タイトル



メインログ/雑談ログ




Character


Espoir/アッシュ・ノイ・ジラード (キャラシート)

Sol/ルカ(斑鳩・フォード) (キャラシート)

model-620/クレア・アップルシード (キャラシート)

鉄王Roi de fer/ギルトレット・レッドフォード (キャラシート)

Mélusine / L'Immortelle/デュバリー (キャラシート)

GM:すきゃっと

サブGM:DT


Index


Case01『邂逅/ENCOUNTER』

Opening
【OP/ギルトレット・レッドフォード】
【OP/アッシュ・ノイ・ジラード】
【OP/クレア・アップルシード】
【OP/アイギス】
【OP/デュバリー】
【OP/ルカ】

Middle phase
【Middle1/「我々自身が勝ち馬なのだからな」】
【Masterscene2】
【Middle2/「盾割りには箔が付きますから」】
【Middle3/「何か一つでも支えがあれば人は耐えられるものさ」】
【Middle4/「私は彼が、『本物の英雄』になってくれるんじゃないかと思ってる」】

Climax
【Climax/HOW TO GENOCIDE】

Ending
【ED/デュバリー(A)】
【ED/クレア・アップルシード】
【ED/ルカ】
【ED/アッシュ・ノイ・ジラード(A)】
【ED/ギルトレット・レッドフォード】
【ED/アッシュ・ノイ・ジラード(B)】
【ED/デュバリー(B)】
【ED/アッシュ・ノイ・ジラード/ルカ】
【Masterscene3】



【Masterscene】

コリン・ゴッズウィル:照りつける陽射しの中で目が覚めた。
コリン・ゴッズウィル:材木と葉を組み合わせただけの粗末な小屋にあっては、赤道直下の日光を遮ることもままならない。
コリン・ゴッズウィル:身体は鉛のように重かったけど、気力を振り絞って身を起こす。
GM:「コリン」
コリン・ゴッズウィル:俺が起きたのに気付いたのか、ケネスが声を掛けてくる。数日前にこのキャンプで知り合ったばかりの友達だ。
GM:「今日は配給あるらしいよ。行ってみよう」
コリン・ゴッズウィル:「本当か?よし、急ごう」
コリン・ゴッズウィル:犇めき合う人の間をかき分けるように、二人で配給のテントを目指した。
コリン・ゴッズウィル:このキャンプの人々は誰も彼も生気に欠けて、幽霊の群れの中にいるようだ。骨と皮ばかりの手足に、浮き出た肋。子供達は腹ばかりが異様に膨らんでいる。
コリン・ゴッズウィル:彼らを苦しめているのは飢えばかりではない。誰もが家を追われ、多くの人が家族や友人を失っている。そして、これから行くべき宛も無いのだ。
コリン・ゴッズウィル:それは俺も例外じゃなかった。両親も妹も殺されて、一人でこのキャンプに辿り着いたのはつい一週間ほど前のことだ。
コリン・ゴッズウィル:敵に港を封鎖されたらしいと聞いたのは、もう半年も前のことになる。以来俺たち──イグボを取り巻く状況は、日に日に悪くなる一方だ。
コリン・ゴッズウィル:最初はエヌグだったはずの首都は、敵に攻められてアバ、ウムアヒアと次々変わって、今はどこなのかもよく知らない。あまり興味も無かった。
コリン・ゴッズウィル:どうして戦争をしているのかも、俺にはよく分からなかった。前は同じ国だったはずの連中がいきなり敵になって、俺たちを殺し始めた。
コリン・ゴッズウィル:沢山の悲しいことが起こりすぎて、俺は深く考えるのをやめていた。家を出た日も、友達のドリスと別れた日も、父さんと母さんが死んだ日も、妹のダーラが死んだ日も、悲しんでいる暇は無かった。立ち止まれば俺も死んでいたと思う。
コリン・ゴッズウィル:朝起きるたびに状況は変わった。ここのキャンプはもう駄目だとか、向こうには仕事があるらしいだとか、あっちに行けば海外の援助があるだとか。人の波に揉みくちゃにされるように必死に生き延び、西へ東へ歩き続けて、そうこうしている内に、俺は悲しむタイミングをすっかり逃してしまっていた。
コリン・ゴッズウィル:気を紛らわせる為に本や音楽が欲しくても、それも無かった。けれど何より、そんな時でも腹は減るのだ。それが一番つらかった。
GM
コリン・ゴッズウィル:配給のテントで差し出した椀に盛られたのは、掌上にも余るような薄くて僅かな粥だけだった。
コリン・ゴッズウィル:これだけか、とも思わなかった。これだけすら無い日の方が多くなっていたからだ。
コリン・ゴッズウィル:キャンプのはずれ、密林の際。ケネスと二人で汁の一滴も惜しむように食べた。少しでも満腹感が欲しくて、口の中で延々と噛み続ける。
コリン・ゴッズウィル:「なあ、戦争終わったら何食べたい?」
コリン・ゴッズウィル:俺が何気無く訊くとケネスは暫く考えて、
GM:「鶏を蒸したやつが食べたいな。お母さんがたまに作ってくれたんだ」
コリン・ゴッズウィル:「旨そうだな」
コリン・ゴッズウィル:ケネスの両親のことは聞いていなかった。彼はいつも一人だったし、ここにはそういう連中ばかりだったから、わざわざ聞こうとも思わなかった。
コリン・ゴッズウィル:「……前にいたキャンプで、父さんが米を盗んできてくれてさ。他の人に見つからないように、夜にこっそり焼いて食べたんだ」
GM:「へえ」
コリン・ゴッズウィル:ケネスが愉快そうな顔をする。
コリン・ゴッズウィル:「どんなご馳走より、あれが一番美味しかったな」
GM:「いいお父さんだね」
コリン・ゴッズウィル:そう言われて、その時の気持ちが蘇ってきた。父さんがすごく誇らしくて、父さんも米を食べる俺と妹を見て嬉しそうにしていた。
GM:「僕の父さんもさ」
コリン・ゴッズウィル:ケネスの頭に穴が空いた。
コリン・ゴッズウィル:湿った音がして、地面にピンク色の肉片が飛び散った。首から力が抜け、かくん、と俯くように倒れる。
コリン・ゴッズウィル:「──」
コリン・ゴッズウィル:声も出さずに走り出した。たちまち悲鳴と怒号、銃声が響き渡る。
コリン・ゴッズウィル:どちらに行けばいい?キャンプはもう駄目だ。混乱の中を右往左往する。風を切る音。銃弾がすぐ側を何度も掠める。
コリン・ゴッズウィル:密林に飛び込んでいく人の流れを見て、俺も続いた。背後からはまだ銃声──遠ざかっていない。追い掛けてきている。
コリン・ゴッズウィル:死に物狂いで走った。尖った木を踏み抜いて足から血が噴き出す。けれど殆ど痛みも感じなかった。木々に紛れるように走り続けて──
コリン・ゴッズウィル:──爆音、衝撃。すぐ前を走っていた男が吹き飛ばされた。
コリン・ゴッズウィル:一瞬、何が起きたのか分からなかった。ひどい耳鳴りの中、片足を失くした血まみれの男を見て気付く。地雷だ。
コリン・ゴッズウィル:落ち葉の堆積した地面に必死に視線を巡らせる。足が竦んで動けない。
コリン・ゴッズウィル:立ち止まった途端、右目がかっと熱くなった。
コリン・ゴッズウィル:「あっ」
コリン・ゴッズウィル:目を開けようとして、出来ない。顔に触れた掌は真っ赤な血でべっとりと染まっていた。撃たれた。銃弾が目を掠めたのだ。
コリン・ゴッズウィル:悲鳴をあげて蹲ると、背後から藪を掻き分ける音がした。
GM:「こっちに来い」
コリン・ゴッズウィル:バンダナを巻いて銃を構えた、俺よりほんの少し歳上の子供だった。地雷原を警戒してか、それ以上近付いてはこない。
コリン・ゴッズウィル:銃口は俺に向いていた。既に引き金に指がかかっている。右目からの血は止まらない。
コリン・ゴッズウィル:呼吸が浅くなる。肺と心臓が痛む。ケネスは死んでしまったのだろうか。暑い。あの時の父さんの顔。妹を母さんに頼まれて。銃が日光を反射している。
GM:「早くしろ」
コリン・ゴッズウィル:兵士が苛立ちを見せ、銃口を動かす。
コリン・ゴッズウィル:「……どうしてだ」
GM:「何?」
コリン・ゴッズウィル:「どうして俺たちを殺すんだ」
コリン・ゴッズウィル:思わず口が動いていた。怒りではなかった。言葉通りの疑問だ。どうして家族は殺されたのか。何故俺は今殺されるのか。せめてそれが知りたかった。
コリン・ゴッズウィル:「俺は何もしてない。あんたのことも知らない。俺の家族も。どうして殺すんだ」
コリン・ゴッズウィル:兵士は幼さの残る顔に、蔑むような笑みを浮かべた。
GM:「当然だろ。お前らがイグボ人だからだ」
コリン・ゴッズウィル:言っている意味が分からなかった。
GM:「お前達は全員殺してやる。一人も残さない。どうせ俺たちを馬鹿にしてるんだろ?お前らはナイジェリアの敵だ。お前の家族も、同じように殺す」
コリン・ゴッズウィル:「あ……」
コリン・ゴッズウィル:そんな理由で。それだけの理由で。そんな、訳の分からない理由で?
コリン・ゴッズウィル:トリガーが引かれていく。その様子がひどくゆっくりと見えた。
コリン・ゴッズウィル:「あぁあ──」
コリン・ゴッズウィル:身体の奥。胸の底。魂とでも言うべき場所から。
コリン・ゴッズウィル:「あぁあああぁあ────!」
コリン・ゴッズウィル:怒りと、憎しみと、悲しみと、絶叫と共に。自分の中に、新たな何かが生まれ落ちるのを感じた。



Trailer



1963年、8月。
傭兵組織アイギスに、二つの依頼が同時に舞い込んだ。
それは内戦中の連邦政府と独立勢力からの、互いへの戦争介入を求める依頼だった。
アイギス指導者である舞・R・アーデルハイドは受諾選考の為、直接現地に赴いての視察と情報収集を行うことを決定する。

向かう先は西アフリカ、ナイジェリア。
欧州による支配の傷が色濃く残る多民族国家。
憎悪と狂気の渦巻く戦場。
水面下で繰り広げられる列強の策謀。
熱帯の密林、誰の故郷でも無い場所で、傭兵達は殺し合う。
アイギスは極彩の地獄へ──。

Double Cross The 3rd edition
リプレイ:リバース Case02
『叢林死行/HOW TO GENOCIDE』
ダブルクロス──それは裏切りを意味する言葉。







Preplay


GM:ではリプレイ:リバース第2話始めていきましょう
GM:早速自己紹介から!アッシュくんお願いします
アッシュ:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYhLfE2QMM
アッシュ:d'accord.仰せのままに。
アッシュ:コードネーム"Espoir"こと、フランス唯一のオーヴァード戦力。アッシュ・ノイ・ジラード。
GM:アッシュ様~♡
アッシュ:その強さから英雄とも称されるってのは1話を読んでくれた皆ならもうご存じだな?
GM:みんなしってるね
アッシュ:今は傭兵であるアイギス達と連携を取って戦闘を行ってる。そうしろって上層部のお達しでね。
アッシュ:オレとしても連携しててやりやすいんで助かってるよ。今後もそうであるよう願いたいね。
GM:そうありなさいよ!アイギスども!
アッシュ:さて、前回からの変更としてはアームズリンクのレベル上昇と、ライトニングリンク・バリアクラッカーの取得。
アッシュ:シンプルに攻撃性能が上がった形だな。役割的にもそれが一番重要だろうし。
GM:火力出して(うちわ)
アッシュ:言うべきことはそのくらいか?今回もよろしく。
GM:よろしくお願いします!今回のハンドアウトはこちらになります

アッシュ・ノイ・ジラード
シナリオロイス:ベルナデット・アン・マンロー
君はフランス軍唯一のオーヴァード戦力であり、その発見以降、幼くしてあらゆる戦闘の英才教育を施されてきた。
ベルナデット・アン・マンローは、その最も基礎となる部分を君に教え込んだ人物であり、君にとっては恩師に等しい存在だ。
そしてもう一つ──彼女もまた、傭兵だ。
数年の時を経て今、君と彼女の人生は再び交わろうとしている。
ただし今度は、相争う敵として。


GM:昔の知り合いが出ます
アッシュ:懐かしい顔だな。良いね。
アッシュ:先生相手なら絶対に斬り合い甲斐がある。
GM:師匠~ってレベルで付き合いが深かったわけではないと思いますが まあ数週間は一緒だったのかな 今のアッシュくんの基礎を作った人だと思います
GM:仲良くしようね~
アッシュ:勿論。再会を楽しみにしてるよ。
GM:お楽しみに!それではお次!
GM:ルカくん自己紹介お願いします!
ルカ:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY0eG-2AMM
ルカ:はーい!ルカだよ!
ルカ:まずは成長報告から。
ルカ:新エフェクト《崩れずの群れ》および《餓狼の爪》を取得し、カバーリングと攻撃支援ができるようになりました。
ルカ:またエンブレムで行動値上昇と火力を上げたのと、技能をちょこちょこ細かくいじった感じです。
GM:ルカちゃん~~
ルカ:個人的なこだわりが「コネ:噂好きの友人」の取得で
ルカ:オフの日などに地元の若者と仲良くなってたら良いな~と思って、そういうイメージで取得してます。
GM:友達できてるじゃん!
ルカ:自分がオーヴァードということはなるべく隠して 地元の若者と遊んでいたい そういう男
GM:オーヴァードとも仲良くして
ルカ:いや…でも今回は前回から3ヶ月から経過したし
ルカ:アイギスの面々にはまあまあ気を許し始めているのではないかな…? 多分…?
GM:ルカちゃん……
GM:元気にしてる?お腹しまって寝てる?送った野菜食べた?
ルカ:う…うるせえ!ほっとけよ母ちゃん!
ルカ:アッシュ様へは変わらず「お前のことが嫌い」オーラを放っていこうと思います!そんな感じです!
ルカ:以上です~ 今回もよろしくお願いします!
GM:ルカちゃんが元気そうでお母さん嬉しいわ よろしくお願いします
GM:ハンドアウトはこちら!

ルカ
シナリオロイス:朱劉帆
君がアイギスに入隊して、早くも3ヶ月近くが経とうとしていた。
傭兵、そしてオーヴァードとしての生活は慣れぬところもあるだろうが、何とか大きな問題もなく過ごすことが出来ている。
今回の任務で君に与えられた役割は、連邦政府側と接触し、直接話を聞いてくること。
そこで君は一人の男、朱劉帆と出会う。
一つところに留まらず戦地を渡り歩く悪名高いウォーモンガーであり、傭兵であり、オーヴァード。
今回は彼もまた、連邦政府に雇われていた。


GM:なんか男と会うらしいです
ルカ:すべての文章が不安なんですけど………
GM:仲良くしてね
ルカ:イケメンですか?
GM:会ってみてのお楽しみ!
ルカ:はーい 楽しみです!
GM:ではお次!
GM:クレアくんお願いします!
クレア:お任せになって
クレア:皆様ごきげんよう。アイギス一の狙撃手(スナイパー)、クレア・アップルシードです
クレア:最強のオーヴァード"リッケンバッカー"の複製体として軍事企業アップルに作られた人造人間。趣味はお菓子作りです。
GM:クレアくん~♡
クレア:特殊な生い立ちですがアイギスの皆さんとは仲良しです。今日も職場のQOLを向上させるためにがんばります
GM:何て頼れる人材なんだ
クレア:前回からの成長としては《魔弾の射手》《剣精の手》のレベルを最大まで取って《ギガンティックモード》、デリバリーを取得
クレア:残りで射撃、情報技能とイージーをいくつか取ってます。
クレア:広域殲滅もこなせる万能スナイパーの性能をご覧に入れます。よろしくお願いします
GM:よろしくお願いします!万能すぎるだろ ハンドアウトはこちら!

クレア・アップルシード
シナリオロイス:ジョニー・アップルシード
世界最強のオーヴァード、リッケンバッカー。
その力を手にするのは、各国にとって悲願であり、アップル・ディスコルディア社にとっては目標だった。
リッケンバッカーの複製体──かつては大量に存在した『子供達』も、度重なる実験や蠱毒じみた戦闘訓練、そして元より度外視されていた耐用年数により次々と数を減らし、今では君と彼──ジョニーだけになっていた。
その夜、君とジョニーは長らく機会を待ち侘びていた計画を実行に移した。
実験施設から逃げ出し、自由を手にする為の計画だ。
これからは誰に縛られることもなく、二人で助け合いながら生きていく。
……その筈だった。


GM:時には昔の話をというわけですね
クレア:そうなんだ。ジョニーと自分は二人で脱出を……
クレア:あれ……ジョニー……いない……
GM:なんでだろ~~
GM:ベガスで豪遊してるのかも
クレア:まったく仕方のないやつだなあいつも
GM:迎えにいってあげましょうね
GM:というわけで次!
GM:ギルトレットさんお願いします!
ギル:ぽぽぽ
ギル:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY3aPI0wMM
ギル:こんにちは!アイギスソルジャーのギルです
ギル:アイギスの中でも最古参のオーヴァード。大切なものは妹と仲間。祖国を守るために今回も頑張るぞ~。
GM:ギルくん~~♡
ギル:前回はルカくんと仲良ししきれなかった感じがするので今回こそ家族の話をちゃんとしたいですね。
ギル:今回は昔の仲間との話があるようなのでそれも楽しみ。朱ちゃんとも知り合いだったとはね……
ギル:どんな関係だったんでしょうね。もしかしたら妹なのかもしれない……。
GM:戦歴が長いと知り合いが多いぜ
GM:妹なのかも
ギル:成長はカンパニーを取得したり技能を取得したり、基礎力をあげたりしました。
ギル:あとは防御用に竜鱗も1レベルで取得。元の装甲が高いから結構役に立つんじゃないかな。
GM:強すぎる 勘弁してくれ
ギル:カンパニーはチームを組んだ皆にも効果あるらしいから
ギル:他の人にも効果を把握しておいてもらえると嬉しいぜ。そんな感じ!よろしくね~
GM:会社を興してる ハンドアウトはこちら!

ギルトレット・レッドフォード
シナリオロイス:マティアス・イェスタ・アドルフソン
数年、あるいは十数年前。
君の思考と記憶が、今よりも明瞭だった頃のことだ。
ある戦場の只中で、君は束の間、任務を共にした傭兵と会話を交わしていた。
一人は朱劉帆。もう一人は、マティアス・イェスタ・アドルフソン。
詩人とでも言われれば信じてしまいそうな、物静かで穏やかな風貌の男だ。
彼は照れるようにはにかみながら、君に小さな夢を語ってみせた。
いつか沢山の仲間を集めて、自分だけの傭兵団を作るのだと。
彼の夢がそれから、どうなったのか。
君の記憶には、残っていない。


GM:結構昔の知り合いです
ギル:マティ……
ギル:覚えているのかいないのか
GM:仲良くしてね!
GM:妹かも
ギル:家族の話をしようね
GM:というわけでよろしくお願いします!
ギル:よろしくでーす!
GM:ではラスト!デュバリーさんお願いします
デュバリー:はーい
デュバリー:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY3I__3QMM
デュバリー:妖精騎士ランスロットです。
GM:デュバリーだろ
デュバリー:そう。間違えた。デュバリーです。コードネームは"メリュジーヌ"、もしくは"死なない女"。少女の形をとった不老のレネゲイドビーイング。
デュバリー:娼婦互助組織"メリュジーヌの娘たち"の長。私の存在で、いろんなことがグチャグチャのこの世界でも、売春婦周りだけは史実よりも治安が良いんだよ。
GM:有能顔良女!
デュバリー:色々あってアッシュがいる"アイギス"とは秘密裏に協力中。地位ある者も脛に傷持つ者も、私たちの前では裸になる。その情報網はちょっとしたものなんだ。
デュバリー:そうは言いつつ今回の成長は《オリジン:プラント》に《加速装置》と、戦闘に傾いたものになってます。
デュバリー:これでキリッと動いて固定値ドッジも捗る! 前回大変だったし、これからも危ない橋を渡ることは多いだろうからね。
GM:これ以上達成値を上げるな~~~~
デュバリー:そうは言ってもこの速度で経験値が増えていくキャンペーンで固定値ドッジ型はこの先生き残れるのか。よろしくお願いします。
GM:よろしくお願いします!そんなデュバリーさんのハンドアウトはこちら!

デュバリー
シナリオロイス:コリン・ゴッズウィル
世界を揺るがしかねない爆弾──“プロホロフカの惨劇”に関わるネガフィルム。
ガリオ・ネルソンの個人口座に隠されていたそれは、しかし自壊機構付きの金庫で更に堅く守られていた。
暗号解読を待つ間、君は改めてアイギスに身を寄せることとなる。
君に与えられた役割は、独立勢力側と接触し、情報を集めること。
そこで出会ったのは一人の少年。覚醒したばかりのオーヴァード──コリン・ゴッズウィル。
圧倒的に不利な戦況でたった一人、彼は味方の抵抗を支えていた。


GM:ショタふれあいコーナーです
デュバリー:惨劇フィルムは後回しか。まあ慎重にやらなきゃね。
デュバリー:そしてそれはそれとして、情報収集。そっちの方は本業だ。
デュバリー:子供の相手は得意だから。任せてほしい。
GM:わ~優しいお姉さんだな~
デュバリー:加減もばっちり もう間違えない
デュバリー:《加速装置》の力、お見せします。
GM:何か固定ロイスに書いてあるけど よく見えない
GM:というわけでやっていきましょう!皆さんよろしくお願いします。
デュバリー:はーい。よろしくお願いします!



【OP/ギルトレット・レッドフォード】

GM:ギルさんのOPです。登場どうぞ!
ギル:うおー
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を1D3+3(→ 4)増加 (41 → 45)
十数年前 中東
GM:地響きと爆音が鳴り続けている。
GM:ぱらぱらと降ってくる土。火薬の匂い。埃と煙が立ち込め、視界は殆どゼロに近い。
GM:ある中東の戦場。君は塹壕に篭り、引っ切り無しに続く絨毯爆撃をやり過ごしていた。
GM:戦場においてオーヴァードの優位性は圧倒的なものだが、それでも一般戦力で対抗する手段もいくつか存在している。
GM:ひとつは有線兵器と呼ばれる類のもの。機銃や砲台を遠隔操作できるよう改造し、ワーディングの及ばない密閉空間や遥か遠方から操作する。
GM:ただし精密性や操作性は非常に悪く、殆ど有効打を与えるには至らない。牽制や遅滞程度が関の山だ。
GM:もう一つは長距離狙撃。ワーディングの届かない位置から攻撃するというシンプルな発想だ。急所に命中させれば、オーヴァードといえど大きなダメージを負わせることが出来るが──
GM:そんなことが可能な狙撃手はごく僅かであるし、地平線まで届くようなワーディングを展開可能なオーヴァードも少なくない。仮に何とか命中させてもリザレクトがある。あまり現実味のある手段とは言えないのが現状だ。
GM:そして最後が、この大規模爆撃だ。
GM:反撃の及ばない上空から、一方的に大量の火力を以て攻撃する。大量の資源と財力を浪費し、使える場所と条件も限られてはいるが、ある程度有効な手段ではある。
GM:実際、オーヴァードに対してこうした攻撃が行われた事例は枚挙に暇がない。一人のオーヴァードに対し、核兵器の投下が敢行されたことすらある。
GM:そういうわけで今、君達は薄暗い塹壕の中に並んで寝そべり、空爆が止むのをじっと待っていた。
朱劉帆:「飽きないなァ、連中も」
朱劉帆:呆れたように欠伸しながら言う、黒髪に色眼鏡の男。。
朱劉帆:君と戦線を共にする傭兵──朱劉帆ジュ・リュウホ。オーヴァードの中でも最初期に傭兵業を始めた人物でもあり、かなりのウォーモンガーとしても知られる。
ギル:「俺たちのような超人に飽き飽きしているから、こんな手を考えつくんだろう」
朱劉帆:「大体これじゃあ、俺達を殺したところでここら一帯焼け野原じゃねえか。意味あるのかねェ、そうまでして勝って」
ギル:「意味はあるさ。敵が金をかければかけるほど、俺たちの価値が上がる」
マティアス・アドルフソン:「~♪」
朱劉帆:「ま、そいつはそうだ。ここで生き残れば箔は付くな……おいおい、何歌ってんだよ、アンタ」
マティアス・アドルフソン:爆撃の中、涼し気な顔で鼻歌を歌うのはもう一人の傭兵。
マティアス・アドルフソン:マティアス・イェスタ・アドルフソン。辺りの様子など関係無いとばかりだ。その姿はとても傭兵とは思えない。詩人とでも言われれば納得してしまいそうだ。
ギル:「マティはいつもこんな調子さ」
ギル:「こいつは、いくらなんでも伴奏にするには下手すぎると、俺は思うんだがね」外を指差して
マティアス・アドルフソン:「ん?ああ……」
マティアス・アドルフソン:「ナット・キング・コールのアンフォゲッタブルだけれど……あ、そういう話じゃないかな」
マティアス・アドルフソン:「すまない、うるさかったかい?」
朱劉帆:「上の連中にも聞かせてやったらどうだ?」息を吐く。
ギル:「それ、どっちが曲名だ?」
マティアス・アドルフソン:「知らないかい?ナット・キング・コール。いい歌手だよ」
マティアス・アドルフソン:「どうせ出られないなら、黙っていても退屈じゃないか。楽しく過ごしたほうが有意義だ」
ギル:「マティの故郷は変わった名前が流行ってるんだな」
マティアス・アドルフソン:「芸名だよ。本名はナサニエル・アダムズ……ええと、何だったかな」
ギル:「俺たちのコードみたいなもんか」
マティアス・アドルフソン:「ああ、そうだね。近いかもしれない」笑う。
マティアス・アドルフソン:「あまり歌は聴かないのかい、ギルトレット?君の故郷ではどんな歌が流行ってた?」
ギル:「俺は歌を聞くより話を聞くほうが好きだね」
ギル:「女の話ならもっと良かった。ああ、俺の故郷ね」
朱劉帆:退屈そうに頬杖をつく。
ギル:「俺に故郷はない。気づいたときには世界を股にかけてた」
朱劉帆:「カァーッコいい~」ヒュウ、と口笛。
ギル:「大先輩だ。敬えよ」
マティアス・アドルフソン:「そうだったのかい……悪いことを聞いたかな」
ギル:「いいや、悪くないさ。故郷はこれから作る」
マティアス・アドルフソン:「へえ、これから?」興味を持った様子で。「どういうことだい?」
ギル:「わかるだろ。これからは俺たちオーヴァードの時代だ」
朱劉帆:「どっかの国でも侵略する気か?」
朱劉帆:「楽しそうだな。やるンなら手伝うぜ」
ギル:「俺たちが居ないとまともに戦えもしないんだ」
ギル:「時間が経てば経つほど、俺たちの立場だって良くなる。朱の言う通り国を乗っ取ってもいい」
朱劉帆:「中々ワクワクする話だな」
ギル:「王様になって自由に暮らすんだ。惚れた女と家族を作って、羊でも飼いながらのんびりとな」
朱劉帆:「王様か。そいつはいいな」くは、と笑う。「俺は政治には興味ないけどな。国を取るってのは面白そうだ」
マティアス・アドルフソン:「うん、面白い」
ギル:「だろ?しかも俺達の国では戦争なんて起こらないんだ。最強のオーヴァードに、態々喧嘩を仕掛けてくる奴は居ない」
朱劉帆:「それはクソつまんなそうだな……」嫌そうな顔で舌を出す。
マティアス・アドルフソン:「僕の夢とも似てるな」
ギル:「マティも自分の国を作るつもりか?やめろよ。ライバルは少ないほうがいい。俺の家臣で手を打たないか?」
ギル:「芸術大臣か防衛大臣か好きな方を選んでいいぞ」
マティアス・アドルフソン:「いやいや、僕の方は王様とか大臣なんて、大層なものじゃないさ」笑ってかぶりを振って。
マティアス・アドルフソン:「僕はね、自分だけの傭兵団を作りたいんだ」
マティアス・アドルフソン:爆撃音の中、密やかな夢を語るように言う。
ギル:「なんか……中途半端じゃないか?」
マティアス・アドルフソン:「え、そうかなあ……」
マティアス・アドルフソン:「オーヴァードもそうじゃない奴も沢山集めて、楽しくやるんだ。国とか権力とか、そういうものに縛られないでね」
マティアス・アドルフソン:「自分たちの為に、自分たちの戦いをする。そういう傭兵団さ」
マティアス・アドルフソン:「どうだい、楽しそうじゃないか?」
朱劉帆:「んー……気持ちは分かるが、俺はもうやってるしなァ。別に仲間も欲しくないしな」
ギル:「楽しくはないだろ。結局戦うんだろ?」
マティアス・アドルフソン:「うん。でも、自分の納得できる戦いだけだ」
ギル:「毎回勝てるなら話は違うけどな。」
朱劉帆:「楽しそうな任務だけ受けるってことだな。分かるぜ」
マティアス・アドルフソン:「いや……そうじゃなくて……」困ったように。
マティアス・アドルフソン:「ううん、伝わらないかなあ?」
朱劉帆:「……分かるか?」ギルトレットに
ギル:「ピンと来ないな」
マティアス・アドルフソン:「そうか……残念だなあ」
マティアス・アドルフソン:「まあ、でもさ。きっとやるから、もし機会があれば二人も来てくれよ。歓迎するからさ」
朱劉帆:「結局傭兵なんだろ?敵になるかもしれないぜ」くつくつと笑う。
ギル:「迎えに美女を寄越せよ。そしたら考えてやる」
マティアス・アドルフソン:「美女かあ……うん、考えておくよ」真面目な調子で頷く。
ギル:「髪はブロンドで背は低め、気は強くない奴がいい」
マティアス・アドルフソン:「注文が細かいなあ……」
GM:気付けば爆撃は止んでいた。エンジン音も小さく遠ざかっていく。
朱劉帆:「……っと、終わったか」
朱劉帆:ひょい、と塹壕から身を乗り出す。
ギル:「戦場じゃ、鬼みたいな女としか出会えないからな。聞くか?この間、東でひどい目に……」
ギル:「……っと、この話はまた今度になりそうだな」
マティアス・アドルフソン:「うん、また今度」
ギル:「お互い生き残れたらだな」
朱劉帆:「ま、退屈しのぎにはなったぜ」ごきごきと関節を伸ばす。
朱劉帆:「じゃあ、行くか」
マティアス・アドルフソン:「そうだね」銃を手に取る。
ギル:「俺たちの価値を上げにな」
GM:黒煙と砂塵に霞む戦場を、三人の男は進んでいく。それは今は遥か、遠い記憶。



GM:シーン終了。
GM:ロイス取得のみ可能です
ギル:マティにとろ~
ギル:同業者/マティアス・アドルフソン/P:好奇心/N:隔意○/ロイス
ギル:こんな感じで。
GM:OK!



【OP/アッシュ・ノイ・ジラード】

GM:アッシュくんのOPです。登場どうぞ!
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を1d3+3(→ 6)増加 (32 → 38)
数年前 フランス フランス軍訓練施設
GM:数年前。今よりもまだ、パリへの核攻撃の傷が癒えきってはいなかった頃。
GM:国内でオーヴァードが発見され、軍に所属したという知らせは、長らく消沈していたフランス国民を歓喜させるに十分な吉報だった。
GM:彼──まだ幼いアッシュ・ノイ・ジラードは、軍のもとで文字通りの最強の兵士となるべく教育を受ける運びとなり
GM:その第一歩として、既に各所の軍隊や非正規勢力における兵士の教導において多大な功績を残している傭兵、ベルナデット・アン・マンローが正式に招致されることとなった。
GM:フランス軍の訓練施設。本来は大勢の訓練生に用いられるここは、今はアッシュただ一人の貸し切りとなっていた。
ベルナデット:「Arche・Noé・Girard。勇敢なりしノアの箱舟」
ベルナデット:「また御大層な名をつけられましたね」
ベルナデット:訓練所。教卓のような机の前。髪を後ろ手に結んだ、若い成人の女だ。
ベルナデット:傭兵、と言っても。あるいは信じがたいかもしれない。
アッシュ:「そう?良いじゃん、カッコよくて」
アッシュ:「オレ的には前の名前より好き」
ベルナデット:「格好が悪いとは言ってませんよ……では、今日からはノイ・ジラード、と」
ベルナデット:「名に恥じぬ働きを求められますが。その覚悟は?」
アッシュ:最前列の真ん中。特等席に座っているものの、組んだ腕に突っ伏して彼女を見上げている。
アッシュ:まるでそこらのスクールに居る不真面目な悪童そのものだ。幼気な瞳と怖いものを知らないような笑みも。
アッシュ:「覚悟なんて言われてもな。やったことないんだからやれるかなんて分かんないよ」
アッシュ:「でもやれたらカッコいいから、やる気はある」
ベルナデット:「そうでしたね。それをやれるようにせよと言われて来たんでした」
ベルナデット:「……まず、簡単な講義から。オーヴァードの最大の強みは?」
アッシュ:「死なないこと?」
ベルナデット:「いえ?丈夫なだけです」
ベルナデット:「死にますよ。条件が整えば」
アッシュ:「そうなんだ。不死身の怪物みたいに言われたからそうなんだと思ってた」
ベルナデット:「人間の耐久力と比較すればそうでしょうね」
ベルナデット:「ですが、オーヴァードは兵科です。兵士ではない」
ベルナデット:「歩兵の展開力と、戦車の火力を併せ持つ新しい兵科」
ベルナデット:「そして、それから、最大の強みは、既存の兵科を無為に帰すこと」
ベルナデット:「《ワーディング》です」
アッシュ:「ああ、アレかあ」
ベルナデット:「たとえば、普通に私が、君と戦ったとしましょう」
ベルナデット:「10回に9回は私が勝つでしょうね」
ベルナデット:「……《ワーディング》抜きなら」
アッシュ:「《ワーディング》有りなら?」
ベルナデット:「勝負になりません」
ベルナデット:「君は私にさえ気づかず、踏み潰せます」
アッシュ:「ふーん」 どこかつまらなそうに相槌を打って。
ベルナデット:「この強みを上手く使えという話は」
ベルナデット:「しません」
アッシュ:「あ、そうなの?」
アッシュ:「良かった。アレ、地味だから嫌いなんだ」
アッシュ:先ほどの表情から一転、嬉しそうに破願する。
ベルナデット:「君が相手をするべきは、そんなものではない。いいですか。これは戦場の”前提”です」
ベルナデット:「この前提があるということは、今の戦場は」
ベルナデット:「“オーヴァードが片側の陣営にだけあれ”ば決まります」
ベルナデット:「実際には、オーヴァード戦が戦場の中心になる」
アッシュ:「つまり、オレは向こうのオーヴァードに勝てるようになればいいんだ」
ベルナデット:「理解が早くて結構」
ベルナデット:「君の力を見ました。君が使うべきは、剣だと思います」
アッシュ:「剣?銃じゃなくて?」
ベルナデット:「大気中にそのまま流して減衰を招くより、刀身に付与して、確実に対象を切断するべきです」
ベルナデット:「銃でも可能ではありますけど」
ベルナデット:「君の力を十分に込めるには、小さすぎる」
アッシュ:「なるほど。弾より剣の方がそりゃおっきいもんな」
ベルナデット:「剣のカリキュラムを組みましょう。軍隊制式のお作法の剣術ではなく」
ベルナデット:「怪物殺しの剣を」
ベルナデット:「英雄が習得すべきはそちらです」
アッシュ:「……先生さ、楽しそうな言い回しするの得意だね」
ベルナデット:「……子供が退屈しないようにです」嘆息して。
ベルナデット:「嫌ならやめようか?」
アッシュ:「まさか。正直、最初はスクールの先生のこと思いだしてうげえってなってたけど」
アッシュ:「今はやる気が最初の10倍くらいになってるとこ」
ベルナデット:「結構。私から5割取れるようになってくださいね」
アッシュ:「任せてよ。流石に10割なんて舐めたこと言わないけど」
ベルナデット:「10割取れる頃には、剣以外の勉強をしたほうがいいですよ」
アッシュ:「あと3週間くらいあるんでしょ?なら6割は取れるようになるよ」
ベルナデット:「まあ、目標が高いことはいいことです」
アッシュ:「当然だよ。英雄ってのはいつも、課せられた試練以上のことを成し遂げるんだから」
アッシュ:「オレの場合はこれが第一歩ってこと」
ベルナデット:「では、未来の英雄よ。Bienvenueようこそ」帯刀した二本の剣。その一本を投げ渡して。
ベルナデット:「――地獄へ」
GM:それから数週間の訓練を経て、君はオーヴァードとして──英雄としての第一歩を踏み出すこととなる。
GM:アッシュ・ノイ・ジラードの名は、やがてフランスのみならず全世界に知られるようになるが
GM:その成長の影に一人の傭兵がいたことを知る者は、殆ど居ない。



GM:シーン終了。
GM:ロイス取得が可能です。
アッシュ:先生に〇尊敬/不満で取得します
GM:OK!



【OP/クレア・アップルシード】

GM:クレアくんのOPです。登場どうぞ!
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加 (30 → 36)
数年前 アメリカ アップル・ディスコルディア社実験施設
GM:────“リッケンバッカー”の力を手に入れる。
GM:それは核兵器を越える最強の武力を手にすることと同義であり
GM:今やV&Vインダストリを抜いて世界最大手の軍事メーカーとなったアップル・ディスコルディア社にとっては、いずれ成し得るべき課題であった。
GM:スパイを用いて回収した彼の体組織から生み出された、彼の能力を受け継ぐ実験体たち。
GM:数十にも及ぶその子供達は、生まれてから常に人権を無視した過酷な実験と訓練に明け暮れていた。
ジョニー:「……リッケンバッカーみたいになれって、いつも言われるけどさ」
ジョニー:白尽くめの部屋。半分以上がサプリメントばかりの食事を食べながら口を開く。
ジョニー:「実際、リッケンバッカーってどんな奴なんだろうな?」
ジョニー:「誰か見たことある奴いる?」
ドゥカー:「はっ」
ドゥカー:「どうかしてるぜジョニー。そんな分かりきったこと、今更」
ドゥカー:床に仰向けで寝そべって、サプリメントを投げては口でキャッチしている。
アミー:「実際さぁ。見たことないものみたいになれって無茶苦茶だよね」
アミー:「写真も映像も無し。あるのはめちゃくちゃ強いっていう話だけ」
アミー:「それで何をどうやって真似ればいいのよ」
クレア:「無いわけじゃないよ。ワーディングが届かないところから撮ってるから、何も写ってないだけ」正面に座って考え込む。他の者と違い、机に食事は置かれていない。
クレア:アップルシード……粗製乱造された実験体には、内蔵の機能が不十分な個体も多い
ジョニー:「無いのと変わんなくねーか?それ」
ドゥカー:「同感。それで『ある』っつうのはどうかと思うな、オレぁ」
レベッカ:「うぇへ…だ、だから、みんなが言う事って、け、けっこう、無茶苦茶だよね…」部屋の片隅で体育座りをしている。
レベッカ:「と、とりあえず強くなれ、み、みたいな……」
ジョニー:「わざとなのかもな。型にハマらないように、みたいな?」
クレア:食事代わりの点滴パックを引きずりながら「型って?」
ジョニー:「何となくだけどよ。リッケンバッカーを目標にしてたら、リッケンバッカーにしかなれねーわけだろ?」
ジョニー:腕組みをして「俺達に求められてるのって、そうじゃないと思うんだよな」
アミー:「何それ。リッケンバッカーみたいになるのがあたしたちの目標じゃないの?」
アミー:「あたしたちのっていうか、この計画の」
クレア:「けど確かに、僕らはみんなシンドロームもバラバラだし」
クレア:「寿命も短い。生物として不完全だ」
クレア:「"リッケンバッカーのコピー"としては、生まれたときから落第だね」
ドゥカー:「生まれた時から落第だからよ」
ドゥカー:「そういう所も含めて強くなって生き延びる! ってとこまで目指すってのはありなんじゃねえの」
ドゥカー:「どう考えてもおかしいけどよ。それでも俺らは一応コピーなんだから」
ドゥカー:「やってやれないことはない! ……かもしれねえなあ」
ジョニー:「お、二人とも良いこと言うな」
ジョニー:「俺もそう思う…… リッケンバッカーはもう居て、俺達は後から作られたんだろ?」
ジョニー:「なら、俺達はリッケンバッカーより強くならなきゃ、意味ないと思うんだよな」
レベッカ:「ジョ、ジョ、ジョ」
レベッカ:「ジョニーは、で、できると思ってるの」
ジョニー:「出来ないかな?だって俺、そいつのこと知らねーし」
ジョニー:「案外俺達、もう追い付いてんのかもしれないぜ?あり得るだろ」
アミー:「はーあ。ジョニーもドゥカーも楽天的よね」
アミー:「追いついてるんだったら、あたしたち全員でリッケンバッカー相手に出撃してるでしょ」
アミー:「5対1なんだもん。ぼこぼこにしておしまい。違う?」
ジョニー:「確かに……じゃあまだってことか」
ドゥカー:「楽天的なのは認めるが、ジョニーに並べられるほどかっつうと、どうかね」
ドゥカー:「俺もそこまでは思っちゃない。未来の話だ、未来の話」
クレア:「……間に合うかな」
クレア:「僕たちの未来の終わりは、そう遠い話じゃない」
ジョニー:「間に合うさ!」身を乗り出す。
ジョニー:「皆で一緒に見に行こうぜ、クレア」
ジョニー:「本物のリッケンバッカーがどんな奴なのか。いい奴か悪い奴か、男か女か。顔は?身長は?」
ジョニー:「それでそいつより強くなって、ぶっ倒す」
ジョニー:「俺達なら出来るって。な!」歯を見せて笑う。
クレア:「ああ、そいつは素敵だ」弱々しく笑い返して
クレア:「きっとできるよ。ジョニーなら」
クレア:「僕も……行けるところまではついていくからさ」
ジョニー:「最後までだって。俺達なら行けるって!な!」強引に肩を組む。
アミー:「ジョニーの楽天っぷりもアレだけど、クレアはクレアで悲観的よね」
ドゥカー:「行けたとしても、きっととんでもない地獄道か何かだぜ」 ぼやく
アミー:「こういう時は何が何でも最後まで行ってやるくらいの気持ちでいるのが良いのよ、きっと」
アミー:「どんな道でも、最後まで着く方が途中より絶対良いもの」
レベッカ:「あ、あああたし達なら、や、やれるっ…へ、へへ…」
ドゥカー:「それでも……ああ。アミーとレベッカの言う通り。オーヴァードなんだからな」
クレア:「うん……みんなが、そう言うなら」
クレア:「行けるといいな。皆で、"リッケンバッカー"のところまで」
GM:それは束の間、泡沫の夢。今はもう戻らない、『兄弟達』との日々。
GM:やがて弾けて消える、儚い希望だった。

---

GM:日夜続く過酷な実験と、耐用期間の限界によって、“アップルシード”は次々とその数を減らしていった。
GM:元より長期間の──人間としての運用は期待されていなかったのだろう。
GM:あちこちの臓器に不全が見つかり、兄弟たちは苦しみながら死んでいった。
GM:そんな中で生き残れたのは、死んでいった彼らから健康な部位を受け継ぐことの出来た、僅かな個体ばかりだったが
GM:結局は彼らも、そう命を永らえることは出来なかった。
GM:四肢、肺や腸、果てに心臓までをも置換して
GM:最後に生き残ったのは、僅か二人ばかりだった。
クレア:「……本当にやるのか?ジョニー」
クレア:痩せこけた身体を椅子に預けて、目の前の少年を見上げる。
クレア:右腕の肩から先、それから右目には包帯が巻かれている。適合不全を起こしているのか、満足に動かせてはいない
クレア:土気色の顔に、今にも根本から折れてしまいそうな佇まい。肉体の衰弱以上に精神の焦燥がその印象を強めている。
ジョニー:「やるしかねえだろ」
ジョニー:同じく、全身あちこち『継ぎ接ぎ』まみれの様相。
ジョニー:だがその目に宿る意思の光は、まだ消えてはいない。
クレア:「……わかってるだろうけど、僕らは《ワーディング》の中で活動することはできても、自分で《ワーディング》を展開する事はできないんだぞ」
クレア:「それが僕たちのオーヴァードとしての最大の欠陥なんだ。君がどんなに強くたって、たった二人でここの警備を抜けられるわけがない」
ジョニー:「だからって、このままここに居ても死ぬのを待つだけだろ」
ジョニー:「そんなのは……駄目だ。俺たちは無駄に死ぬなんて出来ない」
ジョニー:自らの、左右で長さの違う腕に触れる。
クレア:「はは、無駄、か……」自嘲気味に笑う
クレア:「研究員の奴らが話してるのを聞いたよ。知ってたか?この研究棟の他にも、幾つも僕らと同じような実験体を集めた施設があるって。ここは7つ目だってさ」
クレア:「そいつらもみんな死んだ。僕らが消えれば、それでこの計画はおしまいだ」
ジョニー:「終わらせてやればいいだろ」
ジョニー:「でも、死ぬんじゃない。逃げだすんだ、ここから」
ジョニー:「二人一緒にな」
クレア:「……」その言葉に、明確な返答はせずに
クレア:「ずっと考えてたんだ……こんな出来損ないに生まれてきて、僕らは一体何のために作られたんだろうって」
クレア:「"リッケンバッカーみたいになれ"、だっけ?」
クレア:「……最初から、おかしいと思ってたんだ。自分たちで僕らをこんな不完全に作っておいて、そんな無茶苦茶なこと言うなんてさ」
クレア:「けど最近、ようやく納得がいった」
ジョニー:「……」クレアを見る。
クレア:「ドゥカーやアミーやレベッカ……"性能"を認められた奴がどんな死に方をしたか、忘れたわけじゃないだろ?」
クレア:大きく息をついて、血走った眼で語りだす
クレア:「炭疽菌、サリン、プルトニウム……既存のNBC兵器、劇物、薬物のどれを無効化できてどれが有効なのか。どれだけ取り込めば中和しきれなくなるのか」
クレア:「心臓を何回潰せばリザレクトできなくなるのか。肉体の何割を削り取れば戻ってこれなくなるのか」
クレア:「ハンマーで全身の骨を粉々に砕かれる、ダムダム弾で内蔵をズタズタにされる、チェーンソーで四肢を切断される。どの致命傷からの回復が一番力を消耗するのか」
クレア:「レネゲイドごと細胞を焼き尽くすには何千℃必要なのか。血液を全て抜き取ったら、酸素を完全に遮断したら、それでも生命活動は止まらないのか」
クレア:「そしてそれらは、被検体の精神状態にどの程度影響を受けるのか。例えば兄弟同然に育った仲間を目の前で解体されたら、強くなるのか弱くなるのか」
クレア:「……そんなことを、一つ一つ順番に確かめるように、時間をかけてじっくりと使い潰された」
クレア:「奴らが解き明かしたかったのはたった一つ。シンプルな命題だ」
クレア:「"どうすればオーヴァードを殺せるのか"」
クレア:「本物の戦場で、歴戦のオーヴァード相手にそんなことを試す余裕なんて無い。かといって自分の国の、いつ見つかるかもわからない"まともな"オーヴァードをそんな実験で浪費できない」
クレア:「だから、ただ頑丈なだけが取り柄の僕たちで試した……!!」
クレア:「奴らにとって僕たちは兵器ですら無い!!ただちょっとばかり出来の良い丸太でしか無かったんだ!!!!」
クレア:「なのに君は……ッ、ゲホッ、ゲホッ、ぐ……うぇっ……」息継ぎも忘れてまくし立てるが、限界を迎えて咳き込む
ジョニー:「クレア……!」屈みこんで背中を擦る。
ジョニー:「ゆっくり息しろ。……昂奮しすぎだ」
クレア:「……"リッケンバッカーみたいになれ"なんて、最悪の戯言だ……どうかしてるとしか思えない」その手を押しのけて
クレア:「この国の奴らがオーヴァードのことをなんて呼んでいるか知ってるか?"怪物"だの"悪魔憑き"だの"人類の敵"だの……誰もが僕らをバケモノだと蔑む」
クレア:「仮に僕らが"リッケンバッカー"になれたところで誰も認めちゃくれないさ。この国では、僕らは英雄になんかなれやしない」
クレア:「奴らがほしかったのは最初から『リッケンバッカーの代わり』なんかじゃなくて、『リッケンバッカーを殺せる力』なんだから!!」
クレア:「ただの人間が最強のオーヴァードを殺す……そんなふざけた妄想を叶えるための、いくらでも使い捨てられる生贄」
クレア:「それが僕らだ!!僕たちの生まれた意味なんて、はじめからその程度のものでしかないんだよ!!!!」
ジョニー:「……」
ジョニー:静かにクレアを見据える。
ジョニー:「……この国が駄目なら、他所に行けばいいだろ」
クレア:「無理だよ……もう……たくさんだ……」
クレア:床にうなだれてしゃがみこむ
クレア:「みんな、もっと生きたかったんだ……」
クレア:「ジョニーが最後まで残ったのは、君が一番優秀だからだ」
クレア:「僕たちの希望だから……けど僕は違う。たまたま、順番が来なかっただけ」
クレア:「それだけなんだよ。もし、万が一、何かの間違いで」
クレア:「外に出てしまったとして、どうやって生きていけっていうんだ」
クレア:「僕には、みんなに顔向けできる生き方なんてできない」
ジョニー:「……クレア」
ジョニー:項垂れる胸元を掴み上げ、その頬を思い切り殴り付ける。
クレア:「ッ……!」
クレア:睨みつける気概もなく、目を伏せる
ジョニー:「……まだ分かんねえのかよ」
ジョニー:「たまたま順番が来なかっただけ……?そんな訳ねえだろ」
ジョニー:「なあ、いいか。クレア。お前が今こうやって生きてるのはな」
ジョニー:「皆が、お前に生きてほしかったからだよ」
クレア:「……」
クレア:「それが……重いって言ってるんだよ……」
ジョニー:「顔向け出来ないなんて考えなくていい」
ジョニー:「生きてれば、それだけでいいんだよ」
ジョニー:「外に出て、旨いもん食ってさ。色んなものを見て」
ジョニー:「それだけでも、皆には出来なかったことだろ」
ジョニー:「俺達は兵器でも丸太でも、怪物でもない」
ジョニー:「……人間だ。俺たちは人間なんだ、クレア」
クレア:「人間……」
クレア:「……いいのかよ、僕らなんかが人間みたいに生きて」
ジョニー:「いいに決まってるだろ」笑う。
ジョニー:「奴らは勝手な目的で俺達を作ったんだ」
ジョニー:「どう生きるかくらい、俺達の勝手で決めなきゃな」
ジョニー:「そうさ。この国が駄目なら、俺達でも英雄になれる場所に行けばいい」
ジョニー:「無ければ作ればいいんだ。俺達には何だって出来る」
クレア:「……なんだよそれ」少しだけ、呆れたように頬を緩めて
クレア:「じゃあ、"リッケンバッカー"に会うって目標は捨てるのか?」
クレア:「君はまだ諦めてないと思ってた」
ジョニー:「勿論それもやるさ。見るか?」
ジョニー:懐からしわくちゃの紙を取り出す。食事の包み紙らしい。
クレア:「これは……?」怪訝な顔でそれを見る
ジョニー:そこには汚い字で、「海を見る」「リッケンバッカーに会う」「チョコレートを食べる」などの子供じみた目標が山ほど書き連ねてある。
ジョニー:「外に出たらやりたいこと。どうだ、考えといたんだ」自慢げに胸を張る
クレア:「どうって言われても……」小さく嘆息
クレア:「いや、君らしいよ」
ジョニー:「そうだろ!」得意げに笑んで。「お前もパクってもいいぜ、クレア」
クレア:「……けどそういうのって、小さな目標から順序立てて書いていくものだろ」
クレア:「外に出る前から出た後のことばかり書いてたんじゃ現実性がないよ」
クレア:「……だからさ」
クレア:ジョニーの手から紙を奪い取る
ジョニー:「あっ」
クレア:一番上に、小さな文字で言葉を書き加える
クレア:「"二人でここを出る"……まずはそこからクリアしないとな」
ジョニー:その顔を見て、にっと歯を見せて笑んで。
ジョニー:「……だな!」
ジョニー:拳を突き出す。
ジョニー:「やろうぜ、クレア。二人で」
クレア:「ああ……」振るえる右手をそれに合わせる
クレア:「僕を導いてくれ。ジョニー」

GM:皮肉にも、身体移植による能力の収束・濃縮は、二人に脱出の術を与えることとなった。
GM:ジョニーが手にしたのは、重力感知による大規模で広範囲な偏差把握と、非常に精密なブラックドッグ能力。
GM:施設内の構造を把握し、警備システムを掌握・停止させるには絶好の能力と言えた。
GM:ジョニーの合図と共に施設の照明が落ち、辺りは暗闇に包まれた。同時に、君達を閉ざし続けてきた部屋のロックが解除される。
ジョニー:「よし、順調だ。行こう」
クレア:「ああ……!」
クレア:息を切らせてジョニーの後をついていく
GM:監視カメラも停止していた。警備の隙間を縫って、上階──地上を、外を目指す。
GM:最後に大きな鉄扉を二人で押し開くと、そこには一面の星空が瞬いていた。
GM:見渡す限り何も無い、乾いた荒野の只中に君達はいた。
ジョニー:「……凄い」息を漏らす。「外だ……!」
クレア:「……やっ……た」満天の星空を見渡して
クレア:「……んだよね……?」自信なさげに隣へ顔を向ける
ジョニー:「っと……そうだな」
ジョニー:「感激するには早いな。ここから離れないと」
ジョニー:「まだ歩けるか、クレア?」
クレア:「なんとか…っと」わずかに躓いて
クレア:「……大丈夫。行くさ」
ジョニー:「調子出てきたじゃねーか」笑って、足を進める。
クレア:「ああ……けど、夜が明ける前に一息つきたいな」再び空を見て
クレア:「明日まで我慢できそうにない」つられて笑って、それを追いかける。
GM:夜闇の中を二人、息を切らして進む。既に施設は遥か後方だ。
GM:何も無い荒野だが、乾いた夜風や踏みしめる土の何気ない感触ですら、二人には新鮮だった。
GM:だがその時、微かに何か、音が聞こえてくる。
GM:……犬の吠え声。それに人の足音。それも複数だ。
GM:振り返ると後方に小さく、懐中電灯の明かりがいくつも見えた。
クレア:「……ジョニー」警戒を強めて声をかける
ジョニー:「ッ……!?何で……!」
ジョニー:「監視カメラは落とした筈だ。誰にも見つかってない……」
ジョニー:「どっちに行ったかなんて分かるわけ……」
ジョニー:そこではたと気付いたように、顔を顰める。
ジョニー:「……ああ、クソッ……!大馬鹿野郎だ、俺は……!」
クレア:「どういうこと……?何に気付いた?」
ジョニー:「……」焦燥の表情でクレアに触れる。ほんの微弱な電流が身体を流れる。
ジョニー:「よし……お前は大丈夫だ」
クレア:「いや待て。説明してくれ」
クレア:「追われているのはジョニーなのか?どうして……」
ジョニー:「発信機だ」
ジョニー:「心臓に仕込まれてる」
クレア:「なっ……」
クレア:思わず脚が止まる
ジョニー:「多分、俺達全員だ。迂闊だった。それくらいするに決まってるのにな……」
ジョニー:「だけどクレア、お前の心臓はアミーのだろ」
ジョニー:「多分その時に、追跡が止まってる……お前は大丈夫だ」
クレア:「そんな……」逡巡した後、踵を返す
クレア:「……迎え撃とう。二人で」
ジョニー:「……その身体でか?」
クレア:「ジョニーだって似たようなものだろ!」
ジョニー:「まあ、そうだな……」自嘲気味に笑う「ここで心臓を取り出しでもすれば、リザレクトが間に合わずにそのまま死ぬだろうな」
ジョニー:「だから、クレア」
ジョニー:君の目を見る。
ジョニー:「お前だけで逃げろ」
クレア:「な……なんでそうなるんだよ!」
クレア:「先遣隊なら数はそう多くないはず。二人で手早く片付けてまた逃げれば……きっと……!」
ジョニー:「無理だ。お前だって分かってるだろ?」
ジョニー:「仮に勝てたとしても……この心臓がある限り、結局はまた追手が来る。逃げられない」
ジョニー:「俺が足止めする。お前だけなら見つかりっこない……逃げ切れるはずだ」
クレア:「……っ、なら、僕が背負う。君が心臓から発振器を取り出してリザレクトしている間、僕が君を背負って逃げる」
クレア:「だから頼むよ……僕を一人にしないでくれ……」
ジョニー:「それじゃあ俺は死んで、お前も逃げ切れなくなる。何の意味も無いだろ」
クレア:「君にまで置いていかれたら……僕は……」
ジョニー:「……クレア」
ジョニー:「……悪い。俺も一緒に居たかったよ」
ジョニー:「ここでお別れだ」
クレア:「……」ジョニーの目を見つめたまま黙り込む
クレア:「……ッ」しかし、その背後、探照灯の灯りが近づいてくるのがわかってしまう
クレア:「……ジョニー、あの紙、まだ持ってるか」
ジョニー:「……ああ」
ジョニー:取り出して、君に渡す。
クレア:「……」それを両手で掲げて
クレア:「……ッ」中心から真っ二つに破く
ジョニー:「な……」
クレア:「半分だけもらっていく」
クレア:「もう半分は、君が持っていろ」破れた片方を手渡す
ジョニー:「……強情な奴」受け取って、それから君の肩に手を置く。
ジョニー:「いいか……クレア」
ジョニー:「戦ってくれ」
ジョニー:「今じゃない。これから先」
ジョニー:「この短くてクソッタレな人生で、分かったことが一つだけあるんだ」
ジョニー:「生きるってことは、戦うことだ」
ジョニー:「クレア。お前は、戦い続けてくれ」
ジョニー:「俺の……皆の分まで」
ジョニー:ふっと笑う。
ジョニー:「重いか?」
クレア:「……ああ、重すぎるな」左目の視界を滲ませたまま、不格好に笑う
クレア:「けど、同じくらい」
クレア:「誇らしいよ。期待されるのは」
クレア:「英雄みたいだ」
ジョニー:その言葉に、笑って頷く。
ジョニー:そして最後に、君の手を握る。
ジョニー:「さよならだ、兄弟」
クレア:「ああ、さようなら。兄弟」
クレア:手を握り返して「一つ、ずっと言いそびれていたことがあるんだ」
ジョニー:「……何だ?」
クレア:「『"リッケンバッカー"は、一体どんなやつなのか』って話、前にしたことがあるだろ」
クレア:「僕は」
クレア:「"リッケンバッカー"が、君みたいな奴であればいいと思うよ」
ジョニー:「……」一瞬、ぽかんと口を開けて。
ジョニー:「……ふはっ」それから噴き出す。
クレア:「笑うところかな……」少し不機嫌そうにこぼして
ジョニー:「ならきっと、強くて優しくて頼れる、最高の男前だろうな」
クレア:「ふっ……」お返しのように鼻で笑って
クレア:「いつか確かめてやるさ」
クレア:そう言って、繋いだ手を離す。
GM:堅く握った手が離れて、二人は反対に走っていく。
GM:君達は、そうして別れた。
クレア:走りながら、手足に巻かれた包帯が解けて行く
クレア:先程まで文字通り他人のものだった、継ぎ接ぎの手足に力が漲っていく
クレア:行く当てはどこにもない。
クレア:けれど、生きて、戦って、行けるとこまで行こう。
クレア:「僕は……」
クレア:そうやって、そうあり続ける限り、彼らの、彼女らの生きた証を
クレア:「自分は、証明し続ける」
クレア:遮るもののない荒野の果てまで、足跡は続いていった。



GM:シーン終了。
GM:ロイス取得が可能です。
クレア:もう取ってるので、ジョニーの固定ロイスを 約束○/悔悟 へ変更しておこうかな
クレア:以上です



【OP/アイギス】

GM:合流シーンです。全員登場!
ルカ:1d10+30
DoubleCross : (1D10+30) → 4[4]+30 → 34

ギル:ぶんつくぶんつく
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を1D3+3(→ 4)増加 (45 → 49)
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を1d3+3(→ 5)増加 (42 → 47)
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を1d3+3(→ 6)増加 (38 → 44)
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加 (36 → 41)
フランス シェルブール港近辺
GM:ルカ──斑鳩・フォードがアイギスに入隊してから、3ヵ月近くが経とうとしていた。
GM:アイギスの拠点である戦艦ルイジアナは、度重なる改造で居住空間として十分な過ごしやすさを保っているが
GM:ルカは余暇には艦を離れ、街に出ることが多かった。そこには単に外出したいという以上の理由があったかもしれない。
GM:「……でさ、ポールが……え、知らねーの?ポール・マッカートニーだよ、ビートルズ」
GM:「聞いたことねーの?最近流行ってるんだぜ。レコード貸すか?」
GM:いま君は、街の若者たちと遊びに出た帰りだ。誰も君がオーヴァードだとは夢にも思っていないだろう。
ルカ:「なんだよ、聞いたら女にモテるってか?」軽口を叩き合う。周囲と何か違いがあるといえば、少しのっぽなくらいだろう。
ルカ:その辺の若者のようなラフな格好で、すっかり街に溶け込んでいる。黒髪の青年。
GM:「聞かないよかモテるだろ!」「それな」「つーかルカ、彼女とかいないの?いい子紹介してやろうか」
ルカ:「はは。本当にいい子か? お前の知り合いに美女がいると思えないぜ」
ルカ:「それに、彼女はいらない」
GM:「何でだよ?モテそうなのに」「そうそう。折角だから、今からパブにでも行こうぜ」
ルカ:「しばらく良いかなって感じ。それより何か食べないか…ああ、酒? なんだよ昼間っから。ははは」
ルカ:「行くか。おれは肉を食べる」
ルカ:仲間たちと肩を組みながら、陽気に歩いている。
GM:「そう来なくっちゃな」「よし、行こう行こう」「だな…… ……ん?」
エミリア:「ルカ~~~~」
ルカ:「………」
エミリア:ぱたぱたと、道の先から小さな少女がこちらへ駆けてくる。
ルカ:「人違いだ。行こう」組んでいる肩を押す。
GM:「え、いいのか?」「めっちゃ呼ばれてね?」
エミリア:「ルカ~~~~~」
エミリア:「はぁ……はぁ……」立ち止まって息継ぎ
エミリア:「ルカ~~~~!待ってください~~~~」
ルカ:「気のせい…」
ルカ:「……」引き剝がそうと試みる。
GM:「え、何だこの子」「ルカ……お前の彼女?」「マジ?」
ルカ:「彼女じゃない。それだけは断じてない」
GM:「じゃあ妹か」「ああ、成程」
ルカ:「……」眉間に皺が寄る。「………違う」
GM:「……じゃあ、何?」「娘……?」「まあ……」
エミリア:「何故無視するのですか!ルカ!」足にしがみついたまま抗議する。
ルカ:「違うよ!あんたもくっつくな!」周囲とエミリアを交互に見つつ。
ルカ:「………」観念する。息を吐く。「……こいつは…その…ただの……ちょっとした…顔と名前が一致しているだけの…」
ルカ:「知り合いだ。そう、知り合い」
ルカ:「すぐ話して戻るから。パブな。先行っててくれ。よろしく」
GM:「へー、知り合いね」「結構可愛いじゃん。紹介してよ」「えっお前マジ……?」
エミリア:「可愛いですって!ルカ!」ニコニコしつつ
エミリア:「舞さんがお呼びです!ので!迎えに来ました!」
ルカ:「…………そう」
ルカ:「良かったな」さっきまでとは打って変わって、すっかり渋面になっている。
エミリア:君と共にアイギスに来て3ヵ月近くが経つが、未だに記憶が戻る様子は見られない。
エミリア:だが本人は殆ど気にする様子も見せず、ここでの生活を満喫しているようだ。
エミリア:「はい!一緒に行きましょう!ルカ!」
ルカ:「なんでよりによってあんたの呼び出しなんだよ……」
エミリア:「帰り道は分かりますか?手を引いてあげましょうか」
ルカ:「ふざけんな」
ルカ:大股でずいずい戦艦への道を辿っていく。
エミリア:「あっ……ルカ!」
エミリア:「待ってください~~!」小さな歩幅で必死にその後を追っていく。

---

GM:会議室に着くと、既に君以外のメンバーは集合しているようだった。
GM:舞。ハミース。アッシュ。クレア。ギルトレット。デュバリー。
GM:それに見覚えの無い、小さな給仕服姿の少女が一人。
エミリア:「連れてきました!」
デュバリー:「おかえり、ルカ。エミリアもおつかい、お疲れさま」
:「ご苦労」
ルカ:「どうも」色付きのサングラスを外しながら入室する。
ギル:「やっぱりエミリアに頼んで正解だったね。すぐに連れてきてくれたよ。ありがとう、エミリア」
エミリア:「えへへ……はい!ルカのことなら任せてください!」
ハミース:「アイギスも華やかになったもんで。ゼウス様もご満悦ってか」
ルカ:「次回からはエミリア以外のやつにしてくれ…」
クレア:「……」一度ルカ達に視線を向けた後、そのまま黙ってドライフルーツを口に運んでいる
ハリエット:デュバリーの隣、やや緊張の視線で君を見上げる。
ルカ:「……誰?」少女を見て言う。
ハミース:「睨んでやるなよ。”外部協力者”。お姫様んとこのな」
デュバリー:「ハリエット」 自己紹介を促す
ハリエット:「は、初めまして……」僅かにデュバリーに隠れるように
ハリエット:「ハリエットと申します。デュバリーさんのお店でお世話になってます」
アッシュ:「デュバリーが自分のとこの子連れてくるなんて珍しいな。どういう理由?」
アッシュ:ハリエットへと笑いかけ手を振りつつ、デュバリーに問う。
ルカ:アッシュの様子をしかめっ面で見つつ、後ろの方の席に座る。
デュバリー:「無難な話をすると、この子もオーヴァードだから。一応、顔だけはみんなに見せておこうと思って」
デュバリー:「もう一つ理由をつけると、この子のおかげである情報が手に入りかけていることを、舞に納得してもらうため」
ハミース:「俄には信じがたい話ってか」
:「ああ。皆にもこれから説明するが……その前に」
:「働いてもらったところで悪いが……エミリアは少し外してくれるか」
エミリア:「え!?!?何でですか!?!?」
エミリア:「わ……わたしだけ……!?」
:「これから怖い話をするからだ」
エミリア:「そ……そうですか……まあ……そういうことなら吝かではありませんが……」いそいそと席を立つ。
エミリア:「ルカは大丈夫ですか……?」
ルカ:「ふざけんなよ」
デュバリー:「ハリエットも大丈夫?」 表情が動かないので分かりづらいが、冗談である
ハリエット:「もう、デュバリーさん……」少し緊張がほぐれた様子で苦笑する。
ギル:「エミリア、ルカは君より大きいから。心配しなくても大丈夫だよ」
エミリア:「無理はしないでくださいね、ルカ……」心配そうに部屋を出ていく。
ルカ:返事はせず、忌々しそうな顔でエミリアを見送る。
ハミース:「……すっかり姉気取りだなありゃあ」
アッシュ:けらけらと笑いながらやり取りを眺め終えて。
:「さて……」煙草の煙を吐く。
アッシュ:「それで、怖い話ってのは?ルーキーがビビらないよう明るく聞かせてもらえる?」
:「そうだな。だがその前にもう一度脅しを掛けておかねばならん」
ルカ:「あぁ?」苛々している。
:「これからする話は、ここにいる人間だけの極秘事項とする」
:「一切の他言は厳禁だ。それを心して聞いてくれ」
ハミース:「俺らだけ?部隊外秘でもなく?」
デュバリー:(……それでエミリアを外したのか) 横目で扉を見る
ギル:「どうやらハリエッタちゃんが持ってきたのは余程の情報らしいね」眼鏡のズレを直して
クレア:「クルーにも秘密か……ミルシュカも?」
クレア:「作戦に関わることなら、彼女が知らないのは不都合もあると思うが」
:「いや、彼女は……」
ミルシュカ:「すいません、遅くなりました」そこで部屋に入ってくる。
ミルシュカ:「やはりまだ掛かりそうです。しばらくは無理そうだと」
アッシュ:「あれ、ミルシュカ。遅刻?」
ミルシュカ:「ええ、ちょっと用事の確認でね」
:「そうか。まあ、そうだろうな」
:ミルシュカが鍵を閉めるのを確認して、口を開く。
:「では本題に入ろう」
:デュバリーとハリエットによる捕捉も交えながら、舞はこれまでの経緯を口にする。
:一人の娼婦ラナと、MI6エージェント、ガリオ・ネルソンの死。
:そしてネガフィルムの存在と、隠されたワード────“プロホロフカの惨劇”。
:深々と息を吐いて、面々を見渡す。「……さて……ここまで言えば、部外秘の理由も分かってくれたと思う」
ハミース:「……隠さなきゃならん理由はわかる」
ハミース:「……俺らに言った理由は?」
:「アイギスの存続と、ともすれば存在意義に関わるかもしれない問題だからだ」
ギル:「僕たちの存続に?どういうことだい?」
:「“プロホロフカの惨劇”。そこでこの世界にオーヴァードが生まれる『何か』が起こった」
:「その真実を知るとされるのは、当時の生存者であるゲオルグ・クローヴィンケルを擁するドイツだけだ」
:「紛れもない国家機密だ。明るみに出ればどんな形であろうと、世界を揺るがしかねない」
:「現在、ネガフィルムは銀行から回収済みだ。根回しに手間が掛かったがな」
クレア:「現像はできそうなのか?」
:「いや。フィルムは更に自壊機構付きの小型金庫の中で、手が出せない」
:「コードは所謂エニグマの改変型で、現在はうちの暗号解読班が作業に当たっている」
クレア:「成程、無理に開けようとすればプロホロフカの真実は永遠に闇の中か」
アッシュ:「さっきミルシュカが言ってたのもそれって訳だ」
ミルシュカ:「そういうこと」
ハミース:「今のうちに身の振り方でも考えておくか?」
ハミース:「どうするよ。アイギスが解散でもしたら」
デュバリー:「私は別に困らないけどね」
ギル:「そんなことにはならないよ。フィルムの内容が何であれ」
アッシュ:「そう?行き先に困るんならフランス来なよって言おうと思ったんだけど」
アッシュ:「良い国だってのは皆もう知ってるだろ?」
クレア:「食事は美味い。特に野菜がいいな」
ハミース:「美人も多いしな」
:「諸君にはネガの内容が判明次第、この件の調査に当たってもらいたいと考えている」
:「これはオーヴァードの存在自体に関わる事案になるかもしれん。重ねる様だが、くれぐれも内密に頼む。いいな?」
ギル:「勿論。調査の方も了解だ」
クレア:ギルさんに続いて首を縦にふる
ルカ:「了解。話はこれだけか?」
:「いや、まだある」
:「とはいえ別の話だがな……依頼が入っている。このタイミングで話をしたのもその為だ。今を逃すといつになるか分からん」
アッシュ:「へえ。今度はどこから?」
ミルシュカ:舞に促され、ミルシュカが代わりに表に出る。
ミルシュカ:「ナイジェリアです。とはいえ、少し変わった事態になってます」
ミルシュカ:地図を広げ、西アフリカの一国を示す。
ミルシュカ:「ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、現在ナイジェリアは内戦中です」
ミルシュカ:「ナイジェリア連邦政府と、そこからの独立を宣言したビアフラ共和国」
ハミース:「懲りもせず民族紛争だろ。連中も飽きないね」
ミルシュカ:「内戦は当初はビアフラ優位に進んでいましたが、次第に連邦が巻き返し、今ではビアフラは完全に包囲されています」
ミルシュカ:「物資が断たれ、ビアフラの民衆は深刻な飢餓状態にあります」
GM:赤十字がビアフラへの寄付を呼び掛ける活動を行っているのを見た者もあるかもしれない。
デュバリー:「ビアフラにならいくらか寄付を出したよね。食糧支援」
ハミース:「あんなもん無駄金だがな。末端まで行くわけがねえ」
ハミース:「上がたっぷり吸い取って終わりだ」
デュバリー:「綺麗ごとが好きな活動家の皆さんを静かにする経費だよ」
クレア:「そうだったのか……」語られる飢餓の様子に衝撃を受けて一日分の食費を募金していた
ギル:「ということは、正確にはそのビアフラからの依頼ということかな」
ミルシュカ:「いえ、事態はそう単純ではなく……」
ミルシュカ:「そのままならばまず間違いなく、連邦側の勝利で終わっていたであろう内戦なのですが」
ミルシュカ:「数か月前、ビアフラ側に動きがありました。オーヴァードの覚醒があったようなのです」
ミルシュカ:「連邦政府にはオーヴァード戦力がありません。以来戦況は膠着状態となり、今に至る……と」
デュバリー:「ビアフラ側も、オーヴァードだけで押し切ろうとまでは思いきらなかったんだね。案外賢明」
ミルシュカ:「あるいはいくらオーヴァードでも、一人ではそこまで手が足りないのかもしれませんね」
ハミース:「……ははあ、成程」
ハミース:「政府側の依頼か」
ハミース:「そのオーヴァードを狩ってくれってとこか」
ミルシュカ:「いえ。恐らくは偶然なのでしょうが……」
ギル:「どちらでもない?まさか第三勢力の介入が?」
ミルシュカ:「連邦政府側とビアフラ側、ほぼ同時に両方から依頼が届いているんです」
デュバリー:「……へえ」
ハミース:「そりゃまた売れっ子なこって」
アッシュ:「わお。ダブルブッキングってやつ?」
アッシュ:「いや、それは両方受けるって決めたらの話か」
ハミース:「両方受けるか?両取りしながらお互い八百長かましてよ」
ルカ:「(セコい考え…)」
:「いや、それはしない」
ハミース:「だろうな」
ギル:「中世なら兎も角、現代でそれをやったら僕たちを信用する国なんて居なくなるだろうからね」
クレア:「なら、どちらを請ける?」
:「……今のナイジェリアには世界の注目が集まっている。アイギスの存在と脅威を示す絶好の機会だ」
:「我々は無双の刃である以上に、不破の盾であらねばならん」
:「とはいえ、依頼内容は互いの境遇に立脚した著しくバイアスの掛かったものだ」
:「現在のナイジェリアはインフラが断絶しており、外から得られる内容はジャーナリストが個人的に齎す僅かなものに限られる」
:「どちらの依頼を受けるべきか選考するにしても、あまりにも材料が欠けている」
:「そこでだ」掌を組む。
:「直接行って確かめるしかないだろう」
ハミース:「……こっちも結局調査からか」
クレア:「まあ、そうなるか」小さく肩をすくめる
ギル:「僕は構わないけど……調査は全員で行くのかい?」
:「手分けしてもらう。連邦政府側を当たる者と、ビアフラを当たる者。その他に国の内情も見なければならん」
デュバリー:「潜入調査ね。日焼け止めの買い置きはまだあったかな」
ハミース:「日焼け止めより虫刺され気にしとけ。ヤバい毒持ってるのもいるかもしれねえしな」
デュバリー:「そっちの備えはない。調達しておかないとね」 言われるまでもなく深い所まで首を突っ込む気だ
クレア:「全員となると……何人か適任とは言えない者もいる気がするが」
クレア:「アッシュは顔と名前が売れすぎているし、ギルもベテランの間では有名人だ」
:「別に、念入りに顔を隠す必要も無いだろう。何しろ向こうから依頼が来ているのだから」
:「堂々と視察すればいいんだ」
ミルシュカ:「そういうものですかね……?」
クレア:「なるほど、名声を活かすという手もあるのか」本当に感心した様子でうなずく
アッシュ:「そういうもんか。顔隠すの面倒だから都合良いけど」
ギル:「僕は心配いらない。けど、ルカくんには前回とはまた違う辛さを味合わせることになるかもしれないね……」
ルカ:「なんだよ、思わせぶりに」
:「兵士をするなら慣れないこともしてもらわないとな」
ルカ:「うるせえな。学はないよ」
:「それに今回はあの子も一緒だ」
ルカ:「あの子?」怪訝な顔をする。
ギル:「エミリアも一緒に?」
:「貴重な戦力を腐らせておく手はない」煙を吐く。
ルカ:「おれとは別の班にしてくれ」
ギル:「それは無理じゃないかな……。前回の活躍を考えるとね」
デュバリー:「エミリアの力を出すには、トライブリードのオーヴァードじゃなきゃ駄目なんだから」
デュバリー:「私もトライブリードそれだけど、多分私にエミリアがくっついてくると、効率がものすごく落ちる」
デュバリー:「それともルカ、私くらい働ける?」
:「そういうことだ。観念するんだな」
ルカ:「……」不機嫌そうな顔で背もたれにずるずる寄りかかる。
ハミース:「……あれだ。とりあえずお前ら政府側にしとけ」
ハミース:「向こうに行くよりはマシだろうさ」
デュバリー:ルカの様子にこくりと頷く
アッシュ:「ま、少なくともエミリアはそっちだよな。プラスでルカも」
ルカ:「クソ…子供のお守……」
アッシュ:「人数合わせるならもう一人か二人くらい政府側だよな?」
ギル:「僕はビアフラ側へ行こう。ああいう状況には慣れてる」
アッシュ:「ならオレは政府側行こっかな」
ハミース:「ガキばっかで行くわけにゃ行かねえだろ。連中は歳で舐めてくるんだからよ」
クレア:「だがアッシュが行けば政府筋も無碍な対応はできないだろう。自分は適任だと思う」
アッシュ:「年気にするんならハミースも来いよ。それでクレアがビアフラ行けばいい感じになりそうだし」
ルカ:「……」渋面が深まっていく。
クレア:「自分は数合わせでいい。自慢にならないが人を見る目はあまり養っていない」
クレア:「その点は、皆の判断を信頼している」
デュバリー:「まあ、このテーブルの上で全部を決める必要はないと思う。到着したその瞬間の空気も大事だし」
デュバリー:「アッシュとエミリア、ルカは確定として……」
ルカ:「確定なのかよ……」
ルカ:そのメンバーで異国に向かう場面を想像する。まったくぞっとしない。
ルカ:そのまま解散に向かっていくミーティングの中、(パブでやけ酒だ)と決めた。



GM:シーン終了。
GM:ロイス取得可能です。
ルカ:実はアッシュ様が初期ロイスになりました 苦手:〇/罪悪感で取得しています
クレア:ロイスは保留しときます!以上!
デュバリー:私なんかキャンペーンの最初からしてるもんね ふふん
ギル:私も平気!
デュバリー:ロイスは保留です、以上!
アッシュ:嬉しいね こっちは今んとこ保留で以上!
ルカ:というわけでロイス保留です!以上!



【OP/デュバリー】

GM:デュバリーさんのOPです。登場どうぞ!
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を1d3+3(→ 4)増加 (47 → 51)
ビアフラ共和国 臨時政府オウェリ 難民キャンプ
GM:アイギスの面々は各自で分担してナイジェリア国内の様子を調査することとなり、デュバリーとギルトレットはまずビアフラ側の依頼者と接触した。
GM:依頼者はビアフラ唯一のオーヴァードと共に難民キャンプに滞在中らしく、二人はそちらに足を運んだ。
GM:キャンプは家を追われた人々で犇めきあっていた。誰もが痩せ細り、生気が無い。殆ど身動きを取れない者も多いようだ。
デュバリー:(仮にも臨時政府の所在地で、これか)
デュバリー:ピアスなど無駄な貴金属は外し、現地で買った着古されたシャツに着替えている。化粧もほとんどしていない。
ギル:「どうやら内情は聞いていた通りのようだね。いや、それ以上に悪いかな」
GM:怪我と病気が蔓延しているようだが、医療品を含めたあらゆる物資が不足しているらしく、大勢の重症者が粗末な小屋にただ転がされているのも見て取れる。
デュバリー:「うん。流行り病でも起こったら後がなさそう」
デュバリー:「ぎりぎりだね。"アイギス"に頼るのも分かる」
ギル:「持ちこたえているのが不思議なくらいだね。余程目覚めた一人が強力なのか」
GM:周囲の視線を感じながら進んでいくと、多少はマシな──とはいえ木組みでなく石造りというだけだが──建物で、依頼者が待っていた。
オジュク:「ああ、アイギスの皆さんですね。お待ちしておりました」
オジュク:軍人然とした男。難民たちと比べれば随分マシだが、やはり痩せて見える。
オジュク:薄汚れた軍服に身を包むその男が、今回の依頼者であり、ビアフラ共和国の指導者でもあるオジュクだ。
デュバリー:「ええ。私はデュバリー。彼はギルくん。作戦に向けた予備調査にきた」
ギル:「はじめまして。アイギスのギルトレットです。お会いできて光栄です、オジュクさん」
オジュク:「お噂は兼ねがね。お会いできて光栄です」
オジュク:そうした形式的な挨拶もそこそこに、彼は依頼の経緯とビアフラの現状を話し出す。
オジュク:「……御覧頂いてお分かりかと思いますが、現在の我々は非常に厳しい状況にあります」
デュバリー:「うん。ここに来るまででもよく分かった」
デュバリー:そう口にしていても、表情はいつもと変わらずフラットなままだ。
オジュク:「連邦政府は我々イグボ人の民と土地から一方的な搾取を強めようとし、それに反発すると更に州を分割しようとしてきました」
オジュク:「我々は立ち向かい、独立を宣言しましたが──そうすると、今度は虐殺が始まりました」
デュバリー:「ひどいね。殺してしまったら搾取どころじゃないのに」
オジュク:「……はい」悔悟の滲む表情で頷く。
デュバリー:「一方的」
デュバリー:「……だから私たちが来た。どうするのが一番良いかを確かめるために」
オジュク:「……」掌を組む。机上、来客用に出されているのも粗末な茶程度だ。
ギル:「戦争が始まった経緯はわかりました。戦況の方は?」
オジュク:「……虐殺で数千人が死にました。ですがそれより悪いのは、我々が経済と地理の両面で包囲されていることです」
オジュク:「港が封鎖され、内陸部に閉じ込められています。インフラが破壊され、物資の流入がほぼ途絶えており」
オジュク:「既に虐殺の何倍もの民衆が、飢餓で死んでいます。これからもっと増える一方でしょう」
オジュク:「あの子が────コリンが居なければ、ここもとっくに陥落していたと思います」
ギル:「ほとんど絶望的。しかしそれを支えているのがそのコリンと」
デュバリー:「唯一のオーヴァード、だよね。会える?」
オジュク:「ええ、奥にいます…… コリン! アイギスの皆さんがいらしたぞ!」
GM:しばらくの間があって、建物の奥から一人の少年が姿を見せる。
デュバリー:眉一つ動かさず、味の薄いお茶を綺麗な所作で飲む
コリン・ゴッズウィル:「……」
コリン・ゴッズウィル:幼さの残る少年だ。12歳前後程度に見える。唯一のオーヴァード戦力らしく栄養状態は悪くないようだが、骨ばった成長期らしい体つき。片目には眼帯が巻かれている。
デュバリー:コップを置いて、顔を上げる 「こんにちは」
ギル:立ち上がって挨拶するよ
ギル:「はじめまして、コリン・ゴッズウィルさん。アイギスのギルトレットです」握手を求めるよ
コリン・ゴッズウィル:「……こんにちは」
コリン・ゴッズウィル:やや堅く握手に応じる。デュバリーとは目を合わせない。
コリン・ゴッズウィル:「俺は……コリンって言います。……ええと」
コリン・ゴッズウィル:「……味方してくれるんですよね。じゃあ、よろしくお願いします」
ギル:「厳しい戦況を一人で支えていると聞いてるよ。まだ若いのに立派なことだ」
コリン・ゴッズウィル:「いえ……」子供らしからぬ、疲れたような表情が目に付く。洗脳された少年兵のものとも少し違う。
デュバリー:その様子をしばらく眺めて、オジュクに訊く 「彼はどれくらい活動しているの?」
デュバリー:「たった一人のオーヴァードとなると、仕事も多そう」
オジュク:「一年に満たない程度でしょうか。その間……ええ、随分と働いて貰っています」
オジュク:口には出さないが、とどのつまりは戦争だ。当然、この歳で敵を殺してもいるのだろう。
デュバリー:少し言葉を濁したのを見て、今度はコリンへ 「その目は?」
デュバリー:「怪我をして治らないのかな。オーヴァードなのに」
コリン・ゴッズウィル:「……」残った目を逸らす。部外者──というより、単純に女性が苦手なのか。
コリン・ゴッズウィル:「これは……多分、オーヴァードになる、少し前に撃たれたから」
コリン・ゴッズウィル:「治るのが間に合わなかった……んだと、思う」ぎこちなく話す。
デュバリー:「そう。襲われた中で、あなただけ覚醒したんだ」
デュバリー:「大変だったね」
コリン・ゴッズウィル:「……」自分だけ、という言葉に思うところがあるのか、少し目を伏せて。
コリン・ゴッズウィル:「……あの、オジュクさん」落ち着かない様子で「……もういいですか?俺」
オジュク:「ああ……そうだな。 構いませんか?」君達に
デュバリー:「うん。……あ、コリン」 頷きかけ、すぐに呼び止める
コリン・ゴッズウィル:「……」立ち去ろうとしていたが、ぴたりと足を止める。「……何、ですか」
デュバリー:自分の胸を指差す 「デュバリー」
デュバリー:「私の名前。しばらく顔を合わせることになるんだから。よろしくね」
コリン・ゴッズウィル:「……あ……」どう答えたらいいのか分からない様子で、少し固まって。
コリン・ゴッズウィル:「……よろ、しく……」それだけ言って、逃げるように去っていく。
オジュク:「……」それを見送り、深く息を吐く。
ギル:「彼は気難しい子のようだね。この境遇なら無理もないか」
デュバリー:軽く手を振り見送って 「苦手なのかも、女の子」
オジュク:「……そうですね。あの子は……共感性が強すぎましてね」
デュバリー:「共感性?」
オジュク:「兵士の資質です。無ければ無いほど良い」
オジュク:「他者の痛みなど想像していては、人を殺すなど出来ないでしょう」
オジュク:「あの子には、戦いなど向いていないんです。本来」
デュバリー:「兵士には向いてないのに、無理やり兵士をしてるんだ」
ギル:「向いている人間のほうが少ないけどね」
オジュク:「……ええ。我々は、そんな彼に頼らざるを得ない……」
デュバリー:「あんな表情にもなるね」 かつて会った、『向いていない』娼婦たちのことを思い出す
オジュク:「彼の為にも、飢えに苦しむ民衆の為にも……一刻も早くこの戦争を終わらせたいのです」
オジュク:頭を下げる。「どうか、よろしくお願いします」
デュバリー:「うん」 頷いて、彼の去っていった後に目を向ける
デュバリー:「そうしよう」
デュバリー:すっと席から立ち、ギルくんを見る
デュバリー:「細かい話、任せて良い? ギルくんの方が良いでしょ。正規メンバーだし」
ギル:「ああ、構わないけど。デュバリーは?」
デュバリー:「散歩。おしゃべり。男漁り」
デュバリー:「三つのうちどれか、どれもかもね」
ギル:「ほどほどにね。不謹慎だと思われないように」
デュバリー:手を振って返して、するりと部屋を後にする。
デュバリー:建物の構造は簡潔だ。話していた様子からして、比較的まともな寝室も与えられているだろう。
デュバリー:ノックできる扉なんて上等なものもない。何となくで当たりをつけて、部屋を覗き込む。
GM:果たして建物の奥、簡素なベッドにコリンは腰掛けていた。
コリン・ゴッズウィル:ぼんやりしていたのか、君に気付いてぎょっとした顔をする。
コリン・ゴッズウィル:「え、な、何」
デュバリー:「何、って」
デュバリー:「この辺りだと挨拶はそういう風なの?」
コリン・ゴッズウィル:「え、ち、違うけど……いや……」
コリン・ゴッズウィル:「何しに……何かご用、ですか」
デュバリー:「かしこまらなくてもいいのに」
デュバリー:「そういう言葉遣いとかも、教えられたりしてるの? オジュクに」
デュバリー:話しながら、すっと部屋に足を踏み入れる
コリン・ゴッズウィル:「い、一応……お客さん、だし……」視線を逸らし、僅かに身を引く。
デュバリー:「それは良いけど、緊張しすぎ」
デュバリー:「別に、怒ったり襲ったりするわけじゃないんだから」
デュバリー:「それとも私、怖い?」
デュバリー:小首を傾げる
コリン・ゴッズウィル:「いや……ち……違うけど……」少し頬を染め、かぶりを振る。
デュバリー:「良かった」
デュバリー:僅かに口元を綻ばせる。演技のたぐいではない。単純な安堵だ。
コリン・ゴッズウィル:「……」僅かにその微笑に目を奪われて。
コリン・ゴッズウィル:「……。……それで……何か、用なの?」
デュバリー:「あなたと話しに来た、っていうのは用でいい?」
コリン・ゴッズウィル:「話、って…… ……俺と?」
デュバリー:コリンの正面、壁に背を預ける 「まだここに、来たばっかりだから。私もギルくんも」
デュバリー:「この辺りのこととか。……うん、何もかも大変なのは分かってるけど」
デュバリー:「あなたの目から見えるものを教えて欲しい」
コリン・ゴッズウィル:「……俺から……」
コリン・ゴッズウィル:「……難しいこと聞くな……」
コリン・ゴッズウィル:あまり目は合わせないまま、訥々とだが。
コリン・ゴッズウィル:自分の目から見たこの戦争を、ゆっくりと語り始めた。
コリン・ゴッズウィル:それは国と国のやり取りでなく、生きた一人の人間の人生であり、悲劇だった。



GM:シーン終了。
GM:ロイス取得可能です。
デュバリー:取るか~
デュバリー:コリン・ゴッズウィル/○庇護/憐憫
デュバリー:母性が出る
GM:母性OK



【OP/ルカ】

GM:ルカくんのOPです 登場どうぞ!
ルカ:ルカの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加 (30 → 36)
ナイジェリア 陸軍基地 会議室
GM:連邦政府側の依頼者と接触するのは、ルカ、エミリア、ハミースの三人となった。
GM:新人の二人をベテランのハミースにカバーさせ、経験を積ませようという意図が透けて見える人選でもある。
GM:様々な文化が融合したような、混沌としつつも活気のある街並み。
GM:その中の軍基地、会議室にて君達は依頼者と面会した。
ゴウォン:「これはこれは、アイギスの皆さん」
ゴウォン:手入れの行き届いた軍服に軍帽、口髭を蓄えた男。
ゴウォン:軍の指導者で、現在は軍事政権の指導者でもある人物、ゴウォンだ。
ゴウォン:「遠いところをよく御越しくださった。まあ、どうぞ掛けてください」
ハミース:「いやはや、お会いできて光栄です。アーデルハイドに替わり御礼を」
ハミース:普段の皮肉げなそれとは違い、温和で、いくらか仰々しい笑みを貼り付けている。
エミリア:「はい!!こんにちは!!」
ルカ:「どうも」仏頂面。
エミリア:「エミリアと申します!こちらはルカです!!」
ルカ:「……」眉間に皺が寄る。
ゴウォン:「いやいや、元気が良くて何よりですな」笑う。
ハミース:「少々賑やかですが……まあ気にせんでください」
ハミース:「我々はその……若い組織なんで」
ハミース:「年少者が多くなります。“Espoir”の例によらず」
ゴウォン:「何、老いているよりは余程良い」
ゴウォン:若くして出世した将校らしい言葉を吐きながら、べり、と机上の茶菓子を開封する。
ゴウォン:「では、仕事の話に入りますか」
ハミース:「喰っていいぞ」エミリアに言いながら。「どうぞ?」
ゴウォン:「現在我々は苦慮しています。お聞きかと思われるが、ビアフラにオーヴァードが覚醒しましてね」
ゴウォン:「本来早期に終わるはずだった戦争が、悪戯に長引くことになっている」
ゴウォン:「これでは国は疲弊する一方だ」
エミリア:「(ルカ……!このお菓子は大変美味しいですよ……!)」小声
ルカ:無視している。
ハミース:(食わせときゃ静かにしてるだろ……)
ハミース:「疲弊は外憂を生みますからね。とっとと終わるに越したこたあない」
ゴウォン:「そもそも、ビアフラというのはイグボ族が中心となって独立を主張している勢力でしてね」
ゴウォン:「このイグボ族は、ナイジェリア南部の豊富な石油資源を独占しているのです」
ハミース:「成程。勢力の多寡よりもそちらが問題と」
ゴウォン:「ええ」腕を組む。
ハミース:「資源は富を産み富は兵器を買えます。長引けば更に膠着するでしょうね。ご苦労も偲ばれる」
ゴウォン:「イギリス統治下では、他の民族を尻目にイグボだけが欧米式の高度な教育も受けていました」
ゴウォン:「ナイジェリアは多民族国家です。それぞれの民族が互いに支えあい、或いは譲歩しながら国を動かしている」
ゴウォン:「だというのに、イグボ人はそうした利益を国に還元せず、自分達だけで独占しようとしているのです」
ゴウォン:憤懣の滲む口調。言葉の端々に長年積もってきた敵愾意識が透けて見える。
ハミース:「ああ~そりゃ許せませんな。そういうのはよくない」
ハミース:「人種の垣根など超えて我々は手を取り合わねばならないというのに……」
ルカ:「(調子いいな、このオッサン…)」ハミースを横目に見る。視線を戻す。
ゴウォン:「まさしく仰る通り」
ゴウォン:「そんなことを認めれば、この国は立ち行かなくなってしまう。独立運動がビアフラだけで済むはずはない」
ルカ:「だから早めに芽を摘んでおこうって?」
ゴウォン:「それ以外に無いでしょう」
ハミース:「和平の余地は?」
ゴウォン:「合意には至っていません」
ゴウォン:「……ビアフラは開戦当初、欧米の石油関連企業を金で味方に付けようとしていたのです」
ゴウォン:「全く以て信じ難い。恥知らずもいいところだ」
ゴウォン:「この国の独立を真っ向から否定する行いだ。連中はこの国を植民地時代に逆戻りさせる気なのか」
ハミース:「祖国の恵みで白人どもの歓心を買おうなどというところですか」
ハミース:「全く共感だ。かくいう私も中東の出でしてね……欧米列強のやり方には呆れますよ」
ルカ:「………」
ルカ:黙っている。アメリカ人。
ゴウォン:「結局、交渉は成立しなかったようですがね。もしそうなっていればどうなっていたか……」
ハミース:「なるほど……」
ハミース:(それが巡り巡ってアイギスを雇う金か)
ゴウォン:「……失礼、少々熱が入りすぎましたな」
ハミース:「いえ。では、我々への依頼はそのオーヴァードの排除、と?」
ゴウォン:「ええ。この国の全ての民衆の為にも、この戦争は一刻も早く終わらせねばなりません」
ゴウォン:「唯一の頼みの綱さえ無くなれば、いかに彼らと言えど抵抗を諦めるでしょう」
ゴウォン:「その為に、是非皆さんの力を貸していただきたい」
ハミース:「ええ。我々も早期終結が望みですとも」
ハミース:「……これから必要人員と工数を見積もりましょう」
ハミース:「なにか聞いときたいことは?」ルカ・エミリアへ。
ルカ:「…何もない」
エミリア:「このお菓子は何と言うのでしょうか……」
ハミース:「……ここらで買えますかねこれ」
ゴウォン:「ええ、外の露店で売っていますよ」
ハミース:「そりゃあ結構」
ルカ:「……」しかめっ面で首の後ろをかく。
エミリア:「行きましょう!ルカ!」
ルカ:「絶対に嫌だ」
ハミース:「……そもそもお前ら持ってるのかナイジェリア・ポンド」
エミリア:「……?……??」
ルカ:「持ってないよ。…じゃあ持ってる大人に買ってもらってこい」
ルカ:ハミースの方にエミリアを押しやる。
エミリア:「ハミースさん!行きましょう!」
ハミース:「……言わなきゃよかったな……」
ハミース:そのまま素直に連れられて。「おい持ってない子供」
ルカ:「んだよジジイ」
ハミース:「相槌くらいは打てるようになっとけ」
ハミース:「だんまりじゃ通じねえぞ」
ルカ:「……」ハミースの顔を見る。
ルカ:無言で中指を立てて、反対方向に踵を返す。
GM:二人と別れ、基地の中をしばらく歩いていくと。
GM:休憩所らしき場所、ソファに一人の男が腰掛けているのが見える。
GM:長い脚を組んで煙草をふかすその様は、到底一般人には見えないが、正規の軍人とも思えない。
ルカ:「……」一瞥して、なんだこいつ、と思う。
朱劉帆:「……おやァ?」
ルカ:「……あ?」
朱劉帆:「もう終わったのか。早かったな」
ルカ:「……。誰。何」
朱劉帆:「不愛想なガキだな、オイ……」
朱劉帆:「朱劉帆。お前さん方の同業だよ」
ルカ:「……」無視して通り過ぎようとして、その言葉を聞いて立ち止まる。
朱劉帆:「連邦軍ここに雇われてもいるから、今回は同僚でもある」
ルカ:「…オーヴァード」
朱劉帆:「御名答」
朱劉帆:「まァ、こっち来て座んなよ。斑鳩・フォード」
ルカ:「………。座ったら」
ルカ:「なんでおれの名前知ってるのか教えてくれる?」
朱劉帆:「そいつはお前さん次第だな」
朱劉帆:「何、まだ取って食いやしねえよ。安心しろ」
朱劉帆:隣のソファを叩く。
ルカ:「………」しかめっ面のまま、その場所にどさっと座る。
ルカ:「まだ、ね」
朱劉帆:「そう嫌そうな顔すんなって。米軍にチクりゃしねえよ」ニヤニヤと笑いながら。
ルカ:「そこまで知ってんのかよ……」嫌そうな顔をしている。
朱劉帆:「そりゃ知ってるさ。アイギスの新人といやァ、この業界じゃ注目されるに決まってる」
ルカ:「何。あんたもビアフラのオーヴァード倒しを依頼されたのか?」
朱劉帆:「そうだ。仲良くしようぜ?」
ルカ:「……嫌」
ルカ:「なんとなく嫌だから嫌だ」
朱劉帆:「残念。傷付くね」
朱劉帆:言葉とは裏腹に、まるで気にしていない様子で。
ルカ:「……おれと仲良くなりたくて話しかけてきたワケじゃないだろ」
朱劉帆:「“ルナ”の兄貴だろ、お前」
ルカ:「……………」
ルカ:ぴたっと体の動きが止まる。
ルカ:「……。……、…何が言いたい」
朱劉帆:「ありゃあ強いオーヴァードだった。直接やり合ったことはないけどな」
朱劉帆:「悲しかったね。“ルナ”と“デリュージュ”が一気に死んじまって……」
ルカ:「な…」
朱劉帆:「俺は泣いたよ。分かるかい、この気持ち。いつか小遣いを貯めて買おうと思ってた玩具が、先に売れちまった時みたいなさ……」
ルカ:言葉の終わりまで聞かず、衝動的に、目の前の男の胸倉を掴み上げる。
ルカ:「…それを」瞬きすらもできない。男を見つめながら、どうにか言葉を紡ぎ出す。
ルカ:「それを、おれに言うのが、あんたの目的?」
朱劉帆:笑みを浮かべたまま肩を竦め、その顔を見つめる。
朱劉帆:「何だ、怒ったのか?」
朱劉帆:「そいつは悪かった。別に挑発したわけじゃないぜ?正直に言ったまでだ」
朱劉帆:「お前には期待してるんだ」
朱劉帆:少年が憧れのギターメーカーのカタログを眺めるように目を細める。
朱劉帆:「兄貴なら、妹より強いんだろ?」
ルカ:「………ッ」怒りが振り切れる。顔を殴り飛ばそうとする。
朱劉帆:するりと蛇のように腕が滑り、拳は受け流される。
ルカ:「クソッ、ふざけんじゃねえ」
朱劉帆:「……あん?」怪訝そうに
朱劉帆:「何だ、やらないのか?」
ルカ:「…………、……………」
朱劉帆:「おいおいおい……」
朱劉帆:「何だよ、お預けか?勘弁してくれよ~」
ルカ:「黙れ…、黙れっつってんだろ!」
ルカ:煽られるがまま、そのまま再び殴りかかる。
朱劉帆:「オッほ!」上体を逸らして躱し、喜色を滲ませる。「そうじゃねえだろォ~?」
ルカ:「黙れ」
朱劉帆:「変身タイプって聞いてるぜ。獣化とも言うか。使わねえのか、ホラ、来いよ」
朱劉帆:楽しそうに手を叩く。
ルカ:「黙れよ……」
ルカ:室内に舞う砂ぼこりがざわめくように動き出す。己に眠るレネゲイドが活性化されていく。
朱劉帆:「来た来た来たァ……!」
ルカ:「おまえの……クソみたいな物差しで…」
ルカ:「妹を語るんじゃねえ」
朱劉帆:「いいィ~~……ねェ~~……」
ルカ:右腕が砂塵化され、異形の腕へ変化を起こし始める。
ルカ:拳を握る。握った。
朱劉帆:口端を吊り上げ、至極楽し気に笑う。
朱劉帆:「そう来なくっちゃなあ」
ルカ:「……殺す」
ルカ:床を蹴る。
エミリア:「ルカ~~~~~!」
エミリア:一触即発の空気を切り裂いて、ぱたぱたと廊下を走ってくる。
エミリア:「買えましたよ!ルカ!」
エミリア:両手には数種類のお菓子が満載されている。
ルカ:「………」
朱劉帆:「あん……?」
ルカ:蹴った足が、その場に踏みとどまる。
エミリア:「ほら、あーんです!」同意を得る前に小さなパンケーキのようなお菓子を口に突っ込む。
ルカ:「……。…………」
エミリア:「どうですか!美味しいでしょう!!」
ルカ:小さい頭を掴むようにしてぐいっと引き剥がす。
エミリア:「むぎゅ」
エミリア:「何ですか!」
エミリア:「美味しくなかったですか!?美味しいですよね!?」
ルカ:「うるさい。ちょっと黙ってろ」
ルカ:言いながら、醜い腕の変化が解除され、通常のそれに戻っていく。
エミリア:「黙りま…… ……あら?」そこで朱に気付く「こちらの方は?」
ルカ:「…………」息を吐く。拳を痛いほど強く握り、放す。
ルカ:「さあね」
朱劉帆:「どうも、お嬢さん」
朱劉帆:「ルカくんのお友達です」
エミリア:「まあ……そうでしたか!いつもルカがお世話になって……」
ルカ:「友達じゃない。こいつに近寄るな」襟首を掴む。
ルカ:「あんたもだし、おまえもだ」目の前の男を見る。「…近寄るな」
朱劉帆:「おお、怖い怖い」
エミリア:「ルカ!そのように素直にならなくては……」
ルカ:「…次に会った時に殺してやる」
朱劉帆:菓子をひとつ摘まんで口に放り込んで、踵を返す。
朱劉帆:「それじゃあ退散するとするか」
朱劉帆:「次が楽しみだな、斑鳩・フォード」
ルカ:「…………消え失せろ」
ルカ:吐き捨てるように言う。
朱劉帆:そうして、悠然と去っていく。
エミリア:「また喧嘩したのですか、ルカ?」
ルカ:「うるさい」
エミリア:「ダメですよ、友達には優しくしないと……」
ルカ:「うるさい……」こちらも踵を返し、エミリアが来た方角に向けて大股で進んでいく。
ルカ:「………クソ」
ルカ:「クソったればっか……」
ルカ:「なんなんだよ………!」
ルカ:誰にも何かを言われたくなかったし、答えてくれる者もいなかった。



GM:シーン終了。
GM:ロイス取得可能です。
ルカ:朱劉帆/疑念/嫌悪:〇/ロイス で取得します



【Middle1/「我々自身が勝ち馬なのだからな」】

GM:情報収集シーンです。全員登場推奨です
ルカ:ルカの侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加 (36 → 41)
ギル:登場するぜ~
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加 (49 → 55)
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を1d3+3(→ 6)増加 (51 → 57)
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加 (41 → 47)
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を1d3+3(→ 5)増加 (44 → 49)
GM:---
GM:では早速情報収集していきましょう 項目はこちらです

・連邦政府について
情報:軍事/アイギス 難易度7

・ビアフラ共和国について
情報:軍事/アイギス 難易度7

・現在の戦況
情報:軍事/噂話 難易度8

・コリン・ゴッズウィルについて
情報:アイギス/噂話 難易度9

・朱劉帆について
情報:軍事/裏社会 難易度7


GM:失敗した場合侵蝕+1D10で再度判定できます
ギル:なるほどねえ
ギル:コリンくんはデュバ吉にやってほしいね折角だし
アッシュ:アイギスのやつやりたいし、オレ政府側やりたいな
デュバリー:コリンくんについて調べちゃおうかな 技能適性はまったくないけど
ルカ:同じく技能適正はないけど朱くんいきたいな~
ギル:いけいけー
クレア:いっちゃえ~
ギル:私はビアフラ共和国のこと調べたいな。
ギル:いるし
クレア:では私は後ろに控えています
デュバリー:カンパニー効果でダイス+2dと達成値+2。滑ったらカネでフォロー。コリン・ゴッズウィルについて!
デュバリー:5dx+2=>9
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 9[2,3,6,6,9]+2 → 11 → 成功

デュバリー:何もかもわかる
ギル:コネを使って判定するぜ
ギル:3DX+4>=7 ビアフラ共和国について
DoubleCross : (3DX10+4>=7) → 10[2,3,10]+7[7]+4 → 21 → 成功

ギル:全部わかっちゃった
ルカ:朱劉帆について! 侵蝕率低いし《砂の加護》使ってダイスを3個増やします。情報:裏社会で判定!
ルカ:5dx>=7
DoubleCross : (5DX10>=7) → 10[4,6,9,10,10]+10[9,10]+8[8] → 28 → 成功

ルカ:宇宙的にわかっちゃった
GM:ストーカー??
アッシュ:二人とも情報通過ぎる
デュバリー:よほど気に食わなかったのか
ルカ:パンツの柄までわかった
クレア:洗いざらい調べてみました
ルカ:ルカの侵蝕率を3増加 (41 → 44)
アッシュ:じゃあ続いてコネ使って政府側行きます
アッシュ:3dx+1>=7
DoubleCross : (3DX10+1>=7) → 9[4,6,9]+1 → 10 → 成功

アッシュ:問題なく成功
GM:残りは・現在の戦況
情報:軍事/噂話 難易度8になります

クレア:技能はないけどやってみます
クレア:3dx>=8
DoubleCross : (3DX10>=8) → 8[6,7,8] → 8 → 成功

GM:では全成功!優秀チーム
GM:開示していきます

・連邦政府について
ナイジェリアは1884年のベルリン会議に基づきかつてイギリス領として一方的に国境が定められた国であり、結果として500以上の民族、250以上の言語が存在する多民族国家となっている。
1955年に独立を果たしたが、これにはイギリスに対抗する各国の政治的思惑が多分に絡んでいたと見られており、現在でもイギリスはナイジェリアに対し再度の属国化を狙っているものと思われる。
そうした経緯から情勢は常に不安定であり、数年前にはイグボ人将校によるクーデターも発生している。この際に北部出身の軍幹部が多数殺害され、代わりにイグボ人が配属されたことも、他民族からのイグボ人への警戒・排斥に繋がっており、今回の内戦で虐殺が引き起こされた遠因ともなっているようだ。
今回の内戦は、民族間の根深い対立と、欧米による支配と搾取が生み出したものとも言えるだろう。
イギリスを始めとした殆どの欧米諸国とソビエト連邦は連邦政府側の支持を表明しており、フランスも消極的ながら同調している。

・ビアフラ共和国について
ナイジェリア南東部、イグボ族の居住地を中心にナイジェリア連邦からの独立を宣言した共和国。
元々ナイジェリア北部はイスラム教地域であるのに対してイグボ人はキリスト教徒であり、またイギリス占領下においては欧米式の高度な教育を受けており教育水準も高い。商才もあり、『黒いユダヤ』と呼ばれることもある。
だがそうしたイグボ人を他民族は狡猾で卑怯であるとして軽蔑し、イグボ側も他民族を愚鈍であると下に見る傾向が見られた。イギリスによる占領以降の数十年の間に、他民族との確執は取り返しのつかない程に深まってしまった。
資源・人口も豊かであり、ナイジェリア内の石油備蓄は殆どがイグボ人居住区=ビアフラに集中している。その利益配分を巡る不満が、独立運動の大きな動機となったようだ。
開戦当初は石油関連企業を味方に付ける予定だったが、欧米諸国が連邦政府側を支持したこともあり交渉は成立しなかった。
結果的にビアフラ共和国の独立を承認した国は、僅か数カ国に留まっている。

・現在の戦況
既にビアフラ側は海港・空港といった重要施設を奪取されており、インフラの破壊によって物流もほぼストップしている。非常に多くの難民が発生しており、生産活動が消費に追い付いておらず、人民は飢餓状態にある。
また、元々両軍共に外部の傭兵を多く雇用しており、今回オーヴァード戦力の雇用に至ったのもある種当然の流れと言えるだろう。
コリン・ゴッズウィルの覚醒、そして長い雨季により現在戦況は停滞しているが、既にコリン一人の手では巻き返せないほどにビアフラの戦線は後退している。
コリンの存在があるとはいえ未だ戦況は政府側の有利にあり、ビアフラ側は今後も苦戦を強いられることが予想される。

・コリン・ゴッズウィルについて
コードネーム:“ワルキヤ(現地語で閃光の意)”、“神の意志”
ビアフラ共和国に与するオーヴァード。
13歳。両親と妹と共にナイジェリア南部で普通の少年として暮らしていたが、この内戦により家族を失った。
難民としてキャンプで生活していたが、政府軍の襲撃を受け、その際にオーヴァードに覚醒した。
以降はビアフラ唯一のオーヴァード戦力として保護され、防衛戦を中心に兵士として活動してきた。
真面目な性格だが元来兵士に向かない気質であり、非情に徹しきれず敵兵を見逃すことも多いらしい。また女性が苦手のようだ。
強力なエンジェルハィロゥ能力者で、光を収束・増幅して熱線として放つ。
真昼の晴天下では驚異的な攻撃力を見せるが、反面夜間や曇天においては出力が落ちる。雨季の長いナイジェリアにおいて彼が攻めあぐねている一因でもある。

・朱劉帆について
コードネーム:“红蛇”、“ジェールの悪鬼”、“凌遅”、“マッド・ドッグ”、“マハーカーラ”
中国出身の傭兵。覚醒以前からの兵士であり、オーヴァードとしても最初期に傭兵業を始めた人物でもある。
傭兵になる以前は中国を始め各国の軍隊を渡り歩いてきた為、人脈が豊富。
現在は定まった拠点を持たず、常に依頼先を転々としているようだ。
悪名高い戦争狂として知られており、傭兵業においても金銭よりも戦争そのものを目的としている節が見受けられる。
場当たり的な快楽主義者というよりもスタンスはマニアに近く、各地の情勢やオーヴァードの情報を常に貪欲に収集しているようだ。
勝てない戦いをするタイプではなく、勝利が不可能と悟れば早々に撤退する。
今回の内戦においてはアイギスと別口で連邦政府に雇用されている。
血液を操作する能力を持ち、武器と組み合わせて攻撃する独特のスタイルで知られる。敵の身体に自らの血液を撃ち込み、じわじわと弱らせる戦法を得意とする。


ナイジェリア アブジャ インターコンチネンタルホテル
GM:未だ戦火の及ばない市街地、高級ホテルの一室に、アイギスの面々は顔を揃えていた。
GM:スイートルームではあるが、流石に精神的に窮屈さを感じる人数。赤道下のうだるような熱を、天井でゆるく回転するファンが攪拌していく。
:「……さて、情報としてはこんなものか」
:表情は然程変わらないが、黒髪を一つに束ね、ジャケットを脱いでシャツの袖を捲っている。
アッシュ:「どうする?」
アッシュ:部屋に見合わない街に溶け込むためのラフに着崩した服装のまま、頭の後ろで手を組んで背もたれへ寄りかかる。
:「各自思うところはあるだろうが、とどのつまり諸君らに聞きたいのは……」
:紫煙を吐く。「どちらに付くか、ということだ」
:「遠慮はいらん。意見を聞かせてくれ」
デュバリー:シャツの裾を捲って、白い腹にできた赤黒い虫刺されに薬を塗っている。服の中まではカバーしていなかったのだ。
デュバリー:薬を塗るのに熱心しているからか、口は開かない。
ハミース:「連邦政府」暑さに慣れきった顔。
ハミース:「雨期で膠着しちゃいるが彼我の戦力差はだいぶあんだろ。こっちに手を貸したほうが早く終わる」
ハミース:「その後の欧米諸国との関係悪化もなし。万々歳だろ」
エミリア:暑さに耐えかねて床に転がっている。
ルカ:「…」不機嫌そうな顔で黙っている。首筋に汗が流れる。
ギル:「僕はビアフラ政府につくべきだと思う。噂通り、連邦は民衆に対する虐殺を行ってる」酷暑の中でもハイネックの外套を着てるよ。
ギル:「勝てたとしてもその後の政治問題に巻き込まれる可能性が高い」
ギル:「虐殺に加担した、なんて事にされたら、僕たちだけじゃない。オーヴァード全体に対する偏見の目が強まる事になりかねない」
ハミース:「どうせどっちが勝ってもするだろうよこいつらは」
ハミース:「ビアフラが勝とうが逆が起きるぜ。この手のは」
ギル:「それも否定できないけどね。虐殺を理由に介入してこないということは、他の国は実質目を瞑るということだろうし」
アッシュ:「オレは皆の判断に任せるよ。これはアイギスの仕事だしな」
アッシュ:「どっちにつくにしろ手は抜かないから安心してくれ」
ギル:「いいのかい?アッシュ。フランスは連邦を支持しているようだけど」
アッシュ:「別に良いよ。強く主張してないってことはとりあえず多数派に乗っかってるだけだし」
アッシュ:「その程度の態度ならオレがビアフラ側勝たせたってさして文句も言わないだろ」
クレア:「……そうだな。どちらにつくか以上に」カラン、と氷が揺れるグラスを人数分運んでくる。
クレア:「どちらを勝たせるか。を考えなければいけない」アイスハーブティー。市場で買った現地の茶葉を早速使ってみた
クレア:「コリン・ゴッズウィルの存在を考慮しても戦況は拮抗している。つまり、アイギスが与した方が戦後のこの国の実権を握るのは間違いないからな」
:「そうだな。この任務が終わった時にどうなるのか。アイギスが得られる利益を考えなくてはならん」グラスを手に取って
:「勝ち馬に乗るのではない。我々自身が勝ち馬なのだからな」
デュバリー:居住まいを正して、クレアの持ってきたグラスに手を伸ばして、口につける
ギル:「ルカ。それからエミリア。君たちも自分の意見を言っていいんだよ」
ハミース:「言っていいんだよじゃねえだろ。言え」
ハミース:「日和見ならそうでも構わねえが、だとしてもそれをだ」
エミリア:「えっ……えっ……」オロオロしている。
ルカ:「……」眉間に皺を寄せてハミースを睨む。
ギル:「具体的にどちらに付くか、まで考えられなくてもいい。連邦で見たこと、感じたこと。何でも話してくれ」
エミリア:「る……ルカはどう思いますか?」
ルカ:「…別に。ビアフラ勝たせたところで」
ルカ:「イグボ族への差別意識は残るだろ。独立が上手くいくとも思えないけど」
デュバリー:「それでも、時間は稼げるんじゃない。石油資源があるから、先行きも目処がないわけじゃない」
ルカ:「何。そういうあんたはビアフラ派?」デュバリーに視線を向ける。
デュバリー:グラスを置く 「個人的な感情は、そう。見方が色々あることは分かってる」
デュバリー:「アイギスの『国際政治での立ち回り』を考えるなら、連邦政府でしょ。アッシュは平気だって言うけど、それでもいろんな国が連邦政府を支援してるんだし」
デュバリー:「アイギスの『強さ』を示すなら、ビアフラを勝たせるのが。弱い方を勝たせられるという宣伝にはなるし。連邦政府に雇われてる傭兵の面目も叩ける。どんな人かは知らないけど」
エミリア:「ルカのお友達ですね」
ギル:「ルカはもしかして、その友達の事もあって連邦側に?」
ルカ:「それもう一回言ったら本気で許さないからな」
デュバリー:「『犠牲者の少なさ』を求めるなら……連邦政府? 結局こういうの、早く終わらせられるのが大事だろうし。でも、ビアフラに敵を殺す元気があるかな、って考えると、これは断言できないと思う」
アッシュ:「つまり。無難に行くなら連邦、派手に行くならビアフラってとこ?」
デュバリー:「大体そんな感じ」 アッシュの言葉に頷く 「私が個人的にビアフラが良いっていうのは、私がそういうものだから……」
デュバリー:言いかけて、言葉を選ぶように少し口をつぐみ 「……つまり、いかにも"弱ってる"人を見ると、ちょっと助けたくなってしまう。私にはそういう性質があるから」
ハミース:「どっちにつくとしてもだ。俺らが付かなかった側な」
ハミース:「俺らを雇うだけの金を持ってて、その使い道が浮く」
ハミース:「別口で雇用が生まれるってわけだ。楽には行かねえだろうよ」
デュバリー:「あ、そっか」 ハミースの言葉に首を傾げ 「じゃあ、アイギスの強さについては、どっちにしても宣伝できると思う。……勝てばね」
エミリア:「勝ちますよ!」ごくごくと水を飲み干し「ね!ルカ!」
ルカ:「うるさい」ムスッとしている。
クレア:「結局の所」
クレア:「利益が拮抗するのなら、後は各々の信条で選ぶしかないということになるな」
クレア:「なら自分もビアフラに入れよう」
デュバリー:「そうなの?」 クレアを見る
クレア:「ビアフラが勝っても独立が上手くいく保証はない。それは事実だと思うが」
ルカ:「……。……」クレアを見る。
クレア:「負ければこの国にイグボ人の居場所はなくなる。彼らは難民となって世界中に散らばり」
クレア:「故郷に帰ることも、兄弟や友人に会うことも二度とできなくなる」
クレア:「火種を抱えたままこの国で生きることと、どちらが幸福かは人によって見解が分かれるだろうがな」
クレア:「少なくとも、勝てば彼らは自分でその先を選ぶことができる」
デュバリー:「そっか。クレアは結構、そういう情に篤いよね」
アッシュ:「なら連邦がハミースとルカの2で、ビアフラがギル・デュバリー・クレアの3だな」
アッシュ:「エミリアはどうする?」
ルカ:「……」空になったグラスを置く。「おれが連邦についたとは言ってないだろ」
エミリア:「わたしは……」視線を彷徨わせ「えっ、そうなんですか?ルカ」
アッシュ:「へえ?ならビアフラなのか?」
ルカ:「個人的感情で選んでいいんだろ」
ルカ:「連邦に雇われてる傭兵をブン殴りたい。終わり」
アッシュ:「良いね。分かりやすくて」
アッシュ:それぞれの意見の差異を面白がるようににやにやと笑っている。
ルカ:「あんたはお菓子が美味しかったから連邦政府?」エミリアに言う。
エミリア:「わたしは……」神妙な顔をして。
エミリア:「よく分からないので……ルカが選んだほうにします」
エミリア:「信頼できる人に任せます。代議制です」
デュバリー:「難しい言葉知っててえらいね」
エミリア:「えへへへ……」
ルカ:「こいつ、頭数に入れるな」
ハミース:「一人で二票持てるたあルカ先生の発言力が強まるこって」
:「ふむ。多数決というのもどうかと思うが。ハミース、どうだ?」
ハミース:「こいつらがやる気ならそんでいいさ。俺は元々どっちでもいい」
ハミース:「お前らが選ばねえだろう方選んだら議論が深まんだろ」
ルカ:「何様…」
デュバリー:こくりとハーブティーを飲む 「反面教師」
:「……決まりだな」
:「アイギスはビアフラ共和国からの依頼を受ける」
:「ミルシュカにもそちらで公式発表を出すよう伝えておく。お前達は早速準備を整えるように」
ギル:「了解、リーダー」
デュバリー:「ん」 頷く 「別に、決定が逆でも私は従ったけど……そっちになってよかった」
アッシュ:「d'accord.オレとしてもラッキーだな」
アッシュ:「そっちの方が楽しそうだと思ってたんだ」
:口角を上げる「成功すれば、アイギスは欧州諸国の圧力に屈しないだけの力があると世界に示せることになる」
:「選んだからには、気合を入れろよ」



GM:シーン終了。
GM:ロイス取得・購入判定可能です
デュバリー:ハア ハア 購入
ルカ:ロイスは保留にします
ギル:かっちゃおかっちゃお~
アッシュ:ロイスは保留で購入どうしよっかな
ギル:大口径機関砲ねらおっかな~
ギル:手配師を使ってダイス+3して購入。
ギル:4DX+8>=38
DoubleCross : (4DX10+8>=38) → 9[3,4,8,9]+8 → 17 → 失敗

ギル:あっ駄目だった。財産払っても届かないや。おしまい。
ギル:ロイスはだいじょうぶです
アッシュ:こっちはダメ元で強化素材でもねらっとこ
アッシュ:1dx+2>=15
DoubleCross : (1DX10+2>=15) → 9[9]+2 → 11 → 失敗

アッシュ:無理なのでパス!
クレア:予備の日本刀狙おっと
クレア:3dx+3>=11
DoubleCross : (3DX10+3>=11) → 10[4,5,10]+3[3]+3 → 16 → 成功

クレア:買えた!そのまんま手持ちに持っとくよ
クレア:ロイスは保留で以上!
ルカ:一応応急手当買っておこうかな
ルカ:2dx+1>=8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 8[6,8]+1 → 9 → 成功

ルカ:買えた 所持します
ルカ:以上!
デュバリー:色々検討したんだけど
デュバリー:ライトマシンガン……かな。購入します
デュバリー:コネ:手配師も使用。やるぜ!
デュバリー:7dx
DoubleCross : (7DX10) → 10[1,4,8,9,9,9,10]+8[8] → 18

デュバリー:危ない橋だった 財産点2点支払って購入
デュバリー:ロイスは保留です。以上!



【Masterscene2】

中東某所 旧城塞跡
GM:人里離れた砂岩地帯。第一次世界大戦で戦火に晒され、打ち捨てられたかつての城塞。
GM:砂に半ば埋もれるようなこの施設は、今はある傭兵団の拠点として利用されていた。
GM:薄暗い石造りの室内、一人の男が新聞を広げる。
マティアス・アドルフソン:「聞いたかい、ベルナデット」
ベルナデット:「何を?」その傍らで、銃の手入れをしている。
マティアス・アドルフソン:「これからアイギスと戦うわけだろう。何か月か前に、新しいメンバーが入ったそうだよ」
マティアス・アドルフソン:「僕は全然知らなかったなあ」
ベルナデット:「……練度もないのにメンバーとして大々的に取り扱われてるなら」
ベルナデット:「それだけの異常出力の可能性が高い……って話は」
ベルナデット:「前にもしたのに」
ベルナデット:「あなたは覚えてないのね。興味あることばかり」
マティアス・アドルフソン:「……あれ、そうだったっけ?」
マイク:「そうですよ、リーダー。あーあ、そりゃ姐さんも苦労するよな」
ベティ:「本当よね。相槌だけ打ってちっとも聞いてないんだから」
マティアス・アドルフソン:「いやぁ、ごめんごめん……そんなつもりは無かったのだけれどね」
ベルナデット:「……」呆れたような眼でマティアスを見て。
ベルナデット:「前はこうじゃなかったのに……」恨みがましく。
リィシェン:「ねえマティアス~。そーんな女放って置いてさ」新聞をカサカサと揺らす。
リィシェン:「あたしと遊んでよ。アイギスなんてのもどーでもいいから」
リィシェン:「あたしが全部やっつけちゃうんだし」
マティアス・アドルフソン:「そうはいかないさ。僕はこの団のリーダーだからね」
マティアス・アドルフソン:広げた新聞、国際情勢の欄にはアイギスがビアフラに与したことがそれなりの紙面を使って報じられている。
マティアス・アドルフソン:「皆を守る義務がある。それにベルナデットは放っておけない人だからね」
リィシェン:「ちぇ~っ」
ベルナデット:「……マット。放っておけないのはあなたの方でしょうに」
マイク:「ハハハ!言えてるよ、そりゃ」
リィシェン:「も~!いっつもベルナデット、ベルナデット!」
リィシェン:「つまんない!」
マティアス・アドルフソン:「ごめんごめん、ちゃんとリィシェンのことも大切だからね」頭を撫でる。
マティアス・アドルフソン:「勿論、皆のこともだ」
リィシェン:「えへへへ~……」
ベルナデット:「……マット!」それを見咎めるように。
ベルナデット:かつ、と歩み寄る。「こっちを見なさい」
ベティ:「ああ、姐さんが怒った!」
マイク:「いや、そりゃ怒るだろ……」
ベルナデット:「あなたの前に居る、あなたの副官は誰かしら」ずい、と顔を寄せて。
リィシェン:「ふしゃーっ!」威嚇している。
マティアス・アドルフソン:「……勿論君だとも。ベルナデット」
ベルナデット:「それが分かっているなら」マティアスの頬を撫でて。「いい」
マティアス・アドルフソン:困ったように笑う「すまないね」
マティアス・アドルフソン:「僕が言いたかったのは、皆が我が傭兵団の家族だってことさ」
ベルナデット:「みんな……」軽く絶望したように。
リィシェン:「あははドーンマイ」
マティアス・アドルフソン:「お互いがお互いのことを守りあう。それが家族ってものだろう?」
マティアス・アドルフソン:「僕はそれを大事にしたいんだ。皆とこの団が大切だからね」
マイク:「う~ん……言ってることはいい事なんだけどなあ……」
ベティ:「姐さん……」
ベルナデット:「……」それらは全く無視して。
ベルナデット:「そろそろここを出ないと。間に合わないかも」
ベルナデット:「マット。準備はいい?」
マティアス・アドルフソン:「おっと、そうだね」
マティアス・アドルフソン:「今回は朱が一緒なんだろう?彼、せっかちだからなあ。勝手に先走らなければいいのだけれど」
ベルナデット:「……あなたの昔の仲間なのよね」
マティアス・アドルフソン:「お互いに傭兵だった。仲間と呼べるかは分からないけどね」
マティアス・アドルフソン:「……それと、昔の知り合いなら、敵にもいる」
リィシェン:「……アイギスに?」
マティアス・アドルフソン:「ああ」頷く。
マティアス・アドルフソン:「ギルトレット・レッドフォード。強いよ、彼は」
マイク:「“鉄王”か……」
ベルナデット:「……ギルトレット……“鉄王”ね」
マティアス・アドルフソン:「最後に会ったのはもう、随分前になるな」
リィシェン:「マティアスが強いってならちょーっと興味湧いてきたカモ」
リィシェン:「殺ったら褒めてくれる?」
マティアス・アドルフソン:「一人で突っ走るのは駄目だよ、リィシェン」
マティアス・アドルフソン:「……でも、そうだね。どんな敵が来ても関係ないさ」
ベルナデット:「……」リィシェンの名を呼ぶたびいささか不機嫌になっている。
マティアス・アドルフソン:「僕には君達がいる。君達には僕がいる」
マティアス・アドルフソン:「一緒なら誰にも負けない。それが家族ってものだ」
マティアス・アドルフソン:「行こう、ベルナデット」
ベルナデット:「……ええ、マット」
ベルナデット:「あなたについて行く。あなたは私が守る」
ベルナデット:彼に肩を寄せるようにして、拠点を出ていく。



【Middle2/「盾割りには箔が付きますから」】

GM:ミドル戦闘シーンです 全員登場!
ルカ:ルカの侵蝕率を1D3+3(→ 4)増加 (44 → 48)
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を1d3+3(→ 4)増加 (57 → 61)
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を1d3+3(→ 6)増加 (49 → 55)
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加 (47 → 52)
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加 (55 → 61)
GM
ナイジェリア南部 農村
GM:ナイジェリア内戦においてアイギスがビアフラ側に与したというニュースは、瞬く間に世界に発信された。
GM:ナイジェリア連邦政府は強い遺憾の意を表明し、改めてビアフラの独立を認めず戦争を継続する意思を示した。
GM:この国の雨季は4月から10月と非常に長く、戦争以前からインフラの整備が不十分である為、度々洪水が発生する。
GM:その影響もあって、戦況は膠着していた。アイギスが依頼を受諾してからもそれは変わらず、一週間ほどは何事もない日々が続いた。
GM:だが、ようやく訪れた束の間の晴れの日。事態が動いた。
GM:両軍の武力衝突が発生し、その戦闘にビアフラ側の農村が巻き込まれたという報が入ってきたのは、よく晴れた蒸し暑い朝のことだった。
GM:既にコリンは現場に向かったらしく、君達も後を追う形となった。
GM:現場に到着すると、既に辺りは酸鼻を極める様相を呈していた。
GM:火の粉を撒き散らして燃え盛る家屋。転がる死体の数々に、散らばった手足。
GM:絶え間なく悲鳴と銃声が響いてくる中、コリンが君達に駆け寄ってくる。
コリン・ゴッズウィル:「《ワーディング》は使わないで!」
コリン・ゴッズウィル:真っ先にそれを口にする。
デュバリー:「……それでも動く敵がいる?」
ギル:「いや、彼が言っているのは恐らく……」
GM:そうしている間にも、敵兵──オーヴァードではないだろう──が虐殺を続けている。本来ならばワーディングだけで一瞬で片が付く局面だ。
コリン・ゴッズウィル:「今、怪我をした人たちを運んでる最中なんだ」
コリン・ゴッズウィル:「ここで俺達が《ワーディング》を使うと……その人たちまで動けなくなって、死んでしまう」
ルカ:「…オーヴァードもいるって?」
コリン・ゴッズウィル:「うん。多分、政府に雇われた奴だ」
アッシュ:「こっちへのカウンターってとこかな。後ルカの会ったっていうやつ」
ルカ:「かもな。ちょうどいい」
クレア:「いずれにせよ、早く戦線を押し戻した方が良い」
クレア:「こちらが《ワーディング》を張らなくても、向こうが使えば同じことだ」
ギル:「ワーディングを使わないとなると、その分君が消耗することになる。大丈夫かい?」
コリン・ゴッズウィル:「……あいつ……」表情を険しくする。「大勢の人を切り刻んでた。わざと死なないように……多分、俺がこうするのをわかってて」
コリン・ゴッズウィル:「ふざけやがって……」表情に怒りと悔悟を滲ませる。
ルカ:「……黒髪のデカい男?」
コリン・ゴッズウィル:「……そう!そいつが──」
GM:その時、独特の金属音──履帯の回転音が聞こえてくる。
GM:低木をめきめきと踏み潰し、泥濘を物ともせずにエンジンを唸らせて近づいてくるのは、一両の戦車だ。
GM:その上部には、男が腰を下ろしている。
朱劉帆:「……やァーーっと来たか、アイギス!」
ルカ:「……クソ変態野郎」
ルカ:見上げながら呟く。「あいつだ。朱劉帆」
朱劉帆:「遅すぎんだろ~~マジで!もう少しで斬る相手もいなくなるとこだったぜ」
ギル:「あれがエミリアの言っていた友達か。僕は仲良くなれそうにないな」
朱劉帆:「ああ?オイオイオイ……」
朱劉帆:「何だよ、マジで俺のこと忘れてんのか?」
クレア:「知り合いか?ギル」
クレア:訪ねながら銃を構える。正面には捉えない。2度の跳弾を経て側頭部を狙う位置取り。
ギル:「どこかで相手をしたかな。君のような外道、そうそう忘れないと思うのだけど」
ギル:「それとも、以前より随分変わったとか。何分僕もこの世界に入って長いからね。それなら思い当たる相手がいないのにも納得がいくよ」
アッシュ:「多分ギルよりあっちに聞く方が早いぜ、クレア」
朱劉帆:「マジかよ……!噂に聞いちゃいたが、マジでイカレちまってんじゃねーか!」
朱劉帆:「……んまァ……いいかァ。強さは据え置きみたいだしな」笑みを深める。
ルカ:「……」怪訝そうな表情を浮かべている。
朱劉帆:朱の手元から、赤黒い蛇のような何かが伸びる。
朱劉帆:それが一瞬で、家屋に隠れていた農民を切り裂いた。
朱劉帆:悲鳴が上がる。脚を切り落とされた農民が、ずるずると這いつくばって逃げようとする。
ギル:「……!貴様……!」
クレア:悲鳴と同時に引き金を引いた。
朱劉帆:「変わらないってよく言われんだけどな~。それより、ホラ」
クレア:背後の木に跳弾し、男のこめかみに弾丸が迫る。しかし……
朱劉帆:がくん、と殆ど倒れ込むかのように上体を逸らし、銃撃を避ける。
朱劉帆:「早くしないとどんどん死ぬぜ?」
クレア:「……」憮然としたまま撃鉄を起こす
GM:銃火器を構えた兵士が、君達を取り囲む。
朱劉帆:「お前らが来ない間に、こういう連中をトラック5台分は用意しといたからなァ」足を切り落とされた農民を見遣って
朱劉帆:「まさか見捨てやしないよな?アイギスさんよ」
朱劉帆:「折角頑張って準備したんだ。ツレないこと言わずに遊んでくれよ。な?な?」
デュバリー:「うん」
デュバリー:「性格の悪さはよく分かった」
ギル:「デュバリー、周辺に他の敵はいないね?戦闘に入るぞ」
デュバリー:「少なくとも、今はね。戦闘中は紛れがあるかもしれないから」
ギル:「僕にも家族がいる。故郷がある。彼のような奴を許してはおけない」
デュバリー:緑の枝葉がざわめき、ここまで乗ってきた輸送車へと伸びる。掴んで引きずりだすのは、陣地防衛用の軽機関銃
デュバリー:「お望み通り早くしてあげよう」
アッシュ:「だってさ、ウォーモンガー」
アッシュ:「安心しなよ。アイギスの連中は意外と心根が優しいし」
アッシュ:「オレは英雄だ。何も見捨てやしない」
アッシュ:「正直アンタとは気が合いそうだしな。楽しい一戦にしようぜ」
朱劉帆:「アイギス……それにアッシュ・ノイ・ジラード……」ぶるり、と身を震わせる。
朱劉帆:「マジで最高過ぎんだろ……どこに行ってもこんなの味わえねえ……」
朱劉帆:「感謝するぜ……そっちに付いてくれてさァ……!!」
朱劉帆:我慢の限界と言うように、戦車から飛び降りる。
GM:ミドル戦闘を開始します。

GM:今回の戦闘について説明します

勝利条件:累計250点ダメージを与える。余剰ダメージは計算しない。

バウンティ
・兵士(アサルトライフル)、兵士(火炎放射器)を倒す…2点
・IS-2を破壊する…3点
・2ラウンド以内に勝利する…3点

特殊条件:戦闘終了時に兵士(8mmカメラ)が生存していた場合、クライマックスシーンで朱劉帆の技能値が上昇する。


GM:NPCカードが使用可能です。

NPCカード

ハミース・アル=フサイニー
メジャー判定ダイスを+10個する。
1ラウンド1回。

コリン・ゴッズウィル
ダメージ算出前に使用。ダメージダイス+8D。
1ラウンド1回。

エミリア
トライブリードのオーヴァードのみ使用可能。
効果:?
1シナリオ1回。


エンゲージ []内は行動値



兵士(8mmカメラ)

10m

朱[11] IS-2[4]

5m

兵士(アサルトライフル)*3[8]

5m

アッシュ[7] ルカ[6] クレア[12]
ギルトレット[10] デュバリー[6]

5m

兵士(火炎放射器)*3[5]



ミルシュカ:『……聞こえますか、こちらオペレーター。応答どうぞ』
アッシュ:「聞こえてるよ、どうぞ」
ミルシュカ:『良かった…… ビアフラ軍から連絡です。現在そちらの付近で重傷者を移送中』
ミルシュカ:『離脱まではしばらく掛かりそう。《ワーディング》の使用許可はそれ以降と考えてください』
ミルシュカ:『その戦車はIS-2。第二次大戦時のソ連の重戦車ですね。ソビエトは連邦側を支援しているので、払い下げかも』
ミルシュカ:『対歩兵用に追加装甲を装備したタイプのようです。生半可な攻撃では通らないかもしれません』
ギル:「了解。あれの相手は僕がしよう」
ミルシュカ:『それから“红蛇”』
ミルシュカ:『攻撃によって相手を弱らせる戦術を得意としているという情報があります』
ミルシュカ:『先手を取って叩くか、なるべく攻撃を受けないようにするのが得策かと』
クレア:「向こうの流儀に合わせる義理もない」
クレア:「任せておけ。近づける前に叩く」
ミルシュカ:『以上です。皆さん、お気を付けて』
GM:ラウンド1 セットアップから
ルカ:なし!
クレア:なし!
アッシュ:Determiner le cours:加速装置Lv3
アッシュ:行動値+12、侵蝕値+2
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を2増加 (55 → 57)
GM:エネミーは無し。
デュバリー:《加速装置》。行動値を+8!
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を2増加 (61 → 63)
ギル:ここは先手とったほうが良さそうだし
ギル:戦車には乗らないでおこうかな
GM:イニシアチブ20、兵士(8mmカメラ)の手番です
GM:待機します。

朱劉帆:「ちゃんと回ってるな?バッテリーは?良し良し」
朱劉帆:戦場でカメラを構える兵士に向かい、レンズをコンコン叩いて覗き込む。
朱劉帆:「8月19日、11時02分。ナイジェリア、オウェリ」
朱劉帆:「摂氏29度、湿度82%、無風」
朱劉帆:「友軍戦力はROKS-3が5名。カラシニコフ13名。IS-2追加装甲1両」
朱劉帆:「敵戦力はビアフラ共和国軍およびアイギス。コリン・ゴッズウェル……あー、以下省略。忘れないだろ」
朱劉帆:「これより戦闘を開始する。 ……ちゃんと撮っといてくれよ、頼むぜマジで」
朱劉帆:兵士に念押しをして、ようやく君達に向き直る。

GM:イニシアチブ 行動値19、アッシュさんの手番です
アッシュ:マイナー無し。メジャーで朱君狙いのコンボ。
アッシュ:Leve la voile:コンセントレイト:ウロボロスLv3+シャドーテンタクルスLv1+アームズリンクLv3+ライトニングリンクLv2
アッシュ:C値-3、射程10m、判定D+3、攻撃力+8、HP-5、侵蝕値+9
GM:判定どうぞ!
アッシュ:6dx7
DoubleCross : (6DX7) → 10[5,5,8,9,9,9]+10[1,8,8,10]+10[2,5,9]+10[7]+10[9]+3[3] → 53

ルカ:メチャいい出目!
アッシュ:ダイスが不安なら出目でカバーすりゃいいんだよな
GM:マジかよ
朱劉帆:《死者の肉体》LV1+《トランキリティ》LV5
朱劉帆:13DX+6>=53
DoubleCross : (13DX10+6>=53) → 10[1,2,3,3,3,4,4,5,5,6,8,8,10]+4[4]+6 → 20 → 失敗

GM:ダメージどうぞ!
アッシュ:6d10+11+8
DoubleCross : (6D10+11+8) → 28[7,2,6,6,5,2]+11+8 → 47

GM:C(250-47) 
DoubleCross : c(250-47) → 203

アッシュ:そしてダメージ通ったなら背徳の理Lv3!
朱劉帆:通りました まだまだ元気です
アッシュ:シーン間のダイスを+6して、諸々合わせて侵蝕上昇。
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を11増加 (57 → 68)

アッシュ:「復習用のビデオ記録って訳か?勉強熱心だな」
朱劉帆:「勉強じゃあないさ。好きでやってる」
アッシュ:「好きでやってる、ね。傭兵稼業も?」
朱劉帆:「そりゃそうだろ。それ以外に何がある?」
アッシュ:「それ以外でやってる連中が多過ぎるんだよな、この界隈」
朱劉帆:「会えて嬉しいぜ、アッシュ・ノイ・ジラード。俺はあんたのファンなんでね」
アッシュ:「へえ、光栄だね。サインでも書こうか?」
朱劉帆:「いやァ、それよりも……」
朱劉帆:親指で自らを示す。「打ってきてくれよ」
アッシュ:「そう言うと思った」
アッシュ:ニヤリと笑ったその笑みのまま、腰に差したサーベルを振るう。
アッシュ:一閃。彼我の距離は約10m。当然届くハズなどない。
アッシュ:本来ならば。
アッシュ:一瞬煌めいた鋼の軌跡をなぞるように、黒い影が伸びる。刃の鋭さを保ったまま。
朱劉帆:どういう攻撃かは知っている。避けようとするが、一瞬遅い。鮮血が散る。
朱劉帆:「ふはッ」
朱劉帆:ぽたぽたと血を垂らしながらも笑みを深める。
アッシュ:「良いね。やっぱり気が合いそうだ」
アッシュ:「どいつもこいつも眉間に皺寄せたり目を吊り上げたりで、楽しむやつが少ないからさ」
朱劉帆:「思った通りいい攻撃だ……対オーヴァード戦では単純な銃撃よりも斬撃が効果的。更に本来白兵武器の弱所であるリーチの問題も影の伸縮でカバーしている」
朱劉帆:「見るべきは攻撃力より対応力だな。成程これが英雄の戦い方って訳か」
朱劉帆:半ば独り言のように呟く。
アッシュ:「楽しもうぜ、朱劉帆。お互いにさ」

GM:イニシアチブ14 デュバリーさんの手番です
デュバリー:草木が束ねられた緑の腕がデュバリーの隣まで這い伸びてくる。その先端には携行機銃。
デュバリー:細い指が、その幹をそっと撫でる 「うん。ここは木も草も元気だね。暑いし、雨も多いからかな」
デュバリー:「とっても良いこと。じゃあ、始めようか」
デュバリー:動きます。マイナーでオリジン:プラント。メジャーでエフェクトを使わずに攻撃。
デュバリー:対象は後方の無許可取材野郎! ライトマシンガンでバラバラにしてやるぜ!
GM:やめろォ!
デュバリー:2dx+26-2
DoubleCross : (2DX10+24) → 8[2,8]+24 → 32

GM:為替ピカチュウ!
GM:4DX>=32
DoubleCross : (4DX10>=32) → 8[3,4,5,8] → 8 → 失敗

GM:ダメージどうぞ!
デュバリー:命中したので武器効果で放心しておいて! 意味があるかは分からないが念のためね
デュバリー:4d10+10
DoubleCross : (4D10+10) → 24[2,5,10,7]+10 → 34

デュバリー:諸々有効のダメージ
GM:ギャ~~ッ
GM:兵士はトループですがカメラマンは一人なのでHP低め 15で即死します
GM:C(203-15)
DoubleCross : c(203-15) → 188

デュバリー:あらあら

デュバリー:地を擦る緑腕が泥を跳ねさせ、敵陣へ迫る。かと思えば不意に空へと伸び上がり、崩れかけた家屋へとのしかかった。
デュバリー:カメラを携えた後方の兵士を、無機質な銃口が覗き込む。刹那、冴えるような沈黙。
デュバリー:「撃て」
デュバリー:鈴鳴るような声の直後に、荒々しい銃声。それはスコールのように連続し、弾丸の雨が兵士へ、一帯へと降り注ぐ。
GM:「が、ぶぁっ」全身を弾雨に撃ち抜かれ、血を撒き散らす。同時に構えたカメラもスクラップと化す。
朱劉帆:「あぁーーーーッ!!何てことしやがる!!」
デュバリー:「嫌いなの。許可もなく向けられるカメラ」
デュバリー:「不躾でしょ」
朱劉帆:「お……俺の唯一の楽しみを……人の心が無いのかよ!!」
デュバリー:「あるから嫌うんでしょ」
デュバリー:平坦な声の裏に、僅かながら不服の色を滲ませつつ、銃撃は止まらない。周囲の兵士を牽制するように、弾丸は頭上からばら撒かれ続ける
デュバリー:「頭は押さえ込んでおくから。いい感じにして」 ざっくりとクレアに言う
朱劉帆:「……しかしこの速度で動いてくるとは思わなかったな。情報より速い。下がらせるのが遅れた。戦闘向きじゃあないと思ってたが……」
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を2増加 (63 → 65)
エンゲージ []内は行動値



朱[11] IS-2[4]

5m

兵士(アサルトライフル)*3[8]

5m

アッシュ[19] ルカ[6] クレア[12]
ギルトレット[10] デュバリー[14]

5m

兵士(火炎放射器)*3[5]



GM:行動値12 クレアさんの手番です
クレア:「感謝する」デュパリーさんの方を向くことなく応えて
クレア:「合わせろ。"ワルキヤ"」
クレア:コリンの返事を待たずに銃を構える。
コリン・ゴッズウィル:「っ……うん」
クレア:マイナーで拳銃を装備
クレア:《カスタマイズ》LV3《コンセントレイト:モルフェウス》LV3《ギガンティックモード》LV1 兵士(アサルトライフル)のエンゲージへ範囲攻撃
GM:判定どうぞ!
クレア:7dx7+5
DoubleCross : (7DX7+5) → 10[2,4,4,5,5,6,9]+10[8]+2[2]+5 → 27

クレア:《剣精の手》
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を2増加 (52 → 54)
クレア:1dx7+35
DoubleCross : (1DX7+35) → 10[9]+6[6]+35 → 51

クレア:よしよし
GM:ゲーッ
ルカ:すっごい回った
GM:ガードします ダメージどうぞ!
クレア:ではダメージ算出前にNPCカード使用!
クレア:コリン・ゴッズウィルの効果でダメージ+8Dします!
GM:OK!
クレア:6d10+3+8d10 装甲有効
DoubleCross : (6D10+3+8D10) → 27[1,8,3,4,10,1]+3+46[9,1,9,1,6,7,4,9] → 76

GM:ヤバすぎ
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を7増加 (54 → 61)
クレア:メインプロセス後、拳銃が破壊されます
GM:HPは一律で25 全滅!
クレア:やった!
GM:C(188-25-25-25)
DoubleCross : c(188-25-25-25) → 113


クレア:ライフルを下ろし、腰のホルスターから拳銃を引き抜く
クレア:近接距離で多数の相手。連射の効かないスナイパーライフルよりも、小回りの効く拳銃(こちら)の方がこの場には適している
クレア:……というわけではない。そのような理屈は常人の兵士にしか通用しない
クレア:ただ単に、この場では味方の流儀に合わせただけだ
クレア:「武器はこちらで潰す。後は好きにしろ」
クレア:三発続けて、ほぼ同時の銃声。
クレア:弾丸は奇妙な軌跡を描いて、兵士が構えたアサルトライフルの銃口に吸い込まれ
クレア:まるで弾丸そのものが膨張したかのように破裂。その戦闘手段を奪う。
コリン・ゴッズウィル:「…………!」
コリン・ゴッズウィル:これまでずっと一人で戦っていたのだろう。慣れぬ連携に戸惑いながらも、能力を発動する。
コリン・ゴッズウィル:真昼の太陽の下、コリンの後方に巨大な光輪が出現する。
コリン・ゴッズウィル:白く眩く輝くそれから、無音の閃光が放たれる。強烈な光が兵士たちの網膜を焼き、視力を奪う。
GM:悲鳴を上げて右往左往する彼らに、最早戦闘継続は不可能だろう。
クレア:「向いていない、と言う話は本当のようだな」
クレア:無力化に留められた兵士たちを一瞥し零す。感情は伺えないが、非難するような響きではない。
コリン・ゴッズウィル:「……」肯定も否定もせず、クレアを見る。
朱劉帆:「……実際見るととんでもねえ技量だな」
朱劉帆:「流石は女社長の秘蔵っ子ってところか」小声で呟く。

エンゲージ []内は行動値



朱[11] IS-2[4]

10m

アッシュ[19] ルカ[6] クレア[12]
ギルトレット[10] デュバリー[14]

5m

兵士(火炎放射器)*3[5]



GM:行動値11 朱劉帆の手番です
朱劉帆:マイナー 《赫き剣》LV5+《破壊の血》LV5
朱劉帆:HP10消費 攻撃力33の武器作成
朱劉帆:メジャー 《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》LV3+《渇きの主》LV5+《封印の呪》LV3+《罪人の枷》LV10+《猛毒の雫》LV3+《タブレット》LV3+《多重生成》LV3
GM:1D5
DoubleCross : (1D5) → 5

GM:デュバリーさん以外を攻撃します
ギル:やだ
ルカ:なんだって
クレア:こいつ~
アッシュ:ピンポイントでやなとこ外してくる
ギル:サービスシーンのためにもデュバリーさんだけ狙おうよ
デュバリー:そそのかすな!
GM:なるほどね
朱劉帆:装甲無視 命中でHP20回復、対象ラウンド間判定達成値-10、次に行う判定C値+1 ダメージで邪毒3付与
朱劉帆:11DX7+7
DoubleCross : (11DX7+7) → 10[1,1,1,2,3,4,4,5,6,7,10]+10[3,9]+10[8]+1[1]+7 → 38

GM:リアクションどうぞ!
ルカ:当たりたくない~~ ドッジします
ルカ:5dx>=38
DoubleCross : (5DX10>=38) → 9[1,3,6,7,9] → 9 → 失敗

ギル:えーんえんえん
ルカ:えーーん
ギル:ドッジしよ
ギル:2DX
DoubleCross : (2DX10) → 6[2,6] → 6

ギル:カチュ
クレア:やったるわい!ドッジ!
クレア:2dx+1>=38
DoubleCross : (2DX10+1>=38) → 10[3,10]+4[4]+1 → 15 → 失敗

アッシュ:一応ドッジ
アッシュ:4dx>=38
DoubleCross : (4DX10>=38) → 7[2,2,5,7] → 7 → 失敗

アッシュ:無理無理
GM:何かあるかな
ルカ:《崩れずの群れ》でギルくんをカバーします
ルカ:ルカの侵蝕率を2増加 (48 → 50)
朱劉帆:ダメージ!
朱劉帆:4D10+33
DoubleCross : (4D10+33) → 19[5,1,9,4]+33 → 52

ルカ:死に死にます リザレクト!
ルカ:1d10+50
DoubleCross : (1D10+50) → 1[1]+50 → 51

ルカ:HP1で復活
クレア:死!リザレクト!
クレア:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を4増加 (61 → 65)
クレア:HP4で復活
アッシュ:こっちも死!リザ!
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (68 → 78)
アッシュ:デカい!HP10で復活

朱劉帆:「うし、行くか」
朱劉帆:ジャケットの内側にずらりと並んだナイフ。湾曲した鉤爪のような独特の形状。
朱劉帆:その内の一本で、自らの掌を切り裂く。溢れ出す血液がナイフに滴って、別の生き物のように動き出す。
朱劉帆:血液が無数の刃を束ね、纏め上げる。姿を現すのは蛇腹めいた形状。異様で凶悪な、一振りの武器となる。
朱劉帆:「そォら……よッ!!」
朱劉帆:黒い刃と赤い血の剣を振るう。血液が一瞬で伸縮し、戦場を横断、纏めて切り裂いた。
朱劉帆:その傷口からは朱の血液が侵入し、毒として体内で暴れ回る。オーヴァードと言えど無視できるものではない。
ルカ:「…どいてろ!」ギルくんを押しのけるように前に出て、その一閃を食らう。
ギル:「おっと!向こうもリーチの欠点はカバー済みか。ありがとうルカくん」
デュバリー:護身のために、頭上から一帯へ張っていた弾幕をいっとき彼と自らの道程に集中させようとしたが
デュバリー:「……」 来るはずの攻撃が来ない。片眉を下げる
アッシュ:「デュバリーを外すあたり、予習もばっちりみたいだな」
アッシュ:受けた傷を再生しながら軽口をたたく。
朱劉帆:「スポーツじゃないんだ。わざわざそっちの土俵で勝負する義理は無えだろ?」
朱劉帆:「まあ、一度見てみたいってのもまた、あるがね」
クレア:「くっ……!」一瞬の判断で拳銃を放つ。狙うは蛇腹に連なった刃の接点。弾道を一点に重ね、断ち切ろうとするが
クレア:刃の一節一節が意思を持つように曲がりくねり、逆に拳銃を解体。そのまま幾重にも切り刻まれる。
ルカ:「…」痛みに顔をしかめる。「…あんた、あいつと知り合いじゃないのかよ」
ルカ:「熱心な目でこっち見てるけど」ギルくんに言います。
ギル:「言われてみれば……。でも、熱心な目で見られてるのは君も同じじゃないかな。僕が特別なわけじゃないと思うけど……」
ルカ:「……そう」手を握り、開こうとしてみる。毒で痺れている。
ギル:「無理はしないで。僕が君の分まで叩き込む」

GM:行動値10 ギルトレットさんの手番です
ギル:はーい
ギル:マイナーで戦車に搭乗。メジャーで《マルチウェポン》《無形の影》《コンセントレイト:ウロボロス》。IS-2を狙うよ。使用武器は戦車砲と大口径機関砲
GM:人間が戦車に勝てるかよ~ッ
ギル:「……とはいえ、まだ周囲には民間人がいる。全力を出すのは危険だな。ハミース、援護を頼む」
ギル:という感じでNPCカード使っていいかな
GM:どうぞ!
ハミース:「あいよ。どれだ。やっぱデカブツか」
ギル:「アッシュに無駄な負担をかけたくないからね」
ギル:ではダイスを+10個して、DB含めて合計19個。振るね。
ギル:19DX7+4 どんどこどん
DoubleCross : (19DX7+4) → 10[2,2,3,3,4,4,4,4,5,5,5,6,6,6,6,7,7,8,10]+10[2,4,6,7]+10[10]+10[9]+10[9]+1[1]+4 → 55

GM:ど……ドッジ
GM:12DX>=55
DoubleCross : (12DX10>=55) → 10[1,3,4,5,5,5,5,6,7,8,9,10]+5[5] → 15 → 失敗

GM:ダメージどうぞ!
ギル:6d10+1d10+36 装甲無視ガード不可
DoubleCross : (6D10+1D10+36) → 29[5,6,5,3,4,6]+4[4]+36 → 69

GM:うぎゃ~~~~~~~
GM:装甲30HP67なのに~~~~~~~~~~
ギル:ギリギリだった!
ギル:やったね
ルカ:すご!
クレア:やった!
デュバリー:一撃とはね
アッシュ:最強~~
GM:C(113-67)
DoubleCross : c(113-67) → 46

ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を9(→ 9)増加 (61 → 70)
ギル:行動値が下がって0になります。いじょ!

ハミース:手を振ると、空が明るみ、無数の矢が降る。
ハミース:それは敵を穿ち貫く、殺傷のためのものではない。
ハミース:光だ。“سهم فضي(銀の矢)”の名が示す通りの。
ハミース:曳光と閃光。敵陣を詳らかにし、その目を眩ませる、戦場への楔。
ギル:「部分展開……」腕をかざす。鉄橋が歪むような不快な音と共に、影の中から砲身と無数の銃身、銃弾で形取られた巨大な右腕が現れる。
ギル:「蹴散らせ、鉄王!」轟音が鳴り響く。個人の出せる物量を超えた飽和多重砲撃が敵戦車を襲うよ。
GM:凄まじい不協和音が響き渡り、かつての地上戦の覇者────巨大な重戦車が一瞬で鉄屑へと変えられる。
GM:かつての騎馬と機関銃、戦艦と爆撃機のような、時代の移り変わりを象徴するかのような光景。
朱劉帆:「……長く戦い続けたオーヴァードの中には、出力が飛躍的に伸びる奴がいる」
朱劉帆:「ドイツやソビエトなんかが研究してる現象だ。そいつを人為的に引き起こして、オーヴァードを強化しようってな」
朱劉帆:「だがそうなった奴らは、皆例外なく、どこかがイカれちまう」
ギル:「詳しいね。朱、君も参加者かい?」
朱劉帆:「ハ」笑う。
朱劉帆:「お前もそうなんじゃねえのか?ギルトレットよ」
朱劉帆:目を細め、君を見つめる。
ギル:「僕の力は家族を思っているから出せるものさ」そう言って胸から下げているロケットを握る。
ギル:「人の心のない君にはわからないかもしれないけれどね」
朱劉帆:「……家族……」
朱劉帆:「ね……」
朱劉帆:「“鉄王”か。お前はなったのか?王様ってやつによ」

エンゲージ []内は行動値



朱[11] 

10m

アッシュ[19] ルカ[6] クレア[12]
ギルトレット[10] デュバリー[14]

5m

兵士(火炎放射器)*3[5]



GM:行動値6 ルカくんの手番です
ルカ:はあい
ルカ:マイナーで《骨の剣》LV4《死招きの爪》LV3。武器を作成。
ルカ:あっあと《ハンティングスタイル》!10m移動して朱くん・戦車のエンゲージに行きます。
エンゲージ []内は行動値



朱[11]ルカ[6]

10m

アッシュ[19] クレア[12]
ギルトレット[10] デュバリー[14]

5m

兵士(火炎放射器)*3[5]



ルカ:そしてメジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》LV3《ペネトレイト》LV1。オートで《砂の加護》LV2。ダイスを3個増やしながら朱くんに白兵攻撃しまっす。
GM:判定どうぞ!C値+1と達成値-10に気を付けて
ルカ:(4+3)dx8+8-1-10 達成値-10でC値+1!
DoubleCross : (7DX8-3) → 10[1,2,3,5,6,6,9]+10[10]+10[9]+4[4]-3 → 31

デュバリー:頑張る男の子だ
GM:回しおるわ
ルカ:イエーイ
朱劉帆:《死者の肉体》LV1+《トランキリティ》LV5
朱劉帆:13DX+6>=31
DoubleCross : (13DX10+6>=31) → 9[1,2,2,3,4,4,5,6,6,7,7,9,9]+6 → 15 → 失敗

GM:ダメージどうぞ!
ルカ:4d10+9+15 装甲値無視
DoubleCross : (4D10+9+15) → 15[4,2,4,5]+9+15 → 39

ルカ:ムッ…こっちはまあまあ 39装甲無視です
GM:危ない危ない
ギル:惜しい!
GM:C(46-39)
DoubleCross : c(46-39) → 7

GM:残り7点
クレア:もうちょいだ
ルカ:ルカの侵蝕率を16増加 (51 → 67)

ルカ:毒で麻痺した身体を無理やり動かす。
ルカ:砂塵が舞う。右半身を戦場の破片で継ぎ接ぎされた歪な獣へ変貌させながら、戦場を駆ける。
ルカ:「悠長に」
ルカ:「お喋りしている」
ルカ:「場合かよッ」
ルカ:崩れた戦車から巻き起こる黒煙を引き裂くように男の頭上へ飛び掛かり、歪な爪を叩きつけるように振り下ろした。
朱劉帆:「く……ははははッ!!」
朱劉帆:深々と切り裂かれながらも、瞠目して笑う。
朱劉帆:「ようやく続きが出来るなァ!お預けで欲求不満で……」
朱劉帆:「……んん~~~?」
朱劉帆:怪訝そうに首を捻る。
ルカ:「だから…気持ち悪いッんだよ、あんた……」
ルカ:「何だよ」苛々している。
朱劉帆:「おい……日本のデカブツを倒したのはお前だって話じゃなかったか?」
朱劉帆:「何だ、おい、この程度なのか?手抜いてんのか?おお?」
ルカ:「………」息を吐く。「……そうだったら?」
ルカ:「ずいぶんナメられてるぜ、おれに。あんた。良かったな」
朱劉帆:「ムカつくガキだな~~~~!」
朱劉帆:「だが、違うな。そういうんじゃない」
朱劉帆:アイギスの面々に視線を巡らせる。
朱劉帆:「……どいつだ?」
エミリア:「……」ハミースの影に隠れるようにして戦場を見ている。
ルカ:「……」目の前の男を睨む。

GM:行動値5 兵士(火炎放射器)の手番です
GM:3D5
DoubleCross : (3D5) → 10[4,1,5] → 10

GM:アッシュ ギル デュバリーを攻撃
デュバリー:いらっしゃい♡
GM:このガキ……!
GM:4DX+2 アッシュ
DoubleCross : (4DX10+2) → 8[1,3,5,8]+2 → 10

GM:4DX+2 ギル
DoubleCross : (4DX10+2) → 9[4,6,8,9]+2 → 11

GM:4DX+2 デュバリー
DoubleCross : (4DX10+2) → 10[1,5,8,10]+3[3]+2 → 15

GM:死ねーッッ
デュバリー:がんばったのね♡ 《ゲットダウン》
デュバリー:2dx+26
DoubleCross : (2DX10+26) → 5[3,5]+26 → 31

デュバリー:デュバリーの侵蝕率を2増加 (65 → 67)
アッシュ:ドッジ
アッシュ:4dx11-10
DoubleCross : (4DX11-10) → 7[2,3,5,7]-10 → -3

アッシュ:デバフ入ってるし無理ー
ギル:ドッジで。
ギル:2DX
DoubleCross : (2DX10) → 8[3,8] → 8

ギル:当たっちゃった
GM:そういえばガード不可です
ギル:焼かれる~
GM:ダメージくらえ!
GM:2D10+5 アッシュ
DoubleCross : (2D10+5) → 16[9,7]+5 → 21

GM:2D10+5 ギル
DoubleCross : (2D10+5) → 9[7,2]+5 → 14

ギル:装甲値が33あるので弾くぜ
デュバリー:ひどすぎ
GM:何だこいつ!?
アッシュ:本当なら倒れといた方が良いだろうけど主義の問題でリザレクト
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (78 → 88)
デュバリー:あわわ……
アッシュ:二連で10ってマジか
ルカ:ひええ

GM:兵士達が火炎放射器を構える。本来ならば閉所での戦闘に用いられる武器。この場にあるのは、非武装の市民を殺すためであったのだろう。
GM:並んだ兵士達が可燃性の燃料を放出し、燃え盛る炎が君達に襲い来る。
デュバリー:視線の一つも向けはしない。降りかかる弾幕が泥を跳ね上げその攻撃と視野を阻む。
デュバリー:(……タンクは狙えないか。きちんと射角は守ってる。これだけ殺しておいてのうのうと)
ギル:実体化した鉄王の腕が炎を振り払い寄せ付けない
アッシュ:「すごいな。オーヴァードじゃないやつに傷受けたのなんていつぶりだ?」
アッシュ:確かにその身を焼かれたはずでありながらその声音はむしろ明るく。
アッシュ:「戦場じゃほぼあり得ないしマジで先生以来かもしれないな。誇っていいぜ、アンタ」
アッシュ:自身へ攻撃した兵士へ笑いかける余裕さえある。

GM:クリンナップ
GM:邪毒を受けている人はHPを減らしてください
クレア:9ダメージ受けて死!リザレクト!
クレア:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6

クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を6増加 (65 → 71)
クレア:HP6で蘇生
ギル:ルカくんのおかげで無事よ~
アッシュ:9点受けたけど1点残る!ラッキー
ルカ:HP1だったので死です リザレクト!
ルカ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9

ルカ:ルカの侵蝕率を9増加 (67 → 76)
ルカ:HP9で復活しました

GM:ラウンド2
GM:セットアップから!
GM:エネミーはなし
クレア:なし!
ルカ:なっし!
デュバリー:なし。見物モード
ギル:ないよ~
アッシュ:こちらも今回はなし、クレアに任せる
クレア:まかせて
GM:ではイニシアチブ 行動値12 クレアくんの手番です
クレア:マイナーでナイフを装備
クレア:メジャーで《カスタマイズ》LV3《コンセントレイト:モルフェウス》LV3《ギガンティックモード》LV3 ナイフで兵士(火炎放射器)のエンゲージへ範囲攻撃
クレア:判定でNPCカード使用!ハミースさんにダイスを+10してもらいます!
GM:どうぞ!
ハミース:あいよっ
クレア:17dx8+5
DoubleCross : (17DX8+5) → 10[1,1,2,2,2,3,3,4,5,6,7,7,7,8,9,9,9]+10[4,6,8,10]+7[3,7]+5 → 32

GM:ガード!ダメージどうぞ
クレア:ダメージにコリンくんのNPCカード使用!ダメージ+8D
クレア:4d10+2+8d10 装甲有効
DoubleCross : (4D10+2+8D10) → 22[6,2,4,10]+2+47[2,4,7,10,4,9,1,10] → 71

クレア:オラッ
GM:蒸発しました
クレア:ジュッ
GM:C(7-25-25-25)
DoubleCross : c(7-25-25-25) → -68

クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を7増加 (71 → 78)
クレア:ナイフが壊れます
GM:勝利条件も達成!戦闘終了です。

クレア:小さく咳き込む吐息に血が混じる
クレア:殺すための毒ではない。が……
クレア:「ハミース、今の炎で見通しが悪くなった」
ハミース:「人使いが荒いお坊ちゃんで」
クレア:「まとめて始末したい。頼めるか」
ハミース:「行けるが……俺じゃないな」
ハミース:「ビアフラのガキに頼め。俺は向こうを抑えとく」
ハミース:真逆の方向に矢を降らせる。
ハミース:朱劉帆の方へ。視界を、妨害余地を奪っておく。
クレア:「この前から思っていたが、君は彼に少し厳しいな」
クレア:コートの裏からナイフを取り出し、ハミースとは反対側へ投擲
クレア:「だが君がそうすべきだと言うならそうなんだろう」
クレア:「口は悪いが目は良いのがハミースのすごいところだ」
クレア:ナイフは回転しながら、回り込むように兵士たちの側面に向かい
クレア:火炎放射器の燃料タンクを斬りつける。
クレア:「"ワルキヤ"!!」
コリン・ゴッズウィル:「ッ……!」逡巡、それもほんの一瞬。
コリン・ゴッズウィル:収束し、屈折した光が熱線となり、兵士たちに照射される。
コリン・ゴッズウィル:漏れだした燃料はすぐさまに引火し、兵士たちは自らが炎に包まれる。
GM:「────!!」「たっ……がっ……」
GM:肺の中の空気が燃焼し、悲鳴すら上げられずにのたうちながら絶命する。
コリン・ゴッズウィル:「…………」その様を見て、僅かに表情を顰める。
クレア:「……」コリンの表情を横目に、敢えて声はかけずに
ハミース:「さて。だいぶ楽になってきたか?」矢の燐光が消えていく。
朱劉帆:「元々この程度でどうにかなるとは思っちゃいないが……」
朱劉帆:「想像以上だ。流石はアイギスと“Espoir”、それに“ワルキヤ”か」
ルカ:「………」目の前の男の動向を注視している。
デュバリー:傍目でコリンを見つつ、機関銃を掴んだ樹腕を機動させる。朱への銃撃を加える最適位置に向けて。
アッシュ:「なら、これからどうする?」
クレア:「負傷者の回収もじき完了する」
クレア:「ワーディングを張れば援軍は見込めない。支援無しでこの数を相手にするつもりか」
クレア:「君は"デリージュ"と同じようなタイプには見えないがな」
朱劉帆:「確かにちょっと厳しいな。カメラもぶっ壊されちまったし、そろそろお暇するとしようかね」
ミルシュカ:『……逃げる気です!退路を──』
ルカ:「……ッ」隙を突いて、追撃を仕掛けようとする。
マティアス・アドルフソン:「──リィシェン」
ギル:「ルカ、下がって!」
GM:銃声が響き渡る。どこか見えざる死角から銃撃。ルカの額を掠め、僅かに傷付ける。
ルカ:「ち…」牽制に苛立ちながら、動きを止める。
マティアス・アドルフソン:「流石、リィシェンは頼りになるね」
デュバリー:ぐるりと樹腕がそちらへと向き、機関銃が弾丸を乱射する。的中させるつもりはない。攻撃の手を押さえさせるための弾幕展開。
GM:銃撃が狙撃の方向に吸い込まれていくが、手ごたえはない。
ハミース:目くらましの矢を打ち込み、周囲を照らし出す。狙撃手の姿は照らされない。
マティアス・アドルフソン:薄暗い密林の中から、一人の男がゆっくりと歩み出る。
デュバリー:「……戦闘に乗じて。おかえりの準備はしていたってわけ」
朱劉帆:「そりゃそうだろ。カミカゼじゃあるまいし」
マティアス・アドルフソン:「……君は全く変わらないね、朱」呆れたように。
アッシュ:「となると、アンタらが追加の雇われ?」
アッシュ:歩み出た男に向けて。
マティアス・アドルフソン:「うん。僕達がそうだ」
ギル:「ミルシュカ、彼らの情報は?」
ミルシュカ:『照会していますが……すぐには。ですが恐らく────』
マティアス・アドルフソン:「……ギルトレット」
マティアス・アドルフソン:「君の方は随分と変わったようだね。別人みたいだ」
ギル:「また僕の知り合いかい?悪いけど、僕は君のことなんて……いや」
ギル:「その声、昔どこかで……」顔をしかめ、こめかみを抑える
マティアス・アドルフソン:「……」その様子を見て。
マティアス・アドルフソン:「……Unforgettable……」
マティアス・アドルフソン:「That's what you are……♪」
マティアス・アドルフソン:不意に、静かに歌の一節を口ずさむ。
ギル:「……ナット・キング・コール」
ギル:「……マティアスか。思い出した」
マティアス・アドルフソン:「……やっと思い出してくれたかい」
マティアス・アドルフソン:「本当に変わったね、ギルトレット」
マティアス・アドルフソン:「覚えているかい?昔僕に話した夢を」
ギル:「ああ。君は故郷を、家族を欲しがっていたね」
ギル:「そこに居るのが君の家族かい?」
マティアス・アドルフソン:「ああ」
マティアス・アドルフソン:「マイク。リィシェン。ベティ」
マティアス・アドルフソン:「それに、ベルナデット」
ベルナデット:「……」一人の女性が歩み出る。
ギル:「やっぱり、僕にはわからないな。家族を戦わせるなんて」
ベルナデット:「彼が強制しているわけじゃありません」
ベルナデット:「私がそうしたいと望んでいるだけですが」
ギル:「家族には平和な場所で過ごして欲しい。そよ風の吹く緑あふれる、穏やかな場所で……何故君は……」
アッシュ:「え、アレ」
アッシュ:「先生じゃん。久しぶり」
アッシュ:珍しくきょとんとしたような顔の後、まるでただ街中で知り合いに会ったかのように声を上げる。
ベルナデット:「……お久しぶりです。ノイ・ジラード」
マティアス・アドルフソン:「……知り合いかい?」
デュバリー:「……アッシュの知り合いなの?」 ほとんど同時に訊く
ミルシュカ:『えっ何……どういうこと……?』
アッシュ:「オレの剣の先生。戦場出る前に色々教わった人」 デュバリーにそう返してから向き直る。
ベルナデット:「昔、少し教練を。聞いていますよ、君の活躍は」
ベルナデット:「教えが活きているようなら何よりで」
アッシュ:「勿論活きてるよ、お陰様で。英雄なんて呼ばれ方もすっかり馴染んだとこ」
アッシュ:「先生こそどう?元気にやってる?」
ベルナデット:「いえ。苦しい傭兵稼業ですよ」
ベルナデット:「楽にしてもらえれば何よりです」その手には銃を。もう片手は鞘に。
ベルナデット:「盾割りには箔が付きますから」
アッシュ:「それはちょっとな。先生には恩があるけど、負けるのは嫌だし」
アッシュ:「何よりさあ。先生、昔より強くなったでしょ」
アッシュ:彼女のみに潜むレネゲイド。その高ぶりを見透かすように笑って。
ベルナデット:「眼も鍛えているようで結構」
アッシュ:「今度こそ、お互い本気の本気でやれるって訳だ。楽しみ過ぎて手抜けるわけないじゃん」
マティアス・アドルフソン:「……ベティ。マイク」静かな呟きと共に、密林から牽制の射撃。フルオートの銃声と共に君達の足元に穴が空く。
マティアス・アドルフソン:「朱。ベルナデット。退却だ」
マティアス・アドルフソン:「後は彼に任せよう」
ベルナデット:「……ああ」
ベルナデット:「来ましたか」
朱劉帆:「成程ね」
ギル:「……?」
ミルシュカ:「ッ……これは……」
ミルシュカ:「上です!!」
ルカ:「何……」視線を上げる。
クレア:「ッ……!」ライフルを構え、スコープ越しに空を見る。
GM:君達の上方、虚空に電流が渦を巻く。
GM:空気中を弾けるように拡散していき、同時に空間が歪む。
ギル:「いや、まさか……」
デュバリー:植物を介して周辺を警戒しつつも、本人は空を見上げる。
デュバリー:植物の感覚を有するデュバリーは空気の動き……特に電子のそれには敏感である。だから、肌で感じる。
GM:青空に、黒い穴が空く。引っ切り無しに垂れ落ち剥がれ落ちるヘドロのような重力場が、異様な光景を生み出す。
GM:それはまるで、地獄の蓋でも開いたかのような。しかしそれと似たものに、君達は見覚えがある。
ミルシュカ:『これ……まさか……』
ハミース:「……“ゲート”」
デュバリー:(……そして、そこから来るのは)
GM: ず る り
GM:重力場の中央から、一つの人影が姿を現す。
GM:どしゃり、と地に落ちたその全身は、真っ赤な血に染まっている。
クレア:「……」ギチリ、とグリップを握り込み、その影を視る。
GM:「……」
GM:静かな呼気を漏らし、白い髪をゆらりと揺らしながらゆっくりと起き上がる。
クレア:俯瞰するように、凝視するように、赤く濡れたそれの弱点を見極めようと。しかし……
GM:その顔に見覚えがある者が、君達の中にただ一人だけいる。
GM:全身縫合跡にまみれ、その表情はまるで獣のように変わり果ててはいるが。
GM:その顔を見紛うはずもない。
クレア:「……ああ」
クレア:生きていると言う確信があった。それは願いにも似たものだったが、確かに約束したのだから。
クレア:けれどそれは……
ギル:「……一人だけ心当たりがある。"デリュージュ”意外に僕たちを個人で相手取れる相手が一人だけ」
ギル:「"リッケンバッカー”……?」
クレア:「……いや、違う」
ギル:「知っているのか、クレア」
クレア:「知っているさ……忘れようがない」
クレア:「……家族だ」
GM:ゆらゆらとふらつきながら、ぎょろりと見開いた目を君達に向ける。
ジョニー:「…………」
ジョニー:「……ヒッ」
ジョニー:「ぎひッ」
ジョニー:「ヒッ!ヒヒャッ!ヒヒハハハハハハハッ!!」
クレア:「……君も、戦っていたんだな」
クレア:獣のような嗤い声がどこか遠くに聞こえる
クレア:「けど、それは……本当に君の意思か?」
クレア:「そんなものが……」
ジョニー:周囲に巨大な重力場が展開される。凄まじい重力と電流が迸り、周囲を巻き込んで暴れ狂う。
ジョニー:「キヒヒャハハハハハ!!アァーーーッハハヒャヒャハハハ!!!」
クレア:「答えろよ、ジョニー……」
クレア:「ジョニー・アップルシード……!」
ジョニー:答えは返ってこない。ただ重力場の齎す暴風の中、狂気じみた哄笑だけが響き渡っている。
クレア:引き金にかけた指は、凍りついたように動かなかった。
ミルシュカ:『ッ……!皆さん退避してください!このままだと危険です!』
GM:既に朱やマティアス、ベルナデットの姿は無い。
デュバリー:木々を伸ばし、崩れかけた家々を支えて防壁とする。それも、偶然みたいな電流が掠めるだけで弾け飛ぶ。
ルカ:「退避って。民間人は? いいのかよ」
アッシュ:「退避は終わったってことだろ。もしくは」
アッシュ:「退避させる必要や余裕が無くなったか」
ミルシュカ:『既に退去は済んでます!だから急いで!』
アッシュ:「前者なら良かった。行くぞ」
アッシュ:そう言って銃を構えたままのクレアの肩を引き、真っ先に動き始める。
ルカ:「……」アッシュを一瞥。「ああ」
デュバリー:「……狂乱してるだけで悪意がないなら、あの朱というのに比べればだいぶマシ」
デュバリー:「後ろはギルくんと私で守るから」
ギル:「アッシュ、クレアを頼む」
クレア:「……っ」肩を引かれて後ずさる。その中でも、目だけはジョニーから離せずにいる。
GM:重力場に引かれ、木々が根ごと吸い込まれていく。粗末な家屋が、紙細工のように分解されていく。
ハミース:「“ゲート”持ちに逃げおおせられりゃあいいがな」皮肉げに言いながら。
ハミース:「こいつはお前が持っとけ」エミリアの手を引いて、ルカに押し付ける。
ルカ:「はぁ? おい待て…」嫌そうにしつつ。
アッシュ:「d'accord.……こっちのが早いな」
アッシュ:そう言ってクレアを肩に担ぐ。
クレア:「アッシュ……ッ!」咄嗟に声を荒げるが
ギル:「……辛いね。家族と戦うのは」
クレア:「……ッ……」
ジョニー:周囲など目にも入らないように笑い、叫び続ける。全身血に塗れたその姿は、地獄から這い出た死人か悪鬼かのように見える。
クレア:それ以上の抵抗はしない。見開かれた瞳は、変わり果てたその姿を映し続けた。
アッシュ:「ん、大人しくしとけって。その震えた膝じゃ走れないだろ」
アッシュ:そのまま軽々とクレアを連れ撤退する。
ルカ:「くそっ。コリン、あんたも来い!」エミリアを掴み上げるようにしつつ声をかける。
コリン・ゴッズウィル:「あ、ああ……!」
エミリア:「わわわわわ……」
コリン・ゴッズウィル:「道なら俺が分かる!こっち!急いで!」
GM:まるで巨大な竜巻のように、荒れ狂う重力場は遥か後方まで退却しても肉眼で確認できた。
GM:やがてそれは不意に消失し、その後戻っていくら探しても、既に少年の姿はどこにも無かった。



GM:シーン終了。
GM:ロイス取得可能です
デュバリー:保留します。
アッシュ:保留!以上。
ルカ:保留します~
ギル:クレアくんに取ろうかなあ
ギル:同僚/クレア・アップルシード/P:親近感/N:不安○/ロイス これで
クレア:ニュージョニーとアッシュに取ろう
クレア:ジョニー・アップルシード 安堵/憤懣○
クレア:アッシュ・ノイ・ジラード 信頼/負い目○ で取得
クレア:以上!



【Middle3/「何か一つでも支えがあれば人は耐えられるものさ」】

GM:情報収集シーンです。シーンPCはアッシュさん。全員登場可です
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を1d3+3(→ 4)増加 (67 → 71)
ルカ:ルカの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加 (76 → 82)
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加 (78 → 83)
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を1d3+3(→ 6)増加 (88 → 94)
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加 (70 → 75)

---

GM:こちらが現在の項目になります
ギル:なんだろ~

・マティアス・イェスタ・アドルフソン
情報:アイギス/軍事 難易度8

・ベルナデット・アン・マンロー
情報:アイギス/軍事 難易度7

・ジョニー・アップルシード
情報:アイギス/裏社会 難易度9

・連邦政府の軍備について(達成で新規項目解放)
情報:アイギス/軍事/噂話 難易度6

・敵配置について(未達成でもシーン進行可)
情報:アイギス 難易度45


ルカ:いっぱいある
ルカ:最後の何?
ギル:頑張れ~
クレア:一番下何
デュバリー:クソデカ達成値くんが見えますわね
アッシュ:工作員より高いじゃん
アッシュ:とりあえずオレは先生行こうかな
ルカ:情報弱者なので…連邦政府の軍備についてを調べたいです
クレア:やっぱここはジョニー行きたいです
デュバリー:情報弱者ルカくんが開けたことによる新規情報を待ちます
ルカ:はい…やらせていただきます…
ギル:じゃあ一旦一番下はおいておいてマットのこと調べよっかな
アッシュ:5dx+1>=7 コネ込み!
DoubleCross : (5DX10+1>=7) → 10[1,4,6,9,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

ルカ:6dx>=6 ・連邦政府の軍備について、情報噂話 コネ使用して判定します
DoubleCross : (6DX10>=6) → 9[2,3,6,8,9,9] → 9 → 成功

ギル:コネと合わせてダイスは4つ!
ギル:4DX+4>=8
DoubleCross : (4DX10+4>=8) → 7[4,4,4,7]+4 → 11 → 成功

クレア:情報:アイギスで判定。コネ使用でダイス+2
クレア:7dx+3>=9
DoubleCross : (7DX10+3>=9) → 10[1,2,2,6,6,6,10]+2[2]+3 → 15 → 成功

GM:やりおるわ
GM:では一旦ここで開示します
ギル:何が出るかな~

・マティアス・イェスタ・アドルフソン
コードネーム:“ハミンギャ”、“シナイの怪物”
傭兵オーヴァード。第二次中東戦争で活躍した“シナイの怪物”。
詩人のような雰囲気の優男でロマンチストだが、敵に対しては容赦の無い戦いぶりで知られる。
ハヌマーン能力者であり、衝撃波と音響を精密かつ高出力で操作する。
彼が立ち上げ、指揮していた傭兵組織はかつて各地の紛争で勇名を馳せたが、数年前に彼と副官を残して全滅している。
主なエフェクト:《超振動閃》《神速の鼓動》《アクロバット》


クレア:どういうことなの……

・ベルナデット・アン・マンロー
コードネーム:“Hauteclaire”
マティアス・アドルフソンに付き従うオーヴァード。
傭兵団ではNo.2のポジションにあり、隊長のマティアスとは懇意。
非オーヴァード時代より傭兵をしており、各所の軍隊や非正規勢力における兵士の教導において多大な功績を残している。
アッシュ・ノイ・ジラードに対しても、短期間ではあるが教導を行っている。
シンドローム推定はブラム=ストーカー/ノイマン。
レネゲイド出力は低いが、非オーヴァード時代の傭兵経験に裏打ちされた高い戦闘技能を持ち、複数の攻撃手段を併用する。
主なエフェクト:《ブラッドスパイク》《カウンター》《ミスリード》

・ジョニー・アップルシード
アップル・ディスコルディア社のオーヴァード複製体量産計画、“アップルシード”により生み出された実験体の一体。
クレア・アップルシードと別れた後の目撃記録等は存在せず、これまでどのように過ごしていたのか経緯は不明。
膨大な重力場を操っているようで、通常兵器や並のオーヴァードではダメージを与えるどころか、接近することすら極めて危険だろう。
また出現・消失時の様子から推測すると、現在世界で舞・R・アーデルハイドしか使用不可能とされる《ディメンジョンゲート》に類する能力を使用可能と見られる。
主なエフェクト:《インビジブルハンド》《クレイジードライブ》《イージーフェイカー:ディメンジョンゲート》
Eロイス
《拒絶の結界》
《拒絶の結界》
《拒絶の結界》
《拒絶の結界》
《拒絶の結界》
《拒絶の結界》

・連邦政府の軍備について
ナイジェリア連邦政府は欧米諸国からの支援を受けており、兵力・物資共に潤沢な状況にあるようだ。その裏には人道的支援のみならず、政府側の勝利を既定路線として戦後のナイジェリア及びアフリカ諸国への影響力の増大を画策する各国の思惑が見て取れる。
特にイギリスは旧植民地の分割化を望まず、多額の出資及び傭兵の仲介、工作員の派遣等も行なっているらしい。
連邦政府はビアフラ及びイグボ人に対する憎悪を煽るようなプロパガンダを行なっており、ナイジェリア国民、つまりは他民族の、内戦に対する意欲とイグボ人に対する差別意識は、開戦当初から衰えるどころか高まりつつある。
また兵士の間から一部の市民に及ぶまで、イギリスから提供を受けた新兵器の噂が実しやかに囁かれ広がりつつあるようだ。

・新兵器について
情報・軍事/噂話 難易度7
が新たに解放されました。


デュバリー:ふーん……
デュバリー:では見せてもらおうか。連邦の新兵器というものを。<情報:軍事>で行きます
デュバリー:コネはないが、カンパニー効果によりダイス+2&達成値+2!
デュバリー:6dx+2>=7
DoubleCross : (6DX10+2>=7) → 10[1,3,5,8,8,10]+1[1]+2 → 13 → 成功

デュバリー:造作もないのだわ
GM:さすデュバ
GM:では情報を開示します

・新兵器について
ナイジェリア北部、かつてのイギリス占領下で秘密裏に建造された基地内において、新型ミサイルの配備が進んでいるらしい。
“カウンターレネゲイド・ウェポン”と呼ばれるそのミサイルは、弾頭に爆薬と共にレネゲイドウィルスを害する新物質あるいは特殊なレネゲイドウィルスの変種を搭載しており、着弾と共に広範囲に散布・飛散。付近の──最低でもナイジェリア国内のオーヴァードは確実に殺害できるものだという。
また仮にそれ以上拡散した場合、世界規模で影響を及ぼすことも考えられる。
連邦政府はこのミサイルをビアフラの臨時政府拠点に放ち、首脳陣とオーヴァード戦力を一気に壊滅させるつもりだろうという噂だ。


・敵配置について
情報:アイギス 難易度45


GM:こちらが残っています。再度登場することで判定可能。達成するとメリットがありますが、未達成でもシーン進行可能です。
デュバリー:ふむ……
デュバリー:ここは私に任せてもらおうか
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を1d3+3(→ 6)増加 (71 → 77)
ギル:デュバちなんかあるの?
アッシュ:策があるのか
デュバリー:え、いや、普通に掘るだけだけど……
デュバリー:《オリジン:ヒューマン》と《領域の声》で効率よく進められるし、侵蝕率余裕ある派だから私がやるかなあくらい
ギル:じゃあよろ!
GM:あっ累積はしませんよ
デュバリー:エッ
クレア:そうとはな
GM:普通の判定
デュバリー:勝手に累積するもんだと思ってた じゃあやんないよ! やめやめ!
ギル:騙されおって
アッシュ:そうだと思ったから45出せる策があるのかと思ってビックリした
ギル:同じくビックリグミ
デュバリー:エミリアちゃんと濃厚接触すれば行けるかもしれないが
デュバリー:そこまでするほどでもなかろうという気持ち
GM:では特に無しかな
ルカ:再登場したぶんはどうします?
GM:取り消しでいいよ~
ルカ:ありがた采配
ギル:私が無形の影持ってるからやってみてもいいよ
ギル:妖精貰えば届くかもしれんし
アッシュ:ワンチャン狙って見ますか
ギル:あと財産とかもたくさんあるし。やってみよー
デュバリー:フーム じゃあギルくんを見守ります
デュバリー:侵蝕率を71に戻します
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (75 → 76)
ギル:《コンセントレイト:ウロボロス》《無形の影》で判定しようかな。コネも使うぞー。
ギル:11DX7+4 わいわい
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,3,3,4,4,5,8,8,8,9,9]+10[4,5,5,5,7]+10[9]+10[8]+5[5]+4 → 49

デュバリー:なんだこいつ
ギル:わかりました
アッシュ:ヤッバ
ルカ:えっっすご
クレア:すごい
アッシュ:完全に王のダイス目してる
GM:おい……!正気かよ!
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を6(→ 6)増加 (76 → 82)
GM:射的の一番でかい景品(婉曲表現)だったんだぞ
ギル:妹にいいところ見せないといけないからね
クレア:正気を捨てた先にある力ってわけね
デュバリー:発狂モチベーションやめろや
ルカ:ギルトレット様…

・敵配置について
連邦政府の用意している新兵器というのは、イギリスの派遣した工作員の流布したデマだ。
実際にはそんなものは存在しておらず、情報を知って阻止しに来たアイギスを罠に嵌める策略だったものと思われる。
情報でミサイルが配備中とされていた基地には大量の地雷や有線兵器が配備されており、もしも踏み込めば窮地に陥っていたであろうことは間違いない。


GM:情報項目達成により、クライマックス戦闘でエネミーの一部が出現しなくなりました。



マティアス・アドルフソン:「聞いたかい、ベルナデット」
ベルナデット:「何を?」その傍らで、銃の手入れをしている。
マティアス・アドルフソン:「これからアイギスと戦うわけだろう。何か月か前に、新しいメンバーが入ったそうだよ」
マティアス・アドルフソン:「僕は全然知らなかったなあ」
ベルナデット:「……練度もないのにメンバーとして大々的に取り扱われてるなら」
ベルナデット:「それだけの異常出力の可能性が高い……って話は」
ベルナデット:「前にもしたのに」
ベルナデット:「あなたは覚えてないのね。興味あることばかり」
マティアス・アドルフソン:「……あれ、そうだったっけ?」
マティアス・アドルフソン:「……」
マティアス・アドルフソン:「……」
マティアス・アドルフソン:「いやぁ、ごめんごめん……そんなつもりは無かったのだけれどね」
ベルナデット:「……」
ベルナデット:――またか。
ベルナデット:「前はこうじゃなかったのに……」
サブGM:新聞が風に吹かれ、カサカサと揺れる。
マティアス・アドルフソン:「……」
マティアス・アドルフソン:「そうはいかないさ。僕はこの団のリーダーだからね」
マティアス・アドルフソン:広げた新聞、国際情勢の欄にはアイギスがビアフラに与したことがそれなりの紙面を使って報じられている。
マティアス・アドルフソン:「皆を守る義務がある。それにベルナデットは放っておけない人だからね」
ベルナデット:「……マット。放っておけないのはあなたの方でしょうに」
ベルナデット:――ずっとこの調子だ。彼の中では、仲間は……家族はまだあると。
ベルナデット:――私に見えないものを見て、私に聞こえないものを聞いている。
マティアス・アドルフソン:「……」
マティアス・アドルフソン:「ごめんごめん、ちゃんとリィシェンのことも大切だからね」虚空に手をかざしている。
マティアス・アドルフソン:「勿論、皆のこともだ」
ベルナデット:「……マット!」
ベルナデット:かつ、と歩み寄る。「こっちを見なさい」
ベルナデット:「あなたの前に居る、あなたの副官は誰かしら」ずい、と顔を寄せて。
ベルナデット:――他の誰も居ないでしょう?
マティアス・アドルフソン:「……勿論君だとも。ベルナデット」
ベルナデット:「それが分かっているなら」彼の頬を撫でて。「いい」
マティアス・アドルフソン:困ったように笑う「すまないね」
ベルナデット:――私のことはちゃんと見てくれているのだけは、一つの救いだろうけど。
マティアス・アドルフソン:「僕が言いたかったのは、皆が我が傭兵団の家族だってことさ」
ベルナデット:「みんな……」
ベルナデット:――やっぱり、絶望したくもなる。
マティアス・アドルフソン:「お互いがお互いのことを守りあう。それが家族ってものだろう?」
マティアス・アドルフソン:「僕はそれを大事にしたいんだ。皆とこの団が大切だからね」
ベルナデット:「……」
ベルナデット:「そろそろここを出ないと。間に合わないかも」
ベルナデット:「マット。準備はいい?」
マティアス・アドルフソン:「おっと、そうだね」
マティアス・アドルフソン:「今回は朱が一緒なんだろう?彼、せっかちだからなあ。勝手に先走らなければいいのだけれど」
ベルナデット:「……あなたの昔の仲間なのよね」
マティアス・アドルフソン:「お互いに傭兵だった。仲間と呼べるかは分からないけどね」
ベルナデット:――それはそうだ。仲間なのだったら、あなたには見えてしまっているはずだもの。
マティアス・アドルフソン:「……それと、昔の知り合いなら、敵にもいる」
マティアス・アドルフソン:「……」
マティアス・アドルフソン:「ああ」頷く。
マティアス・アドルフソン:「ギルトレット・レッドフォード。強いよ、彼は」
ベルナデット:「……ギルトレット……“鉄王”ね」
マティアス・アドルフソン:「最後に会ったのはもう、随分前になるな」
マティアス・アドルフソン:「……」
マティアス・アドルフソン:「一人で突っ走るのは駄目だよ、リィシェン」
マティアス・アドルフソン:「……でも、そうだね。どんな敵が来ても関係ないさ」
ベルナデット:「……」
ベルナデット:――彼が居ない仲間に呼びかけるようにするたび、胸がじくじくと痛む。
マティアス・アドルフソン:「僕には君達がいる。君達には僕がいる」
マティアス・アドルフソン:「一緒なら誰にも負けない。それが家族ってものだ」
マティアス・アドルフソン:「行こう、ベルナデット」
ベルナデット:「……ええ、マット」
ベルナデット:「あなたについて行く。あなたは私が守る」
ベルナデット:――私だけはあなたの妄想にはならない。
ベルナデット:――あなたを覚えている側で居る。最後まで、ついて行く。
ベルナデット:彼に肩を寄せるようにして、拠点を出た。



ビアフラ空軍基地 会議室
GM:当初戦力においては連邦政府に勝るとも劣らなかったビアフラ空軍だったが、現状は悲惨なものだった。
GM:機体はあれど、動かせるパイロットも燃料も足りず、整備の手が間に合わない滑走路には雑草が茂りはじめていた。
GM:そんな無用の長物となりつつある空軍基地の会議室で、君達はビアフラの面々と会議の席に着いていた。
ギル:「マティ……マティアスの傭兵団は数年前に壊滅してる」席につくなり調査の結果を話すよ
ギル:「生き残ったのは彼と副官であるベルナデット、アッシュの師匠だけだ」
ギル:「伝手を使って連邦側の資金の動きも探ってもらったけど、大量のオーヴァードを雇ったって様子はなかった。間違いない」
コリン・ゴッズウィル:「え……でも、村での戦いでは……」
ルカ:「…他に誰かいたみたいな振る舞いしてなかったか」
クレア:「……」ギルの言葉に耳を傾けながらも、どこか心ここに在らずと言った様子
ルカ:「撃たれたぞ」銃弾が掠めた頬はすでに再生がすんでいて、傷跡も残っていない。
エミリア:「お……お化けですか!?」
アッシュ:「別にあの茂みに隠れてなくたって銃弾飛ばすくらいはお手の物だろ」
アッシュ:「オーヴァードなんだぜ。歴戦の」
ギル:「やろうと思えば、僕たちだって似たような仕掛けはできる。デュバリーがいい例じゃないか」
デュバリー:「そうね。対オーヴァードの有線兵器を使っていたと考えれば、それ自体は不思議じゃない」
ハミース:「シンドロームは?そっから予想引けねえのか」
ギル:「シンドロームはハヌマーン。あるいは銃声も彼が作り出したものかもしれないね」
ミルシュカ:「能力で兵力を実際よりも多大なものだと見せていたと」
デュバリー:「うん。明らかにその副団長以外の名前も呼んではいたけど」
デュバリー:「戦力偽装ということであれば、一応理屈は通るかな。……少し手が込んでる気もするけどね」
ハミース:「じゃあむしろそいつは朗報じゃねえのか。向こうの主戦力がイカれてて、部下は思ったより少ないってこったろ」
ギル:「結果的にはそう見えたけど、実際には……」
アッシュ:「実際は?」
ギル:「そう。ハミースが言った通り。マティアスの家族は生きていることになっているんだ。彼の中ではね」
コリン・ゴッズウィル:「……」表情を曇らせる。
ギル:メガネを直して「戦場で心を病む兵士は珍しくない。普通の兵士なら戦場から遠ざけるんだろうけど」
クレア:「………」冷静に語るギルさんの様子を見て、僅かに顔を顰める。
ギル:「オーヴァードは、現在では貴重すぎる戦力だ。引かせるべきだと分かっていても、中々できるものじゃない」
デュバリー:わずかに目を伏せて、視線をギルくんと他のメンバーとで行き来させる
アッシュ:「なるほどね」 肩をすくめながらそれだけ言う。
ハミース:「……“红蛇”も大概だったからな。総じて長く居りゃぶっ壊れんだろ」
ギル:「……だから言ったんだ。中途半端だって。家族ができたのなら、戦場に留まり続けるべきじゃない」
ミルシュカ:「……その状態のまま……」目を伏せる。オペレーターの性質上、この三ヶ月でギルトレットについては聞かされた。「ずっと戦い続けていると」
ルカ:「…。で、そういうあんたは大丈夫なのかよ」ギルくんに言います。
ルカ:「知り合いなんだろ。長い間戦ってるのは同じじゃないの」
ハミース:「……」まさかこいつまだ知らねえのか?の顔
ギル:「失った時、辛い思いをするだけだ……。そうだね心配ありがとう。でも大丈夫。僕には妹がいるから」
ギル:「どんなに辛い時でも、何か一つでも支えがあれば人は耐えられるものさ」
ギル:「マティアスは……それを失ってしまったから、狂ってしまったんだろうね……」
ルカ:「……」妹と聞いてぴくりと眉が動く。「……それは災難だ」
エミリア:「そうですね。ギルトレットさんのご家族の話はいつも楽しいです!」
ギル:「嬉しいよ、エミリア。だけど今は任務の話をしないとね」
ミルシュカ:「……その副官って、アッシュの知り合いなんでしょう?何か知っていることは?」
アッシュ:「ん、言われると思って一応調べ直してきた」
ギル:「僕も彼女のことは気になっている。ベルナデットは何故、まだマティアスと共に行動を?」
アッシュ:「オレの戦闘訓練やってた話は言ったよな。それ以外でもあちこちの軍隊とか戦闘集団とかで先生やってたんだtって」
アッシュ:「元は……少なくともオレの先生やってた頃は非オーヴァードだったけど、どっかで覚醒したらしい」
アッシュ:「能力はブラム=ストーカーとノイマン。出力は低いが技術がヤバいタイプ」
コリン・ゴッズウィル:「……強いの?」
アッシュ:「数年前の能力ナシの頃でも、能力アリのオレと剣の勝負してギリ勝ち越せるかどうかだった」
アッシュ:「ま、あの頃はオレも新米だったから今やったらまた違うだろうけどな」
ハミース:「化け物じゃねえかよ」
ミルシュカ:「それがオーヴァードにって……」
デュバリー:「……重く警戒するべき敵にはなるね」
アッシュ:「で、マティアスに付き合ってる理由だけど。恋人らしいって噂くらいしか出てこなかった」
ミルシュカ:「それは、まあ……」
ミルシュカ:「……理由としてはこれ以上無いんじゃないの?」
アッシュ:「つまり、それが事実なんだろうな」
ギル:「なるほど。見捨てられないわけだ」
デュバリー:「同感。『しか出てこなかった』でもない」 頷く
エミリア:「そうなのですか?ルカ」
ルカ:「あんたにゃ分かんねえよ」
アッシュ:「オレとしては意外だったけどね。仕事一徹!って顔しか見てなかったからさ」
クレア:「……たった二人残った家族なら」重そうに口を開く
クレア:「誰だって側に居たいと感じるものだ。たとえどんな非人間でもな」
デュバリー:「……最後、空から現れた彼」
デュバリー:「彼も、クレアの?」
ミルシュカ:「……どこのデータベースを探しても、記録に無かった」
ミルシュカ:「クレアさん、そうなんですか?」
ギル:「クレア、辛いなら無理にとは言わない」
クレア:「……いや、かまわないさ。ギル」
ギル:「だが今は作戦中だ。自分が戦士だと思うなら話すべきだ」
クレア:「わかっているよ」小さく笑って
ギル:小さくうなずいて続きを聞くよ
クレア:「戦えと言われたからな。今更それを違えることはできない」
クレア:「彼はジョニー・アップルシード。アップル・ディスコルディア社製の人造オーヴァードだ」
コリン・ゴッズウィル:「じん……人造オーヴァード……?」
クレア:「自分の、兄弟のようなものだな」
ルカ:「アップル・ディスコルディア社が?」怪訝そうな顔になる。
ミルシュカ:「……ちょっと待って。どういうことですか?」
クレア:「表向きはオーヴァードを排斥しているとはいえ、全くの無関係ではいられない」
クレア:「オーヴァードと戦うのならオーヴァードの研究が必要ということだ。極秘裏にではあるがな」
クレア:「自分とジョニーはそういった実験の中で産み落とされた」
ミルシュカ:「アップル・ディスコルディア社って……」ミルシュカにとっては生家の競合相手だ。
ミルシュカ:「……しかも兄弟って、じゃあクレアさんも……」
ミルシュカ:「……」頭を抑える。
ルカ:「誰かの隠し子って言ってたな……そういう意味かよ」前に言われた言葉を思い出して、苦々しい顔になっている。
ハミース:「裏ではよろしくやってたって訳だ」
コリン・ゴッズウィル:「人造って……そんなこと出来るのかよ……?」
ギル:「オーヴァードは今や核すら超える兵器だ。それを自由に作り出せるようになりたい。そう思う国や企業があっても不思議じゃないね」
ルカ:「……」眉間に皺が寄っている。
クレア:「でなければ世界最大の軍事企業の地位には就いていないだろうさ……まあ、それは今はいい」
デュバリー:「……そしてあれが、実験の結果、か」
アッシュ:「オーヴァード嫌い筆頭のアメリカ、しかもアップル・ディスコディアって辺りが皮肉だけどな」
ギル:「いや……だからこそだろう。人としてじゃなく、兵器としてしか見ていないんだ」
デュバリー:「あちら側についているのも、その流れなのかな。国からの戦力供与」
ミルシュカ:「アメリカの意思ということですか……公には不干渉か、消極的に連邦政府寄り程度だったはずですが……」
クレア:「わからない」頭を振る。
クレア:「最終的に、自分は実験施設から逃げることができたが、ジョニーは……」
クレア:「おそらく、捕らえられたのだと思う。あの後自分がどう手を尽くしても、彼の消息はつかめなかった」
エミリア:「そんな……」
クレア:「自然に考えるなら、アップル社との何らかの契約に基づいて」
クレア:「兵器として供与されている、と考えるべきだろう」
デュバリー:「……」 目を閉じる。脱走という行為の難しさは、まったく舞台の違う話ではあるが、要素としてはよく知っている
エミリア:「……あのジョニーという人、どうして戦っているのでしょうか」ぽつりと零す。
エミリア:「あの人を見ていたら、何だかとても、悲しい気持ちになりました」
クレア:「……そうだな。あれは自分の知っているジョニーとは似ても似つかない」
アッシュ:「だろうな。クレアを見てもノーリアクションだったし」
アッシュ:「正直、マトモな精神を保ってるようには見えなかった」
クレア:「おそらく彼はもう……」
クレア:「……」
エミリア:「……な、何とかして……止めてあげられないんでしょうか?」
ギル:「戦って倒す。それしかないだろうね」
ミルシュカ:「……そうね。……どの道、敵に回ったからには戦わないといけない」
ミルシュカ:「皆さん、連邦政府について調査していましたよね?そちらの方はどうでしたか」
ルカ:「……あれは。新兵器」伏せていた視線を上げる。
デュバリー:「あったね、新兵器……の、噂」
コリン・ゴッズウィル:「……何、それ?」
ルカ:「菓子屋の店員ですら噂してたんだろ。オーヴァードをぶっ殺す秘蔵の兵器があるって」
デュバリー:「うん。イギリスから提供された新兵器の噂。“カウンターレネゲイド・ウェポン”。オーヴァードを殺す毒を散布する特大のミサイル」
デュバリー:「それが北部のミサイル基地に配備されていて、私たちも、この国の中心人物も、全部まとめて吹っ飛ばそうとしている」
ハミース:「アメリカよりもオーヴァード嫌いだろそんなん作る国」
ギル:「気にしなくていい。あれはイギリス側の流したデタラメだ」
ハミース:「あ?」
デュバリー:「……という話だった。うん、実際はギルの言う通り」
エミリア:「そんなの撃たれたら大変……えっ?」
クレア:「確かなのか?」
デュバリー:「デマだったの。"アイギス"を誘き寄せるためのね。……あやうく釣られる所だった」
デュバリー:「ギルを信じるなら、そう。……どう? 私は信じるけど」
アッシュ:「ま、そんなもんが作れるならとうにどっかの国にぶち込まれてそうだしな」
アッシュ:「何より戦闘に関してのギルは信頼できる。オレもギルに一票」
ハミース:「戦闘に関してだけはな……」
ミルシュカ:「そうですね……本当にそんな兵器があるなら、もっと大国が極秘の情報として隠しているはずです。市井で噂になるというのは、恣意的な動きを感じます」
ギル:「基地に駒をいくつか送り込んだ。施設内には入り込めなかったけど、ミサイルを発射できる体制は整ってない」
デュバリー:「一応偵察を出すくらいなら……え、そこまでもうしてるの」
クレア:「使う準備が無い以上は、そもそもそんなものは存在しない、ということか」
ルカ:「…じゃあ、オーヴァードどもを倒すことだけ集中すりゃいいんだな」
ギル:「陣形を見た限り、守り切ると言うより、獲物を捉えようとしているように感じる。僕の経験上だけどね」
:「何にせよ」不意に部屋の扉を開き、舞が入室してくる。
:「罠を看破出来たのなら、逆にこちらの好機になる」
:「敵はミサイルの発射日時として噂されている……つまりはそう流布している日時までに、我々が攻めてくると想定している筈だ」
デュバリー:「……そうだね。かなりきっちり釣り上げようとしてたみたいだから」
デュバリー:「いろんな形で情報を張って……まさか気付かれてるとは思わないはず」
:「つまりその時までは、オーヴァード戦力はその基地に集中して待機させていることが予想される」
:「罠に掛けても、仕留めきれねば意味が無いからな」
:「それを逆に利用する。敵オーヴァード戦力が不在の間に、政府側の重要拠点を一気に叩くぞ」
アッシュ:「向こうの戦力は逆に待ちぼうけって訳だ」
ルカ:「…ワーディングすりゃ一発だな」皮肉っぽく言う。
デュバリー:「思い切った作戦が取れそうだね」
クレア:「奇襲には奇襲で返すというわけか。異論はない」
ハミース:「結局その後はやり合うことになるだろうがな。喰いやすいところから食うのは良いだろ」
ギル:「コリン。君もそれでいいかい?」
コリン・ゴッズウィル:「……うん。俺もいいと思う」頷く
:「……いや」煙草の煙を吐き出す。
:「とは言ったものの、事はそう簡単に運ばんかもしれん」
:「少し面倒なことになった」
アッシュ:「へえ?向こうが新しく戦力でも雇った?」
:「先程、フランス軍から連絡があってな」
:「アッシュの出撃許可が取り消された」
デュバリー:「……む」
ミルシュカ:「えっ……どういうことですか!?」
ギル:「……そういえば、フランスは連邦側を支持しているんだったね」
:「フランス側との契約で、アッシュはアイギスの任務に協力することになっている」
:「ただし、フランスの国益を損ねると判断された場合はその限りではない。今回はそのケースに当たるという主張だ」
アッシュ:「うえ……。こんなときに限って口出してくるのかよ」
デュバリー:不機嫌そうに眉間を詰める 「いかにも政治下手の言い訳」
デュバリー:「勝つのがどっちか分かってるなら乗り換えればいいのに」
ルカ:「英雄サンは大変だな。このままお帰りか」
:「恐らくだが、他の欧米諸国が連邦政府を支持している……というのは、この件に関しては単なる一要素に過ぎないと私は思う」
アッシュ:「つまり?」 今にも舌打ちしそうな顰め面。
:「もっと単純な問題だ。アッシュはここのところ、“デリュージュ”や日本軍との戦闘で大きな負傷を負った」
:「更に今回、敵は現時点でオーヴァードが4人。いずれも強敵と来ている」
ハミース:「“デリュージュ”殺しがむしろ心配性に火をつけたな」
:「要するに、怖いんだろう。アッシュ・ノイ・ジラードを、万が一にも失うことがあるのでは、とな」
ルカ:「過保護なこった」
クレア:「だが無理もない。"デリージュ"を失ったイタリアの国際的な立場は明確に弱くなった」
クレア:「同盟のような後ろ盾のないフランスが同じ状況に陥ればどうなるかは、考えるまでもないだろう」
:「粘ってはみるが、最悪の場合アッシュ抜きで作戦を遂行することになるだろうな」
:「手が足りるかは微妙なところだ」
アッシュ:「……いや、良いよ」
アッシュ:「オレに関しての交渉なんだしオレが直接やる」
アッシュ:「どうせ突入とかの作戦立案にはそんな関わんないし。皆でブリーフィング続けといて」
アッシュ:そう言ってとっとと席を立つ。
ミルシュカ:「あ、ちょっと、アッシュ?」
デュバリー:「……」 その背を目だけで見送る。口出しはしない
ギル:「ところで舞、フランス政府は僕には何も言ってきていないのかい?」
ギル:「この件で故郷に居る家族に迷惑がかかったりは……大丈夫かな?」
:「…………」
:その顔をじっと見て、一瞬何か言いかけて。
:ほんの僅かに目を伏せ、すぐに元の冷静な態度に戻る。
:「いいや」
:「お前はあくまでアイギスの人間だからな、ギルトレット」
:「家族には何も問題ない。安心していい」
ルカ:「……」その様子を見てから。「あんたってフランスの人間だったっけ」
ギル:「ああ。僕もアッシュと同じフランスの生まれだけど……まあ、アッシュは僕よりもずっと若いからね」
ギル:「政府が彼のことを心配するのもわかる気がするよ」
ルカ:「…ふうん」
ギル:「ありがとう、舞。家族が無事なら僕も安心して戦える」
:「ああ」煙草を揉み消して
:「話は終わりだ。いいな」
:それ以上の追及を遮るように言う。
:「数日中に作戦行動に移る。各自、準備をしておくように」
デュバリー:「……一気に戦況を傾ける作戦になるね」
デュバリー:「十分準備しよう」
ギル:「了解。アッシュの準備が間に合うよう祈ろう」
クレア:「……了解した」歯切れ悪く呟いて銃を取る。
ルカ:「……」舞の表情を見やり、口を噤んだ。



GM:シーン終了
GM:ロイス・購入可です
ギル:ミサイル買っちゃお~
ギル:ハイマニューバーミサイル買います。手配師つかおっかな
ギル:使わなくても平気かなー。購入
ギル:3DX+8>=20
DoubleCross : (3DX10+8>=20) → 8[1,6,8]+8 → 16 → 失敗

ギル:財産4点使って買います!残り16
クレア:応急買おう
クレア:5dx+3>=8
DoubleCross : (5DX10+3>=8) → 7[1,3,5,7,7]+3 → 10 → 成功

クレア:元々持ってた応急一個と合わせて一気に使います
クレア:6+4d10
DoubleCross : (6+4D10) → 6+26[1,8,9,8] → 32

クレア:最大値23まで回復
クレア:ロイス保留で終了します
ルカ:応急手当買います
ルカ:4dx+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 10[3,7,9,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

ルカ:ここでこんな出目
ルカ:2個持ってるので一気に使います
ルカ:4d10+9
DoubleCross : (4D10+1) → 24[7,8,1,8]+9 → 33

ルカ:ロイス保留!以上!
アッシュ:ロイス保留で応急手当キット買おう
アッシュ:3dx>=8
DoubleCross : (3DX10>=8) → 8[2,7,8] → 8 → 成功

アッシュ:OK。そのまま使う
アッシュ:1+2d10
DoubleCross : (1+2D10) → 1+11[6,5] → 12

アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードのHPを12に変更 (1 → 12)
アッシュ:ライトニングリンク使えるようになったし良いか 以上!
デュバリー:ロイスは~
デュバリー:ギルくんに取るか ギルトレット/○信用/憐憫
デュバリー:調達はシューターズジャケットをする
デュバリー:5dx>=13
DoubleCross : (5DX10>=13) → 10[2,8,9,10,10]+10[5,10]+9[9] → 29 → 成功

デュバリー:高級セクシーシューターズジャケット購入しました。装備
デュバリー:行動値-2がデカいので即脱ぎもあるっちゃあるな……ともかく以上!



【Middle4/「私は彼が、『本物の英雄』になってくれるんじゃないかと思ってる」】

GM:ナイジェリアからフランスへの国際電話。交換手に取り次がれ、数度のコール音の後に通話が繋がる。
クレマン・デュモルチエ:『……ジラードか』
クレマン・デュモルチエ:君の直属の上司が低い声を発する。
クレマン・デュモルチエ:『用件は何だ』恐らく本人も分かっているだろうことを聞く。
アッシュ:「や、少将。聞かなくたって分かってるだろ?」
アッシュ:「オレの出撃許可、出して欲しくってさ」
クレマン・デュモルチエ:『却下する』
アッシュ:「理由は?」
クレマン・デュモルチエ:『聞けば納得するのか?』
アッシュ:「少なくとも、聞かないうちは絶対に納得しないね」
クレマン・デュモルチエ:『……第一に、フランス政府としてはビアフラ共和国に対する支援活動を認められない』
クレマン・デュモルチエ:『正当性はナイジェリア政府にある。また周辺諸国との足並みを悪戯に乱すことも看過しかねる』
アッシュ:「自由と人民を愛する我らがフランスが、イグボ人の虐殺を見て見ぬ振りするって?」
アッシュ:「悲しくなるね。人々のために立ち上がったかつての精神はどこに行ったんだ?」
クレマン・デュモルチエ:『虐殺はあくまで独立戦争の結果として引き起こされた事象だ。それに』
クレマン・デュモルチエ:『フランスが守る自由とは、フランス国民の自由だ』
クレマン・デュモルチエ:『他国の為に、フランスの自由と人民が脅かされることがあってはならない』
アッシュ:「なるほど。相変わらず口は良く回るな」
アッシュ:「oui,oui.二つ目をどうぞ」
クレマン・デュモルチエ:『第二に、今回の作戦は危険性が高すぎる』
クレマン・デュモルチエ:『判明しているだけで連邦政府側のオーヴァードは4名。あの朱劉帆に加え、未確認の大出力オーヴァードまで報告されている』
クレマン・デュモルチエ:『フランスは万が一にも“Espoir”を失うわけにはいかんのだ。お前も分かっている筈だろう』
クレマン・デュモルチエ:『自分の立場を弁えろ、ジラード』
アッシュ:「なるほど、なるほどね」
アッシュ:「なあ少将。良い機会だしはっきりさせておこう」
アッシュ:「オレは救国の英雄とやらにならなってやっても良いけど、首輪付きの番犬なんかになった覚えはない」
アッシュ:「いつから自分が舵輪を握ってると錯覚してるんだ?ノアにでもなったつもりか?」
アッシュ:「オレの行く先を決めていいのはオレだけだ。お前にも、フランスにも、誰にも譲らない」
クレマン・デュモルチエ:『お前がどう思おうと勝手だが、既にその背にはフランスという国が乗っているのだ』
クレマン・デュモルチエ:『お前はお前の我儘だけで、5000万人のフランス国民を道連れに沈没する気なのか?ジラード』
クレマン・デュモルチエ:『そのプライドの為に、妻から夫を、子供から家族を奪うつもりなのか』
アッシュ:「それはアンタの勝手な妄想の話だろ?」
アッシュ:「オレは沈まない。負けない。アンタの心配性にオレを付き合わせるな」
アッシュ:「少なくとも、椅子に座ってるだけのアンタらより現場に居るオレ達の方がよほど戦場ってものを分かってる」
クレマン・デュモルチエ:『私だけでこのような決定が出来ると思っているのか?』
クレマン・デュモルチエ:『これは軍全体と、フランス政府の決定だ』
アッシュ:「だから?」
クレマン・デュモルチエ:『最早この件は、私がどう言おうと覆せるレベルの話ではなくなっている』
アッシュ:「フランス政府の決定って言うなら余計に気に食わないな」
アッシュ:「『フランスが守る自由とは、フランス国民の自由』なんだろ?」
アッシュ:「そのフランスがオレから自由を奪うなら、オレはフランスなんて国捨ててやるよ」
クレマン・デュモルチエ:『そうするといい。お前にそれが本当に出来るならな』
クレマン・デュモルチエ:『現時点で、お前はフランスにこれ以上のレイズを決定させるだけの判断材料を用意できなかった』
クレマン・デュモルチエ:『この話はそれで以上だ。変更は無い』
クレマン・デュモルチエ:そうして一方的に通話は切られる。
ミルシュカ:「……どうなった?」
ミルシュカ:いつの間にか隣に来ている。
アッシュ:「……変更はないってさ」
アッシュ:「ところでミルシュカ、聞きたいことあるんだけど」
ミルシュカ:「意外と我儘通らないんだ…… ん、何?」
アッシュ:「移住するときって何から始めれば良い?」
ミルシュカ:「あはは!」噴き出す。
ミルシュカ:「マジでやめる気?」
アッシュ:「ジョークの声音に聞こえた?さっきの」
ミルシュカ:「んー……そうだけど……」
ミルシュカ:「結局、アッシュがいなくなって困るのはフランスの方でしょ?」
ミルシュカ:「高圧的に出てるけど、実際はあなたに頼りきりなんだから」
アッシュ:「そうかもな。それでもだよ」
アッシュ:「オレもまあ、育った国だし愛着はあるよ。知り合いだってごまんといる」
アッシュ:「それでも、オレにとって一番重要な自由を侵害するなら受け入れられない」
アッシュ:「戦うことと勝つこと。それを邪魔するんなら敵だろ?」
ミルシュカ:「うーん……」少し考え込んで。
ミルシュカ:「結局、今回のことって、単純な話だと思うのよね」
アッシュ:「つまり?」
ミルシュカ:アッシュを指さす。「ナメられてるのよ、あなた」
アッシュ:「……だな」
ミルシュカ:「フランスは今回、あなたが負けると思ってるから止めようとしてるわけでしょ?」
ミルシュカ:「つまりはまだ、あなたの実力はその程度だって思われてるってこと」
ミルシュカ:「だから危険な賭けに出られない。というか、これが危険な賭けだと思ってるってこと」
アッシュ:「……なら」
アッシュ:「勝ってやれば良いわけか」
ミルシュカ:「そうなんだけど……」腕組みをする「そう出来ないのが問題なわけよね」
ミルシュカ:「……ねえ」
ミルシュカ:「私にちょっと任せてくれない?何とか出来ないか色々試してみるから」
アッシュ:「マジ?オレもう今からフランスと縁切ったことにしてアイギスに拾ってもらうかって考えてたんだけど」
アッシュ:「それなら作戦に参加するのも自由だし」
ミルシュカ:「強く止めはしないけどね。出来ることならフランスに居たいんでしょ?」
アッシュ:「……」 微妙な顔で少し唸った後。
アッシュ:「まあ、アイツの言うとおりにフランスの皆を捨てるみたいな形になるのは癪かな」
アッシュ:「軍のやつは大体ムカつくけど、他は良い人多いし」
ミルシュカ:「なら、やってみるわ。確約は出来ないけど、少し待ってて頂戴」
ミルシュカ:「貴方たちを思う存分戦わせるのが、オペレーターの仕事だものね」
アッシュ:「……分かった、任せる」
アッシュ:「merci」
ミルシュカ:「この程度、安いものよ」
ミルシュカ:「バディでしょ?」笑って。
ミルシュカ:「さてと。じゃあ、色々とやらなきゃいけないから、早速行くわね」
ミルシュカ:「それじゃあね、アッシュ。私を信じてくれるなら、しばらくは我慢してて」
アッシュ:「d'accord.バディの手腕に期待して待っとくよ」
アッシュ:「少なくとも、作戦開始までは」
アッシュ:「頼んだぜ相棒」
ミルシュカ:「英雄が英雄で居られるよう、努力するわ」
ミルシュカ:笑って言って、時間が惜しいと言わんばかりに颯爽と歩き出す。

---

ルカ:埃っぽい廊下を薄暗い照明が照らす。
ルカ:やはり汚れた壁にもたれかかって、退屈そうな顔をしたまま、向こうからやってくる人物に視線を向けた。
ルカ:「………話は終わったのかよ」
アッシュ:「ひとまずな」
アッシュ:ふらりと手を振りながら答える。その口元には常に浮かべている笑みがない。
ルカ:「ふうん。あんた、軍と仲悪いんだ」
ルカ:「無事に仲直りできましたって顔してないぜ」
アッシュ:「悪いっていうか……。自分たちが出来ることは少ないのに口煩いんだよな」
アッシュ:「特に今回は最悪だ。なんで嫌気がさしてるとこ」
アッシュ:言いながらルカの横の壁に自分も背を預ける。
ルカ:「過保護な親に我儘言う子供…」
アッシュ:「子供に頼り切りのやつを親って言える?」
ルカ:「……親ってのは」
ルカ:「どうしようもなく理不尽なこともある」
ルカ:「…。今回の敵に、あんたの知り合いがいるって?」
ルカ:「だから戦いたいワケ?」
アッシュ:「そんなもんかな」 肩をすくめてから。
アッシュ:「ああ。単に知り合いってだけならここまででもなかったろうけど」
アッシュ:「相手が先生だからな。くだらない国の思惑で出撃取りやめなんてゴメンだ」
ルカ:「それって…何? あんたの好きな、強敵と戦って、勝ちたいってやつ?」
アッシュ:「そ。それもあるし、先生だからってのもある」
アッシュ:「今から数年くらい前。まだオレが覚醒したばっかで戦場にも出てなかった頃に、戦闘の基礎を教えてくれたのが先生でさ」
アッシュ:「さっきも話した通り、ぎりぎり勝ち越せるかどうかってくらいだった。それも数週間もかけて」
ルカ:「…」隣の少年に視線を向ける。
アッシュ:「めちゃくちゃ楽しかったし、先生に教わったことのお陰で勝てたときもある。だから先生には感謝してるし尊敬もしてる」
アッシュ:「ただ、一個だけあの頃不満だったことがあってさ」
ルカ:「ふうん?」
アッシュ:「あの頃の先生は非オーヴァードだったから、本当ならワーディング使うだけで10:0でオレが勝てたんだよ」
アッシュ:「でもそれじゃあ訓練にならないからワーディング禁止でやってた」
ルカ:「そりゃそうだろ」
アッシュ:「でも、それってハンデだろ」
ルカ:「……ワーディング禁止が、ハンデ?」
アッシュ:「やれば勝てるし簡単に出来ることをやらないんだぜ?ハンデ以外になんて言うんだ?」
ルカ:「いや、知らねえよ……」呆れたような顔。「……あんたにとって」
ルカ:「そうやって…一方的に勝つのも、『勝ち』なんだ」
アッシュ:「まあ、勝ちは勝ちだろ。つまんないけど」
ルカ:「つまんないだろうよ」皮肉っぽく、口端を吊り上げて笑う。
ルカ:「まあいいよ。じゃあ、あんたは、その先生と、ハンデ無しで戦いたいって思ってたっつーこと」
アッシュ:「そういうこと。だってさぁ」
アッシュ:「勝負ってのは、やっぱり本気の相手を本気で叩き潰すのが最高じゃん」
ルカ:「………」
アッシュ:「先生との訓練は楽しかったけど、オレがハンデしないと成り立たない勝負だった」
アッシュ:「今度は違う。オレは全力の本気でやるし、先生も全力の本気で来る」
アッシュ:「ワーディングとかいう大前提の能力で潰れることなく、教えるとか育てるとかの都合もナシ」
アッシュ:「きっと最高の勝負になる」
アッシュ:例えばクリスマスのプレゼントを目にした幼子のような。あるいはまさに獲物に牙を突き立てようとする獣のような。
ルカ:…その瞳の無邪気な煌めきが、連邦政府で出会った男のそれと重なる。
ルカ:「……綺麗な言葉で誤魔化すんじゃねえよ」
ルカ:だから、こちらの瞳の色が、重く沈んでいく。
ルカ:「勝負じゃない。…殺し合いだよ、あんたがしたいことは」
アッシュ:「まあ、否定はしないな」
ルカ:「他人の命を奪えるかどうかを、あんたは期待して、願ってる」
アッシュ:「一応言っとくけど、別にオレは相手を殺したくて戦ってるわけではないよ」
アッシュ:「オーヴァードの本気の勝負ってなると、どうしても生死に直結するってだけ」
ルカ:「…それでも、やりたいんだろ」
アッシュ:「ああ」
アッシュ:「オレは勝負をしたい。そして勝ちたい」
アッシュ:「それを殺し合いを求めてるって言われるんならまあ、特に反論もないかな」
ルカ:「……」眉間に深い皺が寄っている。「……忘れんなよ」
ルカ:「あんたが勝ちたいって思う度に、誰かが死んでるってこと」
アッシュ:「覚えてるよ、勿論」
アッシュ:「オレが今まで戦ってきたやつのことは全部」
ルカ:「そうかよ」
ルカ:壁から身を離す。「…あんたが、何を考えて何をしようが、あんたの勝手だけどよ」
ルカ:「あんたに頼り切るしかない、口煩くて無力な親の気持ち」
ルカ:「おれは分かるような気がする」
ルカ:「…それしかよすががない。哀れだろ」
アッシュ:「哀れ、ねえ」
アッシュ:心底分からないという顔をして。
アッシュ:「英雄なんて呼び方をするんなら、別にそれで良いだろって思うんだけどな」
ルカ:「…だったら」
ルカ:「縁を切るとか言うんじゃねえよ」
ルカ:表情を見せないまま吐き捨てるように言って、大股で立ち去っていきます。
アッシュ:「……」
アッシュ:不思議そうな顔をしたままそれを見送って。
アッシュ:「なんでアイツがキレてんだ……?」
アッシュ:疑問の中に取り残されたままの呟きが宙に浮いた。
ビアフラ空軍基地 ラウンジ
デュバリー:窓越しに、滑走路に生え茂った雑草の気配を感じる。太陽と雨の下、活力に溢れた緑の声。
デュバリー:この薄汚れたロビーとはいかにも対照的だ。
デュバリー:破れたソファーに座って、出されたコーヒーを飲んでいる。
デュバリー:「…………」
デュバリー:「……植物用……?」
クレア:「……………」その隣
クレア:滑走路を眺めながら、左手に小さなペンダント、右手にコーヒーのカップを握って座り込んでいる。
クレア:「……苦いな」
クレア:「水が悪いのもあるが、焙煎する時の温度が高すぎる」
デュバリー:「焦げた料理みたいなものってこと?」
クレア:「ああ。コーヒー特有の苦味ではなく、焦げ付いたような臭みが出てしまうんだ。まあ……」
クレア:ぐい、とコーヒーを飲み干して
クレア:「それだけのせいでも無いのかも知れないが」
デュバリー:「コーヒーは嗜好品だし、文化としての側面、ないし、いろんな余裕があるかどうかっていうのも大きいだろうから」
デュバリー:「そういうことなんだろうね」 こくこくと無理ない様子で飲んでいるが、これは自分の味覚を消したからだ
デュバリー:「……彼」
デュバリー:「ジョニー……と、戦うことになるかは、分からないけど、分からないってことは、可能性があるってことでもある」
デュバリー:「大丈夫なの、クレア。……いつもよりちょっと、元気がないように見える」
クレア:「……あいつと戦うことになるのは、限りなく100%に近いだろう」
クレア:「君もあいつがゲートのようなエフェクトを使うのを見ただろう?」
デュバリー:「うん」
クレア:「奇襲が成功しても振り切れるのは通常戦力だけだ。あれがある以上、オーヴァード部隊はすぐに駆けつけてくる」
クレア:「そうなれば、戦わない理由がない」
クレア:「自分はアイギスの兵士だからな」
デュバリー:「……そっか」
デュバリー:「私は、家族とか友達みたいな良い知り合いと戦うことなんて、嫌だし」
デュバリー:「それはすごく……大変なことなんだと思う。ギルくんもそうなるけど、彼はまあ、あんなだし……」
デュバリー:「たとえ私が"アイギス"の協力者であって、そういう選択を『する』と決めたとしても、嫌っていう気持ちまでは消し去れないと、思うから」
デュバリー:「……心を殺し続けちゃうようなことは、しないでね」
クレア:「……心か」
クレア:「生憎、殺すほど豊かな感情は持ち合わせていないさ。自分は君の半分も生きていない」
クレア:「だから……ああ、むしろ今で良かったと思う」
デュバリー:「今で良かった?」
クレア:「時間が経つほど、思い出は美しくなる。そうしたらきっと」
クレア:「悲しい気持ちの方が大きくなっていたかもしれない」
クレア:「それに塗りつぶされたら、きっと自分は戦えなくなる」
クレア:「約束を、破ってしまう」
デュバリー:「約束……」
クレア:「けど今はまだ違う」
クレア:「あいつを初めて見た時も、今こうしている時も、一番この胸を満たしているのは」
クレア:「怒りだ。自分だけじゃなく」左胸に手を当てる。
クレア:「みんな、怒ってくれている」
デュバリー:「……」
デュバリー:目を閉じて、コーヒーのカップに口をつける。味覚を人のそれに戻して、その不味さを味わっている
デュバリー:「……悲しみっぱなしはつらいけど、怒りっぱなしも嫌だから」
デュバリー:「どっちにしてもちゃんと戻ってくるんだよ」
デュバリー:「それで」 ソファから立ち 「ちゃんとした美味しいコーヒーを飲ませてね。お菓子と一緒に」
クレア:「……ああ、もちろん」
クレア:「市場で良い豆を仕入れたからな。この国でしか流通していない掘り出し物だ」
デュバリー:わずかに笑って 「素敵」
デュバリー:「楽しみにしてるよ、クレア」
クレア:「ありがとう、デュバリー。ところで……」
クレア:席を立とうとしていた背を呼び止める
デュバリー:「?」
デュバリー:振り向く 亜麻の髪がさらりと流れる
クレア:「いや、さっきは失礼なことを言ってしまった」
クレア:「君の半分も生きていないなんて……レネゲイドビーイングは外見通りの年齢とは限らないんだろう?」
クレア:「ハリエットのような大きな娘がいるのにな。半分どころではなかった」
デュバリー:「…………」 口元に指を当てて考えて
デュバリー:「……何一つ間違ってはいないんだけど、すごくいろいろな間違いがある気がするな……」
クレア:「女性に年齢の話は言うな、とここの持ち主に怒られたのを思い出した」心臓を刺して笑う
デュバリー:「まあ、私はあんまり気にしないからそれは良いのだけど。あのね」
デュバリー:「まず私は発生から18年だけど、その前に13年くらい生きていて……娘っていうのは……」
デュバリー:歩きながら、きちんとした自分の来歴について、手振りを交えながら話し始めるのだった。
ビアフラ空軍 営舎
GM:ビアフラ空軍基地内、アイギスに割り当てられた営舎の一区画。
GM:他の兵士たちの立ち入らないこの一画で、君達は作戦決行までの数日間を過ごしていた。
ギル:「へえ。連邦の方ではそんな事があったんだね」
ギル:「でも良かったよ。エミリアがお菓子が美味しいからって連邦に肩入れしなくて」
エミリア:「そんなことはしませんよ!」
エミリア:「わたしは一人前のレディですから!きちんと自分の頭でよく考えて判断しているのです!」
ルカ:「……」二人の会話が聞こえてくる。視線を向ける。
エミリア:「でもギルトレットさんにも食べてほしかったです。とっても美味しかったんですよ!」
ギル:「そう思ってくれるだけでも嬉しいよ」
エミリア:「クレアさんにお願いしたら作って頂けないでしょうか……」きょろきょろと見まわして
エミリア:「あっ!」
エミリア:「ルカがいます!ルカ~~~~~~!」嬉しそうにぶんぶんと手を振る。
ルカ:「…お疲れ」立ち去ろうとする。
ギル:「やあ、ルカくん。君も少し休んでいかないか?」コーヒーを片手に
エミリア:「ルカ~~~~!」ぱたぱたと走って追い付いて腕にしがみついてくる。
エミリア:「はぁ……はぁ……」
エミリア:「ルカも一緒にお話ししませんか?」
ルカ:「…いや………」渋面。「………」
ルカ:ギルに視線を向ける。「……分かった。どうせ聞きたいこともあったし」
ギル:「はは。好かれてるね、ルカくん」
ルカ:「別のやつに懐いた方がいいって散々言ってる」
エミリア:嬉しそうに「聞きたいこと?お菓子の作り方ですか?」
ルカ:「うるせ」しがみついてるエミリアを引き剥がしながら、どかっとギルくんの向かいに座ります。
ギル:「どうかな。僕が作れるお菓子なんて本当に簡単なものしかないよ」
ルカ:「…妹から教わったやつ?」
ギル:「ああ。僕があんまり不器用だから、少しは自分でできるようになったほうがいいって言ってね」
エミリア:「妹さんはお菓子作りがお上手なのですね!」ニコニコ笑う。
ギル:「懐かしいな……。あの時、僕の故郷は少し大変な時期でね」
ギル:「戦争が起こった影響で、物資が首都の方に集められるようになったんだ。そのせいで中々食べ物が手に入らなくなって……」
ルカ:「待て。待て待て」
エミリア:「? どうしました?ルカ」
ギル:「そんな時に、妹が少ない材料でも作れるようにって……急にどうしたんだいルカくん」
ルカ:手を上げて制す。「聞いていいか? あんたの故郷って、どこ?」
ギル:「さっきも言ったじゃないか。僕の故郷はアッシュと同じフランスだよ」
ギル:「今では想像もつかないかもしれないけど、フランスも昔は苦労していた時期があったんだ」
ギル:「会議では尤もらしい事を言ったけど……実はその経験もあって、ビアフラに少し肩入れしてたんだ」
エミリア:「そうなんですねえ……」神妙な顔で頷いている。
ルカ:「ふうん…。…あんた、妹のこと、ずいぶん大事にしてるみたいだけど」
ルカ:「写真とか持ってないの」
ルカ:頬杖をついて、渋面でギルの話を聞いている。
ギル:「ああ!そういえば前に見せるって約束していたね」
ルカ:「…うん」
エミリア:「わたしも!わたしも見たいです!」
ギル:「今丁度手元にあるんだ。エミリアにも見せてあげよう。ほら」そう言って懐から画用紙を取り出すよ
ギル:「昔の写真だから少し粗いけど。可愛く撮れてるだろう?」
ギル:そう言って幼児が描いたような拙い絵を二人に見せます

タイトル

ルカ:「…………」
エミリア:「…………。…………?」きょとんとした顔をする。
ギル:「複写して、ロケットにも入れてるんだ。これで戦場でも彼女を思い出すことができるからね」首から下げてるロケットを開ける。中にも同じような絵が入っているよ
エミリア:「……あ!妹さんの描いてくれた絵ですか?」
ギル:「ははは。確かに絵画のモデルにしてもいいくらい綺麗だよね」
ギル:「僕には勿体ないくらいできた妹さ」
エミリア:「はい!上手に描けてますね! ……あれ?」
エミリア:「でも、これ、写真じゃないです。写真は残ってないんですか?」
エミリア:不思議そうに首を傾げる。
ギル:「?何を言っているんだいエミリア。確かに荒いけど、これはちゃんとした写真だよ」
エミリア:「……? ……??」
エミリア:確かめるように写真を──画用紙を何度も見て、混乱した顔をする。
ギル:「他の写真なら、そうだね。次に故郷に戻った時に二人で撮ってもらおうか」
ギル:「父も母も、戦争の影響で早くに亡くなってしまってね。彼女が、僕にとって残ったたった一人の家族なんだ」
ギル:「彼女のためなら、僕はいくらだって戦える……何だってできる。僕の支えだよ」
ルカ:「……ギル」
ルカ:話を遮るように、静かに言う。「あんた、妹によく贈り物を選んでるよな」
ギル:「ああ。でも、心配はいらないって言ってね。ほとんど送り返されちゃうんだ」
ギル:「私はいいから自分のために使ってくれって。本当に、できた妹だよね」照れくさそうに笑います
エミリア:「……ルカ…………?」不安げに二人の顔を見比べる。
ルカ:「…。………」ギルの笑顔を見て、静かに目を伏せる。「……妹ってのは」
ルカ:「そういう……そういうものなんだよ」
ルカ:吐き出すように言う。
ギル:「そうだね。自分のことより家族のことを心配して……自分だって辛いはずなのに」
ギル:「エミリア。ルカ」真剣な眼差しで二人を見つめます
ルカ:「なに」
ギル:「君たちは何のために戦う?」
エミリア:「……」ルカの服の裾を掴みながら、ギルトレットを見る。
ギル:「今はまだ、流されているだけでもいい。でも、これから先もオーヴァードとして戦い続けるなら」
ギル:「一つでもいい。自分の中で答えを一つ持っておくんだ。そしてそれを、ちゃんと貫き通す」
ギル:「僕が妹を守るために戦っているように。力があるから戦うんじゃない。大切なもののために戦ってくれ」
ギル:「アイギスはそれを助ける組織だ。心が擦り切れて、マティアスのように……大切なものを失い、変わってしまう前に。ちゃんと見つけるんだ。いいね」
エミリア:「……。……はい」首肯する。
エミリア:「分かりました……ギルトレットさん」
エミリア:全てを理解したわけではないだろう。だが悲しげな目で、ギルトレットの顔を見つめる。
ルカ:「……」眉間に皺を寄せながら、じっとギルの表情を見つめる。
ルカ:(…それは。あんたがあんた自身に言いたかったんじゃないの)
ルカ:言わないが、そう思う。
ルカ:「…そうだな。覚えとくよ」
クレア:ふと、入口の壁がノックされる。
クレア:「ここにいたのか」
ギル:「ごめんね、楽しい話をしていたのに。やあ、クレア。君も休憩かい?」
クレア:「いや、君たちを呼びに来た」三人に近づくと、ほのかに甘い香りを漂わせているのがわかる
ギル:「君には妹の写真を見せたこと、あったかな?昔の写真だけど……」
ルカ:視線を上げてクレアを見る。手元にギルの描いた似顔絵が広がっている。
クレア:「ああ、前に見たよ。また新しい写真が届いたら見せてくれ」
エミリア:「……お菓子ですか?」普段より幾分か覇気が無い。
クレア:エミリアの方を向いて「そうだ。首都の露店で見た菓子を作ってみた」
クレア:「出撃前の景気づけに皆でどうかと思ってな。食堂に集まっている」
クレア:「早く行かないとなくなるぞ」ルカとエミリアに視線で何かを促す。
エミリア:「あ……ありがとうございます」まだ戸惑いつつも表情を和らげる。
エミリア:「行きましょう、ルカ」手を引く。
ルカ:「……」エミリアを横目に見て、嫌そうな顔を一瞬する。すぐに諦める。
ルカ:「うん」
ギル:「少し待っててくれ、クレア。写真を片付けたらすぐに行くから」
クレア:「いや、自分も丁度話したいことがあった。片付けながら聞いてくれ」
クレア:部屋を出ていく二人の背を見送りながら、ギルさんに視線を移す。
ルカ:「……」二人を一瞥し、顔をしかめたまま立ち去る。
ギル:「珍しいね。クレアから話したいことなんて」
クレア:「ああ、食事の後で構わないが、少し時間をもらえないか」
クレア:「ジョニーの重力場を突破する方法について、君の見解を聞きたい」
クレア:「今のあいつを殺すには、自分の火力だけでは心許ないからな」
ギル:「難しいね。全力は尽くしてみるけど。現実的には、彼が来るまでにどれだけ連邦側の戦力を削れるかが勝負になるかな」
クレア:「そうだな……」
ギル:「ジョニーの能力は出力が高くなりすぎてる。防衛には向かないだろう。ビアフラが攻勢に出られるようになれば、どれだけ強くとも戦場には出せない」
ギル:「どうしても正面から倒したいなら……エミリア達に頼るしかないかな」
ギル:「日本軍の神を倒したあの力なら、彼の重力も突破できるかもしれない」
クレア:「ああ、自分もその可能性には期待している」
ギル:「それじゃ納得行かないから、僕の所に来たんじゃないか?」
クレア:「……やっぱりギルはすごいな」肩をすくめて
クレア:「できることなら、自分の手で決着を付けたい」
ギル:「家族を殺す辛さは、何もできないのとは違う辛さだ。それでも?」
クレア:「だからこそ、さ」
クレア:「君とは違うが、自分もきっと、家族のために戦っていたんだと思う」
クレア:「ただそれが、命や思い出を守ることではなかったと言うだけで」
ギル:「なら、絆を信じることだ。意志の力は、時にオーヴァードの出力を大きく引き上げる」
ギル:「君とジョニー……あるいは家族の間にある絆を。運が良ければなんとかなるかも」
クレア:「絆、か」
クレア:「それはたとえ、相手がもうそこにいなくても」
クレア:「ジョニー・アップルシードという人間だったものが何も残っていなくても、信じていいものなのだろうか」
ギル:「ここに残ってるだろう?」とんとクレアの胸を叩いて
ギル:「信じるにはそれで十分さ」
クレア:「……ギルにそう言われては反論のしようがない」
クレア:遠くを見て「うん、自分にあるのは約束だけだが」
クレア:「あるいはこの目に見える光景よりも、信じるに足る理由だ」
クレア:「ありがとう、ギル」
ギル:「君は大切な仲間だからね。背中は任せてくれ。鉄の王が見守ってる」
クレア:「ああ……」言葉を返し、自分も二人の後を追おうとして
クレア:「……ギル」一度だけ振り向く
ギル:「?」
クレア:「自分は、きっと君のようには生きられ戦えない」
クレア:「彼らが自分に期待してくれた、託してくれた生き方を貫くために」
クレア:「この手で、家族を殺すよ」
クレア:「なんでだろうな。君にそれを聞いてほしかった」小さく笑って
ギル:「僕で良ければいつでも聞くよ。大切な仲間……だからね」
クレア:一度頷いて「先に行く。君の分は取っておくから急がず来るといい」視線を切って部屋を出ていく
ギル:「ああ。楽しみにしてる」
ギル:「昔、妹が作ってくれたのとどちらが美味しいかな。楽しみだ」

---

エミリア:「……」いつになく口数少なく廊下を歩いていく。
ルカ:「イカれてるな、ありゃ」
エミリア:「そ……そんな言い方……」
ルカ:「朱劉帆の言ってたとおりだ」
ルカ:「…あんたはどう思ったんだよ。可哀想って?」
エミリア:「……」少し俯いて。「……よく分かりません」
エミリア:「驚きは、しましたけど……でも、ギルトレットさんは、やっぱりいい人ですし……」
エミリア:「ギルトレットさんが妹さんのことを信じているなら、それで、いいのかもしれません」
エミリア:「でも……」
エミリア:「……」
エミリア:黙り込んでしまう。
ルカ:「…なんだよ」俯いてる頭に視線を向ける。
エミリア:「……ルカはどう思ったのですか?」
ルカ:「なんでよりによって妹の幻覚に縋ってんだよクソって思った」
ルカ:しかめっ面で言う。「……それだと、おれは」
ルカ:「あいつの言葉を聞き流せなくなる」
エミリア:「……」目を細める。「ルカは優しいですね」
ルカ:「優しくない」
ルカ:「だいたい、あいつを放置してる周りも悪いだろ…おれ達に何も説明しなかったのも悪い」
エミリア:「言えなかったのかもしれません、皆さん」
エミリア:「わたしも……もしわたしだったら、どう言ったらいいか、全然わかりません」
ルカ:「………」
ルカ:「ギルが怖いと思った?」
エミリア:「……」ゆっくりとかぶりを振る。「……いえ。でも……」
エミリア:「……ギルトレットさんを変えてしまった、戦争というものが怖いと思いました」
エミリア:「……さっき言われたことを、考えているんです」
エミリア:「何の為に戦うのか、って」
ルカ:「……」目を細める。
エミリア:「……わたしは、生きる為です」
エミリア:「生きることは、戦うことですから」
ルカ:「……。そう」
エミリア:「まだ生きて、したいことが沢山あります。知りたいことも山ほどあります」
エミリア:「だから……その為なら、わたしは、戦うことが出来ます」
エミリア:「……ルカは、何の為に戦っているのですか?」
ルカ:「…なんでだろうな」
ルカ:黙り込む。なんで戦うのか。
ルカ:スリルを楽しみたい訳でも、勝ちたい訳でもない。忠誠心を捧げる先もない。
ルカ:「…戦う。あいつの言った戦うって、殺し合いだろ、つまり」
ルカ:「だからって、おれは……。………」何か言いかけて、言葉を切る。「……いや」
ルカ:「エミリア」
エミリア:「はい」
エミリア:ルカをじっと見上げる。
ルカ:「あんたは…」少女を見て、目が合って、嫌そうにする。「……大丈夫だろ」
ルカ:「イカレるほどの立派な頭があるようには見えない」
エミリア:「馬鹿にしてますね!!」
エミリア:「……ルカは、ルカは大丈夫なんですか?」
エミリア:「戦う理由は、あるのですか?」
エミリア:「……それが、無いと……」言葉に詰まる。口には出さないが、考えてしまっているのだろう。つい今しがた目にした、ギルトレットのことを。その狂気を。
ルカ:「大丈夫だよ」遮るように断言する。
ルカ:「…あいつに言われなくても」
ルカ:「大切なもののために戦うのは得意」
エミリア:「……ルカの大切なものって、何ですか?」
ルカ:「話は終わり。あんたもなんか大量に食って寝ろ」
エミリア:「お……終わりじゃないです!ルカ!」
ルカ:「………」
ルカ:踵を返しかけて、エミリアに振り向く。
ルカ:「死んだ妹」
ルカ:ぼそっと言って、すぐに大股で立ち去って行く。
エミリア:「……」
エミリア:「……ル……」
エミリア:呼び止めようとして手を伸ばしかけて、出来ない。
エミリア:小さな手は空を切り、そのままぽつりと、一人で立ち尽くしていた。
ルカ:少女を置き去りにして、悪かったなとは思う。
ルカ:(……何のために戦うのか。知らねえよ)
ルカ:(でも)
ルカ:広がる瓦礫、流れる血潮、トラックのガソリンと死にゆく人間の匂い。そういうものが焼き付いている限り。
ルカ:(戦うのをやめたら、生きていけねえよ)
ルカ:誰にも何かを言われたくなかったし、答えてくれる者も欲しくなかった。
ビアフラ空軍 営舎
GM:ビアフラ軍の最重要戦力であるコリンには、本来は軍高官に与えられる、兵営内のプライベートルームが割り当てられていた。
コリン・ゴッズウィル:「……」
コリン・ゴッズウィル:殆ど皆無と言っていいほど私物は少ない。時間も広い部屋も持て余すように、何するでもなくベッドに腰掛けている。
デュバリー:「良い部屋だね」
デュバリー:室内を見渡す 「ちょっと寂しいけど。ベッドの寝心地も良さそうだし」
コリン・ゴッズウィル:「そうだけど……」困ったように。
コリン・ゴッズウィル:「良い部屋すぎるっていうか……落ち着かない、一人だと」
コリン・ゴッズウィル:「いいのかな、俺だけこんな……」
デュバリー:「それだけ特別……大事なんだよ。オーヴァードっていうのは」
デュバリー:「たった一人で、世界が変わってしまうくらい。……不思議だよね。別に、なろうと思ってなった訳じゃないのに」
コリン・ゴッズウィル:「うん……。正直、まだ実感が無いんだ」
コリン・ゴッズウィル:僅かに目を伏せる。かつては自分もその一員であった、難民たちへの負い目があるのだろう。
デュバリー:窓辺に立つ。ぬるい風が髪を揺らし、仄甘い石鹸の香りが漂う
コリン・ゴッズウィル:ベッドに座ったまま、その後ろ姿に目を向ける。
デュバリー:「それでも、現実として……コリンはそうなんだから」
デュバリー:「これからの戦いで、内戦が一段落ついても……多分、コリンはこの国にとって、重要な人のまま」
デュバリー:「良い部屋で寝て、良い食事を口にできる」
デュバリー:振り返る 「……困る?」
コリン・ゴッズウィル:「……困るっていうか……」小首を傾げる。会話すらぎこちなかった初対面の頃よりは幾分か慣れが見える。
コリン・ゴッズウィル:「……うん……そうかも。少なくとも、あんまり嬉しくはない……かな」
デュバリー:「へえ……」
デュバリー:ぽつぽつとコリンに歩み寄り、ベッドの隣に座る
デュバリー:「それなら、どうなったら嬉しいのかな、コリンは」
コリン・ゴッズウィル:「……」腰を浮かせて、拳一個分距離を取る。
コリン・ゴッズウィル:「……どうなんだろう。もう、俺の家族はいないし。元に戻りたいと思っても、無理なんだろうし」
コリン・ゴッズウィル:「普通に暮らしたいな。別に良い部屋も、良い食事も無くていいから、友達や家族と笑って暮らしたい」
デュバリー:少し笑ってコリンの方を見る 「うん。やっぱりそう……そうだよね」
デュバリー:「結局、普通で穏やかで……戦ったり、必死にならなかったりする必要がないのが一番だよ」
コリン・ゴッズウィル:「うん……そう思う、本当に」
コリン・ゴッズウィル:だがそれはささやかであるようでいて、オーヴァードには縁遠い夢だ。本人も半ば諦観交じりに微笑を浮かべている。
コリン・ゴッズウィル:「……。……ねえ、聞いてもいい?」
デュバリー:「うん。何?」
コリン・ゴッズウィル:顔は前を向いたまま、視線だけそちらに向けて。「……デュバリーは、どうやってオーヴァードになったの」
コリン・ゴッズウィル:「どうして戦ってるんだ?」
デュバリー:目を細める。正確ではないが、分かりやすい言葉を選ぶ 「……戦争」
デュバリー:「私も結局、そのせいかな。それで、本来は生まれない……じゃなくて、死ぬはずだった所を、なんか、生き残っちゃって」
デュバリー:「戦うわけも、色々あるけど。結局一番は、そうなってからできた友達とか、仲間とか……家族みたいな子たちを守るため」
デュバリー:「それが、一番最初で、一番大きいかな。……"アイギス"に協力してるのは、また別だけどね」
コリン・ゴッズウィル:「……守るため……」
コリン・ゴッズウィル:少し考えて。「……そうだよね」
コリン・ゴッズウィル:「戦わなきゃ、それは出来ない。俺もそれは分かってる。分かってる筈だけど」
デュバリー:「うん」
コリン・ゴッズウィル:「……でも、やっぱり。人を殺すと、すごく嫌な気持ちになるんだ」
コリン・ゴッズウィル:恐らくはオーヴァードに覚醒して以来、誰にも零していなかったことを口にする。
コリン・ゴッズウィル:「俺がそうしなきゃいけない、そうしないと俺や皆が殺されるって、分かってはいるのに」
デュバリー:「うん」 頷く 「そうだよね」
デュバリー:「嫌だよね。人のため、守るためだからって、同じ人を殺すのなんて」
デュバリー:デュバリー自身、人心ついてからは知れず、対人戦ではみだりに殺すことはしていない。同族殺しは本能に基づく原初的な忌避感なのだろうと理解している
コリン・ゴッズウィル:「……時々、怖くなることがあるんだ」
コリン・ゴッズウィル:「人を殺すことが、じゃなくて」
コリン・ゴッズウィル:「いつか人を殺しても、何とも思わなくなってしまうんじゃないかって」
コリン・ゴッズウィル:「それが、一番怖い」
コリン・ゴッズウィル:膝の上で拳を握り締める。
デュバリー:そっと身を寄せて、握りしめる拳にほっそりした手のひらを乗せる。冷たい
デュバリー:「それが普通だよ」
コリン・ゴッズウィル:びくりと身を震わせ、その顔を見る。
デュバリー:そっと笑って顔を見返す 「……アッシュって言って、分かる?」
デュバリー:「一緒に戦ってた彼」
コリン・ゴッズウィル:こくりと頷く。
デュバリー:「私は……」「……彼が、『本物の英雄』になってくれるんじゃないかと思ってる」
コリン・ゴッズウィル:「……本物の英雄……?」
デュバリー:「決して傷付かない。敗北しない。……オーヴァードが、そうでない人を守ること……英雄的な行いを求められるなら」
デュバリー:「彼は、守られるべきオーヴァードを守るオーヴァードになってくれるんじゃないか、って思ってる」
コリン・ゴッズウィル:「それが……『本物の英雄』ってこと?」
デュバリー:「うん。本当に強い人。超人オーヴァードの中の超人オーヴァード
デュバリー:その表情は、おとぎ話を語る子供めいている
デュバリー:「……全部を本当に守れる、本当にただ一人の人。それが彼で」
デュバリー:「逆に言えば、オーヴァードであっても、きっと全部を守るために、傷付かず、負けずに済む人なんていない」
デュバリー:「……ただそれでも、あなたは今、逃げずにいることを選んでいると思う」
デュバリー:「だってそうでしょ? ……ワーディングを使えば、あなたはいつだって政府から逃げられた。兵士として誰かを殺すことから、逃げることができたはず」
コリン・ゴッズウィル:「……」
デュバリー:「今そうしていないのは……戦うことが嫌でも、未来が恐ろしくても、それでも、守りたい、っていう気持ちが強いからなんだと思う」
コリン・ゴッズウィル:その言葉を自分の中で咀嚼し、嚥下するように、少し黙り込んで。
デュバリー:「彼みたいに、絶対的なものになろうなんて思わなくても良いんだ。本当に逃げ出したいなら、そうしても良い……私が手伝ってあげてもいい」
コリン・ゴッズウィル:「……神の意志ゴッズウィルって……」
コリン・ゴッズウィル:「……変な名前だろ?」
コリン・ゴッズウィル:不意にそんな事を言う。
デュバリー:「変というか」 微笑んでみせる 「派手だね」
コリン・ゴッズウィル:「うん」笑い返して。
コリン・ゴッズウィル:「この辺りでは、親が子供の生まれた時にあったことにちなんだ名前を付けるんだ」
コリン・ゴッズウィル:「土曜日に生まれたからサタデーとか、生まれた場所から『道の途中』とか。赤い手紙で知らせが届いたからレッドレターとかね」
デュバリー:「そうなんだ。……それは親のセンスが重大じゃない」
コリン・ゴッズウィル:「うん。……俺が生まれた時、父さんはすごく喜んだんだって」
コリン・ゴッズウィル:「キリスト教徒だったのもあって……それで、『ゴッズウィル』だって」
デュバリー:「それは」 ちょっと苦笑 「もうちょっと、何か……奇跡みたいなことが、あったのかと」
コリン・ゴッズウィル:「そうだよね。よく言われる」困ったように笑う。
コリン・ゴッズウィル:「……だから、オジュクからアッシュの名前の意味を聞いた時、驚いたんだ」
コリン・ゴッズウィル:「なんて重い名前を背負ってるんだろう、って」
デュバリー:「そうだね」
デュバリー:眉尻を下げる 「本当にそう思う」
コリン・ゴッズウィル:「……俺も、彼が彼の物語を果たせるように祈るよ」
コリン・ゴッズウィル:「それで……そうだな」
コリン・ゴッズウィル:「俺も……父さんの付けてくれた名前が、嘘にならないようにしたいな」
コリン・ゴッズウィル:「この力を得たことが……神の意志とまでは言わなくても」
コリン・ゴッズウィル:「何か、意味があったことなんだって……そう思える俺でありたい」
デュバリー:「……私は、あなたのお父さんでもないし、お父さんになったこともないから、分からないけど」
デュバリー:「"神の意志"は、コリンの生まれたことそのものなんだから。お父さんも、あなたが英雄みたいになることよりも……」
デュバリー:「……あなたが生き続けることを望むはず」
デュバリー:そっと目を見て 「それはきっと、忘れないで」
コリン・ゴッズウィル:「……。……うん」視線を逸らさず頷いて。
コリン・ゴッズウィル:「分かった。忘れないようにする」
デュバリー:「……それで、次の作戦も絶対成功させよう」
デュバリー:「今は、内戦内戦で忙しくて、考える余裕がないから……っていうのもあるんだと思う。大変なのは」
デュバリー:「一息つけば、見えてくるはず。コリンのしたいことと、コリンに望まれることが交差する……目指す場所が」
デュバリー:「それを見つける時間を作るためにも、ね」
コリン・ゴッズウィル:「……勝てるかな」
デュバリー:「勝てるよ」
デュバリー:「コリンがいて、私がいて、"アイギス"がいて――アッシュがいる」
デュバリー:「なら、勝てる」
コリン・ゴッズウィル:「……うん」
コリン・ゴッズウィル:「ありがとう、デュバリー」
コリン・ゴッズウィル:「俺たちに味方してくれて」
デュバリー:「いいよ」
デュバリー:「……でも戦場じゃ、守ってあげきれるか分からないから」
デュバリー:そう言うと、重ねていた手をそっと口元に寄せて
デュバリー:「『神の御意志がありますように』」
デュバリー:そっと聖句を囁き、指の甲に唇をつける
コリン・ゴッズウィル:「……!」
コリン・ゴッズウィル:真っ赤になって飛び退いて、手元を押さえる。
デュバリー:「ふふ」
デュバリー:楽しそうに笑う 「祝福のつもり」
デュバリー:「きっと利くよ。普段こんなこと、しないから」
コリン・ゴッズウィル:「……」まだ熱の引かない顔で、恨めしそうに。
コリン・ゴッズウィル:「……ありがと」
デュバリー:軽やかな足取りで、部屋の出口へ 「それじゃあね、コリン」
デュバリー:「よく食べて寝るんだよ。子供なんだからさ」
コリン・ゴッズウィル:「……っ……」何か言い返そうとして、何も出てこない。自分がただの子供だと、誰より分かっているから。
コリン・ゴッズウィル:「……デュバリーもね」不貞腐れたように言って、その背を見送った。
スイス グランドホテル・レ・トロワ・ロア
GM:スイス旧市街の中心部、ライン川沿いに建つ高級ホテル、レ・トロワ・ロア。
GM:17世紀から続く、欧州でも最古といわれるこのホテルで、この日は盛大なパーティが催されていた。
GM:貸し切りにされた館内では、近隣諸国の高官や政財界の大物から国際的ミュージシャンに至るまで、様々な人種が煌びやかに着飾り思い思いに過ごしている。
GM:そんな会場の片隅で、つい数十分ほど前に知り合った二人の参加者が、会話に華を咲かせていた。
GM:一人は某国政府の高官。よく仕立てられたスーツで着飾っているが、軍人上がりらしく厳めしい体格をしている。
GM:もう一人は大企業の令嬢。鮮やかな金髪に、黒を基調としたシックなドレス。彼女の方から声を掛け、卒なく相手を立てる会話で少しずつ警戒心を解いている。
ミルシュカ:「──それでは、閣下はオーヴァードに依存しない国策を理想とされているのですね」
GM:「ええ。いかにオーヴァードが強力な外交カードといえど、所詮は個人です。いつ何があるか知れたものではありません」
GM:男は気を良くした風に饒舌に語る。
GM:「国政はオーヴァードに頼らず、代替可能な大多数の一般人によって行われるべきなのですよ」
GM:既に十数年前から国際社会の常識となっている論説を、自慢げにさも自らの革新的な持論であるかのように語る。
ミルシュカ:「まあ……素晴らしいですわ」
ミルシュカ:それが分かっていながら、尊敬するように目を細め、笑顔を見せる。
GM:「そうですかな。いやいや、貴方のようなお若い女性でこのような話を理解できるとは、お目が高い」
ミルシュカ:「大変感銘を受けました。私に何か出来ることがあれば、是非お力にならせてください」
GM:「ほう……そうですか」
ミルシュカ:さりげなく腰のあたりに伸びてきた男の手をするりと躱して、涼やかな笑みを浮かべる。
ミルシュカ:「そうですね。僭越ながら、貴国の事情については少々勉強させて頂きました」
ミルシュカ:「オーヴァードに頼らない国政。それは素晴らしいお考えですが……貴国がそれを実現するには、ひとつ決定的に不足している要素があります」
ミルシュカ:「それは資源です。他国にもオーヴァードにも依存しない外交の為には、貴国の有する埋蔵資源はあまりに乏しい」
GM:「……それは……」
GM:予想外の図星を突かれて、男がたじろぐような顔を見せる。
ミルシュカ:それを目にして、口元に笑みが浮かぶ。
ミルシュカ:「──ひとつ、閣下のお耳に入れたいお話が」



GM:シーン終了。
GM:ロイス取得のみ可能です
ルカ:取るか…
デュバリー:クレアくんに取ろうかな -/クレア/○連帯感/不安/ロイス
アッシュ:ミルシュカに〇信頼/不満で取るのと、初期ロイスの国への感情を愛着/〇嫌気にしておきます
クレア:ギルトレット・レッドファオード 信頼○/隔意 で取ります!
ルカ:ギル/遺志/隔意:〇/ロイス
ルカ:エミリア/庇護/食傷:〇/ロイス
ルカ:で取得します!
ギル:ルカくんに取っちゃおっかな~
ギル:仲間/ルカ/P:親近感○/N:憐憫/ロイス これで~
ルカ:ヒィ……
ギル:仲良くなれたな~
デュバリー:こんなに寒い親近感もないよ
クレア:P感情なのにな



【Climax/HOW TO GENOCIDE】

GM:クライマックスシーンです。全員登場!
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加 (83 → 88)
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を1d3+3(→ 4)増加 (71 → 75)
ルカ:ルカの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加 (82 → 88)
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を1d3+3(→ 6)増加 (94 → 100)
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を1D3+3(→ 5)増加 (82 → 87)



GM:直接の抗議も功を成さず、結局その後もアッシュの出撃許可が下りることはなく、とうとうそのまま作戦当日を迎えることとなった。
GM:アイギスの面々の《ワーディング》により、各地の連邦政府拠点は抵抗らしい抵抗もなく制圧されていった。もっとも、オーヴァードの戦争はそれが常のことだ。
GM:やはり政府側のオーヴァードは陣地に詰めていたらしく、初動は著しく遅れる形となった。
GM:彼らがようやくアイギスと対峙したのは、かつて政府が封鎖することでビアフラ側の飢餓の原因となった、南部の港近くのマングローブでのことだった。
朱劉帆:「……やってくれたなあ、アイギスさんよ」
朱劉帆:膝下まで水に浸かりながら渋面を浮かべる。咥えた煙草を水面に吐き捨てる。
デュバリー:「ミサイルはもういいの?」
デュバリー:「切り札なんでしょ? それともキラキラになるまで磨いてるの?」
デュバリー:水中の木の根を伸ばして足場にしている。その傍らには前回の交戦と同じく軽機関銃。
マティアス・アドルフソン:「生憎、在りもしないものを大事にする趣味は無いからね」
ベルナデット:「……」
ギル:「マティアス、君は……」何かを言おうとして口をつぐむよ
GM:彼らの背後には何両もの戦車が木々を薙ぎ倒し、砲塔を君達に向けている。イギリス製の最新型だ。潜水艦レベルの機密性により、短時間だが《ワーディング》内でも行動を可能としている。
GM:さらに上空には爆撃機らしき機影が幾つか見える。かき集めた戦力で、港を奪還される前に君達を仕留めるつもりだろう。
クレア:「裏をかいて尚この戦力か」
クレア:「馬鹿正直に罠に突っ込んでいたらどうなっていたか。ぞっとしないな」
ルカ:「まったくだ」嫌そうな顔で空を見上げている。
デュバリー:「ギリギリまで頑張って集めたんだと思うよ。港を取り戻したら、もう終わりだろうし」
アッシュ:「だからこそ精鋭ぞろいって訳だ」
デュバリー:「そしてきっと、ここが最後になる」
マティアス・アドルフソン:「……ギルトレット。君は何の為に戦っているんだ?」
マティアス・アドルフソン:「ビアフラの為かい?それは君の意志なのか?」
コリン・ゴッズウィル:「…………」拳を握り締める。
ギル:「君と同じさ。仲間のため、そして家族のためだ」
マティアス・アドルフソン:「……」
マティアス・アドルフソン:「うん。そうだね、マイク」
マティアス・アドルフソン:「そういうことなら……どうやら戦うしかなさそうだね」
ギル:「……君こそ。本当に戦うことが君の意思なのか?」
ギル:「寄る辺を失って漂っているだけじゃないのか、マティアス」
マティアス・アドルフソン:「そんなことはないさ」かぶりを振って。
マティアス・アドルフソン:「寄る辺を守る為に戦うんだ。戦うことで家族を守れる。そして、戦うことで家族になれる」
マティアス・アドルフソン:「こんなことになって、悲しいよ。ギルトレット」
マティアス・アドルフソン:「だがこれも、傭兵僕達の宿命かな」
ギル:「ああ。戦場に居続ける限りいつかはぶつかるのが僕たちだ」
ギル:「戦おう。そして家族のために、僕は君を倒すよ」
ギル:「……できればもう一度、ゆっくり君の歌を聞きたかった」
マティアス・アドルフソン:「僕も今の君とゆっくり語らいたかったよ、ギルトレット」
マティアス・アドルフソン:「聞かせるのが鎮魂歌になるとは、運命とは皮肉なものだ」
アッシュ:二人のやり取りを横目に見て。
アッシュ:「先生がこういうタイプが好みとはね。意外だった」
ベルナデット:「……随分と下世話になりましたね。英雄も人間ってところ?」
アッシュ:「いや?むしろ先生こそ恋愛とかする人だったんだってビックリしたんだって」
アッシュ:「たまにロボット相手にしてるのかと思ったもんな。正確すぎて」
ベルナデット:「……こちらも驚いていますよ」
ベルナデット:「非オーヴァードの外部傭兵を教師にすることにあれだけケチを付けてきたフランス軍が」
ベルナデット:「ノイ・ジラードの出撃を認めるとは思わなかったんですが」
アッシュ:「ご名答。認められてはないよ」
ベルナデット:「……へえ」眉を少し吊り上げて。
アッシュ:「あ、懐かしいな。これから説教するときの顔」
ベルナデット:「……英雄であることはやめたんですか?」
ベルナデット:「やりたいように振る舞えば、行き着く先は獣ですよ」
アッシュ:「どうだろうな。続くかもしれないし終わるかもしれない」
アッシュ:「オレは誰かのためじゃなくオレのために戦う人間だから。最初からずっと」
アッシュ:「それが偶然誰かのためになってて、その誰かたちがオレを英雄と呼んだ。だから英雄で居るってだけなんだよな」
アッシュ:「でもまあ、今回に関して言えばきっと大丈夫だよ」
アッシュ:「有能なる我らがオペレーターが任せてくれって言ったんだ」
アッシュ:「きっとどうにかなるさ」
ベルナデット:「……信頼する仲間がいるようで、何より……と言いたいですけど」
ベルナデット:「敵としては悲報ですかね。独り増長する英雄なら、迎えるのは破滅だったんですけど」
ベルナデット:「……悪いけど」
ベルナデット:「負けるつもりはない」あるいは、君が見るのは初めて。闘志を湛えた目。
アッシュ:「悪いわけないじゃん、最高だ」
アッシュ:「そう来てくれなきゃ、訓練のときと何も変わらない」
アッシュ:昔と変わらない、あるいはあの頃よりも輝きを増したような。
アッシュ:期待と昂揚を湛えた瞳で笑った。
朱劉帆:「さて、そう上手いこと行くかねェ……」口端を歪めて笑い「……っと、来た来たァ」
GM:海漂林の木々が揺れ、水面にさざ波が立つ。
クレア:「……」その気配に僅かに瞳孔が開く
GM:上方にどす黒い空間の歪みが生じ、そこから一人の少年が落下してくる。
ギル:「来たね、大本命が」
GM:着水し、水飛沫が上がる。その全身は赤い血に塗れている。
ジョニー:「ウゥゥウウウゥゥウウゥウウ…………」
ジョニー:獣のような唸りと共に、ゆっくりと身を起こす。周囲に電光が瞬く。
ジョニー:その表情、その瞳に、理性の光は感じられない。
クレア:「……ジョニー」周囲に紫電が走る中、一歩前に出て
クレア:「……もう一度聞くぞ。ここにいるのは君の意志か?」
クレア:「あの後どうやって生き延びた?ディスコルディアに回収されたのか?」
クレア:答えが来ないことをわかりつつ、言葉を投げかける。
ジョニー:「ウァアウッ!!」
ジョニー:重力塊、衝撃波が放たれてクレアを掠める。巨大な水柱が上がった。
ジョニー:かすれたような呼吸を漏らし、君達を見る。排除すべき敵として。それが意思なのか本能なのかも分からない。
クレア:「……」氷の礫に頬を裂かれながらも、視線は目の前の少年から離さずに
クレア:「……あれから」
クレア:首元に下げたロケットの中から、小さく丸めた紙片を取り出す
クレア:「いくつか目標を達成したよ。海も見たし、ケーキも食べた」
クレア:「船旅は初め気持ち悪くなったが、慣れるとあの揺れも悪くない」
クレア:「菓子づくりは気分を落ち着かせるのに最適だ。レシピの分量通りに作るというのは自分の性に合っている」
クレア:「……君は、いくつ叶えた?」
ジョニー:「グ……ウゥウゥ……」
ジョニー:バシャバシャと水飛沫を上げ、ただ唸りながら様子を伺っている。かつて別れた君の友人とは、まるで別人だ。
朱劉帆:「何言っても無駄だぜ」茶化すように口を挟み、頭の辺りでジェスチャー。「イカれちまってる」
クレア:暫く、半ば縋るように少年を睨みつけて
クレア:「……自分がやることは変わらない」
クレア:視線を切って、銃を手に取る。
クレア:「何人もの夢を託された。二人で、それを分け合った」
クレア:「自分はそれを叶え続ける。君ができないというのなら、君の分まで背負ってみせる」
クレア:「君がもう、悪夢を見ることしかできないのなら」
クレア:「それを今、ここで終わらせよう」
ジョニー:「…………」
ジョニー:アイギス全員を散漫に見つめていた視線が、クレアに定まる。
ジョニー:言葉を理解したのか、それともその意識に反応したのか。それは分からない。
朱劉帆:肩を竦めて、それから視線を移す。
朱劉帆:「よお!来たなァ、斑鳩・フォード」
ルカ:「………」しかめっ面で睨み返す。
朱劉帆:「元気そうで何よりだ。お前さんと会えるのを心待ちにしてたんだぜ」
ルカ:「…おれもだよ」
ルカ:「あんたのガキみてえな話に付き合うのはこりごりだ。……なあ、おい」
ルカ:「悠長に会話したいか? それよりもっと、良い方法があるんじゃねえの」
朱劉帆:「くはッ!はははッ!」可笑しくてたまらないというように、膝を叩いて笑って。
朱劉帆:「……やっぱりだ。初めて会った時に分かった」
朱劉帆:「いい目だ……その目を見りゃあ分かる」
朱劉帆:「なあ、何もかもムカついてんだろ?ぶっ壊してやりてえんだろ?」
朱劉帆:「分かるぜ……お前は兵士に向いてる」
朱劉帆:ニタニタと笑いながら。
朱劉帆:「そっちのアッシュ・ノイ・ジラードより、お前は強くなるかもしれん」
朱劉帆:「俺はそいつが、もう楽しみで楽しみで……たまらねえんだよ」
ルカ:「…そうかよ」眉間に皺を寄せたまま、低い声で応答する。
エミリア:「ふざけないでください!!」激高する。
エミリア:「ルカはそんな人ではありません!!ルカは優しい人です!!」
ルカ:「……」思わずエミリアに視線を向けて、苦虫を嚙み潰したような顔をする。
ルカ:「あんたは黙ってろ…言わせときゃいいんだよ」
エミリア:「どうしてですか!!許しておけません!!」
ルカ:「そうだ」
ルカ:「だから、ここで殺す」
ルカ:「…殺すんだよ」
エミリア:「…………!」その言葉に、空色の瞳が揺れる。
朱劉帆:「いいねェ~~…………」
朱劉帆:「だが、どうすんだ?え?アイギスさんよ」
朱劉帆:「アッシュ抜きでこの戦力とやり合う気か?」
朱劉帆:「それともアッシュを担ぎ出して、フランスと縁を切るか?」
朱劉帆:「二つに一つだ。さあ、どうする?どっちを選ぶ?」
コリン・ゴッズウィル:「……」不安げな目で君達を見る。
デュバリー:「……」 くだらないことを言っているな、と思っている
デュバリー:アッシュならば何を選ぶかなど決まりきっている上に、それによってもたらされる結論すら、彼は間違えている。
デュバリー:だからコリンを見る。彼の代わりに、揺らぐことのない瞳で、その目を見返す。
コリン・ゴッズウィル:「……」頷き、朱を見据える。「……俺がいる」
コリン・ゴッズウィル:「アイギスとアッシュだけじゃない。俺がいる。“ゴッズウィル”が」
コリン・ゴッズウィル:「お前達になんて、負けない」
朱劉帆:「ハッ……」つまらなさそうにせせら笑う。「一般兵相手に調子に乗っただけのガキが、何を偉ッそうに……」
ミルシュカ:その時、ノイズ混じりの無線が入る。
ミルシュカ:『……アッシュ!……アッシュ!聞こえる!?』
アッシュ:「ああ、聞こえてる」
ミルシュカ:『つい今しがたフランスから交戦許可が下りたわ!もう好きなだけ戦っても問題ない!』
アッシュ:「ナイスタイミング。後10秒遅かったら先に剣抜いてるとこだった」
ミルシュカ:『そっちにも援軍が着く頃のはずだから、連携して任務に当たって!』
ハミース:「つってもまだ不利もいいとこだが……援軍?」
ミルシュカ:『つい1時間前、北方連合がビアフラへの支援を表明しました』
ハミース:「生半可な戦力がこいつら相手に援軍になるかよ……北方連合?」
ミルシュカ:『それが交戦許可の理由です。フランスはこの戦争に勝てると判断しました』
ハミース:「おい、そりゃあ……」
GM:その時、赤道の陽光がほんの一瞬、翳った。
GM:遥か上空、太陽を背に、3機のキャンベラと反対方向から機影が現れる。
GM:そこから、一つの影が飛び降りた。
GM:そう──影だ。
GM:凄まじい轟音と共に、戦車の装甲を粉砕して着地したそれは、まさしく『影』だった。
GM:形こそ人間だが、その輪郭すら覚束無い。全ての光を吸い込むような絶対的な黒。
GM:まるで空間を人の形に切り取ったかのような、世界というシステムに致命的なバグが生じたかのような。そんな異常で不吉な威容。
GM:その姿を知らぬ者は、この場にはいない。否、恐らく世界にもそうはいないだろう。
GM:何故ならそれは、世界で最も有名なオーヴァード。
???:「よう、アイギスの諸君」
GM:漆黒ですらない黒影から、異形に似つかわしくない朗らかな声が響く。
リッケンバッカー:「微力ながら、助太刀させてもらうぜ」
GM:世界最強のオーヴァード──エディ・リッケンバッカー。
ギル:「……まさか君と肩を並べることになるとはね」
デュバリー:「微力だって」
デュバリー:「北の方の人なのにアメリカンジョークをたしなむのね」
デュバリー:淡々と口にしつつも、その声は常より僅かに低い。本能に働きかけてくるような震えを抑えている
クレア:「あれが……リッケンバッカー……」呆気に取られたように目を丸めて
クレア:「はは……映像記録と何も変わらないな」正体の見えないその姿に、場違いな笑みが溢れる。
ハミース:「そりゃフランスの決定も覆るか……いや」
ハミース:「何をどうすりゃ連れてこれんだよ」
ミルシュカ:『ビアフラ政府と掛け合って、融通を効かせてもらいました』
アッシュ:「流石に有能にも程がない?」
ミルシュカ:『勝利の暁には、ビアフラから北方連合に石油資源が優先的に供与される取引です』
リッケンバッカー:「ハハハッ!久しぶりだなあ、“鉄王”!」影が手を振る。
リッケンバッカー:「通常兵器こっちは任せてくれ。すぐに片付ける」
ギル:「君がそう言うなら本当に直ぐなんだろうな」
ルカ:「知り合いかよ。すげえな」顔をしかめる。
ギル:「クレアとルカも、よく見ておくといい。あれが世界最強の力」
ギル:「いずれ僕たちが超えなきゃいけない力だよ」
クレア:「……わかっているさ」
クレア:「聞き飽きるほど言われてきた言葉だ」
朱劉帆:「おい……マジかよ……」顔を顰める。
朱劉帆:「リッケンバッカーだと!?聞いてねえっての……!」
ベルナデット:「……っ」
ベルナデット:「……マット。退く?」
マティアス・アドルフソン:「参ったね。こんな隠し玉があるとは」
マティアス・アドルフソン:「だが、今更引けはしないさ。それを許してくれそうもないしね」
マティアス・アドルフソン:「せめてアイギスだけでも片付けて、突破口を開こう」
ベルナデット:溜息を付いて。「……ええ」
ベルナデット:「こじ開ける」
GM:クライマックス戦闘を開始します。
エンゲージ []内は行動値



マティアス[29]ベルナデット[24]???*3[?]

(5m)

朱劉帆[11]

(5m)

アッシュ[7]ルカ[6]クレア[12]
デュバリー[6]ギルトレット[0]

(5m)

ジョニー[12]リッケンバッカー[60]

(30m)

チーフテン*6[6]

(10m)

ミサイル基地[0]

(10000m)

キャンベラ*3[18]



GM:NPCカードが使用可能です。

NPCカード

ハミース・アル=フサイニー
メジャー判定ダイスを+10個する。
1ラウンド1回。

コリン・ゴッズウィル
ダメージ算出前に使用。ダメージダイス+8D。
デュバリーが使用した場合、+11D。
1ラウンド1回。

エミリア
効果:?
自動で使用される。
1シナリオ1回。


GM:こちらが今回のバウンティです

・敵の全滅……10点
・2ラウンド以内に戦闘終了……5点
・“???”の正体判明……5点


クレア:なるほどね…
ギル:正体判明とは
デュバリー:ワーオ
ギル:メジャー使って調べられるとかなのかな
GM:分かりません 謎なので……
ルカ:どういうこっちゃ~
クレア:怖……
デュバリー:撃ってみるのが早いかも
アッシュ:範囲の方が効率は良いけど難しいかな
GM:衝動判定
GM:難易度9です
ルカ:3dx+3>=9 思い出の一品、固定値2
DoubleCross : (3DX10+3>=9) → 9[2,9,9]+3 → 12 → 成功

ルカ:2d10+88
DoubleCross : (2D10+88) → 15[10,5]+88 → 103

ルカ:ギャーッ
アッシュ:6dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 9[2,5,7,7,8,9]+1 → 10 → 成功

アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を2d10(→ 19)増加 (100 → 119)
クレア:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 6[2,5,6]+1 → 7 → 失敗

クレア:失敗。暴走します
クレア:2d10
DoubleCross : (2D10) → 12[2,10] → 12

クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を12増加 (88 → 100)
デュバリー:6dx+1=>9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 10[2,2,5,5,6,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

デュバリー:2d10
DoubleCross : (2D10) → 12[10,2] → 12

デュバリー:デュバリーの侵蝕率を12増加 (75 → 87)
ギル:10DX+1
DoubleCross : (10DX10+1) → 10[1,2,3,3,4,5,9,10,10,10]+6[1,5,6]+1 → 17

ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (87 → 99)
ギル:メッチャギリギリ

GM:ラウンド1
GM:セットアップから。
朱劉帆:《アクセル》LV6 行動値+12 11>23
ギル:セットアップ、コーリングシステム使って戦車にノリます
ギル:行動値0になるよ~
クレア:《剣の王城》LV6 シーン中、日本刀を6本入手。モルフェウスのエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力+12
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を4増加 (100 → 104)
ルカ:セットアップなしです~
アッシュ:Lever l'ancre:加速装置Lv4+ヴァジュラLv4→極限暴走Lv1+背徳の理Lv4
アッシュ:行動値+16、攻撃力+12、暴走、判定D+8、侵蝕値+8
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を8増加 (119 → 127)
ベルナデット:《ブラッドコート》Lv6。HPを6消費しラウンド中のガード値を+12。
マティアス・アドルフソン:なし
GM:ミサイル基地が《戦力増員》 行動値50のミサイルを同エンゲージに追加。
ジョニー:《加速装置》Lv5《ヴァジュラ》Lv5《雷神の降臨》Lv5。
ジョニー:攻撃力+40し行動値0、暴走状態に。
デュバリー:うーん、一応……《加速装置》! 行動値を+8して12へ
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を2増加 (87 → 89)
リッケンバッカー:《小さき魔眼》LV8+《虚無の城壁》LV6+《赤方偏移世界》LV8+《果てなき先駆》LV6+《解放の宴》LV6+《爆裂重力》LV13+《魔王の時間》LV1
デュバリー:何何何何
リッケンバッカー:ラウンド間ダイス+5個、攻撃力+16、ガード値+18、行動値+21、戦闘移動距離+10m、飛行状態、攻撃力+260(ダメージで解除)、1ラウンドに1回のエフェクトを2回まで使用可能
クレア:なんだこいつ
アッシュ:ヤッバ
ルカ:数値がおかしい
GM:イニシアチブ。行動値60、リッケンバッカーの手番です
リッケンバッカー:《時間凍結》
リッケンバッカー:HP20消費して再行動
リッケンバッカー:マイナー 《ダークマター》LV6+《過剰収縮》LV8+《重力の沼》LV6+《盾なる力場》LV8+《魔眼槍》LV8
リッケンバッカー:メジャーダイス-2 攻撃力+32 メインプロセス間、同エンゲージ対象のリアクションC値+1 ガード値21の武器、攻撃力15命中-4ダメージで硬直付与の武器作成
リッケンバッカー:メジャー 《コンセントレイト:バロール》LV4+《黒星の門》LV6+《瞬速の刃》LV6+《暗黒の槍》LV6+《巨人の斧》LV6+ 《魔人の弩》LV6+《魔王の理》LV8+《斥力の槌》LV8+《魔王の腕》LV1+《魔神の心臓》LV6+《黒の咆哮》LV6+《重力の足枷》LV8+《魔弾の射手》LV6
リッケンバッカー:装甲無視 命中で硬直付与、ラウンド間判定ダイス-18(マイナー使用で解除) ダメージで硬直付与、対象18m移動、移動距離-16m
リッケンバッカー:対象ジョニー・アップルシード
リッケンバッカー:31DX7+9
DoubleCross : (31DX7+9) → 10[1,1,2,3,4,4,4,4,5,5,5,5,5,5,7,7,7,7,8,8,8,8,8,8,8,9,9,10,10,10,10]+10[1,2,2,2,5,5,6,7,7,7,8,8,9,9,9,9,10]+10[1,1,1,4,6,6,6,8,9,10]+10[2,7,7]+3[2,3]+9 → 52

ジョニー:暴走。リアクション不可。
リッケンバッカー:ダメージ
リッケンバッカー:6D10+16+15+32+18+18+10+24+260
DoubleCross : (6D10+16+15+32+18+18+10+24+260) → 39[8,7,3,7,10,4]+16+15+32+18+18+10+24+260 → 432

サブGM:???
ルカ:おかしいんよ
ジョニー:《拒絶領域》Lv5で、暴走中のダメージを-25。
ジョニー:差し引き407点のダメージ。
クレア:オイオイオイオイ
ジョニー:180点以上のダメージを受けたため、Eロイス「拒絶の結界」*6が解除。
ジョニー:HPは0に。《蘇生復活》します。
リッケンバッカー:命中で硬直付与、ラウンド間判定ダイス-18(マイナー使用で解除) ダメージで硬直付与、対象18m移動、移動距離-16m
リッケンバッカー:ジョニーを朱のエンゲージに移動させます
リッケンバッカー:通常の手番
リッケンバッカー:マイナー 《ダークマター》LV6+《過剰収縮》LV8+《重力の沼》LV6+《盾なる力場》LV8+《魔眼槍》LV8+《斥力跳躍》LV8
リッケンバッカー:戦車のエンゲージに移動
リッケンバッカー:メジャー 《コンセントレイト:バロール》LV4+《黒星の門》LV6+《瞬速の刃》LV6+《暗黒の槍》LV6+《巨人の斧》LV6+ 《魔人の弩》LV6+《魔王の理》LV8+《斥力の槌》LV8+《魔王の腕》LV1+《魔神の心臓》LV6+《黒の咆哮》LV6+《重力の足枷》LV8+《魔弾の射手》LV6
リッケンバッカー:+《因果歪曲》LV6+《パラドックス》LV1
リッケンバッカー:対象ミサイル基地・ミサイル・キャンベラ×3
リッケンバッカー:31DX7+9
DoubleCross : (31DX7+9) → 10[1,1,1,2,2,2,2,2,3,3,3,3,4,5,5,5,6,6,6,6,7,7,7,8,8,8,9,9,10,10,10]+10[1,1,4,5,5,6,7,7,8,10,10]+10[1,2,4,8,10]+10[2,10]+10[7]+6[6]+9 → 65

GM:イベイジョン・リアクション不可で命中。
リッケンバッカー:7D10+16+15+32+18+18+10+24+260
DoubleCross : (7D10+16+15+32+18+18+10+24+260) → 51[4,5,10,8,9,5,10]+16+15+32+18+18+10+24+260 → 444

GM:全滅します。
デュバリー:きっ基地!
クレア:それはそう
ルカ:迫真の444
アッシュ:流石

リッケンバッカー:リッケンバッカーの傍らに、黒い球体が幾つも生じる。
リッケンバッカー:魔眼と呼ぶにはあまりにも巨大なそれらは瞬時に膨張し、木々を遥かに超えて、ビルほどの大きさまで達する。
リッケンバッカー:それらは槍であるのだろうが、あまりにも常軌を逸した大きさに、聳え立つ黒い塔にしか見えない。
リッケンバッカー:「そォら……行くぞぉッ!」
リッケンバッカー:衝撃波と共に、巨大な魔眼槍が解き放たれる。空間が歪むほどの膨大な重力の塊が、木々を千々に薙ぎ倒しながらジョニーの重力場を引き裂いて彼を捉える。
クレア:「……」その光景に息を呑む。確かに似てはいる、しかし
クレア:「スケールが違いすぎる…」
ジョニー:「……………………!!」
ジョニー:成すすべなく、遥か後方まで吹き飛ばされる。周囲の地面ごと抉り取られ、生まれた巨大なクレーターに水が流れ込んで高波が起きる。
ジョニー:「グッ…………!ウ……ウァァアアァァ……!?」
クレア:「ジョニー……!」思わず言葉が漏れる
ジョニー:消し飛んだ半身を再生しながら、ふらふらと起き上がる。
リッケンバッカー:「凄いな、根性がある奴だ」
GM:感心するように呟いたリッケンバッカーの背後で、巨大な基地がミサイルごと吹き飛んで、爆炎を撒き散らして壊滅する。遥か上空、高度1万メートルを飛行していた爆撃機たちが、濛々と黒煙をあげて飛蚊めいて墜落してくる。
ミルシュカ:『ッ……敵拠点、飛行隊、共に壊滅……!』
デュバリー:……脳裏、原初の記憶が過ぎる。パリに落ちた核の炎。あれに匹敵する。いや、あれすら超えるカタストロフを、ただの一人で為す者がいる。
クレア:「アレを食らって生きているのか……?いや……」
クレア:「あれは……もう……」
ジョニー:「が……グブッ……」
ジョニー:手負いの獣そのものの様相で、君達を睥睨する。
エンゲージ []内は行動値



マティアス[29]ベルナデット[24]???*3[?]

(5m)

朱劉帆[23]ジョニー[0]

(5m)

アッシュ[23]ルカ[6]クレア[12]
デュバリー[12]ギルトレット[0]

(35m)

リッケンバッカー[60]
チーフテン*7[6]



GM:行動値29 マティアスの手番です
マティアス・アドルフソン:マイナー《バトルビート》Lv7
マティアス・アドルフソン:メジャー《コンセントレイト:ハヌマーン》Lv5《音速攻撃》Lv7《吠えたける爪》Lv9《超振動閃》Lv7《神速の鼓動》Lv3
マティアス・アドルフソン:PC全員とリッケンバッカーを攻撃。 装甲無視 ダメージでラウンド間の被ダメージ+21
ギル:装甲無視やだな~
リッケンバッカー:《時の棺》
リッケンバッカー:判定を失敗させます
ルカ:エ~!?
デュバリー:ワァ!
クレア:リッケンバッカー様!
アッシュ:めちゃくちゃ助かる
ベルナデット:《ミスリード》Lv3。HP30消費しそれを打ち消し。
アッシュ:あ、先生!
デュバリー:ヒェーッ!
クレア:なんやと…
ギル:なんだとぉ……
ルカ:何~!
マティアス・アドルフソン:24dx7+7
DoubleCross : (24DX7+7) → 10[1,1,1,1,1,2,4,4,4,4,5,5,6,6,6,6,7,7,8,8,10,10,10,10]+10[2,3,4,5,5,7,7,10]+10[2,3,7]+5[5]+7 → 42

デュバリー:うーんこれは無理だが……
ギル:ドッジしようかな~
クレア:暴走リア不
ルカ:ドッジするだけするか~
ギル:3DX+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 7[3,3,7]+1 → 8

ギル:ちゅん
ルカ:8dx>=42
DoubleCross : (8DX10>=42) → 10[1,3,4,6,8,8,9,10]+4[4] → 14 → 失敗

ルカ:ちゅんちゅん
アッシュ:暴走リア不!
リッケンバッカー:ガード《グラビティガード》LV6+《魔人の盾》LV6
デュバリー:一応ドッジします。《ゲットダウン》も使わぬ
デュバリー:3dx+1=>42
DoubleCross : (3DX10+1>=42) → 7[1,4,7]+1 → 8 → 失敗

ルカ:《崩れずの群れ》。アッシュくんをカバーリングします。
ルカ:ルカの侵蝕率を2増加 (103 → 105)
デュバリー:メジャーアクションを放棄してクレアくんをカバー
クレア:ありがた!
アッシュ:助かる!
マティアス・アドルフソン:5d10+11 装甲無視 ダメージでラウンド間の被ダメージ+21
DoubleCross : (5D10+11) → 26[3,6,9,7,1]+11 → 37

ギル:いたいよ~
ギル:装甲無視なのでどうしようもナス……リザレクトしよう
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (99 → 106)
ギル:上がっちゃった
デュバリー:《リザレクト》
デュバリー:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

デュバリー:デュバリーの侵蝕率を4増加 (89 → 93)
デュバリー:デュバリーのHPを4に変更 (26 → 4)
ルカ:倍ダメージで72受けるので倒れます。オーヴァードそのものにロイスを取得してタイタス昇華。復活します。
ルカ:HP15で復活!
リッケンバッカー:37-6D10-18-21-60
DoubleCross : (37-6D10-18-21-60) → 37-23[10,4,1,6,1,1]-18-21-60 → -85

リッケンバッカー:ダメージ無しです
クレア:なんだこいつ!
ルカ:ヤバいっちゃ
ギル:怖いよ~

マティアス・アドルフソン:「マイク。ベティ。リィシェン」
マティアス・アドルフソン:密集したマングローブ林の向こうから、微かに兵士の動き回る水音だけが響いてくる。
マティアス・アドルフソン:「オープン・ファイア」
マティアス・アドルフソン:木々を破砕して幾方向から銃火が閃き、君達を狙う。
リッケンバッカー:「おっと……!」
リッケンバッカー:前方に巨大な盾めいた重力塊を生成し、銃弾を引き付けて防御しようとする、が──
ベルナデット:カン、と銃声。巨塊に命中。
ベルナデット:破壊される様子は全く無いが、その弾丸についた彼女自身の血が、彼女に戻ろうとして。
ベルナデット:重力塊の制御を少しだけずらす。少しだけだ。彼を穿つには至らないだろうが。
ベルナデット:それ以外への軌道であれば。
マティアス・アドルフソン:見えざる銃弾が、君達の身体を穿つ。
デュバリー:「……こっちまで守ろうとしてくれるなんて、ね!」
デュバリー:着弾の直前、水の中から幾本もの木の根が組み上がり、即席の壁となってクレアとコリンを守る。
クレア:「デュバリー……!すまない、助かった」
クレア:ジョニーに呼応して体内のレネゲイドが暴走しつつある。集中力が先鋭化したせいで視界外からの攻撃には気づきにくくなっていた。
デュバリー:活力豊かな植物との共感による広域防御。代償は、その痛覚までも伝えられうことだ。
コリン・ゴッズウィル:「……! デュバリー!」誰かと共に戦ったことは少ない、ましてや庇われたことなどないのだろう。血相を変えて叫ぶ。
デュバリー:「……いい。こうなった以上、私は被害の抑制に努める」
デュバリー:「声を上げることは」「誰にでもできる。……あなたはそうじゃないことをできる人でしょ、コリン」
デュバリー:流れる血がマングローブの水に落ちると、草が服の内側まで伸び、傷を塞ぐ 「私の心配は大丈夫。同じオーヴァードだからね」
コリン・ゴッズウィル:「……」何かを堪えるようにぐっと呑み込んで。「……うん」視線をデュバリーの傷から敵へと移す。
ルカ:「…どけ!」アッシュを後方に突き飛ばして、銃弾をその身に食らう。
アッシュ:「!」 食らうつもりで構えていたところを突き飛ばされ、後退して。
ルカ:「ぼさっとしてんじゃねえよ」
ルカ:苛々とした口調で言う。
アッシュ:「……」 しばらく不思議なものを見る目でその背を見つめた後。
アッシュ:「ああ、merci」 切り替えたのか、ただ礼だけを言って再び前へ踏み出す。
ルカ:「くそ」 この場にいる誰も、嫌いだと思う。
ルカ:オーヴァードに対し、親近感/嫌悪:〇/ロイスで取得。タイタス昇華します。
ギル:「……君の家族は随分シャイなんだね。一度も顔を見せてくれない」銃撃で欠けた体を鉄くずが集まり補強する。
マティアス・アドルフソン:「そんな挑発に乗ると思っているのかい?ギルトレット。安く見られたものだね」
リッケンバッカー:「流石は“Hauteclaire”。凄腕だ」銃撃をまともに受けて、その身に纏った重力防御には少しの傷も無い。
ベルナデット:「……これで僅かでも牽制になればいいけど」その怪物を見て溜息を。

GM:行動値24 ベルナデットの手番です
ベルナデット:マイナーでPCにエンゲージ
ベルナデット:メジャー《コンセントレイト:ノイマン》Lv4《虚構のナイフ》Lv4《紅の刃》Lv11《ブラッドウェブ》Lv6《ブラッドスパイク》Lv4《血の宴》Lv4
ベルナデット:HPを3消費。命中した場合、ラウンド間全力移動・戦闘移動・ドッジのたびに12点ダメージ ラウンド1回
ベルナデット:対象はPC5人。
デュバリー:こいつ……
ベルナデット:11dx7+11
DoubleCross : (11DX7+11) → 10[2,2,3,3,6,7,7,8,9,10,10]+10[1,1,2,3,9,10]+2[1,2]+11 → 33

サブGM:低いな……
デュバリー:固定値11、ありそう~!
アッシュ:暴走リア不!
クレア:暴走リア負!
ルカ:ドッジ!
ルカ:8dx>=33
DoubleCross : (8DX10>=33) → 9[4,4,4,6,6,7,7,9] → 9 → 失敗

ルカ:だめニャン
デュバリー:《ゲットダウン》!
デュバリー:4dx+20
DoubleCross : (4DX10+20) → 8[1,6,6,8]+20 → 28

デュバリー:デュバリーの侵蝕率を2増加 (93 → 95)
デュバリー:うーうーん……妖精の手でもギリギリ届かない危険性ある。通します
ギル:う~ん弾けるか微妙だな~
ギル:まあ一応やってみよ。《竜鱗》で装甲+20。
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を4(→ 4)増加 (106 → 110)
デュバリー:《運命の切り替え》。これをルカくんに。ドッジ代行します。祈ってくれ!
デュバリー:4dx+20
DoubleCross : (4DX10+20) → 9[5,5,8,9]+20 → 29

ルカ:デュバリー………!
ルカ:デュッデュバリー!
デュバリー:ゼエゼエ……《妖精の手》! 30スタートで勝負!
ルカ:いけ~~~ッ
GM:無駄な足掻きを~
デュバリー:1dx+30=>33
DoubleCross : (1DX10+30>=33) → 1[1]+30 → 0 (ファンブル) → 失敗

デュバリー:わあ
サブGM:ヒエッ
GM:………………
アッシュ:うわーーー
ルカ:デュッ………
クレア:デュ・・・
ルカ:いけ~~~とか言ってごめん
コリン・ゴッズウィル:デュバリー……
デュバリー:全然だめ! 素直に喰らいましょう。そういう日もあります
ギル:逆にルカくんにデュバさんにかばってもらえば?
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を7増加 (95 → 102)
クレア:こうなったらそれもありね
ギル:被害を軽減しようぜ
ルカ:じゃあそうするか!《崩れずの群れ》ます。対象はデュバ!
デュバリー:すまねえ!
ルカ:ルカの侵蝕率を2増加 (105 → 107)
ベルナデット:4d10+36 装甲有効 ラウンド間全力移動・戦闘移動・ドッジのたびに12点ダメージ
DoubleCross : (4D10+36) → 18[3,1,6,8]+36 → 54

サブGM:超振動閃を受けてる人はさらに+21です。
ギル:うわ~っ思ったより強い。これは戦闘不能やわ
アッシュ:54でも吹っ飛ぶので国に対してのロイスを昇華して復活!
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードのHPを13に変更 (12 → 13)
ルカ:ガッツリ死んだぜ ギルくんへのロイスをタイタス昇華して復活!
ギル:ベルちゃんにロイス取って復活しようかな
クレア:死!エリス・ディスコルディアのロイスを昇華して復活!HP11
ギル:ベルナデット/P:親近感/N:憐憫/○/ロイス これを昇華して復活しよう
ベルナデット:メジャー後《夜魔の領域》を使用。行動値0で未行動状態に。

ベルナデット:片手に銃を構えたまま、もう片手で両刃の直刀を抜く。
ベルナデット:牽制射を入れつつ、アッシュの眼前に躍り出て。
ベルナデット:斬りかかる。他の援護火線の通らぬ至近に詰める。
アッシュ:剣を抜くには近すぎて、身を引くには遅すぎる。
アッシュ:だから出来たことと言えば、八重歯が僅かに覗くほど唇を吊り上げることだけ。
ベルナデット:その斬線は、アッシュの身体を裂く。のみではない。
ベルナデット:刀身が赤く閃く。彼の体ごと、その後方まで伸びる血の刃。
ベルナデット:「……オーヴァードになってまで」
ベルナデット:「馬鹿正直に剣一本で決闘するとでも」
アッシュ:「いいや?能力を活かすために剣にしろって言ったのは先生の方だろ」
アッシュ:「避けるってのがどうにも得意じゃないだけだよ」
アッシュ:「相手の攻撃を受けて、こっちの攻撃をぶつけて」
アッシュ:「その方が全力の勝負らしいだろ?」
ベルナデット:刃についた自分の血を振って払って。銃を構える。「見解の相違かな」
ベルナデット:「通す気があると思わないで貰える?」銃を突きつけたまま、攻撃を誘うように剣先を揺らす。
アッシュ:「誘われなくても、まずは先生って決めてるよ」 自身もサーベルの柄をしっかりと握って。
アッシュ:「ただし、押し通る気は満々だけど」
ベルナデット:「来い。ノイ・ジラード」
アッシュ:「行くぜ。先生」
ギル:「すっかり二人の世界だね。とばっちりでやられる僕たちの身にもなってほしいよ」鉄王の一部を顕現するが、防ぎきれない。マティアスの援護が効いている
デュバリー:「……ごめん、ルカ。手こずった」 先ほど二人を守ったのとは逆に、彼の長身に庇われている
デュバリー:本当は同じように樹木を盾に彼を守ろうとしたのだが、彼女の斬撃の前では紙にも等しかった
ルカ:「いいよ、別に。あんたはコリンを守っててくれれば」
ルカ:小柄な彼女がすっかり背中に隠れている。
クレア:「分断されたな……彼女はアッシュに任せるしか無いか」足元を見る。糸のように変化した血の刃が、脚を地面に縫い止めている。
クレア:「どのみち、あちらが片付くまでは援護する余裕もないが……」ジョニーとリッケンバッカーを交互に見る。

GM:行動値23 アッシュさんの手番です。
アッシュ:OK。マイナーは特になしのメジャーで全力コンボ!
アッシュ:Allumez le moteur:コンセントレイト:ウロボロスLv4+シャドーテンタクルスLv1+アームズリンクLv4+ライトニングリンクLv3+ミカヅチLv2+バリアクラッカーLv2
アッシュ:C値7、射程10m、判定D+4、攻撃力+12、ダメージ+3D、HP-5、侵蝕値+19
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を19増加 (127 → 146)
アッシュ:後NPCカードのハミースとコリンも両方使います!
GM:OK
アッシュ:ひとまずハミースだけ使って判定して、当たったらコリンも使う感じで
アッシュ:判定行きます
ハミース:了解。ダイス+10持ってきな!
アッシュ:28dx7
DoubleCross : (28DX7) → 10[1,1,1,3,3,3,3,4,4,5,6,6,6,6,6,7,7,7,7,8,8,9,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,2,3,3,3,4,6,6,7,7,8,10]+10[1,7,7,9]+6[1,6,6] → 36

アッシュ:もうちょい欲しかったが……
デュバリー:もうちょっと欲しいのだね
デュバリー:《妖精の手》! ここは当たらなきゃ困る!
アッシュ:ありがとう!再回転!
ベルナデット:《ミスリード》。
デュバリー:あっこいつ
ベルナデット:HP30消費しオートを打ち消し。
アッシュ:くっ
デュバリー:当たらなければどうということはないを地で行く
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を4増加 (102 → 106)
ベルナデット:リアクションは《コンセントレイト:ノイマン》Lv4《虚構のナイフ》Lv4《カウンター》Lv3。
ベルナデット:使用武器はライトニングカウント。《カウンター》で使用した場合装甲無視に。
ベルナデット:11dx7+8
DoubleCross : (11DX7+8) → 10[3,4,4,5,6,6,7,8,8,9,9]+10[1,5,7,7,7]+5[4,5,5]+8 → 33

サブGM:嘘でしょ……
アッシュ:よっしゃ!
クレア:やった!
ベルナデット:《勝利の女神》Lv6。
GM:流石
デュバリー:ウワーッ!?
ルカ:何~!?
アッシュ:持ってるか……
ベルナデット:達成値を+18。51にして回避。
ベルナデット:代わりにこちらの攻撃が命中します。
アッシュ:仕方ない、カモン!
ベルナデット:6d10+15 装甲無視
DoubleCross : (6D10+15) → 25[9,1,2,6,4,3]+15 → 40

ルカ:《砂塵の城壁》使用します。ダメージを0に。
アッシュ:助かる!
ルカ:1d10 こちらの侵蝕率
DoubleCross : (1D10) → 2

サブGM:やりおる
ルカ:ルカの侵蝕率を2増加 (107 → 109)
ルカ:1d10 HP消費
DoubleCross : (1D10) → 4

ルカ:HP11点になりました。しょうがないね!

デュバリー:ざわめく木立の合間から、弾火は絶え間なく降り注ぐ。戦線に切り込んできたベルナデットを狙い、重い銃声が密林に轟き続ける。
デュバリー:ことデュバリーにとって、木々の遮蔽は銃撃戦においても強力な味方だ。攻撃に邪魔な樹木があれば、少しお願いして身を屈めてもらうことだってできる。
デュバリー:銃火器を相手に遮蔽を用いて接近する、というセオリー通りの動きをしようとするなら、確実に機先を制する手……なのだが。
デュバリー:(……初動、少しばかり掠めただけなのに)
デュバリー:(対応してる。止められない……!)
ベルナデット:遮蔽に身を隠す。木々にではない。
ベルナデット:アッシュを射線に挟むように。
デュバリー:並の兵士ではないのだ。命中すれば仕留められる、とは思っていない。ただ少し足並みを見出せれば、それだけで十分なのに。
デュバリー:「この……」 (……嫌な女……!)
ベルナデット:(……この状況で撃てない子か)
ベルナデット:(女の子ね)
ハミース:「チッ……」銀色の矢がアッシュの背後に着弾。光を背負わせ、向こうにとっては逆光に。
ハミース:「お前がやれ!それしかねえ」
アッシュ:応えるように刃を掲げる。その雷が逆光の中に同化する。
アッシュ:あるいは。その瞬間、切り取られたシルエットは剣持つ英雄の像にも見えたかもしれない。
アッシュ:しかし瞬きの内に溢れ出た影によって像が崩れ去る。
アッシュ:一つは武器を。一つは首を。一つは心の臓を。
アッシュ:全てが戦場において致命と成りうる傷を狙ってベルナデットへと殺到していく。
ベルナデット:殺到までの間に刃先が手元から伸びるように払われ、致命の雷光を逸らして。
ベルナデット:肩から体当たりする。銃も剣もブラフ。
ベルナデット:体格差はあるが、意図せぬ体制からなら十分に崩せる。
ベルナデット:「英雄らしからぬ動きは」そのまま崩れた体制の相手に。
ベルナデット:「教えてなかったものね」首を狩るように刃を迫らせて――
ルカ:その刃が届く前に、彼女の頭を掴みながら体重を乗せて思いきり突き飛ばす。
ベルナデット:「……っ!」
ルカ:「英雄らしからぬ動きだって?」泥水が跳ねる。それも意に返さず。
ルカ:「こういうのがお望みか?…だいたい、お綺麗な戦いが好きなのは、あんたの方じゃねえの」
ベルナデット:「アイギスの新しいメンバー。君がそうですか」
ベルナデット:「思ったよりも連携が取れている……」
ルカ:「……」
ルカ:「…はは」アッシュを一瞥する。
ルカ:「褒められたぜ? ざまあないな」
アッシュ:「先生に褒められて嬉しかったのか?かわいいとこあるじゃん」
ルカ:「かわいくねえガキ…」
ルカ:「さっきから、危なっかしい動きしてんなよ」呟くように言う。
アッシュ:ルカに軽口で返しながらも目線は一瞬もベルナデットから外れない。
ベルナデット:未知の性能を警戒してか、無理に攻めてくることはない。刃を構え直したまま、距離を保つ。
マティアス・アドルフソン:「珍しく熱くなっているね、ベルナデット」銃を構えたまま僅かに笑む。
マティアス・アドルフソン:「君らしくもない……と言えば、嘘になるけれど」
ベルナデット:その言葉にちらと振り返って。「ああ、そうね」
ベルナデット:「無理に取るところじゃない」
ベルナデット:「これを見せられて、滾りを抑えられない獣が噛み付いてくる頃合いか」

GM:行動値23 朱の手番です
朱劉帆:マイナー 《赫き剣》LV6+《破壊の血》LV6 +《猛毒の雫》LV4 HP12消費 攻撃力38の武器作成 ダメージで邪毒4付与
朱劉帆:メジャー 《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》LV6+《渇きの主》LV8+《封印の呪》LV6+《罪人の枷》LV8+《オーバードーズ》LV4+《タブレット》LV4+《多重生成》LV4
朱劉帆:装甲無視 命中でHP32回復、対象ラウンド間判定達成値-16、次に行う判定C値+1 ダメージで邪毒4付与
朱劉帆:対象はPC全員
ルカ:《異世界の因子》で《時の棺》をコピーし、使用します。
ルカ:その判定を失敗させます。
GM:なんだとぉ……
GM:では失敗!
ルカ:よかった!
ルカ:ルカの侵蝕率を15増加 (109 → 124)

朱劉帆:「こんなところで“リッケンバッカー”だと……?ふざけやがって……」
朱劉帆:気分を害した表情で毒づき、舌打ちをする。
朱劉帆:「折角の楽しみが台無しじゃねえかよ……!」
朱劉帆:血液とナイフを織り合わせた異形の蛇腹剣が、別の生き物のように蠢く。刃同士が擦れて、爬虫類の威嚇音のように響く。
朱劉帆:上半身ごと後方に引き絞られ、顎を開いた蛇めいた構え。
朱劉帆:「──ずあッ!!」
朱劉帆:一閃。瞬時に伸長した猛毒の血刃が、君達に襲い来る。
ルカ:「何が楽しみだっつうんだよ…! どいつもこいつも」
ルカ:右上半身が一気に砂塵化し、そのまま消失する。
ルカ:代わりに、泥水の中から、瓦礫と泥が継ぎ接ぎされた、巨大な盾めいた土壁が生成される。
ルカ:まるで、あの英雄が先ほど展開したそれを、泥遊びで真似たような。
朱劉帆:「……チッ……!」
朱劉帆:先程の喜色はどこに行ったのか、ルカを睨んで唾を吐き捨てる。
ルカ:「…台無しにさせてやるよ。おまえらの愉快なお遊びを、全部」
ルカ:睨み返して言う。
朱劉帆:「……おい“Hamingja”、“Hauteclaire”」
朱劉帆:「全力で時間を稼げ。勝ちたきゃそれしかねえぞ」
マティアス・アドルフソン:「……何か策でも?」
朱劉帆:「説明してる暇は無え。とにかくやるぞ」
ベルナデット:「……他に妙手もないか」

GM:行動値12 クレアさんの手番です
クレア:では私の手番!
クレア:マイナーで暴走解除。
クレア:メジャーで《カスタマイズ》LV4《コンセントレイト:モルフェウス》LV4《魔弾の射手》LV4《ギガンティックモード》LV2更にオートで《オーバーロード》LV2
クレア:作成した日本刀を2本使用してジョニーと朱劉帆のエンゲージを攻撃。そのうち一本を《オーバーロード》対象に指定。メインプロセス終了後に二つとも破壊。
GM:来やがれ~~
クレア:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,2,2,5,7,7,9,9,10,10,10]+6[3,4,4,4,4,4,6]+4 → 20

朱劉帆:避けちゃお~
クレア:《剣精の手》
朱劉帆:何ィ
クレア:1dx7+24
DoubleCross : (1DX7+24) → 4[4]+24 → 28

朱劉帆:避けちゃお~
クレア:ぐぬぬぬぬぬ
デュバリー:ようせいする? ラス1だけど
クレア:頼めるか……?デュバリー……
デュバリー:しょうがないにゃあ。《妖精の手》!
朱劉帆:何ィ
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を2増加 (104 → 106)
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を4増加 (106 → 110)
クレア:うおおおおおお!!
クレア:1dx7+34
DoubleCross : (1DX7+34) → 10[8]+10[8]+5[5]+34 → 59

クレア:よしよし
デュバリー:いいこいいこ
アッシュ:一気に上がった!
ルカ:すっご!
サブGM:やば
ジョニー:暴走でリアクション不可
朱劉帆:《死者の肉体》LV1+《トランキリティ》LV5
朱劉帆:13DX+6>=59
DoubleCross : (13DX10+6>=59) → 10[2,2,2,3,3,3,5,5,8,9,9,10,10]+7[3,7]+6 → 23 → 失敗

朱劉帆:最初のままなら避けてたのに
ルカ:イエ~~イ
クレア:よっしゃ~
クレア:ダメージ出します
クレア:その前にコリンくんのNPCカードも使う!ダメージ+8D!
GM:来やがれ~
クレア:6d10+51+8d10 装甲有効
DoubleCross : (6D10+51+8D10) → 32[6,3,9,7,1,6]+51+48[6,3,8,8,3,9,5,6] → 131

サブGM:ヤバ……
クレア:どうじゃっ!
GM:ヤバすぎ
ルカ:かっこいい~~
ジョニー:《拒絶領域》で25点軽減
ジョニー:残り106点は《電磁反応装甲》Lv7を6回使用
ジョニー:0点に抑えて生存。
デュバリー:なんてやつだ
クレア:こいつ……
アッシュ:これ弾くの!?
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を16増加 (106 → 122)
朱劉帆:かなり削られますが生きています
デュバリー:しぶとすぎ
クレア:やるじゃないの…

クレア:「……そう簡単に時間稼ぎなどさせると思うか」
クレア:体中のレネゲイドを励起させながら、ジョニーに視線を移す。
ジョニー:唸りながら君を見る。再び周囲に重力場が渦巻きつつあり、堅牢な防御を展開している。
クレア:"リッケンバッカー"の一撃を食らって尚立ち上がる力は、自分が知るかつてのものより遥かに強力だ。それでも
クレア:「……もういいんだ。ジョニー」
クレア:「すぐに終わらせてやる」
クレア:右手をかざす。土中より巨大な金属塊が錬成され、背後に浮遊する。
クレア:"リッケンバッカー"の操るような超重力の塊ではない。しかしその巨大さだけは比肩しうる漆黒の鏃。
リッケンバッカー:「……ほう」横目にそれを見て、興味深そうな声を漏らす。
クレア:超質量高密度の重金属弾頭を、重力の弓に番えて狙いを定め
クレア:「……堕ちろ!」黒い稲妻を伴ったそれを、標的へと射出する。
デュバリー:(クレアがあれを出す……)
デュバリー:戦況に対し忸怩はしない。アッシュとベルナデット、ルカの交戦に多少ばかり意識を割きつつ、操る砲口はより後方へ。
デュバリー:「コリン。彼に合わせて」
デュバリー:誰を、というより、どこを狙った攻撃かが分かれば十分だ。木々がざわめき跪く。攻撃射線を確実に通し、もっとも効率よく浴びせるために。
デュバリー:そしてそうすれば当然、光が差す。赤道近く、大地を灼くほどの陽光が。
コリン・ゴッズウィル:「うん……!」頷き、両手を突き出す。
コリン・ゴッズウィル:瞬間、目を開けていられない程の光が辺りを包む。
コリン・ゴッズウィル:遮るものなく照り付ける陽光が水面に反射し、その全てが収束。眩い閃光と共に熱線となってジョニーと朱へと照射される。
クレア:眩い光の中、赤熱した魔弾が一筋赤い光跡を引いて
クレア:標的へと着弾する。
ジョニー:「ッ……!ガァアァアァァアアァッ!!」
ジョニー:咄嗟に重力場を収束させ、無数に連なった障壁として展開する。
クレア:「くっ……!!」
ジョニー:一層、二層────膨大な質量と衝撃に、次々と突破されるが
ジョニー:魔弾は次第にその威力を減じさせ、とうとうジョニーの鼻先に届く寸前で、地響きと共に落下する。
ジョニー:「ハアッ……!はあ……は……ァ……!」
ジョニー:荒い息と共に喀血するが、未だ戦意は衰えていない。
デュバリー:動かした木々を元に戻し、反撃を妨げつつ 「……阻んだの、クレアのあれを」
クレア:「まだ……足りないのか……」
朱劉帆:「……チィッ……!」
朱劉帆:こちらは防御能力は無い。三人の飽和攻撃に深手を負い、表情を歪める。
クレア:ジョニーの電磁障壁は完全に復活してはいなかった。"リッケンバッカー"なら容易く突き抜けたはずだ。
クレア:「……すまない。仕留めきれなかった」
クレア:「だが敵の防壁は崩した」
クレア:「……後は頼む」口を引き結んで仲間に告げる。
ギル:「ああ。届かなかった分は僕たちがフォローする。僕たちはチームだからね」
コリン・ゴッズウィル:「うん。畳み掛けよう」

GM:行動値6 ルカくんの手番です
GM:がその前に
ギル:なになにー
ルカ:なんだなんだ
GM:NPCカードが使用されます。
クレア:なんやと
ルカ:お~っ

エミリア:「……ルカ」
エミリア:瓦礫のような異形の獣と化した君に寄り添い、その深い傷を見つめる。
エミリア:「痛みますか?」
ルカ:「知るか」
ルカ:短く返す。痛みはある。気にする必要はないと思っている。
エミリア:「……あなたが戦うというのなら」
エミリア:「わたしも一緒に戦います」
エミリア:「あなたの力になりたいのです、ルカ」
ルカ:「何だよ、突然…」泥にまみれて汚れた顔で、怪訝な顔でエミリアを見る。
ルカ:「おれは、そんなこと望んでない」
エミリア:土塊のようなその身体に触れる。同時に、その表面に草花が芽吹いていく。
エミリア:痛みはない。周囲には実体のない光の蝶が舞い始める。アイギスの面々も同様だ。
エミリア:「わたしがそうしたいんです。駄目ですか?」
ルカ:「……」
エミリア:次第に、痛みと全身の不調が和らいでいく。
ルカ:「……駄目だって、言ったら」
ルカ:「やめんのか?あんた」
エミリア:「やめません!」笑う。
エミリア:「ルカはわたしの言う事など、ちっとも聞いてくれませんから」
エミリア:「わたしもそうします」
ルカ:「あんたもたいがい頑固だな…」目を逸らすようにして言う。
ルカ:久しぶりの感覚だった。身体の内側から、全能感が芽生えていくような、幸福で嫌な感覚。

NPCカード:エミリア
自動で使用される。
このシーンの間、PC全員はエネミーから付与されたあらゆる不利な効果を無効化する。
トライブリードのPCは、更に有利な効果に変更して適応する。
1シナリオ1回。


GM:改めて行動値6 ルカくんの手番です
ルカ:マイナーで《骨の剣》《死招きの爪》《ハンティングスタイル》。武器を作成しエンゲージを離脱して移動。朱くん・ジョニーくんのエンゲージに移動します。
ルカ:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《ペネトレイト》。オートで《砂の加護》朱くんに白兵攻撃します。
GM:判定どうぞ!
ルカ:(7+4)dx7+8-1
DoubleCross : (11DX7+7) → 10[3,3,3,3,3,4,5,6,7,7,8]+10[2,5,9]+4[4]+7 → 31

朱劉帆:避けちゃお
朱劉帆:《死者の肉体》LV1+《トランキリティ》LV5
朱劉帆:13DX+6>=31
DoubleCross : (13DX10+6>=31) → 10[1,2,2,3,6,6,7,7,9,9,10,10,10]+8[1,5,8]+6 → 24 → 失敗

ルカ:あっぶな!!
朱劉帆:チィィ~~ッ
ルカ:良かった ダメージ出します
GM:ダメージどうぞ!
ルカ:4d10+7+20 装甲値無視
DoubleCross : (4D10+7+20) → 22[8,1,6,7]+7+20 → 49

ルカ:49点装甲無視!
GM:グア~~ッ
朱劉帆:HP0。復活エフェクトありません。
ルカ:ワ~~~ッ良かった~~!
ルカ:ルカの侵蝕率を16増加 (124 → 140)
GM:それから移動時にエミリアの効果でHP12点回復してますね
ルカ:ヤバすぎ HP11⇒23になりました

ルカ:エミリアの手を振りほどく。「…あのさ」
ルカ:「一緒に戦うって言うけど、やってること、分かってんのかよ」
エミリア:「……やってること?」
ルカ:「殺し合いをするってこと」
エミリア:「……」
エミリア:「……わたしは、生きたいと言いました。ルカ」
ルカ:「言ってたな。聞いた」
エミリア:「その為にわたしは、野菜を食べて、お魚を食べて、お肉を食べています」
エミリア:「この世界で生きる為に……オーヴァードとして生きる為に、それが必要だというなら」
エミリア:「わたしは、戦います。戦えます、ルカ」
エミリア:「……命を奪わなくていいのなら、それが一番いいですが」
エミリア:困ったように眉を下げる。
ルカ:「…はは」こんな状況にも関わらず、返答を聞いて思わず笑う。
ルカ:「食い気と同じかよ。能天気な答え」
エミリア:「ま……真面目に答えたのですよ!ルカ!」
ルカ:「分かってるよ」
ルカ:「…やってみせろよ。どうせやめないんだろうし」
ルカ:「おれも勝手にやる」
エミリア:「……はい!」
エミリア:場違いに明るい表情で、大きく頷く。
ルカ:(……。……生きる為に戦うとか、大切なものを守るとか)
ルカ:少女の笑顔から目を逸らし、戦場の只中に再度突入する。
ルカ:(そんな前向きな言葉、いまさら言いたくない)
ルカ:獣化した身体で、樹木の間を駆けていく。土塊で出来た醜い鉤爪がひらめく。
ルカ:「……来てやったぞ変態野郎!」朱の前に踊りかかり、咆哮を上げた。
朱劉帆:「ガキ共……!」
朱劉帆:鞭のようにしなる剣を振るい、迎撃せんとする。
ルカ:動くたびに高揚感が湧き上がる。戦いを鼓舞されてるようで嫌な気持ちになる。
ルカ:鋭敏化した身体感覚でそれを避け、一気に距離を詰める。
ルカ:躊躇することもなく、心臓部分を貫いた。
朱劉帆:「が、あッ…………!」
ルカ:「死ねよッ…」
朱劉帆:ルカを突き飛ばし、たたらを踏む。胸からドクドクと流れ出る鮮血。
ギル:「……やったか?」
朱劉帆:「あァアアッ……!クソがァッ……!」
ルカ:「クソだろうよ。こんなものが楽しくてたまるか」
朱劉帆:「もっと最高に楽しめる筈だったのによ……!クソ、クソッ……!ふざけやがって……!」
朱劉帆:血に塗れた顔を上げ、口端を吊り上げる。
朱劉帆:「……英雄にでもなったつもりかよ?傭兵ども」
朱劉帆:「こんなことをしたって、この国は変わらない」
ルカ:「………」
朱劉帆:「イグボ人への差別は消えない。そっち側だって、虐殺と飢餓の恨みは一生、いや、孫の代まで残る」
朱劉帆:「そいつがいなけりゃ……」コリンを指差して
朱劉帆:「政府の勝利で、もっと早く戦争は終わってた。結果的に犠牲者を増やしただけじゃねェかよ」
コリン・ゴッズウィル:「……ッ……」
ルカ:「うるせえな」
ルカ:「殺す必要のない民間人まで楽しそうに殺してたあんたが、何を偉そうに語ってんだよ」
ルカ:「……この国のことなんか語る道理、ないだろ」
朱劉帆:「クハッ……!お前らだって同じ穴の狢だろうが!金の為に人殺しをやる傭兵のくせによ!」
朱劉帆:「また会おうぜ、斑鳩・フォード」
朱劉帆:「今度はもっとマシな戦り合いを期待してるぜ」
朱劉帆:蛇腹剣を振るう。血液が膨張・爆発し、猛毒の血と金属片が辺りに飛散する。
朱劉帆:水飛沫が収まる頃には、朱の姿は消えていた。
ルカ:「くそ…」汚れた頭を拭う。「分かってんだよ、そんなことは」
ミルシュカ:『……“红蛇”、撤退します!追跡不能!』
マティアス・アドルフソン:「……相変わらず引き際の良いことだ」
ベルナデット:「急ぎましょう。向こうが崩れれば、しわ寄せがこちらに来る」
マティアス・アドルフソン:「ああ。……間に合えばいいけれど」

GM:行動値6 チーフテン6両の手番です
GM:全てリッケンバッカーに主砲で攻撃。
GM:10DX+10
DoubleCross : (10DX10+10) → 10[1,3,3,3,5,6,6,8,9,10]+10[10]+4[4]+10 → 34

GM:10DX+10
DoubleCross : (10DX10+10) → 10[1,2,2,3,4,5,6,7,8,10]+8[8]+10 → 28

GM:10DX+10
DoubleCross : (10DX10+10) → 10[1,1,2,4,4,5,5,9,10,10]+8[1,8]+10 → 28

GM:10DX+10
DoubleCross : (10DX10+10) → 9[1,2,2,3,5,7,7,8,9,9]+10 → 19

GM:10DX+10
DoubleCross : (10DX10+10) → 10[1,3,3,7,7,8,8,9,9,10]+3[3]+10 → 23

GM:10DX+10
DoubleCross : (10DX10+10) → 10[2,2,3,3,5,7,8,9,10,10]+10[4,10]+5[5]+10 → 35

リッケンバッカー:達成値19の攻撃に《グラビティバインド》LV6
リッケンバッカー:達成値-18してドッジ
リッケンバッカー:23DX>=1
DoubleCross : (23DX10>=1) → 10[1,2,2,3,3,4,4,4,5,5,5,5,6,7,7,8,9,9,10,10,10,10,10]+10[3,7,8,10,10]+5[1,5] → 25 → 成功

リッケンバッカー:他は全て《グラビティガード》LV6
GM:ダメージ算出
GM:4D10+15
DoubleCross : (4D10+15) → 34[8,7,10,9]+15 → 49

GM:3D10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 10[3,3,4]+15 → 25

GM:3D10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 11[1,9,1]+15 → 26

GM:3D10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 12[1,6,5]+15 → 27

GM:3D10+15
DoubleCross : (3D10+15) → 19[8,4,7]+15 → 34

リッケンバッカー:ガード値が6D10+18+21なので、49に対してのみ判定します
リッケンバッカー:49-6D10-18-21
DoubleCross : (49-6D10-18-21) → 49-28[1,7,2,4,5,9]-18-21 → -18

リッケンバッカー:無傷です
クレア:おかしいよ…
ルカ:どういうことなの
アッシュ:ヤバなんだよな
デュバリー:ひどい

GM:1945年、終戦から間もないパリに、一発の原子爆弾が投下された。
GM:第二次大戦では降伏により戦火を免れたパリだったが、この攻撃により数々の歴史的建造物と共に、市街地の大半を焼失した。
GM:この核攻撃は当時パリに逗留中だった、ただ一人のオーヴァードを標的にしたものであった。
GM:世界はこの非道な攻撃に衝撃を受け、大きな波紋を呼んだが──彼らが本当の恐怖を覚えたのは、その後のことだった。
GM:核攻撃の爆心地、火球の中心温度100万度に晒されたはずのそのオーヴァードは、生きていたのだ。まるで何事も無かったかのように。
GM:そのオーヴァードの名は──エディ・リッケンバッカー。
GM
GM:イギリスの最新鋭主力戦車、“チーフテン”の隊列が、その主砲をリッケンバッカーへと向ける。
GM:重戦車の装甲を貫徹する砲撃の一斉掃射。轟音と共に大爆発が巻き起こるが、それでも影は小動もしない。

GM:行動値0 ギルトレットさんの手番です。
ギル:「全く、味方側で見ていても嫌になるね。オーヴァードの中のオーヴァード……恐ろしい男だ、"リッケンバッカー”」
ギル:「彼と戦っておいて負けるなんてことがあったら、アイギスの名折れだ。君には同情するけど、容赦はしないよ、ベルナデット」
ギル:ということでマイナーでハイマニューバーミサイルの効果を使います。メインプロセスの達成値を+5
ギル:《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《無形の影》《コンセントレイト:ウロボロス》《零距離射撃》。戦車砲と大口径機関砲、ハイマニューバーミサイル、拳銃を使って攻撃するよ
ギル:13DX7+4+5-2 えいっ
DoubleCross : (13DX7+7) → 10[2,3,4,5,6,6,6,8,9,9,9,9,9]+10[2,4,4,5,6,7]+10[8]+3[3]+7 → 40

ベルナデット:ガード不可か……ドッジします
ベルナデット:11DX+6
DoubleCross : (11DX10+6) → 9[1,2,2,4,4,5,5,6,7,7,9]+6 → 15

ベルナデット:失敗。ダメージをどうぞ。
ギル:5d10+21+15+12+3
DoubleCross : (5D10+21+15+12+3) → 32[4,9,9,4,6]+21+15+12+3 → 83

ギル:あっブラックスミスの効果でもう+1d10ある
ギル:83+1d10
DoubleCross : (83+1D10) → 83+10[10] → 93

サブGM:10出すな!
ルカ:すご!
ギル:ガード装甲無視です!
アッシュ:でっけえ
GM:狂ってる
ベルナデット:《ひらめきの盾》Lv4 ダメージ-10 これを4回使い切ります。
ベルナデット:なんとか生存。
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を14(→ 14)増加 (110 → 124)

ギル:ギギギギギギギギギ
ギル:木々をなぎ倒しながら、影の海の中から鉄の巨人が姿を表す。
ギル:「蹴散らせ、鉄王!」巨人が天を仰ぎ唸り声を上げる。背から影の触腕が伸び、砲撃銃撃爆撃、無数の兵器による飽和攻撃が個人に向けて敢行される
ベルナデット:「……」その姿を見るや、身を翻す。
ベルナデット:湿地帯、ひときわ深いぬかるみに身を投じ、爆撃の威力を軽減する。
ベルナデット:泥水の中から、泥まみれの顔を出した。無傷ではないが、生気を以って立ち上がる。
マティアス・アドルフソン:「……ベルナデット!」泥濘の中から手を掴み、引き上げる。
ベルナデット:「あなたのかつての仲間は、めちゃくちゃやるのね」
マティアス・アドルフソン:「全くだ。やはり敵には回したくない男だったな……ギルトレット」
マティアス・アドルフソン:「……まだ行けるかい?」屈んでその顔を見る。
ベルナデット:「……大丈夫」顔の泥を拭って。「やれる」
ベルナデット:「私の仕える王は、この白銀の剣を捧げる相手は、鉄じゃないもの」
ギル:「さすがは君の師匠だね、アッシュ。鉄王の攻撃を生身でしのぐか」

GM:行動値0 ジョニーの手番です
ジョニー:マイナーで《魔神の心臓》の効果を解除
ジョニー:メジャーで《コンセントレイト:バロール》Lv4《インビジブルハンド》Lv12《雷の槍》Lv7《クレイジードライブ》Lv5
ジョニー:PC4人のエンゲージに範囲攻撃。
ジョニー:11dx7+8
DoubleCross : (11DX7+8) → 10[1,3,5,6,7,7,8,8,9,10,10]+10[3,4,6,6,7,7,9]+10[6,9,10]+5[2,5]+8 → 43

サブGM:がんばった
ギル:強いな~流石に
アッシュ:リア不!
デュバリー:うーん一応《ゲットダウン》
デュバリー:4dx+20
DoubleCross : (4DX10+20) → 8[7,7,7,8]+20 → 28

デュバリー:さすがに分が悪い。運命の切り替えも温存します
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を2増加 (110 → 112)
クレア:一応ドッジします
クレア:4dx+1>=43
DoubleCross : (4DX10+1>=43) → 8[2,4,4,8]+1 → 9 → 失敗

ギル:耐えられない気もするけどなあ
ギル:《竜鱗》を使っておこう。折角取ったし
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を4(→ 4)増加 (124 → 128)
ジョニー:5d10+70 諸々有効
DoubleCross : (5D10+70) → 9[1,3,1,3,1]+70 → 79

サブGM:ダメージダイス低!
GM:こんな低いことある?
ルカ:いやいやいや
ルカ:固定値
アッシュ:普通に吹き飛びますが
クレア:やる気のないダメージダイスからの固定値の暴力
アッシュ:割と起きるのがTRPGの怖いところ
デュバリー:ベルナデット/有為/○嫌な女 これをロイス取得して即座にタイタス昇華、復活します
デュバリー:デュバリーのHPを11に変更 (4 → 11)
アッシュ:リッケンバッカーに〇期待/戦意で取って即昇華します
ギル:装甲53あるけど26点くらって死んじゃう。強すぎる……
デュバリー:地獄装甲バトルやめろ
ギル:ルカちのロイスをタイタスにして昇華、復活しよう。HP11
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードのHPを13に変更 (13 → 13)
クレア:死ぬのでジョニー 安堵/憤懣○ のロイスを昇華して復活!

GM:ジョニー・アップルシードの展開する重力場は、極めて不完全な《ディメンジョンゲート》の紛い物とでも呼ぶべきものだ。
GM:通過した物体は生物・非生物に関わらず重力の嵐と空間断裂によりズタズタに引き裂かれ
GM:《リザレクト》のあるオーヴァードでなければ、到底生きては出られない。姿を現す彼が常に血塗れなのも、その影響だろう。
ジョニー:「グゥウゥゥウウウゥウァアアアアアアッ…………!」
ジョニー:咆哮と共に、君達の頭上に巨大な重力場──不完全なゲートを展開する。
ミルシュカ:『攻撃、来ます!』
ジョニー:暴風と紫電が巻き起こり、重力の嵐が君達の全身を呑み込んで引き裂いていく。
クレア:「ぐ……あぁぁああっ!!」
クレア:全出力を再生に集中させ、重力の嵐の中でかろうじて膝をつかずにいる。
デュバリー:「この規模は……っ!」 木の根すら振り上げて阻もうとするが、無駄と悟る。ものではなく空間を対象とした座標攻撃。到底凌ぎ切れない
デュバリー:身体を丸め、水中に転げる。できるのは嵐が過ぎるのを待つことだけだ
アッシュ:「クレアと言いコイツと言い、やることが派手だな!」
アッシュ:地面へとサーベルを突き刺し、更に地中へ影を伸ばし固定する。
アッシュ:それに半ばしがみつく形で荒れ狂う嵐の中辛うじて自身の位置を保つ。
ギル:「くっ、流石にこの出力、は……!」受け止めようとした鉄王の体がねじ曲がり、ギル自身も大量の血を吐く。
コリン・ゴッズウィル:「ぐ……」頭から大量の血を流しつつ、マングローブの根にしがみついて何とか吹き飛ばされるのを堪える。
コリン・ゴッズウィル:「……このままじゃ持たない!」
ジョニー:「ヒィッ……ヒヒッ……!ギ……ィイ……」
ジョニー:半分は笑い、半分は泣いているかのような異様な表情に顔面を歪ませる。
クレア:「……っ」
クレア:短期間での連続リザレクト。その度に、かつて数え切れない実験体の仲間から託された生命力、魂とも言えるようなものが
クレア:少しずつ抜け落ちていくのを感じる。
クレア:「……あまり、連れて行かないでくれよ。ジョニー」朦朧とした目で小さく呟く。

GM:クリンナップ
GM
GM:ラウンド2
GM:セットアップから
クレア:なし!
ルカ:なし!
ギル:なんもなかと
アッシュ:Determiner le cours:加速装置Lv4
アッシュ:行動値+16、侵蝕値+2
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を2増加 (146 → 148)
ジョニー:《加速装置》Lv5《ヴァジュラ》Lv5《雷神の降臨》Lv5 攻撃力+40し行動値0、暴走状態
リッケンバッカー:《小さき魔眼》LV8+《虚無の城壁》LV6+《赤方偏移世界》LV8+《果てなき先駆》LV6+《解放の宴》LV6+《爆裂重力》LV13 ラウンド間ダイス+5個、攻撃力+16、ガード値+18、行動値+21、戦闘移動距離+10m、飛行状態、攻撃力+260(ダメージで解除)
マティアス・アドルフソン:なし
デュバリー:これ加速意味ないか……? でもクレアの前に動けるし一応しておくか。
デュバリー:《加速装置》。行動値+12!
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を2増加 (112 → 114)
ベルナデット:《ブラッドコート》Lv6 HP6点消費、ラウンド間ガード値を+12

GM:イニシアチブ 行動値60 リッケンバッカーの手番です
リッケンバッカー:マイナー 《ダークマター》LV6+《過剰収縮》LV8+《重力の沼》LV6+《盾なる力場》LV8+《魔眼槍》LV8+
リッケンバッカー:メジャー 《コンセントレイト:バロール》LV4+《黒星の門》LV6+《瞬速の刃》LV6+《暗黒の槍》LV6+《巨人の斧》LV6+ 《魔人の弩》LV6+《魔王の理》LV8+《斥力の槌》LV8+《魔王の腕》LV1+《魔神の心臓》LV6+《黒の咆哮》LV6+《魔弾の射手》LV6+《重力の足枷》LV8+《因果歪曲》LV6
リッケンバッカー:対象チーフテン
リッケンバッカー:31DX7+9
DoubleCross : (31DX7+9) → 10[1,1,1,1,2,2,2,2,3,3,3,3,4,4,4,5,5,6,6,7,8,8,9,9,9,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,2,3,4,4,5,6,6,7,7,8]+10[6,7,7]+10[4,9]+10[9]+6[6]+9 → 65

GM:イベイジョンにより命中。
リッケンバッカー:《崩壊のスフィア》LV6を使用
リッケンバッカー:7D10+16+15+32+18+18+10+24+260+12D10
DoubleCross : (7D10+16+15+32+18+18+10+24+260+12D10) → 50[2,9,10,10,5,10,4]+16+15+32+18+18+10+24+260+87[9,9,10,7,1,10,4,2,10,9,9,7] → 530

GM:全滅します。

リッケンバッカー:砲塔を向ける戦車隊に対して、片腕を翳すように向ける。
リッケンバッカー:「悪いな。あまり恨まんでくれよ」
リッケンバッカー:くん、と掌を振り下ろす。同時に発生する極大の重力。耳をつんざく異音と共に、重戦車たちが一瞬で平らに潰される。
リッケンバッカー:天を衝く巨人が足踏みでもしたように、巨大なクレーターが刻み込まれる。後には人と鋼の境目も曖昧な、絨毯めいた残骸が残された。
ミルシュカ:『……敵機甲部隊、全滅……!』
リッケンバッカー:「……さてと」後方──アイギスの戦う方向を仰ぎ見る。「あちらの様子はどうかな?」
エンゲージ []内は行動値



マティアス[29]???*3[?]

(5m)

ジョニー[0]
ルカ[6]

(5m)

ベルナデット[24]
アッシュ[23]クレア[12]
デュバリー[16]ギルトレット[0]

(35m)

リッケンバッカー[60]



GM:行動値29 マティアスの手番です
マティアス・アドルフソン:マイナー《バトルビート》Lv7
サブGM:choice[ルカ,etc]
DoubleCross : (choice[ルカ,ETC]) → ルカ

ルカ:なんで~
マティアス・アドルフソン:メジャー《コンセントレイト:ハヌマーン》Lv5《音速攻撃》Lv7《吠えたける爪》Lv9《超振動閃》Lv7《かまいたち》Lv3
マティアス・アドルフソン:装甲無視 ダメージでラウンド間の被ダメージ+21
マティアス・アドルフソン:24dx7+7
DoubleCross : (24DX7+7) → 10[2,2,2,2,2,3,3,3,3,4,5,5,5,6,6,8,9,9,9,9,9,10,10,10]+10[3,4,5,5,5,6,7,9,9]+10[7,9,10]+10[5,8,10]+6[2,6]+7 → 53

ルカ:ヤバ~~ ドッジします
ルカ:9dx>=53
DoubleCross : (9DX10>=53) → 10[1,1,3,4,5,5,5,10,10]+5[3,5] → 15 → 失敗

ルカ:幸先の良い出目 失敗です
マティアス・アドルフソン:6d10+11 装甲無視
DoubleCross : (6D10+11) → 33[1,3,10,8,2,9]+11 → 44

ルカ:死!朱劉帆のロイスを切ってタイタス昇華。復活します。
ルカ:HP15で復活!
マティアス・アドルフソン:ラウンド間の被ダメージが
マティアス・アドルフソン:NPC効果により-21されます。
デュバリー:そうじゃん
サブGM:あっ以降ね 今回はそのダメージ
ルカ:了解です!

マティアス・アドルフソン:木立の向こうから、一際大きな銃声──対物ライフルの発射音が響き渡る。
マティアス・アドルフソン:突出したルカの身体を、大威力の見えざる弾丸が穿つ。
マティアス・アドルフソン:「……」
マティアス・アドルフソン:「……」
マティアス・アドルフソン:「リィシェン、こんな時にふざけてはいけないよ」無線に向けて語り掛ける。
ルカ:「っ……」朱劉帆との交戦を終え、少なからず油断したタイミング。
ルカ:咄嗟に庇った異形の腕が吹き飛び、すぐに砂塵が集まって再生を始める。
マティアス・アドルフソン:「……」
マティアス・アドルフソン:「ああ、そうだね。帰ったら皆で祝杯でも上げようか」
ルカ:樹林の向こうを睨む。「…一人しかいないはずだろ…」
ベルナデット:「……時間は掛けられない……」
マティアス・アドルフソン:密集した熱帯の木々が生み出す闇の向こうから、ばしゃばしゃと走り回る複数の水音だけが不気味に響いてくる。
ギル:「……マティアス。このまま戦えば君はまた家族を失うぞ。それでもいいのかい?」
マティアス・アドルフソン:「……また?」怪訝な顔をする。
マティアス・アドルフソン:「おかしなことを言うね。そうならないように戦っているんじゃないか」
マティアス・アドルフソン:「そんなことを言うのなら、降伏してくれるかい?ギルトレット」
ギル:「君の副官も本当はわかっているんじゃないか」
ベルナデット:「……錆びついた文句は聞き飽きてる」
ギル:「君は家族を見ているんじゃない。彼らのことから目を逸らしているんだ。彼女を失ったあともそれを続けるつもりかい?」
ベルナデット:「今更、そんなもので止まるなら。ここにいるはずがない。それに」
ベルナデット:「あいにく死ぬつもりはない」
ギル:「彼らが居なくなった後も、君が変わらないなら、最初から居ないのと同じじゃないか。君は、君たちはそれでいいのか?」
マティアス・アドルフソン:「……ギルトレット」悲しげな顔をして
マティアス・アドルフソン:「前に会った時から、随分変わったと思ったが……やはり、君はもう……」目を伏せる。
マティアス・アドルフソン:「……僕の家族ならここに居る。どこにも行かせはしない」
マティアス・アドルフソン:「それを守る為なら、誰であろうと容赦はしない。たとえ君でもね、ギルトレット」

GM:行動値24 ベルナデットの手番です
ベルナデット:マイナーなし
ベルナデット:メジャー《コンセントレイト:ノイマン》Lv4《虚構のナイフ》Lv4《紅の刃》Lv11《ブラッドウェブ》Lv6《ブラッドスパイク》Lv4《血の宴》Lv4
ベルナデット:至近エンゲージに範囲攻撃。
ベルナデット:11dx7+11
DoubleCross : (11DX7+11) → 10[2,4,4,4,6,6,7,8,8,8,10]+10[1,2,7,7,8]+10[1,7,9]+4[3,4]+11 → 45

ギル:《竜鱗》!
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を4(→ 4)増加 (128 → 132)
アッシュ:相変わらずリア不!
クレア:一応ドッジ
クレア:4dx+1>=45
DoubleCross : (4DX10+1>=45) → 10[2,6,8,10]+1[1]+1 → 12 → 失敗

デュバリー:さっきからよう回るなあ! 《ゲットダウン》
デュバリー:4dx+20
DoubleCross : (4DX10+20) → 8[1,2,8,8]+20 → 28

デュバリー:デュバリーの侵蝕率を2増加 (114 → 116)
デュバリー:必要以上に分の悪い勝負はしないよ
ベルナデット:5d10+36 装甲有効
DoubleCross : (5D10+36) → 30[8,7,4,2,9]+36 → 66

ベルナデット:デュバリーはラウンド間全力移動・戦闘移動・ドッジのたびに12点回復。
デュバリー:お得な戦い……それはそれとして倒れます。ギルのロイスをタイタスにして昇華、復活!
ギル:うわすごい!まさか耐えられないとは
ギル:仕方ないのでマティアスのロイスをタイタスにして昇華、復活しましょう。HP11
アッシュ:先生のはまだ切りたくないな……アイギスに〇連帯感/隔意で取って昇華!
クレア:当然死にます。ベルナデットさんに親近感/憐憫○でロイス取って即昇華。HP11で復活
ベルナデット:《夜魔の領域》Lv2。行動値0で未行動に。

ベルナデット:剣を地面に突き立てながら走る。
ベルナデット:泥を跳ね上げながら、4人のもとに躍り出る。
ベルナデット:そのまま、剣を振り上げ、投げ上げる。
ベルナデット:宙空で回転する刃が、血を噴出しながら周囲を裂く。
ベルナデット:それの対応に追われる相手を、一つ一つ狙い撃った。
ギル:「くっ……。……やはり、何を言っても無駄か」鉄王の腕が血を防ぐが、銃撃にまでは対応しきれない。
デュバリー:「くっ……う……!」
デュバリー:先のジョニーの攻撃から立て直しきれていない。植物の再掌握が間に合わず、斬撃と銃撃が直撃する。
クレア:「……っ!」咄嗟に銃を構えるが、銃身が血の糸に絡め取られて持ち上がらない。成す術なく弾丸を食らう。
アッシュ:血にも弾にも対応はしない。その代わり、ふらつく身体を自身の影が縛り上げる。
アッシュ:傷ついてなお問題なく動けるように。戦いを続けることを第一に。
エミリア:「……ルカ!皆さん……!」
エミリア:傷口から溢れ出る血が、実体のない草花へと変わっていく。痛みは消え、さらにルカとデュバリーの全身には逆に活力が満ちていく。
エミリア:だが、傷そのものを治癒しているわけではない。着実にダメージは蓄積していっている。
ベルナデット:投げ上げた剣を掴んで、逆手で持ち直す。「……何だ。何が……」
マティアス・アドルフソン:「……厄介な能力者がいるようだね」
ギル:「エミリアの力……今度は僕たちにも影響があるのか」
クレア:「敵の能力が相殺されている……?」
デュバリー:「……戦線に投入した意味はあったみたいね」
デュバリー:「無事に帰れさえすれば」

GM:行動値23 アッシュさんの手番です
アッシュ:一度待機します!
GM:では行動値16、デュバリーさんの手番です
デュバリー:マイナーで《オリジン:プラント》+《オリジン:ヒューマン》 メジャーは……余力あるし切っておくか。《罪人の枷》!
デュバリー:命中すればラウンド中判定達成値-16のおまけつきだぜ! 使用武器はライトマシンガン。対象はマティアス
デュバリー:4dx+20+11-2
DoubleCross : (4DX10+29) → 3[1,1,2,3]+29 → 32

デュバリー:コワ~……
マティアス・アドルフソン:リアクションなし ダメージどうぞ
ルカ:コワ……
デュバリー:コリンの力も借りる! ダメージ+11D!
デュバリー:4d10+10+11d10
DoubleCross : (4D10+10+11D10) → 26[10,8,1,7]+10+51[1,4,4,3,9,4,5,4,5,4,8] → 87

デュバリー:諸々有効
マティアス・アドルフソン:結構もらうがまだ生存!
サブGM:イベントが発生。
デュバリー:エ~
???:行動します。
クレア:怖……
ギル:何?
ルカ:なになになに
???:???を使用してデュバリーを攻撃。
デュバリー:ヘエ……
アッシュ:何も分かんないじゃん
サブGM:5人は〈知覚〉判定に挑戦可能です。難易度は対決。
???:9dx
DoubleCross : (9DX10) → 10[2,4,4,5,6,7,9,9,10]+6[6] → 16

クレア:やったろうじゃん
アッシュ:6dx>=16
DoubleCross : (6DX10>=16) → 6[2,3,3,5,5,6] → 6 → 失敗

アッシュ:むりー
ルカ:5dx+1>=16 やったるわ~
DoubleCross : (5DX10+1>=16) → 9[1,6,7,8,9]+1 → 10 → 失敗

ルカ:だめー
クレア:7dx>=16
DoubleCross : (7DX10>=16) → 10[2,3,4,6,9,10,10]+9[2,9] → 19 → 成功

アッシュ:流石感覚型!
クレア:ティンときました
ルカ:さっさすが
ギル:リアクションでいいのかなこれは
デュバリー:4dx+8
DoubleCross : (4DX10+8) → 7[3,4,6,7]+8 → 15

デュバリー:1たりないというやつです
サブGM:一人でも分かれば空くぜ!
ギル:4DX>=16
DoubleCross : (4DX10>=16) → 8[2,3,8,8] → 8 → 失敗

ギル:わかんにゃい
サブGM:では、開示。
サブGM:マティアスのEロイス「妄念の姿:道化の出し物」による偽装です。
アッシュ:アウトじゃねえか!
サブGM:実際はこう。
マティアス・アドルフソン:《黒の鉄槌》Lv7(ありえざる存在で取得)《迎撃する魔眼》Lv5(妄念の姿で取得)
マティアス・アドルフソン:判定します。
デュバリー:リッリアクションできひん~!
マティアス・アドルフソン:9dx7+5
DoubleCross : (9DX7+5) → 10[2,2,3,4,4,5,5,8,8]+10[5,7]+1[1]+5 → 26

マティアス・アドルフソン:3d10+16 装甲有効
DoubleCross : (3D10+16) → 20[8,9,3]+16 → 36

デュバリー:耐えられませんな! 戦闘不能。路地裏の少年のロイスをタイタスにして昇華、復活。
エンゲージ []内は行動値



マティアス[29]

(5m)

ジョニー[0]
ルカ[6]

(5m)

ベルナデット[0]
アッシュ[23]クレア[12]
デュバリー[16]ギルトレット[0]

(35m)

リッケンバッカー[60]



デュバリー:水底、泥の下まで手を沈める。無理に立ち上がり機動しようとせず、手を通じ、根を通じ、森と同化する。人と木の狭間の存在へ。
デュバリー:人として規定された自らの枠のようなものが曖昧に広がり、感覚野はより広く、鮮明に、まるで辺りを見下ろすようなものになる。
デュバリー:(……機銃は無事。なら狙える)
デュバリー:(誘導経路。演算。人の足。今まで見た機動力の通りであれば)
デュバリー:がさり、とマティアス周囲の木々が一斉にざわつき、突如として視野が開ける。またも空。身を焼くような陽光。そして影、枝葉の垣間には、機銃が潜んでいる。
マティアス・アドルフソン:「……!」細い目を僅かに見開く。
デュバリー:「コリン!」 人の口がその名を呼ぶと同時、斉射
デュバリー:弾雨が水平に迸り、その退避を許さない。
コリン・ゴッズウィル:銃火と共に、閃光がマティアスの目を焼く。同時に姿勢を低くして、その死角へと滑り込んでいる。
コリン・ゴッズウィル:「……あぁあああぁああッ!!」
コリン・ゴッズウィル:至近距離、眩く発光するのは、刃状に収束させた熱量の塊。マティアスを深々と切り裂き、同時にその身を焼き切る。
コリン・ゴッズウィル:……が。
コリン・ゴッズウィル:「ぐ、あっ……!?」
GM:鮮血が散る。立て続けに銃声が響き、デュバリーとコリンを貫く。
デュバリー:「……!?」 目を瞠る。辺りの森林と一体化した今、近辺に銃を持ち反撃してくるような者がいないことは分かりきっていた
デュバリー:ザバン。攻撃に使った機銃が落ちる。自身とコリンを守るように樹の根をせり上げる。ざわめくように波が立つ
マティアス・アドルフソン:「……助かったよ……ベティ」
クレア:二人の被弾と全く同時に、射線の方向を撃ち抜く。しかし……
クレア:「……どういうことだ」
クレア:一切の手応えがない。それ以前に
デュバリー:「……敵はいた?」
GM:発射方向すら判然としない、常人の目からすればどこか死角から撃たれたように思える攻撃。
GM:だが、狙撃手であるクレアには理解できる。今の一瞬で、デュバリーとコリンの二人を狙い打てるようなポイントは、この場には存在し得ない。
GM:即ち──尋常の攻撃手自体が、最初から存在していない。
クレア:「……それ以前の問題だ。スコープの反射も発射の瞬間の火花もない。そもそも射線の辻褄が合わない」
コリン・ゴッズウィル:「……どういうこと?」口元の血を拭う。
デュバリー:「だよね。私とクレアから見ていないなら、いないということ。……逆に、射線の辻褄が合う地点は?」
クレア:「……」視線をマティアスに向ける
クレア:「ハヌマーンの能力ではないな。弾丸を曲げる方法はいくつかあるが」
デュバリー:「でも、こちらを観測できればいい。……私はともかく、コリンに攻撃を合わせてもらうには、視線が通る必要はあったからね。彼自身に」
マティアス・アドルフソン:「……皆、散開だ。林の中に」
マティアス・アドルフソン:水場を駆ける足音だけが聞こえてくる。姿は見えない。或いは──最初からそんなものは存在していないのか。
ギル:「銃撃じゃないんだ、そう見えるだけで」
クレア:「視認のみをトリガーとする射撃手段となれば一つだ、バロールの重力球。これならでたらめな軌道も説明がつく」
デュバリー:「ギルくんだって、戦闘中までおかしなことは少ないのに。……正直、どっこいかと思ってたけど」
デュバリー:「あっちの方がだいぶ深刻だね」

GM:行動値12 クレアさんの手番です
デュバリー:デュバリーの侵蝕率を11増加 (116 → 127)
クレア:マイナーなし
クレア:メジャーで『Flower of Kent』《カスタマイズ》LV4《コンセントレイト:モルフェウス》LV4《魔弾の射手》LV4更にオートで《オーバーロード》LV2
クレア:作成した日本刀を2本使用してジョニーを攻撃。そのうち一本を《オーバーロード》対象に指定。メインプロセス終了後に二つとも破壊。
クレア:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,3,3,5,5,6,8,9,9,9,10]+10[1,2,3,5,10]+3[3]+4 → 27

クレア:《剣精の手》
クレア:1dx7+34
DoubleCross : (1DX7+34) → 4[4]+34 → 38

ジョニー:暴走リア不!
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を2増加 (122 → 124)
クレア:ダメージ出すぜ!
クレア:4d10+51 装甲有効
DoubleCross : (4D10+51) → 26[7,10,5,4]+51 → 77

ルカ:殺意の出目
ジョニー:《拒絶領域》Lv5 暴走中ダメージ-25 《電磁反応装甲》Lv7 残り1枚 ダメージ-20
ジョニー:装甲8で軽減、総ダメージ24
ジョニー:HP1のため0に。これ以上復活もなし。
クレア:やった……
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を13増加 (124 → 137)

クレア:「……」ジョニーに視線を戻す。先程の攻撃で千切れたはずの電磁障壁は、再び再生しつつある。
クレア:「……君と研究所を逃げ出した夜、星空を見た。覚えているか?」
クレア:「あの時自分は、明日まで待てそうにないと言った」
クレア:「日が昇る前に目に焼き付けておきたかった。きっとあれが、自分が生きて目にする中で最も美しい光景だと思ったから」
クレア:空を指差す。
クレア:「もう一度、君とあの星を見たかった。けれど」
クレア:「時間切れだ」
ジョニー:「グ……ウゥウウウゥ……」
ジョニー:その先を目で追う事すらしない。君を睨み、唸り続けている。
クレア:赤道直下の日差しが射す真昼の空に小さく連なって
クレア:赤い星が、鈍く瞬いている。
クレア:「ルカ、悪いが加減が難しい。うまく避けろよ」
ルカ:「……死ねッ」毒づきながら、それを予感して一気に退避行動に移る。
クレア:クレア・アップルシードは本来、バロールシンドロームを持たない。
クレア:普段、奥の手として放つ重金属弾頭を射出する原理は、厳密には重力誘導ではなく
クレア:彼我の間に固定化した領域に沿って『落としている』に過ぎない。
クレア:射出点を天、標的を大地とした自由落下。即ちそれは、距離が離れれば離れるほど威力を増す。
クレア:常に使用できる手ではない。予め錬成した弾頭を成層圏近くまで浮遊させるには、数日単位の準備が必要になる。
クレア:それでも、条件さえクリアしたならば……
クレア:「"リッケンバッカー"の映像記録には、戦闘が終わった後の痕跡しか残ってはいなかった」
クレア:「それでも、その規模は何度も見て完全に記憶している。いかに困難な手順を前提としても、この一撃に限っては」
クレア:「"リッケンバッカー"にだって負けないさ」
クレア:右手をかざす。力場が渦巻き、継ぎ接ぎされた浅黒い肌と金色の右目を顕にする。
クレア:「堕ちろ。"Flower of Kent"」
クレア:見えない糸を手繰り寄せるように拳を握る。それと同時に
クレア:通常の十数倍の重力加速度に引かれて星が流れる。熟れた林檎が地に落ちるように、それは当然の法則で以って標的へと着弾する。
クレア:そこに咲いたのは、塵も残さぬほどに燃え盛る紅蓮の花だった。
ジョニー:「ウゥゥウウウゥウゥウウウウ…………!!」
ジョニー:残った力を振り絞り、重力の障壁を──不完全なゲートを展開する。
ジョニー:が、まるで焼け石に水だ。
ジョニー:「ウゥウウウゥゥゥウゥゥアァアァァァアアァアァアアァアアアアアアアアッ!!!!」
ジョニー:絶叫と共に、大質量と衝撃、そして熱に呑み込まれる。
ジョニー:辺りの水分が蒸発し、立ち込める真っ白な水蒸気の中
ジョニー:半身を失って、ごぼり、と血を吐き、そのまま起き上がらない。
ジョニー:周囲で渦巻いていた重力場が、ゆっくりと消えていく。
クレア:「……」
クレア:それを確認して、自らも膝をつく。
ギル:「よくやった、クレア」
クレア:「……うん」
クレア:息を荒げたまま一瞬黒い影の方を睨んで、すぐに前を向く。
クレア:ロイス取得。リッケンバッカー目標○/執着
リッケンバッカー:「ほお……」大破壊を目にして、人型の影が感心したように顎のあたりを擦る。「……大したもんだ」
ギル:「残る標的は2体。朱の言葉も気になる。すぐに片付けるぞ、ルカ、アッシュ」
ルカ:「うるせ。命令すんな」樹木につかまって難を逃れながら、忌々しそうに言う。
アッシュ:「分かってるって。ギルこそ、デカいの一発頼むぜ」
ベルナデット:「……向こうも限界か」
マティアス・アドルフソン:「あれだけの能力だ。そう何度も使える手ではないだろうね」
マティアス・アドルフソン:「問題は……」ギルトレットとリッケンバッカーを見遣る。

GM:行動値6 ルカくんの手番です
ルカ:待機します!
GM:では行動値0 ギルトレットさんの手番です
ギル:マイナーで戦車砲の砲弾を再装填するよ
ギル:メジャーで《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《無形の影》《コンセントレイト:ウロボロス》。マティアスくんを攻撃してみよう
ギル:戦車砲、大口径機関砲、ハイマニューバーミサイル、拳銃を使います
ギル:12DX7+4-2
DoubleCross : (12DX7+2) → 10[1,1,2,2,4,5,6,7,8,8,9,9]+10[2,3,5,6,9]+10[8]+10[8]+10[9]+1[1]+2 → 53

ギル:なんか毎回ダイス目いいな
マティアス・アドルフソン:《黒の鉄槌》Lv7《迎撃する魔眼》Lv5
マティアス・アドルフソン:9dx7+5-16
DoubleCross : (9DX7-11) → 10[1,2,3,4,5,7,8,8,9]+10[1,5,5,9]+3[3]-11 → 12

サブGM:-16キツすぎ
ギル:ではダメージ
ギル:6d10+1d10+15+20+12+3
DoubleCross : (6D10+1D10+15+20+12+3) → 35[3,9,2,9,4,8]+5[5]+15+20+12+3 → 90

ギル:ガード値と装甲値無視です
マティアス・アドルフソン:2d10+16 装甲有効
DoubleCross : (2D10+16) → 15[7,8]+16 → 31

ギル:弾くぜ!
マティアス・アドルフソン:マジで……?
GM:弾くのかよ……
マティアス・アドルフソン:そのダメージは耐えきれません。HP0になり《蘇生復活》。
ギル:ありがとうデュバリー
デュバリー:ふふん
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を12(→ 12)増加 (132 → 144)

ギル:「そろそろ、顔を見せてもらおう。君の家族とやらの」
ギル:「蹴散らせ、鉄王!」
ギル:鉄王の背負う無数の銃口がマティアス、そしてその周囲の木々に向けられる。
マティアス・アドルフソン:「……」
マティアス・アドルフソン:その巨大な威容を、自然体で静かに見据える。
ベルナデット:「!……マット!」
ギル:爆音と連続した衝撃。一個小隊を上回る過剰火力が、彼だけでなく、森そのものを薙ぎ払うように放たれる。
ギル:マティアスの家族が隠れているはずの、木々が、岩陰が、尽く破壊しつくされていく。
マティアス・アドルフソン:銃弾の嵐とそれを迎撃する見えざる銃火とがぶつかり合い、凄まじい不協和音と共に引っ切り無しの爆発が巻き起こる。
マティアス・アドルフソン:「……Unforgettable……」
マティアス・アドルフソン:「That's what you are……」
マティアス・アドルフソン:銃声と爆音の中から、朗々と歌う声が響いてくる。
マティアス・アドルフソン:業火と黒煙が辺り一面を破壊しつくしていく。
マティアス・アドルフソン:「Unforgettable……」
マティアス・アドルフソン:「Though near or far……」
マティアス・アドルフソン:だが、そのどこにも、彼の家族の姿は無い。
ギル:「……」目を細めて燃え落ちる地形を眺める。頭の中で、戦争の音が遠ざかり、歌声だけが鮮明に聞こえてくる。
マティアス・アドルフソン:「Like a song of love that clings to me……」
マティアス・アドルフソン:見えざる迎撃の銃火は、しばしギルトレットの“鉄王”と拮抗したが
マティアス・アドルフソン:「How the thought……of you does things……to me……」
マティアス・アドルフソン:やがてはその飽和火力に押し負け、
マティアス・アドルフソン:「Never……before has────」
マティアス・アドルフソン:歌声は、鳴り響く豪雨のような銃声の中に消えていく。
ギル:「あの時の歌は……もう聞けないんだね」
マティアス・アドルフソン:やがて、黒煙が晴れていく。
マティアス・アドルフソン:そこに立っているのは、彼一人だけだ。
ギル:全弾を打ち尽くし、鉄王が止まる。「なんて悲しい音色だ」
マティアス・アドルフソン:「……ギルトレット」
マティアス・アドルフソン:「故郷は出来たのかい?」
マティアス・アドルフソン:「君は、王様になれたのか?」
マティアス・アドルフソン:幾つも大穴を穿たれた身体から、夥しい血液が垂れ落ちる。
ギル:「故郷はずっと心の中にある」妹の写真の入ったロケットを握りしめる
マティアス・アドルフソン:「……心の中、か」
マティアス・アドルフソン:血に塗れた顔に、口端を不器用に吊り上げる、彼らしくない笑みを浮かべる。
マティアス・アドルフソン:「……それも、いいかもな」
ギル:「最後だ。マティアス。共に戦った戦友として」
ギル:「”鉄王”が君を家族の元へ送ろう」
ベルナデット:「ふざけないで……!」
ベルナデット:「私は、ここだっ……!」

GM:行動値0 ベルナデットの手番です
ベルナデット:マイナーなし、メジャー《コンセントレイト:ノイマン》Lv4《虚構のナイフ》Lv4《紅の刃》Lv11《ブラッドウェブ》Lv6
サブGM:余裕ある人を狙いたいが……ギルトレットかな
ギル:来いっ……!
ベルナデット:11dx7+11
DoubleCross : (11DX7+11) → 10[1,2,2,6,6,7,8,8,9,9,10]+10[2,2,4,4,7,9]+10[9,10]+6[3,6]+11 → 47

ギル:技能11が光る
ギル:《竜鱗》!
ギル:ギルトレット・レッドフォードの侵蝕率を4(→ 4)増加 (144 → 148)
ベルナデット:5d10+24 装甲有効
DoubleCross : (5D10+24) → 36[6,9,10,9,2]+24 → 60

ギル:今度はぎりぎり耐える……!装甲値53のHP11なので7点通って4点残り
ベルナデット:マジかこいつ……
ルカ:かたすぎ
GM:60点だぞ……

ベルナデット:叫びながら、鉄王へと吶喊。
ベルナデット:牽制射で視界を塞ぎながら、肉薄。
ベルナデット:装甲の継ぎ目に刃を差し入れる。
ベルナデット:だが、そこまでだ。
ギル:ギィィィィィィィィ
ギル:不快な金属音を立てながら鉄王の巨体が動き、ベルナデッドの体を弾き飛ばす。
ベルナデット:「くっ……!」刃を突っ込んだまま、それを蹴り上げて離脱する。
マティアス・アドルフソン:「……ベルナデット!」
ギル:優れた技量を持っていようと、誤魔化し続けることはできない圧倒的な質量と規格スケール
ギル:「……ベルナデット。君は優れた戦士だ。だが英雄じゃない」
ベルナデット:「……英雄であろうと思ったことはない」
ベルナデット:「導き、従う。それでいい。それだけで」
ギル:「……その願いを叶えるには、怪物を殺さなくちゃいけないのに」

GM:待機していたルカくんの手番です
ルカ:はーい
ルカ:マイナーで5m移動。マティアスと同じエンゲージに入ります。HPが12点回復してHP15→27。
ルカ:メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《ペネトレイト》オートで《砂の加護》。マティくんに白兵攻撃!
ルカ:(8+4)dx7+8-1
DoubleCross : (12DX7+7) → 10[1,1,2,3,5,5,5,5,5,6,7,10]+2[2,2]+7 → 19

ルカ:エ~~!?
GM:あらあら
ルカ:しょ……しょうがない これで通します
マティアス・アドルフソン:ドッジします。
マティアス・アドルフソン:《パーフェクトサクセス》Lv3《アクロバット》Lv7。
ルカ:嘘でしょ~~!?
マティアス・アドルフソン:17dx7+6-16
DoubleCross : (17DX7-10) → 10[1,1,1,1,2,2,3,3,3,5,5,7,7,7,8,10,10]+10[1,4,7,9,9,10]+10[2,3,5,9]+10[10]+4[4]-10 → 34

ルカ:無理すぎる
ルカ:ルカの侵蝕率を8増加 (140 → 148)
マティアス・アドルフソン:回避に成功したので
マティアス・アドルフソン:《陽炎の亡霊》Lv3を使用します。こちらも「妄念の姿」で取得したエフェクト。
マティアス・アドルフソン:即座にメインプロセスを行う。
マティアス・アドルフソン:マイナー《バトルビート》Lv7
マティアス・アドルフソン:メジャー《コンセントレイト:ハヌマーン》Lv5《音速攻撃》Lv7《吠えたける爪》Lv9
マティアス・アドルフソン:ルカくんを攻撃。
マティアス・アドルフソン:24dx7+7-16
DoubleCross : (24DX7-9) → 10[1,1,1,2,2,2,2,2,2,3,4,4,5,6,6,6,8,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,3,3,6,6,9,9,10]+6[4,4,6]-9 → 17

サブGM:-16がキツい……
ルカ:これリアクションできるやつですっけ
サブGM:できます!普通の攻撃なので
ルカ:はーい じゃあドッジ!
ルカ:9dx>=17
DoubleCross : (9DX10>=17) → 9[2,3,3,5,7,8,8,8,9] → 9 → 失敗

ルカ:普通にダメ
マティアス・アドルフソン:ダメージ出します
マティアス・アドルフソン:2d10+15 装甲無視
DoubleCross : (2D10+15) → 15[6,9]+15 → 30

サブGM:ここから21点引いたのが実ダメージです
サブGM:超振動閃を受けているので……
ルカ:はーい じゃあ7点食らいましてHP20!生存です
デュバリー:ヤバ
ルカ:センキューエミリア
GM:何だとぉ……
ルカ:7?
ルカ:9じゃん 算数できないのがばれたわね
ルカ:改めてHP18点で生存!

ルカ:焦土化した大地にひとり佇む男に、背後から近付いていく。
ルカ:「何が故郷だよ…。さっきから全部、茶番じゃねえか」
ルカ:「他人の国だろ…。どいつの故郷でもない場所で、何を偉そうに語る道理があるんだよ」
ルカ:誰に言うでもなく呟きながら、血まみれで佇む男に、背後から、一突きを食らわせようとする。
マティアス・アドルフソン:背後に目でも付いているかのように、身を捻って回避。同時に自らの実銃で牽制する。
マティアス・アドルフソン:「リィシェン」
マティアス・アドルフソン:虚空から発砲音が響き渡り、不可視の銃弾がルカの肩口を穿つ。
ルカ:「……ッ」異形の腕で身を庇う。いくらか削げるが、しかしたちまちに草花が芽生えて傷を庇う。
ルカ:「…いねえよ、そんなやつ」
マティアス・アドルフソン:体重を感じさせない軽やかな動作で着地する。幻影に依らずとも、彼自身がまた歴戦の兵士でもある。
マティアス・アドルフソン:「君には分からないだろうね」
マティアス・アドルフソン:「僕達家族の絆は」
ルカ:「全然、分からねえな」
ルカ:「家族が死んだことを忘れてやらない方が、よっぽど誠実だぜ」
ルカ:言って、皮肉げに笑う。

GM:待機していたアッシュくんの手番です。
アッシュ:マイナー無し、メジャーで全力コンボ。
アッシュ:Allumez le moteur:コンセントレイト:ウロボロスLv4+シャドーテンタクルスLv1+アームズリンクLv4+ライトニングリンクLv3+ミカヅチLv2+バリアクラッカーLv2
アッシュ:C値7、射程10m、判定D+4、攻撃力+12、ダメージ+3D、HP-5、侵蝕値+19
アッシュ:アッシュ・ノイ・ジラードの侵蝕率を19増加 (148 → 167)
アッシュ:そしてNPCカードのハミースも使用!ダイスジャラジャラ!
ハミース:ジャラれジャラれ!
アッシュ:29dx7
DoubleCross : (29DX7) → 10[1,1,1,2,2,2,3,3,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,9,9,9,9,9,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,2,2,3,4,4,5,5,5,6,8,9,9,9]+10[4,5,7,7]+2[2,2] → 32

アッシュ:回んねー!
ベルナデット:11dx+6 ドッジ
DoubleCross : (11DX10+6) → 9[1,1,2,2,2,2,2,4,9,9,9]+6 → 15

ベルナデット:《勝利の女神》Lv6。 達成値+18
デュバリー:ウワーッ
ベルナデット:33で回避。
アッシュ:覚悟を決めました。先生のロイスをタイタス昇華して達成値上乗せします。
サブGM:OK。いいでしょうノイ・ジラード
サブGM:来なさい
アッシュ:32+1d10
DoubleCross : (32+1D10) → 32+1[1] → 33

アッシュ:うっそだろ
デュバリー:ヒエ……
サブGM:ウワ~ッ
GM:オボボボボボ
クレア:アワワワワ……
リッケンバッカー:《グラビティバインド》LV6
リッケンバッカー:判定達成値-18 ラウンド1回
ルカ:リ…リッケンバッカー様!!
ベルナデット:そんな……
リッケンバッカー:ベルナデットのドッジ達成値を-18します
ベルナデット:達成値15。命中です。
ベルナデット:ダメージを。
アッシュ:4d10+11+12+12+3d10
DoubleCross : (4D10+11+12+12+3D10) → 25[6,5,8,6]+11+12+12+20[8,4,8] → 80

アッシュ:装甲・ガード無視!
ベルナデット:残りHPは4です。戦闘不能になり、
ベルナデット:《ラストアクション》Lv2。
ベルナデット:即座にメインプロセスを行う。
ベルナデット:マイナーなし、メジャーで
ベルナデット:マティアスに《アドヴァイス》Lv4。
ベルナデット:次のメジャーアクションのC値-1、ダイス+4個。
ベルナデット:復活はありません。そのまま倒れます。

アッシュ:「……先生、男の趣味悪いね」
ベルナデット:「……安い挑発を挟めなんて」
ベルナデット:「教えたつもりはないけれど」
アッシュ:「いや?挑発っていうか単純な感想」
アッシュ:「アイツ、もう先生のことも見えてないだろ」
アッシュ:幾つもの戦場を見てきた。幾人もの戦士と出会ってきた。
アッシュ:その経験の中で、薄らと理解したことがある。
アッシュ:オーヴァードは超人だ。その肉体は人の強度を優に超え、化け物とさえ呼ばれる。
アッシュ:だけど、オーヴァードも人間だ。その心は人のそれとさして変わらず、あるいは肉体より簡単に壊れる。
アッシュ:そうして壊れたオーヴァードは、どこまでも孤独になる。
アッシュ:こちらと話しているようで、その心は欠片も動かない。自分だけで完結してしまうから。
ベルナデット:「……そんなことはない」
ベルナデット:「見えているだけ。見えるべきでないものまで」
アッシュ:「あっそ」
アッシュ:だからきっと、目の前のこの人はまだ壊れてない。
アッシュ:壊れたやつに付き合って、こんな地獄に身を投じているんだろう。
アッシュ:「なら、先生」
アッシュ:「一回寝てなよ。先生まで見えないものが見えだす前に」
アッシュ:展開していた影が、一瞬で黒から色を変える。眩く目を焼く蒼に。
アッシュ:剣を振るったのか、影が溢れ出したのか。それも分からない速度で、青の奔流が彼女を襲った。
ベルナデット:”鉄王”に刺さったままの剣の代わりに、小さなナイフを取り出している。
ベルナデット:その激流を避けきるのではなく、致命だけを避けて前へ。
ベルナデット:身を焼かれながら、オーヴァードの再生力を頼みに、そのまま彼に肉薄する。
ベルナデット:「戦いに生きる寄辺を――縁を結ぶ君と」
ベルナデット:「あの人の間に、どれほどの違いがあるというの」
アッシュ:「色々あるよ。例えば」
アッシュ:「有能なオペレーターがバックについてるとか」
アッシュ:ナイフに対応をする気はない。自身が刺されてでも捉えるつもりで影を伸ばす。
ベルナデット:「周りが支えているからでしょう」
ベルナデット:「君もいずれ壊れる」そのまま剣の間合いよりも懐に詰めて。「いや」
ベルナデット:「今壊します」
ベルナデット:その影よりも早く、首を狩る動きが届
リッケンバッカー:──地から天を衝くように、巨大な漆黒の柱が立ち昇る。
リッケンバッカー:壮絶な重力の凝縮体が、ベルナデットの動作を拘束する。
ベルナデット:「……!?」
マティアス・アドルフソン:「ベルナデット!!」
ベルナデット:(この位置は、アイギスの他の誰にも……)
ベルナデット:遅れて見上げる。
ベルナデット:「……リッケンバッカー……!」
アッシュ:「……」
アッシュ:重力場に目を見開きながらも、影の動きは止まらない。
アッシュ:刹那の隙を縫い付けるように影がベルナデットを縛り上げ――。
アッシュ:雷がその意識を焼き切るようにスパークする。
ベルナデット:「ガッ……アアッ……!」
ベルナデット:それを受けてなお、まだ。
マティアス・アドルフソン:「ベル……!!」
マティアス・アドルフソン:血相を変えて駆け寄り、崩れ落ちそうになる身体を抱き留める。
ベルナデット:焼け焦げ、崩れ落ちそうになりながら、抱き留められて。
ベルナデット:「……マット」
マティアス・アドルフソン:「ベル……!しっかりしてくれ、ベル!!」
ベルナデット:「……逃げて」
ベルナデット:「……貴方、だけでも……」
マティアス・アドルフソン:「君を置いて行ける訳がないだろう!!」
ベルナデット:「……逃げて」
ベルナデット:「……もう、戦わなくていい」
マティアス・アドルフソン:「……何を……」
ベルナデット:それきり、ふつと気を失う。
マティアス・アドルフソン:「………………」
マティアス・アドルフソン:ベルナデットを横たえて、ゆっくりと立ち上がる。
マティアス・アドルフソン:その周囲で、旋風が渦を巻き、大気がごうごうと荒れ狂い始める。
マティアス・アドルフソン:「……大丈夫だよ、ベルナデット」
マティアス・アドルフソン:「一緒に帰るんだ、皆で」
マティアス・アドルフソン:「あの家へ」

GM:クリンナップ
GM
GM:ラウンド3
GM:セットアップから
ギル:何もないです
クレア:なし!
マティアス・アドルフソン:なし
ルカ:ないです!
アッシュ:今回はなし!
デュバリー:これは……行動値に委ねるか。なし
リッケンバッカー:なし
エンゲージ []内は行動値



マティアス[29]ルカ[6]

(10m)

アッシュ[7]クレア[12]
デュバリー[4]ギルトレット[0]

(35m)

リッケンバッカー[60]



GM:イニシアチブ 行動値60 リッケンバッカーの手番です
リッケンバッカー:待機します

リッケンバッカー:黒い影が、不意にぴたりと動きを止める。
リッケンバッカー:その場の全員を即座に鏖殺出来るほどの暴力を有しているはずのオーヴァードは、不可解にそのまま動こうとしない。
ミルシュカ:『……“リッケンバッカー”?』
ミルシュカ:無線から怪訝な声が聞こえてくる。
ミルシュカ:『どうしました?トラブルですか、“リッケンバッカー”』
リッケンバッカー:「…………」
リッケンバッカー:答えは無い。人型に切り取られた闇そのもののような男は、そのまま黙り込んでいる。

GM:行動値29 マティアスの手番です
マティアス・アドルフソン:マイナー《バトルビート》Lv7
マティアス・アドルフソン:メジャー《コンセントレイト:ハヌマーン》Lv5《音速攻撃》Lv7《吠えたける爪》Lv9《超振動閃》Lv7《かまいたち》Lv3《獅子奮迅》Lv7
サブGM:4人のエンゲージを攻撃。
ギル:やだ~
マティアス・アドルフソン:28dx6+7
DoubleCross : (28DX6+7) → 10[1,1,1,1,1,2,2,2,3,3,3,4,5,5,5,5,7,8,8,8,8,9,9,9,9,10,10,10]+10[1,2,2,2,2,6,8,8,8,9,9,9]+10[2,3,4,5,5,8,10]+10[5,9]+10[10]+10[7]+10[8]+5[5]+7 → 82

クレア:ヤッバ
デュバリー:めちゃくちゃ乗り気じゃん!
ギル:彼女の言葉でやる気出しすぎ
アッシュ:その運こっちに分けてくれ
アッシュ:リア不!
クレア:ドッジするぞ
クレア:5dx+1>=82
DoubleCross : (5DX10+1>=82) → 9[4,5,5,7,9]+1 → 10 → 失敗

クレア:むりむりむ!
ギル:回避キング
ギル:4DX
DoubleCross : (4DX10) → 10[2,8,8,10]+1[1] → 11

ギル:しゅん
デュバリー:一応ドッジしてやるか……
デュバリー:4dx+1>=82
DoubleCross : (4DX10+1>=82) → 9[3,4,9,9]+1 → 10 → 失敗

デュバリー:メジャーアクション放棄。アッシュくんをカバーします
アッシュ:助かる!
マティアス・アドルフソン:9d10+15 装甲無視
DoubleCross : (9D10+15) → 32[2,3,2,2,2,3,8,7,3]+15 → 47

ギル:痛いよママ……
ギル:リッケンバッカーくんのロイスを昇華して復活しましょう。なんだかんだやばくなってきたな
デュバリー:当然耐えきれない。アッシュ・ノイ・ジラードのロイスをタイタスにして昇華、復活します。
クレア:死!ギルトレッドさんのロイスを昇華して復活します

マティアス・アドルフソン:「ベルナデットを連れて撤退する。援護してくれ、皆」
マティアス・アドルフソン:ハリケーンの暴風圏に入ったかのような嵐の中で、静かな声が響く。
マティアス・アドルフソン:「マイク」
マティアス・アドルフソン:見えざる銃撃が、
マティアス・アドルフソン:「ベティ」
マティアス・アドルフソン:斬撃が、
マティアス・アドルフソン:「リィシェン」
マティアス・アドルフソン:狙撃が、次々にアイギスの面々に襲い来る。
マティアス・アドルフソン:まるで本当に、兵士の一団を相手にしているかのような波状攻撃。
マティアス・アドルフソン:「包囲を突破して脱出する。遅れるなよ、皆」
ギル:鉄王がよろめく。ギル自身も銃撃を受け、体の一部が弾ける。だが退かない。
ギル:「遅れているのは君だけだよ、マティアス」
クレア:「……"リッケンバッカー"は例外として」幾つかを弾くが、絶え間なく放たれる弾丸を受け膝をつく
クレア:「一人のオーヴァードが出せる出力じゃない。やはり彼も……」
クレア:倒れたままのジョニーをちらりと見て呟く。
デュバリー:ざあ、と波飛沫を立てて、木々が渦巻く。攻撃の嵐に抗い、それを阻む。
デュバリー:自らの本体とともに、アッシュの身体も。森と一体化しそれを操作するデュバリーには、フィードバックとしての痛みが来ていたが、今はそれが欲しかった。
デュバリー:……『不安』があった。漠然としたその感情を一言に表すなら、『不安』としか言いようがなかった。
デュバリー:デュバリーという定義された枠の内から人と森の狭間に流れ込んだ彼女は、アッシュとベルナデットの交戦をよく見ていた。森として、全方位から。
デュバリー:決して直接の戦闘に秀でる訳ではない。ベルナデットのことも、アッシュのことも、その戦いのすべてを知っているわけではない。
デュバリー:だから、人間の頭脳が得意とする論理を重ねた推測ではなく、ありのままの観察からの予想として……
デュバリー:……もしも"リッケンバッカー"の横槍がなかったならば……
デュバリー:アッシュ・ノイ・ジラードは勝っていたのか?
デュバリー:――彼は不敗であったか?
デュバリー:そんな疑念が、上手くまとまらなかった髪のように、思考を厭に引っ張っていて。
デュバリー:だから今は、その防衛による受けるが、泥濘を洗い流してくれるシャワーのように心地よい。
デュバリー:だから今は、その防衛による受ける痛みが、泥濘を洗い流してくれるシャワーのように心地よい。
デュバリー:……そして攻撃が止み、木々もまた元の位置へ。水面が右に左に波を打つ。
デュバリー:「……もう少し」
デュバリー:「あと一押しのはず」

GM:行動値12 クレアくんの手番です
クレア:マイナーで戦闘移動。マティアスさんのエンゲージに接敵。
クレア:《カスタマイズ》LV4《コンセントレイト:モルフェウス》LV4《魔弾の射手》LV4
クレア:日本刀2個を使用してマティアスさんに射撃攻撃。プロセス後武器を破壊!
クレア:12dx7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[1,1,2,6,6,6,7,8,9,9,10,10]+10[2,3,4,5,6,10]+10[8]+10[7]+10[7]+5[5]+4 → 59

クレア:やっとダイスがデレた
ルカ:良い出目~~
マティアス・アドルフソン:《復讐の刃》Lv5
クレア:やっぱりあるのかよ!
マティアス・アドルフソン:ありえざる存在で取得したエフェクト。
マティアス・アドルフソン:10dx7+8
DoubleCross : (10DX7+8) → 10[1,1,2,3,4,4,5,7,9,10]+10[1,2,9]+4[4]+8 → 32

クレア:ダメージ出します
クレア:6d10+38 装甲有効
DoubleCross : (6D10+38) → 38[7,8,1,7,5,10]+38 → 76

マティアス・アドルフソン:4d10+20
DoubleCross : (4D10+20) → 29[8,9,4,8]+20 → 49

マティアス・アドルフソン:残りHP1。耐えられません。
マティアス・アドルフソン:復活もこれ以上なし。戦闘不能。
クレア:こちらもHP0
GM:全てのエネミーが戦闘不能になりました。
GM:戦闘終了です。
クレア:クレア・アップルシードの侵蝕率を10増加 (137 → 147)

クレア:「……ギル。次弾の装填までに間に合うか?」
クレア:飽和攻撃を維持しながらジリジリと後退するマティアスを目で追いながら、隣に問いかける。
ギル:「気を使わなくていいよ、クレア。ここは戦場だ」
ギル:「少しでも早く、彼をこの戦いから開放してやってくれ」
クレア:「……気を使ったつもりはない。この嵐の中で最も確実に敵を射抜けるのは"鉄王"の主砲だ」
クレア:「……けど、わかったよ」
クレア:「君がそう望むなら、自分の出来る限りで応えよう」
ギル:「僕の知っている狙撃手は、どんな嵐の中でも弾を外さないけれどね。……頼んだ、クレア」
クレア:「努力しよう」言葉と同時に、上空から赤熱した金属の杭が降り注ぐ。先程の攻撃でも隠していた最後の奥の手
クレア:しかしそれは、マティアスが起こした嵐の中ではろくに狙いをつけられない。
クレア:敵の大きく手前に落ちる弾頭が、地に落ちる前に爆発する。
マティアス・アドルフソン:「く……!」暴風で弾頭と爆風を逸らし、自分とベルナデット、それに何も無いいくつかのポイントを防御する。
クレア:わずかに一瞬、暴風と爆風が打ち消し合って無風の空間が生まれる。すかさずその中へ飛び込む。
クレア:「主義には反するが」最後の力を振り絞り、一息で距離を詰める。
クレア:「撃つだけで当たる所から撃たせてもらう」
マティアス・アドルフソン:「……!」瞬時にナイフを逆手に回転させ、刺突で迎撃する、が────。
クレア:僅かに防御リソースが分散したことで、一手早く、マティアスの眼前までたどり着いた
クレア:ナイフの刺突と交差するように、即席で錬成した鏃が撃ち出される。
マティアス・アドルフソン:「が、っ……」
クレア:威力こそ小さいが、オルクス因子を浸透させた魔弾は、僅かに肉体に喰い込みさえすれば
クレア:その瞬間に、最大限に人体を破壊する形状に変質する。
クレア:無数の棘となって飛び散った弾丸が、マティアスの胴を大きく刳り飛ばした。
マティアス・アドルフソン:腹部を貫かれ、ぼたぼたと夥しい血を流す。足元の透明な水が、赤色に染まっていく。
マティアス・アドルフソン:「ぐ…… ぁ……っ……」
クレア:「……君が、もう戻れないとしても」
クレア:マティアスのナイフは首筋を掠めていた。吹き出す血を押さえながら言葉を紡ぐ
クレア:「別れの言葉くらいは、かけてやるべきだ」
クレア:「家族……に……」最後まで言えず、その場に倒れる。
マティアス・アドルフソン:ベルナデットを抱えたまま、共に逃れようと覚束無い足取りで数歩後ずさり。
マティアス・アドルフソン:やがて力尽き、ばしゃり、と波を立てて膝が折れる。
マティアス・アドルフソン:「…………」
マティアス・アドルフソン:震える手を伸ばし、ベルナデットに触れる。白い頬に血の跡が残る。
マティアス・アドルフソン:「……すまないね、ベルナデット」
マティアス・アドルフソン:「迷惑ばかり……掛けてしまった」
マティアス・アドルフソン:荒い呼吸で、途切れ途切れの言葉を口にする。
マティアス・アドルフソン:「……僕なんかと……ずっと一緒に居てくれて……」
マティアス・アドルフソン:「……ありがとう」
マティアス・アドルフソン:静かに、俯くようにして。
マティアス・アドルフソン:それきり動かなくなる。
ミルシュカ:『……“Hamingja”、マティアス・イェスタ・アドルフソンの戦闘不能を確認』
ミルシュカ:『残存敵戦力、無し』
ミルシュカ:『……戦闘終了です。お疲れさまでした』
ギル:近づき、「……」蹲るマティアスの体を横たえる。
ギル:「……お疲れ様、マティアス」

GM
GM:バックトラックです。
GM:Eロイスはこちらです

マティアス・イェスタ・アドルフソン
Eロイス「ありえざる存在:復讐の刃」
Eロイス「ありえざる存在:黒の鉄槌」
Eロイス「妄念の姿:迎撃する魔眼」
Eロイス「妄念の姿:陽炎の亡霊」
Eロイス「妄念の姿:道化の出し物」

ジョニー・アップルシード
Eロイス「拒絶の結界」
Eロイス「拒絶の結界」
Eロイス「拒絶の結界」
Eロイス「拒絶の結界」
Eロイス「拒絶の結界」
Eロイス「拒絶の結界」


GM:計11個 振りたくばお振りなさい
ギル:振っちゃお~
クレア:勿論ふるぜ!
ルカ:ふるふる!
アッシュ:当然振ります
ギル:148-11d10
DoubleCross : (148-11D10) → 148-45[1,5,1,2,3,3,8,5,1,10,6] → 103

ギル:うむ……
ルカ:148-11d10
DoubleCross : (148-11D10) → 148-57[8,4,2,2,4,8,6,8,5,2,8] → 91

ルカ:残り3つ 1倍振り
ルカ:91-3d10
DoubleCross : (91-3D10) → 91-17[6,8,3] → 74

ルカ:5点帰還!
アッシュ:167-11d10
DoubleCross : (167-11D10) → 167-69[9,4,6,6,3,5,4,9,6,7,10] → 98

アッシュ:ここで出目爆発するじゃん
アッシュ:嬉しいは嬉しいけどもっと早くしてほしかった……残り2で素振り!
アッシュ:98-2d10
DoubleCross : (98-2D10) → 98-13[4,9] → 85

アッシュ:5点!
クレア:147-11d10
DoubleCross : (147-11D10) → 147-57[8,10,9,6,9,7,1,1,3,1,2] → 90

クレア:残ロイス2 等倍振り
クレア:90-2d10
DoubleCross : (90-2D10) → 90-17[9,8] → 73

クレア:5点帰還!
デュバリー:減り過ぎるけど
デュバリー:さすがに振らないという選択肢はない
デュバリー:127-11d10
DoubleCross : (127-11D10) → 127-61[4,10,10,6,8,1,4,7,6,4,1] → 66

デュバリー:倍振り
デュバリー:66-4d10
DoubleCross : (66-4D10) → 66-17[5,4,7,1] → 49

デュバリー:3点
GM:戦艦ルイジアナの娯楽室の効果も使えますが……いりませんね
デュバリー:49-3d10
DoubleCross : (49-3D10) → 49-17[2,8,7] → 32

デュバリー:娯楽室分も使っていつものデュバリーまで戻ってきました
ギル:念の為に欲しいかも
ギル:ということで残りロイス2つと娯楽室3つ分で振るね
ギル:103-5d10
DoubleCross : (103-5D10) → 103-23[2,4,3,9,5] → 80

ギル:いい感じです。ありがとう。5点です
GM:通常5点、シナリオ10点

マティアス・イェスタ・アドルフソン
Eロイス「ありえざる存在:復讐の刃」
Eロイス「ありえざる存在:黒の鉄槌」
Eロイス「妄念の姿:迎撃する魔眼」
Eロイス「妄念の姿:陽炎の亡霊」
Eロイス「妄念の姿:道化の出し物」

ジョニー・アップルシード
Dロイス「複製体」
Eロイス「拒絶の結界」
Eロイス「拒絶の結界」
Eロイス「拒絶の結界」
Eロイス「拒絶の結界」
Eロイス「拒絶の結界」
Eロイス「拒絶の結界」

バウンティ

ミドル
・兵士(アサルトライフル)、兵士(火炎放射器)を倒す…2点
・IS-2を破壊する…3点
・2ラウンド以内に勝利する…3点

クライマックス
・敵の全滅……10点
・“???”の正体判明……5点


GM:え~~……
GM:50点…………??
サブGM:やば
アッシュ:ヤッバ
ルカ:ヤバ…
クレア:すご
デュバリー:ワア……
ギル:わーい
GM:に……侵蝕分を足してください
アッシュ:55点!
クレア:55点!
ギル:55点です
デュバリー:倍振り、2点な気がしてきた。52点?
ルカ:55点!
ギル:3点だヨ……
アッシュ:倍って3じゃなかったですっけ
ルカ:倍は3点だよ~
クレア:3点であってるよ
デュバリー:3点だった なぜ2点だと思った? 言ってみろ……
デュバリー:53点です!
GM:OK みんな持ち帰って食べてください
ルカ:いただきます! 今日はごちそうだ~~
デュバリー:ありがとうございます これで給料日まで持ちます
クレア:ありがとうございます!新鮮なうちに食べます!!
アッシュ:ありがとうございます。どう料理しようかな~
GM:また前回の分と持ち越しで、戦艦ルイジアナの強化に24ポイント使用可能です。

戦艦ルイジアナ
5ポイントで1LV上昇 最大LV3

・娯楽室 LV3
バックトラック時ダイス+(LV)個
・医務室 LV0
シーン終了時HPを(LV)D回復してよい。
・厨房 LV0
戦闘中メジャー判定ダイス+(LV)個
・弾薬庫 LV0
調達判定達成値+(LV×2)
・主砲 LV0
(LV)分メラニーの機嫌が良くなる。


GM:考えておいてね
ルカ:考えよう
ギル:厨房いいね
サブGM:主砲!
クレア:厨房弾薬あたりいいかもね
デュバリー:弾薬庫がいいかな……
アッシュ:そこ二つを2レベずつとかもアリかも
ルカ:厨房LV2、弾薬庫LV2 に上昇させます~
GM:OK~
GM:4ポイント繰り越しになります



GM:激しい戦闘が終わり、マングローブに静けさが戻ってくる。
GM:美しい原生林だった場所は、今や辺り一面壮絶な破壊跡が刻み込まれていた。
ルカ:「………」獣化した半身が再び砂塵化し、通常のそれに戻っていく。
リッケンバッカー:「……ああ、俺だ。今終わったところだ」
リッケンバッカー:「予定通りに迎えを頼む。おう、それじゃあよろしく」
リッケンバッカー:帰りの輸送機に連絡しているのだろう、無線に語り掛けて
リッケンバッカー:全身を包んでいた重力防御が霧散していく。
リッケンバッカー:姿を現すのは大柄な男。短髪に、鍛えられた分厚い身体。歳は四十代ほどに見える。
リッケンバッカー:兵士というよりも、木こりとでも言われたほうがしっくり来そうな雰囲気だ。
リッケンバッカー:「よう、アイギスの諸君」
リッケンバッカー:片手を上げて気軽な様子で声を掛けてくる。
リッケンバッカー:「聞いてたよりやるじゃないか。随分助かったぜ」
ルカ:「…案外、普通っぽいな…」素直な感想をそのまま呟く。
リッケンバッカー:「はっはっは!よく言われるんだ」大声で笑う。
クレア:「……ケホッ……」仰向けに倒れたまま、視線だけを男に向ける。
クレア:「………」しきりに自分の顔を触って
クレア:(……似てないな)
デュバリー:「"リッケンバッカー"に『助かった』だって」「自慢できるね」
ギル:「社交辞令だよ、デュバリー。こちらこそ助かった。礼を言う」
ギル:「次も味方であることを祈るよ」
リッケンバッカー:「ははは!そりゃあ俺もさ。“鉄王”とやり合うのは骨が折れそうだ」
アッシュ:「……」 やり取りを横目に、特に何を言う訳でもなく気を失っているベルナデットを回収に行く。
ルカ:「……。あのさ」ギルと語り合う彼を眺めた後、声をかける。
ルカ:「あんたに、ごく個人的な質問していい?」
リッケンバッカー:「おう、何だい?」
ルカ:「あんた、世界で一番強いオーヴァードなんだろ」
リッケンバッカー:「一応、そんな風に言われてるな」
ルカ:「…あんたは、何のために戦ってんの?」
リッケンバッカー:「ふむ……」髭の生えた顎をさすって。
リッケンバッカー:「そんなこと、聞いてどうするんだ?」
ルカ:「どうもしない。単なる興味」
ルカ:「英雄って言われてる奴らが、何を考えてんのか知りたいだけ」
ルカ:不貞腐れたような、ぶっきらぼうな口調で返す。
リッケンバッカー:「はは!英雄なんて柄じゃあないが、まあ、そうだな……」
リッケンバッカー:「そりゃあ、故郷の為さ」
ルカ:「……」サングラス越しに目を細める。「……教科書みたいな答え」
リッケンバッカー:「故郷の家族や友人を守りたい。生まれ育った景色を、これから生まれてくる子供らに残したい」
リッケンバッカー:「普通の、人間の兵士と何も変わらないさ」
リッケンバッカー:「それが俺にとっちゃ、何より大事な理由だ」
ルカ:「…そうか」愉快そうな表情をしている。
リッケンバッカー:「フィンランドはいい国だ。お前さんもいつか来るといい。その時は歓迎しよう」
ルカ:「はは。どうも。たらふく肉料理が食いたい」
リッケンバッカー:「ご馳走しよう。それにしてもこの国は蒸すなあ、北国育ちにはこたえるよ」ぱたぱたと胸元を仰ぐその姿は、酒場にでもいそうなごく普通の男にしか見えない。
リッケンバッカー:「それじゃあまた会おう、アイギスの諸君。次も味方でいられることを願ってるよ」
リッケンバッカー:じゃぶじゃぶと水音を立てながら、悠然と歩き去っていく。
ルカ:その背中を見送る。(…さっきまで)
ルカ:(何両もの戦車をスクラップにしてたとは思えないよな。あの顔で)
ルカ:視線を動かす。先ほど返答もしなかったフランスの英雄を見比べて、眉をひそめた。

GM:倒れ込んだクレアの耳に、誰かの声が響いてくる。
ジョニー:「……クレア」
ジョニー:「おい、クレア……」
クレア:「……?」
ジョニー:「ゴホッ……」
クレア:肘をついて顔を上げて「ジョニー……?」
ジョニー:「……おーい……早く来いっての……」
ジョニー:転がったままのジョニーが声を発している。
ジョニー:「マジで死んじまうぞ……」
クレア:「ジョニー……!お前……!」
クレア:立ち上がれないままの体を這わせてジョニーに近づく。
ジョニー:「ゲホッ……!ぐ……」
クレア:「正気に戻ったのか……!?体は……?リザレクトはまだ……」
ジョニー:「ちょい待て……クレア、ちょい良いか」
ジョニー:傷付いた自分の左腕を掲げる。
ジョニー:「こっち取ってくれ」
クレア:「……っ」抱き起こそうと伸ばしていた手を一度止めて
クレア:「それは……」
ジョニー:「うん?ああ……違う……いや違くもねーんだけど……」
ジョニー:「とりあえず切ってくれるか?そろそろ意識ヤバそうだ」
ジョニー:よく意味の分からないことを言って、左腕を差し出す。
クレア:「切るって……どういう意味だ」
ジョニー:「話すと長くなんだよ……とりあえず頼むわ」
クレア:そう問いかけながらも、震える手はジョニーの左腕へと伸びていく。
ジョニー:「大丈夫、俺の腕じゃない」
クレア:「知っている。だが兄弟の腕ではあるはずだろ……いや」
クレア:「いい、わかったよ。君は昔から」
クレア:ジョニーの左腕を握る「僕が何を言っても自分の思い通りにする奴だった」
クレア:「これで満足か?」
クレア:力を込めて引っ張る。それだけで、継ぎ接ぎの左腕は切り離された。
ジョニー:「サンキュー……これでしばらく持ちそうだ」痛みもないのだろう、大きな反応もなく息を吐く。
ジョニー:それから、じっとクレアを見つめる。
ジョニー:「……強くなったな、クレア」
ジョニー:「ビビったぜ、正直」
クレア:「君がそれを言うのか」呆れたように嘆息して
クレア:「驚いたのは僕の方だ。強さ以前に、あの姿も、振る舞いも」
ジョニー:「ゴホッ…… へ、へへ……」喀血しながら笑みを浮かべる。
ジョニー:「悪い……色々あってな。全部話してる時間は無さそうだ」
ジョニー:「それより、アレ」
ジョニー:「まだ持ってるか?」
クレア:「……これか?」胸元のロケットから紙片を取り出す。
ジョニー:「それだ……いくつ埋まった?」
クレア:「……外の世界は、思った以上に色々な出来事の連続だった」
クレア:「檻の中で育った自分たちの想像できることなんて、その中のほんの一欠片だったよ」紙を広げる
クレア:「あと一つだ。それも今日で……」紙に羅列された項目は、殆どに二重線が引かれている。
ジョニー:「……凄いな」震える手でそれを見る。瞳は少年の輝きを帯びて。
ジョニー:「海を見たのか。船も?」
クレア:「見たよ。船にも乗った。というか、住んでいる」
ジョニー:「何だそりゃ、住めるのか、船って?」
クレア:「戦艦だからな。少し揺れるが、慣れれば心地良い」
ジョニー:「……すげえな……」
クレア:「厨房を使う奴も少ないから菓子も作り放題だ。あいにく今は……」ポケットをまさぐるが
クレア:「持ち合わせがないけどな」
クレア:「……一度、君に食べさせてやりたかった」
ジョニー:「ああ、残念だよ」笑って
ジョニー:「……もう、クレアのほうがよっぽど大人だ」
ジョニー:「悪い。俺の方は……全然ダメだ」
ジョニー:懐から震える手で、くしゃくしゃの紙片を取り出す。
ジョニー:項目はあの日のまま、一つも埋まっていない。
クレア:「……」
ジョニー:「……残りもお前に任せていいか?」
クレア:「……いいわけがないだろ」
ジョニー:「頼むよ……」困ったように苦笑する。
ジョニー:「分かるだろ。もう……俺じゃ出来そうにない」
クレア:「君の見通しはいつも甘すぎる。あの日だって、君は今生の別れのつもりだったんだろうけど」
クレア:「現に今日こうして……」
クレア:「……」それ以上言葉を続けられない
ジョニー:「……」
ジョニー:「……こいつはもう、叶ったな」
ジョニー:『Meet Rickenbacker』の項目を指で示す。
クレア:「……ああ」
クレア:地面に溜まった血を親指に塗って
クレア:その文字の上に、赤く線を引く。
ジョニー:「……おっと」
ジョニー:途中まで消したところで、その手を掴む。
クレア:「……?」
ジョニー:「あいつ……俺らが想像してたより、ずっと強かったな」
ジョニー:「滅茶苦茶だ、マジで」
クレア:「……まったくだ」
ジョニー:「でも……現実だった」
クレア:「ああ、君の言う通りだったよ」
クレア:「"リッケンバッカー"は、桁違いに強くて、味方であれば最高に頼れる、それできっと」
クレア:「故郷の人々にとっては、底抜けに優しい男なんだろう」
クレア:「君が昔言った通りだ。ただ……」
ジョニー:「俺とは似てない?」
クレア:「ああ」くすりと笑って
クレア:「男前とは言えなかったからな」
ジョニー:「だよな。あんなおっさんだとは思わなかったぜ」笑い返す。
ジョニー:「……"リッケンバッカー"は、あいつらが用意した、造り物の目標なんかじゃなかった」
ジョニー:「だから……」
ジョニー:指先から血文字で、『Meet』まで消された項目に、新たな目標を書き足す。
ジョニー:『Beat Rickenbacker』
ジョニー:『リッケンバッカーを倒す』。
クレア:「……」
ジョニー:「新しい目標だ」
ジョニー:「お前ならやれるさ、クレア」
クレア:その赤い文字を暫く見つめて、観念したように手に取る。
クレア:「『リッケンバッカーを倒す』……か」
クレア:「最後だと思って、随分な無茶を言ってくれるな……」
クレア:「いや、最後まで……か」
クレア:「ジョニー、一つだけ訂正してやる」
ジョニー:「ん?」
クレア:自分が持っていた紙片を広げる。
クレア:「最後に一つ残ってるって言っただろ」
クレア:外に出たら達成すべき目標を書いた紙。大目標である『Meet Rickenbacker』は、その中央に大きく書き殴られていて。
クレア:その文を割るように、紙片は半分に破られていた。
クレア:「正しくは、こうだ」
クレア:紙片を重ねる。
クレア:『We Beat Rickenbacker』
ジョニー:「……」
ジョニー:僅かに瞠目して、紙片からクレアの顔へと視線を移す。
クレア:「やってやるさ、ジョニー。君がたとえ隣にいなくても」
クレア:「自分が、連れて行く」
クレア:「自分たちが、リッケンバッカーを倒してやる」
ジョニー:「ああ……」目を細めて頷く。
ジョニー:「……ありがとな…… ……いや」
ジョニー:「……やろうぜ、クレア」
ジョニー:そう言って、血に塗れた拳を突き出す。
クレア:「ああ」突き出された拳に、自分の拳を合わせて
クレア:「今度こそ、ずっと一緒だ」
ジョニー:歯を見せて笑って、それから激しく咳き込む。
ジョニー:限界が近いのだろう。血の気の失せた顔でクレアを見る。
ジョニー:「……いいか……クレア。よく聞いてくれ」
クレア:「……ああ」
クレア:もういい、という言葉を飲み込む。
ジョニー:「ディスコルディア社あいつらは……俺らが思ってたのより、ずっとヤバいことをしようとしてる」
ジョニー:「俺達の計画は、ほんの初歩か……ごく一部でしか無かったんだと思う」
ジョニー:「止めないと……きっと何か、まずい事が起きる」
クレア:「……わかった」
クレア:「止めればいいんだな」
ジョニー:「ああ……頼む」
クレア:「いいさ、リッケンバッカーを倒すよりは簡単な仕事だ」
ジョニー:「……それから……」
ジョニー:その目を、遠巻きに君達を見守っていた一人の少女に移す。
エミリア:「……?」
エミリア:視線がぶつかって、戸惑いの表情を浮かべる。
クレア:「……」視線を追って
クレア:「……エミリアがどうかしたのか?」
ジョニー:「……あの子は……どうしたんだ?」
ジョニー:「何で一緒に居る?」
クレア:「……拾った。満州で一人でいるのを仲間が見つけて」
クレア:「その場で保護した。今は、アイギスの一員だ」
ジョニー:「……満州?そうか……」
ジョニー:「じゃあ、偶然なんだな」
クレア:「……どういう意味だ?彼女について何か知っているのか?」
ジョニー:「……」視線を動かす。今度はエミリアだけでなく、アイギスの面々を見て。
ジョニー:「……何も聞いてないのか?」
クレア:「彼女自身、何も覚えていないんだ」
ジョニー:「……成程。それは……」息を吐く「……丁度いい」
ジョニー:「……あの子を、守ってやってくれるか」
ジョニー:「アイギスって言ったな。お前の仲間みんなで」
クレア:「……君は本当に」
クレア:「肝心の理由を飛ばして、頼みごとばかりしてくるな」
ジョニー:「でも、聞いてくれるんだろ?」
クレア:「そういうところが……」諦めたように言葉を切って
クレア:「……当然だ」
クレア:「彼女を守るんだろ?アイギスの皆で」
クレア:「そんなもの、通常業務の範疇だ」
ジョニー:「……本当に……」
ジョニー:無二の親友を、あるいは弟を見る兄のような目をして笑う。
ジョニー:「……強くなったな。クレア」
クレア:「……強くなんかない」
クレア:「君が言った通りにしてきただけだ」
クレア:「生きるために戦い抜く覚悟を、強さというのなら」
クレア:「きっと、今を生きている人間は皆強いんだと思うよ。ジョニー」
ジョニー:「……そうかもしれないな……」
ジョニー:「……生き戦ってくれ、クレア」
ジョニー:「お前が戦い続ける限り、俺達も一緒にいる」
ジョニー:「……今度こそ」
ジョニー:「本当にさよならだ、兄弟」
クレア:「……一緒にいるって言ってすぐさよならって」
クレア:「どっちなんだよ。馬鹿」仕方なさそうに笑う
ジョニー:「……本当だな」つられて笑って。
ジョニー:「……それじゃあ」
ジョニー:「またな、兄弟」
クレア:「ああ、またな。だから今は」
クレア:血まみれの頬に触れる。弱まっていく鼓動が手から伝わる。
クレア:「おやすみ。兄弟」
ジョニー:微笑を浮かべた安らかな表情で、ゆっくりと目を閉じる。
ジョニー:それきり、その瞼が開かれることはなかった。



【ED/デュバリー(A)】

GM:政府軍の主要拠点が破壊され、何より港を奪回し補給路を取り戻したことで、ビアフラは危機的状況を脱することとなった。
GM:これ以上の戦争は双方にとって無益と判断され、内戦は休戦に向かうこととなった。
GM:ビアフラの独立は保留とされたが、地区の分割もまた白紙とされた。
GM:開戦前の形に戻ったとも言えるが、実際に失われたものは、あまりにも大きかった。
ナイジェリア エヌグ
オジュク:「……今回は、本当にありがとうございました」
オジュク:政府軍に制圧されていた、かつてビアフラの首都だった都市、エヌグ。
オジュク:半壊した基地の指令室で、オジュクが深々と礼をする。
オジュク:「皆さんの協力が無ければ、あと何十万の民が飢え死にしていたか分かりません」
デュバリー:「あんまりかしこまらないで。正式な挨拶の人はまた後でくるだろうから」
デュバリー:この国で入手したシャツとパンツから、着慣れたワンピースにケープを羽織った、風と舞うような出で立ちに着替えている。
デュバリー:「でも、どういたしまして。そういうのを防げたなら、良かったよ」
オジュク:「はい。我々みな、アイギスの皆さんに感謝しています」
オジュク:「イグボ人の誰もが、その名を忘れることはないでしょう」
デュバリー:「ん。舞はそれ、喜ぶだろうね」
デュバリー:「……でも、これからだってまだまだ大変でしょ?」
オジュク:「……そうですね」苦い顔をする。
オジュク:「今回のことで、我々と他民族の溝は更に深まりました」
オジュク:「互いに殺し合った遺恨は、決して消えることはないでしょう」
デュバリー:「そうだね。そういうこと、さっぱり水に流せるほど、人間は淡泊じゃないから」
デュバリー:「良いところで、悪いところ。時間をかけないと」
オジュク:「……そうです。時間がかけられるのです」
オジュク:「我々はこうして、生きているのですから」
オジュク:「それが何よりです。死んだ者には、それすら出来ない」
デュバリー:「うん。……それでね。一つ聞きたいことがあって」
デュバリー:すい、と一歩近づいて、薄暗い司令室の中で神秘的に光を放つかのような、黄金の瞳がその眼を覗き込む。
デュバリー:ということで、ちょっと変則的だとは思いますが《真相告白》を使わせてください。嘘をつかせない、という感じで……
GM:許可します。
デュバリー:「……この国の独立は、オーヴァードであるコリンあってこそだし、未来にわたって彼の戦う力が必要にならない保証はないから」
デュバリー:「そういうケース。国の存亡に係わるようなケースは除外して良い。良いけど」
デュバリー:「もしそういうことでなくて、……彼が戦いに関わることを望まない限り」
デュバリー:「彼を積極的な戦力として動員しようということを……考えていたりする?」
オジュク:「ああ……そのことですか」鷹揚に頷く。
オジュク:「ええ、確かに……考えていなかったと言えば嘘になります。と言うより、考えない指導者などいないでしょう」肩を竦めて笑う。
オジュク:「ですが、もう、それは出来ないのですよ」
デュバリー:「……ふうん?」
オジュク:「コリンの身柄は、ナイジェリア連邦政府軍に移りましたから」
デュバリー:「連邦政府軍に……」
オジュク:「ええ。彼自身の意思です」
オジュク:深々と溜息を吐き、煙草を取り出す。
オジュク:「詳しくは……本人に聞いたほうが良いでしょう」
デュバリー:「……うん」 しばし思考していたが、それを打ち切り頷く 「ちゃんと聞こう」
デュバリー:そして、少し笑う 「お節介だったね。子供の成長は早い」
オジュク:「全くです。思い知らされましたよ」そう言って苦笑した。

コリン・ゴッズウィル:「……デュバリー!」
コリン・ゴッズウィル:基地の通路を歩いていると、丁度あちらから声を掛けてきた。
デュバリー:「コリン」
コリン・ゴッズウィル:小走りに掛けてきて、君の前で立ち止まる。
コリン・ゴッズウィル:「もう行っちゃうの?」
デュバリー:彼に合わせて足を止める。パンプスのヒールの分、今までより少し背丈は高いが、それでもまだ彼の方が高い。
デュバリー:「うん。とりあえず山を越えて、色々落ち着いたからね」
デュバリー:「あとはコリンの顔を見るだけだった」
コリン・ゴッズウィル:「俺の?」きょとんとした顔をする。
デュバリー:「あら」 からかうような笑み 「顔を合わせずに行っても良かった?」
コリン・ゴッズウィル:「そ…… ……そういう訳じゃないけど……」僅かに視線を逸らす。
デュバリー:「なら、私に会いたかった?」
コリン・ゴッズウィル:「そっ……!そういう訳でも……!」
コリン・ゴッズウィル:「いや……その……会いたくなかった訳でも……ないけど……」
コリン・ゴッズウィル:徐々にごにょごにょ小声になっていく。
デュバリー:「ふふ……」 優しい笑みで、腕を伸ばして頭を撫でつつ
デュバリー:「……軍属になったんだって?」
コリン・ゴッズウィル:「……」子供扱いに不服そうな顔で手を押し退けつつ「……うん」
コリン・ゴッズウィル:「そうすることにした」
デュバリー:「どうして? 平和に、元通りみたいに暮らす……とは、逆だと思うんだけど」
コリン・ゴッズウィル:「……俺はそうかもね」
コリン・ゴッズウィル:「でも……一度戦争を起こしたビアフラに、オーヴァードの俺がいたら……政府の奴らはどう思うかなって」
デュバリー:「うん」 それは確かに懸念していたことの一つだ
コリン・ゴッズウィル:「俺がビアフラにいることで、手出ししようとしないかも。でも逆に……目障りに、危険に思うことだってあるかもしれない」
コリン・ゴッズウィル:「だったら、俺が向こうに行けばいい。俺がそっちに居る限り、政府の連中は安心するだろうし……」
コリン・ゴッズウィル:「俺なら、イグボの皆に手出しはさせない」
デュバリー:「……そうだね。ナイジェリアという国自体にも、コリンがいれば余裕ができるかもしれない」
デュバリー:「あるいは、イグボへの目だって、あなたの働きを見れば変わるかも」
デュバリー:「そういう道を、自分で選んだんだね」
コリン・ゴッズウィル:「……うん」頷いて「俺はイグボ人だけど、ナイジェリアだって俺が生まれた国だ」
コリン・ゴッズウィル:「争わないで済むなら、それが一番いいって……そう思った」
コリン・ゴッズウィル:「……裏切者なんて言う人もいるけどね」
コリン・ゴッズウィル:少しだけ目を伏せて笑う。
デュバリー:「理解できない人もいるよね、もちろん」
デュバリー:「でも、理解してくれる、応援してくれる人もいっぱいいる」
デュバリー:「私もその一人になった」
コリン・ゴッズウィル:「……うん」
コリン・ゴッズウィル:頷いたその瞳には、決意の色が宿っている。
コリン・ゴッズウィル:「だから、戦える」
コリン・ゴッズウィル:「この国で。ここは俺の、故郷だから」
デュバリー:「ん」
デュバリー:「……じゃあ、これ」
デュバリー:おもむろに、自分の髪をかき上げる。耳に手を伸ばし、深紅の、薔薇を象った小さなピアスを外して
デュバリー:軽く息を吐きかけ、ハンカチで拭い、差し出す 「あげる」
コリン・ゴッズウィル:「……え?」
デュバリー:「同盟の証。アイギスでも、ナイジェリアでも、ビアフラでもなく」
デュバリー:「私と君の。皆を守るために、戦う者同士の」
コリン・ゴッズウィル:「…………」
コリン・ゴッズウィル:ぎこちなく手を出し、受け取って、握ることも出来ずにそのまま掌に載せている。
コリン・ゴッズウィル:「……あ……ありがとう………………?」
デュバリー:「女性用だから、コリンが身につけることはないけど」
デュバリー:髪を掬って、反対側の耳を見せる 「私はいつもつけてるから」
コリン・ゴッズウィル:「………………」顔を真っ赤にして、錆びた蝶番のような動きで頷く。
デュバリー:「私が大変な時、これでコリンを思い出して、頑張ることにする」
デュバリー:「コリンもきっと、そうしてね」
コリン・ゴッズウィル:「…………」
コリン・ゴッズウィル:「…………分かっ、た」
コリン・ゴッズウィル:何とか、という様子で言葉を絞り出す「……そう、する」
デュバリー:「よろしい」 微笑して、頭ではなく肩をぽんぽんと叩き、歩み出す
コリン・ゴッズウィル:「……っ…… ……デュバリー!」
コリン・ゴッズウィル:背後から声。
デュバリー:「ん?」 小首を傾げるように振り返る
コリン・ゴッズウィル:「……また、会えるよね?」
デュバリー:「……ふふ」
デュバリー:「その時は、いっぱい自慢話を聞かせてね」
デュバリー:「楽しみにしてるから」
デュバリー:そう返して、花の揺れるように手を振り、また歩き始める。
コリン・ゴッズウィル:「…………」言葉もなく頷いて、掌の中の小さなピアスを、そっと握り締めた。



【ED/クレア・アップルシード】

戦艦ルイジアナ 研究室
GM:ナイジェリアで回収されたジョニーの遺体は、アイギスの拠点である戦艦ルイジアナに移送された。
GM:船内には設備の整った研究室が増設されており、そこで様々な検査・分析が行われた。
ティルダ:「ま、その辺座ってよ」
ティルダ:乱雑に散らかったバックヤード、小さな研究員がコーヒーを啜る。
ティルダ:研究者らしいのは白衣だけで、派手な髪色に無数のピアス、あちこちにタトゥーが入っている。
クレア:「では、失礼する」促されるまま空いている椅子に座る。
クレア:いつも通りの白ずくめのコート。しかし今は資料に目を通すためか、長い髪を後ろで縛っている。
ティルダ:「最初に、念のため聞きたいんだけどね」
ティルダ:「あれ、本当に一人分?」
クレア:「どういう意味だ?」
ティルダ:「ん~……」
ティルダ:「……拾ってきたのは、君の友達一人だけなんだよね?」
クレア:「勿論だ」
クレア:「ジョニーは自分と同じように、何度か欠損した体を兄弟のものと置換している」
クレア:「その点で言えば数人分の体が混じっているだろうが」
クレア:「総量としては一人分のはずだ……そういう意味ではないのか?」
ハミース:「何人分あんだよ、結局?」部屋の隅に座ってやり取りを眺めながら。
ティルダ:「勿論、クレアくんの事情は知ってるけどさ~」
ティルダ:「それともまた違うっていうか……う~ん」
ティルダ:「結論から言うとね」
ティルダ:「少なくとも五人以上は混ざってるね、このご遺体」
ティルダ:「混ざってるって言っても、クレアくんのとは事情が違うんだ」
ティルダ:ソファに深々と身を預ける。
クレア:「……付け足したのではなく、言葉の通り混ざっている」
ティルダ:「そう」
ティルダ:「クレアくんの場合、生きる為に他の兄弟から身体の一部を貰ったわけだよね?」
クレア:「そうだな」
ティルダ:「言わば移植だ。最近じゃ人間でもやることさ」
ハミース:「……そっちの移植は理屈は分かるぜ。やろうとするかは別としてだ」
ハミース:「何がどうなったら混ざる?」
ティルダ:「こっちは……そうだなあ」
ティルダ:ガリガリと頭を掻いて。
ティルダ:「継ぎ接ぎとか、融合とか……そういうのが正しいのかなあ」
ティルダ:「一言で言えば、主体が無いんだよ」
ティルダ:「クレアくんの身体を動かしているのはクレアくんの意思だろう?」
ティルダ:「でもね、これは……」
ティルダ:「…………」
ティルダ:「……彼、本当に生きて動いてたんだよね?」
ハミース:「……戦闘記録見りゃわかんだろ」
ハミース:「辛うじてとかじゃねえぞ。ゴリゴリの戦闘こなしてたっての」
クレア:「幽霊だとでも言うつもりか?」
クレア:少し眉根を潜めて「少なくとも、物理的に生存して動いていたし」
クレア:「最後に話した彼は、確かに自分の知るジョニーだった」
ティルダ:「……」
ティルダ:「……彼の脳は、常人の50%も機能していなかったようだ」
クレア:「……?」
ティルダ:「残りは壊死……というより、腐敗している。今回の戦闘で死亡するより、ずっと前からだ」
ティルダ:「それを補うように……」
ティルダ:トレーに摘出した、腫瘍のような肉片を見せる。
ティルダ:「これ、何だか分かる?」
ハミース:「少なくとも食欲は沸かねえ」
クレア:「悪いが医学は専門じゃない。あまり良いものには見えないがな」
ティルダ:「これはね、脳組織だよ」
ティルダ:「こいつが手足や胴体、全身から見つかった」
ティルダ:「転移した癌細胞みたいにね」
クレア:「手足に……?それはつまり」
ハミース:「……脳が主体じゃない」
ティルダ:「しかも…… ……君達、DNAって分かる?去年ノーベル賞取ったんだけど」
ハミース:「なんかあれだろ……ほら」
ハミース:「人間の情報がまとめてぶち込まれた体組織だっけか」
クレア:「細胞に刻まれた人体の設計図」
クレア:「似たような発見は研究所でもされていた。公にできないものだったがな」
ティルダ:「そう、それ」
ティルダ:「その配列がねえ、違うんだよ。この脳組織」
ハミース:「違う?何と」
ティルダ:「他の全部と」
ティルダ:「複数人の脳組織が、この身体の中で同居してた」
ティルダ:「……っていう風にしか、今のところあたしには考えられないなあ」
クレア:「遺伝的なつながりのない、完全な別人……」
ハミース:「……その腫瘍が自在に操ってるとでも言うんだったら」
ハミース:「戦争変わるぞ」
ティルダ:「そこまでは分かんないな。神経や意識の問題もあるし」肩を竦めて
ティルダ:「ただ、オーヴァードの身体には相当ムチャが効くからねえ」
ティルダ:「どんな細工をされてたっておかしくない」
クレア:「……理屈としては理解できる。左腕を外した後、ジョニーの意識が少しの間安定したのはそういった理由か」
ティルダ:「誰が何のために……とか、これ以上のことは現状ちょっと厳しいね」溜息を吐き
ティルダ:「損壊も激しいし、情報も足りなすぎる」
ハミース:「いや十分だろ。そりゃ医学の領分じゃない」
クレア:「ああ、ありがとうティルダ。君に任せてよかった」
ティルダ:「まあでも……一つだけ言えることがあるよ」
ティルダ:「こんな状態で、一人の人間として意識を保つのは、相当な無茶だったはずだ」
ティルダ:「それでも最後に会話が出来たというのは……」
ティルダ:クレアに目を向ける。
ティルダ:「それだけ話したかったんだろうね、君と」
クレア:「……ああ」小さく笑って嘆息し
クレア:「きっとそうだよ。自分にもわかる」
クレア:「同じ立場なら、きっと同じことをしただろう」
ハミース:「……存外そういうものかもな」
ハミース:「変質しちまおうが、そういう決定的なところは変わんねえもんだ」
クレア:「だからやはり、少なくともあの瞬間、彼はジョニー・アップルシード本人だった」
クレア:「それで十分だ」
GM:ティルダの配慮からか、ジョニーの身体は出来る限り綺麗に修復され、殆どただ眠っているように見える。
クレア:「埋葬場所はもう決まっていたか?」
クレア:機密情報の塊であるオーヴァードの遺体の始末の付け方はそう多くない。
クレア:埋葬する方法も、それを受け入れる場所も限られている。
ティルダ:「まだじゃないかな。どこか心当たりでも?」
クレア:「いや、特には。ただできるなら……」
クレア:「海の見える場所にしてやってほしい」
ティルダ:「……手配しておくよ」
クレア:「……感謝する」
クレア:そういって、研究室の出口へと向かう。
クレア:ふと扉の前で立ち止まる。ガラス張りの扉に、自分の姿が映し出されている。
クレア:「……わかっているさ。ジョニー」
クレア:本物の"リッケンバッカー"は、自分たちとはまるで似ていなかった。
クレア:けれど、こうも思ったのだ。
クレア:自分たちも大人になり、歳を取れば、あんな風になってしまうのだろうかと
クレア:ガラスに映る自分に向けて小さく笑って
クレア:「確かめてやる」
クレア:その道のりの途中で、どんな因縁が待っていたとしても
クレア戦い生き続けることが、自分の証明なのだから。



【ED/ルカ】

戦艦ルイジアナ ルカの個室
エミリア:「ルカ~~~~~!!!」
ルカ:「帰れ」
エミリア:ゴンゴンゴンゴンと、部屋のドアが激しくノックされる。
エミリア:「開けてください~~~~~~!!!」
ルカ:「ここには誰もいない。ルカは不在」
ルカ:両手で耳を押さえながらドア越しに返事をする。
エミリア:「声が聞こえるではないですか!!ルカ!!」
エミリア:「急いでください!早くしないと手遅れになってしまいます!!」
ルカ:「ああ?」
エミリア:「一刻の猶予もないのです!!早くここを開けてください~~!!」
エミリア:ドンドンと更にノックは激しくなっていく。周囲の醜聞も気になりだす頃だろう。
ルカ:「………」眉間に皺を寄せて、諦めてドアを開けることにする。
ルカ:「なに」開けて、顔を覗かせる。
エミリア:「わっ」ドアが開くと勢い余って君に飛び込んでくる。
エミリア:「……ルカ!!」その顔を見てぱっと表情を輝かせて。
エミリア:「これを見てください!!」
ルカ:「これ?」渋面で見返す。
エミリア:片手を掲げる。小さな袋と、その中に何か膨らんだクッキーのようなものが入っている。
エミリア:「ケーキです!!」
エミリア:「わたしが作りました!!!」誇らしげに胸を張る。
ルカ:「……」しげしげとそれを眺める。「それはどうも。お疲れ」
ルカ:「良かったな。えらいえらい。さようなら」
エミリア:「まだ温かいです!!」学習して足をドアに挟み込んで閉められないようにする。
エミリア:「作りたてなので!!」
ルカ:「くっ……」
ルカ:「……分かったよ。入れ」
エミリア:「良かったです!」
エミリア:にこにこと笑いながら部屋に入って
エミリア:「ルカ!どうぞ食べてください!」
エミリア:ずいとケーキを差し出してくる。
ルカ:顔をしかめたままエミリアの顔を見て、ケーキを受け取る。
ルカ:とりあえず食べてみる。
GM:固い。
ルカ:「……」
GM:ぼそぼそしていてモソモソしている。口の中の水分を全て持っていかれるようだ。
ルカ:急激に喉が渇く。
GM:それにやたらめったらに甘い。飽和した砂糖がじゃりじゃりしている。
エミリア:「どうでしょうか!!!」
エミリア:「85点くらいだと思います!!」
ルカ:「……マイナスつけといたら」
エミリア:「マイナス1点で84点ですか?ルカは厳しいですね……」
ルカ:「いや、これ、なんだよ。あんた一人で作ったの?」
エミリア:「はい!」満面の笑みで頷く。
エミリア:「ルカに食べてほしいと思ったんです。美味しいでしょうか?」
ルカ:「……」
ルカ:「マズい」
エミリア:「なっ」
エミリア:「そ……そんなはずは……」
ルカ:「あんたも自分で食べてみろよ」持っているケーキを押し付ける。
エミリア:「……」ぱくりと齧って。「…………」
エミリア:「……すみません……」
エミリア:しょんぼりした様子で肩を落とす。
ルカ:呆れた顔でそれを眺める。「……他の奴らに振舞わなくて良かったんじゃないの」
ルカ:「新しいことやってみたいと思った?」
エミリア:「……ルカに食べてほしくて……」
エミリア:「美味しいものを食べると、元気になりますから」
エミリア:「ですが……修業が足りなかったようです」
ルカ:「……。あっそ」
ルカ:「おれはあんたが心配しなくても、十分元気だよ」
エミリア:「そうは見えませんが……」訝しげな顔。
ルカ:「じゃあ根暗なんだよ」適当な返事。
エミリア:「元気じゃないじゃないですか!」
ルカ:「うるせ、うるせ」
ルカ:「だいたい、甘いもの食べて元気になるのはあんただろ」
エミリア:「ルカは違うのですか?」
ルカ:「おれはこういうの、そんな食べない。肉が良い。焼いたやつ」
エミリア:「でしたら次はお肉を焼いてきます!」
エミリア:身を乗り出す。「お肉を食べればルカも元気になりますか?」
ルカ:「元気ねえ…」
ルカ:(…もっと根本的な解決を図るには、………)
ルカ:「…諦めないのな、あんた」
エミリア:「?」首を傾げる
エミリア:「諦める理由がありますか?」
ルカ:「そこまでされる理由がおれにあるか?」
エミリア:「わたしがそうしたいからです」
ルカ:「なんで」
ルカ:「…おれが優しいからとか、そういうのは言うなよ」
エミリア:「ルカは優しいし、頑張っているのに、素直でないへそ曲がりなのでお友達がいません」
エミリア:「もっとみんなと仲良くした方がいいと思います。その方がきっと楽しいです」
エミリア:「なのでわたしは放っておけません」
ルカ:しかめっ面になる。「友達いるけど。作ったけど」
エミリア:「どっ……どこにですか!?」
エミリア:「このわたしの他に……!?」
ルカ:「何様だ…。だいたいあんた、この間そこに来たじゃねえか…」
ルカ:天井を仰ぐ。「……どいつもこいつも、最終的には仲良くしろって言いやがる」
ルカ:「……。まあ、あんたがこうやってまとわりついてこなくなるなら、考えようもあるよな」
エミリア:「……」
エミリア:「……迷惑、ですか?わたしがいると……」
エミリア:いつになく勢いのない様子で訊ねる。
ルカ:「なんだよ今更。迷惑に決まってんだろ」心底呆れたような顔で返す。
エミリア:「……」視線を彷徨わせてから、ルカを見上げる。
エミリア:「わたしは……ルカの近くにいない方が良いですか?」
ルカ:「……」
ルカ:エミリアの顔を片手で挟む。頬がぎゅっとつぶれる。
エミリア:「んぎゅ」
エミリア:「……にゃんでしゅか」
ルカ:「おれがあんたの言う事いっさい聞かなくても」
ルカ:「好きにやるんじゃないの」
ルカ:「それ言ってたときのあんたは格好良かったよ」
エミリア:「……!」
エミリア:ぱっと明るい顔に戻って。
エミリア:「好きにしていいんですか!」
ルカ:「聞くなよ。ダメって返すよ、おれは」
エミリア:「分かりました!」
エミリア:「それなら、勝手に好きにします!」
ルカ:「お互い様だな。勝手に好きにしよう」
ルカ:「ってことで」気を取り直す。「もういいだろ。帰れ」
エミリア:「はい!では!」
エミリア:だだだ、と部屋の出口に駆け出していく。
エミリア:「お肉の焼き方を学んできます!」
ルカ:「生焼けステーキと黒焦げステーキは本気で勘弁しろよ」
ルカ:その背中に言葉をかける。
エミリア:「努力します!!」
エミリア:そのままの勢いで、部屋から飛び出していく。
ルカ:「努力で済ますな…」一人部屋に残されて呟く。
ルカ:彼女の足音が聞こえなくなったところで、残された手作りケーキに手を伸ばす。
ルカ:丸ごと頬張る。地獄のような固さと甘さに襲われて顔をしかめる。
ルカ:「不味い」
ルカ:ぼやく。誰かの返事は特に必要なかった。

---

エミリア:甲板に出たところで、足を止める。
エミリア:弾む息を整えながら、フランスの抜けるような青い空を見上げる。
エミリア:(……ルカ)
エミリア:彼は大切なものの為に戦うと言った。
エミリア:それは失われたものだと────彼の死んだ妹なのだと。
エミリア:そうしている限り、彼は未来を向くことが出来るのだろうか。
エミリア:(……わたしでは、なれないのでしょうか)
エミリア:(あなたの、戦う理由に)
エミリア:誰もいない甲板の上、胸元で小さな拳を握り締めた。



【ED/アッシュ・ノイ・ジラード(A)】

フランス 捕虜収容所
GM:ベルナデット・アン・マンローの身柄は、フランスへと移送されることとなった。
GM:オーヴァードを収容しておくための施設など存在しない。現在の処置は、その気になればいつでも脱走できる形だけの気休めに他ならない。
GM:一方で、マティアス・イェスタ・アドルフソンの遺体は発見されなかった。
GM:戦闘時の混乱に紛れて逃走したか、何者かに奪取されたのか。肉体の限界を越えて消滅したのか、あるいは自らの意思で逃げ出したのか。
GM:それを知る者は誰もいなかった。
GM:今、君──アッシュ・ノイ・ジラードは、面会室の透明な壁を隔てて彼女と会っていた。
アッシュ:「や、先生。気分はどう?」
アッシュ:戦場で再会した時と同じ、軽い口ぶりで声をかける。
ベルナデット:「……」身なりは清潔だ。振舞いも真面目であり、看守いわく模範囚のようだという。
ベルナデット:「……そうですね。半身をもがれた気分」
アッシュ:「そっか。死んだ方がマシとかじゃなくて良かった」
ベルナデット:「死なれるとそんなに困る?」
ベルナデット:「困らないんじゃないですか。別に。君たちにとっては」
アッシュ:「困るっていうか……悲しいじゃん」
ベルナデット:「……悲しい?」
ベルナデット:「アイギスの仲間や友軍であればそうでしょうけど」
アッシュ:「別に友軍じゃなくたって悲しいときは悲しいよ」
アッシュ:「オレ、今まで教わってきた中では先生が一番好きなんだぜ」
ベルナデット:「それは」薄く笑う。「教師に恵まれていないですね」
アッシュ:「先生で運使い果たしたのかもね」 返すように二ッと笑って。
アッシュ:「これからどうするとか考えてることある?したいこととかさ」
ベルナデット:「……そうですね、とりあえず」
ベルナデット:「君に来てもらうことには成功しました」
ベルナデット:「余計な抵抗もせず、真面目にしていれば、まあ顔くらい出してくれるかと踏んだので」
アッシュ:「別に真面目にしてなくても来てたけどね」
アッシュ:「先生の中のオレ、随分薄情なんだな」
ベルナデット:「許可が降りやすいという意味です」
ベルナデット:「君が行きたくても、周囲が許さない可能性があるので」
アッシュ:「あー……」 口煩く言われた色々を思い出して苦い顔になる。
アッシュ:「納得した。じゃあ、その後は?」
ベルナデット:「聞きたいことがあります」
アッシュ:「先生からオレに?」
ベルナデット:「ええ。“Hamingja”……マティアス・イェスタ・アドルフソンの」
ベルナデット:「動向は何か、アイギスの方で掴んでいるのか」
アッシュ:「……なるほどね」 やや呆れたような顔で溜息交じりに呟いて。
アッシュ:「ご期待に沿えなくて悪いけど、こっちで言われたことと変わんないと思うよ」
アッシュ:「遺体は確認できず。消えたのか、誰かが持ってったか、それ以外かも何にも分かってない」
ベルナデット:「……そう」物憂げに目を伏せて。
ベルナデット:「まあでも、見つかっていないのは僥倖か……」
アッシュ:「一途だね、ホントに」 頬杖をつきながら彼女を見上げる。
アッシュ:「疲れない?」
ベルナデット:「疲れるか疲れないかで道を選ぶ?」
ベルナデット:「行きたいかどうかでしょう」
アッシュ:「それは確かに」
ベルナデット:「それとも。英雄であることに疲れてきた?」
アッシュ:「……疲れたって言うか」
アッシュ:「オレにとっての英雄ってさ。なろうとしたもんじゃないんだよね」
アッシュ:「まずオレが居て、オレのやりたいことをして、そしたら英雄って呼ぶやつが出てきた」
アッシュ:「オレはやりたいことをやってるだけで、でもそのうちにそう呼ぶやつが増えてった」
アッシュ:「別に呼びたいならそう呼べばいい。カッコいいし徒名として悪くない」
ベルナデット:「ノイ・ジラード。君は、やりたいことをできましたか?」
アッシュ:「……そこだよな」
アッシュ:「お前は英雄なんだから、とか。訳の分かんない理由でそのやりたいことを邪魔されかけた」
アッシュ:「アイツらが英雄と呼んだのは、やりたいことをやってるオレなのに」
ベルナデット:「英雄とは、絶対の称号ではないですからね」
ベルナデット:「自分たちにとって都合のいい力を持つ個人、のことです。相対的な見方」
ベルナデット:「例えば私からすれば、英雄ではなく怪物でしたよ。こちらに都合の良い個人ではないので」
アッシュ:「都合が良ければ英雄で、悪ければ怪物か」
アッシュ:「いっそフランスに巣くう怪物になって、独裁政治でも布いてやろうかな」
ベルナデット:「ジェヴォーダンにでも?聴かれていないといいですね」
ベルナデット:「その時は教えて下さい。終の棲家として移住を考えますよ」
アッシュ:「冗談だよ。先生が移住してくれるんなら嬉しいけどさ」
アッシュ:「本当に政治やるなら、英雄としてやる」
ベルナデット:「コルシカの狼も、パリに入場するときには皇帝陛下と呼ばれますから」
ベルナデット:「きっと国民に暖かく受け入れられるでしょうね」
アッシュ:「オレ、国民人気凄いからね。大統領も越してるかも」
ベルナデット:「でしょうね。私も嫌ってないですよ。怪物だとは思いますが」
アッシュ:「ホントに?嫌われてるかもと思ってた。嬉しいね」
ベルナデット:「恨み節もなくはありませんけど。それはリッケンバッカーと折半ですし」
アッシュ:「……最後の打ち合いのときにさ」
ベルナデット:「はい」
アッシュ:「リッケンバッカーが手出ししてきたじゃん」
ベルナデット:「……ええ」
アッシュ:「アレ、めちゃくちゃ腹立ったんだよね」
ベルナデット:「でしょうね」
ベルナデット:「少なくとも、そう見えたんでしょう。彼には」
ベルナデット:「手助けしてやることが必要だと」
アッシュ:「だろうね。そう思われたのも気に食わないし、そう思わせたのも気に食わない」
ベルナデット:「……力がなければ」
ベルナデット:「英雄にも怪物にさえなれませんから」
ベルナデット:「君にないとは言いませんが。まだあれには荷が勝つようで」
アッシュ:「そう思われてるのも気に食わないんだよな」
アッシュ:「思われるだけの理由があることは、納得したけど」
ベルナデット:「……今の私であれば」
ベルナデット:「君にもう少し踏み込んだ訓練を行えると思いますけど」
アッシュ:「良いね。受けられるならだけど」
ベルナデット:「君の次の任務までは暇していますよ」
ベルナデット:「君が国外にいるときに脱出しないと、追手として差し向けられかねないので」
アッシュ:「なら、それまで通い詰めることにしよう」
アッシュ:「手合わせも出来たら最高だけど……流石に無理かな」
ベルナデット:「どうでしょう。その辺りは君の優秀なオペレーターの手管にでも期待しましょうか」
アッシュ:「実績もあるもんな。頼んどくよ」
ベルナデット:「結構。では、目標は」
ベルナデット:「Vaincre Rickenbacker――リッケンバッカーを倒す、にでもしますか」
アッシュ:「倒す、だと不十分だな。それだけでオレの望むようになるとは限らないから」
ベルナデット:「では、何と?」
アッシュ:やりたいことをやる。それを許される存在になる。
アッシュ:英雄をただ戦闘で倒しただけで、それが果たされるとは限らない。
アッシュ:だから。
アッシュ:「アイツと同じところまで登って、それ以上の存在になる」
アッシュ:「Dépasser Rickenbacker.リッケンバッカーを超える、で」



【ED/ギルトレット・レッドフォード】

戦艦ルイジアナ 娯楽室
GM:オーヴァードを始めとしたスタッフの精神安定の為、ルイジアナには様々な娯楽が用意されている。
GM:娯楽室の一画、小さなバーもそのひとつだ。専属のバーテンダーはいないが、スタッフが自由に酒を飲めるようになっている。
ギル:そのバーに、普段は見かけない、長身の男が腰掛けている。手元には氷の随分溶けたグラス
:「……ご苦労だったな、ギルトレット」
:モスコミュールのカップを前に、灰皿に灰を落とす。
ギル:「ああ、リーダー。そちらもお疲れ。マティアスたちは手強い相手だった。皆無事に帰ってこれてよかったよ」
:「全くだ。かなり厳しい戦いだったようだな」
:結露した銅製のカップを口に運ぶ。「見ていて生きた心地がしなかった」
ギル:「アッシュを心配するフランスの気持ちが、君にもわかったみたいだね」
:「過保護にもなるというものだ」皮肉げに言って新たに煙草に火をつける。
ギル:グラスを持ち上げ、カランと中の氷を回す「厳しい戦いだった。それに加えて……何度経験しても慣れないよ。戦友を失うのは」
:「……」肺の中まで煙を吸い込んで、深々と吐き出す。「……辛いか?」
ギル:「リーダー。僕たちの戦いは、いつまで続くのかな」
ギル:「僕は大丈夫だ。どれだけ辛くても。けれど……」
ギル:「ルカやエミリアのことを考えるとね。今回は問題なかった。でもいつか、経験した戦場が増えれば増えるほど」
ギル:「昔の仲間を手に掛ける時が必ず来る。その時……あの子達は平気だろうか」
:「……」ウォッカとライムジュースのカクテルを喉に流し込んで。
:「……一つは、全ての人間が戦争をやめる時」
:「それなら我々も戦わず済む……ただの戯言だがな」
ギル:「歴史を顧みるに、なかなか難しそうだね」
:「もう一つ、全ての国がオーヴァードの軍事利用を止める。もしくは利用価値が無くなる」
:「こちらも夢物語ではあるが、ある程度は実現可能な考えだ」
:「オーヴァードの優位性が変わらなくとも、規制するような国際条約が結ばれれば、可能性としては十分あり得る」
ギル:「僕には想像もつかないけれどね……でも、いつかは、か。」
ギル:「できれば、あの子達が別れを経験するより早く……戦いが終わればいいんだけれど」
:「……現実はそう甘くないがな。オーヴァードを手放すというのは、銃を持った相手の前で自分だけ先に丸腰になるようなものだ」
:「私達オーヴァードの存在は、既に国家間の抑止力となっている」
:「その現状が変わらない限り、国に利用されるオーヴァードはいなくならない」
:「そして、我々アイギスの存在意義も」
:深々と煙を吐く。
:「……オーヴァードだけの国でも作らない限りはな」冗談めかして言う。
ギル:「はは。なかなか良い考えかもしれないね」
ギル:「その国では、きっと戦争なんて起こらないんだろうな。オーヴァードの国に、態々喧嘩を仕掛けてくる国なんて居ない」
:「だがその為には、他の誰かの故郷を奪うことになる」
ギル:「僕たちは青い空の下、草原の上で、羊なんかを飼って暮らしたりして……。うん」
:「そしてそれは、人とオーヴァードの関わりを否定することになる」
:「それは覇道だよ、ギルトレット」
:表情に自嘲の色が混じる。それがアイギスのしていることとそう大きくは変わらないと理解している。
ギル:「やっぱり、夢物語だね。なんたって僕には家族がいるんだ」そう言って首から下げたロケットを開き、中の写真を見る
ギル:「彼女を放ってはいけないし……同じように、家族がいる人達を、自分たちの都合だけで引き裂くことなんてできない」
:「……」
:「家族、か……」
ギル:「リーダーも、家族は大切にしたほうがいい」
:「私の家族なら、ここにいるとも」
:「アイギスのクルーが私の家族だ」
:「お前もな、ギルトレット」
ギル:「嬉しいな。でも、マティアスのようにはならないでくれよ」
ギル:「家族がおかしくなるところなんて、僕は見たくないからね」
:「……」
:痛みを覚えたように眉根を寄せて、モスコミュールをあおる。
:「……ああ、よく覚えておくよ」
:息を吐いて「……ギルトレット」
ギル:「なんだい、リーダー」
:「私は“鉄王”を、アイギスの誰より信頼している。アッシュ・ノイ・ジラードよりもだ」
:「だから、どんな形でもいい。どんな風になってもいい」
:「必ずここに帰って来い」
:ギルトレットを見据えて言う。
:「それが、リーダーとしての命令だ」
ギル:「ごめん、リーダー。暗い話で、不安にさせてしまったね」
ギル:「大丈夫。必ず帰ってくる。絶対に忘れないよ」
:「はっ」笑って、紫煙を吐き出す。「まるで生娘にでも言うようだな」
:「分かっているなら、それで良い」
ギル:微笑んでから、グラスを置いて、静かに歌の一節を口ずさみはじめる
ギル:「……Unforgettable……」
ギル:「That's what you are……♪」
ギル:「Unforgettable……Though near or far……」
ギル:「ふふ……いい曲だろう?」
ギル:「昔……妹から教わった歌なんだ」
ギル:「Unforgettable……」



【ED/アッシュ・ノイ・ジラード(B)】

パリ市街
GM:帰国からしばらくが経ったある日の事。君は久方ぶりの休日に、ミルシュカと会うべく待ち合わせをしていた。
GM:約束の時間よりも早く着いたため、まだ彼女の姿は無い。人通りの少ないベンチに腰を下ろして待っている。
GM:そんな君の耳に、かつかつと石畳を叩く音が聞こえてくる。
GM:杖をついた一人の男だ。四十近いだろうか。目には包帯が巻かれ、片腕の裾は半ばから風に揺られている。
傷痍軍人:「……ふう……」
傷痍軍人:かつかつと杖でベンチを確かめ、腰を下ろして。
傷痍軍人:「あ……」
傷痍軍人:そこで隣の気配に気付く。
傷痍軍人:「すみません、人がいるとは……」
アッシュ:「ん?ああいや、気にしなくていいよ」
アッシュ:「人を待ってるだけだし。公共のベンチに座るのに誰かの許可なんて要らないだろ?」
傷痍軍人:「ありがとうございます。どうにもくたびれてしまいましてね」視力を失くして長いのか、慣れた手つきでハンカチで顔を拭う。
傷痍軍人:「……お若いようですね。学生さんですか?」
アッシュ:「いや。働いてるよ」
傷痍軍人:「それは立派なことだ。お仕事は何を?」
アッシュ:「一応軍の所属」
傷痍軍人:「おや、軍属でしたか」
傷痍軍人:「実は、私もそうなんです。もう退役しましたがね」
傷痍軍人:やや自嘲気味な笑みを零す。
アッシュ:「みたいだね。その傷も戦場で?」
傷痍軍人:「ええ……そうですね」目元の包帯に触れる。
傷痍軍人:「これでも、元はそれなりの地位に居たのですよ」
傷痍軍人:「故郷では英雄なんて呼ばれたものです。ですが、この有様ではね」
傷痍軍人:肘から先の無い片腕を振る。
アッシュ:「英雄、ね」
アッシュ:「それ、どう思った?」
傷痍軍人:「……当時は、誇らしかったですよ。私が故郷の皆を守っているのだと」
傷痍軍人:「けれど、重荷でもあった。もし私が戦えなくなればどうなるのだろうと思いました」
傷痍軍人:「そしてそれは、当たっていました」
傷痍軍人:「戦えない私は、軍では用無しです。それどころか、この身体では家の中ですら荷物でしかありません」
傷痍軍人:「都合の良い時だけ持て囃して、今の私を顧みる者など、誰もいません」
傷痍軍人:「……あなたも、軍人なのでしょう?」
アッシュ:「ああ」
傷痍軍人:「それでも、なりたいと思いますか?英雄というものに」
アッシュ:「……なりたいと思ったことはないな」
アッシュ:自分からなろうと思ったことはない。なりたいと望んだことはない。
アッシュ:「でも」
アッシュ:「オレは戦い続けるし、勝ち続けるよ」
アッシュ:望んだことは、それだけだ。
傷痍軍人:「いつまでですか?」
アッシュ:「いつまでも」
傷痍軍人:「死ぬまで戦って、死ぬまで勝ち続けるつもりですか」
傷痍軍人:「そんなこと、人間に出来るはずが無い」
アッシュ:「出来るさ」
アッシュ:「オレは超人で、英雄で、怪物で」
アッシュ:「アッシュ・ノイ・ジラードだから」
傷痍軍人:「…………」
傷痍軍人:杖をつき、ゆっくりと立ち上がる。
傷痍軍人:「……失礼。つまらない話に付き合わせてしまいましたね」
傷痍軍人:「隣、ありがとうございました」
傷痍軍人:そうして、再び杖で石畳を叩きながら、ゆっくりと歩き去っていく。
アッシュ:「こちらこそ。楽しかった」
アッシュ:その背中へ手を振る。見えないとしても、親しみと感謝を表して。
ミルシュカ:「……アッシュ!」入れ替わりになるように、ミルシュカが歩いてくる。
ミルシュカ:去っていく男を振り返り「……知り合い?」
アッシュ:「いや、通りすがりの人」
ミルシュカ:「ふぅん……」
ミルシュカ:「それで?今日はどこ行く?」
アッシュ:「キミの行きたいとこで」
アッシュ:「マジでどうにかしてもらったからな。お礼として、今日は一日オレが奢るよ」
ミルシュカ:「そんな急に言われてもなあ」笑って
ミルシュカ:「じゃあ、コンコルド広場まで歩こうか。何か食べたいわ」
アッシュ:「オレは良いけど、広場で良いのか?」
アッシュ:「前みたいなことになるかもだけど」
ミルシュカ:「どこ行っても同じでしょ?多少気を遣っても変わらないわよ」
ミルシュカ:「それに、もう慣れたわ」
アッシュ:「良いね、慣れっこって訳だ」
ミルシュカ:そうして、セーヌ川を横に歩いていく。
GM:行き交う人々が時折アッシュに気付き、手を振ったり声を掛けてくる。
ミルシュカ:「にしても、今回は本当に疲れたわ」
ミルシュカ:「二度目はごめんね、こういうのは」
アッシュ:「だろうな。っていうか、何をどうやったんだ?アレ」
ミルシュカ:「北方連合が石油資源の不足で困ってたのは知ってたからね」
ミルシュカ:「オジュクさんに掛け合って、色々と融通してもらったの。戦後の石油供与について。負けるよりは100倍マシでしょ?」
ミルシュカ:「で、北連のお偉いさんと直接会って……と言っても公式にじゃないけどね」
ミルシュカ:「そこから話を通したの。ホント大変だったわよ」
アッシュ:「だろうな。正直ここまでデカいことやるとは思ってなかった」
アッシュ:軽く返事を返したり、手を振り返しながら話を聞いている。
ミルシュカ:「使いたくもないコネも使う羽目になったしね」かつて大企業だった実家のことを言っているのだろう。
ミルシュカ:「でも、背に腹は代えられないから」
アッシュ:「……今更だけど」
アッシュ:「よくそこまでしたな。してもらったオレが言うのもアレだけど」
ミルシュカ:「何、ここまでしなくてよかった?」
アッシュ:「いや。助かったし見直した」
アッシュ:「マジのマジで有能オペレーターだって」
ミルシュカ:「ようやくお分かり?」ふふん、と笑う。
ミルシュカ:「もっとスマートな手もあったかもしれないけどね。あの場でフランス政府を動かす一番大きなカードはあれしか思いつかなかった」
ミルシュカ:「負けたくないんでしょ?あなた」
ミルシュカ:「アッシュ・ノイ・ジラードが不戦敗だなんて、私も嫌だもの」
アッシュ:「……merci」
ミルシュカ:「そんなにお礼ばかり言わなくてもいいわよ」
ミルシュカ:「言ったでしょ?貴方を思う存分戦わせるのは、私の仕事だもの」
ミルシュカ:「私は私の仕事をした。貴方は貴方の仕事をした」
ミルシュカ:「それで十分でしょ」
アッシュ:「……そうだな」
アッシュ:「なら、今後も頼むぜ。相棒」
ミルシュカ:「ええ。任せておいて、相棒」
ミルシュカ:「これからも私が、あなたの勝利を支えるわ」
アッシュ:「なら、オレはこれからも勝ち続ける」
アッシュ:「有能オペレーターが、航路まで整えてくれるなら。必ず勝利に辿り着く」
アッシュ:「オレはアッシュ・ノイ・ジラードだからな」
ミルシュカ:「ええ、私も努力する」
ミルシュカ:「何度だって、白鳩がオリーブを咥えて帰って来られるように」

---

傷痍軍人:杖を突きながら、石畳を歩いていく。
傷痍軍人:誰の目も無い暗がりの路地、闇の中で。
傷痍軍人:曲がった背筋は次第に伸び、覚束無かった足取りは、しっかりとしたものに変わっていく。
傷痍軍人:欠けていた片腕が蠢き、新たな腕が袖を通って外気に晒される。
傷痍軍人:「……アッシュ・ノイ・ジラード」
傷痍軍人:「あくまで変わらんか、お前は」
傷痍軍人:目元を覆っていた包帯が解ける。薄明から表通りを睥睨する瞳は、どこまでも冷たく鋭い光を帯びていた。



【ED/デュバリー(B)】

戦艦ルイジアナ 船長室
:「……来たか、デュバリー」
デュバリー:「こんにちは。良い天気ね」
デュバリー:「何かいいことがありそう」
:然程広くない船長室には、君と舞の二人だけ。机の上に一つの封筒が置かれている。
:「ある意味ではそうだな」
:「暗号の解読とフィルムの現像が終わった」
デュバリー:「……ふうん」
デュバリー:「それでも良いのは、ある意味では、なんだ」
:「ああ」
:「他の者に見せる前に、お前に見せておきたい」
:そう言って、君に封筒を渡す。中には数枚の写真が入っているようだ。
デュバリー:「それって信頼? 義理立て?」
デュバリー:「どちらにしても良いけれど……」
:「どちらでもない」
:「実利だ」
デュバリー:「……」
デュバリー:封筒を受け取り、しばらくその表面を見る。表情は普段どおりの平坦さだが、人間の社会におけるその重みは、十分に理解している。
デュバリー:少しの間だけ、弄ぶように揺らしていたが、やがておもむろに封を開き、中身を取り出す。
GM:中身は、画質の荒いモノクロの写真だった。
GM:確かに、“プロホロフカの惨劇”──当時の東部戦線、“プロホロフカの戦い”の一部を捉えたもののようだ。
デュバリー:順々に見ていく。古めかしい兵士の姿。灰色の空と大地。
GM:独ソ両軍の戦車と兵士たちが写された、ごく普通の写真から
GM:その内容は、徐々に異様な色を帯び始める。
GM:山のように積み重なった兵士の死体。
GM:身体の一部が異形に変化している兵士たちの写真が何枚も続く。
GM:奇形、というならばまだ易しい表現だ。中には魚の鱗や角のようなもの、羽や鰭が生えている者までいる。
デュバリー:片眉をひそめる 「これが全員、オーヴァード、ということかな」
:「と言うよりも、その成り損ないだろうな」
:「恐らくは殆どが、変異の負荷に耐えきれず死んでいる筈だ」
:「プロホロフカでの死者は殆ど表の記録に出てきていないが、こういう事なら頷ける」
デュバリー:「うん、うん……」 頷きながら、また写真を捲る 「……ということは、これはレネゲイドウイルスが、もう発生……なんていえばいいのか……」
デュバリー:「……」 少し言葉を選ぼうとしていたが、諦め 「……これは"惨劇"そのものの後のものなの?」
:「恐らくな。その直後に撮られたものだろう」
:「レネゲイドウィルスの発生に関する、最重要レベルの機密だろうが……」
:「……問題なのは、最後の一枚だ」
:「お前だけに先に見せた理由も、そこにある」
デュバリー:指が止まる。手元、まだ見ていない写真は、すでに残り二枚になっていた。
デュバリー:ちらりと舞を見て 「……気を持たせるのが上手ね」
デュバリー:そのまま最後の一枚をめくる。
GM:そこに映っているのは、一人の男だ。
GM:リッケンバッカーに次ぐ──否、ともすれば彼よりも有名な男。
デュバリー:「――」
GM:何しろ彼は、オーヴァードになる以前から世界的な著名人であったからだ。
GM:アルベルト・アインシュタインに、世界一の天才と呼ばれた男。数学・物理学・工学・経済学・心理学……あらゆる分野に多大な影響を与えた、『20世紀最高の頭脳』。
デュバリー:「――ジョン・フォン・ノイマン」
:「……そう」
:「ノイマンシンドロームの由来になった男」
:「彼は既に故人だが──アメリカの数学者だ。軍にも協力していた」
デュバリー:「……彼なら、という納得感は、少しあるけど。だよね」 ちらりと顔を上げ
デュバリー:「アメリカ人だ」
:「ああ」
:「そんな彼が……何故、“プロホロフカの惨劇”直後のロシアにいる?」
GM:ノイマンは戦地に立ち、写真は彼の横顔を捉えている。写真の背景には何か大きな影。
デュバリー:「優等生な答えを口にするなら、「分からない」とするべきだろうけど、この世界の大半の人は優等生じゃないから……」
デュバリー:「……この影は? 何か分かってる?」 影を指差す
:「分からない。デュバリーはどうだ?」
GM:そもそも画質が悪く、殆ど黒い影にしか見えない。そもそもただの光の加減なのかもしれないと思えるくらいの。
デュバリー:しばらく目を向けていたが 「……駄目だね。さすがにこんな写真じゃ、私も分かりようがない」
-:「――それ」ずい、と後ろから影。
メラニー:「軍艦の写真ですか?」
:「……」
デュバリー:「……」
:「……何故入ってきている」渋面。
メラニー:「えっ部屋の電気系の整備ですけど……船長がやれって」
メラニー:天井を指差す。天板が空いている。
デュバリー:「する? ワ、する?」 《ワーディング》のことだ
:「いや、待て……軍艦だと?」
:「確かなのか」
メラニー:「その喫水線はそうじゃないですか?」何が映っているかわからない影を指差す。
メラニー:「艦種までは分かんないけど……」
メラニー:「てかなんで二人で軍艦の写真見てるんですか?」
メラニー:「もしかして隠れマニアだったり……?」
:「何も見えんぞ……」眼鏡を外して写真を凝視する。
デュバリー:もう一度写真を見る 「……なるほど、軍艦……」
:「……いや、おかしいぞ」
デュバリー:なんだかわからんがメラニーが言うならそうなのかなという気持ちになってきている 「何が?」
:「プロ…… ……この写真が撮られた場所は、完全に内陸のはずだ」
:「それも軍事工場ならともかく、戦地の真ん中のはず」
:「どうして軍艦がそんな場所にある?陸の上だぞ」
デュバリー:「じゃあ軍艦っていうのは勘違い?」 メラニーを見る
メラニー:「いや絶対軍艦ですよこれ。水上艦」
メラニー:「揚陸艦ぽくもないし」
メラニー:「ジオラマとか合成じゃないんですか」
:「……訳が分からんな」溜息を吐く。メラニーの艦船に対する目だけは信用しているらしい。
デュバリー:唇に指を当てる 「……誤認や画像加工の線をなかったものとして、撮影場所がこれだけ違う、ということでもないなら……」
デュバリー:「舞みたいに、軍艦を転移させたとか。……意味があるかはともかくね」
デュバリー:「海に行くつもりが、失敗失敗。こんな陸に来ちゃって、いやー面白くてたまらんね、な、記念写真」
デュバリー:ふざけた声音でもなく言いながら、写真をメラニーに見られないようまとめて封筒へ
:「……その結果が“惨劇”だとしたら、笑い話にもならんな」煙草に火をつける。
メラニー:「同定したいな……他の角度の写真ないんですか?」
メラニー:「あっ何で隠すの!」
デュバリー:「ない。よね?」
:「無い」
デュバリー:「メラニーには早い写真も混じってるから」
メラニー:「えっ」
メラニー:「ウフンアハン的な……」
デュバリー:「そう。はい」 舞に返す
メラニー:「二人で……?」
:「……結局、謎は深まっただけだ」メラニーを無視しつつ
:「お前を先に呼んだのはこの為もある」
:「調査を頼めるか?アイギスには組織力が不足している」
デュバリー:「いいよ。これは元より、うちの子が見つけたものだもの」
デュバリー:「アメリカは少し遠いけど、満州よりはつてもある」
:「よろしく頼む。逆に荒事が必要な時は言ってくれ」
デュバリー:「うん、そうする。舶来品のとっておき、期待しておいて」
デュバリー:そう言って部屋を去り際 「……あ、メラニー」
メラニー:「うん?」
デュバリー:「私と舞のこの話、知ってるの、メラニーだけだから」
デュバリー:「もしみんなに知られたら……」
デュバリー:「……あの主砲をクリスマスツリーにする」
メラニー:「……ダメダメダメ~!」
メラニー:「言わないから!言いませんから!」
デュバリー:「うん」
デュバリー:パシッと意味なくメラニーのお尻を叩いて
メラニー:「みゅっ……マジでやりそうで怖い」
デュバリー:「マジでやるから。一大チャレンジ」
デュバリー:ひらひら手を振って、そのまま船長室を後にする
:「……」煙草の煙を吐き出す。「その時は私も飾り付けるからな、メラニー」
メラニー:「あっ眼がマジのやつ……」
メラニー:「しないから!しないけど……」
メラニー:(何がそんなにマズいんだろうなあ)
一週間後 パリ カフェテリア
デボラ:「いやー、駄目っすよ。姉さん。全然ダメ」
GM:君の馴染みの娼婦が、カフェのテラス席で掌を振る。
デュバリー:ハーブティーを飲んでいる。ガラスのポットの中、薄緑の液体が静かに波紋を打っている。
デボラ:「どこ行っても全然です。手掛かりの尻尾すら見えない感じ」
ハリエット:「皆さんそうみたいですね。色々な方面で頑張ってくれてるみたいですけど……」
デュバリー:「……まあ、やっぱりアメリカは遠いね」 "娘たち"の勢力圏はフランスを中心に西欧である。そしてこの時代、海を跨いだ先というのは果てしなく遠い
デュバリー:「ましてや相手は故人だしね。著名人とはいえ……うん」
デュバリー:「別に一週間で成果を上げてくれなきゃなんて言うつもりはない」
デュバリー:カップを置く 「あなたたちに無理もしてほしくない。……粘り強くやって」
ハリエット:「……でも、ラナさんの件と関係あるんですよね。だったら、頑張ります」
ハリエット:膝の上で小さな拳を握る。
デュバリー:「だから、無理をしてほしくない気持ちも分かってね。私も動いてるから、連絡は取りづらい」
デュバリー:「いざとなれば戦力もお願いできるけど、どんなに強い火力があったって……」
デュバリー:また少し、マングローブでの戦闘のことを思い出す
デュバリー:「……それが皆を絶対に守る訳では、ないんだから」
デュバリー:そしてまた、何かを喉に流し込むかのように、ハーブティーを飲む。
ハリエット:「それは……そうかもしれませんけど……」僅かに俯く。
デボラ:「まあ、大丈夫っすよ。姉さんいない間も、あたしがちゃんと手綱握っとくんで」
デボラ:「それより、姉さんからも言ってやってくださいよ」
デュバリー:「どうしたの?」
デボラ:「この子、何かあればすぐに店に出せって言って聞かないんすよ」
ハリエット:「デ……デボラさん!デュバリーさんには内緒だって……!」
ハリエット:焦った顔で腰を浮かせる。
デュバリー:「……」 両手の指を合わせ、ハリエットを見る 「そういうのは良いって、言ってるつもりなんだけどな」
ハリエット:「わ……私だってもう出来ます!張形で練習もしてますし……!」
デュバリー:「あなたは色々な意味で銀の弾丸なんだから」
デュバリー:「頭も良い。顔も良い。声も良い」 おもむろに腕を伸ばし
デュバリー:ぎゅっと胸を押す 「超グラマー」
ハリエット:「………………!」顔を真っ赤にして、声も出ない。
デボラ:「あっはっはっは!!」
デボラ:膝を叩いて笑う。
デボラ:「そんな調子じゃ店に出るのなんて無理無理!」
デュバリー:「…………」 まじまじと何度か胸を揉み、手を離し
デュバリー:「……何より、あなたにしかない力もある」
-:――鮮血が吹き出す。
デュバリー:「焦らないで。きっとあなたにとって一番良い――」
-:君の目の前で、何かが裂けた。
デボラ:「────っ」
デボラ:「あ、あぁああぁあっ……!?」
デボラ:大腿部から鮮血を噴いて、椅子ごと倒れ込む。
ハリエット:「ッ……デ、デボラ、さん……!?」
デュバリー:咄嗟に感覚を広げる。カフェテリアだ。観葉の植物はいたるところに置いてある。外に行けば街路樹。フォローしきれないことはない。
デュバリー:「口を押さえて」 短く言ってハリエットをテーブルの下に引きずり下ろし、自身も伏せる。
デュバリー:そしてデボラの大腿の傷を見る 「デボラ、落ち着いて……大丈夫。血は止められる」
ハリエット:「っ……!」
デボラ:「……いえ……に、逃げてください、姉さん……」
デボラ:「不意打ちなのに足を狙ってきた……」
デボラ:「ここに足止めして、全員殺す気です」
デボラ:「あたしのことは、いいんで……」
-:テーブルに無数の裂傷が刻まれていく。
GM:通行人が悲鳴を上げて逃げ出していく。
デュバリー:静かに息を吐く。高まる自らの拍動を抑え込むように。
デュバリー:自分ひとりなら、まだ良かった。なまなかな攻撃ならば凌ぎ切れるだろう。だが隣にはハリエットがいる。
デュバリー:彼女は……あらゆる意味で銀の弾丸。彼女がいなければ、ジョン・フォン・ノイマンの名を今になって想起することすらなかった。
-:そのハリエットの肩口が裂ける。射線の主は不明瞭。
ハリエット:「っあ、やあぁあっ……!」
ハリエット:「…………」机の下、必死に悲鳴を抑える。オーヴァードではあるが、戦闘能力は皆無に等しい。
デュバリー:生命に優先順位などつけたくない。娘たちはみな等しく大切な娘たちだ。
デュバリー:だが事実として、たとえオーヴァードであっても、全てを守ることなどできない。
デュバリー:全てを守れる、本物の英雄でなければ――
デュバリー:(――彼なら)
デュバリー:(本当に守れたの?)
-:徐々に着弾点が狭まっていく。テーブルももう崩れるだろう。
デュバリー:……スカートの内からデリンジャーを抜く。裏道、地下経路を含めた逃走経路を策定し終えた。
デュバリー:「ハリエット。行くよ」
ハリエット:「……で、でも……」
ハリエット:「まだデボラさんが──」
デュバリー:「……そうだね」
デュバリー:「でも行く」
デュバリー:テーブルを下から蹴り上げ、怪我をしていないハリエットの腕を握ってカフェ内を駆ける。通用口。
-:逃げるデュバリーの背中に、切り裂くような痛み。
-:だが、それは一撃だ。脇目も振らず逃げに徹すれば。
デュバリー:観葉植物を自ら倒れさせ、植物自身が植わっている鉢を蹴り飛ばさせる。稚拙な時間稼ぎ。まだ移動は止められない。
デュバリー:それでも、扉を抜ける前に、ほんの一瞬だけデボラを振り返る。
-:彼女のもう片足が切り裂かれた。
-:おそらくは、悲鳴を上げさせ、逃走を躊躇わせるための。
デボラ:「っ…… ~~!!」
デボラ:「──行って!!ハリエットも!早く行きな!!」
デボラ:路上に這いつくばり、血に塗れながら叫ぶ。
ハリエット:「…………!!」
デュバリー:客観視して分かることは、そのいたぶるような刃遣いも、また目的に沿ってこの上なく精緻に振るわれているということ。
デュバリー:(……きっと殺すだけなら)
デュバリー:(背後から心臓を一突きなんでしょ?)
ハリエット:ぎゅっと瞑った目から、雫が零れる。それからは振り返らずに走り出す。
デュバリー:彼女を先に行かせ、自分も続く。追撃を阻むため戸を閉ざす。その閉じきる直前に
デュバリー:「……助かった」
デュバリー:それだけを短く言い切り、また駆ける。
デュバリー:――許しはしない。その凶刃を振るう者も、彼女を置いて逃げるしかできない自分も。
デュバリー:(いつか裁きを受ける)
デュバリー:(だから、その時を迎えるために……)
デュバリー:……血を流しながら、ハリエットを伴い、陽の当たらぬ道を駆ける。
デュバリー:ひどく惨めな退路は、いつか同じ境遇の少女たちと生きた、苦渋の過去そのものを想起させて
デュバリー:(……だったら必ず、このままじゃ終わらせない)
デュバリー:(私は――L'Immortelle死なない女なのだから)



【ED/アッシュ・ノイ・ジラード/ルカ】

戦艦ルイジアナ 娯楽室
アッシュ:シュトッと音を立ててダーツが板に突き刺さる。
アッシュ:国民の多くに顔を知られるアッシュにとって、ルイジアナの娯楽室は気軽な遊び場として最適だ。
アッシュ:そのため、存在を知って以来彼がここに居るのはそう珍しいことでもなくなっていた。
ルカ:だから、珍しく娯楽室に向かうことにした。ダーツで遊ぶ少年の背中を見て、声をかける。
ルカ:「機嫌良さそうだな」
アッシュ:「まあね。そっちはどう?」
アッシュ:「わざわざオレに声かけるあたり、悪くはなさそうだけど」
ルカ:「うるせ。おれも自分で珍しいと思ってるよ」
ルカ:ビリヤード台の脇に置かれたスツールに気だるく腰かける。
アッシュ:「それで?何か用がある感じ?」
ルカ:「……。そう」
ルカ:「あんたと話をしに来た」
アッシュ:「話?わざわざ?」
ルカ:「そうだよ」
ルカ:「無力な親の話をしに」
ルカ:淡々と言う。「…こないだの戦いで、あんたが出撃できたのは、ミルシュカが動いたからなんだろ」
アッシュ:「そうだな」
ルカ:「次に、同じようなことがあったとき、あんたはどうするのかと思って」
アッシュ:「同じこと、ね」
アッシュ:「……まあ、それが起きうるのは認めるよ」
アッシュ:「今回の出撃が通ったのはリッケンバッカーが味方に付いたから」
ルカ:「……」
アッシュ:「無事に勝てたのも同じくリッケンバッカーのお陰。少なくとも、上はそう判断するだろうな」
ルカ:「冷静だな」意外そうに言う。
ルカ:「あんた、そういうこと認めるの嫌いなタイプだと思ってた」
アッシュ:「オレがそういう人間だったら、今頃ここには居なかったさ」
アッシュ:「自分を客観視出来ないやつは簡単に判断を間違える」
ルカ:「…そんなあんたが、次にする判断は?」
ルカ:「また軍にキレて、ミルシュカに裏で動いてもらうのか?」
アッシュ:「……アンタさあ」 半目になって。
アッシュ:「話をしたいのか喧嘩をしたいのかどっち?」
ルカ:「なんだよ。事実じゃねえか」
アッシュ:「それマジで言ってるなら心配になってくるな」
アッシュ:「アイギスの連中と乱闘とか起こすなよ。前にも言ったろ?」
アッシュ:「仲間とは仲良くしとけって」
ルカ:「………」
アッシュ:「睨むなよ。誤魔化す気はないから」
ルカ:「……」息を吐く。「睨んでねえよ。マジでも言ってねえし」
ルカ:「あんたこそ、喧嘩とかしたことなさそうだな」
アッシュ:「喧嘩売ってくるやるなんて居なかったからな」
アッシュ:「それで、次の判断だっけ?」
ルカ:「可愛がられてんだよ、あんた」
ルカ:「そう。喧嘩する気はないよ。本当に聞きたい」
アッシュ:「まあ、キレるような真似は止める。それで何が変わる訳でもないらしいしな」
アッシュ:「それはそれとして、不服だって言うのは伝える。そこ黙ってもオレに得ないし」
アッシュ:「それで後は……まあ、ミルシュカに任せることになるな」
ルカ:「…はは」思わず笑う。
ルカ:「いいんじゃないの。こないだよりよっぽど冷静で…話し合いの余地がある」
アッシュ:「戦うのはオレの仕事だけど、戦えるよう場を整えるのはミルシュカの仕事だからな」
アッシュ:「有能なのもよく分かったし黙って任せることにした」
アッシュ:「その上でオレの邪魔をされるなら、そのときはそのときだけど」
ルカ:どことなく愉快そうに話を聞いていたが、最後の言葉を聞いて口を開く。
ルカ:「……軍が、あんたを安全なところに置いておきたいのは」
ルカ:「あんたを、絶対に勝利してくれる英雄にしたいからだろ」
ルカ:「……あんたにとっちゃ、それは軍の勝手な言い分なんだろうけど」
アッシュ:「勝手な言い分、っていうかさぁ」
アッシュ:「単にオレを舐めてるだけだろ、ソレ」
ルカ:「舐めるだろ、そりゃ」
アッシュ:「オレの判断もアイギスの判断も信頼してない。ついでに言うなら勝つだけの能力もないと判断する」
アッシュ:「自分達は戦場に立ってさえいないのに」
ルカ:「だからだよ」
ルカ:「戦場に立ってないやつは、勝手なことを想像し放題なんだ」
ルカ:「オーヴァードの戦いだってまともに見ることもできない。ワーディングを恐れて、戦場の空気を知ることもできない」
ルカ:「そういう奴にとっては」
ルカ:「アイギスがどうとか、能力がどうとか。そういうことじゃないと思う。たぶん」
ルカ:「ただ、あんたが、ただの15歳のガキにしか見えないって、そういう話なんじゃないの」
アッシュ:「なら、そこをひっくり返す」
ルカ:「どうやって」
アッシュ:「勝ち続ける」
ルカ:「………」アッシュの顔をまじまじと見て。
ルカ:「………はっ」噴き出すようにして笑う。
アッシュ:「アイツらの過保護な脳でも、オレが負ける姿が想像できなくなるまで」
アッシュ:「相手が日本でもドイツでもソ連でもアメリカでも」
アッシュ:「あのリッケンバッカーでも、危なげなく勝てるって」
アッシュ:「アイツらが理解するまで勝つ」
ルカ:「あんた……」
ルカ:「マジで勝つことしか考えてないな」
アッシュ:「悪い?」
ルカ:「さてね」面白そうに返す。「ここがアメリカの路地裏だったら、気に入ったって返すんだけど」
ルカ:「いかんせん、あんたは不良じゃなくてフランスの英雄だからな」
ルカ:「なあ。あんたに一番、勝手な想像を押し付けてる奴って、誰だと思う」
アッシュ:「……軍だろって話じゃなさそうだな」
ルカ:「うん」
ルカ:「一番…あんたに勝手な夢を見てるのは、フランスに住んでるその辺のやつら、全員だよ」
ルカ:「街で声をかけてくる奴、全員、あんたのことを、リッケンバッカーと同じくらい強くてかっこよくて、」
ルカ:「自分達を守ってくれる奴だって、…あんたが、何かの危機を全部跳ねのけてくれる奴だって思ってる」
アッシュ:「良いじゃん」
ルカ:「……」アッシュを見る。
アッシュ:「少なくとも、勝手に負けると思い込むバカより百倍良い」
アッシュ:「誰にも負けない。必ず勝つ」
アッシュ:「そうあるのがアッシュ・ノイ・ジラードだ」
ルカ:「……その夢を見せ続けたいんだろ」
ルカ:「そのバカ達は。……まあ、そうかよ」
ルカ:「じゃあ、背負ってやれよ」
アッシュ:「そうするさ」
ルカ:「………」
ルカ:「本気で言ってるよ、おれは」
ルカ:「……。国に可愛がられてるあんたが、それを投げ出すのは、見たくねえよ」
アッシュ:「別にオレは、国が乗ってること自体は嫌でも何でもない」
アッシュ:「オレが嫌なのはオレの行動を他人が左右すること。それをしないなら乗るも乗らないも好きにしたらいい」
アッシュ:「だから文句をつけるなら国の方にするんだな。」
ルカ:「……おれが言う、国ってのは」
ルカ:「あんたが嫌いな軍も、あんたがそれよりマシだって思うその辺のやつらも、全部だよ」
アッシュ:「なら、軍の心配性が治まるようにでも祈ってくれ」
アッシュ:「アイツらがよっぽどオレの邪魔をしないなら、投げ出すこともないだろうさ」
ルカ:「……祈るのは性に合わないな」
ルカ:「もっと、おれ好みのやり方でいいか」
アッシュ:「良いけど、どんな奴?」
ルカ:「……あんたを勝たせる。どんな相手だとしても」
アッシュ:「へえ」 愉快そうに口角を吊り上げて。
アッシュ:「なら、アンタが白鳩になるのかもな」
ルカ:「は?」
ルカ:怪訝な顔をする。「なんだ突然」
アッシュ:「いいや?こっちの話」
ルカ:「あっそ」不思議そうに言って、腰を上げる。
ルカ:「それじゃ、勝手に戦うなよ」
アッシュ:「それは保証できないな」
アッシュ:「アンタがついて来いよ。オレを勝たせるために」
ルカ:「………クソガキ」
ルカ:罵倒と呼ぶにはずいぶん柔らかい口調で言って、娯楽室を離れて行く。
アッシュ:「……今度はなんでそんな嬉しそうなんだ……?」
アッシュ:去っていく背中を見送りながら、またも不思議そうな一言が宙に浮いた。
ルカ:(……なんにも理解してない顔しやがって)
ルカ:何を語ろうが、どう戦場で輝かしい栄光を手に入れようが、言葉を交わせば交わすほど、15歳の少年にしか見えない。
ルカ:しかも、なんだかんだ、だいぶ箱入りの。
ルカ:(国で唯一のオーヴァードでも、生まれる場所が違えば、この有様かよ…)
ルカ:何度も考えた。もしメイがフランスで生まれたなら。戦場に立つことは、あそこで死ぬことはなかっただろう。
ルカ:(……くそ)
ルカ:もう、あんな思いはしたくない。…あんな思いを、誰かにさせたくはない。
ルカ:15歳の少年の後ろ姿が、失った妹と重なる。同じ年頃で、同じくらいの年月を軍で過ごした。嫌になる。
ルカ:(一番、勝手な夢を託してるのは、どこのどいつだよ……)



【Masterscene3】

アメリカ アップル・ディスコルディア社 社長室
朱劉帆:「……そういうわけで、散々な仕事でしたよ」
朱劉帆:ダークカラーのスーツに身を包んだ朱が、ソファの上で肩を竦める。
エリス・ディスコルディア:「――それは大変でしたね?」
朱劉帆:「こういうのは御免被りますなァ。“リッケンバッカー”が出てくると、仕事も趣味も何もかも台無しですよ」
エリス・ディスコルディア:「まあまあ、そうご不満になさらずとも」
エリス・ディスコルディア:「どうとでもなりますよ、彼は。いずれ」
朱劉帆:「そうなることを期待したいですがね。実際にはここ20年どこの国も実現できてない」
朱劉帆:「奴さえいなければ、北連なんざ有名無実の烏合の衆だろうに」
エリス・ディスコルディア:「むしろ、アイギスのほうが厄介なんじゃないかと思ってますよ、私は」
朱劉帆:「へえ?そいつはまた、随分と高値で買っていらっしゃる」
エリス・ディスコルディア:「成長株は、育ち切る前に目をつけませんと」
エリス・ディスコルディア:「買うにしろ摘むにしろです」
朱劉帆:「クハハッ!社長らしい含蓄のあるお言葉だ」
朱劉帆:「ああ、そうそう。成長株と言えば」
朱劉帆:「今回お宅から借り受けたアレ……ジョニー・アップルシードでしたか」
朱劉帆:「ありゃあ一体、何ですか」
朱劉帆:サングラスの奥で目を細める。
朱劉帆:「ただのアップルシードとは思えませんが」
エリス・ディスコルディア:「投げ入れた林檎が気になりますか」
朱劉帆:「ええ、金の林檎に見えたもので」
朱劉帆:「中身は腐ってるかもしれませんが」
エリス・ディスコルディア:「企業秘密ですよ。あれが発表会をうまくこなせたなら」
エリス・ディスコルディア:「喜んで子供ラインナップに迎え入れたかもしれませんけど」
エリス・ディスコルディア:「もう、知らない子供ですから」
朱劉帆:「企業秘密ですか。分かりましたよ」肩を竦める。
朱劉帆:「こちらとしても、鵞鳥の腹を裂きたくはない」
エリス・ディスコルディア:「依頼は継続で構いませんか?」
朱劉帆:「ええ、勿論」
エリス・ディスコルディア:「アイギスと相対した際は可能な限りの戦力を削る」
エリス・ディスコルディア:「期待していますとも」
朱劉帆:「と言っても、これからまた別の仕事が入ってましてね」
エリス・ディスコルディア:「おや。どちらで?」
朱劉帆:「しばらくギリシャに行く予定です。アイギスの連中とカチ合うかは、まあ、あまり期待できないかな」
エリス・ディスコルディア:「これはそうですね、忠告ですけど」
エリス・ディスコルディア:「その国は止めておいた方が賢明かもしれませんよ」
朱劉帆:「ふん?」眉を顰める
朱劉帆:「そりゃまた、何故です」
エリス・ディスコルディア:「そうですね……まあ」
エリス・ディスコルディア:「すぐに分かるでしょう」
朱劉帆:「ふゥん……?」エリスをじっと見て
エリス・ディスコルディア:にこやかに微笑む。
朱劉帆:「……まァ、社長がそう仰るなら少し様子を見ましょうかね」
朱劉帆:「そう急ぐ仕事でも無し……ああ、そうそう」
エリス・ディスコルディア:「何です」
朱劉帆:「今回立ち寄らせて頂いたのは、一人紹介したい傭兵がいまして」
朱劉帆:「アイギスとやり合うってことなら、うってつけの人材ですよ」
朱劉帆:「……おい、入んな」
エリス・ディスコルディア:「おや。貴方が紹介するとは珍しい」
GM:朱の言葉と共に、一人の少女が足音も無く入室してくる。
GM:白髪に血の気の無い肌。表情は無い──というより、吸い込まれるような虚無の色を帯びている。
イライザ:「……」
イライザ:凍った湖のような瞳で、エリスを一瞥する。
エリス・ディスコルディア:「……あら、意外」
エリス・ディスコルディア:「可愛らしい子じゃないですか。はじめまして、エリスと申します」
朱劉帆:「ほら、挨拶しな」
イライザ:「……イライザ」
イライザ:それだけをぼそりと言う。
朱劉帆:「いやァ、失礼。礼儀を知らん子供でして」
イライザ:「アイギスと戦えるのよね?」
イライザ:遮るように言う。
エリス・ディスコルディア:「いえ。構いませんよ……アイギスと戦いたいんですね?」
イライザ:「ええ」
エリス・ディスコルディア:「私はアップル・ディスコルディア社のCEOです」
エリス・ディスコルディア:「“必要な力を、必要なところに”を標榜する弊社理念は、伊達じゃありませんから」
エリス・ディスコルディア:「貴女がそうしたいなら、きっと叶えましょう」
イライザ:「……報酬は要らない」
イライザ:虚無の表情が、灼け付くような憎悪の色に染まっていく。
イライザ:「アイギスを──」
イライザ:「──ギルトレット・レッドフォードを、殺せるなら」



イタリア シチリア島 パレルモ
GM:地中海性気候であるイタリアの9月は、気温は高いが湿度の低い、過ごしやすいものだ。
GM:シチリア島でコテージを営むジョナタ・ヴィアダーナは、息子のエンツォと共に久々の休日を街に出て過ごしていた。
GM:エンツォが生まれて間もなく、妻は病で早逝した。男手一つで息子を育てるのは容易なことではなく、こうして一緒に過ごせる時間は貴重なものだった。
エンツォ:「……あーっ、ダメだあ」
ジョナタ:買ってやった菓子を開封し、エンツォが落胆の声を上げる。
ジョナタ:世界のオーヴァードのブロマイドがおまけになったチョコレートらしい。中身はランダムで、買う前には中身が分からない籤のようになっている。エンツォは友人達と共にコレクションして競っているようだ。
ジョナタ:「……何だ、リッケンバッカーじゃないか。ダメなのか?」
エンツォ:「これもキラだけど……こっちじゃなくて“デリュージュ”が欲しかったんだ」
ジョナタ:エンツォは“デリュージュ”の大ファンだった。いつも彼の活躍に一喜一憂し、様々なグッズも集めている。
ジョナタ:何も息子が特別というわけではない。同じくらいの子供の殆どが──というよりはイタリア人の多くが彼のファンと言っていいだろう。
ジョナタ:ジョナタ自身も、無論祖国の英雄である彼を誇りに思っていた。
ジョナタ:「そうか……そりゃ残念だったなあ」
エンツォ:「……ねえ」
エンツォ:エンツォが不安な顔で裾を引く。
エンツォ:「“デリュージュ”、いつ帰ってくるのかなあ」
ジョナタ:「…………」
ジョナタ:この数か月、“デリュージュ”は表の場に姿を見せていない。
ジョナタ:軍の発表では遠方での任務中ということだが、元々メディアへの露出が多かっただけあって、その長い沈黙は様々な憶測を呼んだ。
ジョナタ:病で臥せっているだとか、重傷を負って治療中だとか。あるいは──既に死んでいるだとか。
ジョナタ:政府がいくら否定しようと、“デリュージュ”本人が顔を見せない限りは、説得力のある根拠にはならなかった。
ジョナタ:近頃では、彼の不在を狙ってドイツが侵攻を企てているなどという噂すらある。
ジョナタ:幼いエンツォも、そんな数々の噂を聞き及んでいるのだろう。
ジョナタ:「……大丈夫だ」
ジョナタ:安心させるように、息子を抱え上げて頭を撫でる。
ジョナタ:「“デリュージュ”はすぐに帰ってくるさ」
エンツォ:「……本当?」
ジョナタ:「本当に決まってる!父さんがお前に嘘をついたことないだろう?」
エンツォ:「……! うん……!」
ジョナタ:腕の中でエンツォが頷いた。
ジョナタ:瞬間──世界が大きく揺れた。
ジョナタ:「……!?」
ジョナタ:大気が塗り替えられたかのように異質なものへと変わり、重たい膜が張ったかのように太陽が陰る。
ジョナタ:「……何、だ、これ……」
ジョナタ:立っていられないほどの眩暈と共に、強烈な吐き気と悪寒が襲ってくる。
ジョナタ:「……まさ、か、《ワーディング》……!?」
エンツォ:「…………とう、さん……」
エンツォ:抱きかかえたエンツォが、がくがくと激しく震えだす。
ジョナタ:「……しっかりしろ、エンツォ!今……」
エンツォ:「ぷぐぁ」
エンツォ:ばかり、とエンツォの頭が裂け、乱杭歯の並ぶ巨大な怪物の顎へと変わる。
ジョナタ:「……は?」
ジョナタ:気の抜けた声が漏れたのと、それを発した喉笛が食い千切られたのは、同時だった。

GM:1963年9月8日。イタリア、シチリア島を中心に半径約500km規模の《ワーディング》が展開された。
GM:圏内との通信は即座に途絶。ワーディングの発生源は時速約30kmの速度で移動を開始し、15時間後にはミラノに到達。
GM:シチリア~ミラノ間、及びギリシャ・チュニジア・アルバニア等周辺国の住民、およそ5000万人以上が安否不明となった。







Double Cross The 3rd edition
リプレイ:リバース
Case02『叢林死行/HOW TO GENOCIDE』
END

Case03『伊国超人戦/BATTLE OF ROMA』
To be continued