Go Underground / 未解明深淵紀ファウセット
Quest I : ある結末



メインログ/雑談ログ




Character


PC1:“ウォーレン”/齋藤 リッコさいとう     (キャラシート)(PL:すきゃっと)
トップ

PC2:”カウ・ガール”/赤鴉 ニカ (キャラシート)(PL:氷山)
トップ

PC3:”ベラヤ”/屠礼希トゥ・リィキ (キャラシート)(PL:DT)
トップ


Index


関連ログ
『 Days, Blue Daze 』

Opening
【◆ Opening 01  Scene Player : 齋藤リッコ】
【◆ Opening 02  Scene Player : 赤鴉ニカ】
【◆ Opening 03  Scene Player : 屠礼希】

Middle phase
【◆ Middle 01  Scene Player : 赤鴉ニカ】
【◆ Middle 02  Scene Player : 齋藤リッコ】
【◆ Middle 03  Scene Player : 屠礼希】
【◆ Middle 04  Scene Player : 赤鴉ニカ】

Climax
【◆ Climax  Scene Player : 齋藤リッコ】

Ending
【◆ Ending】



Preplay


GM:ということで、セッションを始めていきましょう。
GM:PC番号順に自己紹介とハンドアウトの確認をお願いしていこうと思います……ということで
GM:まずはPC1、齋藤リッコさん!
GM(キャラシート)
齋藤リッコ:はい!
GM:自己紹介をどうぞ~
齋藤リッコ:齋藤リッコです!キングダム連合学院高等部2…………
齋藤リッコ:2年生でいいんですか?
GM:あ、時間軸的には、メイン3話後の想定なので
GM:進級してるでしょうね。層の厚い3年生に……?
齋藤リッコ:ギャ~ッ進級しちゃった!
齋藤リッコ:齋藤はいちばん難しいほうの齋藤です とても重要なポイント
齋藤リッコ:キングダムの所属ですが、特に王とかではなく、何か委員会みたいな活動をしているわけでもない、普通のモブ生徒です
齋藤リッコ:ブルアカだと目元が隠れるタイプの生徒ですね 容姿も学力も運動も戦闘も凡庸そのもの。
GM:最初と最後は賛否あると思うけど、人の自認は仕方ないからな
齋藤リッコ:いつかBIGになって目立ってるやつらを見返してやる……と思っていたら
齋藤リッコ:いつの間にかもう最高学年になっていました。人生ってそういうものですよね
GM:生々しい
齋藤リッコ:性能的にもDロイスも無く普通そのもの。今回は防御寄りの構成になっています
齋藤リッコ:なんか……友達が……なんからしいので頑張ります。よろしくお願いします!
GM:カバーリング構成だねぇ よろしくお願いします!
GM:そんなリッコさんのハンドアウトはこちら!

HO1:斎藤リッコ
シナリオロイス…薄蛍 レド  推奨感情…友情/食傷
薄蛍 レドは君の友人だ。共にトラブルに巻き込まれた縁もあり、近すぎず遠すぎず遠慮のいらない関係を築いていた。
そんな彼女が消息を絶ち、十日が経った。最後、君と一緒に過ごした折には、ファウセット新陸帯の方に行くということを聞いていた。

そんな中、折り良くシャムロック自由学園から所属を問わないファウセット新陸帯の調査人員募集がかけられた。
そこに赴けば、困った友人と落ち合えるかもしれない。あるいは、その探査の最中で何か手がかりを目にすることもあるだろう。

……そして、君は目撃する。
想像だにしていなかった、その友人の結末を。


GM:ご友人がシナリオロイスです。
薄蛍レド:どうも
齋藤リッコ:全く世話かけさせて~
齋藤リッコ:どうせ穴にハマったりとかしてるだけでしょ
GM:二人が巻き込まれたトラブルについてはこのログを見てね!
齋藤リッコ:直ったんだろうか 家……
GM:オープニングでは、二人でなんとなく雑談するシーンをやってもらいます。十日が経つ前のところですね。
齋藤リッコ:は~い
GM:どこでだべるか考えておいてください。十日経つのはその後だと思ってもろえばって感じです。
齋藤リッコ:了解です!
齋藤リッコ:とにかく頑張ります!友達のためなら頑張れるとこだけが美点
GM:美しい。頑張ってね~
GM:それでは次に参りましょう。PC2、赤鴉ニカさん!
赤鴉 ニカ:はい!
GM(キャラシート)
GM:自己紹介をどうぞ
赤鴉 ニカ:「任せてください!足には自信があるんです!」
赤鴉 ニカ:”カウ・ガール”赤鴉 ニカ(せきあ にか) 13歳
赤鴉 ニカ:神話上の霊鳥『火烏(カウ)』の因子を身に宿す元気いっぱいなシャムロック自由学園の一般学生です。
赤鴉 ニカ:明るい性格でそれなりに礼儀正しいのですが、せっかちな性格で人の話を聞かずに突っ走ったり、
赤鴉 ニカ:話を理解しないままに突っ走ったり、もう何でも良いから突っ走ったりするようなアホな部分があります。
GM:まっすぐでいい子だね。
赤鴉 ニカ:えへへ~
赤鴉 ニカ:自分の能力についても、『火烏(カウ)』の読み間違いで『Cow(牛)カウ』と勘違いしており……
赤鴉 ニカ:それ以来、自分は牛だ!という自己暗示をかけながら津々浦々を走り回っています。
赤鴉 ニカ:友情に篤く、そこそこ親切な性格の為、友人からの頼みを聞くためなら、例え火の中水の中ファウセット新陸帯の中だろうが突っ走っていきます!
GM:英単語を習い立てだったのがまずかったな
GM:まあ牛も燃えながら突っ込むことあるしね……
赤鴉 ニカ:データとしては《フレイムタン》+《憎悪の炎》で憎悪を付与した相手に《復讐の刃》するカウンターアタッカーです。
赤鴉 ニカ:シャムロック上層部の思惑どころか、ファウセットを巡る不穏な情勢も理解してないアホの子ですが……果たして何が待ち受けているのか。
赤鴉 ニカ:よろしくお願いいたします!
GM:憎ませて殴り返す! 前のめりガールとはね……よろしくお願いします。
GM:そんなニカさんのハンドアウトはこちら!

HO2:赤鴉ニカ
シナリオロイス…"童話作家"ラヴ・ケインナー  推奨感情…友情/不安
君には先住市民の友人がいる。シャムロック自由学園の学区で作家をしている、ハムスター型先住市民のラヴ・ケインナーだ。
彼からの依頼は、連絡の途絶えた彼の友人の捜索だ。写真家であるという友人が、ファウセット新陸帯で消息を絶ったのだという。
幸い、シャムロック自由学園では新陸帯の調査人員募集がかけられている。そこに参加するのは容易だろう。
その中で彼の友人なり、その手がかりなりを見つけることはできそうなものだ。

……そして、君は目撃する。
先住市民すら例外としない、恐るべき狂気を。


ラヴ・ケインナー:童話作家です
赤鴉 ニカ:かわいいっ!
GM:シャムロック生徒ということで、なんか近所に住んでいたりした知り合いから依頼を受ける形になります。
GM:お駄賃ももらえる。
赤鴉 ニカ:わーい
赤鴉 ニカ:御駄賃のためにも……ファウセット探検に行ってきます!
GM:いってらっしゃい! ケガしないようにね!
GM:ということで次に参りましょう。PC3、屠礼希さん!
GM(キャラシート)
屠礼希:はい!
屠礼希屠礼希トゥ・リィキです。
屠礼希:ラス・ヴィダス商業学校連盟のPMC“プラタ・オ・プロモ”に所属するノヴァリスファイト闘士の一人であり
屠礼希:謎の仮面ファイターとして、上の下程度のランク帯をうろちょろしています。
GM:闘士兼傭兵だ
GM:覚えやすい外見
屠礼希:素顔を隠したファイターなので噂が独り歩きしていて、やれ堕天病患者だとか元ジェネシスのオフィサーだとか色々。
GM:ヒソヒソ  ヒソヒソ
屠礼希:能力は白くなると無敵になります。ただし稼働可能時間は短いので、長引きそうになると試合も降参・撤退したりします。
屠礼希:性能的にはアージエフェクト《天上からの誘い》をミドルから120%に到達することで使い倒し
屠礼希:あらゆる判定に+45がつくスーパー生物として1ラウンドだけ君臨できます。
GM:なんだこいつ(素)
屠礼希:クライマックスなら3ラウンド持続させたり+55まで伸ばしたりあと《束縛の領域》打ち込んだりもできます。
GM:狂いそう……!
屠礼希:いっぱい侵蝕を上げて星徒をブクブクさせるぞ よろしくおねがいします~
GM:そんな戦い方が社会で通用すると思うなよ!
GM:ではそんな礼希さんのハンドアウトはこちら!

HO3:屠礼希
シナリオロイス…棚 エアリ  推奨感情…信頼/猜疑心
キングダムとシャムロックの確執とか、ファウセット新陸帯に何があるかとか、そういったことよりも重要な事実がある。
それは、シャムロック自由学園が他校生を雇い慣れており、金払いも悪くないということだ。
生徒会長の棚エアリとも知らない仲ではない。どうにも胡散臭いところはあるが、金銭面で不義理を働かれたことはない。
そこそこの実入りを、そこそこの面倒で確保できる安定した仕事。そいつがあれば十分ではないか?

……そして、君は目撃する。
ノヴァリスにおいて他に例のない、忌まわしき微笑みを。


GM:傭兵キャラ汎用ハンドアウトであることは告白しておきます。前4行はね。
屠礼希:こわいぜ どうにも素顔を隠してそうなんだよね
棚エアリ:どっちがよ!
GM:書いてある通り、シャムロックはまあそこそこ傭兵を運用慣れしているので、
GM:みんなの引率をお願いねみたいな空気になるかなとは思います。
GM:いざとなればスターもあるし……
屠礼希:はーい 衆愚共を導くぜ 星のように
GM:ミーニングが分厚い よろしくお願いします!
屠礼希:よろしくお願いします!
GM:では最後にトレーラーを流してそれっぽくし、導入に入っていきましょう。



Trailer



ファウセット新陸帯しんりくたい
キングダム連合学園とシャムロック自由学園の係争地であるここは、長らく時空異常によりその探索を困難なものとしていたが、
先日の事件により時空異常は局地的に落ち着きを見せ、新たなる探索の道が開けた。

先住市民の力も借り、防衛拠点『ブリューナク慰霊碑』を建造したシャムロック自由学園は、
最高生徒会による『イースターエッグ』収集宣言を受けた次なる手として、近辺地下の大探索を行うことに決定した。
シャムロック学生のみならず、キングダム生徒すら受け入れる異例の体勢で、全ノヴァリスへの有志募集を打ち上げたのだ。
その裏には、かつて新陸帯を強襲しながら、以来さしたる興味を示さぬキングダム"至上王"の目論見を探る意図もあるという。
すなわち、この地には『何が存在しない』のか――

もっとも素晴らしい成果を挙げた傭兵チームに賞品が送られるシャムロックの奇祭、
『あんたがクーフーリンゲーム』の開催を生徒会長が華々しく宣言する一方で……
……君たちは気付いているだろうか?
待ち受ける最悪の終焉と、それを見つめる者に。

ダブルクロス3rd Edition
『 Go Underground / 未解明深淵紀ファウセット
  ――Quest I : ある結末 』
 ダブルクロス、それは――危難に輝く二つの星冠ほし










【◆ Opening 01  Scene Player : 齋藤リッコ】

GM:PC1、齋藤リッコさんのOPです。侵蝕率を上げて登場してください。
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (35 → 44)
齋藤リッコ:ギャッ
GM:不吉な予感……



GM:ノヴァリス内の、すべての三年生が留年を果たした。
GM:『同窓会』と『最高生徒会』からは、ノヴァリスの法則を揺るがす秘宝『イースターエッグ』の捜索布告が出された。
GM:一年に一度、すべてが大きく変わる時季に起こった、想像を遥かに超える大異変を経て――
GM:――しかしながら、齋藤リッコの生活は、実のところほぼ変わらずにいただろう。
GM:イースターエッグを探しに行くツテや根性があれば話は別だが、そうでもない限り……君は順当に進級を果たしたに過ぎないのである。
GM:卒業の時期まで、あと一年――
齋藤リッコ:「ほら、入って入って」
薄蛍レド:「おじゃましまーす……おお」
齋藤リッコ:火事で半焼し、つい最近リフォームが済んだばかりの新居に友人を招き入れる。
齋藤リッコ:修理に際して壁紙や床材も張り替え、新居のようにピカピカだ。
薄蛍レド:「綺麗になったじゃーん」
齋藤リッコ:「そうでしょ?却って得した気分かも」
齋藤リッコ:窓の外、増築された農園ではバナナの葉がそよそよ揺れている。
薄蛍レド:「怪我の功名……的な」
薄蛍レド:「農園つきじゃん。やったね」
齋藤リッコ:「まさか本当に貰えるとはね……。水やり大変なのよね」
齋藤リッコ:家主の少女は齋藤リッコ。キングダムに所属する、ごく凡庸な二年生……改め、三年生になった。
齋藤リッコ:「その辺座って。お茶とジュースどっちがいい?」
薄蛍レド:「お茶ー」遠慮なく床に座る
齋藤リッコ:「はいはい」
薄蛍レド:「しっかし、農園持ちの生徒なんてそうそう見ないよ」窓から見えるバナナを眺めて
薄蛍レド:「朝バナナ食べ放題じゃんね」
齋藤リッコ:「考えてみると、あたしそこまでバナナ大好きでもないのよね……」
齋藤リッコ:「テンション上がって貰っちゃったけど、こんなにあっても困るかも……」
齋藤リッコ:コップにペットボトルのお茶をとくとく注ぐ。開け放たれた窓から、心地良く穏やかな風。静かな午後だ。
齋藤リッコ:「春ね……」
薄蛍レド:「だねえ……」受け取ったお茶に口をつけながら
齋藤リッコ:「あたしたち、もう三年生なのよね……」
薄蛍レド:「そうだねえ……いつの間にやら」
齋藤リッコ:「ついこの前、高等部に上がったばっかりだと思ってたのに……」
齋藤リッコ:「……もう最上級生!?ウソでしょ!?」
薄蛍レド:「時の流れは早いですなあ」しみじみと
齋藤リッコ:「くっ……狙ってたのに、最高生徒会長……」拳をわなわなと震わせる
齋藤リッコ:「ああいうのって普通二年生よね!?三年生じゃチャンスゼロじゃない!」机を叩く
薄蛍レド:「いやー、残念だったねえリッコや……。これはもうなんかこう……何かしらで一発当てるしかないんじゃないの?」
薄蛍レド:適当なことを宣う。
齋藤リッコ:「当てたとこでどうすんのよ~……大体最上級生って言っても……上にまだ普通に残ってるからお得感ゼロで焦燥感だけあるのよ!」
薄蛍レド:「……確かに。全員留年しちゃったもんね」
薄蛍レド:「びっくりしたもん、本当」
齋藤リッコ:「はぁ……」ぐたっと机に突っ伏す「あたしとあの連中、何が違うのかなあ」
齋藤リッコ:「……やっぱりコードネーム?」
薄蛍レド:「コードネームなのかなあ……」うーん、と腕を組む
薄蛍レド:「かっこいいやつ名乗っても、中身伴ってないとこう……あんまりじゃない?」
齋藤リッコ:「でも上のやつらはみんなかっこいいじゃない。“至上王”とか“エル・ドラド”とか……ええとトリプル……“トリプルアクセル”……?」
齋藤リッコ:「あんたのは何だっけ?」
薄蛍レド:「私のは”ベイカント・ポスト”だけど……」
薄蛍レド:「空席だよ空席。映画館かっつの」
齋藤リッコ:「え~っ、いいじゃない!オシャレで抜け感あって……!」
薄蛍レド:「えっ、そう?オシャレ?」
薄蛍レド:「……そう言われるとなんか、逆に良い気がしてきたかも」
齋藤リッコ:「すっごい良いわよ。雰囲気ある洋画みたいで。羨ましいな~」
薄蛍レド:「ふふん……。そういうリッコのやつってなんだっけ」
齋藤リッコ:「あたし?」ギクリとして「あたしは……」
齋藤リッコ:「……いや、そんな大したのじゃないし」言いたくなさそうに目を逸らす
齋藤リッコ:「あ、それより、春休み予定ある?どっか行きましょうよ」話も露骨に逸らす
薄蛍レド:「あー、誤魔化した。……もー」
薄蛍レド:「春休みはー……委員長のお使い頼まれててちょっと遠出するんだけど」
薄蛍レド:「それ終わったらフリーかなあ」
齋藤リッコ:「へえ、遠出?」ジュースを一口「どこ行くの?」
薄蛍レド:「ふふふ、聞いたらちょっとビビっちゃうかもよ」
齋藤リッコ:「え~?なになに?」身を乗り出す
薄蛍レド:「……ファウセットです」溜めに溜めて
齋藤リッコ:「……ファウセット……」
齋藤リッコ:「……って、アレよね?シャムロックの方の……」
薄蛍レド:「そうそう、”あの”」強調
齋藤リッコ:「へ~……よく知らないけど、色々揉めてるんでしょ?あの辺りって……」政治や紛争に興味が無い一般生徒として、ぼんやりとした認識しかない。
齋藤リッコ:「何しにいくわけ?ピクニックってわけじゃないのよね」
薄蛍レド:「まあ、お使い……なんだけどね。希少な薬草受け取ってきてって委員長に頼まれてて」
薄蛍レド:「で、それでさあ、受け取りに行ったらさあ」
薄蛍レド:「枯らしてたんだよね。困るよねえ」
齋藤リッコ:「え~っ、何よそれ~」
薄蛍レド:「……そんで、生えてる所はもうファウセットくらいしかないらしくて」
薄蛍レド:「私はたらい回し担当かって」エアツッコミ
齋藤リッコ:「うわ~、それはサイアクね……」
薄蛍レド:「というわけで、薄蛍レド人生二度目の弾丸ツアーに赴くことになったのです……」
齋藤リッコ:「でも、なんか……危なくないの?あの辺って」
薄蛍レド:「まあ、その辺はちゃんとガイドの人とかついてくれるっぽいし」
齋藤リッコ:「最近もなんか、社会人が暴れた?とか聞いたけど……」ぼんやり
齋藤リッコ:「あたしも一緒に行こうか?」
薄蛍レド:「いやー、大丈夫だって。ちょっと大げさに言ってみただけ」
薄蛍レド:「実際、その薬草持って帰るだけだしさ」
薄蛍レド:「最悪逃げるし」
齋藤リッコ:「そっか。まあそうよね」
齋藤リッコ:頷き、納得する。大体、どんな危険地帯に行くと言っても、ノヴァリスの生徒には十字冠があるのだ。取り返しの付かない事態になど、なろうはずもない。
薄蛍レド:「あのジャングルより危ないこと、そうそうないっしょ」
齋藤リッコ:「じゃ、帰ってきたらどっか行かない?そうだ、あれ探さない?イースターエッグってやつ!」
齋藤リッコ:「なんか分かんないけど、見つけたら有名になれるっぽいし!すごいチャンスよね!これは!」
薄蛍レド:「おっ、いいねー。探すか~」
薄蛍レド:「じゃあリッコ、それっぽいとこに目星つけといてよ」
薄蛍レド:「春休み使って回っちゃおうぜ」
齋藤リッコ:「う~ん、どこがそれっぽいかな~……ニレに聞いてみようかな」定時制の友人を思い浮かべている。というか、秘境っぽい場所の心当たりがそれくらいしかない。
齋藤リッコ:「じゃ、決まりね。楽しみにしてるわ」
齋藤リッコ:勿論、卒業まであと一年を切ったいう焦燥はあった。だが今は本気でイースターエッグを探すというより、目の前のこと……短い春休みを友達とどう楽しく過ごすかというのが喫緊の課題だった。
齋藤リッコ:結局のところ、齋藤リッコとはそういう生徒なのだ。有名になりたい、何者かになりたいと焦がれ苦しんでいても、それよりもノヴァリスでの平凡な青春を楽しみ、愛している。
齋藤リッコ:「あたしがエッグ見つけて最高生徒会長になったら、レドも書記くらいにはしてあげるからね」胸を張る
薄蛍レド:「ひゃー、大役じゃん。サボる暇あったらいいなあ」
GM:……そんな当てどもない話をしながら、時は過ぎていく。
GM:これはノヴァリスの、君たちのありふれた日常一シーン。取るに足らない時間――
GM:窓の外、春の穏やかな風に吹かれ、草木は揺れている。
GM
GM:……そして、薄蛍レドは消息を絶った。
GM



GM:シーンを切ります。シナリオロイスを取得してください。
齋藤リッコ:ワ……ァ……
齋藤リッコ:薄蛍レド ○友情/不安 でロイス取得します。
齋藤リッコ:まだそんなに心配してない
GM:はーい。ではシーン終了!



【◆ Opening 02  Scene Player : 赤鴉ニカ】

GM:PC2、赤鴉ニカさんのオープニングです。侵蝕率を上げて登場してください。
赤鴉 ニカ:はい!
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (33 → 41)



GM:シャムロック自由学園。
GM:愛と平和の学園を標榜し、多くの先住市民を隣人とする、穏やかな気風の学園である。
GM:この学校でも三年生は例外なく留年を果たしたが、他の学園と同様か、それ以上に大きな変化はなかった。生徒会が『留年生の生活継続の保証』を打ち出したためだ。
GM:そういう訳で、学区内は普段どおりに穏やかな賑わいに満ちている。それは今、君が訪れた一画も変わりない。
ラヴ・ケインナー:「あ……こんにちは。来てくれたねー」
GM:ハムスターを原型とする先住市民であった。君の腰ほどの高さしかない、ずんぐりふかふかとした体型の青年である。
トップ
赤鴉 ニカ:「ラヴさん! お久しぶりです!」
ラヴ・ケインナー:「うんうん。げんきだねー、ニカ」
赤鴉 ニカ:ヒトに比べて背丈の小さい彼に合わせて屈みこむように話をしている。
赤鴉 ニカ:「ラヴさんこそ!ほっぺたのあたりが……」
赤鴉 ニカ:「あ!そういえば、最近はナッツがたくさん獲れてるみたいですね」
赤鴉 ニカ:彼のほっぺたの辺りをみながらそんな感想。
ラヴ・ケインナー:「そうそう、そうなんだよー。おかげでふとっちゃって」
GM:はいって、はいって、とぼてぼてした足取りで、木造の素朴なワンルームハウスに君を迎え入れる。
赤鴉 ニカ:「お邪魔しまーす」
赤鴉 ニカ:小型の先住市民に合わせた家は門構えが小さい。
赤鴉 ニカ:元々、背丈は大きい方ではないが、それでも頭をぶつけないように注意する必要があった。
ラヴ・ケインナー:「狭くってごめんねえ」 と、来客のための人間用イスを君に用意しつつ
赤鴉 ニカ:「いえいえー」
赤鴉 ニカ:「それにしても……」 周りを見回す。
赤鴉 ニカ:「お久しぶりですねー ここで会うのも」
赤鴉 ニカ:「全然変わりない」
GM:部屋の中には様々な雑貨の合間に、ノートパソコンや冷蔵庫のような生活に欠かせない電化製品が置いてあるぞ。
ラヴ・ケインナー:「ニカもねー。体、おっきくなった? かわんない?」
ラヴ・ケインナー:冷蔵庫から水のボトルと果物のジュースの入ったビンを取り出し、そしてコップを2つ一緒に抱えて、小さなサイズの丸い椅子によっしょと腰掛ける。
赤鴉 ニカ:「ふ、ふっふ……」
赤鴉 ニカ:「やっぱりわかりますか! ほら!」
赤鴉 ニカ:腕を上げて二の腕を強調するポーズ。
ラヴ・ケインナー:「わー……長い」
ラヴ・ケインナー:「いや、んん」 首をくりっと傾げ 「ふとい?」
赤鴉 ニカ:「向こう(メサイア)の方で色々(銀行強盗)とあって……」
赤鴉 ニカ:「また一回り逞しくなりました! むんっ」
ラヴ・ケインナー:「すごい。すごいねえ」 ぺつぺつと手を叩く。拍手だろう
ラヴ・ケインナー:「きたえたんだ。怖かったりしなかった?」
赤鴉 ニカ:「少しは怖かったけど……」
赤鴉 ニカ:「でも、友達のみんなが助けてくれて」
赤鴉 ニカ:「あ、そうだ!向こうで新しいお友達も出来たんですよ」
赤鴉 ニカ:嬉しそうにバイト仲間の話をする。
ラヴ・ケインナー:「友情だ。いいねぇ」
ラヴ・ケインナー:二人分の飲み物を注ぎ、時折ナッツをかじりながらしばらく話を聞こう。
ラヴ・ケインナー:「怖いことを、怖くないっておもうより……」
ラヴ・ケインナー:「怖くてもがんばれる方が、僕は素敵だと思うから、なんか、いいなってかんじ」
赤鴉 ニカ:「えへへへ~ ありがとうございます」
赤鴉 ニカ:照れ臭そうに飲み物を飲む。
ラヴ・ケインナー:「お話、ありがとうね。じゃあ僕も、お話するね」
赤鴉 ニカ:見た目は小さくても、彼の言う事は示唆的で包容力があった。
赤鴉 ニカ:(まるで、”先生”みたいな……)
赤鴉 ニカ:「え? はい」
GM:そう言って、彼は一枚の写真を取り出し、君に見せた。
赤鴉 ニカ:「わあ… かっこいい」
GM:雪景色の中、カメラに向けて振り返る、白いトラのようなネコのような先住市民。
トップ
ラヴ・ケインナー:「かっこいいよねえ」 もぐもぐナッツを食べながら
赤鴉 ニカ:「お友達ですか? それともお子さん?」
赤鴉 ニカ:見た目からは年齢がわからないようだ。
ラヴ・ケインナー:「ともだち。こんなおっきい子どもはいないよ」
ラヴ・ケインナー:「ハンター、っていうの。名前がだよ。僕がラヴで、君がニカみたいに、彼はハンター」
赤鴉 ニカ:「ハンターさん…」
ラヴ・ケインナー:「ハンターっていっても、どうぶつを狩るんじゃない。ううん、彼はどうぶつも狩るだろうけど……」
赤鴉 ニカ:「あ、わかります。名前って色々な意味がありますから」
ラヴ・ケインナー:「カメラを使って、『瞬間』を狩るんだって。まあ、そういうのが好きなやつなんだ」
ラヴ・ケインナー:「この島のね、いろんな写真を見してくれるから、参考になるんだよね」
赤鴉 ニカ:「カメラ……」
赤鴉 ニカ:「凄い!カメラマンの仕事をされてるんですね!」
赤鴉 ニカ:「良いなあ……カメラマン。なんだか文化的で頭が良さそうな感じがあります」
ラヴ・ケインナー:「そうなの。写真見てると、インスピレーションがわくわくする……」 くしくしと顔を繕い
ラヴ・ケインナー:「なんだけどね、ちょっといなくなっちゃって」
赤鴉 ニカ:「え……?」
赤鴉 ニカ:「それは……旅行に行ったとかではなくて?」
ラヴ・ケインナー:「ファウセット、っていう所あるでしょ。あそこのね、地下の写真を撮ってくる~って言って」
ラヴ・ケインナー:「それきりなんだ」 短い腕でノートパソコンを開く 「メールも来ないの。ちょっと遅いかんじ」
赤鴉 ニカ:「ファウセット……」
赤鴉 ニカ:シャムロックを出る時に遠目で見た事がある。
赤鴉 ニカ:その時は、”ブリューナク”さんの大きな姿が夕焼けに照らされて赤く輝いていた。
ラヴ・ケインナー:「お隣のキングダムとけんかしてる所だよ。縄張り争い」
赤鴉 ニカ:「……この前も大きな”喧嘩”があったところですよね」
赤鴉 ニカ:「キングダムの怖い人たちも何人も来ていて……」
ラヴ・ケインナー:「うんうん。いちお、その後なんだよ。っていうか、なんかできて、落ち着いたから行くっていうかんじで……」
GM:説明は曖昧である。実のところ、彼もあまりその辺りの事情には詳しくないのだろう。
赤鴉 ニカ:「あ~、そういえばありましたね。大きなの」
赤鴉 ニカ:「遠くからだったのであんまり見えませんでしたが」
ラヴ・ケインナー:「お城みたいなんだって。そこの写真も撮って来てくれるって話だったのになぁ……」
ラヴ・ケインナー:「……だからね。探してきてほしくって。なんか、生徒会で、たんけんするひとを募集してるからね」
ラヴ・ケインナー:「ちょっとあぶないかもしれないから、だめなら全然、しょうがないんだけど」 カリカリとナッツを齧っている
赤鴉 ニカ:「ファウセット……」
赤鴉 ニカ:不安が、ないわけではない。
赤鴉 ニカ:元々、競争とか大きな戦争とか敵意を向けたり、向けられたりするのが苦手なタイプだ。
赤鴉 ニカ:(でも……)
赤鴉 ニカ:(あんな風にいつも通りな感じですが、ハンターさんがいなくなってきっとラヴさんも……)
赤鴉 ニカ:ぶんぶん、と首を振る。
赤鴉 ニカ:「大丈夫です!」
ラヴ・ケインナー:「ん」 丸い目をぱちぱちと瞬かせる
赤鴉 ニカ:「きっと、大きな建物が気になって帰る気がなくなってるだけですよ!」
赤鴉 ニカ:「私が行って、連れ戻してきます!」
赤鴉 ニカ:ふんっ!と掌で胸を叩く。
ラヴ・ケインナー:「わ」「ドラミング」
赤鴉 ニカ:「ドラミング……」
赤鴉 ニカ:「もーっ! 私はゴリラじゃありません!」
ラヴ・ケインナー:「ごめん、ごめん。でもうでは長くてふといから……」
ラヴ・ケインナー:「でもほんとに、夢中になってるだけならいいんだけどねー。だから、連れて帰ってくれればいちばんで、とりあえず無事かどうか、教えてほしいなぁ」
GM:……当然のことだが、先住市民に十字冠はない。だから時折、その言葉の端々に、君たちには馴染みのないものが浮かぶことがある。
GM:市街においては、本当に時々、という塩梅ではあるが……
赤鴉 ニカ:「オランウータンでもテナガザルでもありません!」
赤鴉 ニカ:「牛さんです!」 指を二本頭の上に掲げて。
ラヴ・ケインナー:「うーん、牛さんはさー」
ラヴ・ケインナー:「もうちょっと……おっきいよ」
赤鴉 ニカ:「うっ…… お、大きくなるんですよ」
ラヴ・ケインナー:「なるほど、人間はけっこう成長するからね」
赤鴉 ニカ:「そうそう!」
赤鴉 ニカ:「”ダグザ”さんと同じくらい……おっきくなります!」
ラヴ・ケインナー:「おっきく出たぁ。あんなに大きくなったらすごいなぁ……たのしみー」
赤鴉 ニカ:「うんうん」 深く頷く。
ラヴ・ケインナー:「ハンターのこと、見つけてくれたらね。お金とか、あととっときのお菓子とか、他にも欲しいのあったら、あげるから」
赤鴉 ニカ:「わあ……」
ラヴ・ケインナー:「よろしくお願いするよー」
赤鴉 ニカ:「任せてください! では早速……!」 と言うと、びゅんっ!と扉を開けて外へ……
赤鴉 ニカ:ダダダダ……!(出て行く音)
赤鴉 ニカ:ドドドド……!(戻ってくる音)
赤鴉 ニカ:「すいません! ファウセットに探検に行くにはどうすればいいんでしたっけ?」
ラヴ・ケインナー:君が出かけ、カリカリとナッツを食べ始めたが、戻った頃には一粒の半分も減っていなかった。
ラヴ・ケインナー:「メールで申し込み……はこの前までだっけ……」
ラヴ・ケインナー:もちっとした首を傾げて
ラヴ・ケインナー:「……とりあえず、駅に行けばポスターとかあるかも……?」
赤鴉 ニカ:「わかりました!ポスターですね!」
赤鴉 ニカ:バアン!と再び扉を開けて
赤鴉 ニカ:ドドドドドド!っと地響きを上げながら去って行く。
ラヴ・ケインナー:「うーん……」
ラヴ・ケインナー:「走りはりっぱな牛さんだぁ」



GM:シーンを切ります。シナリオロイスを取得してください。
赤鴉 ニカ:シナリオロイスとしてラヴさんに 〇友情/心配を獲得します
ラヴ・ケインナー:もちっ……
GM:ではシーンを終了します!



【◆ Opening 03  Scene Player : 屠礼希】

GM:礼希さんのオープニングですが、雑談タブで話した通り、合流シーンを兼ねます。3人とも侵蝕率ダイスを振って登場してください。
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (58 → 64)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (44 → 45)
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (41 → 42)
屠礼希:ダイスボーナスがつきました
GM:そんな初期侵蝕率で社会でやっていけるのかね



GM:ファウセット新陸帯、ブリューナク慰霊碑。
GM:そこは、慰霊碑とは名ばかりの城塞であった。『慰霊碑』を守るための防壁という名目で、シャムロックは慰霊碑を中心とした一帯に強固な砦を構築したのである。
GM:幸い、キングダムの方でも昨今は、内乱に侵攻にと大小のトラブルがあり、この『慰霊碑』に矛が向けられることはなかった。
GM:そのような情勢を踏まえて、シャムロック生徒会はファウセット新陸帯の大捜索に踏み切ったのだ。

GM:城塞の廊下を、君ともう一人が歩いている。
棚エアリ:「……で、メンバーの割り振りを色々検討したところですね」
棚エアリ:「ぎりぎりで滑り込んできた、キングダムの大した経歴のない普通の子と、シャムロックの元気な子がちょっと、えーと……」
棚エアリ:「余っちゃいまして」
GM:君にそう説明するのはシャムロック生徒会長、棚エアリ。何度かシャムロックからの依頼を受けている君にとっては、ビジネスの線上で知った顔であった。
トップ
屠礼希:「……」その隣を進む少女の顔には、無機質にも見える仮面が付けられている。
屠礼希:それが横の少女を見て。モニタに文字……表情が浮かぶ。
屠礼希:・_・「つまり、それをボクが率いればいいのかな?」
屠礼希:表情は読めない。ニュートラルな表情にも見える。
棚エアリ:「そうなんですよ。探索パーティはいくらあっても困りませんし、二人とも能力がそこそこあることは確認済みです」
棚エアリ:君の表情表示にも慣れた様子で、エアリは話を続ける 「ただ、経験面で言うとやっぱり不安は残りますし」
棚エアリ:「ついでに言うと、キングダムとシャムロックの生徒ということも気にはかかります。あの感じだと大丈夫だとは思うんですが……」
屠礼希:「うん。そこが気になってたんだ」ギュルリと表情が変わる。
屠礼希:゜_。「キングダムとは冷戦状態じゃないんだっけ?生徒受け入れていいの?」
棚エアリ:「今回は例外的に、ですね。まず何より人手が欲しくて、そうなるとご近所さんでたくさん生徒のいるキングダムを外すのは」
棚エアリ:「やっぱり微妙な感じでした。で、今回彼らを招き入れたのはファウセット新陸帯です」
棚エアリ:「ここなら出入の管理も比較的しやすいですし、警備を厳重にしても、市街地でそうするよりは雰囲気悪くならないですから」
棚エアリ:「あちらも敢えて余計なことはしないでしょう。……まあ、多分……」
棚エアリ:最後の方はちょっと不安そうな様子ではあった。とはいえ、彼女なりの理路は整っているらしい
屠礼希:・_・「フーン。エアリがいいならいいけど」
屠礼希:・_・「先に言っておくけど、その子を誘拐しろとかの仕事はNGだよ」
屠礼希:`^´「こっちもスポンサーがついてるんだから。体面は保たなきゃ」プンプンした表情になる。
棚エアリ:「もちろんです。正当性も理由もないですからね。その辺りは十分承知してますよ」 微笑む
屠礼希:^ー^ニコニコとする。「ならよしだね!」
棚エアリ:「今回はとにかくその二人と無事に目的を果たして、戻ってきてください。それが依頼内容です」
GM:……話しているうち、ブリューナク慰霊碑の中庭にたどり着いた。エアリは足を止める。
屠礼希:巨大な慰霊碑をキョロキョロと見渡しながら、遅れて足を止める。
GM:中庭にはいくつものテーブルが並び、その上には飲み物と食事がある。様々な学校からやってきた生徒たちが、決められたとおりに座り、談笑しているようだった。
棚エアリ:「あとはお任せします。二人はあのテーブルの方に座っていますから」 と言って、テーブルの一つを指差す
棚エアリ:「私、これから色々準備がありますので……お願いできますか?」
屠礼希:^ー^「rog!請け負ったよ!」
屠礼希:・_・「報酬はいつも通りに頼むね~」
棚エアリ:「もちろんです。任せておいてください」

GM:――ブリューナク慰霊碑(を取り囲む城塞)、中庭。
GM:何人もの各校生徒で賑やぐ中庭のテーブルの一つに、君たち二人は案内されていた。
GM:話によれば、じきもう一人が来るということである。その三人で探索に臨むのだという所まで話を聞いている。
齋藤リッコ:席に案内され、緊張の面持ちで座っている。人見知りする性質でもないが、シャムロックの只中にキングダム生が一人の状況となれば、流石にアウェーを感じずにはいられない。
赤鴉 ニカ:「…………?」 首を傾げながら、齋藤さんの顔を眺めている。
赤鴉 ニカ:「大丈夫……ですか?」 体調が悪いと思ったのか、心配そうな声で
齋藤リッコ:「へっ!? え、ええ!大丈夫よ!」組んだ掌をもみもみして
赤鴉 ニカ:「ああ…良かった!」 周囲の視線とは対照的に、同卓についた小柄な少女は物怖じしない様子でそう話す。
赤鴉 ニカ:相手がキングダムの生徒だと、気付いているのかいないのか
GM:リッコちゃんの感じるアウェー感も、恐らくそこまで自意識過剰ということはないだろう。そこかしこに立つドレスの女生徒から明らかな視線を向けられたことは、一度や二度ではない。
齋藤リッコ:(視線を感じる~~……)
GM:君が知っているかは分からないが、彼女たちはシャムロックの防衛部隊『フィオナ騎士団』であり、キングダムとの衝突の時、常に矢面に立つ生徒たちだった。
齋藤リッコ:全然知らない。ともあれ、明らかに年下の子に気を遣わせたままでもいられない。
齋藤リッコ:「あなたは……シャムロックここの子よね?」制服を見て
赤鴉 ニカ:「……? そうですけれど?」
赤鴉 ニカ:適当に食事を盛った皿を持ちながら答える。
齋藤リッコ:「そっか。何年生?」
赤鴉 ニカ:「この前2年生になりました!」 体格的に中学生という事だろう。
赤鴉 ニカ:「そういうあなたは……えっと……その制服どこかで見たような……?」
赤鴉 ニカ:「まあ、細かい事は抜きにして一緒に食べましょう!」 どん!と大皿をテーブルに置く。
齋藤リッコ:「ああ、ええと……」言っていいものか少し悩むが「キングダムの三年よ」妙にごまかさないほうがいいだろうと判断する。
赤鴉 ニカ:「キングダム……!」
赤鴉 ニカ:「ええっと……それって……」
赤鴉 ニカ:「この前、大きな喧嘩をした……?」
齋藤リッコ:「ああ……そうらしいわね」
齋藤リッコ:「あっ、いや、あたしは全然、円卓とか王とか……そういうのじゃないんだけど」言い訳っぽく「全然普通の……」
齋藤リッコ:「………………普通の……」セルフ落ち込み
赤鴉 ニカ:「……ああ、それなら良かった!」
赤鴉 ニカ:「怖い人だったらどうしようかと思って……ほっとしました!」
赤鴉 ニカ:相手が”普通”の生徒だと気づいてほっと安堵の息をつく。
齋藤リッコ:「あたしもおんなじよ。どんな相手と組まされるかと思ったけど……」
齋藤リッコ:「あ、でももう一人来るのよね?」
赤鴉 ニカ:「そういえば…」
齋藤リッコ:「怖い人じゃないといいけど……」
屠礼希:他から遠巻きになっているそのテーブルに、近づく影がある。
屠礼希:機械的な仮面を付けた少女が、君たちの前に歩み出た。
屠礼希:とてもシャムロック生には見えない。無論キングダム生にもだが。
齋藤リッコ:「うわっ」仮面姿にぎょっとする
赤鴉 ニカ:「……っ!?」 厳めしい仮面の存在に思わずびっくりする。
赤鴉 ニカ:「え、えっと……あなたが?」
屠礼希:ずい、とそのバイザーを近づけるようにして、それがピカリと光った。
齋藤リッコ:「ひっ」一歩引く
赤鴉 ニカ:「っ!」 ばっ!と前に出て両手を広げる。
屠礼希:そこに刻まれるのは顔だ。その表情は――
屠礼希:≧▽≦「はじめまして~!キミたちがボクと一緒に冒険する子たちだね?」
赤鴉 ニカ:「わ……!」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「おぉ……?」怪訝な顔
赤鴉 ニカ:「はい! ファウセット探検隊に応募した……」
屠礼希:≧▽≦「ボクは登録名エントリーネーム“白”ベラヤ!よろしくねっ!」
赤鴉 ニカ:ぴかぴかと光る仮面を見て、人懐っこそうな笑顔で近づく。
齋藤リッコ:「あっ、うん……よろしく……」思いがけない愛想のよさに当惑している
赤鴉 ニカ:「シャムロック自由学園の赤鴉ニカです!」
齋藤リッコ:「キングダムの齋藤リッコよ。齋藤はいちばん難しいほうの齋藤ね」なけなしのアイデンティティを強調する
屠礼希:゜_。「難しい……?」難しいことを言われた顔をする。
赤鴉 ニカ:「良かったあ~。怖い人が来たらどうしようかと思いましたが」
赤鴉 ニカ:「そんなに怖そうな人じゃなくて……ほっとしました!」
屠礼希:^ー^「うん、これから一緒に探索をするんだもんね!仲良くしよう!」
齋藤リッコ:「うわっ、変わった」
齋藤リッコ:「それ、仮面……っていうか、機械?」
赤鴉 ニカ:「わあ……!」 興味深そうに
屠礼希:^ー^「そうだよ~ カッコいいでしょ」
齋藤リッコ:「へえ~……どうやってるのそれ?手元で操作してるのかしら」興味津々
屠礼希:^ー^「これはね~、本体に連動した表情を自動で出してくれるんだ」
齋藤リッコ:「え~っ、思ったよりハイテクっぽい!」
赤鴉 ニカ:「へえ~~、凄いです!」
赤鴉 ニカ:「ジェネシスの方の機械ですか?こっちの方だとそんなに凄いものはとてもとても」
屠礼希:^ー^「でしょ~」ご満悦そうにしている。
齋藤リッコ:「でもなんで仮面?」素直な疑問を口にする
屠礼希:^ー^「ボクは正体不明のマスクドファイターだから!」
齋藤リッコ:「正体不明の……!?」
赤鴉 ニカ:「マスクドファイター……!」
赤鴉 ニカ:「か……」
赤鴉 ニカ:「かっこいい……」
齋藤リッコ:「そういうキャラってこと……」ゴクリ「なるほどね……」
屠礼希:^ー^「そうだよ!そういう設定のキャラクターなんだよ~」
赤鴉 ニカ:「齋藤さん……正体不明で……しかもマスクドファイターですよ!」
赤鴉 ニカ:「サインとか……貰った方がいいんでしょうか?」
齋藤リッコ:「貰えるかしら……」ヒソヒソ
赤鴉 ニカ:「ちょっと、頼んでみます……!」ヒソヒソ
赤鴉 ニカ:「あの!」
屠礼希:^ー^「うん?」
赤鴉 ニカ:「サインを……」 しゅるりと制服のスカーフを解く。
齋藤リッコ:「え、スカーフに!?」
赤鴉 ニカ:「サインをください……!」 緑色のタータンチェック。シャムロックのシンボルの一つだ。
屠礼希:・_・「サイン……うーん」
屠礼希:>_<「ゴメンネ、今はなしにしよう!」
赤鴉 ニカ:「あ……そ、そうですよね……」
屠礼希:>_<「ああっ悲しまないで……!違うんだ」
齋藤リッコ:「ほら、やっぱりミステリアス系なのよ。正体不明のマスクドファイターだもの」
屠礼希:>_<「そうじゃなくて……」
赤鴉 ニカ:「そ、そうです! きっと人には話せない事情が……え?」
屠礼希:・_・「これからボクたちは一緒に仕事をするんだ」
屠礼希:・_・「だったら……仕事が終わってから・・・・・・あげたほうが」
屠礼希:≧▽≦「活躍を見た上であったほうがずっと嬉しさがないかな~?」
赤鴉 ニカ:「プ……」
赤鴉 ニカ:「プロフェッショナル……!」
赤鴉 ニカ:「聞きましたか? 齋藤さん!」
齋藤リッコ:「なるほど……サインのあげ方にもいろいろあるのね……」
齋藤リッコ:「あたしもいずれBIGになった時の為に覚えておかないと……」うんうん頷く
赤鴉 ニカ:「そんなプロフェッショナルの精神も知らずに……失礼しました!」
屠礼希:>_<「あやまらなくていいよ~!ボクのこだわりってだけ!」
齋藤リッコ:「ベラヤちゃんはプロっぽいけど、こういう仕事は慣れてるの?」
屠礼希:・_・「うん、ここでは何度かお仕事したことはあるね」
赤鴉 ニカ:「へえ~流石はベラヤさん」
齋藤リッコ:「やっぱりそうなのね……頼りになりそうだわ」
赤鴉 ニカ:「いざという時は、頼りにさせてください!」
屠礼希:^ー^「いつでも頼って!」
齋藤リッコ:「逆に、ニカちゃんは周りの子とは違う感じだけど……」
齋藤リッコ:歴戦の気配を漂わせる周囲の人員を見回し
齋藤リッコ:「今回はどうしてここに?」
赤鴉 ニカ:「そういう齋藤さんこそ」
赤鴉 ニカ:「キングダムの方がこっちに来るのは珍しいですが……」
齋藤リッコ:「あたし?う~ん、あたしは仕事っていうかね……」
齋藤リッコ:「こっちに行くって言ってた友達と、連絡が取れなくなっちゃったのよ」
屠礼希:・_・「積もる話は道中でもいいんじゃないかな?」
赤鴉 ニカ:「え……それって」
屠礼希:・_・「ここだとあんまり人の目が……友達?」
赤鴉 ニカ:「あ……そ、そうですね……でも、その話本当ですか?」
齋藤リッコ:「あ、そっかそっか……うん?うん」何の気なしに頷く
赤鴉 ニカ:「私もそうなんです」 こそこそとした声で
齋藤リッコ:「えっ?」目を瞬く
赤鴉 ニカ:「友達の……あ、先住市民の方なんですけど、友達の友達がファウセットの方で連絡がつかなくなって」
赤鴉 ニカ:「こんなに大きな建物が出来たから、きっと帰りたくなくなったのかな?って思ったんですが……」
屠礼希:;゚ω゜「大変じゃない!」びっくりする。
赤鴉 ニカ:「齋藤さんの方も……?」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:端末を取り出し、メッセージアプリを確認する。しばらく前から、レドへのメッセージは未読のまま。ログイン状況もオフラインのままだ。
齋藤リッコ:「ま、まあそうだけど……たまたまじゃない?」困ったように笑顔をつくる
赤鴉 ニカ:「そうです!きっとそう!」
赤鴉 ニカ:「地下に行くと電波が届かなくなるから……」
齋藤リッコ:「うんうん。多分、土砂崩れとか……道が塞がってるとか、穴にハマっちゃったとか、そんな感じでしょ」
屠礼希:・_・「ここは色々わからないことも多いからね」
齋藤リッコ:「お互い大変よね。ま、早く迎えに行ってやりましょうよ」
赤鴉 ニカ:「……助けに行かないと、ですね」
屠礼希:^ー^「大丈夫だよ!みんなで協力すればすぐだよ!」
GM:では、君たちがそんな風に話していると……
GM:ファ ァン と、トランペットが一つ大きく鳴った。
齋藤リッコ:「おっ……?」
赤鴉 ニカ:「あれは……」
GM:さっ、と辺りの視線が、その音の発生源に集まる。それを鳴らしたのは、中庭の背の低いステージに立った、正装の先住市民の一人だった。
屠礼希:・_・「お、清聴したほうがいいよ」
GM:その視線の集中するタイミングを見計らったかのように、次の楽器が音を鳴らす。金管。あるいは弦楽器。すべて先住市民のものだ……演奏が始まる。
GM:何も知らない者は、リッコやニカのように、なんだなんだという目を向けている。逆に、これを良く知っている者は……
GM:……おっ始まったぞ、という目線と、また始まったよ……という呆れた目線が半々程度だ。気持ち後者がちょっと優勢かもしれない。
齋藤リッコ:「お、おお……?」予想だにしなかった派手な演出に困惑している。そんなに重要な任務だったのだろうか?
赤鴉 ニカ:「え、えっと……綺麗な演奏ですね」
GM:視線の集まる先、先住市民たちが演奏するのは勇壮な雰囲気の行進曲だ。音楽で中庭の生徒たちの視線が十分集まったタイミングで……
棚エアリ:「わーー! クーフーリーーン!!」
トップ
GM:わーっとステージの端から、黒いドレスの棚エアリが駆け出してくる。演奏をする先住市民よりなお小さい、子どもの先住市民たちも、声を上げながら彼女によちよちと続いてくるぞ。
齋藤リッコ:「えっなになに!?かわいい!」
赤鴉 ニカ:「わあ……!」 呆気にとられながらも、登場した女性の麗しさに息を呑む。
赤鴉 ニカ:「あの人って確か……」
赤鴉 ニカ:「生徒会長の……!」
齋藤リッコ:「えっ……そうなの!?」
GM:エアリはステージの中央でくるりと回ると、子どもの先住市民たちを整列させて、君たちの方を向いた。
棚エアリ:「皆さん、ようこそお越しいただきました! そしてその挑戦を心よりお待ちしていました!」
棚エアリ:「シャムロック自由学園生徒会長、棚エアリと、本日のおともだちです!」
GM:ワーワーと口々に騒ぐ先住市民!
赤鴉 ニカ:「わー!」 雰囲気に流されて歓声を上げる。
齋藤リッコ:「な……なんかすごい盛り上がってるわね……」
屠礼希:≧▽≦「ワーワー!」
棚エアリ:「クーフーリン! 光の戦士! 多くの戦果を挙げた英雄! 強く美しい戦士なる少女!」
棚エアリ:「その称号が誰のものになるか……これから始まるファウセット地下の探索行ではっきりします!」
赤鴉 ニカ:「まさか……もしかして、これって……」
赤鴉 ニカ:「『あんたがクーフーリンゲーム』!!」
齋藤リッコ:「えっ!?なにそれ!?」
赤鴉 ニカ:「シャムロックのお祭りです!」
赤鴉 ニカ:「私も参加するのは初めてなんですけど……とにかく凄い、お祭りです!」
屠礼希:・_・「リッコは初めてだもんね。そうだな……庫胡林クーフーリンは知ってる?」
齋藤リッコ:「クーフーリンって……あれよね?ゲームの……」ゲームのキャラだけ知っていて神話を知らない。
棚エアリ:「さあ~~、今日のクーフーリンは……誰だっ!」
GM:「「「誰だっ、誰だっ、誰だ~!」」」 小さな先住市民も、演奏とエアリの言葉に合わせて楽しそうに歌い始める!
齋藤リッコ:「うわ~っ、なになに!?」
屠礼希:≧▽≦「誰だっ、誰だっ、誰だ~!」
齋藤リッコ:「あっお決まりのコールなんだ……」
棚エアリ:「クーフーリンになって、ゲイボルグを授与されるのは……誰だ~!」
GM:「「「誰だっ、誰だっ、誰だ~!」」」 合唱しながら赤い槍のようなキーホルダーを楽しそうに掲げて見せる小さな先住市民たち!
赤鴉 ニカ:「わああ~~~~~!!」
齋藤リッコ:「え~っ、全然わかんない!!」見知らぬ地の見知らぬ奇祭に人生最大のアウェー感だ!
屠礼希:≧▽≦「ほら一緒に!」
赤鴉 ニカ:「誰だっ、誰だっ、誰だ~!」
赤鴉 ニカ:齋藤さんが戸惑う中、隣の赤鴉は既に祭りのムードに呑まれていた。
GM:周囲の生徒も、小さな先住市民をかわい~と言いつつ一緒に歌ってあげる者と、何だこれは……どうすればいいのだ! と困っている生徒が半々といった様相だ。
GM:もちろんシャイな生徒も多い。年頃だからね。
齋藤リッコ:「だっ……誰だっ、誰だっ、誰だ~~…………!」だいぶ恥ずかしそうに合わせる
屠礼希:≧▽≦「いい感じ!」
棚エアリ:「イェ~~イ! 皆さんありがとうございま~す! 今日は声の大きい人も多くて嬉しいです!」
GM:取り巻きの小さな先住市民たちも……うれしそうだ!
赤鴉 ニカ:b! ノリを合わせてくれた齋藤さんにサムズアップ。
齋藤リッコ:「あはは……」頬赤めにサムズアップを合わせる「……いや、結局なにこれ?」
棚エアリ:「毎度おなじみですが、今回のミッション……ファウセット地下の探索! これに関して、いっちばん大きな成果を挙げてくださったチームには……」
棚エアリ:「……こちらのシャムロック児童会お手製のゲイボルグをプレゼントしちゃいます!」
棚エアリ:「こちら、シャムロック学区内なら商品券としても使っていただけますので……ぜひ皆さん頑張ってください!」
赤鴉 ニカ:「わあああああ! ゲイボルグですよ!」
齋藤リッコ:「え~っ、ゲイボルグ!?魔法防御貫通じゃない!」ゲーム知識
屠礼希:^ー^「説明するとね~、エアリが斯卡塔赫スカアハなんだよ」
齋藤リッコ:「スカーハ?」そっちは知らない
赤鴉 ニカ:「すかあは?」
屠礼希:゜_。「あれえ?」
赤鴉 ニカ:「クーフーリンゲームって元ネタがあったんですか?」
屠礼希:;゚ω゜「シャムロック生でもそういう感じなんだ……!?」
GM:そんなこんなで一通り騒ぎ終えたところで、歌は落ち着き、演奏も少しボリュームをダウンする。
棚エアリ:「それでは、皆さんに仮面をお配りします! 今回は一チームにつき一つです!」
棚エアリ:「受け取ったら正常に機能しているかを確認してください! 分からなければ近くの騎士団員に……」
齋藤リッコ:「仮面もうあるけど……」白ちゃんを見る
赤鴉 ニカ:「お揃いですね~」
GM:と、説明しているのをよそに、君たちのテーブルに小柄な少女がやってきた。
"マスカレイド":「どうも」 ぺこりと頭を下げるのは、礼希さんは知っているだろう。"マスカレイド"という騎士団員の一人である。
トップ
屠礼希:^ー^「おつかれさま~!」パタパタと手を振る。
GM:ちなみに、礼希さんは『仮面』のことも知っているので、訳知り顔していてもいい。
屠礼希:^ー^「こっちに3人分お願いね!今回は3人なんだ~」
"マスカレイド":"マスカレイド"はこくりと頷き、テーブルの上に金色の小さな仮面を人数分置く。
トップ
"マスカレイド":「初めての方もいるのでご説明します」
赤鴉 ニカ:「……?」 置かれた仮面を興味深そうに見つめて 「あ、はい!」
齋藤リッコ:「おお……」知らないことばかり起き続けている「お願いします」
"マスカレイド":「これは、探索における通信機、兼、発信機です。フィオナ騎士団の技術によって作られたアイテムになります」
"マスカレイド":「この仮面を、常に身に着けるようにしてください……顔に着ける必要はありませんが、できるだけポケットなどではない、服の上のどこかに」
屠礼希:・_・「フィオナ騎士団は軍事委員会だよ」補足する「自衛軍?みたいな」
赤鴉 ニカ:「強くて頼りになる人たちですよね」
"マスカレイド":少し礼希さんを見る 「裏に安全ピンもついてますので」
齋藤リッコ:「へぇ~っ……」手に取ってしげしげ眺める「……どうして仮面なの?」
"マスカレイド":「わかりやすいからです。……顔と同じ機能があります」
齋藤リッコ:「顔…………?」
赤鴉 ニカ:「顔……?」 むにっと顔を両手で挟みながら
"マスカレイド":「目の穴からは映像を、耳の羽からは音声を発信し、本部で受信できます。そして、口の部分からは音声を、こちらから発信できます」
屠礼希:・_・「通信機兼発信機だからね」
赤鴉 ニカ:「…………なるほど!」
赤鴉 ニカ:「つまり、仮面は顔と同じなんですね!」 よくわかってなさそうな顔で
齋藤リッコ:「ふぅーん……」何となく分かるような、分からないような。
屠礼希:≧▽≦「そうだよ!こんな風にね」ペカペカ表情を変えている。
"マスカレイド":「表情が変えられるぶん、あなたの仮面の方が高性能かもしれません」 "マスカレイド"は人形のように無表情だ
"マスカレイド":「数が多いので、常に繋いでいつでも連絡ができるという訳ではありませんが……」
屠礼希://∇//「照れるな~」
赤鴉 ニカ:「ともかく、これを付けていると何かあった時に助けを呼べたり……」
赤鴉 ニカ:「応援を頼んだりできるんですね!」
"マスカレイド":「はい。可能な限り状態をモニターし、何かあれば必要な情報の提供や対応を行います」
"マスカレイド":「もし困ったことがあれば、この仮面に向けて呼びかけてください。特に操作の必要はありません」
齋藤リッコ:「分かったわ。便利なのね……」言われた通りに胸のあたりにピンで取り付ける。
齋藤リッコ:(切る時はどうすればいいんだろう……?トイレの時とか……)
齋藤リッコ:操作無しで聞こえるなら常に盗聴されているのようなものでは、と一瞬思うが、流石にそんなことはないだろうと自分を納得させる。
屠礼希:元の仮面は取らず、受け取った仮面をジャケットのフードにつけている。
赤鴉 ニカ:「うーん……」 どこに付けるか迷った挙句
赤鴉 ニカ:「ここにしましょう!」 結局右袖に付ける事にした。
"マスカレイド":三人が装着する所を見て頷く 「このまま皆さんを、順次新陸帯地下の探索ルート入り口にご案内します」
"マスカレイド":丁寧に礼をする 「ご健闘をお祈りします」
屠礼希:≧▽≦「ありがと~!」
齋藤リッコ:「ありがとう。頑張るわ」
赤鴉 ニカ:「頑張ります!」



GM:シーンを切ります。礼希さんはシナリオロイスを取得してください。
GM:そして、ロイスの取得と同時、オープニングではありますが調達が可能です。ミドルだと調達の可能が少ないので……必要ありましたらどうぞ!
屠礼希:そうだった 私のOPであったんだ
屠礼希:棚エアリ/信頼:○/猜疑心 推奨通りで行きます
屠礼希:調達はまずジェネシフトしよっと
齋藤リッコ:二人へのロイスはとりあえずまだ保留にしておこうかな~
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を4d10(→ 13)増加 (64 → 77)
GM:なんだこいつ……(動揺)
屠礼希:全然上がんないな~
齋藤リッコ:こわい
赤鴉 ニカ:ロイスはとりあえず保留で
赤鴉 ニカ:完全獣化キャラで使えるアイテムも少ないので応急手当キットを買いに行きます。
赤鴉 ニカ:(2+0)dx+0>=8 【調達】
DoubleCross : (2DX10>=8) → 8[3,8] → 8 → 成功

屠礼希:リッコちゃん用メイド服でも狙うかな~
齋藤リッコ:わ~い
屠礼希:2DX+5>=20
DoubleCross : (2DX10+5>=20) → 8[3,8]+5 → 13 → 失敗

屠礼希:財産はたいても1足りない……
屠礼希:おわりです
齋藤リッコ:私もメイド服🐶
齋藤リッコ:2DX+4>=20
DoubleCross : (2DX10+4>=20) → 8[1,8]+4 → 12 → 失敗

齋藤リッコ:だめだ 以上!
GM:ではシーン終了!



【◆ Middle 01  Scene Player : 赤鴉ニカ】

GM:以降、基本的に全員登場で進めていってもらう想定です。侵蝕率を上げて登場してください。
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (42 → 44)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (45 → 49)
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (77 → 84)
屠礼希:まだ足りないよ~
GM:怖



GM:君たちはフィオナ騎士団の生徒に案内され、ファウセット新陸帯の地下へと足を踏み入れた。
GM:ファウセット地下は、人の手の入っていない洞窟そのものであった。ところどころ崩落した頭上から、陽光が差し込んできている。
GM:……君たちを案内した生徒に言わせれば、君たちが割り当てられたルートは『まあ、たぶん、おそらく初心者向け』であるらしい。
GM:道のりがそこまで険しくないのに加え、少し進んだ所で友好的な先住市民の集落があることが知られており、そこで情報を得られるのではないかということだ。
GM:それを念頭に置き、君たちは洞窟を進んでいく。確かに道のりはなだらかで、普通に歩くぶんには虫や獣の気配もなく、軽い登山程度の感覚だ。
赤鴉 ニカ:「わあ……」 初めての洞窟探検に瞳の奥が好奇心で輝いている。
齋藤リッコ:「うわ~……こんなとこ初めてきたわ……」おっかなびっくり進んでいく
屠礼希:・_・「足元はちゃんと気をつけてね~」
齋藤リッコ:「外よりかなり涼しいのね。ひんやりしてる……」岩肌をなでなでしている
赤鴉 ニカ:「は~い」 「……あっ」 元気に返事をしながらも、時々小石に躓いたりして転びそうになっている。
齋藤リッコ:「あっほら、足元足元!」
赤鴉 ニカ:「っと、ととと……」
赤鴉 ニカ:よろけた拍子に”白”さんに向かって倒れそうになる。
屠礼希:・_・「おおっと」それを支える。
屠礼希:・_・「大丈夫~?」
赤鴉 ニカ:「あっと…… ありがとうございます!」
赤鴉 ニカ:「ごめんなさい……あんまりに面白い景色だったからついよそ見をしちゃって」
齋藤リッコ:「注意しないとダメよ?気持ちは分かるけど……」
屠礼希:・_・「うんうん。説明聞いてたでしょ?」
屠礼希:・_・「このルートはまあ、たぶん、おそらく初心者向けだって」
齋藤リッコ:「だいぶあやふやだったわよね……」
屠礼希:・_・「誰も断定はしきれないんだよ。未知の危機はあるかもってこと」
齋藤リッコ:「繋いで行きましょうか、ほら」ニカちゃんに片手を差し出す
赤鴉 ニカ:「わあ……!」
赤鴉 ニカ:ぎゅっと手を握り絞める。
齋藤リッコ:小さな燃える魔眼を展開し、足元を照らしながら歩き出す。松明程度の明るさだが無いよりはマシだろう。
屠礼希:≧▽≦「アハハ!なかよし姉妹みたいだね!」
屠礼希:ふらふらとした足取りで先頭を歩んでいる。後方についた仮面がまるで2人を見ているかのよう。
赤鴉 ニカ:薄暗い洞穴の中にぼうっと浮かび上がる仮面から目を逸らす。
齋藤リッコ:「大丈夫なのかしら……」ふらふらした歩みを見て不安げだが、プロは違うんだろうな……と思っている
齋藤リッコ:「友好的な先住市民、って言ってたけど……どんな感じなのかしら」
齋藤リッコ:「こういう洞窟にいると言えば……ゴブリンとか?」
赤鴉 ニカ:「ごぶりん……?」
屠礼希:・_・「友好的なのかなあ?」
齋藤リッコ:「う~ん……」
齋藤リッコ:「オーク……?」
赤鴉 ニカ:「おーく……?」
屠礼希:゜_。「ボクリッコの知識の偏りが気になってきたよ」
齋藤リッコ:「えっ、そう?」ノヴァリスに来る前にRPGをやっていただけだ
赤鴉 ニカ:「うーん……ごぶりん、とかおーく、とかはわかりませんが……」
赤鴉 ニカ:「きっと普通の人達だと思いますよ?」
屠礼希:≧▽≦「かわいいといいな~」
GM:そうして歩いているうち、ほとんど垂直に切り立った崖のような所に出た。こちらが上で、行く手が下。さすがに歩きで降りていくのは危なかろうという傾斜だ。
GM:底の方は薄暗く、さらに水の流れているような音がする。降りる手段はパッとは見当たらないが……
齋藤リッコ:「えっ……」立ち止まる
齋藤リッコ:「……行き止まりじゃない?」
屠礼希:・_・「おっと。どうしよう」
齋藤リッコ:「どこかで道を間違えたかしら?」
赤鴉 ニカ:「私一人ならこれくらいなんとかなりそうですが……」
赤鴉 ニカ:「流石にみんなが降りるとなると大変そう」
GM:話しながら辺りをよく見れば、崖際に木の杭が2本打たれていて、そこからロープの切れ端が垂れている。
GM:察するに、元々は縄梯子のようなものがかかっていて、それがロープの摩耗により切れ、下へと落ちてしまったのだろう。
屠礼希:・_・「どうも切れちゃったみたいだね」
齋藤リッコ:「え~っ、どうしよう……!」
齋藤リッコ:「一旦戻る?」
赤鴉 ニカ:「でも、正しいルートはこっちなんですよね?」
屠礼希:・_・「うーん。でも直しておいたほうがいいよね?」
屠礼希:・_・「これからのみんなも不便だよ」
齋藤リッコ:「そうだけど……」身を乗り出し、下を覗き込む。暗がりには底を見通すことすらできない闇が広がっている。
赤鴉 ニカ:「うーん……これくらいなら」 片手を眼の上に当てて距離を測る。
GM:ここまで歩く限り、分かれ道のようなものはなかったように思えます。多分ここを進むべきなんでしょう……ということで
GM:判定です。まず、単に降りるのであれば<回避>8に成功すれば降りれます。失敗すると装甲有効な2d10点ダメージ。
齋藤リッコ:イヤ~ッ
GM:で、降りてから縄梯子を持って登り直せば、他の人は判定をする必要もなく、安全に上り下りができます。ただし登り直すのは当然大変で、<回避>13に成功する必要があります。
赤鴉 ニカ:ふむふむ
齋藤リッコ:ASUKA!?
赤鴉 ニカ:天然自然のASUKA!?
屠礼希:TVの見過ぎ
GM:そして、この<回避>13に対して、判定挑戦者以外は上から指示を出すことによって難易度を下げることが可能です。この指示出しは<知覚>もしくは<知識:地理>7になり、成功者の数*3、難易度が減少します。
GM:やっぱりSASUKEって世界の真実なんだ……
齋藤リッコ:ASUKAじゃねーか!
屠礼希:ASUKAは難易度下がらないでしょ 指示出しても
GM:以上を踏まえてどう動くかを考えてみてください。
赤鴉 ニカ:≪軽功≫でボーナスはもらえませんか?
GM:状況にぴったりしたイージーエフェクトしやがって……ダイス数+3して良いですよ。
赤鴉 ニカ:うおーっ!
齋藤リッコ:すげえ……
屠礼希:ところでなんですが……わたくしスカイキッドというヴィークルを所持していて
屠礼希:飛行状態になれるんですが これで解決したりは……
GM:状況にぴったりしたヴィークル持ちやがって……
赤鴉 ニカ:文明の利器があった……!
GM:なんか不思議な波動でバッテリー切れたりしないかな……
屠礼希:そんな
GM:もちろんそういう不思議な波動はないので、順当に降りられます。なんの時間だったんだ……?
齋藤リッコ:マジかよ…………
屠礼希:な なんかごめん……
GM:好きな方法で降りたり登ったり梯子をかけたりしな! 度胸試しに飛び降りても良いよ
赤鴉 ニカ:状況に的確なヴィークル運用……!これがプロフェッショナル
GM:ここでしかできないぞ 記念だ記念

赤鴉 ニカ:では 「こっち、こっち! こっちに良い感じの足がかりがあります!」 と言いながら、崖を降りようとしたところで……
齋藤リッコ:「ニカちゃん!いけるの!?」
赤鴉 ニカ:「はい! これくらいのとっかかりがあれば全然……」
屠礼希:カチャカチャとリュックを背負ってなにやら作業している。
赤鴉 ニカ:「”白”さーん?」
齋藤リッコ:「あれっ何してんの?」
屠礼希:・_・「えっ何って……見て見て」
屠礼希:シャキーン!と背中から機械翼が飛び出す。
齋藤リッコ:「え!?」
齋藤リッコ:「何してんの!?」
赤鴉 ニカ:「はい?」
屠礼希:「とうっ」そのまま崖から飛び降りる。
齋藤リッコ:「あ……あぁ~~っ!?」
赤鴉 ニカ:「ああ! ”白”さんが……!?」
齋藤リッコ:「そんな……!ベラヤちゃん!!」
屠礼希:フオオオ……
赤鴉 ニカ:「まさか、この洞窟の危険性を身をもって教えるために……!」
齋藤リッコ:「そんなにつらいことがあったなら相談して……」
齋藤リッコ:「何この音?」
赤鴉 ニカ:「そんな……そこまで思い詰めて……」
赤鴉 ニカ:「なんでしょう?」
屠礼希:大げさなモータ音を立てながら、再び仮面の少女が顔を出す。
屠礼希:^ー^「持ってきたよ~!」手には縄。
屠礼希:空中でホバリングしている。
齋藤リッコ:「え……えぇ~~っ!?」
赤鴉 ニカ:「”白”さん!?」
齋藤リッコ:「と……飛んでる……すごい……」
赤鴉 ニカ:「さ、流石は……正体不明のマスクドファイター!」
齋藤リッコ:「マスクドファイターって飛べるんだ……まあマスクドファイターだものね……」
屠礼希:^ー^「備えはあったんだよね~。こうやって入退場するとみんな喜ぶから!」
齋藤リッコ:「しかも試合用じゃないんだ……」
GM:縄梯子は、摩耗部分こそ激しく擦れていたが、そこ以外はまだまだ使えそうだ。ちょっと最後飛び降りることになるが、結び直せば問題ないだろう。
赤鴉 ニカ:「わあ……!」 降りかけた崖を再び駆け上る。
屠礼希:・_・「まああんまり新しい型でもないよこれ。最新のは重力光放射で飛ぶとかなんとか……」
赤鴉 ニカ:「文明の力って凄いんですね……」
齋藤リッコ:「ニカちゃんも余裕っぽいし……」
赤鴉 ニカ:「うん……? どうかしました?」 ほぼ直角の崖を行き来したにも関わらず、結構余裕そうにしながら
屠礼希:^ー^「とにかくこれを結べたら、みんなで降りてこれるでしょ?」
齋藤リッコ:「フィジカルが強すぎる~……」修理された縄梯子をよちよち降りていく
齋藤リッコ:「はぁはぁ……女子高生にやらせることじゃないでしょ、これ……!」
齋藤リッコ:「覚えときなさいよ、レド~~~ッ!!」
GM:では、そんなこんなで君たちは崖下へと降り立つ。確かにちょろちょろと冷たい水が流れており、気温も少々下がったように感じる。
屠礼希:^ー^「ん~」翼をしまって伸びをする。「涼しいね」
GM:もちろん、震えるような寒さではない。依然頭上からも光が差し、風通しも良い。そのためだろう。
齋藤リッコ:「上着持ってくればよかったかも……」未開地を舐め腐った服装だ
赤鴉 ニカ:「ちょっとだけ肌寒い感じもしますね」 手を摩りながら
赤鴉 ニカ:「でも、夏場とかに来たら暮らしやすそうですね~」
齋藤リッコ:「冬は寒そう~……いや、こういうとこのがあったかいのかしら?」
屠礼希:゜_。「ご飯はどうしてるんだろう?魚とか穫れるのかな」
屠礼希:・_・「虫も獣も見当たらないけど……」
GM:そんなことを話している君たちの進行方向で、むくりと何かが動いた。
齋藤リッコ:「そうよね。梯子が切れてたってことは……いつから外に……ひっ!?」
赤鴉 ニカ:「先住市民の方たちが暮らしてるという事は、何か食べられるものがあるって事ですが……おや?」
白い毛むくじゃら:「……」
トップ
赤鴉 ニカ:「もじゃ」
齋藤リッコ:「し……白い毛むくじゃら!!」
屠礼希:・_・「白い毛むくじゃらだね」
白い毛むくじゃら:君たちの腰より少し高いくらいの、もっさりとした人型だ。
屠礼希:・_・「ボクたちの腰より少し高いくらいの、もっさりとした人型だよ」
赤鴉 ニカ:「こんにちわ~」 物怖じしない態度で挨拶
白い毛むくじゃら:「…………」
白い毛むくじゃら:「……こんにちは」 低く、たどたどしい口調で挨拶が返ってくる
齋藤リッコ:「ニ、ニカ、あんまり近寄らないほうが……おわっ喋った!!」
赤鴉 ニカ:「お昼寝中、すいません」
赤鴉 ニカ:「この先に先住市民の人達の村があるって聞いて…」
齋藤リッコ:「コミュ力えぐいわね……」
赤鴉 ニカ:「え? でも……」
赤鴉 ニカ:「普通の”先住市民”の方ですし」
白い毛むくじゃら:「昼寝ではない。さわがしくしていたから、見に来た」
齋藤リッコ:「あっ、そうなんだ…… あ、ありがとうございます」
屠礼希:≧▽≦「あっ通じるんだ!こんにちは~!」
白い毛むくじゃら:「こんにちは」 礼希にも返す 「その、村のものだ。言葉分かるもの、少ないから、おれが来た」
屠礼希:T_T「ごめんなさい~。騒がしくしちゃった」
齋藤リッコ:「いい人そう」ヒソヒソ
赤鴉 ニカ:「良かったです」コソコソ
屠礼希:≧▽≦「うん!いい人そう!」大声。
齋藤リッコ:「声大きいって!」
赤鴉 ニカ:「わ、わっ」
白い毛むくじゃら:「いい。おれたちは、お前たちとは距離を置いているが、キライだからではない。地面の下の方がスキなだけだ」
白い毛むくじゃら:「中にはお前たちのことがキライな奴らもいるが、おれたちは違うのだ」
齋藤リッコ:「なるほど……」いつも教室の隅の方でカードゲームしている類の友人達を思い起こしている
齋藤リッコ:「だから梯子も切れたままだったのね」
赤鴉 ニカ:もふもふで暑苦しいから涼しい場所の方がいいのかな、などと思いつつ
屠礼希:≧▽≦「涼しくて過ごしやすそうだもんね~。いいところだよ」
ジャウィー:礼希の言葉に、ふん、と満足そうに鼻を鳴らす 「ジャウィーという名前だ。おれたちのふるい言葉で、『賢い力』を意味する」
赤鴉 ニカ:「シャムロック自由学園の赤鴉ニカです。よろしくお願いします、ジャウィーさん」
ジャウィー:「梯子も、たまにくる人間のためのものだからな。最近はしばしば客が来ていたが……おれたちは使わない」
赤鴉 ニカ:「しばしば、客……?」
齋藤リッコ:「キングダムの齋藤リッコよ。齋藤はいちばん難しいほうの齋藤」地底の先住市民にも構わず漢字アピールする
屠礼希:≧▽≦「ボクはベラヤ!ジャウィーさんよろしくね~」
ジャウィー:「セキアニカ、難しいサイトウ、ベラヤ……」 反復
赤鴉 ニカ:「あの! そのお客さんの中に白い虎みたいな先住市民の方はいませんでしたか?」
ジャウィー:「ああ、いた。もっとも、おれはあんまり詳しくない……村のやつらに聞いた方がよいだろう」
齋藤リッコ:「えっ、そうなの!?」
屠礼希:^ー^「おお……早速有力な手がかりだ!よかったね、ニカ!」
赤鴉 ニカ:「あ……」
赤鴉 ニカ:「良かった……来てたんですね!」
ジャウィー:そう言うと、もすっもすっと歩き始める 「村のやつらの元に案内する。ついて来なさい」
齋藤リッコ:「行きましょ!早速解決かも!あたしの方の探し人もいるかもだし!」
屠礼希:^ー^「うんうん、すぐ終わりそうだね~」
赤鴉 ニカ:ほっと胸を撫で下ろしながらジャウィーさんの後を着いて行きます。
赤鴉 ニカ:「こんなに早く手がかりが見つかって……齋藤さんの探し人もきっとすぐに見つかりますよ!」
齋藤リッコ:「そうね。もしかしたら二人が下りたあとに梯子が切れて、足止めを喰らってたのかも」
屠礼希:・_・「ちゃんと動けるように準備しておかないとだなボクも」
齋藤リッコ:「早く見つけて説教してやらなきゃ。いいケーキくらい奢ってもらわないとね」言いつつ足早に後を追っていく
赤鴉 ニカ:「まったくツいてない人たちですね~」 軽く笑い合いながら村へと向かう。



GM:シーンを切ります。調達判定は不可能。ロイスは取りたければ宣言してねという感じで流していくよ~
屠礼希:ジェネシフトしてもいいですか……?
GM:なんかずっと悪い動きしてるやつおるな
GM:いいよ!
屠礼希:やった~ します
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を4d10(→ 28)増加 (84 → 112)
齋藤リッコ:ヤバ……
屠礼希:不死者なのでまだ下がらないです
齋藤リッコ:赤鴉ニカ ○連帯感/心配
屠礼希 ○憧憬/嫉妬 で取得します

赤鴉 ニカ:既に侵蝕率が100%超え……
GM:よい子はマネしないでね マジで 本当にマジで
屠礼希:ロイスは保留しておこうかな~
赤鴉 ニカ:”白”さんにロイスを取ります。 〇カッコいい!/隔意 です
GM:ロイスOK~
赤鴉 ニカ:齋藤さんにも 〇友情/不安 でロイスを取得します。



【◆ Middle 02  Scene Player : 齋藤リッコ】

GM:引き続き全員登場です
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (49 → 54)
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (112 → 115)
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (44 → 48)
屠礼希:まだ足りないよ~
GM:ジャンキー



GM:先住市民の集落だという場所は、崖を降りてしばらく歩いた所だった。
GM:ジャウィーと名乗った先住市民と似た、白くもさもさとした大小の先住市民たちが、いくつもある横穴を家代わりにして暮らしているようだ。
GM:君たちという変わった客にはしばし視線が向けられたが、ジャウィーが先導していることに気付くと、何事もなかったかのように彼らの生活に戻っていく。
齋藤リッコ:「うおお……もさもさがいっぱいいる……」
赤鴉 ニカ:「ふわふわで……もふもふ……」
屠礼希:≧▽≦「もふもふだ~」
GM:石を削って何か作ったり、陽光が差し込む部分に生えたキノコやコケを採取したり、ゴロゴロとしたりしている。のどかなものだ。
屠礼希:・_・「ボクもここに住もうかな」
ジャウィー:「元々は、もっと深い所に住んでいた。この辺りに越してきたのは、最近だ」
ジャウィー:「おまえたちからもらったハサミで毛を処理することで、このあたりでも快適に暮らしている」
齋藤リッコ:「へえ……そうなの?どうして引っ越しを?」
屠礼希:・_・「本来はもっともふもふで寒さに強いんだね」
赤鴉 ニカ:「もしかして……毛がもふもふ過ぎて」
ジャウィー:「ケモノが増えたのだ。よわいものは食料にできるが、大きいものはキケンだ。こどもたちがあぶない」
齋藤リッコ:「けもの……危ない動物ってことね。それは確かに住みづらいわね」
屠礼希:・_・「ケモノが……この先はもっと危ないってことだね」
赤鴉 ニカ:「洞窟で暮らすのも大変なんですね」
齋藤リッコ:「ていうか、いるんだ……獣……」ちょっと怖くなってくる。熊でもいるのだろうか
ジャウィー:「ああいうのがいる」 言いながら、村の一画をぬっと指す。薄暗くて見えづらいが、どうもネズミのようなコウモリのような生き物が壁から吊るされているようだ
齋藤リッコ:「何あれ!ネズミ?」
ジャウィー:「ネズミコウモリだ。昔はあんなものはいなかった」
齋藤リッコ:「コウモリなの!?」
赤鴉 ニカ:「わっ!」
屠礼希:・_・「ネズミコウモリっていうんだ」
ジャウィー:「体が大きくて、ほんとうのコウモリのようには飛べないが、壁を登ってグライド(滑空)する」
ジャウィー:「小さいよわいものは、食料にできるが、大きく群れるものはキケンなのだ」
齋藤リッコ:「あんまり美味しくなさそうだけど……」こわごわと吊るされた姿を見ている
屠礼希:・_・「ネズミでコウモリだもんね」
赤鴉 ニカ:「食べられる部分とか少なそうですね……」
ジャウィー:「こどもには早い味だな」
屠礼希:´~`「苦いんだ……じゃあボクはパスかな」
齋藤リッコ:「ネズミコウモリ……最近出てきたって、新種ってこと?そんなことあるのかな……」
齋藤リッコ:「いっぱいいるっぽいし……どうして急に出てきたのかしら」
赤鴉 ニカ:「うーん……」
GM:さて、この集落では以下のようなことが行なえます。

◇ 先住市民の地下集落。
/ 1PCにつき1回判定を行える。
/ 「・情報収集をする」をクリアすると次シーンへ進める。
/ 財産点を5支払うことで判定回数を回復できる。

・情報収集をする <情報:ノヴァリス> 6
薄蛍レドやハンターの情報を得られる。

・物資を分けてもらう <調達> 7
シーン終了時、調達判定を追加で1回行える。

・休息を取る <交渉> 8
次シーンの登場時の侵蝕率上昇を1もしくは10のどちらかにできる。


屠礼希:どうして休息を取ると侵蝕を上げることもできるんだろうね
屠礼希:そうしたい人がいるみたい
赤鴉 ニカ:休憩時間中ずっとジェネシフトをしたい人が……
GM:通常セッションでの情報収集判定の代わりみたいなものです。物資を分けてもらう、については
GM:このシーンではシーン終了時調達判定が行なえますが、それを2回に増やすことができます。さっきのシーンみたいに、調達判定ができるシーンの方が今回のセッションは少ないので、その代わりですね。
GM:侵蝕率を上げることができるのはそういうことです。代わりに、普通のセッションだと侵蝕率上昇が必要になりがちな判定回数の回復は財産点になってます。
齋藤リッコ:情報収集はレドとハンターで1回ずつ必要な感じですか?
GM:いえ、1回でどっちも大丈夫!
齋藤リッコ:了解!
GM:という感じで、判定をしてみてください。ここはさすがにスカイキッドでは解決しないぞ!
齋藤リッコ:収集しようかな~
赤鴉 ニカ:調達も交渉も苦手なので出来れば情報収集に行きたいです
屠礼希:物資・休息は判定者のみですか?
GM:3人全員です!
屠礼希:やった~
齋藤リッコ:すごい
赤鴉 ニカ:おお~
齋藤リッコ:じゃあ調達しようかな 話も聞きたいが……
屠礼希:どれもわりと得意です ダイスボーナス3つあるので
齋藤リッコ:なんでやろなあ
GM:ジャンキー
赤鴉 ニカ:(100%超えていれば)まあ……
赤鴉 ニカ:では情報収集にいきます!
赤鴉 ニカ:(2+0)dx+1>=6 【情報:ノヴァリス】
DoubleCross : (2DX10+1>=6) → 7[1,7]+1 → 8 → 成功

屠礼希:あぶない
齋藤リッコ:よかった
赤鴉 ニカ:怖……
GM:成功! 他の判定もどうぞ~
齋藤リッコ:2DX+4>=7 調達
DoubleCross : (2DX10+4>=7) → 7[2,7]+4 → 11 → 成功

齋藤リッコ:できた
赤鴉 ニカ:おお~!
屠礼希:マイナーでジェネシフトします
GM:ヒ
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (115 → 118)
齋藤リッコ:なんだこいつ……
屠礼希:足りない……
赤鴉 ニカ:侵蝕率への執念が怖い
屠礼希:4dx+2>=8 交渉
DoubleCross : (4DX10+2>=8) → 5[1,2,3,5]+2 → 7 → 失敗

屠礼希:え~!?
齋藤リッコ:なんてこと
GM:そういうこともあるんだ……
屠礼希:足りなかったのかな 侵蝕が……
GM:怖
赤鴉 ニカ:怖い……
GM:財産点5で再挑戦は可能ですが……
屠礼希:つかうか なけなしの財産点
屠礼希:屠礼希の財産を5(→ 5)減少 (6 → 1)
屠礼希:もっかいジェネシフトしま~す
GM:ママー!
齋藤リッコ:こわ……
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (118 → 121)
屠礼希:よしよし
屠礼希:4dx+2>=8 交渉
DoubleCross : (4DX10+2>=8) → 10[3,5,5,10]+10[10]+1[1]+2 → 23 → 成功

屠礼希:出過ぎ
GM:極端!
赤鴉 ニカ:交渉中に突然ジェネシフトし始めたら、それはそうもなりますね
齋藤リッコ:脅迫
GM:天の火
屠礼希:休息のためには死んでもいい
GM:とはいえ成功です。君たちは普通に休息しながら物資を分けてもらったり話を聞くことができるでしょう

GM:紆余曲折を経て、村の先住市民の中でも比較的大きなもふもふたちが、中心の広場のような所に集まった。
GM:彼らの言葉は唸ったり吠えたり、時には身振りも交えるようなもので、君たちに正確な理解は難しかったが……
ジャウィー:「確かにここ最近、来てたようだ」
GM:というジャウィーの言葉は理解できることだろう。慣れてみれば、彼の声も十分聞き取りやすい。
齋藤リッコ:「本当!?」
齋藤リッコ:「いつもニヤニヤしててやたら胡散臭い眼鏡の女が!?」
赤鴉 ニカ:「やりましたね!齋藤さん!」
屠礼希:゜_。「友達に対する表現かなあ?」
ジャウィー:「そういうのは分からないが……セキアニカ」 ニカの方を見て
赤鴉 ニカ:「はい?」
ジャウィー:「おまえの言っていた、白いトラの、都会から来たやつが、最近来て」
赤鴉 ニカ:「ハンターさんの事ですね」
赤鴉 ニカ:もふもふ達にはハンターさんの背格好と姿を身振り手振りで伝えていた。
ジャウィー:「その少しあとに、お前たちのようなやつがひとりで来た。確かだ」
齋藤リッコ:「どっちも来てたのね……!やったわね、ニカ!」
ジャウィー:「そして、奥に向かっていったのだ。なんでも、奥の寒いところで育てているくさ? が欲しいとかで……」
赤鴉 ニカ:「草?」
齋藤リッコ:「あ、そっか。薬草を採るって言ってたわね」
屠礼希:・_・「ニンゲンってことだね。特徴はわかる?」
屠礼希:・_・「目に透明な板をつけてた?」
ジャウィー:「難しい。おまえたちはあんまり区別がつかない……」少し他の先住市民と会話し
ジャウィー:何度か礼希さんを指さしながら、会話がまた一段落 「……つけていたような気もするが、おまえのようなのとは違うとも言っている」
齋藤リッコ:「こういう感じの顔だった?」ヘラヘラにやつく
ジャウィー:「わからない。そんなに特徴的か?」 と、リッコに。人間の表情変化をうまく認識できないようだ
齋藤リッコ:「う~ん……でもまあ十中八九レドね。タイミング的にも」
赤鴉 ニカ:「うーん……とはいえ、状況的にはきっとレドさんですよ!」
屠礼希:・_・「うんうん。顔に仮面じゃないものをつけるのはあまりないものね」
赤鴉 ニカ:「奥の方……そういえば、最近はネズミコウモリが出るって言ってましたよね」
ジャウィー:「ハンターというやつは、みょうな道具を持ってむつかしいことを言っていた。都会ものにありがちなことだ」
屠礼希:・_・「妙な道具……なんだろう?」
赤鴉 ニカ:「……カメラ!」
赤鴉 ニカ:「ハンターさんはプロのカメラマンだから……きっとそうです!」
齋藤リッコ:「まだ戻ってないって、一体どこまで行ったのかしら……。二人とも一緒なのかな?」
ジャウィー:「それはわからない。行くも戻るも自由だからな」
ジャウィー:「ずっとむかしも、おまえたちのような人間たちがきた」
ジャウィー:「だが、かれらも戻ってきてはいない。少なくとも、戻ってきたところを見てはいないのだ」
屠礼希:・_・「ジャウィーさんたち的のずっと昔ってどれくらいなんだろう」
齋藤リッコ:「ずっと昔って……どのくらい昔?」
屠礼希:・_・「戻ってない……」
齋藤リッコ:「ノヴァリスが出来てからだったら……10年くらいとか?」
赤鴉 ニカ:「ははは~まさか」
屠礼希:゜_。「転送されたってこと……?でもハンターさんは先住市民だし……」
ジャウィー:「む……」 そう聞かれると、少し口ごもる 「……わからない。おまえたちのような細かい時間のかぞえを、おれたちはしていない」
屠礼希:・_・「えーっと。太陽が登って沈んでを何回くらい?数えられないくらいすごくたくさん?」
ジャウィー:毛の生えた腕を上げて、短い指を曲げる 「なんにちと数えられるほどではなく、ずいぶん昔だと思うだけだ」
ジャウィー:「太陽……」 日が差し込むとはいえ、ここは地下である。正確な動きは認識していないのだろう
屠礼希:゜_。「先住市民さんとのお話難しいよ~~~」プシュプシュしている。
赤鴉 ニカ:「その人たちって、私達みたいなコレ(十字冠)をつけてました?」
ジャウィー:ニカの頭の方を見て 「……つけていたな。おぼえている。確かにそれはついていた。われわれにはないものだ」
屠礼希:・_・「とにかく、多分レドさんとハンターさんは奥に行っていて」
屠礼希:・_・「まだ戻ってきてないし、昔奥に行った人も誰も戻ってきてない……?」
屠礼希:;゚ω゜「これ、けっこう大変なことなんじゃ……」アワアワしている。
赤鴉 ニカ:「でも、でも、昔この辺に来た人たちは生徒だから……」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:背後から、何か不吉な予感が這い上がってくるのを感じる。具体的でない、この先に待ち受ける未知への漠然とした不安。それは本能的な恐怖と言えるのかもしれない。
ジャウィー:「そうだ、ベラヤ……」 また他の先住市民ともごもごと会話し 「……じゅんばんを整理することはできる」
屠礼希:・_・「順番?」
ジャウィー:「ずっと昔、洞窟の奥に何人もが行った。その時、道具などを分けてもらった。おまえたちの道具……」 ハサミなどのことだろう
ジャウィー:「そしてその後、少し昔ごろに、ケモノが強くなりだし、おれたちはこの辺りに移ってきた」
ジャウィー:「で、つい最近、セキアニカの探す、トラのようなものが奥に行き……」
ジャウィー:「むずかしいリッコの探す、顔に何かつけたやつが、奥に行った」
ジャウィー:「ふすん」 説明を終えると、どこか満足気に息を吐く
赤鴉 ニカ:「ありがとうございます。こんなに多くの事を整理してもらって」
屠礼希:^ー^「ありがとう~!とっても助かったよ!」
齋藤リッコ:「それって……」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:ぎゅ、と胸元を抑える。
ジャウィー:「すまない。おまえたちのように細かく記録することは、おれたちはあまりしていないのだ」
赤鴉 ニカ:「……。」 不安そうにしている齋藤さんを見つめる。
齋藤リッコ:「……まあ、大丈夫よね!十字冠もあるんだし!」
赤鴉 ニカ:「齋藤さん、大丈夫、大丈夫です!」
齋藤リッコ:「そうそう!昔のその人たちも、転送されただけよ、きっと」
齋藤リッコ:沸々と湧き上がってくる予感から目を逸らした。そうしなければ、居ても立っても居られなくなる気がした。
赤鴉 ニカ:「昔の人達が帰ってこなかったとはいえ……それは昔の事です!」
齋藤リッコ:「今はハンターさんが一番心配よ。動けなくなってるのかもしれないわ」
赤鴉 ニカ:「ネズミコウモリに襲われて動けなくなってるのかもしれないですが……」
赤鴉 ニカ:「きっと、みんな無事に待ってますよ!」
赤鴉 ニカ:覆いかぶさる不安を吹き飛ばすように元気よく言う。
屠礼希:・_・「そうだね。ボクらも体を休めたらここを立とう」
ジャウィー:「おまえたちも奥に行くのか。おれになにか手伝えることはあるか」
屠礼希:・_・「そうだなあ……昔ニンゲンから貰ったもので、よく使い方がわからないものとかないかな?」
屠礼希:・_・「探索に使えるものが残ってるかも」
ジャウィー:「それならある。かれらは色々と置いていったからな……」
齋藤リッコ:「そうね。何か交換してくれない?」鞄に入っていた文房具や菓子類の類を取り出す
ジャウィー:のそりと立ち上がり、リッコの差し出すものを見て 「おお……」
ジャウィー:「こどもが好きそうだ。あざやかだな。……ぜひ交換させてほしい」
齋藤リッコ:「よかった!これとか便利だと思うんだけど……」
屠礼希:≧▽≦「リッコちゃん、なかよしになる才能があるね!」
齋藤リッコ:明るく振舞い物々交換の相談をする最中も、心のどこかに引っかかるものがあった。
齋藤リッコ:直視すれば足が竦んでしまうような、不吉な予感。既に何か、取り返しの付かない事態が起きているのではないか。そんな得も言われぬ感覚。
齋藤リッコ:(……早く出てきなさいよ、レド……!)
齋藤リッコ:ただの杞憂であるはずだ。きっと平然と出てきたレドに考えすぎだと笑われる。一発引っ叩いてやってから、一緒に帰ってたっぷり奢らせてやろう。
齋藤リッコ:そんなことを考えて、苛む不安から目を逸らした。



GM:購入とロイス取得が可能です。購入は2回可能!
齋藤リッコ:ロイホで……どうしようかな~ メイド服ワンチャン
齋藤リッコ:2DX+2>=20
DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 7[5,7]+2 → 9 → 失敗

齋藤リッコ:🐶
齋藤リッコ:2DX+2>=20
DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 5[4,5]+2 → 7 → 失敗

屠礼希:購入判定にイニシアチブエフェクト使っていいですか
齋藤リッコ:だめだった
赤鴉 ニカ:特に購入したいものもないので~ メイド服を買いに行ってみます
GM:…………
赤鴉 ニカ:(2+0)dx+0>=20 【調達】
DoubleCross : (2DX10>=20) → 6[2,6] → 6 → 失敗

赤鴉 ニカ:(2+0)dx+0>=20 【調達】
DoubleCross : (2DX10>=20) → 10[4,10]+10[10]+1[1] → 21 → 成功

赤鴉 ニカ:成功した!?
齋藤リッコ:すご!
屠礼希:すご~
GM:購入は……イニシアチブでは……ない……!
赤鴉 ニカ:齋藤さんにメイド服をプレゼントしちゃいます!
赤鴉 ニカ:どうしてこんな場所にアルティメイド服が……?
齋藤リッコ:ありがとうございます!下級生の金でコスプレします
GM:ということにこのセッションではします。ええやろ 次戦闘なんだって
屠礼希:そんな……あたしの大口径機関砲が……
屠礼希:じゃあ照準器でも狙ってよっと
屠礼希:4dx+5>=15
DoubleCross : (4DX10+5>=15) → 10[2,3,9,10]+1[1]+5 → 16 → 成功

屠礼希:買えちゃった ナイフに照準器つけます
GM:もう一回できるよ
屠礼希:ホローポイント弾いってみます
屠礼希:4dx+5>=10
DoubleCross : (4DX10+5>=10) → 10[4,6,10,10]+10[8,10]+6[6]+5 → 31 → 成功

屠礼希:……?
GM:誘われてる? 天上、誘われてる?
屠礼希:とにかく買えました 終わりです
GM:ではシーンを終了しましょう
GM:あ、というか侵蝕率が120越えてるので
GM:このタイミングで礼希さんは-[10+1D10]してね
屠礼希:はーい
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を10-1D10(→ 5)減少 (121 → 116)
屠礼希:まとめてはだめか
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を10(→ 10)減少 (116 → 106)
屠礼希:106になりました。
GM:侵蝕率がさがってよかったね
GM:ではシーンを終了しましょう



【◆ Middle 03  Scene Player : 屠礼希】

GM:戦闘が発生します。前のシーンで判定に成功したので、登場時の侵蝕率の上昇を1か10で選択できます。
GM:普通に1d10振ってもよいという感じです
赤鴉 ニカ:侵蝕率は1だけ上昇させます
齋藤リッコ:う~ん……1でいいかな
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を10(→ 10)増加 (106 → 116)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1(→ 1)増加 (54 → 55)
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を1(→ 1)増加 (48 → 49)
GM:どうして10上げるんだろうな……



GM:ジャウィーに案内され、洞窟の奥への道を君たちは進んでいく。
GM:頭上から差し込む陽光も、少しずつ少なくなってきた。空模様ではなく、光の差し込む亀裂が少なく、地上からの隔たりが厚くなってきたのだ。
GM:キリキリ、チリチリという虫や小動物の鳴き声も、どこからともなく響いてくる……そんな中。
男性の声:「……れかーっ……」
赤鴉 ニカ:「いま……何か聞こえたような?」
男性の声:「……誰か……誰かーっ……いないかーっ……」
赤鴉 ニカ:「……っ!!」
齋藤リッコ:「……誰かいる!」
GM:男性の、先住市民の声が奥の方から聞こえてくる。
屠礼希:・_・「どうしたんだろう」
赤鴉 ニカ:「います! ここに居ますよー!」
赤鴉 ニカ:言うが早いか声がした方角へと駆けていく。
齋藤リッコ:「おわっ!足早っ……!」慌てて追いかける
男性の声:「……けてくれっ! こっち……いるんだ……襲われてて!」
GM:ニカちゃんが声の方に急げば、すぐにその様子が確認できるだろう。
赤鴉 ニカ:「はぁ! はぁ! …………これは!?」
GM:先程の集落で見せられたネズミコウモリ。の、大きく獰猛そうな群れが飛び回っており。
屠礼希:`^´「……!」
屠礼希:`^´「2人共、気をつけて!」
ハンター:「こっちだ、こっち!」
GM:その中心に、写真で見たハンターの姿がある。ただ、情けなく座り込んで、そこから動けない様子だ。
赤鴉 ニカ:「ハンターさん!!」
GM:見るとそこかしこに負傷をしている。
ハンター:「誰だ!? いや、でも助かったよ嬢ちゃん……その通り、俺はハンターだ」
ハンター:「見ての通り、どうやら今にもハントされちまいそうなことになっているが……」
齋藤リッコ:「言ってる場合じゃないでしょ!」
赤鴉 ニカ:「うまいこと言ってる場合ですか!」
屠礼希:・_・「元気そう?」
赤鴉 ニカ:「今、コウモリを追い払いますから……もう少しだけ堪えてください!」
齋藤リッコ:「ていうか……で、でっか……!」村に吊られていた個体より一回りも二回りも大きい。それが大量に。
GM:君たちが声を上げると、ネズミコウモリのいくらかが君たちの方に意識を向ける。
齋藤リッコ:「ぎゃーーーっ!!気付かれた!!!!」
赤鴉 ニカ:「こっち!こっちです!」 止める間もなくばさばさと手を振ってコウモリを誘う。
ネズミコウモリたち:彼らは集団で甲高い声を上げながら、君たちやあるいはハンターに向けて、襲いかかってくる……!
屠礼希:`^´「やっつけるしかないよ!」
GM:ということで、ミドル戦闘を開始します。
赤鴉 ニカ:うおーっ!
齋藤リッコ:やるぞやるぞやるぞ
屠礼希:がんばろ~
◇ ミドル戦闘 1R



[ネズミコウモリ後衛A(7)/B(7)]

5m

[ハンター(0)]

5m

[ネズミコウモリ前衛A(3)/B(3)]

5m

[リッコ(3)/ニカ(3)/礼希(8)]



GM:陣形としてはこういった状態になっています。
屠礼希:ハンターさんが間に……!
赤鴉 ニカ:危険な陣形だ……!
齋藤リッコ:どうすれば……
GM:ハンターは行動値0。能動的には行動せず、リザレクトももうできない状態です。
齋藤リッコ:やばすぎ
GM:1度攻撃を受けると戦闘不能になり、もう一回攻撃を受けると死亡。
屠礼希:ヒエ……
GM:コウモリたちの攻撃は、攻撃可能な範囲でランダムに決定されます。
赤鴉 ニカ:むむむむ……
GM:あ、違う。リザレクトは一度可能です。一度リザレクトした状態でもう一回攻撃を受けると戦闘不能で、さらにもう一回攻撃を受けると死亡します。
GM:ランダムターゲットには、戦闘不能になっている相手も含まれます。そういう感じ!
GM:あと、前衛後衛ともにトループです。まあ、ついで程度の情報ですね。
GM:何か質問があれば言ってください。なければ戦闘を開始します。
屠礼希:大丈夫!
赤鴉 ニカ:いけます!
齋藤リッコ:今のところOK
GM:オッケーです。では戦闘を開始しましょう。
GM:まずは1ラウンド目。セットアップ!
GM:エネミーはありません。
齋藤リッコ:なし!
屠礼希:コーリングシステム。スカイキッドに搭乗します。
赤鴉 ニカ:セットアップで【EX:『せっかち』】 《野獣本能》+《完全獣化》+《破壊の爪》+《ハンティングスタイル》
赤鴉 ニカ:侵蝕率を15上げて、戦闘移動などなど行います。
赤鴉 ニカ:前方に5m移動して前衛コウモリたちとエンゲージします
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を15(→ 15)増加 (49 → 64)
GM:本当にせっかち!
赤鴉 ニカ:みんなが動く前に動く……!
◇ ミドル戦闘 1R



[ネズミコウモリ後衛A(7)/B(7)]

5m

[ハンター(0)]

5m

[ネズミコウモリ前衛A(3)/B(3)/ニカ(3)]

5m

[リッコ(3)/礼希(8)]



GM:演出などあればしちゃってね。ないようであればスイスイ進めてしまうので……ということで
GM:イニシアチブを進めましょう。礼希さん! どうする?
屠礼希:待機します!
GM:OKです。それでは後衛が動きます。
ネズミコウモリたち:choice[リッコ,ニカ,礼希,ハンター] 後衛A ターゲット
DoubleCross : (choice[リッコ,ニカ,礼希,ハンター]) → 礼希

ネズミコウモリたち:後衛Aの行動。マイナーはなし
屠礼希:あたし~~~?
ネズミコウモリたち:メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》+《振動球》+《魔獣の衝撃》+《魔獣の本能》+《バランスブレイク》。命中すると重圧を付与する装甲無視ダメージです
屠礼希:結構マジの攻撃してくるな
ネズミコウモリたち:判定行くぞ~
ネズミコウモリたち:9dx7
DoubleCross : (9DX7) → 10[1,4,4,4,5,5,8,9,10]+10[2,3,10]+10[9]+10[8]+10[8]+4[4] → 54

GM:キメてんねぇ
齋藤リッコ:つよ
屠礼希:『白(レフキー)』:《原初の白:束縛の領域》。
屠礼希:侵蝕を120まで上げるすべがこれしかない 交渉で対決し、成功すれば攻撃失敗させます。
GM:120まで上げるすべ……
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を7(→ 7)増加 (116 → 123)
屠礼希:4dx+2>=54
DoubleCross : (4DX10+2>=54) → 7[1,6,6,7]+2 → 9 → 失敗

屠礼希:失敗。カバーしてほしい! ロイスが飛ぶから……
齋藤リッコ:カバーします
齋藤リッコ:《炎陣》
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を2(→ 2)増加 (55 → 57)
屠礼希:わーい
GM:OKです。ではダメージを出します
ネズミコウモリたち:6d10+8
DoubleCross : (6D10+8) → 41[3,10,7,10,1,10]+8 → 49

齋藤リッコ:ぐえーっ
齋藤リッコ:野生動物強すぎる リザレクトします
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (57 → 62)
GM:ヒッヒッヒッ Bも同様の行動をし、その後演出をします
齋藤リッコ:齋藤リッコのHPを5(→ 5)に変更 (28 → 5)
齋藤リッコ:重圧が入っちゃった 次はカバーできない!
屠礼希:その前にイニシアチブでエフェクトを使うぜ
GM:そうですね。Bの行動の前にイニシアチブプロセスを挟むので……
GM:使用可能です 何をしようってんだ!
屠礼希:《原初の灰:天上からの誘い》。
屠礼希:ラウンド間のあらゆる達成値を+45します。
GM:???
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を6(→ 6)増加 (123 → 129)
GM:では……改めてBが行動します
ネズミコウモリたち:choice[リッコ,ニカ,礼希,ハンター]
DoubleCross : (choice[リッコ,ニカ,礼希,ハンター]) → 礼希

ネズミコウモリたち:光るもんだからよ
ネズミコウモリたち:同様の組み合わせ。《コンセントレイト:ハヌマーン》+《振動球》+《魔獣の衝撃》+《魔獣の本能》+《バランスブレイク》。命中すると重圧を付与する装甲無視ダメージです
屠礼希:どうして……
ネズミコウモリたち:9dx7
DoubleCross : (9DX7) → 10[1,2,4,4,6,6,6,8,10]+3[3,3] → 13

GM:?
屠礼希:眩しかったのかな
GM:リアクションしな!
屠礼希:コンボ:『白(アク)』 エフェクトなしのドッジのことです
屠礼希:5dx+48>=13
DoubleCross : (5DX10+48>=13) → 7[1,2,6,6,7]+48 → 55 → 成功

屠礼希:よけました
GM:?????

ネズミコウモリたち:「「「キィーッ! キキーーッ!!」」」
GM:先ほど村で見たネズミコウモリとは比較にならないほど大きな個体の群れが、一斉に甲高く鳴く。
屠礼希:>_<「これ思ったよりデカくない……!?」
齋藤リッコ:「うっ……うるさっ……!」劈くような鳴き声に耳を塞ぐ
GM:それと同時に、風のようなものが吹き付けてくる。それは後続する衝撃波の先触れだ。
齋藤リッコ:「っ……!危ない!」
GM:対応しなければ洞窟の岩壁をも砕く衝撃波を受けることになる!
齋藤リッコ:咄嗟に前に出て、赤と青一対の魔眼を展開。引力によってネズミコウモリの向きを変えさせる。
屠礼希:;゚ω゜「リッコ……!?」
赤鴉 ニカ:「齋藤さん……!」
ネズミコウモリたち:そのままであれば礼希に来たであろう攻撃は逸れる。だが代わりにリッコ自身が巻き込まれることになる。
齋藤リッコ:「うあっ……く、あぁあああっ……!」
齋藤リッコ:衝撃波に脳が揺れ、意識が飛びそうになる。三半規管がダメージを受け、耳からどろりと血が溢れる。
ハンター:「ああっ危ねえ……大丈夫か!」 ハンターも声を上げる
ハンター:「そいつら、やばいんだよ! 明らかに正常じゃない。この辺のネズミコウモリがこんな攻撃力持つもんか! イカレてやがるんだ……!」
屠礼希:;゚ω゜「大丈夫……!?ごめんよ、今ボクを庇ったよね!?」
齋藤リッコ:「がっ……ふっ……」ぐらぐらと揺れる視界にたたらを踏む。まともに立っていられない。
齋藤リッコ:「あたしは、いいから……!それより、次が……!」
ネズミコウモリたち:その通りだ。今攻撃したものとは別の一段が、再び甲高い鳴き声を上げている。
屠礼希:`^´「ダメージの回復に集中して!」
ネズミコウモリたち:攻撃の前触れだ。洞窟の空気が再び礼希に吹き付ける……!
屠礼希:・_・「こっちは……大丈夫」
屠礼希:ごう、と洞窟に別の風が吹いた。
屠礼希:否。それは物理的な風ではない――“圧力”だ。目の前の存在が醸し出す。
屠礼希:仮面の少女の身体が、煌々と白く明滅している。
ネズミコウモリたち:「キキキキキ……」 まるで嘲るような鳴き声を上げていたが、それに当てられると、彼らもざわつく
齋藤リッコ:「……!?」強烈な眩暈と耳鳴りの最中でも、それに気付かされる。「何……?」
屠礼希:≧▽≦「こうなったボクは、無敵なんだ!」
赤鴉 ニカ:「凄い……ピカピカと輝いてる……」
屠礼希:とん、と足元を蹴ると、その姿が消える。
屠礼希:吹き付けた攻撃を置き去りにして、洞窟の天井に立っている。
ネズミコウモリたち:「!?」
屠礼希:^ー^「フフフ……どこを見ているのだね、ネズミコウモリたちよ!」
ハンター:「なっ……何だあ。ノヴァリスの子たちってのはあんなことできるのかよ!」
赤鴉 ニカ:「知らないんですか? ハンターさん」 むふん、と自分の事でもないのに胸を張り
赤鴉 ニカ:「”白”さんは……正体不明のマスクドファイターなんですよ!」
屠礼希:^ー^「ボクが引き付けるよ!今のうちにやっちゃって!」
屠礼希:・_・「これ、長くは使えないんだよね!」
ハンター:「正体不明のマスクドファイター……!」
ハンター:「……"白"って名前は分かってるんじゃないか……?」
赤鴉 ニカ:「あ……」

GM:イニシアチブを進めましょう。齋藤リッコさん! どうするんね!
齋藤リッコ:はい!
齋藤リッコ:マイナーで戦闘移動、ネズミコウモリ前衛にエンゲージします
齋藤リッコ:メジャーで《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》
齋藤リッコ:前衛の2体に攻撃します
GM:焼肉にされるッ
GM:来な!
屠礼希:がんばえ~
赤鴉 ニカ:いけ~
齋藤リッコ:8DX7+4+3
DoubleCross : (8DX7+7) → 10[2,3,3,3,4,8,8,10]+10[1,1,7]+2[2]+7 → 29

齋藤リッコ:ふつう
ネズミコウモリたち:リアクションします。素ドッジ
ネズミコウモリたち:7dx+1 A
DoubleCross : (7DX10+1) → 10[3,4,7,8,9,9,10]+1[1]+1 → 12

ネズミコウモリたち:7dx+1 B
DoubleCross : (7DX10+1) → 10[1,5,5,6,6,8,10]+6[6]+1 → 17

齋藤リッコ:コワ~
GM:ムリダネ ダメージどうぞ!
屠礼希:結構回してる
齋藤リッコ:ダメージ!
齋藤リッコ:3D10+15 装甲有効
DoubleCross : (3D10+15) → 17[2,7,8]+15 → 32

齋藤リッコ:死んでくれ~
ネズミコウモリたち:どちらもだいぶ削れていますが生存です。実はこいつら装甲がある
屠礼希:ハワワ……
齋藤リッコ:え!?固すぎ!
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を6(→ 6)増加 (62 → 68)
赤鴉 ニカ:むむむ……

齋藤リッコ:「何だかっ……分かんないけど……今がチャンス……!」
齋藤リッコ:視界が揺れる中、無理やり立ち上がり走り出す。狙いをつけるのもままならないが、幸いコウモリたち自身がやかましく叫んで居場所を知らせている。
齋藤リッコ:二色の魔眼が輪を描くように高速回転、熱気と冷気とが混ざり合う。
ネズミコウモリたち:「ギイーッ、ギイーッ!」 前衛のコウモリたちは、音波を発してきたものたちよりたくましく、四肢が発達している様子だ
齋藤リッコ:「ごめんニカ!ちょっとどいて!」
赤鴉 ニカ:「はい! 齋藤さん!」 言うが早いか、攻撃に巻き込まれないようにその場を離れる。
齋藤リッコ:コントロールすらつけずに、思い切り振り回すようにして魔眼を叩きつける。
齋藤リッコ:「こ……のォッ!」
ネズミコウモリたち:「ギッ……ギアアア、アァッ!?」
ネズミコウモリたち:魔眼の旋回に薙ぎ払われ、屈強なコウモリたちも次々にバランスを崩し、あるいは壁に叩きつけられ、地へ落ちる。
齋藤リッコ:仄かな閃光が洞窟をほんの一瞬照らす。大した出力でないとはいえ、家電くらい凹ませられる程度の威力はあるはずだ。
齋藤リッコ:「やっ……やった!?」
ネズミコウモリたち:……だが、全滅には至らない! 攻撃の手応えから、その皮が意外なほどの強度を持っていることに気付くだろう。
齋藤リッコ:「……ってない!!」
屠礼希:`^´「本当に強いな、このコウモリたち!」
ネズミコウモリたち:「ギイッ……」「ギギギギ……!」 コウモリたちは羽ばたき、あるいは姿勢を低くしたまま、ギロリとした眼で君を睨みつける……!

GM:イニシアチブをすすめましょう。ニカさん! どうする?
赤鴉 ニカ:ここは前衛コウモリにトドメを刺しに行きましょう
赤鴉 ニカ:マイナーはとくになし。メジャーで《フレイムタン》+《コンセントレイト》で前衛コウモリの1体を殴りに行きます。
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を4(→ 4)増加 (64 → 68)
GM:いいでしょう。来るがいい!
赤鴉 ニカ:(5+1+4)dx8+4 うお~!
DoubleCross : (10DX8+4) → 10[2,3,3,5,6,7,8,8,9,10]+10[2,3,5,8]+2[2]+4 → 26

ネズミコウモリたち:リアクションは素ドッジだ
ネズミコウモリたち:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 9[2,3,6,7,8,8,9]+1 → 10

GM:駄目です。ダメージをどうぞ!
赤鴉 ニカ:3d10+5 ダメージ! 装甲は有効です。
DoubleCross : (3D10+5) → 14[1,6,7]+5 → 19

ネズミコウモリたち:しっかり削られているのでそれで倒れる! 前衛Aが戦闘不能になります。
齋藤リッコ:やったね

赤鴉 ニカ:「齋藤さん! ここは私が……!」 起き上がるコウモリを見るが早いか、赤鴉が走り出す。
赤鴉 ニカ:脚は鱗に覆われて、髪からは火花のような細かい羽毛が飛び散る。
赤鴉 ニカ:部分的に獣化した肉体は、まるで宙を舞う様に縦横無尽に空間を駆け巡り……
赤鴉 ニカ:「てやあああああああっ!!!」
赤鴉 ニカ:空中から、かかと落しの要領でコウモリの頭蓋を打ち砕いた。
ネズミコウモリたち:「ギイーッ!?」 元より、アンバランスな体がギリギリで飛んでいるような有様だ
ネズミコウモリたち:君のキュマイラ因子の力を発揮すれば、弱っている彼らが逃げる余地はない!
屠礼希:・_・「鳥さん……?」
赤鴉 ニカ:「牛さん……です!」
齋藤リッコ:「やった、ナイス……!」
齋藤リッコ:「鳥の獣化なのね。頼りになるわ」
赤鴉 ニカ:「え……どう見ても牛さんですよね……」 「ええっ!?」
赤鴉 ニカ:「まあ!それはいいでしょう!」
屠礼希:゜_。「えっでも羽毛……あれえ?」
赤鴉 ニカ:燐光を纏う赤い羽根がぽとりと地面に滲んで消えた。
ネズミコウモリたち:「ギイッ、ギイッ!」 同類として負けるものか! と残存するコウモリが声を上げる

GM:ということでイニシアチブを進めます。残存する前衛コウモリが動くぞ
ネズミコウモリたち:ターゲットをランダム選定
ネズミコウモリたち:choice[リッコ,ニカ]
DoubleCross : (choice[リッコ,ニカ]) → リッコ

屠礼希:至近だけなんだ
齋藤リッコ:ギャーッ
ネズミコウモリたち:マイナーで《破壊の爪》+《鷹の翼》。飛行状態になり、素手データを変更します。また、ドッジダイスを+4します。
齋藤リッコ:まあハンターさんじゃなくてよかった
ネズミコウモリたち:メジャーで《コンセントレイト:キュマイラ》+《空を統べるもの》+《電光石火》。命中すると対象の飛行状態を解除する攻撃です。
ネズミコウモリたち:11dx7+3
DoubleCross : (11DX7+3) → 10[1,2,4,6,6,6,7,7,7,8,8]+6[2,2,2,4,6]+3 → 19

GM:しな リアクションを
齋藤リッコ:🐶ある!
齋藤リッコ:3DX>=19
DoubleCross : (3DX10>=19) → 9[4,8,9] → 9 → 失敗

齋藤リッコ:だめでした
ネズミコウモリたち:2d10+16
DoubleCross : (2D10+16) → 10[2,8]+16 → 26

ネズミコウモリたち:殺ーッ!
齋藤リッコ:体力減ってるので死!リザレクトします
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (68 → 76)
齋藤リッコ:齋藤リッコのHPを8(→ 8)に変更 (5 → 8)
齋藤リッコ:痛いよ~~
ネズミコウモリたち:そして……コンボに《電光石火》が入っているので……1d10点のHPを失います……
齋藤リッコ:死んだんじゃないか?
ネズミコウモリたち:1d10
DoubleCross : (1D10) → 1

ネズミコウモリたち:やった~! 生存!
齋藤リッコ:こいつ!
屠礼希:ゆるせない
赤鴉 ニカ:しぶとい
ネズミコウモリたち:五分五分でした。これで残りHP4

ネズミコウモリたち:「ギッ……ギギギギッ!」 コウモリたちは先程一斉にダメージを与えてきたリッコに標的を定めたようだ
ネズミコウモリたち:いっそう大きく鳴き声を上げると、ぐんとその前腕と翼が凶暴に大きくなり
齋藤リッコ:「ひ……!?」
ネズミコウモリたち:残り僅かな数になっても怯むことなく、四方八方から飛びかかってくる!
齋藤リッコ:「いやぁあっ……!うあっ……痛い痛い痛い!!」
齋藤リッコ:群がられ、必死に魔眼を振るって抵抗するが、なすすべなく攻撃を受ける。
齋藤リッコ:「どっ……どこがネズミなのよ!!痛い痛い!!助けてーーっ!!」
屠礼希:`^´「リッコ……!やいやい!こっちを狙えよ~!」
赤鴉 ニカ:「齋藤さん……!」 助けに向かおうとするも、コウモリの残党に阻まれる。
齋藤リッコ:服や肌が引き裂かれ、赤い血が滲む。腕で頭部を庇いながら、激痛を押し殺すようにコウモリたちを睨み付ける。
齋藤リッコ:「こんなところで……止まってらんないのに……!」

GM:イニシアチブを進めます。行動値0のハンターは行動なし。待機していた礼希さんの手番です
屠礼希:マイナーでみんなのエンゲージまで行きます
屠礼希:メジャーはコンボ:『白(アビャド)』
屠礼希:キーンナイフ素振りで後衛Bを攻撃します。
GM:エフェクトなしかよ ナメられたもんだぜ~
屠礼希:5dx+44
DoubleCross : (5DX10+44) → 10[2,3,6,7,10]+3[3]+44 → 57

GM:??????
屠礼希:やった 回った
ネズミコウモリたち:リアクションします。最高エフェクト《鷹の翼》で強化された素ドッジを見よ
ネズミコウモリたち:11dx+1
DoubleCross : (11DX10+1) → 10[1,2,2,5,6,6,7,7,10,10,10]+10[4,8,10]+2[2]+1 → 23

屠礼希:がんばりすぎ
GM:がんばった ダメージどうぞ!
屠礼希:6d10+5+1d10 装甲-5
DoubleCross : (6D10+5+1D10) → 28[9,6,1,1,7,4]+5+6[6] → 39

ネズミコウモリたち:耐えられません! 前衛ネズ公Bも全滅です
屠礼希:あっ後衛のつもりだったよ!
GM:あ……やっべ
GM:完全にボケをこいてました ちょっと待ってね
ネズミコウモリたち:改めて、後衛がリアクションします。素ドッジ
ネズミコウモリたち:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 9[3,4,6,6,7,8,9]+1 → 10

ネズミコウモリたち:で、ダメージ39だと
ネズミコウモリたち:後衛はそのダメージで倒れます! トループB全滅です
屠礼希:やった~
齋藤リッコ:死んでる!

屠礼希:とん、とん、とん。と。天井を三度蹴った。
屠礼希:ぎゅん、とその身体が一瞬にして、後方にあったネズミコウモリへと肉薄した。
ネズミコウモリたち:余裕こいてはばたいていた後衛のコウモリは、その動きに反応も対応もできない。
屠礼希:その手には小さなナイフが握られていた。それを振る、と言うよりは、
ネズミコウモリたち:群れの間にどよめくような動きが伝わる。
屠礼希:軽く引っ掛けて、そのまま引っ張ったような動きだ。
屠礼希:それでいい。十分な速度が付き、十分な強度があった。
屠礼希:閃光が尾を引いて、その羽根を摘み取った。
ネズミコウモリたち:「キウィイィ!?」 奇妙にズレ滑るような声を上げ、発達した翼がもがれたコウモリたちは、石の地面に激突する
ネズミコウモリたち:その衝撃と失血で十分だ。後方から音波を飛ばしてきていたネズミコウモリたちの群れは、半数がまたたく間に動かなくなった。
屠礼希:・_・「まだこんなに……」息を切らした声が漏れ聞こえる。表情が深刻さと一致していない。
屠礼希:・_・「ゴメン、ボクこれで電池切れかも!」
赤鴉 ニカ:「大丈夫! あとは任せてください!」
齋藤リッコ:「ほんとに時限付きなのね……分かったわ、あとはこっちで!」
屠礼希:その身体から白い光が消え失せ、元の色が戻る。
GM:コウモリたちの羽ばたきは減ったが、まだいなくなってはいない。傷を受け、むしろより凶暴に鳴き、君たちに逆襲せんとする……!
齋藤リッコ:(さりげなかったけど、あの一瞬の動き……とんでもなかった)
齋藤リッコ:後方から礼希を一瞥する。僅かな時間だったが、その身のこなしは以前同道した“五星君”をも髣髴とさせた。
齋藤リッコ:(そういえばまだ、名前も所属も知らない……。何者なの、一体……?)
◇ ミドル戦闘 2R



[ネズミコウモリ後衛A(7)]

5m

[ハンター(0)]

5m

[ネズミコウモリ前衛A(3)/リッコ(3)/ニカ(3)/礼希(8)]



GM:1ラウンド目が終了し、陣容はこのようなことになっています
GM:というわけで2ラウンド目です。特になければこのまま進めて、イニシアチブ順に進めていくよ
GM:まずは礼希さん! どうする?
屠礼希:素殴りで目の前のコウモリを殴ってみようかな
ネズミコウモリたち:見せてやるぞ 鷹の翼のチカラ
屠礼希:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[1,3,5,8,10]+10[10]+9[9] → 29

GM:エッ……
屠礼希:なんか頑張りました
ネズミコウモリたち:リアクションします。素ドッジ
ネズミコウモリたち:11dx+1
DoubleCross : (11DX10+1) → 10[1,1,2,3,4,5,5,6,7,8,10]+5[5]+1 → 16

GM:頑張ってるのに
屠礼希:3d10+5 装甲-5
DoubleCross : (3D10+5) → 19[8,2,9]+5 → 24

GM:先程話したように残HP4で装甲は8! 倒れます
GM:前衛Bも戦闘不能です ひどい……
屠礼希:やった~

屠礼希:`^´「やっ!」先程までとは違い、常識的な範囲の速度で、近くの一体に躍りかかる。
ネズミコウモリたち:コウモリたちは数を減らしていたが、その屈強な体は未だ建材だ。
ネズミコウモリたち:「ギイーッギッギ!」 鳴き声を上げながら受け止めようとする。が、その体躯よりも君のナイフの方が鋭い!
屠礼希:至近距離で細やかに刃を踊らせながら、その動きを釘付けにする。
屠礼希:´~`「うーん……これ完全に武器で押してるって感じだな~……」不服げに。
屠礼希:・_・「うん、まあでも今はそれでいいか!こっちは大丈夫だと思うよ~」
屠礼希:・_・「そっち行ってあげて~!」
ネズミコウモリたち:その刃と技巧に、強靭さだけで立ち向かうことはできない。君たちを阻んでいたケモノどもはこれで全滅といった所だろう
ハンター:「おお、すっごいな……」 と感心
齋藤リッコ:「時間切れじゃなかったの……?」
屠礼希:T_T「切れてるよう!だから限界ギリギリさ!」

GM:ではイニシアチブを進めます。後衛コウモリが動く
ネズミコウモリたち:choice[リッコ,ニカ,礼希,ハンター]
DoubleCross : (choice[リッコ,ニカ,礼希,ハンター]) → 礼希

GM:なんかめちゃくちゃ狙われるなぁ 別のやつにしよう
屠礼希:ホッ……
ネズミコウモリたち:choice[リッコ,ニカ,ハンター]
DoubleCross : (choice[リッコ,ニカ,ハンター]) → リッコ

齋藤リッコ:ぎゃ~~っ
GM:そこのお前だ! 地味だからって狙われないと思うなよ!
赤鴉 ニカ:齋藤さん~~~!
屠礼希:リッコ~!
ネズミコウモリたち:マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》+《振動球》+《魔獣の衝撃》+《魔獣の本能》+《バランスブレイク》
ネズミコウモリたち:命中すると重圧を付与する装甲無視攻撃です。死にゃ!
ネズミコウモリたち:9dx7
DoubleCross : (9DX7) → 10[1,4,4,5,6,7,8,8,9]+10[1,2,3,7]+10[10]+3[3] → 33

齋藤リッコ:ぐえ~~ドッジ!
齋藤リッコ:3DX>=33
DoubleCross : (3DX10>=33) → 9[1,6,9] → 9 → 失敗

齋藤リッコ:だめでした
ネズミコウモリたち:4d10+8
DoubleCross : (4D10+8) → 26[3,5,10,8]+8 → 34

ネズミコウモリたち:殺意高 装甲無視ダメージです
齋藤リッコ:え~~ん死 リザレクトします
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (76 → 81)
齋藤リッコ:齋藤リッコのHPを5(→ 5)に変更 (8 → 5)
屠礼希:かなり侵食高いね 大丈夫?

ネズミコウモリたち:先程と同様、甲高い鳴き声と共に気流が君に吹き付ける。そして直後、衝撃波!
齋藤リッコ:「っ……またッ……!」
ネズミコウモリたち:「キィ~キッキッ!」 コウモリどもは獰猛に鳴き続ける。仲間が倒れたからといって引き下がる様子はない……まるでそういったリミットが外れてしまっているかのようだ
齋藤リッコ:先程の経験から、咄嗟に耳を塞ぐが……攻撃の本体は音波より衝撃波のほうだ。少女の身体が吹き飛ばされ、岩肌に打ち付けられる。
齋藤リッコ:「かはっ……!ぁっ……」
屠礼希:「リッコ……!」
赤鴉 ニカ:「また齋藤さんを……っ!」
齋藤リッコ:骨が軋み、息を詰まらせる。全身を鈍痛に襲われながらも、よろよろと起き上がる。
齋藤リッコ:「こいつら……普通じゃない……!」

GM:イニシアチブを進めましょう。さっきはついリッコちゃんを指定しちゃったけど、リッコ・ニカラインは行動値同値なんだね……ということで好きな方から行動してください
赤鴉 ニカ:侵蝕率的にニカの方がいいかな?
齋藤リッコ:あっでも
齋藤リッコ:メイド服を脱いでイニシアチブを上げて移動しないと届かないですね……
GM:なるほど どっちにせよ上げてくことになるんだ
屠礼希:10mあるんだ
齋藤リッコ:というわけでメイド服を脱いで行動値6になります
赤鴉 ニカ:脱いだ!
GM:ではリッコちゃんの手番かな どうする?
齋藤リッコ:ではマイナーで戦闘移動、後衛コウモリにエンゲージ
齋藤リッコ:メジャーで《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》 最後のやつを殴る!
GM:来な
齋藤リッコ:9DX7+4
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[1,2,4,5,6,8,8,8,9]+10[3,6,7,9]+10[5,10]+2[2]+4 → 36

齋藤リッコ:死んでくれ~~
GM:怒りを感じるダイス目だ
ネズミコウモリたち:リアクションします。素ドッジ
ネズミコウモリたち:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 9[1,1,2,4,6,7,9]+1 → 10

GM:ムダだよ ダメージをどうぞ!
齋藤リッコ:ダメージ!
齋藤リッコ:4D10+15 装甲有効
DoubleCross : (4D10+15) → 34[7,9,8,10]+15 → 49

齋藤リッコ:すごい
ネズミコウモリたち:それは耐えられない! 丸焦げになって戦闘不能です
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を6(→ 6)増加 (81 → 87)
屠礼希:やった~
齋藤リッコ:やったね
赤鴉 ニカ:美味しく焼けました!

齋藤リッコ:「全然逃げない……まともにやってたら、キリがない……!」
齋藤リッコ:ここまでの戦闘で、コウモリたちの異様な耐久力と凶暴性はよく分かった。出力の心許ないリッコにとって、力押しでは消耗するばかりだ。
齋藤リッコ:「なら……!」
齋藤リッコ:二つの魔眼に与えていた出力を、冷気を放つ一方へと集中させる。魔眼の表面に霜が降り、冷気の風が巻き起こる。
齋藤リッコ:「落ちなさいっ!」
ネズミコウモリたち:「キキキキッ……!」 コウモリたちは自分たちの攻撃を受けて反撃しようとする君を嘲笑うかのようだ、だが……
齋藤リッコ:コウモリたちを巻き込むように魔眼を躍らせる。直接のダメージは小さいが──強まった冷気が、その翼を急速に凍結させていく。
ネズミコウモリたち:「キギ……!?」 魔眼を回避し、肉体が冷気に耐えられても、薄く血量の少ない翼の方は耐えられない
ネズミコウモリたち:狙い通り、その翼を動かせなくなったコウモリどもは、次々に地面に叩きつけられ、動かなくなっていくぞ。
屠礼希:^ー^「おお、いい感じだ!」
ハンター:「うおっと、こっちまで冷え冷えしてくるぜ……!」 とは言いつつ、毛皮と着衣の二重防寒で、こちらは割と平気そうだ
齋藤リッコ:「はぁっ……はーーっ……!」出血と眩暈でくらくらしながら周囲を見回す「……これで……大体片付いた……?」
GM:一通り行動し、もうこの辺りにネズミコウモリの姿はない。完全に全滅せしめたか、それとも逃がしたかは分からないが、少なくともこの場は静かになった。
赤鴉 ニカ:「ごめんなさい、齋藤さん……私が手間取ったせいでこんなに負担をかけちゃって」
齋藤リッコ:「え……?何言ってんの、おかげで助かったわよ」笑って
赤鴉 ニカ:洞窟内を駆け回っていたニカであったが、無駄が多い動きのせいか息が上がっている。
齋藤リッコ:「あと、リッコでいいから」
赤鴉 ニカ:「さいと……」 ちょっと戸惑ったように
赤鴉 ニカ:「はい! リッコさん!」
屠礼希:・_・「大変な相手だったね~」口調こそ軽いが、周囲には高いレネゲイドが充満しているように感じる。
屠礼希:リザレクト限界を……被弾転送域をとうに超えている。
齋藤リッコ:「あなたもなんか……すごかったけど……いたた……」泥と血で汚れた制服を軽く払う「大丈夫なの?だいぶ……無茶してた気がするけど」
赤鴉 ニカ:「さっきのピカッ!て光ってたやつ!」
赤鴉 ニカ:「凄かったです!流石はマスクドファイター!」 両手をぐーに握りしめて興奮した様子で歓声を上げる。
屠礼希:・_・「結構無茶しちゃったかも?」
屠礼希:≧▽≦「でもボクってばこういうスタイルなんだよね!」
齋藤リッコ:「スタイルって……あっ、てかそれより」
齋藤リッコ:「ハンターさんは!?」
赤鴉 ニカ:「…………あっ! そうでした!」
屠礼希:・_・「そうだそうだ。おーい!」
赤鴉 ニカ:「ハンターさん、ご無事ですか……?」 恐る恐る彼に近づく。
ハンター:「ふぃー……」 戦いが終わり、ハンターはリラックスした様子で地面に座り込んでいる
赤鴉 ニカ:「は、ハンターさん……?」
ハンター:傷だらけでボロボロだが、君たちに声をかけられると、苦笑混じりに手を上げて返事をするぞ 「おう、一応無事だよ」
赤鴉 ニカ:「ああ……良かった!」
齋藤リッコ:「やったわね、ニカ!」
ハンター:「嬢ちゃんたちのおかげだ。いや、助かったぜ。救いの天使さまが、今度は3人も手を差し伸べてくれるなんてな……」
赤鴉 ニカ:「救いの天使だなんてそんな……」 照れ臭そうに笑い
赤鴉 ニカ:「……って、そんな事を言ってる場合じゃないですよ!」
ハンター:「ただ、コイツはどうかな。逃げる途中でぶつけちまったからなぁ……」 とカメラの心配。どうあれ、彼自身は大丈夫なようだ
ハンター:「おっ、おう?」
赤鴉 ニカ:「全然連絡が取れないせいで……ラヴさんがすっごく心配してたんですから!」 ハンターさんの余裕綽々な態度を見て、少しだけ怒りを滲ませるように
屠礼希:`^´「心配かけるのはよくないね!」
ハンター:「うあちゃー、あいつの頼みで来てくれたのか? こりゃまた……借りがひとつできちまったな」
ハンター:「ま、心配かけたのは分かってるけどよ……こっちも不可抗力だったんだ」
齋藤リッコ:「不可抗力って……ていうか、どうしてこんなところに?」
齋藤リッコ:「この子、わざわざ探しに来てくれたんだからね」ニカちゃんの肩に手を置く
ハンター:「ここまで来たなら、途中で白いボサボサした連中の村があっただろ?」
赤鴉 ニカ:「もふもふの村がありましたね」
ハンター:「あいつらが元々使ってた集落の廃墟を撮りに行ってたんだ。まあ確かに電波は通じないけど、別にすぐ帰ってくるつもりだったしな」
屠礼希:゜_。「どうして廃墟を?」
ハンター:両腕を広げる 「いいだろ? 廃墟! 陽の差さない地下の連中に打ち捨てられ、忘れられた生活の痕!」
ハンター:「えだぜ! グルルァウ!」 興奮したような唸り声
屠礼希:゜_。「いいの……?」
齋藤リッコ:「えぇ……?よくわかんない……」
赤鴉 ニカ:「うーん……」
屠礼希:゜_。「うちの学区に来ればいっぱい撮れるよ……?」
齋藤リッコ:「あそうそう、ベラヤの学区ってどこなんだっけ?」
赤鴉 ニカ:「そういえば、”白”さんってどちらの学区から来たんですか?」
屠礼希:・_・「あれ?言ってなかったっけ」
屠礼希:・_・「ラス・ヴィダス」
齋藤リッコ:「えっ……ラス・ヴィダス……!?」
齋藤リッコ:キングダムの一般生徒として、かの学区に対する不吉な噂は聞き及んでいる。そこから来るそれなりの偏見も。
赤鴉 ニカ:「…………!!?」
ハンター:「ラス・ヴィダス!」 驚く 「あんなおっかない所に!」
屠礼希:・_・「おお……なんだか新鮮だ!」
赤鴉 ニカ:「ラス……ヴィダス……」 その名前を聞いた瞬間に表情が強張る。
赤鴉 ニカ:「い、いえ……ごめんなさい」
屠礼希:≧▽≦「ほんとに外の評判悪いんだ」ケラケラとしている。
ハンター:「あそこで鍛えられたってんなら、守護天使様の強さにも納得だあ……」 尊敬の眼差し
屠礼希:;゚ω゜「守護天使様……!?」
ハンター:「守護マモられたからなぁ。万全の状態だったら、絶対あんたの活躍ぶり、カメラに収めてたぜ」
赤鴉 ニカ:「だんだんとクラスが上がってますね」
齋藤リッコ:「初めて会ったわ、あそこから来た子……や、初めてでもないか」
齋藤リッコ:以前ノヴァリス・ファイトのスター選手と同道したことを思い出す。その時はスターとしての側面に気を取られ、あまり学区生としては見ていなかったが。
齋藤リッコ:「そっちの話も気になるけど……とにかく、じゃあハンターさんは……」
齋藤リッコ:「その廃墟の写真を撮ってたらさっきの……ネズミコウモリに襲われたってわけ?」
ハンター:「……いいや。それにも襲われはしたが……」
ハンター:トーンが低くなる 「それどころじゃねえんだ。廃墟だと思ってた奴らの旧集落、人がいたんだよ」
齋藤リッコ:「……人?」首を傾げる
齋藤リッコ:「人がいたら廃墟じゃなくない?」二人に顔を見合わせる
ハンター:「あんたたちと同じ。頭に光のあるやつだ」 十字冠のことだろう 「さしずめ地獄の天使さまだな」
屠礼希:・_・「どうして地獄なの?」
赤鴉 ニカ:「まさか……その人が危ない人だったとか」
ハンター:「……恐ろしかったからだよ! 俺がカメラを持ってることに気付くや、おそろしい形相で俺を捕まえて……」
赤鴉 ニカ:「捕まえて……?」 ゴクリ
ハンター:「何人もで俺の荷物を探って、カメラのデータも消されちまったし!」
ハンター:「……でも、一番恐ろしかったのはそこじゃない……」 ぶるりと震える
赤鴉 ニカ:「酷い……!」 「……でも、そこじゃない?」
屠礼希:゜_。「何人も……?」
ハンター:「まあ、言ったってあんたたちと同じ、頭に光のある奴らだった。直接攻撃してくるようなこともなかった」
ハンター:「とはいえ、カメラは没収されちまったから……何とかそれを取り返して、逃げ出そうとした時に、さっきの獰猛なコウモリどもに襲われたんだ」
屠礼希:・_・「じゃあレドじゃないよね。ずっと前に入った人たちかな?」
赤鴉 ニカ:「齋藤さん、”白”さん、これって……」
屠礼希:・_・「撮られたら困るようなことしてたのかも……」
齋藤リッコ:「な、何それ……山賊?そんなやばい連中がうろついてるわけ……?」
赤鴉 ニカ:「どこかの学校の流しの山賊部が入り込んでるって事……でしょうか?」
屠礼希:・_・「密売部とかかも……」
ハンター:「そしたら、傷だらけの血だらけになった俺を見て、『ソイツ』は……そこにいた連中の、多分リーダーみたいだったソイツは」
ハンター:「『救って差し上げましょう』」
ハンター:「……つって、俺に手を差し伸ばして、何か恐ろしい雰囲気のことをしようとしたんだ。それが何だったのかは、結局分かんねえけどな……」
赤鴉 ニカ:「…………っ」 ゾッとした表情で固まる。
齋藤リッコ:「……こ、怖っ……!何よそれ、宗教みたいな……?キングダムとかメサイアにはそういうの多いけど……」
赤鴉 ニカ:「メサイアの方にもそういう変な人たちは居ましたが……それでも無茶苦茶です!」
屠礼希:・_・「救う……聖女様みたいなことなのかな?」
ハンター:「ま、結局この通り無事なんだけどよ。それは、あんたらとは別の救いの天使さまのおかげなんだ」
ハンター:「俺が悲鳴を上げたら、どっからともなく急に割って入って来てくれて……それでどうにか逃げられたんだぜ」
齋藤リッコ:「別のって……あ、え?」目を瞬く
赤鴉 ニカ:「もしかして……!」
齋藤リッコ:「まさかそれって……」
齋藤リッコ:「いつもニヤニヤしててやたら胡散臭い眼鏡の女!?」
ハンター:「ん? 心当たりが……ええと、女なのはそうだ」
屠礼希:゜_。「友達の呼び方かなあやっぱり?」
ハンター:「いつもニヤニヤしてたかはともかく……まあ」
ハンター:少し考えて 「胡散臭いメガネはしてたかな……」
ハンター:「俺はかっこいいようにも見えたが……」
屠礼希:・_・「メガネのデザインが胡散臭いって意味じゃないと思うよ~」
齋藤リッコ:「あっ、そうだ写真……これ!」スマホを取り出し、レドとふざけて撮った写真を見せる。
齋藤リッコ:「この子だった!?」
ハンター:「あー、これだこれ! 服装も髪の色も! メガネも!」
ハンター:リッコの写真にうんうんと頷く
ハンター:「何だよ、あんたの友達だったのかい。天使の友達は天使なんだなぁ……」
屠礼希:^ー^「リッコのお友達、いい子なんだ!人……手助けしてたってことだもんね!」
齋藤リッコ:「や、やっぱり……その子どうしたの!?」
ハンター:「いや、俺はその後は必死で逃げて逃げて……コウモリのバケモンに襲われたりしながら、逃げるのに必死でさ」
ハンター:「だから分からん」 すまなそうにうつむく 「悪い」
齋藤リッコ:「……っ……」
齋藤リッコ:心臓が大きく跳ねる。急速に体温が下がったような感覚。
赤鴉 ニカ:「いいえ……ありがとうございます」
赤鴉 ニカ:「リッコさん、つまりレドさんはすぐ近くに居るって事ですよ!」
齋藤リッコ:「あ……そ、そうよね……!」
齋藤リッコ:ニカちゃんの言葉に、何とか辛うじて返す。
赤鴉 ニカ:「怖い人たちが傍にいても、今すぐに助けに行けば……!」
屠礼希:^ー^「うんうん!助けに行こうよ!」
齋藤リッコ:「う、うん……!ハンターさん、場所だけ教えてくれる?」
ハンター:「ああ……大体道なり通りに進めば大丈夫だ。途中でまたあの化けコウモリに襲われるとは思うが……」
GM:と、道のりをざっくり教えてもらえるぞ
ハンター:「ともかく助かったぜ。ノヴァリスの子たちみたいに、俺は頑丈じゃないからな」
ハンター:「あんたの友達にも後で直接礼を言わせてくれよ」
齋藤リッコ:「分かった、ありがと!ハンターさんも気を付けて!」言うや否や、そちらに走り出す
赤鴉 ニカ:「ごめんなさい……本当なら白い人たちの村まで送っていけば良かったんですけど」
赤鴉 ニカ:「今は……リッコさんの友達が気になるので」
赤鴉 ニカ:「道中気を付けてくださいね!」
屠礼希:・_・「うん、コウモリの気配はないけど……」
ハンター:「いや、後はこっちで何とかする。あんたもラヴの遣い、ありがとな」
ハンター:「あんたもサンキュー! 今度ラス・ヴィダスの方にも行ってみるよ! できれば案内してくれよな」
ハンター:そう言って、先に進む君たちを見送ります
齋藤リッコ:二人に先んじて走りながら、ぐるぐると思考が巡る。
齋藤リッコ:……大丈夫。ああ見えてレドは場慣れしている。経験もあるし、能力も逃げるのに向いている。
齋藤リッコ:そもそもノヴァリスの生徒には十字冠があるのだ。相手が何人であろうと、どれだけ強かろうと、転送されれば無事のはず──
齋藤リッコ:──もし、転送できなければ?
齋藤リッコ:ざわり、と、不穏な想像が鎌首を擡げる。
齋藤リッコ:転送を封じられ、捕縛されればどうなる?この洞窟の奥深く、助けもなく、一人で……
齋藤リッコ:『救って差し上げましょう』
齋藤リッコ:ハンターが口にした、不吉な言葉が脳裏に反響する。
齋藤リッコ:その意味を想像し、どんどん嫌な想像ばかり膨らんでいく。
齋藤リッコ:(あの、馬鹿……!)
齋藤リッコ:ポケットの中、小さなものを握り締める。
齋藤リッコ:それは銀色の弾丸だ。元々はレドが持っていて、リッコにお守りとして渡したもの。
齋藤リッコ:(普段はめんどくさがるくせに……人助けとか……こんな時だけ首突っ込んで……!)
齋藤リッコ:(かっこつけてんじゃないわよ、バカレド……!)
齋藤リッコ:弾丸を強く握り締める。回り続ける嫌な思考を振り払うかのように、更に足を速めた。



GM:ではシーンを切ります。ロイスのみ可能なので、取る人は取ってね
齋藤リッコ:保留!
赤鴉 ニカ:ロイスは保留します!
屠礼希:取っておこ
屠礼希:-齋藤リッコ/応援:○/心配/ロイス
-赤鴉ニカ/よかったね:○/不安/ロイス

屠礼希:十字冠の処理しまーす
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を1d10(→ 8)減少 (129 → 121)
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を10(→ 10)減少 (121 → 111)
GM:ではシーンを終了します。



【◆ Middle 04  Scene Player : 赤鴉ニカ】

GM:◆ Middle 04  Scene Player : 赤鴉ニカ
GM:最後のミドルシーンです。理由がなければ全員登場してください。
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (87 → 88)
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (68 → 71)
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (111 → 118)



GM:君たちが洞窟を奥へ奥へと進んでいくさなか
GM:ジジッ…… と、君たちが身につけている、通信端末として渡された仮面が、思い出したように音を発した。
赤鴉 ニカ:「……? 何か言いました?」
齋藤リッコ:「あっ?」ほとんど存在を忘れかけていた。少し足を緩める。
"マスカレイド":「こちらです。仮面を通じて呼びかけています」 少しノイズ混じりだが、"マスカレイド"の涼やかな声が聞こえてくる
屠礼希:・_・「聞こえてるよ~。どうしたの?」
赤鴉 ニカ:「”マスカレイド”さん!」 そういえば通信機器だったな、などと思いながら仮面を手に取る。
齋藤リッコ:「あ……もしもし?定期連絡とか?今それどころじゃないんだけど……!」
"マスカレイド":「こんにちは。状況はおおむね認識しています。いくつか連絡が必要かと思いまして……」
齋藤リッコ:「……待って、何か知ってるの?」
"マスカレイド":「手短に済ませます。まず先住市民、ハンターさんの保護には、私たち騎士団の予備メンバーを向かわせています……」
屠礼希:^ー^「お~助かる!お願いね!」
赤鴉 ニカ:「あ……ありがとうございます!」 ほっと、息をつく。
屠礼希:・_・「ん、いや……」
屠礼希:・_・「……どうしてそこまでするの?」
屠礼希:・_・「なんだかいつもよりも厳重じゃない?」
"マスカレイド":「……私は口下手なので、率直にお伝えしますが、特別な理由があるわけではありません」
"マスカレイド":「先住市民を第一にせよというのは、何をおいても私たちの方針でもあります。ただ、それに加えて……」
"マスカレイド":「先程あなたたちが交戦していた原生生物が、明らかにおかしいという意見が複数出ました。あれはこのファウセットでは比較的見られる種類ですが」
屠礼希:・_・「あんなに強くない?」
"マスカレイド":「はい。強さも、そして凶暴さも。到底、自然発生した亜種のようには見えないと、先住市民の方からも意見をいただきました」
齋藤リッコ:「……確かに……仲間がほとんどやられてるのに、平気で襲ってきたわ」
"マスカレイド":「……言葉の定義について補足しますが、少し濃いレネゲイドの影響を受けて変質・暴走するといった程度のことは、このあたりでは『自然発生』です」
赤鴉 ニカ:「シャムロックには、ああいう変な生き物がたくさん住んでいますが……」
赤鴉 ニカ:「それでも、あんなに危険な動物は今まで見た事がなかったです」
齋藤リッコ:「そこまで『自然発生』なら……」それに対する言葉は。
齋藤リッコ:「……『人為的』に?」
"マスカレイド":「まさしくです。私たちも『人為』を疑っています。それがどのようなものかは分かりませんが……」
赤鴉 ニカ:「でも、それじゃあ……」 「ネズミコウモリをあんな風にした”人”がどこかにいるって事ですか……?」
"マスカレイド":「単純に手段だけなら、色々あります。あれらは所詮原生生物で、先住市民とは違い、危険な害意を込みにした実験をすることはいくらでも可能ですから」
"マスカレイド":「いま、生徒会長にも連絡を取っています。それで分かることがあれば、改めてお伝えするつもりです」
"マスカレイド":「……と、言うよりは、それで分かることが分かるまで、本当は待機していただきたいのですが……」
齋藤リッコ:「……悪いけど、そうはいかないわ」
"マスカレイド":「…………」 リッコの言葉に口ごもる。困ったような気配が伝わってくる
齋藤リッコ:「……ていうか、ごめん。ニカとベラヤまで巻き込んじゃってるわね」
赤鴉 ニカ:「ごめんなさい。私もリッコさんと同意見です」
屠礼希:・_・「ごめんね、"マスカレイド"。キミたちがボクらを心配してくれていってくれてるのはよくわかるんだ」
齋藤リッコ:「今からでも戻って……、 ……」二人を見る
赤鴉 ニカ:「止してくださいよ!水臭い」
屠礼希:≧▽≦「何言ってるんだよ~、水臭いな!」
屠礼希:≧▽≦「リッコのせいで水が二重に臭くなっちゃった」ケタケタ笑いながら。
赤鴉 ニカ:「リッコさんは……そんなにズタボロになってまでハンターさんを救ってくれました!」
赤鴉 ニカ:「それなら……リッコさんの友達を助ける為に全力で頑張らないと!」
赤鴉 ニカ:「そうでないと、友達に笑われちゃいます!」
屠礼希:・_・「ボクはどこか不安な二人の引率なんだよ?引率が先に帰っちゃうなんてナシナシ!」
齋藤リッコ:「……。ごめん……ううん、ありがと」二人の言葉に少しだけ不安が和らぎ、微笑する。
"マスカレイド":「……そうなるとは思いました。こちらもそのつもりで対応を進めさせてもらいます」
屠礼希:・_・「……ってことで悪いんだけどさ。先に進んでもいいかな?」
"マスカレイド":「はい。先住市民で構成された医療チームも、みなさんが立ち寄った先住市民集落まで派遣することにしますので」
"マスカレイド":「そこまで念頭に置いて行動してください。こちらからは以上です」
齋藤リッコ:「意外と話が分かる……助かるわ、ありがとう“マスカレイド”」
"マスカレイド":「シャムロック生徒であれ、傭兵であれ、防げた大事が防げなかったとあれば、沽券に関わりますから」
"マスカレイド":その言葉を最後に、仮面を介した通信は途切れる。
齋藤リッコ:「じゃあ、二人とも。悪いけど、もうちょっとだけ付き合って」
赤鴉 ニカ:「勿論!」
屠礼希:≧▽≦「オッケ~♪」
齋藤リッコ:「正直助かるわ。あたし一人じゃ自信無くて……」苦笑する
屠礼希:゜_。「ええ~?本当?」
赤鴉 ニカ:「さっきのを見ると、全然余裕そうでしたけど?」
屠礼希:・_・「ね。一人でもやれちゃいそうに見えたけどな」
齋藤リッコ:「どこが……?」困惑「あたし一人だけボロボロじゃない」破れて汚れた制服を指差す
赤鴉 ニカ:「う……」 改めて見ると酷い状況だ。言葉を失う
赤鴉 ニカ:「で、でもでも……リッコさんのパワーと!」
赤鴉 ニカ:「”白”さんのパワーと……!」
赤鴉 ニカ:「私のパワーが集まれば……きっと何だってできますよ!」
屠礼希:≧▽≦「アハハ!大丈夫大丈夫!」
屠礼希:≧▽≦「中はボクの方がボロボロだもの!」
齋藤リッコ:「いや笑っていいのか分かんないわよ!」仮面を見ると、冗談なのか本気なのか判別がつかない。
齋藤リッコ:「……でも、うん。二人がいると心強いわ」言って、ハンターに教わった元集落への目印らしい奇岩を見つける。
齋藤リッコ:「……近いわね。急ぎましょ!」

GM:はやる足取りで洞窟を進んできた君たちは、先住市民の旧集落と思しき場所にたどり着いた。
GM:先程立ち寄った先住市民たちの村と似た構造をしており、似たような生活を送っていたことは想像に難くない。
GM:……さて、ここまで足早に進んできた君たちは、切実な問題を感じていた。
GM:寒さ、である。運動による発汗と、地下への進行による気温低下は、無視できない段階に達しているようにも感じる。
GM:ということで、以下の判定が発生します。

◇ 先住市民の旧集落
/ 1PCにつき1回判定を行える。
/ 「・旧集落を探索する」をクリアしないとほか二つの判定は行えない
/ 「・熱源を確保する」をクリアしないと、シーン終了時にHPが2d10点減少し、クライマックス戦闘でもペナルティが発生する

・旧集落を探索する <知覚> 6
情報を得て、以下ふたつの判定を実行可能になる。

・熱源を確保する サラマンダーシンドロームを持つPCの<白兵>または<RC> 7
熱源を確保し、このシーン終了時およびクライマックス戦闘でのペナルティを抑制する。

・使えそうな資材を探す <調達> 8
シーン終了時、調達判定を1回行える。また、この調達判定ではラウンド進行中に使用するエフェクトを使用できる。


GM:例によって判定は一人一回です。シーン終了時の調達判定は、使えそうな資材を探すを成功しなければ一度も行えません。
GM:使えそうな資材を探すに成功すれば、3人全員が調達判定を行えます。
屠礼希:・旧集落を探索するに挑戦します~
屠礼希:ジェネシフト
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (118 → 124)
GM:ヒェ……
GM:判定どうぞ!
屠礼希:5dx+1>=6
DoubleCross : (5DX10+1>=6) → 10[1,1,7,7,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

屠礼希:フフン
GM:探索バッチリ! これで熱源確保と資材探しに挑戦できます。
赤鴉 ニカ:では、熱源確保に行ってきます!
赤鴉 ニカ:(5+1)dx+4>=7 【白兵】
DoubleCross : (6DX10+4>=7) → 10[1,5,8,8,8,10]+3[3]+4 → 17 → 成功

齋藤リッコ:あったかい
GM:問題なく成功です。燃えました。
齋藤リッコ:資源探しちゃお~
齋藤リッコ:4DX+4>=8
DoubleCross : (4DX10+4>=8) → 6[2,4,5,6]+4 → 10 → 成功

GM:資材探しも成功! シーン終了時購入判定が可能です。
屠礼希:ヤッタネ

GM:先住市民の旧集落を見て回った結果……
GM:……そこには、つい最近まで人間がいた、という結論を出さざるを得なかった。
GM:しかも複数である。原生生物に物騒な事をしていた痕跡もある。きっと探せば、どこかに死体を捨てている場所も見つかるのではないだろうか。
GM:それでいて、人の姿がないことは確認できた。知っている顔も、知らない顔もこの場所にはもうない。
GM:ただ、旧集落のさらに奥に続いている道もあった。あるいは、その先に何かがあるのかもしれないが……
GM:それはそれとして、恐ろしい底冷えが君たちを苛んでいるのもまた事実であった。
赤鴉 ニカ:「えっほ、ほいっほ」 旧集落を見て回った結果、一旦この場で休憩する事を決めた一行。
赤鴉 ニカ:「えっさ、ほいっさ」 周囲を駆け回って、燃料になりそうな木材を集めていた。
齋藤リッコ:「うっ……動いてるのに寒いわ……!」自分の身体を抱えて震えている。出血による体温低下も拍車を掛けている。
齋藤リッコ:「レドもいないし……燃やせそうなものもないし……!」かき集めた物資をガラガラと広げる
屠礼希:・_・「うーん。手がかりはそんなところかな~」
屠礼希:飛行翼を畳んで降りてくる。
赤鴉 ニカ:「あとちょっとの辛抱ですよ、リッコさん」 何往復かした事で目の前にはそれなりの量の木材が積まれている。
齋藤リッコ:「あっ……すごい!木!」
赤鴉 ニカ:「火を貸してもらえませんか?」
赤鴉 ニカ:「私、こういう細かい作業が苦手で……」 頬を掻いて困ったような笑みを浮かべる。
齋藤リッコ:「あ、そうなのね。分かったわ」小さな魔眼で木材に着火する。
赤鴉 ニカ:「ありがとうございます」 パチパチと燃え上がる炎に細かい差し木を追加していく。
赤鴉 ニカ:大きく燃え上がった炎が少女たちの顔を照らし上げる。
屠礼希:≧▽≦「おお~!火だよ火!文明だ~!」
齋藤リッコ:「うう……あったかい……生き返るわ……」燃える火に両手を翳している
屠礼希:≧▽≦「わーいわーい!持つべきはサラマンダーシンドロームだね!」
赤鴉 ニカ:「私は全然ですけど、器用な人は能力だけでお料理も出来るらしいですからね~」 両手を温めながら
齋藤リッコ:「……レド、どこに行ったのかしら……。人がいたような感じはあるけど……」
齋藤リッコ:不安と焦燥に、意味も無くそわそわと指を動かす。
赤鴉 ニカ:「リッコさん……」
赤鴉 ニカ:「隣……ちょっといいですか?」
齋藤リッコ:「ん?うん……」地面に手をついて腰を浮かせ、スペースを空ける
赤鴉 ニカ:「どうもです」 ちょこんと、リッコさんよりも頭一つ分小さな少女が隣に腰かける。
赤鴉 ニカ:そのまましばらく目の前の炎を見つめる。
赤鴉 ニカ:「怖い……ですか?」
赤鴉 ニカ:「様子を見て、友達を探して帰るつもりだったのに……いつの間にかこんな場所までやって来て」
齋藤リッコ:「え……」突然の問いに目を瞬き、どう答えていいか少し考えて「……」
齋藤リッコ:「……うん、そりゃ、ね」
齋藤リッコ:「怖いわよ。すっごい怖い!」あえて明るく、冗談めかして返す。
齋藤リッコ:「元々あたし、こういうの慣れてないし。こんな場所に来るのもそうだけど……喧嘩とか、荒っぽいのも苦手だしさ」
赤鴉 ニカ:「……わかります」
齋藤リッコ:「そうよね」苦笑する「普通そうだよね」
赤鴉 ニカ:「私も、人から嫌われたり……恨まれたり、そういうのが苦手で」
赤鴉 ニカ:「みんなで仲良く出来ればいいなぁって思って…」
齋藤リッコ:「……優しいのね、ニカは」
赤鴉 ニカ:「ううん……そういうのじゃないです」
赤鴉 ニカ:「私はただ、敵意を向けられるのが怖いだけなんです……だから」
赤鴉 ニカ:「…………。」
赤鴉 ニカ:「この奥にいるのは”人”……なんですよね」
齋藤リッコ:「……」ぱちぱちと音を立てながら燃える火を見つめる「……そうね。そうだと思う」
赤鴉 ニカ:「さっきみたいなコウモリでもなく、私たちと同じような”生徒”が……」
屠礼希:・_・「人だと困るの?」
赤鴉 ニカ:「困るってわけじゃないんです」
赤鴉 ニカ:「でも……人に恨まれたり、怖がられたり、殺してやるぞ!っていう視線を向けられるのは……」
屠礼希:・_・「ボクは“生徒”のほうがやりやすいけどな~」
赤鴉 ニカ:「”白”さんはこういうのも慣れてるんですか?」
屠礼希:・_・「ボクはファイターだからね~」
屠礼希:・_・「ノヴァリス・ファイトくらいは知ってるでしょ?」
屠礼希:・_・「有名所だとほら……“銀獅子”とか」
赤鴉 ニカ:「はい。メサイアの方にバイトしてた頃、よくテレビでやってました」
齋藤リッコ:「ハルノさんとか……神宮寺カレンが出てるやつよね」
屠礼希:・_・「そうそう。だからまあ、人と戦うのは慣れてる。試合の中だけどね」
赤鴉 ニカ:「でも……それはリングの上での話ですよね?」
赤鴉 ニカ:「こんな風に、怖い人たちと直接向かい合うのは……」
赤鴉 ニカ:「それも、”慣れてる”から大丈夫なんですか?」
屠礼希:゜_。「ん~。そこは視点の違いかな」
屠礼希:^ー^「いいことを教えてあげるよ。キミの考える怖い相手がいるじゃない。彼女たちからしたらね……」
屠礼希:^ー^「ボクらのことも怖いんだよ。そういうもの」
赤鴉 ニカ:「…………!」
齋藤リッコ:「そ、そうなの……?」
屠礼希:・_・「だってそうでしょう?どんな能力を持つかもわからない、どんなスタンスで戦いに臨んでいるのかもわからない」
齋藤リッコ:「メサイアの不良とか、キングダムの王なんかも?」
屠礼希:・_・「そうだよ?」
赤鴉 ニカ:「ええっ!? キングダムの王様が怖がる姿なんて想像も……」
赤鴉 ニカ:「そうなんですか!?」
屠礼希:・_・「てか、なんにも怖くないやつなんて弱いからね」
齋藤リッコ:「そ……そうなんだ……?」未だ半信半疑だ。特にキングダムの『円卓』など、自分では影を踏むことさえ敵わない存在に思える。
屠礼希:・_・「だからね。諦めないことが大事なんだよ。精神論じゃないよ」
屠礼希:・_・「その方が怖がらせ続けられるから、そうしたほうがいい」
屠礼希:^ー^「まあボクはそれが出来ないからトップ層まで行けないんだけどね~」冗談めかして。
赤鴉 ニカ:「さっきのネズミコウモリ達も……倒しても倒してもずっと戦い続けて、怖いなって思ってました……」
赤鴉 ニカ:「諦めなければ……」
齋藤リッコ:「そっか……それは……」今まで自分が対峙してきた敵や、接したことのある強者を思い出す「……ちょっと、勇気出るかも」
赤鴉 ニカ:「やっぱり、”白”さんはカッコイイです」
赤鴉 ニカ:「私も……勇気が出ました」
屠礼希://∇//「えへへ……照れるなあ」
齋藤リッコ:「あとね、ニカ」
赤鴉 ニカ:「はい?」
齋藤リッコ:「あたしも荒っぽいのは苦手だけど……」
齋藤リッコ:「でも、もう一つ……怖がらなくていい理由があるわ」
赤鴉 ニカ:「それは……?」
齋藤リッコ:「ベラヤが言ったのと同じ。相手もあたし達と同じ、生徒だからよ」
屠礼希:^ー^「そうだね、その通りだ!」
赤鴉 ニカ:「……はい!」
齋藤リッコ:「これまで、何回かこういう揉め事に巻き込まれて……ケンカみたいなことになったんだけど」
齋藤リッコ:「よく話したら、分かってくれる相手もいたの。友達になれた子も何人かいるわ」
赤鴉 ニカ:「それは……」
赤鴉 ニカ:「わかります!」
赤鴉 ニカ:「私も、喧嘩になったり、悪ふざけに巻き込まれて大変な目に会った事はあるけど……」
赤鴉 ニカ:「そのおかげで仲良くなった子たちがいっぱいいるので!」
屠礼希:^ー^「ダメでも転送させちゃえば終わりだしね。ケンカだよケンカ」
屠礼希:・_・「そう深刻にならなくったってさ。きっと大丈夫だよ」
齋藤リッコ:「うん。だから、今回も……」少し自信なさげに、それを呑み込んで「そうだといいなと思うわ」
赤鴉 ニカ:「ええ!」 「……きっとそう。そうですよ!」
赤鴉 ニカ:「さっさと解決して……皆で仲良く帰りましょう!」
赤鴉 ニカ:「そうと決まればすぐにでも先へ進んで……」 ちゃかちゃかと火の始末をし始める。
齋藤リッコ:「うん……」笑みを浮かべて「ごめんね、励まして貰っちゃった」
齋藤リッコ:「あたしもう三年なのに……。ダメだなー、こんなんじゃ……」
屠礼希:^ー^「そういうときはごめんねじゃないよ~」
赤鴉 ニカ:「そうです! こういう時は……」
齋藤リッコ:「……そうね」頷き「ありがと。ニカ、ベラヤ」
赤鴉 ニカ:にこっ!と笑う。
屠礼希:≧▽≦「エヘヘ~!」
赤鴉 ニカ:「こちらこそ、ありがとうございます!」



GM:ではシーンを切ります。ロイス取得可、また購入も可能です
GM:さらに、この購入判定ではラウンド進行中に使用するエフェクトを使用できます
GM:なんだこの付記は……? 次はクライマックスなので準備も万端にするように!
屠礼希:じゃあラウンド進行中に使用するエフェクトを使おうっと
赤鴉 ニカ:ロイスは保留します
齋藤リッコ:メイド服を着なおして……そうだな……ブルゲ狙おうかな
齋藤リッコ:4DX+4>=20
DoubleCross : (4DX10+4>=20) → 8[2,4,6,8]+4 → 12 → 失敗

屠礼希:《原初の灰:天上からの誘い》を宣言するよ~
GM:ヒッ
赤鴉 ニカ:リッコさん、応急手当キット使います?
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を6(→ 6)増加 (124 → 130)
齋藤リッコ:財産8払って購入します
齋藤リッコ:あっほしいです!
屠礼希:達成値が+45になったぞ 何買おうかな~
GM:近寄らないでバケモノ
赤鴉 ニカ:では、前に買った応急手当キットを受け渡します
屠礼希:大口径機関砲を買おうっと
齋藤リッコ:ありがと~!早速使っちゃお
GM:回復しな~
齋藤リッコ:5+2D10
DoubleCross : (5+2D10) → 5+10[6,4] → 15

屠礼希:5dx+45>=38
DoubleCross : (5DX10+45>=38) → 5[4,4,4,5,5]+45 → 50 → 成功

齋藤リッコ:元気になった!
屠礼希:なんとか買えました
赤鴉 ニカ:ここでもう一個買ったらもう一回使えますか?>応急手当キット
屠礼希:ウェポンケースに入れておきます
GM:近寄らないで化け物(1分ぶり2度目)
GM:もちろん買えば使えます!
赤鴉 ニカ:了解しました。それでは応急手当キットを買いに行きます
赤鴉 ニカ:(2+1)dx+0>=8 【調達】
DoubleCross : (3DX10>=8) → 10[1,3,10]+7[7] → 17 → 成功

赤鴉 ニカ:良い感じのキットが手に入ったのでリッコさんにスルーパス!
屠礼希:侵蝕低下処理もしようっと
齋藤リッコ:ありがとうございます!お陰様で生きております
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を10(→ 10)減少 (130 → 120)
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を1d10(→ 4)減少 (120 → 116)
齋藤リッコ:15+2D10
DoubleCross : (15+2D10) → 15+5[1,4] → 20

齋藤リッコ:元気になった!
GM:元気になって良かったね~
GM:では大丈夫かな? シーンを終了します!



【◆ Climax  Scene Player : 齋藤リッコ】

GM:全員登場です。侵蝕率を上げてください。
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (88 → 91)
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (71 → 74)
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (116 → 117)



GM:打ち捨てられた先住民の集落すら越えて、土の下を歩き続けた果て。
GM:君たちが身に着けていた仮面が、不意に音を発する。
棚エアリ:『みなさん! 遅れてしまってすみません。ご無事ですか?』
棚エアリ:声の主は、シャムロック生徒会長の棚エアリだ。少し急いで来たような様子である。
齋藤リッコ:「あれっ、この声って……」
赤鴉 ニカ:「えっと……あ!生徒会長の!」
棚エアリ:『すみません、直前の発見が結構大きくてお祝いしてて……』
棚エアリ:『はい、生徒会長です! 事情は"マスカレイド"から概ねうかがいました』
屠礼希:゜_。「エアリが直接話すくらいヤバいの?」
棚エアリ:『えーっと……』 少し迷うような様子 『うーん、すみません。先に結論を言いますね。大丈夫だとは思うのですが、万が一ということもあります』
棚エアリ:『皆さん、今すぐ退――』
GM:ブツリと
赤鴉 ニカ:「え…………?」
GM:ケーブルを千切るような音と同時に、その声は途絶えた。呼びかけても、仮面はもはや反応しない。
齋藤リッコ:「……ちょっと?もしもし?会長さん?もしもーし!」
赤鴉 ニカ:ゴン!ゴン!と仮面を叩く。
GM:うんともすんともしない。材質的にいっそ壊れそうだ。
赤鴉 ニカ:「……ダメです。全然何も答えてくれない」
齋藤リッコ:「……」通話越しのうえ、途中で途切れてしまったが──既に会話の間と声色から不穏なものを感じ取っている。
屠礼希:・_・「esc……escalateじゃないよね?escape?」
薄蛍レド:君たちの背後から、人の気配がする。
齋藤リッコ:「……どういうこと……?これって、普通の通信じゃないのよね?レネゲイドで……、 ……!」
齋藤リッコ:その気配に、咄嗟に振り向く。
薄蛍レド:「やっほ」
薄蛍レド:片手を上げて、町中で友達にするように。
赤鴉 ニカ:「え……?」 リッコさんに釣られるように背後を振り向く。
齋藤リッコ:「れっ…………」
齋藤リッコ:見慣れたその顔に瞠目し、息を詰まらせ、次いで深く安堵する。
齋藤リッコ:「…………レド!」
屠礼希:・_・「この子が……リッコのお友達のレド」
齋藤リッコ:「あんっ…………たねぇ~~!何やってんのよこんなとこで!」
齋藤リッコ:胸を撫で下ろしながら、嬉しそうに小走りで駆け寄る。
齋藤リッコ:「心配したのよ!?既読もつかないし……わざわざ探しに来たんだからね!?」
赤鴉 ニカ:「この人がレドさん…… ご無事だったんですね!」
薄蛍レド:「いやあ、遥々こんなとこまでご苦労さんだねえ」
齋藤リッコ:「ほんとよ!見てよほら制服もボロボロだし……!こっちの二人も手伝ってくれたんだから!」
赤鴉 ニカ:「良かったですね!リッコさん」
薄蛍レド:「……新しい友達?」
赤鴉 ニカ:「はい! お友達になりました!」 大きな声ではきはきと答える。
齋藤リッコ:「うん。ありがとね、ニカ、ベラヤ……手間かけさせちゃってごめんね?ほら!あんたもお礼言いなさいよ!」
屠礼希:・_・「ううん!それは全然いいんだけど……」
薄蛍レド:銃声。
薄蛍レド:それは、三人の真ん中に着弾する。発射地点は、そこにいるレドではない。
屠礼希:;゚ω゜「!?どこから……」
齋藤リッコ:「……?」
齋藤リッコ:完全に気を抜いた状態、そもそも荒事に慣れているわけでもない。全く反応……どころか、何が起きたのか理解もできず、ただきょとんとしている。
赤鴉 ニカ:「敵襲ですか!?」 慌てて周囲を見回す。
薄蛍レド:「いや、なんていうかさ」レドの姿が掻き消える
屠礼希:`^´「構えて二人とも!」
齋藤リッコ:「えっ、あっ……?」
赤鴉 ニカ:「はい! …………あれ?レドさんは?」
薄蛍レド:「……まあ、いいや。別に」銃を持った薄蛍レドが、別の場所に立っている。
齋藤リッコ:「レド!あんたも気を付けて!誰かいる!」
齋藤リッコ:銃を持ったその姿を目にしても、撃ってきた相手とレドとを結びつけられていない。
赤鴉 ニカ:「いざとなったら私たちが食い止めますから、逃げる準備を!」
薄蛍レド:「リッコ……」
薄蛍レド:見えるように発砲する。リッコの髪を撃ち抜く。
齋藤リッコ:「──」
齋藤リッコ:耳元を風切り音が通過し、栗色の髪がはらりと舞う。
薄蛍レド:「言わなくてもわかるかなって、思ったけど」
薄蛍レド:「こっちのが通じそう」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「……え……?」
赤鴉 ニカ:「え…………?」 「レド……さん…………?」 目の前で起きている光景が信じられず、小さく息を漏らす。
齋藤リッコ:千切れた髪に触れる。それから銃を構えたレドの姿を見て。
齋藤リッコ:「……いやいやいや」
齋藤リッコ:「何してんのよ、あんた」
齋藤リッコ:半笑いだ。何が起きているのか、全く理解できていない。
薄蛍レド:複雑に絡んだ知恵の輪のような、レドの十字冠は、
薄蛍レド:力で無理に捻じ曲がったように歪み、欠けている。
屠礼希:`^´「リッコ!さっきのネズミコウモリたちと同じかもしれない!」
屠礼希:`^´「凶暴化させられて、操られてるのかも!」
赤鴉 ニカ:「……そうですよ!」
赤鴉 ニカ:「きっと……エフェクトの力で誰かに操られてるんです!」
齋藤リッコ:「あっ……そ、そっか……!」
齋藤リッコ:その言葉にようやくハッとして「……レド!聞いてた!?」
齋藤リッコ:「あんた、今操られてるのよ!しっかりして!あたしが分かる!?」
薄蛍レド:「……わかってるよ」
薄蛍レド:「だから、撃ったんだけど」
齋藤リッコ:「はあ!?分かってないでしょ!」
齋藤リッコ:「誰かに何かされたのね!?えっと……こういう時どうすれば……!」
赤鴉 ニカ:「”白”さん……どうすれば?」
屠礼希:・_・「ええと……まず気絶させる……?」
暗緑の人影:「――ひとつずつ」
暗緑の人影:「正解と、まちがいが一つずつございます」
暗緑の人影:君たちの往路、レドとは反対側の闇の中から、深淵から響いてくるような、冷たさを帯びた声が聞こえてくる。
屠礼希:・_・「……新手?」
齋藤リッコ:「……!」警戒、そして敵愾心も露わにそちらを見遣る。この状況で聞き慣れぬ声があるとすれば、それは────。
暗緑の人影:「確かに、同じです。この洞窟の不完全なケモノたちと同様、わたくしがレドさまを『結論』へ至らしめて差し上げた」
暗緑の人影:「ただし、操ってはいません。私の言うことは聞いていただけますが、全てはレドさまの意志」
暗緑の人影:「正しく衝動の駆り立てる果て。人の理解至らぬ領域の行動原理を持つ者になったのです」
屠礼希:カンカンカンと頭の後ろの仮面を叩く。やはり応答はない。
赤鴉 ニカ:「あなたがだれかは知りませんが……!」
赤鴉 ニカ:「そんな事を言われて信じられるわけがありません!」
齋藤リッコ:「やっぱり、あんたね……!訳分かんないこと言って……レドに何したの!!」
暗緑の人影:暗闇の奥から、緩やかな歩みで声の主が姿を表す。
暗緑の人影:「――今の皆様では」
暗緑の人影:「誰ひとり、レドさまのことを理解することはできませんよ」
暗緑の人影:「私の祝福を、受け入れるというのであれば別ですが……」
屠礼希:`^´「キミの御託はいいよ!キミがそれを為したって言うなら……術者であるキミを倒すのが先決ってことだよね!」
赤鴉 ニカ:「あなたを倒せば、きっとレドさんだって……!」
暗緑の人影:闇の奥底で微笑む、緑の衣をまとった美しい少女。美しいのに、どこか底冷えするような恐ろしい空気を纏って。
暗緑の人影:「……お分かりいただけませんか。きっと『外』の人間であれば……」
暗緑の人影:「ここまで言えば、全て察したでしょうに」
赤鴉 ニカ:「『外』……?」 彼女の不吉な言動にぶるりと身が震える。
齋藤リッコ:「黙んなさいよ!!」
齋藤リッコ:怒気も露わに叫ぶ。リッコ自身のことであれば、これほど激昂することはない。
齋藤リッコ:「いいからさっさと……レドを自由にしなさいよ!!」
薄蛍レド:「……」三人を順に見回す。マーケットで野菜を品定めしているような目つき。
暗緑の人影:「自由になったのですよ」
暗緑の人影:「理性、あらゆる絆、人を人の領域に捕らえる忌々しい鎖……そういったものから、私が引き出して差し上げたのです」
屠礼希:・_・「“外”。“衝動の果て”。“誰も理解できない行動原理”……?」
屠礼希:・_・「“絆”の消失……?まさか、いや、そんなはずは……」
齋藤リッコ:「ごちゃごちゃ五月蠅い……!」怒りのままに魔眼を展開する。燃え盛り凍てつくそれらは、普段の出力よりも明らかに大きい。
赤鴉 ニカ:「何か知っているんですか……? 外の世界の事について……」
赤鴉 ニカ:『外の世界』……それは赤鴉にとって憧れでもあり、また未知でもある。
赤鴉 ニカ:以前、先生との会話で抱いた『外の世界』への期待が、石の様に冷え込んで硬くなるように感じていた。
暗緑の人影:「あなたたちを襲ったケモノ、そして彼女こそがオーヴァードの『結論』の姿。……ご理解いただけないでしょうね」
暗緑の人影:「では『理解』していただきましょう。レドさま」
暗緑の人影:君たちを通り越し、レドに向けて語りかける 「殺してはいけませんよ」
暗緑の人影:「彼女たちも、『結論』に至っていただきます」
薄蛍レド:「知ってる。殺したりなんかしないよ」
薄蛍レド:「リッコ、ごめんね。髪撃っちゃってさ」
薄蛍レド:「膝の方が、話が早かったのにね」
齋藤リッコ:「……っ……」
屠礼希:・_・「く……止めよう!」
屠礼希:・_・「まずはそうしないとどうにもならない!」
赤鴉 ニカ:「わかり……ました!」
齋藤リッコ:驚愕と恐怖、悲痛。それらが燃えるような憤怒に塗り潰される。
齋藤リッコ:「あんた……!」
齋藤リッコ:憎悪──きっと生まれて初めて味わった、本物のそれと共に、暗緑の人影を睨み付ける。
齋藤リッコ:「絶対ぶっ飛ばす……!」
暗緑の人影:「ふふ……安心ください」
暗緑の人影:「私が。このテスラ・タイタニスが」
テスラ・タイタニス:「祝福して差し上げます」
GM:クライマックス戦闘を開始します。
◇ クライマックス戦闘 1R



[テスラ(13)/"オルフェーシュチ"(3)]

5m

[リッコ(3)/ニカ(3)/礼希(8)]

5m

[薄蛍レド(8)]



GM:君たちが戦意を確たるものとした時……
GM:岩と土の層を隔てた空に輝く大十字冠から、光なき力が降り注ぐ。
テスラ・タイタニス:「――ああ」 見えないはずの大十字冠を見上げ、歓喜の吐息をこぼしながら
テスラ・タイタニス:「祝福が参られます、皆様」
テスラ・タイタニス:「神聖二重冠ダブルクロス

【神聖二重冠】
クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。
あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。

・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。


テスラ・タイタニス:「これは、いよいよ……逃がす訳には参りません。私達・・の門出を騎行にて飾らなければ」
テスラ・タイタニス:その囁きは、かつて相対したことがないほどのおぞましさに満ちており、否応なく君たちの内なるレネゲイドを励起させる……
GM:衝動判定をしてください。難易度は9です。
赤鴉 ニカ:(1+1)dx+2+1>=9 【意志】
DoubleCross : (2DX10+3>=9) → 6[1,6]+3 → 9 → 成功

齋藤リッコ:6DX+2>=9
DoubleCross : (6DX10+2>=9) → 10[2,5,9,9,9,10]+8[8]+2 → 20 → 成功

屠礼希:7dx>=9
DoubleCross : (7DX10>=9) → 8[1,6,6,6,6,8,8] → 8 → 失敗

屠礼希:エ~!?
齋藤リッコ:そんな……
GM:オヤオヤ……
齋藤リッコ:91+2D10
DoubleCross : (91+2D10) → 91+8[5,3] → 99

齋藤リッコ:ギリギリ
屠礼希:暴走します。解放の変異暴走で行動値0に。
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を2d10(→ 5)増加 (74 → 79)
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を2d10(→ 12)増加 (117 → 129)
GM:あそうかリアクション不能はないんだね

双尾の蛇:また、彼女の言葉に応じるように、闇の奥から青い鱗の蛇のような生き物がずるりと姿を現す。
双尾の蛇:双尾を持ち、ネズミかコウモリのような顔を持つ、いびつな生き物だ。それの頭をテスラは大切に撫でる。
テスラ・タイタニス:「"オルフェーシュチ"。ケモノたちの『結論』……私を守ってくださいね」

GM:と、いうことで……ラウンド進行を始めていきます。まずはセットアップから
赤鴉 ニカ:はい! セットアップあります!
赤鴉 ニカ:【EX:『せっかち』】《野獣本能》+《完全獣化》+《破壊の爪》+《ハンティングスタイル》
赤鴉 ニカ:侵蝕率を15上げて、戦闘移動などなど行います。
薄蛍レド:《サポートデバイス》(1シナリオ3回)。ラウンド中、【感覚】を用いた判定ダイスを+8個します
赤鴉 ニカ:前方に5m移動してテスラさん達とエンゲージします。
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を15(→ 15)増加 (79 → 94)
屠礼希:なし
齋藤リッコ:99だしとっておくか……無しで
オルフェーシュチ:《完全獣化》+《ワイルドグロース》
オルフェーシュチ:シーン中、肉体判定のダイスを+6します
テスラ・タイタニス:こちらはなし
GM:ではイニシアチブ、ですが……
オルフェーシュチ:《加速する刻》。即座にメインプロセスを得て
オルフェーシュチ:Eロイス《餓えの淵》でテスラ・タイタニスを取り込みます。
齋藤リッコ:エーッ!?
屠礼希:食べちゃった
赤鴉 ニカ:取り込む!?
オルフェーシュチ:取り込まれたテスラは行動可能ですが、あらゆる効果の対象になりません。解除条件は"オルフェーシュチ"が戦闘不能になることです。
オルフェーシュチ:また、今効果によりオルフェーシュチのあらゆる判定のダイスが+2個されます。
GM:という行為をした所で、引き続きイニシアチブ……次はテスラの行動ですね。
テスラ・タイタニス:マイナーで《オリジン:レジェンド》
テスラ・タイタニス:メジャーで《コンセントレイト:ブラム・ストーカー》+《ハザードコール》+《細胞侵蝕》+《異形の祭典》+《鮮血の鎖》+《ブラッドウェブ》(1シーン1回)
屠礼希:あっ待って~
GM:何ィ
屠礼希:イニシアチブエフェクトを……使うぜ
GM:フン……いいだろう
GM:お使いあそばせ
屠礼希:《原初の灰:天上からの誘い》。
屠礼希:ラウンド間のあらゆる達成値を+45するよ~
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を6(→ 6)増加 (129 → 135)
GM:くっ 1シナリオ1回じゃなきゃ許されないぞ
屠礼希:シーン1回だぜ
GM:本当だ。失礼しました(本当は1シーン1回でもないくせに……!)
GM:では改めてテスラの行動をします
テスラ・タイタニス:マイナーで《オリジン:レジェンド》
テスラ・タイタニス:メジャーで《コンセントレイト:ブラム・ストーカー》+《ハザードコール》+《細胞侵蝕》+《異形の祭典》+《鮮血の鎖》+《ブラッドウェブ》(1シーン1回)
テスラ・タイタニス:命中時ダメージなし。ただし命中すると、重圧・邪毒6付与、次判定のC値+1、ラウンド中戦闘移動・全力移動・ドッジ時に12ダメージ
屠礼希:やだ~
テスラ・タイタニス:さらに……エンブレム:濃縮体によりLv20になっている《ハザードコール》の影響で、侵蝕率が+21されます。
屠礼希:やだ~~~
赤鴉 ニカ:わ、わあ……
薄蛍レド:こっちへおいで……
齋藤リッコ:正気かよ……
GM:何を言おうとよ! 対象は君たち3人全員だ。判定!
齋藤リッコ:やべ!!棺も撃てないじゃん!!
テスラ・タイタニス:10dx7+12
DoubleCross : (10DX7+12) → 10[2,3,5,5,6,6,7,7,9,10]+10[1,2,5,9]+10[8]+10[7]+3[3]+12 → 55

GM:ヤベ 回りすぎた
GM:リアクションなどしな!
屠礼希:ハワワワワ
齋藤リッコ:孤独もできないか……
屠礼希:『レフキー』:《原初の白:束縛の領域》します。
齋藤リッコ:白っち!
屠礼希:攻撃達成値を難易度として判定、成功した場合攻撃を失敗させます
GM:来な……
屠礼希:7dx+47>=55
DoubleCross : (7DX10+47>=55) → 9[2,3,4,5,6,8,9]+47 → 56 → 成功

齋藤リッコ:うおおお
屠礼希:あぶな~
赤鴉 ニカ:おおおおおおお!!
GM:狂っとる 攻撃は失敗します
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を7(→ 7)増加 (135 → 142)

オルフェーシュチ:オルフェーシュチ、と呼ばれた蛇は、その顎を開いてテスラに食らいつく……
齋藤リッコ:「えっ!? ひっ……!?」
オルフェーシュチ:ように見えた。実際は違う。まるで母猫が子猫を咥えるような柔らかな口付きで、彼女を運搬しているのだ。
赤鴉 ニカ:「ひえっ……! 食べられて……え、ええっ!?」
テスラ・タイタニス:「驚かないでください。私の手で仕立て上げたジャームであれば」
テスラ・タイタニス:「どれほど狂的なものであっても、私のことを害しはしないのです。私を導き手だと分かっているのでしょうね……」
齋藤リッコ:「ジャー……ム……?」息を呑む。「ジャームって……」
齋藤リッコ:知識としては知っている。だが、実際に目にするのは初めてだ。
齋藤リッコ:「あれが……?」
屠礼希:・_・「その蛇、ジャームなんだね」
赤鴉 ニカ:「ジャームって……噂でしか聞いたことがありませんでしたが……あの…………?」
テスラ・タイタニス:「ええ。あなたがたも見たでしょう? ここに来るまでに、大量の異常成長したコウモリを」
齋藤リッコ:「……! まさか……あれも……!?」
テスラ・タイタニス:「雑ながら、あれらもジャームでした。もっとも、この子を育てる『餌』のために作ったものでしたけれど……」
屠礼希:・_・「普通はあんなに強くないって……あれはジャームとしての出力だったんだね」
テスラ・タイタニス:微笑を浮かべ、双尾の蛇に守られながら、テスラは片手を差し出す 「……もちろん、安心してください」
テスラ・タイタニス:「あなたたちは、そんな勿体ないことはしません――」
GM:その瞬間、君たちの体の内側に、異様な冷たさが走る。
赤鴉 ニカ:「何を────………… ひっ!?」 内臓が蝕まれる様な異様な寒気。
齋藤リッコ:「うあッ……!?」
GM:それは物理的な冷え込みではない。もっと言うなら、冷えですらない。何か恐ろしいものが湧き上がってくる、蝕んでくる……そんな異物感を、君たちの感覚野でかろうじて『冷え』と認識できたに過ぎないのだ。
テスラ・タイタニス:「――おなじ、です」
テスラ・タイタニス:「同じにして差し上げます。誇らしきオーヴァードの『結論』に、あなたたちもなる――大十字冠祝福の光の下で」
赤鴉 ニカ:「あ、ああ……」 逆回りした心臓が暖かな血液ごと熱をどこかへ奪い去る様な異様な感覚。
齋藤リッコ:「やっ……やばい……!」脊髄から末端まで凍り付くような悪寒に自分の身体を抱えるが、まるで意味を為さない。「これっ……何か……!やばい……!」
テスラ・タイタニス:「さあ――」 小指から親指へ、やわらかに開いた手を閉じようとした、瞬間
屠礼希:`^´「悪いけど……させない」薄暗い洞窟に、煌々とした白い輝きが奔る。
屠礼希:≧▽≦「ここで最も輝くのは、祝福それじゃない。このボクだ!」
赤鴉 ニカ:「やめ……て…………」 己自身が別の『何か』へと変わっていく感覚が……
赤鴉 ニカ:「あれ?」 ふっと楽になる。
屠礼希:照らし、輝く。それは何者をも寄せ付けぬ光であるだけではない。
屠礼希:それを見た者の目こそを惹き、心をこそ焦がす。
屠礼希:`^´「下なんて向かせないよ!ボクのショーの間はね!」
テスラ・タイタニス:「……」 微笑を浮かべながら、しかし眉が少しばかり歪む
テスラ・タイタニス:「拒絶……いえ、遮断しますか――そうでしょうね」
齋藤リッコ:「あ……っ…… はっ……」呼吸すらも忘れていた。白光に照らされると異常な感覚は収まっていき、血の気の引いた顔でようやく息を吐く。
テスラ・タイタニス:「『結論』とは難解なものです……ゆっくりと聞く耳を持っていただかなければ」
テスラ・タイタニス:「レドさまにもそうしていただきましたものね」
屠礼希:`^´「残念だけどそれは出来ないね……!ボクは短期決戦……」
屠礼希:・_・「……これをレドにも?」
赤鴉 ニカ:「”白”さん……! ありがとうございます!」
齋藤リッコ:「ありがとっ…… 助かっ……」
齋藤リッコ:「……?」言葉の意味は理解できない。だが頭の後ろで、何かがぞわりと蠢いたような感覚。

GM:イニシアチブを進めます。"ベイカント・ポスト"薄蛍レドの手番。
薄蛍レド:マイナーで完全熱光学迷彩服を使用、隠密状態になります
薄蛍レド:メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《見えざる死神》+《形なき剣》+《要の陣形》(1シナリオ4回)
薄蛍レド:3体を対象とした射撃攻撃です。ドッジダイス-4。さらにブーメランアスピスの効果で達成値+4
GM:もちろん対象になるのはリッコ、礼希、ニカの3人。行くぞ
屠礼希:隠密じゃんッ
薄蛍レド:17dx7+7
DoubleCross : (17DX7+7) → 10[1,1,1,1,2,2,2,4,4,5,5,6,7,8,9,10,10]+10[1,2,4,9,10]+10[2,7]+1[1]+7 → 38

赤鴉 ニカ:ぎゃっ!
GM:リアクションしてください
齋藤リッコ:わ~ん
赤鴉 ニカ:ドッジします
赤鴉 ニカ:(5+2)dx+0 【回避】
DoubleCross : (7DX10) → 9[1,3,4,5,6,6,9] → 9

齋藤リッコ:4DX>=38 ドッジ
DoubleCross : (4DX10>=38) → 6[1,2,3,6] → 6 → 失敗

屠礼希:『アク』:コンボという名の素ドッジ
屠礼希:6dx+48>=38
DoubleCross : (6DX10+48>=38) → 10[4,7,9,10,10,10]+8[1,5,8]+48 → 66 → 成功

齋藤リッコ:なんだこいつ……
屠礼希:よけました
薄蛍レド:よけられた
齋藤リッコ:カバーしちゃうと逆にロイスが減るので……ここは無しで
赤鴉 ニカ:無敵すぎる
GM:ちなみに《形なき剣》でドッジダイス-4ですが、そこは……込みかな!
齋藤リッコ:そうだった 私はどの道だけど……
赤鴉 ニカ:すいません!忘れてました
GM:あきらめないぞ 1%を
屠礼希:あっごめん
屠礼希:2dx+48>=38
DoubleCross : (2DX10+48>=38) → 7[4,7]+48 → 55 → 成功

薄蛍レド:わーん
GM:キーッ
GM:リッコ・ニカに対するダメージを出します
薄蛍レド:4d10+32
DoubleCross : (4D10+32) → 18[2,8,2,6]+32 → 50

齋藤リッコ:ぎえ~~
GM:装甲等有効です
齋藤リッコ:死!リザレクトします
赤鴉 ニカ:普通に倒れるのでリザレクトします!
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカのHPを1D10(→ 1)に変更 (31 → 1)
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (99 → 100)
齋藤リッコ:リザレクトの天才
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を1(→ 1)増加 (94 → 95)
屠礼希:うまいねキミたち
GM:執拗にリザレクトがうまい
赤鴉 ニカ:リザレクトが上手い
齋藤リッコ:齋藤リッコのHPを1(→ 1)に変更 (20 → 1)

GM:……臓を冒すような寒気の次は、君たちの背後から悪寒が走る。
齋藤リッコ:「……!」感じたことのある気配だ。その時は、隣に立つ味方としてだったが。
薄蛍レド:薄蛍レドの姿がぼやけ、ぶれる。
齋藤リッコ:「レド!!」半ば悲鳴のように叫ぶ「やめっ……!」
屠礼希:その瞬間に、その場を離れている。攻撃位置がわかるわけではない。
屠礼希:ただ、高速の駆動速度が、狙うべき的を絞らせない。
薄蛍レド:十字冠が無数にばらけ、散り散りになる。
薄蛍レド:「ふーん、なるほど」
赤鴉 ニカ:「レドさん……!?」 影を掴ませない彼女の動きに視線で追いかける事すら出来ない
薄蛍レド:連続した銃声が四方八方から響いた。
薄蛍レド:着弾寸前に、その銀の弾丸は分裂し、無数の破片となる。
GM:言うまでもなく、それが狙うのは君たちであり……眼前の大蛇、それに守られる女に向けられることはない。
齋藤リッコ:「がふっ、あ゛ッ、ぶっ……」着弾の衝撃に、吊られた人形のように少女の身体が踊り、跳ねる。
齋藤リッコ:「ごぶっ……」内臓が傷付き、どろどろと夥しい血を流しながら水音交じりの咳をする。
屠礼希:・_・「あっ2人とも……!ん~ボクチーム戦って苦手なんだよな……!」
赤鴉 ニカ:「か、はっ……!」 胸が、腿が、腹が撃ち抜かれ、飛沫となった血肉を補うように内から再生が始まっていく。
齋藤リッコ:「ニカ……!」自分の負傷よりも、ニカの傷と、それをレドがしたという事実にひどく顔を歪める。
齋藤リッコ:「ごめん、ニカ……!ごめん……っ……!」
薄蛍レド:「避けないでよ~、もう」姿を表しながら、こともなげに。
赤鴉 ニカ:「だ……大丈夫……です!」
赤鴉 ニカ:「それよりも……レドさんの目を覚まさせてあげましょう……!」 口元から血を溢しながら、無理に笑う様に言う。
テスラ・タイタニス:「ああ……なんて痛ましい。『結論』に辿り着いていないばかりに」
テスラ・タイタニス:「……あなたの方は」 細めた目がわずかに開き、礼希を見る 「むしろほぼ、『結論』に手をかけているように見えますが……」
屠礼希:`^´「フフ。絆なしなんてお断り!」
屠礼希:・_・「……リッコ。一つ聞いてもいいかな」
齋藤リッコ:「な、に……?」肩で息をしながらそちらを見る
屠礼希:・_・「レドの冠って、元からあんなだった?」
屠礼希:・_・「大十字のせいにはどうしても見えないんだ」
齋藤リッコ:言われるままに十字冠に目を向ける。変質し、歪んだ知恵の輪の姿。
齋藤リッコ:「…………違う……けど……」以前目にした神聖二重冠のそれとも。
齋藤リッコ:「で、でも……操られてるからじゃ……」
屠礼希:・_・「ボクの聞いたことのある、意のままに操るすべは、冠に楔が刺さるんだ」
赤鴉 ニカ:「冠に楔……私、それなら見た事あります!」
赤鴉 ニカ:「でもあの時は……十字冠の形があんなに変形する事なんてなかった」
屠礼希:・_・「本来の冠の意匠自体が変質するなんて、聞いたことがない」
齋藤リッコ:「…………?」まるで話についていけず、狼狽えている。「な……何の話……?」
齋藤リッコ:「それが何だって言うの……?」
屠礼希:・_・「それって……」言葉に迷うように止まって。
赤鴉 ニカ:「…………。」
屠礼希:・_・「不可逆・・・の変化なんじゃないかなって」
齋藤リッコ:「……不可逆……」
齋藤リッコ:呼吸が浅くなっていく。断片的な事象が、脳裏で線を結び、最悪の結論を繋ぎ合わせようとしている。
赤鴉 ニカ:「それってつまり……」
屠礼希:・_・「確証はないけど。レドは……」
屠礼希:・_・「その……だから……」
齋藤リッコ:必死に目を逸らそうとしても、水中から足を掴まれているかのように、抜け出すことができない。
赤鴉 ニカ:「い、いえ……! まだそうと決まったわけじゃないですよ!」 導き出される『最悪の結論』を振り払う様に大声で言う。
屠礼希:・_・「ニカ……」
赤鴉 ニカ:「まだ…… まだ…… 何も…… そ、そうです! 今はまずこの戦いに集中しないと!」
齋藤リッコ:「な……何よ……!」言ってほしくない。だが、否定してほしいその一心で、自ら口にしてしまう。「どうしたって言うのよ!?」
屠礼希:・_・「……」
赤鴉 ニカ:「リッコさん……」
屠礼希:・_・「……レドはジャームになった可能性がある」
屠礼希:・_・「それが……アイツの言う“結論”なんじゃないかって……」
赤鴉 ニカ:「…………っ!」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「はっ……」
齋藤リッコ:「ははっ」
齋藤リッコ:必死に冗談めかそうとして出来なかったような、乾いた笑いが漏れる。
齋藤リッコ:「そんなわけないでしょ?」
テスラ・タイタニス:「『結論』を知ったものが」 穏やかに謡うような声が届く
テスラ・タイタニス:「『結論』を知る前の迷える霧の中へ戻ることなど有り得ましょうか?」
齋藤リッコ:妖女の声が、耳鳴りのように響く。ひどく喉が渇いていた。
赤鴉 ニカ:「黙れ……」
赤鴉 ニカ:「黙れ!黙れ!黙れ……!」
赤鴉 ニカ:「レドさんは連れ帰ります! 連れ帰って……リッコさんと一緒に……!」
テスラ・タイタニス:「十字冠の砕けたるはその証し。十字冠……オーヴァードがジャームに至りえぬ宿命から免れることのできた、そう――」
テスラ・タイタニス:「――卒業証書」
テスラ・タイタニス:「わたくしが、差し上げたのです。他に差し上げる者が、この地ノヴァリスにはいないものだから」
薄蛍レド:「……ふ、ははっ」
薄蛍レド:薄蛍レドは、笑っていた。
屠礼希:`^´「悪趣味だな、キミは! 卒業ってのはそういうものじゃないさ!」
屠礼希:`^´「今年はなんか邪魔されちゃったけど……夢と希望に溢れたものなんだよ!」
赤鴉 ニカ:「…………ッ!」 「こんなものが……こんなものが”卒業”であってたまるもんかッ!」
齋藤リッコ:「あはっ……は……」
齋藤リッコ:「何言ってんの?こいつ……」
齋藤リッコ:「ベラヤも、ほんと……冗談きついわよ」
齋藤リッコ:「ニカも……そんな……マジになんなくてもいいでしょ?」
赤鴉 ニカ:「リッコ……さん…………?」
齋藤リッコ:「そんなわけないんだから」
齋藤リッコ:俯きがちに、表情の消え失せた顔でぶつぶつと呟く。
齋藤リッコ:「そんなわけないでしょ?」
屠礼希:`^´「リッコ……そう思うんだったら」
屠礼希:・_・「キミが解決して、そうじゃないって見せてよ」
屠礼希:・_・「そうしたら、ボクはキミに謝るよ。変なこと言ったって」
齋藤リッコ:「そ……そうよね」
齋藤リッコ:「そんなわけない……だって……だって……」
齋藤リッコ:引き攣った表情、震える声が漏れる。
齋藤リッコ:「あたしの友達なんだから…………」

GM:イニシアチブを進めます。リッコちゃんとニカちゃんが同タイミングです。動きたまえ!
赤鴉 ニカ:では、手番をいただきます!
赤鴉 ニカ:マイナーはとくになしで メジャー!
赤鴉 ニカ:【NS:『うざ絡み』】《フレイムタン》+《コンセントレイト》+《憎悪の炎》
赤鴉 ニカ:対象をオルフェーシュチにして攻撃します!
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を6(→ 6)増加 (95 → 101)
GM:来な……!
赤鴉 ニカ:(5+3+5)dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[2,3,4,4,4,5,5,6,6,9,9,9,10]+4[2,3,4,4]+4 → 18

赤鴉 ニカ:ぎゃっ!
齋藤リッコ:ニカちゃん~~っ
屠礼希:ニカ……!
オルフェーシュチ:リアクションします。《イージスの盾》でガード
GM:ダメージをどうぞ
赤鴉 ニカ:2d10+7 ダメージ!装甲・ガード有効です。1点でも受ければニカを対象にした『憎悪』付与!
DoubleCross : (2D10+7) → 9[5,4]+7 → 16

オルフェーシュチ:4d10
DoubleCross : (4D10) → 33[9,7,10,7] → 33

赤鴉 ニカ:硬……ッ!
GM:残念ながら……通らない!
齋藤リッコ:か……固すぎ!
屠礼希:硬!

赤鴉 ニカ:「リッコさん……少しだけ待っていてください」
赤鴉 ニカ:「私が……今……アイツをこてんぱんにして……!」
赤鴉 ニカ:言うよりも早く、ニカの姿が赤色の風となって消える。
齋藤リッコ:「ニカ……!」
赤鴉 ニカ:一歩踏みしめるごとに岩肌が割れ、その姿は輝く火花を伴って獣に近づく。
赤鴉 ニカ:「でやああああああ!!」 加速を続けたまま、まっすぐに異形の蛇身へとぶち当たる……!!
赤鴉 ニカ:だが……!
オルフェーシュチ:獣の貌が牙を剥き、ずるりと滑るように走った。
オルフェーシュチ:一つ一つは硬質な鱗が、しかし柔らかに動き、打点がズレる。君の打撃は完全に上滑りする……!
屠礼希:`^´「強い……!」
赤鴉 ニカ:「あ……っ!」 焦りが災いしたか、それとも獣同士の知恵比べに負けたか
赤鴉 ニカ:確かに打ったはずの一撃はその力を十全に発揮する事もなく軌道を逸らされた。
齋藤リッコ:「あ、っ……」何か言おうとして、口を開くに止まる。誰かを気遣える余裕すら無い。
赤鴉 ニカ:「……リッコさん!!」
赤鴉 ニカ:期待を込めた眼差しでリッコさんを見つめる。
齋藤リッコ:「……ッ……!」
赤鴉 ニカ:「行って……!」

GM:では次……リッコちゃんの手番! どうする?
齋藤リッコ:では……マイナーで戦闘移動 オルフェーシュチのエンゲージへ
齋藤リッコ:メジャーでコンボ【輝かざる星】
齋藤リッコ:《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》+《プラズマカノン》
齋藤リッコ:対象はオルフェーシュチ
GM:最大火力だ……来なさい
齋藤リッコ:10DX7+4+3
DoubleCross : (10DX7+7) → 10[1,3,4,4,4,7,7,7,8,8]+10[1,2,2,3,10]+3[3]+7 → 30

オルフェーシュチ:リアクションします。《イージスの盾》でガード
GM:ダメージをどうぞ
齋藤リッコ:ダメージ!
齋藤リッコ:4D10+38 装甲有効
DoubleCross : (4D10+38) → 21[2,5,7,7]+38 → 59

オルフェーシュチ:4d10 ガード
DoubleCross : (4D10) → 12[5,1,5,1] → 12

オルフェーシュチ:腐りおる! 装甲も引いて……
齋藤リッコ:死んでくれ~~
オルフェーシュチ:まだ生存!
齋藤リッコ:くそ~~~~
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を10(→ 10)増加 (100 → 110)

齋藤リッコ:心中はぐちゃぐちゃのまま、千々に乱れて、何一つとしてまとまってはいない。
齋藤リッコ:だがニカの言葉と眼差しに、殆ど反射的に、弾かれるように走り出す。
齋藤リッコ:「……あぁあああああっ……!!」
齋藤リッコ:二重冠の完全解放には至っていないが、常とは比較にならぬ出力。膨れ上がった蒼紅の魔眼を、異形の蛇へと同時に叩き込む。
齋藤リッコ:爆発的に噴出する氷炎が、鱗を削り取り、肉を吹き飛ばす。
オルフェーシュチ:蛇も片方の胴を盾にしつつ、もう片方の胴で君の魔眼を打ち払う構えを取った……が、君の火力が勝る!
オルフェーシュチ:明確な悲鳴! ……だが、未だ停止……死には至らない
齋藤リッコ:「さっさと……出て来い、この野郎っ……!!」
齋藤リッコ:「レドを……レドを元に戻しなさいよっ!!」
テスラ・タイタニス:「……良い力ですね。ええ、良い素質・・です」
テスラ・タイタニス:「未熟な心に縛られながら、それだけの力を出せるなんて……あなたも『結論』に至れば、素晴らしい力を出せますよ」
テスラ・タイタニス:「ええ、彼女のように……」 双尾の大蛇に守られながら、君たちを見下ろしている
齋藤リッコ:「…………!」
齋藤リッコ:これまでずっと、ごく普通の学生として、争いを避けて生きてきた。誰かに対して、これほど強い怒りを抱いたことがあっただろうか?
齋藤リッコ:「ふざ……けんなっ……!」
齋藤リッコ:身を焦がすような憤怒を制するすべも知らず、目には涙が滲んだ。

GM:イニシアチブを進めましょう。オルフェーシュチが動きます
オルフェーシュチ:マイナーアクションで《破壊の爪》+《ライトスピード》(1シナリオ1回)。素手データを変更し、さらにメインプロセスを2回行います
オルフェーシュチ:メジャーアクション1回目。《コンセントレイト:キュマイラ》+《獣の力》+《電光石火》、さらに判定に対して《獣の魂》を使用(1シナリオ4回)
オルフェーシュチ:リッコちゃんへの単体攻撃です
齋藤リッコ:いや~~~っ
オルフェーシュチ:20dx7+6
DoubleCross : (20DX7+6) → 10[1,1,1,2,2,2,3,4,4,5,5,6,7,7,8,8,9,9,10,10]+10[1,2,2,6,8,9,10,10]+10[3,5,5,10]+10[9]+10[7]+1[1]+6 → 57

GM:リアクションをどうぞ
齋藤リッコ:5DX>=57 ドッジ
DoubleCross : (5DX10>=57) → 9[5,7,7,9,9] → 9 → 失敗

齋藤リッコ:うわーん
GM:ダメージを出します
オルフェーシュチ:6d10+28
DoubleCross : (6D10+28) → 32[1,3,3,9,6,10]+28 → 60

GM:諸々有効!
オルフェーシュチ:1d10 《電光石火》の反動でHPを失う
DoubleCross : (1D10) → 5

齋藤リッコ:死ぬしかない!テスラ・タイタニスに 脅威/○憎悪でロイス取得、昇華して復活します
オルフェーシュチ:このまま2回目のメジャーアクションに移ります。同様のコンボで、今度はニカちゃん!
オルフェーシュチ:20dx7+6
DoubleCross : (20DX7+6) → 10[1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7,9,9,10,10,10,10]+10[3,6,6,6,6,7,7,8,9]+10[3,6,7,9]+10[1,8]+1[1]+6 → 47

GM:リアクションをどうぞ
赤鴉 ニカ:リアクション放棄してコンボ【PS:『跳ね飛ばし』】《復讐の刃》
GM:ではダメージ!
オルフェーシュチ:5d10+28
DoubleCross : (5D10+28) → 30[9,9,7,3,2]+28 → 58

GM:諸々有効です。そちらも《復讐の刃》をどうぞ
赤鴉 ニカ:ぎゃーっ! ですが、ここでリアクション不能の反撃をします
赤鴉 ニカ:(5+3+5)dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[2,2,3,4,5,5,6,6,6,7,8,9,10]+10[1,2,9,10]+10[1,7]+4[4]+4 → 38

オルフェーシュチ:1d10 《電光石火》の反動
DoubleCross : (1D10) → 1

赤鴉 ニカ:4d10+10 ダメージ諸々有効
DoubleCross : (4D10+10) → 14[2,4,5,3]+10 → 24

赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を6(→ 6)増加 (101 → 107)
GM:その威力ならばまだ生存するなあ……!
赤鴉 ニカ:こちらは倒れますが、ラヴさんのロイスをタイタス昇華で復活します!
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカのHPを15(→ 15)に変更 (1 → 15)

オルフェーシュチ:君たちの攻撃を受けつつも、されてばかりではない。胴体が二股に分かれた巨大な異形に、この大蛇は完全に慣れきっているように見えた。
オルフェーシュチ:攻撃を受けながらもなお強靭さを失わないジャームの双胴が、君たちを左右から追い立て、激しく打ち飛ばす!
赤鴉 ニカ:「……ッ! リッコさん、こちらは私が!」
齋藤リッコ:「ニカ──がっ……!」
齋藤リッコ:元より防ぎ得ないであろう攻撃。更に今は集中力など皆無に等しい。巨大な尾の鞭打に、受け身すら取れず弾き飛ばされる。
赤鴉 ニカ:二股に分かれた尾の片方……自身に迫り来るそれを見据えて待ち構える。
赤鴉 ニカ:「ぐっ……! あああああっ!!」
赤鴉 ニカ:それは……なんの変哲もない突進。
赤鴉 ニカ:自分の身を顧みない一撃で蛇身の鱗に食らいつく。
オルフェーシュチ:「ギウィィィィィィイイイ!!」 想定しえぬ攻撃だったためか、今までに聞いたことのない、痛みを帯びた声を上げる
オルフェーシュチ:ニカは先程よりも手応えを感じただろう。だが……まだその動きを止めるまでには至らない!
屠礼希:・_・「ニカ!リッコ!」
赤鴉 ニカ:「大……丈夫……”白”さん…………」
赤鴉 ニカ:「こっちは大丈夫だから……”白”さんはレドさんを…………!」

GM:イニシアチブを進めましょう。礼希ちゃん……どうする!
屠礼希:どうしようかな……とりあえずマイナーで暴走を解除します
屠礼希:オートでウェポンケースから大口径機関砲を装備。
GM:出たわね
屠礼希:メジャーはコンボ:『アビャド
屠礼希:大口径機関砲でオルフェーシュチを素撃ちします。
GM:素撃ちだと~? ただの撃ちでしょ……
GM:判定どうぞ!
屠礼希:6dx+45
DoubleCross : (6DX10+45) → 10[1,1,8,9,9,10]+5[5]+45 → 60

屠礼希:回った~
GM:?
屠礼希:ガード不可です
オルフェーシュチ:リアクションします。《イージスの盾》でガード
オルフェーシュチ:……できない!
オルフェーシュチ:素ドッジしなきゃ ちょっと待ってね
オルフェーシュチ:11dx 素ドッジ
DoubleCross : (11DX10) → 10[1,1,2,2,3,3,4,7,9,10,10]+7[6,7] → 17

GM:無理です。ダメージをどうぞ!
屠礼希:7d10+21+1d10 装甲有効
DoubleCross : (7D10+21+1D10) → 34[2,5,7,3,6,2,9]+21+10[10] → 65

GM:ヒェ……
GM:耐えられません。"オルフェーシュチ"は戦闘不能!
テスラ・タイタニス:また、これに伴いテスラが攻撃対象に入れられるようになります。
屠礼希:ダメージを与えたので《巨人の影》《悪食の蛇》を使用します。
GM:エッ……
屠礼希:《原初の灰:天上からの誘い》のLVを+2。《原初の白:束縛の領域》の使用回数を回復。
GM:なんだこいつ(素)
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を5(→ 5)増加 (142 → 147)

屠礼希:いつの間にか天上にその身を翻して、銃を構えている。
屠礼希:銃というには歪なものだ。ここに侵入した人間の残品を、無骨に接ぎ合わせたもの。
オルフェーシュチ:大蛇は眼前のリッコとニカを見ていた……が、君の存在にも気付いた。傷ついた体にて、来るであろう攻撃に備えている。
屠礼希:通常人間の膂力では支持不可能にも視えるその怪銃を向け、大蛇へと打ち出した。
屠礼希:それは巨大な槍のような構造体を射出し、その体皮を穿った。
屠礼希:一発ではない。数度。
オルフェーシュチ:「……グ! ?」 「ギ、ギィ、ギァッ!!」
屠礼希:人が撃てるような反動の代物ではないが、それを撃ち終えてなお。
オルフェーシュチ:君の放つ攻撃のすべてが、強固な鱗を撃ち貫いていく。リッコとニカの攻撃の後では、最初に見せた柔軟性による防御もほとんど見ることができない
屠礼希:その白光を纏いし少女は、平然と中空に立ったままだ。
屠礼希:・_・「あんまりスマートじゃないけど……ごめんよ、ニカ」
屠礼希:^ー^「キミがあんまり大丈夫そうには見えなかったから。そっちからやっちゃった」
オルフェーシュチ:異形の双胴の肉が裂かれ、骨が砕けていく。濁った血流と悲鳴を上げ、ついぞその怪物は動かなくなった。
赤鴉 ニカ:「す……」
赤鴉 ニカ:「…………凄い! 凄いです! ”白”さん!」
赤鴉 ニカ:「私たちがあんなに苦戦した蛇を……こんなにあっさりと!」
齋藤リッコ:「……」絶技を目の当たりにしても、今は感動や賞賛に向ける余裕がない。引き裂かれた大蛇と、その口内をじっと注視している。
屠礼希:`^´ 「さあ、こそこそ隠れてないで出ておいでよ!」
テスラ・タイタニス:「ああ、なんて……」
テスラ・タイタニス:輝いているのに、どこか薄暗い緑の影が、ずるりと大蛇の骸から立ち上がる。濁った血が、恐れるように流れ落ち、髪にも衣服にも汚れひとつない。
テスラ・タイタニス:「『結論』への抵抗、凄惨としか申し上げられませんね。その砲を、今度はレドさまにも向けるのですか?」
屠礼希:・_・「……うん」
屠礼希:・_・「……ボクは向ける」
屠礼希:`^´ 「もちろん……キミの後にだけどね」
テスラ・タイタニス:「ふふ……そうならば、今一度」
テスラ・タイタニス:「あなたがたをお誘い申し上げます――私の救済に」
齋藤リッコ:「……やっと、出てきた……」
齋藤リッコ:主の激情をそのまま現出するように、真紅の魔眼が煌々と燃え上がる。

GM:では、イニシアチブを進め……全員が行動を完了していますが
テスラ・タイタニス:Eロイス《餓えの淵》の解除に伴い、《加速する刻》を使用します。
齋藤リッコ:うぎゃ~~~~
赤鴉 ニカ:あわわわ……
テスラ・タイタニス:メジャーで《コンセントレイト:ブラム・ストーカー》+《ハザードコール》+《鮮血の鎖》+《ブラッドウェブ》
テスラ・タイタニス:さらに《血の宴》で対象を範囲(選択)に変更します。狙いはリッコちゃんとニカちゃん。
テスラ・タイタニス:命中時ダメージなし。ただし命中すると、次判定のC値+1、ラウンド中戦闘移動・全力移動・ドッジ時に12ダメージ、侵蝕率+21です
齋藤リッコ:ニャーッ
赤鴉 ニカ:ぎゃーっ!!
齋藤リッコ:ちょっと待って!
GM:オヤ~?
齋藤リッコ:やっぱいいです!
齋藤リッコ:来な……
テスラ・タイタニス:10dx7+12
DoubleCross : (10DX7+12) → 10[2,2,3,5,5,5,6,8,9,10]+6[3,4,6]+12 → 28

屠礼希:マジ?
GM:リアクションしな……
屠礼希:『レフキー』:《原初の白:束縛の領域》。
屠礼希:5dx+58
DoubleCross : (5DX10+58) → 7[2,3,4,6,7]+58 → 65

屠礼希:やりました
齋藤リッコ:つよすぎる
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を7(→ 7)増加 (147 → 154)
GM:ではこの判定は失敗します……が
赤鴉 ニカ:では、攻撃失敗に合わせて……
GM:これは達成値0の攻撃とみなします。よって……
赤鴉 ニカ:雑談でGMのOKも貰いましたのでリアクション放棄して《復讐の刃》!
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を6(→ 6)増加 (107 → 113)
GM:来い!
赤鴉 ニカ:リアクション不可の反撃をします!
赤鴉 ニカ:(5+3+5)dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,2,2,2,3,5,6,7,7,9,9,10,10]+10[2,3,5,6,8,10]+10[7,9]+10[1,9]+4[4]+4 → 48

GM:ギャッ~
赤鴉 ニカ:5d10+10 ダメージ(装甲有効)
DoubleCross : (5D10+10) → 16[6,3,3,3,1]+10 → 26

テスラ・タイタニス:入ります! とはいえまだ倒れないぞ!

テスラ・タイタニス:ジャームの屍の上で、その少女は依然として恐ろしい美しさを帯びていた。白く細い指が、ゆっくりと差し出される。
テスラ・タイタニス:「……恐怖を、苦しみを、感じているでしょう?」
テスラ・タイタニス:「そのために自らの力が十全に出し尽くせていないと思いませんか?」
テスラ・タイタニス:「――自分はもっと、素晴らしいものだと、思うでしょう?」
テスラ・タイタニス:手を差し伸べる。また恐ろしいほどの異物感が、君たちの腹の内側から凍てつくように侵蝕してくる。
テスラ・タイタニス:「祝福して差し上げます……」
齋藤リッコ:「……あんた……っ!」
齋藤リッコ:先程は恐怖と異物感でしかなかったその感覚が、今は憎悪と憤怒にくべる薪に感じられた。
齋藤リッコ:「望み通り、殺して……」解放の衝動に身を委ね、激情を爆発させんとして──
赤鴉 ニカ:「待ってください。リッコさん」
赤鴉 ニカ:隣に立つリッコさんの手を掴む。
齋藤リッコ:「ッ……」
齋藤リッコ:その感触に、びくりと背を震わせる。
赤鴉 ニカ:「ここで怒ったら……アイツの言う通りになっちゃいます!」
赤鴉 ニカ:「レドさんを連れて帰るんでしょう……!」 「それに……ほら!」
赤鴉 ニカ:前方。白い輝きを眼に映す。
テスラ・タイタニス:「『結論』に至りなさい。どうか私の導きによって――」
屠礼希:`^´ 「何度やったって同じだ!ボクたちはそれを受け入れない!受け入れるはずがない!」
屠礼希:`^´ 「受け入れた先を見せられて、そうなりたがると本気で思うのかい!」
屠礼希:輝きは途絶えない。ただそこに白くあり、陰りが兆すことを奪い続ける。
齋藤リッコ:「……ぁ……」
齋藤リッコ:眩い白光とその言葉に、辛うじて我を取り戻す。
テスラ・タイタニス:「……どうにも、目に煩わしい光ですね」
屠礼希:`^´ 「ボクの言ったこと、覚えてるでしょ。アイツもこっちを恐れてる」
屠礼希:・_・「だからキミの側を乱そうとするんだ。揺れなくていい。やるべきことをやろう!」
齋藤リッコ:深々と息を吐き、かぶりを振る「……ごめん……ありがと」
テスラ・タイタニス:「あなたこそ、『結論』に近しい力をわがものとしているでしょうに……」
屠礼希:^ー^「そうだね。我が物にしてる。だからキミのものじゃない」
屠礼希:^ー^「悪いけど、宗旨変えはお断りさ!」
テスラ・タイタニス:微笑をわずかに歪めて、礼希さんを見上げる 「……それだけの力、早々出せるものとは思えません」
テスラ・タイタニス:「生還者……いえ、不死者……?」
赤鴉 ニカ:「私は、『結論』なんて知りません…… 『卒業』なんてわかりません……!」
赤鴉 ニカ:「それでも、あなたが言ってる事は……嫌! なんか……嫌です!」
赤鴉 ニカ:「だから……!」 ひゅわああぁ……
赤鴉 ニカ:火花を残して消える。
テスラ・タイタニス:「あら」 視線をニカへ向ける。だが、その眼に映るのは火花のみ
赤鴉 ニカ:「あなたの言う事になんて……絶対に従えるわけがないッ!!」
赤鴉 ニカ:一瞬のうちに上空へと駆けあがる……! 天井スレスレ、岩肌を削る様な高所から……
赤鴉 ニカ:「はあああああっ!!」 急降下!緑色の女の頭上へと落下した。
テスラ・タイタニス:わずかに身じろぎした。が、それ以上の防御態勢を取ることはない。
テスラ・タイタニス:君の一撃は確実に的中した。テスラの身体の一部が、想像以上に脆弱に爆ぜて飛ぶ。
屠礼希:≧▽≦「決まった……!」
赤鴉 ニカ:「い、いいえ……これは!」
テスラ・タイタニス:「……まあ……いけませんね」
テスラ・タイタニス:「お見苦しいところを」
テスラ・タイタニス:爆ぜて飛んだ身体の一部は、ぐずぐずに崩れて血液と消えていく。そして、テスラは痛みを感じている様子もなく、美しい笑みを浮かべたままだ。
齋藤リッコ:「……何よ、あれ……!ほんとに人間なの……!?」
テスラ・タイタニス:――従者。
テスラ・タイタニス:ブラム・ストーカーシンドロームを持つオーヴァードの血液によってのみ構成される、行動端末。
テスラ・タイタニス:それを想起しても良い。……あるいは、確信しても。
赤鴉 ニカ:「な、何か……何か違う気がします!」
赤鴉 ニカ:「この人……テスラ・タイタニスは……」
赤鴉 ニカ:「この場所に……”来て”すらいない!!」
齋藤リッコ:「な……っ……」

GM:イニシアチブを進めましょう。クリンナップを挟み、各自セットアップです。
薄蛍レド:《サポートデバイス》(1シナリオ3回)。ラウンド中、【感覚】を用いた判定ダイスを+8個します。
屠礼希:ありません~
テスラ・タイタニス:こちらはなし。
齋藤リッコ:う~~ん 無しかな……
赤鴉 ニカ:セットアップで《フルパワーアタック》を使います。行動値を0にして攻撃力+10
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を4(→ 4)増加 (113 → 117)
GM:ではイニシアチブ進行に入ります。テスラの手番ですが……
屠礼希:その前に動きたいです~
GM:やりな!
屠礼希:《原初の虚:ハイブリーディング》。《原初の灰:天上からの誘い》の回数を回復し即座に使用。
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を14(→ 14)増加 (154 → 168)
GM:なんだこいつ
屠礼希:屠礼希のHPを6(→ 6)減少 (28 → 22)
屠礼希:ラウンド間のあらゆる達成値を+60。
GM:ウワッ 160%でレベルも上がるのか!
GM:狂っとうよ!
GM:えー……では改めてテスラが動きます
テスラ・タイタニス:マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト:ブラム・ストーカー》+《ハザードコール》+《鮮血の鎖》+《ブラッドウェブ》
テスラ・タイタニス:流れ的に礼希ちゃんが目につくので……狙っていくか。対象は礼希さんのみ
屠礼希:そんな……
GM:めざせ達成値100。振ります
テスラ・タイタニス:10dx7+12
DoubleCross : (10DX7+12) → 10[2,2,2,4,5,5,5,6,9,10]+10[3,9]+10[7]+10[10]+10[9]+10[10]+10[9]+3[3]+12 → 85

屠礼希:おい!
GM:ぶっ
齋藤リッコ:マジ?
赤鴉 ニカ:げ、げぇ~~!?
齋藤リッコ:えっやばくない!?
屠礼希:ええ~……いちおう頑張ります
屠礼希:5dx+62 ドッジ
DoubleCross : (5DX10+62) → 10[2,3,7,10,10]+6[3,6]+62 → 78

屠礼希:アッ
齋藤リッコ:いやすごいけど!
屠礼希:これなら大丈夫
赤鴉 ニカ:た、タイタス効果で……!
GM:何が大丈夫だと……言うんだねッ
屠礼希:タイタスは不死者だからできないけど
屠礼希:神聖二重冠の効果を使用します。
GM:!
屠礼希:・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
屠礼希:こちらを選択。《原初の灰:天上からの誘い》へのエフェクトLV補正が+2→+4になるので
屠礼希:達成値を+10。88になり回避。
GM:お見事……! では君は見事攻撃を回避だ
GM:ではイニシアチブを進めましょう 礼希さんの手番だが、どうする?
屠礼希:マイナーでホローポイント弾を使用
屠礼希:メジャーでテスラかな テスラを攻撃。
GM:来な……!
屠礼希:6dx+60
DoubleCross : (6DX10+60) → 8[2,4,4,4,7,8]+60 → 68

テスラ・タイタニス:リアクションします。素ドッジ
テスラ・タイタニス:2dx+1=>68
DoubleCross : (2DX10+1>=68) → 9[5,9]+1 → 10 → 失敗

屠礼希:ダメージいきます
GM:命中です。ダメージをどうぞ!
屠礼希:7d10+21+1d10+3 装甲有効
DoubleCross : (7D10+21+1D10+3) → 43[9,7,1,9,4,10,3]+21+7[7]+3 → 74

テスラ・タイタニス:こいつは所詮ただの従者……! その攻撃で倒れます。戦闘不能です
テスラ・タイタニス:従者なので復活もしない!
屠礼希:シッシッ!
屠礼希:もうコンセ回すんじゃないぞ
GM:はい……

テスラ・タイタニス:半ば崩れた、美しいだけにおどろおどろしい身体が、ゆっくりと手を差し伸べる。
テスラ・タイタニス:その先は礼希だ。同時に、内側から冷たくおぞましい異物感が広がってくる。
テスラ・タイタニス:「あなたこそ……本当は知っているのではなくて?」
テスラ・タイタニス:「私が導こうとしている先の姿。無限の力。全能感……それを振るう心地よさを」
屠礼希:>_<「ウ……ウッ……!?」その体表からは、すでに白光が消えかかっている。
テスラ・タイタニス:「どうか受け入れて。この祝福を……永遠の輝きを」
テスラ・タイタニス:「宗旨変えだなんて、後ろめたく思うことはない――」
屠礼希:>_<「……う」
屠礼希:`^´ 「……違う!」
屠礼希:`^´ 「この輝きは、きっとそういうものじゃないよ!」
テスラ・タイタニス:ゆっくりと折りたたんでいた……まるで君の臓を掴むかのように……白い手が、ひたりと止まる。
屠礼希:その体表が、再び白い輝きを取り戻す。
テスラ・タイタニス:「なおもって、それほどの力……!」
屠礼希:一つ異なる違いが、その冠にある。
屠礼希:無数の輝点が、彼女の十字冠――降下する飛行機のような造形に産まれ出でる。
屠礼希:弾痕のようにも視えるそれは、冠自体を傷つけているかのような。
屠礼希:否。
屠礼希:・_・「ボクはそちらに行かない。戻れるって。そう言われてる気がする」
テスラ・タイタニス:「ああ……祝福の神聖二重冠!」
屠礼希:それは帰還した飛行機の着弾点を示すものだ。すなわち。
屠礼希:彼女の帰還を保証するもの。そのための祝福。
テスラ・タイタニス:君の表情とは対象的に、落ち着き払っていたテスラの声は、悲鳴じみて乱れている
テスラ・タイタニス:「それこそが、あなたたちが『結論』に至る道なのに! それを、天国を拒絶することに使うだなんて……!!」
屠礼希:>_<「そうか……キミはそう解釈してしまうんだね」異形の銃を構える。
屠礼希:・_・「ボクは……そういうのじゃないといいって信じるよ」杭打ちのように、それをテスラへと撃ち放った。
テスラ・タイタニス:異形の銃より放たれた質量杭は、次々テスラの身体を撃ち貫く。
テスラ・タイタニス:「おゴ、ボ……」
テスラ・タイタニス:泡立つような声を漏らし……だが、その眼は最後に、レドを見ていた。
薄蛍レド:「……」
GM
GM:君たちに恐ろしい感覚をもたらしていた少女は消えた。
GM:怪物も倒れ、残るのは薄蛍レドだけである。
GM:だというのに、なぜこの暗闇には依然、殺意が満ちているのだろうか?
齋藤リッコ:「消えた……?」タイタニスの残骸を未だ警戒しつつ、レドへと目を向ける。「でも、これで……!」
齋藤リッコ:「レド!もう大丈夫よ!あたしが分かる?」
齋藤リッコ:「あいつはいなくなったから、これでもう操られるのも無いわ!」
齋藤リッコ:言いながら、レドへと歩み寄ろうとする。
薄蛍レド:「わかってないのは」
薄蛍レド:足元へ射撃。
薄蛍レド:「リッコの方だよ」
齋藤リッコ:「……!」銃声にびくりと足を止める。
齋藤リッコ:「れ、レド……?」
齋藤リッコ:「なっ……何よ……」ぎこちない笑みを浮かべ「何か怒ってるの……?」
齋藤リッコ:「だったら謝るから……もういいでしょ?こういうの……」
薄蛍レド:「何も。怒ってなんかないよ」感情の薄い、平坦な声色で。
薄蛍レド:「それとも、怒ってて欲しい?」
薄蛍レド:「『もっと早く助けに来てれば、こうならずにすんだのに』って」
齋藤リッコ:「……ッ……!」
齋藤リッコ:息を呑んだ。瞠目し、凍り付いたように足を止める。
齋藤リッコ:「レ……」
齋藤リッコ:言葉を吐こうとして、ただ空気が喉の間をひゅうひゅうと通り過ぎていく。
齋藤リッコ:「……ね……ねえ……ニカ……ベラヤ……」
齋藤リッコ:「おかしいわ……あいつはもう、倒したのに……」
齋藤リッコ:引き攣った表情で二人を振り返る
齋藤リッコ:「どうして能力が解けないの?や……やっぱり……本体じゃなかったから、とか……?」
赤鴉 ニカ:「それ……は……」 今までにないくらいに悲しい表情を浮かべた彼女の問いに、答える事が出来ない。
屠礼希:>_<「リッコ。こっちを向いちゃダメだ」
屠礼希:・_・「レドはボクたちを狙ってる。その狙いから、目を離さないで」
屠礼希:`^´ 「……殺されるかもしれないよ」
齋藤リッコ:「……そんなわけないでしょ……?」
赤鴉 ニカ:「こ……ころされ……?」
赤鴉 ニカ:「レドさんは……リッコさんのお友達ですよ!?」
屠礼希:>_<「リッコからレドへがそうでも……」
屠礼希:>_<「レドからリッコへがそうのままじゃないかもしれない」
薄蛍レド:「……やだな、殺さないってば」見せつけるように銃をリロードする。
赤鴉 ニカ:「ほ、ほら……」
薄蛍レド:「しないよ、そんな」
薄蛍レド:「勿体ないこと」
薄蛍レド:銃口は三人に向けられている。
赤鴉 ニカ:「やっぱりレドさんは……」 「え……?」
屠礼希:`^´ 「……」
齋藤リッコ:「……レド!!」
齋藤リッコ:「笑えないって言ってんでしょ……!!」
薄蛍レド:「笑わなくたっていいよ。冗談じゃないから」
齋藤リッコ:ぐちゃぐちゃの感情で歪んだ表情。懇願するように叫ぶ。
齋藤リッコ:「もう、いいから……!」
齋藤リッコ:「お願いだから……一緒に帰ろう……?」
薄蛍レド:「……」
薄蛍レド:「別に、帰ってもいいよ」
薄蛍レド:「そこの二人を、潰してから。だけど」
齋藤リッコ:「……ッ……!!」

GM:ではイニシアチブを進めます
薄蛍レド:マイナーで完全熱光学迷彩服を使用、隠密状態に。メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《見えざる死神》+《形なき剣》+《要の陣形》(1シナリオ4回)
薄蛍レド:君たち3人を対象とした射撃攻撃です。ドッジダイス-4。さらにブーメランアスピスの効果で達成値+4
薄蛍レド:17dx7+7
DoubleCross : (17DX7+7) → 10[1,2,2,3,4,5,5,5,5,6,8,10,10,10,10,10,10]+10[1,7,8,8,9,9,10]+10[2,4,5,6,10,10]+10[6,8]+10[10]+6[6]+7 → 63

GM:ドッジダイス-4でリアクションしな!
屠礼希:回すな~!
GM:やっぱ怖いッスねコンセLv3は
赤鴉 ニカ:ドッジ!
齋藤リッコ:隠密だから……棺ができない!
屠礼希:そんな……
齋藤リッコ:1DX>=63 ドッジ
DoubleCross : (1DX10>=63) → 1[1] → 0 (ファンブル) → 失敗

赤鴉 ニカ:(5+3+5-4)dx+0>=63 【回避】
DoubleCross : (9DX10>=63) → 9[1,2,2,4,5,6,7,8,9] → 9 → 失敗

屠礼希:2dx+63>=63 ドッジ
DoubleCross : (2DX10+63>=63) → 9[3,9]+63 → 72 → 成功

齋藤リッコ:これ以上なくだめ
屠礼希:リッコ……
薄蛍レド:リッコ……
赤鴉 ニカ:動揺が……
GM:ダメージ出すぞい
齋藤リッコ:あっ
齋藤リッコ:カバーします……《炎陣》
齋藤リッコ:ニカちゃんをカバー
GM:カバーできてえらい
赤鴉 ニカ:あっ……ありがとうございます!
薄蛍レド:7d10+32
DoubleCross : (7D10+32) → 32[5,2,1,6,5,4,9]+32 → 64

齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を2(→ 2)増加 (110 → 112)
薄蛍レド:諸々有効
齋藤リッコ:死にます……キングダムへのロイスを昇華して復活。

薄蛍レド:レドの姿がぼやけ、消える。単純ながら、見えない者からの攻撃は避けづらい。
齋藤リッコ:「……!」
赤鴉 ニカ:「ま、待ってください……話はまだ……」 不用意に、足が出る。
薄蛍レド:何発もの銃声が、洞窟内を反響し──
齋藤リッコ:「ニカ!!」
赤鴉 ニカ:「あっ……」
齋藤リッコ:切り札である時間停止の効果は、ほんの刹那。姿が見えねば無用の長物、どのタイミングで切るべきか分からぬ札だ。
屠礼希:`^´ 「ニカをお願い!」
齋藤リッコ:代わりに、身を挺してニカの前に。
赤鴉 ニカ:赤鴉ニカにとって、この状況が依然として死地である自覚は乏しく
赤鴉 ニカ:気が付いた時には、”敵”の攻撃の前に立ちはだかる齋藤リッコの姿があった。
薄蛍レド:無数の銀の弾丸の破片が、齋藤リッコの身体に突き刺さる。
齋藤リッコ:「…………っ……~~~~!!」
齋藤リッコ:全身を文字通り引き裂かれる激痛。喉まで込み上げた苦痛の絶叫を、済んでのところで押し殺す。
屠礼希:>_<「フウゥゥゥ…………」姿が消え、再び現れた時には大きく息を吐いている。
屠礼希:その白は消えかかっている。`^´ 「……リッコ!」
薄蛍レド:「あーあ、全部リッコが受けちゃった」姿を表したレドは、汗一つかいていない。
赤鴉 ニカ:「リッコ……さん……」
齋藤リッコ:流れ出る血と共に、体温が急激に下がっていくのを感じる。純白であったはずの制服は、真っ赤に染まっていた。
赤鴉 ニカ:「ごめんなさい! ごめんなさい……! 私が…私のせいで……こんな!」
齋藤リッコ:「……大丈夫……」
齋藤リッコ:「大丈夫だから……」
齋藤リッコ:譫言のようなそれは、ニカへか、レドへか、それとも自分への言葉なのか判然としない。
齋藤リッコ:「……ニカみたいな子、怪我させちゃったら……」
齋藤リッコ:「あいつが一番、嫌なはずだから……」
赤鴉 ニカ:「あ、あぁ……!」
屠礼希:`^´ 「……キミは。こうするだろうって、分かって撃ったんだね」
屠礼希:`^´ 「最初から、ボクら二人だけを狙ったわけじゃなかった」
薄蛍レド:「……やっぱ、リッコは」
薄蛍レド:「全然普通なんかじゃないよ」
薄蛍レド:「痛いの、わかってるだろうにさ。そうやって人を庇えるんだから」
齋藤リッコ:「……」指先の感覚が無い。視界がぼやける。
齋藤リッコ:「ニカ、ベラヤ……」
齋藤リッコ:「二人とも……お願いがあるんだけど」
屠礼希:・_・「……うん?」
赤鴉 ニカ:「…………はい。なんでも……なんでも言ってください!」
齋藤リッコ:「逃げて」
赤鴉 ニカ:「私に出来る事があれば……」 「……え?」
赤鴉 ニカ:罪悪感に押しつぶされながら答えた言葉が、彼女のその一言に遮られる。
屠礼希:`^´ 「……うん。キミもそうするなら聞くよ」
屠礼希:`^´ 「……そのつもりはなく言ってるよね、リッコは」
齋藤リッコ:「あたしまで逃げたら……誰もレドのこと止められないじゃん」
齋藤リッコ:「あいつ……やっぱりまだ、操られてるみたいだし……」
齋藤リッコ:「ベラヤも……そろそろ時間、やばいでしょ」
齋藤リッコ:「起きてから……二人にケガさせたって知ったら、あいつ気にしそうだしさ……」
赤鴉 ニカ:「ダメ……です!」
赤鴉 ニカ:「何でも言う事を聞くとは言いましたが……それだけは駄目です!」
赤鴉 ニカ:「だって……リッコさん…………」
赤鴉 ニカ:「このままだとあの人に……!」
赤鴉 ニカ:「殺されてしまう・・・・・・・じゃないですか……!」
赤鴉 ニカ:言い放った後で自分が何を言ってしまったのかという事に気が付き、はっと両手で口を覆う。
屠礼希:`^´ 「そうだね、それでも……キミを置いては行かない」
屠礼希:`^´ 「今のキミは、冷静な判断ができてないと思う」
薄蛍レド:「逃げるなら、いいよ。逃げてみなよ」
薄蛍レド:「出口がわかるなら、ご自由にどうぞ。……まあ」
薄蛍レド:「全部私が閉じちゃったんだけど」
薄蛍レド:ここにいる全員が
薄蛍レド:出口を認識できない。
GM:――レドが姿を現す直前、仮面を介した通信が途絶したのを覚えているだろうか?
GM:そういうことだ。通信媒体ですら欺瞞するレドの能力が、一帯を覆っている。誰も来ることはできず、誰も逃れることはできない。
薄蛍レド:「私をどうにかしなきゃ」
薄蛍レド:「帰れないよ、誰も」
GM:Eロイス《悪意の伝染》の効果です。君たちはこの一帯から逃げることはできないし、外部から救援が来ることもできない。
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「……なん、で……?」
齋藤リッコ:呆然と呟く。その表情は、帰り道を見失った迷子に似ていた。
齋藤リッコ:「どうして、そんなことするのよ……?」

GM:イニシアチブを進めましょう。リッコちゃんの手番です。どうする?
齋藤リッコ:ど…………どうするって…………
齋藤リッコ:待機で…………
GM:オッケーです。ではフルパワーアタックの効果で行動値が0になっているニカちゃん!
赤鴉 ニカ:い、いきます……!
薄蛍レド:来な……
赤鴉 ニカ:マイナーはとくになしでメジャー行動前に二重冠効果を使います
GM:ほほう
赤鴉 ニカ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
赤鴉 ニカ:侵蝕率を130まで上昇させメインプロセスの達成値+39します!
GM:思い切ったな……!
赤鴉 ニカ:そのまま、メジャー!《フレイムタン》+《コンセントレイト》!射程:視界でレドさんを対象に攻撃!
GM:判定どうぞ!
赤鴉 ニカ:赤鴉 ニカの侵蝕率を17(→ 17)増加 (117 → 134)
赤鴉 ニカ:(5+4+5)dx7+4+39
DoubleCross : (14DX7+43) → 10[1,1,2,2,4,4,5,6,6,6,7,8,9,10]+10[1,3,8,10]+3[1,3]+43 → 66

薄蛍レド:リアクションします。素ドッジですがブーメランアスピスを使用し達成値+4
薄蛍レド:5dx+4
DoubleCross : (5DX10+4) → 10[4,6,7,9,10]+4[4]+4 → 18

GM:ダメージをどうぞ
赤鴉 ニカ:7d10+7 ダメージ(装甲有効)
DoubleCross : (7D10+7) → 46[7,10,7,2,8,3,9]+7 → 53

赤鴉 ニカ:っと、すいませんフルパワーアタックで+10です
GM:オッ
赤鴉 ニカ:なので63点が正しく……
GM:それなら足りる! ここで戦闘不能になります
薄蛍レド:《魂の錬成》(1シナリオ1回)
薄蛍レド:戦闘不能からHP40まで回復します
屠礼希:はわわわわ
齋藤リッコ:うわ~~ん
赤鴉 ニカ:う、うわーっ!?
薄蛍レド:えへへ

赤鴉 ニカ:「レド……さん……!」 夥しいまでの血に塗れたリッコの背中から、その向こう、友達をこんな風にした元凶へと視線が移る。
赤鴉 ニカ:「あなたは……」 その姿は自分たちと変わらない。一見したところではただの学生に見える。
赤鴉 ニカ:「あなたは……リッコさんの”何”なんですか……!?」
赤鴉 ニカ:だが……彼女の内から感じる精神は、ひょっとしたら先ほど倒した”怪物”以上に……
赤鴉 ニカ:「答えてください!」
薄蛍レド:「私は……」
薄蛍レド:「……何だろうね」
薄蛍レド:乾いた、冷たい答え。
齋藤リッコ:「友達よ」
齋藤リッコ:確かめるようにはっきりと口にする。
齋藤リッコ:「あたしの……友達」
齋藤リッコ:「そうでしょ?……そうよね?……レド……」
赤鴉 ニカ:「それなら…………ッ!!」 その言葉を聞くよりも早く、駆けだす。
赤鴉 ニカ:「私はここで……!」 ニカの身体が!赤光に輝く火花を散らしながら変生していく!
齋藤リッコ:「っ……ニカ!!待って……!」レドを庇おうとして──もはや身体が動かない。体勢を崩し、地面に叩きつけられる。
齋藤リッコ:「ニカ……!!」
赤鴉 ニカ:友達を護る為、友達を脅かす”敵”を倒す為、駆け出したニカ……。その身にリッコの言葉は追いつかない!
赤鴉 ニカ:変生したその姿は太陽の如き光を放つ霊鳥……!
赤鴉 ニカ:だが、神々しいまでのその輝きは而して……!
赤鴉 ニカ:目の前に立つ彼女の心に光を届ける事も出来ず……!
赤鴉 ニカ:真正面からの……なんの衒いも、技術もない、ただ”敵”を打ち払うだけの突撃という形で現れた!
GM:その攻撃をレドは止めることはできない。彼女にそのような力がないことはリッコも知っているはずだ。
齋藤リッコ:「レ、ド……!」
齋藤リッコ:地面に這いつくばりながら、掠れた悲鳴を上げる。
薄蛍レド:「……は」避けきれない。正面から受けるしかない。
GM:ニカの突撃は確かにレドを轢き焼いた。並の耐久力しかないオーヴァード――レドのような――なら、もう立ち上がれぬほどの傷と衝撃を負わせたはずだ。
GM:だが。
赤鴉 ニカ:「…………っ!」 駆け抜けた後、背後を振り返る。既に姿は人のモノへと戻っていた。
薄蛍レド:「……いっ、たい。なあ」焼け焦げ、爛れた皮膚が、煙を立てて塞がっていく。
薄蛍レド:「酷いこと、するよね」その口元は、薄っすらと笑っている。
齋藤リッコ:「……レド……?」それは、初めて目にする光景だった。
齋藤リッコ:ノヴァリスにおいて致命、リザレクト限界を超えるダメージを追ったオーヴァードは、十字冠によって再生を待たずして転送される。
齋藤リッコ:だが目の前で起きている事象は、それとは明らかに異なっていて──。
薄蛍レド:傷を塞ぐのは、銀色のかさぶた。人間の皮膚のそれではなく。
薄蛍レド:「私に酷いことしたんだからさあ、もっと苦しんでくれたっていいよね」
薄蛍レド:「ああ、こういうことか。『結論』って。ごちゃごちゃ言っててわかんなかったけど」
薄蛍レド:「……こんなの全然、普通じゃん」
薄蛍レド:そこにいるのは、加虐衝動に呑まれた、成れの果て。
薄蛍レド:「リッコ」
薄蛍レド:「私のために、泣いてくれる?」ボロボロの腕で、再度銃を構えようとする。
齋藤リッコ:「…………」
齋藤リッコ:溺れるように浅い呼吸を繰り返しながら、その姿を見つめている。
薄蛍レド:「いいよね。友達なんだから」その目にはもう、理性の光は灯っていない。

GM:イニシアチブを進めましょう。待機していたリッコちゃんの手番です。
GM:どうする?

齋藤リッコ:──氷と炎の気配がした。
齋藤リッコ:「……レド」
齋藤リッコ:「これ……これさ」
齋藤リッコ:「あたし……あの時は恥ずかしくて、素っ気なくしてたけど……」
齋藤リッコ:「……本当は、すごく嬉しかったの」
齋藤リッコ:「誰かに信じて、託してもらうのなんて……そんなの、あたし……初めてだったから……」
齋藤リッコ:「本当に、嬉しくて……だから……」
齋藤リッコ:震える掌の上にあるのは、小さな銀の弾丸。
齋藤リッコ:かつて、レドがリッコに、友人として、お守りとして託したもの。
齋藤リッコ:「……覚えてる、よね……?」
薄蛍レド:「……ああ、それね」
薄蛍レド:レドが空いている手を、リッコの方に向ける。
薄蛍レド:「大事にしてくれてたんだ」
齋藤リッコ:「……レド……!」
齋藤リッコ:嬉しそうに、レドに笑みを向ける。
齋藤リッコ:まだ何も手遅れなんかじゃない、そう思って──
薄蛍レド:その銀の弾丸が、ひび割れ始める。
薄蛍レド:ぴしり、ぴしりと、音を立てて。
齋藤リッコ:「────え」
齋藤リッコ:「やっ……やだっ!嫌ぁっ!!」
薄蛍レド:「……は、はは」
薄蛍レド:それは、バラバラに砕け散る。
齋藤リッコ:「あっ…… あぁあああっ……!!」
齋藤リッコ:目の前で宝物を壊された子供のような、痛々しい悲鳴。
薄蛍レド:「ああ……それが、見たかったんだ」
齋藤リッコ:「なんで……なんでっ……!」砕け散った破片を必死に抑え込もうとして、掌が血に染まる。
薄蛍レド:「いい顔してるよ、リッコ。もっと見せてよ」
齋藤リッコ:「レド…………!!」
齋藤リッコ:滲んだ視界で、ようやく──本当に、今更。レドの姿を直視する。
薄蛍レド:視界に映る薄蛍レドは、これまで一度も見たこともない、歪んだ笑顔をしていた。
齋藤リッコ:ずっと、目を逸らし続けてきたのだ。
齋藤リッコ:そんなことが、齋藤リッコの世界で、起こっていいはずがないから。
齋藤リッコ:覚醒間もなくノヴァリスに送り込まれたリッコにとって、ジャーム化という事象は、あまりにも彼岸の存在だった。
齋藤リッコ:日々を生きるうえで、自分の死を常に意識できる者などいないように──
齋藤リッコ:勉強に友人関係、流行や恋──鮮やかな青春に彩られたリッコのキャンバスに、争いや人の死やジャーム化など、ただの邪魔な暗色でしかなかった。
齋藤リッコ:八月革命、ノドス、セイクリッドピラー、キングダムの内紛──
齋藤リッコ:自分がその渦中にいないことに嫉妬しながらも、本当は……安堵していたのだ。
齋藤リッコ:自分には関係のない世界のことだと。
齋藤リッコ:その虚飾が──リッコの世界が、日常が今、凍り付き、焼け落ちようとしている。
齋藤リッコ:「……誰か……ねえ……」
齋藤リッコ:「誰でもいいから、助けてよ……」
齋藤リッコ:地面を引っ掻いて、叫ぶ。
齋藤リッコ:「円卓でも、“グレート・バビロン”でも、“オフィサー”でも……!」
齋藤リッコ:「あたしよりずっとすごい連中が、一杯いるんでしょう……!?」
齋藤リッコ:「なんで、あたしなのよ……!」
齋藤リッコ:「……もっとずっと、悪い奴らが一杯いるのに……!」
齋藤リッコ:「……どうして、レドなのよ…………!!」
齋藤リッコ:血と涙とが、岩肌に流れ落ちる。叫びは洞窟の暗闇に吸い込まれ、消えていく。
齋藤リッコ:本当は──そのままずっと、泣き叫んでいたかった。
齋藤リッコいつものように・・・・・・・。己の無力を嘆いていれば、誰かが代わりに何とかしてくれるなら、そうしたかった。
齋藤リッコ:だがそれでも……それでも目を開けたのは、正義や責任感などではなく。
齋藤リッコ:今この瞬間、本当に辛いのは、自分ではないはずだからだった。
齋藤リッコ:「……ベラヤ」
齋藤リッコ:静かに声を発する。
屠礼希:>_<「……うん」その白光はもはや褪せきっている。
齋藤リッコ:「ベラヤなら……知ってる?」
齋藤リッコ:「ああなった子が、元に戻る可能性は……」
齋藤リッコ:「……あるの?」
屠礼希:`^´ 「……ボクの知る限りはない」
屠礼希:`^´ 「……リッコ。ボクは、キミにとってもひどいことを言うよ」
齋藤リッコ:「……」
屠礼希:`^´ 「ボクはもう戦えない。キミが戦わないなら……」
屠礼希:`^´ 「ニカが死ぬ」
赤鴉 ニカ:遠く、燃えるような燐光も、太陽の輝きも、体力とともに尽き果て、蹲るニカの姿が見える。
赤鴉 ニカ:ベラヤの語った言葉は、正真正銘の真実であるとわかるだろう。
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「……はは……」
齋藤リッコ:じゃり、と、砂を踏みしめる音。
齋藤リッコ:「……ひどいわね……」
齋藤リッコ:ゆっくりと、血塗れの少女が立ち上がる。
齋藤リッコ:「……本当に、ひどい……」
齋藤リッコ:行動します。
齋藤リッコ:マイナーで戦闘移動、レドにエンゲージ。
齋藤リッコ:メジャーでコンボ【輝かざる星】
齋藤リッコ:《コンセントレイト:サラマンダー》+《災厄の炎》+《プラズマカノン》
齋藤リッコ:対象は薄蛍レド。
GM:妨害等はないです。判定をどうぞ
齋藤リッコ:神聖二重冠の効果を使用します。
齋藤リッコ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
齋藤リッコ:侵蝕率を130まで上昇。
齋藤リッコ:11DX7+4+3
DoubleCross : (11DX7+7) → 10[3,3,4,4,5,6,6,7,8,8,9]+10[2,7,7,9]+10[3,4,7]+10[10]+4[4]+7 → 51

薄蛍レド:ドッジします。ブーメランアスピスを使用して達成値+4
薄蛍レド:5dx+4=>51
DoubleCross : (5DX10+4>=51) → 10[2,4,6,9,10]+3[3]+4 → 17 → 失敗

GM:ダメージをどうぞ
齋藤リッコ:ダメージ
齋藤リッコ:6D10+38+36
DoubleCross : (6D10+38+36) → 34[7,4,10,3,3,7]+38+36 → 108

薄蛍レド:装甲は8のみ、残HPは40なので
薄蛍レド:耐えきれません。戦闘不能になります。復活手段もなし
齋藤リッコ:齋藤リッコの侵蝕率を10(→ 10)増加 (130 → 140)

齋藤リッコ:──純白の、卵の殻めいた十字冠が砕け散る。
齋藤リッコ:閃光。熱波と凍気が嵐の如く吹き荒び、煌々たる輝きが洞窟の闇を照らし出す。
齋藤リッコ:姿を現すのは、王冠に似た神聖二重冠。氷と炎、相克するエネルギーが荒れ狂い、翼のように揺らめいた。
齋藤リッコ:「……レド」
齋藤リッコ:小さく呟く──答えを待ってはいない。
齋藤リッコ:冷気の根源たる巨大な魔眼に、自ら身体を投げ出した。
齋藤リッコ:同時、全ての光景が凍り付く──魔眼による極限の時間遅延。
齋藤リッコ:あらゆるものが静止した極寒の世界で、ゆっくりとレドへと歩み寄る。
齋藤リッコ:銀に蝕まれたその身体は異形と成り果てても、その顔、その表情は、リッコの友人の──親友のものに思えた。
齋藤リッコ:「……ああ……」
齋藤リッコ:「嫌だなあ……」
齋藤リッコ:能力の反作用、時間軸のギャップにより、末端から四肢が凍り付いていく。それでも。
齋藤リッコ:「……ずっと……いつまでも、こうしていられたらいいのにね」
齋藤リッコ:その呟きが届くことはない。その願いが叶うことはない。
齋藤リッコ:無力だった。あまりにも。どうしようもないほどに。
齋藤リッコ:「……ごめん、レド」
齋藤リッコ:「ごめんね」
齋藤リッコ:レドを撫でるように手を翳し、凍てつく魔眼を振りかぶった。
齋藤リッコ
齋藤リッコ:──再び、世界が動き出す。
齋藤リッコ:気付けばリッコはレドの眼前にいて……その他には、何事も起きていないように見える。
薄蛍レド:「リッ……」
齋藤リッコ:だが、レドが身動ぎした瞬間──その四肢が、ゆっくりと凍り付いていく。
齋藤リッコ:極低温の冷気による凍結が、一拍遅れて訪れる。
齋藤リッコ:「……レド」
齋藤リッコ:「あたし、諦めないからね」
齋藤リッコ:双眸から溢れた雫は、流れ落ちる前に凍り付き、また蒸発していく。
齋藤リッコ:「あんたが戻ってくるまで──」
齋藤リッコ:「卒業旅行は、お預けだから」
薄蛍レド:「……ふ。……そっ、か」動けなくなる。身体が凍りついていく。
薄蛍レド:「……じゃあ、空けて、おいてね」
薄蛍レド:「……私の、席は」
薄蛍レド:そう言ったきり、薄蛍レドは、何も言わなくなる。
齋藤リッコ:「……おばあちゃんになっても待ってるから」
齋藤リッコ:「分かったら、ゆっくり寝てなさい」
齋藤リッコ:「あたしが絶対、助けてあげるから」
齋藤リッコ:ゆっくりと、氷炎が収束していく。
齋藤リッコ:流れる涙を止めるものはもう無かった。誰よりそれを見せたくない相手にも、最早見えてはいなかった。
齋藤リッコ:氷像に縋りつくように、その場にへたり込む。
齋藤リッコ:「……う……」
齋藤リッコ:「うあぁあ……うぁああああああああ……っ……!」
GM:薄蛍レド、と呼ばれた少女が氷の中に閉ざされた――その直後。
GM:君たちの身に着けていた仮面が砕け、光を放ち、暗闇の中に三つの人影が現れる。
GM:一人は君たちも見かけた棚エアリ。そしてもう二人は、きらびやかなドレスの戦闘員――フィオナ騎士団。
GM:皆に配布された仮面に秘して搭載されていた、ビーコン機能によるものだった。生徒会長の棚エアリは、仮面の破壊を代価に、仮面の所在地へ転移することができる。
棚エアリ:「皆さんっ、大丈夫で――」
GM:エアリは声を上げたが、その戦闘痕跡、三人と一人の様子を目にし、ほとんど間もなく状況を察した。
GM:『何者か』が尋常では考えられない能力で通信を妨害していた。ではその妨害が切れ、今まさに転移できたのはなぜか。
GM:どうして彼女たちがこんなにも傷ついているのか。
GM:明白だった。
GM:あまりにも、明白だった。



GM:◆ Backtrack
GM:バックトラックの時間です。今回のEロイスは……
GM:"ベイカント・ポスト"薄蛍レド ... 《悪意の伝染》
GM:"オルフェーシュチ" ... 《餓えの淵》《餓鬼の晩餐》
GM:以上3つです。振るも振らないも自由!
GM:その後は残存ロイス数に添って侵蝕率を下げ、帰還できたかどうかを確認してください。
齋藤リッコ:Eロイス振ります
赤鴉 ニカ:Eロイス振ります
屠礼希:振ります~
齋藤リッコ:140-3D10
DoubleCross : (140-3D10) → 140-11[2,3,6] → 129

赤鴉 ニカ:134-3d10
DoubleCross : (134-3D10) → 134-17[9,6,2] → 117

屠礼希:屠礼希の侵蝕率を3d10(→ 7)減少 (168 → 161)
齋藤リッコ:残りロイス5個 2倍振り
齋藤リッコ:129-10D10
DoubleCross : (129-10D10) → 129-68[8,10,6,6,5,4,9,9,6,5] → 61

屠礼希:ひくすぎ!
齋藤リッコ:帰還!
GM:3d10で7て
赤鴉 ニカ:ロイス4個 2倍振りします!
屠礼希:すみません ロイス取れてなかった 取ります
赤鴉 ニカ:117-8d10
DoubleCross : (117-8D10) → 117-48[8,10,4,6,5,4,7,4] → 69

屠礼希:薄蛍レド/尽力/悔悟:○/ロイス
屠礼希:2倍振りします。
GM:取得オッケーです どうぞ!
屠礼希:屠礼希の侵蝕率を12d10(→ 85)減少 (161 → 76)
屠礼希:3点で帰還。
GM:お疲れ様でした。先に経験点の算出もしてしまいましょう
GM:セッションの目的達成10、いつもの5点を足し、Dロイスがテスラの【奇妙な隣人】、レドの【秘密兵器】で2枚
GM:17点に、最終侵蝕率による補正を加算してください
屠礼希:E分もかな……?
GM:あっそうか じゃあ基礎20点!
齋藤リッコ:23点!
赤鴉 ニカ:経験点23点で帰還です!
屠礼希:23です~
GM:では私が合計を3で割って23点いただきます
GM:無事の帰還お疲れ様でした~



【◆ Ending】

GM:君たちはエアリと騎士団に伴われ、地上へと無事に帰還した。その後、ブリューナク慰霊碑の談話室に通され、しばらく待つよう言われている。
GM:凍結したレドの体については、騎士団員の中の氷雪能力者が維持するという条件で受け渡すしかなかった。君たちにそれを維持する余力も、抵抗する余力もなかっただろう。
GM:辺りはすっかり夜だ。談話室の灯りはほっとするような温かさがある。
GM:遠くからは、恐らく探索を無事に終えた別チームが、楽しげに過ごしている音が聞こえてくる……
赤鴉 ニカ:「…………。」 談話室の灯の中、冷えた身体を温めるためにすっぽりと毛布を被る。
屠礼希:「……」壁にもたれて寄りかかっている。
屠礼希:その仮面は、何の表情も映していない。
齋藤リッコ:「ドリンクバーあるのね、ここ」
齋藤リッコ:人数分のカップを持ってくる。
齋藤リッコ:「何がいいか分かんなかったから……コーヒーだけど。砂糖とミルク多めに持ってきたから」
齋藤リッコ:ばらばらと机上にスティックシュガーとミルクを転がす。
屠礼希:「……うん」
屠礼希:ゆるゆると、机の方まで寄っていって。
赤鴉 ニカ:「リッコさん……」
赤鴉 ニカ:「ごめんなさい……」 普段であれば真っ先に口を開くニカも、今回ばかりは口数は少ない。
齋藤リッコ:「なんでニカが謝るのよ」
齋藤リッコ:帰路では一言も喋らず、顔はひどくやつれているが、小さく微笑を浮かべる。
赤鴉 ニカ:「だって……! 私は…あの時、レドさんを……!」
赤鴉 ニカ:”敵”として、倒そうとした。
赤鴉 ニカ:その言葉を言う事が出来ず、代わりに毛布で顔を覆う。
齋藤リッコ:「それは……」困ったように「やっぱり、謝ることじゃないでしょ」
赤鴉 ニカ:「リッコさんの……友達なのに……」 毛布の隙間から顔を覗かせる。
齋藤リッコ:「謝るのはあたしのほうよ。ほんとはあたしが──」言い掛けて「……ごめん、これだともっと気にさせちゃうか」
屠礼希:「……違う」
赤鴉 ニカ:「”白”さん……?」
屠礼希:「本当はボクが……」
屠礼希:「……」仮面を外す。
屠礼希:学区で囁かれる噂に反して、特にその顔が黒い鱗に侵されていることはない。
屠礼希:ただ、幼く見える。ニカと同じか、少し上くらい。
屠礼希:「…………本当は」蚊の鳴くような声で続ける。
赤鴉 ニカ:「”白”……さん……?」 その眼が驚きのまま固定される。
屠礼希:「私……が……」
屠礼希:「私が……やらなくちゃ」
屠礼希:「ダメだった、なのに……ごめんなさい」頭を下げる。
赤鴉 ニカ:「違います!」
赤鴉 ニカ:「謝るのは私の方です……だって…」
赤鴉 ニカ:「”白”さんが、”白”さんの事を何も知らずに……ただ頼りにするばかりで……」
齋藤リッコ:「……あ~~っ、もういいから!やめましょ!」ぱんぱんと手を叩く
齋藤リッコ:「こんなの続けてても気が滅入るだけだわ。あいつも嫌がるだろうし……」
屠礼希:「でも……」言いかけて口を噤む。
齋藤リッコ:「あたしは大丈夫……っていうか……」ぎこちなく苦笑する「……今はむしろ、普通に話してたい気分なの。いい?」
赤鴉 ニカ:「うっ……はい。」
屠礼希:こくこくと頷く。
赤鴉 ニカ:「でも……これからいったいどうなるんでしょうか?」
齋藤リッコ:「うーん……会長から説明が……ていうか」
齋藤リッコ:「なんで仮面つけてたの?可愛いのに」
赤鴉 ニカ:「そういえばそうですよ!」
赤鴉 ニカ:「仮面をつけてない方が人気が出るような……はっ!」
赤鴉 ニカ:「もしかして、正体不明の仮面ファイターの方がかっこいいから……!」
屠礼希:「あの……」
屠礼希:「ないと……」
屠礼希:「上手く……話せなくて」
屠礼希:「AIで……補正、してます」
赤鴉 ニカ:「…………!」
赤鴉 ニカ:「ね、ねえ、リッコさん……」
屠礼希:「あと……暗いと……人気もダメだって……」
赤鴉 ニカ:「もしかして、”白”さんって……」
齋藤リッコ:「かわいいわね……」頷く
赤鴉 ニカ:「本当はすっごく……可愛い人なんじゃないですか……?」
齋藤リッコ:「ていうか、すごいのね最近のAIって……」
屠礼希:「あうう」仮面で顔を隠している。
GM:話しているうち、扉の外から、足音が近づいてくる。かと思えば、ノックの音。
GM:ほどなく扉が開かれた。棚エアリだ。少し疲労した様子で、髪も乱れていたが、君たちを見るとささやかな笑みを繕った。
棚エアリ:「お疲れ様です。大変でしたね……本当に」
齋藤リッコ:「あ……」ぴくりと顔が強張る。
屠礼希:「……あ」いそいそと仮面をつける。
赤鴉 ニカ:「生徒会長……」
屠礼希:^ー^「おつかれさま!エアリ」
赤鴉 ニカ:「生徒会長の方こそお疲れみたいですが、大丈夫ですか……?」 心配そうに
棚エアリ:「大丈夫です。こういう時くらい頑張らないとっ」 ぐ、と腕を曲げてみせる
棚エアリ:「ええと……先に、レドさんの話をさせてください」
齋藤リッコ:「……はい」緊張の面持ち、姿勢を正す。
棚エアリ:「彼女については、名目上は星室庁・最高生徒会に身柄を預けることにしようと思います。いかんせん、過去に例のないケースではありますので……」
棚エアリ:「それで、実際にはジェネシスの設備に安置されることになるか、という所です。……リッコさん、それで構いませんか?」
齋藤リッコ:「星室庁……」その名に少しだけ安堵する「……はい。異論ありません」
赤鴉 ニカ:「星室庁なら大丈夫ですよ。リッコさん」
赤鴉 ニカ:「先生も、良い人ばかりでしたから!」
齋藤リッコ:「うん……」少なくとも、キングダムやメサイアよりはよほど安心できる。
棚エアリ:眉を下げる 「状態については万全を期しますし、輸送についても確実に問題がない手段を取りますので、そこはご安心ください」
屠礼希:・_・「うん。それくらいしかないかもね」
齋藤リッコ:「ありがとうございます」深々と頭を下げる。
棚エアリ:「やめてください、お礼なんて……」
棚エアリ:「礼希さんの言う通りです。うちにそれだけの設備はないし、キングダムに直で受け渡すなんて、絶対大変なので……妥当な手段を取っただけです」
棚エアリ:わずかに手を振り、そして視線を落とす 「……それに、彼女は」
棚エアリ:「私のあがなうべき負債でもあるんです」
齋藤リッコ:「……負債…………?」
屠礼希:`^´ 「どういうことかな、それ」
屠礼希:`^´ 「返答次第で……ボク、エアリを許せないかも」
棚エアリ:「"ボレロス"テスラ・タイタニス」
棚エアリ:「……そして、恐らく他のメンバーも数名。あの先住市民の集落に生活痕があることを確認しました」
赤鴉 ニカ:「テスラ、タイタニス……!」 ビクッと背筋が震える。
齋藤リッコ:「……あの時……」
齋藤リッコ:「間に合わなかったけど、退避するように通信してこられましたよね」
齋藤リッコ:「……何か……」
齋藤リッコ:「……知ってたんですか?あの女のこと……」
齋藤リッコ:無意識に、机上に置いた拳を握り締めている。
棚エアリ:「……彼女たちは、まず間違いなく単身ではありません。よって今後私は、彼女たちを指して『フォモーリアン』と呼ぶことにします。今日より先、それ以外の呼称を使うことはありません。ですが……」
棚エアリ:「実態は、かつての……八月革命以前の、シャムロック自由学園の生徒会です」
赤鴉 ニカ:「それって……」
赤鴉 ニカ:「生徒会長が、生徒会長になる前の人達……」
棚エアリ:「ええ。……といっても、シャムロックの生徒は、ほとんど意識はしていないですよね」
屠礼希:・_・「……」
齋藤リッコ:「……何よ、それ……」
齋藤リッコ:総毛立つ。おぞましい沼地に足を踏み入れたような感覚。
齋藤リッコ:「じゃあ、元生徒会が、あんな……」
齋藤リッコ:吐き気が込み上げてくる。
齋藤リッコ:「あんな…………」
棚エアリ:「学園の運営形態を変える必要はありませんでしたから。彼女たちも私たちも、根本的な学園運用の方針は同じ……」
棚エアリ:「シャムロック自由学園は、平和な学園として運営されていました。……その真意は分かりません」
棚エアリ:「ただ、事実だけを言うなら、テスラ・タイタニスは間違いなく、理事会側の人間でした」
棚エアリ:「ジャームを意図的に生産し、制御する能力を持っていたことも確かです」
赤鴉 ニカ:「理事会の……あの頃の怖い人たちの仲間……」
屠礼希:・_・「昔から作ってたってこと……?」
棚エアリ:「ええ。間違いなく……というのも、実際私、戦いましたから」
棚エアリ:「彼女たち、旧生徒会は、私たち現生徒会によって打ち破られました。そして追放した……本当は捕縛するべきだったんですが」
棚エアリ:「当時の私たちに、それだけのことはできなかった」
赤鴉 ニカ:「それじゃあ、あの人は……もう一度王様みたいになる為にこんな事を……?」
棚エアリ:「……」 腕を組む 「分かりません。彼女たちが何を企図しているのか」
棚エアリ:「復讐ということであれば、こちらに発見される前に仕掛けるタイミングはいくらでもあった。今まで探索不能なファウセット新陸帯に潜伏していたのであれば」
棚エアリ:「ですが、そういったことはせず……しかし『今』」
棚エアリ:「ジャームを生産して、何がしかしようとしていた理由は、分からないとしか言いようがありません」
棚エアリ:そこまで話しきり、ほうと息を吐く 「礼希さん」
屠礼希:・_・「……うん」
棚エアリ:「私たちは今後、『フォモーリアン』を全力で追撃します。最高生徒会、星室庁、その他の学校とも広範的に連携し」
棚エアリ:「必ずや彼女たちを仕留めます。もちろん、ラス・ヴィダスのPMCにも依頼を出すこともあるでしょう。ですから……」
棚エアリ:「今後シャムロックからの依頼が来たならば、『そういうこと』だと思ってください。お受けしなくても、仕方ないことと思いますので、お気になさらないでください」
屠礼希:`^´  「うん、伝える。全面的な協力をできるかは……正直分からないけど……」
屠礼希:>_<「企業だからね。利がないと動けないのは変えられないや」
屠礼希:>_<「個人としては……すごく協力したいけど……」
棚エアリ:「気持ちだけでありがたいです」
棚エアリ:困ったような笑み 「彼女たちを野放しにするリスクを分かってもらうよう説得してみます。頑張ってプレゼン資料とかも準備しなきゃ……」
齋藤リッコ:「…………」じっと、棚エアリの表情を見つめている。
齋藤リッコ:「あの……会長さん」
棚エアリ:「……はい。リッコさん」
棚エアリ:ニカに向けかけていた目をリッコに向ける
齋藤リッコ:「ひとつ……教えて貰ってもいいですか?」
棚エアリ:「答えられることであれば」
齋藤リッコ:「『あんたがクーフーリンゲーム』……ファウセット地下の探索」
齋藤リッコ:「あれは……一体、何の為にしていたことなんですか?」
棚エアリ:「第一に、地下に眠る有用な資産を得るため。事実、今後のシャムロックのためになるような発見も、今回の大探索で見つかりました」
棚エアリ:「第二に……"至上王"。ファウセット新陸帯を誰よりも捜索したと思しき彼女の意図を探るため」
棚エアリ:「そして、第三。今後のことを鑑みた、多量の傭兵の運用訓練。これも一定の成果は得られました」
棚エアリ:「以上です」 言い切る 「他の意図はありません」
齋藤リッコ:「……では……」
齋藤リッコ:「今回のことは、ただの偶然、ってことですか」
棚エアリ:「…………」 目を閉じる
棚エアリ:そして、言う。
棚エアリ:「そうです」 とだけ
屠礼希:・_・「……」
齋藤リッコ:「…………」じっと、エアリのその表情を見つめる。そこからはまるで何も読み取ることはできない。
棚エアリ:整った顔立ちは、しかしどこか耐え忍ぶようでもあった。あるいは、判決を待つかのような。
齋藤リッコ:疑心はある。大規模な広報と傭兵への報酬だけで、予算はかなりのものだろう。キングダムとの紛争地帯に傭兵を送り込むというのは、それだけで難癖をつけられかねないハイリスクなものに思える。
齋藤リッコ:それに──テスラ・タイタニス、旧生徒会、彼女の言う『フォモーリアン』。
齋藤リッコ:シャムロックから行方を晦ました彼らの潜伏先といえば、部外者の視点からでも───
赤鴉 ニカ:「リッコさん……」 「あんな事があって、何かに原因を求めたい気持ちはわかります……でも!」
齋藤リッコ:「……そうね」ニカの言葉に頷く。「……ごめんなさい。少し、気になってしまって」
齋藤リッコ:今のリッコには、その疑念を取りまとめる思考力も、糾弾するだけの判断材料も、彼女をどうこうするだけの権力や武力も、何一つ無い。
齋藤リッコ:そして何より──今の彼女には、レドの命が握られているのだ。
屠礼希:・_・「うん。エアリが以上って言ったんだ」
屠礼希:・_・「それ以上は得られない」無い、とは言わない。
棚エアリ:「いいえ。……ありがとうございます、ニカさん」 わずかに頬を綻ばす
赤鴉 ニカ:「すいません……生徒会長もきっと、すっごく頑張ってるのに」
棚エアリ:「ニカさんをこの三人で……特にリッコさんと一緒に行動させたのは、行方をくらました人を探すという同じ目的があったから」
棚エアリ:「人探しをする目線が二人分あれば、手がかりも見つかりやすいと考えたからです」
屠礼希:・_・「そこについては……正解だったものね」
棚エアリ:「……ええ。でも、結果としてこんな事態に巻き込んでしまった。本当にごめんなさい」
棚エアリ:はっきりと頭を下げる 「あなたのような子に、こんな所を見せたくはなかった」
赤鴉 ニカ:「生徒会長が謝る事じゃないですよ!」 あわあわと掌を向けながら
齋藤リッコ:「……あたしも、疑心暗鬼になってたみたいです」
齋藤リッコ:「会長さんのせいじゃありません。……すいませんでした」
齋藤リッコ:今は信じる他無かった。彼女の言葉は全てが真実ではないと感じられたが──全てが偽りであるとも思えなかった。
齋藤リッコ:今はそれ以外に、出来ることはない。
棚エアリ:頭を上げて、またリッコを見る 「……リッコさん」
棚エアリ:「原因の根本を糺せば、他に理由はあるでしょう。私もそれで、あなたに責められて当然だとは思います」
棚エアリ:「ですが、それを表立ち認めるわけにはいかない」
棚エアリ:「レドさんがキングダムの生徒で、あなたがキングダムの生徒で」
棚エアリ:「私がそれを認めることにより発生するものが、あなたには補い得ないからです」
棚エアリ:「……だから、私にできることは、最初に話した通り。彼女の身柄を確実に、星室庁に引き渡すことだけ」
棚エアリ:話を区切る。ごめんなさい、という言葉もなく、ニカに下げた頭を下げることもない。
齋藤リッコ:「……そうですね」
齋藤リッコ:自嘲気味に笑う。結局は『それ』なのだ。
齋藤リッコ:リッコには何の力も無い。あらゆる力が。責任を負うだけの力が。
齋藤リッコ:「あたしも、そう思います」
赤鴉 ニカ:「リッコさん……」 ぎゅっとリッコさんの腕を掴み、握りしめる。
赤鴉 ニカ:赤鴉ニカに政治的な機微はわからないし、情勢を動かす事なんて出来るわけもない。
赤鴉 ニカ:「…………。」 慰めるために気の利いた言葉を語る事も、生徒会長を説得する事も出来ない。
赤鴉 ニカ:「今は…今だけは……一緒にいさせてください……」 ただ……友達の傍に寄り添う事しか、出来ない。
齋藤リッコ:「……。……ありがと」小さく言って、その手を握り返す。
齋藤リッコ:今にも崩れそうな何かを、その感触が繋ぎ止めてくれるように思えた。
棚エアリ:「……今日はもう遅いですね。寝室は用意しておきます」
棚エアリ:「部屋の前に案内役を置いておきますから。休みたくなったらそちらに声をかけてください」
屠礼希:^ー^「うん。ありがとうね、エアリ」
齋藤リッコ:「はい……あっ、会長さん!」
棚エアリ:丁寧で、だからこそ事務的な口調でそう言うと、エアリは部屋を後にしようとする。
棚エアリ:「はい」 が、呼び止められれば振り返る
齋藤リッコ:「……あたしは……感謝してます。レドのこと。この任務に参加させてくれたこと」
齋藤リッコ:「……個人的に」
齋藤リッコ:言って、小さく笑う。
棚エアリ:ふ、と溜息のような呼吸を漏らす。眉は下がって、頬は緩んだように見えたが、気のせいかもしれない。
棚エアリ:「こちらこそ」
棚エアリ:それだけ返して、部屋を後にする。扉が軋んで、ばたりと閉じた。
屠礼希:扉が閉じて、一息ついて。
屠礼希:・_・「……リッコ」
齋藤リッコ:「……うん?」
屠礼希:・_・「……ベラヤは傭兵なんだ。あくまで報酬を対価にしてしか動かない」
屠礼希:・_・「……屠礼希トゥ・リィキ。ボクの名前」
赤鴉 ニカ:「トゥ・リィキさん……」
屠礼希:・_・「礼希は違う」
屠礼希:・_・「キミが必要なら、キミを手伝う」
屠礼希:・_・「必要な時に、声、掛けて。時間限定だけど」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「……そうよね?」眉根を寄せる
齋藤リッコ:「いや、もしかしてベラヤが名前なのかもと思ってたけど……」
齋藤リッコ:「やっぱ本名あるのよね。言いたくないのかと思ってたけど……」
赤鴉 ニカ:「思ってもみませんでした……”白”さんが名前なのかと」
赤鴉 ニカ:「でも、ありがとうございます」
屠礼希:;゚ω゜「ち……違うよ!?」
齋藤リッコ:「うん、ありがと。嬉しいわ」
齋藤リッコ:「でも、大丈夫よ」
齋藤リッコ:「あたし、リィキをちゃんと雇えるくらいビッグになるから」笑う。
屠礼希:^ー^「うん。じゃあそれを楽しみにしようかな!」
赤鴉 ニカ:「リッコさん……私は、リッコさんにこれ以上危ない目に会って欲しくない……けど」
赤鴉 ニカ:「もしも、レドさんを”助ける”ために誰かの力が必要であれば……すぐにでも駆け付けます!」
赤鴉 ニカ:「例えノヴァリスのどこに居たって、一直線に走ってきますから!」
齋藤リッコ:「……ありがとね、ニカ」
齋藤リッコ:軽くハグして、背中をぽんぽんと叩く。
赤鴉 ニカ:「だから……一人で危険な事は、あむっ」 ハグされる。
齋藤リッコ:「あたしがギリギリ頑張れたのは、ニカがいてくれたおかげ」
齋藤リッコ:「情けないとこもいっぱい見せちゃったけど」苦笑する。
赤鴉 ニカ:「そんな…情けないなんて……」
赤鴉 ニカ:「私も、二人が居てくれたから……頼りになるお姉さんが二人も居てくれたおかげで、頑張ってこれました」
赤鴉 ニカ:「だから、またいつか」
齋藤リッコ:「うん。また!近い内にね!」
齋藤リッコ:「試合見るからね、リィキ!」
屠礼希:^ー^「うん!絶対来て!」
赤鴉 ニカ:「ラス・ヴィダスはちょっと怖いけど……きっと見に行きます!」
赤鴉 ニカ:「だから、またいつか……きっと……!」
赤鴉 ニカ:未来の希望を繋ぐように、再びぎゅっと二人を抱きしめる。
屠礼希:ちらりと仮面を外して、2人に小さく手を振ろうとして……「……あうっ」
屠礼希:それでも、その顔には、小さくとも。かすかな笑みがあった。
赤鴉 ニカ:いつかの再開を信じて。今日の悲劇を忘れないように、と。

- - -

GM:数日後――
GM:エアリの言った通り、情報の広範な共有はされたようで、
GM:"ボレロス"テスラ・タイタニスを長とする組織『フォモーリアン』の情報は、キングダムに戻った君の耳にも改めて届いた。
GM:もっとも、そういった情報にアンテナを張っているかどうかは生徒次第だ。君だって、発されているすべての情報を正しく理解している自信はないだろう。
GM:また、『フォモーリアン』の犠牲になったキングダム生徒の存在も報じられたが……
GM:だからといって君の暮らすキングダムの下町に、君の友人を悼むような空気はない。君にとっての友人である彼女も、文章情報の中では、文字の合間に差し込まれる『1人』という数値情報に過ぎなかった。
GM:薄蛍レドにどれほどの友人がいたのかは分からない。ただ少なくとも
GM:彼女が帰らなくなり、その部屋に初めて足を踏み入れたのは、君だったようだ。
齋藤リッコ:「ったく……相変わらず立地悪すぎよ、ここ……」
齋藤リッコ:朝。管理者から借りた合鍵で、慣れ親しんだ友人の家に入る。
齋藤リッコ:まだ中は荒れたり、埃が積もっている様子はない。ごく普通に家主が帰ってくるのを待っているかのようだ。
齋藤リッコ:誰もいない部屋の中をぐるりと見渡す。窓からは穏やかな陽光。あまりにも静かだ。
齋藤リッコ:……どうにも、妙な感覚がする。当然ながら、ここに入る時はいつも家主であるレドが一緒だったから。
齋藤リッコ:ふと、スマートフォンを取り出して、メッセージアプリを起動する。
齋藤リッコ:『フレンド一覧』の欄。オフライン状態の数人に混じって、薄蛍レドのアカウントがそこにある。ソーシャルゲームか何かの、ふざけたアイコン。
齋藤リッコ:彼女に送ったメッセージは、いつになっても未読のまま。けれどこうして見ていると、今にも不意に『オンライン』の欄に彼女のアカウントが現れるのではないかと思えてならない。
齋藤リッコ:「……物が少なくて助かるわ」
齋藤リッコ:『少なくとも当面の間』、レドがこの部屋に戻ることはない。荷物や家具を処分される前に、リッコがこうして片付けに来たのだ。
齋藤リッコ:通販で買ったらしいマグカップ。並んで映画を見たソファ。ひとつひとつ紐でくくり、段ボールに仕分け、物をまとめていく。
齋藤リッコ:その度にレドの残り香を、思い出を、自らの手で消していくような感覚がした。
齋藤リッコ:荷物を纏め運び出し終わる頃には、陽は既に中天にあった。配送業者に連絡をして、ようやく一息つく。
齋藤リッコ:まとめた荷物の山の上、一枚の写真がある。
齋藤リッコ:レドの写真だ。学校で撮ったものらしいが、レド自身には自分の写真を飾っておく趣味は無かったらしく、奥の方にしまい込まれていた。
齋藤リッコ:これくらいは借りてもいいだろう。そう思った。
齋藤リッコ:「……レド」
齋藤リッコ:がらんとしたフローリングに直接腰を下ろし、語り掛ける。
齋藤リッコ:「あんた、意外と知り合い多かったのね」
齋藤リッコ:「代わりにあたしが連絡してるのよ?ほんとしんどいわ……マサラちゃんとか、何て言ったらいいの?もう……」
齋藤リッコ:「あんたのせいだからね」
齋藤リッコ:写真を持ち上げて睨み、それからふっと笑みを零す。
齋藤リッコ:「……あたしさ」
齋藤リッコ:「これまでずっと、有名になりたい、何かしたい……成し遂げたいって、ずっと言ってきたけど」
齋藤リッコ:「それって……きっと、甘えてたのよね」
齋藤リッコ:自嘲ぎみに零す。
齋藤リッコ:「円卓とか、生徒会とか……そういう連中みたいになりたいって言いながら」
齋藤リッコ:「その為に自分が努力して、傷付く覚悟はなかった」
齋藤リッコ:「だって、そうでしょ。本気でそうなりたいなら……才能なんて無くても、死に物狂いで齧りついて足掻けばよかったのにさ」
齋藤リッコ:「ホント、笑える……」
齋藤リッコ:目を細め、泣きそうな顔で笑う。
齋藤リッコ:「本当は……分かってたのよ」
齋藤リッコ:「あたしがこれまで、こうして何事もなく……勉強して、友達と楽しく遊んで、バカな悩み抱えていられたのは……」
齋藤リッコ:「その代わりに、あたしが羨む連中が戦ってるからだって」
齋藤リッコ:「あたしが何もせず、平和に呑気に暮らしてる間も……血を流して、傷だらけで、必死に戦ってるからだって」
齋藤リッコ:「分かってたけど……見ないふりしてた」
齋藤リッコ:「だって、楽しかったから」
齋藤リッコ:「すごく楽しかったから……本当は、ずっと、このままでいたいと思ってた」
齋藤リッコ:「笑えるでしょ。いつも、あれだけ大口叩いておいて……」
齋藤リッコ:「……でも、もう、それも終わり」
齋藤リッコ:肺の空気を全て吐き出すように、深く息をする。
齋藤リッコ:「……もう、何もしないままじゃいられない」
齋藤リッコ:「……あんたのせいよ、レド」
齋藤リッコ:「あたしに何が出来るのか、まだ分からないけど──」
齋藤リッコ:「ノヴァリスの全員とはいかなくても。あたしが何かすることで、一人でも多く……」
齋藤リッコ:「レドみたいな子を、助けられるなら」
齋藤リッコ:「……なら、全力を尽くさなきゃ」
齋藤リッコ:「あたしは自分が許せない」
齋藤リッコ:氷と炎の気配がした。今までの世界が凍り付き、焼け落ちていく感覚。
齋藤リッコ:昨日と同じ今日、今日と同じ明日は、もはや永遠に失われた。
齋藤リッコ:齋藤リッコの世界は、既に変貌していた。
齋藤リッコ:「……強くなるわ」
齋藤リッコ:「レネゲイドや戦うことだけじゃない。頭も、心も、全部……あらゆる意味で」
齋藤リッコ:「“至上王”や生徒会長になんてなれなくてもいい」
齋藤リッコ:「あたしは、あたしに出来ることをするわ」
齋藤リッコ:「その為なら何でもする。キングダムを出てもいい。とにかく考えて──」
齋藤リッコ:「……あはは……」
齋藤リッコ:くしゃりと表情を歪めて笑う。
齋藤リッコ:「……出来るかな」
齋藤リッコ:「あたし、もう、三年なのに……」
齋藤リッコ:「ほんと、全部、今更よね」
齋藤リッコ:じっと写真を見つめる。物言わぬその姿は、何も返すことはない。
齋藤リッコ:「……はぁ……」
齋藤リッコ:「……なんか言いなさいっての。こういうの……漫画とかではこう……ナレーションとかでさ……」
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:「……そうね」
齋藤リッコ:写真を手に取り、立ち上がる。
齋藤リッコ:「やるしかないわよね」
齋藤リッコ:がらんとした部屋を一瞥し、瞑目する。
齋藤リッコ:「……そういえば……」
齋藤リッコ:「結局、言ってなかったわよね」
齋藤リッコ:「“ウォーレン”。あたしのコードの由来」
齋藤リッコ:誰に聞かれているわけでもないのに、恥ずかしそうに
齋藤リッコ:「くだらない話よ」
齋藤リッコ:「元々は、ほうおう座を構成する星の名前なの」
齋藤リッコ:「ほうおう座って言えば聞こえはいいけど……結構最近できた星座だから、何の神話や由来も無いらしくてね」
齋藤リッコ:「そのひとつの、四等星……地球からは、ノヴァリスじゃなくても全然見えないような星。それがコードの由来」
齋藤リッコ:「でもね……」苦笑して
齋藤リッコ:「名付けたエージェント、適当に英語読みでコードを付けたんだけど……」
齋藤リッコ:「Wurrenっていうのはオーストラリアの先住民の言葉で、ほんとはウレンって読むのよ」
齋藤リッコ:「だからウォーレンってのは、何の意味も無い言葉なわけ」
齋藤リッコ:「……ひどいでしょ。笑えないっての」
齋藤リッコ:ゆっくりと、玄関へと足を向ける。
齋藤リッコ:「……でも、今はそれでいいと思うんだ」
齋藤リッコ:「だって、世界で──ノヴァリスでただ一人、あたしだけを指す言葉だから」
齋藤リッコ:扉に手を掛ける。眩い光が、締め切られた部屋に差し込む。
齋藤リッコ:「あんたには特別、最初に教えてあげる。いずれノヴァリスに轟く名前をね」
齋藤リッコ:「それと……」
齋藤リッコ:最後に一度、名残を惜しむように顧みて──
齋藤リッコ:「またね」
齋藤リッコ:それきり振り返ることはなく、陽の当たる場所へ足を踏み出した。







ダブルクロス3rd Edition
『 Go Underground / 未解明深淵紀ファウセット
――Quest I : ある結末 』
fin.