吹き飛ばされ、地面を滑る。跳ね起きる。
晩翠凍衿:捻れかけた上半身を無理矢理戻して。
晩翠凍衿:「……趣味が悪すぎ……!」
御薗野咲:歯噛みしながら、その攻撃を受け続けるしかない。痛みこそ紋章が誤魔化すが、負傷の事実は覆せない

GM:行動値6、ルツィアアシナシオオトカゲの手番です。
ルツィアアシナシオオトカゲ:choice[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,レイラ,ヒルコ]
DoubleCross : (CHOICE[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,レイラ,ヒルコ]) → 御薗

ルツィアアシナシオオトカゲ:あ、ミス
葭原百合子:バーサーカーかな?
御薗野咲:ひどい! 裏切りの知性!
ルツィアアシナシオオトカゲ:choice[黒鉄,安芸山,レイラ,ヒルコ]
DoubleCross : (CHOICE[黒鉄,安芸山,レイラ,ヒルコ]) → 黒鉄

晩翠凍衿:グッドボーイ
御薗野咲:やっちゃえバーサーカー!
ルツィアアシナシオオトカゲ:マイナー≪ハンティングスタイル≫+≪骨の剣≫+≪死招きの爪≫
ルツィアアシナシオオトカゲ:黒鉄と安芸山のエンゲージに移動
ルツィアアシナシオオトカゲ:メジャー≪大蛇の尾≫+≪神獣撃≫+≪増腕≫
ルツィアアシナシオオトカゲ:30DX
DoubleCross : (30R10[10]) → 10[1,1,1,1,2,2,2,3,3,3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,7,7,7,7,7,8,9,10,10,10]+9[7,7,9] → 19

安芸山寧子:ガード
黒鉄ライザ:ガード≪≪砂の盾≫≫、≪砂の結界≫でカバー
ルツィアアシナシオオトカゲ:ダメージ
ルツィアアシナシオオトカゲ:2D10+39+4D10
DoubleCross : (2D10+39+4D10) → 12[8,4]+39+25[9,5,7,4] → 76

ルツィアアシナシオオトカゲ:完全獣化解除
GM:こいつふざけやがって…………
黒鉄ライザ:76-38で38
黒鉄ライザ:38-2D10
DoubleCross : (38-2D10) → 38-10[4,6] → 28

GM:いや違うか
GM:ガード後を2倍して76、軽減-10で66点ダメージ
黒鉄ライザ:かなり削れますがまだ生存!

ルツィアアシナシオオトカゲ:巨大な爬虫類が動き出す。獲物を求め、真っ先に向かうのは当然、一番近い場所にいる者……すなわち、君達だ。
ルツィアアシナシオオトカゲ:長い胴体を引きずり、鎌首を擡げて君達を見下ろす。ちろちろと舌を出して、様子を伺っている。
葭原百合子:「何か誘導する手立てでもあれば良いのですが……」
晩翠凍衿:「……この手だけは使いたくなかったけど……」懐に手を走らせる。その表情は苦々しい。
晩翠凍衿:かのUMAの情報を得てより、万一のために備えはしておいた。
晩翠凍衿:「亜莉愛ちゃん、あたしが投げたら鳴き声お願い!さっき遠ざけるのに使ったのと一緒!」
晩翠凍衿:小声で指示を飛ばし、直後。
晩翠凍衿:爬虫類と向き合ったまま、懐から抜いた手を宙に走らせる。
晩翠凍衿:──緩やかな放物線を描き、黒鉄ライザに向けて飛ぶそれは、小さな灰色のぬいぐるみ。
晩翠凍衿:精巧に作られたネズミの人形だ。
宇賀神亜莉愛:『え、あ。はい!』
宇賀神亜莉愛:半分以上反射で返事をして、音を再現。発生源はちょうどぬいぐるみの飛んだ先、黒鉄ライザの少し手前。
宇賀神亜莉愛:『チッ、チィー』
ルツィアアシナシオオトカゲ:「! シャァッ……!」まんまと誘き寄せられ、ぬいぐるみ、そして黒鉄に向かって一直線に突進する。
黒鉄ライザ:「えっ!?えっ!?何なのだこれはーーー!?!?」
黒鉄ライザ:「ぎゃあーーーっ!!」巨体に轢かれ、土煙の中から悲鳴が上がる。
安芸山寧子:「汚い真似を……!」

GM:行動値3、レイラの手番です
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:choice[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,オオトカゲ,ヒルコ,黒鉄,安芸山]
DoubleCross : (CHOICE[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,オオトカゲ,ヒルコ,黒鉄,安芸山]) → 晩翠

レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:マイナーなし。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:メジャー≪コンセントレイト:サラマンダー≫+≪氷の塔≫+≪冷たき抱擁≫
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:対象はPCとヒルコ。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:11DX7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[1,3,4,6,6,8,8,8,9,9,10]+10[1,3,5,7,7,8]+3[1,2,3]+4 → 27

晩翠凍衿:暴走リア不!
御薗野咲:リア不!
宇賀神亜莉愛:ドッジ出来ません、ガード!
ヒルコ:ガード
葭原百合子:リアクティブシールドでガード、《魔人の盾》使用
葭原百合子:メジャー放棄して宇賀神様をカバーリング
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:3D10+18
DoubleCross : (3D10+18) → 10[4,5,1]+18 → 28

葭原百合子:装甲ガード値51、弾きます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:79->83)
ヒルコ:死!
御薗野咲:装甲があってもHPがね。
晩翠凍衿:18点食らって死。リザレクト!
御薗野咲:あっヒルコも死
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:94->103)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:89->91)
宇賀神亜莉愛:助かる!
御薗野咲:御薗野咲のHPが9になった(HP:7->9)

レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「皆様……仲間外れにしないでください……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「私も……仲間に入れてください……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:極寒の領域から、君達に吹雪が襲い来る。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:人体を、オーヴァードの強靭な肉体をも凍り付かせ壊死させる、死の風が吹き荒れる。
晩翠凍衿:「だっ……からその寒いのをどうにかしてってば!」
晩翠凍衿:殻めいた氷に覆われかけ、かろうじてよろめき出る。
葭原百合子:秋の世界も過去の遺物も、何もかもを覆い隠す凍結現象へと。
葭原百合子:真っ直ぐに向かい、手を指し出す。
葭原百合子:その全てを受け止め切れるわけではない。荒れ狂う猛威が静かな破壊を撒き散らす。私の頼もしい、友人たちに。
葭原百合子:それでも、少しでも抑え込んで。彼女に一歩でも歩み寄らんとして。
葭原百合子:その手の内に一輪の、氷で出来た一輪の花が咲く。
ヒルコ:「ォ……オ……」水分を多く含んだ身体に、冷気は容赦なく浸透する。巨体は完全に凍結し、動かなくなる。
安芸山寧子:「なっ……何さらしてくれるんどすか!レイラはん!この阿呆たれ!」
安芸山寧子:「うちがこれに何年かけた思てるんや!?」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「ふふ……知りません……私を除け者にするのが……悪いのです……」
晩翠凍衿:(……後でちゃんと砕いとこ)
葭原百合子:「……レイラ様、貴女の輝きもとても美しいものを作りますね」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「貴女……そんな風に素直に人を褒められるなんて……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「何て清い心の持ち主なのでしょう……ああ……妬ましい……」
葭原百合子:「お褒め頂き、光栄です」くすりと微笑みを返す。

GM:行動値0、御薗さんの手番です。
御薗野咲:マイナーで硬直解除。メジャーで安芸山・黒鉄のエンゲージへ!

御薗野咲:攻撃を受ける内、光の剣が一層強く輝いて、野咲を苛んでいた束縛のいくらかを解き、その足を前へと進ませる。
安芸山寧子:「……ああ、誰か思えば例の……御薗野咲はんどすか」
安芸山寧子:「お遊びの決闘裁判を勝ち抜いた程度で、ええ気になっとってはあかんえ」
安芸山寧子:「うちらはほんまもんの戦いをしてきたんさかいなァ」
安芸山寧子:目を細め、嘲るように笑みを浮かべる。
御薗野咲:「別に、私はあなたの戦いを否定するつもりはありませんけど」
御薗野咲:「……私の戦いだって、否定される覚えはありません」
御薗野咲:「そうやって、人のことを何でもかんでも決めつけて……」
御薗野咲:「……だから天花寺さんも晩翠さんに取られちゃうんじゃないですか?」
安芸山寧子:「黙らっしゃい!!!!」
御薗野咲:「……ふふっ」 笑う
御薗野咲:第二次世界大戦だとか、不老の力だとか、なんとか。意味のわからないことばかり話していたが
御薗野咲:弱い所を突かれれば怒号を上げる。その姿は、同じ人間だ。

GM:クリンナップ。
GM:邪毒を受けている人はダメージを受けてください。
ルツィアアシナシオオトカゲ:だいぶ減ります
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:かなり減ります
宇賀神亜莉愛:倒れるのでリザレクトします
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:90->91)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛のHPを1した(HP:7->1)
GM:では1ラウンド目を終了します。

GM:2ラウンド目。
GM:セットアップから!
葭原百合子:《灰色の庭》使用。レイラ様の行動値を9下げます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:83->85)
晩翠凍衿:なし!
御薗野咲:実はすることがないです。なし!
黒鉄ライザ:≪灰色の庭≫
黒鉄ライザ:晩翠さんの行動値-12
晩翠凍衿:ヌウーッ
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:≪氷の城塞≫ラウンド間受けるダメージ-18 移動で解除
宇賀神亜莉愛:今回はこちらも無し!
ルツィアアシナシオオトカゲ:再び≪野獣本能≫≪完全獣化≫+≪究極獣化≫+≪剛身獣化≫
安芸山寧子:≪ルーラー≫ 自身と黒鉄以外ラウンド間ダイス-3個
晩翠凍衿:野獣本能、シーン1回では
GM:エネミーなので複数持ってます
晩翠凍衿:あっなるほど失礼しました
GM:イニシアチブ、行動値10、安芸山の手番。
安芸山寧子:choice[晩翠]
安芸山寧子:choice[宇賀神,葭原,御薗,レイラ,オオトカゲ]
DoubleCross : (CHOICE[宇賀神,葭原,御薗,レイラ,オオトカゲ]) → オオトカゲ

安芸山寧子:オオトカゲ以外に攻撃
安芸山寧子:メジャー≪コンセントレイト:ソラリス≫+≪流血の胞子≫+≪オーバードーズ≫+≪タブレット≫+≪多重生成≫
安芸山寧子:9DX7+12
DoubleCross : (9R10+12[7]) → 10[1,4,4,5,6,7,8,8,10]+10[1,4,5,8]+10[8]+10[10]+10[9]+10[8]+4[4]+12 → 76

御薗野咲:怒りすぎ
宇賀神亜莉愛:怒りがダイス目に
葭原百合子:めっちゃキレてる
御薗野咲:暴走によりリアクション不可!
安芸山寧子:命中で邪毒ランク18付与!
晩翠凍衿:そんな無駄なところで運を使っちゃって
宇賀神亜莉愛:一応ドッジ
晩翠凍衿:暴走リア不!
葭原百合子:ルーラーによりドッジ不可。
宇賀神亜莉愛:1dx=>76
DoubleCross : (1R10[10]>=76) → 5[5] → 5 → 失敗

宇賀神亜莉愛:うん、無理!
GM:カバー等も無いかな
葭原百合子:ないです!
晩翠凍衿:大丈夫!

GM:行動値8、黒鉄の手番。
黒鉄ライザ:メジャー≪停滞空間≫+≪悪魔の影≫+≪因果歪曲≫
黒鉄ライザ:choice[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,レイラ,オオトカゲ]
DoubleCross : (CHOICE[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,レイラ,オオトカゲ]) → 葭原

黒鉄ライザ:対象葭原・宇賀神・晩翠
黒鉄ライザ:7DX+4
DoubleCross : (7R10+4[10]) → 9[1,3,3,4,7,7,9]+4 → 13

黒鉄ライザ:命中でシーン間行動値0(マイナーで解除)、次に受ける攻撃にリアクション不可
晩翠凍衿:元から暴走じゃい!
葭原百合子:ドッジ不可、カバーなし
宇賀神亜莉愛:1dx=>13
DoubleCross : (1R10[10]>=13) → 6[6] → 6 → 失敗

宇賀神亜莉愛:ドッジ失敗

GM:行動値6、トカゲの手番
ルツィアアシナシオオトカゲ:choice[安芸山,黒鉄,レイラ]
DoubleCross : (CHOICE[安芸山,黒鉄,レイラ]) → 黒鉄

GM:こいつ……
晩翠凍衿:えらいぞ~♡
御薗野咲:いいところ狙う!
ルツィアアシナシオオトカゲ:≪大蛇の尾≫+≪神獣撃≫+≪増腕≫
ルツィアアシナシオオトカゲ:30DX
DoubleCross : (30R10[10]) → 10[1,1,1,1,2,2,2,2,2,3,3,3,3,3,4,5,6,6,7,7,8,8,8,8,8,8,9,9,10,10]+10[10,10]+10[7,10]+5[5] → 35

葭原百合子:偉すぎる
安芸山寧子:ガード
黒鉄ライザ:≪砂の結界≫カバーリング ≪砂の盾≫≪斥力障壁≫
黒鉄ライザ:いや……≪魔人の盾≫も使う……
ルツィアアシナシオオトカゲ:4D10+39+4D10
DoubleCross : (4D10+39+4D10) → 15[10,2,2,1]+39+17[3,1,4,9] → 71

ルツィアアシナシオオトカゲ:71-20-30で21
ルツィアアシナシオオトカゲ:2倍して42
御薗野咲:倒れていいぞ!
ルツィアアシナシオオトカゲ:42-2D10-1D10-18
DoubleCross : (42-2D10-1D10-18) → 42-7[6,1]-8[8]-18 → 9

黒鉄ライザ:生きてる~~
宇賀神亜莉愛:かったい
葭原百合子:硬すぎ!
御薗野咲:コイツ……
晩翠凍衿:どうしてトカゲの支配を受け容れないんだ

GM:行動値3、レイラの手番
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:メジャー≪コンセントレイト:サラマンダー≫+≪氷の塔≫+≪氷の戒め≫+≪冷たき抱擁≫
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:choice[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,安芸山,安芸山,黒鉄,オオトカゲ]
DoubleCross : (CHOICE[晩翠,宇賀神,葭原,御薗,安芸山,安芸山,黒鉄,オオトカゲ]) → 葭原

葭原百合子:あ、眼を付けられてる!
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:晩翠・宇賀神・葭原に攻撃
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:11DX7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[3,3,4,5,6,6,8,9,9,10,10]+10[5,8,10,10,10]+10[1,3,6,10]+4[4]+4 → 38

葭原百合子:メジャー放棄して晩翠様をカバーリング
晩翠凍衿:ありがとう……!
宇賀神亜莉愛:1dx=>38
DoubleCross : (1R10[10]>=38) → 4[4] → 4 → 失敗

宇賀神亜莉愛:命中!
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:4D10+20 与えたダメージ分回復
DoubleCross : (4D10+20) → 18[7,3,7,1]+20 → 38

葭原百合子:《リザレクト》!
宇賀神亜莉愛:リザレクト
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:85->93)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:91->101)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛のHPを10した(HP:1->10)
葭原百合子:ダメージは23です
GM:宇賀神くん1か……
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:毒で死ぬ間際でしたが生き永らえました
GM:では行動値0、PCの手番です
葭原百合子:あ、マイナスは計算しない?
GM:マイナス?
GM:ああ HP超過分
葭原百合子:それそれ
GM:対象に与えたHPダメージ分なので多分しないですね
葭原百合子:なら受けたダメージは6になるかな
GM:こいつマジ?
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:そんな…………
葭原百合子:ごめんね……

GM:行動値0、PCの手番です
御薗野咲:マイナーで《停滞空間》の効果、メジャーで暴走を解除。ふースッキリした
葭原百合子:メジャー放棄済み!
晩翠凍衿:マイナーで停滞空間の効果を解除。メジャーで全力移動して安芸山さんたちのエンゲージへ移動して以上!
宇賀神亜莉愛:マイナーで停滞空間の効果を解除、メジャーは放棄で。

黒鉄ライザ:「そのままそこで這いつくばっているのだーッ!!」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「うう……寒くて……寒くて仕方ありません…………」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「熱をください……貴女達の、熱を……」
GM:安芸山の幻惑の中、冷気と重圧とが同時に襲い来る。
GM:オオトカゲが牙を立てようとするが、分厚い装甲に阻まれ、攻撃は黒鉄に、当然その向こうの安芸山にも届かない。
安芸山寧子:「晩翠はん」
安芸山寧子:「あんた、アスカはんにはもう抱いてもろうたんどすか?」
晩翠凍衿:「……何の話をしようとしてるんです?」
安芸山寧子:「……ふん」嘲るように笑みを深める。
安芸山寧子:「あんたさっき、うちのこと婆と呼んだなぁ」
安芸山寧子:「100年あとも、おんなじ台詞が吐けますか?」
晩翠凍衿:「…………」
安芸山寧子:「うちはきっと、100年後も若いままや」
安芸山寧子:「あんたはどないどすか?それこそしわくちゃの糞婆や。いや、もうとっくに死んでるかもしれまへんなあ」
安芸山寧子:「ほんで、あの人……アスカはんも、うちとおんなじ、若いまま」
安芸山寧子:「所詮、あんたは人間や。うちらのような相手と添い遂げよなんて、土台無理な話なんどすえ」
安芸山寧子:「分かる?あんたはただ、遊ばれてるだけなんよ」
安芸山寧子:「分かったらちゃっちゃと帰りい、糞餓鬼」
晩翠凍衿:「ああ、なるほど……そういう話だ」
晩翠凍衿:重力場に囚われ、得物を杖にして辛うじて立ちながら。
晩翠凍衿:「自分の何分の一かしか生きてない相手にすっかり凹まされちゃって」
晩翠凍衿:「いよいよ形振り構わずに優位を取ろうとしてきた」
晩翠凍衿:「何の話をしようとしてるんですか?」
安芸山寧子:「何とでも言うたらええよ?」
安芸山寧子:「あんたが今なんぼ粋がろうと、最後にあの人の隣におるのんはうちやさかい」
晩翠凍衿:「──嫌ですわね。随分と品のない」
晩翠凍衿:「長く生きていらっしゃる間に、すっかり分別を失くされてしまったよう」
安芸山寧子:「……はあ?」口元が戦慄く。
晩翠凍衿:「見た目だけ若くったって、そういうところがすっかりお婆ちゃんなんですよ」
晩翠凍衿:「反面教師として学ばせていただきます」
晩翠凍衿:「そんな無様な年の取り方はしないようにね」
安芸山寧子:「話をずらしてるんじゃぁあらへんよ!!」
安芸山寧子:「あんたの寿命、100年と言わず、今ここで零にしたる!!」
安芸山寧子:空間が歪み、身体を蝕む呪いがさらに強さを増す。
晩翠凍衿:「気の短さもそう……」
晩翠凍衿:体に力を込める。
晩翠凍衿:必死に走って。それでも影響は避け難く、引き摺るような速さでしかないが。
晩翠凍衿:そうして安芸山寧子の前に立った時には、涼し気に笑った顔でいる。
安芸山寧子:「……ッ……!」
晩翠凍衿:「やってみてくださいよ」
葭原百合子:莫大な重圧に押しつぶされながら、レイラ様の白雪へと立ち向かう。
葭原百合子:晩翠様の戦いを邪魔せぬように、荒れ狂う氷雪を押し留めながら。
葭原百合子:何より、私自身が彼女と対面するために。
葭原百合子:嫉妬の大罪が齎す収奪の嵐の中心へ、震える足を一歩ずつ進めてゆく。
葭原百合子:「レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ様!」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「……?」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:呪いに蝕まれ、自らの冷気に震えながら顔を上げる。
葭原百合子:「ここへ来る前に、牧山マキ様と共に居た温室のことを覚えているでしょうか」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「それが……どうかいたしましたか……?」
葭原百合子:一歩、また一歩。風になびく長い髪を凍り付かせながら近付いてゆく。
葭原百合子:「あの温室に咲いた花々は、すべて私が丹精込めて育ててきたものです」
葭原百合子:「ですので、あの雪に覆われた温室を見た時には。心引き裂かれるような想いを抱きました」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「花を……愛でられるのですね、貴女は」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「羨ましい……私には、出来ないことです……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:吹き荒れる氷雪の中から声が響く。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:常に周囲を雪に閉ざされ、その手に触れたものは、全てが白く凍り付いてしまう。それがレイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァの宿業だ。
葭原百合子:「ええ、美しきものを飾り立て、乙女たちの心を慰めること。それが私の役割としてきました」
葭原百合子:「……ですので、貴女にも」
葭原百合子:吹き荒れる嵐を超えて、突き出された手の中には花束が。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「……花……?」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:きょとんとした顔をして。
葭原百合子:レイラ様が生み出す氷の世界を結集して作り出した、光り輝く薄雪草の花束が。
葭原百合子:「レイラ様は……羨ましいと。何度も仰いましたね」
葭原百合子:「美しいものを、知るということです」
葭原百合子:「ならば、貴女の心慰めることも私の使命。今は温室を失ったことも己の怠慢としか思いません」
葭原百合子:「……お気に入りくだされば幸いですが、どうでしょうか」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「……」じっと氷の花を見つめて、恐る恐る指先で触れる。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「あぁ……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:散らない花に僅かに笑みを浮かべ、雪のように白い肌に僅かに朱が差す。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:ぎゅっと大事そうに胸元で抱き締めて。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「貰ってしまいました……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「これでは……皆に」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「羨ましがられて、しまいます……」
葭原百合子:「ええ、間違いなく」
葭原百合子:「今の貴女は、とても美しく咲いておりますから」
葭原百合子:寒さに身体を引き攣らせながら、ほっとしたように微笑んだ。
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:「……」
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:満ち足りたように微笑して、ゆっくりと膝を突いた。

GM:クリンナップ。
GM:邪毒を受けている人はダメージを。
葭原百合子:戦闘不能になり、リザレクト
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:93->94)
宇賀神亜莉愛:致し方なし、父のロイスを切って邪毒を解除します
レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ:HPがあまり回復出来なかったのでゼロになり、戦闘不能。
晩翠凍衿:リザレクト!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:91->100)
御薗野咲:戦闘不能です。母親のロイスをタイタスにして昇華、復活!
御薗野咲:御薗野咲のHPが11になった(HP:9->11)
ルツィアアシナシオオトカゲ:かなり弱ってきてます 寒いし……
葭原百合子:変温動物だもんね、蛇もトカゲも

GM:第3ラウンド。
GM:セットアップ!
晩翠凍衿:なし!
宇賀神亜莉愛:こっちも無し!
安芸山寧子:≪ルーラー≫PCのラウンド間ダイス-3個
葭原百合子:《灰色の庭》使用。黒鉄様の行動値を9下げます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:94->96)
御薗野咲:ない!
ルツィアアシナシオオトカゲ:≪野獣本能≫ ≪完全獣化≫+≪究極獣化≫+≪剛身獣化≫
黒鉄ライザ:宇賀神さんに≪灰色の庭≫対象行動値-12
GM:ではイニシアチブ11、宇賀神さんの手番です
宇賀神亜莉愛:マイナーは無し、メジャーでサイレンの魔女Lv7行きます
御薗野咲:判定直前に《ヘブンアイズ》! 達成値を+10しな!
GM:来やがれ!
宇賀神亜莉愛:あ、レベル上がってるから8か。そして支援も有り難くいただきます
御薗野咲:御薗野咲のHPが6になった(HP:11->6)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:103->107)
宇賀神亜莉愛:2dx+22
DoubleCross : (2R10+22[10]) → 4[3,4]+22 → 26

宇賀神亜莉愛:対象は黒鉄様と安芸山様!
安芸山寧子:ガード。
黒鉄ライザ:≪砂の結界≫カバーリング ガード≪砂の盾≫+≪斥力障壁≫
GM:ダメージどうぞ!
宇賀神亜莉愛:24+3d10 装甲無視
DoubleCross : (24+3D10) → 24+17[8,3,6] → 41

黒鉄ライザ:11点ダメージ、2倍で22
黒鉄ライザ:22-1D10-18-2D10
DoubleCross : (22-1D10-18-2D10) → 22-1[1]-18-17[10,7] → -14

黒鉄ライザ:無傷!
宇賀神亜莉愛:硬すぎ
御薗野咲:こいつ……
葭原百合子:タフすぎる

GM:イニシアチブ10、御薗さんの手番です
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+6した(侵蝕率:101->107)
御薗野咲:この状態で私が動いてもどうしようもないですね。待機!
安芸山寧子:全員邪毒受けてるな……待機。
安芸山寧子:皆様の死を座して待ちます
葭原百合子:こいつ……

GM:行動値8、晩翠さんの手番です。
晩翠凍衿:ここは確実に行かないとかな……
晩翠凍衿:マイナー無し。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《浸透撃》。
晩翠凍衿:黒鉄さんに攻撃します
GM:来い!
晩翠凍衿:9dx7+6
DoubleCross : (9R10+6[7]) → 10[1,2,2,2,2,3,5,8,9]+5[1,5]+6 → 21

晩翠凍衿:ガー不!
黒鉄ライザ:そんな……
黒鉄ライザ:6DX ドッジ
DoubleCross : (6R10[10]) → 9[1,2,5,6,9,9] → 9

GM:ダメージどうぞ!
晩翠凍衿:3d10+14+2d10+2d10
DoubleCross : (3D10+14+2D10+2D10) → 6[3,1,2]+14+12[7,5]+7[6,1] → 39

晩翠凍衿:3,1,2,1を振り直し
晩翠凍衿:32+4d10
DoubleCross : (32+4D10) → 32+30[10,6,10,4] → 62

GM:上がりすぎ
晩翠凍衿:装甲有効!
黒鉄ライザ:うおおお助けてくれ≪屍人≫!
黒鉄ライザ:62-2D10
DoubleCross : (62-2D10) → 62-12[3,9] → 50

黒鉄ライザ:20が出ても無理
黒鉄ライザ:HP0です。復活無し。
晩翠凍衿:ヤッタネ
御薗野咲:グンナイ!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+11した(侵蝕率:100->111)

GM:行動値6、トカゲです
ルツィアアシナシオオトカゲ:メジャー≪大蛇の尾≫+≪神獣撃≫
ルツィアアシナシオオトカゲ:対象安芸山
ルツィアアシナシオオトカゲ:30DX
DoubleCross : (30R10[10]) → 10[1,1,1,1,1,1,2,2,2,2,3,3,4,4,4,5,5,5,5,6,6,6,6,6,7,8,9,9,9,10]+4[4] → 14

安芸山寧子:ドッジ!
安芸山寧子:4DX
DoubleCross : (4R10[10]) → 7[1,4,6,7] → 7

ルツィアアシナシオオトカゲ:2D10+39+4D10
DoubleCross : (2D10+39+4D10) → 13[7,6]+39+9[4,2,1,2] → 61

安芸山寧子:死ぬ……
安芸山寧子:ので≪アクアウィターエ≫
安芸山寧子:HP20で復活します

GM:行動値0、葭原さんの手番です
葭原百合子:マイナーで停滞空間解除。
葭原百合子:メジャーで《導きの華》を使用。御薗様が次に行うメジャー判定の達成値に+10。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:96->100)
御薗野咲:おっと、いただいちゃいましょう

GM:では待機していた御薗さんの手番です。
御薗野咲:マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》
御薗野咲:うっかり外しても業腹だし《援護の風》+《ウィンドブレス》も使う! イクゾー!
GM:来い!
御薗野咲:9dx7+2+10+9
DoubleCross : (9R10+2+10+9[7]) → 10[1,1,2,2,4,6,7,10,10]+10[2,2,10]+5[5]+21 → 46

安芸山寧子:避けてやる!
安芸山寧子:4DX>=46
DoubleCross : (4R10[10]>=46) → 10[7,9,10,10]+4[3,4] → 14 → 失敗

御薗野咲:帰ぇんにゃ!
御薗野咲:5d10+10
DoubleCross : (5D10+10) → 29[8,6,3,4,8]+10 → 39

御薗野咲:剣を砕く値もなし。諸々有効
安芸山寧子:ギャア~~ッ
安芸山寧子:HP0。復活エフェクトなし
GM:戦闘終了です。
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+8した(侵蝕率:107->115)

宇賀神亜莉愛:幾度もの重圧を受け、毒によって蝕まれ、氷雪によって凍えて。
宇賀神亜莉愛:だけど、一度も膝を折ることなく。ただ立ち続け、前を見据え続けた。
宇賀神亜莉愛:それでいいのだ。それさえ出来ればいい。
宇賀神亜莉愛:美薗様のように剣を取ることも、晩翠様のように鎌を振るうことも、葭原様のように花束を作ることもできないけれど。
宇賀神亜莉愛:膝さえ折らずにいれば。十全でなくても歌えれば。
宇賀神亜莉愛:私にはそれだけでいい。
宇賀神亜莉愛:「——信じられぬと嘆くよりも 人を信じて傷つく方が良い」
宇賀神亜莉愛:「求めないで優しさなんか 臆病者の言い訳だから……」
黒鉄ライザ:「う……うぉおおおおおっ……!」障壁を一極集中し、破壊を齎す歌声を遮る。
黒鉄ライザ:「まだなのか安芸山!もう限界だぞ!」
安芸山寧子:「そう慌てへんでください」
安芸山寧子:「もう呪いは回ってます。とっくに限界のはず。すぐにでも倒れますえ」
安芸山寧子:余裕の笑みを見せる。
晩翠凍衿:「座して死を待つ──」
晩翠凍衿:声は、黒鉄ライザの背後より。
晩翠凍衿:「──自分の」
晩翠凍衿:広域に破壊を齎す宇賀神亜莉愛の能力。
晩翠凍衿:当然敵からすれば脅威であって、その封じ込めに気を取られ過ぎた。
黒鉄ライザ:「へっ?」振り向く。
晩翠凍衿:今、自分は本来の速度で動ける。
晩翠凍衿:軍服の少女の視線の先、旋風に巻かれて立ち昇る紅葉の壁の中から。
晩翠凍衿:回転の勢いを乗せた足が伸び、踵で黒鉄ライザの側頭部を打ち抜く。
黒鉄ライザ:「へぶっ……!?」
黒鉄ライザ:強烈な脳震盪に一撃で昏倒し、白目を剥いて倒れる。
安芸山寧子:「なぁっ……!?」
安芸山寧子:「何やられてるんどすか!?使えへんやっちゃな……!!」
晩翠凍衿:「……ところで。寿命の話をされてましたけど」その様を一瞥し、安芸山寧子に向き直って。
安芸山寧子:「……!」
晩翠凍衿:「あの人の隣にいられるかどうかを決めるのは、そんな要因だけじゃありませんよね。だって」
晩翠凍衿:「アスカさんに嫌われちゃったら元も子もないんだから」
安芸山寧子:「な……何を……」
晩翠凍衿:「ああ、それと」笑う。
晩翠凍衿:「あなたがここで死んじゃったら、長生きするのもあたしの方ですね?」
安芸山寧子:「ひィッ……!」守られていた盾を失って、血相を変える。
安芸山寧子:瞬間、突風が吹き抜けて、激しく紅葉が舞うと共に、安芸山が姿を消す。
安芸山寧子:「勝負は預けといたる、晩翠凍衿!」
安芸山寧子:「次に会うたら必ず殺したるさかい、覚悟しとい……」
安芸山寧子:幻影の向こうから聞こえてくる声が途切れる。
ルツィアアシナシオオトカゲ:一部の爬虫類には生まれながらにして、ピット器官と呼ばれる赤外線感知器官が備わっている。
ルツィアアシナシオオトカゲ:それは体温を感知し、闇夜であっても獲物を捕らえる為の器官だ。
ルツィアアシナシオオトカゲ:幻覚など物の数にも入らない。目の前に飛び出してきた獲物に、
ルツィアアシナシオオトカゲ:「シャアァッ!!」
ルツィアアシナシオオトカゲ:反射的に、大顎で喰らい付く。
安芸山寧子:「はッ……!?ぎ、やぁああああッ!?」
安芸山寧子:一息で丸呑みにされ、腹の中に押し込められて。
安芸山寧子:「あぁあ……ふざ……ふざけるんやない……!!」
安芸山寧子:辛うじて呪符を投げ放って転移する。
安芸山寧子:「げほっ……ごほっ……!」
安芸山寧子:「うちが……うちがこんな、無様な……!」
安芸山寧子:蛇の涎に塗れたまま、再び姿を晦まし逃げ出そうとして。
葭原百合子:その場を退こうとする、黒髪佳人の足元に。
葭原百合子:一面に広がる、黒い魔眼の花畑。
葭原百合子:黒鉄ライザがまき散らした高重圧空間が、姿と矛先を変えて安芸山寧子を縛り付ける。
葭原百合子:花の名はクロユリ。花言葉は恋、狂おしい恋、呪い。
葭原百合子:「大変でしたね。ですが少々品がないのではありませんか」
安芸山寧子:「な……!?」
安芸山寧子:「なんやこら……!放せ、放さへんか!」
葭原百合子:「素直に負けを認めていただきたく……御薗様、お願いします!」
御薗野咲:氷混じりの白い風に運ばれ、呪意秘められた黒い花原を軽やかに跳躍する。その花々に触れることはない。そんなものに囚われはしない。
御薗野咲:「百年前とか、百年後とか、そんな話じゃなくって」
御薗野咲:花弁混じりの春の風が、純白の剣から吹き荒れる。それは目の前の女を、その停滞を否定するものだ。
安芸山寧子:「やめ……やめぇや!!うちを誰や思てるんや!」
安芸山寧子:「千年生きた大妖狐、愛宕山の主、安芸山寧子やで!?」
御薗野咲:「知りません! 百年も千年もどっちも大昔でしょ! 私たち……私たちみんな、」
御薗野咲:振り上げられる春風の直剣。それが放つ光はレネゲイドの力を奪い、それは彼女にとって物理的斬撃以上の脅威だろう。目の前の安芸山に向け、跳躍の終わり、重力に任せて
御薗野咲:「『今』なんです!!」
御薗野咲:振り下ろす。遅れ、大量の花弁が風と共に吹き付けられていく。
安芸山寧子:「ひ……うぎ、あぁあああああッ!!」
安芸山寧子:恐怖の悲鳴と共に、落葉が舞い上がり、周囲の風景が崩れていく。
安芸山寧子:辺りは元の寂れた廃屋に戻り、同時、
安芸山寧子:安芸山の胸、候補者の証たる襷が砕け散り、銀の粒子に分解していく。
安芸山寧子:「あ……あぁ……」
安芸山寧子:放心したように膝を突き、がくりと項垂れる。
安芸山寧子:「嘘や……こんな…………」
晩翠凍衿:「……これで会長選の資格は失いましたけど」
晩翠凍衿:歩み寄る。その手には未だ抜き身の大鎌。
安芸山寧子:「ひ…………」
晩翠凍衿:「不穏分子の指揮。生徒同士の争いの扇動。薬物の流通」
晩翠凍衿:「そういう真似はまだ出来ますね」
晩翠凍衿:「まだありますか?その心算」
安芸山寧子:「く……く……!」
安芸山寧子:悔しそうに唇を噛む。
安芸山寧子:「あんた……本気で思てるんどすか 」
安芸山寧子:「アスカはんと一緒になれるて」
晩翠凍衿:「…………寿命か」やや視線を落とす。
晩翠凍衿:恋敵の言葉であるから、正面から受け止めることを先程は避けたが。
晩翠凍衿:安芸山寧子の存在を抜きにしても、いずれ向き合わなければいけない話でもある。
晩翠凍衿:が。
晩翠凍衿:「……どれだけ長く生きてられるはずなんて、考えるだけ無駄です」
晩翠凍衿:「あたしがその気なら、あなたはここで死ぬ。それは変わらないし」
晩翠凍衿:「あたしだって明日にでも死ぬかもしれない」
安芸山寧子:「……」
晩翠凍衿:「生きてる以上は、保証された明日なんてない。あたしみたいに日々戦ってる身じゃ尚更です」
晩翠凍衿:「だったら、今です。野咲ちゃんも言ってたみたいに」
晩翠凍衿:「あたしは今、本気でアスカさんのことが好きだし、一緒にいたいと思ってる。だから実際にそうするだけ」
晩翠凍衿:「なりますよ、一緒に」
晩翠凍衿:「その先のことは、その先の話です」
安芸山寧子:「…………」それを聞いて、抵抗の意志を失ったように黙り込む。
GM:────その時、御薗の携帯に着信が入る。
GM:発信元は、園崎愛。
御薗野咲:「えっ、わっわっ……」
御薗野咲:光の剣を手放して、慌てて電話を取る 「も、もしもし? あのね、今晩翠さんが……」
園崎愛:『あ……もしもし、御薗さんですか?今、お話大丈夫ですか?』
園崎愛:こちらもどこか慌てたような声色だ。
御薗野咲:「すごく大胆なことを……愛ちゃん?」
御薗野咲:「……何かあった?」
園崎愛:『あの……御薗さん。今そちらに、滑川さんは一緒ですか?』
GM:周囲に滑川の姿は見えない。
GM:いつからだろうか。戦闘が始まったから避難したのか、あるいはもっと前からだったか。判然としない。
御薗野咲:「え? 滑川さん?」 きょろきょろ見回す 「今いない……近くにいるんじゃないかと思うけど」
園崎愛:『御薗さんが滑川さんに連れられて行って、私、彼女のことを少し調べてみたんです』
御薗野咲:「あっ、そうなんだ。ありがと、気を使ってくれて」
園崎愛:『以前、例の(決闘裁判)事件の時に、私……この学院の生徒には殆ど全員、目を通していて……』
園崎愛:『でも、滑川さんには覚えが無かったんです』
御薗野咲:「……それって、その時はいなかった、ってこと?」
園崎愛:『……はい』
園崎愛:『彼女、つい最近、ほとんど会長選が始まると同時に転校してきたばかりでした』
園崎愛:『そんな人が、この学院のために……って』
園崎愛:『おかしいと思いませんか?』
御薗野咲:「……うーん」
御薗野咲:転校して早々事件に巻き込まれて、ということであれば、他ならぬ自分がそうだ。それだけなら疑念を向けはしないが
御薗野咲:当然のようにルツィアに精通し、ルツィアに対して宇賀神さんは相応しいか、等とまで問うてくるその口ぶりは
御薗野咲:「確かに、ちょっと……不自然かも」
園崎愛:『……そう、思いますよね。それで、御薗さん。私……』
園崎愛:『調べてみたんです。生徒名簿や資料などを中心に、どこかに滑川さんの名前が無いか』
園崎愛:『……そうして……見つけました。見つけはしたのですが……』
園崎愛:そこで言い淀む。
御薗野咲:「どうだった?」
園崎愛:『……』
園崎愛:『……それが……20年ほど前の、卒業アルバムなんです』
御薗野咲:「20……」
御薗野咲:「……年前の、卒業生、ってこと」
御薗野咲:「滑川さんが?」
園崎愛:『……髪型は変えているようですが……顔も名前も一緒です。滑川冥さん』
GM:通話を続けながら、メッセージサービスの通知が来る。
御薗野咲:開く
GM:園崎から。添付されている写真に写っているのは、確かに滑川らしい顔だが────
GM:君にとっては、もっと目を惹かれるものがある。
園崎愛:『あの……それから……』
園崎愛:『間違っていたら失礼なんですが……』
園崎愛:『この、同じアルバムの、御薗華怜という生徒……』
園崎愛:『これって……』
御薗野咲:「……う、うん」
御薗野咲:「お母さん……だね?」
GM:20年前の、古びた写真。
GM:屈託ない笑みを浮かべる滑川の隣には、君の母親の面影を残した少女が写っている。
園崎愛:『……やっぱり……そうなんですか……』
園崎愛:『ど、どういうことなんでしょう……?』
御薗野咲:確かに、彼女は自分の母親のことだとか、祖母のことだとかを気にしていたが
御薗野咲:「……えーと、うーん。何だろ……」
御薗野咲:話が分からないなりに、今対峙していた、そして選挙に出ている生徒たちが、どうも不老のものらしいことは理解できている
御薗野咲:つまり、それがあともう一人いた所で、不思議なことは何もなく……
御薗野咲:「……ちょっと、本人に聞いてみなきゃわかんないかも」
GM: しゅるっ
GM:小さな音がした。
御薗野咲:「だけど……」 何気なく、その音の方に目を向ける
GM:それは、赤い網だ。
GM:君達の反応よりも速く、一瞬で。周囲を枝分かれした網のような血液が取り囲んでいて────
GM:即座に収束、全員の四肢を拘束する。
御薗野咲:「……えっ!?」
御薗野咲:為す術もない。他の面々と同様に拘束される
晩翠凍衿:「っ……!?」
晩翠凍衿:がらん、と音を立てて大鎌を取り落とす。
黒鉄ライザ:「何だこれはーー!?」
園崎愛:『御薗さん?どうし……』
GM:ぶつん、と。
GM:御薗の手から端末を取り上げて、通話を止める者がいる。いつの間にか、そこに立っている。
滑川冥:「……あーらら」
滑川冥:「もうバレちゃったんスか」
御薗野咲:「なっ……滑川さん!」
葭原百合子:「……一体何を?」
滑川冥:「本当は最後の最後にネタばらしする予定だったんスけどねえ」
滑川冥:「まあ、いいですよ。これでも十分……」
滑川冥:拘束した宇賀神に歩み寄り、その身体から襷を奪う。
御薗野咲:「滑川さん!」
御薗野咲:声を上げるだけだ。何もできない
宇賀神亜莉愛:『……!』 身を捩るが、逃れられない。
滑川冥:「やっぱり。これだけ力が溜まってれば、あの屠龍院くらいは倒せるでしょう」
宇賀神亜莉愛:"声"をあげるべきか悩み、口を開こうとして。
宇賀神亜莉愛:「……」 口を噤む。マスクを着けたままでは、向かう先を制御しきれない。
滑川冥:「ああ、そうだ。ついでに」
ルツィアアシナシオオトカゲ:「ギャッ……!?」
滑川冥:瞬時に血液を伸ばし、オオトカゲの体内から引きずり出した襷を破壊する。
滑川冥:「これで良し」
滑川冥:砕けた粒子が、宇賀神の……今は滑川の持つ襷に吸収されていく。
葭原百合子:「……この襷に、一体何の意味が……?」
滑川冥:「儀式のことはもう聞いたんでしょう?」
滑川冥:「これはレネゲイドを収束させるための器。もっと言えば……」
滑川冥:「最後に残った襷は、儀式の媒介になるんスよ。つまりは、不老の力を得るための道具です」
滑川冥:「あたしはそれが欲しい」
葭原百合子:「……」それが真実であるならば、誰が、一体何の為にこの選挙を開いたのか。
御薗野咲:「そのために……最初からそのためだったんですか!」
御薗野咲:「滑川さん、あなた一体……!」
滑川冥:「……」
滑川冥:「野咲ちゃん、ね」
滑川冥:拘束した御薗の顎に手をやり、持ち上げて。
御薗野咲:「っ……」 じっとその目を見返して
滑川冥:「華怜の娘と聞いて驚いたけど……」
滑川冥:「確かによく似てる」
御薗野咲:「やっぱりあなた、お母さんと……」
滑川冥:「ええ、友達でしたよ?」
滑川冥:「友達、にしかなれなかった」
御薗野咲:「にしか、って」
滑川冥:「……ええ」
御薗野咲:ちらりと晩翠さん、そして安芸山さんの方を見る
滑川冥:「好きでしたよ。恋人として」
滑川冥:「一時はお付き合いもしていました。あなたは聞いたことなかったでしょう?」
御薗野咲:「えぇっ……!?」
御薗野咲:「なっ、ないです! ないない! えっホントですか……!?」
御薗野咲:恐る恐る 「か、片思いを大げさに言ったとかじゃなく……?」
滑川冥:「ええ」にっこり笑って。
滑川冥:「でも、華怜は私から去っていった」
滑川冥:「女子高にはよくあること、ただの思春期の気の迷い。ただの遊びで、私は『そういうの』じゃない……」
滑川冥:「そんな風に言って。そして……」
滑川冥:「あたしより、あの男を選んだ」
御薗野咲:「あわ……」
御薗野咲:「す、すみません、母が……」 謝る
滑川冥:「……」
滑川冥:「その目……」
滑川冥:「あの男にそっくり。虫唾が走る」
御薗野咲:「うっ」 目をつぶる 「すみませんー……」
滑川冥:「あの愚かな男……」吐き捨てるように言って。
滑川冥:「まだ刑務所にいるんですか?まあ、どうでもいいですけど」
滑川冥:「あたしはね、野咲ちゃん」
御薗野咲:「……は、はい」 目をつぶったまま
滑川冥:「あの女に……あなたのお母さんに、後悔させてやるんですよ」
滑川冥:「華怜が老いさらばえて、しわくちゃになって死ぬ時に。あたしだけはあの頃のまま。綺麗なまま」
滑川冥:「華怜が自分では下の世話も出来なくなる頃にも、あたしはずっとこの少女の姿のままでいる」
滑川冥:「それを今わの際まで見せつけて、思い知らせてやるんです。華怜はきっと思うでしょうね」
滑川冥:「……あたしを選んでおけばよかった、って」
御薗野咲:うっすらと目を開ける
御薗野咲:「……私は……」
御薗野咲:「私は、お母さんじゃないですし、お母さんも、まだ体は元気だから、分かりません。分かりませんけど……」
御薗野咲:「……お父さんが捕まって、家に連れ戻されて、離婚届を書かされて、ほとんど閉じ込められるみたいになって」
御薗野咲:「それでも、それでもお母さんは……お父さんに会わなければ良かった、一緒になったのが間違いだった、なんて、言ってません」
滑川冥:「…………」
御薗野咲:いつの間に、その目は開かれている。滑川さんを強く見返している 「……お母さんは出かけるのを許されていないから」
御薗野咲:「お父さんとの面会の前と後は、私にあれこれ、話して、預けて、どんなことでも聞きたがって、知りたがって」
御薗野咲:「直接口には出さないけど、今でもお父さんのことを、強く想ってるんだって分かります。……お父さんだってそうです」
御薗野咲:「あなたみたいに」
御薗野咲:「一方的に分かった気になって、未来のことを決めつけたりなんかしてない」
御薗野咲:「……だから無駄です。そんなことをしたって。ううん、未来のことなんて分からないけど、それでも」
御薗野咲:「きっとお母さんは後悔しない。だって、お母さん」
御薗野咲:口元が緩む 「お父さんとも。……私とも、お互いに、大好きなんですから」
滑川冥:忌々しそうに、御薗野咲のその瞳を見据えて。「……本当に」
滑川冥:「馬鹿な女」
滑川冥:誰に向けたものか、苦々しく吐き捨てる。
滑川冥:「口では何とでも言えますよ。華怜も、あなたも、あの男も。必ず後悔する。させてやる」
滑川冥:御薗から身を離して。「……会長の座なんて、どうでもいいけど」
滑川冥:「勝つ必要があるらしいですからね。やりますよ、一応」
滑川冥:「……宇賀神さん」
滑川冥:歩み寄って顔を覗き込む。
滑川冥:「これまでご苦労様でしたねえ。あなたに目を付けて正解でした」
滑川冥:「でも、もう出てこないほうが身のためッスよ?」奪った襷を示して「これ無しに戦ったら、本当に死んじゃいますからね」
宇賀神亜莉愛:『……いいえ』 その瞳を、真っ直ぐに見つめ返して。
宇賀神亜莉愛:『必ず、取り返しに参ります』
宇賀神亜莉愛:会長の座など、どうでもいいと。そう吐き捨てた彼女に。
宇賀神亜莉愛:任せられるはずがない。その程度で諦めるようなそんな。
宇賀神亜莉愛:『私にも、背負うものがございますので』
宇賀神亜莉愛:軽い覚悟で。歩んできたわけではない。
滑川冥:「……へぇ」口の端を歪めるように笑って。
滑川冥:「……あなたに、一つだけ教えてあげます」
滑川冥:「あたしには、この戦いを勝ち抜ける候補者が必要でした」
滑川冥:「他の候補者を倒し、襷を握る最後の一人になってくれる人がね」
滑川冥:「その為に、晩翠サンと野咲ちゃんを、あなたに引き合わせた」
滑川冥:「でもね、宇賀神サン。あたしがあなたを選んだ理由は……」
滑川冥:つつ、と、指先を宇賀神の白い喉に這わせ、形をなぞるようにして。
滑川冥:「あなたの青臭い主義や主張なんかに、本当に同調したと思いました?」
滑川冥:「違いますよ」
滑川冥:「あなたのこの、声が」
滑川冥:「力が」
滑川冥:「暴力が」
滑川冥:「一番必要だった。それだけです」
滑川冥:「それじゃあ、また。今度は会長としてお会いすることになりますかね?」
滑川冥:笑みを残して、姿を消す。
GM:同時に、君達の拘束も解ける。
御薗野咲:「っはあぁ……」 拘束が解けると、だらりと脱力して
御薗野咲:「すごい……すごい話、聞かされちゃったなあ……」 へろへろと、先ほど落としたスマホを拾う
葭原百合子:「──っ!」拘束が解けるや否や、滑川が立っていたところへ走っていた。拳を握って。
葭原百合子:やり場を失った憤りと共に腕を降ろす。拘束の中で無理に暴れて、袖が破けている。
晩翠凍衿:「……」滑川冥の消えた方角を一瞥し。
晩翠凍衿:「一応言っとくけど、本当かどうか分からないよ?」
晩翠凍衿:「野咲ちゃんの言った通り、勝手にこじらせてただけかもしれない」
御薗野咲:「いやあ、まあ……そうなんですけど……」 困ったように笑って
御薗野咲:「でも、滑川さんも、本気で……本気で私に怒ってたな……って思ったから」
御薗野咲:「そうなのかもなーって思ってます。ごめんなさい、うちの母が、なんか」
宇賀神亜莉愛:『……いいえ。美薗様のお母様も、ましてや美薗様も』
宇賀神亜莉愛:『謝るべき道理などございません』
晩翠凍衿:「そうだよ。誰が誰を好きになるかなんて勝手なんだからさ」
晩翠凍衿:「自分の方を向かせる力が足りなかったのが悪いんでしょ」唇を尖らせて言う。
葭原百合子:「……裏切ったというならば」
葭原百合子:「御薗様のお母様への想いもまた、彼女が踏みにじったもの。気に病む必要はありませんね」
御薗野咲:「ふふ……ありがとうございます。すみません」
葭原百合子:「しかし……何がどこまで彼女や、帰国子女の皆様がやったことなのやら」
葭原百合子:「これから私たちは、どう動けば良いでしょう」晩翠様に視線を向ける。
晩翠凍衿:「そうだなあ……」思案顔で周囲を見る。
GM:丁度それを見計らったかのように、スピーカーと君達の端末から、校内放送を告げるチャイムが響く。
アイシャ・クローネンバーグ:『選挙速報のお時間となりました。生徒の皆様、いかがお過ごしでしょうか?』
アイシャ・クローネンバーグ:『解説の園崎さんが鬼束さんとお出かけになったまま帰ってこないので、今回は私一人でお届けいたします』
アイシャ・クローネンバーグ:『さて、候補者と推薦者を合わせ、残る選挙参加者の反応は4名』
御薗野咲:(こんな時でも相変わらずだなあ)
アイシャ・クローネンバーグ:『会長選もいよいよ大詰めといったところですね。ここからが本番とも……きゃっ!?』
アイシャ・クローネンバーグ:がたん、とスピーカーの向こうから物音。
アイシャ・クローネンバーグ:『な、何ですか急に……ちょっと!』
葭原百合子:「……少し雲行きが怪しいような」
屠龍院アヤメ:『……宇賀神亜莉愛。葭原百合子』
屠龍院アヤメ:『聞こえているな?』
屠龍院アヤメ:聞こえてくるのは、屠龍院アヤメの声だ。
宇賀神亜莉愛:『……屠龍院様?』
葭原百合子:「残り4名……つまり決戦ということでしょうか」
葭原百合子:「残った襷自体は、宇賀神様のものですし」
屠龍院アヤメ:『残っているのは我々のみ。策など弄しても興が醒めるだけだ』
屠龍院アヤメ:『決着を付けよう。決闘場にて待つ』
屠龍院アヤメ:『以上だ』
GM:ぶつり、と、荒っぽく放送は途切れる。
晩翠凍衿:「……決闘場?」
晩翠凍衿:「決闘場…………?」
GM:在校生にも聞き覚えの無い場所だ。
御薗野咲:「決闘場……」 うーんと考える
葭原百合子:「見当がつきませんね……」
GM:と、その時、地響きと揺れが君達を襲う。
GM:大規模な揺れだ。十三学生寮、いや、学院全体に広がっているであろうほどの。
御薗野咲:「わ、わわっ。地震? こんな時に!」
御薗野咲:周りの建物が倒れないかきょろきょろ見回している
宇賀神亜莉愛:『学院全体が、揺れて……?』
GM:しばらく続いた揺れが収まると、外が俄かにざわつき始める。
お嬢様(野生):「何ですの、あれ……!」「あり得ませんわ……」「どうなってますの!?」
葭原百合子:「ふう、なんとか収まりましたか……皆様は何に驚いているのでしょう?」視線を巡らせる。
晩翠凍衿:「……なんか馬鹿げた大仕掛けの気配がする」
GM:廃屋から外に出てみると、明らかに異常な光景が広がっていた。
GM:学院の外れに位置する第十三学生寮からでも分かるほど巨大な、純白、円柱状の建造物。
GM:それが、広大な校庭の中央に忽然と聳え立っている。
葭原百合子:「……?」
御薗野咲:「わあ」
宇賀神亜莉愛:『……まさか、あれが』
葭原百合子:「まるで天にも至るような建物が見えるような……?」
晩翠凍衿:「…………」言葉を失う。
アイシャ・クローネンバーグ:『先程は大変失礼しました。……皆様、ご覧になっていらっしゃるでしょうか?』
アイシャ・クローネンバーグ:『校庭に……突如として巨大な……塔……?のようなものが現れました』
アイシャ・クローネンバーグ:『あれは一体、何なのでしょうか……』
園崎伊織:『決闘場ですね』
御薗野咲:「あっ、お姉さん」
葭原百合子:「今回はそう遠出していなかったのでしょうか」
アイシャ・クローネンバーグ:『園崎さん!?』
園崎伊織:『聖ルツィアに伝わる決闘裁判は、元々あの建造物で行われていた……』
園崎伊織:『あの神聖な場で戦い、ただ一人の真の勝者を決める儀式……それが本来の決闘裁判』
園崎伊織:『でも最近は全然使っていなくて邪魔だったのでしまっておいた……』
御薗野咲:「確かにスポーツとか全然できませんね、あれがあると」
葭原百合子:「ずっと埋まってたんですかあの物体……」
宇賀神亜莉愛:(そんなに簡単にしまえるもので……?) 首をひねっている。
園崎伊織:『入場料は無料なのでみんな見に来てね』
園崎伊織:『……と、今天花寺会長からメールが届きました』
晩翠凍衿:「えっ」
晩翠凍衿:思わず自分の端末を確認する。
GM:君の端末には何も来ていない。
GM:最後に君が送ったメッセージも既読無視されている。
晩翠凍衿:「……」無言でしまう。
アイシャ・クローネンバーグ:『アスカさ……天花寺会長から?』
園崎伊織:『ええ。そういうわけですので、私達も見に行くとしましょうか』
園崎伊織:『凛ちゃん、お弁当何がいい?』
鬼束凛:『伊織ちゃん……!』
GM:放送は途切れる。
御薗野咲:「……ええと、じゃあ」
御薗野咲:「あそこにいるんですね、あの……屠龍院さんが」
葭原百合子:「そういうことになりますね……」
葭原百合子:「そして、天花寺様が動いているということも分かりました」
葭原百合子:晩翠様へ心配そうに視線を送る。
晩翠凍衿:「……んんん……」唸っている。
晩翠凍衿:「…………まあ」
晩翠凍衿:「滑川さんも行くしかないだろうし、戦いの決着はあそこで付けられる。あと色々と謎なこともたぶん分かる」
晩翠凍衿:「だけど」
晩翠凍衿:「亜莉愛ちゃんは襷を失くしてる。さっき言われてたことは冗談じゃないよ」
晩翠凍衿:「この先、怪我は本当に怪我になる。あたしたちの体はそう簡単に死なないけど、それだって限度はある」
晩翠凍衿:「それでも行く気はある?」
宇賀神亜莉愛:『……ええ』 晩翠様の瞳をしっかり見つめなおして。
宇賀神亜莉愛:『先も申し上げました通り。私にも、背負ったものがあります』
宇賀神亜莉愛:夢を見せてくれと井上様に託された。君には資格があると涼暮様より認められた。
宇賀神亜莉愛:貴女の声を届けると。葭原様に推薦して頂いた。
宇賀神亜莉愛:『私の理想は、きっともう、私だけの理想ではないと』
宇賀神亜莉愛:『そう信じていますから。取り戻しにまいります』
葭原百合子:「傷つき倒れ、命失う覚悟もなしに、力振るう舞台へ上がってはおりません」
葭原百合子:「この学び舎、この選挙でめぐり逢った皆様のためにも、退くつもりはありません」
葭原百合子:「私は宇賀神様の盾となると決めた身ですし……大切な友人たちをただ見送るのも御免ですから」
葭原百合子:「共に往きます。少しは頼れる仲間であると、思っていてくださるでしょう?」
晩翠凍衿:「……」破顔して頷いて。
晩翠凍衿:「野咲ちゃんは?」
晩翠凍衿:「滑川さんのこともそうだし……これで、会長選は亜莉愛ちゃんの勝ちってことになると思うんだけど」
御薗野咲:「あはは、ここまで来て途中でっていうのもないですよ」
御薗野咲:「私の目的は変わりません。この戦いは終わらせるし、屠龍院さんはちょっとあんまりです」
御薗野咲:「……うん、滑川さんのことも、気になりますし。なんていうか……」
御薗野咲:「放って置けません」
晩翠凍衿:「……なるほどね」
晩翠凍衿:「うん。じゃあ、行こう」
御薗野咲:くすりと笑って 「なんか、晩翠さんは」
御薗野咲:「確認するまでもなく、って感じですね」
晩翠凍衿:「そりゃあね」
晩翠凍衿:「あー……まあ、色々目の前で言っちゃったから分かると思うけど」
晩翠凍衿:「ああいう訳だから」
御薗野咲:「ああいう訳ですって」
御薗野咲:「……さっき、時間があったら、晩翠さんが天花寺さんのことどう思ってるか聞かせてくれるって言いましたよね」
晩翠凍衿:「ん……う、うん」
御薗野咲:塔を指し 「あそこまで行くのに結構時間かかると思うんですけど」
御薗野咲:宇賀神さんと霞原さんを振り返る 「かかりますよね?」
葭原百合子:「足の疲れも忘れてしまうような、楽しいお話が欲しいところですね」
宇賀神亜莉愛:『そうですね。お話を聞く時間には困らないかと』
晩翠凍衿:「えっ」
御薗野咲:ニコニコしている
晩翠凍衿:「えっ……?」
晩翠凍衿:見る間に顔が赤くなって。
晩翠凍衿:「ま、待って。じゃあちょっと変えさせて」
晩翠凍衿:「あたしはほら、言った通り、亜莉愛ちゃん百合子ちゃんの力になるって決めたし」
晩翠凍衿:「アスカさんからも勝ち残ってくれって言われてるし」
晩翠凍衿:「あと騙し討ちされて黙ってるわけにもいかないから行く」
晩翠凍衿:「それだけ。それだけだから」
御薗野咲:「あらあら?」
御薗野咲:作った声で 「本当にそれだけなのかしら? なんだか私(わたくし)が思っていたのと違いますわ」
晩翠凍衿:「し、知らないもん……!」
晩翠凍衿:「さっきのは無し!ノーカン!行くよほら!」
晩翠凍衿:さっさと踵を返して歩いて行こうとする。
葭原百合子:「"本気"の想いが足りないような……?」くすくすと笑いながらついてゆく。
御薗野咲:「あそこに到着するまでに晩翠さんの本音を喋らせれば勝ちですね」
御薗野咲:「燃えてきました」 それに続く
宇賀神亜莉愛:『どんなお話を聞かせていただけるか、楽しみですねえ』
宇賀神亜莉愛:くすくすと微笑みながら、同じく後に続く。
GM:行く手には白亜の塔。待ち受けるのは最強の候補者。
GM:長きに渡った会長選に、決着の時が近付いていた。

---

GM:戦闘終了処理を行います
GM:侵蝕率減少から。1エネミーにつき8点。今回は4体なので、32点分減少できます。
御薗野咲:ヒャアー!
葭原百合子:減らしますわ~!
晩翠凍衿:減!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を-32した(侵蝕率:115->83)
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を-32した(侵蝕率:100->68)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を-32した(侵蝕率:111->79)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を-32した(侵蝕率:107->75)
GM:続いて経験点獲得。
GM:前回と同じなので21点……21点……!?
GM:こんなにあげたくないよォ~~ッ
GM:さっさと持ってけ!
葭原百合子:頂いていくぜ~!
晩翠凍衿:げっへっへ……こいつは俺たちが有効に使ってやるよ
宇賀神亜莉愛:残してた4店と合わせて25点!いただきます!
御薗野咲:ヘッヘッヘ……分かってるじゃねえかよお……
晩翠凍衿:33点になった!
葭原百合子:27点!
GM:最後に戦利品獲得。
GM:1D6
DoubleCross : (1D6) → 1

GM
①ブーストアーマー
防具 行動値-2 装甲15
この防具を装備しているキャラクターが行う【肉体】【感覚】【精神】判定ダイス+2個 装備してメジャーアクションを行なった場合、メインプロセス終了時に侵蝕率+2

晩翠凍衿:これはどうだ……?
御薗野咲:基礎ダイス数が低くてダイス低下が致命的な宇賀神さんか
御薗野咲:侵蝕率を気にするなら『強い防具』
御薗野咲:として霞原さんかしら 私にくれても嬉しいけど
葭原百合子:フルアーマー御薗様
宇賀神亜莉愛:私はメイド服の利点も十分大きいのでどちらでもですね
葭原百合子:御薗様にお似合いではないでしょうか
晩翠凍衿:こちらはあんまり欲しくはないなーというところ ただでさえ侵蝕率が追加で増える呪われた装備を持っているので……
葭原百合子:呪われた装備……一体どんな12本しかない強力な武器なのかしら
御薗野咲:じゃあ着ようかな~ 結局パスファインダーの効果も使わずじまいだったしね
宇賀神亜莉愛:あ、私もメイド服着なおしておきます
御薗野咲:もらいます! そして装備!
御薗野咲:EXパスファインダーいる?
葭原百合子:じゃあ私がもらおうかな
晩翠凍衿:どうぞどうぞ
葭原百合子:星条旗ビキニなんだっけ……
御薗野咲:じゃあ霞原さん!
葭原百合子:装甲18!
宇賀神亜莉愛:ビキニの着回しが起きてる……
御薗野咲:着心地も良いからあんまり気にならないよ
葭原百合子:(いそいそ)
晩翠凍衿:インモラル……
GM:ではシーン終了。
GM:ロイス購入可。
葭原百合子:ライバル:レイラ・イヴァノヴナ・べシュカレヴァ/P慈愛〇:N憤懣 でロイス取得
晩翠凍衿:ロイスは満タン。購入はブルーゲイルを狙います
晩翠凍衿:3dx+3>=20
DoubleCross : (3R10+3[10]>=20) → 2[1,2,2]+3 → 5 → 失敗

葭原百合子:ひとまず医療トランクを使用させていただきます。HPコストもあるので
晩翠凍衿:ぜんぜんだめ!おわり!
御薗野咲:使って使って!
葭原百合子:1+2d10
DoubleCross : (1+2D10) → 1+19[10,9] → 20

宇賀神亜莉愛:ロイスは保留、応急手当キット狙います
葭原百合子:五臓六腑に染み渡りますわね
宇賀神亜莉愛:3dx=>8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 8[2,8,8] → 8 → 成功

宇賀神亜莉愛:よし、葭原様これもお使いください
葭原百合子:ありがとうございますわ
御薗野咲:晩翠凍衿/○やる/隔意
葭原百合子:20+2d10
DoubleCross : (20+2D10) → 20+13[9,4] → 33

葭原百合子:皆様のおかげで25に全回復
御薗野咲:あと 滑川冥/○連帯感/不信 → 滑川冥/○同情/憤慨
御薗野咲:HPは全回復したらしいので、ブルーゲイルでも握っときますか
葭原百合子:4dx+3>=20 購入はブルーゲイル
DoubleCross : (4R10+3[10]>=20) → 9[2,5,5,9]+3 → 12 → 失敗

葭原百合子:失敗して以上
御薗野咲:《援護の風》+《ウィンドブレス》! あとブーストアーマー!
御薗野咲:8dxL6=>20
御薗野咲:8dx6=>20
DoubleCross : (8R10[6]>=20) → 10[2,3,3,4,4,5,6,9]+5[4,5] → 15 → 失敗

御薗野咲:うーん財産全部吐いても無理なので断念。以上!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:83->87)
御薗野咲:あっ、で成長もさせてください
御薗野咲:41点あるので《領域の盾》をLv2で取得。これで20点 《妖精の手》をLv1で取得。これで15点
御薗野咲:残り6点で白兵技能を2>5へ。これで確定!
葭原百合子:こちらも成長。経験点を27消費して《孤独の魔眼》LV2を取得、《領域の盾》LVを3に上昇、意志をLV3に上昇。
葭原百合子:以上となります。
晩翠凍衿
・エフェクト取得 ライトスピード 15/33
・技能成長 白兵 7→12 32/33

晩翠凍衿:以上で!
宇賀神亜莉愛:終焉の残響を取得し15点使用、デモンズシードを取得し3点使用、疾風迅雷のレベルを上げて5点使用
宇賀神亜莉愛:余った2点で意志を一点あげて、これでピッタリ0です
GM:OK!



【Climax】

GM:クライマックスシーンです。
GM:全員登場。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+4(1d3+3->1+3)した(侵蝕率:79->83)
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+4(1d3+3->1+3)した(侵蝕率:75->79)
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:68->73)
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+6(1d3+3->3+3)した(侵蝕率:87->93)

---

GM:聳え立つ純白の塔。その中心部、遥か上方まで続く螺旋階段を、君達は一段ずつ登っていく。
GM:観客の入り口は別にあるらしく、内部は恐ろしいほどの静寂に包まれて、踏み締める足音だけが反響していく。
GM:やがて辿り着いた最上段。大きな鉄扉を押し開くと、一気に視界が開かれる。
GM:塔の頂上。広々とした、何もない空間。
GM:白亜の決闘場。どこまでも澄み切った秋空の下、一人の少女が立っている。
屠龍院アヤメ:「……来たか」
GM:屠龍院アヤメ。風に吹かれ、業火の外套をはためかせて、君達を待ち受けている。
晩翠凍衿:「もう一人来ます」
晩翠凍衿:屠龍院アヤメを睨み据えながら、まずはそれを口にする。
屠龍院アヤメ:「……何?」眉を動かし、宇賀神を見て。その胸に襷がないことに気付く。
晩翠凍衿:「襷を奪われました。なので、その子も」
GM:入場してきた君達に、決闘場を囲む満員の観客席から歓声が上がる。
お嬢様(中庸):「宇賀神さまー!勝ってくださいまし!」「屠龍院を殺せーッ!」「晩翠凍衿!天花寺様をどこに……!」「血が見たい!早く血が見たいわ!」
葭原百合子:「……なんともまあ盛況ですね。誰が勝つにせよ、明白な決着は着きそうなもので」
御薗野咲:観客席を見渡す。知っている顔も少なからずいるだろう。だから、リラックスしたいつもの笑みで
園崎愛:「……御薗さーん!」歓声の中、微かに声が聞こえる。群衆にもみくちゃにされながら、不安げに応援を送っている。「気をつけてくださいね……!」
御薗野咲:「大丈ー夫!」 手を振って返す 「ここで全部終わらすから!」
GM:そんなごった返す観客席から、一つの影が飛び出して、決闘場に降り立つ。
滑川冥:「よ……っと」
滑川冥:軽々と着地するその背には、宇賀神から奪った襷。
葭原百合子:「……いらっしゃいましたね」
滑川冥:「やれやれ。わざわざこんなモンまで用意して」
滑川冥:「この学院の連中は、どうしてこう一々大袈裟なんでしょうねェ」
滑川冥:大きく身体を曲げ伸ばしする。
屠龍院アヤメ:「……簒奪者というわけか」
屠龍院アヤメ:「掠め取っただけの力で私に勝てるとでも?」
滑川冥:「さァ、どうでしょうね。それはまんまと出し抜かれたそちらの皆さんに言ってみては?」
滑川冥:宇賀神に目をやる。
滑川冥:「来るなって言ったのになァ。一応感謝してるから忠告したんですよ?」
滑川冥:「本気で死にますよ?あなた」
宇賀神亜莉愛:『ご忠告ありがとうございます。ですが、心配はいりません』
宇賀神亜莉愛:『守って下さる方が居ます。共に戦って下さる方が居ます』
宇賀神亜莉愛:『ですので。私は退きませんし、負けるつもりもございません』
アイシャ・クローネンバーグ:『これは……どうしたことでしょうか……?姿を現した宇賀神さんの身体に、襷がありませんね』
園崎伊織:『どうやらあちらの方に奪われたようですね。情報が入っております。先日転校してきた滑川冥さんだそうです』
アイシャ・クローネンバーグ:『ルール上、どのような形になるのでしょうか?』
葭原百合子:少女の肩に襷はない。しかしその推薦者の胸にはバッジが輝いている。
園崎伊織:『ルール上は問題ありません。候補者か襷本体を失わない限り、即失格にはなりません』
園崎伊織:『現に、序盤で襷を失った二刀流巨大斧崎さんが、何らかの理由で先程まで失格にならず残存していましたからね』
御薗野咲:(あっ、二刀流巨大斧崎さんも頑張ってたんだ……)
アイシャ・クローネンバーグ:『成程……それでは、宇賀神さんは襷を取り返す必要があると』
園崎伊織:『そうですね。襷を砕かずに無力化して取り戻せば、勝機はあると思います』
アイシャ・クローネンバーグ:『成程ですね~』
宇賀神亜莉愛:二人の実況と解説を聞き届けて。
宇賀神亜莉愛:『この通り。規則上でもまだ私は候補者として認められているそうですから』
宇賀神亜莉愛:『その襷、返していただきます』
滑川冥:「……やってみたらいいじゃないですか。まあ……」
滑川冥:決闘場の純白の床面に落ちる、滑川の黒い影が揺らめく。
滑川冥:同時にその腕から血が噴き出し、影と血との輪郭が次第に曖昧に混ざり合い、溶けあっていく。
滑川冥:やがて実体化するのは、赤と黒で編まれた醜悪な球体。血塗れの臓物じみた表面から、真っ黒な血が滴っている。
滑川冥:それが幾つも現れて、滑川の周囲に浮遊する。
滑川冥:「無理な話でしょうけどね」
GM:役者は出そろった……はずだ。だがしかし、参加者は四人のはず。
GM:一人足りない。屠龍院の推薦者が。
葭原百合子:「……時に屠龍院様」禍々しき赤黒から、烈火の如き赤黒の女傑に視線を動かす。
葭原百合子:「聞けばあちらの滑川様は、この儀式の勝者となることで不老の力を手にしたいとのこと」
葭原百合子:「この選挙には、その主宰者には我々の伺い知れぬ企みがあるようですが」
葭原百合子:「七つの大罪、最後の一名。そして屠龍院様の推薦者は、いずこに?」
屠龍院アヤメ:「七つの大罪、最後の一人はあの天花寺だ」
屠龍院アヤメ:「だが、推薦者の居場所?」
屠龍院アヤメ:「最大の弱点を自分で晒す莫迦がどこにいる?」
御薗野咲:「…………」
葭原百合子:「なるほど、貴女にとっては弱点ですか」
葭原百合子:「私としては、勝算が一つ増えた気分ですがね」
晩翠凍衿:「……同意ですね」
晩翠凍衿:「あたしがあなたの立場でも連れてきません」
晩翠凍衿:帰国子女たちはみな天花寺アスカと知己であるようだった。彼女たちの出現と同時に天花寺アスカは姿を消した。屠龍院アヤメの擁立者は姿を現していない。候補者の襷と擁立者のバッジは決闘者の刻印と似た力を持っている。
晩翠凍衿:ここまで材料が揃っている以上、予想の一つではあったことだ。
屠龍院アヤメ:「真に学院を負って立つ候補者ならば、己が身一つで全ての敵を斃し、頂点に立てる者でなくてはならん」
屠龍院アヤメ:「推薦者と共に戦うなど、急所をわざわざ懐に抱えながら戦っているようなものだ」
屠龍院アヤメ:「そうしなければならんのは、貴様らが惰弱たる証」
屠龍院アヤメ:「弱者には虫唾が走る。私がこの学院を、一から立て直す」
屠龍院アヤメ:「かつてのような、真の強者しかいない世界に作り替えてみせよう」
晩翠凍衿:「ああ、いや。そこまでは同意しませんけど」
葭原百合子:「ええ、そこが見解の異なる所ですね」柔らかに微笑む。
葭原百合子:「孤独な強者であるよりも。策謀巡らす智者よりも」
葭原百合子:「傍の誰かと手を繋げる者の方が、よほど手強いと今日思い知りましたので」
御薗野咲:「強いっていうのは、負けないこともそうだけど……諦めないこととも、私は思う」
御薗野咲:「宇賀神さんは強いよ」
御薗野咲:胸元で握った手の指輪から、白い光が溢れ出す
宇賀神亜莉愛:『……お言葉通り。私はきっと、屠龍院様よりは弱いでしょう』
宇賀神亜莉愛:『ですが、様々な方に支えられ認められ』
宇賀神亜莉愛:『託されてここに居ます』
宇賀神亜莉愛:『故に、ええ。貴女様がどれだけ強いとしても』
宇賀神亜莉愛:『諦める気は一切御座いません』
晩翠凍衿:「……あたしがあなたの立場でも連れてこないとは言いましたけど」
晩翠凍衿:「アスカさんに頼み込まれたらその決意も揺らいじゃうかもな……」
晩翠凍衿:「だから、まあ、良かったです」
晩翠凍衿:「どうやら貴女たち二人、そこまでの間柄ではないみたいで」
晩翠凍衿:背中の箱から大鎌を掴み出す。ひとたび振って低く構える。
晩翠凍衿:「会長選の勝利は亜莉愛ちゃんに。その後で色々全部説明してもらう」
晩翠凍衿:「あたしが決めてそうする以上、誰も覆せなんかしない」
晩翠凍衿:「こっちはエリートですからね」
屠龍院アヤメ:「……ならば、証明してみせろ」
屠龍院アヤメ:巨大な槍を振るう。激しい業火と雷撃が、天を衝いて煌々と立ち昇る。
屠龍院アヤメ:「その意志、貫き通して折れぬだけの力があると」
屠龍院アヤメ:「ここにいる全ての者に────私に魅せてみろ」
滑川冥:「……あーあ、皆勝手に熱くなっちゃって」
滑川冥:冷めた目を細めて、決闘場を見据える。
滑川冥:「勝つのはあたしだってのに」
アイシャ・クローネンバーグ:『では────試合開始です!』
GM:屠龍院の身を焦がすようなワーディング、滑川の骨の髄まで侵すかのようなワーディングが同時に解き放たれる。
GM:衝動判定、難易度9です。
晩翠凍衿:3dx+6>=9
DoubleCross : (3R10+6[10]>=9) → 9[1,1,9]+6 → 15 → 成功

晩翠凍衿:83+2d10
DoubleCross : (83+2D10) → 83+15[10,5] → 98

晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+15した(侵蝕率:83->98)
葭原百合子:4dx+4>=9 思い出の一品使用
DoubleCross : (4R10+4[10]>=9) → 10[2,7,8,10]+2[2]+4 → 16 → 成功

葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+16(2d10->7,9)した(侵蝕率:73->89)
御薗野咲:4dx=>9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 10[3,5,10,10]+7[1,7] → 17 → 成功

御薗野咲:2d10
DoubleCross : (2D10) → 3[2,1] → 3

御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+3した(侵蝕率:93->96)
宇賀神亜莉愛:3dx2=>9
DoubleCross : (3R10[2]>=9) → 10[3,4,9]+10[7,9,10]+10[2,8,10]+10[2,2,10]+10[1,9,10]+10[2,6]+10[5,7]+10[4,7]+10[7,9]+10[5,8]+10[10,10]+10[7,10]+10[2,4]+10[1,7]+10[9]+10[5]+10[4]+10[5]+10[2]+10[6]+10[9]+10[8]+10[6]+10[5]+1[1] → 241 → 成功

宇賀神亜莉愛:あ、間違えてる
晩翠凍衿:びっくりした
葭原百合子:賢者の意志
宇賀神亜莉愛:3dx+2=>9
DoubleCross : (3R10+2[10]>=9) → 10[2,9,10]+1[1]+2 → 13 → 成功

宇賀神亜莉愛:2d10
DoubleCross : (2D10) → 12[2,10] → 12

宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+12した(侵蝕率:79->91)
エンゲージ []内は行動値



屠龍院[9]
(5m)
宇賀神[20]晩翠[8]御薗[8]葭原[7]   (5m)   従者A・B[15]
(5m)
滑川[9]従者C・D[15]



GM:第1ラウンド。
GM:セットアップから
晩翠凍衿:怨念の呪石。暴走して攻撃力+2d。
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+3した(侵蝕率:98->101)
御薗野咲:《光の剣》。武器作成!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+2した(侵蝕率:96->98)
宇賀神亜莉愛:狂騒の旋律Lv5
宇賀神亜莉愛:範囲(選択)、攻撃力+15、暴走、侵蝕率5上昇
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5した(侵蝕率:91->96)
晩翠凍衿:もらいます!
御薗野咲:受けますとも!
葭原百合子:受けないでおきます!
葭原百合子:《灰色の庭》使用。屠龍院様の行動値を9下げます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:89->91)
従者:従者D≪サポートモード≫行動済みとなり、同エンゲージの味方の全達成値+6
屠龍院アヤメ:≪加速装置≫行動値+16≪不死身の炎≫最大HP+40
GM:イニシアチブ。
GM:行動値20、宇賀神さんの手番です
宇賀神亜莉愛:ではマイナーで暴走解除
宇賀神亜莉愛:メジャーでサイレンの魔女Lv7+疾風迅雷Lv6!対象は従者全部と滑川様と屠龍院様!
宇賀神亜莉愛:4dx+15
DoubleCross : (4R10+15[10]) → 9[7,8,9,9]+15 → 24

屠龍院アヤメ:ガード。
滑川冥:ガード≪棘の獣身≫
従者:ガード≪かりそめの盾≫≪棘の獣身≫
従者:ガード≪かりそめの盾≫≪棘の獣身≫
従者:ガード≪かりそめの盾≫≪棘の獣身≫
従者:ガード≪かりそめの盾≫≪棘の獣身≫
宇賀神亜莉愛:えっぐい
GM:ガードを行った際に相手にダメージを与えます
宇賀神亜莉愛:3d10+36 ダメージ!
DoubleCross : (3D10+36) → 27[9,10,8]+36 → 63

滑川冥:4D10
DoubleCross : (4D10) → 18[8,5,2,3] → 18

宇賀神亜莉愛:これ装甲効きます?
GM:HPダメージを与える なので効かないですね
宇賀神亜莉愛:では一度目の死、リザレクト
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:96->97)
従者:4D10
DoubleCross : (4D10) → 14[7,3,2,2] → 14

宇賀神亜莉愛:二度目のリザレクト
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:97->98)
GM:リザレクト上手すぎだろ
従者:4D10
DoubleCross : (4D10) → 20[8,5,1,6] → 20

宇賀神亜莉愛:三度目!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:98->105)
従者:4D10
DoubleCross : (4D10) → 33[10,3,10,10] → 33

宇賀神亜莉愛:流石に足りませんわね……候補者の皆様に〇誠意/尽力で取って昇華!
GM:従者はガード値で辛うじて生存。他二人も生きてます
宇賀神亜莉愛:あれ、あと一回では?
GM:あ、ほんとだ
従者:4D10
DoubleCross : (4D10) → 33[7,10,6,10] → 33

宇賀神亜莉愛:晩翠様の分も昇華!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛のHPを12した(HP:10->12)
宇賀神亜莉愛:そしてメジャー分の侵蝕増加
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+11した(侵蝕率:105->116)

GM:行動値16、屠龍院の手番です
葭原百合子:待ったをかけます
葭原百合子:触媒を使用。宇賀神様は即座にメインプロセスを行うことができます。
GM:何だとォ
宇賀神亜莉愛:手番を頂きます
宇賀神亜莉愛:マイナー無し、サイレンの魔女Lv8+終焉の残響Lv1!
宇賀神亜莉愛:5dx+15
DoubleCross : (5R10+15[10]) → 7[1,4,6,7,7]+15 → 22

宇賀神亜莉愛:リアクション不可、装甲無視!
屠龍院アヤメ:リアクション不可
滑川冥:≪盾なる人形≫
滑川冥:従者BがAをカバー。
滑川冥:≪原初の紫:領域の盾≫<
滑川冥:従者DがCをカバー。
GM:ダメージどうぞ!
宇賀神亜莉愛:3d10+36
DoubleCross : (3D10+36) → 14[3,4,7]+36 → 50

宇賀神亜莉愛:あ、計算間違えてる……本当は46!
屠龍院アヤメ:≪マクスウェルの悪魔≫自身のもしくは自身へのダメージロール+-5D ラウンド1回
屠龍院アヤメ:46-5D10
DoubleCross : (46-5D10) → 46-25[2,7,3,4,9] → 21

従者:従者Bは死亡。
従者:従者Dに92点ダメージ
滑川冥:≪護り手の主≫従者へのダメージを代わりに自身が受ける
従者:従者はACDが生存。
GM:以上かな 侵蝕上昇してね
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+11した(侵蝕率:116->127)

GM:行動値16、屠龍院の手番です
屠龍院アヤメ:マイナー放棄
屠龍院アヤメ:メジャー≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アームズリンク≫+≪炎の刃≫+≪アマテラス≫+≪クロスバースト≫+≪フレイムタン≫+≪弧状の雷≫
屠龍院アヤメ:対象晩翠、宇賀神、葭原、御薗、滑川
屠龍院アヤメ:12DX7+15
DoubleCross : (12R10+15[7]) → 10[1,1,2,2,2,3,5,5,5,7,7,9]+10[2,4,7]+2[2]+15 → 37

晩翠凍衿:暴走リア不!
御薗野咲:暴走によりドッジ不可!
葭原百合子:《領域の盾》を自己使用。宇賀神様をカバーリングします。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:91->95)
葭原百合子:リアクティブシールドでガード。
滑川冥:ガード≪棘の獣身≫
滑川冥:4D10
DoubleCross : (4D10) → 25[9,1,9,6] → 25

屠龍院アヤメ:ダメージ
屠龍院アヤメ:4D10+44+10
DoubleCross : (4D10+44+10) → 18[5,1,7,5]+44+10 → 72

葭原百合子:倍になるのでフル防御でも無理でしたね。《リザレクト》
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:95->100)
晩翠凍衿:死。宇賀神さんへのロイスをタイタス昇華して復活!
御薗野咲:リザレクト!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:98->106)
御薗野咲:御薗野咲のHPが8になった(HP:6->8)
滑川冥:し、死ぬ……
滑川冥:≪不死不滅≫で復活。

GM:イニシアチブ15、従者ACの手番です
従者:従者C ≪再生の血≫+≪アスクレピオスの杖≫
従者:滑川のHPを回復。
従者:≪王者の血≫により回復量+18
従者:8D10+18+6D10+12
DoubleCross : (8D10+18+6D10+12) → 54[9,6,10,2,9,10,4,4]+18+44[7,7,7,10,5,8]+12 → 128

御薗野咲:ハデにやるじゃねえか……
滑川冥:≪再生の王笏≫
滑川冥:対象がHPを回復するエフェクトを使用した直後に使用する。対象のHPを5D点回復する。
滑川冥:5D10
DoubleCross : (5D10) → 34[7,4,8,7,8] → 34

従者:従者C≪再生の王笏≫
従者:滑川のHPを5D回復
従者:5D10
DoubleCross : (5D10) → 34[8,3,6,7,10] → 34


従者:従者A≪いつわりの生命≫
従者:現在HPと最大HPを+40します

GM:行動値8、晩翠さんと御薗さんの手番です。
晩翠凍衿:こちらから。
晩翠凍衿:マイナーで戦闘移動、滑川さんにエンゲージ。メジャーでコンボ【荒天を顕す】。《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《浸透撃》《ジャイアントグロウス》。
葭原百合子:宿敵:屠龍院アヤメ/P憧憬:N拒絶〇のロイスを取得。
葭原百合子:Sロイス指定してタイタス昇華。完全回復します。
GM:ほう……
葭原百合子:そして《拡散する世界》を使用。HPを20消費して、晩翠様のメジャーアクションの射程をシーン、範囲をシーン(選択)に変更します。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+10した(侵蝕率:100->110)
晩翠凍衿:拡散する世界を受けて、対象はPC以外の全員に。
GM:来やがれ!
晩翠凍衿:12dx7+11
DoubleCross : (12R10+11[7]) → 10[5,5,5,6,6,8,8,9,9,10,10,10]+10[1,2,3,9,10,10,10]+10[2,6,7,9]+10[2,8]+4[4]+11 → 55

晩翠凍衿:ガー不!
屠龍院アヤメ:ドッジ
屠龍院アヤメ:7DX
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[2,2,4,5,7,8,10]+6[6] → 16

滑川冥:10DX ドッジ
DoubleCross : (10R10[10]) → 7[2,3,3,3,4,4,5,5,6,7] → 7

従者:8DX Aドッジ
DoubleCross : (8R10[10]) → 8[2,2,2,3,5,7,7,8] → 8

従者:8DX Cドッジ
DoubleCross : (8R10[10]) → 7[1,2,2,4,5,6,7,7] → 7

従者:8DX Dドッジ
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[2,2,4,4,5,7,8,10]+5[5] → 15

滑川冥:≪領域の盾≫
滑川冥:従者DがCをカバー
GM:ダメージどうぞ
晩翠凍衿:6d10+14+2d10+18+2d10+2d10
DoubleCross : (6D10+14+2D10+18+2D10+2D10) → 34[10,5,1,7,9,2]+14+3[2,1]+18+15[9,6]+14[10,4] → 98

晩翠凍衿:1,1,2,2を振り直し
晩翠凍衿:92+4d10
DoubleCross : (92+4D10) → 92+22[8,1,10,3] → 114

晩翠凍衿:装甲有効!
GM:なんだこいつ…………
屠龍院アヤメ:≪電磁反応装甲≫を5回使用。
屠龍院アヤメ:ミドル1で1回使ったのでこれで切れます
晩翠凍衿:5回
GM:従者A、Dは死亡。
滑川冥:滑川にもかなり入ります
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+16した(侵蝕率:101->117)

GM:同じく行動値8、御薗さんの手番です
御薗野咲:では参りましょう。マイナーで滑川さんのエンゲージに入り
御薗野咲:メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》+《獅子奮迅》。判定直前に《援護の風》+《ウィンドブレス》+《オーバーロード》 対象は従者と滑川さん両方
GM:獅子奮迅だとぉ…………
GM:来い!
御薗野咲:12dx7+5+9
DoubleCross : (12R10+5+9[7]) → 10[1,1,2,3,3,5,5,6,6,8,9,10]+10[4,8,10]+10[9,10]+10[4,8]+10[7]+5[5]+14 → 69

御薗野咲:野咲は回すぞ
滑川冥:最後の≪領域の盾≫で従者をカバーリング
滑川冥:ガード≪棘の獣身≫
御薗野咲:あらあら 私に《棘の獣身》するチャンスだったのに……
御薗野咲:7d10+10+10+15
DoubleCross : (7D10+10+10+15) → 18[2,2,2,2,3,2,5]+10+10+15 → 53

御薗野咲:諸々有効
滑川冥:106ダメージを受けて……HP0!
滑川冥:≪蘇生復活≫
滑川冥:4D10 棘の獣身ダメージ
DoubleCross : (4D10) → 21[5,9,2,5] → 21

御薗野咲:食らって倒れます。父親のロイスをタイタスにして昇華・復活!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+15した(侵蝕率:106->121)
御薗野咲:御薗野咲のHPが11になった(HP:8->11)

GM:行動値8、滑川の手番です
滑川冥:≪再生の血≫+≪アスクレピオスの杖≫
滑川冥:対象自身。
滑川冥:1+8D10+18+6D10+12
DoubleCross : (1+8D10+18+6D10+12) → 1+40[4,8,5,1,6,7,8,1]+18+38[10,6,4,9,2,7]+12 → 109

御薗野咲:ただただ生き汚い!
宇賀神亜莉愛:死ぬほど回復してる
従者:従者C ≪再生の王笏≫対象がHPを回復するエフェクトを使用した直後に使用する。対象のHPを5D点回復する。
従者:+≪創世の王笏≫範囲化、回復量+30
従者:5D10+30
DoubleCross : (5D10+30) → 28[8,2,6,3,9]+30 → 58

従者:従者と滑川が58回復します

GM:行動値5、葭原さんの手番です
葭原百合子:《導きの華》を使用。宇賀神様が次に行うメジャー判定の達成値に+12。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:110->114)
GM:第1ラウンド終了。

宇賀神亜莉愛:戦場へとピアノが響く。同時に歌う姿勢を取る。
宇賀神亜莉愛:それは、宇賀神亜莉愛にとって思い出深い歌。かつての、遺産に出会い変質する前の——。
宇賀神亜莉愛:三年前の全国合唱コンクール。中学生の部の課題曲。
宇賀神亜莉愛:最後の大会での歌だ。
宇賀神亜莉愛:「——「大人のために生きてるわけじゃない」と」
宇賀神亜莉愛:「うつむいた瞳には映らないけれど」
宇賀神亜莉愛:「見上げればこんなに青空は広いのに」
宇賀神亜莉愛:「どんなに頑張ったって 上手くいくわけじゃないけど」
宇賀神亜莉愛:「夢は描いた人しか 叶えられないんだから」
宇賀神亜莉愛:そうだ。叶う望みの薄い夢物語でも、青臭い理想論でも。
宇賀神亜莉愛:描かなければ叶わないから。描きに行くと決めたから。
宇賀神亜莉愛:かつてとは違うこの大舞台で、かつてとは違ってしまった声で。
宇賀神亜莉愛:かつてとは違う、決意と覚悟を持って。歌う。
お嬢様(観客):「素敵ですわ……!」「こんな方、校内にいらしたかしら……」美しい歌声に、観客席から感嘆のどよめきが漏れる。
屠龍院アヤメ:「飽く迄囀るか、宇賀神亜莉愛……!」
屠龍院アヤメ:「ならばその喉枯れるまで歌い切って見せろ!!」
屠龍院アヤメ:槍に纏った炎と雷が、全方位に解き放たれる。
屠龍院アヤメ:純粋な破壊の暴威として、宇賀神の歌声とぶつかり合い。決闘場に止め処ない破壊を刻み込む。
滑川冥:「……」
滑川冥:二者の攻撃を受け、グロテスクな球体が飛び散り、焼け焦げて。
滑川冥:「……この程度ッスか?」
滑川冥:何事も無かったかのように、超高速で再生。同時に、他者への攻撃性そのものが形を成したかのような、無数の棘が生成される。
滑川冥:反撃が放たれる。黒血で成された無数の棘が、宇賀神の全身を容赦なく穿ち、貫く。
滑川冥:「はっ……」嘲るように笑って。
滑川冥:「それでまだ、歌えますか?」
宇賀神亜莉愛:「!ぁ…‥‥…」 歌が途切れる。幾つもの棘に穿たれた体が頽れかけて。
葭原百合子:『——「大人のために生きてるわけじゃない」と』
葭原百合子:乙女の躰を貫いた、無数の棘が砕け散って消える。
葭原百合子:『うつむいた瞳には映らないけれど』
葭原百合子:それは残響か。竜殺しが巻き散らす暴威と衝突した、破壊の力の残り香か。
葭原百合子:『見上げればこんなに青空は広いのに』
葭原百合子:砕け、焦げて、煤が舞う白亜の戦場に。白き花々が咲いている。
葭原百合子:『どんなに頑張ったって 上手くいくわけじゃないけど』
葭原百合子:鈴蘭の魔眼が、宇賀神亜莉愛の歌声を吸収して、追随する。輪唱する。
葭原百合子:『夢は描いた人しか 叶えられないんだから』
葭原百合子:「力だけであるものか」
葭原百合子:「彼女と共にこの先へ進むと、私が決めたのは。ただ彼女の想い乗せた歌声のみ!」
葭原百合子:「……宇賀神様、共に合唱しても宜しいでしょうか?」
宇賀神亜莉愛:『……ええ。私の方こそ、お願いします』
宇賀神亜莉愛:『私と、同じ歌を。同じ夢を歌ってください』
葭原百合子:彼女に手を差し伸べて、身体を起こす。傍で支える。
葭原百合子:そして、私たちは二人ではない。
葭原百合子:鋭く冷たい、心地のよい風に乗って、手から花びらが零れ落ちる。
葭原百合子:色は青。その形は薄片状。"鋭利な鎌"とも呼ばれる花々。
葭原百合子:古き名は"百の曙の女神"。この一年でとても好きになった華だ。彼女に似ていると思って。
葭原百合子:この聖ルツィア学院にやってきて、鋭き刃を以て多くの闇を切り裂いた彼女に。
葭原百合子:鋭利なヤグルマギクの魔眼が、晩翠様の大鎌に寄り集まり、追随する。
葭原百合子:その鋭い斬撃と疾風を、鮮烈に飾り立て、確かに届けるために。
晩翠凍衿:……大鎌を掲げる。
晩翠凍衿:まるで観客席に。あるいは高みにある誰かに。戦働きを誓うように。
晩翠凍衿:その刃の色は真紅。そこへ寄り集う花弁は青。両者が溶け合う。色彩が混じり合う。
晩翠凍衿:刃は燦然と煌く白銀となる。
晩翠凍衿:「……貰うよ」
晩翠凍衿:体が軽い。手に取るように地形が掴める。
晩翠凍衿:──“荒天龍”は。ジャームではなかった。
晩翠凍衿:彼には未だ、遠く及ばない。これからする真似事すらも、これほどレネゲイドが活性化し、さらに葭原百合子の力を借りた今でなければ。……今ならば。
晩翠凍衿:ゆらり、と刃を下ろして構える。その動作が八重にぶれる。
晩翠凍衿:駆け出す。余人の視界から消える刹那、その残像は全く同時に、八方へと向かうように映って。
晩翠凍衿:風が吹く。それは一撃目。
晩翠凍衿:決闘の舞台を巨大なキャンパスとするならば、描かれたのは白銀の三日月だ。北西から北東に向けて大きく。それは屠龍院アヤメを巻き込んでいる。
屠龍院アヤメ:「……!」
屠龍院アヤメ:翼のように広がる炎の外套。どのような強者であっても剥がすことすら叶わなかったそれが、主の身代わりとなって引き裂かれる。
晩翠凍衿:二撃目。南西から南東。滑川冥と従者たちを。
滑川冥:「っ、ぐぅう……!?」
晩翠凍衿:三撃目。南東から北東。四撃目。南西から北西。
晩翠凍衿:五撃目、六撃目、七、八──
晩翠凍衿:葭原百合子の花園とも、御薗野咲の光の花弁とも違う。
晩翠凍衿:筆はただ暴威。描き出される花は破壊の軌跡。
晩翠凍衿:けれど、上方からの視点を持つ者が見れば、重なり合う白銀の円弧の形は。
晩翠凍衿:天に咲く貴女よ、照覧あれ。
晩翠凍衿:輝ける八重の円弧によって描かれる花。号するならば。
晩翠凍衿:「──“八葉天花”!」
滑川冥:重なる歌声の、破壊の共鳴。更に加わる大鎌の斬撃が、無尽蔵かに見えた再生力を上回る。醜悪な肉塊が弾け飛び、両断され、霧散していく。
滑川冥:「くそっ、くそっ……!」
滑川冥:「関係ない……ここの生徒でもないくせに……!邪魔しないでくださいよ……!!」
晩翠凍衿:「ここの生徒じゃないのはそっちでしょうが!」
御薗野咲:野咲は姿勢を低く、この場所に吹く風に身を任せ、無数の光の花弁を生み出しながら、滑川さんの懐へと身を投じる。彼女に技術はない。ただ直線に駆け、ただ斬る。ただその先へ進むために。
御薗野咲:レネゲイドの侵蝕により一層の力強さを得た白光の剣は、刹那に更なる輝きを放ち、
御薗野咲:「はあっ……!」
御薗野咲:無芸な横薙ぎにて、しかし確実に滑川さんとその従者を諸共に断つ軌跡で、光の斬撃が走る。
御薗野咲:春の風と光の剣が放つ、物理的斬撃とレネゲイドの力を奪って散らす力を併せ持つ一撃だ。
御薗野咲:だが、レネゲイドの力を奪うその力は、剣自体の出力の高まりによって自らすら食い破り、攻撃が終わると同時、光の粒子と砕け散る。
滑川冥:「う……あぁああああっ!!」
滑川冥:自身は深々と切り裂かれながらも、醜悪な衛星が反撃を放つ。
滑川冥:血と影の触手が瞬時に伸縮し、光の軌跡に追い縋り、捉え、切り刻む。
御薗野咲:後に残るのは、風と、それに乗り殺到する花弁のみ。だからその反撃を受け止めることは到底叶わない。
御薗野咲:「っく……!」 辺りを埋め尽くす柔らかな白を裏側から突き破り迫る淀んだ触手を、その身で受け止める。きしり、と指輪にした紋章が不吉な悲鳴を上げる。
滑川冥:「ふふっ……あははははは……!」
滑川冥:既に幾度となく致命傷を負ったはずの身体。影と混ざり合った黒い血を夥しく垂れ流しながら、尚も再生を続ける。
滑川冥:「来てくれて……ありがとうございます……野咲ちゃん……」
滑川冥:「最初からずっと……こうして……あなたを切り刻んで……ぐちゃぐちゃに踏み躙ってあげたかったんですよ……」
御薗野咲:対するこちらは無手である。身に刺さった触手は、花弁が覆って無力化していく。白い光の合間から、彼女の表情を見る。
滑川冥:深い憎悪────歪み切った怨念の籠った目を、御薗野咲に向ける。
滑川冥:「あなたの存在を……あたしは……絶対に認めない……!」
滑川冥:「全部否定して……無かったことにしてやる……」
御薗野咲:「……滑川さん」
御薗野咲:「もし私が勝ったら、お母さんに会いに来てくださいよ」
滑川冥:「……」
滑川冥:「は………………?」
御薗野咲:「退屈してるんです。古い友だちが来たら、きっと喜びます」
御薗野咲:「高校生の時と変わらない外見のあなたを見たら、びっくりしちゃうかも。きっと色々、話を聞きたがりますよ」
滑川冥:「…………」表情を失って黙り込む。
滑川冥:驚愕によるもの……否。それは想像を絶するほどの怒りだ。
滑川冥:肉塊の再生は留まらず、次第に肥大化し、滑川を取り込んで半ば一体化し始める。
滑川冥:「……御薗、野咲……」
御薗野咲:「……」
滑川冥:「華怜と同じ、その顔だけ切り取って……」
滑川冥:「目玉を引きずり出して、華怜に見せてやる」
御薗野咲:「……どんなに否定されたって、無かったことになんてならない」
御薗野咲:「今この瞬間に、どうしたってあなたが私をそうして……お母さんのことも悲しませたいって言うなら」
御薗野咲:「私は絶対にそうなりませんし。……私は勝ちます」
御薗野咲:純白そのものの、いや、そうであったはずの花弁の内側から、かすかに違う光が滲んでいる。赤。黄。桃。紫。橙。青。あるいはもっとそれ以外の。
御薗野咲:武器など到底似合わぬ細く柔らかな指に、再び光の刃が集う。白い光の突剣は、その内から本当の姿を解き放つ瞬間を待ち望むかのようで。
御薗野咲:「だからその時は……あなたの持つ憎しみとか、立ててきた企みとか、全部私に、この光に負けてしまった時は」
御薗野咲:「お母さんと会って、話してください。……ケンカになっても殴り合いになっても、殺し合いにならない限り私も止めませんから」
御薗野咲:「……不老になって、お母さんを馬鹿にするために生きるよりずっと、もっと良い未来になるはずですから」
御薗野咲:「そして、だから」 剣は放つ。刀身の内側から、一つとして同じもののない、花々の光を
御薗野咲:「私は勝ちます」

GM:ラウンド2
GM:セットアップから!
葭原百合子:《灰色の庭》使用。従者Cの行動値を12下げます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:114->116)
晩翠凍衿:なし!
滑川冥:無し。
御薗野咲:《光の剣》!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+2した(侵蝕率:121->123)
宇賀神亜莉愛:狂騒の旋律Lv6!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5した(侵蝕率:127->132)
屠龍院アヤメ:≪加速装置≫+≪ヴァジュラ≫
屠龍院アヤメ:暴走。変異暴走により行動値-10
屠龍院アヤメ:差し引き行動値15。

GM:ではイニシアチブ
屠龍院アヤメ:≪鼓舞の雷≫
屠龍院アヤメ:メインプロセスを行います
GM:≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アームズリンク≫+≪炎の刃≫+≪アマテラス≫+≪クロスバースト≫+≪フレイムタン≫+≪弧状の雷≫+≪クレイジードライブ≫
屠龍院アヤメ:≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アームズリンク≫+≪炎の刃≫+≪アマテラス≫+≪クロスバースト≫+≪フレイムタン≫+≪弧状の雷≫+≪クレイジードライブ≫
屠龍院アヤメ:対象晩翠、宇賀神、葭原、御薗、滑川
屠龍院アヤメ:12DX7+15
DoubleCross : (12R10+15[7]) → 10[1,2,2,2,3,3,4,5,6,7,7,9]+10[2,3,9]+10[7]+2[2]+15 → 47

晩翠凍衿:暴走リア不!
御薗野咲:暴走中につきリアクション不可!
宇賀神亜莉愛:暴走中、リア不!
葭原百合子:ガード選択
葭原百合子:《領域の盾》を自己使用。宇賀神様をカバーリングします。
滑川冥:ガード≪棘の獣身≫
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:116->120)
滑川冥:4D10
DoubleCross : (4D10) → 28[9,10,3,6] → 28

屠龍院アヤメ:ダメージ
屠龍院アヤメ:5D10+72+10
DoubleCross : (5D10+72+10) → 33[7,8,8,2,8]+72+10 → 115

晩翠凍衿:死。葭原さんのロイスをタイタス昇華して復活!
葭原百合子:戦闘不能、御薗様のロイスをタイタス昇華して復活。
御薗野咲:何度殺す気だ! 屠龍院アヤメ/尽力/○脅威 で最終ロイス取得しタイタス昇華、復活!
滑川冥:HP53で生存。

GM:イニシアチブ20、宇賀神さんの手番です。
葭原百合子:《アンリーシュ》を使用。ラウンド中宇賀神様の攻撃力を20増やし、暴走状態にさせます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+5した(侵蝕率:120->125)
宇賀神亜莉愛:受け取って、改めて手番を。マイナーは暴走解除に。
宇賀神亜莉愛:そして葭原様をSロイスに指定。即昇華して終焉の残響の残り回数を回復させます。
宇賀神亜莉愛:その後、メジャーにてサイレンの魔女Lv8+終焉の残響Lv1+マシラのごとくLv6でPC以外全員を攻撃!
葭原百合子:導きの華で達成値+12してくださいね。宇賀神様!
晩翠凍衿:ダイスいくつになります?
宇賀神亜莉愛:ダイスは1個です。一応ファンブルは妖精の手でケアできるかと
晩翠凍衿:いや、それならフォールンスプライトを
晩翠凍衿:あげます。+3個して!
宇賀神亜莉愛:あ、めちゃくちゃ助かる!
葭原百合子:あ、マシラを噛ませた場合単体になりますわ
宇賀神亜莉愛:あっと、そうだった……じゃあ滑川さんかな
宇賀神亜莉愛:すみません!やっぱりマシラ抜いてサイレンと残響のみでも良いでしょうか……
GM:OK!
晩翠凍衿:フォールンスプライトも引っ込めます。失敬!
宇賀神亜莉愛:では改めて!対象はPC以外の三人、支援は導きの華のみで
宇賀神亜莉愛:6dx+27
DoubleCross : (6R10+27[10]) → 9[2,3,5,6,6,9]+27 → 36

屠龍院アヤメ:リアクション不可
滑川冥:リアクション不可
従者:リアクション不可 ≪盾なる人形≫で滑川をカバー。
晩翠凍衿:《異世界の因子》
晩翠凍衿:ヒルコの使用していた《レネゲイドディゾルバー》を取得。即時使用して《盾なる人形》を打ち消し。
GM:な…………何ィッッ
GM:ぐああーーッ!!!!
宇賀神亜莉愛:4d10+62 ダメージロール!
DoubleCross : (4D10+62) → 24[8,2,7,7]+62 → 86

従者:HP0。
滑川冥:HP0 復活エフェクトはありません
屠龍院アヤメ:≪マクスウェルの悪魔≫
屠龍院アヤメ:86-5D10
DoubleCross : (86-5D10) → 86-36[10,5,3,9,9] → 50

屠龍院アヤメ:マジか
屠龍院アヤメ:HP1で生存
宇賀神亜莉愛:マジ!?
晩翠凍衿:すげえ
葭原百合子:やっばい
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+11した(侵蝕率:132->143)
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+11した(侵蝕率:117->128)

GM:行動値15。屠龍院の手番です
御薗野咲:お待ちいただこう!
GM:何だァ……?
御薗野咲:イニシアチブで《死神の疾風》。これにより行動値18となり、こちらが動く!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+5した(侵蝕率:123->128)
GM:こ……こいつッッ
GM:手番どうぞ!
御薗野咲:マイナーで屠龍院アヤメのエンゲージへ移動。メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》
御薗野咲:判定直前に《援護の風》+《ウィンドブレス》+《オーバーロード》!
GM:来い!
御薗野咲:14dx7+5+9
DoubleCross : (14R10+5+9[7]) → 10[1,2,3,4,4,5,5,6,6,7,8,8,9,9]+10[2,3,4,5,9]+6[6]+14 → 40

屠龍院アヤメ:暴走、リアクション不可!
GM:ダメージどうぞ!
御薗野咲:5d10+10+10+3d10
DoubleCross : (5D10+10+10+3D10) → 23[2,2,2,9,8]+10+10+20[5,8,7] → 63

御薗野咲:諸々有効
屠龍院アヤメ:軽減エフェクト無し……HP0。
屠龍院アヤメ:復活エフェクトはありません。
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+8した(侵蝕率:128->136)
GM:戦闘終了です。

屠龍院アヤメ:「……面白い」
屠龍院アヤメ:外套を失った屠龍院が、巨大な馬上槍を天に掲げる。
屠龍院アヤメ:業火と熱波が渦を巻き、雲一つ無かった快晴に黒雲が招来されて稲妻を轟かせる。
屠龍院アヤメ:「このような心持になったのは、何年振りか」
屠龍院アヤメ:「失望させてくれるなよ、宇賀神亜莉愛。葭原百合子。晩翠凍衿。御薗野咲」
屠龍院アヤメ:「この嵐の中で尚、吠えられるというなら……私に見せてみろッ!!」
屠龍院アヤメ:炎と雷が解き放たれる。多頭の龍がごとく荒れ狂う破壊の嵐が、決闘場を悉く蹂躙する。
御薗野咲:嵐の如き暴威を花弁や細身の剣で防ぐことは叶わない。
御薗野咲:何もかも蹂躙するその力の奔流を受けながら、しかしどうにか、膝はつかずにその発生源たる彼女を見る。
御薗野咲:(……この選挙に乗った人を、誰をも認めないとは言ったけど)
御薗野咲:(その中の誰よりも、あなたを認める訳には……行かない!)
葭原百合子:燃え盛る火炎と、迸る雷鳴に。白亜の花園が蹂躙される。
葭原百合子:本当に、凄まじき力だ。いつ命を失ってもおかしくはない。
葭原百合子:(だからこそ、私は立ち向かわなくてはならない。彼女が齎す世界は残酷だ)
葭原百合子:破滅の中に、聖域のように守られた場所がある。
葭原百合子:(……彼女のお隣であれば、こうして。私は膝を屈さずにいられる!)
晩翠凍衿:地に突き立てた大鎌にしがみ付く。そうしていなければ容易く吹き飛ばされるだろう。
晩翠凍衿:肉体が削り取られ、治り、治る端からまた損なわれる。それでもなおその目の光は強く。
晩翠凍衿:「……あなたの期待に応えるために戦うわけじゃない」
晩翠凍衿:「あたしたちは勝つためにここにいる……!」
宇賀神亜莉愛:葭原様によって守られた聖域の中、目を逸らすことなく屠龍院様を見据える。
宇賀神亜莉愛:鳴り響くはピアノの調べ。先に途絶えてしまったその続きを、その先を紡ぐために。
宇賀神亜莉愛:『葭原様、アルトをお願いいたします』
宇賀神亜莉愛:隣に立つ彼女へ告げて、自らもマスクをずらす。
葭原百合子:「お任せを」足を広げ、歌う姿勢を取る。
宇賀神亜莉愛:「——信じること」
宇賀神亜莉愛:「貴女の中に眠っている力に気付いて 諦めないで」
宇賀神亜莉愛:「無駄なことなんて何一つないって思い出して」
宇賀神亜莉愛:「僕たちは何より強い絆で結ばれている」
葭原百合子:彼女と共に唄う。傍に寄り添い、声を交えて。
葭原百合子:二人を取り囲むように、背の高い花の魔眼がそそり立つ。
葭原百合子:高く真っ直ぐに伸びた茎から、威厳ある立葵の華が咲く。
葭原百合子:スピーカーのように大きく広がった花びらから、流れ出る歌声は。
葭原百合子:──三つ。
葭原百合子:「人が独りでは生きてゆけないように」
宇賀神亜莉愛:目を見開く。しかし、歌声を止めることはなく。
葭原百合子:今、傍にある乙女の声と。
葭原百合子:『一人で描く夢は小さいけれど』
葭原百合子:かつて、そこに在った彼女の声と。
宇賀神亜莉愛:「僕たちはきっとあの空を超えるはず」
宇賀神亜莉愛:今、隣に居る彼女の声によって。
宇賀神亜莉愛:アルトと、二種のソプラノと。女声三部構成。
宇賀神亜莉愛:(ーーああ)
宇賀神亜莉愛:父親が政治家というだけの、平凡な人間だった。
宇賀神亜莉愛:勉学に秀でている訳でも、運動に優れている訳でも、美貌に恵まれたわけでも、話術が巧みな訳でもない。
宇賀神亜莉愛:ただ唯一、人より得意と呼べたのが歌で。そして、何より好きだったのも歌で。
宇賀神亜莉愛:その歌さえも、あの日以来すっかり遠ざかってしまったけれど。
宇賀神亜莉愛:(——あの日の私の歌声は、こんなにも美しいものとして響いていたのかな)
宇賀神亜莉愛:もう二度と、聞くことも響くことも無いと思っていた自身の歌声を。こうして聞いて。
宇賀神亜莉愛:もう二度と、人前には漏らすまいと誓っていた歌声を。こうして人と合わせて。
宇賀神亜莉愛:(——合唱とは、こんなにも。楽しいものだったんだ)
宇賀神亜莉愛:思い出して、戦場には似つかわしくない笑みを溢して。高らかに歌い上げる。
宇賀神亜莉愛:私達は夢を描くと。
滑川冥:「……あ……あ……あぁあああああっ!!」
滑川冥:再生を繰り返す身体が、砕け、崩れ落ちていく。
滑川冥:「嫌……だ……!」
滑川冥:「あたしはッ! あたしは……絶対に……!!」
滑川冥:澄み切った荘厳な美しさと裏腹に、絶対の破壊を齎す歌声。必死に逃れようと、黒血の衛星を盾にせんとする。
滑川冥:「絶対に……負けられないのに……!!」
晩翠凍衿:ず だん!
晩翠凍衿:迸った真紅の斬撃が、主に引き寄せられかけた衛星を貫き、その場に縫い止める。
滑川冥:「ッ!!」
晩翠凍衿:「聞いていきなよ」
晩翠凍衿:「あなたがどうでもいいと言った、会長って存在のために。あの二人がどれだけの覚悟をして臨んでいるか。受け止めなさい」
晩翠凍衿:するり。
晩翠凍衿:無造作に歩み寄り、滑川冥の肩に掛かる襷を抜き取る。
晩翠凍衿:「その全身で」
滑川冥:「あ……っ……!?」
滑川冥:「返……」手を伸ばそうとして。
滑川冥:候補者としての守護を失った瞬間、歌声の齎す破壊の力が、一切遮るもの無く襲い来る。
滑川冥:「がっ……あぁあああああああっ!?」
滑川冥:全身が四散しそうな破壊の渦の中、執念だけで再生を繰り返し続け、視線を巡らせる。
滑川冥:「ぐぅっ……うぅっ!うぅううううう……!!」
滑川冥:自分が利用し、今まさに自分を倒そうとしている宇賀神亜莉愛。それを支える葭原百合子。襷を奪った晩翠凍衿。
滑川冥:それから────
滑川冥:「……」
滑川冥:「……華怜……」
滑川冥:最後に、御薗野咲に。あるいはその面影に別の誰かを見て。
滑川冥:一筋の涙を零し、力尽きて倒れ伏す。
御薗野咲:……倒れ行く彼女のその言葉に、野咲が応じることはない。それは私のことじゃない。
御薗野咲:そして、いよいよもって彼女が倒れたのならば、この決闘場に立つ『敵』なるものは、あと一人だ。
屠龍院アヤメ:「く……はははははッ!」
屠龍院アヤメ:歌声による破壊の暴威の最中、全身を引き裂かれ、血を流しながら哄笑する。
屠龍院アヤメ:「面白い……面白いぞ、本当に!」
屠龍院アヤメ:「ここに来た甲斐が……あった!」
屠龍院アヤメ:無数の炎が、雷が、柱のように立ち昇る。
屠龍院アヤメ:決闘場を埋め尽くすそれが、槍に向かって一つに集まっていく。
屠龍院アヤメ:「貴様らのその力ならば……変えられる。今のこの学院を、世界を!」
屠龍院アヤメ:「正しい、あるべき形に戻すことが出来る!」
屠龍院アヤメ:「もっとだ!私に力を示せ!!貴様らの力を!!」
御薗野咲:……自身に浴びせられた力の暴虐を、自身の目の前に屹立する力の塔を、自身の背後に向けられることを想う。
御薗野咲:確かに、この学校は少しばかり混沌としているのかもしれない。自由が過ぎるのかもしれない。
御薗野咲:だが、その中であっても生まれる美しいものは確かにある。
御薗野咲:絶対ではないだろう。滑川さんのように、それにより傷つく人はいるのだろう。 だとしても、
御薗野咲:今この背中に、一人の少女の視線を感じるから。
御薗野咲:「……その全部を『正しくない』なんて言わせない」
御薗野咲:「そんなのは、納得……できない!」
御薗野咲:……自壊し、そして再び芽生えた剣の裡より、色とりどりの光が溢れ出す。既に生まれていた白い光の花弁も、真の姿を取り戻したと言わんばかり、色とりどりに輝き始める。
御薗野咲:気流と共に溢れ出るのは万色の花弁。全て等しく光り輝き、一つとして同じ色はない。決闘場の純白も、そこへ刻まれた戦傷も、全てを埋め尽くす物量で。
御薗野咲:冬を迎えようとする秋の空に、剣から吹き出る四季の風と共に、あらゆる色の光の花弁が舞う。
御薗野咲:巡る季節を謳歌する、花の聖剣。それを片手に携え——駆け出す。
御薗野咲:風が背を押す、身体を運ぶ。向けられる攻撃を躱し、あるいは万色の花弁により埋め尽くして消散相殺しながら。
御薗野咲:芸、技巧などなく、ただ最後の彼女に向けて、野咲を先頭とした風と花弁の奔流が迫る。
御薗野咲:あるいはそれこそ、屠龍院アヤメの語る、力そのものだろう。違いなんて、それを振るう理由と、向ける相手だけなのだろう。
御薗野咲:それで構わない。力振るう理由こそが、その人間の色なのだから。
御薗野咲:——視界の中心に、屠龍院アヤメを捕える。その赤い視線と、視線で衝突する。万色に輝く剣をしかと握り、構える。
御薗野咲:「……勝負です!」
御薗野咲:「私はこれから……勝ちますから! 負けたあなたには、その時は……」
御薗野咲:「……この学校のことを知ってもらいます!」
屠龍院アヤメ:交錯する視線に、言葉でなく獰猛な笑みを返す。
御薗野咲:加速。能動的なものではない。落下だ。それを風が推進する。無数の花弁と共に。無芸無策の一直線で。
屠龍院アヤメ:仁王立ちのまま待ち構える。劫火と迅雷とを撒き散らす槍を、御薗野咲に向け────振るい、解き放つ。
御薗野咲:生まれ続ける光の剣身を、その最後の一撃に振り下ろす。魂まで震え上がるほどの暴力を、直前で受け止める。
御薗野咲:振り下ろしたそれと共に吹いた風が、無数の花弁を運んでくる。それらは暴虐なる炎と雷を、横合いから覆い、散らし、自由にしていく。
御薗野咲:……膠着は数秒に渡り、やがて攻撃を通したのは、野咲の方だ。剣を確かに振り下ろす。その行く手に、もはや前進を阻む暴威はない。
御薗野咲:「ふー……っ!」
御薗野咲:息を吐き、再度の前進。屠龍院さんの眼前にて、振り下ろした刃を、逆袈裟に斬り上げる。
屠龍院アヤメ:「……!」
御薗野咲:彼女の力を、そしてその襷を、真正面から両断する。
屠龍院アヤメ:瞠目したその視界に、舞い散る花弁が広がる。
御薗野咲:それは、彼女の放つ力にて、何よりも先に踏みにじられる、儚い存在であったはずだ。
御薗野咲:彼女が力を揮った果てに、存在を許されるはずもないものだ。
御薗野咲:「……綺麗でしょ?」
御薗野咲:「でも、本物は」
御薗野咲:「もっと良いですから」
御薗野咲:程なく、剣は砕け、風は去り、光の花弁も消える。
御薗野咲:後に残るのは、その決着のみ。
屠龍院アヤメ:「……」槍を振り抜いた状態で、彫刻のように静止している。
屠龍院アヤメ:何かがひび割れる音がして。
屠龍院アヤメ: ぱ き ん
屠龍院アヤメ:その身に纏った守護の襷と、巨大な槍の穂先とが、同時に砕け散る。
アイシャ・クローネンバーグ:『……』
アイシャ・クローネンバーグ:『──勝者は……』
晩翠凍衿:ぽす、と。宇賀神さんの肩にごく軽い感触が触れる。
晩翠凍衿:取り戻した襷を、再びその肩に掛けた。
アイシャ・クローネンバーグ:『……宇賀神亜莉愛様です!』
GM:割れんばかりの歓声が、会場に溢れかえる。
お嬢様(観客):「素晴らしい戦いでしたわ!」「宇賀神様ー!」「次期会長は宇賀神様ですわ!」
園崎愛:「御薗さーん!」嬉しそうに手を振って。
御薗野咲:しばし、肩で息をしていたが、歓声が上がれば顔を上げて
御薗野咲:名前を呼ばれると、そちらに向けて手をふる 「やったよー!」
屠龍院アヤメ:「……」ひとつ息を吐き、つかつかと御薗に歩み寄る。
御薗野咲:「あっ」 屠龍院さんの方を向いて 「えっと……」
屠龍院アヤメ:ごそごそと懐を漁って、スマートフォンを取り出す。激戦によるものか、その液晶には大きな罅が入っている。
御薗野咲:「?」
屠龍院アヤメ:差し出したその画面は、メッセージアプリのアドレス交換待機画面になっている。
屠龍院アヤメ:「いつがいい?」
御薗野咲:「ふぇっ?」
屠龍院アヤメ:「勝ったのはお前だ」
屠龍院アヤメ:「案内してくれるのだろう?」
屠龍院アヤメ:「この学院を」
御薗野咲:「あっ……はい! もちろん、もちろんです!」
御薗野咲:わたわたとスマホを取り出し、手慣れた手付きで連絡先を交換して
御薗野咲:「とりあえず、今日は疲れたから、明日……は急かな。明後日とかかなあ」
御薗野咲:「明日の内に、計画立てますから。それで!」
屠龍院アヤメ:「分かった。開けておこう」頷いて
屠龍院アヤメ:「だが……」
屠龍院アヤメ:「疲れている場合か?」
御薗野咲:「えっ?」
GM:勝者たる君達に、観客席から惜しみない称賛と歓声が贈られる。
GM:────その瞬間、上空で何かが煌めいた。
GM: ガ ガガガガガッ!!
GM:遥か上空から観客席すれすれに、無数の巨大な銀剣が突き立てられる。
GM:決闘場に並び立つ、無数の剣。歓声は一瞬で、水を打ったように静まり返る。
晩翠凍衿:「これ……!」
晩翠凍衿:その力は、幾度も見た覚えがある。
葭原百合子:「……ようやく一歩、平和に近づいたと思いましたが、まだ事態は終息していないようですね」
葭原百合子:「あの剣は……?」
宇賀神亜莉愛:周囲を、そして剣が降ってきた頭上を見渡す。
御薗野咲:「あーっ、えっと、これは多分……」
GM:光を乱反射する銀の輝きの中、ゆっくりと歩み出す者がある。
GM:長い睫毛。潤んだ瞳。白磁の肌に、烏の濡れ羽色の髪。
天花寺アスカ:「……やあ」
天花寺アスカ:「待たせたね」
GM:その胸には、候補者の証たる守護の襷が輝いていた。



【Climax2】

お嬢様(観客):「……天花寺様……?」「本当?」「そうよ!アスカ様だわ!」「あなた名前で……!」「不敬ですわよ!」
GM:天花寺アスカの姿を目にして、観客席には俄かに別種のざわめきが広がり始める。
御薗野咲:「……?」
御薗野咲:なんだか、想像していたのとは違う状況だ。今こうやって戦いは終わり……
御薗野咲:……幽閉されていた天花寺さんが解放されて、無事選挙終了。ハッピーエンド。
御薗野咲:そんなことを思っていたのだけど。
晩翠凍衿:「……どういう……」
晩翠凍衿:立ち尽くす。その言葉の先が出ない。
葭原百合子:「一体なぜ。今更になって、ここに。それを持って……?」
アイシャ・クローネンバーグ:『これは……どうしたことでしょうか?天花寺会長が……候補者の襷を身に着けているようですが……』
園崎伊織:『どうなんです?屠龍院さん』
屠龍院アヤメ:『ルール上、自己推薦を禁止する規定は無い』
屠龍院アヤメ:『私も自ら推薦した』
園崎伊織:『成程……』
アイシャ・クローネンバーグ:『ええ……?』
葭原百合子:「推薦ルールの存在意義が危ぶまれますね」
天花寺アスカ:「皆、すまない。心配を掛けたね」
GM:天花寺が口を開くと、会場は静まり返る。然程大声を出しているわけでもないというのに。
天花寺アスカ:「でも、もう心配いらないよ」
天花寺アスカ:「僕が来たからには、君達はもう大丈夫だ」
天花寺アスカ:微笑を浮かべ、朗々と歌うように話す。
天花寺アスカ:「僕以上にこの学院をよく知り、よく導ける者はいない……」
天花寺アスカ:「そうだろう?」
お嬢様(観客):「天花寺様ーっ!」「その通りですわ!」「会長は天花寺様しかおりません!」「一生留年してください!」
GM:会場が震えるほどの歓声。先程よりも、更に大きく。熱気が伝わってくるかのようだ。
御薗野咲:「……」 事態へ脳が追いついていない。別にこの人がおかしいことを言っている訳ではない
御薗野咲:天花寺さん以上に学院を知り、導ける者はいないと言えば、それを否定することができる人間は少ないだろう
御薗野咲:(……何これ……) ただ何か、違和感とも言い切れない、妙に納得しかねるものが、自分の中にある。
葭原百合子:……天花寺様が、対立側に回っている。それは想定内のことだった。
葭原百合子:七つの大罪、その一人として。だけど屠龍院様の推薦者としてだとばかり、私は思っていて。
葭原百合子:……予想というならもう一つ。私は元々、天花寺様と晩翠様が共に立つのだと、思っていたから。
葭原百合子:……勝手な話ではあるが、その事にも。いいや、それにこそ強く失望の念を抱いていた。
天花寺アスカ:観客たちににこやかに手を振ってから、君達に歩み寄る。
天花寺アスカ:「やあ、皆」
天花寺アスカ:「お疲れ様だったね」
宇賀神亜莉愛:『……お疲れさまだった、という言葉ですと』
宇賀神亜莉愛:『まるで、もう全てが終わったかのように聞こえます』
天花寺アスカ:「いいや。残念ながら、仕事はもう一つ残ってるんだ」
宇賀神亜莉愛:『そのお仕事とは?』
天花寺アスカ:「……」答えず、視線を移す。
天花寺アスカ:「凍衿」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:凍り付いたように動かないままでいる。
天花寺アスカ:「ここまでよく頑張ってくれたね」
天花寺アスカ:「彼女……亜莉愛は、君の信頼に足る相手かい?」
晩翠凍衿:「…………ええ」
晩翠凍衿:幽鬼じみたか細い声で応じ。
晩翠凍衿:「次の会長に相応しい人を……選んだと、あたしは……」
晩翠凍衿:……あなたに頼まれた通りに?
晩翠凍衿:後継者を見定めてほしいという意味合いだったのなら。ここに対立する候補として彼女が立つ意味とは。
天花寺アスカ:「そうか。それは良かった」
天花寺アスカ:満足気に頷いて。
天花寺アスカ:「……亜莉愛」
宇賀神亜莉愛:『はい』
宇賀神亜莉愛:真っ直ぐに視線を向け、彼女の呼びかけに答える。
天花寺アスカ:「僕も君ならば、“雛罌粟の会”会長を引き継ぐ資格は、十分にあると思う」
天花寺アスカ:「僕よりも上手く、この学院を良くしてくれそうだ」冗談めかして笑う。
宇賀神亜莉愛:『……』 畏れ多いとそう思いながらも。その先の言葉を待つ。
天花寺アスカ:「……この様子を見なよ」
天花寺アスカ:沸き立つ会場を見上げ、歓声を一身に受けながら振り返る。
天花寺アスカ:「皆、僕に頼り切ってる」
天花寺アスカ:「この学院の為なら何でもやってきた。ここは僕の大事な場所で、可愛い生徒の為だからね」
天花寺アスカ:「でも、結果として……彼女たちはいつも、どんなことでも会長が、僕が何とかしてくれると思っている」
天花寺アスカ:「それじゃ駄目なんだ」
天花寺アスカ:「彼女たちに、教えてあげなくちゃならない。新しい時代が来るってことを、見せてやらなきゃならないんだ」
天花寺アスカ:「協力してくれるかい?皆」
天花寺アスカ:マイクに拾われないような声で、君達にだけ言う。
晩翠凍衿:「……そのために……」
晩翠凍衿:「いや……違います。あなたじゃない人が会長を務めたことだってあったでしょう」
晩翠凍衿:「今回に限って……そんな目的のために、こんなことを」
晩翠凍衿:「──ううん、それだって大した意味があるとは思えない」
晩翠凍衿:「ここであなたを力づくで捻じ伏せたって、誰が納得するんですか」
晩翠凍衿:「あなたは強さで生徒たちを従えてきたわけじゃない」
晩翠凍衿:「そうだと思うから、あたしは亜莉愛ちゃんを……!」
天花寺アスカ:「……これまで、僕が去る度に、学院は見る影もなく荒廃してきた」
天花寺アスカ:「どうしようもないことだと思っていたんだ。ずっと会長を務めるわけにはいかないからね」
天花寺アスカ:「その為に、何度も何度も繰り返し名前を変えて、学院の為に働いてきたけれど……」
天花寺アスカ:「でも、もうやめにしようと思うんだ」
天花寺アスカ:「僕がいなくても、生徒たちだけでこの学院を良くしていかなきゃ、意味がない」
天花寺アスカ:「僕ももう、子離れの時期ってことさ」
天花寺アスカ:少しだけ寂しそうな顔をして。
晩翠凍衿:「…………」
天花寺アスカ:「それにね、納得はすると思うよ?」
天花寺アスカ:「本気でやるからね」
天花寺アスカ:天花寺の背後、ぱきぱきと音を立て、陽光を反射する白銀が錬成され、形を成していく。
天花寺アスカ:分厚い装甲と無数の脚を持つ、銀色の百足が鎌首を擡げる。神使めいた荘厳な輝きと共に、君達を睥睨する。
天花寺アスカ:「暴力の信奉者たる生徒は、僕を倒した君達を認めるだろう」
天花寺アスカ:「真逆の生徒でも、君達を倒そうと暴力を振るった天花寺アスカを唾棄し……」
天花寺アスカ:「誰もが力の無意味さを、少しは悟ってくれるんじゃないかな」
晩翠凍衿:「その役目を」
晩翠凍衿:“もし僕が敵に回ることがあれば、その時は君に──”
晩翠凍衿:途中で打ち切られた頼みの意味が、このような意味だと。
晩翠凍衿:予想はしていた。襷を持ってこの場に現れた時点で、確信に変わりもした。
晩翠凍衿:けれど。
晩翠凍衿:「……あたしにさせる心算でいたんですか」
天花寺アスカ:「うん」
天花寺アスカ:「ごめんよ。でも」
天花寺アスカ:「凍衿に頼みたいと思ったんだ」
晩翠凍衿:「…………!」
晩翠凍衿:「それは」
晩翠凍衿:「理由を。聞かせてもらっても?」
天花寺アスカ:「? おかしなことを聞くね」
天花寺アスカ:「それは当然」
天花寺アスカ:「凍衿が一番、信頼できるからだよ」
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:どうしてそんな酷いことを、と、そう思った。
晩翠凍衿:だけど、彼女の側から見るならば。
晩翠凍衿:彼女が真実頼りにしているのが自分であると、日ごろから口にされる歯の浮く言葉の通りに信じるならば。
晩翠凍衿:もし逆の立場だったとしたら、そんなことを頼める相手が、自分にとってどのような存在かを考えるならば。
晩翠凍衿:──そんな思考の仕方は。天花寺アスカという極めて難解な個人に巡り合うまで、自分にとってはやったことのないものだったが。
晩翠凍衿:「そう……そう、ですか」
晩翠凍衿:「確かに……そういうことになる、かも」
晩翠凍衿:「納得しました」
天花寺アスカ:「大丈夫。死にはしないさ。これがあるからね」肩から下げた襷を示して。
天花寺アスカ:「言っておくけど……」君達を見回して。
天花寺アスカ:「本気で来ておくれよ?」
天花寺アスカ:「僕が勝ってしまっては困るからね」
御薗野咲:再び、光の剣を手にする 「……この力は、天花寺さんに貰ったものだって思ってます」
御薗野咲:「これのおかげで、今の私はいる」
御薗野咲:「その恩を返す時が今なんだっていうなら、もちろん。加減なんてしませんから」
晩翠凍衿:「……はは」
晩翠凍衿:「オーケー。大変よく分かりました」
晩翠凍衿:「そういえばあなたを信じることにしたって言いもしましたし。ちょっと驚いたけど今更だった」
晩翠凍衿:「いいですよ。あなたみたいなUGN嫌いの偏屈色ボケムカデは元から全然まったく相応しくないし!」
晩翠凍衿:「……引き摺り下ろして、自由の身にしてあげます」
晩翠凍衿:大鎌を構える。
葭原百合子:「……申し訳ございません、天花寺様」
葭原百合子:「貴女の居ない未来を歩む覚悟が、私にはまだ足りていなかったようで」
葭原百合子:「つまらない失望など、抱いてしまった」
葭原百合子:「……ずっと貴女の背中を見てきた一人の生徒として、保証になれるかとも思います」
葭原百合子:「天花寺様の策略は、間違っていたとしても。届く者は居りますわ」
宇賀神亜莉愛:『……私は、凡人です。天花寺様とは比べるべくもない、平凡な人間です』
宇賀神亜莉愛:『ですがこの通り。支えて下さる方々に恵まれて、ここまで歩んで参りました』
宇賀神亜莉愛:『お約束いたします。本気の貴女様に、本気で挑み、必ず勝つと』
宇賀神亜莉愛:『そして、一人に頼るのではなく、誰もが支え合うような』
宇賀神亜莉愛:『生徒全員がこの学院を良くするために手を取り合えるような、そんな学院に変えていくと!』
天花寺アスカ:「……」
天花寺アスカ:瞑目し、微笑を浮かべる。
天花寺アスカ:長い──長い長い記憶を、思い出を、噛み締めるかのように。
天花寺アスカ:「……それじゃあ、始めようか」
天花寺アスカ:その手に構えるのは、白く輝く細身の銀剣。
天花寺アスカ:「聖ルツィア女学院、“雛罌粟の会”会長としての────」
天花寺アスカ:「最後の仕事だ」

天花寺アスカ:クライマックス戦闘を開始します。
エンゲージ []内は行動値



天花寺[12]白銀百足[7]
(10m)
宇賀神[20]晩翠[8]御薗[8]葭原[7]


GM:エネミー“白銀百足”はEロイス≪悪夢の鏡像≫≪変異する悪夢≫を所持しています。
GM:また学院全体にEロイス≪暴食の胃袋≫を使用しており、シーン内の白銀百足以外のキャラクターは白銀百足に対する攻撃判定ダイスが常に-2個され、クリンナッププロセスに1Dダメージを受けます。

GM:第1ラウンド。
GM:セットアップから。
葭原百合子:《灰色の庭》使用。天花寺様の行動値を12下げます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:125->127)
晩翠凍衿:怨念の呪石を使用。暴走してダメージ+2d!
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+3した(侵蝕率:128->131)
御薗野咲:《光の剣》!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+2した(侵蝕率:136->138)
宇賀神亜莉愛:狂騒の旋律Lv6!範囲(選択)、攻撃力+18、暴走、侵蝕率5上昇!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+5した(侵蝕率:143->148)
晩翠凍衿:もらいまーす
葭原百合子:受けません
御薗野咲:いただくぜ。暴走!
白銀百足:≪楔の呪い≫ラウンド間、戦闘不能状態から回復する以外でのロイス昇華不能
天花寺アスカ:≪剣の王城≫
天花寺アスカ:シーン間攻撃力+12 銀剣(日本刀相当)7本作成

GM:ではイニシアチブ、行動値20、宇賀神さんの手番です
葭原百合子:《アンリーシュ》を使用。ラウンド中宇賀神様の攻撃力を20増やし、暴走状態にさせます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+5した(侵蝕率:127->132)
宇賀神亜莉愛:マイナーにて暴走解除、メジャーはサイレンの魔女Lv8+疾風迅雷Lv7+マシラのごとくLv6!対象は白銀百足!
晩翠凍衿:その判定にフォールンスプライトを使用。ダイス+3個!
GM:来い!
宇賀神亜莉愛:4dx+15
DoubleCross : (4R10+15[10]) → 10[1,5,8,10]+6[6]+15 → 31

宇賀神亜莉愛:良い回転!
白銀百足:ガード≪砂の盾≫
GM:ダメージどうぞ!
宇賀神亜莉愛:っとすみません、ダイスのマイナス忘れてました。振りなおします
GM:振り直して!
宇賀神亜莉愛:2dx+15
DoubleCross : (2R10+15[10]) → 2[1,2]+15 → 17

白銀百足:ガード≪砂の盾≫
宇賀神亜莉愛:122+2d10
DoubleCross : (122+2D10) → 122+20[10,10] → 142

GM:狂ってるのか
宇賀神亜莉愛:ダメージは跳ねた
白銀百足:≪隆起する大地≫
白銀百足:142-6D10-18
DoubleCross : (142-6D10-18) → 142-42[9,2,9,5,10,7]-18 → 82

GM:生きてる!

宇賀神亜莉愛:新たな曲が始まる。葭原様の耳元で音が鳴る。
宇賀神亜莉愛:『もう一曲、お付き合い願えますか?』
葭原百合子:「……喜んで。共にアンコールに応えましょう」
葭原百合子:彼女の歌声を伝える、メディウムなりし花々を咲きほこらせる。
宇賀神亜莉愛:ふわりとその言葉に笑んで。再び天花寺様へと向き直る。
宇賀神亜莉愛:「——友 今君が見上げる空はどんな色に見えていますか?」
宇賀神亜莉愛:「友 僕たちにできることは限りあるかもしれないけれど」
宇賀神亜莉愛:この学院より旅立つと決めた貴女様へ向けて。友を名乗るのは不似合いで不遜だろうけど。
宇賀神亜莉愛:「確かな答えなんて何一つない旅さ 心揺れて迷う時も」
宇賀神亜莉愛:「躊躇う気持ち それでも支えてくれる声が気づけばいつも傍に」
宇賀神亜莉愛:その旅立ちが心晴れやかであるように。そう出来るように。
葭原百合子:祝福の言葉を歌おう。門出を祝う花を贈ろう。
葭原百合子:貴女が安心して歩いて行けるように。盛大に、美しく。
葭原百合子:彼女の、私たちの想いを。少女たちの輝きを、激しく叩きつける!
葭原百合子:「明日の行方なんて誰にも分からないさ 風に揺れる花のように」
葭原百合子:『確かめ合えたあの日の 約束胸に信じて』
宇賀神亜莉愛:「未来へ歩いていくよ」
宇賀神亜莉愛:「友 さようならそしてありがとう 再び会えるその時まで」
宇賀神亜莉愛:「友 僕たちが見上げる空はどこまでも続き輝いてる」
宇賀神亜莉愛:「同じ空の下どこかで 僕たちはいつも繋がっている」
宇賀神亜莉愛:貴女様がどこへ行こうと。私達は、ルツィアはきっと、繋がっている。
白銀百足:触れ難き神聖さすら感じさせる、白銀に輝く巨大な百足。土地神としての天花寺アスカの分御霊。
白銀百足:輝く粒子を散らして、破壊の奔流をその身で受け止める。
天花寺アスカ:「いい歌だね。もっと聞かせてほしいな」
天花寺アスカ:涼し気な顔で、その響きに耳を澄ませる。
天花寺アスカ:「だが、終曲にはまだ早い」
白銀百足:重なる破壊の旋律を、粒子の壁が推し留める。その身体には傷一つない。

GM:イニシアチブ。
白銀百足:≪触媒≫
白銀百足:天花寺アスカを行動させます
晩翠凍衿:何ィ
天花寺アスカ:マイナー≪オリジン:レジェンド≫
天花寺アスカ:メジャー≪ダンシングシミター≫+≪雨粒の矢≫+≪シングインザレイン≫+≪砂の加護≫+≪砂塵霊≫+≪砂は砂に≫
葭原百合子:《時の棺》を使用。天花寺様の判定を自動的に失敗させます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+10した(侵蝕率:132->142)
GM:では失敗!

天花寺アスカ:輝く粒子が舞い散る中、天花寺が動く。
天花寺アスカ:腕を振るうと共に、決闘場に突き立てられた無数の銀剣が浮遊し、収束する。レネゲイドの繋がりを断ち切る、神としての権能を秘めた刃の群れ。
天花寺アスカ:「さて、行くよ」
天花寺アスカ:爆発のように粒子を撒き散らし、輝く剣が加速。君達に向けて飛来する。
葭原百合子:迫りくる銀剣が、私たちの身体を刺し貫く。その瞬間に。
葭原百合子:閃きはそのままに、はらりと柔らかく。揺らいで逸れる。
葭原百合子:剣は花に。薄く嫋やかな剣の花びらにその在り方をゆがめられる。
天花寺アスカ:「……へえ」笑みを深めて、その現象の主──葭原百合子に目をやる。
葭原百合子:「……私、ずっと、天花寺様に憧れて来ました」
葭原百合子:「貴女の覚悟が如何に強くても、私の前で人を傷つけるところは見たくないのです」
葭原百合子:「ええ、全力で抗わせてもらいますとも」優雅に微笑み、決意を表明する。
天花寺アスカ:「やるね。流石は“西果ての魔女”」再び手の内に剣を生成し。
天花寺アスカ:「おっと……この呼び名はお嫌いかな?」
葭原百合子:「いいえ、気に入っておりますよ」
葭原百合子:「貴女からは、百合子と呼んでいただく方が好みですがね」

GM:行動値8、御薗さん、晩翠さんの手番です。
御薗野咲:では直前のイニシアチブに《死神の疾風》です。行動値+10、与ダメージ+3D!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+5した(侵蝕率:138->143)
晩翠凍衿:ゴーゴー
GM:おいでなさい!

御薗野咲:「ふー……っ!」
御薗野咲:息を吐きながら、今一度その手に剣が生まれる。無図の紋章より芽生え、まっすぐに伸び、花に代えて刃が結ばれる。
御薗野咲:裡より光が咲き続ける万色の一振り。この場所で得た強さ。
御薗野咲:これは卒業に宛てるものだ。彼女がこの学園を卒業し、この学園が彼女を卒業する、その祝福に。
御薗野咲:その門出に言葉ではなく強さを示せと言うのであれば。それが彼女の求めであり、彼女の必要なのならば
御薗野咲:——応じよう。風に押され、一歩を踏み出す。
御薗野咲:マイナーで天花寺さん、白銀百足のエンゲージへ移動。
御薗野咲:メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》+《獅子奮迅》。対象は天花寺さん、百足の二体。
御薗野咲:判定直前に《援護の風》+《ウィンドブレス》+《オーバーロード》。御薗野咲全部乗せだ!
GM:判定どうぞ!
御薗野咲:13dx7+5+9
DoubleCross : (13R10+5+9[7]) → 10[1,1,2,2,4,4,4,6,6,7,8,9,10]+6[1,3,3,6]+14 → 30

天花寺アスカ:ドッジ
天花寺アスカ:5DX>=30
DoubleCross : (5R10[10]>=30) → 6[3,4,4,6,6] → 6 → 失敗

白銀百足:≪妖精の手≫
天花寺アスカ:1DX+10
DoubleCross : (1R10+10[10]) → 10[10]+1[1]+10 → 21

白銀百足:≪妖精の輪≫
御薗野咲:こいつ……!
天花寺アスカ:1DX+30
DoubleCross : (1R10+30[10]) → 3[3]+30 → 33

天花寺アスカ:ドッジ成功。
葭原百合子:《グラビティバインド》天花寺様の達成値をー12します。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+3した(侵蝕率:142->145)
GM:こいつ!
葭原百合子:逃れられませんよ
白銀百足:≪運命の切り替え≫
白銀百足:対象の代わりにドッジを行います
白銀百足:8DX>=30
DoubleCross : (8R10[10]>=30) → 9[1,2,2,3,4,7,7,9] → 9 → 失敗

白銀百足:≪妖精の手≫
白銀百足:1DX+10
DoubleCross : (1R10+10[10]) → 6[6]+10 → 16

白銀百足:≪妖精の輪≫
白銀百足:1DX+20
DoubleCross : (1R10+20[10]) → 2[2]+20 → 22

白銀百足:無理か……
天花寺アスカ:ドッジ失敗
白銀百足:通常リアクションはガード≪砂の盾≫
白銀百足:≪砂の結界≫で天花寺をカバーリングします
GM:ダメージどうぞ!
御薗野咲:4d10+10+10+3d10
DoubleCross : (4D10+10+10+3D10) → 19[4,7,2,6]+10+10+13[1,3,9] → 52

御薗野咲:諸々有効
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+15した(侵蝕率:143->158)
葭原百合子:狂騒の旋律載ってない?
御薗野咲:おっと失礼。+18して70!
GM:ゲ~ッ
白銀百足:装甲とガード値で減らして……まだ生存!

御薗野咲:一歩、二歩、踏み切った三歩目で、輝く万色の花弁と共に上空高くへ舞う。視野の中央に天花寺さんが、その背後に銀の百足が見える。
御薗野咲:だがそれよりも前に意識を引かれるのは、視野の端。観客席に集う多くの同窓の生徒たちだ。
御薗野咲:……きっと自分より、この状況に深い想いを抱いている者もいるのだろう。自分よりあらゆることに優れ、自分よりあらゆる点で立派な者もいるのだろう。
御薗野咲:それでも、私なんかがここにいて良いのだろうか、とは思わない。他ならぬ私がここにいようと、そう決めた。
御薗野咲:無数に重なった偶然の果て、この決闘場で天花寺さんに引導を渡さんとする今の自分も、その決意の過程であるなら。
御薗野咲:……もはや意識が逸れることはない。早咲きの花弁が行く手を導き、優しい風が背を押してくれる。その手には咲き続ける剣がある。
御薗野咲:視野の中央に。この学園の頂点で、微笑み続けていた彼女に向けて。
御薗野咲:「……天花寺、さんッ!」
御薗野咲:吹き抜ける。刃は紛わず両者を斬り抜け、剣を振り抜いた姿で、彼女らの背後に野咲は止まる。
御薗野咲:光の剣は砕け、遅れて殺到する無数の花弁と共に流れ去っていく。その全てが、穏やかな風音と共に、相対する者の戦う力を奪う力の激流だ。
白銀百足:百足の周囲で止め処なく渦巻いていた銀色の輝きが、その勢いを失う。純白の甲殻に、びしり、と一筋の罅が走る。
御薗野咲:それでも、髪を押さえながら振り向く。彼女はきっとまだ立っているだろうという、その強さへの信頼がある。力ではなく、存在の強さへの。
天花寺アスカ:「……野咲」
天花寺アスカ:果たして、天花寺は何も変わらず、そこに佇んでいる。
天花寺アスカ:「この学院は、楽しいかい?」
御薗野咲:「……楽しいですよ」
御薗野咲:「楽しいことばっかりです。もうびっくりするくらい」
御薗野咲:「少ないけど、友達もできましたし。私なりに、こうすれば良いんだなっていうのも分かってきたりで」
御薗野咲:「充実です」 微笑する
天花寺アスカ:「……そうか」その言葉に、長くからの本懐を遂げたかのように破顔して。「……良かった」
天花寺アスカ:「だけど、これからも」
天花寺アスカ:「きっと、もっと楽しくなるよ」
天花寺アスカ:誇らしげに、ほんの少しだけ寂しそうに、そう言った。
御薗野咲:「そうします。そのために」 目を閉じて
御薗野咲:「気持ちよく明日に向かわないと」
天花寺アスカ:「ああ」頷いて「同感だね」

GM:行動値8、晩翠さんの手番です。
晩翠凍衿:マイナーで戦闘移動、天花寺アスカと同エンゲージへ。
晩翠凍衿:メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《ジャイアントグロウス》。天花寺アスカと白銀百足に白兵攻撃をします。
GM:来い!
晩翠凍衿:11dx7+11
DoubleCross : (11R10+11[7]) → 10[2,2,2,2,3,3,5,5,5,7,7]+5[3,5]+11 → 26

御薗野咲:《妖精の手》
御薗野咲:振り足しな!
晩翠凍衿:ありがとう!
晩翠凍衿:31+1dx7
晩翠凍衿:1dx7+31
DoubleCross : (1R10+31[7]) → 5[5]+31 → 36

御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+4した(侵蝕率:158->162)
晩翠凍衿:こうか
天花寺アスカ:ドッジ
天花寺アスカ:5DX>=36
DoubleCross : (5R10[10]>=36) → 10[3,5,5,6,10]+6[6] → 16 → 失敗

白銀百足:≪妖精の手≫.
白銀百足:Eロイス≪超越活性≫によりレベルが上がっています
天花寺アスカ:1DX+20
DoubleCross : (1R10+20[10]) → 5[5]+20 → 25

白銀百足:≪妖精の輪≫
天花寺アスカ:1DX+30
DoubleCross : (1R10+30[10]) → 10[10]+4[4]+30 → 44

天花寺アスカ:ドッジ成功。
晩翠凍衿:ふ、不甲斐ない
白銀百足:ガード≪砂の盾≫
GM:ダメージをどうぞ。
晩翠凍衿:4d10+14+2d10+18+2d10+2d10
DoubleCross : (4D10+14+2D10+18+2D10+2D10) → 24[4,7,6,7]+14+5[3,2]+18+11[4,7]+10[8,2] → 82

晩翠凍衿:2,2,3,4を振り直し
晩翠凍衿:71+4d10
DoubleCross : (71+4D10) → 71+27[9,6,5,7] → 98

晩翠凍衿:諸々有効!
白銀百足:HP0。
白銀百足:≪魂の錬成≫で復活

晩翠凍衿:御薗野咲を追う風の一つに混ざり、駆ける。
晩翠凍衿:やると決めた以上はやる。これまでも当然そうしてきたように。
晩翠凍衿:決闘場の地面に亀裂が走る。それは見る間に大百足に迫り、屹立するその体の腹を、駆け登るように切り裂いて。
晩翠凍衿:──傾いだその頭部に、学校指定のローファーが触れる。
晩翠凍衿:蹴る。飛び出す。寒色の双尾を軌道に曳いて。
晩翠凍衿:大鎌を携えた弾丸が、目掛ける先、確かに天花寺アスカを到達点に捉え──
天花寺アスカ:刃は、虚空を切り裂いた。
天花寺アスカ:乱立する、鏡面めいた刀身の銀剣。辺りに漂う光を乱反射する銀の粒子が、天花寺の姿を幾重にも攪乱している。
晩翠凍衿:「……」
天花寺アスカ:「君の戦いを、一番近くで見てきたのが────」
天花寺アスカ:「僕だと言ったら、自惚れかな?」
晩翠凍衿:(……違う)
晩翠凍衿:心臓が早鐘を打つ。既に馴染んだはずの得物が、今にも手から滑り出そうに感じる。
晩翠凍衿:(今、あたしは)
晩翠凍衿:振り向く。声を発した彼女は本物のはずで。
晩翠凍衿:──そこを確かに、狙っていたのに。
晩翠凍衿:やると決めた以上はやる。これまでも当然そうしてきたように。けれど。
晩翠凍衿:これほど心に根付いた相手を想定したことは。

晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+14した(侵蝕率:131->145)
GM:行動値7、白銀百足の手番です。
白銀百足:メジャー≪導きの華≫+≪領域の加護≫
白銀百足:天花寺が次に行うメジャー判定の達成値+12 攻撃力+8

GM:行動値5、葭原さんの手番です。
葭原百合子:《導きの華》を使用。宇賀神様が次に行うメジャー判定の達成値に+12。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:145->149)

GM:行動値0。天花寺アスカの手番です
天花寺アスカ:メジャー≪ダンシングシミター≫+≪雨粒の矢≫+≪シングインザレイン≫+≪砂は砂に≫+≪結合解除≫
天花寺アスカ:対象PC全員。
葭原百合子:《隠された世界》を使用。その攻撃の対象を単体に変更。天花寺様は対象を選択し直してください。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:149->150)
天花寺アスカ:対象は晩翠凍衿。
晩翠凍衿:迷いがない
天花寺アスカ:7DX+20
DoubleCross : (7R10+20[10]) → 9[3,3,4,4,8,8,9]+20 → 29

晩翠凍衿:暴走リア不!
天花寺アスカ:+12なので41ですね
天花寺アスカ:ダメージ
白銀百足:≪力の法則≫
白銀百足:ダメージ+5D
白銀百足:≪フォールンサラマンダー≫ダメージ+2D
白銀百足:≪フォールンサラマンダー≫ダメージ+2D
白銀百足:≪フォールンサラマンダー≫ダメージ+2D
天花寺アスカ:5D10+12+12+12+16+2D10+2D10+2D10+5D10
DoubleCross : (5D10+12+12+12+16+2D10+2D10+2D10+5D10) → 28[8,4,8,7,1]+12+12+12+16+12[8,4]+7[3,4]+9[3,6]+25[6,4,1,7,7] → 133

天花寺アスカ:命中で装備中の武器か防具一つを破壊します。
晩翠凍衿:あ、こちらが選ぶ?
天花寺アスカ:こちらが選びます
天花寺アスカ:破壊するのはゾディアックウェポン。
晩翠凍衿:何じゃい!!
晩翠凍衿:あと普通に死ぬので御薗さんのロイスをタイタス昇華して復活!

天花寺アスカ:遥か上空で、無数の煌めきが生まれる。
天花寺アスカ:晩翠凍衿は知っている。それが天花寺アスカの攻撃の予兆であると。
晩翠凍衿:「!」呆然自失じみた状態から復帰し、地を蹴る。攻撃の範囲から逃れようと。
天花寺アスカ:刹那、空を切り裂き、巨大な銀剣の雨が決闘場に降り注ぐ。
葭原百合子:降り注ぐ雨はその多くが姿を変えて、柔らかな花びらとなって白亜の塔に吹き乱れる。
葭原百合子:しかし、葭原百合子は己の領域を花園と認識している、そして戦闘経験は極めて少ない。
葭原百合子:慣れぬ上空からの連撃への対処に、その影響範囲が無意識の内に絞られ、対応仕切れぬものが生まれる。
天花寺アスカ:だが、元より剣雨は布石。
天花寺アスカ:その攻撃を誰より知るが故に僅かに早く反応し、距離を取った晩翠の眼前に、剣を携えた天花寺が迫っている。
天花寺アスカ:一閃。
天花寺アスカ:白銀の軌跡が刻まれる。その刃が捉えたのは────
天花寺アスカ:「……本気でやると言ったろう?」
天花寺アスカ:大鎌の柄が、半ばから真っ二つに切断される。
晩翠凍衿:「あ」
晩翠凍衿:まるで戦場に出た一般人のように。敵の眼前で、壊された己の武器に目を落として。
晩翠凍衿:「……な」
晩翠凍衿:「なんっっっってことしてくれてんですかちょっとぉ!!!」思い切り裏返った声で叫ぶ。
天花寺アスカ:「そんなに怒ることかい?」肩を竦めて。
晩翠凍衿:「はあ!?」
天花寺アスカ:「後でくっ付ければいいじゃないか」
晩翠凍衿:「はあああ!?」
晩翠凍衿:「こら!こらーッ!!」
晩翠凍衿:「こっち向け!」
天花寺アスカ:「何だい、鎌の一本くらい。切られた凍衿が悪いんじゃないか」
天花寺アスカ:「それとも、君がいつも口にするエリートというのは、それくらいで戦えなくなる程度のものなのかな?」
晩翠凍衿:「そういう……そういう問題じゃないでしょ!?」
晩翠凍衿:「人のものを壊しちゃいけませんって教わらなかったんですか!?」
晩翠凍衿:「バカ!バ……」
晩翠凍衿:「バカ!バカーッ!!」

GM:クリンナップ。第1ラウンド終了。
晩翠凍衿:暴食の胃袋の効果!
GM:そうだ!
GM:全員1Dダメージ受けてください
葭原百合子:11-1d10
DoubleCross : (11-1D10) → 11-9[9] → 2

宇賀神亜莉愛:12-1d10
DoubleCross : (12-1D10) → 12-9[9] → 3

宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛のHPを3した(HP:12->3)
晩翠凍衿:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10

晩翠凍衿:晩翠凍衿のHPを-10した(HP:14->4)
御薗野咲:11-1d10
DoubleCross : (11-1D10) → 11-10[10] → 1

御薗野咲:御薗野咲のHPが1になった(HP:11->1)
GM:第2ラウンド。
GM:セットアップから!
葭原百合子:《灰色の庭》使用。天花寺様の行動値を12下げます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:150->152)
晩翠凍衿:セットアップは無し!
GM:エネミーは無し。
御薗野咲:《光の剣》! 休みたくはあるが構えはしておく!
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+2した(侵蝕率:162->164)
宇賀神亜莉愛:狂騒の旋律入れます、それとさっきの攻撃分上げ忘れてたんでついでに上げる!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+22した(侵蝕率:148->170)
葭原百合子:《灰色の庭》使用。天花寺様の行動値を12下げます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+2した(侵蝕率:150->152)
晩翠凍衿:う、宇賀神さま
晩翠凍衿:いや御薗さんもだいぶだけど……
葭原百合子:エフェクトレベル+2の領域に……
宇賀神亜莉愛:ふふふ、熱くなって来たぜ(震え)

GM:ではイニシアチブ。
白銀百足:≪コンダクト≫
白銀百足:天花寺アスカを行動させます
天花寺アスカ:メジャー≪ダンシングシミター≫+≪雨粒の矢≫+≪シングインザレイン≫+≪砂の加護≫+≪砂塵霊≫+≪大喰らい≫
天花寺アスカ:対象PC全員
天花寺アスカ:12DX+20
DoubleCross : (12R10+20[10]) → 9[1,3,3,3,6,7,7,8,8,9,9,9]+20 → 29

白銀百足:≪妖精の手≫
天花寺アスカ:1DX7+30
DoubleCross : (1R10+30[7]) → 6[6]+30 → 36

白銀百足:≪妖精の輪≫
白銀百足:これで妖精の手は最後です
天花寺アスカ:1DX7+40
DoubleCross : (1R10+40[7]) → 6[6]+40 → 46

晩翠凍衿:暴走リア不!
葭原百合子:リアクティブシールドでガード。
御薗野咲:同じく暴走中。リアクション不可!
葭原百合子:《領域の盾》を自己使用。宇賀神様をカバーリング。
宇賀神亜莉愛:ドッジ振ります
宇賀神亜莉愛:あ、有り難い!
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:152->156)
天花寺アスカ:ダメージ
白銀百足:≪力の法則≫ダメージ+5D
白銀百足:≪フォールンサラマンダー≫×3
天花寺アスカ:5D10+12+12+12+16+16+3D10+6D10+5D10
DoubleCross : (5D10+12+12+12+16+16+3D10+6D10+5D10) → 22[9,9,1,1,2]+12+12+12+16+16+8[1,4,3]+31[3,6,9,3,1,9]+24[2,4,9,7,2] → 153

晩翠凍衿:死わよ!!
葭原百合子:レイラ様へのロイスをタイタス昇華、復活します。
晩翠凍衿:“キャンサー”のロイスをタイタス昇華して復活。
御薗野咲:晩翠さんへのロイスをタイタスにして昇華、復活!
御薗野咲:御薗野咲のHPが11になった(HP:1->11)

天花寺アスカ:「さて……生徒たちに見せてあげないとね」
天花寺アスカ:「会長の威厳というものを」
天花寺アスカ:君達の上空から、光が差し込む。
天花寺アスカ:雲が途切れて陽光が差し込んだものと錯覚するが、違う。
天花寺アスカ:それは上空、先の攻撃とは比べ物にならない、夥しい剣の──刃の放つ光だ。
天花寺アスカ:「久々に本気でやるけど……」
天花寺アスカ:「死なないでね」
晩翠凍衿:「うるっさいバカ!アホ!アホムカデ!」
晩翠凍衿:「とんまーっ!!!」
天花寺アスカ:銀剣が落下する。無数の刃が、豪雨のように決闘場に突き立てられる。
天花寺アスカ:硬質の石材が容易く切り裂かれていく。当然、そこにいる君達も例外ではない。
葭原百合子:レネゲイドへの干渉が飽和する。防ぎきれない。変換された膨大な花びらが更に裁断され、場内が白光に溢れる。
葭原百合子:「が、ふぅ……」そして赤色。乙女の深紅が滴り落ちる。
御薗野咲:剣をかざして身を庇う。花弁がそれを向かえるが、大した防御にはならない。負傷を防ぐというよりは、ただ立ち続けるための最低対応だ。
晩翠凍衿:「…………」鉄の豪雨が止んだのちも立つ。
晩翠凍衿:が、全身をずたずたに裂かれ、夥しく血に塗れた姿。双尾の片割れも半ばから断たれている。

GM:行動値20、宇賀神さんの手番です。
葭原百合子:《アンリーシュ》を使用。ラウンド中宇賀神様の攻撃力を20増やし、暴走状態にさせます。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+5した(侵蝕率:156->161)
葭原百合子:侵蝕率が160%オーバーしたので、攻撃力+25になります。
葭原百合子:導きの華の効果も14に。
天花寺アスカ:≪間違えた世界≫
葭原百合子:なっ
天花寺アスカ:《アンリーシュ》の対象を自分に変更してください。
葭原百合子:変異暴走:覚醒、行動値が0になります。
GM:改めて宇賀神さんの手番です。
宇賀神亜莉愛:はい、マイナーはまた暴走解除。
宇賀神亜莉愛:メジャーはサイレンの魔女Lv9一本!行きます!
GM:来い!
宇賀神亜莉愛:5dx+29
DoubleCross : (5R10+29[10]) → 9[1,4,8,8,9]+29 → 38

葭原百合子:《妖精の手》を使用。宇賀神様の判定ダイスの出目を1つ10に変更します。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:161->165)
宇賀神亜莉愛:1dx+39
DoubleCross : (1R10+39[10]) → 1[1]+39 → 40 → ファンブル

天花寺アスカ:5DX ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[1,3,3,5,9] → 9

白銀百足:ガード≪砂の盾≫
GM:ダメージどうぞ!
宇賀神亜莉愛:48+5d10
DoubleCross : (48+5D10) → 48+32[6,9,7,4,6] → 80

白銀百足:≪砂の結界≫カバーリング
白銀百足:HP0
白銀百足:復活エフェクトはありません。

葭原百合子:身体から真っ赤な血を流しながら、それでも膝を屈しない。
葭原百合子:剣雨の中でも、彼女は守り切った。彼女に迫る敵意の盾となるという誓いこそが、臆病な私を奮い立たせる力だから。
葭原百合子:「宇賀神……さま」
宇賀神亜莉愛:『……ええ』 痛々しい姿に、眉が下がる。だけど目は逸らさない。
宇賀神亜莉愛:彼女は、今、私と私達の夢のために傷ついているのだから。
葭原百合子:白銀の剣が齎す激痛と、流血が意識を朦朧とさせる。
葭原百合子:舌が縺れて、言葉も上手く出せない。共に歌うことは出来ないだろう。
GM:葭原の周囲には、降り注いだ輝く巨大な銀剣が無数に乱立し、行く手を塞いでいる。
GM:宇賀神のもとへ辿り着くことは、叶わないだろう。
葭原百合子:彼女の傍に控えることも叶わない。足も震える。万里の距離が立ち塞がったかのよう。
葭原百合子:だけど。
葭原百合子:「……きかせて、ください」
葭原百合子:声は、届く。
葭原百合子:「わたしに、みなさまに……天花寺様に!」
宇賀神亜莉愛:『ええ!』
宇賀神亜莉愛:ピアノが高らかに響く。そして、歌声も共に。
宇賀神亜莉愛:「『——流れる季節の真ん中で』」
宇賀神亜莉愛:破壊を宿す肉声だけでなく、彼女が声として操る音も同時に。
宇賀神亜莉愛:「『ふと日の長さを感じます』」
宇賀神亜莉愛:ただ壊すための歌でなく。共に歩んでくれた彼女に届けるためにも。
宇賀神亜莉愛:「『せわしく過ぎる日々の中に 私と貴女で夢を描く』」
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛一人の、二重唱。この決闘場へ集った全ての人々へ響けとばかりに。
宇賀神亜莉愛:今までずっと隠してきた声と、隠すために使ってきた音の全てを込めて。
宇賀神亜莉愛:3月にはまだ遠いけれど。卒業にはまだ早いけれど。それでも、この歌を。
宇賀神亜莉愛:「『——新たな世界の入口に立ち 気づいたことは1人じゃないってこと』」
宇賀神亜莉愛:貴女様が居てくれたことで、私は候補者となれた。
宇賀神亜莉愛:「『瞳を閉じればあなたが瞼の裏に居ることで』」
宇賀神亜莉愛:貴女様が居てくれたお陰で、ここまで歩んでこられた。
宇賀神亜莉愛:「『どれほど強くなれたでしょう』」
宇賀神亜莉愛:貴女様とだったから、かつての歌声をもう一度聞けた。
宇賀神亜莉愛:「『貴女にとって私もそうでありたい』」
宇賀神亜莉愛:この感謝が、想いが。どうか。貴女様に届きますように。
宇賀神亜莉愛:歌い上げる。戦いに勝利を、貴女様に感謝を。届けるために歌い上げる!
白銀百足:纏う輝きを完全に失った純白の百足が、銀の粒子へと還り、霧散していく。
白銀百足:誰もがその歌に聞き入るかのように、ほんの一時、決闘の場に美しい歌声だけが響く。
天花寺アスカ:「……ああ」
天花寺アスカ:一人、無数の剣の中で佇んで。
天花寺アスカ:「……ありがとう、亜莉愛」
天花寺アスカ:「いい歌だ」

GM:行動値8。御薗さんの手番です
御薗野咲:一応その前に《死神の疾風》。行動値+10、攻撃力+3D!
宇賀神亜莉愛:宇賀神亜莉愛の侵蝕率を+6した(侵蝕率:170->176)
御薗野咲:マイナーで暴走を解除し、《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《光の舞踏》+《獅子奮迅》。対象はもちろん両名。
GM:百足はもう死んでる!
御薗野咲:判定直前に《援護の風》+《ウィンドブレス》+《オーバーロード》。今度こそ最後だ……!
御薗野咲:アッすみません。じゃあ《獅子奮迅》はナシ!
御薗野咲:天花寺さんだけをブッタ斬ったらあ……行くぞ!
御薗野咲:14dx7+5+12
DoubleCross : (14R10+5+12[7]) → 10[1,1,2,2,2,3,3,4,4,6,6,7,7,7]+10[2,4,7]+1[1]+17 → 38

葭原百合子:《妖精の手》を使用。御薗様の判定ダイスの出目を1つ10に変更します。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:165->169)
御薗野咲:1dx7+47
DoubleCross : (1R10+47[7]) → 1[1]+47 → 48 → ファンブル

天花寺アスカ:5DX>=48 ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]>=48) → 10[1,5,7,9,10]+3[3] → 13 → 失敗

GM:ダメージどうぞ!
御薗野咲:5d10+11+11+3d10
DoubleCross : (5D10+11+11+3D10) → 24[6,2,2,6,8]+11+11+5[1,1,3] → 51

御薗野咲:諸々有効
GM:削れるがまだ生きてる!

御薗野咲:砕けども、砕けども。その剣は生まれ直す。一層の鮮やかさを持って。枯れた花が、種から再び芽生え、咲き誇るように。
御薗野咲:その光の剣は、季節の巡りの上、幾度も繰り返される花の理を体現する。生まれ続ける無限の色彩と、それを帯びた光の花弁と、永遠に止まらぬ風を以て。
御薗野咲:不変なる変化を続ける剣が、再び野咲の手の中で開き——
御薗野咲:「……たあ、あっ!」 横へと薙ぐ。辺りに林立した銀剣諸共、天花寺さんを斬撃する。
御薗野咲:遅れて風と花弁。一つ一つは小さなそれらが、しかし辺りを埋め尽くさん勢いでざあと横断すれば、冷たく牢獄めいた剣も、やがて光の粒子と消えていく。
天花寺アスカ:「……!」手にした細身の剣で受け止めるが、それもレネゲイドによって造られたものだ。
御薗野咲:固く、冷たく、拒絶するものを取り払うのが、花だ。その根の力強さか、あるいはその彩りによって。
御薗野咲:「……ズルは、駄目ですよ! ちゃんとみんなに見てもらうんですから!」
御薗野咲:「風通しは良くしてくれなくちゃ……!」
天花寺アスカ:万色の彩の前に、白銀の輝きが弾けて消える。
天花寺アスカ:「……参ったな」苦笑して。
天花寺アスカ:「今日は、怒られてばかりだ」
天花寺アスカ:そう、どこか嬉しそうに言う。
御薗野咲:御薗野咲の侵蝕率を+16した(侵蝕率:164->180)

GM:行動値8。晩翠さんの手番です
晩翠凍衿:マイナー無し。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《貪欲なる拳》《風鳴りの爪》《ジャイアントグロウス》。素手で天花寺さんに白兵攻撃!
天花寺アスカ:おいで
晩翠凍衿:13dx7+14
DoubleCross : (13R10+14[7]) → 10[1,3,3,4,4,5,5,6,6,10,10,10,10]+10[1,3,5,7]+10[8]+10[8]+2[2]+14 → 56

葭原百合子:《妖精の手》を使用。晩翠様の判定ダイスの出目を1つ10に変更します。
葭原百合子:葭原百合子の侵蝕率を+4した(侵蝕率:169->173)
晩翠凍衿:1dx7+54
DoubleCross : (1R10+54[7]) → 1[1]+54 → 55 → ファンブル

晩翠凍衿:あ、違う
晩翠凍衿:65!
天花寺アスカ:ガード。
晩翠凍衿:7d10-3+1d10+2d10+2d10
DoubleCross : (7D10-3+1D10+2D10+2D10) → 31[3,2,6,10,2,3,5]-3+10[10]+5[4,1]+9[5,4] → 52

晩翠凍衿:1,2,2,3を振り直し
晩翠凍衿:44+4d10
DoubleCross : (44+4D10) → 44+16[4,1,6,5] → 60

晩翠凍衿:諸々有効!
天花寺アスカ:HP0。
天花寺アスカ:復活エフェクトは
天花寺アスカ:ありません。
GM:戦闘終了です。

晩翠凍衿:乾いた破砕音が鳴る。
晩翠凍衿:天花寺アスカの懐に、晩翠凍衿が入り込んだ音。低く屈んで、体の側面を向けた姿勢。
晩翠凍衿:音の正体は間合いを詰める踏み込み。攻撃に弾みを付ける震脚。そして既に初撃。その下の地面に罅が入るほどに強く、天花寺アスカの足の甲を踏み締めている。
天花寺アスカ:「……!」
晩翠凍衿:間を置かず、麗人の顎を爆発じみた衝撃が打ち抜く。二撃目。体を真っ直ぐ上へ伸ばしながらの右の掌底。
天花寺アスカ:「……が……っ……!」
天花寺アスカ:細身の身体が、軽々と宙に浮く。
晩翠凍衿:その鳩尾に肘打ちを叩き込む。三撃目。
晩翠凍衿:吹き飛びかけた彼女の腕を取る。身を捻る。終の四撃目。ぐるんと弧を描く軌道の投げ──
晩翠凍衿:──それが成立し、背中でもって地面を砕かせる間際。
晩翠凍衿:勢いが緩む。背に手を回し、抱え込むような形で攻撃を止める。
天花寺アスカ:「……」
晩翠凍衿:「……おしまいです」
晩翠凍衿:「要りませんよね、もう」
天花寺アスカ:「……けほっ」腕の中で小さく咳き込む。
天花寺アスカ:「本気でとは言ったけど……」
天花寺アスカ:「それにしたって容赦がないね。怒ってる?」
晩翠凍衿:「怒ってたら頭から落としてますよ」
晩翠凍衿:「血の気もだいぶ抜けたので……おかげさまで」
晩翠凍衿:現に、胸に抱いた彼女へ向ける語調は静かなものだ。
晩翠凍衿:「必要十分のつもりってだけ」
晩翠凍衿:言って、その襷に目を落とす。
GM:天花寺の纏う襷は粒子に分解され、宇賀神のそれへと吸収されていく。
GM:最後の一つ────真の会長の証となった襷は、僅かな燐光を帯びて輝いている。
晩翠凍衿:「……あたしが」
晩翠凍衿:「あなたを傷付けるのは、これで最後です」
晩翠凍衿:「自分のものを壊す趣味はありませんから」
晩翠凍衿:そう言って。
晩翠凍衿:血の雫の滴る己の唇を、天花寺アスカの口元へ乱暴に押し付ける。
天花寺アスカ:「……ん……」
天花寺アスカ:ほんの一瞬目を見開くが、それに身を委ねるままにする。
晩翠凍衿:喰らい付くような乱暴な接吻は、時間にすれば数秒にも満たないほど。
晩翠凍衿:顔を離し、宇賀神亜莉愛たち、仲間の方へと振り返る。
晩翠凍衿:「終わったよ」
晩翠凍衿:「亜莉愛ちゃんの勝ち」
宇賀神亜莉愛:『あ、え』 ぱちぱちと目を瞬かせていたものの、気を取り直して頷く。
御薗野咲:(ひゃ~) 手を顔に当てて、指の隙間からその様を見ていた。
葭原百合子:「………」ほう、と息を吐く。安堵の。今度こそは。
天花寺アスカ:「……大胆だね」
天花寺アスカ:どよめき、所々で悲鳴すら上がっている会場の様子を、愉快そうに眺める。
晩翠凍衿:「宣言するのにちょうどいい機会だと思ったので……と言っても」
晩翠凍衿:「……早まったかも。今殺しに来られたらさすがに死にそう」
晩翠凍衿:同じく会場を見回して溜息をつく。
葭原百合子:「……では、勝者らしく。大胆に振る舞いませんと」
葭原百合子:「もちろん、晩翠様でなく」ふらつきながら、宇賀神様に視線を送る。
御薗野咲:「え!?」 霞原さんを見て 「チューを!?」
葭原百合子:「えっ!?」
葭原百合子:「そうでなく!」
アイシャ・クローネンバーグ:『あ……アスカ…………』
園崎伊織:『はい。どうやら決着が着いたようですね』
園崎伊織:『聖ルツィア女学院、“雛罌粟の会”会長選挙の勝者は、宇賀神亜莉愛さんに決定しました』
アイシャ・クローネンバーグ:『アス……アスカ…………??』
鬼束凛:宇賀神にマイクが手渡される。
園崎伊織:『宇賀神さん、新会長就任、おめでとうございます』
園崎伊織:『まずは今のお気持ちと、今後についてお聞かせ願えますか?』
アイシャ・クローネンバーグ:『アスカ………………』
宇賀神亜莉愛:マイクを受け取って一瞥し。スイッチを入れないまま手を下す。そして。
宇賀神亜莉愛:イージーエフェクト:空の楽器及び彼方からの声
宇賀神亜莉愛:射程は視界。対象は決闘場に居る全てのルツィア生。
宇賀神亜莉愛:『皆様。この度会長の席をいただくことになりました。宇賀神亜莉愛と申します』
宇賀神亜莉愛:『初めに申し上げますと。私は、平凡な人間です』
宇賀神亜莉愛:『特別に秀でた才能があるわけでも、容姿に恵まれた訳でも、話術が巧みな訳でも御座いません』
GM:大気そのものに響くかのような声に、最初はざわめいていた生徒たちも、次第に静かになっていく。
宇賀神亜莉愛:『ここにこうして立っているのは、偏に支えて下さる方が居たからです』
宇賀神亜莉愛:『推薦者である葭原様、共に戦ってくださった美薗様に晩翠様。そして』
宇賀神亜莉愛:『私の夢を肯定してくださった、他の候補者の皆様が居る故にここまで来られました』
宇賀神亜莉愛:『私には、たった一人で学院をまとめ上げるだけの能力は御座いません』
宇賀神亜莉愛:『そして、私の夢も。学院の真なる平和も。私一人で叶えられるものでは御座いません』
宇賀神亜莉愛:『それ故に。皆様のお力添えを頂きたいのです』
宇賀神亜莉愛:言葉を繰るのは、得意ではない。だからただ真っ直ぐに言葉を尽くして。
宇賀神亜莉愛:『誰か一人が荷を追うことも、力なき誰かが泣くことも無いルツィアのために』
宇賀神亜莉愛:『皆様お一人お一人の力を、どうか。お貸しいただけませんか』
GM:しん、と、静寂が会場を包む。
GM:……やがて、ぱち、ぱち、と、一つ目の拍手の音が響く。
天花寺アスカ:前会長──天花寺アスカが、穏やかな表情で拍手を送る。
晩翠凍衿:彼女を胸に抱えたまま、面持ちは厳粛さを保って拍手を。
御薗野咲:それに続き、ぱちぱちと素朴な拍手を始める。
GM:その波は次第に広がり、やがて会場に拍手と歓声が溢れていく。
外部生お嬢様:「宇賀神様ー!」
内部生お嬢様:「就任おめでとうございます!」
屠龍院アヤメ:「……」
屠龍院アヤメ:観客席から拍手を送る。“七つの大罪”の少女達も同様に。
天花寺アスカ:「……」会場を見回して。
天花寺アスカ:「納得して歓迎している生徒は、見たところ半分ほどかな」
天花寺アスカ:抱えられたまま、頭を動かして。
天花寺アスカ:「どうだい?やり甲斐があるかな」
宇賀神亜莉愛:『ええ。それに』
宇賀神亜莉愛:笑って頷いて。
宇賀神亜莉愛:『共に届けて下さる方が居ますから』
宇賀神亜莉愛:そうでしょう?と。傍らの彼女へと。
葭原百合子:声が聞こえる。彼女の声と、大きな波。
葭原百合子:けして一つになることはない。皆それぞれ、色とりどりの自由を謳歌する場なのだから。
葭原百合子:「……ええ、宇賀神様」声の震えを押し殺しながら、彼女に向かう。
葭原百合子:「ここまで、辿り着きましたね」涙を眦に溢れさせながら、両手を取る。
葭原百合子:「これでようやく、一歩目ですね」
宇賀神亜莉愛:『ええ。ここからがようやく始まりです』
宇賀神亜莉愛:『私の在学中に終わりまでつけるかは分かりませんが。共に歩んでいただけますか?』
葭原百合子:「ええ……ええ!」
葭原百合子:「貴女の想いは、必ず届く」
葭原百合子:「届けにいきましょう。これからも、一緒に」
葭原百合子:胸の前で、手を強く握りしめて。柔らかな笑顔と共に誓いを新たにした。







GM:バックトラックです
GM:まずはEロイス

ASSAM
≪超越活性:自爆装置≫
≪虐殺機関≫
≪惨劇の輪廻≫
≪屍の玉座≫


GM:これはランダムイベント『ランダムな生徒以外のエネミーがジャーム化』で得たものですが
GM:使う機会がありませんでした
葭原百合子:オオトカゲくんがジャームになってなくて良かった……
宇賀神亜莉愛:オオトカゲがジャーム化する可能性もあったのか……

ヒルコ
≪破滅の足音≫
≪盾砕きの毒≫
≪超越活性:死神の手≫
≪超越活性:死神の手≫
≪拒絶の結界≫
≪拒絶の結界≫
≪堕落の誘い≫(2個扱い)


白銀百足
≪悪夢の鏡像≫
≪変異する悪夢≫
≪暴食の胃袋≫
≪超越活性:妖精の手≫
≪超越活性:妖精の手≫
≪超越活性:妖精の輪≫
≪楔の呪い≫(2個扱い)


GM:合計20個です。
GM:振りたくばお振りなさいな!
宇賀神亜莉愛:振ります!
葭原百合子:振ります!
晩翠凍衿:はーい
宇賀神亜莉愛:176-20d10
DoubleCross : (176-20D10) → 176-112[5,4,5,2,5,8,4,9,7,3,9,8,7,4,9,8,3,3,5,4] → 64

晩翠凍衿:まずは最後の攻撃の侵蝕を上げまして……
葭原百合子:173-20d10
DoubleCross : (173-20D10) → 173-130[2,3,3,2,9,2,10,10,4,9,10,5,9,10,9,4,5,10,10,4] → 43

御薗野咲:振らないやつがいたらぶんなぐってやる
晩翠凍衿:晩翠凍衿の侵蝕率を+12した(侵蝕率:145->157)
御薗野咲:180-20d10
DoubleCross : (180-20D10) → 180-122[10,2,7,5,6,6,8,8,4,7,5,10,1,9,8,5,5,8,4,4] → 58

晩翠凍衿:で、振る!
晩翠凍衿:157-20d10
DoubleCross : (157-20D10) → 157-105[1,2,2,5,5,7,5,6,10,4,8,3,9,4,10,1,2,10,6,5] → 52

御薗野咲:狙うか……
葭原百合子:中学校合唱部のメモリー、43─10=33。
御薗野咲:メモリーで10減らして48
御薗野咲:残ロイス3。これを倍振り
御薗野咲:48-6d10
DoubleCross : (48-6D10) → 48-38[9,9,7,3,3,7] → 10

宇賀神亜莉愛:そして残り二枚なので素振り
御薗野咲:力を失う寸前
葭原百合子:33-2d10 残りロイス2、倍振り
DoubleCross : (33-2D10) → 33-12[2,10] → 21

宇賀神亜莉愛:64-2d10
DoubleCross : (64-2D10) → 64-12[10,2] → 52

葭原百合子:しおしお
晩翠凍衿:メモリーは使わなくていいや。残ロイス1をそのまま
晩翠凍衿:52-1d10
DoubleCross : (52-1D10) → 52-3[3] → 49

GM:ではいつもの5点にシナリオ10点、

安芸山寧子≪古代種≫
黒鉄ライザ≪屍人≫
ルツィアアシナシオオトカゲ≪野獣本能≫×3≪亜純血≫×2
ASSAM≪亜純血≫
白銀百足≪古代種≫≪触媒≫


GM:Dロイス10個で、計25点
晩翠凍衿:トカゲくんの盛り方
葭原百合子:トカゲくん本当にすごいな
宇賀神亜莉愛:トカゲ君気合入ってる
GM:こちらにそれぞれの侵蝕点を足してください。何点になったかな?
葭原百合子:28点です!
晩翠凍衿:25+3=28点!
御薗野咲:28天!
宇賀神亜莉愛:29点!
GM:では配布!GMは足して3で割って37点頂きます
GM:というわけで全員帰還!お疲れさまでした!
御薗野咲:これで冬を越せる……!
晩翠凍衿:お疲れ様でしたー!
宇賀神亜莉愛:お疲れさまでした!
葭原百合子:ありがとうございました……!
GM:ゲストお嬢様のDロイスも合わせて全員+4点あげる!
宇賀神亜莉愛:わーい!
御薗野咲:余裕をもって冬が越せる!
葭原百合子:強敵たちとの絆……!
晩翠凍衿:やったー いつもと違った食べ方も試してみよ
宇賀神亜莉愛:年越し~

【ED/宇賀神亜莉愛・葭原百合子】

聖ルツィア女学院 温室
GM:会長選挙の決着から、一週間ほどが経った。
GM:大胆な交代劇は校内に多少の波紋を齎したものの、会長選そのものの混乱とは比べるまでもなく
GM:数日の内に、聖ルツィア女学院に久方ぶりの平穏が戻ってきた。
GM:決闘場は再び校庭に姿を消し、
GM:戦闘で破壊された建物も修復が進んでいる。候補者の襷や推薦者のエンブレムも残さず回収され、
GM:“雛罌粟の会”による引継ぎ作業や、来年度の会員選出も滞りなく進んでいる。
GM:まだ新たな会長を認めていない者も校内には多いが────
GM:一先ず、新政権は穏便な滑り出しと言えた。
GM:君達二人は今、先の戦いで破壊された温室を訪れている。
GM:未だに傷跡は生々しく刻まれたままだが、
GM:美化委員や有志の生徒たちの手によって、こちらも徐々に修復が進みつつあった。
葭原 百合子:「……さて、ひとまずこのぐらいですかね」
宇賀神亜莉愛:『ええ。一度、休憩にしましょうか』
葭原 百合子:選挙期間中にこの地へ降りかかった破壊と凍結の爪痕(特に後者)は未だに残っている。
葭原 百合子:私にとって大切な場であるといっても、優先すべきものではない。したいとも思わない。
葭原 百合子:傷付いた全ての場所が、この学び舎に暮らす誰かにとっての大切な場所なのだから。
葭原 百合子:「すみません、お手を煩わせてしまって」
宇賀神亜莉愛:『いえ。ここは、私にとっても思い入れ深い場所になりましたから』
宇賀神亜莉愛:『……会長としては不適切な発言でしたね。どうか内密に』
宇賀神亜莉愛:困ったように眉を下げて笑う。
葭原 百合子:「ええ、この場だけの秘密です」
葭原 百合子:悪戯気な笑みを返しながら、比較的整理の済んだ片隅にて、ティーテーブルの準備を進める。
葭原 百合子:橙黄色のホットティー、レーズン入りのスコーン、ドライフルーツ。
葭原 百合子:「口を噤むと決めた上で、ですが」
葭原 百合子:「ここを出馬の意を固めた場と考えるなら、会長としても思い入れ深いのは当然のこと」
葭原 百合子:「然るに、どうして不適切になるとお考えでしょうか」
宇賀神亜莉愛:『会長であれば、学院の全ての場を平等に扱うべきだと思いましたので』
宇賀神亜莉愛:『それに、私にとっては出馬の意を固めた場というより』
宇賀神亜莉愛:『葭原様に手を取っていただいた場です』
宇賀神亜莉愛:『会長としては、個人への思い入れを公けにするべきではないでしょう?』
葭原 百合子:きらめく銀器のぶつかる音が、広くなった温室に響く。
葭原 百合子:「……それでは」耳のよく利く者ならば、僅かに上ずっていると分かる声。
葭原 百合子:「ええ、私も同意見ですから。早く全ての場を元に戻さねば」
葭原 百合子:「いえいえ、かつてよりなお美しく変えて。その上で他の場にもいっそう思い入れを持ちませんとね」
宇賀神亜莉愛:彼女が手元を狂わせたのが意外で少し不思議そうにした後、その言葉に頷く。
宇賀神亜莉愛:『大望を掲げている以上、この戦いの後処理に割ける時間も限られていますからね』
宇賀神亜莉愛:『焦るつもりはありませんが、復興は急がなければ』
葭原 百合子:「反対する勢力との対話、第十三学生寮への干渉、異能学生の取り扱い」
葭原 百合子:「取り組むべき問題は山積みですからね」
宇賀神亜莉愛:『ええ。天花寺様を頼るわけにもいきませんし、外部の手を借りるにはまだ反発も大きいでしょうし』
宇賀神亜莉愛:『協力してくださる方々の手を借りながら、一歩ずつ。進めていきましょう』
葭原 百合子:「ええ、選挙の中で巡り合った皆様も、頼れる方々ばかりですから」
葭原 百合子:「不甲斐ないと思われぬ程度に、頼る我々でありましょう」
宇賀神亜莉愛:『はい』
宇賀神亜莉愛:笑みを含んで頷き、一口紅茶を啜って。
宇賀神亜莉愛:『葭原様』
葭原 百合子:「ええ、なんでしょう」
宇賀神亜莉愛:『改めて、ありがとうございました』
葭原 百合子:紅茶を飲む様子を眺めながら、にこにこと微笑んでいる。
宇賀神亜莉愛:言葉のみでなく、深く頭を下げる。
葭原 百合子:「……私は」
葭原 百合子:「そのように頭を下げられるほど、相応しい働きを出来たとは思っておりません」
葭原 百合子:「宇賀神様の歌声が、力を振るう為に用いられる様を見て」
葭原 百合子:「御薗様と晩翠様の戦いぶりを見ていて、何度この身に不満を覚えたことか」
葭原 百合子:「立ち塞がる障害を、この手で切り開ける強さが私にあればと思うばかりの身です。そのように頭を下げないでください」
宇賀神亜莉愛:『いいえ。葭原様には何度も守っていただきました』
葭原 百合子:僅かに俯いて、選挙の後に変えた前髪─ハーフアップから全て下ろした─に瞳を隠す。
宇賀神亜莉愛:『私が最後まで膝を折ることなく戦えたのは、間違いなく貴女のお陰です』
宇賀神亜莉愛:『どうか、誇って下さい。私達を支えたのは自分なのだと』
宇賀神亜莉愛:髪に隠れた彼女の瞳を、それでも真っ直ぐに見据えて。ただ真っ直ぐ語り掛ける。
葭原 百合子:「……」その言葉に、誇り以外の熱を感じて。心落ち着かせるためにひと呼吸置いて。
葭原 百合子:「……分かりました」
葭原 百合子:「貴女の言葉を信じると決めたのが私ですから」
葭原 百合子:「貴女を護る盾としての私を、否定することはしないと誓いましょう」
宇賀神亜莉愛:『ええ。そうしてください』 満足そうに微笑んでから。
宇賀神亜莉愛:『それに、感謝しているのはそれだけではないのです』
葭原 百合子:「と、仰いますと?」
葭原 百合子:彼女のために何か出来たなら、それは良い事だが。とても良いことだが。
宇賀神亜莉愛:『……忙しさもあって聞き損ねていたのですけれど』
宇賀神亜莉愛:『中学時代の私の歌を聞いたことがおありだったのですね?』
葭原 百合子:「それは……」
宇賀神亜莉愛:問いかけの体を成しているものの、確信がこもった口調で。
葭原 百合子:「その……」たじろいで。
葭原 百合子:「はい……」目を逸らせず、膝に手を置く。
宇賀神亜莉愛:『やはり』 頷いて。
宇賀神亜莉愛:『あの日、天花寺様へ向けて歌ったあのとき』
宇賀神亜莉愛:『昔の私の歌声を再現してくださったのでしょう?』
葭原 百合子:「はい。気分が昂揚していて……」
葭原 百合子:どうにも私はオーヴァードの衝動、というものに囚われていたらしい。分類によると私は解放であるとか。
宇賀神亜莉愛:『……もうお気づきかもしれませんが、私の声は昔とはずいぶん変わってしまいました』
宇賀神亜莉愛:『破壊の力も勿論ですが、声音そのものも』
宇賀神亜莉愛:UGNで受けた検査によれば、私に変質を齎したのは遺産と呼ばれるものらしい。
宇賀神亜莉愛:対象の声に宿り、上書きする。分類コードは、"失われし歌声"。
宇賀神亜莉愛:何とも、皮肉な名だと思わず苦笑さえこぼしてしまったけれど。
宇賀神亜莉愛:『ですから。もう二度とあの声で歌うことも、その歌を聞くことも叶わないと思っていたのです』
宇賀神亜莉愛:諦めとさえ呼べない、事実として。不可能なのだと受け入れていた。
宇賀神亜莉愛:『その両方が叶いました。貴女のお陰で』
葭原 百合子:「……一度だけ」
葭原 百合子:「友人に誘われて、声楽部の合唱コンクールに足を運んだことがあったのです」
葭原 百合子:その時に、彼女の。彼女たちの歌声を聴いて。
葭原 百合子:鬱屈とした想い、視界を染める暗雲。
葭原 百合子:何もかも、吹き飛ばしてしまうように感じるものがあって。
葭原 百合子:「……私が、あの時、あの舞台で。歌声を再現したのは」
葭原 百合子:「貴女を支えると決めたのは」
葭原 百合子:「私が聞きたいものを聞き、聞かせたいものを聞かせたかったから。それだけなのです」
葭原 百合子:「きっと貴女の歌声は、多くの人の心に響くのだと。そう信じておりましたから」
葭原 百合子:「それを届けるのが私の使命です。あの時も、そしてこれからも」
葭原 百合子:「……宇賀神様にも届いたというのであれば、これ以上の誇りはありませんがね」
宇賀神亜莉愛:——推薦を彼女に頼んだのは。
宇賀神亜莉愛:彼女自身にも伝えた通り。彼女が戦いに身を投じたことが無かったからだ。
宇賀神亜莉愛:正確には、そういう噂を聞いたことが無かったから。自分の目で確かめた訳でもない。
宇賀神亜莉愛:私が見たことがある彼女の姿は、自身の服が汚れることもいとわず花の管理をする背中程度で。
宇賀神亜莉愛:伝え聞く以外に人柄を知る術もなかった。
宇賀神亜莉愛:それでも、彼女ならと。そう思い当たった自分を、今は褒めてやりたい。
宇賀神亜莉愛:『……本当に、ありがとうございます』
宇賀神亜莉愛:信じてくれて、支えてくれて、届けてくれて。あるいは、私を知っていてくれて。
宇賀神亜莉愛:『私の推薦者が、貴女で良かった』
宇賀神亜莉愛:心からの笑顔で、そう伝える。きっとこの感謝も届くと信じて。
葭原 百合子:その言葉で、その笑顔で。どうしようもなく伝わってくるものがあって。
葭原 百合子:ふつふつと湧き上がる思いが、こみ上げてくる熱が頬を染める。
葭原 百合子:「……光栄です」
葭原 百合子:「亜莉愛様と出会えて、本当に良かった」
葭原 百合子:「あの時、楽しかったですか」
葭原 百合子:「私が奏でた貴女の歌声は、快きものでしたか」
宇賀神亜莉愛:『ええ』
宇賀神亜莉愛:『戦いの中であることを忘れてしまいそうなくらいに』
宇賀神亜莉愛:あるいは、戦うためでなく。壊すためでなく。
宇賀神亜莉愛:ただ歌うために歌っているのだと、そう思ってしまいそうなほどに。
葭原 百合子:「──私も」
葭原 百合子:「ただ、あの時は」
葭原 百合子:言うべきか、迷って。彼女の笑顔に迷いはかき消されて。
葭原 百合子:「楽しかったです」
葭原 百合子:「亜莉愛様の隣に立って、共に歌えることが」
葭原 百合子:「ただただ、嬉しかったです」
宇賀神亜莉愛:『良かった』
宇賀神亜莉愛:あの喜びを、あの楽しみを。共有できていたのなら。
葭原 百合子:あの忘我は衝動に呑まれてのことだっただろうか。いいや、異能などにくれてやるものか。
宇賀神亜莉愛:それは、あの時の喜び以上に。嬉しいことだと思う。
葭原 百合子:想いは私の、私と貴女とだけのものだ。
宇賀神亜莉愛:『百合子様』
葭原 百合子:「……はい、亜莉愛様」
宇賀神亜莉愛:初めてのはずなのにどこか自然と彼女の名前を呼んで。
宇賀神亜莉愛:『これからも、どうかよろしくお願いします』
葭原 百合子:私の名前が彼女を口に乗ったことで、ますます顔を綻ばせて。
葭原 百合子:「ええ……ええ!」
葭原 百合子:「これからも、百合子は貴女のお傍におります」
葭原 百合子:久方のひかりのどけき春の日に しづ心なく花のちるらむ。
葭原 百合子:未だすべきことは山とある。貴女と私で歩むと決めた道は険しい。
葭原 百合子:それでも、なんと喜びに満ちているのだと。恵まれた時の訪れだと感じられて。
葭原 百合子:慕情:宇賀神亞莉愛/P慕情:N有為〇→P純愛〇:N恥辱
葭原 百合子:「それでは、仕事へ参りましょう」
葭原 百合子:「薔薇色の日常を、皆で共に歩むためにも」
GM:壊れかけた温室に陽光が射し込む。
GM:ガラス戸の外に吹く木枯らしは冷たく、やがて訪れる冬の厳しさを予感させる。
GM:だが再びの春は、決して遠くは無いだろう。



【ED/御薗野咲】

市内 御薗家邸宅
GM:この日、君──御薗野咲は、友人である園崎愛と共に正式な外出許可を取り、市内にある実家を訪れていた。
GM:その目的は一つだ。
滑川冥:「………………」
滑川冥:食堂のテーブルに着き、膝の上で手を組んで俯いている。
園崎愛:「……大丈夫ですか?滑川さん……」
御薗野咲:「?」
御薗野咲:「体調でも優れませんか?」
滑川冥:「……や……」
滑川冥:「やっぱり……帰ります……」
御薗野咲:「わー」
御薗野咲:「ヘタレてるヘタレてる。駄目ですよそんなの」
御薗野咲:「せっかくここまでお越しくださったんですから」
GM:滑川をここに連れてきた目的。それは君の母である御薗華怜との面会だ。
滑川冥:「でっ……でも……」顔に汗を浮かべて。
御薗野咲:「でも?」
滑川冥:「な……何話していいか……分からないし……」
御薗野咲:「えー、あるでしょ。積もる話とか……あるものじゃないです? あっ、レネゲイドの話は駄目らしいですけど」
滑川冥:「……うぅ……」唸るような呻き声を上げて黙り込む。
御薗野咲:「知り合ってほとんどない私とあんなにペラペラ喋れたのに、ずっと知り合いのお母さんと話せない、なんてのは通じませんよ」
滑川冥:「……」
滑川冥:「顔見たら……あたし……何するか分からないし……」
滑川冥:「この家……壊したり……殺しちゃう……かも……」
御薗野咲:「それをさせないために私がいるんです」
園崎愛:「そうですよー」
御薗野咲:「愛ちゃんもね。万が一の時はUGNの人も来ますから」
滑川冥:「う……」
滑川冥:「で……でも…………」
御薗野咲:「少なくともお母さんの方は、楽しみにしてましたよ。お客様なんて久しぶりだって」
御薗野咲:「だからケンカしても良いですけど、会わないで帰るのは許しません。お母さんガッカリしちゃいますから」
滑川冥:「……う……嘘だ……」
滑川冥:「あたしのことなんてどうでもいいに決まってる……」
滑川冥:むにゃむにゃと言い訳を繰り返しながら、まるで動こうとしない。
御薗野咲:「うーん」 腕を組み 「重症」
園崎愛:「どうします?」
御薗野咲:「まあ、どうするもね」
御薗野咲:立ち上がると、滑川さんの椅子の背に手を置き
御薗野咲:「はい」 ズズズ、と引く
滑川冥:「わっ……!?ちょっと、な、何……!?」
御薗野咲:「この椅子はお年召していまして」
御薗野咲:「もうくたびれたと申しております。どうぞ、お立ち上がりになって」
滑川冥:「や……いや、でも……!」
園崎愛:「はいはい」応接室へのドアを開ける。
滑川冥:「心の準備が……!」
御薗野咲:「まあまあ、ほらほら」 肩を掴んで立ち上がらせて
御薗野咲:「できてますよ、準備。できてますできてます。ばっちりばっちり」 適当なことを言いながら、その背中を押して応接室の方へ
御薗野咲:「もうどこから見ても立派な心ですよ。準備万全。海でも山でも行ける心です。すごいですよー」
滑川冥:「いやっ……!ちょ、ちょっと待って、一回待ってくださ……準備なんて全然……」
園崎愛:ぱたん。
園崎愛:嫌がる滑川を応接室に押し込んで、園崎が静かにドアを閉じる。
御薗野咲:ふう、と息を吐いて
御薗野咲:「ナイス」 軽く握った拳を差し出す
園崎愛:「ふふっ。ナイスです」こつん、と拳をぶつける。
園崎愛:少し耳を澄ませて。「殺し合い……にはなってないみたいですね」
御薗野咲:「ならないんじゃないかなあ、あの様子だと」
御薗野咲:「お母さんもあれで結構しっかりしてるし……」
園崎愛:「仲直りできるといいですねえ」
御薗野咲:「できるといいね。そっちの確率は半々くらいかなあ」 座っていた席に戻って、紅茶を淹れ直し始める
園崎愛:席に戻って、息を吐く。
園崎愛:「これで一件落着……」
園崎愛:「……と言って、いいんでしょうか?」
御薗野咲:「どうかなあ」
御薗野咲:「滑川さんの方は祈るしかないにしても、生徒会長の方はね。まだまだずっと難しいことが続くと思うよ」
園崎愛:「そうですね……」思案顔で頷いて「一体、どうなるんでしょうね。これからの学院は」
御薗野咲:「宇賀神さんが目指してるみたいに、争いがなくなるか、それともまた別の問題が起こるか」
御薗野咲:「分かんないよねー。予想大会でもする?」
園崎愛:「別の問題が起こったら……」
園崎愛:「また大変なことが起きたら……そうしたら、御薗さんはどうします?」
御薗野咲:「変わんないよ。それがまた、派閥がどうっていう話だったら、私はあんまり関わらないようにしたいし……」
御薗野咲:「……ルツィア全部を混乱させて、壊してしまうようなことなら、うーん……頑張って止めるようにしたいね」
園崎愛:「……ふふっ」くすりと笑って。
園崎愛:「今、答えが分かってて聞きました。半分くらい」
御薗野咲:「まあ、愛ちゃんは分かってくれてるって思ってたけど」 笑みを返し
御薗野咲:「ちゃんと口にしなきゃね。私はがんばります! っていうことは」
園崎愛:「はい。私も、それが聞きたかったんです」
園崎愛:「今回の事件は、御薗さんがいなければこの結末にはなっていなかったでしょうし……」
園崎愛:「……もちろん、私の時だってそうでしたよ」
園崎愛:「すごいです、御薗さんは」
御薗野咲:「ありがとう。そう言ってくれて嬉しい。……うん、実際私も、そこそこ頑張ったよね、って想ってる」
御薗野咲:紋章の指輪を撫でつつ 「けど、まあ……私がやったのって、結局、事件を解決したっていうだけだから」
御薗野咲:「最初から事件を起こさない、っていうことについては、あんまりね。私はできない。私は結局、ルツィアは今のまんまで良いって思ってるし」
御薗野咲:「今の、っていうのも変かな。ありのまま……?」
園崎愛:「……来年は」
園崎愛:目を細め、小首を傾げる。
園崎愛:「立候補してみたらいかがですか?会長選挙」
御薗野咲:「えー」 笑う 「どうしよっかなあ。普通に学内が落ち着いたら、私より立派な人、いっぱい出てきそうだし……」
御薗野咲:「もし普通の選挙になったら、知り合いの数とか派閥とか、やっぱりそういう話になりそうだし。……でも知名度はあるのか、私」
園崎愛:「それはそうですよー。もう校内でもトップの有名人です」笑って
園崎愛:「もし御薗さんが出るなら、私、推薦しますよ。全力でサポートします」
園崎愛:冗談めかしつつ、半分は本気の口調だ。
御薗野咲:頬に指を当てて 「うーん。今まで知り合った人に……最近は屠龍院さんともちょっとは仲良くなれたと思うし……」
御薗野咲:「どうしよう。取っちゃおうかなー、天下」
御薗野咲:「会長になったら愛ちゃん何したい?」
園崎愛:「そうですねえ……」唇に手を当てて考え込む。
園崎愛:「花を沢山植えるとか?それは美化委員か……」
園崎愛:「食堂を一日貸し切り!とか?」
御薗野咲:「ほんとに何でも良いよー。学校のシンボル、イカちゃんのやつにしちゃうとか」
御薗野咲:「ルツィア公認ゆるキャラでイカっぽい子を作るとか……」
園崎愛:「あっ、結局出来てないですもんね。それもやっちゃいましょうか」
御薗野咲:「やっちゃおうやっちゃおう。生徒会長になったらあれもこれもだよ」
園崎愛:「校章も触手と墨をモチーフにしちゃいましょうか」
御薗野咲:電話機の横からメモとペンを取って 「愛ちゃんデザインできる? 草案出さなきゃ」
園崎愛:「御薗さんはどうですか?したいこと」
御薗野咲:「私は、そうだな。うーん……」 ぐるぐると紙に円を描きながら
御薗野咲:「……これから先も、もっとたくさん、ルツィアの全部を楽しみたい、かな!」



【ED/晩翠凍衿】

聖ルツィア女学院 会長室
天花寺アスカ:「やあ、凍衿。よく来たね」
GM:その日もいつものように、天花寺アスカは君を出迎えた。
GM:だが、何もかもがいつも通りというわけではない。
GM:彼女の私物が飾られていた会長室は随分と片付けが進み、広々とすると同時にどこか物寂しい気配を漂わせていたし、
GM:何より、彼女はもうすぐここの主ではなくなるのだ。
GM:宇賀神たちへの引き継ぎ業務。彼女の最後の仕事も、そろそろ片が付くだろう。
GM:そうすれば本当に、天花寺アスカは名実ともに“雛罌粟の会”の会長ではなくなる。
天花寺アスカ:「今日は何か用事かな?それとも、僕に会いに来てくれたのかな」
晩翠凍衿:「両方ですかねえ。色々と聞きたいし、どうしてるのかも気になったし」
晩翠凍衿:そう口にしてから、首を巡らせて室内の様子を眺める。
晩翠凍衿:「……なんか変な感じ」
天花寺アスカ:「まあ、僕は慣れているのだけれどね」笑って「ここを出ていくのも、もう数度目だ」
晩翠凍衿:「あー。そうなるんだ……」
天花寺アスカ:「でも、恐らくまた帰ってくることはないのだろうと考えると……確かに少し、妙な気分になるね」
天花寺アスカ:長い歴史が刻まれてきた、壁や天井に目をやる。
天花寺アスカ:それから、君に視線を移して。「……聞きたいことって?」
晩翠凍衿:「あたしにとっても、“アスカさんの部屋”っていうイメージだったからなあ……」
晩翠凍衿:呟きながら、いつものように執務机の前まで歩き。
晩翠凍衿:……さらに回り込んで、会長の椅子の背後へ。
天花寺アスカ:「?」
晩翠凍衿:そこに座る天花寺アスカへと、覆いかぶさるように抱きつく。
晩翠凍衿:「とう」
天花寺アスカ:「……おやおや」困ったように笑う。
天花寺アスカ:「今日は随分甘えたがりだね」
天花寺アスカ:その頭を撫でて。「どうしたの」
晩翠凍衿:「……へへへ」その頭に頬を擦り付けながら。「いやあ。あたしももう良いかなって……」
晩翠凍衿:「あ、でもちゃんと真面目な話ですよ」
晩翠凍衿:「結局、今回の騒ぎって何だったんですか、とか」姿勢は特に変えないまま。
天花寺アスカ:「ふむ……」こちらもそのままの姿勢で。
天花寺アスカ:「まず、もう分かってると思うけど……今回の会長選を仕組んだのは、僕だ」
晩翠凍衿:「はい」頷く。
天花寺アスカ:「一つ目の目的は、戦いを通じて、どんな状況でも志を持ってこの学院を導いて行ける、会長に相応しい者を選出すること……」
晩翠凍衿:「……やりすぎな感もありますが、はい」
天花寺アスカ:「その為に、世界中に散っていた“七つの大罪”の皆を呼んで、協力して貰ったんだ」
天花寺アスカ:「まあ、一部は僕の想定を越えて、君の言う通り暴走していたのだけれどね」
晩翠凍衿:「一部……?」
晩翠凍衿:「一部??」
天花寺アスカ:「けど、その甲斐は有ったと思う。亜莉愛なら、きっとこの学院を良くしてくれるよ」
天花寺アスカ:「僕がいなくてもね」
晩翠凍衿:「そこも異論は無いですけどぉ」頬を膨らませる。ついでとばかりにまた頬擦りする。
晩翠凍衿:「……二つ目以降は?」
天花寺アスカ:「もう片方は……」
天花寺アスカ:会長用の机、鍵の掛かった引き出しから、何かを取り出す。
天花寺アスカ:それは、小さなブローチのように見える。銀色に輝く、雛罌粟の花。
晩翠凍衿:「……?」
GM:君はその輝きに見覚えがある。会長選で使われた、候補者の襷が放っていた光と同じものだ。
天花寺アスカ:「これを作る為」
天花寺アスカ:ことん、と、銀色の花を机に置く。
晩翠凍衿:「……安芸山さんから、この学校が何に使われていたかは聞きました」
晩翠凍衿:「つまり、それが?」
天花寺アスカ:「うん」
天花寺アスカ:「“散らぬ雛罌粟”」
天花寺アスカ:「口にしたものは永遠に歳を取ることがなくなる、不老の宝珠だよ」
晩翠凍衿:「……」神妙な眼差しでそれを見つめて。
晩翠凍衿:「……それを、どうするんですか」少し硬さを帯びた口調で言う。
天花寺アスカ:「……」
天花寺アスカ:す、と、掌に載せて君に差し出す。
天花寺アスカ:「あげる」
晩翠凍衿:驚きはない。ただ。
晩翠凍衿:手を伸ばすことはせず、天花寺アスカの手の上にあるそれに視線を注ぐ。
晩翠凍衿:「……なんと言うか」
晩翠凍衿:「死んだ兵士の財布を集めて買った贈り物を出された感じ……?」
天花寺アスカ:「とっても嬉しいってことかな?」
晩翠凍衿:「本気で言ってるなら今度は怒りますよ」
晩翠凍衿:「最後の思い出にこの部屋の床を凹ませていきます?」
天花寺アスカ:「冗談くらい言いたくなるだろ?」
天花寺アスカ:「苦労して作ったのに」掌の上で銀の花を転がす。
晩翠凍衿:「……苦労したのはあなただけじゃないでしょ?」やや声の調子を落とす。
天花寺アスカ:「別に、もしも君がいなくても会長選はこの形で執り行っていたよ」
天花寺アスカ:「襷が候補者を守ってくれるのは本当だからね。折角だから利用させてもらっただけさ」
晩翠凍衿:「あなたが認めてくれた亜莉愛ちゃんだって、必死で戦って勝ち上がったんですよ」
晩翠凍衿:「その結果そういうものが生み出されるなんて、途中までは全く知らなかった。今も知らない人がほとんどでしょう」
天花寺アスカ:「そうだろうね」
晩翠凍衿:「……それでも?」
天花寺アスカ:「うん。それでも、だ」
天花寺アスカ:「……知らなかったかい?僕はそういう女だよ」
天花寺アスカ:「自分がやりたいことをする。目的の為なら、利用できるものは何でも利用する」
晩翠凍衿:「…………」
天花寺アスカ:「それとも、幻滅したかな?」
晩翠凍衿:ぎゅ、と一度、抱きつく腕に力を込めて。
晩翠凍衿:「だったら」
晩翠凍衿:「もっとちゃんと言ってください。あげる、じゃありませんよ」
晩翠凍衿:「あなたにとって、あたしがどういう存在で」
晩翠凍衿:「何を考えてあたしにそれを差し出すのか」
天花寺アスカ:「……」
天花寺アスカ:「……凍衿」とんとん、と腕を叩いて、椅子を引き、今度は正面から向き合う。
晩翠凍衿:「はい」居住まいを正して対峙する。
天花寺アスカ:「僕は元々、公明正大な正義の味方になんてなった覚えはないからね」
天花寺アスカ:「いつだって、自分の天秤で動いているだけだ」
天花寺アスカ:「その天秤の片皿に、君を載せたんだ」
晩翠凍衿:「……うん」
天花寺アスカ:掌上の雛罌粟に目を落とし、溜息をつく。
天花寺アスカ:「……全く、君には困らされるな」
天花寺アスカ:「これを渡した時点で、分かってくれると思ったんだけどな」
晩翠凍衿:じっと動かない。
天花寺アスカ:「……凍衿」
天花寺アスカ:その目をじっと見つめて。
天花寺アスカ:「君を愛してる」
天花寺アスカ:「君となら、永遠だって一緒に居たい」
天花寺アスカ:「これは、その証だ」
天花寺アスカ:輝く銀色の花を、静かに君に差し出す。
晩翠凍衿:数秒か、あるいは数分か。部屋の中を沈黙に浸して。
晩翠凍衿:「…………ずっと考えてたんです」
晩翠凍衿:ぽつりと呟く。
晩翠凍衿:「あなたが、この学校で殺された生徒に詰め寄られて」
晩翠凍衿:「あっさり死ぬのも仕方ないと言った時のことを」
天花寺アスカ:「……」
晩翠凍衿:「あたしは……」
晩翠凍衿:「……言いましたよね。今回。あなたが死んだり、二度と会えなくなったりするなら、あたしも死ぬって」
天花寺アスカ:「……ああ」
晩翠凍衿:「結局、全然見当外れだったわけですけど……あれは別に、意地悪で言ったとか、そういうつもりじゃなくて」
晩翠凍衿:「つまり……」
晩翠凍衿:目を瞑り、息を吸って吐く。
晩翠凍衿:「“そうである”自分に、命を懸ける」
晩翠凍衿:「そういうことなんじゃないかと、思って」
天花寺アスカ:「…………自分…………」
天花寺アスカ:「……じゃあ」
天花寺アスカ:「“そうである”君は……どうするのかな」
晩翠凍衿:「……あたしはUGNで、その任務に誇りだってありますけど、そのために死ねるかと聞かれたら即答はできないです」
晩翠凍衿:「でも」
晩翠凍衿:「あなたのためなら」
晩翠凍衿:「あなたを好きな気持ちを貫くためなら死ねる」
晩翠凍衿:銀色の花を、両手で包み込むようにして受け取る。
晩翠凍衿:「アスカさん」
晩翠凍衿:「愛してます。ずっと一緒にいたいです」
晩翠凍衿:「……だから、これも、もう」
晩翠凍衿:小さく笑う。
晩翠凍衿:「あたしのもの。返しませんよ」
晩翠凍衿:そうして、自身の胸元に両手を寄せ、改めて銀の雛罌粟を覗き込み。
晩翠凍衿:口に入れて、ぐっと飲み込む。
GM:飲み込んだ瞬間、銀の花はばらりと解け、その感触は瞬く間に消えていく。
GM:その感覚も数秒で無くなり……消える。まるで何事も無かったかのように、身体には何の異常も無い。
晩翠凍衿:「…………」
天花寺アスカ:「……」息を吐く。
天花寺アスカ:「良かった。突き返されるかと思ったよ」
晩翠凍衿:「……そんなことしませんけど」窺うように左右に首を振り、両手を握ったり開いたりして。
晩翠凍衿:「意外と何ともないですね。本当に効いたんでしょうか」
天花寺アスカ:「君は若いからなあ」笑って。「効果が実感できるのは2年か3年……もっとかな」
天花寺アスカ:「……兎に角、これで最後の仕事も終わったな」
天花寺アスカ:がらりとした会長室を見回して、感慨深そうに息を吐く。
晩翠凍衿:「ふーむ。これで普通に年取り続けたら爆笑ものなんですが──」
晩翠凍衿:「あっ!」
天花寺アスカ:「何だい」
晩翠凍衿:「髪!」
晩翠凍衿:「髪って伸びるんですか!?」
晩翠凍衿:「誰かさんのせいでこんなんなってるんですけど!」
晩翠凍衿:寒色の双尾を掴んでぴこぴこと揺らす。
晩翠凍衿:戦闘で切れた片側に合わせて揃えたため、両方とも普段の半分程度の長さになっている。
天花寺アスカ:「いっそのこと、この機会に短くしてみたらどうだい?そっちも似合うと思うよ?」
晩翠凍衿:「えっちょっと」
晩翠凍衿:「本当に……!?」
天花寺アスカ:「心配せずとも、基礎的な代謝は止まらないよ。でなければ爪も伸びないし、傷も治らないし……ご飯だって美味しくないだろう」
晩翠凍衿:「ああ……」
晩翠凍衿:「確かに。それもそうか」すとんと落ち着く。
天花寺アスカ:「ところで、君の家、ベッドは一つだったね」
天花寺アスカ:「予備はあるかい?」
晩翠凍衿:「え? はい」
晩翠凍衿:「はい?」
晩翠凍衿:「ないですが」
天花寺アスカ:「そうか。じゃあ、帰りにでも見に行こうか」
天花寺アスカ:「僕としては同じベットで寝てもいいけれど……一人用だと流石に狭いだろうからね」
晩翠凍衿:「うちに住む気でいらっしゃる……?」
天花寺アスカ:「?」
天花寺アスカ:「おや。言っておいたはずだろう?」
天花寺アスカ:「全部終わったら、必ず君のところへ行くって」
天花寺アスカ:「終わったよ?全部」
晩翠凍衿:「ああ」ぽんと手を打つ。「なるほど。一本取られました」
晩翠凍衿:「…………」
晩翠凍衿:「二つ疑問が」
天花寺アスカ:「聞こうか」
晩翠凍衿:「あたしの部屋、自分で契約してるわけじゃなくて、UGNが借りたのを割り当てられてるやつで。まあそんなにうるさく言われないとは思うんですけど」
晩翠凍衿:「アスカさんは良いんですか? 気持ち的にと言うか」
天花寺アスカ:「そこまでアレルギー的に嫌いなわけじゃないさ。組織として信用を置くのは出来なかっただけでね」
天花寺アスカ:「第一、君だってUGNだろう?」
晩翠凍衿:「ふうん。そういうものですか」頷く。
天花寺アスカ:「君と会わなければ、もっと偏見を持っていたかもしれないけれどね」
晩翠凍衿:「……たぶんこの学校、オーヴァード化した生徒の扱いなんかの面で、今後結構UGNの手が入っちゃうと思うんですが」
晩翠凍衿:「その辺りはご承知いただけます?」
天花寺アスカ:「それはこれからの彼女たちの選択だからね。退く僕が口を出すことじゃないさ」
天花寺アスカ:「まあ、それこそ……君と出会って居なければ、止めていたかもしれないね」
晩翠凍衿:「……光栄です」ようやく苦笑するように表情を崩す。
晩翠凍衿:「あたしもそんなに無茶なやり方にはならないように見ておくので。安心してもらえればと」
天花寺アスカ:「うん。分かったよ」
晩翠凍衿:「あ、それで、話逸らしてごめんなさい。二つ目」
晩翠凍衿:「アスカさん、そもそもここを離れて大丈夫なんですか?」
晩翠凍衿:「地下の本体をどうするのかとか。信仰心から得られるレネゲイドが無くならないのかとか」
天花寺アスカ:「ああ……その事かい」
天花寺アスカ:「本体は……」
天花寺アスカ:「……気付いてなかったのかい?だいぶ前から僕だよ」
晩翠凍衿:「え」
天花寺アスカ:自分の胸元に触れて。
天花寺アスカ:「UGNではヒューマンズネイバーと言うのだったかな?化身を作る程度訳ないさ」
天花寺アスカ:「……気付いてなかったの?」
天花寺アスカ:「キスまでしたのに」
晩翠凍衿:「ええ……? だって」
晩翠凍衿:つかつか歩み寄り、肩や腰を叩く。
天花寺アスカ:「くすぐったいよ」
晩翠凍衿:「最初に会った時ってこうじゃなかったんですか?」
天花寺アスカ:「最初は義体を動かしていたようなものだね。剣や指輪、襷なんかを作ることの延長さ」
天花寺アスカ:「でも、生身で触れ合いたい相手が出来たからね」
晩翠凍衿:「へ、へえー……」
晩翠凍衿:近くなった距離から瞳を覗き込んで。
晩翠凍衿:「…………」
天花寺アスカ:海のような深い蒼の瞳が、じっと君を見つめ返す。
晩翠凍衿:徐々に頬に赤みが差した、と見えるや。
晩翠凍衿:椅子に腰かける天花寺アスカの膝の上に、するりと体を滑らせて座り込む。
晩翠凍衿:「し」
晩翠凍衿:「信仰心の方は?」
晩翠凍衿:腰から下は言わずもがな。上体もほとんど密着するような距離で向かい合いながら。
天花寺アスカ:「信仰心についてはね」受け入れ、緩く抱くように掌を合わせて。
天花寺アスカ:「信仰というのは、人の精神の力だ」
天花寺アスカ:「この土地に住まう人々が、僕に向ける尊敬や畏怖のような精神の力……僕は土地神として、それを糧にしてきた」
天花寺アスカ:「だから、問題無いよ」
天花寺アスカ:微笑みかける。
天花寺アスカ:「愛してくれるんだろう?この学院の全生徒より」
晩翠凍衿:「それは、もちろん──」声を弾ませて言いかけて。
晩翠凍衿:「あ」
晩翠凍衿:「……まさか妙に強かったのもそのせい?」
天花寺アスカ:「さあ、どうだろうね?」
天花寺アスカ:「違うんじゃないかな。ただ僕が頑張っただけだよ」
天花寺アスカ:「君の愛の力なら、今頃勝ってしまっていただろうからね」
晩翠凍衿:「ええー。教えてくれないんですかそこ」
晩翠凍衿:「……」
晩翠凍衿:「……気になるんですけど」上目で睨むようにしながら問う。
天花寺アスカ:「さてね。無理をしたのは確かだよ」頭を撫でて。「まだあちこち身体が痛いくらいだ」
晩翠凍衿:「むう……」
晩翠凍衿:軽い音を立て、凭れかかるように抱きつく。
晩翠凍衿:「……でも、じゃあ、大丈夫なんですね」
晩翠凍衿:「ほんとに一緒にいられるんですね」
天花寺アスカ:「うん。大丈夫だよ」
天花寺アスカ:「心配いらない。もう会長もやめるんだからね。何か企てる必要も無い」
天花寺アスカ:「これからは、ただの天花寺アスカとして、ずっと君と一緒にいるよ」
晩翠凍衿:くす、と笑って、体を離す。
晩翠凍衿:再び間近で向き合う形。自分がされているのと同じく、黒絹めいた髪をなぞるように撫でて。
晩翠凍衿:「……来年」
晩翠凍衿:「年内は、ちょっと任務が忙しそうなんですけど」
晩翠凍衿:「来年になったら、二人で色々なことをしましょうね」
天花寺アスカ:「うん。君は何がしたい?」
晩翠凍衿:「あなたと一緒なら何でも」
晩翠凍衿:「日常のちょっとしたこととか。デートに行ったりとか。一緒に部屋でごろごろしたりとか。旅行だって行けるかも」
晩翠凍衿:「……永遠の時間があったって、足りるかどうか不安になるくらい」
天花寺アスカ:「ああ。それは……」
天花寺アスカ:にこりと笑って。
天花寺アスカ:「楽しみだね。すごく」
晩翠凍衿:「ええ」
晩翠凍衿:──そのために。
晩翠凍衿:来年を、必ず迎える。
晩翠凍衿:保証された明日などないと言った。その通りの言葉。今は地球上の何者にとっても、明くる年は存在しないことが保証されている。
晩翠凍衿:だから必ず、それを覆す。
天花寺アスカ:ゆっくりと君を抱き上げて。
天花寺アスカ:「まずは今晩、食事でもどうかな」
晩翠凍衿:「……はい」
晩翠凍衿:その決意を、胸の内深くに秘めて。
晩翠凍衿:「喜んで」
晩翠凍衿:微笑み、一時の安らぎの中に体を委ねた。

---

天花寺アスカ:────橙の夕陽に照らされて、晩翠凍衿と共に、会長室を出ていく。
天花寺アスカ:自分が生まれた場所。守るべき場所。縛られていた場所。
天花寺アスカ:一度だけ振り返り、その部屋を眺める。
天花寺アスカ:がらんとした室内は寂しげで、けれどそれは、春の芽吹きを待つ新雪の野にも似ていた。
天花寺アスカ:「……」
天花寺アスカ:じっとそれを見つめて。前方から、最愛の少女の呼ぶ声がする。
天花寺アスカ:ふ、と表情を緩めて。
天花寺アスカ:「──さらば、聖ルツィア女学院」
天花寺アスカ:灯りを落として、部屋を後にした。







Double Cross The 3rd edition
『さらば聖ルツィア女学院』
Fin.










GM:全行程終了です。お疲れさまでした!
宇賀神亜莉愛:お疲れさまでした!
葭原 百合子:本当にお疲れ様でした!
晩翠凍衿:お疲れ様でしたー!
御薗野咲:お疲れさまでした!