秘めたる思い



メインログ/雑談ログ


Index


『夏すぎる前に』
『収穫任務』

【導入】

【Cycle1/道明寺七華】
【Cycle1/及川深風】
【Cycle2/道明寺七華】
【Cycle2/及川深風】

【Climax】

【ED】



Preplay


GM:では……14時になったのでそろそろ始めていくよっ
及川深風:わいわい!
道明寺七華:ウオオオ
GM:まずはリスペック報告とハンドアウトの再確認、意気込みを軽く語ってもらおう
GM:ということで道明寺さんから、URLを貼ってリスペック報告お願いできるかな
道明寺七華:はい!
道明寺七華(キャラシート)
道明寺七華:めちゃめちゃリスペックしてます
道明寺七華:階級が中忍頭に。メインウェポンが吹火から土竜吼になってます
GM:火属性だったのが土属性に!
道明寺七華:対立型らしいので大権現相手に火達磨はきつそうなのと
道明寺七華:深風くんを燃やすのはちょっとな……という感じで……
及川深風:先輩……♡
GM:愛する人に火をつけるのは確かに特殊性癖だな
道明寺七華:また機忍で闇神楽を持ってきています
道明寺七華:本当は獣化が欲しかったんですが、明らかに情報収集の回数が足りなそうだったので……
GM:ドウデショウ
道明寺七華:そんな感じです。絶対に勝ち、抱きます
GM:頑張って抱いてください。ではそんな道明寺さんのハンドアウトはこれです

・PC1 道明寺七華

君は斜歯忍軍に所属するシノビだ。
休暇を終えた君の元に、斜歯忍軍から【妖魔の遺骨】が届く。
その妖魔は人を操る不可思議な力を持っており、
斜歯はその力を忍器として再現するため、君に研究を依頼してきた。
PC2との平穏を守るためにも、忍務は必ず成功させなくてはならない。
君の使命は『【妖魔の遺骨】の持つ【破の秘密】を解き明かし、クライマックスフェイズ終了時まで所持している』ことだ。


GM:研究しな
道明寺七華:します!
GM:では次!PC2の及川さんにもリスペック報告をしてもらおう
GM:一体どんな修行を積んだんだい!
及川深風:はーい
及川深風:>(キャラシート)
及川深風:同じく中忍頭になった及川深風です。
GM:ダブルシャドウ・ジツの使い手だ
道明寺七華:無いじゃん!大権現!
及川深風:リスペックでかなり別人になりました メインウェポンは夜叉と内縛陣
及川深風:そう なんかあの……【忍法研究】とかいうやつに本当に悩まされて
GM:中忍頭は汎用忍法強いよねえ
及川深風:これもうあらゆるサポート忍法宛にならないな……と思ってウンウン悩んだんですが
及川深風:【影分身】【双影】を両方取得すればどっちかしか止められねーぜ!という力技で解決しました
及川深風:大権現ちゃんはお留守番です
GM:すやすや
道明寺七華:とんでもないことするな
GM:ではハンドアウトを貼るのでそれに対する意気込みをお願いしようかな
及川深風:わいわい

・PC2 及川深風

君は隠鬼出身のハグレモノだ。
休暇を終えた君とPC1のもとに、斜歯忍軍から【妖魔の遺骨】が届けられた。
倒されたとはいえ、妖魔の遺骨には強力な力が秘められている。その力を狙う者もいるだろう。
PC1が研究を成功させるために、恋人として彼女を守り、支えなくてはならない。
君は何時でも、PC1に結んでいる【感情】を愛情に変更できる。
君の使命は『PC1と相互に愛情の【感情】を結び、彼女を守る』ことだ。


及川深風:わいわい 愛します
及川深風:先輩の邪魔をするやつはみんな蹴散らしてやりますよ
GM:まあ今回は対立型らしいですがね……
及川深風:そんな……
GM:ということで残りのハンドアウトとトレーラーも貼り、導入に入っていきましょう

・プライズ 『妖魔の遺骨』
斜歯の忍びによって討伐された妖魔の遺骨。
人を操る力と、異界の門を開く力を持っていたとされる。
このプライズには【封の秘密】と、【破の秘密】、二つの秘密がある。
このプライズはドラマシーンでの受け渡しができない。


・特殊ハンドアウト『二人の日常』
任務の最中、あるいは忍務の合間で過ぎていった二人の日常。

導入シーンの終了時、PC1とPC2はそれぞれ感情表を振り、互いに【感情】を獲得する。
また、このシナリオではお互いの同意がない限り、【最後の一撃】【遺言】を使用することはできない。

このハンドアウトには二つの【恥ずかしい秘密】がある。
PC1とPC2はそれぞれ自分の【恥ずかしい秘密】を設定すること。
「二人の日常」への情報判定に成功した場合、相手の【恥ずかしい秘密】を獲得できる。





Trailer



束の間の休暇を終えた二人のシノビに、流派から新たな忍務が課せられる。
西洋の地で死に絶えた妖魔の死体を研究し、その秘められた魔力を解き明かすべし。
シノビとしての力の次は、研究者としての力を示せということだろう。
二人の日常を守るためにも、この忍務を成功させなければならない。







GM:と、言う感じのセッションになっています。よろしくおねがいしますね
及川深風:うおー よろしくお願いします
道明寺七華:よろしくお願いします!!



【導入】

GM:前回の任務を終え、束の間の休息を終えた君たちは
GM:斜歯忍軍、指矩班から与えられた新しい任務のため、道明寺七華の持つ研究所へ滞在することになった。
GM:研究対象は「妖魔の遺骨」。曰く、遠い彼方の地で人心を操り、王として君臨しようとした危険な妖魔だったという。
GM:指矩班はその心を操るという力を忍器として活用できないか調べるため、君に忍務と遺骨を与えたのだった。
道明寺七華:郊外に構えられた、洋風の邸宅。鬱蒼とした木々に隠されるようなその館を道明寺が買い取ったのは、数年前のことだ。
道明寺七華:以来、人目につかないその館をリフォームし、機材を運び込み、一人で研究に没頭したい際の仕事場として活用してきた。
道明寺七華:丁度前の拠点が“血社”に割れたこともあり、殆ど知る者もいないこの館にやってきたというわけだ。
道明寺七華:「やれやれ……。帰ってくるなりまた仕事とはね」
道明寺七華:広いリビングに荷物を下ろし、息を吐く。
道明寺七華:「売れっ子天才美少女はつらいね、まったく」
及川深風:「ふふ。疲れちゃいましたか?」
及川深風:「私で癒せることなら、お手伝いしますけど」
及川深風:からかうように笑いかける。
道明寺七華:「んん……」
道明寺七華:その顔をじっと見る。どこかぎこちないような表情。
道明寺七華:「そうだねえ……」
道明寺七華:「……じゃあ、何かおやつでも用意してもらえないかな?」
道明寺七華:「お腹ぺこぺこで……」
道明寺七華:言いつつ、厳重に保護された今回の研究対象に目を向ける。
及川深風:「はーい、お任せあれ。キッチン、こっちですかね」リビングの隣部屋へと歩いていく。
及川深風:「私も喉渇いちゃった……冷蔵庫、お借りしますねえ」
道明寺七華:「ああ、うん。ぜんぶ自由に使ってくれていいよ。どうせ僕しかいないから、ここ」
GM:死して間もないはずだが、妖魔の遺骨は完全に白骨化しているよ。
GM:今回君に与えられたのはその一部、右腕の部分です。
道明寺七華:「妖魔の遺骨、か……」
道明寺七華:ちょっと嫌そうな顔で骨を見ている。怖い。
道明寺七華:「噛んだりしないだろうな……」
及川深風:しばらくすると、冷えたオレンジジュースと薄く焼いたクレープを皿に乗せて戻ってくる。
及川深風:「あ、それが今度の任務のやつなんですか」
道明寺七華:「うん。最近討伐されたらしいけど…… おっ、おいしそう」
及川深風:「えへへ。我ながらなかなか綺麗に焼けるようになってきました」
及川深風:道明寺さんが喜んでくれる事もあって、近頃は料理の研究に熱を上げている。
Dr.斜歯:『その遺体が君に肉体的損傷を与える確率は5%以下だ。安心したまえ、道明寺くん』
道明寺七華:「うひゃあ!?」びくりと背中を跳ねさせる
Dr.斜歯:突然テレビのスピーカーの電源が入り、何度か聞いた上司の声が聞こえてくるよ
及川深風:「わっ……本当にいつも、急にいらっしゃるんですね」
道明寺七華:「Dr.斜歯!わざと僕を驚かせようとしている確率100%ですよね!」
Dr.斜歯:『交渉をスムーズに進めるためには、時に相手の意表を突くことも必要だ』
道明寺七華:「というかどうして既にこの場所が……秘密なのに……」
Dr.斜歯:『妖魔の遺骨は無事に届いたようだな。この場所は君たちと私しか知らないはずだが、万が一がある。確認できてよかったよ』
道明寺七華:「……ええ、確かに。でも大体、どうして天才の僕がこんな仕事を?解析くらいよそに任せればいいじゃないですか。天才としてもっとクリエイティブでクールでインターナショナルな仕事を……」
道明寺七華:「せっかく深風くんとのんびりしてたのに……」小声
及川深風:(かわいい……けど上司にこんな風に言って大丈夫かな……)普通にちょっと心配している。
Dr.斜歯:『その遺骨の生命活動は100%完全に停止している。だが、異界にはまだ我々の叡智が及ばない未知の部分がある』
Dr.斜歯:『何か異変が置きた時、及川女史の隠鬼としての知識が役に立つやもしれぬ』
道明寺七華:「……それは……」微妙な表情。「……理解は出来ますが……」深風くんの顔を伺う。
及川深風:「あら、私も宛にされているんですか。こと知識に関して七華先輩に及ぶとは……」
Dr.斜歯:『それに、遺骨を狙う不届き者が現れたときも、君ほどのシノビなら98%の確率で撃退できるはずだ』
及川深風:「まあ……七華先輩の利になることであれば、尽力するに吝かではありませんが」
道明寺七華:「む……別に僕だってそれくらい……」
道明寺七華:以前に深風くんに負けたことを少し気にしている。
道明寺七華:「まあともあれ、事情は分かりました。僕と彼女にうってつけの仕事ということですね」
及川深風:「……先輩が構わないなら、私としても異論はありませんよ」
Dr.斜歯:『では、正式に忍務を与えよう。妖魔の遺骨を保持し、その力の秘密を解き明かしてくれ』
及川深風:「ただ、元より私は斜歯の元に降った訳ではありませんからね。無論、友好的でありたいとは思っていますが……」
Dr.斜歯:『我々も優秀なシノビのことは好ましく思っているよ、及川女史。2週間もすれば簡単な結果が出るだろう』
Dr.斜歯:『その時に経過を報告するように。報告を聞いて、より詳しい研究を行うかどうかを検討する』
及川深風:「……例えば、貴方の指示よりも優先する事柄はあります。恋人の身の安全とかね」
及川深風:「私を"扱う"つもりでいらっしゃるなら、そこはどうかお忘れなく」
道明寺七華:「ごほん……」照れたように咳払いして
Dr.斜歯:『私ほどの頭脳の持ち主がその言葉を忘れる確率は0%だ。では通信を終了する』
道明寺七華:「……いいでしょう。たかが骨の一本や二本、この天才美少女の道明寺七華が骨の髄まで解き明かして骨抜きにしてあげましょう!」
Dr.斜歯:『骨から骨を抜いたら何も無くなる確率、100%』
及川深風:(やっぱりこの人達仲良いんじゃないか……?)
GM:という感じで通信は切れます
道明寺七華:「ふむ……」顎に手を当てて「思っていたより厄介そうな忍務かもしれないな」
道明寺七華:「すまないね、深風くん。巻き込んでしまって……」
及川深風:「先輩の為ですから、私は別に」
及川深風:「けど、良いんですか?あまり乗り気ではないようでしたけど」
道明寺七華:「それほど興味をそそられるものではないのは確かだけれどね。ま、仕事は仕事さ」
道明寺七華:「君との今後の為にも、失敗は出来ない。しっかりやるとも」
及川深風:「……そうですね。私にお手伝いできることがあれば、言ってくださいね」
道明寺七華:「うん……」
及川深風:「ほら、おやつ食べましょ?冷めちゃいますよ」
道明寺七華:君をじっと見て、視線を逸らす。「……ああ、そうだね。おやつを食べて、その後荷解きから始めるとしようか」
及川深風:「……?ええ」
及川深風:「……あの。私の顔になにか、ついてます?」
道明寺七華:「え……」
及川深風:「さっきからじっと見ていらっしゃるなあと」
道明寺七華:「い、いや?別に……?」顔を背ける「そんなことは……」
及川深風:「えー、なんか嘘っぽい……」
道明寺七華:急いでむしゃむしゃとクレープを詰め込み、ジュースで流し込む。
道明寺七華:「……ご、ごちそうさま!」
道明寺七華:「おいしかったよ!ありがとう!あっ今なんかすごく天才的なアイデアが……!」
及川深風:「もう、そんなに慌てて食べると喉に詰まらせますよ……?」
道明寺七華:「はやくメモしなくては!深風くんはゆっくりしてて!」
道明寺七華:慌てた、何か誤魔化すような様子で部屋を出て行く。
及川深風:「むう……」いかにも何か隠し事のある様子に、不満げに唸りながら見送る。
及川深風:「絶対なにかあるんだよな……後で詰めてみるか」
及川深風:深く息を吐いてソファーに背を預ける。残ったクレープにフォークを刺して、一口。「……ん、おいしい」



GM:では導入は終了します。
GM:ハンドアウトの効果通り、二人共感情表を振ってください
道明寺七華:ET
ShinobiGami : 感情表(2) → 友情(プラス)/怒り(マイナス)

及川深風:et
ShinobiGami : 感情表(2) → 友情(プラス)/怒り(マイナス)

及川深風:どうしようかな 今の流れで怒りで取ってもいいかもだが……
及川深風:でもそこまで怒ってないしな 友情にします
GM:秘密があるなんて許せないぜ!ではなかった
道明寺七華:い、怒り……
道明寺七華:怒りで取ろうかな
及川深風:そうなの
GM:怒ってる!
及川深風:怒ってたんだあれ……
GM:では二人が感情を取得した所で
GM:メインフェイズに入っていきましょうか。
及川深風:あっ
GM:あっ
GM:ナンデショウ
及川深風:いや……対立型じゃんこれ!と思い出して……
及川深風:やっぱり怒りでとります
GM:実はそうですね
GM:怒ってる!
道明寺七華:怒らないで
及川深風:ゆるせね~
GM:あまりにも道明寺さんが好きすぎて
GM:対立すると思えなかったわけね
及川深風:対立型ってことは対立しなきゃいけないようなことを道明寺さんがしたわけなので それに対する怒り(?)
GM:未来……



【Cycle1/道明寺七華】

GM:では改めてメインフェイズに入りましょう
GM:PC1とPC2、どちらからやりたいですか?
及川深風:どうしよう じゃあ行こうかな
道明寺七華:私もやりたいぜ
道明寺七華:ダイスで勝負だ
及川深風:じゃあ譲ってもいいや
道明寺七華:なんだとぉ……
及川深風:そんなに強い希望ではないため
GM:では道明寺さんのシーンからお願いしましょう
GM:居所を既に持っていない限りドラマシーンになるはずですね
道明寺七華:マイナス感情持ってても深風くんに登場してほしい
及川深風:出ますよ~
及川深風:感情修正も欲しくなったら言ってね
道明寺七華:先に判定しようかな 機材を使って妖魔の遺骨を調べる感じで、《絡繰術》で妖魔の遺骨の【破の秘密】を調べます
GM:はーい
道明寺七華:2D6>=5 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

道明寺七華:ヨシ!
GM:では及川さんも感情を持っているので公開情報になるね
道明寺七華:そうだった

破の【秘密】
妖魔の遺骨は力を与える代わりに持ち主の欲望を増幅させる呪いの品だ。
元々の妖魔は、人々の欲望を膨れ上がらせることで人を意のままに操っていた。
妖魔が死んだ後もこの遺骨には力の残滓が残っており、
持ち主は妖魔の力の一部を得る代わりに、満ちることのない支配欲と情欲を抱くことになる。

遺骨の力を引き出す適合者となった者は、体の何処かに花形の呪印が浮かび上がる。

このプライズの持ち主の手番に使用できる。
1シナリオに1回だけ、自分が修得している任意の特技で判定を行い、成功することで、
その特技を未修得の状態にし、「異形化」か「呪術」の特技を取得することができる。

このプライズの持ち主は通常の方法で【愛情】の感情を結ぶことができない。
プライズの持ち主がクライマックス戦闘で勝利し、任意の特技の判定に成功することでのみ、
戦果により【愛情】を獲得することができるようになる。
また、このプライズは持ち主の意思で捨てたり、譲渡や破壊をすることができない。


GM:って感じの品らしいです
道明寺七華:はわわ……
及川深風:なんか厄がすごい!
道明寺七華:そしてここで【闇神楽】します
道明寺七華:2D6>=5 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[2,5] → 7 → 成功

GM:成功しまくりだ
道明寺七華:体術を削ってもう一回判定するぜ
GM:そんなに恥ずかしい秘密がほしいのかい!
道明寺七華:そうだな~対象は……うーん
道明寺七華:深風くんの秘密 普通の方で
GM:は~い
及川深風:ひえ~
GM:では判定してみてね
道明寺七華:調査術でいきます
道明寺七華:2D6>=5 (判定:調査術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

道明寺七華:ふ~全成功
GM:では公開しちゃうよ

及川深風【秘密】

君は【妖魔の遺骨】の研究を始めてから、道明寺七華の様子がおかしい事に気づいている。
君には秘密にしようとしているが、見えぬ所で彼女は悩み、あるいは苦しんでいる。
その原因が【妖魔の遺骨】なら、彼女から遠ざけなければならない。
それが例え、道明寺七華の忍務に背くことだとしても、だ。

【妖魔の遺骨】は通常の戦果で奪うことはできない。
君の本当の使命は『道明寺七華から【妖魔の遺骨】を奪うか、破壊すること』だ。


道明寺七華:な……何ぃ
及川深風:だってなんか様子がおかしいし……
GM:と、言う感じでロールの方をお願いしようかな
GM:シーン表は使うかな
道明寺七華:大丈夫です

数日前

及川深風:「……それよりも」
及川深風:君の身体を抱き寄せる。白い指先が、脇腹と太腿のあたりを同時にゆっくりと、焦らすようになぞる。
及川深風:「もっと、"人間の恋人らしい"事がしたいかも」
道明寺七華:「あっ……」
道明寺七華:少し驚いたような顔をして、それから頬を染める。
道明寺七華:「……深風くん……」
及川深風:「もちろん……先輩の方もそれをお望みなら、ですけど」
及川深風:こちらも興奮で赤みがさした頬色を浮かべて、君をじいと見つめている。吐息のかかるような距離。
道明寺七華:「……もう……」
道明寺七華:不服げな表情をつくって、それからくすりと笑う。
道明寺七華:「いじわる」
道明寺七華:そうして、もう一度唇を重ねた。
道明寺七華:「……ん……、ふ……っ……」
道明寺七華:先程よりも深く、熱を帯びたキス。どちらからともなく、互いに舌を絡め合う。
及川深風:求められるままに熱を受け入れ、舌先で慰撫しながら迎え入れる。粘ついた唾液の混ざり合う音が、誰もいないビーチに響く。
及川深風:自ずと指先を絡め合うように繋いでいる。互いの汗と吐息が混ざり合い、境界が曖昧になっていく。
及川深風:「んっ……ふふ」
及川深風:長い口吻が終わる。つう……と唇から糸を引いて溢れた唾液が、砂浜に落ちて染みを作る。
及川深風:「先輩。初めてですか?今の」
道明寺七華:「っは…… ふっ…… ぁ……」
道明寺七華:潤み、蕩けたような瞳で君を見る。紅潮した顔、乱れた息。よすがを求めるように、絡めた指をきゅっと握る。
道明寺七華:「……そ、そうだけど……」
道明寺七華:「……な、何か悪いかい」まだ荒い呼吸のまま、どうにかじっとりとした視線をつくる。
及川深風:「ううん……ただ」
及川深風:「貰っちゃった、と思って。ファーストキス」愛おしむように、下唇を舐めやる。
道明寺七華:「う……」
道明寺七華:真っ赤な顔を更に赤くして。昂奮しすぎてくらくらする。
及川深風:そのまま、君の耳元に唇を寄せる。「ちなみに、私は」
及川深風:「今ので22回目です」
及川深風:「上書きするには、まだまだ足りません」
及川深風:熱い吐息の囁きを終えるや、また君の唇を強引に奪う。
道明寺七華:「あ、っ……!」
及川深風:頬色を紅潮させて、口腔に舌先を捩じ込む。泡立ちと共に啜るような音が、顎骨に響く。
道明寺七華:「深風、く……」
道明寺七華:抵抗するようだった腕の動きが、
道明寺七華:「……っ……♡…………」
道明寺七華:次第に受け入れるかのように変わり、首に回って抱き寄せ、縋りつくかのようになっていく。
及川深風:「うふっ……♡」
及川深風:道明寺に応じて、舌先を絡み合わせていた先ほどとは違って。強引に、乱暴に、刻みつけるように舌先を捻じ入れ喰らう。
及川深風:より深く、求めると共に前のめりに預けた体重が、押し倒すように君の背を砂浜に付けて。
道明寺七華:「や、……ぁ……♡」
道明寺七華:貪られるかのような口付けに、ぞくぞくとした感覚が背筋を這い上がってくる。
道明寺七華:不安と恐怖に似て、それ以上に陶酔するかのような。思考を融かす猛毒じみた快楽が、脳を巡って意識を満たしていく。
及川深風:ゆっくりと覆いかぶさる。乱れ落ちた長い黒髪がレースめいて二人を隠す中で、なおも貪る動きは止まらない。
及川深風:抑え込んでいる吸血衝動、その分の渇きを満たそうとしているかのように。奪い、啜り、溶け合わせていく。
及川深風:「っ……ふぅ、ふふっ……♡」
及川深風:覆いかぶさったまま、また唇を離す。先程まで君の口腔を蹂躙していた舌先を、見せつけるようにちろりと出す。
道明寺七華:「あ、ぅ……はぁっ…… はっ……」
道明寺七華:魅入られたように、逆光の中に光る黄金の瞳と、その舌先から目を離せない。
及川深風:「先輩、私……っ」吐く息が乱れる。高揚していると自覚する。
及川深風:「幸せです、いま、すっごく」
及川深風:朱に染まる夕の陽射しを背に、恍惚とした笑みを浮かべて君を見下ろす。
道明寺七華:深風の体質によるものか、別の理由か、その舌や唾液ですらも甘美な蜜のように感じてしまう。いくらでも味わいたいと。
道明寺七華:「はっ……はッ……はあ……」
道明寺七華:「……た、多分……僕も……」
道明寺七華:蕩けきり、半ば混乱した頭で口を開く。
道明寺七華:「よ、よくわかんない……」
道明寺七華:「気持ちよくて……」
道明寺七華:「君とこんな風に……キスしてるって思ったら……」
及川深風:「あはっ……煽りますね」
及川深風:黄金色の瞳を薄く細めて、淫靡に笑う。「そういう風に言われちゃったら、私……」
及川深風:「もっと先のことまで、したくなっちゃいます」
及川深風:内腿のあたりに、ぞわりとした感触が走る。
及川深風:いつの間にか絡め合った指をほどいていたその右手が、君の脚の付け根あたりに触れている。
道明寺七華:「……あ……」
道明寺七華:火照り切った肌に触れたその感触に、ぞくりとした感覚が走る。
道明寺七華:「……や……」
及川深風:爪先で擦り、焦らすように内腿を撫でやる。次いで、左手を脇腹へと。
及川深風:「大丈夫ですよ、私、ちゃんと」
及川深風:「女の子を相手にした時の技も、仕込まれてるので」
道明寺七華:その先にある行為への期待。キスされただけでこれなのに、更に先に進まれたら、一体どうなってしまうのか。
道明寺七華:考えただけで下腹が甘い疼きを発し、身体が熱を帯び──
道明寺七華:「ま、待って……待って!」
及川深風:「……なんです?」
道明寺七華:かぶりを振って、周囲を見回す。
道明寺七華:「……ここで……?」
道明寺七華:見渡す限り人影はないとはいえ、歴とした砂浜、即ち野外だ。
及川深風:無理矢理続けてやろうかとも思ったが、大分本気のトーンだったので素直に受け入れつつ。じとりとした視線を向ける。
及川深風:「でも、近くにないんでしょ。建物」
道明寺七華:「こ、コテージは取ってあるから……。少し歩くけど……」
及川深風:「……」
道明寺七華:「……僕……こういうの初めてだし、それに……」
道明寺七華:組み伏せられた体勢のまま、君を見上げる。
道明寺七華:「万が一にも、君の……そ、そういう姿、誰かに見られたくない……」
及川深風:「……そうですね、失礼」
及川深風:「私も少し、昂ぶって周りが見えていなかったです」
道明寺七華:「あ……う、うん……」
道明寺七華:どんな顔をしたらいいのか分からず、少し気まずげに。
及川深風:そう言って、君の上から離れて立ち上がる。脇腹に触れていた左手の五指を、ぞわりと蠢かせるようにして愛撫しながら。
道明寺七華:「ぅあっ……!」
道明寺七華:思わず声が漏れてしまい、恨みがましそうに君を見る。
及川深風:「すみません。なんだか打って変わってつまらなさそうなお顔をされていたので、つい」
道明寺七華:「……じゃ、じゃあ……その……行こうか」
及川深風:「ええ、行きましょう」
道明寺七華:……道明寺が言ったコテージは、ビーチから歩いて十数分の場所にあった。
道明寺七華:建物は小さいが、よく整備が行き届いており、窓からは一面のオーシャンビューが広がる。
道明寺七華:そしてカップル向けらしく、ベッドはダブルベッドがひとつ。
道明寺七華:「……ここだよ」
道明寺七華:鍵を回し、扉を開く。
道明寺七華:水着姿のまま振り返り、君を見る。髪はまだ少し乱れ、押し倒された時の砂がついている。
及川深風:「……ええ」
及川深風:「……先に、シャワー浴びましょうか」
道明寺七華:「え?」
道明寺七華:意外そうな声を上げて
道明寺七華:「あ、ああ……うん。シャワーね。そうだね……」
及川深風:「ベッドを砂だらけにする訳にも、いかないでしょうし」
道明寺七華:「う、うん……。そうだね、分かってるよ」
及川深風:「……このまま押し倒していいなら、やっちゃいますけど?」
及川深風:じい、と胸中を見透かそうとするように目を合わせる。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:真っ赤な顔。視線を床に彷徨わせる。
道明寺七華:肘の辺りにもう片方の手で触れ、無意識に脚をすり合わせて。
道明寺七華:……君に目を向けないまま、こくり、と小さく頷く。
及川深風:次の瞬間には、ふわり、と道明寺さんの身体を浮遊感が包む。ベッドの上に背をつけて寝かされている。「──もう」
及川深風:「先輩ってば、人をその気にさせるのが上手いんですから」
道明寺七華:「……あ……そ、そんなんじゃ……」
及川深風:耳たぶを甘噛みしながら囁きかける。右手の指はゆっくりと時間をかけて腿のあたりを這い回る。
道明寺七華:「ひぅっ……! み、かぜく……それ……やぁ……っ……♡」
道明寺七華:キスとは違う焦らすかのような刺激に、思わず甘い声が漏れてしまう。
及川深風:「この辺り、たくさん神経が集まってて……こうしてゆっくり触られるとぞわぞわするんですよ」
及川深風:「なんて、先輩なら知ってるか」
道明寺七華:コテージまで二人で歩く間、疼く身体を持て余して、ずっと彼女の視線を感じて、この後どんなことをされるか想像して。
道明寺七華:最早、どこを触られても感じてしまう。その声が耳朶を叩くだけで、その瞳と視線を合わせるだけで、幸福感が立ち昇ってくる。
及川深風:不意に……指先が離れたかと思えば、水着越しに秘部をつうと撫でる。
及川深風:「ふふ」
及川深風:「もう濡れてる」
道明寺七華:「あ、っ……♡ …………!」
道明寺七華:びくりと身体を跳ねさせて、羞恥に表情を染める。
道明寺七華:海から出て一度は乾いたはずの水着は、今は別のものでぐっしょりと濡れていた。
及川深風:「いいんですよ……ほら、先輩も」
及川深風:左手で、君の手首を掴む。そっと導くようにして、自らの股間の辺りにそれを押し付け、内腿で軽く挟む。
道明寺七華:「え、あ……」
及川深風:しっとりと湿ったような感触が、指先に触れて。
及川深風:「んっ……ふふ」
道明寺七華:瞠目し、硬直する。指と手から伝わるその感触と体温とで、一気に思考が焼き切れそうになる。
道明寺七華:(深風くんも、濡れて……)
道明寺七華:(……僕で、こんなに……)背徳とも愛欲ともつかない悦びが込み上げる。
及川深風:「ほら、一緒に……気持ちよくなりましょ」
及川深風:そう言って、君の水着を半ばまでずらす。今度は布越しでない、直に爪弾くような感触が陰唇を襲う。
道明寺七華:「ッ……あ……!」
道明寺七華:身体が震える。触れただけでぐちゅりと淫猥な水音が響いて、戦慄くような快感が走る。
及川深風:「んふっ……♡ 先輩が……私を、こんなにしたんですよ」
及川深風:「そうやって、私のしたことでびくびく反応して、蕩けた顔を見せて、可愛い声を出してくれるから……っ」
及川深風:指先の動きを止めないまま、また唇を重ねる。視線だけは外さないまま。
及川深風:交えた視線、指先の感触、重ねた体温と鼓動から
及川深風:彼女の反応を探り、より深く強い快楽へと導いていく。
道明寺七華:「やっ……♡う、んぅ……♡ふ、うぅううっ……♡」
道明寺七華:強すぎる快感から、身を捩るように逃れようとする。
道明寺七華:二か所から同時に与えられる刺戟に、快楽に耐えかねて、抵抗しようとするが
道明寺七華:その瞳に吸い込まれるように、力が抜けていく。幸福な陶酔感が、脳を酔わせていく。
及川深風:いくつもの水音と嬌声が重なって、脳に靄がかかったようになる。ただ今は眼の前の相手が大切で、他はすべてどうでも良くなってくるかのような。獣の本性。
道明寺七華:「み、かぜ……くん……♡」
道明寺七華:熱に浮かされた瞳、息も絶え絶えにその名を呼ぶ。普段からは考えられないような甘い声。
及川深風:手脚をびんと伸ばして、外へと逃がそうとする、その半ば反射的な動きを。身体を押し付けるようにして抑え込む。逃げ場なく、刺激の全てが彼女の体内で爆ぜきるようにと。
及川深風:「ん、うふっ……♡ 愛してますよ、七華さん……っ」
道明寺七華:殆ど無意識に、摺り寄せるように身体を動かす。体温を、その肌の感触を求め、もっと繋がり、触れ合っていたいと。
道明寺七華:責めに転じるような思考も余裕も無いが、ただ愛おしいものを愛でるように、秘所に重ねられた指を動かす。
道明寺七華:指や掌でなぞり、触れ、その形や感触を確かめるかのように。
道明寺七華:「好き……」
道明寺七華:「深風くん、好き……好きっ……♡」
及川深風:溶けかかった理性の中で、ただそうして求められることが幸福であることと、彼女の血を啜る事は全ての信頼を損なう行為であること。その二つだけはよく理解していた。
及川深風:その代償を求めるように、より強く深く繋がろうとする。秘部を撫で回していた指先を、ぞぶりと一つ深い場所へと沈ませて。
及川深風:弾くように、慰撫するように、突き立てるように、動きを変化させながら。少しでも深い快感を生み出そうと蠢く。
及川深風:「ええ、私もっ、愛してます……大好き、ですっ……♡」
道明寺七華:「あぁっ……!あぁあぁあっ♡ やあぁあああっ♡♡」
道明寺七華:処理できる限界を越えたその快楽に、ベッドを軋ませながら身を跳ねさせる。
道明寺七華:辛うじて固持していた理性が、音を立てて崩れ、溶かされていくような感覚。
道明寺七華:刺激から逃れようとのたうつが、ずっと強い膂力で押さえつけられていて、快感がずっと身体の中で暴れ続ける。
及川深風:「ん、ふっ……♡」
及川深風:そうして漏れ出す嬌声すらも貪ろうとするかのように、唇を押し付け呼吸を奪う。快楽に打ち震える声が、自らの口腔に響いている。
及川深風:爪先をよく切りそろえた指を、水音と共に何度も踊らせる動きを一切休めないまま。乱れていく少女の顔を見つめている。
及川深風:忍びとしては体術を苦手とする彼女は、自分よりもずっと華奢でか弱い。いざとなればあんなに頼もしい彼女が。自分を救ってくれたヒーローである彼女が。
及川深風:その事実がまた、どうしようもなく及川を昂ぶらせる。自分の腕の中にいるこの愛しい人は、なんて可愛らしいのだろうかと。
道明寺七華:ただ秘所だけが当人の意を反し、その指を受け入れ、柔肉がさらにせがむようにきゅうきゅうと締め付け、秘裂からは止め処なく蜜を溢れさせる。
道明寺七華:指が一度往復する度に、逃すまいと膣壁が絡みつき、卑猥な水音と共に締め上げて、それが更に快感を生み出していく。
道明寺七華:「みかぜく……やめ……やめてぇ……♡」
道明寺七華:呂律の回らない口を開く。初めて知る悦楽に蕩けきった表情。
及川深風:「あは……ほんとはやめてほしくないくせに、そんなこと言うんだ」
道明寺七華:「も……もうやめて……ぼく……ばかになっちゃうからぁ……♡」
道明寺七華:「あたま、おかしくなっちゃう……みかぜくんのことしか、考えられなくなっちゃうからぁ……」
及川深風:「……ああ、分かりました」
及川深風:「嫌がってるのに無理矢理されるのが、お好きなんですよね」
及川深風:「わかりますよ……先輩の事は、なんでもわかっちゃいます……♡」
及川深風:「こんなに大好きで、近くで触れ合ってて……互いを感じて、混ざり合ってるんですもん」
及川深風:「なんだって、分かっちゃうに決まってますよ……♡」
及川深風:喜悦と共に笑みを浮かべる。少女らしい可愛げよりも、どこか淫魔めいた艶を持った笑顔。
道明寺七華:「ち、違うよぉ……♡」
道明寺七華:「僕は……本当に……♡」
道明寺七華:懇願するような言葉。だが口調と表情は甘くねだるかのようで。
及川深風:「んー……?そうですかぁ」
及川深風:「なら、これでおしまいにしましょうか」
道明寺七華:「……え……?」
及川深風:激しく動かしていた指を止め、抜き取る。
道明寺七華:「あ、ぇ……?」
及川深風:「え、って。だって、もう限界なんですよね?」
及川深風:「これ以上やったら、壊れちゃうんですよね?先輩は、そんなの嫌なんですよね?」
及川深風:胸中の欲もすべて見透かしたように、にやにやと笑いながら。
道明寺七華:不意に玩具を取り上げられた子供のような顔で君を見る。
道明寺七華:「あ……ぅ……」
及川深風:「愛する先輩にそこまで言われちゃ、私としても続ける訳にはいきませんよ」
及川深風:「残念ですけどね。仕方ありません」
道明寺七華:「み、深風くん……」
道明寺七華:縋るように君の腕に触れる。
及川深風:「んー……?なんです?」
道明寺七華:「やだ……いじわるしないでよ……」
及川深風:右手の指先を口元に運んで、そこに付いていた透明な蜜をじゅるりと舐め取って見せる。
及川深風:「あら。いじわるだなんて、なんの事です?」
及川深風:「私は、ただ先輩のお願いを聞いてあげただけですよ?」
道明寺七華:「うぅうぅうう……!」
道明寺七華:瞳を潤ませ、不明瞭に唸る。
道明寺七華:羞恥心とプライドが邪魔しているのか、何も言えないままに顔を歪めて君を見る。
道明寺七華:「深風くん……お願いだから……」
及川深風:「うふ。どうしちゃったんですか?ワンちゃんみたいに唸っちゃって」
道明寺七華:「~~……!」
道明寺七華:火照り疼く身体と、溶け切った理性。そして目の前の愛する少女の体温が、肌が、香りが、最後の一線を越えさせる。
道明寺七華:「……して……」
道明寺七華:小声で呟く。
及川深風:「……ん?なんです?よく聞こえません」
道明寺七華:「……いいから……!」
道明寺七華:「ばかになってもいいから……めちゃくちゃにして……♡」
道明寺七華:「深風くんのぜんぶ……ぼくに、頂戴……っ……♡」
及川深風:「……あはっ」待ち受けていたとばかりに破顔して。「よく言えました♡」
及川深風:次の瞬間にはまた半ば組み伏せるように抱きしめ、押し倒し。指先を秘部へと押し込んでいる。
道明寺七華:「あ゛ぁっ♡ うぁぅっ♡ あぁ、あぁああっ……♡♡」
道明寺七華:後悔するよりも早く、待ち望んでいたものを与えられた歓喜に、思考は塗り潰された。
及川深風:右手をピストンめいて躍動させると同時、自らの腰を半ばに浮かせ、君の太腿を挟み込むように動かす。愛液が零れ落ちて、君の秘部で混ざり合う。
及川深風:それを塗りたくり、混ぜ合わせるように。五本の指が別々に動いて、あるいは奥へと突き立て、あるいは入り口の周縁を愛撫していく。
道明寺七華:殆ど本能と衝動だけで身体を密着させる。体温を分かち合い、柔らかな肌と肌のあわいで、互いの汗と愛液とが混ざりあっていく。
及川深風:「ほら……ほらっ♡ 壊れちゃえ♡ 私の事だけで頭いっぱいになって、めちゃくちゃになれっ♡」
及川深風:湿った吐息と共に、いつになく乱暴な囁きが吹き込まれる。その熱に呼応するようにして、指使いもいっそう激しくなっていく。
道明寺七華:「やぁあああ……♡♡」
道明寺七華:紅の瞳から、透明な涙が零れ落ちる。あらゆる感覚が昂ぶりすぎて、それがどんな感情によるものなのか、最早分からない。
及川深風:「いやじゃないくせに♡ 自分でおねだりしたんでしょ……♡ 可愛くて大好きな後輩に、こうやってめちゃくちゃにされたかったんだ♡」
道明寺七華:「うぅううっ♡うぁうっ……♡」
道明寺七華:白い裸身を捩りながら、弱々しくかぶりを振る。
道明寺七華:最早まともな言葉すら発することが出来ず、喘ぎとも苦鳴ともつかない声を漏らす。
及川深風:昂ぶりと共に指を動かしながら、道明寺の太腿に自らの秘部を擦り付けていく。自らもまたそうして快楽を貪りながら、その何倍もの刺激を組み敷いた少女の五体へと流し込む。
道明寺七華:「みかぜ、くん……♡」
道明寺七華:「みかぜくん、みかぜ、くん……っ……♡」
及川深風:「ん、ふっ……♡ いまのかお、可愛いですよ、とっても……っ♡」
道明寺七華:白く濁った隠し立てできない本気の愛液がどろりと溢れ出して、太腿を伝い、シーツや深風の身体まで濡らしていく。
道明寺七華:「いってる……もうイッてるからぁあっ……♡」
道明寺七華:自慰で知るのとはまるで別次元の快楽を叩き込まれ、意識が朦朧とする。
及川深風:「まだ全部じゃないですから……♡ ちゃんと受け止めきって、壊れてください♡」
道明寺七華:「……っ……♡♡」
道明寺七華:残酷にすら聞こえるその言葉に、身体はぞくぞくと反応し、期待に震えてしまう。
及川深風:自らもまた絶頂に近い。心音の高鳴りに呼応すうりょうに、責め立てる指の動きが、秘部を擦り付ける腰の躍動が、いっそう激しくなっていく。腿の肉同士の打ち付けあう音が響き始める。
及川深風:不意に凪があって、にわかに責めが止まる。息を深く吸う。それが「最後」への予兆。
及川深風:「ななか、さん……っ♡」
道明寺七華:「……みかぜ、くん……♡」
及川深風:快楽に開ききった唇を奪うと同時、腰と指先の躍動が再開する。及川の身体が何度か快楽に打ち震え、跳ね、絶頂を示しながら
及川深風:その振動を余さず伝えきるように、舌と指先は踊ることをやめない。むしろ跳ねるように、君の身体の中で暴れまわる。
及川深風:「んっ……ふぁっ……んぷっ……♡」
道明寺七華:「んぅっ♡う゛ぅうぅうっ♡んぅうう……っ……♡♡」
道明寺七華:味わったことのないような絶頂の波を感じながら、ただ身を悶えさせることしかできない。逃れられないし、逃れたくなかった。
道明寺七華:自ら唇を重ね、何度も襲い来る電流のような快感に震えながら、貪るように舌を絡ませる。
道明寺七華:「ちゅ……れろ……ぇろれろれろ……♡ ぷ、ぁふ…… ん、うぅ……♡」
及川深風:オーガズムの絶頂を過ぎてなお、その手はにわかに緩まっても、休まることはない。……まだ動ける。まだ「全部」ではない。
及川深風:求めてくる舌先をそのままに受け入れ、絡ませる。かと思えばその舌を唇で捕まえ、啜るように味わい尽くす。
及川深風:「じゅるっ……んんっ……んじゅっ、ぷぁ……♡ ん、ふふ……♡」
及川深風:気まぐれにそうして弄んでは、淫靡な微笑みを浮かべ、また自由にさせる。子供のように強く求めるのも、不意打ちに驚くのも、責められて蕩けるのも、その全ての反応が新鮮だった。
道明寺七華:ふと、互いの愛液と汗とが混じった淫臭が充満した部屋に、別の匂いが香る。
道明寺七華:「……あ……」
道明寺七華:小さく声を漏らす。
及川深風:「……え」
道明寺七華:それは鉄の匂い。自慰でも、緩やかな愛撫でも傷付けられなかったそれが、激しい行為によって奪われた証。
道明寺七華:愛液に混じって、赤いものがベッドを染めていた。
及川深風:見るまでもなく、匂いを嗅ぎ取る。……それが何なのかを理解するより早く、頭の中でなにかの箍が外れたような感覚があった。
及川深風:血に刻まれた本能を戒める理性も、今はとうに蕩けきっていて。
及川深風:「あ……おいしそう……♡」
及川深風:恍惚とともに、声が漏れる。黄金色の瞳は、どこか人のものとは異なる狂気を孕んでいて。
及川深風:……接吻の最中、道明寺の唇に鈍い痛みが走る。しかし苦痛は一瞬、じんわりと甘く陶酔的な感覚が傷口を覆う。
及川深風:眼の前の少女がそこに歯を突き立てて、血を啜り飲み始めている。
及川深風:「ん……じゅっ、じゅる……んくっ♡」
道明寺七華:「っ、……! ……あ……」
道明寺七華:「……深風、くん……」
道明寺七華:痛みに一瞬顔を顰め、それからその光景に呆然とし。
道明寺七華:次いで湧いて来たのは、背徳的な悦びだった。
及川深風:薄桃色の下唇を、にじみ出た血の色に染めながら。ねちっこい舌先が、零れた端からそれを舐め取り、貪っていく。
道明寺七華:「……ん……♡」
道明寺七華:顔を寄せ、もっと飲んでいいとでもいうようにキスを重ね。
道明寺七華:自分の白い肩口や首筋を、その黄金色の双眸の前へと曝け出す。
道明寺七華:汗が浮き、情交に火照った、少女の柔肌。
及川深風:「あ、っ……んふっ……♡」
及川深風:一滴、口にするたびに、全身の細胞が歓喜の声を上げているのを感じ取る。自らへの戒めも、今この状況においては背徳感というスパイスを齎すだけだ。
及川深風:差し出された白い肌に、次々と牙を突き立てて、その血を啜っていく。愛する人の、柔らかな肌と肉の感触。芳香漂う鮮血。自らに流れる血が求める、至上の馳走。
道明寺七華:「あぁっ……♡は、ぁあ……っ……♡」
道明寺七華:吐息混じりの艶やかな声を漏らし、これまでと違う類の悦楽に、小さく身を震わせる。
道明寺七華:愛しい少女に身体を貪られているのが、愛しい少女が自分を必死に貪っているのが、たまらなく心地良い。
及川深風:激しい水音を立てて、白い喉を鳴らしながら少女の血を啜っていく。血とともに精気を、活力を、理性を奪い去っていくかのような倦怠感が次第に道明寺さんを襲って。
及川深風:それでもなお、止まらない。零れた血に濡れた唇が、ぬらりと紅く光っている。
及川深風:いつしか陽は沈みきって、窓の外には暗い闇が広がっていた。
及川深風:「おいしい……おいしいよ、ななかせんぱい……っ♡」
道明寺七華:「うん……♡」
道明寺七華:血を奪われながらも、愛おしげにその頭を撫でる。
道明寺七華:「深風くん……」
道明寺七華:目を細め、うっとりとした顔で囁く。
道明寺七華:「最後まで、イかせて……♡」
及川深風:「んっ……」
及川深風:肩から二の腕、脇腹、太腿へ噛み跡を付けて。
道明寺七華:「深風くんも、一緒にイこう……?」
道明寺七華:「僕のどこでも、好きにしていいから……♡」
及川深風:その視線は、濡れそぼった秘所へと向かう。
及川深風:「えへ……♡それじゃあ」
及川深風:「好きに、しちゃいます……♡」
及川深風:声と共に、唇をつける。ひときわ柔らかで弾力のある肉に歯を立て、血をすする。
道明寺七華:「あ、あぁっ……! ……ッ……! ……あぁ……は……っ……♡」
道明寺七華:最も敏感で、最も秘すべき場所へのその行為に、本能的に身体が跳ねる。
道明寺七華:恐怖と痛みは、すぐに濁流のような快楽に押し流されていく。
及川深風:身体の各所を噛んで回る内に、シックスナインに近い体勢になっていた。情欲と吸血欲に蕩けた身体は、自らの秘所を道明寺の鼻先に押し付ける。
及川深風:今までの指先での責めとは全く異なる刺激。欲望のままに唇を押し付けながら、血と愛液の入り混じったものを貪り、舐め取り、啜っていく。
道明寺七華:(……深風、くんの……♡)
道明寺七華:目の前の濡れそぼった秘裂に、愛おしげに口付けをする。
道明寺七華:舌を押し当てるように入り口の周りをなぞり、舌先で狭く閉じた裂目を押し開くようにして、丁寧に、激しく愛撫していく。
及川深風:「っ……♡」血を啜りながら、その刺激に身を震わせる。秘部に押し当てられた歯を通して震えが伝わる。
及川深風:肉の花弁の奥より溢れ出る破瓜の血を求めて、尖らせた舌を押し込み、激しい水音を立てる。快楽に打ち震えながら、そうして吸い付くことをやめない。
道明寺七華:秘芯を口に含み、吸い上げるように刺戟する。柔らかな唇に包まれるような感覚と、鋭い快感が襲い来る。
道明寺七華:「ちゅ……♡んぅ、じゅぅぅっ……♡ぷぁ……♡」
及川深風:「んんっ……じゅっ、ちゅるる……♡ んちゅっ……♡」
及川深風:息をすることさえも忘れたまま、ただ貪る。柔らかな肌に埋もれるように顔を押し付けて、下半身に伝わる快楽に身体を跳ねさせながら、体内を彼女のもので満たしていく。
道明寺七華:熱に浮かされたように愛撫を続けながら、自らの秘所も物欲しげに震え、溢れる愛蜜は止まらず、舌が這う度に腰が砕けそうになる。
道明寺七華:最早、目の前の少女以外のことは何も考えられなかった。互いの境界を融かしていくような行為に、ひたすら耽溺する。
道明寺七華:「深風、くん……っ…… 僕、もう……♡」
及川深風:「ああっ……ん、っ……♡ ふふっ……いい、すっごく……♡」
及川深風:蕩けた声を漏らしながら、眼前の血と肉を味わい尽くす。吸い付き、牙を立て、ねぶり、啜り、貪る。原初の欲求に囚われた後には、ただ愛する人の名しか残らない。
及川深風:「ななか、さん……っ♡ すき、すき、すき……っ♡」
道明寺七華:愛撫を強め、激しいものにしていく。身体をぴったりと密着させ、少しでも愛する者を感じようとする。
道明寺七華:「みかぜくんっ……♡好きだよ、大好き……♡すき、すきぃっ……♡」
道明寺七華:昂ぶりのままに、秘芯を一際強く吸い上げ、歯を立てて鋭い刺戟を与える。
及川深風:仰け反り、手放しそうになる身体の反応を膂力で抑え込む。いっそう強く繋ぎ止めるように抱きしめる。
及川深風:絶頂に至りながら、なおも満たされないとばかりに舌と唇を動かし、吸い付かせて。紅い血を啜りながら、その芳香と甘美により深く陶酔していく。
及川深風:腕の中で、跳ねるような動きを感じる。それを押さえつけながら、
及川深風:オーガズムと共に溢れ出るものを啜り、肌と肉をしゃぶりながら飲み干していく。
及川深風:溢れ出るものが留まることはなかったから、ずっと、ずっとそうしていた。
道明寺七華:「あ──」
道明寺七華:ずっと累積してきた疼きが、火照りが、快楽が、堰が切れたように一気に溢れ出す。
道明寺七華:視界が白く弾け、背を弓なりに逸らせて身を震わせ──絶頂する。
道明寺七華:「あ゛ぁああぁあっ♡うあ゛ぁっ♡♡ひ、ぐっ……! っあ、あぁああぁああっ…………♡♡」
道明寺七華:津波のような快楽に身体が跳ね、身を捩ろうとしても抑えつけられ、逃げ場のない波濤に狂いそうになる。
道明寺七華:秘所からは透明な液体が大量に溢れ出す。生まれて初めて潮を噴いて、だが本人はそれに気付く余裕も無い。
及川深風:「っ……あはっ……♡ ふふっ……♡」
及川深風:甲高く嬌声と、舌の上の血潮の味と、色んなものが入り混じった芳香と、ずっと触れ合ったままの体温と。
及川深風:その全てが甘美で、陶酔的で、いつまでもこれに浸っていたいと感じられて。
道明寺七華:「み、かぜく……♡ あぁっ……♡ やあぁああっ……♡」
道明寺七華:ただ必死に、幼子のように恋人へとしがみつく。
及川深風:ぎゅう、とこちらも強く抱き締める。腕は細い腰を、太腿は顔を挟むようにして。白い肌肉が擦れ合い、何もかもが蕩けていく。
及川深風:溢れ出るもの全てを受け止めながら、こちらへとしがみついていた手脚の力が、少しずつ弱まっていくのを感じて。
及川深風:「……あはっ」
及川深風:「壊れちゃった……♡」
及川深風:どちらのことともつかないまま、そう口にした。



GM:シーンを終了します。



【Cycle1/及川深風】

GM:では21時になりましたので再開していきましょう
GM:次は及川さんの手番、ドラマシーンに成るかな
及川深風:はーい 道明寺さんに出てもらいます
道明寺七華:出ます
GM:シーン表は大丈夫そうだね。
及川深風:ひとりで閉じこもって研究してるとこに入ってくる感じで
GM:了解しました。では描写はお願いしていいのかな。判定は描写のあとで平気?
及川深風:たぶん途中でやるかな
及川深風:描写大丈夫です
GM:ではお願いします!



及川深風:道明寺七華が「妖魔の遺骨」と共に部屋に閉じこもり、研究を始めてから数時間。
及川深風:こんこんこん、と部屋をノックする音がする。誰かとは問うまでもないだろう。
及川深風:「せんぱーい、入っていいですか?」
道明寺七華:僅かな間があり、「ああ、いいよ」と声が返ってくる。
道明寺七華:部屋の中央、研究台の上には『妖魔の遺骨』が固定され、様々な機器で分析されている最中のようだ。幾つものモニタで今も各種数値が動いているのが分かる。
及川深風:「どうです?なにか分かりました?」
及川深風:丈の短い夏用のルームウェアに着替えている。小さなお盆に乗せていたコーヒーの入ったマグカップを、おもむろに君の前に差し出す。
道明寺七華:束の間その顔を垣間見て、「……ありがとう」カップを受け取り、モニタへと視線を移す。
道明寺七華:「……ん、まあね。半分くらいは」
及川深風:「あら、もうそんなに」
及川深風:「そのペースなら、長い滞在にもならなさそうですかねえ」
道明寺七華:「どうだろうね。何事も、物事というのは半分からが長いから……」
及川深風:「お夕飯、大体できましたから。食べたくなったら言ってくださいね」
道明寺七華:「うん。ありがと」僅かに普段よりそっけない口調。
及川深風:「私、何かお手伝いしましょうか?」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:視線が動いて、その肢体に向く。足元から顔まで上っていき、目が合う。
及川深風:「な……なんですか」
道明寺七華:「……あ、ああ……いや、大丈夫だよ」かぶりを振って
道明寺七華:「君は十分力になってくれているとも。助かっているよ」
及川深風:「大丈夫って……明らかおかしいですけど」
及川深風:「思うんですけど……たぶん七華先輩って、ご自分で思ってるよりも顔に出るの隠せてないタイプですよ」
道明寺七華:「な……何だとぅ……」怯んだような顔。
道明寺七華:「そんなことはない!本当に大丈夫だとも!」
道明寺七華:「さ……さあ!集中したいんだ!わ……悪いがそろそろ出て行ってくれるかい?」
道明寺七華:何かに焦ったような様子で、普段なら決して言わないようなことを口にする。
及川深風:「……」じとりとした眼差しで道明寺さんを見て。次いで、傍らの研究台の上に置かれているものに視線をやり。
及川深風:「もしかして、その遺骨の影響ですか?」
道明寺七華:「な……何?」たじろいで
道明寺七華:「その遺骨がどうしたというのだね」
道明寺七華:「深風くん!骨は噛んだりしないよ!」
及川深風:「……」らしくもないとぼけ方に、溜息をついて。
及川深風:「強大な力を持つ妖魔の遺体が、死後もなお周囲に干渉するという話は、聞いたことがあります」
及川深風:「私とて、近しい血が流れていますから。そういう気配くらいは感じ取れるんですよ」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:君の瞳をじっと見つめるその顔に、汗が滲む。焦りからか、別の理由からか、頬は紅潮し、呼吸は浅くなっていく。
道明寺七華:「き……君の気のせいじゃないのかい」
及川深風:「そうでしょうか」
及川深風:「Dr.斜歯は……貴方一人ではなく、私を含めた二人に任務を与えました」
及川深風:「彼も、この遺骨に人を狂わせる力があることを予想していたんじゃないですか」
及川深風:「だから、一人がおかしくなっても、正気でいられる片方が助けられるように……」
及川深風:言葉を切り、その視線をじいと見て。
道明寺七華:僅かに開かれた、薄桃色の唇がわななく。何かに怯えるように瞬きをして。
道明寺七華:「……そうだとしても……」
道明寺七華:「……き、君に迷惑を掛けたくないんだ」
道明寺七華:「い、いいから……出て行ってくれないか。今は少し……一人にしてくれないかな」
及川深風:「……当たってるって言ってるに等しいですよ、それ」
及川深風:「どうして、話してくれないんですか」
及川深風:「貴方の身に何かあったのなら、力になってあげたいのに」
及川深風:「貴方にかけられる迷惑なら、どれだけだって喜んで受け入れるのに」
道明寺七華:「……」ぐっと堪えるように俯き、荒い呼吸を吐く。
道明寺七華:「僕が……嫌なんだ」
道明寺七華:「君は何も悪くない。僕自身の問題なんだ」
及川深風:「貴方自身の問題なら、尚更です」
及川深風:「貴方だって、私の血の問題に向き合ってる。それと同じ事をするだけですよ」
道明寺七華:「……」
及川深風:俯く少女に一歩、また一歩と近寄って。
及川深風:「……それでも、ダメだって言うんですか」
道明寺七華:見るからに困窮したように、乱暴に髪を掻き、掌で顔を覆う。
道明寺七華:「……言えば……出て行ってくれるかい」
及川深風:「…………」
及川深風:「内容によります」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:まだ何か言おうとするが、押し問答になるだけだと理解して。
道明寺七華:観念したように息を吐く。深風に顔向けできないと言わんばかりに、俯き表情を隠したまま、弱々しく声を発する。
道明寺七華:「……君が……」
道明寺七華:「……君が欲しくて、堪らないんだ」
及川深風:「……それって」
及川深風:彼女の態度から、そうなのだろうなとは思っていたが。それにしても。
及川深風:「別に、そういう欲求なら普通に付き合ってあげますけど。恋人として」
及川深風:「それで解決する話じゃないんですか?」
及川深風:どこか深刻な様子に、いつものようにからかうことも控えて訊ねる。
道明寺七華:「……違うんだよ」
道明寺七華:「どんな時も、そのことばかり考えてしまうんだ……四六時中、ずっと」
道明寺七華:「離れている時は、特に。自分でも抑えが効かないくらい……」
道明寺七華:「それに……」
及川深風:だったら、傍にいたほうがいいんじゃ……と口にしかけて、続く言葉を待つ。
道明寺七華:「……こうして君と話している時だって。君の言葉も殆ど上滑りしていくようで」
道明寺七華:「頭の中では……ずっといやらしいことばかり考えているんだ」
道明寺七華:泣きそうな声で言う。
及川深風:「…………」
道明寺七華:「満たされなくて、渇いて……君のことばかり考えてしまう。でも、一人じゃどうにも出来なくて……」
道明寺七華:「……嫌なんだよ、もう」
道明寺七華:「忍法とか、神器とか、妖魔とか……」
道明寺七華:「そんなもので、人の心をどうにかしようなんて……そういうのは、もう嫌なんだ」
及川深風:「……分かりました」
及川深風:おもむろに、研究台の上に置かれた遺骨に手を伸ばそうとする。
道明寺七華:「ッ……」
道明寺七華:咄嗟にその手を掴む。
道明寺七華:動いた拍子に、真っ赤に泣き濡れた表情が露わになって、目から雫が零れた。
道明寺七華:「……何をするつもりだい」
及川深風:「……言いましたよね」
及川深風:「私は、忍務よりも恋人の身の安全を優先するって」
及川深風:「人の心をどうにかする神器だなんて、全く厭わしい。私も、同じ気持ちです」
及川深風:「貴方の本心から出た欲望なら、いくらでも慰めに力を貸しますけど……」
及川深風:「こんなものに、私達の愛に介入して欲しくない」
道明寺七華:「……駄目だ」
及川深風:「何故ですか」
道明寺七華:「言ったろう。この仕事は、君の今後の為にも失敗できない」
道明寺七華:「ただ、僕が耐えればいいだけだ。それだけなんだから」
道明寺七華:「……いずれは解析して、こんな呪いもどうにかしてみせる……。それまで我慢すればいいだけだ」
道明寺七華:そう口にした表情は、憔悴しきっていた。殆ど限界が近いことが伺えるような。
及川深風:「……だから、『僕の問題だ』って言うんですか」
道明寺七華:「……」
及川深風:「いいえ、ダメです。すぐにこの遺骨から離れてください」
及川深風:「誰かが調べなくちゃいけないって言うなら、私がやります」
道明寺七華:「そんなの……無理に決まっているじゃないか」
道明寺七華:「それに、もしそれで君も同じ状態になってしまったら……それこそ、僕は自分が許せない」
及川深風:「頭がえっちなことしか考えられなくなってる人よりは無理じゃないと思います」
道明寺七華:「っ……君ねえ……!」
及川深風:「……それは、私も同じです。このまま見過ごしたら後悔する」
及川深風:断固とした口調。
道明寺七華:真っ赤な顔、熱い息を吐いて睨み付ける。
道明寺七華:「本当に……勘弁してくれないかな……!」
道明寺七華:「こうして話してるだけで、頭がおかしくなりそうなんだよ……!」
道明寺七華:「せめてもう少し離れてくれないか!やめてくれないか!いい匂いさせるの!」
及川深風:「なっ……なんですかそれ。そっちが鼻で息するの止めればいいんじゃないですか?」
及川深風:「それに。確かに、知識だけなら私が先輩に及ぶはずもありませんが……」
及川深風:人差し指を器用に動かし、爪を使って指先を切る。零れ出た血が、遺骨に纏わりつく。
及川深風:「先輩にはできない調べ方だって、私にはあるんです」
道明寺七華:「……それは……」

及川深風:という感じで、【呪術】で【封の秘密】を調べたいです。
GM:問題ないでしょう。判定をどうぞ
及川深風:2D6>=5 (判定:呪術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[3,4] → 7 → 成功

GM:では成功!
GM:公開情報になりますね。

妖魔の遺骨、封の【秘密】

妖魔の遺骨は力を与える代わりに持ち主の欲望を増幅させる呪いの品だ。
元々の妖魔は、人々の欲望を膨れ上がらせることで人を意のままに操っていた。
妖魔が死んだ後もこの遺骨には力の残滓が残っており、
持ち主は妖魔の力の一部を得る代わりに、満ちることのない支配欲と情欲を抱くことになる。

遺骨の力を引き出す適合者となった者は、体の何処かに花形の呪印が浮かび上がる。

持ち主を遺骨の呪縛から開放するには、強い思いによって遺骨との精神的繋がりを断つ必要がある。

このプライズは通常の戦果で奪うことはできない。
プライズの持ち主に愛情の【感情】を抱いているPCがクライマックス戦闘で勝利し、
任意の特技で判定を行い、成功することで、このプライズを破壊することができる。
(戦果は通常通り獲得できる。)

また、この秘密を知った、遺骨の持ち主に【愛情】を結んでいるPCは、
生命力を1点消費することで、1シナリオに1回だけ「絶対成功」の奥義を使用できる。


GM:こんな感じの秘密になります
及川深風:ふんふむ
及川深風:完全成功かな?
GM:あっ完全成功です
及川深風:はあい
道明寺七華:なるほどねえ
及川深風:開けてなかったら対処法わからなかった なるほどね
及川深風:じゃあロールに戻ります

及川深風:「……やっぱり」血を媒介した接続によって、遺骨の性質を読み取り、呟く。
及川深風:「この遺骨の呪縛は、一人じゃ解けないようになってる」
道明寺七華:「……」ふー、ふー、と息を吐きながら「……そのようだね」
及川深風:「……もう無理だって言うなら、先輩は寝ててください」
及川深風:「後は、私が何とかしますから」
道明寺七華:「だから、駄目だと言っているだろう……!」
道明寺七華:必死に否定するが、どこまでが自分の意思で、どこからが遺骨の影響を受けてのものなのかは分からない。
道明寺七華:「とにかく……あ゛あああ、もおおぉ~~……!」
道明寺七華:ただ話しているだけで身体が火照り、切ない疼きが止められない。
道明寺七華:思考と意識はどろどろに溶解するかのように朦朧としつつあり、触れてすらいないのに、ショーツは既にぐしょぐしょに濡れそぼっていた。
道明寺七華:「いいから出て行ってくれよ……!くそっ……!かわいすぎるんだよ君!!」
及川深風:「いーえ、出て行くのはそちらですっ! 冷たいシャワーでも浴びてその茹だった頭を冷やしてきてくださいっ」
及川深風:痺れを切らしたように、強引に手を引いて立たせ、部屋の外へと連れ出そうとする。
道明寺七華:「うぁっ……!」
道明寺七華:手に触れられただけで、びくん!と身体を跳ねさせ、悲鳴のような声を上げる。
道明寺七華:「触んないでよぉぉ……!」
及川深風:「なっ……なんですかそんな、人を痴漢みたいに! えっちなのはそっちのくせに!」
道明寺七華:「え……えっちになってるって分かってるくせに触ってくる深風くんが悪いんだろ!」
及川深風:「言っても言う事きかない先輩が悪いんでしょう!」
道明寺七華:「大体……くっ……そもそも君がえっちだからこんなことになってるんじゃないかぁ……!」
及川深風:「そもそもじゃないですよ!? そもそもは遺骨でしょ!」
道明寺七華:「深風くんが全身余すことなく可愛くてエッチだからこうなってるんだろ!」
及川深風:「遺骨がなかったらこうなってません! そんな因果関係の判断もつかないくらい頭ピンクに染まっちゃってるんですか!?」
道明寺七華:「違うもん!海の時点で半分くらいこうだったし!」
道明寺七華:「初めてだったのにあんな……ひどすぎるよ!」
及川深風:「なっ……なんでですか! 何が不満なんですか!?」
及川深風:「先輩だってどう見ても気持ちよくなってたじゃないですか!あれで満足してないって言うんですか!?」
道明寺七華:「気持ちよかったけど!限度ってものがあるだろ!気持ちよくしすぎだよ!」
道明寺七華:「あんなことされたらエッチなことしか考えられなくなって当然だって言ってるんだよ!」
及川深風:「な……なんですか!?じゃあ途中でやめれば良かったって言うんですか!?」
及川深風:「自分だってさんざん求めてきたくせに!私がやめようかって言ってももっとねだってきたくせに!」
道明寺七華:「そうだけど!そうじゃない!」
道明寺七華:「深風くんがえっちすぎるって認めるべきって言ってるんだよ!!」
及川深風:「認め……はあ!? それを認めたからって何かが解決するんですか!?いや認めませんけど!」
道明寺七華:「いいや!君がかわいすぎるのが悪いから!」
道明寺七華:「だから僕は悪くないし!研究も続けるから!早く出て行ってくれよ!」
及川深風:「悪くないです! 先輩のくせにぜんぜん建設的でも理性的でもないこと言って!」
及川深風:「これ以上バカになる前に遺骨から離れろって言ってるんですよ!」
道明寺七華:「はっ……はぁぁ……!?バカじゃないし!天才だぞ!!」
道明寺七華:「それ以上喋るのもやめてよ!声もかわいいんだよ!えっちすぎだって……!」
道明寺七華:耳を塞ぎ、床に地団太を踏みながら抗議する。
及川深風:「その台詞がもうバカっぽいんですってば……!ちょっと!ちゃんと聞いてます!?」
道明寺七華:「もういい……最後の手段だ……これだけは使いたくなかったが……」
道明寺七華:「……行け!深風くん追い出すくん1号!」
深風くん追い出すくん1号:「ビガガ……」
及川深風:「は……はあああ!? 遺骨の研究サボってこんなもん作ってたんですか!?」
深風くん追い出すくん1号:巨大なやわらかクッション搭載のロボが有無を言わさず深風くんを包み込み、部屋の外まで運搬していく。
及川深風:「ちょっ……こいつ!無駄に素早いし力も強い……!」
及川深風:ふわふわのクッションに丸め込まれながら、その声が遠のいていく。
道明寺七華:「はぁ……はぁ……」
道明寺七華:「うぅ~っ……」
道明寺七華:情けない声を漏らしながら、耐えるように机を叩く。
道明寺七華:「シャワー浴びなきゃ……」
道明寺七華:スカートの下がどろどろになっているのを感じながら、涙目で呟いた。



GM:シーンを終了します。次のシーンに移りましょう。



【Cycle2/道明寺七華】

GM:1サイクル目が終わり、2サイクル目に入ります。
GM:道明寺さん及川さんどちらから先にやりますか?
道明寺七華:やりたいです
及川深風:大丈夫!
GM:では道明寺さんの手番からですね。
GM:シーン表はいいかな?
道明寺七華:大丈夫です
道明寺七華:先に判定するぜ!深風くんの恥ずかしい秘密を……そうだな
道明寺七華:《絡繰術》で。僕の眼からは逃れられないぞ
及川深風:ひええ~
GM:問題ないでしょう。判定どうぞ
道明寺七華:2D6>=5 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

道明寺七華:あぶな~
GM:ここ道明寺さんの家だしね
GM:では恥ずかしい秘密を公開してもらおう
及川深風:後輩のプライベートを覗き見るなんて恥ずかしくないんですか
及川深風:あ、私が張るのかな
GM:私が貼るより及川さんが貼ったほうがエッチじゃないですか?
道明寺七華:貼りたまえ
及川深風:別にえっちな秘密じゃないが……
及川深風:はります

PC2の【恥ずかしい秘密】
任意の恥ずかしい秘密。
→自由の身になってから始めたスマホゲームに出てくる道明寺さんにどことなくよく似たキャラ(ファンタジーバトルアイドルスマホゲーム「ディーヴァ・クロニクル」に登場する奔放陽気で自信家な金髪ツインテ白衣天才学生眼鏡僕っ娘少女キャラ、ナナリー・キャペルちゃん)にちょっと入れ込んでいる。いやあくまで暇潰しに触っているだけなので課金だけはしないぞ……と思っていたが、先月水着衣装欲しさに1500円ほど入れてしまった。(引けなかった)

これを知られている場合、あなたの行なう回避判定と奥義破り判定は-1の修正を受ける。


道明寺七華:かわいすぎるだろ
及川深風:知られてしまった はずかしい
GM:ではこれを踏まえて
GM:描写をしてもらっていいかな
道明寺七華:はーい



道明寺七華:いかに任務中であろうと、二人の間に何があろうと、日課である深風の身体への検査を欠かすわけにはいかない。
道明寺七華:術式の調整は微妙なバランスで成り立っているもので、前回からどんな変化があったかつぶさにチェックしなければならないからだ。
道明寺七華:君が部屋を訪れると、七華は既に準備を整え、白衣を着込んで手術台の横に座っていた。
道明寺七華:「……ん」顔を上げる。
及川深風:「いや……あの」いつもと変わりない様子に、かえって戸惑って。
及川深風:「状況が状況です。無理にしなくていいですから」
及川深風:元々、そう伝えるつもりで部屋を訪れたのだが。
道明寺七華:「何を言ってるんだい」
道明寺七華:「必要なことだ。別に無理もしてないよ」
道明寺七華:言葉の通り、意外と冷静そうに見える。
道明寺七華:「さ、乗って」手術台を軽く叩く。
及川深風:「……あれだけ近づくなって喚いてたくせに」ぽつりと呟いて、その眼をじいと見る。
及川深風:「本当に……大丈夫、なんですか?」
及川深風:それでもなお訝しむような視線。
道明寺七華:じっとその眼を見返す。「心配なら、協力してほしいな」
道明寺七華:「その分早く済む。違うかい?」
及川深風:あるいはこの人なら、自分の身に及ぶ影響への対処を既に済ませたのかもしれないが。
及川深風:……ともあれ、今日は以前よりもずっと冷静そうではある。
及川深風:「……。分かりました」
及川深風:静かに頷いて、寝台に背を付け寝転ぶ。
及川深風:「服、脱ぎますね」
道明寺七華:備え付けられたライトが少し眩しい。逆光の中で七華が頷く。
及川深風:いつものように、ゆっくりとシャツを捲り上げて白い肌を晒す。
道明寺七華:容器から透明なジェルのようなものを両手に出し、掌でこねるように広げていく。
道明寺七華:「少し冷たいかも」
道明寺七華:寝台の上に横たわるその身体に、ぬるりとした感触が触れる。
及川深風:「……ん。平気です」
及川深風:ひんやりとした温度に僅かに肩を震わせるが、表情に変化はない。
道明寺七華:ローションのようなぬるぬるした粘性の感触と、滑らかな掌の感触、その温度。
及川深風:「ところで、この塗り薬は……どういう?」
道明寺七華:「うん」
道明寺七華:臍の上あたりから、ジェルを塗り込むように肌の上を掌が滑っていく。
及川深風:「っ……」その手付きに、ぞわりとした感覚を覚えて奥歯を噛む。
道明寺七華:僅かに浮いた肋骨から、肩口、首筋、鎖骨……
道明寺七華:その形状と起伏に、ジェルで摩擦の少なくなった掌が吸い付くように触れ、ゆっくりと動いていく。
及川深風:「いや……あの」
及川深風:「いつも、こんなことしてましたっけ……?」
道明寺七華:無言。
道明寺七華:片手を取って、皮膚の薄い敏感な脇の下にまで念入りに塗り込む。二の腕、肘まで下り、指の先まで。
道明寺七華:くちゅくちゅと音を立てて指を絡ませ、握り込み、一本一本、丁寧に薬剤を行き渡らせていく。
及川深風:「あ、っ……」くすぐったさに声を漏らす。
及川深風:何か不穏な気配を感じて道明寺の顔を見上げるが、読み取れない。だが、この手付きはどうも……。
道明寺七華:そうしている間に、君は異変に気付く。
道明寺七華:七華の手に触れられた場所──正確には薬を塗り込まれた場所が、徐々に熱を帯びていく。
及川深風:「あ、っ……ちょっと、これ……っ!?」
及川深風:疼くような感覚に、今度ははっきりと声を上げる。「ねえ。何を塗ってるんですか、先輩……!?」
道明寺七華:感覚が鋭敏になり、内側から疼くような。触れる空気すら感じ取れるかのような。
道明寺七華:じんわりとした甘い熱が、皮膚から肉、骨や臓腑までも染み込んでいくかのような感覚。
道明寺七華:「君は薬剤の類に耐性があるからね。苦労したよ」
道明寺七華:首筋から顎下を、つぅ、と指先で撫でる。それだけで電流が流れるかのような甘い刺戟が走る。
及川深風:「ひゃ、っ……ちょっと、触るのやめて……っ」
道明寺七華:「君の体質に合わせて調整したんだ。君の血液にだけ反応するように……」
道明寺七華:かちゃん、と小さな金属音。
道明寺七華:君の手首が、手術台に手錠で繋がれている。
及川深風:「っ、これ……!」
及川深風:「なんで、おかしいですよ、こんな……っ」
及川深風:逃れようと手脚を動かすが、ガチャガチャと金属音が響くばかり。
道明寺七華:「普通の人間なら、これだけの量を投与されたら狂ってしまうかもしれないけど……」
道明寺七華:「まあ、深風くんなら大丈夫だよ」
道明寺七華:「暴れられると困るからね。悪いけれど」
及川深風:「おかしい……先輩、やっぱりおかしいですよ……っ」
及川深風:「なんで、どうしてこんなこと……!?」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:眼鏡を外し、君に目を向ける。
道明寺七華:紅玉のようなその瞳は、明らかな情欲の色に染まっていた。
道明寺七華:「何でって……」
道明寺七華:「必要だからだよ」
及川深風:「っ……ばか!したいのなら、したいって言えばいいのに……!」
及川深風:「こんな、騙し討ちみたいなことしなくたって……っ」
道明寺七華:深風の胸元に手を伸ばし、ブラのホックを外す。
道明寺七華:「君の全部を知りたいんだ。何もかも……奥の奥まで」
道明寺七華:「その為には、見たことのない顔も見せて貰わなくちゃいけない」
及川深風:「は……はあ? いったい、何を言って……」
道明寺七華:掌を胸元に滑らせ、柔らかな膨らみに触れる。ぬるりとした触感。湿った音が響く。
及川深風:「ひ、ぁっ……♡」
及川深風:びく、と大きく上半身が鼓動するように跳ねる。漏れる声を抑えようと唇を噛む。
道明寺七華:円を描くように双丘に媚薬を行き渡らせながらも、まるで焦らすかのように、敏感なその先端にだけは触れようとしない。
道明寺七華:君の顔をじぃっと見つめながら、触れる度に形を変えるその膨らみに、掌と五指を沈み込ませる。
及川深風:「ふぁ、やあっ……♡ やめて、これ、やだっ……♡」
及川深風:忍びを基準としても、及川はこの手の事に比較的我慢強い方ではある。
及川深風:しかし、常よりも遥かに高まった皮膚感覚を通して伝わる刺激は、いともたやすくその声色を上ずらせた。
道明寺七華:「もう、そんな可愛い声が出ちゃうんだ」
道明寺七華:くすりと笑む。熱に浮かされたような表情。
及川深風:「じ、自分がやったくせにぃ……!」
道明寺七華:「だって……まだまだ、これからだよ?」
道明寺七華:目の前で見せつけるかのように、容器から大量のジェルを取り出し、掌に広げる。
及川深風:きっと睨みつけるような視線を向けていたが、その言葉に僅かに怯えの色が射す。
道明寺七華:ねばついた、糸を引く透明なジェルが、七華の指の間でぬらぬらと光っている。
及川深風:「や……やめましょうよ、こんなの。先輩らしくもない……」
道明寺七華:「怖いかい?深風くん」
道明寺七華:「遺骨のせいだって思ってる?」
及川深風:「だ……だって」
及川深風:「どうかしてますよ……恋人に嘘を吐いて、こんな風に縛り付けて……」
及川深風:「今の先輩は、おかしいです……」
道明寺七華:「おかしくないよ」
道明寺七華:「あんなの、ただの切っ掛け」
道明寺七華:「僕はずっと……君をこうしたいって思ってたよ」
及川深風:「う……嘘だっ」
及川深風:「嘘です、そんなの……だって、先輩は」
及川深風:「優しくて、思いやりがあって……危険も省みず、私のこと、自由にしてくれた人で」
及川深風:「だから、こんな……無理矢理、襲うようなことなんて……っ」
及川深風:目尻に涙を浮かべながら、子供が駄々を捏ねるように吐き出す。
道明寺七華:「嘘じゃないよ」
道明寺七華:ゆっくりと両の掌を伸ばし、その先端ごと、包み込むように双丘に触れる。
及川深風:「ひぅっ」
道明寺七華:大量のジェルが──媚薬が、直接桜色の突起へと触れ、その内へと浸透していく。
道明寺七華:先端ごと押し潰し、転がすように掌を動かし、にゅるにゅると湿った音を立てながら、甘い毒を刷り込んでいく。
及川深風:「ひゃ、ぁ、うぅっ……♡」粘ついた音に混じって嬌声が漏れる。歯を食いしばり、身を捩るようにして動こうとするが、両手は寝台に縛られたままだ。
道明寺七華:「僕はずっと、君を僕のものにしたかった……」
道明寺七華:「綺麗で可愛い君を、僕だけのものにしたかった。君がどんな顔をするのか、隅の隅まで知りたかった」
及川深風:「はぁ、うっ……♡ そんな、の……っ"♡」
及川深風:ひどく乱れた息を吐き、唾液と涙に顔を汚しながら、頬を紅潮させている。
道明寺七華:人差し指を寝かせるようにして、指の側面で蕾に触れる。
道明寺七華:前後に動かし、転がすかのように刺激する。じれったい刺激が、媚薬の浸透した胸に蓄積していく。
及川深風:「こんな、こと……しなくたってっ……♡」
及川深風:「わた、し……せんぱい、のっ……ひぁっ♡」
道明寺七華:「僕はね、深風くん。嫉妬してたんだよ」
道明寺七華:「これまで君と身体を重ねてきた、名前も知らない誰かに」
及川深風:「っ……それ、はっ……」
及川深風:弁明のために唇を開こうとするが、淫らな悲鳴に掻き消える。
道明寺七華:すっかり固さを帯び、芯を持って立ち上がった先端を、二本の指で挟み込むようにして。しゅこしゅこと扱くように動かしては、指の股でぎゅうっと挟み込む。
道明寺七華:「だから、全部僕で上書きしたかった……」
及川深風:「はっ……あぁ……っ♡ だから、って……こんな、のっ……♡」
道明寺七華:指の先を立てるようにして、ぴんっ、と乳首を弾く。
道明寺七華:そのままかりかりと引っ掻くように、鋭敏になったそこを容赦なく刺戟していく。
及川深風:「く、ぅ……♡」
道明寺七華:「ふふっ……♡」
道明寺七華:「気持ちいいんだ、深風くん?」
及川深風:一手ごと、焦れったさに身悶えするような声をあげる。弄ばれたその小さな頂きが、鮮やかな桜色に染まっていく。
及川深風:「きもちいぃに……きまってる、でしょ……こんな、ぁ……っ♡」
道明寺七華:「胸、弱いのかな……」
道明寺七華:「前の時、触らせなかったもんね。感じすぎちゃうから?」
道明寺七華:間断なく責め立てながら、甘い声で囁く。
及川深風:「ふ、ぁ……♡ そんな、わけじゃ……っ♡」
道明寺七華:ぐりぐりと指先で押し潰すかのような動き。普通なら痛みを覚えるほどの強さだが、媚薬の浸透したその身体には、全て快感となって伝わってしまう。
道明寺七華:「えぇ……?本当かなぁ……」
道明寺七華:快楽に悶えるその表情を、至極楽しそうに見つめる。
及川深風:「あ、っ……やぁ……♡ やめて、っ……やだっ、こんな……っ"♡」
道明寺七華:「……大体さぁ、深風くん」
道明寺七華:「そんなに嫌なら、抵抗すればいいじゃないか」
及川深風:「は、ぁ……っ♡ じ、じぶんでしばっておいて、なにを……っ♡」
道明寺七華:「えぇー?」
道明寺七華:くすくす笑う。普段の朗らかなものからはかけ離れた、淫靡な表情。
道明寺七華:「だって……こんなチャチな手錠、君ならすぐにでも壊せるはずだよ?」
道明寺七華:「力だって……僕よりずぅっと強いんだからさ……」
道明寺七華:「本当に嫌なら、今すぐにでも押し退ければいいじゃないか」
及川深風:「はぁ……っ♡ そん、なっ……こと……♡」
及川深風:反論するような語気とともに、がちゃがちゃと両腕が音を立てるが。
及川深風:甘美な毒が周りきって弛緩したその手脚では、本来容易に対処できるはずの拘束さえも解けない。
道明寺七華:「そうしないってことは……」
道明寺七華:耳元に口を寄せ、囁く。
道明寺七華:「本当は、こうされたいってことだよね……♡」
及川深風:「……っ♡」
及川深風:ぞくりと背筋の内側から這い寄るような感覚に、うち痺れ、身を震わせる。
及川深風:そんなことは、と否定する声を上げたいのに。じわりと汗が吹き出て、力が抜けて、思考がまばらに散っていく。
道明寺七華:「もっと沢山、気持ちよくしてあげるからね……♡」
及川深風:「やぁ……♡ちがっ……♡」
及川深風:ただ二声、そう零すのが精一杯の反抗だった。
道明寺七華:「手も足も、お腹も背中も……おっぱいも、あそこも……♡」
道明寺七華:「ぜぇんぶどろどろにして、僕のものにしてあげる……♡」
道明寺七華:まだ幼いあどけなさの残る顔立ちで、ひどく淫猥な言葉を発し、君の頭を優しく撫でる。
及川深風:「~~~っ!」
及川深風:睨みつけるような眼差しとは対照的に、弛緩しきった手脚はこれから続く責めを受け入れるかのようにだらしなく伸び切っている。
道明寺七華:身を屈め、深風の胸、その先端に口付けをする。
道明寺七華:「あ、む……♡ちゅぷ……」
道明寺七華:そのまま口に含み、舌を這わせる。尖らせた舌先が、敏感なそこを何度も舐め回す。
及川深風:「ひゃうっ……♡ ん、んんんうっ……♡♡」
及川深風:脳を焼くような快感を、唇を噛んで声を抑えて堪えんとするが。くぐもった嬌声を隠すこともできない。
道明寺七華:柔らかな唇が包み込むように吸い付いて、先程までとは違う刺激を与え。もう片方の胸には指による責めが続けられ、どんどん感度を高めていく。
道明寺七華:そして、残った手は、深風の口元へと伸ばす。
道明寺七華:「ほら、深風くん……」
及川深風:「あ……え……っ」
道明寺七華:嬌声を発するその口に、七華の人差し指が入ってくる。
道明寺七華:舌を撫で、歯茎、歯列に触れて、その尖った犬歯に指の腹を押し付ける。
道明寺七華:「深風くんは、いい子だから……」
道明寺七華:「我慢、できるよね……♡」
及川深風:不意に名を呼ばれたことに、間の抜けた声を漏らすが。すぐにその口の中に、ぬるりと押し込まれるような感触があって。
及川深風:まだ媚薬を塗られていなかった敏感な口腔の粘膜を、爆ぜるような刺激が撫でる。
及川深風:「んんっ……♡ んんんんんんう"っ……♡♡」
及川深風:いやいやをするようにかぶりをふる──事もできない。ネジが外れたように目鼻から体液を零しながら、くぐもった声を震わせる。
及川深風:喰らうというよりも、快楽を逃がす先を求めしがみつくようにして、突き出された指先に尖った歯を突き立てる。
道明寺七華:「あはっ……♡」
道明寺七華:ぞくぞくと首筋から脳髄に伝わる悦楽に、身を震わせる。
道明寺七華:押し付けられた柔らかな指は、少し力を入れるとぷつりと傷付き。
道明寺七華:君の口内に、甘美な赤い血がとろりと溢れ出す。
道明寺七華:「悪い子だ……♡」
及川深風:「あ……あ、ぁ……♡」
及川深風:その芳香に、瞳をとろりと歪ませる。快楽に痺れきっていた脳髄に、別の欲望が染み渡っていく。
及川深風:「ぁ、んっ……じゅぷっ……じゅうう……っ♡」
及川深風:血に刻まれた欲望に身を任せ、差し出されるままに眼の前の血を啜る。媚薬もろともに飲み込む事も厭わずに。
及川深風:獣のようにしゃぶりついて、けたたましい水音を鳴らす。
道明寺七華:「……ふふっ……♡」
道明寺七華:その姿を目にして、愛おしげな、満足そうな笑みを見せる。
道明寺七華:「深風くん、赤ちゃんみたい……♡」
道明寺七華:本当の幼児にそうするように、髪を梳くように頭を撫でる。
及川深風:「うぅ……んぢゅっ……♡」
及川深風:嫌がるように首をよじるような動きを見せるが、貪欲に指先へと吸い付いた唇は離れない。
道明寺七華:「ふふっ……可愛い……♡」
道明寺七華:その反応や表情、動作のひとつひとつまでも目に焼き付けるかのようにうっとりと眺めて、甘い声で囁く。
道明寺七華:「ちゃんとイかせてあげるからね……♡」
及川深風:「ふぅっ……ううっ……♡」耳元に触れる吐息に、敏感に背筋をうち震わせる。熱い息が溢れるが、次の瞬間にはまた血を啜り始めている。
道明寺七華:七華の性経験は皆無に等しい。だがその生来の観察眼が、ひとつの動作ごとに深風の反応を精緻に読み取り、どうすれば感じるのか、どこが弱いのか、全てを読み取り見抜いていく。
道明寺七華:熟練のピアニストのようなしなやかな指捌きが、愛しい少女の身体を暴き立て、見る間に調律していく。
道明寺七華:かりっ……かりかりかりかりかり……♡
道明寺七華:敏感な胸の先端に爪を立て、その根元から何度も引っ掻き抉るかのように、容赦なく愛撫する。
及川深風:「ひゃうっ……♡ あ、やぁっ……ぁ♡」
及川深風:じゅぷじゅぷと啜る水音に混じって、かすれるような悲鳴が溢れる。
及川深風:燃え上がる血の本能に焼かれた脳は、既に与えられる快楽に抵抗する事をしない。
及川深風:ただ一心不乱に眼の前の餌にむしゃぶりつき、与えられる快楽に身を任せ、悶え、手脚を跳ねさせ、唸っている。
道明寺七華:「可愛いよ、深風くん……♡」
道明寺七華:愛撫を続けながら、吐息混じりに何度も囁く。
道明寺七華:「可愛い、可愛い……♡好きだよ、深風くん♡大好き……♡」
道明寺七華:媚薬の回り切った身体とは別に、精神に浸透する麻薬のように、愛の言葉を囁き続ける。
道明寺七華:そして、小さな金属音を奏で続ける手錠を外すことはしない。
道明寺七華:実際にはその拘束に何の意味も無かったとしても、そのせいで抵抗できないのだという免罪符が、彼女の心理的な障壁を払拭し、更に背徳と快感に浸らせると分かっているから。
及川深風:「ふぁっ、んんっ……♡ あは、ぁっ……♡」
及川深風:その言葉も、どこまで通じているかはっきりしない。虚ろに蕩けきった黄金色の眼差しが君を見上げる。
及川深風:ちゅぷ……と、粘ついた唾液が糸を引いて、その唇がにわかに人差し指から離れて。
及川深風:「もっと……もっとぉ……ください……♡」
及川深風:「あつくて、あかくて、どろっとしたの……のみた……ひぁぅ♡」
及川深風:懇願が、ひときわ強く爪弾かれた乳首への刺激で虚ろに消える。伸びた舌をしまうことも忘れたまま、快感にうち震わせる。
道明寺七華:「く、ふっ……♡」
道明寺七華:愛しい少女の痴態に、全身が震えるほどの喜悦が脳髄に這い上がってくる。
道明寺七華:「いいよ……♡いっぱいあげるね……♡」
道明寺七華:だらしなく開かれた唇にキスを落とし、伸びた舌を甘噛みする。
道明寺七華:「んぁ……♡ちゅ、ぷ……れろ……♡ん……ふふ……♡」
道明寺七華:舌を絡ませ、押し付け、密着させるような激しく深いキスを繰り返し、同時に両の手で深風の胸を愛撫する。
及川深風:「ん……んぅっ……じゅぷっ……♡ んちゅっ……ふ、ぁっ……♡」
及川深風:あるいは、舌の根を通して脳髄を直に痺れさせられるような感覚。視界が白くぼやけたかと思えば、乳首へと与えられる刺すような刺激がそれを呼び戻す。明滅する。
道明寺七華:蕩けきったようなその表情を見て、笑みを深める。慈愛に満ちた聖母にも似て、しかし今まさに耽っているその行為はあまりにも淫猥で。
道明寺七華:「深風くん、イきそう……?いいよ……♡」
道明寺七華:可愛らしい蕾を人差し指と中指で挟み込み、その先端を親指の腹でぐりぐりと円を描くように押し潰し、強い刺戟を与える。
道明寺七華:「ほら、深風くん……♡イっていいよ♡ほら、ほら……♡」
道明寺七華:追い込むかのように言葉を発し、絶頂へ導くように更に愛撫を激しくしていく。
及川深風:「ん、むっ……ぷぁ……あ♡」粘ついた糸を引いて、長く繋がっていた唇が離れる。それと同時、押し上げるような刺激の波が上半身を襲ってきて。
及川深風:「ひぁっ……♡ あ、ああああっ♡ や、ぁ、んんっ~~~♡」
及川深風:刺すような刺激に続いて、深く突き落とされるような浮遊感が身を襲う。手脚が跳ねて、視界がぐらついて、どちらが地面なのかもよくわからなくなってくる。
及川深風:ただ、その波に溺れることはこの上なく心地よく、幸福であるという事だけは理解できた。
道明寺七華:「あはっ──」
道明寺七華:だが、それで終わりではない。
道明寺七華:「もっとイっちゃえ……♡」
道明寺七華:絶頂と同時、噛みつくようにキスをする。
及川深風:「っ~~~~♡♡♡」
道明寺七華:舌を絡ませ、貪るように。呼吸すら出来ないような激しいキス。
道明寺七華:そして、鋭敏さの臨界を極めたその胸の先端を、ぎゅうううっ……♡と絞るかのように捻り上げる。
道明寺七華:絶頂を更に押し上げるかのように、容赦の無い快感を叩き込む。
及川深風:意識が深く跳ね上がり、かと思えば叩き落される。声にならない嬌声を上げながら、激しく金属音が鳴り響く。
及川深風:視界の奥に、真白い閃光がちらついたように見える。汗とも涙とも愛液ともつかないものが、ぬらりとした感覚と共に全身に纏わりついていて。
及川深風:普段なら嫌悪感さえ覚えたかもしれないその温度が、今は不思議と心地よく感じられる
道明寺七華:「あは……♡」
道明寺七華:絶頂した君の顔を覗き込み、蕩けたような幸福な笑みを浮かべる。
道明寺七華:「深風くん、こんな顔するんだぁ……♡」
及川深風:「ふーっ……♡ふぅーっ……♡」
及川深風:平時の何倍にも早まった鼓動に胸を上下させながら、悲しみというよりはただ生理的な刺激によって溢れた涙に濡れた眼差しを向ける。
道明寺七華:「深風くん、胸だけでイッちゃったね」
道明寺七華:「上手にイけたね♡えらいえらい……♡」
道明寺七華:半分は愛おしむように、もう半分は揶揄うように、慈愛と嗜虐の入り混じった笑みを見せ、君の頭をよしよしと撫でる。
及川深風:「あ……っ……」普段ならそのような扱いにもっと反抗心を隠さなかったはずだが、今はその箍もない。
及川深風:「ななか、しゃん……♡」
及川深風:蕩けきった脳髄に、柔らかな掌の感触が刻み込まれていく。ただ、愛おしそうに君の名を呟く。
道明寺七華:「可愛いよ、深風くん……♡」
道明寺七華:放心したような君の耳に、小さな金属音が届く。
道明寺七華:七華が君の手首の手錠を外して、目の前で揺らしている。
道明寺七華:「ほら、外したよ」
及川深風:「ふぇ……?」
及川深風:一瞬、何をされたのかもよく分かっていない様子で身の周りに目をやり。
及川深風:次の瞬間には、自由になった腕を君の方へと伸ばしてくる。
及川深風:「せんぱい、すきっ……♡ えへへぇ……」
及川深風:その背へと腕を回し、自分の元へと抱き寄せようと。
道明寺七華:「わ……。……ふふ」
道明寺七華:抱き返して、目を細めた微笑を浮かべて深風を見る。
道明寺七華:「嫌だったんじゃないの?深風くん」
道明寺七華:「ほら、今なら逃げられるよ?」
及川深風:「えへぇ……? やじゃないです……♡」
及川深風:酔ったように呂律の回りきらない声とともに、ぎゅうと君を抱きしめる。
及川深風:「もっと、もっとしましょうよぉ……♡」
及川深風:がり、と首筋の辺りに鈍い痛みが走る。君の温度と、白い肌の内に流れるものを求めて、再びむしゃぶりつく。
道明寺七華:「う、く……、ふ、ふっ……♡」
道明寺七華:痛みに一瞬顔を歪めて、
道明寺七華:「やっぱりエッチな子じゃないか、深風くん……♡」
道明寺七華:そう言った瞳も、煮え立つような情欲の色を湛えていた。
道明寺七華:手術台から深風を抱え上げ、すぐ傍の大きなベッドソファへと横たえる。
道明寺七華:「いいんだね……?」
道明寺七華:「ぐちゃぐちゃにしちゃうけど……♡」
及川深風:吸い付いた唇は離さないまま、眠気づいた赤子のようになすがまま運ばれていく。
及川深風:背に回していたその左手が、ゆっくりと撫でるように動いて胸に触れる。それが返答の代わりとなる。
道明寺七華:既に七華にも余裕など無かった。仰向けにした深風へと覆い被さるようにして。
道明寺七華:媚薬を容器から直接、深風の臍の下、下腹のあたりへと押し出す。
道明寺七華:にゅるにゅるとした冷たい感触が、腹の上へと広がっていく。
道明寺七華:そして、それを刷り込むように、伸ばした掌で腹を撫でていく。ゆっくりと円を描くように、丁寧に。
及川深風:「ふぁぁ……♡ ん、ぅ……っ♡ 」
及川深風:冷ややかな感触に身を捩る。今度は金属音はない。かわりに、縋り付くような抱擁にぎゅうと力が込められる。
道明寺七華:大量の媚薬が行き渡るのは、皮膚や肉だけではない。その内側の臓腑まで浸透し、性感の疼きを燃え立たせていく。
道明寺七華:そして、その場所にある臓器といえば、他でもない。
道明寺七華:「深風くん、わかる……?」
道明寺七華:七華の囁きと共に、その臓腑が──子宮が、狂おしいような熱を帯びて疼きはじめる。
及川深風:「っ……♡♡♡」
及川深風:下腹の奥のほうに、ぐつぐつと煮え立つような熱を感じる。くすぐったくも狂わしいその未知の感覚に目を白黒とさせる。
道明寺七華:「今から、深風くんのここ……」
道明寺七華:「めちゃくちゃにして、僕だけのものって刻み込むからね……♡」
道明寺七華:嫉妬と劣情、支配欲、愛情……様々なドロドロの感情が混ざった瞳で深風を見つめる。
及川深風:「あ、はっ……」
及川深風:「いいよ……ななかさんに、なら……♡」
及川深風:蕩けたような眼差しに込められた色は、愛情と期待。
道明寺七華:「っ……♡ ふ……」
道明寺七華:今すぐにでも乱暴に組み伏せ、相手のことなど何も考えず、思うまま欲情をぶつけたい衝動に駆られ、なんとか押し殺す。
道明寺七華:代わりにゆっくりと手を伸ばし、白い太腿へと触れる。
道明寺七華:ぬりゅり、と媚薬を塗り込みながら掌を這わせ、次第に上へと動いていく。
及川深風:「は、ぁっ……♡」ぞわぞわと這い上がる刺激に、かすれるような声を漏らす
道明寺七華:もう片方の手でスカートを剥ぎ取り、ショーツだけの姿を曝け出して。
道明寺七華:「……あはっ……♡」
道明寺七華:その下の光景を見て、嗜虐的な笑みを零す。
道明寺七華:「もうこんなにしてるんだ……♡」
及川深風:「あは、っ……♡せんぱいが、したくせにぃ……♡」
及川深風:ただ恍惚とした笑みを浮かべて、続きを期待するようにそう応じる。
道明寺七華:愛液でぐちょぐちょに濡れそぼって、最早用を成していないショーツを、糸を引きながらずり下ろす。
道明寺七華:外気に触れた秘所を目にして、熱っぽい息を吐く。
及川深風:衣服を脱がさせる時の僅かな刺激にも身を震わせ、何度も小刻みに切ない声を漏らす。
道明寺七華:するすると腿の内側まで掌を滑らせ、とうとう脚の付け根まで到達し。
道明寺七華:「行くよ……♡」
道明寺七華:にゅるり、と淫猥な水音を立て、媚薬で満ちた掌が、秘所を覆うように触れる。
及川深風:「ふぁ、あ♡ あぁっ……♡」
及川深風:緊張に硬直していた筋肉が、一斉にほどけて蕩けたような心地がして。甘い声と共に手脚を痙攣させる。
道明寺七華:媚薬を塗り込むように、掌を上下に滑らせる。指の曲げ方で微妙な凹凸を作り、秘芯から秘裂まで同時に撫でるように刺戟していく。
道明寺七華:ローションのような媚薬と、溢れ出した愛蜜が混ざり合いながら、ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を響かせる。
及川深風:「はぁぁっ♡……ふぅっ……ううぅ……♡」
及川深風:肌の裏側から這い上がってくる熱を逃がすように、熱っぽい吐息と嬌声を零す。それでも全く足りない。
及川深風:焦げ付き痺れるような快楽が纏わりついて、意識を絡め取られていく。
道明寺七華:「深風くん……♡」
道明寺七華:そうして触れているだけで、その表情を見ているだけで、快感と多幸感と自分まで達しそうになる。
道明寺七華:今も七華の秘所からは引っ切り無しに愛液が溢れ、太腿までも濡らしていた。
道明寺七華:指を別々に動かし、陰唇の縁をなぞるように撫でる。形を確かめるように指を這わせ、焦らすかのように触れていく。
道明寺七華:まだ中にもクリトリスにも触れず、その周囲をなぞるようにして、『この先』への期待と疼きを高めていく。
及川深風:「ふぁ……ああ……♡ あっ、うう"……っ♡」
及川深風:指先と喉が糸でつながっているかのように、爪弾かれるごと嬌声が漏れる。何度も身を捩っては、ひどく切なそうに君を見上げる。
道明寺七華:「深風くん、どうしたのかな?そんな顔して……♡」
道明寺七華:すり♡すり♡と指の腹で焦れったく入り口を撫であげながら、サディスティックな笑みを見せる。
道明寺七華:「どうしてほしいのか、ちゃんと言ってくれないと分からないなぁ……」
道明寺七華:以前の意趣返しのように、わざとらしく囁きかける。
及川深風:「はぁっ♡ うっ……♡ やぁっ……♡」
及川深風:羞恥も躊躇いも、とうに決壊している。ただ呂律の回らない舌先だけが差し障って。
道明寺七華:「ほら♡えっちな深風くんはどうしてほしいのかな……♡」
道明寺七華:「それとも、もうちゃんと喋るのもできなくなっちゃったのかな……♡」
及川深風:「……て……♡ して……しゃ……さわってぇ……♡」
及川深風:「あっ……♡ もっと、もっとおくまで……♡ いじって……♡」
及川深風:「とかして、ぐちゃぐちゃにして、いかせてぇ……♡」
道明寺七華:「……う~ん……?」
道明寺七華:これ見よがしに首を傾げて見せる。
道明寺七華:「どこをどうしてほしいって……?よく分からなかったなぁ……♡」
道明寺七華:「君の言う通り、えっちなことで頭がいっぱいの、ばかになっちゃったからなぁ……?」
道明寺七華:「もっと分かりやすく言ってくれないと、分からないなぁ……♡」
道明寺七華:目を細め、くすくすと笑いながら君に笑い掛ける。
及川深風:「うぅ"~~~っ♡」
及川深風:身の内で渦巻く焦れったさに、痺れを切らしたように手を伸ばして、その手首を掴んで。
及川深風:ひどく濡れそぼった自らの秘所に、指先を押し当てるように運ぶ。
及川深風:「ここ……♡ たくさん……触って、弄って……♡」
及川深風:「ぐちょぐちょにして、いかせてぇ……♡」
及川深風:ぎゅう、とその握る手に力が籠もって。道明寺さんの手を拙く自分で動かして、刺激を生み出そうとする。
道明寺七華:その様子に、ぞくぞくとした快楽が背筋を貫くのを感じながら。
道明寺七華:「いい子だね、深風くん……♡」
道明寺七華:ほんの少し指を動かす。指先が膣口に触れて、それだけでちゅぷ、と水音が響く。
及川深風:「ふぅぅ……っ♡」たったそれだけの動きが、自分で生み出す刺激とは比較にもならない。狂おしそうに身を捩り、その腕を縋るように握り締める。
道明寺七華:「じゃあ、いっぱい弄って、穿って、ずぽずぽってして……」
道明寺七華:「壊してあげるね……♡」
及川深風:「っ……♡」期待に蕩けた眼差しが、その声に僅かに頷いたように見えた。
道明寺七華:──じゅぶっ……♡
道明寺七華:白く、しなやかで、長い指が。
道明寺七華:狭い膣壁を一息に掻き分け、一気に最奥へと挿入される。
及川深風:「~~~っ♡」
及川深風:一気に奥へと突きこまれた遠慮もないひと挿しに、声にならない吐息を零す。遅れて、かすれるような嬌声と共に身を捩らせる。
及川深風:よがるように手脚を跳ねさせながら、自らの動きで腰と下腹を動かしている。その指を受け入れ、飲み込み、自ら刺激を味わうように。
道明寺七華:無理やり蹂躙するかのような荒っぽい行為。だが今の完全に解れ切った状態ならば問題はないだろう。何より、これ以上は自分が耐えられそうになかった。
道明寺七華:「深風くんのなか、熱い……♡」
道明寺七華:締め付けるような肉壁の感触とその温度、脈動を感じながら、甘い声を零す。
道明寺七華:挿入したまま、指の関節だけをうねるように動かす。膣内で別の生き物が蠢いているかのように、狭い膣壁を解し、拡張し、なじませていく。
及川深風:「ふぁあっ……♡ああ……ああっ……♡ななか、さんっ……♡ んうぅ……っ♡」
及川深風:切ない嬌声に呼応するように、肉壺は貪欲に渦を巻いてその細い指先にぴとりと吸い付き、より深くへと飲み込んでいく。
及川深風:だが、いつか君がそうされた時のような、破ける膜や流れ出る血はない。
及川深風:それはつまり、彼女がその身深くまで他者を受け入れたのは、君が初めてではないということだ。
道明寺七華:分かっていたはずのことに、だが心の底で醜く昏い嫉妬心が鎌首を擡げるのを感じる。
道明寺七華:けれど、今はそれも情欲の薪にくべられる。彼女の全てを上書きし、自分を刻み込もうとするかのように、愛撫が激しさを増す。
道明寺七華:狭い膣内で、指がぐねりと折れ曲がる。ごつごつとした関節が肉壁に当たり、無理やり擦り上げる。
及川深風:「ん、っうう……♡ うぅうう♡ っ、ふぁああぁ……♡」
及川深風:激しく執拗に内側から撫で上げられるような感覚が、脊髄を通して身体を貫くようにして脳へと達する。くらくらと目眩がする。
及川深風:唾液とともに漏れ出てしまう嬌声が、言葉にならずとも、更なる刺激を求めて君の手を促す。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「僕のだ……」
道明寺七華:荒い呼吸、熱に浮かされた目。譫言のように呟く。
道明寺七華:小さな膣口を押し広げるように、二本目の指を挿入する。
及川深風:「っん……!?んぅぅうう"ぅ……♡」
及川深風:ひどく強引に押し広げられるような感覚が、脳を焼き焦がす。瑞々しい己の肉はしかし、器用にも形を変えてもう一つの支配者を呑み込み受け入れている。
道明寺七華:入り口の付近、浅い箇所を叩き、ほじくるように、じゅぷじゅぷと何度も出入りを繰り返す。
道明寺七華:「深風、くんは……」
道明寺七華:はぁ、はぁ、と息を零しながら、指を動かす。浅い部分を刺激していた二本目に次第に力を込め、穿孔するように奥へ、奥へと挿入していく。
道明寺七華:「深風くんは、僕のだ……」
道明寺七華:「僕だけの、もの……っ……!」
道明寺七華:苦しげな息を吐き、表情を歪ませる。瞳には涙が滲んでいた。
及川深風:「ん"っ……♡ ぅうううう……っ♡♡♡」
及川深風:自らの身体の奥深くへ、ねじ込み、喰らうように押し入るその指を。腕を。ぎゅうと放さないように、両の手で握りしめる。爆ぜるような快感に、何度も身を震わせて。
及川深風:その震えが、温度が、肌を通して伝わってくる。
道明寺七華:とうとう二本目、中指が伸び切り、最奥まで到達する。
道明寺七華:行き止まりの子宮口を指先が軽く撫でて、膣内で二本の指が身を捩るように動く。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:溢れた涙が一滴、頬を伝い落ちる。
道明寺七華:「誰にも……」
道明寺七華:「絶対、誰にも……渡さない……」
道明寺七華:ゆっくりと口を開く。艶やかな唇と、並んだ白い歯列、赤い舌が垣間見えて。
道明寺七華:がぷり、と。
道明寺七華:深風の柔らかな肩口へと喰らい付く。
及川深風:「はぁ、う……っ♡」
及川深風:ひどく鋭敏になっているその肌には、ただ噛みつくことすら甘美な刺激となる。
及川深風:「あ、は……っ♡ ななか、さん……っ♡」
及川深風:んじゅぷ、と粘着く音を立てて。こちらも重なるように道明寺さんの鎖骨をねぶり、噛み跡を付ける。
道明寺七華:彼女のように、吸血するわけではない。だからこそそれは、ただ痕を刻み込み、自らのものだとマーキングするためだけの行為。
道明寺七華:「ふーっ……♡ふぅ……っ……♡」
道明寺七華:荒い息を吐きながら、何度も歯を立てる。
道明寺七華:そして、膣内で指を動かす。真っ直ぐに伸ばしていたのを鉤状に折り曲げ、指先でぞりぞりと抉るかのように肉壁を鋭く擦り上げ始める。
及川深風:「んっ、うう……♡ うぅぅぅ♡ んむむ……っ♡」
及川深風:刻みつけられた刺激に悶え、震えるに応じて、その肌に噛みつく力が強くなる。身を迸る快楽を逃がそうとする筋肉の反射、その動きの全てを、その一点へと注いでいるかのような。
及川深風:じゅぷ、じゅぷとけたたましい水音が鳴る。自らの呼吸さえ覚束ない勢いで、貪り啜る。くぐもった嬌声は流れ出る血と溶け合って、深風の喉の奥へと流し込まれる。
道明寺七華:「ん、じゅ……♡はぁっ……♡ふ、ぁ……♡」
道明寺七華:密着した体勢、更には欲望のまま獣のように噛みつき合う体勢であっても、七華の目は深風の小さな変化を見逃さない。
道明寺七華:膣壁を擦り上げる度、特に声が上ずり、身が震える一点。秘すべき弱所を見つけ出す。
道明寺七華:「……ここ……感じるんでしょ……♡」
道明寺七華:ぐりぃっ……♡
道明寺七華:折り曲げられた指先が、肉壁の一点に隠されたGスポットを的確に刺激する。
道明寺七華:外からでは分からない最も弱い急所を、なめらかな指先が何度も引っ掻き、押し潰し、抉り、穿り返す。
及川深風:「ふ、あぁ……♡」
及川深風:脳へと繋がるスイッチを直に押されたように、身を折り曲げて悶える。その動きが、彼女の観察が正しかった事への証明ともなる。
及川深風:「は、やぁっ……♡ うぁぁ……♡ あぁっ♡ はぁんっ……♡」
及川深風:一手ごとに情けない悲鳴を上げ、がじりと歯を深く突き立てる。快楽に弛緩した顎で、唇を汚しながら血を啜る。
道明寺七華:手加減のないGスポットへの責めと同時、もう片方の手が、これまで触れてこなかった秘芯へと伸びている。
道明寺七華:お預けを喰らって焦れ、完全に敏感になったそこに、指先が触れる。
道明寺七華:五本の指を複雑に動かし、剥き出しのもうひとつの弱所を愛撫していく。
道明寺七華:撫で回し、押し潰し、挟み込み、捻り上げ……
道明寺七華:ひとつの刺激に慣れる前に、更なる刺激を間断なく与え続ける。
及川深風:「ふぅぁぁぁ……っ♡ あ、あ、ぁぁ♡ うぁぁ♡ やぁぁっ……♡」
及川深風:更なる刺激に、息を乱しながら身を捩り髪を振り乱す。脳を内側から焼き尽くされているみたいな感覚。
及川深風:壊れる。戻れなくなる。そんな確信だけがあって、だけど踏みとどまろうとは思えない。
及川深風:刺激に身を任せながら首を伸ばし、白い首筋へと再び唇をつける。あるいはその仕草は、自ら「この先」へと飛び込むような。
道明寺七華:互いの汗と愛液の入り混じった匂いで、くらくらする。既にソファベッドのカバーまでもがぐちょぐちょに濡れていた。
道明寺七華:内と外から強烈な快感を刻み続けながら、尚も手を止めようとしない。
道明寺七華:「深風くん……♡ 何回イッた……?」
及川深風:「はっ……ぁ……」ぬちゅ、と音を立てながら唇を離して。酩酊したような瞳を向ける。「んっ、うぅ……♡ わ、わかんない……♡」
道明寺七華:「あはっ……♡可愛い……♡」
道明寺七華:ちゅ、ちゅ、と啄むようなキスをして、それから目を細め、妖しい笑みを浮かべる。
道明寺七華:「もう一回……おっきなのイかせてあげるから……♡」
道明寺七華:「それで深風くんのこと、ぐちゃぐちゃに壊してあげるね……♡」
及川深風:「っ、う……♡」小さく、しかしはっきりと頷いて。もう一度君の肌に唇をつける。
道明寺七華:「いくよ……♡」
道明寺七華:耳元で囁いて、激しい愛撫を再開する。
道明寺七華:媚薬が浸透し、延々と愛撫され、幾度となく絶頂し。完全に鋭敏になりきった身体へと、容赦の無い快楽が突き刺さる。
道明寺七華:ぐちゅぐちゅと激しい水音を響かせながら、本当に壊れてしまうのではないかと思うような、無慈悲な責めが続く。
及川深風:「ひあぁぁ♡ あぁ……あはっ♡ ふぅっ……♡ んっ、ああぁ……♡」
及川深風:血と汗と唾液の混じり合ったものをねぶり、嚥下しながら、背筋の神経を焼き焦がすような快楽と熱に身を悶えさせる。何度も震え、意識が弾け飛びそうになるのを堪える。
及川深風:意識を手放したくないのは、ただ少しでも長くこの時間を味わっているために。
道明寺七華:淫核を苛め抜き、内壁とGスポットを何度も抉り。
道明寺七華:そして、伸ばした指が子宮口に届き、とんとんと何度も叩き、媚薬の染み渡った子宮に直接衝撃を響かせる。
道明寺七華:「深風くん、好き……♡好き……っ……♡」
及川深風:「はっ♡ あぁっ♡ ひぁあっ♡」
及川深風:とん、とん、とんと叩くリズムに合わせて淫らな声が出る。
道明寺七華:「愛してる……♡大好き……♡深風くん……♡」
道明寺七華:身体を摺り寄せ、全身で体温を分かち合いながら、甘い声で愛を囁く。
及川深風:「はぁっ……♡ あぁ、わっ……わたしも……♡」
及川深風:「すきです、あいしてます……♡ ななか、せんぱい……♡」
及川深風:度重なる快楽でずたずたになった喉から、掠れるような言葉が漏れる。熱と想いを伝えるように、より深く牙が突き立てられて沈む。
道明寺七華:「はぁっ……♡はぁあっ……♡あはっ……♡」
道明寺七華:痛みと快楽の狭間で、蕩けたような笑みを浮かべる。
道明寺七華:「イかせてあげるね、深風くん……♡数えてあげるから、一緒にイこ……♡」
及川深風:「ふっ……うぅぅぅ……♡」もう何度もイってるのに、と言いたげな眼差しを浮かべるが。それもすぐに蕩けて霞む。
道明寺七華:「……さー……ん……♡」
道明寺七華:自らの秘所を深風の太腿に押し付けるように、快感を貪る。ぐしょぐしょに濡れそぼったそこは、七華自身も紛れもなく快楽を得続けていたことを如実に示している。
道明寺七華:「はぁっ……♡ふ……♡うぁ……♡」
道明寺七華:嬌声を漏らし、快楽の逃げ場を求めるように、深風の肌にまた歯を立てる。
及川深風:「ひぁぁっ……♡ んっ、うぁぁ……っ♡」
及川深風:上半身を揺すり悶えると、突き立てられた歯がひっかくようになって甘い痺れをもたらしてくる。
道明寺七華:「……にー……ぃ……」
道明寺七華:激しい愛撫で白く泡立った愛液が秘所から溢れ出す。引っ切り無しに響き続ける卑猥な水音は、カウントダウンが進むにつれ、さらに激しさを増していく。
道明寺七華:片手で秘所を愛撫し、もう片方は乳房へと伸び、その先端を刺激する。
道明寺七華:全身余すことなく与えられ、高まっていく快楽と熱とが、これまで以上の、味わったことのないオーガズムを予感させる。
及川深風:「はっ……はぁっ……♡ あっ……♡」
及川深風:全身の昂りに応じて、ほぐされきっていた神経が緊張していく。本能的に、反射的に。この後に来る最後の波を耐えようとするみたいに。……そんなこと、できるはずもないのに。
道明寺七華:「……い……ち、ぃっ……♡」
道明寺七華:自らも限界が近い。上ずった甘い声が漏れる。
道明寺七華:愛撫は限界まで激しさを増し、あまりにも貪欲なそれは、最早傷付けんとするかのようだ。
道明寺七華:全ての感覚が臨界まで高められていく。二人の世界に、もはやお互い以外は何も無いかのように感じられる。
及川深風:息苦しいまでに捻じれた神経と熱の渦の中で、切なげに声を出す。
及川深風:「っふぁ……♡ な……ななか、さん……っ♡」
及川深風:唆すように、期待するように、求めるように、その名を呼ぶ。
道明寺七華:そして、最後の瞬間。
道明寺七華:カウントの代わり、耳元に顔を寄せ、囁く。
道明寺七華:「……深風……♡」
道明寺七華:「……イけ……♡」
及川深風:「っ~~~~~♡♡♡♡」
及川深風:ぶち、ぶち、と繋がっていた神経が一斉に千切れたような感覚があって。爆ぜるような熱が、全身を駆け巡る。
及川深風:もう戻らない。戻れない。ああ、これが壊れていくということなのかと、頭の片隅に生まれた思考すらも次の瞬間には蕩けて消えている。
道明寺七華:「……っ……♡♡ あ、ぅあ゛っ……♡ ~~~っ……♡♡」
道明寺七華:腕の中で愛する人が絶頂を迎えるのを感じて、自らもまた達する。
道明寺七華:身体をしならせ、強烈な快楽にがくがくと震える。ソプラノの嬌声を上げて、ただ深風をぎゅぅっと抱き締める。
及川深風:「はっ……はぁっ……♡ ふぅっ……♡ あぁぁ……♡」
及川深風:お互いを抱きしめ、求め合う。どこまでも原始的な、触れ合う肌を通した温もりと繋がりが
及川深風:天地不覚となった酩酊の中で、ただひとつ確かな安堵のよすがであった。
道明寺七華:浅い息を吐きながら、本能のままに深風を抱き寄せ、唇を重ねる。
道明寺七華:「ん……ちゅ……♡ ぷぁ……♡ はぁっ……はぁっ……♡ ちゅ……♡ ちゅ……♡」
道明寺七華:技術などない、ただ求め、舌を絡ませるだけのキスを何度も繰り返す。
及川深風:思考はなく、ただ情欲のままに絡め合う。媚薬とともにさまざまな体液の入り混じった甘美な芳香が、その鼻先をつく。
道明寺七華:「深風くん……♡好き……♡」
道明寺七華:先程まで色魔じみた淫らな責めを行っていたのに、今はあどけない少女のように君に身体を摺り寄せる。
及川深風:その背中を抱きしめ、返答に代えるように深く唇を重ねる。
及川深風:「んっ……♡ じゅぷっ……んちゅ……っ♡ ぷぁ……」
道明寺七華:「はぁっ……♡はー……♡ふふっ……♡深風くん……♡」
道明寺七華:深風の口との間に銀糸の橋を掛けながら、淫らに微笑む。
道明寺七華:くちゅり、と水音。
道明寺七華:七華の伸ばした手が、深風の秘所に触れている。
道明寺七華:「……もっかい、しよ……♡」
道明寺七華:爛々と輝く紅の瞳は、未だ情欲の火に揺れていた。
及川深風:「あ、はぁ……っ♡」
及川深風:その囁きに、少女の顔が歓喜に歪んで。
及川深風:もう一度、強引にその唇を奪って、淫らな音色を鳴らした。



GM:シーンを終了します。



【Cycle2/及川深風】

GM:ではメインフェイズ最後のシーンに移りましょう
GM:2サイクル目シーン2、及川さんの手番です。
及川深風:はあい
及川深風:とりあえず道明寺さんには出てもらって
道明寺七華:出ます



及川深風:(……ひどい目に遭った)
及川深風:冷たいシャワーの温度が、火照った肌から体温を奪っていく。
及川深風:朦朧とした意識の中、自分が何をしていたのかはつぶさに記憶に残っている。薬効に神経を狂わされて尚、己が身の対毒性がそうさせた。
及川深風:白い壁を見つめていると、数時間前の記憶が瞼に浮かぶ。(……もう薬は抜ききったはずだけれど)
及川深風:それだけのことでまた紅潮を始める肌を抓りながら、シャワーのノズルを当てて冷やす。既にいつもの入浴時間を超えている。
及川深風:(……気持ちよかったとか、愛があるからとか、そういう問題じゃない。あんなやり方……)
及川深風:実際にいま胸にある感情は、羞恥や困惑よりも憤懣が勝った。
及川深風:(研究の事に関しては、真摯に取り組む人なんだと思ってた。それが、あんな騙し討ちを……)
及川深風:(……やっぱり、今の先輩はおかしい。狂わされてる)
及川深風:(なんとか、してあげないと……私が……)
道明寺七華:そんな時、シャワーの水音に混じって、脱衣所のドアが開く音がする。
及川深風:「……入ってますけど?」警戒と苛立ちのにじみ出た声。
道明寺七華:ぺたぺたという足音の後、浴室の扉の擦りガラスの向こうに、七華のシルエットが現れる。
道明寺七華:「……深風くん……」
道明寺七華:「お腹空いた……」弱々しい声。
及川深風:「……何故」
及川深風:「それを私に仰るんです?」
及川深風:いつもよりゆっくりとした語調の中に、どこか威圧するような気配がある。
道明寺七華:「だ、だって……もう12時間も何も……」
及川深風:「別に、雛鳥じゃあるまいし。食べ物くらいご自分で用意できるでしょう」
及川深風:「迂闊に私の料理など食べて、また発情などされては堪りませんし」
道明寺七華:「う……」
道明寺七華:「お……怒ってる……?」
及川深風:「……さあ?」
及川深風:「一つ一つご自分の行いを振り返った上で、怒ってないと思うのなら、それでいいんじゃないですか」
道明寺七華:擦りガラスの向こうで、身を縮こまらせるのが分かる。
道明寺七華:「ご、ごめん……」
道明寺七華:「あの時は……自分でも抑えが効かなくて……」
及川深風:「…………」
及川深風:何かを考えるような沈黙があって。
及川深風:「……ひとまず、その謝罪は受け取りましょう」
及川深風:シルエットだけが浮かぶ扉の向こう。ふう、と溜息をつくような気配があって。
及川深風:「それで、ご自分がおかしくなっている自覚をお持ちなら」
及川深風:「手放す気にはなりましたか?遺骨」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「そ、それとこれとは……」
及川深風:「別だと思いますか?」
及川深風:「私には同じ話だと思えるのですが」
道明寺七華:「……だ、だって……」
道明寺七華:実際、手放したくないという気持ちも、遺骨が齎した強迫観念によるところがほとんどなのだが。当人にとっては自覚すらできない。
道明寺七華:「と、とにかく……ダメなんだ」
及川深風:「……とにかくダメ、ですか。らしくもなく要領を得ない説明ですね」
道明寺七華:「それに……確かに衝動とか欲望を増幅されているのは認めるけど……」
道明寺七華:「……気持ち自体は、元から僕の中にあるものというのは変わらないし……」
及川深風:「…………」
及川深風:「じゃあ、何です」
及川深風:「私を押さえつけて、ああいう乱暴をしたかったんですか。ずっと」
道明寺七華:「…………」
道明寺七華:「そん……」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:気まずそうな沈黙が落ちる。
及川深風:「……いいです、もう」
及川深風:「答えたようなものですから」
道明寺七華:「い、いや……違……違うよ!」
及川深風:「別に……性癖がおかしいという話なら、私も他人の事は言えませんし」
及川深風:「頼まれれば、恋人として付き合うことは構わないと思っていますが」
及川深風:「…………」
及川深風:「……怖かったです。さっきのは」
及川深風:「先輩が、私の知る先輩ではなくなったみたいで」
道明寺七華:「……」
及川深風:話しを続けながら、身体で隠すようにして指を切る。血が滲み出る。
及川深風:流れ出るシャワーの水に混じって、排水溝へと赤い液体が流れていく。
道明寺七華:「……ごめん」
道明寺七華:「君を……傷付けるつもりじゃなかったんだ」
道明寺七華:「……ただ、僕は……」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「……そんなに……嫌だった……?」
道明寺七華:不安げな、か細い声が微かに聞こえる。
及川深風:「……別に。ああいった行為そのものが、という話ではありません」
及川深風:「ただ……私が、先輩の施術に身を任せている事を」
及川深風:「その信頼を……裏切られたように、感じたので」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:普段の道明寺七華なら、決してしないことだ。プライベートとは切り分けて、常に真摯に取り組んできた。
道明寺七華:それだけに、深風の言うことは最もだった。反論すらできないが、それでも遺骨を手放そうとは思えない。己の内で生ずる矛盾を、どうすることも出来ない。
道明寺七華:扉越しに、ぐす、と鼻を啜る音が聞こえる。
道明寺七華:「……僕は……」
道明寺七華:「……同じになっちゃったのかな」
道明寺七華:「一番なりたくないと思っていたのに」
道明寺七華:「これまで君を利用してきた、貪ってきた奴らと……」
及川深風:「……それは」
及川深風:それ以上、言葉が続かない。
及川深風:ただ、その真摯な言葉から。思い悩み、心を痛める様子から。
及川深風:いま扉の向こうにいる彼女は、自分のよく知っている恋人だと感じられる。
及川深風:(……やっぱり、おかしいのはあの遺骨だ。全部、あれのせいでこうなったんだ)
及川深風:声には出さないまま、そう結論する。
及川深風:……そうして、二人の間に沈黙が続くうちにも。
及川深風:水道を通ってキッチンシンクへと出た及川の血液は、彼女によく似た人型を形成し……
及川深風:今は主のいない、道明寺七華の研究室へと向かう。

及川深風:【分身の術】で判定。道明寺さんの恥ずかしい秘密を抜きます。
道明寺七華:こいつ~~!
GM:いいよ!
道明寺七華:感情修正!-1!
GM:判定をどうぞ
及川深風:は~~?許せね~~
及川深風:2D6-1>=5 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6-1>=5) → 5[2,3]-1 → 4 → 失敗

GM:ああ~
及川深風:許せね~~
道明寺七華:わははは
GM:-1が響いてしまった
及川深風:せっかく用意した秘密を無駄にしないで済むように気遣ったのによ~~
及川深風:おわりです
道明寺七華:振り直さないとはね
及川深風:さないです

及川深風:(……そう上手くは行かないか)
及川深風:分身との接続が途絶える。自室を離れるにあたって、自立型の防御システムを作動させていたらしい。
及川深風:「……その問いに対しては、今後の先輩の行動によってしか答えられないと思います」
及川深風:「ひとまず……明日の健診は、不要です」
及川深風:「客観的に考えて……私の身体の事よりも、遺骨の研究を進めるべきでしょう」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:言葉は返って来ない。ドアの前に座り込む影だけが見える。
及川深風:「……お腹、空いたんじゃなかったんですか」
及川深風:「空腹のままでは、ろくな考えも浮かばないかと思いますが」
道明寺七華:「……ん……」
及川深風:「それに……私、そろそろ出ますけど」
及川深風:「平気なんですか、見て」
道明寺七華:「え、あ……」
道明寺七華:声だけでたじろぐのが伝わってくる。
及川深風:「……。まだ御用があるというなら、このまま伺いますが」
及川深風:シャワーの水が止まった扉の向こうで、腕を組んで君のシルエットを見ている。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:その影を見るだけで、ぞわり、と身体が波打つのを感じる。下腹部に刻まれた花形の呪印が熱を帯び疼く。
道明寺七華:「い、いや……」
道明寺七華:「……」何か言おうとして言葉を探すような沈黙の後、
道明寺七華:「……ごめん」
道明寺七華:それだけ小さく呟いて、脱衣所を出て行く。
及川深風:「……」扉の閉まる物音を確かめてから、静かに脱衣所へと踏み入る。
及川深風:(……先輩)
及川深風:(待っててください。私が……助けてあげますから)
及川深風:(早く、元に戻れるように……)
道明寺七華:……脱衣所を出た後、空腹を抱えてキッチンを訪れる。
道明寺七華:冷蔵庫には様々な食材が用意されていたが、何か調理できるようなスキルは持ち合わせていなかった。
道明寺七華:仕方なく、保存の利く栄養食の類とミネラルウォーターのボトルを持って、研究室に戻る。ダイニングで食べて、風呂上がりの彼女と顔を合わせるのは気まずかった。
道明寺七華:モニター内の各種データを眺めながら、ぼそぼそに乾いた栄養食を、水で流し込む。
道明寺七華:味気の無い食事。ほんの少し前まで当たり前のはずだったのに、今はそれがひどく寂しい。
道明寺七華:空腹は満たされていくはずなのに、一口ごとに別の空虚さが胸に満ちていく気がした。
道明寺七華:ぽたり、と、ミネラルウォーターでない雫が滴って、乾いた栄養食を濡らす。
道明寺七華:「……深風くん……」
道明寺七華:きゅ、と胸元で拳を握り締めながら、消え入りそうな声で呟く。
道明寺七華:狂おしく胸を締め付ける愛しさと寂しさ。そのどこまでが自分のもので、どこからが遺骨によるものなのか、分からなかった。



GM:シーンを終了します。
GM:これでメインフェイズは終了



【Climax】

GM:クライマックスフェイズに入ります。二人共登場してね。
及川深風:しますー
道明寺七華:します
GM:では描写を始めていきますね。



GM:……それから数日の時が過ぎ。研究のために与えられた二週間の、最後の一日がやってくる。
GM:遺骨の所在を隠すため、報告の日まで指矩班を含め外部との連絡は取れないようになっている。
GM:逆にその日を過ぎ、遺骨の力が有用だとわかれば、指矩班はより多くの人員を投与し、及川深風が遺骨を破壊する機会は失われるだろう。
GM:道明寺が遺骨を守りきれり使命を達成するか、及川が遺骨を壊し道明寺を守れるのか、今日中に決着をつけなければならない。
道明寺七華:「……それ以上……」
道明寺七華:道明寺の研究室。目はとろんとし、顔は火照り、口からは浅い呼吸を繰り返している。
道明寺七華:「……近寄らないでくれるかな……」
道明寺七華:遺産の誘惑を数日に渡って無理やり抑え込み続け、最早盛りのついた雌犬のような有様だが、必死に君を睨みつける。
及川深風:「……先輩が遺骨を置いて行ってくれるなら、そうして差し上げたい所なんですがね」
及川深風:「分かっているでしょう。これ以上研究を続ける事は、もう不可能です」
及川深風:「貴方がそれを手放せないのは、流派に対する責任からでも、私達の為でもない。そういう呪縛を受けているから」
及川深風:「……今、楽にしてあげます」
道明寺七華:「何度も、言わせないでくれ……」
道明寺七華:「それは出来ない。僕は……ああ、くそっ……」
道明寺七華:「丈が短すぎるんじゃないのかい深風くん!何なんだその服は!!」
及川深風:「……ええ、できないんです。そういう風に縛られている」
及川深風:「そして、スカートの丈はいつもと同じです。変わってしまったのは先輩のほう」
道明寺七華:「絶対嘘だ……!くっ……!」
道明寺七華:じゃらじゃらと鎮静剤を取り出して、ぼろぼろ零しながら口に含み、噛み砕く。
及川深風:「測量して証明しても構いませんよ。……一度頭を冷やしてもらった後でね」
道明寺七華:「はぁっ……はぁっ……」
道明寺七華:「うぅっ……」
道明寺七華:机に手をついて俯き、両脚をもぞもぞと擦り合わせる。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「……み……深風くん……」
道明寺七華:ぼそぼそと声を発する。
及川深風:「何を……?」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「……一回……」
道明寺七華:「……一回しない……?」
道明寺七華:完全に熱に浮かされた目、淫靡な笑みを浮かべて君を見る。
及川深風:「…………」痛ましげな眼差しを向け、構えを取る。
及川深風:「それを捨てた後でなら、幾らでも付き合って差し上げますよ」
道明寺七華:「無理だって……!言ってるのにぃぃ……!うぅうぅうう……♡」
道明寺七華:堪えきれないというように机をバンバンと叩く。
道明寺七華:「なんでさ!!深風くんだってドスケベのくせに!!」
及川深風:「今の貴方にだけは言われたくありません」
道明寺七華:「ぐぅぅう……!」
道明寺七華:「澄ました顔したって……知ってるんだからな……!」
道明寺七華:「僕っぽいソシャゲキャラに入れ込んでこの前課金までしてたくせに……!」
及川深風:「っ!??」
及川深風:「な、なんですか急に……!? そんな話いま関係ないですよね……!」
及川深風:「ていうかどうして私の課金履歴なんて知ってるんですか……!? もしかしてスマホ勝手に見てるんですか!?へ、変態……!」
道明寺七華:「請求書は全部まとめて僕のとこに来るんだから当然だろ!!」
道明寺七華:「しかも限定水着衣装……だいぶえっちなやつ……!」
及川深風:「な、ちがっ……ナナリーちゃんはそういうのじゃないんです……! ただ健気で応援してあげたいっていうか!」
及川深風:「別に、み、水着そのものが目当てじゃないですから……!ただエピソードを解放したくて……!」
道明寺七華:「浮気者!あんな水着いえば僕がいくらでも着てあげるのに!!」
及川深風:「違うって言ってるじゃないですか!!!」
及川深風:「ただ姿が似てる女の子に触れてるのが浮気だって言うなら……そんなの、お姉様の身体を触りまくってる先輩だって浮気って事になりますよ!」
道明寺七華:「なっ……なぁぁ……!?」
道明寺七華:「僕はお姉さんをそんな目で見たことなんて一度も無い!!」
道明寺七華:「とんでもない侮辱だぞ深風くん!謝るべきだ!!」
及川深風:「私だってナナリーちゃんをそんな風には見てないって言ってるんです~!」
及川深風:「だから私のも浮気じゃありません!無実なんです!わかりましたか!?」
道明寺七華:「じゃあ何でそんなに動揺してるんだい!大体僕っぽいとしか言ってないのに即名前が出てくるのはおかしいだろ!」
及川深風:「別に動揺してませんし! ソシャゲで課金したのなんて1回だけだからですよ……! なにもおかしくありません~!」
及川深風:「というかそんな話はどうでもいいんですってば!」
及川深風:「置いていってください!遺骨を!」
道明寺七華:「絶対やだ!!!」
道明寺七華:「やだやだやだやだやだやだ!!やだ!!!」
道明寺七華:「絶対渡さないもん!!」
GM:話し合いでは決着はつきそうにない。となれば残る手段は一つ……ということで
GM:クライマックス戦闘をはじめましょう。二人は高速起動に入る。プロットを行ってください。
及川深風:【双影】します
及川深風:2D6>=5 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功

及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:OK
GM:では二人共大丈夫かな?
道明寺七華:OK
GM:これから先の変更はなし!公開してもらいましょう。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
GM:では1ラウンド目、プロット4からお願いします。及川さん道明寺さんの同時行動になります。
及川深風:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 73

道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 34

GM:では及川さんから宣言を行っていただきましょう
及川深風:【夜叉】で攻撃します
道明寺七華:やめろ~
及川深風:対象はもちろん道明寺さん
GM:夜叉強いな~判定どうぞ!
及川深風:2D6>=5 (判定:呪術) エイッ
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[2,2] → 4 → 失敗

道明寺七華:ファンブル
GM:逆凪ですね
及川深風:ふえーん
GM:4の及川さんはプロット終了時に逆凪になるよ
GM:ということで道明寺さん
道明寺七華:しまった 無意味凪
GM:行動お願いします
道明寺七華:裏コードします
道明寺七華:対象は無論深風くん
GM:最強~判定をどうぞ
及川深風:感情修正しとこ
道明寺七華:やめろ!
道明寺七華:2D6>=5-1 (判定:暗号術)
ShinobiGami : (2D6>=4) → 6[3,3] → 6 → 成功

道明寺七華:ふっ……
及川深風:ちっ
GM:では及川さんは器術を失うよ
及川深風:器術がきえました 当然特技なんか取ってない
道明寺七華:そして《土竜吼》
道明寺七華:対象は4の深風くん
道明寺七華:2D6>=5 (判定:掘削術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

及川深風:ウオオ回避
及川深風:2D6>=7 (判定:怪力)
ShinobiGami : (2D6>=7) → 8[3,5] → 8 → 成功

道明寺七華:こいつ!
GM:がんばってるな~
及川深風:持っててよかった怪力
道明寺七華:そして!
道明寺七華:妖魔の遺骨の効果を使います
GM:そういえばそれがあった
道明寺七華:えーと……
道明寺七華:【分身の術】で判定
GM:消したい特技で判定して成功すると異形化か呪術を取れるよ
道明寺七華:成功したら呪術にします
道明寺七華:2D6>=5 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

道明寺七華:じゅじゅちゅになりました
GM:ではこれでプロット4は終わりかな?
道明寺七華:OKです
及川深風:わね
GM:1の及川さんの手番!
及川深風:ウオオ 【内縛陣】
及川深風:2D6>=5 (判定:言霊術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 4[2,2] → 4 → 失敗

及川深風:よわい
道明寺七華:フ……
GM:ではラウンドは終了!
GM:演出はやりたい時にやりたい!って言ってもらう感じにしましょうか
及川深風:私はここはなくても大丈夫
道明寺七華:はーい
GM:特にいいかな~って時はサクサクシステム進行しちゃうよ
GM:では2ラウンド目のプロットを行ってもらいましょう
及川深風:双影!
及川深風:2D6>=5 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

GM:セーフ
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:大丈夫かな?
道明寺七華:OK
及川深風:OK
GM:では公開していただきましょう!
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「2」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
GM:滅茶苦茶にされてしまう
GM:プロット4の及川さんからどうぞ!
及川深風:では4プロットの方
及川深風:なんか呪術持っとるし接近戦攻撃します
道明寺七華:なんだとぉ
及川深風:2D6>=5 (判定:生存術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功

道明寺七華:2D6>=8 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 7[3,4] → 7 → 失敗

道明寺七華:うぇーん
GM:判断が早い
GM:接近戦ダメージ1点ですね
道明寺七華:RCT
ShinobiGami : ランダム分野表(2) → 体術

及川深風:接近戦1点をうけてもらうぜ
道明寺七華:体術もうない
道明寺七華:忍術で
GM:好きなところを選べますね
GM:では次は道明寺さんの手番
道明寺七華:2の深風くんに土竜吼
GM:判定をどうぞ!
道明寺七華:2D6>=5 (判定:掘削術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 10[5,5] → 10 → 成功

GM:出目が強いな~
道明寺七華:回避に感情修正-1
及川深風:うおお~避けるぞ
及川深風:2D6-1>=7 (判定:怪力)
ShinobiGami : (2D6-1>=7) → 8[3,5]-1 → 7 → 成功

及川深風:ふふん
GM:こっちも出目が強い
道明寺七華:そういえばこれ
GM:はい
道明寺七華:恥ずかしい秘密は?
GM:あ!
及川深風:あっ!
GM:失敗ですね
及川深風:忘れてた!くらいます
道明寺七華:これさっきのも当たってた?
GM:覚えていて偉い!
道明寺七華:いや避けてるな
及川深風:さっきのは1余裕があったはず
及川深風:追加生命が1点に
GM:生命力の差が……
道明寺七華:プロット2に移動します
GM:では次はプロット2、及川さんと道明寺さんの手番ですね
道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 96

及川深風:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 18

GM:道明寺さんからどうぞ
道明寺七華:接近戦攻撃します
道明寺七華:2D6>=5 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

GM:強いぞ~
及川深風:2D6-1>=8 (判定:生存術)
ShinobiGami : (2D6-1>=8) → 8[4,4]-1 → 7 → 失敗

道明寺七華:わはは
GM:恥ずかしさで回避が……
及川深風:rct
ShinobiGami : ランダム分野表(2) → 体術

GM:しかもかなり痛いところだ
及川深風:しょうがないね
GM:及川さんも行動してもらおう
及川深風:返しの内縛陣します
及川深風:2D6>=5 (判定:言霊術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

及川深風:回避に感情修正
道明寺七華:むお~
道明寺七華:2D6-1>=9 (判定:召喚術)
ShinobiGami : (2D6-1>=9) → 8[2,6]-1 → 7 → 失敗

GM:+修正なら避けれたのに……
及川深風:やったあ
GM:では変調表を2回振ってもらおう
及川深風:wt
ShinobiGami : 変調表(6) → 呪い:修得済み忍法がランダムに1つ使用不能。1サイクルの終了時に、《呪術》で成功すると無効化される。

及川深風:wt
ShinobiGami : 変調表(1) → 故障:すべての忍具が使用不能。1サイクルの終了時に、《絡繰術》で判定を行い、成功するとこの効果は無効化される。

GM:エグい
及川深風:故障してもらおうかな……
道明寺七華:1サイクルってシーン終了時かな
及川深風:戦闘ラウンドの終わりに解消判定あるものはラウンドって書いてたはず
道明寺七華:今このタイミングでは忍具使えるのかな
GM:サイクル終了時は基本戦闘中に解除する方法はないですね
GM:使えるはず
道明寺七華:今使うしかね~
道明寺七華:兵糧丸を食べます
及川深風:なるほどね
道明寺七華:うーん まあ体術回復
GM:ではこのラウンドは終了
GM:演出するかな?
及川深風:私はいいかな
及川深風:やるぜ!というときには付き合います
道明寺七華:ちょっとしようかな
GM:ではちょっとだけお願いしよう
及川深風:ワオワオ

道明寺七華:「君に乱暴はしたくないが、こうなっては致し方ない……!」
道明寺七華:「少し大人しくしていてもらうよ!」
道明寺七華:七華の合図と共に、研究室の床がぐにゃりと脈打つ。
道明寺七華:硬質の床面に亀裂が走り、中から無数の絡繰が飛び出す。金属のワイヤーが、深風を拘束しようと襲い来る!
及川深風:「っ……!」
道明寺七華:「行け!深風くん大人しくさせるくん1号!」
道明寺七華:忍者の攻撃にも耐えうる特殊な鋼線が、深風の動きを鈍らせていく。
及川深風:自らの血と肉を二つに分けた分身。その片方が、手首をワイヤーに絡め取られる。
及川深風:(指先が痺れる……これも、私特効の毒ですか)
及川深風:即座に片腕を強引に切り離し、繋ぎ直す。それ以上毒が回るのは止められたが、失血と体力の損耗は少なくない。
及川深風:(情を抜きにしても、つくづく敵に回したくない相手だ)
道明寺七華:「……くっ……」
道明寺七華:(まずい……)
道明寺七華:(全然意識してなかったのに深風くんが触手に襲われてるっぽくてエッチに見える……!)
及川深風:もう一人の深風が、その交戦の間に背後を取っている。爪めいて硬化させた武装血を振り抜き、手にする装置のコードを破壊する。
道明寺七華:「うっ……!?」
及川深風:(くそ、やりにくいな……)常のように背後を取りはしたが、彼女に対して急所へと仕掛ける事には躊躇が生じる。その齟齬が手筋に乱れを生んでいる。
及川深風:決してナナリーちゃんの件の動揺が尾を引いているわけではない。違うったら違う。
道明寺七華:「深風くん……いつの間に分身なんて……!」
及川深風:「術を練り上げているのは、お互い様でしょう」
道明寺七華:(二人の深風くんに左右からなんて……)
道明寺七華:「うぐぁぁぁ……!まずい……!」
道明寺七華:自分の膝を殴りつけ、平静さを保つ。(?)

GM:3R目、プロットに移りましょう
及川深風:双影~
及川深風:2D6>=5 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[1,4] → 5 → 成功

道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:双影がうまい
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:OK
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
GM:では公開してもらいましょう
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:これで
GM:あっまだ変えてた
GM:改めて公開
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「5」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
GM:上をとった!道明寺さんの手番からどうぞ
道明寺七華:そうだな~
道明寺七華:土竜吼 3の深風くんに
GM:判定をどうぞ!
道明寺七華:2D6>=5 (判定:掘削術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

GM:道明寺さんも失敗しないねえ
道明寺七華:愛(性欲)の力
及川深風:2D6>=10 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6>=10) → 7[2,5] → 7 → 失敗

GM:接近戦1点ダメージかな?
道明寺七華:そう!喰らいなさい
及川深風:なんかさっき忘れてたんですけど
及川深風:追加スロットまだあった……
及川深風:まあ出目7だから体術生きててもギリかわせてないし結果は同じ
及川深風:頑健消えて残り4になります
GM:頑健強くない?
道明寺七華:3に移動します
GM:では今度は4の及川さんの手番かな
及川深風:接近戦!
及川深風:2D6>=5 (判定:生存術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[2,5] → 7 → 成功

及川深風:感情修正投げよ
GM:回避してみるといいのだ
道明寺七華:うーむ……
道明寺七華:2D6>=8 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (2D6>=8) → 6[1,5] → 6 → 失敗

道明寺七華:RCT
ShinobiGami : ランダム分野表(5) → 戦術

GM:接近戦1点かな?
道明寺七華:戦術が~
GM:3の道明寺さん及川さん!
及川深風:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 71

道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 10

及川深風:内縛陣よ!
GM:どうぞどうぞ
及川深風:2D6>=5 (判定:言霊術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[2,4] → 6 → 成功

道明寺七華:2D6>=9 (判定:召喚術)
ShinobiGami : (2D6>=9) → 8[2,6] → 8 → 失敗

GM:惜しいなあ
及川深風:あぶないあぶない
及川深風:wt
ShinobiGami : 変調表(2) → マヒ:修得済み特技がランダムに1つ使用不能になる。1サイクルの終了時に、《身体操術》で成功するとこの効果は無効化される。

及川深風:wt
ShinobiGami : 変調表(1) → 故障:すべての忍具が使用不能。1サイクルの終了時に、《絡繰術》で判定を行い、成功するとこの効果は無効化される。

及川深風:マヒしてもらうぜ
GM:マヒマヒだ
道明寺七華:やめろ~
道明寺七華:どうやってランダムするんだろ
GM:1d6を振って
及川深風:左上から順に数字割り振ってダイスかな
GM:修得している特技の上から何番目を忘れるみたいな
道明寺七華:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 6

道明寺七華:呪術が!!!!!
及川深風:ヤッタ~
GM:あわ……
GM:道明寺さんはまだ負けてないぞ
GM:道明寺さんの行動だぜ
道明寺七華:接近戦攻撃します
道明寺七華:2D6>=5 (判定:絡繰術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功

道明寺七華:感情修正-1
及川深風:2D6-2>=8 (判定:生存術)
ShinobiGami : (2D6-2>=8) → 6[2,4]-2 → 4 → 失敗

及川深風:rct
ShinobiGami : ランダム分野表(4) → 謀術

GM:ジリジリ削れてくな~
及川深風:残り3点
GM:ではなにか演出がなければ次のラウンドです
道明寺七華:OKです
及川深風:こちらはだいじょうぶ
GM:4R目、プロットに移りましょう
及川深風:双影!
及川深風:2D6>=5 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功

道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:OK
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:OKです
GM:では公開していただきましょう
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
及川深風:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 2

GM:プロット3から!
道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 94

道明寺七華:1の深風くんに土竜吼
GM:判定をどうぞ!
道明寺七華:2D6>=5 (判定:掘削術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[4,4] → 8 → 成功

及川深風:ウグ~ッ
道明寺七華:感情修正-1
及川深風:奥義使います。
GM:むむっ
及川深風:「比翼血廻路」呪術 完全成功/くらまし/発動条件
及川深風:回避を成功に。
道明寺七華:何ぃ……
GM:では避けました
GM:回避されたので移動もなしのはず
道明寺七華:なしです
GM:ということで及川さんの手番!
及川深風:夜叉します
及川深風:2D6>=5 (判定:呪術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗

及川深風:クゥーン
GM:呪術がなくなったから容赦がない
道明寺七華:ふははは
GM:ファンブルですね
道明寺七華:かわいいね
GM:1の及川さん!
及川深風:内縛陣~~
及川深風:2D6>=5 (判定:言霊術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 5[2,3] → 5 → 成功

及川深風:回避に感情修正!
道明寺七華:2D6-1>=9 (判定:召喚術)
ShinobiGami : (2D6-1>=9) → 9[3,6]-1 → 8 → 失敗

道明寺七華:くそ~~~~~
及川深風:あぶね~
及川深風:wt
ShinobiGami : 変調表(5) → 忘却:修得済み感情がランダムに1つ使用不能。1サイクルの終了時に、《記憶術》で成功すると無効化される。

及川深風:wt
ShinobiGami : 変調表(3) → 重傷:次の自分の手番に行動すると、ランダムな特技分野1つの【生命力】に1点ダメージ。1サイクルの終了時に、《生存術》で成功すると無効化される。

GM:やばいのでましたね
及川深風:重傷になってもらおう
道明寺七華:ひどい
GM:では演出あるかな?
及川深風:奥義だししとこうかな 軽めにだけど
GM:やろうやろう!

道明寺七華:何機もの捕縛用絡繰が現れ、深風を取り囲む。
道明寺七華:クッション付きのアームで深風を包み込み、身動き取れなくするための機械だ。
道明寺七華:「深風くん!いい加減に怪我をする前に大人しくしたまえ……!」
及川深風:「お気遣いどうも、怪我ならもうとっくにしています……!」傷つけられることこそないが、その身体は既に自ら開いた傷口によって血に濡れている。そういうスタイルなので仕方ない。
道明寺七華:無数のクッションが有無を言わさず君を捕縛しようと襲い来る!
及川深風:「それに、ええ。ここまで濃くなったなら──」
及川深風:血肉そのものを分割する分身体による行動は、独立しているが故に完全な同期を果たしている訳ではない。
及川深風:最も、それは尋常の話だ。……一体に充満した血霧が疑似神経となり、二個体の頭脳を接続する。二つの景色が重なる。
及川深風:二人分の忍びの感覚器官と頭脳がもたらす演算リソースが、窮地の中に正答を導き出す。──銘じること、比翼血廻路。
及川深風:二つの身体が異質なまでに正確な所作精度によってアームを押しのけ、隙間を潜り抜ける。同時、投げ放った血の苦無の一つが、道明寺に到達し毒となって痺れさせる。
道明寺七華:「ッ、あ……!?」
及川深風:はじめに彼女と戦った時と同じ術だ。朱染操式──相手の体内に血を取り込ませることで、戦闘行動を封じる。
道明寺七華:苦無を受けた腕が麻痺し、絡繰の制御装置を取り落とす。
及川深風:「大人しくするのは、そちらの方です……!」
及川深風:「……降伏してください。私だって、これ以上貴方と戦いを続けることは不本意です」
道明寺七華:息を荒げ、憤懣を湛えた目で深風を睨む。
道明寺七華:「……深風くん……!君……!」
道明寺七華:「……そのスカートで飛んだり跳ねたりするんじゃないよ……!!」
道明寺七華:「さっきから……くそっ……!一体何を考えてるんだ!!」
及川深風:「こ……こっちの台詞だ!」
及川深風:「くそっ、こんな……勧告は撤回です! 一発ぶん殴って頭冷やしてあげますから……!」

GM:では5R目のプロットに移りましょう
及川深風:双影!
GM:どうぞどうぞ
及川深風:2D6>=5 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 9[4,5] → 9 → 成功

道明寺七華:ぜんぜんファンぶらない
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:OK
道明寺七華:OK
GM:では公開をお願いします
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「3」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「1」です。
道明寺七華:こいつ……!
及川深風:?
GM:避けようと思ったのかな
GM:では及川さんの手番からどうぞ!
及川深風:内縛陣!
及川深風:2D6>=5 (判定:言霊術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[2,4] → 6 → 成功

道明寺七華:2D6>=9 (判定:召喚術)
ShinobiGami : (2D6>=9) → 4[1,3] → 4 → 失敗

及川深風:wt
ShinobiGami : 変調表(6) → 呪い:修得済み忍法がランダムに1つ使用不能。1サイクルの終了時に、《呪術》で成功すると無効化される。

及川深風:wt
ShinobiGami : 変調表(4) → 行方不明:その戦闘終了後、メインフェイズ中に行動不可。1サイクルの終了時に、《経済力》で成功すると無効化される。

及川深風:呪うぜ
道明寺七華:1D6
ShinobiGami : (1D6) → 1

道明寺七華:絡繰術
GM:呪いは忍法!
及川深風:忍法の方だよ
GM:接近戦攻撃が消えますね
道明寺七華:あっなるほどね
道明寺七華:エ~~ン
GM:では1の及川さん道明寺さんの手番ですね
及川深風:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 12

道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 49

道明寺七華:待機します
及川深風:手番放棄ってこと?
道明寺七華:はい
及川深風:なるほどね
及川深風:じゃあ……夜叉
及川深風:2D6>=5 (判定:呪術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 6[2,4] → 6 → 成功

及川深風:感情修正!
道明寺七華:2D6-1>=14 (判定:掘削術)
ShinobiGami : (2D6-1>=14) → 4[1,3]-1 → 3 → 失敗

及川深風:接近戦2点だぜ
道明寺七華:奥義使用
及川深風:にゃっ
道明寺七華:【無間飛車・繚乱】 絶対防御 指定特技は掘削術
及川深風:ウググ~ッ
GM:ではこのラウンドはダメージ0で終了!
GM:演出するかな?
道明寺七華:奥義だし軽くしよかな
及川深風:じゃあ仕掛けるね

及川深風:負傷を繰り返す中で、及川の動きは目に見えて鋭くなっていく。
及川深風:反面、それが吐き出す血霧の戒めにより、道明寺の手脚は重りを付けられたように鈍く、ただ息を吸うことさえ苦しくなってくる。
及川深風:不意に、眼前にあった機巧の防壁が薙ぎ払われる。及川の姿が目の前にある。
道明寺七華:「……!」
及川深風:「これで、しばらく寝ててくださいっ──!」
及川深風:忍びとして限界まで研ぎ澄ました体術──を幾らか加減した拳打を振るう。狙いは側頭。加減しているとはいっても、まともに喰らえば意識を持っていかれるだろう一撃。
道明寺七華:金属音が響き渡る。
道明寺七華:狙い澄ましたその一撃は、道明寺に届く寸前で、鋼鉄のドローンが盾となって受け止めていた。
及川深風:「なっ、まだこんな仕掛けを──」
道明寺七華:無数のドローンが道明寺の周囲を旋回し、カメラやセンサーで深風の動きを観察し、データを収集していく。
道明寺七華:「こんなものまで使うことになるとは……」
道明寺七華:「深風くん、君は……」真剣な表情で君の顔を見て。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「…………」
道明寺七華:黙り込む。
及川深風:「な……何ですか」
及川深風:「急に黙らないでくださいよ」
道明寺七華:「……いや……」神妙な顔で
道明寺七華:「可愛いな……と思って……」
及川深風:「……はあ」
及川深風:「では……この可愛さに免じて、遺骨を譲っていただけます?」
道明寺七華:「……そ……それとこれとは話が違う……!」
及川深風:「ふうん。可愛い恋人のお願いなのに……」
及川深風:僅かに首を傾げて上目遣いになっていたのを、普通の構えに戻す。
道明寺七華:「くっ……そう簡単に弄べると思ったら大間違いだぞ……!」
道明寺七華:なんとか平静を保とうと構え直すが、意識も理性も体力も、既に限界に近い。

GM:では6R目のプロットに移りましょう
及川深風:双影!
及川深風:2D6>=5 (判定:分身の術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 8[3,5] → 8 → 成功

及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:ダイス目を変更しました。(秘匿)
及川深風:OK
道明寺七華:ダイス目を変更しました。(秘匿)
道明寺七華:OK
GM:では公開をお願いします
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「2」です。
及川深風:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
道明寺七華:ダイスを公開しました。出目は「4」です。
及川深風:1d100
ShinobiGami : (1D100) → 33

道明寺七華:1D100
ShinobiGami : (1D100) → 51

GM:道明寺さんから!
道明寺七華:土竜吼 4に
道明寺七華:2D6>=5 (判定:掘削術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 3[1,2] → 3 → 失敗

道明寺七華:神通丸!
及川深風:故障してるぜ
道明寺七華:終わった
GM:プロット終了時に逆凪になり、重傷で1点ダメージですね
GM:それに対する及川さんの行動どうぞ
及川深風:はあい
及川深風:夜叉します
及川深風:2D6>=5 (判定:呪術)
ShinobiGami : (2D6>=5) → 11[5,6] → 11 → 成功

及川深風:回避に感情修正!
道明寺七華:2D6-1>=14 (判定:掘削術)
ShinobiGami : (2D6-1>=14) → 8[2,6]-1 → 7 → 失敗

道明寺七華:絶対防御……
及川深風:奥義破り。「比翼血廻路」で完全成功
道明寺七華:いや……使わないでいい……敗北を受け入れます
及川深風:くらましの入った呪術で
及川深風:ウス……
GM:流石に状況が……
GM:では演出をお願いしよう
及川深風:ルール的に戦闘から降りることはできるしね
GM:それと私が裏で状況的にきついから無理そうなら言ってねって伝えてました
及川深風:なるほどね

及川深風:二つの分身が刀剣めいた血を振るい、ドローンや絡繰を薙ぎ払っていく。
及川深風:道明寺の消耗は明らかだ。強引に直接的な勝負に打って出ずとも、致命傷にだけ気をつけながら手数を潰していけば状況は有利になる。
道明寺七華:「けほっ……! う、ぐ……!」
道明寺七華:呪印と血霧とに際限なく体力を奪われながらも、なんとか絡繰を操作しようと手を動かす。
道明寺七華:朦朧と霞む視界に、ふらふらとよろめく。
道明寺七華:「……み……かぜ……く……」
及川深風:カメラが破壊されて生まれた死角から、及川の手が伸びる。道明寺が手にした操作端末を払い落とし、
及川深風:よろめき、転びそうになったその身体を支える。
及川深風:「……もう、勝負は付きました。これ以上、無理しないでください」
道明寺七華:「うぅ……やあぁぁ……」
道明寺七華:弱々しく、緩慢な動作で押し退けようとする。
道明寺七華:「さわらないでよぉ……」
及川深風:触れる手付きが、どこかいつもよりもよそよそしいのは。情欲を堪らえようとして狂う君を慮ってのことだ。
及川深風:「……ごめんなさい」
及川深風:か弱い抵抗を押しのけて、その場に寝かせるように転ばせる。……もう立ち上がる余力もないだろうと、手を離す。
道明寺七華:「……ぅ……」
道明寺七華:小さく声を上げるが、動くこともままならない。
及川深風:「そんな風になるまで……ずっと、我慢していたんですよね」
及川深風:「私を傷つけないために」
及川深風:シャワールームでの会話を思い出す。色に狂う彼女が現実なら、あそこで深く反省した彼女もまた真実だった。
及川深風:結局、あの日以降自分は一度も手を出されていない。らしくもない狂乱は、彼女なりの戦いの結果だった。
及川深風:「もう少しの辛抱ですから」
及川深風:そう言って、頑丈なケースの中に仕舞われた遺骨に手を伸ばす。
及川深風:この呪いを打ち砕く方法は、既に解き明かしている。必要なのは、解呪に関する幾らかの知識と……対象を愛し、慈しむ心。
及川深風:骨を強く握りしめると同時、呪いの力が逆流してくるのを感じる。掌に纏う血が、それを弾き防ぎながら。
及川深風:気力を集中させる。目を閉じて、大切な人を思い描く。
及川深風:「……お前のようなやつが」
及川深風:静かな声と共に、骨の半ばに亀裂が走って。
及川深風:「私達の間に、入ってくるな」
及川深風:ハンドアウトを使用し、道明寺さんに対する感情を愛情に変更します。
及川深風:続けて封の【秘密】の判定。
GM:問題ありません。判定をどうぞ
及川深風:特技は呪術。奥義で成功させます。
GM:特に破る人は居ないので成功です。
GM:甲高い悲鳴のような音を響かせながら、妖魔の遺骨は砕け散り力を失う。
及川深風:「……。終わりましたよ、先輩」
及川深風:振り返り、膝をついて。その顔を覗き込む。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「……ん……」
道明寺七華:呪印の支配が身体から消え、苦しげだった表情は幾分か和らいでいる。だが、まだまともに起き上がれずにいる。
及川深風:いたわるようにその手脚に触れ、戒めの術を解いていく。
及川深風:「……お疲れ様です」
及川深風:「すみません。忍務、失敗にしちゃいました」
道明寺七華:「……僕こそ、ごめん……」顔だけを動かし、君を見上げる。
道明寺七華:「……君に、ひどいことをしてしまった……」
道明寺七華:「沢山迷惑を掛けてしまったね……」
及川深風:「……ううん。大丈夫です」
及川深風:「分かっていましたから、本当の先輩はこっちだって」
及川深風:「遺骨の呪いのせいで、おかしくなってるだけだって」
及川深風:「ですから……帰ってきてくださったなら、それで」
及川深風:「それだけで……私は、大丈夫」
道明寺七華:「……うん……」
道明寺七華:「ありがとう、深風くん……」
及川深風:安堵と疲れの混じったような微笑みを浮かべて。
道明寺七華:微笑を浮かべて君を見て、
道明寺七華:「……」
道明寺七華:それから気まずそうに目を逸らす。
及川深風:「……」
及川深風:「……?」
及川深風:「…………あ、もしかして」
及川深風:「今もまだ、触らないほうが良かったりしますか」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:両の掌で顔を隠す。
道明寺七華:「だ……だって……」
道明寺七華:「そんなにすぐにはさ……」
道明寺七華:「な……なんか、変なこともいっぱい言った気がするし……」
及川深風:「そうですね。いっぱい言われちゃいました」
及川深風:「それに、必死で我慢して息を荒くしていた先輩は」
及川深風:「正直かなりエッチだったと思います」
道明寺七華:「……な……!」
道明寺七華:顔を真っ赤にして「ぼ……僕は必死で……!」
道明寺七華:「ていうか……エッチだったのは君のほうで……!」
及川深風:「……私が言いたいのは」その首筋に、白い手を触れさせる。
及川深風:「こう見えて、私の方もそれなりに我慢していたという事です」
及川深風:「貴方の我慢の邪魔をしたくなかったし、遺骨の影響なんかで貴方を抱きたくなかった」
及川深風:「……今はもう、その理由はなくなりました」
及川深風:薄く目を細めて笑う。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:対照的に、表情を強張らせ、据わった眼で君を見つめる。薄く開いた口から、熱く長い息を吐く。
道明寺七華:「……いいの……?」
道明寺七華:「もう、全然……」
道明寺七華:「……我慢できそうに、ないよ……?」
及川深風:「まあ」くすくすと笑って。
及川深風:「今日までこれだけ我慢したんですから、あって良いんじゃないですか?ご褒美くらい」
道明寺七華:「ッ……」
道明寺七華:とうとう理性が振り切れたように、頭の後ろに手を回し、抱き寄せるように唇を奪おうとして。
及川深風:「……あ、する前に一つだけ」
及川深風:その唇に掌を押し付けて遮る。
道明寺七華:「む」
及川深風:「すみません。でも、盛り上がっちゃうと忘れそうですから」
道明寺七華:「……なに……」お預けを喰らった犬のような顔。
及川深風:「先にこれだけは聞いておきたくて」
及川深風:「お夕飯、何が食べたいですか?」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「……君って答えるべきやつかい?これ」
及川深風:「聞くまでもない質問なら、わざわざこんな時に聞きませんよ」頬を僅かに膨れさせて言う。
及川深風:「……拗ねてご飯作らなかったの、悪かったと思ってるんです。私だって」
道明寺七華:「……栄養食以外かな」
道明寺七華:少し笑って「深風くんの料理なら、何でも」
及川深風:「なにそれ」笑う。「一番困るやつ」
及川深風:「でもって、一番気合入っちゃうやつ」
及川深風:そう言って掌をどける。腰に回した腕を引き寄せ、「もういいよ」とばかりに誘う。
道明寺七華:するり、と絡ませるように指を握る。ぎゅ、ぎゅ、と確かめるように何度も握って。
道明寺七華:突き動かされるような、一線を越えさせるような衝動は既に無いけれど。互いの間にある愛情を、ずっと確かに感じられる。
道明寺七華:「……うん」
道明寺七華:幸せそうに笑う。絡めた手に、頬擦りするように触れて。
道明寺七華:「こっちのほうが、いいな」
道明寺七華:そうして改めて、唇を重ねた。






【ED】

GM:妖魔の遺骨は及川深風の手によって破壊された。与えられた忍務には背いたものの
GM:道明寺七華の頭脳を守るため、という及川の主張が受け入れられ、指矩班から大きなお咎めはありませんでした。
GM:あるいは、君たちの推測していたとおり、そこまで含めての人選だったのかもしれないが君たちに知る術はない。
GM:次の忍務が下されるまでの間、君たちには待機と言う名目で束の間の休暇が与えられるよ。
及川深風:実験のために滞在していた別荘を引き払う、その前日の夕方。
及川深風:道明寺の研究室の扉に、何度か軽いノックがされて。
及川深風:「先輩、お夕飯できましたよ~」
道明寺七華:軽く走ってくる足音、勢いよく扉が開かれる。
及川深風:「わ、そんな急がなくても」
道明寺七華:「やったぁ!」
道明寺七華:うきうきした様子で「今日は何だい?」
及川深風:「うふ、ハンバーグです。前に美味しいと言っていただいたソースを、更に改良してみたくなって」
及川深風:「付け合せはにんじんのグラッセ、ほうれん草のクリームスピナッチ、冷製のコーンスープと……」
及川深風:どこか浮かれた様子で献立について話しながら、一緒にリビングへと戻っていく。
道明寺七華:食卓に並べられた料理に、子供のように目を輝かせる。
道明寺七華:「美味しそう……」
及川深風:「うふふ、いま飲み物も入れてきますから……あ、手を洗うのを忘れないでくださいね」
及川深風:半ば習慣化した文句を口にしながら、戸棚からグラスを取り出している。
道明寺七華:「はーい」グラスに飲み物を注ぐ深風くんの隣、流しで手を洗っている。
道明寺七華:「早く食べようよ~」
及川深風:「はいはい、いま行きますからね~」
及川深風:お盆に乗せたグラスを運んでくると、エプロンを外して向かい席に座る。
道明寺七華:「それじゃあ……」手を合わせて「いただきます」
及川深風:「いただきます」一緒に手を合わせると、グラスに口を付けながら顔を上げて、道明寺さんの様子をちらと伺っている。
道明寺七華:ナイフとフォークでハンバーグを切り分け、口に運ぶ。要人との食事の機会も多い故か、意外と所作は様になっている。
道明寺七華:一切れ頬張り、分かりやすく表情を輝かせる。
道明寺七華:「んん……!」
道明寺七華:美味しそうにゆっくり味わって、ごくんと飲み込み。
道明寺七華:「美味しい…… これ、すっごく美味しいよ深風くん!」
及川深風:「ん……うふふ、良かったです」にまにまと頬を緩めてそれを眺めながら、自分も一口。
道明寺七華:「以前のものよりソースの深みが増しているね。この深みは野菜かな……焼き加減も良いね。肉汁が内側に閉じ込められていて、味だけでなく食感が多層的になっている。加熱の強度を途中から変えたのかな……」
道明寺七華:もぐもぐと味わいながら、職業病じみてぶつぶつ呟きながら分析している。
及川深風:「わ。すごい、どれも当たってる……」
道明寺七華:「このにんじんも美味しいね。付け合わせにぴったりだ」
道明寺七華:見るからに嬉しそうにひとつずつ味わいながら食べていく。
道明寺七華:「一度食べられなくなって、改めて身に染みたよ……」
道明寺七華:「深風くんに料理を作ってもらえて、深風くんと一緒に食べられるというのは、どれほど幸福なことなのだろうとね」
及川深風:「えへへ……その節は、ほんとにごめんなさい」
及川深風:「私も、こうやって先輩に食べていただけて幸せですよ」
及川深風:「そうやって、いつも新鮮な反応をくださるので、つい私も張り切っちゃうんです。次も飽きられないようにしようって」
道明寺七華:「謝ることはないよ。僕の方が悪かったんだから……」
道明寺七華:「ありがとうね、深風くん。いつも……」
道明寺七華:食事の手を少し止めて、君に目を向ける。
道明寺七華:「……君が僕と一緒にいてくれて、本当に嬉しいよ」
及川深風:「……ん」照れくさそうにその視線を受け止めて。
及川深風:「私も、同じ気持ちですよ」
及川深風:「それに、約束しましたもんね。ずっと一緒にいるって」
道明寺七華:「うん……」
道明寺七華:表情を綻ばせる。「……深風くんが、そうしたいと思ってくれるなら」
道明寺七華:「実は不老不死くん1号の製造にも取り組みつつあってね。近い内に試作が出来るはずなんだ」腕組みをして胸を張る。
及川深風:「えっ、すご。そんな早くできるものなんだ」
及川深風:「流石は天才美少女……と言うべきなんでしょうね、ここは」
道明寺七華:「ふふん。そうだろう!」
道明寺七華:「知っての通り天才美少女だからね。この程度わけもないさ!」
道明寺七華:「まずは不老部分から手をつけて、テロメアの修復から取り掛かろうと思ってるんだ。でも少なくとも完成まで数年は掛かるだろうな……」
道明寺七華:「なるべく若い状態で不老不死になりたいのだけれどね。もし時間が掛かりすぎたら、その時には若返るくんも作らないとかな……」
及川深風:「私はどんな姿になったとしても、先輩の事を愛するつもりですけど」
及川深風:「でも……そうですね。早くしないと、『美少女』の看板を降ろさなくてはいけなくなってしまいますもんね」
及川深風:くすくすと笑って言う。
道明寺七華:「天才美女か……」神妙な顔で「それも悪くはないな……」
及川深風:「まあ……そう言われると、もう少し大人になった先輩を見てみたい気持ちはありますね。私も」
道明寺七華:「深風くんも、きっともっと綺麗になるんだろうね」くすりと笑って。
及川深風:「どうも私、普通の歳のとり方はしないみたいなんですけどね」
及川深風:「ですが、ええ。なるべく綺麗でいられるように、努力はしましょう」
道明寺七華:「そうなのかい?」小首を傾げ「興味深いね」
道明寺七華:「おばあちゃんになるまで一緒というのも、それはそれで捨てがたいけどね」
及川深風:「そういえば、話していませんでしたね。不老不死の一族……というのも正確ではなくて」
及川深風:「どうも、本人の自己認識が強く反映されるらしいです」
道明寺七華:「ほう……?」興味津々の様子で聞いている
及川深風:「ほら……長命の忍びの中にも、見た目からして老人なのと、やけに若々しくて綺麗なままなのと、どちらもいるでしょう」
道明寺七華:「ああ、確かにそうだね」
及川深風:「あれは、当人が自分の魂の形をどちらに置くかの違いだ、と聞きました。抽象的で……私も正直、まだ実感としてはよく分かっていないのですが」
及川深風:「ああ……それと。若くて綺麗なままでいるのには、色恋に浸って生きていたタイプが多いらしいとは聞いたことがありますね」
道明寺七華:「へえ……なるほどね」
道明寺七華:「今よりも更に綺麗になるのかい?君……さっきはああ言ったけど、ちょっと想像できないな」
及川深風:「そういう事さらっといいますよね……嬉しいですけど」
及川深風:頬を仄かに染めながらスープを啜っている。
道明寺七華:「世界一可愛く見えるよ。この僕の眼から見てもね」
道明寺七華:くすりと笑んで、机上で掌を組む。
及川深風:「ふふ。……ご飯、おかわりいります?」
及川深風:空になった器に目をやり、グラスに飲み物を注ぎ足しながら訊ねる。
道明寺七華:「うん。頂こうかな」お茶碗を差し出す。
道明寺七華:「こんな話してるのに……君のご飯を食べていたら、僕だけ太っちゃうかもな……」
及川深風:「次はダイエットサプリとか発明しますか?」ご飯をよそい直したお茶碗を目の前に差し出しつつ。
及川深風:「あるいは……忍びらしく身体を鍛えるというなら、お付き合いしますけれど」
道明寺七華:「いいかもね。需要はありそうだ」
道明寺七華:「楽しそうだけど……深風くんのトレーニング、きつそうだな……」嫌そうな顔。
道明寺七華:「今回もあんな状態だったとはいえ、またしてやられたし……」不服げに唇を尖らせる
及川深風:「良いじゃないですか。社会的な力でも知力でも先輩には敵わないんですから」
及川深風:「単純な武力くらい、私に譲ってくれても」
道明寺七華:「それでも気にするよ。一応先輩だし……」
道明寺七華:「……僕だって、君のこと守りたいのに」
道明寺七華:照れたように言って、少し目を逸らす。
及川深風:「あら。十分すぎるほど、守っていただいてるつもりだったのですが」
道明寺七華:「そういうことじゃなくて……。むぅ……」
道明寺七華:溜息を吐いて「ジョギングから始めようかなあ……」
及川深風:「良いんじゃないですか?一緒に走りましょう、ペースは合わせてあげますから」
道明寺七華:「君が一緒なら、なんとか頑張れそうだ」
及川深風:「ちょっとデートっぽくて楽しそうですしね」
道明寺七華:「そうだね。じゃあ帰ったら……朝……」
道明寺七華:「……11時くらいから!」
及川深風:「お昼前じゃないですか」
道明寺七華:「……じゃ、じゃあ10時……」
及川深風:「……。まあ、無理な目標を設定して続かないよりは良いと思いますけど」
道明寺七華:「な、なんだいその目は……」
及川深風:「いえ、別に……」
及川深風:「先輩の睡眠時間を健常化することについては、既に諦めましたから……」
道明寺七華:「な、何だよぅ……」
道明寺七華:「……最近は深風くんのせいでもあるのに……」
及川深風:「…………」
及川深風:何か言おうとするが、うまく反論できずにやめる。
道明寺七華:「……」何となく気まずそうに頬を染め、ご飯の残りを口に運ぶ。
道明寺七華:「……ご馳走様!」手を合わせて「美味しかったよ」
及川深風:「……うん。それは何より」
及川深風:柔らかに微笑んで、食器を片付け始める。
道明寺七華:「少し休もうかな。何だか眠いや……」
及川深風:「あら。お昼寝ですか?」
道明寺七華:「ん……ちょっと仮眠でも取ろうかな。荷造りは済んでるし……」
及川深風:「ん、分かりました。時間になったら起こしに伺いますね」
道明寺七華:「うん。起きなかったら頼むよ」
道明寺七華:眠い目をこすりながら歯磨きを済ませて、リビングのソファに身を横たえる。
道明寺七華:快適な室温に、軽く掛けたブランケット。食器を洗う音を聞きながら、すぐにうとうとと微睡みはじめる。
及川深風:しばらくすると食器を洗い終えて、リビングに戻ってくる。その姿を目にする。
及川深風:(……かわいい寝顔)
及川深風:眠りにつく横顔を覗き込みながら、すぐ傍に腰掛け、そっと前髪を撫でる。
及川深風:指先に伝わるぬくもりが、どこかくすぐったくて。思わず笑みを浮かべる。
道明寺七華:「……ん……」
道明寺七華:心地良さそうに小さな声を漏らし、髪を撫でるその手に擦り寄るようにする。
及川深風:「かわいい……」うわごとのように、そう呟いて。
及川深風:エプロンを脱ぐと、その隣に添い寝するように身を横たえる。
及川深風:大きめのソファーとはいえ、二人も並ぶと些か窮屈さがある。ぎゅうと身体を押し付けながら、一つのブランケットの下に収まる。
道明寺七華:近くで多少身動きをしたり触れたりしても、起きる様子はない。少し高い体温のぬくもりが伝わってくる。
及川深風:そのぬくもりに幸福を覚えて、頬がとろりと緩む。
道明寺七華:すうすうと穏やかな寝息を立てながら、あどけない寝顔で眠り込んでいる。
及川深風:「ふふ、せーんぱい……♡」
及川深風:小さく囁くような声で呼びかけながら、髪を撫で続ける。
道明寺七華:「……ふぁ……?」
道明寺七華:呼ばれているのに気付いたのか、ぼんやりと目を開ける。すぐ目の前の恋人の顔と、そのぬくもりに気付き。
道明寺七華:「……深風くん……?」
及川深風:「……あ」
及川深風:「ごめんなさい、起こしちゃった」
及川深風:「眠っている先輩が、可愛らしくてつい」
道明寺七華:微笑を浮かべて手を伸ばし、抱き寄せるように肩の辺りを撫でる。
道明寺七華:「ふふ……」
道明寺七華:「そうなんだ」
及川深風:「んふ」撫でられる感触に、くすぐったそうな声を漏らしながら。
道明寺七華:まだ少し眠そうな顔と声音。狭いソファの上で君に身を寄せる。
道明寺七華:「深風くん、あったかい……」
及川深風:「ふふ。先輩とくっついてるせいかも」
及川深風:身を寄せてくるその動きを、許容と受け取って。そのまま顔を寄せ、くちづけをする。
及川深風:「……ソースの味がする」ぺろ、と舌なめずりをして。
道明寺七華:「ん……。ふふ」
道明寺七華:少しずつ、目が覚めていく感覚。今度はこちらから、何度も啄むようにキスを交わす。
及川深風:「んっ……ちゅ……っ」
及川深風:甘えるように何度も繰り返される口吻を迎え、しばしば舌先でくすぐるようにして応じる。
道明寺七華:「ちゅ……、ぷ、ぁ……。はっ……♡ んぅ……」
道明寺七華:誘われるような舌遣いに応じ、舌を絡め、口内に侵入させる。次第に互いに熱を帯びていくのを感じる。
道明寺七華:「……くふっ……♡」
道明寺七華:目を細めて笑う。
道明寺七華:「……スイッチ入っちゃった……?」
及川深風:「ん……♡」静かに頷きながら、右手の指を太腿の間へと伸ばす。
及川深風:「だって、一週間はやってなかったんですもん」
及川深風:「まだまだ補給し足りません」
及川深風:先程手を洗ったばかりの少し湿った指を、ショーツの隙間へと滑り込ませながら。
及川深風:「先輩だって、そうでしょ?」
道明寺七華:「そう、だけど……。……んぅ、っ……♡」
道明寺七華:もどかしそうに腰をくねらせ、入り込んできた指に秘所を擦り付けるようにしながら。
道明寺七華:「深風くんのえっち……♡」
道明寺七華:紅潮した顔、吐息混じりに挑発するような笑みを見せる。
及川深風:「そっちこそ……こんな風に誘惑しちゃって……」
及川深風:擦り付けるような動きを受け止め、中指をより深くへと押し込み、しばしば鈎を作るように折り曲げ、刺激を与えながら。
及川深風:軽く膝をついて、上から覆いかぶさるような体勢へと移る。瞳を覗き込むようにしながら、唇を塞ぐ。
道明寺七華:「んんっ……♡」
道明寺七華:秘所は既にじわりと濡れていて、中は蕩けるような熱を以て、その指を迎え入れる。
道明寺七華:唇を重ねながら、手を伸ばしてシャツの下へと潜り込ませる。
及川深風:「んっ……ふふ。おっぱい、好きなんですね……♡」
及川深風:淫靡に微笑みながら、空いた左手を後ろに回し自分からホックを外す。
道明寺七華:覆い被さられた姿勢、柔らかで張りのある乳房を、下方から撫で、揉み上げるようにする。
及川深風:「いいですよ……んっ、あふっ……♡」
及川深風:快感にくぐもった声を漏らしながら、ねっとりと笑う。
道明寺七華:その先端に触れ、指の先で撫で、擦り、じりじりと焦らすかのように愛撫していく。
道明寺七華:「そんなこと言って……深風くんが、好きな……ふ、あっ……♡ ……っ、くせに……♡」
及川深風:「や、っ……♡ せんぱい、前より上手くなってる……」
及川深風:「えっちな勉強、したんだ……?」
及川深風:くちゅくちゅと水音を立て、秘所から溢れ出すものを掻き出すように指先を動かし続ける。
道明寺七華:「うぁうっ……♡ あ、っ…… ……ん、ふふ……そう見える……?」
道明寺七華:快感でびくびくと震えながらも、自慢げに笑みを浮かべる。
道明寺七華:「君を見てただけだよ……」
道明寺七華:幾つもの指を器用に動かして、固さを帯びた蕾を転がし、挟み、押し潰すように、緩急を加えつつ、次第に強い刺戟を与えていく。
道明寺七華:「どこが弱いのか……どんな風にすれば、君が悦ぶのか……」
道明寺七華:「もう、君よりよく知ってるよ……♡」
及川深風:「ん、ぁっ……♡ また……そんな、ずるいこと言って……♡」
及川深風:自分の肉体を知り尽くしたようなその技に、何度も甘い声を漏らしながら。
及川深風:「だったら……教えてあげます。先輩の、まだ知らないこと……♡」
及川深風:嗜虐的に目を細めると同時、膣奥に入れていた指が、ほのかな熱を帯びる。
及川深風:更に指先を動かすごと、次第にその温度が高まって。ぐつぐつと身体の内側から沸騰するような感覚が染み渡る。
道明寺七華:「ひ、ぁっ……!?」
道明寺七華:未知の感覚にびくりと身体を跳ねさせ、高い声を上げる。
道明寺七華:「な、に……これぇっ……♡」
及川深風:例えるならそれは、体内に蓄えた熱が一点から噴火し、隆起するような。
及川深風:「ふふ……♡さあ、なんでしょうね……?」
及川深風:重ね合った身体のせいで、道明寺は自らの下半身に何が起きているのかを目にすることはできない。
及川深風:実際の所、それは血肉を分けて分身を生み出す術の応用だ。人間ひとり作り出すことができるのだから、身体器官ひとつ後付けする程度の技は、いまの及川にとっては楽な事だった。
及川深風:……秘所から伸びるようにして、生やされている。本来男性のみが持ち得る性器そっくりのものが。
道明寺七華:「みかぜ、く……何、してっ……」
及川深風:「うふっ……♡」
及川深風:ぴん、と爪の先でそれを弾いてやる。
道明寺七華:「うぁっ……!?」
道明寺七華:電流が走るかのような刺激に、悲鳴に近い声を上げる。これまでに味わったことのない感触。
道明寺七華:「何、今の……え……」
道明寺七華:そこでようやく、己の下腹部に目をやって、瞠目する。
及川深風:続けて、指の腹で磨くように先端を撫で回していく。
及川深風:「さあ、なんでしょうね……?先輩の頭で想像すれば、分かるかも……?」
道明寺七華:「えっ……えっえっえっ……!?」
及川深風:血社にいた頃の訓練では、女よりも男を扱う機会の方が多かった。どこにどう触れれば快楽が及ぶものかは、既に知り尽くしている。
道明寺七華:「なっ……何これ……!?なっ……何で……何…… い、ぎっ…………!?」
道明寺七華:困惑の中で有無を言わさず快楽にさらされ、ただ腰を跳ねさせることしかできない。
及川深風:「あはっ、期待通りの反応してくれてる……♡ かわいい……♡」
道明寺七華:「やっ……!やぁぁっ……♡み、かぜくん……!これ……何……何してぇっ……♡」
及川深風:「だって……こういうのがあった方が、先輩にしてあげられる技もいろいろ増えるんですもん」
及川深風:「っふふ……♡ ちゃんと喜んでくれてるみたいで、よかった……♡」
道明寺七華:「っ……うぅ……!?」
道明寺七華:「だからって、こんな……」
道明寺七華:自分の身体から生えたそれを目にして、表情を歪めて目を逸らす。
及川深風:「こんな……何です?」
道明寺七華:「うぅ~~っ……!きっ……気持ち悪いよ……!グロいって……!」
及川深風:一通りによくこね回して、小さな口から溢れ出した透明な液が十分に染み渡ったのを確認して。
及川深風:指で輪を作り、ゆっくりと上下させしごきはじめる。
及川深風:「気持ち悪い……でも、気持ちいいんでしょう?」
道明寺七華:「ひぐっ……!? あ、あ゛ぁっ……♡」
道明寺七華:触れられると、すぐに甘い声が上がってしまう。
道明寺七華:「や、やめて……深風くん……!」
道明寺七華:「これっ……!これ、駄目だよぉ……♡」
及川深風:「いいんですか?やめちゃって。こんなの、まだ序の口ですよ……?」
及川深風:不意に、耳元に唇が寄せられて。
及川深風:「おちんちんがないと味わえない、もっと先の気持ちいいこと……味わってみたくないですか?」
道明寺七華:「ッ……♡」
道明寺七華:その言葉に、ぞくぞくと身が震える。
及川深風:「この舌先で、ちろちろって舐め回してあげるのとか……」
及川深風:声と共につるりと伸びた舌が、耳たぶを熱く撫でる。
及川深風:「私のナカに食べられて、どろどろにしゃぶりつくされちゃうのとか……」
及川深風:「きっと、すっごく気持ちいいですよ……♡」
道明寺七華:頭がかっと熱くなり、躊躇いや困惑と共に、理性がみしみしと音を立てて軋むのを感じた。
道明寺七華:ただ触れられるだけでこれほどの快楽。そんなことをされればどうなってしまうのか、想像もつかない。
道明寺七華:「……あ……ぅ……♡」
道明寺七華:断れるはずもなかった。ただ呻くような声を漏らし、しかし肉茎は血流を帯び、一回り固く、大きくなってしまう。
道明寺七華:「あ、やっ……!違……!」
及川深風:「あはっ……♡ 先輩のえっち……♡」
及川深風:肉棒を包む指のリングが、更に一回り小さくなって締め付ける。
及川深風:しかし、上下する速度は変わらないまま、あるいはいっそう早く加速して
及川深風:先走る粘液を潤滑油にぐちょぐちょと淫靡な音を立てながら、その肉棒の中にいっそう激しい熱を注いでいく。
道明寺七華:「うう゛ぅああっ♡ ひ、ぐぅうっ……♡ あっ♡ つ、ぅああぁっ……♡」
道明寺七華:快楽神経の束を直接刺激されているかのような感覚に、上ずった嬌声を発することしかできず、身を捩る。
道明寺七華:「みかぜくっ……♡これぇっ……♡敏感、すぎっ……あ゛っ♡うぁああっ♡♡」
及川深風:「ふふっ♡ そんなに激しく反応してくれると、自信ついちゃうなあ……♡」
及川深風:敏感に反応する指先の感触と体温、高まる拍動、快楽に焦点の定まらない瞳色。その全てが及川自身を昂ぶらせる。
及川深風:「ふふ、そろそろ出ちゃいますか……?」
道明寺七華:「ふぅ゛うぅうう……っ……♡あ、ぅ……っ……♡ あ゛ぁあっ……♡」
道明寺七華:喉を引き攣らせながら、何とか快楽に耐えようとするが、深風の言う通りだった。
道明寺七華:腹の奥からぐつぐつとした何かが込み上げてきて、今にも破裂しそうな未知の感覚に襲われる。
道明寺七華:「みかぜ、く……!なに、これぇっ……♡ひっ♡うぅっ……♡なにか……きてっ……♡」
道明寺七華:これまで味わったことのない感覚が恐ろしいのか、君に縋りつくようにする。
及川深風:「いいんですよ……恥ずかしがらなくたって……ほら♡」
及川深風:「人生で初めてのお射精……おちんちんの先から、気持ちいいものぴゅーって出すの……私と一緒に、練習しましょうね……♡」
及川深風:「行きますよ……♡ ごー♡よん♡」声とともに、扱き上げる指の動きがいっそう早まっていく。
道明寺七華:「しゃ、せい……!?これが……!?あっ……!ふあぁっ♡やめっ……♡やめ、てぇえ゛っ……♡」
道明寺七華:不安と当惑を与えているのは彼女だというのに、縋れる相手も彼女しかいなかった。
道明寺七華:恐怖と快楽に歪んだ顔で、子供のように君を抱き締める。
及川深風:「さーんっ……♡」
及川深風:カウントの数字とは裏腹に……擦られているものの先端から、熱く煮えたぎった白濁液が溢れ出す。
道明寺七華:「あ゛ぁっ……!?」
及川深風:「んー……? ふふ……♡」べっとりと張り付くものを指先で弄びながら、恋人の顔を覗き込む。
道明寺七華:「っ……あぁああ゛っ……♡ ふ、ぐ…… ひぅうう……♡」
道明寺七華:己の意に反して暴発したそれが、ひどく熱い白濁液を吐きながらびくびくと震える。
道明寺七華:脳が焼けるかのような快感に、ただ身を震わせることしかできない。
及川深風:「先輩ってば、『3』で出しちゃった……♡ だめですよー、私の言葉通りにちゃんとカウントが終わるまで我慢しないと……♡」
及川深風:くすくすと嗜虐的に笑って、指先に付いたそれを目の前で舐め取っていく。
道明寺七華:「あ……あぁあっ……♡な、に……こぇ…………♡」
道明寺七華:ただ、自分の身の内から出たそれが深風の身体を汚していく光景に、言い知れない背徳と快感を覚えてしまう。
道明寺七華:「うぅっ…… う、うぅう……♡」
道明寺七華:呻きながらその光景と、まだぬらぬらと光るグロテスクな肉棒──自分の股座から生えたそれを見て、ぼろぼろと涙を零してしまう。
道明寺七華:「っく……ひっく……ふぇええ……」
及川深風:「心配しなくても、大丈夫ですよ……? 終わったらちゃんと、消してあげますから」
及川深風:「だからその分、今のうちにいっぱいきもちいいことしてあげます。後で付いてない事が物足りなくなっちゃうくらい……」
道明寺七華:「こんなこと……しゃ、射精までして……」
道明寺七華:「お嫁に行けないよぉぉ……」
道明寺七華:「うぅう……」
道明寺七華:さめざめと泣きながらも、股間のそれは深風の言葉に期待が隠し切れないかのようにまだ硬度を保ったままで、それが更に情けなさを煽る。
及川深風:「ふふ……ほら。おちんちんの方は、もっとして欲しいって言ってますよ?」
及川深風:艶のある笑みを浮かべながら、ふとももを曲げるようにして、腿の肉の間に陰茎を挟み込む。
及川深風:熱を帯びた肉棒が、白く冷たい肌の感触に沈むような感覚。むき出しになった頂点を、人差し指がくすぐるように撫で回す。
道明寺七華:「いぃっ……!?そんな……あっ♡こん……なあぁっ……!ふ、んぅうぅ……♡」
道明寺七華:思いもよらないその行為に驚愕して、すぐに快楽に押し流される。
道明寺七華:その器官が無ければ出来ないその行為に、確かに彼女の言葉にも一理あるのかもしれないと、場違いに納得してしまう自分がいた。
及川深風:「くふっ……♡ ほーら、こうやって別方向に一度に擦られると……」言葉の通り、挟み込んだまま器用に脚を動かして根本を擦り上げながら、先端を指先が弄り回す。
及川深風:「頑張って腰に力を入れても、我慢するのが難しいんですって……どうです?」
道明寺七華:「うあぁぁっ……♡やぁ、あっ……♡は、うぅああッ……♡ッこれ、これだめぇっ……!」
道明寺七華:柔らかでしなやかな肉と、硬質の軟骨が齎す味わったことのない感触、そして指による刺激に、背中を逸らして喘ぐことしかできない。
道明寺七華:浅い呼吸を小刻みに繰り返し、何とか耐えようと足掻くが、見る間に射精感が高まってくる。
及川深風:「あは……また熱くなってぐちゅぐちゅいってる……♡ さっき出したばっかりなのに、もうイきそうなんですか……?」
及川深風:嗜虐的な笑みを浮かべながら、空いた左手の指を道明寺の口へと突っ込んでかき回す。
道明寺七華:「はぅ、お……♡ぅ、ぐ……♡み、かじぇ……く……♡」
道明寺七華:荒っぽいその行為に、被虐的な快感がじわじわと頭を支配して、徐々に抵抗が緩んでいく。
及川深風:「ふふ……♡ こうやってお口の中にものを挟まれて歯を噛めなくなると、更に我慢がきかなくなっちゃうんですって」
及川深風:「ほら、またカウント始めましょうか……♡」
道明寺七華:「やらぁぁっ……♡イ、かないっ……♡まだぁっ……♡」
及川深風:じゅぷじゅぷと粘液で泡立つ淫靡な音色を奏でながら、右足と右手がそれぞれに加速し始める。
及川深風:「ええ、頑張ってください……♡ 今度はちゃんとカウントが終わるまで堪えられるように……♡」
及川深風:「ごー……♡ よーん……♡」
及川深風:数字の意味を先程よりも強く意識させながら、焦らすようにゆっくりと数を口にする。
及川深風:それだけで、今快感を刻まれているこの時間が、本来よりもずっと長いものであるかのように錯覚する。
道明寺七華:「ふぅ……♡うぅううっ……♡くぅうぁあ……♡」
道明寺七華:全身に力を入れて、必死に耐えようとする。ゆっくりと焦らすようなその声が、意識の中で何度も反響して聞こえる。
及川深風:「さー、ん……♡」
道明寺七華:白い脚の拘束から反射的に逃れようと身を捩るが、膂力の差でびくともしない。却って脚の間でずりずりと擦るような感触を生んでしまう。
道明寺七華:「んやぁぁっ……♡ひっ……♡ひうぅっ……♡♡あぁあっ……♡もうやぁ゛ぁっ……♡」
及川深風:「にーい……♡ いーち……♡」
及川深風:「……ぜろ♡」カウントを終える瞬間、脚を一気に引き抜いて拘束を外す。
道明寺七華:「うあ゛ッ……♡」
及川深風:激しい摩擦と共に、白くしなやかな筋肉によって締め付けられていた蛇口が緩められる。
道明寺七華:一気に解放され、同時に最後のトドメとなる刺激を受けて、限界まで張り詰めた肉棒から大量の白濁が放たれる。
道明寺七華:「あ゛ぁあぁああッ……!?ひ、ッ……! ……!! ~~~~~~~っ…………♡♡」
道明寺七華:びくびくと震えながら、肉棒から精液が溢れ出て、白い脚を汚していく。
道明寺七華:抑圧から解き放たれた快楽が一気に襲ってきて、声にならない悲鳴を上げ、溺れた魚のように口をぱくぱくさせる。
及川深風:「ふふっ……♡ 今度はちゃんとカウント通りにできましたね♡ お射精が上手上手……♡」
及川深風:唾液に濡れた左手で優しく頬を撫でやる。右手は汚れた脚に白濁が染み込むように撫でて、白い腿肉がねばついた妖しい艶を帯びていく。
道明寺七華:「あ、ぁ……っ……♡ は……ぁあ……ッ……♡」
道明寺七華:甘やかな声音に反抗することも出来ず、ただ快感の余韻に小さく身を震わせる。
道明寺七華:「こん、な…… こん、なのぉ……♡ ぼく……あたま……おかしくなっちゃうぅ……♡」
及川深風:「んー……?ふふ……♡」
及川深風:「でも、七華さんって私に壊されちゃうのすきなんですよね……? ねえ……?」
及川深風:「だって、初めてした時だって、私にあんな風におねだりしてきたんですもんね?」
道明寺七華:「うぅうっ……」
道明寺七華:顔を真っ赤にして口ごもる。
道明寺七華:「それ……は……」
道明寺七華:まだ抵抗と羞恥、プライドが残っているのか、何とか呼吸を整えようとする。
及川深風:「ふふ……♡ そうやって見栄張っちゃうところもかわいいですよ♡」
及川深風:「それに……ええ。ある意味、私にとっては丁度いい機会です」
及川深風:そう言うと、道明寺のお腹の上に跨るように座り込む。
道明寺七華:「……?」
道明寺七華:意識して深い息を吐きながら、その顔を見る。二回の射精で、痛いほどに勃起していた肉棒も流石に少しは落ち着いてきたところだ。
道明寺七華:このまま耐えれば──
及川深風:「先日されたことのお返しを、まだしていませんでしたから……ねえ」
及川深風:「嫌がる恋人をむりやり犯してぐちゃぐちゃにするのも、素敵なことだって」
及川深風:「七華さんなら、分かりますよね……?」
及川深風:獲物を前にした獣の瞳。舌なめずりをして、嗜虐的に微笑む。
道明寺七華:「……っ……」
道明寺七華:恐怖と期待、昂奮とが同時に訪れて、思わず息を呑む。
道明寺七華:腹の上に跨った深風の感触、脚の付け根、身体の中央にあるその存在を、強く意識してしまう。これまでに無かった器官の、本来の使い方。
道明寺七華:「……やっ……」怯えたような声が漏れる。
及川深風:「んー……?」
道明寺七華:「深風くんっ……!僕が悪かったからぁ……!」
道明寺七華:身体を揺さぶって逃げようとするが、叶わない。
及川深風:「ええ、もう怒ってませんよ?された事については、ちゃんと許しました」
及川深風:「ですから、これは罰ではなく……」
及川深風:軽く腰を浮かせて、位置を合わせるように動かす。眼の前で揺れる、細く引き締まった身体が、この先どうなるかという想像を喚起させる。
道明寺七華:「っ……♡」
道明寺七華:視界に広がる淫靡に過ぎるその光景、愛しい少女の痴態、この先への想像に、一気に肉棒が怒張し、ぐぐ、とそそり立ち、秘所に触れてくちゅりと小さな水音を鳴らす。
及川深風:獲物を前にして、唾液のような愛液に濡れたその秘部の口を、軽くキスするように押し当てて。
及川深風:「ただ、私達の愉しみのためにすることです……よっ♡」
及川深風:最後の一声と共に、一気に腰を落とす。貪欲に引き締める窮屈な蜜壺の中に閉じ込められるのと、その内壁に一気に擦り上げられる感覚が、容赦なく同時に迸る。
道明寺七華:「あ゛っ……!? あ、あぁあぁああッ……♡」
道明寺七華:亀頭から根元まで一気に与えられた圧倒的な快楽に、挿入と同時に射精しそうになる。
及川深風:「あはー……♡ すごい声あげちゃってる……♡ まだ入れただけなのに……」
道明寺七華:濡れた蜜壷の感触、ぎゅうぎゅうと締め付けてくる肉襞の刺激に、歯を食い縛って耐える。
道明寺七華:「み、かぜ……くんっ……♡♡こんな……うぁああっ……♡」
及川深風:「ふふ、ほら……『これから』、お腹に力を入れてぎゅーって締め付けてあげますから」
及川深風:「頑張って耐えてみてください……ふふっ♡」
道明寺七華:はぁ、はぁ、と息を零しながら、涙目でその顔を見る。
道明寺七華:「むりぃぃ……♡こんなっ……♡みかぜくんの、なかっ……♡気持ちよすぎてぇっ……♡」
及川深風:身体の内側から突き上げる肉棒の感覚に、興奮したような声でそう告げると。
及川深風:息を深く吸って、下腹にきゅうと力を込める。忍びとして人の限界近くまで鍛え上げられた、その筋力が
及川深風:逃げ場もなく、弱点をさらけ出したその一器官へと。揉み潰し、押し流す波濤のように殺到する。
及川深風:「ほら、ぎゅうーっ……♡」
道明寺七華:「うあ゛ぁっ……♡あぅ、あぁあっ……♡っあ゛♡ ひ、ッ……♡う、うぅうううぅうっ…………♡♡」
道明寺七華:されるがまま、目を見開いて悲鳴に近い嬌声をあげる。
道明寺七華:あまりに強すぎる快感に、腰を振ってなんとか引き抜いて逃れようとするが、まるで意味が無い。その度に却って刺激を増すばかりだ。
道明寺七華:「みかぜ、くんっ……♡こんなのぉっ……♡やぁっ……♡やらっ……♡うぅうああぁっ……♡」
及川深風:「うふっ……♡ 先輩の蕩けた顔、ちょっと可愛すぎです……♡」
道明寺七華:涙を流しながら、腕でその顔を隠そうする。
道明寺七華:「見ないでよぉぉ……♡こんな……やぁぁあ……♡」
及川深風:「だめですよぉ。えっちする時はちゃんと恋人の顔を見ましょうねー?」
及川深風:隠そうとするその手に恋人つなぎで両の指を絡める。そのまま、押し倒すように腕を拘束する。
及川深風:黄金色の捕食者の眼差しが、涙に濡れるその顔をじいと覗き込んでいる。
道明寺七華:紅の瞳は涙で潤み、不規則に光っている。表情は蕩けきり、紅潮した頬には汗が滲み、浅い呼吸を繰り返す。一部の余裕も無い、快楽に限界まで追いつめられた顔。
道明寺七華:「や……だぁぁ……♡」
道明寺七華:いやいやをするように首を振り、その視線から逃れようとする。
及川深風:「嫌がる先輩もかわいいです……♡ ふふ、それじゃあ」
及川深風:「──腰、動かしちゃいますね?」
道明寺七華:「や、っ……!」
道明寺七華:恐怖に引き攣った顔で君を見る。
道明寺七華:「やだっ……!お……おかしくなるっ……!や……やめてよぉっ……!」
及川深風:「ふふっ……もうとっくにおかしいくせに♡」
及川深風:「ほら、怖がらなくても大丈夫ですよ……きっと、すぐに気持ちよさでどうでもよくなっちゃいますから」
及川深風:そう言って眦を細めて笑うと、ソファに膝を付きながらゆっくりと腰を動かし始める。
及川深風:肉棒を揉み潰すように強く締め付ける力はそのままに、及川の意思のもと前後にぐりぐりと押さえつけるように動かされる感覚。
及川深風:「あっ……ん、くふっ……♡」
及川深風:自身の中へと押し付けられるその手応えを確かめるように、緩慢に前後させ始めたその速度が、少しずつ早まっていく。
道明寺七華:「あ……あぁ……ッ……♡ ひ、ぐ……っ♡ ふ、あぁああっ……♡く、ぅう……ああ、ッ……♡」
道明寺七華:絞り出すような声を漏らし、必死になって耐える。性器が丸ごと飲み込まれ、溶け落ちてしまったかのような快感。
道明寺七華:愛する少女と一体になっているということを想うだけで、幸福感と悦楽が込み上げてくる。
道明寺七華:「ひぅっ……♡やぁああっ……♡無理っ……♡こんな……あ、ッ……♡きもひ……いいよぉ……♡」
道明寺七華:呂律が回らず、譫言のように呟く。最早されるがままだ。
及川深風:「気持ちいいですか……? えへっ、私もですよ……♡」
及川深風:前後させる腰の動きが早まるにつれ、太腿の柔らかな肉がぶつかりあって、何度も乾いた音が響く。
及川深風:そのテンポを一向に緩めることはなく。気まぐれに左右への捻りを入れて、不規則な角度から肉棒を締め上げ擦る。
及川深風:「ふふっ……♡ こうやって打ち付けてると、ほんとにレイプしてるみたいな気分になっちゃいますね……♡」
道明寺七華:「あっ♡あっ♡やぁっ♡あ……あぁっ♡う、あ……ッ……♡いや、あぁっ♡うあぁあっ♡♡」
道明寺七華:腰を往復させるごとに、甘い声を上げて身体を震わせる。眦からは涙の雫が零れ、舌はだらしなく伸びきり、だらりと唾液が垂れている。
道明寺七華:「もっ♡うぅうっ♡やめっ♡てぇ……えェッ!?あっ♡うァ゛っ♡みっ♡かぜっ……く……ん、うぅううっ……♡」
及川深風:「んふっ♡ そんなにだらしなく伸ばしちゃって……キスのおねだりですか?」
及川深風:じゅぷ、と嬌声を飲み干すようにして深く口付ける。
及川深風:そうして唇を重ねたまま、下半身だけは器用に動かし続けて止まることはない。
道明寺七華:「ん゛んぅっ……♡ぷぁっ……♡じゅ……んぅううう゛っ……♡♡」
道明寺七華:くぐもった声を漏らしながら、快楽から逃れたいと思っているはずなのに、本能的にキスを求めてしまう。
道明寺七華:じゅるじゅると唾液を啜り、荒っぽく舌を絡め合う。下腹がきゅんきゅんと甘い疼きを覚えるのを感じる。
道明寺七華:「はぁっ……♡はあぁああっ……♡う……あ゛……♡」
道明寺七華:「もうやめてぇ……♡おちんちんいじめないで……♡きもちよくしないでぇぇ……っ……♡」
道明寺七華:蕩けきった顔で、涙混じりに懇願する。
及川深風:「ん、じゅぷっ……♡」ねぶるようなキスを繰り返して、どろりと糸を引いた唇を引く。懇願するその声と表情が、どうしようもなく血を熱くする。
及川深風:その首筋に噛みつきたいと思ってしまう、衝動を抑え込んで。代わりにとばかりに、いっそう激しく腰を打ち付けていく。
及川深風:「くふっ……♡ そんなにやめてほしいなら、もっと頑張って抵抗したらいかがです?」
及川深風:「ほら……か弱い先輩のために、サービスです」
及川深風:そう言って、組み伏せるようにして掴んでいた両手を離し、自由にしてやる。
及川深風:「両手が使えるようになりましたよ……ねえ?」
及川深風:その間も、激しく打ち付ける腰のテンポは一切緩めることのないまま、耳に唇を寄せて囁きかける。
道明寺七華:「ふ、ぁ……?」
道明寺七華:朦朧とした意識で、呆けたような声を漏らす。
及川深風:「私の腰の動きを止めないと、先輩はずーーっと気持ちよくなりっぱなしですよ……? これからもどんどん動き早くなって、ぐちゃぐちゃにしちゃいますよ?」
及川深風:「だから、ほら……腰のところを掴んで、両手にぎゅーって力を入れて……動くの、頑張って止めないと♡」
道明寺七華:自らの上で跳ねる白い腰、卑猥な水音を響かせる結合部に目をやって。
道明寺七華:「う……うぅ……」
道明寺七華:「うぅうぅうう……っ……♡」
道明寺七華:手を伸ばす。だがその先は腰ではない。
道明寺七華:一度は離された両手を、もう一度指と指とを絡めるように、ぎゅぅっと握り込む。
及川深風:「あはっ……♡ なにしてるんですかぁ、先輩……?」
及川深風:「まるで自分から捕まりに来たみたいですけど……ねえ?」
及川深風:くすくすと嗜虐的に笑いながら、両の手の指を蛇のように絡みつかせる。
及川深風:「ふふ……♡ せっかく逃げられたのに、また捕まっちゃいましたね?先輩のお手々……♡」
道明寺七華:「やだ……深風くん……」
道明寺七華:愛欲にどろどろに溶け切った紅の瞳が、心細そうに揺れながら深風を見ている。
道明寺七華:「離さないで……」
道明寺七華:「ぎゅってしてて……♡」
及川深風:「……ッ♡ もう、先輩ったら……♡」
及川深風:その唇に、愛おしげに口づけながら。包み込む腟内の筋肉を、さらにもう一段強く締め付ける。
及川深風:「っ……ちゅうっ……んぷっ♡」
及川深風:強く締め付け、緩め、また強く締め付ける。ストライドする動きと並行して紡がれるその緩急が、肉棒を苛め抜く。
道明寺七華:「んう゛ぅっ……♡じゅ、ちゅうっ……♡ん、うぅううっ……♡あ、ッ……♡ ~~~~ッ♡♡」
道明寺七華:何度も身体が跳ね、白い肌の上で珠のような汗が滴る。
道明寺七華:互いの熱と、体液と、感情と……ありとあらゆるものが混ざり合っていくような感覚。
道明寺七華:「ふう゛ぅうううっ……♡あぁああ……♡」
道明寺七華:「み、かぜくん……♡みかぜくん、みかぜくんっ……♡みかぜくん……っ……♡」
道明寺七華:高まり続ける悦楽の中、最も愛しいその名を呼び続ける。
及川深風:「あは、イッちゃうんですね……♡いいですよ♡」
及川深風:「"それ"はいくら出しても、赤ちゃんはできないようになってますから……」
及川深風:「好きなだけ、私の中で果ててください……っ♡ ほらっ♡」
及川深風:快楽に跳ね上がるその躰をぎゅうと押さえつけ、快楽を行き場を失わせる。汗と粘液に汚れた身体と、体温と、愛の全てを上から押し付けるように。
及川深風:より深く、奥へと飲み込むように腰を打ち付けた。
道明寺七華:「あ゛……ッ……♡♡」
道明寺七華:息を詰まらせる。どくん、と一際大きく肉棒が打ち震え。
道明寺七華:限界が訪れる。びくびくと脈打ち震えながら、大量の精液を直接膣内へと吐き出す。
道明寺七華:「お゛、あッ……♡♡ひぐっ……♡うぁあぁああッ……♡あ、……あ…………♡♡♡」
道明寺七華:視界で火花が散り、真っ白に染まる。全身の快楽が一気に弾け、昇華されるような感覚。
及川深風:「っ、あっ……♡ すごい……七華さんの、いっぱい入ってきてっ……♡」
及川深風:身の内に注がれる熱に、恍惚とした笑みを浮かべながら。一度は緩めかかった締付けを、もう一度ぎゅうと強める。
及川深風:吐き出されるその精のすべてを貪り飲み干すように、下腹に力を込めて。
及川深風:掠れていく嬌声を気遣うこともないまま、なおも激しく腰を動かし続ける。
道明寺七華:「あ゛、あぁっ……!? ひぎ、ぅああッ♡♡」
道明寺七華:腰を大きく跳ねさせ、悲鳴を上げる。
道明寺七華:「まっ……てぇッ♡みかぜ、く……うぁあ゛あッ♡♡」
道明寺七華:「イったばっか、なの……にィっ♡そんな……あぁああああっ♡」
及川深風:「んふっ……♡ すき、好きです、七華先輩……♡」
及川深風:血の芳香に魅了された時のように、どこか酔ったような微笑みを浮かべて。
及川深風:「もっと、もっとください……♡ このまま、私に溺れてっ♡ ぜんぶ、吐き出して……♡」
及川深風:跳ねる細身の身体をぎゅうと抱きしめながら囁き、搾り取り続ける。
道明寺七華:限界まで敏感になった男根を容赦なく責め立てられ、押し寄せる快楽の波濤に到底耐えられない。
道明寺七華:漠然とした意識の中で、悲鳴のような自分の嬌声がどこか遠くに聞こえる。
道明寺七華:徐々に視界が白く染まっていく。もう一度、繋がったままの膣内に白濁を吐き出して、それと同時に意識を失った。
及川深風:「先輩っ……♡ せんぱい、せんぱい、七華せんぱい……♡」
及川深風:意識の薄れゆく少女の耳元で、興奮した様子で何度も名前を呼ぶ。
及川深風:その意識が快楽に沈みきった後も、少しのあいだ気付かぬまま、獣のように貪り続けていた。

及川深風:……深い微睡みに落ちた君の頭を、優しく撫でるような感覚がある。
及川深風:クッションのような、心地よい柔らかさに身を預けているような。それと同時に、生暖かいものがぬるりと下半身を包んでいる。
及川深風:安らぎと刺激が、交互に注がれるその中で、朦朧としていた君の意識が少しずつ覚醒していく。
道明寺七華:「……う……」
道明寺七華:いつの間に眠りに落ちていたのか、自分でも一瞬分からずに、呻くような声を上げる。
道明寺七華:ぼんやりとした意識の中で、目を瞬き、視界の中に恋人の姿を探す。
道明寺七華:「……深風くん……?」
及川深風:「あ……起きましたか、先輩……?」
及川深風:覗き込むような黄金色の瞳と目が合う。
及川深風:それから、下半身の違和感を思って視線をやれば。
道明寺七華:「あ……深風くん。寝ちゃっ…… ……?」
及川深風:もう一人の及川深風が、未だ聳え立ったままの君の肉棒に、愛おしそうに舌を付けている。
道明寺七華:「へっ……えぇえっ……!?」
道明寺七華:驚愕に目を見開き、
及川深風:「ええ、先輩は途中で寝ちゃいました。生まれて初めて生やされたおちんちんで、4回も射精して、そのまま気を失っちゃった」
及川深風:「でも……」淫靡な笑みを浮かべる。「私、まだイッてないんですよね」
及川深風:「だから、まだ終わりじゃないんです」
道明寺七華:「何して……ふぁあッ♡うあっ♡」
道明寺七華:下半身に与えられる快感を改めて認識してしまい、びくりと震えて声を上げる。
及川深風:君が目を覚ましたことを確認するや、優しく触れるばかりだった舌の刺激が、絡みつくような動きにシフトしていく。
及川深風:「んん……っ♡ じゅる、じゅちゅっ……じゃぷっ♡」
及川深風:器用に舌先を動かして、渦を巻くような軌跡で舐め回す。
及川深風:時おり皮と肉の隙間に差し込むようにしたかと思えば、唇をつけて吸い上げるようなキスを肉棒へと行う。
道明寺七華:「そんな、舐め……い゛ぃっ♡う、あ゛……っ♡そん、な……ッ……♡」
道明寺七華:世界の誰よりも愛する美しい少女が、その端正な顔にグロテスクな肉棒を咥え込み、口をいっぱいに開けて奉仕している。
道明寺七華:その光景だけで達しそうになり、唇を噛んでやっとの思いで耐える。
道明寺七華:「分身まで、してぇっ……♡み、深風くんのエッチ……!へ、変態ぃっ……♡」
及川深風:「んふっ……♡ ねえ、これだとこっちの私のお口が暇しちゃうんです」膝枕をしていたもう一人が、背を曲げながら顎先に触れて。
及川深風:互いに逆さのまま唇を重ねて、舌を捩じ込む。
道明寺七華:「んう゛ぅっ……!?」
及川深風:「んふっ……♡ じゅ、んじゅっ……♡」 「ちゅぷっ……れろ、えろっ……んっ♡」
及川深風:下半身と上半身の両方から、淫靡な水音が響いてくる。熱を帯びた舌が絡まり付いて、ぞわりと肉棒をなで上げ、歯茎の裏側を擦る。
道明寺七華:「んう゛ぅう~~~~~っ♡♡ぷ、あぁっ……♡お、っあ♡は……あぁああっ……♡♡」
道明寺七華:天を仰ぐような体勢。目を涙で潤ませ、白く細い喉元を晒し、好き放題に口内を蹂躙される。
道明寺七華:上と下から同時に与えられる快感に、最早まともに物を考えることもできず、ただ不明瞭な喘ぎ声を漏らし続けることしかできない。
道明寺七華:「い゛っ♡あぁあっ♡こん……なのっ……♡うあ゛あぁっ♡♡ひんっ♡やぁぁっ…………♡」
及川深風:「くふっ……」口づけをしていた方の深風が、乱れる恋人を見て嗜虐的に微笑む。
及川深風:その舌の上にはもう一人の自分が柔らかで繊細な肉棒をねぶりつづけている感覚が共有されている。
及川深風:「きもちいいですかぁ、せんぱい……?」
及川深風:今度は耳元にぎゅうと唇を押し付けて。熱っぽい吐息と共に、囁く声を流し込む。
道明寺七華:「きもちぃっ♡きもひいぃかりゃぁっ……♡」
道明寺七華:「もうやめてぇっ……♡こんなの、死んじゃうっ……♡」
道明寺七華:息も絶え絶えに喘ぎながら、呂律の回らない口で必死に許しを請う。
道明寺七華:「たしゅけてぇっ、みかぜくんっ……♡もうやらぁぁっ……♡」
及川深風:「助かる……? んふっ、おかしなことを言うんですねぇ……♡」
及川深風:「私達……いま、こんなにきもちよくって、幸せなのに……♡」
及川深風:紅く熟しきった耳たぶを弄ぶように唇で挟み、舌先で撫で回しながら笑う。
及川深風:肉棒を虐めていた唇は、その先端をぱくりと加えこんで。
及川深風:亀頭を口蓋に押し当てるようにしながら、じゅるじゅると吸い上げるように吸い付いてくる。
道明寺七華:「ッ~~~♡♡ は……あぁ゛……っ……♡♡」背中がびくびくと激しく跳ねる。
道明寺七華:「そ、れ……、だ、めぇえ、っ…………♡♡」
道明寺七華:断続的に息を漏らしながら、何とか押し退けようと肉棒を咥える頭に触れるが、まるで力が入らない。
道明寺七華:理性の糸がぶつぶつと音を立てて千切れていくのを感じる。
及川深風:「んっ……えへっ……♡ 先輩のおちんちん、おいしいですっ……♡」
及川深風:じゅるるるる、と舌を張り付かせるようにしながら吸い上げる勢いを強くする。より深くへと咥え込む。
及川深風:「いいんですよ……♡ そのまま、どんどんダメになっちゃってください♡」
及川深風:「私の前でなら、いくらでもダメな先輩の姿を見せてくれていいですから……ね?」
及川深風:膝枕をしている方の深風は、右の耳たぶばかりを執拗にねぶり、しゃぶりつき、吸い付いてくる。
及川深風:執拗な舌先が何度も耳の穴をほじり返し、唾液に濡れて敏感になった耳へと甘く囁く声が吹き込まれる。
道明寺七華:「う゛ぅっ♡あ゛うぅっ♡うぅう゛ぅうううう~~~~~~っ♡♡♡」
道明寺七華:愛情に満ちた包み込まれるような抱擁を受け、同時に性器には卑猥に過ぎる奉仕を受け、気が狂ってしまいそうになる。
道明寺七華:殆ど反射的に、刺激から逃れようとガクガクと腰が震え、亀頭の先端が口蓋をずりずりと擦るように動く。
道明寺七華:「やあ゛ぁあっ……♡ひぐぅうぁっ……♡んやぁあああ……♡♡」
道明寺七華:最早自分でも、拒んでいるのか甘えているのかも分からなくなってくる。
及川深風:「あはっ……♡ いいですよぉ、このままもっと激しくしてあげます……っ♡」
及川深風:唇の中に飲み込みきっていない陰茎の根本に、しろい指が這う。
及川深風:血が通い硬くなりきった筋をほぐすように、射精のためのまっすぐな道筋を作るように、白い指が優しくなで上げる。
及川深風:同時に、雁首の裏側を舌がいっそう激しく擦り上げる。今もずっと肉の芯の中で高まり続ける熱を吐き出すことを急かすように。
及川深風:どろどろに蕩けきった耳元で、いとしいひとの声が響く。「ねえ……♡ もう我慢なんてする力なんてないんでしょ♡」
及川深風:「いいんですよ……♡七華さんはもう、なにもしなくて大丈夫……♡」
及川深風:「ただ手脚の力をゆるーく抜ききって、私の作る波に身を任せて……溺れて、悶えて……♡」
及川深風:「おかしくなっちゃうところ、見せてください……♡」
及川深風:熱っぽい囁きが敏感になりきった耳を撫でると同時に、肉棒を締め付けるほどに強く咥えていた少女の口が、僅かにそれを緩め解放する。
及川深風:下半身が浮遊するような感覚と共に、裏筋を撫で上げる舌先の刺激が、最後のひと押しとなった。そして……
道明寺七華:「……ッあ……♡♡」
道明寺七華:ぷつり、と音を立て、張り詰めていた最後の一線が切れた気がした。
道明寺七華:何とか口淫を止めようとしていた手で、逆に黒髪の少女の頭を抱え込む。喉奥まで肉槍を突き入れるようにして、思い切り精液をぶちまける。
道明寺七華:びゅるびゅると吐き出される大量の熱い液体が、深風の口内を満たしていく。
道明寺七華:「……ッ……あ……♡ はぁああ、あ……っ……♡♡」
道明寺七華:熱い息を吐きながら、手は頭をホールドしたまま。射精の余韻に身を震わせる。
及川深風:「あっ……んぷっ、ふうっ……♡」
及川深風:口の中に溢れるどろりとした白濁を、幸福感に目を細めながら啜る。
及川深風:血とは違って、苦々しい味が舌の上に広がっていく。唇から零れたものを、舌と指で掬い上げて飲み干す。
及川深風:「っ、ん……ぷぁ……♡」
及川深風:籠もった熱と共に、口の中に含んでいた肉棒を解放しながら。淫らに蕩けた笑みを浮かべる。
及川深風:「んふっ……♡ ごちそうさま、です……♡」
道明寺七華:「……」
道明寺七華:深風本人の膝枕からゆっくりと身を起こし、分身へと身を寄せる。
道明寺七華:抱き寄せるように頭の後ろに手を回し、覆い被さるように唇を重ねる。
道明寺七華:「ん……ちゅ……♡じゅ……ちゅぅっ……♡」
及川深風:「んふっ……♡ じゅ、んちゅっ……♡」
及川深風:深い口づけに応じる分身の背後から、膝枕をしていた方の深風が甘えるように抱き付いて来る。
道明寺七華:貪るように舌を絡ませる、激しいキス。そのまま身を沈め、押し倒すようにしていく。
及川深風:「うふっ……♡ もしかして、先輩も責めたくなっちゃったんですか?」
及川深風:口吻された方の深風は、その動きに身を任せて押し倒される。
道明寺七華:本人に僅かに視線を送って、そのまま分身とのキスを続ける。
道明寺七華:「じゅぅううっ……♡れろ……ぇろ……♡ちゅる、じゅううっ……♡はむ、ちゅぷっ……♡」
道明寺七華:わざと見せつけるようにして、激しい音を立てながら、貪欲な口付けを繰り返す。
道明寺七華:抱き寄せた腕に力を込めて、口と口とを密着させた状態で口内を掻き回し、離してはまた噛みつくようにキスをする。
及川深風:「んっ、んじゅっ……♡」
及川深風:舌先は的確に自分の弱い部分を熟知し、突いてくる。その心地よさに身を預けて、脳が蕩けていく喜悦に頬を緩めながらこちらの舌を絡み合わせて応じる。
及川深風:本体にもその感覚は共有されている。淫らな刺激を受けて一層昂ぶった少女は、背後から回した手で少女の乳房を揉みしだく。
及川深風:「うふふっ……♡ せっかく二人になったのに、片方とだけ絡んでるんじゃつまらないでしょ……♡」
及川深風:「ほら、三人で混じり合いましょうよ……♡」ふう、と吐息を吹きかけ囁く。どこか呂律が回っていないような声なのは、舌を絡み合わせる分身の感触を感じ取っているからだ。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:ぴくりと快感に身を震わせながらも、紅潮した顔に笑みを浮かべる。それはサディスティックな色を帯びていた。
道明寺七華:「……駄目」
及川深風:「……えへぇ?」
及川深風:その答えを面白がるように、指先で乳首を転がして弄ぶ。同時、組み敷かれた方の深風はキスを続けながらむき出しになったままの亀頭を指先で擦り上げる。
道明寺七華:「ふ……♡」
道明寺七華:僅かに目を細め
道明寺七華:「深風くん、イきたいんでしょ?」
道明寺七華:「でも、深風くん……散々いじめてくれたから……」
道明寺七華:ちゅ、ちゅ、と甘いキスを分身と繰り返し、本体に流し目を送る。
道明寺七華:「……こっちの深風くんにしか、してあげない」
及川深風:「む……生意気なことを」
及川深風:「私の生やしてあげたおちんちんで、さんざんきもちよくなってたくせに……」
道明寺七華:「深風くんが気持ちよくなるために生やしたんじゃないか」
道明寺七華:「ほら……」
道明寺七華:分身に腰を密着させると、屹立した肉棒が白い腹の上に乗る。
道明寺七華:「随分大きく作ったんだね?」
道明寺七華:確かめるように、指で腹を撫でる。
道明寺七華:「こんなところまで届いちゃう……♡」
及川深風:「あら……先輩は、小さい方がよかったんですか?」
及川深風:どこか拗ねたように目を細める。
道明寺七華:「君の好みの問題だろう?君が作ったんだから」
道明寺七華:「おかげで散々な目に遭った」
及川深風:「あら。ひどい言われよう……」
及川深風:「それに……先輩だって大きい方が、いろいろ刺激されやすくて気持ちよかったでしょう?」
道明寺七華:組み伏せた分身を抱え上げるようにして体勢を入れ替える。背後に回り、抱きかかえるような姿勢に。
道明寺七華:「……向こうの深風くんは不機嫌そうだけど」
道明寺七華:下腹に熱を帯びたままの肉棒が触れる。
道明寺七華:「君はどう?」
及川深風:「んふっ……♡ 分かってるでしょう……嫌がってたら、こんな風に受け入れてませんよ?」
及川深風:「私達のほうが、先輩よりずっと力は強いんですし……だから、あっちの私だってそこまで本気で拗ねてる訳じゃないです」
道明寺七華:「そう?ふふ……可愛いね」もう一度軽くキスをしてみせる。
及川深風:「でも……」腰を自分から動かして、肉棒をじゅぶりと深く咥え込む。
及川深風:「んっ……♡んじゅっ、ちゅうっ……ぷぁ」
及川深風:「……恋人とのまぐわいを、散々な目だなんて言うのは、ちょっとひどいんじゃないですか?」
及川深風:「私にいじめられるの、好きなくせに……♡」
及川深風:分身の方の深風が、目を細めて覗き込む。
道明寺七華:「ん……♡ふふっ……、君もだろ……♡」
道明寺七華:ずり、ずり、と腰を前後に動かしてポジションを探る。その度に固く屹立した肉槍が内壁を擦り上げる。
道明寺七華:所謂背面座位の姿勢。繋がった結合部が、深風本人からは遮るものなくよく見える。わざとそういう体位を選んだ。
道明寺七華:「……動くよ?」
及川深風:「いいですよ……♡ いつでも……思い切り、ぎゅうってしてあげますから♡」
道明寺七華:「うん……♡」
道明寺七華:睦まじそうに微笑み合って、腰を動かしはじめる。
道明寺七華:下方から突き上げるかのような動き。姿勢上、体重がダイレクトに挿入の深度に加わり、一度往復するごとに肉槍が深くまで膣内を抉る。
道明寺七華:ぱんっ、ぱんっ、と肉のぶつかる音と、結合部から淫靡な水音が響き渡る。あえて聞かせるように。
道明寺七華:「ふ、ぅっ……♡っあ……♡気持ち、いい……♡」
及川深風:「んっ……ふぅっ……ぁっ……♡」「っふ……あは……んっ……うぅ……♡」
及川深風:感覚を共有する二人の嬌声が前後から響いてくる。腰を押し付けるたびに、その動きを押し留めるほどの強さでぎゅうと締め付ける膣肉が陰茎を迎える。
道明寺七華:「ほら、っ……♡みかぜ、くん……♡」
道明寺七華:背後から片方の手を乳首、もう片方を挿入されたままの秘所の上部、淫核へと伸ばし、知り尽くした弱点を愛撫しはじめる。
道明寺七華:捏ね繰り回すように指を動かし、一気に性感を高めていく。その間も、抽挿を止めることはない。
道明寺七華:少女の股座から生えた男性器。つい先程与えられたばかりのアンバランスな器官を、既に自らのものとして使いこなしている。
道明寺七華:一度ストロークするごとに、愛液とカウパーが混ざった粘性の液体が、結合部でじゅぷじゅぷと卑猥な音を立てる。
道明寺七華:「はっ……♡はぁっ……♡ふふっ……♡」
道明寺七華:寒色の髪を振り乱し、恋人の──分身の顔を覗き込む。
道明寺七華:「深風くんっ……♡気持ち、いい……?」
及川深風:「あ、ふっ……♡」四肢を震えるようにひくつかせて、淫らに蕩けた眼差しを送り返す。
及川深風:「あは……♡ きもちいい、ですよ……せんぱいっ……♡」
道明寺七華:「ふふっ……♡」
道明寺七華:「ちゅ、じゅぅっ……♡ちゅぷ、じゅるっ……♡は……ぁっ……♡」
道明寺七華:激しい抽挿を続けながら肩越しにディープキスを交わし、本体へと視線を送る。
及川深風:「ふ……あ、ん……ふぅっ……♡」
及川深風:分身から受けるフィードバックに目を細めながら、力強く道明寺の肩を掴む。
及川深風:元より逆らえる膂力ではない──交わっていた分身が、血の香りを残して溶けるように消える。
及川深風:「んっ……ふ♡ そういうの、つまらないですよ……♡」
及川深風:そのまま道明寺の身体を引き寄せながら、浮き上がった場所と入れ替わるようにして、自分の身体を滑り込ませる。
道明寺七華:「あはっ……♡」
道明寺七華:それを受け止めて淫靡な笑みを浮かべ、小首を傾げる。
道明寺七華:「……妬いちゃった?」
道明寺七華:「そんなに、我慢できなかったんだ……?」
及川深風:「別に、自分に妬いたりなんてしませんけど」
及川深風:「初めから、私が気持ちよくなるために出してる分身ですから。その用途に適ったことをしてるだけです……よっ」
及川深風:指先で肉棒を弄りながら、自分の膣内へと押し当て、飲み込む。
道明寺七華:「ん、うんっ……♡」
道明寺七華:腰をぐねりと動かして、同時にこちらからも挿入する。
道明寺七華:一気に突き出すようにして、最奥まで突き入れる。
及川深風:「ふ、うぅっ……♡」
及川深風:熱っぽい声を上げてそれを受け入れながら、下腹に力を込めて引き締める。
道明寺七華:「は、ぁ……っ……♡ き、つ……♡」
道明寺七華:痙攣している膣壁を押し広げながら、腰を揺さぶるようにして肉棒を馴染ませていく。
及川深風:「んっ、う……♡ うふっ……♡ せんぱい……♡」
及川深風:甘く蕩けた声を出しながら、揺さぶる腰に両手を添える。
及川深風:「気持ちいいけど、まだまだ物足りません……ほらっ♡」
及川深風:「もっとです。もっと早く、振ってくださいっ……♡」
及川深風:そのまま腰を掴み、両手の膂力を使って自らグラインドを加速させる。
道明寺七華:「く、ぁ……♡んぅ……♡っ、ふ……♡」
道明寺七華:身体を密着させ、腰を動かしながら、徐々に倒れ込むようにしてソファへと押し倒していく。
道明寺七華:「なるべく……優しくって思ってたのに……」
道明寺七華:「……いいよね?僕がこっちで……」
及川深風:「くふ、いいですよ……?別に、私……上でも下でも、やれることはそこまで変わりませんから……」
及川深風:体重のかかる方向の差を問題にしないくらいの膂力があるという意味だ。今もこうして、下に敷かれながら腰を振る速度をコントロールしているように。
道明寺七華:「じゃあ、お望み通りに……激しく行くからね」
道明寺七華:覆い被さるような体勢で、じっとその瞳を覗き込む。瞳には情欲の炎が燃え盛るようだった。
及川深風:「うふ……そんなこと言って、腰砕けちゃわないように気をつけてくださいよ……♡」
道明寺七華:「僕も……もう、我慢できないからっ……♡」
道明寺七華:言って、身体ごと突き上げるような勢いで、激しいピストンを開始する。
道明寺七華:一往復ごとにカリ首がごりごりと肉壁を抉っていき、入り口付近まで引き抜いては、また最奥まで叩きつける。
道明寺七華:腰と腰がぶつかる乾いた音が響き、互いの体液が飛び散る。
及川深風:「あっ……♡ふ、ぁ……んふっ……♡ いい、っ……♡」
及川深風:ひとつ打ち付けるごとに、切なげな甘い声を漏らす。肉棒が抜き差しされる都度にぎゅうと締め付ける。より強く擦りつけられるように。
道明寺七華:「っ、ふ……♡ほら、ここ……っ……♡」
道明寺七華:ペニスが生えるなど無論初めてのことだが、その前から深風の弱所については知り尽くしている。
道明寺七華:ストロークを小刻みに変えて、Gスポットを始めとした膣内の弱所を、肉槍が的確に抉り突いていく。
道明寺七華:「ここ、気持ちいいんでしょっ……♡ほら、ほらっ……♡」
及川深風:「んっ……ふぅっ……♡ すごく、いいですっ……あ、はっ♡」
及川深風:身悶えるように肩を揺らしながら、自分からも擦り付けるように腰を動かし始める。
及川深風:打ち付ける動きに合わせて、背筋をしならせ、締め付けた膣内のより深くへと招き呑み込む。自ら快楽を貪ると同時に、相手の精を貪るための動き。
及川深風:「あは……ふふっ……♡ せんぱいだって、おちんちんひくついてます……♡」
及川深風:「無理に強がらないで、したくなったらいつでもしていいんですよ……? 私の中で、白いおもらし……♡」
道明寺七華:「ふっ♡ あは、ぁっ……♡深風くん、こそっ……♡」
道明寺七華:絡みついてくる膣襞を振り切るように、ドロドロの膣内を男根が蹂躙する。
道明寺七華:既に何度も射精していなければ、とっくに果ててしまっていただろう。余りの快楽に、腰が勝手に動いてしまう。
道明寺七華:手を秘芯へと伸ばし、敏感なそこを愛撫する。何本もの指が複雑に蠢いて、同時に、幾つもの刺激を与える。
及川深風:「ふぁ、あはぁっ……♡ んふっ……♡」ぐりぐりと抉るような刺激に、体の芯を震わせながら。
及川深風:そうして深く突き込む度に、柔らかな肉が男根を締め付ける。奥へと押し込むその動きそのものが、狭い穴へと向かうことで、内壁にねぶられるような刺激を生み出す。
及川深風:「先輩、上手っ……♡ おちんちん使うのなんて、ほとんど初めてのくせに……♡」
及川深風:「もしかして、ずっと想像してたんですか……?こうやって、男の身体になって、私を犯したりするの……♡」
道明寺七華:「はっ……はーっ……」
道明寺七華:先端から根元まで肉襞による愛撫を受け、理性を根こそぎ持って行かれそうになる。身を震わせ、歯を食い縛って何とか耐える。
道明寺七華:「違う……よっ……」
道明寺七華:挿入したまま、ぐりぐりと腰を動かして、先端を押し付けて敏感な部分を執拗に擦り上げるようにする。
道明寺七華:「君が……あっ……♡ どうすれば、喜ぶか……考えてるだけ……」
道明寺七華:「っ……君こそ……」
道明寺七華:息も絶え絶えに腰を動かし、卑猥な水音を立てながら声を発する。
道明寺七華:「わざわざ……こんな術まで使って……♡」
道明寺七華:「僕にこういうこと、されたかったんだ……?」
及川深風:「ん、くっ……ふふっ……♡」淫靡な笑みと共に熱っぽい吐息を耳に吹きかける。
及川深風:「同じですよ……? 先輩を気持ちよくしてあげる方法、考えてただけです……んっ♡」
及川深風:「こんなに上手いなんて、思わなかったんですってば……♡ ふ、あっ……♡」
及川深風:「そろそろ、イっちゃいそう……♡」
及川深風:昂った色を頬に浮かべながら、両の手を君の腰へと伸ばしてぎゅうと掴む。はだけた肌の上に、じんわりとした熱が伝わる。
道明寺七華:「……ん……♡」
道明寺七華:一番奥まで挿入し、腰と腰を密着させて繋がったまま、黄金色の瞳をじっと見つめる。
道明寺七華:「……深風くん?」
道明寺七華:ふと、目を細め、問い掛けるように。
及川深風:「は、あっ……♡  んふっ……なんです……?」
道明寺七華:口をくすりと笑みの形にして、それから開く。
道明寺七華:「ん、ぁ……♡」
道明寺七華:桜色の舌を出したその口内は、僅かに舌に付けた傷から、赤に染まっていた。
道明寺七華:鼻先をくすぐり、脳を痺れさせるような、甘やかな血の芳香。
及川深風:「んっ……♡ もう、貴方ってひとは……」
道明寺七華:「ふふ……♡」悪戯っぽく笑んで
道明寺七華:吐息混じりに耳元で囁く。
道明寺七華:「キスしよ……♡」
及川深風:妖しい眼差しを浮かべて、ぐっとその身体を抱き寄せる。淫靡な水音を立てながら、その唇にしゃぶりつく。
及川深風:傷口から直に吸い上げるようにしながら血を啜り、舌が口内を混ぜっ返す。その激しさに呼応するように、
及川深風:腰を真上へと躍動させ、ぎゅうと締め上げながら何度も突き上げる。
道明寺七華:「ふ、ぁ……♡じゅぷ……ちゅ……♡じゅうぅううう……♡」
道明寺七華:舌を擦り合うように絡ませ、吸い付くようにキスを繰り返す。獣のような激しい交わり。
道明寺七華:両手で深風の腰を掴み、入口寸前まで肉茎を引き抜いては、一気に最奥まで突き上げる。
道明寺七華:杭を打つかのような抽挿。湿った水音と共に、肉のぶつかる音が響き渡る。
道明寺七華:「はぁっ……はぁ、あっ……♡」
道明寺七華:ぱちゅっ、ずぷっ、どちゅっ……
道明寺七華:「深風……♡」
及川深風:「んじゅるる……っ♡ あ、ふぁ……♡ ん、むじゅっ……♡ ななか、さん……っ♡」
及川深風:踊るように二人の肉体がぶつかり合うたび、白い肌の上ををどろりとした粘液が滑り落ちていく。血液と共に、火照りと快楽が四肢を駆け巡っていく。
及川深風:陶酔と高揚の中であなたの名を呼ぶ度に、繋がっていた何かがぷつりと解けていく。あるいは、閉じていたものが外れているのか。
及川深風:紅い血潮がゆっくりと喉を下っていく。瞼の奥が白くちかちかと光る。あと数度で絶頂する、と直感する。
及川深風:「あ、はぁっ……♡ ふあっ、あぁっ、んっ……♡」
及川深風:その到達に合わせて、自らの内に呑み込んだものを達させようとするかのように。肉壁がぎゅるりと捻じれて、咀嚼するように蠢く。
及川深風:いや……実際にその肉棒が、それを包む薄い肉皮が、深風の中でどろり、と融けはじめる。もとより深風の術によって形成されていたゆえに。
及川深風:深風の腟内に何度も舐られ、文字通りの咀嚼を受けるようにして、組織がほどけて
及川深風:溶け出したものが、二人の境界で混じり合っていく。
道明寺七華:「は、ぁ……♡……っ……♡」
道明寺七華:文字通りに溶け合って一つとなるかのような悦楽に、思考が灼け落ちていく。
道明寺七華:だがその中で、最後の抽挿を始める。一際強く、激しく腰を打ち付け、子宮から脳髄まで衝撃を響かせるかのような。
道明寺七華:「深風……♡」
道明寺七華:最早飾り立てるような言葉は必要無かった。ただその名と共に、純粋な愛だけを何度も囁いて、絶頂へと昇り詰めていく。
道明寺七華:「好き……♡好きだよ、深風……♡好き、大好き……♡」
及川深風:「ふああぁ♡ んっ、ふうっ……♡ ななか、さん……♡ 」
及川深風:「あいしてます……♡ すきです、だいすきっ……♡ だから……あ、はぁっ……♡」
及川深風:「ぜんぶ、ほしいですっ……♡ あなたの、ぜんぶ、私にっ……♡」
及川深風:ふと、その声が途切れる。指先に熱い熱が走り痙攣して、焦点が定まらない。身を包む浮遊感の中で、舌に染み付いた血の味だけが現実のようだった。
及川深風:一拍遅れてから、絶頂したのだと理解した。
及川深風:「っ♡ ふぁ、はぁああああぁ……っ♡♡」
道明寺七華:「……っあ……♡みか、ぜ……♡」
道明寺七華:直後、殆ど同時に限界に達する。最後にひときわ深く肉槍を押し込み、亀頭を子宮口まで潜り込ませ、そのまま射精する。
道明寺七華:「あ、あぁああっ……♡は、ぁ……っ……♡ …………ッ…………♡♡」
道明寺七華:絶頂に震える身体を抱き締めながら、大量の精を吐き出していく。膣内でどくん、どくん、と肉棒が跳ねるのを感じる。
道明寺七華:最後の一滴まで絞り尽くすかのように、小刻みな抽挿を繰り返しながら、最後、ぐりゅんっ……とねじるように腰を動かす。
及川深風:脳裏に、焼け付くような痺れが走る。つい今まで七華の一部だったものがどろりと溶けていって、その全てを零さないように膣口が啜り上げる。
及川深風:「っ……♡ ぁ、はぁ……っ……♡ ななか、さん……♡」
及川深風:熱っぽい息を吐き、身体を上下させながら、その手脚はだらりと甘い疲労感の中に弛緩していく。
及川深風:唇に滴る血に我を忘れることも、眼の前の愛しい人を貪ることも忘れたようにして
及川深風:ただ、幸せそうな微笑みを浮かべて見上げている。
道明寺七華:「は、っ……♡はぁ、っ……♡はーっ…… みかぜくん……♡」
道明寺七華:腰を離すと、僅かな血の匂いだけを残し、肉棒は完全に溶けるようにして消える。
道明寺七華:栓を抜いたように、秘裂から互いの愛液と精液の混ざり合ったものが、ごぽり、と溢れ出した。
道明寺七華:心地良い疲労感と脱力感の中、汗で額に張り付いた深風の黒髪を梳かすようにして、ゆっくりと頭を撫でる。
道明寺七華:快感の余韻に浸りながら顔を寄せ、ちゅ、ちゅ、と啄むようなキスをする。
及川深風:「んっ……ふふ……♡」
及川深風:ふにゃりと目を細めながらそれに応じて、何度も刻み込んだそのぬくもりをまた味わって。
及川深風:「せんぱい……」
及川深風:「私、いま、しあわせです……♡」
道明寺七華:「うん……♡」
道明寺七華:もう一度キスをして、額と額をつけて笑う。
道明寺七華:「僕もだよ」
道明寺七華:その髪を撫でながら、覆い被さるような体勢から、隣に身を横たえる。
道明寺七華:「ふふ……、……満足した?」
及川深風:「えへ……はい、今は」
及川深風:「だけど、またしましょう……うん」
及川深風:「私、先輩とえっちなことするのは好きですけど」
及川深風:こちらも手を伸ばして、前髪をかきわけて。
及川深風:「こうやって、ゆっくりしてる時間が一番好きかも」
道明寺七華:「うん……」
道明寺七華:微笑して頷き、それからゆっくりと瞑目する。
道明寺七華:「……本当はね」
道明寺七華:「いつも必死なんだ」
道明寺七華:「どうしたら君が嬉しくて、幸せで、満足してくれるかって……」
道明寺七華:「……あ、えっちな意味だけじゃなくてね!」
道明寺七華:「……そういうことばっかり、考えてる」
及川深風:「ふふっ」おかしそうに笑って。
及川深風:「……そんなに、不安ですか?」
及川深風:「私の心が離れちゃうかもって、思います?」
道明寺七華:「……どうなんだろう。ただ……」
道明寺七華:「……君に、後悔してほしくないって思ってる」
道明寺七華:「僕を選んでくれたこと」
道明寺七華:身を寄せ、頭を撫でながら。
道明寺七華:「……僕と一緒にいて、世界で一番幸せだって」
道明寺七華:「君に……そういう風に思ってほしいんだ」
道明寺七華:「おかしいかな……」
及川深風:「おかしくはない、ですけど……ううん」
及川深風:「あんまり気負いすぎないでほしいっていうか」
及川深風:「ずっとそういう事ばかり考えてると、きっとすぐ疲れちゃいますよ?」
及川深風:「先はまだ長いんですし……それに」
及川深風:「七華先輩自身の幸せのことも、考えるようにしてくれたほうが」
及川深風:「うれしいです。私が」
道明寺七華:「幸せなんだよ」
道明寺七華:笑って
道明寺七華:「君のこと考えてる時が、いちばん」
及川深風:「ん……なら、いいですけど」にわかに頬を染めて。
及川深風:「……先輩と一緒にいる時間以上幸せなものなんて、私は知りません」
及川深風:「仮に、頑張って何かをしようとしてくれなくたって」
及川深風:「ただ傍にいてくれれば……私は、それだけで」
道明寺七華:「……そっか」
道明寺七華:穏やかな表情で、その身体を抱き寄せて。
道明寺七華:「よかった」
道明寺七華:額にキスをして、それからじっとその目を見つめる。
道明寺七華:「……」
道明寺七華:「ところで」
及川深風:「……なんです?」
及川深風:じいと見つめ返して。
道明寺七華:「うん。いや……」
道明寺七華:「さっきの術……自分で試したのかい?」
及川深風:「は……?ああ」一瞬、何を言ってるんだという顔になり。
及川深風:「……まあ、多少は?」
道明寺七華:「ふぅん……」
道明寺七華:目を細めて君を見る。
道明寺七華:「……いいの?」
及川深風:「いいって……何がです?」
道明寺七華:「使ってみなくて」
及川深風:「つかっ…………」
及川深風:「いや……やるにしても、今じゃないですからね?」
及川深風:「この家もそろそろ出る準備しないとですし……」
及川深風:「先輩ってわりと、その辺のスイッチが入ると歯止めの効かないとこありますよね」
道明寺七華:「えぇ~……?」
道明寺七華:「深風くんに言われたくない……」
道明寺七華:不服げな表情で、身体を摺り寄せる。
道明寺七華:「いいの?」
及川深風:「どっちかが言わないと際限なく続いちゃうでしょ」
及川深風:「あっ!あと、私に血を吸わせようとするやつ」
及川深風:「あれは……ダメですからね! 割とちょっとほんとに」
道明寺七華:「え~……とろとろになってる深風くん、エッチなのに」
及川深風:「もう……これだから気をつけなきゃいけなかったのに」
及川深風:一度吸血鬼に血を吸われた人間は、その感覚に陶酔し、自ら血を奪われることを乞う家畜となる場合事が少なくないと聞いている。
及川深風:……いや、この人の事だから単純に私の反応が好きでやっている可能性もあるだろうけど。
道明寺七華:「……ねえ……」
道明寺七華:耳元に口を寄せ、ぼそりと囁く。
道明寺七華:「……ほんとにいいの?」
道明寺七華:君の手を取って、下方へと導く。指先に、くちゅり、と熱を帯び、濡れた感触。
及川深風:「っ……もう、この人は」
及川深風:「ほんとにバカになっちゃっても知りませんからね」
道明寺七華:「ふふ……♡」
道明寺七華:淫靡な笑みを浮かべ、寝台の上で向き直る。
道明寺七華:君に見せつけるようにして、白くしなやかな脚を大きく開く。
道明寺七華:激しい情交の後、未だ火照った身体。露わになった秘所からは愛蜜が溢れ、秘裂は物欲しそうにひくついている。
道明寺七華:「いいよ……」
道明寺七華:それを自らの指で割り開くようにして、愛液に濡れた柔肉を曝け出す。
道明寺七華:「深風くんになら……♡」
及川深風:諦めたように、静かに溜息をついて。もう一度、その唇を塞ぐように奪った。