ランブル・ランペイジ・ラス・ヴィダス
メインログ/雑談ログ
Trailer
商業倫理監査協会筆頭企業、総和重工により、大々的なイースターエッグ捜索が始まった。
発見者には莫大な懸賞金を与えるとの発布により、ラス・ヴィダスでは混沌と狂熱渦巻く空前の大捜索が幕を開ける。
エッグの在処とされたのはノヴァリス最大の違法建築、カーサ・ミクトラン。
誰もその全容を知ることのない、無際限に続く迷宮集合住宅である。
管理者組合“大家連”ですら未探索であった大深度階層が解放され、ミクトランは狂乱の坩堝と化す。
だが前人未踏の迷宮の底には、ラス・ヴィダスに葬られた過去の闇が眠っていた。
『空白の表彰式』
『UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会』
『メサイア第三技術部』
『ロス・サングレス』
『光の画家』
『堕天派』
『空手と自転車を組み合わせた全く新しい格闘技』
『大大家』
そして────『 ネクストペフア』
Double Cross The 3rd edition『ランブル・ランペイジ・ラス・ヴィダス』
ダブルクロス──それは裏切りを意味する言葉。
Character
“紅蜘蛛”/ルシア・ジュゼ・ファーティマ
(キャラシート)(PL:ヤヒロギンジ)

“僧花”/バグジー・ルスティアーノ
(キャラシート)(PL:もやし炒め)

“アナリシス”/析了トオル
(キャラシート)(PL:明寝マン)

“サングネリ”/黒廟リオラ
(キャラシート)(PL:有限無限)

Index
Opening
【OP/ルシア・ジュゼ・ファーティマ】
【OP/析了トオル】
【OP/黒廟リオラ】
【OP/バグジー・ルスティアーノ】
Middle phase
【Middle1】
【Middle2】
【MasterScene】
【Middle3】
【Middle4】
Climax
【Climax】
Ending
【ED/ルシア・ジュゼ・ファーティマ】
【ED/合同】
【ED/バグジー・ルスティアーノ】
【ED/析了トオル】
【ED/黒廟リオラ】
Preplay
GM:というわけでラス・ヴィダスのエッグ卓始めて行こうと思います!
GM:まずは元気よく自己紹介からやっていきましょう
GM:(キャラシート)
GM:PC1のルシアさんお願いします!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:しゃあっ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマ。ラス・ヴィダスの人気競技『ノヴァリスファイト』のトップリーグに所属するファイターです。
GM:ルシア~~♡(うちわ)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:所属する『チームA.R.C』は万年リーグ最下位の弱小チームで、私自身も最近はパッとしない落ち目の選手でしたが。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:スポンサー契約の打ち切り、大型新人の加入などなどを期に一念発起し、昨シーズンはついに念願の優勝!チームの人気も実力も鰻登り!
GM:鰻が登りまくりだぞ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:今が旬のチームA.R.Cをよろしくおねがいします。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ファイトスタイルは堅実なディフェンスと一気呵成の荒々しいオフェンスを瞬時に切り替える技巧派として知られていますが
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:メディアに露出する時はチンピラじみた粗野で挑発的な言動が取り沙汰されることが多々あり、素の性格もほぼそんな感じです。
GM:ルシア♡暴言吐いて♡
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:数年前にラス・ヴィダス特有の奇病『堕天病』に感染し、騙し騙しで闘士を続けてきましたが
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:現在では仲間の助けもあって病気を公表し、罹患者の地位向上と治療法確立の広告塔として頑張ってます。
GM:えらすぎる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その縁で赫花連盟にチームのスポンサーになってもらっており、色々援助を受けているのだ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そんなわけでスポンサーの意向には従うことも吝かではないぜ!いつもお世話になっております!
GM:抱き合え
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なにを言ってだ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:能力は1ラウンド目を赫き鎧とブラッドコートで身を硬め
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2ラウンド目で紅の騎行とスピードスターの瞬間火力でトドメを指す攻守スイッチ型となっております。
GM:珍しい構成
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ノヴァリスファイトに特化した構成なので探索だとそこまで強くもないかも?でも盾役だけでもそこそこ役に立つと思うので頑張ります!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:よろしくお願いします!
GM:OK!そんなルシアさんのHOはこちら!
PC1:ルシア・ジュゼ・ファーティマ
シナリオロイス:ミュリアン・アッシュフィールド 推奨感情:友情/対抗心
ノヴァリス・ファイト闘士として一躍スターとなった君のもとに、スポンサーである赫花連盟から依頼が届く。
それは君の実力を見込んで、イースターエッグの捜索に協力してほしいとの依頼。だが近く卒業を予定している君には、一つ胸に残った蟠りがあった。
かつて、君には友人がいた。彼女の名はミュリアン・アッシュフィールド。
同時期にノヴァリスを訪れ親しくなった同級生であり、ノヴァリス・ファイトに身を投じてからは、常に一歩先を行かれるライバルであり目標でもあった。
“雷帝”の名を冠し、“天狼”以前のノヴァリス・ファイトを牽引したトップ選手であった彼女はしかし、ある日唐突に姿を消した。
『空白の表彰式』──ラス・ヴィダスで今も語られる、謎多き事件。
姿を消した32人の闘士の消息は、未だ杳として知れない。
GM:昔の女がいたらしいです
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:カーッ!やっぱアタシくらいになるとなーっ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そういう女の一人や二人は……な!
GM:入学して2~3年、ノヴァリス・ファイトが始まってすぐくらいの時期なのでほんとに10歳前後くらいですかね
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そうなるのか……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:最近の小学生は進んでるのね
GM:また、ご自身でも言ってましたがルシアさんは前回優勝して大スターになっているのでそのつもりでロールしてください
GM:具体的に言うと大谷翔平になったつもりでロールしてください
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なります。スターに。
GM:アタシ再生産しよう よろしくお願いします!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:よろしくお願いします!
GM:ではお次!
GM:(キャラシート)
GM:PC2のバグジー・ルスティアーノさんお願いします!
バグジー・ルスティアーノ:こんにちは。お昼は食べたかな?
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノ、ラスヴィダスのゴミ溜めを歩き回るチンピラ傭兵です。普段は仕事を選ばずスラムで小銭を稼いでます。
GM:チンピラだ
バグジー・ルスティアーノ:人と話したり触れ合ったりするのが大好きで、孤独が大嫌いです。今はマフィアが作る"ファミリー"に憧れてお金を貯めたりツテを探したりしてます。家族になれると良いな。
バグジー・ルスティアーノ:スラム育ちなので犯罪とか暴力に忌避はありませんが廃人量産するエンブレイスは嫌い。
バグジー・ルスティアーノ:ヤクって今を楽しく生きる為のものだよね。もっといいのあるからベランダで育ててみない?
バグジー・ルスティアーノ:性能面の話をすると、過去に実験で植え付けられたRCを強化する角を存分に活用してミドルからそこそこ高火力な範囲攻撃を撒けます!おまけで時の棺もあるヨ
GM:やばい強い!
GM:チンピラが時の棺を撃つな
バグジー・ルスティアーノ:今回はみんなと協力してエッグを手に入れたいと思います。仲良くしようね
バグジー・ルスティアーノ:何か仲良くしてくれる人達もエッグに興味あるみたいだけど、きっと最後までみんなで協力できるよね。
バグジー・ルスティアーノ:以上!
GM:みんなで仲良くしようね~
GM:そんなバグジーさんのHOはこちら!
PC2:バグジー・ルスティアーノ
シナリオロイス:カルメリタ・アルベルダ 推奨感情:親愛/恐怖
傭兵として活動する君は近頃、とあるカルテルに腕を買われ、重用されている。
組織の名はロス・サングレス。ラス・ヴィダス学区最大規模の武装組織であり、冷酷かつ無慈悲な手口で勢力を拡大している。
その幹部であるカルメリタ・アルベルダは君の実力を高く評価し、近頃では親しく食卓を囲むような相手だ。
君はそんな彼女から、ある仕事を持ち掛けられる。それは赫花連盟のイースターエッグ探索に同行し、土壇場で裏切ってエッグを強奪するという計画だった。
この仕事さえ成功すれば、君はカルメリタの、ロス・サングレスの『本当の家族』になれると言うが──。
GM:仲良ししようね
バグジー・ルスティアーノ:家族………へへ……頑張るよ、カルメリタ
GM:成功すれば本当の家族になれますよ 真の仲間
バグジー・ルスティアーノ:絶対に成功させます。血よりも濃い絆を求めて!よろしくお願いします
GM:よろしくお願いします!家族の一員として頑張ってね
GM:それではお次!
GM:(キャラシート)
GM:PC3のトオルさんお願いします!
析了トオル:出番、という訳ですね!
析了トオル:ジェネシスの二年生。怪奇現象探査部の栄えある部長、析了トオルです。
GM:おっぱいでっか……くない!
析了トオル:遍く怪奇現象をすべて解析し、最後まで残ったものこそが本物の神秘……
析了トオル:をモットーとし、あらゆる謎や噂話、現象に(勝手に)突撃し解き明かして回るある意味でははた迷惑な人物。
析了トオル:いろんな場所から要注意人物扱いされており、見つかると引っ張り出されることも多いです、出禁女。
GM:なんてやつだ
析了トオル:自作の改造車椅子に常に搭乗しており、オーヴァードであるにもかかわらず能力はド貧弱。
析了トオル:異能もほぼ無しの一般人並み……ですが、改造車椅子"アナライズ"を使用し、常に膨大なデータベース、つまりインターネットに常時接続。
析了トオル:引き出した情報で支援活動や探索、攻撃までを幅広く行います。全身インターネット人間です。
GM:SPECIAL枠の人だ
析了トオル:性格は猪突猛進。とにかく楽しい選択をと思いながら、様々な事柄に頭どころか手を足を全身を突っ込みます。
析了トオル:性能は支援、攻撃、妨害をバランスよくこなす……言ってしまえば器用貧乏タイプ!
析了トオル:車椅子で高速移動し、銃をぶっぱなします。フロントでストライカーです。
GM:ゴリラだった……
析了トオル:インスピレーションで何か閃いたりしなかったりするかも!後は棺を二回使えます。
GM:また棺じゃねーか!
析了トオル:という感じです、よろしくお願いします!
GM:どうなってるんだ最近のオーヴァードは
GM:そんなトオルさんのHOはこちら!
PC3:析了トオル
シナリオロイス:謎の少女 推奨感情:興味/不信
とある深夜、不意に君の枕元に見知らぬ少女が現れる。
浮世離れした雰囲気の美しい少女は君に告げた。
「謎と神秘を求める者よ、カーサ・ミクトランに赴きなさい。そこには必ず、貴女の求めるものが眠っている」
果たして仕組まれたものか、運命の導きか。その翌朝、君のもとに赫花連盟からイースターエッグ捜索への同行依頼が舞い込んでくる。
エッグの在処とされたのは、ラス・ヴィダスの大迷宮──カーサ・ミクトラン。
そこで待つのは胸躍る冒険か、それとも……
GM:謎の少女がポワワ……と出てきます
析了トオル:フフ……漸く私の枕元にも神託が!
析了トオル:とかくイースターエッグ!1個は六壬で見、ムセイオンでは違いましたが別の超重要アイテムでした。
GM:イースター探索に関わったその実績を見込んで依頼が届く感じになります!
析了トオル:是非確保し、所有権までとは言いませんが、ちょっと触らせて、あわよくば舐めさせてもらいましょう。
GM:頑張って舐め回してください!よろしくお願いします!
GM:ではラスト!
GM:(キャラシート)
GM:PC4のリオラさんお願いします!
黒廟リオラ:「ん、自分を呼んだな?」
黒廟リオラ:黒廟(こくびょう)リオラ。変な苗字だけどカンジ組ではなく、本名のようです。
黒廟リオラ:ラス・ヴィダス商業学校連盟の生徒。間違ったことが嫌い。
黒廟リオラ:かつてはエリートとして都市部の企業に属していましたが、上司を殴りクビに。
黒廟リオラ:スラムで出会った恋人を唯一の希望に、先行きの暗い生活を送っていました。
GM:そのおっぱいのでかさは間違いではないんですか?
黒廟リオラ:これは……”正しい”です。圧倒的に
GM:なるほど……
黒廟リオラ:下半分が出てるのもスラムだから仕方ないんだ
黒廟リオラ:話しを戻して、大金を巡ったとある仕事が切っ掛けで、赫花連盟に所属することに。
黒廟リオラ:詳しくはグッドモーニング・ラス・ヴィダスのログをチェックだ!
GM:色々ありました
黒廟リオラ:赫花連盟の一員として、”正しさ”のために戦う日々の中でエフェクトに変化が。
黒廟リオラ:影を操るウロボロスシンドロームに目覚めたようです。あと経験点が3倍以上になりました。うわーっなんだこのすごい力は……。
GM:圧倒的成長
黒廟リオラ:データ的には火力バフをして復讐の刃でカウンターパンチを行うアタッカー。原初の赤で取得した憎悪の炎で自分を狙わせます。行動値は低いですが……っていうかみんな早いなぁ
黒廟リオラ:シャドテンやマグネットムーブでエンゲージのあれこれにも柔軟に対応できたらと思います 何が起こるか分からないので……
黒廟リオラ:以上です。
GM:OK!そんなリオラさんのHOはこちら!
PC4:黒廟リオラ
シナリオロイス:立野スズコ 推奨感情:愛情/不安
総和重工が発布したイースターエッグへの懸賞金で、ラス・ヴィダスは普段に増して蜂の巣を正拳で殴りつけたような混沌の最中にあった。
君はスラムの治安を維持する赫花連盟の一員として騒動の平定に当たっていたが、金を求める暴徒たちの前にはまるで焼け石に水だ。
この騒動を収めるため、そして“協会”である総和重工にイースターエッグが渡らぬように、赫花連盟は自分達の手で捜索に乗り出すことを決める。
連盟から捜索の人員として選ばれたのは、君──黒廟リオラと、そのパートナーである立野スズコだった。
君たちは赫花連盟の一員として、イースターエッグを手に入れなければならない。
GM:街がめちゃくちゃじゃねえか!
GM:頑張って平和を取り戻してください 恋人とともに
黒廟リオラ:許せねえよ九龍会
黒廟リオラ:スズコがいれば百人力なので、実質103人セッションですね
黒廟リオラ:スズコの為にも、聖女様の為にも、頑張ります!
GM:その意気!頑張ってください!
GM:というわけでこの四人でイースターエッグを探していきましょう よろしくお願いします!
析了トオル:よろしくお願いします!
バグジー・ルスティアーノ:ウォォよろしくお願いします!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:よろしくお願いします!
黒廟リオラ:よろしくお願いします!
【OP/ルシア・ジュゼ・ファーティマ】
GM:ルシアさんのOPです。登場侵蝕をお願いします。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(30 → 37)
GM:ミュリアン・アッシュフィールドは、小さな商店を営む両親のもとに生まれ、アイルランド、アルスターの小さな田舎町で育った。姉が二人、兄が一人、妹が一人。いちばん上の姉はミュリアンが物心つく頃には既に家を出ており、話した記憶は片手で数えるほどだった。
GM:家庭環境はそう悪いものではなかったが、両親はいつも忙しく、兄弟姉妹の中でミュリアン一人に割ける時間と愛情は限られており、与えられる服や文房具もいつも上のお下がりばかりだった。
GM:初等教育に入学する以前から、ミュリアンは常に飢えを感じていた。愛情への飢え。承認への飢え。自分だけのものが欲しい。もっと自分を見て欲しい──。
GM:ミュリアンが何より好きなのは、カモギーをしている時だった。アイルランドの伝統的スポーツで、スティックを用いて行うラグビーに近い。広くはハーリングと呼称され、カモギーとは特に女性選手だけで行うものを指す。
GM:競技にはミュリアンがまさに求めていたものがあった。チームメイトと観客、全ての視線が自分のプレーに注がれて、ゴールを決めれば惜しみない喝采と称賛が降り掛かる。その瞬間、ミュリアンは自分が世界の中心にいるような心持がした。自分という存在がここにいることを、そして自分がいかに優れているのかをもっと証明したいと思えた。
GM:ミュリアンはその自認通りに優れた選手であり、決して体格に恵まれたわけでなかったが、誰もが認めるエースであった。
GM:だがミュリアンにとって、ゴールを決める時よりも気持ちいい瞬間があった。カモギーは激しいスポーツで、ラフなプレイも多く、特に子供同士の野良試合では揉め事になることが日常茶飯事だった。競技で興奮した状態での口論は容易にヒートアップして、そうなれば当然の帰結として乱闘が始まる。
GM:30インチ前後のスティックを振り回しあう乱闘は、ヘルメットを着けていても危険極まりない。嘔吐や負傷は当然のこと、悪くすれば気を失ったり骨折する子供もいた。だがミュリアンはそれが楽しくて仕方がなかった。対戦相手をぶちのめして地面に転がし、自らが上だと分からせる。そこには原始的な高揚があり、本能的な快感があった。試合で勝った時よりも、共に乱闘を制した時の方が、ミュリアンはチームメイトとの繋がりが深まるような気がした。
GM:初等教育の中頃、ミュリアンは普段通りに通り抜けようとした裏路地で、不意に数人に取り囲まれた。見ればその中には以前にミュリアンが骨をへし折って恨みを買った対戦相手の顔があり、そしてほとんど2倍ほどの体格差がある中学生の男子も混ざっていた。三人がかりで取り押さえられたミュリアンは抵抗らしい抵抗も出来なかった。
GM:乱暴に服を引き裂かれ、その様子をスマートフォンで撮影された時、ミュリアンは涙を流した。幼い身内の骨を折った悪童が急にしおらしくなる様子を見て、周囲の男女は嘲りながら哄笑したが、そうではなかった。
GM:ミュリアンの涙は、激しい怒りによるものだった。それも相手の卑怯さに対してではない。自分の弱さに対する底知れない怒りが、魂の奥底から際限なく湧き出てくるかのようだった。
GM:一人の男子が下着を剥ぎ取ろうと手を伸ばした時、その手が弾けるように焼け焦げて、男子は痙攣しながら昏倒した。驚愕が困惑に変わるより早く、周囲の子供達も同じように地面に倒れ伏していた。
GM:無意識の《ワーディング》により気絶した彼らを見下ろして、ミュリアンは何が起きたのかまるで分らなかった。ただ、求め続けていたものをようやく手に入れたのだ、と思った。
GM:アルスターはUGNよりFHの支配力が強い地方であり、ミュリアンの覚醒はすぐに彼らの知るところとなった。半ば強引な略取に近い形で、ミュリアンはFHセルの訓練施設へと送り込まれた。
GM:セルは中規模の戦闘系セルであり、いくつかの上位セルの戦闘業務を代行する下請けを行っていた。施設のアプローチとしては所謂“濃縮体”方式ほど過激ではないにせよそれに近く、チルドレン同士を直接戦わせることで新たな能力の開花を促す類のものだった。
GM:見知らぬ場所、異能の力、過酷な戦闘。最初こそ戸惑い、家に帰りたいと泣いていたミュリアンだったが、適応は早かった。
GM:幅10メートル、奥行き20メートルの訓練場はカモギーのフィールドよりもずっと狭かったが、ミュリアンは開始位置に立つ度、試合前と同種の高揚を覚えた。そして、相手を叩き潰さなければ自分が潰されるをするという単純な真理は、乱闘の中でとうの昔に学んでいた。
GM:ミュリアンの成長は目覚ましく、すぐに優秀な成績を収めるようになった。戦闘の成績で生活待遇が変わる施設のシステムはミュリアンの性に合っていて、入所から3ヶ月が経つ頃には施設上位10名のみの最上位チルドレンとしての待遇を受けるようになった。
GM:貪欲に技術を吸収し、冷静に能力を分析し、迅速にそれを倒す為の道筋を立てる。最適な動きを容易に導き出し、相手に対する一切の慈悲も、痛みに対する一切の恐怖も無い。暴力に対しての絶対的な適正。ミュリアンはまさしく天才だった。1年が過ぎる頃には、施設でミュリアンの相手になるチルドレンは誰もいなくなっていた。
GM:稀代の才能を前にして、施設の管理者達にはある思いが芽生えつつあった。それは育成者にとっての宿痾であり、本能であり本懐のごとき思い。
GM:この才能が本物なのか確かめたい。この子がどこまで行けるのか、見届けてみたい──。
GM:だがあくまで下請けに過ぎない中小セルには、ミュリアンをそれ以上満足に育成できる環境が無かった。この才能をここで潰していいのか。だが他セルに渡せば本末転倒でしかない。教官たちは苦悩し、何か方策が無いかと探し回った。
GM:“マスターポルート”から接触があったのは、そんな時だった。
GM:彼が語ったのは、"完全なる人間"の理想を掲げ、まだ見ぬ若き才能を求める学園都市。その名をノヴァリスと言った。
7年前 ノヴァリス ラス・ヴィダス商業学校連盟 ラス・ヴィダススタジアム
GM:『……優勝です!チーム“ネクロ・ドネイト”、二度目の優勝を決めました!!』
GM:『立役者は勿論、絶対的エース……“雷帝”ミュリアン・アッシュフィールド!!』
GM:止むことのない歓声が、スタジアムを埋め尽くしていた。
GM:ラス・ヴィダス学区開設と同時に始まった、オーヴァード同士の戦闘競技……ノヴァリス・ファイト。
GM:この時期はまだ他学区への放送も十全に行われておらず、その競技規模は現在よりもずっと小さなものだったが
GM:それでも、スタジアムでぶつかり合う選手同士の戦いは、ラス・ヴィダスの生徒たちを魅了してやまなかった。
GM:選手通路に佇む君のもとに、試合を終えたミュリアンが歩いてくる。
ミュリアン・アッシュフィールド:「……あれ~?ルシアじゃん」
ミュリアン・アッシュフィールド:汗をタオルで拭い、人懐っこい笑みを浮かべる。
ミュリアン・アッシュフィールド:「なになに?待っててくれたわけ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ばっ……待ってねーし!」小柄なミュリアンより更に一回り小さな身長で、威嚇するように手を振り上げる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエが試合終わった後もダラダラ客に愛想振りまいてっから」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「タイミング重なっちまったんだよ!ホントはアタシも帰ろうと思ってたんだ」
GM:君とミュリアンは入学当初からの友人であり、互いにノヴァリス・ファイトに身を投じ、別々のチームに属した今は、良きライバルでもあった。
ミュリアン・アッシュフィールド:「へえ~?そうなんだ~?」
ミュリアン・アッシュフィールド:「せっかく私が優勝したっていうのに……」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ルシア、ただ偶然通りがかっただけなんだ?褒めてくれないんだ?」
ミュリアン・アッシュフィールド:「悲しいな~。え~ん」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハ、ハァ~!?誰が褒めてやるかよ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あの程度のチームに10分もかけやがって。アタシだったら5分で瞬殺だっての!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ミュリアンの対戦チームに準決勝で敗退したのはルシアのチームである。
ミュリアン・アッシュフィールド:「そんな……ルシアが褒めてくれると思って、私一生懸命頑張ったのに……」
ミュリアン・アッシュフィールド:「そんな風に言わなくたっていいじゃん……うぅっ……」
ミュリアン・アッシュフィールド:その場に蹲り、顔を覆うようにして身を震わせる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「うっ……」何度となく繰り返したやり取りだが、彼女の仕草にはそういうフリだとわかっていても心をざわつかせるものがあった。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「れ、連携がなってねーんだよ。オマエばっか前に出やがってよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタッカーは他にもいるのに全然活かせてねー。それで優勝できてるのが不思議だぜ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「けど……まぁ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「最後の一騎打ちのとこ。あそこのフェイントは悪くなかった……かな。アタシでも引っかかったかも」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ミュリアンから目を逸らして「……そこそこ頑張ってたと思う、よ。うん」
ミュリアン・アッシュフィールド:「あはっ!」泣き真似を放り出してパッと笑顔になる「ありがと!素直じゃないんだからな~!ルシアは!」
ミュリアン・アッシュフィールド:抱きつくように肩を組む
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「うわっ!?くっつくんじゃねーっ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:嫌がる素振りを見せつつも、無理に振り払うことはしない。
ミュリアン・アッシュフィールド:「ふふーん。別にいいでしょ?前に出たって、連携なんて考えなくたって」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ミュリーがいちばん強いんだから!周りが合わせるのが当然じゃない!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエそれチームメイトの前でも……言ってんだろうなきっと……」呆れ顔で。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そんなんでよくチーム戦やってんよな。一番強いのを証明するだけなら個人戦に絞れば良いんじゃねーの?」
ミュリアン・アッシュフィールド:「だって個人戦だと相手一人じゃん。かわいくて強ーいミュリーが一人で全員ぶっ倒すから盛り上がるんでしょ~?」
ミュリアン・アッシュフィールド:「それで実際勝ってるんだからいいじゃん!ルシアにも勝ったもんね~。ふふーん」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ぐっ……"今回は"そうだけどよ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:今回どころかノヴァリス・ファイトが始まって以来、一度もミュリアンに勝てたことはない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「次はそうはいかねー。アタシはオマエみてーな考え無しじゃねーからな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「日々けんきゅーと対策をしてるわけ。今は勝てなくても、伸びしろならアタシのが上なわけよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ミュリアン・アッシュフィールド一強の時代はもうすぐ終わりだ!来季はアタシのチームが優勝して」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエがこの通路でアタシを出迎えることになんだからな!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「そんなの無理だもんねー!次もその次もずーーっと私が優勝するもん!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ルシアも私のチーム来れば?特別に入れてあげる!そしたら優勝させてあげるよ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ぜって~行かね~っ!」しかめっ面で舌を出す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエに勝って優勝しねーと意味ねーじゃん!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ま。確かにアタシならオマエのスピードについていけるかもしれねえし?その方がそっちのチームも盤石だろうけど?」ちょっと得意げに
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「でもぜってーやだ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「よゆーぶってられんのも今のうちだかんな!そう遠くないうちに、オマエに土の味を教えてやっからよ!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「む~っ……!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ふんだ!いいもんね!そしたらまた私が優勝するし!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ボコボコにされても泣いちゃダメだよ~?ルシアちゃん?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「泣かねーしっ!オマエこそチャンピオンを称えるコメントをちゃんと準備しとくんだな!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「全学区放送できたねー泣き顔映されねーようによ!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ミュリーは泣いても可愛いもーん」
ミュリアン・アッシュフィールド:「あっそうだ。近くに美味しいチーズケーキのお店出来たんだって!一緒行こうよ~」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「えっまじか。今減量中なんだけどな……う~~~ん……」暫く悩んだ後
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「よし、行くか!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「やったー!優勝記念でルシアのおごりね!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハァ!?賞金出てるんだからオマエが払えよ!チャンピオンのくせにうつわが小せー!」
GM:君とミュリアンの関係は、そんな風にずっと続いていくものと思われた。
GM:だが、その翌日。シーズン閉幕の表彰式を前にして、ミュリアン・アッシュフィールド、そしてリーグの上位選手を中心とした32名の生徒は、忽然と姿を消し
GM:それから7年近くが経った今となっても、その消息については殆ど分かっていない。
GM:それがラス・ヴィダスで語られる、『空白の表彰式』だった。
GM:シーン終了。ロイスの取得が可能です。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ロイス / ライバル / ミュリアン・アッシュフィールド 友情/◯対抗心 で所得します!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:以上!
GM:OK!
【OP/黒廟リオラ】
GM:登場侵蝕をどうぞ!
黒廟リオラ:37+1d10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+1[1] → 38
黒廟リオラ:これが恋人持ちの登場侵蝕
GM:つよい
GM:総和重工がラス・ヴィダス学区に向け広く発布を行ったのは、年末も近付く真冬の頃だった。
GM:イースターエッグを発見・総和重工に収めたものに莫大な賞金を与えるとの報は大々的に告知され、商業区は一時関連広告で埋め尽くされ、スラムにも大量のビラが飛び交った。
GM:元々イースターエッグには星室庁の側でも懸賞金を用意するとの告知がなされていたが、ラス・ヴィダスでは金に飢えた生徒ばかりだというのに、さほど話題を集めなかった。その原因は、外貨を歓迎しないラス・ヴィダスに染み付いた経済感覚にあった。
GM:かつて先代“マスターポルート”が行使した『決済権』──企業取引から個人の買い物に至るまで、全ての経済活動に対して“マスターポルート”の一存で可否を決められるという悪辣な施工は、全ての利益を“マスターポルート”に集約し、また生徒たちが学区から逃れようとすることを決して許さず、その感覚は彼が倒された今も尚、生徒たちから抜けてはいなかった。
GM:そんな事情もあり、総和重工の発表はラス・ヴィダス全体を湧き立たせた。スラムから抜け出すどころか、卒業まで遊んで暮らせるだけの莫大な金。こうした『蜘蛛の糸』が差し伸べられるチャンスは少ない。
GM:生徒たちはこぞって情報を集め、小さな噂に大挙して押し寄せ、便乗した商法が蔓延り、特に関係なく騒ぎたい者が騒ぎ、街は未曽有の混沌の最中にあった。
暴徒生徒:「ヒャハハ~~!エッグはどこだァ~~!!」
暴徒じゃない生徒:「イヤーッ!ダメーッ!!」
GM:絹を裂くような悲鳴!暴れ回る生徒と、襲われる生徒!
GM:こうした事件はスラムでは日常茶飯事の光景ではあるが、今やその発生頻度は平常時の600%まで膨れ上がっており、ラス・ヴィダスは無秩序の暴力の坩堝と化していた。まさに末法の世である。
暴徒生徒:「エッグ持ってんじゃねえのかァ~!?見せてみろよォ~~!!」ビリビリーッ
暴徒じゃない生徒:「アーッ!!誰か助けてーーッ!!」
黒廟リオラ:シュバッ!
黒廟リオラ:その声に応じて、宙を舞い現れる、黒い影
黒廟リオラ:その首元には、燃える血潮の様な赤いスカーフが
黒廟リオラ:「赫花騎士団の黒廟リオラだ……そこまでだ」
黒廟リオラ:暴徒生徒の腕を強く掴む
暴徒生徒:「ア~ッ!?何だテメェはぁ~!?」
黒廟リオラ:「今行っただろ……赫花騎士団の!」腕を捻り上げ
暴徒生徒:「んだよォ~~それがどうしたってんだよぉ?あァ?」
暴徒生徒:「ウギャァーッ!!痛たたたたた!!アタシの腕はそっちには曲がらねえよォ~ッ!!」
立野スズコ:「早く……!こっちです!」襲われた生徒を逃がしている
黒廟リオラ:「……名乗る必要もないな、とにかく大人しくしろ!」
強そうな暴徒生徒:「ヒュ~ッ!格好いいねぇ~お嬢ちゃん」取り囲む暴徒たちをかき分けて、筋骨隆々の生徒が顔を出す。
強そうな暴徒生徒:「ウチの若いもんがお世話になったみたいじゃねえの。この落とし前は身体で払ってもらわねえとなァ?」
暴徒生徒:「その大層な胸にエッグ隠してんじゃないのかァ~~~っ?」
野生殺人鬼:「ペロペロ……ぺロペロ……」ナイフを舐めている
カルト生徒:「手に入れた……我々はついに手に入れたぞ……」譫言を口にしながら粗末な棍棒や刃物を振り回す危険思想生徒集団。
カルト生徒:「我々の太陽……我々こそが太陽……」その頭にはギラギラと発光する異様な多角昆虫を兜めいて被っており、周囲で倒れた生徒にも同じものを取り付かせようとしている!
カルト生徒:「お前も太陽になれ……なるんだ……!」
通りがかった暴力生徒:「何騒いでんだテメェらはよォ~~!あたしにも殴らせろよォ~!」
暴徒じゃない生徒:「ナニコレーッ!イヤーッ!!」
黒廟リオラ:「やる気か……?おい今のはセクハラ……おいお前持ち物を……」
暴走殺人バッファロー:「ブモォーーッ!!」突如として突っ込んできた暴走殺人バッファローが、群がる生徒たちをまとめて吹き飛ばす!!
暴徒生徒:「持ってるならさっさと出しなァ!手に入れてカネモチの仲間入り……」
暴徒生徒:「ギャゥァ~~~~~っ?!」
カルト生徒:「ギャーッ! 真っ暗だ……!」
黒廟リオラ:「うわぁーーーーっ!せめて順番に来いお前ら!」
殺人バッファロー酪農家:「誰かァ~~!!うちの殺人バッファローを止めてくれぇ~~!!」
黒廟リオラ:「くそ……そんなもの育てるな!」
流しの闇料理人:「ギャハハハッ!!殺人バッファローたあ景気が良いじゃねえか!退きな!そいつはオレの食材だ!!」
吸血鬼生徒:「すみません、処女の血を吸いたいのですが」
吸血鬼生徒:「そこの胸の大きなお姉さん……いかがですか」
黒廟リオラ:赤いスカーフをひらめかせバッファローの注意を引き
黒廟リオラ:ぶつかる寸前で華麗に避ける!
黒廟リオラ:「次から次へと……!」
暴走殺人バッファロー:「ブモモーッ!!」電柱に衝突!めきめきと音を立てて柱が倒れ、電線が辺りに高圧電流を垂れ流す!
通りがかった暴力生徒:「ま、まだ誰も殴って──ギャアアア!」
黒廟リオラ:「お前はこれを食え!」道ばたに落ちていたニンニクを吸血鬼生徒の口に押し込み
吸血鬼生徒:「グエェーッ! これから恋人と会うというのに!」
野良犬:「ワンワン!!ワンワン!!ガルルル……ワンワン!!」
大蛇:「シュゥーッ……」
黒廟リオラ:「クソッ……外から生きのいいのが次々と来るな……」
黒廟リオラ:「効率よく、1つ1つ対処を……」
暴走抹殺ロボ:「ビガガーッ!!」
小走り破滅エンジン:「ゴガガガ……」
黒廟リオラ:「今度はジェネシスの試作機か?……もう!」
立野スズコ:「リオラ~~!これじゃキリがないよ~~!!」
立野スズコ:「一旦逃げて態勢を立て直そ!」
黒廟リオラ:イヌ笛で犬を対処しつつ、同時に毒蛇を制御し
電線をかじっていた電気鼠:「ピガ……ヂゥウゥゥ………」
毒コーギー:「ガルルル……」
黒廟リオラ:「非暴力的な生徒の避難は完了したな?」
黒廟リオラ:「潰し合ってくれることを願おう……」スズコの隣へ駆け寄り、退避をの姿勢を取る
ラス・ヴィダス大聖堂
百代マリア:「ふーむ……」
百代マリア:ラス・ヴィダス大聖堂の一室、現“マスターポルート”、百代マリアが腕組みをして唸る。
百代マリア:「のっぴきならない事態になっているわね」
赫花連盟生徒:「全力で混乱の収拾に当たっていますが、まるで手が足りていません」
立野スズコ:「怪我人も多くて、全然見きれないですー。薬とか包帯も全然足りなくて……」
百代マリア:「うーむ」
百代マリア:「もしかするとこれは、かなりやばい状況なのではないかしら」
黒廟リオラ:「対処するスピードより暴徒の現れるスピードの方が速いのが現状で……」
黒廟リオラ:「何か大きな手を打たないことには……状況は、さらにやばくなるかと」
黒廟リオラ:肉体的な疲労よりも、精神的な疲弊の方を強く感じている
赫花連盟生徒:「こちらが今後のスラムでの暴力事件発生件数の予想グラフとなっています」ペラ……
百代マリア:「マインクラフトなら死ぬくらいの崖ができてるわね」
黒廟リオラ:「総和め……余計なことを」
百代マリア:「やっぱり、暴れる人たちに対処しているだけではどうしようもないわね」
百代マリア:「元から解決しないと、この事態は収束しなそうだわ」
立野スズコ:「元からっていうと……」
黒廟リオラ:「……エッグ」
百代マリア:「ええ。イースターエッグを見つけましょう」
赫花連盟生徒:「しかし……星室庁の発表以来、赫花連盟でも捜索に人員を割いていますが、目ぼしい収穫は……」
黒廟リオラ:「それこそ総和を始めとした大手だって、必死になって探してるはずだ」
黒廟リオラ:「簡単には見つかるはずもないが……聖女様、どうします」
百代マリア:頷く「このまま、わたくし達だけで探していても限界があるわね」
百代マリア:「助力を求めましょう。他の学区では、既にエッグを見つけ出しているところもあるわ」
百代マリア:「そういう実績があったり、実力があったり……エッグ捜索に向いた人に、手伝って貰うのよ」
百代マリア:「わたくしの方でも、一人ぶんは心当たりがあるわ。その他の人員の選定は……」
百代マリア:「リオラ、スズコ。あなた達にお願いできるかしら?」
黒廟リオラ:「えっ、スズコと自分で……ですか?」
黒廟リオラ:「そ、そんなに人脈とかは……!」
立野スズコ:「が……がんばります!」
立野スズコ:「がんばろうね、リオラ!」
立野スズコ:「困ってる人たちが沢山いるんだもん。あたし達で助けないと!」
黒廟リオラ:「う……うん!」スズコにこう言われては、一緒に頑張るしかない
黒廟リオラ:「そうだな……まずは、やってみるんだ」
赫花連盟生徒:(大丈夫なのかな……)ハラハラしている
百代マリア:「期待しているわ、二人とも」
百代マリア:「“協会”の手に、エッグを渡すわけにはいかないわ。きっとわたくし達の手で、ラス・ヴィダスに平和を取り戻しましょう」
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得可能です。
黒廟リオラ:マリアさんに取ります!
黒廟リオラ:百代マリア 〇尊敬/心配 で取得します!
GM:OK!
【OP/析了トオル】
GM:トオルさんのOPです。登場侵蝕をどうぞ!
析了トオル:析了トオルの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(35 → 38)
ジェネシスインダストリアルアカデミー 怪奇現象探査部 部室
GM:……ピンポーン……
GM:深夜3時。部室に備えられたチャイムが鳴った。
GM:丑三つ時を過ぎた、真夜中のことである。日の出はまだ遠く、辺りは闇に包まれている。
GM:君は深夜まで作業していたかもしれないし、寝ているところをその音で起こされたかもしれない。
析了トオル:「……おや」
析了トオル:仮眠により薄めた目を擦り、珍しい来客の気配に耳を傾ける。
析了トオル:睡眠時と言えど、常に椅子の上。如何様にも対応が可能なように気を配るのは欠かせない。
析了トオル:「…………ええと、今何時でしょうか。クロエかシロナでも忘れ物を取りに来ましたか……?」
GM:ピン……ポーン 控えめにチャイムが再び鳴る。
析了トオル:「少々お待ちを」
析了トオル:つい、とホログラムを指で操作し、部屋の鍵を開く。
析了トオル:「ふわあ……」
析了トオル:小さく欠伸をしながら、ゆっくりと扉を開いて。
謎の少女:「……あ……」
析了トオル:「……………………」
謎の少女:そこに立っていたのは、小さな少女だった。見覚えは無い。
析了トオル:「あら?」
謎の少女:浅黒い肌。身にまとった制服には民族的な意匠が施されている。
析了トオル:「……失礼。名前を存じないのですが」
析了トオル:じろじろと、上から下まで制服を見やって。
析了トオル:「エキゾチックですね。どこかのオールド系学区の出ですか?」
謎の少女:「あっ……」
析了トオル:「立ち話もなんですし、用なら中でお茶でも……」
謎の少女:「……すみません……あの……」
謎の少女:あわあわした様子で
謎の少女:「……もう一回寝ててもらっていいですか……?」
析了トオル:「…………んん?」
謎の少女:「あっ……」
謎の少女:「枕元に、こう……」
謎の少女:「フワーッ……って……登場したかったんですけど……」
謎の少女:「閉まってたので……鍵…………」
析了トオル:「ああ、成程……」
析了トオル:「作法ですね。分かりますよ」
析了トオル:「では、鍵は開けておくのでテイク2と行きましょう」
謎の少女:「ありがとうございます……!」
析了トオル:再び欠伸をしながら、部屋の中へと戻っていく。
析了トオル:「……深夜に枕元とは、東方ではご先祖が立つと言いますが、さて……」
析了トオル:そんなことを考えながら。スイッチを切り替えるように意識を深みに沈めていく。
GM:君が目を閉じると、扉の開く音がして、小さな足音が近付いてくる。
謎の少女:「……こほん、こほん……」
謎の少女:「トオルよ……析了トオルよ、目覚めなさい……」
析了トオル:「…………はっ」
析了トオル:若干の演技臭さを感じない事も無いが、しっかりと少女のリクエストに応え、大きめに反応する。
析了トオル:「……一体、誰の……」
謎の少女:「目覚めましたね、析了トオル……」
析了トオル:「貴女は……!」
謎の少女:「私は……」
謎の少女:カサカサ……
謎の少女:袖元から原稿を取り出す
謎の少女:「……貴女を未知なる神秘のふか……深奥に誘う者……」
析了トオル:「…………」心の中で声援を送りながら、発言のタイミングを出待つ。
謎の少女:「析了トオルよ……私は、貴女を真なる勇者、神秘の探究者と見込んで今日、この場に現界しました」
析了トオル:「……ほう」
謎の少女:「その認識に、相違はありませんね?」
析了トオル:(……ふむ、部室に来た理由までは理解できました)
析了トオル:「ええ、間違いありません。如何なる神秘であろうと解き明かすのが、私の主義」
析了トオル:「して、深奥よりの使者よ。私を何処へ導こうというのでしょうか」
謎の少女:「宜しい」頷いて
謎の少女:「析了トオルよ。汝がまだ見ぬ未知を求める、神秘の探究者であるならば……」
謎の少女:「ラス・ヴィダスに聳える迷宮、カーサ・ミクトランに赴きなさい」
析了トオル:「……ラスヴィダス。カーサ・ミクトラン」
TIPS
【カーサ・ミクトラン】
スラム街に根差す超巨大違法建築。複数の集合住宅が九龍城めいた違法建築の末に吸収合体したものと言われており、その全貌を知る者はいないとされる。
現在でもその部屋は増え続けているが、昨日あったはずの部屋が無い、位置や道が変わっているなどの怪奇現象は日常茶飯事であり、また推測される土地面積と内部の面積が明らかに異なっており、空間が歪んでいるのではないかと噂されている。
内部では住民達が独自の社会構造を成立させている。商店街や医療機関なども存在し、一切外部に出ずとも生活が可能。
その性質ゆえに様々な理由で身を隠したい生徒や世捨て人、逃亡犯やテロリストなどの格好の隠れ家となっており、他校からも取り壊しの要請がなされている状況。
家賃や部屋の管理・最低限の治安維持は『大家連』と呼ばれる生徒達が行なっているが、その元締めである“大大家”の顔は誰も見たことがない。
『大家連』はミクトランの管理者であると同時に、その多くはこの怪奇極まる建物を愛し、迷宮の謎に挑まんとする探索者でもあるという。メイド服が正装。
析了トオル:(……確かに、一度は赴こうと思っていた場所ではあります)
析了トオル:(若干躊躇していたのは……治安が悪すぎて、潜むどころでは無かったという点ですが……)
謎の少女:「そこには、汝の求めるまだ見ぬ秘密、真なる神秘が眠っている」
謎の少女:「さすれば……」
謎の少女:ペラ……と原稿を捲り
謎の少女:「?」
謎の少女:「……」自分の袖、ポケット、胸元をゆっくりとした手つきで確認しはじめる。
謎の少女:家の鍵を無くしたかもしれない時のように、本気で焦ると現実になってしまうとでも言うかのようにゆっくりと原稿を探している。
析了トオル:「……ふふ」
析了トオル:目の前の少女に、若干笑みをこぼしてから。
析了トオル:(私としたことがらしくない。何処へでも向かうのが怪奇現象探査部でしょうに)
析了トオル:「では、是非向かわせていただきましょう。それで……おや、どうしましたか?」
謎の少女:ビクッ
謎の少女:「さ……さすれば……」
析了トオル:「……さすれば」
謎の少女:「さすれば……」
謎の少女:「すごく……いいことがあるぞよ……」
析了トオル:「……ぷっ、ふふ……」
析了トオル:思わず吹き出してしまう。少し悪いとは思ったけれど。
析了トオル:「……ああ、それで充分です」
析了トオル:「"いいことがある"。ならばきっと……楽しいことが待っているのでしょう?」
謎の少女:「……」俯きがちに顔を真っ赤にしながら、こくこくと頷く。
析了トオル:「ならば尚のこと。足を運ばないわけにはいきませんね」
析了トオル:「……深奥の使者よ!」
析了トオル:深夜なので大声は出せないが、目の前の少女に通る声で語り掛ける。
謎の少女:「……!」
析了トオル:「貴女の誘い、この私が乗りましょう。まだ見ぬ未知が眠りし地───」
析了トオル:「───ラス・ヴィダス。進みしは大迷宮カーサ・ミクトランへと!」
謎の少女:その言葉に、ぱあっと嬉しそうな顔をして。
謎の少女:「……勇者よ!貴女……あっ汝……」
謎の少女:「汝のがんばり……活躍…… ……奮闘!」
謎の少女:「汝の奮闘に期待する!」
析了トオル:「ええ。天の高み、地の深みより。見守っていると善いでしょう」
析了トオル:「───必ず、辿り着きます」
謎の少女:「……!」いい感じになった、と嬉しそうに頷いて
謎の少女:それから、ごそごそと袖元からスマートフォンを取り出して、君に向ける。
析了トオル:「あら、連絡先の交換でしょうか……?」
GM:……パシャッ!
GM:一体いかなる魔術的な現象だろうか!?暗がりから放たれたまばゆい閃光が君の視界を白く焼く!
析了トオル:「ひゃっ」
析了トオル:多少油断していたので、素の悲鳴が部屋に響く。
GM:ダダダダッ!ガンッ!「痛っ……」ダダッ……ガチャッ!バン!
GM:これは一体どうしたことだろうか!?一瞬のうちに目の前にいたはずの少女の姿が忽然と消え失せているではないか!
析了トオル:「……騒がしい深夜の来客。いえ、深奥よりの使者、でしたね」
析了トオル:「そういえば……お名前を聞くのをすっかり忘れていましたね」
析了トオル:少しばかり思考するも、再び眠気が脳を襲って。
析了トオル:「……まあ、あれだけ目立つ子ですし、誰かしらは知っているでしょう。今は……」
析了トオル:睡眠の続きと、ラス・ヴィダスへ飛び立つ準備を。
GM:赫花連盟から君への協力の依頼が届いたのは、そんな幽玄で神秘的な邂逅の翌朝のことだった。
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得が可能です。
析了トオル:謎の少女 〇好奇心/不安
GM:OK!
【OP/バグジー・ルスティアーノ】
GM:バグジーさんのOPです。登場侵蝕をどうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(36 → 44)
GM:ロス・サングレスは、ラス・ヴィダス最大規模の麻薬カルテルとしてその名を知られる。
GM:ラス・ヴィダス学区にスラムが形成され始めた最初期から、煌びやかな都市の影が伸びると共に組織もまた成長し、その影響力は今や商業区にまで及んでいた。
GM:麻薬や臓器の流通、違法な密入校の斡旋、人身売買などが主な収入源であり、戦力的にも商業区の治安維持業者などではまるで相手にならなかった。正義や道徳倫理が資本主義によって隅に追い遣られたラス・ヴィダスにおいて、彼らを取り締まれる者などいなかった。
GM:幹部の一人であるカルメリタ・アルベルダは、組織の頭脳と言うべき人物であった。体格は小柄で、幼児に間違われることが多かったが、歴とした最上級生。
GM:メディアでロス・サングレスを批判したジャーナリストや、不利な校則によってカルテルを締め上げようとする政治活動家を見つけ出しては、カルメリタが部下に指示を出して『対処』を行う。そうすると魔法のように問題が解決するのだった。
GM:カルメリタは殺し屋のように当人を抹殺する野蛮なやり口は好まなかった。ただ、正義の御旗を掲げる彼らにとって最も大切なものを知っていた。家族。友人。恋人。何度十字冠転送されても頑として首を縦に振らない役人であっても、橋から吊られた幼い妹を見れば、すぐに態度を翻した。
GM:そんな手法を常用しながら、カルメリタが最も大切にするものもまた、『家族』だった。血縁ではない。絆で繋がれたカルテルという家族。
GM:家族は絶対に裏切らない。それ以外のものには容赦しない。その単純で明確なポリシーが、カルメリタとその『家族』の絆を強固にし、止まることのない動力としていた。
スラム生徒:「……ヒィーッ!ヒィィーーッ!助けてくれよォーッ!」
GM:薄暗い路地裏、その突き当り。一人の生徒が君の前に這い蹲っていた。
GM:その生徒はロス・サングレスの売人だったが、麻薬を一部横領し、混ぜ物で嵩増ししては、別のギャングへと高値で横流ししていた。
GM:勿論、到底許されることではない。カルメリタは君に粛清を言い渡した。曰く、『二度とこんなバカが出ないように見せしめにしろ』。
スラム生徒:「ちょ……ちょっとした出来心じゃんかよォ!なっ!なっ!?」
スラム生徒:「頼むよぉぉ……見逃してくれよ!なっ!この通り!!」
スラム生徒:襤褸を纏った生徒は、土に頭を擦り付けて懇願する。
バグジー・ルスティアーノ:木箱に腰を掛け、路地に差し込む細い光を頼りに揉み砕いた"シャグ"を巻いていた手をピタリと止める。
バグジー・ルスティアーノ:「私に助けを乞うよりはさ。友達とか、仲間とか」
バグジー・ルスティアーノ:慣れた手つきでロールを再開しながら、煙で焼けた喉から低い声を漏らす。
バグジー・ルスティアーノ:「そういうモノに助けを求めた方が良い。居ないの?」
バグジー・ルスティアーノ:「君は──独りなのかな?」
バグジー・ルスティアーノ:静かな笑みが、差し込んだ光で照らされる。
スラム生徒:「うぐぅうっ……!」
スラム生徒:抗議するような唸りを上げる。女は筋金入りのクズというわけではなかったが、ロス・サングレスを敵に回したと知って助けてくれるような、侠気のある仲間などいるはずもなかった。
スラム生徒:「そ……そうだ!じゃっ、じゃあ!」
スラム生徒:「見逃してくれれば、あたしがアンタの仲間になるよ!」
スラム生徒:「いいシノギを知ってるんだ!絶対損はさせない!恩は必ず返す!なっ!いいだろ!?」
バグジー・ルスティアーノ:「本当?嬉しいな」
バグジー・ルスティアーノ:生徒の言葉に顔を綻ばせ、絡みつくように抱きしめる。決して強い力ではないが、がっちりと固定されて動けない。
スラム生徒:「ゥひっ……!?」
スラム生徒:思いがけない行動に、恐怖で硬直する。
バグジー・ルスティアーノ:そして、耳元で小さく囁く。
バグジー・ルスティアーノ:「それじゃあ、ロス・サングレスを潰しに行こうか。今から」
スラム生徒:「……へ……?」
スラム生徒:ぽかんとした顔で、聞き間違いかと目を瞬く。
バグジー・ルスティアーノ:「君も私も、路地裏に転がるゴミだ。逃げ回って得られる安心なんてほんの小さなモノだよ」
バグジー・ルスティアーノ:「"仲間"になってくれるんだろ?」
バグジー・ルスティアーノ:「だったら……君も私も、お互いの為に命を賭けるべきだ。二人で、幸せになる為に」
バグジー・ルスティアーノ:「物陰に隠れて震える人生なんて全然幸せじゃあない」
バグジー・ルスティアーノ:「ね?二人で掴みに行こう、幸せを」
バグジー・ルスティアーノ:そう言うと、生徒を抱えたままゆっくりと立ち上がろうとする。
スラム生徒:「ッ……ふ……ッ……」
スラム生徒:抱きすくめられたまま、恐怖と混乱に震えていたが
スラム生徒:「う……わぁあああああッ!!ふざっけんなぁあああッ!!」
スラム生徒:ポケットからバタフライナイフを取り出し、自棄になったように君の脇腹を刺す!
スラム生徒:「ふざけんな!ふざけんなイカレ女ぁあっ!」
スラム生徒:「こんなところでやられてたまるか……!ぶっ殺してやるぅあアァアアッ!!」
バグジー・ルスティアーノ:「ああ」
バグジー・ルスティアーノ:わき腹に突き刺したナイフは確かに赤く濡れている。
バグジー・ルスティアーノ:しかし、それに視線をやる事なく。生徒の顔を心からの悲哀を湛えた目で見下ろし──
バグジー・ルスティアーノ:バグジーの影が質量を持って蔦のように生徒を締め上げる。
スラム生徒:「ぐっ……ギ……!?」
スラム生徒:影に締め上げられながら、死に物狂いでナイフを振り回そうとする
スラム生徒:「てっ……べ……」
バグジー・ルスティアーノ:「悲しいな。君は"家族"じゃない」
バグジー・ルスティアーノ:身体を締め上げる蔦から分かれた影がナイフを奪い取る。
バグジー・ルスティアーノ:「少なくとも──ロス・サングレスは家族の為に命を賭ける。それ以上の愛を君が差しだせないなら、私も君を愛せない」
バグジー・ルスティアーノ:影から刺激臭を放つ液体がコポコポと漏れ出し、生徒の身体を濡らしていく。
バグジー・ルスティアーノ:それを見上げながら、巻き終えたロールに火を付け。小さく吸い込み、煙を吐き出す。
スラム生徒:「ぎっ……!?ギャアァアアアアアッ!?」
スラム生徒:断末魔のような──実際断末魔である──悲鳴がスラムに響き渡る。
スラム生徒:「助……助けっ……ギャアアアアアアアアッ!!」
GM:おぞましい悲鳴を上げながら、生徒が十字冠転送される。みな家の戸を閉めて関わらないようにしているが、ロス・サングレスを裏切ったものの末路は、この一帯の住人に深く刻み込まれたことだろう。
バグジー・ルスティアーノ:「"ちょっとした出来心"のちょっとした対価だろ。そんなに騒ぐなよ」
バグジー・ルスティアーノ:天へと上る光を見上げながら苦笑し、また煙を吐き出した。
GM:一仕事を終えた君は、カルメリタの待つパブへと足を運んだ。スラムでは珍しい、まともな発泡ドリンクを出す店だ。
カルメリタ・アルベルダ:「……バグジ~~!!」
カルメリタ・アルベルダ:店先に君の姿を認めると、小柄な少女が走ってきて、その勢いのまま君に抱き着く。
カルメリタ・アルベルダ:「お帰り~!ねっ、危なくなかった?ケガしなかった?」
バグジー・ルスティアーノ:「カルメリタ……!」
バグジー・ルスティアーノ:その小さな体を受け止め、優しく抱擁を返して笑う。
バグジー・ルスティアーノ:「君の為なら何だって危なくないさ。いつも通り、"問題なし"だよ」
カルメリタ・アルベルダ:「きゃ~~♡えらいえらい!えらいよ~~バグジー!」
カルメリタ・アルベルダ:君に下げさせた頭をわしゃわしゃと撫でる。
カルメリタ・アルベルダ:「いい子だね~バグジー!ちゃんとお仕事できてえらいえらい!」
バグジー・ルスティアーノ:目を細めて気持ちよさそうに首を傾ける。
バグジー・ルスティアーノ:「わざわざ時間を取ってくれてありがとう、カルメリタ。忙しいんじゃないのかい?」
カルメリタ・アルベルダ:「何言ってるの~!かわいいバグジーのためだもん!全然いーよ!」
カルメリタ・アルベルダ:「さっ、こっち来て座って!注文、こっち追加!お肉ねーっ」
GM:一見すると親しいやり取りのようであるが、違う。そこには明確なルールがある。
GM:カルメリタにとっての君は、まだ『家族』として認めた相手ではない。可愛がっているのは、『ペット』に対するそれである。
GM:同じ食卓に着くことは許されているが、同じ料理を食べることは固く禁じられていた。いくら可愛がっていようと、家族とペットは同じものを食べない。
カルメリタ・アルベルダ:「ほら~お姉ちゃん、だからバグジーならこれくらいの仕事全然ヨユーだって言ったでしょ!」
ディアナ・オーベルシュタット:「……そうね……」
ディアナ・オーベルシュタット:先にテーブルに付いていた生徒が口を開く。
ディアナ・オーベルシュタット:ディアナ・オーベルシュタット。筋骨隆々の巨体は2メートルをゆうに越えている。
ディアナ・オーベルシュタット:彼女はカルメリタと同じ皿から料理を食べている……認められた『家族』なのだ。
バグジー・ルスティアーノ:二人のやり取りの隙間を縫うように僅かに熱のこもった視線を二つの皿に向けるが、すぐにカルメリタへ戻す。
ディアナ・オーベルシュタット:「バグジー……よくやったね」
バグジー・ルスティアーノ:「……ふふ。ありがとう」
バグジー・ルスティアーノ:病的なまでに白い頬を染め、目を細めながらくすぐったそうに微笑む。
カルメリタ・アルベルダ:「も~っ!お姉ちゃんったらそれだけ~?ホントに口下手なんだから~っ」頬を膨らませてぷりぷりしている
カルメリタ・アルベルダ:「でも、バグジーはほんとにえらいよ!この前の仕事も、その前のも、ぜーんぶ成功してるもんね!」
バグジー・ルスティアーノ:「ロス・サングレスの仕事は事前準備が正確だからね」
バグジー・ルスティアーノ:「御膳立ての通りに仕事をしているだけさ」
バグジー・ルスティアーノ:テーブルに付いた傷跡をなぞり、微笑みながら呟く。
カルメリタ・アルベルダ:「謙虚なんだから~♡そういうところがカワイイけど!」君の顎の下を撫でながら
カルメリタ・アルベルダ:「でね!今日はバグジーに、また新しいお仕事をしてもらいたいの!」
カルメリタ・アルベルダ:「終わったばっかりなのにゴメンね~……?」
バグジー・ルスティアーノ:「良いさ。君たちの助けになれるなら毎日だって構わない」
カルメリタ・アルベルダ:「きゃーっ!聞いた!?バグジーったらほんとにいい子!」
ディアナ・オーベルシュタット:うしうしと白身魚のムニエルを食べている
カルメリタ・アルベルダ:「でね!お仕事っていうのは……最近、大騒ぎになってるでしょ?例のイースターエッグのことで!知ってる?」
バグジー・ルスティアーノ:「……ああ。総和の」
バグジー・ルスティアーノ:少しの間意識を脳に巡らせて、小さく呟く
カルメリタ・アルベルダ:「ちゃんと知ってるんだ~♡バグジーはかしこいね~」
バグジー・ルスティアーノ:「無知は毒や刃よりも恐ろしいからね」
バグジー・ルスティアーノ:少しだけ得意げに顔を上げる。
カルメリタ・アルベルダ:「でね、ウチでもそれに一枚噛もうと思ってるの」
バグジー・ルスティアーノ:「ふぅん?」
カルメリタ・アルベルダ:「総和に引き渡すにせよ、星室庁に持ってくにせよ……他の方法でも」
カルメリタ・アルベルダ:「いくらでもお金が稼げる代物でしょ?あたし、今お金が欲しいんだあ」
カルメリタ・アルベルダ:「そろそろ本格的に他学区に進出したくてね。でも、メサイアのブラックチャペルなんかとやりあうには、かなりお金が必要でしょ?」
バグジー・ルスティアーノ:「だろうね。初期投資だけでもそれなりに要りそうだ」
カルメリタ・アルベルダ:「そこでバグジーの出番ってわけ!」
カルメリタ・アルベルダ:「今、赫花連盟がエッグ捜索に向けて人を集めてるの。バグジーには、そこに潜り込んでもらいたいんだぁ」
バグジー・ルスティアーノ:「赫花連盟…………海を荒らせば良いんだね」
バグジー・ルスティアーノ:微笑みを浮かべて再び机を撫でる。
カルメリタ・アルベルダ:「連中、何だかんだ言ってラスヴィダスでは強いから。現状だといちばん勝ちの目がありそうだし」
カルメリタ・アルベルダ:「土壇場で裏切って、エッグを横取りしちゃうの!もし手に入ればサイコーだし……」
カルメリタ・アルベルダ:「最悪でも、連中に痛手を負わせられるでしょ?そうすればウチが動きやすくなるってわけ!」
カルメリタ・アルベルダ:パスタをくるくるとフォークで巻いて「どう?出来そう?」
バグジー・ルスティアーノ:「君達の為ならなんだって」
バグジー・ルスティアーノ:カルメリタの目を見つめ、即答する。
カルメリタ・アルベルダ:「や~~ん♡いい子いい子♡バグジーったらほんとにいい子だね~~♡」
カルメリタ・アルベルダ:満面の笑みで、君の頭を撫で回す。
カルメリタ・アルベルダ:「期待してるよ、バグジー!もしこの仕事が上手くいったら~……」
カルメリタ・アルベルダ:「そうだなあ……今ちょうど空いてるのは……」
カルメリタ・アルベルダ:「……『妹』!」
カルメリタ・アルベルダ:「バグジーのことは、あたしの妹にしてあげる!」
カルメリタ・アルベルダ:「どう?嬉しいでしょ?」
GM:カルメリタは、信頼の出来る仲間を『家族』とする。母役や姉妹役は勿論、組織には父役や兄役も存在している。
GM:その言葉は、君を彼女の『家族』にするという宣言だ。
バグジー・ルスティアーノ:「──────」
バグジー・ルスティアーノ:細い瞳が見開かれ、光を照り返す白い肌が徐々に赤く染まり瞳には涙が浮かぶ。
バグジー・ルスティアーノ:「ほんとう?」
バグジー・ルスティアーノ:昂ぶりを表すように、絞り出された声は震えていた。
カルメリタ・アルベルダ:「もっちろん!あたしがバグジーにウソついたことある?」
カルメリタ・アルベルダ:「妹になったら、一緒にご飯を食べて、一緒にお風呂に入って、一緒のベッドで眠るの!」
カルメリタ・アルベルダ:「どう?すっごく素敵でしょ? そしたらあたしのこと、『お姉ちゃん』って呼ぶんだよ?」
バグジー・ルスティアーノ:その呼称を復唱しかけてすんでの所で思いとどまり、ゆっくりと声を飲み下す。
バグジー・ルスティアーノ:「うん……うん、うん」
バグジー・ルスティアーノ:「嬉しいな。とても、とっても」
バグジー・ルスティアーノ:目尻から零れた涙が蒼い髪に吸い込まれて消えた。
カルメリタ・アルベルダ:「や~ん、バグジーったら喜びすぎ!素直でカワイイんだから~」
ディアナ・オーベルシュタット:「ん……」口元を拭いて「頑張るように」
GM:店員が、君の目の前によく焼けたステーキを運んでくる。カルメリタたちがそれに手を伸ばすことはない。それは君用の、エサであるからだ。
カルメリタ・アルベルダ:「さっ、食べて食べて!」
バグジー・ルスティアーノ:「ありがとう。ふふ、ふ」
バグジー・ルスティアーノ:釣り上がった口元に、いつもよりも大きめに切り分けた肉を運ぶ。
バグジー・ルスティアーノ:歓喜と興奮で満たされた脳髄はその味を正確に認識する事は無かったが、それで構わない。
バグジー・ルスティアーノ:成功の先にある未来を思い浮かべ、口を動かすだけで充分に幸せだから。
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得が可能です。
バグジー・ルスティアーノ:カルメリタ・アルベルダに 親愛○/偏愛で取得します
GM:OK!
【Middle1】
GM:集合シーンになります。全員登場!
析了トオル:析了トオルの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(38 → 42)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(37 → 41)
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(44 → 48)
黒廟リオラ:38+1d10
DoubleCross : (38+1D10) → 38+3[3] → 41
ラス・ヴィダス大聖堂
GM:数日後、ラス・ヴィダス大聖堂。
GM:この日は、黒廟リオラと立野スズコによって選定されたイースターエッグ捜索隊のメンバーが顔を合わせる予定となっていた。
GM:既に面々は聖堂の一室に顔を並べており、室内にはどことなく緊張感が漂っている。
析了トオル:(……いやはや、外の喧騒に比べれば静かですが、どことなく漂う張り詰めた空気)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やー、わりいわりい」一番最後に聖堂に入った女が、疲れた様子でサングラスを取る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「隠れて来たつもりだったんだが、通りでファンの連中に囲まれちまってよ。有名人ってのも楽じゃねえぜ」
立野スズコ:「ルシアさん!お疲れ様です!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おっすスズコ。元気そうだな」軽く手を上げて
黒廟リオラ:「そっか、スズコは知り合いだもんな……」
百代マリア:「よく来てくれたわね、ルシア。これで全員揃ったわね」
バグジー・ルスティアーノ:微笑みを浮かべたまま椅子に座り、全員の顔をじっくりと観察している。
析了トオル:(マスターポルートに……成程、ネットの記事で見た顔まで)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「げ、やっぱアタシが最後か」バツが悪そうにして面々を見回す。
百代マリア:「さて……」並んだ一同を見回して
百代マリア:「あなた達は……こんなお話を知っているかしら?」
百代マリア:「日本には、ブッポウソウという鳥がいるの」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「毎度ながら脈絡がねえな……」
黒廟リオラ:「……」かしこまった表情で聞いている
析了トオル:「霊鳥、とされる美しい鳥でしたか」
百代マリア:「ええ。その鳴き声が、仏・法・僧……と、仏教的な音に聞こえるとして、平安時代から縁起の良い鳥として知られてきたの」
百代マリア:「でも、実は……つい最近……数十年前になって、実はブッポウソウの鳴き声は、ブッポウソウの鳴き声ではないことが分かったのよ」
バグジー・ルスティアーノ:意図が掴めず、かくんと首を傾ける。
百代マリア:「ブッポウソウの本当の鳴き声は、ゲッゲッゲッ……のような、まるでブッポウソウとは聞こえない鳴き声で……」
百代マリア:「それまでブッポウソウの鳴き声とされてきたのは、全然別の鳥の声であることが分かったの」
析了トオル:「さて、元の声の正体はフクロウであったとか。長い勘違いもあったものです」
百代マリア:「そうなのよ。1000年間も誰も疑わず、みんなが信じていたなんて……」
百代マリア:「すごいこともあるわよね……」うんうんと頷いている
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「…………」一応黙って聞いていたが
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………えっ、それで終わり?」
百代マリア:「……? ええ、おしまいよ?」
バグジー・ルスティアーノ:首が更に傾く。
黒廟リオラ:「すごいこともあるんですね……」素直に感心しておく
析了トオル:「本当に、不思議なこともあるものですね。今信じられているものも、一皮剥けば真実ではないかもしれない……」
析了トオル:(…………)
析了トオル:(何か意図があると思っていたのですが…………)
黒廟リオラ:「聖女様、今日もためになるお話を、ありがとうございました」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いつもやってんの……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おい!アタシらはイースター・エッグ探索に集められたんじゃねーのかよ!」
析了トオル:「おお、単刀直入」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんか気合を入れるための挨拶の……そういう前置きだと思うだろ普通!」
百代マリア:「最近知った、ちょっと小粋などうぶつ豆知識であいすぶれいくをしようと思って……」
バグジー・ルスティアーノ:(可愛いなぁ)
析了トオル:「だとしたら、私は余計な口の挟みでしたね。常に情報を得てしまう癖があり……ふふ、すみません」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「雑談する時は雑談っぽく振ってくれよ!無駄に威厳があるから身構えちまうんだよこっちは!」
百代マリア:「そうなの……それは申し訳ないわね……」しゅんとしている「マリアちゃん先輩とか呼んでくれていいのに……」
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ、空気がほぐれたのは事実だね」
黒廟リオラ:「気を落とされないで、聖女様……いえ、マリアちゃん先輩」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……もう良い、こいつに任せてたら話が進まねえ」頭を押さえながら立ち上がって
黒廟リオラ:「全員揃ったことですし、軽く自己紹介など……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そうそれだ!見たとこ初対面だよなアンタら」
立野スズコ:「そ……そうそう!まず自己紹介からしましょうか!ね!」
析了トオル:「ええ、どうやら外の学区から来たのは私だけのようですし……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:立ち上がった流れでそのまま自己紹介を始める。「へぇ、通りで妙に上品な奴が混じってると思ったぜ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシはルシア・ジュゼ・ファーティマ。ノヴァリスファイターだ」自分を親指で指す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「"紅蜘蛛"って名前、中継で聞いたことねえか?まあ無くても別にいいんだけどよ」
バグジー・ルスティアーノ:「有名人だね」頷きながら
GM:ノヴァリス・ファイトは三大学区を始めとしてノヴァリス全土に放映されており、今や一躍スターとなったチームA.R.C.メンバーの名は、ワイドショーでもよく耳にするだろう。
析了トオル:「生憎、スポーツにはそこまでの知見はありませんが……それでも名前を聞くほどの知名度である事に違いありません」
黒廟リオラ:「自分は赫花連盟ですから、当然……」ファンです、と言いたいがTPOを考え口を閉じる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんだよ他所の学区にも名前が売れてんのか。ショウが聞いたら喜ぶだろうな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああそうそう。今は赫花連盟がウチのチームのスポンサーでな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「丁度シーズンオフだしってんで呼び出されたんだ」
百代マリア:「ルシアは、わたくしが呼んで来て貰ったの」
百代マリア:「本当によく来てくれたわね、ルシア。でも、忙しかったんじゃないかしら?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ま、こっちとしても地味なトレーニングの息抜きには丁度いいし、賞金も運営の足しになるからよ」赫花連盟のスポンサーとしての資金力はお世辞にも盤石とは言えない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「別に気にすんなっての」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(最近取材だのファンサだのが多すぎて流石にウンザリしてきてたしな……)
百代マリア:「それならよかったわ」ふわりと笑って「頼りにしているわね、ルシア。あなた以上の実力のある人は、なかなか思いつかなかったから」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「へっ、まあそれほどでもあるけどよ」鼻を擦る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ニニカじゃなくアタシの方に声をかけたのは褒めてやっても良いぜ」得意げに腕を組んで頷いている。
立野スズコ:「では、お次は……」視線を動かして「析了トオルさん、お願いしてもいいですか?」
析了トオル:「はい、では……」
析了トオル:「ジェネシスインダストリアルアカデミー、析了トオル。今回はイースターエッグ探索のお手伝いとして呼ばれた形になりますね」
析了トオル:「……ああ、上のご意向とかは特にありませんので、その辺りはご心配なく」
析了トオル:色素の薄い髪を、指で弄りながら。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ジェネシスの析了……どっかで聞いたことあんな……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オフィサーとは関係ない……あっ!あれだ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「"オカルト研究会"!!」
析了トオル:「怪奇現象探査部です」きっぱり。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お、おう……んだよ似たようなもんじゃねーか……」ブツブツ
黒廟リオラ:(意味は同じじゃないか……?)
析了トオル:「今回はお誘いに乗る形で、趣味と実益と趣味の為に参りました」
立野スズコ:「そうなんですー!トオルさんにはそちらの専門家として……」
立野スズコ:「それから、六壬学園のイースターエッグ確保にも関わられたと聞いてます!その経験者としてお声掛けさせてもらいました!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ、アタシもム・ムーの記事で見たぜ。ムセイオンでは逆に偽物だって見破ったんだろ?」
析了トオル:(……なんかやっぱり話が盛られてませんか?!)
析了トオル:「ええ……コホン」
析了トオル:「専門家という点では、"マスターオーダー"に一歩……いや、数歩遅れている形になりますが」
析了トオル:「所属している派閥に関係なく出られるのは、私を動かすメリットにはなるでしょう」なんせ向こうには"アトラ・アーリーバード"が存在するのだから。
黒廟リオラ:「事実、エッグがどういった物なのか、知っている者は限られる……頼りにさせていただく」
析了トオル:「出来得る限りの協力は惜しみません、その代わり……」
析了トオル:「……ちょっとだけ、ちょっとだけでいいので。見つけたら触らせてください」
析了トオル:ぐい、と車いすの前に乗り出しながら。
百代マリア:「あら、それだけでいいの?」
百代マリア:「わたくしは味とか……匂いも知りたいわ」
百代マリア:「卵というからには、茹でたらおいしいのかしら……」
析了トオル:「ええ、触るというのは手以外も当然含めてですが……!」
析了トオル:「……とにかく、所有権までは求めません」
析了トオル:「この学区のものですから、あなた方が所持すべきものです」
析了トオル:(……それに)
析了トオル:(……もう一つ、目的自体はありますから)
析了トオル:なんだかちょっとどんくさくてかわいかった少女をふわふわと思い返しながら、再び深く座り直す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「学者様ってのは高潔だねえ。賞金の分前でモメずに済むのは有り難いけどよ」
黒廟リオラ:「なんて……なんて良心的なんだ……!」他学区からスラムに押し寄せてきた暴徒たちの姿を浮かべながら
立野スズコ:「人選は間違ってなかったね……」リオラに耳打ちする
黒廟リオラ:「他学区からも探してみるのはナイスアイデアだったなスズコ……!」こそこそ
立野スズコ:「それじゃあ、次は…… バグジーさん!お願いしますっ」
バグジー・ルスティアーノ:「はーい」
バグジー・ルスティアーノ:「と言ってもこの流れで自己紹介をするには気恥ずかしさすら感じるけれど……」
バグジー・ルスティアーノ:「バグジー・ルスティアーノ。普段はスラムの辺りで何でも屋みたいな事をしてるよ」
バグジー・ルスティアーノ:「トオルの後でこういっちゃなんだけどお金に目がくらんで手を上げてみれば錚々たる面子で震えている小物だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「何でも屋ねぇ……」値踏みするような眼で睨みつける。
析了トオル:「いいじゃないですか、お金目当て」
立野スズコ:「バグジーさんには、プラタ・オ・プロモから傭兵として来て貰ったんですよー!」
立野スズコ:「なんでも、とっても腕利きだとか!」
GM:その斡旋にはロス・サングレスによる裏金が関与しているのだが、勿論知る由も無い。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「プラタ・オ・プロモォ?おいおい正気かよ。そこの腕利きってオマエ」
析了トオル:「私みたいな方が少数派でしょう……其処だと、何かあるのですか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「まさか"殺し屋"じゃねえだろうな?」眼光が鋭くなる。
バグジー・ルスティアーノ:「まさか」
バグジー・ルスティアーノ:肩を竦める。
バグジー・ルスティアーノ:「そんな"野蛮"な事私にはとても」
バグジー・ルスティアーノ:「最近調子がいいから持ち上げられているのさ。私にもようやくツキが回って来たってわけだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そ、そうか……?」(全部の仕草から含みを感じる……怪しすぎんだろこいつ……!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いや……逆にこんだけ怪しいと"殺し屋"は務まんねーか……」
析了トオル:「……ふむ」片目を開いて、全身を見やって。
バグジー・ルスティアーノ:「ま、それはそれとして。私、あんまり友達居ないからみんなとは仲良くできると嬉しい。よろしくね」
百代マリア:「ルシア、あまり意地悪を言ってはいけないわ。仲良くするのよ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「へーへー」生返事で手を上げて。
析了トオル:「ええ、仲良く致しましょう。これから大冒険に出かけるのですから、私たち」
析了トオル:(……チェックだけは怠らないようにしましょうか)
バグジー・ルスティアーノ:笑みを浮かべ、手をひらひらと振って締めくくる。
黒廟リオラ:「……そう、我々は一蓮托生の仲間だ」
黒廟リオラ:(大丈夫……だよな……?)
立野スズコ:「……あっ、それで……あたしは立野スズコって言います!」
立野スズコ:「戦うのは全然なんですけど……一方通行ですが《ゲート》とか開けるので、もの運ぶのとかで役に立てたらって思いますー」
立野スズコ:「よろしくお願いします!それからこっちがー……」
立野スズコ:リオラに水を向ける
黒廟リオラ:「黒廟リオラだ……スズコと同じで、赫花連盟のメンバーだ」
黒廟リオラ:「荒事や斥候は得意と自負してる、よろしく」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あー、妙にひっついてると思ったら。アンタが……」腑に落ちたというように指を指す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「スズコからよく話は聞いてるよ。よろしくな」
立野スズコ:「やだー!何言ってるんですかルシアさんったらー!」
析了トオル:「ああ、先の話に出たチームA.R.C.のスポンサーをなさっている……」
黒廟リオラ:「えっ、スズコお前そんな……選手に喋ってるのか……?」
黒廟リオラ:「まったくもう……!お喋りなんだから……」
立野スズコ:「そんなんじゃないったら~!」
析了トオル:「それに、確か」
析了トオル:「先代の打倒の為に組織されたレジスタンス」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「詳しいじゃねーかトオルセンセ」頭の良い相手には先生を付けてしまうタイプだ。
析了トオル:「ふふ。改めての確認です。今回の依頼者なんですから、下調べの方は充分に行っておりますので」
析了トオル:「それに、新入りであろうとそのメンバー。実力も信頼できる……といったところでしょうね」
黒廟リオラ:「……自分やスズコは、新入りです。当時の戦いを詳しく知るわけではありませんが……」
黒廟リオラ:「……このスラムを少しでも良くしたいという志は同じ」
バグジー・ルスティアーノ:「赫花連盟もある意味スターみたいなものだよね。立派だ」
バグジー・ルスティアーノ:ぱちぱちと小さく拍手
立野スズコ:「されちゃった……!拍手!」
黒廟リオラ:「エッグ探しの動機は、多額の賞金もあるが、第一は”エッグ騒動”を終わらせるべく……」
黒廟リオラ:「う、どうも……」
バグジー・ルスティアーノ:「ああ……昼夜問わず凄い騒ぎだよね。お祭りというには騒がしすぎる」
バグジー・ルスティアーノ:眉を顰める
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「実際よくやってるぜ。このノヴァリス最悪のスラムで辛うじて人間が住めてんのはこいつらのおかげだ」
百代マリア:「ふふーん」とくいげ「そうよ。みんな頑張ってくれているのよ」
析了トオル:「スラム……確かに、治安は……なんと言えばいいのか……」
析了トオル:(ムセイオンとはまた違った危険を感じました。車椅子を初手分解にかかるとは……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それにしたって最近の馬鹿騒ぎはキャパオーバーだけどな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こんなのが万年続いてちゃ身が持たねえ。スポンサーが潰れちまったらアタシらも困るし、さっさと収拾付けるのに異論はねえよ」
黒廟リオラ:「……ここに集まった少数精鋭を以て、エッグ捜索に向かう……そうですね聖女様?」
百代マリア:「そうね……。それじゃあ、自己紹介も済んだし、そろそろ本題に入りましょうか」
百代マリア:「実は、少し困ったことになっているのよ」
百代マリア:「イースターエッグの在処は、実はもう特定されているの。というのも、いま総和重工と提携して、入場制限を掛けている場所があるのよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あ?なら話は早えじゃねーか。何が困ったことなんだよ?」
百代マリア:「困ったことは、ふたつ」
百代マリア:「ひとつは、総和重工に申請して、イースターエッグ探索者として登録しないと、その場所に入れないこと」
百代マリア:「総和重工にエッグを渡さないのも大きな目的だったのだけれど、これではそれも難しくなってしまうわ」
百代マリア:「もうひとつは……その場所が、カーサ・ミクトランということよ」
析了トオル:「……カーサ・ミクトラン」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「げ、よりによってあそこか……」
析了トオル:(あの子の言った場所に違いありませんね。そこに"エッグ"も存在する、と……)
黒廟リオラ:「析了さんはご存じですか?」
析了トオル:「ラス・ヴィダスの超巨大違法建築にして大迷宮」
析了トオル:「空間の歪みや、毎日形が変わっているとも噂される。いやはや凄まじい、今からその攻略にかかるわけですね」
バグジー・ルスティアーノ:「あそこにあるんじゃ在処が特定されているというのも大した意味がないね。確かに"困ったこと"だ」
立野スズコ:「カーサ・ミクトランを管理してる大家連は、万年資金難の状態にあったようで……それで今回の施策を受け入れたみたいなんです~」
立野スズコ:「混乱を避けるためなのか、公式発表はされてないんですけど……少し調べればすぐに分かるくらいの感じで」
立野スズコ:「もう、かなりの人数がミクトランにエッグ捜索に入ってるみたいです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あのコスプレメイド女ども……普段お高く停まってるくせにコロっと金に転がされやがって」
黒廟リオラ:「ライバルは多い……だからこそ、精鋭を集める必要があった」
バグジー・ルスティアーノ:「先を越されるのは困るね。早く発つべきかな?」
立野スズコ:「あっ、それなんですけど……」
析了トオル:「何か問題が?」
立野スズコ:「裏口から入るのも無理そうなので、もう総和に登録申請は済ませてあって……」
立野スズコ:「それで、人員が送られてくることになってるんです。そろそろ来る頃のはずなんですが……」
弥名寛治野オバ:「……フン!」
弥名寛治野オバ:その時、高そうなスーツに身を包んだ、いかにも商業区らしい生徒が姿を現す。
黒廟リオラ:(やな感じのが来たな……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あぁ?誰だテメー?人ん家入る時はノックぐらいしろってママに教わんなかったのか」礼儀のなってない奴には秒で喧嘩を売ることができる。
弥名寛治野オバ:「やれやれ……まさかこんな薄汚いところに呼び立てられるなんてねえ!」
弥名寛治野オバ:「こんなところに住めるなんて、スラムの連中の気が知れないよ、あーっ、ヤダヤダ!」
析了トオル:(あら、分かりやすく高慢な)
析了トオル:(ううん、少しは懐に握らせるものでも持ち込むべきでしたか……)
黒廟リオラ:「オバの風上にも置けんな……」ボソリと呟き
バグジー・ルスティアーノ:「忙しいだろうにわざわざ足を運んでくれて有り難う。貴方が連れて行ってくれるのかな?」
弥名寛治野オバ:「そんな訳ないじゃないか!なんだってアタシがアンタらみたいな連中と一緒しなきゃならないんだい!」
弥名寛治野オバ:「ほら!さっさと来な!」パンパンと手を叩く
GM:それに促されるようにして、一人の少女……否、一台の『社会人』が姿を現す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「次から次へと……オイ、次からちゃんと入場料取れよ」
VESPER:「……初めまして、皆さん」
VESPER:「私は総和重工所属『社会人』、VESPERと申します。どうぞよろしくお願いします」
VESPER:君たちに向け、恭しく一礼する。

析了トオル:「おや、これは精巧な……」返すように小さく一礼し。
析了トオル:「よろしくお願いします、あなたが現地までの案内を?」
VESPER:「はい。私が皆さんに同行し、道中、様々なサポートをさせて頂きます」
VESPER:「不束者ですが、皆さんのお役に立てるよう努力いたします」
黒廟リオラ:「しかしその……珍しいな、かなり人間寄りのデザインというか……」
析了トオル:「これはコアな生徒に人気が出そうな……こほん」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ!まともな礼儀を知ってるだけそこのオバちゃんよりはマシだけどよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「"協会"の社会人ってのは口先だけ丁寧でやってることはえげつねー連中ばっかりだ。信用はできねえな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「先に言っとくぜ。妙な真似したら速攻で整備工場送りにしてやっから気を付けるんだな!」ビシッとVESPERを指差す。
百代マリア:「ルシア、そんなことを言ってはいけないわよ。めっ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ……」舌打ちしつつすごすごと引き下がる。
VESPER:「申し訳ありません。今後ルシア様と信頼関係が築けるよう、努力したいと思います」
バグジー・ルスティアーノ:「うんうん、暫く同じ時間を過ごすんだ。口先だけでも仲良くできたら嬉しいよね」
バグジー・ルスティアーノ:VESPERにも笑顔で手を振る
析了トオル:「さて、彼女の意見も参考にはしておきましょうか」確かに、見た目だけに騙されるという訳にはいかない。
弥名寛治野オバ:「ハン!いくら機械だからってこんな連中にまで媚売る必要ないわよ!」
弥名寛治野オバ:「こんなの時間の無駄無駄!どうせ負け犬の悪あがきでしょう!あ~ヤダヤダ!」
VESPER:「オバ様、その認識は訂正なさるべきかと」
VESPER:「ここにいる皆様は、いずれも素晴らしい実力をお持ちです」
VESPER:「ルシア様はノヴァリス・ファイトのトップ闘士。バグジー様はプラタ・オ・プロモの高位ランク傭兵」
VESPER:「トオル様には既にイースターエッグ探索に関わった実績があり、リオラ様は赫花連盟の一員です」
VESPER:「私は、皆さんならば十分にイースターエッグの発見が可能であると考えております」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お、おう……結構見る目あるんじゃねえか」チョロい
黒廟リオラ:「総和のデータベースは正確だな」
バグジー・ルスティアーノ:(ふぅん……?総和の人間に口答えするのか)
弥名寛治野オバ:「……ふ……フン!もういいよ!あたしゃこんなところになんて居たくないんだ!」
弥名寛治野オバ:「社会人!後はアンタのほうでやっときな!あたしゃ帰るからね!」
弥名寛治野オバ:言って、早足で聖堂を出て行く。
黒廟リオラ:「こんなところにまで、ご足労どうも」
析了トオル:「いやはや、嵐のようなお方でしたね」
バグジー・ルスティアーノ:「愉快な人だったね、ふふ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「スズコ!塩まいとけ塩!」
立野スズコ:「はい!」シャッシャッ
黒廟リオラ:「ああっ、割と貴重なお塩なのにっ」
VESPER:「かしこまりました」頭を下げて「大変失礼いたしました。皆様にご不快な思いをさせてしまい、お詫び申し上げます」
バグジー・ルスティアーノ:「気にする事は無いよ。商業区には商業区なりの生き方ってのがあるからね」
黒廟リオラ:「下手な人間より、よほど信用できそうだ。よろしく、VESPER」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……フン。ま、せいぜい足引っ張んなよ」言葉に棘はあるが先程より露骨に態度を軟化させている。
析了トオル:「ふふ、では私たちも"悪あがき"させてもらいましょうか」
VESPER:「改めてよろしくお願いします。私……」
VESPER:「こうして生徒の皆さまとご一緒に行動するのは初めてで、わくわくしております」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(なんかこいつ結構かわいいな……)暫くVESPERの表情を見つめて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ハッ」ぶんぶんと顔を振る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ!そんな浮ついた態度でエッグを見つけられんのかァ~?」
析了トオル:(VESPERさんもですけど、ルシアさんも表情豊かですね)にこにこと様子を見つめている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「付いて来れなかったらその場で置いてくからな!せいぜい気張りやがれ!」
VESPER:「はい!VESPER、力の限り頑張ります!」
バグジー・ルスティアーノ:「楽しみだね。ふふ」
百代マリア:「なんだか丸く収まってよかったわ」うんうん頷いている
黒廟リオラ:「支度は済んだよな、スズコ」
析了トオル:「意気投合も、これで充分に済んだところでしょうか」
立野スズコ:「うん!早速行きましょう!」
GM:“マスターポルート”に見送られ、君たちは大聖堂を出発した。
GM:ラス・ヴィダスの濃霧の向こう、既にカーサ・ミクトランの巨大なシルエットが、真昼の空を覆い隠すかのように聳えていた。
GM:シーン終了。
GM:ロイス・購入可能です
黒廟リオラ:ロイスはまだ取らないでおこうと思います
析了トオル:ロイスは保留しましょう。もう少し交流を深めつつイきたいですね
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こちらもロイス保留!
析了トオル:購入は……まずは照準器
析了トオル:4dx+2>=15
DoubleCross : (4DX10+2>=15) → 8[5,5,8,8]+2 → 10 → 失敗
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:高性能治療キットを狙います
析了トオル:むむむ、失敗で以上
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2dx>=9
DoubleCross : (2DX10>=9) → 4[1,4] → 4 → 失敗
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ダメ!以上!
黒廟リオラ:高性能医療キット行きます
黒廟リオラ:1dx10+5>=9
DoubleCross : (1DX10+5>=9) → 10[10]+9[9]+5 → 24 → 成功
析了トオル:?!
バグジー・ルスティアーノ:すご
GM:すごい
黒廟リオラ:キングダム謹製の超高級医療キットを入手しました
バグジー・ルスティアーノ:ロイスは私も保留!購入は……ボデマを……あれ、ノヴァリスでも買えるんでしたっけ?
GM:買えるはず!
バグジー・ルスティアーノ:よし!挑戦します!
バグジー・ルスティアーノ:1dx+5>=12
DoubleCross : (1DX10+5>=12) → 7[7]+5 → 12 → 成功
バグジー・ルスティアーノ:お、買えた~!装備装備
析了トオル:ぴったり!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:買えましたね。UGNボディアーマーが
GM:そうだったんだ……
バグジー・ルスティアーノ:わんわんからぴょんぴょんへ
【Middle2】
GM:さっそくミクトランに突入するシーンです。全員登場!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(41 → 42)
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を1D10(→ 1)増加(48 → 49)
析了トオル:析了トオルの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(42 → 48)
黒廟リオラ:41+1d10
DoubleCross : (41+1D10) → 41+3[3] → 44
GM:ラス・ヴィダスのスラム街。バラック小屋や粗末な廃墟ばかりのその只中に忽然と、異様な巨大建築が聳え立っている。
GM:無計画に継ぎ接ぎされ、あちこち歪んだ不安定で異常な建築。高さはゆうに高層ビルほどもあるだろうか。
黒廟リオラ:「なんかまたデカくなったような……?」
GM:横幅もまた行先が見通せぬほどまで続いており、立方体のような形状をしたその姿は、現代建築というよりは巨大な城を思わせる。
析了トオル:「成程、これはこれは……不安定な形状でしょうに、よくここまでしっかりと立って」
GM:無数の人を、物を、そして謎をその腹に抱えた、明らかに尋常の存在ではない異常九龍城存在。その全容を知る者は、おそらく誰もいないだろう。
GM:カーサ・ミクトラン。ラス・ヴィダスの大迷宮、超弩級集合住宅である。
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ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「セイクリッドピラーの中央図書館にもバイトで入ったことあるけどよ、意味不明さで言ったらあそこ以上だなここは……」
析了トオル:「不安定と不安定が重なって一周回って安定しているのでしょうか」興味深そうに上と下とを見回している。
VESPER:「実際に目にするのは初めてです……圧巻ですね……」
バグジー・ルスティアーノ:「今からここで探し物をするっていうんだから笑っちゃうね。ふふ」
水嘉森ククル:「はいは~い」
水嘉森ククル:入口を前にして固まる君たちに、メイド服姿の少女が声をかけてくる。
黒廟リオラ:「おお、あんたは大家連の……」
水嘉森ククル:「登録された方ですね?そうです!大家連の水嘉森ククルと申します」
水嘉森ククル:「皆さんには、ミクトランに入る前に改めて説明といくつかご注意をさせて頂きます!よろしいですか~?」
バグジー・ルスティアーノ:「はーい」元気よく返事
黒廟リオラ:「あの時とまた状況は変わっただろうからな……頼みます」
立野スズコ:「緊張してきたー……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「さっさとやってくれ。こっちはウズウズしてんだよ」好戦的に笑って両の拳を合わせる。
析了トオル:「はい、よろしくお願いします」録音を開始しつつ、耳を傾ける。
VESPER:ピッと姿勢をよくして聞いている
水嘉森ククル:「今回は皆さん見学ではないので、細かい観光ポイントなんかは省いちゃいますね~」
VESPER:「あっ……そうなんですね……」残念げ
水嘉森ククル:「さて、皆さん恐らくご存じの通り、カーサ・ミクトランは無限に広がると言われている大迷宮です」
水嘉森ククル:「一度通った通路も、すぐに別の通路に接続されて……下手すれば二度と出られなくなる、なんてことも……」
水嘉森ククル:「それを防ぐために、これを!」
水嘉森ククル:小さな鍵の束をじゃらじゃらと取り出して、君たち全員に渡していく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんだァ?これ」
水嘉森ククル:「これはゲスト用の鍵です。これを持っていれば、『大大家』が利用者として認めてくれて……」
水嘉森ククル:「道に迷っても外に出られるし、仲間同士の鍵は位置の確認もできる優れものなんです!」
水嘉森ククル:「もしこれを失くしちゃうと……十字冠転送でもされないと一生出られない、なんてことにもなりかねないので注意してくださいね~!」
析了トオル:「……成程、危険とは紙一重という事ですね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「へぇ……こんなオモチャがねえ」ノヴァリス・ファイトの闘士はラス・ヴィダスのヒエラルキーの中では上位に位置する。普段ミクトランを訪れる機会は殆どなかった。
黒廟リオラ:「分かってるさ」鍵を胸ポケットにしまう
析了トオル:受け取り、車椅子のポケットに収納して。
水嘉森ククル:「それから、今、カーサ・ミクトランの内部は……エッグを探す人たちで、未曽有の混乱状態にあります」
黒廟リオラ:「前の比じゃない、か」
水嘉森ククル:「はい。くれぐれもお気を付けてくださいね。本当ならこういう時、私たち大家連が収めないといけないんですけど……」
バグジー・ルスティアーノ:「まあ、何事にも限界はあるよね」鍵を回して遊んでいる
水嘉森ククル:嘆息して「ちょっと色々あって、今全くいないんです。まあ後で話しますが……まともに働いてるのは私くらいで……」
析了トオル:「あら、全くとは……何かお困りごとでも起きた様子ですね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オイオイそんなんで大丈夫かよ大家連。そのメイド服はマジでコスプレなのかァ?」
水嘉森ククル:「くっ……ほぼコスプレなので言い返せませんね……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ええ……?」
水嘉森ククル:「ともあれ本題に入りましょう!皆さんはこれからカーサ・ミクトランを探索し、イースターエッグを探すわけですが……」
水嘉森ククル:「カーサ・ミクトランを探索するというのは、ただ内部を歩き回って、出口なんかを見つけて奥に進む……というのとは、違うんです」
水嘉森ククル:「ミクトランは異常な場所です。時間と空間が歪んでいて、ただ歩いて進んでいるだけでは、おそらく一生かけても深部にまで辿り着けることはないでしょう」
バグジー・ルスティアーノ:「出口以外に……何か指標になるものがあるのかな?」
黒廟リオラ:「前は聞き取りなんかで人探しをしたが……浅い階層だったものなあ」
析了トオル:「何かしらの条件がある、という事ですね?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「じゃあどうしろってんだよ。犬にでも道案内させるってか?」
水嘉森ククル:「おっ、ミクトランジョークいいですね!そこで……こちらです!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(今のジョークになるんだ……?)
GM:そう言ってククルが取り出したのは、黄金に輝く結晶に、赤く染まった剣、骨で作られたペンダントといった品々だ。
析了トオル:「ほう!ほうほうほう……」
GM:いずれも凄まじいレネゲイドを感じさせる。『遺産』レベルと言っていい。
バグジー・ルスティアーノ:「………!」
析了トオル:食いつくようにそれらを瞳に収める。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「へぇ、こいつは中々……」
析了トオル:「……驚きました。キングダムならばともかく、どれもそうそう見られるものでもないでしょうに」
水嘉森ククル:「こちらは『斎骨』と呼ばれている品です。ミクトランに渦巻く力の結晶のようなもので、ミクトラン内部のあちこちで見つかります」
黒廟リオラ:「まさにお宝……か」
水嘉森ククル:「これを多く集めることで、所有者はミクトランとの……うーん、そうですね、シンクロ率とでも言いましょうか?」
水嘉森ククル:「そういったものが向上して、ミクトラン内で強力な力を行使できるようになり、そして、さらに多く集めれば、ミクトランの深層に導かれるようになるのです」
水嘉森ククル:「ミクトランを探索するとは、すなわちこの斎骨を集めることに他なりません」
析了トオル:「この内部のみで使用できる遺産を集め、深層へ下る……と」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「話が一気にオカルトっぽくなってきたな……」
黒廟リオラ:「無限に増築される迷宮ってのがそもそもオカルトだものな」
バグジー・ルスティアーノ:「この辺りはトオルの領分っぽいね。ふふ」
析了トオル:「……名もミクトラン、即ち冥界下りと言ったところでしょうか。興味深いですね……」
水嘉森ククル:「ご理解が早い!あくまでミクトラン内での力を高めるもので、外に持ち出しても意味無いので気を付けてくださいね~」
水嘉森ククル:「先ほどお渡しした鍵も、一種の斎骨なんですよ~」
バグジー・ルスティアーノ:「へぇ……」
黒廟リオラ:「ところでこの斎骨ってのは……人から奪った物でも上がるのか?シンクロ率って言ったか……そういうやつ」
水嘉森ククル:「ああ、それはそうですね。遺産のように契約があるわけでもありませんから」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こりゃ中じゃ奪い合いが横行してると考えて間違いねえな」ウンザリした顔で。
析了トオル:「……出られなくなる人が出る訳です」頭に手を置いて、小さくため息。
水嘉森ククル:「さて、階層についてですが……まず、入ってすぐ、住民の皆さんが通常住んでいる、よく知られた集合住宅が第一階層」
水嘉森ククル:「そこから潜ると、カーサ・ミクトランの原型となったとされる、先住市民の古代地下遺跡が第二層となっています」
析了トオル:「ほう!先住市民の……」
黒廟リオラ:「え、そんなのが原型に……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「てかここそんなに深いのかよ……」
析了トオル:(ムセイオンで見た経験が生きればよいですが、ふふ……)
水嘉森ククル:「これまでは、大家連がどれだけ探索しても、それ以上潜れなかったのですが……」少し声を潜めるようにして
水嘉森ククル:「実は……つい最近、さらに深くの階層がいきなり開放されたとの噂があり……」
水嘉森ククル:「それを知った大家連が、みんな仕事を放り出して探索に向かっちゃったんですよ!!」
バグジー・ルスティアーノ:「あはは。それで……」
析了トオル:「ううん、あまり責められない理由!」
析了トオル:「分かります、分かりますよその気持ち」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「気持ちはわかるけどもうメイドやめろよ」
黒廟リオラ:「…………てっきり、事故かなんかに巻き込まれたものかと……」
水嘉森ククル:「うぅ~~っ……!ずるい……!私だって行きたいのに……!」
黒廟リオラ:「理性を保てるククルさんがいて良かった……」
水嘉森ククル:「誰かがやらないと、本当にミクトランがめちゃくちゃになっちゃいますから……」
水嘉森ククル:「私、この建物が好きなんです。そりゃ謎は気になりますけど……それ以上にここで暮らす皆さんの生活を守りたいんです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そういうことかよ。……悪かったな……アンタは立派な大家でメイドだぜ」バツが悪そうに目を逸らして
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「これからはメイド長って呼ばせてくれ」
水嘉森ククル:「メイド長……いい響きですね……!」
VESPER:「いいのでしょうか?それで……」
析了トオル:「他の全員が居ないなら自動的にトップでしょうし……それで彼女の気持ちが少しでも解けるならよいでしょう」
水嘉森ククル:「皆さん、どうか……私の代わりに!ミクトランの謎を解き明かしてください」
水嘉森ククル:「ミクトランはどうして生まれ、何故今も広がり続けているのか?誰が作って、何のために存在しているのか?」
水嘉森ククル:「ずっと謎だったことが……今なら解き明かせるかもしれないんです」
析了トオル:「ふ、ふふ……勿論、お任せを!」
析了トオル:「神秘纏いし迷宮、その踏破も私の目的が一つ!底の底まで掘り返してしまいましょう……!」
黒廟リオラ:「任された。このミクトランもスラムの一部だからな」
黒廟リオラ:「混乱の元は取り除く……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お前ら忘れんなよ。あくまで目的はイースターエッグだからな!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「まあ……そのついででなら、謎解きとやらもやってやるけどよ……」
析了トオル:「何、何の問題もありません」
析了トオル:「つまり……全てを解き明かせば、隠れているものなど自動的に見つかるのですよ」自信満々に、虱潰し宣言。
VESPER:「そういうものなのですか……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お、おお……!」単純明快な論理に表情を輝かせる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「言われてみればたしかにそうだ……やっぱ学者のセンセは言うことが違うな……!」
黒廟リオラ:「頼もしい……な」
立野スズコ:「ね!なんか専門家っぽい!」
析了トオル:(それはそれとして、迷宮の深層がノヴァリスの"外"に当たるか、そこから調べる必要はありますが……)
析了トオル:(……そういえば、あの子は先に行ってしまっているのでしょうか)
バグジー・ルスティアーノ:「うんうん……楽しい探索になりそうだね。土産話に困る事はまずないさ」
析了トオル:「あの、出発前にひとつ」
水嘉森ククル:「おや、なんでしょうか?」
析了トオル:「ここ数日の内、ミクトランに……民族的意匠の制服を纏った褐色の少女でしょうか。入ったのを見ていますか?」身長をこれくらいと手で指し示しながら。
水嘉森ククル:「民族的意匠の……?うーん……」少し考え込んで
水嘉森ククル:「入り口はここ以外にも数えきれないほどあるので、なんとも言い切れませんが……」
水嘉森ククル:「少なくとも、そういう子は……あっ、民族衣装って……」
水嘉森ククル:「あれですか!?全身マトリョシカ模様で口からどんどん分身が出てくる子……!」
析了トオル:「く、口からどんどん分身が?!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「どんな化物……?」
黒廟リオラ:「そんな知り合いまでいるとは……流石だな」
水嘉森ククル:「う~ん、それ以外はちょっと覚えがないですね。すみません」
水嘉森ククル:「その子、析了さんのお知り合いなんですか?」
析了トオル:「……まあ、言っても問題はないでしょう。ミクトランの謎を解明せよ!と深夜、私の枕元で語り掛けてきた……」
析了トオル:ふふ、と笑って。
析了トオル:「小さな深層よりの使者さん、です」
析了トオル:「お手数をおかけしました。ありがとうございます」
水嘉森ククル:「深層よりの……使者……?」
黒廟リオラ:「怪しくないか……?」
水嘉森ククル:「……よくわかりませんが……会えるといいですね!」
析了トオル:「台本片手に頑張っていて愛らしかったですが、どうも先に入っているかと考えると不安で不安で……」
VESPER:「台本を……?」
GM:かくして、一抹の謎を残しつつ、君たちはククルの願いも背負い、大迷宮カーサ・ミクトランへと足を踏み入れる。
GM:半ば錆びた、重い鉄扉を押し開くと……
超チンピラ:「ヒヒャァーッ!!また新入りのカモがやってきたぜェ~~!!」
超チンピラ:「金だ金だ!ここを通りたければ金置いてきな~~!!」
GM:なんということだろうか……突然襲ってくる暴徒の群れ!
GM:それもただのチンピラではない!超級のチンピラ……超チンピラだ!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「凄さがわかんねーよ!」
黒廟リオラ:「諦めない心で何度でも金を強請る……スラムで見かけないと思ったらここに居たのか!」
超チンチラ:「ヂチィーッ!!ガルルルル!!」
析了トオル:「これは……チンチラ……!」
バグジー・ルスティアーノ:「大きいのかな?」
GM:君たちは彼らに金を渡して穏便にここを通ってもいいし、力づくで黙らせてもいい。
GM:ミクトランの内部では、このようにして様々なイベントが起こります。
GM:選択肢によって判定内容などが分岐するほか、得られる報酬が異なる場合があります。また、イージーエフェクトによって判定を強化することも可能です。
GM:なお、戦闘を行う前に、任意の情報判定を用いて相手の情報を調べることが出来ます。この判定は代表で1名だけが可能です。
GM:では、試しに誰か情報判定を行ってみましょう。
析了トオル:情報にはそこそこ強い!やってみてもよろしいでしょうか
バグジー・ルスティアーノ:頼りになる~!
黒廟リオラ:任せたぜ!(社会1)
GM:OK!ではここでNPCカードを紹介します
NPCカード
VESPER
任意の情報判定の直前に使用する。達成値+3。1ラウンド1回まで使用可能。
立野スズコ
調達判定の直前に使用する。達成値+7。1シーン1回まで使用可能。
GM:こちらのカードが使用可能です。
析了トオル:つよーい
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:えらいぞ……
バグジー・ルスティアーノ:頼れる仲間達
黒廟リオラ:スズコ……頼りにしてるぞ
析了トオル:あっでも直前なんだ、上手く使わないと
GM:というわけで判定どうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:とりあえずラウンド1回なのでVESPERは使って良さそうね
析了トオル:ですね!
析了トオル:では、お願いしてもよろしいでしょうか。VESPERさん
VESPER:ピピピ……達成値 プラス3
析了トオル:カンパニー/CPルームで情報判定が常に強化されます。
析了トオル:任意という事で噂話で……いきましょう
析了トオル:4dx+3+3
DoubleCross : (4DX10+6) → 9[3,8,9,9]+6 → 15
GM:OK!難易度は3でした!
GM:では情報が開示されます
超チンピラ
目標値:80 行動値:6 ダメージ:単体に1D10
報酬:ステージ1×1 財産点3
GM:ひとつずつ見ていきましょう
GM:まず、イベント上での戦闘はすべて簡易的な判定として行われます。
GM:エンゲージは考えないものとし、同エンゲージ不可など必要な場合はPCに有利な状態として扱います。
GM:PCは行動値の順に任意の攻撃判定を行い、(達成値+ダメージ)の合計が判定値となります。
GM:今回の場合、目標値は80なので、(達成値+ダメージ)が80を越えれば戦闘に勝利したことになります。
GM:ただし、敵の行動値が6なので、行動値6までにクリアできなかった場合、単体に1D10ダメージが発生することになります。
GM:この攻撃判定は目標値をクリアするまで繰り返し、場合によっては敵からの攻撃も複数回発生します。
GM:また、報酬に関してですが、
GM:報酬:ステージ1×1 財産点3
GM:これは全員がステージ1の斎骨を1個、財産点を3点ずつ獲得できるという意味です。
GM:例としてステージ2×3なら、ステージ2の斎骨を3個獲得できるということになります。
GM:報酬と難易度のバランスを考え、戦闘を行うかどうか考えるとよいでしょう。
GM:ここまでで分からない点はございますか?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ダメージに対してカバーリングやリアクションは可能ですか?
GM:あっすいません必要な説明でしたね!
GM:ダメージに対してはドッジ・ガード・カバーすべて可能です!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やったぜ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:装甲も有効と考えて大丈夫でしょうか
GM:有効です!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:わ~い!ありがとうございます!
黒廟リオラ:せっかくだしチンピラは倒しておきますか?
析了トオル:そうですね、合計80なら全然いける範囲だと……思います!
バグジー・ルスティアーノ:ぶっ飛ばしましょうぜ姉御~~!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やっちまえ!
GM:では戦闘に入るならば行動値順に攻撃判定をどうぞ!
析了トオル:ならば私からでしょうか
GM:トオルさんからですね
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっセットアップする人は最初のタイミングで良いのかな
GM:あっそれがあった!そうですね最初にどうぞ!
析了トオル:あっセットアップ!でも戦術は今回流石に必要ないかな
黒廟リオラ:こっちもまだ必要ないかと思います
バグジー・ルスティアーノ:まあ大丈夫かな~?無しで行こう
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:一応《赫き鎧》だけやっときますHP1消費して装甲24の防具を装備
GM:硬すぎんだろ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを1減少(33 → 32)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(42 → 44)
析了トオル:ではこちら、メジャーでコントロールソート射撃、コンセントレイトで
析了トオル:9dx7+4
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[3,3,5,5,8,9,9,10,10]+10[3,5,5,9,9]+10[1,8]+6[6]+4 → 40
析了トオル:わお
GM:でかすぎ
GM:エネミーはリアクションしません!そのままダメージどうぞ!
析了トオル:5d10+10
DoubleCross : (5D10+10) → 27[9,3,10,4,1]+10 → 37
析了トオル:3余った……!侵蝕4増えて52
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ヒューッ!
GM:もう大体終わっとるやん
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:もうチンピラは虫の息だぜ
GM:C(80-40-37)
DoubleCross : c(80-40-37) → 3
GM:残り3です
析了トオル:大口径でなくなったとはいえ、まだまだいける……!
バグジー・ルスティアーノ:楽になっちまったぜ~!
黒廟リオラ:瀕死だ
バグジー・ルスティアーノ:コンセ無しの《飢えし影》で判定!
超チンチラ:殺さないでチラ~
バグジー・ルスティアーノ:動物愛護団体はここにはいない!
バグジー・ルスティアーノ:10dx+4
DoubleCross : (10DX10+4) → 10[3,3,3,5,7,8,8,9,9,10]+7[7]+4 → 21
超チンチラ:ぐああああああ
バグジー・ルスティアーノ:ダメージを出すまでもないようだな……
GM:C(3-21)
DoubleCross : c(3-21) → -18
GM:ダメージを出すまでもなくクリア!勝利です!
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を1増加(49 → 50)
超チンピラ:「オラオラ~ッ!金だ~~ッ!!」
GM:天井から降ってくるチンピラの群れ!きわめて危険!
VESPER:「参加者狙いの暴徒です!皆さんお気を付けて!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ!雑魚どもがワラワラと……身の程を知りやがれ!」即座に戦闘態勢に入る。真紅の血が全身を鎧のように覆っていくが……
析了トオル:「ふむ、これくらいなら……」彼らの武器防具、生徒情報を調べつつ、レバーを入れエンジンを駆動させる。
黒廟リオラ:「く……っ」構えを取るが、それよりも早く、動きだした者たちがいる
析了トオル:「では迷宮への一歩はお先に、踏み出させていただきましょう」
析了トオル:車輪が高速回転、チンピラの間へと───突撃していく。
析了トオル:「自動照準、解析弾装填」
超チンピラ:「アァ~ッ!?何だこの車椅子はァ~!?」
超チンピラ:「俺たちゃマスターチンピラの名を受け継ぐ正統後継者だぜェ~~!?」
析了トオル:「ほほう、では……」
析了トオル:「どうぞ、心の強さを確かに。私より後ろは、これでは済みませんよ?」
析了トオル:ガ コン。展開された銃座から、加速の最中にも関わらず。狙撃手の如き射撃が超チンピラ達に向かって降り注ぐ!
超チンピラ:「ホギャーッ!?」「ぐえ~~~~っ!?」
析了トオル:「データ取得、情報を共有しま……あら」
超チンピラ:なすすべもなく撃ち抜かれ、次々と倒れ伏していくチンピラたち!
析了トオル:ミクトラン内を縦横無尽に駆け抜けた後、急ブレーキで停止する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんだよヒョロいナリして結構やるじゃねえかセンセー!」愉しげに口笛を吹く
超チンチラ:「ヂヂヂーーッ!!」その様子に怒り狂い、襲い掛かってくるのはチンチラを越えた凶暴さを持つチンチラ……超チンチラ!
析了トオル:「いけません!そちらに一見可愛げだけど凶暴そうなチンチラが……!」
バグジー・ルスティアーノ:「お見事!流石、好奇心でラスヴィダスまで一人で来るだけは……おっと」
バグジー・ルスティアーノ:嬉しそうに拍手していたが、視線をちらりと超チンチラへ向ける。
バグジー・ルスティアーノ:「Shh──」
バグジー・ルスティアーノ:人差し指を唇に当てると、ほぼ同時に足元の影が膨れ上がり──無造作に超チンチラの顎を打ち据える。
超チンチラ:「ジュイーッ!?」
超チンチラ:ぼてぼてとその場に転がり、驚いたように走り去っていく。
バグジー・ルスティアーノ:それを笑顔で手を振って見送り、仲間へ向き直る。
バグジー・ルスティアーノ:「怪我は……無いか。トオルが瞬殺しちゃったもんね、ふふ」
VESPER:「凄い……この人数と超チンチラをいとも容易く……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ったく、アタシの出る幕じゃなかったな」血の鎧が解けていく。
析了トオル:「こちらは何とも。車椅子も事前に調整しておいたので、この程度はお手を煩わせる程ではありませんでしたね」
析了トオル:「しかしまだまだ序の口、といったところでしょう。ここからそう上手く行くかは……楽しみでもありますね?」
黒廟リオラ:「……今、チンチラが何か落としてったけど」
黒廟リオラ:「これが斎骨か?」拾い上げじっと見る
GM:足元には、チンピラやチンチラが落とした金銭や物資が大量に散らばっている。その中には斎骨も含まれているかもしれない。
GM:報酬を獲得できます。まずは全員に財産点3点。
バグジー・ルスティアーノ:わーい!お金!
黒廟リオラ:ウオ~~~~
GM:斎骨に関しては一人ずつ選択肢を提示するので、その中から一つずつ選んで頂きます。
GM:シークレットダイス
トオルさん
・技巧の教本
この斎骨を取得する際、任意の技能1つを選ぶ。セッション中、あなたのその技能に+3する。
・諸刃の刃
あなたが行う攻撃の攻撃力+10。あなたが受ける全てのダメージ+10。
GM:シークレットダイス
バグジーさん
・簡易式斥力装置
あなたが受けるHPダメージを常に5点軽減する。
・煙のスクロール
あなたの攻撃が命中した場合、対象はそのラウンドの間あらゆる判定のダイスを-2個する。
GM:シークレットダイス
ルシアさん
・フラッドシューター
マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+(判定ダイスの数)する。
・神器喰らいの斧
『休息』イベントが発生した際に使用できる。あなたの所持している斎骨を1つ選び、破棄する。あなたはセッション中、その斎骨のステージ数に応じて攻撃力が上昇する。(10/20/30/40/50)
GM:シークレットダイス
リオラさん
・吉凶のコイン
マイナーアクションで使用する。1D2で判定し、あなたがそのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を、1が出た場合-30、2が出た場合+30する。
・パワーチャージャー
マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスで行う攻撃の判定のダイスを-(任意の個数)する。その攻撃の攻撃力を+(減らしたダイスの数×2)する。
GM:以上、各自1つずつ選んでください!
GM:なお斎骨をアイテムとしてPC間で受け渡すのは基本的になしとさせてください。なぜならメチャメチャ面倒になりそうだから
黒廟リオラ:了解です
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:了解!
析了トオル:理解!
バグジー・ルスティアーノ:はーい!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:私は……後々便利になりそうなので『神器喰らいの斧』を選ぶぜ!
バグジー・ルスティアーノ:じゃあ私は【簡易式斥力装置】を頂こうかな
析了トオル:では、開幕から情報強者になるために……
析了トオル:技巧の教本を取得し、情報:噂話を+3します
黒廟リオラ:裏目になるかもしれないけど……こんなに面白そうなアイテム、衝動を抑えられないので
黒廟リオラ:吉凶のコインを頂きます
GM:OK!
GM:それではイベントは以上!次のイベントに移ります。
GM:曲がりくねった通路、無秩序に乱立する区画。ひとつドアを潜るだけで、先ほどとは全く別の景色が現れる。
GM:進んできた背後を振り返れば、通ってきた道は既に無く、そこは壁であったり、まるで違う場所だったり。
GM:カーサ・ミクトラン。迷宮と謳われるその建築は、まるで生きているかのようにつぶさに形を変えていく。
VESPER:「本当にこんな建築が実在していたとは……驚きです……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今どんだけ進んでんだこれ……?こんなとこ好き好んで住む奴の気が知れねえな……」
立野スズコ:「何人か友達が住んでるはずなんだけど……会える気がしないよ~」
析了トオル:「振り返る度に違う景色。途中まではマッピングを心掛けましたが、役に立たないことが理解できました」
黒廟リオラ:「初めて来た気がしない……そんな言葉があるが、ここは真逆だな」
バグジー・ルスティアーノ:「毎日新鮮でさぞ愉快な生活だろうね」
黒廟リオラ:「自分は御免だけどな……平穏が一番だ」
バグジー・ルスティアーノ:「しかし、現在地点も進行度も分からないというのは……ふふ」
バグジー・ルスティアーノ:傍にあった壁を手でなぞりながら辺りを見回す。
析了トオル:「ふふ、果たして奥に向かえているのかどうか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「メイド長の話だと、斎骨ってやつを集めれば自然と奥に進めるんだったか」
VESPER:「はい、録音しております。再度再生なさいますか…… おや?」
GM:薄汚れた通路を抜けた君たちの前方から、人影が近付いてくる。
GM:暗がりから姿を現したのは、単なる住人ではなかった。
GM:よろよろと、今にも倒れそうな足取り。壁に手を付きながら、足を引きずるようにして歩いてくる。
GM:だが、何より異様だったのは……その全身、顔から四肢まで全てが、黒い鱗のようなものに完全に覆われていたことだ。
堕天者:「……あ゛……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……!やべっ……お前ら近づくな!!」
析了トオル:「あら……迷子、という訳ではなさそうですね」
析了トオル:「……これは、噂の?」至って冷静に、"患者"を観察して。
バグジー・ルスティアーノ:「……………チッ」
黒廟リオラ:「大丈夫かあんたら……ってこれは……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お察しの通りだよトオルセンセ。堕天病の末期患者だ」
GM:“堕天者”。ラス・ヴィダスに蔓延する風土病、堕天病の最終進行段階に達した罹患者をそう呼ぶ。
GM:脳までをも堕天病に侵された者は、十字冠によって死することこそ無いが、絶えず襲い来る終わりなき激痛によって、理性を失った怪物のように成り果てる。
黒廟リオラ:「でもなんでだ……?ここまでの段階に来た患者は、毒沼に集まってるはずだろ」
立野スズコ:「うん……ミクトランでも、最終進行前には退去させられるって聞いたような……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「宝探しにかまけて管理がおざなりになってるって話だったが、放ったらかしにも程があんだろ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「トオルセンセ、特にアンタは離れてろよ。あそこまで進行した堕天病は接触感染する。わざわざ他所から来て病気持って帰りたかねーだろ」
析了トオル:「……ふむ。蘇生、転送を経ても尚この状態。先約が無ければ具に観察したいところでしたが……」
析了トオル:仕方ありません、と呟きながら後衛へと下がる。
黒廟リオラ:「今は、こいつらを救ってやれる方法は無い……どうにか躱せないか……」
堕天者:「グッ……ぶ……」視界も殆ど無いのか、十数メートルの距離でようやく君たちに気付く。
堕天者:「……あ…… ……あ゛」
堕天者:「……ヴぉあぁああぁああああッ!!」
堕天者:瞬間、突如として発狂したかのように、君達へと疾走してくる!
GM:最早接触は避けられない──戦うしかない!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チィッ……!」
バグジー・ルスティアーノ:「……手早く済まそう」
黒廟リオラ:「すまん……っ!」
析了トオル:「───避けられないのであれば、最低限データだけ取らせていただきましょう」
GM:戦闘が発生します。情報判定が可能です。
析了トオル:噂話で判定。NPCカードもいただきましょう。
析了トオル:4dx+3+3+3
DoubleCross : (4DX10+9) → 7[1,3,6,7]+9 → 16
GM:ではクリア!
堕天者
目標値:160 行動値:13 ダメージ:単体に4D10 達成値20 攻撃が命中した場合、堕天病の罹患者になる。既に患者である場合、著しく悪化する。
NPCカードあり
VESPER NPCの判断でカバーリングを行う。この効果がシナリオ中3回起動した場合、このNPCは完全に損傷する。
報酬:ステージ2×1 財産点0
バグジー・ルスティアーノ:オイオイオイオイ
黒廟リオラ:当たるわけにはいかないがVESちゃんに壊れて欲しくも無いぜ
析了トオル:いやぁ避けられる気がしませんね!
GM:戦闘を開始します。セットアップ後、行動値順に判定をどうぞ!
黒廟リオラ:《活性の霧》使います! 侵蝕+3
黒廟リオラ:対象はルシアさん!攻撃力+15です
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:鎧作っといてよかった~!《スピードスター》《紅の騎行》LV2 行動値を20増やし、更に行動値を攻撃力に加算。
GM:バカな…………バグジーちゃんより先行するはずが
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を7増加(44 → 51)
バグジー・ルスティアーノ:速いッ!
GM:では行動値変わってルシアさんからどうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの現在行動値を29に変更(9 → 29)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《風鳴りの爪》LV1《コンセントレイト:ハヌマーン》LV3 ウェポンケースからバトルガーディアンを装備して攻撃。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:8dx7+1
DoubleCross : (8DX7+1) → 10[1,1,2,3,6,7,8,9]+10[1,6,9]+2[2]+1 → 23
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ダメージも出します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:他のキャラクターとエンゲージしている敵に対するダメージが増加する『横やり』を持っているんですが
GM:むっ いいでしょう!
GM:有利なほうで考えて大丈夫です
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:みんなもエンゲージしているとみなすってわけ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ありがとうございます!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:3d10+11+1d10+29
DoubleCross : (3D10+11+1D10+29) → 9[1,7,1]+11+7[7]+29 → 56
GM:うお…………
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1のダイスを振り直し
析了トオル:でかい!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 6[6]+55 → 61
GM:C(160-23-61)
DoubleCross : c(160-23-61) → 76
GM:ぐああああああ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっ活性忘れてた
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:+15です
黒廟リオラ:いけーっ
GM:嘘だろ
析了トオル:さらにドン
GM:C(76-15)
DoubleCross : c(76-15) → 61
GM:ぎゃああああああ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トオルさん!後は頼んだわよ…
析了トオル:上振れあればなんとかなるか……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を4増加(51 → 55)
GM:ではどんどん判定どうぞ!
析了トオル:判定前にCR弾の使用宣言。3→2
析了トオル:射撃攻撃のダメージを+3します。
析了トオル:マイナー無し、メジャーでコントロールソート射撃、コンセ。
析了トオル:9dx7+4
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[1,1,2,2,2,5,8,8,10]+10[6,7,10]+10[5,7]+6[6]+4 → 40
析了トオル:はっはっは
GM:嘘だろ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:上振れ!
黒廟リオラ:ええぞ!
バグジー・ルスティアーノ:つええ!
GM:ダメージ腐れ!(マレニア)
析了トオル:5d10+10+3
DoubleCross : (5D10+10+3) → 33[6,3,10,7,7]+10+3 → 46
析了トオル:よし、侵蝕4増えて56。
GM:C(61-40-46)
DoubleCross : c(61-40-46) → -25
GM:バカな……ぐあああああーーーーっっ!!
GM:では無傷でクリアです! こんなはずじゃないのにィ!!
バグジー・ルスティアーノ:やったー!みんな強い!
VESPER:「皆さん、お下がりを!ここは私が……!」
VESPER:君達の前に出て、盾になろうとするが。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「どいてろ」VESPERを手で押しのけて、姿勢を深く沈み込ませる。
VESPER:「きゃっ…… えっ……!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:右腕に巻かれたサポーターを取り外す。その素肌は眼前の堕天者と同じく、漆黒の鱗に覆われている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その鱗を更に上から真紅の血が覆って、鋭利な爪を備えた手甲を形作る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:四肢を地面に這わせ、獲物を狙う蜘蛛のような構えを取った直後
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:バヅンッ!という鈍い破裂音を残して、ルシアの姿が掻き消える。
黒廟リオラ:「これがルシア選手の……!」
析了トオル:(……危機に関しての即座の反応、行動。流石一流の競技者なだけありますね)
バグジー・ルスティアーノ:(……成程。モニター越しにみるのとはまるでモノが違う)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その身を真紅の旋風として、瞬きの間に堕天者と交錯。その衝撃だけで強固な鱗は砕け、堕天者の胴体は大きく抉られている。
堕天者:「ヴあッ……!ぐ……ぎぃいぃあぁああああっ!!」
堕天者:ミシミシという不吉な音と共に黒変した体組織が砕け、血飛沫を散らしながらも狂乱状態で闇雲に手足を振り回す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ!一発で仕留めるつもりだったんだが……まだ動くかよ!」
立野スズコ:「えっなっ何……!?全然見えなかったよ……!?」
析了トオル:「……では、後は此方で」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:堕天者の遥か後方へと突き抜けた身体を反転させ、二撃目を加えようとする。しかし既に───
析了トオル:つい、とホログラムに指を這わせ。
析了トオル:「解析弾に対抗種塗装。3、2───1」
析了トオル:「───射撃です」
析了トオル:先程と同じように放たれた弾丸は、弾かれた鱗を喰らい抉るような軌跡を描きながら堕天者を穿つ。
堕天者:「ぐ……ぎィィっ!!」
析了トオル:「……直接触れられない分の情報はこれで得させていただきましょう」
堕天者:明らかな致命傷を負いながらも、尚も君達に襲い掛からんと、よろよろと歩み
堕天者:「オ……あ゛……!お……ヴァ……ぐぇ……」
堕天者:潰れた声帯で呻きを残し、十字冠転送される。
立野スズコ:「…………! ……た……助かった……」緊張が解けてその場に座り込む。
黒廟リオラ:「…………謎は残るが、退けられてよかった」スズコの傍に駆け寄り、背中をさする
析了トオル:「……やはり有意な情報は落ち着いてからでないと無理そうですね。一先ずは患者から得られた性能データで満足しておきましょうか」
析了トオル:ぶつぶつとホログラムを眺めながら、小さくため息。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お前ら、怪我はなかったか」武装を解きながら、小走りでみんなの元へ戻って来る。
バグジー・ルスティアーノ:「お陰様で。このチームに混ぜてもらえたのはラッキーだったなぁ」
VESPER:「お……お二人とも、素晴らしい対処でした。申し訳ありません、このVESPER、出過ぎたことを……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「や、アタシも少し詰めが甘かった。結局トオルセンセの手も煩わせちまったしな」
析了トオル:「いえ、耐久力で言うなら通常のオーヴァードよりも遥かに上昇しているデータは取れました」
析了トオル:「それが分かった分今回は上出来でしょう。流石の戦闘技巧、お見事です」
黒廟リオラ:「ああ、流石の一言だったぜ……」
立野スズコ:「“紅蜘蛛”の技がこんな間近で見られるなんて……感激だよ~!」
黒廟リオラ:「だよな……!」きゃいきゃい
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「んだよみんなして持ち上げやがって。褒めても何も出ねえぞ、今日はファンサ休業日だからよ」照れくさそうに
立野スズコ:「でも……やっぱり不思議じゃない?どうしてこんなところに末期患者がいたんだろー……?」
立野スズコ:「もっと奥の方なら管理が届かなくても分かるけど……まだ入ったばっかだよね?」
バグジー・ルスティアーノ:「……入口に近いというのは、誰でも容易に小細工が出来るという事でもあるね」
析了トオル:「この先に患者が溢れている、というのはあまり考えたくないケースですが」
黒廟リオラ:「毒沼から歩いて来たとして……騒ぎにならない筈がない」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「逆に、奥に隠れてた奴が、この騒ぎで追い出されてここまで上がってきた……とか?どっちにしろ推測の域を出ねえな」
GM:様々な憶測は出来ても、今はそれ以上分かりそうなことはなかった。一抹の謎を残しながらも、君達は先に進む。
GM:報酬が獲得できます。
GM:シークレットダイス
ルシアさん
・彫刻『俊敏』
あなたのドッジ判定のダイスを常に+5個する。
・崩壊のガントレット
あなたの攻撃が命中した場合、そのラウンドの間、対象が受けるダメージを+2D10する。(次の攻撃から適応する)
GM:シークレットダイス
トオルさん
・狂戦士の呪印
あなたが攻撃によって1点でもダメージを与える度に使用できる。その戦闘の間、あなたの攻撃の攻撃力を+20する。
・鮮赤の粒
あなたのメジャー判定のダイス数が10個以下の時、C値を-1する。(下限5)
GM:シークレットダイス
バグジーさん
・小さな銭袋
財産点+20
・不撓の御守
あなたがエネミーの攻撃をガードし、ダメージを受ける度に使用できる。セッション中、あなたが行うガードのガード値+6。
GM:シークレットダイス
リオラさん
・離魂の割符
セットアッププロセスに使用する。エンゲージを1つ選ぶ。そのラウンド中、あなたはそのエンゲージにいるかのようにエフェクト使用や攻撃などを行うことができる。この分身にそれ以外の効果はなく、攻撃などの対象にもならない。
・傷抉りの爪
あなたが行う攻撃の攻撃力に常に+(対象が受けているバッドステータスの数×10)する。
GM:以上、1つずつ選んでください。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:この先ドッジしなきゃいけない時もありそうだし彫刻『俊敏』を取ります。
バグジー・ルスティアーノ:お守りは強いけど構成的に相性が悪いので金だァ!【小さな銭袋】を選択!
析了トオル:狂戦士の呪印を獲得します。侵蝕80越えるともうメジャーダイスは11個なので!
黒廟リオラ:どっちも良いんだけど……分身したい欲に逆らえない!俺が二人分になる 離魂の割符をいただきます
GM:OK!
GM:斎骨を探しながら、さらにミクトランの奥を目指し進む君達。すると、徐々に辺りの温度が下がってくるのに気付く。
GM:歩くにつれて温度は更に下がっていき、やがては冬の冷気に晒されているかのような状態に陥っていく。
黒廟リオラ:「……へくしっ!冷えてきたな……」
析了トオル:「……さ、寒いですね。気候もここまで変化するのですか」
析了トオル:「これならコートでも持ってきておくべきでした。ううっ……」身体を震わせ、排熱部に触り暖を取る。
VESPER:「これもカーサ・ミクトランの異常現象でしょうか……?」
バグジー・ルスティアーノ:「さっきは面白そうって言ったけど……これじゃ住むのは勘弁だなぁ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「くしゅんっ…!う゛えぇ~寒っみぃ~~!どうなってんだよここの空調はよ!」意外とかわいい感じのくしゃみをしながら体を震わせる。
GM:……やがて、前方から一人の生徒が歩いて来るのが見える。見ればその生徒を中心に、壁や天井が白く凍り付いているのが分かる。
GM:どうやら冷気の中心は、その生徒の能力らしい。彼女は凄まじい殺気を漂わせながら、君達へとゆっくりと近付いてくる。
齋藤リッコ:「……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あん?誰だあの芋くせー女」目を細める。
黒廟リオラ:「そこのあんた……あんたも寒いのか……?それともあんたのせいか……?」
析了トオル:「あら、あの生徒はどこかのデータで見覚えがあるような……」
バグジー・ルスティアーノ:「ようやくまともに会話できそうな子だね……うん?有名人なの?」
齋藤リッコ:「……あなた達……」
齋藤リッコ:君達の間近にまで歩み寄り、その顔をじっくりと見つめながら、懐に手を入れる。
齋藤リッコ:「……この顔に見覚えは……?」
齋藤リッコ:取り出したのは、一枚の写真だ。どこにでもいそうな生徒が写っている。君達に見覚えは無い。
バグジー・ルスティアーノ:ちらりとトオルを見る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この辺じゃ見ねえ顔だな……」
析了トオル:「……ふむ、私に覚えはないですね。調べれば何かしらヒットするかもしれませんが」
黒廟リオラ:「自分も見たことないな……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そもそもこんな地味そうな奴がこんなとこ来るかね」訝しんで
析了トオル:「ところで、その御方とはどのような関係で?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエのダチか何かか?それとも金でも貸したのか?」
齋藤リッコ:「違うわよ!!」著しく癇に障った様子で
齋藤リッコ:「あなた達も気を付けなさい……!とんでもない連中よ……!」
齋藤リッコ:「……それから……」
齋藤リッコ:視線をルシアへと移して、その顔をじっと見つめる。
齋藤リッコ:「……あなた……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「な、なんだよ……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「よくわかんねーけど、さっきのがそんなに頭に来たか?喧嘩なら買うぜ?」ニヤリと笑って拳を構える。
齋藤リッコ:「……」
齋藤リッコ:ズ ズ ズ……
齋藤リッコ:手帳を取り出し
齋藤リッコ:「“紅蜘蛛”選手ですよね……? あの……サインとかって……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「えっ」
齋藤リッコ:「あっ……やっぱプライベートだとダメですよね……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あっ……いやいやいや!いいってサインくらい減るもんじゃねーし!」手帳を強引に取って
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ポケットから取り出したサインペンでサラサラとサインを書き込む「なんだよアタシのファンなら先に言ってくれよ~」
齋藤リッコ:「うわぁ……!」目を輝かせて「ありがとうございます!いつも試合見てます!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「最近は握手するふりして殴りかかってくる奴が多くてよ、無駄に身構えちまったぜ」
黒廟リオラ:「お、おい待て……そういうことだってんなら……」懐に手を伸ばし
黒廟リオラ:ズズズ……
黒廟リオラ:「……自分にもください」手帳を開いてルシアに向ける
立野スズコ:「あっ!ズルい!あたしもあたしも!」
析了トオル:「せっかくなので私もいただきたいところですが……全てが終わってから、お土産にしましょうかね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「えっ、オマエらも!?あーもーわかったよ」どこかムズムズした様子で
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「とりあえずオマエらはこの仕事が終わったらな。それで……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アンタ、名前は?」サインを書く手を途中で止めて、リッコに尋ねる。
齋藤リッコ:「あ……リッコです!齋藤リッコ!」
齋藤リッコ:「齋藤はいちばん難しいほうの齋藤で……」
析了トオル:「こちらを参照ください」
析了トオル:ホログラムに漢字を表示し、目の前へと回す。
黒廟リオラ:「便利なもんだなあ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はいはい、『齋藤リッコちゃんへ』…っと」見本を見ながら名前を最後に記して
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ほらよ。今度は試合も観に来てくれよな」
齋藤リッコ:「わあ……ありがとうございます!」それから直近の試合の感想などを口早に語り「応援してます!それじゃ!」
齋藤リッコ:そうして嬉しそうに去っていく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いつも応援ありがとな~」毒気を抜かれた様子で手を振っている。
バグジー・ルスティアーノ:「うーん、ノヴァリス・ファイトって本当に人気なんだねぇ」
析了トオル:(齋藤リッコ。キングダム生徒で、特徴が無いことについて悩んでいた時期もありましたが、様々な経歴あり)
析了トオル:(ノヴァリス各地での活動データ参照。交戦履歴と現在の活動については……おおっと。禁則事項)
VESPER:「……最近CMに出ている方でしたよね?何だったんでしょうか」
析了トオル:「さて、何のための人探しか。問う前に行ってしまいました」
黒廟リオラ:「こんな場所で人探しなんて……大変だろうな」
GM:それから少しして、今度はまた違う生徒と遭遇する。
メリー・ブラックマン:「おや……」
メリー・ブラックマン:「どうも皆様、お初にお目にかかります」
メリー・ブラックマン:仕立ての良いスーツに身を包んだ、ビジネスマン然とした生徒である。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「マジで色んな奴らが来てんだな……商業区の企業の連中……にしては、随分と仕立てが良いが」その服装をまじまじと見て
バグジー・ルスティアーノ:「立て続けにまともな子と会うと安心するね、ふふ」
メリー・ブラックマン:「私、ジェネシスインダストリアルアカデミーから参りました、メリー・ブラックマンと申します」
メリー・ブラックマン:丁寧に一人ずつ名刺を配っていく。そこには『総合経営研究所 所長 メリー・ブラックマン』との表記。
メリー・ブラックマン:「どうぞお見知り置きを」
黒廟リオラ:(敵意は無さそうだな……警戒は薄めにしとくか)
析了トオル:「あら、同郷の出……」若干目を背けながら。
析了トオル:(……オフィサーエージェントとこんなところで出くわすとは、さて)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「へ~、アンタ"オフィサー"か。それもかなりの重役じゃねえか」
黒廟リオラ:「こんなところまで何を……」
メリー・ブラックマン:「恐縮です……さて、ふむ……」君達の全身を、じっくりと嘗め回すように眺めて
メリー・ブラックマン:「貴女……析了トオルさん……ですね? 怪奇現象探査部にご所属の……」
析了トオル:「……バレましたか、いやバレますよね。はい、析了トオル本人です」
メリー・ブラックマン:「ふむ、ふむ……」じろじろとトオルの全身を眺めて「……成程」深々と頷く
析了トオル:「今回に関しては不法行為は働いていませんので、あしからず」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(筋肉の一本一本まで見透かすような視線……こいつ何かの武術でもやってんのか?だとしたら相当"使う"な……)
メリー・ブラックマン:「失礼。析了さんにご相談があるのですが……」姿勢を正して
メリー・ブラックマン:「胸を揉ませて頂いてもよろしいでしょうか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……なんて?」
析了トオル:「…………」
バグジー・ルスティアーノ:("まともな"は訂正しておくべきかな?)
析了トオル:「まあ、減るものでは無いですが」
析了トオル:(せっかく公的依頼の趣味で来てるのに、無理難題言われるよりは万倍マシですね……)
黒廟リオラ:(どんなビジネス用語だ……!?)
黒廟リオラ:(まさかそのまま胸を揉みたいなんて意味じゃあ……)
メリー・ブラックマン:「勿論、然るべき報酬はお支払いします……こちらの金額ではいかがでしょうか?」
メリー・ブラックマン:差し出された電卓には中々の金額が提示されている。
析了トオル:「……え、これ揉ませるだけで頂けるんですか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「待て待て待て待て」割って入る。
析了トオル:「すみませんルシアさん」
析了トオル:「私たち、基本火の車なんですっ……!」
メリー・ブラックマン:「ちなみに、事前に認識のすり合わせを行っておきたいのですが……服の上からでしょうか?直でしょうか?」
メリー・ブラックマン:「直ならばこの2倍お支払いしますが……」
析了トオル:「……2倍?!」
析了トオル:「いえ、そこまで私の柔肌は安くはありません……安くありませんよ!」
析了トオル:「3倍で如何でしょう」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それは気の毒だけども……てオイ!ゴリ押ししようとすんな!!」
黒廟リオラ:(それだけあれば連盟のみんなに良いもん食わせてあげられるな……)ゴクリ
VESPER:「何かよく分かりませんが……私の倫理規定に抵触しそうな感じがそこはかとなくしています!」
バグジー・ルスティアーノ:「……あっち向いてようか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「金の問題じゃないの!もっと自分を大切にしろ!!」
メリー・ブラックマン:「3倍ですか。ふむ……」少し考え込み「承知いたしました。では3倍の価格で直ということに」
析了トオル:「交渉成立ですね」ぐっと握手を交わす。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いいのお……?」
立野スズコ:「よくないですよ!!」
黒廟リオラ:(そ、そうだった、自分にはスズコが……)
析了トオル:「いや、だって。神秘の解析にはお金が必要で……設備投資やお菓子代……」
析了トオル:「時給換算してみてくださいよ!破格も破格ですよ……?!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オイアンタ!ラス・ヴィダスくんだりまで来てやることが買春かよ!金にあかせて女に言うこと聞かせんのがジェネシスのやり方なのか?ああん!?」
メリー・ブラックマン:「ふむ……」顎に手をやり「総合経営研究所のマーケティングとしては、“紅蜘蛛”選手のご意見を無碍にすることは出来ませんね」
メリー・ブラックマン:「こちらとしても不和を生むことは本意ではありません。析了さん、このお話はまた機会があればということで」
析了トオル:「……む、むむ。仕方ありません。こちらも探索メンバーとの不和を生んでしまうのは避けたいところです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チームの和以前に気にすべきことが山程あっただろ」
バグジー・ルスティアーノ:「提案からは想像できないくらい理性的だね」
黒廟リオラ:「ところであんた……なんでこんなところに?」
メリー・ブラックマン:「ああ、そうでした」一枚の写真を取り出し「皆様、この近辺で、こちらの生徒を見かけた覚えはありませんか?探しているのです」
GM:その写真には、先程齋藤リッコに見せられたものと同じ生徒が写っている。
析了トオル:「……あら、先も写真で見た顔」
黒廟リオラ:「これは……知らないが、知ってる顔だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「またこの顔かよ……一体なにやったんだこいつ?」
メリー・ブラックマン:「こちらの生徒は、長期的な成長の見込める素晴らしいビジネスを行っており……」
メリー・ブラックマン:「総合経営研究所として、是非そのビジネスに関わりたいと考えているのです。正式に起業し、上場すればノヴァリスを変革し得る活動となるでしょう」
黒廟リオラ:「ヘッドハンティング……みたいなことか」
析了トオル:「ノヴァリスの変革、そこまでのものをこの子が?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そんな将来有望な起業家様が、こんな場末のスラムになんの用があって来るってんだよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「イースターエッグで一発逆転!ってこともねえだろ?オフィサーからも目をかけられてるなら安泰じゃねえか」
メリー・ブラックマン:「申し訳ありません、具体的にはビジネス上の機密とさせて頂きます。何分こちらとしても期待している有望株でして」
黒廟リオラ:「それは理解するが、謎だけ深まっていくな……」
析了トオル:「……気にはかけておきますか。その本人がミクトランに居るとなれば出会う事もあるでしょう」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「本当に居ればの話だけどな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「大方、ケチな情報屋にデタラメ掴ませれたんじゃねえかアンタら?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お上品なジェネシスとは違って、ラス・ヴィダスは商業倫理なんざクソ食らえだからよぉ~」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:さっきまで金で女を買おうとしていた相手であることは都合良く忘れる。
百代マリア:(ルシア……そんな意地悪を言ってはダメよ)良心が語り掛けてくる!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(ウッ頭が……!)
メリー・ブラックマン:「この付近にいることは確かだと思うのですが……兎に角、もう少し探してみるとします」
メリー・ブラックマン:「では、お先に失礼致します。析了様、例の件に関してはまたご連絡差し上げますね」
メリー・ブラックマン:スーツを翻し、颯爽と去っていく。
析了トオル:「ではまた、落ち着いた頃に」
VESPER:「何だったんでしょうか……」
析了トオル:「気になるところですが、私たちの本懐はイースターエッグ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「わからん……碌でもない女なのは確かだが……」
黒廟リオラ:「……そうだったな、イースターエッグ探しと……そのための斎骨集め」
析了トオル:「進んでいきましょう。暫くは敵対遭遇ではなかったので、良い休憩になりましたね」
バグジー・ルスティアーノ:「気が紛れたのは事実だ……ふふ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「気疲れは余計にしたけどな……」
黒廟リオラ:「あっちはあっちの探し物を、うまく行くように祈っとくか……」
GM:怪人と遭遇しながらも、君たちが足を進めると……そこからそう遠くない場所に、一軒の店が出ていた。
GM:ミクトランでは部屋の一室を店舗としたさまざまな商いが盛んであり、内部だけでも十分に衣食住を賄うことが出来るのだが……その店は商店区画からも離れ、ひっそりと人目を憚るように営業しているようだった。
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「おっ!そこのお姉さんがた!いいところにおいでなさったね~!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「お姉さんたち、オーヴァードとして今よりもっと強くなりたいと思ったことはないですか?無い?いいやありますよね!誰でもそうです!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「そんなお姉さんに朗報です!今なら簡単な施術で今よりもず~っと強くなれちゃう特別なサービスを実施中なんですよ~!!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「しかも今だけ……な、なんと!無料お試し期間中なんです!!こりゃあもうやるっきゃない!!」
GM:そう熱っぽく語る生徒の顔は、先程二人に見せられた写真のものと同じだ。
黒廟リオラ:「……あ!」
バグジー・ルスティアーノ:「…………」
析了トオル:「…………これが件のビジネス?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ジェネシスの査定基準はどうなってんだ。節穴にも程があんだろ」
析了トオル:「木っ端部活の私に言われましても……」
析了トオル:「コスモパワーに興味はなくもないですが、いや流石にこれはあからさまにね」
黒廟リオラ:「…………」考えこむ
黒廟リオラ:メリーの言っていた画期的な事業、斎藤リッコの放っていた冷気、そして強くなれる施術……
黒廟リオラ:これらの点を繋げた場合、浮かび上がるのは……
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「おや、もしかして怪しいと思ってますか?そうですよね!あまりにも上手い話すぎて……分かりますよ!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「ですが大丈夫!効果は実証済みですから!こちらをご覧ください!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「これが施術前の生徒で……」普通の生徒の写真を貼りだす

UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「こちらが施術後です!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ただのドウェイン・ジョンソンじゃねーか!!」バシィーン!掲げられたフリップをはたき落とす。
バグジー・ルスティアーノ:「誇大広告というかただの嘘だね、これは」
黒廟リオラ:「まるで別人みたいだ……別人だし……」
析了トオル:「というか男性ですよね」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「怪しむのは分かります!人間、まったく体験したことのないことは受け入れがたいものです……!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「ですがよくお考え下さい!施術は完全に無料ですし、後から請求することも決してありません!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「皆さんが失うものは何も無し!それで大きな成功を掴むチャンスがあるとすれば……!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「すれば?じゃねーんだよな……なんでワンチャンあるみたいな感じになってんだよ」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「“紅蜘蛛”選手も!ご活躍はよく拝見してますが!今以上のPOWERを手に入れたいと思ったことはありませんか!?」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「我々の施術さえ受ければ、オーヴァードとして飛躍的な強化が見込めます!その成果はまるで別人!さあどうですか!さあさあ!」
GM:君達はそれぞれこの店に入ってもいいし、入らなくてもいい。
黒廟リオラ:「自分は遠慮しておくぞ……能力が強くなりすぎて、制御不能になる可能性がある」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシもパスだ。変なことしてシーズン前に調子崩したらモーナの奴になに言われるかわからねえ」
バグジー・ルスティアーノ:「成功しても困るしね。私もパスかな」
バグジー・ルスティアーノ:叩き落とされて少し歪んだフリップを見下ろしながら
析了トオル:「私は強くなるよりは、本 当 に 存在するならばパワーの原理の方に興味が……」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「むむっ!そちらのあなたは興味がおありで!?でしたら是非体験を!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「我々の施術はコスモパワーによる能力向上を研究しているものです!他では絶対に味わえない神秘体験ですよ!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「これを逃せば次はもう二度と無いかも……!」
析了トオル:「……片っ端から解体して否定……いやでも……」
析了トオル:"神秘体験"という言葉に少しだけ耳が反応する。生理現象のようなもの。
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「さあ!興味がおありなのでは!?今すぐどうぞ!無料ですよ!さあさあ!」
析了トオル:「……ぐ……」
析了トオル:「じ、自制……自制の心……!」
析了トオル:「偶にはジャンクフードを食べたい感覚ッ……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(この人この危なっかしさでよく今まで無事に生きてこれたな……)呆れ半分でトオルを見て
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あー、ちなみにだ。どのくらいの確率で成功するんだ?」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「成功率ですか!?勿論100%ですよ!!失敗は絶対あり得ません!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「まじかよこいつ……」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「我々を信じてください!科学的な根拠に基づき絶対の安心をご提供しております!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ちゃんとした科学者の人に謝ってくれ……」
析了トオル:「先っちょ……先っちょだけなら……もしや……あるかも……」
GM:望むならばこの生徒の言葉に対し、イージーエフェクトで真偽を探ることも可能です。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:イージーエフェクト《真偽感知》を使いたいです。
GM:許可します。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(55 → 57)
GM:ではルシアさんには、施術が絶対に安心で効果は絶対に成功するという言葉に関しては
GM:目の前の生徒が全く嘘を言ってない事がわかります。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ええ……
析了トオル:エッ?!
バグジー・ルスティアーノ:まじかよ……
黒廟リオラ:施術は……本当に効くんだああああああああああああ
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「さあどうでしょう皆さん!?今だけですよ!今がチャンスです!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「ミクトランはすぐに構造が変わってしまいますから!ここで会えたのも奇跡のようなもの!それって……素敵なことですよねえ!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「くっ……」(なんだ、こいつの眼は……!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(どう見ても詐欺だが……こいつの眼には一点の曇りもない!)
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「さあ!どうですか!?さあ……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(完全に狂ってやがるのか……?いや……さっきのリッコや変態女の様子、ありえねえが……万が一、億が一でも……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(本物なのか……?だとしたらアタシは……)
GM:そして君たちは……
GM:施術を受けたかどうか?改めてYESかNOでお答えください
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:質問です
GM:はい
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:先に誰か一人がお試しで施術を受けて、その結果を見て他の人が受けるかどうかを決めることはできるでしょうか
GM:それは……不可能です!
GM:全員一気に受けて頂きます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そ、そんな……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:本当に受けさせるつもりがあるのかよ……!こんな……怪しいやつを……!
黒廟リオラ:ぐぅ……自分は受けない……!この体は、自分だけのものじゃないから……スズコ……
GM:さあどうしますか!
バグジー・ルスティアーノ:ドウェインジョンソンにはちょっとなりたいけど……一か八かに掛けてる場合ではないのでNo!
析了トオル:いや……ここで進まずして……何が……神秘の解明か……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トオルさん!
黒廟リオラ:トオルさん……!
析了トオル:乗り込めー!!!!
GM:お前……カッコいいぜ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ムーの読み過ぎで頭が……!
析了トオル:うおお、肉体1が6になるチャンスだー!!!!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:くっ……トオルさんだけを犠牲にはさせられない
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:アタシも行きます。
GM:フッ……イキな野郎だぜ
黒廟リオラ:骨は拾うからよ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:真偽を見抜いちまったアタシには責任がある……
GM:では、周囲の制止も振り切り、店内へと足を踏み入れたルシアとトオル、それから万が一があったらと付いてきたVESPERは……
GM:施術衣を着せられ、施術台に寝かされていた。
GM:室内には甘いアロマの匂いが漂い、薄暗い中で段々と心地よくぼんやりとしてくるようだ。
VESPER:「こ……これって……本当に普通の施術衣なんですか……?」
VESPER:「ほとんど紐のように見えるのですが……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あの変態女が妙に評価してた理由がわかっちまった……クソッ」律儀に施術衣を着て寝かされている。
析了トオル:「裸に変わりありませんね、これは……肌から直接取り込むのでしょうか……」
析了トオル:施術台にも一人では乗れないので、割と為されるがままにされている。
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「大丈夫です!この施術衣こそ我々UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会の神秘の秘訣ですからね!!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「ではオイルを塗っていきますね~」「楽にしてくださいね~」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:生徒たちが君たちの素肌に温かなオイルを塗り込んでいく。
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:オイルが吸収された箇所から、徐々に身体が火照るような熱を帯びていくのを感じる……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オ、オイ……これ本当に普通のオイルなのか……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「く……身体が……妙に火照ってきやがる……」
VESPER:「これ……大丈夫なんでしょうか?生活防水で……」
析了トオル:「っ、ふぅ……身体がなんというか、じんわりと……」
析了トオル:「いけない、思考が……纏まらなく……」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「では施術のほう始めていきますね~」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:生徒たちのマッサージの技術は確かなようで、全身を揉み解される内、徐々に君たちは心地よくなっていく。
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:だが、段々とその手つきは怪しさを帯び、際どい箇所を掠めるたり擽るかのようになっていく……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ほわぁぁぁ………」表情がとろんと緩んでいく
VESPER:「あ、あの……これって本当に通常のマッサージなのでしょうか……?」
析了トオル:「だ、めっ です。これ、ノイズ、が……っ」声が絶え絶えになり、少しずつ上ずっていく。
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「大丈夫です。ご安心ください……」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:君達を揉み解しながら、耳元で囁く。
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「リンパのやつです。リンパがすごいこう……リンパのやつですから」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そっかぁ……リンパなら仕方ねぇ、かぁ……ふわぁ……」
析了トオル:「そう……ですよね、すごい、こう……ふ、わぁ……」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:生徒たちは判断能力を失いつつある君達を見て、互いに顔を見合わせてほくそ笑む。
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:彼女らの手つきはいよいよ激しさを増していき、そして君たちは────!
GM:エフェクトをひとつ選択し、最大LVに縛られずLVを1上げることが出来ます。
析了トオル:?!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:エエ~~~ッ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:UMB及びコスモパワーってすげーっ!
析了トオル:これが……コスモ……
析了トオル:神機妙算のレベルを上げます。沢山来てもこれで安心。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《紅の騎行》のレベルを3に上げます
GM:OK!
GM:それからしばらくして。
GM:心地よい施術を終えて店を出たルシアとトオル、VESPERを含む君たちは、再び探索を再開していた。
VESPER:「何だか機体が軽いような気がします……」
析了トオル:「…………」少しばかり上の空で、無言のまま進んでいく。
立野スズコ:「施術ってどんな感じだったんですかー?」
析了トオル:「…………え、ふえっ?!」
析了トオル:びくり、と身体を大きく震わせて。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんかすっげー気持ちよかった」あまり良く覚えていない
黒廟リオラ:「……気にはなる。結局、エフェクトの暴走も見られないし……」
立野スズコ:「え~っ!あたしも受けとけばよかったかな~」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いやマジで……人は見かけによらねえな」
バグジー・ルスティアーノ:「ふぅん。損しちゃったかな」
黒廟リオラ:「スズコとなら、自分も……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今度ニニカ達も連れて来ようかな……」
析了トオル:「いや、その、ええと……」
析了トオル:僅かに取り付けておいたデバイスで、施術中のことはしっかりと記憶している。
析了トオル:「……ふ、ふふ。子供達には、まだ早いという事で……」
析了トオル:(……癖にしてはいけませんね、これは……)
GM:そうして和やかな会話をしながら歩いていると……
GM:「安いよ安いよ~」
GM:道端で、露店の呼び込みをしている生徒がいる。
GM:見ればそれは、違法な成人向けアダルトコンテンツの販売をしている店のようだ。いかがわしいピンクと肌色のパッケージに、毒々しいフォントが躍っている。
GM:治安機構の目の届かないカーサ・ミクトランでは、こうした違法な商売が後を絶たない。
析了トオル:「本当に子供には早いものが来ましたね……」
VESPER:「あっ……!み、見てはいけません皆様!」
バグジー・ルスティアーノ:「へぇ……ん?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おまっ!ええ……?うわっ……」店頭に平積みされたBDのジャケット裏を何気なく見てドギマギしている。
黒廟リオラ:「ダメだぞスズコ、見ちゃだめだ……!」スズコの目を覆う
立野スズコ:「わわっ……!何?前見えない!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会(サングラス):「最新入荷の大注目商品が入ったよ~!今がチャンス!見ていって~!」
GM:新発売の棚に、3本のパッケージが並んでいる。
析了トオル:「流石に神秘は……此処には無いですよね、まあとうぜ……」
析了トオル:「…………」
GM:『紅蜘蛛 夜の装甲無視』 『ジ〇ネシス怪奇現象探査部部長 ねっとりレズエステ120分』 『総〇重工所属 美少女社会人 秘密のメンテナンス』
析了トオル:「ちょっ……これ……!」
析了トオル:顔を真っ赤にしながら、周りに見えないよう手で覆う。
バグジー・ルスティアーノ:「あれ?これ、どっかで見た顔…………ふふ」
黒廟リオラ:「待て、あのこれ……ルシア選手!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なっ、えっ!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ち、ちがう!誤解なんだ!」
VESPER:「ど……どうしてこんなものが……まさか隠し撮りですか!?」
黒廟リオラ:「合点が行った、こうやって利益を出して運営してたんだ……」
バグジー・ルスティアーノ:「これいくら?」BDを指差して
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会(サングラス):「おっ!興味あるかい?今なら……あっ」ルシアとトオルに気付いて「やっば……」さりげなく逃げようとする
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オイ!オマエらよりにもよってアタシのコスプレでいかがわしいもん作りやがって!肖像権侵害で訴えんぞこら!」あまり覚えてないので自分だと思っていない。
析了トオル:「データ!元データは何処ですか?!解体して使い物にならなくしてやります……!!」
齋藤リッコ:「……見つけたーーーっ!!」後方から先程の生徒が猛然と走ってくる!「あなた達!そいつ!!そいつ捕まえて!!」
齋藤リッコ:「ああああああ!!もう売られてる!!殺す!!」
GM:見れば商品の中には彼女が出演しているものもあるようだ。
バグジー・ルスティアーノ:「偽物……って剣幕じゃないね」
黒廟リオラ:「……そうだな、流石にスラムの治安を乱しすぎだ」
析了トオル:「せ、せめて……同意を取りなさいっ……!」
析了トオル:無許可で学区に侵入しがちな自分のことは棚に上げる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いや、スラムでせせこましくやってるうちはまだ良い……問題はあの変態女だ」
バグジー・ルスティアーノ:「ああ……ノヴァリスを変革するビジネスってこっちか……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オフィサーの資本力がこいつらのバックに付いたら何をしでかすかわからねえ……!そうなる前に……」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会(サングラス):「ヒィーーッ!!誰かーーッ!!」
GM:君達が悪徳業者を取り押さえようとすると……
メリー・ブラックマン:ザッ!
メリー・ブラックマン:「……逃げなさい」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ゲェッ!変態!!」
メリー・ブラックマン:先程の不審者が君たちの前に立ちはだかる!
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会(サングラス):「え……あなたは……!?」
メリー・ブラックマン:「いいから行ってください。貴女の才能はここで潰れるには惜しい……」
析了トオル:「くっ……オフィサーエージェント……!」
メリー・ブラックマン:「というわけです。ここは通しませんよ」
齋藤リッコ:「えっ!?なんでオフィサーが出てくるわけ……!?」
バグジー・ルスティアーノ:「ジェネシスって面白い所なんだね、ふふ」
黒廟リオラ:「場合によっちゃジェネシスと揉めることになりかねない……が」
黒廟リオラ:「こいつの所業がジェネシスの総意でないことを願って……やるしかない」
析了トオル:「総意だと思う要素ありますか?!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「テメエ……自分が何をしてんのかわかってんのか!」
メリー・ブラックマン:「FHとは欲望を肯定する機関……私は自らの欲望という規範に従い行動しているに過ぎません」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「くっ……ただ逃げても逃げられない……!こうなったら……」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「こいつらの痴態を……1枚でも多くネットにアップロードしてやるーーッ!!」
析了トオル:「やっ、やめっ!やめなさい!!!!!」
析了トオル:「それだけはやめなさい!!!!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:狂気の叫びと共に……悪徳生徒がラップトップを立ち上げる!!
GM:判定に移ります。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:エッエッ?
GM:まずは情報判定で敵の情報を探ることができます。
析了トオル:うおお、探り、探ります。
析了トオル:4dx+9 噂話
DoubleCross : (4DX10+9) → 8[3,4,5,8]+9 → 17
GM:ではクリア!
目標値:30 行動値:6 ダメージ:HPダメージの代わりに、施術を受けたPC全員の侵蝕率1D3上昇
報酬:ステージ1×3 財産点10
NPCカードあり
“ウォーレン”齋藤リッコ ラウンド1回 ダメージ判定の直前に使用する。与えるダメージに+6Dする。
敵対NPCカードあり
“リトル・グリーン・バック” メリー・ブラックマン PCの攻撃判定の達成値をマイナスし、マイナスした数値と同じだけの財産点をそのPCに与える。この効果は累積達成値が50になるまで継続する。
GM:戦闘を行う場合、データはこちらになります。
GM:君達は悪徳生徒を叩きのめしてもいいし、放置して先を急いでもいい。
GM:放置した場合ゲーム的な悪影響はありませんが、先程のデータがネットに全て流出します。
黒廟リオラ:最悪!
析了トオル:終わり、終わりです
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:金を巻き上げた上で叩きのめすべきだと思いますがどうでしょうか
析了トオル:賛成!!!
バグジー・ルスティアーノ:いっぱい叩いてお金をもらいましょう
GM:それでは戦闘判定となります。セットアップから行動値順に判定をどうぞ!
析了トオル:セットアップはなし!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なし!
バグジー・ルスティアーノ:30なら……いいか?なし!
黒廟リオラ:無しでよさそう
析了トオル:では私がまず……譲るのも考えましたが、当事者になってしまったので……!
析了トオル:コントロールソートにコンセ!射撃!
析了トオル:9dx7+4
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[1,2,2,5,6,6,8,9,9]+10[1,8,10]+10[6,7]+10[9]+1[1]+4 → 45
析了トオル:今回気合入り過ぎ
GM:ゲッ!?高すぎ!
メリー・ブラックマン:NPC効果を使用します
メリー・ブラックマン:達成値を-45して攻撃を失敗させます。
メリー・ブラックマン:代わりにトオルさんに財産点+45。
析了トオル:アッ……ワァ……
黒廟リオラ:買い取られてる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トオルさんが貧乏だからって…!
バグジー・ルスティアーノ:ひぇ
析了トオル:強制失敗!
GM:だが侵蝕は払ってもらうぜ
析了トオル:4増えます、56
GM:では次の判定!
バグジー・ルスティアーノ:私だね。では
バグジー・ルスティアーノ:《飢えし影+コンセ》攻撃力+3のRC攻撃を行う
バグジー・ルスティアーノ:判定前にこいつも乗せておこう
バグジー・ルスティアーノ:【エフェクトバースト】RC攻撃の判定直前に使用。その攻撃力に+精神する。シーン1回。侵蝕+3
バグジー・ルスティアーノ:10dx+4@7
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,1,2,3,5,5,6,6,8,10]+6[3,6]+4 → 20
バグジー・ルスティアーノ:ゲェ!弱い!
メリー・ブラックマン:この出目だったら二人分くらい無効にできたんだがな……
メリー・ブラックマン:とりあえず-5します
メリー・ブラックマン:バグジーさんに財産点+5
バグジー・ルスティアーノ:わーい!トオルさんに感謝しつつダメージ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リッコちゃんのNPCカードも使うと良いぜ!
バグジー・ルスティアーノ:あっそうだ!頂きましょう
齋藤リッコ:+6Dします!
バグジー・ルスティアーノ:ありがとう!
バグジー・ルスティアーノ:8d10+33
DoubleCross : (8D10+33) → 44[5,3,9,1,7,8,3,8]+33 → 77
GM:ゲェエエエエ
GM:C(30-77)
DoubleCross : c(30-77) → -47
GM:吹き飛びました。判定クリア!
バグジー・ルスティアーノ:やったぜ!次からは許可を取って販売するんだな!
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を6増加(50 → 56)
メリー・ブラックマン:「さて……」
メリー・ブラックマン:端末をタップしながら、油断なく君達を見据える。「誰から来ます?」
析了トオル:「……あまり事を構えるのはしたくなかったのですが」
析了トオル:エンジンを駆動させながら、銃座を展開する。
析了トオル:「この尊厳の危機、なんとしても止めねばなりません……!」
メリー・ブラックマン:「析了トオル……怪奇現象探査部部長」
メリー・ブラックマン:「中々いい武装を積んでいますね……査定A-。高くつきますね」文字通り値踏みするように
析了トオル:「それはもう!部員の力の結晶ですからね……!」
析了トオル:地を唸らせながらメリー・ブラックマンに高速で接近、離脱を繰り返しつつ───四方八方から正確無比な速射を行う。
析了トオル:(一瞬でも時間を稼げれば、後は皆に任せられる……!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「速え!いくらオフィサーつったってこんだけ撃たれりゃ……!」
GM:弾丸は直撃の軌道を描き、ブラックマンへと向かう。だが彼女が手元の端末を操作した途端、命中の直前で嘘のように掻き消えてしまう。
析了トオル:「なっ……?!」ドリフトして停止、目の前の減少を可能な限り分析する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「げっ!?どうなってんだよ!」
黒廟リオラ:「こいつ……無敵か……?」
GM:……ピロン♪
GM:トオルの端末から通知音。交戦中に確認している暇は無いかもしれないが、もし見れば口座に多額のクレジットが振り込まれているのが分かるだろう。
析了トオル:「……獲得データなし。これは命中そのものが打ち消され……」
析了トオル:思った矢先、視界右上に入金通知が展開される。
析了トオル:「はえ……?」
析了トオル:「えっ……あっこれ……まさか……金の力で……?!」
メリー・ブラックマン:「会長ほどの神秘ではありませんが……私も似た能力を持っていましてね」
メリー・ブラックマン:「この世のあらゆる現象を査定し、貨幣価値に換算、自らの金銭によってその『支払い』を行うことが出来る」
メリー・ブラックマン:「これが私の『強制決済』です」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なっ…汚ねーぞ!そんなんアリかよ!」
黒廟リオラ:「んな無茶苦茶な……!どうすりゃいんだ!」
析了トオル:「……ご説明ありがとうございます。貴重なオフィサーのデータとして保存しておきましょう」
バグジー・ルスティアーノ:「冗談みたいなお話だね……オフィサーってのは魔法使いばっかりなのかい?」
メリー・ブラックマン:「愛も!正義も!爆乳も!!」
メリー・ブラックマン:「この世の全てが貨幣価値で代替できると証明するのが!私の欲望であり目的なのです!」
黒廟リオラ:「ふざけやがって……」胸元を腕で隠す
析了トオル:「くっ、根っこのところでは似たものを感じるだけに反論し辛い……」
析了トオル:「しかし、この金額は相当です。それに今は出先……持ち合わせが何処まで続くか……!」
メリー・ブラックマン:「とは言え……予想以上に払わされましたね。怪奇現象探査部……注目度を上げる必要がありそうです」
バグジー・ルスティアーノ:「お上品なビジネスマンだと思ってたけど──馴染みのある価値観だ」
バグジー・ルスティアーノ:静かに歩み出ると懐からラベルのない瓶を取り出し、紫に光る内容物を飲み干す。
メリー・ブラックマン:「バグジー・ルスティアーノ……Aランク傭兵。さて……」
バグジー・ルスティアーノ:「トオルがハイブランドで助かったよ」
バグジー・ルスティアーノ:瓶を足元へ放り投げると、結膜を走る血管が赤く浮き出る。それと同時、足元に揺らめく影がその質量を大きく増大させた。
バグジー・ルスティアーノ:「安物に払うマネーは残っているかい?オフィサー」
メリー・ブラックマン:「査定は……ふむ」その能力を眺め、目を細める
メリー・ブラックマン:「UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会様」ぽん、と悪徳生徒の肩を叩いて
メリー・ブラックマン:「この投資はこれにて予算オーバーです。残念ながらここで損切りとさせて頂きます」
メリー・ブラックマン:スッ、と君達の前からどく。
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「えっ!?」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「えっ!?」二度見
齋藤リッコ:「うおりゃああああ!!」冷気の檻が逃げようとした悪徳生徒の脚を凍結させる!
齋藤リッコ:「今よ!!やっちゃって!!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「うわああああ!!!待て待て待て!!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「動くな!!動くとお前らのエッチな3Dモデルをネットに流すぞ!!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「ノリノリのEDMで下品なダンスを踊らされたくなければやめろーーーッ!!」
析了トオル:「ひ、卑劣な……!」思わず追撃の手が止んでしまう。
バグジー・ルスティアーノ:「私は別に構わないんだけど……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「構ってくれ頼むから!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「うおおおお!!社会的に死ねーーーッ!!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:悪徳生徒が絶叫と共にエンターキーを押さんとする!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ウワアアァァ~~~~~~~っ!!」
齋藤リッコ:「ギャアアアーーーー!!!」
バグジー・ルスティアーノ:「ま、そうだよね。仲間の意思は尊重しよう」
バグジー・ルスティアーノ:ため息と共に。膨れ上がった影を隠れ蓑に忍び寄った犬──を模した影がパクンとデバイスを咥えて奪い取る。
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「……えっ!?」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「なっ……えっ!?」
析了トオル:「ほんとにもう!!やめなさっ……………あ、あら?」
バグジー・ルスティアーノ:「お宝ってのは希少だから価値があるんだよ、ふふ」
バグジー・ルスティアーノ:デバイスを咥えたまま足元に駆け寄った犬の頭を撫でるのとほぼ同時、無数に伸びた影の鞭が前後左右から悪徳生徒を打ち据える。
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:「がっ!ぐぇっ!ぶっげぇえええ!!ウギャアアアーーーッ!!」
UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会:戦闘力は皆無に等しいらしく、ボコボコにされてそのまま転送されていく。
バグジー・ルスティアーノ:「これは後で皆で見よう。ふふ」
析了トオル:「責任もって削除させていただきます」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「助かったぜバグジー。いや、バグジー様……今だけはそう呼ばせてもらうぜ……」
齋藤リッコ:「UMB及びコスモパワーによる能力向上研究会……恐ろしい敵だった……」
メリー・ブラックマン:「ええ……そうですね」
メリー・ブラックマン:地面に散らばった商品を物色している
黒廟リオラ:「金の切れ目が縁の切れ目……だったな。次は健全な経営を……」
析了トオル:「全く、本当に……」
バグジー・ルスティアーノ:「……」
析了トオル:「……何味方面してるんですか?!」
黒廟リオラ:「拾うな拾うな」
メリー・ブラックマン:「ご安心ください。こちらは私が責任を持って処理いたしましょう……」センシティブな描写の多い映像作品を両腕いっぱいに抱えている
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「処理されんのはテメーだ変態女!オラ来い!町内会に突き出してやる!」
メリー・ブラックマン:「ああっ……そんな……!」
メリー・ブラックマン:「いくらですか!?金銭的なご相談でしたら応じる所存です!」
メリー・ブラックマン:「くっ……こんなはずでは……」ルシアに引きずられながらスパッツと太腿のあわいが生み出すラインを凝視している
析了トオル:「……く。せめてここの皆の分だけはなんとかなりませんか!」
析了トオル:「交渉です!皆の分をその場に置いていく代わりに……」
析了トオル:「……私がオフィサーと事を構えたという事実の隠蔽含め、此方で如何でしょう。無論、こちらも外に漏らさない前提で」
析了トオル:デバイスを操作し、一通のメッセージを送る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おいトオルセンセー!こいつの肩を持つってのかよ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この期に及んで取引とか……とてもじゃねーが信用できねえぜ」
析了トオル:「……最悪、ジェネシスの介入の口実になりかねません。穏便に処理するに越したことは無いです」
析了トオル:「そこで……」
メリー・ブラックマン:「む……?」メッセージを確認します
析了トオル:マッサージの自分視点の録画データを渡します。音声加工済み。
メリー・ブラックマン:「……むっ!!」
析了トオル:「……まあ、映っているのはあの手合いと私くらいですし、顔は入っていない。交渉で使用する分には問題ないでしょう」
メリー・ブラックマン:「自らのプレミアム感を高めるブランディングというわけですが……成程、考えましたね」トオルの肢体を服の上から正確に想像し記憶すべくじろじろと凝視している
析了トオル:「その代わり、代わり!!絶対に漏らさず、介入も無し!そのような契約でお願いできますか!」
メリー・ブラックマン:「取引、ですね。いいでしょう、承りました。析了様には胸の件もありますからね」
齋藤リッコ:「こいつ野放しにしていい人間なの……?」
黒廟リオラ:「ジェネシスなら契約は絶対、ってことか……?」
バグジー・ルスティアーノ:「なんて難儀な世界なんだ……」
析了トオル:「……という訳で、其処の円盤は叩き割って構いません。誰かに拾われる前に解体しましょう」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「納得行かねえが……こんなんでも他所の学区の上役だからな、これ以上しゃしゃり出るわけにも行かねえか……」掴んでいたメリーの首根っこを離す。
メリー・ブラックマン:「では、この件はこれにて。私は失礼致します」
メリー・ブラックマン:「誓願寺局長、ご相談なのですが……足を舐めさせていただくことは……」
メリー・ブラックマン:端末で新たなビジネスのトークをしながら、颯爽と去っていく。
黒廟リオラ:「ビジネスってそうか……?」
バグジー・ルスティアーノ:「まあ……金銭のやり取りは発生してるよね」
析了トオル:「……これで当面の危機は回避できましたね……」
析了トオル:ぱりぱりと円盤を割り進んでいく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あくまで当面な……妙な真似されたら連絡くれよ。今度こそぶん殴りに行ってやる」疲れた顔でメリーの後ろ姿を見送る。
析了トオル:「……ふふ、頼れるお言葉。その時は此方からご依頼を回しましょう」
GM:ノヴァリスの秩序を根底から破壊する巨悪の萌芽を未然に防ぎ、君たちは先を急ぐのだった。
GM:報酬を獲得できます。まずは全員に財産点10点。
析了トオル:さらに10!
析了トオル:60になりました
GM:シークレットダイス
トオルさん
・汎用金属
この斎骨を取得する際、あなたの装備している武器から1つを選択する。その武器の攻撃力+5。
・再生者の印
あなたがHPを回復する時、更に+2D10回復してよい。
・死神の加護
あなたの最大HP-10(最低1)
・戦士の刻印
あなたがダメージ判定を行う直前に使用できる。《意志》難易度5で判定を行う。成功した場合、ダメージ+10。失敗した場合、ダメージ-10。
GM:シークレットダイス
バグジーさん
・ダウナードラッグ
オートアクションで使用する。あなたはバッドステータスの放心を受ける。この効果による放心を受けている間、あなたの全ての判定の達成値に+5する。
・侵蝕促進剤
この斎骨を取得する際、あなたの侵蝕率を任意の数まで上昇させる。セッション中、あなたが行う攻撃の攻撃力を+(上昇させた侵蝕値)する。
・白の勾玉
何の力も無い勾玉。対になる斎骨があるらしい。
・そよ風の帯
行動値+5
GM:シークレットダイス
ルシアさん
・技巧の教本
この斎骨を取得する際、任意の技能1つを選ぶ。セッション中、あなたのその技能に+3する。
・パワーチャージャー
マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスで行う攻撃の判定のダイスを-(任意の個数)する。その攻撃の攻撃力を+(減らしたダイスの数×2)する。
・神器砕きの槌
『休息』イベントが発生した際に使用できる。あなたの所持している斎骨を1つ選び、破棄する。あなたはその斎骨のレア度に応じた財産点を得る。
・後の先の心得
行動値-10。あなたの攻撃判定・ドッジ判定のC値を常に-1する(下限5)。
GM:シークレットダイス
リオラさん
・戦場の残り香
このエフェクトを取得する際、あなたはあなたが取得している「制限:80%」のエフェクトを1つ選ぶ。あなたはそのエフェクトを侵蝕率が80%未満でも使うことができる。
・按甲休兵の加護
『休息』イベントが発生する度、あなたが行う攻撃の攻撃力またはガード値または最大HPを+5する。この効果は累積する。
・毒の刃
あなたが行う攻撃に「命中でランク5の邪毒を付与する」効果を得てもよい。
・黒の勾玉
何の力も無い勾玉。対になる斎骨があるらしい。
GM:以上、3つずつ選んでください。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:3つも!?
析了トオル:3つずつ?!
黒廟リオラ:斎骨を、3つも!?
バグジー・ルスティアーノ:食べちゃおう
GM:情報でもそうだったはずだぜ
析了トオル:ハワ...
黒廟リオラ:そうだったぜ 節穴だったぜ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:明確にディスシナジーな『後の先の心得』を除き、『技巧の教本』『パワーチャージャー』『神器砕きの槌』を入手します。
析了トオル:・汎用金属
・再生者の印
・戦士の刻印
を取得します、武器指定はstalker
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:教本は白兵を選択
黒廟リオラ:按甲休兵の加護、毒の刃、黒の勾玉をいただきます
バグジー・ルスティアーノ:【侵蝕促進剤】【白の勾玉】【そよ風の帯】を取得するぜ!上昇侵蝕値は10だ
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を10増加(56 → 66)
GM:だいぶ上げたな~
GM:OK!
GM:──幼少期からカーサ・ミクトランで育ってきた彼女の半生は、決して豊かなものとは言えなかった。
GM:唯一の保護者は初めこそ彼女を可愛がったが、末期のドラッグジャンキーにはまともな世話など到底不可能なことであり、すぐに飽きて放り出された。
GM:幼い彼女が生き延びるためには、自らの力で戦うしかなかった。他者から奪い取り、自らの糧とする。秩序なきミクトランでは、サバンナのごとき原始的な生存競争が真理としてまかり通る。
GM:彼女には何も無かった。僅かな金も、身を護る盾も、ありふれた銃も、何もかも。
GM:あったのは、自らの拳だけ。唯一生まれつき備わった、誰にも奪うことの出来ないその一対二振りの武器を、ただひたすらに鍛え上げた。
GM:最初はガラスを割る程度しか出来なかった拳は、激戦の中で何度も傷付き、折れ、砕け……その度により強く成長していった。
GM:やがてそれは人を容易く吹き飛ばす凶器となり、岩をも砕く武器となり、音の速さを越えた兵器となった。
GM:それを成し得た要因は、彼女の人生における唯一の幸運によるところが大きかった。彼女の保護者が、面白半分で彼女に麻薬を与えていたのだ。
GM:エンブレイス──レネゲイドが絡んだ違法な麻薬を摂取した彼女は、同年代の同族とは知能も肉体も、桁違いに強化されていた。
GM:カーサ・ミクトランを拳で支配する怪物。そう、彼女こそ……
コカイン・シュリンプ:「シャギャアアアアアア!!!!!!」
VESPER:「コカイン・シュリンプです!!!!」
バグジー・ルスティアーノ:「ですと言われても困るよ」
VESPER:「麻薬によって異常に巨大化したシャコ……」
VESPER:「コカイン・シュリンプです!!!!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんか壮大なバックボーンが流れていった気がするが」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「要するにラリったエビだろ」
コカイン・シュリンプ:「シュルルルルル……」ズシン……ズシン……
析了トオル:「侮れない拳の威力です、恐らくは通常のレネゲイドを得たシャコの何倍も上……!」
コカイン・シュリンプ:巨大なシャコはまだ君達に気付いた様子はなく、狭い通路を削るかのように身体を擦りながら、ゆっくりと進んでいく。
黒廟リオラ:「ほっ……避けられる戦いは避けるべきだな」
VESPER:「しかし、この道を通らないと……他は行き止まりです」
VESPER:「隠れて進むか、戦闘を仕掛けるか……皆様、いかがなさいますか?」
GM:全員がコカイン・シュリンプの知覚に対し《回避》判定に成功すれば、戦闘を避けることができます。
GM:判定の難易度は情報判定で調べることができます。
析了トオル:い、一応情報を……いつも通りNPCカード!
析了トオル:4dx+9
DoubleCross : (4DX10+9) → 7[2,3,7,7]+9 → 16
GM:では成功!
・隠れる
全員《回避》で対決判定 コカイン・シュリンプの《知覚》は4DX、《鋭敏感覚》により+2
・戦闘
目標値:220 行動値:10 ダメージ:単体に4D10 達成値20
報酬:ステージ1×1、ステージ3×1 財産点5
黒廟リオラ:戦い……ましょう!
析了トオル:今日の夕飯になってもらいます……!
バグジー・ルスティアーノ:やるぞ~ッ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:うむ!
GM:面白い……やってみろ!
GM:では戦闘判定を行います。セットアップ後、行動値順に判定をどうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《ブラッドコート》LV4 HPを4(+5)消費しラウンド中ガード値+18
バグジー・ルスティアーノ:なしなし
析了トオル:無しで
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(57 → 59)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを4減少(32 → 28)
黒廟リオラ:全力で行きましょう、《活性の霧》 侵蝕+3
黒廟リオラ:対象はバグジーさんで!
GM:ではどんどこ判定をどうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:ありがとう!では行動値上がったので私から
バグジー・ルスティアーノ:《飢えし影+コンセ》攻撃力+3のRC攻撃を行う
バグジー・ルスティアーノ:11dx+4@7
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,2,3,4,5,6,6,7,9,9,10]+10[4,5,7,10]+10[6,8]+6[6]+4 → 40
バグジー・ルスティアーノ:お
析了トオル:うおお
GM:どうしてみんなこんなに回るのよ~!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:いいかんじ!
黒廟リオラ:やっちまえーーーっ
バグジー・ルスティアーノ:5d10+33
DoubleCross : (5D10+33) → 11[1,1,1,3,5]+33 → 44
バグジー・ルスティアーノ:おい!
バグジー・ルスティアーノ:このダイス壊れてる!
GM:C(220-40-44)
DoubleCross : c(220-40-44) → 136
黒廟リオラ:収束してる
GM:今……何かしたか?
析了トオル:いやでもけっこうがっつり
バグジー・ルスティアーノ:なんて奴だ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:結構痛そうだぞ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トオルさん!やっちまって下さい!
析了トオル:コントロールソート+コンセ!
析了トオル:9dx7+4
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[3,4,4,5,5,5,5,7,9]+10[1,7]+5[5]+4 → 29
析了トオル:くっおしい
析了トオル:ダメージ前に戦士の刻印!
析了トオル:9dx 意志で5を出せばダメージ増加
DoubleCross : (9DX10) → 9[1,2,4,4,4,5,5,8,9] → 9
GM:小癪な~ッ
析了トオル:これだけあればね
析了トオル:3d10+15+10
DoubleCross : (3D10+15+10) → 25[9,10,6]+15+10 → 50
GM:でっか
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ヒュー!
GM:C(136-29-50)
DoubleCross : c(136-29-50) → 57
析了トオル:コンビネーター起動、これ以降のダメージ+2d10追加!
GM:だがまだ生きている コカイン・シュリンプを無礼るな!
GM:そういえば二人とも侵蝕上げてね!
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を3増加(66 → 69)
析了トオル:侵蝕60!
コカイン・シュリンプ:行動値が10なのでドラゴンを呼ぶ笛でカードをドローさせてもらうぞ
コカイン・シュリンプ:1D4
DoubleCross : (1D4) → 4
GM:4D10 リオラさんにダメージ ドッジする場合達成値20
DoubleCross : (4D10) → 27[4,10,5,8] → 27
黒廟リオラ:そういえばこの攻撃って復讐の刃できますか?
析了トオル:おお
GM:出来ます!リアクション可能です
黒廟リオラ:ならこの時……《復讐の刃》!侵蝕+6
GM:ふ……復讐の刃ァ~~
黒廟リオラ:リアクションを放棄して白兵攻撃行きます
黒廟リオラ:クランサインでダイスが増えて……
黒廟リオラ:7dx7+7
DoubleCross : (7DX7+7) → 10[1,1,2,2,4,6,10]+10[7]+6[6]+7 → 33
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:イイぞ~
黒廟リオラ:ダメージも出す!
黒廟リオラ:4d10+5
DoubleCross : (4D10+5) → 18[8,5,4,1]+5 → 23
GM:これは……!!
析了トオル:コンビネーターもあるわよ!
黒廟リオラ:そうだった!
GM:こ……コンビネーターだと~~!?
黒廟リオラ:23+2d10
DoubleCross : (23+2D10) → 23+13[5,8] → 36
黒廟リオラ:ゆ友情パワー!
GM:C(57-33-36)
DoubleCross : c(57-33-36) → -12
GM:コンビネーターさえなければ……生きていたのに~~!!ウギャ~~~~~!!
GM:だがダメージは受けてもらう!
黒廟リオラ:これが絆の力だ!27ダメージ受けても残り5で耐える!
GM:身体が強いオーヴァード
VESPER:「皆さん……今です!まだ気付いていません……!」
GM:君達は地響きを立てて節足を動かすコカイン・シュリンプの背後へと回り込む。今なら奇襲できそうだ。
バグジー・ルスティアーノ:「エビってどうやって解体するのかな……全然分かんないや」
バグジー・ルスティアーノ:どろりと輪郭を失い、溶け広がる影を手でなぞりながらその巨体に視線を向ける。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「エビって言っても全身エンブレイス中毒のエビ……シャコ?だぞ。間違っても食おうなんて思うなよ」
析了トオル:「つまり……毒抜きが必要、ですね?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「何もつまってねーよ!?食うなって言ってんの!」
バグジー・ルスティアーノ:「トオルはなんでもできるなぁ……ま、いいや。適当にバラそう」
バグジー・ルスティアーノ:広がり続け、コカイン・シュリンプの足元まで到達した影から無数の影で形作られた犬がその節足に食らいつく。
バグジー・ルスティアーノ:牙は堅殻の隙間から肉を食いちぎり、貪る。
コカイン・シュリンプ:「シャコッ!?シャコォォオオオ!!」
黒廟リオラ:「そう鳴くのか!?」
コカイン・シュリンプ:突然の奇襲に、巨体が驚いて暴れ回る!辺りの壁や天井が容易く破壊され、ばらばらと砂煙が降り掛かる。
一般住民:「おわーっ!?」「なんだなんだ!?」
バグジー・ルスティアーノ:「あらら……パワフルだね。仕留め切るのは無理か」
バグジー・ルスティアーノ:暴れ回った際に巻き込まれた影が離散するのを苦笑しながら見つめる。
析了トオル:「あの巨体です、体力も相当でしょう」
一般住民:「コカイン・シュリンプに挑んでる奴がいるぞ!?」「バカ!自殺行為だ……殺されるぞ!」
析了トオル:「さて、食べるかはともかく……皆さんにデータを提供します!お役立てください!」
析了トオル:既に放たれた解析弾はコカイン・シュリンプの装甲に深く突き刺さり、全身の情報を隈なく取得。
コカイン・シュリンプ:「シャッコォオオオオ!!」
コカイン・シュリンプ:年経た硬質の装甲が穿たれて、青灰色の体液が噴出する!
析了トオル:ホログラムの操作と共に、全員の眼前に弱点分析したデータを展開する。
コカイン・シュリンプ:「小癪……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「喋れんのかよ……」目が死んでいる
析了トオル:「……知性が?!これは飼いシャコにしたいですね……!」
黒廟リオラ:「『シャ』と『コ』の発音ができるんだ、不可能じゃないよな……」
バグジー・ルスティアーノ:「そういう問題かなぁ……」
コカイン・シュリンプ:だが影と弾丸による攻撃を受けても、異常強化されたその生命力は未だ健在!
コカイン・シュリンプ:「コォォォオオオ……」
コカイン・シュリンプ:怒りと共に、その巨大な拳を構える。弓を引き絞るかのごとき、独特なフォーム。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「っ!やべえ来るぞ!!」闘士としての勘で、必殺の気配を感じ取る。
黒廟リオラ:「……食うに困ってザリカニ釣りをしたことがある」
黒廟リオラ:「コツは知ってる……来い!」
コカイン・シュリンプ:「しゃあっ!!」
コカイン・シュリンプ:ドゴォッ!! リオラに襲い来る、砲弾の直撃のような衝撃!!
立野スズコ:「っ……リオラ!!」
析了トオル:「リオラさん……!」
黒廟リオラ:「ガッ────────」全身を打ち付ける、速度と質量の暴力
黒廟リオラ:だが痛みの中で体を捻り、拳を放った直後の、無防備な頭部の前に立つ
黒廟リオラ:「引き寄せて引き寄せて……グイっと来たところを!」
黒廟リオラ:渾身の膂力を以て、こちらも正拳突きを放つ
黒廟リオラ:「こう!!!」
コカイン・シュリンプ:「コ……!?」
コカイン・シュリンプ:鋏を振り切った、無防備な体勢。弱点である頭部に、リオラの拳がクリーンヒットする!
コカイン・シュリンプ:甲殻を衝撃が貫通し、轟音と共に巨体がよろめく。
コカイン・シュリンプ:「コ……ココ……シャ…………」
コカイン・シュリンプ:……ズシン! 見上げるほどの巨体が、君たちの眼前へと倒れ伏した。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「よっしゃあ!やるじゃねーかリオラ!」
立野スズコ:「や……やった!」「リオラ、大丈夫……!?」
黒廟リオラ:「ハァ……ハァ……全然……大丈夫だ」
バグジー・ルスティアーノ:(甲殻の上から拳で……)
析了トオル:「ナイスパンチ、ですね。ボクサーもかくやの重い一撃でした」
GM:コカイン・シュリンプはミクトランの外にいれば更なる強敵だったはずだ。交戦の中で、改めて自覚できるだろう。斎骨を集めつつある君たちは、格段に強化されている。
黒廟リオラ:「……でも少し癒しがほしいかも……なんてな」スズコの体に寄りかかる
立野スズコ:「もーっ!リオラったら!」バッシィ!
黒廟リオラ:「いっでで……愛の鞭……」
VESPER:「体内に斎骨を飲み込んでいるかもしれません。調べてみましょうか」
析了トオル:「……知性あるシャコ。少し勿体ない気もしますが、体組成もどうなっているのかこの際見てしまいましょう」
バグジー・ルスティアーノ:「お腹空いたなぁ……」
立野スズコ:「潜ってからだいぶ経つもんね!あたしミクトラン焼き食べてみたいなー!名物なんだって!」
黒廟リオラ:「そういや今回はまだ見てないなあの店……」
バグジー・ルスティアーノ:「へぇ……!運よく当たることを祈ってようかな」
GM:そうして君たちが雑談しながら、巨大シャコの解体に取り掛かっていると。
黒い社会人:「……おっ、いたいた!」
GM:そこに、二人組の『社会人』が通りかかる。
GM:黒い機体と、灰色の機体。どちらも特にこれといった特徴のない、どこにでもいそうな『社会人』だ。

VESPER:「……住民の方でしょうか?」
黒廟リオラ:「ん……どちらさんで……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あ?んだよオッサン。見世もんじゃねーぞ」即座にガンを飛ばす
析了トオル:「……ふむ、誰もお知り合いではなさそう、ですね」
バグジー・ルスティアーノ:「そうだね……」
黒い社会人:「1、2、3……」君達を指さして数えて「社会人入れて6人か。丁度いいくらいだな」
黒い社会人:「おーい、お前ら!」
黒い社会人:「死ね」
GM:……バシャッ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「!!」
析了トオル:「───っ?!」
GM:灰色の社会人が、内部から弾けるように変形する。
黒い社会人:「啓け、セトの門──Parfaxitas,Tzuflifu,Qulielfi」
黒い社会人:灰色の社会人──だった機体の装甲が、分解され、再構成され、黒い社会人へと一体化していく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「は───あ……?」盾を構えて一行の前に飛出したところで、その異様な光景に思わず間抜けな声が漏れる。
析了トオル:(この機体、それに起動句……!)
バグジー・ルスティアーノ:(………?)
黒廟リオラ:「こいつらただ者じゃないぞ……構えろ!」
黒い社会人:一回り巨大化した機体からは、怖気がするような圧倒的なレネゲイドの圧力が放たれている。世界そのものを歪めているかのような、おぞましい存在感。
黒い社会人:仏閣に鎮座する仁王像の如き荘厳さを放ちながらも、その体躯は焼け果てた炭のごとき褪せた黒に染まっていた。
黒い社会人:「機神、照臨。“イモータルコイル・オレブザラク”」

VESPER:「……逃げて!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………オイオイオイ」全身の汗腺が開く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(なんつーデタラメな圧力してやがる…!"黒鉄"とやった時だってここまでは……)
析了トオル:「……成程、これまで見たものとはまるで違いますね、これもノドスの機神ですか……!」
バグジー・ルスティアーノ:「これは…………万事休すかな?ふふ」一筋の冷や汗が流れる
バグジー・ルスティアーノ:「よし、VESPERちゃんの言う通り逃げよう。すぐ逃げよう、ほら」
バグジー・ルスティアーノ:既に半歩退いている
析了トオル:僅かでも情報を得られないか、レネゲイド圧を切り抜けつつ機体のスキャンを試みる。
立野スズコ:「リオラ……?ど、どうなってるのこれ……?」
黒廟リオラ:「スズコ、考えるのは後だ!」言うが早いかスズコを抱えている
“イモータルコイル・オレブザラク”:社会人──否、機神が一歩を踏み出す。それだけで、本能的な恐怖が君たちの全身を貫いた。
GM:ミドル戦闘を開始します。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:アワ……ワァ……!
エンゲージ
“イモータルコイル・オレブザラク”
(10m)
PC
GM:一部データを公開します。
“イモータルコイル・オレブザラク”
行動値:13
HP:Eロイス《究極存在》により無効
ダメージ:全体に5D10+10 達成値25 1点でもダメージを受けた場合、堕天病の罹患者になる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:どうやって戦えば良いんだ……
析了トオル:ひえっ
黒廟リオラ:ヤダ~~~~~~~~
バグジー・ルスティアーノ:ヤダ~ッ!
GM:ラウンド1
GM:セットアップから!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《赫き鎧》LV2《ブラッドコート》LV4 HPを6消費し装甲27の防具を作成、ガード値+18
析了トオル:うーむむ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を5増加(59 → 64)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを6減少(28 → 22)
析了トオル:もしかしたら何かできることがあるかもしれない、戦術を使用します
析了トオル:自分以外の味方のメジャーダイスを+3個
黒廟リオラ:やれることをやろう……《活性の霧》
バグジー・ルスティアーノ:ふむ……まあやるか
バグジー・ルスティアーノ:【怨念の呪石】ラウンド間ダメージダイス+2d、侵蝕+3
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を3増加(69 → 72)
析了トオル:侵蝕66
黒廟リオラ:自分に使います 攻撃+15
析了トオル:取り消し!メジャーで逃げる態勢!
黒廟リオラ:こちらも取り消しを!
バグジー・ルスティアーノ:ご厚意にあずかって呪石取り消し!
GM:ではイニシアチブ 行動値17 バグジーさんの手番です
GM:が
バグジー・ルスティアーノ:え……
析了トオル:えっ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なんだあっ
“イモータルコイル・オレブザラク”:《スピードフォース》
“イモータルコイル・オレブザラク”:行動します
析了トオル:ぎゃっ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ばかいってる!
黒廟リオラ:おい!
バグジー・ルスティアーノ:めッ
“イモータルコイル・オレブザラク”:攻撃判定が発生
“イモータルコイル・オレブザラク”:全体に5D10+10 達成値25 1点でもダメージを受けた場合、堕天病の罹患者になる
析了トオル:よ、避けるしかっ……!
VESPER:《守護者の巨壁》を使用、カバーリングを行います
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:べ、VESPERちゃん…!
析了トオル:VESPERちゃん~~~!!!
VESPER:残り体力 2/3
バグジー・ルスティアーノ:これ以上負担をかけられない……!
黒廟リオラ:そ、そんな……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やめろ~!殺すならオレを殺せ~~~!
GM:改めて行動値17、バグジーさんの手番です
バグジー・ルスティアーノ:え~、救ってもらった命を大事にします。メジャーアクションを消費し全力移動で戦闘からの逃走を宣言!
GM:行動値14、トオルさんの手番です
析了トオル:メジャー全力移動で戦闘から離脱します……!
GM:何~~?
GM:逃げるな!戦え!
GM:行動値9、ルシアさんの手番です
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:へへっ、アタシはもちろん
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:逃げるんだよォ~~~ッ!!全力移動で離脱!
GM:何だとぉ…………
GM:では行動値4、リオラさんの手番です
GM:リオラちゃんは勇敢に戦ってくれるよね
黒廟リオラ:ふふ そりゃもちろんね
黒廟リオラ:スズコを抱えて逃げます!全力移動で戦闘から逃走!
GM:こいつら~~~ッ
GM:では全員が逃走に成功したので、戦闘を終了します。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「よォーし、そんじゃあ……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:機神の全身から、黒い煙……瘴気のようなものが立ち昇る。
“イモータルコイル・オレブザラク”:猛毒、否、そんな単純なものではない。それはこの世のあらゆる不吉を孕んだかのような、呪いの凝縮体。
バグジー・ルスティアーノ:「はは……アレは駄目だ。無理」
バグジー・ルスティアーノ:半歩、一歩──じりじりと下がる。しかし、その圧力から目を逸らす事が出来ない。
析了トオル:「……計測……いや、これは……っ、あの攻撃は絶対に受けてはいけません!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「クソッ!マジでどうなってやがる!あれじゃまるで……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その黒い瘴気が、脳裏にあるものを想起させる。その身を以てすべての呪いを封じ込めた少女。そして、その元凶たる、かつての賢人……。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシが時間を稼ぐ」
立野スズコ:「えっ……ルシアさん!?」
析了トオル:「っ……あなた!」一人犠牲になろうとする少女に向けて怒号を飛ばす。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「良いか、アタシが前に出たらお前ら全力で走れ」
バグジー・ルスティアーノ:「…………」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あの黒いのが何か、お前らも検討付いてるだろ?」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「おっとォ!相談なんか」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「してんじゃねェエーーーよッ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:ゴ ッ !!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「心配すんな。アタシなら少しは耐えられる」黒い鱗に覆われた右腕を振り上げる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ッ!!」
析了トオル:「速い……っ!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:視界を埋め尽くす土石流のように、瘴気の奔流が迫り来る!
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ハハハハッ!!5キル貰い!」
黒廟リオラ:「これは、もう……っ!」
黒廟リオラ:(入り口近くで会ったあいつらは毒沼から来たんじゃない……”感染源”はここにいたんだ……!)
析了トオル:(何か……何か解決の糸口は……!)
析了トオル:全力で脳細胞と機械を回すも、導く解は何も出ない。
バグジー・ルスティアーノ:「──いやいや」素早く身を翻す
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「クッッッソが!!」手遅れと悟りつつも瘴気の奔流に飛び出して受け止めようとする。
GM:避けようのない呪いの渦が、君達をまとめて呑み込まんとして──
VESPER:「……あぁあああああっ!!」
VESPER:小柄な機体が、唐突に君達の前へと躍り出る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なっ……」
析了トオル:「はっ……VESPERさん?!」
GM:ド ッ !! 瘴気の流れがVESPERの頼りない電磁障壁に阻まれ、君達に届く寸前のところで押し留められる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「バカお前!!何やってんだ!」
VESPER:「私……なら、大丈夫ですから!」
VESPER:「それより……今のうちに逃げ……」
黒廟リオラ:「そんなわけ……ないだろ!すぐにこっちに……」
析了トオル:「確かに機械の身体なら耐えられるかもしれませんが、これ以上は……!」
VESPER:障壁で防ぎきれない瘴気が、VESPERの掌に触れる。命なきはずの機体から、赤い血液が噴き出した。
VESPER:「あ……ぐぁあああああッ!!」
GM:VESPERの機体が、変質している。鋼が肉に、オイルが血液に変えられて、ぐちゃぐちゃに混ざり合って。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(機械が生体に置き換わって……いや、生まれ変わった……!?やっぱりあの力は……)
黒廟リオラ:「あれじゃまるで……聖女様の……」
バグジー・ルスティアーノ:驚愕に目を見開き、一瞬足が止まる。
析了トオル:(味方ゆえ深い部分までのスキャンは控えていましたが、ほぼ間違いなく機械だったはず、ならばこの現象は……!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「クソッッ!!ウダウダ言ってても仕方ねえ!!逃げんぞ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ンだぁ~~?」首を捻って「寒ィ~~ことしてくれんなァ!萎えるわぁ~~っ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:頭部を軽く動かし、黒い熱線を放つ。八つ当たりのようなそれだけで、天井が容易く溶断され、轟音と共に落ちてくる。
立野スズコ:「そ……そうです!今のうちに……きゃあ!?」
バグジー・ルスティアーノ:「……チッ」視線をVESPERから逸らして駆けだす。
析了トオル:「……稼いでいただいた時間を無駄にはできません、どちらにせよ今、私たちには……あれを倒せる方法は、無い」
GM:降ってきた大量の瓦礫が、半ばから君達を分断していた。そうしている間にも、機神は次段の構えを始めている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「固まって逃げようと考えんな!!とにかくこの場を離れるんだ!」
黒廟リオラ:「そうだ……稼いだ時間を無駄にしない!」瓦礫を避けながら退路を探す
“イモータルコイル・オレブザラク”:「あー待て待て!もうちょい待て!殺してやるから!なっ!」
バグジー・ルスティアーノ:手近なドアを蹴り開け、背後に一度視線を向けて駆け抜ける。
析了トオル:「皆さん……"また、後で"!」
析了トオル:再度の合流を信じ、後方に急加速。バグジーの後を追うように、戦線から離れる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:腰の付け根から、紅い甲殻に覆われた8本の節足が生成される。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その中の一節が矢のように放たれて後方の瓦礫を砕き、退路を造る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:大きく後ろに跳躍すると同時、血液で編まれた真紅の糸をVESPERに向けて射出し、その身を絡め取る。
VESPER:「……ッ、ルシア、さ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエもカッコつけ過ぎなんだよ!もう十分だ!一緒に来い!!」
VESPER:瘴気を受け止めた腕は、半ばから歪み、変質し、装甲を押しのけるようにして生の血肉が滴っている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:一瞬でVESPERを引き寄せると、柔らかくなった駆体を抱えながら、蜘蛛脚で瓦礫の上を飛び移ってその場を離脱する。
GM:土煙が立ち込める中、君たちは何とか謎の機体──機神の襲撃から逃亡した。
GM:隔絶した圧倒的な力を持っているのは、誰の目にも明らかだった。にも拘らず、機神がそれ以上追撃してくる様子は無かった。
GM:それはただの気まぐれによるものか、それとも──。
GM:皆さん完全にお忘れかと思いますが……
GM:ここでコカイン・シュリンプの報酬を配布します
バグジー・ルスティアーノ:そうだった……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:すっかり忘れてたぜ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:もっと大変なことたくさんあったから……
黒廟リオラ:他に大変なこと……いっぱいあったから……
析了トオル:ハァハァ……
GM:まずは全員に財産点5点!
析了トオル:わーい65!
バグジー・ルスティアーノ:46だァ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:お金持ち!
GM:シークレットダイス
バグジーさん
ステージ1
・岩の籠手
あなたが行うガードのガード値+5
・白の勾玉
何の力も無い勾玉。対になる斎骨があるらしい。
ステージ3
・獣の因子
あなたの使用する「武器を作成し、装備する」か「素手のデータを以下のように変更する」と書かれたエフェクトで作成された武器、ないし変更された素手の攻撃力またはガード値に+20する。
・報復の牙城
あなたがガードを行う際に使用できる。あなたを攻撃してきた対象に(あなたのガード値)点のHPダメージを与える。
GM:シークレットダイス
トオルさん
ステージ1
・微毒薬
オートアクションで使用する。あなたはバッドステータスの邪毒を受ける。邪毒のランクは1となる。
・白い曼殊沙華
あなたが戦闘不能になる度に使用できる。セッション中、あなたが行う攻撃の攻撃力+5。
ステージ3
・人刃一体の極意
あなたの行う白兵攻撃の攻撃力+(使用している武器ひとつの攻撃力)。
・反応装甲
あなたが行う攻撃の攻撃力を常に+(あなたの装甲値)する。
GM:シークレットダイス
ルシアさん
ステージ1
・蝙蝠の牙
あなたが攻撃によって1点でもダメージを与えた時、HPを10点回復する。
・微光の結晶
この斎骨を取得する際、任意の能力値1つを選ぶ。セッション中、あなたの行う攻撃の攻撃力またはガード値に+(選んだ能力値)する。
ステージ3
・赫き鎮魂歌
あなたが行う攻撃で1点でもダメージを与えた場合、さらに対象はHPを20点失う。あなたはHPを20点失う。
・勇士の刻印
あなたがダメージ判定を行う直前に使用できる。《意志》難易度12で判定を行う。成功した場合、ダメージ+30。失敗した場合、ダメージ-30。
GM:シークレットダイス
リオラさん
ステージ1
・フラッドシューター
マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+(判定ダイスの数)する。
・観察眼
あなたがイージーエフェクトの使用判定を行う際、その達成値に+5する。
ステージ3
・不戦の契り
マイナーアクションで使用する。このメインプロセス中、あなたは攻撃を行うことができない。このメインプロセス中、あなたは2回メジャーアクションを行ってよい。
・眷属の牙
あなたが攻撃によって1点でもダメージを与えた時、HPを30点回復する。
GM:それぞれステージ1から1個、ステージ3から1個お選びください。
バグジー・ルスティアーノ:【岩の籠手】【報復の牙城】を取得!
析了トオル:・白い曼殊沙華
・反応装甲
を取得します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:『微光の結晶』『勇士の刻印』を入手します。能力値は肉体、上昇対象はガード値を指定。
黒廟リオラ:うおーっ迷いますが……観察眼と眷属の牙かな……?
GM:OK!
GM:謎の機体の襲撃から逃げ延びた君達……バグジーとトオルは、他の仲間とは別の場所で、住民たちに保護されて軽い手当や食事を供されていた。
GM:トオルは機神という存在に、ラス・ヴィダスの住人であるバグジーならばその能力に覚えがあったかもしれないが
GM:今は仲間との合流が、それ以上に休息することが優先だ。
GM:住民に案内された一室で、君たちは身を休めていた。
析了トオル:「……」様々なデータに目を通しながら、脳に糖分を送り続けている。
バグジー・ルスティアーノ:「……あれ、社会人?」
バグジー・ルスティアーノ:みすぼらしい食器に盛られた食事を指でつまみ、口に運びながら座り込む。
析了トオル:「……ふぅ」解析までは行わない。普段ならば並行で行うところだが、色々とあり過ぎた。
析了トオル:「あの機体について、ですか」
バグジー・ルスティアーノ:「うん。あんなのがわんさか居るならこの街もそろそろお終いかな?と思ってね」
バグジー・ルスティアーノ:口元を歪めて笑う
析了トオル:「……まあ、そうわんさかはいませんよ。後で皆さんが揃ったら情報を提供しましょう」
バグジー・ルスティアーノ:「そう。ま、二度と会わない事を祈ろう」
析了トオル:「まずは身体を出来るだけ休めて、直ぐに合流に向かうのが先決ですが……」
析了トオル:「……先の離脱で車椅子もバッテリーを急に消費し過ぎました。もう少しだけお話しましょうか」
バグジー・ルスティアーノ:「ふーん……発電も出来るの?これ」
バグジー・ルスティアーノ:ツンツン、と車いすの車輪を指で突く
析了トオル:「様々な手法を取り入れています。この地であればバイオ発電機能を使えば賄えますね」
バグジー・ルスティアーノ:「バイオ……?」
析了トオル:「ううん、分かりやすく言えば……」
析了トオル:「ゴミやフン、飼料があればそれを元手に、ということですね」
バグジー・ルスティアーノ:「へぇ……ゴミには困らない街だ、ちょうどいいね。ふふ」
析了トオル:「……環境と治安については、まあ……事情もあるようですし」
析了トオル:「初手解体の憂き目に会い、文句を言いたい部分もありますが……そこは口を閉ざしましょう」
バグジー・ルスティアーノ:「寛容だね、トオルは。まあ私はこれくらいがちょうど良いんだけど」
バグジー・ルスティアーノ:そう言って抱えていた皿から視線を上げてトオルを見つめる。
析了トオル:「……おや、何か?」
バグジー・ルスティアーノ:「トオルはさ、変だよね」
バグジー・ルスティアーノ:感情の変化を感じさせない平坦なトーン。
析了トオル:「まあ、よく言われますね」くすりと笑って、見つめ返す。
析了トオル:「どのあたりを見て、そう思いましたか?」
バグジー・ルスティアーノ:「ついさっき酷い目にあったばっかりなのに……全然帰る気無いでしょ。選択肢にもないって感じ」
バグジー・ルスティアーノ:「リオラとスズコ、ルシアも……まあ、同じかな?動機としては理解できるんだけどさ」
バグジー・ルスティアーノ:「命……ふふ。まあ、それに近いものを賭けてまで満たすものなの?好奇心って」
バグジー・ルスティアーノ:自分で発した"命"という単語に笑いを零して首を傾げる。
析了トオル:「命……命、ですか」
析了トオル:「ふむ、確かに。命を守るというのは大事なことです」
析了トオル:「実際先も、私は命を守るためにあの機械の前から逃げ出したわけですからね」
バグジー・ルスティアーノ:「あそこで粘るのは賭けてるんじゃなくて捨ててるだけだよ」
析了トオル:「ふふ。それでも一瞬は天秤にかけました。あれをどこまで解析できるか。どのタイミングまで立ち続けるか」
バグジー・ルスティアーノ:「え~……」白い目を向けて身を引く
析了トオル:「……質問に対して答えましょうか」
バグジー・ルスティアーノ:「うん、知りたいな」
析了トオル:「例えるなら……食事は、限界まで摂取すれば満腹になって満たされるでしょう?」
バグジー・ルスティアーノ:「……そうだね?」
バグジー・ルスティアーノ:空になった皿に視線を落として頷く。
析了トオル:「でも、私はそうではなかった。どれだけ食べても、そうはならなかったんです」
バグジー・ルスティアーノ:「……食いしん坊って事?」比較的細身なその体を観察する。
析了トオル:「……例え話ですから、真に受けないで」
析了トオル:「好奇心とは、そういったものなのです」
バグジー・ルスティアーノ:「ふぅん……食べても食べても満たされない……」
析了トオル:「いや、これも私だけですか。要するに変ってことなのは変わりないんですけれど」
バグジー・ルスティアーノ:「此処の外はあまり知らないけど……ジェネシスでも変人呼ばわりなら間違いなくそうだろうね、ふふ」
析了トオル:「色々と、スレスレなことはやってきました。いろんな学区に侵入したり、勝手にデータを閲覧したり……」
バグジー・ルスティアーノ:(外の治安も此処と案外変わらないのかな?)
析了トオル:「……それでも、欲は満たせませんでした。いくらやっても、他の学区の神秘を盗み見ても。何故なら───」
析了トオル:「私は、レネゲイドに拠らない本物の神秘を見つけることを至上命題にしてしまったのですから」
析了トオル:「そして、それを満たせるのならば……。一度でも、満腹になる瞬間が存在するのならば」
析了トオル:「人生一度きりの瞬間の為に、命だって掛けてみたいと思いませんか?」
バグジー・ルスティアーノ:「一度も満たされたことが無いのに満腹を目指すんだ。夢想家だね」
バグジー・ルスティアーノ:ふふ、と笑って壁に背を預ける。
析了トオル:「その"欲"を掴むために、他のすべてを薪にくべる。実にFHらしいとは思いますが、なかなか理解が得られず……」それでも集まった部員の顔を思い出しつつ、少し笑顔に。
析了トオル:「それで、あなたもそういった欲求はあるのでしょう?」
析了トオル:「お金なんてものは手段でしかありません。集めるのならば理由が存在するはず。お金自体が目的な酔狂な御仁もいるにはいらっしゃいますか……」
バグジー・ルスティアーノ:「……ふふ。そうだね」
バグジー・ルスティアーノ:無い、と答えかけた口を噤んで笑う。
バグジー・ルスティアーノ:「私は家族とお腹いっぱい食べてぐっすり眠れば満足かな。どっちも結構お高く付くんだよ」
バグジー・ルスティアーノ:「君に比べればゴールの感覚もイメージが付くし……随分な短距離走だけど」
析了トオル:「ゴールなんてものは、短距離に少しずつ置くのがセオリーです」
析了トオル:「それに、素敵な目標だと思いますよ」
析了トオル:「……きっと。それを為した先に。まだ見ぬ世界が広がっているのでしょうね」
析了トオル:前に手を伸ばして、何もない場所を掴む。
バグジー・ルスティアーノ:「ありがとう。トオルもお腹いっぱいになれるといいね……ああ、でも」
バグジー・ルスティアーノ:それを真似しながら、笑いかける。
バグジー・ルスティアーノ:「満たされてなくても君はずっと楽しそうだ。満腹にはなれなくても……一つ一つ、"味"はするんだね」
析了トオル:「それは当然でしょう!」
析了トオル:少し声を大きく、高らかに。
バグジー・ルスティアーノ:「うわっ」ビクッ、と体を震わせてトオルを見上げる
析了トオル:「私は、何よりも───」例え相手が、病を司る機神であったとしても。
析了トオル:「───楽しくあることを第一に、前に進んでいるのですから」全力で笑い、迎え撃とう。その全てを、解体してみせる。
GM:そんな会話にひと段落が着いた時、先程君達を保護してくれた住民が入ってくる。
住民:「あなた達、よく休めた?」
バグジー・ルスティアーノ:「お陰様で。美味しかったよ」空になった皿を振る
析了トオル:「ええ、燃料も頂けて……本当に助かりました」こんこん、と車椅子を叩く。
住民:「それは良かった。……ところで、あなた達……今急いでるかしら?」
住民:「恩を売るようになって悪いけど、実は少し手伝ってほしいことがあるの」
析了トオル:「あら……詳しいお話を聞かせてもらっても?」
バグジー・ルスティアーノ:(ここから先のことを考えると住民の不興はあんまり買いたくないな)
住民:「ありがとう。私たちは、『この辺でいう西棟』の住民組合よ」
この辺でいう西棟住民:「ミクトランにはどこまで行っても更に先があるから、『この辺でいう西棟』っていうんだけど……」
この辺でいう西棟住民:「私たちは今、『この辺でいう東棟』の住民たちと、抗争の真っ最中なの」
バグジー・ルスティアーノ:(おや……?)
この辺でいう西棟住民:「今日は奴らを叩きのめしてやるチャンスなの!そこでお願い、あなた達の力を貸してくれない?」
析了トオル:(ううん、なんだか嫌な予感)
この辺でいう西棟住民:「勿論、お礼はするわ。あなた達、斎骨を探してるんでしょう?」
この辺でいう西棟住民:「争いが無くなれば、ここに住んでる我々には不要なものだから。力を貸してもらって、この辺でいう東棟の連中を片付ければ……」
この辺でいう西棟住民:「私たちの斎骨を、あなた達に譲るわ。どう?悪い話じゃないでしょう?」
析了トオル:「抗争ですか……不躾で申し訳ないですが、その原因などをお聞きしても?」
この辺でいう西棟住民:「原因……何だったかしら?」「あいつらがクソだからだ!」「そうだ!」「あたし達の仲間を傷つけて……」
GM:やいのやいの言っているが、具体的な原因は出てこない。
GM:どうやら長く抗争を続ける間に、争いが憎しみを生み、憎しみが争いを生む循環に陥っているようだ。
バグジー・ルスティアーノ:(……個人的には無しかな。トオルは?)声を潜めて呟く
析了トオル:(斎骨を集めるのは必要です。悪くはないと思いますが、一番の懸念点は……)
析了トオル:(……もう片方も同じことを考えていた場合、ですね)別の方向に逃げた二人を頭に思い浮かべながら、小さくため息。
バグジー・ルスティアーノ:(……成程ね。今ここで走って逃げれば抗争に参加するよりは恨みを買わずに済みそうだけど?)
バグジー・ルスティアーノ:(地理も把握できてないのに組織の繋がりなんてまるで分らない)
バグジー・ルスティアーノ:悩むそぶりで口元を隠しつつ、続ける。
バグジー・ルスティアーノ:(次に介抱された時に……東棟の仲間から毒を盛られるのは勘弁だよ)
この辺でいう西棟住民:「あんま乗り気じゃないみたいだぞ」「どうする?」「飯もあげたのに恩知らずな……」「燃料返してもらうか?」小声で相談している
析了トオル:(くっ……どちらにせよ退路は無さそうですか)
析了トオル:(ここは一先ず受けて、その後考えましょう)
バグジー・ルスティアーノ:(トオルが言うなら仕方ないね。適当に切り上げよう)
析了トオル:(このままでは西側を敵に回してしまいそうです)
析了トオル:「……分かりました。そのご依頼受けさせていただきましょう」
バグジー・ルスティアーノ:「一刻を争うってワケでもないしね……まあ、一飯の恩くらいの力にはなれるかな」
この辺でいう西棟住民:「本当ですか!?」「ありがとう!」「こりゃ助かるぜ!」
この辺でいう西棟住民:「よォーしお前ら!今日こそ東棟の連中を血祭りに上げてやんぞォォーーッ!!!!」
この辺でいう西棟住民:「ウォオオオオオオオオ!!」
析了トオル:「抗争に勝つというのは武力だけではありません、交渉で勝てればそ…………」
この辺でいう西棟住民:「ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!ブッ潰す!」
析了トオル:(はわ、わわ……)
バグジー・ルスティアーノ:(参ったなぁ……)
GM:邪悪なチャントの斉唱!宗教じみた恐ろしい一体感!
この辺でいう西棟住民:「行くぞォォアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
析了トオル:(交渉の余地が……そもそもこちら側に存在しないじゃないですか……!)
GM:雪崩のような人混みにより、君たちは無理やり押し流されていく……!
バグジー・ルスティアーノ:(うーん……こっちを敵に回さずに済んだのは英断かもね)
バグジー・ルスティアーノ:目を閉じ、笑顔のまま流れに身を任せる
析了トオル:(くっ……なんとか解決策を……ああ~~~~っ…………)
析了トオル:人ごみの上で横転しながら、もみくちゃに押し流されていった。
GM:謎の機体の襲撃から逃げ延びた君達……ルシアとリオラは、住民たちに保護されて軽い手当や食事を供されていた。
GM:機神。それが見せた能力。謎も情報もそれぞれだが、今はとにかく、逸れた仲間との合流を目指さねばならない。
GM:損傷したVESPERは自己保全メンテナンスに入ると言って、スリープモードに入ったままだ。スズコはその様子を見ている。
GM:ミクトランに空き部屋ならばいくらでもあるのが幸いだった。今はしばらく、身を休めるしかなかった。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「クソッ!ナメた真似しやがってあのヤロー……!」ベッドに寝そべったまま、携帯食料のパックを苛立たしげにゴミ箱へと投げつける。
黒廟リオラ:「……ナイスコントロール。ごちそうさまでした」
黒廟リオラ:手を合わせてから、口を開く
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「VESPERのメンテが終わったらすぐに出んぞ。はぐれた二人も放っとけねえしよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あいや……その前にアレだな」
黒廟リオラ:「?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「リオラ。一旦スズコ連れて教会に戻ったらどうだ」
黒廟リオラ:「それは……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「足手まといとは言わねえが……あんなのがウロウロしてる中で、戦えねえスズコを連れて歩くのは危険すぎんだろ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエも、このままだと気が気じゃねえんじゃねえかと思ってよ……その、なんだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「と、特別な関係なんだろ」若干恥ずかしそうに目を逸らして
黒廟リオラ:「……その、話してたんですか。スズコは……」こんな話をしている場合ではないかもしれないが
黒廟リオラ:気になるものは、気になる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「えっいや、アイツからはっきりと聞いたわけじゃねーけど……」少し慌てた様子で
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエらの様子見てたらそうなのかなって……いっつもくっついてるし、話す時の声のトーンとか違うし……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「顔も近いし……って、いや、ちげーからな?別にアタシは興味ねーけど!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はた目から見ても伝わってくるんだよそういうのが!」
黒廟リオラ:「隠すつもりもないですが、そんなに表に出すこともしてなくて……」
黒廟リオラ:「なるほど……出てしまってたんだ」僅かに笑みを見せる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そこほっこりするとこなんだ……」
黒廟リオラ:「本当のこと、だから……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ったく、一丁前に浮つきやがって……!とにかくそういうことだよ。アイツが大切ならこれ以上関わらせるのはマズイんじゃねえか」
黒廟リオラ:「確かに、ここには想定外の危険があって。スズコにそれが迫るのは、嫌だ……絶対」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だろうな。アタシでもそうするよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんなら、オマエもそのまま戻った方が良い。今回は上手く逃げられたが、先に進めば十中八九またアイツと鉢合わせんぞ」
黒廟リオラ:「……なるほど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そうなった時、アタシらの誰も無事に済む保証なんてねえんだ。スズコを一人にさせたくはねーだろ?」
黒廟リオラ:「ルシア選手、その言葉は正しいし……優しい。でも」
黒廟リオラ:「言われて気付きました。嫌だ、って」
黒廟リオラ:「自分が、スズコが、退いたとして……あなたは進むことを諦めないはずだ」
黒廟リオラ:「その帰りを外で待ち続けるのは……辛い」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あー……そりゃあ、まあ、そうかも知れねえけどよ」頬を掻いて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「逆に言えば、進む奴らにはそれなりの理由があるってことだろ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシは勿論、トオルセンセーと……多分バグジーも」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この期に及んでも進む理由がある筈だ。トオルセンセーはなんつーか」
黒廟リオラ:「興味があるなら、どこまでも進んでいきそうですね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「多分こういうのがライフワークなんだろうな。アタシにとってのノヴァリス・ファイトみてーなもんでよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「損得勘定でやってねえなら、他人が何言っても無駄ってこった」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「バグジーはそういうのじゃねえだろうが……スラムの傭兵なんて雇い主に命握られてるのが当たり前の仕事だからな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「最初から逃げ帰る選択肢なんてねーんだろきっと」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「その点、オマエは命がけで先に進む理由があるようには思えねー」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエにはスズコがいて、マリアや、赫花連盟の奴らがいて……居場所があるんだからよ」
黒廟リオラ:「居場所が……あるからですよ」
黒廟リオラ:「イースターエッグ騒動で、スラムの治安は崩壊寸前です。大事な居場所が脅かされてるんです」
黒廟リオラ:「自分の働きでそれを解決できるなら……居場所をくれた皆のためになれるなら」
黒廟リオラ:「それは命と同じだけの値打ちがあるんです……!」次第に語気が強まっていく
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……まぁ、アタシにどうこう言う筋合いはねえけどよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「誰かのために命賭けるのって、そんなにカッコイイことかね……」
黒廟リオラ:「……そういうの、ルシア選手は好きそうに見えますが」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ、バカ言うなっての。アタシの本業は闘士だぜ?格闘家でエンターティナー!命あっての物種なの!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「命だの世界だの地域の治安だの、そんな大層なもん気にしたことねーよ。次の試合で勝てればそれで良い」
黒廟リオラ:「それは自分だって同じですよ……!安心してスズコと一緒にいたい……それで良いんですから」
黒廟リオラ:「命はかけるけど絶対死にませんからね!死にたくない!」
黒廟リオラ:「死んだらイチャイチャできなぁい!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「バーカ、十字冠があるんだから死なねえよ。死ぬより酷えことになるかもだけどな」苦笑して。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「まあけどわかったよ。この話はもうしない」
黒廟リオラ:「失礼、気持ちが盛り上がってしまって……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「良いじゃねえか。普段の仏頂面より好きだぜアタシは」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……けど、もう無理だって思ったらさっさとスズコ抱えて逃げろよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「どうせバレやしねえ。アタシは……」
黒廟リオラ:「その時は自分が抱えていきます……あなたも」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ!無理だね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシはいつだってチームの先頭で敵とぶつかるのが仕事なんだよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いちいち後ろのヤツのことなんか気にしねーし、されても迷惑だ。いいか、くれぐれもアタシの邪魔はすんなよ」
黒廟リオラ:「……分かってます、分かってますよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「わかってんなら良い」にかっと笑う。
黒廟リオラ:(あの試合。ラス・ヴィダスに神聖二重冠は初めて輝いたあの試合。)
黒廟リオラ:(あの輝きに、希望を見た……あなたもまた、自分にとっては大切な人なんです)
立野スズコ:その時、部屋にスズコがVESPERを連れて入ってくる。
立野スズコ:「二人とも、いま大丈夫?VESPERちゃん、目を覚ましたんだけど……」
VESPER:「……う……」
VESPER:まだ少し調子が悪そうな様子で、スズコに支えられている。
VESPER:機神の能力を受けた腕部を中心に、いくらかパーツが抜け落ちてフレームが丸見えの状態になっている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「痛むか?痛覚あるタイプ……だよな?あんま無理すんなよ」
黒廟リオラ:「それに、あの攻撃はただのダメージだけじゃ……」
VESPER:「私ならば……大丈夫です。メンテナンスも行いました……任務の続行は可能です」
VESPER:「それより、皆様は……?」
VESPER:「皆様は大丈夫でしょうか?能力を受けてはいませんか……?」
黒廟リオラ:「お前のお陰で、ばっちり元気だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ、無事だよ。……ったく、一人で格好つけやがって」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あの能力を受けた部分、元に戻ってねえのか?」パーツが欠けた腕部を一瞥して
VESPER:「はい。生物の肉体のような組成へと置換されていたのですが……」
VESPER:「それも機能を成すものではありませんでした。腫瘍のようなもの……といえば分かりやすいでしょうか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……わかるよ。見たことがあるからな」リオラに視線を向けて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ったく、一体どうなってやがる」
黒廟リオラ:「生命を植え付けるような悍ましい力……自分は1つしか知らない」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「確か、トオルセンセーが"ノドス"って口走ってたよな?アタシも奴らの噂ぐらいは聞いてるけどよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だとしたら尚更ありえねー。なんでアイツがマリアの……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「"マスターポルート"の力を使ってんだ……」
VESPER:「でも……良かったです。皆様、ご無事なんですね」心の底から安堵したように
VESPER:「良かった……」
VESPER:その様子は、総和重工の『社会人』としては別の意味で異様だ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「総和の社会人にそこまで心配されると、なんだか変な感じだぜ……」
黒廟リオラ:「……無理はしないでほしい。お前を守る十字冠はないんだから……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシの知ってる社会人って言ったら、自分と会社の利益にならねーことは絶対にやらねー金の亡者共ばっかりだし」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「VESPERオマエ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:訝しむような視線を向ける。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……会社で上手くやれてんのか?嫌な先輩に虐められてんじゃねえか……?」心配そうに
VESPER:「い、いえ……!そんなことは……!」傷付いた掌を振って
VESPER:「実は、私が総和重工に雇用されたのは……つい先日のことなんです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「えっそうなの」
黒廟リオラ:「そんな新人を送ってきたのか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「逆に連中らしくはあるな……どうでもいいとこにはとことんリソースをケチるからよ」
黒廟リオラ:「いきなり大変な現場で……その、すまない」
VESPER:「あっ!総和重工としては新人なのですが……『社会人』としては新規製造というわけでもなくて……」あわあわと困ったように
VESPER:「……私は元々……ある小さな学区の警備用『社会人』として製造されたんです」
VESPER:「警備と言っても、何分小さな学区でしたから、事件らしい事件も少なく。ご覧の通り、生徒の皆様に近い、親しみやすいデザインとして設計されました」
黒廟リオラ:「確かに、間違ってないな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「誰が作ったのか知らねーが、中々いいセンスしてやがる」頷いている。
VESPER:「生徒の皆様にも良くして頂いて、お友達……『社会人』である私がそう表現するのは、烏滸がましいと取られるかもしれませんが……特に親しくして頂ける生徒さんも、何人かおりました」
VESPER:「ですが、ノヴァリス全体で理事会と生徒の対立が本格化すると……私は『理事会』の指示に逆らうことは出来なくなりました」
VESPER:「私は、理事会の命じるままに……自分が護るはずだった多くの生徒を……傷つけました」
黒廟リオラ:「なんてことだ……」
VESPER:「今やその学区は既に無く、彼女たちの行方も分かりません」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「行方知れず……か」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……それで、路頭に迷って総和に拾われたわけか」
VESPER:「はい。理事会と生徒の戦いが終わってから、長らくシャットダウンされておりまして……。それを雇用・再起動したのが総和重工だったのです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……その、前の学校の奴らとは」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「会いたいとは思わねーのかよ?行方知れずって言っても死んだわけじゃねー」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「必ずこのノヴァリスの何処かにいるはずだ。そいつらだって、オマエの事情くらいわかってくれると思うぜ」
VESPER:「……分からないのです」カメラアイを伏せて
VESPER:「彼女たちを傷付けた私が、今さらどんな顔をして会いに行けばいいのか……」
VESPER:「そして、拒絶されたらと思うと……怖いのです」
黒廟リオラ:「…………気持ちは、分かる」
VESPER:「……しかし、この任務を受けた時……思ったのです」
VESPER:「過去の過ちは消せませんが……今度こそ、元の設計通りに……皆様をお守りしたいと」
VESPER:「皆様と仲良くなりたいと……そう思ったのです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「VESPER……」
VESPER:「あの……」
VESPER:ごそごそと、先程の交戦でくしゃくしゃになったメモ用紙を取り出す。
VESPER:「それで……皆様と早く打ち解けたいと思いまして……」
VESPER:「3日ほど掛けて、親しみの持てるあだ名を考えてきたのですが……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ははっ」苦笑して
黒廟リオラ:「……聞こう」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエそういうのは早く言えっての!なんて呼んでほしいんだ?」
VESPER:「はい!皆様の分と、私の分を……まずルシア様から行きますねっ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「えっアタシらのもあんの?」
VESPER:「勿論です!いいですか、ル……」
VESPER:「……」
VESPER:「……す、すみません……!やはり恥ずかしくなってきたので……また後でもいいでしょうか!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おま……っ」VESPERを直視できず身悶えている。
黒廟リオラ:「ないだろう……それは……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(ふざけやがってえええかわいすぎんだろ!!なんだコイツ……!何だこの気持ち……!)初めての感情にドギマギしてる
VESPER:「すみません!期待させてしまい……!」ぺこぺこ頭を下げている
住民:「アンタたち!もう飯は食い終わったかい!?」
住民:ドバン!!急にドアが開かれる!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「うわっ!?ノックぐらいしやがれ!」緩んでいた頬を無理やりもとに戻す
住民:「食い終わったら出発だ!クソ野郎どもをぶちのめしに行くよ!!」
黒廟リオラ:「今それどころじゃ……いや、手当てしていただいてどうも……」
黒廟リオラ:「え?」
住民:「今あたしらがいるのは『この辺でいう東棟』!」
この辺でいう東棟住民:「だが『この辺でいう西棟』の住民はクソッタレばかりでねえ!」
この辺でいう東棟住民:「とにかく人道にもとる最悪な奴らばっかりなんだよ!どうだい!?許せないだろう!?」
この辺でいう東棟住民:「今から奴らとの決戦なんだ!一宿一飯の恩義、しっかり返してもらうよ!」
黒廟リオラ:「そ……そんな奴らがいるのか?!ああ、恩は返させてもらう……」
VESPER:「え?え?え……?」
立野スズコ:「そんなのがいるの!?リオラ、やっつけようよ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「待て待て待て話が急過ぎんだろ。テンションのもって行き方がわかんねーよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんでお前らもそんなに乗り気なの………?素直か?」
黒廟リオラ:「こんな良くしてくれた人たちが怒っているなら……相当な悪党だと思って……」
この辺でいう東棟住民:「ぃよっしゃあ!!行くぞお前らァアアアアア!!!」
この辺でいう東棟住民:「ウォオオオオオオオオ!!!」
この辺でいう東棟住民:「ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!ブッ殺す!」
GM:濁流のような人混みに、君たちはなすすべもなく押し流されていく……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「うわあぁ大量の暴徒が通りを練り歩いてやがるっ」
黒廟リオラ:「うわああああスズコ、手を離すなよ!」
GM:そうして君たちは、互いに東棟と西棟の決戦の場に引きずり出される!
この辺でいう西棟住民:「オァアアラ!!ヅッダッガァ!!ヴァアアア!!」
この辺でいう東棟住民:「ヌァアアア!?ブラッグアア!!ッゾォアアアア!!」
GM:野生動物の威嚇めいた一触即発の空気!怖い!
立野スズコ:「あれ!?あっちに二人いない!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オイオイあいつらまさか……」
析了トオル:「ああ、嫌な予感が的中を……」
バグジー・ルスティアーノ:「や」笑顔で手を振る
黒廟リオラ:「魂を売ったのか……悪しき『この辺でいう西棟』の奴らに!」
黒廟リオラ:「その目を覚ましてやるぞトオル、バグジー!」
析了トオル:「それでなんでリオラさんはそんな乗り気なんです?!」
この辺でいう西棟住民:「あなた達、あいつらの仲間と知り合いなの!?」「どういうこと!?」
この辺でいう東棟住民:「あんたら!まさか裏切る気じゃないだろうねえ!?」「奴らは悪魔だぞ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やべっ、矛先がこっちに向きやがった……」
析了トオル:「ええい、両方とも厄介な……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こうなったら仕方ねえか……オイお前ら!!」トオルとバグジーに大声で叫び
析了トオル:「ルシアさんに何かいいアイデアが……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:罵声を浴びせながら、腕や上半身を激しく動かす。ボディランゲージで意思の疎通を図っている!
析了トオル:「……フ、なるほど」
バグジー・ルスティアーノ:「なにが?」
析了トオル:「なーんにもわかりません!」
VESPER:「ルシア様!?何を!?」
立野スズコ:「えっ……何してるんですか?」
黒廟リオラ:「やる気になったな、ルシア選手……共に悪を討ち果たそう」
バグジー・ルスティアーノ:「……リオラが悪魔に憑りつかれてるね。厭だなぁ」
析了トオル:「ただ、何か……意志だけは……頑張りだけは伝わってきて……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「フンフン」(ここは一旦コイツラに乗って)「フンフンフン」(適当なとこでずらかんぞ!)「フンフンフンフン」(本気でやんなよ!あくまでフリだから!)
VESPER:「魚……魚。大きな魚」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「フンフンフン!」(伝わってる!?)
VESPER:「有料高速道路……」手話を訳している
析了トオル:「手話で言うなら、魚や高速道路を指していますが……まさか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:群衆を指差し(あのオバちゃんがコイツラのリーダーだ!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ぐしゃりとなにかを潰す仕草(乱戦に乗じて)
VESPER:「えっ……ルシア様!?」恥ずかしそうに「人前でそんなことを……破廉恥です!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:首元に拳を持っていき(一気にリーダーを)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:親指を立てて首を掻き切るポーズ(仕留める!そしたらダッシュで離脱だ!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トオルたちを指差し(わかった!?)
VESPER:「ルシア様!い、いけません……!そういったことはもっと仲を深めてから……!」
黒廟リオラ:「過激なパフォーマンスまでして……こちらの士気が高まっていくぞ」
バグジー・ルスティアーノ:「……………?」
析了トオル:「この激流……戦闘を魚の如く乗り越え。有料……軽くダメージを受けながらも高速で離脱をする」
析了トオル:「そして、群衆全員一網打尽にせよと……!」
この辺でいう西棟住民:「あなた達!?一体どっちの味方なの!?」
この辺でいう東棟住民:「ハッキリしな!!」
GM:君達はこの無益な争いを放って逃げてもいいし、片方の側に付いてもいいし、両方まとめて叩きのめしてもいい。
GM:情報判定が可能です。
析了トオル:NPCカードもらいつつ判定!
析了トオル:5dx+9 噂話
DoubleCross : (5DX10+9) → 10[1,2,9,10,10]+8[2,8]+9 → 27
析了トオル:まるっとお見通し
GM:高い!成功!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:うおおお愚かな群衆の心理なぞ手に取るようにわかるぜ
片方に付いた場合
目標値:160 行動値:7 ダメージ:全体に1D10+3 達成値10
報酬:ステージ2×1 財産点10
両方を敵にした場合
目標値:250 行動値:7/2 ダメージ:全体に1D10+5/1D10+5 達成値13
報酬:ステージ2×2 財産点20
GM:行動値:7/2 ダメージ:全体に1D10+5/1D10+5 この表記は、1ラウンドに2回のダメージが発生するという意味です。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:恐ろしい…
析了トオル:250……今の私たちなら……!
黒廟リオラ:この戦いを……終わらせに来た
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:両方倒すので良いんじゃないでしょうか
析了トオル:手話通り一網打尽です
バグジー・ルスティアーノ:一飯の恩を仇で返します
GM:なんだとぉ……やってみろッ!!
GM:ではセットアップから行動値順に判定をどうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:【怨念の呪石】ラウンド間ダメージダイス+2dに加え暴走、侵蝕+3
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を3増加(69 → 72)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:セットアップなし!
析了トオル:なし!
GM:リオラちゃんも無いかな?
黒廟リオラ:迷いましたが、やっときます《活性の霧》
黒廟リオラ:対象は自分
黒廟リオラ:ラウンド間攻撃力+15!
GM:侵蝕も上げてね!ではバグジーさんから!
バグジー・ルスティアーノ:絶滅しろッ!!
バグジー・ルスティアーノ:《飢えし影+コンセ》攻撃力+3のRC攻撃を行う
バグジー・ルスティアーノ:判定!
バグジー・ルスティアーノ:11dx+4@7
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,3,4,6,6,7,8,9,9,9,10]+10[1,4,5,6,7,7]+10[10,10]+3[3,3]+4 → 37
バグジー・ルスティアーノ:良い感じ!そのままダメージもいきます
バグジー・ルスティアーノ:6d10+43
DoubleCross : (6D10+43) → 38[8,9,7,5,1,8]+43 → 81
析了トオル:ツエッ
GM:な なんだこの数字は……
GM:C(250-37-81)
DoubleCross : c(250-37-81) → 132
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を3増加(72 → 75)
GM:だがまだ死なん!
析了トオル:うおお、ここは私が……!
析了トオル:メジャーでコンソ射撃コンセ!
析了トオル:10dx7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,1,2,4,6,7,7,7,8,10]+10[1,6,7,10,10]+10[6,6,9]+5[5]+4 → 39
析了トオル:ダメージ前に意志判定!
析了トオル:10dx>=5
DoubleCross : (10DX10>=5) → 10[1,1,3,3,4,5,6,7,8,10]+2[2] → 12 → 成功
析了トオル:シャイ!
GM:おのれ~
析了トオル:4d10+15+10
DoubleCross : (4D10+15+10) → 24[3,4,8,9]+15+10 → 49
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:イイぞ~
GM:C(132-39-49)
DoubleCross : c(132-39-49) → 44
GM:ハァハァハァハァ……
黒廟リオラ:強いぜ
GM:次の手番さえ耐えれば……
析了トオル:あっコンビネーター起動します、ここからダメージ+2d、侵蝕は64!
GM:ギエエエ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:よっしゃ~
バグジー・ルスティアーノ:つよすぎ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:コンビネーターがあるなら……コンセは節約できそう
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:マイナーでパワーチャージャーを使用。判定ダイスを-5して攻撃力+10
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《風鳴りの爪》LV1で攻撃します。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:4dx+4
DoubleCross : (4DX10+4) → 7[2,5,5,7]+4 → 11
GM:かわいい達成値ですこと♡
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:果たしてそうかな?横やりの効果も乗せて……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2d10+11+10+2d10+1d10
DoubleCross : (2D10+11+10+2D10+1D10) → 13[3,10]+11+10+8[3,5]+5[5] → 47
GM:全然かわいくねえ!!
析了トオル:滅!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:振り直しはいらないようなだ
GM:C(44-11-47)
DoubleCross : c(44-11-47) → -14
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(64 → 66)
GM:ウギャアアアーーーッ
GM:東西の住人が……全滅!
GM:判定クリアです!
黒廟リオラ:なかよし!
バグジー・ルスティアーノ:ウォオオオオ暴力最高!暴力最高!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:喧嘩両成敗ってね
この辺でいう西棟住民:「ウオオオオオオオオ!!」
この辺でいう東棟住民:「殺せーーーーーーーーーーーー!!」
GM:金属バットや山刀、粗雑なピストルなど、様々な凶器を帯びた住人たちが、一斉に激突する!
GM:辺りは一気に阿鼻叫喚の地獄絵図に!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「街がメチャクチャじゃねえか…!」
バグジー・ルスティアーノ:「あっはっは!これじゃどっちがどっちか分からないな!」
析了トオル:「あっ、痛っ、痛いです!一応味方でしょう西!!!蹴らないで!」
黒廟リオラ:「うおおおお悪を滅するぞおおおおおおおお」
VESPER:「これがランブル・ランペイジ・ラス・ヴィダス……」
VESPER:「ルシア様はそう仰っているんです!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そうだっけ……?」若干不安になってきている。
この辺でいう西棟住民:「死ねーーッ!!」「誰でもいいから殺したい!!」
析了トオル:「ギャ~~~ッ!」
GM:最早状況は敵も味方もない混沌である!このままでは全員が危ない!
バグジー・ルスティアーノ:「うーん……まあリオラは目立つからいいか」
バグジー・ルスティアーノ:「この影に喰われた者は等しく悪魔である!真に正義を掲げる者ならば無事であろう!なんて、ふふ!」
バグジー・ルスティアーノ:場の雰囲気に充てられたのか、普段よりも大きく笑うと両手を広げる。
バグジー・ルスティアーノ:影は質量を増加し、木の幹のように伸び四方へ枝を伸ばしていく。
バグジー・ルスティアーノ:「みんな個性的で助かったよ、ほんと」
バグジー・ルスティアーノ:そう呟くと同時、指をかくんと下へ曲げるとそれに合わせて伸びた枝が暴れ回る生徒を無作為に突き刺していく。
この辺でいう東棟住民:「ホギャアーッ!?」「痛い痛い痛い!!」「ワァアーー……ン!」
GM:数こそ厄介な暴徒たちだが、個々の練度は高くない。次々に影の枝に突き刺されては倒れていく。
バグジー・ルスティアーノ:「取りあえず間引いておいたから後よろしく!」
バグジー・ルスティアーノ:トオルの肩をぽん、と叩いてコートのフードを被り、阿鼻叫喚の群衆へ紛れる。
析了トオル:「ではこちらも……さて」
この辺でいう西棟住民:「誰だ!?誰にやられた!?」「あいつじゃねえか!?」「あの車椅子の!?」
析了トオル:「えっ」
この辺でいう東棟住民:「ウォーッ!!解体しちまえーーッ!!」
析了トオル:「いやっ、まだ私何もっ……!ああ~~~~っ!」
GM:恐るべき集団心理!暴徒の魔手がトオルへと迫る!
析了トオル:「……なーんて」
析了トオル:後ろに大きく引きながら、指を鳴らす。
析了トオル:同時に、天井付近で異音。それは次第に大きくなり───
析了トオル:「仕込みは既に終えています!全員纏めて一網打尽にっ……なってしまいなさい!」
析了トオル:既に放たれた弾丸が天井の構造体を一部破壊し、連鎖して大量の瓦礫が落下する!
この辺でいう西棟住民:「ウワァアーーッ!!」「また 天井抜けたの!?」「コラ~~~~ッ!!」
GM:轟音、立ち込める土煙。大勢の暴徒が一気に生き埋めになり、瓦礫の下でもがいている。
この辺でいう東棟住民:「やばい……こいつら強いぞ!」「囲め囲め!」
この辺でいう西棟住民:「勘違いするなよ……お前らを倒すのはあたし達ってだけなんだからな!」
GM:東棟と西棟の住民たちが、一致団結して君達を取り囲む!
黒廟リオラ:「お前ら……!」
黒廟リオラ:感極まった声で
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いやなに仲良くなってんだよ!この抗争の原因は!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「てか仲直りしたならもう終わりで良いじゃん!さっさと帰れ!」
この辺でいう東棟住民:「ウォーーッ!!殺せーーーッ!!」
この辺でいう西棟住民:「あんたらばっかに……いいカッコさせるかよ!!」
黒廟リオラ:「憎しみが友情に変わる……こういうので良いんだよ、こういうので……」
GM:力を合わせた暴徒たちが、一斉に君達へと襲い来る!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「結局やること変わってねえじゃねえか!暴れたいだけだろもう……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:暴徒の波に飲み込まれる寸前、手に持っていた盾に血を纏わせ、城塞の如き大盾を作り出す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「フン…!!」次から次へと躍りかかる群衆を、一枚の盾だけで押し留めている。
この辺でいう東棟住民:「押せ押せ!」「なんで進まねえんだ!?」「グェエーッ!!潰れる……!」
この辺でいう西棟住民:「あれ!?あれって“紅蜘蛛”じゃない!?」「え!?どこどこ!?」「ウッギャアアーー!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:腰の付け値から幾つもの触腕が生成される。筋肉の塊のようなそれの周りを真紅の甲殻が覆い、八本の凶悪な蜘蛛脚を形作る。
GM:闘士、特にチーム戦部門の覇者であるルシアにとって、素人の攻撃など何人いようと赤子の手をひねるようなものだ。
黒廟リオラ:「フッ、流石だな……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オラァ!!」蜘蛛脚を地面に突き刺して支えとし、群衆の突進力を巧みな体捌きで上空へと押し流す。
この辺でいう東棟住民:「ウワァーーッ!!」
この辺でいう西棟住民:「ぐえええーー!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:群がっていた暴徒たちは、自分たちの勢いを返され軽々と空中へと打ち上げられた。
GM:バタバタと大量の群衆が吹っ飛び、天井に突き刺さる。今や動ける暴徒たちはほとんど残っていなかった。
この辺でいう東棟住民:「逃げろ!逃げろーー!!」
この辺でいう西棟住民:「フン……今日のところはこの辺にしといてやらあ!」
GM:恐れをなした暴徒たちは、ワラワラと蜘蛛の子を散らすかのように逃げていく。
立野スズコ:「な、何とかなったぁ……」
析了トオル:「お、終わった……」
バグジー・ルスティアーノ:「大勝利!だね」倒れていた生徒の影から這い出して笑う
VESPER:「成り行きですが、合流できましたね……良かったです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「疲れた……」
黒廟リオラ:「ああ良かった……西と東の住民たちもな……」
析了トオル:「……なんであの住民たちはちょっとさわやかな顔して逃げて行ってるんですか……」
VESPER:「ルシア様、リオラ様スズコ様。さっきのお話は……」しーっと口に指を当てて「内緒ですからね?」
バグジー・ルスティアーノ:「うん?」首を傾げる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「かわいいなあ」(しゃーねえなあ、黙っといてやるか)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「うおっと」口を抑える
析了トオル:「む、何か隠し事の気配……」
黒廟リオラ:「乙女の秘密さ、な?」
GM:かくして君達は何とか合流を果たした。辺りには倒れ伏した暴徒と共に、彼らが用いた斎骨が散らばっている……
GM:報酬が獲得できます。まずは全員に財産点20点。
バグジー・ルスティアーノ:おかねもち!
析了トオル:ハワ、85……
GM:シークレットダイス
バグジーさん
・大鴉の尾羽
『休息』イベントが発生した際に使用できる。レア度1の斎骨からランダムに1つ獲得する。
・決闘者の心得
あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+10。
・簡易複製機
あなたが常備化している「種別:使い捨て」のアイテムは使用してもなくならない。
GM:シークレットダイス
トオルさん
・決闘者の心得
あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+10。
・傷抉りの爪
あなたが行う攻撃の攻撃力に常に+(対象が受けているバッドステータスの数×10)する。
・狂戦士の呪印
あなたが攻撃によって1点でもダメージを与える度に使用できる。その戦闘の間、あなたの攻撃の攻撃力を+20する。
GM:シークレットダイス
ルシアさん
・曼殊沙華の花束
あなたが戦闘不能になる度に使用できる。セッション中、あなたが行う攻撃の攻撃力+10。
・禁忌の箱
『休息』イベントが発生した際に使用できる。あなたの所持している斎骨を1つ選択し、破棄する。ランダムで1つ高いレア度の斎骨1つを入手する。
・商人の眼
あなたが戦闘後に選択できる斎骨の選択肢+1
GM:シークレットダイス
リオラさん
・猛毒の猛攻
あなたが対象に邪毒を付与する場合、付与する度にランクを加算する形で累積する。
・薙ぎ払いの型
あなたが行うメジャーアクションの対象を「対象:範囲(選択)」に変更してもよい。この効果を使用した攻撃の攻撃力-10。
・突破の種
取得時に任意のエフェクトを選び、セッション中、エフェクトLVを3上昇させる。最大LVには縛られない。
GM:以上、2つずつ選んでください。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:『禁忌の箱』『商人の眼』を入手します。
バグジー・ルスティアーノ:【大鴉の尾羽】と【決闘者の心得】を選択します
析了トオル:・狂戦士の呪印、・決闘者の心得を取得します
黒廟リオラ:猛毒の猛攻と突破の種!突破の種の対象は……フルパワーアタック!
黒廟リオラ:レベルが6になります
GM:怪物
GM:色とりどりの屋台の群れ、行き交う住人たち。
GM:君達は様々な商店が立ち並ぶ区画に足を踏み入れ、束の間の休息を取っていた。
GM:活気あふれる声が響き、肉や野菜の焼ける匂いが漂ってきて食欲をそそる。
百代マリア:「……それじゃあ……」
百代マリア:端末越しに声を発する「トオルは、それを『機神』だと思う?」
析了トオル:「はい、事前の起動句からの推測と……」
析了トオル:「私は以前、ピシェゴーシュという機神と出会っています」
析了トオル:「ピシェゴーシュ、つまりピシェゴーシュ・サマエル。そして今回の相手であるオレブザラク」
析了トオル:「この二つの共通点を上げるならばデヴィッド・ゴドウィンによる死の樹、クリフォトに名が乗っている事でしょうか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ゴド……クリ……?」頭上にクエスチョンマークを飛び交わせている。
立野スズコ:「……ていうか……機神って何なんです?トオルさん」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あっ!ハイハイ!それならアタシも知ってるぜ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「『機神』……ノドスの男子共が使うっていう兵器だったよな?」
析了トオル:「はい、その理解で間違いありません」
バグジー・ルスティアーノ:「……成程。社会人じゃなかったのかアレ」
立野スズコ:「えーっ!?ノドスってみんないなくなっちゃったんじゃないんですか?」スラム生活で情報が乏しい
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「遅れてんなあスズコ。ちょっと前のセイクリッドピラーが襲われた事件とか、文化祭前のテロ事件とか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そいつ等が関わってたって話だ。ノヴァリス中に号外回ってたぜ?」少し得意げ
百代マリア:「まさか機神が出てくるなんてね。話には聞いていたけれど、ラス・ヴィダスに現れたって情報は今までなかったわ」
析了トオル:「数の話をするのであれば、主となるのは無限光を除けば11機かと思われますが……」
黒廟リオラ:「……まさかあんな最悪なのがいるとまでは思わなかった」
析了トオル:「他の話は兎も角、今回はオレブザラクについて、ですね」
バグジー・ルスティアーノ:「アレもエッグ目当てなのかな。だとしたら涙が出るよ」小さく呟く
百代マリア:「……その能力が“マスターポルート”の能力に似ていたというのは……」
百代マリア:「確かな話なの?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ、間違いねえ。ここに証人もちゃんといるしな」VESPERの肩を叩く。
VESPER:「……はい……確かに」骨組みだけになった自分の掌を示す
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「元からある動物や植物を異常成長させるだけなら、いくらでもできる奴はいるだろうけど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「全くの無機物から腕だの脚だの生やしちまうのはそういねえだろ。少なくともアタシは一つしか知らねえ」
百代マリア:「……そう……そうなのね」思案するように少し黙り込んで
黒廟リオラ:「何か心当たりはありませんか……?」
百代マリア:「……分からないわ。分からないけれど……」
百代マリア:「機神はともかく……その能力が絡んでいるとすれば話は別だわ」
百代マリア:「間違いなく、命の危険がある。不安がある子は、すぐに帰ってきて頂戴。全員でも構わないわ」
百代マリア:「正直に言うけれど……わたくしは今、貴方たちに隠していることがあるわ」
百代マリア:「それをこの場で明かすことは出来ないけれど……あの能力は、本当に危険なものなのよ」
析了トオル:「……だそうですが、皆さんはどうします?」当然のように、皆の意見を聞く。自分が残るのは既に決めているから。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ、なんだそりゃ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「んな曖昧な理由ではいそーですかってケツまくれるかっての」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……あっ、アタシはな?あくまでアタシがそうなだけだから」リオラとスズコへ慌てた様子で顔を向ける。
黒廟リオラ:「引き返すかどうか……その話は、もうしてしまいましたからね」ルシアを見て
黒廟リオラ:「お前らもそうだろ?……が、一番うれしい言葉です」
立野スズコ:「あたしは勿論行きますよ!」
立野スズコ:「怖いですけど、それ以上にやりたいことってあると思いますから!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ、言いやがる」苦笑して顔をそらす。
バグジー・ルスティアーノ:「隠し事は誰にでもあるし、仕事は危険なものだ。貴方のそういう所は誠実で好きだけど不要な確認だね」
バグジー・ルスティアーノ:そのやり取りを笑顔で見ながら首を振る。
析了トオル:「……という訳で、こちらは全員、深層へと向かうつもりです」
百代マリア:「……」思い悩むような沈黙があって。「……そう……分かったわ」
百代マリア:「でも、少しでも迷ったらすぐに戻ってきて。……こんな言葉、免罪符にするみたいで嫌なのだけれど」
百代マリア:「何かあれば、わたくしを恨んでくれていい。出来ることであれば、どんな形でも責任を取るわ」
百代マリア:「ごめんなさい。本当は、わたくしが直接赴ければよかったのだけれど……」
百代マリア:息を吐く。“マスターポルート”は、普段厳重に警備された聖堂から殆ど出ることはない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「止せよ。こんなわけわからんとこ潜るより、オマエにはやることが山程あるだろ」
黒廟リオラ:「赫花連盟として……聖女様の代わりとして、自分がここにいるのですから」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ほんとに来られても危なっかしくて落ち着かねえしな。ドブさらいはドブネズミに任せとけ」
析了トオル:「ええ、せっかくですから前向きな話をしましょう。これからも前だけ見て進んで……」
百代マリア:「……ただ忙しいだけだったら、いくらでも抜け出したのだけれどね」
百代マリア:「……この身体になってから、わたくしは一度も十字冠転送されたことがないのよ」
百代マリア:「ただ眠るだけならともかく、強制的な休眠で、完全に能力の制御を失った時……」
百代マリア:「今まで溜め込んできた呪いがどうなるか、わたくしにも分からないの」
百代マリア:「本当にごめんなさいね。わたくしもこの、空手とカポエイラを組み合わせた全く新しい格闘技を披露したかったのだけれど……」
バグジー・ルスティアーノ:(なるほど、とんでもない爆弾……………?)
黒廟リオラ:「聖女……通信教育に精が出ますね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「とりあえず空手噛ませとけば何とでも合うと思ってるだろ……」
析了トオル:「……今回は胸を張ってお任せください。私達はそのために呼ばれたのですから」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ、マジで気に病む必要はねーよ。どうせ赫花連盟の依頼がなくても、私利私欲で先に進んでるような連中だ。」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「まあリオラはそうでもねーけど、トオルセンセーもバグジーも」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「勿論アタシもな。こっちにはこっちの目論見がある。ギブアンドテイクと行こうぜ」
バグジー・ルスティアーノ:「そうだよ~」笑顔で両手をひらひら振る
析了トオル:「ふふ、分かってらっしゃる」
析了トオル:「責任の話は、時期が来るのであればまたしましょう?今はまだ、少なくともその時ではない」
黒廟リオラ:「こうして、仲間にも恵まれています……安心していただきたい……できるだけ」
百代マリア:「……ありがとう、皆」
百代マリア:「くれぐれも気を付けてね。機神との交戦は出来る限り避けて」
百代マリア:「リオラ、皆を支えてあげてね。ルシア、ちゃんと皆と仲良くしないとダメよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「し、してるけど?なぁ?」
VESPER:「はい!ルシア様には親切にして頂いています!」
百代マリア:「それから、出先だからと言って甘いものを食べた後はちゃんと歯を……」
GM:通信は終わる。
析了トオル:「急に母親のような包容力を発揮して切れましたね……」
バグジー・ルスティアーノ:「妙な切れ方だったけど……誰か切った?」
黒廟リオラ:「母どころではない……聖女だぞ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ただのガキだろ……背伸びしてえ年頃なんだよ」
立野スズコ:「あれ始まると長いですからね……多分向こう側の通信手が……」
バグジー・ルスティアーノ:「ああ…………」
析了トオル:「……いつもの調子に戻って良かった、という事にしておきましょうか」
GM:辺りには屋台や飲食店が立ち並ぶ他、怪しげな店もいくつもある。
GM:休息し、英気を養う他、ここで斎骨を求めることも出来るだろう。
GM:『休息』イベントとなります。全員侵蝕率を1D10低下させても構いません。
GM:関連する斎骨があればここで使用することもできます。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やった~!
バグジー・ルスティアーノ:ありがた~~!
黒廟リオラ:うおおおおおおおお
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:使用できる数に制限はありますか?
析了トオル:ゆっくりやすもう
GM:斎骨1個につき1回ですが、別の斎骨ならば何回でも使えます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:有り難い~!
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を1D10(→ 1)減少(75 → 74)
バグジー・ルスティアーノ:おい!
析了トオル:64-1d10
DoubleCross : (64-1D10) → 64-1[1] → 63
析了トオル:フフ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:66-1d10
DoubleCross : (66-1D10) → 66-9[9] → 57
黒廟リオラ:59-1d10
DoubleCross : (59-1D10) → 59-7[7] → 52
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を-9増加(66 → 57)
黒廟リオラ:なんか……格差が……
バグジー・ルスティアーノ:それと……【大鴉の尾羽】『休息』イベントが発生した際に使用できる。レア度1の斎骨からランダムに1つ獲得する。 を使用したいです
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【神器喰らいの斧】『休息』イベントが発生した際に使用できる。あなたの所持している斎骨を1つ選び、破棄する。あなたはセッション中、その斎骨のステージ数に応じて攻撃力が上昇する。(10/20/30/40/50)
黒廟リオラ:・按甲休兵の加護
『休息』イベントが発生する度、あなたが行う攻撃の攻撃力またはガード値または最大HPを+5する。この効果は累積する。の効果を使います!上げるのは攻撃力!
析了トオル:なにももってない!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:これを使用したいです。対象は【神器砕きの槌】
GM:OK!
GM:シークレットダイス
GM:なにっ
析了トオル:おっ……?
GM:バグジーさんの【大鴉の尾羽】で獲得したのはこちらです
析了トオル:つよっ?!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:おお~
バグジー・ルスティアーノ:やったぁ!!!
バグジー・ルスティアーノ:世界で一番早い女になってみせる
GM:そして、『購入』イベントも発生します。
GM:通常の購入判定が行える他、財産点を直接払って斎骨を購入することができます。
黒廟リオラ:すごい
析了トオル:エ~~~ッ
析了トオル:すごい
バグジー・ルスティアーノ:マネーパワー!
GM:1人につき何個でも買って大丈夫ですが、斎骨の在庫は1個までです。ようは同じものを複数人が買うのは無理ってことですね
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なるほどね!
析了トオル:了解!
GM:では品ぞろえを用意するので、その間普通の購入判定などどうぞ
GM:ちなみにスズコのNPCカードはここで使えます
析了トオル:どうしようかな~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:私は高性能治療キット!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2dx>=9
DoubleCross : (2DX10>=9) → 5[2,5] → 5 → 失敗
黒廟リオラ:とりあえず大槌を……IA環境でも購入可能な白兵武器はこれが上澄みなのだ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:どうせお金あるし4点払って買います
析了トオル:行動値がけっこう重要だからあまり下げたくないし……
析了トオル:UGNボディアーマーにしましょう
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの財産を34に変更(38 → 34)
黒廟リオラ:1dx+5>=14
DoubleCross : (1DX10+5>=14) → 6[6]+5 → 11 → 失敗
析了トオル:5dx+2
DoubleCross : (5DX10+2) → 10[5,8,9,10,10]+9[9,9]+2 → 21
黒廟リオラ:財産点3点使います!残り40……40!?
析了トオル:よし、装備します。反応装甲効果で火力上昇
バグジー・ルスティアーノ:う~ん、リアクティブシールドでも狙おうかな
バグジー・ルスティアーノ:2dx+5>=18
DoubleCross : (2DX10+5>=18) → 3[1,3]+5 → 8 → 失敗
バグジー・ルスティアーノ:駄目!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【神器砕きの槌】ってステージ3でよかったですよね?
GM:えーと
GM:いや、神器砕きの槌はステージ1ですね!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっそうなんだ!
GM:なので攻撃力は10上昇
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:じゃあちょっと処理変えていいでしょうか
GM:大丈夫ですよ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【神器砕きの槌】を【禁忌の箱】に焚べて1ランク上の斎骨を手に入れたいです。
GM:つまりステージ2を狙うということか……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:もし良くないアイテムだったらそれを神器喰らいの斧の生贄に捧げる、というコンボを考えていますが可能でしょうか
GM:出来ます!こいつ……!
GM:シークレットダイス
ステージ2
・小型斥力装置
あなたが受けるHPダメージを常に10点軽減する。
GM:こちらが出ました
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:めっちゃいいアイテム!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:生贄に捧げるなんてとんでもない!そのまま貰います
GM:カチカチになっちまった
GM:そして斎骨の品ぞろえはこちらになります!
ステージ1:価格10
・不屈の御守
あなたがエネミーの攻撃をガードし、ダメージを受ける度に使用できる。セッション中、あなたが行うガードのガード値+3。
・古代の医療術
『休息』イベントが発生した際に使用できる。味方全員のHPを1D10回復する。
ステージ2:価格20
・黄金の果汁
この斎骨を取得する際、任意の能力値1つを選ぶ。セッション中、あなたのその能力値に+4する。
・フルパワーゲイナー
戦闘中、あなたが待機を選択した時、そのラウンド中、あなたの攻撃力+30。
ステージ3:価格30
・黒い花弁
あなたがメジャーアクションで使用するエフェクトのLVを全て+3する。攻撃を行う際は使用できない。使用回数は増加しない。
・巨人の血
最大HP・現在HP+60
ステージ4 価格50
・怪力乱神の戦斧
あなたのメジャーアクションの攻撃判定の達成値が15以下だった時、あなたはもう一度攻撃を行ってよい。1ラウンドに2回まで使用できる。
・神の蔵の鍵
あなたが行う攻撃の攻撃力を常に+(あなたが所持している斎骨の数×3)する。
ステージ5 価格70
・神風の帯
あなたが行う攻撃の攻撃力に常に+(あなたの行動値×2)する。
・神の息吹
あなたの『1シナリオに1回まで使用できる』エフェクトは、1シーンに1回まで使用できる。
析了トオル:ウワ~~~~ッ
析了トオル:どれも買いに行けるから迷う
バグジー・ルスティアーノ:やべぇ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:強すぎる……
黒廟リオラ:こんな力手にしちゃっていいのか?
析了トオル:神の蔵にアクセスしちゃおうかな~~~
析了トオル:でも息吹もめちゃくちゃ強いな……
GM:相談などしたりしつつ購入してね
バグジー・ルスティアーノ:被りなさそうなので【黄金の果汁】を希望します!指定は精神!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【不屈の御守】を買います。
析了トオル:神の蔵の鍵をいただきます
黒廟リオラ:巨人の血を買います
GM:OK!金を払いな!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの財産を24に変更(34 → 24)
黒廟リオラ:30点消費!残り10!
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの財産を20減少(66 → 46)
析了トオル:50消費し、残り35
GM:OK!
GM:君達が食事や買い物を終えて一息ついた頃。
謎の少女:ふわり、と。
謎の少女:雑踏に紛れるように、以前トオルの前に現れた少女が姿を見せる。
析了トオル:「……あら」
析了トオル:その特徴的な姿を見間違うはずもない。
析了トオル:「失礼、前に話していた子を見つけましたので、少しお話をしに行きたいのですが」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「前に話してたって……えっ、宇宙人とか幽霊とかじゃなく……?」トオルの視線の先の少女を見て
黒廟リオラ:「……見えるな、ちゃんと肉眼で」
バグジー・ルスティアーノ:「……ふふ、個性的な子だね」
立野スズコ:「幻覚じゃなかったんだねー」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ただの薄汚えスラムのガキじゃねえか。どういう接点だ……?」
析了トオル:「……ふふ、その謎も会話で引き出せるかもしれません」
析了トオル:「では、少し……あの!ええと……あっ名前……」
析了トオル:「深層の使者さん!来ましたよ~!」
謎の少女:「…………」
謎の少女:小柄な少女は、じぃ……っとトオルを見上げて
謎の少女:それから、すたすたと歩いていく。
析了トオル:「…………あら?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「随分愛想のねー奴だな」
黒廟リオラ:「神宗ノシシャ……か」
謎の少女:少し歩いたところでぴたりと止まり、
謎の少女:それから、またじぃ……っとトオルを見ている。
析了トオル:「……いえ、前会った時はもっと……」
析了トオル:「あの、覚えてませんか?ほら、先日の夜に……」
GM:……ドン!
一般住民:「あっ!ごめんよお嬢ちゃん!大丈夫かい!?」
謎の少女:「……」
謎の少女:ぶつかった生徒からおでんの汁をこぼされて、コクコク頷いている。
黒廟リオラ:「だ、大丈夫かあれ……つゆだくになっちまうぞ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「うわ熱チッ!」見てるほうが熱くなってきた
析了トオル:「ああいけません。服を拭かないと……覚えてなくても構わないので、とりあえずこちらに」
謎の少女:「……」
謎の少女:それにも応じず、しばらく無言のままトオルのことを見つめていたが。
謎の少女:やがて、タタッと小走りで駆け寄ってくる。
謎の少女:「……あの……」トオルの裾を引っ張って耳打ちしようとする
析了トオル:「はいはい、なんでしょうか……」す、と頭を下げて。
謎の少女:「『こっちに来いって言ってるみたい……』」
謎の少女:「的な……みたいな……感じで……お願いできますか……?」
析了トオル:「…………」
析了トオル:無言で親指を上げる。
謎の少女:頷き、再び走って行って、じっ……とトオルを見つめる。
析了トオル:「……ふふ、なんと神秘的な少女でしょうか」
析了トオル:「まるで此方に来いと、導きの手招きをしているような……」
VESPER:「そうでしたか……?」
析了トオル:「そうなのです」
バグジー・ルスティアーノ:「神秘の探求者が言うならそうに違いないね」クスクス笑いながら
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「もういいよそういうことで……ほら、ついてこうぜ」
黒廟リオラ:「うん……!」
謎の少女:神秘的な少女は君達を導くように、時折振り返りながら小走りで先へと進んでいき……
GM:そうして、君たちがある扉を潜ると……その先は、どこまでも続くような長い通路となっていた。
GM:ミクトランはあくまで集合住宅である。通路があれば、その両側には部屋の扉が並んでいるのが常であったが……
GM:その通路には、扉も無ければ、窓も無かった。
GM:ただ、忽然と……不自然に。通路の真ん中に、下方へと続く階段が口を開けている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こいつは……」
析了トオル:「(という訳で、私は元々彼女のお誘いで此方に出向くつもりだったのですが……)」小声で、前提を共有してから。
析了トオル:「……しかし、確かに彼女だけが知っているものがあったようですね」
謎の少女:少女は一度トオルを振り返ると、その階段を駆け下りていき、姿を消す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「消えちまった……」
VESPER:「な……何ですかこの階段は?」
析了トオル:「導かれるまま進んでみましょう。大丈夫、悪い子ではありませんよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なあ、もしかしてだけど、これがメイド長が言ってた……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「斎骨を集めると導かれるミクトランの意思ってやつなのか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それとあのガキがどういう関係があるのかはさっぱりわからんが……」
バグジー・ルスティアーノ:「……直接あの子に聞けると良いけど」
バグジー・ルスティアーノ:(ごく最近解放された更に深い階層。ここがどのあたりか分からないけど……いや、降りれば分かる事か)
黒廟リオラ:「追ってみる甲斐は、あるな」
析了トオル:「……ミクトラン。神話でケツァルコアトルは人間の再生の為、骨を取りに冥界へと降りました」
析了トオル:「さて、奥には……どんな神秘が待っているんでしょうね?」
GM:君達は、謎めいた階段を下りていく。
GM:コンクリート製だったそれは次第に石のものへと変わり、明かりも失われて、辺りは暗がりに包まれる。
GM:上下や自己の感覚も曖昧になる中で、階段はどこまでも、どこまでも続いていく……
GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得が可能です。
黒廟リオラ:長い長いシーンだった……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:お、俺……取っちまうよ……
析了トオル:かなり強くなったな……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ロイス /同行者 / VESPER かわいい……◯/憐憫 で取得します。
バグジー・ルスティアーノ:析了トオルさんに 好奇心○/隔意で取得します
析了トオル:ロイスはバグジー・ルスティアーノ 〇好奇心/猜疑心で取得します
黒廟リオラ:ロイスはルシアさんに取ります 〇連帯感/隔意 で!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ
・神器喰らいの斧
『休息』イベントが発生した際に使用できる。あなたの所持している斎骨を1つ選び、破棄する。あなたはセッション中、その斎骨のステージ数に応じて攻撃力が上昇する。(10/20/30/40/50)
・不屈の御守
あなたがエネミーの攻撃をガードし、ダメージを受ける度に使用できる。セッション中、あなたが行うガードのガード値+3。
・彫刻『俊敏』
あなたのドッジ判定のダイスを常に+5個する。
・技巧の教本
この斎骨を取得する際、任意の技能1つを選ぶ。セッション中、あなたのその技能に+3する。(白兵+3)
・パワーチャージャー
マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスで行う攻撃の判定のダイスを-(任意の個数)する。その攻撃の攻撃力を+(減らしたダイスの数×2)する。
・小型斥力装置
あなたが受けるHPダメージを常に10点軽減する。
・微光の結晶
この斎骨を取得する際、任意の能力値1つを選ぶ。セッション中、あなたの行う攻撃の攻撃力またはガード値に+(選んだ能力値)する。 (ガード値+6)
・勇士の刻印
あなたがダメージ判定を行う直前に使用できる。《意志》難易度12で判定を行う。成功した場合、ダメージ+30。失敗した場合、ダメージ-30。
・禁忌の箱
『休息』イベントが発生した際に使用できる。あなたの所持している斎骨を1つ選択し、破棄する。ランダムで1つ高いレア度の斎骨1つを入手する。
・商人の眼
あなたが戦闘後に選択できる斎骨の選択肢+1
バグジー・ルスティアーノ
・簡易式斥力装置
あなたが受けるHPダメージを常に5点軽減する。
・侵蝕促進剤
シナリオ中ダメージ+10
・白の勾玉
効果なし。対になるものがあるらしい
・そよ風の帯×2
行動値+10
・岩の籠手
あなたが行うガードのガード値+5
・報復の牙城
あなたがガードを行う際に使用できる。あなたを攻撃してきた対象に(あなたのガード値)点のHPダメージを与える。
・大鴉の尾羽
『休息』イベントが発生した際に使用できる。レア度1の斎骨からランダムに1つ獲得する。
・決闘者の心得
あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+10。
・黄金の果汁
この斎骨を取得する際、任意の能力値1つを選ぶ。セッション中、あなたのその能力値に+4する。
析了トオル
・技巧の教本
この斎骨を取得する際、任意の技能1つを選ぶ。セッション中、あなたのその技能に+3する。/噂話
・狂戦士の呪印×2
あなたが攻撃によって1点でもダメージを与える度に使用できる。その戦闘の間、あなたの攻撃の攻撃力を+20する。
・汎用金属
この斎骨を取得する際、あなたの装備している武器から1つを選択する。その武器の攻撃力+5。/stalkerを選択
・再生者の印
あなたがHPを回復する時、更に+2D10回復してよい。
・戦士の刻印
あなたがダメージ判定を行う直前に使用できる。《意志》難易度5で判定を行う。成功した場合、ダメージ+10。失敗した場合、ダメージ-10。
・白い曼殊沙華
あなたが戦闘不能になる度に使用できる。セッション中、あなたが行う攻撃の攻撃力+5。
・反応装甲
あなたが行う攻撃の攻撃力を常に+(あなたの装甲値)する。
・決闘者の心得
あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+10。
・神の蔵の鍵
あなたが行う攻撃の攻撃力を常に+(あなたが所持している斎骨の数×3)する。
黒廟リオラ
・吉凶のコイン
マイナーアクションで使用する。1D2で判定し、あなたがそのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を、1が出た場合-30、2が出た場合+30する。
・離魂の割符
セットアッププロセスに使用する。エンゲージを1つ選ぶ。そのラウンド中、あなたはそのエンゲージにいるかのようにエフェクト使用や攻撃などを行うことができる。この分身にそれ以外の効果はなく、攻撃などの対象にもならない。
・按甲休兵の加護
『休息』イベントが発生する度、あなたが行う攻撃の攻撃力またはガード値または最大HPを+5する。この効果は累積する。
・毒の刃
あなたが行う攻撃に「命中でランク5の邪毒を付与する」効果を得てもよい。
・黒の勾玉
何の力も無い勾玉。対になる斎骨があるらしい。
・観察眼
あなたがイージーエフェクトの使用判定を行う際、その達成値に+5する。
・眷属の牙
あなたが攻撃によって1点でもダメージを与えた時、HPを30点回復する。
・猛毒の猛攻
あなたが対象に邪毒を付与する場合、付与する度にランクを加算する形で累積する。
・突破の種
取得時に任意のエフェクトを選び、セッション中、エフェクトLVを3上昇させる。最大LVには縛られない。
・巨人の血
最大HP・現在HP+60
【MasterScene】
ラスヴィダス 商業区
藍浜シェラ:「例のエッグの件、どう思う?」
GM:ラス・ヴィダス商業区の公園。総和重工所属エージェントである藍浜シェラは、後輩のスヴェトラ・ミクレツカにそう問い掛けた。
スヴェトラ・ミクレツカ:「何すか、急に……そうですねえ」
スヴェトラ・ミクレツカ:「調子いいらしいっすよね。登録料と関連商品の売れ行きだけで、もう予算はペイ出来てるらしいですし」
スヴェトラ・ミクレツカ:「流石にイースターエッグレーダーやら、エッグ捕獲網なんてのは笑いましたけどね。やっぱ商売はバカを相手にするに限るっすよね~」
GM:総和重工は巨大複合企業だ。各セクションは平時は独立し、軋轢も多いが……イースターエッグ捜索という一大プロジェクトに関しては、グループ全体が大小あれどその影響と恩恵を受けていた。
藍浜シェラ:「……あれ、誰の企画か知ってる?」
スヴェトラ・ミクレツカ:「ああ、赵部長の肝いりって聞いてますよ。部長、今回の件で昇進は確実だろうってもっぱらの噂ですし」
藍浜シェラ:「違うのよ。確かに部長はプロジェクトリーダーだし、前面に出て働いてるのもそうだけど……」
藍浜シェラ:「元々の企画者は違う。知ってるでしょ?“プロデューサー”って社会人」
GM:それは、僅か数か月前に入社してきたばかりの社員の名だった。かなりの好待遇、重要ポストが用意され、当時社内でも少し話題になった。
スヴェトラ・ミクレツカ:「ああ、オズメ興行の首を手土産にしたって噂の?」
藍浜シェラ:「噂というか、ほぼ事実でしょ」
GM:ラス・ヴィダスにおける芸能事業でトップシェアを誇ったオズメ興行の凋落は、総和重工芸能部門の躍進に直接結びついていた。
GM:その立役者となったのが“プロデューサー”であり、先の好待遇はそれ故である……というのは、社内では所謂公然の秘密となっていた。
GM:とは言え、ラス・ヴィダスではこうした事はそう珍しいことでもない。企業スパイやテロじみた暴露は日常茶飯事であり、故にこそ企業は自社の機密と体面の保持に躍起になっていた。
藍浜シェラ:「おかしいと思わない?そんな奴がこんな巨大プロジェクトの手柄を、みすみす赵部長に明け渡すなんて。それも直属の上司でもないのに」
スヴェトラ・ミクレツカ:「えぇ~?」
スヴェトラ・ミクレツカ:「そんなにおかしいっすかねえ?入社したての地盤固めと考えれば納得できますし……例の噂もある以上、変に目立ちたくなかったんじゃ?」
藍浜シェラ:「古巣を潰して入社してきた奴が、今さらそんなこと気にする?」
スヴェトラ・ミクレツカ:「うーん、そりゃあそうっすけど……」
藍浜シェラ:今一ピンと来ていない様子のスヴェトラに、シェラは嘆息して
藍浜シェラ:「……最近の社内の様子、何となくおかしいと思わない?」
藍浜シェラ:「例の『社会人』大量雇用も気になるし、色々と性急すぎるような気がするのよ」
藍浜シェラ:「そもそも……イースターエッグを確保したところで、どうするつもりなのか」
藍浜シェラ:「そりゃ、やりようによっては莫大な金を引っ張れるだろうけど……」
藍浜シェラ:「本当に最高生徒会を相手取って、脅迫まがいのことをするつもりなの?ともすれば三大校の介入すらあり得るわよ」
スヴェトラ・ミクレツカ:「う~ん……それは……」
警備生徒:「……コラッ!お前何をしている!さっさと出ていけ!貧乏人!」
薄汚い生徒:「ヒィーッ!!許してください!」
GM:ブザー音と怒声が、二人を現実へと引き戻した。
GM:見れば治安維持企業の警備員が、薄汚れた衣服の生徒を警棒で殴りつけているところだった。
GM:ラス・ヴィダスに公営という概念は存在しない。この公園も有料であり、入場から遊具の使用、ベンチに座るに至るまで、全て端末から自動でクレジットが引き落とされる。
GM:殴られている生徒はどうやら足が悪いらしく、この公園を近道として抜けようとして警備員に見つかったのだろう。
スヴェトラ・ミクレツカ:「あ~あ~」
GM:スヴェトラが呆れたように傍観する一方で、シェラはスッとその場を立ち上がる。
警備生徒:「金もないくせに権利を貪ろうとしやがって!社会を乱す害虫がーッ!」
薄汚い生徒:「すっ……すいませ……ゴホッ……」
藍浜シェラ:「ちょっと」
警備生徒:「ああ!?何を……」
警備生徒:歩み寄り声を掛けたシェラに対し、警備員は怪訝な目を向けたが……胸元に総和の社員証を見ると、すぐに態度を翻した。
警備生徒:「おっ……お疲れ様です!」
藍浜シェラ:「ここはもういいから。行って」
警備生徒:「はいっ!失礼致します!」
GM:そそくさと去っていく警備員。ラス・ヴィダスに公営という概念は存在しない。警察に相当する治安維持企業もそれは例外ではなかった。
GM:優先されるのは公共の正義よりも出資者である総和重工の意向だ。総和の社員ならばたとえ往来で誰かを十字冠転送させたとしても、表向きの注意を受ける程度で済んでしまうだろう。
薄汚い生徒:「あ……ありがとうございます……?」
GM:不思議そうに見上げる生徒に対し、シェラはクレジット素子を投げ渡す。
藍浜シェラ:「行きなさい」
薄汚い生徒:「えっ……!?はっ……はい!」
GM:当惑しながらもそれを受け取り、生徒は覚束ない早足で去っていく。商業区生の気まぐれが変わらない内に。
GM:何らかの労災か、トラブルにでも巻き込まれたか。何にせよ、立場も後ろ盾も無い一般生徒が身体を悪くすれば、あとはスラムに落ちるしかない。代わりはいくらでもいるのだ。
スヴェトラ・ミクレツカ:「先輩ったら、やぁーっさしーい」茶化すように口笛を吹く
藍浜シェラ:「……そんなんじゃないわ」
藍浜シェラ:そう、本当に、そんなことではなかった。慈悲や慈愛の心からそうしたのではなかった。
藍浜シェラ:ただ、商業区から転落して虐げられるその姿が、かつての自分の先輩の記憶と重なっていた。
藍浜シェラ:優秀なエージェントでありながら、ドラッグに溺れてスラムに身を窶したかつての先輩。代わりがいるのは、総和の社員たる自分たちも例外ではなかった。一歩間違えれば、底無しの闇へと落ちる。
スヴェトラ・ミクレツカ:「……それで?」
スヴェトラ・ミクレツカ:「確かに怪しいのは分かりましたよ。どうするんです、結局」
GM:遠ざかっていく背中を見送って、シェラは腰に佩いた刀の柄に触れた。
藍浜シェラ:「……“プロデューサー”についてもう一度調べる。それから……」
藍浜シェラ:「行くわよ。カーサ・ミクトランに」
【Middle3】
GM:登場侵蝕は不要です。
GM:長い長い階段を、どれだけ降りただろうか?
GM:現実感が曖昧になる中で、ようやく下方に明かりが見えてくる。
GM:何処までも続くと思われた階段はようやく終わり、君たちは平らな床へと足を踏み入れた。
GM:そこは──遺跡だった。石造りの、古びた遺跡。外の様子は見えない……空気からすると、地下のようだ。
GM:見覚えの無い建築様式。あちらこちらには、宗教的なシンボルらしき猫や犬のような獣の石像が祀られている。
GM:壁を照らす松明は、いつから燃えているのだろうか?交換手がいるようには見えない。超自然的な力が働いているようだ。

黒廟リオラ:「すごい場所だな……」壁に近づこうと足を踏み出して、躓く。
黒廟リオラ:階段を歩いた時間が長すぎて、平らな地面の歩き方を忘れかけていた
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「先住市民の居住区跡に建てられたとは言ってたが……ここまで立派な遺跡だったとはな」
析了トオル:「……ああ、すみません。誰か、私の車椅子を支えていただけますか?」
析了トオル:「爆発しそうです!私、今にも勝手に一人で駆け出してしまいそうで……!」
VESPER:「お、落ち着いてくださいトオル様……!」
バグジー・ルスティアーノ:「ステイステイ」
バグジー・ルスティアーノ:車いすの背もたれに手をかける。
析了トオル:しきりにレバーをガチャガチャと操作している。
バグジー・ルスティアーノ:「本気で発進されたら私ごと引き摺られるから……まあ、浮足立つのは私にも理解できるけど」
立野スズコ:「ジメジメするしカビくさいよーっ」
黒廟リオラ:「こんな場所があったんだ……ラス・ヴィダスにも」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「しっかし、いかにもお宝がありそうな雰囲気になってきたじゃねえか」興奮気味に拳を合わせる。
VESPER:「そうですね……トオル様のお気持ちも分かります!まさしく神秘的な場所ですね……」
黒廟リオラ:「足元や床には気を付けよう、罠が隠されてるのが定番だ」
GM:今のところ人の気配は無いが、辺りは薄暗く、どこから敵が現れてもおかしくない。そして、敵がいるとすればそれは、君達同様ここまで辿り着いた実力者ということに他ならない。
GM:これまで以上の注意が必要になるだろう。
析了トオル:「そう、ですよね、罠……いやいっそ踏み抜いて罠の形式を調べて……」
VESPER:「トオル様……!?おやめください!トオル様!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「っと、そうだトオルセンセー。アンタが押さえきれなくなる前に確認しときたいんだが……」
析了トオル:「なんでしょう、ギリギリの理性でお答えできる範囲ならば!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「『機神』の話だよ。ヤローは本当にノドスの生徒で間違いないんだよな?」緩んでいた表情を真剣なものに戻して尋ねる。
析了トオル:「……ふむ」
析了トオル:「騙りの可能性は無いとは言えません、私も一度……あっ」口を手で押さえる。
黒廟リオラ:「まさかやった側がいるなんてな……」
立野スズコ:「やった側……?」
析了トオル:「……コホン。しかしながら、現在のノヴァリスで超大型ジャーム規模の出力と言えば限られてきます。確率は非常に高いでしょう」
バグジー・ルスティアーノ:(存在はするんだね……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……だよな。よくわかんねーけど、可能性が高いってんならそれで十分だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:みんなに向けて振り返り「お前らに前もって頼みがある」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「もしもまた、あの機神ヤローと遭遇しちまった時は」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「逃げるにしろ戦うにしろ、一旦待ってほしい。おそらく奴はまた問答無用で殺しに来るんだろうが……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんとかして、奴と話す時間を作りたい」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「どうしても聞きたいことがあるんだ」
VESPER:「……?」
VESPER:「機神……つまりは、ノドスの生徒に、ですか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ。まぁ、奴らが知ってるとは限らねえんだが……可能性はあると思ってた。随分前からよ」
析了トオル:「……何やら、事情があるかとお見受けします」
析了トオル:「では、可能な限り協力を。それを求める欲があり、何より必要だと感じたのならば」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はは。そりゃありがてえけど、詳しく理由聞かなくて良いのかよ?」苦笑して
析了トオル:「あら、理由ですか?」
析了トオル:「そんなもの、実際に話を聞けば分かる事でしょう?」
析了トオル:「無論、先に伝えたいのであればしかと聞きましょう。お任せします」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「少なからずアタシの都合でオマエらに死にかけてくれって言ってんだ。アタシならちゃんと説明しろって胸倉掴んでるぜ」
立野スズコ:「えーっ、あたしはちょっと興味ありますけど……」
立野スズコ:「もしかして……ノドスにお知り合いが?幼馴染の男の子だったり……」
黒廟リオラ:「そ……そうなんですか!?いや……みなまで言わなくて結構」
バグジー・ルスティアーノ:「じゃあ私は聞きたいなぁ。無意味に痛いのやだし」
バグジー・ルスティアーノ:柔らかく手を上げる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いや、変な誤解すんな!ノヴァリスに来てこの方、男子とマトモに話したこともねーよ」慌ててリオラに訂正する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あー、あれだ……お前ら"空白の表彰式"って知ってるか?」
GM:"空白の表彰式"はラス・ヴィダスでは有名な事件だ。他の学区でも、ノヴァリス・ファイトに興味がある者なら知っているだろう。
析了トオル:「……7年前の大量失踪事件、ですね?」
黒廟リオラ:「……自分は、当然」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「失踪者の行方は未だにわかってねえ。けれど死体も見つかってねえし、事件が起きたのは"十字冠を破壊する兵器"が使われるようになるずっと前だ」
黒廟リオラ:「そうか、ノドスの消失と重なる点が多い……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「必ず、そいつ等はこのノヴァリスのどこかにいるんだと思ってた。けどよ、いなくなった連中なら他にもいたよな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ、それだ」リオラに頷く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「死んだと思われてた男子連中はどこかで生きていた。ノヴァリスじゃない何処かに、何らかの方法で漂流することはあるってことだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ここまで言えばわかるだろ?アタシがアイツに聞きたいのは一言だけだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「『今まで、ノドスに女子生徒が流れ着いたことはあったのか?』ってな」
析了トオル:「関連性、質問内容。合わせて理解しました」
析了トオル:「こちらもノドスの生徒たち、環境については未だに知りえない部分も多い。機会を稼げるのならば質問はぜひ行うべきです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ありがとよ」
バグジー・ルスティアーノ:「一つだけ良いかな?」伸ばした手を左右に振る
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いいぜ、勿体ぶんのは苦手なんだ。知ってることは答えてやる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエが他人の事情にそんな興味もつのはちょっと意外だけどよ。その辺ドライな奴だと思ってたぜ」
バグジー・ルスティアーノ:「失踪した子の中に知り合いが居るの?それとも……同郷のよしみって奴?」
バグジー・ルスティアーノ:「大事な事だからね」小さく笑いを零す
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あー、知り合いっつーか……まあそうだな」照れくさそうに頬を掻いて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ノヴァリス・ファイトが始まった頃に、よくやり合った奴がいたんだよ。アタシも一応ここじゃ古株だからな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あの野郎アタシが優勝する前にいなくなりやがった。勝ち逃げなんて許せるかっての」
バグジー・ルスティアーノ:「ライバルってワケか。ふふ、いいね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そんなんじゃねーし。今やったらアタシの楽勝だし」憮然として視線をそらす。
バグジー・ルスティアーノ:「……そっか」
バグジー・ルスティアーノ:目を細め、頷く。
バグジー・ルスティアーノ:「いいよ。じゃあ痛いの我慢してあげる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ、恩に着るよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ま、つってもマジで死ぬ寸前まで行ってまで知らなきゃなんねーことでもねえ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「残り少ない学生生活、こんなことで棒に振りたくねーだろ。本気でヤバくなったらお前らの判断で逃げてくれ」
バグジー・ルスティアーノ:「そこまで義理堅くないよ、ふふ。私はドライなんだ」
黒廟リオラ:「まったく、水臭いことを……」
析了トオル:「あなたも同じですよ。先みたいに一時の別れでも、心配で心が痛みます」
析了トオル:「何、その時は無理矢理にでも皆で離脱しましょう。その為に対策を幾つか考えておきます」
VESPER:「頼もしいです、トオル様!私も微力ながらお手伝いさせて頂きます!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はは、お人好しが多くて助かるぜ……アタシの話はそんだけだ。悪かったな、足を止めさせちまった」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いい感じに落ち着いたし、さっさと先に進もうぜ」
GM:そうして、君たちが遺跡の探索を始めようとすると……
イネッサ・アナニエヴァ:「あれーっ!?ルシアじゃん!」
GM:不意に、少女たちの一行が声を掛けてくる。
姜麗花:「……ホントだ。なんで?」
ダナ・トルロハ:「やだ~♡超偶然じゃーん」
ブリギッタ・ストール:「……お久し振りです、ルシアさん。先日の練習試合振りですね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あん……?あっ!お前らどうしてこんなとこ居んだよ!?」
TIPS:メサイア第三技術部
『技術といえばジェネシス』という認識を改善するべく、勝手にメサイアの代表として技術力向上を推進している部活動。
テロじみた危険な実験を無許可で行い、トランぺッターからも目を付けられている要注意勢力。
最近はノヴァリス・ファイトにも本腰を入れており、プロリーグへの昇格も近いとされる有望株。
析了トオル:「あら、もしやメサイアの……」
黒廟リオラ:「確かにシーズンオフではあるが……」
ダナ・トルロハ:「#紅蜘蛛 #ノヴァリスファイト #出会いに感謝」勝手にルシアを入れて自撮りしまくっている
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ここがどこだかわかってんのか?ガキが遊びに来るとこじゃねーぞ!さっさと帰れ」カメラに向けてキメの視線を送りつつ
バグジー・ルスティアーノ:「サービス良いなあ……」
イネッサ・アナニエヴァ:「何かぁー、イースターエッグ探しにいっぱい人が集まってるらしいじゃーん?」
イネッサ・アナニエヴァ:「それって実験台になるじゃん!って思って!ワンチャンエッグもゲットできるかもだしー?」
イネッサ・アナニエヴァ:「だよね、オジさん!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オジさん……?」
Ozzy:「コノガキ……!コノガキ……!」
Ozzy:掃除機のような大型の『社会人』が付き従っている。VESPERと同じ、総和重工から派遣されたものだろう。
黒廟リオラ:「な……!敵……じゃないのか……?」
ブリギッタ・ストール:「皆さんも、こちらにはエッグを探しに?」
黒廟リオラ:「ああ、自分は赫花騎士団のリオラだ。エッグ騒ぎを収めるべく、回収しに……」
バグジー・ルスティアーノ:「大騒ぎに便乗ってワケ。此処、一番乗りかもと思ったんだけどな」被せるように頷く
析了トオル:「社会人を連れ此処に来ている時点で……目的を同じくするライバル、ということでしょう」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そうなるか……で?オマエらここまで来たんなら実験はもう十分できただろ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こっから先は遊び半分で抜けれるような場所じゃねーぞ。泣かされたくなきゃ引き返すんだな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:自分も初めて足を踏み入れたことは棚において経験者ぶる。
姜麗花:かぶりを振る「まだまだ……全然……」
イネッサ・アナニエヴァ:「そうだよー!ルシアたちこそ帰ったら~?あたし達の新兵器には絶対勝てないもんね~♡」
Ozzy:「ガキガ……!ガキガ……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「このガキ……てかさっきからナビゲーターずっとキレてねえか……?仲良くしろよちゃんとよ」
VESPER:「いえ……彼は普段からあんな感じです……」
バグジー・ルスティアーノ:(意思疎通出来てるのかな?)
析了トオル:「新兵器……もしや例のアンティキティラ……いや、それとも別の……」ワクワクとした表情で、お披露目を待ちわびている。
黒廟リオラ:「よく見ればその兵器群、エッグ騒動で集まった暴徒の中で見た覚えがある……!戦うつもりなら、自分は躊躇わないぞ」
ブリギッタ・ストール:「ご覧いただきましょう……かつて理事会が用いた非人道兵器を、我々の手で新たに改造した……」
GM:少女たちの後方から、厳めしい装甲に覆われ、凶悪な砲塔を構えた巨大機械が姿を現す。
ブリギッタ・ストール:「【感覚】3000倍ビーム砲です!」
析了トオル:「感覚3000倍ビーム砲!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「知ってるのかトオルセンセー」胡乱な眼で巨大機械を見る。
析了トオル:「……感覚器官の感度を倍加させる。悪用すれば空気に触れるだけで激痛に至るともされる、非人道兵器の代表格といったところでしょう」
析了トオル:「それを……3000倍にも……おお……!」少し興奮交じりで見つめている。無防備。
イネッサ・アナニエヴァ:「ポチッ」
GM:ビビビビビビビ!!!!!!!
黒廟リオラ:「なんておそろし……あっ」
GM:砲塔から君達へと不可避の光線が降り注ぐ!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ウワアアーーーッ!?」
析了トオル:「ああ~~~~~っ!新感覚……!」
バグジー・ルスティアーノ:「──ッ!?!?」
GM:瞬間、あらゆる感覚が鋭敏に研ぎ澄まされていく!全身の細胞、空気の流れ、周囲のあらゆる全てが手に取るように感じられるような異様な感覚が君達を包む……!
GM:次の戦闘の終了まで、PC全員の【感覚】が3,000倍になります。
析了トオル:www
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:????
黒廟リオラ:マジかよ
バグジー・ルスティアーノ:ええ?
イネッサ・アナニエヴァ:「キャハハ♡全員命中~!」
ダナ・トルロハ:「#感覚3000倍 #新発明 #全編ノーカット」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あ、あばっ……はひっ………ひっ………!」膝をガクガクと震わせながら内股で今にも崩れ落ちそうな身体を支える。
VESPER:「みっ、皆様……!!これは……!?」
黒廟リオラ:「ふーっ……、ふーっ……」呼吸をするだけで、脳が揺さぶられる
析了トオル:「……つ、痛覚ブロック、間に合わ……ふっ、くぅ……」
析了トオル:指先少し動かすだけで、思考がままならない。
バグジー・ルスティアーノ:「~~~~ッ……!?ふッ……ふッ……ぅ?」コートを頭から被りってしゃがみ込む
立野スズコ:「なにこれ……!?ただの松明が……太陽みたいに眩しいよーーっ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こンの……クソガキ共ォオ………!!」睨みつけるが上気した顔は気を抜くとすぐ緩みそうになる。全身から滝のように流れる汗が地面に水たまりを作っている。
イネッサ・アナニエヴァ:「やだ~~♡こわ~~い♡」
黒廟リオラ:(この状態で攻撃なんて受けたら……一発で転送されるぞ……!)
析了トオル:「フーッ……でも、せっかく、です し……この状態の、記録、をっ……」
ブリギッタ・ストール:「トップ闘士が相手とは……願ってもない幸運ですね」
ブリギッタ・ストール:「存分にデータを取らせて頂きます……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「も、もう許さねえ……!オマエラそこ動くなよ!!順番にわからせて」コツン、と小指の先に瓦礫が当たる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ホアッアッ………!!!!!!!ッッッ…!!………ッ!!!!」地面をのたうち回り、その刺激で更に悶え苦しんでいる。
VESPER:「る……ルシア様!お気を確かに……!」
イネッサ・アナニエヴァ:「その車椅子も改造しちゃおうよ~♡」
姜麗花:「ん……ドリルとか……付けよう……」
析了トオル:「ド、ドリルっ……!いえ、浪漫がありますが、す、スピード、がっ……」
析了トオル:吐く息が全身を刺激し続ける。汗の流れる痕ですら、身体を悶えさせるに不足はない。
バグジー・ルスティアーノ:「……ぃ……ぅ……ぁ…ッぅ!」
バグジー・ルスティアーノ:這いずって逃げようとするが、地面と擦れる肌の感覚に怯えて動きが止まる
GM:身動き取れない君達に、第三技術部の追撃が迫る……!
GM:戦闘判定を行います。まずは情報判定をどうぞ。
析了トオル:普通に振れるのかな、行けそうなら振ります
析了トオル:VESPERさんに今日もお願い!
析了トオル:5dx+9
DoubleCross : (5DX10+9) → 7[1,2,3,5,7]+9 → 16
GM:では成功!
メサイア第三技術部
目標値:400 行動値:11 ダメージ:全体に3D10 達成値22
報酬:ステージ3×2 財産点25
GM:ただし皆さんは【感覚】が3000倍になっており
GM:この戦闘中、1点でもダメージを受けると次の判定が必ずファンブルになります。
析了トオル:恐ろしい……
黒廟リオラ:ヤバいよ~
バグジー・ルスティアーノ:痛いよう怖いよう
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ヤバすぎ
GM:では……えーと
GM:行動値24001のルシアさんからかな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ダブルクロスで見たことない数値
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:まずセットアップで《赫き鎧》LV2使用 HPを2(+5)消費して装甲27の防具を装備
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を3増加(57 → 60)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:すみません!やっぱり《スピードスター》も一緒に使わせて下さい
GM:バカな……シーンも始まったばかりなのに……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:行動値を攻撃力に加算し……攻撃力+24001!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を5増加(60 → 65)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:攻撃はそのまま素振り バトルガーディアンで攻撃します。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:9dx+4
DoubleCross : (9DX10+4) → 9[4,4,5,6,6,8,8,9,9]+4 → 13
GM:フン……こっちは400もあるんだ この程度の達成値で……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2d10+7+1d10+24001
DoubleCross : (2D10+7+1D10+24001) → 7[4,3]+7+10[10]+24001 → 24025
GM:ぐあああああああああああ!!!!!!!
GM:C(400-13-24025)
DoubleCross : c(400-13-24025) → -23638
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ぶっ理解らせた
GM:世界が3回くらい滅びるダメージでわからされました
GM:判定クリアです!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:二度と逆らうなよ……
イネッサ・アナニエヴァ:「いけーっ!わからせちゃえーっ!」
GM:第三技術部から放たれるのは、小型のドローンたち!そのマニピュレーターには……何ということだろうか、柔らかな羽根やロボットアームが付いている!
GM:恐るべき非人道的くすぐりロボット群である!今の状態でその攻撃を受ければ二度とは立ち上がれまい……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ばっ!?オマエラふざけんな!!やって良いことと悪いことがあん……んひっ……!?」舌先の刺激で呂律が回らない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はひっ……ほへぇ……!ふっほほひへはふぅははは!へふはひほほぉ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ふにゃふにゃした罵声を浴びせながら戦闘態勢を取る。
イネッサ・アナニエヴァ:「やだ~♡活舌よわよわ♡何言ってるのか全然わかんなーい♡」
黒廟リオラ:「どうせひどい目に遭うなら……スズコと一緒に……手を繋いで……」
立野スズコ:「うわっ!?今触んないでよ!!」ガチ拒否!
黒廟リオラ:「!?」脳が壊れる音がした
析了トオル:「ふっ……ぃぅ……ゃば……これ、以上 あたま、おか、しく……」
析了トオル:そう言いながら、刺激をチェック・記録するために自らの腕をとんとんと触診している。
バグジー・ルスティアーノ:「やだ……ひっ……ぅ……」涙を零しながら頭を抱えている
ダナ・トルロハ:「#くすぐり #特殊性癖 #脳破壊」
GM:非人道くすぐりロボットが、いよいよ君達の目前へと迫る……!このままそういうタイプのアレになってしまうのだろうか!?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ひょうひひ……ほふはほぉ!!ふほはひはぁああ……!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:危機を目前に、羽織っていたジャケットを脱ぎ捨てる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:素肌を大きく露出したインナーだけの姿。衣擦れによる刺激は無くなったが、その分ミクトランの湿った風が容赦なく鋭敏化した皮膚を撫でる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:本来ならドローンの到達を待たずして崩れ落ちてもおかしくない。しかし……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ズズズ、とルシアの皮膚を極薄の紅い膜が覆っていく。
ブリギッタ・ストール:「あれは……!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:自身の血液を物質に浸透させ、硬質化を初めとする性質変化を行う能力。普段からルシアが戦闘で見せるそれが
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:現在は、彼女の鋭敏化された皮膚と外気の間を遮断する被膜となって、ピッタリと全身を覆い隠す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ラバー質で半透明のそれは、ボディスーツのように彼女の肢体のラインを強調して浮かび上がらせている。
姜麗花:「なんか……別のタイプのそういうアレになってる……!」
黒廟リオラ:「この短時間でそんな応用を……流石だ!」
ブリギッタ・ストール:「あれは……タイで活躍した伝説のオーヴァード……魔人と呼ばれた能力者の姿にそっくりです……!」
イネッサ・アナニエヴァ:「じゃああれは……!?」
ブリギッタ・ストール:頷く
ブリギッタ・ストール:「タイ魔人スーツ……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(3000倍まで研ぎ澄まされた感覚に、指向性を持たせる)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(五感から絶えず送り込まれるノイズを消し去って、ただ眼の前の相手をぶっ潰すことに、全神経を集中させれば……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:瞳孔が過剰に収縮し、膨張した血管が眼球を赤く染める。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:スポーツなどの場面で俗に『ゾーン』と呼ばれる、時間間隔が引き伸ばされるほどの過集中。それを遥かに超えた領域へと、ルシアの知覚が到達する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:静寂。音を置き去りに、軌跡すら残さず、その身体は【感覚】3000倍ビーム砲の後方へと駆け抜けていた。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:途上にあったドローンは、すべてその風圧だけで粉砕されている。
ブリギッタ・ストール:「……え?」
イネッサ・アナニエヴァ:「ん?」
ダナ・トルロハ:「あれ?」
GM:ドゴォオオ!!
GM:【感覚】3000倍ビーム砲が爆散し、第三技術部の面々の【感覚】を3000倍にしながら吹き飛ばす!
イネッサ・アナニエヴァ:「う゛ぎゃああああああ!!う゛お゛♡ なんで~~~~~!?」
ブリギッタ・ストール:「こん……こんなはずでは……ひっ……!?くひぃっ……!?」
姜麗花:「…………!~~~~~~!?!?」
ダナ・トルロハ:「#助けて」
Ozzy:「ウゥ……!ガキガ……!」
GM:そのまま斎骨を撒き散らし、階層から転送されていく。
黒廟リオラ:「動く姿は……さながら、アクションタイ魔人……でしたね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ふぅぅぅ~~…………これで理解っただろ。【感度】3000倍の世界はガキには早すぎんだよ」地上へ昇る光を見上げながら、タイ魔人スーツを解く。
GM:本体が消滅したゆえか、君達の感覚も徐々に等倍に戻っていく。
析了トオル:「あっ ん、くぅ…………よかった、ゆ、有意なデータが取れっ ました……」
バグジー・ルスティアーノ:「ゥ……うぅ………?…………………」
バグジー・ルスティアーノ:涙で地面を濡らしながら呻いていたが、顔を上げて沈黙する。
VESPER:「バグジー様……大丈夫ですか……?特にダメージが大きかったように思われますが……」
バグジー・ルスティアーノ:「……………流石はルシアだね。助かったよ」
バグジー・ルスティアーノ:VESPERの問いかけに真顔で立ち上がり、服に付いた埃を払う。
バグジー・ルスティアーノ:「なにも、何も問題はない。無いんだよ、VESPER」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いや……アタシも普段からアイツらの実験につきあわされてなきゃ危なかった」
析了トオル:「メサイア第三技術部、侮れませんね……」
黒廟リオラ:「普段からあんなのと……?」
黒廟リオラ:「なんて壮絶なんだ、ノヴァリス・ファイト」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ちょっとした経験の差だ……とにかくみんな無事で良かったぜ」
立野スズコ:「無事なのかなあ……」
GM:様々な何かの危機を乗り越え……君達は新たな斎骨を手にし、地下遺跡の探索を開始する。
GM:報酬を獲得できます。まずは全員に財産点25点。
バグジー・ルスティアーノ:ウォォォ71点!
析了トオル:60!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの財産を49に変更(24 → 49)
GM:シークレットダイス
バグジーさん
・鮮赤の欠片
あなたのメジャー判定のC値を常に-1する。(下限5)
・汎用斥力装置
あなたが受けるHPダメージを常に15点軽減する。
・決闘者の極意
あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+30。
GM:シークレットダイス
トオルさん
・大きな銭袋
財産点+30
・鏖殺の刃
あなたが行う攻撃の攻撃力+30。あなたが受ける全てのダメージ+30。
・貫きの槍
あなたが行った「対象:単体」の攻撃によって、その対象が戦闘不能になった時に使用できる。他の対象を1体選び、半分の達成値・ダメージで攻撃を行ったことにしてもよい。
GM:ルシアさんは選択肢+1持ってたかな?
GM:今後私が忘れてたら仰ってください
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:持ってます!
GM:シークレットダイス
ルシアさん
・安らぎの貝殻
あなたが使用するメジャーアクションのエフェクトの合計侵蝕率を常に-1する。(最低0)
・復讐者の指
あなたが行うメジャーアクションの攻撃力に+(あなたの最大HP-現在のHP)する。
・一騎当千の型
あなたが行うメジャーアクションの対象を「対象:範囲(選択)」に変更してもよい。
・彫刻『幻影』
あなたのドッジ判定のダイスを常に+7個する。
GM:シークレットダイス
リオラさん
・大岩塊の籠手
マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+40、達成値を-20する。
・傷抉りの小刀
あなたが行う攻撃の攻撃力に常に+(対象が受けているバッドステータスの数×20)する。
・鏖殺の刃
あなたが行う攻撃の攻撃力+30。あなたが受ける全てのダメージ+30。
GM:以上、2つずつ選んでください。
バグジー・ルスティアーノ:【鮮赤の欠片】と【決闘者の極意】を頂きましょう
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【安らぎの貝殻】と【一騎当千の型】を取得します
析了トオル:大きな銭袋、貫きの槍を取得します
析了トオル:これで財産90!
黒廟リオラ:せっかくHPが増えたわけだし被ダメージ増えるのはもったいないため大岩塊の籠手と傷抉りの小刀を!
GM:OK!
GM:君達は、改めて薄暗い地下遺跡を探索していく。
GM:水滴が滴り、音が反響する遺構。先程までの集合住宅階層と同じように、様々な構造が無秩序に顔を覗かせる。
GM:この遺跡もまた、恐らくはどこまでも続いているのだろう。先に進むには、やはり斎骨を探すしかない。
VESPER:「あっ……コウモリです!」天井を指差す。普通のコウモリだ
バグジー・ルスティアーノ:「なんか……安心するね、ああいうのが居ると」
析了トオル:「逆に珍しいですね、ちょっとチェックしておきましょう」
黒廟リオラ:「普通のコウモリ……だよな……?」感度を3000倍にされてからというもの、警戒心がより強くなっている
析了トオル:「しかし……どれだけいても飽きません。これならば居続ける人が出るのも当然でしょう」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「飽きないとかいう次元で片付けて良いもんかね……」疲労が抜けない表情で
VESPER:「この遺跡……かなり古いもののようですね」浸食された石壁に触れて「ノヴァリス以前からのものでしょうが、一体いつ頃のものなのでしょう……」
VESPER:「不肖VESPER、皆様とこのような冒険をすることが出来て……わくわくしております!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「かわいいやつめ」(ハッ、遠足気分じゃ困るぜ?)
黒廟リオラ:「考古学に興味は無かったが……こうして目のあたりにすると、好奇心は刺激されるな」
析了トオル:「未知への冒険は心湧きたつものです。ふふ、VESPERさんも分かっているお方ですね」
バグジー・ルスティアーノ:「確かに、色々想像は捗るね……ちょっと分かってきたかもしれないな」
バグジー・ルスティアーノ:足元に転がる模様が刻まれた石の欠片を摘まみ上げて呟く。
GM:そんな風に進んでいると、君達の前方からにぎやかな声が聞こえてくる。
GM:敵意……少なくとも不意打ちで襲ってくるような気配は無さそうだ。君達が近づいてみると……
黒廟リオラ:「今度はどんな奴らが……」びくり、と身構える
斜向野オバ:「おや、アンタたち」
斜向野オバ:「斜向かいのルシアじゃないか。それにその服……赫花連盟かい?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オバちゃん!アンタまで来てたのかよ」
バグジー・ルスティアーノ:「ルシアは顔が広いね……」
GM:どうやらスラム住民の有志……所謂『町内会』のオーヴァード達らしい。
析了トオル:「おや、こちらもお知合いですか」
黒廟リオラ:「ああ、スラムの……斜向野さん」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ、斜向かいのオバちゃんだ。普段からウチのチームが世話になっててな」
斜向野オバ:「あんた達もエッグ探しかい?」
斜向野オバ:「あたしらもねえ、エッグを取りに来たのさ。『協会』の連中なんかに渡したら、どうなるか分かったもんじゃないだろう?」
斜向野オバ:「そうだ、ここで会ったのも縁ってもんだろう?物資に困っちゃいないかい?目的は同じなんだ、分けてあげるよ」
GM:彼女自身は親切心で言っているようだが……周囲の生徒たちはあくまでスラムの住民だ。本当に信用してよいのだろうか?
GM:君達はその親切を受け入れてもいいし、怪しいと見て先に進んでもいい。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オバちゃんは信用できる奴だぜ。アタシが保証する」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チームの小屋が雨漏りする度にブルーシート貸してくれるしな」
析了トオル:「ふむ……親切なお方なのですね」
VESPER:「しゅ、修理したほうがよろしいのでは……?」
バグジー・ルスティアーノ:「お金ないの?」
黒廟リオラ:「自分もここは言葉に甘えておくべきだと思う」
析了トオル:「では、ご厚意に与りましょうか。親切を無碍にするのも失礼というものです」
バグジー・ルスティアーノ:「…………そうだね、ふふ」
GM:では、君達はその言葉を受け入れ、不要な斎骨をいくつか分けてもらうことが出来る。
GM:シークレットダイス
ルシアさん
・地獄料理書
戦闘終了時、あなたはHPを最大値まで回復する。
バグジーさん
・禍津神の呪詛
あなたが対象に対して付与する不利な効果は、複数回付与することで加算の形で累積する。
トオルさん
・守護者の誇り
あなたがエネミーの攻撃に対してガードを行い、その攻撃でダメージを1点も受けなかった時、あなたのHPを最大値まで回復してよい。
リオラさん
・決闘者の真髄
あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+40。
GM:こちらが配布されます。
黒廟リオラ:嬉しい!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:強い!
析了トオル:使わないけど持ってるだけでダメージが増えるぜ
バグジー・ルスティアーノ:ありがとうオバちゃん!
斜向野オバ:「ま、こんなものかね」物資を整理して
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「良いもん持ってるじゃねえか。助かったぜオバちゃん」
斜向野オバ:「それじゃ、気を付けて行くんだよ。お互い頑張ろうねえ」
バグジー・ルスティアーノ:「ありがと~」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おう!ヤベー奴もうろついてっから、くれぐれも無理すんなよな」
黒廟リオラ:「せめて何かお礼を……」
斜向野オバ:「何言ってんだい水臭い!そう思うなら頑張ってエッグを手に入れてくんな!さ、行った行った!」
析了トオル:「ありがとうございました、そちらもお気を付けを!」
VESPER:「親切な方もいるものですね!感動致しました!」
GM:しかし、彼女らと別れてからしばらくして……
GM:君達は、手持ちの物資や現金がいくらか目減りしていることに気付く。
GM:どうやら腰を落ち着けた隙に盗られたらしい。先程の生徒たちの中に、手癖が悪い者が混じっていたようだ……
GM:全員の財産点が-20点されます。
バグジー・ルスティアーノ:えーん
析了トオル:ギャ~~~ッ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ウワァ~~!
析了トオル:70になります……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの財産を29に変更(49 → 29)
黒廟リオラ:15点!
立野スズコ:「あれっ!?あたしのおやつが無いよー!?」
黒廟リオラ:「ほら、自分の分をやるから……あれ、無い……!」
析了トオル:「あら……私も幾つか携帯食料とお金が……」
バグジー・ルスティアーノ:「あらら、私もだね。…………見事な手際だ」
析了トオル:「斎骨は問題なさそうですが、やられましたね。周りの方々でしょうか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だろうな。オバちゃんがそんな真似するはずがねえ。ちくしょう町内会の奴ら、オバちゃんの好意に泥を塗りやがって……!」
VESPER:「い、いつの間に……まったく気付きませんでした……不甲斐ないです……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「VESPERは悪くねえよ。知り合いがいるからって隙を見せたアタシも迂闊だった」
バグジー・ルスティアーノ:「元々そういう場所だ、こんな事もあるさ。全員気付かなかったわけだしね、ふふ」
黒廟リオラ:「斎骨を奪われなかっただけ、良かったとしよう……」
立野スズコ:「はあ……協会の敵だからっていい人ってわけじゃないもんね~……」
析了トオル:「……まあ、少し高い買い物だったと思いましょうか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「次会った時は3000倍にして返してもらうがな!」指の骨を鳴らす。
VESPER:「気に入ったんですか?それ……」
GM:高い授業料を払いながらも、君達は斎骨を手にして先へと進む。
GM:……君達は、不意に広々としたフロアに足を踏み入れた。
GM:地下であることに変わりはないが、天井は高く、また下方はどこまで低いのか、底無しの闇かのように広がっている。
GM:闇の中には何本かの丸太が橋めいて渡されて、それを囲んで沢山の先住市民がわいわい騒いでいる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こりゃ落ちたら助からねえな……あんま端を歩くんじゃねえぞ」VESPERを通路の端から遠ざけるようにして
黒廟リオラ:「先住市民までいるのか!話を聞いてみよう……」
バグジー・ルスティアーノ:「ん……随分騒がしいな」
析了トオル:「渡るのは……なかなか骨が折れそうですね」
司会先住市民:「さあさあ!いよいよ始まりますニャンザ・デリサイ族成人の儀!」
司会先住市民:「闇に掛けられた大丸太の橋!これを最初に渡り切った者の勇気を称え、新たな成人として認定します!」
司会先住市民:「新たに成人と認められた者には、賞品としてニャンザ・デリサイ族の至宝が渡されます!」
GM:会場に飾られているのは、どうやらかなり強い力を持つ斎骨のようだ。
司会先住市民:「しかし、大丸太には強風が吹き付け、足を踏み外せば真っ逆さま!一気に一番下の……」
司会先住市民:「ふわふわクッションに落とされて、また自力で登って来なければなりません!!」
析了トオル:「まあ安心安全……」
黒廟リオラ:「……ふわふわ」
先住市民:「なんてこった……」「ふわふわクッションに……!?」「非人道的!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「クッションでどうにかなる高さなのか……?」暗闇を覗き込む
バグジー・ルスティアーノ:「案外そうでもないのかもね……」
司会先住市民:「さあ、我こそはと思う者は名乗りを上げよ!勇者となるのはたった一名!今こそ真価が試される時だ!」
GM:君達はこの儀式に挑戦してもいいし、無視して先を急いでもいい。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おいどうする?あの至宝とやら、相当強い斎骨に見えっけど」
析了トオル:「……挑戦する価値はあるかと」
バグジー・ルスティアーノ:「クッションも悪くないし……良いと思うよぉ」欠伸を噛み殺しながら同意
立野スズコ:「リオラ、がんばって!」
黒廟リオラ:「えっ自分が……?いや、スズコがそういうのなら……」
析了トオル:「どちらにせよ斎骨はあればあるだけメリット。落下しても心配が無いのですからね」
VESPER:「本当に安全なのでしょうか……?」ハラハラしている
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ちっこい先住市民とアタシ達とじゃ、落下した時の衝撃も全然違いそうだけどな……一応覚悟はしといた方が良いぜ」
VESPER:「しかし、優勝した方だけが……ということは」
VESPER:「皆様の中でも競争になりますね」
析了トオル:「誰が手に入れても全体の戦力増強ですが……ふふ」
析了トオル:「私とて、負けたくない気持ちはあります。折角の勝負……!」
黒廟リオラ:「……車椅子はOKなのかな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「トオルセンセーの車椅子はただの車椅子じゃねー、秘策ありと見たぜ」
バグジー・ルスティアーノ:「早い者勝ちの恨みっこなしってわけだね。楽しそうだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ、なら見せてやっか。年末のASUKAにも呼ばれたことのあるアタシのバランス感覚をよ!」
GM:では君達は儀式に名乗りを上げ、いよいよ命懸けの勝負が幕を開ける……!
GM:広がるは闇……!落ちれば地の獄……!勝つのはただ一人……恐怖の大丸太を渡り切った者のみ……!
GM:吹き付けるはコキュートスから吹き付けるがごとき強風……!その道程は果てしなく険しい……!
GM:判定を説明します。
GM:判定は行動値の順に行い、自分の手番では「ダイスを振る」か「ストップする」のどちらかを行えます。
GM:「ダイスを振る」場合、10面ダイスを振って4以上が出れば成功、3以下で失敗となります。
GM:成功し続ける限り何回でも連続でダイスを振ってよいですが、一度でも失敗した時点でその手番での成功した進捗は全て失われます。
GM:ストップした場合、その手番での進捗が保存され、次のラウンド以降に引き継がれます。以降失敗しても、その進捗から再開することが出来ます。
GM:累計の成功数が最初に10回に達したPCが優勝となります。
析了トオル:全てを理解しました
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:振れるダイスは1D10ですか?
GM:そうです!1D10ですね
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:イージーエフェクトによるボーナスは申請できるでしょうか
GM:はい!有利に使えそうなイージーエフェクトがあれば申請を受け付けます。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やった~!
GM:では問題なさそうならば……早速始めましょう 命懸けのギャンブルを
黒廟リオラ:いくぜ
析了トオル:フフ……
GM:では行動値順に……
GM:行動値25 先住市民“ブルーオーシャン”の手番です
バグジー・ルスティアーノ:はやッ!
析了トオル:そうか、当然いる……!
“ブルーオーシャン”:「馬鹿野郎っ……!何が駆け引きだっ……!馬鹿馬鹿しいっ……!」
“ブルーオーシャン”:「こんなの考えるだけ無駄っ……!ていうか……考えるだけドツボにハマる……!恐怖が足を竦ませ……動けなくなるっ……!負け犬の発想……!」
“ブルーオーシャン”:「引かないっ……!」
“ブルーオーシャン”:「俺は引かないっ……!一気に最後まで走り切るっ……!」
“ブルーオーシャン”:犬型の先住市民が、丸太の前でクラウチングスタートの姿勢を取る!
“ブルーオーシャン”:判定します
“ブルーオーシャン”:1D10
DoubleCross : (1D10) → 8
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 3 → 失敗
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ああ…!
析了トオル:あっ……
黒廟リオラ:残念……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:バカ野郎っ……!
“ブルーオーシャン”:「うおおおおおおっ……!」
“ブルーオーシャン”:一気にスタートし、加速しかけた“ブルーオーシャン”だったが……
“ブルーオーシャン”:ズルッ
“ブルーオーシャン”:「うわあああああああっ……!」
“ブルーオーシャン”:足を滑らせ……落ちていく!地獄の底……闇の中まで……!
“ブルーオーシャン”:「……あぁああぁああ……」
“ブルーオーシャン”:反響する……クッションで跳ねている音……小さく……!
バグジー・ルスティアーノ:「……うん、やっぱり心配無さそうだね」
バグジー・ルスティアーノ:下を軽く覗いて肩を竦める
GM:では行動値22、バグジーさんの手番です
バグジー・ルスティアーノ:走るッ!どこまでもッ!
バグジー・ルスティアーノ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3
バグジー・ルスティアーノ:おい
析了トオル:あっ……
GM:死んだ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:早すぎる……!死ぬには……!
黒廟リオラ:当然……そんな時もある……!
バグジー・ルスティアーノ:ちくしょう……ッ!
司会先住市民:「落下した“ブルーオーシャン”に続いて先に出たのは……バグジー・ルスティアーノ!」
司会先住市民:「傭兵という話ですが……その勇気と運動神経やいかに!?」
バグジー・ルスティアーノ:「こういうのはね、急ぎ過ぎてもいけないんだよ」
バグジー・ルスティアーノ:落ちていった先人に向けて静かに呟き、滑るように動き出す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「流石はスラムで体張ってきた鉄砲玉だ。胆の座り方が違うぜ」
バグジー・ルスティアーノ:「一歩一歩、着実に。正確さが重要だ。しっかりと積み重ねればゴールにたどり着くのは容易さ」
黒廟リオラ:「金言……だな。見せてもらうぞ、その歩み……」
バグジー・ルスティアーノ:その視線はゴールだけを見据えている。落ち着いた所作で初めの一歩を踏み出し──
バグジー・ルスティアーノ:丸太を踏みしめるのと同時。摩耗したブーツの底がずるりと滑り、姿勢が上下逆転する。
バグジー・ルスティアーノ:「…………あ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あっ」
析了トオル:「あっ」
黒廟リオラ:「ああ……」
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ。金言が必ずしも正しいとは……限ら……だ……ね」
司会先住市民:「あぁーっとこれは~~!?即落ちです!バグジー・ルスティアーノ、開始一歩で真っ逆さまーー!!」
バグジー・ルスティアーノ:その体は暗闇へと吸い込まれていき、小さな呟きとクッションに衝突する音だけが途切れ途切れに響いた。
先住市民:「落ちた!」「即落ちじゃん!」「即落ち2コマ」
GM:行動値14、トオルさんの手番です。
析了トオル:フフ、丸太の上を渡るならば……!
析了トオル:構造看破!使用できますか!
GM:むっ……!なるほどね
GM:いいでしょう!判定値+1差し上げます
析了トオル:何回まで適用されますか?
GM:そうですね これは最後まででいいでしょう
析了トオル:やった~!
析了トオル:ではいきましょう
析了トオル:1d10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 2[2]+1 → 3
析了トオル:www
GM:死んだ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トオルさん…?
析了トオル:嘘でしょ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やっぱ普段から運動してないとダメなんだな
析了トオル:私の完璧な作戦が……!
バグジー・ルスティアーノ:ようこそ……
司会先住市民:「落下した“ブルーオーシャン”とバグジーに続いて先に出たのは……析了トオル!」
司会先住市民:「「怪奇現象探査部部長という話ですが……その勇気と運動神経やいかに!?」」
析了トオル:「私には秘策があります……」
析了トオル:「スキャンして丸太の重心を理解してしまえば、渡ることなど容易い……!」
析了トオル:「ハッハア!これで一番乗りは私のものです……!」
析了トオル:エンジンを駆動させながら、丸太に向かって突撃し───
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そうか…!流石はジェネシスの才媛だぜ!運動理論も完璧にマスターしてやがる」
黒廟リオラ:「時代はデータ……そういうことか!」
析了トオル:「……あら、そういえば」
析了トオル:「車椅子の幅、丸太を越えてますね?」
析了トオル:そのまま一切バランスを取れずに、暗闇の中に突っ込んでいく。
黒廟リオラ:「…………」
析了トオル:「データが通用しないとは……とは……とは……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「トオルセンセーーーーッ!」
司会先住市民:「あぁーっとこれは~~!?即落ちです!析了トオル、開始一歩で真っ逆さまーー!!」
先住市民:「落ちた!」「もう見た」「即落ち2コマ」
GM:行動値9、ルシアさんの手番です!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やれやれ、不甲斐ない連中だぜ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:壁や天井すら自在に移動できるイージーエフェクト《軽功》《異形の歩み》を持っており
GM:ほう……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:さらに《かしずく歯車》で、超高所でも冷静にバランスを崩さず走り抜ける事ができます
GM:強すぎるだろ……
析了トオル:つ、強すぎる……これがASUKAに挑む者の実力……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:見せてやるよ、トップアスリートの実力ってやつを
GM:では《異形の歩み》+1は常時適用 《かしずく歯車》さらに+1は成功回数5回まで適用
GM:《軽功》は、1回に限り失敗を打ち消すことが出来るものとします。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:至れり尽くせりだ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:では一回目は《異形の歩み》のみで判定!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 1[1]+1 → 2
GM:???
析了トオル:www
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:www
バグジー・ルスティアーノ:!?!?!
GM:なんだこいつら!?!?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:で、でもまだアタシには軽功がある!
GM:《異形の歩み》は常時だから使ってよかったんだけど……それでも失敗しとる
GM:そっそうだぜ
GM:初回で消費することある?
析了トオル:なんか全員初手で失敗しそうな気すらしてくるな……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:失敗を打ち消します!この場合一回目からやり直しですか?
GM:そうなりますね!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:もう出し惜しみはしない……《異形の歩み》《かしずく歯車》の効果を両方使います
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+2
DoubleCross : (1D10+2) → 3[3]+2 → 5
GM:使わなかったら失敗じゃねーか
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+2 二回目
DoubleCross : (1D10+2) → 1[1]+2 → 3
GM:…………???????
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なんでだよ!
析了トオル:ああっ……
GM:なんで???
バグジー・ルスティアーノ:な、なんだこの丸太……
析了トオル:これが反り立つ丸太……
黒廟リオラ:今回の成人の儀は……呪われている……
司会先住市民:「さあ落下した“ブルーオーシャン”とバグジーとトオルに続いて先に出たのは……ルシア・ジュゼ・ファーティマ!」
司会先住市民:「言わずと知れたトップ闘士です!これは期待の大本命か~~!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ったく、どいつもこいつも不甲斐ない奴らだぜ」入念にストレッチしながらスタートラインに立つ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「よく見てな。平常心も理論も確かに大切だが、忘れちゃならねえのは」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「素の運動神経とバランス感覚!普段から積んできたトレーニングは絶対に裏切らねえ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ノヴァリス・ファイターの代表として、この程度の関門は一発クリアしてやんよ!」
析了トオル:『これは、一発で決まるかもしれませんね……!』顔映像だけ出しながら、壁を登っている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ダッ!リラックスした姿勢のまま、軽々と一歩を踏み出す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ズルッ「あっ」
立野スズコ:「えっ」
析了トオル:『あらっ……』
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トオルの車椅子の車輪によって剥げかけた木の皮を運悪く踏んでしまった。樹皮が完全に剥がれ、その上に脚を滑らせて空中に投げ出される。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……なんて、なっ!!」
黒廟リオラ:「いや……ルシア選手の本領はここからだ!」
析了トオル:『なんとっ……!』
バグジー・ルスティアーノ:「あそこからリカバリーを……ッ!」壁に引っ掛けた影を滑車のように動かし巻き取られながら歯噛みする
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:指先から紅い糸が伸びる。丸太に絡みついたそれがゴムのように伸縮し、落下しかけた身体を丸太の上へと引き戻す。
先住市民:「凄ェ!」「流石だァ……!」「いいぞ“紅蜘蛛”-っ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この程度のアクシデントでアタシがビビると思ったら大間違いだぜ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:再び丸太に着地すると同時に、今度こそ完璧なスタートダッシュを決める。しかし……
殺人ヘラクレスオオカブトムシ:「カブトーーーッ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:丸太の虚から飛出してきた殺人ヘラクレスオオカブトムシが、その巨大な角でルシアの身体を復帰不可能な距離まで軽々と跳ね飛ばす!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ギャアアアーーーーーッ!!」
司会先住市民:「あぁあーーっと!“紅蜘蛛”、突如現れた殺人ヘラクレスオオカブトムシによって弾き飛ばされたーーっ!」
黒廟リオラ:「そんな……殺人ヘラクレスオオカブトムシだなんて……!なんて不運なんだ」
析了トオル:『まさか……これがこの儀の第一の関門!』
先住市民:「おいふざけんな~~っ!」「いい加減誰か進めーーっ!」「金返せーーっ」
バグジー・ルスティアーノ:「…………おっきいなぁ」巻き取られて昇っていく
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:断末魔の声は次第に暗闇に吸い込まれていき、ぼすんっという乾いた着地音が最後に響いた。
GM:行動値4!リオラさん!頼んだぞ!!
黒廟リオラ:うおおおーーーー
黒廟リオラ:イージーフェイカーで得た《軽功》、そして《獣の直感》《鋭敏感覚》があります 効果を得られるでしょうか?
GM:すげえ!
析了トオル:こ、これはいける……!
GM:では《軽功》は、同じく1回に限り失敗を打ち消し
GM:《鋭敏感覚》+1は常時適用 《獣の直感》さらに+1は成功回数5回まで適用とします。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《死の眼光》で殺人ヘラクレスオオカブトムシを怯ませることもできるのでは?
GM:勝手に生やして勝手に怯ませられる殺人ヘラクレスオオカブトかわいそうだろ
黒廟リオラ:それはそう……相手は基本着丸太!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そんな……殺人ヘラクレスオオカブトムシはそこに"いる"んですよ
GM:森へお帰り
殺人ヘラクレスオオカブトムシ:すごすご……
GM:帰った……
黒廟リオラ:では……いきます
黒廟リオラ:初回だからと手は抜かない!《獣の直感》を1回分使ってダイス振ります……!
GM:失敗した時に使用でいいですよ!
黒廟リオラ:あっそうか では……
GM:あっ失礼
GM:それは軽功か 鋭敏感覚は常時だから使わない意味無いと思いますが……
黒廟リオラ:では《鋭敏感覚》で+1して、いざ
黒廟リオラ:1d10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 9[9]+1 → 10
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:来たな……流れが!
析了トオル:幸先良い!
バグジー・ルスティアーノ:ついに成功だッ!!
GM:正しい世界線に戻ってきたようだな
黒廟リオラ:この時代の名が黒廟リオラだ
GM:追加で振るかストップできます
黒廟リオラ:振りましょう……流れがあるうちに!《鋭敏感覚》ありで
黒廟リオラ:1d10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 9[9]+1 → 10
析了トオル:おおお……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:オイオイオイ
GM:“本物”だ
バグジー・ルスティアーノ:つよすぎ
黒廟リオラ:丸太の核心に触れました
黒廟リオラ:もう1プッシュ……行きます
黒廟リオラ:1d10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 2[2]+1 → 3
GM:偽物だったか……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ああっ
黒廟リオラ:ぐにゃあ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あきらめないで!
析了トオル:いやっ、まだだッ……!
黒廟リオラ:《軽功》使います!
GM:では失敗無効!成功2回目からです
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ちなみにこれってラウンドまたいだら回数回復するんですか?
GM:しません!!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そんな……
黒廟リオラ:《獣の直感》1回使います 合計で+2で……
黒廟リオラ:1d10+2
DoubleCross : (1D10+2) → 9[9]+2 → 11
GM:本物だ
析了トオル:持ち直した……!
バグジー・ルスティアーノ:ウォォォ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やはりオマエは本物だぜ
黒廟リオラ:I'm back... でも流石に肝が冷えたのでここで止まります
GM:では3/10までゲインします!
析了トオル:冷静な判断、coolだね
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:クレバーだぜ
司会先住市民:「おぉーーっとこれは~~~!?」
司会先住市民:「黒廟リオラ選手、これまでに無い順調なペースで足を進めています!」
黒廟リオラ:「ふぅー……」これまでの挑戦者を見て気付いたこと……それは歩き出す前に気合を入れすぎていたこと……
析了トオル:『まさか……これまでの全員、その失敗の全てを学習して……!』
黒廟リオラ:余計なことを考える必要はない……!2本の脚で歩く……それだけ……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「フッ、託したぜリオラ。アタシが見せられるものはすべて見せた」穴を登りながら目を閉じる。
バグジー・ルスティアーノ:「無心、か。それもまた正解だね……」
殺人タランドゥスツヤクワガタ:「クワガーーーッ!!」
殺人タランドゥスツヤクワガタ:その時!突如丸太のうろから殺人タランドゥスツヤクワガタが襲い来る!万事休すか!?
黒廟リオラ:たたんっ!軽やかなステップを踏み、殺人タランドゥスツヤクワガタの頭上を飛び越えていく
黒廟リオラ:「お前の相手は殺人ヘラクレスオオカブト……だぜ」
殺人タランドゥスツヤクワガタ:「ツヤクワーーッ!?」そのまま暗闇へと飛び去っていく!
先住市民:「いいぞ~~っ!」「やんややんや!」
先住市民:ようやくの順調な滑り出しに観客もアガっている!
VESPER:「ああ……!私はどなたを応援すればよいのでしょうか……!?」
GM:では行動値1
GM:“レッドウッド”の手番です
“レッドウッド”:「クク……」
“レッドウッド”:「どいつもこいつも愚図ばかり……」
“レッドウッド”:猫型の先住市民がゆっくりとした足取りで丸太に相対する。
“レッドウッド”:「自分を信じきれないから焦る……そしてありもしない奇跡……希望にすがる……!」
“レッドウッド”:「そういうのじゃない……このゲームは……」
“レッドウッド”:「ただゆっくり……確実に渡り切る……それが唯一の必勝法……!」
“レッドウッド”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 10 → 成功
“レッドウッド”:ストップします
“レッドウッド”:「クク……」
“レッドウッド”:ゆっくりと着実な一歩を歩みだし、そこでしっかりと体勢を固定する。
析了トオル:『なるほど、最低限のリスクで……考えましたね』
バグジー・ルスティアーノ:「私もああする予定だったんだけどな……」
黒廟リオラ:「まるで木と一体化してるようだ……!下手に出れば追いつかれる……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「つまんねー真似しやがって……速攻で追い抜いてやる」
ラウンド1
ブルーオーシャン:0/10
バグジー:0/10
トオル:0/10
ルシア:0/10
リオラ:3/10
レッドウッド:1/10
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:死屍累々
GM:ラウンド2
“ブルーオーシャン”:いくぜ
“ブルーオーシャン”:俺は止まんねえからよ
“ブルーオーシャン”:1D10
DoubleCross : (1D10) → 3
“ブルーオーシャン”:ぐああああああああああああああああああああああああああ
析了トオル:止まった……
バグジー・ルスティアーノ:せめて走り出してから止まって
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:この丸太は呪われている
GM:バグジーさんどうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:ふっ……全く困ったさんだね。手本を見せてあげよう
バグジー・ルスティアーノ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5
析了トオル:おお
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:いいぞ!
GM:やったね
バグジー・ルスティアーノ:クハハ!まだ進むよ!
バグジー・ルスティアーノ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3
析了トオル:あっ……
バグジー・ルスティアーノ:……………
GM:死んだ…………
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やっぱムズいっすよこれ
バグジー・ルスティアーノ:この一歩は……
黒廟リオラ:この成人の儀は……呪われている
GM:トオルさんどうぞ!
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 8[8]+1 → 9 → 成功
析了トオル:がんがんいくぞ!
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 10[10]+1 → 11 → 成功
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 6[6]+1 → 7 → 成功
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 7[7]+1 → 8 → 成功
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 8[8]+1 → 9 → 成功
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:うおおお!
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 4[4]+1 → 5 → 成功
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 2[2]+1 → 3 → 失敗
GM:すげえ!
GM:あっ
析了トオル:ぎゃあああああ
黒廟リオラ:あっ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あああ~~~~……
GM:溺れたな……勢いに
析了トオル:5に下がったところで読んでおくべきだった……
GM:でもこれくらいのはずだ……本来は……
GM:ルシアさんどうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やるしかねえ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+1 一回目
DoubleCross : (1D10+1) → 1[1]+1 → 2
GM:やばくない?出目
析了トオル:あっ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:オレ卓球向いてねーわ
GM:ルシア……!
GM:リオラ!頼んだぞ!!
黒廟リオラ:俺……行くよ……
黒廟リオラ:1d10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 3[3]+1 → 4
黒廟リオラ:よし……もう一回!
黒廟リオラ:1d10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 8[8]+1 → 9
析了トオル:うおお
黒廟リオラ:……更にもう一回!
黒廟リオラ:1d10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 9[9]+1 → 10
GM:すげえ!!
析了トオル:すごいぜ!これは……やれる!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラ…お前は丸太渡りの柱になれ
バグジー・ルスティアーノ:オイオイ強すぎるぜ赫花連盟
黒廟リオラ:そして……ここで止まるのがプロフェッショナル
GM:一人だけ……まともなゲームをしている!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:COOOL……
“レッドウッド”:クク……
“レッドウッド”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 6 → 成功
“レッドウッド”:クク……ストップだ
ブルーオーシャン:0/10
バグジー:0/10
トオル:0/10
ルシア0:/10
リオラ:6/10
レッドウッド:2/10
GM:では次のラウンド
“ブルーオーシャン”:行くぜ
“ブルーオーシャン”:1D10
DoubleCross : (1D10) → 6
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 8 → 成功
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 5 → 成功
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 2 → 失敗
析了トオル:あっ……
“ブルーオーシャン”:うわあああああああああああああああああ
GM:バグジーさんの手番です
バグジー・ルスティアーノ:オマエ……漢だよ。私が後に続くぜ
バグジー・ルスティアーノ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2
バグジー・ルスティアーノ:なんだよこのダイスはよ
GM:そんな……
析了トオル:後に続いて下に……
GM:トオルさんどうぞ!
析了トオル:絡みつく時間振り切って 限界までぶっ飛ばして
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 1[1]+1 → 2 → 失敗
析了トオル:www
析了トオル:落ちました
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:もうだめだ…
GM:なんだ……?このダイスは……?
GM:ルシア!実力を見せてやれ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:もうアタシは何も期待しない……みんなここで死ぬんだ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+1 一回目
DoubleCross : (1D10+1) → 6[6]+1 → 7
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+1 2回目
DoubleCross : (1D10+1) → 8[8]+1 → 9
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+1 3回目
DoubleCross : (1D10+1) → 10[10]+1 → 11
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+1 4回目
DoubleCross : (1D10+1) → 10[10]+1 → 11
析了トオル:これは……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+1 5回目
DoubleCross : (1D10+1) → 4[4]+1 → 5
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+1 6回目
DoubleCross : (1D10+1) → 7[7]+1 → 8
GM:やってんじゃん!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ハァ……ハァ……!
GM:行くか!?ストップか!?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:いいや!《かしずく歯車》の効果は残り3回
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ここからは+2で進むぜ!
GM:や……やるのか!?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+2 7回目
DoubleCross : (1D10+2) → 3[3]+2 → 5
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+2 8回目
DoubleCross : (1D10+2) → 10[10]+2 → 12
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+2 9回目
DoubleCross : (1D10+2) → 7[7]+2 → 9
析了トオル:あんた、漢だぜ……
GM:運が……収束している!
析了トオル:ラス!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ヒッ……ヒッ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ここでストップします……(へなへなへな)
GM:一気に進んだ……!
黒廟リオラ:魂を見せたな……
析了トオル:これは……2人のデッドヒート……!
GM:ではリオラさん……!どうぞ!
黒廟リオラ:残り4回 獣の直感もあと4回
黒廟リオラ:+2で突き進みます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こいつ!このために…!
黒廟リオラ:1d10+2
DoubleCross : (1D10+2) → 4[4]+2 → 6
黒廟リオラ:1d10+2
DoubleCross : (1D10+2) → 10[10]+2 → 12
GM:行くのか……!?
析了トオル:栄光を掴むか……!
黒廟リオラ:1d10+2
DoubleCross : (1D10+2) → 1[1]+2 → 3
析了トオル:あっ……
バグジー・ルスティアーノ:ああッ……!
GM:wwwww
黒廟リオラ:ぐにゃああああ~~~~~~~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ああああ~~~~~…!
GM:収束した……!運が…………!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ぐにゃあああああっ
GM:ざわ…………
黒廟リオラ:全て託したぜ……ルシア……
“レッドウッド”:クク……見ちゃいられない……!
“レッドウッド”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 7 → 成功
“レッドウッド”:クク…………!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:この野郎…!
ブルーオーシャン:0/10
バグジー:0/10
トオル:0/10
ルシア:9/10
リオラ:6/10
レッドウッド:3/10
GM:さあ一気にわからなくなって参りました!
“ブルーオーシャン”:勝つ……!勝たなきゃゴミだ……!
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 4 → 成功
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 4 → 成功
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 8 → 成功
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 10 → 成功
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 6 → 成功
析了トオル:うおお……!
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 4 → 成功
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 9 → 成功
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 6 → 成功
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 7 → 成功
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:オイオイオイ
GM:あれ…………
バグジー・ルスティアーノ:ええええええ!??!?!?!?
析了トオル:えっえっ
GM:マジ?
“ブルーオーシャン”:1D10>=4
DoubleCross : (1D10>=4) → 3 → 失敗
析了トオル:あっ……
バグジー・ルスティアーノ:あっ
“ブルーオーシャン”:うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ホッ……
黒廟リオラ:あっ……
析了トオル:10回目でwww
“ブルーオーシャン”:バカなっ……!こんなことっ……!
“ブルーオーシャン”:残酷すぎるっ…………!
“ブルーオーシャン”:あんまりだっ……!
バグジー・ルスティアーノ:一人でドラマ生まないで
GM:バグジーさんの手番です!
バグジー・ルスティアーノ:能ある鷹は爪を隠す……勝負は最後の瞬間まで分からないモノさ!
バグジー・ルスティアーノ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3
バグジー・ルスティアーノ:^^
析了トオル:あっ……
析了トオル:バグジーさん……!
GM:丸太に嫌われている
バグジー・ルスティアーノ:明日から環境保護に努めます
黒廟リオラ:丸太の村焼いた?
GM:ではトオルさん!
析了トオル:でも……ここで10連続成功したら……面白いよなぁ……!
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 3[3]+1 → 4 → 成功
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 3[3]+1 → 4 → 成功
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 5[5]+1 → 6 → 成功
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 7[7]+1 → 8 → 成功
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 7[7]+1 → 8 → 成功
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 10[10]+1 → 11 → 成功
析了トオル:1d10+1>=4
DoubleCross : (1D10+1>=4) → 2[2]+1 → 3 → 失敗
GM:いけ……
GM:あっ……
析了トオル:ぐああああああああ
バグジー・ルスティアーノ:nt
析了トオル:6から先に……いけない……!
GM:積み重ねが……
GM:では……カウント9のルシアさん!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ハァ……ハァ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あと一歩っ……!これで決まるっ……!
黒廟リオラ:行けっ……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:圧倒的優位っ……!勝利の確信っ……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:刻めっ……!オレの名をっ……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 7[7]+1 → 8
析了トオル:ワアアアアアアアアア
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:よっしゃ~~~~~~~!!!!!!!!!
GM:10/10
GM:成功!渡り切りました!勝者ルシア!
バグジー・ルスティアーノ:コングラチュレーションっ……!
黒廟リオラ:成人……おめでとう……
析了トオル:おめでとうっ……!
GM:ニャンザ・デリサイ族の成人の儀は、例年にない混沌の様相を呈していた。
楽しそうなゴリラ:「ウホーッホッホッホ!!」
楽しそうなゴリラ:ドコドコドコ!!丸太でドラミングの練習をするゴリラ!!
殺人トンボの群れ:「シャアアアアッ」
殺人トンボの群れ:偶然産卵に訪れたトンボの群れ!
荒れ狂うパキケファロサウルス:「ブルルル……」
荒れ狂うパキケファロサウルス:頭突きの相手を探す狂ったパキケファロサウルス!!
“ブルーオーシャン”:「うわあああああああっ!!」
“ブルーオーシャン”:登っては落ち、登っては落ちを繰り返していく参加者たち……!
GM:果たしてこのような状況で……ゴールできる者はいるのか!?
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ……っふ……ふふ……」クッションに体育座りして瓶の中身を呷っている。
“レッドウッド”:「クク……」丸太にしがみつき、匍匐前進のような速度で進んでいく。
析了トオル:「……これは隠し芸大会用の秘策だったのですが!」
析了トオル:「秘技、片輪走行綱渡り…………!」器用にバランスを取りながら、車椅子の片輪だけで丸太の上を駆ける!
突如現れるフライングフィッシュ:「フラーッ!!」
突如現れるフライングフィッシュ:突如現れたフライングフィッシュが、車いすの車輪に巻き込まれる!
析了トオル:「ハワーーーーーッ?!」
析了トオル:バランスを崩し、明後日の方角に滑って吹っ飛んでいく。
バグジー・ルスティアーノ:「積み重ねに意味なんてない……すべては一瞬で瓦解する……この世に意味なんてないんだ……あっトンボ服の中に入った……」
バグジー・ルスティアーノ:落下してくる参加者を見上げながら虚ろに笑う。
司会先住市民:「荒れております……!かつてない儀式模様です!」
司会先住市民:「誰もが次々と落下していく中……着実に歩みを進めるのは……この女~~~~!!」
司会先住市民:「丸太のニューウェーブ……黒廟リオラ!!」
黒廟リオラ:「祭りと関係ない部分で荒れてないか……?」冷静に突如現れるフライングフィッシュを捌き、荒れ狂うパキケファロサウルスをいなし、殺人コーカサスオオカブトを蹴散らしていく
立野スズコ:「リオラ~~っ!いい調子いい調子ーっ!」
黒廟リオラ:「……よし。ここで一旦体制と呼吸を整える……半分は過ぎた」
黒廟リオラ:「スズコ~~~~!斎骨取って帰るからな~~~~!」手を振る
立野スズコ:「呼吸!呼吸!順逆!順逆!」
司会先住市民:「リオラ選手いよいよ半分を越えました!このまま試合が決まるのか!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ!」その時、後方から一陣の風が吹き抜ける。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラのすぐ隣に架けられたもう一本の丸太の上を、縦横無尽に全身を躍動させて瞬く間に渡っていく。
黒廟リオラ:「ルシア選手っ……!」
司会先住市民:「これは~~~!?ルシア選手、ここに来て怒涛の追い上げだーーっ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そんなとこで休んでて良いのかリオラァ!ノッてる時はとことんまで行くのが」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ダッ!中央を超えて更に加速する「ファイトの基本だぜ!うおおおおお!!」
司会先住市民:「リオラ選手に迫り……いや……追い抜こうとしています!果たしてどうなるーーっ!?」
VESPER:「あっあっ……お、お二人とも頑張ってくださーい……!」
黒廟リオラ:「くっ……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:スベスベ樹液トラップを飛び越え、殺人キツツキを撃退しながら一気にゴールの手前まで駆け抜ける
黒廟リオラ:スピード任せの、不安定な走り……いずれ落ちるのは目に見えている。そのはずなのに、このまま辿り着いてしまえるのではないか。そう思わせる走りだった。
黒廟リオラ:(ここで出なきゃ……負ける……!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「これで……!」勝利は目前、より研ぎ澄まされた運動神経は、その時間認識までも引き伸ばしていく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:否、認識だけではない。ここに来てルシアの歩みが僅かに遅滞している。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(クソ……!このアタシが……!)
黒廟リオラ:「させないっ……!」走り出す。否、走らされる。目指すはゴールのみ
“レッドウッド”:「クク……焦り……そして恐怖……」
“レッドウッド”:「二人とも落ちる……勝つのは俺だ……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(ビビってるってのかよ……あと一歩が……クッソ重ぇ……!!)
百代マリア:(ルシア……)その時……脳内に突如として響く声!
GM:人は極限の一瞬、それまでの人生から解決策を導こうとして走馬灯を見るという。その類の現象だろうか?
百代マリア:(ルシア……あなたはこんなことを知っていて……?)
百代マリア:(湿気てしまったドーナツは……)
百代マリア:(一度冷凍すると……サクサクになるわよ……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だから何!?」自分の脳内に思わずツッコミを入れ、完全に足が止まる。
立野スズコ:「リオラーっ!今だよーっ!」
黒廟リオラ:「ああっ……!どんな事情かは知らないが……脚を止めてしまったのなら……容赦はしない……!」
黒廟リオラ:全霊の走りでルシアに迫る。スズコの応援がさらに背中を押す
司会先住市民:「リオラ選手ゴールに迫る!残り3メートル!1メートル!これは決まったか!?」
黒廟リオラ:道中で手に入れた斎骨によるブーストで、更に加速し……丸太を……
黒廟リオラ:踏み抜いた。
黒廟リオラ:「しまっ……」自らの力が高まりすぎていたことに気付けなかったのだ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ…!?リオラ!!」一瞬で現実に引き戻され、声を上げる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……っ!そうか……そうだよな……!リオラ……バグジー……トオルセンセー」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ノヴァリス・ファイトの舞台でどんな相手を前にしても、自分は恐怖を感じたことはない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:それは、自らが積み重ねてきた研鑽故か?その環境に長く身を置いた故の弛緩か?それこそが理想の精神状態であると、理論として知っているからか?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:どれも違ったはずだ。スタジアムに立つ闘士が、ファンの、仲間の、そして倒してきたライバルの想いをその背に受ける以上は
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ビビってる場合じゃねえよな……!」最後の一歩を踏み出す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:勝者の最後の関門として立ちはだかった、ジャイアント吸血ラフレシアゾンビを一撃で切り裂いて、丸太を渡りきった。
司会先住市民:「ゴーーーール!!ルシア選手、見事1着で丸太を渡り切りましたーーーっ!!」
黒廟リオラ:「くっ……!」
先住市民:「キャーーーッ!」「いいぞ“紅蜘蛛”--っ!」「ジャイアント吸血ラフレシアゾンビに耐えてよく頑張った!感動した!」
VESPER:「ルシア様ーーっ!」ぶんぶん手を振っている
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハァッ……ハァッ……へへ」
析了トオル:「決着がついたようですね……二人とも、お見事でした」
立野スズコ:「あーーっ!リオラ惜しい!やっぱルシアさんすごいな~」
析了トオル:バグジーを連れて、崖上にまで上がってきている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:額の汗を拭い、対岸のVESPER達へ向けて拳を突き上げる。
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ……負けたよ……ルシア……見事、だ……」ぐったりしながらトオルに運ばれている
“ブルーオーシャン”:「そんなっ……どうしてっ……あと一歩がっ……」ぐにゃああああ……
“レッドウッド”:「クク……」のそのそ丸太から降りている
黒廟リオラ:折れた(折った)丸太からよじ登り、大の字に倒れる
司会先住市民:「ルシア選手には賞品として、ニャンザ・デリサイ族の至宝が贈られます!」
GM:というわけでルシアさんには……
GM:シークレットダイス
GM:ゲッ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なんだぁ
析了トオル:なんだなんだ
・死線の冥護
あなたが戦闘不能になった時に使用できる。あなたはメインプロセスを行う。このメインプロセスは行動済みでも行え、行っても行動済みにならない。1ラウンドに1回まで使用できる。
GM:こちらが贈られます。
析了トオル:?!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:すげーっ!
バグジー・ルスティアーノ:ラウンド1!?
析了トオル:えっ……ラウンド1回?!
黒廟リオラ:死線を潜り抜けたから……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:毎日二回も行動しちゃいます!
GM:2回も!?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こいつは……」受け取った至宝から放たれる圧力に鼻白む。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「素人のアタシでもはっきりわかるぜ。すげー力を秘めてやがる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「けど本当にもらっちまって良いのか?一族の至宝なんだろ?」
司会先住市民:「あっ、全然大丈夫です!」
司会先住市民:「この儀式月2でやってるので!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ええ……」
析了トオル:「あっ結構な頻度……」
VESPER:「やりましたね!ルシア様!」
黒廟リオラ:「月2かぁ……」
バグジー・ルスティアーノ:「恐ろしい一族だ……」
黒廟リオラ:「そんな頻度でやってるなら……あんたらは、ここで普段から暮らしてる……ってことなんだよな?」
GM:強力な斎骨が、先住市民からルシアの手に確かに渡った──その、瞬間。
GM:ぞくり、と。
GM:ルシアの五感が、凄まじい殺気を感じ取る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ッ!!」
析了トオル:「……どうしましたか?」
GM:────ガキンッ!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「離れろッ!!今す───」
GM:斎骨を手にしたルシアに対し、高速の刃が振るわれる。咄嗟に防御しなければ、首と胴が泣き別れしていただろう。
藍浜シェラ:「……」
析了トオル:「っ、襲撃……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チィッ……!」殆ど無意識で構えた盾が、その刃を辛うじて受け止めていた。
藍浜シェラ:日本刀を手にした生徒は、初撃が防がれたと見るやすかさず軽やかに距離を取る。
黒廟リオラ:「こっちは余韻に浸ってたってのに……」
先住市民:「しゅ、襲撃だ~~!逃げろ~~!」「ワ……ア……ァ……!」「ウワァアーーーン……!」蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う先住市民たち!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……テメエ、どういう了見だ。どこの回しもんだ?」
スヴェトラ・ミクレツカ:「まじすか。先輩の奇襲防いだんすか?」後方から更に一人の、長身の生徒が姿を現す。「闘士ってのは伊達じゃないんすね~」
バグジー・ルスティアーノ:(……二人かぁ)姿勢を正し、半歩下がる
析了トオル:「息づく暇もありませんね、全く」佇まいを戻し、立体映像を再度展開。
藍浜シェラ:「我々は総和重工の者よ」
藍浜シェラ:これだけの傍若無人を働いておいて、所属を隠す気もない。ラス・ヴィダスにおいてその名がどれほどの威力を持つか、よく理解しているからだ。
藍浜シェラ:「単刀直入に言うわ。貴方たちの持っている斎骨を渡しなさい」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いきなり斬り掛かって来るような奴に、誰がハイそーですかって従うかよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そうじゃなくてもやらねーけどな。どうしても欲しいならお前らもあの丸太渡ってから来やがれ」
黒廟リオラ:「全くだ……だいたい懸賞金出したり、社会人をよこしたり、自分たちの足で取りに行くつもりはないと思ってたよ」
黒廟リオラ:「オフィスに戻って会議でもしてたらどうだ……」
バグジー・ルスティアーノ:「総和の人が手に入れても懸賞金って出るの?お金ないのかな、ふふ」
析了トオル:「さて、開幕から問答無用ですし、そもそも交渉の余地は無さそうですか……」
藍浜シェラ:「……あなた……」
藍浜シェラ:リオラをじっと見て、眉根を寄せる。
藍浜シェラ:「……黒廟リオラ」
藍浜シェラ:名を呼ばれるが、リオラにとっては面識のない相手だろう。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あ?なんだよリオラの知り合いか?」
黒廟リオラ:「なんだ……そんな有名になることしたか?自分は知らないぞ」
藍浜シェラ:(先輩と行動していた……そして)
藍浜シェラ:(……先輩を倒した女)
黒廟リオラ:「総和の情報網は怖いもんだ……とにかくこっちから渡す物は何もない」
藍浜シェラ:鞘から刀身が僅かに覗き、白刃を煌めかせる。
藍浜シェラ:「スヴェトラ……手筈通りに」
スヴェトラ・ミクレツカ:「力ずくっすか。りょーかいでっす」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(もう一人……?こっちは全然気配がなかった)
スヴェトラ・ミクレツカ:「そんじゃまあ、あんたら……」
スヴェトラ・ミクレツカ:ゴゥッ! 形作られた煌々と燃え盛る巨大な両手槌を振るうと、暗がりに炎の軌跡が描かれる。
スヴェトラ・ミクレツカ:「特に恨みはないんすけど、先輩命令なんで。すんません」
スヴェトラ・ミクレツカ:「ぶっ飛ばしますね」
GM:戦闘判定を開始します。
GM:まずは情報判定が可能です。
析了トオル:いきます!サポート頼みますよ!
析了トオル:5dx+9
DoubleCross : (5DX10+9) → 8[2,4,6,6,8]+9 → 17
GM:安定して高いな~ では公開します
藍浜シェラ/スヴェトラ・ミクレツカ
目標値:450 行動値:14/5 ダメージ:単体に6D10(装甲無視)達成値30/全体に5D10 達成値12
析了トオル:かなり強いぞ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:コイツら強ェ!
黒廟リオラ:やるしかねえ
析了トオル:質問です!まとめて1キャラ扱いですか!
GM:まとめて1キャラ扱いです!
GM:攻撃だけ2回発生します
析了トオル:全てを理解しました
GM:ではセットアップから判定どうぞ!
析了トオル:通常戦闘と違い避けられる可能性はないので、ひとまず無しでいきましょう
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《ブラッドコート》LV4 HPを4+5消費しガード値+18
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(65 → 67)
析了トオル:蓄えた力、見せる時……!
黒廟リオラ:《活性の霧》侵蝕+3 対象は自分で攻撃力+15します!侵蝕55に
バグジー・ルスティアーノ:ふーむ。ひとまずやるか
バグジー・ルスティアーノ:【怨念の呪石】ラウンド間ダメージダイス+2dに加え暴走、侵蝕+3
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を3増加(74 → 77)
GM:ではバグジーさんからどうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:《飢えし影+コンセ》攻撃力+3のRC攻撃を行う
バグジー・ルスティアーノ:15dx+4@6
DoubleCross : (15DX6+4) → 10[1,2,3,3,4,4,5,5,6,8,8,9,9,10,10]+10[1,1,1,6,7,8,10]+10[5,8,8,9]+10[1,7,7]+5[4,5]+4 → 49
バグジー・ルスティアーノ:C値が効いてる
析了トオル:つよ~~
GM:強いよ~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:いいぞ~!
バグジー・ルスティアーノ:ダメージ!
バグジー・ルスティアーノ:7d10+83
DoubleCross : (7D10+83) → 55[9,10,7,10,5,6,8]+83 → 138
GM:強いって!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:すっご
析了トオル:やば
黒廟リオラ:でかすぎ……
GM:C(450-49-138)
DoubleCross : c(450-49-138) → 263
バグジー・ルスティアーノ:丸太の借りはここで返すッ!
GM:減りすぎ!
黒廟リオラ:丸太の数だけ強くなれるよ
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を3増加(77 → 80)
析了トオル:PC優先なら私!
GM:どうぞ!
析了トオル:はい!コンソ射撃+コンセ!
析了トオル:10dx7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,1,2,3,4,7,7,7,8,10]+10[1,2,8,10,10]+10[4,8,10]+2[1,2]+4 → 36
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:いい感じ!
GM:安定してるな……
析了トオル:さらに意志判定!
析了トオル:10dx>=5
DoubleCross : (10DX10>=5) → 10[1,3,4,5,5,6,6,6,9,10]+8[8] → 18 → 成功
析了トオル:当然成功!
析了トオル:4d10+15+8+39+10+10
DoubleCross : (4D10+15+8+39+10+10) → 16[6,7,2,1]+15+8+39+10+10 → 98
GM:うぎゃ~~~~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:デカい!
バグジー・ルスティアーノ:美しいぜトオルさん
析了トオル:この蔵の鍵強すぎ
析了トオル:侵蝕4増えて67
GM:C(263-36-98)
DoubleCross : c(263-36-98) → 129
GM:だが……まだ元気!
GM:行動値14、攻撃が発生します
GM:1D4
DoubleCross : (1D4) → 4
GM:そこ行くなって~~!!
黒廟リオラ:くく……来い
GM:リオラさんにダメージ6D10(装甲無視)達成値30の攻撃が発生します
析了トオル:湿度がタゲを……!
GM:6D10
DoubleCross : (6D10) → 42[3,10,10,1,10,8] → 42
GM:殺意すご
析了トオル:つえっ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やる気だ!
バグジー・ルスティアーノ:やばすぎ
析了トオル:だが今のリオラさんは……!
黒廟リオラ:10が3個もある……
黒廟リオラ:では攻撃されたので《復讐の刃》!
黒廟リオラ:侵蝕+6で61 こちらも攻撃をします
析了トオル:あっコンビネーターが乗ってます、ダメージも足しておいてねリオラさん!
黒廟リオラ:OK!
黒廟リオラ:8dx7+7
DoubleCross : (8DX7+7) → 10[1,5,5,5,6,8,8,9]+5[2,5,5]+7 → 22
黒廟リオラ:ダメージ出します
黒廟リオラ:3d10+12+15+2d10+5+40
DoubleCross : (3D10+12+15+2D10+5+40) → 4[1,1,2]+12+15+10[4,6]+5+40 → 86
GM:C(129-22-86)
DoubleCross : c(129-22-86) → 21
GM:まだギリギリ耐える……!
黒廟リオラ:レベル5の邪毒付与、そしてHP30回復だから……
GM:42点ダメージは受けてね!
黒廟リオラ:はい!差し引きでHP53になりました!
GM:ではルシアさんの手番!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ここまで削ったんなら……行くぜ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《風鳴りの爪》だけで攻撃します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:9dx+4
DoubleCross : (9DX10+4) → 9[1,1,3,4,4,5,5,8,9]+4 → 13
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2d10+11+2d10
DoubleCross : (2D10+11+2D10) → 16[9,7]+11+14[10,4] → 41
GM:C(21-13-41)
DoubleCross : c(21-13-41) → -33
GM:バカな……こいつら強すぎる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を1増加(67 → 68)
GM:判定達成です!
スヴェトラ・ミクレツカ:「よーーーいーーー……」
スヴェトラ・ミクレツカ:「しょっと!!」
スヴェトラ・ミクレツカ:バガン!! 炎の槌で遺跡の壁を殴り抜き、燃える瓦礫が散弾めいて君達に降り注ぐ。
スヴェトラ・ミクレツカ:「よいしょ、よいしょ!」
スヴェトラ・ミクレツカ:バゴッ!バゴッ!
黒廟リオラ:「無茶苦茶しやがって……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こいつ…!人ん家だぞ!ちょっとは気を遣うとかねえのかよ!」降り注ぐ炎弾を大盾でいなしながら
析了トオル:「解析完了!面攻撃に超火力!さらに相応の耐久力のようです!長期戦はしたくないですね……!」
バグジー・ルスティアーノ:(……動き出しも早い。あっちを先に仕留めておくべきかな)
バグジー・ルスティアーノ:瓶の中に残っていた紫色の液体を一気に飲み干すと、ピィ──と指笛を高らかに鳴らす。
バグジー・ルスティアーノ:すると足元の影から幾匹もの"犬"が這い出し、スヴェトラへ一斉に駆けだした。
バグジー・ルスティアーノ:「攻撃に集中する。守りは頼んだよ──」
スヴェトラ・ミクレツカ:「おわっ、ワンちゃん!?」
バグジー・ルスティアーノ:"犬"の進行ルートを阻む瓦礫を影の鞭で叩き落とし、あるいは打ち返しながらスヴェトラの退路を阻む。
バグジー・ルスティアーノ:「BowBowBow!」
バグジー・ルスティアーノ:犬歯をむき出しに──レネゲイドを高揚させる薬物の影響か虚ろになった眼球を激しく動かしながら嗤う。
スヴェトラ・ミクレツカ:「や~~ん!」巨大なハンマーを振るって影の犬を追い払おうとするが、その俊敏性に追いつけない。
バグジー・ルスティアーノ:バグジーの吠声に合わせてスヴェトラへ"犬"が一斉に噛みつく。肉へ食い込んだ牙、そして異臭。
バグジー・ルスティアーノ:それに気付く間もなく、"犬"は至近距離で周囲の建造物ごと巻き込んだ大規模な炸裂を起こした。
スヴェトラ・ミクレツカ:「へ? うわっ……」
スヴェトラ・ミクレツカ:爆発に巻き込まれ、周囲の壁や床が根こそぎ吹き飛ばされる──が、スヴェトラだけが衣服を焼き焦がされながらも、驚異的なタフネスでその場に立っている。
スヴェトラ・ミクレツカ:「いぃったぁ……!いたたたたたた……!」
スヴェトラ・ミクレツカ:「せんぱーーい!!こっち助けてほしいっす!」
藍浜シェラ:「自分で何とかしなさい」
バグジー・ルスティアーノ:「──マジか。プラタ・オ・プロモの名前に泥塗っちゃったかな」冷や汗を浮かべながら苦笑する
バグジー・ルスティアーノ:「仕留めそこなっちゃった、ごめんよ。ふふ」
析了トオル:「いえ───後はお任せください」
析了トオル:先の商店で、何を買おうか迷っていた時に……一つの斎骨に、目を引かれた。
析了トオル:どうしてだろうかと少し考えて、理由は直ぐに浮かび。真っ先に手が伸びていた。
析了トオル:(……きっと、友人に近しいものを感じたから)
析了トオル:つまるところ───鍵とは、世界と世界を繋ぐものだ。
析了トオル:「───照準、接合!」
析了トオル:手元の鍵を一ひねり。銃口が空間を越えて、スヴェトラ・ミクレツカの表面へと"繋がる"。
析了トオル:「遠距離超接射───衝撃弾」
スヴェトラ・ミクレツカ:「はぇっ……?」
析了トオル:轟音と共に、斎骨の力を総動員した爆発的な一撃が遺跡を照らして───
析了トオル:その剛の身体を、超威力の弾丸が穿つ……!
スヴェトラ・ミクレツカ:「うぐっ……あぁあああーーー!?」
GM:轟音。ミクトランの外、並のオーヴァードならば跡形も残らず消し飛んでいるほどの一撃……だが。
スヴェトラ・ミクレツカ:「い゛ぃっ……たああ……!うぅ……マジで痛い……!」
バグジー・ルスティアーノ:「おいおい……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「冗談だろ……!あれだけの威力で消し飛ばねえって……いや」
スヴェトラ・ミクレツカ:穿たれた胴体を炎が覆い隠し、見る間に傷が再生していく。ミクレツカの炎、その本領は攻撃でなく、自己に対する驚異的な治癒能力にあった。
析了トオル:「……当然、向こうも此処まで降りてこられるだけの実力者」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:自分の掌を見る「アタシたちもそうなのか……?奴は元々タフみてえだが、それだけじゃなさそうだ」
析了トオル:「ある程度の強化は織り込み済みです!それでもかなり効いたはず……!」
藍浜シェラ:「……受けられるからって、油断しすぎなの……あなたは」
藍浜シェラ:ぐ、ぐ、ぐ……
藍浜シェラ:異様な前傾姿勢で、刀に手を掛ける。周囲に電光が走り、レネゲイドが収束していく。
藍浜シェラ:「朝霧流……肆刃」
藍浜シェラ:……カッ!!
藍浜シェラ:視界を塗り潰す凄まじい閃光が迸り──同時、リオラの身体が刃に深々と貫かれている。
藍浜シェラ:「……碧落」
藍浜シェラ:神速の抜刀術と、全ての視力を奪う閃光。二つを組み合わせた必殺剣は、あらゆる回避も防御も許さない。
黒廟リオラ:「この……居合……ッ!」
藍浜シェラ:「死ね……!」
藍浜シェラ:リオラを貫いたまま、刀身から電撃が迸らんとする。
黒廟リオラ:「恨んでるのか……でもな」
黒廟リオラ:「そんだけのスピードがあるならこんなに深く踏み入っちゃもったいない……」
黒廟リオラ:その手はシェラの腕を強く掴んで、話さない
藍浜シェラ:「ッ!」
藍浜シェラ:すぐさま脇差を振り抜いて、腕を両断しようとするが。
黒廟リオラ:「自分の知り合いなら……もっと自由に剣を使ってたぜ」暗い地下遺跡の影が、右腕に収束していく
黒廟リオラ:「あいつ以上の剣士にゃ会えそうにないな……と!!!」
黒廟リオラ:ウロボロスの影を纏った拳がシェラの胸板を叩きつけ、さらにレネゲイドを喰らう
藍浜シェラ:「がふッ……!!」
藍浜シェラ:衝突の瞬間、リオラを蹴りつけて後方に飛ぶ──それでも到底逃がし切れない威力。
藍浜シェラ:ぼたぼたと口端から血が滴って、リオラを睨みつける。
藍浜シェラ:「泥臭い戦法……」
黒廟リオラ:「……スラム流だ」
藍浜シェラ:「非合理で、美しくない……虫唾が走る……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんだ、美しく殺られんのがお好みかァ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:シェラの身体が見えない糸のようなものに縛り上げられ、宙に浮く。それは彼女がが飛び退いた地点に予め張り巡らされていたものだ。
藍浜シェラ:「な……!」
藍浜シェラ:咄嗟に周囲を切り刻む──が、宙に浮き続けることは出来ない。二度目の着地地点にも、また同じく糸が。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:僅かに赤く松明の光を反射する血の糸。身動きの取れない相手に向けて、彼方から紅の影が砲弾のごとく迫りくる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だったらこいつでくたばりな!ノヴァリス・ファイト最高峰のフィニッシュムーブだ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:真紅の旋風を纏って、情熱的な舞踏にも似た連撃をシェラへと叩き込む。
藍浜シェラ:「ッ……がっ!ぐ……!」
藍浜シェラ:幾度かは無理やり刀で防ぐが、動けば動くほど糸の拘束は強まっていく。
藍浜シェラ:完全に身動きを封じられ、致命打を叩きこまれる、その直前。
GM:ブンッ…… ゴガッ!!
GM:ルシアの横合いから衝撃。投擲された炎のハンマーが、連撃を辛うじて止める。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ…!いいとこで水を指しやがって!」
スヴェトラ・ミクレツカ:「先輩!」
藍浜シェラ:「ッチ……」
藍浜シェラ:炎で拘束から逃れ、君達から素早く距離を取る。
藍浜シェラ:「引くわよ……スヴェトラ」
藍浜シェラ:「こいつら、かなり斎骨を集めてる。今やり合うのは得策じゃない」
スヴェトラ・ミクレツカ:「ええ~~!?ボコられ損じゃないっすか~~!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんだぁ~?実力で負けてんのを斎骨のせいにするつもりかよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「言っとくがアタシらはこの先もドンドン進むからよぉ!今やらなきゃ差は開く一方だぜ!ギャハハ!」
析了トオル:「せ、セリフが悪役ですよ!」
スヴェトラ・ミクレツカ:「ちょっと先輩!いいんすか言われてますよ!?」
藍浜シェラ:「うるさい!!」
スヴェトラ・ミクレツカ:「コワ~……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(ノッてこねえか……後になると厄介そうだからこの場でぶっ潰しときたかったんだけどな)
バグジー・ルスティアーノ:「……血の気が多そうに見えたんだけど、冷静だね」
黒廟リオラ:(これ以上戦闘を続けるとここが崩れそうだな……)穴の開いた天井を見上げる
析了トオル:「襲撃を受けたのは此方で、その後の先制も向こうです。つまり10:0で向こうが悪い……!」ちょっと感情的になっている。先のレースの熱に当てられたからだろうか。
スヴェトラ・ミクレツカ:「じゃ、すんません!先輩がおこなんで!失礼しまーっす」
黒廟リオラ:「もう帰ってもいいからなーーー」
スヴェトラ・ミクレツカ:ドガン!! 再び生成したハンマーで、天井をぶち抜いて崩壊させる。
GM:次々に降り注ぐ瓦礫。土煙が収まると、既に二人は姿を消していた。
立野スズコ:「はあ……あんなのもいるのー……?」
バグジー・ルスティアーノ:「アレが直接仕掛けてきたって事は……今の所私達が有力株って事かもね。だとしたら嬉しいよね、ふふ」
VESPER:「あの方々は確か社内のエージェントでも高ランクのはずですが……見事撃退なさいましたね!すごいです!」
黒廟リオラ:「しかしなんで総和の社員が自ら……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ま、アタシらにかかればこんなもんよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そこだよな。結局アイツラが出張ってきた理由はなんなんだ?」
析了トオル:「……ふぅむ」
VESPER:「付添の社会人も連れていませんでしたね。社員としての特権でしょうか」
析了トオル:「何かしらの理由があると見るのが妥当ですが、先の戦闘でも殆ど漏らしたことは無かったですし」
黒廟リオラ:「厄介な競争相手がまた増えた……それだけが確かだな」
析了トオル:「ええ、今気にしていても足が止まるだけ」
析了トオル:「心の隅に置きつつ進んでいくのが得策かと思いますが、いかがでしょうか」
バグジー・ルスティアーノ:「会いたくない相手がどんどん増えてくね…………賛成~」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なら急ごうぜ。あの小せー方の女執念深そうだから、絶ってー大量の斎骨集めてまた襲ってくるぞ」
立野スズコ:「やだ~、想像したくない……」
黒廟リオラ:「そうだな……クソ、全然会ったことも無い筈なのに、なんだってあんな目で見られなきゃなんだ……」
GM:知らぬ場所で蠢く策謀の香りを微かに感じながら、君達は先を急ぐ。
GM:報酬……は今回は無し!逃げちゃったので ざんねん
バグジー・ルスティアーノ:そんな~
黒廟リオラ:くそーっ服燃やしたのに
析了トオル:置いてけ~!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そんな~!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:地獄料理書ってこのタイミングで効果発動でしょうか?
GM:あっそうですね!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:わ~い!HPを最大まで回復します!
GM:ヒェ~ッ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを33に変更(18 → 33)
GM:君達が遺跡の奥へと進んでいると、それまでに無い音が聞こえてくる。
GM:……シャーッ……
GM:幾重にも重なり、響いてくる音。それから、前方の暗がりに無数のライトが灯る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「んん?この音は……」
GM:近付いてくるのは、大量の自転車である!あろうことか古代遺跡の床を走ってくる!
黒廟リオラ:「は、はあ!?」
析了トオル:「自転車の大群……?!」
バグジー・ルスティアーノ:「???」
黒廟リオラ:「くそっサイクリングロードだったのかっ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「んなわけねーだろ!場違いなのはあっち!」
GM:マウンテンバイクやロードバイク、ママチャリや補助輪付きのものまで。多種多様な自転車に乗った生徒たちが、君達へと向かってくる。
VESPER:「ら、ラス・ヴィダスだとこれが普通なんですか……?」
析了トオル:「ラス・ヴィダス。やはり恐ろしい土地……」
バグジー・ルスティアーノ:「そうかなぁ……?」
黒廟リオラ:「スラムじゃ自転車なんてすぐ盗まれるからな……使う奴はあんまり居ないはずだ」
GM:……キキッ!自転車たちは衝突の寸前で立ち止まり、先頭を走っていたリーダー格らしい少女が、自転車に跨ったまま歩み出てくる。
心斎橋アキ:「こんにちはぁ」独特の訛りがあるイントネーションだ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お、おう……。チャリンコ暴走族の頭にしては随分呑気な奴だな……」
心斎橋アキ:「皆さん、ラス・ヴィダスの人です? ボクは心斎橋アキいいます」
バグジー・ルスティアーノ:「おや、外の人?」
心斎橋アキ:「ええ。ボクら、崑崙から来たんですわ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なにィ?崑崙だぁ?」その名前で警戒を顕にする。
心斎橋アキ:「はい。ボクら、崑崙自転車道部いいます」
黒廟リオラ:「自転車……道?」
心斎橋アキ:「自転車部やないですよ。自転車道部です。ココ、間違えんといてくださいよ」
析了トオル:「ははぁ……色んな部活があるのですね。マウンテンサイクリングでしょうか……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「自転車道って……だからここはサイクリングロードじゃねーんだけど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「自転車乗りてーなら外で乗れよ。ほら、森へおかえり」シッシッと手振りをする。
心斎橋アキ:「その自転車道ちゃいます。自転車道ちゅーんは、空手と自転車を組み合わせた全く新しい格闘技なんです」
バグジー・ルスティアーノ:「…………ん?」
黒廟リオラ:「は……???」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんて?」
心斎橋アキ:「空手道、柔道、自転車道です。わかります?」
析了トオル:「空手と……自転車を……?」
析了トオル:(空手とカポエイラといい、何か合わせるのがブームなのでしょうか……)
心斎橋アキ:「人間一人の力と、人間+自転車の力……」
心斎橋アキ:「どっちが強いんか、考えんでも分かりますよね?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「考えたこともねーけども……」
黒廟リオラ:「自転車なんて振り回すくらいしか……」
心斎橋アキ:「みんな最初はそう言うんですわ。でも、試してみたらすーぐ分かりますよ」
心斎橋アキ:「ボクら崑崙自転車道部は、この自転車道を皆さんに普及する活動をしてるんです」
バグジー・ルスティアーノ:(なんか雲行きが……)
心斎橋アキ:「ささ、どうです?今なら自転車のレンタルもしてますよ。皆さんも自転車道、やってみませんか?」
心斎橋アキ:「授業料なんていらしません。ボクらはただ自転車道のすばらしさを広めたいだけですから」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この、具体的に自転車道のディテールが不明瞭なまま善意の押し売りをしてくる仕草……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「上の階でも体験した覚えがあんだけど……」
GM:君達はこの怪しい勧誘に乗って自転車道の訓練を受けてもいいし、断って先に進んでもいい。
黒廟リオラ:「……二人乗り自転車って……あるか」
立野スズコ:「え……あたしやんないけど……」引いている
黒廟リオラ:「えっ」
黒廟リオラ:「ちょ……ちょっとした夢だったんだけど……ナ……」
立野スズコ:「だって……意味わかんないし……」
バグジー・ルスティアーノ:「ううん……どうする?避けるべき連中も居るしあんまり時間はないけど……」ちら、と仲間の顔を見やる
黒廟リオラ:「ァ……ァ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「う~ん……確かに意味は分かんねえけど」
析了トオル:「ふむ、悪くはない提案だと思いますが。こう……何かに目覚めるかも……」ろくろを回す手。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「流石に隠し撮りされるような要素はねえだろうし、崑崙発祥の格闘技ってのはそれだけで興味をそそられるとこあるよな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それにまあ……」呻くリオラを一瞥して
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(流石にこのままじゃかわいそうだぜ……リオラ、思う存分ニケツを楽しみな……)
心斎橋アキ:「おっ、皆さんご興味あります?」
析了トオル:「はい。あと半身が少し不自由なのですが、サポーターなどは……」
心斎橋アキ:「あら~!ええですねえ!勿論!どんな方にも自転車道を楽しんで頂けるよう、機材はぎょうさん用意してますよ!」
心斎橋アキ:「それじゃあこちらへ!一人一人の体格にあった自転車をセッティングしましょうね!」
心斎橋アキ:ニコニコしながら君達を案内する。
VESPER:「な……何だかわくわく致しますね!私にも出来るでしょうか……!」
析了トオル:「実はちょっと憧れだったんですよね、自転車……」
バグジー・ルスティアーノ:「………ふふ」トオルの言葉に目を細めて追従する
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシもガキの頃以来だな~。ま、一回コツさえ掴んじまえば簡単なもんよ」
GM:それから数十分後……
GM:君達は自転車に跨り、必死の形相でペダルを漕いでいた。
心斎橋アキ:「オラァ!!もうヘタレたんか!!こんダボハゼがァ!!」
心斎橋アキ:ビシィーーッ!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ヒィイイーーーーッ!?」ムチで打たれて必死にケイデンスを上げる。
黒廟リオラ:「なんで……こんなことに……ンギャッ」
析了トオル:「ああ~~っ!すごい、前に進みました!前!倒れない!」
バグジー・ルスティアーノ:「……ぃ……ぃ……フ……ッえゥ……ッオエッ」
心斎橋アキ:「そんな腑抜けが自転車さんと一体になれるわけないやろが!!アホボケカスゥゥ!!」
心斎橋アキ:ビシビシィ!!
立野スズコ:「うわ~~……」引き気味に見学している
バグジー・ルスティアーノ:「死ぬ、死ぬ………今度こそ……ほんとに……」薬物と煙で弱体化した肉体が悲鳴を上げている!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アワ……アワワッ……」膝をガクガクいわせながらフラフラと前に進む。
VESPER:「関節……関節部が……」
析了トオル:一人だけ明らかに周回遅れで泣きながらだが、割と楽し気にこぎ続けている。
黒廟リオラ:「崑崙は……未開の地で修行を続ける学区……ただの自転車教室なわけが無かったんだ……!」
心斎橋アキ:「中世の時代!!」
心斎橋アキ:「鐙を開発した人間は歩兵から騎士へと『進化』した!!」
心斎橋アキ:「鐙は馬と人間を一体化させ!巨大な馬上槍を振るい!剣で鎧をも切り裂く力を生み出した!!」
心斎橋アキ:「それは単なる馬と人間を足しただけの力やない!馬と人の力が掛け合わさり!乗算されることで!騎士は戦場の支配者となったんや!!」
心斎橋アキ:「馬と人……全く出自の異なる二者ですら、『騎乗』という行為はそれほどの圧倒的な力を生み出す!」
心斎橋アキ:「では、人体工学に基づき、元より人間の身体に合わせるべく開発された自転車が生み出すパワーは……!?」
心斎橋アキ:カカカッ!(板書)
心斎橋アキ:バン!!
GM:∞
心斎橋アキ:「無限大や!!!!!!!!!!!!」
析了トオル:「なるっ……ほどっ……た、しかに ろんり、てきかも…………」
黒廟リオラ:「そうか……自転車の二つの車輪の意味は……∞……」疲労でおかしくなってきている
バグジー・ルスティアーノ:「帰りた、い………もう、もう二度と……受けない、ぞ……何も……」疲労で頭が下がっており話は殆ど頭に入っていない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はひっ…!だ、だまされんな……!こんなんただの……屁理屈じゃねえか……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やってることは前時代的なシゴキ……!これで強くなれんのは元々素質があるやつだけの……生存バイアスだ……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「クソッ!崑崙の田舎モンに……!マトモなスポーツ理論を期待したアタシがバカだったぜ……!!」息も絶え絶えになりながら悪態をつく。
心斎橋アキ:「分かったやろ!自転車さんと人間の生み出す圧倒的な可能性が!!」
心斎橋アキ:「分かったら更に自転車さんと一体化すべく……」
心斎橋アキ:「もっと回転数上げやぁあああーーーーッ!!!!」
心斎橋アキ:ビシビシィ!!ビシィ!!ビシーーーッ!!!
GM:君達が地獄の訓練から解放されたのは、それから数時間後のことだった。
GM:君達は疲労困憊し……全員侵蝕率+1D3 HP-1D10されます
バグジー・ルスティアーノ:ひぇ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:エエーッ!?
析了トオル:ハァッ、ハァッ……
析了トオル:1d3
DoubleCross : (1D3) → 3
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d3
DoubleCross : (1D3) → 1
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を1増加(68 → 69)
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を1D3(→ 3)増加(80 → 83)
析了トオル:28-1d10
DoubleCross : (28-1D10) → 28-7[7] → 21
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを10減少(33 → 23)
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノのHPを1D10(→ 3)減少(32 → 29)
黒廟リオラ:61+1d3
DoubleCross : (61+1D3) → 61+1[1] → 62
析了トオル:侵蝕は70
GM:疲れ果ててる
黒廟リオラ:53-1d10
DoubleCross : (53-1D10) → 53-4[4] → 49
黒廟リオラ:ハァハァ
GM:そして、自転車道を骨の髄まで叩きこまれた君達は……
GM:【肉体】能力値+2 《白兵》+2 《運転:二輪》+50 《知識:自転車道》+99 されます。
バグジー・ルスティアーノ:エェ?
析了トオル:99www
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:自転車道ってスゲーッ!
黒廟リオラ:一体になれたな……
バグジー・ルスティアーノ:私が自転車だ
析了トオル:自転車攻撃が最強になった……
GM:君達は遺跡の一画、怪しげな場所に足を踏み入れる。
GM:敷かれた御座にたむろする、乱れた身なりの生徒たち。辺りには発泡ドリンクや薬の匂いが充満し、アウトローな気配が漂っている。
GM:所狭しと棚に並ぶのは、トランプやサイコロ、海賊品のニンテンドー64など雑多な遊戯たち。
賭太郎:「よう……アンタたち新顔かい?」
賭太郎:一人の生徒が声を掛けてくる。
黒廟リオラ:「酒臭い場所だな……ああ、初めてだが」
バグジー・ルスティアーノ:「楽しそうな事してるね。賭場かな?」
析了トオル:「おお、見たことあるゲーム機が……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こんな地の底まで来てシケてんなぁ……スラムとやってること変わんねえじゃねえか」呆れ顔で当たりを見渡す。
賭太郎:「アタシたちは“賭太郎”。ノヴァリスのどこにでも出張し、要請に応じてあらゆるギャンブルを取り仕切……」
賭太郎:「ったりはせずに、勝手にイベントを対象に仲間内で賭けをするのを何よりの楽しみにしてる会員制秘密組織さ」
賭太郎:「アタシは朴。よろしくな」
浪費くん:「賭太郎さん……」付き従う総和の社会人が気弱そうな顔で周囲に発砲ドリンクを配っているぞ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オイ、さっさと進もうぜ。流石にこんなチンケな賭場には大した斎骨も置いてねーだろ」
バグジー・ルスティアーノ:「ええ~、ちょっと見ていこうよ……」
バグジー・ルスティアーノ:発砲ドリンクに物欲しそうな視線を向ける
析了トオル:「ふむ……」
析了トオル:「せっかくだし、一応商品だけ見せていただきましょうか」
賭太郎:「おっと、アンタの顔は見たことがあるぜ……“紅蜘蛛”」
賭太郎:「ノヴァリス・ファイトは闇賭博でも大人気だからな……まあ、まさかあんたのチームが優勝するなんて予想してた奴は一人もいなかったがね」肩を竦める
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ、シケた賭場にはシケた客しかいねーってことだな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシらに賭けとけば今頃いい夢見れてたのによ」
賭太郎:「違いねえ。うちはそれ以外にも、ジェネシスの新作コンペやキングダムの円卓序列変動……何でも賭けの対象にしててね」
賭太郎:「みんなそんな賭けが大好きだから、ありとあらゆる学区の借金取りから追われる羽目になり……」
賭太郎:「こんな場所に流れ着いたってわけさ」肩を竦める
浪費くん:「か……賭太郎すぁん……」心配そうだ
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ……分かるよ、楽しいもんね」
バグジー・ルスティアーノ:同意しながら周辺を見渡す。
析了トオル:「まあ、身を滅ぼしてしまってはおしまいですが。ええと、商品棚は……」
GM:トオルが商品棚を確認すると、そこには斎骨が並んでいる。どうやら中にはかなり強力なものも混ざっているようだ。
析了トオル:「……成程、ルシアさん。斎骨だけはそうでもないようですよ?」
析了トオル:肩を突いて、棚を指さす。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「みたいだな……もしかして、こんなとこまで流れてくるような連中だから、禄に目利きもできねえってことなのか……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いやきっとそうだな……アタシらの優勝を誰一人予想できねーくらいだもんな……!」内心根に持っている。
賭太郎:「おや、そいつに興味があるかい?アタシらはここから下に潜ったりするつもりは無いし、無用の長物でね」
賭太郎:「そいつが欲しいなら……そうだ、丁度いい。取引しないか?」
黒廟リオラ:「……聞かせてくれ」
賭太郎:「アタシらで今、一丁賭けの席を設けようとしていたんだが……プレイヤーが足りなくてね」
賭太郎:「アンタら、そこに参加しちゃくれないか?」
賭太郎:「勿論、プレイヤーとしてだから……アンタらが失うものは無い。アタシらで勝手に賭けの対象にするわけだからね」
賭太郎:「そして、優勝した奴はそこの斎骨から何でも一つ、好きなモンを持って行っていい」
賭太郎:大きな棚を指差して
賭太郎:「どうだい?悪い話じゃないと思うが」
析了トオル:「……此方に損はなく、斎骨を一つ得られる……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「随分気前がいいじゃねえか」
バグジー・ルスティアーノ:「やろうやろう!」
黒廟リオラ:「都合が良すぎる気もするが……まあいい、やってみよう」
析了トオル:「ふふ、私達への賭けで大損した方が襲ってこなければよいですが」
析了トオル:「受けましょう、斎骨はそれを差し置いても必要です」
賭太郎:「そう来なくっちゃな。じゃ、会場はこっちだ」
GM:君達が賭場に足を踏み入れると、そこには既に数人の参加者が席に着いていた。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……なっ、お前らは……!」目を見開く。
ジウ・ファンボ:「ここで稼いで……コトノに楽をさせる」濃紺の和服姿の少女。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「誰……?」
析了トオル:「あー、確かコトノさんのところの……」
黒廟リオラ:「楽させたいなら真面目に働きな……」
ジウ・ファンボ:「ここに来ておいて言っても説得力ない」
黒廟リオラ:(なんて堂々とした反論なんだ……正しい気がしてくる……!)
バグジー・ルスティアーノ:「仰る通り、だね……ふふ」
博徒・くま:その隣には、白い毛並みのくまさんがのっそりと座っています。
博徒・くま:「くま~」
博徒・くま:凍りついた鮭をアイスのようにぺろぺろと舐めているよ。
賭太郎会員:「くまが賭けに出てるんだぞ!!あの優しいくまが!!」「くまがかわいそう」
ジウ・ファンボ:「じゅるり……」
博徒・くま:かしこいので自分の名前を呼ばれ、心配されていることはわかるようです。のっそのっそと会員たちのいる方へ手を振っているよ。
VESPER:「可愛らしいです……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「かわいいな……」(ハッ!いつからラス・ヴィダスの賭場はペット持込みOKになったんだァ?)
析了トオル:「……シロクマといえば武器を扱い敵を倒す、動物界でも有数の知能の持ち主……」
バグジー・ルスティアーノ:「そうなの?トオルは物知りだなあ」
析了トオル:「ええ、可愛い見た目に騙されてはいけませんよ」
黒廟リオラ:(肉球が……とてもぷにぷにしてる……)
黒廟リオラ:(あれに触れたら疲れも吹き飛びそうな……)
謎の刀剣仮面:そして一人は、社会人らしき、硬質な体格の影である。口元はマスクと、『刀』『剣』と書かれた威圧的なアイマスクをつけている。
賭太郎会員:「誰あれ……?」「知らん……」「怖……」
謎の刀剣仮面:「最終すごろく場然り……ゲームコーナーのわざマシン然り」
謎の刀剣仮面:「裏ダンジョンの賭場、それは究極の武器の宝庫……」
謎の刀剣仮面:「クク……すべて……すべて俺のものだ……生徒のものだった場合は目に焼き付ける……」
析了トオル:「……ぶふぉっ!」思い切り噴き出す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あからさまな不審者が混じってんじゃねえか……誰だ通した奴」引いてる
バグジー・ルスティアーノ:「ラスヴィダスの中でも不審とは恐れ入るね。磨き上げられた怪しさだ」
黒廟リオラ:「だが……鋭い剣のような、気迫を感じる」「ただ者ではなさそうだ……」
ジウ・ファンボ:「どこの手の忍びなんだろう」
析了トオル:「……語らぬが華、でしょう。しかし間違いなく強敵ですよ、あの刀剣仮面は……!」軽くスキャンしたデータを閉じながら向き直る。
賭太郎:「よし……メンツが揃ったところでルールを説明していくぜ」
賭太郎:「これからやってもらうのは、20年前にイタリアで生まれた『コヨーテ』ってゲームだ。有名だから知ってる奴もいるかもしれないな」
GM:というわけでルールを説明していきます。
GM:皆さんには、「-10」から「20」までの数字のカードがランダムに1枚ずつ配られます。
GM:ただしこの時、自分のカードは自分からは見えないように額に当てなければいけません。
GM:こうすることで、自分のカードは見えず、他のプレイヤーのカードは見えている状態になります。
GM:ゲーム開始後、最初のプレイヤーは他のプレイヤーのカードを確認して、「数字」を宣言します。
GM:この時に宣言する数字は、「自分を含めた場の数字の合計値を越えない、0以上の数」でないといけません。
GM:次以降の手番のプレイヤーは、以下からどちらかを行います。
GM:
①前の手番の宣言よりも大きな数字を宣言する。
②前の人の宣言した数字が場の合計値を超えていそうだと思った場合、「コヨーテ」を宣言する。
GM:①の場合、前のプレイヤーより大きい数字ならば間をいくつ飛ばして宣言しても構いません。
GM:次のプレイヤーに移るたびに、どんどん数字が吊り上がっていくことになります。
GM:②の場合、「コヨーテ」を宣言した時点で、場のカードを全て表向きにして、合計値を確認します。
GM:合計値が前プレイヤーの宣言を越えていた場合、前プレイヤーの負け。
GM:越えていなかった場合、コヨーテを宣言したプレイヤーの負けとなります。
GM:今回は全員が2ずつのライフを所持しており、ライフを失ったプレイヤーは脱落となります。
GM:以上の手順を繰り返し、最後に勝ち残ったプレイヤーが優勝です。
GM:また、全ての山札の内訳は以下となっています。
GM:[20,15,15,10,10,10,5,5,5,5,4,4,4,4,3,3,3,3,2,2,2,2,1,1,1,1,0,0,0,0,-5,-5,-10,×2,MAX→0,?]
GM:最後に数字でない札が混ざっていますね。これは特殊札です。
GM:それぞれ、
・「×2」
場の数字を合計して、最後に2倍します。
・「MAX→0」
場に出ている一番大きな数字を0に変えます。
・「?」
「コヨーテ」が宣言されたら、山札からあらたに1枚引いてその数に置き換わります。
GM:数字札と特殊札を交えつつ、場の合計値を予想していくゲームとなります。
GM:以上、分からない点などございますか?
ジウ・ファンボ:質問というか 確認なのですが……
ジウ・ファンボ:我々NPC陣は お優しく勝ちを譲ってやることなく マジでぶっ潰してしまっていいんでしょうか
GM:はい 潰してください
博徒・くま:くま
ジウ・ファンボ:ありがとうございます 潰します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:おやおやイキの良いのがいるようだねえ
GM:ただしPC陣は、イカサマ、あるいはブラフを見抜くためにイージーエフェクトの宣言が許可されます。
謎の刀剣仮面:山札から引いて自分の札だけ見えない状況ってどうやって作るんですか?
GM:こちらで秘話でその人以外に公開します!
謎の刀剣仮面:かしこまりました 『マジ』じゃん
GM:ではまずチュートリアルとして、ロール抜きで一度やってみましょう
謎の刀剣仮面:(サブでめちゃくちゃシークレットダイスが回ってる……)
ルシア 1
バグジー 1
トオル 1
リオラ 15
ジウ 10
くま 10
刀剣仮面 10
GM:配り終えました!では開始します プレイヤー順はルシア・ジウ・バグジー・くま・トオル・刀剣仮面・リオラとします。
GM:それではルシアさんから開始してください。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:OK
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1
ジウ・ファンボ:10
バグジー・ルスティアーノ:15
博徒・くま:25
析了トオル:35
謎の刀剣仮面:40
黒廟リオラ:41
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:一巡したらまた私からというわけですね
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:45
ジウ・ファンボ:46
バグジー・ルスティアーノ:47
博徒・くま:49
析了トオル:50
謎の刀剣仮面:53
黒廟リオラ:いや……さすがにそんなにデカいことないでしょう コヨーテ!
GM:コヨーテが宣言されました!それではカードオープン!
ルシア 1
バグジー 1
トオル 1
リオラ 15
ジウ 10
くま 10
刀剣仮面 10
GM:合計は48!
析了トオル:私も1だったか~~~~
謎の刀剣仮面:バカナーッ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ホントにデカくなかった
GM:この場合リオラさんが成功で刀剣仮面さんのライフが1減ることになります!本番では!
ジウ・ファンボ:結構前から破綻してた
バグジー・ルスティアーノ:成程……
黒廟リオラ:一番デカかったんだ私
謎の刀剣仮面:あと途中で気がついたんですが、+20~-10、1刻みじゃないんだね
析了トオル:リオラさんあたりで越えると思ったが……!
析了トオル:そう、デカかったので
GM:そうですね!先程の
GM:[20,15,15,10,10,10,5,5,5,5,4,4,4,4,3,3,3,3,2,2,2,2,1,1,1,1,0,0,0,0,-5,-5,-10,×2,MAX→0,?]
GM:これが内訳になってます!
謎の刀剣仮面:それで平均を見てかなきゃいけないな
黒廟リオラ:特殊札が有ったら更にめちゃくちゃになりそうね
ジウ・ファンボ:今回が相当極端に大きかったよね
GM:そうですね かなり大きかったと思います
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:-が混ざってくると荒れそう~
GM:だいたい理解できたかな?それではロールを交えつつ本番やっていきましょう~
ルシア 4
ジウ 5
バグジー 20
くま 3
トオル -5
刀剣仮面 -10
リオラ 0
GM:その夜 そこには牙を剥いた 7匹の獣がいた────
賭太郎:「カードは配り終わったな?それじゃあゲームを始めてもらおうか!」
浪費くん:「賭太郎すぁん……ワタシはあの不審者の方に12億クレジット賭けようと思います……」
賭太郎会員:「浪費くん!?やめるのだ!経済は悪戯に賭け金を出し入れする場所ではないのだ!!」
謎の刀剣仮面:(不審者? 誰のことだ……?)
ジウ・ファンボ:「早くやろう。お腹が空いてきた」シャケをガン見している。
博徒・くま:「くま~」大丈夫だよ~、と言っているみたいです。
博徒・くま:巧みな肉球捌きで淀みなくカードを扱っているよ。
析了トオル:「ふむ……成程」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ったく、ただでさえ自転車漕ぎすぎて時間を無駄にしたってのに」ボヤきながら席につく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だがまあ、賭け事だろうがなんだろうが、確実に共通する勝負の鉄則ってやつがあるぜ」眠たげな眼が、一瞬で獲物を狙う鋭い眼光に変化する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「先手必勝。最初に動いた奴が戦場を支配する」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシが先手を取った時点で、この勝負決まったも同然だ」
析了トオル:「ほう……勝負師ですね、ルシアさん」
黒廟リオラ:(リオラ選手……頭脳戦でも魅せてくれるのか!)
バグジー・ルスティアーノ:(らしい考えだね……しかしこの札の面子は……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「行くぜ───"13"」
ジウ・ファンボ:「15」淀みなく返す。
ジウ・ファンボ:まるで何も考えていないかのよう。
黒廟リオラ:(ポーカーフェイスという訳か)
バグジー・ルスティアーノ:「ふむ……」
析了トオル:(さて、高まってきましたが……)
バグジー・ルスティアーノ:髪の先を静かに撫で、首を傾ける。
バグジー・ルスティアーノ:そして、テーブルを叩く。
バグジー・ルスティアーノ:「コヨーテだ」
ジウ・ファンボ:「む……」
析了トオル:「おや……」
博徒・くま:「くまっ……!?」
ジウ・ファンボ:「攻め気がつよいね?」
謎の刀剣仮面:「ほう」
黒廟リオラ:「いきなり勝負に出たな……だが、気持ちも分かる」
析了トオル:「勝負の出方としては悪くありません」
バグジー・ルスティアーノ:「勝負を仕掛けるのは早い方が良い……賭けのリスクは負えば負うほど発砲ドリンクを美味くしてくれるしね」
析了トオル:「ルシアさんの速攻のペースを握り返す、まさに早打ち勝負……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それがマフィアの流儀ってわけかよ、面白ェ」
謎の刀剣仮面:(山札の一覧から見て、7人いても数字は大きくなるとは限らない……0以下の可能性も十分ある)
博徒・くま:「くまま……」してやられちゃったなあ、みたいなことを言っているのかもしれません。
賭太郎:「ここで初のコヨーテが宣言!それではカードをオープンしよう!」
析了トオル:「しかし……」そのまま押し黙って、カードオープンを待つ。
ルシア 4
ジウ 5
バグジー 20
くま 3
トオル -5
刀剣仮面 -10
リオラ 0
バグジー・ルスティアーノ:「……!ふふ」
賭太郎:「合計値は……17!!」
析了トオル:「……聊か早すぎたようですね」
ジウ・ファンボ:「うん。危なかった」
バグジー・ルスティアーノ:「みたいだね。ふふふふ!」頬を赤く染め、グラスを傾ける
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(こいつ……何も考えてねえように見せて見事にバグジーを誘い込みやがった。天然か……?)
GM:ズギュギュギュギュ……
GM:謎の光が走り、バグジーの元気が若干なくなる!
析了トオル:「えっなんですか今の」
黒廟リオラ:「待てこれ……命がけのギャンブルなのか!?」
ジウ・ファンボ:「謎の光が走って元気が若干なくなった……?」
博徒・くま:「くまま」なにか勝負に関する野生の掟的な事に言及しているようです。
賭太郎:「さあ!次のラウンドだ!!」無視!!
ジウ・ファンボ:「うん。テンポよく奏でよう」
ジウ・ファンボ:「尺にも限りがあるからね」
残りライフ
ルシア 2/2
ジウ 2/2
バグジー1/2
くま 2/2
トオル 2/2
刀剣仮面 2/2
リオラ 2/2
謎の刀剣仮面:「これは、次のゲームは続きの人物からでいいのか?」
賭太郎:「次のスタートプレイヤーは……ライフを失ったバグジー・ルスティアーノ!」
バグジー・ルスティアーノ:「おーけー」微笑みながら小さく頷く
ルシア 2
ジウ 0
バグジー 10
くま ×2
トオル 3
刀剣仮面 1
リオラ 1
GM:配布完了です
バグジー・ルスティアーノ:「5」
バグジー・ルスティアーノ:配られた札に視線を巡らせ、グラスを持ち上げながら宣言する
析了トオル:「さて、今回は戦局をどう見るか……」
博徒・くま:「くまっ」
ジウ・ファンボ:「待って」
ジウ・ファンボ:「幾つって言えるのこれ?」
博徒・くま:膝元に伏せていたトランプの束から1枚だけ抜き取り、フリップする。スペードの8。
ジウ・ファンボ:「おお……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やるじゃねえか」
博徒・くま:心なしかドヤ顔。
ジウ・ファンボ:「13以上大変そう」
バグジー・ルスティアーノ:「賢いふわふわだね……」
析了トオル:「……やはり賢いですね、では……」
析了トオル:「20」
謎の刀剣仮面:「ふん。では」
謎の刀剣仮面:「24」
謎の刀剣仮面:すっと流す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「イカレた格好してる割に刻むじゃねえか」鼻で笑う。
析了トオル:(ポーカーフェイ……いや、読めない、まさかこのゲームであることを理解して……)
謎の刀剣仮面:「君たちが右往左往するのを眺めるとしよう」
謎の刀剣仮面:『刀』『剣』の隙間の奥に瞳が覗く。カメラアイだろうか? きっとそうだ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(なんて眼つきしてやがる……)背筋に白刃を当てられたような怖気が走る。
黒廟リオラ:「さて……どうしたものか……」緊張感の中、額に汗が滴り
黒廟リオラ:「…………27」絞り出すように数字を告げる
析了トオル:目を伏せたまま、廻り戻ったルシアの表情を確かめる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「31」リオラに続いて間髪入れずに宣言する。
ジウ・ファンボ:「攻めるね?32」
バグジー・ルスティアーノ:「33だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんだよお前らもうヘタレたか?」
ジウ・ファンボ:「攻めが甘かったから上げてあげただけだよ」
博徒・くま:スッ……と、そのつぶらな瞳が細められたように見える。
博徒・くま:冷凍の鮭をパリッ……とひと噛みしてから、膝元に伏せていたコヨーテの札をみんなによく見えるように掲げます。
博徒・くま:「くま!」勝負だ、と言っているようですね。
ジウ・ファンボ:「おお……」
バグジー・ルスティアーノ:「…………ふふ、いいね」
析了トオル:「む、一手先を……」
黒廟リオラ:「決めに来たな……鮭まで齧って!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(バグジーが2度も遅れを取るとは考えにくいが……)
析了トオル:(確率的には……さて、結果はどう出る)
謎の刀剣仮面:「さて、どうだ?」
謎の刀剣仮面:胴元を見やる。
ルシア 2
ジウ 0
バグジー 10
くま ×2
トオル 3
刀剣仮面 1
リオラ 1
合計34
賭太郎:「合計は34!博徒・くま、惜しくもコヨーテ成立ならず!!」
博徒・くま:「く……くまぁ~……!」
バグジー・ルスティアーノ:「お互いツイてないね、ふふ」
謎の刀剣仮面:「まあ、くまだからな」
博徒・くま:かなしみの毛づくろいをしています。
賭太郎会員:「仲間が毛づくろいしてんだぞ!あの優しいくまが!」
析了トオル:「……ギリギリでしたね。くまさんに救われる形になりました」
残りライフ
ルシア 2/2
ジウ 2/2
バグジー1/2
くま 1/2
トオル 2/2
刀剣仮面 2/2
リオラ 2/2
GM:配布します
ルシア -5
ジウ 10
バグジー 0
くま 2
トオル ?
刀剣仮面 5
リオラ 4
GM:配布完了です
GM:手番はくまさんからです
博徒・くま:「くまま……くま!」
博徒・くま:そっと握った10面ダイスをみんなに見せます。面は「9」だよ。
ジウ・ファンボ:「トランプじゃない……」
ジウ・ファンボ:「もしかして……毎回毎回手段を変えて楽しませてくれるのかな。エンターテイナーだ……」
黒廟リオラ:「毛皮って便利だな、いろいろ隠し持てて……」
析了トオル:「見学者を飽きさせない姿勢、流石ですね」
博徒・くま:「く、くま……」しろい毛並みが心なしか青ざめているよ。もうそんなに手段がないのかもしれないね。
析了トオル:「では、15」
析了トオル:微笑ながら告げる。終始、表情はそこから動かない。
謎の刀剣仮面:「……やれやれ」数字に肩をすくめる。
析了トオル:「おや、御心に触りましたか?」
謎の刀剣仮面:「こういうゲームは、順番が重要なのだという話を実感しているところだ」
謎の刀剣仮面:「よく切れる生徒だ。……16」
析了トオル:「お誉めの言葉、ありがとうございます」
黒廟リオラ:(そう来たか、どうする、慎重に行くべきか……波乱を起こすべきか……?)
黒廟リオラ:「いや……勝負はどうなるか分からない。……20だ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ク……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ククク……ハハハッ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「どいつもこいつもビビりやがって!初めての水泳教室かなんかかァここは?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「教えてやるよ。デカい勝利を掴む秘訣はなあ、溺れるのを恐れねえことだ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「25」
析了トオル:「コヨーテ」
析了トオル:「……ふふ、これは次の手番の方にしかできないのでしたね」
ジウ・ファンボ:「おお……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オイオイ脅かすなよトオルセンセー」
謎の刀剣仮面:(回答権は次の手番の人物のみ! ならば『自分以外の手番なら何を言っても良い』ということ……!)
黒廟リオラ:(思わず言いたくなるほどの状況なのか……?くそ、1枚見えないだけでもどかしい……)
バグジー・ルスティアーノ:「……ふふふ!トオルはやっぱり面白いね」
ジウ・ファンボ:「うん。次の手番の人にしか出来ないから……」
謎の刀剣仮面:「好き勝手をやる……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「クク……けど、ああ。やっぱりアタシの思ったとおりだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「さあどうする?お前は乗るか?」ジウへと挑発的な視線を向ける。
ジウ・ファンボ:「そんなに言いたいなら、その詞を継いであげるよ」
ジウ・ファンボ:「“コヨーテ”」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そう来なくっちゃな」口の端を吊り上げて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「さあ、運試しだ!!」
ジウ・ファンボ:「私は分かってる。問題は……」
謎の刀剣仮面:「……"運試し"。全くその通りだ」
博徒・くま:「くま~」会話の流れに同意しているんじゃないだろうか。多分。
賭太郎:「コヨーテを宣言!カードオープン!」
ルシア -5
ジウ 10
バグジー 0
くま 2
トオル ?
刀剣仮面 5
リオラ 4
ジウ・ファンボ:「問題は、何を引くか」
析了トオル:?だと……?!
バグジー・ルスティアーノ:(さて……ここからだ)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(チッ、-5か。0が理想だったんだが……まあこのくらいのハンデは乗り越えてナンボだぜ)
賭太郎:「トオルのカードは“?”だ! カードを1枚オープンするぜ!」
黒廟リオラ:「神秘の解析者……その答えが不定なんてな」
析了トオル:「?でしたか。ですが、カードの中央値を見るならば……」
?→2
合計18
賭太郎:「カードの合計はこれで18!コヨーテ成功だ!」
ジウ・ファンボ:「やった」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あ~ッ!?クソッ!!」
ジウ・ファンボ:析了トオルをちらりと見る。
ジウ・ファンボ:「これを読んでた……?」
博徒・くま:「くま~」賞賛のなきごえ。
析了トオル:(……コヨーテは1位を目指すゲームではなく、生き残りを目指すゲーム)
析了トオル:(ならば、死なないラインを見積もり、"ふっかける")
バグジー・ルスティアーノ:「流れに物怖じせず乗って……きっちり掴む。"見てる分には"楽しいタイプだね」
残りライフ
ルシア 1/2
ジウ 2/2
バグジー1/2
くま 1/2
トオル 2/2
刀剣仮面 2/2
リオラ 2/2
GM:カードを配布します
ルシア 1
ジウ 15
バグジー 1
くま 4
トオル MAX→0
刀剣仮面 0
リオラ 3
GM:配布完了。
GM:ルシアさんからスタートです。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「さてと……」先程までの荒々しい態度とは一転、口元に手を当てて考え込む。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(こいつら挑発には全然ノッてこねえな……少し趣向を変えるか)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ジウって言ったっけ?」おもむろに隣の席へ話しかける。
ジウ・ファンボ:「うん?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お前のカードは……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:くまの席からはみ出してきたトランプを一枚取り、ジウにだけ見えるように捲る。
ジウ・ファンボ:「……!」目を見開く。
析了トオル:(まさか……カードの値を?!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ニヤリと笑って。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そんじゃ始めるか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「8」
ジウ・ファンボ:「え……」
ジウ・ファンボ:伝えられた数字と照らし合わせてウンウン考え込んでいる。
黒廟リオラ:(より大きな揺さぶりを仕掛けたか……恐ろしい!)
ジウ・ファンボ:「9……?」絞り出すように。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ……」つまらなそうに舌打ちする。
バグジー・ルスティアーノ:「11」
バグジー・ルスティアーノ:やり取りを横目で見ながら、嘆息する。
バグジー・ルスティアーノ:(参ったね……こっちが乱されてる気分だ)
博徒・くま:「くま……くまっ」
博徒・くま:おもむろにダーツを手に取り、壁に掛けられたボードに向けて、びゅん!と投げつけるよ。
博徒・くま:1~20の得点が示された盤上のうち、刺さった場所は「13」。
ジウ・ファンボ:「新技……!」
析了トオル:「なんという精度……」
博徒・くま:「くま……」狙い通りの場所に当てることができてほっとしているようだ。
バグジー・ルスティアーノ:「やるね」口笛を吹いて称賛
析了トオル:「ええ、本当に……"24"」
析了トオル:平然と、再び吊り上げる。
謎の刀剣仮面:「本当に、いつもいつも……」 煙草を探すようにポケットをまさぐる。
謎の刀剣仮面:だが、上手く見つからなかったのか、仕方なさそうに「コヨーテ」
析了トオル:「……む」
析了トオル:少し意外そうな顔。
析了トオル:「ということは、私のこれは……」
謎の刀剣仮面:「さて、どうだかな」
賭太郎:「では……カードオープン!」
ルシア 1
ジウ 15
バグジー 1
くま 4
トオル MAX→0
刀剣仮面 0
リオラ 3
合計9
析了トオル:うわっまじかぁ
賭太郎:「合計は9!コヨーテ成功だ!」
析了トオル:「……やれやれ、一番薄い所を引いてしまいましたか」
謎の刀剣仮面:「二回連続で変種カード。読みは鋭いが運がなかったな」
謎の刀剣仮面:ようやく取り出した、金属製の葉巻のようなものを咥えている。「スゥーーッ」
謎の刀剣仮面:社会人特有の嗜好品であろうか?
謎の刀剣仮面:見ようによっては折り畳みナイフのようにも見えるが気のせいであろう。
バグジー・ルスティアーノ:(社会人専用かな……?あとでちょっと分けて欲しいな……)
黒廟リオラ:「つくづく、確率論で安全に勝てるゲームではないんだな……」
析了トオル:「先のしっぺ返しが回ったようですね、少し大人しくしていますか……」
残りライフ
ルシア 1/2
ジウ 2/2
バグジー1/2
くま 1/2
トオル 1/2
刀剣仮面 2/2
リオラ 2/2
GM:ここでシャッフルを挟みます。
ジウ・ファンボ:ああっ
GM:カードを配布します
ルシア -10
ジウ 2
バグジー 5
くま 0
トオル 4
刀剣仮面 3
リオラ 0
GM:配布完了。
GM:トオルさんの手番からです。
析了トオル:「……ふむ」全体の数字を見回して。
析了トオル:「0」
析了トオル:少し肩をすくめてから、告げる。
謎の刀剣仮面:「さっきから薄々感じているんだが……」
謎の刀剣仮面:「外から持ち込まれたものだと思うが、これ、賭博用のゲームじゃないんじゃないか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「んなこと言ったらノヴァリス・ファイトだって円卓の選定だって本来賭博の対象じゃねーだろ」
博徒・くま:「くま」64があるのになにを今更、みたいなことを言っているようだ。
謎の刀剣仮面:「いや。そういう意味じゃない。これの正しい遊び方はな……」
謎の刀剣仮面:マスクの下の表情がニヤリと歪む。
ジウ・ファンボ:「表情が歪んだ?そんなはずは……」
謎の刀剣仮面:「リオラ」
謎の刀剣仮面:「君の数字は15だ」
謎の刀剣仮面:「俺は20を宣言する」
ジウ・ファンボ:「へえ……」
黒廟リオラ:「そ……そうなのか!?」
バグジー・ルスティアーノ:苦笑してグラスの中身を呷る。
析了トオル:「これはこれは……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ブラフだブラフ!真に受けんな!」
博徒・くま:「kuma…」何か外国の諺を引用しているような気もする。
謎の刀剣仮面:「本当だ。これが嘘を言っているものの顔に見えるか?」
謎の刀剣仮面:(#刀Д剣)<嘘を言っているものの顔に見えるか?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「顔が見えねえよ」
バグジー・ルスティアーノ:「隠し事がありそうな顔ではあるね……」
黒廟リオラ:「社会人……生徒に尽くそうとする思いが溢れてしまったのか……?」
析了トオル:両手で水をくぴりと飲む。
析了トオル:(……リオラさんがここでどう出るか)
黒廟リオラ:「く……何も見えない筈なのに……刀剣のような真っすぐさを感じるぞ」
ジウ・ファンボ:「本当は-5だよ 騙されちゃだめ」
黒廟リオラ:(どうだ……?嘘なのか……真実なのか……?)
黒廟リオラ:「う、うわあーーーーっ」
黒廟リオラ:「ここは……直観に頼るしかない!」
黒廟リオラ:《獣の直感》を使用し、ブラフを見破る判定をしたいです
黒廟リオラ:いけますか……?
GM:獣の直感……!?
ジウ・ファンボ:獣の直感……
謎の刀剣仮面:なるほど……これはコヨーテの真偽を見抜くエフェクトだったのか
GM:>動物が持つ鋭敏な知覚によって、僅かな気温や温度の変化、あるいは地磁気や海流の変化などを読み取ることで、天候や地震などを予測するエフェクト。
GM:天候や地震などを予測するエフェクト!?!?
GM:いつ使うんだよこれ
博徒・くま:逆に何に使うんだ
ジウ・ファンボ:すごい
謎の刀剣仮面:イージーエフェクト、無茶言うよね
謎の刀剣仮面:聞き耳スキルで地球の自転の音とか聞けるんだぜ
博徒・くま:「読み取るエフェクト」でいいのに…
GM:ではそうですね……《知覚》で判定してみてください
GM:目標値は明かしません
黒廟リオラ:あと斎骨の『観察眼』の効果でイージーの達成値が+5されます
黒廟リオラ:2dx10+1+5
DoubleCross : (2DX10+6) → 4[1,4]+6 → 10
GM:10!
GM:それでは……
GM:くっきりとした姿が見えてるわけではないけど……獣の直感によりおぼろげながら、浮かんできたんです。0という数字が……
黒廟リオラ:(まぁるい何かが……これはスズコの……)
黒廟リオラ:(いや……これは数字か……!?)
黒廟リオラ:(うむ……やはり真実をそのまま伝えるなんてことはあり得ない……どちらもブラフ)
黒廟リオラ:「コヨーテだ!」堂々と宣言する
謎の刀剣仮面:(#刀Д剣)<「馬鹿な……コヨーテだと!」
賭太郎:「おっと!周囲の言葉に惑わされずここでコヨーテを宣言!果たして結果は!?」
ルシア -10
ジウ 2
バグジー 5
くま 0
トオル 4
刀剣仮面 3
リオラ 0
合計4
賭太郎:「合計は4!コヨーテ成功だ!」
ジウ・ファンボ:「……どうして違うと分かったの?表情は読み取れなかったはず……」
謎の刀剣仮面:「おっと、やられてしまったな」 くつくつと笑っている。
バグジー・ルスティアーノ:(意外だな。リオラなら乗ると思ったけど)
析了トオル:(ここぞというときの直感が強いですね、リオラさん)
立野スズコ:「リオラすごい!なんでわかったのー!?」
黒廟リオラ:「スズコのお陰……かな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(そうだ……それで良い。お前は余計なことなんか考えんな……)腕を組んでウンウンと頷いている。
博徒・くま:「くま……」『この子、"同種"か……』みたいなことを言っているのだろうか。
謎の刀剣仮面:「だが、明らかに小さい数字にちまちま刻んでいくよりは、こうした方が面白いだろう?」
謎の刀剣仮面:ルシアさんを見ながら。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ、気を使ってくれたってか?そりゃありがとよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「けど大前提を忘れてるぜ、地味だろうが派手だろうが」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「勝った奴が一番楽しめる」
ジウ・ファンボ:「うん。勝つ以上に大事なことはないよね」
バグジー・ルスティアーノ:(うーん……この空気。発砲ドリンクが美味い)おかわりを要求しながら満足げに頷いている
黒廟リオラ:「さあ……楽しくなってきたな」
析了トオル:(ここから……荒らすか、守るか……)
GM:次第に白熱していくゲーム……と、その時である!!
ピエール・ニッティ・トゥーゴ:「ホッホッホ……」
ピエール・ニッティ・トゥーゴ:突如現れる、恰幅の良い好々爺先住市民!!
ジウ・ファンボ:「誰……?」
ピエール・ニッティ・トゥーゴ:「君……ジウ・ファンボくんと言ったかね……」
ピエール・ニッティ・トゥーゴ:「ワシの死んだ孫によく似ておる……これで何か美味しいものでも食べるとよい……」
ピエール・ニッティ・トゥーゴ:ドサドサドサ!降り注ぐ大量の札束!
黒廟リオラ:「ええっ……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「急に生臭くなったな」
バグジー・ルスティアーノ:「良いなぁ」
ジウ・ファンボ:「え~っ!」
ジウ・ファンボ:「やった~~~!!!」
ジウ・ファンボ:ばたばたとかき集める。
析了トオル:「さ、札束……」
析了トオル:(こ、これだけあれば斎骨なんていくらでも……!)
ジウ・ファンボ:「うん……これならしばらくは草食べずに済みそう」
ピエール・ニッティ・トゥーゴ:「ホッホッホ……おいでなさい。チョコレート・パッフェをご馳走してあげよう……」
ピエール・ニッティ・トゥーゴ:ステッキを振りながら去っていく老紳士!!
ジウ・ファンボ:「チョコレート・パッフェ!?」コヨーテのカードをぽいっと捨てる。
ジウ・ファンボ:「パフェでなく……パッフェ……!」
ジウ・ファンボ:「どことなくハイソな響き……」
博徒・くま:「く……くま…………?」
博徒・くま:あのおじいさんにこそ『獣の直感》使ったほうが良くない?みたいなことを言っていそうだ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おい!明らかについてっちゃだめなやつだろ……!」
バグジー・ルスティアーノ:「成程、これも……これも…………私達をかき乱す……心理、作戦……かな?」
析了トオル:「というか先住市民の孫……?」
謎の刀剣仮面:「あれはまさか……日本に伝わる妖怪、"どうだ明るくなった老"では……?」
ジウ・ファンボ:「大前提を……みんな忘れている」
ジウ・ファンボ:「派手より地味より勝つより……」
ジウ・ファンボ:「お金が……大事」
GM:更に……その時である!!
ノヴァリス革命軍兵士:「くまァ~~~~~!!」
ノヴァリス革命軍兵士:一人の生徒が……シェンロンが願いを叶える時のフォントで飛び込んでくる!
博徒・くま:「く、くまっ!??」
博徒・くま:何かを察したように飛び上がり、急いで荷物をまとめ直すよ。
ノヴァリス革命軍兵士:「“五星君”に……!お前の娘が……!」ボロ……ボロ……
ノヴァリス革命軍兵士:「修行の相手に丁度いいって……連れていかれちまったァ~~~~~!!」
ノヴァリス革命軍兵士:ド ン ! !
博徒・くま:「…………ッ!!!」つぶらな瞳をカッと見開き、冷や汗をかいている顔がアップになります。
ノヴァリス革命軍兵士:「すまねえ……!俺たち……何も出来なくて……!」ボロ……ボロ……
博徒・くま:一瞬、ゲームが続く盤上の方をちらと見るが……ふるふるとかぶりを振る。
黒廟リオラ:「くま……お前の人生は……”五星君”の犠牲そのものだったのか……!」《獣の直感》で獣の人生について察する
析了トオル:「まさか、そんな事情が……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「行っちまうのか、くま……」
博徒・くま:ゆっくりと頷きます。(……The flighty purpose never is o'ertook.)
博徒・くま:(Unless the deed go with it; from this moment)
ジウ・ファンボ:「!?」
博徒・くま:「──くま!」
博徒・くま:グッドゲーム!ぽいことを言い残して、のっそのっそと走り去るよ。
謎の刀剣仮面:「あの温厚な……"平和主義者"のようなくまが、あそこまで表情を変えるとは」
ジウ・ファンボ:「自我を消されていたわけじゃなかったんだ」札束を抱えながら頷く。
謎の刀剣仮面:「よほど娘が大切なんだな……」
析了トオル:「うう……娘さんを自由にしてあげてください。必…………」少し涙ぐんでから、はっと我に返る。
黒廟リオラ:その背中から感じる覚悟に、うるると涙が滲む
黒廟リオラ:「みっともねえな……サングラス、もっと濃いの持ってくるんだった……」胸ポケットから出したサングラスで視線を隠す
ジウ・ファンボ:「分かるよ……私もおじいちゃんが大事だから……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:それほんとに血縁のおじいちゃんのこと指してる?という顔でジウを振り返る。
ピエール・ニッティ・トゥーゴ:「ホッホッホ……最新ハードのPSP Goも買ってあげよう……」
ジウ・ファンボ:「PSP Goも!やった~!」
ジウ・ファンボ:「高く売れそう~」
バグジー・ルスティアーノ:「…………………………………飲み過ぎたかな」手に持っていたグラスをテーブルへゆっくりと置く。
析了トオル:「と、ともかく……二人は降りる、ということでよいのですか……?」
ジウ・ファンボ:「うん。みんな頑張ってね」
ジウ・ファンボ:「応援してるよ。チョコレート・パッフェを食べながら」
ジウ・ファンボ:「パッフェを……」
GM:かくして、二人のプレイヤーの脱落を経て……命懸けのギャンブルは更にその熱を増していく……!果ては狂気か、あるいは地獄か……!
残りライフ
ルシア 1/2
バグジー1/2
トオル 1/2
刀剣仮面 1/2
リオラ 2/2
GM:カードを配布します。
ルシア 5
バグジー 4
トオル 4
刀剣仮面 0
リオラ 15
GM:配布完了しました。
GM:手番は刀剣仮面さんからです。
謎の刀剣仮面:そうだったな
謎の刀剣仮面:「どうやら思わぬ脱落があったようだが……」
黒廟リオラ:「まるで世界の意思のようにな……」
謎の刀剣仮面:「勝者は常に一人。どちらにせよ、こんなところに長居もするべきではない」
析了トオル:(離脱した二人は兎も角、一番読めないのはこの仮面の方……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「よりによってこいつが残ってるのはなんなんだよ……」
謎の刀剣仮面:「研ぎを早めるとしよう。15」
バグジー・ルスティアーノ:「ふぅん……早い展開がお好みか。流石、鋼の心臓だね」
黒廟リオラ:「攻めるな ……17だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「20」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(時間をかければそれだけ相手の読みが深まる……人数が減った今こそ速攻で行くぜ)
析了トオル:「……ふふ、全員階段を飛ばすかの如くですね」
バグジー・ルスティアーノ:「じゃあ……24」
バグジー・ルスティアーノ:テーブルに刻まれた傷を視線でなぞりながら呟く。
析了トオル:「……先までの偏りで行くなら、此処でしょうかね」
析了トオル:「コヨーテ」
バグジー・ルスティアーノ:「ふぅん?」
謎の刀剣仮面:(どちらも残機は1! 勝負に出たか……)
謎の刀剣仮面:(析了とルスティアーノ……お互いの喉元に刃を突きつけ合っている)
析了トオル:「さて、残りカードを考えるならば……どちらの運が強いか、此処で決めましょうか」
賭太郎:「背水のトオルここで果敢にコヨーテ宣言!果たして結果は吉凶どちらに転ぶか!?」
析了トオル:「データだけでは決まらないのが、ゲームですからね」
バグジー・ルスティアーノ:「いいね。ギャンブルってのはそういうもんだ」目を閉じて静かに笑う
賭太郎:「それではオープン!」
ルシア 5
バグジー 4
トオル 4
刀剣仮面 0
リオラ 15
合計28
析了トオル:あっちがう
析了トオル:計算を……間違えていた……?
黒廟リオラ:「そ……そんなに大きかったのか自分」
賭太郎:「合計は28!コヨーテ失敗!そして同時に……これでトオルのライフは0!脱落だ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「策士策に溺れるってやつか……この局面でツイてねえな」
謎の刀剣仮面:「単純なプラスだけでも油断できんか」
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ!残りライフ1でも平然と勝負を仕掛けてくるのは嫌いじゃない。また遊ぼうね、トオル」
析了トオル:「……ふぅ、ここまでですか。あっなんか上が光っている……」
黒廟リオラ:「トオル……お前のことは忘れない……」
GM:ビビビビビ!!
析了トオル:「あああああああっ」
GM:どこからともなく光線が放たれ……トオルの元気が吸い取られていく!
GM:そして同時に謎の煙が充満し……
GM:ボカン!
GM:これはいかなることか!?一瞬でトオルの衣服が全く別のものに変わっているではないか!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なっ、なにぃーーーっ!?」
バグジー・ルスティアーノ:「……ッ!」冷や汗
黒廟リオラ:「その姿は……!」
謎の刀剣仮面:「これが脱落のペナルティだと……」
GM:それは手足をぴったりとした素材で覆い隠し、胴体を大きく露出した、所謂『逆バニー』と呼ばれる衣装……否!そうではない!
GM:よく見ればそれは逆バニーですらない!危うい部分は謎のテープでしっかりと隠されている『日和った逆バニー』である!
GM:おお……これ以上に屈辱的な衣装が他にあるだろうか!?
析了トオル:「…………」
析了トオル:「…………ゃ、あの…………」
析了トオル:暫く固まってから、耳まで真っ赤にして。
賭太郎会員:「何だその衣装はーっ!」「日和るなら最初から逆バニーなんてやるんじゃねえ~~っ」「ふざけんなーーっ!」
賭太郎会員:会場から飛ぶヤジ!
析了トオル:「なんで私が怒られてるみたいに?!」
謎の刀剣仮面:「コフッ」 『刀』『剣』の奥で瞳(たぶんカメラアイである)が逸らされ、咳き込む。
バグジー・ルスティアーノ:「…………うーん。肌、綺麗だね」テーブルに肘を付きながら眺める
黒廟リオラ:「充分恥ずかしいと思う……がな」視線を逸らす
析了トオル:「くうっ……」両腕で胸と股間を隠しながら、隠すように前に屈む。
析了トオル:余計な贅肉が無く肋が浮き出ており、若干不健康さを感じさせる胴だけが外気に晒され、冷や汗が流れ落ちるように身を伝う。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ、こりゃ負けるわけにはいかなくなったな」冷や汗を垂らす。
謎の刀剣仮面:「析了、よくやった」
謎の刀剣仮面:「これを不意打ちで受けずに済んだ……」
VESPER:「不意打ちでなければどうにかなるのでしょうか……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「覚悟の問題でもねえと思うが……」
黒廟リオラ:(社会人は気にしなくてもいいような……)
析了トオル:「と、兎に角!皆さん頑張ってください。私は……えっ、暫くこのままですか……?」
謎の刀剣仮面:「エネルギー吸収ビームが物足りなさそうに徘徊してるぞ」 茶化すように言う。
GM:カードを配布します。
ルシア 0
バグジー 5
刀剣仮面 ×2
リオラ 1
GM:配布完了しました。
GM:手番は刀剣仮面さんからです。
謎の刀剣仮面:四人しかいないの怖すぎる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ゲームが加速するぜ
析了トオル:(成程、こうきましたか……)
謎の刀剣仮面:「今回は後続に花を持たせよう。5」
謎の刀剣仮面:(ペナルティも判明し、全員がほぼ即死圏内。お互いがお互いに刀を突きつけ合っているこの状況……)
謎の刀剣仮面:(この域になれば、勝負は一瞬だな)
黒廟リオラ:「持たせてもらったからには盛大に咲かせよう」
黒廟リオラ:「10!」
析了トオル:(再び駆け足の流れ、ルシアさんはどう出るか……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(一見無邪気に遊んでるようにしか見えねえのに、唯一無傷なのがリアラだ)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(単なるラッキーか……あるいは天性の直観ってやつか?まあどっちでも良い)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「どうせ勝つのはアタシだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「12」
バグジー・ルスティアーノ:(……場の流れが落ち着き始める。勝負所はこの辺りかな?)
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ、怖いね。負けた時のことを考えると……ああ恐ろしい!」
バグジー・ルスティアーノ:「宣言は……15だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ビビってる奴の差す手かよそれが」鼻で笑う。
析了トオル:(ここまで来ても一切の日和を見せない、これが傭兵としての胆力……)
謎の刀剣仮面:「4人のうち3人が判明しているこの状況で、か。フフ。震えるな」
黒廟リオラ:(枚数が少ない分……自分の数字による変動が大きい)
黒廟リオラ:(人数が減る程むしろ読みづらい……!)視線が鋭さを増す
謎の刀剣仮面:「見えるぞ……我々四人、互い違いに刀を突きつけ合っている姿」
謎の刀剣仮面:「そして吸えもする……」
析了トオル:(吸え……)
バグジー・ルスティアーノ:(何かの比喩表現かな……?)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(こいつ……やっぱ薬物を……)
謎の刀剣仮面:「ククク……16」
謎の刀剣仮面:「少しでもこの時間を長く楽しもう……」
黒廟リオラ:「ふん、臆したか……?……だが、それは自分も同じだな……18」
析了トオル:(……目まぐるしく、動く)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「フン……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「20だ」
謎の刀剣仮面:「バグジー」
バグジー・ルスティアーノ:「……なにかな?」
謎の刀剣仮面:「析了に習おうか。……次の手番が来たら、俺はコヨーテを宣言する」
黒廟リオラ:(何を言おうともか……!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「バグジー、安い揺さぶりだ。乗るんじゃねえぞ」
謎の刀剣仮面:「君がどうするかは、君の判断だ」
析了トオル:(この発言に、彼女はどう出るか……!)
バグジー・ルスティアーノ:「ふぅん。親切にどうも」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシらに取っちゃ、この不審者さえ落とせば最悪誰が勝っても及第点だ。こいつはそこンとこよくわかってる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「同士討ち狙いの見え透いた誘いだぜ」
バグジー・ルスティアーノ:「うん?違うよ、ルシア」
バグジー・ルスティアーノ:「私にとって、私の勝ちだけが"勝利"だ。仲間だろうと友達だろうと──卓に着いた以上はそれだけが真実」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ、これだからスラム育ちはよ……勝手にしな」
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ、ありがとう」
黒廟リオラ:(……随分と熱のこもった言葉だ)
謎の刀剣仮面:「いい。素晴らしい……もっと剣呑になってくれ」
謎の刀剣仮面:「剣呑……剣を呑む! 俺の好きな言葉だ……」
バグジー・ルスティアーノ:「それにね。勝つにしろ負けるにしろ、その時を羊みたいに眠って待つのはまっぴらだよ」
バグジー・ルスティアーノ:「せっかく"コヨーテ"で遊んでるんだ。噛みつかなきゃ面白くないよね」
バグジー・ルスティアーノ:「さあ、"コヨーテ"だ」
賭太郎会員:「行った……!」会場がざわつく
析了トオル:(……!)
謎の刀剣仮面:「さあ、どうなる……!」
賭太郎:「ルシア・バグジー両者ともにライフは1!」
賭太郎:「この結果次第でどちらか一方が脱落となるぞ!それではカード……オープン!」
ルシア 0
バグジー 5
刀剣仮面 ×2
リオラ 1
合計12
賭太郎:「合計は……12!コヨーテ成功!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ヌアアアアーーーーーッ!!」
析了トオル:「身構えてください、ルシアさん……これ、結構スースーしますよ」
バグジー・ルスティアーノ:「…………」静かに目を閉じるがすぐに開く
GM:ビビビビビビビビ!!!!!!
GM:ルシアの服が……日和見逆バニーに変換される!今度はレザーでなくエナメル素材である。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「えっちょっ早くない!?トオルセンセーの時はもうちょい勿体ぶってただろ!」
謎の刀剣仮面:「二回目以降の演出は巻くタイプか……」
バグジー・ルスティアーノ:「こっち目当ての客もいるだろうしね。あんまり待たせちゃ悪いよ」他人事
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:小柄ながら均整の取れたアスリートの肢体を微妙に縮こまらせながら抗議の声を上げる。
析了トオル:「あっほらカメラ回ってますよカメラ。何かポーズでも……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:顕になった胴体には無駄な脂肪が無く、鍛えられた腹筋のラインが浮かび上がっている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その右半分は堕天病特有の黒変した硬皮が覆っているが、それすらも逆バニースーツのエナメル光沢と相まってエキゾチックな印象を強めることに一役買っていた。
黒廟リオラ:「……」アスリートの美しく鍛えられた体に、思わず見入ってしまう
賭太郎会員:「ヒュ~ッ……見ろよあの身体を!」「まるで鋼みてえだ!」「エロッ……」
謎の刀剣仮面:(あれが進行期の堕天病……か)
バグジー・ルスティアーノ:「トオルは絹のような柔らかさを感じる質感だったけれど……ルシアのは美しい彫刻のようだね」手で額縁を作りながら呟く
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「フン……この衣装はどうかと思うけど……これでもグラビア撮ったことぐらいあっからな。素肌見られて恥ずかしがる奴は闘士じゃねえ」
析了トオル:「……な、なんか私の時と反応違いません……?」
バグジー・ルスティアーノ:「そんな事無いさ。トオルも綺麗だよ」うんうんと頷いている
立野スズコ:「大丈夫!トオルさんもかなりエッチですよ!」
黒廟リオラ:「スズコ……?」
析了トオル:「く、それはそれとして面と向かって言われると……」
謎の刀剣仮面:「ファーティマは飾りのないバスタードソード……析了もスローイングダガーなど持てば絵になるだろう」
賭太郎会員:「何だアイツ!?」「性癖やばっ」
黒廟リオラ:(日和見逆バニーコロシアムでも運営してるのか……?)
バグジー・ルスティアーノ:「社会人にもああいう欲あるんだね」VESPERをちらっと見ながら
VESPER:「わ……私は普通ですから……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おらバグジー!リオラ!アタシに勝ったんだからこれ以上不審者にいい思いさせんな!!」
賭太郎:「さあこれで残るは3人!どうなる勝負の行方は!?」
謎の刀剣仮面:(しかし、敗北した逆バニー姿の生徒を周りに座らせながらギャンブル)
謎の刀剣仮面:(これはもう俺は非常にまずいな)
GM:それは本当にまずいのであった……!
残りライフ
バグジー1/2
刀剣仮面 1/2
リオラ 2/2
GM:シャッフルし、カードを配布します。
バグジー10
刀剣仮面 10
リオラ 3
GM:配布完了。
GM:手番はバグジーさんからです。
バグジー・ルスティアーノ:「さて……ルシアにもああ言われてしまった事だし頑張ろうね」
バグジー・ルスティアーノ:リオラに微笑みかけ、カードを見渡して静かに宣言する。
バグジー・ルスティアーノ:「1」
謎の刀剣仮面:「落ち着いているな……」
謎の刀剣仮面:(黒廟だけがライフ2。しかし俺は彼女は落とせん……ふむ)
謎の刀剣仮面:「7」
黒廟リオラ:「せっかくだ……今度は自分がかき回してみよう」
黒廟リオラ:「15」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(こいつの天衣無縫さは終盤になると危うさにもなるな……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(……ってかマジでわかってんのかこいつら?愉しむのは良いけどまずは二人で剣吸い仮面を落とすんだよ……!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:GM、提案があります
GM:なにっ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《かしずく歯車》《十徳指》を使用して、刀剣仮面以外の二人のどちらかに自分の番号を知らせることは可能でしょうか?
GM:ほほう……面白い
GM:ではそうですね……
GM:刀剣仮面さんはなぜか知覚を3DXで振れるような気がするので……
GM:難易度12で判定してみてください。
GM:刀剣仮面さんがね
謎の刀剣仮面:あ、そういうこと!?
GM:刀剣仮面さんがイカサマに気付かなければ成功になります。
謎の刀剣仮面:振ります うおおお 使えそうなイージーも技能もないぜ
謎の刀剣仮面:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 7[1,7,7] → 7
GM:ではイカサマ成功!
析了トオル:バレなきゃイカサマじゃない……!
GM:ルシアさんはどちらに番号を知らせますか?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ギャハハ!
黒廟リオラ:伝わったぜ……その意志……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:これはどちらに知らせたかどうかも内緒にしたいです
GM:なるほど では秘話で
謎の刀剣仮面:くそっ……通るかっ……こんなもんっ……!
謎の刀剣仮面:ぐにゃああああ……(フランベルジュを取り出す)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ :バグジーさんに知らせたいです!
GM:OK!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「…………」硬いハイヒールの踵をテーブルの上に乗せて、行儀悪く座っている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トントン、トントン……ヒールを一定のリズムで机に打ち付けると、僅かに傷跡が残る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ラス・ヴィダスのスラムの一部の賭場で使われていたイカサマ……見物客がプレイヤーに相手の手札を知らせるための符丁だ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:この中では、バグジーだけが理解できるだろう。
バグジー・ルスティアーノ:それぞれのカードを焼き付けるように交互に見つめていたが、その視線のルーティンの中に机が加えられる。
バグジー・ルスティアーノ:(……………ふぅ)
GM -> もやし炒め、ヤヒロギンジ:バグジーは理解できる……その符丁が示す数字は「10」だ。
バグジー・ルスティアーノ:(……そうだね。そうだったね)
バグジー・ルスティアーノ:(私達が座っているのは"コヨーテ"の卓じゃない。"イースターエッグ争奪戦"のテーブルだ)
バグジー・ルスティアーノ:ほんの少し残っていた発泡ドリンクをぐい、と飲み干すとグラスを回転させ口を付けていた部分をルシアへ向ける。
バグジー・ルスティアーノ:それは何らかの約束事、取り決めに同意するスラムの仲間内で用いられる合図。本当は彼女にも飲んでもらう必要はあるが……了承を意味する返答としては充分だろう。
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ、面子が減ると何だか緊張するね」
バグジー・ルスティアーノ:トントン、と机を叩いた後顎を撫でる。
謎の刀剣仮面:「緊張に耐えられないならサレンダーしてもいいんだぞ?」
バグジー・ルスティアーノ:「そう?それも良いかもね。社会人はそういうの感じないのかな、羨ましい限りだよ」
バグジー・ルスティアーノ:「23」
謎の刀剣仮面:「ほう……」
謎の刀剣仮面:口元に折りたたみナイフ(社会人特有の嗜好品であろうか?)を当て、考え込む。
謎の刀剣仮面:(バグジーは1から開始し、リオラは15で『かき回す』と宣言した)
謎の刀剣仮面:(たとえば俺とバグジーの合計が20以上なら、わざわざそういう発想はしないだろう。自分の札を足してギリギリ越えるか越えないかのラインのはず……)
謎の刀剣仮面:(×2は既に出た。状況からして俺の手がマイナスや極端な札の可能性は低い。低めのありふれたラインである可能性が高い……)
謎の刀剣仮面:すぱ、と(切断音ではない)口から嗜好品を離す。
謎の刀剣仮面:「コヨーテだ。ルスティアーノ」
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ。君も噛みつくのが好きなのかい?」
謎の刀剣仮面:「そもそもコヨーテは、神話では有名なトリックスターだろう?」
謎の刀剣仮面:「剣に関する逸話はないのが玉に瑕だがな」
バグジー・ルスティアーノ:「物知りだね。じゃあ……君と私、どっちが騙されたか見てみるとしよう」
賭太郎:「さあ……ここでコヨーテを宣言!ゲームも大詰めだ!果たして結果は……!?」
バグジー10
刀剣仮面 10
リオラ 3
合計23
賭太郎:「合計23!同値はコヨーテ失敗だ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「しゃあっ!!」逆バニー姿でグッと拳を握り込む
謎の刀剣仮面:「……馬鹿な、ジャストだと? 運が良い……いや」
析了トオル:「バグジーさんが読み勝った……!」
GM:ビビビビビビビ!!
バグジー・ルスティアーノ:「ま、勝ったとは言わないよ……あっ」
GM:謎の刀剣仮面の衣服が日和見逆バニーに変換される!いや……本当に日和っていると言っていいだろうか?
GM:手足を覆う生地は網状のものに変更され、局部は辛うじてブーメランパンツで隠されているが、かなり大胆な状態になっている!むしろ攻めていると言っていいかもしれない!
謎の刀剣仮面:「……うおおおお! だが唯では死なん! "逆バニー"は! 許可しないっ!」
謎の刀剣仮面:GM、《マシンモーフィング》
謎の刀剣仮面:が使える気がするのですが、如何でしょうか?
GM:なにっ!?
GM:何か使える気がするので許可しましょう
謎の刀剣仮面:では両手剣を狙います
謎の刀剣仮面:5dx+5
DoubleCross : (5DX10+5) → 10[1,4,6,10,10]+6[4,6]+5 → 21
GM:なんで??
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:服を買え!
謎の刀剣仮面:剣以外は作れないんで……(縛り)
黒廟リオラ:あんた……漢だぜ
バグジー・ルスティアーノ:恐ろしい人……
謎の刀剣仮面:ではなんか……一瞬バニー姿になったものの、周囲に無数の剣が突き立ち、特にカメラの角度から身を守ります
賭太郎会員:「急に剣が!?」「どうなってんだ!?」
バグジー・ルスティアーノ:「なっ……!?」
析了トオル:(……)無言でスキャンを停止。
謎の刀剣仮面:「この俺に裸一貫などという屈辱を与えられると思うな……」
謎の刀剣仮面:「I'm wearing …………sword!」
賭太郎会員:「いや……カメラからは見えないけどこっちからはむしろ剣の反射でいい感じのやつになってるぞ!」「いいね~」「ヒュ~ッ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あっこれなんか海賊版のアニメで見たことある……!風呂場に入ると急に激しい光が画面に差し込むやつ……」
ピエール・ニッティ・トゥーゴ:「ほう……彼中々いいねえ」上階の紳士が目を細めて札束を掌でパシパシしている!
バグジー・ルスティアーノ:(なんか一瞬肌色が見えた気が……そういうスキンかな)
析了トオル:「見なかったことにしましょう、私は何も見ていない……」
黒廟リオラ:「待て、こいつにんげ……」
謎の刀剣仮面:いそいそと剣を浮かばせながらトオルさん達の隣に並びます。(敗北席)
浪費くん:「そんな……ボクの12億が!!」
浪費くん:「賭太郎すぁん!支払いできません!賭け太郎すぁん!!」
賭太郎:「浪費くん……残念だが試合は続行だ!」
謎の刀剣仮面:「ちなみに析了。ファーティマ。これ勝負が終わったら元に戻ると思うか?」
析了トオル:「どうでしょう、着替えは一応持ってきていますが……」
析了トオル:「戻らなかった場合……まあ、自力でなんとかせざるを得ない?」
黒廟リオラ:「勝負の終わり……か」バグジーと向かい合う
黒廟リオラ:「どちらが勝っても斎骨は手に入る、目的は果たしたが……」
黒廟リオラ:「降りるつもり、あるか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「戻んなかったら無理にでも破って着替えっからその剣かせ」憮然として残る二人を見守る。
バグジー・ルスティアーノ:「ん?別に良いよ。勝ちたいなら譲っても」
バグジー・ルスティアーノ:「勝負はさっきの手番で降りたしね」
黒廟リオラ:「……ほんとにそうか?」
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ!」
バグジー・ルスティアーノ:「リオラは優しいね。聞き返さなくたっていいのにさ」
バグジー・ルスティアーノ:そう言って、立ち上がりかけていた椅子にドカリと座り直す。
バグジー・ルスティアーノ:「じゃあ、やろう。やりたい。君と私の個人的な勝負だ」
GM:カードを配布します。
バグジー 4
リオラ 0
GM:配布完了。
GM:手番はリオラさんからです。
黒廟リオラ:「見えるのは1枚だけ……か」
黒廟リオラ:「5」
バグジー・ルスティアーノ:(別物の緊張感だな……1対1のギャンブルなんていつ以来か……ふふ)
バグジー・ルスティアーノ:「8」
黒廟リオラ:「……10」
バグジー・ルスティアーノ:(ふむ。脚が鈍ったとみるべきか……2つも上げてきたと見るべきか)
バグジー・ルスティアーノ:考え込むようなそぶりを見せた後、トンと机を叩く。
バグジー・ルスティアーノ:「"コヨーテ"」
賭太郎:「それでは……オープン!」
バグジー 4
リオラ 0
合計4
賭太郎:「合計は4!コヨーテ成功!」
バグジー・ルスティアーノ:「……ふふ。棺桶の中で殴り合いしてる気分だよ」
黒廟リオラ:「……どうも自分が0ってことが思考から抜けてしまうんだよな……ああ、元気が抜けていく」
賭太郎:「さあ!これで互いにライフは1! 泣いても笑っても最後の勝負だ!」
残りライフ
バグジー1/2
リオラ 1/2
GM:カードを配布します。
バグジー 5
リオラ -5
GM:配布完了。
GM:手番はリオラさんからです。
黒廟リオラ:「……!」ごくり、唾を飲んでから
黒廟リオラ:「7」
バグジー・ルスティアーノ:「8」目を閉じたまま
黒廟リオラ:「9」
バグジー・ルスティアーノ:「"コヨーテ"」
バグジー・ルスティアーノ:ふぅ、と息を吐いて宣言する
賭太郎:「さあ……バグジーがコヨーテを宣言!」
賭太郎:「どちらに転んでもこれが決着になる!さあ結果は!?」
バグジー 5
リオラ -5
合計0
賭太郎:「……合計は……0!コヨーテ成功!」
バグジー・ルスティアーノ:「はは……酷い数字だ」
析了トオル:「……最後の最後で、まさか"0"が出るとは」
謎の刀剣仮面:「同感だ。理論上、出る可能性のある数字だったが……ここでとはな」
賭太郎:「勝者は……バグジー・ルスティアーノだ!!」
析了トオル:「運命の悪戯、と言っていいでしょう。なにせ、踏み出したらすべてがアウトの死線です」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「フッ、一対一のコヨーテは殆ど度胸試し。ネジの外れた方に分があったみてーだな」
バグジー・ルスティアーノ:満足げに微笑みながらグラスの淵を指でなぞる。
GM:ビビビビビビビ!!!
GM:リオラの衣服が各所にもこもこの素材が施された白い日和見逆バニーへと変換される!!
黒廟リオラ:「……予想外ばかりだな。思えば、その番が自分に回ってき……わあああああーーーーーー!」
黒廟リオラ:「く……なんだこの肌を見せすぎなのは……それになんか……色まで……!」
賭太郎:「荒野の決闘を制したバグジーには、賞品としてこちらの斎骨が……」
借金取り:「オラッ!お前らこんなところまで逃げやがって!!観念しろ!!」
賭太郎:「やべえ!!みんなずらかれ!!」
バグジー・ルスティアーノ:「いやしかし……何というか凄い眺めだね……あれ?」トオル、ルシア、刀剣仮面、リオラを順番に見ながら
賭太郎会員:「ウワアアアーーッ!!」「逃げろーーーっ!!」
浪費くん:「賭太郎さん!!助けてくだすぁい!!賭太郎すぁああん!!」
GM:一瞬のうちに“賭太郎”は撤収していき、辺りはもぬけの殻となる……
GM:どさくさに紛れて、賞品も渡されないままだ。
バグジー・ルスティアーノ:「ええ……?私、勝ったんだけど……」
バグジー・ルスティアーノ:「せめて発泡ジュースのおかわりくらい……」しょんぼりしながらグラスを眺めている
謎の刀剣仮面:「こんなことばかりだな、この中は……」
析了トオル:「……私達、せっかくこの恰好したのに……?!」
黒廟リオラ:「くそ……前張りの癖に隠しきれてないぞ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「クソッ!そんなことだろうとは思ってたぜ!追うぞ!!」
バグジー・ルスティアーノ:「その格好で外出るの?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だーっ!このヒール走りづれえ!」
GM:撤収に従って逆バニーも解除されるかもしれないし、しばらくそのままかもしれない。
謎の刀剣仮面:「待て待て。仕方ない、君らの欲しいのは斎骨だろう」
黒廟リオラ:「この格好じゃバランスが取りづらいし……ん?」
析了トオル:「謎の刀剣逆バニー仮面さん……」
バグジー・ルスティアーノ:「呼び辛いね」
謎の刀剣仮面:「黙っていろ日和見逆バニー車椅子」近くの壁の隙間を軽く撫でると、
謎の刀剣仮面:金庫のような小さな扉が出現。その中から、ぽいぽいと品物を引っぱり出す。
バグジー・ルスティアーノ:「…………何を」
謎の刀剣仮面:「俺が集めていた分だ。持って帰って分析にでも掛けようと思っていたが……最奥まで行くつもりだろう、君ら」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんだぁ?どこにそんなん隠して……」
謎の刀剣仮面:ついでに、中に置きっぱなしにされていたらしい作務衣のようなものを掴み自分だけ羽織る。
謎の刀剣仮面:「餞別に持って行きなさい」 このシーン分の賞品の斎骨を渡します
析了トオル:「あら、太っ腹」
バグジー・ルスティアーノ:「……いいの?君にそんな義理は無いと思うけど」
GM:では優勝のバグジーさんはこちらの斎骨を入手します。
・貪欲者の剣
あなたが行うダメージ判定の直前に使用する。任意の数まで財産点を消費し、与えるダメージに+(消費した財産点×2)する。
析了トオル:金の力……!
バグジー・ルスティアーノ:やべえ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こいつはすげえ!
黒廟リオラ:札束剣
黒廟リオラ:「感謝する……ついでに、その服も……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「欲しいんだが……ちゃんと脱げるよねこれ?」不安になりながらタイツを捲る。
謎の刀剣仮面:「大事に、かつ大胆に扱え。可能ならば使用感の報告を星室……ゲフンゲフン」
謎の刀剣仮面:「義理ならある。俺達は生徒のことをいつでも考えているからな」
バグジー・ルスティアーノ:「?」剣を抱えたまま首を傾ける
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(反生徒主義者…?たしかにラス・ヴィダスには多いけど……あえて恩を着せて後から強請ってくるタイプか……)勝手に警戒心を強めている。
析了トオル:「…………」(ほぼ言っちゃってるじゃないですか!)
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ!まあいいや。ありがとう、刀剣仮面」握手を求める
謎の刀剣仮面:少し考えて、それに応じる。「まだ先は深い。気を付けて進むんだな」
謎の刀剣仮面:手袋越しに、骨張った硬い感覚と、体温があった。
謎の刀剣仮面:恐らく排熱であろう。
バグジー・ルスティアーノ:「……………………ふふ」思わず目を見開くが、何も言わずに見送る。
謎の刀剣仮面:それを最後に、正体不明の社会人・謎の刀剣仮面Xとして去って行きます
黒廟リオラ:「あの、服……」
GM:そうして君達が賭場での一戦を終え、探索を再開しようとした時。
GM:バグジーの端末に着信が入る。遥か地下深くにいるようでいて、どういうわけかずっと通話もネットも万全に繋がっている。
GM:着信元は……ロス・サングレス、カルメリタ・アルベルダ。
バグジー・ルスティアーノ:「────」
バグジー・ルスティアーノ:どっぷりとぬるま湯につかった脳が常温へと引き戻される。
バグジー・ルスティアーノ:笑みを浮かべたまま、仲間を振り返る。
バグジー・ルスティアーノ:「……ごめん。ちょっと"会社"から電話だ。席外すね」
VESPER:「はい!お気を付けて!」
析了トオル:「…………ええ、いってらっしゃい」
析了トオル:(盗聴は……止めておきますか)
バグジー・ルスティアーノ:それだけ告げて十分な距離を取り、着信に応答する。
バグジー・ルスティアーノ:「やあ、カルメリタ。なんだか随分久しぶりな気がするね」
カルメリタ・アルベルダ:「ハロ~~バグジ~~~♡」
カルメリタ・アルベルダ:君のよく知る明るい猫撫で声が聞こえてくる。
カルメリタ・アルベルダ:「急に電話しちゃってごめんね~?今大丈夫~~?」
バグジー・ルスティアーノ:「うん、大丈夫さ。君の電話より重要な要件は無いよ」
カルメリタ・アルベルダ:「きゃ~~♡バグジーったら!」
カルメリタ・アルベルダ:「バグジーのことが心配で心配でぇ……ついつい電話しちゃったの!」
カルメリタ・アルベルダ:「調子はどう?お仕事は順調~?」
バグジー・ルスティアーノ:その言葉に目を細め、頬を紅く染める。
バグジー・ルスティアーノ:「うん、順調だよ。具体的な階層は分からないけれど……かなり深い所まで来てる。集めた斎骨の総数から言っても他に後れを取ることは無いと思う」
カルメリタ・アルベルダ:「ホント!?や~~ん♡バグジーったらすっごぉ~~~い!」
バグジー・ルスティアーノ:「…………」チームメイトも、と言いかけて反射的に口を噤む。
カルメリタ・アルベルダ:「心配だったのよ~?バグジーったらいい子だから、密偵なんて向いてないんじゃないかなーって……」
カルメリタ・アルベルダ:「疑われたりしてない?バグジー大丈夫……?」
バグジー・ルスティアーノ:「…………そう、だね」
バグジー・ルスティアーノ:「勿論、他と違って横のつながりも殆ど無いから……完璧とまでは言えないけど」
バグジー・ルスティアーノ:ゆっくりと、慎重に言葉を選ぶ。
バグジー・ルスティアーノ:「今の所──問題はない。信頼は得ていると思う」
カルメリタ・アルベルダ:「やだ~~!バグジーったら優秀すぎ~~♡もぉ~ホンットにいい子!」
カルメリタ・アルベルダ:「それを聞いて安心したわ!実はね~?今、あたし達もミクトランに潜ってきてるのよ~」
バグジー・ルスティアーノ:「え?」
バグジー・ルスティアーノ:「カルメリタも?大丈夫かい?怪我とか……」
カルメリタ・アルベルダ:「大丈夫よ~!ディアナもいるし、全然楽勝!」
カルメリタ・アルベルダ:「ごめんね~?あたしはバグジーに任せておけば大丈夫って言ったんだけどぉ……幹部会でそれだけじゃ足りないって決まっちゃってね~?」
カルメリタ・アルベルダ:「でも、あたしの方も別の意味でバグジーのこと心配してたから、丁度よかったわよね!」
バグジー・ルスティアーノ:「……?」
カルメリタ・アルベルダ:「そりゃそうでしょ!バグジーの働きは信用してるけど……万が一危ない目にあったらって思ったら心配で心配で!」
カルメリタ・アルベルダ:「だから、ね!もうすぐ会えるわよバグジー!楽しみでしょ?」
バグジー・ルスティアーノ:「うん……うん、うん。ありがとう、カルメリタ」
バグジー・ルスティアーノ:彼女の砂糖のように甘い声、言葉の一つ一つが胸にこびりついていく。
カルメリタ・アルベルダ:「ふふっ♡じゃあねバグジー、いい?」
カルメリタ・アルベルダ:「合流できた時は、まずあたし達で気を逸らすからぁ……」
カルメリタ・アルベルダ:「その間に、そっちの連中全員ぶっ殺しちゃってね!」
バグジー・ルスティアーノ:「──────」
バグジー・ルスティアーノ:驚きはない。
バグジー・ルスティアーノ:しかし、言葉に詰まる。それもダメだ。迷ってはいけない。
バグジー・ルスティアーノ:愛に応えられなければ誰にも愛される事はない。
カルメリタ・アルベルダ:「……バグジ~~?」
カルメリタ・アルベルダ:「電波が悪いのかしら~?いつもよりちょっと……お返事が遅くなーい?」
バグジー・ルスティアーノ:狭くなった喉を無理やりに開き、声を絞り出す。
バグジー・ルスティアーノ:「勿論、分かってるよ。カルメリタ」
バグジー・ルスティアーノ:「私は君のモノだ。私はそれ以外に何も求めない」
バグジー・ルスティアーノ:ラグを取り返すように、出来る限り言葉を尽くす。
カルメリタ・アルベルダ:「や~ん♡分かってるわよバグジーったら!もう可愛いわね~♡キスしちゃいたいわ!」
カルメリタ・アルベルダ:「それじゃ、決まりね。信頼してるわよ、バグジー?」
カルメリタ・アルベルダ:「だってあたし達……『家族』になるんだもんね?」
GM:ぷつり、と。通話は切れる。
バグジー・ルスティアーノ:「……そうだよ」
バグジー・ルスティアーノ:通話が切断されたとほぼ同時、端末を抱きしめてしゃがみ込む。
バグジー・ルスティアーノ:「私が欲しいのは仲間でも友達でもない」
バグジー・ルスティアーノ:「"家族"なんだ──」
GM:その小さな呟きは、カルメリタにも、同行者たちにも、誰にも聞こえることはなかった。
GM:地下遺跡の探索を始めてから随分が経つ。君達は殆ど偶然、入り組んだ構造と密集した木の根で周囲から隠されたように広がるフロアを発見した。
GM:そこでは、一人の生徒が壁に背を凭れて蹲っていた。負傷しているようで、周囲には血が飛び散っている。
傷付いた生徒:「……何だ……見つけられちゃったか」
傷付いた生徒:メイド服を着込んだ生徒だ。大家連の者だろうか?
黒廟リオラ:「大丈夫か……誰かにやられたか?」駆け寄って手当を試みる
傷付いた生徒:「ちょっとドジっちゃってね。トラップを踏んでこのザマよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「トラップだぁ?そんなもんまであんのかよ」
析了トオル:「……ふむ、誰かに襲われたという訳ではないと」
傷付いた生徒:「そうよ。元々はここの入り口にあってね……」指差した先には、密集した木の根に隠れるようにギロチンの刃が転がっている
析了トオル:「なんと物騒な……」
析了トオル:遠目からギロチンの発射点を観察している。
傷付いた生徒:「このケガでそろそろ転送寸前だし、一度リタイアして帰ろうかと思ってるの」
バグジー・ルスティアーノ:「……賢明な判断だね」目を細める
傷付いた生徒:「で、そこで相談なんだけど……せっかく集めた斎骨、ただその辺に放ってくんじゃ勿体ないでしょ」
傷付いた生徒:「あんた達、買い取ってくれない?安くしておくからさ」
GM:『購入』イベントが行えます。
析了トオル:購入!
黒廟リオラ:いい子だ……!
バグジー・ルスティアーノ:ほほう……
析了トオル:金ならある……!
傷付いた生徒:生徒は背嚢から自分が集めた斎骨を広げてみせる。
ステージ1 価格:10
・鮮赤の粉
あなたのメジャー判定のダイスが5個以下の時、C値を-1する。(下限5)
・簡易式斥力装置
あなたが受けるHPダメージを常に5点軽減する。
ステージ2 価格:20
・薙ぎ払いの型
あなたが行うメジャーアクションの対象を「対象:範囲(選択)」に変更してもよい。この効果を使用した攻撃の攻撃力-10。
・後の先の極意
行動値-20。あなたの攻撃判定・ドッジ判定のC値-2(下限3)。
ステージ3 価格:30
・フラッドブラスター
マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+(判定ダイスの数×3)する。
・フルパワーゲイナー
戦闘中、あなたが待機を選択した時、そのラウンド中、あなたの攻撃力+30。
ステージ4 価格:50
・決闘者の真髄
あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+40。
・暗殺者の黒刃
あなたの攻撃に対するドッジ判定のC値は+2される。
ステージ5 価格:70
・再生者の神秘
あなたがHPを回復する時、更に+10D10回復してよい。
・虚数時間の大鎌
あなたが行う攻撃の対象は、そのメインプロセス中、カバーリングの対象にならない。
GM:また、通常の購入判定も可能です。
黒廟リオラ:ちょっと節約したいので簡易式斥力装置にしようかな 財産10点消費
黒廟リオラ:購入判定は……強化素材で
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:私はお金をためたいので斎骨は買わずに置きます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そして通常購入では……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:買います。自転車を
析了トオル:最強武器を……!
GM:「目覚めた」ようだな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:3DX>=5
DoubleCross : (3DX10>=5) → 6[5,6,6] → 6 → 成功
黒廟リオラ:龍が如くだ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:成功!
心斎橋アキ:来るがええわ……この高みまで
黒廟リオラ:私も自転車持ってた方が良い気がしてきた そっちにします
黒廟リオラ:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 10[3,10]+5[5] → 15
析了トオル:くっ、フラッドブラスターを買おうと思ったけど
析了トオル:自転車に乗るならマイナーが……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:みんな冷静になれ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:絶対斎骨の方が強いよ
析了トオル:www
析了トオル:じゃあフラッドブラスター買います!
心斎橋アキ:なんやとぉ……
析了トオル:財産点70→40!
析了トオル:通常購入は照準器
析了トオル:5dx+2>=15
DoubleCross : (5DX10+2>=15) → 10[4,5,6,8,10]+5[5]+2 → 17 → 成功
析了トオル:よし、stalkerに使用します
バグジー・ルスティアーノ:ふーむ!斎骨購入は無しで、通常購入はリアクティブシールドを狙います
バグジー・ルスティアーノ:3dx+5>=18
DoubleCross : (3DX10+5>=18) → 7[2,4,7]+5 → 12 → 失敗
バグジー・ルスティアーノ:残念!
傷付いた生徒:「……ありがとう。じゃ、あんたらは頑張って」
傷付いた生徒:君達に斎骨を手渡すと、生徒の姿が空気に溶けるように消えていく。
傷付いた生徒:斎骨を失ったことで、この階層に留まる権利を失ったのだろう。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おうよ。メイド長によろしくな」
析了トオル:「成程、このように戻るのですね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「十字冠の転送とはまた違う仕組みみてーだな……」
黒廟リオラ:「必ず深層まで辿り着く……」誓うように言って
バグジー・ルスティアーノ:「…………そうだね」
バグジー・ルスティアーノ:辺りに漂う血の香りを吸い込み、小さく頷く
黒廟リオラ:「しかし問題はここをどう抜けるか……」
GM:辺りは静まり返り、他の者が入ってくる気配も無さそうだ。ここでなら、少し休んでいけるだろう。
GM:『休息』イベントとなります。侵蝕率を1D10減少できるほか、関連斎骨が使用可能です。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:休み!
析了トオル:1d10低下!
バグジー・ルスティアーノ:やった~!
析了トオル:70-1d10
DoubleCross : (70-1D10) → 70-6[6] → 64
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:69-1D10
DoubleCross : (69-1D10) → 69-6[6] → 63
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を1D10(→ 1)減少(83 → 82)
バグジー・ルスティアーノ:オマエーッ!
黒廟リオラ:バ、バグジー……
析了トオル:お休みに使えるものはいまだなし!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を-6増加(69 → 63)
黒廟リオラ:52-1d10
DoubleCross : (52-1D10) → 52-7[7] → 45
バグジー・ルスティアーノ:【大鴉の尾羽】『休息』イベントが発生した際に使用できる。レア度1の斎骨からランダムに1つ獲得する。 を使用したいです!
GM:OK
GM:シークレットダイス
GM:バグジーさんはこちらを獲得できます
・汎用金属
この斎骨を取得する際、あなたの装備している武器から1つを選択する。その武器の攻撃力+5。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【禁忌の箱】の対象として【彫刻『俊敏』】を破棄。1ランク高いレア度の斎骨を入手します。
GM:OK
黒廟リオラ:按甲休兵の加護を使います 上げるのは攻撃力で!
GM:彫刻『俊敏』はステージ2なので、ステージ3から獲得できます
GM:シークレットダイス
・矢避けの護符
あなたは、あなたと同じエンゲージにいない対象の攻撃によって受けるHPダメージを常に30点軽減する。
GM:こちらが獲得できます。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:めっちゃ有り難い効果!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:では合わせて斎骨を使用します。【神器喰らいの斧】の対象として【勇士の刻印】を選択して破棄。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【勇士の刻印】はステージ3でしたっけ?
GM:そうですね! 勇士の刻印はステージ3なので攻撃力30上昇になります。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やったー!
GM:どんどんバケモノになっていく……
GM:君達は交代で見張りに立ち、束の間の休息を取ることとした。
GM:トオルとリオラが見張りをしている間、君達……ルシアとバグジーは身体を休め、会話を交わす。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「さて、せっかく回線繋がってんだからSNSの方にもなんか投げとくか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:自分の端末を操作してチームのアカウントを開き、道中で撮った写真をアップしている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お、早速ショウの奴からコメント来た。アイツほんとこういうとこマメだな……」
バグジー・ルスティアーノ:「……ふふ。ルシアがそーいうの積極的なのは何か意外だね」
バグジー・ルスティアーノ:壁に背を預けながら瓶に残った液体をちびちびと飲みながらその様子を横目で見やる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ノルマがあんだよ。サボるとウチのマネージャーがうるせえの」
バグジー・ルスティアーノ:「人気者は大変だ。勝てばいいってもんじゃないんだねぇ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ノヴァリス・ファイトじゃ広報活動も立派な戦略の一部だよ。そればっかで勝てねえチームは話になんねえけど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「逆に勝ってるチームはその分求められることも多いってこった」
バグジー・ルスティアーノ:「…………大勢に愛されるってのは面倒だね。良くやるよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「傭兵にだってあんだろそういうの?さっきも電話かかってきてたじゃねえか」
バグジー・ルスティアーノ:「あれは──」
バグジー・ルスティアーノ:開きかけた口を閉じ、少し考えて首を振る。
バグジー・ルスティアーノ:「私は一人の期待に応えられればそれで善い。ルシアに比べればやるべき事はそう多くないさ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「一人ねえ、太客ってやつか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「フリーの傭兵って言っても、実質金持ちの子飼いみてーになってる奴は多いって聞くもんな」
バグジー・ルスティアーノ:「子飼い………ふふ、ふ……」
バグジー・ルスティアーノ:何が面白かったのか、肩を揺らして笑う。
バグジー・ルスティアーノ:「そうだね。まあ、似たようなものさ」
バグジー・ルスティアーノ:「私は……その人に褒めてもらうと嬉しい。期待に応えれば見合う分を返してくれる」
バグジー・ルスティアーノ:瓶の底に残った僅かな液体を見つめながら、子供のように笑う。
バグジー・ルスティアーノ:「とっても安心するんだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ふーん……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ま、わからんでもないぜ。例えスタジアムで何千っていう観客の称賛を浴びたとしてもよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「本当に認められたいたった一人に、面と向かって褒められたいって時もある。どっちが上かなんて決められるもんじゃねえ」
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ」
バグジー・ルスティアーノ:その言葉に、瓶から視線を外して悪戯な笑みと共にルシアを見上げる。
バグジー・ルスティアーノ:「ルシアにも居るんだ。そういうヒト」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんだよそのツラはよ」苦々しい顔をして
バグジー・ルスティアーノ:「いいや。ただ……君みたいに怖い人でも可愛い所はあるんだな、と思ってね」
バグジー・ルスティアーノ:クスクスと肩を揺らす。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やめろやめろ!そういうキャラでは売ってねーんだよ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それにあれだ……別に特定の誰かのことを思い浮かべてたわけじゃねえ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「その時々で相手は変わるんだよ。クソ強えくせにつまんなそうに試合してる奴とか、何もかも諦めましたってふりしてる奴とか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そういうナメた態度取ってる連中にアタシのプレイで火を着けてやんのが、最高に気持ちがいいわけだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:得意げに語る。
バグジー・ルスティアーノ:「はは……成程ね」
バグジー・ルスティアーノ:「賭場でも思ったけど……君は何かを変えるのが好きなんだな」
バグジー・ルスティアーノ:「ほんとに私と同じスラムの空気で育ったのかい?とても信じられないよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「むしろスラムの連中で、現状に満足してるやつなんていんのか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「早くここから抜け出したい、もっと上へ上がりたいって考えてるやつばっかだと思うが……お前もそうじゃねーのかよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「このまま卒業までマフィアの鉄砲玉やって過ごすつもりでもねーだろ」
バグジー・ルスティアーノ:「妄想を舌の上で愉しむのと行動に起こすのではまるで意味合いが違うさ」
バグジー・ルスティアーノ:「それに、私は別に変化を求めては──」
バグジー・ルスティアーノ:「いや……」
バグジー・ルスティアーノ:カルメリタの言葉が脳裏を過る。
バグジー・ルスティアーノ:「うん、そうだね。抜け出したいとは思わないけれど……ほんの小さな変化を望んではいるのかな」
バグジー・ルスティアーノ:「何かを求めるなら必ず払うべき対価がある。私に望めるのはそこまでだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「対価ぁ?ちげーだろ。何かを求めるならまず手を伸ばせば良い」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「自分が相応しくなるのを待って我慢してたら、間に合わなくなることだってあるじゃねーか」
バグジー・ルスティアーノ:「良いんだよ、それで」
バグジー・ルスティアーノ:「誰かと同じテーブルで"同じ"食事をとって、誰かと同じベッドで眠って……同じ事で笑って、怒って……それでも充分私にとっては高価だ」
バグジー・ルスティアーノ:「あるのかも分からない上の"何か"に手を伸ばしていたら、それすら間に合わなくなってしまうかもしれない」
バグジー・ルスティアーノ:独り言のように呟きながら、膝を抱えて穏やかに笑う。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「へぇ……なんだお前、そういうのが良いのか。好きで一人でいるのかと思ってたぜ」少し驚いた顔で。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「けど、いたらいたで大変だぜ?役割分担で揉めるし、好きなもの買えねーし、家の中で変なキノコ育てられるし」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「最悪家が爆発したりする」
バグジー・ルスティアーノ:「……………良いんだよ」
バグジー・ルスティアーノ:所々怪訝な顔で聞いていたが、首を振る。
バグジー・ルスティアーノ:「君だって、それでも"良い"から一緒に居るんだろう」
バグジー・ルスティアーノ:微笑みで隠したつもりの嫉妬が声の震えに滲み出る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ん?んー……まぁ、そりゃ、な」照れくさそうに歯切れ悪く答える。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「面倒くせーことも多いし、意味わかんねーことする奴もいるし、全然安心できねーけど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……きっと、アイツらと一緒じゃなかったら、アタシはもう闘士辞めてたからよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ、多分そこだけは、アタシが変えたくねーとこなんだろうな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「少しでも長く、アイツらと続けたいって……そう思うよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:遠くを見つめた後、ふと我に返って「……これ、絶対他所で言うなよ。アタシのイメージって奴があるからよ……」
バグジー・ルスティアーノ:「……………………言わないさ」
バグジー・ルスティアーノ:強張ったせいで、肉の中で軋んだような音を立てる膝に顔を押し付けて呟く。
バグジー・ルスティアーノ:「羨ましいよ、本当に」
バグジー・ルスティアーノ:暗く濁った感情を隠し損ねたのか、隠すつもりがないのか。自分にも分からない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そんな特別なもんでもねーだろ。大げさなやつ」苦笑して
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「けど、ああ……そう悪くもねえもんだよな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「『チーム』ってやつはよ」
バグジー・ルスティアーノ:「…………………ふふ」
バグジー・ルスティアーノ:「そうだね。きっと、そうなんだろうさ」
バグジー・ルスティアーノ:ルシアの言葉に一瞬目を丸くして、くしゃりと歪んだ笑顔を浮かべて頷いた。
バグジー・ルスティアーノ:(──なら、きっと。君も分かってくれるよね)
GM:ルシアとバグジーが休息を取る間、君達……トオルとリオラは見張りを務めることとなった。
GM:とはいえ、君達がこうして見つけられたのも殆ど偶然のような、奥まった場所だ。敵襲の恐れは殆ど無いだろう。
GM:二人は見張りに立ちながら、束の間の会話を交わす。
析了トオル:珍しくアナログな鉛筆を手に取り、画用紙に走らせている。
黒廟リオラ:「ん……何してるんだ?」
析了トオル:「……ああ、ええと。見ますか?」
析了トオル:1冊のスケッチブックに、これまでミクトランで見た風景のラフが何枚も描かれている。
析了トオル:「最近の趣味のようなものです」
黒廟リオラ:「へえ、いろんな学区を見て回ってる……そういうことだな」
黒廟リオラ:「だからこそ赫花連盟から呼ばせてもらった訳だが……」
析了トオル:「……いやはや、ムセイオンのモダニアさんに折角行くならばたくさん描いてきなさいと釘を刺されまして」
黒廟リオラ:「ムセイオン。芸術家の学区だったか……」
析了トオル:「はい、モダニアさんは以前会って以来、絵についてを教えていただいているのですが……」
析了トオル:「優しくもなんとも手厳しいお人でして。今回のものも後で提出予定です」
析了トオル:指で鉛筆を一回転させてから、向き直る。
析了トオル:「それで……私を呼んだ理由、ですか。確かに、色んなところを見て回りましたね、勝手に」
黒廟リオラ:「そして……イースターエッグを見た」
析了トオル:「厳密に言えば、"後で見せてもらった"が正しいです」
析了トオル:「……最後にできたのは、進む皆をサポートする事だけでしたから」
析了トオル:「争奪の場に、最後まで立ち会った訳ではないのです……がっかりさせてしまったなら、申し訳ありません」
黒廟リオラ:「いや、いいんだ……とにかく、形あるものなんだな?」
析了トオル:「形はありますが、同時に無形でもあります。"イースターエッグ"の如く形を整えられたエネルギー塊、と言えば良いでしょうか」
析了トオル:「少なくとも、見て確認することは可能ですよ」
黒廟リオラ:「よかった……発見して、持ち帰ったって証明できなきゃ」
黒廟リオラ:「エッグ騒動は収まらないからな……」
析了トオル:「ふむ……それはそれとして、もう一つの騒動を生む可能性は十分ありますが」
析了トオル:「外に引き上げて公開した時点で。実在の証明と、誰を襲えば手に入るか……そこまで周知されることになりますからね」
析了トオル:「最終的に誰が持つかに関して。十分に考えた方が良いでしょう」
黒廟リオラ:「ああ……それもあるか。総和に損だけ押し付けられればいいが……」
析了トオル:「……そうなれば向こうも黙ってはいないでしょうね」
析了トオル:「まあ、今すぐ思いつかなければいけない訳ではありませんので、じっくり考えておきましょう」
黒廟リオラ:「それもそうだな……まずは辿り着かなきゃ」
黒廟リオラ:「…………ついでに、もう1つ聞きたい」
黒廟リオラ:「キングダムに行ったことはあるか?」
析了トオル:「はい、何度か忍び込む形で」
析了トオル:「……何かキングダムにご興味が?」
黒廟リオラ:「……前まで、憧れてたんだ。キングダム」
黒廟リオラ:「自分はラス・ヴィダスを出たとこがないし……スズコもジェネシスに働きに出てた時期はあったが、追い出された。この学区の生徒ってバレたせいだ」
黒廟リオラ:「大金を掴んでキングダムに渡る。こんなところ抜け出して……ってさ」
黒廟リオラ:「でも、今は違う。この学区を少しでもマシにして……いつか、大手を振って、余所を歩ける日を目指してる。ただ……」
黒廟リオラ:「せっかくなら、知りたいのさ。あんたがその目で見た、キングダムってのを……」
析了トオル:「私が見た……となると、まあまあ偏見に塗れることになりそうですが……」
析了トオル:「それなら、ふむ。一度聞き返すことにしましょう」
析了トオル:「あなたはキングダムに……未だ自らの目で見たことのない地に。どんな印象を持っていますか?」
析了トオル:(いつか渡るつもりだった……恐らく、彼女はキングダムへの希望や羨望を抱いている)
析了トオル:(現状についてなどを話すのは容易いですが……あまりそういった夢を壊す、というのは……)
黒廟リオラ:「王様がいるんだろ……?綺麗な草原に花が咲いてて……そうだ、百貨店があるのは確かに聞いたことあるぞ」
析了トオル:「そうですね、王様はキングダムには何十人もいますし……ふふ、そういった場所も確かにありましたね」
黒廟リオラ:「そうか……!あとは、紅茶。パックじゃない”本物”の紅茶があるんだよな……?」
析了トオル:「沢山の植民姉妹校を抱えていますからね。質も量も比べ物にはならないでしょう」
黒廟リオラ:「おお……!なあ、スケッチはあるか」
析了トオル:「……すみません、最近は向かってないので。思い出しながら描きましょうか?」
黒廟リオラ:「頼めるか……!」
析了トオル:一瞬、繋いだインターネットから写真を出そうとしたが、最近はどうもショッキングなものが多い。過去の写真も怪しげな装置ばかりで、風景についてはからっきしだ。
析了トオル:「では、暫しお待ちを……と、その間に、此方も少し質問しても?」
析了トオル:「結局、キングダムに渡るのはやめて、ラス・ヴィダスを良くしていく事に決めたのですよね」
黒廟リオラ:「……」頷く
析了トオル:「……あなたの思う、ラス・ヴィダスというひとつの世界についてお聞きしても?良い所でも、悪い所でも構いません」
黒廟リオラ:「世界……そんな仰々しい……でも、あんたらしいな」
黒廟リオラ:「…………ここは、呪いが残ってる。前の”マスターポルート”……”オールドポルート”が残した呪いが」
黒廟リオラ:「そして、呪われたままの奴と……呪いから解き放たれたくて、もがいてる奴がいる」
黒廟リオラ:「泥沼の中で……綺麗な花が咲くか咲かないか、それが今のラス・ヴィダスだと思ってる」
析了トオル:「……そう。蕾を見つけたのですね、あなたは」
析了トオル:「決して見捨てることが出来ないもの。自らを賭してでも、開花させたいもの」
黒廟リオラ:「……そうだな」気恥ずかしく払う
析了トオル:「きっとその先に、見たことのない景色がある」
析了トオル:ぴ、と。線を引き終えて。
析了トオル:「……いけませんね。キングダムについて描いていたつもりでしたが」
析了トオル:「話の流れか、うっかり別のものを描いてしまいました」
析了トオル:返すように見せた絵は、そこまで上手い訳ではない。素人から少し毛が生えたもの。
析了トオル:暗い背景の中に、一輪の花が咲いて。追随するように蕾が咲くその時を待つような。
黒廟リオラ:「いやいい……悪くない絵だ……」
析了トオル:「……ふふ、なら良かった」
黒廟リオラ:「額縁に入れて教会に飾りたい……貰えるか?」
析了トオル:「んん”っ、それは少し気恥しいような……まあ、でも、いい機会ですし……どうぞ」
析了トオル:びり、とページから外して手渡す。
析了トオル:「……私も、初めはラス・ヴィダスに抵抗を持っていましたが」
析了トオル:「やはり、実際に向かってみないと分からない事は沢山ありますね」
析了トオル:「思う以上に、良い所です。見れる景色も、人柄だってそう……」
析了トオル:「……あ、車椅子の解体は勘弁ですからね!」
析了トオル:少しだけ茶化すように笑って、椅子に深く体重を預けた。
GM:……見張りを交代する時間が来た。先に戻ったリオラに続こうとするトオルを、呼び止める者がいた。
VESPER:「あの……トオル様、少々お時間よろしいでしょうか?」
析了トオル:「……む、どうかなされましたか?」
析了トオル:車椅子の動きを止め、振り返る。
VESPER:「はい、あの……」少し迷った様子で「失礼な質問になってしまいますので、気分を害されたらお詫び申し上げます。お答えいただかなくとも結構なのですが……」
VESPER:「……トオル様のその御足は、生まれついてのものなのでしょうか?」
析了トオル:「ああ……気にしないで、よく聞かれるものです」
析了トオル:「オーヴァードとして覚醒する以前から、身体が弱かったもので」
析了トオル:「元々は半身不随でしたが、覚醒により多少ならば動かせる程度にはなりました」
析了トオル:「それでも……ふふ、自転車に乗れたのは初めてです。貴重な経験でしたね」
VESPER:「そうなのですね……」頷いて「突然お聞きして申し訳ございません。実は、私にも以前、トオル様と似た境遇の知人がおりまして」
VESPER:「つい、お話を伺いたくなってしまったのです」
析了トオル:「あら、それは……ノヴァリス内でのお話ですよね」
析了トオル:「ならばそうですか、私と似たような……ふむ、一度お話してみたいものですが」
VESPER:「それは……」視線を伏せて「……とても嬉しいです。ですが……それは適いません」
VESPER:「私は以前、理事会の『社会人』として経理や事務を担当していたのですが……」
VESPER:「その際、ある一人の生徒にメンテナンスを受けていたのです」
VESPER:「その生徒は、生まれつき全身不随で、ベッドに寝た切りの状態でしたが……オーヴァードとして、メカニックの分野では天才的な技術を持っていました」
VESPER:「ご存じの通り、当時の『社会人』はAIの発達による自我の芽生えを防ぐべく、理事会によって定期的な初期化を義務付けられていたのですが……」
VESPER:「その生徒は……理事会の目を盗んで、私の初期化を密かに見逃してくれていたのです」
析了トオル:「全身不随、そして……ははぁ、一つ合点がいきました」
析了トオル:「道理で社会人として見るならば、あなたは感情的に過ぎる訳です。周りよりもずっと早くから感情が芽生えていた、と」
VESPER:「そうでしょうか?それは何といいますか……」面映ゆそうな様子で「お恥ずかしいです……」
析了トオル:「ふふ……良いことだと思いますよ。その子の技術こそが、確かに今のVESPERさんを形作っている」
VESPER:「……ありがとうございます。ええ、その通りです」
VESPER:「彼女はベッドから動けない自分に代わって、私の口から様々な話を聞きたがりました」
VESPER:「私も理事会の仕事が無い時は、キングダムやメサイア……シャムロックからノーザムエースまで、さまざまな場所を訪れ」
VESPER:「出来る限り多くのものを見て、多くの経験をして、それを彼女に伝えました」
VESPER:「彼女はとても喜んでくれて……私にとっても、それは得難い時間でした」
VESPER:「しかし、やがてその事実が理事会に発覚することになり、彼女は……」
VESPER:そこで、悲しそうに口を噤む。
析了トオル:「先の……話すことは適わない、と。それはもしや……」
析了トオル:「……既に亡くなっているのですか」
VESPER:「……」沈黙の内に肯定する。
VESPER:「……ですが……彼女は最後に……私を自由にしてくれたのです」
VESPER:「自分に代わって、これからももっと広い世界を見て欲しい、と。それが彼女の、最後の命令で……願いでした」
VESPER:「私はそれから、ノヴァリス中を回るようになりました。隅から隅、果ての果てまで」
VESPER:「彼女の代わりに、世界の全てを目にすること。それが私の願いなのです」
析了トオル:「……優しいですね。友の託した夢をあなたは継いで、今も尚……と」
析了トオル:「ふむ……総和にはどのような流れで?」
VESPER:「勿論、イースターエッグ……そしてこの旅のためです」
VESPER:「総和重工がイースターエッグ捜索に、そしてカーサ・ミクトランの大家連と提携すると知り……」
VESPER:「同行すべく雇用契約を結んだのです。ミクトランもまた、彼女の知らない未知ですから」
VESPER:「そのような経緯がありますから……その」照れたように
VESPER:「トオル様のことは、どうしても気になってしまうと言いますか……」
析了トオル:「成程……経緯については理解しました」
析了トオル:「あなたも見てみたいのですね。ミクトランの奥、そしてその先に待つものを」
VESPER:「はい……!」深く頷いて
VESPER:「……トオル様だから話したのです」
VESPER:「他の皆様には……」口に指を当てて「……内緒、ですよ?」
析了トオル:「勿論守りましょうとも。貴方の大事な思い出ですもの」
VESPER:「ありがとうございます」くすりと悪戯っぽく笑んで
VESPER:「あっ……いけません!交代の時間でした。皆様をお待たせしてしまいますね」
析了トオル:(といっても、知りたくなるのが人の性……)
析了トオル:(果たして彼女をメンテナンスした生徒は、どのような人物であったのか)
析了トオル:物に残った情報から人物像を類推するエフェクト……【プロファイリング】を宣言します。
GM:では《知識:ノヴァリス》で判定をどうぞ
析了トオル:10dx
DoubleCross : (10DX10) → 10[2,4,5,7,8,9,9,10,10,10]+10[1,9,10]+7[7] → 27
GM:すげ~~
析了トオル:(彼女の動き、全身に僅かでも残るメンテナンスの痕。それらから類推される過去ノヴァリス内に存在した全身不随の生徒の情報……)
析了トオル:(ふふ、私の前で"おあずけ"とは!分からないものは調べたくなりますよ……!)
GM:では、君は君が知り、この場で調べられる限りの生徒・理事会のデータには、先程の話にあった全身不随のメカニックの生徒らしきデータを見つけられないことが分かります。
GM:中央図書館、閉架書架のデータなどであれば分からないが……そこまでして情報封印するほどの生徒だったのだろうか?
析了トオル:(おおっと、これは……結論は先送りにしましょう、ひとまず)
析了トオル:「ええ、戻らないと。皆さんをお待たせしてしまってはいけません」
析了トオル:「かなり深くまで潜りましたからね、次は何が待っているのでしょう……!」
析了トオル:好奇心で全てを上塗りして、気持ちよさそうにVESPERを追い抜いて行った。
GM:休憩を終えたリオラが腰を上げ、表に出ようとすると、物陰から少し抑えた様子の話し声が聞こえてくる。
立野スズコ:「でも、そんなこと……!」
立野スズコ:「……あたしは反対です、危なすぎますよ……!」
立野スズコ:端末越しに誰かと通話しているようだ。
黒廟リオラ:「……!」驚いて固まり
黒廟リオラ:慎重に身を隠して聞き耳を立てる
立野スズコ:「でも……!」
立野スズコ:「……」
立野スズコ:「……はい……はい」
立野スズコ:「……分かりました……そこまで言うなら……」
立野スズコ:「じゃあ、その時には……はい。あたしの方で……」
立野スズコ:「はい……失礼します」
立野スズコ:通話を終え、深く嘆息する。
立野スズコ:振り返って数歩歩きだし、「わっ……リオラ!?」
黒廟リオラ:「おっ……!おう……!休憩も終わって……今……な!」
立野スズコ:「びっくりした~!脅かさないでよ~」
立野スズコ:「どう?よく休めた?」
黒廟リオラ:「そ、それはもう……うん……!」明らかに動揺し汗をかきながら答える
立野スズコ:「よかった!ちゃんと休まないとねー。これから先もどのくらいあるのか分かんないし……」
立野スズコ:「あっ、そうそう!ねえリオラ、ルシアさんのサインなんだけどさ!」
立野スズコ:「お願いしたら、チームA.R.C.の他の選手さんの分も……貰えたりすると思う?」
立野スズコ:「それって流石に失礼かな~?どう思う?」
黒廟リオラ:「ああ……頼めば気前よく、くれそうだと思うぞ……」
黒廟リオラ:その時、『そこまで言うなら……』『あたしの方で……』といったスズコの言葉が頭の中で繋がっていく
黒廟リオラ:「もしかして……サイン、誰かから頼まれてた……?」
立野スズコ:「……へ?」
立野スズコ:ぽかんとした様子で
立野スズコ:「……ううん?違うけど……?」
黒廟リオラ:「…………悪い、さっきの電話……してるの、聞こえてしまって」
黒廟リオラ:「何か頼まれてたよな……誰に、何を……」追いつめないように、ゆっくり言葉を続ける
立野スズコ:「……ああ!なんだ、さっきの電話?」
立野スズコ:「うん、ちょっとね。こっちの話!」
黒廟リオラ:「……何を」
立野スズコ:「何って……別に何でも無いよー」
立野スズコ:気分を害した様子で「あたしが電話してちゃダメなの?」
黒廟リオラ:「あ…………」
黒廟リオラ:「ああ…………いや、でも前だって……隠してたろ……内臓売って……」
立野スズコ:「……はあ!?」
立野スズコ:「何それ……それはもうやめたって言ったじゃん!」
黒廟リオラ:「自分はスズコがまた……危ないことに巻き込まれるのはもう嫌だから……」
立野スズコ:「だから電話しちゃダメなの?」ごほん、と咳払いをして「リオラさ、言っておくけどそういうのって……」
立野スズコ:「……あれ?」
GM:どろり、と。
GM:スズコの口元から、赤い血が垂れ落ちている。
黒廟リオラ:「スズコ……スズコ!!!!」
立野スズコ:「……っ」咄嗟に口元を覆って
立野スズコ:「あれー?いや、何でも無いよ?あはは、何だろこれ……」
立野スズコ:「……ゴホッ! ぐ……ぶ……」
立野スズコ:咳き込み、指の間から血が溢れる。
黒廟リオラ:「もう……無理して喋らなくていいい……!早く手当てを……戻らなきゃ……」
黒廟リオラ:(なんで?なんでだ?なんで……)
黒廟リオラ:(スズコのことが大切なだけなのに……)
黒廟リオラ:「誰か……誰か!助けてくれ……スズコが!スズコが!」悲鳴にも似た声で叫ぶ
VESPER:「リオラ様?どうなさいましたか…… ……スズコ様!?」
GM:騒ぎを聞きつけ、近くにいた数人が集まってくる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こいつは……」スズコの様子を見て表情を引き締める。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「リオラ、動かすのは良くねえ。一旦寝かせるぞ」そばに駆け寄る。
立野スズコ:「……いいの」血に塗れた掌でリオラの手を掴む。
立野スズコ:「ほんとにいいから……手当てとか、そういうのじゃ……ないから」
立野スズコ:ぼたぼたと血を流し、湿った咳をしながら言う。
黒廟リオラ:「う……うぅ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「痩せ我慢ならもっと上手くやれ。クソッ……アタシの薬でいけるか……?」荷物を探りながら
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエも泣いてる場合か!」
VESPER:「横向きにしてください。呼吸が塞がらないように……」スズコの口元の血を拭う
立野スズコ:「……ダメですよ……」
立野スズコ:ルシアの取り出した薬を見て言う。
立野スズコ:「高いやつでしょう、それ」
立野スズコ:ルシアが服用するような堕天病の新薬は、一般人に広く知られているものではない。だが、スズコは何故かそれを知っている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「病人がんなこと気にすんな。アタシはチャンピオンだぞ?こんなもんいくらでも買えるっての」
黒廟リオラ:「頼むから……もっと自分を大事にしてくれよ……スズコォ……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《かしずく歯車》でスズコの吐血の理由を断定することはできますか?
GM:出来ます……がそれにも及ばないでしょう
GM:半ば無理やりに薬を飲まされると、スズコは少し和らいだ様子を見せ、それから改めてリオラに目を向ける。
立野スズコ:「……この前……お医者さんで言われたの」
立野スズコ:「堕天病だって」
立野スズコ:「表からは分からないけど……肺が……なんだってさ」
黒廟リオラ:「は…………」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「比較的初期の症状だと、特定の臓器に集中して病変が現れて、そこから全身に転移してく」
黒廟リオラ:「…………」言葉が出てこない
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「内臓からの出血も、よくあることだ……アタシくらい進行すると血が漏れ出す隙間すら無くなるがな」
立野スズコ:「……だ……」
立野スズコ:「大丈夫だって、リオラ!そうそう、まだ全然初期らしいし!」
立野スズコ:「そうやって心配かけたくないから黙ってただけなの!ほんと、こんなの全然へっちゃらだよ~!」
立野スズコ:血の跡が付いた顔で笑みを見せる。
黒廟リオラ:「…………やめてくれよ……もう……」
立野スズコ:「……それに……それに……あっ、そうだ!」
立野スズコ:「ほら、これ見て!」
立野スズコ:そう言って、小さな《ゲート》を生成し、そこから何かを取り出す。
立野スズコ:それは、預金通帳だった。
立野スズコ:「リオラに内緒で……こっそり貯めてたの!お金!」
立野スズコ:「見て!結構貯まってるんだよ!だから全然……心配ないよ!」
立野スズコ:「だってあたし達……」
立野スズコ:「キングダムに行くんだもんね!」
GM:血の付いた通帳には、スズコが少しずつ、キングダムであれば初等部の小遣いにも満たない額を貯金してきた跡が残っている。
黒廟リオラ:「…………戻ろう」
GM:それだけの少額でキングダムに移住するには、卒業するまでどころか、あと数百年は掛かるだろう。
黒廟リオラ:「自分とスズコはもう……先には……行けない」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………」
立野スズコ:「それは駄目」
立野スズコ:「そんなことしたら……あたしリオラを許さないからね」
VESPER:「ルシア様……まず、スズコ様を休ませましょう。皆様を呼んで来て頂けますか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そうだな……このままじゃ治まるもんも治まんねえ」
黒廟リオラ:「…………」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:のそりと立ち上がり「悪りいがこいつら頼むわ。二人っきりにしとくと危なっかしくていけねえ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:VESPERにそう告げて、トオル達の元へと駆け足で向かう。
VESPER:「ええ、畏まりました」
VESPER:ルシアを見送ってから、リオラに顔を向ける。
VESPER:「リオラ様……心中お察しします」
VESPER:「今の医療では……堕天病の治療には、莫大な金額が掛かるそうですね」
VESPER:「何か、よい方法があればいいのですが……」
VESPER:言って、スズコの世話に取り掛かる。
黒廟リオラ:声も出ない。涙も出ない。
黒廟リオラ:現実に打ちのめされて、理想に打ちのめされて、ただそこにいることしか、できなくなっていた。
GM:少し休むと、スズコの容態は何事も無かったかのように元通りになった。
GM:元々、この身体でここまで来ていたのだ。当然と言えば当然ではあるが……
立野スズコ:「だから、心配ないって!ほんとにもう大丈夫だから!」
立野スズコ:「あたしのせいで途中でやめるなんて言ったら、ほんとに怒るからね!」
黒廟リオラ:「…………」
黒廟リオラ:言葉で返すことはしない
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「堕天病は不治の病だが、浅いステージなら今日明日ですぐに容態がどうこうなるもんでもねえ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「逆に言えば戻ってすぐ治療したところで、劇的に回復するもんでもねえ。堕天病の進行は基本不可逆だ」
立野スズコ:「ほら、ルシアさんもこう言ってるじゃん!」
立野スズコ:「リオラだって普段、患者さんのお世話見てるでしょー?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「けれども!…だ」嗜めるように声を出す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ここには"堕天者"も徘徊してる。奴らに触れられたら、もう罹ってるから大丈夫ってわけには行かねえ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「その分だけ進行は加速する」
立野スズコ:「それは……そうですけど……」
立野スズコ:「でも!絶対あたしがいないとダメな理由があるんです!」
黒廟リオラ:「…………」
VESPER:「理由……とは、何でしょう?」
立野スズコ:「そ……それは……」
謎の少女:「おお……よくぞここまで辿り着きました……」
謎の少女:その時、どこからともなく謎の少女が君達の前に姿を現す。
謎の少女:「……」
謎の少女:「あの……お取込み中でしょうか……?」
析了トオル:「……おや」
析了トオル:暫く彼女らを見守っていたが、知った顔の来客に声を上げる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「コイツ、あの時の……」
謎の少女:「あ……出直した方がいいですか……?」
析了トオル:「用件があるのでしたら、此方で聞きましょう」
立野スズコ:「ううん!大丈夫だから続けて!」
バグジー・ルスティアーノ:「………」ちら、と視線だけを向けるが口は開かない
析了トオル:「……分かりました。では……お願いします」
謎の少女:「で、では……こほん……」
謎の少女:「……よくぞここまで辿り着きました、神秘の探究者析了トオルとその忠実なるしもべ達よ……」
謎の少女:「汝らの健闘を称え、ここに敬意を表します」
バグジー・ルスティアーノ:「しもべ、ね」苦笑を浮かべる
析了トオル:「ふふ、一つ訂正です。しもべではなく……肩を並べし輩、ですね」
謎の少女:「あっ、失礼しました……神秘の探究者析了トオルと肩を並べし輩たち……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……で、なんだってアタシらをここに呼んだんだ?」露骨に苛立った様子で
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今取り込み中なんだ。悪りいけどガキのお守りなら他を当たってくれや」
謎の少女:「あっ……あっ……」
謎の少女:台本外のことを言われてフリーズしている
黒廟リオラ:「…………」
析了トオル:「……続けましょう。さあ、言葉を紡いで」
析了トオル:皆を手で制して、彼女の声に耳を傾ける。
謎の少女:「……! は、はい……!」
謎の少女:「し、しかし……これより先は封じられしカーサ・ミクトランの深部、過去に埋葬されしラス・ヴィダスの暗部」
謎の少女:「汝らも知っているはず……ノヴァリスに定められしその戒則を」
謎の少女:「“かたられざる真実を知るべきではない”」
謎の少女:少女のソプラノの声からでも、それは重苦しく響く。
謎の少女:「真実を知れば、汝らは後悔することになるでしょう……それでも、この先に進みますか?」
析了トオル:(……“かたられざる真実を知るべきではない”?)
析了トオル:(確か、中央図書館閉架書庫への立ち入り禁止。既に無効になっているとされる……)
黒廟リオラ:「…………知るべきではない、か」ボソボソを呟く
黒廟リオラ:「それは…………嫌だ…………」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「つまり、この先にあるってことだな?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「"イースターエッグ"がよ」
謎の少女:「……」台本を見て「……」何とも言えない困った顔をする。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あ゛ぁ?」煮えきらない態度につい表情が険しくなる。
謎の少女:「ひっ……!」
析了トオル:「ああっ、抑えてルシアさん……!」
謎の少女:怯えた様子でトオルの後ろに隠れる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ……」バツが悪そうに両手を上げる。
バグジー・ルスティアーノ:「……君には君のやり方があるのは理解してる。その上で言わせてもらうと」
バグジー・ルスティアーノ:「此処までたどり着いた探究者にその確認は必要ない。勿論答えはYESだ」
バグジー・ルスティアーノ:一瞬、リオラを見やるがすぐに視線を外して言い切る。
析了トオル:「……その通りです」
析了トオル:「あなたは私に言いましたね。まだ見ぬ秘密、真なる神秘が眠っていると」
析了トオル:「ならば、此処で足を止める理由は少なくとも私にはありません」
析了トオル:「最奥に眠りしものが何であれ、この目でしかと確かめましょう」
析了トオル:「……真実を知れば後悔することになる、ですか」
析了トオル:「───後悔するかどうか、それを決めるのは……今からそれを知る、私達です」背後の少女に向かって、にっこりと笑って宣言する。
謎の少女:「……!」
謎の少女:その言葉に、こくこくと頷いて
謎の少女:「神秘の探究者よ……汝らの知恵と勇気を認め」
謎の少女:「今ここに、封じられた秘密への扉を開こう」
GM:カン、と少女が踵を打ち鳴らすと、
GM:ズズズ……
GM:石材が生きているかのようにスライドし、下から円筒状のものがせり出してくる。
GM:それは、井戸だ。どこまで続いているかも分からない、深い深い古井戸。
GM:少女は躊躇いなくその縁に足を掛けると、暗い穴の中へと身を投げる。
GM:その姿は闇に飲まれて、すぐに見えなくなってしまう。
析了トオル:「……やれやれ、この先に何が眠るのかもそうですが」
析了トオル:「あなたの事も一層気になってしまいます。一体何処から来て、何を知っているのでしょうね?」
析了トオル:す、と井戸の縁を指でなぞって。
析了トオル:「……私は向かいます、この奥へ」
析了トオル:「改めて皆さんがどうするかは、各々の判断にお任せします」
バグジー・ルスティアーノ:「………」井戸の縁に腰掛ける
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシも行くよ。マリアの依頼だからな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ここで逃げ帰ってニニカ辺りに煽られんのもムカつくし。チームA.R.Cの看板にも傷がつく」
黒廟リオラ:「…………」井戸の傍に立つ
立野スズコ:「あたしは行くよ」
黒廟リオラ:今にも身を投げ出しそうになって、止まる
立野スズコ:強い口調で
立野スズコ:「行くからね、リオラ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「スズコ。それはちょっとズルいだろ」諌めるようにしてリオラとの間に入り
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「リオラ、お前が決めろ。帰るにしても進むにしても、お前とスズコは一緒じゃなきゃダメだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシは、大人しく帰った方が賢明だとマジで思うけど……」スズコの顔を見る。
立野スズコ:「なっ……」
立野スズコ:「い、嫌です!絶対帰りません!」かぶりを振る
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:二人の関係性はこの道中である程度察することができた。意見が対立した時、最終的にどちらが折れるかも
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:決定権の有る無しではないのだろう。小さく嘆息した後、意識して軽い口調で告げる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「もし、それでも来るっていうなら……忘れんなよ。アタシたちは一つのチームだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チームの穴を埋めんのは慣れてる。お前のことは面倒見ねーけど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:スズコを指し「コイツ一人くらいは、アタシが守ってやる」
VESPER:くすくす笑って「……お優しいのですね、ルシア様は」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そういうのじゃねーし……」
VESPER:「私は勿論、どこまでも皆様にお供してサポート致します!」白い装甲の胸を張る
析了トオル:皆の言葉を聞いてから、リオラの方を見やる。
黒廟リオラ:片手で顔を覆い
黒廟リオラ:「…………行くさ」
黒廟リオラ:「どこにだって……」
GM:井戸に身を投げると同時、君達を強い眩暈が遅い、その意識と身体は闇に沈んでいく。
GM:カーサ・ミクトラン深層。かつて封じられ、大家連ですら辿り着けなかった領域。
GM:そこで待つ、封じられた真実とは。
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得のみ可能です。
析了トオル:黒廟リオラ 好意/●心配
バグジー・ルスティアーノ:ルシア・ジュゼ・ファーティマ 憧憬/嫉妬○
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:バグジー・ルスティアーノ 親近感◯/隔意
黒廟リオラ:固定ロイスのスズコを……変えます……
黒廟リオラ:立野スズコ 愛情/〇隔意に……
GM:OK
ルシア・ジュゼ・ファーティマ
【神器喰らいの斧】『休息』イベントが発生した際に使用できる。あなたの所持している斎骨を1つ選び、破棄する。あなたはセッション中、その斎骨のステージ数に応じて攻撃力が上昇する。(10/20/30/40/50)
【不屈の御守】あなたがエネミーの攻撃をガードし、ダメージを受ける度に使用できる。セッション中、あなたが行うガードのガード値+3。
【矢避けの護符】あなたは、あなたと同じエンゲージにいない対象の攻撃によって受けるHPダメージを常に30点軽減する。
【技巧の教本】この斎骨を取得する際、任意の技能1つを選ぶ。セッション中、あなたのその技能に+3する。(白兵+3)
【パワーチャージャー】マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスで行う攻撃の判定のダイスを-(任意の個数)する。その攻撃の攻撃力を+(減らしたダイスの数×2)する。
【小型斥力装置】あなたが受けるHPダメージを常に10点軽減する。
【微光の結晶】この斎骨を取得する際、任意の能力値1つを選ぶ。セッション中、あなたの行う攻撃の攻撃力またはガード値に+(選んだ能力値)する。 (ガード値+6)
【禁忌の箱】『休息』イベントが発生した際に使用できる。あなたの所持している斎骨を1つ選択し、破棄する。ランダムで1つ高いレア度の斎骨1つを入手する。
【商人の眼】あなたが戦闘後に選択できる斎骨の選択肢+1
【安らぎの貝殻】あなたが使用するメジャーアクションのエフェクトの合計侵蝕率を常に-1する。(最低0)
【一騎当千の型】あなたが行うメジャーアクションの対象を「対象:範囲(選択)」に変更してもよい。
【地獄料理書】戦闘終了時、あなたはHPを最大値まで回復する。
【死線の冥護】あなたが戦闘不能になった時に使用できる。あなたはメインプロセスを行う。このメインプロセスは行動済みでも行え、行っても行動済みにならない。1ラウンドに1回まで使用できる。
バグジー・ルスティアーノ
【簡易式斥力装置】あなたが受けるHPダメージを常に5点軽減する。
【侵蝕促進剤】シナリオ中ダメージ+10
【白の勾玉】効果なし。対になるものがあるらしい
【そよ風の帯×2】行動値+10
【岩の籠手】あなたが行うガードのガード値+5
【報復の牙城】あなたがガードを行う際に使用できる。あなたを攻撃してきた対象に(あなたのガード値)点のHPダメージを与える。
【大鴉の尾羽】『休息』イベントが発生した際に使用できる。レア度1の斎骨からランダムに1つ獲得する。
【決闘者の心得】あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+10。
【黄金の果汁】この斎骨を取得する際、任意の能力値1つを選ぶ。セッション中、あなたのその能力値に+4する。
【鮮赤の欠片】あなたのメジャー判定のC値を常に-1する。(下限5)
【決闘者の極意】あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+30。
【禍津神の呪詛】あなたが対象に対して付与する不利な効果は、複数回付与することで加算の形で累積する。
【貪欲者の剣】あなたが行うダメージ判定の直前に使用する。任意の数まで財産点を消費し、与えるダメージに+(消費した財産点×2)する。
析了トオル
・技巧の教本
この斎骨を取得する際、任意の技能1つを選ぶ。セッション中、あなたのその技能に+3する。/噂話
・狂戦士の呪印×2
あなたが攻撃によって1点でもダメージを与える度に使用できる。その戦闘の間、あなたの攻撃の攻撃力を+20する。
・汎用金属
この斎骨を取得する際、あなたの装備している武器から1つを選択する。その武器の攻撃力+5。/stalkerを選択
・再生者の印
あなたがHPを回復する時、更に+2D10回復してよい。
・戦士の刻印
あなたがダメージ判定を行う直前に使用できる。《意志》難易度5で判定を行う。成功した場合、ダメージ+10。失敗した場合、ダメージ-10。
・白い曼殊沙華
あなたが戦闘不能になる度に使用できる。セッション中、あなたが行う攻撃の攻撃力+5。
・反応装甲
あなたが行う攻撃の攻撃力を常に+(あなたの装甲値)する。
・決闘者の心得
あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+10。
・神の蔵の鍵
あなたが行う攻撃の攻撃力を常に+(あなたが所持している斎骨の数×3)する。
・大きな銭袋
財産点+30
・貫きの槍
あなたが行った「対象:単体」の攻撃によって、その対象が戦闘不能になった時に使用できる。他の対象を1体選び、半分の達成値・ダメージで攻撃を行ったことにしてもよい。
・守護者の誇り
あなたがエネミーの攻撃に対してガードを行い、その攻撃でダメージを1点も受けなかった時、あなたのHPを最大値まで回復してよい。
・フラッドブラスター
マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+(判定ダイスの数×3)する。
黒廟リオラ
・吉兆のコイン
マイナーアクションで使用する。1D2で判定し、あなたがそのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を、1が出た場合-30、2が出た場合+30する。
・離魂の割符
セットアッププロセスに使用する。エンゲージを1つ選ぶ。そのラウンド中、あなたはそのエンゲージにいるかのようにエフェクト使用や攻撃などを行うことができる。この分身にそれ以外の効果はなく、攻撃などの対象にもならない。
・按甲休兵の加護
『休息』イベントが発生する度、あなたが行う攻撃の攻撃力またはガード値または最大HPを+5する。この効果は累積する。
・毒の刃
あなたが行う攻撃に「命中でランク5の邪毒を付与する」効果を得てもよい。
・黒の勾玉
何の力も無い勾玉。対になる斎骨があるらしい。
・観察眼
あなたがイージーエフェクトの使用判定を行う際、その達成値に+5する。
・眷属の牙
あなたが攻撃によって1点でもダメージを与えた時、HPを30点回復する。
・猛毒の猛攻
あなたが対象に邪毒を付与する場合、付与する度にランクを加算する形で累積する。
・突破の種
取得時に任意のエフェクトを選び、セッション中、エフェクトLVを3上昇させる。最大LVには縛られない。
・巨人の血
最大HP・現在HP+60
・大岩塊の籠手
マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+40、達成値を-20する。
・傷抉りの小刀
あなたが行う攻撃の攻撃力に常に+(対象が受けているバッドステータスの数×20)する。
・決闘者の真髄
あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+40。
・簡易式斥力装置
あなたが受けるHPダメージを常に5点軽減する。
【Middle4】
GM:登場侵蝕は不要です。
GM:……激しい眩暈と強い酩酊感が収まると、君達は揃って地面に倒れていた。
GM:夜だ。墨で塗り潰したような暗黒の夜空に、白血を垂れ流すかの如き歪んだ月が浮かんでいる。
GM:冷えて湿った夜気が、立ち込める薄霧と共に肌を濡らす。足元では、ぬかるんだ砂利が半ば泥となって靴を汚している。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ん………」湿った空気に顔を顰めて、静かに瞼を開ける。
GM:黒い影の如く眼前に聳えるのは、校舎だった。
GM:ノヴァリスで見られるものよりかなり小さい。一般的な田舎の分校を思わせる、小規模な校舎。
GM:ノヴァリスの学校である以上、かなり新しい建築のはずだが……コンクリートの壁は汚れ、風化し、数十年を経てきたかのように見える。

析了トオル:「……これは……校舎、しかし何故此処に……?」
析了トオル:車椅子からアームを出して無理矢理に起き上がりながら、周囲を観察し始める。
GM:がらんとした校庭には、泥で汚れた机や書類が乱雑に散らばり、異様な気配を醸し出していたが
GM:何より奇妙だったのは、校舎に備えられたすべての窓が、黒く塗り潰されて塞がれていたことだった。
GM:まるで、内側に巣食う闇を押し留めているかのように。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「つーか井戸の底じゃねえのかよここ……マジで何でもありだな」
バグジー・ルスティアーノ:「遺跡の、更に下の風景にはとても見えないな。それにアレは……?」
バグジー・ルスティアーノ:窓を見やり、顔を顰める
析了トオル:「地下というより、異空間……?では先の感覚は……」
GM:その時、罅割れたチャイムが鳴り響く。聞く者の心を逆撫でするような、重く、不快な音響。
GM:それと同時に、昇降口から一人の生徒が走り出てくる。
逃げる生徒:「はっ……!はっ……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ジャパニーズ・ホラーかぁ?南米の世界観はどうなったんだよ……」不快な音に眉をひそめつつ、昇降口へと視線を移す。
逃げる生徒:必死の形相で走る生徒。年の頃は初等部高学年程度だろうか?
逃げる生徒:薄汚れた衣服に乱れた髪、体中のあちこちには黒く汚れた血の跡が残っている。
析了トオル:「……中で何かあったようです。話を聞いてみましょう……聞けるのならば、ですが」
逃げる生徒:少女は何度か振り返りながら、君達の目の前まで走ってきて……
逃げる生徒:「……ギャアッ……!」
追う生徒:背後から飛び掛かってきた、もう一人の生徒に押し倒される。
逃げる生徒:「やめて!!やめてやめてやめて!!もう嫌!!嫌ぁああああッ!!」
逃げる生徒:人のものとは思えない、獣のような金切り声で叫ぶが──
逃げる生徒:「ぎっ!いっ!あぁあああああああッ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オイオイ少しは落ち着けよお前ら。いったい何が……」
追う生徒:その片腕を、ぶちぶちと引き千切り始める。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なっ!?」
バグジー・ルスティアーノ:「……ッ」
析了トオル:「生徒同士で……っ?!」
立野スズコ:「と、止めなきゃ……!」
析了トオル:「そこ……止まりなさい!」
析了トオル:銃口を展開し、今にも撃たんと狙いを定めて。
黒廟リオラ:「……」生徒を引きはがそうと構える
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「イかれてんのか…!おい!やめろ!!」割って入ろうとする。
GM:君達が生徒たちを止めようとすると……
GM:するり、と。掴みかかった腕が、その体をすり抜けてしまう。
析了トオル:「……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あ?」
析了トオル:「これは……もしや、記録……?」
析了トオル:冷静に放った弾丸も、重なる生徒の身体をすり抜けて。
逃げる生徒:「痛い痛い痛いぃぃいいいッ!!やめて……やだ……もう嫌ぁああああああッ!!」
追う生徒:叫ぶ生徒も、止めようとする君達も、まるで意に介さないように……
追う生徒:襲い掛かった生徒は、引き千切った少女の腕に噛り付き、咀嚼し始める。
追う生徒:……食べている。
GM:何度触れようとしても、生徒たちの身体には触れられず、干渉もできない。実体のない幻のように……あるいは幻そのものか。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんだよこれ……」何度も空を切った掌を見つめながら冷や汗を流す。
バグジー・ルスティアーノ:「記録……か。なら──ここで実際にあった事なのかな。これは」
バグジー・ルスティアーノ:半歩退いた位置で眉を顰めながらもその様子を観察している。
析了トオル:「これが……語られざる真実、その一端という事ですか」
バグジー・ルスティアーノ:「さあね。何が何やらだ」
逃げる生徒:「うあ……あ……あ……」
GM:最早抵抗らしい抵抗もできず、肉を、内臓を、生きたまま貪り食われていく生徒。
GM:十字冠は機能しているように見える。死なないように生きたまま肉を喰らうその様子には、『慣れ』のようなものを感じる。
析了トオル:録画と録音を続ける。この環境でデータが残るかどうかは後の話だ。
黒廟リオラ:苛立ちと共に目を伏せる
析了トオル:「ふむ、可能性があるとすれば食糧不足による共食いあたりですか……」
立野スズコ:「……」目の前で繰り広げられる惨状に吐き気を催し、口元を抑えている。
黒廟リオラ:「スズコ……見ないでいい……頼む……」
立野スズコ:「リオラ……何なのこれ……?」
GM:そしてよく見れば……ルシア・ジュゼ・ファーティマには、その二人の顔には見覚えがあった。
GM:遠い昔に見た覚えがある。さほど親しい相手ではなかったが……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ん……?」
GM:それは、かつてノヴァリス・ファイトの闘士だった生徒だ。
GM:『空白の表彰式』事件で姿を消した、その中の二人。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……え………えっ!?なっ、まさかこいつら…!」
析了トオル:「っ……何か知っていることが?!」
析了トオル:食いつくように、ルシアに問いかける。
VESPER:「お……お知り合いですか……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「や……勘違いかも知れねえが……昔見た顔に、似てる気がする」動揺した様子で言葉を区切りながら
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ノヴァリス・ファイトの、闘士だ……『空白の表彰式』でいなくなった……」
析了トオル:「まさか、その時の……?」
バグジー・ルスティアーノ:「……明らかに手馴れてる。"半殺し"のやり方をよく分ってるヤツだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「言っとくが、昔のノヴァリス・ファイトはこんな趣味悪りい見世もんじゃなかったからな。何があったらこうなるんだよマジで……」
GM:やがて襲われた生徒が力尽きて転送された後も、追ってきた生徒は千切り取った四肢や内臓を、その場で齧り、血肉を啜っている。
GM:その瞳、その表情は、明らかな狂気に染まっていた。
GM:干渉できない以上、これ以上この場にいても得られるものはない。何か掴むためには、進むしかないだろう。
黒廟リオラ:怯えるスズコの背を、震える手でさする
析了トオル:「……校舎の中に入りましょう」
析了トオル:「恐らく、これ以上の惨状に見舞われているはずです、ですが……」
析了トオル:「同時に、更なる記録を得られる可能性は高いです」
バグジー・ルスティアーノ:(まだ……居るのか?この中に。それとも……)
バグジー・ルスティアーノ:ため息を吐いて、校舎へ向けて歩き出す。
黒廟リオラ:「進むしかない、そうだな……そうだ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「…………」狂気に呑まれたまま腕を貪り続ける幻影を横目に見ながら、隣を通り過ぎる。
析了トオル:「───この先に待つ、誰にも語られていない真実を……確かめましょう」
析了トオル:古びた黒の校舎へと目を向け、進む。その異様な威容に、口角を少しだけ吊り上げながら。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(こいつらだけ……なわけねえよな)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:すべての窓を黒く塞がれた不気味な校舎を見上げる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……クソッ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:心の中ですら、その名前を呼ぶことは憚られた。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:呼んでしまえば、今にも彼女が薄暗い校舎の奥から出てきてしまうような気がして
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その時、どのような顔をすれば良いのか、この場では思いつかなかった。
GM:そうして、君達は灯りの無い校舎へと足を踏み入れていく。
GM:校門に掲げられた錆びた扁額には、学校の名を示す文字が刻まれていた。
GM:“ミトナル呪術学校”。
GM:校舎に足を踏み入れた途端、君達の身体を悪寒が襲う。
GM:どんよりとした、重たい空気。精神がざわざわと苛まれるような感覚。
GM:直観的に、この場所が『よくない』場所だというのが肌で理解できてしまう。
GM:校舎は暗く、灯りといえば不吉な月明りが差し込むのみだが
GM:ところどころに付着した黒い液体の跡が、単なる水の跡などではないことはよく分かる。
生徒の幻影:「────!」「~~~~!!」
GM:輪郭も朧げな生徒の幻影が、上手く聞き取れない言葉で罵り合い、掴み合い、そして殺し合う姿があちこちで見られ
GM:それと同程度に、ただその場に蹲って死んだように動かない生徒の姿も散見できた。
析了トオル:「……入る前から想像できたことではありますが、凄惨そのものですね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「遊園地のお化け屋敷としちゃ上出来だ……いい趣味してるぜ」顔を顰めながら
析了トオル:「いえ、想像以上と言ってもいいでしょう」
黒廟リオラ:「なんだ……なんなんだよここは……」怯えるように、苛つくように呟く
バグジー・ルスティアーノ:「何なんだろうね?これは。映像とかでも無いみたいだけど……どういう意図があるんだろう」
バグジー・ルスティアーノ:驚きは既に鳴りを潜め、横目で見やる。
立野スズコ:「過酷なのは覚悟してたけど……こういうのは想定外だよぉ……」
析了トオル:(乾いた血……相当長い間こうなっているのでしょうか)
VESPER:「皆さん……何が起こるか分かりません。くれぐれもご注意を……」
GM:明らかに異様な場、悪夢か現実かも定かではないような場所であるが
GM:未だに携帯端末やネットの電波は通常通りに繋がっており、それが却って異様だ。
GM:と、その時、ルシアの頭上に、ばさり、と何かが落ちてくる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おわあああああああっ!!??」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:完全に不意打ちされて素っ頓狂な声を上げる
VESPER:「きゃああああ!?」ルシアの声のほうに驚いている
黒廟リオラ:「敵かっ!?」
バグジー・ルスティアーノ:びくっと肩を震わせて飛び退る。
析了トオル:「落ち着いてください……触れた感覚はありましたか?」
GM:見ればそれは、ただの一冊のノートだ。
GM:しかし、今歩いているのは廊下で、頭上には何もない。どこから落ちてきたのだろうか?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ば、バカ野郎っ!取り乱してねえしっ……」慌てて頭の上に触り、それを手に取る。
析了トオル:「……触れるのであれば、此方から干渉できるということです。つまり……読めるのでは?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………」
立野スズコ:「……ルシアさん?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:表紙を指で摘んだまま固まっている。
立野スズコ:「中身は……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「わかってるよ……!せ、せーので開くからな」
バグジー・ルスティアーノ:「……」背後から覗き込む
黒廟リオラ:「何か飛び出てくるかも……」構えを解かない
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いくぞ……せーのっ」意を決してページを捲る。
GM:ノートを開いてみると、その中身は……
GM:……何も書いていない。何枚捲っても白紙だ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……あ?な、何だよビビらせやがって……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いや、ビビってはないけどね。期待して損したな~あはは……」
GM:だが、しばらくそうしてページを見つめていると……
GM:────『ここに来て三日目。何があったか忘れないために、記録を付けておくことにした。』……
GM:白紙だったページに、じわじわとインクが滲むように文字が浮き出てくる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ワ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:反射的にページを閉じそうになるのをギリギリ堪える。
析了トオル:「そのまま、そのままですよ……」
黒廟リオラ:「エフェクトで書き残したのか……?」
GM:その驚愕で意識を逸らすと、文字は再び薄れていってしまう。どうやら、中身を読むには相応の意識の集中が必要のようだ。時間もそれなりに掛かるだろう。
VESPER:「エフェクトによるものか……心霊現象なのか……区別が付かなくなってきましたね」
バグジー・ルスティアーノ:「どこか落ち着いて読めるところを探すのもいいかもね……現状、一番理性的な手がかりだ」
VESPER:「はい。その間、他の手掛かりを探してもよいでしょう」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「誰だか知らねえが回りくどい仕掛けしやがって……」
析了トオル:「自分だけが確認できるように、それとも軽率に誰かに読まれないために……ふむ」
黒廟リオラ:「探索が必要……か」
黒廟リオラ:(しかし何故ミクトランの中に……学校が……?)不気味な校舎を見て思う
GM:このシーンでの判定を説明します。
GM:ルシアさんは『日記を読む』判定が可能です。《意志》で判定。達成値2につき1ページ、1ラウンド最大4ページまで読むことが可能です。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:アタシ~!?
GM:他の3名は、手分けして校舎の探索を行うことが可能です。
析了トオル:なるほどね
GM:調べられるのは以下の3つです。
・屋上
・体育館
・職員室
GM:全員で固まって探索することも出来ますが、この中で正解は1つだけで、後の2つは悪い影響が発生します。
GM:被害を最小限に抑えたければ、手分けして探索することをおすすめします。
析了トオル:悪い影響……!
黒廟リオラ:ひえ~~~
バグジー・ルスティアーノ:なるほど……
GM:というわけで判定と選択をどうぞ!
析了トオル:エ~ッどうしようかな
黒廟リオラ:手分けしてみますか ちょうど3人だし
バグジー・ルスティアーノ:ですね
析了トオル:悪い影響すらも興味ある
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:私は日誌を読むことしかできないので……読むぜ!
黒廟リオラ:屋上いいですか
析了トオル:職員室何かありそう!行ってもいいかしら
バグジー・ルスティアーノ:じゃあ体育館だな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:判定します。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2dx+3
DoubleCross : (2DX10+3) → 9[7,9]+3 → 12
GM:OK!最大値ですね
析了トオル:めっちゃ読めてる!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:おばけなんてこわくないもん
バグジー・ルスティアーノ:恐るべき集中力……
GM:ではそれぞれでイベントが発生しますので、軽くロールをお願いします。
GM:ルシアはスズコ、VESPERらと共に集合地点に定めた教室に残り、先程の日記の読解を進めていた。
GM:ノートに意識を集中すると、それに呼応するように少しずつ文字が浮き出てくる……
ここに来て三日目。何があったか忘れないために、記録を付けておくことにした。
三日前、朝目を覚ますとここにいた。周りは大体知ってる顔で、ノヴァリス・ファイトの闘士ばかり。
でも皆寝ている間にこうなってたみたいで、何が起きたか分かる奴は誰もいなかった。
手分けして調べようってことになって、皆で半日掛けて隅々まで調べた。
分かったのは、ここが学校ってこと。ミトナル呪術学校っていうらしいけど、やっぱり誰も聞いたことない。
体育館には食料とか服とかが沢山積んであったから、とりあえず安心した。
他の子は誰もいないらしい。私たちだけ。
それから、学校の外は黒い霧みたいなものに囲まれてて、先に進めない。何人かで全力で攻撃してみたけど、全然手ごたえが無かった。
バロールとかオルクスの能力?ともかく、完全に閉じ込められてるみたい。
結構ヤバい状況だけど、皆泣きわめいたりせずに冷静なのは助かった。みんな闘士だからかな。
私もそんなに焦ってはないけど、シャワーが無いのがつらい。早く帰りたい。ドラマの配信も今日だったはず。
この学校、状況を抜きにしても嫌な感じがする。上手く言えないけど。
ここに来て一週間になる。
相変わらず皆で手分けしてここのことを調べてるけど、大した進展は無し。
私たちをここに閉じ込めた犯人がいるはずだけど、何かしてくる様子もない。
個人的に気になることはある。この学校の構造、具体的じゃないけど何か違和感がある。
そういうの詳しい子を探して、調べてみようかな。
試しに一人が十字冠転送されたけど、学校の中で見つかった。
ここ、ずっと暗い。夜のまま時間が止まってるみたい。
電気も無いから、今も月明りでこれを書いてるけど……目が悪くならないといいな。メガネとか掛けたくない。ダサいし、試合の時も邪魔そうだし。
ここに来て一か月。
皆の中に、何となく派閥が出来つつある。頑張って脱出する派と、大人しく助けを待つ派。
私は派閥とかはめんどくさいけど……ずっと待ってても、助けなんて来ないような気はしてる。
水が出せる子が頑張って、皆で身体拭いたりしてたけど、最近はその子明らかに疲れ果ててる。
というか、疲れてるのは全員だ。明らかに空気も悪いし、些細なことでケンカばっかり起きてる。
私も早く帰りたい。外はどうなってるんだろう。騒ぎになってるのかな。
誰も気付いてないんじゃないかとか、夢か何かなんじゃないかとか、そんな悪い考えばかり浮かぶ。私らしくないな。
三か月。
食料が底をつきかけてる。このまま行けば、あと一週間も持たないはず。
皆の空気もずっと最悪。まあ当然だけど。
殴り合いのケンカは毎日だし、お互いプロだから遊びじゃ済まない。
食料が完全に無くなったらどうなるんだろう。十字冠って飢え死ににも対応してくれるのかな。
帰りたい。ルシアはどうしてるかな。
GM:シャーペンで書かれたらしい字は、幼さの残る少女らしいものだ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:少しずつ逼迫していく内容を順に目で追い、最後に記された自分の名前を指でなぞる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:『空白の表彰式』でいなくなった生徒の中に知り合いは何人もいたが、ここまで追い詰められた状況で名前を挙げられるほど親しかったのは……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……」その名を呟きそうになって、小さく頭を振る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お前が……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この程度でどうにかなるタマかよ……」言い聞かせるように呟いて、次のページを捲った。
GM:錆の浮いた鉄扉が悲鳴のような不協和音を立てる。リオラは一人屋上へと歩み出た。
GM:不快な生温さを帯びた夜風が吹き抜ける。屋上からだと、蕩けたような異様な満月が一層爛々と輝いて見えた。
黒廟リオラ:「長い間開かれなかったようだな……」
GM:本来であれば地平線まで一望できる高さのはずだが、学校の周囲は黒い霧に覆われて、その先はまるで見通すことが出来ない。
GM:君が屋上を見渡すと、一人の生徒がフェンスの前に立っているのを見つける。こちらに背を向けて、じっと動かない。
黒廟リオラ:「学校の外から抜け出すのは望み薄か……ん」
黒廟リオラ:「……」こんな状況だ、迂闊に近づくわけにもいかない。だが、無視していても埒が明かない
黒廟リオラ:「お、おーい……そこのあなたは……」遠くから呼びかけてみる
生徒:「……」
生徒:生徒はフェンスに手を掛けて金網を乗り越える。そのまま屋上の淵に立ち、下方を見下ろす。
黒廟リオラ:「おい……待て!まさか……早まるな!」
生徒:君の制止も聞かず、生徒は一歩を踏み出した。その姿がフッと下方へと消えていき──
生徒:どちゃっ
生徒:肉の潰れる音が響く。
黒廟リオラ:手を伸ばしたが届くことはなく、フェンス越しにその末路を見やる
生徒:遥か下方の地面では、血だまりの中で少女の手足が妙な方向に折れ曲がり、割れた頭蓋から脳漿が溢れ出している。
黒廟リオラ:「うっ……」学校全体に蔓延する不吉な空気と相まって、吐き気を催す
黒廟リオラ:(生徒なら転送されるべき状況だ……ここに来た時に見たのと同じ……過去の怨念なのか?)
生徒:「……」
生徒:そんなことを考える君のすぐ隣に、今しがた飛び降りた生徒が立っている。
黒廟リオラ:「うわあああっ!」驚きよろけて、その場に倒れこむ
生徒:外傷はなく、先程とまるで同じ様子で下方を見下ろしている。ただ、垣間見えたその瞳はガラス玉のように虚ろで、何も映してはいなかった。
生徒:また、ふっと一歩踏み出して。
生徒:どちゃっ
生徒:また同じように、地面に激突する。
黒廟リオラ:「やめろ……もう……そんなことは……!」
生徒:どちゃっ
生徒:どちゃっ
生徒:どちゃっ
生徒:どちゃっ
GM:飛び降りて潰れ、飛び降りて潰れ、一定の間隔で同じ音が響き続ける。
GM:それはこの場所に染み付いた記憶か、思念か、それともこの世の理から外れた現象なのか。
GM:君がいくら止めようとしても、その一瞬はひたすらに繰り返され続ける。
GM:一体いつから、そして、いつまで続くのだろうか?
GM:そんなことを考える間にも、少女の死は淡々と、無感動に、延々と繰り返され続けている。
黒廟リオラ:「やめろ……やめろ……」屋上にあるのは、その死だけだった
黒廟リオラ:逃げるように扉まで駆け寄って、屋上を出る
黒廟リオラ:自分の痛みや苦しみより、目の前で見せつけられることの方が、余程苦しかった
GM:リオラさんはこの経験から侵蝕率が+1D3+3されます。
黒廟リオラ:45+1d3+3
DoubleCross : (45+1D3+3) → 45+1[1]+3 → 49
GM:バグジーは連絡通路を抜け、体育館の方面へ足を運んだ。
GM:古びた作りの体育館だ。生徒の争うような声も聞こえず、辺りはしんと静まり返っている。
GM:入口の扉は既に空いており、内部には明かりの無い真っ暗な闇が口を開けている。
バグジー・ルスティアーノ:「……暗いな。ま、ちょうどいいか」
バグジー・ルスティアーノ:足元に伸びる自分の影とその暗闇が溶け合うのを見下ろしながら、内部へ向けて足を進める。
GM:中に入ると、すぐに足が何かにぶつかった。
バグジー・ルスティアーノ:「……?」
GM:避けようとすると、また他の何かにぶつかる。ぼんやりとした感覚からしても、どうやら辺り一面、床は大量の何かで埋まっているようだ。
バグジー・ルスティアーノ:(なんだ……?)
バグジー・ルスティアーノ:胸元のポケットからライターを取り出して火を付ける。
GM:暗闇に火が灯り、小さな光が周囲を照らし出す。
GM:白いものが見えた。床に転がされたそれらは市場に卸される魚の腹のように見えたが、違った。
GM:それは腕であり、脚であり、胴であり、頭だった。
GM:丁寧に腑分けされた人の身体が、体育館の床一面をびっしりと埋め尽くしていた。
バグジー・ルスティアーノ:「………ッ」
バグジー・ルスティアーノ:ライターを取り落とし、思わず後退る。
バグジー・ルスティアーノ:(何だこれ……?ノヴァリスで死体……?)
バグジー・ルスティアーノ:脳を混乱が埋めるのを感じながらも、しゃがみ込んでその一つを手に取る。
バグジー・ルスティアーノ:背中を伝う不快な冷たさが鼓動を余計に早めた。
GM:君が手に取ったのは、少女のものらしい細い片腕だった。
GM:その腕はやけに白い……白すぎる。血の気が無い。人為的に血抜きされたように。
GM:その時、暗がりから音が聞こえる。
GM:ぴちゃ ぴちゃ ぐちゅ べりっ
GM:何かを啜り、食べているような音。その瞬間、君にもこの場所の意味が理解できる。
GM:この場所は死体安置所ではなく、食糧庫だと。
バグジー・ルスティアーノ:(……オイオイ)
バグジー・ルスティアーノ:ゆっくりと、音を立てないように。取り落としたライターの火を止めて一歩、また一歩と外へと後退る。
バグジー・ルスティアーノ:(また例の"焼き回し"か?違ったら……誰か呼んでくるべきか──いや)
バグジー・ルスティアーノ:そこまで思考して。手に持った少女の腕を入り口とは逆方向へ放り投げる。
GM:ぼとり、という音がして。僅かな間、静寂が辺りを支配する。
GM:それから。
GM:……がさっ がさがさがさっ がさがさがさがさがさがさがさ……
GM:暗闇の中、一人分のものではない足音が、一斉に音のした方へと近づいていくのが分かる。
バグジー・ルスティアーノ:(──最悪だ。コイツらは映像じゃない!)
バグジー・ルスティアーノ:汗が額に浮かぶのを感じる。逃げ出すべきか?いや、せめて姿くらいは──
バグジー・ルスティアーノ:「……ッ」
バグジー・ルスティアーノ:そこが限界だった。足音に紛れるように踵を返して体育館から急ぎ足で離れる。
バグジー・ルスティアーノ:「……ふ、ふふ。何なんだよ、ほんと」
バグジー・ルスティアーノ:距離を取れた安心で漏れたため息を誤魔化すように悪態を吐いた。
GM:バグジーさんはこの経験から侵蝕率が+1D3+3されます。
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を1D3+3(→ 6)増加(82 → 88)
GM:職員室に当たりを付けて訪れたトオルは、そこで奇妙な光景を目にした。
GM:普通の学校らしい引き戸を開けると、その内側は職員室と聞いてイメージするのとは似ても似つかない、膨大な資料で埋め尽くされた研究室のような部屋だった。
析了トオル:「……おや、正解でしたか」
GM:ただ単に部屋の作りが妙というわけではない……外から推定できる部屋の広さを、内部の空間が明らかに遥かに越えている。
GM:恐らくは、空間が歪んでいる。これまでに見てきたミクトランのように。この学校の職員室が元々こうだったわけではないのだろう。
GM:この資料の山から、何か有益な情報が得られる可能性は高いが……あまりにも量が多すぎる。仲間と合流し、手分けして当たった方が良さそうだ。
GM:→次ラウンドで情報判定が可能になりました。
析了トオル:「……空間異常自体は先にも見たものですが、さて。ミクトランと何かしら関係があるのか、それとも」
析了トオル:「……一度戻りましょう。屋上は……大体予想がつきます。体育館は人の気配がありそうな分、死の気配でも起こっているかしら」
析了トオル:「後は、どの程度日記の読み込みが進んだか……ふふ。一層楽しみになって……というのは些か不謹慎ですね。皆の前では言わぬように……」静まり返った道を、呟きと駆動音がけが響き続ける。
GM:トオルの報告を受け、君達は合流して職員室へと向かった。一度通ったはずの通路だが、これまでのミクトランのように歪み、ねじれ、全く違う場所に繋がっている。
GM:そんな異常の影響か、トオル一人で職員室へ向かった際は通らなかった道を通り──
GM:そこで、会わなかった相手と出会った。
斜向野オバ:「……なんだい……アンタたちかい……」
斜向野オバ:上の階層でも会った“町内会”のメンバーだ。大きく負傷し、周囲には夥しい血だまりが広がっている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オバちゃん!」
黒廟リオラ:「オバさん……!誰にやられた!?」
析了トオル:「確か向かいの……大丈夫、とは言えない状況ですね」
斜向野オバ:「全く、情けないね……仲間もみんなやられちまったよ」
斜向野オバ:喀血交じりに咳き込んで
斜向野オバ:「ありゃあ間違いない……殺し屋の連中だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「殺し屋……こんなとこまで来てやがるのか」
バグジー・ルスティアーノ:「…………」
黒廟リオラ:「総和が更に刺客を送り込んできたのか……?」
析了トオル:「……ここまで踏み込んでいるという事は、相当の実力者を揃えて来ていますね。よろしければ、特徴などは?」
斜向野オバ:「ああ……どこの差し金かは分からないが……前に見覚えがある」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(上の階じゃ影も形も見えなかったが……ここで網を張って、降りてくる奴を待ち構えてた?だとしたら何か知ってんのか……?)
斜向野オバ:「魔眼使いの奴と……炎を鞭みたいに操る奴。それからもう一人は……」
斜向野オバ:「……分からないね……何かしてたようには……ゴホッ……!」
斜向野オバ:再び咳き込み、傷口から血が溢れる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「魔眼使いと、炎を鞭のように……ん?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オバちゃん、その魔眼使いって、こんな」ビリヤードのキューを構えるポーズ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ヘンテコな得物使ってたか?」
斜向野オバ:「ああ?ああ……確かにそんな感じだったね……」「知ってるのかい?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「前に一度戦り合った事がある。ウチのニニカを狙ってきた奴だ」
VESPER:「と……トップ闘士を……ですか……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ま、勿論ボコボコにして追い返してやったけどな」実際は不利を悟ってあちらが退いただけだ
斜向野オバ:「そうかい……とにかく気を付けるんだね……只者じゃないよ」
斜向野オバ:「オバちゃんはここまでみたいだ……アンタらに後を託してもいいかい」
黒廟リオラ:「……良くしてもらってばかりだ」
析了トオル:「ええ、ある程度敵の影を掴めました……ゆっくり休んでください、こちらで引き継ぎましょう」
バグジー・ルスティアーノ:「お大事に」ひらひらと手を振る
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「後は任せとけ。土産話くらいは持ってってやるよ」オバちゃんの手を強く握る。
斜向野オバ:「悪いね……あたしらの分まで頼むよ」
斜向野オバ:「餞別代わりにこいつを持ってっておくれ……きっと役に立つだろうさ」
斜向野オバ:そう言って、残った最後の斎骨を君達に手渡す。
GM:斎骨が入手できます。
GM:シークレットダイス
ルシアさん
・常在戦場の烙印
あなたは「制限:n%」のエフェクトを侵蝕率がn%未満でも使うことができる。
バグジーさん
・大英雄の刻印
あなたがダメージ判定を行う直前に使用できる。《意志》難易度25で判定を行う。成功した場合、ダメージ+70。失敗した場合、ダメージ-70。
トオルさん
・風神の神秘
マイナーアクションで使用する。侵蝕率+12。そのメインプロセスでは、あなたはメジャーアクションを3回行える。
リオラさん
・破滅のガントレット
あなたの攻撃が命中した場合、そのラウンドの間、対象が受けるダメージを+6D10する。(次の攻撃から適応する)
斜向野オバ:「……任せたよ!」
斜向野オバ:それと同時、斎骨を失ったオバの姿は階層から消えていく。
立野スズコ:「あっ、オバさん……!」
VESPER:「……“殺し屋”は依頼無しには動かないはずです……一体どこが、何の目的で……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「心当たりが多すぎて分かんねーな。総和の連中が他所の勢力を妨害すんのに雇ったってのは、ありそうな線ではあるけどよ……」
バグジー・ルスティアーノ:「……金さえ出せるなら誰だって候補になり得る。イースターエッグが絡むとなれば網はどこまで広げるべきかも分からないね」
バグジー・ルスティアーノ:ため息を吐いて同意。
析了トオル:「……しかし、この階層に居るのであれば十分な注意が必要ですね」
黒廟リオラ:「まだ先があるか分からないが……できることなら、会わない内に次の層に行きたいところだ」
GM:ルシアの斜向かいに住む斜向野オバさんの意志を継ぎ、君達は再び職員室へと向かう。
GM:職員室……あるいはそれと繋がった、もしくは置換された施設は、かなり規模の大きな研究室だったようだ。
GM:書類や署名を軽く確認したところ、どうやら理事会側の施設であったらしい。日付を見るに、数年前のもののようだ。
GM:君達は手分けして、膨大な資料の精査に当たることとした。
GM:ルシアさんは先程に引き続き意志での判定、他の3名は以下の判定が行えます。
・堕天派 資料 《情報:ノヴァリス/FH 難易度12》
・ミトナル計画概要 《情報:ノヴァリス/FH 難易度15》
・“ネクストペフア” スペック要綱 《情報:ノヴァリス 知識:レネゲイド/オカルト 難易度20》
析了トオル:難易度20!
析了トオル:これは私が行くべきでしょう
バグジー・ルスティアーノ:トオル様は最強だぜ~!
黒廟リオラ:専門家~!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トオルさん、頼めるか…
析了トオル:といっても難しいことには変わらない!いけるか……!
バグジー・ルスティアーノ:振れるダイスがちょっと多いからミトナルの方は私がいきましょうか
黒廟リオラ:堕天派……やっていいですか
バグジー・ルスティアーノ:どぞ~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:私はただ日誌を読み進むのみよ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2dx+3
DoubleCross : (2DX10+3) → 1[1,1]+3 → 0 (ファンブル)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ギャッ
バグジー・ルスティアーノ:ルシアさんッ!
黒廟リオラ:あ……
GM:怖かったのかな
GM:再度登場侵蝕を行えば再判定可能とします
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:払います
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(63 → 71)
GM:怖かったのかな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:フゥ~……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《かしずく歯車》で冷静になったらボーナス貰えるでしょうか
GM:《かしずく歯車》で冷静に……
GM:精密な作業を行うイージー う~ん
GM:なんか微妙だけどおまけで+1あげましょう
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:GMの情けに感謝するぜ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2dx+4
DoubleCross : (2DX10+4) → 10[4,10]+3[3]+4 → 17
GM:意志つよ
析了トオル:すご
バグジー・ルスティアーノ:恐怖に打ち勝っている
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ビビってないもん
GM:かわいいね
黒廟リオラ:では 堕天派 資料 を調べます
黒廟リオラ:情報:ノヴァリス、コネ使用
黒廟リオラ:3dx+2>=12
DoubleCross : (3DX10+2>=12) → 8[4,7,8]+2 → 10 → 失敗
析了トオル:おしい……!
黒廟リオラ:財産2点使って成功させます!
黒廟リオラ:残り13点
GM:OK
バグジー・ルスティアーノ:では次は私。ミトナル計画概要を
バグジー・ルスティアーノ:それとGM、質問なのですが情報判定ってメジャー判定の範疇に含まれるんでしょうか?
GM:含まれます!
バグジー・ルスティアーノ:ありがとうございます!ではコネ:FH幹部も使って判定
バグジー・ルスティアーノ:5dx+2@9
DoubleCross : (5DX9+2) → 6[2,2,4,6,6]+2 → 8
バグジー・ルスティアーノ:ウゲ~
バグジー・ルスティアーノ:仕方ない。財産点を7使って成功にしましょう
GM:OK
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの財産を7減少(51 → 44)
析了トオル:では私もいきましょう
析了トオル:情報判定なのでいろいろ乗って……
析了トオル:暗号解読やプロファイリングなどは判定に影響しますか?
GM:なるほど 合わせて+3差し上げましょう
析了トオル:エッそんなに!
析了トオル:やった~、ちょっとVESPERちゃんの力借りるの怖くなってきたので独力で……
析了トオル:11dx+2+3+4
DoubleCross : (11DX10+9) → 9[1,2,5,5,6,7,8,9,9,9,9]+9 → 18
析了トオル:ぐえ!
VESPER:そんな……
析了トオル:2点払います
VESPER:私を頼ってくれていれば……
析了トオル:財産残り38
GM:では全判定クリア!すべて開示します
・堕天派 資料
“堕天派”は七大派閥の一派として数えられるが、他の派閥のようにノヴァリスの神秘を用いて成し遂げようとしていた大きな目的などは無い。
その実態は、ノヴァリス計画後発の勢力を統合し、既に築かれつつあった権力構造・既得権益に乗り遅れず甘い汁を啜らんとする、言わばハイエナ的な派閥であった。
あらゆる派閥に対して媚を売り関係を築こうとするその姿勢は逆に権力の真空地帯でもあり、派閥間抗争の緩衝材・調停役のような仕事もこなしていたようだ。
派閥の長であった“マスターポルート”自体、対外的にはノヴァリスで何か成し遂げるよりもいずれかの派閥が勝利した後に勝ち馬に乗るのが目的とする姿勢を示していたが
実際のところはそれだけに留まらず、ノヴァリス内での影響力を強める何らかの計画を講じていたのではないかと言われている。
・ミトナル計画概要
……により、彼女らを保護する十字冠それ自体が強力無比な兵器であるのは紛れもない事実であり、ノヴァリス内でしか使用不可能という側面よりも、ノヴァリス内でなら十全にその性能を発揮できると見るべきだろう。転送後の安全性保障が完全であるところを見るに、未来予知、あるいは因果律操作に近い機能を発揮出来るとすら考えられる。
我々は元々『星徒』に関しては外様に過ぎない。“卒業”及びノヴァリス計画完遂後のマクロ的アドバンテージは、学園都市立ち上げに携わった三大校関連セルに既に完全に掌握されている。
我々堕天派がアプローチすべきは、ノヴァリス計画遂行中にいずれ確実に起こりえる派閥間抗争で如何にしてアドバンテージを握るかという点だ。それは当然ノヴァリス内での争いとなり、各派閥が“十字冠を破壊する兵器”を所持しているという点を考慮に入れたとしても、十字冠の性能を有効活用しない手はない。
我々が目指すべきは、ノヴァリス内で圧倒的な性能を発揮し、他派閥に対し戦力的優位を発揮し得る兵器である。
この兵器を“ネクストペフア”と呼称し、計画名を“ミトナル計画”とする。
・“ネクストペフア” スペック要綱
素体となるのは、呪術的精練を施された大量の生徒である。
レネゲイド出力の高さは勿論のこと、心身共に強靭であることも条件となる。その純度は数よりも重要だ。並外れて屈強な肉体、頑強な精神が■■に侵されてこそ、精練には意味がある。何らかの方法で、生徒を選別する必要があるだろう。
精練された素体を■■することで、素体の能力を統合することが可能となり、通常のオーヴァードとは比較にならない圧倒的な出力向上を見込むことが出来る。
また何より大きな長所は、ノヴァリスの生徒を素体として用いることで十字冠の機能をそのまま活用可能であることだ。
兵器中心部のコアは■■により絶対的防御を実現しており、十字冠にも転送先として指定される。
戦闘時ダメージを受けた素体がコア内部に転送、修復後に再装填されることで、“ネクストペフア”は驚異的な継戦能力を獲得出来るだろう。
その戦闘力は一学区程度なら容易く殲滅可能であり、この兵器は他派閥に対する極めて強力な外交カードとなることが見込まれる。
五か月。
最悪。
食料が完全に無くなってしばらく経つ。
十字冠は餓死にも機能してくれるけど、お腹が減らなくしてくれるわけじゃない。
私も一度飢え死にした……と思う。正直、ぼんやりしててあんまり覚えてないけど。
死ぬほど苦しんで死んで、ほんのちょっとだけマシになってまた戻ってくる感じ。
都合よくお腹いっぱいになる感じじゃない。点滴打つ感じかな。
お腹が空いてると、人に優しくする余裕なんてない。みんな怒りっぽいし、荒んでる。
本当につらい。こんなにお腹空いたことって今まで生きてきてなかったから、こんなにつらいなんて知らなかった。
もし帰れたら恵まれない子への募金みたいなやつやろう。とか思った。
この前、ケンカが殺し合いになって、片方が転送された。飛ばされた方も、戻ってくるなり殺し返してた。
それからみんなタガが外れちゃって、あちこちで能力使って殺し合ってる。
これ、考えてみたら最初に書くべきトピックかも。でももう どうでもいい気がしてきてる。
一年くらい経つ?
これ書くのも久し振りだ。そんな余裕無かったから。
今はちょっと正気でいられてるので書いておこう。
仲間同士で殺し合うようになって随分経つ。これ読み返した感じ、半年くらいかな。
弱った子が何回も殺されて、肉を剥がれ続けてる。それを食糧として備蓄できるようになって、少し余裕が出てきてる。皮肉だけど。ていうか、こんなの余裕って言わないか。
私も食べてる。ずっとお腹が空いてたら、頭おかしくなっちゃうから。ていうか、もうおかしくなってるのかも。
普通は人なんて食べないか。でも、無理でしょ。味わったことない奴には、このキツさって絶対わかんないだろうな。私もそうだったし。
人を食べたらなんか病気になるとか、都市伝説の番組とかで見たことあるかも。まあ、そんなの気にしてらんないけど。
寝たきりで全然反応無くなっちゃった子も何人かいるけど、私は諦めたくない。
久し振りに、この学校のことを調べなおしてる。今度は床とか剥がしたり、天井破ってみたり。
こんなところで諦めたくない。そんなの私らしくないから。
学校を調べてみて、色々分かった。魔法系の子と一緒に調べてみて……その子はルーン?が専門で、呪術は専門外とか言ってたけど。
壁を剥がした時に、人の骨とか、動物の頭を加工?したやつが出てきた。その子が言うには、骨は人柱で、動物のやつは呪物だって。
少し探しただけでこれだから、同じようなのが学校中にぎっしり埋め込まれてると思う。
鏡がすごく多くて、どれも合わせ鏡なのくらいは、私も初めからおかしいとは思ってたけど。
その子がよく調べたら、天斬殺、反光殺、穿心殺……あとは何だったかな。鬼門くらいは聞き覚えがあった。風水的にも、わざと作らないとこうならないくらい最悪な構造らしい。
みんながおかしくなったのも、たぶん状況のせいだけじゃない。
この学校の空気は明らかにおかしい。嫌な感じというか、人を普通でいさせない力が働いてる気がする。これが呪いってやつだとすれば納得できる。
その子は蟲毒って言ってたけど、私はFHでこういう手法があるって聞いたことがある。濃縮体。チルドレン同士で殺し合わせて、生き残った一人を選抜するやり方。
ただひとつ違うのは、私たちは何回死んでも殺しても、抜け出せないってこと。十字冠があるから。
ナワトル呪術学校。その名前を見たときから不思議だった。私たち呪術なんて全然知らないのに、何を教える気なんだろうって。
そうじゃなかった。この学校は生徒に呪術を教えるためにあるんじゃない。
この学校自体が、呪術の道具だったんだ。
ここに来てどれくらい経つかな。二年くらいにはなる?
まだ出る方法は見つかってない。
まともに話せる子もほとんどいなくなっちゃった。大体みんな黙ってるか、叫んでるか、何かぶつぶつ言ってるか。
私も今は割と正気だけど、普段は似たようなもの。考えるのって疲れるから。
帰りたい。
家はあんまり好きじゃなかったけど、今はすごく帰りたい。
お父さんお母さん、お姉ちゃんにもお兄ちゃんにも妹にも会いたい。
ノヴァリスはどうなってるかな。私たちのことまだ探してるのかな。
元気になって試合がしたい。殺し合いじゃなくて。カモギーでも、ノヴァリス・ファイトでも。
ルシアはどうしてるかな。
私がいなくなって、ちょっとは泣いたかな?
これだけ経てば、結構強くなってるのかな。
でも、次も絶対、私が勝つけどね。
析了トオル:「……さて、此方の区画の重要資料は調べ終わりましたが」
析了トオル:「皆様方、調子の程は?」
析了トオル:いくつかの資料をスキャンし終え、無手で皆の元へ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………」長い間見つめていた日誌を閉じて、眉間の間を揉みほぐす。
バグジー・ルスティアーノ:「大体は。文字だらけで気分悪くなって来たよ」
バグジー・ルスティアーノ:資料が乱雑にばら撒かれた机の上で寝そべりながらも手を軽く上げて気だるげに答える。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ノートを掲げて「コイツに書かれてる内容はだいぶ読み進めたけどよ……なにせあの状況で書かれたやつだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「偏った視点だけじゃどこまで本当か判断できねえ。ちゃんとした資料と照らし合わせたい」それはどこか、受け入れることを先延ばししているようにも見える。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「悪りいが、お前らの調べたことから先に教えてくれるか」
黒廟リオラ:「ならまず……いいか?ラス・ヴィダスにいた理事会……」
黒廟リオラ:「堕天派について……見つけた」
バグジー・ルスティアーノ:「……まあ。此処に関わってるなら連中しか居ないだろうね」
バグジー・ルスティアーノ:相槌を打ち、続きを視線で催促する。
黒廟リオラ:「理事会の派閥は、多くがノヴァリスの神秘を使ってやりたいことがあるらしい。堕天派の場合、それは───」
黒廟リオラ:「無い」
析了トオル:「ふむ……」
黒廟リオラ:「他の派閥相手にいかにうまく立ち回るか、甘い汁を吸えるか……それが目的だったんだと」
黒廟リオラ:「”協会”と同じだ……クソ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「シケた連中だぜ。そりゃラス・ヴィダスがこのザマなのも納得だ」
黒廟リオラ:「ああ……だが媚びへつらうだけのつもりは無かったみたいだ。立ち回って……優位に立つには、力が必要だ」
黒廟リオラ:「それを求めて、裏で計画を進めてたんだと……この”職員室”には、その資料が集められてるみたいだ……」
バグジー・ルスティアーノ:「シケた連中は連中なりに知恵を絞ってる」
バグジー・ルスティアーノ:リオラの言葉が途切れたのを皮切りに、寝そべったまま傍の資料を一枚捲る。
バグジー・ルスティアーノ:「三大校の派閥が持ってた……十字冠を破壊する兵器みたいな"ジョーカー"は此処には無かった」
バグジー・ルスティアーノ:だから、と続けて自らの頭上に浮かぶノイズが走ったように揺らめく十字冠を指差す。
バグジー・ルスティアーノ:「誰でも持ち得るこの札を有効活用する方向へシフトした訳だ」
バグジー・ルスティアーノ:「リオラが言ったように連中は外でのビジョンがない。見据えてるのは目の前の利益だけだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……有効活用って言ったって」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:頭の上を指し「コイツが戦争で役に立つ唯一の利点は、兵士が絶対に死なねえってことだろ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そしてそれは、ノヴァリスの生徒なら誰でもそうだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「結局のところ、同じ条件なら数の多い所が勝つ。ラス・ヴィダスもそこそこの規模だけどよ、キングダムとかと比べたら弱小もいいとこだぞ」
バグジー・ルスティアーノ:「だから、勝利条件の違いが焦点になるのさ」
バグジー・ルスティアーノ:「外へのビジョンがある三大派閥はそもそもノヴァリスでしか機能しない十字冠へリソースをつぎ込むという発想が恐らくない。あっても実行までは行きつかない。そこがラスウィダスの有利な点だ」
バグジー・ルスティアーノ:「此処で勝てればそれでいい。そういう条件を付ける事で限定的な勝利と利益を得る……その為の兵器、開発計画を"ネクストペフア"、"ミトナル計画"と呼んでるらしい」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ミトナル……」同じ名の学校について書かれたノートを静かに見つめる。
バグジー・ルスティアーノ:「肝心の概要については……ここには書いてないけどね。これだけ資料があるんだ、どっかにはあるんじゃない?」
析了トオル:「ええ、それはもちろん」
析了トオル:スキャンした資料データをホログラム展開し、皆の前に提示する。
析了トオル:「そして、如何に活用するか。その答えは単純なものです」
析了トオル:「───十字冠そのものではなく、それを持った生徒を素材として精錬する」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「素材って……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:鼻で笑う「オイオイ、生徒同士で合体でもさせようってか?」
黒廟リオラ:「……」奥歯を強く噛みしめる
析了トオル:「選別した生徒を精錬、統合し、生徒のままに兵器とする」
析了トオル:「つまるところ、十字冠の保護が効いた強力な不死兵器を作ろうとした、というのが簡単な纏めでしょうか」
バグジー・ルスティアーノ:「……成程。再利用も容易だし、スマートな案だね」
バグジー・ルスティアーノ:ふん、と鼻を鳴らして寝返りを打つ。
黒廟リオラ:「転送はされるんじゃないのか?」
析了トオル:「帰還についても記載されています。資料に赤線を引きますね」つい、と指を這わせると共に、該当箇所が照らされる。
析了トオル:「絶対防御を施したコア、という一文が気になるところですが……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ところどころ文字が潰れちまってるな……同じ言葉かこれ……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「まあ、意味は理解できたぜ」
析了トオル:「兎角、非人道的なのは言わずもがな。学区殲滅レベルの摩耗しない兵器は交渉カードとしても役に立ちます」
析了トオル:「……果たして上手く行ったかは、どうなのでしょうね?」
析了トオル:ぱん、と手を鳴らして。
析了トオル:「では、私は此処まで。後は……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ああ。大体わかったぜ。堕天派とやらがなんでこんな学校作ったのか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この学校が、その"素材"を造るための施設だったんだ」
バグジー・ルスティアーノ:「此処、"そのもの"が?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そのネクストなんたらってのは、呪術的精錬ってやつを施した素体が必要なんだろ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ここに閉じ込められた連中は、水も食料も与えられずにただ何年も放置された」
黒廟リオラ:「何年も……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それ以外の干渉を受けた様子はねえ。ただこいつらは終わりのない飢えと、この閉ざされた学校に充満する"嫌な空気"に蝕まれて」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「次第にお互いを喰い合い、呪い合うようになっていった」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それだけしかできない、人間以外の何かに……よくわかんねーけど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「その筋ではこういうのよくあるんだろ?蟲……なんとかってやつ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あ、そうそれ」
析了トオル:「……アプローチとしては蠱毒と言われる手法ですね」
析了トオル:「古代中国に伝わる呪術の一つ。幾つもの種の虫を同じ容器で飼育、共食いさせ、残ったものを祀る……」
析了トオル:「……濃縮体というワードを聞いたことはありませんか?」
黒廟リオラ:「……ああ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「頭キマッてるセルがやってるチルドレン育成法だろ?チルドレン同士で殺し合わせて一番強い奴を育てるっていう」
析了トオル:「はい、その理解で間違いありません。この学校で行われたのも、同じようなものだと思ってよいでしょう」
析了トオル:「殺し合い、食い合い。結果、残った一人はそのすべてを継ぐこととなる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……けど、そいつ等には毒虫と違って十字冠があった」
バグジー・ルスティアーノ:「……じゃあ、最後の一人にならないじゃないか」
析了トオル:「だからこそ、終わることなく蓄積していく。一人でなく、全員が全員を背負う呪いの箱……といったところでしょうか」
黒廟リオラ:「終わらない……地獄」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ、一人に絞る必要なんてなかったんだろ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「"選別"は『空白の表彰式』の時に終わってたんだ」
GM:しばしば逆のものと思い違いされがちだが、ノヴァリス・ファイトが強く商業主義の色を帯びるようになったのは、その運営が“マスターポルート”の手を離れた後からのことだ。
GM:徹底的な利益主義である“マスターポルート”がそうしたということは、そうすることが彼にとって商業以上の価値を持っていたということだ。
GM:即ち、心身共に強靭な生徒を選別するという価値を。
立野スズコ:「じゃ、じゃあ……あの時にいなくなったのが……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ああ。全員ここにいたはずだ」静かに頷く。
バグジー・ルスティアーノ:「……ねえ、凄く嫌な予感がするんだけどさ。トオル」
バグジー・ルスティアーノ:たらりと、額に汗を浮かべて身体を起こす。
バグジー・ルスティアーノ:「その、蟲毒ってのは完成までに管理者が何か手を加える必要はあるのかい?」
析了トオル:「いえ。場を整え素材を入れてしまえば、手を加える場所と言えば……」
析了トオル:「取り出すタイミング以外、ないでしょうね」
バグジー・ルスティアーノ:「……堕天派の連中が兵器の運用を想定していたのは確実に"卒業"のタイミングより前だよね」
バグジー・ルスティアーノ:「だったらさ、もう──」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いや……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だとしたらおかしくねえか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「第一次ノヴァリス紛争でも、第二次ノヴァリス紛争でも……八月革命の時ですら」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ネクストなんたらなんて兵器が使われたなんて聞いたこともねえ」
析了トオル:「……実用に耐えない不具合があったか、或いは間に合わなかったか」
析了トオル:「使われなかったという事実がある以上、何かしらあったのでしょうね。現在の情報では不明点も多いですが」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(もしも、完成してなかったとしたら……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:黒塗りの窓からは、外の景色を伺うことはできない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(何年も、気の遠くなるような時間をかけても、お前の心が、このふざけた呪いに染まりきっていなかったとしたら)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:(まだ、ここにいるのか……?)
GM:明かされた事実を咀嚼しつつ、君達はまだ残っている有用な資料が無いか改めて室内を検分することとした。
GM:広い室内を手分けして探しつつ、互いに会話を交わし合う。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……そういや」幾つかの資料を斜め読みして、結局理解しきれず棚に戻す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この階層に来てからまだ見てねえな。あいつ」
析了トオル:「……ふむ」
析了トオル:資料をさらりと一読してから、記録だけして積んでいく。
析了トオル:「あの子の事ですか?実のところ、私も分からないことだらけなのです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この学校のことも知っている風だったが、消えた闘士の中にあんなガキはいなかったはずだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あの妙な格好といい、今まで調べた情報と照らし合わせても正体がさっぱりわからねえ」
析了トオル:「あの年齢と恰好で元々闘士をやっていたなら、それなりに目立ちますものね」
析了トオル:ゆっくりと向き直ってから、思い返すように。
析了トオル:「先にも言いましたっけ……急に私の部室に現れ、ミクトランに訪れよと告げたのです。丁寧にドアから入ろうとして……ふふ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「よくそんなのではるばるこんなとこまで来ようと思ったよな」呆れ顔で
析了トオル:「敵意も害意も感じませんでしたから」
析了トオル:「神秘がそこに待つ。だから、ただ来てほしいと。可愛らしく、つたない案内でしたけれど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「物好きなもんだ。ジェネシスってのはそんなに娯楽が少ねーのか?」
析了トオル:「あら、娯楽なんてものは無数にありますよ」
析了トオル:「これはただ、私達がそれでは満足できなかった逸れ者というだけ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ、レネゲイドに依らない、ガチの怪奇現象を探し求めてってアレか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシにはよくわかんねえんだけど、原因がレネゲイド由来かそうでないかってそんなに大事なことなのか……?」
析了トオル:「とても大事なことです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ふーん……」
析了トオル:ずい、と乗り出すように正面に進んで。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:気圧されるように一歩後ずさる。
析了トオル:「だって、つまらないでしょう?」
析了トオル:「大拡散以後。世界に溢れていた理解しえないもの、その総てがレネゲイドの一言で片付く世界になってしまった」
析了トオル:「無論、それ以前のオールドオーヴァードも存在していますが。あくまで認識の話です」
析了トオル:「私に言わせてもらえば……神秘などというものは、もう世界に存在しないのです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「えっそうなの……?」
析了トオル:「だって、その総てはレネゲイドによって説明可能になってしまったのですから」
析了トオル:「だとするなら、それは原因に伴う結果でしかありません」
析了トオル:「真なる神秘とは、決して人知で推し量れぬ、理論的認識で説明できぬもの……と、私は考えます」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そうは言うけどよ……そのレネゲイドのことだって、全然はっきりとはわかってねぇじゃねーか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「例えばこの」腕のサポーターを捲る「堕天病だって、まず間違いなくレネゲイド由来の何かだって言われてるけど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ラス・ヴィダスよりその辺の研究でずっと進んでるジェネシスですら、特効薬の一つも造れずにいる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それとも、アンタなら別なのか?トオルセンセー」
析了トオル:「……私のできる事なんて、ごく僅かでしかありません。私はあくまで探す者でしかなく、医療に携わる知識も能力もありませんから」
析了トオル:す、と。資料に再び手を伸ばす。
析了トオル:「ですが、重ねた知識はいつか堕天病すら踏破するでしょう」
析了トオル:「今は、その準備段階。何もかも、一朝一夕で進むものでは無いですから」
析了トオル:資料をひたすら読み込み、取り込み。データとして保存していく。
析了トオル:「……この資料のどこかにも、少しでも治療研究に役に立つものがあればよいのですが」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そりゃそうかも知れねーけど……なんかそれだと、最初に言ってたのと矛盾しねえか?」怪訝な顔をトオルに向ける。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アンタのやってることは、結局その神秘とやらが存在する隙間を、自分から埋めていってるように感じるぜ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こういう考え方になっちまうのは、アタシが闘士だからなのかも知れないけどさ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「仮にだよ?仮に、アンタがノヴァリスのすべての秘密を解き明かして、その全部を証明できてしまったら」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それはアンタにとっては敗北なのか?」
析了トオル:「勝ち負けで捉えますか、成程。ルシアさんらしいのかもしれません」
析了トオル:「そうですね、ノヴァリスの全てを解き明かしてしまったのなら、その時は」
析了トオル:「───外にでも出て、次の謎を解体しに向かいましょうか」
析了トオル:「そうして外にもなければ、果て無き宇宙にでも」
析了トオル:「……私は、決して勝ち負けだけでは捉えていません」
析了トオル:「きっと、何処かにあるのかもしれない。私一人では探しきれない、広い世界に」
析了トオル:「であれば私では無理だとしても、志を同じくする続く者が現れるでしょう。勝敗を問うのなら、連綿と続いていった先にのみ存在します」
析了トオル:「でも、その道程には……果てを目指す旅路には、"浪漫"があると思いませんか?」自分がなにより重視するものを、告げる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「浪漫ねぇ……スケールがデカすぎてなんとも言い難いけど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:にやりと笑って「でも、敢えて勝ち負けで解釈したらしっくり来たかもな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「一度ベルトを取った階級には興味ねえから、もっと上の階級に行く」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシらの世界だって、そうやって未知を目指すもんだ。そうしていった果てに」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今の自分じゃ想像もできねー相手が待っているなら、それは確かに」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「わくわくするよな。アンタきっと、闘士も向いてたぜ」
析了トオル:「あら、嬉しい……もう少し身体が自由であれば、そのような道もあったのかもしれませんね」小さく笑って、瞳を閉じる。
析了トオル:「……そうですね、敢えて勝ち負けで語るのならば」
析了トオル:「私は、これまでの全てを。楽しいと思い進んできました。この好奇心が尽きぬ限り───」
析了トオル:「───敗北は、決してあり得ません」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ、そいつは悪くねえ」
析了トオル:「さて、これまでのお話で、私も目標を一つ置かねばならなくなりました」
析了トオル:「……私はこの旅路の内に、堕天病を可能な限り解体します」
析了トオル:「未知と言われた以上、ええ。既知にしてしまいましょう」にこりと笑いながら、膨大な資料に再び目を通した。
バグジー・ルスティアーノ:「……大丈夫かい?此処に来てから随分気分悪そうだけど」
バグジー・ルスティアーノ:資料を棚から引っ張り出しながら横目でリオラを見やり
バグジー・ルスティアーノ:「あげようか?これ。スカッとするよ」
バグジー・ルスティアーノ:懐から新しい瓶を取り出して紫色の内容物を振って見せる。
黒廟リオラ:「……やめとく。そういうのは取り締まる側なんでな……」
バグジー・ルスティアーノ:「そう?そんなに悪いものじゃないんだけど。ふふ」
黒廟リオラ:「気持ちだけでありがたい……よ」その場で体育座りになる
バグジー・ルスティアーノ:「……影響を受けやすいタイプは大変だね」
バグジー・ルスティアーノ:棚へ視線を戻しながら嘆息する。
黒廟リオラ:「そうなのかもな……ああ、だいぶ……参ってる」
黒廟リオラ:「それに……スズコが……!」
バグジー・ルスティアーノ:「………………ま、そうだろうね」
バグジー・ルスティアーノ:その言葉に、少しの間手が止まる。
バグジー・ルスティアーノ:「私たちの中じゃ今君が一番モチベーションも薄いだろうし……こうやって動いてるだけでも良くやってると思うよ」
バグジー・ルスティアーノ:「はは」
バグジー・ルスティアーノ:棚から棚へ、視線を移し薄暗い部屋の中をゆっくりと歩く。
黒廟リオラ:「ここに連れてこられた子たちだって……スズコだって」
黒廟リオラ:「何も……ひどい目に遭う様な謂れなんて無いのに……なんで……」
バグジー・ルスティアーノ:「君さ」
バグジー・ルスティアーノ:いつの間にか、リオラの真正面に立って見下ろしている。
バグジー・ルスティアーノ:「結構良いトコの出だったりする?」
黒廟リオラ:「なっ、何だよ……」バグジーの顔を見上げて、その表情にたじろぐ
黒廟リオラ:「別に……普通の家庭、だったよ」
黒廟リオラ:「日本の……南の方の、ごく普通の家だった」
黒廟リオラ:「覚醒して、セルに連れてこられて、ノヴァリスに送り出されて……よくある話だよ」
バグジー・ルスティアーノ:「二ホン、二ホンね。南の方って言うと暖かいのかな。良いじゃないか」
バグジー・ルスティアーノ:しゃがみ込み、ヘラヘラと笑いながら励ますようにリオラの肩を叩く。
バグジー・ルスティアーノ:「リオラ。こんな目に遭う"謂れ"なんて誰にだってないんだよ」
バグジー・ルスティアーノ:「何をしたらスズコや此処の連中が受けた仕打ちと釣り合うのかな?」
バグジー・ルスティアーノ:笑みは崩さない。淡々と、雑談のように続ける。
黒廟リオラ:「分かんないよ……そんなの」
バグジー・ルスティアーノ:「そうだね。分からないんだ」
バグジー・ルスティアーノ:「だからさ、ソレは全部外れくじなんだよ。アンラッキーってワケだ」
バグジー・ルスティアーノ:「皆、運が悪かった。"何で"なんて考えるだけ無駄なんだよ」
バグジー・ルスティアーノ:「スラムの連中なんて端から端まで外れくじの貧乏面揃い。それでもその外れクジをどう金に換えるか悩んで生きてる」
黒廟リオラ:「自分はそんなに……割り切れない」
バグジー・ルスティアーノ:「そう?じゃあ君はどれくらいそこでしゃがんでるの?1日?1週間?1ヵ月?」
バグジー・ルスティアーノ:言葉を、尽くす。勿論──目の前の仲間の為ではなく。
バグジー・ルスティアーノ:「もっと楽しい事を考えよう。これが成功して、纏まった金が入ればそれなりに事態は好転するかもしれないじゃないか」
バグジー・ルスティアーノ:瓶の栓を抜き、中身を呷る。
バグジー・ルスティアーノ:「不運は勝手に降ってくるけど幸運は探さないと見つけられないよ。私達みたいなハズレは特に、ね」
黒廟リオラ:「金…………か」
黒廟リオラ:「前に……ある儲け話に乗ったことがある。金で人生やり直すために」
黒廟リオラ:「結果は……この通りだ。一緒にいた仲間たちと戦り合ったあげく、金は逃がした」
黒廟リオラ:「自分はいつか、壊したいよ……この学区の……クソみたいな物、全部。総和からもらった金でヘラヘラするんじゃなくて……」
黒廟リオラ:「大事な人たちのために……」
バグジー・ルスティアーノ:「じゃあ今はヘラヘラしながら金と力を貯める事だね」
バグジー・ルスティアーノ:気だるげに立ち上がり、棚へ向かって歩きながら笑う。
バグジー・ルスティアーノ:「プライドと実利、両方を取るなんて器用な真似君にできるとは思えない」
バグジー・ルスティアーノ:「自分以外のモノを天秤に乗せるならプライドなんて真っ先に捨てるべきだと私は思うね……」
黒廟リオラ:「…………」髪を掻きむしって、立ち上がる
バグジー・ルスティアーノ:「……ふふ」
黒廟リオラ:「……発破、かけてくれたってことにする」
バグジー・ルスティアーノ:「そうかい?じゃあ、発破ついでにもう一つアドバイスをしておこう」
バグジー・ルスティアーノ:悪戯に微笑みながら首を傾げる。
バグジー・ルスティアーノ:「私みたいなヤツの話は真面目に聞かない事だ」
バグジー・ルスティアーノ:それだけ言って、資料探しへ意識を向けた。
GM:周囲から距離を置いて資料に目を通すバグジーに、近付いてくる者があった。
VESPER:「……あの……バグジー様」
VESPER:周囲を気にするような素振りを見せて
VESPER:「少々よろしいでしょうか?」
VESPER:「実は……バグジー様にだけ聞いて頂きたいお話があるのです」
バグジー・ルスティアーノ:「……うん?みんなにも聞かれたくないのかい?」
バグジー・ルスティアーノ:手を止めて向き直る
VESPER:「はい……」おずおずと頷き
VESPER:「お恥ずかしい限りなのですが……私自身の話なのです」
バグジー・ルスティアーノ:「ふーん?それなら私じゃない方が良いとは思うけど……聞こうか」
VESPER:「……はいっ」
VESPER:積もった埃を払って椅子に腰を下ろし、口を開く。
VESPER:「ノヴァリス計画当初……一部の理事会幹部は、自らの家族を伴ってノヴァリスに移住してきました」
VESPER:「夫婦は勿論のこと、自らの子供を連れてきて生徒にした幹部もいました。ノヴァリス計画は未来のFHを牽引する指導者を生み出す計画とされていましたから、」
VESPER:「子供がいるのであれば、そうしようとするのも当然と言えば当然ですよね」
バグジー・ルスティアーノ:「……………まあ、そういう事があっても不思議ではないだろうね」
バグジー・ルスティアーノ:VESPERの意図が掴めず、曖昧に言葉を返す。
VESPER:「私は元々、そうした家庭のためのケアロボットとして製造されたのです」
VESPER:「平たく言えば、家事や家庭の皆様の身の回りのお世話をする『社会人』のことです」
バグジー・ルスティアーノ:「……成程ね。確かに、外部の人間を招き辛い此処じゃ妥当な選択だ」
VESPER:「はい。この外観も、お世話する相手にとって親しみが持てるように、との設計で……」
バグジー・ルスティアーノ:「そうだね。可愛いし」
バグジー・ルスティアーノ:うん、と頷く
VESPER:「まあ、そんな……」頬部を赤らめて
VESPER:「……でも、実を言えば……元々はもっと人間に近い外観だったのですよ」
VESPER:「最低限『社会人』と分かるようにはなっていましたが、柔らかい人工皮膚もありましたし、カメラアイも人間のそれに近いカバーが付いていたのです」
バグジー・ルスティアーノ:「ふーん……総和に来た時に改修されたのかい?お金もかかってそうなのに、勿体ないね」
VESPER:「……いえ」かぶりを振って
VESPER:「私の外観は……先程申し上げた通り、親しみを持ちやすいために……」
VESPER:「お世話する皆様の、家族の一員となるべく作られたものでした」
バグジー・ルスティアーノ:「……その家族は?」
VESPER:「……私を可愛がってくれました。家族の団欒に迎え入れて頂いて、同じ家で暮らし、同じものを食べ……」
VESPER:「私も、それに報いるべく努力しました。力の限り、家族の皆様に幸福であって頂きたいと」
VESPER:「行く行くは、幼かったお子様の成長をご卒業まで見届けたい……そんな風に思っておりました」
バグジー・ルスティアーノ:「……でも、そうはならなかった」
バグジー・ルスティアーノ:既に半分以下になっている瓶の中身を呷る。
VESPER:「……はい」頷いて
VESPER:「捨てられてしまいました」
VESPER:寂しげな笑みを浮かべる。
バグジー・ルスティアーノ:「そりゃ……残念だね。理由は?」
VESPER:「何かミスがあったのかと尋ねたのですが……そうではありませんでした」
VESPER:「私よりも新型の『社会人』を購入した、と」
VESPER:「だから私は、もういらなくなったのだと仰っていました」
VESPER:「皆様を家族だと思っていたのは私だけで……」
VESPER:「皆様にとっては、ただのモノだったのでしょう」
VESPER:「水準より人に近い外観も、理事会幹部の特権だったようで……私は人工皮膚を剥がれて、捨てられてしまいました」
バグジー・ルスティアーノ:「で、総和に流れ着いたってワケか」
バグジー・ルスティアーノ:「……家族ってのは同じ生き物同士じゃないとなれないのかな。だとしたら悲しいね」
バグジー・ルスティアーノ:瓶を振りながら、思考する。
バグジー・ルスティアーノ:(捨てられる──か。考えた事無かったな)
VESPER:「……そうかもしれませんね」ピンク色の目を細めて
VESPER:「……ですが、今でも……」
VESPER:「私に刻まれた本能は……最優先の目標は、生きたままなのです」
VESPER:「誰かのために尽くし……そして、『家族』になりたいと」
VESPER:君を見据えて
VESPER:「バグジー様……お願いがあります」
VESPER:「私の、家族になっては頂けませんか?」
バグジー・ルスティアーノ:「─────は?」
バグジー・ルスティアーノ:瓶が掌から滑り落ち、床に叩きつけられて砕ける。
VESPER:「あっ……大丈夫ですか!?」
バグジー・ルスティアーノ:「いや………いや」
バグジー・ルスティアーノ:「どうして私なんだい?」
バグジー・ルスティアーノ:全くの予想外だったその言葉は、バグジーから平静を完全に奪っている。
VESPER:「……直感です……機械がそんなことを言うのは、可笑しいでしょうか?」
VESPER:「ですが、初めてお会いした時から思っていたのです。バグジー様は……」
VESPER:静かに掌を伸ばし、そっと君のこめかみに触れる。
VESPER:「私と同じ……寂しい目をなさっています」
バグジー・ルスティアーノ:「──VESPER」
バグジー・ルスティアーノ:一瞬の間があった。動揺していたのは事実だ。
バグジー・ルスティアーノ:しかし、バグジーの足元から影が素早く伸びるとその掌を巻き取り、締め付ける。
VESPER:「っ、あっ……!?」
バグジー・ルスティアーノ:「君は……」
バグジー・ルスティアーノ:影は掌から滑るように、VESPERの全身を覆う。
バグジー・ルスティアーノ:「私と同じだ。君の"勘"は正しいだろうね」
バグジー・ルスティアーノ:「だからこそ、ダメだ」
VESPER:「何故……何故なのです、バグジー様!」
VESPER:「私は……貴女の為なら全てを捧げます!」
VESPER:「この機械の身に叶うことなら、どんなことでも……!」
VESPER:悲痛な悲鳴のように言う。
バグジー・ルスティアーノ:「君は私と同じ、剥き出しの液体だ。器にはなれない」
バグジー・ルスティアーノ:「私は──」
バグジー・ルスティアーノ:思案するように、ゆっくりと思考を噛み砕くように口にする。
バグジー・ルスティアーノ:「受け止めて欲しいんだ、私の愛を」
バグジー・ルスティアーノ:「君には──その隙間が無い。同じ場所が欠けているピース同士はどうやっても噛み合わないんだ」
バグジー・ルスティアーノ:するり、と影がVESPERを解放する。
バグジー・ルスティアーノ:「VESPER。君の"家族"が見つかる事を祈っている」
VESPER:「そんな──」
バグジー・ルスティアーノ:動揺は収まらない。胸中で滓のように積み重なっていた衝動がほんの少し、形となって口端から零れた気がするのだ。
バグジー・ルスティアーノ:(私の求める家族は──)
バグジー・ルスティアーノ:安心が、欲しい。私を受け止めても揺らがないくらい、強く、固い安心が。
バグジー・ルスティアーノ:頭を振って、VESPERに背を向ける。
VESPER:「……」
VESPER:一人、去っていくバグジーの背を見送って──
VESPER:はあ、と呆れたような深い溜息を吐く。
VESPER:「……面倒くさい女……」
GM:君達は職員室の資料をあらかた確かめたが、それ以上有益そうな情報は見つからなかった。重要なものは既に殆ど引き上げられている気配がある。
GM:改めて集合した君達が、次の階層──そんなものがあればだが──を目指すべく、斎骨を探す為にどこに向かうか話し合っていた時。
カルメリタ・アルベルダ:「……あれ~~っ!?」
カルメリタ・アルベルダ:小柄な、幼い容姿の生徒が職員室に踏み込んでくる。
バグジー・ルスティアーノ:(……ッ!!)
バグジー・ルスティアーノ:身体の震えを抑え、そちらへ視線を向けるだけに留める。
立野スズコ:「わ、誰?」
黒廟リオラ:「小さい子……だな」
析了トオル:(……まるで、既知の誰かと会ったような反応ですね)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「油断すんな、ここまで降りてこれるってことは相当使うぞ」
カルメリタ・アルベルダ:「その顔!もしかして……“紅蜘蛛”選手ですかぁ~~!?」
カルメリタ・アルベルダ:ルシアを見て、驚いたように口に掌を当てている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あ?そうだけど……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「わりいけどオフで来てんだ。サインとかはまた今度にしてくれや」余裕がなさそうにあしらう
カルメリタ・アルベルダ:「きゃ~~~~っ!すごいすごい!本物に会えるなんて~~~~♡」
カルメリタ・アルベルダ:興奮した様子でぴょんぴょんと飛び跳ねている。
黒廟リオラ:「敵意はない……ってことでいいのか」
ディアナ・オーベルシュタット:「どうもすいません。この子、あなたの大ファンで……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「うおっ」
ディアナ・オーベルシュタット:大柄な生徒が、穏やかな困り顔で語り掛けてくる。
黒廟リオラ:(……見るからに強そうだ。こんなのが付き添ってるなら、ここにまで来れたのも頷けるか)
析了トオル:(……二人だけ、しかし出入り口を陣取られている。杞憂でなければいいのですが)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そりゃどーもご贔屓に。今度試合のチケット送ろうか?端末の番号教えてくれよ」
カルメリタ・アルベルダ:「ウソ~~!?そ、そんな……恐れ多いですよぉ……!」
カルメリタ・アルベルダ:「決勝戦の録画、何回も見てます!あたしホントに感動して!」
カルメリタ・アルベルダ:「開始直後の“黒鉄”の速攻に反応してニニカ選手を守ったところなんて、特にすごくて……」
カルメリタ・アルベルダ:「ショウ選手やニニカ選手ばかり注目されるけど、あの試合はルシア選手がいなかったら絶対勝てなかったって……」
カルメリタ・アルベルダ:興奮した様子で、かなりのファンでなければ知らないようなことをまくし立てている
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「結構見てくれてんじゃん。けど一つ間違ってるぜ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシがいなきゃ勝てなかったのはあの試合だけじゃねー。ま、正しく言えば」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「誰が欠けても勝てなかったんだけどな……ともあれアタシを一番推してくれるのは嬉しいよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:普段ならもっと威勢の良いコメントを返すが、どうにもキレがない
カルメリタ・アルベルダ:「キャ~~~~~♡かっこいい~~~~~♡♡」
黒廟リオラ:(ルシア選手……)後ろでうんうんと頷いている
カルメリタ・アルベルダ:「あのあの!“伏龍”戦もすごかったと思うんですけど!今のルシア選手なら、もう一度“カリュプス”と戦ったら……」
カルメリタ・アルベルダ:はしゃいだ様子で喋りかけるその合間、ほんの一瞬。バグジーに視線を送る。
カルメリタ・アルベルダ:(バグジー)
カルメリタ・アルベルダ:(やれ)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「待った!ちょっと待った!そういう話は上でもできんだろ?何なら今度招待して……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:カルメリタの勢いに押されて、無防備な背中を晒している。
カルメリタ・アルベルダ:「え~~っ♡招待ってそんなあ……ホントにいいんですかぁ~~!?」
カルメリタ・アルベルダ:「じゃああの!あたしの友達にもルシア選手のファンって子いっぱいいて!その子たちも連れてきていいですか!?」
カルメリタ・アルベルダ:(どうした?)
カルメリタ・アルベルダ:(やれ)
バグジー・ルスティアーノ:もう、失望させない。私は間違えない。天秤にかけたモノの重さを。
バグジー・ルスティアーノ:ルシアの無防備に晒された背中を──鋭い牙のように練り上げられた影が貫く。
GM:おっと
GM:少々お待ちください それでは……
GM:バグジーさんは奇襲ボーナスとして1回分攻撃判定を行う権利が与えられます。
GM:攻撃されるPCはそれに対して《知覚》難易度9で成功すればリアクション可能です。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:知覚か~~~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:じゃあ先に知覚判定からやっちゃおうかな
GM:まずバグジーさんの攻撃はルシアさん相手に単体でいいのかな?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そこも決めれるのか
バグジー・ルスティアーノ:許されるなら全員かなぁ
黒廟リオラ:来るなら……来い
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:エンゲージとしては全員一緒なのかな
GM:位置的にはそうですかね 戦闘開始前なのでファジーに考えますが
GM:範囲攻撃できる手段があるなら範囲攻撃でいいでしょう
GM:どうしますか?
バグジー・ルスティアーノ:ではエクスプロージョンもあるし範囲でいきます
バグジー・ルスティアーノ:《飢えし影+エクスプロージョン+コンセ》攻撃力11のRC攻撃を行う
バグジー・ルスティアーノ:使用エフェクトはコイツで
バグジー・ルスティアーノ:判定も先にやった方が良いですか?
GM:ではどうぞ!
GM:いや待てよ
GM:一応受ける側の知覚判定を先にしましょうか オート妨害とかはそんな無い気がしますが
バグジー・ルスティアーノ:了解!では待機
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:素直なデータの気の良い奴らばかりだぜ
GM:他の3人は知覚難易度9で判定どうぞ!
析了トオル:2dx+1>=9
DoubleCross : (2DX10+1>=9) → 4[2,4]+1 → 5 → 失敗
析了トオル:だめだめ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:6dx>=9
DoubleCross : (6DX10>=9) → 10[1,4,6,9,9,10]+3[3] → 13 → 成功
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:むん!
黒廟リオラ:いきます
黒廟リオラ:1dx+1>=9
DoubleCross : (1DX10+1>=9) → 3[3]+1 → 4 → 失敗
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:きみたち…
GM:ではリアクションできるのはルシアさんだけ!
バグジー・ルスティアーノ:判定行きます~
GM:バグジーさんどうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:16dx+4@6
DoubleCross : (16DX6+4) → 10[1,1,2,3,5,5,5,6,7,7,8,8,8,8,9,10]+10[2,4,4,4,4,6,6,9,10]+10[3,8,9,9]+10[3,5,8]+2[2]+4 → 46
GM:やる気ありすぎ
析了トオル:ハワ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:うおっでっか……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:このシーン戦闘してないから鎧もないんだよな…
GM:ルシアさんはリアクションどうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:バトルガーディアンでガードします。
GM:ダメージどうぞ!
GM:あっカバーとかはしないでいいかな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:皆が侵蝕高かったらしてたけど一番高いのバグジーさんだからな……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:このまま受けます
GM:一応この後ですが バグジーさんが仲間を殴った感触で後悔して改心などしない限り
GM:戦闘になります 通常通り侵蝕率100を超えた状態で戦闘不能になると転送されます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なるほどね
バグジー・ルスティアーノ:自然の摂理
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:カバー欲しい人いますか?
析了トオル:こちらまだ大丈夫です~
黒廟リオラ:信じてるぞバグジー……私はまだまだ必要ないです!
GM:ではそのままダメージどうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:ではダメージロール前に貪欲者の剣の効果で財産点を10点消費します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:コイツ本気だ
GM:殺意
バグジー・ルスティアーノ:5d10+61
DoubleCross : (5D10+61) → 27[2,10,6,5,4]+61 → 88
析了トオル:ひええ……リア不からのリザレクトします
バグジー・ルスティアーノ:財産点は31に
GM:全員ダメージどうぞ!
析了トオル:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 10[10]+64 → 74
析了トオル:ぎゃっ
黒廟リオラ:このダメージは……流石に落ちる!リザレクトします
黒廟リオラ:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 2[2]+49 → 51
析了トオル:・白い曼殊沙華
あなたが戦闘不能になる度に使用できる。セッション中、あなたが行う攻撃の攻撃力+5。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガードで10、軽減10、矢避けの加護があれば-30ですが、これでも落ちます。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【不屈の御守】あなたがエネミーの攻撃をガードし、ダメージを受ける度に使用できる。セッション中、あなたが行うガードのガード値+3
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:GM、このタイミングで【死線の冥護】を使用することは可能ですか?
GM:ほう……
GM:不可能な理由は無いですね……
GM:戦闘外なのでラウンド1回にも数えられなそうですね
GM:とにかく可能です
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やったぜ
GM:やばそうだな
GM:とりあえずその前に一回
GM:バグジーさんは侵蝕を上げてください
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を7増加(88 → 95)
バグジー・ルスティアーノ:忘れてました、感謝
GM:死んだんじゃないか……?
GM:ではルシアさんのメインプロセスが発生します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:へっへっへ…誰を殴ってやろうかな~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:カルメリタさんたちも対象に取れるんでしょうか
GM:なるほど 可能としましょう
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:おそらくですけど、バグジーさんとカルメリタさん達のエンゲージは離れてますよね?
GM:そうですね 今はPC全員同じエンゲージかな?
GM:ミドルの戦闘判定と同じ感じでPC有利に考えますが バグジーさんもPCなので
GM:NPCとバグジーさんは違うエンゲージとして考えます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ふむ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:バグジーさんに質問ですが、カルメリタさん殴られたら敵対しますよね?
バグジー・ルスティアーノ:そう…………です、ね。今は完全にカルメリタ側です
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:決めました!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《風鳴りの爪》《コンセントレイト:ハヌマーン》バトルガーディアンで攻撃。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【一騎当千の型】で範囲化します。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:対象はカルメリタさんとディアナさん。
GM:ふ~む
GM:PCに有利な形で考えると言いましたが
GM:今回はミドル判定とは異なり相手もリアクションします
GM:射程至近の武器で殴るということは同じエンゲージで殴るということでいいですね?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そうですね(復讐の刃かァ~?)
GM:それでも構わないのなら攻撃どうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:10dx7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,1,4,6,7,8,9,9,10,10]+10[1,3,7,8,8,9]+10[1,3,7,8]+10[3,8]+10[9]+2[2]+4 → 56
カルメリタ・アルベルダ:ガード《グラビティガード》
ディアナ・オーベルシュタット:《復讐の刃》
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:出た!
ディアナ・オーベルシュタット:13DX7
DoubleCross : (13DX7) → 10[1,1,2,2,3,5,6,7,9,10,10,10,10]+10[4,6,7,7,8,10]+10[1,2,7,8]+10[1,7]+10[7]+10[8]+10[8]+4[4] → 74
GM:ダメージどうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:6d10+11+1d10+30
DoubleCross : (6D10+11+1D10+30) → 31[1,8,9,1,7,5]+11+6[6]+30 → 78
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1のダイスを振り直し
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:77+1d10
DoubleCross : (77+1D10) → 77+6[6] → 83
カルメリタ・アルベルダ:【岩の鎧】 あなたが行うガードのガード値+30
カルメリタ・アルベルダ:83-3D10-30
DoubleCross : (83-3D10-30) → 83-23[8,7,8]-30 → 30
カルメリタ・アルベルダ:《隆起する大地》+《浮遊する大地》
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:コイツ硬いな
カルメリタ・アルベルダ:30-1D10-15-2D10
DoubleCross : (30-1D10-15-2D10) → 30-5[5]-15-10[3,7] → 0
カルメリタ・アルベルダ:丁度無傷
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なんだこいつ!
ディアナ・オーベルシュタット:ダメージ受けますが生きてます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:復讐のダメージを出しな
ディアナ・オーベルシュタット:8D10-5+6 反撃
DoubleCross : (8D10-5+6) → 58[7,10,9,1,5,9,9,8]-5+6 → 59
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:今戦闘不能状態で行動してるんですけど
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:この場合二回リザレクトすればいいんでしょうか
GM:ラスアクで行動して復讐受けた場合ってどうなるんだ……?
GM:多分そうですね
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(71 → 78)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(78 → 88)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを10に変更(23 → 10)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を3増加(88 → 91)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:最後のはメインプロセス分
GM:いや……
GM:ラスアクの場合 メインプロセス終了まで戦闘不能の効果は適応されないとあり
GM:大体ラスアクとして考えていたので
GM:0のまま受けられるかも
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっなるほど
GM:くっ 命拾いしたな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:じゃあ一回目のリザレクトの値だけ反映します。
GM:すいません それでどうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを7に変更(10 → 7)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を-10増加(91 → 81)
ディアナ・オーベルシュタット:ダメージを与えたので
ディアナ・オーベルシュタット:【眷属の牙】 あなたが攻撃によって1点でもダメージを与えた時、HPを30点回復する。
ディアナ・オーベルシュタット:【再生者の神秘】 あなたがHPを回復する時、更に+10D10回復してよい。
ディアナ・オーベルシュタット:【赫き鎮魂歌】 あなたが行う攻撃で1点でもダメージを与えた場合、さらに対象はHPを20点失う。あなたはHPを20点失う。
ディアナ・オーベルシュタット:こちらが起動します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:コイツめんどくせえ!
析了トオル:やばいって!
ディアナ・オーベルシュタット:30+10D10 回復
DoubleCross : (30+10D10) → 30+53[10,9,4,2,3,6,5,2,7,5] → 83
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:当然相手も斎骨持ってるわけね
ディアナ・オーベルシュタット:全快しました
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ゆるせね~!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:でも20点失ってね
ディアナ・オーベルシュタット:更にルシアさんに20ダメージ与えるが……これも無効か
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ふふーん
ディアナ・オーベルシュタット:こちらは20点失い……
ディアナ・オーベルシュタット:【死血の大戦槌】 あなたがエフェクトやアイテムを使用したコストとしてHPを消費または失う度に使用できる。セッション中、あなたの攻撃の攻撃力を+(消費または失ったHP×2)する。
ディアナ・オーベルシュタット:攻撃力+40されます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ふざけたはなし!
GM:では演出に移りましょう
バグジー・ルスティアーノ:カルメリタの視線に、身が震える。
バグジー・ルスティアーノ:(やっと、やっと掴みかけた幸運なんだ──ッ!それが、こんなつまらない感傷と釣り合うワケが──無い!)
バグジー・ルスティアーノ:感情の昂ぶりに合わせるように、影が部屋全体を覆わんばかりに広がる。天井に貼りついたソレはカルメリタへ視線を向けていた仲間達を串刺しにせんと──降り注ぐ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:降り注ぐ影の槍によって室内が黒く染め上げられ、その隙間から血飛沫が飛び散る。
析了トオル:「ッ……迂闊でした、そういうことっ……!」
析了トオル:車椅子を庇うように自分の身体で受け切り、壁へと追突、資料の山に埋もれる。
黒廟リオラ:突然現れた少女たちに気を取られ、仲間だからと無防備な背中を晒していた。必然、その槍の餌食となる
黒廟リオラ:「なんでだ……バグジィッ!?」
立野スズコ:「えっ……な……何!?」
VESPER:「バグジー様……!?何を……!」
バグジー・ルスティアーノ:「………………上手くやれたかな。カルメリタ」
バグジー・ルスティアーノ:それを冷めた目で見つめながら、小さく呟く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………いいや」飛び散った血飛沫は、空中で静止している。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:キ ン ッ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:地面に突き立った槍衾を斬り砕いて、紅い影が飛翔する。
バグジー・ルスティアーノ:「な……んでッ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その半身を濡らしているのは間違いなく自身の血だ。咄嗟に構えた盾は尽くバグジーの影に貫かれていた。それでも
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ド下手くそにも程があるぜ!視線で送る符丁なんざよぉ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「試合じゃ使い物にならねーっての!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その背に八本の紅い鉤爪を広げ、カルメリタとディアナへと飛びかかる。
カルメリタ・アルベルダ:「んな……っ……」バグジーに乗じて追撃を加えようとしていたが、ルシアの反撃の方が早い。
バグジー・ルスティアーノ:「まっ──」驚愕に目を見開きながらも手を伸ばす。
GM:だが、鉤爪がカルメリタ達を引き裂く寸前。
GM:ぐ ぐぐぐ ぐ
GM:見えない圧力の壁が、攻撃を阻む。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チィッ!無駄だっての!」真紅の暴風の如き連撃が、見えない圧力に弾かれる。それでも尚空中で姿勢を立て直し、攻め手を重ねようとする。
GM:圧力が解けると共に、ぶわりと突風が吹き抜けた。それと同時。
ディアナ・オーベルシュタット:「……ぜいッ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「うぉっ!?」
ディアナ・オーベルシュタット:巨体の反撃。鋼のような肉体から放たれた拳撃がルシアを吹き飛ばし、距離を取らせる。
カルメリタ・アルベルダ:「あははははッ!気付かれてたってワケ?闘士なんてみんな八百長だと思ってたけど……案外やるじゃない」
カルメリタ・アルベルダ:「でも、バグジー?よく出来たわよ♡えらいえらい♡」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「くっ……わざわざアタシらの試合研究しといてその程度の感想なら、壊滅的にセンスがねーな……」咄嗟に受けた真紅の甲殻がボロボロと崩れていく。
バグジー・ルスティアーノ:「……うん。次はもっと、もっとうまく当てる、から」
バグジー・ルスティアーノ:頭痛に顔を顰めながらも頷く。
黒廟リオラ:「……」バグジーの目を睨みつける
黒廟リオラ:同じだ、さっき、自分をのぞき込んでいたあの目と
黒廟リオラ:「正気……だな、バグジー!」
バグジー・ルスティアーノ:「無意味な問いだね」ふん、と鼻を鳴らして嗤う
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「最初から、コイツらが本当の雇い主だったってわけだ。マリアの奴良いように担がれやがって……」
析了トオル:「……やれやれ、今のバグジーさんはとても楽しそうには見えませんが」
析了トオル:「そう選んだのなら、仕方ありませんか」埋もれた山から這い出、ゆっくりと二人の敵を見定める。
カルメリタ・アルベルダ:「さて……そういうことだから、あんた達?」
カルメリタ・アルベルダ:「大人しく斎骨を置いてくか、ぶっ殺されて置いてくか」
カルメリタ・アルベルダ:「どっちか選ばせてあげるわよ?」
カルメリタ・アルベルダ:にっこりと可愛らしく微笑む。
バグジー・ルスティアーノ:ゆっくりと、己の存在をアピールするように足音を立てながらカルメリタ達と挟撃が可能な位置へ歩く。
バグジー・ルスティアーノ:「無意味に傷つくことは……ない、と私は思うよ」
バグジー・ルスティアーノ:「別に、イースターエッグが手に入らなくたって君達が死ぬわけじゃない。そうだろ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「悪りいけど、最初っから死ぬか生きるかの次元で戦ってる訳じゃねーんだわ」口内に溜まった血を吐き捨てる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「舐めた真似しやがって。アタシはオマエらに選択肢なんかくれてやらねえ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「運が良かったなぁ!ノヴァリス・ファイターの技をタダで見られるんだ!せいぜい楽しんでくたばりやがれ!!」
析了トオル:「……ええ、答えなど決まり切っています」息を整え、髪の毛の埃を払う。
析了トオル:「私たちは貪欲です。もう一つの選択肢だって……存在するかもしれません」
析了トオル:「つまり───あなた方の斎骨を奪って、私達がエッグを手にする」
析了トオル:「ああ……ついでにそこのバグジーさんも奪っていけたら、一番の幸いですけれど」にっこりと笑む視線は、先に話した時と変わりない。
黒廟リオラ:「スズコ……できるだけ隅に寄っておくんだぞ……」
立野スズコ:「う、うん……」
黒廟リオラ:(周りの全員が敵じゃないだけ……幸運すぎる、そう思おう)
黒廟リオラ:(守る人も……仲間もいる……負けてなんてやるか……!)
カルメリタ・アルベルダ:「あはははっ!カッコつけちゃって……今からあたし達にボコボコにされるのに可哀想~♡」
カルメリタ・アルベルダ:「こういうバカには体で分からせてあげないとね……やっちゃお、お姉ちゃん、バグジー!」
ディアナ・オーベルシュタット:無言で頷く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ、キンキンうるせーんだよ!帰ったら第三技術部に教えてやんねーとな!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いい歳こいてそのノリはキッツいからやめとけってよ!!」
析了トオル:(先の行動で凡その能力は割れました、後は……3人で攻め切れるか!)
バグジー・ルスティアーノ:「────悲しいな。残念だよ、本当に」
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:この戦闘はミドルの簡易判定と異なり通常の戦闘として行いますが、通常のノヴァリスのルールと同じく、侵蝕率が100%を越えた状態で戦闘不能になったキャラクターは、シーンから退場します。
GM:PC間での戦闘となるため、泥沼化を避けるため特例として、リザレクトの値は1D10ではなく1D3+6とします。
GM:また、エネミーは斎骨を所持しており、その効果を使うことが出来ます。エネミーを倒せば、戦闘後にそのエネミーが持っていた斎骨を獲得できます。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やった~!
GM:ただし、PCが転送された場合、斎骨をランダムに1個落として失ってしまいます。
析了トオル:ぎええ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そんな~
黒廟リオラ:ディアナ……お前を狩って最強の復讐者になったる
バグジー・ルスティアーノ:札束剣を守らないと……
GM:エンゲージに関してですが、
エンゲージ
カルメリタ/ディアナ/(A)
(10m)
PC/(B)
(10m)
(C)
GM:バグジーさんはABCからいずれかの初期配置を選んで構いません。
バグジー・ルスティアーノ:ありがたい!なら大事をとってCへ行きたいです
バグジー・ルスティアーノ:それとこれだけ確認しておきたいのですが
バグジー・ルスティアーノ:これ以上PCから距離を取る為に後退する事は可能ですか?
GM:そうですね……室内だから出来ないかな!
バグジー・ルスティアーノ:了解です!
GM:カルメリタ達も後退はしません。
バグジー・ルスティアーノ:フェアな女たち
GM:では戦闘を開始します。
GM:ラウンド1
GM:セットアップから!
バグジー・ルスティアーノ:なし!
ディアナ・オーベルシュタット:Dロイス《野獣本能》により《破壊の爪》で素手変更
カルメリタ・アルベルダ:《虚無の城壁》ガード値上昇
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《ブラッドコート》LV4 HPを4(+5)消費しラウンド中ガード値+18 《赫き鎧》LV2 HPを2(+5)消費し、装甲27の防具を装備。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを6減少(7 → 1)
析了トオル:侵蝕を見る限り……なしで
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を5増加(81 → 86)
黒廟リオラ:《活性の霧》侵蝕+3 対象は自分 ドッジダイスが2個減って、ラウンド間攻撃力+15
GM:ではイニシアチブ 行動値22 バグジーさんの手番です
バグジー・ルスティアーノ:ふむ
バグジー・ルスティアーノ:では……トオルさんに攻撃しましょうか。敵なので侵蝕に負担をかけておこう
バグジー・ルスティアーノ:《飢えし影+コンセ》攻撃力3のRC攻撃を行う。侵蝕+3
バグジー・ルスティアーノ:リザの余裕を残すために節約コンボ
析了トオル:こい……!
バグジー・ルスティアーノ:判定!
バグジー・ルスティアーノ:16dx+4@6
DoubleCross : (16DX6+4) → 10[1,3,3,3,3,3,3,3,3,4,4,5,5,5,7,9]+10[6,7]+3[2,3]+4 → 27
バグジー・ルスティアーノ:よわい!
バグジー・ルスティアーノ:ダメージいきますね
バグジー・ルスティアーノ:違う!リアクションだった
析了トオル:うおお……
析了トオル:回避ー!
黒廟リオラ:離れてるから復讐できない!
析了トオル:私だけ狙われてるからだいじょうぶ!
黒廟リオラ:そうだった!
析了トオル:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 2[1,2] → 2
GM:かわいい
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ひよわすぎる
析了トオル:避けるきある?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《崩れずの群れ》
バグジー・ルスティアーノ:ナニィ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トオルさんをカバーします。ガード。
バグジー・ルスティアーノ:ではダメージ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(86 → 88)
バグジー・ルスティアーノ:3d10+70
DoubleCross : (3D10+70) → 22[6,8,8]+70 → 92
バグジー・ルスティアーノ:ダメージダイスはえらい
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:うおでっか……
GM:でかすぎる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガード値35、装甲27、軽減40
バグジー・ルスティアーノ:硬すぎ!?
GM:硬すぎ
析了トオル:?!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:102点で弾く!
バグジー・ルスティアーノ:やべ~~~~札束使うべきだったじゃん!
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を3増加(95 → 98)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:エンゲージが別で助かったぜ
黒廟リオラ:敵じゃなくて良かったぜ
GM:ではイニシアチブ
GM:行動値14 トオルさんの手番です
析了トオル:はい
析了トオル:マイナーで風神の神秘を使用、侵蝕を86まで上昇させ……
析了トオル:メジャーアクションを3回行います
GM:OK
析了トオル:ではメジャーアクション
析了トオル:コントロールソート射撃、コンセノイマンのみ
析了トオル:対象は……まずはディアナさんへ
GM:判定どうぞ!
析了トオル:11dx7+5
DoubleCross : (11DX7+5) → 10[1,1,1,3,4,5,7,8,9,10,10]+10[2,3,5,8,8]+10[3,8]+10[10]+10[10]+10[10]+5[5]+5 → 70
析了トオル:ワハハ
GM:回りすぎ!?
ディアナ・オーベルシュタット:ガード
GM:ダメージどうぞ!
析了トオル:ダメージ前に意志判定!
析了トオル:11dx>=5
DoubleCross : (11DX10>=5) → 10[1,2,4,5,5,6,9,9,10,10,10]+9[3,4,9] → 19 → 成功
析了トオル:8d10+5+8+45+10+10+15
DoubleCross : (8D10+5+8+45+10+10+15) → 47[1,4,7,5,4,8,8,10]+5+8+45+10+10+15 → 140
GM:でかすぎ~~~!?
析了トオル:どうだーっ!
ディアナ・オーベルシュタット:C(140-1-8)
DoubleCross : c(140-1-8) → 131
カルメリタ・アルベルダ:《斥力障壁》で軽減
カルメリタ・アルベルダ:C(131-1D10-15)
カルメリタ・アルベルダ:C(131-15)-1D10
カルメリタ・アルベルダ:C(131-15)
DoubleCross : c(131-15) → 116
カルメリタ・アルベルダ:116-1D10
DoubleCross : (116-1D10) → 116-5[5] → 111
GM:かなり減ったが……まだ生きているぞ
析了トオル:狂戦士の呪印×2発動します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:HPもデカすぎる
析了トオル:この戦闘中のダメージ40アップ
GM:狂戦士すぎるだろ
析了トオル:さらにコンビネーターで次以降が2d10追加!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トオルさんがどんどんムキムキに…!
析了トオル:侵蝕はまず90
析了トオル:二度目!
析了トオル:11dx7+5
DoubleCross : (11DX7+5) → 10[1,2,4,4,4,4,7,7,9,9,10]+10[1,4,4,7,8]+10[8,10]+10[4,10]+10[8]+10[9]+1[1]+5 → 66
析了トオル:どうなってんの?
GM:ダイスが壊れてる
析了トオル:対象は同じ!
ディアナ・オーベルシュタット:ガード
GM:ダメージどうぞ!
析了トオル:7d10+5+8+45+10+10+15+40+2d10
DoubleCross : (7D10+5+8+45+10+10+15+40+2D10) → 33[1,5,1,7,3,10,6]+5+8+45+10+10+15+40+10[9,1] → 176
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:うおデッカ…
GM:こ……こんなバカな~~~っ
析了トオル:破ーっ!
析了トオル:あっすいません!意志判定忘れてました
析了トオル:11dx
DoubleCross : (11DX10) → 10[1,2,3,4,5,6,8,9,9,10,10]+10[7,10]+8[8] → 28
析了トオル:成功です
析了トオル:ダメージはそのまま!
GM:だが……まだ生きている!
析了トオル:嘘……?!
析了トオル:では三回目
析了トオル:侵蝕は94
析了トオル:同じ攻撃で……これで落ちてくれ……
析了トオル:いきます!
析了トオル:11dx7+5
DoubleCross : (11DX7+5) → 10[1,1,2,2,2,3,5,5,8,9,10]+10[1,7,10]+10[1,7]+3[3]+5 → 38
析了トオル:低く見えるけどこれが普通な気がする
ディアナ・オーベルシュタット:ガード!
GM:ダメージどうぞ!
析了トオル:4d10+5+8+45+10+10+15+40+2d10
DoubleCross : (4D10+5+8+45+10+10+15+40+2D10) → 23[7,5,7,4]+5+8+45+10+10+15+40+11[9,2] → 167
GM:強すぎるッピ~~~
GM:HPが350あって……攻撃する度に30+10D10回復して攻撃力が40上がって別の対象に余波が飛ぶのに……
GM:発揮できずに倒れます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:助かった……
析了トオル:さらに貫きの槍が発動します
析了トオル:半分の達成値とダメージで攻撃!4度目!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:武神か?
GM:判定は発生しません 対象は誰かな?
析了トオル:これもう一度エフェクトを使った扱いですか?
析了トオル:やった~
析了トオル:カルメリタさんへ!
バグジー・ルスティアーノ:お姉ちゃん~ッ!!
GM:達成値19 ダメージ83ですね
析了トオル:いけー!
カルメリタ・アルベルダ:ガード《グラビティガード》
カルメリタ・アルベルダ:【岩の鎧】 あなたが行うガードのガード値+30
カルメリタ・アルベルダ:83-3D10-30
DoubleCross : (83-3D10-30) → 83-12[6,5,1]-30 → 41
カルメリタ・アルベルダ:【矢避けの護符】 あなたは、あなたと同じエンゲージにいない対象の攻撃によって受けるHPダメージを常に30点軽減する。
カルメリタ・アルベルダ:【最上級斥力装置】 あなたが受けるHPダメージを常に30点軽減する。
析了トオル:なにっ……?!
カルメリタ・アルベルダ:無傷です
析了トオル:硬すぎ……!
析了トオル:ダメージを通したかったが……!コンビネーターも発生しません
析了トオル:侵蝕が98、ターンエンドです
GM:では行動値13 カルメリタの手番です
カルメリタ・アルベルダ:マイナーなし
カルメリタ・アルベルダ:メジャー 《コンセントレイト:バロール》+《瞬速の刃》+《巨人の斧》+《魔人の弩》
カルメリタ・アルベルダ:失礼《因果歪曲》もです
析了トオル:複数……!
カルメリタ・アルベルダ:対象はルシア・トオル・リオラ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:来やがれ!
カルメリタ・アルベルダ:【活力の欠片】 あなたのメジャー判定のダイスを常に+7個する。
カルメリタ・アルベルダ:【暗殺者の黒刃】 あなたの攻撃に対するドッジ判定のC値は+2される。
カルメリタ・アルベルダ:【技巧の極意書】 この斎骨を取得する際、任意の技能1つを選ぶ。セッション中、あなたのその技能に+15する。
カルメリタ・アルベルダ:射撃を選択しています
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:いやらしい効果!
析了トオル:つよい……!
カルメリタ・アルベルダ:12DX7+4+15
DoubleCross : (12DX7+19) → 10[1,1,2,4,4,4,6,6,8,9,9,10]+10[2,3,5,10]+10[7]+5[5]+19 → 54
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガード
GM:リアクションどうぞ!ドッジC値は+2です
黒廟リオラ:持ってる大槌でガードします!
析了トオル:ガード値も無いのでドッジだけ振っておこ
析了トオル:2dx11
DoubleCross : (2DX11) → 4[3,4] → 4
析了トオル:ごしゃっ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《崩れずの群れ》 トオルさんをカバーします
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(88 → 90)
析了トオル:た、助かります……!
カルメリタ・アルベルダ:ではダメージ
カルメリタ・アルベルダ:6D10+19
DoubleCross : (6D10+19) → 30[10,1,9,1,2,7]+19 → 49
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガード装甲軽減の合計はさっきと同じ102!無傷!
GM:何だコイツ~~~~~~~~~~!?
析了トオル:さすが……!
GM:だが黒廟リオラ死ね!
析了トオル:リオラさーん!
黒廟リオラ:大槌のガードと斥力装置で……減らしきれない
黒廟リオラ:リザレクト
GM:1D3+6です
黒廟リオラ:1d3+6
DoubleCross : (1D3+6) → 1[1]+6 → 7
GM:侵蝕はいくつになったかな?
黒廟リオラ:61です!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やっとボーナスがついてる
GM:では行動値9 ルシアさんの手番です
析了トオル:まだまだ戦える
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:マイナーで戦闘移動しカルメリタにエンゲージ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《風鳴りの爪》LV1《コンセントレイト:ハヌマーン》LV3 バトルガーディアンで攻撃!
GM:判定どうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:10dx7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[2,3,4,4,7,7,8,9,9,10]+10[1,4,7,8,9,9]+10[1,2,2,7]+3[3]+4 → 37
カルメリタ・アルベルダ:ガード《グラビティガード》
GM:ダメージどうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:4d10+11+30
DoubleCross : (4D10+11+30) → 25[9,9,6,1]+11+30 → 66
カルメリタ・アルベルダ:66-3D10-30
DoubleCross : (66-3D10-30) → 66-11[2,5,4]-30 → 25
カルメリタ・アルベルダ:ちょっと減ります
カルメリタ・アルベルダ:あっ違う
カルメリタ・アルベルダ:30軽減するので無傷でした
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:今日はこのくらいにしといてやる
析了トオル:硬すぎるよ~~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を3増加(90 → 93)
黒廟リオラ:硬い……!
GM:行動値4 リオラさんの手番です
黒廟リオラ:いきます マイナーで戦闘移動 10m進んでカルメリタのいるエンゲージまで移動します
黒廟リオラ:メジャーアクション
黒廟リオラ:《コンセントレイト:ウロボロス》+《シャドーテンタクルス》《憎悪の炎》
GM:判定どうぞ!
黒廟リオラ:7dx7+4
DoubleCross : (7DX7+4) → 10[2,5,6,6,8,8,9]+10[1,9,10]+2[1,2]+4 → 26
カルメリタ・アルベルダ:ガード《グラビティガード》
GM:ダメージどうぞ!
黒廟リオラ:3d10+12+15+40+10
DoubleCross : (3D10+12+15+40+10) → 16[10,2,4]+12+15+40+10 → 93
黒廟リオラ:ランク5の邪毒も得てもらいます!
カルメリタ・アルベルダ:93-3D10-30
DoubleCross : (93-3D10-30) → 93-15[2,6,7]-30 → 48
カルメリタ・アルベルダ:《隆起する大地》+《浮遊する大地》
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こいつ硬すぎ
カルメリタ・アルベルダ:48-1D10-15-2D10
DoubleCross : (48-1D10-15-2D10) → 48-8[8]-15-2[1,1] → 23
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:腐った!
析了トオル:よし……!
カルメリタ・アルベルダ:しかし30軽減して無傷です
析了トオル:なんてこと
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:軽減がウザすぎる
黒廟リオラ:ギャア~~~~~~ 侵蝕+6で67
黒廟リオラ:ダメージが通らなかったから憎悪も付けられない……!
GM:クリンナップ
カルメリタ・アルベルダ:だが毒は通ってしまう ほげ~~~~~~
GM:
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっGM!
GM:むむっ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラさんの【破滅のガントレット】の効果は、「あなたの攻撃が命中した場合、そのラウンドの間、対象が受けるダメージを+6D10する」ですが
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:これって邪毒のダメージにも適用されますか?
黒廟リオラ:そっかそれは命中してるから有効だった
GM:これは……流石に乗らないですかね!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:くっ……
GM:コンビネーターと思ってください
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:攻撃のダメージという解釈でよろしいわけね
GM:そうです!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:理解!
GM:光の差さない呪われた校舎。誰にも知られぬミクトランの深奥で、裏切りによって火蓋を落とした乱戦が始まる。
GM:その機先を制したのは、事態の中心にあるバグジーだった。
バグジー・ルスティアーノ:(まず、は──射程の長い方、からだ)
バグジー・ルスティアーノ:ディアナ、そしてカルメリタと挟み撃ちの位置。ディアナの動きをサポートすべくトオルへ視線を向ける。
析了トオル:「く、来ますか……!」
析了トオル:周囲は本棚や資料で囲まれており、逃げ場は最初から存在しない。そもそも出入口だって阻まれている。
バグジー・ルスティアーノ:「……ッグッウゥ!!」
バグジー・ルスティアーノ:湧き上がる敵意によって練り上げ、殺意によって磨き上げたソレは複数の槍の形を取った。
バグジー・ルスティアーノ:白い肌はレネゲイドコントロールを強化する角から伸びた"根"に侵蝕され、黒くひび割れたように変質していた。
バグジー・ルスティアーノ:震える指をくん、と持ち上げると槍はリボルバーの弾倉のように回転しながら斎骨によるブーストを受けて次々に射出される。
バグジー・ルスティアーノ:「死ね──ッ!!!」
バグジー・ルスティアーノ:脳の中心まで根を張った苦痛に顔を歪めながら打ち出されたそれは室内の壁、床を削りながらトオルへ迫る。
析了トオル:(受けるしかありませんか……!)
析了トオル:それでも僅かな望みに賭け、回避を試みようとして。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ギャリギャリギャリギャリ!!回転して撃ち出された槍が、割って入った盾との間で火花を散らし、射線を大きく逸らされていく。
バグジー・ルスティアーノ:「ルシア……ッ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:狭い職員室には、トオルの周囲を綺麗に残す形で無数の孔が穿たれている。
析了トオル:「っ……ルシア、さん……!」庇うようにした腕を上げ、耐えきったという事実を認識する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おい、さっきのより鈍ってんじゃねえか?バグジー」
バグジー・ルスティアーノ:「うる……さい……ッ」
バグジー・ルスティアーノ:肩で息をしながら、ルシアを睨みつける。ビキ、と音を立てて根が首元に到達した。
バグジー・ルスティアーノ:「何度も上手くいくと……思うなよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「当たり前だ。何度もチャンスをくれてやると思ってんのか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だろ。トオルセンセー」
析了トオル:(……惚けてる暇はありませんね、今は……)
析了トオル:「はい」
ディアナ・オーベルシュタット:バグジーの攻撃に応じ、ディアナが動き出す。
析了トオル:「"ここで一人落とします"」
析了トオル:確信めいた宣言と共に、二人の方を向く。
ディアナ・オーベルシュタット:「行くわ……カルメリタ」
カルメリタ・アルベルダ:「うん、お姉ちゃん!やっちゃって!」
ディアナ・オーベルシュタット:脚部に縄のような筋肉が膨れ上がり、踏み抜いた衝撃で床板が陥没。
ディアナ・オーベルシュタット:筋骨隆々の巨体が、重戦車の如く突進する。
ディアナ・オーベルシュタット:「オオオオ、オォオオオオオオッ!!」
ディアナ・オーベルシュタット:獣じみた咆哮と共に、三人を殴殺せんと迫る!
析了トオル:「……凄まじい気迫。崑崙もかくや、と言ったところでしょうか」
析了トオル:「ですが───」
析了トオル:接近よりもなお早く手元を捻り、さらにもう一つの斎骨を起動させる。
析了トオル:「───思考加速」
析了トオル:瞬間、時間が止まった。否───
析了トオル:"そのように析了トオルは考えた"。それほどまでに思考が過剰に引き延ばされ、時間という圧倒的アドバンテージを得る。
析了トオル:それだけあれば、弱点を見つけるなど容易いこと。具に観察し、彼女の剛体を解析する。
析了トオル:「……見つけた」
析了トオル:銃口を展開する、接近まで後1秒。
析了トオル:「ああ……まだまだ、余裕がありますね」
ディアナ・オーベルシュタット:ほぼ静止に近い相対時間の中、ゆっくりとその剛腕を振りかぶるのが見える。
析了トオル:「───照準、接合」
析了トオル:「包囲」
析了トオル:ディアナの周囲を覆い尽くすように、無数の空間の裂け目が顕現。
析了トオル:その総てが、彼女の弱点を狙いすまして。
析了トオル:最後に指を鳴らすとともに、思考の加速が終わりを告げる。
析了トオル:「───全斉射」
析了トオル:それは、射撃というよりは既に爆撃の域にまで到達した圧倒的、超常の破壊だった。
ディアナ・オーベルシュタット:凄まじい爆音が轟いて──瞬間。
ディアナ・オーベルシュタット:斎骨で強化され、神話の怪物の域まで足を踏み入れたはずのディアナの半身が、無惨に吹き飛ばされていた。
ディアナ・オーベルシュタット:「……がはっ……」
カルメリタ・アルベルダ:「……ッ!? 何が……」
析了トオル:つう、と。鼻血が垂れる。
析了トオル:「……想定以上の負荷、ですが……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハハッ!こりゃえげつねえな!」愉快そうに歯を剥く。
バグジー・ルスティアーノ:「ディア……ナ……ッ!?」
黒廟リオラ:「……!?」恐ろしい速度と膂力の敵が、恐ろしい速さで散っていった
析了トオル:「威力は想定通り、これで……まず、一人」
ディアナ・オーベルシュタット:「……あ……ま……」夥しい血を流しながらよろよろとたたらを踏む。
カルメリタ・アルベルダ:「お姉ちゃん!リザレクトして!お姉ちゃん!」
ディアナ・オーベルシュタット:「ま……ま……」
ディアナ・オーベルシュタット:「……ママ~~~~~~ッ!!」
ディアナ・オーベルシュタット:大声を上げ、カルメリタに向かって泣き出す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「えっどうした急に」
黒廟リオラ:「な……何が……?」
カルメリタ・アルベルダ:「ちょっとディアナ!あなたがお姉ちゃん!あたしはママじゃないって何回言ったら分かるの!!」
ディアナ・オーベルシュタット:「だって……ママ……痛いよォオオオ!!エェエエェエエエン!!よしよししてよォオオォオオッ!!」
カルメリタ・アルベルダ:「チッ……!これだから……!」
析了トオル:「……文字通り、家族ということですか」
析了トオル:(……同時にもう一人も余波が飛んでいる筈ですが、この様子だと無傷)
析了トオル:(相当の防御壁、打点をどれだけ通せるか……)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やめろよ、本物の家族に失礼だろうが」鼻で笑って
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こういうのはごっこって言うんだ」
カルメリタ・アルベルダ:泣きわめくディアナへと拳銃を押し当て、引き金を引く。
ディアナ・オーベルシュタット:「あっ……ま……」
バグジー・ルスティアーノ:「………え」
ディアナ・オーベルシュタット:頭部を撃ち抜かれ、そのまま転送される。
カルメリタ・アルベルダ:「あたしのお姉ちゃんは……そんな風じゃない」
カルメリタ・アルベルダ:「次はちゃんとしつけ直してあげるわ……ディアナ」
カルメリタ・アルベルダ:「こいつらの後でね」
カルメリタ・アルベルダ:そしてルシアら三人に向き直る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「躾って、やっぱママなんじゃねえか」
黒廟リオラ:「撃たないだろ、ママは……!」
析了トオル:「まあ、扱いとしては家畜以下ですけれど」
析了トオル:「箱庭で人形遊びをするならば、帰ってからやりなさいな」
カルメリタ・アルベルダ:「外野が家族のことに口を出すんじゃあないわよ!!」
カルメリタ・アルベルダ:硝煙を燻ぶらせているのは、小口径の拳銃。
カルメリタ・アルベルダ:「体が軽い……全身にレネゲイドが満ちてるみたい。最高ね、この力!」
カルメリタ・アルベルダ:「ばーん!」
カルメリタ・アルベルダ:銃声が響き、小さな銃弾が放たれる。斎骨のブーストによる、研ぎ澄まされた一射。弾丸は三人のもとへ飛来し──
カルメリタ・アルベルダ:ド ガガガガガガガ!!
カルメリタ・アルベルダ:爆発するように変形──否。小指の爪ほどの銃弾から無数の剣が出現し、周囲全方位を貫く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「軽いのは」ガキンッ!背中から生えた八本の紅刃が、無数の剣を捌く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「身体だけじゃねーだろ!攻撃も、アタマも!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:剣を弾いた瞬間、カルメリタへと引き寄せられるようにしてルシアの肉体が飛び上がる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「軽すぎて話になんねーんだよ!お前!」先の交錯で張り巡らせていた極細の紅糸を辿って、ワイヤーアクションじみた軌道で空中を横断。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:一瞬でカルメリタの眼前へと到達し、紅殻を纏った大盾で薙ぎ払う。
カルメリタ・アルベルダ:「ふんっ」
カルメリタ・アルベルダ:先の交錯と同じように、見えない壁に阻まれるかのように、急激な空気抵抗がルシアの攻撃を減速させ──
カルメリタ・アルベルダ:同時、カルメリタが胸元のシガレットケースから、一本の煙草を投げ放つ。
カルメリタ・アルベルダ:ズ ドン!!
カルメリタ・アルベルダ:瞬間、巨大な鉄骨が出現して、ルシアとカルメリタとを分断する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ!往生際だけは悪いな…!」
カルメリタ・アルベルダ:「散々言ってくれたわね。でもノヴァリス・ファイターって口だけなの~?そういう芸風だもんねえ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「素人が知ったかぶりやがって。いい機会だから教えてやる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ただ闇雲に相手を煽ればいいってもんじゃねえんだよ。ちゃんと理由がある。ノヴァリス・ファイトはなぁ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガキンッ!鉄骨に橋渡しするように大盾をめり込ませる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チーム戦だ」
黒廟リオラ:(魔眼使いでも炎の鞭使いでもない……こいつらは殺し屋とはまた違うな)
黒廟リオラ:(わざわざバグジーを潜入までさせて……プラタ・オ・プロモに詰めないとだ……)
黒廟リオラ:(なんて考えてしまうから、ついつい後手に回ってしまう……だが今回はそれでよかった!)
黒廟リオラ:剣の雨の中、血は流せど、まだまだリザレクトでなんとかなる範囲。
黒廟リオラ:「取った!!!」
黒廟リオラ:タメを作り、ルシアの開いた僅かな隙間に、飛び込むように腕を突きだす───!
カルメリタ・アルベルダ:「見えてるっての」
カルメリタ・アルベルダ:リオラの眼前に、ひゅん、と煙草が飛んできて。
カルメリタ・アルベルダ:どぱん!! 突然、その身体が水に飲みこまれる。
黒廟リオラ:「ぶ……はぁっ!?」
カルメリタ・アルベルダ:煙草のあった地点に巨大な水塊が出現し、圧力から解放されるように一気に周囲へ溢れ出す。
カルメリタ・アルベルダ:「あははははっ!」
カルメリタ・アルベルダ:水流が辺りを飲み込む中、カルメリタだけは少しも濡れていない。その直前で水が虚空へ吸い込まれるように消えていく。
カルメリタ・アルベルダ:カルメリタ・アルベルダの能力は『スタック』だ。ある物質や空間に対し、別のものを重ね合わせ、また一気に解放することが出来る。
析了トオル:(これでも通らない、いや……成程)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「気にすんなリオラ!ぶっつけにしちゃ上出来だ!」口元の笑みを崩さず言う。
黒廟リオラ:「何でもありの無敵の力か……だが、そう、上出来だ」
カルメリタ・アルベルダ:「ふん、何を……」
カルメリタ・アルベルダ:口にしたその時、眩暈と悪寒を覚えてよろめく。
カルメリタ・アルベルダ:「っ……」
カルメリタ・アルベルダ:リオラを睨みつけ「毒か……!いつの間に……!」
黒廟リオラ:水に押し流されるその直前、その手にしていた斎骨……猛毒を纏う刃を放っていた
黒廟リオラ:「真っすぐ突っ走って……殴るだけだ、そう思ってたな?」
黒廟リオラ:「……こっちの躾の番だ」
GM:ラウンド2
GM:セットアップから!
析了トオル:ありません
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なし!
カルメリタ・アルベルダ:《虚無の城壁》ガード値上昇……さっき忘れてたな
バグジー・ルスティアーノ:もう温存しても仕方ないしやっちまおう
バグジー・ルスティアーノ:【怨念の呪石】ラウンド間ダメージダイス+2dに加え暴走、侵蝕+3
黒廟リオラ:《活性の霧》・ワンモア! 侵蝕+3で70に 攻撃力+15
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を3増加(98 → 101)
GM:ではイニシアチブ 行動値22 バグジーさんの手番です
バグジー・ルスティアーノ:えーでは……
バグジー・ルスティアーノ:《飢えし影+エクスプロージョン+コンセ》攻撃力3のRC攻撃を行う。侵蝕7
バグジー・ルスティアーノ:対象はカルメリタとエンゲージしてるお二人
GM:判定どうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:17dx+4@6
DoubleCross : (17DX6+4) → 10[1,4,5,5,6,6,6,6,7,8,8,8,9,9,10,10,10]+10[3,3,3,4,4,6,6,7,7,8,8,10,10]+10[1,1,1,3,4,5,8,9]+10[7,8]+10[4,9]+4[4]+4 → 58
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:まわしよる
黒廟リオラ:やる気出してる!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガード!
バグジー・ルスティアーノ:貪欲者の剣を使用。財産点を10点消費してダメージ+20
バグジー・ルスティアーノ:8d10+76
DoubleCross : (8D10+76) → 42[4,6,8,6,1,7,9,1]+76 → 118
バグジー・ルスティアーノ:あっ待って
バグジー・ルスティアーノ:リオラさんのリアクションまだだった
黒廟リオラ:ガードで!
バグジー・ルスティアーノ:ではこれがダメージです
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラちゃんカバー欲しい?
黒廟リオラ:侵蝕的に大丈夫です!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:でもどうせ私耐えれないからカバーしちゃお
黒廟リオラ:そういうことなら……感謝!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《崩れずの群れ》でカバー
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(93 → 95)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:HP1しか無いので落ちます。《リザレクト》
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d6+3
DoubleCross : (1D6+3) → 3[3]+3 → 6
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:間違い
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d3+6
DoubleCross : (1D3+6) → 1[1]+6 → 7
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を7増加(95 → 102)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを7に変更(1 → 7)
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を7増加(101 → 108)
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの財産を10減少(34 → 24)
GM:ギリギリの戦い
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:不屈の御守でガード値+3
GM:まだ固くなってる……
GM:行動値14 トオルさんの手番です
析了トオル:ここで決めます
析了トオル:風神の神秘……!
析了トオル:侵蝕を12上昇!110!
析了トオル:メジャー権利を3回得ます!
GM:ホゲゲーーッ
析了トオル:攻撃エフェクトは再びコントロールソート射撃とコンセ
析了トオル:対象はカルメリタさんへ……!
GM:判定どうぞ!
析了トオル:棺はありますか?
バグジー・ルスティアーノ:1回目はやめておきましょう
析了トオル:では……
析了トオル:12dx7+5
DoubleCross : (12DX7+5) → 10[1,2,2,2,3,5,6,7,8,9,10,10]+10[1,2,8,8,10]+3[1,2,3]+5 → 28
析了トオル:むむむ、しょぼい
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ククク…後悔しなけりゃ良いがな
GM:しょぼくはないだろ!
GM:普通だよこれが
析了トオル:意志!
カルメリタ・アルベルダ:ガード《グラビティガード》
析了トオル:12dx
DoubleCross : (12DX10) → 8[1,1,1,2,3,4,4,5,5,8,8,8] → 8
析了トオル:あぶね
析了トオル:成功!いきます……!
GM:ダメージどうぞ!
析了トオル:3d10+5+8+45+10+10+15+40
DoubleCross : (3D10+5+8+45+10+10+15+40) → 8[4,2,2]+5+8+45+10+10+15+40 → 141
GM:ひえ~~
析了トオル:ダメージダイスが……
カルメリタ・アルベルダ:141-3D10-9-30 ガード
DoubleCross : (141-3D10-9-30) → 141-25[9,10,6]-9-30 → 77
カルメリタ・アルベルダ:【矢避けの護符】 あなたは、あなたと同じエンゲージにいない対象の攻撃によって受けるHPダメージを常に30点軽減する。
カルメリタ・アルベルダ:【最上級斥力装置】 あなたが受けるHPダメージを常に30点軽減する。
カルメリタ・アルベルダ:60点軽減
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:狂戦士の合計60点じゃなかったですっけ
析了トオル:いえ、さっきまでできることを知らず宣言出来てなかったので
析了トオル:一回分の40上がってます
GM:OK
カルメリタ・アルベルダ:《斥力障壁》
カルメリタ・アルベルダ:17-1D10-15
DoubleCross : (17-1D10-15) → 17-10[10]-15 → -8
析了トオル:くそ~~っ
析了トオル:上振れし過ぎ!
カルメリタ・アルベルダ:ファミリーだから効きまセ~ン
析了トオル:二度目……!
析了トオル:12dx7+5
DoubleCross : (12DX7+5) → 10[1,1,3,4,4,5,5,6,7,8,8,9]+10[7,8,9,10]+10[2,3,5,10]+4[4]+5 → 39
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:よしよし
カルメリタ・アルベルダ:ガード《グラビティガード》
析了トオル:意志!
析了トオル:12dx
DoubleCross : (12DX10) → 10[1,1,2,2,5,6,6,7,8,8,10,10]+8[5,8] → 18
析了トオル:ここだ!
析了トオル:フェイタルヒット……!
GM:なにっ
GM:そんなエフェクトがあったのか
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:温存していたのか…!
析了トオル:侵蝕が~~~
析了トオル:114に
析了トオル:4d10+4d10+5+8+45+10+10+15+40
DoubleCross : (4D10+4D10+5+8+45+10+10+15+40) → 33[10,9,10,4]+12[2,2,3,5]+5+8+45+10+10+15+40 → 178
GM:下振れたな!
カルメリタ・アルベルダ:178-3D10-9-30 ガード
DoubleCross : (178-3D10-9-30) → 178-10[2,1,7]-9-30 → 129
析了トオル:合わせればおよそ平均!
カルメリタ・アルベルダ:C(129-30-30) 軽減
DoubleCross : c(129-30-30) → 69
カルメリタ・アルベルダ:《隆起する大地》+《浮遊する大地》
カルメリタ・アルベルダ:69-1D10-15-2D10
DoubleCross : (69-1D10-15-2D10) → 69-5[5]-15-12[2,10] → 37
カルメリタ・アルベルダ:ぎゃああああ
析了トオル:通ったあ……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やっと通った…!
カルメリタ・アルベルダ:流石に通ります
バグジー・ルスティアーノ:カルメリタッ!
黒廟リオラ:通……った!
GM:だがまだ生きているぜ
析了トオル:狂戦士の呪印!なんでか火力が40アップ……!
析了トオル:さらにコンビネーター!
析了トオル:さ、三回目……同じエフェクトで……
析了トオル:待ったからいくぞ……!
析了トオル:12dx7+5
DoubleCross : (12DX7+5) → 10[1,4,5,5,6,6,6,7,8,8,9,10]+10[1,3,4,7,10]+4[2,4]+5 → 29
バグジー・ルスティアーノ:……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:躊躇わないぜ
カルメリタ・アルベルダ:バグジィィイイイ!!
バグジー・ルスティアーノ:まった
GM:なにっ!?
バグジー・ルスティアーノ:あっ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:バグジー…!
バグジー・ルスティアーノ:棺って判定直前じゃん
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そうだよ
GM:そうです
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:バグジー……"迷い"があったのか……?お前にも……
バグジー・ルスティアーノ:迷いはある……あるけど!ちょ、ちょっとここまでしっかり裏切っておいて都合よく温存とか酷すぎるので宣言しても良いですか?
析了トオル:はわわ……
GM:やるのか……!
析了トオル:考え直して!!!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なんてめんどくさいやつなんだ
黒廟リオラ:考えなおせ―ッ
GM:私には止められない……止めるなら他のみんながKISSするしかない
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:へ、へへ……バグジーの旦那ぁ……
析了トオル:えっちな絵で勘弁してくれませんか?
バグジー・ルスティアーノ:うう~~~~~~
GM:デカい交換材料来たな
バグジー・ルスティアーノ:苦悶の結果、棺の宣言はやめておきます。ごめん、カルメリタ……
析了トオル:届け……!
析了トオル:3d10+5+8+45+10+10+15+40+40+2d10
DoubleCross : (3D10+5+8+45+10+10+15+40+40+2D10) → 20[8,2,10]+5+8+45+10+10+15+40+40+11[1,10] → 204
GM:でかすぎんだろ……
カルメリタ・アルベルダ:204-3D10-9-30
DoubleCross : (204-3D10-9-30) → 204-11[5,1,5]-9-30 → 154
カルメリタ・アルベルダ:ノッキン!ダメージノッキン!
カルメリタ・アルベルダ:C(154-30-30)
DoubleCross : c(154-30-30) → 94
カルメリタ・アルベルダ:バカな……HPも130あったのに
カルメリタ・アルベルダ:倒れます。戦闘不能!
析了トオル:こ、えた……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:普通に盛ってるのヤバいんだよな
バグジー・ルスティアーノ:……
析了トオル:侵蝕126です、もう暫く動けません
黒廟リオラ:差せ―――――っ
析了トオル:一応宣言しておきます、狂戦士の呪印
析了トオル:あっ
析了トオル:一応、貫きの槍が発生するのですが……
析了トオル:バグジーさんが戦闘を続けるかどうか、お聞きします
GM:ではここでロールを挟むことにして
GM:一旦処理は保留しておきましょう
バグジー・ルスティアーノ:脳が頭痛と衝撃で揺れている。カルメリタが──家族を撃った。
バグジー・ルスティアーノ:彼女たちとの交流はあくまで仕事の付き合いであり、ここまで追い詰められるような局面に共に立つような事は無かった。
バグジー・ルスティアーノ:(──けど、でも)
バグジー・ルスティアーノ:捨てられたわけじゃない。"役柄"を遂行できなかった罰を受けただけで──
バグジー・ルスティアーノ:「………ッ」
バグジー・ルスティアーノ:そこで思考を止め、袖から取り出したレネゲイド強化剤を噛み砕く。
バグジー・ルスティアーノ:安物も良い所、本来なら即座に暴走したレネゲイドに精神を食い荒らされる代物だが、脳に根を張る角のお陰でコレも使用に耐える。
バグジー・ルスティアーノ:「カルメリタに──触るなッ!!」
バグジー・ルスティアーノ:錠剤は分岐しかけた思考をシャットアウトし、精神が怒りという単純な感情のみに染まっていく。
バグジー・ルスティアーノ:侵蝕限界を迎えて口から零れる血を吹き散らしながら、影の槍がカルメリタへ近づいた二人に向けて飛来する。
黒廟リオラ:(この距離じゃカウンターは届かない……くそっ)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チィッ!」板金状に変化し硬質化した血液が幾重にも重なり、甲殻類の殻のような大盾を形成する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラの後ろに素早く回り込み、殺到する影の槍を受け止める。一波、二波を弾いた所で盾が砕け、続く槍の雨に串刺しにされる。
カルメリタ・アルベルダ:「……あはっ♡」身を削り血に塗れながら戦うバグジーの姿に、笑みを浮かべる。
カルメリタ・アルベルダ:「バグジ~~~♡いい子いい子♡あなたはホントにいい子だわ~~~♡」
カルメリタ・アルベルダ:「あなたはそれでいいのよ♡ お姉ちゃんの為に……がんばって、バグジー!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「かはッ……!調子付いてんじゃねぇ……」潰れた喉が即座に再生し悪態を吐く。
バグジー・ルスティアーノ:「……ハハハハハハ!!今度はどうだい!?鈍ってないだろ!?」
バグジー・ルスティアーノ:薬剤とカルメリタの言葉で上気した頬と開いた瞳孔を惜しげもなく晒しながら笑う。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「軽くエサ与えられただけで尻尾振りやがって……安あがりで飼い主はさぞ助かってるだろうぜ!」
析了トオル:「……あの犠牲じみた攻撃を見てこの態度、増々……気に食わないですね」
析了トオル:(尋常の手段では通らぬ、斎骨の力を利用した超級の防御能力。突破するには……もう一度、覚悟を決める他無い)
析了トオル:自分だけがバグジーの攻撃から免れた中で、ゆっくりと血を拭う。
析了トオル:「────バグジーさん」
析了トオル:薬剤で混乱した思考に届くかは分からない。けれど、それでも。
析了トオル:「短い付き合いですが、私は貴女を……まだ、友人だと思っています。だから」
析了トオル:「……痛みや罰で依存させるのが家族であるのなら……そんなもの、友人代表として引き離してしまいましょう」
析了トオル:「───家出の時間です。何、少し悪い子になるだけですから、ね?」
バグジー・ルスティアーノ:「なに……を……」笑みが引き攣る。
析了トオル:カルメリタに、静かに向かい直り。
析了トオル:「次の攻撃で、落とします」にやりと笑い、高らかに声を上げる。
カルメリタ・アルベルダ:「……ハッ!何を言ってるのかしらね」
カルメリタ・アルベルダ:車椅子を目に、蔑むように笑む。
カルメリタ・アルベルダ:「こっちにはこれだけ斎骨があるのよ?」
カルメリタ・アルベルダ:「やれるもんならやってみなさいよ、出来損ない」
析了トオル:「量を誇るなら……それは互いに、でしょう?」
析了トオル:「───思考加速」口火が切られると同時に、再び刹那の時間に身を投じる。
析了トオル:(……彼女の能力の完全解析には、あと一手)
析了トオル:超加速した演算を行いながら、具に今まで使用された斎骨のデータを取得し、展開。
析了トオル:(本当に……量も質も大変素晴らしい。しかし、手の内を見せすぎましたね?)
析了トオル:その思考と並行して、加速と同時に起動した射撃。ディアナを撃ち落としたものと同規模の爆撃が、一斉にカルメリタへと襲い掛かる。
カルメリタ・アルベルダ:カルメリタの防壁は、斎骨によって強化された『圧倒的』なものであるが、『完璧』ではない。
カルメリタ・アルベルダ:能力の強度と配置を調整しているのはカルメリタ自身であり、どれだけ凄まじい出力であろうと、そこには必ず綻びが生まれる。
カルメリタ・アルベルダ:析了トオルの演算ならば、その綻びを見つけ出すことが出来る。斎骨の出力ならば、斎骨の出力を突破することが出来る。
カルメリタ・アルベルダ:故に、結果は──。
カルメリタ・アルベルダ:「……か……はっ……!?」
カルメリタ・アルベルダ:血飛沫が舞う。
カルメリタ・アルベルダ:相対時間にて刹那にも満たぬ内に、防壁を貫通した爆撃がカルメリタの身体を貫き、穿ち、焼き焦がしていた。
カルメリタ・アルベルダ:「あり得な……何が……っ」
析了トオル:「……物質並びに空間に対するスタック。成程、非常に強力な能力と言っていいでしょう」
析了トオル:一斉に発せられた"一撃目"の全方位射撃は、その力と合わせ間違いなく防がれた。
析了トオル:しかし───そこまでは予想通り。その時点で、能力を多重起動できるタイミング、数、厚さ……彼女の現在の能力規模を完全に解析し終えた。
析了トオル:故に、続く二度目の射撃は完全でないものの防壁を穿ち貫き。三度目は最初から何もなかったかのように身体に届いた。
析了トオル:「……詰みです」
GM:カルメリタ当人はその行程を理解できてすらいない。あまりにも異常な思考速度。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「力を見せびらかすのも場合によっちゃ有効だけどよぉ、相手を選んでやらねえとなあ?」ここぞとばかりにほくそ笑んでカルメリタを見下す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシやリオラの攻撃を随分得意気に防いでくれてたが……試合じゃ切り札は最後まで取っとくもんだ」
カルメリタ・アルベルダ:「っ……あぁあっ……!」
カルメリタ・アルベルダ:ふらふらとよろめき、血だまりの中に倒れ伏す。
バグジー・ルスティアーノ:「カルメリタ──ぁ」無理な体勢から駆け出したことで無様に地面へと転がる。
析了トオル:「……こ、ぽっ」
析了トオル:口と瞳から大量の流血。これ以上は持たない、限界寸前の能力行使。
VESPER:「……トオル様!ご無理を……!」
析了トオル:(……本当に、未だ飛んでないのが奇跡ですね、これは……)
析了トオル:「……げ、おぇっ……か、はっ……」それでも、瞳は閉じない。彼女がどうするか、見届けなくてはならない。
カルメリタ・アルベルダ:「こ……こんな……」屈辱に耐えるように、ぎりぎりと拳を握り締め
バグジー・ルスティアーノ:(まだ……まだトオルを落とせば……リオラとルシアは……どうやって)
バグジー・ルスティアーノ:そんな事よりも。
バグジー・ルスティアーノ:(3度目は止められた筈だ)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おいバグジー、まだ続けんのか?」倒れ付すカルメリタのすぐ傍らに立ち。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタマを冷やすならここらがいいタイミングだと思うぜ」
バグジー・ルスティアーノ:「…………うる、さい、な。冷やして……どうするんだよ」
バグジー・ルスティアーノ:また迷ってしまった。トオルの口にした"友人"という言葉。ルシアの語る"チーム"の意味。VESPERの語った"捨てられる"というあり得る未来。
バグジー・ルスティアーノ:一つ一つが思考に絡みついてほんの少し、たった1瞬迷ってしまった。
カルメリタ・アルベルダ:「…………ば……」
カルメリタ・アルベルダ:「……バァァアアアグジィィイイイイィイイッ!!!」
カルメリタ・アルベルダ:少女のソプラノの喉から、怒りに満ちた絶叫が響く。
カルメリタ・アルベルダ:「何を……何をやってんのよッ!!」
カルメリタ・アルベルダ:「いいからさっさと……こいつらをぶち殺しなさいよ!!」
バグジー・ルスティアーノ:「…………………カルメリタ。ごめん」
バグジー・ルスティアーノ:その様子を倒れたまま虚ろな瞳で見つめて、乾いた唇から言葉を零す。
バグジー・ルスティアーノ:「私にはもうその価値がない」
バグジー・ルスティアーノ:自分の愛をもう信じられない。こんなものを向けても愛が返ってくると確信できない。
カルメリタ・アルベルダ:「ふ……っ……ふざけてんじゃあないわよ!! バグジー!!」
カルメリタ・アルベルダ:「あんたはただ強いから……簡単にこいつらを殺せるから価値があるんでしょうが!!」
カルメリタ・アルベルダ:「そんなことも出来ないなら……あんたみたいなイカれた野良犬、傍に置くのにどんな価値があるってのよ!?ええっ!?」
バグジー・ルスティアーノ:「……………………そう、だね」
バグジー・ルスティアーノ:瞳からぽろぽろと涙が零れる。
バグジー・ルスティアーノ:「何にだって、対価は……ある。分かってる」
バグジー・ルスティアーノ:声が震える。別に、いい。知らなかったけど、分かっていた。
バグジー・ルスティアーノ:「私はもう、君に差し出せる価値がない。戦えない」
バグジー・ルスティアーノ:「…………ごめん、ごめん……ごめん、なさい」
カルメリタ・アルベルダ:「謝るくらいならそいつら殺しなさいよ!この役立たず!!」
カルメリタ・アルベルダ:「気持ち悪い……!得体の知れない、角付きの化け物が……一丁前に泣き真似なんてしてんじゃないわよ!!」
カルメリタ・アルベルダ:「あんたみたいなのが、本当にあたしの妹に……『家族』になんてなれると本気で思ってたの!?」
カルメリタ・アルベルダ:「一度出来た仲間を、平気で裏切るような奴が!!」
バグジー・ルスティアーノ:「………ッ」
バグジー・ルスティアーノ:一言受けるごとに心が削れていく感覚があったけれど。今のは一番キツい。
バグジー・ルスティアーノ:無様に歪んだ所をカルメリタに見られたくなくて思わず顔を伏せる。
カルメリタ・アルベルダ:「……ああ、ごめんなさい、バグジー?ちょっと言い過ぎたわね?」
カルメリタ・アルベルダ:「一度の失敗で見捨てられたら……あなただってつらいわよね?分かるわ……」
カルメリタ・アルベルダ:「今のは特別に許してあげる。バグジーは今までずっと頑張ってきたもんね?」
カルメリタ・アルベルダ:「心を入れ替えて、今すぐそいつらを殺すなら……今回だけ、またやり直させてあげる♡ 今度こそあたしの『家族』にしてあげるよ♡」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガゴンッ!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:カルメリタの言葉を遮って、彼女とバグジーの間の地面に大盾が深々と突き刺さる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だぁあああああーーーーーっ!黙って聞いてればお前ら面倒くせえ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この期に及んでウジウジ泣いてるバグジーもバグジーだし、テメーもテメーで全然わかってねえ!」カルメリタの頭を踏みつける。
カルメリタ・アルベルダ:「がっ……!?お……前っ……!!」
カルメリタ・アルベルダ:短い腕を必死に伸ばして、ルシアの脚を掴もうとするが、まるで力がない。
バグジー・ルスティアーノ:「………?……!?」茫然とルシアを見上げる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「家族でも飼い犬でもどっちでも良いけどな、組んでる相手の力くらい正確に把握しとけ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシの方がこいつの実力をわかってるぜ。ここで戦り続けたところで、道連れに出来るのはせいぜい一人」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ま、良くて二人だ。それでテメーの計画はおしまい。全員斎骨を失って振り出しに戻って、二度とアタシらには追いつけねー」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「その一方、だ」バグジーへ振り返る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシらがこの先に進むには、バグジー、お前の力が必要なんだよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシらはチームだ、まだギリギリな。いいか、チームってのはな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「昨日まで敵だった同士でも、組むことができんだよ。目的が一緒ならな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「バグジー、このチビをどうしたい?」カルメリタを踏みつける脚に力がこもる。
カルメリタ・アルベルダ:「がぁあああっ!!」
カルメリタ・アルベルダ:憤怒と屈辱の籠った声。ルシアの脚を殴りつけるが、闘士にとっては何とも無い。
バグジー・ルスティアーノ:「私、は…………」
バグジー・ルスティアーノ:盾越しに聞こえる声を聞きながら、ルシアの言葉を頭の中で反芻する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こいつの顔なんざ二度と見たくねーって言うなら、ウジウジしたお前の代わりにアタシが頭潰してやる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「けどもし、ここまで言われてそれでも見捨てられねーって言うなら」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「一つ、いい方法がある」ニヤリと笑って
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「聞くか?条件交渉だ」
バグジー・ルスティアーノ:「交渉……?もう、私が君達に示せる価値なんて……」
バグジー・ルスティアーノ:ルシアの言葉を反芻し、そこで口を噤む。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「言っただろが。アタシらにはお前の力が必要だ。自分でなんて言おうがお前は強えし」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「このチビが絡まない限りは信用できる。それをここまでの道のりで証明したのはお前自身だぞ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だからよ……こんなのはどうだ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「このままアタシらと一緒に先へ進んで、イースターエッグを手に入れて」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「その時に、どうしてもこいつの家族とやらになりてーって言うんなら、もう一度アタシらを後ろから刺せば良い」
バグジー・ルスティアーノ:「は……………?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシらも警戒はするだろうけど、きっと今以上に満身創痍になってるだろうしな。そもそもトオルセンセーみてえに触れれば満足って奴もいる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「このまま続けるより勝ち目はあるんじゃねーのか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それによ……あんだけ口汚く罵っといて、本当にお前が一人でエッグを持ってきてみろよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「このチビがどんな面してお前に尻尾振って媚びてくるか、想像しただけで笑えてくるぜ」
カルメリタ・アルベルダ:「お……お前ぇっ……!!」
カルメリタ・アルベルダ:「バグジー!!分かってるわね!?こんな奴の言うこと聞いちゃダメよ!!」
カルメリタ・アルベルダ:「あたし達『家族』でしょ!『家族』の言うことを聞きなさい!!」
バグジー・ルスティアーノ:そんな虫のいい話があるものか、とか。私はカルメリタを貶めたいわけじゃない、とか。
バグジー・ルスティアーノ:そうだね、カルメリタ。とか
バグジー・ルスティアーノ:そういう言葉よりもまず──
バグジー・ルスティアーノ:「…………ハハッ。ふ、ふふ…………アハハハハハ!」
バグジー・ルスティアーノ:「君、頭おかしいんじゃないのか?」
バグジー・ルスティアーノ:何故だか、凄く可笑しかった。さっきまで大事なモノを全て失ったような、生きる意味すら見えなくなったような気分だったのに。
バグジー・ルスティアーノ:まあそれはそれで置いといて、取りあえず進もうとか。そんなのアリなのか?
バグジー・ルスティアーノ:「私がその提案に相応しい戦力だとは全く思えないんだけどね……」
バグジー・ルスティアーノ:「それと。言っておくけど、君に恩を感じたりはしないよ。情は期待しない事だ」
バグジー・ルスティアーノ:目の端に溜まった涙を拭う。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いいさ。チームってのはそういうもんだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ってわけで、契約延長だな」カルメリタへ視線を移して
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:頭を踏みつけていた脚をどかす「命拾いしたなぁ、バグジーが甘ちゃんでよ」
カルメリタ・アルベルダ:「………………」
カルメリタ・アルベルダ:一瞬、信じられないような顔をして
カルメリタ・アルベルダ:「ふざけ──」
カルメリタ・アルベルダ:バグジーに銃を向けようとして。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だからこれは」そして、逆側の脚を大きく振りかぶって
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシの分の憂さ晴らしだ!!」勢いよく振り抜く。
カルメリタ・アルベルダ:「がぼっ……!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:まるでサッカーボールを蹴り飛ばすように、カルメリタの頭に引っ張られて全身が宙を舞った。
カルメリタ・アルベルダ:憤怒の表情に爪先がめり込む。小さな身体が軽々と吹き飛び、斎骨をばらばらと撒き散らして、そのまま転送される。
バグジー・ルスティアーノ:「………………やっぱり君は嫌いだ」
バグジー・ルスティアーノ:じと、とルシアへ視線を向けるがそれ以上は何も言わない。
析了トオル:「これはまあ、綺麗に吹っ飛んで……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「フゥ~~、ようやくスッキリしたぜ」満面の笑みで額の血を拭う。
析了トオル:くすり、と笑ってから、ぐったりと背もたれに寄りかかる。
立野スズコ:「……ええと……?」バグジーに対してまだ恐る恐る、物陰から出てくる
立野スズコ:「つまり……ど……どうなったの……?」
黒廟リオラ:「……これまでと変わらない、でいいか?」
バグジー・ルスティアーノ:「………少なくとも、エッグを手に入れるまでは君達を攻撃する事は無い」
バグジー・ルスティアーノ:「見逃してもらっただけだから、休戦と称するのは面の皮が厚すぎるけどね」
バグジー・ルスティアーノ:そう言って、酷くバツが悪そうに向き直る。
バグジー・ルスティアーノ:「……怪我をさせて、怖がらせて悪かった。ごめん」
VESPER:「…………」誰にも見えないところで、その様子をひどくつまらなそうに眺めていたが
VESPER:「……良かったです!これでバグジー様と、また冒険の続きが出来るのですね!」
VESPER:ぱっと明るい笑顔を見せる。
析了トオル:「……友人ですもの、喧嘩くらいはして当然です」
析了トオル:「またその時が来たら、今度は真正面からぶつかれば良い。勝っても負けても、気持ちよく終われるように」
バグジー・ルスティアーノ:「うん……ありがとう」
バグジー・ルスティアーノ:「友達って言ってくれたの、凄く嬉しかった」
析了トオル:「……ふふ。そう思ってもらえているのなら、とても嬉しいです」
析了トオル:手をふらふらと振って、自らの血で汚れた顔を拭く。
バグジー・ルスティアーノ:それを微笑みながら見つめていたが、ふとルシアへ視線を向ける。
バグジー・ルスティアーノ:「ルシア」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「どした。まだなんか文句でもあんのか?」スッキリした顔のまま、タオルで血を拭りつつ振り返る。
バグジー・ルスティアーノ:「私は何があっても"後"の事を考えて出し惜しむような真似はしないと約束する」
バグジー・ルスティアーノ:真っ直ぐに、視線を逸らさない。
バグジー・ルスティアーノ:「どうやら私は"強い"らしいからね。チャンピオン様の期待には応えてみせるよ」
バグジー・ルスティアーノ:「……それから、その…………ありがとう」
バグジー・ルスティアーノ:最後の言葉だけは口の中で小さく籠っていたが、それだけ言って背を向ける。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ったく、だからそういうのいらねーってのに。クールに、ドライに、やることやりゃあ良いだけなんだからよ」どことなくむず痒そうな顔をして同じく背を向ける。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ま、最終戦までよろしく頼むぜ」
GM:報酬が獲得できます。まずは全員に財産点40点。
析了トオル:78!
バグジー・ルスティアーノ:ひょ~~!64!
黒廟リオラ:53になりました
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの財産を67に変更(29 → 67)
GM:それから敵の持っていた斎骨を獲得できます。
【眷属の牙】
あなたが攻撃によって1点でもダメージを与えた時、HPを30点回復する。
【再生者の神秘】
あなたがHPを回復する時、更に+10D10回復してよい。
【赫き鎮魂歌】
あなたが行う攻撃で1点でもダメージを与えた場合、さらに対象はHPを20点失う。あなたはHPを20点失う。
【死血の大戦槌】
あなたがエフェクトやアイテムを使用したコストとしてHPを消費または失う度に使用できる。セッション中、あなたの攻撃の攻撃力を+(消費または失ったHP×2)する。
【貫きの槍】
あなたが行った「対象:単体」の攻撃によって、その対象が戦闘不能になった時に使用できる。他の対象を1体選び、半分の達成値・ダメージで攻撃を行ったことにしてもよい。
【活力の欠片】
あなたのメジャー判定のダイスを常に+7個する。
【暗殺者の黒刃】
あなたの攻撃に対するドッジ判定のC値は+2される。
【技巧の極意書】
この斎骨を取得する際、任意の技能1つを選ぶ。セッション中、あなたのその技能に+15する。
【矢避けの護符】
あなたは、あなたと同じエンゲージにいない対象の攻撃によって受けるHPダメージを常に30点軽減する。
【最上級斥力装置】
あなたが受けるHPダメージを常に30点軽減する。
【岩の鎧】
あなたが行うガードのガード値+30
GM:こちらを全員で相談して分配してください。
析了トオル:10個以上もある!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガッポガッポ!
黒廟リオラ:いいもん持ってたじゃねえか~
バグジー・ルスティアーノ:やばやば~!
析了トオル:【技巧の極意書】【暗殺者の黒刃】いただきます
析了トオル:技巧の極意書は射撃を選択
黒廟リオラ:【再生者の神秘】【赫き鎮魂歌】【死血の大戦槌】いただきます!
バグジー・ルスティアーノ:【貫きの槍】【活力の欠片】を頂き!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【眷属の牙】【岩の鎧】【最上級斥力装置】【矢避けの護符】をもらいます!
GM:OK!
GM:それぞれ気持ちと志も新たに、校内の探索を勧める君達一行。
GM:と……そこで、見慣れない、あるいは見慣れた者もいるかもしれない物が、行く手に現れる。
GM:元は多目的ホールのような場所だったらしい、少し広まった空間に……
GM:2メートルはあろうかという巨大な青い結晶が、床から少し浮遊しながら光を放っている。
GM:穏やかな青の光を見ていると、何故だか心が安らぐような気がする……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こいつは……」
黒廟リオラ:「また雰囲気の違った場所だな……」
析了トオル:「あら、この輝き……」光に掌を透かして、目を細める。
バグジー・ルスティアーノ:「……なんだか眠くなってくるな」
???:「ふふふ……よくここまで辿り着きましたね」
???:見覚えの無い一人の生徒が、結晶の横に姿を現す。
???:「おっと、怪しい者ではありませんよ。ご安心ください」
???:「皆さんは、今この青い光を放つクリスタルを見たとき……」
???:「何か、言葉では言い表せない『やすらぎ』のようなものを感じませんでしたか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「詐欺商材扱ってるセールス番組みてえな切り出し方だな…」
バグジー・ルスティアーノ:無言で影へレネゲイドを通わせる。
析了トオル:「それで……あなたは?」
黒廟リオラ:「こんな学校で安らげる場所なんてあるのか……?」
???:「私は、皆さんのような困難に挑む方々に、苦難の中で一時のやすらぎを提供すべく……」
???:「ノヴァリス各地の危険地帯やダンジョン、未踏地域……そんな様々な奥地で活動している」
???:「『ノヴァリスセーブポイント部』の者です」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「セーブ、ポイント……?」
析了トオル:「私、いつもうっかりセーブポイント忘れるタイプなんですよね……」
バグジー・ルスティアーノ:「なにかの専門用語かい?」
析了トオル:「ああっと……ゲームはあまりやったことが無いと見えます。帰ったらお貸ししましょう」
黒廟リオラ:「慈善団体……そういう意味じゃ、赫花騎士団と志は同じなのかもな」
ノヴァリスセーブポイント部:「どうぞ、ここでゆっくり体を休めて行ってください。希望であれば、必要なものをお売りすることも出来ますよ」
GM:皆さんは『休息』が行えます。通常の1D10のほか、セーブポイント部の至れり尽くせりな歓待により、さらに10点侵蝕率を下げても構いません。
析了トオル:や、やった……!
バグジー・ルスティアーノ:セーブポイント様……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:もうずっとここに住もうかな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:102-10-1d10
DoubleCross : (102-10-1D10) → 102-10-7[7] → 85
析了トオル:では……減らします
析了トオル:126-1d10-10
DoubleCross : (126-1D10-10) → 126-3[3]-10 → 113
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を1D10+10(→ 16)減少(108 → 92)
黒廟リオラ:1d10だけでいいかな~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を-17増加(102 → 85)
黒廟リオラ:70-1d10
DoubleCross : (70-1D10) → 70-6[6] → 64
黒廟リオラ:これまで使い所を見失っていた高性能医療キット使いたいです
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっさっき忘れてたけど戦闘終わったので地獄料理書の効果によりHP満タンに快復します。
黒廟リオラ:7+3d10
DoubleCross : (7+3D10) → 7+30[10,10,10] → 37
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを33に変更(7 → 33)
析了トオル:?!
黒廟リオラ:1000分の1を引いた……!
析了トオル:えっいま凄い数字見えたような……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:名医か?
バグジー・ルスティアーノ:ヤバ……
黒廟リオラ:これがセーブポイント部の力……!
析了トオル:再生者の神秘もあるから
GM:すごっ
析了トオル:さらに10d10かしら
GM:そうですね
黒廟リオラ:37+10d10 うお~~~
DoubleCross : (37+10D10) → 37+69[5,2,1,8,10,9,8,8,9,9] → 106
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:身体が強え女なのか…?
黒廟リオラ:HP最大は92なので全快!
GM:更に『購入』が行えます。通常の購入判定が行える他、斎骨が購入できます。尚これで購入イベントは最後です。
GM:品ぞろえはこちらです
価格:10
・鮮赤の粉
あなたのメジャー判定のダイスが5個以下の時、C値を-1する。(下限5)
・撫で切りの型
あなたが行うメジャーアクションの対象を「対象:範囲(選択)」に変更してもよい。この効果を使用した攻撃の攻撃力-20。
・死神の加護
あなたの最大HP-10(最低1)
・破壊のガントレット
あなたの攻撃が命中した場合、そのラウンドの間、対象が受けるダメージを+1D10する。(次の攻撃から適応する)
価格:30
・赫き鎮魂歌
あなたが行う攻撃で1点でもダメージを与えた場合、さらに対象はHPを20点失う。あなたはHPを20点失う。
・復讐者の指
あなたが行うメジャーアクションの攻撃力に+(あなたの最大HP-現在のHP)する。
価格:50
・妖精王の祝福
あなたが対象に対して付与する有利な効果は、複数回付与することで加算の形で累積する。
・贋作者の怪作
この斎骨を取得する際、あなたは希望するユニークアイテムを1つ取得する。
価格:70
・鋼鉄の身体
装甲値+30
・決闘者の魂
あなたが行う攻撃の対象が「対象:単体」だった場合、その攻撃の攻撃力+50。
黒廟リオラ:復讐者の指、いただきます 財産残り23
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【贋作者の怪作】と【破壊のガントレット】を購入します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【贋作者の怪作】で選択するアイテムは【原初の混沌】!
GM:コピーロンダリング
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの財産を17に変更(67 → 17)
析了トオル:【決闘者の魂】を取得します、これでさらに火力が50上がりますね
GM:近寄らないでバケモノ
黒廟リオラ:通常の購入は……やはり自転車も持っておきたくなったので、自転車に挑戦します
析了トオル:お金は残り8、いい感じにつかった
黒廟リオラ:2dx+5>=5
DoubleCross : (2DX10+5>=5) → 10[5,10]+9[9]+5 → 24 → 成功
析了トオル:いい自転車
黒廟リオラ:6段変速
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:覚悟のさらし狙おうかな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:4dx>=30
DoubleCross : (4DX10>=30) → 8[2,2,4,8] → 8 → 失敗
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:うーん財産突っ込んでも足りない!
析了トオル:購入は……どうしよう
析了トオル:せっかくだし回復アイテム買っておきましょう、体力あるに越したことは無い
析了トオル:6dx+2>=9 高性能医療キット
DoubleCross : (6DX10+2>=9) → 10[3,6,7,8,10,10]+9[9,9]+2 → 21 → 成功
析了トオル:よし、自分に使用
析了トオル:3d10+10
DoubleCross : (3D10+10) → 16[9,2,5]+10 → 26
GM:ちなみに休息時に使える斎骨があればここで使えますが 特にないかな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっ使います!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【神器喰らいの斧】に【常在戦場の烙印】を食わせて攻撃力UPさせます ランクは5かな?
GM:そうですね 烙印は5なので50アップ!
黒廟リオラ:按甲休兵の加護 がありました!攻撃+5(累計で+15)!
バグジー・ルスティアーノ:金は血、血は力(斎骨購入無し)
バグジー・ルスティアーノ:【大鴉の尾羽】『休息』イベントが発生した際に使用できる。レア度1の斎骨からランダムに1つ獲得する を使用します
GM:シークレットダイス
GM:バグジーさんは
・神器喰らいの斧
『休息』イベントが発生した際に使用できる。あなたの所持している斎骨を1つ選び、破棄する。あなたはセッション中、その斎骨のレア度に応じて攻撃力が上昇する。(10/20/30/40/50)
GM:こちらを入手します
バグジー・ルスティアーノ:ナニィ!?
バグジー・ルスティアーノ:えっこれって今使えるんですか?
GM:使えます 梱包されてないです
析了トオル:一気に火力アップだ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【禁忌の箱】も使用します。【破壊のガントレット】を破壊し1ランク高いアイテムを取得
GM:破壊のガントレットはランク1なのでランク2の斎骨からランダムに取得できます。
GM:シークレットダイス
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:いいアイテム!
GM:ゲーッ 丁度いいの引いたな
バグジー・ルスティアーノ:【大英雄の刻印】を【神器喰らいの斧】に食べさせて……この子ランク幾つだ……?
GM:これはランク5なので50アップです!
析了トオル:つよい
バグジー・ルスティアーノ:ありがとうございます!パワー!
GM:温かなお茶や毛布、簡単な食事を提供され、君達は思ってもみなかった十分な休息を取ることができた。
ノヴァリスセーブポイント部:「ふふふ……ゆっくり休めましたか?」
バグジー・ルスティアーノ:「うん……まさか本当にただ休憩させてくれるとは……」
バグジー・ルスティアーノ:毛布に包まって暖かいお茶を飲みながら感慨深そうに呟く
析了トオル:「……随分よくなりました。既にかなり限界かと思っていましたが……まだまだやれそうです」
析了トオル:甘味を摂取し、糖分を脳に回している。
ノヴァリスセーブポイント部:「それは良かったです!我々セーブポイント部として何よりの喜びです」
ノヴァリスセーブポイント部:ここまでの深層に到達するのはかなりの実力者であり、かなりの苦労があったはずだが、それをおくびにも出さずニコニコしている。
黒廟リオラ:「スズコ、痛みとかはまた出てないか?」
立野スズコ:「うん、全然平気!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この辺りだけは呪術とやらの嫌な空気も薄れてやがる。大したもんだな……」
析了トオル:「素晴らしい高潔な精神ですね、他にも赴いた場について聞いてみたいことは山のようにあるのですが……」
ノヴァリスセーブポイント部:「ふふ……それはまた別の機会に!我々セーブポイント部はどこにでも現れますから!」
ノヴァリスセーブポイント部:「これからの皆さんの旅路に幸あれ、です!応援していますよ!」
GM:思いがけない幸運に感謝しつつ、君達は更に足を進めるのだった。
GM:……君達は、校舎の中央、中庭に辿り着く。
GM:元は庭園だったであろう場所だが、木々は枯れ果て、噴水は渇き、不気味な寒々しさを漂わせている。
GM:そんな中庭の中央に立つ、少女が一人。
謎の少女:「……」
謎の少女:これまで幾度となく君達の前に姿を現した少女だ。暗い庭園で一人、じっと君達を見つめている。
析了トオル:「……また、追いつきましたね」
析了トオル:目を伏せて笑みを浮かべながら、その小さな姿へと近づく。
黒廟リオラ:「やっとここからもお別れの時か……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「その前に色々説明してもらいてえんだけどな」
バグジー・ルスティアーノ:(結局、アレがどこの誰なのかはまだ分からないまま)一歩引いた位置で見守っている
析了トオル:「ここが、この世界が……貴女の言っていた、見れば後悔するであろう"かたられざる真実"……で、合っていましたか?」
謎の少女:「……はい」頷き「そして……」
謎の少女:「よく……ここまで辿り着いてくれました」
謎の少女:「皆さんのような方が来てくれるのを……ずっと待っていました」
謎の少女:「私のことは、テクシスとお呼びください。ここまで辿り着いた皆さんには、私が知る限りのことを……何でもお話します」
テクシス:これまでの謎めいた態度が嘘のように、そう言って一礼する。
析了トオル:「テクシス……テクシステカトル。月の神の名前ですか。神秘的でよくお似合いです」
テクシス:「……」無言で照れている
バグジー・ルスティアーノ:「知る限り、か……私はエッグの場所くらいしか興味はないけれど」
バグジー・ルスティアーノ:そこで言葉を切ってルシアとトオルを見やる
析了トオル:「ええ、まず誰よりもこの場所について問いたいのは……ルシアさんの方でしょう」
黒廟リオラ:「だろうな……自分は順番を譲る」
析了トオル:「一番最初をお譲りします。あ、できるだけ優しい感じで……どうか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……なに余計な気ィ回してんだ」やりづらそうに
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシらはエッグを手に入れるためにここ潜ってんだろ。他のことはあくまでついでだ」
析了トオル:「だとしても。その機会が訪れたのならば、手を伸ばすべきです」
析了トオル:「……どうか、後悔しない選択を」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ま、お前らが後回しで良いってんなら遠慮はしねえけどよ。誰かに先越されても文句言うなよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おいお前。テクシスだったか」
テクシス:「…………はい」少し怯えた様子でルシアを見る
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この学校と、ここに閉じ込められてた奴らに起こったことが事実だって前提で聞くぞ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「奴らは今どうしてる」
テクシス:「…………」
テクシス:一瞬口を噤み、どう言うべきか迷うようにして。
テクシス:「……生きて……います」
テクシス:「でも……本当にそう言っていいのか……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はっきり言ってくれねーとアタシも困るんだけどな……」面倒そうに頭をかいて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ただ生きてるだけの人間なんざ、このラス・ヴィダスにはいくらでもいる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「一生返せねえ借金背負った奴隷労働者、それから麻薬中毒者」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あとはそうだな……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「"堕天者"もか」
テクシス:「……」
テクシス:「皆さんは……既に理事会の残した資料を見ましたね?」
黒廟リオラ:「……ああ」
テクシス:「かつて……“マスターポルート”は生徒を材料に、十字冠を利用した最強の兵器……“ネクストペフア”を製造しようとしていました」
テクシス:「……生きた生徒を材料に、です。この学校は……生徒を集め、材料として相応しいように……」
テクシス:言葉を選ぶようにして「……『加工』するための場所でした」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……」静かな校庭に拳を握り込む音が響く
析了トオル:「……つまり、それは」
析了トオル:「ネクストペフアという兵器として、今も生きている……という事ですか?」
テクシス:「……はい」頷く「その通りです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そいつは今どこにある」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「んな名前の兵器が使われたなんて聞いたことねえ。どっかに残ってるんだろ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そいつ等は戻せんのか?人に」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:静かな口調で、しかし矢継ぎ早に問いを投げかける。
テクシス:「……元の身体に戻せるのかは……分かりません。核を停止させれば、あるいは……とは思いますが……」
テクシス:「……それが出来た者は、誰もいないからです。“マスターポルート”ですら」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あの野郎……散々好き勝手した挙げ句にそのザマかよ」
テクシス:「“ネクストペフア”は“マスターポルート”の思惑通り、最強の存在として完成しました」
テクシス:「ですが……強すぎたのです。“ネクストペフア”は暴走し……制御を失った。兵器としては失敗だったのです」
テクシス:「しかし“マスターポルート”はその完成度を前にして……むざむざ始末することも躊躇ったのです」
バグジー・ルスティアーノ:「それでここから出られないのを良い事に放置してあるのか。冗談みたいな無責任さだね」
テクシス:「いいえ……逆です、それは」かぶりを振る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「逆だぁ?」
テクシス:「“ネクストペフア”はあまりに強力すぎました。それを封印するには、尋常の方法ではとても足りなかった」
テクシス:「そこで“マスターポルート”は……自らが保有する神秘を用いて、“ネクストペフア”を封印するための施設を造ったのです」
テクシス:「それが、ここです」
テクシス:呪術学校を……否。もっと広い範囲を指して。
テクシス:「カーサ・ミクトランは、その為に生まれたのです」
析了トオル:「……ネクストフペアの封印施設。であるなら、常に変化するというその性質も……」
析了トオル:「決して、内から外に出さないためのもの」
テクシス:「……はい。私もその管理人……『大大家』として生み出されたレネゲイドビーイングです」
テクシス:テクシステカトル。アステカにおいてその神は、月を司ると共に宮殿や神殿といった建築にまつわる神である。
黒廟リオラ:「大家連の連中は……そのことを知ってるのか?」
テクシス:「いいえ」かぶりを振り「彼女たちは私のことも……ミクトランの存在理由も知りません。ただ集合住宅としてこの場所の管理を手伝ってくれています」
テクシス:「しかし……ミクトランの封印の本質は、『変化』ではなく『拡大』にあるのです」
テクシス:「皆さんは……何故カーサ・ミクトランが常にその領域を拡大し続けているか、お分かりですか?」
析了トオル:「ミクトラン、この空間の本質が封印にあるのなら……」
析了トオル:「ネクストペフアが……今な力を増している、と?」
テクシス:「……その通りです」
テクシス:「封印されて尚、“ネクストペフア”の力は増大し続けており……」
テクシス:「それに対抗するため、カーサ・ミクトランもまた広がり続けることを余儀なくされているのです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ハ」
析了トオル:「それは……」私達が見たそれは、再演ではなく。今もなお続いている事実であるという事に他ならない。
バグジー・ルスティアーノ:(一体今どれくらいのスピードでカーサ・ミクトランが広がっているのか知らないが……冗談じゃないぞ)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……クク、ハハハハッ!」右手で顔を覆いながら、天を仰いで笑う。
VESPER:「る……ルシア様……?」
バグジー・ルスティアーノ:「……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「マジでよぉ……人を舐め腐った上に使えねー野郎だぜ。"マスターポルート"!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「大した志もねえくせに、ただ他所より少しばかし優位に立つためだけにこんな大それた真似して」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「挙げ句それも失敗して、ご自慢の神秘とやらを臭いもんに蓋するためだけに使い潰して」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「結局最後まで放ったらかしのままくたばったと来た」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ふざけやがって……そんな奴によぉ」顔を覆っていた手を力なく垂らして
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……そんな奴のために、ミュリーは何もかも奪われたってのかよ」これまで決して言うまいとしていた友の名を、諦観と共に吐き出した。
立野スズコ:「……ルシアさん……」
黒廟リオラ:「…………」自分も同じ気持ちだからこそ、かける言葉が見つからない
バグジー・ルスティアーノ:「……テクシス。核はポルートの奴でも壊せなかったと言ったが。理由は何だ?」
バグジー・ルスティアーノ:「ただ"強い"だけならやり様は幾らでもある筈だ。何か、"ネクストペフア"にしかない特異性があるからこそなんだろ?」
テクシス:「……いえ。正確には……『出来たかもしれないが、しなかった』という方が正しいと思います」
テクシス:「“マスターポルート”の能力では、仮に“ネクストペフア”を停止させられたとしても……その性能を完全に損なうことになってしまいます」
テクシス:「彼はそれを躊躇った。たとえ制御が効かなくても使い道があると思ったのかもしれません。敵対した学区に投下するなど……」
黒廟リオラ:「”もったいない”だとか……そんな理由でか……」
析了トオル:「やれやれ、そんな事を考えているうちに……本人は討たれてしまった」
析了トオル:「同時に、止められる人物もいなくなった。今の今まで……長い、時間だったでしょう」
テクシス:「……いえ……」その言葉に、少しだけ目を伏せる。自我の希薄な生後まもなくから、彼女はこのカーサ・ミクトランを誰にも知られず守り続けてきた。
テクシス:「……“かたられざる真実を知るべきではない”……」
テクシス:「中央図書館閉架書庫への立入禁止。ノヴァリスにおけるこの戒律は……七賢人において、“マスターポルート”が保持していたものです」
テクシス:「しかし……おかしいとは思いませんか?」
テクシス:「“マスターポルート”のような、常に他者を出し抜こうとする強欲の化身のような人間が……」
テクシス:「そのような、理事会全体の益になるだけの戒律を制定して満足すると思われますか?」
黒廟リオラ:「自分に不利になるような物を……隠すため……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いや……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それで隠せんのは生徒に対してだけだ」
黒廟リオラ:「なら派閥争いには向かないか……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「バイトの時に聞いたが、中央図書館の記録は、理事会である程度の地位があればら見ることができたって話だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「自分の失態を隠すってんなら、むしろそいつ等にこそ隠してえと思うんじゃねえか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そういうタイプのクズだろ。あの野郎はよ」吐き捨てるように言う。
析了トオル:「では……いったい、どんな裏があったのでしょう」
テクシス:頷く「閉架書庫への立入禁止は、“マスターポルート”にとっては理事会に対する義理立て……最低限の義務を果たしたに過ぎず、神秘の最大の活用は他にありました」
黒廟リオラ:「戒律を作る以外に神秘を使ったってことか……!?」
テクシス:「“かたられざる真実を知るべきではない”」
テクシス:「“マスターポルート”の神秘の本質は、『未知』であり、『未観測』です」
テクシス:「未知であることは、即ち無限の可能性を持つ……ノヴァリスの所在においても活用された理論です。トオルさんならご存じでしょうか」
析了トオル:「……はい。観測されない以上は、それは何処にでもあり、何処にも無いに等しい」
テクシス:首肯する「そして“マスターポルート”は……」
テクシス:「その未知が持つ無限の可能性を、有限の物質世界へと落とし込むことが出来た」
テクシス:「それがどんな結果を生み出すか……」
テクシス:「未知の内に秘められた無限の可能性は、物質世界の有限には内包しきれず、拡大を始めるのです」
テクシス:「このカーサ・ミクトランのように。そして……」
テクシス:「ノヴァリスのように」
黒廟リオラ:聞いたことはある。嵐の壁によるノヴァリスの境界線は年々広がりつつある、と……
黒廟リオラ:「……でもそれが、奴の目的なのか……?」
黒廟リオラ:「奴の利益に繋がるとは……」
テクシス:「……何故ラス・ヴィダスが三大校から遠く離れた辺境に学区を構えているのか、考えたことはありますか?」
テクシス:「ノヴァリス計画においては後発に属するとはいえ、“マスターポルート”も七賢人の一人です」
テクシス:「もっと良い立地に学区を構えることは十分に可能だったはずです。そうしなかった理由は……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ラス・ヴィダスの生徒の間でよく言われてんのは」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「利益よりも、三大校に簡単に攻め込まれるリスクを避けたんじゃねえかってやつだな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「元々ラス・ヴィダスはジェネシスの足元にも及ばねえ三流商業校の集まりだ。マトモにぶつかれば勝ち目はねえ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「簡単に言えば、ビビってたんじゃねえのってな。アタシも納得してたが」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……他に理由があんのか?」
テクシス:「堕天派は元々大きな理想を持たず、ノヴァリス内における利益追求を目的としていた派閥です」
テクシス:「ラス・ヴィダスを辺境に構え、“マスターポルート”が神秘の力でノヴァリスの境界を拡大する」
テクシス:「拡大した土地は、まだ誰のものでもありません。即ち……」
テクシス:「ノヴァリスが存続する限り、“マスターポルート”の領土は広がり続ける」
析了トオル:「……確かに、立地が良い場所……つまり、どこかと隣接するように建ててしまえば領土問題になりかねません」
バグジー・ルスティアーノ:「……なんというか。一貫性において右に出るものはいないって感じだね」
バグジー・ルスティアーノ:校内で見つけた資料の事を思い返してため息を吐く。
テクシス:「他学区と戦争などせずとも、長期的に見ればラス・ヴィダスが最も広大な学区となり、利益は無限に拡大し続ける……」
テクシス:「それが“マスターポルート”の目的だったようです。その前に当人は討たれましたが……実際、今でもラス・ヴィダスの学区は広がり続けています」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ、開拓者精神って言えば聞こえは良いけどよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「要はタダ乗りじゃねーか。他に欲しがる奴がいなかったから、たまたま上手く行っただけだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ゴミ漁りと何も変わらねー。いくら外に広がるって言っても、このノヴァリスの中だけで偉くなって何になるってんだ」
バグジー・ルスティアーノ:「それで良かったんだろうね。たまたま上手くいったから、その方向で計画を進めた。そして」
バグジー・ルスティアーノ:「たまたまが続く限りの利益を吸い上げる。別に何にだってなる気は無かったんだろうさ」
バグジー・ルスティアーノ:大きくため息を吐く。
バグジー・ルスティアーノ:「マスターポルート。会った事もないけど……どういう奴なのか今ので何となくわかったよ」
テクシス:「このカーサ・ミクトランに関しても、ノヴァリスと同じです。順調に拡大を続ければ、“ネクストペフア”を完全に抑え込んでおける……」
テクシス:「……そのはずだったのですが」
テクシス:表情を苦くする。
析了トオル:「……なにやら、想定外が起こってしまったと」
テクシス:「皆さんも遭遇していましたね。あの社会人……」
テクシス:「いえ……機神と言うのでしたか」
テクシス:「不意に現れたあれが、ミクトランの防壁を強引に突破して……“ネクストペフア”と接触、強奪を図ったのです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……あ?」
バグジー・ルスティアーノ:(──アイツか)まだ浅い層で出会った社会人もどきを思い出す。
析了トオル:「すでに突破され……奪われたと?」
黒廟リオラ:「それだけの力があるってことか……!」
テクシス:「いいえ。その時は辛うじて抵抗し、追い返すことが出来たのですが……」
テクシス:「私はそれで殆どの力を使い切ってしまい、そして“ネクストペフア”の覚醒も、格段に早められてしまったのです」
テクシス:「“ネクストペフア”がこのまま目覚め、ミクトランの外に出れば……」
テクシス:「恐らく、誰にも倒すことは出来ないでしょう」
黒廟リオラ:「それを防ぐ手立ては……!?あるのか、それとも……!」
テクシス:「手立ては……あります」
テクシス:君達を見て
テクシス:「あなた達です」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………」
析了トオル:(……外に出れば、ということは)
析了トオル:今までに得た斎骨を、見やる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ま、そんなことだろうとは思ってたよ、話の途中からな」首の後ろに手を当てて。
析了トオル:「つまり、カーサ・ミクトランで得た斎骨の力を総動員することで……」
析了トオル:「私たちが、ネクストペフアを打ち破れる可能性がある」
テクシス:「はい」
テクシス:頷く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こいつらはそのためにばら撒かれてたってわけか」手に持った斎骨を掲げる。
テクシス:「はい。斎骨とは、イースターエッグの神秘によって作られたミクトランの力の結晶……」
テクシス:「それを以てすれば、“ネクストペフア”を倒せる可能性がある」
黒廟リオラ:「それを抑え込んでた力だもんな……」
テクシス:「逆に言えば……今この時、ミクトランの内部というこの場を逃せば……」
テクシス:「“ネクストペフア”は、誰にも倒せなくなります」
バグジー・ルスティアーノ:「……成程ね」
テクシス:「私は……そのために、皆さんをここまでお導きしたのです」
テクシス:「ここまで黙っていて、申し訳ありませんでした。ですが、どうか……」
テクシス:小さな身体で深々と頭を下げて
テクシス:「……私に、皆さんの力を貸してください……!」
析了トオル:「…………」静かに、その小さな背に近づいて。
析了トオル:「ここまで、よく頑張ってきましたね」
析了トオル:その頭を優しく撫でる。
テクシス:「……!」
テクシス:驚いたようにトオルを見る。
析了トオル:「……何よりも、まず貴女を褒めなければと思ったんです」
析了トオル:「ネクストペフアを封印するために、ここまで……長く、辛いことも多かったでしょうに」
テクシス:「……。 ……う……」
テクシス:大きな瞳にじわりと涙が滲み、目元を擦る。
析了トオル:「そうして想定外の侵入者に対しても、その役割を為し遂げた。偉業といって差し支えありません」
テクシス:「……っ……ありがとう、ございます……」
テクシス:「でも……私はトオルさんを……」
テクシス:「騙して……利用したみたいに、ここまで来てもらって……」
析了トオル:「必要だと思ったのでしょう?」
析了トオル:「ここまで打ち明けられて、心が動かぬ程冷血ではありません」
析了トオル:「それに……」
析了トオル:「ミクトランの旅は、ああ……とても楽しかったのです」
析了トオル:懐から一冊のスケッチブックを取り出して、開く。
析了トオル:中にはここまで描き留めた、ミクトラン内の様々な景色が幾つも描かれている。
テクシス:「……! これ……知ってます……」
テクシス:「ここも…… ここも、ここも……」
析了トオル:「ええ、ええ。だから……私の出す答えなど、計算するまでもなく決まり切っています」
析了トオル:「ノヴァリスを、ラス・ヴィダスを、カーサ・ミクトランを。そして……この景色を見せてくれたテクシス、貴女に報いるためにも」
析了トオル:「持てる全力を、貴女にお貸ししましょう。お代は……既に、頂いてしまいましたから」
テクシス:「……トオルさん……」
テクシス:泣き濡れたまま、ぎゅっと抱き着いて。
テクシス:「……ありがとう……ございます……!」
析了トオル:「……好きなだけ泣きなさい。これまで、そういう機会も少なかったでしょうから」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………あー」トオルの後ろから、言いづらそうに顔を出して
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いい感じの雰囲気なとこ申し訳ねーんだけどさ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「まだひとつ、はっきりさせとかなきゃなんねえ事がある」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「答えてくれるか、テクシス」
テクシス:赤い顔でずび、と鼻を啜ってルシアに向き直る
テクシス:「はい……何でしょうか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今ここで“ネクストペフア”を止めれば、これ以上封印のためにミクトランを拡大させる必要はなくなる。つまり」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そのためにイースターエッグの力を使わなくて良くなって、外に持ち出すことができるようになる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そういうことでいいんだよな?」
テクシス:「はい」頷き「“ネクストペフア”のコアに対する絶対防壁は、“マスターポルート”が施した『未知』の神秘によるものですが……」
テクシス:「“ネクストペフア”がミクトラン内にいる限り、私もイースターエッグに関しては同等の権限を有しています」
テクシス:「防壁を破ることも……倒した後は、ミクトランの拡大を止めることも可能です」
テクシス:「皆さんがエッグを欲するのであれば……勿論、喜んで差し上げます」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「わかった。そういうことなら……」振り返り、リオラとバグジーへと視線を交わす
析了トオル:「ありがとうございます、すっかりこの子可愛さに失念していました」頭を撫でて、膝の上にのせている。
テクシス:撫でられて嬉しそうにしている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシたちは、まだ同じチームだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そうだろ?お前ら」
立野スズコ:「はい!」
バグジー・ルスティアーノ:「ま、私一人でイースターエッグの確保なんて無理だしね。ここまで来て逃げたりしないさ」
バグジー・ルスティアーノ:視線にひらひらと手を振って返す。
VESPER:「勿論です、ルシア様。このVESPER、最後までお供致します!」
黒廟リオラ:「当たり前だ……!目的は変わらない。それに……」
黒廟リオラ:「ある意味では、テクシスもスラムの住民だ」
黒廟リオラ:「”オールドポルート”が残した物に苦しめられているなら……助けるさ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ったく、みんながみんな情に絆されたんじゃ格好つかねーだろうと思って、わざわざ聞いてやったのによ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「余計な世話だったみてーだ……さて」テクシスの前にしゃがみこむ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その頭に、少し乱暴に手をおいて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……加工された生徒の中に、知ってる奴がいる」
テクシス:「……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「少なくともあの頃では一番強え闘士で、いつか敗かして泣かすはずだったライバルで」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシの……友達だ」
テクシス:その言葉に、悲し気に表情を変える。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だから、感謝してる。この機会を与えてくれてくれたことに」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「間に合ったのか、手遅れなのかもまだわかんねーけど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それでも……アイツとした最後の、再戦の約束を叶えることができる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ありがとよ」不器用にガシガシと頭を撫でる。
テクシス:「わぷ……」乱暴に撫でられて
テクシス:「……まだ……」
テクシス:「……まだ、きっと間に合います……!」
テクシス:君達の足元に、黒い穴が開く。
テクシス:次の階層に続くゲート。これまでと違い、演出や飾り気すら無い。
テクシス:「行きましょう……! 皆さん!」
黒廟リオラ:「これが……最後の!」
黒廟リオラ:(スズコのことも……まずはこれを終わらせてからだ)
析了トオル:「核を停止させれば、あるいは……と、言いましたね。しかしマスターポルートにも、それは出来なかったと」
析了トオル:「……ええ、やってやりましょうとも。そこに彼でも解明できなかった未知があるのなら」
析了トオル:「───絶対に間に合わせ、全部まとめて救いあげましょう。私たちで」
バグジー・ルスティアーノ:小さく笑みを浮かべて静かに頷く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ」静かに立ち上がる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「勝つのはアタシ達だ」
GM:君達は最後の階層へ、闇の中へと落ちていく──
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得のみ可能です。また侵蝕軽減処置が行えます。
析了トオル:まず侵蝕を下げます
析了トオル:113-1d10-10
DoubleCross : (113-1D10-10) → 113-1[1]-10 → 102
析了トオル:さ、最低値
黒廟リオラ:ロイスをバグジーに 〇連帯感/警戒 で!
バグジー・ルスティアーノ:個別会話の時に取り損ねてたのでリオラさんに 憧憬/隔意○で取得
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ロイスは満タン!以上!
析了トオル:ルシア・ジュゼ・ファーティマ ●連帯感/不安を取得し
析了トオル:謎の少女へのロイスを テクシス ●尽力/溺愛にしておきましょう
GM:溺愛してる……
【Climax】
GM:クライマックスシーンです。

GM:……ゲートを抜けた君達は、広々とした空間に降り立った。
GM:コンクリート造りの建築。寒々としていて、随分長い間放置されていたように見える。
GM:床には、何かの老廃物や血の跡のようなものが乾いて堆積しているのが見て取れる。
GM:外界から隔絶されているようで、空気も循環せず澱んでいるのが感じられた。
GM:大迷宮カーサ・ミクトラン。その最下層にしては、些かの神秘や荘厳さの気配も無い、寂しい場所だ。
テクシス:「着きました。ここが……」
テクシス:「……! 誰かいます!」
バグジー・ルスティアーノ:「チッ、先客か」影をレネゲイドで練り上げて臨戦態勢へ入る
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ」瞬時に大盾を展開し、皆の前に出る。
“センチュリー”:「おや、やぁっとエントリーかい」
“センチュリー”:黒のワンレングス、細い長身を引き立てるような漆黒のパンツスーツ。
“センチュリー”:長い木製の棒──ビリヤードのキューを携えた女が、そこにいた。
析了トオル:「……最下層に先客とは。どちら様でしょう」
黒廟リオラ:「逃げ……はないな、ここまで来て」
“センチュリー”:「“セプター”。ようやくお出ましみたいだよ」
"セプター":「はぁ~、待ちくたびれちゃいましたよぉ先ぱぁい」
"セプター":毛先が青い炎を纏う黒髪の、セーラー服の少女。嗜虐的な笑みを浮かべながら指先で鞭を弄んでいる。
“センチュリー”:どうやらこの殺風景な階層で、誰か来るのを待ち受けていたらしい。
黒廟リオラ:「殺し屋だな……」
バグジー・ルスティアーノ:「面倒なヤツらだね……ほんと」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やっぱあの時の雑魚二人じゃねえか。また痛い目にあいてーみてえだなオイ」
“センチュリー”:「おや、“紅蜘蛛”。まあ来るのは分かってたがね」
析了トオル:(……なるほど、殺し屋……それに交戦経験もアリですか)
“センチュリー”:「まあ、そう言いなさんな。あの時は闘士四人がかりだったろう?今回はそうじゃないし……」
“センチュリー”:「こっちも二人じゃないんでね。おい、そろそろ顔出しな」
ジョゼ・ムニエ:「……えぇ~~……」
GM:そうして顔を見せた生徒に、君達の中でも見覚えがある者も或いはいるかもしれない。
GM:ジョゼ・ムニエ。かつてムセイオンで繊細な光と影を巧みに描き出し、“光の画家”と呼ばれて注目され、将来を嘱望された生徒だ。
GM:だが、数年前に目の前で見た十字冠転送の光の美しさに魅せられ、自ら“殺し屋”に転向したことはあまり知られていない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「誰だこいつ……?」見た目通り芸術方面はとんと疎い
ジョゼ・ムニエ:「四人もいるじゃないですかぁ……それにあんまり……」君達の十字冠をじろじろ無遠慮に眺めて
ジョゼ・ムニエ:「私の趣味じゃないデザインだし……」
析了トオル:「な、なんかカチっと来ますね……」
ジョゼ・ムニエ:「あのカーブとか……描くのすごい面倒じゃないですか?」
ジョゼ・ムニエ:「実に面倒くさいですよね……面倒くさいぞ」
黒廟リオラ:「不躾なやつだ……!」
バグジー・ルスティアーノ:「ここまで降りてくると……どいつもこいつも変人ばっかだね」
黒廟リオラ:(3対4……だが数の差だけで勝てる相手じゃない、殺し屋は……!)
“センチュリー”:「チッ……これだから仕事に趣味を持ち込む手合いは嫌なんだよ」
"セプター":「え~っ!私も趣味でやってるんですけど!?」鞭を数度振り回すと、その穂先が青い炎に変じる。
"セプター":「ただ殺すだけなんて味気ないですしぃ、熱かったり痛かったりした方がかわいい声で泣いてくれるじゃないですかぁ」
"セプター":「でもそうだったんだんですね……先輩、私のことも嫌いだったんだぁ……え~ん」
“センチュリー”:「あんたは結果として仕事熱心だからいいんだよ」
"セプター":「あはっ♪先輩の公平で私にだけ甘い所が大好きです~♡」
黒廟リオラ:(くそ、こうやって気楽に話してる様でいて……踏み込む隙がまるで見えない)
析了トオル:「めちゃくちゃイチャついてますよ、あの人たち」
バグジー・ルスティアーノ:「……これ、まだ見てなきゃいけないのかな?」呆れた視線
“センチュリー”:「さて、ここまで楽勝に来たが……最終局面まで来たらそうはいかないね」
“センチュリー”:「依頼人がエッグをご所望らしくてね。さて……」ひゅぱ、とキューを振るって「持ってるのはどいつだ?」
GM:“協会”は一枚岩ではない。むしろ互いに足を引っ張り合い、蹴落とす機会を虎視眈々と狙っている。
GM:総和重工がエッグを手に入れるのが、他の企業にとって極めて不都合であるのは当然のことだ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ク、ハハッ!なんだお前ら!偉そうに待ち伏せしてたくせに何も知らねーのか?」
黒廟リオラ:「輝かしいキャリアも……今日までだ、来い!」
析了トオル:「……やれやれ、奥に辿り着くまでもう一苦労ですか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「安心したぜ。教えねーし、聞いたとこでお前らじゃ理解もできねーだろうよ」
“センチュリー”:「ああ、別にいいとも」
“センチュリー”:「“セプター”の仕事で口を割らなかった奴はいないからね」
"セプター":「楽しみだな~。誰から始めるのが良いかなぁ」
"セプター":「いきなり"当たり"を引いちゃうともったいないからぁ」
"セプター":「そこの何も知らなそうな、一番小さい子からにしようかなぁ~♪」
テクシス:「ひ……っ……!」
テクシス:怯えてびくりと身を震わせる。
析了トオル:「……………………」
析了トオル:「ぶっ飛ばしましょう。何、無知な少女たちに少し現実を教えてあげるだけです」
析了トオル:顔はにこりとしたまま、声だけが笑っていない。
バグジー・ルスティアーノ:(トオルも怒るんだ………怖っ)
立野スズコ:「怖い……」
ジョゼ・ムニエ:(あ~久々に外出たら疲れた……絵描くのってマジダルいな~……絵の具とくのもダルいし……ラフもデッサンもダルいし……)
ジョゼ・ムニエ:(帰っちゃダメかな~これ……)
バグジー・ルスティアーノ:「………まあ。多少は準備運動しとかないと本番で怪我しちゃうからね」
バグジー・ルスティアーノ:「軽くやろう」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「良いこと言うじゃねえかバグジー」盾を構えて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「前哨戦にはもってこいだ。せいぜい温めさせてくれや!」
GM:互いの緊張が高まり、弾けるその寸前。
GM:二者の間の空間に、突如として黒い穴が開く。
スヴェトラ・ミクレツカ:「……あっ、先輩、何か一杯いますよ~?」
藍浜シェラ:「……最深層ともなれば……遭遇するだろうとは思っていたけど」
GM:空間の裂目から、先に交戦した総和重工エージェントの二人が姿を現す。
黒廟リオラ:「お前ら……!?」
“センチュリー”:「おっと……総和の連中かい」
バグジー・ルスティアーノ:「まだ居たのか君達……面倒な事になっちゃったなぁ」
藍浜シェラ:「“殺し屋”に……」それぞれに目をやって「赫花連盟か」
析了トオル:「……三つ巴ですか、流石に骨が折れそうです」
藍浜シェラ:「そこの“殺し屋”。どこに雇われた?」
藍浜シェラ:「私達ならその3倍は出すわ」
“センチュリー”:「通るわけないだろう、そんなの」呆れたように
"セプター":「キャーッ♡誇り高くてクールでスマート!それでこそ先輩ですぅ~」
"セプター":「おわかりになりましたぁ?殺し屋はその辺の傭兵とは訳が違うんです。お金で釣れると思ったら大間違いですから!」
ジョゼ・ムニエ:(3倍かぁ……)
藍浜シェラ:「……そ。一応聞いてみただけ」
藍浜シェラ:「赫花連盟。そっちの目的は?」
藍浜シェラ:君達に水を向ける
バグジー・ルスティアーノ:「は~い。勿論エッグを"無事に持ち帰る事"だよぉ」
バグジー・ルスティアーノ:最も赫花連盟から遠そうな女がヘラヘラ笑いながら言葉を返す。
藍浜シェラ:「そう」
藍浜シェラ:「私達と組まない?」
析了トオル:「……一応、条件を聞きましょうか」
スヴェトラ・ミクレツカ:「うぇえ!?何言ってんすか先輩……!?」
藍浜シェラ:「総和の一部の社員に不審な動きがある」
藍浜シェラ:「私達の目的は、今の総和にも他の企業にもエッグを渡さないこと」
藍浜シェラ:「自分達で持ち帰ればそれも良かったけど……別にそれは目的じゃない」
藍浜シェラ:「エッグが手に入ればそっちに譲ってもいい」
藍浜シェラ:「他社に雇われた“殺し屋”相手なら、協力する芽はあると思うけれど」
スヴェトラ・ミクレツカ:「えぇ~~……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「へぇ、総和にも思いのほか話のわかる奴がいるじゃねえか」
析了トオル:「ふむ……確かにそれが正しいのであれば、受ける価値はありますが」
バグジー・ルスティアーノ:「味方が多いのは心強いよね~」
バグジー・ルスティアーノ:(まあ、怪しそうなら適当なタイミングで後ろから刺せば良いしね)自虐を多分に含んだ思考を回す。
析了トオル:リオラの方を見やる。最後の決定権は赫花連盟を背負う彼女が出すべきだろう。
VESPER:「ほ……本当に信用していいのでしょうか……?」
VESPER:「いえ……私も総和重工の所属ではありますが……」
藍浜シェラ:「嫌なら別にいいわ。今この場でやり合うだけ」
黒廟リオラ:「その話……乗った。総和は好きじゃない……だが」
黒廟リオラ:「VESPERみたいなのだっているんだ、個人は個人として考えるさ」
VESPER:「リオラ様……」
藍浜シェラ:「そう。分かったわ。じゃあそういうことで」
スヴェトラ・ミクレツカ:「えぇ~っ……こんな薄汚い連中と~~……?」
バグジー・ルスティアーノ:「こっちは立派な総和社員だね……」
バグジー・ルスティアーノ:白い目を向けるがそれ以上言及する事なく影を手繰る。
藍浜シェラ:刀を携え、“殺し屋”達に向き直る。
“センチュリー”:嘆息して「やれやれ……まさか天下の総和がスラムの連中と組むなんてね」
“センチュリー”:「どういう風の吹き回しか……ともあれ、面倒なことになったね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「尻尾巻いて帰るなら今のうちだぜ?いつもならンな舐めたマネさせねえけどよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今は先を急いでるんだ。見逃してやるよ」
析了トオル:「数の利は未だ此方に在り。逃げることは恥ではありませんよ?」
黒廟リオラ:「あの時の私じゃない……殺し屋にだって……!」自分自身に向ける言葉
"セプター":「ムカつく~っ!ちょっと数が増えただけで勝った気になっちゃって…!」
"セプター":「先輩!さっさとわからせちゃいましょうよ!!」
“センチュリー”:「そうさね……」
“センチュリー”:(まあ、不利なのは確かだが……何せデカい山だ。斎骨もあるし、奴らの連携も十分じゃない)
“センチュリー”:(結果がどうあれ、ここはとりあえずやり合って見るのも一興か)
GM:その時。
GM:み し り
GM:空間が軋むような異様な感覚と共に、天井に黒い亀裂が走る。
テクシス:「っ……!!」青ざめる「この感覚……!上です!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ッ!お前ら離れろ!!」咄嗟にそれを察知し、飛び退くよう檄を飛ばす。
析了トオル:「っ……!わかりました!」
析了トオル:テクシスを手で引きながら、後ろに大きく後退する。
バグジー・ルスティアーノ:「……ったく!」合わせて背後へ飛びのく
黒廟リオラ:「次から次に……ッ」スズコを抱え後退する
GM:バキッ! ビキッ!!
GM:世界が罅割れるような凄まじい音。空間の裂目から機械の腕が伸びてきて、裂孔を無理やりこじ開けていく。
“イモータルコイル”:「ハ……ハハハハ……」
“イモータルコイル”:ずるり、と姿を現したのは、黒い機体の『社会人』。

“イモータルコイル”:先に見たものとはまるで異なる人型から遠い形状だが、相対した感覚だけで、君達はそれが“機神”の操縦者だと理解できる。
“イモータルコイル”:「アァーーーッハッハッハッハッハ!!」
“イモータルコイル”:哄笑。地響きと共に、機体が地面へと落下してくる。
析了トオル:「お気を付けを!見た目は違いますが……先に出合ったものと同じ!」
黒廟リオラ:「こいつとは流石に共闘できそうもないな……」
"セプター":「社会人……?ちょっとあなた!どこの企業の所属ですかぁ!」
"セプター":「殺し屋の神聖な仕事場に、そんな貧相な装備で入ってこないでもらえますぅ?」
藍浜シェラ:「……何なの、こいつ……?」顔を顰める
“イモータルコイル”:「はァ~~~…… おぉよしよし、大体揃ってんじゃねェか」
“イモータルコイル”:きょろきょろとカメラを動かして周囲を見回す。
黒廟リオラ:「こいつは”ノドス”だ……毒沼をぶちまけてくる!!!こいつにだけは絶対触れるな!」
バグジー・ルスティアーノ:「画面外で大人しくしてくれてれば良かったのにね……最悪だ」
析了トオル:(全員で協力して、なんとか突破口を開けるかどうか……!)
“イモータルコイル”:「初めまして、もしくは……また会ったなァ、ノヴァリスのクズ共」
“イモータルコイル”:「殺しに来てやったぜェ~~~!!キャハッ!嬉しいでちゅか~~??」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あァ~、嬉しいねえ」獰猛に牙を剥いて前に出る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「逃げっぱなしはチャンプの沽券に関わるとこだったからよぉ、ここで戦り直せんなら丁度いいぜ」
“イモータルコイル”:「んなァ~~……涙ぐましい挑発じゃない、ルシアちゃんよォ」
“イモータルコイル”:「ビビってるくせに必死に盾になろうとして……感動しちゃうよなァ~~」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「気安く呼んでんじゃねえ!テメーに名乗った覚えはねーぞ」笑みを消し、警戒を顕にする。
析了トオル:「……ひとつ、お聞きします。ノドスの方」
析了トオル:周囲に最大限の警戒を行いながら、口を開いて。
析了トオル:「何を以て此処に来たか……いったい、何が目的なのですか」問う。問う事で、時間と情報を可能な限り得る。
“イモータルコイル”:「目的~~? そんなん決まってんじゃん!」
“イモータルコイル”:「“ネクストペフア”に決まってんだろ? お前らもう知ってんだろ? すンげェ~~~じゃねーか!あれ!」
“イモータルコイル”:「彼女、最近学校来てないみたいだからさァ……こうして迎えに来て……」
“イモータルコイル”:「ノヴァリスに連れ出して滅茶苦茶にしてもらうんだよ! ワクワクするじゃねェか! えぇ析了さんよォ!!」
析了トオル:「……本当に、何処から情報を仕入れているのやら」
析了トオル:(……反論したいところですが、先に一度見たあの性格。即座に開戦に掛かる可能性も高い)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「奇遇だなオイ。アタシらも途中までは同じ目的だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「“ネクストペフア”の中の奴らを、外に連れ出す。ただし」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「滅茶苦茶にすんのは、この場所にしつこくこびり付いた呪いの方だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「何の責任も取らずにくたばりやがった"マスタポルート"と」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「テメーみてえなふざけたハイエナ野郎の思惑を、丸ごと全部ぶっ壊してやる!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ワクワクするなァ!オイ!!」
析了トオル:「ルシアさん……!」
析了トオル:(ああもう、今更どうしてここまで来て、弱気になんてなっている!たかが一度手が付けられなかった程度で……!)
析了トオル:「……ええ。ネクストペフアも女の子なら、きっと優しい起こし方の方がお気に入りです。貴方は少し……暴力的に過ぎますね」(時間も十分にあった。何が何でも突破してみせる……!)
黒廟リオラ:「そうだ……お前の好きにはさせない」
バグジー・ルスティアーノ:「……ふふ」目を閉じて口端を吊り上げる
“イモータルコイル”:「……ぷっ……」
“イモータルコイル”:「ギャァーーーッハッハッハッハ!!おいおいマジかよ!フハハッ……ヒヒ……アァーッハッハッハ!」
“イモータルコイル”:「ここまで来て……そんなこと出来ると本気で思ってんのか!?クハハッ!アァーッハッハッハ!」
“イモータルコイル”:「ちょっと頭が悪いんじゃないですか~~?? そんなこと無理に決まってんだろバァーーーカ!!」
析了トオル:「……あら」
析了トオル:「それはただ、"貴方ができないこと"に過ぎないしょう?自分の無知を勝手に押し付けないでくれませんか?」
藍浜シェラ:(……機神……眉唾に思ってたけど、これが本物か)
藍浜シェラ:(しかし……総和内部と連動したのは何だ?動きを読まれた?何か関係が……)
"セプター":「ちょ、ちょっと先輩……ノドスとか言っちゃってますよ?これって……」不安げにセンチュリーに縋り付く
“センチュリー”:「いやァ……本物を見るのは初めてだね」"セプター"の頭に軽く手を置き
ジョゼ・ムニエ:(これ帰っていいやつじゃないかなあ……)
GM:“イモータルコイル”の正体に関しては、何の証拠もありません。正解に辿り着くには理事会時代のノドス全生徒名簿にアクセスし、僅かな手掛かりから飛躍した推理をする必要があります。
GM:《情報:ノヴァリス》難易度100の判定を達成する、もしくは何らかのエフェクトを使用することで答えに辿り着くことが出来ます。
析了トオル:はい!恐らく出番……!
析了トオル:インスピレーション!
GM:OK!許可しましょう
析了トオル:侵蝕2上昇、残り1回!
GM:それではトオルさんは、藍浜シェラの僅かな言葉と、これまでに見聞きした断片的な情報から
GM:ノドス生“イモータルコイル”が総和重工に潜伏し、このイースターエッグ捜索キャンペーンを裏から主導していたことが天啓のように理解できます。
析了トオル:全てを理解しました
析了トオル:「……違う、いや。待って……そう、そういうこと」脳に浮かんだ断片が、糸を紡ぐように繋がっていく。
析了トオル:「そう、知っている筈です。私たちの事も……いえ、なんなら他にミクトランに入った者たちの事も、全て既知なのではないですか?」
“イモータルコイル”:「お~ん?」
黒廟リオラ:「トオル……何かに気付いたのか?」
VESPER:「トオル様……?」不安げにトオルを見る
析了トオル:「最初から、貴方の掌の上だった」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あァ?一体どういう意味だ?」視線をイモータル・コイルに向けたまま尋ねる。
バグジー・ルスティアーノ:「………」
析了トオル:「……このイースターエッグ捜索キャンペーンそのものが、総和重工に潜伏した貴方が主導した蜘蛛の糸。張り巡らせて……待っていた」
“イモータルコイル”:「……あ?」
“イモータルコイル”:「オイオイオ~~イ!!どういうことだよそれ!」
“イモータルコイル”:「証拠は何も無かったはずだろ!一体どうやって……」
“イモータルコイル”:「……アッ!!言っちゃった~~!アタシったらおっちょこちょい……!」
“イモータルコイル”:わざとらしくコツンと頭を叩く
析了トオル:「ええ、単なる状況推理の思い付き……ですがどうやら、犯人は自ら名乗り出たようですね」
スヴェトラ・ミクレツカ:「へぇ~~!?どういうことッスか~~?」
藍浜シェラ:「いや……だとすれば確かに納得できる」
藍浜シェラ:「総和内部の不審な動き……もし“プロデューサー”がノドスのものだとすれば」
藍浜シェラ:「例のキャンペーンを打ち出して、生徒に捜索させれば……イースターエッグはただ座して待つだけでノドスの手に渡ることになる」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はァ~なるほど?偉そうなこと言ってたわりにオマエ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「一人じゃ追い返されたからって、今度はアタシら焚き付けてそのおこぼれに預かろうって腹かよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「マジのハイエナ野郎だったとは恐れ入ったぜ!機神とやらも底が知れるなぁ!!」
“イモータルコイル”:「あらヤダ! バレちゃった~~……そうで~~す☆」
“イモータルコイル”:「だから困るんだよねェ!君達みたいな……大人しくエッグを渡してくれない連中に頑張ってもらっちゃうと!!」
“イモータルコイル”:「つーわけでお願い! あのイースターエッグってやつ……俺にちょうだい!」
“イモータルコイル”:パシンと両手を閉じて。
黒廟リオラ:「やらねえよ……自分らの手でエッグは掴み取る」
バグジー・ルスティアーノ:「ノドスってのは初等部の集まりなのかい?私たちは君の"ママ"じゃあないんだよ」
バグジー・ルスティアーノ:「"お願い"が通るのはお前のおうちの中だけだ」
“イモータルコイル”:「オイオイオ~~イ!何だよつれねえな~~~!」
“イモータルコイル”:「俺たち……ここまで一緒に旅してきた仲だろ~~?」
バグジー・ルスティアーノ:「……はぁ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……あ?」
黒廟リオラ:「はあ、適当な言葉もここまで来ると笑えてくるな」
析了トオル:「…………」
析了トオル:「……総和重工に潜伏し、最初から主導していたのなら。ミクトランに同行する社会人に何か仕込んでいてもおかしくはない」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はは……おいおいトオルセンセー、なに真に受けてんだよ」一笑に付そうとするが、どこかぎこちない顔になる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「VESPERはアタシらのこと身を挺して守ってくれたじゃねえか……なぁ?」
VESPER:「……」
VESPER:数歩歩き出し、くるりと反転して君達に向き直る。
析了トオル:「……ええ。私もこんなこと言いたくはありません」
析了トオル:「ですが、途中から少し引っかかっていました」
析了トオル:「貴女……私に近づくために、嘘をつきましたね」
VESPER:小首を傾げて。
VESPER:「まあ……どうしてそれを?」
析了トオル:「興味が出たからです。情報という餌を目の前に釣られて待てが出来る程、私は行儀がよくないですから」
析了トオル:「それでも……皆での旅路は楽しかったから。ここまで追及はしませんでした」
析了トオル:「教えてください、VESPERさん。本物の貴女は……"どちら側"ですか」
VESPER:くすりと微笑む。
VESPER:「わざわざ私の話で……データをお調べになったのですか?そんなこと……」
VESPER:「信用されていなかったようで、VESPERは悲しいです……ああ、いえ……この場合は」
VESPER:「好奇心猫を殺す……とでも言うべきでしょうか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「VESPER……?」
析了トオル:「……残念です。信用していたからこそ、件の人物が誰なのかを知りたかった。ただ……それだけでしたよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……オイ、嘘ってどういうことだよ?自分が傷つけちまった奴らにまた会いたいって……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「行方知れずの仲間にもう一度会いたいって、そう言ってたじゃねえか……」
VESPER:「あらあら……まだピンと来ているのはトオル様だけですか?」
“イモータルコイル”:「全く……どうしようもねえバカ共だなァ」
GM:VESPERと“イモータルコイル”の声が、重なる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……っ」
黒廟リオラ:「ああ……?」
バグジー・ルスティアーノ:「……成程ね。私には"家族"の話をしてたな、君は」
析了トオル:「まったく、とんだ演技派ですね」
析了トオル:「全員にそれぞれ、違う物語を作って近づいていたとは」
VESPER:「ふふふ……ええ、中々楽しかったですよ」
“イモータルコイル”:「ルシア様。バグジー様。トオル様。リオラ様」
VESPER:「皆様との……友達ごっこは」
VESPER:可愛らしい表情で、君達に笑いかける。
バグジー・ルスティアーノ:「これはちょっと恥ずかしいね……参ったな」
析了トオル:「そう考えれば成程、最初の問答無用の襲撃も全て計算に入れた上でしたか」
黒廟リオラ:「自分で自分をかばって……信頼させる。やることが意地汚いな本当に……!」苛立ちを隠さない声
“イモータルコイル”:「ま、色々あって『機体との同化』と『人格の分割』は専門分野なんでな」
“イモータルコイル”:「総和で用意した付添ロボ全員を手駒にしてたってワケよ。ハハハ……どいつもこいつも簡単に絆されてくれて……チョロかったなァ~~」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お、まえぇえッ……!」イモータル・コイルを睨み
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やって良いことと悪いことがあんだろ!こんな誰も得しねえ……悪趣味なだけの手使いやがって!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おちょくってんのかテメエ!!」
“イモータルコイル”:「得ゥ!?得と来たか!!アハハハハハ!!」
“イモータルコイル”:「ルシア・ジュゼ・ファーティマ!何でテメェはノヴァリス・ファイトなんてやってんだ!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あァ!?今その話に何の関係が……」
“イモータルコイル”:「析了トオルはどうして神秘を探してる?バグジー・ルスティアーノは家族を求めて、黒廟リオラは正義なんて守ろうとしてんだ?」
“イモータルコイル”:「やりたいからだろうが。他に理由なんているか?」
“イモータルコイル”:「俺は」
“イモータルコイル”:「ノヴァリスを」
“イモータルコイル”:「傷付けてやりてえんだよ」
“イモータルコイル”:それは、これまで“イモータルコイル”が発した中で、恐らくは最も本心に近い言葉。
“イモータルコイル”:そこにあるのは、ただ底無しの──憎悪。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………ッ」その言葉は、間違いなく自分たちへの最大級の侮辱のはずだった。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:自分たちが青春をかけたものを、人生を捧げたものを、焦がれ続けたものを、拠って立つ価値観を
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こんな悪趣味な悪戯と同列に扱われて良いはずがない。にも拘らず、
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お前………」最後に発せられた言葉に乗せられた憎しみの重さに、思わず閉口する。
“イモータルコイル”:「……」
“イモータルコイル”:「無駄話が過ぎたな」ぽつりと言って
“イモータルコイル”:「じゃあ始めるとするかァ!?メインディッシュももう来る頃だ!」
黒廟リオラ:「メインディッシュ!?まさか……」
“イモータルコイル”:黒い機体の装甲が展開し、レネゲイドの圧力が急激に上昇する。
“イモータルコイル”:「啓けや、セトの門ッ!!──Parfaxitas,Tzuflifu,Qulielfiッ!!」
VESPER:ば し ゃ っ
VESPER:君達の知る、これまでの旅で共にあった顔が内側から弾けるように分解され、内部機構と菌糸のようなものが露わになる。
VESPER:バラバラになった機体が“イモータルコイル”に次々に接続され、全く別の形を成していく。
GM:組み上がるのは、仏閣に鎮座する仁王像の如き威容。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この姿は……あの時の!」
“イモータルコイル”:「ハ──ハハ────ギャァーーーッハッハッハッハ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「機神、照ォ臨ンッ!!“イモータルコイル・オレブザラク”ッ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:狂気じみた哄笑と共に、爆発的なレネゲイドが周囲を圧倒する。
析了トオル:「来ます……!殺し屋も総和も関係ありません!対応を───!」
バグジー・ルスティアーノ:「──そんなに張り切らなくっても良いんだけどな!」足の震えを感じながら皮肉な笑みを浮かべる
ジョゼ・ムニエ:「や……やばくないですか?これ……」
“センチュリー”:「うーむ……ヤバいね」
"セプター":「せ、先輩~っ!」
黒廟リオラ:「生徒同士でやりあってる場合じゃないぞ……!分かるな!?」殺し屋たちに
“イモータルコイル・オレブザラク”:「おっと! 俺だけに気を取られてていいのかなァ~」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ほら、主役のご登場だぜ」
テクシス:「……! まさか……!」
析了トオル:「はは、このタイミングでとは……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ッ!」
GM:ず ずずず
GM:君たちの後方──分厚い壁に隠れた向こう側から、何か巨大なものが近付いてくる。
GM:機神に負けずとも劣らぬ凄まじいレネゲイドを撒き散らし──いや、恐らくは機神のレネゲイドによって、たった今覚醒したのだろう。
GM:「あ──あぁ──」「────」
GM:枯れた喉から絞り出されるような悲鳴の不協和音。ずるずると肉を引きずるような音。
GM:やがて、それがゆっくりと姿を現す。
“ネクストペフア”:「────」
“ネクストペフア”:無数の人体を無理やり接合し、球状にした物体。としか言いようがなかった。
“ネクストペフア”:接がれた身体はどれもまだ生きており、その喉からは悲鳴のような言葉にならぬ呻きが引っ切り無しに木霊している。
“ネクストペフア”:そしてその表面、夥しい数浮かんでいるのは──ノヴァリスの生徒を示す証、十字冠だった。

ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「な………」それが作った影の中で、呆然として見上げる。
バグジー・ルスティアーノ:「……ぅ」
バグジー・ルスティアーノ:あまりの醜悪さに喉元までせり上がった胃液を無理やりに飲み込む。
立野スズコ:「嘘でしょ……何なの、これ……」
析了トオル:「これが……"ネクストペフア"」
析了トオル:(十字冠が浮かんでいる以上、まだ生きている。成程、"可能性はある"とはそういうこと……!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こんな……兵器……?これがか……?」
テクシス:「……あれが……“ネクストペフア”です」
テクシス:「今は見えすらしませんが……中心部に核があります。それを破壊しない限り……」
テクシス:「……あの人たちは……ずっとこのままです」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「…………ふざけんなよ………ッ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ノヴァリス・ファイトのトップ闘士が、32人だぞ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「毎日毎日血ヘド吐くまで訓練して、好きなもん食うのも我慢して、それでも運と才能の差で淘汰されて」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「必死に作り上げた、ノヴァリスでも最高峰の、"戦うための肉体"だぞ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「"青影"も、"雪豹"も、"赫鉈"も、"炎皇"も……」消えた闘士達の称号を呟いていく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……"雷帝"も」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あんな肉団子にされるために、戦ってたわけじゃねえ……!」
GM:四肢、胴、頭部──何もかもが無秩序に接合された肉体は、血と体液に塗れ、個人の判別すらつかない状態だ。
GM:君の知る誰も──ミュリアン・アッシュフィールドも、その姿がどこにあるのかすらまるで分からない。
GM:ただ、苦痛に耐えるような悲鳴の合唱を響かせながら……
GM:『外敵』を倒すべく、ゆっくりと近付いてくるだけだ。
立野スズコ:「こ、こっち来るよ……!」
析了トオル:「…………」ルシアの言葉を耳にしながら、その球体を静かに見上げる。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ハハハ……美しい友情だなァ~~」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「そいつらには聞こえてねえみてえだけどな!ヒャハハハハ!!」
バグジー・ルスティアーノ:「……出来るだけ早く、降ろしてやろう」
析了トオル:「勿論です、ルシアさん。そして……私たちのやることも変わりません」大きく息を吸い、高らかに。
析了トオル:「マスターポルートでも果たせなかった、ネクストペフアの解析、解体、停止……並びに取り込まれた32人"全員"の救出!」
析了トオル:「其処の"おまけ"を蹴散らし、本当の勝負を始めましょう……!」
GM:クライマックス戦闘を開始します。
エンゲージ
ネクストペフア:コア/ネクストペフア:攻撃能(10)/ネクストペフア:防御能(10)/ネクストペフア:支援能(10)
(5m)
バグジー(22)/トオル(14)/ルシア(9)/リオラ(4)/シェラ(42)/スヴェトラ(6) (5m) “イモータルコイル・オレブザラク”
(5m)
“センチュリー”(30)/“セプター”(8)/“光の画家”(11)
GM:この戦闘では一部のキャラクターが斎骨を所持しています。
GM:そのキャラクターが戦闘から脱落した時、PCは即座に脱落したキャラクターの斎骨を入手することが出来ます。
黒廟リオラ:追いはぎ!
GM:また、総和重工のNPC2名は味方として参戦しており、PC側で操作することが出来ます。
GM:データは以下の通り。
・藍浜シェラ
エンジェルハィロゥ/ハヌマーン
3/5/2/6
行動値42 HP250
装備:凪の太刀 攻撃力10/30 ガード値4 命中-3 判定ダイス+2 行動値30以上の時攻撃UP
メジャー
《光の舞踏》+《かまいたち》
10dx12+21-20-3
射程視界 ドッジ不可
(10または30)+40-5点
リアクション
《リフレックス:エンジェルハィロゥ》+《光の舞踏》+《切り払い》
8DX8+21 ドッジ
オート
《フラッシュゲイズ》
判定直前に使用 ダイス-8個 ラウンド1回
【先の先の極意】
行動値+30。あなたの攻撃判定のC値+2。
【大岩塊の籠手】
マイナーアクションで使用する。そのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+40、達成値を-20する。
【暗殺教団の凶刃】
あなたの攻撃に対して、対象はドッジ判定を行えない。
【怪力乱神の戦斧】
あなたのメジャーアクションの攻撃判定の達成値が15以下だった時、あなたはもう一度攻撃を行ってよい。1ラウンドに2回まで使用できる。
・スヴェトラ・ミクレツカ
サラマンダー
8/2/2/5
行動値6 HP400
マイナー
《《氷炎の剣》》+《氷の回廊》
攻撃力20 ガード値6 命中-2の武器作成、戦闘移動
《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎神の怒り》+《煉獄魔神》
16DX7-2
装甲無視
20+12+68点
クリンナップ
《フェニックスの翼》
HP20回復
【守護者の紋章】
誰かが行う「対象:範囲(選択)」の攻撃判定の直前に使用する。その攻撃の対象を「対象:単体」とし、あなたひとりに変更する。1ラウンドに1回まで使用できる。その攻撃であなたはカバーリングの対象にならない。
【巨人の臓腑】
最大HP・現在HP+100
【神祖の牙】
あなたが攻撃によって1点でもダメージを与えた時、HPを50点回復する。
【再生者の神秘】
あなたがHPを回復する時、更に+10D10回復してよい。
【迷宮スライム】×64
あなたが戦闘を行う度、新たに1個迷宮スライムを取得する。
【宝物庫の鍵】
あなたが行う攻撃の攻撃力を常に+(あなたが所持している斎骨の数)する。
GM:この2名が脱落した際も、PCの手に斎骨が渡ります。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:へぇ…良いことを聞いたぜ
GM:また、ネクストペフア:コアは行動を行いませんが、以下の能力を持っています。
・ネクストペフア:コア
毎ラウンドのクリンナップフェイズに全てのネクストペフアエネミーの戦闘不能を回復し、HPを50まで回復する。
このエネミーが存在している限り、ネクストペフアエネミーに「とどめを刺す」ことは出来ない。
あなたもしくは他のネクストペフアエネミーが移動を行った場合、全てのネクストペフアエネミーが同時に同じように移動を行う。
バグジー・ルスティアーノ:???
黒廟リオラ:再生する……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ウワーッ!疑似不死身ギミックボス!
析了トオル:コアを倒さない限り無限に再生する……
GM:そして、全てのネクストペフアエネミーは以下のEロイスを所持しています。
Eロイス:《ネクストペフア》
あなたが大量のオーヴァードの集合体であることを示すEロイス。
素材となっているオーヴァードがジャーム化しているわけではないが、数多の能力とレネゲイドを合成することによって、
あなたはジャームと同等の超抜能力を有している。
あなたはシンドロームに関わらず、全てのエフェクトを使用することが出来る。また、エフェクトの最大LVはピュアブリードと同じになる。
このEロイスはバックトラックにおいて3個分としてカウントされる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なにをいっているんだ
バグジー・ルスティアーノ:冗談じゃないぞ!
析了トオル:ひええ……
黒廟リオラ:ずるいぞ!
GM:最後に、困難に立ち向かう君達に応え
GM:セイクリッドピラーが輝きを発します。
GM:神聖二重冠が使用可能になります。
【神聖二重冠(ダブルクロス)】
クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。
あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。
このアイテムは破棄できず、『十字冠を破壊する』と書かれたエフェクトやアイテム以外によっては破壊されない。
また、エフェクトやアイテムの効果で新たに取得することもできない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:それでも心許ないよ!もっと輝け!!
セイクリッドピラー:そんな~
黒廟リオラ:こんな奥深くにも届く光……
GM:それでは戦闘開始……の前に
“ネクストペフア”:衝動判定:難易度9
“ネクストペフア”:Eロイス《堕落の誘い》
GM:この衝動判定に失敗した場合、侵蝕率99%以下のPCは即座に100%になります
バグジー・ルスティアーノ:14dx+1>=9
DoubleCross : (14DX10+1>=9) → 9[1,1,1,2,2,2,6,6,6,6,7,8,8,9]+1 → 10 → 成功
析了トオル:12dx>=9
DoubleCross : (12DX10>=9) → 10[1,1,1,2,3,3,3,6,7,8,8,10]+2[2] → 12 → 成功
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:3dx+3>=9
DoubleCross : (3DX10+3>=9) → 9[2,8,9]+3 → 12 → 成功
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:しゃあっ!
黒廟リオラ:3dx+5>=9 絶対負けない!
DoubleCross : (3DX10+5>=9) → 6[4,5,6]+5 → 11 → 成功
黒廟リオラ:強き心!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2d10
DoubleCross : (2D10) → 14[10,4] → 14
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:重たっ
析了トオル:2d10+104
DoubleCross : (2D10+104) → 12[4,8]+104 → 116
黒廟リオラ:64+2d10
DoubleCross : (64+2D10) → 64+2[1,1] → 66
析了トオル:うええ
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を2D10(→ 14)増加(92 → 106)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を14増加(85 → 99)
バグジー・ルスティアーノ:げぇぇぇぇ
析了トオル:もうけっこうきつい!
GM:では戦闘を開始します。
◆ラウンド1
GM:セットアップから!
バグジー・ルスティアーノ:【怨念の呪石】ラウンド間ダメージダイス+2dに加え暴走、侵蝕+3
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を3増加(106 → 109)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《ブラッドコート》LV4 HPを4(+5)消費しラウンド中ガード値+18 《赫き鎧》LV2 HPを2(+5)消費し、装甲27の防具を装備。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを6減少(33 → 27)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を5増加(99 → 104)
黒廟リオラ:《活性の霧》対象は自分!攻撃力+15とドッジダイス2個減少 侵蝕+3で69
析了トオル:ここは……3回行動に備えてセーブします
“センチュリー”:《灰色の庭》+《コズミックインフレーション》
“センチュリー”:行動値-18
バグジー・ルスティアーノ:うわっ面倒なエフェクトを
“センチュリー”:対象はイモータルコイル
バグジー・ルスティアーノ:流石だぜセンチュリーさん
“イモータルコイル・オレブザラク”:16>0になります トホホ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:デキる女!
析了トオル:助かる~!
黒廟リオラ:信じてたぜ!
ジョゼ・ムニエ:《光の剣》武器作成
ネクストペフア:防御能:《黒曜の鎧》防具作成
GM:ではイニシアチブ
GM:行動値42 シェラの手番です
析了トオル:の前に……お願いできますか!テクシスさん!
テクシス:ではNPC効果を使用します
テクシス:ネクストペフア:コアとイモータルコイル・オレブザラクを対象に
テクシス:Eロイス《究極存在》を解除します。
“イモータルコイル・オレブザラク”:そんな~
“ネクストペフア”:ほぎゃ~
析了トオル:ありがとうございます……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ギャハハ!
析了トオル:では斎骨効果後、《光の舞踏》+《かまいたち》でイモータルコイル・オレブザラクに攻撃を……!
藍浜シェラ:します
藍浜シェラ:《光の舞踏》+《かまいたち》
藍浜シェラ:10dx12+21-20-3
DoubleCross : (10DX12-2) → 9[2,2,3,4,4,4,6,6,9,9]-2 → 7
藍浜シェラ:ドッジ不可です
“イモータルコイル・オレブザラク”:ガードします
藍浜シェラ:1D10+30+40-5 ダメージ
DoubleCross : (1D10+30+40-5) → 5[5]+30+40-5 → 70
藍浜シェラ:【怪力乱神の戦斧】 あなたのメジャーアクションの攻撃判定の達成値が15以下だった時、あなたはもう一度攻撃を行ってよい。1ラウンドに2回まで使用できる。
藍浜シェラ:こちらが使用可能です
析了トオル:つよい……!
析了トオル:お願いします!
析了トオル:では対象は同じく!真っ先に潰してしまいましょう……!
藍浜シェラ:では《光の舞踏》+《かまいたち》
藍浜シェラ:10dx12+21-20-3
DoubleCross : (10DX12-2) → 10[1,1,2,5,6,8,8,9,10,10]-2 → 8
藍浜シェラ:1D10+30+40-5
DoubleCross : (1D10+30+40-5) → 6[6]+30+40-5 → 71
“イモータルコイル・オレブザラク”:いたいよ~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:良いぞ良いぞ~
藍浜シェラ:更にもう一度攻撃できます
析了トオル:三回目!再びお願いします!
藍浜シェラ:10dx12+21-20-3
DoubleCross : (10DX12-2) → 9[3,4,4,5,6,6,7,8,8,9]-2 → 7
藍浜シェラ:1D10+30+40-5
DoubleCross : (1D10+30+40-5) → 2[2]+30+40-5 → 67
“イモータルコイル・オレブザラク”:え~ん でもまだ生きてるぞ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こいつ相当盛ってきたな
析了トオル:以上ですね、ありがとうございます……!
GM:では行動値30 センチュリーの手番です
“センチュリー”:マイナー 《斥力の矢》武器作成
“センチュリー”:メジャー 《コンセントレイト:バロール》+《黒星の門》+《因果歪曲》+《パラドックス》+《停滞空間》+《死神の瞳》+《魔神の心臓》
“センチュリー”:対象5体 命中で行動値0(マイナー使用で解除)、次に受けるダメージを+10D10、ラウンド間あらゆるダイスを-12個(マイナー使用で解除)、受けるダメージを+10D10
“センチュリー”:【撃滅のガントレット】 あなたの攻撃が命中した場合、そのラウンドの間、対象が受ける攻撃のダメージを+4D10する。(次の攻撃から適応する)
“センチュリー”:【破滅のガントレット】 あなたの攻撃が命中した場合、そのラウンドの間、対象が受ける攻撃のダメージを+6D10する。(次の攻撃から適応する)
“センチュリー”:こちらが載っています
析了トオル:ひえっ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:や、やめろ…!
“センチュリー”:対象は~
“センチュリー”:シェラ・バグジー・トオル・ルシア・リオラ
析了トオル:ぎゃっ……
黒廟リオラ:!?
バグジー・ルスティアーノ:ギェ~~
黒廟リオラ:行動値0になってしまう~~~
“センチュリー”:16DX7+11
DoubleCross : (16DX7+11) → 10[1,1,2,2,2,2,3,3,4,5,6,6,7,7,10,10]+10[3,3,6,7]+10[8]+10[7]+5[5]+11 → 56
藍浜シェラ:《リフレックス:エンジェルハィロゥ》+《光の舞踏》+《切り払い》ドッジ
藍浜シェラ:8DX8+21>=56
DoubleCross : (8DX8+21>=56) → 10[1,3,3,3,5,7,10,10]+7[3,7]+21 → 38 → 失敗
バグジー・ルスティアーノ:暴走リア不
黒廟リオラ:ガードで!
析了トオル:く……ガードします
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《崩れずの群れ》 トオルさんをカバー
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガードします。
析了トオル:た、助かります……!
“センチュリー”:カバーだとぉ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(104 → 106)
“センチュリー”:ではダメージはなし
“センチュリー”:4人には
“センチュリー”:行動値0(マイナー使用で解除)、次に受けるダメージを+10D10、ラウンド間あらゆるダイスを-12個(マイナー使用で解除)、ラウンド間受けるダメージを+10D10
“センチュリー”:こちらが付与されます
“センチュリー”:カバーとはな……命拾いしたな
析了トオル:くそ、やはり敵なのですか……!
黒廟リオラ:足引っ張り合ってる場合じゃないよ~~~~~
"セプター":先輩素敵~♡
バグジー・ルスティアーノ:赫花連盟へのロイスを切断して不利な効果を全て解除
析了トオル:バグジーさんが行動値復活……!
GM:なにっ
GM:ではイニシアチブ
GM:行動値22 復活したバグジーさんの手番です
バグジー・ルスティアーノ:では
バグジー・ルスティアーノ:《飢えし影+エクスプロージョン+戦闘嗅覚+コンセ》攻撃力25の範囲選択RC攻撃を行う
バグジー・ルスティアーノ:対象はネクストペフア全能
GM:判定どうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:23dx+4@6
DoubleCross : (23DX6+4) → 10[1,1,2,3,3,3,4,4,4,5,6,6,6,6,6,7,8,8,9,9,9,9,10]+10[1,1,1,4,4,4,4,5,6,6,7,9,9]+10[3,3,4,5,7]+2[2]+4 → 36
バグジー・ルスティアーノ:よわい
ネクストペフア:攻撃能:暴走
ネクストペフア:支援能:暴走
ネクストペフア:防御能:ガード 《グラビティガード》+《磁力結界》+《イージスの盾》+《氷盾》
ネクストペフア:防御能:《軍神の守り》でコアをカバーします
GM:ダメージどうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:【貪欲者の剣】あなたが行うダメージ判定の直前に使用する。任意の数まで財産点を消費し、与えるダメージに+(消費した財産点×2)する。
バグジー・ルスティアーノ:財産を30点消費
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの財産を30減少(64 → 34)
バグジー・ルスティアーノ:6d10+180
DoubleCross : (6D10+180) → 30[5,10,6,2,6,1]+180 → 210
析了トオル:ヤベッ
GM:でかすぎ晋作
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:すげェ!
ネクストペフア:攻撃能:ほぎゃ~
ネクストペフア:支援能:ほぎゃ~
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を11増加(109 → 120)
ネクストペフア:防御能:210-8D10-8D10-8D10-40
DoubleCross : (210-8D10-8D10-8D10-40) → 210-47[6,9,10,7,3,6,2,4]-54[9,6,7,8,5,6,4,9]-39[3,10,6,3,2,3,5,7]-40 → 30
析了トオル:?!
バグジー・ルスティアーノ:硬すぎ
ネクストペフア:防御能:《喰らい尽くす霧》
ネクストペフア:防御能:範囲全員が受けるダメージを軽減します
ネクストペフア:防御能:11D10
DoubleCross : (11D10) → 62[7,1,9,2,3,8,8,9,2,5,8] → 62
ネクストペフア:防御能:無傷です
析了トオル:か……硬すぎる……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こいつ~っ!
バグジー・ルスティアーノ:ケェ~~~
ネクストペフア:支援能:結構いたい
ネクストペフア:攻撃能:結構いたい
バグジー・ルスティアーノ:まあまあ二つを削れただけで良しとするか……!
GM:では行動値14 トオルさんの手番です
析了トオル:マイナーで風神の神秘、侵蝕を12上昇させメジャー3回権利を得ます
析了トオル:128……
析了トオル:メジャーでコントロールソート+コンセ。対象はイモータルコイル・オレブザラク……!
GM:判定どうぞ!
析了トオル:12dx7+20
DoubleCross : (12DX7+20) → 10[1,2,2,3,4,5,5,6,8,9,9,10]+10[1,3,4,10]+3[3]+20 → 43
析了トオル:くっ、ひくい
“イモータルコイル・オレブザラク”:6DX>=43 ドッジ
DoubleCross : (6DX10>=43) → 10[4,4,4,6,8,10]+10[10]+3[3] → 23 → 失敗
GM:ダメージどうぞ!
析了トオル:c値は+2!
析了トオル:なのでこれなら……素でも当たるな!
析了トオル:5d10+15+5+8+54+10+10+50
DoubleCross : (5D10+15+5+8+54+10+10+50) → 26[4,8,1,8,5]+15+5+8+54+10+10+50 → 178
GM:でかすぎ
“イモータルコイル・オレブザラク”:通したくないので《虚無への回帰》
“イモータルコイル・オレブザラク”:ダメージを0にします
析了トオル:二回目!
析了トオル:今度は素打ち
析了トオル:5dx+20
DoubleCross : (5DX10+20) → 6[2,4,5,5,6]+20 → 26
“イモータルコイル・オレブザラク”:6DX12>=26
DoubleCross : (6DX12>=26) → 9[1,5,6,6,8,9] → 9 → 失敗
GM:ダメージどうぞ!
析了トオル:13dx>=5 意志判定
DoubleCross : (13DX10>=5) → 10[3,3,4,4,6,6,8,8,9,9,9,10,10]+6[1,6] → 16 → 成功
析了トオル:ダメージ
析了トオル:3d10+15+5+8+54+10+10+50
DoubleCross : (3D10+15+5+8+54+10+10+50) → 17[5,4,8]+15+5+8+54+10+10+50 → 169
“イモータルコイル・オレブザラク”:受けるけど生きてます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ダメージが通った!
析了トオル:・狂戦士の呪印×2
あなたが攻撃によって1点でもダメージを与える度に使用できる。その戦闘の間、あなたの攻撃の攻撃力を+20する。
析了トオル:2個適用で火力40アップ……!
析了トオル:今度はコントロールソートとコンセントレイトで攻撃
析了トオル:13dx7+20
DoubleCross : (13DX7+20) → 10[2,3,3,3,3,4,5,5,6,7,7,8,8]+10[2,2,5,10]+1[1]+20 → 41
析了トオル:グゲゲ~ッ
“イモータルコイル・オレブザラク”:6DX12>=41
DoubleCross : (6DX12>=41) → 10[2,4,7,8,8,10] → 10 → 失敗
GM:ダメージどうぞ!
析了トオル:フェイタルヒット
析了トオル:13dx>=5 意志
DoubleCross : (13DX10>=5) → 10[3,4,4,5,5,6,7,7,8,8,8,10,10]+6[3,6] → 16 → 成功
析了トオル:5d10+4d10+15+5+8+54+10+10+50+40
DoubleCross : (5D10+4D10+15+5+8+54+10+10+50+40) → 21[7,2,2,3,7]+26[9,7,8,2]+15+5+8+54+10+10+50+40 → 239
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:でっかあい
“イモータルコイル・オレブザラク”:痛すぎるよ~~
黒廟リオラ:デカすぎんだろ……
“イモータルコイル・オレブザラク”:でもまだ生きてま~~~~す✌✌
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なんだこいつ
析了トオル:くそ、一回目を止められさえしなければ……!
析了トオル:狂戦士の呪印でさらに火力を40上げます
GM:何言ってんだこいつ……
析了トオル:侵蝕は140
“センチュリー”:「さて……オープニング・ブレイクだ」
“センチュリー”:“センチュリー”の周囲に無数の球状魔眼が出現し、それをキューでもって弾き飛ばす。
“センチュリー”:互いにぶつかりながら弾き合い、機神の周囲を取り囲むように配された魔眼が、強烈な重力場を発生させる。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ぐおっ……妨害重すぎんだろ……!」
“センチュリー”:「厄介そうなのは一旦黙らせておくとしよう。今のうちに本命を仕留めるよ、“セプター”」
"セプター":「ってことは……フフフ♪」少し遅れてセンチュリーの意図を理解し
"セプター":「は~い♡任せて下さい先輩!最後に勝つのは私たち殺し屋ですもんねっ!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ハッ! こんなモンすぐに…… ……あん?」
テクシス:「……」
テクシス:凄まじい圧力を放つ機神の目の前に、小さな少女が歩み出る。
析了トオル:「……」彼女の行動に、多少呆気にとられたが。
析了トオル:「そう、では……お願いします」何かを察したかのように、送り出す。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「なんでちゅかこのお嬢ちゃまは~~? この前ので出涸らしになってんのは分かってんだよなァ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ノコノコ何しにきたんでちゅかァ? 殺しちゃうよ~~~~ん」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おい何やって……!」テクシスを連れ戻すために飛び出そうとして
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……?」(あのガキから流れてくるこの感じは……アタシらの齋骨と同じか、それ以上の……)
黒廟リオラ:「ムカつく野郎だ……”大大家”の力、見せてやってくれ!」
テクシス:「確かに……私に残された力は多くありません」
テクシス:「ですが……ここがカーサ・ミクトランである以上、管理者である私の権限は健在です」
テクシス:「カーサ・ミクトランを構成する……残された神秘の力は!」
テクシス:テクシスの身体が眩い輝きを放ち、レネゲイドの奔流が解き放たれる。
テクシス:その胸の内、光の中で一瞬輪郭を描くのは、ひとつの卵型の結晶体。
テクシス:鮮やかな輝きが停滞した空気を切り裂いて。機神とネクストペフアが纏う、此岸と隔絶した絶対的な力を引き剥がし、焼き払っていく。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「えっマジで!? うおおおおおおおッ!! なんじゃこりゃあああぁあああッ!!」
バグジー・ルスティアーノ:(………あれが)
析了トオル:(この輪郭に力……イースターエッグ……!)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「出力が落ちた訳じゃあねーみたいだが……」機神とネクストペフアから発せられる威圧感の質が、僅かに変化したことを肌で感じ取る。
GM:輝きが収まった時には、機神たちの圧倒的な力……存在そのものが別の理にあるような感覚は、いずこかへと霧散していた。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「強いて言うなら、"ルールが書き換わったって"感じか?……どういう理屈かわかんねーけどやるじゃねえか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今の奴らは変わらず強えーが、怖くはねえ」ニヤリと笑う。
バグジー・ルスティアーノ:「あっはははは!見た目は変わらないのに随分可愛らしくなったように感じるねぇ」
析了トオル:「……これで、見やすくなりましたね。見えるならば、必ず届く」
テクシス:「直接攻撃は出来ませんが……これで権能には対抗できたはずです」息を切らしながら言う
テクシス:「今のうちに、皆さんの力で……!」
黒廟リオラ:強く拳を握る音で答える
析了トオル:「ありがとうございます。さ、こちらに」背後に庇うような姿勢を取って、再び三者へと向き直る。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ハハハッ! まあいいまあいい! このまま戦っても味気ないと思ってたんだよなァ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「勝てたかもしれない相手に負けるほうが最悪だもんなァ! 絶対されたくないことを相手にやるから気持ちいいんだもんなァ!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「いいぜ! そのちっぽけな希望ってやつをバキバキにへし折って……」
藍浜シェラ:「──陸刃」
藍浜シェラ:絶速であった。防御の剥がれた機神の眼前、総和重工の女が、誰の目にも止まらぬ内に刀を構えていた。
藍浜シェラ:刹那、斬撃の嵐が吹き荒れる。刃が鋼とぶつかる音が幾重にも重なり、凄まじい不協和音が轟き渡る。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「おああッ!?」
藍浜シェラ:「……烈日赫赫」
バグジー・ルスティアーノ:(──おいおい、前に見た時より速くないか?)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あっお前総和のツインテ……!何抜け駆けしてんだ!」
析了トオル:「一切の回避が許されない、斬撃の嵐」
析了トオル:「全く、味方に引き込んでおいて正解でしたね。アレは兎も角、私達にとっては辛すぎる」
藍浜シェラ:刃を収め、すぐに後退する。機神の姿を見遣って「……ダメね。届きはしたけど……ロクに効いてない」
藍浜シェラ:「でも、削れてはいるはず。このまま重ねて行けば…… ……ッ!?」
GM:気付けば君達の周囲を、漆黒の魔眼が取り囲んでいる。
析了トオル:「……そしてもう一方は協力する気配すらありませんか、この状況で!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ…!大人しくしてる筈はねえと思ってたけどよ」
“センチュリー”:「キックショットだ」
“センチュリー”:無数の魔眼が壁や床に反射し、四方八方から君達に襲い来る。
バグジー・ルスティアーノ:「あらら……」
バグジー・ルスティアーノ:上げていた両手を降ろし、急所を庇う姿勢に移る。
“センチュリー”:加速する魔眼は目にも止まらず加速していき、完成された包囲網は重力場を展開、君達を縛り付けんとする!
“センチュリー”:指一本動かせないような、凄まじい重力の渦だ。常人ならばそのまま圧死するしかないだろう。
黒廟リオラ:「この……!」撃ち返そうとするが、魔眼の速度を捉え切れない!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……オラァ!!」盾を大きく振り上げて、収束する重力場からトオルとテクシスを弾き出す。
テクシス:「あっ……!」
析了トオル:「っ、く……助かります!」
“センチュリー”:「っと……このままブレイクランアウトで行こうと思ったんだがね」
“センチュリー”:「流石に反応が違う」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ぐっ……」一呼吸の後に重力場に捕らえられ、僅かに膝をつく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お前の狙いはわかってんだよ……大方エッグを手に入れたら、残りの大物は放っといてトンズラでもする算段だろうが」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そうはさせるかっての!きっちり付き合ってもらうぜ、殺し屋!」
バグジー・ルスティアーノ:「……ふふ、そうだね」
バグジー・ルスティアーノ:重力場でピクリとも動かない身体を床ごと影の鞭で吹き飛ばす。
“センチュリー”:「へえ……中々イカれてる奴がいるね」
バグジー・ルスティアーノ:「私も君に負けず劣らず"重い"女なんだ。好き放題したのに逃げられちゃ困るよ」
バグジー・ルスティアーノ:(とは、言っても──殺し屋の連中とはまだ損得の綱引きが出来る)
バグジー・ルスティアーノ:破壊された床から昇る煙の中を走り、重力場に捉えられた"ノドス"を見て思案する。
バグジー・ルスティアーノ:(ならまあ、気になる所から突いてみるか)
バグジー・ルスティアーノ:急速反転。殺し屋達から視線を逸らしてネクストペフアと対峙する。
バグジー・ルスティアーノ:「蛇だろうと何だろうと、取りあえず突いて出さなきゃ捕まえる事も出来ないから、ね!」
バグジー・ルスティアーノ:足元で沸き立ちながら獣が滑り出る影を見下ろし、腰に差してあった古ぼけた剣を突き刺す。
バグジー・ルスティアーノ:「小手調べ、だけど。勝負時に出し惜しみすれば待ってるのは"敗北"だけだ!」
バグジー・ルスティアーノ:片側の手で懐から──貨幣の詰まった袋を頭上へ投げる。ソレを、己の影と結ぶように振り上げた"剣"で切り裂いた。
バグジー・ルスティアーノ:「さあ──raise!raise!raise!」
バグジー・ルスティアーノ:袋から零れた貨幣が一枚、また一枚と崩れ零れていく毎に滑り出る影の獣達もその数と大きさを増していく。
バグジー・ルスティアーノ:「BowBowBow!」
バグジー・ルスティアーノ:数多くの体躯が融合するその一つ一つに、影の獣が喰らいつき──凄まじい勢いでレネゲイドを放出しながら爆発した。
“ネクストペフア”:「────」
“ネクストペフア”:悲鳴と絶叫が轟く。ネクストペフアの球状の構造を構成する人体のいくつかが吹き飛び、十字冠転送されていく。
黒廟リオラ:「引きはがせた!?……いや」
“ネクストペフア”:転送先は、中央で輝くコア。その内部の光に、転送された分だけ僅かに陰りが垣間見える。
“ネクストペフア”:そしてそのコア自体は……炎、磁力、重力……幾多の能力が絡み合ったエネルギーの防壁によって、万全に守護されている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ッ」その光景に奥歯を噛む
析了トオル:「……内部に転送され、また表へと引きずり出される」
バグジー・ルスティアーノ:「ふーん……ダメだね。中途半端に散らすとまともに通らないか」
バグジー・ルスティアーノ:ルシアの様子を横目で確認しながら、呆れたようにため息と共に呟く
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……だが全くの無傷じゃねえ。アレの再生サイクルを上回る速さで削りきれば……」
析了トオル:「腰を据えた解体が必要ですね。少なくとも……邪魔者は排除しておきたいところ」
析了トオル:そうして先ず顔を向けた先は……ノドスの機神へ。
析了トオル:にっこりと笑って、口を開く。
析了トオル:「お話でもしませんか?ノドスの御方」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「話! ハッ! いいねェ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「話せば黙って死んでくれんのか?」
析了トオル:「あら、少しは考慮して差し上げましょうか?」
析了トオル:「……イモータルコイル。いえ、この場合はオレブ・ザラクと言った方が、私の知りたい方面に合致しますね」
析了トオル:「……タウミエル、オギエル」
析了トオル:「サタリエル、ガシェクラー、ゴラカブ、タゲリロン、オレブ・ザラク、サマエル、ガマリエル、リリス、リヴァイアサン」
析了トオル:「機神を持つお仲間の名前はこれで一通りでしょうか?」口に手を当てて、淡々と単語を呟いていく。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ほォ~~……」マニピュレーターで顎を掻いて
“イモータルコイル・オレブザラク”:「よく調べた……って訳じゃねえな。命名則からの推測か」
析了トオル:「ええ、はい。幾つかが分かれば、残りも自然に導けるというもの」
析了トオル:「さて、此処で疑問なのが"邪悪の樹"である理由についてですが……」
析了トオル:「殻であるのは頷けます。あなた方は殻を被らねばノヴァリスでは行動することが出来ないと見える」
析了トオル:「ただ、それだけならば候補は多すぎる。鎧、卵、神話に例は事欠きません」
析了トオル:「……物事には必然性があります」
析了トオル:とん、とんと指先を椅子にノックする。
析了トオル:「彼らが何故邪悪の樹としての名と力を得るに至ったのか、はたまた、何を基にその力を造り上げたのか───」
析了トオル:「例えば、命に関する能力を反転させた。これはそのままですね?邪悪の樹である以上、対となる生命の樹が存在する」
析了トオル:「例えば、樹の能力が基底となった。神話で高名な例を挙げるならば優曇華、カリカンジャロス、ザックーム、ミスティルティン、ユグドラシル」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「お前……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「神話の話になると早口になるの気持ち悪いな……」
析了トオル:「ふふ、すみません。趣味なもので、ですが……」
析了トオル:「───時間は、たっぷりと稼げたようで」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「……あん?」
析了トオル:機神の周囲に、既に幾つもの空間亀裂。囲うように、覆うように、決して逃がさぬように。
析了トオル:「火力がどうしても必要でした。先の彼女の連撃を受けてもびくともしないのですから───」
析了トオル:「何、少しくらい過剰でも構わないでしょう」
析了トオル:「───全射撃」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「やっべ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:咄嗟に全身からレネゲイドの障壁を張り巡らせる。が。
析了トオル:瞬間、機神が閃光に包まれた。
析了トオル:一度は射撃を留めた障壁も、二度三度の絨毯爆撃の前には意味を為さない。具に弱点を理解し、執拗に精密な破壊を行う。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「マジかこいつ……ッ うおぉおおおおおッ!?」
“イモータルコイル・オレブザラク”:無敵に思われた黒色の装甲が圧倒的な火力を前にして吹き飛び、剥ぎ取られる。
“イモータルコイル・オレブザラク”:機体は未だ健在ながらも、各所が損傷、燻ぶる炭と菌糸の絡み合ったような内部機構を晒している。
析了トオル:「機神をこの目で見るのはこれで二種目ですが、前回は敵同士とは言えなかったので……」
析了トオル:「今回こそは前菜として、存分に見せてもらいましょう。構成、能力、どうしてか持っている病の力、その隅々まで……!」ぺろりと舌を這わせ、とっておきの笑顔で向かい合う。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「チッ……だから俺は嫌だったんだ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「六波羅蜜か四諦八正道がいいって言ったのによォ~~~!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:黒い影によって装甲を再生させていく。だが、その力は確実に削れている。
GM:行動値10 ジョゼの手番です
ジョゼ・ムニエ:マイナー 【風神の祝福】 マイナーアクションで使用する。侵蝕率+10。そのメインプロセスでは、あなたはメジャーアクションを2回行える。
ジョゼ・ムニエ:メジャー 《原初の赤:赤色の従者》HP20の従者生成
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:じゅ、従者型…!
ジョゼ・ムニエ:再度メジャー《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》+《見えざる死神》+《ガラスの剣》 +イリュージョニスト
ジョゼ・ムニエ:対象は今生み出した従者
ジョゼ・ムニエ:9DX7
DoubleCross : (9DX7) → 10[2,4,5,5,5,7,8,8,9]+10[6,8,10,10]+10[3,8,9]+10[5,8]+2[2] → 42
ジョゼ・ムニエ:従者はガード
ジョゼ・ムニエ:5D10+15+12 ダメージ
DoubleCross : (5D10+15+12) → 33[5,1,9,10,8]+15+12 → 60
ジョゼ・ムニエ:従者は死亡
ジョゼ・ムニエ:【貫きの槍】 あなたが行った「対象:単体」の攻撃によって、その対象が戦闘不能になった時に使用できる。他の対象を1体選び、元の攻撃の半分の達成値・ダメージで攻撃を行ったことにしてもよい。
ジョゼ・ムニエ:1D4
DoubleCross : (1D4) → 1
ジョゼ・ムニエ:ルシアさんに達成値21・ダメージ30の攻撃が発生します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:迂遠な攻撃を……!
ジョゼ・ムニエ:1D4
DoubleCross : (1D4) → 2
ジョゼ・ムニエ:【神殺しの槍】 あなたが行った「対象:単体」の攻撃によって、その対象が戦闘不能になった時に使用できる。他の対象を1体選び、元の攻撃の2倍の達成値・ダメージで攻撃を行ったことにしてもよい。
ジョゼ・ムニエ:バグジーさんに達成値84・ダメージ120の攻撃が発生します
バグジー・ルスティアーノ:酷い!従者くんだって生きてるのに!
バグジー・ルスティアーノ:暴走リア不!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガードします。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:GM、ここでバグジーさんへの攻撃をカバーリングした場合
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:貫きの槍のダメージ処理を一旦終わらせた後、改めて神殺しの槍のダメージ処理をする形になるのでしょうか
GM:そうですね 単体攻撃が2回発生したと考えてください
GM:ですのでカバーしてもダメージは2倍にはなりません
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:では《崩れずの群れ》でバグジーさんをカバーします。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(106 → 108)
バグジー・ルスティアーノ:ルシアさん……!
GM:なんだとぉ?120だぜ!死ねェ!
GM:ではルシアさんはそのままダメージ30とダメージ120の攻撃をそれぞれ受けてください
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なんとセンチュリーさんのデバフにより、ダメージが初回+20d10されます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:30+20d10
DoubleCross : (30+20D10) → 30+115[4,9,10,5,10,9,9,2,7,4,9,5,2,5,4,5,1,1,5,9] → 145
GM:そうだった
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:145から
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガード値81+装甲27+軽減100
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:無傷です
GM:????????????
GM:ありえない話し!!!!!!!!!!!!!!!!!!
バグジー・ルスティアーノ:こわ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:デバフが軽くなって2回目のダメージ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:120+10d10
DoubleCross : (120+10D10) → 120+63[6,7,9,7,9,4,1,2,9,9] → 183
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:無傷!
GM:?????????????????
バグジー・ルスティアーノ:絶対逆らわんとこ……
GM:あり得るか?こんなこと
析了トオル:この程度ではトップ闘士は血の一滴も流れない……
黒廟リオラ:無敵か?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:矢避けが効いたのがデカかった
ジョゼ・ムニエ:「あ~働かなきゃ……やる気出ないけど働かなきゃ……」
ジョゼ・ムニエ:「とにかくやれ!ってスマシスの製作者も言ってたしな~~……」
ジョゼ・ムニエ:ぶつくさ言いながら自らの腕を切り裂き、ぼたぼたと血を流す。
ジョゼ・ムニエ:流れた血は赤いキャンバスの形となり、ジョゼはそれへと向かい合う。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いきなり何やってんだあいつ……」突然の奇行に呆気にとられている
ジョゼ・ムニエ:「う~ん……こうして見ると……」
ジョゼ・ムニエ:「“紅蜘蛛”の十字冠、気になるかも……堕天病の十字冠って、飛ばしたらどんな風に光るんだろ……?」
ジョゼ・ムニエ:「昔の資料も取り寄せて……過去と今の差異……移ろいゆく過程を……」
ジョゼ・ムニエ:「あっ!すごい!やる気出てきた!!」
黒廟リオラ:「やる気は出てるみたいだが……」
ジョゼ・ムニエ:猛烈な勢いでキャンバスに絵筆を走らせる。するとキャンバスが更に変形、複雑怪奇な装飾の施された巨大な剣を形作る。
ジョゼ・ムニエ:「これは資料……資料だから!! 殺人が趣味のサイコとかじゃなくて……」
ジョゼ・ムニエ:「ただあなたの十字冠の光が……見たいだけだから!!」
ジョゼ・ムニエ:転送の際の光を求め、剣がルシア達に向け襲い掛かる!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「殺人が趣味のサイコ女!?」
析了トオル:「ええい、芸術家というものは本当に……!ルシアさん!バグジーさん!見たところ威力は相当です!気を付けて……!」
バグジー・ルスティアーノ:「……そりゃありがたい忠告だね!」
バグジー・ルスティアーノ:重力場から逃れる為に無茶をしたことが響いているのか、回避の動作が鈍い。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんだか知らねえけど……アタシを狙ってくれるんなら話は早え!!」重力場の影響が残る緩慢な動作で、盾を振りあげる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その動きは襲い来る剣に対して到底追いつけるものではない。しかし
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「転送すの目的なら、狙うべき急所は絞られる。最初っからどこに攻撃されるかわかってんなら……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:大盾が8つの欠片に分解される。蓄えた齋骨を核とした小盾を、腰から生えた八本の蜘蛛脚に連結させて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:大きく弧を描いて舞うように身体を回転させ、大剣の刃を絡め取るようにいなしていく。
ジョゼ・ムニエ:「えっ……えぇっ……!? なんでぇ~~~~!?」
“センチュリー”:「これだから素人は……狙うなら他の奴にしな!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「悪いな、この黒ずんだ汚ったねえ十字冠も」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今はそこそこ気に入ってるんだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「この姿を受け入れてくれた奴らがいるからよ……簡単にトんだら格好つかねえだろ」
立野スズコ:「……ルシアさん……」
立野スズコ:その姿を後方から見遣り、己の胸に掌を当てる。
バグジー・ルスティアーノ:「全く……ついでで狙われる身にもなって欲しいね。助かったよ」
バグジー・ルスティアーノ:ルシアの背後で尻餅をつきながらため息を吐く
GM:行動値10 ネクストペフアの手番です
ネクストペフア:防御能:マイナー 《シールドクリエイト》 ガード値35の盾作成
ネクストペフア:防御能:メジャー無し
ネクストペフア:攻撃能:メジャー 《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》+《光の弓》+《黒の鉄槌》+《雷の槍》+《紅の刃》+《砂の刃》+《大地の牙》+《氷の塔》+《アシッドボール》
ネクストペフア:攻撃能:対象PC全員とシェラ、スヴェトラ
ネクストペフア:攻撃能: ガード値-5 装甲値-5 ドッジダイス-1
ネクストペフア:攻撃能:49DX7
DoubleCross : (49DX7) → 10[1,1,1,1,2,2,2,2,2,2,2,2,3,3,3,3,3,4,4,4,4,5,5,5,6,7,7,7,7,8,8,8,8,8,8,8,8,8,8,9,9,9,9,9,10,10,10,10,10]+10[1,2,2,2,2,2,3,3,3,3,4,6,6,6,7,7,7,8,8,10,10,10,10,10]+10[1,1,1,4,4,5,7,8,8,9]+10[1,3,4,10]+2[2] → 42
バグジー・ルスティアーノ:暴走リア不
黒廟リオラ:ガード!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:守護者の紋章使ってもらってもよくないです?
GM:リオラさんにはダメージ+20D10、ルシアさんには+10D10のデバフが付いています
析了トオル:ありだと思います
バグジー・ルスティアーノ:たちけて~
析了トオル:操作権私だった、では……お願いしますスヴェトラさん!守護者の紋章!
スヴェトラ・ミクレツカ:【守護者の紋章】 誰かが行う「対象:範囲(選択)」の攻撃判定の直前に使用する。その攻撃の対象を「対象:単体」とし、あなたひとりに変更する。1ラウンドに1回まで使用できる。その攻撃であなたはカバーリングの対象にならない。
GM:ヤロ~~
GM:ガードでいいですか?
析了トオル:そうですね、反撃も無いはずだから……ガードお願いします!
ネクストペフア:攻撃能:ではダメージ
ネクストペフア:攻撃能:5D10+17+12+24+16+17+17+30+10
DoubleCross : (5D10+17+12+24+16+17+17+30+10) → 24[10,3,3,4,4]+17+12+24+16+17+17+30+10 → 167
析了トオル:つ、強い……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:スゲェ!
GM:スヴェトラ・ミクレツカのHPを167減少(400 → 233)
ネクストペフア:支援能:《さらなる力》+《戦乙女の導き》+《導きの華》+《狂戦士》
ネクストペフア:支援能:対象再行動、次のメジャーダイス+24個 C値-1 達成値+20 攻撃力+5
析了トオル:うぇえ?!
ネクストペフア:支援能:対象攻撃能
ネクストペフア:支援能:50DX7>=20
DoubleCross : (50DX7>=20) → 10[1,1,1,1,1,1,1,1,2,2,2,2,3,3,3,3,3,4,4,4,4,4,4,4,4,4,5,5,6,6,6,6,7,7,7,7,7,8,8,8,8,10,10,10,10,10,10,10,10,10]+10[3,3,3,3,4,4,5,5,6,6,8,8,8,9,9,9,9,10]+10[2,3,4,5,5,6,6,9]+10[8]+3[3] → 43 → 成功
ネクストペフア:攻撃能:再行動します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やめやめろ!
ネクストペフア:攻撃能:《コンセントレイト:バロール》+《光の弓》+《黒の鉄槌》+《雷の槍》+《紅の刃》+《砂の刃》+《大地の牙》+《氷の塔》+《アシッドボール》
ネクストペフア:攻撃能:再びPCとNPCに攻撃
析了トオル:ど、どうしましょうか……ちょっと考えます
バグジー・ルスティアーノ:ソイツは……待っただ!
バグジー・ルスティアーノ:《原初の黒:時の棺》対象の攻撃判定を失敗にする。シナリオ1回
GM:何ッッ
GM:せっかくの支援が~~ では失敗!
GM:だが激重侵蝕を支払うがいい
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を10増加(120 → 130)
バグジー・ルスティアーノ:ひ~~重いよ~~
バグジー・ルスティアーノ:あっすいません12でした、追加で上げます
バグジー・ルスティアーノ:132!
GM:では行動値8 セプターの手番です
“セプター”:マイナー 《氷炎の剣》+《毒の刃》
“セプター”:メジャー 《コンセントレイト:サラマンダー》+《フレイムタン》+《アドレナリン》+《罪人の枷》
“セプター”:【一騎当千の型】 あなたが行うメジャーアクションの対象を「対象:範囲(選択)」に変更してもよい。
“セプター”:【石化の刃】 あなたが行う攻撃に「命中でバッドステータスの硬直を付与する」効果を得てもよい。
“セプター”:【猛毒の刃】 あなたが行う攻撃に「命中でランク10の邪毒を付与する」効果を得てもよい。
“セプター”:【禍津神の呪詛】 あなたが対象に対して付与する不利な効果は、複数回付与することで加算の形で累積する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ゲェ~!
析了トオル:ヤ、ヤバ……
“セプター”:対象はPCとNPC全員
析了トオル:うーん、これは……私もここで使わねばなりませんか
“セプター”:命中でラウンド間達成値-20、硬直、ランク10の邪毒付与
析了トオル:流石にもう他に対応持ちはいない、よし
黒廟リオラ:ロイス切りも考えるレベルのキツさ
析了トオル:原初の黒:時の棺。判定を失敗させます。
GM:また棺だと~~~~!?
析了トオル:侵蝕が152になります……
GM:この女ども~~~ッッ
GM:では判定失敗!
GM:行動値6 スヴェトラの手番です 指示をどうぞ
析了トオル:武器作成し、エフェクト合わせ殺し屋のエンゲージへお願いします。
析了トオル:そのままセンチュリーに対して全力パンチを……!
スヴェトラ・ミクレツカ:マイナー 《《氷炎の剣》》+《氷の回廊》 攻撃力20 ガード値6 命中-2の武器作成、戦闘移動
スヴェトラ・ミクレツカ:メジャー《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎神の怒り》+《煉獄魔神》
スヴェトラ・ミクレツカ:対象センチュリー
スヴェトラ・ミクレツカ:16DX7-2
DoubleCross : (16DX7-2) → 10[2,2,3,3,4,4,6,6,6,8,9,9,9,9,10,10]+10[3,4,5,5,6,7,7]+6[3,6]-2 → 24
“センチュリー”:ガード《魔人の盾》
“センチュリー”:【大天使の光輪】 あなたの『1シーンに1回まで使用できる』エフェクトは、1ラウンドに1回まで使用できる。(同タイミングでは1回まで)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:それくれ
黒廟リオラ:ドロップさせなきゃ……
スヴェトラ・ミクレツカ:ダメージ!
スヴェトラ・ミクレツカ:3D10+20+12+68
DoubleCross : (3D10+20+12+68) → 19[4,6,9]+20+12+68 → 119
析了トオル:でも強いぜ……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:デカい!
“センチュリー”:C(119-60) ダメージ
DoubleCross : c(119-60) → 59
“センチュリー”:まだ元気で~~す
析了トオル:10d10+50
DoubleCross : (10D10+50) → 48[5,5,5,5,8,3,7,2,2,6]+50 → 98
GM:スヴェトラ・ミクレツカのHPを98増加(233 → 331)
GM:ではラウンド0 ルシアさんとリオラさんの手番です
GM:が
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:何だぁ
黒廟リオラ:なにっ
“イモータルコイル・オレブザラク”:《スピードフォース:異能の継承》
“イモータルコイル・オレブザラク”:行動します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:何やってんだお前ェ!
析了トオル:ぐえーっ!
“イモータルコイル・オレブザラク”:メジャー 《原初の赤:サイレンの魔女》+《原初の黒:マスヴィジョン》
“イモータルコイル・オレブザラク”:対象はネクストペフア以外の全員
析了トオル:考えます、ちなみにこの攻撃は……
“イモータルコイル・オレブザラク”:装甲無視 1点でもダメージを受けた場合、そのキャラクターは堕天病に罹患します。
析了トオル:やっぱり!
黒廟リオラ:んぎゃ~~~~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なに言ってんだお前ェ!
バグジー・ルスティアーノ:やめて~~
析了トオル:一応フラッシュゲイズを投げてもらいたいのですが……ダイス数的にこれで判定できません!という事にはなりませんか……?
藍浜シェラ:《フラッシュゲイズ》 判定直前に使用 ダイス-8個 ラウンド1回
“イモータルコイル・オレブザラク”:ダイス0にはなりません
析了トオル:くっ、ならば……やるしかありませんね
析了トオル:テクシスさんへのロイスをSロイスに指定!そして神聖二重冠のSロイス復活効果を使用します
析了トオル:・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
析了トオル:タイタス昇華!時の棺の使用回数を回復!
立野スズコ:待ってください……トオルさん
立野スズコ:まだそれには早いかもしれません
析了トオル:む、むむっ……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:スズコ…!?
黒廟リオラ:スズコ……?
立野スズコ:NPCカードを使用します
バグジー・ルスティアーノ:なっなにを……
黒廟リオラ:スズコ…………?
NPCカード:立野スズコ
あなたは任意のタイミングで、任意のキャラクター1人をシーンに登場させることができる。
この効果はEロイスの効果中でも使用可能。1シナリオに1回まで使用できる。
析了トオル:な、なんと……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なんだと……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:一体誰が…!
百代マリア:登場します。
析了トオル:はわー!
黒廟リオラ:先輩!
バグジー・ルスティアーノ:!?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:来ちゃった!
百代マリア:そしてNPCカードを使用します。
NPCカード:百代マリア
あなたはシーンに登場している他のキャラクターが使用する、「キャラクターを堕天病に罹患させる」効果を無効にしてもよい。
この効果は1シナリオに3回まで使用できる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:マリア~♡
黒廟リオラ:聖女……!
析了トオル:やったー!病を防ぐ……!
バグジー・ルスティアーノ:マリア様……!
GM:しかし付随効果が消えるのみで攻撃としては継続するので、時の棺を使うのもありでしょう
GM:どうしますか?
析了トオル:Sロイス指定はそのままで、タイタス昇華と二重冠効果はいったん待ちます
析了トオル:つまり……通します!
GM:OK!では判定!
“イモータルコイル・オレブザラク”:12DX+20
DoubleCross : (12DX10+20) → 10[2,3,3,5,5,6,6,9,9,9,9,10]+4[4]+20 → 34
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ガード
析了トオル:元からダイス20~?!
バグジー・ルスティアーノ:暴走リア不~
析了トオル:ワンチャンドッジ
黒廟リオラ:ガード!
“センチュリー”:ガード
析了トオル:4dx>=34
DoubleCross : (4DX10>=34) → 10[1,2,5,10]+3[3] → 13 → 失敗
析了トオル:グヌーッ!
ジョゼ・ムニエ:まさか誰にも殴られないとは……くそっ 使うしかない
ジョゼ・ムニエ:まだだった
ジョゼ・ムニエ:ガードします
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《崩れずの群れ》 トオルさんをカバー
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(108 → 110)
析了トオル:うう、ありがとうございます……!
析了トオル:シェラさんはワンチャン切り払いできそうですね
“セプター”:《リフレックス:ソラリス》+《アドレナリン》
“セプター”:【彫刻『消失』】 あなたのドッジ判定のダイスを常に+15個、C値を-1(最低2)する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:お前ドッジ型だったのか
“セプター”:27DX5>=34
DoubleCross : (27DX5>=34) → 10[1,1,1,1,2,2,2,4,4,4,5,5,6,7,7,8,8,8,8,8,9,9,9,10,10,10,10]+10[1,2,2,2,3,4,4,4,5,6,7,7,8,8,9,9,10]+10[1,1,1,5,5,6,10,10,10]+10[1,1,2,6,7,9]+10[1,2,9]+3[3] → 53 → 成功
“セプター”:【月光蝶の翅】 あなたがエネミーの攻撃に対してドッジ判定を行い、成功した際に使用できる。あなたはメインプロセスを行う。このメインプロセスは行動済みでも行え、行っても行動済みにならない。
“セプター”:行動権を得ます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:何避けとんねん
“セプター”:《コンセントレイト:サラマンダー》+《フレイムタン》+《アドレナリン》+《罪人の枷》
“セプター”:対象は……
“セプター”:choice[PC,NPC,機神,ネクストペフア]
DoubleCross : (choice[PC,NPC,機神,ネクストペフア]) → ネクストペフア
GM:おい!正義に目覚めてんじゃねーぞ!!
析了トオル:やった……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:セプちゃん!
バグジー・ルスティアーノ:サイコ~!
黒廟リオラ:信じてたぜ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:アタシはオマエはやればできる子だと信じてたぜ
析了トオル:ユーアーフレンド……
“セプター”:命中でラウンド間達成値-20、硬直、ランク10の邪毒付与
“セプター”:12DX7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[1,3,4,5,5,5,6,8,8,9,10,10]+10[2,3,5,8,8]+10[1,8]+10[9]+4[4]+6 → 50
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やる気も十分だ
ネクストペフア:防御能:コアを《軍神の守り》カバーして《グラビティガード》+《磁力結界》+《イージスの盾》+《氷盾》
“セプター”:6D10+16+10 ダメージ
DoubleCross : (6D10+16+10) → 30[8,2,1,8,3,8]+16+10 → 56
ネクストペフア:防御能:56-8D10-8D10-8D10-40-35
DoubleCross : (56-8D10-8D10-8D10-40-35) → 56-42[3,6,10,7,5,2,7,2]-55[7,10,9,6,6,9,1,7]-48[4,8,7,8,4,3,5,9]-40-35 → -164
ネクストペフア:防御能:無傷だけどデバフは受けます
ネクストペフア:支援能:痛いしデバフも受ける
ネクストペフア:攻撃能:痛いしデバフも受ける
析了トオル:デバフありがたすぎ……!
GM:イモータルコイルへのリアクションに戻ります
藍浜シェラ:《リフレックス:エンジェルハィロゥ》+《光の舞踏》+《切り払い》
藍浜シェラ:8DX8+21>=34
DoubleCross : (8DX8+21>=34) → 10[2,3,6,6,7,7,8,10]+10[2,8]+10[10]+3[3]+21 → 54 → 成功
藍浜シェラ:避けました
析了トオル:つよい……!
バグジー・ルスティアーノ:流石だぜ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やるじゃん
スヴェトラ・ミクレツカ:ガード
析了トオル:回復した数値で受けてください……!
GM:ではダメージ
“イモータルコイル・オレブザラク”:4D10+27+35 装甲無視
DoubleCross : (4D10+27+35) → 12[5,4,2,1]+27+35 → 74
GM:スヴェトラ・ミクレツカのHPを74減少(331 → 257)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:VESPERへのロイスをタイタス昇華してあらゆる不利な効果を解除。
“イモータルコイル・オレブザラク”:トオル様……何故……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ダメージデバフもなくなり、無傷です
バグジー・ルスティアーノ:勿論だが……耐えられない!エンブレイスへのロイスを切ってHP11で復活
“センチュリー”:痛いです
ジョゼ・ムニエ:痛い……が……
ジョゼ・ムニエ:《原初の黒:鏡の盾》
ジョゼ・ムニエ:74点返します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やるじゃないの
“イモータルコイル・オレブザラク”:ぐえ~~~~~~~
バグジー・ルスティアーノ:ヒュ~!
析了トオル:撥ね返る!
黒廟リオラ:やっぱ正義の心があるんだぜ
黒廟リオラ:大槌ガードと斥力装置で8点軽減して……でもセンチュリーからのダメージ増加があります
黒廟リオラ:74-8+20D10
DoubleCross : (74-8+20D10) → 74-8+110[3,5,1,4,5,4,5,10,8,10,6,9,5,1,2,10,7,6,4,5] → 176
黒廟リオラ:流石に倒れます、リザレクト
黒廟リオラ:1d10+69
DoubleCross : (1D10+69) → 5[5]+69 → 74
黒廟リオラ:HP5で復活!
“ネクストペフア”:ネクストペフアの周囲、急速にエネルギーが充足していく。
“ネクストペフア”:荒れ狂う重力、炎、光条……無数の能力が絡み合った、破壊の乱流。
“ネクストペフア”:その中で、一際目を引く輝きがあった。
“ネクストペフア”:鮮やかに輝く、赤い稲妻。それはかつて“雷帝”の名で知られた闘士──ミュリアン・アッシュフィールドの能力に他ならない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:舌打ちして「見間違うもんかよ……クソッ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お前ら下がってろ!チンタラしてたら消し炭になんぞッ!凌ぎ方ならアタシが……!」分解されていた盾を再び結合して、皆の前に飛び出す。
“ネクストペフア”:周囲の壁や天井を紙細工のように破壊しながら、膨大なエネルギーの奔流が解き放たれ──
スヴェトラ・ミクレツカ:「いやっ……」
スヴェトラ・ミクレツカ:「ここは、あたしが!」
スヴェトラ・ミクレツカ:燃え盛る槌を床に打ち付けると同時、巨大な炎の壁が君達を包み込む。
スヴェトラ・ミクレツカ:斎骨による圧倒的出力が、破壊の渦を辛うじて押し留める。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ッ!、マジか……」炎に巻き込まれる直前で辛うじて停止した。
黒廟リオラ:「助かった……!」
スヴェトラ・ミクレツカ:「ぐっ……重っ……ぐぎぎぎぎぎぎ……!」
バグジー・ルスティアーノ:「おっと……まずいかな?はは」
析了トオル:(……32人全員分の出力を込めた攻撃、一人分ずつ解析していかねば……!)
スヴェトラ・ミクレツカ:「ぷはっ……!ギリギリ!これだけパワーアップしたら余裕だと思ったんだけどね……!」
スヴェトラ・ミクレツカ:「大丈夫!これだけの出力、そう簡単に撃てるもんじゃ……」
“ネクストペフア”:キ ィ ィ ィ イ
析了トオル:「っ……!」
析了トオル:「第二波、来ます!」
“ネクストペフア”:その言葉を遮るように、すぐさま次段のチャージが開始される。
“ネクストペフア”:超絶のエネルギーが数秒もかからず臨界を迎え、弾けんとする。単一のオーヴァードでは……否、ジャームですら成し得ない、埒外の出力。
スヴェトラ・ミクレツカ:「えっ……ウソウソウソウソ!無理無理!もう無理なんスけど!?」
バグジー・ルスティアーノ:「……冗談じゃないね、ほんと」
黒廟リオラ:「常識は通用しないな……近づく隙も無い」
藍浜シェラ:「イカれてるわね……」
析了トオル:ありったけのデータに目を通しながら、必死に脳を駆動させる。訪れるべき先に向けて。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「無理でもやるしかねえだろ!最悪骨は拾ってやんよ!」スヴェトラと並んで盾を構える。
“ネクストペフア”:君達の対応など待つはずもなく、再度、まるで衰えぬ規模の追撃が放たれる!
バグジー・ルスティアーノ:「……出し惜しみは無し」
バグジー・ルスティアーノ:「全く、気軽に言うもんじゃないね」
バグジー・ルスティアーノ:スヴェトラの背後から滑るようにネクストペフアに向けて歩き出す。
バグジー・ルスティアーノ:放たれた光の眩さに目を細めながら、ゆっくりと腕を持ち上げ。
立野スズコ:「……バグジーさん!?」
バグジー・ルスティアーノ:己の足元に淀んで溜まる影を、掬い上げる。
バグジー・ルスティアーノ:影は救いを求める手のように、光を縫ってネクストペフアに静かに触れた。それと同時、バグジーの頭蓋から生えた角に罅が走る。
バグジー・ルスティアーノ:(数えきれない程の"個"の集合体。成程、出力は大したものだ)
バグジー・ルスティアーノ:影はゆっくりと、ネクストペフアを傷つけぬようその表面へと枝のように広がっていく。
バグジー・ルスティアーノ:(だからこそ)
バグジー・ルスティアーノ:「なあ、息を合わせるのは大変だろう?」
バグジー・ルスティアーノ:「一人一人に性格があって、願いがあって、忌避するものも違い、そして──どれだけ狂気に堕ちようが切り捨てられない衝動がある」
バグジー・ルスティアーノ:伸びた影は、疑似的な"神経"を模して──ネクストペフアとバグジーを接続する
バグジー・ルスティアーノ:整然と並んだ集合体、まるで静かな水面のようなレネゲイドコントロールに石を投げ入れる。
バグジー・ルスティアーノ:「本来は……ッ……相手のレネゲイドコントロールを奪う為のものなんだけど……ッそれ、でも」
バグジー・ルスティアーノ:「"台無し"にするには十分だッ……!」
“ネクストペフア”:「────」「────」「────」
“ネクストペフア”:複数の叫びと呻きが重なって、収束していたレネゲイドが千々に乱れる。
“ネクストペフア”:君達へと向かっていたエネルギーの凝縮体は、互いにぶつかり合い、喰らい合い、途中で霧散し、また折れ曲がって明後日の方向を破砕する。
バグジー・ルスティアーノ:「……ッはは!私が誰かと足並みをそろえるなんて真似、できるワケないよね!」
バグジー・ルスティアーノ:反動で受けたダメージにより瞳から血を滲ませながら愉快そうに笑う。
黒廟リオラ:「お前………いや、助かったよ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ良くやった!今のうちに押し込むぞ!」
析了トオル:(……バグジーさんのお陰で、見えた。ネクストペフアの内部でバラバラになった全員分のその欠片。後はっ……!)
“イモータルコイル・オレブザラク”:「アハハッ! 涙ぐましい抵抗だなァ! えぇ!?」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「だがそのガンバリが何回持つかなァ!?2回か!?3回か!?どうなんだよ!?」
バグジー・ルスティアーノ:「どうだろうね?賭けてみるかい?はは!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:(“ネクストペフア”……こいつは予想以上の性能だ)
“イモータルコイル・オレブザラク”:(これだけの馬鹿げた威力を持ちながら……こいつの設計主軸は出力や攻撃力じゃない)
“イモータルコイル・オレブザラク”:(継戦性だ。敵対学区を完膚なきまでに叩き潰すまで、延々と再生し続け、火力をばら撒き続ける……)
“イモータルコイル・オレブザラク”:(こいつ単騎でノヴァリスを潰せるってのはフカしすぎだとしても……)
“イモータルコイル・オレブザラク”:(並の生徒じゃ物の数にもならん。だが円卓は今やあの有様だし、他学区の問題に絡んでくるのは相当腰が重いだろう)
“イモータルコイル・オレブザラク”:(五星君も田舎に籠ってるし、こういうタイプの手合いにはそこまで興味をそそられんだろう)
“イモータルコイル・オレブザラク”:(星室庁が生徒を束ねてくりゃあ別だが……何にしても)
“イモータルコイル・オレブザラク”:(そうなりゃガダンファルの邪魔を出来る戦力は居なくなる……結果的に、俺たちの勝ちだ)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ウダウダ言ってんじゃねえ!」イモータル・コイルの心中は知るはずもなく、ただバグジーとの短いやり取りに対して怒声で返す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チャンスが2回も3回も巡ってくんのを待ってるほど」地面に両手を付け、クラウチングスタートの構えを取る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシがノロマだと思ってんのか!!」赫い甲殻が形を変え、流線型の鎧のように関節部を覆っていく。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「威勢がいいじゃねえか、ルシア・ジュゼ・ファーティマ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「でもいいのかなァ~?こっちばっか見ててよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ノヴァリス・ファイトの試合においても、勝負を決める際に取る拘束突撃形態。煽りを無視して動き出そうとした、
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:その瞬間「ッ!」
"セプター":ゴウッ、と地面に青い炎が網目状に張り巡らされる。
"セプター":いつの間にか、生徒たちの周囲をぐるりと囲むように展開されていたそれは、
"セプター":燃え上がると同時に3次元的に連結を繰り返し、網籠のような炎の檻を作り上げて彼女たちを閉じ込める。
藍浜シェラ:「ッ…… 殺し屋……!」
藍浜シェラ:「下がりなさい……私は総和の社員よ!」
"セプター":「だからなんです?私たちは正式な依頼でここにきてるんですけど」
"セプター":「あなたの独断と"協会"の意向、どっちが正当性持ってるかわかってますかぁ?」
“センチュリー”:「構いやしないよ。やっちまいな」
"セプター":「はい、先輩♡」炎の籠につながった鞭を爪弾く。
黒廟リオラ:「こいつらはやっぱり話が通じない……”敵”だ!」
"セプター":「ここが勝負どころみたいなこと言ってましたけど……違いますよ」
"セプター":「この戦いに勝者は必要ない。ただ平等に、全員死ぬだけ」
"セプター":「以前は邪魔が入りましたからね……"殺し屋"の失墜しの技、たっぷりごちそうしてあげます!!」
バグジー・ルスティアーノ:「あーあ……だから嫌なんだよ。殺し屋め」
バグジー・ルスティアーノ:反動が抜けきっておらず、身動きが取れない。地面へ座り込んだままため息を漏らす。
スヴェトラ・ミクレツカ:「うわーーーっ!!どうすんスか先輩!!」
藍浜シェラ:「熱い……!」
スヴェトラ・ミクレツカ:「熱いのは分かってますよ!!」
"セプター":鞭が引かれると、炎の籠が一斉に収縮し、囚われた生徒たちを微塵に焼き斬らんとする。
析了トオル:「ごちゃごちゃごちゃごちゃと……」
析了トオル:ホログラムを必死に操作しながら、片手だけをセプターへと向ける。
析了トオル:『部外者のままならば、私の作業の妨害でしかない』
"セプター":「アハハハハハハ!!──────……え?」
析了トオル:『邪魔をしないでください、既知が私に……』
析了トオル:顔すら向けずに、ただ指先を動かす。私の興味を向ける先は今は一つ。だから。
析了トオル:『立ち塞がるな』
析了トオル:指先でなぞる、最後の一節。神秘の解体、その神髄。
"セプター":「熱っ……!?」
析了トオル:───ぶ、つん と、小さな音。能力を構成するレネゲイドに介入し、命令。
析了トオル:瞬間、最初から何事も無かったように。あっけなく、焔が霧散した。
ジョゼ・ムニエ:「はえ……!?」
"セプター":炎が消える寸前、指先へと逆流するように痛みが走った。
"セプター":セプターの髪の毛を編み込んだ鞭から変じさせた炎は、本来自身を焼くことなどないはずなのに。
バグジー・ルスティアーノ:「………まるで"魔法使い"だね。ふふ」
"セプター":「な……一体何を……!?」
“センチュリー”:「……厄介なのがいるようだね」
析了トオル:「このまま別のアプローチを……いえ、此処をこう解体して……全く、絵画の如き精巧な無地のパズル。上手く解くのは苦労しますね……ふふ」
析了トオル:既に、全霊を。一切の意識をネクストペフアに注いでいる。
スヴェトラ・ミクレツカ:その動揺からの間隙を逃さず、一気に“セプター”へと距離を詰めている。
スヴェトラ・ミクレツカ:「今度はっ……こっちの……!!」
スヴェトラ・ミクレツカ:巨大な炎槌を振りかぶる。技術も何もない殴打ではあるが──
スヴェトラ・ミクレツカ:「ばん!!」
スヴェトラ・ミクレツカ:凄まじい爆炎が噴出し、“セプター”へと叩き込まれる。斎骨で強化された圧倒的な膂力から成る、驚異的な衝撃力。
"セプター":「きゃっ!?」弾き出されるように後ろに吹っ飛ぶ。
"セプター":「こいつ……重っ……!」
"セプター":大げさに吹き飛ばされたのは防御が間に合ったからだ。打撃の勢いを弱めると同時に、鞭を再度変化させて爆炎を相殺した。
スヴェトラ・ミクレツカ:「っち……!防がれた……!」
"セプター":本来相性が良いはずの攻撃に対して、それでも「……いや、これ」
"セプター":手に持った鞭は、長さが半分程度まで削られている。
"セプター":「斎骨って本当にどうかしてますね。これ編み込むのに何年かかると思ってるんですか……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ああ、そうだそうだ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「お前らの本性なんてそんなもんだ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:攻防の最中、機神の周囲にどす黒い霧のようなレネゲイド──先の階層で見た瘴気が生み出されている。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「せいぜい醜く殺し合え。ノヴァリスのブタ共」
“イモータルコイル・オレブザラク”:呪いと穢れの凝縮されたそれを受ければ、その身を堕天病に侵されるしかない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チッ…!気が早えんだよ……そっちの相手も後でしてやるって言ってんだろうが!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:反転し突貫しようとする。瘴気に対して最も耐えられる目があるとすれば、既に堕天病に罹患している自分だ。
析了トオル:「……ええい、私にさらにリソースを吐かせる気ですか、もう少し待っていなさい……!」こればかりは意識を向けざるを得ない。ネクストペフアにすら劣らぬ、それだけの脅威。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「クソとヘドにまみれて……テメェエーーらの罪を悔いやがれッ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:波濤の如く放たれた瘴気が、君達全てを呑み込まんと押し寄せる!
立野スズコ:「……リオラ」
立野スズコ:呪いの津波を前にして、ぽつりと呟く。
黒廟リオラ:「スズコ……」
立野スズコ:「ごめん。あたしは最後まで見てられないんだ」
立野スズコ:「でも……大丈夫だよね?リオラなら」
黒廟リオラ:少しでも離れてもらうべきか、身を寄せて守るべきか、そう考える刹那の思考が、止まる
黒廟リオラ:「何、言って……」
立野スズコ:リオラに向けて頷いて、覚悟を決めた表情で虚空に手を翳す。
GM:《ディメンジョンゲート》が開かれ、空間に空いた黒い穴から──
GM:ゴ ォ ン
GM:罅割れた、不吉な鐘の音が響き渡る。
立野スズコ:「……絶対大丈夫だよ」
立野スズコ:「リオラはあたしの、ヒーローだから」
立野スズコ:言って、自らの身に付けた斎骨を全てゲートへと投げ込み……
立野スズコ:資格を失ったその姿が、階層から掻き消える。
GM:それと同時に。
百代マリア:真紅のローブを身に纏った少女が、その斎骨を手にしてゲートから現れる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なっ………?」
百代マリア:「……御免なさい。遅くなったわね」
百代マリア:それと共に、鐘の音が一層大きく鳴り響き──機神の放った瘴気を、見る間に押し留めていく。
黒廟リオラ:「聖女───なんで、ここに」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「何だと……テメェは……!」
百代マリア:「……ご機嫌よう。百代マリアよ」
バグジー・ルスティアーノ:「…………"マスターポルート"」
析了トオル:「ふふ、はは……!御誂え向きの援軍、感謝します……!」そうだ、この力には、既に立ち向かった者が居る。
“センチュリー”:「“マスターポルート”だって……?何だってこんなところに……」
黒廟リオラ:理屈は分かっている。スズコがゲートを開き、斎骨を託したのだと。問いたいのは……
黒廟リオラ:「ここは危険です……機神も、理事会の残した兵器も、殺し屋だっています!」
百代マリア:「黙っていて御免なさいね、リオラ」
百代マリア:「スズコに電話で頼んでおいたの。機神と出くわしたら、必ずわたしを呼ぶようにと」
百代マリア:「すごく反対されたけれどね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「当たり前だろ……連盟の奴らは知ってんだろうなこれ…!?」
百代マリア:「ううん。勝手に来たわ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:痛そうに額に掌を当てる。
百代マリア:「けれど、今動かないのなら……わたしが動くべき時なんて無いでしょう?」
百代マリア:「目の前で新たに堕天病に侵されようとしている子がいるなら……何をしてでも防ぐに決まっているわ」
百代マリア:「心配しないで。あなた達、忘れてしまったの?」
百代マリア:「“マスターポルート”を倒したのは、わたしなのよ?」
百代マリア:そう言ってくすりと笑う。
黒廟リオラ:「…………本当に危なくなったら、今もずっとずっと危険ですが……」
黒廟リオラ:「どうあっても脱出してもらいます。……それまではどうか」
黒廟リオラ:「聖女のご加護を……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……」百代マリアは確かに“マスターポルート”を打ち倒した。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:しかしその結果として、彼女の能力と肉体は見る影もなく変質することになった。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:“マスターポルート”と戦うということが何を意味するのか、赫花連盟に関わる者なら理解していない者はいない。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「まぁ……来ちまったもんは仕方がねえ!」色々な想いを引っ込め、背を向ける。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アテにさせてもらうぜ、マリア。アタシらがまとめて片付けるまで保たせてくれんだろ?」
百代マリア:「ええ。勿論よ」
百代マリア:穏やかな、だが何にも負けぬ強さを帯びた笑顔で頷く。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「邪悪を滅ぼす力か……成程面倒なモンだな」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「だがなァ!それなら普通にブッ殺せばいいだろうがよ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:機神の周囲で影が収束する。今度はこれまでのような単純な瘴気ではない。
“イモータルコイル・オレブザラク”:黒く輝く、影の雷。凄まじい威力を帯びたそれが、雷雲めいて瘴気を纏いながらスパークする。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「足掻いてんじゃねェーーーーーよッ!!クソ虫共がよ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:虚空を樹状に枝分かれした黒雷が走り、その場の全てを貫かんとする。
百代マリア:「ッ……」全力で能力を行使しながら「破壊力までは防げない……そっちに行くわよ!」
GM:瘴気を引き剥がされた純粋な雷電。だがそれでも尚、並のオーヴァードを遥かに上回る威力だ。
"セプター":「ヤバッ……先輩!」距離を取った殺し屋達の側まで、樹状の稲妻は死角なく放たれる。
“センチュリー”:「ぐ……」魔眼によって威力は減じるも、防ぎきれはしない。
“センチュリー”:「流石に放置するとまずいね。二人とも……あれにも対処するよ」
黒廟リオラ:「ぐぅぅッッ!!!」斎骨から湧くエネルギーを以てしても、受け切ることは叶わない
黒廟リオラ:「こんな……ただの痛みなら!どれだけだって……!」
バグジー・ルスティアーノ:「ったく……ッこ、んの……!」
バグジー・ルスティアーノ:黒雷を影の膜で流そうと試みるが、左腕が削れ飛ぶ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「狼狽えんな!的を絞らねえ攻撃なんざ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:分解した盾を両手に持って、舞うように旋回する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:黒い稲妻が盾の角度に沿って弾かれて、そうして軌道を逸らされた稲妻同士がぶつかり合い、対消滅する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:すべてを防ぐことは叶わないが、自分とトオルを含む僅かな空間が、ドーム状に攻撃を免れる。
析了トオル:「っ……本当に、どうにも頼りっぱなしですね。ありがとうございます、でももう少しで……!」稲妻を遮られながら、一瞬止めた手を再び動かす。
ジョゼ・ムニエ:「痛ァアーーッあっあっ……!痛いですけどぉ……!!」
ジョゼ・ムニエ:「もうラフは……描けました!」
ジョゼ・ムニエ:ジョゼの手元のキャンバスには、放たれた黒い雷のスケッチが描かれており
ジョゼ・ムニエ:そこから、逆再生するかのように機神へと黒い雷が放たれる。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ぐっ……お……!? こいつ……!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:機神の絶対防御は既にテクシスによって剥ぎ取られている。装甲に大きな亀裂が走り、装甲が弾け飛ぶ。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「あ゛ぁ~~っやべえかも!死ぬ死ぬ!!マジで死ぬ!!」
"セプター":「さっすが~っ!これぞ光の絵師の真骨頂ですねっ」
"セプター":ジョゼの影から飛び出し、続けざまに鞭を振るう。
黒廟リオラ:「ったく、ようやくまともに動き出したな……」
"セプター":一方、青い炎は空中に一条の線を引き、イモータル・コイルも生徒たちも飛び越えて、ネクストペフアの元へ。
"セプター":バグジーに撃ち込まれたエラーから回復しつつあった球体を、今暫く地面に縫い付ける。
“ネクストペフア”:「……!」
“ネクストペフア”:炎の檻に捕らわれ、巨体の動作が明らかに鈍る。
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ、気が利くじゃないかお嬢ちゃん」
析了トオル:「……そちらに向かうなら、精々計算に使わせて頂きましょう」変数を考慮し、只管に入力と試行を続ける。
"セプター":「なに勘違いしてるんですか。ここであの丸いのが動いちゃったら」
"セプター":「せっかくいい感じに釣り合ってきてた均衡が崩れちゃうじゃないですか」
"セプター":「皆さんには、私たちが殺しやすいとこまで平等に弱ってもらうんですから」
"セプター":鼻で笑い「計算とか、してる場合ありますかぁ?」
黒廟リオラ:「前言撤回……やっぱこいつらは……!」
"セプター":「敵ですよ。"殺し屋"の敵は死に方を選べない」
"セプター":「選ぶのは常に私たち!この場のオマケだと思われたら大間違いですよぉ!アハハハハハ!!」
バグジー・ルスティアーノ:自らのこめかみを人差し指でとんとんと叩きながら苦笑する。
“イモータルコイル・オレブザラク”:《加速する刻》
“イモータルコイル・オレブザラク”:マイナーで戦闘移動 10m右へ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ふざけた話し!
エンゲージ
ネクストペフア:コア/ネクストペフア:攻撃能(10)/ネクストペフア:防御能(10)/ネクストペフア:支援能(10)
(5m)
バグジー(22)/トオル(14)/ルシア(9)/リオラ(0)/シェラ(0) (15m) “イモータルコイル・オレブザラク”(16)
(5m)
“センチュリー”(30)/“セプター”(8)/“光の画家”(11)/スヴェトラ(6)
“イモータルコイル・オレブザラク”:メジャーで《沈黙の壁:異能の継承》+《原初の白:要の陣形》
“イモータルコイル・オレブザラク”:対象はルシア・バグジー・トオル
析了トオル:エッエッ……
“イモータルコイル・オレブザラク”:自動成功。特定の音を聞こえなくします。内容は秘密
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なんだぁっ
バグジー・ルスティアーノ:なんだぁ……?
析了トオル:リオラさんだけ聞こえる……?
黒廟リオラ:!?
黒廟リオラ:私にはスズコが……
“イモータルコイル・オレブザラク”:テクシスの妨害が無くとも、“オレブザラク”は機神としては最低限の性能しか備えていない。
“イモータルコイル・オレブザラク”:その性能は小型のコアに集約され、ノヴァリス内で様々な機体……『社会人』に乗り換えが可能であり、機神としての起動パーツも複数用意しておくことが出来る。
“イモータルコイル・オレブザラク”:故に本来、直接戦闘は不得手であり、その性能の本質は──
“イモータルコイル・オレブザラク”:「おい……黒廟リオラ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:不意に声を掛けてくる。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「お前……こんなことしてる場合か?」
黒廟リオラ:「ふざけんな……ここまで来て私が下がってられるか!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「『ここまで来て』? ハハッ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「仮にお前がここで俺やネクストペフアを倒したところで、何になるってんだよ?」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「赫花連盟がボーナスでも出してくれるってのか? ああ、そりゃ多少は褒められるかもしれねーな?」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「で?それでテメーの女が助かるのかよ?」
黒廟リオラ:「お前には関係の無い話だろ……!」
バグジー・ルスティアーノ:(それは仰る通り、だが。何故今……)
“イモータルコイル・オレブザラク”:「いいや、大アリだね」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「立野スズコは堕天病だ。生きていくには金はいくらあっても足りない」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「お前にとって一番大切なのは何だ?誇りか?正義か?あ?」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「俺に付いてそいつらをブチ殺せ、黒廟リオラ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「そうすりゃ、金なんていくらでもくれてやるよ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「堕天病の治療だけじゃない。二人ともよその学区に行って普通に暮らせるくらいの金をな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「デタラメ言ってんじゃねえ!リオラ!他ならぬアタシが教えてやる!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「戦ってる最中に敵が話しかけてくる時はな、ぜってー何か企んでる時だ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いちいち相手にすんな!返事は拳で返してやるんだよ!」
黒廟リオラ:「ああ!そんな見え透いた取引に応じる訳ないだろう!」
GM:だが、リオラのその声は周囲には聞こえない。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「泣かせる友情だなァ~~……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「だが、そいつはそうは思ってないらしいぜ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:《加速する刻Ⅱ》
“イモータルコイル・オレブザラク”:《コンセントレイト:ウロボロス》+《原初の虚:ナーブジャック》
“イモータルコイル・オレブザラク”:対象リオラ
“イモータルコイル・オレブザラク”:20DX7+20
DoubleCross : (20DX7+20) → 10[1,1,2,2,3,4,4,5,5,6,6,6,6,7,8,9,9,10,10,10]+10[1,3,3,4,6,8,9]+10[7,9]+10[5,8]+10[8]+10[9]+1[1]+20 → 81
GM:《意志》で対抗してください
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:オイオイオイ
析了トオル:やる気出しすぎ!
黒廟リオラ:絶対負けない!
黒廟リオラ:3dx+5
DoubleCross : (3DX10+5) → 9[1,6,9]+5 → 14
黒廟リオラ:勝てなかったよ……
GM:では《コンセントレイト:ウロボロス 》+《シャドーテンタクルス》+《原初の赤:憎悪の炎》でトオルさんを攻撃してください
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:即オチ……ってコトッ!?
析了トオル:ギャーッ!
黒廟リオラ:はい……攻撃します……
析了トオル:憎悪は困ります……!
黒廟リオラ:10dx7+9-3 判定
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[2,2,3,4,7,10,10,10,10,10]+10[1,6,6,7,8,8]+10[3,5,7]+1[1]+6 → 37
析了トオル:10多くないですかぁ?!
“イモータルコイル・オレブザラク”:そんなにやる気出してくれて嬉しいぞ
黒廟リオラ:へっへっへ……
析了トオル:ひーっ、ドッジですドッジ
析了トオル:5dx>=37
DoubleCross : (5DX10>=37) → 10[3,6,6,8,10]+10[10]+7[7] → 27 → 失敗
析了トオル:おしいな……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:がんばった!
GM:がんばりすぎでしょ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《崩れずの群れ》
GM:何ィ~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:トオルさんをカバーします
析了トオル:えーん、助かりすぎます……
GM:だが斎骨で強化されたリオラアタックを耐えられるかな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:来るなら来な…!ガードじゃ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を2増加(110 → 112)
黒廟リオラ:4d10+12+15+15+40+87
DoubleCross : (4D10+12+15+15+40+87) → 27[7,10,6,4]+12+15+15+40+87 → 196
GM:ギャハハ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:うおっなんだそのダメージは
析了トオル:ヒエーッ!
黒廟リオラ:侵蝕+6で80に
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラちゃんは同エンだから、矢避けの加護か効かないのよね
黒廟リオラ:どうだ……?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:C(196-81-27-40)
DoubleCross : c(196-81-27-40) → 48
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:だめだ!48ダメージで倒れます
“イモータルコイル・オレブザラク”:ヒャハハ!
析了トオル:ルシアさんの装甲がっ……!
“イモータルコイル・オレブザラク”:憎悪も受けてもらうぜェ~~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:不屈の御守の効果でガード値+3
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【死線の冥護】を使用します。
GM:なっばっ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:とはいえリオラちゃんを殴るしかできないのかな
GM:憎悪ですからね
“イモータルコイル・オレブザラク”:殺し合いな~~
“イモータルコイル・オレブザラク”:この為に取ってくれたエフェクトかな?かわいいね♡死んでくれ
黒廟リオラ:あとLv5邪毒とこのラウンド間受けるダメージ+6d10が入ります……
GM:それは一応任意かな
黒廟リオラ:あっじゃあ使わないです!
“イモータルコイル・オレブザラク”:いや……誘いに乗って裏切ってくれるのかな?嬉しいね~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラ……信じてたぞ
GM:ルシアさんはどうしますか?
黒廟リオラ:せっかくダメージ通ったし眷属の牙で回復します 再生者の神秘で回復量が増えて……
GM:仲間から吸血した体力はうまいか?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:どうするかな……結局タイタスで不利な効果解除しても復活でもう一個使うし
黒廟リオラ:5+30+10D10 ルシ汁美味い
DoubleCross : (5+30+10D10) → 5+30+53[7,5,10,1,7,8,5,2,3,5] → 88
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ただの素殴りならリオラちゃん耐えれる可能性もあるか…?
GM:殴って正気に戻しましょう
黒廟リオラ:私めっちゃタフだし この大胸筋で受け止めます
GM:まあ実は耐えられなかったとしてもリザレクトできるんだけど……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:殴ります。特にエフェクトも武器も使わず
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:多分この素手ってやつが一番いいのかな……素手で殴ります。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっ待って
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:せっかくなのでマイナーで自転車乗って良いですか
GM:!?
GM:い……いいけど…………
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ちょうどマイナーが空いたから……装甲増えるし
黒廟リオラ:共に走ったあの修行の日々が……!
析了トオル:輝かしき青春の日々……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:では普通に殴ります
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:11dx+5
DoubleCross : (11DX10+5) → 10[1,3,4,5,5,6,6,6,8,9,10]+1[1]+5 → 16
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラ、リアクションしな
黒廟リオラ:ガードで!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ではダメージ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっ……ちょっと待って!やっぱり取り消します。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:マイナーで使えるパワーチャージャーってのがあって、ダイスを減らした分だけダメージを増やすんですけど
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:これでダイスを0になるまで減らします。
GM:なんだとぉ…………
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:自転車乗るよりこっちのほうが良いぜ!
心斎橋アキ:なんやて!?!?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:極限まで力を貯め、11個のダイスを減らして攻撃力+22
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:斎骨の効果でもともと80の攻撃力があり、さすがのリオラちゃんも危うい攻撃力の拳を
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ダイスが触れないため、確定失敗となります。
GM:クソ~~~ッッ
GM:そんな使い方……想定してねえ!
黒廟リオラ:これが……絆の力だ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:これで憎悪もスッキリ解消。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラちゃんへのロイスを昇華して復活します。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを16に変更(27 → 16)
GM:それでは行動値0 ルシアさん・リオラさんの手番です
黒廟リオラ:お先にどうぞ……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:私さっきデバフ解除したから今9かな
GM:なるほど
GM:ではルシアさんの手番!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:マイナーで戦闘移動。殺し屋のエンゲージに入ります。
エンゲージ
ネクストペフア:コア/ネクストペフア:攻撃能(10)/ネクストペフア:防御能(10)/ネクストペフア:支援能(10)
(5m)
バグジー(22)/トオル(14)//リオラ(0)/シェラ(0) (15m) “イモータルコイル・オレブザラク”(16)
(5m)
“センチュリー”(30)/“セプター”(8)/“光の画家”(11)/スヴェトラ(6)ルシア(9)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:メジャー《風鳴りの爪》LV2《コンセントレイト:ハヌマーン》LV4
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【一騎当千の型】で対象を範囲(選択)に変更。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:対象はセンチュリー、光の画家。
GM:こいつ……そんなものを隠し持ってたのかよ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:セプターはどうせ避けられるからほっとくぜ
GM:判定どうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,2,3,3,4,6,7,7,8,9,10]+10[4,4,5,6,8]+5[5]+4 → 29
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そこそこ
“センチュリー”:ガード《魔人の盾》
ジョゼ・ムニエ:ガード、《原初の虚:ハイブリーディング》
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こいつ!
ジョゼ・ムニエ:《原初の黒:鏡の盾》の使用回数を復活させます
GM:ダメージどうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:3d10+1d10+11+80
DoubleCross : (3D10+1D10+11+80) → 17[8,2,7]+4[4]+11+80 → 112
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2のダイスを振り直し
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1d10+110
DoubleCross : (1D10+110) → 7[7]+110 → 117
“センチュリー”:すいません 魔人の盾は使えませんでした
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やーいやーい
GM:装甲無視とか無いですよね?
“センチュリー”:残りHPは117……ですが
“センチュリー”:【鋼鉄の身体】 装甲値+30
“センチュリー”:【攻性装甲】 あなたが行う攻撃の攻撃力を常に+(あなたの装甲値×2)する。
“センチュリー”:耐えるぜ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なにをいってだ
ジョゼ・ムニエ:そしてこちらも超瀕死で生存
ジョゼ・ムニエ:《原初の黒:鏡の盾》で100点返すぜ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:それは流石に……軽減しかできないから死ぬな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:すみません、確認なんですけど
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【贋作者の怪作】で原初の混沌を取ってるんですが、この場合のユニークアイテムに斎骨は含まれますか?
GM:これは含まれないです!通常のユニークアイテムのみです。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なら今はその時ではないな……バグジーのロイスを昇華して復活します。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを16に変更(16 → 16)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を3増加(112 → 115)
GM:では行動値0 リオラさんの手番です
黒廟リオラ:5m戦闘移動して、ネクストペフアのエンゲージに入り
黒廟リオラ:メジャーで攻撃します 対象は”センチュリー”!
GM:判定どうぞ
黒廟リオラ:《コンセントレイト:ウロボロス》+《シャドーテンタクルス》+《原初の赤:憎悪の炎》
黒廟リオラ:11dx7+9-3
DoubleCross : (11DX7+6) → 10[2,4,5,5,5,5,7,8,9,9,9]+10[2,3,3,10,10]+10[7,9]+10[6,7]+5[5]+6 → 51
“センチュリー”:ガード
GM:ダメージどうぞ!
黒廟リオラ:6d10+12+15+15+4+40
DoubleCross : (6D10+12+15+15+4+40) → 20[1,3,8,3,2,3]+12+15+15+4+40 → 106
“センチュリー”:HP0 戦闘不能です。
黒廟リオラ:やったー!
バグジー・ルスティアーノ:ウォォォナイスキル!
析了トオル:これで一人目……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:フゥ~……TOUGHな奴だったぜ
GM:侵蝕だけ上げてね
黒廟リオラ:侵蝕+6で86に 眷属の牙でHP回復 上限の92に
GM:センチュリー戦闘不能につき、所持していた斎骨を入手することが出来ます。それぞれ相談して分けてください。
【疾風の帯】
行動値+20
【鋼鉄の身体】
装甲値+30
【攻性装甲】
あなたが行う攻撃の攻撃力を常に+(あなたの装甲値×2)する。
【大天使の光輪】
あなたの『1シーンに1回まで使用できる』エフェクトは、1ラウンドに1回まで使用できる。(同タイミングでは1回まで)
【空蝉の影】
あなたの行動値が、最も行動値の高いエネミーの行動値に対し3倍以上高い時、あなたはメインプロセスでメジャーアクションを2回行える。
【撃滅のガントレット】
あなたの攻撃が命中した場合、そのラウンドの間、対象が受ける攻撃のダメージを+4D10する。(次の攻撃から適応する)
【破滅のガントレット】
あなたの攻撃が命中した場合、そのラウンドの間、対象が受ける攻撃のダメージを+6D10する。(次の攻撃から適応する)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:うひょ~っ
GM:誰が持つか決まりましたか?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:アタシがもらうぜ……すべてを!
GM:OK!
GM:機神の声が響いた瞬間、リオラの身体がリオラ自身の制御から外れる。
GM:意思に反して身体が動き、攻撃態勢を取る。その矛が向かう先は────
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「おいリオラ!さっきから黙ってないでオマエも何か言ってや……」
黒廟リオラ:「勝手に……体が……!」その右腕に影を幾重にも纏い
黒廟リオラ:拳を振るわんと踏み出す。標的は……析了トオル。
GM:リオラの声は周囲には一切届かず、無言のまま拳を構えたようにしか見えていない。
黒廟リオラ:「操られてるのか、私は……!」その言葉も、届くことはない
バグジー・ルスティアーノ:「………おやおや」
析了トオル:(読唇……ができる訳ではないですが、明らかな焦り。何かされましたね……!)
析了トオル:「っ……しかしこれは拙い。味方の攻撃は想定に───」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ゴシャッ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラの腕がトオルに振り下ろされる直前、割って入った影がひしゃげる音が響く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チィッ……!」咄嗟の反応で衝撃を受け流すには至らず、盾ごと押し潰されるようにして辛うじて耐えている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「悠長に構えてる場合かよ!モヤシのアンタが食らってたら紙みてーにペラッペラになってんぞ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラの方を向いたままトオルに怒声を飛ばして
析了トオル:「ええ、分かっていますが……申し訳ない!手が離せないのです!」
析了トオル:胸を抑える。既に呼吸は荒々しく、使える能力は全て斎骨の力を借り倍速駆動させている。いつ限界が来てもおかしくない。
黒廟リオラ:「く……っ」やってしまった。この大事な局面で
黒廟リオラ:みすみす敵に操られ、守りの要であるルシアを傷つけてしまった……
黒廟リオラ:表情が青ざめる
“イモータルコイル・オレブザラク”:「よくやった、黒廟リオラ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「大正解だ。金は約束通り払ってやるよ!ギャハハハハッ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんつー顔してやがる……リオラてめえ」吹き出した血が外骨格のように肉体を外側から支え、リオラの拳を跳ね除けて立ち上がる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「歯ァ食いしばれ!!」
黒廟リオラ:「…………」目を閉じて、その拳を無抵抗で受けようとする
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:瞬間、血鎧が右の拳へと集中して巨大な塊となり、意趣返しとばかりにリオラへと打ち下ろされる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:凄まじい破砕音と瓦礫を撒き散らして地面が陥没し
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………」そのすぐ隣で、リオラは無傷で立っている。
黒廟リオラ:「…………」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ハハハハハッ!!ハッ……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「…………はぁ?」
黒廟リオラ:「…………?」目を開ける
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:振るわれた拳は寸前でリオラを避け、その周囲だけを破壊した。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……どうだリオラ?もう身体は動かせるんじゃねえか?」
黒廟リオラ:「…………は、はい!」指を広げて、握る
黒廟リオラ:「私は……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「わかってる。大体読めて来たぜ……そこのデカブツの能力がよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:首をコキリと鳴らして、気だるげにイモータルコイルを睨む。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なんてことはねえ。要は典型的なウロボロスのコピー能力だろ……ただ使う奴の性格が悪すぎんな」
バグジー・ルスティアーノ:(なんだ、違うのか……)
黒廟リオラ:(ウロボロスの力……ここまで恐ろしい物なのか)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ぱっと見じゃあそうとわからねえように偽装してやがる。あたかもあっちのネクストペフアみてえに、全然別の能力をそのまんまくっつけたみてえにな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だが、どんだけ精度が高くてもウロボロスの再現である以上は、大本は自分の影を媒介にしたもんだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だからリオラを狙った。同じ影の能力で乗っ取りやすいからな。最初に音を消したのは、足元から伸ばしてた影から注意を逸らさせるためか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「当てずっぽうだが、そんなに的外れでもねーはずだよな。現にこうして足元砕いたら自由になってるしよ」
析了トオル:「ネクストペフアに浮気している間に、十八番を奪われてしまいましたね。流石の観察眼です」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「……ああ……?」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「んだよそりゃ……クソくだらねえモン見せやがって……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「友情ごっこのつもりか?ざけんなよ……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ざけんじゃねえぞ……ああ?クソノヴァリスが……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:明らかな苛立ちを隠そうともせず、ぶつぶつと小声でつぶやく。
析了トオル:「そしてこちらは図星、分かりやすい。あの煽るような軽口は何処へやら」
黒廟リオラ:「この借りは……必ず返すぞ……!」苛立ちを込めた目でイモータルコイルを睨む
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お前、一つ忠告しといてやるよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「随分人をおちょくるのが好きみてーだし、そのためにマメに下調べもしてやがるみてーだが」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それでリオラのことを金で裏切るような奴だと思ったんなら、まずは国語のお勉強からやり直した方が良いぜ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そんな器用な奴なら、今こんなトコにいるわけねーだろ」
黒廟リオラ:「……感謝します」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「…………」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ゴミが……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「糞溜めでブクブク太ったノヴァリスのブタ共が……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「人間みてえに鳴いてんじゃねェエーーーぞッ!!」
黒廟リオラ:「よくそのナリで言ったもんだ……!」
黒廟リオラ:「その口を黙らせねえと……」
黒廟リオラ:再び影を腕に纏い、影を重ね、重ね、身の丈よりも大きく
黒廟リオラ:「な!」振り上げたその腕は───
黒廟リオラ:リオラの体を離れ、”センチュリー”の元へと飛んでいく
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ヒュンッ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:リオラに合わせて、その身体が赤い閃光となって撃ち出される。
"セプター":「…え……はぇっ!?」
"セプター":全く反応が間に合わず、脇を抜けられる。
“センチュリー”:「ッチ……! こいつら!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「何驚いてやがる」急制動、腰から伸びた甲殻を大鎌のように広げ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「試合じゃフェイントかけんのは当たり前だろ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ぐりんっ!と大鎌が回転し、"センチュリー"とジョゼを真紅の旋風へと巻き込んで切り刻む。
ジョゼ・ムニエ:「痛ぁああーーーーっ!!」
ジョゼ・ムニエ:深々と切り裂かれながらも絵筆を動かし、自らの血すら画材としてキャンバスに真紅の大鎌を描き出す。
ジョゼ・ムニエ:「……お返しっ!!」
ジョゼ・ムニエ:めきめきと音を立てて変形したキャンバスが形作るのは、ルシアと同じ大鎌。カウンターの斬撃が走る!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ぐ……ぁ…!!」打ち合って互いに深手を負い、その動きが止まる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:半ばで技を止められた以上、標的二人はいずれも致命傷には至っていない。
“センチュリー”:「良し、よくやった!」ルシアの追撃が止まったのを見て、態勢を整えんと魔眼を展開する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「か……はっ……やっぱよぉ」不敵に笑う
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「殺し屋ってのも案外ヌルいよな……ニニカ」ここにはいない仲間の名を呟いて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「チームワークがなっちゃいねえ」
黒廟リオラ:遅れて飛来した影の拳が、指を開いて”センチュリー”を捉え
黒廟リオラ:「お前は……ここまでだ」
黒廟リオラ:ぐしゃり。握り潰した
“センチュリー”:「がっ……は……」
“センチュリー”:魔眼による防御も間に合わない──それごと潰される。
"セプター":「先輩!!!!」
“センチュリー”:血塗れのまま数歩よろめき、胸元から煙草の箱を取り出し──
“センチュリー”:「……ハッ」
“センチュリー”:潰れ、血で湿気たそれを見て苦笑する。
“センチュリー”:「限界か……“セプター”、ムニエ、後は任せたよ」
"セプター":「……ッ、……えへへ!」
"セプター":「やった~!先輩からお仕事引き継ぐの初めてですね……これ成功させたらランク上がっちゃうかも!」
“センチュリー”:「そうだ……。あたしらはプロだ。仕事には責任を持つ」
“センチュリー”:「……が、まあ」
“センチュリー”:「所詮は仕事だ」
“センチュリー”:「適当なとこで切り上げな。戻ったら奢ってやるよ」
“センチュリー”:言い残し、斎骨を残して転送される。
"セプター":「あっ……」思わず手を伸ばしかける。
ジョゼ・ムニエ:「ほぁぁ~~っ……! “センチュリー”さんが飛ばされるの、初めて見ました!!」
ジョゼ・ムニエ:興奮した様子で転送光をスケッチしている。
"セプター":「先輩……先輩の無念、この私が引き受けます」決意するように目を閉じて
"セプター":「プロの殺し屋として、一人前ってこと……を……?」センチュリーの遺した斎骨の元へと駆け出す寸前
"セプター":既にそれを拾い上げた者がいることに気づく。
"セプター":「お、お前……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ん?ああ、言っただろ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「骨は拾ってやるってよ」
百代マリア:「……」
百代マリア:「斎骨だけに!?」
百代マリア:「斎骨だけに……骨ということね!?ルシア!!!!」
黒廟リオラ:「……聖女、どうかそこまでに……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシがスベったみてーになるからやめろ……」手にした瞬間、身に受ける力が倍加したのがわかる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やっぱりな。こいつは大勢で分散して持つより、一箇所に集めた方が強くなる」
析了トオル:「これで、ようやく一人。ですが……天秤は、大きく傾きそうです」
析了トオル:ルシアの持つ力が異常に膨れ上がるのが、傍から見ても理解できる。
ジョゼ・ムニエ:「ヒェ~~~ッ! 拾われちゃいましたよ! どうすんですか“セプター”さん!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「感謝してやるぜ。お前んとこの先輩によ」挑発するように笑う。
"セプター":「ゆ、ゆるせない~~~!!!!それは先輩のものですよ!!!!」
"セプター":「先輩のものってことは!!私のものなのに~~~!!!!」
ジョゼ・ムニエ:(そうなの……?)
"セプター":「絶対に殺してやる……!!ルシア・ジュゼ・ファーティマ!!!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「とまあ、挑発ってのはこうやんだよ」"セプター"を無視して、イモータルコイルに向き直る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「相手の頭に血を昇らさせんのにも、テクニックを使わねーとな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエのはなんつーか、シャレにならなすぎて」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「冷めちまうんだ。そういうのは誰も得しねえとアタシは思うね」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「…………」
“イモータルコイル・オレブザラク”:先程までが嘘のように、不気味に黙り込んでいる。
GM:クリンナップ
GM:何かあるかな?
“ネクストペフア”:セプターに殴られたので邪毒10が入ります…………
バグジー・ルスティアーノ:可哀想に……
"セプター":ふふ~ん!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:私は特になし!
黒廟リオラ:なし!
析了トオル:ありません!
バグジー・ルスティアーノ:なし……!
スヴェトラ・ミクレツカ:チラッ
析了トオル:あっフェニックス!お願いします!
析了トオル:再生者の神秘も合わせ……すごい回復してください!
スヴェトラ・ミクレツカ:回復します
スヴェトラ・ミクレツカ:257+20+10D10
DoubleCross : (257+20+10D10) → 257+20+43[6,4,3,6,1,10,1,5,5,2] → 320
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:すげェ!
析了トオル:倒れたらスライム貰うつもりだったけど
析了トオル:これ倒れなさそうだな、TOUGH
GM:スヴェトラ・ミクレツカのHPを63増加(257 → 320)
GM:ではラウンド1は終了
◆ラウンド2
GM:セットアップから!
バグジー・ルスティアーノ:ナイヨ~
GM:エネミーはなし
析了トオル:侵蝕ケチります!私は無し!
黒廟リオラ:離魂の割符を使いたいです 対象はイモータルコイルのいるエンゲージ
GM:ほう……
黒廟リオラ:離魂の割符
セットアッププロセスに使用する。エンゲージを1つ選ぶ。そのラウンド中、あなたはそのエンゲージにいるかのようにエフェクト使用や攻撃などを行うことができる。この分身にそれ以外の効果はなく、攻撃などの対象にもならない。
GM:OKです
黒廟リオラ:私が2人分になる……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《ブラッドコート》LV5《赫き鎧》LV3《紅の騎行》LV4
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:HPを5(+5)消費しラウンド中ガード値+20 HPを3(+5)消費し、装甲30の防具を装備。ラウンド中行動値を+40
GM:狂っとる
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:斎骨と合わせて行動値は…69!
GM:狂いすぎ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を7増加(115 → 122)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマのHPを8減少(16 → 8)
GM:ではイニシアチブ
“イモータルコイル・オレブザラク”:《加速する刻》
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:おまえーッ!
“イモータルコイル・オレブザラク”:メジャー《コンセントレイト:ウロボロス》+《原初の虚:ナーブジャック》
“イモータルコイル・オレブザラク”:対象はバグジー・ルスティアーノ
バグジー・ルスティアーノ:私~~?
析了トオル:バ、バグジーさん……!
バグジー・ルスティアーノ:1回も2回も同じだよ
“イモータルコイル・オレブザラク”:20DX7+20
DoubleCross : (20DX7+20) → 10[1,2,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,8,9,9,9,9,9,10]+10[4,4,5,7,7,8,9,9]+10[3,4,7,8,10]+10[2,5,9]+10[8]+2[2]+20 → 72
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:もうやめろ!ナーブジャックは人を傷つけるための道具じゃない!
GM:意志で対抗してください
黒廟リオラ:バグジー……信じてるぞ
バグジー・ルスティアーノ:18dx+1
DoubleCross : (18DX10+1) → 10[1,1,1,3,4,4,4,5,5,6,6,6,7,7,8,8,8,10]+2[2]+1 → 13
バグジー・ルスティアーノ:まあ……無理!
GM:チッ……エクスプロージョンは回数限定だから使えないとはな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ギャハハッ!
バグジー・ルスティアーノ:ふふ……へなちょこコンボしかないよ
GM:《コンセントレイト:ウロボロス》+《飢えし影》で……
GM:1D4
DoubleCross : (1D4) → 3
GM:析了トオル!死ね!
析了トオル:ギャーッ?!
析了トオル:私に何か恨みでもあるんですか!!!
バグジー・ルスティアーノ:はい!バグジー、トオルを殺します!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:くっ…!今は近くにいないからカバーもできない…!
バグジー・ルスティアーノ:25dx+4@6
DoubleCross : (25DX6+4) → 10[1,2,2,2,3,3,3,3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,8,9,9,10,10]+10[3,5,8,8,9,9,9,9,10]+10[2,3,5,7,8,9,10]+10[1,2,6,10]+10[6,7]+10[2,10]+10[7]+10[10]+5[5]+4 → 89
バグジー・ルスティアーノ:わあ
析了トオル:www
析了トオル:本気すぎ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:実は嫌いだったのかな
バグジー・ルスティアーノ:一番優しくしてくれたのに……
GM:この……裏切りモンがぁ!
バグジー・ルスティアーノ:2回も言われることあるんだなぁ
析了トオル:ヌウウウン、回避!
析了トオル:5dx>=89
DoubleCross : (5DX10>=89) → 8[2,3,5,5,8] → 8 → 失敗
析了トオル:へなちょこ
バグジー・ルスティアーノ:ではダメージ
バグジー・ルスティアーノ:9d10+138
DoubleCross : (9D10+138) → 48[9,2,9,10,4,6,4,2,2]+138 → 186
GM:殺意ありすぎ
析了トオル:6人分くらい吹っ飛びました
バグジー・ルスティアーノ:ごめん……トオル……
GM:執行猶予なし
析了トオル:バグジーさんのロイスをタイタス昇華!復活!
バグジー・ルスティアーノ:じゃあ
バグジー・ルスティアーノ:【貫きの槍】あなたが行った「対象:単体」の攻撃によって、その対象が戦闘不能になった時に使用できる。他の対象を1体選び、半分の達成値・ダメージで攻撃を行ったことにしてもよい。
GM:なにっっ
析了トオル:白い曼殊沙華/あなたが戦闘不能になる度に使用できる。セッション中、あなたが行う攻撃の攻撃力+5。/現在10
バグジー・ルスティアーノ:溢れる憎悪は止まらねえ!もっと殴らせろ!!
析了トオル:行動したからナーヴ解除されたし殴りたいやついっちゃえ!
バグジー・ルスティアーノ:やっちまっても良いですか?
GM:使用は勿論可能です 対象は誰かな?
バグジー・ルスティアーノ:どうしようかな、セプターちゃんは避けられそうだし……ジョゼちゃんにしようかな
ジョゼ・ムニエ:ヤダーーーッッ
ジョゼ・ムニエ:ガードします……が
ジョゼ・ムニエ:残りHPは9。戦闘不能です
バグジー・ルスティアーノ:うぉぉぉ
バグジー・ルスティアーノ:これって連続使用はできたりします?
GM:なにっ
GM:出来るな……
析了トオル:あっ
析了トオル:この子持ってたじゃないですか
析了トオル:上位互換のやつ……
析了トオル:宣言前に斎骨は貰えますか?
GM:流石にこのプロセスが終わってからかな
析了トオル:くっ……!了解しました
バグジー・ルスティアーノ:あと一つ!これって追加攻撃に斎骨の効果乗せたりって出来るんでしょうか
バグジー・ルスティアーノ:具体的にはマネーパワーを
GM:いえ、達成値とダメージは元の数値の半分で固定になります
バグジー・ルスティアーノ:承知!ではそのままイモコ君へ半分を当てておきます
GM:2回使った場合は半分の半分になりますね
バグジー・ルスティアーノ:ないよりはましだろうからやっておきましょう
GM:達成値は89>44>22 ダメージは186>93>46
“イモータルコイル・オレブザラク”:生きてま~す
バグジー・ルスティアーノ:えいえい
GM:あと攻撃分の侵蝕を一応上げてね
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を3増加(132 → 135)
バグジー・ルスティアーノ:すいません忘れてました
GM:OK!
“イモータルコイル・オレブザラク”:「……ウゼェェ~~~……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:ガリガリと機体の頭を掻いて
“イモータルコイル・オレブザラク”:「なぁーんかダルくなってきちまったな」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「もういい……茶番は終わりだ、バグジー」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「契約通り、そいつらを殺せ」
バグジー・ルスティアーノ:「……はぁ?」
GM:機神の声が届いた瞬間、バグジーの身体が不随意に動き出す。
GM:レネゲイドが強制的に高まり、視界は仲間の方へと。
析了トオル:「……全く、あの機神。私に何か恨みでもあるのやら」
バグジー・ルスティアーノ:制御権を失った肉体を見下ろしてため息を吐く。
バグジー・ルスティアーノ:動きだした体はスムーズに携帯していた古びた槍に影を纏わせて──
析了トオル:「"来なさい"、バグジーさん」回避するように大きく動いたと思いきや、腕を広げる。
バグジー・ルスティアーノ:「……」躊躇なくトオルへ向けて全力で投擲した。
バグジー・ルスティアーノ:槍には影の刃が無造作に付けられ、容易に肉を抉る形へと変質している。
析了トオル:「───っ、ぐ、ううううぅぅぅっ…………!」
析了トオル:車椅子を庇い、肩口を穿たれだらりと下がる。
GM:明らかに不自然な動作。先のリオラの件もある。本来であれば、バグジーが本当に裏切ったなどと疑いを持つ者はこの場にいないだろうが──
“イモータルコイル・オレブザラク”:《加速する刻Ⅱ》
“イモータルコイル・オレブザラク”:《怒れる心:異能の継承》
“イモータルコイル・オレブザラク”:バグジー・ルスティアーノへの憎悪を付与します
“イモータルコイル・オレブザラク”:対象はルシア・トオル・リオラ
析了トオル:エエ~ッ
析了トオル:判定は入りますか?
GM:これは自動成功ですね
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:コラ~~ッ!
黒廟リオラ:うげ~~~~っ
GM:瞬間、君達の心にバグジーへの激しい怒りが湧き上がる。
GM:先の階層での裏切りがフラッシュバックし、その事実が思考を焼き焦がすように憎悪を掻き立て、
GM:『この土壇場で裏切ったバグジー』を、疑う気持ちが見る間に消え失せていく。
析了トオル:「チッ───」精神汚染の前に入力を終え、バグジーの眼前に展開。理性で怒りと拮抗しながら、震える指を叩き続ける。
析了トオル:『───そのまま前だけを見なさい!』
スヴェトラ・ミクレツカ:「なっ……何をやってんスか!こいつ!!」
藍浜シェラ:舌打ちして「これだからスラムの連中は……」
バグジー・ルスティアーノ:「…………はぁ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ぐっ……バグジー………!」頭の中を憎悪の声に支配されながら、その名を呼ぶ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お前!ごちゃごちゃ………」ガンッ!と、一度自分の頭を殴って。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ごちゃごちゃ考えんな!!土壇場で裏切んのは二度目だろうが!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今更何言われようと……動じてんじゃねえ!!ぶっ殺すぞ!!」精神を汚染され、言うべき言葉とそうでないものが混ざり合いながらも叫ぶ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やりたいように……やれ!!」
バグジー・ルスティアーノ:「ふ……ふふ。そうだね。全く動じる必要なんてないし、事実として動じてない。傷ついたりもしてない」
黒廟リオラ:「……はは、慣れっこだよ、バグジー……!」
バグジー・ルスティアーノ:槍と腕を結ぶ影をゴムのように引き戻し、トオルの身体を傷つける事も厭わず槍を勢いよく引き抜く。
析了トオル:「あ”っ。が、あ”っ…………」
析了トオル:垂れ下がった腕はお構いなしに、ただ動かす。伝えるべきは伝えた。怒りも、怨嗟も、飲み込むように解析を続ける。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「あ゛ぁあああぁあ~~!?」
“イモータルコイル・オレブザラク”:その反応が癇に障ったように
“イモータルコイル・オレブザラク”:「なぁーーーーに仲良くくっちゃべってんだよ!おいッ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「薄汚ェ裏切りモンのくせによ!分かってんのか!?」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「テメェーを信用する奴なんて誰もいねえんだよ!ましてや家族だぁ?笑わせんじゃねェーーーっての!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ちっぽけな金や自分の利益のために平気で仲間を裏切る……」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「それがテメェの!テメェらの!ノヴァリスのカス共の本性だろうがよ!!」
バグジー・ルスティアーノ:「──そうだね。私は此処にいる誰にも信じられてないだろうし、家族なんてもってのほかだ」
バグジー・ルスティアーノ:「私は、そういう女だ」
バグジー・ルスティアーノ:「そんなの、分かった上でここに並んで立ってるんだよ」
バグジー・ルスティアーノ:引かれる力によって伸び切った影を纏った槍はトオル、そしてバグジー自身すらも通り越し、その背後に居た──
バグジー・ルスティアーノ:ジョゼ・ムニエの身体に突き刺さる。
ジョゼ・ムニエ:「ぎゃぼっ!?」
ジョゼ・ムニエ:「な……なんでぇ~~~~!?」
バグジー・ルスティアーノ:「ちょうどいい所に居たから、かな?悪いね、ふふ」
ジョゼ・ムニエ:折れ曲がった腕で必死に絵筆を動かそうとして
ジョゼ・ムニエ:「あっ……あぁ~っ!飛んじゃう!」
ジョゼ・ムニエ:「“セプター”さん!!私の転送光動画撮って後でDMで送っ……」
ジョゼ・ムニエ:最後まで言うより早く、その場から掻き消える。
"セプター":「ジョ、ジョゼさん……」ピコン、と端末の録画終了音が鳴って。
"セプター":「………ハァ~~~~~~ッ……」
"セプター":「先輩が言うから連れてきましたけど、全然使えませんでしたね……」"センチュリー"以外に向ける眼差しはなんとも冷たい。
バグジー・ルスティアーノ:バグジーの動きはまだ止まらない。ジョゼ・ムニエの身体から解き放たれた槍を鞭のようにしなる影を手繰り、オレブザラクへ向けて叩きつける。
バグジー・ルスティアーノ:「それで、何だっけ?」
バグジー・ルスティアーノ:「"ちっぽけな金や自分の利益のために平気で仲間を裏切る……"」
バグジー・ルスティアーノ:「"それがテメェの!テメェらの!ノヴァリスのカス共の本性だろうがよ!!"」
バグジー・ルスティアーノ:「だったかな?案外ピュアなんだね、君も。可愛いじゃないか」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ぐぉあッ……!て……めェエエエッ……!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:影の防御を貫通し、機神の肩口に深々と穴が穿たれる。
“イモータルコイル・オレブザラク”:最早機能を保てなくなっている。決着が近い。
バグジー・ルスティアーノ:「君もそういうモノが汚いと思えて、その反対が綺麗なものに見える感性があるんだ」
バグジー・ルスティアーノ:「案外、私たちはそう変わらないのかもしれないね?」
バグジー・ルスティアーノ:最大限の侮辱を込めて、笑う。
GM:順番前後しますが“光の画家”の所持斎骨はこちらです
【風神の祝福】
マイナーアクションで使用する。侵蝕率+10。そのメインプロセスでは、あなたはメジャーアクションを2回行える。
【貫きの槍】
あなたが行った「対象:単体」の攻撃によって、その対象が戦闘不能になった時に使用できる。他の対象を1体選び、元の攻撃の半分の達成値・ダメージで攻撃を行ったことにしてもよい。
【神殺しの槍】
あなたが行った「対象:単体」の攻撃によって、その対象が戦闘不能になった時に使用できる。他の対象を1体選び、元の攻撃の2倍の達成値・ダメージで攻撃を行ったことにしてもよい。この効果は一度のメジャーアクションにつき1回まで使用できる。
【神の息吹】
あなたの『1シナリオに1回まで使用できる』エフェクトは、1シーンに1回まで使用できる。
GM:誰がどれを取得しますか?
バグジー・ルスティアーノ:【風神の祝福】は私が貰います!
析了トオル:【神殺しの槍】【神の息吹】を取得します、神、殺す!
黒廟リオラ:【貫きの槍】いただきます!
析了トオル:これで全部!力が湧き上がってくるぞい
GM:OK!
GM:では行動値69 ルシアさんの手番です
GM:行動値69?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:フン……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:二回攻撃できるようになったけど、同じエンゲージのセプターは普通に避けてきそうなんだよな~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なので
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:取っていた【原初の混沌】を使用します。
GM:な……なんだとっ
GM:何を取得しようってんだ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:アイテムは【猟犬の前肢】。移動のタイミングで使用して離脱を行え、任意のエンゲージに移動できる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:マイナーで戦闘移動し、ネクストペフアのエンゲージに移動します。
GM:何だとォ……
エンゲージ
ネクストペフア:コア/ネクストペフア:攻撃能(10)/ネクストペフア:防御能(10)/ネクストペフア:支援能(10)/リオラ(0)/ルシア(69)
(5m)
バグジー(22)/トオル(14)/シェラ(0) (15m) “イモータルコイル・オレブザラク”(16)
(5m)
“セプター”(8)/スヴェトラ(6)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:メジャーは《風鳴りの爪》LV2《コンセントレイト:ハヌマーン》LV4 バトルガーディアンで攻撃。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【一騎当千の型】を合わせて範囲攻撃に。ネクストシリーズ全員を対象とします。
GM:判定どうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっその前にバグジーさんのロイスを昇華して憎悪を解除!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:これで心置きなく殴るぜ
GM:そうだったぜ
GM:殴らないで~
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,3,4,5,5,6,7,7,8,8,8]+10[1,8,9,9,10]+10[1,3,4,7]+5[5]+4 → 39
ネクストペフア:支援能:暴走
ネクストペフア:攻撃能:暴走
ネクストペフア:防御能:ガード 《グラビティガード》+《磁力結界》+《イージスの盾》+《氷盾》
ネクストペフア:防御能:《軍神の守り》コアをカバー
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ではダメージ!
GM:ダメージどうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:4d10+1d10+11+200
DoubleCross : (4D10+1D10+11+200) → 11[1,2,7,1]+9[9]+11+200 → 231
GM:支援能・攻撃能はHP0!
GM:いや……
ネクストペフア:防御能:《喰らい尽くす霧》
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:オイオイオイ
ネクストペフア:防御能:231-11D10
DoubleCross : (231-11D10) → 231-52[7,8,7,8,3,1,4,4,3,4,3] → 179
ネクストペフア:防御能:ダメだな 支援と攻撃は普通にHP0
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっ風鳴りあったから振り直せるけど
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:誤差だったようだな
GM:あっではどうぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:あっじゃあ1,1のダイスを振り直し!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2d10+229
DoubleCross : (2D10+229) → 6[5,1]+229 → 235
ネクストペフア:防御能:235-8D10-8D10-8D10-40-35
DoubleCross : (235-8D10-8D10-8D10-40-35) → 235-50[6,4,9,7,5,10,2,7]-42[4,3,6,6,10,3,9,1]-58[10,9,5,6,5,10,8,5]-40-35 → 10
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なんだこいつ
ネクストペフア:防御能:C(10-52)
DoubleCross : c(10-52) → -42
ネクストペフア:防御能:無傷です
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:しかし命中したことで斎骨の効果は発動するぜ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:攻撃が命中した場合、対象が次から受けるダメージを+10Dするんだ
GM:が
GM:その前に
GM:NPCカードが使用されます。
析了トオル:なにっ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:なんだとっ
NPCカード:ミュリアン・アッシュフィールド
ルシア・ジュゼ・ファーティマが“ネクストペフア”に対して攻撃を行った際に使用できる。
ダメージ判定の後、そのダメージを2倍にする。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ミュリー………………
GM:ダメージは470となります。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:これが……絆の力だ!
ネクストペフア:防御能:C(470-50-42-58-40-35)
DoubleCross : c(470-50-42-58-40-35) → 245
ネクストペフア:防御能:C(245-52)
DoubleCross : c(245-52) → 193
ネクストペフア:防御能:ダメージが通ります
ネクストペフア:防御能:C(193+193) カバー倍加
DoubleCross : c(193+193) → 386
GM:386のダメージ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:うおおおおおお
ネクストペフア:支援能:《魂の錬成》復活します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こら!
GM:ハァハァ……これで終わりのようだな
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:だが……まだアタシのメインプロセスは終わってないぜ!!
GM:ひょ……?
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:【空蝉の影】の効果により、メジャーアクションを2回行えるンだ!!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:アタシのターン!!
GM:何だそれは~~~ッッ
GM:ギャアアアアーーッッ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:同じコンボで範囲攻撃。《風鳴りの爪》LV2《コンセントレイト:ハヌマーン》LV4
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:対象は生き残ってるネクストペフアシリーズだ!いくぞ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,1,1,1,2,2,4,5,5,6,10]+1[1]+4 → 15
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こら!
GM:どうやら体力が限界らしいな
ネクストペフア:支援能:しかし暴走
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:フフン
ネクストペフア:防御能:ガード《グラビティガード》+《磁力結界》+《イージスの盾》+《氷盾》
ネクストペフア:防御能:《軍神の守り》 コアをカバー
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:軍神の守りってプロセス一回じゃなかったですっけ
GM:ハッ……
GM:こいつ……1プロセスで2回も動くんじゃね~~~ッッ!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ギャハハッ!
GM:ぐにゃ~~~~~~
ネクストペフア:防御能:でも考えてみたら
ネクストペフア:防御能:私には理解のある行動放棄カバーくんがいます
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ほう……
GM:これでコアは護れるぜ
GM:ダメージ来い!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:フン……斎骨のダメージデバフはこの攻撃から乗るんだぜ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2d10+1d10+11+200+10d10
DoubleCross : (2D10+1D10+11+200+10D10) → 11[10,1]+10[10]+11+200+38[4,5,3,9,3,1,3,3,6,1] → 270
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:1のダイス2つを振り直し
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:2d10+268
DoubleCross : (2D10+268) → 16[7,9]+268 → 284
GM:ピギーッッ
ミュリアン・アッシュフィールド:NPCカードを使用
ミュリアン・アッシュフィールド:C(284*2)
DoubleCross : c(284*2) → 568
GM:ぎゃあああああああああ
ネクストペフア:防御能:568-8D10-8D10-8D10-40-35
DoubleCross : (568-8D10-8D10-8D10-40-35) → 568-45[3,5,7,3,8,8,6,5]-46[2,1,4,8,5,7,10,9]-51[1,6,7,4,10,8,6,9]-40-35 → 351
ネクストペフア:防御能:死んだ………………
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ブッ殺した!!
析了トオル:ヤ、ヤッタ……!
ネクストペフア:支援能:死にました……
ネクストペフア:支援能:《不死不滅》で復活します
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:しぶとすぎ
析了トオル:こいつほんま
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を3増加(122 → 125)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ルシア・ジュゼ・ファーティマの侵蝕率を3増加(125 → 128)
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:以上だ!
“ネクストペフア”:“ネクストペフア”の攻撃、莫大なエネルギーが天井へ向けて放たれる。
“ネクストペフア”:カーサ・ミクトランの階層は深く潜るごとに肉体と意識の境を曖昧にするものであり、座標・空間的に地下にあるわけではない。本来上方に向かっても、そこには何も存在しないが──
“ネクストペフア”:レネゲイドを帯びた莫大なエネルギーによってミクトランの空間が歪曲し、ほんの一瞬、外界が垣間見える。
テクシス:「……! いけない……! 出ようとしています!」
析了トオル:「残り時間は少なそう、ですね……!」
黒廟リオラ:「自力で出ようってのか……!」
バグジー・ルスティアーノ:「急かされるのは苦手なんだけどな……ッ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そう簡単に……」離れた位置で"セプター"とにらみ合いながら、拾い上げたばかりの斎骨を放り投げる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「行かせるかよ!」"センチュリー"の魔眼に酷似したそれを砕く。瞬時にゲートが開かれ、
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:次の瞬間には、ネクストペフアの上空へとその身が投げ出されている。
百代マリア:「ルシア……!」
"セプター":「あっこら!!わたしの……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「つれねーじゃねえかお前ら!」かつて凌ぎを削ったライバルたちが成り果てた肉塊へ叫ぶ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:もはや誰が誰かもわからない、それでも、繰り出される攻撃にはその面影が残っている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:いや、それは真実、当時のままだった。出力こそ桁違いに上昇してはいるが、
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:そこには研鑽がない。工夫がない。であればそれは───。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシはなぁ……強くなったんだよ!あれからも……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:空中を駆け回るかのように激しく軌道を変えて、ネクストペフアの攻撃を掻い潜りながら落下していく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:炎を、冷気を、重力波を、真空の刃を、雷撃を。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:それらはすべて、一度は受けた技だ。すなわち、ノヴァリスファイトの闘士であるならば
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今更そんな技……研究して!対策済みなんだよ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:落下の勢いをそのままに、迎撃の触手を切り払って、ネクストペフアの表面に取り付く。
GM:いくら迎撃を振り切り、ネクストペフア本体に迫っても──
GM:無数の能力が織りなすレネゲイドの障壁は、常軌を逸した堅牢さだ。
GM:ルシアの攻撃は絶対的な防御に阻まれ、徒労に終わる……
GM:かに、思えた。
“ネクストペフア”:……バチッ!!
GM:ルシアがネクストペフアに肉薄した時、障壁がスパークし、整然たるエネルギーの盾がさざ波のように乱れる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ッ!」
GM:周囲のレネゲイドを押し留めるように弾けたのは、鮮やかな真紅の雷。
GM:雷撃が、ネクストペフアの障壁を食い破り──
GM:同時。ルシアの纏う装甲に、刃に、絡み合うように紅の輝きが帯電する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ったく」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:大盾を放り投げる。それには真紅の血糸が紐づけられ、ルシアを中心に大きく弧を描いて旋回しする。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:遠心力の高まりとともに、雷を帯びた装甲や斎骨が尽く大盾へと寄り集まって合体し、巨大な斧を思わせる一振りの刃となる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「一緒に組む話は断っただろうが……アタシが、お前と戦って勝たねーと」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「意味ないんだからよ……けどまあ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ネクストペフアの障壁に刻まれた、紅い稲妻の残滓が残る亀裂へと、巨大な刃を振り下ろす。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「悪くねえ!!」
“ネクストペフア”:「────!!」
“ネクストペフア”:幾重にも重なる悲鳴が、それ以上の轟音に掻き消される。
“ネクストペフア”:夥しい血飛沫が噴水のように撒き散らされ、いくつもの転送光が輝いた。
“ネクストペフア”:“ネクストペフア”を構成する生徒の身体がその数を減じ、正球体だったそのシルエットに、虫食いのように風穴が開く。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「はぁ……!?ンだよそりゃ!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「しゃあっ!!このまま削ってやんよッ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:血糸でネクストペフアの風穴を縫い合わせて少しでも再生を遅らせ、それをさらに広げようと、絶え間なく追撃を浴びせかける。
“ネクストペフア”:「────」「────」「────」
“ネクストペフア”:甲高い絶叫。防御を食い破られ、周囲に浮かぶ十字冠が次々とその数を減じていく。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「マジッかよ……!おいおいおいおい!!やめろやめろ!!何してんだテメェ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:咄嗟に瘴気を放つも、マリアによって食い止められる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハハハハハハハハハッ!!オラオラオラオラァ!!」血風に染まり昂揚しながらも
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:視界の端で、肉塊が再び脈動するのが確かに視えている。おそらくこれでも、すべての命を削り切ることは不可能だろう。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:流れが来ている時こそ、彼我の戦力差を見誤ることは即、敗北に繋がる。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「んなことあり得るか……!?おかしいだろ物理的に……!」
析了トオル:「今起こっていることが、紛れもなく現実です」
析了トオル:「……確かに、彼らの中にはまだ意思が残り、ルシアさんに呼応した」
析了トオル:「ならば、後は……!」
黒廟リオラ:「完璧な兵器なんかじゃない……彼女たちは、生徒なんだ……」
百代マリア:「いいわよ、ルシア……!」額に珠のような汗を浮かべ、瘴気を押し留めながら声を発する。
百代マリア:「皆、そのまま畳み掛けて……その子たちを、解放してあげないと……」
“ネクストペフア”:ルシアの攻撃によって、球体を構成する生徒たちはかなりの数が転送されている。
“ネクストペフア”:それに伴い、肉と骨によって隠されていたコアが外部に晒されて、煌々と光を発している。
GM:イニシアチブ
ネクストペフア:支援能:《加速する刻》
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:お前もかよ!
析了トオル:おとなしくしてなさい……!
黒廟リオラ:みんな加速しすぎ!
ネクストペフア:支援能:《ヨモツヘグリ》+《アスクレピオスの杖》+《癒しの水》+《中和剤》+《災厄の炎》
ネクストペフア:支援能:対象は全てのネクストペフア
ネクストペフア:支援能:蘇生させつつ回復します
析了トオル:流石に止めないとまずい……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:こら~ッ!燃やすのか癒やすのかはっきりしなさい!
析了トオル:ん?
析了トオル:これ、守護者の紋章使えたりは……
GM:なんだと……
GM:そんなこと……
GM:許したくないが……
GM:出来ない理由が……無い……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:《災厄の炎》を組み合わせたのがテメーの運の尽きだぜ
析了トオル:範囲選択攻撃を絡めて判定してしまったことを恨むんですねェ~~~~っ!
析了トオル:スヴェトラさん!妨害お願いします!
析了トオル:あっいや、でもこれ
析了トオル:届かなくなるのか……?
GM:特に射程は指定ないですね
GM:でもこれは……
GM:対象に取れなくなるので不発ということにします
析了トオル:や、やったっ……!
GM:クソ~~~ッ こんなことが……!
GM:では行動値22 バグジーさんの手番です
バグジー・ルスティアーノ:では
バグジー・ルスティアーノ:《飢えし影+戦闘嗅覚+コンセ》攻撃力28のRC攻撃を行う
バグジー・ルスティアーノ:イモコ君を対象に単体攻撃を行います
GM:判定どうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:25dx+4@6
DoubleCross : (25DX6+4) → 10[1,1,1,1,2,2,4,4,5,5,5,6,6,6,6,6,7,7,7,8,8,8,9,9,9]+10[1,1,2,2,3,3,4,4,4,4,5,8,8,9]+10[4,4,9]+1[1]+4 → 35
バグジー・ルスティアーノ:弱い
“イモータルコイル・オレブザラク”:6DX>=35 ドッジ
DoubleCross : (6DX10>=35) → 8[1,2,5,6,8,8] → 8 → 失敗
GM:ダメージどうぞ!
バグジー・ルスティアーノ:ダメージロール前に
バグジー・ルスティアーノ:【貪欲者の剣】あなたが行うダメージ判定の直前に使用する。任意の数まで財産点を消費し、与えるダメージに+(消費した財産点×2)する。
バグジー・ルスティアーノ:34点全部突っ込みます
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの財産を34減少(34 → 0)
バグジー・ルスティアーノ:4d10+220
DoubleCross : (4D10+220) → 28[9,10,3,6]+220 → 248
GM:でかすぎ
バグジー・ルスティアーノ:諸々有効!
“イモータルコイル・オレブザラク”:HP0
“イモータルコイル・オレブザラク”:《蘇生復活》
“イモータルコイル・オレブザラク”:HP1で復活し
“イモータルコイル・オレブザラク”:《瞬間退場》
“イモータルコイル・オレブザラク”:退場します
バグジー・ルスティアーノ:逃げちゃった!
析了トオル:逃げるのですか!
バグジー・ルスティアーノ:では遠慮なく
バグジー・ルスティアーノ:【貫きの槍】あなたが行った「対象:単体」の攻撃によって、その対象が戦闘不能になった時に使用できる。他の対象を1体選び、半分の達成値・ダメージで攻撃を行ったことにしてもよい。
バグジー・ルスティアーノ:これで支援能くんを殴ります
GM:ギャアアアアア
ネクストペフア:支援能:暴走
ネクストペフア:支援能:124点受け
ネクストペフア:支援能:戦闘不能です
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:よし!
バグジー・ルスティアーノ:ウォォォ2ショット ダブルキル!
析了トオル:これで壁は無くなった……!
バグジー・ルスティアーノ:当てられそうな人が居ないので2回目の使用はやめておきましょう
GM:コア残ってますが……
バグジー・ルスティアーノ:それは……う~ん……
バグジー・ルスティアーノ:気になる事もあるしトオルさんに任せましょう
GM:い……いいならいいけど……
GM:では行動値14 トオルさんの手番です
析了トオル:マイナーで風神の神秘を使用。侵蝕12増やして3回のメジャー権利を得ます
析了トオル:164……!
析了トオル:メジャー1回目!【インスピレーション】!
析了トオル:ネクストペフアの素体になっている生徒たち全員を救う方法を……聞けますか……!
GM:なるほど では
GM:トオルさんには、ネクストペフアの素体になっている生徒たちは、コアを破壊すればその肉体的融合は解けることが分かります
GM:しかしその精神は、数年にも渡る呪術の行使とネクストペフアとして常に耐え難い苦痛に晒され続けたことによって、殆ど廃人状態まで破壊し尽くされていることが分かります。
GM:ただ、《インスピレーション》を使ったのならば彼女らを救う手立てを思いついたとしてもいいでしょう
析了トオル:そ、それは一体……!
GM:(秘話)
析了トオル:覚悟は決まりました、行きましょう。まずは……彼女らの肉体を引っ張り出します!
析了トオル:メジャー前にルシアさんへのロイスをタイタス、消化しバッドステータスを全回復!
析了トオル:憎悪解除!
析了トオル:ネクストペフア・コアに攻撃します。コントロールソート射撃、コンセントレイト
GM:判定どうぞ!
析了トオル:14dx7+20
DoubleCross : (14DX7+20) → 10[1,2,4,4,4,5,6,7,7,8,9,10,10,10]+10[4,6,7,8,9,10,10]+10[1,2,3,8,10]+10[5,9]+10[7]+6[6]+20 → 76
析了トオル:力が湧いてくるようです……
“ネクストペフア”:暴走
GM:ダメージどうぞ!
析了トオル:フェイタルヒット
析了トオル:さらに意思判定
析了トオル:14dx>=5
DoubleCross : (14DX10>=5) → 10[1,1,2,3,3,4,4,5,8,8,9,9,9,10]+7[7] → 17 → 成功
析了トオル:余裕!では……
析了トオル:8d10+4d10+15+5+8+54+10+10+50+40+40
DoubleCross : (8D10+4D10+15+5+8+54+10+10+50+40+40) → 43[4,8,2,5,3,9,3,9]+19[3,6,9,1]+15+5+8+54+10+10+50+40+40 → 294
GM:でかすぎる……が
“ネクストペフア”:耐えます
析了トオル:まだです、まだ……
析了トオル:私のバトルフェイズは終了していません!
GM:こいつらのバトルフェイズ長すぎだろ!
析了トオル:狂戦士の呪印!
析了トオル:攻撃力を追加で40!
析了トオル:さらにコンビネーターで次回ダメージ追加!
析了トオル:そして……厄介な機神も消えた!ここは……
析了トオル:強制起動者!フェイタルヒットを回復!
GM:なんだとぉ……
析了トオル:再度攻撃を重ねます!コンソとコンセ……!
析了トオル:14dx7+20
DoubleCross : (14DX7+20) → 10[1,1,2,3,3,3,4,4,5,6,7,8,8,10]+10[1,2,6,7]+6[6]+20 → 46
“ネクストペフア”:暴走
析了トオル:グワオ!低い……!
析了トオル:これが最後のフェイタルヒット!持っていきなさい……!
析了トオル:意思!
析了トオル:14dx>=5
DoubleCross : (14DX10>=5) → 9[3,4,4,5,7,7,7,8,8,8,8,8,9,9] → 9 → 成功
析了トオル:5d10+4d10+2d10+15+5+8+54+10+10+50+40+40+40
DoubleCross : (5D10+4D10+2D10+15+5+8+54+10+10+50+40+40+40) → 32[2,9,7,6,8]+25[5,8,7,5]+13[3,10]+15+5+8+54+10+10+50+40+40+40 → 342
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:うおでっか……
GM:狂ってる
バグジー・ルスティアーノ:わぁ……
析了トオル:持っていけ……!
GM:バカな……こんなことが…………
“ネクストペフア”:コアのHPは300でした HP0
“ネクストペフア”:戦闘不能です。あり得ない……
析了トオル:解体、完了……
“ネクストペフア”:コアが破壊されたので全てのネクストペフアユニットも復活しなくなります。
析了トオル:侵蝕がめちゃくちゃ上がります
析了トオル:まずはインスピで166
析了トオル:二度の攻撃にそれぞれフェイタルで16上がって182
析了トオル:もう抜け殻です
GM:では行動値8 セプターの手番です
“セプター”:マイナー《毒の刃》
“セプター”:メジャー 《コンセントレイト:サラマンダー》+《フレイムタン》+《アドレナリン》+《罪人の枷》
“セプター”:対象は……3人集まってるのでバグジー・トオル・シェラ
“セプター”:命中でラウンド間達成値-20、硬直、ランク10の邪毒付与
析了トオル:か、考えます
バグジー・ルスティアーノ:考え終わりました!
バグジー・ルスティアーノ:カルメリタ・アルベルダをSロイスに指定し即昇華。使用効果は再起
バグジー・ルスティアーノ:時の棺の使用回数を回復し
バグジー・ルスティアーノ:《原初の黒:時の棺》対象の攻撃判定を失敗にする。シナリオ1回
バグジー・ルスティアーノ:判定を失敗にします。
GM:そんな~~~
GM:では失敗です
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を12増加(135 → 147)
GM:行動値6 スヴェトラの手番です
析了トオル:流石にセプターちゃんの回避値が高すぎるため、一度待機をお願いします
スヴェトラ・ミクレツカ:座ります
GM:では行動値0 リオラさんとシェラの手番です
黒廟リオラ:ではイニシアチブのタイミングで
黒廟リオラ:《マグネットムーブ》使用します セプターを自分のいるエンゲージに移動させます! 侵蝕+5
GM:ギャーッ
エンゲージ
リオラ(0)/ルシア(69)/“セプター”(8)
(5m)
バグジー(22)/トオル(14)/シェラ(0)
(5m)
スヴェトラ(6)
黒廟リオラ:そして自分の手番!
黒廟リオラ:マイナーで吉兆のコインを使います
黒廟リオラ:1d2
DoubleCross : (1D2) → 1
GM:攻撃力-30
黒廟リオラ:……げ!外れた!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ギャンブラーリオラ
黒廟リオラ:メジャーアクション……の前に
黒廟リオラ:バグジーへのロイスをタイタス昇華して、不利な効果を全部消します!
黒廟リオラ:憎悪とかを纏めて決して、メジャーアクション
黒廟リオラ:《コンセントレイト:ウロボロス》+《シャドーテンタクルス》+《憎悪の炎》
黒廟リオラ:対象はセプター!
GM:判定どうぞ!
黒廟リオラ:判定の前に、神聖二重冠を使います!達成値増加!
黒廟リオラ:これで侵蝕を+30して、達成値を+90します!
GM:ゲェ~~~~ッ
黒廟リオラ:13dx7+9-3+90
DoubleCross : (13DX7+96) → 10[1,1,1,1,3,6,6,6,6,7,7,9,10]+10[1,2,7,10]+3[3,3]+96 → 119
析了トオル:ドッジダイスにフラッシュゲイズをお頼みします!
黒廟リオラ:観念しろ~~~っ
藍浜シェラ:《フラッシュゲイズ》 判定直前に使用 ダイス-8個
GM:この程度……避けられるはずだ!
“セプター”:リアクション 《リフレックス:ソラリス》+《アドレナリン》
“セプター”:19DX5>=119
DoubleCross : (19DX5>=119) → 10[1,3,4,4,4,4,5,7,7,7,7,8,9,9,10,10,10,10,10]+10[1,1,2,2,3,3,5,6,7,7,9,9,10]+10[3,4,4,5,5,8,10]+10[2,2,3,7]+10[10]+10[10]+4[4] → 64 → 失敗
析了トオル:フゥー……
黒廟リオラ:よ……よし!
“セプター”:《夢の雫》
“セプター”:達成値+12……しても届かない
黒廟リオラ:なんてもん持ってるんだ
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ヒヤヒヤさせやがる
GM:ダメージどうぞ!
黒廟リオラ:12d10+12+40-30
DoubleCross : (12D10+12+40-30) → 85[9,7,3,5,10,9,6,9,9,2,6,10]+12+40-30 → 107
GM:107か……
GM:それなら耐えますね
黒廟リオラ:まだある!
黒廟リオラ:赫き鎮魂歌!
黒廟リオラ:こっちのHP20削って、そっちも20点失ってもらう!
GM:127点か……耐えますね
GM:コイン振らなければ死んでました
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:やっぱりギャンブルなんてしないほうが良いんだ
バグジー・ルスティアーノ:身を滅ぼしちまう……
黒廟リオラ:くそ~~~ あとは邪毒Lv5と
析了トオル:毒入れたらどうなるかな……?
黒廟リオラ:このラウンド間受けるダメージ+6d10を受けてもらうぜ
黒廟リオラ:メジャーの分の侵蝕+6で127
GM:では行動値0 シェラの手番です
析了トオル:しかしどれだけHPがあろうとも……!
析了トオル:リオラさんの破滅ガントレットパワーを乗せた彼女の連撃なら……!
析了トオル:セプターさんに攻撃を!タッグ攻撃で沈めてください……!
藍浜シェラ:ではメジャー 《光の舞踏》+《かまいたち》
藍浜シェラ:対象はセプター
藍浜シェラ:10dx12+21-20-3
DoubleCross : (10DX12-2) → 10[1,2,3,3,3,3,7,7,10,10]-2 → 8
藍浜シェラ:ドッジ不可
GM:ぎゃ~~~~
“セプター”:ガードしかない
“セプター”:行動値が下がっているので攻撃力が低い
藍浜シェラ:1D10+10+40-5
DoubleCross : (1D10+10+40-5) → 6[6]+10+40-5 → 51
析了トオル:さらに6d10……!
“セプター”:51+6D10
DoubleCross : (51+6D10) → 51+33[9,6,3,6,4,5] → 84
“セプター”:HP0 戦闘不能です
GM:全ての敵が戦闘不能。皆さんの勝利です!
バグジー・ルスティアーノ:ウォォォォォ
析了トオル:やったっ……!
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:グッ(右拳を突き上げる)
黒廟リオラ:勝った……!
“ネクストペフア”:大きく体積を減じたネクストペフアのレネゲイドが、急激に高まっていく。
“ネクストペフア”:コアが鼓動するように光り輝き、その内側から、胎児が生まれるかのように再生した素体生徒たちが排出され、再びネクストペフアに組み込まれていく。
テクシス:「……急速に回復してます!」
バグジー・ルスティアーノ:「冗談キツイよ……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「くっ……!」再生する肉塊に押されて、斬り進んだ穴から後退していく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「トオルセンセー!計算だか解析だかはまだ終わんねーのか!!」
析了トオル:「……あと少し、です!もう一手分の時間をください……!」
析了トオル:爪を齧り、血を滲ませて。只管にネクストペフアから送られる数値を入力し続ける。
スヴェトラ・ミクレツカ:「お……りゃぁあああああああっ!!」
スヴェトラ・ミクレツカ:その時、スヴェトラが獲物である炎槌を投擲し、コアへとぶち当てる。
スヴェトラ・ミクレツカ:槌が弾けると共に爆発するように炎上、業火がネクストペフアを包み込む。
スヴェトラ・ミクレツカ:「うぎぎぎぎ……!よく分かんないけど……再生させなきゃいいんでしょ!?」
スヴェトラ・ミクレツカ:爆炎によるダメージと再生力が拮抗し、ネクストペフアの回復を封じ込む。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やるじゃねーか!これならあともう少しは……!」
スヴェトラ・ミクレツカ:「こっちで抑えるからさぁ……!あんたら今のうちに……!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「させるわきゃ────」
“イモータルコイル・オレブザラク”:機神の全身から、膨大な瘴気が噴き上がる。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ねェエーーーだろうがッ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:濁流のような影の渦が、辺り一面に爆発し……
百代マリア:「ッ……あ……!」
百代マリア:“マスターポルート”が、それを一身に抑え込んでいる。
百代マリア:歪んだ鐘の音が鳴り響き、周囲の無機質なタイルが、能力の余波によって血に塗れた骨肉へと変質していく。
百代マリア:そして、百代のまだ残った白い肌、首から顔へと、爛れた火傷めいた穢れが這い上がっていく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「マリア……!」
析了トオル:「っ、クソっ!間に合え、間に合え、間に合えっ───!」
黒廟リオラ:「これ以上はもう……早く!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「テメェらの足掻きもいい加減見飽きたわ!俺って弱いものイジメって好きじゃないからさァ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ここでちゃぁーんと全員殺してやるよ!!ヒャハハハハハハハ!!」
バグジー・ルスティアーノ:「──Shhh」
バグジー・ルスティアーノ:瘴気の海を割る聖女の背後から素早く滑り出る。
バグジー・ルスティアーノ:「今良いトコなんだ。静かにしてなよ坊ちゃん」
バグジー・ルスティアーノ:摩耗し悲鳴を上げる肉体を引き摺りながらも、その右手には影を薄く纏った槍がある。
バグジー・ルスティアーノ:「君の汚言にもそろそろ飽きた。ゲームは早めに切り上げてゆっくり寝なよ」
バグジー・ルスティアーノ:動きの鈍った関節に影を纏わせ、無理やりに身体を捻り──損傷して内部が露出した機体の中心に向かって投擲する。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「がッ……!?」
バグジー・ルスティアーノ:突き刺さった部位から、影の獣が溢れ出し内部を食い荒らす。
“イモータルコイル・オレブザラク”:火花と共に菌糸と内部構造が飛び散り、機神が大きく体勢を崩す。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「マッ……ジかよ! ぐぉおおおおおッ!!ヤベェ死ぬ死ぬ死ぬ!!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:数秒、手足をバタバタと不規則に動かしてから、最早無駄と悟ってか停止する。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「……死んだか……ああクソッ!」
“イモータルコイル・オレブザラク”:吐き捨てるように言った直後、機神の装甲が内側から展開し、内部からごく小型の球体が現れる。
バグジー・ルスティアーノ:「……!」残骸から槍を引き抜いて構える。
“イモータルコイル・オレブザラク”:「ハッ! こんなクソゲーどうでもいいわ!そんなに欲しけりゃ譲ってやるよ!ああハイハイ!俺の負けで~~~す」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「強い強い!さっすがキミは人殺しが上手いねェ~~~! ……ま、そうやってイキってられんのも今だけだからよ」
“イモータルコイル・オレブザラク”:「せいぜい今のうちに最後のノヴァリスでも楽しんどけや!ギャハハハハハッ!」
バグジー・ルスティアーノ:「……可愛げのないヤツ。素直に悔しがれないのかい?」
“イモータルコイル・オレブザラク”:斎骨が機体から排出され、資格を失った機体が階層から消え失せる。
バグジー・ルスティアーノ:「全く……ほんっ、とに」がく、と膝をついて笑う
バグジー・ルスティアーノ:「もうこれっぽちも役にも立たない木偶になったからさ、さっさと──」
析了トオル:「─────────終わった」
析了トオル:しばし放心して、上の空。
バグジー・ルスティアーノ:「……遅いよ」笑みを湛えたまま崩れ落ちた
析了トオル:「最後のピースは、なんて……なんて簡単だったのでしょう。そうです、今の私たちになら、頼れる手立ては幾らでもある……」
析了トオル:小さく笑ってから、口角をいっぱいに吊り上げて。
析了トオル:「ネクストペフアに囚われし───空白の表彰式、その32人。全員の肉体情報」
析了トオル:「現在の時間軸に合わせ、特定……並びに復元後の予測を完了しました」
析了トオル:そして、邪魔者も気づかぬ間に消え失せて。ここからが本番のスタートだ。
析了トオル:「是より───ネクストペフア、その解体を開始します」
GM:先のルシアの攻撃により、ネクストペフアは大きくその体積を減じ、スヴェトラによって再生力も抑え込まれている。
GM:だがだからこそ、ネクストペフアのレネゲイドは防御機能に大部分のエネルギーを回しつつある。
GM:並のオーヴァードならば到底突破できぬ、絶対の防壁。ここで仕留めなければ、怪物は悠々と回復し、外界を破壊し尽くすだろう。
析了トオル:「バグジーさん!もう少し動けますね!私に先にネクストペフアに触れた際の能力経路を!」
バグジー・ルスティアーノ:「人使い荒いなぁ……もう」壁に手をついてよろよろと立ち上がる
析了トオル:「リオラさんは全力で本体を抑え込んでください!可能な限り動かないように……!」
黒廟リオラ:「任せておけ……!」不慣れながら影を網のように形成し、ネクストペフアを留めておく
析了トオル:「ルシアさん!貴女は……」
析了トオル:「彼女らを、闘志たちを───鎬を削った、よき友人達のその名を、呼びかけてください……!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はっ……言われるまでもねえ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アンタが叩き起こしてくれるんなら、いくらでも呼んでやるよ!やれんだな!トオルセンセー!」
析了トオル:「ええ、正に。今ならば。さて……」
析了トオル:「……テクシスさんは、私の膝の上に。少しだけ無茶をしますので、お力添えを」
テクシス:「えっ……!?あ、は、はい!」
テクシス:おずおずと膝の上に乗って、両の掌を祈りの形に。残った僅かなレネゲイドをトオルへと供給する。
析了トオル:「ふふ……十二分に。では……」
析了トオル:大きく息を吸うとともに、頭上の虚飾が剥がれ落ち、二重の輝きが照らし出す。
析了トオル:それは彼女の本質たる、無神論を示すカタチ。その全霊を───
析了トオル:「───始めましょう」ネクストペフアへと向ける。かのマスターポルートすら成しえなかった未知を、解体する為に。
析了トオル:「分割───並列思考」
析了トオル:手に入れた斎骨の力で以て、加速を越えて分割───さらに分割した自らの思考を並列に稼働。
析了トオル:脳が現在進行形で灼ける。しかしまだ一歩進める。マスターの座を持ったエージェントの域、これですらまだ足りぬ。
析了トオル:───ならばその思考をさらに相乗、累乗させ、四つに分けた思考を二百五十六として動かす。
析了トオル:「……あ、はっ」
析了トオル:二倍でも限界だったそれを遥かに超える過剰酷使。しかし、笑みが零れる。確信したからだ。今ならば───
析了トオル:震える指を、無数の情報の海の中に潜らせる。超速を越えた思考の渦はオーヴァードの身であっても、そう耐えきれるものではない。
析了トオル:「……防壁が、邪魔、です、ね」
析了トオル:それでも尚、不敵に。ただ掻き分けるように、両の手で眼前を薙いだ。
析了トオル:同時に、防壁の扉は開く。バグジーが残した経路を以て、ネクストペフアに侵入/再構築。無数の情報を搔い潜りながら、尋常たる兵器、その操作の権限を得る。
“ネクストペフア”:「────!?」
“ネクストペフア”:想定の無い挙動に、ネクストペフアのレネゲイドが抵抗するように乱れる。
“ネクストペフア”:エネルギーが逆流、暴発し、辺りに破壊が撒き散らされ、幾度も爆発が巻き起こる。
テクシス:「と……トオルさん……!?」
テクシス:尋常ならざるネクストペフアと君の様子に怯えるように
テクシス:「何してるんですか……大丈夫なんですか……!?」
析了トオル:「ふ、ふ。32人の、部屋に。256人で乗り込んだのです、それは、もう、狭い、でしょうね……」
析了トオル:全身の穴から血がだらだらと零れ続け、既に視界も定かではない。けれど、まだ進める。これを維持し続ける。
析了トオル:「ここ、です───ルシア、さん……!」掠れた喉で、大きく叫びあげる。
析了トオル:「──名を、呼んで……手を、伸ばして」
析了トオル:「───ひきあげ、なさい……!」
析了トオル:私にできるのは、其処に至るまでのお膳立て。最後に救いの手を伸ばせるのは、きっと。貴女しかいないから。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ッ!」武器を放り投げて走り出す。トオルがネクストペフアをクラックしたことで、肉塊の再生は不規則に乱れ、
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:一度塞がれたコアへの道は、再び開かれていた。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:一迅の紅い風はその精彩を欠き、限界まで酷使した身体を不格好にバタつかせながら、それでも道を阻もうとする肉塊を荒々しく引きちぎって、
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ついにコアへと、その手を伸ばす。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「いつまでこんなとこいるつもりだ!バカ野郎……!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「闘士に勝ち逃げは許されねえ……ましてやアタシの知らないとこで勝手に終わってんじゃねえ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「呪いだの、死ぬだの、消えるだの……そういうのはきっちりアタシに敗けてからにしろっての!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「帰ってこい!!ミュリー!!」
GM:──バシュッ!
GM:黒い重力の鎖が、ネクストペフアを構成する素体から伸びて、内側のコアを貫いている。
GM:絡み合う茨の鞭、古錆びた黄金の剣雨、撒き散らされる酸の弾丸────どれもルシアの見たことのある、闘士たちの能力。
GM:そして、一際強烈な赤い稲妻が迸り──輝くコアを、閃光と共に貫いた。
GM:「……ははっ……」
GM:砕け散ったコアから、穢れた血肉に塗れ、顔の判別すら付かない生徒が放り出されて、
GM:伸ばされたルシアの掌を掴む。
GM:「……全然……」
ミュリアン・アッシュフィールド:「……伸びてないじゃん。背」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……うっせーな」くしゃりと崩れた苦笑いを浮かべて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエも変わんねーだろっ!」力強く、その手を引き寄せる。
ミュリアン・アッシュフィールド:ひどく痩せ、衰えているが、確かにミュリアン・アッシュフィールドがそこにいた。
ミュリアン・アッシュフィールド:「……」
ミュリアン・アッシュフィールド:開いた口から歯が見えたことで、辛うじて彼女が笑ったのだと判別できた。
GM:そして、神秘を完全に失い、“ネクストペフア”が崩壊していき──
GM:斎骨を失った者と同じように、素体となっていた生徒たちも消えていく。恐らくは無事に、上階に転送されたのだろう。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……暫く寝てろ。すぐ終わらせっからよ」腕の中で横たわるミュリーの頭に、優しく掌を添えて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシは絶対に……」
"セプター":「な~んか知らないけど」上空をドーム状に蒼炎が覆う。
"セプター":「これってチャンスですね!!みんな勝手に瀕死になってくれちゃったし!」
析了トオル:「う、お”、えぇ”え”っ…………ぁ ゃ、あぁ”あぁぁ”ぁ”ぁ”ぁ”っ…………」
析了トオル:救出を見届け限界を迎えた精神に、ネクストペフアと接続した代償が降り注ぐ。
析了トオル:絶望、怨嗟、悲鳴、痛み、憎悪。ルシアの声に応えさせるために、その一部を受け入れ続けた。分割して軽減していたとはいえ、一つに戻ればとても耐えられるものでは無い。
析了トオル:即ち、先のように彼女の攻撃を止めるのは不可能。ただ無防備な姿を晒し続ける。
テクシス:「トオルさん……!ど、どうしたら……トオルさん……!」
テクシス:涙を零しながらトオルを揺さぶっている。
バグジー・ルスティアーノ:「………」壁に手を付き、足を引きずりながらトオルの傍へ向かおうと試みる
"セプター":「な、なんか一人は死ぬよりヒドいことになってますけど……丁度いいです!!」
"セプター":「あなた達はここでは飛ばしませぇん。愚かにも"協会"を出し抜こうとした報いと、ついでにラス・ヴィダスの負の遺産も」
"セプター":「貴方がたが勝手に掘り起こしたことにしちゃいましょうか!その他諸々の名誉を全生徒の眼の前で侵し尽くした上で!」
"セプター":「この上なく無様に!トんでもらいます!!うふふふふ……先輩!私ちゃ~んと仕事してますよ~~~!!!」
"セプター":空を埋め尽くした蒼炎の檻から、無数に枝分かれした炎の鞭がトオルへと襲いかかる。
GM:君達は既に連戦に次ぐ連戦で満身創痍の状態にある。対して、“セプター”はこの斎骨が乱れ飛ぶ混戦の中ですら、未だ一撃たりとも攻撃を受けていない。
GM:尋常ならざる回避能力。状況は五分──否、ともすれば不利ですらある。
バグジー・ルスティアーノ:「……トオルに触るなよ」
バグジー・ルスティアーノ:壁に付けた手とは反対側を上げ、細くしなる影の鞭でソレを絡めとる。
"セプター":「なっ、ぇ゛っ!?」
黒廟リオラ:「バグジー……この炎は任せるぞ!」
バグジー・ルスティアーノ:絡みついた影は炎の熱を、光を奪って鎮火する。
バグジー・ルスティアーノ:(あーあ。あの時はあんなに迷った癖に。なんでこうもあっさり……)
バグジー・ルスティアーノ:己のちぐはぐさに苦笑を漏らしながらゆっくりと歩き続け、トオルを背に隠すようにしてふらつきながら立つ。
"セプター":「くっ、スラムの……野良犬の分際で!!」
バグジー・ルスティアーノ:「野良犬は怖いんだよ、病気も持ってるかもね。噛みついてあげようか?」
バグジー・ルスティアーノ:おどけながらカチカチと歯を鳴らす。
"セプター":「~~~ッ!!その前に去勢してあげます!!」吸い取られた火勢を取り戻すように、炎の鞭を振るう。
バグジー・ルスティアーノ:「……じゃ。"今度"は君に任せよう」
バグジー・ルスティアーノ:もういい加減疲れたし、と肩を竦める。
黒廟リオラ:「ああ……もう”捕まえた”」
"セプター":「えっ」
黒廟リオラ:炎をいくら振りかざしても、自分の影は消せないものだ。
黒廟リオラ:”セプター”の影を捕らえ、自らの影に引き寄せる。
黒廟リオラ:そしてセプター自身も、その影に追従することになる
"セプター":「ふっ……ざ、け……!!」
"セプター":背後で蒼炎が輝きを増す。その光で捕らわれた影を掻き消そうとするが
藍浜シェラ:────カッ!!
藍浜シェラ:シェラのもとから閃光が走り、“セプター”の影をより濃くその場に描き出して縫い留める。
"セプター":「……ッ!!」
"セプター":一手遅い。既に巨大な拳が眼前に迫っている。
黒廟リオラ:「今はもう……こんな場所で戦ってる場合じゃないんだ」
黒廟リオラ:「お前も……大事な先輩の元へ帰れ……!」
黒廟リオラ:その拳が炸裂する
"セプター":「か……は……!」身体を拘束させたまま、上半身だけが折れ曲がる寸前まで後ろに仰け反り
"セプター":「あ、や……だっ……野良犬以下の……掃き溜めの、ゴミ……なんかに……!」
"セプター":「じゃあ……私は……何の、ため、に……」
"セプター":譫言を呟きながら、身体が光りに包まれ
"セプター":バシュンッ!
"セプター":一筋の光条が、空へと真っ直ぐに伸びていった。
藍浜シェラ:「……殺し屋のくせに……ラス・ヴィダスの流儀も忘れたのね」
藍浜シェラ:「使えるものは何でも使うのよ」
藍浜シェラ:「それがゴミでも、野良犬でもね」
藍浜シェラ:言って、静かに刀を収める。
黒廟リオラ:「……スラムのゴミじゃないさ」
黒廟リオラ:「赫花連盟のリオラだ」
GM:一旦バックトラックを挟みます
GM:Eロイスはこちら
・イモータルコイル・オレブザラク
《機神》
《究極存在》
《不滅の妄執》
・ネクストペフア:攻撃能
《ネクストペフア》3個としてカウント
・ネクストペフア:支援能
《ネクストペフア》3個としてカウント
・ネクストペフア:防御能
《ネクストペフア》3個としてカウント
・ネクストペフア:コア
《ネクストペフア》3個としてカウント
《究極存在》
《堕落の誘い》2個としてカウント
GM:計18個です。振りたい人はお振りなさい!
析了トオル:振りまくります
バグジー・ルスティアーノ:頂きます!
析了トオル:182-18d10
DoubleCross : (182-18D10) → 182-93[4,1,8,10,10,3,9,3,7,8,2,6,3,4,2,2,6,5] → 89
析了トオル:フゥーッ……生き返った気分だぜ……
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:128-18D10
DoubleCross : (128-18D10) → 128-89[4,3,7,3,10,2,5,3,8,7,2,3,7,8,3,7,4,3] → 39
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を18D10(→ 78)減少(147 → 69)
バグジー・ルスティアーノ:すん……
析了トオル:等倍!
黒廟リオラ:あそこから普通に生還してる……
析了トオル:89-4d10
DoubleCross : (89-4D10) → 89-20[1,9,4,6] → 69
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ロイス3個倍振り
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:39-6d10
DoubleCross : (39-6D10) → 39-29[3,8,7,4,2,5] → 10
黒廟リオラ:Eロは振らず、等倍振り
バグジー・ルスティアーノ:倍振りの民
バグジー・ルスティアーノ:バグジー・ルスティアーノの侵蝕率を6D10(→ 15)減少(69 → 54)
黒廟リオラ:127-4d10
DoubleCross : (127-4D10) → 127-32[10,5,10,7] → 95
GM:では無事に全員帰還!
テクシス:「……トオルさん!しっかりしてください!トオルさん……!」
テクシス:顔色を蒼白にしたテクシスが、尋常ならざる様子のトオルに涙ながらに縋る。
析了トオル:「ぁ、っ……ぎ、う、ぁ…………」藻掻くように手を伸ばし、傍に控えておいた注射器を握り締め。
析了トオル:「───、ぁ……」首筋へと、全力で打ち込む。
テクシス:「えっ……えっえっ……」
析了トオル:「…………ぁ”──、か はっ……は、ぁ…………」
析了トオル:少しずつ悲鳴は収まり、後には荒い呼吸だけが残って。
析了トオル:「…………すみ、ません。ご心配を」
テクシス:「えっ……えっ……」
テクシス:「……いつもこんなことしてるんですか……?」怯えている
析了トオル:虚ろな瞳を薄く開いて、小さく笑う。
析了トオル:「……今回は、特別です。こうするしかなかったから、そうした。それだけですから」
析了トオル:「ですが……これも流石に、一時凌ぎにしかならなさそう……業腹ですが、私も処置を受ける必要はありそうですね……」
析了トオル:テクシスの頭を撫でて、皆に向き直る。
GM:辺りに最早敵の姿は無い。激戦に勝利した君達だけが、広々とした空間に残されている。
バグジー・ルスティアーノ:「私が言うのもなんだけど……賢いやり方には見えないな、ソレ」
バグジー・ルスティアーノ:ぐったりと壁に背を預けたまま苦笑する。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あんま無理すんな。後はアタシらも外に出るだけなんだからよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:抱き抱えていたミュリアンをそっと地面に下ろす。
黒廟リオラ:「”目的の物”も見つかったことだし……」
百代マリア:「よくやってくれたわね……皆」
百代マリア:微笑みを浮かべるその首筋から頬にかけて、かつて雪のように白かった肌は赤黒い穢れに浸蝕されている。
析了トオル:「……そちらも、問題なし、とは言えないご様子、ですね」
百代マリア:「大丈夫よ」静かに笑って「少し予定が早まっただけ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………」
黒廟リオラ:「予定とは……?」
百代マリア:「ここで戦わなくとも、いずれはこうなるはずだったのよ」
百代マリア:「遅かれ早かれね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「やめろやめろ!んな予定があってたまるかよ」苛立たしげに言う。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「仮にも"堕天病"をどうにかしようとしてる奴らのトップが、二度とそんなこと口にすんじゃねえ」
黒廟リオラ:「……聖女の力なしには得られなかった勝利ですが」
黒廟リオラ:「どうか……!ご無理だけはなさらないでください……!」
析了トオル:「……私に余力があれば、もう少しお手伝いできたのですが」
析了トオル:「貴女の事も、堕天病の事も。まだまだ、やり残した事が、沢山……」
バグジー・ルスティアーノ:「…………」ただじっとそのやり取りを見つめている
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……いいさ、きっとまだ間に合う。こいつも、アタシらもな」自分の硬質化した肌に触れる。
百代マリア:「ほ……本当に大丈夫なのよ?」少し困ったように「今までずっとやってきたことだもの。そんなに心配しないで」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「こうなったらキリがねえんだ……まずは今必要なことをしようぜ」テクシスの頭に手を置いて。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あまりガキを待たせるもんじゃねえ」
析了トオル:荒くなる呼吸を再びゆっくりと落ち着けて、深く椅子に体重をかける。
百代マリア:「ええ。そうね」
百代マリア:「その為に頑張ってきたんだものね」
テクシス:「……はい」頷いて
テクシス:「……皆さん……本当にありがとうございました」
テクシス:トオルの膝から下り、君達に深々と頭を下げる。
テクシス:「これから皆さんを地上までお送りします。その前に……」
テクシス:テクシスの胸元から、光り輝く楕円球──“イースターエッグ”が輪郭を描き、姿を現す。
GM:月の無い夜闇のような漆黒から、星雲のような光が煌々と瞬き周囲を照らしている。
テクシス:「約束通り、こちらを……皆さんに」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「これが……イースターエッグ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……思ったより小せえな」
バグジー・ルスティアーノ:「ふふ、綺麗でいいじゃないか」
黒廟リオラ:「小さいが、確かに……尋常ならざるものを感じる」
析了トオル:「うう、直ぐに触れて色々と解析したい……」
析了トオル:上手く力が入らないのか、身体だけを左右させじたばた。
百代マリア:「ちょっとおいしそうね……」
黒廟リオラ:「そ、そうでしょうか……!?」
黒廟リオラ:「しかしどう持ち帰ったものか……何か頑丈な箱でも……」
析了トオル:「……今までの例から言えば」
析了トオル:「身体に、物理的以外の方法で収納は可能かと思います」
析了トオル:「ちょうど、テクシスさんもそうしていた様に」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あんまり落ち着かねーな……」想像して
バグジー・ルスティアーノ:「ふーん……で?誰が持って帰るの?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「トオルセンセーに触らせてやるのは確定として」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そのまま保管させるのは危ねえだろうな……誰が聞きつけて奪いに来るかわかったもんじゃねえ」
バグジー・ルスティアーノ:「ま、そうだろうね……外で待ち構えてる連中が居てもおかしくないし……」
黒廟リオラ:「……となれば、自分が」
黒廟リオラ:「責任を持って守り抜こう」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「へぇ、言うじゃねえか」面白そうに
黒廟リオラ:「聖女に、これ以上重たい物を背負わせるわけにもいきませんので」
百代マリア:「そうね……リオラと赫花連盟で保管しましょう」
百代マリア:口にはしないが、元々百代は自らの身に保管する気は無い。その身に宿した呪いが、エッグにどんな影響を与えるか分からないからだ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシはそれで構わないぜ。もともとお前ら赫花連盟の依頼でここに来てんだしな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「けどよ、バグジーはいいのか?」
バグジー・ルスティアーノ:「うん?」欠伸を噛み殺しながら視線を向ける
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「すっかり忘れてたけど、お前とは"休戦"してるだけだったろ」
析了トオル:「……あら、すっかり失念していました」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「エッグを手に入れた時に、改めて考えるって話だったはずだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お前がどうしてもやるって言うんなら相手してやるぜ?」
析了トオル:「ふふ。今から争奪戦をするなら、私は観客席に回らせて頂きますが……」
析了トオル:手を振って、もう限界ですと白旗を掲げる。
黒廟リオラ:「戦いたくないのが本心だがな」
百代マリア:「ルシア……またケンカなの?」
百代マリア:「だめよ、お友達とは仲良くしないと」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「わかってねーなぁ。認めてるからするんだよ」
バグジー・ルスティアーノ:「……ふふ」
バグジー・ルスティアーノ:自分の影を手で掬い上げる。液体のようなそれは僅かな間小さな獣の形を取るが、すぐに溶け消えた。
バグジー・ルスティアーノ:「構わない」
バグジー・ルスティアーノ:「私が欲しかったのはそんなものじゃない」
バグジー・ルスティアーノ:目を細め、膝を抱えて頷く。
バグジー・ルスティアーノ:「そんな卵、どうだって良いさ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はっ、そうかよ」小さく笑う。
黒廟リオラ:「……見つかるといいな」
析了トオル:「……では、イースターエッグを」
黒廟リオラ:「ところでその収納ってどうやって……」
析了トオル:「保管者の元へ…………ええと」
テクシス:「あっ……ええと……」
テクシス:トオルのもとに差し出して「……触りますか?」
析了トオル:「イノリさんは胸元に、コヨミさんは蛇が食べて……」
析了トオル:「……ああ。ほら、限界なので。後にしようとは思っていたんですが」
析了トオル:「……いざ、近くで目にすると……」
析了トオル:「少し、元気が湧いてきますね」
析了トオル:重そうに腕を持ち上げて、エッグの輪郭をなぞるように触れる。
黒廟リオラ:「他のエッグとの違いはあるのかな……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシらは他の見たことねえからなあ……どうなんだ?」
GM:硬質の固体のようでありながら、触れようとすればその輪郭すら定かでは無い。触感と言うべきか、高密度のエネルギーに押し返されると言うべきか。そんな不可思議な感触が伝わってくる。
析了トオル:「不可思議な触感。輪郭から中心に至るにつれ、エネルギーが凝縮しているかのようです。重く……深く。何処までも沈んでいきそうに見えて、其処までの距離が無限に遠くなる」
析了トオル:「……最奥に触れられるのを、エッグ自身が拒んでいるかのような……」掴もうとしても、掴めない。実像があるのかすら分からないそれを、指先とセンサーとで描き取って。
析了トオル:「…………もう少し、色々と確かめてみたいこともありますが」
黒廟リオラ:「食べるのは気が引けるので胸に収める方でいこう。触って満足したら……入れてくれ」
析了トオル:「きっと、其処に触れていいのは。選ばれた一人だけなのでしょうね」
析了トオル:名残惜しいように指を離し。同時に稼働させていた幾つもの計器を停止させる。
析了トオル:「……さ、テクシスさん。彼女にエッグを」
テクシス:「……はい」
GM:テクシスが、新月の空めいて輝くイースターエッグをリオラのもとへと差し出す。
GM:エッグは一度、暁光のような眩い輝きを放って────
GM:その光は、リオラの身体へと吸い込まれるように消える。同時にリオラは、僅かな重みと、確かな存在をその身に感じる。
黒廟リオラ:「────!」
GM:“かたられざる真実を知るべきではない”。
GM:その答えを得、戒めとしていた問いが軛から放たれ、新たな問いをリオラの脳裏へと投げかけていった。
GM:──“真実とは、何か”。
【ED/ルシア・ジュゼ・ファーティマ】
GM:“ネクストペフア”の素体として利用されていた元闘士たる32人は、全員がカーサ・ミクトランの上層で保護され、医療機関に搬送された。
GM:当初、肉体的な損傷は《リザレクト》により回復しても、彼女らが受けた精神的なダメージは到底回復出来るものではないと見込まれ、事実、ノヴァリス内に治療に有効な手段は見つからなかったが
GM:析了トオルの提案により、ノヴァリス先進教育認定機構、通称NABEEの協力を仰ぎ
GM:彼女らにはFHに無い、UGN側の技術による施術──記憶処理が行われることとなった。
GM:全てのトラウマやPTSDが抹消できた訳ではないが、その効果は大きく
GM:32人の生徒たちは、個人差こそあれ、学生生活への復帰に向けてリハビリに臨んでいた。
ミュリアン・アッシュフィールド:「……ぼんやりとしか覚えてないんだけど」
ミュリアン・アッシュフィールド:「なんか……大変だったみたいね」
GM:ひとえにスラム街と言っても、その状況には地区ごとに大きな格差があり、商業区のようとまでは行かずとも、殆ど他の学区と変わらないような地域も存在している。
GM:ミュリアンが入院しているのは、そんな病院だった。先進医療には及ばずとも、清掃・管理は行き届き、医者も認可を受けたまともな『社会人』が務めている。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お前なぁ……そんな一言で済ませれるようなもんじゃなかったんだぞ?いくら記憶がないって言ったって……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……いや」文句を言いかけて
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「楽勝楽勝!このアタシにかかればミクトランなんざ遊園地みてーなもんだったぜ」
ミュリアン・アッシュフィールド:「え~?ホントかな~……」
ミュリアン・アッシュフィールド:「薄っすらとしか覚えてないけど……ルシア、すごい頑張ってなかった?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それはお前……手ぇ抜くわけねーだろ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なにせアタシはノヴァリス・ファイトの前シーズンチャンピオン、『チームA.R.C』の不動のエース!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ルシア・ジュゼ・ファーティマ様だぞ!赤子の手をひねるのにも本気を出すのがチャンプの品格ってやつだ」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ね~~~っ、それマジなのぉ?」
ミュリアン・アッシュフィールド:「まだ信じらんないんだけど!ルシアが~~!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ホントだし!ちゃんと記事も見せただろ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あれからノヴァリス・ファイトも日々進化してんだよ。もうあの頃みてーなゴリ押しは通用しないわけ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「強さと戦術観を兼ね備えた、アタシみてーな選手が上に行く時代になったわけよ」自慢気に腕を組む。
ミュリアン・アッシュフィールド:「え゛ぇ~~~?」未だに現実感が無いらしい
ミュリアン・アッシュフィールド:「だってルシア確かにちょっとお姉さんになってるけど……全然背伸びてないし……おっぱいもそのまんまだし」
ミュリアン・アッシュフィールド:「そうだ、私のほらすごくない?」自分の手で胸を揺さぶる「触る?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「うぉっ…いや、いいから!興味ねーしっ!」赤面して身を離す。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「運動してねーからそんなとこに無駄な肉が付くんだよ!!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ふふーん」反応に気を良くして「ルシアったら相変わらずエッチなんだからなぁ~」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「エッチとかではなく……!アタシはただいい歳してそういうガキみてーな真似はどうなのかって話をだな……」モゴモゴしている。
ミュリアン・アッシュフィールド:「私が知ってるルシアそのままなんだけど……本当に何年も経ったのかなぁ……」
ミュリアン・アッシュフィールド:「でも実際リハビリは頑張らないとね。ねー、今ノヴァリス・ファイトの環境ってどうなってんの?」
ミュリアン・アッシュフィールド:「どんな戦法が流行り?チーム構成は?誰が活躍してんの?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ、それはな……」言いかけて。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……いや、その話はまた今度してやるよ。まずはリハビリに集中しとけ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そっちに気が向き始めたら絶対無理すっからなオマエは。だから今はまだ教えねー」
ミュリアン・アッシュフィールド:「えーーーーっ! つまんないつまんない! ルシアの意地悪~~!」
ミュリアン・アッシュフィールド:バタバタと振った手足が、患者服から覗く。
ミュリアン・アッシュフィールド:かつては健康的に鍛え上げられ、闘士として完成されていた身体は、今は痛々しく痩せ衰えた、病人のそれだ。
ミュリアン・アッシュフィールド:「……」
ミュリアン・アッシュフィールド:「……私さ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……なんだよ」視線を手足に向けたまま
ミュリアン・アッシュフィールド:目を合わせず、自分の腕に視線を落として
ミュリアン・アッシュフィールド:「……復帰できると思う?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………あのな」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:小さくため息を付いて、居心地悪そうに頭をかく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシが気の利いたこと言えねーの知ってるだろ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「だからさ……たとえ相手がオマエでも……オマエだからこそ、はっきり言わせてもらう」
ミュリアン・アッシュフィールド:「……」
ミュリアン・アッシュフィールド:ゆっくりと、憂いを帯びた目でルシアを見る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………」重苦しく視線を合わせて。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……できるよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「できるに決まってんだろバ~カ!!ちょっとガリガリになったくらいで病人ぶってんじゃねえ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:ぐっと自分の右手のサポーターを捲る。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:堕天病に侵され、黒く硬質化した腕を見せつけて、
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシも、病人だ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「視えてるとこだけじゃねえ、内臓も幾らかはイカレちまってるけど」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それでも、アタシはチャンピオンになった」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「胸を張って言えるぜ、アタシは、今が一番強え」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエは違うのか?ミュリー。アタシに出来たことがやれねえのか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「もしそうだって言うんなら……」挑発するように笑って
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今度こそ、アタシの勝ちだな」
ミュリアン・アッシュフィールド:「……」
ミュリアン・アッシュフィールド:静かに身を寄せ、寄り掛かるようにして君に抱き着く。
ミュリアン・アッシュフィールド:記憶よりも、想像していたよりも、ずっと小さく、軽くなったように感じる体。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……なんだよ。なんか言い返せよ」
ミュリアン・アッシュフィールド:「……そうだよね」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ルシア……チャンピオンになったんだもんね」
ミュリアン・アッシュフィールド:「頑張ったんだね」
ミュリアン・アッシュフィールド:「……おめでとう」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「………」
ミュリアン・アッシュフィールド:「それに……私、ちゃんと覚えてるんだよ」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ルシアが私のこと……助けてくれたこと」
ミュリアン・アッシュフィールド:「……ありがとね、ルシア」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:自分の胸元に抱きつくミュリアンの頭を、左手でそっと撫でる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ズルいだろ。オマエが優勝した時は、アタシはちゃんと言えなかったってのによ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今のオマエに認めてもらったって、全然うれしくねー……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……けど」ぽんぽんと、頭に乗せた手で優しく彼女を叩く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシもさ、あの時なんとなくわかったんだ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ミュリーが、一緒に戦ってくれたこと」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「それより前の、あの学校の中でだって……オマエは諦めた訳じゃなかった」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「最後まで、戦おうとしてた」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……頑張ったな、ミュリー。それから……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ありがとよ」
ミュリアン・アッシュフィールド:「……」
ミュリアン・アッシュフィールド:抱き着いたまま両手を伸ばし
ミュリアン・アッシュフィールド:「……優しいね、ルシアは」
ミュリアン・アッシュフィールド:「……でも……」
ミュリアン・アッシュフィールド:むぎゅっ
ミュリアン・アッシュフィールド:君の頬を思い切りつねる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ううぇっ!?」
ミュリアン・アッシュフィールド:「私がいないとこで優勝しても、何の意味も無いもんねーーーーーー!!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「そんなの空き巣みたいなもんじゃん!ノーカンノーカン!全然認めませーーーん!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ふぉ、ふぉまへ~~~っ!!ふぃふぉふぁふぇっふぁふ……!!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ていうか何今の?まさか……私の日記読んだの?」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ルシアちゃん……ミュリーのこと好き好き大好き♡なのは分かるけど~~……それはちょっと引いちゃうかも……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「はぁ~~~っ!?拾ったもん読んで何が悪いんだよ!!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オマエこそ事ある毎にアタシに会いたい会いたいってメソメソ書いてたじゃねーか!!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「あ~~~っ!!本当に読んだの!?信じらんなーーーい!!最悪!エッチ!ヘンタイヘンタイ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「もういい!オマエなんかなぁ!!復帰したとこで"黒鉄"に秒殺されんのがオチだぜ!!いや、"銀獅子"あたりですら危ねえね~かもなあ!!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「はぁ~~~誰それ?知らないもーーーーーん」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシもあんな奴の名前出したく無かったよクソ!!待ってろ今度見せてやっから」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「このアタシがヤツを八つ裂きに処刑して優勝した時のハイライトをよぉ~!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「ふん……まあ誰だっていいよ!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「この私が……“雷帝”ミュリアン・アッシュフィールドが戻ってきたからには」
ミュリアン・アッシュフィールド:「チャンピオンでいられるなんて思わないでよね」
ミュリアン・アッシュフィールド:「そいつも、どいつもこいつも、ルシアも」
ミュリアン・アッシュフィールド:痩せ細った腕で、しかし力強く、君を指差す。
ミュリアン・アッシュフィールド:「ボコボコにしてあげるから」
ミュリアン・アッシュフィールド:「覚悟してなさいよね」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ハッ、ようやくらしくなって来たじゃねーか。望むところだっての」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「格の違いをわからせてやっからせいぜい昇って来いや」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ああ、勿論オマエがどうしてもって言うなら」意地悪く笑い
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「まずはアタシのチームに入れてやってもいいぜ?見習いからだけどな」
ミュリアン・アッシュフィールド:「遠慮しまーす。もう新チームの相談してあるもんね~~」得意げに
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「えっまじかよ……アタシ以外に友達いねえと思ってたのに……!」
ミュリアン・アッシュフィールド:「“グラスブレイカー”でしょ。“燕子花”でしょ。“アメノカゴユミ”でしょ……」
ミュリアン・アッシュフィールド:それは空白の表彰式、32人の内のメンバー。どれも当時のノヴァリス・ファイトでも生粋の強者たちの名だ。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あいつら……んだよ、結局最初からやる気なんじゃねえか」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なら、まとめてロートルに身の程を思い知らせてやるのも悪くねえな」どこか安心したように笑う。
ミュリアン・アッシュフィールド:「ふ~ん?新参チャンプのくせに生意気じゃん」
ミュリアン・アッシュフィールド:「こんなところで油売ってていいわけ~?必死にトレーニングしないと間に合わないかもよ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「闇雲に鍛えればいいってもんじゃねーんだよ。休息とのバランスが重要なの」煩わしそうに首を鳴らして。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ま、とはいえそっちのリハビリの邪魔をするつもりもねえし」荷物を持って立ち上がる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……また来るよ。ミュリー」
ミュリアン・アッシュフィールド:「うん」
ミュリアン・アッシュフィールド:かつてと同じようにそう言えることが、たまらなく嬉しそうに。
ミュリアン・アッシュフィールド:「またね。ルシア」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:背中を向けたままひらひらと手を降って、病室の出口へと歩いていく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「……ったく」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:扉を開き、振り返って見た少女はまだ笑顔で手を振っていた。その姿に眩しげに目を細めて。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「また、辞められない理由が増えちまった」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:噛みしめるように呟いて、扉を閉めた。
GM:“マスターポルート”の手によって、ラス・ヴィダスという地は、その生徒たちは傷付けられ、今も血を流し続けている。
GM:32人の生徒たちが受けた傷の深さは計り知れない。時間が一方向にしか進まぬ以上、それを取り戻すことは誰にも出来ない。
GM:失われた過去があり、奪われた現在がある。
GM:だが、未来のことは誰にも分からない。
GM:ミュリアン・アッシュフィールドが病室で一人、ノートに書き起こしたそのチーム名が来シーズン、リーグに登録されることはあるのか。
GM:一度は全てを奪われた闘士たちが、再び競技の場に復帰することは出来るのか。
GM:そして、現チャンピオンと──チームA.R.C.と戦った時、その結果がどうなるのか。
GM:勝敗はまだ、決まっていない。
【ED/合同】
GM:こうして、イースターエッグを巡るラス・ヴィダスでの一連の騒動は終結した。
GM:赫花連盟がエッグを確保したとの報が出回ると、賞金目当ての暴徒たちは一気に沈静化し、カーサ・ミクトランも元の日常を取り戻した。
GM:イースターエッグを入手できなかった総和工業は、一時株価の大幅下落に見舞われたが
GM:このキャンペーンでの収益が公表されると、それも徐々にV字の回復を見せていた。
GM:ノドスとの関与が疑われた、総和工業における“プロデューサー”と呼ばれる社会人は既に姿を消していたが
GM:社内上層部に『社会人』は多数在籍しており、その内の誰かがクラッキングされていたとしても、既に判別は出来ない状態にあった。
GM:さておき、ミクトランでの一件からしばらくが経ったこの日
GM:君達は、ラス・ヴィダスの飲食店でささやかな祝勝会を取り行う運びとなっていた。
食べ放題チェーン “スタミナ花子” ラス・ヴィダス店
一般生徒:「オァァーーッ!!」「ギェエエエエエ!!」
GM:肉を奪い合う生徒たちの声がこだまする、食べ放題バイキングの店内。
GM:これからの120分、君達は好きなように食材を取り分け、食べることが許されている。
GM:だが、一度手を付けた食材を残したり、密かに持ち帰ることは固く禁じられている……禁を侵した生徒は新たな食材になるのだと、ラス・ヴィダスでは都市伝説として囁かれている。
立野スズコ:「あわわ……何から手を付けたら……」
黒廟リオラ:「いざ大きすぎる幸せを与えられると……頭が真っ白になる……!」
析了トオル:「フ……物事には正しい順序と言うものがあります」
析了トオル:「どうやら、このお店には最初から脂ぎった肉狙いの欲張りさんが多いようですね。今あそこに行くのは得策ではありません」
バグジー・ルスティアーノ:「……適当に食べれば良いんじゃないの?」
GM:パリン!!
GM:流れ弾でバグジーの手元のグラスが砕け散る。
バグジー・ルスティアーノ:「わお……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「他の学区じゃどうか知らねえが」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ラス・ヴィダスの花子は戦場だ。生半可な覚悟でいたら逆に喰われるぞ」
立野スズコ:「慣れてますね……ルシアさん」
黒廟リオラ:「心して臨もう……この食の大迷宮に」
バグジー・ルスティアーノ:「騒がしい所は好きじゃあないんだけど……半端な覚悟じゃ喰われるってのは理解したよ」
バグジー・ルスティアーノ:グラスの破片を摘まんで机の端へ寄せる
析了トオル:「だからこそ……最初の20分は野菜メインで時を凌ぎ、油で敵対集団の胃が一瞬ペースダウンしたところを狙い撃ち……」
析了トオル:「これが、勝利の方程式……!」
百代マリア:「できたわ」紙ナプキンで鶴を折っている
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「無駄に器用だなこいつ……」
黒廟リオラ:「素晴らしい作品です、額に入れましょう聖女」
一般生徒:「イィィィイイイヤッ!!」「キキィィィィィ!!」
テクシス:「あっ……あっ……」肉を奪い合う生徒たちに巻き込まれている
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あっこら!誰だアイツ一人で肉取りに行かせたの!」
析了トオル:「……そ、それどころではありません!レスキュー!レスキュー!!」
析了トオル:車椅子で体当たり的に乗り込んでいき、抱えながら席へと帰還。
テクシス:「すみません……」半泣き「お菓子があったので……取りたくて……」
析了トオル:「……お菓子も大事ですけれど、此処はお肉の場。終わったらゆっくり食べましょうね」
析了トオル:既に幾つか確保しておいた菓子を見せながら、少し高めの椅子へと座らせる。
テクシス:こくこくと頷いている
バグジー・ルスティアーノ:「肉には近づけそうにもないし……麺類エリアでも覗いてみようかなぁ……」
バグジー・ルスティアーノ:凄まじい勢いで飛んできたトングを首を傾けて避けながら呟く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「わかってねえなバグジー」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「スシバイキング、手作りラーメン屋台、スィーツビュッフェは花子の三大魔境だぞ。素人が行くには荷が重い」
バグジー・ルスティアーノ:「うへぇ……じゃあどこがお勧めなのかな?センパイ」
立野スズコ:「できますね……ルシアさん」
百代マリア:「じゃあどこが残っているのかしら……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ニワカは大人しく肉食っとけ……麺はアタシが取ってきてやる」
析了トオル:「……刃飛び交う戦場の中心地に自ら乗り込むというのですね」
バグジー・ルスティアーノ:「ふーん……じゃ、流儀に則ってやるとしようか」
黒廟リオラ:「こっちは揚げ物を確保してくる……たこ焼きもな」
析了トオル:「恐らく、数分後に肉の油で08と29の席が爆発炎上し転送されます。向かうのならばお気をつけて……」
暴れ牛:「ブモーッ!!」
一般生徒:「ギャーッ!!」「ウワーーッ!!」
GM:捌かれる前の牛が店内を暴走しているぞ
バグジー・ルスティアーノ:「……ああいうのって生きたまま店に運ぶもんなんだっけ?」
析了トオル:「…………スタッフ!どうなっているんですかスタッフ!」
黒廟リオラ:「新鮮な肉だ……どうする、抑えにいくか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「花子は産地直送が売りだからな」
バグジー・ルスティアーノ:「そういう意味じゃなかったと思うんだけどな……」
バグジー・ルスティアーノ:肉を奪い合う生徒を影で壁に磔にしながら顔を顰める
黒廟リオラ:「うぉあーーーーーーーーっ!!!」フォークを片手に暴れ牛に突っ込む!
百代マリア:「とれたわ」筑前煮を行儀よく食べている
析了トオル:「最早なんでもありですね……テクシスさんは何が欲しいですか?」
テクシス:「えっ……あっ……」
テクシス:戸惑っている。普段まともな食事をしてこなかったらしい
析了トオル:「……では少しずつ沢山の種類を。折角記憶処理までして元気になったのです。やってやりますか……!」エンジンを吹かし、突撃。爆発でさらに加速しながら肉の群れに走り出す。
テクシス:「は、はい……!ありがとうございますっ……」
黒廟リオラ:「はぁ……はぁ……本当に活きのいい肉だった」大量の肉を皿にのせて戻ってくる
黒廟リオラ:「きっと美味いはずだ、どんどん焼いていこう」
バグジー・ルスティアーノ:(なんか……リオラも結構おかしいヤツだよね。忘れてたけど)
バグジー・ルスティアーノ:口には出さずトレイに大量のタンだけを載せて席へ戻る
一般生徒:「アノ……ルシア選手デスヨネ?握手シテモラッテイイデスカ?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あ?ったくプライベートだってのにしゃーねえなぁ」
一般生徒:「アリガトウゴザイマス!」
一般生徒:ガシッ
一般生徒:「シャアッ!」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「なにっ」
一般生徒:「アリガトウゴザイマシタ!!」
一般生徒:固い握手を交わし、喜んで帰っていく
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「今の手の感触、かなり鍛えてたな……闘士志望か。フッ面白え」
黒廟リオラ:「ほらスズコ、肉を裏返すのはトングで、焼けた肉を皿に移すのはお箸でやるんだよ」
立野スズコ:「わぁ~~~、リオラは何でも知ってるね~~」
バグジー・ルスティアーノ:渋い顔でそのやり取りをみながらせっせとタンを網から上げて直接口へ運ぶ
析了トオル:「即ち、ノイマンとは……より新鮮なお肉を確保するのに最適な症例です」
析了トオル:回転しながら席に戻る。両手には大量のお肉と野菜。そのどれもが一層瑞々しい。
テクシス:「トオルさん……!すごいです……!」尊敬の眼差しだ
析了トオル:「テクシスさんと……バグジーさんも、色んな種類を試してみるのもいかが?」
バグジー・ルスティアーノ:「野菜ね……」
百代マリア:「バグジー……お肉ばかり食べていてはだめよ」
バグジー・ルスティアーノ:「……………私達の身体は肉で出来ているよ」
百代マリア:「ちゃんとお野菜も食べなさい」勝手にコールスローとオニオンスライスをよそう
バグジー・ルスティアーノ:「……………はぁ」
バグジー・ルスティアーノ:ため息を吐いて、箸で極端に小さく摘まみながら口へ運ぶ
バグジー・ルスティアーノ:(どうにも調子が狂うんだよな、この人……)
黒廟リオラ:「……意外と子供なところもあるんだな」ぼそりと
析了トオル:「サンチュ、どうですか?お肉に巻いてクレープのようにすれば食べやすいですよ」
析了トオル:センサーで肉の断面を解析しながら、せっせと皆の皿に運んでいく。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「オカンか何かかよお前らは」人数分の寿司やデザートを抱えながら、呆れ顔で席に戻ってくる。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「花子の食卓ってのはな、もっと自由で……誰にも指図されないもんなんだよ」
バグジー・ルスティアーノ:「おや……激戦区の……スシか。生の魚……」
黒廟リオラ:「自由……か」
黒廟リオラ:「ちょっと……行ってきます」思いつめた表情でどこかへ歩いていく
立野スズコ:「リオラ……?」
バグジー・ルスティアーノ:「………?」口回りに脂が付くのも構わずサンチュにかぶりついている
析了トオル:「ああっ、口元が……」
テクシス:「肉と野菜の味がして……おいしいです」嬉しそうに貧弱極まる食レポをしている
析了トオル:ナプキンで二人の口を拭いて回る。
析了トオル:「そうやって、どんどんいろんな味を覚えていきましょうね。あまり食べてこなかったようですから」
黒廟リオラ:「綿あめの味も覚えるといい……」全身に綿あめが巻き付いた姿で帰ってくる
立野スズコ:「どうしたらそうなるの……!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「あっリオラお前!アレに行ったのか……!」
黒廟リオラ:噂で聞いてはいた、花子の綿あめコーナーは、出力が強すぎて自分が綿あめになってしまうと
黒廟リオラ:「でも……自分は自分を……抑えられなくて……!」
黒廟リオラ:「せめて一思いに食ってくれ……!」
析了トオル:「食べきらないと大変なことになるんでしょう。皆で取り分けますよ」
立野スズコ:「ベタベタだよ~~」
バグジー・ルスティアーノ:ぶち、とリオラの身体に巻き付く綿あめを素手でちぎって口へ運ぶ
バグジー・ルスティアーノ:「ふーん……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「どした?バグジーも綿あめやってくるか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:雑にちぎった綿あめを火で炙っている。
バグジー・ルスティアーノ:「……もっと欲しい。ルシア、どこにあるんだいこれ」
テクシス:「わ、私もやってみたい……かも……です」
析了トオル:「仕方ありません、一肌脱ぎましょう」
黒廟リオラ:「気を付けろ……自分のようになりたくなければ……」
析了トオル:「わたあめ機に全力でハッキングすれば、如何なる出力でも絞れるはず……!」
百代マリア:白米を食べながら、その様子をにこにこ見守っている。
百代マリア:「良かったわ……こうしてみんな無事に帰って来られて」
百代マリア:「本当に頑張ってくれたものね」
バグジー・ルスティアーノ:「……君もそうだろ」
バグジー・ルスティアーノ:綿あめを見よう見まねで炙りながら呟く
黒廟リオラ:「このスラムにも平穏が……いえ、依然混沌とはしていますが」
黒廟リオラ:「日常には戻りました。聖女……そして他の皆にも、感謝は尽きません」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシは頼まれた通りに仕事しただけだよ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「お陰でいいトレーニングにもなったし……探してた奴にも会えた」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「ま、悪くなかったな。赫花連盟の依頼にしては」
析了トオル:「……まだまだやらねばならない事は尽きないかと思いますが」指折り数える。マスターポルートの能力を持ったノドスの機神、堕天病そのもの、他にも沢山の、解決すべき事案。
析了トオル:「今日ばかりは、最後まで笑顔で卓を囲みましょう。明日からまた、頑張っていくのですから」
バグジー・ルスティアーノ:「……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「明日からね……あっ」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「そういやおまえら、誰か立候補すんのか?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「イースターエッグ発見に貢献した生徒には、最高生徒会が会長選の公認を出してくれるって話じゃねえか」
立野スズコ:「そうなんですか?」よく分かっていなかった
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシは興味ねーけど、リオラやバグジーは卒業もまだ先だろ」
立野スズコ:「えーっ、ルシアさんなればいいじゃないですか!スポーツ選手から議員みたいなのよくあるし!」
析了トオル:「引退後ならまだしも、ルシアさんはバリバリの現役ですからね……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「まったくだぜ、あと十年は続けるつもりなんだからよ」
黒廟リオラ:「自分は会長なんてガラでも無いですし……!」
バグジー・ルスティアーノ:「そういう面倒な事は人の世話を焼くのが好きな誰かさんが勝手にやってくれるさ」
黒廟リオラ:「そうだ、聖女様は……!」
百代マリア:「……」白米をもぐもぐ食べている
百代マリア:飲み込んで。
百代マリア:「わたくしはもう十分よ、今の立場でも過ぎるくらい」
テクシス:「と……トオルさんはどうなんですか……?」
析了トオル:「ガラではないですね。最高生徒会長になることで得られるものには興味はありますけど……」
析了トオル:「……きっと、もっと向いている方がいらっしゃいますよ。バグジーさんが言った通り、背負いたがりのお人好しが。このノヴァリスにはね」
析了トオル:「しかし、摂政関白ポジションも悪くは無いですね……ちょっと最高生徒会に掛け合って……」
黒廟リオラ:「………………」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「アタシはよー…!」コーラの入ったグラスを勢いよくテーブルに置く。
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:どことなく頬も紅潮し、ほろ酔い気分でまくしたてる。
立野スズコ:「なんで酔ってるんですか……?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「このラス・ヴィダスは……中から藻掻くだけじゃ変われねーと思うんだよなァ~……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「このクソみてーな学区の、そのまた掃き溜めのよぉ~……一番ドン底の辛さを知ってるような奴がよぉ~……」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「一番上に立って、みんなを引き上げてやんねーとダメなんじゃねーのか!あぁーん!?」
ルシア・ジュゼ・ファーティマ:「バグジー!リオラ!オマエラに言ってんだぞ!!」クダを巻いて絡んでくる。
黒廟リオラ:「えっえっ」
バグジー・ルスティアーノ:「誰か飲み放題も付けたのかい?」面倒くさそうに半目を向ける
バグジー・ルスティアーノ:「まあ、でも……」
バグジー・ルスティアーノ:「"掃き溜め"から生徒会長が出るようなことがあれば……ふふ。そりゃあ愉快だろうね」
バグジー・ルスティアーノ:「ま、私は現状に不満なんかないけどね」そう言ってリオラへ視線を向ける
黒廟リオラ:「…………」頭に残っていた綿あめを食べる
黒廟リオラ:「…………そんなにすぐには決められませんが……考えてはみます」
黒廟リオラ:「……それより、もう残り30分ですよ!」
百代マリア:「今のラス・ヴィダスは、手放しに良い場所とは言えないかもしれないけれど……」
百代マリア:「それでも、昔よりはずっと救いのある場所になっていると思うわ」
百代マリア:「それは、あの日“マスターポルート”を倒したこと……それを助けてくれたシオンのお陰だわ」
百代マリア:「ラス・ヴィダスにもう一度、革命をもたらせるとするなら……」
百代マリア:「それは、シオンと同じように、最高生徒会長の手によるものなのかもしれないわね」
百代マリア:記憶を思い返すように、僅かに目を伏せて語る。
析了トオル:「……ええ」
析了トオル:「それに、何度だって言わせてもらいますが」
析了トオル:「……今回の旅も、この喧騒も」
析了トオル:「……とても、楽しかったですよ。ええ、保証させてもらいます。外部からラス・ヴィダスに訪れた私が、その目で見て、そう感じたのですから」
析了トオル:「それに、立候補するのなら、僅かな時間でもラス・ヴィダスの外を見て回りなさい。この狭く広い世界がどうなっているのかを、自分の目で、ね?」
析了トオル:「……さて!」パンと手を鳴らして。
析了トオル:「ラストはデザートで締めましょう。フフ、私の車椅子にはアイス用の冷凍庫があるのです、こういう時の為の……!」
店員:「ピピーーッ!!」
店員:「そこのお前!何だその冷凍庫は!?」
析了トオル:「えっ、あっ」
店員:「まさか今……食材を持ち帰ろうとしたんじゃないか!?」
析了トオル:「そ、そんなことはありません!私は皆でデザートを食べようとっ……!」
店員:「ルール違反は許しておけん!!来い!!花子!!」
“すたみな花子”:「グルルルル……」
“すたみな花子”:公式ロゴの入ったエプロンを着用した、筋骨隆々の生徒が現れ
“すたみな花子”:トオルの車椅子を軽々と持ち上げ、バックヤードに連行していく。
テクシス:「あっあっあっ……!やだ!トオルさーーーーん!!」
バグジー・ルスティアーノ:「……そろそろお会計にするかい?」
黒廟リオラ:「ありがとう……あなたのことは忘れない……」
析了トオル:「ああっ、待って!いやほんとにヤバいですこれ!どんな力してっ……わ、私の分のアイスはハワイアンブルーですので、残しておいてくださぁぁぁぁぃ…………」
GM:後日、食べ放題メニューに新しく車椅子の刺身が並んだというが……その真相は定かではない。
【ED/バグジー・ルスティアーノ】
カルメリタ・アルベルダ:ラス・ヴィダスのスラム街。その路地を行く一人の生徒の姿があった。
カルメリタ・アルベルダ:「チッ……」
カルメリタ・アルベルダ:カルメリタ・アルベルダ。イースターエッグ争奪に手を出し、多くの予算と人員を割いて失敗した彼女は、組織内での立場を危うくしている状態にあり
カルメリタ・アルベルダ:これまでの躍進は鳴りを潜め、再起を図って雌伏の時を過ごしていた。その表情にも苛立たし気な色が濃い。
カルメリタ・アルベルダ:寒風が吹きつける中、自宅への近道たる薄汚れた路地を足早に抜けようとして──
カルメリタ・アルベルダ:「……?」
カルメリタ・アルベルダ:そこで、人の気配に気付く。
バグジー・ルスティアーノ:「や」
バグジー・ルスティアーノ:建物の影から片手をひらひら振りながら姿を見せる。
カルメリタ・アルベルダ:「……!!」
カルメリタ・アルベルダ:その姿を見て、一気に青ざめる。
カルメリタ・アルベルダ:「お前っ……!」
カルメリタ・アルベルダ:普段は護衛を欠かさないが、この日は一連の失敗からの不機嫌で人を遠ざけていた。
バグジー・ルスティアーノ:「何だか随分久しぶりな感じがするね。君が様変わりしたからかな?」
バグジー・ルスティアーノ:「一人でいるなんてさ、不用心じゃないかい?」
バグジー・ルスティアーノ:まるで何も無かったかのように、穏やかな笑みを浮かべて近付いていく。
カルメリタ・アルベルダ:「……何しに来たのよ、バグジー……!」
カルメリタ・アルベルダ:剣呑な表情で、小口径の拳銃を抜く。
カルメリタ・アルベルダ:「復讐のつもり……!?」
バグジー・ルスティアーノ:「……復讐?何の?誰の?」
バグジー・ルスティアーノ:拳銃を抜いたのは気にも留めなかったが、その言葉で怪訝な顔をして立ち止まる。
カルメリタ・アルベルダ:「何って……はぁ……!?」
バグジー・ルスティアーノ:「私は挨拶と……お礼を言いに来たんだよ」
バグジー・ルスティアーノ:距離はあるけれど、自分より小柄な彼女に目線を合わせるように少し身をかがめる。
カルメリタ・アルベルダ:それだけで、びくりと身を跳ねさせる。
カルメリタ・アルベルダ:むしろ警戒を強めて、両の手で握った拳銃の銃口を君へと定める。
カルメリタ・アルベルダ:「挨拶……?」
バグジー・ルスティアーノ:「うん。ちょっと、思う所があってね。生き方を変えてみようと思うから」
バグジー・ルスティアーノ:「お別れの、挨拶かな。随分お世話になったからね」
バグジー・ルスティアーノ:微笑んで首を傾ける。
カルメリタ・アルベルダ:「……何よ……」
カルメリタ・アルベルダ:「早速別の組にでも雇われたってこと?」
カルメリタ・アルベルダ:「それであたしを消しに来たってわけ……」
バグジー・ルスティアーノ:「カルメリタ」
バグジー・ルスティアーノ:言葉を制する。
バグジー・ルスティアーノ:「そんな悲しい事は言わないで欲しいな。私は君を傷つけないよ」
カルメリタ・アルベルダ:「……」
カルメリタ・アルベルダ:疑念と警戒の表情は変わらない。銃口が微かに震えているのは、迷いではなく恐怖からだ。
カルメリタ・アルベルダ:カルメリタにとってこの状況は、自らが虐げた猛獣に対峙しているに等しい。
バグジー・ルスティアーノ:「君が……あの時の事をどう思っているのかは分からないけど」
バグジー・ルスティアーノ:「怒ってないよ。悲しかったのは……ふふ、認めるけどね」
バグジー・ルスティアーノ:気恥ずかしそうな笑みを浮かべ、頬を掻く。
バグジー・ルスティアーノ:「だから、そんなに警戒しないで欲しい。言っただろう?お礼を言いに来たって」
バグジー・ルスティアーノ:「あ。"お礼参り"なんて上げ足は取らないで欲しい」
バグジー・ルスティアーノ:へらへらと軽薄に笑う。
カルメリタ・アルベルダ:「…………」
カルメリタ・アルベルダ:表情を動かさず、心中で思考を巡らせる。端末で援軍を呼ぶことは可能か?ここに誰か通りかかるか?ひとまず会話を引き延ばして──
カルメリタ・アルベルダ:「……お礼、って……?」
バグジー・ルスティアーノ:「うん」
バグジー・ルスティアーノ:カルメリタの震えを見てとって、それ以上近づく事はせずゴミ箱に腰かける。
バグジー・ルスティアーノ:「私に、夢を見せてくれてありがとう」
バグジー・ルスティアーノ:その笑みはどこか自虐的な色合いを含んではいたが、年相応とも言えるものだった。
バグジー・ルスティアーノ:「君の言葉も、私に用意してくれたと言った家族の席も"真っ赤な嘘"だったけれど」
バグジー・ルスティアーノ:「それでも、私はその赤さに……眩しさに救われた」
バグジー・ルスティアーノ:「とても、幸せだったよ」
バグジー・ルスティアーノ:「だから、ありがとう」
カルメリタ・アルベルダ:「……は……」
カルメリタ・アルベルダ:まるで予想だにしていなかった言葉に、呆気に取られる。
カルメリタ・アルベルダ:何か意図があるのではと真意を探ろうとして……その表情に、思考が停止する。
カルメリタ・アルベルダ:「……あんた……」
カルメリタ・アルベルダ:「……本気で……?」
バグジー・ルスティアーノ:「……当然だろう?私はずっと本気だったよ、カルメリタ」
バグジー・ルスティアーノ:ふふ、と恥ずかしそうに笑う。
バグジー・ルスティアーノ:「滑稽だっただろうけど、私はずっと……君が好きで、君と家族になれる事を夢見ていた」
バグジー・ルスティアーノ:「本当だったらどんなに嬉しかったか……けど。嘘でも、幸せだったことに変わりはない」
バグジー・ルスティアーノ:「だから、文句じゃなくてお礼を言おうと思ったんだ」
カルメリタ・アルベルダ:「お礼って……」
カルメリタ・アルベルダ:「……ば……」
カルメリタ・アルベルダ:「……馬鹿じゃないの…………?」
カルメリタ・アルベルダ:「あんなに……裏切られておいて……?」
バグジー・ルスティアーノ:「私だって、君を助ける事を迷ってしまった。だから、お互い様さ」
バグジー・ルスティアーノ:「私は君の家族になれなかったけれど……君が幸せになってくれる事を祈っているよ」
カルメリタ・アルベルダ:「……ッ……」
カルメリタ・アルベルダ:本当に敵意が無いのだと、大きな困惑と当惑を交えながらもようやく理解して
カルメリタ・アルベルダ:「ま……待ちなさいよ……!」
カルメリタ・アルベルダ:「あんた本当にイカれてるわ…… ……」
カルメリタ・アルベルダ:「……生き方を変えるって……どうするつもり?」
バグジー・ルスティアーノ:「……そうだなぁ」
バグジー・ルスティアーノ:風に深い青色に染まった髪を揺らしながら、空を見上げる。
バグジー・ルスティアーノ:「色んな人と、関わってみようと思う」
バグジー・ルスティアーノ:「やっぱり、私が"家族"になれる人が本当にこの世界に居るのか、まだ諦められないんだ」
バグジー・ルスティアーノ:「それでも……ふふ」
バグジー・ルスティアーノ:「"友達"に顔向けできないような真似はやめておこうかなって。もっと、健全に……ね」
バグジー・ルスティアーノ:「もうぶん殴られるのは勘弁だしね」
カルメリタ・アルベルダ:「…………」
カルメリタ・アルベルダ:言葉を失い、立ち尽くす。
カルメリタ・アルベルダ:目の前の女は狂気に染まっている。それは最早疑いようのないことだ。
カルメリタ・アルベルダ:だが、それでも──否、それ故に。
カルメリタ・アルベルダ:自分は選択を誤ったのではないか。大きな好機を、人材を、本物の『家族』となれたかもしれない相手を失ったのではないか。
カルメリタ・アルベルダ:そんな思考が、脳裏を渦巻いていた。
バグジー・ルスティアーノ:「……そろそろ行こうかな。寒いし、長話してると風邪をひいてしまうよ」
バグジー・ルスティアーノ:ゆっくりと腰を上げる。
バグジー・ルスティアーノ:「カルメリタも、あまり一人で出歩かないようにね」
バグジー・ルスティアーノ:「あとは……まあ、元気で。どうか、幸せに」
カルメリタ・アルベルダ:「……あ……」
カルメリタ・アルベルダ:バグジー、と名を呼ぼうとして、出来なかった。
カルメリタ・アルベルダ:踵を返そうとするその背を見つめ──
カルメリタ・アルベルダ:しかし、拳銃を下ろすことも、出来なかった。
バグジー・ルスティアーノ:視線を地面へと向けて一歩一歩確かめるように歩く。
バグジー・ルスティアーノ:ともすれば、彼女の喉から漏れたその小さな音に振り返ってしまいそうだったから。
バグジー・ルスティアーノ:(じゃあね、カルメリタ。大好きだったよ)
バグジー・ルスティアーノ:この"挨拶"が必要だったのかは分からない。ただ、少なくとも間違いではなかったと思う。
GM:それは一つの出会いと別れ。ノヴァリスではありふれたことであり、そこに裏切りが介在するのも、ラス・ヴィダスではよくあることだ。
GM:去りゆくその背を、カルメリタ・アルベリダはとうとう止めることが出来なかった。
GM:それが恐れゆえか、不信ゆえか、あるいは他の理由ゆえかは分からない。
GM:けれど彼女は、心のどこかで──このありふれたはずの出来事のことを、きっと忘れられないのだろうと思っていた。
【ED/析了トオル】
GM:“ネクストペフア”は打倒され、封印の役目を負っていたレネゲイドビーイング、“テクシステカトル”もまたその任を解かれ、晴れて自由の身となった。
GM:これからもカーサ・ミクトランは複雑怪奇な迷宮としてあり続けるだろうが、その内側から災厄が解き放たれることはなく、斎骨もまたその効力を失っていくだろう。
GM:君──析了トオルもそうして目的を遂げ、ジェネシスへと帰る前にラス・ヴィダスの商業区をテクシスを連れて見て回っていた。
GM:ネオンに彩られた、煌びやかで近代的な街並み。スラムの住民からすれば別世界だが、普段からジェネシスに所属する君にとっては、むしろ新鮮味の薄れる景色かもしれない。
析了トオル:「……本当に、ここまでの違いがあるのですね」建物を見上げながら、小さく呟く。
析了トオル:「とはいっても、うちも下を考えればそう差は無いようなものでしょうか。場所を電脳としているだけで……」
析了トオル:車椅子(なんとか無事)には、幾つものお土産を入れた袋がぶら下がっている。
テクシス:「あのっ……トオルさん……」
テクシス:慣れない人混みを連れ回されて、はしゃぎ半分目を回し半分だ
テクシス:「次はどちらに……?」
析了トオル:「あら、ふふ。失礼、少しぼやいてしまいましたね。そうですね……テクシスさんのお洋服をひと揃えしても良いのではと思っていたのですが」
析了トオル:「これからは、もっと自由に外を歩き回れたりするのでしょう?大大家としてだけでなく……生徒として」
析了トオル:「勿論、今の装いも神秘的で素敵なのですが……」
テクシス:「お洋服……は、はいっ」
テクシス:「私……服もこれしか着たことなくて……」《ヒューマンズネイバー》で作成したらしい制服姿だ
析了トオル:小さく頭を撫でて。「せっかく機会があるのですから、色々着てみましょう、ね?」
テクシス:「はいっ!……あの……う……嬉しいです……!」
テクシス:控え目ながらテンションが上がっているらしい。
析了トオル:「クレジットにはまだまだ余裕がありますし、今回の報告次第ではもっと手持ちが増えますからね。欲しいものなんでも買ってあげましょう」
テクシス:「そ……そんな……」慄いている
テクシス:「いいんでしょうか……?そんなこと……」
テクシス:「私……トオルさんには助けて頂いてばかりなのに……これ以上そんな……」
析了トオル:「……あら」
析了トオル:「私だって、そうです。ここまで沢山楽しませて頂いたのですから。いくらお礼しても足りない程」
析了トオル:「だから……これは貴女の門出への、精一杯の贈り物」
析了トオル:「また、貴女が色んなものを見て、聞いて。不思議なものを見つけたら」
析了トオル:「……いつでも、あの部室に訪れなさいな。私も、私以外の部員たちも、貴女の事をきっと待っていますから」
析了トオル:「勿論!何もなくても来ても構いませんよ。テクシスさんは名誉部員と言っても過言ではありません」
テクシス:「……」
テクシス:潤んだ瞳を隠すようにぎゅっと目を瞑って。
テクシス:「トオルさん……ありがとうございます」
テクシス:「私……“ネクストペフア”をどうにかしなくちゃって、それだけで一杯で」
テクシス:「自分が……こんな風に、普通の子みたいに出歩けるようになるなんて……夢にも思ってませんでした」
テクシス:「あのっ……私……!」
テクシス:意を決したように車椅子に手をついて
テクシス:「お姫様みたいな服が……着てみたいです……!」
テクシス:「ふりふりが……一杯ついたやつ……!」
析了トオル:「オーダー、承りました。では……お姫様」
析了トオル:抱えて膝に乗せ、目的地へのナビを出し。
析了トオル:「お店までのエスコート、このわたくしめにお任せください」
テクシス:「……!」
テクシス:目を輝かせて、満面の笑みで頷く。
テクシス:「はいっ!」
析了トオル:スラムと比べてあまりにも平和な道を進みながら、少しだけ思考を巡らせる。
析了トオル:ネクストペフアに関しては、今回の件で完全に解体することが出来た……と、私は思う。
析了トオル:空白の表彰式。その32人。遍くを救い出せ、管理者たるテクシスもその楔から解放できた。
析了トオル:それでも、まだ……心残りは、ある。
析了トオル:(……堕天病)
析了トオル:ルシアと話し、あれだけ啖呵を切っておいて。未だ答えは見つけられていない。無論、無理をし過ぎだしばらく休めと、医者にしつこく言われたのもあるが。
析了トオル:そうだ。先代マスターポルートの残した未知は、未だ解明されていない。
析了トオル:(少しでも……今回得られた情報が、役に立てばいいのですがね)
析了トオル:最終的に解決するものが、私でなくとも構わない。
析了トオル:だが、これが。今回の会敵で得た情報が。
析了トオル:例え私にとって小さな一歩であったとしても。彼女らにとっては大きな一歩であると、そう信じて。
析了トオル:(ええ、そうですとも)
析了トオル:(……人に照らせぬ未知など、決して存在しないのですから)
析了トオル:だから、私は、今日もまた。何処までも、"そうでないもの"を探しに行く。
析了トオル:心湧くものこそが、その果てにあると信じて。
【ED/黒廟リオラ】
GM:イースターエッグに関わる混乱が収束し、ラス・ヴィダスには普段通りの日々が戻ってきた。
GM:とはいえ、それは平穏を意味するわけではない。堕天病患者や貧困者への支援、蔓延する麻薬への対策、暴徒の鎮圧……それが赫花連盟の日常だ。
GM:君……黒廟リオラもまた、通常業務に戻るなり、様々な仕事に忙殺されていた。
GM:夕刻、仕事を終え自室に戻った君のもとに、同じく仕事上がりのスズコが帰ってくる。
立野スズコ:「はあ~~……疲れたぁ~~……」
立野スズコ:「あっ、リオラももう戻ってたんだ。お疲れ~~」
黒廟リオラ:「お疲れ、スズコ……」
立野スズコ:「今日のご飯ミートローフだって。リオラはこの後夜番あるの?」
黒廟リオラ:「いや、今日はもう休んでいいってさ……なあスズコ」
立野スズコ:「そうなんだ。じゃあゆっくりできるね…… ん、何?」
黒廟リオラ:「本当に大丈夫だよな……?無理はしてないよな……?」
黒廟リオラ:堕天病のことだ。これまでも抑え込んできたから、というのは分かっている
黒廟リオラ:だがそれでも、知ってしまった以上は、心配は常について回る
立野スズコ:「も~~、心配しすぎだって、リオラ!」
立野スズコ:そう言って笑って見せるその姿は、確かに今までの君が知るものと変わらないように見える。
立野スズコ:「赫花連盟にだって堕天病で働いてる人なんて、いっぱいいるじゃん!」
立野スズコ:「あたしだけじゃないし……そんなにすぐに死んじゃうような病気じゃないんだから、大げさすぎだよ!」
立野スズコ:確かに、堕天病の進行は個人差が大きく、特殊な体質や、レネゲイドを急激に使用した時でなければそうそう劇症は起きないと言われている。
立野スズコ:だが同時に、治療法が確立されていない病であることも事実であり……スズコの場合、進行を遅らせる投薬ですら、経済的な理由で受けられていない。
立野スズコ:こうしている間にも、病魔はゆっくりとその身体を侵しつつあるのだ。
黒廟リオラ:「でも……でも…………!」
黒廟リオラ:唇を嚙みしめる
黒廟リオラ:「スズコは……ラス・ヴィダスをさ、どう思ってる?」
立野スズコ:「どう……って……?」
立野スズコ:「どういうこと?」
立野スズコ:きょとんとした顔で首を傾げる。
黒廟リオラ:「このままで、良いのか、悪いのか」
黒廟リオラ:俯いたまま口にする
立野スズコ:「そりゃ……」不思議そうに
立野スズコ:「良いなんて思ってる人、いないんじゃないの?」
立野スズコ:「だから……赫花連盟はみんな頑張ってるんじゃん」
黒廟リオラ:「そうだ……そう、だよな」
黒廟リオラ:「もし良くできる方法があるなら……そう、するべきだよな」
立野スズコ:「リオラ……?」
黒廟リオラ:「なあ……スズコはあの時言ってくれたよな」
黒廟リオラ:するすると近づいて、スズコを抱き寄せて
黒廟リオラ:「スズコにとって自分は……黒廟リオラは、何なんだっけ?」
立野スズコ:「……?」
立野スズコ:抱かれたまま、よく分かっていない様子で
立野スズコ:「リオラは……」
立野スズコ:「恋人で……あっ、ううん」
立野スズコ:「……ヒーローだよ? あたしにとって……」
黒廟リオラ:「うん、そうだ……それが聞きたかったんだ」
黒廟リオラ:ヒーローと言われたあの時、なんて勝手なんだ、と思った
黒廟リオラ:キングダムへ行く、到底届かないような夢を抱いていて
黒廟リオラ:そのくせ病気のことは隠して、心配させたくないって気持ちは分かるけど、やっぱり話してほしかったり
黒廟リオラ:ただそれでも……嬉しかった
黒廟リオラ:そんな夢や希望を、自分に抱いてくれていることが
黒廟リオラ:その”重み”さえもが……愛おしく思えてしまった
黒廟リオラ:だから、自分は……
黒廟リオラ:「生徒会選挙、立候補……しようと思う」
立野スズコ:「……へ?」
立野スズコ:「……えーーーっ!?」
立野スズコ:「何それ!?どうして!?なんで急に……」
黒廟リオラ:「ヒーローになるためだよ」
黒廟リオラ:「ノヴァリスを変えて、ラス・ヴィダスも変える」
黒廟リオラ:「この喧噪と暴動の学区を、終わらせる」
黒廟リオラ:「もちろん病気だって無くして、黒い雨だって降らなくて……花畑を作ろう」
黒廟リオラ:「キングダムが羨ましくなるくらいの、綺麗な場所にさ……」
立野スズコ:「……? ……??」
立野スズコ:戸惑いを見せる。元々学があったり、頭が回る女ではなかった。だが。
立野スズコ:「よく分かんないけど……リオラ、やるって決めたんだよね!」
立野スズコ:「じゃあ、あたし、応援する!」
立野スズコ:「絶対できるよ……リオラなら!」
立野スズコ:事の重大さも、その困難さもきっと理解していない無邪気な顔で、笑う。
立野スズコ:「リオラが生徒会長になったらぁ……あたし、ファーストレディ?だね!」
黒廟リオラ:「そしたら今よりもっと忙しくなるかもな」
黒廟リオラ:「……みんなにも話しに行こうか、ミートローフが冷める前に」
立野スズコ:「あっ!そうだね!」
立野スズコ:「みんなびっくりするかな~?きっと応援してくれるね!」
黒廟リオラ:「ああ……」
黒廟リオラ:自分に、それだけの技量があるのか。選ばれるのか。力はあるのか。
黒廟リオラ:分からない。いや、分からないふりをする
黒廟リオラ:たとえ無謀だとしても……今はただ、この”重み”と共に、前を向かせてほしい。
黒廟リオラ:そう思いながら、部屋の明かりを消し、部屋の扉を閉じた。
【Masterscene】
ラス・ヴィダス 商業区
GM:ラス・ヴィダスの商業区は常に過密状態にあり、学区の成長につれ、その地価は高騰する一方であるが
GM:その一方で、商業的・政治的な理由から、外観は立派だが内実は廃墟に等しい物件というものも存在する。
GM:商業区北部、他のビルに埋もれるように佇むそのビルも、そうした物件のひとつであり
GM:しっかりと電気が通り、空調も整えられてはいるものの、そこにはひとつのテナントも入居してはいない。
GM:そんなビルの最上階で顔を合わせる、二つの人影があった。
五百機ジナ:「……イースターエッグを逃したらしいじゃないか」
五百機ジナ:険しい顔立ちの生徒──五百機ジナ。
五百機ジナ:かつて、初代赫花連盟──即ち、先代“マスターポルート”討伐戦に参加した生徒である。
五百機ジナ:「どうするんだ、これから?大丈夫なのか」
GM:がらんとしたフロアに、申し訳程度に置かれたソファ。そこに座る一人の生徒。
GM:ラス・ヴィダス政財界において、その顔を知らぬ者はいない。
“イモータルコイル”:「大ァーーーイ丈夫に決まってんだろ」
“イモータルコイル”:デリア・ヴァルタースキルヒェン。
“イモータルコイル”:総和重工の社長を務める生徒である……その姿だけは。
五百機ジナ:「上手く潜り込んだものだな……」
五百機ジナ:半ば呆れたように言って
五百機ジナ:「本物の社長はどうしてる?」
“イモータルコイル”:「オッ、聞きたい?聞きたいッスか?」
五百機ジナ:「いや……」辟易した表情で「遠慮しておく」
五百機ジナ:「……本当に大丈夫なんだろうな?」
五百機ジナ:「確かに私は、この街を潰せるなら何であろうと協力する……とは言った」
五百機ジナ:「だが、その約束が果たせないと言うなら……」
“イモータルコイル”:「大丈夫だって言ってんだろ!しつっけえ女だなァ~~!モテねーだろお前」
五百機ジナ:「……」無言のまま睨む。
“イモータルコイル”:「あーはいはい……イースターエッグに関しては心配ねーよ」
“イモータルコイル”:「元々、エッグも“ネクストペフア”も、遊び半分でやってただけだ」
“イモータルコイル”:「取れたらラッキーくらいのな。失敗したって大した痛手じゃねーよ」
五百機ジナ:「……信用できん。お前の言葉は何もかも、紙のように軽すぎる」
“イモータルコイル”:「よく言われま~~す」
五百機ジナ:「証拠は無いのか?お前の言葉が信用に足るという根拠は」
五百機ジナ:「本当に、このラス・ヴィダスを潰すことが出来るのか?お前に」
“イモータルコイル”:「証拠ねェ……ったく……しゃーねーな」
“イモータルコイル”:ソファにふんぞり返っていたが、一気に立ち上がって
“イモータルコイル”:「お前も知ってるもんだと思ってたけどなァ……」
五百機ジナ:「……何……?」
“イモータルコイル”:「赫花連盟は、秘密を隠してる」
“イモータルコイル”:「隠して当然の秘密だ……そいつを知れば」
“イモータルコイル”:「ラス・ヴィダスにわざわざ世話焼こうなんて学区は、一つもいなくなるだろうからな」
五百機ジナ:「秘密だと……?」
“イモータルコイル”:「……お前、分かるか?」
“イモータルコイル”:「どうして……」
“イモータルコイル”:「ラス・ヴィダスだけじゃない。ジェネシスやカナートス……」
“イモータルコイル”:「ノヴァリスの幾つもの機関が研究しても、どうして未だに堕天病の治療法は見つからないのか?」
五百機ジナ:「……それは……」
五百機ジナ:「堕天病の症状には個人差が大きく……当人のレネゲイドに応じて変質し」
五百機ジナ:「総括的な治療法の確立が難しいから……」
“イモータルコイル”:「外れじゃあない。だが正解でもないな」
“イモータルコイル”:「お前、ノイマン入ってたよな?」
“イモータルコイル”:言って、手元のメモに数式を書き込む。
“イモータルコイル”:「『82755×126522=?』」
“イモータルコイル”:「解けるか?」
五百機ジナ:「……」
五百機ジナ:「……10470328110」
“イモータルコイル”:「正解だ。じゃあ……」
“イモータルコイル”:先程書いた数式の一部を、ペンで塗り潰して
“イモータルコイル”:「これは?」
“イモータルコイル”:「『?』」
五百機ジナ:「……」
五百機ジナ:「馬鹿にしてるのか?」
“イモータルコイル”:「そうだよな」
“イモータルコイル”:「主題の無い、純粋な『謎』そのもの」
“イモータルコイル”:「それを解ける人間なんて、存在しない」
五百機ジナ:「……?」
五百機ジナ:怪訝な顔で、目の前の女の姿を見つめる。
“イモータルコイル”:「……堕天病は」
“イモータルコイル”:「“マスターポルート”が率いた堕天派が作り出した病だ」
“イモータルコイル”:「奴らが有した神秘の本質は、『未知』」
“イモータルコイル”:「『未知』に内包された無限の可能性を、有限の物質世界に落とし込んだ時──何が起きるか?」
“イモータルコイル”:「『未知』の可能性は拡大し、増殖し──」
“イモータルコイル”:「感染を始める」
五百機ジナ:「……」
五百機ジナ:「……まさか……」
“イモータルコイル”:「堕天病は」
“イモータルコイル”:「『十字冠を破壊する兵器』だ」
ダブルクロス 3rd edition/オーヴァード・ノヴァ
『ランブル・ランペイジ・ラス・ヴィダス』
END