宝物号の出航
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関連セッション
『 Days, Blue Daze 』
『 ティタノマキアの暁 』
Opening
【◆ Opening 01 Scene Player:国寄モヨリ】
【◆ Opening 02 Scene Player:柴辻マサラ】
【◆ Opening 03 Scene Player:齋藤リッコ】
【◆ Opening 04 Scene Player:小豆橋カノコ】
Middle phase
【◆ Middle 01 Scene Player:国寄モヨリ】
【◆ Middle 02 Scene Player:小豆橋カノコ】
【◆ Middle 03 Scene Player:齋藤リッコ】
【◆ Middle 04 Scene Player:柴辻マサラ】
Climax
【◆ CLIMAX Scene Player:国寄モヨリ】
Ending
【◆ Ending 01 Scene Player:国寄モヨリ】
【◆ Ending 02 Scene Player:柴辻マサラ】
【◆ Ending 03 Scene Player:齋藤リッコ】
【◆ Ending 04 Scene Player:小豆橋カノコ】
Preplay
GM:それでは本日の参加PCに自己紹介をしてもらいます。番号順だぜ
GM:ということでPC1、国寄モヨリ!
GM:(キャラシート)
GM:自己紹介をどうぞ
国寄モヨリ:はーい!

国寄モヨリ:国寄モヨリ!16歳。
国寄モヨリ:可愛い女が好き!もちろん自分のことも可愛いので大好き!なかわいいもの好き女です
GM:色欲!
国寄モヨリ:立ち絵のハート形の風船は、イメージ映像ではなく、実際にこういうのを浮かべてます。
GM:隠密とかできなさそう
国寄モヨリ:元々FHセルで「視覚制御」をテーマに研究されていた実験対象で、
国寄モヨリ:バロール/エンハイシンドロームです。重力・光を使って注目させたりします。
国寄モヨリ:性能的には、ドーンブリンガー(IA収録)で強化された《光の銃》作成で攻撃したり、
国寄モヨリ:《孤独の魔眼》及びフォールンサラマンダーでサポートします!
GM:気持ちのよい構成だ
国寄モヨリ:エフェクトすっきりしてるの気持ちいい
国寄モヨリ:そんな感じです!よろしくお願いします!
GM:秘密兵器にEXPを支払っているのも……テクい! よろしくお願いしま~す
GM:そんなモヨリちゃんのハンドアウトはこちら!
PC1:国寄モヨリ
シナリオロイス…"オーヴレルム" 推奨感情…感服/憤懣
ノヴァリスでの日々で、君は誇るものを得た。
そして、それは奪われた――"オーヴレルム"。君の仇敵/ライバルである彼女によって。
その行いは乱暴かつ衝動的で一抹の『らしくなさ』があった。が、どうあれ君は、彼女からそれを取り返さなくてはならない。
決戦の地はエスコンディード号だ。そこに君の大切なものは出品される。
そして、出品者たる彼女もそこにいるはずだ。
国寄モヨリ:泥棒はかわいくないかも
"オーヴレルム"レイ・フット:盗みます
国寄モヨリ:かわいいかも……(熱い手のひら返し)
GM:なんか、普段の部活……普段の部活何……何だ……?
GM:ともかくそれを邪魔しようとしたりつっかかったりする奴がいて、ついに君の美少女図鑑を盗み出すに至ったわけです
国寄モヨリ:モヨリは女と”なかよし”するなかよし部に入っています
国寄モヨリ:よくも美少女図鑑を~~!
"オーヴレルム"レイ・フット:私正しくない?
GM:"なかよし"するのはダメ! 禁止! そういう感じです。奪い返してください
国寄モヨリ:がんばります!
GM:よろしくお願いします! では次、PC2に移ります
GM:柴辻マサラさん! 自己紹介をどうぞ
GM:(キャラシート)
柴辻マサラ:メサイア学区のトランぺッター執行部所属、"ベイキャント・ロット"こと柴辻マサラです。

柴辻マサラ:眼鏡をかけて髪をシニヨンにまとめた品行方正な見た目と、誰に対しても敬語という礼儀正しい振る舞い。
柴辻マサラ:……を、志している一見優等生です。根の口調は荒めだし魂は混沌寄り。
GM:ワイルドだぜ
柴辻マサラ:というのもDロイス破壊者の影響もあってか破壊衝動が強く、かつては友人に担ぎ上げられてマフィアのボスをやってました。
柴辻マサラ:幹部陣営の言いなりに敵勢力をぶちのめしては恐れられ……という日々に、本能こそ見たされど心は擦り減るばかり。
柴辻マサラ:このままでは何者にもなれない一念発起した結果、こうして転身を遂げました。形から入ろうと頑張っています。
GM:努力家だ……自制できてえらいね
柴辻マサラ:能力的にウロピュア。狂騒の旋律で暴走を巻き、背徳の理でダイス増やしてからギガンティックモードで武器壊しつつ範囲を殴ります。
柴辻マサラ:小回りは効かないけど周囲へのバフ含めてそこそこの火力は出るはず。変異暴走に巻き込まないよう暴走解除必須なのが拘りポイントです。
GM:あくまで理性を取り戻さなければいけないってワケ
柴辻マサラ:今回は闇オークションへの潜入任務とのことで。頑張ります。
GM:はーい ではそんなマサラさんのハンドアウトはこちら!
PC2:柴辻マサラ
シナリオロイス…"ブラスフェマス" 推奨感情…執着/食傷
ノーチェス・オークションの裏で盗品や禁制品が流通していることを、君は知っている。
君は秩序を維持・監視する者である。あるいはかつてノーチェス・オークションに所有物を呑み込まれた過去があるのかもしれない。
どうあれオークションの主催者、"ブラスフェマス"を勝ち逃げさせるのは看過しかねる。
幸運にも、過去最大規模のオークションへ密かに入り込む算段はつけられそうだ。彼女が離校する前に、決着をつけてやろう。
GM:ノヴァリスのあれこれが終わり……本当に卒業してノヴァリスを離れる連中が出てきました
GM:犯罪者的にも逃走チャンス
柴辻マサラ:なるほど…… 風紀委員としては見過ごせませんね
"ブラスフェマス"金梨アニタ:"ブラスフェマス"は最後に一発大儲けしてトンズラここうとしている訳です 捕まえてやりましょう
"ブラスフェマス"金梨アニタ:お金大好き!
柴辻マサラ:その首根っこを取っ捕まえるのが仕事という訳ですね
GM:実際あんまり犯罪生徒をみすみす外に逃がしていたら、やることやっても外に逃げりゃ良いやで治安はさらに悪化してしまうでしょう……頑張ってください
GM:よろしくお願いします。では次……PC3!
GM:齋藤リッコ! 自己紹介をどうぞ
GM:(キャラシート)
齋藤リッコ:はい!

齋藤リッコ:齋藤リッコです。齋藤はいちばん難しいほうの齋藤です
齋藤リッコ:何のとりえもない一般生徒……だったのですが、色々なことがありこの前ノヴァリスの最高生徒会長になりました。
GM:色々なことがありすぎている!
齋藤リッコ:今は最高生徒会で忙しい日々を送っています。ノヴァリス生のどんな狂った嘆願にも逐一真剣に対応してしまい、仕事を増やしまくって生徒会メンバーから非難を浴びています。
齋藤リッコ:ノヴァリスのために今日もがんばります!
齋藤リッコ:性能的にはバロール/サラマンダー。ずっと災厄の炎一本でやってきましたが、
齋藤リッコ:アンチェインアームズで新たな力《落星衝》を得たので、丁度一区切りついたところだしということで今回は《氷の塔》にしてみました。
GM:ホントだ! 近距離に弱くなってる
齋藤リッコ:《凍てつく刃》《時の棺》×2と合わせて割とサポートよりの構成になってます。
齋藤リッコ:そんな感じです!よろしくお願いします!
GM:なんだよ強制起動者って 15点でそんなもん配るな よろしくお願いします!
GM:そんな生徒会長のハンドアウトはこちら!
PC3:齋藤リッコ
シナリオロイス…ノーチェス・オークション 推奨感情…尽力/羞恥
君はノヴァリス最高生徒会長だ。
だが君にとってのノヴァリスでの日々は、そうでなかった時の方がずっと長く、厚い。
忘却の向こうに消えたはずの過去が、現在の君へ追い縋る。
君は対峙しなければならない。最高生徒会長ではなく、一人の生徒として。
齋藤リッコ:消えたはずの過去ですって~~~~!?
GM:過去にまつわる重大なアイテムがオークションに出品されることが検知されたので
GM:取り戻しに行ってもらいます。うっかり公になったら大変ですからね……
GM:別に恥ずかしい過去じゃなくてシリアスな過去でも良いのですが。どんなものかは考えてありますか?
齋藤リッコ:そうですね 色々考えたんですが
齋藤リッコ:過去にラス・ヴィダスで怪しいオイルマッサージ(リンパのやつ)を受け、その様子がBlu-rayで販売されたことがあるので
齋藤リッコ:それにしようと思います
GM:分かりました……それのマスターディスクで行きましょう
齋藤リッコ:全部回収したはずだったのに……!
GM:入手できれば最高画質で量産し放題!
齋藤リッコ:絶対に取り戻す!!!
GM:今度はノヴァリス外にも流せますからね 絶対に取り戻してください
齋藤リッコ:恐ろしすぎる
GM:それではよろしくお願いします! それでは最後、PC4
GM:小豆橋カノコさん! 自己紹介をお願いします
GM:(キャラシート)
小豆橋カノコ:はーい!

小豆橋カノコ:小豆橋カノコ、ショコラショコラン製菓学校の生徒です。
小豆橋カノコ:かつては殺人兵器開発の才能を見込まれて理事会の大人の助手をやっていました。
小豆橋カノコ:ショコランに転校したものの、お菓子作りの腕に全く自信がなく、正体を隠し卑劣な手段でコンテストを荒らし回っていましたが
小豆橋カノコ:PC3のリッコさんと出会い光堕ち……。さらに恋にも落ちてしまいました。
小豆橋カノコ:いろいろあってラブラブカップルとなったことで最高生徒会長様を相手に果てしなく調子乗りムーブをかますようになってしまっています。
GM:見せつけてくるじゃん
小豆橋カノコ:それほどでもありません。
小豆橋カノコ:最近はヤバい懸念事項もあらかた片付き(?)、普通に菓子職人として頑張っているよ。
小豆橋カノコ:データはややユーティリティに振った普通の射撃です。妖精があります。
小豆橋カノコ:そんな感じです! よろしくお願いします!
GM:うーむ、多芸だな……よろしくお願いします。そんなカノコちゃんのハンドアウトはこちら!
小豆橋カノコ:ワーワー
PC4:小豆橋カノコ
シナリオロイス…エスコンディード号 推奨感情…好奇心/隔意
エスコンディード号はオークションの開催に際しいくつかの店舗を誘致する。
君の元へ船上の和菓子コーナー出店の誘致が来たのは、いつかの客にオークション開催者がいたからだろうか?
船上で出店し、そのゲストに知られることには、大きな意味があるだろう。一方で、そのオークションには後ろ暗い噂も付き纏う。
君は決断を迫られる……もっとも、誘いを受けた君がどう決断するにせよ、君の元には助力を求める者が次々現れることになるのだが。
小豆橋カノコ:次々と……!?
小豆橋カノコ:是非もないのかもしれません……
GM:一応キャラ的にはオークションに出るかどうかは決めてもらった上で……
GM:PC3人が乗船して紛れ込ませてくれないかという感じで次々やってくる感じです PC番号順に来るので、切実度がどんどん上がっていく
小豆橋カノコ:は~い!
小豆橋カノコ:なんだかみなさん大変ですねえ
GM:店長よろしくお願いします!
小豆橋カノコ:任せてください! リッコさんの恥ずかしい映像は必ず手に入れてみせます!
齋藤リッコ:!?
GM:それでは最後にトレーラーを貼ってそれっぽくし始めていきましょう
Trailer
エスコンディード号が出航する。
ノヴァリスの大オアシスに浮かぶパーティ客船が陸を離れるのは、詮索無用の大オークションを開くためだ。
過剰な警備と強力な認識阻害により、出品物の落札後の追跡は不能。
ゆえにそれは『ノーチェス』と呼ばれていた。
至宝が輝く、闇の間際のマジックアワー。
今宵のノーチェス・オークションは主催者"ブラスフェマス"の離校のため、
最後にして最大のスケールを誇るものとなるという。
右も左も、この機を逃せば手に入らぬものばかり。
欲望の炎が渦を巻く最中、その中心に手を伸ばさんとする者がある。
ある者は奪還を求め、ある者は真実を求め、ある者は清算を求め。
……だが、その切望と欲望に、どれほどの違いがあるだろうか?
ダブルクロス3rd Edition
『 宝物号の出航 』
ダブルクロス、それは――危難に輝く二つの星冠。
【◆ Opening 01 Scene Player:国寄モヨリ】
GM:PC1のOPです。侵蝕率ダイスを振って登場してください
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(28 → 38)
GM:なかよくなってきたな
GM:メサイア学園、国寄モヨリの部屋――
GM:時刻は夜である。今日も充実した一日を終え、君は寝床へと帰宅していた……
国寄モヨリ:「はーぁ、今日も疲れた~!」伸びをしつつ、部屋に入る。
国寄モヨリ:部屋の中にも浮かぶ風船の糸を引っ張ると、電気が点く。
国寄モヨリ:真っピンク……といって差し支えないだろう。ハートの風船が浮かんでいたり、クマのぬいぐるみなどが飾られている。
国寄モヨリ:「こういう時は、日課のあれ!美少女図鑑を眺めないとね」
国寄モヨリ:説明しよう!美少女図鑑とは……!その名の通り美少女が載っている!
国寄モヨリ:写真(こっそり撮影含む)であったり、見かけたかわいい行動が記載されていたり、
国寄モヨリ:”なかよく"なって聞き出した電話番号とかそういった様々な情報が載っているモヨリ渾身の傑作だ。
国寄モヨリ:「美少女は情報までいい匂いするんだから……あれ?」
国寄モヨリ:普通に作業机の上に置いておいたはずが……
国寄モヨリ:「ない!」
GM:ヒュウ……!
GM:カーテンがはためき、夜風が吹き込む。窓が開いている。
GM:そしてそちらを見てみれば、窓の向こうの送電柱に一つ人影が立っている……その手に一冊の本を携えて!
国寄モヨリ:「む!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……国寄モヨリ!」

"オーヴレルム"レイ・フット:厳しい声と、敵意ある目! 君はそれを知っていた。"オーヴレルム"レイ・フット!
"オーヴレルム"レイ・フット:メサイア学園の比較的真面目な部活に所属する少女で、君の"なかよし"活動を気に食わず、しばしば突っかかり妨害するなどしてきたことがあった。
国寄モヨリ:「またか!レイちゃん、今度はなーにー?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「またかとはなに! そっちこそ、今日もまたいかがわしい活動に精を出していたんでしょ」
"オーヴレルム"レイ・フット:「どれだけ私が邪魔をしても止めようとしないその執念……!」
国寄モヨリ:「いかがわしいのはその短すぎるスカートでしょ~~!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「なっ……」 赤面 「こ……こんなものでしょみんな! 私だってスースーして落ち着かなかったけど」
"オーヴレルム"レイ・フット:「脚褒められるから……もう慣れたし……!」
国寄モヨリ:「くそ~~それはかなり同意だからなんともいえない」
国寄モヨリ:「で、今度は何かしら!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「穏当な手段から強引な手段まで色々試したけど、あなたもあなたのいかがわしい部活もちっとも止まらない」
"オーヴレルム"レイ・フット:「だから……もっと直接的に、やめなさいっていうことを分からせることにしたの」
"オーヴレルム"レイ・フット:手に持っていた本を顔の前に見せる。それは君の部屋にあった……美少女図鑑だ!
国寄モヨリ:「!!!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「こんなっ……いかがわしいものを、日々作って!」
国寄モヨリ:「そんなにいかがわしいかな? 105ページ目にレイちゃんの照れ顔も載ってるんだけど?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「えっっ」 慌ててページをめくる
"オーヴレルム"レイ・フット:……が、105ページに到達するまえに顔を真っ赤にして閉じてしまう 「……いかがわしいよっ!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「背徳的で……よくない! こんなことばっかりして、恥ずかしくないの!」 貧弱な語彙!
国寄モヨリ:「背徳的は……いいものだよ」しみじみと
"オーヴレルム"レイ・フット:「っ……」 ぶるっと震え
"オーヴレルム"レイ・フット:「……ふん! でももうそれもこれまで。こうしてこれは、私の手にある」
"オーヴレルム"レイ・フット:「私がこれをどうすると思う?」
国寄モヨリ:「ど、どうするの?眺める?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「眺めるものですかっ! こんなの見るなんて、載ってる人に悪いし」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……でも、焼いたり捨てたりもしないの。そうしたらあなたは諦めるしかないものね」
"オーヴレルム"レイ・フット:「だから……エスコンディード号に持っていくのよ」
GM:君はその言葉を聞いたことがあってもなくても良い が、おそらく聞いたことはないだろう
国寄モヨリ:「? 号ってことは船か飛行機とか?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「船よ! 今度そこで、オークションが開かれる……そこには、こういう盗んだものも取り扱う裏オークションがあるの」
"オーヴレルム"レイ・フット:裏だというのにまったく隠し立てせずしゃべる 「本当は私も関わっちゃだめだと思うんだけど」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……そのオークションに出品されて落札されたものは、絶対に足取りが掴めないことで有名なの! 私はこの図鑑をそうしてやるつもりよ」
国寄モヨリ:「そ、そんな……」
国寄モヨリ:「確かに電話番号住所出生の秘密好きな人までいろいろ書いてあるから落札する人も出てきてしまう……!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「そうよっ。これはあなたへの罰。どれだけ言っても邪魔しても、あの頭みたいな形のスピーカーを感度3000倍にしてもちっともそのいかがわしい部活を止めようとしないあなたへの……!」
GM:……"オーヴレルム"レイ・フットは、しばしば君の、場合によっては君たちの部活動の邪魔をして、大した被害も出さずに撃退されてきた。
GM:それはおそらく、彼女の真面目な性分があってこそのことだろう。だがこの盗難、そしてオークション出品宣言に関しては、今までに比べて実害が明確に思える。
"オーヴレルム"レイ・フット:「……あなたは指をくわえて見ていなさい。この美少女図鑑……あなたの作品が、ノヴァリスの誰かの手にわたっていくところを……!」
国寄モヨリ:「そ、そんなに本気とは……」
国寄モヨリ:「結構大変だったんだから、絶対取り返してみせるわ!あと日々の癒しのために!」
国寄モヨリ:「……足褒めたら返してくれたりしない?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「しっ、しないよ!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「別に褒められたって嬉しくないし……!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「オークションの場にあなたが入ることはできない。せいぜい全部が終わった後、ノヴァリスじゅうを探し回ることね……!」
国寄モヨリ:(……明らかいつもより実害があり、行動が過激な気がする。構ってくれなくて拗ねちゃったんだろうか)脳の片隅でそんなことを考えつつ
国寄モヨリ:「確かにどこにあるかもしらないし……いえ、なんとか入って取り返すわ……!」
"オーヴレルム"レイ・フット:強い風に乗るようにしてレイは送電柱を蹴り、マフラーをたなびかせ夜闇に消えていく
国寄モヨリ:「くっ、行っちゃった……この美脚露出魔ーーーー!」
GM:かくして君は、美少女図鑑を失った!
GM:だが君はコネクションを伝い、どうにかこうにかエスコンディード号のオークションへ乗り込む算段をつけることとなるが……その続きは後ほどのこととなる。
GM:シーンを終了します。シナリオロイスを取得してください。
GM:"オーヴレルム" 推奨感情…感服/憤懣 です!
国寄モヨリ:"オーヴレルム" 美少女の一人 感服/〇憤懣 でロイス取得!
"オーヴレルム"レイ・フット:び、美少女なんて……どうせみんなに言ってるんでしょ……
国寄モヨリ:なんか美少女多くて……
GM:ふんっ! シーンを切ります!
【◆ Opening 02 Scene Player:柴辻マサラ】
GM:柴辻さんのOPです。侵蝕率ダイスを振って登場してください
柴辻マサラ:柴辻マサラの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(38 → 46)
GM:メサイア学園風紀委員会本棟、執行部室。
GM:赤レンガのような外壁の、周囲を睥睨するような高層ビル。
GM:その一室、メサイア学区で発生する無数の事件の調査ファイルが溢れ返る風紀委員執行部室……その一角のデスクに君はいた。
GM:ノヴァリスは大いに変わり……だが変わらないこともある。と、言うのは正直かなり美化した表現であることは否めず
GM:ありていに言えば、メサイア学園の治安の乱れぶりは以前とそう大きく変わることはなく、よって君も増えるばかりの事件ファイルと向き合う日々を送っていた。
グレイライツ・ボガート:「ハロー、"ベイキャント・ロット"。山崩しの調子はどう?」

グレイライツ・ボガート:そんな君への今日の来客は、トランペッター情報部所属、グレイライツ・ボガート。馴染みの顔である。
柴辻マサラ:「ボガート。いつも通りですよ」
柴辻マサラ:書類からほぼ顔を上げて答える。その眉間にもいつも通り皺が寄った状態だ。
柴辻マサラ:なおこの場合のいつも通りは、『崩す調子は悪くないが積み上がる調子といい勝負』という意味になる。
グレイライツ・ボガート:自分の眉間を指差して 「今日いきなり気になったんだけど、あなたのこれってちゃんと取れるの?」
グレイライツ・ボガート:「日々の癒しとかある? あなたってばいつも苦いコーヒーばっかり飲んでるし……」
柴辻マサラ:「別に常にこうという訳でもありませんよ。確かに仕事中は寄っていることの方が多いですが」
柴辻マサラ:言いながら片手で眉間をほぐし、片手で話題にあがったコーヒーを啜る。
柴辻マサラ:「癒しについては……あー……後輩から貰ったガム、とか?」
グレイライツ・ボガート:「ガムって」 あらあらという顔 「癒しの時ですら力入っちゃってるんですの」
グレイライツ・ボガート:「まあでも、その固めのしわしわをちゃんと取れるっていうなら……この話もできるかしらね」
柴辻マサラ:「また新しい事件でも?」 彼女が声をかけてくるということはそういうことだろうが。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:彼女は一枚の写真を君へ見せる。……トランペッターでマークしている、数多い犯罪生徒のうち一人だ。悪質であったり、大きな被害を爆発させるようなタイプではないが……
グレイライツ・ボガート:「"ブラスフェマス"。ノーチェス・オークションの主催者。覚えはある? まあ詳しい情報は後で渡すけど……」
グレイライツ・ボガート:「それなりに大きな盗品オークションを所有の客船で開く。彼女の認識阻害能力のせいで、出品物の足取りは掴めないし、彼女を捕まえることもなかなかできないし……」
グレイライツ・ボガート:「で、この前の卒業式で卒業したんだけどまだ学校を離れてなかった彼女が、最後に一儲けしようっていう情報をキャッチしたのよ」
柴辻マサラ:「一応記憶にはあります。派手ではないが面倒、というタイプでしたね」 表だっての戦闘をしない分、ある意味一番苦手とするタイプだ。
柴辻マサラ:「卒業前に稼いでから校外へ高飛びしよう、という腹ですか」
グレイライツ・ボガート:「でしょうね。で、開催の情報は掴めたんだけど、正面口から参加することは当然できなくて……」
グレイライツ・ボガート:「……その代わり、コンパニオンとしてなら潜り込めるんじゃないか、っていうのが私たちの憶測」
グレイライツ・ボガート:「開催が割と急で、結構ごちゃごちゃしてるっぽいのよね。規模も大きいから、今までに比べると潜り込むチャンスはずっとある」
グレイライツ・ボガート:「という訳で、実働してくれるメンツを募集中。……この週末空いてる?」
柴辻マサラ:「私の週末が仕事以外で埋まったことがありましたか?」 皮肉めいた笑み。
柴辻マサラ:「まあ、それは冗談として……空いてはいますよ。潜入に向いているかと言われると自信が無いのですが」
グレイライツ・ボガート:「ありがと! 急な話だからねえ。他の子も今似たような感じの件に色々関わってるから……」
グレイライツ・ボガート:眉間を指差して 「苦手って言っても、そのしわしわなくしてくれれば大丈夫。あとはどういう形で潜り込むかだけど……なんとか筋道はつけるつもり」
グレイライツ・ボガート:「実際、卒業してひと騒ぎしてノヴァリスバイバ~イなんて真似されたら……絶対に後の連中が調子乗るでしょ」
グレイライツ・ボガート:「だからここは絶対に止められる人を送り込みたいってわけ」
柴辻マサラ:「……」 卒業まで逃げ回ればそれで勝ち!などといった風説が不良生徒の間で囁かれる未来を幻視して溜息を一つ。
柴辻マサラ:「それで抜擢いただいたというなら、応えない訳に行きませんね」
グレイライツ・ボガート:「良かった~。やり方は任せますから! どうせ舞台になる船も"ブラスフェマス"の持ち物ですからね」
グレイライツ・ボガート:「最終的に捕まえられれば大丈夫よ。お願いね!」
柴辻マサラ:「最悪の場合はある程度の破壊も許容範囲に入れていい、と。良いことを聞きました」
柴辻マサラ:デスクワークで凝り固まった腕を回す。こきこきと肩や首回りを鳴らして。
グレイライツ・ボガート:「あらあら。牙が見えてますよ?」 楽しげ
柴辻マサラ:「おや。それは気を引き締め直さなければ」 肩をすくめながら応じて。
柴辻マサラ:「潜入任務ですから。剥きだすのはホシと対峙してからにします」
GM:シーンを終了します。シナリオロイスを取得してください
GM:"ブラスフェマス" 推奨感情は執着/食傷!
柴辻マサラ:○尽力/食傷にしようかな。捕獲のため力を尽くします。
GM:逃げ得を許さぬよう頑張ってください! ではシーンを切ります
【◆ Opening 03 Scene Player:齋藤リッコ】
GM:リッコちゃんのシーンです。侵蝕率ダイスを振って登場してください
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(35 → 39)
GM:ノヴァリス中央市街、セイクリッドピラー。生徒会室。
GM:窓の外の空は夜。市街地の照明光が、足元に海のように広がっている。
GM:最初見た時は非現実的に思えたその光景を、少し見慣れつつある。そんな頃合いのことである。
棚エアリ:「お疲れ様です、リッコさん」

棚エアリ:尽きることのない仕事の山に一区切りをつけたタイミングで、生徒会長補佐、棚エアリがハーブティーを差し出してくる。
棚エアリ:「例によって、お疲れ様と言いつつやるべきことはまったく終わっていませんが……」
棚エアリ:「走り続ければ仕事がなくなってくれるわけではないですからね」
齋藤リッコ:「あっ!どうして分かったんですか?丁度お茶でも飲みたいな~って思ってたとこなんですよ」
齋藤リッコ:ハーブティーを受け取って口に運ぶ。
齋藤リッコ:「ありがとうございます。……おいし~~……」
齋藤リッコ:ほっと一息ついて大きく伸びをすると、凝り固まった体中からパキパキ音が鳴る。
棚エアリ:「うーん、ほぐれる音というより破砕音……」
齋藤リッコ:こうして何とか会長としての仕事をこなせているのは、ほぼワンオペで事務所の所長を務めていた経験によるものだ。そうでなければ堆く積まれるばかりの書類を前に、とっくに音を上げていただろう。
齋藤リッコ:逆に何とかなってしまうから、こうして無限に仕事が増えていくのでもあるが。
齋藤リッコ:「エアリさんも遅くまでお疲れ様です。助かってます、ホントに」
棚エアリ:「いいえ~。私はなんだかんだ、会長よりは休めてますよ。仕事以外しませんし……」
棚エアリ:「もうちょっと落ち着いたら組織とか人員ももうちょっと整理して、会長の手が空くようにはするつもりなんですけど……」 同じようにハーブティーを飲む
齋藤リッコ:「そうねぇ……。でも、一応生徒からの意見は直接目を通しておきたいし……」頬杖をついて「そう考えると、今後人手が増えてもあんまり変わらないのかも……」
棚エアリ:「…………」 にこにこした笑顔の裏でどうやってこのボトルネックを押し広げてやろうかということをずっと考えているのである
棚エアリ:「……あ、そうそう。休憩ついでに聞いて欲しいんですけど」
齋藤リッコ:「はい?」デスクのどこかにお菓子の残りがあった気がして探している「なんです?」
棚エアリ:「リッコさん、昔何か変な……いえ、はっきり言って、偏ったイメージのつくような、いかがわしい仕事をしていたり……は、してませんよね?」
棚エアリ:軽い調子で聞いてくる エアリ自身も彼女にそういう前歴がないことを承知の上での念の為の確認だ
齋藤リッコ:引き出しを開けた手がピタリと静止する。
齋藤リッコ:「…………」
齋藤リッコ:そう言われて、思い当たる節は──
齋藤リッコ:……いくつかある。いくつも、といった方がいいか。触手で服を溶かされたり、公衆の面前でポッキーゲームをさせられたり、ほぼ紐の水着を着せられそうになったり……。
齋藤リッコ:「あ……」
齋藤リッコ:「あっ……あリませンよ??」
棚エアリ:思ったよりある顔だなこれ……という顔
齋藤リッコ:「そんな……まさか……ねえ!? 一応あたし、最高生徒会長なのにそんな……あり得ないじゃないですか!」
齋藤リッコ:「どっ……どうしてそんなこと聞くんです?」早口でまくしたてる
棚エアリ:こほんと咳払い 「いいえ。単にいかがわしいトラブルに巻き込まれたという話であれば、私はそこまで問題だとは思いません」
棚エアリ:「正直、一過性の事件でそういうことになることは、ノヴァリスではしばしばあることです。私の知る限り、前生徒会長も……まあそれはいいか」
齋藤リッコ:「えっ!! ……えっ!?」二度見「……は、はい……」
棚エアリ:「私もこの件は私としては思い過ごし、フェイクの類だとは思うんですが……一応確認させてください」
齋藤リッコ:(シオンさんのいかがわしいトラブル……)意識を飛ばしかけて「えっ!はっはい!何ですか!」
棚エアリ:「これに覚えはありますか?」
GM:そう言ってエアリが見せてきたタブレット画面には、扇情的なフォントで
扇情的なフォント:『「投票されるより気持ちいい!」 ねっとり媚薬マッサージでぐずぐずリンパ あの新生徒会長斉○リッ○が快楽開発エステでオヘ顔晒してヒンヒン泣くなんて……』
GM:……という題字と、その下に目線の入った女子生徒のいかがわしい画像が載っている。
GM:その女子生徒の姿には……見覚えがあるような気がした。
齋藤リッコ:「ワーーーーーーーッ!!!!!」
齋藤リッコ:タブレットを引っ手繰る勢いで床に叩きつける。
棚エアリ:「…………」 床に叩きつけられたのを見て
棚エアリ:ひょいと拾い、もう一度見せる
齋藤リッコ:「ギャーーーーーーッ!!!!!」
齋藤リッコ:「しっ……しっしっしっ……知りません!!ななな……何ですかこれは!?」
齋藤リッコ:「こんな……こん……大体……ほら!こ……これ……」
齋藤リッコ:「齋藤のさいがいちばん簡単な斉じゃないですか!!知らない人ですよ!!こんなの!!やだな~~~!!」
棚エアリ:「フォントが対応してなかったのかも……」
棚エアリ:また一つ咳払い 「ちなみにこれが何かと言うと……もちろん私が仕事の合間にジョークでリッコさんにこれを見せて喜ぶような女ではありません」
棚エアリ:「この映像作品のマスターディスク、つまり撮影したままのデータが、今度開催されるオークションの出品物の目玉になっているんです」
齋藤リッコ:「はっ…………!」
齋藤リッコ:「確かに……前に見た時はタイトルが『Sランクお嬢様校K学院生 ヒミツのレズ性感マッサージで快楽地獄120分』だったはず……!」
齋藤リッコ:「どうして再登場してるのよ!?」
棚エアリ:「まあ、ここ……でしょうね」 扇情的なフォントの『あの新生徒会長』辺りを指でなぞる
棚エアリ:「何事もなければ、多分メディア会社の倉庫に放り込まれたままだったと思いますが」
棚エアリ:「そうはならなかったわけです。仮にウソだとしても興味を持つ人は多いでしょうし、もし本物だったら……」
棚エアリ:「……ということで」 にっこり 「ここから先は本物というていで話を進めて良いですか?」
齋藤リッコ:「ハァ……ハァ……全部回収したと思ったのに…………!」
齋藤リッコ:「ま……まあ……そうですね……」
齋藤リッコ:「これはあたしじゃありませんけど……こうやって騙されて撮影されて被害に遭っている生徒がいるというのは由々しき事態ですしあたしじゃないけどそういう意味では本当に害がある本物と言ってもいいかもしれませんねあたしじゃありませんけど一刻も早く回収しないといけないような気がしますね!!」
棚エアリ:「早口すご」
GM:というわけで、エアリはそのオークションの概要をさらりと話してます。エスコンディード号という客船上で開かれること、落札後の足取りをたどることは困難なこと、盗品を扱う裏オークションがあること……等々、だいたいOPや他HOに書いてある概要は分かります
棚エアリ:「……で、これの回収の段取りなんですが、当たり前ですけど、生徒会として堂々と回収するわけにはいきません」
棚エアリ:「本物だって宣伝するようなものですからね。……本物じゃないのに」 会長の精神の安定のため、そちらのストーリーに沿って話をする
齋藤リッコ:「た、確かにそうですね……万が一にも勘違いがあっては……いけませんからね!!!」ウンウン頷く
棚エアリ:「で、そうなると一番確実に確保する手段は……正面から落札しちゃうことです。はい、どうぞ」
棚エアリ:そう言ってエアリはクレジットカードを差し出します。リッコさんは即座に財産点を50獲得してください
齋藤リッコ:「エェーーーッ!!!」
齋藤リッコ:「い……いいんですかこれ!?こんな……財産点で言えば50点くらいありそうなカード!?」
棚エアリ:「いいんです」 笑顔。それが実際にどんなお金かは語らないぞ
棚エアリ:「少なくとも私は、それを放置するよりはこれを支払った方が、ノヴァリス運用に対してはずっと安く済むと思います。そこは本当に確実です」
棚エアリ:「別に使わずに済むならそれでも良いんですけど……そんなに蓄えてないでしょう?」
齋藤リッコ:「そ……そうですね……」
齋藤リッコ:「傭兵時代の貯金と……あと会長として結構貰ってはいますけど……」
齋藤リッコ:「ふだん生活水準を上げられなくて普通にコンビニとかでご飯食べてるから……」
齋藤リッコ:「いま初めて生徒会ってすごいんだなって思いました」
棚エアリ:「そんなものじゃまかりませんよ。ノヴァリスで経済転がしてる人が参加するようなオークションなんですから……」
齋藤リッコ:「ひぇ~……シェンちゃんに色々聞いとかないと……」
棚エアリ:「もうちょっと後だったら、もう少し別の手段を講じられたんですが」
棚エアリ:「今この段階で一番確実、かつ情報を拡散せずに事態を収拾する手段は、会長自らが……オークションで落札してくれることです」
棚エアリ:「もちろん身分は隠す必要がありますから、正面から乗り込んでもらう訳にはいきませんが、一応ルートは考えていますので……」
齋藤リッコ:「流石エアリさん……頼りになる……!」
齋藤リッコ:「分かりました!何としてでもオークションで競り落として、あたしの醜聞を今度こそこの世から完全に消し去ります!!」
齋藤リッコ:「あっ違う!あたしじゃなくて……あたしじゃない子の!!違います!!そう!この子のね!!」
棚エアリ:「変装はまあ、2段階くらい前に戻してくれればバレないとは思うのでお任せします」
棚エアリ:「お願いしますね、ホント」
齋藤リッコ:「段階……」
齋藤リッコ:由々しき事態である。新たな最高生徒会長の醜聞は、これから新しく歩み出すノヴァリスにとって打撃となり得るかもしれない。
齋藤リッコ:自分(自分ではない)の恥だけではない。ノヴァリスの未来のためにも、一刻も早く、絶対にマスターディスクを落札して闇に葬る必要がある!
齋藤リッコ:(でも……ようやく新生徒会が始動して……最初の事件らしい事件がこれって……)
齋藤リッコ:(あたしって……一体何なの……!?)
GM:シーンを終了します。シナリオロイスを取得してください
GM:ノーチェス・オークション 推奨感情…尽力/羞恥 です!
GM:『「投票されるより気持ちいい!」 ねっとり媚薬マッサージでぐずぐずリンパ あの新生徒会長斉○リッ○が快楽開発エステでオヘ顔晒してヒンヒン泣くなんて……』 に取っても良いです
齋藤リッコ:ノーチェス・オークション 尽力/〇羞恥で取得します!
齋藤リッコ:取らない!!!!!あたしじゃないもん!!!!!
GM:往生際の悪いやつめ……
【◆ Opening 04 Scene Player:小豆橋カノコ】
GM:最後のOP! 侵蝕率ダイスを振って登場してください
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(35 → 38)
GM:何がオークションの目玉になっているかも知らない侵蝕率上昇だ
GM:穏やかな昼下がりのこと。いつものようにフードトラックを出していた君に、一人の来客があった。
氷原ネリネ:「こんにちは~。調子はどうー?」

氷原ネリネ:ショコラショコラン製菓学校、氷原ネリネ。アイスクリームを専門とする彼女は、アイスがもっともすばらしい季節である夏に対し強い執着を持っており、そのため常に水着である。
小豆橋カノコ:何言ってんだ
氷原ネリネ:また、夏は製菓活動に心血を注ぐのに対し、夏以外の季節は比較的おとなしいので、ショコラショコランの中でも製菓以外の仕事を良くしてくれる、気のつく生徒でもあった。
氷原ネリネ:冬に暖房が利いている部屋で食べるアイスが最高と言わない限りは決して怒ったりしない、一般的なショコラショコラン生徒である。
小豆橋カノコ:「ネリネさん! 寒くないんですか?」
小豆橋カノコ:初対面ではないが毎回聞いてしまう。そういうものである。
氷原ネリネ:「いつもありがとう。でも寒くないよー。アイスクリームに比べれば全然高いからね」
小豆橋カノコ:(もしかしてマイナス17度くらいまでは寒くないのかな……)
小豆橋カノコ:アイスクリームの神秘を感じながら、手元の作業を切り上げてキッチンカーの階段を下りる。
小豆橋カノコ:「この通り、今の時間帯はヒマですね。明日の仕込みをしてました。ご用ですか?」
小豆橋カノコ:簡易テーブルの席を薦め、コーヒーを淹れる。
小豆橋カノコ:「私を訪ねてくれるショコラン生は多くないので、何にせよありがたいですけど」
氷原ネリネ:椅子に座る。その脚はミルクアイスのように白くすべすべで冷えている
氷原ネリネ:「ふふー。私はカノコちゃんのお菓子好きだもん。なんか、優しくって」
小豆橋カノコ:「えへへへ……」素直な褒めに弱い。
氷原ネリネ:「でね。今日は実はカノコちゃんにお仕事の話があって。出店の話なんだけど……エスコンディード号、っていう船があって」
小豆橋カノコ:「……ああ」
小豆橋カノコ:一瞬、その単語を記憶から探り、引っ張り出す。
小豆橋カノコ:「地下の設備を増設するのに色々物入りで、頼ろうとしたことがあった気がします。色々あってやめたんですが……」
小豆橋カノコ:「って、なんのことやらかもしれませんね。大オアシスの客船ですよね?」
氷原ネリネ:「お、知ってるね~」 悪意はなく、冷やかすような言い方
氷原ネリネ:「そうそう。オークションの前の、交流会? ともかくそこのロビーにお店を出すスペースがあって、ショコラショコランからもいくつか出してるんだけど」
氷原ネリネ:「いつも和菓子を出してる超納言さんとこが、卒業のあれこれでちょっと今回は出せないってなって。それで代わりで良ければ出てくれないかなって、候補をいくつか当たってるの」
氷原ネリネ:「興味ある?」
小豆橋カノコ:「なるほど。和菓子が入り用で白羽の矢が」
小豆橋カノコ:かつての自分を知っていて、こうやって軽く接してくれるのはありがたい。言うなればソフトクリームの舌触りのように軽く……あまりいい例えじゃないですね。
小豆橋カノコ:「お引き受けしましょう……学区を介したお仕事なら、それほど簡単に危ないことにもならないでしょうし」
氷原ネリネ:「えっ、早い。大丈夫そう? 色々噂とかもあるけど……」
小豆橋カノコ:「任せてください! ショコランのために何かできるのならやっておきたいです」
氷原ネリネ:「……そっか~。そう言ってくれると嬉しいな。うん、実際、超納言さんからも特別なトラブルに巻き込まれることはなかったって聞いてるし……」
小豆橋カノコ:ぴっぴことどこからか取り出したリモコンを操作する。
氷原ネリネ:ノヴァリス的な普通のトラブルの余地はあるということだが、それは致し方のないことである 「即決めてくれると助かる~」
氷原ネリネ:「ん? それ何?」
小豆橋カノコ:「そうそう。大丈夫ですよ~。そこいらで出店をしてる方が野盗とかに絡まれて面倒です」
小豆橋カノコ:「とはいえ、多少の自衛は必要ですからね」
小豆橋カノコ:バリエーション豊かな異音が響くキッチンカーの中にカノコが入っていく。
氷原ネリネ:コーヒーをアイス化しかじりながらその様子をぼんやり眺めている
小豆橋カノコ:「よしよし」おいしそうな匂いのする塊に蝋燭を立てて戻ってきます。
氷原ネリネ:「火だ」
小豆橋カノコ:ネリネの前を横断し、一通りのない広場の中心にその塊を置き、離れ。
小豆橋カノコ:それなりの爆発が起きる。
氷原ネリネ:「わっ……」
小豆橋カノコ:「最近実用化しました。普通の製菓材料で普通の爆薬を作る装置です。これで主催側のテロ対策措置をすり抜けて十分な火力でお店を守ることができる……」
小豆橋カノコ:「ネリネさん。見ていてください、必ず最高の和菓子を作り、売り上げを持ち帰ります……!」
氷原ネリネ:「うーん、今の流れを見せられると食べた人が爆殺させられそうな感じなんだけど……」
氷原ネリネ:「まあ最悪それでもおいしければいいからね。頑張って、カノコちゃん!」
小豆橋カノコ:「はい!」
GM:…………
GM:……
GM:数時間後!
氷原ネリネ:「けってーい」
氷原ネリネ:ネリネは再びやってきて、出店のための資料やら規約やらを君に持ってきていた。時代に逆行した完全紙書類である
氷原ネリネ:「他にもいくつか手を挙げた人はいたけど、色々あってカノコちゃんとこに決まったよ」
小豆橋カノコ:「おお……」
氷原ネリネ:「あとは週末に向けて準備するだけだね。そこまでたくさん量が必要なわけじゃないけど……」
小豆橋カノコ:発端はアクシデントによるものだとわかっていても、学区から実力を認めてもらえたようでちょっと感激してしまう。
小豆橋カノコ:「は、はい! そうですね」
小豆橋カノコ:「小躍りしている場合ではありません……忙しくなるんですから」
氷原ネリネ:「そうだね~。仕込みもそうだし、当日も人手は必要になるはずだよ」
小豆橋カノコ:送信待ちにしていたいくつかの発注書を送り、キッチンカーを自販機モードに変形させる。
氷原ネリネ:「販売補助員も事前に申請しなきゃいけないから……おっ、相変わらずバリってるぅ」
小豆橋カノコ:「このワカメ影ができる感じが秘訣です」何の?
氷原ネリネ:「アテある? 身内で集めるなら早めに声かけちゃうよ、手の空いてる子」
小豆橋カノコ:「そうですね……なくもないんですけど」"ウォーレン"の所員たちのことを考えている。
小豆橋カノコ:「お菓子作りの話がわかる方もいると嬉しいですし、せっかくだから……」
小豆橋カノコ:お願いしようか、と続けようとしたところである。
国寄モヨリ:「話は聞かせてもらったよ!」横合いから女の声!
小豆橋カノコ:「わっ」
氷原ネリネ:「わ、可愛い女の子」
国寄モヨリ:なぜか周囲が薄暗くなり、スポットライトのようにモヨリのあたりが明るくなり、否が応でも視線がそちらに向く。
氷原ネリネ:「目を引くほど可愛い!」
小豆橋カノコ:「このソフトフォーカスがかった美少女は一体……!」
国寄モヨリ:「私は国寄モヨリ!美少女を愛し、美少女に愛され(多分)、本人も美少女!」
国寄モヨリ:「実はオークションに私の持ってた物品が奪われ出されそうなの」
氷原ネリネ:「お、エスコンディード号の?」
小豆橋カノコ:「もしかして……結構前から待機してました?」エスコンディード号の話が出たのは数時間前なのだ!
国寄モヨリ:「そう」ネリネちゃんに
国寄モヨリ:「……そう!」カノコちゃんに
小豆橋カノコ:「お待たせしてすいません……!」
小豆橋カノコ:あせあせ。
氷原ネリネ:「今の季節で良かったね~」 ネリネは夏に待たせられることを非常に嫌う
国寄モヨリ:「それで、お願いがあるのだけど」
国寄モヨリ:「出店の人員として入れてくれないかしら」
小豆橋カノコ:「なるほど……」椅子を出す。
国寄モヨリ:「あ、ご丁寧にどうも」
小豆橋カノコ:「では、自己アピールをお願いします」
小豆橋カノコ:(既にやってたな……)言ってから気づく。
国寄モヨリ:「自己アピール……お菓子方面のほうがいいのかな」
小豆橋カノコ:「フロア方面でも構いませんよ!」
氷原ネリネ:「作るのも売るのも、どっちも大事だからね~」
小豆橋カノコ:「いえ……初手を考えるとこれは、看板娘方面……?」
国寄モヨリ:「なるほど、じゃあ客寄せ得意かな」
国寄モヨリ:「私の能力は視線誘導というテーマで調整されてるから」
氷原ネリネ:「ああ~、さっきの」
小豆橋カノコ:「なかなかの即戦力かもしれませんね」
小豆橋カノコ:先ほどは思わず目を吸い寄せられてしまった。
国寄モヨリ:「あそこまで派手じゃなくても、色彩、偏光、陰影、錯視、光の屈折、そこらへん使っていろいろ視線を集められたりするよ」
小豆橋カノコ:「ではちょっとこれを持ってください」店の奥から和三盆を持ってくる。
国寄モヨリ:「?」持つ
小豆橋カノコ:「では光量と……角度をそちらで映える感じに調整してもらって……」スマホを構えパシャッ。
小豆橋カノコ:そのまま宣伝文を書いて店のSNSにアップする。
小豆橋カノコ:「かなり良い感じです! 仮採用としましょう」
氷原ネリネ:「おお、合格~」 のんきな拍手
国寄モヨリ:「ほんと? 話が早くて助かる~」
小豆橋カノコ:「一人確保!」危ない人かどうかは後でちょっと調べてみるとして。
国寄モヨリ:「ありがと」
氷原ネリネ:「ぱっと集められる人でもお仕事には困らないと思うけど、やっぱりばっちりした強みがある人がいた方が良いもんね」
氷原ネリネ:「せっかくの機会だし~」
小豆橋カノコ:「はい! とはいえ人手はもうちょっと必要ですけどね」
柴辻マサラ:「すみません。小豆橋カノコさんでお間違いありませんか?」 ちょうど話が一段落付いたところに声をかける。
小豆橋カノコ:「あっ、はい! いらっしゃいませ! ご注文はあちらのボタンでお願いします!」
柴辻マサラ:「あ、いえ。客という訳ではなくて」
柴辻マサラ:「メサイア学園トランぺッター執行部、芝辻マサラと言います。捜査協力の依頼をしに参りました」
氷原ネリネ:(自販機モードだとそういうこともできるんだ……)
柴辻マサラ:そう言いながら学生証(兼、トランぺッターとしての身分証明書)を取り出して見せる。
小豆橋カノコ:「トランぺッター」おうむ返し。
氷原ネリネ:「捜査の……協力? わ、トランペッターだって……本物だ」 見る
国寄モヨリ:「捜査協力!なんか悪いことしたの?」
小豆橋カノコ:「してません!」最近は。
小豆橋カノコ:マサラさんに向き直る。「捜査協力……ですか? ちょうどお仕事が入ったところでしたので、ご協力できる範囲でなら」
小豆橋カノコ:メサイア学園には個人的な恩も大きい。できる範囲でならというのは結構素直な気持ちでもある。
柴辻マサラ:「ええ、その仕事が理由なんです。エスコンディード号への出店者がこちらに決まったと伺いまして」
小豆橋カノコ:「わお」ぱちくりとまばたきし、ネリネちゃんと目を見合わる。
柴辻マサラ:「協力が確定していない状態では細かく話せませんが、その船内で大きな犯罪行為が行われるかもしれないとの情報が入っています」
氷原ネリネ:「うーん……情報が早いねえ。さすがトランペッター……」
柴辻マサラ:「その首謀者を捕まえるために潜入捜査を計画し、協力をお願いできそうな出店者を探してここに辿り着いた、という訳です」
小豆橋カノコ:「ううん……あんまり色々と起こしたくないのが本音ではあるんですが」
氷原ネリネ:「犯罪行為というのも、まあ、噂くらいには聞くよねえ……被害者? だよね? もいるし」 とモヨリちゃんを見る
国寄モヨリ:「被害者被害者~」手をひらひらと振って反応する
小豆橋カノコ:(トランぺッターが態々私を頼ってとなると、マギカ新議長やシェンさんとの件での繋がりあってかもしれませんし)
小豆橋カノコ:(失礼はできません……!)
小豆橋カノコ:「では」折り畳みイスを持ってくる。
柴辻マサラ:「あ、すみません。お構いなく」
氷原ネリネ:「トランペッターと言えどもね」
小豆橋カノコ:「はい。身元が確かなのは重要なアピールポイントですが」
小豆橋カノコ:「うちのお店でやれそうなことなどはありますでしょうか。ちなみに現在の需要はフロアスタッフに傾いています」
小豆橋カノコ:ぬるっと採用面接をスタートさせるぞ。
柴辻マサラ:「……」 勧められた椅子に腰かけつつ一瞬ピシリと固まる。
柴辻マサラ:「……えー……アピールポイント……アピールポイント……?」
小豆橋カノコ:「はい!」にこにこ。
小豆橋カノコ:「そんなにご緊張されなくても大丈夫ですよ~」
柴辻マサラ:(……アタシのアピールポイントって何だ??) 基本的な自己評価が『戦闘狂』辺りなので遠い目になりかけている、が。
柴辻マサラ:「……戦闘力はそれなり以上だと自負しています。こうして単独の潜入任務を任される程度には」
小豆橋カノコ:「なるほど。それは重要ですね……」
氷原ネリネ:「どこでだって用心棒がいてくれた方が安心できますからねえ」
柴辻マサラ:「後は……フロアということは立ち仕事でしょうか。警備で慣れているので数日詰めるくらいなら平気です」
氷原ネリネ:「数日!」
国寄モヨリ:「す、すごい」
小豆橋カノコ:「そ、そんなブラック労働はさせませんよ!」焦り!
柴辻マサラ:(暗にうちの労働がブラックだと言い切られたな) まったくもって否定できないが。
小豆橋カノコ:「真面目なお人柄……そういえば治安最悪のメサイア学園において、トランぺッターが腐敗しているという噂は聞いたことがありません」
小豆橋カノコ:口にしてから、これは失言だったかと思う。
柴辻マサラ:「それは……誇らしい話ではありますが」
柴辻マサラ:腐敗したトランぺッターが全く居ないとも言い切れないし、そもそも自分がトランぺッターに仇名す側だった時代もあるので微妙な表情になっている。
氷原ネリネ:「お菓子って時間がかかってデリケートだから……ばっちりガードしてくれる人がいるのは心強いよ~」
小豆橋カノコ:「体力があるのというのも非常にありがたいです。覚えていただくことは多少あるかもしれませんが、仮採用といたしましょう」
柴辻マサラ:「ありがとうございます」 これ以上のポイントは全く思いついていなかったので内心安堵で胸をなでおろしつつ。
小豆橋カノコ:「もっとも店舗スタッフとしての潜入人員で派遣されている方が極端に躓くポイントがあるとも思えないですし……何より」
小豆橋カノコ: 「ご事情を直截に話してくださるのは好印象です……これはモヨリさんにも言えることですね」
氷原ネリネ:「結局こういうのって、正直が一番だからね。その方が色々フォローも利くし」
国寄モヨリ:「仮採用仲間!よろしくね。同じく治安最悪のメサイアのなかよし部所属だよ」別に治安最悪の発言を根に持ったとかではなく、冗談めかしていっている
柴辻マサラ:「仕事ですから。とはいえ、協力いただく以上仕事は真面目に務めますよ」
柴辻マサラ:「ああ、なかよし部の……なかよし部の?」
小豆橋カノコ:「さすが、ご存じなんですね」
小豆橋カノコ:なんだか牧歌的な名前の部活だなあと思っている。
国寄モヨリ:「うん」
柴辻マサラ:「いえまあ。学園内でも多少名が知れていますから」
柴辻マサラ:(……大丈夫な人かこれ?) なかよし部は噂の振れ幅も広いのでやや警戒の目を向けている。
国寄モヨリ:視線に敏感なのでマサラさんの視線に気づいてはいるし、理由も何となく察しているが、素知らぬ顔をしておく。
氷原ネリネ:「あとはキッチン行けそうな子を探せばなんとか回りそう~?」
小豆橋カノコ:「そうですね。そこはネリネさんにもう一仕事お願いしちゃおうかな~」
?:ピッ ……ゴトン
?:その時不意に、自販機でずんだケーキを買う音が響く。
小豆橋カノコ:「! この指紋……!」
小豆橋カノコ:スマホに送られてきた通知を確認して立ち上がる。
?:一見するとそれはお菓子を買いに来た一般客に見えたかもしれない。シルエットが違ったからだ。
?:普段一つ結びにしている髪は二つのお団子結びを作り、最高生徒会でもキングダムのものでもない凡庸な制服に、オーバーサイズのジャケットを羽織っている。

小豆橋カノコ:「……?」
?:だがよく見ればその顔立ちは小豆橋カノコのよく知るもので、今となってはノヴァリスでも有数によく知られたものだった。
小豆橋カノコ:「何してるんですか、リッコさん」
齋藤リッコ:「今日はもう閉店なの? カノコ」
齋藤リッコ:ずんだケーキを持ってテクテク歩いてくる。
小豆橋カノコ:パシャパシャパシャパシャ
小豆橋カノコ:撮影ボタンを押しまくり「……はっ」
小豆橋カノコ:「ともかくお席をどうぞ」
小豆橋カノコ:自分の折り畳みイスを渡し、車内に飛び込む。何らかを溶接する音。
氷原ネリネ:「さっきからカノコちゃんがめちゃくちゃものものしい……」
小豆橋カノコ:椅子? を手にして戻ってくる。
齋藤リッコ:「ありがと。今日何だか賑やかね……」居並ぶ面々を見回して「……あれっ? マサラ!?」
柴辻マサラ:「お久しぶりです、リッコさん」
柴辻マサラ:「イメージチェンジ……というよりはお忍びですか?」
齋藤リッコ:「うわ~~!超久し振りじゃない!?元気にしてた~~!?」キャッキャして
齋藤リッコ:「はっ……実はそうなの。まあその……色々あってね」
齋藤リッコ:「今日はお菓子を食べに来ただけじゃなくて……カノコにちょっと、頼みたいことがあるのよ」
小豆橋カノコ:コト……。ミルクティーをテーブルに置く。
小豆橋カノコ:「頼みたいこと……? なんでしょう」
国寄モヨリ:(お忍び……?ん?んん~~~?)脳内美少女図鑑を検索している
齋藤リッコ:「うん。エアリさんに聞いてきたんだけど……カノコ、今度エスコンディード号に出店するんでしょ?」
小豆橋カノコ:「エアリさんが私の出店チェックを……!?」
小豆橋カノコ:「……ってそんなわけないですね。やっぱりあるんですか? 事件……」
齋藤リッコ:「よかったわね……。今までの頑張りが認められたのよ、きっと……」しみじみしつつ「あっ……そうなの。それはそれとして」
小豆橋カノコ:「わわ……ありがとうございます……! リッコさんにそう言っていただけると……」ポワポワ
小豆橋カノコ:「それはそれとするんですか」スン
齋藤リッコ:「スンとしないの~」頭をヨシヨシ撫でつつ
齋藤リッコ:「実は、エスコンディード号で開かれるオークションに……」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「……ある……とてつもなく重大な商品が出品されるらしいのよ」
小豆橋カノコ:「えへえへへ」気持ち掌に頭を押し付けるように撫でられています。
小豆橋カノコ:「それは重大ですねぇ」リッコちゃんの手の感触に集中しています。
齋藤リッコ:「ええ。もし悪い目的で利用されれば、今後のノヴァリスの行く末を揺るがしかねない……」もう片手で顎の下を撫でてあやしている
小豆橋カノコ:「ふにゃあ……」
齋藤リッコ:「それくらい重要な品なのよ。絶対に競り落とさないと、大変なことになる……!」嘘は言っていない。ギリギリ。
小豆橋カノコ:「じゃあ……えっと……あれ、やらなきゃ……面接……」
齋藤リッコ:「そう。それでね、そのオークションに参加するために、スタッフとして……面接?」
氷原ネリネ:「カノコちゃん、夏みたいになってる……」
小豆橋カノコ:トロンとした目で言葉を垂れ流しています。
柴辻マサラ:(めちゃくちゃ距離が近いな……)
小豆橋カノコ:「そうです……リッコさんのいいところを……」
国寄モヨリ:(この人技術力高いな……)なかよし部としての観点からリッコさんに感心しています
齋藤リッコ:「自己アピールね! えっと……接客は得意よ。お菓子も手伝いくらいなら出来るし……あとは……もし停電しても冷やしたり焼いたりなら出来るかな」
齋藤リッコ:「それと……う~~ん……味見!カノコのお菓子大好き!」
小豆橋カノコ:「採用!」
齋藤リッコ:「やった~~!」
国寄モヨリ:「いいんだ」
氷原ネリネ:「バニラ!」
齋藤リッコ:「ありがとうカノコ~~!」ワシャシャシャワシャ
小豆橋カノコ:「きゃーっ♡」
柴辻マサラ:「先程までの面接は一体……」 必死にアピールポイントを絞り出した自分の気苦労は一体……も大分含まれている。
小豆橋カノコ:「これが縁故採用です」リッコちゃんの腰に抱き着きながら堂々と口にする。
氷原ネリネ:「まあ、コネも含めてその人の強さではある……」 頷いている。実力だけではどうにもならぬ、コーヒーアイスのように苦く冷たい現実を既に知っているのだ
小豆橋カノコ:「実際リッコさんは相当なんでもやってますし、うちの手伝いも一度や二度じゃないですからね」
小豆橋カノコ:「間違いなく頼りになるでしょう」
齋藤リッコ:「そうね。治験とか……歩荷とか……ひよこ鑑定士とか……」
柴辻マサラ:「思った以上に何でもしていますね?」 なんでも屋を始めたのは噂で聞いたがそこまでとは。
齋藤リッコ:「そっちの子たちもスタッフさん?よろしくね!齋藤リッコです」
氷原ネリネ:「そんなになんでもやってる、しかも生徒会長さんがいるとなると心強いね~」
国寄モヨリ:「仮採用の身だけどね。そしてやっぱり生徒会長さんよね……!国寄モヨリっていうの。よろしくね」
柴辻マサラ:「同じく仮採用ですがよろしくお願いします。どうやらリッコさんの目的も私の目的と近い点がありそうですし」
氷原ネリネ:「生徒会長さんが直接落札しなきゃいけないくらいのもの……なんだろう」
小豆橋カノコ:「そうですね……生徒会長ともなれば取れる手段も多いでしょうに。直々に潜入だなんて」
氷原ネリネ:「モヨリちゃんと目当てがかぶったりしてない?」
小豆橋カノコ:イスに座りなおす。
齋藤リッコ:「……」やや目を逸らす「大変なものなのよ……ものすごく……」
小豆橋カノコ:「ごくり」
柴辻マサラ:「国寄さんも何かお目当てが?」
国寄モヨリ:「私のは図鑑なんだけど……」確かに使いようによってはノヴァリスに影響はあるかもだが
氷原ネリネ:「図鑑……」
齋藤リッコ:「図鑑かぁ……」小鳥の図鑑や思い出の品など牧歌的なものを想像している「手に入るといいわね!」
国寄モヨリ:「ありがとう。もともと私の物だからね。しっかり取り返さなきゃ」
柴辻マサラ:「ちなみに、何の図鑑なんですか?」
国寄モヨリ:「美少女」
齋藤リッコ:「ん?」
齋藤リッコ:話題が飛んだなと思っている。ワードが結びついていない。
氷原ネリネ:「おお」
柴辻マサラ:「……美少女?」
小豆橋カノコ:「…………」
小豆橋カノコ:「ともかくよろしくお願いします! これから忙しくなりますよ~!」
小豆橋カノコ:あまり掘り下げない方がいいと判断した。
国寄モヨリ:「がんばるぞー」
齋藤リッコ:「あっ!カノコが不穏な気配を感じ取って……!」
齋藤リッコ:「よ~~し!みんな!頑張りましょうね!!」追従する
柴辻マサラ:「……そうですね、頑張りましょう」
柴辻マサラ:(大丈夫かこのメンツ……?)
GM:シーンを切ります! ロイスのみ取得可能です
小豆橋カノコ:シナリオロイスに取ります!
柴辻マサラ:リッコさんに○懐旧/心配とかで取ろうかな
小豆橋カノコ:エスコンディード号/尽力〇/不穏
GM:そうだ シナリオロイスは エスコンディード号 でした ありがとうございます!
齋藤リッコ:柴辻マサラ 〇懐旧/後ろめたさ で取得します
小豆橋カノコ:ひとまず以上!
国寄モヨリ:カノコさん 仮上司 〇信頼/心配 で取得します
GM:OK! ではシーンを切ります
【◆ Middle 01 Scene Player:国寄モヨリ】
GM:◆ Middle 01 Scene Player:国寄モヨリ
GM:ここからミドルフェイズです。様々な手続きを経て、エスコンディード号にカノコちゃんとそのアルバイトとして君たちが潜入した所から始まり
GM:情報収集判定他が発生します。侵蝕率ダイスを振って登場してください
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(38 → 46)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(38 → 48)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(39 → 48)
小豆橋カノコ:ガツンときた
柴辻マサラ:柴辻マサラの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(46 → 51)
齋藤リッコ:皆高い
GM:先に情報収集他の判定を……行ってもらいます。4項目!
■ ミドル判定1
・情報:二つのオークション <情報:ノヴァリス> 6
・情報:目玉落札品 <情報:ノヴァリス、噂話> 7
・情報:"ブラスフェマス"金梨アニタ <情報:ノヴァリス、FH> 9
・活動:食事提供準備 <芸術:お菓子作り> 7
.. 達成値が7を超過した場合、次のシーンで発生する<芸術:お菓子作り>判定に[超過分/2]のボーナスが加わる
小豆橋カノコ:おお~
GM:すべてに成功することでシーンをクリアできます。失敗したらそのぶんもう一度侵蝕率ダイスを振って再チャレンジしてもらいます
齋藤リッコ:なるほど~
小豆橋カノコ:余力のぶん商品準備を手伝ってくれるんだ
柴辻マサラ:なるほどね
国寄モヨリ:なるほど~
小豆橋カノコ:ではお菓子作ります!
小豆橋カノコ:3dx+2>=7 ホイヤ
DoubleCross : (3DX10+2>=7) → 8[4,6,8]+2 → 10 → 成功
GM:そういうこと! 次のシーンのお菓子作り判定はそれなりの存在感があるので成功するとお得です
齋藤リッコ:目玉落札品かな……
齋藤リッコ:コネと紡ぎの魔眼で
小豆橋カノコ:まだそんな要らないとおもうけど今後も妖精欲しい時は言ってください
齋藤リッコ:7DX+2>=7
DoubleCross : (7DX10+2>=7) → 10[1,1,2,4,4,4,10]+8[8]+2 → 20 → 成功
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(48 → 49)
小豆橋カノコ:強い
国寄モヨリ:つよ
GM:すごい分かったし すごい作るし
齋藤リッコ:絶対に成し遂げる
柴辻マサラ:決意の出目
国寄モヨリ:二つのオークションいこうかな
柴辻マサラ:まあ仕事的にこっちが金梨さん行くのが順当ですしね
国寄モヨリ:そうかなと思ってw
国寄モヨリ:コネ:ノヴァリス使います
国寄モヨリ:3dx>=6
DoubleCross : (3DX10>=6) → 10[9,10,10]+7[4,7] → 17 → 成功
小豆橋カノコ:うまい
柴辻マサラ:皆出目強いな
齋藤リッコ:やる気チーム
柴辻マサラ:ではこちらが金梨についてコネ込みで振ります 情報:ノヴァリスで
柴辻マサラ:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 9[2,2,9]+1 → 10 → 成功
柴辻マサラ:良かった足りた
齋藤リッコ:えらい!
小豆橋カノコ:やった~
GM:おお……ストレートに行けましたね
小豆橋カノコ:なんて優秀なスタッフたち……
GM:超過値は計29なので、えー次シーンのお菓子作り判定の達成値が+14されます
柴辻マサラ:ヤバ
GM:そして当然、情報項目も開く! 見ていきましょう
情報:二つのオークション
エスコンディード号では二つのオークションが開かれ、その性質から『表』『裏』と呼ばれる。
オークションへ参加するためにはドレスコード(盛装)を満たす必要がある。さらには身分を隠すための認識阻害アクセサリーもあるという。
それに加えて、参加者として登録されている必要がある。商品落札時には、ここに記入された住所に品物が自動発送されるのだ。
盗品等が取り扱われる『裏』オークションは、『表』の後の夜に開催され、『表』で最低でも何か一つ物品を高値で落札する必要がある。その際、落札者の友人であれば同行することが可能である。
現在君たちはコンパニオンとして乗船しているので、オークションに参加することはできない。
今のところ、モヨリの所持していた美少女図鑑が取り扱われるとすれば『裏』オークションだろう。
齋藤リッコ:格が無いといけないわけだなあ
情報:目玉落札品
品名、『「投票されるより気持ちいい!」 ねっとり媚薬マッサージでぐずぐずリンパ あの新生…』。
ただでさえ長い正式名称だが、略称にしてもなお長いので、もっぱら『マスターディスク』と呼ばれる。
何らかの稀少な記録であり、これを使えば現在のノヴァリスで圧倒的な権力を得られるとされている。
現状、落札値は60。また、さらに落札値を上げるための秘策が運営側にはあるらしい。
落札するためには、オークション時に購入判定を代表者が行い、達成値が落札値を上回る必要がある。
齋藤リッコ:ギェ~~~~!!!!!
小豆橋カノコ:www
小豆橋カノコ:ここなんだ
GM:まあこれだけならまだ分からないから……
柴辻マサラ:もうバラされてる
GM:なにかの暗号かもしれないしね
情報:"ブラスフェマス"金梨アニタ
エスコンディード号の所有権利者筆頭であり、ノーチェス・オークション主催者。
メサイア学園に所属していたが、キングダム、ジェネシスとも縁がある。既に卒業済みで、離校を待つのみ。
離校の前に動きを見せたのは、やはり最後にノヴァリスで一稼ぎした上で外に出たいという考えがあったのだろう。
強力な認識阻害能力を持つものの、単身でその力を振るうことよりも、機材を用いた準備の上で大規模に展開することが得意。
戦闘に応用は利きづらく、基本的に戦闘は傭兵の支援に徹する。
また、彼女の雇っている傭兵の中に、"オーヴレルム"レイ・ハントの名もあった。秘密猟兵セルの出身でノヴァリスで忍術を体得し、対多戦闘を得意とする。
齋藤リッコ:忍者いる!
柴辻マサラ:忍者だったんだ
小豆橋カノコ:範囲攻撃をしてくるというわけね
国寄モヨリ:美脚露出魔忍というわけね
小豆橋カノコ:魔とシナジーが発生してしまった
GM:週末!
GM:君たちは種々の準備を経て、食事提供コンパニオンとしてエスコンディード号への乗船を果たしていた。
GM:カノコをリーダーとし、モヨリ、マサラ、リッコはその補助員という扱いである。身元周りのことはネリネがうまくやってくれており、マサラやリッコの出自はバレていないだろう。
GM:本当に気にするならぎっしり変装や偽名を名乗るなどした方が良いだろうが、そこまでしなくても堂々としていれば意外とバレなさそうだ……なにせ船内は大忙しである。
GM:オークションが始まる前、あるいはオークションの最中もホールでは様々な催し物があり、今回が最後ということもあって、その準備はまったく盛大なことになっている。
GM:ブティックやマッサージ店などもあり、乗客たちはラグジュアリーな時間を過ごせるだろうが……もちろん現在の君たちにその権利や猶予はない!
GM:ホールの一角、地味ではないが決して広くもないカウンタースペースが、君たちの現在の居場所であった。
小豆橋カノコ:「小麦粉ありがとうございます! そこにザザッと入れといてください繊細かつ大胆に!」
柴辻マサラ:「それは一体どっちなんですか……?」 悩みながら入れた結果大分大胆に寄った勢いになっている。
齋藤リッコ:「ホイップクリームまだ来てない!?あっ既に搬入済み!?何番口!?えっそっちも!?ワ~~~!!」
小豆橋カノコ:「手が空いてる方冷蔵庫で寝かせてある種をオーブンにセットしてくださると助かります! 設定はあるのでボタンだけでいいです!」
国寄モヨリ:「ボタンだけでいいんだ。オーブンにいれて……ぽちっとな。ハイテクだ」
氷原ネリネ:『お祭りだねえ~』 カウンターに置かれた3段アイスがしゃべる。ネリネの通信端末(完全可食)である
柴辻マサラ:「おわ」 大胆に寄った結果舞った粉でエプロンの一部が白く染まった。
齋藤リッコ:「あれ!?これ来てるのマニュアルの商品と違くない!?こっちでもいいの!?でも無塩でしょこれ原材料に塩入ってるけど!」
小豆橋カノコ:「色々重なるものですねえ」
氷原ネリネ:「うんうん、そういうものだ……」 三段アイスが頷く
氷原ネリネ:「でもこのペースで行けば少し時間が余るくらいだと思うし……一息ついてもいいんじゃない?」
柴辻マサラ:「そうなんですか?たった今問い合わせた方が良さそうな案件が出てきてますが」
小豆橋カノコ:「ええ。とはいえ皆さんの手際も想定以上ですし、全部の機械が稼働状態になるとしばらくやることがないので」
小豆橋カノコ:ぐわんぐわん。ゴリゴリ。ブゥゥーン。ムチョロメチョロ。
小豆橋カノコ:「休憩にしましょう! これメレンゲの余りで作ったまかないです」
小豆橋カノコ:皿にバーナーを向けて表面を良い具合に炙った何らかを人数分、中央のテーブルに置く。
氷原ネリネ:「あっ、火」 距離を取る
齋藤リッコ:「ぜえぜえ……ようやくちょっと休める……」ずれた伊達眼鏡を直す「あちち……」
柴辻マサラ:「お疲れ様です」 汚れたエプロンを外しつつ苦笑しつつ席に着く。
小豆橋カノコ:(自走機能まで……!)アイスにびびる。
国寄モヨリ:「休憩だ~」伸びをしつつ座る
小豆橋カノコ:「メカがうるさいので遮音しますね」
柴辻マサラ:「そんな機能まであるんですか」
小豆橋カノコ:「ほんとのところは密談用です」
小豆橋カノコ:先ほどまで君たちに交じって作業をしていたボットが皆を囲むように展開すると、ぴたりと周囲の音が聞こえなくなった。
齋藤リッコ:「ノイズがキャンセリングされてる!」
柴辻マサラ:「……精密なボットとは思っていましたが、相当な技術力ですね」
齋藤リッコ:「そうなの。カノコはすごいんだから」自慢げ
小豆橋カノコ:「赤外線で振動を感知して対応する波を出すだけなのであまり信頼しすぎないでくださいね」照れ。
国寄モヨリ:「音の操作は専門外だけど、こうやって機械でも扱えたら役に立つんだろうな~」
齋藤リッコ:「ところで……」まかないをもしょもしょ食べながら「あ、おいしこれ…… オークションのこと何か分かった?」
国寄モヨリ:「一応、概要は」
国寄モヨリ:ドレスコードのこと、表と裏、裏の参加条件、目当ての美少女図鑑は裏に出品されるであろうこと
国寄モヨリ:そう言った要点をかいつまんで話す
柴辻マサラ:「なるほど。裏オークションに乗り込むには表に参加する必要があると」
齋藤リッコ:「ある程度のVIPしか参加できないってことね」
国寄モヨリ:「そうそう、そもそもコンパニオンの私たちは参加できなさそうっていうのが問題ではある」
氷原ネリネ:「そうね~。やっぱりああいう場所って、雰囲気を大事にしてるから……」
柴辻マサラ:「私としても、金梨に接近するために裏オークションへ参加したいところなのですが……」
小豆橋カノコ:「表で落札する高額商品に目星をつけておきましょう」
小豆橋カノコ:「値札を釣り上げる存在を無視はできない、ということのようですから」
齋藤リッコ:「そういうことなら、丁度あたしの目当ての商品が表に出るらしいわ」
小豆橋カノコ:「表に出るんですか!?」
柴辻マサラ:「ああ、ノヴァリスの今後を左右しうる重要な品という」
柴辻マサラ:前生徒会長の遺産とかそう言ったものだろうかと推測していた。
小豆橋カノコ:「そ、そうです。そういう触れ込みでしたので……」
齋藤リッコ:「えっと……」若干迷って「『マスターディスク』って呼ばれてる品なんだけど。表の目玉として扱われてるみたい」
国寄モヨリ:「それだけ重要ものでも盗品じゃないから表なんだね」
小豆橋カノコ:「どういった品なんですか?」
齋藤リッコ:「………………」視線を泳がせる
齋藤リッコ:「手に入れた相手によっては、ノヴァリスのパワーバランスが……傾きかねない……」
小豆橋カノコ:「それは聞きましたけど」
国寄モヨリ:「ディスクってことは音声か映像?」
柴辻マサラ:「星室庁の機密データの類でしょうか」
齋藤リッコ:「え……映像とは……限らないんじゃないかなあ!?」
小豆橋カノコ:「アベンジャーズに変身できるのかもしれませんね」
齋藤リッコ:「ディスクってだけだし!!なんか……そう!重要なデータがね!アレしてたり……色々……あるでしょ!」
齋藤リッコ:「映像じゃないと思うなぁ~~~!!」
小豆橋カノコ:「最高生徒会の調査でも詳細は分からない……と」
小豆橋カノコ:深刻な表情で考え込む。
氷原ネリネ:(映像なんだろうなあ……) 口には出さない
齋藤リッコ:「た、ただ、既にかなりの値が付いてて……予算が足りるかどうか。どうも更に吊り上げる算段があるんじゃないかって噂だし……」
齋藤リッコ:「あたしオークションとかやったことないし、うまく競り落とせるかなあ……」
柴辻マサラ:「まあ、この場で分からなかったとしてもオークション本番である程度の説明は入るでしょうし」
柴辻マサラ:「どちらかといえば確実に競り落とせる算段を付ける方が重要でしょう」
柴辻マサラ:リッコさんの言葉に頷きつつ。
小豆橋カノコ:「最悪……」
小豆橋カノコ:「入札のサインを出している代理人を眠らせるなどで対処しましょう」
氷原ネリネ:「カノコちゃん大胆~」
国寄モヨリ:「すごい最終手段ぽい」
柴辻マサラ:「事を起こしたくは無かったのでは?いえまあ、最終手段として考慮には入るでしょうが」
齋藤リッコ:「う~ん……」普段なら突っ込みを入れるところだがグラついている
小豆橋カノコ:「起きたという事がバレなければ事ではありません。一瞬だけ意識を失って貰って……」
小豆橋カノコ:言いながら禍々しい感じの液体を調合している。
柴辻マサラ:(……薄々思ってたが存外こっち寄りか?この人)
国寄モヨリ:「私が視線誘導してその隙にという手も……なに調合してるの?」
齋藤リッコ:(どうしよう……絶対に中身がバレるわけにはいかないし……特に……)視線を移し(特にカノコの前では絶対………………!!)
氷原ネリネ:「実際、オークションって水物だから。穏当にやる道もあると思うよ」
氷原ネリネ:「たとえばそのディスクがニセモノだって噂が流れれば、落札の手は緩むだろうし……最終的には、落札者の腕前も関わってくるだろうけど~」
齋藤リッコ:「な、なるほど……!そういうのがあるのね!」
小豆橋カノコ:「そうですね。直接的な手段はいくらでも検討されているでしょうし、対策もなされている筈」薬を引っ込める。
柴辻マサラ:「なるほど、情報戦でもある訳ですね」
氷原ネリネ:「ただ、そういう情報面の統制まで開催側がシッカリしてたら、それも難しくなりそうだけど……」
氷原ネリネ:「誰だっけ? 金梨さん?」
柴辻マサラ:「ええ。金梨アニタ、コードは"ブラスフェマス"」
柴辻マサラ:「メサイア所属ですが長年の活動からかキングダムやジェネシスにも縁があり、この船の所有権利者筆頭となっています」
柴辻マサラ:「認識阻害能力によってこのオークションや商品の流れを隠蔽しており、なかなか尻尾が掴めずにいたんです」
柴辻マサラ:「そのため、情報戦を仕掛けるのは分が悪いかもしれませんね。直接戦闘には長けておらず傭兵を主力としているようですが……」
小豆橋カノコ:「認識阻害ですか……厄介ですね」
柴辻マサラ:言いながら情報部から送られてきた情報を表示した端末を机の中央へ。雇われた傭兵のリストなども並んでいる。
国寄モヨリ:「傭兵いるなら最終手段のほうも大変かも。それだけ監視する人の視線が増えるってことだし」
小豆橋カノコ:どのレベルのものなのか。例えば本当は既に目の前に座っているなんてことは……無いと信じたいが。
齋藤リッコ:「卒業前に最後にひと稼ぎしようって腹ね……。困るのよね~、こういう立つ跡を濁しまくってやろうって鳥が増えると……」
柴辻マサラ:「全くです。卒業さえすれば高飛び可能とでも噂が立ったらどうなるか……」
国寄モヨリ:「ん、レイちゃんだ」
齋藤リッコ:「あれ、知り合い?」
国寄モヨリ:「えとー、私の美少女図鑑を奪った犯人だね」
国寄モヨリ:「オークションに盗品流した流れで傭兵になったのか、順序逆かはわからないけど……」
齋藤リッコ:「美少女図鑑ってやっぱ聞き間違いとかじゃなかったのね……」ゴクリ……
柴辻マサラ:(学区内での窃盗と言われると見過ごすわけにはいかないが。……物がな)
小豆橋カノコ:「強いんですか?」
国寄モヨリ:「忍術覚えてるらしいとか聞いたようなことはあるけど、戦ったことはないからわからないかな」
国寄モヨリ:「部活動をやけに妨害してきたけど、それでもここまで大胆に行動してくることはなかったと思うし」
小豆橋カノコ:「直接戦闘なしの妨害行為もイケるタイプ……と。忍者ですしね」
齋藤リッコ:「忍者は厄介ね……」ウンウン頷いて
齋藤リッコ:「ちなみに……その美少女図鑑ってどういうモノなの?」
齋藤リッコ:「あれかしら。…………モデルさんの写真集とか……」最大限穏当な想像
柴辻マサラ:「そういえば、詳細については聞いていませんでしたね……」 全員避けたので。
国寄モヨリ:「似たようなものね!」写真集という表現に対して
国寄モヨリ:「あ、でも変に性的なのはほとんどないよ。それよりも顔をしっかり収めてあったほうが嬉しいし」
国寄モヨリ:「あとはその人のプロフィールとか好きな人の噂話とか、住所とかそういう情報くらい?」
齋藤リッコ:「な~んだ!それなら安心……えっ……?」
柴辻マサラ:「待ってください。大分聞き捨てならない内容が含まれているのですが」
柴辻マサラ:「十分に個人情報漏洩では?」
小豆橋カノコ:「一体どうしてそんなものを…………?」
氷原ネリネ:(性的なのは『ほとんど』ないっていうのも……デンジャーだなあ~……)
国寄モヨリ:「どうしてって……今話してた情報戦みたいなものだよ。なかよしするための」
国寄モヨリ:「あとまさか奪われるとは思わなかったから……」
柴辻マサラ:「……個人間のやり取りで得た情報を保存しているだけなら……?いやしかし……」
齋藤リッコ:「あ、ああ……皆と仲良くするためのプロフィール帳……みたいなね」
小豆橋カノコ:「と、ともかく漏洩したらまずい代物だということは理解しました。けっこう手遅れのような気はしますけど……」
小豆橋カノコ:メサイアの案件なんですよね。任せますからね!という視線をマサラちゃんに送る。
柴辻マサラ:カノコさんの視線を受け止めつつ、美少女図鑑そのものの合法性を懸念して眉間に皺を寄せている。
氷原ネリネ:「……あっ。みんな。熱源が寄って来てるかも」
国寄モヨリ:「?」
氷原ネリネ:「つまり人が来てるってことね。係の人かな?」
国寄モヨリ:「人ってことか」
小豆橋カノコ:「さすがです」
小豆橋カノコ:防音を解除する。
小豆橋カノコ:外界からの音を遮断したのは彼女の力を当て込んでのものでもある。
齋藤リッコ:「誰かな。まだお客さんは……」
柴辻マサラ:「運営の方でしょうか」
GM:ネリネの言った通り、人影が一つ君たちのカウンターにやってくる。そしてその外見に……少なくとも一人は見覚えがあった
"オーヴレルム"レイ・フット:それはまさしく、モヨリが追ってきた"オーヴレルム"レイ・フットだったからである! 恐ろしく短いスカートにツインテールの髪型の小柄な少女が、少しアンニュイな表情で近付いてくるぞ
GM:この場でモヨリにはいくつかの選択肢が考えられる。顔を合わせぬよう後ろに引っ込むか……咄嗟に変装をするか……堂々と顔を出すかだ!
国寄モヨリ:とっさに変装をします。仮装用のひげをつけます。完璧な変装!
"オーヴレルム"レイ・フット:「……こんにちは。ショコラショコランの、ええと、カノコさんのお店で合ってる?」
齋藤リッコ:サッと自分の伊達眼鏡を貸してあげます。
国寄モヨリ:「ふぉっふぉっふぉ。こんにちは」伊達メガネもつけます
小豆橋カノコ:モヨリちゃんへ注いでしまいそうになるまじかという視線を意識して引きはがす。
小豆橋カノコ:「お疲れ様です! スタッフの方ですか?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「ええ。一部のお客さんが、予定より早く乗船してくるみたいだから、少量でも先にフードを出せる人は協力して……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……って、金梨船長がね。今ってできてるの? えーと……」
小豆橋カノコ:「はいただいま!」奥に引っ込んでいく。
"オーヴレルム"レイ・フット:辺りを見回して、モヨリちゃんに視線を止める
"オーヴレルム"レイ・フット:「…………」
国寄モヨリ:「ふぉ?」
齋藤リッコ:(バレた……!?)固唾を呑んで見守っている。
"オーヴレルム"レイ・フット:「……あなた」
"オーヴレルム"レイ・フット:「変わった仮装ね~。おばあちゃんのコスプレ? 大胆だなー」
柴辻マサラ:(通るのか……)
齋藤リッコ:(ば……バレてないの!?ウソでしょ!?)
国寄モヨリ:「おばあちゃんの作った真心お菓子を形から真似てみたくてね……ふぉっふぉっふぉ」
"オーヴレルム"レイ・フット:「ふうん……確かにあったかい感じよね」 君の正体にはまったく気付いていない。むしろ君に見せたことのない、穏やかな笑みすら見せている
柴辻マサラ:(この変装に騙されてて良いのか忍者……) 頑張って顔に出さないよう努めている。
"オーヴレルム"レイ・フット:「私も実家におばあちゃんがいてね。厳しいけど優しい人で……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「はあ~」 表情が曇る。溜息 「……あっ、ごめんなさい。気分下がっちゃうね。こんなんじゃダメダメ」
"オーヴレルム"レイ・フット:首を振り 「オークション、成功させなきゃなんだから」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……良ければお菓子、一つ貰って良い? あっ、数に余裕があればでいいんだけど」
小豆橋カノコ:「どうぞ! おばあちゃんのまごころ水まんじゅうです」
小豆橋カノコ:ぱたぱたとワゴンを運んできて、透明な中にピンクのハート型が浮かんだまんじゅうを差し出す。
小豆橋カノコ:「ハート部分はこの子の手作りなんですよ~」
"オーヴレルム"レイ・フット:「ありがとう……えーっ、可愛い! 中にハート入ってる!」
小豆橋カノコ:(なんでこんな正体がバレそうなものをっ……私は……! おばあちゃん感もないし!)
齋藤リッコ:(カノコ……!流石にバレるんじゃないの……!?)
小豆橋カノコ:(たたみかけます! どなたかお茶を!)
"オーヴレルム"レイ・フット:左右からハートを見て、スマホで撮影 「こんなのできるんだ。すごい! 私、ハートマーク大好き!」
柴辻マサラ:カノコさんの指示に応じて店内から熱めの緑茶を持ってくる。
柴辻マサラ:「合わせてこちらもどうぞ」
"オーヴレルム"レイ・フット:「ピンクでふわふわして……良いハートマーク。あっ、飲み物までそんな」
"オーヴレルム"レイ・フット:「お客さんみたいになっちゃった。ごめんね、忙しいところだったのに」
"オーヴレルム"レイ・フット:ハート職人おばあちゃんの正体には……まったく気付いていない!
国寄モヨリ:「ふぉっふぉっふぉ。これが私たちの真心……感じ取ってくれたなら何より……」役に入り切っている
小豆橋カノコ:「お仕事……頑張ってくださいね」スマイル。
"オーヴレルム"レイ・フット:「ありがとう! そっちも頑張ってね。真・海賊部がこの船を狙ってるとか、色々不安になる噂はあるかもしれないけど……」
"オーヴレルム"レイ・フット:くっ、と脚を曲げて見せる。両手がお茶とお菓子で塞がっているので、脚ガッツである 「私たちがちゃんと守るから、お仕事に専念してて!」
"オーヴレルム"レイ・フット:そう言って"オーヴレルム"は鼻歌交じりに去っていきました
齋藤リッコ:カウンターの影からそっと顔を出してその背を見送って。
齋藤リッコ:「なんか…………」
齋藤リッコ:「いい子なんじゃないの…………?」
柴辻マサラ:「そうでしたね……」
小豆橋カノコ:「あまりそこに気づいてしまうとまずい気がします」
柴辻マサラ:「少なくとも、特定個人への嫌がらせとして盗難を働くような方には見えませんでしたが」
国寄モヨリ:「でも美少女図鑑を盗んだのは事実だよ」
国寄モヨリ:「私の美少女性をあえて失うことで存在を誤認させる変装でことなきを得られてよかった」
齋藤リッコ:「ていうか……もしかして……」
齋藤リッコ:「秘密の個人情報が満載された美少女図鑑を下手人から取り上げるのって……」
齋藤リッコ:「もしかして……いいことなんじゃ……」
小豆橋カノコ:「ああっ……!」
国寄モヨリ:「?」
柴辻マサラ:「協力関係にある方を逮捕するような真似は極力したくないのですが」
柴辻マサラ:「違法性は無いと信じて良いんですよね?」 モヨリさんへ確認の目線を送る。
国寄モヨリ:「で、でもほら……誰の手に渡るかわからないから危険だし……」
国寄モヨリ:「せ、せめてすべてが終わってから事情聴取受けるので……」目線をずらしながら
柴辻マサラ:「……分かりました。まずはこの事件を終えてからにしましょう」
柴辻マサラ:実質の自供に近い発言にこちらも目を伏せている。
齋藤リッコ:「ま、まあそうね……。美少女図鑑の製作とそれを盗むことの是非はこの際とりあえず置いておくとしてもよ」
齋藤リッコ:「それが他の誰かの手に渡っちゃうのは実際かなりよくないわ!」
小豆橋カノコ:「身から出た錆だとしても現状の利害は一致していますからね」話がまとまる気配に安堵する。もう一つ錆があるとは考えていない。
柴辻マサラ:「そうですね。個人情報流出を防ぐためにも」
柴辻マサラ:「事情聴取時の証拠品になることを考えても、確保すべきでしょう」
国寄モヨリ:「そう、そう、そういうこと!」
小豆橋カノコ:「……モヨリさん」
小豆橋カノコ:肩に手を置き、つま先立ちで目線を合わせる。
小豆橋カノコ:「高飛びは、お店の作業が終わった後にしてくださいね……!」
GM:シーンを切ります。ロイス取得可。そして調達も可能です
GM:調達機会はあと1回くらいかも
齋藤リッコ:国寄モヨリ 〇連帯感/警戒 で取得します
小豆橋カノコ:国寄モヨリ/仲間意識/警戒〇
小豆橋カノコ:ほぼ同じだ
国寄モヨリ:柴辻マサラ トランぺッターの人 信頼/〇畏怖 で取得します
柴辻マサラ:モヨリさんに○連帯感/義務感で取得しておきます
柴辻マサラ:トランぺッターとしてちゃんとしょっ引かねば……
小豆橋カノコ:柴辻マサラ/信頼〇/憐憫 も取っておきましょう 大変ね……
齋藤リッコ:ブルーゲイルでも狙おうかな 紡ぎとラッキーメダルホワイト
齋藤リッコ:5DX+1>=20
DoubleCross : (5DX10+1>=20) → 10[1,3,6,7,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(49 → 50)
齋藤リッコ:以上!
小豆橋カノコ:2dx+4>=15 照準器にしようかな ラッキーメダルホワイト
DoubleCross : (2DX10+4>=15) → 10[4,10]+4[4]+4 → 18 → 成功
小豆橋カノコ:やった 武器にセットします 終了~
国寄モヨリ:照準器一応狙うか
柴辻マサラ:武器の予備ほしいので手裏剣狙ってみます
国寄モヨリ:1dx>=15
DoubleCross : (1DX10>=15) → 8[8] → 8 → 失敗
国寄モヨリ:だめ 以上!
柴辻マサラ:1dx+3>=7
DoubleCross : (1DX10+3>=7) → 6[6]+3 → 9 → 成功
柴辻マサラ:よし 手持ちに加えて終わりです
GM:ではシーンを切ります!
【◆ Middle 02 Scene Player:小豆橋カノコ】
GM:引き続きのミドル判定です。侵蝕率ダイスを振って登場してください
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(46 → 47)
柴辻マサラ:柴辻マサラの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(51 → 56)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(48 → 49)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(50 → 57)
GM:おちつき・・・
GM:さっそくミドル判定です。内容は……こちら!
ミドル判定2
・活動:オークション潜入準備(物資) <調達> 7
・活動:オークション潜入準備(情報) <知覚> 7
以上2つの「オークション潜入準備」に成功することで、表オークションへ参加することができる。
・活動:会場内の情報操作(口伝) <情報:ノヴァリス、噂話> 7
.. 表オークションの『目玉落札品』の落札値を-10できる。
・活動:会場内の情報操作(販売) <芸術:お菓子作り>
.. 表オークションの『目玉落札品』の落札値を-[達成値/2]する。前回のミドル判定の結果、達成値が+14される。
GM:船が出航した横で、オークションに備えてあれやこれやする流れとなります。
GM:情報は特にない! あと追加であらわれる判定とかもないので、行けそうなところをクリアしていくと良いでしょう。
国寄モヨリ:なるほど
齋藤リッコ:どこ行こうかな~
小豆橋カノコ:折角だしお菓子作らせてもらお~
小豆橋カノコ:・活動:会場内の情報操作(販売) <芸術:お菓子作り> 頑張ります。マスターディスクを手にするために……!
国寄モヨリ:感覚ダイスが割とあるから知覚いこうかな
柴辻マサラ:どこが一番良いかな 固定値は調達だけど
齋藤リッコ:情報操作かな~
柴辻マサラ:ならこっちが物資を準備しますね
小豆橋カノコ:3dx+2+14 ウオオーッ!
DoubleCross : (3DX10+16) → 8[3,5,8]+16 → 24
柴辻マサラ:-12?
GM:ですね!
齋藤リッコ:ノヴァリス一の菓子職人
国寄モヨリ:すごいぜ
小豆橋カノコ:みなさまのご愛顧のおかげです
齋藤リッコ:・活動:会場内の情報操作(口伝) <情報:ノヴァリス、噂話> 7 コネと紡ぎの魔眼、ラッキーメダルホワイト使用して判定します
齋藤リッコ:7DX+3>=7
DoubleCross : (7DX10+3>=7) → 7[2,2,3,6,7,7,7]+3 → 10 → 成功
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(57 → 58)
柴辻マサラ:えらい
GM:さらに-10! これで落札値は38です
国寄モヨリ:5dx>=7 知覚で潜入準備(情報)
DoubleCross : (5DX10>=7) → 10[3,8,8,9,10]+10[10]+7[7] → 27 → 成功
国寄モヨリ:!?
GM:完璧な潜入準備をしている……
齋藤リッコ:情報に強いの怖
柴辻マサラ:こっちはコネ:手配師使って潜入準備(物資)します
柴辻マサラ:4dx+3>=7
DoubleCross : (4DX10+3>=7) → 8[2,6,7,8]+3 → 11 → 成功
GM:物資調達も成功! 認識阻害系アクセサリーと盛装です
小豆橋カノコ:みんな優秀~
GM:船体が揺れ、汽笛が鳴り、空気が流れ行く。
GM:エスコンディード号が、ノヴァリスの大オアシスへ出航する。
GM:前後して、乗客たちが姿を見せる。キングダムの上流生徒、ジェネシスの企業部長級生徒、メサイアの犯罪組織フロント幹部……その顔ぶれは様々で、いかにも羽振り良さそうだ。
GM:メインホールでは、彼らは様々に交流し、飲食を満喫し、時に催事を楽しむ。君たちの出店にもしばしば生徒が足を運び、用意された菓子を受け取っていった。
GM:客受けは上々である。日本人系の生徒は味を懐かしみ、欧米系生徒は珍品として扱いつつも気安い称賛を返してくれたりする。連絡先を聞くものも、2件ほどだがあった。
GM:……そんなわけで、オークションの前座とも言える生徒たちの交流は比較的穏やかに進み、その合間で君たちは、本当の目的に向けて駒を進めていた……
氷原ネリネ:「お店の方は順調なようで何よりだよ~。私はそれだけでも充分なんだけど」
氷原ネリネ:「何か他にもごそごそしてない~?」 アイスクリームが見回す
柴辻マサラ:「すみません。オークションに参加するとなるとこの格好という訳にもいかないかと思いまして」
柴辻マサラ:「情報部に頼んで衣装を手配してもらっていました」 そう言いながら移動式の簡易ワードロープを店の裏に運び込んでいる。
柴辻マサラ:「一応協力者が居ることは話して人数分にプラスで余裕を持たせてもらっているので、どれを着るか選ぶ余地もありますよ」
氷原ネリネ:「おお~。暑そう……」
小豆橋カノコ:(何が向きを定義してるんだろう……どこかに光学センサがある? 元技師の私にもわからない……謎……)ネリネアイス端末を見て首をひねっている。
国寄モヨリ:「ドレスコードのちゃんとした規定とかも一応調査したけどこれなら大丈夫そうだね」衣装をいくつか見つつ
国寄モヨリ:「まぁ、いってもいろんな立場、いろんな学校から来たりするからそう厳しくもなかったけど」
柴辻マサラ:「学区の違いで流行や作法も変わりえますからね」
小豆橋カノコ:「型に流し込んで固めるので、流し物って言ったりするんです。綺麗でしょう? おススメですよ~」
小豆橋カノコ:和菓子の解説を交えて接客を行いながら、時折オークションの話題を出し、"マスターディスク"を狙っていそうな客を他の出品物に興味が出るよう誘導している。
小豆橋カノコ:(これも皆さんの手際が良く、隙間時間で観相学ロボを作れたお陰……)
観相学ロボ:『ピピ……ツギノ客、珍シイ動物、好キソウ!』イヤホン越しにカノコにメッセージを送ったりしているぞ。
氷原ネリネ:「器用の域超えてるね~」 アイスクリームがしゃべっている
柴辻マサラ:(技術的にはアンタのコレも同レベルに見えるが……)
氷原ネリネ:「ドレスコードって、今回は場の特別感を出すのが目的だろうから……いつもより高級なものを着れればいいや、くらいで大丈夫だと思うよ」
氷原ネリネ:「荒事……は、考えなくて良いかな? どうなんだろう。オークションの最中にケンカはしないと思うけど……」
国寄モヨリ:「だといいけどね」
柴辻マサラ:「荒事がノヴァリスの常ではありますが、箔を付けるための抑止力くらいは用意しているでしょう」
小豆橋カノコ:「このパニエが膨らんでるドレス、可愛いし動きやすそうです」一息ついてワードローブを物色している。
柴辻マサラ:「参加客も上流が多いようですし、よほどの無鉄砲か逆にこのオークションを根底からぶち壊したい計画犯でもいない限りは大丈夫では?」
齋藤リッコ:「そうだといいけど……はひ~~……」人ごみを掻き分けて帰ってくる
齋藤リッコ:「めっちゃ話した~……喉カラカラ……」
柴辻マサラ:「情報収集お疲れ様です、リッコさん」
小豆橋カノコ:「お疲れ様です~」
齋藤リッコ:「皆もお疲れ様。一応、ディスクが偽物らしいって噂と他にもっと良い目玉商品があるって噂を片っ端から……」
齋藤リッコ:「……流そうとしたのはあんま上手くいかなかったんだけど……」嘘が下手すぎる女
齋藤リッコ:「そもそも会場に結構友達がいたから、普通に協力してもらうことにしたわ」
国寄モヨリ:「さすが、交流関係が広い」
小豆橋カノコ:「人脈の成せる業ですね」
小豆橋カノコ:喉に効く生姜はちみつ飴を渡す。
齋藤リッコ:「お店も評判いい感じだし、今のとこ諸々順調そうね」カロカロ
小豆橋カノコ:「大人数にアプローチできたわけではないんですが、観相学ロボがちゃんとオークションに燃えてるお金持ちを鑑別できてたら感触はまずまずです」
齋藤リッコ:「観相学の域を越えてない……?」
観相学ロボ:『落札価格ガサガッタ確率……99パーセント……』
齋藤リッコ:「それは誰に対しての観相学!?」
柴辻マサラ:「よくは分かりませんが、本当にカノコさんの技術力は卓越していますね……」
齋藤リッコ:「そうでしょ~」得意げ
小豆橋カノコ:「もう~なんでリッコさんが得意げなんですか~♡」
小豆橋カノコ:「なあんて。ありがとうございます。昔取った杵柄……というには最近もずっと機械を弄ってる気もしますが」
国寄モヨリ:「実際すごいね。使い方を誤ればヒミツ情報の予測にもつかえそう」
国寄モヨリ:誤れば、といっているのでさすがに良心が咎めている。
小豆橋カノコ:「ふふ……」モヨリちゃんへの返答を微笑にとどめる。
柴辻マサラ:「……なんというか」 一連のやり取りを見て。
柴辻マサラ:「お二人は本当に仲が良いですね」 態度が友人のそれでは無いよな……と薄々感じつつある。
小豆橋カノコ:「あ」マサラちゃんからの言葉で何かに気づいた様子で。
小豆橋カノコ:「そうです。お話していませんでした……なんと言っても、こういう勝手に慣れておらず」
小豆橋カノコ:リッコちゃんと腕を組んで身を寄せます。
齋藤リッコ:「ウッ」
小豆橋カノコ:「私たち、ただならぬ仲なんです」
齋藤リッコ:「カノコ!?」二度見
柴辻マサラ:「ああ、やはり」 納得の顔。
氷原ネリネ:「ヒューヒュ~」
小豆橋カノコ:「具体的にはおつきあい……交際……男女ではないから適切で誤解のない言葉がバシッと出ませんが……そういう仲です!」
国寄モヨリ:「"なかよし"なんだ~」
齋藤リッコ:「や……そ……そうだけど……言い方……いや……そうなんだけど……」
齋藤リッコ:「あと……ち……近いし……」普段普通に引っ付いているのに意識しだすと真っ赤になっている。
小豆橋カノコ:「はっ……すいません。皆さんの前だというのに、風情に欠けた調子で」
小豆橋カノコ:パッと離れる。
小豆橋カノコ:「ええ。特別に仲良くさせていただいています」
氷原ネリネ:「夏だね~」 溶けかけている
小豆橋カノコ:「ああっいけない! 私たちがアツアツなせいで!」
小豆橋カノコ:ネリネ端末に冷却スプレーを吹きかけている。
国寄モヨリ:「溶けかけてる……物理的に熱量が?」
齋藤リッコ:「ええっ……物理的に!?」
柴辻マサラ:「概念的な熱さでも溶けるんですか……?」
氷原ネリネ:「大丈夫大丈夫、溶けても美味しいから……」 溶けかけで硬さを取り戻している
柴辻マサラ:「いえ、ともあれ。おめでとうございます」
小豆橋カノコ:「ありがとうございます」リッコに比べれば平然とした調子に見えるが、こちらもよく見ると耳が赤い。
国寄モヨリ:「いいじゃんいいじゃん、もっと見せつけていけ~」
柴辻マサラ:「経緯などを知っているわけではありませんが、お二人を見ていれば良いご縁と関係であることは伺えますし」
小豆橋カノコ:「えへへ……」テレ
柴辻マサラ:「今後より忙しくなるだろうリッコさんに気を抜ける場があるのは得難いことでしょうから」
齋藤リッコ:「う……うん……あ、ありがとう……」死ぬほど恥ずかしそうに顔を背けている。
齋藤リッコ:「それとこれ一応……オフレコでお願いね?立場上こう……色々あるから……」
齋藤リッコ:カノコちゃんの諸々を心配しているが、既に割と広まっている話でもある。
柴辻マサラ:「ああ、てっきり公的にしている関係なのかと思いましたが。承知しました」
国寄モヨリ:「ヒミツってこと!? 一番おいしい情報じゃん!!!」急に声がでかい
国寄モヨリ:「……失礼」
小豆橋カノコ:「わーっわーっ」
齋藤リッコ:「声でっかい!」
柴辻マサラ:「本当に、気を抜ける場というものはあった方が良いですよ。リッコさんはどうも……うちの前委員長と同じ気配がしますから」
柴辻マサラ:人が良すぎて仕事を増やすし他人に任せられなくて抱え込むタイプ、という意味である。
齋藤リッコ:「あっ!この前会ったわよ、イノリさん!かっこよかった!」
小豆橋カノコ:「マサラさんみたいな方が心配してくださるうちは大丈夫ですよ~って言うと彼女っぽい気がするけど、私も同じ懸念を抱いており、目を光らせていく所存です」
柴辻マサラ:「是非そうしてください。言って休まない人は無理にでも休ませるしかないですからね」 実感の籠った助言。
小豆橋カノコ:「無理に……」一瞬危ない光が目に宿る。
小豆橋カノコ:「はっ……いえ、えっとそれで……何の話でしたっけ」
齋藤リッコ:「何だっけ……」飛んでいる
氷原ネリネ:「この後に備えた準備はだいたい整った? って確認だったよ」 元の形に戻っている
氷原ネリネ:「お洋服はあって……オークション参加者の名簿もちゃんと変えたんだっけ?」 モヨリちゃんを見る
国寄モヨリ:「うん、いい感じに……しといたよ!なかよし部の力!」
小豆橋カノコ:「女性のデータを覚えるのが得意……ということなんでしょうか」我ながら苦しい接続。
柴辻マサラ:(書類の改竄がなかよし部の力ならやっぱ野放しに出来なくないか……?)
齋藤リッコ:「そういえばなかよし部って……具体的には何する部なの?みんなで遊んだりとか?」
国寄モヨリ:「概ねその理解でいいよ。部員の中でもなかよしの程度が違ったりするし」
齋藤リッコ:「ん……?まあ……そりゃ……そうだろうけど……?」急にシビアな人間関係の話を始めたな……と思っている。
国寄モヨリ:「目指す関係値がどれくらいかって話ね!とにかく仲良くなりにいきたいって活動です!」
小豆橋カノコ:「なるほど……」
小豆橋カノコ:興味深そうに聞いています。
柴辻マサラ:「……ちなみに、国寄さんはどの関係を目指しているんです?」
国寄モヨリ:「うっ、なんかマサラちゃん目が怖くない?」
柴辻マサラ:「抒情酌量の材料を探してるんです。真剣にもなりますよ」
小豆橋カノコ:「なるほど……」
齋藤リッコ:「そう?皆で仲良くするのはいいことじゃない?あたしも入りたいな~」
国寄モヨリ:「え、刺されるからやめとこう?私が」
小豆橋カノコ:「リッコさんはただでさえ軸足がメサイアだったんですから、あまりメサイアびいきだと思われるのもよくないですよ」
小豆橋カノコ:ニコニコ顔で制する……が、いつになく口調の圧が強い……気がする。
齋藤リッコ:「そっか。確かにな~」気付いていない。
国寄モヨリ:「私の目指す関係はこう……心置きなく個人間でねっとり親密に、だから、その」心置きなく、の部分を強調気味に
柴辻マサラ:(相性がいいと思うべきか、苦労するなと同情すべきか……) 苦労するのがどちらとは言わないが。
国寄モヨリ:「こういう注目のされ方は慣れてないから困っちゃうな……!ほ、ほらあっち!」
国寄モヨリ:どういった作用か、ここにいるみんなの視線が天井の飾りに向けられそうになる。
国寄モヨリ:「あの煌びやかな飾り、かわいくない?」無茶な話題転換!
小豆橋カノコ:「確かに……でもリッコさんのほうがかわいいですね」ぬるっと意識が誘導される。
齋藤リッコ:「そこはかとなく煌びやかね……」誰よりスムーズに誘導されている
柴辻マサラ:「……まあ、具体的な話は事情聴取でも聞けますか」
柴辻マサラ:一瞬つられて視線を向けた後に溜息を吐きながら目線を伏せて。
柴辻マサラ:「……あの」
柴辻マサラ:「国寄さんはどちらに?」
齋藤リッコ:「えっ!?」辺りを見回し「いない!?」
柴辻マサラ:先程まで彼女が座っていた席が忽然と空いているのに気づく。
小豆橋カノコ:「やり口は聞いていたのに……!」見事に引っかかってしまった。
小豆橋カノコ:「探してきます!」走っていく。
齋藤リッコ:「あっ!カノコ!」
齋藤リッコ:「あっあっ……あぁ~~~~~っ!(店番しないといけないけどこんな邪悪な船内でこんな可愛い子を単独行動させていいものかという逡巡の声)」
柴辻マサラ:「……追いかけますか?短時間なら私一人でも店番は務まるでしょうし」 声に滲んでいる逡巡を汲み取って。
齋藤リッコ:「う……うーーーーーん……」しばらく深刻に悩んで
齋藤リッコ:「まあ……無線繋がってるから……」普通にイヤホンからはカノコちゃんの声が聞こえている。
齋藤リッコ:「最悪の場合この船沈めるし……」
柴辻マサラ:「流石にそれは最悪の最悪まで取っておいてください」
齋藤リッコ:「そうね……」頷きつつも目が若干据わっている
柴辻マサラ:「それにしても……」 その据わった眼に苦笑いで返しつつ。
柴辻マサラ:「変わったようで変わっていないというべきか、変わっていないようで変わったというべきか」
柴辻マサラ:「難しい方ですね。変わる前をさほど知っている訳でもない私が言うことでもありませんが」
齋藤リッコ:「あ~、そういうのよく言われるかも」少し笑って「ホントに久し振りだもんね。一年以上経つかな?」
柴辻マサラ:「そうですね。進級前のはずですから」
齋藤リッコ:「マサラの方はどう?変わりない?」
柴辻マサラ:「概ねは。一応、少しは意識が変化するような出来事もあったんですが」
柴辻マサラ:「リッコさんと比べてしまえば平々凡々たる日々ですよ。有難いことに」
齋藤リッコ:「そっか……」
齋藤リッコ:呟くように言って、暫く行き交う人ごみを眺めて。
齋藤リッコ:「……その……」
齋藤リッコ:「黙っておくのも違うかなって思うから、訊くんだけど」
齋藤リッコ:「……聞いた?レドのこと」
柴辻マサラ:「はい。大きな事件でしたから、トランぺッター内でも取り上げられました」
柴辻マサラ:黙っておくのは違うと思ったのは同じだ。躊躇うことなく頷く。
齋藤リッコ:「そう……。そりゃそうよね」
齋藤リッコ:「あのさ……覚えてる?」
齋藤リッコ:「三人で一緒に卒業旅行行こうって、約束したの」
柴辻マサラ:「もちろん。スイパラの約束もしましたね」
柴辻マサラ:「お互い忙しくしているうちに事件が起きて有耶無耶になってしまいましたが」
齋藤リッコ:「うん」
齋藤リッコ:頷く。
齋藤リッコ:「……あたしね」
齋藤リッコ:「まだ諦めてないから」
柴辻マサラ:「……」 その言葉の静かな強さに一つ目を瞬く。
齋藤リッコ:「それだけ言いたかったの」
齋藤リッコ:ただの友達同士の話のように、だが迷いなく口にして笑う。
齋藤リッコ:「いつになるかは分かんないけどね……卒業旅行って感じじゃなくなっちゃうかも」
齋藤リッコ:「でも、絶対行こうね」
柴辻マサラ:「……実は」 苦笑して。
柴辻マサラ:「私からも『あの約束は有効ですか』と聞く気で居たんです」
柴辻マサラ:「以前ならきっと、それを言うことさえなくそういうものだと諦めていて」
柴辻マサラ:「当然無くなったものと流さずに居られるだけ、意識を変えられた方かと思っていたんですが……」
柴辻マサラ:「リッコさんはその上を行きますね」 これが会長の器ということでしょうかと笑う。
柴辻マサラ:「ええ、行きましょう。絶対に」
齋藤リッコ:「そうだったの?あはは、嬉しい!」
齋藤リッコ:「ええ、絶対ね!それもレドのおごり!」
柴辻マサラ:「高いスイーツを奢ってもらいましょうか。それから……新鮮なイカも」
齋藤リッコ:「あははは!ハワイのイカね!」ただの女子高生のように、どこにも通じない内輪ネタで盛り上がって笑う。
柴辻マサラ:同じく笑う。その眉間には皺の気配すらなく。
柴辻マサラ:その場にはきっと、トランぺッターも最高生徒会長も居ない。友人二人だけが居た。
GM:シーンを……切ります! ロイス・調達可。調達はここが最後です。 次のシーンからはもう潜入だ
小豆橋カノコ:一応リザレクト後ライトニングリンク死をケアするために応急を買っておくか
小豆橋カノコ:2dx+3>=8
DoubleCross : (2DX10+3>=8) → 7[6,7]+3 → 10 → 成功
小豆橋カノコ:所持 終了です。
齋藤リッコ:紡ぎブルーゲイル!
齋藤リッコ:5DX+1>=20
DoubleCross : (5DX10+1>=20) → 9[2,6,7,8,9]+1 → 10 → 失敗
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(58 → 59)
柴辻マサラ:リッコさんへのロイスの感情を○懐旧/心配から○友情/心配へ変えておきます
齋藤リッコ:柴辻マサラ 〇懐旧/後ろめたさ を 〇友情/心配 に変更します!
柴辻マサラ:購入はスラッグショットガンでも狙おうかな
柴辻マサラ:1dx+3>=11
DoubleCross : (1DX10+3>=11) → 1[1]+3 → 0 (ファンブル) → 失敗
柴辻マサラ:ダメでした 以上!
小豆橋カノコ:妖精欲しい人は言ってね(リマインド)(別に良かったら別にいいです)
国寄モヨリ:うーん、じゃあスラッグショットガンチャレンジしてみるか。
国寄モヨリ:1dx>=11
DoubleCross : (1DX10>=11) → 10[10]+9[9] → 19 → 成功
国寄モヨリ:なんか出目いいな あげます 賄賂です
小豆橋カノコ:やった~ 収賄!
国寄モヨリ:ロイスは変更なしです!以上!
柴辻マサラ:ありがとうございます それはそれとして罪はちゃんと問います
国寄モヨリ:ひん……
【◆ Middle 03 Scene Player:齋藤リッコ】
GM:オークションの幕が上がります。侵蝕率ダイスを振って登場してね
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(59 → 66)
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(47 → 54)
齋藤リッコ:どうしてシーンPCなんだろう……出品物とは何の関係も無いのに……
GM:侵蝕率上がってるぞ
柴辻マサラ:柴辻マサラの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(56 → 57)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(49 → 50)
小豆橋カノコ:登場してなかった
GM:豪華なメインホールと対照的に、オークションルームは整然と落ち着いた雰囲気であった。
GM:会場に入った君たちを咎める者はいない……もとより椅子は多めに用意していたようで、問題なくオークションへ参加することができそうだ。
氷原ネリネ:「緊張するね~」 アイスクリームなので咎められることなく中に入ってこれたネリネが、それほど緊張していない様子で言う
氷原ネリネ:「私、こういうの始めて。そんなにお金持ってないし……みんなはなんかある? こういう経験」
国寄モヨリ:「私も初めてだけど、ちょっとわくわくする」
小豆橋カノコ:「実家にいた頃に一度だけ、でしょうか。キングダムに貢納するお菓子を作れる立場でもなかったので」
齋藤リッコ:「え!カノコそうなの!?」

齋藤リッコ:髪を一つ結びに戻した、艶やかな黒のタキシード姿だ。意外とそれらしくサマになっている。
小豆橋カノコ:「別にお嬢様ってわけじゃなくて、ちょっと古い家なだけですけど……うーん、皆さん様になってますね」
小豆橋カノコ:あまりはしゃがないように気をつけている。おのぼりさんだとバレてしまうからだ。
齋藤リッコ:「カノコんちってそういう感じなのね……そっか…………」ただでさえ緊張する場で更に全く無関係で別方向の緊張が昇ってきている。
小豆橋カノコ:スパイ大作戦よろしく胸元にカメラがあるので、軽く記念撮影しておく。特に了解は取っていない。
国寄モヨリ:「"競り落とす"って単語、”口説き落とす”みたいじゃない?」よくわからない理由でわくわくしている
氷原ネリネ:「『落とす』がいいんだ……」
柴辻マサラ:「私もあまりありませんね。あっても大体顔見せというか、その場に居ることが仕事でしたし」

柴辻マサラ:黒シャツに白のスーツ。涼やかなストライプのネクタイも色合いに華を添えている。
柴辻マサラ:普段より軽くなった前髪や下で括り直した髪も似合ってはいるのだが、どことなくカタギらしからぬ雰囲気が見え隠れもしている。
国寄モヨリ:「うん、みんな様になっててよだれでそう」真っ白で普段の派手具合からすると控えめにさえみえるドレス姿。本人曰く完璧な変装らしい
小豆橋カノコ:「場に相応しくない表情になってますよモヨリさん」
国寄モヨリ:「おっと」
小豆橋カノコ:「私も我慢しますから」何を?
柴辻マサラ:「一応礼儀が重要な場ですからね」 ハンカチを渡しつつ。
齋藤リッコ:「いよいよ始まるのね……オークション……」
齋藤リッコ:「不安だわ…………」全てにおいて
齋藤リッコ:「商品の中身って……どの程度公開されるのかしら…………」
齋藤リッコ:「競り落とせるかも勿論不安だし……こういうのってなんかマナーとかあるのかな……」
小豆橋カノコ:「お金の動く場所ですから。物言いをつける人が出ないように、大体は公開されるんじゃないでしょうか」
齋藤リッコ:「…………」サーッと顔色が悪くなる。
柴辻マサラ:「内容が分からなければ買い手も値段を付けづらいでしょうしね」
小豆橋カノコ:「それはもう丸見えになるはずです」
齋藤リッコ:「丸見えに!?」
柴辻マサラ:「何より、オークショニアはその商品をより価値高いものとして喧伝することが仕事です」
柴辻マサラ:「値段を吊り上げるためにも手段は選ばないと思いますよ」
齋藤リッコ:「どんな手段も!?」
GM:ばたん、と部屋前方のドアが開き、ギラギラとひときわ強い存在感を放つ少女がニコニコと笑って姿を表す
"ブラスフェマス"金梨アニタ:少なくともマサラさんは、その姿をはっきり知っているだろう 「どうも、どうも! ようこそ淑女の皆様方!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「毎度ありがとうございます。皆さまの喜びが一番! "ブラスフェマス"でございます!」
GM:ぱちぱちと拍手が上がる。アニタは壇上から室内をじっくり見渡した。……目が合ったような気がする
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……今夜は最後にして最大のノーチェス・オークション! 必ずや皆様方のお眼鏡に叶うものが見つかるでしょう」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「手続きはお済みですね? なにせ私からも皆さんの正体が分からない状態です。登録情報が正確か今一度ご確認を!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「皆さまが手に入れた宝物は、機械処理にて自動で皆さまのお住まいまでお送りされます!」
齋藤リッコ:「ハイテクなのね~」小声で素で感心している
小豆橋カノコ:「"ブラスフェマス"の認識阻害能力……これのことでしょうか」
齋藤リッコ:「自分からも分からないって……ホントなのかしら」
柴辻マサラ:「この能力とシステムのせいで顧客や商品の流れの特定が出来ずにいたんです……」 苦い顔になっている。
柴辻マサラ:「そこについては信頼は出来ませんね。自身を対象から外す程度は出来てもおかしくありません」
国寄モヨリ:「確かに悪用するにはあまりにも便利な能力ね」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:そんな具合で、"ブラスフェマス"の説明も兼ねた前口上が続き、そしてオークションが始まった
GM:先日の事件で新たに姿を表した遺跡から発掘された宝石。倒産したラス・ヴィダスの企業体が死蔵していたレネゲイド汚染された電子媒体
GM:開業予定の外洋リゾート所有権。ムセイオン生徒が描き上げた300回見ると本当に死ぬ絵。主とオークション落札プレイを楽しむために大枚をはたいて参加した従者など
GM:様々な商品が次々姿を見せ、競り合いの末に落札されていく。しかしそれでいて……
GM:……参加客は皆、何かをうずうずと待っているようであった
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……それでは皆さま、お待たせ致しました」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ここからは事前に通知しておりました目玉落札品のご紹介です……!」
GM:参加客のざわめきが大きくなり、拍手が上がる! 係員がいくつかのショーケースを持ってくる。黄金の宝飾品、光り輝くような衣服、
GM:そして……無機質な記録デバイス
齋藤リッコ:「ヒュッ……」息が詰まる音
柴辻マサラ:「アレがマスターディスク……」
小豆橋カノコ:「本当に……ただの記録媒体なんですね」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「それでは改めてご説明いたしましょう……!」
国寄モヨリ:「見た目的ななんも変哲なさそうね」
GM:"ブラスフェマス"の話が続く。黄金の宝飾品は、過去ノヴァリスに存在した伝説の先住市民が作り上げた傑作の中の傑作だという。光る衣はすべての属性ダメージを75%カットするレガシーレアリティの全身装備らしい
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「そしてこちらのデータ。『マスターディスク』と呼んでおりましたが……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:客席の様子をじっくり見渡す。その表情の片隅に、わずかに冷静で酷薄な色が見てとれる
齋藤リッコ:「…………!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:アニタは参加客の反応から、マスターディスクへの期待が想定を下回っていることを見抜いていた。それは他ならぬ君たちの工作の成果ではあったが……
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……さて、マスターディスクなどと言って言葉を濁していてはこちらの品物の真価を測ることはできないでしょう」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「今回はこの場、この時間をお借りして、当映像……」
齋藤リッコ:「ま……待ったぁあーーーー!!!!!」
齋藤リッコ:会場中に響く大声を出す。
小豆橋カノコ:「……!?」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「『「投票されるより気持ち……!?」
GM:声を上げた君に、アニタと参加客の視線が集中する
柴辻マサラ:「リッコさん……?」
小豆橋カノコ:(こんな動きは段取りにない──何か予定外のことが?)
齋藤リッコ:「あた……わたくしは件の目玉商品……マスターディスクを落札するために足を運んだ者ですわ!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ほう!」
齋藤リッコ:「その商品は……ここにいる皆様がたがご存じの通り、その内容……即ち情報そのものに価値があるはずではなくって!?」
齋藤リッコ:「今この場で内容を明かされてしまっては……その価値が棄損されてしまいますわ!競りにしても興醒めというもの!そうではありませんこと!?」
国寄モヨリ:(やっぱり映像なんだ……?)リッコさんの行動に驚き見守りながら、思考の片隅で思案する
齋藤リッコ:「内容は競り落とした当人のみぞ知る……そうでなくてはなりませんことでっしゃろがい!!」
参加客たち:「おお」「そうかしら……?」「そういう一面もあるかもね」 口々に言葉を交わす参加者たち
小豆橋カノコ:(どうしたんですかリッコさん! 言葉遣いが変ですよ!)
柴辻マサラ:(なんか……様子がおかしいな……?) リッコさんの様子から真面目な案件じゃないかもしれないと察し始めている。
参加客たち:だが、参加客のうち一人が異を唱える 「……私も情報が偽物だとは思っていないが、思っていたものより画質が悪いということも考えられる」
参加客たち:「内容ではなく品質の確認をするのは必要じゃあないかな?」
齋藤リッコ:「なっ……はっ……なぁっ……!?」
齋藤リッコ:「そそそそんな必要はありませんわ!!"ブラスフェマス"さまは数々の競りを成功に導いてきた優秀なオークショニアであらせられますことよ!!」
齋藤リッコ:「その彼女がこの大一番で偽物や品質の悪い品を皆様に掴ませるようなことがありますでしょうか!?いや!!!ありえないざんすよ!!!!!!」
参加客たち:「おお」「そうかも……」「何よりあんなに必死で欲しがる人がいるくらいだしな……」 ざわざわ
齋藤リッコ:「我々は"ブラスフェマス"さまを信じ……ただ全力で競りに興じる!それがこれまで我々セレブリティの無聊の慰めに尽くしてこられた彼女に対する最大限の礼儀であり正義であると!!!そうは思われまくりませんこと!?皆々様がた!!」
参加客たち:「ふーむ……」 異論をつけた参加客も、君の熱量に圧され黙る
齋藤リッコ:「さぁ!最早これ以上の言葉は不要!!不要ったら不要!!"ブラスフェマス"さま!!早いところ入札を開始しておくんなましくださいませ!!!!」
齋藤リッコ:(ハァ……ハァ……何とかなったか……!?)
"ブラスフェマス"金梨アニタ:アニタは満面の笑みを浮かべ、君に乗じるように声を上げる 「事実として、これほどの熱望に添う品物であることはご保証致します! これまでの私の実績のすべてを懸けて!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「お客様のおっしゃる通り、収録内容につきましては、お住いでじっくりとご鑑賞いただくのがよろしいでしょう……!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……が!」
齋藤リッコ:「…………!?」
齋藤リッコ:「が!?」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「私はノヴァリス最高のオークショニア。お客様の不安をそのままにして、落ち着きのない時間をお過ごしさせることはありません」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「マスターディスクの内容そのものではありませんが……こちらの映像を、用意しております!」
齋藤リッコ:「!?」
GM:部屋の照明が落ち、スクリーンに映像が投影される
GM:映し出されるのは、大写しになった少女の口元。鼻辺りから胸元までの肌色映像だ。
GM:その外見はどこか、齋藤リッコを彷彿とさせるものである……!
齋藤リッコ:「なっ……なっ……な……」
齋藤リッコ:口をぱくぱくさせている
小豆橋カノコ:「……………………えっ」
国寄モヨリ:「んんー?」
柴辻マサラ:「……あー……」 今までのリッコさんの言動と映像が一本の線に繋がっている。
リポーター:――あの映像は本物?
斉○リッ○:「ええ~……っと、そうですねえ~~……」
斉○リッ○:本物リッコにちょっと寄せた気配のある甘ったるい困り声!
斉○リッ○:「あれは間違いなく~、ほんものです……」
リポーター:――そうなんだ(笑)
斉○リッ○:「公開されちゃったらすっごく困るっていうかあ……」
斉○リッ○:「もしあれを手に入れられたらあ……なんでも言うこと聞いちゃうかも……」
リポーター:――なんでもって?
斉○リッ○:「そんなの……言えませんよ~」
斉○リッ○:「でも、本当に……な・ん・で・も」
斉○リッ○:「しちゃうかも……ふふふ」
GM:……映像が切れ、照明が点灯する。ざわめく参加客たち!
齋藤リッコ:「そうなんだ(笑)」
齋藤リッコ:「じゃないわよ!!!!!!!!!」
齋藤リッコ:「に……偽物よ偽物!!!偽物偽物!!どう見ても偽物じゃないのよ!!!」
小豆橋カノコ:「キャラがぶれてますよ」冷たい声。
小豆橋カノコ:強く、強く握られた拳に爪が食い込み、わなわなと震えている。
柴辻マサラ:「リッコさん、お気持ちは分かりますが声を落としましょう」 小声で諫めに入る。
柴辻マサラ:「これ以上目立つと本当にバレますよ」
齋藤リッコ:「こんなの知ら……じゃなくて!!あり得ないわ!!こんな映像……完全に偽物じゃない!!」
齋藤リッコ:「よく見てよ!!齋の字だってあんなに簡単に……!!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「いやいやいけませんよお客様! 確かにあなたはよほどこのマスターディスク……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「正式名称、『「投票されるより気持ちいい!」 ねっとり媚薬マッサージでぐずぐずリンパ あの新生徒会長斉○リッ○が快楽開発エステでオヘ顔晒してヒンヒン泣くなんて……』」
齋藤リッコ:「ギャアアアアアアーーーーーーーーッ!!!!!!!!」
柴辻マサラ:「うわっ」 思わず素の引いた声が出ている。
小豆橋カノコ:「『「投票されるより気持ちいい!」 ねっとり媚薬マッサージでぐずぐずリンパ あの新生徒会長斉○リッ○が快楽開発エステでオヘ顔晒してヒンヒン泣くなんて……』!!!!!????」
国寄モヨリ:「すごいタイトル……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「に」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ご執心のようですが……偽物と言うのはいただけません」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:マスターディスクの入ったショーケースをたんと叩く 「ここにあるのは……まさしく本物!」
小豆橋カノコ:「ですって!!???????」
齋藤リッコ:「ワァ~~~ア~~ア~~!!いやぁ~~~~~!!あーーーーーー!!!」
齋藤リッコ:「違うの!!違う!!違うのよぉおお~~~~…………」泣いている
小豆橋カノコ:「ゆ……許せない……こんなフェイク映像を作って売りさばこうだなんて──」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「さあ会場も盛り上がってまいりました! このまま始めて参りましょう!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ノーチェス・オークション。続きましての出品は、このマスターディスク……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「正式名称、「映像作品『「投票されるより気持ちいい!」 ねっとり媚薬マッサージでぐずぐずリンパ あの新生徒会長斉○リッ○が快楽開発エステでオヘ顔晒してヒンヒン泣くなんて……』のオリジナルデータ」です!!」
齋藤リッコ:「何回も言うなああああ~~~~~~!!!!!!!」
小豆橋カノコ:「絶対に競り落としてください。私が私の中の獣を抑えられなくなる前に……!」
柴辻マサラ:(競り落としてもなおヤバそうだが……大丈夫かこれ)
齋藤リッコ:「ひ~~ん……ひんひん……ずび……うぇえええ……」
国寄モヨリ:(な、何でも言うこと聞いてくれるって本当かな……)若干どぎまぎしている
GM:それでは「映像作品『「投票されるより気持ちいい!」 ねっとり媚薬マッサージでぐずぐずリンパ あの新生徒会長斉○リッ○が快楽開発エステでオヘ顔晒してヒンヒン泣くなんて……』のオリジナルデータ」を落札できるかどうかの判定を行いましょう
柴辻マサラ:地の文でまで言わないであげて
小豆橋カノコ:まだ言うか
齋藤リッコ:許せない!!!!!!!!!
国寄モヨリ:かわいそう
GM:皆さんの事前工作のおかげで、落札値は38まで下がっていましたが……
GM:ここに来て金梨アニタの計略が発動し、会場は大盛りあがり! 落札値を+20して、現在落札値は58です
齋藤リッコ:イヤァアアアア!!!!
柴辻マサラ:高い高い!
小豆橋カノコ:くっ……
国寄モヨリ:恐ろしい計略だ
GM:我こそは落札せんという方は、購入判定を行ってください。達成値が落札値を上回れば成功です
小豆橋カノコ:2dx+4 ラッキーメダル適用 奇跡起きろ!
DoubleCross : (2DX10+4) → 9[1,9]+4 → 13
小豆橋カノコ:うう…………
齋藤リッコ:カノコ!!!!!!
柴辻マサラ:軌跡起こそうとするな
小豆橋カノコ:違……違うんです これは 手が勝手に
国寄モヨリ:1dx 何でも言うことを聞かせられることに目がくらんでいます
DoubleCross : (1DX10) → 8[8] → 8
齋藤リッコ:モヨリ!!!!!!!
小豆橋カノコ:モヨリさん!!!
柴辻マサラ:眩みすぎだろ皆
齋藤リッコ:《紡ぎの魔眼》+ラッキーメダルホワイトで判定します!!!!!
柴辻マサラ:リッコさん頑張って
齋藤リッコ:更にノヴァリス存亡の危機なのでDロイス《守護天使》も使用します
GM:存亡の危機ではないよ(れいせい)
小豆橋カノコ:冷静だ
小豆橋カノコ:私たちはこんなに浮足だってるのに
齋藤リッコ:11DX+1>=58
DoubleCross : (11DX10+1>=58) → 10[1,1,2,3,3,5,5,7,8,8,10]+8[8]+1 → 19 → 失敗
齋藤リッコ:かなり頑張った
GM:がんばりが見える
柴辻マサラ:大分頑張ってる
国寄モヨリ:がんばってる
齋藤リッコ:財産点39点使って落札します!!!
小豆橋カノコ:お金持ち~
齋藤リッコ:残り12点
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1増加(66 → 67)
GM:では……成功! リッコちゃんはマスターディスクの落札に……成功しました!
齋藤リッコ:ハァ……ハァ……
齋藤リッコ:もう手遅れじゃないか……?
GM:……激しい攻防であった
GM:慎ましく暮せば年は生活できるほどの金額数値が、当然のように頭上を行き交う決死圏
GM:そして、その末に……
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……いませんか? いませんね?」
GM:先ほど君に異議を申し立て、最後まで君と競り合っていた生徒がやれやれと首を振る
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……では確定! 落札、落札です!」 キリンキリンとベルを鳴らし、リッコちゃんにスポットライトが当たる
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「『映像作品『「投票されるより気持ちいい!」 ねっとり媚薬マッサージでぐずぐずリンパ あの新生徒会長斉○リッ○が快楽開発エステでオヘ顔晒してヒンヒン泣くなんて……』のオリジナルデータ』は……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「そちらのお客様が落札いたしました! おっめでとうございま~~す!!」
齋藤リッコ:「………………」
齋藤リッコ:注目と喝采を浴びながら、泣き腫らした目でフラフラになっている。
齋藤リッコ:「お金と勝利より……何かもっと大切なものを失った気がする……」
小豆橋カノコ:「リッコさん……」いたわしい視線。
小豆橋カノコ:「すみません、義憤のあまり私まで入札してしまって……」
柴辻マサラ:「それでも、負けるよりは失くすものが少ない筈ですよ」
柴辻マサラ:「ひとまず今は被害を最低限に抑えたことを喜びましょう」 心労で丸まった背を摩る。
齋藤リッコ:「うう……マサラ……」
国寄モヨリ:「わ、私も義憤がほとばしって……」
小豆橋カノコ:「義によって集まった四人(とアイス)ですからね」
齋藤リッコ:「二人裏切ってんじゃないのよ!!!」
小豆橋カノコ:「……ともあれマサラさんのおっしゃる通り、最悪の事態は免れました」目を逸らす。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「いや~~いや、いや。見事な競りっぷりでしたね~」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:喝采をかき分け、金梨アニタがやってきた。マイクを君へ差し出す 「オークションが始まる前からご注目だったようですが……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「やはりあの品に並々ならぬ……『想い』があったのでしょうか?」
齋藤リッコ:「ぐっ……」
齋藤リッコ:「あ、あたしはただ……ノヴァリスを揺るがす情報は正しく管理されると思っただけで……」
齋藤リッコ:「そもそも……いい!?新生徒会長はオヘ顔?なんて晒してないし……ヒンヒン泣いてもいないわよ!!」
齋藤リッコ:「…………らしいわよ!!!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「なるほどなるほど……!」 真剣な表情で相槌
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「そのタイトルをつけたのは、ディスクを保有していた企業体にすぎません。ディスクはもう、あなたのもの……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……ぜひ『正しく』扱って、あなたの考えるふさわしい題名をつけ直してください! ありがとうございました~!!」
齋藤リッコ:「ぐぅう~~~~っ……」わなわな震える
小豆橋カノコ:(ああ、リッコさん……あんなに震えて……)
小豆橋カノコ:(無理もありません。自分のそっくりさんがいやらしいマッサージを受けてヒンヒン泣いている映像が世に出ようとしていたなんて……でも、それがノヴァリスを揺るがす事態になることってあるんでしょうか)
"ブラスフェマス"金梨アニタ:にこやかに去っていく"ブラスフェマス"。震えるリッコちゃんだったが、ふとポケットに何かの重みを感じた
GM:確かめて見れば、それは貨幣である。何かの文様が刻まれ、レネゲイドの力を感じる。当然君に覚えはないが……
GM:予想はできる。インタビューにやってきたアニタが気付かぬ内に君のポケットに放り込んだ『裏』への鍵ではないだろうか?
齋藤リッコ:「あっ……」ハッとして
齋藤リッコ:「みんな、これ……!」
柴辻マサラ:「……なるほど、わざわざ距離を詰めたのはこのためですか」
小豆橋カノコ:「……えっ、あっ、はい。例のやつですね」
国寄モヨリ:「はっ、そうだ恐ろしい計略にはまって危うく美少女図鑑のことを忘れそうだった!おのれ~」
柴辻マサラ:「カノコさんはまだしも、国寄さんはこちらが主目的でしょうに」
齋藤リッコ:「そ、そうそう!それよ!よかったわね~!これで美少女図鑑を競り落とすために無事に裏オークションに出られるわ!」一刻も早く話題を流そうとしている
国寄モヨリ:「ありがとう会長!そんなに美少女図鑑に協力的だなんて……さっきの私が恥ずかしくなってきた!」
齋藤リッコ:「それは本当に反省してほしい」
国寄モヨリ:「はい……」
柴辻マサラ:「だそうですよ」 カノコさんにも振る。
小豆橋カノコ:「えっ、いえっ、私は……彼女として見過ごせなかったというか…………」
小豆橋カノコ:「…………はい…………」
齋藤リッコ:「……まあ……そう……まあ……」騙されてエッチな雰囲気のビデオに出ていたのは自分なので強く出られずにいる。
齋藤リッコ:「そ……そうそう、裏のオークションは夜からなんだっけ?」
氷原ネリネ:「そうですよ~」 オークションの熱気で溶けたアイスが言う
齋藤リッコ:「溶けてる!!」
氷原ネリネ:「時間はあるみたいですから、カノコちゃんのお菓子食べて、お腹と心を落ち着かせましょう~」
小豆橋カノコ:「そ、そういうことで! そうしましょう!」
齋藤リッコ:「どうなってるのそれ……そ、そうね……それがいいわね!」溶けたアイスに冷気を浴びせる
柴辻マサラ:「休憩は必要でしょうからね。全員……」 一番必要なのが誰かは言うまでもないが。
国寄モヨリ:「うん、そうしようそうしよう!」反省を促される流れから脱却したいがためにすごい乗り気だ!
GM:……オークションの熱気が冷める様子はない。むしろ君たちは火を着けたとすら言えるだろう
GM:だが今の君たちに必要なのは、その興奮を浴びることではなく、少し心を冷やすことであった
GM:シーンを切ります。ロイスのみ可!
齋藤リッコ:金梨アニタ 敏腕/〇屈辱 で取得します。
柴辻マサラ:カノコさんに○連帯感/心配で取ります
国寄モヨリ:リッコさん 生徒会長 〇連帯感/反省 で取得します
小豆橋カノコ:リッコちゃんのNを疑念に! 以上です。
齋藤リッコ:疑われてる
【◆ Middle 04 Scene Player:柴辻マサラ】
GM:『裏』へ移動する……実はクライマックス直前のシーンです。侵蝕率ダイスを振って登場してください
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(54 → 55)
国寄モヨリ:心冷やしまくってたようだな
柴辻マサラ:柴辻マサラの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(57 → 62)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(67 → 73)
齋藤リッコ:ずっと高い
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(50 → 53)
GM:賢者タイム
GM:表オークションは終わった!
GM:『マスターディスク』を巡る騒動で会場はすっかり温まり、最後の2品も高値での落札が確認された。
GM:"ブラスフェマス"は最後には姿を見せず、音声だけでオークション終了の挨拶をした……無警戒なわけではないらしい。
GM:君たちはその後休息していると、船員に密かに話しかけられ、客船内の奥まった場所にあるエレベーターへ案内される。
GM:そこにはコインのインサート口があり、そこにコインを投入すると、エレベーターが開いた……それがおそらく、『裏』会場への道なのだろう。
GM:君たちがそれに乗り込むと、エレベーターは扉を閉じ、ゆっくりと動き出す……
氷原ネリネ:「思ったんだけど~」 カップ入りアイスクリームが喋る
氷原ネリネ:「リッコちゃんはもう目的達成してない?」
氷原ネリネ:「欲しかったの、あれでしょ? マスター……のやつ」
齋藤リッコ:「……あれっ?」
齋藤リッコ:「言われてみれば確かに……」
齋藤リッコ:「まあ、ここまで来てじゃあ用済んだからこの辺で……も無いでしょ。最後まで付き合うわよ」
国寄モヨリ:「やったー!」
齋藤リッコ:「大体それで言うなら、カノコだって最初からここまで付き合う義理なんて無いじゃない」
小豆橋カノコ:「義理で言うなら、みなさんにはお店を手伝っていただいてますし……それに」
小豆橋カノコ:「下手に戦力不足で動いて捕まる人が出るよりいざという時にわやくちゃにできた方が色々有利ですから」
小豆橋カノコ:どこまで本気で言っているのか分からない調子で返す。
柴辻マサラ:「そう言っていただけるなら甘えないのも却って迷惑をかけかねませんね」
柴辻マサラ:仮にしくじったところで迷惑をかけるつもりはないが、カノコさんの言葉に乗っかる形で苦笑して。
柴辻マサラ:「表ではあれ以上接近できなかった以上、裏が金梨に接触する最後のチャンスです」
柴辻マサラ:「機会があれば仕掛けに行きますのでそのつもりで構えていてください」
小豆橋カノコ:うなずく。
GM:……ガコン! エレベーターが止まる。しばしの静寂。
GM:だが……いかなることだろうか。息を潜めて待っていても、エレベーターの扉が開くことはない。
齋藤リッコ:「……ん……?」
齋藤リッコ:開ボタンをカチカチ押す。
小豆橋カノコ:「どうしたんでしょう」
国寄モヨリ:「故障?」
小豆橋カノコ:エレベーターに緊急通信用のボタンなどがあれば押したいです。
柴辻マサラ:「……いえ。単なる故障では済まないかもしれません」
GM:ではボタンを押すと同時、まるで疑問へ答えるように、備え付けられたモニターが点灯した
GM:大写しになっているのは……"ブラスフェマス"金梨アニタ!
小豆橋カノコ:「あら」イヤな予感。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「フフフフフ……」
齋藤リッコ:「げ……げぇ~~~~っ!?」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「私が気付かないとでもお思いですか……メサイア・トランペッター執行部!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:彼女は勝ち誇った顔で、ビシ! とマサラちゃんを指している
小豆橋カノコ:「え、ええ~~~~……」リッコさんは?
齋藤リッコ:「…………」
齋藤リッコ:(こっちは気付かれてないの!?)
柴辻マサラ:「やはり。承知の上で誘い込んだという訳ですか」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ええ、ええ。事実、よい手立てではありましたよ。"ベイキャント・ロット"、柴辻マサラ……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:カノコちゃんを見て 「代理で滑り込んだ食品提供店の店員として、我がエスコンディード号に紛れ込むのみならず」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:モヨリちゃんを見て 「2人の一般生徒を巻き込んで隠れ蓑とするというその策略……」
小豆橋カノコ:「やっぱりちょっと普段のイメージより凛々しすぎるんでしょうか」小声。
齋藤リッコ:「これ喜ぶべきなのかしら……」複雑そうな小声
柴辻マサラ:(そっちは気付いてないのか……) 顔には出さないよう内心で呟く。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:リッコちゃんを見る 「しかも『裏』に潜入するために例のデータを欲しがる一般生徒に落札させ、矢面に立たないという大胆なる狡猾さ!」
小豆橋カノコ:「くっ……すべて……全て見破られていたようですね……!」
齋藤リッコ:「はい……一般生徒です……」
国寄モヨリ:「巻き込まれ一般通過生徒だぞー」
小豆橋カノコ:「マサラさんの策略、まさに大胆不敵……神算鬼謀……! しかし海千山千のオークショニアさる者、"ブラスフェマス"さんはさらにその上を行くなんて……!」
柴辻マサラ:(まあリッコさんの傷が浅く済むならそれで良いか……)
齋藤リッコ:「マサラほどのプロなら本来敵地で逃げ場のないエレベーターに乗り込むことも無かったはず……」
齋藤リッコ:「会場への経路がこれだけの時点で、こっちに選択肢は無かったってことね」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:調子づく 「フフフフフ! あの膨大な資金はメサイアが出したのですか? 私も高く買われたものですねえ~~!」
国寄モヨリ:「嬉しそう」
齋藤リッコ:(そういえばエアリさんどうやってあんな予算を……?)今更
小豆橋カノコ:(ついおだてて調子に乗せてしまいましたが……絶体絶命なのは特に変わってない!)
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ああ、もちろん落札物は予定通りに送られますのでそこはご安心を。契約を守るからこそ私の力は維持される……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……ですがここより先は裏オークション! 契約無用の経済無道!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:ガゴ! とエレベーターが大きく揺れる!
国寄モヨリ:「!?」
齋藤リッコ:「わ~~~!!ヤバい!!出品される~~~~!!(?)」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「参加者だろうと容赦はなし! あなたたちにはこのままカタパルト射出され、オアシス・シャークの餌食となるのです!」
齋藤リッコ:「なお悪かった!!」
小豆橋カノコ:「そんな~~~~!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「"エスコンディード"に乗って良いのは宝物のみ! あなたたちが乗船するスペースはありません!」
柴辻マサラ:「なるほど。手札を見透かすその狡猾さ、これまでトランぺッターの手を逃れてきただけはありますね」
齋藤リッコ:「この小豆橋カノコの可愛さで……宝物ってことにならないかしら……」
国寄モヨリ:「私も美少女だし宝物判定でないかな」
小豆橋カノコ:「な、何言ってるんですか二人とも」
小豆橋カノコ:「今マサラさんの見せ場……良いところですから多分……ですよね?」
小豆橋カノコ:多分に願望も含まれている。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「経済は需要と供給! 『外』ならともかくノヴァリスだとあんまり価値ないんですよねえ!」
柴辻マサラ:「そうするつもりです」 そういう彼女の足元から影が立ち上る。
柴辻マサラ:「私が柴辻マサラであると知っているなら当然ご存じでしょう、"ブラスフェマス"」
柴辻マサラ:「私が最も得意とするのは"破壊"そのもの。幸い今回は好きにしていいとお墨付きもいただいているので」
柴辻マサラ:「遠慮なく行かせてもらいます」 そう笑むと同時、踏みしめていたエレベーターの床に亀裂が走る。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「オオッ!?」
柴辻マサラ:ビシ、ビシビシッ――。亀裂は床から壁へと伝い、天井へと走り、四人を囲んでいた箱が崩壊していく。
齋藤リッコ:「流石!……けど大丈夫これ!?」
国寄モヨリ:「すご……」
小豆橋カノコ:「落下だけならクッションは作れますが……そういう気配じゃないですね」
小豆橋カノコ:スカートの下から愛用の改造クリーム絞り器を取り出す。
柴辻マサラ:「ああ。ただのエレベーターって訳でもなさそうだ」 髪を括っていたリボンが千切れ、眼鏡も胸ポケットへと仕舞う。戦闘モードだ。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「その通り! エレベーターは射出を安定させるための『弾頭』のようなもの……」
GM:君たちは上の見えない縦坑の底に立っている。壁面は眼鏡で、足元からはチリチリと不穏な燃焼音
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……弾頭がなかろうと! 炸薬があり、引き金が引かれれば、銃身内は爆炎に満たされ、その内部に詰められたものは木っ端微塵となるでしょう!」
小豆橋カノコ:「いや~~~~っ!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「さよなら超過重量! 生身の弾丸旅行をお楽しみください! オホホホホ、ホホホホホホホ~~!!」
小豆橋カノコ:「私たちが重いみたいに言わないでください!!!」
GM:高笑いと共に、通信が切れる。エレベーターそのものは破壊できたが、アニタの言う通り、足元からは爆発の気配!
齋藤リッコ:「やばい~~~!!死にはしなくても帰ってくるまでに逃げられるわよこれ!!」
GM:このシーケンスを銃撃に比喩するならば、君たちがこの先へ進むためには……銃身を破壊するしかない!
柴辻マサラ:「なら、発射される前にこの銃そのものをどうにかするしかねえな」
柴辻マサラ:コツコツと壁面を拳で叩いて。
小豆橋カノコ:「そのワイルドな口調、ワイルドなヘアスタイル……裏オークションに対抗して──裏マサラさん!」
小豆橋カノコ:がしゅこん。カートリッジボトルを入れ替える。
柴辻マサラ:「ある意味こっちが表みてえなもんなんだが……ま、そこの説明は後だ」
国寄モヨリ:「そうなんだ。ってとにかくなんとかしないと!」
小豆橋カノコ:「は、はい」ちょっとドキッとしている。
GM:では皆さんの声やマサラさんの音に反応して、壁の向こうから声が上がります
"オーヴレルム"レイ・フット:「……ちょっと!? 侵入者オアシスサメ地帯射出カタパルトが作動してるじゃない! ホントに使うなんて……!」
"オーヴレルム"レイ・フット:隔壁の向こうから聞こえるその声に、君たちは聞き覚えがある。カノコちゃんの店に来た少女……あるいは、君の美少女図鑑を盗んだ相手の声!
齋藤リッコ:「これは……あのいい子の!」
小豆橋カノコ:(思ったより薄くないですか壁?)
国寄モヨリ:「レイちゃんだ!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「い、いくら悪者だからってそこまですることはないって言ったのに……ちょっと協力して!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「この隔壁は特殊な性質でできていて、表と裏から同時に衝撃を与えないと壊れないの」 説明口調
齋藤リッコ:「すごい説明してくれる!!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「すごく頑丈だけど、頑張って攻撃してみて! こっちも合わせるから……!」
GM:ということで、ミドル判定です。擬似的に戦闘形式で進行します。エンゲージ等は管理しませんが……
GM:眼前にある隔壁に対して攻撃を行い、合計120以上のダメージを与えることで、この場から脱出できます
齋藤リッコ:120!?
柴辻マサラ:結構あるな
GM:隔壁はリアクションしませんが、5の装甲値を持ちます。また、クリンナッププロセスでは侵蝕率が1d10増加します
国寄モヨリ:ほえ~
小豆橋カノコ:ラウンド跨げるの助かる
小豆橋カノコ:リッコさんの攻撃力3しかないし
GM:早く脱出しないと銃身内でバラバラだ! という緊張感に急き立てられる状況なのだ それではやっていきましょう。
齋藤リッコ:3さいでちゅ
国寄モヨリ:攻撃力=歳なんだ
GM:セットアップ! やることはあるかな?
柴辻マサラ:あります
小豆橋カノコ:狂想で18歳になれるってわけ
小豆橋カノコ:なし!
国寄モヨリ:あります
柴辻マサラ:PS『ぶち壊される用意は良いか?』 原初の黄:狂騒の旋律LV5→極限暴走LV1+背徳の理LV5
柴辻マサラ:範囲(選択)に攻撃力+15と暴走付与、シーン中自身の判定D+10、侵蝕値+8
柴辻マサラ:柴辻マサラの侵蝕率を8増加(62 → 70)
小豆橋カノコ:いただきます!
GM:コワイ!
齋藤リッコ:頂きます!
国寄モヨリ:もらいまーす!!
国寄モヨリ:《光の銃》で武器作成します!
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を4増加(55 → 59)
GM:OKです。ではイニシアチブ順に進めていきましょう
GM:柴辻マサラ! どうするつもりだね
柴辻マサラ:まずはマイナーで手裏剣を装備します。
柴辻マサラ:それからメジャーでNS『風紀を執行します』 原初の赤:ギガンティックモードLV2+コンセントレイト:ウロボロスLV3
柴辻マサラ:対象:範囲(選択)、武器破壊、C値-3、侵蝕値+5
GM:アワワ……判定どうぞ!
柴辻マサラ:12dx7-1
DoubleCross : (12DX7-1) → 10[1,2,3,3,5,5,7,7,8,8,9,10]+10[1,2,2,5,6,7]+10[10]+4[4]-1 → 33
柴辻マサラ:よしよし
齋藤リッコ:《凍てつく刃》 +1D10+6してください!
柴辻マサラ:ちなみに手裏剣って同エンゲージだと攻撃力+2なんですけど乗ります?
柴辻マサラ:あ、助かる!
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を3増加(73 → 76)
GM:どづだろう まあいいか 乗せて大丈夫です!
小豆橋カノコ:最強支援エフェクト!
柴辻マサラ:では諸々込みでダメージ!
柴辻マサラ:4d10+2+2+15+1d10+6
DoubleCross : (4D10+2+2+15+1D10+6) → 32[6,8,8,10]+2+2+15+8[8]+6 → 65
柴辻マサラ:よし、半分行った!
小豆橋カノコ:強い……
国寄モヨリ:いい感じ
齋藤リッコ:強い!
GM:つ……強すぎる
GM:隔壁残りHP60
"オーヴレルム"レイ・フット:「いくらなんでも残酷装置過ぎるって言ったのに~」 隔壁向こうから慌て声
"オーヴレルム"レイ・フット:「内側から剥がして! それで崩壊とかはしないから。多分……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「薄くなったらせーので!」
柴辻マサラ:「あー。こっちとしちゃ助かるが、良いのか?雇い主の意向に反することになるだろ」
"オーヴレルム"レイ・フット:「いいよ! この後帰ってくれれば……っていうか、もし帰らなかったらその時は改めて私が追い返すから」
"オーヴレルム"レイ・フット:「この船は今日で最後だし、ちょっとくらい壊したって大丈夫」
柴辻マサラ:「……そう出来る自信があるって訳か。良いな」 気に入ったと口の端を吊り上げて。
柴辻マサラ:「全員アタシの影に触りな。ちっと荒っぽい気分にはなるが、その分火力が上がる」
柴辻マサラ:「戦闘中じゃ支障が出ることもあるが今は火力優先で良いだろ」
齋藤リッコ:「久々ねコレも……」
小豆橋カノコ:「余裕ないのはレイさんよりこっち側ですからね!」
小豆橋カノコ:飛びつく。
国寄モヨリ:「へぇー、助かる!」
柴辻マサラ:その瞬間、全員の体内に衝動が満ちる。
柴辻マサラ:理由や理屈がある物ではない。ただただ、『壊したい』という衝動。
柴辻マサラ:例えるなら食欲や睡眠欲のような。自分が生き物である限り、存在する方が自然な本能めいたもの。
齋藤リッコ:「……ッ、ふー……」湧き上がる強烈な破壊衝動に息を吐く。
齋藤リッコ:「前は訊いてる余裕も無かったけど……こんなのいつも抑えてるわけ?」
柴辻マサラ:「まあな。物心ついてからずっとだ、慣れるもんさ」
柴辻マサラ:「とはいえ」 言葉を区切る。同時、眼前の壁へと影の束を叩きつけて。
柴辻マサラ:「やっぱり遠慮せず壊せるとなるとつい気分が上がっちまう。要改善だな」
齋藤リッコ:「よっと」
齋藤リッコ:マサラに合わせて攻撃するのでなく、足場を確保し、反動が味方に返ってこないよう冷気で各所を固定する。彼女の暴力を前にしてはその方が効果的だ。
齋藤リッコ:「尊敬するわよ、本当」
柴辻マサラ:「っと、助かる。それにソイツはこっちこそだ」
柴辻マサラ:「どうも周囲に気を回すってのが上手く出来ねえままでな。特に戦闘中は」
齋藤リッコ:「気にしなくていいわよ。思いっきりやって頂戴……二人もね」
国寄モヨリ:「はぁい!」
小豆橋カノコ:頷く。
GM:ではイニシアチブを進めましょう 国寄モヨリ……どうするつもりだね!
国寄モヨリ:マイナーはなし!
国寄モヨリ:メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》《天からの眼》を使って攻撃!
GM:判定どうぞ! ダメージも出して大丈夫だよ
国寄モヨリ:8dx7+6
DoubleCross : (8DX7+6) → 10[1,4,5,6,6,6,7,10]+5[3,5]+6 → 21
国寄モヨリ:ダメージ!
国寄モヨリ:3d10+15+24
DoubleCross : (3D10+15+24) → 8[3,4,1]+15+24 → 47
国寄モヨリ:ダイスは低めか、まぁでもバフのおかげでそれなり!
GM:ウオ……でっか
GM:装甲で5減らし42 残り隔壁HP18です
"オーヴレルム"レイ・フット:マサラの攻撃音に 「結構やるわね……攻撃力高い子がいたのかしら」
"オーヴレルム"レイ・フット:「そのまま続けて! 早くしないと痛い目見ちゃう!」
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を6増加(59 → 65)
柴辻マサラ:「罅はそれなり入ったし、後は一か所貫通させればどうにかなるか」
国寄モヨリ:「レイちゃんありがとうね……貫通したら危ないから立ち位置に気を付けてね」
国寄モヨリ:「あとちょっと熱いかも!ネリネちゃんは特に気を付けて!」
国寄モヨリ:ハート形風船の一つを、壁に向ける。本来、モヨリの能力は視線誘導能力のための光操作能力だが……
国寄モヨリ:使い方次第では攻撃に転用可能であり、例えば……
国寄モヨリ:指先から光を放ち、風船を介することで光は増幅され、熱量をともなう光線となる!
"オーヴレルム"レイ・フット:「うわっ熱……!? 大丈夫なの!?」
小豆橋カノコ:「アイスが……! アイスが溶けちゃう!」
齋藤リッコ:「おお~……映える能力……」
齋藤リッコ:「あっアイスが!」冷やしている
柴辻マサラ:「ソイツ、ただ飾りってだけじゃなかったのか」 風船の意外な機能に驚いている。
氷原ネリネ:「みんな……あとはまかせたよ……」 トロトロ
小豆橋カノコ:「ナイス!(アイスだけに(???))」
齋藤リッコ:「やばい!ドロドロの状態で固まっちゃった!」
国寄モヨリ:「ネリネちゃん……!くそ~よくも!射出カタパルトゆるせない!」
小豆橋カノコ:「ネリネさんの仇……!」
小豆橋カノコ:危険な眼光! 影で狂暴性を増幅されているぞ!
柴辻マサラ:「死んではないだろ」 溶けはしたが残ってるし。そもそも端末だし。
GM:ではイニシアチブを進めましょう。小豆橋カノコ! 神妙に射出されなさい
小豆橋カノコ:されてやるものか! うおーっ!
小豆橋カノコ:《コンセントレイト》《アームズリンク》で攻撃します
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(53 → 57)
小豆橋カノコ:6dx7+5 えいや
DoubleCross : (6DX7+5) → 10[2,5,8,9,9,9]+10[2,4,6,7]+1[1]+5 → 26
GM:ダメージもどうぞ!
小豆橋カノコ:ダメージも出します
小豆橋カノコ:あ、ジャイロユーエフオー使おう 無料だし
小豆橋カノコ:1dx7+35
DoubleCross : (1DX7+35) → 2[2]+35 → 37
小豆橋カノコ:これでいきます
小豆橋カノコ:4d10+7+1d10+15 えーい
DoubleCross : (4D10+7+1D10+15) → 19[6,6,4,3]+7+5[5]+15 → 46
GM:装甲5引いて41ダメージ……残り隔壁HPは18なので
GM:これで達成! 隔壁は破壊されます
齋藤リッコ:カノコ♡えらい♡
小豆橋カノコ:ピピ……破壊を遂行……
齋藤リッコ:バーサークロボカノコ!?
柴辻マサラ:ナイス!
小豆橋カノコ:「カートリッジ04改」
小豆橋カノコ:秒間10発のペースで吐き出された弾丸の先端が潰れて強力にドアに癒着し、跳弾による衝撃の分散を許さぬままに弾丸内部から接合部へ向けた爆発を発生させる。
小豆橋カノコ:元は人体を動脈部まで貫通した内側で爆発を起こし心臓を停止させる機構の、対物破壊力を高めた形である。
小豆橋カノコ:隔壁が向こう側からの衝撃も手伝ってべこべこに歪み、ついに破壊される!
"オーヴレルム"レイ・フット:「合わせるよ……たぁっ!」 カノコの攻撃に合わせ、隔壁向こうからも攻撃!
齋藤リッコ:「待って!暴力性の喚起だけじゃなくない!?」
齋藤リッコ:「普段から持ち歩いてたのこれ!?」
国寄モヨリ:「すごい音したけど……」カノコさんの攻撃の方
柴辻マサラ:「アタシの能力はあくまで能力の出力上げるだけのはずなんだが……」
"オーヴレルム"レイ・フット:隔壁は埃を立てて完全に崩れ落ちる 「これで射出シーケンスも止まる気がする……」
小豆橋カノコ:「やだなぁ……マサラさんのお陰ですよ!」きゃるんっ
齋藤リッコ:「かわいいからまあいいか……」
柴辻マサラ:「良いのか本当に。大丈夫か」 どんどん心配が増してきている。
小豆橋カノコ:「レイさん! 助かりました! やっぱりいい人だったんですね」
齋藤リッコ:「ホントね。どうなる事かと思ったわ……」
国寄モヨリ:「うん、よかった~」
"オーヴレルム"レイ・フット:「べ、別に良い人なんかじゃないし……ただ、人を捕まえるだけならともかくエレベーターごとサメに食べさせるのはおかしいと思っただけだもん……」 ツインテの毛先をいじっている
齋藤リッコ:「こっちがいい子であるほどにそれに敵視されるモヨリの立場が危うくなっていくような……気のせいかしら……」
国寄モヨリ:「き、気のせい!盗みは盗み!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「ともかく助けてあげた私に免じてあなたたちは大人しく……」 顔を上げて 「あっ」
"オーヴレルム"レイ・フット:「国寄モヨリ!!?」 モヨリちゃんを指差して大声
"オーヴレルム"レイ・フット:「なんで!!」
齋藤リッコ:「あっ……気付いてなかったんだ……」
国寄モヨリ:「今!?」
柴辻マサラ:「ああ……」 そういえば騙して切り抜けてたな……の顔。
国寄モヨリ:「声とかで分からなかったんだ……私の声こんなにかわいいのに……」変なショックを受けている
"オーヴレルム"レイ・フット:「だ、だって声なんて隔壁越しで分からないし……! バキバキ音すごくて正直ちょっと耳塞いでたし……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「くっ……まさか私があなたを助けることになるなんて……しかもこんな裏オークション会場に通じる場所で……!」
国寄モヨリ:「まぁ、ここにいる目的はわかるでしょ。美少女図鑑を取り戻しに来たの」
"オーヴレルム"レイ・フット:「でしょうね! ……言っておくけど、返すつもりはないわ」
"オーヴレルム"レイ・フット:「あれは裏オークションに出品されて……あなたは絶対に足取りを追うことができない……!」
小豆橋カノコ:「あっ、でも!」
小豆橋カノコ:「このトランペッター柴辻マサラ麾下私たちは、美少女のプロフィールが名も知れぬ誰かに渡ってしまうのを防ぎたいだけでモヨリさんにちゃんと反省させるつもりですよ!」
小豆橋カノコ:嘘は言っていない……はずだ。
"オーヴレルム"レイ・フット:「えっ……そうなの?」
小豆橋カノコ:「そうです! 通してください!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「仲間とかじゃなくて……いっ、いえ! それとこれとは別!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「モヨリが反省するかどうかは問題じゃない!」「っていうか、私は別に変わって欲しいワケじゃないし……」
小豆橋カノコ:「えっ」
齋藤リッコ:「うん……?」
柴辻マサラ:「流れが変わったな?」
国寄モヨリ:「それって……」
国寄モヨリ:「今のありのままの私が好きってことじゃん」
"オーヴレルム"レイ・フット:「は……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「はああ~~~~!!?!? はぁああ……!!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「はああああああ~~~~!!!?」
"オーヴレルム"レイ・フット:真っ赤になって大声を出す
小豆橋カノコ:(おぉ~……)
"オーヴレルム"レイ・フット:「ちょちょちょちょ調子に乗らなななな」
"オーヴレルム"レイ・フット:「何言ってんの!!! べ、べべ……別にす、す、しゅっ、しゅす、スキなんかじゃないんですけど!!?!?!」
齋藤リッコ:「モヨリ!確かにそうとしか聞こえなかったけど……言い方ってもんがあるでしょ!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「言い方あああぁぁ~~~!?」
国寄モヨリ:「え~……じゃあなんていえばよかったの」
齋藤リッコ:「う~~ん……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「言い方なんかの問題じゃないわよ!! 別にわた、あっ、こ、こんなやつのこと!」
国寄モヨリ:「別にかわいい私のことを好きなのは恥ずかしいことじゃないよ」
国寄モヨリ:「むしろ自然の摂理というか」
"オーヴレルム"レイ・フット:「ウゥ~~~~ッッ」 唸る
柴辻マサラ:「いやまあ、"オーヴレルム"が国寄をどう思ってるかはともかくとしてだ」 話を進めにかかる。
柴辻マサラ:「問題は、アタシらは裏オークションに進みたくてそっちは通したくないって部分だろ。違うか?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「そ……そうよ!! 私はあなたたちが気の毒だから助けてあげただけ……国寄モヨリのことなんか関係ない……!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「オークションは絶対に開催されてっ、手帳はどっかいって、あなたたちは帰るの!」
小豆橋カノコ:「レイさんは敵対する私たちを助けてくれるくらい善人なのに……その上強くて恋する乙女でちょっと素直になれないツンデレで、ものすごく可愛いってことですか?」
齋藤リッコ:「ていうか、気になってたんだけど……」
齋藤リッコ:「そもそもどうしてレイちゃんは裏オークションになんて協力してるの?」
齋藤リッコ:「あんな悪人に進んで手を貸すタイプには見えないけど……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「なっ……そ、そんなこと……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……だって、図鑑がなくなればモヨリは、きっとそれを探し出そうとして……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「きっとノヴァリス中を探し回ることになるだろうし。そうすれば……」
齋藤リッコ:「そうすれば……?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……わ、私が実家に帰ってる間に……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「ノヴァリスからいなくなっちゃわないと思って……」 消え入るような声
小豆橋カノコ:「わあ……!」色めき立ってモヨリを見る。
国寄モヨリ:「えぇ~~……」
国寄モヨリ:「この子持ち帰っていい?」
小豆橋カノコ:「そうするのが適切かもしれません」真顔
齋藤リッコ:「……なるほど……」腕組み「その為にわざわざこんなことを……」
柴辻マサラ:(……これアタシ事情聴取しなくて良くないか?) 遠い目になっている。
柴辻マサラ:(いや、図鑑に載ってる個人情報がヤバかったら野放しに出来ねえし良くないか……)
齋藤リッコ:「けどそもそも……別にモヨリはいなくならないんじゃないの?」
齋藤リッコ:「どうなの?」
国寄モヨリ:「いなくならないと思うけど……?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「そうだろうけど……そうならないかもしれないもん。うちの先輩も、ノヴァリスが開放されたらふいっと外行っちゃったし」
"オーヴレルム"レイ・フット:「モヨリがそうしない保証はない……ノヴァリスの外にだって可愛い女の子はいるだろうし……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「じ、実家から戻ってきた時にいなくなってたらって、一人になった部室で想像しちゃったら……」 ぐず、と鼻をすする
国寄モヨリ:「あれ? これ私悪い流れ?」
柴辻マサラ:「悪いっつーか……いやまあ別方面で悪くはありそうなんだが」
小豆橋カノコ:「モヨリさんが悪くない流れだったタイミングはなかった気はしますけれど……」
国寄モヨリ:「そんな……」
齋藤リッコ:「う~ん……」「カノコ……何とか言ってやって」
小豆橋カノコ:「リッコさん……! 実は、私も、そうすべきなのではないかと思っていました」
小豆橋カノコ:そう言って一歩前に出る。
齋藤リッコ:「何か似通ったものを感じるし……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「何よ……!」
小豆橋カノコ:「放っておけない人のために、手の込んだ大胆な手段に出てしまう気持ち、私は分かります」
小豆橋カノコ:「でも、大抵そういうときって足元がおろそかって言うか、よく周りが見えなくなってることも多いって言うか……」
小豆橋カノコ:「直接! 直接確認を取ればいい事って……案外多いですよ!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「ちょっ……直接!?」
小豆橋カノコ:「そうです! これまでのモヨリさんを思い出してください」
小豆橋カノコ:「レイさんのことを憎からず思っている様子ではありませんでしたか?」
柴辻マサラ:(美少女相手なら誰でもそうじゃないか……?) 空気的に口には出さない。
"オーヴレルム"レイ・フット:「…………」 赤面して俯く 憎からず思っているところ……以前に、単にモヨリのことを思い出すだけで赤くなっている
小豆橋カノコ:「そう! その感じです! その感じをキープしたまま!」
小豆橋カノコ:モヨリちゃんをぐいぐいと押してレイちゃんの前に連れてゆく。
国寄モヨリ:「わっ」
小豆橋カノコ:「ちょっと胸元にしなだれかかる感じで……上目遣いで!」
小豆橋カノコ:「要求してみましょう……あなたのお願い事を……!」
齋藤リッコ:(カノコあれ故意にやってたんだ……)いくつかの場面がフラッシュバックする
"オーヴレルム"レイ・フット:「っ……な……」
"オーヴレルム"レイ・フット:ヒュッと後ろにバックステップ 「流され……ないわよ! そんなエッチなことしてたまるものですかっ!!」
齋藤リッコ:「ああっ!」
小豆橋カノコ:「手ごわい……!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「そ、そりゃあなたみたいに……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「エロマッサージ受けて全部動画に撮られてあわやエッチなタイトルつけられて全ノヴァリスに流通しそうになってた生徒会長がカノジョな人なら」
"オーヴレルム"レイ・フット:「そういうことも平気なんでしょうけど!!」
齋藤リッコ:「ギーーーーッ!!!!!」
国寄モヨリ:「なんか流れ弾食らってる人いる」
柴辻マサラ:「流れ弾が致命傷なんだが」
小豆橋カノコ:「あんなものは悪質なフェイク動画です!」金切り声。
"オーヴレルム"レイ・フット:「えっ。そうなんだ」 素 「金梨さんが取り扱ってるものならてっきり……」
小豆橋カノコ:「そうなんです。冷静に考えてください。」
小豆橋カノコ:「最高生徒会長の勇姿を……全ノヴァリスの生徒が目にしたはずです。それとあのインタビューの姿……顔かたちは似せていても、あの淫蕩なしぐさ、無垢を装いきれない誘惑的な口調……」
小豆橋カノコ:「同一人物の筈がないと思いませんか? 分かったらはやく勇気を出したほうがいいですよ」早口で言い切る。
齋藤リッコ:「そ、そうよ~~……」目を逸らす
"オーヴレルム"レイ・フット:「くっ……ともかく! 私はそんな流れ任せでそんなはしたないことはしないの!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「もっとこう時間をかけてっはぐくむみたいな……いや、別にモヨ子のことなんか全然そういうふうには思ってないけど……」
小豆橋カノコ:「うっ……」これまで流れ任せでしてきたはしたないことに思いを馳せて反省している。
国寄モヨリ:「じゃあ時間かけてしようね」
齋藤リッコ:「もう9割言ってるようなものでは……?」
柴辻マサラ:「……ええと」 全員を見渡して。
柴辻マサラ:「とりあえず、アタシはそろそろ金梨んとこに殴りこみてえんだが」
柴辻マサラ:「戦うってことでいいか?話でまとまらねえみたいだし」 本当はもっと早く言い出したかったが、話でまとまるならと思って静観の構えでいた。
小豆橋カノコ:「交戦やむなし……! 互いのお仕事を尊重するのも大事なことですからね」
"オーヴレルム"レイ・フット:「うっ……」 胸を押さえ後じさる
"オーヴレルム"レイ・フット:(こ、こんな状態で戦うなんてできない……国寄モヨリを至近距離で受けすぎて心臓がおかしくなっちゃう……許容量を超えている!)
国寄モヨリ:「悲しい立場の違い故のすれ違い交戦を得て仲良くなる流れは鉄板だしね」
"オーヴレルム"レイ・フット:バ、と機敏な動きでレイはさらに距離を取る 「……来るなら来なさい! 戦力が集結しているのも裏オークション会場なんだから」
"オーヴレルム"レイ・フット:「そこに殴り込む勇気が、あっ、あるならね!」
"オーヴレルム"レイ・フット:《瞬間退場》。レイ・フットは走って姿を消します
齋藤リッコ:「走っていった……」
柴辻マサラ:「そこは退くのか……」 思わず見送る。
齋藤リッコ:「えーと……」
齋藤リッコ:「何しに来たんだっけ……?」
柴辻マサラ:「金梨の確保な。あと国寄は図鑑の奪還」
小豆橋カノコ:「そうでしたね……」
齋藤リッコ:「そうね……図鑑はまあ……アレとしても……金梨はきっちり確保しないとね」
国寄モヨリ:「絶対取り戻さなきゃ!レイちゃんの照れ顔シリーズも追加したいし!」
齋藤リッコ:「レイちゃん……」苦労と心労に思いを馳せてキュッとなっている
柴辻マサラ:「一応、図鑑の中身の精査はするからな」 まだ違法性がある疑いは消えてないので。
柴辻マサラ:「アイツの盗難に関してはなんか……大分もういい気がしてきてるが」
齋藤リッコ:「そうね……」
柴辻マサラ:目的が明確過ぎて再犯の可能性も大分薄いし。
小豆橋カノコ:「とりあえず責任は取った方がいいと思います。誰が何をとは言いませんが」
齋藤リッコ:(心なしか圧がある……)
齋藤リッコ:「諸々ひっくるめて……とにかく行かなきゃね!オークション会場に……!」
GM:シーンを切ります! ロイスのみ取得可です
齋藤リッコ:レイちゃんに取りたいけど満杯なのでなし!
柴辻マサラ:こっちも満杯なので無しで
国寄モヨリ:"オーヴレルム"レイちゃんのロイスを感服/〇憤懣→〇慈愛/憤懣に変更します
"オーヴレルム"レイ・フット:あ、愛!?
柴辻マサラ:慈愛抱いとる
小豆橋カノコ:レイちゃんに取るかディスクに取るか悩むな……
小豆橋カノコ:人物の方にしよう "オーヴレルム"レイ・フット 共感〇/焦れったい
小豆橋カノコ:これで7枠 マサラちゃんのNを罪悪感にして以上です
【◆ CLIMAX Scene Player:国寄モヨリ】
GM:侵蝕率ダイスを振って登場してください
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(65 → 68)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(76 → 86)
齋藤リッコ:ずっと重い!!
柴辻マサラ:柴辻マサラの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(75 → 77)
GM:動画の件のダメージがでかすぎる
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(57 → 61)
GM:隔壁を破壊して目の前に現れた通路を辿って進めば、君たちは甲板に出る。
GM:そう、船の甲板上に特設されたステージ……そこがエスコンディード号最後のオークションの会場だ。
GM:太陽は沈み、空はやがて夜を迎える紫色。一番星が瞬く下、ステージに立つ金梨アニタが参加客席越しに君たちを見つける。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……柴辻マサラ! 脱出できたとは。"オーヴレルム"も突破してきたということですか……!」
国寄モヨリ:「突破……というか……」
齋藤リッコ:「突破……突破っちゃ突破かな……」
柴辻マサラ:「まあ、そういうこった」 そうしておく方がお互いのためだろう。
柴辻マサラ:「で?大人しく投降してくれるんならこっちもそれで終わらせるが」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「フッ……もし私がそうして白旗を挙げたら、あなたとしては拍子抜けでしょう?」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「破壊を求める目をしている。分かりますよ、商人ですもの」
小豆橋カノコ:(さっきの衝動……)あれが彼女のものなのだとしたら。
小豆橋カノコ:それを飼いならす労苦はいかほどだろう。ましてや4人パーティでブレーキ側として立ち回り続けなければいけないなど……。いや、それは私たちのせいなんですが。
柴辻マサラ:「はっ。そっちが商人ならこっちは警察だぞ」
柴辻マサラ:「仕事に私情を挟むかよ。拍子抜け上等だ」 "破壊を求める"という指摘自体は否定せず返す。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:両腕を広げ、高らかに声を上げる 「皆さん! あちらに闖入者が現れました。ですが当然、ご安心ください!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「備えております! 最後の夜の訪れを邪魔する者がいることは……当然想定の範囲内。ご覧ください!」
齋藤リッコ:「な……何!?」
GM:バッ! ステージの裏から次々と雇われの生徒が現れる。さらには護衛用に調整した戦闘機械まで!
"オーヴレルム"レイ・フット:「…………」 "オーヴレルム"もそのうちの一人として紛れ込んでいるぞ
齋藤リッコ:「ゾロゾロ出てきたわね……!」
齋藤リッコ:「やたらと余裕なのはこれを見込んでってこと……」
国寄モヨリ:「レイちゃんに、ほかの生徒、機械まで!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「金は使い惜しまない! さらなる儲けのためならば! ……皆さま、裏オークションは予定通り決行します!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ただし招かれざる客の排除に少々お時間いただくことを――」
GM: ズ ドン
GM:砲声もかくやという、大口径拳銃の銃撃音が響いた。それはもっとも大きな戦闘機械の中核を破壊している。
参加客:「……残念ながら、私もそっち側だ」
参加客:それはリッコのマスターディスクの内容を確認するべく再生を要請した、メサイア暴力団風の生徒!
齋藤リッコ:「……んっ?えっ……なっ何?」
齋藤リッコ:「あれって……さっきの?」
柴辻マサラ:「だな……」
参加客:「裏オークションは開催させない。悪いが商品の中に、消しておきたいモノがあるんでね」
参加客:「船ごと沈めさせてもらうよ」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「なっ……!」 こっちは想定外だったらしい。そしてその銃撃に合わせて、参加客が次々に蜂起!
参加客たち:「今までありがとう! お礼に全部ブッ壊してやる!」「立つ鳥後を濁すな!」
参加客たち:……一方! 裏オークションの開催を望み別の参加客は蜂起した生徒に刃を向ける!
参加客たち:「やめろーっ! 盗品は人を傷つける道具じゃない!」「私以外の暴力を認めるつもりはありませんわ!」
小豆橋カノコ:「思ったより荒れてます!」
齋藤リッコ:「め……メチャクチャじゃないのよ!」
GM:参加客の蜂起! 相打ち! そこに傭兵と戦闘機械が投入される!
齋藤リッコ:「えっとえっと……え~~~?」大混乱を見回して
柴辻マサラ:「この場だけで言えば都合が良い展開なんだが……頭が痛くなってきたな」
齋藤リッコ:「何だか分かんないけど……チャンスってこと!?」
国寄モヨリ:「後処理を考えると大変そうだね」
柴辻マサラ:「この治安を相手に仕事してんだよな、アタシ達は」
GM:……乱闘の様相を呈してきた裏オークション会場の中、君たちは"ブラスフェマス"が盗品を確保すべく密かに撤退するのを見るだろう。
柴辻マサラ:思わず眉間を抑えているが、その動きは見過ごさない。
齋藤リッコ:「……あーーっ!あいつ!」
GM:幸い、参加客の輪から外れていた君たちだけがそれを追跡できる……!
柴辻マサラ:「仕方ねえ。ひとまず今はアイツの確保に集中だ」
小豆橋カノコ:「はい!」
国寄モヨリ:「そうだね」
齋藤リッコ:「金梨アニタ!!待ちなさーーい!!」堂々と大声を上げて追い掛けるぞ
GM:"ブラスフェマス"は大きな扉の前で立ち止まり、追跡してきた君たちを振り返る
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……くっ! 不届き者が少数現れることは想定していましたが」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「結構恨まれてましたね! しかし私の方針は変わりません……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……故郷にこの船を持ち帰ることはできない! ノヴァリスでのこのオークショニアの立場だってそうです」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「だから全部換金してやるんですよ! そして私がどれほど価値ある人間に育ったか……見せつけてやるのです!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「来なさい! ここからは報酬2倍ですよ!」
GM:"ブラスフェマス"の声に応じ、二つの姿が君たちの前途を阻むように現れる。
マシン:シュッツァー:「ウィーンガシャ」 護衛・防御を得意とする戦闘系社会人
"オーヴレルム"レイ・フット:……そしてレイ・フット! 夕暮れの薄闇に白い足が閃く。
"オーヴレルム"レイ・フット:「見た所裏オークション会場の乱闘は互角……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「つまりここであなたたちを倒せば裏オークションは成功する!」
小豆橋カノコ:「そうなのかなあ」
柴辻マサラ:「もう大分失敗してねえか」
柴辻マサラ:「いやまあ、成功させねえのが仕事だが」
"オーヴレルム"レイ・フット:「するったらするの! そうじゃないと私……ノヴァリスを離れられない!」
"オーヴレルム"レイ・フット:じっと君たちを睨み 「呼吸、心拍どっちも問題なし……やっつけてやるんだから」
齋藤リッコ:「うーん……もう後に引けなくなってるわね」
国寄モヨリ:「さっきの、かえって追い詰めちゃったかな」
国寄モヨリ:「責任とって美少女図鑑もレイちゃんも持ち帰らなきゃ」
小豆橋カノコ:「なんでノヴァリスを離れないといけないんでしょう……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「おばあちゃんの具合が悪いって連絡が来て……」
齋藤リッコ:「それは行ってあげないとね……」
小豆橋カノコ:「あまりにも重要」
柴辻マサラ:「まあ"オーヴレルム"との今後については国寄に任せるが」
柴辻マサラ:「故郷に持ち帰れねえのは船と立場だけじゃねえだろ、金梨」
柴辻マサラ:「お前が重ねた罪も持ち帰れねえ。なら持ち帰れる金だけ持って高飛びなんて都合良い話」
柴辻マサラ:「通させたらアタシらの仕事が増えるんでな。里帰りは罪に合うだけの罰をここで受けてからにしな」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ふふふふ! 罪も罰もそちらの帳簿にしか書かれていない! 押し売りなんて受けませんとも」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「そんな取引は今から無効にしてさしあげます!」
GM:膨れ上がるレネゲイドの気配……すさまじい金欲! 衝動判定をしてください。難易度は9です
齋藤リッコ:6DX+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 9[2,3,3,6,8,9]+1 → 10 → 成功
国寄モヨリ:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 9[1,8,9,9] → 9 → 成功
齋藤リッコ:86+2D10
DoubleCross : (86+2D10) → 86+15[6,9] → 101
小豆橋カノコ:いつになく生臭い衝動判定
齋藤リッコ:ギエ~~
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を2D10(→ 14)増加(68 → 82)
柴辻マサラ:5dx>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 9[2,4,7,8,9] → 9 → 成功
小豆橋カノコ:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 10[3,10,10]+6[3,6] → 16 → 成功
小豆橋カノコ:まあこのあと暴走もらうんですけどね
柴辻マサラ:柴辻マサラの侵蝕率を2D10(→ 13)増加(77 → 90)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を2D10(→ 12)増加(61 → 73)
◆ ROUND1
エンゲージ
["ブラスフェマス"/"オーヴレルム"/マシン:シュッツァー]
│
10m
│
[PCs]
GM:セットアップ! 何かあるものはいいなさい
GM:エネミー側は特にないです
齋藤リッコ:なし!
国寄モヨリ:《光の銃》で射撃武器作成します!
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を4増加(82 → 86)
小豆橋カノコ:《クロックフィールド》範囲選択行動値₊5
小豆橋カノコ:範囲攻撃持ちに先に動いてほしい気がするのでマサラリッコだけでいいかなと思うんですがどうでしょう。
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(73 → 77)
齋藤リッコ:最強エフェクト!
国寄モヨリ:よさそう!
柴辻マサラ:PS『ぶち壊される用意は良いか?』 原初の黄:狂騒の旋律LV5→極限暴走LV1+背徳の理LV5
柴辻マサラ:範囲(選択)に攻撃力+15と暴走付与、シーン中自身の判定D+10、侵蝕値+8
小豆橋カノコ:ではそれで!
柴辻マサラ:柴辻マサラの侵蝕率を8増加(90 → 98)
齋藤リッコ:どっちも頂きます!支援が手厚い
国寄モヨリ:もらいます!
GM:ヒイ~~
柴辻マサラ:有難い!いただきます
小豆橋カノコ:暴走します! ウオオ!
GM:ではイニシアチブに入りましょう マサラちゃん! どうするというのだ……
柴辻マサラ:まずはマイナーで暴走解除してオートでキーンナイフ装備。
柴辻マサラ:それからメジャーでNS『風紀を執行します』 原初の赤:ギガンティックモードLV2+コンセントレイト:ウロボロスLV3
柴辻マサラ:対象:範囲(選択)で敵3人全員、武器破壊、C値-3、侵蝕値+5
GM:ヒエェ……判定をどうぞ!
柴辻マサラ:14dx7
DoubleCross : (14DX7) → 10[1,1,1,2,3,5,5,6,6,6,6,7,10,10]+10[7,8,9]+10[2,2,10]+6[6] → 36
小豆橋カノコ:《妖精の手》投げときましょうか
柴辻マサラ:助かります
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(77 → 81)
柴辻マサラ:1dx+40
DoubleCross : (1DX10+40) → 8[8]+40 → 48
柴辻マサラ:まあよし
GM:1dx7じゃない?
柴辻マサラ:あ、ほんとだ
柴辻マサラ:すみません、振り直します
柴辻マサラ:1dx7+40
DoubleCross : (1DX7+40) → 6[6]+40 → 46
柴辻マサラ:勿体ないことしたな……
齋藤リッコ:下がっちゃった
GM:別に50スタートで良いのに……と思ったけど
小豆橋カノコ:そういうこともある
GM:自分の寿命を縮めるだけだな リアクションするぞ
"オーヴレルム"レイ・フット:6dx+1 回避
DoubleCross : (6DX10+1) → 8[1,2,3,5,7,8]+1 → 9
"ブラスフェマス"金梨アニタ:4dx 回避
DoubleCross : (4DX10) → 10[2,3,7,10]+1[1] → 11
マシン:シュッツァー:《炎陣》。ブラスフェマスをカバーリング
マシン:シュッツァー:で、ガードを宣言します。《蒼き悪魔》+《灼熱の結界》+《氷盾》
齋藤リッコ:ゲッ蒼き悪魔!
柴辻マサラ:ガード屋か
マシン:シュッツァー:ガード値20。さらに攻撃してきた相手に9点のダメージを与えるぞ
齋藤リッコ:《凍てつく刃》1D10+9どうぞ!
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を3増加(86 → 89)
柴辻マサラ:助かる!
GM:ダメージどうぞ!
国寄モヨリ:フォールンサラマンダーも投げます! ダメージ+2dしてください~
GM:ねえ~~
柴辻マサラ:皆めっちゃ支援くれる
小豆橋カノコ:ミドル戦闘が省略されたアドが発生している(蒼き悪魔で死なない)
GM:死ぬよ~~
柴辻マサラ:5d10+5+15+1d10+9+2d10
DoubleCross : (5D10+5+15+1D10+9+2D10) → 28[4,6,1,10,7]+5+15+4[4]+9+12[7,5] → 73
齋藤リッコ:イェ~~イ
柴辻マサラ:柴辻マサラのHPを9減少(28 → 19)
柴辻マサラ:柴辻マサラの侵蝕率を5増加(98 → 103)
柴辻マサラ:これで狂騒の旋律の効果上がって18になるから皆計算気を付けてな
"オーヴレルム"レイ・フット:受けてられるか! それだけ支援が乗ってるなら躊躇なく切れる。《空蝉》で無効化します
齋藤リッコ:なんですって~~~!?
柴辻マサラ:こんにゃろ
"オーヴレルム"レイ・フット:ニンジャだも~ん
国寄モヨリ:おのれ~~
マシン:シュッツァー:ガードと装甲で28減らして45、倍にして90
小豆橋カノコ:硬っ
マシン:シュッツァー:で、こっから《氷雪の守護》
マシン:シュッツァー:4d10
DoubleCross : (4D10) → 21[2,3,7,9] → 21
マシン:シュッツァー:69ダメージ
柴辻マサラ:あ、キーンナイフで装甲-5です
GM:マシン:シュッツァーのHPを69減少(0 → -69)
GM:ゲーkッ
GM:マシン:シュッツァーのHPを5減少(-69 → -74)
齋藤リッコ:強い武器!
小豆橋カノコ:もう5点じゃない?
小豆橋カノコ:倍になるから
GM:あっそうか
GM:マシン:シュッツァーのHPを5減少(-74 → -79)
柴辻マサラ:装甲とガードはこの辺めんどいぜ
齋藤リッコ:死んだんじゃないの~?
GM:まだ生存しています 初っ端からそんなもん撃ってくるな!
柴辻マサラ:ちっ
齋藤リッコ:カチカチロボ!
小豆橋カノコ:しぶといですね……
GM:演出はある程度固めていきます。イニシアチブ! 続いてモヨリちゃんかな? 今って11+5かな
小豆橋カノコ:モヨリちゃんはクロックフィールドの範囲から外したのでリッコちゃんです
齋藤リッコ:同値になった範囲攻撃の私が動くぜ!
GM:あっなるほど ではリッコちゃんで……ゲーッまた範囲攻撃!
柴辻マサラ:狙うは一網打尽
齋藤リッコ:マイナーなし メジャーで《紡ぎの魔眼》+《コンセントレイト:サラマンダー》+《氷の塔》+《落星衝》
齋藤リッコ:対象敵全員!
GM:ヒイ~~ ダメージどうぞ!
齋藤リッコ:判定時に守護天使使用!
齋藤リッコ:16DX7+4
DoubleCross : (16DX7+4) → 10[1,1,1,2,2,3,4,4,5,6,7,7,8,9,9,9]+10[4,5,7,7,7,8]+10[3,6,7,10]+10[7,9]+5[1,5]+4 → 49
小豆橋カノコ:範囲なので《妖精の手》を投げます
齋藤リッコ:カノコ♡
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(81 → 85)
齋藤リッコ:1DX7+49+5
DoubleCross : (1DX7+54) → 2[2]+54 → 56
"オーヴレルム"レイ・フット:6dx+1 回避
DoubleCross : (6DX10+1) → 9[4,4,6,7,8,9]+1 → 10
"ブラスフェマス"金梨アニタ:4dx 回避
DoubleCross : (4DX10) → 10[2,2,7,10]+5[5] → 15
マシン:シュッツァー:《炎陣》。ブラスフェマスをカバーリング ガードは《蒼き悪魔》+《灼熱の結界》+《氷盾》!
マシン:シュッツァー:ガード値20。さらに攻撃してきた相手に9点のダメージを与えるぞ。ダメージどうぞ!
齋藤リッコ:蒼き悪魔はラウンド1回のはず!
GM:アッ!
小豆橋カノコ:そうだぜ
GM:もうだめだ……お前を傷つけたかった
国寄モヨリ:www
齋藤リッコ:ありがとうマサラちゃん
マシン:シュッツァー:《灼熱の結界》+《氷盾》だけで行く! ダメージどうぞ!
齋藤リッコ:ダメージ!
齋藤リッコ:6D10+30+18
DoubleCross : (6D10+30+18) → 34[6,1,9,10,1,7]+30+18 → 82
柴辻マサラ:でっかい!
国寄モヨリ:いいですね
GM:ねーー
齋藤リッコ:持っててよかったアンチェインアームズ
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を12増加(104 → 116)
マシン:シュッツァー:28減らして54で倍して108だから
マシン:シュッツァー:死ぬ! 戦闘不能です
小豆橋カノコ:つよい
国寄モヨリ:やったー
マシン:シュッツァー:ただし《燃える魂》で復活。残HP30!
小豆橋カノコ:何ィ!
柴辻マサラ:タフな機械だ
齋藤リッコ:何~~!?
GM:マシン:シュッツァーのHPを109増加(-79 → 30)
齋藤リッコ:突然出てきたのに異様にタフ
"オーヴレルム"レイ・フット:なんの こっちは普通に食らうしかないんだぞ 74受けますが……生存!
GM:"オーヴレルム"のHPを74減少(0 → -74)
"オーヴレルム"レイ・フット:ニンジャは生命を増強しているのだ
齋藤リッコ:忍者だから頑強だ
GM:で、同地でモヨリちゃんが動ける! どうする?
国寄モヨリ:動きます
国寄モヨリ:マイナーなし!
国寄モヨリ:メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》《天からの眼》! 対象はレイちゃん!
GM:判定どうぞ!
国寄モヨリ:10dx7+6
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[1,1,1,3,4,4,4,4,10,10]+10[4,7]+5[5]+6 → 31
小豆橋カノコ:良い感じ
"オーヴレルム"レイ・フット:6dx+1 回避
DoubleCross : (6DX10+1) → 9[1,3,3,5,8,9]+1 → 10
"オーヴレルム"レイ・フット:受けろというのか……ダメージをお出し
"オーヴレルム"レイ・フット:違う違う
マシン:シュッツァー:《炎陣》でカバーリング! こいつは防御しかないのだ
齋藤リッコ:百合に挟まるロボ!
柴辻マサラ:防御オンリーロボなんだ
マシン:シュッツァー:《灼熱の結界》+《氷盾》でガードもする ダメージをどうぞ!
国寄モヨリ:はーい ダメージ!
国寄モヨリ:4d10+15+24
DoubleCross : (4D10+15+24) → 18[6,2,7,3]+15+24 → 57
GM:オッ
柴辻マサラ:良い出目!
小豆橋カノコ:これもしかして1点残ったか?
GM:ガード20、装甲8なので……
GM:"オーヴレルム"のHPを29減少(-74 → -103)
GM:"オーヴレルム"のHPを29増加(-103 → -74)
GM:マシン:シュッツァーのHPを29減少(30 → 1)
齋藤リッコ:ゲェ~~!?
GM:残ったぜ……1!
国寄モヨリ:うわー
小豆橋カノコ:くっ……!
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を6増加(86 → 92)
柴辻マサラ:かったいな
マシン:シュッツァー:ギギ、ギギギ……
マシン:シュッツァー:金属の軋む重い音を立てながら、大きな壁のようなものを先端に据え付けたアームが動く
マシン:シュッツァー:柱のように無機質な本体の腕に、有機的な動きを見せる防護腕が着いている、防御に特化した戦闘機械である。ただ打たれるばかりではなく、エネルギーを反射する機構もあるようだ
小豆橋カノコ:「きます!」微細な体内電気を整流し、反射速度を上昇させるライムグリーンの電光が弾け、駆け抜ける。
齋藤リッコ:「思ったより厄介そうな相手……!」
柴辻マサラ:「文字通り護衛用ってとこだな」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:夜空に金の光が瞬く 「覚悟しろなんていいませんよ! このまま張って倒します!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:……が、開戦の刹那、君たちの攻撃速度が"ブラスフェマス"たちを僅かに上回った。
柴辻マサラ:「ならあたしは言っとくぜ。覚悟しろ」
柴辻マサラ:「この場の全員な」
柴辻マサラ:先のエレベーターと同じく、マサラの足元の影が奔流のように溢れかえる。
柴辻マサラ:それは傍らの三人に能力と精神への過剰なほどの高揚と衝動を齎す。
齋藤リッコ:「ッく…… ……わーーっ!」二重の支援を受けて身を震わせる
齋藤リッコ:「やっばい!じっとしてらんないってこれ!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「さっきエレベーターを壊した力……!」
国寄モヨリ:「すさまじい破壊衝動!なんか壊したーい!」
小豆橋カノコ:「ウウ、ハカイ……!」
柴辻マサラ:「ははっ、悪い!アタシの後なら好きに暴れてくれて良いから」
柴辻マサラ:「一番槍だけ譲ってくれ」 にい、と。獣めいた笑みがその相貌に宿る。
柴辻マサラ:溢れかえった影の一部が床から質量を以て立ち昇る。それはまるで海面を揺らす津波に似て。
柴辻マサラ:”ブラスフェマス”達三人をまとめて飲み込まんと、自身に触れた端々を打ち壊しながら襲いかかる!
国寄モヨリ:「支援ひとーつ!」
国寄モヨリ:パァン、と中空に浮かぶハート形風船の一つが弾ける。意識を反らして防御の虚を突く狙いだ。
国寄モヨリ:マサラさんの攻撃はすでに放たれた故、攻撃の邪魔になることもない。
齋藤リッコ:「ふたつ!」
齋藤リッコ:敵を囲むように瞬時に氷の檻が形成され、逃げ場を塞ぐ。
柴辻マサラ:「カノコも含めて三つか。至れり尽くせりだな」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……!」 視線がその音に惹かれ、退路を氷の壁に阻まれたレイが、影に食われる……
"オーヴレルム"レイ・フット:……という刹那、まったく別の所に着地する 「……変り身の術。私自身を錬成させてもらいました」
"オーヴレルム"レイ・フット:「いきなりこの手を使うことになるなんて」
マシン:シュッツァー:一方こちらは、高出力の熱エネルギーにより影を強引に押し返している……が、分は悪い! 装甲の多くが剥がれ、内部機構から火花が飛び散る
齋藤リッコ:「すごい!ガチ忍者だ!!」
柴辻マサラ:「初めて忍者らしいとこ見たな」 素の感想。
国寄モヨリ:「私も初めて見た!」
小豆橋カノコ:「私が衝動に飲まれている間に……合体攻撃に数えて貰って……メカが壊れ……忍者が忍者!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「挨拶からして容赦なし! やはりあなたは危険分子だった……!」
柴辻マサラ:「言ってくれるな。こちとらこれでも秩序の護り手だってのに」
小豆橋カノコ:「いえ、今のマサラさんのビジュアルからはすごくキケンな香りがします……!」
柴辻マサラ:「……やっぱ古巣の頃の空気でも出てんのか?制服以外着んのやめるべきか?」
柴辻マサラ:外見のガラが悪くなりやすいのをちょっと気にしている。
齋藤リッコ:「カノコ……?」
小豆橋カノコ:「あっいえリッコさん、これは違くて」
小豆橋カノコ:「ひるんだ今がチャンスですよ!」
齋藤リッコ:「あっ、う、うん……」微妙に気にしながら
齋藤リッコ:「あっ……そうだ!怯ませるといえば……」ハッと気付く
齋藤リッコ:「今ここで……かっこよく正体を明かして……度肝を抜くチャンスじゃない!?」
小豆橋カノコ:「何のために潜入したのかバレますから……差し引きどうかな……!」
柴辻マサラ:「ていうか一応極秘任務じゃねえのか?友人に協力呼び掛けて回った時点でって気もするが」
国寄モヨリ:「まぁ生徒会長がやりたいならやってもいいんじゃない?」
齋藤リッコ:「………………」
齋藤リッコ:「…………“ブラスフェマス”---ッ!!」暴走する破壊衝動!
齋藤リッコ:「この……えーと……」
齋藤リッコ:「この……この……えーー……」何も決めていなかった
齋藤リッコ:「……この……この顔? この顔が……目に入らぬかーーーーっ!!!!」
小豆橋カノコ:「見切り発車すぎます!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「その顔が……なんです?」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「悪くないのではないですか? 少々凡庸のきらいがあるとは思いますが……!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「メガネとか掛けるとアクセントつきますよ! ここで負けてくれたら割り引きますよ!」
齋藤リッコ:「くっ……下に制服着てくれば……!バサッってやれたのに……!」
齋藤リッコ:「でも褒められるとやや嬉しい……」
小豆橋カノコ:「その服脱いじゃダメです!!!」
小豆橋カノコ:「あっでも……上着だけバサッとやるのは……見たいかも……」
国寄モヨリ:「これまじめな戦闘だよね? 私が言うのもなんだけど……」
柴辻マサラ:「リッコは真面目にやってるだろ。傍から真面目に見えるかは置いといて」
齋藤リッコ:「ええい!分からないなら教えてやるわ!」
齋藤リッコ:「何を隠そうあたしこそ……時のノヴァリス最高生徒会長!」
齋藤リッコ:「齋藤リッコで……だ……だぞ……であるぞ……よ!!!!」
齋藤リッコ:指だけビシリと差す
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「…………エエ~~~ッ!?」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「マジで本物ですか!? 直接!? あの映像データを……競り落としに!?」
齋藤リッコ:「そ……そっちに食い付くんじゃない!!!!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……"ブラスフェマス"! ハッタリの可能性もあります。大言壮語を吐いて意識を逸らす技……山彦の術!」
齋藤リッコ:「分かったら神妙にお縄に……えっ!?」
"オーヴレルム"レイ・フット:そうは言いつつ、この場で山彦の術を使ったのはレイの方である。アニタの意識を動揺から引き戻す!
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……それもそうね! 普通に考えて本物の生徒会長がここにいるわけがない……いたら私が見落とさないもの!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「やっつけた後で確かめてみましょう! 幸い本物の身体映像はあることですしね……もし本物だったら裏オークションに一品追加です!」
齋藤リッコ:「うぐ~~~~っ!!本物なのにぃ~~~~~っ!!」地団太
小豆橋カノコ:「ど、どうどう」
齋藤リッコ:「……いいわ!そんなに聞き分けないなら……痛い目見るしかないみたいね!」
齋藤リッコ:遥か上空で、星が瞬いた。
齋藤リッコ:否、そうではない。それは超遠隔で成層圏に生成された魔眼槍だ。冷気を振り撒く氷の槍が流星の如く輝き、質量兵器めいて垂直落下する。
齋藤リッコ:「おりゃーーーーー!!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ウワーッ!!」
齋藤リッコ:閃光が降り注ぎ、甲板に衝突。冗談めいたやり取りからは信じられないほどの破壊力を以て、敵陣を爆砕する!
柴辻マサラ:「はは、前も土壇場での出力がとんでもねえとは思ったが」 自分のそれをも優に凌ぐような"破壊"の光景を前に思わず笑って。
柴辻マサラ:「磨きがかかってんな、流石は会長様様だ」
"オーヴレルム"レイ・フット:「くうっ……! すごい力!」 こちらも回避が間に合っていない
小豆橋カノコ:「本当にすごいことになっちゃいましたよねえ」
マシン:シュッツァー:防衛機械の方も完全に砕ける……と思いきや、アームだけが無事に動き、そばに置いてあった予備の縦を装着しなおし、再び防御の構えだ
国寄モヨリ:「これが会長の実力……さすがにド派手だ」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「くっ……この力、まさか本当に生徒会長だっていうの? いや、そんなはずはない……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「逆に本物だったら今私が無事なのもそれはそれでおかしい感じがする……!」
齋藤リッコ:「ハァ……ハァ……作るべきなの?印籠とか……」
齋藤リッコ:「印籠ってあれ何……?」
小豆橋カノコ:「そういえば具体的な機能は全然知りませんね」
齋藤リッコ:小さい薬入れらしいです。
小豆橋カノコ:なるほど~
国寄モヨリ:「私も派手さでは負けるけど、とっておきのかわいい技使っちゃお~」
国寄モヨリ:いくつかのハート型風船をハートの形に並べて浮かせる。風船たちは銃の照準であるかのように、狙う方向を向く。
国寄モヨリ:「あなたに届け!トキメキ・モヨリビーム〜〜!」
国寄モヨリ:ハート型に組んだモヨリの指から放たれた眩い光は、風船の間を通る際に屈折し、細い一本の線に束ねられる。
"オーヴレルム"レイ・フット:「くっ……この技……!」
国寄モヨリ:光自体の"視線"を集めて標的へ。
国寄モヨリ:仕組みは、太陽光を虫眼鏡で集めて紙を焼くのと似た様なもの。
国寄モヨリ:一筋の輝く光線が、焼き付くさんと迫る!
"オーヴレルム"レイ・フット:(……こ、こんなの)(受けたら好きになっちゃう!)
"オーヴレルム"レイ・フット:そう思いながらも、リッコの攻撃のダメージで回避には至らない。的中を覚悟してぎゅっと目を閉じた瞬間
マシン:シュッツァー:ガシィン! マシンの盾が強引に二人の間に割り込み、視線を阻む
小豆橋カノコ:「くっ……確かに、機械にはかわいさは効かない……!」
柴辻マサラ:「そういう理屈か?アレ」
齋藤リッコ:「モヨリとレイちゃんの間に……ロボが挟まって!?」
齋藤リッコ:「何か分からないけど……すごく許せない気がするわ!!」
小豆橋カノコ:「かわいさは効かないけどレーザーは効いてますよ!」
齋藤リッコ:「あっほんとだ普通に溶けてる」
マシン:シュッツァー:残りHP1くらいまで溶けている
国寄モヨリ:「くっ、美少女図鑑による癒しを補給できてたら完全に溶かし切っていたはずなのに!」
GM:ではイニシアチブ進行に戻ります。"ブラスフェマス"が動く……!
"ブラスフェマス"金梨アニタ:使用エフェクトはこちら 《領域の加護》+《天使の階梯》+《イルミネイト》を"オーヴレルム"へ
齋藤リッコ:支援型かァ~?
"ブラスフェマス"金梨アニタ:次の判定の判定ダイス+4、達成値+8、ダメージ+8、C値-1! 攻撃面のすべてを強化するぞ
GM:手番は以上! 続いてカノコちゃんの番だ どうする?
小豆橋カノコ:うーん。ロボを抹殺することしかできない……ロボを抹殺します!
GM:モヨリとレイの間に挟まるロボ抹殺カノコ
小豆橋カノコ:マイナー暴走解除。《コンセントレイト》《アームズリンク》に一応《ライトニングリンク》もつけましょう
小豆橋カノコ:8dx7₊5 ほりゃー! 対象はマシン:シュッツァーです
小豆橋カノコ:+が変換で謎の使わない環境依存文字に化け続ける 助けてくれ
国寄モヨリ:そういうことだったんだ
柴辻マサラ:何回かミスってるなとは
小豆橋カノコ:8dx7+5
DoubleCross : (8DX7+5) → 10[2,3,3,5,5,6,7,9]+10[3,9]+10[8]+10[8]+6[6]+5 → 51
国寄モヨリ:つよ
柴辻マサラ:出目めちゃよ
小豆橋カノコ:出目は良好!
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を8増加(85 → 93)
小豆橋カノコ:小豆橋カノコのHPを5減少(26 → 21)
マシン:シュッツァー:ヒイ~~ ガード! 《灼熱の結界》+《氷盾》!
小豆橋カノコ:6d10+1d10+7+15 装甲ガード有効……なんで? バリクラ持ってるのに……
DoubleCross : (6D10+1D10+7+15) → 36[6,10,1,7,8,4]+5[5]+7+15 → 63
小豆橋カノコ:倒せるからいいか……
齋藤リッコ:カノコ♡かっこいい♡
小豆橋カノコ:ふふん
マシン:シュッツァー:ガード20装甲8! これは耐えられません。倒れます!
GM:マシン:シュッツァーのHPを35減少(1 → -34)
GM:ラウンド終了まで進めます。"オーヴレルム"の攻撃!
"オーヴレルム"レイ・フット:マイナーアクションで《ライトスピード》
齋藤リッコ:ワーッ!
"オーヴレルム"レイ・フット:白兵武器、風斬糸を使用して攻撃します。射程が15mあるぞい
小豆橋カノコ:やる気十分ってわけ
"オーヴレルム"レイ・フット:1回目 《コンセントレイト:ハヌマーン》+《浸透撃》+《吠え猛る爪》+《獅子奮迅》+《カスタマイズ》
"オーヴレルム"レイ・フット:装甲・ガード無視の範囲攻撃です。対象は君たち全員!
柴辻マサラ:しっかり範囲攻撃してくるな
齋藤リッコ:待ちなさい!
小豆橋カノコ:範囲攻撃という事ならこちらにはスペシャリストがいるぜ
齋藤リッコ:そうだった!
国寄モヨリ:そういえば時の棺もあるんだっけか
小豆橋カノコ:モヨリちゃんが100行ってない間は孤独してもらった方が侵蝕的にも絡み的にもいいかなの考え
齋藤リッコ:そう思います
国寄モヨリ:なるほどね 確かに!
国寄モヨリ:《孤独の魔眼》!
国寄モヨリ:範囲/範囲(選択)の対象を一人に変更します
"オーヴレルム"レイ・フット:はあはあ……国寄モヨリ……!
"オーヴレルム"レイ・フット:宣言しそこねてたけど《リミットリリース》によりC値を-1します。判定!
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を4増加(92 → 96)
"オーヴレルム"レイ・フット:18dx5+6+8
DoubleCross : (18DX5+14) → 10[1,1,2,2,2,2,2,4,4,5,5,5,6,6,7,8,9,10]+10[1,2,2,5,6,7,7,9,9]+10[1,4,7,8,9,10]+10[5,7,9,10]+10[1,2,2,8]+10[10]+2[2]+14 → 76
国寄モヨリ:おわー
小豆橋カノコ:愛溢れすぎでしょ
齋藤リッコ:やる気ありすぎ
齋藤リッコ:そんなに好きなのか
柴辻マサラ:やる気に満ち満ちてる
国寄モヨリ:暴走中です
"オーヴレルム"レイ・フット:8d10+22+8 風斬糸の攻撃力は《水晶の剣》により+8されている
DoubleCross : (8D10+22+8) → 41[9,4,1,4,8,4,6,5]+22+8 → 71
"オーヴレルム"レイ・フット:装甲ガード無視の71点ダメージ!
国寄モヨリ:死にます! リザレクト!
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(96 → 98)
国寄モヨリ:HP2点で復活!
齋藤リッコ:リザレクトが上手い
"オーヴレルム"レイ・フット:だがこちらにはライトスピード2発目がある……!
"オーヴレルム"レイ・フット:《コンセントレイト:ハヌマーン》+《浸透撃》+《吠え猛る爪》+《獅子奮迅》+《カスタマイズ》 引き続き君たち全員を攻撃だ
"オーヴレルム"レイ・フット:そこへDロイス:伝承者によりHPを10消費し、C値を-1
小豆橋カノコ:ヒエ~ッ
"オーヴレルム"レイ・フット:そして《天の業物》の効果を発揮。C値をさらに-1!
国寄モヨリ:ひーん
柴辻マサラ:めちゃくちゃC値下げるな
齋藤リッコ:オイオイオイ
GM:"オーヴレルム"のHPを10減少(-74 → -84)
"オーヴレルム"レイ・フット:C5範囲攻撃を2回撃って気持ちよくなるための構成というわけ
齋藤リッコ:孤独の魔眼すると100越えちゃうし……アレするか
国寄モヨリ:おっ
齋藤リッコ:《時の棺》
"オーヴレルム"レイ・フット:ヒェ~ッ
齋藤リッコ:C5を失敗しろ!
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を10増加(116 → 126)
"オーヴレルム"レイ・フット:ひどい! この時って普通にエフェクトとかDロイスとか消費した扱いになるんだっけ
齋藤リッコ:なるんじゃないかな……?
柴辻マサラ:判定失敗だからそうじゃない?
"オーヴレルム"レイ・フット:鬼やよ~ では攻撃失敗……!
GM:クリンナップを経て次のラウンドに進みます
小豆橋カノコ:「モヨリビームの仇は……カノコビームが討ちます!」
小豆橋カノコ:「カートリッジ01改!」
小豆橋カノコ:クリームボトルを兵器に付け替えた銃型クリーム絞り器(それは銃じゃないか?)のトリガーを引くと同時、超軽量小型化されたライトガスガン機構から炸薬成形された弾頭が秒速7キロの速度で飛び出す。改良点は撃っても脱臼しなくなっていること。
小豆橋カノコ:別にビームではないのだが、ものすごい大気摩擦で燃えながら高速飛翔しているためビームに見える。弾丸は正確にロボの駆動系を撃ち抜き、爆散させた。
マシン:シュッツァー:ドオン……! 溶けかけでもはや盾というより金属片くらいになっていた障壁が、とどめの爆発で外れて落ちる。アームも力を失い、動かなくなった
齋藤リッコ:「カノコ!ナイス!えらい!」
国寄モヨリ:「仇果たしてる!ありがとう~」
小豆橋カノコ:「ハートに届いたようです」サムズアップ。
柴辻マサラ:(あるのか……?ロボにハートって……)
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「大枚はたいた護衛マシン……! 無駄にはならなくてよかったですが、それはそれとして壊されたことにはムカッ腹ですね!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「しからばお見せしましょう。"ブラスフェマス"の商法を!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:一度はリッコの質量攻撃で吹き飛ばされていた、夜空の金の瞬きが大きくなる。それは……金貨だ
"ブラスフェマス"金梨アニタ:ジャリンジャリンジャリン! 大きな金貨が次々戦場に降り注ぐ。幸いそれは君たちを直接打撃するような軌道ではないが……実態以上に、目が眩む
小豆橋カノコ:「ううっ目にやさしくない」
国寄モヨリ:「あっ、視覚に対するジャミング! 私と似た領域なだけに悔しさが募る~!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……経済の成立する社会で生きている私とあなた、誰も例外なくこれを無視することはできない」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「けれど違いがある。もしこれが『自分の金』であれば、意識を引っ張られることはない……!」
齋藤リッコ:「くっ……エアリさんに大金貰ってなければ即死だった……!」目が眩んでいる
柴辻マサラ:「もうちょいマシな使い方あるだろ……」 呆れが先に来ている。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……"オーヴレルム"! これはあなたのものだ!」
"オーヴレルム"レイ・フット:刹那、金貨の雨の向こうから黒く柔らかな斬撃が迸る。常に撒いているマフラーが変形し、伸びる刃として君たちをひとまとめに切り刻もうとしているのだ
小豆橋カノコ:「えっ速──」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……金遁。そして、微塵の術……!」
国寄モヨリ:「っと。じゃあ私の十八番!」似たような領域だからこそ、意図がある程度読め、反応できた
国寄モヨリ:「はぁーい。みなさまご注目願いまぁーす!」
国寄モヨリ:モヨリの身体がビカビカと過剰なほど派手にライトアップされる。
齋藤リッコ:「ウワーッ!こっちのが眩しい!!」
国寄モヨリ:コードネーム"ダクネス・エスカ"のエスカはチョウチンアンコウの発光器官のこと。
国寄モヨリ:その由来通り、視線を奪い、本命の目的を達するための視覚制御。
国寄モヨリ:したたかに、強制的に視線誘導を行う。
国寄モヨリ:一身にその攻撃を受けることになるが、臆することはない。
国寄モヨリ:美少女は、かわいいは、無敵!
小豆橋カノコ:「ええっ……ちょっ、それどうなっ……ええーっ!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「っ……!」 狙い通り! 金貨もろとも君たち全員を引き裂くはずだった斬撃は、しかし大きくブレてモヨリだけを攻撃するに留める!
国寄モヨリ:「痛ったぁ……レイちゃんに傷、つけられちゃったね」
国寄モヨリ:まったくもって平気ではないが、顔をゆがめることはない。美少女としての自覚からくる一種のプライドだ
"オーヴレルム"レイ・フット:(また私……国寄モヨリだけを見てる!)(おばあちゃん……!)
"オーヴレルム"レイ・フット:……レイは祖母に言い聞かされていた二つのことを思い出す。『猟兵たる自分たちは、誰よりも広い視野を持ち、すべてを見通さなければならない』
"オーヴレルム"レイ・フット:『そして、その原則を忘れるほどに誰かを見てしまうことがあれば』――(……それは恋だから、絶対に放してはならない!)
"オーヴレルム"レイ・フット:当然レイは、モヨリの能力のことを知っている……今となっては。そして、だから分からないのだ。
"オーヴレルム"レイ・フット:モヨリをひと目見て目を離せなくなったあの瞬間にあったのは……ただの能力効果なのか。それとも……!
"オーヴレルム"レイ・フット:「……っの……私は……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「やり抜く……!!」 モヨリの傷から視線を引き剥がし、高速で第二の攻撃機動に移る
"オーヴレルム"レイ・フット:長布の刃が3本君たちに殺到し、縦横無尽に荒れ狂い、切り刻まんとする
齋藤リッコ:「悪いけど……」
齋藤リッコ:刹那、間のコマが飛んだかのように甲板が凍り付いている。
齋藤リッコ:黒い刃はその切っ先に巨大な氷塊を凍結させられ、錘を結わえられた紐のように威力を失い、次々にゴトゴトと転がる。
齋藤リッコ:そして、刃が間近に迫った小豆橋カノコの身は、いつの間にか離れたリッコの腕の中に収まっている。
小豆橋カノコ:「はわ……」
小豆橋カノコ:男装の礼服に身を包んだ彼女の力強い抱擁にめろめろだ!
小豆橋カノコ:「これは……お姫様抱っこ……? 夢、走馬灯、いいえ暴走がもたらした幻覚…………」
齋藤リッコ:「これ以上暴れさせるわけにはいかないわ。後であなた自身がつらくなるだけよ、レイちゃん」
"オーヴレルム"レイ・フット:「私の初撃を完全に凌いで、そんなことを言う余裕もあるなんて……!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「それにっじゃあ……ここで全部諦めて引いたら……つらいことにはならないんですか!」
齋藤リッコ:「それはぶっちゃけ…………なるわよ!!!」
齋藤リッコ:「ごめん誤魔化せなくて……でもこのまま続けるよりはずっといいでしょ!」
小豆橋カノコ:「うう、かっこいい……やっぱり幻覚は変な口調で印籠(ない)を出そうとするリッコさんの方だったんだ……」
齋藤リッコ:(勢いで抱いちゃったけど近いな……いい匂いする……)下ろすタイミングを失っている
齋藤リッコ:「……モヨリ!あんたからも!」
国寄モヨリ:「正直、私も説明が難しいんだけど」
国寄モヨリ:「仲の良い子と戦うのはつらいかな。ましてや」
国寄モヨリ:「私をよく構ってくれる人は、大切にしたいからね」
"オーヴレルム"レイ・フット:「うっ、うう……」 ぐらついているが、それでも構えは解かない 「だ、駄目駄目……国寄モヨリはそんなこと言って」
"オーヴレルム"レイ・フット:「美少女図鑑があったらふらっと外に行っちゃうかもしれないし……っていうか、そうじゃなくても毎晩眺めてあれこれして……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……やっぱりだめ! いかがわしい!」
柴辻マサラ:「……まあ国寄の人格について詳しく知らねえからそこについて強く否定することには出来ねえんだが」
柴辻マサラ:「相手をどう思ってるかってのは言わねえと伝わらねえし、自分が何を考えてるかも案外周りは知らねえもんだぞ」
柴辻マサラ:自分の体験から来る実感の籠った助言。
"オーヴレルム"レイ・フット:「し……」「知られたら恥ずかしいでしょ! バカ!!」
◆ ROUND2
エンゲージ
["ブラスフェマス"/"オーヴレルム"]
│
10m
│
[PCs]
GM:2ラウンド目に入ります。セットアップ! ある人は宣言するがよい
齋藤リッコ:なし!
柴辻マサラ:もっかい原初の黄:狂騒の旋律LV6!欲しいやつは暴走と攻撃力+18!
柴辻マサラ:柴辻マサラの侵蝕率を5増加(103 → 108)
齋藤リッコ:貰います!
小豆橋カノコ:《クロックフィールド》行動値₊5 欲しい人貰ってください。
齋藤リッコ:貰います!
柴辻マサラ:貰う!
国寄モヨリ:なし!
小豆橋カノコ:私も上げとこっかな
小豆橋カノコ:いやいっか なしで
国寄モヨリ:マサラさんのだけもらおうかな
小豆橋カノコ:いややっぱ上げます(優柔不断)侵蝕低いからリッコちゃんより先動こう。
小豆橋カノコ:そして暴走も貰う! ウオオオ
齋藤リッコ:バーサークカノコ!
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(93 → 97)
GM:ではイニシアチブに入ります 数値順ならばマサラちゃんの番だが
"ブラスフェマス"金梨アニタ:ここで動きます。《加速する刻》! オールベットだッ
小豆橋カノコ:何ィ!
柴辻マサラ:ここでか!
齋藤リッコ:マジかよ!
"ブラスフェマス"金梨アニタ:マイナーなし。メジャーアクションで《要の陣形》+《未知なる陣形》+《棘の戒め》+《縛鎖の空間》+《絶対の孤独》+《マスヴィジョン》
"ブラスフェマス"金梨アニタ:命中すると硬直・重圧・放心、シーン中ドッジダイス-6、ラウンド中全判定ダイス-4の射撃攻撃です。対象は全員!
齋藤リッコ:攻撃できるんかお前!
国寄モヨリ:まじー?
小豆橋カノコ:なんやこいつ!
齋藤リッコ:《時の棺》を強制起動者で使います!!!
"ブラスフェマス"金梨アニタ:さらにユニークアイテム、ライトサーバーを使用。これで達成値を+20します コンセはないが充分……何ィ~ッ
小豆橋カノコ:リッコさん♡
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を10増加(126 → 136)
GM:Eロイスがないこと……忘れるなよッ!
齋藤リッコ:怖いよ~
GM:ではブラスフェマスの攻撃は失敗! 通常通りのイニシアチブ進行に移りましょう
GM:改めてマサラちゃんの手番! どうする?
柴辻マサラ:さっきと同じ!マイナーで暴走を解除して
柴辻マサラ:NS『風紀を執行します』 原初の赤:ギガンティックモードLV3+コンセントレイト:ウロボロスLV4
柴辻マサラ:対象:範囲(選択)で二人まとめて殴る、武器破壊、C値-3、侵蝕値+5
GM:来い……!
柴辻マサラ:17dx7
DoubleCross : (17DX7) → 10[1,2,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6,8,9,9,10]+6[1,2,3,6] → 16
小豆橋カノコ:《妖精の手》
柴辻マサラ:うわマジ?
柴辻マサラ:助かる!
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を4増加(97 → 101)
GM:おのれ~
柴辻マサラ:1dx7+20
DoubleCross : (1DX7+20) → 4[4]+20 → 24
GM:ワンチャン……あるというのか!?
"オーヴレルム"レイ・フット:6dx+1 回避
DoubleCross : (6DX10+1) → 9[1,1,2,3,7,9]+1 → 10
"ブラスフェマス"金梨アニタ:4dx 回避
DoubleCross : (4DX10) → 9[2,4,9,9] → 9
柴辻マサラ:あぶねえ~
齋藤リッコ:カノコ♡えらい♡
GM:ない この世に そんなものは
"ブラスフェマス"金梨アニタ:《領域の盾》 "ブラスフェマス"が"オーヴレルム"をカバーリングします
小豆橋カノコ:えへへ~ それほどでもあります
齋藤リッコ:何!
柴辻マサラ:そっちなんだ!? まあ戦えるのはそっちか
齋藤リッコ:人を庇える心根の持ち主だったのか
小豆橋カノコ:デキる経営判断
国寄モヨリ:実利をとったんだろうな……
"ブラスフェマス"金梨アニタ:勝つためならそうするさ! ダメージを出すと良い
柴辻マサラ:3d10+5+18
DoubleCross : (3D10+5+18) → 11[5,4,2]+5+18 → 34
"ブラスフェマス"金梨アニタ:装甲5、29になって倍にして58ダメージ
"ブラスフェマス"金梨アニタ:こっちの生命は増強していない……よってここまでだ。戦闘不能です
齋藤リッコ:やった~
柴辻マサラ:庇ってくれたおかげで落とせた
"ブラスフェマス"金梨アニタ:復活エフェクトもない!
小豆橋カノコ:やりました
GM:このまま……決着まで進めましょう。ラウンド進行! 続きましてカノコちゃんの手番だ。どうする?
小豆橋カノコ:攻撃します
小豆橋カノコ:暴走解除。《コンセントレイト》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《バリアクラッカー》対象レイちゃん
小豆橋カノコ:10dx7+5 命中!
DoubleCross : (10DX7+5) → 10[1,3,4,6,7,8,8,8,9,9]+10[2,8,9,9,9,9]+10[4,6,8,8,10]+5[3,3,5]+5 → 40
小豆橋カノコ:これで!
齋藤リッコ:いい感じ!
"オーヴレルム"レイ・フット:6dx+1 回避
DoubleCross : (6DX10+1) → 10[1,5,6,9,10,10]+6[3,6]+1 → 17
小豆橋カノコ:小豆橋カノコの侵蝕率を12増加(101 → 113)
"オーヴレルム"レイ・フット:命中! ダメージを出しなさい
小豆橋カノコ:5d10+1d10+7+15 装甲無視!
DoubleCross : (5D10+1D10+7+15) → 25[10,4,6,3,2]+3[3]+7+15 → 50
小豆橋カノコ:あ、ライトニングリンクでもう16点です
GM:"オーヴレルム"のHPを66減少(-84 → -150)
齋藤リッコ:つよカノコ
GM:結構出すなキミ……
小豆橋カノコ:殴れる菓子職人です
"オーヴレルム"レイ・フット:そこまで生命を増強してはいない……実はHPもそこまで残っていないのだ。戦闘不能!
小豆橋カノコ:小豆橋カノコのHPを5減少(21 → 16)
柴辻マサラ:ナイス!
齋藤リッコ:えらい!
"オーヴレルム"レイ・フット:ただしこっちはまだ動ける。《魂の錬成》だ。HPを30まで回復します
小豆橋カノコ:やる……!
齋藤リッコ:ミャ~ッ
国寄モヨリ:ひえ~
小豆橋カノコ:手番終了です。
GM:イニシアチブを進めましょう。ブラスフェマスは戦闘不能。モヨリ・リッコが同イニシアチブです。どうする?
齋藤リッコ:モヨリちゃん!シメを!
国寄モヨリ:は~い!
小豆橋カノコ:ヤッチャイナー
国寄モヨリ:マイナーで暴走解除!
国寄モヨリ:メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》《天からの眼》!
国寄モヨリ:対象はレイちゃん!
GM:来い……もはや手札はなし!
国寄モヨリ:10dx7+6
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[1,1,2,2,3,4,5,9,9,9]+10[4,6,10]+2[2]+6 → 28
"オーヴレルム"レイ・フット:6dx+1 回避
DoubleCross : (6DX10+1) → 6[2,2,4,5,5,6]+1 → 7
"オーヴレルム"レイ・フット:ダメージを……出せッ
国寄モヨリ:フォールンサラマンダー! ダメージ+2dします
小豆橋カノコ:いっけ~
国寄モヨリ:3d10+15+24+2d10
DoubleCross : (3D10+15+24+2D10) → 12[1,6,5]+15+24+9[1,8] → 60
柴辻マサラ:デカい!
齋藤リッコ:いいぞ!
"オーヴレルム"レイ・フット:装甲で8減らし……52
"オーヴレルム"レイ・フット:復活HPは30なので耐えられません。戦闘不能!
"オーヴレルム"レイ・フット:品切れなので起き上がることもありません
国寄モヨリ:うお~
齋藤リッコ:勝った~~!
小豆橋カノコ:やった……!
GM:戦闘終了。君たちの……勝利だ!
"ブラスフェマス"金梨アニタ:レイの攻撃で切り刻まれた金貨の破片の向こう、金梨アニタは顔を押さえる
"ブラスフェマス"金梨アニタ:(最後の最後だ……絶対にここを切り抜ける。そのためなら)
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……採算度外視! これは使いたくありませんでしたが」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「やりましょう!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:ジャキン、ジャキン! 船体の各所が突如として開き、銃口が君たちへ四方から向けられる
齋藤リッコ:「わーーっ!?そんな機能あったの!?」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「一度限り! そして一度で充分。命中すれば、正義よりも愛よりもカネだけを追うエコノミック・ビーストに成り果てる」
柴辻マサラ:「どういう弾だそれ」
国寄モヨリ:「えー、それはいやだなー!」
小豆橋カノコ:「なんですかその怖すぎる効能~!」
小豆橋カノコ:恐怖しながらもここぞとばかりにリッコ・首に腕を回す。
齋藤リッコ:「ウッ柔らかい」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「宝石魔弾が弾けて光る! 踊りなさい! この宝物号はッ」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「私のものです!!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:チャギギギギ! 通常の銃弾とは違う、軽く弾けるような発射音と共に、色とりどりの光の弾丸が君たちに向けて殺到する。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:ブラスフェマスの語った通り、それは宝石だ。威力はさしたるものではないだろうが、触れれば呪われそうな嫌な気配……!
齋藤リッコ:「…………!」
齋藤リッコ:リッコに大きな動きは無かった。どころか、カノコちゃんを抱いた状態でまともに身動きできずにいた。
齋藤リッコ:だが。
齋藤リッコ:……カラン カラン
齋藤リッコ:飛来した宝石弾は不意にその威力を消失させ、嘘のようにその場に落下して転がる。
齋藤リッコ:運動エネルギーを熱エネルギーに変換し、更に別の時空に放逐する。後に残るものは、無だ。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「なっ……」
小豆橋カノコ:「わっ……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「障壁? いや、何か違う……何をしたんですか……!?」
齋藤リッコ:「情けないわね……金梨アニタ」
齋藤リッコ:「立場も船も持ち帰れないから、全部換金して価値を見せつける?」
齋藤リッコ:「こんな大きなオークションを開催できるまでなったのに……あんたがノヴァリスで得たのは本当にそれだけだって言うの!?」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「なっなっ……」「何だかすごく分かったような口を……!」
齋藤リッコ:「最高生徒会長なんて肩書を持ち帰れなくても、あたしは今から里帰りが楽しみよ」
齋藤リッコ:「あたしはノヴァリスでこんなに立派になったぞって、皆に見せつけてやるんだから!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……その迫力」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「まさか本当に……」(……直接あのデータを回収しに来たの……最高生徒会長が!?)
小豆橋カノコ:二人を邪魔しないようにこそっと脇にどいています。
柴辻マサラ:「……アタシら守ってカッコよく決めてくれたとこ申し訳ねえが。張り切り過ぎだぜ、リッコ」
柴辻マサラ:「ちっと侵蝕上げ過ぎだ。後はアタシらに任せて見てな」
国寄モヨリ:「そうかも。働き者でがんばってくれてるのはうれしいけどね」
齋藤リッコ:「ええ、分かったわ」小さく息をついて「バシッと決めちゃって!」
柴辻マサラ:「ああ」 応えるその頭上で冠がピシリピシリと音を立て始める。
柴辻マサラ:普段マサラが頭上に戴く冠は、先の丸い正三角形の中央にエクスクラメーションマークがくり抜かれたもの。
柴辻マサラ:ちょうど"ブラスフェマス"が口にした通りの"危険分子"を表すマークだ。
柴辻マサラ:このノヴァリスに授けられた祝福の証であると同時に、コイツは危険な存在だと定義する警告のように。
柴辻マサラ:常にマサラの頭上で輝き続けるそれに白く輝く罅が入っていく。
柴辻マサラ:――否。その罅こそが柴辻マサラの神聖二重冠。
柴辻マサラ:それは自身さえ破壊しかねないという危険性を示すのか。それとも危険な存在であるという定義への否定を示すのか。
柴辻マサラ:後者である。正確には『後者であると示し続ける』と、マサラ自身が決めている。
柴辻マサラ:だから今日も、自身の中に荒ぶる衝動を握りつぶして笑うのだ。
柴辻マサラ:「何もかもは壊さねえ。必要なのはお前らの身柄だけだからな」
柴辻マサラ:ちょうど二人を飲み込めるだけの影の波が押し寄せていく。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……! これは……!」 耐えられない、と思う。直感ではなく理性で、耐えさせてはくれなかろうと目算がつく
"ブラスフェマス"金梨アニタ:巨大な貨幣が降り注ぐ。見せかけの派手さはない、重厚で純粋な、柱状に積まれた金貨
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「見誤りなさい……!」 それは"オーヴレルム"の今回給与分と同価の貨幣の山だった。光り輝くそれは、影の波に食らうべき相手を誤認させる
"オーヴレルム"レイ・フット:「……ちょっと!?」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「こいつらを倒せるとしたら私よりあなた! 業務は……続いていますよ!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:金貨諸共、影の波にその身を覆われる
柴辻マサラ:「……仕留め損ねたか。戦闘向きじゃねえって言っておきながらしっかり仕事はこなしやがる」
柴辻マサラ:「悪いな、二人とも。後頼めるか」
国寄モヨリ:「ちゃんと厄介だったね。あ、もちろん!」
小豆橋カノコ:「ええ。話もシンプルになってきました──」
小豆橋カノコ:秒速7kmのライトガスガン──パンジェントエクレールの通常の銃に比する明確な弱点は、一射で攻撃が終わってしまう事だ。
小豆橋カノコ:ボトルを交換する。その瞬間が明確な隙となる──が。改造ディスペンサーガンの6つのカートリッジの中には1つだけ、ボトルを破壊された瞬間に機能するものが存在する。
小豆橋カノコ:「カートリッジ03」
小豆橋カノコ:レイ・フットに狙われると同時、彼女の黒刃に吸われるように投げる。切り裂かれた缶から、パステルピンクの泡が溢れ出し、カノコとレイを飲み込む。
"オーヴレルム"レイ・フット:「これは、水……煙幕!」
齋藤リッコ:「ちょっ……!?カノコ!?」
小豆橋カノコ:「煙であり泡であり、そしてすぐに固体化します。あなたがどれだけ素早くても、この距離なら逃げられない──」
小豆橋カノコ:勿論自分などはてきめんに行動不能なのだが、こちらには数の利があるのだ。
"オーヴレルム"レイ・フット:「私の機動性を封じて……諸共に仕留める。そうね、この時点においてはそれも有効だけど……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……私の武器はこれだけじゃない!」
"オーヴレルム"レイ・フット:身を捻るように甲板を蹴る。フォームの塊を内側からねじり、同時に武器として使っていたマフラーを脱ぎ置いて、
"オーヴレルム"レイ・フット:捻れにより生じた脆弱点を蹴り抜け、自分の身ひとつで脱出する 「……ここからあなたたちに勝つなら」
"オーヴレルム"レイ・フット:(……広範囲を一息に飲み込むあの人だ。それで、次に強大な干渉能力を持つあの人を押さえて……)
"オーヴレルム"レイ・フット:だがその戦略思考に反し、目線はどうしても、その少女に向けられてしまう
"オーヴレルム"レイ・フット:「…………も」
"オーヴレルム"レイ・フット:「モヨリ……国寄モヨリ!」
国寄モヨリ:「……レイちゃん」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……私があなたのことをどう思ってるか……ちゃんと伝えろみたいなことを言われはしましたけど!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「勢いでそういうのしたいんじゃなくって……私はもっとあなたを、見……知るべきなの」
"オーヴレルム"レイ・フット:「だから、やっぱり……この裏オークションで……私はっ……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……あなたの美少女図鑑を取り上げてやる!!」
"オーヴレルム"レイ・フット:感情的に声を上げ、レイは君に向けて蹴りを放つ。最後の武器というのはこれだ。外見のみならず、その技も刃に負けぬほど磨き抜かれている!
国寄モヨリ:「そっか。よくわかった」
国寄モヨリ:──気が付けばあなたのすぐ目の先にモヨリの顔がある。
"オーヴレルム"レイ・フット:「……!!」
国寄モヨリ:視線誘導能力とは、意識の集中する点を操る力ともいえる。うまく利用すれば、意識の隙を突くことだってできる。
国寄モヨリ:もっとも、それを利用して行ったのは一歩前に出るという、ただそれだけの行動。
国寄モヨリ:おそらくだが、それで蹴りは止まるというレイちゃんの気持ちを利用した悪辣な行動だ。
国寄モヨリ:「ごめん、でもありがとう」
国寄モヨリ:「私、結構舞い上がっちゃってる。そこまで私のこと興味持ってくれたんだ」
国寄モヨリ:「私はちゃんと正直に伝えるとね」
国寄モヨリ:「私、レイちゃんのこと独り占めしたいな。視線も、心も」
国寄モヨリ:「だってこんなに私に一生懸命なんだもの、もっと欲しくなっちゃう。かわいいね」
"オーヴレルム"レイ・フット:「うえ……あ、ぁ……」
"オーヴレルム"レイ・フット:脚が止まる、どころの話ではなく
"オーヴレルム"レイ・フット:心臓も呼吸も止まってしまったかのように、身体が伸び上がっている。言うまでもなく、顔は真っ赤だ
国寄モヨリ:「でもさすがに、今はお互い冷静じゃないでしょ?」
国寄モヨリ:「レイちゃんの言う通り、もっとお互いいっぱい知ってこうか。とりあえず、」
国寄モヨリ:「今日のところは、おやすみ、かな」
国寄モヨリ:そして。覗き込むような瞳から光が発せられる。
国寄モヨリ:秒間100回前後といった速度で色を変え、明度を変え、連続して投射されている
国寄モヨリ:──いわゆる光過敏性発作を引き起こす、過剰な視覚への情報。
国寄モヨリ:これに加えて、疲労や心労、様々な要因が重ねれば、失神だって起こりえる。
"オーヴレルム"レイ・フット:(あ、あ、ああ)
"オーヴレルム"レイ・フット:いつも強く緊張していた瞳はチカチカ震え、きつく結ばれていた唇は柔らかく弛緩する
"オーヴレルム"レイ・フット:(だ。ダメ、ダメだ……私は、私、こんな)
"オーヴレルム"レイ・フット:「……だ、だめ……」 力ない言葉 「だめにしないで……っ」
国寄モヨリ:意識を刈り取る眩い光の中、レイちゃんは頬に柔らかい感触を感じ取るだろう。
国寄モヨリ:「だめになっちゃえ! ……また遊ぼうね。おやすみのちゅー、だよ」
"オーヴレルム"レイ・フット:かくりと 操り人形の糸が切れたように、レイ・フットは力を失う
GM:そして辺りに、静寂が戻る。気付けば、裏オークション会場の方も静まり返っていた
GM:狂騒は終わり、戦闘の中さんざ破壊された甲板を、星の光と潮騒が面白そうに取り巻いていた
【◆ Backtrack】
GM:バックトラックを……します!
GM:今回、なんとEロイスが一切ありません。現代DX3環境にあるまじきレギュレーション
GM:自らの力だけで戻ってきてください! バックトラックどうぞ!
小豆橋カノコ:なんてことだ……
小豆橋カノコ:等倍
小豆橋カノコ:113-6d10
DoubleCross : (113-6D10) → 113-42[3,7,10,10,9,3] → 71
小豆橋カノコ:5点です
齋藤リッコ:ロイス6個で2倍振り!
国寄モヨリ:あ、最後の攻撃分侵蝕忘れてたな
柴辻マサラ:等倍振りで
国寄モヨリ:国寄モヨリの侵蝕率を6増加(98 → 104)
柴辻マサラ:113-6d10
DoubleCross : (113-6D10) → 113-29[3,9,3,6,1,7] → 84
齋藤リッコ:136-12D10
DoubleCross : (136-12D10) → 136-48[1,2,5,1,8,1,6,3,10,3,4,4] → 88
国寄モヨリ:等倍振で~
齋藤リッコ:3点!
国寄モヨリ:104-6d10
DoubleCross : (104-6D10) → 104-38[9,10,10,2,4,3] → 66
小豆橋カノコ:12Dで48まあまあ怖い
GM:まあガッツリロイス守られてたからな……
GM:では全員生還! おめでとうございます
GM:ノヴァリスの日常はまだまだ君たちを離さないぞ
齋藤リッコ:よかったよかった
小豆橋カノコ:ふぅ……
【◆ Ending 01 Scene Player:国寄モヨリ】
GM:あの騒動を経て、船上にあった盗品はすべて然るべき場所へ返された。
GM:それは君の『美少女図鑑』も同様である。まあ、隣の辺りから警戒の視線は感じたかもしれないが……ともあれ君の手元に戻ってきた!
GM:なお、あの戦闘の後、"オーヴレルム"レイ・フットは戦闘後のごたごたに紛れて姿を消していたのだが……
GM:……君はその姿をほどなく再び見ることになる。メサイア学園、夜。君の部屋の前で。
"オーヴレルム"レイ・フット:「……!」 君の姿を見てびく、と顔を上げ
"オーヴレルム"レイ・フット:「……」 マフラーの中に口元を埋める
国寄モヨリ:「あれ、レイちゃん?」
国寄モヨリ:「しばらくぶりだね。どうしたの」
"オーヴレルム"レイ・フット:「ど……どうしたのって」
"オーヴレルム"レイ・フット:「あなたこそ……私に言いたいことあるんじゃないの」
"オーヴレルム"レイ・フット:視線を落としたまま 「物盗んだり……戦ったりしちゃったし……」
国寄モヨリ:「あぁ……気にしてないよ」
国寄モヨリ:「おかげで交流も増えたし、オークションなんてめったにできない経験できたし」
国寄モヨリ:「図鑑も戻ってきたしね」
"オーヴレルム"レイ・フット:「うっ……」 (や、優しい……)
"オーヴレルム"レイ・フット:もじもじしつつ君を見る 「そ……それでも私が悪いことをしたのは確かだから」
"オーヴレルム"レイ・フット:「謝りに来たの!」 ばっと頭を下げる 「……ごめんなさい!」
国寄モヨリ:「おぉ……」
国寄モヨリ:「とりあえず頭上げて? 私本当に怒ってないし全然許すから」
"オーヴレルム"レイ・フット:おそるおそる顔を上げ 「うっ……」 目をそらす
"オーヴレルム"レイ・フット:(あ、謝ってる所なのに……顔を見ちゃう~……!)
"オーヴレルム"レイ・フット:「も、モヨリ……あなたはそう言ってくれると思ってた、けど、これは私なりのけじめのつけかただから」
"オーヴレルム"レイ・フット:「謝ったの。うん……」 また顔を上げ、今度こそ横目で君の顔を見る 「……ありがと、許してくれて」
国寄モヨリ:「そっか。どういたしまして」
国寄モヨリ:「あぁ、あと報告なんだけど」
国寄モヨリ:「美少女図鑑は封印することにしたの」
"オーヴレルム"レイ・フット:「…………」
"オーヴレルム"レイ・フット:「え!?」
"オーヴレルム"レイ・フット:バッと君の顔を見る
国寄モヨリ:「合意を得ずに入手した情報とか写真は黒塗りだったり張り替えたりしといたから」
国寄モヨリ:「違法性もない物品になったんじゃないかな」
国寄モヨリ:「それこそ私のけじめってやつ?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「そっ、そうなんだ……そういうことできるのね、あなた」
"オーヴレルム"レイ・フット:ちょっと感心している 「てっきり追いかけられてもそういう情報は死守するものだとばかり……」
国寄モヨリ:「ああやって大事になるのもやだし、捕まっちゃうのもやだし、私がやったことで美少女を悲しませる羽目になるのもやだからね」
"オーヴレルム"レイ・フット:「うっ……大ごとにしかけました……」
国寄モヨリ:「あ、せめてるわけじゃなくてね!?」
"オーヴレルム"レイ・フット:マフラーに口元を隠しながら、上目遣いで君の様子を窺っている
国寄モヨリ:「その代わり、合意を得た入手した情報とかは日記に書いたりしてるの」
国寄モヨリ:「もちろん、今度はもうちょっと厳重に保管してね」
国寄モヨリ:「ねぇ、レイちゃんのこともいろいろ教えてよ」
国寄モヨリ:「日記に書きたいな」
"オーヴレルム"レイ・フット:「わ……私のこと? 何が分かるといいんだろう」
"オーヴレルム"レイ・フット:「う、生まれはイギリスで、猟兵……つまり森林活動とか野戦が専門の家の出で、近代軍だとレンジャーみたいな。オーヴァードになったのは私だけで……」
"オーヴレルム"レイ・フット:あわあわしながら家のことを話し始める 「す、すっごいおばあちゃんがいて厳しいんだけど優しくて、尊敬してて……でも、もうおとしで、危ないって話だから」
"オーヴレルム"レイ・フット:「……明日ノヴァリスから出るの。もう許可も取れてる」 しゅん
国寄モヨリ:「そっか。寂しくなるね」
国寄モヨリ:「でも大事だよ。ちゃんと言葉にして、気持ちを伝え忘れないでね」
国寄モヨリ:「でもいずれ帰ってくる日がくるんでしょう?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「か……帰って来る! 全然、最近始まった授業も楽しいのに途中だし……技術ももっと磨きたいし!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「それに……」 またもじもじとして
"オーヴレルム"レイ・フット:「……いなくならない? モヨリは」
国寄モヨリ:「いなくならないよ」
国寄モヨリ:「いなくなったら、レイちゃん独り占めできないじゃん」
"オーヴレルム"レイ・フット:「あわ……」 目を丸くする
国寄モヨリ:「帰ってきたら一番最初に私に報告してね」
国寄モヨリ:「視線誘導なんてしなくても、私のことをしっかり見てくれなきゃ嫌なんだからね」
"オーヴレルム"レイ・フット:「っ」 頬を真っ赤にして 「……そ、そんなのなくても私、今だって……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「…………」 白い息を吐く 「……なんでもない。なんでもない! なんかっ……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「話してるだけで、あなたに私の体めちゃくちゃにされてる気分……!」
国寄モヨリ:「すごい表現来たな……」
"オーヴレルム"レイ・フット:「だって、顔も熱いし心臓もばくばくしてるし……!」
国寄モヨリ:「ん-、じゃあノヴァリス離れる前に一緒に写真とりたいなっておもってたけど、やめとく?」
"オーヴレルム"レイ・フット:「えっ! と……撮る!」
"オーヴレルム"レイ・フット:わたわた左右を見て、慌てて前髪をいじり始める
国寄モヨリ:「そうこなくっちゃ」
国寄モヨリ:レイちゃんの隣に立ち、スマホを自撮りモードにして構えつつ
"オーヴレルム"レイ・フット:「うわわわ……」 わたわた。目を白黒させ、ひたすら前髪をいじる
国寄モヨリ:「お、レイちゃんいい匂いするね……まごうことなき美少女のにおい」セクハラしつつ
"オーヴレルム"レイ・フット:「わ、わっ……」 (に、匂いなんて……美少女って言われた! ど、どれが良かったのかな匂い……)
国寄モヨリ:「いくよー!」
"オーヴレルム"レイ・フット:「うん……!」 ぐっと息を呑んでカメラを見る
国寄モヨリ:ぱしゃり!
国寄モヨリ:二人の写真は、少女の日記に印刷して貼られることになる。
国寄モヨリ:月日が経ち、二人が再会するころには
国寄モヨリ:写真が貼られたページだけ、頻繁に開かれたためにすこし皺が多くなったとか。そうでないとか。
国寄モヨリ:少なくとも確実なのは、
国寄モヨリ:二人はいずれ再会し、より仲を深めていくであろうこと!
【◆ Ending 02 Scene Player:柴辻マサラ】
GM:メサイア学園風紀委員会、取調室。
GM:薄暗く威圧的なこの空間が、今日は妙にギラついた光で内側から照らし出されていた。
GM:そこに拘束された"ブラスフェマス"金梨アニタがいるからである。
グレイライツ・ボガート:「一応最低限の自供は引き出せたけど、もうちょっと情報は欲しいかなっていう感じかな~」
グレイライツ・ボガート:マジックミラー越しに彼女の姿を見ていた視線が、君に向けられる 「どこからどんなことでもいいけど、きっかけが欲しい感じ。で、そういうの引っ張り出すなら話をするのが一番」
グレイライツ・ボガート:「幸い、すごく黙秘しようっていう感じじゃない。むしろなんとかして口先でトクしようって感じだから」
グレイライツ・ボガート:「ちょっと話してみてくれない?」
柴辻マサラ:「試すのは構いませんが……。不適材不適所だと思いますよ」
柴辻マサラ:言葉通り気の進まなそうな顔。格好は普段通りのシニヨンにトランぺッターの制服姿に戻している。
柴辻マサラ:「私が交渉に向かないのは知っているでしょう」
グレイライツ・ボガート:「まあまあ、ああいうタイプはいろんなカードを出してみた方が良いから」 不適当だという件はまったく否定しない
柴辻マサラ:「……結果には期待しないでくださいね」 不適当という点を否定しない割にやらせる方針は変わらないので諦めた。
柴辻マサラ:溜息交じりに取調室の戸を叩き、入室する。
柴辻マサラ:「失礼します」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「おっ……!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:疲労とも退屈ともとれるダウナーな表情が、一転してバッと快活に笑んだ 「お疲れ様です! ご無沙汰しておりますよ~」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「その様子だととりあえず乱暴が繰り広げられることはないようで私としても安心の限り!」 両腕を広げる
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ご機嫌はいかがですか? 何か足りないものがあったり?」
柴辻マサラ:「トランぺッターですから。とりあえずで暴力に訴えるようなことはありませんよ」
柴辻マサラ:「足りないものがあるとすれば貴女からの自供でしょうか」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「も~。相変わらずの買い叩き方! 最低限話すことは話しましたよ。私が捕まった今回の件については……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ですがいくら調査と言われても、支払いなくして商品は出せないものです。経済原則!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……あなただって、お給料が貰えなければこんな所で難し~い顔してお仕事したりなんかしないでしょう?」
柴辻マサラ:「今回の件以外にいくらでも話せることはあるでしょうに」 肩をすくめて見せてから。
柴辻マサラ:「残念ですが、私はやりがいで仕事を選んだクチですので。給料が無かったとしてもここで働いていると思いますよ」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ひえ~~っ……搾取構造下部!」 驚き
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「トランペッターの仕事に……お金ではなく……やりがいを!? 単純に気になりますねそれ。一体なんでまた……」
柴辻マサラ:「おや。気になるならお話ししましょうか」
柴辻マサラ:「その分のお題は貴女の話でいただきますが」 原則に則って、と笑う。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「う~ん……」 少し考える。脳内の灰色計算機がカチカチ音を立て 「……まあいいでしょう! いい加減退屈していた所です」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「外の空気を入れてリフレッシュ、ができないなら、違う話を聞いてリフレッシュさせてもらいます」
柴辻マサラ:「では契約成立ということで」
柴辻マサラ:「……貴女が見抜いた通り、本来の私はこちら側に向く人間ではありません」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「おお」 頷く
柴辻マサラ:「レネゲイドによって定められた衝動が強く、破壊という行為が食事や睡眠と同列に並ぶ」
柴辻マサラ:「物心ついたときにはそうでしたから、そういう性質を持った生き物なのだと定義した方が適切でしょう」
柴辻マサラ:このメサイアの生徒として割り振られたのもそのためでしょうねと続けて。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ふうーむふむ……」 顎に手を当て、意外と真剣に聞いている
柴辻マサラ:「最初はスラムでその日暮らしをしていたんですが……当時の友人に声をかけられまして」
柴辻マサラ:「その強さがあればもっと大きな事が出来るとか、そう言ったありふれた誘い文句でしたね」 あまり覚えていないのが今となっては申し訳ないが。
柴辻マサラ:「そうして、友人や友人が手を組んだ社会人達のオーダーに合わせて暴れるようになって」
柴辻マサラ:「彼らが用意した物を着て、彼らが用意したものを食べて、彼らが用意した場所に住みました。そうすれば生活にも衝動にも困らなかったので」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「ははあ。しかしそいつは今とは全然違う生活……である以上に」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「今よりまったく楽そうな生活ですよね?」
柴辻マサラ:「そうですね。今よりずっと楽で、快適で」
柴辻マサラ:「ずっと退屈で、空虚でした」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「空虚……」
柴辻マサラ:「破壊衝動こそ満たされた日々でしたが。ある日ふと思ったんですよ」
柴辻マサラ:「私と同じだけの強さを持つ同じだけ従順な機械があれば、あるいは獣が居れば。それで良いんじゃないかって」
柴辻マサラ:与えられた指示をこなすだけの機械。言われた芸をするだけのペット。そういったものと今の自分は、何が違うのか。
柴辻マサラ:「そう思ってしまってからはもうダメでした。ここに必要なのは私ではなく、私という暴力装置なのだとしか思えなくて」
柴辻マサラ:「そうではない、暴力以外の私が必要とされる場所で、私だから出来る事をしたくなってしまった」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「それで、トランペッター執行部に?」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「暴力から離れるならお花屋さんとかの方が良さそうですけど……」
柴辻マサラ:「そこはまあ、当時の私だからこそですかね」
柴辻マサラ:「当時の私から見たトランぺッターは、秩序と理性の象徴でしたから」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:頬杖を突く 「なるほどねえ~。私からすれば、自分の価値が最大化する場所からあえて離れるということは、まったく理解できない……」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……と、も、言い切りはしません。『分かって』しまったのならしょうがない。仏教を始めた古代人も元は王家で何不自由ない暮らしをしていたとかですし」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「でもじゃあ~……その時はよかったとして。今もそれに満足しています?」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:ニヤと笑っている 「自制自縛を重ねて今の椅子に座っているのは……苦しくないですか?」
柴辻マサラ:「苦しさが全く無いとは言いませんよ。さっきも言った通り、私にとっては本能のようなものですから」
柴辻マサラ:あっさりと認めて見せる。それを無理に否定するのは、その苦しさを分かって選んだ過去の自分にも、その本質を分かって受け入れてくれた今の場所にも不誠実だ。
柴辻マサラ:「それでも、後悔したことはありません。空虚を感じる暇がないくらいに充実した日々を送れていますし」
柴辻マサラ:「続けていれば慣れますしね。例えるなら……常に腹三分目で日々を過ごしているという程度の苦しみです」 最後は冗談めかして。
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「うーん、私からしたらそれも充分苦行にしか聞こえませんよ」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「マネーマネー! この星は経済という共通言語で覆われています。お金があればなんでもできる!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「……でも力があれば、同じくらいなんでもできるのに」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「これが私とあなたの違いってことなんですか? うーん得るものがない……『破壊屋さん』みたいなビジネスはできそうかな……」 あれこれ考えている
柴辻マサラ:「なんでも出来ると言っても、何をするか決めるのは自分自身でしょう」
柴辻マサラ:「昔の私には『壊す』しか無かった。正確には、それしか出来ないと思い込んでいた」
柴辻マサラ:「今の私はそれだけではないと理解できています。『守る』とか『助ける』とか」
柴辻マサラ:「あるいは『捕まえる』とか。ここに来たお陰で、新しい使い道を知れたという話です」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「グ~~ッ……飢えているはずなのに満ち足りた目! 交渉の甲斐がない!」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「も~、別の人でお願いします! 私はどうにかこうにか稼ぎを持ち帰りたいんですから……!」
柴辻マサラ:「残念ながら、貴女の交渉に応じてしまいそうな人材を宛がうほどうちの情報部も抜けてはいませんよ」
柴辻マサラ:「それより、まずはお支払いをお忘れなく」
"ブラスフェマス"金梨アニタ:「クソ~~! なーにがトランペッターだ! いずれ経済腐敗させまくってやりますからね!」 じたばた
柴辻マサラ:「それが通じる人間が居てもおかしくないのが怖いところではありますが……」 何せメサイアなので。基本治安についての信用はしてない。
柴辻マサラ:「言ったでしょう。金じゃなくやりがいで務めてるんです。私や私の同類が居る限りは、貴女の思うようには行きませんよ」
柴辻マサラ:自分みたいな人間が代表面をするのも不遜な話だとは思いながら。それでもはっきりと言い切って笑った。
【◆ Ending 03 Scene Player:齋藤リッコ】
GM:……以前、その少女の居場所は生徒会校舎の一室だった。密やかに、しかし厳重な監視の網の中心に座らされ、身動ぎの一つも睨まれるような状態だっただろう。
GM:それからいくばくかの時が過ぎ、影に日向に様々な議論と交渉があって、現在。
GM:シャムロック自由学園。郊外、丘。
GM:先住市民たちの集落を抜けた先、切り拓かれた草原に小さな木製の小屋が建っており
GM:少女はその前のベンチに座って、何か本を読んでいた。
キアラ・イゾラ:「…………」
キアラ・イゾラ:半ばほど顔を上げ、君を見る 「物好きよね」
齋藤リッコ:「何がよ」
齋藤リッコ:最高生徒会の制服姿でそこに立っている。
齋藤リッコ:「第一声がそれ?……よっと」
齋藤リッコ:隣り合ってベンチに腰を下ろす。
キアラ・イゾラ:「ニ番目も、三番目も、似たような声しかでないわよ」
キアラ・イゾラ:本を閉じ、垂れた髪をかき上げる 「ノヴァリスの中で一番上まで行っておいて、私のことを気にするならまだしも」
キアラ・イゾラ:「こうやって足まで運ぶなんて。楽なの? その仕事」
齋藤リッコ:「感じ悪いわね~~!頑張って時間作って来たのに~~!」
齋藤リッコ:「そりゃ、一応気になるでしょ。ここまで来たら自分の目で確かめたいっていうか……」
齋藤リッコ:「こんな童話みたいな生活してるとは思わなかったけど」
キアラ・イゾラ:「いいでしょう、童話でも」 横目で君を見る 「……ある時、待遇の希望を聞かれたので」
キアラ・イゾラ:「皮肉のつもりであれこれ注文をつけたら、全部通ってこうなったの」
キアラ・イゾラ:「おかげで本を運んでくるのが大変。図書館までの距離は指定していなかったから……」
齋藤リッコ:「あははは!エアリさんやりそう~~」
齋藤リッコ:「エアリさんに感謝しなさいよね。あたしが頼んだらすぐに動いてくれたんだから」
キアラ・イゾラ:嫌そうに顔をしかめる 人形のようにすました顔でいた彼女が始めて見せた表情
キアラ・イゾラ:「なんで…………」 と言いかけ、嘆息 「もう」
齋藤リッコ:「……で、どう?」身を傾け、覗き込むようにして「今の暮らしの感想は」
キアラ・イゾラ:「……良いわよ」 不服そう 「静かだし、本も読める。その辺りを散歩しても何も言われない。欲しい物があれば手に入る」
キアラ・イゾラ:「こんなに望んだ通りの生活をしている人、ノヴァリスでも少ないんじゃないの? ……知らないけど」
齋藤リッコ:「それは良かったけど……」
齋藤リッコ:「なんか……何?」
齋藤リッコ:「老後みたいね」
キアラ・イゾラ:「……」 じろりとした目
キアラ・イゾラ:そして、溜息 「……じゃあどうしてると思ったの? もっと明るく楽しく生きてると思ってた?」
キアラ・イゾラ:「分かってると思うけど、他の生徒の中に入ることなんて、私はそうそうできないのよ。授業はリモートで受けてるけど、それでも私が途中で入ると、空気死ぬし」
キアラ・イゾラ:「で、別に私も今更誰かと仲良しできるとは思ってない。それはそれとして、時間は余るから、本を読む」
キアラ・イゾラ:「これ以外の生活なんてないでしょ。……私だってそんな高望み、しないわよ」
齋藤リッコ:「う~ん……」顎に手をやり
齋藤リッコ:「あんた、友達いないの?」
齋藤リッコ:恐ろしく不躾に言う。
キアラ・イゾラ:「…………」
キアラ・イゾラ:唖然を越えて戦慄とでも言うべき表情
キアラ・イゾラ:「…………ど……」
キアラ・イゾラ:「どういう意図……?」 逆に質問する
齋藤リッコ:「え?いや……」
齋藤リッコ:「普通にそのまま……誰か遊びに来る子とかいないのかなって」
齋藤リッコ:何故かこちらの方がきょとんとしている。そういう世界観で生きてきた女なのだ
キアラ・イゾラ:「……脳のサイズが人より小さい?」 煽りなどではなく、本気で疑念している声
キアラ・イゾラ:「いるわけないでしょ……! ノヴァリス全体で見てもあれだけのことをして……ただでさえシャムロックの中では私は追いやられた体制の人間なの」
キアラ・イゾラ:「能力の危険性だって、いい!?」 リッコを指差し 「別に今やろうと思えば、あなたが逃げるよりも早くあなたを怪物にすることだってできる……!」
キアラ・イゾラ:「そういう人と付き合って遊ぶ人なんて……いると思う? あ、いえ、待って」 手のひらを見せ制止 「いないのよ、普通」
齋藤リッコ:「うーん……そうね……」少し思案して
齋藤リッコ:「まあ、そりゃああたしだってね」
齋藤リッコ:「あんたが急に明るく友達に囲まれてレゲエ聞きながら河原でBBQやってるだろうなとは思ってないわよ?」
齋藤リッコ:「でも……出来るかどうかと、そう望むか、そうしようとするかどうかっていうのは……別の話でしょ」
キアラ・イゾラ:「じゃあ……何? 逆に、できないことも望んでそうしようとしろっていうこと?」
キアラ・イゾラ:溜息 「それこそ意味が分からない……あなたくらいの歳になれば、誰だって希望と可能の区別くらいつくものだと思うけど」
キアラ・イゾラ:「あなたは望んだって私にはなれないし、私は望んだってあなたにはなれないのよ」 「……望んだりしないけど」 小声で付け足す
齋藤リッコ:「難しく考えすぎなのよ、あんたは」
齋藤リッコ:「あたしは単に……そうね」
齋藤リッコ:「あなたに望みを持つことを捨ててほしくないと思ってる」
齋藤リッコ:「それはね、確かにあんたが普通の子と同じように大勢に受け入れて貰えないのは分かるわよ」
齋藤リッコ:「けどキアラ。難しいと不可能も、また別の話でしょ」
齋藤リッコ:「あなたを受け入れてくれる子が……友達になってくれる子が、ノヴァリスに一人もいないと思う?」
キアラ・イゾラ:「…………」
キアラ・イゾラ:「いないわね」「……って、断言してやっても良いんだけど」
キアラ・イゾラ:溜息 「……宗教、思想、哲学。私が読むのはそういう本で、それでなんとなく、人間の大枠というものを知りたいと思っているんだけど」
キアラ・イゾラ:「たまに年取った先住市民の司書が、全然違う本を紛れ込ませてきて……それで読んだ本の中にあったのは」
キアラ・イゾラ:「ある国で罪を犯した男が、遠い国でやり直して、穏やかな生活を送り……復讐の報いを受ける話」
キアラ・イゾラ:「だから、ノヴァリスの果てまで行けば、私の顔も名前も知らない人がいて、そういう相手と友達になれることはあるかもしれないわね」
キアラ・イゾラ:「そうしたって、過去のことがなくなったりはしないと思うけど」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:不機嫌そうな顔をする。
キアラ・イゾラ:本に目線を落とす 「……『遠い国』。ノヴァリスの外のことを想ったりもするけど、外の人たちがノヴァリスで私がしたことを知れば、起こることは大して変わらない気もするし」
キアラ・イゾラ:「まあ、そういうものでしょ。あなたがあなたなりに積み上げた結果、生徒会長というものになったように」
キアラ・イゾラ:「私の積み上げの結果も、相応に現れて、その結果が今……」
キアラ・イゾラ:「……いえ、それにしたって上等すぎるくらいの処遇なんだから。私はこれ以上を望むつもりはない」
キアラ・イゾラ:「っていうか、何を望めばいいのかも分からないくらいだもの」
齋藤リッコ:不機嫌そうな顔をしている。
キアラ・イゾラ:「…………」
キアラ・イゾラ:ちらりと君の顔を見る 「……何……?」
齋藤リッコ:「あんた、そこは……」
齋藤リッコ:「少なくともリッコが友達だよ♡ってとこでしょうが!!」
キアラ・イゾラ:「ええ……」 嫌そうな顔
齋藤リッコ:「嫌そうな顔すんな!」
キアラ・イゾラ:「私からすれば、あなたは……」「……善人だけど」
キアラ・イゾラ:「友達というのは少し……話合わなさそうだし……」
齋藤リッコ:「ガチめに拒否られると傷付くわね……」
キアラ・イゾラ:「……ギリシア哲学の諸学派の違いとか話す……?」 きづかい
齋藤リッコ:「ギリ……何……?」
齋藤リッコ:「……まあ実際、あたしじゃなくてもいいのよ」
齋藤リッコ:丘からの風景を眺めて。
齋藤リッコ:「あんたを自由にしようって時、色んな反対があったわ」
齋藤リッコ:「危険すぎるとか、無責任だとか、もっとしっかり罰を受けさせるべきだとかね」
キアラ・イゾラ:「妥当ね」
齋藤リッコ:「まあ、そう思うわ」
齋藤リッコ:「でもあたしは押し切った。それはあたしがそうしたいと思ったからだし……」
齋藤リッコ:「あんたなら大丈夫だと思ったの」
キアラ・イゾラ:「…………大丈夫、か」
キアラ・イゾラ:事実として、キアラ・イゾラ。かつて"ボレロス"テスラ・タイタニスとしてその力をふるい危険を振り撒いた彼女は
キアラ・イゾラ:捕囚以降なんら問題行動を起こしてはいない。そこは揺るぎなく事実である
齋藤リッコ:「あたしは、あんたにこのノヴァリスで、なるべく明るく楽しく過ごして欲しいと思ってる」
齋藤リッコ:「そうでなくちゃ、頑張った甲斐が無いでしょ? ……それに」
齋藤リッコ:「あたしにはあんたに復讐する権利があるし、あんたにも、あんたを利用してきた大人に復讐する権利がある」
齋藤リッコ:「ということで」
齋藤リッコ:逃がさないとでも言うように、キアラをじっと見て。
齋藤リッコ:「友達を作りなさい、キアラ」
キアラ・イゾラ:「…………」 その目を見返すが
キアラ・イゾラ:折れるかのように目をそらす 「……友達、かは分からないけど」
キアラ・イゾラ:「ローマ文化系のネットコミュニティがあって、それには興味がある……」
キアラ・イゾラ:「特に文学解釈の論文が最近どさっと『外』から入ってきたとかで、活気づいてる感じがあるから……」
キアラ・イゾラ:「……それで良い?」
齋藤リッコ:「いいじゃないの!」背中を叩いて「望みも分からないなんて言っておいて、ちゃんとやりたいことあるんじゃない!」
キアラ・イゾラ:「ぐ」 くぐもった声 「……あなたがしつこいから。それっぽいのを見繕っただけ」
キアラ・イゾラ:「誤解しないで。別に私は……今のままで充分だと思ってるんだから」
齋藤リッコ:「これは罰則課題なんだから、あんたの意志は関係ないの」ふふんと笑んで
齋藤リッコ:「とりあえず、まずは一人。卒業するまでに……百人!」
キアラ・イゾラ:「まず一人……百人? ……何が?」
キアラ・イゾラ:じっとりした目を向ける
齋藤リッコ:「何って……」
齋藤リッコ:「だから、友達。作りなさいよ」
キアラ・イゾラ:唇が引きつる 「私が……百人?」
キアラ・イゾラ:「な、なんで……」
齋藤リッコ:「大丈夫だって!」
齋藤リッコ:「あんた性格悪いけどかわいげはあるし、顔も可愛いんだから友達くらいすぐ出来るわよ!」
キアラ・イゾラ:「何も答えになってない……!」
キアラ・イゾラ:「ちょ……っと、まさかあんた、本当にそれ、生徒会長として罰則課題でそうしろって言ってるの……!?」
齋藤リッコ:「え……そうだけど……?」
齋藤リッコ:きょとんとしている。
キアラ・イゾラ:深く溜息
キアラ・イゾラ:「……まあ、いいよ。可能かどうかは知らないけど」
キアラ・イゾラ:「しようとしてみてはしてあげる」
キアラ・イゾラ:「……」
キアラ・イゾラ:「百人……?」 信じられないものを見る目
齋藤リッコ:「何よ……百人くらいすぐでしょ?」
齋藤リッコ:そういう世界観で生きてきた女なのだ。
キアラ・イゾラ:(おかしいぞこいつ……)
キアラ・イゾラ:(……まあ、おかしくもなきゃあ)
キアラ・イゾラ:(私をこんなに構う訳ないか……) 溜息
キアラ・イゾラ:「……あなたみたいな、おかしい人があと100人」
キアラ・イゾラ:「このノヴァリスにいれば良いけどね」
齋藤リッコ:「いるに決まってるでしょ」
齋藤リッコ:「自慢じゃないけど……あたしほど平凡だの普通だの言われ続けてきたヤツ他にいないもの!」
齋藤リッコ:「……本当に自慢じゃないな……落ち込んできた」
キアラ・イゾラ:「なあにが平凡よ……」 呆れた顔
齋藤リッコ:「ま、とにかくそういうことだから……あ」
齋藤リッコ:見下ろす草原の只中にゲートが開き、生徒会の迎えが姿を現す。
齋藤リッコ:「うっわ~……もう時間か……じゃあね、キアラ」
齋藤リッコ:「次会う時は進捗確認するから!しっかりやるのよ!」
キアラ・イゾラ:「また来るつもりだ……」
キアラ・イゾラ:諦めきった顔で、手のひらを見せて軽く振る
齋藤リッコ:「じゃ、またね!」
齋藤リッコ:びしりと指差し、身を翻す。
齋藤リッコ:テスラ・タイタニス──キアラ・イゾラと初めて面会した後には、対話の内容に関わらず、固く握り締めた拳で、掌に深く食い込んだ爪の跡が刻まれていた。
齋藤リッコ:今、僅かに掌に視線を落とす。そこには、握った跡が薄っすらと赤く残るばかりだった。
齋藤リッコ:小さく息を吐き、それから顔を上げる。
齋藤リッコ:既に傾いたシャムロックの陽に照らされ、風が吹き抜ける草原を踏み締めていく。
キアラ・イゾラ:その背中を見送り、閉じていた本に目を落とす。
キアラ・イゾラ:リッコの言葉など気にすることなく、読書を再開することだってできた。いずれ彼女が自分のことを忘れ……るかどうかは疑わしいにしても……
キアラ・イゾラ:可能であることと、やろうとすることは違うのである 「…………」
キアラ・イゾラ:しばし本に手をかけたまま時間が過ぎ、やがて、今日何度目かも分からない溜息。
キアラ・イゾラ:深く、深く。ことさら重いのは、それが誰か他人に向けたものではなかったからだ
キアラ・イゾラ:ベンチを立って、屋内へ。最低限しか使わない電子端末をしばし見下ろし、細い指で触れる
キアラ・イゾラ:いつも通りにふわりと点灯した画面が、自分を出迎えてくれたような気がして、変なことを吹き込まれたせいだ、とまた溜息を吐いた
【◆ Ending 04 Scene Player:小豆橋カノコ】
氷原ネリネ:「エスコンディード号の感想アンケ送ったの見た?」
氷原ネリネ:「名前あったね~」
GM:……通話のネリネが挙げているのは、エスコンディード号乗客へ降船後に送られたアンケートの集計結果のことである。
GM:あの後すぐさま主催者である金梨アニタは捕縛されていたのだが、その辺りのシステムは自動化なり外注なりされており、結果その集計資料もショコラショコランの事務方を通じて君の元に送られていたというわけだ。
小豆橋カノコ:「ありがたいことです。色々あったけどこれで面目も立ちそうですし」
GM:ネリネの言う通り、『良かった食事提供店』として君の店舗の名前はいくつか挙げられていた。最大3個指定なアンケートの結果が数個ということで、周囲より目覚ましい成果を出せたというわけではないが。
GM:ひとまず格好のつく結果と言って良いだろう。
小豆橋カノコ:「ネリネさんも……絶対にひと騒動起こしそうな私たちを見守ってくださってありがとうございました」
氷原ネリネ:「案の定ひと騒動どころじゃない騒動はあったわけだけど」
小豆橋カノコ:「えへへ……」
氷原ネリネ:「私もああいう場、今のうちに見てイメージ固めておきたかったから~。夏もそのうちやってくるからね」
小豆橋カノコ:「その時は是非手伝いますよ!」
小豆橋カノコ:「こう見えても恩やら友情はなかなか忘れないことに定評がありますからね」
氷原ネリネ:「ふふふ、ありがとー。夏が来たらコキ使っちゃうかも」
氷原ネリネ:「……あと、そうそう。超納言さんところね」 本来君の代わりにあの船に出店する予定だった店のことだ
小豆橋カノコ:「はい。何かおっしゃってました?」
氷原ネリネ:「実は総代……ええと、店主の人が卒業して、ノヴァリスを離れるか~どうか……みたいな所が発端で、色々ゴタゴタしてて」
氷原ネリネ:「後継者の話とか暖簾分けの話とか色々あって……だから今回、辞退しちゃってたんだけど」
氷原ネリネ:「……カノコちゃんの話を聞いて、商品食べたら、もうちょっとやる、って腰据えちゃったんだって、総代」
小豆橋カノコ:「ええ……!?」
氷原ネリネ:「まだまだ和菓子界隈は一筋縄では行かなさそうだね~」 と言うその声は、どこか嬉しそうである
小豆橋カノコ:「えーっ……なんだろ……わーっ……」
小豆橋カノコ:「それは……結構嬉しくなっちゃいますね」
小豆橋カノコ:紅潮した表情を俯ける。
氷原ネリネ:「ふふふ……もしかしたらお呼ばれしたりするかもね。胸張って参加するんだよ」
氷原ネリネ:「もちろん、また私も遊びに行くからね!」
小豆橋カノコ:「はい……はい!」
小豆橋カノコ:一度切り離そうとして、結局そうはできなかった兵器開発の天賦とは別に。
小豆橋カノコ:好きで始めたお菓子作りを続けるための勇気は、ずっと前に受け取っていたけれど。
小豆橋カノコ:だからこそ、それをくれた人に、報告したいと思った。
ショコラショコラン製菓学校・小豆橋カノコの寮室
小豆橋カノコ:生活に必要な最低限の広さと、他の学区の学生寮に比べて広めで専門的なキッチン設備。
小豆橋カノコ:普段はキッチンカーで各地を転々としていることも手伝い、色々あった今でも住まいのグレードを上げていない。というか、色々改造を加えており敷金がどう回収されるのかをあまり考えたくない一室……。
小豆橋カノコ:そんな場所へ幾度目か、齋藤リッコは招かれていた……!
小豆橋カノコ:「ということがあったんです」
小豆橋カノコ:テーブルの小皿に抹茶やきな粉のパウダーをまぶしたきんつばが盛られている。
小豆橋カノコ:普段は和洋折衷型の菓子職人だが、和菓子を評価されたのが嬉しいのか、今日はかなり和寄りである。
小豆橋カノコ:急須からこぽこぽと緑茶を注いだ。
齋藤リッコ:「わあぁ……!」
齋藤リッコ:一連の話を聞いて、いたく感動した様子で表情を輝かせる。
齋藤リッコ:「すごいじゃないカノコ……!よかったわね、ほんとによかった……!」
齋藤リッコ:カノコの掌を握りぶんぶんと上下に振る。その瞳は軽く潤んですらいる。
小豆橋カノコ:「わわわっ……はい! リッコさんのお陰です」
小豆橋カノコ:「懐かしいですねえ……初めて会った頃は、味以外で評価を上げようと躍起になって……」
小豆橋カノコ:我ながら随分ばかばかしいんですけど、と呟く。
小豆橋カノコ:「やっぱりお菓子は……味が1番、見た目が2番、毒性がないのは前提……!」
小豆橋カノコ:「今回もオークションの妨害のために変なものを混ぜるという発想を脳内でごく自然に却下できましたし」
齋藤リッコ:「カノコ……成長したわね……」ホロリ
小豆橋カノコ:「はい……!」ツッコミがいない。
小豆橋カノコ:「……オークションの一件から私、ちょっと考えたんです」
小豆橋カノコ:「私たちが、卒業して。ノヴァリスの外へ持ち帰れるもののこと」
齋藤リッコ:「うん」緑茶を啜り耳を傾ける。
小豆橋カノコ:「マサラさんが……あの人がご自分の獣性を飼いならしているように。モヨリさんが、きっとどこかのまだ見ぬ誰かよりも、深く知りたい人を見つけたみたいに」
小豆橋カノコ:「自分に初めから宿っているものを……誰かと関わることで、別の角度から見て、もう一度出会うことができる」
小豆橋カノコ:椅子をリッコの隣に寄せ、軽く肩を寄せる。
小豆橋カノコ:「そういう体験は、きっと置いていくことはできませんね」
小豆橋カノコ:細いフォークできんつばを刺し、自分も食べる。
齋藤リッコ:「………………」
齋藤リッコ:(今更だけど……ここ……カノコの家じゃん……)
齋藤リッコ:(しかも……二人きりだし…………!)
小豆橋カノコ:じっと顔を覗き込む。
小豆橋カノコ:「聞いてますか~?」
齋藤リッコ:「はぇっ!?」ビクリとして
齋藤リッコ:「も……勿論聞いてるわよ!?聞いてる聞いてる!」
小豆橋カノコ:「ほんとですか~?」
小豆橋カノコ:きんつばをリッコちゃんの口に突き込みます。トレードマークのずんだ餡が入っている。
齋藤リッコ:「むぐ」
齋藤リッコ:「……」もぐもぐ
小豆橋カノコ:「"マスターディスク"のこともそうです」
小豆橋カノコ:だしぬけに正式名称の長いアレの話題を出す。
齋藤リッコ:「おいし……んぐっ」むせそうになる
小豆橋カノコ:「あっ、すいません! お茶をどうぞ!」
齋藤リッコ:「……」ごくごく
小豆橋カノコ:「内容の話じゃなくて……"ブラスフェマス"さんのことで…………」
小豆橋カノコ:「彼女はあのデータを複製することが容易な立場です。しかも卒業直前。高く売った後、隠していたコピーを持ち出して、さらなる儲けを出そうとすることがあり得た」
小豆橋カノコ:「けれど……誰も複製があるかもしれないことを疑いませんでした。これまでオークションの商品価値を最大化するために、そういう真似をしてこなかったという信用があったから……じゃないでしょうか」
小豆橋カノコ:「その信用そのものを持ち出すことはできなくても……きっとみんな、自分が思うより多くのものを手に入れている。この学園都市で」
齋藤リッコ:「……そうだといいな」
齋藤リッコ:柔らかい表情で微笑む。
齋藤リッコ:「カノコにそう言ってもらえると……すごく嬉しい」
小豆橋カノコ:「仰ってましたもんね。こんなに立派になったんだぞって」
小豆橋カノコ:「きっと再会する人再会する人、驚きますよ。ずっと……ずっと頑張ってたんですから」
小豆橋カノコ:「全然変わってないところもありますけどねっ」冗談めかして付け足す。
齋藤リッコ:「……カノコこそ、そうでしょ」
齋藤リッコ:「会長になってから、こうやって二人でゆっくり話せるのも中々無かったけど……」
齋藤リッコ:「カノコのお菓子がこうやって、沢山の人に認められるのは……本当に嬉しいの」
齋藤リッコ:「カノコが頑張ってること、ずっと……ずっと見てきたから」
小豆橋カノコ:お茶を一服して、静かに息を吐く。
小豆橋カノコ:「……やっぱり」
小豆橋カノコ:心地よく頬を紅潮させ、目を伏せる。
小豆橋カノコ:「やっぱり……誰よりもあなたにそう言われるのが嬉しいです」
小豆橋カノコ:「嬉しい……」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:(可愛すぎる…………)
齋藤リッコ:見惚れそうになって──というかしばらく見惚れていたのだが、ハッと我に返る。
齋藤リッコ:「……カノコはさ……これからどうしたい?」
齋藤リッコ:「将来の夢でもいいし……ノヴァリスにいる間にやりたいことでも」
小豆橋カノコ:「……リッコさんは」
小豆橋カノコ:「私のことをよく気遣ってくださいます。それは嬉しいんです。でも」
小豆橋カノコ:「ご自分が前に出ることは躊躇わないのに、私を傍に置くのはまだ、ちょっと怖がってますよね?」
齋藤リッコ:「それは……」言い淀む。事実であるからだ。
小豆橋カノコ:「……いえ、私がいることで、リッコさんの危機感を補っているという考え方もあるかも……」
小豆橋カノコ:暫し考え込む。
小豆橋カノコ:「きっと、生半可のことでは、そのギャップは埋まらないんだろうなと思います。私の自衛能力がちょっと上がるとか、世界が少し優しくなるとか……」
小豆橋カノコ:「でも、望みを言うなら」
小豆橋カノコ:それから、言葉を探すように視線をさまよわせて。
小豆橋カノコ:「あなたと一つになりたいな」
小豆橋カノコ:零れる。
齋藤リッコ:「……難しいわよ、それは」
齋藤リッコ:珍しく、困ったように笑う。
小豆橋カノコ:「いいじゃないですか、無理じゃないなら」
小豆橋カノコ:どうせこんな我儘が言えるのなんて、子供の内だけかもしれないのだ。
小豆橋カノコ:「……あ、もちろん今だって、結構無理して会いに来てくれてるのは知ってますから。別にもっと構ってって言ってるわけじゃないですよ」
小豆橋カノコ:「まあ……バイトの皆さんに交際関係を明かした時のリッコさんの反応は……自分でも思ったより気にしていたのかも……しれません……しれません……しれません……」
小豆橋カノコ:エコーのようにちょっとずつ小さくなる声で可能性を強調してくる。
齋藤リッコ:「か……カノコ……」オロオロして
齋藤リッコ:「だって……しょうがないじゃない」
齋藤リッコ:少し目を伏せる。
齋藤リッコ:「……たとえあなたの身長が、100メートルくらいあったとしても」
齋藤リッコ:「爪の先まで鋼で出来てたとしても……あたしはずっとあなたが心配だと思う」
齋藤リッコ:「だって、あたしがノヴァリスで……ううん」
齋藤リッコ:「今まで生きてきて手に入れた、いちばん価値あるものは……オーヴァードの力でも、最高生徒会長の肩書でもない」
齋藤リッコ:「……あなたなのよ。カノコ」
小豆橋カノコ:「伝わってます」そう考えてくれていることは。
小豆橋カノコ:「私だってそうです。いつか私は、あなたの帰ってくる平穏でありたかったけれど」
小豆橋カノコ:「やっぱり私、ちょっと変な子ですし、危なくても一緒に冒険するほうが楽しいって言うか……ううん。違いますね」
小豆橋カノコ:「二人の間に憚るものがあってほしくないって思っちゃう。どんどん欲張りになってる……調子づいてる。あなたのせいなんですから」
小豆橋カノコ:「だからなりますよ。どこに出しても恥ずかしくない、困らないお嫁さんに。それが、目標」
齋藤リッコ:「およ………………」
小豆橋カノコ:「あっ……」
小豆橋カノコ:「お嫁さんは、ちょっと気が早かったですかね……!」カアッと赤面する。
齋藤リッコ:二人同時に見る間に真っ赤になっていき、誤魔化すように言葉を探す。
齋藤リッコ:「そっ……いや……そ……ま、まあ……そっそっそうね……!」
齋藤リッコ:「だ……大丈夫よ!カノコの言いたいこと、ちゃんと伝わってるから……!」
小豆橋カノコ:「それは……っ」
小豆橋カノコ:「よ、よかったです……」
齋藤リッコ:「そ……そうそう!」
齋藤リッコ:「あたしだって、いつもカノコと一つになりたいって思って……」
齋藤リッコ:(……あれ……?)
齋藤リッコ:(なんか……これ……あれ……!?)
小豆橋カノコ:「え! ……………………」
小豆橋カノコ:「それどういう」
小豆橋カノコ:「すいませんそれ……」
齋藤リッコ:「どっ」
齋藤リッコ:「どういう???」
小豆橋カノコ:「いえっ、全然おかしくないです! ごく自然な表現」
小豆橋カノコ:(自分で言う時は全然思ってなかったけど……なんか…………)
齋藤リッコ:「そ……そうよ!カノコが言ったんじゃない!」
齋藤リッコ:「二人で一緒に……二人の間に何も無くなるくらいくっ付いてひとつに……」
齋藤リッコ:(あれ………………!?)
小豆橋カノコ:「…………」
小豆橋カノコ:指先で彼女の手の甲に触れる。
小豆橋カノコ:おそるおそる。
齋藤リッコ:びくりと大きく身体を跳ねさせ、それから恐る恐る伺うようにカノコの顔を見る。
小豆橋カノコ:視線を合わせないまま小さく喉を鳴らし、指の股に指を滑り込ませ、重ねるように手を繋いだ。
小豆橋カノコ:「……ね」
小豆橋カノコ:「どうしたいですか?」
齋藤リッコ:「…………」
齋藤リッコ:普段からは想像もつかないような弱々しい少女の表情を見せて、余裕なく視線を逸らす。
齋藤リッコ:「ま……待って……」
齋藤リッコ:消え入りそうなか細い声が漏れる。
小豆橋カノコ:「……いい。ですよ」
小豆橋カノコ:「いつまでも待てます。でも、気を付けてくださいね」
小豆橋カノコ:早鐘を打つ心臓を意識しないようにしながら、彼女に向き直り、もう片方の手を繋いだ。
小豆橋カノコ:「何度もそんな声で懇願されたら、我慢しきれなくなるかも……」
齋藤リッコ:「やぁ……っ……!ま、待ってっ……!」
齋藤リッコ:パッシィア!!
齋藤リッコ:思わず振り上げた繋いだ手がカノコの顎をアッパーする!
小豆橋カノコ:「あふん」
小豆橋カノコ:カクン。
齋藤リッコ:「あーーーーっ!!カノコ!!ごめん!!大丈夫!?」
小豆橋カノコ:「えへへ……リッコさん……そこはサーボモーターですよぅ……」
齋藤リッコ:「やばい!カノコ!?カノコ~~~~~!!」ゆさゆさ
小豆橋カノコ:リッコちゃんの膝の上でちょっと不埒な表情で寝息を立てています。
齋藤リッコ:眠りこけているカノコに対し、呆れたように、小さく意を決するように息を吐く。
齋藤リッコ:「……あのね……カノコ」
齋藤リッコ:「するなら……その……」
齋藤リッコ:「……あたしも、ちゃんとしたいから」
齋藤リッコ:「だから……。もうちょっと、待ってて」
齋藤リッコ:届いているのか定かではない約束をして、目が覚めるまで膝の上の小さな頬を撫でていた。
ダブルクロス3rd Edition
『 宝物号の出航 』
Fin.