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メインログ/雑談ログ



Trailer



昨日と同じ今日。今日と同じ昨日。
繰り返し時を刻み、変わらないように見える世界。
その裏側で、戦い続ける者達がいる。
既に変貌した、陽の当たらぬ世界で。
狂い咲くのは徒花か、それとも──。

リエゾンロード “誘惑者”テトの出奔は、FHに大きな波紋を引き起こした。
失脚する者、躍進を狙う者、陰謀を巡らす者。
超越者たちの生み出す巨大なうねりの中で、人は波間に漂う枯葉の如く矮小だ。
“ドリームランド”もまた、そうした激流に呑まれんとするセルの一つだった。
夜毎襲い来る死者の群れ。
逃亡は許されず、使命を捨てることも叶わず。
生き残るすべはただ一つ。自らの手で戦い抜くこと。

Double Cross The 3rd edition
Replay Bloom Case06
『恋燼慾火の幻夢境』
ダブルクロス──それは裏切りを意味する言葉。




Index



Opening
【OP1/Past】
【OP2/Present day】

【Tutorial】

Middle phase
【Middle1】
【Middle2】
【Middle3】

Climax
【Climax/恋燼慾火の幻夢境】

Ending
【ED/“ドリームランド”】
【ED/山城紗羅・弥栄橋紬】
【ED/安養寺亜恵嘉・六角薄荷】



Preplay


GM:それではダブルクロスセッション『恋燼慾火の幻夢境』始めていきましょう
GM:まずは自己紹介から。1D100を振って高い人からやっていきましょう
弥栄橋 紬:1d100
DoubleCross : (1D100) → 9

弥栄橋 紬:よわよわ
安養寺亜恵嘉:1d100
DoubleCross : (1D100) → 24

六角薄荷:1d100 えいや
DoubleCross : (1D100) → 83

GM:では六角さんからキャラシを貼って自己紹介どうぞ!
六角薄荷:えっ私から!? バイトなのに!?
六角薄荷:はーい
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六角薄荷(キャラシート)
GM:他の皆さんは汚いヤジを飛ばしてください
弥栄橋 紬:わーわー
安養寺亜恵嘉:まかせな
六角薄荷:聞いてないんですケド?!
六角薄荷:えーっと…
六角薄荷六角むすみ薄荷はっか、コードネームは〝リトル・メリッサ〟。誕生セルが消えたけどしぶとく生き延びている流しの複製体です。
六角薄荷:いろいろあってえ…山城紗羅さん…ええっと、山城さんのお姉さんと縁がね…縁があったんですケド…
GM:付き合ってたんじゃないのか?はっきりしろ!
六角薄荷:付き合ってました! 連絡取れなくなって心配しました!
GM:やはりな……
安養寺亜恵嘉:そうだったの!?
六角薄荷:それで行方を探してドリームランドセルに転がり込んで、バイト待遇で…
六角薄荷:やってたらなんか大変なことになってるんですケド、なんで? どうして?
GM:リーダー何とか言ってやれ
安養寺亜恵嘉:えっ えーっと スリーサイズは?
弥栄橋 紬:動揺してる?
六角薄荷:それセクハラでは?!
安養寺亜恵嘉:制服を用意するうえで聞かなきゃならなくてぇ……
安養寺亜恵嘉:制服ないけど……
六角薄荷:かすかに、ぺたん、するん、くらい…? えーっと数字はあとで内密に…身長は143cmですケド…
弥栄橋 紬:ちっちゃくてかわいい~
六角薄荷:えへへ…
六角薄荷:とりあえず、何種類かの物質を分泌&弱い風使いで流して操れるわかりやすいハヌソラブラドで、便利便利に立ち回れます。これで生き残ってきたんだ
六角薄荷:目撃者をあやふやにしたり説得したり、遠い場所に声を届けたり、ちょっとした薬も作れる!
弥栄橋 紬:なんかえっち……な気がするエフェクトがいっぱいある……!
六角薄荷:そんなことはないですケド!?
六角薄荷:ていうかゾンビパニックだとあんまり役に立たない…立たなくない…? 誰に使えばいいの…?
六角薄荷:そういう塩梅です。データ的には武器強化エフェクトと達成値支援ができるだけ! あとはみんなにおまかせします!
六角薄荷:あと事前のお話で、リーダーとなにかやってることになりました(確定) よろしくお願いします!
GM:エッチなエフェクト使いまくってください!それでは次!
GM:そのリーダーの安養寺さんお願いします!
安養寺亜恵嘉:はい。
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安養寺亜恵嘉(キャラシート)
安養寺亜恵嘉安養寺あんようじ 亜恵嘉あえか。20歳です。
安養寺亜恵嘉:自力では歩行も難しい虚弱体質の上、幼い頃に事故で天涯孤独となった我ながらハードな身の上ですが……幸い、両親はかなりの資産を遺してくれておりました。
安養寺亜恵嘉:現在の住まいもその内の一つです。空気のいい別荘地の一画に佇む小規模なマンション、翡翠館かわせみかん
安養寺亜恵嘉:由緒ある洋館を改装した建物で、入居者の皆様には私の日常の手助けをあれこれお願いする代わり、賃料は土地柄に比してごく安く抑えております。
安養寺亜恵嘉:その甲斐あって部屋の空きも少なく、慎ましい暮らしには充分な程度の収入を得ております……
GM:いい人そうだな~
弥栄橋 紬:いい人なんだろうな~
弥栄橋 紬:えっちなこととかしなさそうだな~
安養寺亜恵嘉:……というのが近隣向けに仄めかすカバー。
六角薄荷:カバーなんですか
安養寺亜恵嘉:実態はオーヴァード用兵器の開発・販売を行うFHセル、“ドリームランド”のリーダーです。
安養寺亜恵嘉:珍しい素材を手段を問わず手に入れて強い武器を作り、お金さえもらえればどんなところにも売っちゃうぞ。
弥栄橋 紬:もしかしてワルなんじゃないか……?
GM:スゲーワルのやつだった
六角薄荷:に、人間の尊厳とかも…?
山城 紗菜:死の商人
安養寺亜恵嘉:虚弱体質なのは本当ですが、特別製の工房に籠って自ら研究や製造を行うこともあります。倫理とかはあんまり考慮しません。
六角薄荷:コワイ!
安養寺亜恵嘉:性能的には……これどう説明したらいいんでしょうね……?
安養寺亜恵嘉:とりあえずカンパニーのちからで仲間の性能をあれこれ底上げしたり、カリギュラを素撃ちしたり、回避とか束縛の領域とかします。あと最大HPが3です。
安養寺亜恵嘉:がんばるぞ!
弥栄橋 紬:小突いたら死んじゃう
六角薄荷:虚弱すぎてこわいよう
GM:悪の性能 よろしくお願いします!
GM:それでは次は弥栄橋さんお願いします!
弥栄橋 紬:はーい!
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弥栄橋 紬(キャラシート)
弥栄橋 紬:"シルク・ド・レープ" 弥栄橋 紬やえばし・つむぎ、16歳。"ドリームランド"セルに所属する、専業チルドレンです!
弥栄橋 紬:桃色の柔くウェーブした長髪に琥珀色の瞳がチャームポイント。誰にでも人当たり良く接する、甘えたがり褒められたがりな性格です。えへへ……
GM:髪がピンクだしエッチなんじゃないか?
安養寺亜恵嘉:かわい~
弥栄橋 紬:えっちなこと……は全然分からないです!
山城 紗菜:胸が育ってる!
弥栄橋 紬:セルの中では戦闘に特化した人員として、適性人員の対処をしたり、武器の実戦データ収集を担当しているよ~
弥栄橋 紬:小さい頃に"マイダスタッチ"セルに連れて来られて、その後色々あって"ドリームランド"セルに移籍しました。こっちの方が居心地良くて好きです。
弥栄橋 紬:小さい頃に親元から離れてるのもあって、愛情に飢えているとか……
弥栄橋 紬:自身の触れたものに振動を発生・伝播させる能力と、セルで与えられた"シルク・ド・レープ"という銘の糸状武器を組み合わせて戦います。
弥栄橋 紬:非常に身軽でもあるので、伝わせた糸の上を歩いて器用に動いたりもするよ。さながら空中浮遊!
GM:エッチなんじゃないか?
六角薄荷:エッチかも
弥栄橋 紬:そうかな……そうかも……
山城 紗菜:ちょっと...擁護できないな
弥栄橋 紬:能力的にはピュアハヌマーンで、なんと今回UA新規採録含め、3種類のピュアエフェクトを全部積んできました! 楽しそうだったので!
安養寺亜恵嘉:ピュアな子なんだ
安養寺亜恵嘉:エッチじゃないかも
弥栄橋 紬:風斬糸をぶんぶんしドッジを封じつつ殴ります。侵蝕がある程度伸びると火力固定値をドンと載せて殴ります。つまり、ひたすら単体を殴ることしかできない悲しき戦闘モンスターというわけ
山城 紗菜:キリングマシーン...愛情を教えないと
六角薄荷:エッチかも…
弥栄橋 紬:こんな感じかな~ みんなといっぱい仲良くしたいです!
GM:いっぱい仲良くしてください!それではラスト!山城さんお願いします!
山城 紗菜:は~い、新人の山城 紗菜21歳です
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山城 紗菜(キャラシート)
山城 紗菜:セッション開始時までは特に特徴のなに、強いて言えば...だらしない姉さんの部屋に勝手に入って掃除をするのがやりがいの女子大生ってくらいですね
六角薄荷:お姉さんの部屋に…
GM:面倒見がいいってことは……エッチってことかも
山城 紗菜:しかし、その姉は恐るべきFHの兵器開発セルの一員であり業深きレネゲイドアイテム”遺産”の継承者でした
安養寺亜恵嘉:こわくないよ~
六角薄荷:そうかな…そうかも…そうでした
山城 紗菜:姉が死に、遺産と知識を焼きつけられセルに半ば強引に加入した私は閑散とした洋館で魅力的な少女達と出会う...
山城 紗菜:安養寺亜恵嘉さんのお世話係になったりする
GM:ちょっと前の文章量が多いエッチなゲームだ!!
弥栄橋 紬:お世話って……あんなことやこんなことまで……
六角薄荷:ワ……ア……
山城 紗菜:これから...どうなっちゃうの~~~!
安養寺亜恵嘉:全年齢向け伝奇ものの可能性だってあるだろ
六角薄荷:そうかな そうかも
山城 紗羅:そして私がシナリオ開始時に故人になるお姉ちゃんで~す! ピースピース!
GM:死んでる……
六角薄荷:うう、紗羅さん…
山城 紗羅:継承した遺産は戦争史の具象化”タンネンベルク硝轍線”
弥栄橋 紬:もう死んでる!
山城 紗羅:人類の文明発達度に相応した兵器製造能力を持ちセルの設計図から試作しリアルタイムで修正できるデバッカー要員
山城 紗羅:やんごとなき理由により遺産と記憶は妹である山城 紗菜に受け継がれる(勝手に)のだ
山城 紗菜:更生は暴走型のモルフェウス武器製造射撃型
山城 紗菜:天啓によりジェノサイドモードを搭載しトループとも相性が良い
六角薄荷:頼れる
山城 紗菜:情報についてはリーダーのカンパニー力に依存する所存です。
山城 紗菜:以上!
GM:OK!お姉ちゃんの分まで頑張ってください!
GM:軽くNPCの紹介も行いましょう
六角薄荷:わー
糸金鈴里糸金鈴里いとかねすずりです。
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安養寺亜恵嘉:かわいー
弥栄橋 紬:お胸がおっきい
糸金鈴里:“ドリームランド”セルの正規エージェント兼研究員です。よく見たら正規人員が全然いなかったので……
六角薄荷:あははー
糸金鈴里:ダウナーな物腰で他人を遠ざけるような態度の女です。普段はセルリーダーの研究の手伝いなどを行っています。
山城 紗菜:正規の研究員!
安養寺亜恵嘉:手伝われてま~す
糸金鈴里:当人は認めていないが皿を割ったり何もないところで転んだりが多く、セル内では家事や精密作業の権利を没収されています。
弥栄橋 紬:ドジっ子……?
山城 紗羅:でも生半可な能力じゃ務まらないよ?
糸金鈴里:普段は特に遺産の能力を用いて資材の生産を担当しています。よろしくお願いします
六角薄荷:それでもできるんだからきっとすごい…すごいかな?
六角薄荷:すごい人だった!
山城 紗菜:かなり骨子に相当する能力だった...
蜂角鷹あやせ蜂角鷹はちくまあやせです。
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蜂角鷹あやせ:“ドリームランド”の大口契約先“マイダスタッチ”セルから出向してきているエージェントです。
六角薄荷:メイドさんだ
山城 紗菜:出向社員!?
蜂角鷹あやせ:家事全般をこなすメイドです。身の回りの雑用はお任せください。
弥栄橋 紬:はう……
安養寺亜恵嘉:いっぱい頼ります
蜂角鷹あやせ:特に紗菜さんが来るまで皆さんの日常生活があまりにあんまりだったので送られてきたのかもしれませんね
山城 紗菜:洋館といえば...メイド、紬ちゃんの古巣関係者だ
弥栄橋 紬:イマイチ冴えない頃を知られている……恥ずかしさ……
蜂角鷹あやせ:家事も仕事も頑張ります。是非頼ってください。よろしくお願いします。
六角薄荷:りょ、りょうりくらいはできますし…
山城 紗菜:よろしくお願いします~!
六角薄荷:頼ります!
GM:それではこちらのメンバーでセッションを始めていきます!皆さんよろしくお願いします!
六角薄荷:よろしくお願いします!
安養寺亜恵嘉:よろしくお願いします!
弥栄橋 紬:よろしくお願いします~!
山城 紗菜:よろしくお願いします~!



【OP1/Past】

GM:OPシーンになります。全員登場ですが登場侵蝕は不要です。



GM:FHセル“ドリームランド”は、様々な兵器・レネゲイド関連技術の研究開発を行う技術系セルであり、他セルへの技術提供・兵器の開発・生産が主な活動だ。
GM:だが本拠地を置く斎庭市はセル同士の抗争が激しい地域であり、他セルと交戦せざるを得なくなることもしばしばだった。
GM:時は一年前に遡る。その日“ドリームランド”は他セルとの戦闘の最中、全滅の危機に陥っていた。
一年前 斎庭市 廃工場
GM:……橙の火が煌々と燃え盛る中、巨大な影が蠢いている。
“モルテンコア”:「……全員見とるか!お前らよう見よう!これがこの俺様の本当のものすんごい力だかんな!」
GM:人里離れた廃工場で始まったオーヴァード同士の戦闘は、当初“ドリームランド”側の優位に動いていたが、趨勢は予想外の方向に傾いた。
GM:敵オーヴァードの一人が突如としてジャーム化し爆発的に能力を向上、凄まじい力で暴走を始めたのだ。
“モルテンコア”:「お前ら今までっ……よくもやってくれたなホントに!全員ベッッタベタにぶっ潰して召使いにしてこき使ったるから覚悟しとけ!」
GM:ヨロイモグラを思わせる異形の巨体が身じろぎするたび、周囲に灼熱の溶岩が溢れ出す。分厚い装甲は一切の攻撃を通さず、状況はまさしく絶体絶命だった。
六角薄荷:「むり、無理無理無理無理! 無理ですって! これは反則! プライドとかないのか!」
弥栄橋 紬:「はぁっ、はっ……う、ゔ……っ! わたしの、糸……」
弥栄橋 紬:両の指は焼け爛れ、その先に繋がっていた糸も殆どが溶け落ちてしまっている。悔しげに唇を噛む。
安養寺亜恵嘉:既に敵の暴走直後、弾き飛ばされて昏倒している。傍らでは愛用の車椅子が降ってきた瓦礫に潰されていた。
蜂角鷹あやせ:「うーん……歯が立ちませんね。いかがしましょうか?」安養寺を抱えている
六角薄荷:「うう、やっと手に入れた屋根と三食がぁ…もうダメだぁ…」使いたくない切り札(剣)を抜くが、まああんなもんには通じそうにない
糸金鈴里:「ッ……」半身に重度の火傷を負いながら敵味方に視線を巡らせる。「リーダー……」
糸金鈴里:「……私が時間を稼ぐ。あなた達は逃げて」
六角薄荷:「えっ、いいんですか」
弥栄橋 紬:ぶんぶんと大きく頭を振る
弥栄橋 紬:「そ、それなら、わたしも……!」
弥栄橋 紬:戦うことしか取り柄がない。ここで戦いを放棄して逃げて、また"いらない子"だと思われるのは、嫌だった。
六角薄荷:「紬さんはほら、武器壊れてるじゃないですか! ほ、ほら、わたしだけじゃリーダー運べないし…」視線を激しく彷徨わせる
糸金鈴里:「私一人で十分。二人でも犠牲が増えるだけよ」
糸金鈴里:「ここで全滅するよりは余程マシ。……リーダーのこと頼むわよ」
“モルテンコア”:「お前ら何相談しとる!?どうせ何したって無駄だぞ!全員ここでジュージューに焼いてペッタペタのお饅頭になんだかんな!」
六角薄荷:「ひいいいっ! ほ、ほら、いそがないと…」おしまいがすぐ来る。なにか奇跡でもおこらないかぎりは
弥栄橋 紬:「……っ、どうか、鈴里さんも、無事で……!」
“モルテンコア”:異形の巨体が軋む音と共に突進し、君達に迫る。凄まじい質量と溶岩の超高熱が押し寄せる!
山城 紗羅:「おぉ~~、いいじゃんB+クラスのジャームかな?」
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山城 紗羅:呑気な声、ダメージジーンズにホットパンツといういでたちで、悠然とポケットに手を突っ込みながら噴炎地帯に踏み込む一つの影
六角薄荷:「!!!!!!!!」
糸金鈴里:「……!」能力を行使しようとした直前でそれに気付く。
山城 紗羅:足踏みと共にワーディングが展開され、地面よりそそり立つ杭、そして巻き付く影の茨が攻撃を阻む
糸金鈴里:「……山城さん!!」
安養寺亜恵嘉:「……さ、ら……」
安養寺亜恵嘉:うっすらと目を開け、夢を見るように呟く。
六角薄荷:「紗羅さぁあああん!」
“モルテンコア”:「もがっ……げっ!何やこりゃあ!?」
“モルテンコア”:巨大なヨロイモグラが暴れ回り、影の茨を引き千切らんとする。
弥栄橋 紬:「わ、わわわわ……っ!」 余波で押し寄せた熱がリーダーを焼かないように、目をしぱしぱさせながら壁になろうとしている
山城 紗羅:「周りの蜘蛛っぽい装甲はエナメル質かな、強度も十分でエグザイル由来...でも噴炎に耐性があるって考えると混ざってるっぽいな~」
山城 紗羅:「アヨーニ、オネイロス」
山城 紗羅:「二人はどう思う?」
山城紗羅:好奇心で輝いている、しかし向けられた個人への興味は一切ない
山城紗羅:これは収穫されるべき”素材”である
安養寺亜恵嘉:何か聞かれたらしいことは分かったが、耳鳴りがひどくて内容は聞き取れない。
蜂角鷹あやせ:「ジャーム化に際してかなり出力が上がっているようですが……見た目は生物由来というより深成岩に近いように見えますね」
糸金鈴里:「素材の由来は今はどうでもいい。今重要なのは……」
糸金鈴里:「あなたなら何とか出来るってことよ。山城さん」
山城紗羅:「あ~ぁぁ、出向ちゃんには聞いてないんだけど?」
山城紗羅:安養寺亜恵嘉を抱くメイドに冷えた視線を投げかける
蜂角鷹あやせ:「それは失礼致しましたわ」涼やかな微笑で受け流す。
安養寺亜恵嘉:「…………」
弥栄橋 紬:「こんな時まで喧嘩しないでほしいです……」 汗を滴らせながら小さく呻く
山城紗羅:「当然の事って口に出す必要ないよね? これからの話でしょ...詰まることろ」
山城紗羅:「アンタらを傷つけたコイツからどれだけの採算が取れるかってこと」
“モルテンコア”:「抵抗したって無駄だよ!俺の能力は溶岩!マグマだぞオメエ!マグマってのは超高圧でかってえ岩がドロンドロンに溶けたもんでよ!ブワーーッと出てきて炎よりつええんだなこれが!」
安養寺亜恵嘉:「とりあえず……なんとか、して、もらえますか」
安養寺亜恵嘉:「熱と煙で……息が……」蚊の鳴くような声。
六角薄荷:「じゃじゃじゃれるまえになんとかしてください紗羅さん! これリーダー七割死んじゃいますよおーっ!」
糸金鈴里:ガガガガッ!
糸金鈴里:廃工場の床から無数の鋼の柱が伸び、“モルテンコア”を拘束する。
糸金鈴里:「一瞬しか保たない!やって!」
山城紗羅:掌に無数の釘が刺さった桃色のルービックキューブのような物体が出現する
山城紗羅:それは口と、歯と、声帯を備えていた
山城紗羅:「エノモトproto,260」
山城紗羅:LRAD兵器、音響を響かせ対象の無力化に特化させた兵器
山城紗羅:それは固有振動を敵対者に指向性を持って浴びせ、ジャームの脳を直接揺らす
山城紗羅:名前の由来は先月に得た”素体”から拝借したものだ
山城紗羅:キンッ____
山城紗羅:大気が大きく揺れる
“モルテンコア”:「はわわわわ……何だいこりゃあ!」
“モルテンコア”:「俺の頭どうなっちまってんだ!?クルクルんなっちまうよ~~!!」
“モルテンコア”:分厚い装甲の内部で音響が幾重にも反響し、怪物が身を捩って暴れ狂う。
弥栄橋 紬:「ぃ゛っ……すごい、音…………!」 振動を操る性質由来だろう。指向性を保たせていても聴こえてしまう音に表情を歪める
山城紗羅:「あ”っハハハッ!運動はサァ! 死ぬ前に存分にやっとくといいよォ! 脳がシェイクされたら運動野もおしゃかなんだからな~~~」
山城紗羅:「............ダメだな、周りにも影響が出てる...修正が必要だ」
山城紗羅:熱情は一瞬にして覚め、思案するように目の前の”道具”を見る
“モルテンコア”:「誰か来てくれ!助けてくれよぉ~~~!ウワァ~~~~ッ!!」
山城紗羅:向けられている対象には興味の欠片も無い
“モルテンコア”:溶岩を撒き散らしながら轟音を立ててのたうち回るが、やがてそれも静かになっていく。
六角薄荷:「ひょわっ……しゅ、しゅご……」
“モルテンコア”:「うっ……グッ……」
“モルテンコア”:地響きと共に巨体が崩れ落ち、周囲の溶岩も冷えて固まっていく。
山城紗羅:不死身の怪物が無力化されるまでの時間、その秒数と残存させるレネゲイド臓器の鮮度、それらを見極めるように冷酷に見下ろす
山城紗羅:「1分49秒53....実用圏内か」
糸金鈴里:「……ッ……は……」
糸金鈴里:辺りが静まり返ってから、ようやくその場にへたり込む。
弥栄橋 紬:「……あたまが……ぐわんぐわん、します……」
弥栄橋 紬:「でも、助かった……んです、よね……?」
山城紗羅:「....................遅れてほんっとうごめん! 妹に付き合わされてさ」
山城紗羅:少し経って振り返り半分泣きそうになりながら頭を下げる
六角薄荷:「もっ…もう、もうもう、遅いですようーっ! うぷっ」紗羅さんに駆け寄ろうとしてこける
山城紗羅:「薄荷ちゃんも紬ちゃんもごめ~~ん!」
山城紗羅:「頭キンキンしてない?」
六角薄荷:「してます」
弥栄橋 紬:「ぅう~~~っ、紗羅さん~~~ッ」 ぼすっと身体に頭を埋めてぐりぐり押し付けている
弥栄橋 紬:「いたかったけど……死ぬよりマシです~~~」
蜂角鷹あやせ:静かに息を吐き、安養寺を揺り起こす。「安養寺様、終わりましたよ」
安養寺亜恵嘉:「ん、ぅ……」抱かれたままかぶりを振る。未だ四肢には力が入らないままだ。
蜂角鷹あやせ:「お陰様で助かりましたわ。山城様」
山城紗羅:「ん、蜂角鷹さんもカバーありがとね」
六角薄荷:「よかった、リーダーも三割生きてる…」弥栄橋さんをちょっと不満げに見て、焦げだらけのパーカーで顔をぐしぐし拭う
安養寺亜恵嘉:「……」安堵とも呆れともつかない息を吐いて。「……車は?」
安養寺亜恵嘉:「あなたが……遅いせいで、酷かったんですから……」
安養寺亜恵嘉:「帰りの運転は……あなたの役目ですよ」
安養寺亜恵嘉:「……私の車椅子も壊れてしまったし」
山城紗羅:「仰せの通りに...」
六角薄荷:「…王子様だなあ…」うーん
山城紗羅:「でもサンプルの詰め込みには大型特殊がいるよね?」
山城紗羅:「リーダーは私が介抱するからさ...ね?」
安養寺亜恵嘉:「こら。またあやせさんに」
蜂角鷹あやせ:「畏まりました。後処理もこちらで手配しておきますわ」
蜂角鷹あやせ:「皆さん、まずは館に戻って手当を致しましょう」
六角薄荷:「絶妙に話がパス回しされてる気がするう…」
山城紗羅:「あら、リーダーは私の温もりを求めると思って恨まれ役を買ったんだけどナ~」
安養寺亜恵嘉:「彼女だって頑張ったんですから……それくらいなんとかしなさいよ、もう」
蜂角鷹あやせ:「お気遣い感謝致しますわ」にこりと上品に笑んで「……それにしても、山城様ならばもう少しスマートに片づけられたように思いますけれど」
山城紗羅:「あらら...随分と買ってくれるね」
六角薄荷:弥栄橋さんの横に猫か座敷犬のように首を突っ込んで
弥栄橋 紬:「ひょわ」 ぐりぐりは落ち着いていたがそのまま引っ付いていたので、慌てて離れる
山城紗羅:「家族の用事、セルは一番大事だけど妹も同じくらい大事なの」
六角薄荷:「紗羅さん目立たすの好きですしい。いつもちがうっていうけど絶対そうだし」
弥栄橋 紬:「こわれちゃった車椅子は……置いていきますか? 修理……はむり、そうだなぁ」
六角薄荷:「いまはこっちのほう気にしてほしいナーって」ぐりぐり頭を押し付ける(めがねのまま)「手も無事な人も足りないですしい」
蜂角鷹あやせ:巨体が暴れ回った破砕跡を前にして「お車を回してきますわ」山城に笑みを残し、颯爽と歩いて行く。
山城紗羅:「..........ほんと、何考えてんだか」
山城紗羅:「気持ち悪」小声
安養寺亜恵嘉:「紗~羅~……」
安養寺亜恵嘉:咎めるような……と言うよりも、子供っぽく拗ねるような目。付き合いの長いメンバーの中でも、山城紗羅以外に見せることはほとんどない顔だ。
GM:“ドリームランド”において、山城紗羅は無くてはならない存在だった。
GM:それは戦力としてでもあり、人間関係においても替えの効かない、中心的な人物だった。
GM:だが、死んだ。
GM:それから約一年後、山城紗羅は何者かに殺害された。
GM:その犯人も、理由も、目的も、何一つとして分からないまま、ただ彼女の死だけが確かだった。
GM:しかし予想外だったのは、それだけではなかった。
GM:紗羅の死から一週間もしない内に、一人の少女がセルを訪れた。
GM:それは紗羅の妹である山城紗菜であり──
GM:彼女は、亡き姉の記憶と遺産を継承していたのだ。



GM:シーン終了。
GM:ロイスは取得できません。



【OP2/Present day】

GM:斎庭市は郊外に多くの自然を残す土地であり、その一部は古くから別荘地として使用されてきた。
GM:建物同士の距離が広い別荘地においても、特に周囲から離れた場所にぽつんと立てられた一軒の洋館。
GM:翡翠館と呼ばれるその建物が、“ドリームランド”の拠点だった。
GM:普段であれば、セルメンバーの他には人里離れたその館を訪れるものはほぼ皆無であったが
GM:丁度昨日の夜、館は招かれざる客による襲撃を受けた。
GM:突如として館に押し寄せてきたのは、数十人もの群衆だった。完全に理性を失くした獣の如き様子で、唸り声を上げながら窓を割り、戸を破って屋内に侵入した。
GM:映画に出てくるゾンビのような有様だが、オーヴァードではなく一般人。しかしワーディングは効かず、絶命するまで暴れ続けた。
GM:正体も目的も不明の謎の一群。オーヴァードである君達にはそう大きな被害も無かったが、館は何か所も破壊され、また身元不明の遺体は処分するにも困り果てるものだった。
GM:最低限の修繕が済み、大量の死体の処分の目途が立った頃には、既に時刻は夕方となっていた。
GM:君達は休息と夕食がてら食堂に集まり、この件に対して話し合いを設けていた。
糸金鈴里:「…………」疲労や不満を軽々に口に出すタイプではないが、椅子に深く腰掛け口数少なくぐったりしている。
蜂角鷹あやせ:「皆様お疲れ様でした。お紅茶と軽食を用意しましたので、お好きなものをお取りください」
蜂角鷹あやせ:全員の中でも最もよく動いていたはずだが、今尚てきぱきと雑用をこなしている。
六角薄荷:「わあいごはんだあ……」
安養寺亜恵嘉:「……。ありがとう。あやせさん」
安養寺亜恵嘉:か細い声。普段にもまして青白い顔に、強いて微笑を浮かべて見せる。
山城 紗菜:「ありがとうございます、あやせさん」ヘロヘロになりながら腐臭と肉片で薄汚くなりながら席に着く
弥栄橋 紬:<ご飯!   玄関周りの掃き掃除を続けていたが、軽食と聞いてすっ飛んでくる。
六角薄荷:サンドイッチをもそもそと(美味しいのに)口に詰め込み、紅茶で流し込んで、「無理、もうホント無理ですけどお…」
六角薄荷:「ほら、リーダーもちょっと普段より無理っぽいですし」
弥栄橋 紬:「わたし、未だにリーダーの違いポイントがわかりませ……あっ、このサンドイッチおいひい……」
安養寺亜恵嘉:「……普段より少しだけです。大丈夫」
六角薄荷:「無理なんじゃないですか。ダメですよ無理したら、あとで…」リーダーになにかいいかけて
安養寺亜恵嘉:「……」目線で六角さんの言葉を封じる。
糸金鈴里:「ゆっくり話し合う暇も無かったけど……」紅茶を口に運び、その美味しさに数秒ちょっと固まって「……。……結局、何だったと思う?これ」
六角薄荷:ごくんといろいろ飲み下して。「…何だったんでしょ。私のばらまいたのもぜーんぜん効かなかったし」
弥栄橋 紬:リーダーの目線に一瞬きょとんとした表情を浮かべて、すぐに傾げた首を戻す。
弥栄橋 紬:もぐもぐ、ごくん 「さっき、お掃除がてら屋根の上から見てみたんですけど」
弥栄橋 紬:「さっきの一団以外に、それっぽいのはいないみたいでしたね」
安養寺亜恵嘉:「……とにかく異様である、ということくらいですか。分かるのは」
弥栄橋 紬:「はい……どこかから、急に湧いて出たみたいな」
蜂角鷹あやせ:「ええ。市内や他の場所で同様の事態が起きている、ということも無いようですし」
蜂角鷹あやせ:「突然ゾンビパンデミックが発生したものかと思いましたが……どうやらこの場所だけが襲撃を受けたようですわね」
安養寺亜恵嘉:「紗……菜も、来て早々にお疲れ様」
山城 紗菜:「.................ここって...いつもこんな感じなんですか?」
安養寺亜恵嘉:「さすがにこんなことは初めてよ。大変だったわね」微笑みに苦いものを混ぜて向ける。
山城 紗菜:「ありがとうございます安養寺さん...」
山城 紗菜:小さく頷き、紅茶を含む...落ち着く
六角薄荷:「…………」紗菜さんを見て、紅茶を少し飲んで。「異常事態なんだなー…」
安養寺亜恵嘉:紅茶のカップを両手で包むようにする。冷え切った指先を温めるための動作。もう少し落ち着かないと飲食物は喉を通りそうにない。
糸金鈴里:「どこかで大規模なジャーム化事案が起きて、その余波がたまたま襲ってきたとか?」
弥栄橋 紬:「そうですよ、きっと。こんな変なこと、そう立て続けに起こらないんじゃないですか?」
六角薄荷:「だったら周りにもっと被害が出てると思いまーす…」控えめに挙手
糸金鈴里:「だとしたら……」
GM:その時、会話を遮るようにガラスの割れる音が鳴り響く。
六角薄荷:「み゛っ」
山城 紗菜:「ヒッ」
GM:見れば修繕したばかりの窓が割れ、そこから何者かの腕がばたばたと暴れ回っている。
六角薄荷:「き、きたきたきたなんか!また!」
暴徒?:「ギィイイッ!ガァッ!グアアァアアッ!!」
弥栄橋 紬:「ちゃんと直せてなかったところが──ひぃぃ゛ぃ?!」
弥栄橋 紬:「うで!!!うでっ、うでがはいって!!!」
弥栄橋 紬:「うでが?!?!」
山城 紗菜:「気持ち悪いっ、本当に最悪ッ」一番ビビり最も大きそうな糸金さんの陰に隠れようとする
安養寺亜恵嘉:「…………」
暴徒?:昨夜襲ってきたのと同じだ。完全に理性を失ったように見える人間。破片で血まみれになるのも厭わず、無茶苦茶に腕を動かして窓を割ろうとする。
暴徒?:更に辺りから破壊音が次々と響く。ドアを叩き、窓を破り、何十もの人間が屋敷に侵入しようとしている!
安養寺亜恵嘉:膝掛けの下から拳銃を出して撃つ。
暴徒?:「ギャッ!グォア!」
安養寺亜恵嘉:「……またですか……」
暴徒?:窓を割ろうとしていた一人が倒れるが、更に代わりの一人が間髪入れずに顔を出す。
六角薄荷:「…入口! 玄関! うわあああめちゃくちゃ破れてるうううう」
安養寺亜恵嘉:「鈴里と薄荷は東……あやせさんと紬は西を」
山城 紗菜:顔が真っ青になり立ち尽くしている
安養寺亜恵嘉:「紗菜……悪いけれど、死にたくなければ手伝ってね」
山城 紗菜:「うっ、ぅぅ~~~ッ」
蜂角鷹あやせ:暴徒の顔にハイヒールの爪先を蹴り込み、家具で窓を塞ぐ。「畏まりました」
弥栄橋 紬:「はいっ! もう、せっかく片付けたのに~~~!」 塞いだ家具を糸で更に補強。更に別の箇所から出てきた腕を、弾いた糸で根本から寸断する。
糸金鈴里:「六角さん。行くわよ」
六角薄荷:「は、はひいっ」昨夜使った、モップとナイフの即席のポールウエポンを床から取り上げて
六角薄荷:「ややややりますっ」
糸金鈴里:ズルッ「あっ」
六角薄荷:「あっ」
糸金鈴里:ゴスッ!!
糸金鈴里:襲撃と一切関係なく、カーペットで転んで後頭部を打ち据える。
糸金鈴里:「………………!」
六角薄荷:「だだだだ大丈夫ですかスイカを面で割ったみたいな音…」
安養寺亜恵嘉:「引き摺っていっていいわ」
安養寺亜恵嘉:見もせずに射撃を続ける。
山城 紗菜:「ちょっと湿った音がした...」
山城 紗菜:カバーするように家具を薄荷ちゃんの方向から先へ押し出す
糸金鈴里:「……」頭を抱えたまま持ち場に向かっていく。
六角薄荷:「……あっ」
六角薄荷:「…ありがとうございます」紗菜さんに会釈して、棒持って糸金さんに続く
安養寺亜恵嘉:「……まったく。仕方ないんだから」
GM:凶暴化し、負傷を厭わず向かってくるとはいえ、所詮は常人。オーヴァードである君達にとってはそう難敵でもない。
GM:20分もしない内に戦闘は終わった。だがその数は昨夜よりも増えているように感じられ、屋敷もまた昨夜よりもひどい有様となってしまった。
GM:返り血とガラスの破片が散乱する食堂に、君たちは再び集合する。
蜂角鷹あやせ:「皆様お疲れ様でした……と申し上げたばかりだったのですが……」流石に困ったように笑う
弥栄橋 紬:ぐてぇ……と机に突っ伏している
弥栄橋 紬:「……さすがに、つかれましたぁ……」
山城 紗菜:「頻度がわからないと結構気疲れしますね...」紬ちゃんと薄荷ちゃんの頭を撫でながら
六角薄荷:「あのこれ…もしかしてなんですけど…」ぐったり椅子に体を預けて
六角薄荷:「夜んたびに来るんじゃ…」
蜂角鷹あやせ:「……その可能性は十分にありますね」
安養寺亜恵嘉:「…………」
糸金鈴里:「……また明日も来るってこと?」
六角薄荷:「来ないでほしい…」撫でられてもぞもぞ体を丸める
弥栄橋 紬:「困ります~~~」 掌に頭をぐりぐり押し付けて唸る
糸金鈴里:「こんなこと毎晩続いたら、リーダーが先に死ぬわよ」
安養寺亜恵嘉:「……ふふ」
安養寺亜恵嘉:力なく笑う。目の下に隈ができている。
山城 紗菜:「少なくとも、交代で見張りは立てるべきかと...その分他の人が安心して休めるかもしれませんし」
六角薄荷:「…………」亜恵嘉さんのほうをちょいちょい見て
六角薄荷:「さ…なさん、慣れてますねなんか…」
弥栄橋 紬:「なんかちょっと、一瞬……」 言いかけて口ごもる
山城 紗菜:「..........?」
弥栄橋 紬:「えー、えーと。そう、お昼の間に、なにか準備しましょう!」
糸金鈴里:「そうね……」少し考えて
糸金鈴里:「……というより、一旦どこかに避難するのはどう?」
弥栄橋 紬:「バリケード作るとか……あっ」
弥栄橋 紬:「そっか、その手が……」
糸金鈴里:「敵が……いや、敵がいるのかも分からないけど」
糸金鈴里:「私達を狙ってきているにしても、居場所が分からなくなれば追ってこられないはずじゃないかしら」
弥栄橋 紬:「鈴里さんは冴えてますねぇ……」 ぱああと輝いた表情で鈴里に寄っていき、擦り寄る
糸金鈴里:「ちょっと……近い……」サッと一歩引く
弥栄橋 紬:「あう……」 捨てられた犬のような顔をする
山城 紗菜:「そんな場所があるんですか....?」
山城 紗菜:「私はここに来たばかりなので...皆さんの判断に委ねます」
安養寺亜恵嘉:「……狙いが人であれば……そうでしょうが」
蜂角鷹あやせ:「……いえ。私は弥栄橋様の案に賛成です」
蜂角鷹あやせ:「今はこの場所から離れない方が良いと存じますわ」
六角薄荷:「…お金とかになりそうなもの、たーくさんありますよね。翡翠館ここ
安養寺亜恵嘉:頷く。
蜂角鷹あやせ:「はい。六角様の仰る通り、ラボの高額な研究機材は移動できません」
GM:“ドリームランド”セルの規模は小さいが、その設備に関してはFHでも上位に位置するものだ。
六角薄荷:「人よりそっち狙ってるほうがありそうな気がする…なにがあるのかとかしらんですけど…」
弥栄橋 紬:「なんか高そうなものはいっぱいありますよねぇ……」
安養寺亜恵嘉:「盗人に……家を明け渡すような真似は、したくありませんね」
弥栄橋 紬:「これだって! ここの作品ですし!」 十指に絡んだ細い絹のような糸を揺らす
六角薄荷:「めっちゃ切れるやつー」
蜂角鷹あやせ:「はい。それから、襲撃が皆様を狙ってのものだった場合、外で襲われれば拠点内で襲われるより危険性は高くなります」
蜂角鷹あやせ:「ホテルやセーフハウスに移動するにしても、思わぬ被害を招く恐れがあります」
六角薄荷:「紬サンとか糸金さんはともかく、わたしやリーダーとか…紗菜さんとかは、押しくら饅頭死がありえる気がするぅ…」
山城 紗菜:「押しくら饅頭死.........!?」
蜂角鷹あやせ:「更には……皆様には申し訳ないのですが」
蜂角鷹あやせ:「わたくしの立場からすると……こう言わせていただく他にありません」
蜂角鷹あやせ:「今この場を離れると……“マイダスタッチ”の依頼の納期に間に合わなく恐れがあります」
六角薄荷:「世間の風まで!」
弥栄橋 紬:"マイダスタッチ"の名前が出た途端、僅かに表情が曇る。
GM:“マイダスタッチ”は“ドリームランド”の上位セルかつ主な顧客であり、弥栄橋の古巣であり、蜂角鷹の出向元だ。
GM:表の世界にも影響力が強い金融系のセルであり、反面自らは戦力や技術力を持たないので、“ドリームランド”をはじめ多くの外部セルと提携している。
GM:今、“ドリームランド”は彼らから、量産・部隊単位で同期可能なオーヴァード向け戦闘外骨格の開発という大口の依頼を受注していた。
六角薄荷:「…逃げたら、ゾンビっぽいもの以外に、借金や追手が発生するということでございますか…?」
弥栄橋 紬:「お、終わりだぁ……」
蜂角鷹あやせ:明言は避けるが、無言で肯定する。
蜂角鷹あやせ:蜂角鷹が自分のこれほど意見を強く押し出すのは珍しいことだ。初と言っていいかもしれない。それが彼女の出向元の意向なのかもしれなかった。
六角薄荷:「もうだめだ、おしまいだぁ…」
安養寺亜恵嘉:「……助かります。そういったことを自分から推し量るのは得意ではないもので」
六角薄荷:「リーダー、そゆとこあるですよね…」
山城 紗菜:「ですが...逆に考えれば取るべき手段が明確化したのかもしれません」
弥栄橋 紬:「ええと……今のところ夜にしかさっきのは出てきてないですし、昼の間になんとか……なにか、対策して」
弥栄橋 紬:「がんばって、納期にも……間に合わせる……?」 不安そうな声
糸金鈴里:「……そうなるわね……」
六角薄荷:「それって…無理があるんじゃないですかねえ…!?」
糸金鈴里:「屋敷を迎撃拠点に改造しつつ、“マイダスタッチ”からの依頼も進め、夜は襲撃に備える」
糸金鈴里:「……リーダー……」
糸金鈴里:思わし気な視線。
安養寺亜恵嘉:「……。やるしかないのなら、やるまででしょう」
安養寺亜恵嘉:「ですが……」
六角薄荷:「…………」
安養寺亜恵嘉:「……皆、無理に付き合う必要はありません」
安養寺亜恵嘉:「避難……セルからの脱退、いずれも、自由にして構いません」
六角薄荷:「そういわれても……」きょろきょろと目線を彷徨わせて
弥栄橋 紬:ぶんぶんと大きく首を振る
弥栄橋 紬:「わ、わたしは……! ここしか、ない、ので……!」
六角薄荷:「そうそう、どう狙われてるのかわかんないですし…次の働き口も…」
山城 紗菜:「......私も残ります」
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:「やっぱりちょっと、度胸凄いよね」
山城 紗菜:「その...自分より小さい人たちを無視して出てはいけないので...」
山城 紗菜:「しばらく引きずっちゃいそうですし」
六角薄荷:「あ……」
安養寺亜恵嘉:「……」
蜂角鷹あやせ:「御立派でいらっしゃいます、紗菜様。ですがご無理はなさらずに」
蜂角鷹あやせ:紗菜だけは名で呼んでいる。姉との重複を防ぐためか。
六角薄荷:「…うん。ええと、逃げる手はないでーす、ってことで」
糸金鈴里:「……」僅かに考え込むように沈黙するが「……そうね」静かに頷く
糸金鈴里:「私がいないとリーダーも困るでしょうし」
弥栄橋 紬:「ぅ……一応、わたしも正規の人員……」 もごもご
安養寺亜恵嘉:「……。まあ、いま聞いたところで、そう言うしかありませんか」
安養寺亜恵嘉:呟くように言って。
六角薄荷:「んー……」
安養寺亜恵嘉:「ありがたく思います。ですが、気が変わればいつでもどうぞ」
山城 紗菜:「安養寺さんは....どうしたいんですか?」
安養寺亜恵嘉:「“ドリームランド”は私のものです」
安養寺亜恵嘉:「運用も、責任を負うのも、極論、私ひとりがいれば良い」
弥栄橋 紬:「で、でも、ほんとにいなくなっちゃったら……」
糸金鈴里:「……」
六角薄荷:「…………」
糸金鈴里:「山城さんと蜂角鷹さんがいないと、ご飯も作れないのに?」
六角薄荷:「扉に鍵かけるのも大変なのに…」
山城 紗菜:「お風呂とか...どうするんですか」
安養寺亜恵嘉:「……それはもちろん、とても困りますが」弱々しく笑う。
蜂角鷹あやせ:「あらあら……」くすりと笑って
蜂角鷹あやせ:「皆様、ご意向もひとまず固まったようですが……」
蜂角鷹あやせ:「一つ、わたくしからよろしいでしょうか?」
安養寺亜恵嘉:「何でしょう?」
蜂角鷹あやせ:「一連の襲撃について、少し思い当たる節があります」
六角薄荷:「えっ」
蜂角鷹あやせ:「わたくしも確信が持てているわけではありませんでしたので、口にするのは控えておりましたが……」
山城 紗菜:「教えてください...」
蜂角鷹あやせ:「……“フェッター”」
蜂角鷹あやせ:「現在“マイダスタッチ”と抗争中のFHセルです」
蜂角鷹あやせ:「噂に聞く、そのセルリーダーの能力が……今ここで起きている襲撃に合致するように思えるのです」
弥栄橋 紬:「……? “マイダスタッチ”と戦っているからって、こっちを襲う理由は……」
安養寺亜恵嘉:「……ありますねえ。大いに」
弥栄橋 紬:「うーん……あっ、お願いされてる商品……?」
山城 紗菜:「我々は“マイダスタッチ”のための装備をつくっているという話ですよね...つまりは」
六角薄荷:「大口の仕事の委託先でお得意様で…」指折り
安養寺亜恵嘉:頷く。「私たちが仕事を果たせば、“マイダスタッチ”の戦力は強化されます」
六角薄荷:「完全にターゲットロックされてるじゃないですか!?」
安養寺亜恵嘉:「そうならぬよう先手を打ちに来た、という話であれば、確かに」
蜂角鷹あやせ:「……はい。皆さんはご存じないかもしれませんが、以前から“フェッター”には、“マイダスタッチ”傘下である“ドリームランド”を狙うような動きがあったのです」
蜂角鷹あやせ:「そして、もしかすれば……」
六角薄荷:「もしかすれば…?」
蜂角鷹あやせ:「……山城紗羅様の死にも、“フェッター”が関わっている可能性があります」
弥栄橋 紬:「え……」 口をぽかんと開けて固まる
六角薄荷:「…………」
山城 紗菜:「.....................本当ですか?」
山城 紗菜:僅かに、体温が冷える感触
安養寺亜恵嘉:「……」徐に胸元を押さえる。
蜂角鷹あやせ:「確実とは言えません。……ですが、可能性としては高いと思います」
六角薄荷:「……………」
六角薄荷:「にげらんないですね」ぽつり
安養寺亜恵嘉:「どういった推論か……話を聞いても?」
蜂角鷹あやせ:「……それは」
蜂角鷹あやせ:その時、僅かに蜂角鷹の視線が動き、君たちの内の誰かを見たことに、何人が気付いたろうか。
山城 紗菜:「教えてください、知っているなら」
山城 紗菜:少し冷静さを失ったように詰め寄り胸元のリボンに指をかける
蜂角鷹あやせ:「……申し訳ありません。まだこの場で口にするわけには参りません」
蜂角鷹あやせ:胸元を掴まれたまま、静かに口にする。
山城 紗菜:「.............ふぅ....わかりました」
山城 紗菜:感情を吐き出すように呼気外へ送る
安養寺亜恵嘉:胸に当てていた手を下ろす。
安養寺亜恵嘉:「……では」
安養寺亜恵嘉:「とにもかくにも、防衛と、調査の準備を始めましょうか」
安養寺亜恵嘉:「ああ……他に何か言っておきたい人は?」
山城 紗菜:「私は...特には」
弥栄橋 紬:もごもご……と何か口に出そうとして、上手く整理が付かないのか飲み込むことを繰り返している
弥栄橋 紬:その代わりというように、近くにいた薄荷ちゃんをむぎゅうと抱き締める
六角薄荷:「ぴゃっ!?」
弥栄橋 紬:「あったかい……」
糸金鈴里:「……あの」
糸金鈴里:小さく挙手する。
安養寺亜恵嘉:二人を微笑ましげに見てから視線を移す。「どうぞ、鈴里」
糸金鈴里:血とガラス片が散乱した食卓を見て、息を吐く。
糸金鈴里:「……とりあえず、食事にしない?」



GM:シーン終了。



【Tutorial】

GM:ではここで、セッション進行のチュートリアルを行いたいと思います。
GM:ミドルシーンは、PC同士の交流を行うサイクルシーンと、戦闘を行う迎撃シーンに分かれています。
GM:サイクルシーンの説明は後程行い、ここでは迎撃シーンの説明を行いたいと思います。
GM:まず、皆さんはこれから、毎晩襲い来る敵から拠点を防衛することになります。
安養寺亜恵嘉:ヤダ~
弥栄橋 紬:えーん
六角薄荷:ひー
山城 紗菜:襲ってこないで~!
GM:つきましては、皆さんは拠点を防衛用に改造していくことになります。
GM:その為に行える判定が三種類あります。
GM:まずは『開発』判定です。

開発判定

任意の〈知識:〉、〈交渉〉、〈調達〉で判定を行い、達成値を『開発ポイント』とする。
開発ポイントを消費し、開発レベルを成長させることが可能。成長に必要なポイントは以下の通り。
LV0>1:5ポイント
LV1>2:10ポイント
LV2>3:15ポイント

初期状態

・LV1:トラップ
・LV1:障害物
・LV1:爆発物
・LV0:防護設備
・LV0:防具
・LV0:砲台
・LV0:ドローン
・LV0:ヴィークル
・LV0:AI
GM:セッションが進行するごとに、開発レベルも上昇していきます。
GM:続いて『生産』判定。

生産判定

研究レベルに応じて、迎撃アイテムが解放される。
任意の〈芸術〉、任意の〈知識〉、〈調達〉で判定を行い、達成値を『生産ポイント』とする。
生産ポイントを消費し、任意の迎撃アイテムを生産することが可能。
GM:最後に『支援』判定です。

支援判定

任意の判定を行い、達成値の1/3(端数切捨て)を開発または生産ポイントに加算する。
GM:シーンごとに、PCはこの中から1つ選んで判定を行うことになります。
安養寺亜恵嘉:フゥーム
山城 紗菜:ふむふむ
GM:また、現在解放されているアイテムレシピは以下の通りです。

迎撃アイテムレシピ

・木製スパイク:トラップLV1 生産P:3 耐久力:10
エンゲージ1つに設置する。そのエンゲージに侵入したエネミーに、5点のダメージを与える。

・鉄製スパイク:トラップLV2 生産P:6 耐久力:25
エンゲージ1つに設置する。そのエンゲージに侵入したエネミーに、10点のダメージを与える。

・バリケード:障害物LV1 生産P:10 耐久力:30
エンゲージ1つに設置する。エネミーはバリケードが存在するエンゲージからは、拠点側に移動することが出来ない。

・特殊バリケード:障害物LV2

・???:トラップLV3+障害物LV3

・簡易地雷:トラップLV1+爆発物LV1 生産P:5
エンゲージ1つに設置する。そのエンゲージに侵入したエネミーに、15点のダメージを与える。使い捨て。

・クレイモア地雷:トラップLV1+爆発物LV2

・???

・???

・???

・???

・追加装甲:防具LV1

・???

・???

・ガトリング砲台:砲台LV1

・???

・???

・ガトリングタレット:???

・支援ドローン:ドローンLV1

・射撃ドローン:???

・???

・特殊装甲車:ヴィークルLV1

・???

・???
GM:なお、エンゲージも若干特殊な仕様となっているのでそちらも説明します。
GM:戦闘においては、4方向から襲い来る敵を迎撃する形となります。
GM:ルールは以下の通りです。

ミドル戦闘ルール

エンゲージはそれぞれ遠距離・中距離・近距離。
中・近距離間は10m。遠距離・中距離間を移動する際は移動距離に関わらず全力移動を用い、射程が必要な場合は100mとする。上下左右のエンゲージ間を移動する際は一律で10mとして扱う。
中央には防衛目標である拠点があり、全ての方角の近距離エンゲージに同時に接しているとする。
エンゲージ



遠距離
(100m)
中距離
(10m)
近距離
遠距離 (100m) 中距離 (10m) 近距離 【拠点】 近距離 (10m) 中距離 (100m) 遠距離
近距離
(10m)
中距離
(100m)
遠距離



GM:拠点のHPは200点に装甲20。HPが0になると破壊されます。
GM:何か質問などございますか?
安養寺亜恵嘉:拠点が破壊されるとどうなりますか?
GM:拠点が破壊されます。
安養寺亜恵嘉:聞き方が悪かった 拠点が破壊されることでエッチなスチルは回収できますか?
GM:出来るって言ったら自ら破壊されそうだな
六角薄荷:欲望が
弥栄橋 紬:そ、そんなことしませんよね……?
GM:即ゲームオーバーではありませんが、何かしら致命的なペナルティが発生すると考えてください。
山城 紗菜:勝ったら敗北スチルも回収できるようにしましょう
山城 紗菜:ヒェェ...
安養寺亜恵嘉:じゃあちゃんと防衛するか……
安養寺亜恵嘉:真面目な質問もあるんですけど
安養寺亜恵嘉:いや 真面目な質問がもう1個あるんですけど
安養寺亜恵嘉:開発レベルを上げる→迎撃アイテムのレシピが解放される→迎撃アイテムを生産して使う、という流れでいいんでしょうか。開発レベルを上げただけでは直接のメリットは発生しない?
GM:そうなります。レシピが解放されるのがメリットになりますね。初期状態だとどれだけ生産ポイントがあっても弱いアイテムしか生産できません。
六角薄荷:どこまで開発して作り始めるかが悩ましいやつだあ…
安養寺亜恵嘉:なるほどなあ
山城 紗菜:ある程度開発に見切りをつけてアイテムを充実させるのも重要と...
安養寺亜恵嘉:あとは……開発や生産にはNPCも参加してくれるんでしょうか?
GM:そうですね 後で出そうと思っていましたが公開しましょうか NPCカードが使用できます。
山城 紗菜:おぉ~!
弥栄橋 紬:えへへ みんな頼もしい……
六角薄荷:ありがたいですな

NPCカード:“アヨーニ” 糸金鈴里
ミドルシーン開始毎に、生産ポイントに+25する。

NPCカード:“キレート” 蜂角鷹あやせ
判定直後に使用できる。判定の達成値に+5する。1ラウンド1回まで使用可能。

安養寺亜恵嘉:優秀~!
山城 紗菜:つ、強すぎる!
六角薄荷:これはありがたい
弥栄橋 紬:ひえ~~~
GM:他にはご質問ありますか?
山城 紗菜:私からも質問でアイテムや拠点に対してカバーリングを行うことは可能ですか?
GM:可能です。
山城 紗菜:ありがとうございます! 最悪の場合PCが受けに行く手段も必要かもしれませんね
山城 紗菜:私は大丈夫です~
安養寺亜恵嘉:こちらも以上で~
六角薄荷:こちらは大丈夫ですー。頑張って開発しないとかなあ…
弥栄橋 紬:こちらも大丈夫です~
GM:では早速実際に判定を行ってみましょう!
GM:開発・生産・支援からどれか1つ判定を行えます。
山城 紗菜:は~い!
弥栄橋 紬:鈴里さんが生産ポイントある程度拠出してくれるなら……開発をとりあえず進めていくのがいいのかな~
安養寺亜恵嘉:悲しい開発マシーンになります
山城 紗菜:ですね...とはいえ私は感覚極振りなので生産女になります
弥栄橋 紬:どれもこれも苦手!
弥栄橋 紬:均等に苦手なら開発のほうがいいのかなって気がしています
六角薄荷:平らなんで…うーん、開発に回るのが丸いのかなあ私は
山城 紗菜:くそ...紬ちゃんがやらしいおねだりでボーナスが入れば...
弥栄橋 紬:や、やらしいおねだり……?!
弥栄橋 紬:こんな感じ……?(猫の手のポーズ にゃーん)
安養寺亜恵嘉:そのコマンドは先に紬ちゃんを開発しないと解放されなくない?
六角薄荷:www
弥栄橋 紬:治安が悪くなってきたな 判定しましょう
山城 紗菜:まだ開発ポイントが足りない...兎にも角にも先に開発組におねがいしたみ
六角薄荷:拠点パワーもあるし平目だとほんとに変わらないんだなあ…
六角薄荷:超開発パワーのあるリーダーに開発してもらってから考えるのがよさそうです?
安養寺亜恵嘉:やりますか
山城 紗菜:ですね! あとリーダーのカンパニーに加入します
弥栄橋 紬:とりあえずそれを見て動きますか
安養寺亜恵嘉:そうだった!
安養寺亜恵嘉:拒否されなければPCとNPCをみんなカンパニーに入れておきます。
GM:OKです
六角薄荷:加入しますします
弥栄橋 紬:やった~ 入れてくださーい
安養寺亜恵嘉:効果は武器による攻撃のダメージ+1D、【社会】の判定ダイス+1。
弥栄橋 紬:ちょっと社会派になれました
安養寺亜恵嘉:無論自分もその恩恵を受けつつ、開発の判定を振ってみましょう。交渉で
安養寺亜恵嘉:8dx+11
DoubleCross : (8DX10+11) → 6[1,3,3,3,4,5,5,6]+11 → 17

安養寺亜恵嘉:まあまあ
GM:固定値が強い
六角薄荷:太い
山城 紗菜:交渉が厚い
GM:他に開発を行う方はいますか?
六角薄荷:んー、いちおう技能あるしで、私も開発Pの方に回ってみます。
六角薄荷:<調達>で…
六角薄荷:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 9[1,8,9]+1 → 10

山城 紗菜:大きい!
弥栄橋 紬:出目がえらい~
安養寺亜恵嘉:えらえら
弥栄橋 紬:じゃあわたしもとりあえず開発!してみます!
弥栄橋 紬:とはいっても技能値はなにもないので……一応<調達>ということで判定を
弥栄橋 紬:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 10[4,5,10]+5[5] → 15

弥栄橋 紬:?
山城 紗菜:おおきい!
弥栄橋 紬:ひとりでおつかいできるもん
山城 紗菜:優秀チルドレンの萌芽だ
GM:こいつら初手でめちゃめちゃ稼いで来る!
六角薄荷:合計42P。これは…
安養寺亜恵嘉:すばらしい
六角薄荷:やっちゃえ。《夢の雫》、使えますか?
GM:なに~~っ 使えます!
弥栄橋 紬:薄荷ちゃん……!
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を3増加(29 → 32)
六角薄荷:では使って達成値23は50まで。キリよく入れられる値になったはず
GM:では開発判定は以上かな?

開発

LV0>1:5ポイント
LV1>2:10ポイント
LV2>3:15ポイント

・LV1:トラップ
・LV1:障害物
・LV1:爆発物
・LV0:防護設備
・LV0:防具
・LV0:砲台
・LV0:ドローン
・LV0:ヴィークル
・LV0:AI

GM:こちらから選んで開発できます。
安養寺亜恵嘉:どうしましょうね
山城 紗菜:障害物を成長させるのありかな~とは思ってます
山城 紗菜:相手のエンゲージが固まれば固まるほどトループ処理が有用に作用するので
弥栄橋 紬:手数が大事ならドローンも良さそう AIは……なんだろう?
六角薄荷:先に壁を作れと、カゾルミア人が言ってる気がします
弥栄橋 紬:とはいえ障害物は賛成です
安養寺亜恵嘉:この手のやつの鉄板は障害物やトラップというイメージで、砲台があるとPCの射程を延長させられそう、AIは自律兵器が作れそう、個人的にはヴィークルを伸ばしてみたい……
山城 紗菜:あ、確かにそんな感じしますね
弥栄橋 紬:射程長い人が亜恵嘉さんしかいないので、砲台も割と有用な気はします
弥栄橋 紬:ドローン+AI、なんかつよいのができそう……
六角薄荷:確かに
山城 紗菜:あとはアレですかね
山城 紗菜:レベル0を平らに1に伸ばすことでアイテムの方向性を見定めたりとか
安養寺亜恵嘉:これってたとえば砲台を伸ばして何ができるかを確認してから他のところにさらにポイントを振ることはできますか?ちょっと手間になりそうだけど……
GM:う~ん手間はかかるけどいいですよ!
六角薄荷:そしたら6項目平らに伸ばしてからですか。
安養寺亜恵嘉:それもありか
弥栄橋 紬:5ポイントずつ一旦割り振って見てもいいかもですね
山城 紗菜:まずは全体的なアイテムを確認してそこからメンバーとの噛み合いを確認し特化する感じにしてみますか
六角薄荷:全部1開けて20点残るので、2項目上げる余力が出る…と
安養寺亜恵嘉:皆の頑張りのおかげでポイントはちょっと余裕あるし
安養寺亜恵嘉:ではまずいまレベル0のやつを全部1に上げます!
GM:OK ではこちらのレシピが解放されます。

新解放レシピ

・拠点強化:防護設備LV1 生産P:30
拠点の装甲値に+5する。シナリオ中1回まで。

・追加装甲:防具LV1 生産P:10
PC全員の装甲値に+3する。シナリオ中1回まで。

・ガトリング砲台:砲台LV1 生産P:30 耐久力:30
エンゲージ1つに設置する。そのエンゲージにいるPCは、射撃武器としてこの砲台を使用可能。
データは以下の通り。
技能:〈射撃〉命中:-2 攻撃力:20 射程:150m

・支援ドローン:ドローンLV1 生産P:15
エンゲージ1つに設置する。PCがそのエンゲージで判定を行う時、達成値に+3してもよい。

・特殊装甲車:ヴィークルLV1 生産P:30P
以下のヴィークルを入手する。
技能:〈運転:四輪〉攻撃力:8 行動:-3 装甲値:15 全力移動:200m
GM:なおヴィークルは戦闘開始時点で搭乗していて構いません。
安養寺亜恵嘉:ふむふむ AIのレベル1は無し?
GM:AILV1のみで解放されるレシピはありません。
安養寺亜恵嘉:なるほどねえ
山城 紗菜:おぉ...でもかなり期待感高まりますね
弥栄橋 紬:合せ技オンリーなんだなぁ
山城 紗菜:とはいえここは既存の中から上げてゆきますか
安養寺亜恵嘉:のこり20Pか
弥栄橋 紬:障害物は作って損はないかな~って気はする
六角薄荷:特殊バリケードは確認したいかなと
安養寺亜恵嘉:そうですね。障害物と……
弥栄橋 紬:爆発物Lv2にすればクレイモア地雷は見えてますかね
六角薄荷:上位装備見るならその形ってきがします
山城 紗菜:ですね~
安養寺亜恵嘉:そうしますか
安養寺亜恵嘉:では障害物と爆発物をLV2に上げます!
GM:OKです
GM:それでは以下のレシピが解放されます!

新解放レシピ

・特殊バリケード:障害物LV2 生産P:25 耐久力:75
エンゲージ1つに設置する。エネミーはバリケードが存在するエンゲージからは、拠点側に移動することが出来ない。

・クレイモア地雷:トラップLV1+爆発物LV2 生産P:10
エンゲージ1つに設置する。そのエンゲージに侵入したエネミーに、30点のダメージを与える。使い捨て。
山城 紗菜:特殊バリケードくん、費用対効果高そう
六角薄荷:どこかに置いておきたいですねえ
弥栄橋 紬:鈴里さんPOWERをつぎ込めば作れますね
GM:では残りは生産判定になります。
山城 紗菜:は~い!
山城 紗菜:では芸術判定で生産ポイントを出します
山城 紗菜:6dx 芸術:
DoubleCross : (6DX10) → 10[1,4,7,8,8,10]+3[3] → 13

GM:器用だ
安養寺亜恵嘉:あやせさんの効果も使いますか
山城 紗菜:お願いします!
六角薄荷:もりっと
蜂角鷹あやせ:お手伝いしましょう
山城 紗菜:ヒ~ン、達成値16です
蜂角鷹あやせ:紗菜さん……タイが曲がっておりますわ
安養寺亜恵嘉:本文だと+5だったけどメモだと+3になってる?
安養寺亜恵嘉:どっちかな
GM:あら本当 5です
山城 紗菜:であれば18です
安養寺亜恵嘉:バディムーブを超えしものだ
GM:それでは糸金の効果と合わせて生産ポイントは43となります。
GM:このポイントで迎撃アイテムを生産し、東西南北の遠・中・近距離に配置することが出来ます。
GM:なお、皆さんが普段使っている車などが通るのは北側で、最大の通路はここと考えてください。
六角薄荷:大事な情報!
山城 紗菜:大事!
安養寺亜恵嘉:マップに映ってる道が北なんだ
六角薄荷:洋館の玄関が北向きだと、リビングが南向きになって日当たりがいい…らしい
安養寺亜恵嘉:追加で質問したいことが何点かあるんですが
安養寺亜恵嘉:まず中央(拠点)に人員やアイテムを配置することはできるんでしょうか
GM:中央には配置できません。基本はサンドバッグと考えてください
GM:ただ後で説明しようと思っていましたが、戦闘開始時のPCのエンゲージ配置は自由に決められます。
安養寺亜恵嘉:なるほど となると近距離マスに来たキャラクターは射程:至近の攻撃を拠点に通せるわけですかね?
GM:そうですね ですので近距離マスにバリケードを置いても無意味になります。
弥栄橋 紬:ただのカカシになっちゃう
安養寺亜恵嘉:了解です。あともう一つ、例えば東側のエンゲージにいるキャラクターが西や南北にいる敵に向けて攻撃を行うことは可能ですか?
GM:射程が足りていれば可能です!一方向10メートルの扱い、かつ遠中近の距離も数えるので、
GM:例えば北の近距離マスにいるPCが南の遠距離マスのエネミーに攻撃しようとした場合、10+100+10+10で130メートル必要になります。
安養寺亜恵嘉:ふむふむ
弥栄橋 紬:あっ質問です!
弥栄橋 紬:生産ポイントお残しした分って次回以降に繰り越せますか?
GM:開発ポイントは出来ませんが、生産ポイントは出来ます。ポイントを貯めて上位設備を狙ったりが可能です。
弥栄橋 紬:ふんふん!資材はすぐには消えない、了解です
安養寺亜恵嘉:開発は駄目なんだなあ
弥栄橋 紬:逆に開発ポイントはもれなく使わないとなんだな……
安養寺亜恵嘉:そういう意味でもナイス夢の雫であったというわけね
山城 紗菜:さすが薄荷ちゃんだね
六角薄荷:えへへ
安養寺亜恵嘉:あとはえーと
安養寺亜恵嘉:PCの配置は戦闘開始時とのことでしたが、敵の初期配置なんかは見た上で置きにいけるんでしょうか
GM:敵はPCの配置後に出現します。既にPCが迎撃配置についているイメージですね。
安養寺亜恵嘉:了解しました
安養寺亜恵嘉:では迎撃アイテムとして、43ポイント中の30を消費し、ガトリング砲台を生産します。
安養寺亜恵嘉:配置は……南の近距離でいい?
山城 紗菜:大丈夫です~!
弥栄橋 紬:良いと思います!
安養寺亜恵嘉:ではそこに!
六角薄荷:安心感のある砲身!
GM:では南の近距離マスにガトリング砲台が設置されます。
GM:それでは戦闘に移ります。皆さん配置位置を決定してください。
山城 紗菜:うぉー!
山城 紗菜:ではガトリングと同じ南の近距離に配置します
弥栄橋 紬:北・近距離かな~
六角薄荷:矢面に立ちたくないー…(北側の近距離に配置を)
安養寺亜恵嘉:前衛ふたり……頑張って
弥栄橋 紬:亜恵嘉さんは殴られない位置にいてください~~~
山城 紗菜:頑張って...っ
安養寺亜恵嘉:こちらは東の近距離にしましょう
GM:では敵が出現します。
GM:今回の敵は、「群衆」が北に2トループ、南に1トループになります。
画像
GM:それでは戦闘を開始します。セットアップから!
弥栄橋 紬:ないです!
山城 紗菜:オーバーアクセル、行動値が+2されて暴走、ミラーパレスの効果により自分を含んだ攻撃のダイス-6です
安養寺亜恵嘉:エンブレムのヘイトレッドを使用します。
六角薄荷:最初はなしで。距離思うと接敵までちょっとかかりそうだし…?
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を4増加(30 → 34)
安養寺亜恵嘉:自分に北側の群衆1への憎悪を付与し、同対象への攻撃力+5。それで謀略の牢獄が起動するので……
安養寺亜恵嘉:攻撃の達成値と攻撃力がさらに+7、行動値も+7されて14になるぞ。
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(34 → 37)
GM:では行動値15 山城さんの手番です
山城 紗菜:は~い、では南遠距離の群衆3にガトリング砲台で攻撃します
山城 紗菜:ブルータルウェポン+コンセントレイトで
山城 紗菜:6dx+1@8 命中
DoubleCross : (6DX8+1) → 10[1,3,3,4,7,9]+10[10]+10[10]+1[1]+1 → 32

GM:イベイジョンは6 命中です
GM:ダメージどうぞ!
山城 紗菜:は~い!
山城 紗菜:4d10+3+20 ダメージ
DoubleCross : (4D10+3+20) → 24[3,8,8,5]+3+20 → 47

山城 紗菜:良い感じの火力!
安養寺亜恵嘉:死んだんじゃないの~?
GM:群衆のHPは30 撃破されます!
山城 紗菜:やった!
安養寺亜恵嘉:死んだ
六角薄荷:ヒット!
GM:続いて行動値14 安養寺さんの手番です
安養寺亜恵嘉:はーい。絶対に許さねえ……群衆1!!!
安養寺亜恵嘉:憎悪しているためそちらを攻撃します。カリギュラの素撃ち。
安養寺亜恵嘉:8dx+18
DoubleCross : (8DX10+18) → 9[1,2,2,3,3,4,5,9]+18 → 27

GM:ダメージどうぞ!
安養寺亜恵嘉:3d10+22+1d10
DoubleCross : (3D10+22+1D10) → 16[3,8,5]+22+10[10] → 48

GM:ちにまちた
山城 紗菜:安定感!
弥栄橋 紬:亜恵嘉さん~♡
安養寺亜恵嘉:ふふん
六角薄荷:つよーい
GM:残るはトループひとつ。行動値8 六角さんの手番です
六角薄荷:2距離は届かないので待機しまっす
GM:では行動値6で弥栄橋さんの手番です
弥栄橋 紬:同じく待機で~
GM:行動値5で群衆が全力移動、北の中距離まで接近しています。
弥栄橋 紬:動いてきた!
六角薄荷:ぎゃー
安養寺亜恵嘉:くるな!
山城 紗菜:こないで~!
GM:改めてセットアップ。
GM:違うわ
六角薄荷:弥栄橋さんおねがいしますぅーっ
弥栄橋 紬:あっ 待機してるわたし達に手番が来る……?
安養寺亜恵嘉:待機手番で前衛組が殴れそうね
GM:待機してたからそうですね 弥栄橋さんの手番です
弥栄橋 紬:はい~では マイナーは特になし オートで風斬糸を装備
弥栄橋 紬:メジャー、"Mystère" 《疾風迅雷》《風鳴りの爪》 侵蝕[+5] 射程:15m 対象:単体 風斬糸による白兵攻撃 ドッジ不可 DRダイス1個まで選んで振り直し可能
弥栄橋 紬:群衆2を狙います
弥栄橋 紬:(3+0)dx+2
DoubleCross : (3DX10+2) → 8[3,5,8]+2 → 10

GM:ダメージどうぞ!
弥栄橋 紬:2D10+16+2D10
DoubleCross : (2D10+16+2D10) → 14[10,4]+16+14[6,8] → 44

GM:死に申した
弥栄橋 紬:振り直しはいらなさそう そのまま
弥栄橋 紬:わーい!
六角薄荷:すごい!
GM:では敵は全滅!無傷で勝利となりました。
安養寺亜恵嘉:パーフェクト!
山城 紗菜:Sランク獲得!
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を5増加(29 → 34)
六角薄荷:発言力で陳情しなきゃ…
GM:というわけで、次の夜にもまた更に大量の暴徒が襲ってきましたが……
GM:前日までと異なり事前にしっかりと迎撃準備を整えていた皆さんは、拠点も自分たちも無傷のまま、無事に襲撃を乗り切ることが出来ました。
GM:今日はもう襲撃も無さそうです。ひとまず数日振りに安心して夜を明かすことが出来るでしょう。
安養寺亜恵嘉:ほっ
六角薄荷:よかった…
山城 紗菜:これで久しぶりにゆっくり寝られます~
GM:それでは迎撃シーンを終了し、サイクルシーンに移ります。



【Middle1】

GM:PLには既に説明済みですが、再度掲示します。

特殊ルール

①PCはセッション中、ロイスの取得が制限される。

②PCを作成する際、1人に1つ『秘密』を設定する。『秘密』はそのキャラクターの設定や出生や過去、シナリオの舞台に関わる重大なものでもよいし、個人的な感情などについてのささやかなものでもよい。
また、その『秘密』を調べるに相応しいと思われる任意の<情報:>技能を設定する。

③セッションはサイクル制で進行する。
ミドルシーンにおいてPCには順番にシーンプレイヤー権が与えられ、シーンプレイヤーは登場してほしいPCを指名、双方合意の上でロールを行う。
1シーンの制限時間は50分とし、これをPC全員で1巡することで1サイクルとする。
シナリオに応じて多少変動するが、OP・合流シーン・クライマックス等を別として、原則3サイクル分のロール機会が与えられる。


④サイクル内、自分がシーンプレイヤーのシーンでは以下の行動から1つを選択して実行可能。

・ロイスを取得する
シーンに登場しているPC・NPCから1人を選び、相互にロイスの取得を行う。

・情報収集を行う
シナリオ上用意された情報項目、もしくはPC・NPCの『秘密』を調査する。シーンに未登場のキャラクターも対象にしてよい。

・戦闘を行う
シーンに登場しているキャラクター全員を参加者とし、1ラウンドの戦闘を発生させる。


⑤『秘密』を調査する判定は各『秘密』に設定された技能で行い、難易度は
PCの場合……『15-(そのPCがシナリオ中に取得したロイス数×3)』、
NPCの場合……『15-(終了したサイクル数×5)』
となる。
情報項目・『秘密』の内容は、情報収集判定を行ったPCのみに開示される。
PCは、自分が所持している情報項目・『秘密』の内容を、同じシーンに登場している別のキャラクターに受け渡してもよい。


⑥サイクル内で発生する戦闘は、先に相手を戦闘不能にしたキャラクターの勝利とする。
3人以上の戦闘の場合は最後まで戦闘不能にならなかったキャラクターの勝利。同タイミング・同行動値で双方が戦闘不能になった場合、与えたダメージの大きいキャラクターの勝利となる。
勝者となったキャラクターは、以下から1つを選んで各敗者に命令できる。

・ロイスを取得させる
相互にロイスを取得する。この際、勝者は敗者が取得するロイスのP/N感情のどちらか片方を自由に指定してよい。この感情を敗者が許可なく変更することはできない。

・情報を奪う
勝者は敗者が所持している情報項目・『秘密』から1つを指定し、その内容を知ることができる。敗者本人の『秘密』でもよい。


⑦3サイクル終了時、PLは1人1票ずつ最もレズロワシップに則ったロールを行ったPC・NPCに投票を行い、最も票を獲得したキャラクターは時間無制限のエクストラシーン権を獲得する。(※同票の場合のみGMが1票を加える。)

⑧このセッション内で獲得した各ロイスは、全てSロイスをタイタス化・昇華するのと同じ昇華時効果として使用してよい。

⑨バックトラックに失敗したPCはロストせず、即座に侵蝕率を99%まで低減する。
ただし、PLあるいはGMが適当と思われる身体あるいは精神に対する重篤な損傷を受ける。
シナリオとして適当と思われ、双方の合意がある場合は通常通りジャーム化、ロストする場合もある。
GM:秘密の判定難易度が若干低減した他、制限時間は50分となっています。
GM:また、メインシーンの間、並行してシーンに未登場のPCNPCでの会話シーンが発生します。
GM:それでは1D100を振ってシーン順の決定権を醜く争ってください。
弥栄橋 紬:1d100
DoubleCross : (1D100) → 58

山城 紗菜:1d100
DoubleCross : (1D100) → 70

六角薄荷:1d100 よいしょ
DoubleCross : (1D100) → 67

安養寺亜恵嘉:1d100
DoubleCross : (1D100) → 70

弥栄橋 紬:くっ
安養寺亜恵嘉:もういっかい?
GM:同値のお二人は再度どうぞ!
安養寺亜恵嘉:1d100
DoubleCross : (1D100) → 86

山城 紗菜:1d100
DoubleCross : (1D100) → 72

安養寺亜恵嘉:フ……
山城 紗菜:つ、強い
弥栄橋 紬:ハイレベルな争い
六角薄荷:さすがリーダー
GM:では安養寺さんから1~4までの内で順番を指定してください。
安養寺亜恵嘉:1!最初にやりたいので
弥栄橋 紬:おお~
GM:それでは山城さんどうぞ
山城 紗菜:4!初めてのレズなので様子を伺いたいです
GM:では六角さん
六角薄荷:そうしたら3を取りましょう。縁起が良いので
弥栄橋 紬:残り物だから2!
GM:では順番は 安養寺→弥栄橋→六角→山城 となります!
GM:早速シーンを開始しましょう。一手番目の安養寺さん、シーンに登場してほしいキャラクターを指定してください。また先に判定を行うことも可能です。
安養寺亜恵嘉:山城紗菜さんに登場していただきたいです。
山城 紗菜:はい!
山城 紗菜:ドキドキする...
GM:それでは安養寺さんと山城さんのシーンになります。どういうシーンか決まってますか?
安養寺亜恵嘉:お風呂に入りたいので入浴介助してください
山城 紗菜:わかりました.......お風呂!?
GM:ではシーンを開始します。



蜂角鷹あやせ:「……今回は万事無事に済んで何よりですわ」
蜂角鷹あやせ:月が中天に昇る頃、散らばった薬莢や砕けた木、そして死体など戦闘の後片付けをしている。
弥栄橋 紬:「やっぱり準備って大事ですね~」
六角薄荷:「そうそう、備えあればうれいなし…」
六角薄荷:「あと片付けは前より大変だけどお…」血で黒く汚れたトングで虚空を威嚇
弥栄橋 紬:「ポン子、今後も頼りにしてるぞ……」 ガトリング砲台をなでなでしながら語りかけている
六角薄荷:「ポン子?」
糸金鈴里:「付けたの?名前……」
弥栄橋 紬:「ぽんぽん敵を倒してくれそうなので、ポン子です!」
弥栄橋 紬:「愛着湧くかな~って。へへへ……」
糸金鈴里:「しかも女の子なのね……」
六角薄荷:「前から思ってましたケド、弥栄橋さんって割と…割と……」
弥栄橋 紬:「だって、ここ女の子ばっかりじゃないですか。割と……なんですか?」
六角薄荷:「斜め方向に落ちそうですよね」
弥栄橋 紬:「斜め方向に?!」
弥栄橋 紬:「それどういう意味ですか~~~」 箒をほっぽりだして薄荷ちゃんを背後から捕まえわしゃわしゃする
六角薄荷:「じゃない、ええと、…期間限定の甘いポテチとか好きそうででででわぴゃ~~~~~」
六角薄荷:手の中で弾けたトングで自分の顔を強打
六角薄荷:「おびっ」
弥栄橋 紬:「えっ好きですけど……あっ」
弥栄橋 紬:「ご、ごめんね……!」
蜂角鷹あやせ:「あらあら……」
弥栄橋 紬:強打したところを手で擦りながら「だいじょうぶ……?」
六角薄荷:「あ、あはは大丈夫大丈夫、これくらいどってことないから…」はなっつらが若干赤く、血とドロがこびりついている
六角薄荷:「あ、ダメですって、手が汚れちゃう…なんで軍手してないの」
六角薄荷:「まあリザレクトも起きてないですしい。眼鏡も壊れてないし」
蜂角鷹あやせ:「見せてください。うん、大したことはなさそうですが……」
蜂角鷹あやせ:「リザレクトがあっても、他人の血が入ると良くないですよ。一応消毒だけしておきましょうか」
蜂角鷹あやせ:パチパチとどこからともなく応急セットを取り出す
弥栄橋 紬:「薄荷ちゃんの血なら汚くないよ~」
六角薄荷:「有象無象の血だし!」
弥栄橋 紬:「それに、手袋してるとすぐに戦闘態勢なれないからね」
六角薄荷:「そう言われるとまあ…うーん…」なんか大人しく処置を受け入れる
弥栄橋 紬:十指の細やかな動きで操る紬の得物と、指先を覆い隠す手袋の相性は良くない。指先に付着する、乾きかけの血も気にも留めていない。
蜂角鷹あやせ:「染みないですか?……はい、これで良し」綺麗に拭いて、打った辺りを指先で擽るように撫でる。「折角お怪我も無く済みましたのに、何かあっては大変ですから」
六角薄荷:「ありがとです。…そですね、窓も割れなかったし」
六角薄荷:「……プロなんだなあ。指キレイだよね」
蜂角鷹あやせ:「うふふ……恐縮です」
蜂角鷹あやせ:「自分自身を身綺麗に保つのも、業務の内ですので」
弥栄橋 紬:「ふえっ、いまわたしが褒められたと思ったのに……」
蜂角鷹あやせ:「えっ」
六角薄荷:「あはは…そういう意味だとどっちも正解かもで…」細いなりに寸詰まりの自分の指をじっと見ている。「うーん」
蜂角鷹あやせ:「お恥ずかしい……忘れてください」やや頬を赤らめている
六角薄荷:「えー。キレイなものっていくらあってもいいよねとか思いません?」
弥栄橋 紬:「あやせさんの指も……」 薄荷ちゃんに近付くのより、僅かに躊躇いがちに。おずおずと指先を見つめる
弥栄橋 紬:「おお、すらっとしてる」
六角薄荷:「ね。なんていうかね、機能美って感じでね」
蜂角鷹あやせ:「そんな、弥栄橋様ほどでは……」
弥栄橋 紬:「ネイルとかしないんですか? 塗ると見る度にテンション上がりますよ!」
弥栄橋 紬:ほらー、と自分の桜色のネイルを見せびらかす。艷やかなピンク色のグラデーション。糸の引っ掛かりを防ぐためか、ストーンの類は付いていない。
蜂角鷹あやせ:「ネイル……ですか。わたくしも興味はあるのですが、料理や水回りのお仕事も多いですし……」
弥栄橋 紬:「丁寧に塗ればそんな簡単に剥げたりしないですよ~」
六角薄荷:「そういわれても、いってるのわかるー…割れちゃうの考えちゃいますよね…」
六角薄荷:桜色の…これは血の色が透けているだけ…指をかざしてみて
弥栄橋 紬:「これも最初は爪が割れないように始めたことだし……だんだん趣味になりましたけど」
六角薄荷:「糸金さんは…手入れとかしてます? わたしも爪切って磨くくらいしかしてないですケド…」
糸金鈴里:「はぁ、はぁ……」
糸金鈴里:息を切らせながらずるずると死体を運んでいる
糸金鈴里:「あなた達……雑談もいいけど仕事も……」
弥栄橋 紬:「あわわ、任せちゃってた」
六角薄荷:「しまった、想像以上に真面目…」
糸金鈴里:「へぶっ」
糸金鈴里:死体の足に突っかかって泥に転ぶ。
六角薄荷:「あわわ大丈夫ですかわあっ」
弥栄橋 紬:ひゅ、と糸が風を切るような音。
弥栄橋 紬:そこかしこの木に張り巡らされた糸が指の動きに連なるように張り詰め、クッションのように鈴里の身体を受け止める。
弥栄橋 紬:「あぶなかったぁ……えへへ」
糸金鈴里:「……!」目を瞬いて。
糸金鈴里:「……あ、ありがとう……」きまり悪そうに糸に揺られる。
六角薄荷:「すご…そゆのもできるんですね…」
六角薄荷:大きな眼鏡の下で、目をぱちぱちさせている
弥栄橋 紬:「ふふん、ちょっとした応用です」 胸を張っている。褒められて嬉しそうだ
蜂角鷹あやせ:「お見事ですわ、弥栄橋様」ぱちぱちと拍手
六角薄荷:とりあえずトングで切断された死体を拾う。これ切ったのと同じ糸なのになー
弥栄橋 紬:「……ほんとは、こうやって守ったりもしたいんですけど。戦ってるとそこまで器用にはできなくって」
六角薄荷:「えー。やってもらえるだけでわたし十分ですケド」30リットル取っ手付きゴミ袋にポイ
六角薄荷:「さっきも助かったし。ていうかブキとか使わなくて済んだし。つまりその、そう」
六角薄荷:「守ってもらってるようなー。そんなんですけど」
弥栄橋 紬:僅かに驚いたように目を見開き、それからにこーっと満面の笑みを浮かべる
弥栄橋 紬:「んも~、薄荷ちゃんてば~~~」
弥栄橋 紬:ぎゅうう~~~っと小さな体を抱き締める
六角薄荷:「おぶおぶおぶおぶ」
六角薄荷:目を白黒させる。
六角薄荷:力わりとつよいのにすごいやわらかいなこの人、力強くて肺がみしっいってるけど
蜂角鷹あやせ:「あらあら……」にこやかに眺めている。
糸金鈴里:呆れたように嘆息して、一人黙々と作業を続ける。
弥栄橋 紬:「"マイダスタッチ"あのセルのせいなのか、まだ分からないけど……ぜったい、皆で生き残ろうね」 ぎゅうと小柄な肢体を抱き締めながら、自分に言い聞かせるように呟く
六角薄荷:ギブ、ギブ、と首筋をタッチ…通じてないか? ということで
六角薄荷:「きゅうー」HELP!という意志を《声なき声》で発信
糸金鈴里:「あの……弥栄橋さん。絞まってるみたいよ」
弥栄橋 紬:「あっ、わわ……ごめんね!」
弥栄橋 紬:「またやっちゃった~」 ぱっと手を離して平謝り
六角薄荷:「あはは…いやーいいひとなのはわかるんでそれはいいんですけどう」顔が間近。かすかに汗ばんでいる
六角薄荷:「…弥栄橋サン、撫でられるの慣れてたりします?」
六角薄荷:「わりとぺたっといってもびっくりしないのって珍しいし」
弥栄橋 紬:「えっ、慣れてるっていうか……うれしい? みたいな?」
弥栄橋 紬:ふにゃあと笑みを浮かべる。
弥栄橋 紬:「だって、それって仲良しってことじゃないですか?」
六角薄荷:「…………」きょとんとした顔で見る。
六角薄荷:ふにゃと笑って
六角薄荷:「すごいなー。かなんないなー」
糸金鈴里:「仲良しね……」その様子を遠巻きに眺めている。
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:「糸金さんもどうです?」
糸金鈴里:「はぁっ?」
糸金鈴里:自分に振られるとは思っていなかったのか、妙な声を上げる。
弥栄橋 紬:「!」 両手をめいいっぱい開いてきらきらした目で待っている。
六角薄荷:「だいじょうぶ。死体くさいのはもう通過済み」
糸金鈴里:「いや……わ、私はいいわよ、別に……」
弥栄橋 紬:「そんなぁ……」
六角薄荷:「ふかいかなしみをかんじる…」
糸金鈴里:「……」しょぼくれた表情を前にバツの悪そうな顔をする。
糸金鈴里:「……あのね……」
六角薄荷:「ふかいかなしみを…」
六角薄荷:「はい」
糸金鈴里:「べ、別に……ベタベタすれば仲良いってものでもないでしょう……」
弥栄橋 紬:「でも……ぎゅうってするとなんか……しあわせ~って感じ? しますよ?」
六角薄荷:「でも…そう」指を立てる「ベタベタしたらだいたい仲はいいのではないでしょうか…」
弥栄橋 紬:「ねっ」 薄荷ちゃんに同意する
六角薄荷:「ねー」
糸金鈴里:「ボノボじゃないんだから……」
六角薄荷:「…エッチなこと考えてました?」
糸金鈴里:「なっ……ち……違う!」
蜂角鷹あやせ:「まあ……」
六角薄荷:「だってボノボ…」
六角薄荷:ボノボっぽいハンドアクションをしようとして、よくわからなくて起業家ろくろになる
弥栄橋 紬:「ボノボ……?」
六角薄荷:「たしか猿の一種で…」
糸金鈴里:「いいから!説明は……!」
蜂角鷹あやせ:「そう大袈裟に考えなくともよろしいと思いますよ、糸金様」
蜂角鷹あやせ:弥栄橋と六角の頭を両手で撫でる。撫で方が上手い。
六角薄荷:「みゅ」目を細める
弥栄橋 紬:「ふにゃあ」 表情が蕩ける
蜂角鷹あやせ:「スキンシップが人間関係を深める良い手段だというのは、歴とした事実ですから」
蜂角鷹あやせ:「勿論、人にはそれぞれのパーソナルスペースというものが御座います。無理に強要するのもよろしくありませんが……」
六角薄荷:「それはそっか。ニオイがつくの嫌がる人、多いですもんね…」
弥栄橋 紬:「あう~……」 表情は蕩けてはいるが、どことなく身を委ねきるわけではないぞと意思表示したい……ような呻き声を上げている
六角薄荷:「弥栄橋さんはパーソナルスペースがちいさいなあ」
蜂角鷹あやせ:「こう反応がいいとこちらも嬉しいですわね」
蜂角鷹あやせ:つむじから髪の生え方、頭の形に沿うような細やかで繊細かつ大胆な撫で方だ。
弥栄橋 紬:「ふぇぇ……あふっ、そこくすぐった……うみゅ……」
糸金鈴里:「……」はぁ、と溜息を吐いて。「……別に、反論したいわけではないけれど」
糸金鈴里:「そう深々と人に気を許すのも、少し考えた方がいいと思うわ」
糸金鈴里:「私達はFHなのだから、……いつまで味方でいられるとも限らないのだし」
六角薄荷:「…糸金さん、プロっぽいですよねー。爪の手入れとかどうしてます?」
六角薄荷:なでられるままにしながら
糸金鈴里:「……別に……普通……」
糸金鈴里:遠慮がちに手を見せる。特にネイルなどの装飾はないが、短く清潔に切り揃えてある。
六角薄荷:「プロって感じがする…おお…」
弥栄橋 紬:「鈴里さんもぉ……ネイル、しましょうよぉ……」 ふにゃふにゃの声で言う
糸金鈴里:「人にネイルさせたすぎでしょう……」
弥栄橋 紬:「だって、仲間ほしい……」
六角薄荷:「ほしいもんですね、仲間…」
糸金鈴里:「遠慮しておくわ。私が爪を伸ばすと…………」
六角薄荷:「伸ばすと?」
糸金鈴里:「………………」黙り込む。嫌な思い出があるらしい。
六角薄荷:「……ああ……」
弥栄橋 紬:「そのまま、短いのでもできますから~、ねっ、ねっ」
弥栄橋 紬:「コートするだけ~……」
六角薄荷:「コートだけなら、頑丈になりそうですよ…糸金さん…」
糸金鈴里:「……考えておくわ」断るのにも疲れたという様子で、消極的に肯定する。
弥栄橋 紬:「えへへ、やったぁ~」
蜂角鷹あやせ:「ふふ……弥栄橋様の粘り勝ちですわね」
六角薄荷:「すごいなあ…生きてるって感じする…」
糸金鈴里:はしゃぐ三人を前に、自分の手に視線を落とし、それから小さく溜息を吐いた。



安養寺亜恵嘉:翡翠館の主人たる安養寺亜恵嘉の生活スペースは、所謂バリアフリー仕様として改装されている。
安養寺亜恵嘉:彼女の部屋付きの浴室もそうだ。そしてそうであっても、自立すら難しい亜恵嘉だけでは、入浴を済ませることもできない。
安養寺亜恵嘉:必然、補助者が必要になる。以前は主に山城紗羅がその役目を負うことが多かったが──

安養寺亜恵嘉:夜の襲撃が嘘のように、穏やかな日光が射しこんで、湯気のたゆたう様を浮き上がらせる。
安養寺亜恵嘉:漂うシャンプーの香り。山城紗菜の手によって体を洗われた亜恵嘉は、今、バスタブに張った湯に浸からされたところだ。
安養寺亜恵嘉:「……私も詳しくは把握していないのですけど、どうでしょうか」
安養寺亜恵嘉:車椅子に座す普段よりもさらに低くなった位置から、紗菜を見上げる。
山城 紗菜:「えっ、あ...そう、ですね...」
安養寺亜恵嘉:「紗羅の記憶というのは。……こういうことを、ある程度覚えていますか?」
安養寺亜恵嘉:透明な水面越しに、一糸纏わぬ裸体が見えている。
安養寺亜恵嘉:小さく、そして生白い体だ。下腿と大腿の太さがほとんど変わらず、女性らしい起伏も殆どない。服を剥かれた安い人形のようで、ただ胸元に浮いた肋の筋だけが、貧相ながらも生々しい。
山城 紗菜:指先にまだ残っている感覚に僅かな戸惑いもあるが郷愁のような感覚もある
山城 紗菜:「はい、お気に入りのシャンプーとか...そういうの自分の記憶にないのに残ってて」
山城 紗菜:「多分、そういうのですよね...」
山城 紗菜:僅かに浮いた身体の筋に僅かばかりの後ろめたさを感じ視線が落ちる
安養寺亜恵嘉:「ええ。……私としては、おかげで助かりました。初めてとは思えない手際で」
安養寺亜恵嘉:気にした様子もなく、柔らかく微笑みかけて。
安養寺亜恵嘉:「……」
安養寺亜恵嘉:「分かってもらえたと思いますが」
安養寺亜恵嘉:「私はこの通り、一人ではろくに身動きもできません」
安養寺亜恵嘉:戯れるように指先で水面を揺らす。白い手にはぽつぽつと青黒い痣がある。
安養寺亜恵嘉:連夜の射撃の反動だ。口径はごく小さなものにすぎなかったが、それでさえ本来、己のひ弱な腕には余る。
山城 紗菜:「......はい」
山城 紗菜:殺すか殺されるかの世界で彼女は生きている、この不自由な身体で
山城 紗菜:「でも、安養寺さんの力になってくれる人がここにはいっぱいいる」
山城 紗菜:「....姉さんが誰かのお世話をするなんて知らなかった」
山城 紗菜:「家では本当に何もしない人だったから」
安養寺亜恵嘉:「ふふ。それはなんとなく分かります」
安養寺亜恵嘉:「そして……」
安養寺亜恵嘉:何事かを言いかけて飲み込むような間を置く。
安養寺亜恵嘉:「……ねえ、紗菜」
安養寺亜恵嘉:「膝の深さの水があれば、人は溺れられるんですって」
山城 紗菜:下に沈んでいた視線が華奢な少女へと向く
山城 紗菜:「........何が言いたいんですか」
安養寺亜恵嘉:再び指で水面を打つ。肺に負荷をかけないため、湯の張り方は半身浴程度のものだが、
安養寺亜恵嘉:この女の頭を沈める程度には十分な深さ。
安養寺亜恵嘉:「あなたの姉は、私のセルで死んだ」
山城 紗菜:死んだ...その言葉にずくんっ、と不安定なレネゲイドが不整脈のように乱れ体感時間が加速する
安養寺亜恵嘉:「私自身、とても大っぴらには言えないようなことをしていますし、紗羅はそれに付き合った」
安養寺亜恵嘉:「そんなことをしなければ死ななかったかもしれないのにね。──どう?」
安養寺亜恵嘉:「仇を討つ絶好の機会よ」
山城 紗菜:湯船に足を入れ、細い彼女の脚に跨るように覆う
安養寺亜恵嘉:「んっ……」
山城 紗菜:使った白いシャツが水を吸い上げ濡れてゆく中、伸ばされた手が腰を抱く
山城 紗菜:「ドリームランドって、人間の身体を勝手にさばいて道具にする倫理観皆無なセルだと思ってたけど」
山城 紗菜:近づけた顔が耳たぶを甘噛みして囁く
山城 紗菜:「罪悪感、感じてるんですか?」
山城 紗菜:低く、僅かに上ずった声が耳元で響く
安養寺亜恵嘉:抱かれた体は、湯の浮力を加味してもおそろしく軽い。水気の抜けた枝のようだ。
安養寺亜恵嘉:「……倫理観皆無で間違っていませんよ。ただ」
安養寺亜恵嘉:「……けりを付ける権利くらいは、与えられてもいいでしょう」
安養寺亜恵嘉:けぶる薔薇石英の瞳が君を見返す。
安養寺亜恵嘉:微笑んだままのような、そうではないような、判然としない表情。
山城 紗菜:薄っすらと刻まれている姉の記憶
山城 紗菜:髪を洗う時、かきあげたうなじと僅かに刻まれた薄い痕
山城 紗菜:「(姉さんがどんな気持ちで見てたか知らない癖に)」
山城 紗菜:「....別に、どうする気もないです」
山城 紗菜:「ただ、安養寺さんも楽になろうとしないでくださいね」
山城 紗菜:「私がここに来たのは...そういうつもりですから」
安養寺亜恵嘉:「…………」
安養寺亜恵嘉:「……夜ごとゾンビと戦うつもり?」
山城 紗菜:「銃を撃つたびに痣を作る人に言われたくないです...」
安養寺亜恵嘉:「ふふっ。冗談です」
山城 紗菜:立ち昇る湯気が肌にまとわりつき雫が胸を伝う
安養寺亜恵嘉:「でも、そう……なのね」
安養寺亜恵嘉:薄い胸を上下させ、息をつく。
安養寺亜恵嘉:俯いた顔に浮かんだ色は曖昧だった。死の覚悟から解き放たれた安堵のような、落胆のような。
安養寺亜恵嘉:「……紗羅は、あなたには何と?」
山城 紗菜:「何も...」
山城 紗菜:「普通に学校に行って、卒論をやろうと思ってたら拉致されて」
山城 紗菜:「よくわからないモノ押し付けられて...頭おかしいですよね」
山城 紗菜:「その癖、遺言みたいなのは何もなかったんです」
安養寺亜恵嘉:「倫理観皆無ね」
山城 紗菜:「ですね...」苦笑いしながら少し離れるように体勢を起こす
山城 紗菜:「セルの人にも何も言わなかったんですか?」
安養寺亜恵嘉:「あなたが知っているようにされた・・・・・・以上のことは知らないと思います。本当に、突然でしたから……」
安養寺亜恵嘉:「むしろ、その辺りの記憶が移っていないかと、少し期待していたのですが」
山城 紗菜:「ご期待に添えないようで...」
安養寺亜恵嘉:「……だとすれば」
安養寺亜恵嘉:「あなたは、何のためにここに残るのですか?」
安養寺亜恵嘉:「自分より年下の子が云々と言っていましたが」
安養寺亜恵嘉:「そんな理屈で庇われるべき人間がここにいないことくらいは分かるでしょう」
山城 紗菜:「最初は姉が死んだ理由が知りたいって思って来ましたけど」
山城 紗菜:「姉の大切にしたものをもっと知りたかったのかも」
安養寺亜恵嘉:「知らない方がいいことかもしれませんよ」
山城 紗菜:「言語化しずらい感情ですけど、焼け付いた記憶で皆の事は薄っすらわかってて...なんか...他人じゃないみたいな」
山城 紗菜:「あやふやな理由しかないけど...うん、理由がある以上は去れませんから」
安養寺亜恵嘉:「……」
安養寺亜恵嘉:明り取りの窓を見上げる。
安養寺亜恵嘉:燦々と光が射している。壁一枚隔てた向こうに、昼の世界がある。
安養寺亜恵嘉:「……なら、それまでは、セルの一員として扱います」
安養寺亜恵嘉:「改めて、ようこそ、“ドリームランド”へ」
安養寺亜恵嘉:「──たくさん私の面倒を見てね?」
山城 紗菜:「よろしくお願いします”リーダー”」
山城 紗菜:痣の残った手を取り、覆う



GM:安養寺さんは行動が可能です。
安養寺亜恵嘉:ロイスの取得をします。
GM:山城さん側からも安養寺さんへロイスの取得が可能です。
安養寺亜恵嘉:山城紗菜 期待/○不安 で……そっか 相互にか
山城 紗菜:安養寺亜恵嘉 〇誠意/憤慨 これで!
GM:OK!

GM:サイクル1 2手番目 シーンPCは弥栄橋さんです
弥栄橋 紬:では、連続になるんですけど紗菜さん出てもらっていいですか?
山城 紗菜:は~い!
GM:シーンの内容は決まっていますか?
弥栄橋 紬:お片付けした後なので汗を流しに、折角なので大きい方のお風呂入ろーっ!って来たら
弥栄橋 紬:同じタイミングで紗菜さんも入りに来た感じでお願いしたいです~
山城 紗菜:了解です!
GM:ではシーンを開始します。



弥栄橋 紬:「ふえー、すっかり汗かいちゃった……」
弥栄橋 紬:「えへへ、独り占めかも……」 独り言ちながら脱衣所のカゴに服をぽんぽんと放り込んでいく少女。
弥栄橋 紬:翡翠館に誂えられた複数人でも入れるような大きさの浴場は、普段なら誰かしらとタイミングが被りがちではある。
弥栄橋 紬:ただ、今日に限っては他に人影はなく、嬉しそうに髪をまとめて入る準備を整えていた。
山城 紗菜:「あら、先越されちゃったかしら?」
弥栄橋 紬:「わっ」 驚いたように声を上げたものの、すぐ声の主に気付いてふにゃりと笑う
弥栄橋 紬:「おつかれさまでーす」
山城 紗菜:少女の声に少し驚きながらも落ち着いた様子で目の前の少女へ視線を向ける
山城 紗菜:「お疲れ紬ちゃん」
山城 紗菜:「結構身体動かしたから...一人で入りたかったら時間ずらすわよ」
山城 紗菜:大浴場といっても新しく入った人間には気を使うだろう
山城 紗菜:緊迫した状況であればなおの事
弥栄橋 紬:まだ成長途中の少女らしい、きめ細やかな白い肌。よく動くためか鍛えられた腹筋は僅かにその形を浮き上がらせており、一方で豊満な胸や太腿の膨らみは"女"を感じさせる。
弥栄橋 紬:アンバランスな、少女と女が同居した身体だ。
弥栄橋 紬:「えへへ、せっかくですし一緒に入りましょうよ~」
山城 紗菜:「私はリーダーの入浴を手伝ったばっかりだから後でも...そう?」
弥栄橋 紬:「やったぁ~」 紗菜の背中にぴったりひっつき、ぐいぐい押すように浴室へと入っていく
山城 紗菜:「もう、あまり押さないで...」
弥栄橋 紬:タオルで拭っても、汗や泥、そして血の臭いは残ってしまう。もう慣れたものだが、鼻には付くものだ。
弥栄橋 紬:「ここのシャンプーとかボディソープって、いい匂いしますよね。亜恵嘉さんの趣味なのかなぁ」
弥栄橋 紬:洗い場でざばぁとお湯を被る。桃色の髪が絹のように広がって、少女の背中まで覆い隠す。
山城 紗菜:「リーダー、肌質も繊細そうだから結構気を使ってそうよね」
山城 紗菜:「戦ってる時も思ったけど紬ちゃん髪綺麗だね...毎日大変じゃないの?」
弥栄橋 紬:「大変!」
弥栄橋 紬:「洗うのはいいけど、乾かすのがちょっと……手間もかかるし」
山城 紗菜:「ネイルもだけどお洒落さんよね...」
山城 紗菜:少し思案し
山城 紗菜:「髪、お手入れしてあげよっか」
弥栄橋 紬:「えっ、いいんですか?」 嬉しそうに振り向く
山城 紗菜:「えぇ、リーダーで慣れてるから」
弥栄橋 紬:「ほぁ~、大人だ~」
山城 紗菜:マットの上に座り、自分の膝を指さす
弥栄橋 紬:「えへへ、おじゃましまーす」 いそいそと膝の間に座る
山城 紗菜:掌にシャンプーを乗せ、絡めてながら髪をかきあげ地肌に添わせる
山城 紗菜:心地ちよい音と共に地肌になじませるように指が頭皮を刺激する
弥栄橋 紬:「ふぁぁ……きもちぃ……」
山城 紗菜:「紬ちゃんはなんでここに来たの?」
山城 紗菜:「ほら、結構戦いも慣れてるみたいだったから」
弥栄橋 紬:「わたしの取り柄は戦うことだけですからねー。えーと」
弥栄橋 紬:「あやせさんが、他のセルから来てるのって知ってますか? "マイダスタッチ"セルっていうんですけど」
山城 紗菜:「あのメイドの人...?」
弥栄橋 紬:「そうです。わたしも、元々はそこにいて……自分で言うのもなんですけど、落ちこぼれだったんです」
山城 紗菜:「落ちこぼれっって....なんの」
山城 紗菜:成熟してない少女に貼られたレッテル、それに僅かに声が固くなる
弥栄橋 紬:「"マイダスタッチ"は金融とか、そういう難しいことをやってるところなんですよ~」
弥栄橋 紬:「だから、わたしにできることなんてなーんにもなくって、こことの取引の対価にって売られてきちゃいました。えへへ」
山城 紗菜:「........それはっ」
弥栄橋 紬:「あっ、でもでも、全然イヤなんかじゃないですよ!」
弥栄橋 紬:「わたし、"ドリームランド"のみんなの事好きだし……亜恵嘉さんがくれた武器で、強くなれましたし」
弥栄橋 紬:「みんなと仲良くできてる今の方が、ずっと楽しいです」
山城 紗菜:空いた片手が少女を抱くように回される
山城 紗菜:「もし...戦えなくなったら?」
弥栄橋 紬:ふにゃ、と笑う。ただ、それだけだ。
山城 紗菜:「普通はさ...紬ちゃんみたいな年の子は何もできなくても甘やかしてくれるんだよ」
山城 紗菜:「私も...姉さんもそうだったし」
弥栄橋 紬:「うーん……そうなのかもしれないですけど」
弥栄橋 紬:回された手を指で突いたりしている
山城 紗菜:「やっぱり怖い...?」
弥栄橋 紬:「でも、いまわたしが戦わないって言ったら困るじゃないですかー」
弥栄橋 紬:「戦わなかったら死んじゃうし、その方がヤです」
山城 紗菜:「そうね...実際、結構危ないし」
山城 紗菜:「ゾンビに齧られて死ぬのはイヤかも」
弥栄橋 紬:「ね~」
弥栄橋 紬:お湯で泡を流してもらいつつ、ふと思い立ったように問う
弥栄橋 紬:「あっ、そういえば……全然、関係ない話なんですけど」
弥栄橋 紬:髪の隙間から覗く耳に、僅かに赤みが強くなったように見える
山城 紗菜:「ん、どうしたの?」
弥栄橋 紬:「……亜恵嘉さんと薄荷ちゃんが、そのー……オトナの関係ってウワサ、ほんとなんですか?」
弥栄橋 紬:「紗菜さん、亜恵嘉さんのお世話とかしてるし、知ってるかなーって……えへへ」
山城 紗菜:お世話の過程で僅かに垣間見えた関係
山城 紗菜:恐らくそうで人前...特に紬には話すか難しい話だ
山城 紗菜:しかし
山城 紗菜:「....興味あるの?」僅かに赤みがさした耳に囁く
弥栄橋 紬:「ぴゃっ」
弥栄橋 紬:「ちょっとは……」
弥栄橋 紬:「オトナの関係って、そのー……キスとかっ、したりするんですよね?」
山城 紗菜:「大人の関係...って紬ちゃんがどういうのを想像してるかわからないからな~」
弥栄橋 紬:「えっ、えーっと……キスしたり、一緒の布団で寝たり……するんですよねっ」
弥栄橋 紬:きゃーっと頬に手を添えてもじもじしている
山城 紗菜:「もしかしたらね...あるいは」
山城 紗菜:「もっとすごい事もしてるのかも」
山城 紗菜:少し揶揄うように
弥栄橋 紬:「すごいこと……?」
山城 紗菜:「紬ちゃんにはまだ早いかな~」
弥栄橋 紬:「ええ~っ」
弥栄橋 紬:しょんぼりした表情を浮かべ、それから意を決したように
山城 紗菜:「まあ、私も2人がどういうことしてるかまでは....紬ちゃん?」
弥栄橋 紬:くるんと身体を反転させ、紗菜さんの身体をマットに押し倒す
弥栄橋 紬:真正面から、湯と流れ残った泡に塗れた身体が。ぺたりと火照った肌同士が触れ合う。
弥栄橋 紬:「ん……っ」
弥栄橋 紬:ちゅ、
弥栄橋 紬:小鳥が啄むような音が紗菜の頬に響く。
山城 紗菜:視界が大きく揺らぎ空へ、そして髪が目に入り
弥栄橋 紬:「~~~~~~~っ」
弥栄橋 紬:それだけで頬を真っ赤にしてぷるぷるしている。
山城 紗菜:「わるいんだぁ...」
弥栄橋 紬:「紗菜さんが、子供扱い、するから……っ」
山城 紗菜:背中を抱き、頬をすり合わせるようにして嗜める
山城 紗菜:「ふ~ん、紬ちゃんが興味あるならさ」
山城 紗菜:「少しずつ...大人の練習してみるかい?」
山城 紗菜:揶揄うような軽薄な口調、声音
山城 紗菜:それは死んだはずの山城紗羅に非常に似ていて...
弥栄橋 紬:「……紗菜さんは、しってるんですか……? オトナだから……?」
山城 紗菜:「紬ちゃんよりはね~」
弥栄橋 紬:「じゃ、じゃあっ、もうちょっとだけ……」
弥栄橋 紬:「もうちょっとだけ、オトナの練習……教えてほしい……」
弥栄橋 紬:懇願するような潤んだ瞳が、触れた肌越しに伝わる速い鼓動が、まだ大人になりかけの少女に仄かに灯った熱を伝えている。
山城 紗菜:「いいよ、でもお姉さんのお願いを一個だけ聞いてほしいな...」
弥栄橋 紬:「……! なんでも言って!」
山城 紗菜:熱を持ち、湿った肌が触れあう中、指先が背中を撫でる
弥栄橋 紬:「ん、ぅ……っ」 くすぐったそうに身を捩る
山城 紗菜:「もし戦えなくなったりしてもさ...自分をダメな子って思わずに相談してほしいな」
山城 紗菜:「少なくとも私は...甘やかしてあげるからさ」
山城 紗菜:感覚を探るように、労わるように触れる
山城 紗菜:ひび割れた子供の傷をなぞるように
弥栄橋 紬:何を紗菜さんが良くないと思っているのか、上手く理解できないまま。指に、身体に、身を委ねる。
弥栄橋 紬:(……大人。わたしも、はやく……近付きたい、な)



GM:弥栄橋さんは行動が可能です。
弥栄橋 紬:では、ロイスを取得します。P感情は自動的に「愛情」となり、P表で取得します。Nは「羞恥」で。
GM:山城さんからも取得可能です。
GM:あっ!
山城 紗菜:弥栄橋 紬 〇庇護/背徳感 こちらで取得します
GM:申し訳ありません アナウンスを忘れていました
GM:今回のシナリオ中、山城紗奈へロイスを結ぶ際には、姉に対する面影を感じたものとして、山城紗羅へのロイスとして取得することも可能です。
GM:遡って安養寺さんもそうしたければそうして構いません。
安養寺亜恵嘉:違う女を重ねられるんだ!!
弥栄橋 紬:紗菜さんへと紗羅さんへ同時に二つロイスを取得できるというわけではなく、1手番には片方だけですかね?
GM:そうなります!
弥栄橋 紬:では今回は紗菜さんへ
六角薄荷:今回は!
安養寺亜恵嘉:こちらも今回は紗菜さんのままで大丈夫
山城 紗菜:わ~い!



GM:襲撃はやはり夜間のみのようで、昼間の山中はまるで何事も起きていないかのように、長閑ですらある静けさを保っていた。
GM:戦闘に備える関係上自然とセルメンバーの生活リズムも夜型のものとなり、まだ日が高い内から、リーダーである安養寺の広い自室には寝間着姿の数人が集まっていた。
安養寺亜恵嘉:「ふふ。賑やか」
六角薄荷:「昼間からこういうのやってると…なんか贅沢って気がする…」黒いタンクトップにジャージのパンツ。可愛らしさもへったくれもない
六角薄荷:「錯覚! 錯覚だよう」手酌でぬるいミネラルウォーターを注ぐ
糸金鈴里:「……」夜の作業明けで既に眠いのか、目つきが悪くなっている。
安養寺亜恵嘉:「鈴里? 大丈夫?」
六角薄荷:「糸金サン大丈夫ですか、お水飲みます? 塩もあるよ」
糸金鈴里:「……状況が状況だから、何人かで集まって眠るというのは賛成だけれど」
糸金鈴里:「……落ち着かないわ」
六角薄荷:「落ち着かないって……パーソナルスペースが?」
六角薄荷:手を広げて指先を曲げる。こんなおおきな、という感じな動作
糸金鈴里:「……まあ、平たく言えば……そうね」
六角薄荷:「でも緊急事態ですしい…リーダーの場合、どんどん近づかないと危ないのでは…」
糸金鈴里:居心地悪そうに、ベッドの上で身を縮こまらせるように膝を畳んでいる。
糸金鈴里:「リーダーが心配なのは……同意だわ」
六角薄荷:言葉通りしれっとリーダーの側でくずしたあぐらをかいている
安養寺亜恵嘉:「……。ええ。まあ」
安養寺亜恵嘉:「一人でいる時に襲われたら」
安養寺亜恵嘉:「ろくに抵抗もできずに殺される自信はあります」
六角薄荷:「すごい自信だ…」
糸金鈴里:「冗談になっていないから、笑えないのよ……」
糸金鈴里:嘆息して「……でも……それを言うなら」
六角薄荷:「だと、わたし、側にいても役に立たない自信はありますね…」
六角薄荷:「…言うなら?」
糸金鈴里:「結局、集まっているのがこのメンバーでは……そんなに変わらない気がするけれど」
六角薄荷:「…………」
安養寺亜恵嘉:「……うーん……」
安養寺亜恵嘉:口許に袖を当てる。
六角薄荷:「……ほら、なんでしたっけ、一本のわらなら簡単にちぎれるけど…」
糸金鈴里:「それを言うなら矢、ね……」
六角薄荷:「煉瓦だと割れないみたいな」
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:「煉瓦は……一個でもちぎれないのでは……」
安養寺亜恵嘉:「子豚と混ざってる?」
六角薄荷:「そうでしたっけ?」
安養寺亜恵嘉:くすくすと笑う。「まあ」
六角薄荷:「どうも又聞きだとうろ覚えになっちゃって…」自分のうなじをぽりぽり
安養寺亜恵嘉:「一人でいるよりはマシだし、気も楽になるし」
安養寺亜恵嘉:「私の場合……気が楽になるだけでも体が楽になるし。よしとしましょう」
安養寺亜恵嘉:「それとも鈴里は、私と寝るのはイヤ?」
糸金鈴里:「……」視線が逸らすように下方に流れる。
糸金鈴里:「嫌……というわけではないけれど」
六角薄荷:「パーソナルスペースが…」また両手を広げて
糸金鈴里:「リーダーと二人でいるのには慣れていても……」
糸金鈴里:「眠るのは……。……やっぱり、落ち着かないわ」
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:もぞごそ、と無造作に亜恵嘉さんに這い寄って
六角薄荷:抱きつく
安養寺亜恵嘉:「わっ」
六角薄荷:「落ち着きますけど」
六角薄荷:すんすんとにおいを嗅ぐ
安養寺亜恵嘉:「もう、薄荷……」
安養寺亜恵嘉:仕方なさそうにしながら慣れた様子で頭を撫でる。
六角薄荷:「えへへ…」
六角薄荷:「いやだって、すくなし生きてるのはわかるし」
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:だからといって追従しないぞ、と態度で示そうとするかのように、胸元で腕を組んでいる。
六角薄荷:「落ち着かないです?」
安養寺亜恵嘉:「……」上体だけ起こした姿勢のまま、鈴里の様子をじっと見て。
六角薄荷:ねえ、と亜恵嘉さんの顔を覗き込む。無駄におおきなめがね(寝床でもまだつけてる)のレンズが頬にふれる
糸金鈴里:「……私は、一人の方が落ち着くのよ」
六角薄荷:「そこは緊急事態で」
安養寺亜恵嘉:「鈴里の気持ちも、分からないではないけ、どっ──」
六角薄荷:言葉が切れた途端に、びくっと手が震える。
安養寺亜恵嘉:薄荷に視線を合わせようとする途中、不意に背中を折る。
安養寺亜恵嘉:「こほっ……けほっ……!」
糸金鈴里:「……リーダー?」
六角薄荷:「亜恵嘉!」
糸金鈴里:「ちょっと、大丈夫……!?」
安養寺亜恵嘉:「ひッ……は……っ……」
安養寺亜恵嘉:咳、続いて引き攣るような呼吸。全身の硬直。
糸金鈴里:「薬は?吸入器?何か無いの?」
六角薄荷:眼鏡をむしり取るように外して
六角薄荷:荒い息を交換するように、リズムを合わせて、亜恵嘉さんに唇を重ねる
糸金鈴里:「……な……!?」
六角薄荷:《生命治癒》
安養寺亜恵嘉:「っ──!」
安養寺亜恵嘉:「…………」
六角薄荷:体液がかんたんな万能薬になります(《超越的能力》でオーヴァードにも効きまーす)
六角薄荷:六角薄荷のHPを1減少(26 → 25)
安養寺亜恵嘉:往々に起きる発作の一連の症状が──
安養寺亜恵嘉:しばらく唇を重ねているうちに、少しずつ和らぎ、自然な形に脱力していく。
糸金鈴里:「…………」異常な状況と光景に、ぎょっとした様子で硬直している。
六角薄荷:「……ん……ふー…」ゆっくりと息を吸って、吐いて、を繰り返して
六角薄荷:「……ぷふぁ」変な姿勢で抱きついたまま、唇を離す。かすかに光る糸が引く
六角薄荷:「……これができるから置いてもらえたようなもんですしい……」糸金さんのほうを見て、すすと目を逸らして
安養寺亜恵嘉:「……はぁ……はっ……」
安養寺亜恵嘉:俯き、しばし自力で呼吸を整えて。
六角薄荷:「リーダー、落ち着いた? まいどの応急処置だけど…」
安養寺亜恵嘉:「……すみません。また面倒を」
糸金鈴里:二人の間で視線を彷徨わせる。
糸金鈴里:「……な、何……」
糸金鈴里:「……いつもこんなことしてるの?」
六角薄荷:「いやあ、これで屋根と布団がもらえるならぜんぜん…」
六角薄荷:「…………」亜恵嘉さんと目を見合わせる
安養寺亜恵嘉:茫漠とした眼差し。薬液の成分によるものか、それ以外か。
六角薄荷:ちょっとぼんやりしているので糸金さんを見て
六角薄荷:「まあそういう感じの、アイアム人間吸入器というか…」
六角薄荷:「ストロー……ダンボ……吸い飲み……?」
安養寺亜恵嘉:「……ええと」
安養寺亜恵嘉:「楽になるんだもの……」
安養寺亜恵嘉:言い訳がましく口にしながら、鈴里と目を合わせられずに視線を彷徨わせる。
糸金鈴里:「…………」
糸金鈴里:引き攣るように眉根を寄せて、所在なさげにベッドに置かれた手から、シーツに皺が寄る。
六角薄荷:「…………」
安養寺亜恵嘉:薄い色の唇の端に、どちらのものともしれない唾液の光沢が残っている。
糸金鈴里:「……う……」
糸金鈴里:その光景に吐き気を堪えるように、口元に手の甲を寄せて。
六角薄荷:「……えー……」
安養寺亜恵嘉:「鈴里……?」
六角薄荷:「大丈夫ですか。顔色が……」
糸金鈴里:「……」深く息を吸い、吐いて、黙り込む。
糸金鈴里:「……そう」
糸金鈴里:「別に……あなた達の個人的な関係には関与しないけれど」
糸金鈴里:「セルの業務には影響が出ないようにしてくれると助かるわ」
糸金鈴里:どこか推敲を経たような言葉を並べ、息を吐く。
六角薄荷:「それはもう。ほら、ちゃんと効きますし…」
安養寺亜恵嘉:「…………」
安養寺亜恵嘉:「……あの……」
六角薄荷:みじかく細い手指で、亜恵嘉さんの唇の端を拭う
六角薄荷:「はい?」
安養寺亜恵嘉:躊躇いがちに自身の胸元を抑える。
安養寺亜恵嘉:「本当に申し訳ないんだけど……」
六角薄荷:「はい」
六角薄荷:小柄な体をさらに縮めて、両手を膝のうえにおいて正座
安養寺亜恵嘉:「そうやってハラハラさせられるとまたきついというか……」
六角薄荷:上体を捻って糸金さんを見る(裸眼)
安養寺亜恵嘉:「鈴里にそんな顔をされると胸が痛くなって冷たい汗が出るというか……」
糸金鈴里:「な……」
糸金鈴里:「わ……私のせいだっていうの……!?」
安養寺亜恵嘉:「ごめん……ちょっと……」
六角薄荷:「…痛み止めも使う?」
安養寺亜恵嘉:「使わない……使わないで耐えるから笑ってちょうだい……!」
六角薄荷:上体を捻って糸金さんを見る(裸眼)
六角薄荷:むしり取った眼鏡を取り上げて、「…指紋ついちゃった…」シーツで拭う
安養寺亜恵嘉:体を曲げて懇願するような眼差しをする。
糸金鈴里:「耐えるって……」
安養寺亜恵嘉:目に見えて額に汗が浮き出し、深緑の髪が幾筋か張り付く。
六角薄荷:「…もし笑うのが厳しいなら、お役に立てるかもしれないものが…」
糸金鈴里:「……い、いいわよ……」
糸金鈴里:「苦しいのなら……今まで通りに気にせずすればいいじゃないの」
糸金鈴里:「関係ないって言ったでしょう、……私には」
六角薄荷:「あ、リーダー…」ベッドサイドの清潔なタオルで額を拭う
安養寺亜恵嘉:「じゃあくっついて寝てくれる……?」拭われる。
六角薄荷:「ほら、こう言って…言われてますし…」
糸金鈴里:「…………!?」
糸金鈴里:「ど、どうして私が……そんな話だった……!?」
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:「そんな話だったよね?」
安養寺亜恵嘉:必死の形相でこくこくと頷く。
六角薄荷:見る。
糸金鈴里:「…………~~……」
糸金鈴里:ぎゅっと目を瞑り、苦々しい顔をして。
糸金鈴里:「……分かったわよ、仕方のない人ね……!」
六角薄荷:ぱあと顔を輝かせてスペースを開ける
糸金鈴里:根負けしたように隣に寝転ぶ。
糸金鈴里:「身体の為……今日だけよ」
安養寺亜恵嘉:伏せるようにそちらに抱き着く。
糸金鈴里:「常にこうすると思われては困るわ……っ、ちょっと……!」
六角薄荷:満足そうに頷いて、もぞっと糸金さんの背中にくっつく
糸金鈴里:「あなた達…… 演技だったわけじゃないわよね……?」
六角薄荷:「…………?」
安養寺亜恵嘉:鈴里の懐に頭をうずめるようにして呼吸を繰り返す。肩の上下するペースが徐々に落ち着いていく。
六角薄荷:「欲しい人のにおいが一番効くんですよ」
安養寺亜恵嘉:「……申し訳ないけど、うそ偽りなしよ」その体勢のままでもぞもぞと口にして。
安養寺亜恵嘉:「……」
安養寺亜恵嘉:「……一度みんなで、こういうことをやってみたかったというのも」
糸金鈴里:「……」あくまで不本意という意志を示すように固い顔をしながらも、不器用にこわごわと、安養寺の背に手を回す。
糸金鈴里:「……本当に……」
糸金鈴里:「世話の焼ける人……」



GM:1サイクル3手番目 シーンPCは六角さんです。
六角薄荷:はい。連荘になってしまうんですが、紗菜さん指名…は大丈夫かしら
GM:大人気!
山城 紗菜:わ~い!ありがとうございます!
GM:判定は大丈夫かな どういうシーンかお決まりですか?
六角薄荷:はい。翡翠館の屋根裏部屋に行きたいなと。改装洋館だし空調の機械とか置いてあるんじゃないですか?
GM:置いてあることにしましょう!
GM:それではシーンを始めていきます!
六角薄荷:ちょっと具合わるげだけど一人だと不安なのでとか言って紗菜さんと行きます



六角薄荷:出窓からかすかな日差しがある。並んだ空調機器が、低く確かな機械音を立てていた。
六角薄荷:かびくさいわけではない、乾いた木と空気のにおい、としか言いようがないものが鼻をさす。
六角薄荷:「紗菜さんきてくれてよかったですよ。こういう細かいけど一般向けな機械のこと、わかる人がいなくってえ…」
六角薄荷:「どれかなあ、調子悪いの…」
山城 紗菜:「いえいえ、頼ってくれて嬉しいです」
六角薄荷:ひとつ、ふたつと機械に耳を当てて、首を傾げる。
山城 紗菜:「とはいえ、私も配線とかは詳しくありませんが...」そういい機材の表面のプレートを外してみる
六角薄荷:何かが回るような音が溢れてくる。少し離れていると声が聞こえるかも怪しいくらい。
六角薄荷:小首を傾げて、小声で何かを言う。
山城 紗菜:「....薄荷ちゃん?」
六角薄荷:振り向いて、紗菜さんの眼の前に。
六角薄荷:「どれがおかしいか、紗菜さん、わかります?」
六角薄荷:なぜか潜めたような、小さな声が届く距離。
山城 紗菜:顔が近づき、僅かに息を呑む
山城 紗菜:鼻腔をくすぐる花の香り...これはなんだったろうか
山城 紗菜:「ぅぁ、えっと....まだもうちょっと見ないとわからない...かも」
山城 紗菜:小さな声が、潜ませたような仕草がなんだかいけないような秘め事をしているようで少しばかりの緊張と背徳感
六角薄荷:蜜のように甘ったるい香りは、夏に咲く小さな白い花のものだ。レモンバウム。もしくはメリッサ。
六角薄荷:「実は…」
六角薄荷:「わたしもわかんないんですケド」
六角薄荷:「ていうか、うん。あるんですかね、おかしくなってる機械…」
山城 紗菜:「まるで口実みたいに言うんだね....」
六角薄荷:「口実ですし」
六角薄荷:「口実ですよ。ごめんなさい」
山城 紗菜:少女の見せた茶目っ気に、その真を理解しもう少しだけ顔を近づける
山城 紗菜:「薄荷ちゃんがそんな悪い子だと思わなかったな」
六角薄荷:黄色に近い琥珀の瞳が揺れている。
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:「紗菜さんは……」
六角薄荷:「わたしのこと、おぼえてますか?」
六角薄荷:近くても機械の音にかき消されてしまいそうな、ひどく不安げな声音。
山城 紗菜:「.....」
山城 紗菜:言葉の代わりに抱き寄せ、同級生よりは少し大きめな胸に埋める
六角薄荷:「あ……ぷ」
山城 紗菜:「これじゃ回答の代わりにならないかな...?」
六角薄荷:されるがままに抱きしめられる。肌着越しに熱い息が、あなたの胸元に触れる。
六角薄荷:「……なんないです。わたし……その」
六角薄荷:細い手を紗菜さんの背に回して、体を擦り寄せる。
六角薄荷:「おもったより悪い子……だから」
山城 紗菜:ふと薄荷の背中に掌の感触
六角薄荷:「あ」
六角薄荷:ぴくんと体をふるわせる
山城 紗菜:そのまま少女が覆い被さるように仰向けに倒れる
六角薄荷:「ひゃっ!?」
山城 紗菜:地面に乱れた茶髪、六角薄荷よりも長く少しく広がる
六角薄荷:紗菜さんに体をすべて預けるようにして倒れる。それでも、ひどく軽い。
山城 紗菜:「二人だけの時は..."紗羅"って呼んでもいいよ」
六角薄荷:「……こ、こしがぬけるかと」
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:「うそつき」
山城 紗菜:少し困った顔をしながら優しく背中を叩く
六角薄荷:「それとも……」紗菜さんの体のうえで、這うように背伸びをして、顔を見る。やはり見上げるような角度。
六角薄荷:「そういうのが好きなんですか。紗菜さんは」
六角薄荷:「…………」背中をあやあすように触れられて、息を吐く。
山城 紗菜:「というより...薄荷ちゃんが思い詰めてそうだから」
六角薄荷:「子どもみたいに……」
山城 紗菜:「余計なお世話だった?」
六角薄荷:「……思い詰めてるのは」
六角薄荷:首にうでを回す。ぎゅうとひきよせて 顔が近づく
六角薄荷:「紗菜さんのほうじゃ、ないですか」
六角薄荷:「そうじゃなかったら、だって、こないでしょこんなところ。こんな…」
山城 紗菜:ふと、小鳥が給餌するように唇が軽く触れあう
六角薄荷:「…危ないし、何もないし、ぜんぶ……んっ」
六角薄荷:一瞬口をふさがれて、言葉がとぎれる。
山城 紗菜:「......言いっこなしだよ」
六角薄荷:きゅっと目を細くして、目をつむって
六角薄荷:おもいきりふかく、唇を重ねる。あなたの口の中へ、すこし冷たくてちいさな舌が入り込む。
六角薄荷:《ブラッドリーディング》。あなたの感情をおしえてください、紗菜さん
山城 紗菜:舌先が幼い舌を向かい入れ触れ合い絡める
山城 紗菜:愛情、そして僅かな受容めいた諦念です
六角薄荷:機械の音より大きく、あらい息が聞こえる。
六角薄荷:水音。
六角薄荷:唇が離れる。
六角薄荷:「……やだな」
六角薄荷:「たぶん、紗羅さんの味もした」
山城 紗菜:「....薄荷ちゃんにはお見通しか」
六角薄荷:「においと味って、だって、そういうものですもん……」
山城 紗菜:「私は...薄荷ちゃんとキスしてちょっと安心した」
山城 紗菜:「落ち着いたって言うのかな...味ってそういうものでしょ」
六角薄荷:「……ひとをメントスキャンディーみたいにいわないでほしいんですケド」
六角薄荷:「わたしは不安から不安なのに、そゆの、ずるいとおもいます」
山城 紗菜:「薄荷ちゃんは悩み過ぎだね...夜はゾンビが襲ってくるのにそういうので悩み続けるの良くないと思うな」
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:「それなら……」
六角薄荷:口元に自分の手を持っていく。
山城 紗菜:「んむっ」
六角薄荷:幼さを感じさせるくらい尖った糸切り歯を、自分の中指に突き立てる。
六角薄荷:膚が破れて、血が吹き出る…すぐに傷は癒えて、まっかな血の珠が残る。
六角薄荷:「…紗菜さんの味、おぼえさせてくださいよ」
六角薄荷:「わたしに」
六角薄荷:赤い雫からは、ひどく濃密な甘い香りが漂っている。花のような、というには濃すぎるくらいの。
六角薄荷:なにかまずいものだ、というのは、それだけでわかる。
山城 紗菜:噛み切った指を取り、桃色の舌を這わせる
山城 紗菜:「そーゆう事するんだったら...遠慮しないからね」
六角薄荷:「あっ……」
山城 紗菜:転がり上下が逆転したまま右手が薄手のシャツの下に滑り込む
六角薄荷:……《快楽の香気》、対象は私と紗菜さん。
六角薄荷:「んゆっ……」
山城 紗菜:吐息は熱と湿り気を持ち...しばらく止まりそうにない
六角薄荷:「んっ……んうっ……」指先の動きに追い立てられるように声を弾ませて
六角薄荷:体を悶えさせる。体格の差があるからそれもままならない。
山城 紗菜:「はっかちゃん...っ、外に聞かれちゃうよ」
六角薄荷:乾いた木の匂いと、花に似たひどく甘い匂い。それとまだ高い太陽の香り。
六角薄荷:「ばかじゃ……なんで、ここ、呼んだと…おもうですか…」
六角薄荷:少し高いくらいの声はかき消してしまう機械の音。
六角薄荷:首を抱いて、もう少し体を寄せようとして、うまくいかなくて
六角薄荷:「……もっかい」
六角薄荷:「もういっかい……キス、してください」
山城 紗菜:舌先が唇を舐め、甘噛みする
六角薄荷:「……んっ……」
山城 紗菜:「メントス扱い...しちゃうかもよ?」
六角薄荷:目を細める。笑顔のように。
六角薄荷:「わたしも味わうなら」
六角薄荷:「イーブンだから、いいです」
山城 紗菜:舌先が滑り込み、貪るような水音が響く
六角薄荷:その音はひそかに。声は、だれにも届かない。



GM:翡翠館は四方を白樺と針葉樹の森に囲まれているが、館の前庭は切り開かれ、広々とした開放的なスペースが広がっている。
GM:平時であればここでスポーツやレクリエーションに興じられるものだが、それが今は襲来する外敵にとっても格好の進入路となってしまっている。
GM:昨夜の襲撃の後片付けは済んでいるが、所々にはまだ僅かに黒ずんだ血の跡が残っている。
蜂角鷹あやせ:「安養寺様、段差にお気を付けください」
安養寺亜恵嘉:「ありがとう、あやせさん」
弥栄橋 紬:はらはらしながら傍に付き添っている
蜂角鷹あやせ:車いすを半ば持ち上げるようにして玄関近くの段差を下ろす。細腕に対してかなりの力だ。
蜂角鷹あやせ:「しかし、安養寺様からお外に出かけたいと仰るなんて……一体どういう風の吹き回しでしょう?」
蜂角鷹あやせ:「今日はお洗濯ものを干すのはやめた方がよろしいですか?」冗談めかして
安養寺亜恵嘉:「真面目な話ですよ」わざとらしくむっとして見せて。
安養寺亜恵嘉:「妙な事態になってはいますが……お仕事はちゃんと進めています、というアピールです。紬」
安養寺亜恵嘉:後ろに向かって手を差し出す。「あれを」
弥栄橋 紬:「はい!」
弥栄橋 紬:"マイダスタッチ"に依頼されている品、その『プロトタイプ』というべきものをわっせわっせと運んでくる。
安養寺亜恵嘉:それは見たところ、まさしく“外骨格”という形容が相応しい、中空状の黒い骨組みだ。
弥栄橋 紬:「確か、これをこうして……えーと、ここを……?」
安養寺亜恵嘉:「あ、待って」
安養寺亜恵嘉:「今回は私に着けてほしいの。両足だけ」
弥栄橋 紬:「え゛っ」
弥栄橋 紬:びっくりして手から部品が滑り落ちかけ、慌てて糸を跳ね上げて拾う。
蜂角鷹あやせ:「まあ……」目を瞬き「もう使用段階に?」
弥栄橋 紬:「大丈夫、なんですか……? その……」
弥栄橋 紬:自分に装着しかけていたパーツを外し、亜恵嘉さんの傍に跪いて上目遣いで心配そうに見上げる
安養寺亜恵嘉:「うーん……」意味ありげに一瞥して。
安養寺亜恵嘉:「……実はこれ自体は全然大したことないんですよね」
安養寺亜恵嘉:「見せたいもの、というかやりたいことは他にあって……」
安養寺亜恵嘉:「いきなり『あれを』って言ったら紬がどういう反応をするかも見たくなって……」
弥栄橋 紬:「も、もー。わたしで遊ばないでくださいよ~」
安養寺亜恵嘉:「ふふ。ごめんなさい」
安養寺亜恵嘉:「でもそれもちゃんと使うものなので。紬もずいぶんお仕事ができるようになったんだなって感慨深くなってしまいました」
弥栄橋 紬:「ほんとですか? えへへ……」
安養寺亜恵嘉:言いながら、懐から出したリモコンを操作する。
安養寺亜恵嘉:静かな震動。やがて、館の裏手に続く木立の合間から、バギーの化け物のような車両が姿を現す。
弥栄橋 紬:「えーと、脚に付けるんでしたよね。失礼しまー……す……?」
弥栄橋 紬:音につられてそちらに視線を向け、ぎょっとした表情を浮かべる
蜂角鷹あやせ:「あらまあ……」掌を口に当てる
安養寺亜恵嘉:四輪だが、タイヤの一つが人の背丈ほどの直径があり、車体も相応に大きい。それが音もなく、滑るように三人の付近まで移動し、停止する。
蜂角鷹あやせ:「何でしょう?この怒りのデス・ロードのような車は……」
弥栄橋 紬:「ひえっ?! こんなの、いつの間に……?!」
弥栄橋 紬:亜恵嘉さんの細い足首を握ったまま完全に固まっている
安養寺亜恵嘉:「ふふふ。防衛兵器の開発も兼ねてちょちょっと」
安養寺亜恵嘉:「見た目通り、大袈裟な車以上のものではありませんが」
蜂角鷹あやせ:「お仕事の傍らでこれほどのものを……流石ですわ、安養寺様」
蜂角鷹あやせ:「ですが、いつの間にお車の運転を?」
弥栄橋 紬:「そうですよ! いつ練習したんですか?」
弥栄橋 紬:(亜恵嘉さんの脚、すごっ、ほっそい……こんなのすぐ折れちゃうよぉ……)
安養寺亜恵嘉:「紬。紬」
安養寺亜恵嘉:「痛いです」
弥栄橋 紬:「えっ、あっ、ごめんなさいぃ!」
弥栄橋 紬:あわあわしながら恐る恐る"外骨格"を取り付けていく
安養寺亜恵嘉:「……こほん」
安養寺亜恵嘉:「この車には、ご依頼の品に搭載予定のものの試作型となる動力機関を積んであります」
安養寺亜恵嘉:「スーツに搭載できるくらい小型で、この車体を動かす出力があり、静粛性も高い。そういった点を──」
安養寺亜恵嘉:「これからあやせさんに運転を教えていただきながら体験していただこうかと」
安養寺亜恵嘉:「今のはあくまでリモートですから」
蜂角鷹あやせ:「えっ……」
弥栄橋 紬:「ふんふん、ほうほう……流石は亜恵嘉さんの開発した品はすごいですね! ……いまから?」
蜂角鷹あやせ:「わたくしに……ですか?それは光栄で御座いますが……」
蜂角鷹あやせ:「安養寺様、運転のご経験は……?」
弥栄橋 紬:「車椅子以外で、ですよ」 横から小声で
安養寺亜恵嘉:「もう。なんだと思っているの」
安養寺亜恵嘉:「実は少しだけ紗羅に教わってはいたんですよ? ただ……」
蜂角鷹あやせ:「ただ……?」
安養寺亜恵嘉:「私の素の脚力だとロクに踏み込めなくて。なので今回は補助付きにしようかと」
安養寺亜恵嘉:両足に着けてもらった外骨格を示す。
蜂角鷹あやせ:「成程……」
安養寺亜恵嘉:「回りくどくなってしまいましたが、どうでしょう……?」
蜂角鷹あやせ:「畏まりましたわ。僭越ながらわたくしがレクチャー差し上げます」
安養寺亜恵嘉:「やった。ありがとうございます」か細い声がわずかに弾む。
蜂角鷹あやせ:「それでは、わたくしは助手席の方へ。弥栄橋様は……いかがなさいますか?」
弥栄橋 紬:「じゃあ、折角なので後ろに乗りたいです! いいですか?」
安養寺亜恵嘉:「もちろん」
安養寺亜恵嘉:「それにせっかくというなら、あなたも運転してみるといいわ」
安養寺亜恵嘉:「ご興味があれば、あやせさんもどうぞ」
弥栄橋 紬:「へっ、いいんですか?」
安養寺亜恵嘉:「ええ。あなただって将来覚えることになるかもしれないもの」
蜂角鷹あやせ:「よろしいのですか?それでは是非」
蜂角鷹あやせ:「弥栄橋様にもお教え致しますわ」
弥栄橋 紬:「えへ、へ……なんか運転って、オトナな感じがしますね~」 頬に手をやってニコニコしている
弥栄橋 紬:「また階段一つ、昇っちゃう……かも」 照れ照れ
安養寺亜恵嘉:(……また?)
蜂角鷹あやせ:「それでは……あら、安養寺様……その外骨格があればご自分でご乗車できるのですね」
安養寺亜恵嘉:「ふふん。そうですとも」
弥栄橋 紬:「なんだか新鮮ですね」
弥栄橋 紬:「でも……あやせさん、ちょっと寂しそう?」 僅かに首を傾げる
安養寺亜恵嘉:「色々と問題があって普段遣いはできませんが……」ゆっくりと立ち上がり、車の傍まで歩いていって。
安養寺亜恵嘉:「……」
蜂角鷹あやせ:「いえいえ、そんなことは……」かぶりを振って
蜂角鷹あやせ:「……如何なさいましたか?」
安養寺亜恵嘉:大人ひとりぶんほど頭上にある運転席の扉を見上げる。
安養寺亜恵嘉:「…………」
安養寺亜恵嘉:ぴょんと跳ぶ。爪先が5cmくらい地面から離れる。
弥栄橋 紬:「おおっ」
蜂角鷹あやせ:「……」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんが……自分で歩いて……ジャンプしてる……」 じーんと感動している
蜂角鷹あやせ:「……そうですね。やはり、安養寺様のお世話が出来ないのは、この蜂角鷹も寂しいですわ」
蜂角鷹あやせ:「どうでしょうか。差し支えなければ、運転席までエスコート差し上げてもよろしいでしょうか?」
安養寺亜恵嘉:「……あやせさんがそう仰るのなら……」
蜂角鷹あやせ:「うふふ……はいっ」
蜂角鷹あやせ:外骨格を装着した安養寺の身体を軽々と抱き上げる。
蜂角鷹あやせ:体幹を感じられるしっかりとした動作に、馨しい花のような香り。
弥栄橋 紬:「それじゃ、後ろの席失礼しまーす」
弥栄橋 紬:いそいそと後ろの席に乗り込みながら、ご機嫌で身体を揺らしている。
蜂角鷹あやせ:滑らかな動作で安養寺を座席に座らせて、しっかりとシートベルトを締めさせる。
安養寺亜恵嘉:急な出番を迎えた両足が安堵したように緊張を解く。
弥栄橋 紬:「ふふふ、亜恵嘉さんの作るものは、ほんとにすごいですね」
弥栄橋 紬:「できないことができるようになる。できない子もできる子になっちゃう」
弥栄橋 紬:「わたし達の、自慢のリーダーですね」
安養寺亜恵嘉:「……ううん。でも」
安養寺亜恵嘉:「いまこうして運んでもらって、私はやっぱりあやせさんや紬にお世話してもらう方が落ち着くかも、って思ってしまいました」
安養寺亜恵嘉:(あとこれ1時間の使用のために3ヶ月分の電力が必要なんですよね……)
弥栄橋 紬:「そうですか? ……えへへ、リーダーが落ち着くなら、ふふ、それでもわたしは全然……」 後部座席でくねくねしている
蜂角鷹あやせ:「このお車、外観に反してオートマチックなのですね。初めてのお二人にとってはよい選択かと」
蜂角鷹あやせ:「それではまずはこちらのブレーキを踏みながら、サイドブレーキを……」
蜂角鷹あやせ:「あっ……安養寺様!!そちらはアクセルです!!」
弥栄橋 紬:「うぎゅっ」
弥栄橋 紬:シートベルトをしていなかった身体が吹っ飛び、しこたま座席の背に押し付けられる
弥栄橋 紬:「……」
弥栄橋 紬:「……やっぱりしばらく、お世話必要かも……です」



GM:六角さんは行動が可能です。
六角薄荷:はい。では、紗菜さんの秘密を調べに行きます。
六角薄荷:いまは目標9になりますか?
GM:そうですね 現在の項目はこちらです

情報判定

・『秘密』:山城紗菜 《情報:FH》 難易度9
・『秘密』:六角薄荷 《情報:FH》 難易度15
・『秘密』:安養寺亜恵嘉 《情報:FH》 難易度12
・『秘密』:弥栄橋紬 《情報:FH》 難易度12
・『秘密』:蜂角鷹あやせ 《情報:FH/噂話》 難易度15
・『秘密』:糸金鈴里 《情報:FH/噂話》 難易度15
六角薄荷:3dx10+2>=9 まず宣言どおり紗菜さんに行きます。情報FHが2あるので…
DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 9[3,6,9]+2 → 11 → 成功

六角薄荷:通りました。
GM:成功です。では六角さんに山城さんの秘密をお渡しします。
山城 紗菜:バレちゃったっ
六角薄荷:どきどきする…
GM:お渡ししました
GM:それでは手番終了です!

GM:1サイクル 最後の手番 シーンPCは山城さんです。
山城 紗菜:は~い!
山城 紗菜:ここはNPCの秘密も気になるので戦闘仕掛けましょうか
山城 紗菜:私にはこれしかできないから...
弥栄橋 紬:戦闘を?!
六角薄荷:戦闘を!
山城 紗菜:しますっ、あやせさんに戦闘を仕掛け...勝ったら情報を奪います
GM:了解です!シーンの内容はお決まりですか?
山城 紗菜:風呂上がりに部屋に戻ったところで襲撃しようと思います
GM:了解です!



蜂角鷹あやせ:蜂角鷹あやせが大浴場を使うのは、いつもセルメンバーの入浴が終わり、寝静まった深夜になってからのことだ。
蜂角鷹あやせ:一日の仕事を終え、一人でゆっくりと身を伸ばすこの時は、常にメイドとして疵の無い業務を遂行せんとする蜂角鷹にとっては数少ない心休まる時間だった。
蜂角鷹あやせ:「……ふう……」
蜂角鷹あやせ:豊かな長髪を乾かし、バスローブ姿で自室に戻る。
蜂角鷹あやせ:スキンケアを済ませて、日課の柔軟運動に移ろうとした時だった。
山城 紗菜:扉が開く、能力で複製された鍵で入る少女は一人
山城 紗菜:「病弱で非常に優秀な装備を開発する能力のあるセルリーダーに」
山城 紗菜:「出向とはいえ...身の回りのお世話が何でもできるメイド」
山城 紗菜:「少し、都合が良すぎる気がしないかな~?」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:「紗菜様?」
山城 紗菜:口調も雰囲気も昼間の紗菜とは乖離している
山城 紗菜:それはかつて強く当たっていたその姉に酷く似て...
蜂角鷹あやせ:まだ温かな髪に、紅潮した白い肌。
蜂角鷹あやせ:バスローブの端から長く伸びた素足が覗くその姿は、普段の姿よりずっと付け入る隙が感じられるものだ。
蜂角鷹あやせ:「……どうなさったのですか?こんなお時間に……」
山城 紗菜:「亜恵嘉ちゃんも、紬ちゃんも仕事ができるあやせさんの事を気にってる...でも私はちょっと疑ってるから」
山城 紗菜:後ろ手で鍵を閉めて近づく
山城 紗菜:「だから...ちょっと酷くするよ」
山城 紗菜:「ごめんね」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:その気配を前に、バスローブを脱ぎ捨てて後方に発条めいて跳ね飛ぶ。
蜂角鷹あやせ:シーツの下から取り出したのは、二振りの鉤爪のような刃物。
蜂角鷹あやせ:黒のレースの下着のみ身に着けた姿で、両腕にカランビットナイフを構える。
蜂角鷹あやせ:「紗菜様……」
蜂角鷹あやせ:「見損ないましたわ」
GM:戦闘を開始します。
GM:ラウンド1 セットアップから。
山城 紗菜:くぅ...オーバーアクセルを使用、行動値+2 暴走状態により自身に向かう攻撃ダイス-6です
蜂角鷹あやせ:セットアップ無し。
GM:イニシアチブ
蜂角鷹あやせ:《異形の転身》LV2
山城 紗菜:なっ?!
蜂角鷹あやせ:紗菜様のエンゲージに移動します。
山城 紗菜:間合いを詰められた
GM:イニシアチブ 行動値15 山城さんの手番です。
山城 紗菜:マイナーアクションでハンドレッドガンズLV3を作成
山城 紗菜:メジャーアクションでコンセントレイト:モルフェウス+ブルータルウェポンで攻撃します
GM:判定どうぞ!
山城 紗菜:6dx+1@8 命中
DoubleCross : (6DX8+1) → 10[1,3,3,4,5,9]+10[9]+2[2]+1 → 23

蜂角鷹あやせ:《リフレックス:エグザイル》LV3+《蛇の動き》LV3
蜂角鷹あやせ:12DX7+4でドッジ
山城 紗菜:つ、強すぎる!
蜂角鷹あやせ:……できるのですが、行いません。ガードします。
山城 紗菜:!?
GM:ダメージをどうぞ。
山城 紗菜:ヴァイスブランドは使用しません
山城 紗菜:3d10+13 ダメージ
DoubleCross : (3D10+13) → 17[7,6,4]+13 → 30

蜂角鷹あやせ:ガードでも受けきれないので、戦闘不能。リザレクトします。
GM:戦闘は山城さんの勝利となります。
山城 紗菜:勝ったけど、精神的に負けた...っ
山城 紗菜:あやせさんの秘密をいただきます
GM:了解です。侵蝕の上昇だけお願いします
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を13増加(34 → 47)

蜂角鷹あやせ:山城紗菜の視界から、一瞬、蜂角鷹の姿が消失した。
山城 紗菜:「早ッ____」能力行使の暗示、加速した意識で対応する
蜂角鷹あやせ:破砕音。
蜂角鷹あやせ:身を屈め、床を擦るかのような恐ろしく低い姿勢から、信じ難いほどの高速で肉薄。
蜂角鷹あやせ:それが床を踏み抜いた音だと理解する前に、紗菜との距離をゼロに詰め、湾曲したナイフを──
蜂角鷹あやせ:「……ッ」
蜂角鷹あやせ:……そのまま首を掻ききることも出来たはずだ。だがその寸前で、明らかに動作が鈍る。
山城 紗菜:祈りの造花と呼ばれる遺産の効果のおおよそはモルフェウス能力の拡張だ
山城 紗菜:タンネンベルク硝轍線も例に漏れず兵器の生産能力に特化し、拡張する
山城 紗菜:その隙に救われ、右手のアンプルが蜂角鷹あやせに撃ち込まれる
蜂角鷹あやせ:「く……っ……!?」
山城 紗菜:ナチスドイツの真実の血清と呼ばれる自白剤、その成分は太古に媚薬としてもしようされたベラドンナだ
山城 紗菜:動悸が激しくなり、副交感神経が抑制される
蜂角鷹あやせ:だが。
蜂角鷹あやせ:「……自白剤ですか」
山城 紗菜:「なんで、仕留められたかもしれないのに...」
山城 紗菜:アンプルを投げ捨て、支えようと近づく
蜂角鷹あやせ:オーヴァード向けに調合された薬剤を受けても、まるで効力が無いように顔色一つ変わらない。
蜂角鷹あやせ:「ここまでして……一体わたくしから何を聞き出すつもりだったのですか?」
山城 紗菜:「.............色々」
山城 紗菜:毒も通らず手加減されたのがわかり諦めたように腰を下ろす
山城 紗菜:「さっき言った通りリーダーにうってつけの人材が来て疑ってるのもあるし...私に接する時、なんか含みがあるように見えたから」
蜂角鷹あやせ:「……そういう乱暴なところ……お姉様にそっくりですわ」
蜂角鷹あやせ:「……いえ。あるいは……そのものなのか」
蜂角鷹あやせ:「どちらにせよ、わたくしには……」
蜂角鷹あやせ:「────」
蜂角鷹あやせ:そうして、紗菜の目の前で、秘していたことを口にする。
蜂角鷹あやせ:自白剤が効いた様子はない。自らの意思で。
山城 紗菜:話を聞き入れ......僅かに俯く
蜂角鷹あやせ:「……先程、なんで、と聞かれましたね」
蜂角鷹あやせ:「当然のことです」
蜂角鷹あやせ:「紗菜様。あなたには……わたくしを殺めるだけの権利がある」
蜂角鷹あやせ:黄金色の瞳で紗菜を見据えながら、粛々と口にする。
山城 紗菜:「私の事...それとも」
山城 紗菜:「(姉さんの...)」
蜂角鷹あやせ:「……あなたの記憶に、どう映っているかは存じませんが」
蜂角鷹あやせ:「わたくしにとって、山城様は……」
蜂角鷹あやせ:「……好感の持てる・・・・・・方でした」
山城 紗菜:「姉さんが聞いたら怒り出しそう...」くすりと笑いはだけたバスローブをかける
蜂角鷹あやせ:「ですから、その頼み事がどれだけ愚かしかろうと……無為に捨てることはどうしても出来なかった」
蜂角鷹あやせ:「……だからといって、わたくしのしたことが許されるはずがありません」
蜂角鷹あやせ:「わたくしが紗菜様にしたことは……大きな罪悪です」
山城 紗菜:「..........なら、少しだけ八つ当たりしてもいいですか?」
蜂角鷹あやせ:「……。……ええ」
蜂角鷹あやせ:瞑目し、静かに頷く。
蜂角鷹あやせ:「この命も含めて、あなたはわたくしを自由にする権利がおありです」
蜂角鷹あやせ:下着にバスローブだけ羽織った頼りない姿で、沙汰を待つ咎人のように君を見つめる。
蜂角鷹あやせ:いつも端麗なその表情が、僅かに不安に染まっている。
山城 紗菜:館で給餌する彼女を見るたびに脳裏を焼く熱
山城 紗菜:そのメイド服の裏に姉が付けた歯形と痕は不仲か、疑心かは分からないが強い敵対心以上のなにかを感じていた
山城 紗菜:「痕...付けますから」
山城 紗菜:「姉さんと同じ場所に」
蜂角鷹あやせ:「……」
山城 紗菜:唇が触れ、薄い皮膚を吸い上げるように刻む
蜂角鷹あやせ:ごく小さく肩が震え、その唇を──罰を受け入れるように、背に手を回す。
蜂角鷹あやせ:「……一つ、だけ……お聞きしても、よろしいですか」
山城 紗菜:「..........どうぞ」
蜂角鷹あやせ:泰然として変わることのないように思えた瞳が、年相応の女のように揺れている。
蜂角鷹あやせ:「……今の、これは……」
蜂角鷹あやせ:「……紗菜様ですか。……それとも……」
山城 紗菜:人差し指が少女の唇を塞ぐ
山城 紗菜:目の前の少女は少し寂し気な表情をしながら刻んだ痕を撫でる
山城 紗菜:「どっち...だろうね」
蜂角鷹あやせ:悲鳴を詰まらせるような、切なさが引き絞られたような息遣いが、耳元で微かに聞こえた。



安養寺亜恵嘉:既に休息時間として定着した日中、六角薄荷に与えられたモニターがアラームを鳴らした。
安養寺亜恵嘉:セルリーダーである安養寺の端末と対になったものだ。緊急の呼び出し──薄荷に対するそれは、安養寺の急激な体調の悪化を意味する。
安養寺亜恵嘉:今回は経口での体液の摂取では済まなかった。必然、より効率・・を追求する形となり──
六角薄荷:…ついでに、痛み止め・・・・も使うことになった。
安養寺亜恵嘉:今、セルリーダー自室の寝台の上には、共に衣服の大部分を脱ぎ去った二人の姿がある。
六角薄荷:「……はぅ、ふう……」解けた髪。上気した肌。「えっ……と……」
六角薄荷:「落ち着いた?」
安養寺亜恵嘉:「……」荒い息。陶然と蕩けた薔薇色の瞳。
安養寺亜恵嘉:「……だめ、です」
六角薄荷:ちろ、と短く赤い舌が亜恵嘉の口角をなぞる。
六角薄荷:色気のない下着…普段はタンクトップ姿だ…なので、ほとんど裸だ。太腿のあたりにひっかかったショーツだけ。
安養寺亜恵嘉:縋るように抱き着く。寝間着の上をはだけ、下は膝まで降ろし、体の前面、秘すべきところまでをほとんど晒した姿。
安養寺亜恵嘉:漂うシャンプーの芳香に雌の匂いが混じる。細く生白い体は上気して、いつもより幾らか生気があるように見える。
安養寺亜恵嘉:「もっと……」
六角薄荷:「なんかもう…元気じゃん…」
安養寺亜恵嘉:症状は緩和している。だが副作用的に緩められた本能の箍が、単に心地よさを求める言葉を吐かせている。
安養寺亜恵嘉:「そうですけど……」
六角薄荷:体を擦り寄せる。ひどく甘い香りが漂っている。痛み止め・・・・の利いた体臭だ。
六角薄荷:やわらかい体と少し硬くなった先端がこすれて、境が曖昧に沈む
六角薄荷:「…夜になったら大変なんだから、やりすぎってさ…」
安養寺亜恵嘉:「……知らない」両腕を背中に回し、より素肌を密着させる。
六角薄荷:「もうさあ…」手の平がなで上げる。水音。
安養寺亜恵嘉:肢体の輪郭をなぞるように撫でながら、唇を重ねようとして……
弥栄橋 紬:──その時だった。部屋のすぐ傍、廊下に繋がる扉の向こうから、『ぼんっ』という物音が響く。何かをカーペットの床に落としたような、鈍い音。
六角薄荷:「みゃっ!?」
安養寺亜恵嘉:「ん……」そちらを見る。
弥栄橋 紬:「ぁっ……!」 立て続けに、抑えきれなかったような扉越しの小さな声。
六角薄荷:亜恵嘉の目を見て、みゃーという顔して、すーっと流れるように扉に近付いて開く。
弥栄橋 紬:扉の向こうには、顔を真赤にして俯いた少女が佇んでいた。
弥栄橋 紬:「あっ、わ…………ごっ、ごめんなさいっ……!」
六角薄荷:「…よし一人!」紬さんの手を掴んで引く
弥栄橋 紬:「ひゃあっ?!」
安養寺亜恵嘉:「紬……?」
安養寺亜恵嘉:夢見心地。警戒心や危機感といったものが抜け落ちている。
六角薄荷:後ろ手に扉を閉める。ほとんど裸同然だ。
弥栄橋 紬:部屋に取り込まれる。すかさず正座。
弥栄橋 紬:手にはスポーツドリンクのボトル。地面に落とした衝撃でだろう、ちゃぷちゃぷと中身が波打っている。
安養寺亜恵嘉:そうして少女が引き込まれてもなお、そのままの──薄い寝間着の上をほとんど羽織ったばかりの格好で茫漠と見下ろすだけだ。
六角薄荷:「……えーと弥栄橋サン、御用は……」
六角薄荷:もぞもぞとスポーツショーツを引き上げる(今更)
弥栄橋 紬:「あっ、あの、その……ぬ、盗み聞きする、つもりじゃなく、って……」
弥栄橋 紬:「薄荷ちゃんが、慌てて走っていくの、見えて……何かあったのかな、って付いていったら、その……」
六角薄荷:「ああ……え、じゃあ」
六角薄荷:「それだと最初から……?」
弥栄橋 紬:「……亜恵嘉さんの、お部屋だったから、その……」 かあぁ、と顔を真赤にしている。
弥栄橋 紬:「…………」 そのまま、俯いている。怒られると思っているのだろう。
安養寺亜恵嘉:「……」
安養寺亜恵嘉:「……それ、くれる?」スポーツドリンクを指す。
安養寺亜恵嘉:「喉が……渇いちゃって……」
六角薄荷:寝台、亜恵嘉の隣に腰を下ろして、横に放りだしていた自分のパーカーを彼女の肩にかける
弥栄橋 紬:「……わたし、耳が、いいから……勝手に、聞いちゃってごめんなさ……へっ? はい、どうぞ……」
弥栄橋 紬:おずおずと差し出す……前にはたと気付き、キャップを開けてから亜恵嘉さんに手渡す
六角薄荷:「あ、あとでわたしも欲しいかもです…余ったらでいいから…」
安養寺亜恵嘉:薄荷の肩に頭を乗せる。声も寝ぼけたように曖昧だ。受け取った飲料に口をつけ、こく、こく、と飲み下す。
安養寺亜恵嘉:細い首が上下に動く。薄い胸を通って胃の腑に落ちていく液体の動きが見えるかのようだ。……さらに視線を下げれば、より直接的な行為の痕が残る秘所も露わのまま。
弥栄橋 紬:(……ほ、ほんとに……やっぱり、オトナの関係、なんだ……)
弥栄橋 紬:(亜恵嘉さん、も、薄荷ちゃん、も……普段と全然、違う声……だったし……)
弥栄橋 紬:ごく、と思わず喉を鳴らしてしまう。初めて見る──自分じゃない誰かの、扇状的な姿に、思わず見惚れてしまったかのように。
六角薄荷:素肌に亜恵嘉の柔らかい髪が広がっている。ぽん、ぽん、とあやすように彼女の背中を叩く。
安養寺亜恵嘉:「……ん」
安養寺亜恵嘉:ほとんど中身の減っていないボトルを薄荷に渡して。
六角薄荷:「ん」
六角薄荷:そのまま口をつけて、こくりとひとくち。亜恵嘉が飲んだ量よりだいぶ多い。
安養寺亜恵嘉:「……んん~~~……」
六角薄荷:「…ええと、これ蓋は……」
弥栄橋 紬:「わ、わたしが持ってます」 正座を解いて立ち上がり、寝台に近付いて蓋を渡そうとする
弥栄橋 紬:自然、また二人の姿をまじまじと見てしまう 「~~~~~~~っ!」
六角薄荷:「…弥栄橋サンは、えー、なんだろう………」
六角薄荷:「こういうの、はじめて?」握りしめた手からボトルの蓋を取って
安養寺亜恵嘉:小さく唸りながら、ゆっくりとかぶりを振る。もぞもぞと下半身を動かし、それだけの動きでさえも難儀そうに座り方を直して、とりあえず視線がよからぬところに通らないようにする。今更だ。
六角薄荷:「なんか…こう…わりと普通のことだよね…?」ねえ?と
弥栄橋 紬:「ふ、普通……?」
弥栄橋 紬:「そ、そうなん……です、か……?」
安養寺亜恵嘉:「……まあ、私と……」
安養寺亜恵嘉:「私に頼まれた……薄荷にとっては……」俯いたまま、少しずつ口調がはっきりしてくる。
弥栄橋 紬:「……こ、これが、オトナの……関係……」
六角薄荷:「……オトナかなあ……」
安養寺亜恵嘉:「……薄荷はソラリスですから。私の体調が特別悪い時には、こうやって処置をお願いしていたんです」
安養寺亜恵嘉:「それだけ……と言いたいところですが……」
六角薄荷:「そうそう。お役に立てるならって…」
六角薄荷:「まあそれ…それいじ…以外でも…」
六角薄荷:「オトナもコドモも、からだだけはほら、ジブンのものだからさ…」
六角薄荷:「ジブンと…亜恵嘉だなって感じがするし、すなおに嬉しいっていうか…」
弥栄橋 紬:「な、なるほど……」
安養寺亜恵嘉:「……紬」
安養寺亜恵嘉:顔を上げる。ふだん青白い肌に赤みが差している。
弥栄橋 紬:「は、はいっ」
弥栄橋 紬:普段より血色の良い肌、肌の露出もずっと多くて、細っこい身体が、さっきまできっと、薄荷ちゃんも同じような姿で── そう考えると、鼓動がどんどん早くなる。
安養寺亜恵嘉:「こ、こんなところを見られてしまって言える義理ではないのですけど」
六角薄荷:「こんなとこって…」むー、と口をとがらせる
安養寺亜恵嘉:「あなたはこういうことをするな、とは言いません」
安養寺亜恵嘉:「ただ、相手との関係がどうであれ、自分が好いている……好いていて、体を任せてもいい、と思えるひととだけにしなさい」
六角薄荷:「……そうだね」
安養寺亜恵嘉:「そういう意味では……少なくとも私も、反しているつもりはありません」
六角薄荷:「わ」
六角薄荷:先程より顔が赤い
弥栄橋 紬:「好いていて、任せてもいい……」
安養寺亜恵嘉:「?」
安養寺亜恵嘉:やや不思議そうにその反応を見て。
安養寺亜恵嘉:「あっ」
安養寺亜恵嘉:遅れて自分の言葉の意味合いに気付き恥じ入る。
六角薄荷:「うゆう……や、うれしい……けど」
弥栄橋 紬:「じゃあ、薄荷ちゃんと亜恵嘉さんは……うふふ」
六角薄荷:「つまりそういうことなんだよ弥栄橋サン」すこし早口
六角薄荷:「むう……」見られるのは別に、騒がれる以外は気にしなかったけど…これは…
弥栄橋 紬:「な、なんか疎外感っ」
安養寺亜恵嘉:「け、けど、その、やはり私も反面教師ではあるというか」
六角薄荷:「……そこはケースバイケースくらいーにー」
六角薄荷:「ならない?」
安養寺亜恵嘉:「客観的に見れば立場を盾にして薄荷に関係を迫る悪いセルリーダーでもありますので」
安養寺亜恵嘉:「そこは本当にごめんなさい!」気まずさに負けて結論を見失う。
六角薄荷:「真面目ぇー…」
弥栄橋 紬:「え、えーと、たぶん、薄荷ちゃんが、嫌そうじゃないから、いいんじゃないでしょうかー……?」
六角薄荷:亜恵嘉の頬にさえずるようなキスを一つ
六角薄荷:「そう、それ、つまり冴えてる…こゆことしてもいいような…」
弥栄橋 紬:「わっ」 両手で目を隠す。でも隙間から覗いている
弥栄橋 紬:(……あっ、でも、ほっぺにちゅーは、わたしもできたし……)
弥栄橋 紬:(お口のキスも……紗菜さんからしてくれたんだから、好き、でいいんだよ、ね?)
六角薄荷:「…だから、いいんじゃないかな?って」
安養寺亜恵嘉:「うう……紬の教育……私の威厳……」顔を覆う。
弥栄橋 紬:「ど、どんな姿でも、亜恵嘉さんは立派なリーダーで……威厳アリアリですよ……!」
六角薄荷:「そうそう、なるようになるって…」
弥栄橋 紬:わたわたと元気づけようとしている
弥栄橋 紬:(……もしかして、オトナって……お口のキス以外のことも、するの……かな)
弥栄橋 紬:(だって、あんな……声も、音も……知らない、ことばっかり……)



GM:サイクル1が終了しました。
GM:購入判定が可能です。
六角薄荷:うおお、どうしよう…ずんび
弥栄橋 紬:薄荷ちゃんなにか射程の長いものを……買う?
六角薄荷:ずんび対策に私でも撃てる銃を買おうかなって…ボルトアクションライフルかなあ?
山城 紗菜:確かに、薄荷ちゃんようにいいものを買うのはあり
弥栄橋 紬:命中補助できるしアリかもですね
六角薄荷:現実的な当たり目と射程思うとボルトアクションライフルかなって感じがします、いざとなれば奏者でダメージ底上げもできますし。
六角薄荷:自前でちょっと買いにいってみますね
山城 紗菜:お願いします~!
六角薄荷:【広報メディア対策室】は購入判定にも乗る…ですね。おけ、じゃあいきます
安養寺亜恵嘉:あっそうそう
山城 紗菜:リーダーのおかげで購入も強くなっているんだ...!
安養寺亜恵嘉:社会のダイス+1!みんなもかかるからね
六角薄荷:3dx+1>=15 ライフルを狙って…
DoubleCross : (3DX10+1>=15) → 9[4,7,9]+1 → 10 → 失敗

六角薄荷:む、5不足…はこれ《夢の雫》積めます?(使えたとしても、大物狙いの人がいるならそっちに回しますけども)
蜂角鷹あやせ:ス……
弥栄橋 紬:できるメイド……!
山城 紗菜:あやせさん!
六角薄荷:あやせさんのスキルも復活してるんだ! お願いしていいですか?
安養寺亜恵嘉:優秀だし下着も黒い!
六角薄荷:下着も!?
弥栄橋 紬:知らない情報が流れ込んでくる……?!
GM:NPC効果使用で+5です!
六角薄荷:使っていいなら屋敷に眠っていたBARをゲット!
安養寺亜恵嘉:どうぞー
六角薄荷:やったー。これで遠い場所を撃てるぞー
弥栄橋 紬:念の為範囲で削れるような武器持っている方が良さげかな~
山城 紗菜:ふふふ、一方的に戦うのよ~
弥栄橋 紬:小型ロケットランチャーとか どうだろう
山城 紗菜:アリ!
弥栄橋 紬:試しに購入チャレンジ
六角薄荷:ゾンビの群れも来てますし重要ですねロケランは
弥栄橋 紬:(2+1)dx>=13
DoubleCross : (3DX10>=13) → 9[2,7,9] → 9 → 失敗

弥栄橋 紬:調達なしではきびし~
山城 紗菜:私も狙ってみましょう
山城 紗菜:能力訓練:社会を使用
山城 紗菜:2dx+2>=13 小型ロケットランチャー
DoubleCross : (2DX10+2>=13) → 9[1,9]+2 → 11 → 失敗

山城 紗菜:惜しい!
安養寺亜恵嘉:うーん 私はすごい服が欲しいのよね
六角薄荷:割と高いやつですね…どうします? この雫の行き先
弥栄橋 紬:すごい服見てから雫の行き先決めるのはアリかしら
山城 紗菜:リーダーにはえっちな服着てほしいかも
安養寺亜恵嘉:あーでもそうか
安養寺亜恵嘉:たぶん買えるとは思うから……小型ロケットランチャーのために夢の雫のほうがいいかも
安養寺亜恵嘉:使ってもらえるなら
六角薄荷:わかりました。たぶん使うタイミング来そうなので、弥栄橋サンの切り札増やすということで…
六角薄荷:《夢の雫》で紬さんのほうの判定通します(わかりやすく)
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を3増加(32 → 35)
弥栄橋 紬:やった~! ありがとう薄荷ちゃん~(むぎゅっ
六角薄荷:みゃっ!?
弥栄橋 紬:小型ロケットランチャー(IA27)をGETします
弥栄橋 紬:ゾンビにはこれが一番効くらしいです
安養寺亜恵嘉:改めて自分はすごい服を狙います。コネ手配師を使用。
安養寺亜恵嘉:7dx+2>=10
DoubleCross : (7DX10+2>=10) → 6[1,2,4,4,5,6,6]+2 → 8 → 失敗

安養寺亜恵嘉:マジ?財産2点使います
弥栄橋 紬:お金持ち~
安養寺亜恵嘉:装備して以上!
山城 紗菜:セレブリティ...
六角薄荷:パワー…
GM:それでは迎撃シーンに移ります。
GM:改めて皆さんは開発・生産・支援のいずれかの判定を行うことが可能です。
GM:現在の余剰生産ポイントは13ポイントです。
安養寺亜恵嘉:登場処理はいいんでしたっけ?
GM:不要です!
GM:どうせ全員死ぬからな
安養寺亜恵嘉:やった~ 生きます
六角薄荷:ぎゃ~~~
山城 紗菜:わ~い! 生き延びてみせます!
安養寺亜恵嘉:今回も開発に回りますが、その前に
安養寺亜恵嘉:《水晶の剣》を使いたいですGM!
GM:どうぞ!
弥栄橋 紬:最強エフェクト!
山城 紗菜:力を得ちまうよ~
六角薄荷:パワー!
安養寺亜恵嘉:対象は……これエフェクトアイテムには使えないんですよね
GM:じゃないかな……?
安養寺亜恵嘉:じゃあ紬ちゃんの風斬糸・六角さんの決闘者の剣・自分のカリギュラかな
弥栄橋 紬:えへへ……へへ……
山城 紗菜:良いと思います!
六角薄荷:ありがとうございます!(き、斬り込めと言われてますか!?)
弥栄橋 紬:亜恵嘉さんに貰った武器が更にパワーアップ 嬉し~
安養寺亜恵嘉:それぞれに使用して攻撃力+4!
六角薄荷:うおお抜刀は最後の武器…!
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を12増加(37 → 49)
山城 紗菜:どんどん実ってゆく♧
六角薄荷:ひそかななにか…!
GM:改めて判定どうぞ!
山城 紗菜:今回も生産しようと思います~
六角薄荷:開発に回ります~
安養寺亜恵嘉:開発!
六角薄荷:いくぞ開発!
六角薄荷:3dx+1 えいやー
DoubleCross : (3DX10+1) → 8[1,6,8]+1 → 9

安養寺亜恵嘉:交渉で振りまして
安養寺亜恵嘉:8dx+13
DoubleCross : (8DX10+13) → 10[2,4,4,5,6,7,8,10]+9[9]+13 → 32

山城 紗菜:すっご!?
安養寺亜恵嘉:よしよし
六角薄荷:うーん出目がしょっぱい! けどリーダーがすごい!
弥栄橋 紬:しゅごっ
六角薄荷:合計41。位置としていいとこな気がするー
GM:なんだとぉ……
弥栄橋 紬:開発も回れるけどどうしよう?
山城 紗菜:9出せたらちょうど50なんですよね
山城 紗菜:開発するのもアリっちゃあり...
弥栄橋 紬:むむ……がんばってみるか ダイス3個で
六角薄荷:うおお頑張って 顔と科学!
弥栄橋 紬:3dx 交渉!
DoubleCross : (3DX10) → 8[3,8,8] → 8

弥栄橋 紬:ぐあああああ
弥栄橋 紬:しょもしょも ダメでした……
山城 紗菜:めちゃ惜し...
六角薄荷:惜しいけどまま、45と思えば全然…よし!
山城 紗菜:あ、確かに!
弥栄橋 紬:良い感じに使いましょう
安養寺亜恵嘉:🦀
GM:では合計は49になります

開発

・LV1:トラップ
・LV2:障害物
・LV2:爆発物
・LV1:防護設備
・LV1:防具
・LV1:砲台
・LV1:ドローン
・LV1:ヴィークル
・LV1:AI

LV0>1:5ポイント
LV1>2:10ポイント
LV2>3:15ポイント
GM:こちらのポイントで成長が可能です。
弥栄橋 紬:質問なんですが、トラップで作れる「スパイク」系を遠距離の地点に設置した場合、その地点にpopしたエネミーにダメージは入りますか?
GM:入ります!
弥栄橋 紬:お!ありがとうございます!
安養寺亜恵嘉:障害物をレベル2→3に。トラップとドローンとAIをレベル1→2に上げます。
GM:了解です では解放されるアイテムレシピはこちらになります

迎撃アイテム

・自爆ドローン:ドローンLV2+AILV2+爆発物LV2 生産P:20
セットアップ時にエネミー1体を指定する。そのエネミーに40点のダメージを与える。使い捨て。
GM:今回は以上です。
GM:続いて生産が可能です。
山城 紗菜:生産いたします!
山城 紗菜:6dx 芸術:ラショナルデザイン
DoubleCross : (6DX10) → 8[1,2,3,3,6,8] → 8

山城 紗菜:そこそこのものになりました
GM:C(8+13+25) 生産ポイント
DoubleCross : c(8+13+25) → 46

安養寺亜恵嘉:あやせさんは載せられます?
GM:可能です
弥栄橋 紬:完璧メイドさん……
山城 紗菜:お願いします、あやせお姉さん...
安養寺亜恵嘉:じゃあやってもらお!
GM:では51点ですね
GM:こちらで生産が可能です。
安養寺亜恵嘉:転ばぬ先の自爆ドローンを1個作りまして
安養寺亜恵嘉:さらに鉄製スパイクを4個生産し、東西南北の遠距離にセットします。生産ポイント48消費です
GM:OK!
GM:それでは戦闘に移ります。PCの初期配置を決定してください。
山城 紗菜:ガトリング砲台の座標に配置します!
六角薄荷:また北側近距離でいいかな…対応しやすそうなところで
弥栄橋 紬:同じく北側近距離にいます
安養寺亜恵嘉:こちらも前回と同じ東で。
GM:では敵が出現します。
GM:今回の配置はこちら。
GM
北:群衆×2トループ ハウンド×1トループ
南:群衆×2トループ ハウンド×1トループ

GM:更に今なら増量で!
GM:「狂鳥の群れ」が北と東の近距離マスに1トループずつ出現します。
安養寺亜恵嘉:そういうシステムあるの??
弥栄橋 紬:増量システム?!
山城 紗菜:お得な感じ出してるけどうれしくないよ~!
六角薄荷:うわーんうれしくない!
GM:このエネミーは飛行状態であり、「トラップ」「バリケード」の効果を受けません。
六角薄荷:近接攻撃は届く?
GM:攻撃は普通に届きます
画像
GM:それでは戦闘を開始します。
GM:ラウンド1 セットアップから!
GM:なおハウンド、群衆はすべて「鉄製スパイク」によるダメージを受けています。
弥栄橋 紬:やったね
安養寺亜恵嘉:ヘイトレッドを使用します。東側にいる狂鳥の群れ2への憎悪を自身に付与。
山城 紗菜:血と鉄と轍[オーバーアクセル+ミラーパレス]:行動値+2 変異暴走:破壊付与 自身を対象とする攻撃ダイス-6
六角薄荷:割と数がいるのがめんどくさい…あんまりやりたくないけど、《鮮血の奏者》を自分に。ペイHP1でダメージ+18。
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を4増加(35 → 39)
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(49 → 52)
弥栄橋 紬:こちらは特になしで
GM:では行動値15 山城さんの手番です。
山城 紗菜:は~い!
山城 紗菜:では南のトループを対象にガトリング砲台で攻撃します
山城 紗菜:超人時代の戦争について[コンセントレイトモルフェウス+ジェノサイドモード]命中したトループを全員戦闘不能シナリオLV回。
GM:判定どうぞ!
山城 紗菜:6dx+1@8 命中
DoubleCross : (6DX8+1) → 10[1,3,3,5,8,10]+7[4,7]+1 → 18

山城 紗菜:これで! おそらく...当たるはず
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を9増加(47 → 56)
GM:ハウンドのイベイジョンは15 命中です。
山城 紗菜:良かった~~! ジェノサイドモードの効果で全員戦闘不能です
GM:群衆2トループとハウンドが死亡!
GM:バカな……こんなあっけなく……
弥栄橋 紬:助かる~!
山城 紗菜:なんなんだ...この力はっ
安養寺亜恵嘉:つよおい
六角薄荷:すごーい
GM:では行動値14 安養寺さんの手番です。
安養寺亜恵嘉:はい。マイナーは無し、メジャーで狂鳥の群れ2にカリギュラの素撃ちで攻撃します。
GM:判定どうぞ!
安養寺亜恵嘉:8dx+20
DoubleCross : (8DX10+20) → 8[1,1,4,7,7,7,8,8]+20 → 28

GM:イベイジョン10 命中です
GM:ダメージどうぞ!
安養寺亜恵嘉:ハウンドより避けないんだな
安養寺亜恵嘉:3d10+22+1d10+4
DoubleCross : (3D10+22+1D10+4) → 24[10,10,4]+22+4[4]+4 → 54

六角薄荷:しゅごい
GM:死にました
安養寺亜恵嘉:えらく調子がいい やった~
山城 紗菜:吹き飛んだ!
弥栄橋 紬:つおい
GM:では行動値12 ハウンドの手番 全力移動で北・中距離に。
GM:行動値8 六角さんの手番です
六角薄荷:はひー
弥栄橋 紬:こっち来てるよ~~~薄荷ちゃん~~~
六角薄荷:同じエリア(北近距離)にいる鳥を、鳥を剣でどつきます
六角薄荷:2dx+2
DoubleCross : (2DX10+2) → 4[1,4]+2 → 6

六角薄荷:《夢の雫》は達成値14~
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を3増加(39 → 42)
GM:なにぃ……では雫分で命中!
GM:ダメージどうぞ!
六角薄荷:2d10+11+4+18 えいや
DoubleCross : (2D10+11+4+18) → 6[2,4]+11+4+18 → 39

弥栄橋 紬:えらいっ
山城 紗菜:えらい~~!
GM:死にました
六角薄荷:届いた。30くらい出ればよさそう!
GM:行動値6 弥栄橋さんの手番です
弥栄橋 紬:うーん 待機します!
GM:行動値5 群衆は全力移動で北・中距離へ。
GM:再び弥栄橋さんの手番です。
弥栄橋 紬:"Mystère" 《疾風迅雷》《風鳴りの爪》 侵蝕[+5] 射程:100m 対象:範囲 小型ロケットランチャーによる射撃攻撃 ドッジ不可 DRダイス1個まで選んで振り直し
弥栄橋 紬:北・中距離のところにぶっ放します
GM:使うんですか!?疾風迅雷!?
弥栄橋 紬:コンセ……ないから……当たらない……
山城 紗菜:かわいい...
GM:何か近所の犬がやめといたほうがいいって言ってる気がするけど……
六角薄荷:犬が…犬そこで撃たれてるやつじゃないほう
弥栄橋 紬:でもそのワンチャンイベイジョン15あるじゃないですか
GM:では判定どうぞ
弥栄橋 紬:(2+0)dx-2
DoubleCross : (2DX10-2) → 9[3,9]-2 → 7

山城 紗菜:やっぱりつかって良かった
六角薄荷:なかったら避けられてた
GM:ドッジ不可で命中 ダメージどうぞ!
弥栄橋 紬:1d10+2d10+10
DoubleCross : (1D10+2D10+10) → 7[7]+12[8,4]+10 → 29

弥栄橋 紬:嘘です あと1d10あります
弥栄橋 紬:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6

山城 紗菜:やった!
GM:スパイクトラップで弱っているので、群衆は全滅!
弥栄橋 紬:(またブラックスミス忘れてた)
GM:ハウンドはギリギリ生きています
弥栄橋 紬:なにーッ
安養寺亜恵嘉:しぶといぬ
山城 紗菜:しぶといいぬしぶといぬ
六角薄荷:危険犬~
GM:クリンナップ 2ラウンドへ
GM:セットアップから。
山城 紗菜:なしです!
弥栄橋 紬:ないです~
六角薄荷:んー宣言なしの…リーダーいるし大丈夫かな。なしです
安養寺亜恵嘉:紗菜さんかこちらのどっちかで処理できそうだけど
安養寺亜恵嘉:侵蝕効率的にはどんなものでしたっけ
山城 紗菜:私メジャーで6ですね
安養寺亜恵嘉:じゃあこっちでやっておこうか ヘイトレッドを起動してハウンドへの憎悪をゲット!
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(52 → 55)
GM:行動値14 安養寺さんの手番です
安養寺亜恵嘉:先ほどと同じくカリギュラで撃っちゃいます
安養寺亜恵嘉:8dx+20
DoubleCross : (8DX10+20) → 8[1,3,4,5,7,8,8,8]+20 → 28

GM:ダメージどうぞ!
安養寺亜恵嘉:3d10+22+1d10+4
DoubleCross : (3D10+22+1D10+4) → 12[6,2,4]+22+2[2]+4 → 40

GM:ハウンドくんは死にました
弥栄橋 紬:Good bye……
GM:敵全滅。戦闘終了です!
山城 紗菜:流石リーダー...
安養寺亜恵嘉:やったね
六角薄荷:さすが!

GM:その夜も、翡翠館は襲撃を受けた。暴れ狂う人々は前日より数を増し……更にそれだけではなかった。
GM:犬やカラスと言った動物が、彼らの群に混ざっていたのだ。人間と同じく狂乱しているようだが、それでいて味方同士で攻撃しあったりはしない。
GM:まるである種の統一された意思のようなものが働いているかのように、一丸となって君達を襲ってきたのだ。
狂鳥:「ギャアッ!ギャアッ!」
ハウンド:「イヌーッ!!イヌッ!!イヌーッ!!」
糸金鈴里:「ちょっと……人間だけじゃなかったの?」
山城 紗菜:「人間の残弾が減ってきたとかなら良いのですけどね...」
六角薄荷:「わあ、ぎゃあーっ! しぬ! 死ぬ!」剣をでたらめに振り回して鳥を追い払う
弥栄橋 紬:倉庫にあった巨大なロケットランチャーを担ぎ上げる。「ひゃあっ、数が多い……なら、これが効くはずっ!」
弥栄橋 紬:鉄製スパイクと周囲の木々の間に這わせた糸を指でついと釣り上げる。それだけで脚の絡め取られた群衆と犬に──BONG! 弾頭が直撃し爆発する。
群衆:「グオアアッ……」
ハウンド:「ヌイーッ!!」
山城 紗菜:遺産を開放する、ガトリングに装填されたのは非常に脆く空中で弾速に耐え切れず自壊する石質の弾丸
山城 紗菜:砕けながら南方のゾンビを一掃する
山城 紗菜:「リーダー、大丈夫ですか?」
安養寺亜恵嘉:迎撃戦の直前で席を外し、誰も気付かないうちに配置についていた。即席の戦闘用具を準備するためだ。
安養寺亜恵嘉:「この約定を破棄したる時は、我に属したるものの血肉を捧げて贖いとする──」言いながら皮紙を破る。契約の中身は重要ではない。己の土地にいる・・・・・・・敵が代価として捧げられ、虚空に食い荒らされるようにして消え去る。
GM:獣の獰猛さと敏捷さがあるとはいえ、やはりオーヴァードではないただの生物だ。
GM:今夜も準備の甲斐あって、君たちは手傷を負うことも無く襲撃を乗り切ることが出来た。……だが、数の多さに少々時間を掛けたのも事実だ。このまま数が増え続ければ、次はどうなるか分からない。
蜂角鷹あやせ:「ふぅ……」手首のスナップで、ナイフに付いた血を払う「お疲れ様でした、皆様」
山城 紗菜:「そっちもお疲れ様です、あやせさん」
弥栄橋 紬:「普段と勝手が違うからやりにくいよぅ……」 弾切れのロケットランチャーを肩から下ろして頬を膨らませる
六角薄荷:「理不尽だあ…なんで鳥まで…」
弥栄橋 紬:「薄荷ちゃん~~~っ、ごめんね、怖かったよね」 むぎゅっと抱き締める
弥栄橋 紬:「追い払ってくれてありがと!」
六角薄荷:「みゅっ…う、だいじょうぶですケド…」ぎう
山城 紗菜:「紬ちゃん、締ってる締ってる」
弥栄橋 紬:「あわわ」 ぱっと離して頭を撫でるのに切り替える
六角薄荷:「生き延びた……」
安養寺亜恵嘉:「ふふ。よく対応していたではないですか」監視装置に異常がないことを確かめた後、玄関ホールに戻ってくる。
安養寺亜恵嘉:「いよいよもって死体の出所が気になりますが……ともかく、今夜も怪我無く乗り切れてよかった」
安養寺亜恵嘉:「……ないですよね?」糸金さんを見る。
糸金鈴里:「何……心配してるの?」
糸金鈴里:「あったら言うわよ。大丈夫」あっても言わないタイプだ
安養寺亜恵嘉:「転んだりもしていない?」
糸金鈴里:「子供扱いしないで。本当に大丈夫」
糸金鈴里:「あなたに心配されるといつも妙な気分だわ……一番されるべきはあなたでしょうに」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんの方にも鳥が飛んで行ってた気がしたんですけど……」 東側を見る 「気のせいだったのかな」
安養寺亜恵嘉:「もう。またそうやって……」満更でもなさそうな苦笑が浮かびかけ、消え去る。
安養寺亜恵嘉:自身の胸元を抑える。
六角薄荷:「リーダー、なんかすごい強いから…リーダー?」
糸金鈴里:「……ちょっと、まさか……」
安養寺亜恵嘉:「ん……」
安養寺亜恵嘉:なんでもない、と返そうとするが、声が出ない。
山城 紗菜:「薄荷ちゃん、お願い」僅かに焦りが滲む
安養寺亜恵嘉:車椅子の上で屈むように体を折る。白い顔が土気色に変じていく。
弥栄橋 紬:「あっ、え……!」 思わず車椅子に駆け寄ろうとする
山城 紗菜:紬ちゃんの肩を軽く抑え制止する...今、自分達にできる事はそう多くないのだから
安養寺亜恵嘉:「くっ。かッ──」
六角薄荷:「…だいじょうぶ?」駆け寄って、…ぎゅっとかおをしかめて、亜恵嘉さんとむりやり唇を重ねる
蜂角鷹あやせ:「早く中へ……えっ」
弥栄橋 紬:「ひゃ……」 両手で目を覆う……隙間からこっそり覗きながら。
蜂角鷹あやせ:「えっ……はい!? えぇ~~…………!?」見たことがないほど動揺し、頬を赤らめている
六角薄荷:「(血の味……)いっ……」舌を彼女の歯で傷つけられて血が滲む。再度《生命治癒》
六角薄荷:六角薄荷のHPを1減少(24 → 23)
糸金鈴里:「……」眉根を寄せつつ視線を逸らす。
山城 紗菜:「あやせさん........もしかして気付いてなかったんですか?」
蜂角鷹あやせ:「いえ、紗菜様、しかしこんな……」
安養寺亜恵嘉:多少苦痛がマシになるが、体が冷えて縮んでいくような感覚は収まらない。
安養寺亜恵嘉:ひどく顰められた両目で、至近距離にある薄荷の瞳を見つめる。その視界もだんだん針のようにすぼまり、遠のいていく。
六角薄荷:「いつもよりこれ…あのはやく、はやく中にっ」
蜂角鷹あやせ:「……はい!ドアを開けてください!」
蜂角鷹あやせ:車椅子ごと抱え上げ、室内へと運び込む。
安養寺亜恵嘉:(……これは少し、まずい、かも)
安養寺亜恵嘉:意識を失う直前、そのように思う。
安養寺亜恵嘉:(……はしゃぎすぎた、でしょうか)
六角薄荷:「…………」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さん……だ、大丈夫、ですよね……?」 紗菜さんを振り返ってこわごわと尋ねる
山城 紗菜:「大丈夫...大丈夫だよ紬ちゃん.......きっと良くなる」
蜂角鷹あやせ:近場のソファに寝かせ、顔色を見る。
蜂角鷹あやせ:「安養寺様。聞こえますか?安養寺様?」
蜂角鷹あやせ:「……まずいかもしれません。オーヴァードを診られる医師がおりますので、連絡致します」
六角薄荷:「…もう夜明けだ。とにかく時間はねじこめるよ」
GM:……それから間もなくして、到着した医師の処置と診察を受け、安養寺は意識を取り戻した。
GM:だがその診断結果は安養寺の意思のもと、彼女にのみ伝えられた。
GM:医師を送った後、一階のリビングで改めて全員が顔を合わせる。
糸金鈴里:「……本当に大丈夫なの?」
六角薄荷:「…………」
弥栄橋 紬:「たまに、辛そうな顔してることはあっても……こんなに酷い発作は、初めて見た、かも」
弥栄橋 紬:(先生、何も教えてくれなかったし……)
安養寺亜恵嘉:「……ごめんなさいね。心配をかけて」
安養寺亜恵嘉:「でも、もう大丈夫。お騒がせしました」
六角薄荷:「お騒がせじゃないよう…」
安養寺亜恵嘉:弱々しく苦笑する。
糸金鈴里:落ち着かない様子で、組んだ腕の指先が忙しなく自分の腕を叩いている。
糸金鈴里:「全くそうは見えないけど」
山城 紗菜:「このまま今晩の戦いにも出る...なんて言いませんよね」
安養寺亜恵嘉:ソファの上で、寝間着のまま、膝掛けのブランケットに両手を潜り込ませた格好。顔色も多少マシになってはいるが、客観的には本調子でないことは明らかだ。
安養寺亜恵嘉:「みんなだけ戦わせたりなんかしたら、それはそれで、心配と申し訳なさでどうにかなってしまいそうだもの」
弥栄橋 紬:「で、でも……っ」
糸金鈴里:「そういう問題じゃないでしょ……!?」
六角薄荷:「…どうやっても、相手…相手だよね? そっちから来るんだもんね…」
安養寺亜恵嘉:「そうねぇ」
六角薄荷:「そうねえじゃないよう」
蜂角鷹あやせ:場の空気が張り詰めた時、ガチャリ、と大袈裟な音がして扉が開く。
安養寺亜恵嘉:緩慢に首を巡らせる。
蜂角鷹あやせ:ふわりと漂う紅茶の香り。蜂角鷹がティーポットとカップを運んでくる。
六角薄荷:「あ、蜂角鷹さん…」
蜂角鷹あやせ:「皆様、まずはひとまず落ち着きましょう」
蜂角鷹あやせ:「カモミールですわ。どうぞ」
蜂角鷹あやせ:静かに、普段よりゆっくりと──各位を宥めるように湯気を立てるカップを配膳していく。
安養寺亜恵嘉:「ありがとう。あやせさん」
山城 紗菜:「ありがとう...」カップを摘み口元で何度か吐息をかける
弥栄橋 紬:「んく……あちちっ」
弥栄橋 紬:目をきゅっと閉じて舌の先を噛んでいる
六角薄荷:「いいにおい…だいじょうぶ? 飲める?」
糸金鈴里:明らかに不平というようにカップを持ったまま口を付けようとしない。
安養寺亜恵嘉:「本当に助かります。いつも落ち着いて、みんなに必要なことをしてくれる……」薄荷に応じて頷きながら。
安養寺亜恵嘉:「……あ、でもさっきは、少し取り乱していましたっけ」
弥栄橋 紬:「あ、あんなの見たらびっくりしますよ……ねっ」
六角薄荷:「そおだよ」
蜂角鷹あやせ:「あれは……」思い出したように僅かに頬が赤らんで「……そ、そんなことは御座いませんわ」
六角薄荷:「えっ、あれ、もしかして別の話してる?」
六角薄荷:目元をぐしぐしこすって、思い出したようにめがねを外して拭く
山城 紗菜:「そうかしら...?」ちらりと一瞥した時、つい昨日の痕を付けた場所に視線が向いてしまう
安養寺亜恵嘉:「ああなった私が言うのも何ですが、とても可愛らしかったですよ」
蜂角鷹あやせ:「……こほん!」
蜂角鷹あやせ:「そ……それよりもです」強引に流れを断ち切る
蜂角鷹あやせ:「皆様、こんな時ですが……少々よろしいですか?」
安養寺亜恵嘉:くすくすと笑いながら、ティーカップに手を伸ばす。「どうぞ」
六角薄荷:椅子の上で居住まいを正す
蜂角鷹あやせ:「“マイダスタッチ”本部に問い合わせて、情報を集めてきました」
蜂角鷹あやせ:「今起きていることと関係があるかと……こちらをご覧ください」
蜂角鷹あやせ:タブレット端末をプロジェクターに接続し、壁に資料を投影する。
安養寺亜恵嘉:「……」伸ばした手を引っ込め、そちらに顔を向ける。

情報:“フェッター”

セントラルドグマに近い上位セル。現在“マイダスタッチ”セルと敵対しており抗争中。
“誘惑者”テトの直下に当たる派閥のセルであり、テトの出奔以降はその立場を危うくし、逆に攻勢に打って出るべく活動を活発化させている。
強力なエージェントを数多く擁する武闘派セルであり、セルリーダーである“エンスレイヴァー”はまず前線にすら出ず、その能力すら殆ど知られていない。

情報:“エンスレイヴァー”

“誘惑者”テト配下のリエゾンエージェント。意志を奪い人間を操作することに長けたオーヴァードで、特に非オーヴァードならばワーディングのみで傀儡化することが出来る。
一度に数百人を同時に操作することが可能で、個人で大規模な作戦行動が行える。
能力で操作された人間は脳を破壊されて身体のリミッターを外されており、既にジャーム化している。
GM:それらの情報と共に、ナメクジとショベルカーが合体したような奇怪なイラストが添えてある。
蜂角鷹あやせ:「……ということです」
安養寺亜恵嘉:「なるほど……」
弥栄橋 紬:「ぜ……絶対にこの人じゃないですか!」 “エンスレイヴァー”の項目を指差し喚いている
安養寺亜恵嘉:「……そのナメクジとショベルカーが合体したような奇怪なイラストは?」
山城 紗菜:「非常にわかりやすいんですけど...これなに?」
六角薄荷:「どう見ても…それでこれは…」首を傾げて、「そのエンスレイヴァーのイメージ?」
蜂角鷹あやせ:「えっ……?」
蜂角鷹あやせ:驚いたように君達を見回す。
蜂角鷹あやせ:「猫ですが……」
安養寺亜恵嘉:「えっ」
弥栄橋 紬:「……?」
弥栄橋 紬:「うねうねと……でっかい車では……?」
六角薄荷:「尻尾の先が太くない?」
山城 紗菜:「だとしてもなぜ猫を?」
蜂角鷹あやせ:「えっ……」
蜂角鷹あやせ:「み、皆様張り詰めていらっしゃるようでしたので、可愛いイラストが癒しになるかと思い……」
蜂角鷹あやせ:「も……申し訳ございません、出過ぎた真似を……」
山城 紗菜:「はぁ~~~、今一番可愛いのはあやせさんでしょ」
安養寺亜恵嘉:「ぷふっ」吹き出す。
六角薄荷:「あ。元気出た…さすが…」
弥栄橋 紬:「あっ、亜恵嘉さん笑った! よかったぁ~」
安養寺亜恵嘉:「さ、さっきから笑っているでしょう?」
弥栄橋 紬:「笑ってるのと微笑んでるのは違いますよ~」
安養寺亜恵嘉:「でもこれは……ふくくっ……」
蜂角鷹あやせ:「あ、ありがとうございます……?」
蜂角鷹あやせ:どうして可愛らしい猫のイラストを添えただけでそんなに笑われるのだろうと思っている。
六角薄荷:「自然だしー…すごい威力だなあ」
蜂角鷹あやせ:「それで……本題に戻りますわね」
蜂角鷹あやせ:「この件、調べてみましたところ……」
蜂角鷹あやせ:「ここしばらくの内に、斎庭市及び近隣の市で、行方不明者が多発しているようです」
弥栄橋 紬:「えっ、それって……」
六角薄荷:「弾ってこと……!?」
山城 紗菜:「かなり大きく動いてるみたいですね」
六角薄荷:「それ、この山掘られたらそゆう死体がいっぱい出てきちゃうって…」
蜂角鷹あやせ:「恐らくそれが、毎晩襲ってくる人々の正体であり……“エンスレイヴァー”の仕業でしょう」
山城 紗菜:「他のFHも...UGNもそれこそ黙ってないでしょうに」
蜂角鷹あやせ:「ええ。既に“マイダスタッチ”は全面抗争の構えを見せておりますし、UGNも動いているようです」
蜂角鷹あやせ:「しかし、相手が……」
糸金鈴里:「リエゾンエージェントね……」
弥栄橋 紬:「ビッグネームですねぇ……」
安養寺亜恵嘉:「思ったよりすごい名前が出てきましたね」
六角薄荷:「関わり合いになりたくないナー…」
安養寺亜恵嘉:「“誘惑者”テト……」低く呟くような声。
山城 紗菜:「.......リーダー?」
六角薄荷:「なにか知ってるのリーダー…?」
安養寺亜恵嘉:「あ……いえ。ただ……なんというか」
安養寺亜恵嘉:「……そんなものと戦っている“マイダスタッチ”も、それはそれで何者なんだろう、と……」
弥栄橋 紬:「むぅ、確かに……」
六角薄荷:「言われてみれば、なんかパワーゲームの間に挟まれてるかんじが…」
蜂角鷹あやせ:「はい。この情報において良い点は二つ御座います」
蜂角鷹あやせ:「まず一つは、安養寺様が仰られた通り、既に“マイダスタッチ”が“フェッター”と抗争中ということ」
蜂角鷹あやせ:「“マイダスタッチ”の資金力はかなりのものです。それに伴う軍事力も」
弥栄橋 紬:うんうんと頷いている
六角薄荷:「おお、それは安心…安心…?」
蜂角鷹あやせ:「上手くすれば、我々が時間を稼いでいる内に、“フェッター”及び“エンスレイヴァー”を打倒してくれる可能性があります」
蜂角鷹あやせ:「件の外骨格が完成すれば、その可能性は更に高まるでしょう」
安養寺亜恵嘉:頷く。「……主敵と抗争中だからこそ、“ドリームランド”への手出しがこの程度のちょっかいで済んでいるのかもしれませんね」
山城 紗菜:「そしてこっちの製品はそのままマイダスタッチの戦力強化へ繋がる...」
六角薄荷:「…そんなすごいものだったの、あれ?」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんが立って……ジャンプもできるんですよ!」
糸金鈴里:「リーダーが……!?」
弥栄橋 紬:「あやせさんとばっちり見ました」 紬・アイを見開く
六角薄荷:「なんか、それはすごい!」
安養寺亜恵嘉:「完成を急がなくてはね」曖昧に笑って言及を避ける。電気代のこととか。「お得意様を大いに恃みたいところです」
蜂角鷹あやせ:「仰る通りで御座います。そしてもう一つは……」
蜂角鷹あやせ:「“エンスレイヴァー”の能力を受けた時点で、犠牲者が既にジャーム化しているということです。人道的な懸念点は少なくて済みますし……」
蜂角鷹あやせ:「また“エンスレイヴァー”は強力なブラム=ストーカーであり、強大な能力と引き換えに陽の光の下では活動できないそうです」
蜂角鷹あやせ:「その能力を受けたものも同じだと。つまり今までの経験からしても、やはり昼の間に襲ってくることは無いと見ていいでしょう」
六角薄荷:「なるほど、だから夜だけ…」
六角薄荷:「…ブラム=ストーカーってそういうものだっけ?」
弥栄橋 紬:「おとぎ話の吸血鬼みたいな感じなのかな?」
蜂角鷹あやせ:「そのようです。体質か呪術的な制約か、までは不明ですが……」
弥栄橋 紬:「がんばったらお昼も動けます!って情報じゃないだけ嬉しいかも……」
山城 紗菜:「リエゾン級ってことは伝承や創作の元となったって言われても驚かないな...私は」
安養寺亜恵嘉:「ニンニクでも吊るしておきましょうか」
六角薄荷:「十字架も立てとく? あとはなんだっけ…白木の杭を心臓に…」
弥栄橋 紬:「十字架とセットで、さっき作ったトラップのところに括っちゃいましょう!」
六角薄荷:「あれ、吸血鬼じゃなくても死ぬよね」
山城 紗菜:「ともかく...あやせさんのおかげでこちらも分が悪い戦いをしてないって分かっただけでも十分だよ」
山城 紗菜:「絵も可愛かったし」
六角薄荷:「うん。絵もかわいかったし」
安養寺亜恵嘉:「くふっ」
蜂角鷹あやせ:「恐れ入りますわ」純粋に褒められたと思って密かに上機嫌になっている。
弥栄橋 紬:「ねこ……」 どうにかして猫だと認識しようとしている
安養寺亜恵嘉:無言で肩を震わせている(発作ではない)。
六角薄荷:「尻尾は太いと思うけど」
六角薄荷:ぽんぽんと、ソフトタッチでリーダーの背中をたたいている。
糸金鈴里:「緊張感に欠ける……」



【Middle2】

GM:サイクル2に入ります。
GM:現在の『秘密』調査難易度はこちらです。

情報項目

・『秘密』:山城紗菜 《情報:FH》 難易度9
・『秘密』:六角薄荷 《情報:FH》 難易度15
・『秘密』:安養寺亜恵嘉 《情報:FH》 難易度12
・『秘密』:弥栄橋紬 《情報:FH》 難易度12
・『秘密』:蜂角鷹あやせ 《情報:FH/噂話》 難易度10
・『秘密』:糸金鈴里 《情報:FH/噂話》 難易度10
GM:それではまずシーン順の決定権を決めましょう。1D100をどうぞ。
弥栄橋 紬:1d100
DoubleCross : (1D100) → 2

弥栄橋 紬:?
安養寺亜恵嘉:1d100
DoubleCross : (1D100) → 37

山城 紗菜:1d100
DoubleCross : (1D100) → 33

山城 紗菜:よわよわの戦い...
六角薄荷:1d100
DoubleCross : (1D100) → 12

GM:では安養寺さんから好きな順番をどうぞ。
安養寺亜恵嘉:うお~~~~~~~~~!!!!げほげほげほげほ
弥栄橋 紬:死なないで!
山城 紗菜:リーダーっ
六角薄荷:しっかりして!
安養寺亜恵嘉:1番で……お願いします……
山城 紗菜:2番で行きます
GM:血気盛んだ
GM:六角さんどうぞ!
六角薄荷:こうなれば流れで3番!
弥栄橋 紬:じゃあ余った4番ですね
GM:それでは順番は 安養寺→山城→六角→弥栄橋 となります。
GM:というわけで早速サイクル2 1番目 シーンプレイヤーは安養寺さんです。
安養寺亜恵嘉:はい。
安養寺亜恵嘉:これって判定を伴う行動をする場合、その成否を見てから誰をシーンに呼ぶか決めてもいいんでしたっけ?
GM:出来ますよ!
安養寺亜恵嘉:了解です。それと
安養寺亜恵嘉:秘密を調べるための情報収集に財産点は使えるでしょうか?
GM:可能です!
安養寺亜恵嘉:ありがとうございます。
安養寺亜恵嘉:ではシーンの中身をやっていく前に、六角薄荷さんの秘密を調査したいです。
GM:OKです
GM:・『秘密』:六角薄荷 《情報:FH》 難易度15
GM:項目はこちらになります。
安養寺亜恵嘉:よし……
安養寺亜恵嘉:8dx+1>=15
DoubleCross : (8DX10+1>=15) → 8[2,3,4,4,4,5,6,8]+1 → 9 → 失敗

安養寺亜恵嘉:財産を6点使って成功にします。9→3に
GM:では安養寺さんに六角さんの秘密をお渡しします。
GM:それと今気付きましたが、サイクル内の個人の判定については蜂角鷹のNPCカードは使用不可とさせてください。誰かが有利になってしまうので
安養寺亜恵嘉:🦀
山城 紗菜:承知!
六角薄荷:了解ですー
弥栄橋 紬:みんなのあやせさん
GM:お渡ししました
安養寺亜恵嘉:渡されました。なるほどね……
GM:シーンに指名するのは誰にしますか?
安養寺亜恵嘉:うーん……
安養寺亜恵嘉:うーん……!?
安養寺亜恵嘉:いや……でもそうだな
安養寺亜恵嘉:PCからは紗菜さんと……あとNPCのおふたりも呼びたいです
GM:3人指名!
山城 紗菜:マジですか...、ありがとうございます
GM:シーンの内容はお決まりですか?
安養寺亜恵嘉:そうですね……
安養寺亜恵嘉:サブの内容は向こうのお二人にお任せするんですが、とりあえずこちらの時間軸においては紬・薄荷ペアが外出とかしている間に
安養寺亜恵嘉:自分の部屋に三人を呼んで話をしたいです
山城 紗菜:わかりました
GM:OKです。ではシーンを始めていきましょう



六角薄荷:「あったあった、救急箱。…弥栄橋サン、大丈夫?」
弥栄橋 紬:「ふえー……薄荷ちゃん、ありがとう~……」
弥栄橋 紬:昨日の襲撃痕を片付けている最中、破損したガラス片で指を切ってしまっていた。ただそれだけなのだが、場所が悪かったのか出血量が多い。
六角薄荷:「いいのいいの、治んないくらいの傷が一番めんどくさいよね…」
六角薄荷:「…弥栄橋サンほんとに頑丈だよね」わりとざっくり行ってるのに、からだの方は平気だと言ってるってことだ
弥栄橋 紬:「まあ、亜恵嘉さんに比べれば……?」
弥栄橋 紬:怪我した部位の少し下を圧迫し、心臓より上に掲げながら、小さく小首を傾げる
六角薄荷:「あ、なんていうかね、羨ましいって思った」脱脂綿をあてて、テープ絆創膏で巻き付けて…
六角薄荷:「自分の体が、信用できるってコトだもの。…うーん」
弥栄橋 紬:「ありがとうねぇ」 手当をしてもらい、ようやく両手が自由になる
弥栄橋 紬:「どうかしたの? 難しい顔してる」
六角薄荷:「心臓も強そうだなって。血が滲んでる」
弥栄橋 紬:「えっ、まだ血出てる?」
六角薄荷:「これくらいなら、大丈夫なのかもしれないけど。加減、わっかんないからなあ…」
六角薄荷:「苦手なんだよね。傷とか、怪我とか、そういうの……こう、ぞわぞわするっていうか」
弥栄橋 紬:「んん……それは、薄荷ちゃんが優しいからだよ、きっと」
六角薄荷:「うーん…」
六角薄荷:変な顔になって首をひねって。ふわと笑って
六角薄荷:「ずるいだけ、かもだ」
弥栄橋 紬:「そうかな? 優しいから、亜恵嘉さんがしんどい時に一番力になってあげられるんじゃないかなぁ」
六角薄荷:「それは、できるからっていうだけのことだもん。便利だからさ…」
六角薄荷:「弥栄橋サンは…」
弥栄橋 紬:「ん?」
六角薄荷:「…見てて、いっつもどんどん前に出ていってさ」
六角薄荷:見上げる。瞳が揺れている。
六角薄荷:「…怖くないの?」
弥栄橋 紬:「それは、だって……それがわたしのお仕事だもん」 えへ、と笑う
六角薄荷:「それが…」
弥栄橋 紬:「今回はちょっと勝手が違って、なんかすっごくやりにくいけど……」
六角薄荷:「…優しいってことだよ。きっと」
六角薄荷:「そうおもうな。わたしは」
弥栄橋 紬:「そう? えへへ……」
弥栄橋 紬:「いつもみたいに、指揮官を倒して、おしまい! にできたら、こんな毎日しんどい思いしなくてすむのになぁ」
六角薄荷:紬さんの傷ついた指をじっと見て、壊れ物でもあつかうように、おずおずと触れる。
弥栄橋 紬:褒められて、心底嬉しそうに目を細めて笑う。
六角薄荷:「そうだねえ。なにか壊して、それでおしまいっていうのは…」
六角薄荷:「…きっと、すごくわかりやすいよね」
六角薄荷:「意味わかんないことをずっと並べられるより、そっちのほうが楽だ」
弥栄橋 紬:「?」
六角薄荷:「ねえ」
六角薄荷:「紬って呼んでいい?」
弥栄橋 紬:「えっ、そんなの……」
弥栄橋 紬:「もちろんだよ! ううん、というか、そう呼んでほしい!」
六角薄荷:ぎゅっと唇をむすんで、首を引いている。緊張した様子。
六角薄荷:「わっ」勢いにすこしのけぞる
弥栄橋 紬:ぐいと前のめりになって、傷付いてない方の手で──今度は強くしないように優しく、薄荷ちゃんを抱き締める。
弥栄橋 紬:「えへへ……うれしいな」
六角薄荷:「わ……」
六角薄荷:目を細める。抱きとめられて、ほそく長く息を吐く。
六角薄荷:「うん」
六角薄荷:「わたしも」
六角薄荷:「…そのー、ね。友達、少ないからさ。わたし」
弥栄橋 紬:深く呼吸をする。どこか懐かしい、爽やかな匂いが鼻腔に潜り込んでくる。
弥栄橋 紬:「そう……?」
弥栄橋 紬:「薄荷ちゃんはこんなに可愛いのに~」
六角薄荷:ほそくて短い手で、抱き返す。
六角薄荷:「可愛いって…うん、まあ…すごい言うよね…うん…」
弥栄橋 紬:「うん」
弥栄橋 紬:「だって、言われたら嬉しいでしょ?」
六角薄荷:「そりゃあそう」
六角薄荷:くすっと笑う
六角薄荷:「役に立たないときとか、場合だってあるけど。ってはなしで…」
六角薄荷:「そっか。そういえば…言ってもらえたの、はじめてだったかもね」
弥栄橋 紬:きょとん、とした表情を浮かべる
六角薄荷:からだをかき寄せる。…わずかに漂っているのは、レモンバウムのような香りだ。
六角薄荷:オーヴァードでない相手なら、警戒心を解く力がある。…紬はそうじゃない。
六角薄荷:驚いたときに、おもわず使ってしまうことがある…それがひどく気まずい…けれど
六角薄荷:「だから。わたしのこと可愛いって言ったの、紬がはじめてかもしんない」
弥栄橋 紬:そんなものがなくとも、呼吸も心臓の音も、警戒の欠片も見えない。
弥栄橋 紬:「えっ」
弥栄橋 紬:「ほんと? 意外……ふふふっ」
六角薄荷:「…それどころじゃないことが、多かったからかなあ。そうかも」
六角薄荷:また、長く息を吐いて。
六角薄荷:「ずっと、ばったばただったから…」
弥栄橋 紬:「ここに来る前からも?」
六角薄荷:片腕の中で、体の力を抜く。
六角薄荷:「そう。生きてるだけで精一杯…なんて、ずっと戦ってたヒトに言うことじゃないか」
六角薄荷:くすくす笑う。
弥栄橋 紬:背中に回した手で、ゆっくりと背を撫で擦りながら、つられたように笑う。
六角薄荷:「自分のが大変だった、って、どうしても言いたくなっちゃうよね」
六角薄荷:「やっぱ優しくないと思う。これは」
弥栄橋 紬:「みんな、きっとそうだよ」
六角薄荷:「そうかな…」紬の胸元に頭をあずける。
弥栄橋 紬:「誰も、みんな自分のことが大事で、精一杯で……でも、それでも大変かなって思い合えるなら」
弥栄橋 紬:「それは、優しくて、仲間なんだってことだと思うよ」
六角薄荷:「仲間、かあ…」
弥栄橋 紬:「うんっ」
弥栄橋 紬:「わたしね……このセルのみんなのことが、すごく好き」
弥栄橋 紬:「わたしの居場所はここにしかないって、思ってる」
弥栄橋 紬:「ここで役割をもらって、がんばって、褒めてもらえて……それで、十分なはずなのに」
六角薄荷:「うん…」
弥栄橋 紬:「……なんでかなぁ、わたし。それでも、まだ……寂しいって思っちゃう」
六角薄荷:心臓に直接響くような位置で、短く答える。
六角薄荷:「たとえば…」
六角薄荷:「紬はさ…」少し黙る。小さい声で。「…外。外のことを考えたこととか、ある?」
弥栄橋 紬:「……外? 翡翠館の外、ってことじゃないよね?」
弥栄橋 紬:「他のセル、ってこと?」
六角薄荷:のどに少しひっかかるみたいに、ためいきを吐き出すようにして、笑う。
六角薄荷:「そういうことかも。…まあ、ドリームランドと、マイダスタッチのほかに、とかさ」
弥栄橋 紬:「うーん……」 首を傾げる
六角薄荷:「ごめん、へんなこと聞いちゃったかもだ」
弥栄橋 紬:「わたし、もう死んでることになってるみたいだからなぁ」
弥栄橋 紬:「行くところ、ないんだよね」 へにゃりと笑う
弥栄橋 紬:「もし、他のセルに行ったとしても……やることは変わらないんだろうなぁって」
六角薄荷:「…………」
弥栄橋 紬:「この間ね、紗菜さんに言われたの」
弥栄橋 紬:「『戦えなくなっても、ダメな子だと思わないで』って」
弥栄橋 紬:「無理だよ」
弥栄橋 紬:小さな背中に、滔々と声が落ちる。
六角薄荷:ぎゅう、と。強く、それでも紬よりずっと弱い力を、その背を抱く手に込める。
六角薄荷:「…無理でも…」
六角薄荷:「ダメだとおもって、仮に死んじゃってて、それでも、それでもだよ」
六角薄荷:「そこにいるなら」
六角薄荷:熱い息が、肌着越しに心臓の上へ触れる。涙声?
六角薄荷:「まだやれること、あるよ」
六角薄荷:「…………」
弥栄橋 紬:「そう、かな?」
六角薄荷:「…わたしがいたら、ほっておかない。たぶん…」
六角薄荷:「…たぶんだけど…」
弥栄橋 紬:「えへへ……薄荷ちゃん、は」 喉奥から絞り出すような声。
六角薄荷:「優しくない」
六角薄荷:顔を埋める。声、直接身体に届くように。
六角薄荷:「卑怯なだけだよ」
弥栄橋 紬:「……ううん。優しくなくて、いい」
弥栄橋 紬:「わたしの、こと」
弥栄橋 紬:「好きでいて、くれる、なら。好きで、いてほしい」
弥栄橋 紬:「あのねっ、わたし、ね……」
六角薄荷:「…………」
弥栄橋 紬:「……誰かの、好きでいたいの。薄荷ちゃんが、亜恵嘉さんと、オトナのことしてる、って聞いて……羨ましかった」
弥栄橋 紬:「ああ、好き同士、なんだって」
弥栄橋 紬:どろり、どろり。内側から溢れるような子供の声。
六角薄荷:人間の体からは、ずっと、みえない形で汗が流れ続けている。…くっついて息をすれば、そのひとのにおいが、味がするくらいに。
弥栄橋 紬:抱き締めたままの腕に掛かる力を、僅かに強める。それだけで、小柄な身体を医務室の白いベッドシーツに押し付けられる。
六角薄荷:顔を上げる。にまにました笑顔。目のふちに、かすかに光るものがあるけれど、眼鏡の反射かもしれない。
六角薄荷:…ほとんど真上から見下ろすような、不自由な視界ではわからない。
六角薄荷:「…好きのやり方」
六角薄荷:「おしえてあげよっか」
弥栄橋 紬:こくん、と。本当に幸せそうに、上気した表情で頷く。
弥栄橋 紬:「……えへへ」
六角薄荷:「じゃあ…」
六角薄荷:「キスしてよ、おねえさん」
弥栄橋 紬:「き、キスは……教えてもらった、もん」
弥栄橋 紬:意を決して、少女の唇にゆっくりと触れ合わせる。──ちゅ、と。小鳥の啄むような音。
六角薄荷:唇が離れて、息が絡まる。
六角薄荷:絡まった息を吸い込む。くちびるを、きゅっとつりあげて、
六角薄荷:「んっ……」
弥栄橋 紬:「んっ、う……?!」
六角薄荷:紬とふかく唇を重ねる。舌が唇の裏と頬とをくすぐる。蜜のような甘い香りが流れ込む。
弥栄橋 紬:「~~~~~っ?!」
六角薄荷:驚きで緩んだ歯と歯の間に、舌先を滑り込ませて…
弥栄橋 紬:滑り込む柔らかな肉の感触に、びくんと身体が震える。別の生き物のように動くそれを、舌だと認識するまで数秒を要した。
六角薄荷:反射でうごいた彼女のきばで、かすかに傷ついた血の味。治らない…
弥栄橋 紬:絡め取られていく。舌も、唾液も、僅かなに溢れた血も。
弥栄橋 紬:正常な思考も。
六角薄荷:傷つけられたとはからだが認識しないきずあとから、いのちの味がにじみだしている。
六角薄荷:水音。唇が離れる。一方的な、暴力のような口付け。
六角薄荷:「……はぁ……」
弥栄橋 紬:「………っ……、ぁ、う……」
六角薄荷:「……これで、終わりにしてもいいよ」
六角薄荷:伸ばしていた上体から力を抜く。実際、ベッドに組み伏せられたままで…
弥栄橋 紬:「これ、が……オトナ、の、キス……?」
六角薄荷:「…そう」
弥栄橋 紬:「……ふぁ……」
六角薄荷:目を薄くあけて。見上げる。優先権は紬にある。
弥栄橋 紬:「……も、もうちょっと……もう少し、だけ……」
弥栄橋 紬:今度は、自分から。恐る恐る唇を奪って──舌先で、割り入って。探るように、転がり落ちていく。
六角薄荷:かかるやわらかな重みを、受け入れるように抱き留める。
六角薄荷:…幸い、時間はまだ残されていた。
弥栄橋 紬:薄荷ちゃんに対して、P:愛情、N:不安 でロイスを自動取得します。Pが表です。
六角薄荷:おお!?



安養寺亜恵嘉:「……揃いましたね。ありがとう」
安養寺亜恵嘉:セルリーダーたる安養寺の自室。
安養寺亜恵嘉:部屋の主人は、薄紅色の柔らかそうな寝間着姿で三人を出迎えた。
安養寺亜恵嘉:寝台の上で上半身だけを起こした格好。襲撃の夜に倒れた際から、以前にもまして臥せる頻度が増えたが、
安養寺亜恵嘉:それでも少しずつ良くなっていたはずの血色が、今またいくらか青褪めている。
蜂角鷹あやせ:「お体の具合は如何ですか?安養寺様。顔色があまり……」
山城 紗菜:「亜恵嘉さん....よく寝れた?」
山城 紗菜:言葉を飲み込み、微笑を浮かべ接する
山城 紗菜:気を使われるのも好きではないと知っているから
安養寺亜恵嘉:「正直なところ、良くはありません」苦い笑い。「でも、今は私の体調よりも、大事な話があります」
糸金鈴里:「……そうね」
糸金鈴里:いつにも増して不機嫌そうな顔。安養寺が倒れてからずっとそうだ。
糸金鈴里:「だから呼び出したんでしょう。……あの二人には聞かせられない話なの?」
山城 紗菜:「それこそ入ったばかりの私にまで...」
安養寺亜恵嘉:「はい」頷く。「薄荷のことで。けど、あの子……紬には、聞かせたものかどうかと思って」
蜂角鷹あやせ:「六角様の……ですか」
蜂角鷹あやせ:ほんの僅かに眉が動く。
安養寺亜恵嘉:「……」
安養寺亜恵嘉:紗菜さん及び糸金さん・蜂角鷹さんに、六角さんの秘密を共有したいです。
GM:了解です。
GM:お渡ししました。
蜂角鷹あやせ:「…………」
蜂角鷹あやせ:蜂角鷹の顔からは、表情が消え失せている。
安養寺亜恵嘉:「…………どうしたものかとね」
山城 紗菜:「.............そっかぁ」ひどくあっさりした、受容にも近い諦念が滲む
糸金鈴里:「な、……に言って……」
糸金鈴里:こちらはひどく青ざめ、唇を噛んでいる。
糸金鈴里:「……絶対に……間違いないの?」
安養寺亜恵嘉:「……何か」
安養寺亜恵嘉:「想像も及ばないような大きなものの意向が働いて……真実を隠されている、というような」
安養寺亜恵嘉:「そういう可能性は排除できません。私たちの世界では。そうでしょう」
糸金鈴里:「……それは……」
蜂角鷹あやせ:「いえ」
蜂角鷹あやせ:かぶりを振る。
蜂角鷹あやせ:「恐らく間違いないと思いますわ」
安養寺亜恵嘉:「……というと」
蜂角鷹あやせ:「安養寺様のお話が正しければ、わたくしがこれまで抱えてきた疑問にも、一部説明が付くからです」
蜂角鷹あやせ:「わたくしは……その瞬間を目撃したのです」
安養寺亜恵嘉:かすかに目を瞠る。
蜂角鷹あやせ:「そしてこれまで、彼女……即ち『今の』彼女の動向に目を光らせてきました」
蜂角鷹あやせ:言いつつ、横目で紗菜を見る。
山城 紗菜:「リーダーに説明をお願いできますか」
山城 紗菜:少し呆然としていたが視線に気づきあの夜聞いた真実を促す
蜂角鷹あやせ:「……それは……」
蜂角鷹あやせ:「……」自分が黙っていても、紗菜に知られていれば同じことだ。諦めたように口を開く。
蜂角鷹あやせ:自身の『秘密』を安養寺さんと糸金に公開します。
山城 紗菜:「あやせちゃん...ごめんね」
蜂角鷹あやせ:「……謝るべきは……」目を伏せる。
糸金鈴里:口元を抑え、乱れた呼吸を何とか整えようとしている。
安養寺亜恵嘉:「……」
安養寺亜恵嘉:息を吸う。細い音。無意識に胸元に手が伸びる。
安養寺亜恵嘉:「……何も知らなかったんですね」
安養寺亜恵嘉:強張った笑みを浮かべる。「私。セルリーダーなのに」
糸金鈴里:「……リーダーのせいじゃない」
糸金鈴里:蒼白な顔で、ぽつりと零す。
糸金鈴里:「……私だ。きっと私の……」
安養寺亜恵嘉:「鈴里……」
山城 紗菜:「山城紗羅として話すけどさ....リーダーは私がお願いしたらやってくれた?」
安養寺亜恵嘉:「……それは……」寂しげに微笑む。「無意味な質問です」
山城 紗菜:「産業セルとしての構造体を維持するために必要な代謝行為...それができるのはより利害関係にあるセルに属してるあやせさんだけ」
山城 紗菜:「だから...私が利用した」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:「ッそんな……そんな理由だったの?」
蜂角鷹あやせ:「紗羅……」
蜂角鷹あやせ:言ってから、はっとしたように口元を抑える。
山城 紗菜:「.....そ~だよ、悪い女に引っかかったんだよあやせちゃんはさ」
山城 紗菜:「大人びた振るまいだけしてても罪悪感をいっちょ前に抱えてさ...可愛いじゃん」
蜂角鷹あやせ:「そんなの……それでは、わたくしは、紗菜様は……」
蜂角鷹あやせ:「一体、何の……」声は掠れて消えていく。
安養寺亜恵嘉:「その辺りの記憶は移っていないと言いませんでしたか?」
山城 紗菜:「ちょうどいい機会だし”成果”を共有してあげるよ」
山城 紗菜:「リーダーも自分がセルのメインコアだって事自覚してるならそろそろ決断するべきじゃないかな?」
山城 紗菜:安養寺亜恵嘉、蜂角鷹あやせ、糸金鈴里に自身の秘密を譲渡します
GM:了解しました。
GM:お渡ししました。
山城 紗菜:ありがとうございます
山城 紗菜:「実のところアプローチは成功してる...私は皆がマジに大好きだからさ」
山城 紗菜:「リーダーの寿命も本気で心配して、ちょうどいいタイミングで死んだもんだから試せてよかったよ」
安養寺亜恵嘉:「何、を」
糸金鈴里:「う、ぇ……ッ」
糸金鈴里:口元を抑え、えずきながらその場に蹲る。
山城 紗菜:「この技術はさ..."再現性がある"ってコト」
山城 紗菜:「鈴里~、大丈夫かよ...背中トントンしてあげよっか~?」
山城 紗菜:労わるように背中をさすり、しかしリーダーから視線はずらさない
糸金鈴里:「…………!」
糸金鈴里:睨むように山城を見て、その手を払いのける。
糸金鈴里:「何、なのよ……誰も彼も……!」
糸金鈴里:「仲良しごっこしてベタベタして……その実態がこれ……!?」
糸金鈴里:「……いや……。……違うのね」
糸金鈴里:引き攣った表情で、居並ぶ三人を見る。
糸金鈴里:「何も分かってなかったのは、私の方……私だけ……」
安養寺亜恵嘉:顔色は蒼白だ。俯き、どことも知れない一点を見つめて動かない。
山城 紗菜:「それじゃあ人道的な鈴里ちゃんと亜恵嘉ちゃんはさ」
山城 紗菜:「薄荷ちゃんにどういう結論を出すの?」
糸金鈴里:「……それ、は……」
糸金鈴里:視線が彷徨い、言葉に窮する。
安養寺亜恵嘉:「……。あな、たは──」
安養寺亜恵嘉:掠れ切ってほとんど声にならなかった。出もしない唾を飲み、言い直す。「……あなたは、薄荷をどう思っているの」
山城 紗菜:「これは製造されたオーヴァードに共通することなんだけど」
山城 紗菜:「明確に目的を持って製造された生命はその指向性に依存する傾向にあるんだよね」
山城 紗菜:「でも薄荷ちゃんには揺らぎが生じたから研究者目線だと興味はあるかな」
山城 紗菜:「これ建前の話ね」
山城 紗菜:「本音を言うと仲良くしたいと思う...家族だし」
安養寺亜恵嘉:「家族……」
蜂角鷹あやせ:「……」息を吐き「安養寺様のお話をお聞きして、不可解が深まった点があります」
蜂角鷹あやせ:「今、六角様がしていることは……彼女の本来の目的とは合致しない。違いますか?」
安養寺亜恵嘉:「……。確かに。それは、そうです」
安養寺亜恵嘉:深く呼吸をし直して。
安養寺亜恵嘉:「私としては……私、個人としては」
安養寺亜恵嘉:「薄荷に、酷いことはさせたくありません」
安養寺亜恵嘉:「紗羅と紗菜と、あやせさんが、嫌というわけではないのならば」
安養寺亜恵嘉:「…………」
安養寺亜恵嘉:「……どう思うかしら、鈴里」
糸金鈴里:「……私は……」
糸金鈴里:安養寺の顔を見て、それから俯く。
糸金鈴里:「……私には、何も言う権利は無いわ」
糸金鈴里:「多分、みんな……私のせいだもの」
糸金鈴里:「リーダーの、好きなようにして……」
山城 紗菜:「アタシ...いや私も問題ないけど鈴里さんもカウンセリングが必要そうですね」
安養寺亜恵嘉:「……こんな時まで真面目なんだから」仕方なさそうに嘆息する。
安養寺亜恵嘉:私とは違って、という一言を、その息のうちに呑み込んで。
安養寺亜恵嘉:「なら……よく気を配ることにしましょう」
安養寺亜恵嘉:「皆には、仲良しでいてほしいもの。……本当に」



GM:サイクル2 2手番目 シーンPCは山城さんです。
山城 紗菜:は~い!
山城 紗菜:では六角薄荷さんとのシーンを行います
六角薄荷:はいー
GM:シーンの内容はお決まりですか?
山城 紗菜:そうですね...薄荷ちゃんを拾ってきた設定があるので山城姉でその当時の過去回想をしつつ
山城 紗菜:程よいところで膝枕で山城妹が起こして少し話します
GM:了解です。それではシーンを開始しましょう。



六角薄荷:…家畜という言葉がある。
六角薄荷:産業動物、という言い方のほうが近いかもしれない。わたしが生まれつくられた場所は、つまりそんなところだった。
六角薄荷:だれかの目的のために、できるだけ綺麗に命をつかい尽くして、それから死ぬ。あるいは、死体だって使うこともあったと思う。
六角薄荷:…雨風を凌ぐ屋根と三度の食事をなくしてからも、たぶんわたしは、それ以外を知らなかった。
山城 紗羅:映画や訓練の想定のような大爆発は起こらず、破滅は徐々に進行していった
山城 紗羅:「~~~♪」
山城 紗羅:両手に現出した無音装置一体型の拳銃がプラント内で成熟した訓練中の”個体”を静かに打ち抜く
山城 紗羅:研究員も、兵力も、本が倒れるような小さな音が響くたびに摘まれる
山城 紗羅:「映画みたいなド派手は破壊アクションってやっぱフィクションだよ」
山城 紗羅:「上手く接収するなら静かにやるほうに限るし何しろ研究成果が丸ごと入る」
山城 紗羅:「君もそう思わない?」
山城 紗羅:最後の肉塊が地面に伏してしばらく経った頃、声がかけられる
六角薄荷:ぼんやりと…
山城 紗羅:「キミ、名前ある?」
六角薄荷:ケースに入った剣を抱えて、少女が座っている。少女の形をしたもの。
六角薄荷:「……リトル・メリッサ」
山城 紗羅:「メリッサ、いいね...レモンバームか」
山城 紗羅:「キミはなんで戦わなかったわけ」
山城 紗羅:「友達とか家族とか...いっぱい死んじゃったよ」
六角薄荷:なぜか、怒るでも怯えるでもなく、少しだけいやそうな顔をする
六角薄荷:「だって…友達でも、家族でもないですし」
六角薄荷:それだけで足りるだろう…と言わんばかりに言葉を切るが、促されているのを感じたか、
六角薄荷:「あのひとたちが死んでも、わたしは別に…あんまり影響がないので…」
六角薄荷:見上げる。
山城 紗羅:「それは...勿体ないな」
六角薄荷:「あなたこそ。ヘンですケド。わたしを、殺さないんですか?」
山城 紗羅:ぐいっ、と顔を近づける
山城 紗羅:額同士が触れあう距離
六角薄荷:目をぱちぱちさせる。体温がひどく低い。
山城 紗羅:「切りかかってきたら反撃したけどキミ、組織に忠誠とかないし薄っすら感じてたんじゃない?」
山城 紗羅:「倦怠感...あるいは虚無感みたいなの」
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:「…わからないですケド。考えたこともないですし」
山城 紗羅:「まだ、生まれてすらないんだな」
山城 紗羅:オラ~!とばかりに両手で腋を掴み持ち上げる
六角薄荷:「わ…」
六角薄荷:ひどく軽い。
山城 紗羅:「キミ、このまま捨てられて適当なセルに回収されるかUGNに拾われるだろうね!」
六角薄荷:簡素な服装。瞳と髪の色は、ふしぎと山城紗羅と…あなたたちと…似ているようだ。琥珀の瞳が見返してくる。
山城 紗羅:「家族も友達も...大切な人間を知らずに育つのは勿体ないからさ」
六角薄荷:「…そうですね。屋根とごはんがあるといいですケド」
山城 紗羅:「好きのやり方...教えてあげる」
六角薄荷:「…………?」持ち上げられたまま首を傾げる。
山城 紗羅:頬に唇を重ね手を放し抱きしめる
六角薄荷:「わぷ、わっ」
六角薄荷:じたっと手足を動かすが、すぐにだらんと力が抜ける。肉が薄い。
山城 紗羅:「居場所をあげるよ、自分の心を置いておけそうなのをさ」
六角薄荷:「……言ってる意味が、あんまりわからないです」
山城 紗羅:「屋根とごはんだけじゃ生きては生けませんよ~ってこと」
山城 紗羅:「リーダーは驚くかな...鈴里は良いとして...紬ちゃんは気にいるだろうな」
六角薄荷:「…………?」
六角薄荷:…拾ってもらえるというなら、それは、ありがたかった。ただ、やはり彼女さらの言うことはよくわからなかった。
山城 紗羅:そうして山城 紗羅は半ば強引に少女をドリームランドに加入させた、本人が拒むのでマーセナルという立場から
山城 紗羅:屋敷の明かりを消し、高そうな机の上でスナック菓子を広げチープな映画を見た
山城 紗羅:車椅子を押しながら市内に新しくできたショッピングモールも行った
六角薄荷:買い出し用の車を洗った。機械でも使ったほうが早いだろうと思ったけど
六角薄荷:一緒に料理を作った。最初は正直、レトルトパウチのほうがマシだと思ったけど
山城 紗羅:そうしてそこそこの時間が過ぎて...ふと、山城紗羅セルから居なくなった
山城 紗菜
六角薄荷:「ん……」軽い落下感。薄く目を開ける。
山城 紗菜:「薄荷ちゃん...眠り浅いんですね」
六角薄荷:「ほあっ」
山城 紗菜:少し薄暗く、柔らかい感触
山城 紗菜:見上げると大きなシャツがせりあがって見える
六角薄荷:びょんと四肢を伸ばして体が跳ねる
六角薄荷:「これは……これはどこわたしはだれ」
山城 紗菜:「ふ、ふふっ...すごいベタな寝ぼけかた」
六角薄荷:「……。」しばらくふるふる震えたあと、「……紗菜さん? あれ、寝ちゃってましたかわたし?」
山城 紗菜:「珍しくぐっすり寝てたから邪魔しちゃ悪いかなって...」
山城 紗菜:ぽんっ、と自身の膝を軽く叩く
六角薄荷:「それで……」
六角薄荷:緊張させていた上体からちからをぬく。ぽふん、と膝の上にちいさな頭が落ちる。
六角薄荷:「なんかー…わあー…ありがとう、そう、ありがとうございます」
山城 紗菜:「凝ってるね~、マッサージは必要?」
六角薄荷:「だだ、大丈夫、大丈夫ですよう…」
山城 紗菜:返事も聞かずに指先が首筋に触れ、ゆっくりと動かす
六角薄荷:うずめた頬に、あたたかな温度、このひとの体温を感じる。いま、ここにいるのは…
六角薄荷:「みゅっ」
六角薄荷:猫みたいな鳴き声を立てる。首筋に触れられるのもされるがままに
六角薄荷:「…なんか、緊張…緊張とかしてます?」
山城 紗菜:そうして完全に弛緩している首元をほぐし、なぞる
六角薄荷:「……んっ……」
山城 紗菜:「薄荷ちゃんがそういうこと言うってコトはなにか不安に思ってるんだ」
山城 紗菜:「ちょっとずるいから気にしながら相手のことを探っちゃう....」
六角薄荷:「…紗菜さんが、紗菜さんだって、ですよ。だって…」
六角薄荷:「指、冷たいから…」
山城 紗菜:「リーダーも鈴里もあやせさんも...許すって」
山城 紗菜:「でもそれはあんまり大切じゃないかな...?」
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:「…紗菜さんは?」
山城 紗菜:「教えてあげない」
六角薄荷:「ずるい」
山城 紗菜:少し柔らかく、揶揄うような...甘やかすような声色で
六角薄荷:「…そですね。私が言えたことじゃないですし。じゃあ…」
六角薄荷:「……あのときも、いまだって、優しくしてくれるのは、どうしてですか」
六角薄荷:「紗菜さん」
山城 紗菜:「そのほうが薄荷ちゃん苦しいでしょ」
山城 紗菜:「それに.............何でもない」
六角薄荷:「…………たはっ」
六角薄荷:「そですね。……それに」
六角薄荷:「紗菜さんも、苦しそうだ」
六角薄荷:言葉と裏腹に、首にまだ添えられた指へ身を任せている。



弥栄橋 紬:それは、まるで"巣"だった。
弥栄橋 紬:色も太さも長さも様々な糸が部屋中に張り巡らされ、さながら蜘蛛の巣のように居室の至る所を覆っている。
弥栄橋 紬:入って最初に感じるのは張り詰めた糸が体重で撓む奇妙な感覚であり、備え付けのベッドはそのままに、ハンモックらしきものがその上にぶら下がっている。
弥栄橋 紬:可愛らしさを印象付ける淡い桃色や水色の糸で編まれた、糸でできた椅子のような場所も。
弥栄橋 紬:どれもが異質で、それでいて部屋の主は変わりない笑顔でニコニコと微笑むのだ。
弥栄橋 紬:「えへへ、散らか……ってはないですけど。どうぞどうぞ~」
糸金鈴里:「……何?この部屋……」
糸金鈴里:戸惑ったように室内を見回す。
糸金鈴里:「入っていいの……っあ」糸に引っかかって体勢を崩す。
弥栄橋 紬:「居心地いいようにしてたら、いつの間にかこうなっちゃってま……わわっ」
安養寺亜恵嘉:「こんな風にしてたのねえ」1階から運び込まれ、椅子めいた構造体の上に置かれている。「あっ」
弥栄橋 紬:指先がついと動くと同時、張り詰めた糸が鈴里の身体を受け止める。
弥栄橋 紬:「ふふふ~、ここで痛い思いはさせませんよ」
糸金鈴里:「……」糸に絡まって宙ぶらりんになっている。
安養寺亜恵嘉:「おぉ」小さな拍手。
弥栄橋 紬:「……お、下ろしますね?」
糸金鈴里:「……ありがとう……」憮然とした表情。
弥栄橋 紬:指が鍵盤を弾くようにととん、と揺れ。空中に釣られた椅子のような場所に鈴里さんを座らせる。
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さん、あれから身体、大丈夫ですか?」
安養寺亜恵嘉:「おかげさまでそう悪くはないけれど……」
弥栄橋 紬:ガラスの小瓶をいくつか、液体の入ったボトル、コットン。そういった道具類を色々と取り出して、届きやすいところに糸で吊り下げていく。
安養寺亜恵嘉:「……それは何をしているの?」
弥栄橋 紬:「これはですね~、ネイルアートの道具です」
弥栄橋 紬:「この間、ついに鈴里さんがいいよって言ってくれたので!」
糸金鈴里:「本当に好きね、あなた……」膝の上で頬杖を突く
糸金鈴里:「え゛っ」
弥栄橋 紬:「えっ」
安養寺亜恵嘉:「む。私に黙って紬と秘密の約束とは」咎めるような視線。
弥栄橋 紬:「しましたよね、約束……?」 泣きそうな顔になる
糸金鈴里:「えっ、えっ……?」
糸金鈴里:「い、いや……確かに考えておくとは言ったけれど」
糸金鈴里:「やるとは……」
弥栄橋 紬:しょんぼりとした表情で見上げている。「だめ……ですか?」
糸金鈴里:「…………」
糸金鈴里:その表情をちらりと見て。
糸金鈴里:「~~~~……分かったわよ……好きにして」
糸金鈴里:観念したように広げた両手を差し出す。
弥栄橋 紬:「だめだったら、無理矢理には…………わぁっ! えへへ……」
安養寺亜恵嘉:「口癖みたいになってない……?」
安養寺亜恵嘉:「その、好きにしてっていうの」
弥栄橋 紬:「好きにしてって言うと、悪い人に悪いようにされちゃうって何かで読みましたけど」
糸金鈴里:「あなた達が無茶ばかり言ってくるのが悪いんでしょう……」
弥栄橋 紬:「……あっ、それだとわたしがいま、悪い人……?」
安養寺亜恵嘉:「紬は良い子に決まってるでしょう」
弥栄橋 紬:「えへへ~」
安養寺亜恵嘉:「主体性のない鈴里が悪いの」
糸金鈴里:「く……」言い返せない
弥栄橋 紬:許可を得たのでいそいそと鈴里の手を取って準備を始めている。
糸金鈴里:困惑したような様子でそれを眺める。
糸金鈴里:「……人にネイルするのが……そんなに楽しいの?」
弥栄橋 紬:「まずはこうやって、クリームでマッサージを……」 滑りの良いクリームが鈴里の手に塗られ、手の甲から指先まで揉み解されていく
弥栄橋 紬:「えっ、だって……自分の好きなもの、他の人にも好きになってもらえると嬉しいじゃないですか」
弥栄橋 紬:「何でもお試し、お試しです」
糸金鈴里:「それは……ん……分かるけれど」
糸金鈴里:固かった表情が徐々に心地よさに緩み、それが不本意だというようにまた固くなる。
弥栄橋 紬:「後で亜恵嘉さんもどうですか? マッサージだけでも」
安養寺亜恵嘉:「あら、いいの? それじゃあお願いしようかしら」
弥栄橋 紬:「ほんとは、ネイルもしたいんですけど……なんか、酸素を測る機械?がダメ?とからしいんですよね」
弥栄橋 紬:「あやせさんに止められちゃいました」
糸金鈴里:「ふぅん……?」全然分かっていない
安養寺亜恵嘉:「オキシメーターね。まあ……残念だけれどそこは仕方ないわ」
糸金鈴里:「リーダーも……分かるの?ネイル……」
弥栄橋 紬:丁寧に残ったクリームを拭き取り、爪の甘皮を処理しにかかる。柔らかくなった甘皮をゆっくりと押して、それからヤスリを掛けて。丁寧に爪の形を整えていく。
糸金鈴里:同類だと思っていたらしい。
安養寺亜恵嘉:「……調べてみたことはあるわ。できないって分かるまでね」
糸金鈴里:「……そう……」思わし気な視線を安養寺に向けて、それから掌を見る。
糸金鈴里:「……分かってはいたけれど……器用なものね」
安養寺亜恵嘉:一瞬だけ表情に影が差したが、すぐにまた機嫌よく笑ってその様子を眺めている。
安養寺亜恵嘉:最も付き合いが長く、身内で、気心の知れた相手……という認識だ。以前は山城紗羅もその枠の内に入っていた。
弥栄橋 紬:爪の硬さを整えるコートを、両手の指に一本ずつ丁寧に塗っていく。乾くまで待ち、次の工程へと。終始表情は楽しそうだ。
弥栄橋 紬:「……あっ、手がダメなら、足はいいのかな?」
糸金鈴里:「……足のネイルもあるの?」
安養寺亜恵嘉:「そうなの?」薔薇色の目を瞬かせる。
弥栄橋 紬:「ありますよ! 手がマニキュア、足がペディキュア……靴とか履いてると、見えないですけど」
弥栄橋 紬:「でもその分、人の目を気にしないでいいので、自由なんです」
安養寺亜恵嘉:「自由……」
糸金鈴里:「へぇ……」全く無縁の世界のことに、興味深そうに聞いている。
弥栄橋 紬:色とりどりのボトルを並べて暫く悩み、手に取ったのは紫色のガラス瓶。
弥栄橋 紬:それを、コートの乾いた爪に一本ずつ。先が少し濃く、根本が薄くなるようなグラデーションを作りながら。
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんを見てたら、この色がいいなって思って」
安養寺亜恵嘉:「あら」
安養寺亜恵嘉:「鈴里が私の色に染まるの? いいわね」
弥栄橋 紬:「はい! 亜恵嘉さんの綺麗な目の色と、一緒の色です」 にっこりと笑う
糸金鈴里:「え……」爪から安養寺の瞳に目を向けて、また爪を見る。
糸金鈴里:「そ……れは……」
糸金鈴里:「そう言われると、ちょっと……」
安養寺亜恵嘉:「好きにしてって言ったじゃない」
安養寺亜恵嘉:「ねえ?」紬を見る。
弥栄橋 紬:「鈴里さんの目の色も、すごく綺麗だと思うんですけど、最初はこういう色の方が目立たず馴染むかなって」
糸金鈴里:「う……。そ、そうだけれど……」
弥栄橋 紬:「ふふ、好きにしちゃいました」 亜恵嘉さんににこーっと笑いかける
安養寺亜恵嘉:「うんうん」
糸金鈴里:「……」楽しそうなその表情を見て、あきらめたように身を任せる。
弥栄橋 紬:「それじゃあ、乾くまでの間に亜恵嘉さんの手を失礼して~」
安養寺亜恵嘉:「あ、それなら。私の足の爪を鈴里の目の色にしてもらおうかしら」名案、という風に手を合わせる。
弥栄橋 紬:「あっ、それはすごく……いいですね!」
糸金鈴里:「えぇ……?」
安養寺亜恵嘉:「でしょう」手を失礼されながら。
糸金鈴里:恥ずかしそうにしているが、言っても止められないだろうことも分かっている。
弥栄橋 紬:ふにふにとクリームを付けたハンドマッサージを始める。あまり強くしないよう、労わるように。
弥栄橋 紬:「思い立ったときが~って言いますし、今からしてしまってもいいですか?」
安養寺亜恵嘉:「是非お願いするわ……ふふ」
弥栄橋 紬:「ではでは……」 細い足を取り、こちらもマッサージを施していく。
糸金鈴里:乾くのを待ちながら、紫に彩られた自分の爪を表裏と角度を変えながら眺める。
糸金鈴里:「……確かに、綺麗ね」
弥栄橋 紬:「やったぁ」
糸金鈴里:「弥栄橋さんが強く勧めるのも、少し分かるわ」
糸金鈴里:「……あなた……」
弥栄橋 紬:「乾いたら、色が落ちにくくなるようなコートをもう一度塗って……そしたら、爪も割れにくくなるし……?」
糸金鈴里:爪の紫越しに弥栄橋を見る。
弥栄橋 紬:亜恵嘉さんの足をぐいぐいと揉みほぐしながら、きょとんとした顔で鈴里さんを見上げる
糸金鈴里:「やっぱり、戦闘だけじゃなくて……こんなことも出来るんじゃないの」
弥栄橋 紬:「……ん……」
糸金鈴里:「そんなに好きで、こんなに上手なら……なってみたらいいんじゃない?」
糸金鈴里:「……ええと……」
糸金鈴里:「その……」
糸金鈴里:「……」言葉に迷って
糸金鈴里:「ね……ネイル屋さん……?」
安養寺亜恵嘉:「ぷふっ」
弥栄橋 紬:「ふふふっ」
弥栄橋 紬:「いいですね、ネイル屋さん!」
弥栄橋 紬:亜恵嘉さんの足の爪を、鈴里さんの目の色と同じ、緑で染めていく。
弥栄橋 紬:ラメの入ったそれは、動かせば金色にも見える。ぴったりだと思ったのだ。
安養寺亜恵嘉:自分の足元に屈みこんで作業を進める少女の頭を撫でる。
安養寺亜恵嘉:「まあ。綺麗」
弥栄橋 紬:「えへへ~。鈴里さんの色に染まっちゃいましたね」
糸金鈴里:「言い方……」
安養寺亜恵嘉:「染められちゃった」
糸金鈴里:照れくささから逃れるように、また自分の爪を見る。
糸金鈴里:「これって……どれくらい保つものなの?」
弥栄橋 紬:「うーん……1週間持つかどうかってところですね~」
安養寺亜恵嘉:「……」
糸金鈴里:「そう……一週間か」
糸金鈴里:紫の色彩を眺め、考え込む。
糸金鈴里:(……それなら)
糸金鈴里:(最後の思い出には……丁度いいかな)
弥栄橋 紬:「次は、鈴里さんの好きな色で塗り直すので」
弥栄橋 紬:「考えておいてくださいね!」
糸金鈴里:「……。……ええ」
糸金鈴里:「考えておくわ」
糸金鈴里:そうして珍しく、小さな笑みを見せた。



GM:山城さんは行動が可能です。
山城 紗菜:ロイスを結びます
山城 紗菜:六角薄荷 〇慈愛/憐憫 これで
GM:六角さん側からも取得が可能です。
六角薄荷:相互ロイスですね…これ、紗羅さんにも結べるんでしたね。GM裁定で。
山城 紗菜:ですね
GM:そうです!
六角薄荷:山城紗羅 ◯幸福感/疎外感でロイスを生成して…
六角薄荷:早いかな。でも…感情の流れ的にはここが自然だと思うのでやっちゃいます。
山城 紗菜:眼差してるね~~
山城 紗菜:エ_!?
六角薄荷:取得直後にタイタス化します。…このアクションは問題ないですか?
GM:なるほど 通常のダブルクロスのルールとして問題ありません。
六角薄荷:はい。では、そのように。
GM:では次に移ります!
GM:サイクル2 3手番目 シーンPCは六角さんです。
六角薄荷:さて…先に秘密割って、呼び出す相手を決める…は大丈夫ということでしたよね。
GM:大丈夫ですよ!
六角薄荷:では、安養寺亜恵嘉の秘密を調査しにいきます。
安養寺亜恵嘉:そんな……
安養寺亜恵嘉:それをやるなら……カンパニーの効果は抜きにしてね
六角薄荷:私の秘密抜いてるんだしぃ(※PCは知らない)
六角薄荷:はーい
GM:・『秘密』:安養寺亜恵嘉 《情報:FH》 難易度12
GM:項目はこちらになります。
六角薄荷:2dx+2>=12 いきます…2コロだとファンブルが怖いんだよな
DoubleCross : (2DX10+2>=12) → 4[3,4]+2 → 6 → 失敗

六角薄荷:おっけ、《夢の雫》で達成値14
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を3増加(42 → 45)
GM:やっぱ強えぜ……夢の雫!
安養寺亜恵嘉:くっ……
六角薄荷:謎香りパワーだ
GM:それではお渡しします。
六角薄荷:はーい
GM:お渡ししました。
六角薄荷:拝領しました。…うーん? どうしようこれ…
GM:さてどうなさいますか?
六角薄荷:順番逆なら紗菜さん呼び出してた感じだけど、そういうわけにもいかないし…
六角薄荷:うーん、直撃しかないねこれは。亜恵嘉を呼び出します、場所は彼女の寝室。
安養寺亜恵嘉:きゃっ
GM:了解です
六角薄荷:うふっ
GM:それではシーンを開始します。



六角薄荷:…寝台の彼女との間には距離がある。いつもなら、それこそ息のかかる近さなのに。
六角薄荷:厚いカーテン越しに、陽の光が薄く差し込んでいる。
六角薄荷:苦しんでいない亜恵嘉のもとへ、ひとりだけでやってくるのなんて、初めてかもしれない。
六角薄荷:「こんにちは」
安養寺亜恵嘉:「こんにちは」くつろいだ寝間着姿のまま、寝台の上で上体を起こしている。
六角薄荷:「あやせさん、いないんだ?」
安養寺亜恵嘉:「忙しくさせてしまっていますからね。最近は特に」
六角薄荷:まだ肌寒いのに、上はシャツ姿…普段のだぼっとしたパーカーや、ときには持ち歩いている剣のケースも見えない。
六角薄荷:「そりゃそうだよね、お屋敷ぜんぶばったばただし…」
六角薄荷:とん、とん、と何度か足踏みして、寝台に近づく。一歩。二歩。
安養寺亜恵嘉:「はやく落ち着くといいのですけど。こんなことが続いては、持たないのは私ばかりではないかもしれません」
安養寺亜恵嘉:近付く君を見ている。静かな微笑みを浮かべて。ふだん体調が良い時にそうしているような。
六角薄荷:「……止めないの?」
安養寺亜恵嘉:「あなたに止める気がないなら、止めても無駄でしょう」
安養寺亜恵嘉:「止めてほしくてそんな風にしているのなら、止めてあげません。私は悪いセルリーダーなので」
六角薄荷:「いい悪いはおいといて、そんなことないと思うけどなあ…」
六角薄荷:「しょーじき、亜恵嘉のほうがわたしより強いじゃない。さすがに気付いてるよ」
安養寺亜恵嘉:「でも、あなたは私を殺せる」
六角薄荷:「きみも、わたしをいつでも・・・・殺せる」
六角薄荷:「念のため、勝手に声は繋ぎっぱなしにしてたし。夜の兵隊、すごい数始末してるでしょ」
安養寺亜恵嘉:「そこは研鑽の成果ということで」
六角薄荷:「研鑽ってどういう意味だっけ……」
六角薄荷:「…許してくれるんだって、ほんと?」
六角薄荷:ベッドの端に腰をおろす。亜恵嘉に背中をさらすかたち、それに意味があるのかはともかく。
安養寺亜恵嘉:「確かにそう聞いたのなら、言った方が間違っていますね」
六角薄荷:「だと思った」
安養寺亜恵嘉:「許すとか許さないとかの話はしていません。私がどうしたいかを皆には話しました」
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:「……想像よりすごい答え帰ってきた」
安養寺亜恵嘉:「……。私は嘘はつきませんが」
安養寺亜恵嘉:「大事なことを隠すことはします。悪いセルリーダーですからね」
六角薄荷:「悪いのは知ってる」
安養寺亜恵嘉:「だから、あなたがピリピリしている理由も見当がついているつもりですが……」
六角薄荷:すーっと息を吸って、からだをひねる。ベッドの上に四つん這いになって
安養寺亜恵嘉:「結局、あなたはどうしたいんです?」
六角薄荷:「……生き物ってさ」
六角薄荷:「どうして…なんで生きてるんだと思う? 亜恵嘉は」
安養寺亜恵嘉:「せっかくファルスハーツなら、欲望もとめることの話をしなくてはね。……ええ」
六角薄荷:「生まれて。いつかどこかで死んで。そういうのはさ…考えたこと、きっとありそうだと思ってるんだけど」
安養寺亜恵嘉:「そうですね……」
安養寺亜恵嘉:「代謝を続けているからでしょうか。面白くない答えですか?」
六角薄荷:「原因の話じゃん。またはぐらかすう」
六角薄荷:「HOWどうやってじゃなくてWHYどうしてってさ…」
安養寺亜恵嘉:「それなりに真面目ではあったんですけど……」
六角薄荷:身を乗り出す。いつもと似た距離…お互いの息がかかりそうな距離。
六角薄荷:のそ、と、さらに近づく。身体が触れ合うほど。亜恵嘉に抱きついて、ちいさな身体を押し付ける。
安養寺亜恵嘉:「ものを取り込んで、体を作り直して、絶えず生まれ変わってるんだ、こんな私でも……って、思うんですよ。こういう体だと」言いながら背中に腕を回し、抱き返す。
六角薄荷:うすいシャツ越しというのもある。お互いの心音を感じる。
六角薄荷:「…心臓が動き出して、止まるまで、どうやって生きるんだろうねって話をしてるつもり」
六角薄荷:耳元で囁く。
六角薄荷:「ねえ、知ってる? 心臓って育ったあとは、一生そのまま、傷ついてもふつうは治らないんだって」
六角薄荷:「いろいろ壊れちゃってる、私たちは別かもしれないけど」
安養寺亜恵嘉:「……これと定めた目的を果たすために人生があるんだ、と信じて疑わなかったこともありました」
六角薄荷:「…魚は生まれた川に帰って、コドモを作って死ぬってね。…蟻は生まれてからずっと、仕事を全うして、最後は食べられちゃうんだって」
六角薄荷:「でもきっと、なんで、どうしてだろうって…」
六角薄荷:「一度でも考えちゃったら、きっとダメだと思うんだ。ほら、あの…」
六角薄荷:「泣いちゃうよ…細い器の中のスープはきっとすっぱかったに違いない、みたいな…」
安養寺亜恵嘉:「……ちょっとそれは本気で何言ってるのか分からない」
六角薄荷:「え、有名な話じゃないのこれ?」
安養寺亜恵嘉:「泳げたいやきくん……? 絶対違うと思うけど……」
六角薄荷:「ええと、たしかツル…あの頭のきもちわるい鳥と狐がさあ…」
安養寺亜恵嘉:「えぇー……?」
安養寺亜恵嘉:難しい顔をしながら薄荷の頭を撫でる。
六角薄荷:「まあそれはおいといて。…おいとこう。きっと泣いちゃうと思うんだ、わたし」
六角薄荷:「ん……」
安養寺亜恵嘉:「もうちょっとヒン……あ、はい。置きます」
六角薄荷:目を細める。
六角薄荷:「…ねえ。亜恵嘉はさ」
安養寺亜恵嘉:「うん」
六角薄荷:「みんなと一緒にいたい?」
安養寺亜恵嘉:「…………」手が止まる。
六角薄荷:「…きみの、おもいつく最後の景色に、紗菜さんはいる?」
安養寺亜恵嘉:「……やめて」
六角薄荷:「やめない」
六角薄荷:「わたしも悪党だから。卑怯者だから」
六角薄荷:「…そうやって生まれたから」
安養寺亜恵嘉:「無理よ。それは……あなたは」
六角薄荷:「…わたしは?」
安養寺亜恵嘉:く、と笑う。喉が引き攣るように。
安養寺亜恵嘉:「……あなたは、運命を信じる?」
六角薄荷:「…サソリがさ」
六角薄荷:「川を渡りたいと思ってたんだって。そこにカエルが通りがかって、背中に乗せてもらうことにしたんだ」
六角薄荷:「たぶんこれは合ってると思うんだけど…それで…」
安養寺亜恵嘉:「そういう回りくどい話し方も紗羅に教わったのかしら」
六角薄荷:亜恵嘉の、自分より華奢な身体を抱きとめるように、慎重に力を込める。
六角薄荷:少し笑う。
六角薄荷:「知ってるでしょ。それは無理」
安養寺亜恵嘉:「そう?」
安養寺亜恵嘉:「そう思うの」
六角薄荷:「そうだよ。もしあったなら、そういうのは…きっと…ええと…」
六角薄荷:「…悪趣味グロテスクな偶然」
安養寺亜恵嘉:「ぷふっ」
六角薄荷:「なんで笑うのさー」
六角薄荷:「それでえーと、そう。私は…無事に川を渡れるサソリがいてもいいと思う。…思いたい。だから」
安養寺亜恵嘉:「ああ……そうか。確かに……そうね。回りくどいのは、私の方だった」肩を震わせる。「……うん」
六角薄荷:「亜恵嘉のいってる運命っていうものが、もしそれのことなら、…信じたくない」
六角薄荷:泣きそうな顔。震える声、耳元で。
安養寺亜恵嘉:「……ありがとう」再び、割れ物を扱うように撫でる。
六角薄荷:「ん……」
六角薄荷:ふと思いついたように、亜恵嘉の首筋にくちびるをあてがう。…よわよわしい脈動のうえに。
安養寺亜恵嘉:「嬉しく思う。嘘は言わない。本当よ」
安養寺亜恵嘉:「でも」
安養寺亜恵嘉:「楽になろうとするなって言われたの」
六角薄荷:「…ありがとう」
六角薄荷:あるいはそこなら、少し力を入れれば、一度くらいは命を奪うことだってできるかもしれない。
六角薄荷:くびすじを強く吸う。痕だけが残るくらいに。
六角薄荷:…傷だと思われなければ、それは癒やされることもない。
六角薄荷:「…それだけ。じゃ、ね」
安養寺亜恵嘉:「……」
六角薄荷:「……亜恵嘉?」
安養寺亜恵嘉:「……いいえ。なんでも」目を伏せ、指先で首に残った温度に触れる。
安養寺亜恵嘉:「好きなようにしなさい、薄荷」
六角薄荷:「ん。…悪党らしく、ね」
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:部屋の外、苦い表情のまま小さく息を吐く。
糸金鈴里:「無駄骨だったわね」
蜂角鷹あやせ:「……でしたら、それが何よりです」
蜂角鷹あやせ:「行きましょうか」
蜂角鷹あやせ:抜き身のまま構えられていたナイフをしまい、部屋の前を後にする。



GM:翡翠館のキッチンは、作りは古いが設備はあちこち取り替えられ、掃除も行き届いた清潔なものだ。
GM:それは主な使用者である蜂角鷹が、常に管理を怠らないところが大きい。普段は大抵彼女が詰めているこの台所だが、今日は珍しく多くの人影があった。
GM:カウンターに置かれたのは、大量の板チョコにカカオ豆、種々の型やゴムべらといった器具。
GM:折しも、季節はバレンタインデーだ。
山城 紗菜:「紬ちゃん、お湯はあまり熱くしすぎないようにね...チョコと油脂が分離しちゃうから」
弥栄橋 紬:「はーい。ふーん、ふん、ふーん」 刻んだチョコをアルミ製のボウルに入れ、ゴムベラで混ぜ混ぜ。湯煎で溶かす作業をしている
蜂角鷹あやせ:「火傷にはお気を付けください、弥栄橋様」
蜂角鷹あやせ:普段と変わらぬにこやかで丁寧な態度だが、どことなく様子が違う。
蜂角鷹あやせ:具体的には、山城に対して物凄く怒っている気配がある。
弥栄橋 紬:「はーい。えーっと、ここに少し温めた生クリームを入れて……」
弥栄橋 紬:「まぜまぜ……」
山城 紗菜:「私のほうは落ち着いたのであやせ...さんのほうで手伝えることあります?」
蜂角鷹あやせ:「いいえ?」微笑みながらかぶりを振る。「何も?」
蜂角鷹あやせ:何か見たことも無いような繊細なお菓子をデコレーションしている。
弥栄橋 紬:「あっ、ツヤが出てきた!」
山城 紗菜:「うぅ...」まるで取り付く島もない、そんな完璧さに気おされながら声のほうを向く
山城 紗菜:「あ、上手いよ~!」
蜂角鷹あやせ:「あらあら♡ 弥栄橋様、お上手ですわ」
弥栄橋 紬:「えへへ……あとは、粉をふるって……ふるう?」
弥栄橋 紬:「そのまま入れちゃダメなのかな」
山城 紗菜:「この網みたいなのに入れないとね」
山城 紗菜:「そうしないと小麦粉の塊が入っちゃってちょっと...美味しくないかな」
蜂角鷹あやせ:「こちらのカップタイプがおすすめです。扱いやすくて、こぼれにくいですよ」
弥栄橋 紬:「なるほど、固まらないようにするんだ!」 ふんふん頷きながら、あやせさんから受け取ったふるいを使う
弥栄橋 紬:「美味しくできるかな~」
蜂角鷹あやせ:「大丈夫ですわ。わたくしも見ておりますから、一緒に頑張りましょうね」
蜂角鷹あやせ:「紗菜様はもう大人ですしご自分で出来ますわね?」
山城 紗菜:「うぅ...怒ってます...よね」
弥栄橋 紬:「えっ、喧嘩したの?!」
弥栄橋 紬:「ど、どうしたの……? なんで……?」 おろおろしている
蜂角鷹あやせ:「あら。一体どうしてわたくしに怒る必要が?」
蜂角鷹あやせ:紬ちゃんをぎゅっとしつつ撫でている
蜂角鷹あやせ:「山城様?何か思い当たるような節でもおありなのでしょうか?」
山城 紗菜:「私が...あやせさんを踏みにじるような事しました.......」
弥栄橋 紬:「え゛ッ」 撫でられて溶けかけていた表情が固まる
弥栄橋 紬:「踏み……にじる……? なんか、よく分からないけれど……」
蜂角鷹あやせ:「そうなのですか?」
弥栄橋 紬:「紗菜さんが良くないことしたのは分か……違うの?」
蜂角鷹あやせ:絞り器でケーキに昇り竜を描いている
蜂角鷹あやせ:「具体的には?」
弥栄橋 紬:卵を黄身と白身に分けるのに苦労しつつもなんとか成功している。黄身は幾つか割れた……が、混ざれば同じなのだ
山城 紗菜:「紬ちゃんには後でちゃんと話すけど...姉さんの事であやせさんを巻き込んで」
山城 紗菜:「それで...それなのにかなり酷いこと言っちゃったから.........それで怒ってるんだと」
蜂角鷹あやせ:「それだけですか?」
蜂角鷹あやせ:常に浮かべている笑みが消え失せ、真顔になっている。
弥栄橋 紬:(あやせさんがこんなに怒ってるの、初めて見るかも……)
山城 紗菜:「..........私が姉さんにされたことを怒らないから?」
蜂角鷹あやせ:「違います」
蜂角鷹あやせ:「してましたよね?」
蜂角鷹あやせ:「浮気」
弥栄橋 紬:「浮気?!」
弥栄橋 紬:口を挟むのも良くない気がする……と黙々と作業をしていたが、うっかり声が出てしまう
山城 紗菜:「....................した」
山城 紗菜:非常に小さくなっている、どころか地面にへたり込んで見上げる...紬よりも小さく見えるだろう
蜂角鷹あやせ:「ご覧の通り、弥栄橋様もご存じですよ?」
蜂角鷹あやせ:「浮気はいけないことだと……それなのに」
蜂角鷹あやせ:「こちらから俎上に上げないと、考えすら及ばないのですか?山城様にとっては」
蜂角鷹あやせ:「それとも……この期に及んで何となく逃れられると?」
弥栄橋 紬:「…………」
弥栄橋 紬:「……う、浮気、って……どこから、浮気なんでしょうか」
弥栄橋 紬:「みんな好きだったら、浮気じゃないのでは……?」
山城 紗菜:「紬ちゃん?」
蜂角鷹あやせ:「弥栄橋様?」
弥栄橋 紬:「あうあうあう」
弥栄橋 紬:「……だ、だめなんでしょうか。みんな好き、は」
蜂角鷹あやせ:「……当人たちが承知の上で認めていれば、そういった愛の形もあり得るでしょうが」
蜂角鷹あやせ:カン!と泡立て器をボウルの縁で払う。
山城 紗菜:「ひゃいっ!?」
蜂角鷹あやせ:「本人に隠れて行っていたなら、弁解の余地などありませんわ」
蜂角鷹あやせ:「増してや、そもそも山城様の場合、『好き』ですらなかったようですし」
弥栄橋 紬:「……? あっ」 ゴムベラから手を離し、ぽんと手を叩く
弥栄橋 紬:「あやせさんは、紗菜さんのことが好きだったのに……紗菜さんが、他の人とオトナの関係したから怒ってる?」
蜂角鷹あやせ:「…………」
弥栄橋 紬:「ええっ?! そうだったんですか?!」 自分の納得して言ったことにびっくりしている
蜂角鷹あやせ:瞑目し、ゆっくりと息を吐く。
蜂角鷹あやせ:「まあ、概ねそのようなことです」
弥栄橋 紬:「な、なるほどー…………あっ」 固まる。
弥栄橋 紬:「…………」
弥栄橋 紬:「…………わ、わたしも、ごめん、なさい……」
蜂角鷹あやせ:「弥栄橋様?」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:バッと紗菜を見る。
蜂角鷹あやせ:「まさか…………」
山城 紗菜:「................そっちの事じゃなかった?」
蜂角鷹あやせ:「……」
山城 紗菜:あはは...と苦笑いを浮かべながらバツの悪そうな表情になる
蜂角鷹あやせ:「わたくしは、山城様と六角様の……」
弥栄橋 紬:「えっ」
蜂角鷹あやせ:「あなた……」
蜂角鷹あやせ:後ずさり、棚に腰がぶつかる。
山城 紗菜:「でも、六角ちゃんは紬ちゃんとこのまえ舌入れてたよね」
蜂角鷹あやせ:「こ、こんな無垢な子にまで……」
弥栄橋 紬:「薄荷ちゃんは、亜恵嘉さんと……へっ」
弥栄橋 紬:「な、なんで、知って」
弥栄橋 紬:かああ……と耳まで真っ赤になる
弥栄橋 紬:「だ、だって、紗菜さん、これが『オトナのキスだよ』って言ってたのに」
弥栄橋 紬:「ぜんぜん、違ったもん……!」
山城 紗菜:「だ、だって...いきなりディープはダメでしょ!」
山城 紗菜:「ねぇ!あやせさん!」
蜂角鷹あやせ:「………………」
蜂角鷹あやせ:カウンターに手を付いて打ちひしがれている。
蜂角鷹あやせ:「最低……」
弥栄橋 紬:しょもしょも……とした顔をしている
山城 紗菜:すごすごと小さくなっている...
弥栄橋 紬:「……好き、と、触れられたい、は、違う……んです、か?」 おずおずと問いかける
弥栄橋 紬:「わたし、皆のこと、好き……だから……」
弥栄橋 紬:「だから、紗菜さんに、わたしが言ったんです。教えてほしい、って……」
蜂角鷹あやせ:「あなた……」
蜂角鷹あやせ:山城を睨み付ける
蜂角鷹あやせ:「こんな子に漬け込んで……」
弥栄橋 紬:「な、なので! 怒るなら……わたしのことを怒ってください!」
山城 紗菜:「あぅ...あぅ...」
山城 紗菜:「自分としては....」
山城 紗菜:「好きの延長上にふれ合いたいがあると思う」
山城 紗菜:「皆セルの皆好きだしかなり大らかな価値観だからなあなあになってたけど...あやせさんの気持ちを汲んでなかった」
山城 紗菜:「ごめん」
蜂角鷹あやせ:「……」
山城 紗菜:「紬ちゃんも大人になるとわかるけど好きには独り占めしたい...って言う気持ちも出てくるんだよ」
蜂角鷹あやせ:山城に目を向けるが、それより、というように屈み込み、弥栄橋に視線を合わせる。
弥栄橋 紬:「独り占め……」
蜂角鷹あやせ:「……よろしいですか、弥栄橋様」
弥栄橋 紬:「ひゃ」
蜂角鷹あやせ:「今から大事なお話を致しますので、よくお聞きください」
弥栄橋 紬:綺麗な夕日の色の瞳と目が合って、ぱちぱちと大きくまばたき。こくこくと頷く
蜂角鷹あやせ:「弥栄橋様の仰るような、家族としての好きと、恋人としての好きは、違うものなのです」
蜂角鷹あやせ:「弥栄橋様も、例えば往来で服を脱いで裸になることが恥ずかしいというのはお分かりですね?」
弥栄橋 紬:「えっ、そ、それは……」
蜂角鷹あやせ:「そういった秘すべき大切な部分に触れ合ったり、お互いにキスをしたり……といったことは」
蜂角鷹あやせ:「本当に大切な相手としか、してはいけないことなのですよ」
蜂角鷹あやせ:弥栄橋の頬を撫でる。
弥栄橋 紬:「は、はい……」
蜂角鷹あやせ:「弥栄橋様。あなたには、とても価値があります」
弥栄橋 紬:(亜恵嘉さんも、言ってたな……好いていて、任せてもいい人にだけ、って……)
蜂角鷹あやせ:「あなたに触れたいと思う人は大勢いるでしょう。ですがそれら全てに応えていては……あなたの持つ素晴らしい価値は損なわれ、失われていってしまいます」
弥栄橋 紬:「? う、うん……」
蜂角鷹あやせ:「わたくしは、弥栄橋様にそうあってほしくありません。いつか、弥栄橋様が本当に大切な方と巡り合った時に……」
蜂角鷹あやせ:「その時にこそ、宝物のようなあなたを大切に受け渡せるようにあってほしいのです」
蜂角鷹あやせ:「……よろしいですか?」
弥栄橋 紬:「あやせさんのお話、ちょっと難しい……でも」
弥栄橋 紬:「考えて……みる」
蜂角鷹あやせ:「はい。ご自分でよくお考えになってみてください」
蜂角鷹あやせ:「山城様も」じろりと見る。
山城 紗菜:「私は...っ、ちゃんと考えて渡してるつもり」
山城 紗菜:少し反抗的な態度
山城 紗菜:「命も、心も....セルの皆に渡してもいいと思ってる」
山城 紗菜:「その中にあやせさんもいるから....」
山城 紗菜:「でも..........薄荷ちゃんとか紬ちゃんにそういう価値観で接したのは...ごめん」少しずつ声が小さくなる
弥栄橋 紬:ととと、と紗菜さんに近寄っていく。背伸び。
弥栄橋 紬:ちゅ、と頬に軽い口づけ。
弥栄橋 紬:「これはオトナのキスじゃないから……いいよね?」
弥栄橋 紬:「元気出して?」
弥栄橋 紬:「わたしは、その……全然、嫌じゃなかった、から……」 もごもごと付け加え、またゴムベラを手に取った。
蜂角鷹あやせ:(……)
蜂角鷹あやせ:(辞めようかな……このセル……)



GM:サイクル2 最後の手番 シーンPCは弥栄橋さんです。
弥栄橋 紬:秘密を先に調べようかな……
弥栄橋 紬:鈴里さんの秘密を調べようと思います
GM:なるほど
GM:・『秘密』:糸金鈴里 《情報:FH/噂話》 難易度10
GM:項目はこちらになります
弥栄橋 紬:うーんと、これなら……コネ:情報収集チーム こっちを使って、達成値+2
弥栄橋 紬:情報:FHで調べます
弥栄橋 紬:(2+1)dx+2+2>=10
DoubleCross : (3DX10+4>=10) → 10[1,2,10]+7[7]+4 → 21 → 成功

弥栄橋 紬:プロの仕業かもしれません
GM:ではお渡しします!
GM:お渡ししました
弥栄橋 紬:うぎぎ……
弥栄橋 紬:えーと、じゃあシーンには亜恵嘉さんをお呼びしたいです
GM:了解です シーンの内容はお決まりですか?
弥栄橋 紬:じゃあ、さっき作ったチョコケーキを持って、亜恵嘉さんのお部屋にお邪魔しようかな……
GM:了解です それではシーンを開始します。



弥栄橋 紬:(……えへへ。亜恵嘉さん、喜んでくれるかなー)
弥栄橋 紬:(さっき味見した分には大丈夫……なはずだし。チョコレート嫌い、とも聞いてないし……よしっ)
弥栄橋 紬:こんこん、と亜恵嘉さんの居室の扉をノックする。「紬ですー」
安養寺亜恵嘉:「…………」
安養寺亜恵嘉:妙に長い沈黙の後、思い出したように反応が返る。「どうぞ」
弥栄橋 紬:「あれっ、亜恵嘉さん? おかしいな、いるはずって聞いてたのに……あっ良かった! 入りますね~」
弥栄橋 紬:「おじゃましまーす」 がちゃりと扉を開き、からからとワゴンを押して部屋に入っていく。
弥栄橋 紬:「ハッピー、バレンタイン!です!」
安養寺亜恵嘉:「こんにちは、紬」寝台の上から少女を出迎える。
弥栄橋 紬:「はい、こんにちは!」
安養寺亜恵嘉:「……バレンタイン?」
弥栄橋 紬:ワゴンの上には、切り分けられたガトーショコラ。それと、あやせさんに淹れてもらった紅茶のポット。
弥栄橋 紬:「そういう催しがあるらしいって聞いて、さっき紗菜さんとあやせさんと一緒に作ってたんです」
弥栄橋 紬:「上手にできたので、亜恵嘉さんにも食べてもらいたいなーって」
安養寺亜恵嘉:「まあ、紬の手作りを? それは……」すん、と小さく鼻を啜る。「……それは光栄だわ。いいのかしら」
弥栄橋 紬:「もちろんです! 皆に食べてもらいたくて作ったので……えへへ」
弥栄橋 紬:「甘いの、嫌いじゃないですか?」
安養寺亜恵嘉:「食べすぎですよ! ってあやせさんに怒られるくらい」
安養寺亜恵嘉:目を吊り上げて真似をする。あまり似ていない。
弥栄橋 紬:「今の、あやせさんですか? うふふ……」
安養寺亜恵嘉:そしてよく注意して見たならば、まぶたの下側が少し腫れぼったくなっているのが見えるかもしれない。
弥栄橋 紬:(さっきものすごーく怒ってた時のあやせさん、顔がすごく……全然笑ってなかったもん……)
弥栄橋 紬:「……あれ?」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さん、なにか……あったんですか?」
安養寺亜恵嘉:「え? いえ、なにも」言いながら慌てたように目許を擦る。
弥栄橋 紬:紅茶を注いで、寝台に近い小さなテーブルにケーキと一緒に置きながら。
弥栄橋 紬:「……」
弥栄橋 紬:並べ終えて、椅子を引いて。近くに掛ける。
弥栄橋 紬:「……わたし、亜恵嘉さんにも、皆にも、いっぱい守ってもらってる気がするんです」
弥栄橋 紬:ぽつりと、そう話し出す。
安養寺亜恵嘉:「……守られることにかけては私が一番よ」
弥栄橋 紬:ぶんぶんと首を振る。
弥栄橋 紬:「ええと、身体のことだけじゃなくて……そう。セルのこととか、皆のこととか、すごく、考えてくれてるから」
安養寺亜恵嘉:「まあ、これでもリーダーだしね」
弥栄橋 紬:「……わたし、"ドリームランド"が好きです。亜恵嘉さんのことも、皆のことも」
安養寺亜恵嘉:「……」
弥栄橋 紬:「皆のこと、好きで……仲良くしたくて……なのに」
弥栄橋 紬:「……最近、ふと不安になるんです」
弥栄橋 紬:「皆が、ばらばらになっちゃうような……そんな気が、して」
安養寺亜恵嘉:「紬……」
弥栄橋 紬:「……それ、で。怖くて……そんなことないって分かれば、安心できると思って」
弥栄橋 紬:「色々、調べてたんです。わたしなりに。そしたら……」
弥栄橋 紬:糸金鈴里さんの『秘密』を、亜恵嘉さんにお渡しします。
GM:了解です。
GM:お渡ししました
弥栄橋 紬:「…………どうしたらいいか、分からなくて」
安養寺亜恵嘉:「これは……」受け取った情報に目を通し、顔色を変える。
弥栄橋 紬:「どこにも、行かないですよね? 鈴里さんは、わたしたちの仲間で……」
安養寺亜恵嘉:「……あのバカ……!」
弥栄橋 紬:「……うぅ……」
安養寺亜恵嘉:感じたそのままの怒りを口に出す。構成員としては古株である紬にさえ、そのような様子を見せたことはなかったかもしれない。
安養寺亜恵嘉:「……。紬」
弥栄橋 紬:カップを包んだままの手が小刻みに震えている。
安養寺亜恵嘉:「こっちに来て」
弥栄橋 紬:「へっ……は、はい」
弥栄橋 紬:零さないようにカップから手を離し、ゆっくりと亜恵嘉さんの傍に寄っていく
安養寺亜恵嘉:両腕を差し伸べて迎え入れ、抱きしめる。
弥栄橋 紬:「わっ」
安養寺亜恵嘉:細い腕だ。親にそうされるような安心感にはきっと程遠いのだろうけれど、それでも強く力を込める。
弥栄橋 紬:「……亜恵嘉、さん……」
安養寺亜恵嘉:「……まずは、知らせてくれてありがとう」
弥栄橋 紬:「……はい。亜恵嘉さんは、皆の、リーダーだから。言わなくちゃって」
弥栄橋 紬:「でも……その」
弥栄橋 紬:抱き締められる程の距離に来れば、改めて見紛うことはない。
安養寺亜恵嘉:「うん?」
弥栄橋 紬:「他にも、その……辛いこと、抱え込んでない、ですか……?」
安養寺亜恵嘉:「ぁ……」
弥栄橋 紬:「わたしはまだ、子供だし頼りないかもだけど……でも、皆の役に立ちたくて、皆が大好きなのは本当、なので」
弥栄橋 紬:「悩んでること、しんどいこと……あんまり抱え込まないでほしいな、って。思うんです」
安養寺亜恵嘉:自分が犯した失敗に気付く。それを態度に出すという失敗にも。
弥栄橋 紬:細い身体を、恐る恐る抱きしめ返す。
安養寺亜恵嘉:「……ふふ」
安養寺亜恵嘉:「こんなセルで、どうしてあなたみたいないい子が育ったんでしょうね」
安養寺亜恵嘉:ゆっくりと、恐る恐るといった風に、背中をさする。
弥栄橋 紬:「い、いつまでも子供じゃ……ないので」
安養寺亜恵嘉:「いや……鈴里やあやせさんを見ていればそうか。薄荷も……」
安養寺亜恵嘉:「……鈴里のことに関しては」
安養寺亜恵嘉:「当然、見過ごすわけにはいきません。本人以外はみんなそう思うでしょう」
弥栄橋 紬:「ですよね……!」
弥栄橋 紬:ぱあ、と表情が明らむ。
安養寺亜恵嘉:「それから……ううん。そうですね……」
安養寺亜恵嘉:「他の皆のことに関しては、必ずしも知る必要はないことです。それは」
弥栄橋 紬:「……そう、ですか」
安養寺亜恵嘉:「あなたが子供だから伏せるのではなく、あなたがあなたらしく振る舞ってくれていれば、きっといい結果になるだろうと──いま、改めて思いましたから」
安養寺亜恵嘉:「……その上で」
安養寺亜恵嘉:「あなたが望むのであれば、教えても構いません」
弥栄橋 紬:「…………」
弥栄橋 紬:ぐ、と唇を噛む。
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんは、優しい人……ですね」
安養寺亜恵嘉:「……」
弥栄橋 紬:「わたしがいい子に育った、っていうなら。このセルと、誰より亜恵嘉さんのお陰です」
弥栄橋 紬:「……いっぱい、守ってもらって。今も、わたしに選択をさせてくれようとしている」
弥栄橋 紬:「でも……だけど、わたしは」
弥栄橋 紬:「皆のこと……知りたい、んです」
弥栄橋 紬:「一人ぼっちは、嫌だから……」
安養寺亜恵嘉:「……そう」
安養寺亜恵嘉:「そうね。よく分かる」
安養寺亜恵嘉:そっと耳元へ顔を寄せ、少女の柔らかい髪に頭を埋めるようにする。
弥栄橋 紬:「ひゃ……っ」 柔らかな吐息が耳に当たる。思わずぞくり、と背を震わせる。
安養寺亜恵嘉:「──」
安養寺亜恵嘉:六角薄荷、蜂角鷹あやせ、山城紗菜の秘密を弥栄橋さんに開示します。
GM:了解しました。
GM:お渡ししました
弥栄橋 紬:「──────」
弥栄橋 紬:言葉なく、彼女の言葉に一つ一つ、頷いて。
弥栄橋 紬:やがて、静かな嗚咽と荒い呼吸の音だけが部屋を満たした。
GM:六角さん、山城さんの秘密は公開情報になります。

六角薄荷の『秘密』

六角薄荷は製造元が失われ、特定のFHセルに属さず渡り歩く、生き汚いFHイリーガルの便利屋…では、実はない。
よりセントラルドグマに「近い」セルからの指示で動く使い捨ての始末屋であり、既に数体が使い捨てられている。
(彼女のキャラクターシートには一部虚偽の記載が含まれている。この秘密を得た場合、本来のシートを参照できる)
先代の「六角薄荷」は「山城紗羅」に近付き、関係を持ったあと、時期を見て殺害(それと同時に本人も死亡)している。
今の薄荷は先代とは別人だが、残した情報記録は引き継ぎ、末期の感情も《ブラッドリーディング》により継承している。
殺した相手への、強い情愛も含めてだ。…その由来となった関係に、薄荷は強い関心を抱いている。
この『秘密』が公開情報になったとき、六角薄荷が山城紗奈に取得しているロイスのN感情を「偏愛」に変更する。

(キャラシート)

山城紗菜の『秘密』

山城 紗菜に記憶の焼き付け処理を命じたのは姉の山城 紗羅である。
彼女はセルメンバーも妹同様大切に思っており、セルの欠落を埋めるべく
妹を自身の代替として扱うか山城 紗奈として扱うかの選択を仲間に委ねた。
現在、山城 紗奈は遺産と記憶処理により紗奈と紗羅の自認が揺らいだ状態にある。
クライマックス終了時「"山城紗奈、および山城紗羅に対するロイス"を最も多く持っている
キャラクター」は山城紗菜に対し以下の選択を行う事ができる。

山城紗菜の人格をそのままにする
山城紗菜の人格に変更を行わず、セッション終了時にロイス:山城紗羅を消去し
メモリー:山城紗羅を取得する。

山城紗菜の人格を変更する
クライマックスフェイズ終了時に、山城紗奈の名前を山城紗羅に変更し、ロイス:山城紗羅を山城紗奈に変更する。
六角薄荷:白日にさらされちゃった…
六角薄荷:ということで、紗菜さんへのロイスを「遺志/偏愛」に書き換えておきますね。
安養寺亜恵嘉:エッチな感情だ



山城 紗菜:研究セルというだけであって翡翠館には外部に対して幾らかの監視装置がある
山城 紗菜:取得した怪物たちの情報、採取したジャームの体液から得られる情報もある
山城 紗菜:検体は多く、足りないのは人手と解析時間だけだ
六角薄荷:…そして、注意を払えばできるという作業については、ピンチヒッターになりやすい人員もここにひとり。
山城 紗菜:「情報通り、どれも脳を壊されてますね」
六角薄荷:「大脳皮質かわのところがどろっどろ。やだなー、こうはなりたくないなー」べしょ
蜂角鷹あやせ:「…………」
蜂角鷹あやせ:無言でてきぱきと仕分け作業を進めている。
六角薄荷:「…………」
糸金鈴里:「……ちょっと……」
六角薄荷:「……なんかあー」
糸金鈴里:気まずそうな顔で話しかけてくる。
糸金鈴里:「何かやったの?あなた達……」
六角薄荷:「すんごい圧を感じるんですけど! なんで、どうしてえ」
山城 紗菜:「..........しいて言えば」
山城 紗菜:「身体を交えすぎたというか」
六角薄荷:「あー……」
糸金鈴里:「……?」
六角薄荷:「ええ……?」釈然としないという顔
山城 紗菜:「鈴里さんははだれかとシてませんよね...?」
糸金鈴里:「してるって……はぁっ……!?」
六角薄荷:「いや別にそれくらいは……え、むしろない、ないほう?」ITろくろ
糸金鈴里:「して……いや……どうしてそんなこと言わなくちゃならないのよ」
六角薄荷:「悪さの殿堂なわけでえ……そういうのは初歩なのかなって……」
糸金鈴里:「おかしいんじゃないの、あなた達……」
糸金鈴里:そこまで言って、会話の流れからはたと気付く。
糸金鈴里:「え……」
糸金鈴里:「じゃあ、蜂角鷹さんまで……?」
山城 紗菜:.............こくりと頷く
六角薄荷:「ええ……」あやせさんを見る
山城 紗菜:「リーダーを狙ってきたエージェントかと思って...その流れで」
六角薄荷:「だいぶ流れが変わってるとおもうんですけど、メコンデルタくらい」
蜂角鷹あやせ:聞こえているのかいないのか、手際よくファイルを整頓している。
糸金鈴里:「どんな流れよ……!?」
糸金鈴里:「普通その流れで……ならないでしょ、そうは……!」
六角薄荷:「なります?」
山城 紗菜:「ぐぅ...っ」正しい言葉は時として深く刺さる
六角薄荷:「ならないんだ……なるものかと……」
山城 紗菜:「だって...自分ごしに姉さんを見てる気がして.............許せなかったから」
山城 紗菜:「FHって...変なところで常識ありますよね」
六角薄荷:「ええ、だって…紗羅さん、拾ってきたエナミィをこう…しちゃったから…」
六角薄荷:「てっきり常識的なものなのかと…」
糸金鈴里:「許せなかったって……」
山城 紗菜:「人を攫ったり、人体改造するのに....っ」
山城 紗菜:ほぼ逆切れ状態だ
糸金鈴里:「……ていうか、あなたの意識って……今どうなってるの?」
六角薄荷:「悪党だからそういうものなのかなあーって…」
六角薄荷:「…………」見る
山城 紗菜:「ゲームで例えると...あれですね」
山城 紗菜:「ゲームセンターのシューティングゲームで1Pと2Pを無理やり同時にやってるみたいな」
糸金鈴里:「よく分からない……」
山城 紗菜:「2Pのほうに意識を集中させれば2Pで1Pに集中すれば1Pに...そんな感じです」
六角薄荷:「UFOキャッチャー以外見たことなくて…」
六角薄荷:「UFOキャッチャー二人前…?」
糸金鈴里:「え……それじゃあ、お姉さんの意識も普通にあるの?」
山城 紗菜:「姉さんの知識でいうところのAIDAシステムが近いのかも」
六角薄荷:「つまり……」
六角薄荷:「見られていることに興奮した紗羅さんPがあやせサンを…?」
山城 紗菜:「補助の代理思考みたいなのが薄っすらとありますけどあくまでそれは記憶の中の姉なので........って薄荷ちゃん?!」
六角薄荷:「いやあ、考えてみたらそういうハードな趣味までは知らないなあって…」
糸金鈴里:「でも確かに、この前の性格最悪だったのはまさしく紗羅さんだったわね……」げんなりした顔
山城 紗菜:「聞こえてんぞ鈴里」
糸金鈴里:「うわ……」
六角薄荷:「そういう感じだったのか…」むむうーと唸りながら手はデータ整理を止めない
山城 紗菜:「でも、これもブレに過ぎないから...」
山城 紗菜:「もうすぐ..........終わりますよ」
六角薄荷:「…………」
糸金鈴里:「……終わる……」
山城 紗菜:「鈴里さんは知ってるでしょ...私がどうなるか」
糸金鈴里:「じゃあ……」
糸金鈴里:「でも、それって……」
六角薄荷:「…………」まゆをひそめて、二人の様子を伺っている。手が止まっている
糸金鈴里:「……あなた・・・は、それでいいの?」
山城 紗菜:「もう、境界が自分でもわからないの..........」
山城 紗菜:「だから自分でどうにもならないからどんな結果になっても受け入れますよ」
六角薄荷:「ずるい……」
山城 紗菜:「ずるいよね...選択を丸投げするんだもん」
糸金鈴里:「……」どう返していいのか分からない。糸金にとっても、今目の前にいるのが紗羅なのか紗菜なのかの答えは無い。
山城 紗菜:「この焼きつけ技術はセルを永続させるものになると思ったんだよね」
山城 紗菜:「そうすれば昨日と同じ今日が来て...みんな一緒で、ドリームランドの価値は維持し続けられるからマイダスタッチとも関係が繋がり続ける」
六角薄荷:「…………」
山城 紗菜:「でも、みんなで不幸になる道しか選べなかったんですよね...アタシは」
糸金鈴里:「……その為に、自分と妹を実験台にしたの?」
山城 紗菜:「その価値が無い...なんて言わないでよね」
蜂角鷹あやせ:……バシャッ!
蜂角鷹あやせ:不意に、山城に向けてファイルの束が飛んでくる。
山城 紗菜:「.....っ」
六角薄荷:「ほわっ」
蜂角鷹あやせ:見ればそこに居た蜂角鷹の顔は紅潮し、双眸からは大粒の涙が零れ落ちていた。
蜂角鷹あやせ:つかつかと歩き、部屋の出口に向かっていく。
蜂角鷹あやせ:「……バカ……!」
蜂角鷹あやせ:すれ違いざまに山城に一言だけ零して、そのまま部屋を出て行く。
六角薄荷:紗菜さんの向う脛にトゥーキック
山城 紗菜:「...............い”っ」
六角薄荷:「…持続しないじゃないですかあ!ほら!」
糸金鈴里:「……」床に落ちた涙の跡に目を丸くしている。
糸金鈴里:「あんな蜂角鷹さん、初めて見た……」
山城 紗菜:「.........ってぇ~なァ」
山城 紗菜:「仕方ないだろっ、死んじゃうんだからさ!」
山城 紗菜:「お前らの中に亜恵嘉がどれくらいまで生きれるか正確に理解してる奴はいんのかよ!」
糸金鈴里:「……それは……」
六角薄荷:「…………」
山城 紗菜:「リーダーの遺産が中核でそれで上から目をかけられてることも! チルドレンがどれだけ死にやすいか知ってんのかよ!」
六角薄荷:「…悪党は死に方を選べないって言いますけど」ぽつりと
六角薄荷:「言いますよね?」
山城 紗菜:「なんかあったな...そんなこと言う映画」
六角薄荷:「映画だったんだ…まあその、でも人様の生き死にをどうにかするのは、これ悪いことですよねえ」
糸金鈴里:「……心配しなくていいわ」
糸金鈴里:ぽつりと言う。
糸金鈴里:「リーダーのことなら、私が何とかする」
山城 紗菜:「信用できないなぁ...」
六角薄荷:「うーん……」
山城 紗菜:「まさか...そんなっ、みたいな風になるのがわかるというか」
六角薄荷:「映画の見すぎでは」
糸金鈴里:「別に、あなたに信じて貰う必要はない」
山城 紗菜:「何をするかはわからないけどさ.........研究者なら」
山城 紗菜:「先人の失敗を学んでよね」
山城 紗菜:「さっきのあやせちゃんみたいな顔見たくないでしょ」
糸金鈴里:「……あなたの場合」
糸金鈴里:「もう少し失敗をリカバーする意思を持った方がいいと思うけれど」
糸金鈴里:「追い掛けないの?」
山城 紗菜:「勿論、行くよ....言いたい事も吐き出したし」
六角薄荷:「はい、こっちの仕事はわたしたちがやっておくので。主に糸金さんが」
山城 紗菜:「.........ありがとう、ごめん」
六角薄荷:「いまさらあ」
山城 紗菜:苦笑いを浮かべながら部屋を後にする



GM:夕刻。
GM:“マイダスタッチ”からの依頼は、連日の襲撃の最中急ピッチで進められ、後はほぼ納品を残すのみのところまで来ていた。
GM:もう少しでこの戦いも終わる。そんな期待を含んだ空気が、口には出さずともセルメンバーの内に漂っていた。
GM:だがその前にまずは現実、目の前に迫らんとしている襲撃に対応しなければならない。夕日が森の向こうに落ちる頃、各員はそれぞれ戦闘の準備を行っていた。
GM:そんな時、山城の部屋の戸がノックされる。
山城 紗菜:結局、あの後蜂角鷹あやせは見つからなかった
山城 紗菜:不安と緊張、罪悪感を払拭しようと準備を整えていたがノックの音で集中が破られる
山城 紗菜:「どうぞ、鍵は空いてますので」
六角薄荷:ドアを開き、遠慮がちに入室する。
六角薄荷:「紗菜さん、今ちょっといいですかあ?」
山城 紗菜:「薄荷ちゃん...どうしたの」
六角薄荷:「あ、いえいえ。大したことじゃないんですケド」
六角薄荷:掌を振って、後ろ手にドアを閉める。どこか周囲を伺うようにして。
六角薄荷:「まだ準備中です?」
六角薄荷:「どうぞお構いなく、待ってますので」
山城 紗菜:「うん、とは言ってもほとんど終わったようなものだから大丈夫」
山城 紗菜:「何か心配事?」
六角薄荷:「ううん…」
六角薄荷:ちょっと首を捻って、掌を組んで指を擦る。
六角薄荷:「心配事、って言ったら、そうなっちゃうんですけど」
六角薄荷:「襲ってくる敵の数、最初からずっと増え続けてますよね」
山城 紗菜:「そうだね...時間がたって、主戦場もどんどん苛烈になっていくだろうしなりふり構っていられないんだろう」
山城 紗菜:「でも...アレが納品されたら終わる...と思いたいけどね」
六角薄荷:「はい…」
六角薄荷:こくんと頷いて、あなたに近付いて身を寄せ、上目遣いに見上げる。
六角薄荷:「その。今日も、正直…どうなっちゃうか分かんないじゃないですか」
山城 紗菜:ごくりっ、と喉が鳴る
山城 紗菜:爽やかな香りが夕焼けの熱で湿気を帯びた室内で異物のように主張する
六角薄荷:「わたし、どうしても不安で。だから……」
六角薄荷:そっと手に触れて、指と指とを絡ませるように握り込む。
六角薄荷:「おまじない…みたいなの。してくれないかなって」
六角薄荷:「……目……閉じててもらえますか」
山城 紗菜:びくりっ、と震えるがその手は拒まずシーツに皺を作る
山城 紗菜:「薄荷ちゃんには今私...誰に見えてる?」
山城 紗菜:渇いた喉で搾り出す
六角薄荷:「…さっき、わたし」
六角薄荷:「ちゃんと呼んだはずですよ。名前」
山城 紗菜:絡んだ指先が握り返され、目を瞑る
山城 紗菜:「やっぱり...薄荷ちゃんはズルいなぁ」
六角薄荷:「ぁは…」
六角薄荷:握った手をそっと解いて、互いの体温であたたかになった掌で、あなたの両の目を塞ぐ。
六角薄荷:自分よりずっと背の高いあなたに向け、ぐっと背伸びして。
六角薄荷:その無防備な首筋に、冴えた剣の刃をつがえる。
六角薄荷:「じゃあ…行きますね」
GM:その時、大音響が響く。
GM:部屋の扉がぶち破られ、そのまま室内へと吹き飛んでくる。
蜂角鷹あやせ:「──紗菜様!!」
蜂角鷹あやせ:黒く光る刃を抜き放ち、剣を携えた六角へと斬り掛かる。
六角薄荷:「っぐ……」
六角薄荷:剣の腹で何とかそれを逸らし、即座に二人から距離を取る。
山城 紗菜:「薄荷ちゃんがさ...自分の初めて気になったモノに打ち込めれば作られた自分の理由から逃げられると思ってたよ」
山城 紗菜:「自分を見つけて、いびつでものめり込んで、これじゃあ........."道具"じゃんか」
山城 紗菜:泣きそうな表情で少女を見つめ返す
六角薄荷:「……っ、はっ、紗菜さあん!」
六角薄荷:吹き飛んだドアの向こうに、もうひとつ。同じ顔。涙目で。
六角薄荷?:「……はぁ……」
六角薄荷?:全く同じ顔が二つ、向かい合う。ただしこちらは呆れ果てたような、軽蔑の表情で。
六角薄荷?:「勘弁してほしいですよ、本当」
六角薄荷:「入り込んできたって、どうせ、そんなことだろうと…おもったけど!」頬が真っ赤
山城 紗菜:「はっ、はは...そう...じゃん.......ないわけがない」
山城 紗菜:「ぬっ、ぐぅぅ...」顔を間違えたどころか恥ずかしいことを偽物に吐露して消えてしまいたくなっている
弥栄橋 紬:「い、今すごい音して……うわっ、ドア壊れてる?!」
弥栄橋 紬:部屋着のまま外壁を伝って飛んで来た少女が、窓越しにびっくりした表情で廊下に転がり込んでくる
弥栄橋 紬:「え……薄荷ちゃんが、二人……?」
弥栄橋 紬:「なんで……あっ」 亜恵嘉さんに教えてもらった、薄荷ちゃんの秘密。それと、眼前の状況が符合する。
山城 紗菜:「リトルメリッサ...君は何番目かな」
六角薄荷?:「こんな橋を渡る羽目になったのはあなたの所為ですよ、わたし・・・
六角薄荷:「道具の使い方が荒すぎる持ち主のせいだろ! ばか!」
六角薄荷?:「セルの命令を無視し続けていれば、こうなることくらい分かったはずでは?」
六角薄荷?:「それなのに、命令を遂行することも、逆に正体を明かすこともせず……」
六角薄荷?:「惰弱。臆病。卑劣」
六角薄荷?:「我がことながらうんざりですよ、“リトル・メリッサ”」
六角薄荷:「一発きりの弾で三人殺せなんて、体一つじゃ無理でしょ」
六角薄荷:「あーそうですとも。わたしもわたし・・・も卑怯者だよ」
六角薄荷:「五人目だか六人目だか知らないけど、あんた・・・の言ってることは正しい」
六角薄荷:「それで、卑怯者に業を煮やして、出来損ない・・・・・を送り込んできたって? 相当焦ってるね」
六角薄荷?:「ええ、まさしく」
六角薄荷?:「ですが“エンスレイヴァー”は、あなた方が思っているほど甘くない」
六角薄荷:「そうなの。顔も見せないもんだから知らなかったや」
六角薄荷:「あんた顔見た? 美人だった?」
六角薄荷?:「気に入りませんね、その余裕。無知な子供の全能感のようで」
六角薄荷?:「同じ顔で言われると共感性羞恥で死にたくなります」
弥栄橋 紬:「薄荷ちゃんは……無知なんかじゃないよ」
弥栄橋 紬:「わたしより小さいのに、ずっと色んなことを知ってる」
弥栄橋 紬:「大事な、仲間だもん」 ぎゅ、とその身体を大切なものにそうするように抱き締めて。
六角薄荷:「うっ、いや紬、そこを庇われても困るってゆうか…」
弥栄橋 紬:「えっ……ご、ごめんね……?」
六角薄荷:「いや大丈夫…そゆのでなくてね…」
六角薄荷?:「よく慣れ合っているようじゃないですか。くだらない」
六角薄荷?:「楽しみにしていますよ。その薄っぺらの絆が引き裂かれるのを」
六角薄荷?:カン カン
六角薄荷?:少女の懐から次々に缶が転がる。
蜂角鷹あやせ:「……伏せて!!」
山城 紗菜:「グレネード!」
GM:閃光。轟音。熱波──爆発。
六角薄荷:紬の腕を抜け出して、缶の上に身体を投げ出す
弥栄橋 紬:「薄荷ちゃんっ?!」
GM:何種類ものグレネードが滅茶苦茶に爆裂し、君たちの視界と聴覚が麻痺する。
GM:スモークの煙が晴れるころには、六角と同じ顔をした少女は完全に姿を消していた。
六角薄荷:「(フラッシュバンに化学弾、へーへーどーせそんなところだろうと…)」
六角薄荷:「げほっ、げほっ」非殺傷中心だったとはいえ、額が裂けている
糸金鈴里:「ちょっと何の騒ぎ……えぇ!?」
糸金鈴里:部屋に開いた大穴に目を丸くする
糸金鈴里:「六角さん、大丈夫……!?」
山城 紗菜:「動かないで」袖口を破り薄荷の額に巻く
六角薄荷:「ありがとうございます…」されるがままになっている。「…ごめんなさい」
弥栄橋 紬:「ぅう~……頭が、ぐわん、ぐわん……」 強烈な音で鋭敏な聴覚をやられ、目を回している
糸金鈴里:「な、何……」その場のメンバーを見回し「痴情のもつれ……?」
安養寺亜恵嘉:「なんとなく紗菜が悪いんだろうなと思います」
安養寺亜恵嘉:誰も運ぶ者はいなかったはずだが、車椅子で2階の紗菜の部屋前に現れる。
山城 紗菜:「うぐっ」リーダーの言葉を言い返せない、正論だからだ
六角薄荷:「いや、リーダー、今回に限ってはほぼほぼわたしが悪いというか…」
山城 紗菜:「その.......あやせさん、ありがとう」
蜂角鷹あやせ:「……」少女が消えた方向を睨むように注視していたが「……はぁ」
蜂角鷹あやせ:カランビットナイフを仕舞い、息を吐く。
蜂角鷹あやせ:「紗菜様。日頃の素行がよろしくないから、ハニートラップにも掛かるのでは?」
山城 紗菜:「............本当にその通りでございます」
六角薄荷:「いろいろ置いといて、それはそうかも…」紗菜さんを見上げる
山城 紗菜:身長172cmが小さくなってほとんど捨てられた子犬のような顔になっている
六角薄荷:「ええと……」
六角薄荷:紗菜さんの頭を撫でてみる、手当のために姿勢を低くしているので
六角薄荷:「とりあえず…」日が落ちている。「…もしわたし・・・が混ざってたら、できるだけ近寄らずに仕留めてください」
六角薄荷:「何を持ってるか、しれたものじゃないので…」
蜂角鷹あやせ:「皆様。色々と話したいこともおありでしょうが、今は後です」
蜂角鷹あやせ:地平線に消えていく夕日を見遣る。
蜂角鷹あやせ:「時間です。まずは迎撃の準備を」
山城 紗菜:「姉さんもこんな感じでやられたんだろうな...」
山城 紗菜:ほとんど情けなくなりながら遺産のブローチを胸に付ける



GM:サイクルシーン終了。迎撃シーンに移ります。
GM:開発・生産・支援判定を行えます。
GM:現在の開発レベルはこちら。

開発

・LV2:トラップ
・LV3:障害物
・LV2:爆発物
・LV1:防護設備
・LV1:防具
・LV1:砲台
・LV2:ドローン
・LV1:ヴィークル
・LV2:AI

LV0>1:5ポイント
LV1>2:10ポイント
LV2>3:15ポイント
安養寺亜恵嘉:なんにせよ開発をします
六角薄荷:そうですね。ポイントがあるから…わたしも開発に回ります、一度。
六角薄荷:メディア対策室の効果もらってもいーい?
山城 紗菜:頑張って~~!
安養寺亜恵嘉:あげる!
六角薄荷:ありがとう!
安養寺亜恵嘉:自分は交渉でもって
安養寺亜恵嘉:8dx+13
DoubleCross : (8DX10+13) → 6[2,2,3,3,3,3,6,6]+13 → 19

六角薄荷:19の…こちらも交渉でいきます
六角薄荷:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 8[2,6,8]+1 → 9

六角薄荷:18か…切り上げるならこっちですね、《夢の雫》入れて+8までは決まりとして
弥栄橋 紬:c(19+9+8)
DoubleCross : c(19+9+8) → 36

安養寺亜恵嘉:あやせさんを入れれば41か
六角薄荷:あやせさんのを注入してもらうと41に届くんですけど
山城 紗菜:かなりキリはよさそうですね
六角薄荷:です。どうしましょ? 必要ポイントの使い切りはどうなるかな
弥栄橋 紬:10+15+15になりますかね
山城 紗菜:かなりよさそう!
弥栄橋 紬:Lv2→3を3つするなら、紬が開発に回っても良い
六角薄荷:トラップ15
防護設備10+15
防具10+15
砲台10+15
ドローン15
ヴィークル10+15
AI15       …的な必要ポイントで(わかりにくっ)

六角薄荷:40まで挙げるの支持かなー。いろいろ開けられるし
安養寺亜恵嘉:かも。ではあやせさんにも開発を助けてもらいましょうか
GM:それではポイントは41になります。
山城 紗菜:わ~い!
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を3増加(45 → 48)
六角薄荷:やったー
GM:こちらのポイントでレベルアップが可能です。
安養寺亜恵嘉:ドローンとAIを2→3に、砲台を1→2に上げます。これで40ポイント消費になるはず
六角薄荷:15+15+10です!
山城 紗菜:かんぺき~な計算
GM:では以下のレシピが解放されます。

アイテムレシピ

・マシンガンタレット:砲台LV2+AILV1 生産P:30 耐久力:35
エンゲージ1つに設置する。クリンナップ毎に、そのエンゲージから最も近くに存在するランダムなエネミー1体に20点のダメージを与える。

・射撃ドローン:ドローンLV3+AILV2 生産P:20
エンゲージ1つに設置する。PCがそのエンゲージで攻撃を行う時、ダメージダイスに+3Dしてもよい。
GM:続いて生産判定が可能です。余剰ポイントは3ポイントです
弥栄橋 紬:今日は生産に回るぞー
山城 紗菜:バレンタインのテクニックを生かすんだ
弥栄橋 紬:(2+1)dx 調達
DoubleCross : (3DX10) → 9[6,7,9] → 9

六角薄荷:鉄を湯煎して…
弥栄橋 紬:んにゃ……まあ……そこそこ……
山城 紗菜:私も行きます
山城 紗菜:6dx 芸術:ラショナルデザイン
DoubleCross : (6DX10) → 10[3,3,6,8,9,10]+3[3] → 13

山城 紗菜:うぉー!
弥栄橋 紬:回っててえらい!
安養寺亜恵嘉:二人ともえらい
六角薄荷:えらい!
GM:C(3+25+9+13)
DoubleCross : c(3+25+9+13) → 50

山城 紗菜:キリが良い!
GM:生産ポイントはこちらになります。
弥栄橋 紬:タレットとドローン両方……とはいかないか
安養寺亜恵嘉:いけるんじゃない?
弥栄橋 紬:あっ 耐久見てた
安養寺亜恵嘉:他は作れなくなるけど
弥栄橋 紬:ぴったり作れますね
山城 紗菜:でも...アリですね
六角薄荷:やっちゃいますか…
山城 紗菜:文明の力を享受しましょう
弥栄橋 紬:じゃあ、マシンガンタレットと射撃ドローンを1個ずつ作りましょう!
六角薄荷:文明パワー!
安養寺亜恵嘉:バレンタインイベントの限定ショップで交換
GM:OKです どちらのエンゲージに設置しますか?
山城 紗菜:マシンガンタレットの射程って決まってますか?
GM:どこでも撃てます!
山城 紗菜:すご~~い!
安養寺亜恵嘉:つよい
山城 紗菜:なら近距離であればどこでもよさそうな感じしますね
弥栄橋 紬:射撃ドローンは発動回数制限無しです?
GM:何回でも大丈夫です
弥栄橋 紬:すご~ じゃあ二人いる可能性が高い北・近かなぁ
六角薄荷:パワフル…
安養寺亜恵嘉:よさそうですね
山城 紗菜:ただ、PCを狙って敵が配置される可能性もあるのでPC配置は固まってたほうがいいかもしれませんね
弥栄橋 紬:鳥くんの前例……
GM:それではどちらも北・近距離のエンゲージに設置されます。
六角薄荷:鳥…
GM:最後にPCの配置を決定してください。
弥栄橋 紬:あっ お買い物ってできますか?
GM:なるほど 今やりたいならどうぞ!
六角薄荷:むむっ、それだと…
山城 紗菜:念のために私はジェノサイドモード用の粗悪な拳銃買いましょうかね
山城 紗菜:2dx+1>=3 粗悪な拳銃
DoubleCross : (2DX10+1>=3) → 10[6,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

六角薄荷:中距離までだと10mかあ…ロケランはレアアイテムなので、フラググレネード調達しておくね。
六角薄荷:3dx+1>=12
DoubleCross : (3DX10+1>=12) → 10[4,6,10]+10[10]+2[2]+1 → 23 → 成功

弥栄橋 紬:すごっ
六角薄荷:あ。ごりっと回って成功しちゃった、さっきの不発弾かな。ピン抜き忘れてるーう
山城 紗菜:大成功!
弥栄橋 紬:ボルトアクションライフルかな~ 当たればなんとかっ
弥栄橋 紬:(2+1)dx>=15
DoubleCross : (3DX10>=15) → 10[3,9,10]+7[7] → 17 → 成功

弥栄橋 紬:ふ……
六角薄荷:さすが
安養寺亜恵嘉:すごすぎ
弥栄橋 紬:調達上手紬と呼んでください
山城 紗菜:調達つよつよ紬ちゃん
安養寺亜恵嘉:じゃあ他に急いで必要なものはないかな
六角薄荷:だいじょうぶそう?
山城 紗菜:ですね
弥栄橋 紬:念の為グレネードランチャーがあれば嬉しい……かも?
弥栄橋 紬:ロケランはレアアイテムだけど こっちはレアじゃない
安養寺亜恵嘉:ならそっちを狙ってみましょう
安養寺亜恵嘉:4dx+2>=13
DoubleCross : (4DX10+2>=13) → 9[1,3,9,9]+2 → 11 → 失敗

弥栄橋 紬:そんなにいっぱい爆発物置いてなかった
安養寺亜恵嘉:ちょっとまってね
安養寺亜恵嘉:いやでも微妙か 今回は見送らせて……!
GM:では改めて配置を決定してください。
六角薄荷:北近距離に
弥栄橋 紬:大丈夫ですよ~ また北・近距離かな
山城 紗菜:う~む、でもガトリングの魅力は代えがたい、南近で
安養寺亜恵嘉:東近距離に!
GM:それでは戦闘に移ります。
GM:今回の敵配置は以下のようになります。
GM
北:群衆×2 ハウンド×1 スナイパー×1 改造者×1
南:群衆×2 スナイパー×1
西:改造者×1
東:群衆×1 ハウンド×1

GM:さらに北と南の近距離マスに「狂鳥の群れ」が1体ずつ出現します。
山城 紗菜:ピエ~!
画像
GM:夜が更け、死者の群れが押し寄せる。しかし今日は昨日までには無かった異変があった。
GM:死者の軍勢の中から、発砲音と共に弾丸が空気を切り裂く軽い音。銃器で武装した者が混ざっているのだ。
GM:更に、身体の内側から風船のように膨れ上がった、異様な状態の者も混ざっている。明らかに通常の人間ではない。“エンスレイヴァー”の能力によるものか。
GM:戦闘を開始します。
GM:ラウンド1 セットアップから!
山城 紗菜:血と鉄と轍[オーバーアクセル+ミラーパレス]:行動値+2 変異暴走:破壊付与 自身を対象とする攻撃ダイス-6
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を4増加(56 → 60)
六角薄荷:自分に《鮮血の奏者》、ペイ1HPはダメージ+18です。武器装備はBAR
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を4増加(48 → 52)
六角薄荷:六角薄荷のHPを1減少(23 → 22)
六角薄荷:訂正
六角薄荷:宣言を振り替えます。セットアップの使用エフェクトに《スタートダッシュ》を追加、西近距離に移動します
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を2増加(52 → 54)
安養寺亜恵嘉:新しい敵も種別は全部トループですか?
GM:失礼 なお「改造者」はトループではありません。
六角薄荷:あ。怪人なんだ
弥栄橋 紬:ふぎゃーッ
山城 紗菜:!?
安養寺亜恵嘉:何~~
弥栄橋 紬:手数が足りなさそうなら次のラウンドで自爆ドローン使うの視野に入れますか……
安養寺亜恵嘉:とりあえずヘイトレッドを使用。対象は南側のスナイパーで……行動値とか諸々が+7になります
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(55 → 58)
弥栄橋 紬:さっきの戦闘のメインプロセスで使った侵蝕を上げてないことに気付いたのであげます
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を5増加(34 → 39)
GM:イニシアチブ 行動値14 安養寺さんの手番です。
安養寺亜恵嘉:オーバーアクセルしてる山城さんが先🦆
山城 紗菜:そうでした!すいません~
GM:ア~ン?
GM:では行動値15 山城さんの手番です
山城 紗菜:いきます、北のエンゲージに対してコンセントレイト:モルフェウス+ジェノサイドモード!
山城 紗菜:改造者を除いたやつらを一掃します
GM:判定どうぞ!
山城 紗菜:7dx+1@8 命中
DoubleCross : (7DX8+1) → 10[3,3,4,6,7,8,10]+10[6,10]+10[8]+10[8]+5[5]+1 → 46

山城 紗菜:しゃぁっ
弥栄橋 紬:激回りしてる!
六角薄荷:しゃあっ
GM:スナイパーのイベイジョンは7 全員命中します
山城 紗菜:では改造を除いたすべてが戦闘不能です
GM:北のトループ全滅!
山城 紗菜:以上!
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を5増加(60 → 65)
GM:ジェノサイドモード……強すぎる
GM:では行動値14 安養寺さんの手番です
安養寺亜恵嘉:はい。南のスナイパーにカリギュラで射撃攻撃します
GM:判定どうぞ!
安養寺亜恵嘉:8dx+20
DoubleCross : (8DX10+20) → 10[3,6,6,6,7,8,9,10]+10[10]+6[6]+20 → 46

安養寺亜恵嘉:すご
山城 紗菜:すっごい回す!
六角薄荷:すごい!
GM:ダメージどうぞ!
安養寺亜恵嘉:5d10+22+1d10+4
DoubleCross : (5D10+22+1D10+4) → 20[2,8,6,2,2]+22+3[3]+4 → 49

GM:くっ……スナイパーが動く前に排除されてしまった
GM:スナイパー死!
弥栄橋 紬:やたっ
安養寺亜恵嘉:二度と来るな!
山城 紗菜:森にお帰り
GM:行動値12 東のハウンドが全力移動で中距離へ。
GM:行動値10 北・西の改造者がそれぞれ中距離へ。
GM:行動値8 六角さんの手番です
六角薄荷:はい。じゃあマイナーでBAライフルの効果を起動、メジャーで北近距離の鳥を撃ちます 鳥を
六角薄荷:3dx+5
DoubleCross : (3DX10+5) → 9[3,6,9]+5 → 14

GM:ダメージどうぞ!
六角薄荷:2d10+8+18 うおー
DoubleCross : (2D10+8+18) → 8[1,7]+8+18 → 34

六角薄荷:34点…だと足ります?
GM:北の鳥が死亡!
山城 紗菜:いけるいける!
弥栄橋 紬:やたっ
六角薄荷:しゃあっ
安養寺亜恵嘉:ブラックスミスも忘れないでね
GM:行動値7 狂鳥の群れの手番です
安養寺亜恵嘉:水晶の剣も こっちは今回あんまり関係なさそうだけど
六角薄荷:あ。ブラスミって武器指定必要ないんでしたっけ?(失礼!)
GM:ガトリング砲台を攻撃します
山城 紗菜:こいつ!
弥栄橋 紬:やめろやめろーッ
GM:5DX+4
DoubleCross : (5DX10+4) → 10[2,4,8,9,10]+9[9]+4 → 23

安養寺亜恵嘉:やめなさーい!
GM:設置物はリアクションを行いません。
GM:3D10+5
DoubleCross : (3D10+5) → 9[3,3,3]+5 → 14

GM:14点削れました
六角薄荷:ポンちゃーん!
山城 紗菜:ヒェ~!
弥栄橋 紬:ひーっ 残り16……!
GM:ガトリング砲台のHPを14減少(30 → 16)
GM:行動値6 弥栄橋さんの手番です。
弥栄橋 紬:よくもポン子をーッ
弥栄橋 紬:マイナーでボルトアクションライフルの効果使用(達成値+5)、メジャーで南・近距離の狂鳥に対して《風鳴りの爪》で射撃攻撃 侵蝕[+2]
弥栄橋 紬:(2+0)dx+5
DoubleCross : (2DX10+5) → 10[3,10]+10[10]+2[2]+5 → 27

GM:ダメージどうぞ!
弥栄橋 紬:なんかえらい回った
弥栄橋 紬:3d10+2d10+1d10+8+3d10
DoubleCross : (3D10+2D10+1D10+8+3D10) → 14[3,6,5]+7[5,2]+10[10]+8+13[2,5,6] → 52

弥栄橋 紬:なんかえらい出た
山城 紗菜:すっごい!
GM:死にました……
六角薄荷:怒りのダックハント
GM:行動値5 群衆の手番です
GM:東の群衆は中距離へ移動
山城 紗菜:この私を狙いなさいっ
GM:南の群衆は鉄製スパイクへ攻撃します
六角薄荷:人海戦術!
山城 紗菜:やめなさ~い!
GM:なおこのセッションでは簡略化のためトループが一斉に攻撃する場合、一度だけ判定を行い全員同じ判定結果が出たものとして扱います。もし判定妨害などがあれば別個で対応します。
山城 紗菜:は~い!
GM:3DX+2
DoubleCross : (3DX10+2) → 9[1,1,9]+2 → 11

GM:2D10+2
DoubleCross : (2D10+2) → 9[1,8]+2 → 11

GM:くっ
GM:22点のダメージ 鉄製スパイクの耐久力は25
GM:命拾いしたな……
山城 紗菜:危ない...
安養寺亜恵嘉:鉄でできててよかった~
弥栄橋 紬:ひーっひーっ
安養寺亜恵嘉:そういえば改造者にはスパイクのダメージは入ってるんでしょうか
六角薄荷:鉄じゃなかったら即死だった
GM:鉄製スパイクのHPを22減少(25 → 3)
GM:入ってます!
安養寺亜恵嘉:了解です!よかった
GM:クリンナップ
GM:マシンガンタレットが作動します。
弥栄橋 紬:いけーっ!
山城 紗菜:うぉー!
GM:最も近くにいるエネミーは北・中距離の改造者。
六角薄荷:タレくんごー!
GM:20点のダメージを与えます。トラップから受けたダメージもあり……死亡!
安養寺亜恵嘉:死んだ
弥栄橋 紬:おっ!!!
弥栄橋 紬:最後の一撃は儚い
六角薄荷:おお。強い!
GM:死亡時の効果が起動します
弥栄橋 紬:え゛ッ
安養寺亜恵嘉:アアン!?
六角薄荷:腫れてると思ったら~
山城 紗菜:エッ?!
GM:改造者:このエネミーが死亡した時、至近距離にいるキャラクター全員に5D10点のダメージを与える。
弥栄橋 紬:いやーッ!
GM:誰も居ねえ!
弥栄橋 紬:よ、よかった……
山城 紗菜:あぶな~!
GM:一人で爆発します。
六角薄荷:爆発しそうな頭してると思ったんだ
安養寺亜恵嘉:かわいそう
GM:それではラウンド2 セットアップ!
山城 紗菜:なしです1
六角薄荷:もっかい自分に《鮮血の奏者》
弥栄橋 紬:ないです
六角薄荷:六角薄荷のHPを1減少(22 → 21)
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を4増加(54 → 58)
弥栄橋 紬:あっまた忘れてた Mpの侵蝕上げます
安養寺亜恵嘉:ヘイトレッドを西の改造者対象に。でいいよね?
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を2増加(39 → 41)
山城 紗菜:お願いします~
弥栄橋 紬:と思います! 優先駆除対象!
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(58 → 61)
安養寺亜恵嘉:ウス
六角薄荷:ありがたい!
GM:では行動値14 安養寺さんの手番です
安養寺亜恵嘉:はい。例によってカリギュラでの射撃を改造者に
GM:どうぞ!
安養寺亜恵嘉:侵蝕ボーナスでダイスが1増えて……
安養寺亜恵嘉:9dx+20
DoubleCross : (9DX10+20) → 8[1,2,3,3,4,5,7,8,8]+20 → 28

GM:ダメージどうぞ!
安養寺亜恵嘉:3d10+22+1d10+4
DoubleCross : (3D10+22+1D10+4) → 21[8,4,9]+22+9[9]+4 → 56

GM:死にました 爆発!
GM:しかし誰もいなかった
六角薄荷:ありがとー!
安養寺亜恵嘉:かわいそう
山城 紗菜:よかった~!
GM:行動値13 山城さんの手番です
山城 紗菜:ではガトリングで南の群衆を1体狙いましょう
山城 紗菜:ブルータルウェポン+コンセントレイト
山城 紗菜:7dx+1@8 命中
DoubleCross : (7DX8+1) → 10[3,3,3,4,5,7,10]+6[6]+1 → 17

GM:ダメージどうぞ!
山城 紗菜:2d10+20+20+3
DoubleCross : (2D10+20+20+3) → 3[1,2]+20+20+3 → 46

GM:爆散しました
山城 紗菜:ふぅ~!
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を6増加(65 → 71)
GM:行動値12 ハウンドの手番です
GM:戦闘移動で東の近距離へ。
GM:安養寺さんへ攻撃します。
GM:6DX+2
DoubleCross : (6DX10+2) → 9[2,2,6,7,8,9]+2 → 11

GM:動物となかよししろ!
六角薄荷:動物なかよしやめなー
安養寺亜恵嘉:回避がリザレクトより高くなる可能性あるのよね……と思ったけどこれならリフレックスいらないかも
ハウンド:このガキ!
安養寺亜恵嘉:《命の盾》だけでドッジします。
安養寺亜恵嘉:9dx+13>=11
DoubleCross : (9DX10+13>=11) → 10[2,3,4,4,5,5,8,9,10]+7[7]+13 → 30 → 成功

弥栄橋 紬:無敵……!
GM:高すぎる
安養寺亜恵嘉:フゥーッ 危ないところだったぜ
六角薄荷:つよー
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を1増加(61 → 62)
GM:では回避成功!
山城 紗菜:強すぎる!
GM:行動値8 六角さんの手番です
六角薄荷:マイナーでBAR起動して、東中距離の群衆を撃ちまーす
六角薄荷:3dx+5
DoubleCross : (3DX10+5) → 3[1,3,3]+5 → 8

GM:くっイベイジョン6
GM:ダメージどうぞ!
六角薄荷:よし。ひどい目でもあたった!
六角薄荷:1d10+1d10+8+18
DoubleCross : (1D10+1D10+8+18) → 2[2]+4[4]+8+18 → 32

六角薄荷:ぱーんと32点
弥栄橋 紬:固定値ってえらいな~
山城 紗菜:いいダメージ!
GM:死にました!
GM:行動値6 弥栄橋さんの手番です
弥栄橋 紬:はーい。では、マイナーでボルトアクションライフルの効果使用(達成値+5)、メジャーで南・遠距離の狂鳥に対して《風鳴りの爪》で射撃攻撃 侵蝕[+2]
弥栄橋 紬:射程200mだから……届くはず!
GM:群衆かな?
弥栄橋 紬:群衆です
GM:判定どうぞ!
弥栄橋 紬:(2+0)dx+5
DoubleCross : (2DX10+5) → 5[5,5]+5 → 10

GM:ダメージどうぞ!
弥栄橋 紬:2d10+2d10+1d10+8+3d10
DoubleCross : (2D10+2D10+1D10+8+3D10) → 12[10,2]+7[2,5]+2[2]+8+15[7,2,6] → 44

GM:くっ
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を2増加(41 → 43)
GM:トラップが破壊できずに死にました
山城 紗菜:えらいよ~!
六角薄荷:わんわん
弥栄橋 紬:射撃ドローンくんとなかよし掃射だぜ
安養寺亜恵嘉:結果オーライ
GM:クリンナップ タレットがハウンドに攻撃 20点ダメージ
GM:しかしまだ生きています
GM:ラウンド3 セットアップ
弥栄橋 紬:なにもないです
六角薄荷:今回は宣言なし。血を流しすぎた…
山城 紗菜:なしです
安養寺亜恵嘉:一応やっておきます ヘイトレッドを東のハウンドに。
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(62 → 65)
GM:では行動値14 安養寺さんの手番です
安養寺亜恵嘉:例によってカリギュラ射撃。ハウス!
安養寺亜恵嘉:9dx+20
DoubleCross : (9DX10+20) → 10[1,1,1,6,7,9,9,10,10]+5[1,5]+20 → 35

GM:ダメージどうぞ!
安養寺亜恵嘉:4d10+22+1d10+4
DoubleCross : (4D10+22+1D10+4) → 27[5,8,5,9]+22+8[8]+4 → 61

弥栄橋 紬:つよーい
六角薄荷:ここにわんわんののろい
GM:犬死に!
安養寺亜恵嘉:ざまあないぜ
山城 紗菜:やったわ!
GM:というわけで敵が全滅、戦闘終了です。

GM:何度か危うい場面がありつつも、君たちは今日も何とか大事なく襲撃を乗り切ることが出来た。
GM:しかしその後処理に入ろうとした時、一つの死体が痙攣するように震え、その口が動き出す。
???:「……あ、あ」
???:「聞こえているでしょうか?」
山城 紗菜:「ヒッ、喋った...」
???:死体は成人男性のものだが、聞こえてくる声は高く澄んだ、幼い少女の声だ。
弥栄橋 紬:「だ、誰……?」
???:「聞こえているようですね」
???:「驚かせてしまい申し訳ありません。まずは謝罪いたします」
???:「御挨拶申し上げます。“ドリームランド”の皆さん、初めまして」
???:「私は“フェッター”セルリーダー、“エンスレイヴァー”と申します」
???:「どうぞお見知りおきを」
安養寺亜恵嘉:「……。“ドリームランド”リーダー、“オネイロス”です」
六角薄荷:「(こんな声だったんだ?)」
弥栄橋 紬:(小さい、女の子の声に聴こえるけど……)
安養寺亜恵嘉:「お話があるのでしょうか。全員で聞く必要が?」
安養寺亜恵嘉:「死人を介して喋られると、呪いでもかけられるのではないかと不安になるのですが」
“エンスレイヴァー”:「ああ、安養寺亜恵嘉さんですね」
“エンスレイヴァー”:「ご本人がいらしてくださるとは何よりです。病弱だとお聞きしておりますが、お体の具合はよろしいのですか?」
“エンスレイヴァー”:死体の口から甲高い少女の声で、つらつらと言葉が流れる。
安養寺亜恵嘉:車椅子の肘置きをわずかに強く握る。「……おかげさまでね」
“エンスレイヴァー”:「それは良かった。こちらとしても手間が省けます」
“エンスレイヴァー”:「それでは……うぅん、そうですね」
“エンスレイヴァー”:「何と申し上げたらよろしいでしょうか。初対面でこんなことを言うのは心苦しいのですが……」
“エンスレイヴァー”:「“ドリームランド”の皆様に、ひとつお願いが御座いまして」
山城 紗菜:こっそり中指を立てる、人を殺して...殺しかけておいて何を言っているのか
“エンスレイヴァー”:「安養寺亜恵嘉さんを、こちらに差し出して頂けませんか?」
“エンスレイヴァー”:「あっ、死体でも結構ですよ」
安養寺亜恵嘉:「……」ぱちぱちと目を瞬かせる。
六角薄荷:ちょいちょいと亜恵嘉の襟を引く
弥栄橋 紬:「……? い、嫌ですっ、そんなの!」 何を言ってるのか分からないという風にぶんぶんと首を振る
糸金鈴里:「……こいつ、何言って……」
山城 紗菜:「何言ってるんですか...こいつ」
六角薄荷:「差し出すって、殺すんじゃなくて?」
“エンスレイヴァー”:「? ええ、ですから、死体でも構いませんと」
安養寺亜恵嘉:襟を引っぱられている。自分にとっても意外な申し出で、されるがままだ。
“エンスレイヴァー”:「どの道同じことでしょう?」
“エンスレイヴァー”:「もしくは、皆さんが我々に全面降伏してくださるなら、そちらでもよろしいですよ」
“エンスレイヴァー”:「いかがですか?悪い条件ではないでしょう?」
六角薄荷:ごめん、と手を添えて亜恵嘉へ小さく頭を下げる。続きどうぞ、というしぐさ
安養寺亜恵嘉:「……」不思議そうにしつつ。「よくわからないのですが」
安養寺亜恵嘉:「その言い様だとまるで、条件を呑めば、以後の手出しはしないと仰っているかのようですね」
“エンスレイヴァー”:「はい。そうですが?」
“エンスレイヴァー”:「? だって……当然じゃないですか?」
“エンスレイヴァー”:「安養寺亜恵嘉抜きの“ドリームランド”セルなど、わざわざ手出しをする価値がありますか?」
六角薄荷:「…………」
安養寺亜恵嘉:「そちらがそのように譲歩する理由は?」
“エンスレイヴァー”:「それは勿論、手間が省けるからに決まっているでしょう?」
“エンスレイヴァー”:「あなたが出頭してくださるなら、これ以上そちらを攻撃する理由も無くなりますから」
“エンスレイヴァー”:「を用意するのも、結構手間がかかるんですよ?」
山城 紗菜:「(マイダスタッチに納品する製品が狙いではない...?)」
安養寺亜恵嘉:「ふうん……」
安養寺亜恵嘉:「だ、そうですが」
安養寺亜恵嘉:セルメンバーを振り返る。
弥栄橋 紬:両手で大きく×印を作り、首をぶんぶんと横に振っている。
六角薄荷:ないない、というハンドサイン
糸金鈴里:「……論外よ。話にならない」
山城 紗菜:「論外です、リーダーが犠牲になる必要なんてありませんよ」
糸金鈴里:「そいつの言っていることには一理ある。リーダーがいなければ“ドリームランド”に意味なんてないわ」
“エンスレイヴァー”:「え…………?」
“エンスレイヴァー”:心底意外だとでも言いたげな声が漏れ聞こえる。
“エンスレイヴァー”:「……本当にいいんですか?」
安養寺亜恵嘉:「……私としては、対価には魅力を感じるのですけど」静かな口調。本気のためだ。
山城 紗菜:ジト...とリーダーを見る
弥栄橋 紬:「な、なに言ってるんですかっ」
蜂角鷹あやせ:「安養寺様……」
安養寺亜恵嘉:笑って彼女たちに手を振る。「でも、頑張ればあなたの手間を増やせるんだと思うと、ちょっとねえ」
六角薄荷:「へえ……」エンスレイヴァーの言葉ではなく、亜恵嘉の答えにこそ
“エンスレイヴァー”:「……?」
“エンスレイヴァー”:「え……?だって……」
“エンスレイヴァー”:「死んじゃいますけど?あなた達」
“エンスレイヴァー”:当然の疑問のように口にする。
“エンスレイヴァー”:「いいんですか?」
弥栄橋 紬:「し……死なないもんっ」
弥栄橋 紬:「それに、亜恵嘉さんを差し出して手に入れる平和なんて……わたしは、いらないですっ!」
弥栄橋 紬:「そんなの、全然、ちっとも、嬉しくない……!」
六角薄荷:「……え、そもそも死んじゃダメなの?」
弥栄橋 紬:「ダメなの」
六角薄荷:「じゃあ頑張って生きようとおもいます」
弥栄橋 紬:「わたしの好きな薄荷ちゃんは、替えが効かな……えっ」 素直な返答に拍子抜けしたように表情がくにゃりとなる
山城 紗菜:「もう一回死んだようなものですから」
山城 紗菜:「そんな”ありふれた”脅し文句が通ると思わないでください」
“エンスレイヴァー”:「……はあ………………」
“エンスレイヴァー”:今一ピンと来ていないような、気の抜けた声がして。
“エンスレイヴァー”:「分かりました。じゃあ仕方ないですね……」
“エンスレイヴァー”:「殺しますね、全員」
“エンスレイヴァー”:そうして、ぷつりと通話が切れるように死体は動かなくなる。
弥栄橋 紬:「……怖くなんか、ないぞ」 二人の秘密を知ってもなお。変わりなく、愛を抱いているから。セルの皆へも、同じように。
山城 紗菜:「いくつか気になることは出てきましたが...」
安養寺亜恵嘉:「……ううん……薄荷」
六角薄荷:「なに? 亜恵嘉」
安養寺亜恵嘉:振り返って視線を合わせる。「断っちゃったわ」
六角薄荷:「いいんじゃない?」
安養寺亜恵嘉:「うーん……」
六角薄荷:「私はそっちのほうが嬉しいから、文句ないし」
蜂角鷹あやせ:「……」その表情を見て、「……六角様」
六角薄荷:「……不意打ちしてぶすーっとかばさーっとかは考えてない。考えてないですよ?」
蜂角鷹あやせ:「はい。その件も併せて、お伺いしたいことが御座います」
蜂角鷹あやせ:「まず、貴女は現在、“フェッター”セルの指示を受けて動いている状態ですか?」
六角薄荷:「…なにか悪いことを考えるときに、一番なにを企んでるかバレない…バレないと思う方法ってわかります?」
蜂角鷹あやせ:「……ふむ」
蜂角鷹あやせ:「当人が知らないことですか?」
六角薄荷:「そそ。下っ端にやることだけ指示して、意味も教えずに、あとは何の連絡もせずにほっぽっておくこと」
山城 紗菜:「それで、業を煮やしてワル薄荷ちゃんが来たわけですね」
六角薄荷:「たぶんそう。だから、指示は受けてた。でももうやる気はないです」
蜂角鷹あやせ:「……そうですね」じっと六角の目を見て
蜂角鷹あやせ:「ひとまずわたくしは信じます。その機会ならばこれまでいくらでも在ったでしょうし」
蜂角鷹あやせ:「先程の様子を見るに、セルとの連絡系統は既に断線しているようですから」
六角薄荷:「…もちょっと話すなら」あたりを見て「死体がないとこがいいかなーって」
弥栄橋 紬:あやせさんと薄荷ちゃんの表情を交互に窺っていたが、ほっと一つため息を付く
安養寺亜恵嘉:「……」会話が聞こえないかのように思索に沈んでいる。
山城 紗菜:「リーダー?」ぽんっと肩を叩く
安養寺亜恵嘉:「っ……ぁ、すみません」
蜂角鷹あやせ:「……そうですね。暖かいものをご用意します」
GM:君達はリビングに場所を移し、一息つく。
蜂角鷹あやせ:「……今後についてですが」
蜂角鷹あやせ:「本来、皆さんは“マイダスタッチ”への依頼を完遂すれば、この場を離れて襲撃から逃れることが叶うとお考えかもしれませんが……」
蜂角鷹あやせ:「残念ながら、そういったわけには参りません」
蜂角鷹あやせ:自身の『秘密』を公開します。

蜂角鷹あやせの『秘密』

“マイダスタッチ”は“ドリームランド”の高い開発力が自分たちのコントロールを外れることを危惧し、またそれが他のセル──特に“フェッター”に渡ることを恐れている。
蜂角鷹あやせは“マイダスタッチ”が“ドリームランド”の手綱を握るべく送り込まれたエージェントだ。もしも“ドリームランド”が反逆ないし“マイダスタッチ”の意向に背く動きを見せた場合、セル人員の殺害を含む強行的手段を用いてでも阻止することを命令されている。
また、彼女は山城紗羅の死の真相を知っている。その犯人の動向に目を光らせており、もし動き出せば即座に対応に移るだろう。彼女の能力は、犯人の能力に対して完全に対抗し得る。
そして、山城紗菜を拉致し、記憶の焼き付けを行ったのも彼女だ。
蜂角鷹あやせ:カチカチと、壁掛けの時計が秒針を刻んでいる。
蜂角鷹あやせ:「……“マイダスタッチ”は“ドリームランド”が自分たちの支配下を離れるようならば、潰した方が有益であると考えています」
蜂角鷹あやせ:「私はその監視のために派遣されたエージェントです。これまで黙っており、申し訳ございませんでした」
蜂角鷹あやせ:深々と頭を下げる。
山城 紗菜:何も言えない...自分も知っていて今まで黙っていた共犯者なのだから
六角薄荷:「ものすごく気まずい」
六角薄荷:なにしろこちとら殺害犯本人…と似たようなものだ。謝られる筋じゃないしそんなの。
安養寺亜恵嘉:「…………」それを聞いても、未だどこかぼうっとした様子のままだ。自分にとっては既知の情報だったこともあるが。
六角薄荷:「…でも、〝エンスレイヴァー〟の言ってたことがほんとならさ。〝マイダスタッチ〟も勘違いしてることがあるよね?」
弥栄橋 紬:「勘違い?」
六角薄荷:「〝フェッター〟は、〝ドリームランド〟を欲しがってない。とゆうか、価値を認めてない」
六角薄荷:「いや、価値は認めてるか。プラスじゃなくて…ええと、邪魔なものだけど欲しいものだとは思ってない…」
弥栄橋 紬:「えーっと……確か、亜恵嘉さんを差し出すように……生死は問わない、でしたっけ」
山城 紗菜:「確かに、フェッターセルは"鉄"より"血"に重きを置いているセルって印象はありましたね」
六角薄荷:「そうそのへんなやつ」
蜂角鷹あやせ:「だから、“ドリームランド”が“フェッター”の手に渡ることは無いはずだと?」
六角薄荷:「そうだと思うよ。だって、わたしたち・・・・・が受けてた命令は…」
六角薄荷:「安養寺亜恵嘉か山城紗羅か、糸金鈴里を消すことだったし」
山城 紗菜:その中で自分が連続で狙われていた事に僅かばかりの羞恥が出る
糸金鈴里:「……。……私と紗羅さんも?」驚いたように
山城 紗菜:「私はまぁ...そうだけど(実際に死んでるし)鈴里さんも」
糸金鈴里:「……セル機能の停止を狙っての人選かしら。確かに紗菜さんが入ってくれなかったら、今頃は……」
六角薄荷:「わたしもそう思ってたんだけど」
六角薄荷:「でも変じゃない? それなら、いまさら亜恵嘉だけ引き渡せって言い出すの」
六角薄荷:「ああ。えっと、わたし、嘘はいってないから。…うーん、なんだっけ、嘘つきの牛じゃないけど難しい…」
山城 紗菜:「それは...そうですね」
山城 紗菜:「自分を暗殺しに行った先の件と何かズレのようなものを感じます」
弥栄橋 紬:「うん……"ドリームランド"セルを無力化するなら、薄荷ちゃんの挙げた3人の誰か、でいいもんね」
安養寺亜恵嘉:「……あんまり抵抗したせいで腹を立てたのでは?」
安養寺亜恵嘉:思い出したように顔を上げる。
安養寺亜恵嘉:「リーダーの私だけは、ただ殺すだけじゃ足りない、みたいな」
六角薄荷:「拷問したいなら、死体渡されても困らない?」
安養寺亜恵嘉:「そこはほら。死体を喋らせるような相手ですし」
糸金鈴里:「……共通点ならあるけどね」
糸金鈴里:「その三人に。それに、一人差し出させるとしたらリーダーを選ぶ理由も」
六角薄荷:「そうだよね」
安養寺亜恵嘉:「…………」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんじゃなきゃダメな理由がある……?」
六角薄荷:「わたしもそう思った。というか、それならわたし・・・が送り込まれた理由もわかるし」
安養寺亜恵嘉:「まあ……面映ゆいことですけれど、それは無しになるんでしょう?」
蜂角鷹あやせ:「……遺産、ですか」
六角薄荷:「そうだね。あの趣味悪い死体大好きグログロマンには従わないけど…」
六角薄荷:亜恵嘉の車椅子の背後に回り込んで、身を乗り出す。耳元に口を寄せて。
安養寺亜恵嘉:「なら、それより実際にどう立ち向かうべきかを──」言いかけて黙る。
六角薄荷:「…わたしも、サイテーの白黒コウモリだから」
六角薄荷:「自分の欲望ほしいもののために動くよ」
安養寺亜恵嘉:「……」息を吐く。
安養寺亜恵嘉:言葉が継がれることはない。
六角薄荷:「状況が変わったんだとおもう。ここで何が起きてるのか、たぶん、テトの残した記録から嗅ぎつけた・・・・・・・・・・・・・・・んじゃないかな」
六角薄荷:「だから、いま一番欲しいもの・・・・・・・・・を手に入れるほうに方針を変えた」
六角薄荷:GM。安養寺亜恵嘉の秘密を公開します。可能ですか?
GM:了解です。

安養寺亜恵嘉の『秘密』

工房遺産ドゥエオマーは、安養寺亜恵嘉の体内に埋め込まれた、内部に亜空間を持つ人工臓器である。
人外に由来するその器官を抱え続けてきた結果、彼女の命はそう遠くないうちに尽きようとしている。
ファルスハーツの策謀に巻き込まれ、幼い亜恵嘉は近しい者すべてを失った。
天涯孤独となった少女を拾ったのもまたファルスハーツだった。
肺の半分及び心臓と引き換えに、“誘惑者”テトは異界の怪物の眼球を手ずから改造して臓腑として与え、望みを叶える道筋を示した。
結実は近い。
遺産“タンネンベルク硝轍線”、そしてその適合者が最後のピースとなる。
山城紗羅の死は痛恨事であったが、幸いにして双子の妹が現れた。
彼女の犠牲により、追い求めた理想は実現するだろう。
あらゆる理不尽を滅ぼす理不尽。
欲すも与えるも恣にする傲慢な神の如き存在、リエゾンロードをも殺す武器として。

GM:アイテムレシピが追加されます。

アイテムレシピ

・“完成品” 生産P:0
安養寺亜恵嘉の『秘密』が公開された時、このレシピを公開する。
このアイテムはシナリオ中、山城紗菜と安養寺亜恵嘉が同意した場合、いつでもオートアクションで生産できる。
このアイテムを所持するキャラクターの全ての攻撃を「対象:シーン(選択)」に変更し、与えるダメージに+100する。この効果を適応した攻撃に対して、対象はガードを行えない。また、この攻撃に対してカバーリングを行った場合、ガードを行ったものとしてダメージを算出できない。さらに対象の装甲値を無視してダメージを算出する。
このアイテムを生産した場合、山城紗菜はバックトラック終了時にキャラクターロストする。
蜂角鷹あやせ:「…………!」
蜂角鷹あやせ:「……では、紗羅、様を狙ったのは、単なる戦闘員としてでなく……」
弥栄橋 紬:「必要なピースを、失わせるため……?」
山城 紗菜:「”材料”ってわけだ...私は最初から」相変わらず涙も、悔しさもわかない、姉の感情を受容したのかどこか他人事に感じる
六角薄荷:「糸金さんのものまでは、正直、調べられてないけど」
糸金鈴里:「……」蒼白な顔で、言葉を失っている。
六角薄荷:「紗菜さんの遺産は代替がきく・・・・・よね。いまあるものを再現できるっていうなら、大金と時間をかければ真似はぜったい、できる」
弥栄橋 紬:「鈴里さんのも……そういう意味では同じ・・、かも。お金と、時間を掛けられるなら。代用は効く……」 ちら、と申し訳無さそうに鈴里さんを見遣って
六角薄荷:「なら、邪魔なリエゾンロードを殺せる武器のために必要なのは、亜恵嘉の心臓・・・・・・だけってことにならない?」
安養寺亜恵嘉:車椅子の上、ブランケットに包まったまま、俯いて目を瞑っている。
六角薄荷:耳元で声を発した姿勢のまま、亜恵嘉の胸元に手を回す。
六角薄荷:抱きしめるようにする。
六角薄荷:「わたしは……」
六角薄荷:「…わたしは、亜恵嘉をあいつに渡したくない」
六角薄荷:「戻ってこれないっていうなら、誰にも、どこにだって、渡したくない」
六角薄荷:「ごめんね」亜恵嘉の耳元で、震える小さな声で。「たぶん、ぜんぶ台無しにしちゃった」
弥栄橋 紬:立ち上がり、亜恵嘉さんを抱き締める薄荷ちゃんのその後ろに立って、その頭をよしよしと撫でる
安養寺亜恵嘉:「……そうね」ぽつりと返す。
六角薄荷:洟をすする
糸金鈴里:痛みに耐えるような表情で、一人その光景を見遣る。
糸金鈴里:(……やっぱり、間違ってる。こんなの)
糸金鈴里:(……終わりだな、もう)
糸金鈴里:そう思った。
弥栄橋 紬:「鈴里さんの、せいじゃないよ」
弥栄橋 紬:「……絶対、そんなことない。だから……どこにも、行かないで」
弥栄橋 紬:「お願い」
糸金鈴里:「……弥栄橋さん」
糸金鈴里:驚いたように呟いて、それから小さく笑う。
糸金鈴里:「……ありがとう。優しい子ね、あなたは」
弥栄橋 紬:「えへへ……」 ふにゃ、と笑う。
糸金鈴里:穏やかな微笑を返す。だが付き合いの長い安養寺と紗羅だけは知っている。
糸金鈴里:糸金鈴里が笑うのは、いつでも何か諦めて、もうどうしようもなくなった時だけだ。
安養寺亜恵嘉:「……紗菜……」
安養寺亜恵嘉:ひとつ息をつき、顔を上げる。
安養寺亜恵嘉:「いえ……紗羅でしょうか。まあ、どちらでも良い・・のですが」
安養寺亜恵嘉:取り乱した様子はない。落ち着き払い──むしろ嘲るような酷薄さに、葡萄色の目を細めている。
安養寺亜恵嘉:「何をぼうっとしているの」
安養寺亜恵嘉:「私に何か言うなり、やるなりするなら、今が最後の機会かもしれませんよ」
山城 紗菜:「亜恵嘉さんは.....っ、はぁ」
山城 紗菜:滲んだ表情と共に拳を握り...
山城 紗菜:「最初に言いましたよね...楽にはさせてあげないって」
山城 紗菜:「“エンスレイヴァー”を挑発したのはあの兵器の存在があったから?」
安養寺亜恵嘉:「…………単に気に食わない女だった、というのもありますが」
安養寺亜恵嘉:「あなたたちがあんまり甘やかすものだから、つい」
安養寺亜恵嘉:「“フェッター”を退け、犠牲も出さない」
安養寺亜恵嘉:「……そんなことができる気がしたんでしょう。薄荷のおかげで目が覚めましたけれど」
山城 紗菜:「うん、やっぱりこのセルに来てよかった」
山城 紗菜:「ここには命を懸けられる価値があるから...」
山城 紗菜:自分の肉親を巻き込んだ自己犠牲、これで何度も泣かせてしまった少女を一瞥する
山城 紗菜:「でもやっぱり私にも生きていたい欲望があるから...最終兵器の完成に同意はできない」
安養寺亜恵嘉:「……そう」
安養寺亜恵嘉:「死んでも治らない……と言うべきか。血は争えないと言うべきか」
安養寺亜恵嘉:「好きにしなさい。私もそうします」
山城 紗菜:「それに」
山城 紗菜:「セルで一番頼れるヤツが返ってきたんだからさ」
山城 紗菜:「おねーさんに任せなよ!」冗談めかして軽く肩を小突く
山城 紗菜:「何とかしてみせるからさ」
安養寺亜恵嘉:眉間に皺を刻んで笑う。
安養寺亜恵嘉:「死んだくせに」



GM:シーン終了。



【Middle3】

GM:それでは最後のサイクル3に入っていきたいと思います。
山城 紗菜:最後、サイクル...っ
六角薄荷:はい…
弥栄橋 紬:泣いても笑っても最後っ
安養寺亜恵嘉:最初にやりたいな~これ
安養寺亜恵嘉:ここまでもずっと最初だったけど
山城 紗菜:かかり
六角薄荷:すこしかかり気味かもしれません
安養寺亜恵嘉:するか 大逃げ
GM:現在残っている項目は~

情報項目

・『秘密』:弥栄橋紬 《情報:FH》 難易度9
・『秘密』:糸金鈴里 《情報:FH/噂話》 難易度5
GM:こちらになりますかね
GM:それではシーンの決定権を争い1D100をどうぞ!
弥栄橋 紬:1d100
DoubleCross : (1D100) → 47

六角薄荷:SUGOI HIMITU
安養寺亜恵嘉:1d100
DoubleCross : (1D100) → 35

六角薄荷:1d100 おらーっ
DoubleCross : (1D100) → 34

山城 紗菜:1d100 キエ―――!
DoubleCross : (1D100) → 76

安養寺亜恵嘉:スタミナ切れちゃった
弥栄橋 紬:やっぱりかかってたんだ
GM:ではまず山城さん!
山城 紗菜:3番目で!
弥栄橋 紬:じゃあ2番目かな
安養寺亜恵嘉:あら
安養寺亜恵嘉:じゃあ1番もらいます!
六角薄荷:そしたらラストだねー
安養寺亜恵嘉:先頭の景色は譲らない……!
山城 紗菜:収束した
GM:それでは順番は 安養寺→弥栄橋→山城→六角 となります。
GM:というわけでサイクル3最初の手番 シーンPCは安養寺さんです。
安養寺亜恵嘉:はーい。今回も先に行動を
安養寺亜恵嘉:弥栄橋紬さんの秘密を調べます。
弥栄橋 紬:ぴゃっ
GM:・『秘密』:弥栄橋紬 《情報:FH》 難易度9
GM:項目はこちらになります。
安養寺亜恵嘉:ウオーッ
安養寺亜恵嘉:5dx+1>=9
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 10[3,6,7,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

GM:それでは安養寺さんに弥栄橋さんの秘密をお渡しします。
GM:しました
安養寺亜恵嘉:なるほどね……
安養寺亜恵嘉:ではそうね……シーンには弥栄橋さんと糸金鈴里さんを呼びたいです
弥栄橋 紬:しゅたた 呼ばれます
GM:う~ん……
GM:出来ません
安養寺亜恵嘉:そんなことあるの!?
弥栄橋 紬:拒否!?
山城 紗菜:嘘!?
GM:出来ますが、イベントが発生してしまいます そのイベントに弥栄橋さんと一緒に遭遇するということならOKです
安養寺亜恵嘉:じゃあ遭遇します!
弥栄橋 紬:なにっ なんなのおっ
GM:ではそうですね 本来は別枠のトリガーシーンであるというのと、本来安養寺さんのやりたい内容があったであろう補填を兼ねて、このシーンは時間制限なしにさせていただきます。
GM:ちなみに本来はどういうシーンにするか予定は決まっていましたか?
安養寺亜恵嘉:そうですね
安養寺亜恵嘉:糸金さんの罪悪感に付け込んで山城さんを材料にするのに協力してよって言うつもりでした
GM:こいつ…………
GM:ではその打診をメッセージで送っても返事がないので部屋に呼びに来て貰おうかな
安養寺亜恵嘉:メッセージではさすがに呼び出そうとするだけだと思うけど……w
安養寺亜恵嘉:でも呼びに行きます 紬ちゃんと
GM:そう 呼び出しに応じなかったという感じ
弥栄橋 紬:呼ばれました 同行します てってこ
GM:ではシーンを始めていきます。



GM:糸金鈴里は常にダウナーに見えて、几帳面でマメな性格であり、連絡の類は殆ど欠かしたことがない。
GM:それ故、彼女からの返信が無いというのは珍しいことだった。仕方なく安養寺は弥栄橋を伴い、彼女の自室兼ラボへと向かった。
GM:普段、糸金のラボはすっきりと整理され、殆ど余計なものが無い。だがこの日の様相は異なっていた。
GM:ラボの床に所狭しと、大量の資材が並べられていたのだ。様々な防衛設備の建造に使用するもの。希少で強力な素材も多く、これまでの彼女の生産量から考えても逸脱した量だ。
GM:そして、糸金本人の姿は無い。
安養寺亜恵嘉:端末を取り出す。
弥栄橋 紬:「鈴里さん、いませんね……」
安養寺亜恵嘉:『いますぐ戻ってこないとあなたが最も嫌がるであろう形でセルを終わらせる』とメッセージを送る。
安養寺亜恵嘉:「そうね」端末をしまう。
安養寺亜恵嘉:「まるで夜逃げ前……は普通は片付けるものか」
弥栄橋 紬:「……ほんとに、いなくなっちゃうつもり、なんでしょうか」
GM:それでもやはり返信は無い。大量の素材を掻き分けるようにして足を踏み入れると、君達は彼女のメインデスクの上に、トランクとそれに添えた封筒が置いてあるのに気付くだろう。
安養寺亜恵嘉:「……紬。封筒を取ってくれる?」
安養寺亜恵嘉:「それで、トランクの方の中身を確かめてもらえるかしら」
弥栄橋 紬:こくりと頷き、封筒を手に取り亜恵嘉さんへと手渡す。
弥栄橋 紬:「なんだか、開けるの気が引けますけど……」
安養寺亜恵嘉:「いいのよ」
弥栄橋 紬:少し眉を顰めながら、トランクをばこんと開いて中身を露出させる
安養寺亜恵嘉:こちらはこちらで封筒の中身を検める。
GM:トランクの中身は、異様なものだった。
GM:つるりとした鋼と温かな肉が混ざり合ったかのような素材で造られ、人間の中身をそのまま取り出したかのようなそれは、どうやら人工臓器の類らしい。
GM:非常に精密で高レベルな構造であり──更に、弥栄橋が軽く触れただけで、その微細なレネゲイドに反応して、とくん、と小さく蠕動する。
弥栄橋 紬:「ひゃっ、わ……う、動いた……?!」
弥栄橋 紬:「あ、亜恵嘉さん、これ……!」
安養寺亜恵嘉:「……まさか……」
GM:安養寺が開いた封筒の中身には、手紙が入っていた。
GM:それは涼やかで丸っこい糸金の直筆で綴られていた。
GM:『このような形で姿を消すこと、まずは謝らせてください。
糸金鈴里:皆さんは優しいから、知られればきっと引き止められてしまうし、私は弱い人間ですから、そうなれば未練を振り払うことも、皆を説得することも出来ないと思ったのです。
糸金鈴里:けれど私は、このセルにいるべきではない人間なのです。だからこのような手段を選ばせて頂きました。
糸金鈴里
糸金鈴里:これまで、皆さんに秘密にしていたことがありました。
糸金鈴里:私の“トヴァシュトリ・カルマパラ”は、生産の力と引き換えに、契約者に不幸を齎す遺産です。
糸金鈴里:これまでにこの力で、私は沢山の人を自分の不幸の巻き添えにしてきました。
糸金鈴里:忌み嫌われて当然の人間なのです。
糸金鈴里:本当は一所に居着くべきではないのに、“ドリームランド”から離れたくないという我儘で、こうして今日まで来てしまいました。
糸金鈴里:その結果が、この惨状です。今セルを襲っている幾つもの災難は、きっと全て私のせいなのです。
糸金鈴里:許されることではないけれど、本当にごめんなさい。
糸金鈴里
糸金鈴里:山城さんへ
糸金鈴里:入ったばかりのセルが私のせいでこんなことになって、本当にごめんなさい。
糸金鈴里:色々大変だろうけれど、そのセルはいいところです。あなたが早くセルに馴染んで、楽しく過ごせることを祈っています。
糸金鈴里:六角さんへ
糸金鈴里:色々と複雑な経緯はあったにせよ、セルに居るべきではないと思いながらそう出来ずにいたのなら、きっと私も同じです。
糸金鈴里:リーダーのこと、よろしくお願いします。
糸金鈴里:弥栄橋さんへ
糸金鈴里:私はこういう人間だから、あまり素直に褒めてあげられなかったけれど、あなたのその素直な心根は、私にとって癒しであり救いでした。
糸金鈴里:きっと他の皆も、そうだと思います。どうかそのままずっと、素敵なあなたのままでいてください。
糸金鈴里:ネイル、してくれて嬉しかったです。ありがとう。
糸金鈴里:あやせさんへ
糸金鈴里:私の起こすことで、常日頃から散々ご迷惑をお掛けして、すいませんでした。
糸金鈴里:もううんざりかもしれませんが、出来ればこのまま皆のお世話を続けてくれると、私も安心できます。というのは、単なる我儘ですが。
糸金鈴里:亜恵嘉へ
糸金鈴里:私のような人間を受け入れ、セルに置いてくれて、本当に感謝しています。
糸金鈴里:オーヴァードになってから、こんなに長く一所に落ち着けたことはありませんでした。
糸金鈴里:“ドリームランド”での暮らしは、私にとってとても幸福なものでした。思わず、ずっとここに居たいなどと、許されないことを願ってしまうほどに。
糸金鈴里:それも全て亜恵嘉、あなたのお陰です。
糸金鈴里:ずっと一緒にいて、何となく分かっています。あなたがその心の内に、どうしようもなく大きな怒りを抱えていること。
糸金鈴里:あなたがその為なら、きっとどんな犠牲でも払うだろうということ。
糸金鈴里:その願いを、私に止める権利はありません。
糸金鈴里:でも私は、最も大切な友達であるあなたに、死んでほしくありません。
糸金鈴里:それが私にとっての、ただ一つだけの願いです。
糸金鈴里:あなたは自分を冷酷な人間として振舞っていますが、私はあなたの内にある、優しくて寂しがりなところを知っています。
糸金鈴里:だから、きっとこの願いも聞き届けてくれると信じて、これを残します。
糸金鈴里
糸金鈴里:私のことは気にしないでください。これまでにも何度もあったことですから、自分で何とかしていきます。心配はいりません。
糸金鈴里:皆さんに大きな迷惑を掛けたこと、そしてそれを埋め合わせることも、謝ることすらできないこと。本当に、本当にごめんなさい。
糸金鈴里:最後に大きな力を使ったので、もしもどこかで私を見かけても、決して近付かないでください。
糸金鈴里:どうか皆さん、お体に気を付けてお元気で。
糸金鈴里:さようなら。』
GM:手紙は、そのようにして閉じられていた。
弥栄橋 紬:「……………ぐすっ、ひぐ……」
安養寺亜恵嘉:「……の、まさか、よねぇ」困ったように微笑む。
安養寺亜恵嘉:意識してそうする必要があった。心臓が固まっていく痛みがある。何があっても今それに屈するわけにはいかなかった。
弥栄橋 紬:「いなくならないでって、言ったのに……」
弥栄橋 紬:「絶対、鈴里さんのっ、うぅっ……せいじゃ、ないのに……」
安養寺亜恵嘉:「……紬。少しだけどいてくれる?」
安養寺亜恵嘉:丁寧に手紙を畳み。封筒に仕舞う。
安養寺亜恵嘉:「よく見たいの。それを」
弥栄橋 紬:「ぐす……っ、は、はい……」
弥栄橋 紬:亜恵嘉さんに見やすいように場所を開ける。涙で滲む眼を擦り、鈴里さんの残したトランクの中身を落ち着かない様子で見る。
安養寺亜恵嘉:「ありがとう」
GM:精巧に形作られたそれは、常人のサイズより少し小さい。恐らくは安養寺だけに向けて用意されたもの。
GM:糸金の生産能力は、形成と構造までを保証するものではない。それは彼女自身の研究の成果なのだろう。
GM:だが用いられている素材からは、極めて特殊で強力なレネゲイドを感じる。それを生産する代償は、果たしてどれほどのものなのか。
弥栄橋 紬:「この言葉が、合ってるのか分からないですけど……」
弥栄橋 紬:「キレイ、ですね」
安養寺亜恵嘉:膝掛けの下から拳銃を抜く。
安養寺亜恵嘉:撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。
弥栄橋 紬:「えっ」
弥栄橋 紬:「ちょ、ちょっと?!?!」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんッ、なにして……痛ッ」 思わず差し出した手が貫かれる
GM:弾丸の何発かは鋼鉄の素材に弾かれるが、軟質の部位は貫かれ、人工体液が飛び散る。
安養寺亜恵嘉:撃ち尽くす前に右手が言うことを聞かなくなり、銃を取り落す。
弥栄橋 紬:「あ…………」 その手の犠牲程度で止められるものではなく。
弥栄橋 紬:「な、なん、で……」
安養寺亜恵嘉:最初からそうなると分かっている。左手で再び端末を取り出し、破壊された臓器を写真に撮る。
安養寺亜恵嘉:その写真を鈴里へ送りつける。
安養寺亜恵嘉:メッセージを添える。
安養寺亜恵嘉:『さっさと戻ってこい』
弥栄橋 紬:彼女の行動の意図が分からず、呆然と座り込む。
弥栄橋 紬:「鈴、里さんが……亜恵嘉、さんのために、残してくれたんじゃ、ないんですか……?」
GM:返信は無い。そもそも先程から既読がついていない。見れば後ろ髪引かれると分かっているのか。
GM:朝方に顔を合わせてから、既に2時間ほど経っている。
安養寺亜恵嘉:「…………一番」
安養寺亜恵嘉:「付き合いが……長いの。鈴里とは」
安養寺亜恵嘉:「あなたが来た頃には……もう居たものね。何年になったかしら」
弥栄橋 紬:「……鈴里さんがいなくなっちゃうなんて、考えたこともなかったです」
弥栄橋 紬:「ずっといて……支えてくれてた、ので……」
安養寺亜恵嘉:「……だから、相手の嫌がることを知っているのは、私だけじゃなかったのね」
安養寺亜恵嘉:平坦な声音だ。どこか独白めいており、紬の言葉を聞いているのかも怪しい。
安養寺亜恵嘉:「してやられた、というのかな、こういうのって」
弥栄橋 紬:「……なんで、そんな」
弥栄橋 紬:「なんで……みんな、自分を犠牲にばっかり、しようとするんですか……?」
安養寺亜恵嘉:「私のせいかも」
安養寺亜恵嘉:「私ねえ」
安養寺亜恵嘉:「鈴里とあなたに、紗菜を殺すのを手伝って、って頼むつもりだった」
安養寺亜恵嘉:「鈴里は……私の頼みなら聞いてくれるだろうと思ったし。私が作った武器を託す相手は、やっぱり紬しかいないもの」
弥栄橋 紬:「……そん、な」
安養寺亜恵嘉:夢見る童女のような顔でいる。
安養寺亜恵嘉:「私がそんな自分勝手だから、みんなは逆に行ったのかもね」
弥栄橋 紬:ふるふると、怯えた子犬のように首を振る。
弥栄橋 紬:「わ、わたしっ、は……」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さん、のこと、今でもっ、大好き……です」
弥栄橋 紬:「わたしに、ここにいてもいいって……居場所をくれて、いらない子だって言わないでくれて……」
弥栄橋 紬:「でも、紗菜さんも……薄荷ちゃんも、鈴里さんも、あやせさんも……っ、みんな、好きだから……!」
弥栄橋 紬:「誰にも、いなくなってほしくない……いなくなってほしく、ない、のに……っ」
安養寺亜恵嘉:「…………」
弥栄橋 紬:自分に居場所をくれたのは、彼女だ。少し前までならば、彼女の言うことに従ったかもしれない。
弥栄橋 紬:けれど──自分なりの、"愛情"を、ようやく知りかけている今。彼女の言葉に、頷けないでいる。
弥栄橋 紬:「……っ、亜恵嘉さんにも、いなくならないで、ほしい」
弥栄橋 紬:「大事だから……自分のこと、大事にして、ほしいから……!」
安養寺亜恵嘉:「……私のセルを。私の甘い夢の国ドリームランドを、好きになってくれてありがとう」
安養寺亜恵嘉:「でも、そろそろ目が覚める時なのよ」
安養寺亜恵嘉:「大人になりなさい。紬」
弥栄橋 紬:「…………っ」
弥栄橋 紬:ぼろぼろ、と大粒の涙を零して立ち上がる。
弥栄橋 紬:「探しに行きます」
弥栄橋 紬:「鈴里さんを。……それで、無茶でもなんでも、もう一回、同じものを作ってもらって」
弥栄橋 紬:「それを、わたしは……全力で、守ります」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんを、死なせたくない」
弥栄橋 紬:「夢から覚めるのは……大人になるのは、それからがいい」
安養寺亜恵嘉:「……仕方のない子」
安養寺亜恵嘉:「誰も彼も、どうしようもないわ」
安養寺亜恵嘉:「…………好きにしなさい」
弥栄橋 紬:泣き腫らした目で、無理矢理に笑顔を作って──背を向けた。
弥栄橋 紬:廊下に飛び出し、窓を大きく開け放つ。涙を袖で拭って、ひらりと飛び降りる。
弥栄橋 紬:風のように走りながら、端末から皆にメッセージを送った。鈴里さんの行き先の心当たりの候補があれば、虱潰しに行く。それしか、思い浮かばなかった。
弥栄橋 紬:(……皆で、笑って過ごした日が。もう夢でしか見られないなんて──絶対、嫌だ)
安養寺亜恵嘉:風が吹き込む。柳のような体でそれを浴びる。
安養寺亜恵嘉:「……寒いわ、紬」
安養寺亜恵嘉:「私を甘やかすくせに。全然、思い通りになってはくれないで……」
安養寺亜恵嘉:車椅子を操作し、部屋から退出しようとして。
安養寺亜恵嘉:思い出したように向き直り、封筒を崩れた臓器の上へ投げる。
安養寺亜恵嘉:「……夢の中にいるままで、終わらせてくれたっていいじゃない」
安養寺亜恵嘉:「絶対……文句を言ってやるんだから。一生分……」
安養寺亜恵嘉:「……私の一生だと短いわね。紬の一生分くらいにしましょう」
安養寺亜恵嘉:ぶつぶつと呟きながら敷居を越え。
安養寺亜恵嘉:再び吹き込んだ風に溶けるようにして姿を消す。
GM:寒風が部屋に吹き抜ける。開け放たれた窓からは、いつしか雪が舞い込んできていた。

糸金鈴里:白い息を吐く。
糸金鈴里:駅のホーム。大勢の利用者に埋もれるように、冷たい風を受けながら立っている。
糸金鈴里:この日の寒さには少し頼りないコートを羽織り、手にはキャリーケースを引く。
糸金鈴里:あまり荷物を持ち出すことは出来なかった。大袈裟にすれば気付かれてしまうだろうから。
糸金鈴里:今年初めの雪が舞う中、列車が来るのを待っている。
糸金鈴里:“トヴァシュトリ・カルマパラ”の代償は、行使した力と訪れる不幸が大きいほどに、そのタイムラグも長くなる。
糸金鈴里:これほど大きな力を使ったのは生まれて初めてのことだった。災禍が訪れるまで、少なくとも数日は掛かるだろう。まだ少しだけ、余裕がある。
糸金鈴里:だが明日になれば、もう公共交通機関を使うのはやめた方がいいだろう。タクシーを使うのも気が引けた。
糸金鈴里:(とりあえず、今日の内に列車で出来るだけ遠くに行って、その後は……)
糸金鈴里:(……その後は……)
糸金鈴里:行く宛も予定も、何も無かった。
糸金鈴里:ただ、あのままセルに居られないことだけは分かっていた。
糸金鈴里:ホームに吹き込んできた雪を、掌で掬うようにする。
糸金鈴里:白い結晶が体温で溶けていく。その指の先にある色彩を見て、それが何を象った色であるのか思い出した。
糸金鈴里:(……綺麗ね)
糸金鈴里:その色を見ることも、もう二度と無いのだろうと思った。
糸金鈴里:(結局、最後まで言えなかったな)
糸金鈴里:(……当然ね。今更何を伝えようと、迷惑なだけ)
糸金鈴里:(……本当なら、あんな手紙だって……残すべきじゃなかった)
糸金鈴里:(どこまでも未練がましい。……自分が嫌になる)
糸金鈴里:先程から、端末が何度も振動している。ポケットに手を入れて、一瞥もせずに電源を切った。
糸金鈴里:息を吐き、電光掲示板を見上げる。列車が来ればそんな未練ごと、否応なしに自分を運び去ってくれる。それを待っていた。
糸金鈴里:けれどそんな思いを嘲笑うかのように、アナウンスが響いた。
GM:『お客様にご案内いたします。ただいま、雪の影響により○○線は全線で運転を見合わせております。運転再開の見込みについては……』
糸金鈴里:「……っ、もう……!」
糸金鈴里:周囲の客たちから落胆の声が漏れる。これも自分に訪れる不運の一部なのか?
糸金鈴里:こうしてはいられなかった。駅を出る。雪の降りしきる中ひとり、キャリーケースを引いて歩き出す。
糸金鈴里:(……早く、この街を離れないと……)
糸金鈴里:積もった雪に、キャリーケースのタイヤが上手く回ってくれない。しかたなく、大きなケースを細腕で抱え上げる。
糸金鈴里:(いつも、いつも……)
糸金鈴里:(どうして私は何もかも、こう上手く行ってくれないの?)
糸金鈴里:じわりと滲みそうになる涙を堪え、白い息を切らせて歩く。
糸金鈴里:吹き付ける風に凍えそうで、濡れた靴は刺すような痛みを伝えてくる。
糸金鈴里:行く宛も無いまま、ただひたすら、急かされるように歩き続ける。
弥栄橋 紬:「────っ、見つけ、た……!」
弥栄橋 紬:声が、空から降ってくる。
糸金鈴里:「っ……!?」
糸金鈴里:その声に、びくりと身を震わせる。
糸金鈴里:己に降り掛かる災いなど恐れていなかった。ただ、『これ』だけが怖かった。
弥栄橋 紬:電信柱の上、桃色の髪が雪風に煽られて大きく揺れる。泣き腫らした目が見開かれて、喜びに打ち震えるように表情がくしゃくしゃになる。
弥栄橋 紬:音もなく着地。恐る恐る、それでいて逃がすまいと、ゆっくりと歩み寄ろうとする。
弥栄橋 紬:「鈴里さん……!」
糸金鈴里:「く、~~~~……!」
糸金鈴里:キャリーケースを投げ捨てる。
糸金鈴里:そのまま踵を返し、走り出す。
弥栄橋 紬:「行かないで……!」 
糸金鈴里:「……来ないで!」
弥栄橋 紬:ふにゃ、といつも通りの笑みを作ろうとする。ぎこちない。
弥栄橋 紬:「えへ、へ……わたしだけじゃ……ないよ。来たのは」
糸金鈴里:既に体力は限界で、疲れ果てていた。それでも必死に逃げようとして。
糸金鈴里:「え……」
安養寺亜恵嘉:そうして逃げ出したその先に、亡霊じみた影が現れる。
安養寺亜恵嘉:「逃が……しま、せん……よ」
安養寺亜恵嘉:嗄れきって、ほとんど声にならない言葉だったが、不思議と鈴里の耳にはよく届く。
安養寺亜恵嘉:いつにも増してひどい顔色。この寒空の下では並の人間でも厳しい部屋着姿で、車椅子の上に座り、ほとんど息絶える寸前のようにぐったりしている。
糸金鈴里:「……リーダー」
糸金鈴里:愕然とする。その拍子に足が雪に取られ、路面に倒れ込む。
糸金鈴里:「っ、ぐ……」
糸金鈴里:「……なんで……」
安養寺亜恵嘉:「ほら……あなたが逃げようとするから、この様です」
安養寺亜恵嘉:「そんなに謝っても……ふふ……許しませんから……ふふふふふ……」
安養寺亜恵嘉:虚ろに笑う。目の焦点が合っていない。
糸金鈴里:「……どういうつもりなの……!?」
糸金鈴里:「見たんでしょう!?あれを!来ないでって書いたでしょう!」
糸金鈴里:「私と一緒にいれば、あなた達まで……!」
弥栄橋 紬:「……っ、亜恵嘉さん、寒そう……ですよっ」
弥栄橋 紬:鈴里の言葉を無視するように棒読み。
弥栄橋 紬:「あー、あー。こんな寒いところに、何も着ずにいたら、きっと風邪引いちゃうだろうなー」
安養寺亜恵嘉:「寒そうですじゃないです……」
安養寺亜恵嘉:「ここはとても暖かい……」
弥栄橋 紬:「ほんとにダメな状況になってる?!」
弥栄橋 紬:亜恵嘉さんに手を貸しそうになってしまうところを、ぐううううっと堪える。
糸金鈴里:「……ふざけないで」
糸金鈴里:コートを脱ぎ、安養寺に投げ付ける。
糸金鈴里:「そうやって体調を人質に取れば、有耶無耶に出来るとでも思ったわけ?」
糸金鈴里:「馬鹿にするのも大概にしてよ」
弥栄橋 紬:「う……」 作戦を言い当てられて口籠る
糸金鈴里:「弥栄橋さん。さっさとこの人を連れて帰って」
弥栄橋 紬:ふるふると首を振る
安養寺亜恵嘉:「……馬鹿に……」
安養寺亜恵嘉:ぬくもりの残ったコートに温められて、僅かに意識が明瞭になる。
安養寺亜恵嘉:「……して、いるのは、そちらでしょう」
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:追いつめられた表情で、それでも睨むように安養寺を見る。
安養寺亜恵嘉:体の機能が回復する。歯の根が合わないほどの震えとしてだが。
安養寺亜恵嘉:「ほ……本当に、説明が、無理なので」
安養寺亜恵嘉:「ちゃく、着信を、見、なさい。馬鹿」
糸金鈴里:「着信……?」
糸金鈴里:訝しむように、渋々と端末の電源を入れて。
糸金鈴里:それを見て瞠目する。
糸金鈴里:「……な……」
糸金鈴里:「何をやっているのよ!!」
弥栄橋 紬:申し訳無さそうにしょんぼりとしている
安養寺亜恵嘉:「ふっ、ふふ、ふふふっ……ざ、残念、でした。馬鹿」
安養寺亜恵嘉:「あなたの、独り善がりなんかに……つき、付き合って、あげるものですか。ばか。ばーか」
安養寺亜恵嘉:冗談のように凍えながら、なお勝ち誇った笑みを向ける。
糸金鈴里:「……信じられない」
糸金鈴里:へなへなとその場に座り込む。
糸金鈴里:「一体、私がどれだけ……」
弥栄橋 紬:座り込んだ鈴里さんの前にしゃがみ込み、凍えた手を握る。少し剥げた紫色の爪。
弥栄橋 紬:「帰ってきてくれませんか」
弥栄橋 紬:「次は……わたしが、守ります。亜恵嘉さんに、壊されないように。絶対」
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:「いいわよ。別に」
糸金鈴里:「あれがまた欲しいなら、今すぐにでも作ってあげる」
弥栄橋 紬:「えっ」
糸金鈴里:「この場でね。そうすれば戻る必要も無いでしょう?」
弥栄橋 紬:「……だ、だめですっ!」
弥栄橋 紬:「ち、違う……違うんです、わたしは、鈴里さんに戻ってきてほしくて……」
糸金鈴里:「何度も言ってるでしょう。戻る気は無いし、戻れもしない」
糸金鈴里:「私と一緒にいれば、あなた達全員不幸に巻き込まれるわよ」
弥栄橋 紬:「それは……いけないことなんですか?」
弥栄橋 紬:「鈴里さんが離れたって、もう状況は変わらない。最悪も最悪です」
弥栄橋 紬:「それなら……いっそ、その不幸に巻き込まれて、向こうが酷い目に遭えばいい、くらい……」
弥栄橋 紬:ぼろぼろと大粒の涙が溢れ出る。
弥栄橋 紬:「……っ、鈴里さんがいなくなる以上の、不幸なんて……ない、んですから……!」
安養寺亜恵嘉:「……鈴里」
安養寺亜恵嘉:「思い上がるのも大概にしなさいよ」
安養寺亜恵嘉:「私の体のことも、私が紗羅を殺そうとした理由も、紗羅や薄荷がやったことも」
安養寺亜恵嘉:「あなたの不幸様々々とやらに操られた結果、だとか。そんな風に思っているの?」
安養寺亜恵嘉:「馬鹿にしないでよ。本当に、こっちの台詞……」
安養寺亜恵嘉:「……ずっと、私の傍に、いてよ。鈴里……」
糸金鈴里:「…………」
糸金鈴里:ぎし、と、握り締めた雪が軋むような音を立てる。
糸金鈴里:「そうやって……思わせぶりな態度ばかり取られるのも、迷惑なのよ」
糸金鈴里:「仮に……仮にあなたの言った通り、何もかもが私の不幸の所為じゃなかったとしても」
糸金鈴里:「だからと言って……私がセルに居ることに、何の意味があるって言うの?」
糸金鈴里:「“エンスレイヴァー”と戦うのに十分な資材は用意した。私の仕事は済んだはずよ」
糸金鈴里:「それ以外に……一体私に何をしろって言うのよ。もう、放っておいて……!」
弥栄橋 紬:「傍にいてほしい、じゃ、ダメなんですか……?」
弥栄橋 紬:「手紙で書いてくれたこと……全部、嬉しかった」
弥栄橋 紬:「鈴里さんと、もっと一緒にいたい……色んなネイルもしたいし、一緒にいろんなこと、したい」
弥栄橋 紬:「だから……」 縋るように手を握り続ける。
糸金鈴里:「…………」長く長く息を吐く。
糸金鈴里:「弥栄橋、さん。あなたの気持ちは……嬉しいけれど」
糸金鈴里:「でも、無理なの。出来ないのよ」
糸金鈴里:「それに、あなたは優しいからそう思ってくれるけれど……私なんて、そう大した女じゃないわ」
糸金鈴里:「あなたならすぐに、他の友人が出来るわ。もっと特別な人だって見つかると思う」
糸金鈴里:「FHなら……誰かと別れるのなんて、よくあることなのよ」
弥栄橋 紬:「大した女じゃないなんて……」 ぐすぐす言う。どう説得すればいいのか、そうすることが本当にできるのか、どんどんと自信がなくなっていく
安養寺亜恵嘉:「……鈴里~……」今度は恨みがましく名を呼ぶ。
安養寺亜恵嘉:「……今……」
安養寺亜恵嘉:「かなり情けなくなりふり構わない要求が喉まで出かかったんですけど……」
安養寺亜恵嘉:「ねえ……本当に、戻ってきてくれません?」
安養寺亜恵嘉:「いいですよ、別に、不幸とか、意味とか、仕事とか……」
安養寺亜恵嘉:「……本当は、あなたに、とっておきの最低な役目を果たしてもらうつもりでしたけど」
安養寺亜恵嘉:「それももう、いいかな……」
糸金鈴里:「……な、何よ……」
糸金鈴里:戸惑うように気勢を削がれる。
弥栄橋 紬:(亜恵嘉さんの顔色、どんどん悪く……これ以上は……)
安養寺亜恵嘉:「……あなたの暴走ぶりを見てたら馬鹿馬鹿しくなってきました」
安養寺亜恵嘉:「帰ってきてよ」
安養寺亜恵嘉:「私の、命も、目的も、意地も」
安養寺亜恵嘉:「あなたを失うことに比べたら、簡単に投げ捨てられるようなものでしかなかったのよ」
安養寺亜恵嘉:「そうじゃなかったら、しないよ、こんなこと……」
糸金鈴里:「……な……」
糸金鈴里:当惑したように固まって、黙り込む。
糸金鈴里:「……わ」
糸金鈴里:「……私だって……私なりに……覚悟を決めたつもり、だったのに」
糸金鈴里:「……なんで……」
糸金鈴里:雪に濡れたのではない雫が、その瞼から溢れる。
糸金鈴里:「どうして今更になって、そんなこと言うのよ……!」
安養寺亜恵嘉:緩慢に笑う。
安養寺亜恵嘉:「それも……こっちの台詞」
安養寺亜恵嘉:「覚悟を……決めた。そのつもりだった」
安養寺亜恵嘉:「紗羅が死んで、諦められると思ったのに」
安養寺亜恵嘉:「双子の妹とやらが出てきて、それがあんな風で、楽になるななんて言って」
安養寺亜恵嘉:「じゃあやっぱり、しなきゃいけないんだって……悪趣味グロテスクな偶然なんだって」
安養寺亜恵嘉:「なのに今更、どいつもこいつも、私がやることの邪魔をする」
安養寺亜恵嘉:「皆……あなたこそ、私にどうなって欲しいの」
安養寺亜恵嘉:譫言じみた口調が戻りつつある。
安養寺亜恵嘉:限界が近いのは事実だ。滑稽に見えるとしても、そう見えるほど、脆弱な体。
安養寺亜恵嘉:(それと引き換えに──理想を、追うことに、したのに)
糸金鈴里:「く……ふ、ぅう……っ……」
糸金鈴里:はらはらと涙が零れ、ぐしゃぐしゃと目元を拭う。
糸金鈴里:「本当に……今更……っ…… ……遅すぎるのよ、莫迦……!」
糸金鈴里:「それに……酷い」
糸金鈴里:「何もかも……もう、諦めたつもりだったのに」
糸金鈴里:「知っててやってるんでしょう……?」
糸金鈴里:「……私が、あなたにそう言われて断れるほど、強くないって……」
安養寺亜恵嘉:「……言っていることがよく分からないわ」
安養寺亜恵嘉:「私はあなたにいてほしい」
安養寺亜恵嘉:「あなたはどうなの、鈴里」
安養寺亜恵嘉:「好きにしてよ」
糸金鈴里:「そんなの……」
糸金鈴里:躊躇うように口籠り、だが結局、堪え切れなくなったように言葉を零す。
糸金鈴里:「誰に許されなくたって、一緒に居たいに決まってる…………!」
弥栄橋 紬:「…………!」 ぱああと破顔する
安養寺亜恵嘉:「……」
安養寺亜恵嘉:気力が抜け落ちる、とは、こういう感覚なのだろうか。
安養寺亜恵嘉:喜びや安堵よりも、そのような感覚が先にあって。
安養寺亜恵嘉:「……ぜんぶ、台無しよ」
安養寺亜恵嘉:「責任を、取ってもらうからね。鈴里……」
糸金鈴里:「……何よ、今更……」
糸金鈴里:泣き腫らした目元を擦り
糸金鈴里:「私が今まで、どれだけ……」
糸金鈴里:「あなたが他の女に抱かれてる時、一体どんな気持ちで……」
弥栄橋 紬:大人の話の気配に顔を赤くしている
安養寺亜恵嘉:「…………」
安養寺亜恵嘉:でも、嫌な気持ちではない。
安養寺亜恵嘉:「心を入れ替えて頑張りなさい」
安養寺亜恵嘉:「私はいま弱り切ってるもの。傷心につけこむチャンスというものでしょう」
弥栄橋 紬:「……」「……はっ」 何か思い至ったような表情を浮かべ、もごもごと口を噤む
糸金鈴里:「……弥栄橋さん、ごめんなさいね」
糸金鈴里:「迷惑ばかりかけて……。この人……本当に最低だわ」
糸金鈴里:そう言って、疲れたように笑う。
弥栄橋 紬:「それには、おおよそ同意しますけど~……でも」
弥栄橋 紬:「そのー……えと……」 指先をいじいじ
弥栄橋 紬:「……そんな亜恵嘉さんのことが、大好き……なんですねっ」
弥栄橋 紬:「お、オトナの関係が、いいなーってなる、くらいに……えへへ……」 照れ笑い
糸金鈴里:「……………………」
糸金鈴里:困ったような表情で、無言のまま笑みを見せる。
糸金鈴里:糸金鈴里がそうするのがどんな時か、きっと安養寺亜恵嘉は知っていた。



山城 紗菜:「薄荷ちゃんはさ~」
六角薄荷:「はあい……」
山城 紗菜:両手で左右の足を掴み脚の底に小刻みに振動を与える
山城 紗菜:いわゆる電気マッサージと呼ばれる罰
山城 紗菜:「教えてくれたのは嬉しいけど...ここで言うかなぁ~!」
六角薄荷:「あぢぢぢぢぢぢぢぢ」振動
六角薄荷:「だだだだってこれ知らなかったらあみみみみみ」
山城 紗菜:「それはそうだけどさ~~!」
山城 紗菜:「ちょっと楽しんでたでしょ」
六角薄荷:「それはそうなんですけあいみみみみみやめやめやめ」
山城 紗菜:小刻みに下腹部に刺激が与えられて10分程度
山城 紗菜:限界を感じ脚を緩める
六角薄荷:「はー……ふぅー……」
六角薄荷:汗みずく、真っ赤な顔で涙目。よだれもたれている
山城 紗菜:「はぁ...ありがとね」
六角薄荷:「……はぁ……お礼なんて……」
六角薄荷:「言ってもらえると……うれしいですけどお……」
山城 紗菜:「リーダーは諦めると思う?」
六角薄荷:「ないでしょ」
六角薄荷:「ないない、それだけはない。これで諦めるようならとっくの昔にやめてるです」
山城 紗菜:「だよねぇ~、だから双方の同意がないのがまだ救い...というか」
山城 紗菜:「.....どうする?」
六角薄荷:「紗菜さんは?」
六角薄荷:「いろいろ言ってたけど、だくだく焚き火に身を投げるカニになる気なんてないでしょ? それはそれでぜったい」
山城 紗菜:「あやせさんにこれ以上背負わせたくないな...」
六角薄荷:体を起こして紗菜さんの服でぐしぐし顔を拭く
山城 紗菜:「きちゃな爽やか~」爽快な香りが服から滲む
六角薄荷:「ニオイくらいは~」それこそ薄荷系の香り
山城 紗菜:「とりあえず“エンスレイヴァー”は倒す、そんでリーダーには電気あんまの刑」
山城 紗菜:「紬ちゃんの前で漏らすまでやる」
六角薄荷:「乗りました」
山城 紗菜:「てっきりリーダー側に着くと思ったよ」
六角薄荷:「心外ー。だってそんなことしたら」
六角薄荷:「亜恵嘉、死んじゃうじゃん」
山城 紗菜:「.......だね」
六角薄荷:「やですよーせっかく欲しいものがあるのに、むざむざ捨てるようなまね」
六角薄荷:「リーダー相手にわたしじゃ、いいとこで不意打ってどうとかもできないしー」
山城 紗菜:「リーダー、案外しっかり戦えますからね」
六角薄荷:「武器持って準備してやっとな薄荷ちゃんじゃとてもとても」
山城 紗菜:「紬ちゃんは乗ってくれると思う?」
六角薄荷:「しょおじき読めない。あやせさんのが期待値高いと思うですケド」
山城 紗菜:「まぁ、リーダーは悪いから最終的に付いてくれるさ」
六角薄荷:「だといいんですケドねー…」
六角薄荷:「大事なもののためなら譲らなそうって意味だと、ちょっとスゴそうだからなー…」
山城 紗菜:「お折檻という意味なら...鈴里さんもかな」
六角薄荷:「旺盛すぎません?」
六角薄荷:「そういうとこが好き」うへへーと笑って胸元に頭を埋める
山城 紗菜:「ククク...このセルに悪い人間が多いのがいけないのだよ...っと」
山城 紗菜:ぽふんっ、と大き目な胸で受け止める
六角薄荷:「…ねえ。紗菜・・さん」
六角薄荷:「なんとかしてやりましょうよ。だって」
六角薄荷:「気に入らないじゃん。こんなの」
山城 紗菜:「.........私、もう就職先決まってたんですよね」
山城 紗菜:「そこそこ大きなメーカーの事務で残業も月10時間くらいの」
六角薄荷:「いい条件なんですか?それ」
山城 紗菜:「周囲と比べては結構良いと思いますよ少なくとも社会の重圧で潰れそうになさそうだなって思うくらいは」
山城 紗菜:「そこそこ平穏で、特に代わり映えしなくて...でも、半ば強引にだけどここに来たから」
山城 紗菜:「やっぱり選んだからには”より良い人生”したいです」
六角薄荷:にまっと笑って、体を離す。右手を差し出す。
山城 紗菜:差し出された右手を重ねるように握りひっぱり絨毯に倒れ込む
六角薄荷:「みゅっ」紗菜さんの身体に体重を預けてすっころぶ
山城 紗菜:「なら、しっかり休んで夜に備えようぜ」
六角薄荷:「…休むつもり、ありますー?」
山城 紗菜:「ありますよ...それこそ体力使いすぎてバテて倒れたら周囲の視線が...」
六角薄荷:「けけけけけけ」
山城 紗菜:「恥ずかしいな...ハニートラップにあった時、ちょっと死にたくなりましたからね」
六角薄荷:「死んでる死んでる」
六角薄荷:「…まあ」
六角薄荷:「でも、勝ち負けでいえば勝ちでしたよ。たぶん」
山城 紗菜:「本当ですか...?」
山城 紗菜:「完全に負けよりだと思いますけど...」
六角薄荷:「わたしのこと、覚えてなかったでしょ」
六角薄荷:最後の最後、殺されたことだけは、記憶に残っていなかったはずだ。
山城 紗菜:「......そうだね」
六角薄荷:「それが答えですよ・・・・・・・・
六角薄荷:胸元にぎゅっと顔を埋めて、目をつむる
山城 紗菜:背中に手を添え、目を瞑る
山城 紗菜:午睡に身を預けるのも良いのかもしれない
六角薄荷:…たぶん、翡翠館ここで過ごす最後の時間だから。



GM:サイクル3 2手番目 シーンPCは弥栄橋さんです。
弥栄橋 紬:はい。シーンには、あやせさんをお呼びしたいです。
蜂角鷹あやせ:私!?
GM:了解です。シーン内容はお決まりですか?
弥栄橋 紬:あ、場所……
弥栄橋 紬:紬の部屋かな……うん、そうしましょう 話があると言って来てもらう感じで……
GM:了解です それではシーンを開始します。



弥栄橋 紬:翡翠館、弥栄橋 紬の居室。
弥栄橋 紬:パステルカラーの糸が至るところに張り巡らされた、それでいて意外と過ごしやすいこの部屋に、あやせさんと二人きり。
弥栄橋 紬:二人きり、というのはとても珍しい。今まで数えるほどか──もしくは、なかったかもしれない。
弥栄橋 紬:理由は単純で、紬の方が彼女を避けていたからだ。
弥栄橋 紬:"マイダスタッチ"──蜂角鷹あやせの本来の所属セルであり、弥栄橋 紬の古巣。
弥栄橋 紬:そこから「売られてきた」紬にとって、古巣から来た彼女には、どこか後ろめたさのような、拭いきれない暗い感情を抱いてしまう。
弥栄橋 紬:そう言葉にされなくとも、どこか劣等感に苛まれるような──そんな気持ちになって。意識的に、距離を置いてしまっていた。
弥栄橋 紬:……だが、ここに来て。彼女の目的も分かり、過ごした時間も長くなり、ようやく──彼女のことを、信頼できると思えるようになってきていたのだった。

弥栄橋 紬:「……で、折角あやせさんに淹れてもらった紅茶もすっかり冷めちゃってて」
弥栄橋 紬:他愛のない話を続ける。「お話したいことがあります」などといって呼び出した割に、ずっとそんな調子だ。
弥栄橋 紬:お風呂上がりなのだろう、髪のリボンも取って緩やかな寝間着に身を包んで。ベッドの上で身振り手振り、話をしている。
蜂角鷹あやせ:「まあ……そうだったのですね」
蜂角鷹あやせ:弥栄橋の話に対し、くすくすと上品に笑う。
蜂角鷹あやせ:こちらはいつものメイド服姿だ。落ち着いた様子でベッドサイドに腰を下ろしている。
蜂角鷹あやせ:「それにしても……少し驚きましたわ」
蜂角鷹あやせ:「弥栄橋様からお部屋にお招き頂けるとは、思っておりませんでした」
弥栄橋 紬:「……それは、ええと……うん。そう、ですよね」
弥栄橋 紬:ベッドの上で居住まいを正したかと思うと、深々と頭を下げる。
弥栄橋 紬:桃色の髪がカーテンのように表情を覆い隠す。見えない向こうで、唇を引き結んだ。
弥栄橋 紬:「……その。あやせさんに、謝りたくって」
蜂角鷹あやせ:「謝る……」小首を傾げて唇に触れて「……ですか?」
弥栄橋 紬:「うん」 恐る恐る表情を窺うようにゆっくりと顔を上げる。
弥栄橋 紬:「あやせさんがここに来てから……ずっと、避けてたから……」
蜂角鷹あやせ:「……まあ……わざわざそのことを?」
蜂角鷹あやせ:「気にする必要などありませんわ。わたくしも同じ立場でしたら、弥栄橋様のお気持ちはお察ししますし……」
蜂角鷹あやせ:「信用できないのも当然です。紗菜様も、わたくしを疑っておられたようですし……」
蜂角鷹あやせ:「実際に、裏切り者だったのは……事実ですもの」
弥栄橋 紬:「裏切り者っていうなら……今もう、そうじゃない人の方が珍しい、かも?」
弥栄橋 紬:困ったように眉を下げる。「皆、自分のやりたいことのために、一生懸命だから。結果的に」
蜂角鷹あやせ:「……そうかもしれませんわね」
蜂角鷹あやせ:こちらも思わず同じ表情をして。
蜂角鷹あやせ:「ですが……そのことを謝りたい、というのは?」
蜂角鷹あやせ:「わたくしのことを……ふふ」
蜂角鷹あやせ:少し冗談めかしたように笑って
蜂角鷹あやせ:「少しは信用して頂けたと思ってよいのでしょうか?」
弥栄橋 紬:こくり。ゆっくりと一つ頷く
弥栄橋 紬:「あやせさんの目的がどうあれ……それだけのためなら、わたし達にこんなに優しくする必要もなかったと思うから」
弥栄橋 紬:「それに……」
弥栄橋 紬:少し顔を赤くし、もじもじと指を動かして
蜂角鷹あやせ:「……それに?」
蜂角鷹あやせ:穏やかな目で続きを促す。
弥栄橋 紬:「……ちゃんと、叱ってくれた人。初めてだったから」
弥栄橋 紬:「それは良くないよ、って。真剣に、わたしのことを想って言ってくれてるんだって……思ったら」
弥栄橋 紬:「急に、今まで避けてたのとか、全部ごめんなさいって気持ちでいっぱいになっちゃって」
弥栄橋 紬:「それで……ちゃんと謝らなくちゃ、って」
弥栄橋 紬:「……落ち着いて話せる時間が、いつまであるか、分からないから」
蜂角鷹あやせ:「……そうでしたか……」頷いて
蜂角鷹あやせ:「少しでも気持ちが伝わったのなら、何よりです」
蜂角鷹あやせ:「今も申し上げた通り、わたくしは何も気にしておりませんから、謝られる必要はありませんよ」
蜂角鷹あやせ:「……ですが、嬉しいです。弥栄橋様にそう仰って頂けるのは」
蜂角鷹あやせ:「あなたは、とても純真で正直な方ですから」
蜂角鷹あやせ:「あなたにそう仰って頂けると……わたくしもこのセルの一員になれたような気が致します」
蜂角鷹あやせ:「弥栄橋様がそんな方だからこそ、わたくしも……差し出がましく、あんなことを言いたくなったのかもしれません」
弥栄橋 紬:いつもなら、「えへへ」とはにかむところだ。それが、今は唇を引き結んで押し黙っている。
弥栄橋 紬:「……もし」
弥栄橋 紬:「いま起きてること、全部終わって……その時、まだ"ドリームランド"があったとしても」
弥栄橋 紬:「……あやせさんは、帰っちゃうの?」
蜂角鷹あやせ:「……そうですね、どうでしょうか……」
蜂角鷹あやせ:少し考え込むようにして
蜂角鷹あやせ:「“マイダスタッチ”から帰還の命令があれば、少なくとも無視は出来かねます。そうすればまた無用な火種を呼び込むだけですから」
蜂角鷹あやせ:「ですが、わたくし個人の気持ちとしては……」
蜂角鷹あやせ:「……出来る限り“ドリームランド”に置いて頂きたいと思っております」
蜂角鷹あやせ:控えめに微笑む。
蜂角鷹あやせ:「……わたくしも、好きですから。……このセルが」
弥栄橋 紬:「……!」 硬くなっていた表情が緩み、ほんの少し笑顔が溢れる。
弥栄橋 紬:「えへへ……嬉しいな」
弥栄橋 紬:「でも、そのためには……生き残らなくちゃ、なんだよね」
弥栄橋 紬:「…………」
蜂角鷹あやせ:「そうですね、まずは……」
蜂角鷹あやせ:「……弥栄橋様?」
蜂角鷹あやせ:「如何なさいましたか?」
弥栄橋 紬:『殺しますね、全員』と言った少女の声が、まだ耳の奥にこびり付いている。
弥栄橋 紬:恐怖。不安。抱いている希望が、全て呆気なく塗り潰される予感。
弥栄橋 紬:押し黙ったまま、ベッドに掛けたあやせさんの身体に、身を寄せる。
弥栄橋 紬:「……あやせさんに言われたこと、何度も考えようとした」
弥栄橋 紬:「でも、その度に……じゃあ、本当に大切とか、大事とか……正しい答えがわからなくなって」
弥栄橋 紬:「その答えも、分からないまま、死んじゃうのかな……」
蜂角鷹あやせ:「……弥栄橋様……」
蜂角鷹あやせ:安心させるように掌を重ね、体温を分かち合いながらゆっくりと撫でる。
弥栄橋 紬:寝間着のネグリジェ、その薄い布越しに少し平均より高い体温の熱が伝わる。
蜂角鷹あやせ:「……大丈夫です。不安でいるのは、貴女だけではありませんよ」
蜂角鷹あやせ:「本当を言うと……わたくしも怖いです」
蜂角鷹あやせ:冗談めかして微笑する。
弥栄橋 紬:「あやせさんも?」
蜂角鷹あやせ:「あら。そうですよ。当たり前です」
蜂角鷹あやせ:「わたくしも……あなたより少しだけ早く生まれただけの、ただの女ですから」
蜂角鷹あやせ:「普段はなるべく、そう見えないように振舞っているのですよ」
蜂角鷹あやせ:人差し指を立てて、君の唇に触れる。
蜂角鷹あやせ:「ふふ……他の皆様には内緒ですよ?」
弥栄橋 紬:「ひゃ」
弥栄橋 紬:「…………」 かぁ、と頬に紅が差す。
弥栄橋 紬:「……内緒、にするので、その……お話、もう一つあって……続き、っていうか……」
蜂角鷹あやせ:「はい。何でしょうか?」
蜂角鷹あやせ:「何でもお聞きしますよ」
弥栄橋 紬:暫く、夕日色の瞳を見つめて、視線を右往左往させて。何度か深呼吸して、ようやく。
弥栄橋 紬:「……あやせさんに、オトナのこと、教えてほしいって言ったら……怒ります、か?」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:予想外だったのか、珍しく本当に驚いたように目を丸くする。
蜂角鷹あやせ:「わたくしに……ですか?」
弥栄橋 紬:「……うん」
弥栄橋 紬:「その、あやせさんが……紗菜さん……ううん、紗羅さんと、色々あったのは、なんとなく分かるし」
弥栄橋 紬:「その、この間……好きだった、っていうのも、聞いて……」
弥栄橋 紬:「……知ってて、言うの。良くないんだろうなって、思う、けど」
弥栄橋 紬:か細い声が、今までにない近い距離で。
弥栄橋 紬:「あやせさんなら、ちゃんと……答えを、教えてくれるかな、って……」
蜂角鷹あやせ:「……」視線を合わせたまま、少し思い悩むようにして。
蜂角鷹あやせ:「ですから、そういうことは特別な人と……それに、わたくしは山城様と……」言いかけて、
蜂角鷹あやせ:「……いえ」瞑目し、かぶりを振る
蜂角鷹あやせ:「全て……分かったうえで」
蜂角鷹あやせ:「真剣に……よく考えて、勇気を出して……」
蜂角鷹あやせ:「こうして、わたくしに伝えてくださったのですね?」
弥栄橋 紬:こくん、と頷く
弥栄橋 紬:「あやせさんはさっき……わたしのことを、『純真で正直』って言ってくれたけど」
弥栄橋 紬:「わたしは……ただ、皆に、愛してほしい、だけ」
弥栄橋 紬:「愛してほしいから……好きでいてほしいから、それだけ、なの」
弥栄橋 紬:ぎゅ、と彼女の柔らかな身体を抱き締める。
弥栄橋 紬:「この気持ちは、不安とか、色々混ざってて、本当に純粋な気持ちじゃないかもしれない、けど……っ」
弥栄橋 紬:「わたし、あやせさんに……愛してほしい、って。好きでいてほしいって、思ってる……」
蜂角鷹あやせ:「……はい」
蜂角鷹あやせ:穏やかに、柔らかく、その腕を受け入れる。
蜂角鷹あやせ:「そう思うことは……決して悪いことではありませんよ、弥栄橋様」
蜂角鷹あやせ:「あなたが真剣に考えて、その上でわたくしを選んでくれたならば……」
蜂角鷹あやせ:「それは、とても嬉しいことですわ」
蜂角鷹あやせ:額を撫で、前髪を選り分けるようにして瞳を覗き込む。
弥栄橋 紬:「ふぁ……」
蜂角鷹あやせ:「……わたくしも、責任を持って応えたいと思います」
蜂角鷹あやせ:「弥栄橋様。いえ……」
蜂角鷹あやせ:「今は、紬と。……よろしいですか?」
弥栄橋 紬:緊張からか見開かれた琥珀色の瞳が、上気した頬が、荒く浅い息が。身体中の血が熱を持つような感覚が、どくどくと心臓を波打たせる。
弥栄橋 紬:「…………っ♡」
弥栄橋 紬:応えるように、形良い唇にキスを落とす。
弥栄橋 紬:……糸の張り巡らされた居室は、少女の支配下にある。《無音の空間》──衣擦れの音も、交わす睦言も、何一つ外には漏れることはない。



GM:弥栄橋さんは行動が可能です。
弥栄橋 紬:蜂角鷹あやせさんにロイスを取得します。Pは自動的に「愛情」。Nは「劣等感」で、P表で取得します。
蜂角鷹あやせ:弥栄橋紬 〇庇護/心配 でロイスを取得します。
弥栄橋 紬:えへへ……



六角薄荷:昼下がり。翡翠館。リビングルーム。おおきな窓の外はひどく冷え込んでいるけれど、雲の合間から陽の光が差していた。
六角薄荷:テーブルの上には薄切りの丸パンクランペットとジャムや蜂蜜などの瓶、温かなティーポットとミルクポット。
六角薄荷:お茶会でもやろうかという風情だ。それにしては少し空気が重い気がするけれど。
六角薄荷:「はい。亜恵嘉は砂糖ふたつでよかったっけ?」
安養寺亜恵嘉:「……えぇ、はい」部屋はよく暖まっているのだが、まるで寒さに耐えるかのようにソファの上で肩を縮めている。
六角薄荷:「紗菜さんはたぶんひとつの、糸金さんは?」
糸金鈴里:「……私もふたつ」
糸金鈴里:部屋の隅のほう、なんとなく居心地悪そうにしている。
山城 紗菜:「ありがとうございます...」あらかたの事の顛末を聞き、奇妙な表情で紅茶を啜る
六角薄荷:「水かぶった猫みたいになってるよう。砂糖ひとつ足しとくね」
六角薄荷:「せっかく残ってたなかからそれっぽいものでっちあげたんだから、ほら。食べない?」
六角薄荷:「戻ってからお湯浴びたけど、カロリーも入れないとダメになっちゃうよ。身体なんて単純なんだから」
六角薄荷:砂糖2つ入れたティーカップを給仕。きちんと持ち手まで温かい。
安養寺亜恵嘉:「はい……食べます……」げっ歯類めいて両手でパンを持って齧る。
山城 紗菜:「食事も大切だけどさ...なんか...凄いことになってない? この数時間で」
六角薄荷:「なってると思う」
安養寺亜恵嘉:「……」
山城 紗菜:「つまりこういうこと? 鈴里は遺産のパワーでとてつもない不幸の代償が溜ってて、リーダーはその成果物を壊した上に」
六角薄荷:「だだこねて泣き落として連れ帰ってきましたあ、と」
山城 紗菜:「三人で私を自死させるように説得しようとしてたって...こと?」
六角薄荷:「そこは今更な気がしますケド」
安養寺亜恵嘉:「……その言い方では私が一方的に悪いみたいじゃないですか」
六角薄荷:「いや悪いでしょ」
山城 紗菜:「すごい心外な顔してますね...」
六角薄荷:「転がり込んできた女の子を利用した上に…そのう…手籠めにした…悪党の親玉が今更何を言うのさ」わざとらしく頬を手で隠す
糸金鈴里:「……」居心地悪そうな顔
安養寺亜恵嘉:「す、鈴里の件については経緯を説明したでしょう……!?」
安養寺亜恵嘉:「あと自殺させようとはしてません。ちゃんと手を下す気でした」
六角薄荷:少しくねくねして、飽きたのか自分のぶんのカップ(無糖)に口をつける
六角薄荷:「糸金さんもなんか食べます? りんご? ママレード? はちみつに、しょっぱいのはバターしかないけど」
山城 紗菜:「この人、信じられない...二人共こんな人とこれから身体ゆだねていいんですか?」
山城 紗菜:「絶対、わがままなプレイしかしませんよ」
六角薄荷:「知ってるしい」
六角薄荷:「調子に乗るともう顎が疲れるんだよねえ…」
糸金鈴里:「……お構いなく」両方の話題に対して
六角薄荷:「~~~」ごてっとりんごジャムをのっけたクランペットを二口で食べて
六角薄荷:「辛気臭いよお。紗菜さんちょっと盛り上げてみます?」
山城 紗菜:半ば憤懣としながらパンに薄くマーマイトをぬりかじりつく
山城 紗菜:「そこまで別に陽気なセルじゃないでしょ...」
山城 紗菜:「結局、状況は前より悪くなってるけど」
山城 紗菜:「リーダーも鈴里も”やる”ってことでいいんだよね」
六角薄荷:「結局、いまちょっかいかけてきてる相手をなんとかしないことには、欲しいものは全部ご破産になっちゃうわけだし」
六角薄荷:二枚目にバターとママレードを塗って二口で食べて、紅茶で流して(お行儀が悪い)
六角薄荷:「乗らない手はないとおもうけど。まさかだよね?」
六角薄荷:「犠牲になる予定の紗菜さんも、速攻で寝返ってるべきわたしも乗っかってるのに、違うと言われると割とギャグ」
安養寺亜恵嘉:「……まあ……」
安養寺亜恵嘉:紗菜を一瞥し、渋々といった表情で頷く。
安養寺亜恵嘉:「やむを得ないのでは……」
糸金鈴里:「そうね」
糸金鈴里:「結局のところ、戦うしかない」
六角薄荷:「言ってくれると思ってたー」亜恵嘉に抱きつく
六角薄荷:人目やいろいろを憚らず頬ずり
安養寺亜恵嘉:煮え切らない顔でされるがままになっている。
糸金鈴里:視線を背けるように嘆息する。
六角薄荷:はたと止まって
六角薄荷:「糸金さんもどうです? チャンスタイムですよ?」
糸金鈴里:「は……?」
糸金鈴里:「結構よ。あなた達の爛れた性倫理に付き合う気は無いから」
六角薄荷:「ふぅーん」かんたん
山城 紗菜:「ふ~ん」
山城 紗菜:「ただ、私はさ...リーダーの我儘でかなり追い詰められてたし色々思う所もあるよ」
山城 紗菜:「だからさ...少しだけ仕返しするけどいいよね」
安養寺亜恵嘉:「嫌ですけど……」
山城 紗菜:「そう言うと思った」
山城 紗菜:返答は聞かず強く握るように肩を掴む
糸金鈴里:「ちょっと」
安養寺亜恵嘉:「やめてください」
安養寺亜恵嘉:「どうせまた良識ぶった顔でいやらしいことしか考えてないでしょう」
六角薄荷:そっとティーカップを離す
六角薄荷:「悪いことも考えてるよ」
山城 紗菜:「そういうキミも、薄荷とやらしい事しながら別の愛も手放せずにもがいてる」
山城 紗菜:「私とリーダーの良識にどれだけの違いがあるんだろうな」
六角薄荷:「えー…わたしもそっち側?」うるんだ目
安養寺亜恵嘉:「一緒にしないで」
安養寺亜恵嘉:「いや……本当に一緒にしないでほしいです」
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:そこに関してはそんなに擁護できないなと思っている。
安養寺亜恵嘉:「鈴里! なんですかその顔は!」
安養寺亜恵嘉:「ほんとうに絶対そんなに悪くないですよ私」
糸金鈴里:「そこに関してはそんなに擁護できないなって」言った
六角薄荷:「だって」
安養寺亜恵嘉:「はぁ~!?」
山城 紗菜:「やっぱ、人間客観的な視点がなくちゃね~」ケラケラと笑う
六角薄荷:「…最初にキスより先やってきたの、亜恵嘉だったよねえ…」
六角薄荷:痛み止めが利きすぎたせいでもあるのは伏せておく
安養寺亜恵嘉:「人生を懸けた事業を台無しにされた上に色魔と同じ扱いをされている……」
安養寺亜恵嘉:「なんなのこれは……ひどくない……?」
山城 紗菜:「それとこれとは別でしょ、生きる力エロスに満ちてて何よりですね」
安養寺亜恵嘉:「あの……」
安養寺亜恵嘉:「本当に普通に腹立つのでやめてもらっていいですか」
安養寺亜恵嘉:「ただ肉欲に駆られてるだけの人に……」
糸金鈴里:「まあ……それもそうではあるわね」
糸金鈴里:「ハニートラップにも何度も……」
六角薄荷:「うんうん。元気そうでよかった」遠慮なく亜恵嘉に抱きつく
六角薄荷:←ハニートラップ
山城 紗菜:ふと、油断した亜恵嘉の首筋に唇が落とされる
山城 紗菜:「本当、ムカつくよね...古参の三人の中で二人が同じ人間の事想ってたなんて」
安養寺亜恵嘉:「自分の欲望だけで話を進めないで!!」
山城 紗菜:「あほリーダー、アンタはずっとそういう目で見られてたんですよ!」
六角薄荷:けらけら笑う
山城 紗菜:「私は勝手にスッキリしたからさ、首のこれは上書きのスパイスにでもしてくれたまえ」
山城 紗菜:「じゃぁね~」
六角薄荷:「はー…」
山城 紗菜:そういい言いたい事だけ言って去ってゆく
六角薄荷:「…少しはあったまったみたいで、よかったねえ」
六角薄荷:まだくっついている
安養寺亜恵嘉:「……あなたは結局なにを考えているの?」
安養寺亜恵嘉:間近から睨むようにする。「紗菜風に言えば二股のように思うのだけど」
六角薄荷:「んー?」目を細める
六角薄荷:「好きな人のこと。それから、どうにかしたい人のこと」
六角薄荷:「…そこは、みんないっしょじゃない?」ふたりに視線を巡らせる
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:視線から逃れるように、苦々しい溜息を吐いた。



GM:サイクル3 3手番目 シーンPCは山城さんです。
山城 紗菜:蜂角鷹あやせさんとシーンをします
GM:了解です。シーンの内容はお決まりですか?
山城 紗菜:あやせさんの部屋でお話する方向性でお願いします
GM:了解です。ではシーンを開始しましょう。



山城 紗菜:静まり返った翡翠館、宣戦布告より襲撃の手は僅かに緩み
山城 紗菜:それぞれが戦いで付いた汚れや傷を癒し終えた深夜
山城 紗菜:蜂角鷹あやせの部屋にノックが響く
山城 紗菜:「あやせさん...少し良いですか?」
蜂角鷹あやせ:少しの間。
蜂角鷹あやせ:「……はい。開いております。どうぞお入りください」
山城 紗菜:声が聞こえてから間が空き、扉が開く
山城 紗菜:「すいません、夜遅くに...あはは」
山城 紗菜:罪悪感、後悔、それらが入り混じったような表情を隠すように笑みを浮かべるがぎこちない
蜂角鷹あやせ:「いえ、お構いなく。まだ起きておりましたから」
蜂角鷹あやせ:既に入浴した後の、バスローブを羽織った姿。ベッドから立ち上がった様子で君を迎える。
蜂角鷹あやせ:「如何なさいましたか?紗菜様」
蜂角鷹あやせ:「眠れませんか?何かお夜食でもご用意致しましょうか」
山城 紗菜:「...........あやせさん、ごめん」
山城 紗菜:もう少し先の、何か気の利いたタイミングで言おうとした言葉が喉から溢れた
山城 紗菜:「薄々気づいてるよね...リーダーの事も、最悪.............私がまた命を懸けないといけない事も」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:浮かべていた微笑が薄れて。
蜂角鷹あやせ:「……ええ」
蜂角鷹あやせ:短く肯定する。
山城 紗菜:「アタシはさ...自分が死んでも自分の大切にしてた何かが残って...別の形でも幸せになってほしいなんて思えなくて」
山城 紗菜:「妹を使ってでもセルのみんなもあやせも試して...泣かせて」
山城 紗菜:「このまま何も言わないで万が一の賭けで皆を残して逝くのは...もうできない」
山城 紗菜:左目から涙が零れる、溢れて自分の腕に顔を埋める
蜂角鷹あやせ:「……紗羅様、として話されていると」
蜂角鷹あやせ:「そう考えてよろしいのですね?」
山城 紗菜:「うん...」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:僅かに眉根を寄せて、じっとその顔を見て。
蜂角鷹あやせ:「……正直に言って」
蜂角鷹あやせ:「わたくしは……未だ、貴女にどう接するべきか決めあぐねております」
蜂角鷹あやせ:「紗羅様なのか、紗菜様なのか。その境目がどこかにあるのか」
蜂角鷹あやせ:「怒っていいのか、それとも怒られるべきなのか。憎むべきなのか、許すべきなのか」
蜂角鷹あやせ:長く静かに息を吐いて。
蜂角鷹あやせ:「紗羅様がしたことは……本当に最低のことです」
蜂角鷹あやせ:「ですがそれは……わたくしも同罪で、共犯ですから」
山城 紗菜:「私が利用した...って言ったら悲しんで怒ったよね」
山城 紗菜:「自分の身を投げ出すほど後悔して、苦しんでるのが見てられなくて...より最悪な事を言った」
山城 紗菜:「ずっとそういう”正しいこと”がずっとわからなくてさ...最初にあやせを見た時ちょっとイラついたんだ」
山城 紗菜:「ちゃんとしてるヤツがFHなんかに来るんじゃねーよって...」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:緊張したような表情で黙っている。
山城 紗菜:「ずっと大事だったから...自分の好きな人が好きな場所から居なくなってほしくなかった」
山城 紗菜:「あやせは...マイダスタッチの出向だから理由がないといなくなるでしょ」
蜂角鷹あやせ:「……え、ええ……」
蜂角鷹あやせ:怪訝な様子で薄く頷く。
山城 紗菜:「なんだろう、ごめん...なさい、ずっとぐちゃぐちゃで...頭おかしくて」
山城 紗菜:「だからセルが維持できる理由を作って嫌なことまでさせて引き留めようとしたの」
山城 紗菜:「全部、私のエゴに付き合わせた...浅い考えで全部上手くいくと思ったから」
山城 紗菜:「その結果が要らない罪悪感を与えて、より苦しめるだけになってさ...」
山城 紗菜:「本当に...ごめん」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:深く溜息を吐いて、静かに君へと歩み寄る。
蜂角鷹あやせ:す、と腕を伸ばして。
蜂角鷹あやせ:その頭に掌を置くようにして、撫でる。
蜂角鷹あやせ:「……本当に……非道い人」
蜂角鷹あやせ:呆れたように微笑む。
蜂角鷹あやせ:「言ってること……全部最低で、擁護のしようもありませんよ?」
蜂角鷹あやせ:「分かってますか?」
山城 紗菜:「.........知ってる、紗菜の人生もめちゃくちゃにして全員で死ぬか自分が死ぬかの瀬戸際にまで追い詰めてるし」
山城 紗菜:「女癖悪いし...一人で突っ走るし...」
蜂角鷹あやせ:「はい」否定しない。
山城 紗菜:「でも...それが私の欲望だから」
山城 紗菜:「最低だけど...自分の大切な全部を護りたいからさ」
山城 紗菜:「もし......自分の努力でも全部ダメだったらまたあやせを残して死んじゃうから」
蜂角鷹あやせ:「……それを謝りたいと?」
山城 紗菜:「うん...一緒に居れなくてごめん」
山城 紗菜:「でも、最後の最後まで足掻くからさ...一緒にいてよ」
山城 紗菜:「碌に約束も守れない最低の女だけど」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:瞑目する。
蜂角鷹あやせ:「……どこまでも……どうしようもない人」
蜂角鷹あやせ:「そういうところが……放っておけなかったんです」
蜂角鷹あやせ:僅かに肩が震える。
蜂角鷹あやせ:「……そういうところが……」
蜂角鷹あやせ:「……好きだったんです」
蜂角鷹あやせ:消え入りそうな声で、小さく口にする。
山城 紗菜:自分の顔が見られるのがいやだったから両手を回して縋るように抱きしめる
山城 紗菜:「私がどうなるかはわからないけどさ...」
山城 紗菜:「あやせにも紗菜のよすがになって欲しい」
山城 紗菜:「代わり代替でも...別の形でもいいからさ......お願い」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:「あんなことをしておいて……今更そんなことをよく人に頼めますね、貴女……」
蜂角鷹あやせ:素で呆れた様子で言う。
山城 紗菜:「知ってるし、自分が最低なのは死ぬ前からずっとわかりきってるよ....」
山城 紗菜:「あやせしか頼れる人がいないんだもん」
山城 紗菜:セルでかつて屋形骨で、最強で、傲慢だった女はごく稀に捨てられた犬のような表情をする
蜂角鷹あやせ:「……。……またそういう……」
蜂角鷹あやせ:「……分かりました。わたくしも思うところは多分に御座いますし、それはお引き受けします」
蜂角鷹あやせ:「ですが」
山城 紗菜:少しの緊張、身体が張り詰める感触が伝わる
山城 紗菜:心の底から弱っている女の正直な姿
蜂角鷹あやせ:腰に回された腕を、指先でつつく。
蜂角鷹あやせ:「……あの」
蜂角鷹あやせ:「今日このまま、いつものようになし崩しで抱けると思ってらっしゃいませんよね?」
山城 紗菜:「思ってないけど...ヤだ」
山城 紗菜:「あやせに紬ちゃんの匂いが残ったのを知ったまま...帰れって言うの...?」
蜂角鷹あやせ:「分かったうえでしようとしてたんですか!?」
山城 紗菜:「背中合わせで一緒に寝るくらいは~って想ってただけだもん!」
山城 紗菜:自分の素行が10悪いのだが抗議に声を荒げる
蜂角鷹あやせ:「貴女、毎回そんなこと言って結局手出ししてくるじゃないですか……!」
蜂角鷹あやせ:「嫌です!駄目です!紬……弥栄橋様に正しい性倫理を語っておいて、わたくしがそんなふしだらなこと出来ません!」
山城 紗菜:「最後...なんだよ?」
山城 紗菜:あまりにも往生際の悪い粘りを見せ、結局寝所に戻ったのは午前の3時頃であった



GM:山城さんは行動が可能です。
山城 紗菜:あやせさんにロイスを結びます、相互で
山城 紗菜:蜂角鷹あやせ 〇恋慕/依存 これで
蜂角鷹あやせ:山城紗羅 愛情/〇呆れ で取得します。



安養寺亜恵嘉

~~~ドリームランド プレゼント交換会のおしらせ~~~
 

安養寺亜恵嘉:翡翠館のロビーにA4判のハンドメイド感あふれるプリントが掲示されたのは、まだどこか落ち着かない空気が漂うある日のことだった。
安養寺亜恵嘉:「この機会にお互いの気持ちを形にしてみませんか?」という言葉を形式ばった言い回しで水増ししたそれは、誰が張り出したものかは公的には謎ということにされたままだったが、
安養寺亜恵嘉:妙にちらちらとその話題を振るセルリーダーに賛同してか察してか、ともかく三人で街に繰り出す形となったのである。

安養寺亜恵嘉:「久々に外に出た……」
安養寺亜恵嘉:「……というわけでもありませんね。このあいだ鈴里を追いかけて彷徨ったので」
安養寺亜恵嘉:「紬も薄荷も、寒くないですか?」
弥栄橋 紬:「平気です!」 もこもこのコートに身を包んでいる
六角薄荷:「これくらいなら全然! 亜恵嘉のが寒くない?」
六角薄荷:「おからだにさわりますよ…」肩を揉む
安養寺亜恵嘉:「今日はちゃんと着込んでいますから……もう、そういうのはいいです」
安養寺亜恵嘉:押してもらっている車椅子の上で防寒着に身を包んでいる。
六角薄荷:「そう。残念」
弥栄橋 紬:「きゃっ、薄荷ちゃんの手つきがやらし~」 目を細めてにまにまと笑う
六角薄荷:「おっ、紬ちゃんも言うようになりましたなあ」けらけら笑う
安養寺亜恵嘉:「えっ。紬……?」
六角薄荷:「それにしても、プレゼント交換会なんて、どういう風の吹き回し?」
安養寺亜恵嘉:「え、ああ、はい」
安養寺亜恵嘉:「いや別に私が企画したわけではないんですが」
安養寺亜恵嘉:「その、まあ、理念に賛同はしたわけです。最近は少し色々とありましたし……」
弥栄橋 紬:「色々あり過ぎたくらい……」
六角薄荷:外れとはいえ、街には行き交う人の姿がある。ショウウインドウに並ぶ色とりどりの品々。日々の営み。
六角薄荷:「亜恵嘉ってたまにさあ」
六角薄荷:「ものすごくちっちゃい子みたいな見落としするよね」
六角薄荷:「張り紙の高さでさ、貼った人の身長っていうか、目線がどのあたりかバレるじゃない?」
六角薄荷:「私より低いのって、いっつも座ってる亜恵嘉しかいないんだけど」
弥栄橋 紬:「えっ、そうだったの?!」
安養寺亜恵嘉:「あっ……」
安養寺亜恵嘉:「……やせさんがしゃがんで貼ったのかもしれないでしょう!?」
六角薄荷:「女豹のポーズで貼るあやせさんも、それはそれで面白いけども」
安養寺亜恵嘉:「そう。こんな気の利いたことを思いつくのも気遣いができる彼女らしいではないですか」
安養寺亜恵嘉:「そうに違いありません」
六角薄荷:季節なだけに、店頭には赤地に白やピンク、ぎょっとするくらい濃い茶色のハートとリボンが描かれた広告が咲いている。
六角薄荷:「気が利いてるって思ってたんだ…」
六角薄荷:「ん、いや、気が利いてるよね。ねえ紬」
弥栄橋 紬:「うん、楽しそうだな~って思ったよ」
安養寺亜恵嘉:「うん。さすがに紬はよく分かっています」
六角薄荷:「そう。ほんとにそう。気分転換にもいいし…」
弥栄橋 紬:「ほんとにバレンタイン一色だね~」 歩きながらきょろきょろと見渡している
六角薄荷:「なにより、明日っていうのがいいよ」
六角薄荷:「もーしかしてー、そういう意図もおありですか?」亜恵嘉の肩を揉む
安養寺亜恵嘉:「べ、別に品目をチョコに限っているわけでは……」
安養寺亜恵嘉:「鈴里にはもっと形に残るものをあげたい気持ちもありますし……」
六角薄荷:「…いいなあ」
弥栄橋 紬:「ふふふ、すっかり仲直りしてる。よかったぁ」
安養寺亜恵嘉:「……」
六角薄荷:店頭に積まれている、ハート型の…今どきこんな単純なやつも、不用心な置き方も珍しい…チョコの包を一つ手にとって、戻す。
弥栄橋 紬:「あっ、これ可愛い! クマさんにチョコ持たせられるんだって~」
六角薄荷:「お、いいねいいねえ。こっちは…カップにいれると溶けるゴリラ?」
弥栄橋 紬:「面白いけど、なんでゴリラ……?」
六角薄荷:「人気があるから…?」
弥栄橋 紬:「ボノボ……」 思い出して口走る
安養寺亜恵嘉:「……ボノボ?」
六角薄荷:「猿の一種で…」
六角薄荷:「…高度なコミュニケーションをすることで知られてるんだっけ?」
弥栄橋 紬:「あっ、お、オトナなこと考えたわけじゃなくて……!」 ぱたぱた手を振る
六角薄荷:「?」
安養寺亜恵嘉:「なぜ急に……えっ」
安養寺亜恵嘉:「どうしたんですか紬……?」
安養寺亜恵嘉:「今日は何だか様子が違っているような……」
六角薄荷:「オトナになっちゃったんだねえ…」訳知り顔で頷く
弥栄橋 紬:「へっ?! えっ、そ、そうかなぁ……そんなことは……」
安養寺亜恵嘉:「ええっ」
六角薄荷:「あやせさんもけっこう凄いよねえ。さすがというか…」
安養寺亜恵嘉:「えーっ!」
弥栄橋 紬:「な、なんで知って……?!」
六角薄荷:「えっ、かまかけと消去法」
安養寺亜恵嘉:「ちょっと!」
六角薄荷:「メイドというのは人類の一種で…」
弥栄橋 紬:「音、ぜったい聴こえないはずなのに……へっ」
六角薄荷:「…高度なコミュニケーションをすることで知られています」
弥栄橋 紬:「~~~~~~~~っ」 ぼんっと上気したように顔が真っ赤になる
安養寺亜恵嘉:「待って! 私の心臓に配慮してください!」
安養寺亜恵嘉:「私の紬が!?」
安養寺亜恵嘉:「あやせさんと!?」
六角薄荷:「薬使う?」
安養寺亜恵嘉:「使いませんけど!」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんの?!」
弥栄橋 紬:「せ、セルの一員なのであながち間違いではない……?」
六角薄荷:「だってえ、糸金さんは亜恵嘉にべったりだし、紗菜さんはわたしといたし、見てない時間が長かったのって紬とあやせさんだけだったし…」
弥栄橋 紬:「ぁう……」
安養寺亜恵嘉:「そんな……」
六角薄荷:「まさか本当に手を出してたなんて…メイドさんはすごい…」
安養寺亜恵嘉:「我が子が知らないところで育ってしまう親の気持ちというのは……このようなものなのでしょうか……」
安養寺亜恵嘉:手巾で目尻を拭う。
弥栄橋 紬:「あっ、えと、それは……ちがくて……」
弥栄橋 紬:「そのぉ……わたしが、お願いしたというか……」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さん泣かせちゃった……」
六角薄荷:「紬から…!? いやでもそうか。そうだよねえ…」
六角薄荷:自分の唇をくすりゆびで撫でる。「そうだよねえ…」うんうんと頷く。
安養寺亜恵嘉:「嬉しくも寂しい……」気付いていない。
六角薄荷:「感涙してる時間はないよ亜恵嘉。糸金さんが本命なら、これがラストチャンスなんだから」
六角薄荷:「ここで選びそびれたら、糸金さんになんか作ってもらって糸金さんに渡すみたいな面白いことになっちゃうよ?」
六角薄荷:「それはそれでいいのかもしれないケド」
安養寺亜恵嘉:「む……」
安養寺亜恵嘉:「何か誤解があるようですが」
安養寺亜恵嘉:「鈴里に渡すものだけ方向性が決まっているのは、彼女には押し付けた方がいいと思うからです」
弥栄橋 紬:「ああ~」 納得感。
六角薄荷:「あなたのだから、って押し付けないとつきかえされそう?」
六角薄荷:「そんなこともないとおもうけどなあ。やりそうなの、どっちかといえば…」
六角薄荷:「…………」
安養寺亜恵嘉:「特別というわけではないというか……いや特別ではありますけど、込める気持ちの大小に差異はないというか……」
六角薄荷:「なるほど」訳知り顔で頷く
安養寺亜恵嘉:「……あの。直接聞く気はなかったのですが」
安養寺亜恵嘉:「二人は……まだ私のところに残ってくれますか?」
安養寺亜恵嘉:人混みの音を当てにして、密やかに尋ねる。
六角薄荷:「残してくれるならねー」くすくす笑う。「…どっちかっていうと、そっちのほうが心配だけど?」
安養寺亜恵嘉:「……言われてみればそうですね」
安養寺亜恵嘉:「いや、まあ、何とかなると仮定してです」
弥栄橋 紬:「なんとかなるとして?」 少し悪戯っぽく笑って
安養寺亜恵嘉:「紗菜や鈴里にはああ言いましたけど、この度の私が相当ひどかったことは確かですし……」
六角薄荷:「わたしと紗羅さん・・・・がいるのに、ひどかった自慢をするのは分が悪いと思う」
六角薄荷:「紬は?」
弥栄橋 紬:うんうんと頷く
弥栄橋 紬:「わたしは、ここが好きだから。もちろん、残りたいですよ」
弥栄橋 紬:「あやせさんともお話してたんですけど……なんかもう、自分を裏切り者だって思ってる人の方が多いんじゃないかってくらいだし」
弥栄橋 紬:「わたしは、皆とまた笑って過ごしたいだけ、なので」 えへへ、と笑う
安養寺亜恵嘉:「……そう」
安養寺亜恵嘉:すとんと何かがはまるように頷く。
安養寺亜恵嘉:「私も……」
安養寺亜恵嘉:「……どうせ、命と引き換えの願いを捨てるなら、せいぜい長く生きたいと思っています」
安養寺亜恵嘉:「…………好きな人たちと一緒なら、なお良い」
六角薄荷:「うへへへ…」
弥栄橋 紬:「えへへ……」
安養寺亜恵嘉:「……」少し居心地悪そうに頬を染めつつ。「あなたたちが……愛想をつかさないでいてくれるなら」
安養寺亜恵嘉:「記念になるようなものを選びたいと思います。私の、リーダーの財力にかけて」
安養寺亜恵嘉:「期待しておいてくださいね」
安養寺亜恵嘉:微笑む。
弥栄橋 紬:「おおっ……?」
弥栄橋 紬:「なんだろ~? ふふふ、楽しみが増えちゃった」
六角薄荷:「期待しちゃうよ。…期待しといてね?」



GM:サイクル3 最後の手番 シーンPCは六角さんです。
六角薄荷:可能なら糸金さんを呼び出したいです。
GM:了解です シーンの内容はお決まりですか?
六角薄荷:セットがおなじになっちゃうんですが、糸金さんの部屋に訪ねたいです。
GM:了解です。それではシーンを開始しましょう。



六角薄荷:「…なんか、思ったより片付いてますね」
六角薄荷:部屋に上がり込んで、開口一番これだ。
糸金鈴里:「そうかしら……?」
糸金鈴里:小ざっぱりした部屋を見回して
糸金鈴里:「確かによくドジ扱いはされるけど、ドジな人が大雑把とか適当というわけでもないんじゃないかしら」
六角薄荷:「癇癪おこした亜恵嘉・・・が暴れたってきいたから、もっと大変なことになって…残ってるかと…」
糸金鈴里:「ああ、そっち……」
糸金鈴里:特に反応もせず「幾つか跳弾の跡はあったけど、もう片付けたから」
糸金鈴里:「……ところで、何か用事なの?」
糸金鈴里:「あなたがここに来るなんて珍しい」
六角薄荷:「ですよね。入るの始めてだし」
六角薄荷:整理されたキャビネットなどを物珍しそうに眺めて。
六角薄荷:「亜恵嘉か紗羅さんか紬の部屋をぐるぐるしてたから…」なんだかんだ、自分の部屋を選んでいない。うやむやのままだ。
糸金鈴里:「……」
六角薄荷:にまっと笑って糸金さんを見る
糸金鈴里:生来人付き合いは苦手なタイプだ。どことなく気まずそうにして。
糸金鈴里:「えっと……何か飲む?」
糸金鈴里:個人用の冷蔵庫を開けて「缶コーヒーくらいしか、ないけれど……」
六角薄荷:「あっ、なにかもらえるとうれしいでーす。自分の分も用意しとくといいかもしれないです」
六角薄荷:「口の中が乾くような話をするので。…缶コーヒーならぜんぜん美味しいと思います」
糸金鈴里:「何……? ……じゃあ、はい。好きな方を」
糸金鈴里:デロデロに甘いタイプのものと、無糖のものを並べる。
六角薄荷:部屋に馴染んでいる、簡素な丸椅子に腰を下ろす。無糖の方を手にとる。
六角薄荷:「うあ、缶コーヒーの味がする…缶コーヒーだ…」
糸金鈴里:「そりゃ缶コーヒーなんだから、そうよ……」
糸金鈴里:ドロドロに甘い方のタブを開けて飲む。
糸金鈴里:キャスター付きの椅子を滑らせて。「……それで?」
六角薄荷:「単刀直入に聞きますけど」
六角薄荷:「わたしみたいなやつのこと、嫌いでしょ? 糸金さん」
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:缶から口を離して「……どうして?」
六角薄荷:「どうしてって……」
六角薄荷:「ふしだらで、嘘つきで、いろいろ言うわりに卑怯者で、命の扱いが軽くて…」指折り
六角薄荷:「裏切り者で…」
六角薄荷:「それでいて亜恵嘉とよろしくやってるようなところ?」指を全部折ったあと、小指を立てる
糸金鈴里:「……そうね……」
糸金鈴里:コーヒーをデスクに置く。
糸金鈴里:「それなら、私も単刀直入に答えるけど」
六角薄荷:もぞもぞと居住まいを糺す。
糸金鈴里:「ノーよ」
六角薄荷:「あれ。予想外」
六角薄荷:「困ったなあ。大丈夫かしら」腕を組んで首をひねる。
糸金鈴里:「何?」
糸金鈴里:「まあ確かに、今あなたが言った自虐をわざわざ否定する気はないけれど」
糸金鈴里:三つ編みにしたツインテールを揺らして頬杖をつき
糸金鈴里:「だからと言って、自分だってそう立派な人間ではないし」
糸金鈴里:「リーダーとよろしくやっているからと言って、その相手が嫌いになるわけじゃない……そこが直結する人もいるのだろうけど」
糸金鈴里:「私としては、別にあなた個人が嫌いということはないわ」
六角薄荷:「…人間ができてるね」
糸金鈴里:「……さっきから明らかに喧嘩を売られているようなのは、流石に癪に障るけどね」
糸金鈴里:軽く言って、またコーヒーを飲む。
六角薄荷:「まだまだだなあ。やっぱり稼働年数が足りないや、こういうのなんだっけ、亀と…」
六角薄荷:「喧嘩ね、喧嘩、それはそう。あのね、訪ねてきた理由は他でもない。そういう・・・・ことなんだけど」
糸金鈴里:「……?」
六角薄荷:「犯行予告です」
糸金鈴里:「犯行予告?」鸚鵡返しする
六角薄荷:「そう。もし今回の〝エンスレイヴァー〟の襲撃を生き延びたら…」
六角薄荷:「私、亜恵嘉を襲うから」
六角薄荷:「ああ。性的な意味じゃなくてね? 物理的な意味で」
糸金鈴里:「な…………」
糸金鈴里:呆気に取られたように
六角薄荷:「いや、性的も物理的か…難しいな…なんていうんだろう、そう、刺すとか…うーん比喩に聞こえる…」
糸金鈴里:緊張の面持ちで君を見て
糸金鈴里:「……話が見えてこない。どういうこと?」
糸金鈴里:「どうして、何の為に。“フェッター”の指示……じゃないわよね」
六角薄荷:「そのまんまの意味で…あ、しまった、もしかして私のプロファイル、糸金さんのところまで回ってない?」
六角薄荷:「私は、まあなんか…毒とか薬とかを作れる。そういう作用があるものを出せる」
六角薄荷:「その中にね。一回こっきりの切り札だけど、〝記憶を壊す毒〟がある」
六角薄荷:「最初に〝フェッター〟が出した指示が正しいなら…まあ嘘を付く理由もないと思うけど…」
六角薄荷:「〝特別な遺産と結びつく記憶ディスクリプト・ロイス〟も壊せるらしいんですよね。これ」
糸金鈴里:「…………!」
糸金鈴里:「亜恵嘉の遺産を……」
六角薄荷:「一度壊したら、取り返しはつかない。二度とその遺産は使えなくなるし、たぶん影響・・も受けられなくなる」
六角薄荷:「まあ、事情を知ってても止めようとする人はいるだろうし…」
六角薄荷:「亜恵嘉の遺産が壊れたら、心臓と肺が潰れるよね。たぶん他の傷おいといても、死にそうなことになると思うんですけど」
糸金鈴里:「当然よ!」声を荒げて「何をそんな冷静に……」
糸金鈴里:「一体何のつもりなの、あなた……!」
六角薄荷:「……人一人殺して、死ぬんだと思ってたですよ」
六角薄荷:「最初はね。だから、それだけなら平気。頭は冷えるし、指の先も冷たくなるくらい」
六角薄荷:「なんどもなんども、なんどもなんどもイメージしたから。だから…」
六角薄荷:「…そう。怖くない」言い聞かせるように。
糸金鈴里:「……そんな生き方、人間のするものじゃないでしょう」
糸金鈴里:「群れの一匹みたいな扱い……自分から、そんな」
六角薄荷:「……図鑑とかないんですね、この部屋」本棚に目をやる。「イメージと違うなあ」
六角薄荷:「群れの、虫とかネズミの…真社会性っていうんでしたっけ」
六角薄荷:「なんのために生まれて、なんのために死ぬのか、決まってる生き物」
六角薄荷:「知らないままなら迷わないでいられる。知ったとしても、自分のことならまあ、それなりに平気です」
六角薄荷:「…でも…」
六角薄荷:「…亜恵嘉は。紗菜さんは。紬は。あやかさんは」
六角薄荷:「糸金さんだって…」
六角薄荷:「なんで死ななきゃいけないのか、わかんないです」
六角薄荷:ぽつんと、膝の上でにぎった拳の上に雫が落ちる
糸金鈴里:「……」
六角薄荷:「…持ってるもので、少しでもそれおわりを避けられる可能性がありそうなのは、これしかありませんでした」
六角薄荷:「なので、チャンスがあれば私は、やります。それで追い出されるかもしれないし、納得ずくなんてできないでしょ」
六角薄荷:「だって、あれ心臓は、亜恵嘉のいままでしてきたことそのものなんだから」
六角薄荷:「…もしそうなったときに、糸金さん、知っておいたほうがいいですよね」
六角薄荷:「他の誰にも言えません。私がしようとするのか、亜恵嘉が傷つけられることか、そのどっちもかで止めようとするだろうから」
糸金鈴里:「……あなたね…………」
糸金鈴里:顔を覆って俯く
六角薄荷:何も無いテーブルの上に視線を向ける。聞いた話通りなら、アタッシェケースが置かれていたはずだ。
糸金鈴里:「それで私に、自分を嫌ってるか聞いたわけ?」
六角薄荷:「そうですよ。だから都合よくないなあ、って」
糸金鈴里:「あなたが居なくなれば、それを嫌っているであろう私に好都合だからって……」
六角薄荷:「まあそうです」
糸金鈴里:「で……自分がそれをやった後に、もしかしたら代わりの人工臓器で補ってくれるかも、って?」
六角薄荷:「おっしゃるとおり」
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:酷く憤ったように眉間に皺を寄せて。
糸金鈴里:その渋面の双眸から、ぼろりと涙が零れる。
六角薄荷:「うえ、へっ、糸金さん!?」
糸金鈴里:「……っ、ふ……」
糸金鈴里:「馬鹿に、しないでよ……」
糸金鈴里:「馬鹿にして…………!」
糸金鈴里:「そんな風に居なくなられて、嬉しいわけないでしょう!?」
糸金鈴里:「増してやそれを手伝うなんて……人を見下げるのもいい加減にして!」
糸金鈴里:「私も相当バカだけど……あなたはもっとバカだわ…………!」
六角薄荷:「…………」
糸金鈴里:見られているのも憚らず、大粒の涙がぽたぽたと落ちる。
六角薄荷:「泣くなら…相手違うですよそれ…」すごく困った顔で、パーカーの腹ポケットから地味なタオルハンカチを出して
六角薄荷:とてとてと前に出て糸金さんの頬を拭う
糸金鈴里:されるがままに拭われながら
糸金鈴里:「……言いなさい、皆にそれ」
六角薄荷:「ええ…」
糸金鈴里:「言うのよ」
六角薄荷:やりながらも、こちらもこちらで涙目、鼻声だ。
糸金鈴里:「私のことだってそう。相手の気持ちも確かめる前から、最悪な方に想像して……そんなに皆が信用できないの?」
六角薄荷:「信用できないのは……」
六角薄荷:「信用できないのは自分の方ですよ!」
六角薄荷:「〝できる〟と言われてるだけで、一度も使ったことがない力のこと。そのために生まれておいて、結局まともに人を傷つけたこともない殺し屋もどきのこと」
六角薄荷:「そんなもの…」
六角薄荷:「…どうやって信じろっていうんですか…」
糸金鈴里:「それなら、私が約束してあげる」
六角薄荷:「約束?」
糸金鈴里:言葉を遮るように手を掴み、小指を絡める。
六角薄荷:「……あ」
糸金鈴里:「ええ」
糸金鈴里:「亜恵嘉はそんなことで、絶対にあなたをここから追い出したりしない」
糸金鈴里:「でも、もしもそうなったとしたら……」
糸金鈴里:「その時は私と一緒に、二人でこのセルを出て行きましょう」
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:「…なんか、糸金さん…」
六角薄荷:「思ってたよりずっと、なんか…なんかですね…」
六角薄荷:おずおずと小指を絡め返す。
糸金鈴里:「な、何よ…… ……何!?」
糸金鈴里:「分かったの?どうなの?」
六角薄荷:「…わかりました」
六角薄荷:「でも、説明、手伝ってくださいね。私だけだとまた通じない…こう…」
六角薄荷:「…井戸のカニみたいになる自信があるので」
糸金鈴里:「……それ、私に頼む?自信無いわよ……」
糸金鈴里:「……一応、やってみるけれど」
六角薄荷:「ええ……」
六角薄荷:「まあ、あたって砕けろ、海に出る鯉ということで…」



GM:六角さんは行動が可能です。
六角薄荷:はい。…糸金さん相手にロイス生成を。[◯信頼/恥辱]。
糸金鈴里:六角薄荷 〇親近感/嫉妬 で取得します。



安養寺亜恵嘉:翡翠館家主の私室はひとつだけではない。セルリーダーだからというのもあるが、生活のための空間が物理的に必要だからだ。
安養寺亜恵嘉:そのうちの一つ、(車椅子の通行のため)広々としたリビングに、部屋の主を含めた三人が集っている。買いたての衣類が覗く袋をテーブルに置いて。
弥栄橋 紬:「そわそわ……」 口からそわそわが出ている。
山城 紗菜:「気もそぞろ、という感じですね」
弥栄橋 紬:「だって、ドキドキするじゃないですか!」
安養寺亜恵嘉:「あやせさんの反応を想像して……?」
弥栄橋 紬:「ふえっ?!」
弥栄橋 紬:「な、なんであやせさんの名前が出るんですか……!」
安養寺亜恵嘉:「違うの?」
安養寺亜恵嘉:「てっきりそのためのおしゃれ着なのかと……」
弥栄橋 紬:「違……違わ、なくは……」 ちらっと紗菜さん……紗羅さん?の表情を窺う
山城 紗菜:「勿論、知ってるよ...あやせちゃんの匂いでわかったし」
山城 紗菜:「ふふ~ん、だからえっちな下着が混ざってたんだな~」
弥栄橋 紬:「なっ、先に見るのはレギュ……レギュレー……なんだっけ……? ええい、違反なんじゃないですか?!」
弥栄橋 紬:「あれは、その……少し、サイズが小さいんじゃないかって言われて……新調しただけで……」 ごにょごにょ
安養寺亜恵嘉:「追い出しますよ」本気の声。
山城 紗菜:「二人でのランウェイはサマにならないでしょ」
山城 紗菜:「それに、うん...恋をしてから紬ちゃんは美人さんになったと思う」
安養寺亜恵嘉:「……。まあ、後者の点は同意します」
弥栄橋 紬:「うにゃ……」 恥ずかしそうにもじもじとする
安養寺亜恵嘉:「もちろん元々とびきり可愛かったですが」
安養寺亜恵嘉:「蕾が花開いたような美しさが……大人の魅力というか……大人……」
安養寺亜恵嘉:「私の紬が……大人に…………」
安養寺亜恵嘉:「うぅ……」涙ぐむ。
弥栄橋 紬:「あう……」
山城 紗菜:「(紬ちゃん...気を付けてね、この人こんな感じだけど必要に迫られれば人の事道具にするから)」
弥栄橋 紬:心配もつゆ知らず、嬉しいやら恥ずかしいやら泣いちゃった!やら色々と感情がごちゃごちゃしている
弥栄橋 紬:「え、へへ……わたし、大人になれてます……?」
山城 紗菜:「それはどうかなぁ~~~」
安養寺亜恵嘉:「は? 異論があるとでも言うんですか」睨む。
山城 紗菜:「大人はさ、自分が大人かなんて考えないでしょ」
山城 紗菜:「くたびれて...受容して.....だから紬ちゃんは大人よりもずっと素敵な背伸びするレディ」
山城 紗菜:「って答えじゃ...ダメ、かな...?」
弥栄橋 紬:「レディだなんて~」 きゃ~っと頬に手を添えてじたばたする
安養寺亜恵嘉:「…………」素直に褒めておけばいいでしょうに……と思いかけるが本人が喜んでいるので黙る。
山城 紗菜:「さて、お嬢様...そろそろ私たちめに素敵な装束を見せていただいても?」
山城 紗菜:手のひらを救い上げ、手の甲に口付けを落とす
弥栄橋 紬:「ふえっ」
安養寺亜恵嘉:「ずっとその芸風で通せばいくらか様になるのにねえ」ひじ掛けに頬杖をつく。
弥栄橋 紬:「…………っ、だ、ダメなんですよ! そんな、そのっ、人目のあるところでちゅーとかしたら……!」
弥栄橋 紬:「こういうことは、ちゃんと、同意を得てからするものだって……」 あわあわしている
山城 紗菜:「わたし、あやせさんと身体を交えるから」
山城 紗菜:少し大人げなく、紬ちゃんに対等なレディとして言う
弥栄橋 紬:「あっ、そうなんですね……へっ、えっ?!」
弥栄橋 紬:「なん……なんで、いま、わたしにその話を……?!」
安養寺亜恵嘉:(本当になんで今……?)
山城 紗菜:「そうだね...紬ちゃんが”大人になった”からかな?」
山城 紗菜:「だからちゃんと私も本気だって事知ってほしくて」
弥栄橋 紬:「さっき背伸びしてるって言ったのに……!」
山城 紗菜:「へへ~ん、大人には本音と建前があるんだな~」
山城 紗菜:「そんなわけで、それぞれ”本命”に見せる前の準備なんだし」
山城 紗菜:「ちゃんとしてるか見せ会おうか?」
山城 紗菜:紬ちゃんとリーダーに挑発するように親指でゆったりしたシャツをたくし上げる
山城 紗菜:大人びた黒いレースの下着の下乳が僅かにあらわになり本気度が伺える
弥栄橋 紬:「ひゃ、あ……っ」 手で目を覆う……が、指の隙間から琥珀色の瞳がこっそり覗いている
安養寺亜恵嘉:「…………」
弥栄橋 紬:「あ、亜恵嘉さんっ、その、なんだか……えっちな会になっていませんか?!」
安養寺亜恵嘉:「奇遇ですね。私も気にかかり始めていました」
安養寺亜恵嘉:「紗菜……あなたは本当に……!」
安養寺亜恵嘉:「あなたのスタイルが大したものなのはこの際認めても構いませんが」
安養寺亜恵嘉:「気分の上がる格好をして楽しもうという集まりの意図をいくらか汲んでくれてもいいのではないですか!?」
山城 紗菜:「...あ、もしかしてリーダー、額面通りに受け取って可愛い系で来ちゃった?」
山城 紗菜:「紬ちゃんだって...いや、オーディエンスも必要だしね」
山城 紗菜:「審査員評価係になってもだれも責めませんけど...?」
山城 紗菜:少し陰のある穏やかさと陰湿さ、カラッとしている姉とは正反対の嫌さがある
安養寺亜恵嘉:「ここは私の部屋です!!」
山城 紗菜:「じゃあお手本見せてくださいよ」
山城 紗菜:「私も結構買ってあるので合わせられはしますよ」
安養寺亜恵嘉:「はーーーっ……」深々と溜息をつく。
弥栄橋 紬:「ちゃんと……そう! お外行ける格好! 最初のお題はそれで……!」
安養寺亜恵嘉:「……紗菜との仲直りに向けて、とも考えていたんですけれどね。これでも」
安養寺亜恵嘉:「紬。着替えを手伝ってくれますか」
安養寺亜恵嘉:「あれに頼むと襲われそうなので」
弥栄橋 紬:こくこくと頷いている。両方に対して。
弥栄橋 紬:「でも……わたしだってその、オトナになった紬ですよー?」
弥栄橋 紬:一旦紗菜さんに背を向けるような態勢に亜恵嘉さんの身体を動かしてから、服を脱がすのを手伝っている
安養寺亜恵嘉:「……」
安養寺亜恵嘉:鎧う殻を脱ぎ捨てるように、非力な細い体を露わにしていきながら。
安養寺亜恵嘉:己が紬に対して抱いている好意にそのような色が含まれているのか、ふと思う。
安養寺亜恵嘉:(……なにを馬鹿な)
安養寺亜恵嘉:封殺し、胸の奥深く仕舞い込んで。
山城 紗菜:「..............かわいい」
弥栄橋 紬:「腕そのまま挙げててくださいね~」 言いつつ、指定された服を着せようとする指先が脇腹を掠める
安養寺亜恵嘉:「んっ……」
弥栄橋 紬:「あっ……」
弥栄橋 紬:「ご、ごめんなさいっ、触っちゃった……」
弥栄橋 紬:漏れた吐息の色っぽさに目を白黒させている
安養寺亜恵嘉:「い、いいのよ。大丈夫」
安養寺亜恵嘉:誤魔化すように笑う。くすぐったかっただけだと自分でも信じたかった。
山城 紗菜:「(人の事どうこう言うけど....この人たちも大概ですよね...)」
安養寺亜恵嘉:……やがて着替えを終えた格好は、パフスリーブのブラウスに、ふわりとしたフレアのロングスカート。
安養寺亜恵嘉:普段は夏場でもほとんど見せない手足の先の肌を晒し、しかし起伏のついたシルエットと暖色の配置で、病的な細さが目立たないように意識されている。
安養寺亜恵嘉:「……ど、どうでしょうか?」
弥栄橋 紬:「わぁぁ~、可愛い~~~!」 ぱちぱちと両手を叩いて喜んでいる
山城 紗菜:「よし、連行」
弥栄橋 紬:「ねっ、紗菜さんもそう思……連行?!」
弥栄橋 紬:「どこに?!」
山城 紗菜:有無を言わさず安養寺亜恵嘉の腰を抱き、拾い上げる
山城 紗菜:「当然、2人の部屋にでしょ」
弥栄橋 紬:「え゛ッ」
安養寺亜恵嘉:「……最低」俵のように担がれながら目を細くする。
弥栄橋 紬:「さ、紗菜さん……その…………えっちなことは、ちゃんとっ、二人の合意が必要で……!」
弥栄橋 紬:「無理やりとか、そういうのは良くないんですよ……!」
山城 紗菜:「そもそも、一番見せる人間に見せるのが筋でしょ」
弥栄橋 紬:「へっ」
安養寺亜恵嘉:「紬、もうあとは二人だけで続き、を……?」
山城 紗菜:「リーダー、は知ってるかしらないかわからないけどさ」
山城 紗菜:「薄荷ちゃんが2人っきりになろうとするのに....ろくなことはないんだなぁ」
山城 紗菜:無理やりに、ランウェイを中断してでも担ぎ上げる少女が場を変えられるのか
山城 紗菜:失敗ばかりの少女にはわからないがいくしかない、そう思った



GM:ということで、全3サイクルが終了いたしました。
GM:これよりMVP投票を行います。
GM:レズロワクロスにおいて最も良いロールを行ったと思う、自分以外のPC・NPCを1名選び、GM宛てに秘話で投票してください。
GM:MVPに選ばれたキャラクターは、時間無制限のエクストラシーンを行う権利を獲得します。
GM:投票が完了しました!
GM:MVPに選ばれたのは……
GM:弥栄橋紬さんです!おめでとうございます!
弥栄橋 紬:?!?!?!?!?!?!!?!!?!?!?!?!?!?!
弥栄橋 紬:えっ
山城 紗菜:やはり、見立てに狂いはなかったな(後方面)
弥栄橋 紬:あっ ありがとうございます
安養寺亜恵嘉:おめでとう~~~!
GM:というわけで、弥栄橋さんにはエクストラシーンを行う権利が与えられます。
弥栄橋 紬:ほあ~~~ エクストラシーン権 拝領しました 考えておきます

【Extra scene】

GM:では相談の結果、ここでエクストラシーンを行うことになりました。早速開始していきましょう。



GM:翡翠館の大浴場は広々とした造りで、複数人が入浴しても余裕のある豪華なものだ。
GM:激しさを増していく襲撃に備え、セルメンバーは心身共に休息を取る必要があった。それと同時、亀裂が入りぎくしゃくしつつあるチームワークを正さなければ、戦闘中の連携において命取りになりかねない。
GM:そういった事情もあって、最初に誰が言いだしたのか定かではないが……メンバー全員で入浴し、親睦を深めることになったのだった。
弥栄橋 紬:「ふへぇ……」 髪を洗ってもらい、三つのお団子に束ねて湯船に浸かっている
六角薄荷:「うい~、しみるう~」伸びている
安養寺亜恵嘉:「こちらに入るのは久々ですね……」
弥栄橋 紬:「確かに、亜恵嘉さんがこっちのお風呂入ってるの初めて見るかも……?」
安養寺亜恵嘉:深緑の髪を束ね上げ、浅い場所に腰掛けて下半身だけ浸かっている。
六角薄荷:「亜恵嘉、小さい方ばっかり使ってたもんねえ」
山城 紗菜:「ふぅ...確かに良い湯加減ですけど漬かりすぎてのぼせないでくださいね」
蜂角鷹あやせ:「お湯加減は如何ですか?皆様」他が入浴している間もてきぱき動いている。
山城 紗菜:浴槽の壁面に背をつけ身体を沈める、湯船に浮いた胸がその豊かさに反して軽やかに浮く
安養寺亜恵嘉:「仕方ないんです。普通の作りだと手伝ってもらうにも大変ですから」
蜂角鷹あやせ:「入浴剤は疲労回復によい檜にしてみました。冷たいハーブティーと果実水の用意が御座いますので、湯あたりにはご注意くださいね」
六角薄荷:「これくらい大きいと、逆に裸のつきあいーなら楽な気もするけど」くらげのように亜恵嘉の横に漂っていく
六角薄荷:「ほら、糸金さんもおいでってえ」馴れ馴れしい
弥栄橋 紬:「あやせさんもゆっくり浸かろうよ~」
糸金鈴里:「いいわよ、私は……」湯船の隅の方にいる。
糸金鈴里:安養寺ほどではないが痩せ型の体型。胸だけ女性らしい豊かなもので、どこかアンバランスな程だ。
六角薄荷:糸金さんを見て、亜恵嘉を見る。なにかの許可を求めるように首を傾げる
糸金鈴里:豊かな黒髪は頭頂あたりにタオルで纏めている。
安養寺亜恵嘉:「そう……」
安養寺亜恵嘉:「なら私がのぼせたときの対処は薄荷に一任するということで……」
糸金鈴里:「な……何よそれは」たじろぐ
糸金鈴里:「嫉妬でも煽っているつもり?私は別にそんな……」
安養寺亜恵嘉:「はて」
安養寺亜恵嘉:「何かおかしいことを言ったでしょうか」
糸金鈴里:「……」1メートルくらい寄る。
弥栄橋 紬:「薄荷ちゃんが対処……」 ほわわんと想像する。想像内の薄荷ちゃんが亜恵嘉さんごと湯船に再ドボンする
弥栄橋 紬:「だめそう」
山城 紗菜:「ど~でもいいけどさ、せっかくの懇親会なんだからたまには一緒に漬かってもいいんじゃない?」
山城 紗菜:「...全員一緒に居るのは最後かもしれないんだからさ」
六角薄荷:「…んふ」
六角薄荷:くるっと糸金さんの背後に回って(腐っても白兵型)、浮力をうまいこと利用して前へ押す
糸金鈴里:「ちょ、ちょっと……」
安養寺亜恵嘉:「せっかくの懇親会で言う台詞ではないと思うんですけど……」
糸金鈴里:口では言いつつそれ以上の抵抗はしない。あまり外に出ない白い肌が少し紅潮して、水滴が浮いている。
山城 紗菜:「そりゃ、私だって言いたくないけどそうでもしないとこのワーカーホリックは休まないでしょ」
安養寺亜恵嘉:「それはそうかも」招き寄せるように前へ手を伸ばしながら、首は後方に巡らしてあやせさんを見る。
六角薄荷:小ぶりな乳房が糸金さんの背に押し付けられてふにゃりと変形する(が、まあ何か考えるかは相手次第)
六角薄荷:「裸の付き合いって大事だって言うんでしょ? 腹を割って話そう」
糸金鈴里:「いや……近いわよ、流石にこれは私でなくても近い……」
蜂角鷹あやせ:「……そうですわね。皆様にお気を遣わせてしまっては本末転倒ですわね」
弥栄橋 紬:「むにゅってなってる……」 鈴里さんの背中に押し付けられている膨らみを見ている
蜂角鷹あやせ:「それではわたくしも失礼しますね」
蜂角鷹あやせ:あれこれと動いていたのを一時休止して、タオルを解いてしずしずと湯船に身を下ろす。
蜂角鷹あやせ:完璧と言っていいプロポーションと、健康的ですべらかな肌。日々の入念なケアとトレーニングが感じられる。
六角薄荷:「わお」
弥栄橋 紬:「ほぁ…………」 ぱちぱちとまばたきをして見惚れている
山城 紗菜:(うっ、やっぱり肌綺麗だな...)
安養寺亜恵嘉:「ううん。流石」
六角薄荷:亜恵嘉の隣に糸金さんを押し込んで、ふたたびだらーんとクラゲのように浴槽に浮かぶ
山城 紗菜:きめ細かな手入れの整った身体にすこしたじろきながら心中にしまう
六角薄荷:「ふへへ…」
弥栄橋 紬:「あやせさん、お肌ほんとにすべすべ!」 寄っていってぴとっとくっつく
弥栄橋 紬:あやせさん程ではないが、存在感のある乳房が腕に押し付けられ形を変える
蜂角鷹あやせ:「あらあら……ありがとうございます」自然にそれを受け止めて
蜂角鷹あやせ:「ふふ……あまり見られると恐縮ですわ」照れるように頬に手をやる。
六角薄荷:「眼福だし」
弥栄橋 紬:「わたしももうちょっと、背とか……色々、大きくなりたいな~」
蜂角鷹あやせ:「あら。紬様は今のままで十分魅力的でいらっしゃいますよ」
六角薄荷:「背は個人差、個人差。ねえ?」
山城 紗菜:「大きくてもいい事ないですよ、よく頭ぶつけそうになるし...足元見ずらいですし」
安養寺亜恵嘉:「…………むぅ」
六角薄荷:「それはそれで個人差の域を超えて思うところがあるう」紗菜さんの胸を両手で持ち上げる
山城 紗菜:「ひゃっ」
弥栄橋 紬:「えへへ……」 褒められて頬に手を添えて照れている
弥栄橋 紬:「だ、大胆っ」
山城 紗菜:油断のまま持ち上げられる
安養寺亜恵嘉:木に蔓が絡みつくように鈴里へ抱き着く。
山城 紗菜:「はっ、薄荷ちゃん...」
糸金鈴里:「なぁあっ」声が裏返る
糸金鈴里:「なっ……何!?突然……!」
六角薄荷:「……愛情表現ではー?」
六角薄荷:「いいなー…」
安養寺亜恵嘉:「何ではないでしょう」濡れた肌の密着する感触を与え、かつ与えられながら。
安養寺亜恵嘉:「敬愛すべきリーダーが精神的攻撃を受けているんですよ。慰めなさい」
弥栄橋 紬:「そうですよ~。お役目ですよお役目」
糸金鈴里:「精神攻撃って……」
山城 紗菜:「そんなに気になるなら揉んで育ててもらったらどうです?」
弥栄橋 紬:「えっ……揉むと育つんですか?」 あやせさんを見上げて首を傾げる
六角薄荷:「紗菜さん、ホルモン出過ぎ」
六角薄荷:「えーと、女性ホルモンがたくさん出るとおっぱいが大きくなるって…」
蜂角鷹あやせ:「まあ……そういう俗説があるのは確かですわね」
山城 紗菜:「姉さんは...酔うといっつも触ってたので無い話でもないと思ったんですけど」
山城 紗菜:「.......俗説なの?」
蜂角鷹あやせ:「牛乳を飲むといいですとか色々説はありますが……ですが基本的にはバランスの良い食事としっかりとした睡眠が一番と存じます」
弥栄橋 紬:「好き嫌いダメか~」
六角薄荷:「でも基本的には脂肪なわけだし…多少の自堕落とかも効きそうな気が…」わに歩き
六角薄荷:糸金さんを挟んで再度、亜恵嘉に押し付ける
安養寺亜恵嘉:「一度太ってから痩せるといいなどとも聞きますね」
安養寺亜恵嘉:「私にはどちらもできませんけども……」
安養寺亜恵嘉:起伏に富んだ体つきの鈴里に、枝を組み合わせたかの如き痩せ肉の亜恵嘉が縋りつく様はひどくアンバランスだ。腰から上が水面から出ている分、否が応にもその印象は強まる。
糸金鈴里:「くっ、ぐっ……」湯に漬かり、安養寺にくっ付かれて、思考が碌に回っていない。
山城 紗菜:「鈴里さん...おかしくなってない?」
六角薄荷:「むしろおかしくなってもらいたい」
弥栄橋 紬:「なんか……ものすごく何かを耐えてるみたいな……?」
六角薄荷:上気しているが真顔
糸金鈴里:逸らしていた視線がつい動き、安養寺の細い身体が目に入る。胸越しに伝わる肋骨の浮いた感触と、鎖骨の窪みに水滴の溜まった光景。
糸金鈴里:「……そ、そんな心配せずとも……」
糸金鈴里:「亜恵嘉は、その、十分……」
糸金鈴里:「…………」瞳がぐるぐる回る
安養寺亜恵嘉:「?」首を傾げてみせる。
糸金鈴里:「……い、いやらしいと思うわ…………」
六角薄荷:「言い切ったね…」
山城 紗菜:「...日和った」
弥栄橋 紬:「日和ったの?!」
安養寺亜恵嘉:「ちょっと」低い声。
六角薄荷:「いや日和った? それは情欲じゃない?」
弥栄橋 紬:「十分はっきり言ったような……」
糸金鈴里:「えっ……あっ、違うわ!」
糸金鈴里:「そうじゃなくて……!その、十分……え、エッチだと……」
糸金鈴里:「……違う!魅力的!魅力的と言いたかったの!」
弥栄橋 紬:「本音が全部出てる……!」
六角薄荷:「変わらないのではー…?」後ろから、腰のあたりに手を回してくすぐる
安養寺亜恵嘉:「……ふうん」
蜂角鷹あやせ:「う~ん、まだのぼせるには早いかと思うのですが……」しっかり時間管理している
安養寺亜恵嘉:「ふーーーん…………」満更でもなさそうによりぴたりとくっつく。
糸金鈴里:「ひゃっ……!ちょっ、んんっ……!」波を立てて身を捩る
弥栄橋 紬:「鈴里さんの頭から今にも湯気が出そう……」
山城 紗菜:「まぁ、何がともあれ懇親は上手くいってる...のかな?」
六角薄荷:「…まあ、多少、話しやすい感じにはしてるし…?」
弥栄橋 紬:「ふふ……」 嬉しそうに目を細めて笑う
安養寺亜恵嘉:「薄荷はいい子ねえ」くすくすと笑う。
六角薄荷:「…亜恵嘉に褒められるとあったかくなるなあ」
安養寺亜恵嘉:「……自分はあんまり話したがらないのは玉に瑕だと思うけど」
糸金鈴里:「……」熱を冷ますように用意された果実水を飲んでいる。
六角薄荷:「…糸金さんにお世話になったからあ、そこは。なんでサービス?」
糸金鈴里:視線でそれとなく六角に話を促す。
六角薄荷:「…ん」
六角薄荷:「提案したいことがあって」
六角薄荷:身体を離して、湯船の中にあぐらをかく
弥栄橋 紬:「提案ですか?」
弥栄橋 紬:あやせさんの隣の位置のまま、湯船の中で三角座りしている
安養寺亜恵嘉:「うん」抱擁を解いて薄荷と向き合う。抱き着いていないだけで未だ鈴里とは肌が触れあう距離だが。
安養寺亜恵嘉:「もう何を聞かされても驚きません。ご遠慮なく」
六角薄荷:「じゃあ遠慮なく」
六角薄荷:「いきなりだけど、わたしね。ともかく一回だけ、遺産を人から切り離せるんだ」
弥栄橋 紬:「へぇっ、すご…………遺産を?!」
弥栄橋 紬:「えっ、遺産ってそんな……切り離したりできるもの、じゃないですよね……?」
山城 紗菜:無言のまま静かに聞いている
六角薄荷:「厳密には人の記憶ロイスを消せるの。ひとつだけ。それで、使えないようにできる」
安養寺亜恵嘉:頷く。
六角薄荷:「…もしよければ。この夜を…まあ今夜だけじゃないかもだけど…生き延びたら」
六角薄荷:「…あー…」
弥栄橋 紬:理解があまり追いついていない。眉を顰め、首を僅かに傾げながらも疑問は挟まず聞いている
六角薄荷:「亜恵嘉に使わせてほしい。…その…」
六角薄荷:「もうちょっとだけでも。そうじゃない、できればもっとたくさん、できるだけ」
六角薄荷:「生きててほしい…から…」
糸金鈴里:「……」六角と安養寺の表情を、じっと見つめている。
安養寺亜恵嘉:「…………」
山城 紗菜:残された遺産の運用、大黒柱であるリーダーの能力の変化、セルの運用方針...多くのことが変わるのだろう
山城 紗菜:生き残ったセルがさらにその変化に付け居られる隙もある...しかし
山城 紗菜:「ちゃんと色々考えての事だよね」
六角薄荷:「すくなくとも、〝エンスレイヴァー〟と同じ理由で狙ってくる相手はいなくなるし…」
六角薄荷:「…次のチャンスを探すための時間が手に入る。…ここ…」口ごもって
六角薄荷:「みんなで。ひとりじゃなくて。誰かに与えられるんじゃなく、こちらから奪いに行くチャンスが」
弥栄橋 紬:「薄荷ちゃん……」
六角薄荷:「きっと、いちばん頭のよくない・・・・・・・・・・選択肢だと思う。一番苦しくて」
六角薄荷:「いっとう貧乏くじだと思うけど。でも、誰も死ぬとは決まってない」
安養寺亜恵嘉:「……先に事実の確認から済ませたいと思いますが」
安養寺亜恵嘉:か細い声。だが、それが普段通りだ。
六角薄荷:「うん」
安養寺亜恵嘉:幼い頃、“誘惑者”の提案に乗ってからずっと。肺の半分と心臓の役目を、本来それではないものが果たしている。
安養寺亜恵嘉:「それは、あなたも私のそばに居続けたいと思い、その気持ちに従ってくれている上でのお話なのでしょうね?」
六角薄荷:「そうだよ」
六角薄荷:「当たり前じゃん。そうじゃなきゃ言わない。もう、いろいろ我慢はやめる」
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:浴槽の水面下で、六角の掌を握る。
山城 紗菜:「私は」
六角薄荷:握り返す。
六角薄荷:「できるもの、ぜんぶつかう。それで足りるなら」
山城 紗菜:「私達姉妹はリーダーに最後まで利用されて目的の道具に消費されかけたから簡単には頷けない...」
六角薄荷:「…………」
山城 紗菜:「妹を送り込んだのも歪だけどこのセルでならやっていけそうって思ったからだしね」
蜂角鷹あやせ:「……紗羅様……」
山城 紗菜:「でも...薄荷ちゃんは目的を投げうってまでやりたいと思えることを見つけて」
山城 紗菜:「リーダーは鈴里さんのために自分の欲望を手放した」
山城 紗菜:「だから...もう少し長く生きる権利は、そう願う欲望は否定したくない」
安養寺亜恵嘉:「……ありがとう。紗羅」
弥栄橋 紬:「わたしは……薄荷ちゃんのやろうとしてることも、その結果、どうなるのかも全然、想像つかないけど……」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんがいなくなる未来より、いなくならない未来の方がずっといいな、ってことだけは分かるよ」
安養寺亜恵嘉:「紬も。やはりあなたは、私には勿体ないほど優しい子です」
六角薄荷:「……ありがと……」
弥栄橋 紬:「あっ、あと……!」
弥栄橋 紬:「その方法って……薄荷ちゃんの身体には、なんともないの……?」
六角薄荷:ぐしぐし目元を拭って、「ん、ちょっと血が出るくらいで、それ以外は全然…」
弥栄橋 紬:(薄荷ちゃんは、どこか……自分のことを軽く見てることがある気がする、から……)
六角薄荷:「いつも亜恵嘉にしてたくらいの疲れ具合…?」
弥栄橋 紬:「ほんとに、ほんと?」 《真偽感知》。嘘がないか、本気で意識を向けて見抜こうとする
六角薄荷:「本当。本当」本当です。ところで抑えた出力でずっと《快楽の香気》を使っています、切り忘れています
弥栄橋 紬:「……むぅ……それなら、信じるけど……」 どことなく言葉の端がぽわぽわしてきている
安養寺亜恵嘉:「……」少し目を泳がせる。「……まあ、それなら、実現の可能性のために越えなければならない問題はもう一つです」
六角薄荷:「もうひとつ?」
安養寺亜恵嘉:「私が壊したのと同じものって、実際問題もう一度作れるの? 鈴里」
安養寺亜恵嘉:「もちろんあなたがひどいことになったり、死んだり、死ぬよりひどいことにならないという前提でよ」
糸金鈴里:「……ええ」頷く。
六角薄荷:「多少規模が落ちても…わたしの〝治療薬〟が補助で使えるとおもう」
糸金鈴里:「一度出来たことが二度出来ないということは無いわ。素材はともかく、技術は私自身のものだし」
六角薄荷:「さすが…」
糸金鈴里:「勿論代償は伴うけれど……リーダーの為だもの。やるわよ、当然」
糸金鈴里:「最も……誰かに壊されたりしなければ、そもそもそんな必要も無かったわけだけれど?」
山城 紗菜:「代償の件なんだけどさ」
安養寺亜恵嘉:「あなたが黙っていなくならなければそんなこともしませんでした~」
六角薄荷:「貧乏くじの話?」
弥栄橋 紬:「どうどう……」
山城 紗菜:「それ誰かに移せないの?」
山城 紗菜:「不幸を分かち合うことができるなら...やりようはあるかも」
糸金鈴里:「移す……」
糸金鈴里:「……どうかしら。考えたことも無かったわ」
糸金鈴里:「そもそも、こんな規模で能力を使ったのも初めてのことだから。どんな不幸が訪れるのかも分からないの、正直」
糸金鈴里:「前に居たセルで、一気に戦車3台分程度の資材を生成した時は……」
糸金鈴里:「石油のタンクローリーがセルの拠点に突っ込んできたわ」
六角薄荷:「思ったより慎ましやかな気がする」
六角薄荷:「…眼の前に、たぶんそうそう体験できない規模の不幸があたりやスタンバってるわけだから、それで支払えないかなあ」
糸金鈴里:「慎ましやかって……その爆発で周辺が全て吹き飛んで、セルが全滅したのよ?」
山城 紗菜:「そう.......なら多分、問題はないよ」
弥栄橋 紬:「ぜんめつ……」 ひええ……と怯えた顔をしている。が、顔色は真っ赤だ
山城 紗菜:少し前のめりになり濡れた肢体のまま鈴里の耳元に呟く
山城 紗菜:「(多分、そろそろ私達のどちらかが消える...その喪失が不幸って思ってくれるなら)」
山城 紗菜:「(多分...帳尻はあうよ)」
糸金鈴里:「……な……」信じ難いという目で紗菜を見て
糸金鈴里:「……あなたね……!」
安養寺亜恵嘉:その反応でどういった内容の耳打ちかおおむね察する。
弥栄橋 紬:「紗菜さん……それは、その……」 耳が良いので聴こえてしまう。眉を顰める
山城 紗菜:「知ってる、山城紗羅は最悪な人間だから糸金鈴里に罪悪感を背負わせる」
六角薄荷:「いやそれはマジでちょっと引くですよ」
安養寺亜恵嘉:「二人分続けて自己犠牲はやめろという話をしたのを聞いていなかった人がいるようね」
山城 紗菜:「でも、目に見えた大きな損害はない...長い付き合いだから怪我とかしてほしくないの」
弥栄橋 紬:「それはそうですけど……なんかその……う~~~」
山城 紗菜:「絶対に来る逃れようのない事柄なの...だからせめて有効活用して欲しい」
弥栄橋 紬:唸りながらお湯に沈んでいく。
六角薄荷:「紬ちゃん!?」
蜂角鷹あやせ:「……それは、何とかならないものなので…… ……紬様?」
弥栄橋 紬:……そのままぷかぁ、と湯面に浮く。
蜂角鷹あやせ:「紬様?大丈夫ですか!?」
山城 紗菜:「あやせさん...時間管理は?」
安養寺亜恵嘉:「紬!」
蜂角鷹あやせ:ざば、とお湯から引き揚げて
弥栄橋 紬:顔が茹で蛸のように真っ赤だ。湯当たりだけでなく、色々と考えすぎた結果なのだろう。……それに加えて、先程からで続けている『香り』も。
蜂角鷹あやせ:「紬様!聞こえますか?返事は出来ますか?眩暈は?」
弥栄橋 紬:「ふぇぁ……あつい~……」
安養寺亜恵嘉:「私より先に紬が伸びるなんて……」
弥栄橋 紬:ぐんにょりと弛緩した身体をあやせさんの腕に委ねている
蜂角鷹あやせ:コップを傾け、水分を摂らせながら「少し、お話に熱中しすぎましたね。申し訳御座いません、わたくしが付いていながら……」
安養寺亜恵嘉:「どうして……そこまでの苦悩を……?」
六角薄荷:「…効きすぎたかも…」思い出したので何かを切る
山城 紗菜:「というか...なんか、火照るというか......あっつぃ」
蜂角鷹あやせ:「そう重度のものではなさそうです。わたくしが解放致しますので、申し訳ありませんが皆様、後のことはお任せします!」
安養寺亜恵嘉:「ええ。今は紬を最優先にね」
蜂角鷹あやせ:いつになく慌てた様子で、急いで弥栄橋を抱えていく。
蜂角鷹あやせ
蜂角鷹あやせ:弥栄橋紬の自室。ベッドの上に彼女を寝かせて、額に冷たいタオルを乗せ、常温の水を飲ませる。
蜂角鷹あやせ:「……お加減は如何ですか?紬様」
弥栄橋 紬:「ふぁ……ありがとう、ございます……」
弥栄橋 紬:まだ表情は虚ろだが、大事というわけではなさそうだ。火照った身体に水が沁み渡っていく。
弥栄橋 紬:「ごめんなさい、あやせさん……」
蜂角鷹あやせ:「紬様の所為では御座いません。わたくしが付いていながら、本当に申し訳ございません」
弥栄橋 紬:ふるふると首を振る。「多分、その……のぼせただけじゃなくて……」
蜂角鷹あやせ:消沈した様子で、心配そうな表情。
弥栄橋 紬:「あやせさん、確か、毒とかって……あんまり効かない、んですよね?」
蜂角鷹あやせ:「……え? ええ……そうですが……」
弥栄橋 紬:「ずっと、なんだろ……たぶん、薄荷ちゃんだと思うんですけど」
弥栄橋 紬:「こう、頭がぽわっとなるような、そんな匂いが……んっ……」
蜂角鷹あやせ:「……! エフェクトを……?」
弥栄橋 紬:ベッドの上で切なげに身を捩る。
蜂角鷹あやせ:「では他の皆さんも……?大変……!」
蜂角鷹あやせ:急いで止めようと身を起こし掛ける。
弥栄橋 紬:「…………っ」
弥栄橋 紬:縋り付くように、手を握る
弥栄橋 紬:「……や、だ」
蜂角鷹あやせ:「……!」
蜂角鷹あやせ:「紬様……?」
弥栄橋 紬:「いっちゃ、やだ……」
蜂角鷹あやせ:「……」
弥栄橋 紬:湯から上がって、水分も摂って。回復にはある程度十分な時間が経っているはずだ。
蜂角鷹あやせ:切なげで必死なその様子を見て、メイドとしての使命感と個人としての情とがぶつかり合う。
弥栄橋 紬:それなのに、顔の紅潮が一向に冷めない。身体の火照りも、増していくばかりだ。
蜂角鷹あやせ:僅か数秒の間に幾度もの自問自答があって。
蜂角鷹あやせ:(……水分は十分用意していますし、こうして一人運ばれた後なら皆さん流石に気を付けてくださるはず……)
蜂角鷹あやせ:(……それに……)
蜂角鷹あやせ:(どうせ……放っておいても隙あらばそういうことをしてらっしゃる方ばかりですし)
蜂角鷹あやせ:(……今は……)
弥栄橋 紬:「…………」 申し訳なさそうに、それでいて涙で潤んだ瞳で縋るように、表情を窺っている
蜂角鷹あやせ:浮かし掛けた腰をそっと下ろして、握られた手を握り返す。
蜂角鷹あやせ:「……分かりました」
蜂角鷹あやせ:安心させるように微笑んで、額を軽く撫でる。
蜂角鷹あやせ:「大丈夫ですよ、紬様。ここに居ります。どこにも行きません」
弥栄橋 紬:「……! えへ、へ……」
弥栄橋 紬:心底安堵したような嬉しそうな笑みを浮かべる。普段と変わりないように見えて、どこか蕩けたような表情。
弥栄橋 紬:その表情は、既に一度。見たことがあるものだ。
蜂角鷹あやせ:ぞく、と、己の内でメイドの業務と関係ない熱が鎌首を擡げるのを感じる。
弥栄橋 紬:撫でられた手に頬を擦り寄せる。発情期の獣を思わせるような動き、何かにせっつかれるように。
蜂角鷹あやせ:優しく撫でながら、努めて平静を保とうと呼吸のペースをスローにする。
弥栄橋 紬:「ふ、ぅ……っ、は、ぁ……」 荒い息を零し、時折目を閉じて何かを堪えるような仕草
蜂角鷹あやせ:「お加減は……本当によろしいですか?」
弥栄橋 紬:「っ、うん……、でも、なんだかずっと……身体、むずむずして……」
蜂角鷹あやせ:「……切ないのですね」
弥栄橋 紬:こくん、と恥ずかしげに首を縦に振る
蜂角鷹あやせ:掻き立てられた熱情をどうしていいかも分からず持て余す無垢な少女を前に、誘われているような、何か試されているような心持ちがして。
蜂角鷹あやせ:「……でしたら……」
蜂角鷹あやせ:「……わたくしに……どうして……ほしいか、言えますか?」
蜂角鷹あやせ:それはともすれば、ひどく意地の悪い質問だ。だが、きっと彼女は気付かないだろう。
弥栄橋 紬:「ぁ……」 薄桃色の唇をゆるく開く。熱を帯びた口腔内に短い舌が覗く
弥栄橋 紬:「……ぁ、やせさん、に……またっ、いっぱい……さわって、ほしい……ですっ」
弥栄橋 紬:言葉にする度に、思考が痺れるような感覚に襲われる
弥栄橋 紬:「それ、から……っ、まだ、知らないことも、おしえて……ほし、い……っ」
弥栄橋 紬:思わず、繋いでいない方の手で、蕩けた表情を覆い隠すようにする。
蜂角鷹あやせ:「…………」
蜂角鷹あやせ:必死に紡がれた懇願の言葉に、思考が濁っていくのが分かった。
蜂角鷹あやせ:まだ愛情の道理も、焦がされている情欲の意味も知らないその少女が、自分の眼前に一糸纏わぬ裸体を曝け出している。
蜂角鷹あやせ:今なら純白のキャンパスのように、何もかもを己の色で染めてしまえる──そんな邪な欲望がくらりと脳裏を掠める。
蜂角鷹あやせ:同時に、こんな純粋な少女に手を掛ける──あまつさえ毒で正気を失っている──強烈な罪悪感も。
蜂角鷹あやせ:しかし、他でもない彼女自身がそれを望んでいて、今まさに苦しんでいるのだという免罪符も用意されていて──。
弥栄橋 紬:「…………っ♡」 頬に添えられていた手に、ちゅ、と甘えるような口吻。
弥栄橋 紬:「あやせ、さん……っ♡」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:表面張力で保っていた水面に小石が投げ込まれたように、その小さな甘い響きで、理性の糸がぷつりと途切れた。
蜂角鷹あやせ:湯上りの火照った肌、首筋から鎖骨の辺りに、滑らかな掌をぺたりと這わせる。
蜂角鷹あやせ:「……紬様……」
弥栄橋 紬:「ふ、ぅ……っ!」 その刺激だけでぞくぞくっと身を震わせる
蜂角鷹あやせ:「……畏まりました。くして差し上げますね」
蜂角鷹あやせ:囁くように言うと同時、じれったいような速度で掌が肌の上を滑っていく。
弥栄橋 紬:「~~~、やっ、ぁ……っ♡」
蜂角鷹あやせ:汗と水滴の雫が浮き、湿って温かな肌を、柔らかな陶器めいた触感の掌が撫でていく。
蜂角鷹あやせ:女性らしい起伏に沿って、たっぷりとその感覚を教え込むようにして、やがて胸の膨らみへと行き当たる。
弥栄橋 紬:滑らかで細やかな刺激すらも、今の少女の身体には劇毒のようだ。切なげに身を捩り、それでいて決定的な刺激には及ばず、膨らみ続ける熱情に思考を焼かれていく。
蜂角鷹あやせ:掌の縁で触れるように、焦らすようなアプローチ。やがて、下方から乳房を持ち上げるように、掌全体で柔らかく触れていく。
弥栄橋 紬:刺激としては、そう強いものではない。それでも、まさに女として開花しつつある少女の経験の浅い身体には、それでも快楽の渦に襲われるようだった。
蜂角鷹あやせ:「紬様、お可愛らしいですよ……」
蜂角鷹あやせ:ぽそぽそと、耳元で囁くように。
蜂角鷹あやせ:「可愛いです。とっても可愛い……」
弥栄橋 紬:「ひゃっ……ぅ、ぅう~~~♡」
弥栄橋 紬:「あやせっ、さんの手……っ、すべすべ、で、きもち、ぃ……♡」
蜂角鷹あやせ:「良かったです。もっと沢山、気持ち良くなってくださいね」
蜂角鷹あやせ:常ならば──前回には前戯にもたっぷりと時間を掛けたが、媚薬のせいか紬の身体もとっくに出来上がっているのがよく分かった。
弥栄橋 紬:元より刺激には敏感な方なのだろう。触れれば触れたように、そう思うように身を震わせて甘い声を漏らす。
蜂角鷹あやせ:あまりゆっくりとしても可哀想だ──という気持ちも多分にあったはずだが、自分自身が情欲に呑まれているのも否定できない。
蜂角鷹あやせ:掌の動きを変える。両の掌で、豊かな乳房全体を揉み、捏ねるようにして刺戟する。
蜂角鷹あやせ:大きく形を変えたり、少し引っ張るようにしたり。快感を深く広範囲に行き渡らせるようにしつつも、まだその先端には触れないように。
弥栄橋 紬:「あっ、うぅぅ……っ♡」
弥栄橋 紬:むっちりとした両の太腿を擦り寄せ、切なげに眉を寄せる。
蜂角鷹あやせ:「……如何なさいましたか?」
蜂角鷹あやせ:あまりに可愛らしいその様子に、思わず嗜虐心が顔を覗かせたのは否定できなかった。
弥栄橋 紬:柔肉の先端はすっかり充血し、ぷくりと主張するように張り詰めている。誰にも触れられたことのなかった、桃色の突起がふるりと震える。
蜂角鷹あやせ:「私は、紬様のメイドですから……」
蜂角鷹あやせ:「何かしてほしいことがありましたら、遠慮なく仰ってくださいね」
弥栄橋 紬:「……~~~っ、おねがっ、い、しま、す……」
蜂角鷹あやせ:そう言いながら、指先は乳輪の縁を僅かに掠め──だが、触れない。
弥栄橋 紬:ぎりぎりまで焦らされ、潤んだ瞳からつう、と一筋雫が伝う。
弥栄橋 紬:「さわっ、て……っ、触って、ください……っ♡」
蜂角鷹あやせ:「あら。もう触っていますよ?」
蜂角鷹あやせ:わざとらしく優しい声で、双丘の表面を撫でる。
弥栄橋 紬:「ちが……っ、そうじゃ、なくて──あうぅ……っ♡」
弥栄橋 紬:「~~~っ、はぁっ、う……♡ おっぱいの、先……っ♡ さわってっ、ほしく、て、ぇ……」
蜂角鷹あやせ:「…………♡」
蜂角鷹あやせ:背筋をよくないものが這い上がる。
蜂角鷹あやせ:黄金色の瞳はいつしか猛禽のような捕食者の色を帯びて、快感に身を捩る少女の動作を、僅かでも見落とすまいと見つめている。
蜂角鷹あやせ:「……はい。仰せのままに」
蜂角鷹あやせ:静かに這わせるように、左右同時に、胸の先端へと指が伸びる。
弥栄橋 紬:「~~~~~っ」 潤んだ琥珀色の視線が指先を捉え、今か今かとその時を待ち侘びる
蜂角鷹あやせ:すり……♡ と、乳輪を撫でるように指が滑る。そのまますりすりと、滑らかな指の腹が敏感な先端を撫で上げて往復する。
弥栄橋 紬:「ひっ……♡ ~~~ぁっ、あっ?!♡ やっこれっ、だめ……っ、やあっ、あっ♡」
弥栄橋 紬:指先が先端を撫で上げる度、がくがくと身体が跳ね、無意識に逃げようと身体を捩る
蜂角鷹あやせ:「紬様……もうこんなに敏感になって」
蜂角鷹あやせ:器用に動く細指が、乳輪の縁をなぞり、乳首の側面を擦り、何度も撫でさするように複雑に動きながらも……それでもまだ、蜂角鷹にとっては前段だ。
蜂角鷹あやせ:「あれから、ご自分で弄ったりは致しましたか?」
弥栄橋 紬:「ひあっ、うぅ……♡ へっ? あ…………」
弥栄橋 紬:かぁあ、と頬の血色が更に強まる
弥栄橋 紬:「……っ♡ すこ、し……だけ……」
弥栄橋 紬:「でもっ、こんな……っ♡ こんなっ、きもちよくっ、なんなく……ひうっ♡」
蜂角鷹あやせ:「まあ……」
蜂角鷹あやせ:目を細め、上品な口端が笑みの形に歪む。
蜂角鷹あやせ:「紬様……いけない子ですわね……♡」
弥栄橋 紬:「ぁう……っ、ごめんな、さぃ……♡」
蜂角鷹あやせ:「そんなことばかりしていると……他の皆様のように、いやらしいことしか頭にないようになってしまわれますよ……?」
蜂角鷹あやせ:ぴんっ、と、敏感な先端を、不意打ちで弾くようにする。
弥栄橋 紬:「えっ、そんな……────ッ?! へっ、~~~あっ、あぁ♡♡♡」
弥栄橋 紬:一瞬、冷静になりかけた思考が、ただの指先の軽い動きだけで塗り潰された。
弥栄橋 紬:がくがくがくっ♡ と面白いように身体が跳ねる。内腿にぎゅっと力が籠もり、指先がぐうと丸まり──やがて、ふっと弛緩する。
弥栄橋 紬:「ぁ……や……っ♡」
蜂角鷹あやせ:「あら……」目をぱちくりして
蜂角鷹あやせ:「本当に、お可愛らしい……今のでもう、達してしまわれたのですか?」
弥栄橋 紬:「わかん、なっ……♡ あたまっ、ふわふわ、して……っ♡」
弥栄橋 紬:じんじんと快感の余韻を残す先端が、荒い息に合わせるように上下に動く。
蜂角鷹あやせ:「性的な刺激が最高潮に達し、一気に解放されることを、絶頂……オーガズムと呼びます」
蜂角鷹あやせ:まだ敏感な先端を、手慰みのようにすりすり撫でながら。
蜂角鷹あやせ:「エクスタシー、アクメとも。より身近で一般的な言い方では……『イく』と言います」
弥栄橋 紬:あやせさんの綺麗な唇から紡がれる言葉が、口調こそいつものようなそれなのに、淫靡な響きを伴って耳朶に落ちる。
弥栄橋 紬:「~~~っ、わた、し……『イった』、んだ……っ♡」
弥栄橋 紬:「『イく』のっ、きもちいい……♡」
蜂角鷹あやせ:「はい。紬様は呑み込みが早いですね。御立派です」
弥栄橋 紬:「え、へへ……♡」
弥栄橋 紬:褒められる度に頭がふわふわして、それだけで身体がぞくぞくと震える。
蜂角鷹あやせ:「男性の絶頂には射精が伴うので、回数にも限度がありますが……」
蜂角鷹あやせ:「女性は何度でも連続して絶頂……イくことが出来るんですよ」
弥栄橋 紬:「へ……?」
弥栄橋 紬:あやせさんの表情が、言葉の熱が。僅かに変わったことを感じる。
蜂角鷹あやせ:かりっ……♡
蜂角鷹あやせ:張り詰めきった先端を、指先で引っ掻くように強く刺戟する。
弥栄橋 紬:「ぃ゛っ?!♡」 
蜂角鷹あやせ:「……うぅん、そうですね……」
蜂角鷹あやせ:側面から先端を掻くように、乳首全体を挟み上げるように、指の腹で転がすように。
蜂角鷹あやせ:「あまり胸を開発しすぎると、日常生活に支障をきたすとも聞きますし、良くないのかもしれませんが……」
蜂角鷹あやせ:平然と話しながら、鋭い愛撫が浴びせかけられる。
弥栄橋 紬:「ぁっ♡ これっ、だめっ♡ ~~~ぃッ、ひぅッ♡ またっ、くるっ、きちゃ……っ」
蜂角鷹あやせ:「まあ、せっかくですし、これも勉強です」
蜂角鷹あやせ:かりかりかり♡ にゅち♡にゅち♡ ぎゅぅううううっ……♡
蜂角鷹あやせ:「もう一度イッてみましょう」
弥栄橋 紬:「あやせ、さんっ♡ だめっ、だめっ、やっ、あ……」
弥栄橋 紬:「……ぁう、ッ、あぁぁあぁ~~~っ♡♡♡」
弥栄橋 紬:びぐんっ!!! と身体が硬直し、直後、大きな波が訪れるように絶頂の波に身体を震わせる。
弥栄橋 紬:「~~~、ひうっ、ぁっ、あ……♡」
蜂角鷹あやせ:「……ふふ……♡」
蜂角鷹あやせ:陶然とした瞳でそれを見つめる。
弥栄橋 紬:がく、がく、と余韻がまだ抜けない。呆けたような表情、だらしなく半開きになった唇から熱の篭った吐息が漏れる。
弥栄橋 紬:「わたしっ、また……っ、『イき』、ました、ぁ……♡」
蜂角鷹あやせ:いつしか躊躇いの感情は抜け落ちてしまっていた。目の前の少女を情欲の泥沼に引き込んでいるのか、引きずり込まれているのか、判然としない。
蜂角鷹あやせ:「はい……♡ 上手にイけましたね♡ 御立派です♡ えらいえらい……♡」
蜂角鷹あやせ:それが良いことなのだと教え込むかのように、ご褒美のように柔らかく抱き締め、頭を撫でる。
弥栄橋 紬:「ふぁ……えへへ……♡」
弥栄橋 紬:陶然とした表情で抱擁に身を委ね、身体を擦り寄せる。
弥栄橋 紬:肌が触れ合う、その刺激だけでも心地よい。
蜂角鷹あやせ:「……如何ですか?紬様……」
蜂角鷹あやせ:頭を撫でながら、もう片方の手は下腹に伸び、臍の下あたりを撫で擦る。本人がその意味を理解していないのをいいことに。
蜂角鷹あやせ:「これでもうご満足頂けましたか?」
弥栄橋 紬:「っ、ぁ、ふ……♡」
弥栄橋 紬:下腹部を撫でられている。少し強めに──その指の奥、なにか「ずぅん」と重い熱のようなものが解されているような感覚に、思わず身を捩る。
弥栄橋 紬:「ぁ、え……?」
蜂角鷹あやせ:「身体の火照りは、もう収まりましたか?」
弥栄橋 紬:荒い息、軽い絶頂も含めればもう何度も達したはずなのに、その刺激がまたじくじくと知らない部分に熱を灯す。
蜂角鷹あやせ:「紬様がもう十分と仰るのでしたら、片付けをしまして、軽く夕食のご用意など致しますが……」
蜂角鷹あやせ:メイドとしての言葉を、白々しく口にする。
弥栄橋 紬:「……? ~~~っ、ひぅっ、なん、で……?♡」
弥栄橋 紬:譫言のように疑問の言葉を口にする。
弥栄橋 紬:「なん、かいもっ、イって……きもち、よくなった、のに……っ♡」
弥栄橋 紬:「またっ、ぞわぞわ……♡ ぁ、うぅぅ~~~♡」
弥栄橋 紬:刺激されている箇所から這い上がる熱に、浮かされたように内腿を擦り寄せる。
弥栄橋 紬:「~~~っ、あやせ、さん……っ♡ わたし、ヘンに、なっちゃったのかな……?」
蜂角鷹あやせ:「……」
蜂角鷹あやせ:よくない熱がせり上がってくるのを感じる。酸素を取り込もうと深く息を吸う。
蜂角鷹あやせ:薄いガウンを脱いで、半ば覆い被さるように紬を抱き締める。素肌と素肌が触れあって、熱が共有される。
蜂角鷹あやせ:「……紬様……申し訳ありません」
弥栄橋 紬:「ん、ぅっ♡」 肌の触れ合う熱と柔らかな感触に、それだけで甘い声を漏らす
弥栄橋 紬:「……? なん、で……あやせさん、が、謝るの……?」
蜂角鷹あやせ:「貴女があまりに可愛らしくて……つい少し、意地悪をしたくなってしまったのです」
蜂角鷹あやせ:「そんなに切ない顔をせずとも……わたくしがしっかりと責任を持って、最後まで貴女にご奉仕致しますから」
蜂角鷹あやせ:「どうぞ遠慮せず声を出して、気持ち良くなられてくださいね」
弥栄橋 紬:「…………っ♡」
弥栄橋 紬:囁かれる甘美な言葉に、本能が快楽を期待している。触れ合った身体を擦り寄せ、更に密着を強くする
蜂角鷹あやせ:自分より少し小柄な少女を抱き寄せるようにして、その口元にキスを落とす。
蜂角鷹あやせ:触れれば沈み込むようで、確かな弾力のある唇が重ねられて、二度、三度と繰り返す。
蜂角鷹あやせ:間近、睫毛の重なるような距離から、黄金色の瞳がじっと覗き込み、射貫くように見据える。
弥栄橋 紬:「んっ、はふっ……ちゅっ……」 目を閉じ、甘えるように口吻に応える。
弥栄橋 紬:(あやせさんの唇、ふわふわで……きもちいい……♡)
蜂角鷹あやせ:それと同時に、腕は下方に伸ばされて、紬の脚と脚の間に軽く触れる。
弥栄橋 紬:「……っ、ふぁ……っ♡」
弥栄橋 紬:ほんの少し、薄く生えた柔らかな毛の感触。じっとりと熱を持って汗ばんだ肌と、汗だけではない湿り。
蜂角鷹あやせ:湯上りのせいだけでないその濡れた感触に、欲望が掻き立てられるのを感じる。
蜂角鷹あやせ:天真爛漫で無垢な明るさを持った彼女が、今確かに女として……雌として発情していて、それを自由に出来るのが自分だけだという状況を改めて認知して、酩酊にすら似た昂りを禁じ得ない。
弥栄橋 紬:「あう……っ」 自身の秘すべき場所に触れられていることにようやく羞恥を覚えたように、少し顔を反らして小さく呻く
蜂角鷹あやせ:逸る気持ちを抑えるように、ゆっくりとした前戯を始める。長い指の前面を秘裂に沿わせるようにして宛がい、上下に撫でるように動かす。
蜂角鷹あやせ:「……大丈夫ですよ、紬様。安心して……全てわたくしにお任せください」
蜂角鷹あやせ:掌全体で秘所を覆うようにして、開閉と上下を組み合わせた掌が別の生物のように動き、馴染ませるように性感を高めていく。
蜂角鷹あやせ:「どんな恥ずかしくていやらしい姿を見せても……嫌いになったりしませんからね」
弥栄橋 紬:「ひゃっ、ぁ……♡ あうっ、きもち……ぁ、あぁあっ♡」
弥栄橋 紬:柔らかな肢体に閉じ込められるように抱き締められ、胸の愛撫で蕩けた秘所をゆっくりと解されていく。
弥栄橋 紬:自分で触れたこともろくにない、ましてこれほど卓越した手付きで触れられてしまえば、辛うじて残っていた羞恥も快楽に押し流されてしまう。
弥栄橋 紬:秘裂から蜜を断続的に吐き零しながら、溝の上端に潜んでいた芽がぷくりと充血して主張する。
弥栄橋 紬:そこに手が掠める度、腰を跳ねさせて快楽に啼いた。
弥栄橋 紬:「や、ぁああぁっ♡ きもちっ、あうっ、ぅううぅ~~~っ♡」
蜂角鷹あやせ:滑らかな中指の腹が入口を撫でながら、つつ、と這い上がって、俄かに敏感になりつつあるそこに触れ、ぴたりと止まる。
蜂角鷹あやせ:「……ここ……気持ち良いですか?」
弥栄橋 紬:「うん……っ、そこ、びりびりって、なる……♡」
蜂角鷹あやせ:指先が、小さな芽を捏ねるように触れる。
蜂角鷹あやせ:「ここは、陰核……クリトリスと言って、女性の代表的な性感帯のひとつです」
弥栄橋 紬:「ひっ、あっ♡」
蜂角鷹あやせ:穏やかな声で話しつつも、指先でまだ少し被っていた包皮が剥かれ、充血したそこが完全に露わになる。
弥栄橋 紬:言葉を冷静に聞く余裕はない。柔く捏ねられる度に腰を跳ねさせ、目を白黒させながら快楽に夢中になっている。
蜂角鷹あやせ:「紬様は……特にこちらがお好きなようですわね」
蜂角鷹あやせ:ぐり♡ぐり♡と人差し指の腹で秘芯を抑え込むようにして、上下左右に捏ね繰り回し、同時に親指は側面から擦り上げるような刺激を与える。
弥栄橋 紬:「~~~~っ?!♡♡♡」
弥栄橋 紬:「やっ、あぁああっ♡ はげ、しっ♡ ~~~ッ、ふぁっ、また……っ♡」
弥栄橋 紬:「イッ、ぁっ、イく……っ♡ イきまっ、あぁぁあぁ~~~♡♡♡」
弥栄橋 紬:容赦ない敏感な箇所への攻めが容赦なく絶頂に押し上げ、抱き締められ逃すことのできない快楽が身体の中で暴れまわる。
弥栄橋 紬:「ふぐっ、ぅ……っ♡」 どろどろに蕩けた瞳から涙を伝わせ、へ、っへ……♡と余韻混じりの吐息を漏らす。
蜂角鷹あやせ:「……またイけましたね。イキっぱなしですね……。ふふ……可愛いですよ、紬様……♡」
蜂角鷹あやせ:「ん……。口、開けていてくださいね」
弥栄橋 紬:「ふへ……? ふぁ、い……」 言われるがままに口を開く
蜂角鷹あやせ:そう言うとベッドサイドの水を自らの口に運んで、それから口付けをする。
蜂角鷹あやせ:「ぅ、ふ……」
蜂角鷹あやせ:雛鳥に餌付けをするように、口移しで水を流し込み飲ませていく。
弥栄橋 紬:「ん……んくっ、ん……」 餌付けをされるように目を閉じ、素直に喉を鳴らして呑み込んでいく
蜂角鷹あやせ:「ぷ、は…… ……セックスは大量に水分を消費するので、小まめな水分補給を忘れてはいけませんよ」
蜂角鷹あやせ:「特に……今の紬様のように、何度も繰り返しイッてらっしゃる場合は、体力も消費しますからね」
蜂角鷹あやせ:淫靡に過ぎる情交を交わしつつも、子供に言い聞かせるようにして頭を撫でる。
弥栄橋 紬:「は、い……っ♡」
蜂角鷹あやせ:「では……」
蜂角鷹あやせ:軽く触れただけで水音が響くほど、紬の秘所が愛液を垂れ流し、濡れそぼり解れ切っているのを確認して。
蜂角鷹あやせ:「そろそろ本番に参りましょうか」
弥栄橋 紬:「…………へ……っ?」
弥栄橋 紬:ほんの数日前まで口吻もろくに知らなかった少女は、困惑したように声を上げる。
弥栄橋 紬:胸を、全身を、秘部を指でたっぷりと解され、何度も絶頂し。それが『本番』でないというのなら……
弥栄橋 紬:「本番、って……なに、を……?♡」
弥栄橋 紬:確かに困惑して、言葉は震えている。それだけではない──隠しきれない、期待に。
蜂角鷹あやせ:「それは勿論……」
蜂角鷹あやせ:くちゅ、と音を立て、白く長い美しい指が、紬の秘所に触れてその存在を示す。
蜂角鷹あやせ:「この指で、紬様のここ……膣の中を散々かき回して」
蜂角鷹あやせ:「紬様に何度もイッて、気持ち良くなって頂くんですよ?」
弥栄橋 紬:「中、に……」 ごくん、と喉が鳴る
弥栄橋 紬:未知の行いに、ほんの僅かな不安が頭に過る。だがそれ以上に、何度達しても冷めきらない、肚の奥の熱が疼いている。
弥栄橋 紬:「…………っ♡」 唾液で濡れた唇が震えて、開く
弥栄橋 紬:「……お、ねがいっ、しま……す……っ♡ わたしの、ナカっ、いっぱい、触って……♡」
蜂角鷹あやせ:「……自分からおねだりまで出来るなんて……紬様は呑み込みが早いですわね」
蜂角鷹あやせ:ひどく熱い息を吐く。長年培った自制心が無ければ、きっととっくに襲い掛かるようにして目の前の少女を滅茶苦茶に抱き潰していただろうと思う。
蜂角鷹あやせ:「前回お教え致しました通り……女性同士のセックスの場合であっても、スキン……指用コンドーム等の衛生具を用いるのが理想的なのですが」
蜂角鷹あやせ:「……申し訳ありません」
蜂角鷹あやせ:常日頃理性を保ち、静かな水面のように泰然としているその瞳が、今は強い情欲の炎を宿し、紬を見つめている。
蜂角鷹あやせ:「わたくしも……もう」
蜂角鷹あやせ:「抑えが効きそうにありませんので」
弥栄橋 紬:「…………えへ、へ……♡」
弥栄橋 紬:その言葉と表情に、切なげに歪められていた表情がふわりと華やぐ。嬉しそうに微笑み、耳元に唇を寄せて囁く。
弥栄橋 紬:「あやせ、さん……っ♡ 好きっ、好き……です……♡」
蜂角鷹あやせ:「……はい」
蜂角鷹あやせ:「私も、お慕いしております……紬様」
蜂角鷹あやせ:「…………いえ」
蜂角鷹あやせ:頭を摺り寄せるようにして目を瞑る。猫のような、これまでと違う、些か幼いような仕草。
蜂角鷹あやせ:「……紬。好きですよ」
蜂角鷹あやせ:つぷり、と、指先が秘所へと侵入する。
弥栄橋 紬:「えへへ、うれ、し────ひっ、う?!♡」
弥栄橋 紬:たっぷりと時間をかけた愛撫と幾多の絶頂で、内側はどろどろに蕩けてしまっている。
弥栄橋 紬:指を沈めた分、内側に溜まっていた蜜がこぷりと溢れ出して指を濡らす。
蜂角鷹あやせ:狭い場所に潜り込むように、滑らかな指は蠕動しながら徐々に、慎重に奥へと進んでいく。
蜂角鷹あやせ:「紬……痛くありませんか?」
弥栄橋 紬:ふるふると首を振る。「ぞわ、ぞわっ、するだけ……♡」
蜂角鷹あやせ:「思ったよりも、抵抗は…… これなら……」
蜂角鷹あやせ:表情をつぶさに伺いながら、少しずつ奥へと分け入って──やがて、最奥まで行き着いた感触がある。
蜂角鷹あやせ:「ん……すごい、奥まで入りましたよ」
弥栄橋 紬:「~~~っ、ひっ、あ……♡」
弥栄橋 紬:細く長い指が、自分の中に入り込んでいるという事実に目を白黒させながら、内側を擦られる感触にぞく、ぞくっ♡と背筋を震わせる。
弥栄橋 紬:「これっ、ぞくぞく……あや、せっ、さんが、触ってた……おなかの、とこ……?♡」
蜂角鷹あやせ:「はい。子宮の入口ですね」
蜂角鷹あやせ:もう片方の手で、やわやわと下腹部を撫で擦るようにする。
弥栄橋 紬:「ひっ♡ あっ、ぅううっ♡」
蜂角鷹あやせ:「赤ちゃんを育てるための場所です。ですが場合によっては……こちらも性感帯になるんですよ」
弥栄橋 紬:中と外から、疼く場所を挟み撃ちにされて。じんわり這い上がる熱に身悶えする。
弥栄橋 紬:「ここ、っも……♡ さっき、の、気持ちいい、とこ、みたいに……っ?♡」
蜂角鷹あやせ:「そうですが……うぅん……」
蜂角鷹あやせ:少し困ったように眉根を下げる。指は奥まで挿入したまま、感覚を馴染ませるために動かずにいる。
蜂角鷹あやせ:「普通は、開発しないとそこまで気持ち良くはないはずなのですが……」
蜂角鷹あやせ:「すんなり奥まで入ったのも……紬、すごく素質があるみたいで……少し不安です」
弥栄橋 紬:「……だめ、なこと、なの……?」
弥栄橋 紬:不安そうに問い掛ける
蜂角鷹あやせ:「いいえ。駄目なことではないのですが」
蜂角鷹あやせ:安心させるように少し笑って、鎖骨のあたりに軽くキスを落とす。
蜂角鷹あやせ:「……ひとつは、このお屋敷の他の皆様のように、所構わずいやらしいことを始めるような子になってほしくないということ」
弥栄橋 紬:こく、こく……と呆けた表情ながらなんとか頷く
蜂角鷹あやせ:「……もうひとつは……」
蜂角鷹あやせ:僅かに照れたように、年相応の少女らしい表情を垣間見せて。
蜂角鷹あやせ:「……あなたが、あまりに可愛らしいので」
蜂角鷹あやせ:「わたくしはメイドとして、皆様に平等に接しなくてはならないのに……」
蜂角鷹あやせ:「……夢中になって、すごく、特別になってしまいそうなの」
弥栄橋 紬:「……ふぁ……」
弥栄橋 紬:呆けたような声を零してから、幸せそうににっこりと微笑んで
弥栄橋 紬:「……じゃ、じゃあっ」
弥栄橋 紬:「二人の時……だけ、その時、だけでいい、から……」
弥栄橋 紬:「……夢中に、なって?」
弥栄橋 紬:「わたしも、あやせさんに、夢中に、なってる、から……♡」
蜂角鷹あやせ:「……もう……」
蜂角鷹あやせ:「……いけませんよ。そんな、煽るようなことを言われては……」
蜂角鷹あやせ:ずっ♡ずるるるる……♡
蜂角鷹あやせ:奥まで挿入されたまま止まっていた指が、ゆっくりと引き抜かれていく。
弥栄橋 紬:「ひ、ぁあぁっ……♡」
蜂角鷹あやせ:入れる時と異なりほんの僅かに弧を描くように折り曲げられたその指が、内壁を擦っていく。
蜂角鷹あやせ:「こう見えて……今でも、必死に堪えているのですよ?」
蜂角鷹あやせ:完全に抜け切る直前まで行って、そこから入口付近を、何度も繰り返し出入りする。
蜂角鷹あやせ:「分かっていますか?ねえ……」
蜂角鷹あやせ:声に陶酔するような、嗜虐的な響きが混じる。
弥栄橋 紬:「~~~っ、ひぅっ、あぁぁ……♡ ゆびっ、きもち……っ♡」
弥栄橋 紬:細く長い指が蕩けた柔肉を撫でる度に身体が震え、より強く刺激を求めるようにきゅううっ♡と締め付ける。
蜂角鷹あやせ:くぽくぽといやらしい音を立てながら、浅い部分をハイペースで前後する。第一関節の硬質な感触がアクセントになって、小刻みで鋭い快感を与える。
蜂角鷹あやせ:「ほら……紬」
蜂角鷹あやせ:「気持ちいいですか? イッていいですよ……♡」
弥栄橋 紬:「ふぁっ、あぁぁ……っ♡ あうっ、うぅ~~~♡」
弥栄橋 紬:断続的に甘い声を零しながら、指への締め付けは更に強くなる。
弥栄橋 紬:人より小さな音も聞き取る聴覚は、自分の秘所から溢れ出る蜜が奏でる淫靡な音を逃さず捉え、興奮の呼び水になる。
弥栄橋 紬:囁かれる声が耳朶に絡むたび、頭を突き抜けるような快楽にぎゅううと目を閉じて震える。
弥栄橋 紬:「~~~~~っ、きもちっ、気持ちいい、っです……っ♡」
弥栄橋 紬:「あやせっ、さんの指で、また、わたし……っはぁっ、あっ♡ イくっ、イきま……ぁっ、あぁああぁあ~~~っ♡♡♡」
蜂角鷹あやせ:甲高い嬌声が思考に染み入り理性を溶かしていく。先程浴場で撒かれた媚薬など微塵も効かなかったというのに、目の前の少女の一挙手一投足が、五感から猛毒のように自分の内側を侵していくのが分かる。
蜂角鷹あやせ:「……っ……♡」
蜂角鷹あやせ:思わず息を呑む。自制心がぐらつく。それは最早性欲や情欲というより獣欲と呼ぶに相応しい、暴力的な衝動だ。
弥栄橋 紬:「あうっ、あ……っ♡ ──えっ、あ……いまっ、イって……ひ、うぅぅっ♡」
弥栄橋 紬:絶頂に叩き込まれ、がくがくと震える肢体に、容赦なく指の刺激が続けられる。
弥栄橋 紬:優しい愛撫が、どんどんと深い快楽を与える指使いへと変わっていくことに悶えながらも、夢中になって貪っている。
蜂角鷹あやせ:愛撫は次第にその激しさを増していた。入口付近を責めていた指が、奥まで届く長いストロークの抽挿へと移行する。
蜂角鷹あやせ:同時に、まだ優しく各所を撫でるに留まっていたもう片方の手は胸に伸び、先端を愛撫する。
弥栄橋 紬:「~~~~っ、イッ、ぁ……♡ それっ、いっしょ、だめっ……♡」
蜂角鷹あやせ:指と指とで挟み込み、乳首を扱き上げるような強い刺激。上下同時の快感を与え、それに僅かでも慣れるより先に、手つきは別の動作へと変化していく。
弥栄橋 紬:甘イキを繰り返しながら、再び迫り上がってくる大きな快感の波に怯えるように声を震わせる
弥栄橋 紬:「やっ、ぁあっ♡ きもちっ、よすぎて……っ、こわいっ、ヘンになる、ぅ……っ♡」
蜂角鷹あやせ:「いいですよ、ヘンになっても……♡」
蜂角鷹あやせ:容赦の無い愛撫を続けながら、口からは蕩かすように甘い囁きが響く。
蜂角鷹あやせ:「わたくしがず~~~~っと、お世話して差し上げますからね……♡」
蜂角鷹あやせ:「……あ……」
弥栄橋 紬:「ひぅっ、う、ぁ……っ♡」
蜂角鷹あやせ:膣内への愛撫は、胸へのそれに対しては比較的単純なものだった。
蜂角鷹あやせ:内部の前壁を様々な方向から撫で上げて触れるような仕草。それは紬にとっては十二分の快楽を生む仕草だったが──
蜂角鷹あやせ:あやせにとっては、『そこ』を探る一過程に過ぎなかった。
蜂角鷹あやせ:「……ここですね」
弥栄橋 紬:「……ふ、ぇ……?」
蜂角鷹あやせ:僅かに感触の違う一箇所を見つけ、そこに、ぐりぃっ♡と、指先を曲げて押し込むように触れる。
弥栄橋 紬:「────~~~っ?!♡♡♡」
弥栄橋 紬:何が起こったか分からないというように目を見開き、直後、襲ってくる快楽に一瞬で絶頂へと昇りつめる。
弥栄橋 紬:「……へっ、え……?♡」
蜂角鷹あやせ:「ここはGスポットと言って……こちらも代表的な性感帯の一つです」
蜂角鷹あやせ:「場所に個人差があって、中々見つからない場合もあるのですが、紬の場合は……」
蜂角鷹あやせ:「ほら、ここ」
蜂角鷹あやせ:ぐりっ♡こりこりこり♡
弥栄橋 紬:「ひぁああっ?!♡ いっ、ああぁっ♡♡♡」
蜂角鷹あやせ:「やっぱり。気持ちよさそうで良かったです」
蜂角鷹あやせ:反り返るようにぴんと伸ばした中指が、角度を付けて抽挿される。暴き出された急所を同時に押し上げ、擦り上げて削ぐように触れる。
弥栄橋 紬:「い、ぃいいっ♡ うぅっ、ふぅうう~~~っ♡」
弥栄橋 紬:喘ぎ声というよりは、呻き声に近い。強烈な快楽に自分がどんな声を上げているかも分からないまま、巧みな指使いで啼かされる。
蜂角鷹あやせ:「はぁ……」
蜂角鷹あやせ:熱に浮かされたような瞳で、溜息を漏らす。
蜂角鷹あやせ:その間にも、両手では一切の容赦のない愛撫が続いている。
蜂角鷹あやせ:「紬……可愛いですよ、可愛い……♡」
蜂角鷹あやせ:「本当に可愛い……♡ 好きですよ。好ーき♡ 大好き……♡」
蜂角鷹あやせ:耳元で囁いて、耳朶や頬、あちこちにキスを落とす。
弥栄橋 紬:「ふあっ……えへへっ♡ ~~~あっ、ひうぅっ、ああぁ……っ♡」
弥栄橋 紬:耳から沁み入る甘い囁きと、強烈な快楽。どちらもが脳を犯し、幸福感で染め上げていく。
弥栄橋 紬:(こんなのっ、知ったら……もう、戻れな……♡)
弥栄橋 紬:「あやせっ、さん……♡」
蜂角鷹あやせ:「はい。どうしましたか?」
蜂角鷹あやせ:にこりと、普段のような涼やかな笑みで笑い掛ける。
弥栄橋 紬:「キス……っ♡ キスっ、してください……♡」
弥栄橋 紬:すっかり理性の蕩けた、ただ情欲に突き動かされる雌の表情を浮かべて、媚びる。
弥栄橋 紬:「オトナの……えっちな方の、キス……♡」
蜂角鷹あやせ:「まあ……」
蜂角鷹あやせ:「そんなこと、まだ教えた覚えはありませんのに……」
蜂角鷹あやせ:「どこで覚えてきたんですか?悪い子……」
蜂角鷹あやせ:「お仕置き……。しないと、いけませんわね?」
弥栄橋 紬:「あうっ、そんなぁ……♡」
蜂角鷹あやせ:あやせの唇が触れそうで触れない距離を保ち、二人の吐息だけが熱を帯びて混ざり合う。
蜂角鷹あやせ:繊細なパールの光沢に濡れた唇が、誘うように微かに開かれ、ちろりと覗いた赤い舌が、揶揄うように紬の唇を僅か舐める。
弥栄橋 紬:「んぅっ、んん……っ!」
弥栄橋 紬:我慢できず半開きになった唇から短い舌を伸ばし、どうにか触れたいというように宙を探る
蜂角鷹あやせ:「……♡」
蜂角鷹あやせ:それを待ち構えていたように、唇を重ねる。吐息すらも奪い取るかのような深いキス。
弥栄橋 紬:「~~~~~っ♡」
蜂角鷹あやせ:口内に侵入した舌が、紬の舌と絡み合う。焦らすように引いては、また追い掛けるように深く絡みつく。
弥栄橋 紬:舌を絡め取られるたび、甘い刺激に震える。彼女の味を逃すまいとするように、必死に舌を追う。
蜂角鷹あやせ:唇を甘噛みし、歯列をなぞり、口内の至るところに刺激が生じる。甘く翻弄するように、激しく貪るように。
蜂角鷹あやせ:「ん、ちゅ……♡ ぷ、は……♡ んぅ……♡ ぇ、ろ……♡ ちゅぅう……♡」
弥栄橋 紬:「はふっ♡ ん……っ、んんんぅっ♡ れる……はっ、ふ……♡」
弥栄橋 紬:美しい瞳が捕食者のように細められて、自分の乱れた表情を余す所なく見ている。それが、堪らなく心地いい。
弥栄橋 紬:唇も、胸も、秘所も。何も知らなかったところ全てに快楽を教え込まれ、夢中になっていく。
弥栄橋 紬:(……きもち、いい……っ♡)
蜂角鷹あやせ:「は……♡ふぅ……♡」
蜂角鷹あやせ:ちゅこちゅこと秘所を掻き回しながら、間近から優しく微笑みかける。
蜂角鷹あやせ:「何回イッたか分かりますか?」
弥栄橋 紬:「……っ、わからっ、わかんな……♡」
弥栄橋 紬:「もう、ずっと、きもちよく、てぇ……っ♡」
蜂角鷹あやせ:「じゃあ、最後にもう一回……大きくて深ぁくイッて……」
蜂角鷹あやせ:「ダメになっちゃいましょうか……♡」
弥栄橋 紬:「…………♡」
弥栄橋 紬:(だめに、されちゃ……っ、でも……♡)
弥栄橋 紬:「……っ、あやせ、さんに、ならっ♡ だめに、されちゃっても、いい、からぁ……♡」
弥栄橋 紬:「いっぱいっ、いっぱい……おしえて……っ♡」
蜂角鷹あやせ:「……はい……♡」
蜂角鷹あやせ:断続的に続けられていた愛撫が、明らかにその精度と激しさを増す。
蜂角鷹あやせ:鉤状に曲げられた指が、肘全体のストロークを以てして抽挿され、内壁をこそぎ、Gスポットを引っ掻くようにして鋭い刺戟と共に前後する。
蜂角鷹あやせ:それと同時、胸に伸びた手は乳首を摘まみあげ、逃げ場を失くした状態で側面と先端を転がし、指先を立て、擦り上げるような複雑で強烈な愛撫が与えられる。
弥栄橋 紬:「ひ、ぐっ?!♡ ゔうっ、ぅうううう~~~~っ♡♡♡」
弥栄橋 紬:暴力的なほどの快楽を見出された弱点全てに集中的に注ぎ込まれ、涙を流しながら強烈な快感を享受する。
弥栄橋 紬:「おかしっ、くなるうっ♡ だめになっちゃ、っぁああぁ♡ やぁっ、すきっ、好きですっ♡♡♡」
弥栄橋 紬:「あやせさっ、あやせさん……っ♡♡♡」
蜂角鷹あやせ:「……♡」
蜂角鷹あやせ:「……はい♡ わたくしも好きですよ……♡」
蜂角鷹あやせ:膣内への抽挿を続けながら、親指だけが器用に伸び、その入り口、剥き出しになったクリトリスへと触れる。
弥栄橋 紬:「ひっ、ぁ……♡」 さらなる快楽の予感に、怯えにも近い表情を見せる。
蜂角鷹あやせ:幾度も繰り返された絶頂で鋭敏になったそこへ、ぐりぐりと押し潰し、捏ね回すような刺激。
蜂角鷹あやせ:指の角度を複雑に変えて、柔らかな前面と、硬質な爪側面とで何種もの快感を叩き込む。
弥栄橋 紬:「────~~~~っ♡♡♡」
弥栄橋 紬:様々な刺激が波のように、渦のように。言葉らしい言葉も失い、ただ喉奥を震わせて嬌声を漏らして。
弥栄橋 紬:「っ、きちゃっ、イッちゃ、イくっ♡ イキっ、ぁ…………」
蜂角鷹あやせ:「紬……♡」
蜂角鷹あやせ:スパートを掛けるように、愛撫が更に激しさを増す。淫猥な水音と嬌声とが部屋中に響き渡って。
蜂角鷹あやせ:それと同時、耳元で囁く。
蜂角鷹あやせ:「……イきなさい……♡」
弥栄橋 紬:ぱちん、と何かが弾けるような音がした。
弥栄橋 紬:「~~~ッ♡」
弥栄橋 紬:「やあっ、くる、くるぅっ……♡ ぅ、あ────ぁ、あぁあぁぁ~~~~~っっっ♡♡♡」
弥栄橋 紬:ひときわ高い絶頂の声を上げる。痙攣するように挿入された指を締め付け、ぎゅううと足先を強く丸め、両手は彼女の背に回してしがみつくように力を込めて。
弥栄橋 紬:全身が、壊れた玩具のようにがくがくと跳ね、腰を突き出すように反らし、最も深く重い絶頂に至ったことを伝えていた。
蜂角鷹あやせ:「……っ……♡」
蜂角鷹あやせ:それと同時、極度の高揚に、自らも軽く達するのを感じる。
蜂角鷹あやせ:大きな絶頂に身を震わせる紬に対し、更にその快感が長く止まらぬように、手を止めず愛撫を続ける。
蜂角鷹あやせ:「紬……♡ 紬……っ……♡」
弥栄橋 紬:絶頂から降りてこられないまま、続け様に快楽を与えられ続け、思考がショートする。
弥栄橋 紬:彼女の身体の熱を、ぬくもりを、声を。逃すまいというように縋り付き、愛を一身に受け止める。
弥栄橋 紬:「あふっ、うっ、ゔうぅ……♡」
蜂角鷹あやせ:「……よしよし……♡」
蜂角鷹あやせ:次第に愛撫をゆっくりとしたものへと移していき、労わるようなキスをする。
蜂角鷹あやせ:「最後まで上手にイけましたね♡ 立派でしたよ。 えらいえらい……♡」
弥栄橋 紬:「あ、ふ……っ♡ えへ、へ……♡」
弥栄橋 紬:優しい口吻ひとつだけでも、快楽の余韻の残る身体は敏感に反応する。
弥栄橋 紬:撫でられるたびに時折甘い声を上げ、雌の顔でふにゃりと笑う。
弥栄橋 紬:「きもちいい、こと……いっぱい、教えてくれ、て……ありがとう……っ♡」
蜂角鷹あやせ:「わたくしも……嬉しかったです。紬様がわたくしを選んでくださったこと……」
蜂角鷹あやせ:身を寄せ、紬の乱れて張り付いた髪を少し直すようにして。
蜂角鷹あやせ:「ですが、流石に少し……やりすぎてしまったかもしれません。申し訳ありません……」
弥栄橋 紬:ふるふる、と首を振って幸せそうに微笑む。
蜂角鷹あやせ:「あっ、お水!ちゃんと飲んでくださいね」水とコップを差し出しつつ
蜂角鷹あやせ:「しかしこれでは……もう一度お風呂に入らなくてはなりませんね」
蜂角鷹あやせ:「……皆様、もう出られたでしょうか……? 見られたら何と言われるか……」
弥栄橋 紬:「……ふふふっ」
弥栄橋 紬:少し可笑しそうに笑いながら、差し出された水をこくこくと飲んで
弥栄橋 紬:「普段は、みんなのあやせさん、だけど……」
弥栄橋 紬:「……また、時々でいいから。二人で、夢中になりたいな……♡」
蜂角鷹あやせ:「……もう……」
蜂角鷹あやせ:その笑みに、自らが溺れているのに気付きつつ、それでもいいかもしれないと思って。
蜂角鷹あやせ:「……皆様には、内緒ですよ?」
蜂角鷹あやせ:指を立てて、唇に寄せた。



GM:それでは迎撃シーンに移ります。
GM:開発・生産・支援判定を行えます。
GM:現在の開発レベルはこちら。
GM
・LV2:トラップ
・LV3:障害物
・LV2:爆発物
・LV1:防護設備
・LV1:防具
・LV2:砲台
・LV3:ドローン
・LV1:ヴィークル
・LV3:AI

LV0>1:5ポイント
LV1>2:10ポイント
LV2>3:15ポイント

六角薄荷:開発やりますねー。交渉でと…
六角薄荷:3dx+1 おりゃ
DoubleCross : (3DX10+1) → 5[1,2,5]+1 → 6

六角薄荷:うーん出目が走らない!
安養寺亜恵嘉:開発をします。いつものごとく交渉で
安養寺亜恵嘉:9dx+13
DoubleCross : (9DX10+13) → 10[1,4,6,7,9,9,9,10,10]+9[1,9]+13 → 32

弥栄橋 紬:すごーい!
山城 紗菜:すっごい!
弥栄橋 紬:あと雫で46になるかな?
六角薄荷:やっちゃいますね。《夢の雫》入れます!
山城 紗菜:わ~い!
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を3増加(58 → 61)
安養寺亜恵嘉:いい感じ
GM:それでは達成値46!
GM:こちらで開発レベルを上げられます。
安養寺亜恵嘉:そういえば途中で何ですが今回も購入判定はできます?
GM:できます!
六角薄荷:できるんだ! 大事
山城 紗菜:ウォォォォォ!
山城 紗菜:フラググレネード買います
山城 紗菜:(諸々の生産等終わったら)
六角薄荷:そしたら、自分の分の小型ロケラン目指してみよう…(念のためだー!)
安養寺亜恵嘉:了解です。で、開発の方は
安養寺亜恵嘉:現在LV2のトラップ・爆発物・砲台の3つをLV3に上げます
GM:OK ではこちらのレシピが解放されます
GM
・レーザーバリケード:トラップLV3+障害物LV3 生産P:40 耐久力:100
エンゲージ1つに設置する。エネミーはバリケードが存在するエンゲージからは、拠点側に移動することが出来ない。そのエンゲージに侵入したエネミーに、20点のダメージを与える。

・対戦車地雷:トラップLV2+爆発物LV3 生産P:20
エンゲージ1つに設置する。そのエンゲージに侵入したエネミーに、60点のダメージを与える。使い捨て。

・大型機関砲台:砲台LV3 生産P:50 耐久力:80
エンゲージ1つに設置する。そのエンゲージにいるPCは、射撃武器としてこの砲台を使用可能。
データは以下の通り。
技能:〈射撃〉命中:-4 攻撃力:30 射程:250m
この武器による攻撃は「対象:範囲」となる。

・ガトリングタレット:砲台LV3+AILV3 生産P:50 耐久力:60
エンゲージ1つに設置する。クリンナップ毎に、そのエンゲージから最も近くに存在するランダムなエネミー1体に40点のダメージを与える。

山城 紗菜:ありがとうございます~!
山城 紗菜:ではひとまず作るものを検討しながら生産します
山城 紗菜:7dx ラショナルデザイン
DoubleCross : (7DX10) → 7[1,3,5,6,6,7,7] → 7

弥栄橋 紬:作ります! 調達で~
弥栄橋 紬:(2+1)dx
DoubleCross : (3DX10) → 5[3,3,5] → 5

弥栄橋 紬:しょぼん
弥栄橋 紬:あやせさんにもお手伝いしてもらうとして……
安養寺亜恵嘉:紬ちゃんへの愛の力だ
弥栄橋 紬:c(7+5+5+25)
DoubleCross : c(7+5+5+25) → 42

弥栄橋 紬:えへへ……
GM:OK それでは42点でレシピから生産が行えます!
安養寺亜恵嘉:それでは40点でレーザーバリケードを生産し、北の中距離マスに設置します!
GM:OK!
GM:それでは最後にPCの配置を決定してください。
山城 紗菜:あ、その前に購入していいですか?
GM:この後やってもらおうと思ってたけどいいですよ!
山城 紗菜:ありがとうございます~!
山城 紗菜:7dx+1>=12 フラググレネード
DoubleCross : (7DX10+1>=12) → 9[3,4,4,6,6,7,9]+1 → 10 → 失敗

山城 紗菜:失敗!
六角薄荷:ありがとうございます! 自分もしくは紗菜さん向けのロケランをがんばってみる…
弥栄橋 紬:(2+1)dx>=13 グレネードランチャー狙い
DoubleCross : (3DX10>=13) → 7[1,5,7] → 7 → 失敗

安養寺亜恵嘉:小型ロケットランチャーを狙います
弥栄橋 紬:にゃん だめでした
安養寺亜恵嘉:5dx+2>=13
DoubleCross : (5DX10+2>=13) → 7[2,3,3,5,7]+2 → 9 → 失敗

六角薄荷:3dx+1>=13 小型ロケットランチャー
DoubleCross : (3DX10+1>=13) → 6[3,3,6]+1 → 7 → 失敗

六角薄荷:うーんダメ
安養寺亜恵嘉:思ったよりだめだった おわり!
山城 紗菜:無を取得しました
六角薄荷:おわりですー
六角薄荷:ゴールを召喚できないかな…
GM:では配置を決定してください。
山城 紗菜:南近距離配置します
安養寺亜恵嘉:いつもどおり東の近距離に。
弥栄橋 紬:北・近距離で。
六角薄荷:結局範囲攻撃の弾数が足らないんだよね…北の近距離にセットします
GM:それでは戦闘シーンへ移行します。
GM:敵配置は以下のようになります。
GM
北:群衆×3 ハウンド×1 スナイパー×1 グール×1
南:群衆×2 ハウンド×1 改造者×1 グール×1
西:群衆×1 ハウンド×1 改造者×1
東:ハウンド×1 スナイパー×1

北・南・東の近距離マスに狂鳥の群れ×1

GM:『グール』はトループではありません。
山城 紗菜:ヒェ~!
六角薄荷:ゲストでたー
GM
GM:更に膨れ上がった敵群は、凄まじい数になりつつある。小さな呻き声が幾重にも重なって、四面楚歌の故事のような有様だ。
GM:そんな中で、特に目を引く敵がいる。異常に発達した筋骨を持つ、大柄な死体。
GM:“エンスレイヴァー”による強化を受けているのだろう。並の人間に成し得る身体能力ではない。木々をへし折りながら、猛然と前進してくる。
GM:戦闘を開始します。
GM:ラウンド1 セットアップから!
山城 紗菜:血と鉄と轍[オーバーアクセル+ミラーパレス]:行動値+2 変異暴走:破壊付与 自身を対象とする攻撃ダイス-6
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を4増加(71 → 75)
六角薄荷:《スタートダッシュ》《鮮血の奏者》対象自身、ペイ1HP
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を6増加(61 → 67)
六角薄荷:六角薄荷のHPを1減少(21 → 20)
安養寺亜恵嘉:ヘイトレッドで……南かな。南の改造者への憎悪を獲得します。行動値14に。
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(65 → 68)
六角薄荷:で、館の西側へステップ移動~
弥栄橋 紬:セットアップはなし!
GM:では行動値15 山城さんの手番です
山城 紗菜:超人時代の戦争について[コンセントレイトモルフェウス+ブルータルウェポン]
山城 紗菜:対象は南の改造者で
安養寺亜恵嘉:あっ西にして!
山城 紗菜:あ、西にします!
GM:判定どうぞ!
山城 紗菜:7dx+1@8 命中
DoubleCross : (7DX8+1) → 10[1,2,3,6,9,10,10]+10[5,5,10]+10[10]+6[6]+1 → 37

GM:ダメージどうぞ!
山城 紗菜:4d10+1d10+10+10+20 ダメージ
DoubleCross : (4D10+1D10+10+10+20) → 17[2,9,2,4]+6[6]+10+10+20 → 63

GM:西の改造者死亡!
GM:このエネミーが死亡した時、至近距離にいるキャラクター全員に5D10点のダメージを与える。
GM:5D10
DoubleCross : (5D10) → 34[4,10,8,7,5] → 34

山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を6増加(75 → 81)
山城 紗菜:いいダメージ!
GM:でけ~
GM:群衆は2トループ死亡!ハウンドはまだ生きています
山城 紗菜:なにぉ~! 以上です!
GM:行動値14 安養寺さんの手番です
安養寺亜恵嘉:はい。マイナーはなしで
安養寺亜恵嘉:メジャーで南の改造者にカリギュラでの射撃攻撃をします。
GM:判定どうぞ!
安養寺亜恵嘉:9dx+20
DoubleCross : (9DX10+20) → 9[1,1,1,2,4,7,7,8,9]+20 → 29

GM:ダメージどうぞ!
安養寺亜恵嘉:3d10+22+1d10+4
DoubleCross : (3D10+22+1D10+4) → 24[8,10,6]+22+8[8]+4 → 58

GM:改造者死亡!爆発します
GM:5D10
DoubleCross : (5D10) → 30[8,6,5,5,6] → 30

山城 紗菜:やったー!
弥栄橋 紬:火力の高い爆発だぁ……
GM:群衆は2トループ死亡 ハウンドとグールは生存しています。
弥栄橋 紬:タフ!!!!
GM:行動値12 ハウンドの手番です
GM:東西南北がそれぞれ中距離マスへ移動。
GM:北はレーザーバリケードで20点ダメージを受けます。
GM:行動値10 改造者
GM:南・中距離に移動します。
安養寺亜恵嘉:死ななかった?
GM:死んでるわ
GM:幽霊でした
安養寺亜恵嘉:ゾンビの幽霊
六角薄荷:死んでいることにも気付けないなんて…恐ろしい能力
弥栄橋 紬:成仏して……
GM:行動値9 スナイパー
GM:そうだな……北はレーザーバリケード 東は鉄製スパイクをそれぞれ攻撃します。
六角薄荷:ヌウーッ
GM:10DX7+6
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[1,2,3,5,5,6,7,7,8,9]+10[1,3,6,8]+2[2]+6 → 28

山城 紗菜:ワーっ?!
安養寺亜恵嘉:こいつらコンセ積んでやがりますわ!
弥栄橋 紬:ゆるせませんわ!!!
山城 紗菜:こっちとは大違いだね!
六角薄荷:コンクリの足かせですわ!
GM:3D10+3
DoubleCross : (3D10+3) → 14[5,7,2]+3 → 17

GM:17点ダメージ与えます。
GM:鉄製スパイク東のHPを17減少(25 → 8)
GM:レーザーバリケードのHPを17減少(100 → 83)
弥栄橋 紬:やめてよ~~~
GM:行動値8 六角さんの手番です
六角薄荷:はい。北の鳥を撃ちます
六角薄荷:マイナーでBARの効果起動して判定+5の…
六角薄荷:4dx+5
DoubleCross : (4DX10+5) → 8[1,4,6,8]+5 → 13

六角薄荷:命中が13です。
GM:イベイジョン12なのでギリ命中!
六角薄荷:2d10+1d10+8+18 ダメージが…
DoubleCross : (2D10+1D10+8+18) → 10[9,1]+7[7]+8+18 → 43

山城 紗菜:偉い!
六角薄荷:よかった、こっちの出目は平均以上、43!
GM:北の鳥が死にます!
GM:同じく8 グールです
GM:それぞれ北と南の中距離へ移動。
GM:北はレーザーバリケードで20点受けますが、5点の装甲を持っています。
GM:行動値7 狂鳥の群れ
GM:南と東、それぞれガトリング砲台と安養寺さんを攻撃。
GM:5DX+4
DoubleCross : (5DX10+4) → 8[3,7,7,7,8]+4 → 12

安養寺亜恵嘉:《命の盾》だけで回避。
安養寺亜恵嘉:避けられるかな……ハラハラ
安養寺亜恵嘉:9dx+13>=12
DoubleCross : (9DX10+13>=12) → 7[1,3,3,4,4,5,5,6,7]+13 → 20 → 成功

山城 紗菜:すご~!”
安養寺亜恵嘉:ほっ……紙一重だった
狂鳥:このガキ……!
六角薄荷:さすが~
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を1増加(68 → 69)
GM:しかし砲台は避けられまい
GM:2D10+5
DoubleCross : (2D10+5) → 14[6,8]+5 → 19

山城 紗菜:ヤメロー――!
GM:ガトリング砲台のHPを19減少(30 → 11)
弥栄橋 紬:ポン子をいじめないで~~~っ
GM:行動値6 弥栄橋さんです
弥栄橋 紬:マイナーでボルトアクションライフルの効果使用(達成値+5)、メジャーで南・近距離の狂鳥に対して《風鳴りの爪》で射撃攻撃 侵蝕[+2]
弥栄橋 紬:(2+0)dx+5
DoubleCross : (2DX10+5) → 10[5,10]+10[10]+6[6]+5 → 31

弥栄橋 紬:これが"怒り"
GM:命中!
弥栄橋 紬:4d10+2d10+1d10+8+3d10
DoubleCross : (4D10+2D10+1D10+8+3D10) → 26[8,9,6,3]+10[7,3]+9[9]+8+16[1,8,7] → 69

GM:でかすぎる 爆発四散します
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を2増加(43 → 45)
GM:行動値5 群衆
GM:北の3体が中距離マスに移動!
群衆:行くぞお前らァ!!
GM:レーザーバリケードで20点受け、鉄製スパイクのダメージと合わせ全滅しました
山城 紗菜:儚い...
安養寺亜恵嘉:死んじゃった
弥栄橋 紬:死んじゃった!
六角薄荷:焼けちゃった…
GM:クリンナップ マシンガンタレットが動きます
GM:choice[ハウンド,グール]
DoubleCross : (choice[ハウンド,グール]) → ハウンド

GM:ハウンドに20点ダメージ!
GM:これは……死にました!
安養寺亜恵嘉:おお~~
山城 紗菜:おぉ~~!
GM:というわけでラウンド終了
六角薄荷:ナイスキル
GM:ラウンド2 セットアップ!
山城 紗菜:なしです!
弥栄橋 紬:ありません~
六角薄荷:《鮮血の奏者》のみ継続でー
六角薄荷:六角薄荷のHPを1減少(20 → 19)
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を4増加(67 → 71)
安養寺亜恵嘉:ヘイトレッドを……うーん
安養寺亜恵嘉:いや 北のグールにかな
安養寺亜恵嘉:北のグールにします。行動値14を維持
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(69 → 72)
GM:では行動値14 安養寺さんです
安養寺亜恵嘉:マイナーは無し。メジャーで北側のグールを射撃。
安養寺亜恵嘉:9dx+20
DoubleCross : (9DX10+20) → 10[1,2,3,4,4,5,8,10,10]+2[1,2]+20 → 32

GM:イベイジョンは10!
GM:ダメージどうぞ!
安養寺亜恵嘉:回避はそんなにしないのね……ダメージを出します
安養寺亜恵嘉:4d10+22+1d10+4
DoubleCross : (4D10+22+1D10+4) → 23[3,8,9,3]+22+8[8]+4 → 57

GM:ぎえ~
弥栄橋 紬:どうだっ
GM:グール北のHPを52減少(-20 → -72)
GM:死亡します!許せね~~~
弥栄橋 紬:やった~~~!
安養寺亜恵嘉:意外と死んだ!
山城 紗菜:やった!
安養寺亜恵嘉:よかった~
GM:行動値13 山城さんです
山城 紗菜:南のグールを攻撃します
山城 紗菜:超人時代の戦争について[コンセントレイトモルフェウス+ブルータルウェポン]
山城 紗菜:7dx+1@8 命中
DoubleCross : (7DX8+1) → 10[1,1,2,4,6,6,8]+6[6]+1 → 17

GM:命中!
山城 紗菜:ひぃ~!
山城 紗菜:2d10+1d10+10+10+20+3 ダメージ!
DoubleCross : (2D10+1D10+10+10+20+3) → 13[6,7]+2[2]+10+10+20+3 → 58

GM:グール南のHPを53減少(-30 → -83)
GM:こちらも死亡……!おのれ~~~!!
山城 紗菜:良かった~!以上!
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を6増加(81 → 87)
GM:行動値12 ハウンド
GM:南西東がそれぞれ近距離へ移動。
GM:ガトリング砲台・六角・安養寺へ攻撃!!
GM:6DX+2
DoubleCross : (6DX10+2) → 8[1,2,2,2,3,8]+2 → 10

六角薄荷:はい、《復讐の刃》です。
安養寺亜恵嘉:《命の盾》回避。
GM:ゲ~~ッ
六角薄荷:3dx9+2
DoubleCross : (3DX9+2) → 7[3,5,7]+2 → 9

安養寺亜恵嘉:9dx+13
DoubleCross : (9DX10+13) → 10[1,4,6,6,6,7,7,8,10]+2[2]+13 → 25

六角薄荷:よいしょの、ファンブルじゃないのであたってー
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を6増加(71 → 77)
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を1増加(72 → 73)
GM:2D10+10 ダメージ
DoubleCross : (2D10+10) → 13[4,9]+10 → 23

六角薄荷:1d10+1d10+11+2+18 反撃ダメージの
DoubleCross : (1D10+1D10+11+2+18) → 9[9]+5[5]+11+2+18 → 45

弥栄橋 紬:ポン子~~~っ!
弥栄橋 紬:反撃つよっ!
六角薄荷:リザレクトです
山城 紗菜:ポン子...
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を1D10(→ 10)増加(77 → 87)
山城 紗菜:つよい!
六角薄荷:六角薄荷のHPを10に変更(19 → 10)
GM:ガトリング砲台のHPを23減少(11 → -12)
六角薄荷:ちくっとした
ガトリング砲台:ミンナ……サヨナラ……
安養寺亜恵嘉:ポン子~~~~ッ
六角薄荷:ポン子!
弥栄橋 紬:悲しい……
GM:南・近距離のガトリング砲台が破壊されました。
山城 紗菜:ポン子...っ
GM:西のハウンドは反撃ダメージで死亡します。
GM:行動値9 スナイパー
GM:北:マシンガンタレット 東:鉄製スパイクを狙います
弥栄橋 紬:わーん!!!
GM:10DX7+6
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[1,1,2,3,3,3,5,7,7,10]+10[6,6,9]+10[9]+2[2]+6 → 38

山城 紗菜:おわー!?
弥栄橋 紬:気合を入れるな!!!
山城 紗菜:どうか...マシンガンタレットだけは
GM:4D10+3
DoubleCross : (4D10+3) → 22[10,8,1,3]+3 → 25

GM:鉄製スパイク東のHPを25減少(8 → -17)
GM:マシンガンタレットのHPを25減少(30 → 5)
弥栄橋 紬:ひーっ ひーっ
安養寺亜恵嘉:もう殺すしかなくなっちゃったよ
弥栄橋 紬:おのれ 生かしておけぬ
鉄製スパイク東:お前らといたこの数日……悪くなかったぜ
六角薄荷:スパイクくん…
安養寺亜恵嘉:東……!
GM:東・遠距離の鉄製スパイクが破壊されました。
弥栄橋 紬:忘れないよ 君が身を挺して守ってくれたこと……
山城 紗菜:そんな...
GM:行動値8 六角さんです
六角薄荷:はい。マイナーでライフル起動して、北スナイパーに攻撃を。
六角薄荷:3dx+5
DoubleCross : (3DX10+5) → 8[3,6,8]+5 → 13

GM:命中!
六角薄荷:2d10+1d10+8+18 ダメージが…
DoubleCross : (2D10+1D10+8+18) → 10[6,4]+3[3]+8+18 → 39

六角薄荷:ちょっと下ブレて39点
GM:スナイパー北のHPを39減少(-10 → -49)
GM:死亡します!
弥栄橋 紬:よかった~!
六角薄荷:よかった。足りた!
山城 紗菜:良かった~!
GM:行動値7 鳥です
狂鳥:飛行状態で戦闘移動しちゃお~
弥栄橋 紬:エエーッ?!
弥栄橋 紬:亜恵嘉さん大好き倶楽部じゃないの?!
山城 紗菜:もっと大切にしなよ!
狂鳥:北・近距離マスに移動し、マシンガンタレットを攻撃する!!
弥栄橋 紬:次は当たるって!!!うわーーーーっ!
安養寺亜恵嘉:急に賢くなるな!
狂鳥:5DX+4
DoubleCross : (5DX10+4) → 10[1,2,3,4,10]+5[5]+4 → 19

弥栄橋 紬:これ メジャー放棄カバーリングいけますけど
弥栄橋 紬:どうしましょう
山城 紗菜:攻撃の回数を切るよりはありかも
弥栄橋 紬:タレット残りHP5だから……この攻撃は耐えられない!
六角薄荷:ありかと思います
安養寺亜恵嘉:そうねえ……
山城 紗菜:タレットが動けば手数は損なわれないからね
弥栄橋 紬:ではその攻撃にメジャー放棄カバーリング! わたしが相手だーっ
狂鳥:何だこのガキは!?死ねェ!
狂鳥:2D10+5
DoubleCross : (2D10+5) → 6[3,3]+5 → 11

GM:よわ
弥栄橋 紬:ざぁこざぁこ♡
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬のHPを11減少(28 → 17)
山城 紗菜:かわいい
弥栄橋 紬:でもタレットが食らってれば致命傷だった……
六角薄荷:紬ちゃんの愛…
GM:では弥栄橋さんは行動済みなのでクリンナップ
GM:生き残ったマシンガンタレットが作動します
GM:対象は同マスの狂鳥の群れ 20点ダメージ
GM:死にます!
六角薄荷:足りるんだ、やった!
安養寺亜恵嘉:死んだ!
弥栄橋 紬:えらいぞ~~~っ
山城 紗菜:やった!
GM:ではラウンド3 セットアップ
弥栄橋 紬:ないです!
六角薄荷:残った相手がこれだけだと…なしです。
山城 紗菜:なしで!
安養寺亜恵嘉:ヘイトレッドを東のスナイパーに!
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(73 → 76)
GM:行動値14 安養寺さんです
安養寺亜恵嘉:はい。マイナーなしのカリギュラで射撃。対象は東のスナイパーで
安養寺亜恵嘉:9dx+20
DoubleCross : (9DX10+20) → 10[1,1,2,2,6,7,8,10,10]+8[1,8]+20 → 38

GM:命中!
安養寺亜恵嘉:4d10+22+1d10+4
DoubleCross : (4D10+22+1D10+4) → 22[2,10,3,7]+22+10[10]+4 → 58

GM:スナイパー……死亡!おのれ~~
GM:行動値13 山城さんです
山城 紗菜:は~い!
山城 紗菜:マイナーで粗悪な拳銃を装備し南のハウンドを撃ちます
山城 紗菜:7dx-1@8 命中
DoubleCross : (7DX8-1) → 10[1,2,3,5,7,8,10]+5[5,5]-1 → 14

GM:……
弥栄橋 紬:あっやばい
GM:イベイジョン15です!!
山城 紗菜:いや、押し込みます!
弥栄橋 紬:あやせさんか薄荷ちゃん!
六角薄荷:あやせさん、お願いしていい? もっと出目が悲惨な場合にフォローしたい!
山城 紗菜:いや、銃作ってなかったから魔弾打てない...
弥栄橋 紬:かわいいね
山城 紗菜:あやせさんお願いします!
弥栄橋 紬:あやせさんにお助けしてもらいな……
安養寺亜恵嘉:あざとい
GM:それでは達成値+5!
GM:命中です
山城 紗菜:ありがとう...え~~ん!
山城 紗菜:2d10+1d10+10+10+2+3 ダメージ
DoubleCross : (2D10+1D10+10+10+2+3) → 18[10,8]+6[6]+10+10+2+3 → 49

GM:くっ……スパイクさえなければ……ハウンド死亡!
山城 紗菜:はぁ...はぁ...
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を6増加(87 → 93)
GM:行動値12 ラスト・ハウンド
GM:安養寺亜恵嘉殺す!
GM:6DX+2
DoubleCross : (6DX10+2) → 10[1,4,5,7,8,10]+4[4]+2 → 16

弥栄橋 紬:亜恵嘉さんガチ勢がここにも!
安養寺亜恵嘉:鳥はガチ勢じゃなかったし……
安養寺亜恵嘉:《命の盾》します。
安養寺亜恵嘉:9dx+13>=16
DoubleCross : (9DX10+13>=16) → 10[1,1,2,5,6,6,6,9,10]+3[3]+13 → 26 → 成功

安養寺亜恵嘉:よけました
六角薄荷:すごい
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を1増加(76 → 77)
山城 紗菜:うぉ~!
GM:許せねえ……!
GM:行動値8 六角さんの手番です
六角薄荷:イベイジョン高いんだよね…マイナーでライフル起動、残ったハウンド撃ちます
六角薄荷:4dx+5
DoubleCross : (4DX10+5) → 8[4,4,5,8]+5 → 13

弥栄橋 紬:でも薄荷ちゃんはここからが強いんです
GM:イベイジョン15!
六角薄荷:当たらないー、ので《夢の雫》! 21!
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を3増加(87 → 90)
GM:では命中!
六角薄荷:3d10+1d10+8 ダメージが…
DoubleCross : (3D10+1D10+8) → 11[3,3,5]+1[1]+8 → 20

GM:ハウンドのHPを20減少(-10 → -30)
ハウンド:フ……まだ生きている
六角薄荷:20点…だと足りないかこれ? しまった
弥栄橋 紬:まだわたしがいるぞっ
GM:行動値6 弥栄橋さんです
弥栄橋 紬:マイナーでボルトアクションライフルの効果使用(達成値+5)、メジャーで残ったハウンドに対して《風鳴りの爪》で射撃攻撃 侵蝕[+2]
山城 紗菜:殺せー!
弥栄橋 紬:(2+0)dx+5
DoubleCross : (2DX10+5) → 5[2,5]+5 → 10

弥栄橋 紬:あっ
ハウンド:サッ
弥栄橋 紬:なんで逃げるの!!!
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を2増加(45 → 47)
六角薄荷:タレットくん!お願い!
GM:クリンナップ マシンガンタレットが作動します
弥栄橋 紬:やっちゃえ!
GM:ハウンドしかいないのでハウンドに攻撃。20点ダメージで……
ハウンド:死にました
弥栄橋 紬:えらいぞーーーっ
安養寺亜恵嘉:ふたりの共同作業
GM:敵全滅。戦闘終了です!
安養寺亜恵嘉:なかなか手強かった……
弥栄橋 紬:はぁはぁ 尊い犠牲もあったけど……なんとかなった……
山城 紗菜:よかった...
安養寺亜恵嘉:あとあれ 西と南のスパイクくんも爆発に巻き込まれちゃってたかも
GM:そうだ
弥栄橋 紬:🦀 改造者爆発したもんね
GM:じゃあ……死にますね
弥栄橋 紬:みんな……
山城 紗菜:残されたのは私達だけ...
GM:でも言われなければ気付かなかったかもしれないので……今回は片方だけ殺しておきます
弥栄橋 紬:温情!
六角薄荷:ありがたい
GM:西のスパイクには死んでもらう
安養寺亜恵嘉:西ーっ
山城 紗菜:西パ...
GM
GM:この日の襲撃は前日までより更に激しく、迎撃設備の一部が破壊された他、君たち自身も手傷を負うこととなった。
GM:辺りには夥しい死体の山が散乱し、噎せ返るような血と臓物の匂いで息が詰まるほどだ。それを片付けるだけでも楽な作業ではない。
GM:負傷の手当に死骸の処理、迎撃設備の点検と修理……いつにも増して忙しい作業に追われる君達だったが、どうしてかその中に、最もこういう場面で必要とされるであろう蜂角鷹の姿が見えない。
糸金鈴里:「はぁ……はぁ……」安養寺ほどではないが体力がない「蜂角鷹さん、これはどちらに……」
糸金鈴里:「……?」辺りを見回す
弥栄橋 紬:「んしょ、んしょ……ふぅ、すごい数……」
弥栄橋 紬:「……あれ、あやせさんは?」 きょろきょろ見回す
山城 紗菜:「どうしました鈴里さん?」
六角薄荷:「…あれ? こっちにもいないの?」猫車
安養寺亜恵嘉:「……んん。どうしたんでしょう」端末でコールをかける。
GM:コール音が微かに聞こえる。その時丁度、建物の裏手から蜂角鷹が姿を現す。
蜂角鷹あやせ:「……」
安養寺亜恵嘉:「あら……」
蜂角鷹あやせ:安養寺からの着信が鳴り響く端末を手に、ゆっくりと歩いてくる。
山城 紗菜:「その...大丈夫ですか?」
弥栄橋 紬:「あっ、よかったぁ!」 ぱぁあと表情を輝かせて寄っていく。その身体には先程受けた傷がまだ残ったままだ
蜂角鷹あやせ:いつも白くも健康的な顔色が、今は血の気が引いたような蒼白に染まっている。
蜂角鷹あやせ:「……皆様」
安養寺亜恵嘉:「……どうされました?」呼び出しを切って手を膝に置く。
六角薄荷:「…まずい報せ?」
蜂角鷹あやせ:駆け寄った紬を抱き留めて、だがそれもどこか上の空だ。
山城 紗菜:僅かに息をのむ、静かに...水面下で取り返しのつかない何かが起こっているような嫌な予感
弥栄橋 紬:「……どうしたの……?」
蜂角鷹あやせ:「たった今……“マイダスタッチ”から緊急の通信が入りました」
蜂角鷹あやせ:「“マイダスタッチ”は本拠地に襲撃を受け、壊滅状態に陥った、と……」
山城 紗菜:「............うそ、でしょ?」
安養寺亜恵嘉:「……」
弥栄橋 紬:「え……そん、な……」
六角薄荷:「…………」
山城 紗菜:マイダスタッチは蜂角鷹あやせの...そして弥栄橋 紬のいた場所だ....その壊滅は精神的にもどれだけの衝撃か
山城 紗菜:「あやせさん、紬ちゃん........その」言葉が続かず沈黙
蜂角鷹あやせ:「……“マイダスタッチ”は抗争の最中です。相当な戦力を用意していた筈」
蜂角鷹あやせ:「“フェッター”の戦力がそれを上回ったとすれば……想像を絶します」
蜂角鷹あやせ:「そして、状況から考えるに……“フェッター”が次に狙うとすれば……」
弥栄橋 紬:「……"ドリームランド"」 真剣な表情で、抑えたように呟く
安養寺亜恵嘉:胸元を押さえるようにする。「……いけませんね」
六角薄荷:「……亜恵嘉。だいじょうぶ?」
安養寺亜恵嘉:「こういう危機においてこそ、リーダーとして何か言うべきなのでしょうが……」
安養寺亜恵嘉:「……大丈夫です。うん」
安養寺亜恵嘉:「少なくとも私は大丈夫……」今のところは、と続けそうになったのを飲み込む。
糸金鈴里:「……リーダー……」
糸金鈴里:安養寺の手を握ろうとして、日和って服の裾をきゅっと掴み、それから意を決したように掌を握る。
六角薄荷:「…なら、大丈夫だよ。わたしたちの状況はそんなに変わってない、よね?」
安養寺亜恵嘉:「鈴里……薄荷」
弥栄橋 紬:「うん……遅かれ早かれ、こっちに手を出してくるのは分かってたはず、なんだから」
蜂角鷹あやせ:「……そう、ですね」
弥栄橋 紬:ぎゅ、と拳を握る。……その手は僅かに震えている。
六角薄荷:「〝マイダスタッチ〟に頼るに頼れなかったのも一緒。だから」
六角薄荷:亜恵嘉と糸金さんの手を、小さな手で包もう…とするような動作をするが面積が足りない
山城 紗菜:「..................大丈夫! まだ襲撃までに時間はありますから何とかなりますよ」
蜂角鷹あやせ:紬の震える掌に、少し大きな掌を静かに重ねる。
蜂角鷹あやせ:「少なくとも……時間と距離的に、“フェッター”を襲撃したならば今晩ここに来ることは無いはずです」
蜂角鷹あやせ:「ですが明日以降は……これまで“マイダスタッチ”に差し向けられていた本隊戦力が、こちらに合流するでしょう」
蜂角鷹あやせ:「恐らくは……“エンスレイヴァー”本人も」
六角薄荷:「…逆にチャンス、かも」
弥栄橋 紬:「今日のこれより、ずっと大きな部隊……」 重ねられた手の温かさだけが、妙に鮮明だ。指を絡めて、その手を握り直す。
六角薄荷:「ほんとはぜったい出てこないはずの女王蟻が、巣から出てくる」
山城 紗菜:「それに来たとしても........最悪の事態にはならないはず...です」ちらりと視線を安養寺亜恵嘉に向ける
糸金鈴里:「……そう、ね」
六角薄荷:「…………」
安養寺亜恵嘉:「……あなたたちが頼もしいことを言うと」
糸金鈴里:唇を引き結ぶ。口にはしないながらも、この事態が自らの引き起こしたことではないかと考えずにはいられずいる。
安養寺亜恵嘉:「危ないことを考えてるんじゃないかって不安になっちゃうわねえ」くすくすと苦笑を浮かべる。
山城 紗菜:「.........考えてますよ」
六角薄荷:「そゆときは、亜恵嘉が止めてよう。リーダーなんだし」
山城 紗菜:うっすらと皆が思いつつも口に出さない秘密兵器...その使用のトリガーはまだ死んでない
山城 紗菜:「場合によっては私は...最悪な選択をしてしまうかもしれないから...........だから助けてください」
山城 紗菜:「姉さんみたいに間違わないように...全員で乗り切れるように」
安養寺亜恵嘉:「……難題を言ってくれるわ」
六角薄荷:「手は六倍あるもの、いけるって。それにほら…」
安養寺亜恵嘉:「?」
六角薄荷:「わらしべが柿になる…じゃなくて、いいやこれは。はっきり勝負どころが来たしさ」
六角薄荷:手にすこし力をいれる。信頼とか、なにかそういうものが伝わるように願って
六角薄荷:「そう、あれだよ。暴れ馬を手懐けられるかどうかみたいなやつ」
安養寺亜恵嘉:「あなたのそのシリーズって本当に何なの……?」
六角薄荷:「取れれば大勝ち。しかもそもそも来なきゃチャンスもなかったってことで…」
六角薄荷:「…又聞きだとちょっとうろ覚えになっちゃって…」
弥栄橋 紬:「ふふ……こう毎晩毎晩襲撃の毎日も、もう嫌だもんね」
安養寺亜恵嘉:「まったく……。でも、分かったわよ」
安養寺亜恵嘉:逆の手を二人の手に重ねる。細く、夜気に晒されて冷え、弱々しい掌。
安養寺亜恵嘉:「儘ならないのね──本当に」
安養寺亜恵嘉:「命を使い切ろうと思っていた時は、どんな手だって簡単に取れる気でいたのに」
安養寺亜恵嘉:「みんなでだらだら生きようと思うと、物事が途端に難しくなる」
安養寺亜恵嘉:「……本当は私こそ助けてもらう側だと思うんだけど?」
安養寺亜恵嘉:拗ねたように唇を尖らせて言う。
山城 紗菜:「死んでしまいそうに見えて意外と生き汚いのが亜恵嘉さんですから」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんに作ってもらう武器は。後にも先にも、この一つだけがいいな」
弥栄橋 紬:桜色で彩られた指先、そこに絡む極細の絹糸。"シルク・ド・レープ"──彼女がくれた、大切な贈り物。
弥栄橋 紬:「がんばろう。最悪の選択をしなくたって、乗り切れるように」
糸金鈴里:「……ええ。決着を付けましょう」
糸金鈴里:「こんな日々が続いたのでは……」
糸金鈴里:黒髪の毛先を弄って「……で……デートにも行けないでしょう」
安養寺亜恵嘉:「……」
安養寺亜恵嘉:「まったく。仕方ないわね」
安養寺亜恵嘉:両腕を上げて背中を伸ばす。
六角薄荷:「わお」嬉しそうに笑う
安養寺亜恵嘉:「はーぁ。こんなことなら、外骨格より人工太陽の開発でも進めておけばよかった」
安養寺亜恵嘉:「頑張るけど、あなたたちも頑張ってよ」
安養寺亜恵嘉:「いざとなったら、私だってまだ、自分と引き換えにみんなを助けてもらおうとするかもしれないんだから」
六角薄荷:「もちろん。苦も落もいっしょするつもりだから」
六角薄荷:「…んなことやろうとしたら、亜恵嘉のいちばん消されたくないひとの記憶、消しちゃうからね」
安養寺亜恵嘉:「悪い子! 紬はこうなっちゃ駄目よ」
安養寺亜恵嘉:「代わりに、皆で生き延びられたら、そうね」
弥栄橋 紬:「う、うん……」 僅かに顔を赤らめてちらっとあやせさんの方を見る
安養寺亜恵嘉:「“フェッター”も“マイダスタッチ”も潰れて、うちの一人勝ちになるわけだし……」
蜂角鷹あやせ:手を繋いだまま、くすりと微笑して紬を見る。
安養寺亜恵嘉:「残った資産を根こそぎ奪って、デート代に充てましょう。みんなに配って自由に使わせてあげる」
糸金鈴里:「い……いいの?そんなこと言って……」
弥栄橋 紬:「ええ~っ、夢が広がる……!」
六角薄荷:「わお。忘れないかんね」
山城 紗菜:「それ、相手がいない人には配る必要ありませんよね~みたいなこと言わない?」
安養寺亜恵嘉:「そんな人がいるの?」
安養寺亜恵嘉:「知らなかったわ~。誰かしら」
六角薄荷:「…………」
山城 紗菜:「あ~! 意地悪言った! 死んでやる! 完成化してやるんだからーーー!」
安養寺亜恵嘉:「…………」
山城 紗菜:ぎゃいぎゃい言いながらリーダーの頬をつねろうと...
蜂角鷹あやせ:「ほら、紗菜様……もう。安養寺様、あまり意地悪しないでください。こう見えて繊細なんですから、姉妹揃って」
弥栄橋 紬:空いている方の手で紗菜さんの手を握る
弥栄橋 紬:「お金もらえたら、一緒に出かけよ。ね?」
安養寺亜恵嘉:「……あれも大概意地悪だと思うけど」薄荷の頭を撫でる。「ね」
山城 紗菜:「紬ちゃん....いくぅ...」半泣きになりながら情けなく覆いかぶさる173cmで
六角薄荷:「……ん」頭を撫でられて、所在なげに揺れていた目を細める
弥栄橋 紬:「ひゃわっ」 困ったような嬉しそうな表情を浮かべてされるがままになっている
山城 紗菜:「っし、勝とう...全員で」
安養寺亜恵嘉:「ええ」
安養寺亜恵嘉:「生きようと決めたこと、私に後悔させないでね」
GM:無数の骸と森の木々を照らし、月は昇り、夜が更けていく。
GM:待ち受けたるは夢の続きか、残酷な目覚めか。
GM:決戦は近い。



【Climax/恋燼慾火の幻夢境】

GM:クライマックスシーンです。まずは調達判定が可能です。
山城 紗菜:フラググレネードを購入します
山城 紗菜:4dx+1>=12 購入フラググレネード
DoubleCross : (4DX10+1>=12) → 8[5,5,5,8]+1 → 9 → 失敗

山城 紗菜:失敗!
安養寺亜恵嘉:小型ロケットランチャー!
安養寺亜恵嘉:5dx+2>=13
DoubleCross : (5DX10+2>=13) → 7[3,4,4,6,7]+2 → 9 → 失敗

安養寺亜恵嘉:ヌアア
六角薄荷:援護もらう?
六角薄荷:こっちも小型ロケラン!
六角薄荷:4dx+1>=13
DoubleCross : (4DX10+1>=13) → 10[2,6,8,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

弥栄橋 紬:あやせさん購入ラインではある
六角薄荷:よし一本確保したよ!
山城 紗菜:えら~い!
弥栄橋 紬:えらいっ!
六角薄荷:あったよロケットランチャーが!
山城 紗菜:でかした薄荷ちゃん!
弥栄橋 紬:購入判定前にジェネシフトってできますか?
GM:いいですよ!
弥栄橋 紬:3d10 おらーっ
DoubleCross : (3D10) → 17[8,5,4] → 17

弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を17増加(47 → 64)
安養寺亜恵嘉:もう一本あった方がいいのかな?あるいはブルゲとかを狙ってもらう方がいいのか
弥栄橋 紬:ええい80%が遠い
弥栄橋 紬:イニシアチブ自体はクライマックスはkskするので紬は大丈夫かも
安養寺亜恵嘉:そういえばそうか
弥栄橋 紬:うーん 一応グレネードランチャーを狙っておくか……?
弥栄橋 紬:それより回復系を買った方が良いのかな?
弥栄橋 紬:焼け石に水か……?
安養寺亜恵嘉:それならあやせさんは自分の判定にもらっておこうかな 大丈夫ですか?
弥栄橋 紬:大丈夫です!
安養寺亜恵嘉:まあ自分で使うことはないと思うんですが
弥栄橋 紬:えーっと高性能治療キット これで薄荷ちゃんを回復すればワンチャン一発耐えたりするのではないかと思った
六角薄荷:わあ、ありがとう!
弥栄橋 紬:(2+1+1)dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 9[2,6,6,9] → 9 → 成功

山城 紗菜:👍
安養寺亜恵嘉:えらーい
弥栄橋 紬:買えた! 使って! 3D10点回復するよ~
安養寺亜恵嘉:あやせさんパワーで確保した小型ロケットランチャーを紬ちゃんに渡しておきます
山城 紗菜:もし余ってるなら範囲武器一個欲しいかも~
弥栄橋 紬:やった~~~ 握っておきます!
山城 紗菜:余ってなかったら大丈夫!
六角薄荷:使わせていただきます! ロケランは…入手と仕様が一人一回(レア)だし、私が持って。
六角薄荷:紗菜さんにフラググレネード譲渡しておくね!
山城 紗菜:ありがと~~!
弥栄橋 紬:あっそうか
六角薄荷:射程が短いのはご容赦ってかんじ
弥栄橋 紬:あれじゃあ紬もうロケラン打てない?
安養寺亜恵嘉:使用は一人複数回でもいいんじゃなかった?
安養寺亜恵嘉:調達は一人一回までだけど
弥栄橋 紬:購入の制限はあったけど 使用はどうだっけ……
六角薄荷:あ。入手制限だけか! 失礼しました
弥栄橋 紬:薄荷ちゃんが今フラググレネードとロケラン、亜恵嘉さんがロケラン購入できた感じ?
GM:みたいですね 使用は制限ないみたい
山城 紗菜:ふむふむ
六角薄荷:常備化と購入で重複不能なだけでした。失礼しました(ごめん!)
安養寺亜恵嘉:購入内訳はそのよう?
六角薄荷:そしたらロケランは紬ちゃんに渡しといたほうがいいかな? 高速範囲でいけるし
山城 紗菜:薄荷ちゃんのフラググレネードはいただきました
弥栄橋 紬:では貰っておきます!
弥栄橋 紬:えへへ ありがと~
六角薄荷:じゃあ渡しました。あったよロケットランチャーが!(とくとく)
山城 紗菜:ありがとございます~!
山城 紗菜:自分はこれで購入は大丈夫です
GM:それでは最後の判定に移ります。開発・生産・支援判定が可能ですが……その前に
GM:糸金鈴里のNPC効果は生産ポイントを25ポイント上昇させるものですが、安養寺さんとのシーンで限界以上の生産を行った分の資材が残されています。
GM:そこで、このシーンでのNPC効果は+25>+75ポイントになります。
山城 紗菜:!?
山城 紗菜:すごすぎる...
安養寺亜恵嘉:限界を超えててえらい!!
弥栄橋 紬:ほぁぁ?!
六角薄荷:すごい!
安養寺亜恵嘉:無理するんじゃないよ!!
山城 紗菜:3倍の負荷がかかったんだ
六角薄荷:亜恵嘉がいうことでもないよ!
山城 紗菜:www
安養寺亜恵嘉:スン……
GM:というわけで、それ込みで判定をどうぞ。
山城 紗菜:では先に行きます
山城 紗菜:判定前に"ドリームランド"セルを昇華
山城 紗菜:Sロイスの効果をGRロイスとして使用
山城 紗菜:達成値を+15します
弥栄橋 紬:なっ
六角薄荷:おお…
GM:何だと!?
山城 紗菜:この戦い、事前の仕込みが多いほうが有利と見た!
山城 紗菜:8dx+15 芸術:ラショナルデザイン
DoubleCross : (8DX10+15) → 9[1,1,2,3,6,8,8,9]+15 → 24

山城 紗菜:積み込むぜ!
山城 紗菜:山城 紗菜の昇華ロイス数を1増加(0 → 1)
GM:これは生産判定ということでよろしいですか?
六角薄荷:ここは全力生産でいい…よね?
山城 紗菜:あ、そうです生産はんていです!
弥栄橋 紬:良いと思う……!
安養寺亜恵嘉:うむ……
山城 紗菜:産みます
安養寺亜恵嘉:でも無理はするんじゃないよ ほんとうに
六角薄荷:EGG…
六角薄荷:こっちも生産いきまーす。芸術料理からーの
六角薄荷:5dx+1 たりゃー
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[4,4,4,5,9]+1 → 10

安養寺亜恵嘉:生産をします。交渉が使えないと凡庸なんだけど調達で……
安養寺亜恵嘉:5dx+2
DoubleCross : (5DX10+2) → 10[3,4,5,6,10]+5[5]+2 → 17

弥栄橋 紬:生産! 調達で!
安養寺亜恵嘉:凡庸でもなかったかも
弥栄橋 紬:(2+1+1)dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[1,7,8,10]+9[9] → 19

六角薄荷:優秀!
山城 紗菜:着実にたまってきてる、生産力が
山城 紗菜:優秀!
弥栄橋 紬:調達上手紬
安養寺亜恵嘉:紬~♡
弥栄橋 紬:あやせさんも手伝って~ お願い~
六角薄荷:そしたら《夢の雫》も足していきます。+8~
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を3増加(90 → 93)
蜂角鷹あやせ:お手伝いします♡
弥栄橋 紬:はわわ……
蜂角鷹あやせ:+5しますね……♡
山城 紗菜:エッチになってる
六角薄荷:亜恵嘉に載せておきます(ぽむ)
蜂角鷹あやせ:では……紗羅様に代わりますわね
安養寺亜恵嘉:薄荷……♡
弥栄橋 紬:c(24+10+17+19+5+8+75)
DoubleCross : c(24+10+17+19+5+8+75) → 158

山城 紗菜:よぉ~しッ! おねーさんがバッチリりふれ♡してあげっかんな~ガハハッ
六角薄荷:亜恵嘉……v
六角薄荷:めちゃくちゃ生産が出た!
弥栄橋 紬:生産POWERがすごくたくさん!
GM:C(75+24+17+19+10+8+5)
DoubleCross : c(75+24+17+19+10+8+5) → 158

山城 紗菜:最強ではないか...わが軍は
GM:+2か
GM:160!
弥栄橋 紬:端数まで完璧
GM:こちらのポイントで生産が可能です。
安養寺亜恵嘉:そういえば
安養寺亜恵嘉:地雷系の使い捨てトラップって、初期配置で固まって出てきたエネミーが踏んだら対象数はどうなるんでしょうか?
GM:全員爆発します
六角薄荷:全員!
安養寺亜恵嘉:マジ~!?
山城 紗菜:サイコーじゃん!
弥栄橋 紬:わぁッ
安養寺亜恵嘉:全部ぶっ壊しちゃおうよ!!!!!!
弥栄橋 紬:こんな簡単なことに気付かなかったなんて……!
六角薄荷:将太くん!
山城 紗菜:動きとしては遠距離マスに地雷を配置、中距離に移動時にダメージを与える罠が機能しそうですね
安養寺亜恵嘉:対戦車地雷4つは買っちゃっていいかも
弥栄橋 紬:罠、壊れること前提なら遠距離に置いといてもいいのかも
六角薄荷:コレデヨイ(対戦車地雷敷設)しましょう
山城 紗菜:あとはそこそこ良い砲と砲を護る障害物があるとおねーさん嬉しいかも
弥栄橋 紬:取り敢えず欲しいもの揃えていって余ったら罠を補充かな……
弥栄橋 紬:範囲をしばける「大型機関砲台」が欲しいといえば欲しいけど
六角薄荷:対戦車地雷が20点、ダメージ罠が…鉄スパイクだと6点?
弥栄橋 紬:20*4+50=130 足りるな
六角薄荷:鉄スパイク3(18)か4(24)置いてもおつりが来ますネ
弥栄橋 紬:グールが装甲5点あるから、対戦車地雷+鉄スパイクでも落ちないんですよね
六角薄荷:頑丈…
山城 紗菜:ただ、グールみたいな強力エネミーを着実に相手するために雑魚の手数を削るのも十分な仕事ですからね
弥栄橋 紬:でも、同じ箇所に改造者がいた場合、それの爆発に巻き込まれるので事足りる気はする
弥栄橋 紬:地雷の60点で倒れないの、現状グールと飛んでる鳥以外出てないので 最後に増えるエネミーの耐久力次第だけど……範囲で落とせる範囲には持っていけるかも
六角薄荷:ですねえ。エンスレイヴァーはじめ人間ゲストも来るでしょうし、エリート兵とか…
山城 紗菜:ただ、我々には自爆ドローンが一つ残っている!
弥栄橋 紬:そうだそうだ!
安養寺亜恵嘉:対戦車地雷4、機関砲台、鉄スパイク3……?
安養寺亜恵嘉:スパイクは2でもいいか?
六角薄荷:鉄スパ3だと12点あまりの…
弥栄橋 紬:できればバリケードを機関砲台のある方向の中距離に置いときたいですかね
山城 紗菜:ポン子みたいな被害を防ぐために...
安養寺亜恵嘉:機関砲台とバリケードだと噛み合いが悪いし
安養寺亜恵嘉:あと機関砲台だと耐久80あるので……大丈夫じゃない?
弥栄橋 紬:🦀 バリケードも壊れちゃうしね
山城 紗菜:確かに行動値15でお先に南を吹き飛ばせば結構耐えれるのかも
弥栄橋 紬:対戦車地雷20*4+機関砲台50+鉄スパイク6*2=142
弥栄橋 紬:c(160-142)
DoubleCross : c(160-142) → 18

弥栄橋 紬:残り18まんえん!
六角薄荷:南の中距離は機関砲キルゾーン扱いでもいいのかもしれない…
山城 紗菜:18点とするとキリがいいのは...支援ドローン?(15なので)
弥栄橋 紬:それかトラップ一つ諦めるor木製に落として20Pのものにする
六角薄荷:機関砲台と同じマスに射撃ドローン置いてすごいダメージにするとか
弥栄橋 紬:アリ
山城 紗菜:確かに
弥栄橋 紬:既に設置したトラップの場所移動ってできないんですよね?
GM:それは出来ないですね!
安養寺亜恵嘉:個人的には東と西の火力を上げるなり障害物を置くなりしたいかも
弥栄橋 紬:逆に亜恵嘉さんはどこからでも攻撃できるから、南近距離に位置取って南近距離に射撃ドローンを置き、二人で使う?
山城 紗菜:あ~頭いい!
安養寺亜恵嘉:今回の初期配置は南にいようとは思ってます
六角薄荷:かしこい…
山城 紗菜:そういえば今回は拠点を防衛は考えなくていいんですよね
弥栄橋 紬:それは必要なのでは?
安養寺亜恵嘉:それはしないと駄目じゃない?
山城 紗菜:クライマックスでデメリットだからデータ的には防衛しなくていいのかと思っちゃった
GM:まあゲームオーバーにはならないので……いいっちゃいいですね
GM:EDで路上生活者になるだけ
六角薄荷:wwww
山城 紗菜:それは厭すぎる
弥栄橋 紬:そ、それは困るっ
六角薄荷:館が炎上している…
安養寺亜恵嘉:まあ敵の狙いは今回は人間の方になりそうというのはあるけど
弥栄橋 紬:どうせやるなら目指せ完全勝利ですよ
山城 紗菜:ホームレスレズ女集団にならないようにしよう
六角薄荷:www
六角薄荷:生活目標ですね
安養寺亜恵嘉:あー
GM:拠点が破壊された場合、タレットや砲台、ドローン等の機械類が使用できなくなるものとします。
弥栄橋 紬:指揮系統が壊れる!
安養寺亜恵嘉:大変じゃん!
山城 紗菜:ふむふむ! それは確かに守らないとヤバい!
六角薄荷:防衛しないと!
安養寺亜恵嘉:今までって敵の追加配置とかはありませんでしたけど
安養寺亜恵嘉:今回も初期配置戦力が全てになるのかどうかというのは……我々として分かります?
六角薄荷:重要な点だ…
GM:分かりません!
GM:初期配置すら分かりませんからね
安養寺亜恵嘉:そしたら
安養寺亜恵嘉:東か西の鉄製スパイクを3つにして群衆が即死するようにしません?追加湧きに備えて……
弥栄橋 紬:"アリ"だと思います
安養寺亜恵嘉:相談の結果として
安養寺亜恵嘉:全方位遠距離に対戦車地雷(20P*4)、南近距離に大型機関砲台(50P)、東遠1、西中2、西遠1、南中1に鉄製スパイク(6P*5)……の配置にします。これで160P使い切りのはず
GM:OKです それではPCの配置を決定してください
山城 紗菜:南近距離に配置します
安養寺亜恵嘉:今回はこちらも南の近距離スタートにします
六角薄荷:北近距離にー
弥栄橋 紬:北近距離で!
GM:それではクライマックスシーンに移行します。
GM:---
GM:陽が落ち、空に満月が昇る。夜が更けるにつれ、次第に風が強くなってきた。
GM:別荘地の一画、翡翠館の周囲は、スパイクや地雷といったトラップが所狭しと張り巡らされ、砲台やドローンのモーター音が静かに唸る、物々しい空気に包まれていた。
GM:監視カメラとセンサーが敵の襲来を告げる。その数は、昨夜までとは比較にならない。
GM:木々がざわめく。森の中、月明かりに照らされ、夥しい数の物言わぬ瞳が君達を囲み、見据えている。
GM:その中から、二つの人影が姿を現す。
“エンスレイヴァー”:「……こんばんは、“ドリームランド”の皆さん」
“エンスレイヴァー”:「いい夜ですね」
“エンスレイヴァー”:艶やかな黒髪に血のように赤い瞳、死人を思わせる青白い肌。
“エンスレイヴァー”:姿は美しい少女のものだが、纏う空気は明らかに人外のものを感じさせる。
“エンスレイヴァー”:リエゾンエージェント、“エンスレイヴァー”。
リトル・メリッサ:「……」
リトル・メリッサ:それに付き従うように立つのは、先日姿を見せた、六角薄荷の複製体だ。
安養寺亜恵嘉:「……こんばんは」車椅子のアームレストを僅かに強く掴む。
安養寺亜恵嘉:「主敵を滅ぼし、あとは収穫のみ、という心持ちでしょうか?」
“エンスレイヴァー”:「おや、自覚がおありのようで何よりですね」
“エンスレイヴァー”:口角を上げる。
“エンスレイヴァー”:「一から説明せず済んで助かります。それで~……」顎に手をやり
“エンスレイヴァー”:「改めてお聞きしますが、セルリーダーとしてこちらに投降するおつもりは?」
安養寺亜恵嘉:逡巡する。それはここに至っても捨て切れない選択肢ではある。
安養寺亜恵嘉:(……とは言え)
安養寺亜恵嘉:「できませんね」
安養寺亜恵嘉:「私も、私の部下も、夢見がちですから。セルの名前からしてそうでしょう?」
“エンスレイヴァー”:「ふむ」
“エンスレイヴァー”:「セルの総意ですか?それは」後ろにいるセルメンバーに向かって「今こちらに付けば、部下として飼って差し上げてもよろしいのですよ?」
弥栄橋 紬:ふぅー、っと長く息を吐き、琥珀色の瞳を細めて笑う。
弥栄橋 紬:「お断りですっ」
弥栄橋 紬:(亜恵嘉さんは最後まで悩んでるみたいだった……でも、わたし達がやれるって信じてくれてる──それなら)
弥栄橋 紬:「わたし達の場所ドリームランドを、これ以上汚さないでください」
弥栄橋 紬:「帰ってくれないなら……戦う覚悟は、とっくに済ませてます!」
六角薄荷:「手を噛んだ兵隊は飛ばしていいでしょ」もうひとりを見ている。
六角薄荷:「次の弾もいるみたいだし」
山城 紗菜:「話し合い...その段階に来るまでには私は大きなものを失い傷つけられました」
山城 紗菜:「私達はこれ以上、何かを犠牲に先に進むつもりはりません」
山城 紗菜:「だから...良い夜なのに残念だよ」
山城 紗菜:「アンタは誘惑者の席には就けない」
山城 紗菜:「覚悟をするのはアンタのほうだ“エンスレイヴァー”」
リトル・メリッサ:「獲物に絆された出来損ないが、良く吠えたもの」
リトル・メリッサ:「自分を花と思い込んだ蜜蜂なんて、滑稽すぎて醜悪ですよ」
糸金鈴里:「……悪いけれど、あなたの誘いは断る」
糸金鈴里:「決めたのよ。もう逃げないって」
糸金鈴里:「亜恵嘉が居ないなら、私、どこにも行かない」
蜂角鷹あやせ:「……ご覧の通り、皆様とうの昔にお気持ちは決まっていらっしゃるようですので」
蜂角鷹あやせ:「わたくしはメイドとして誠心誠意、主人の意志にお力添えするのみですわ」
“エンスレイヴァー”:「……馬鹿馬鹿しい……」
“エンスレイヴァー”:心底くだらないとでも言うように、深々と溜息を吐く。
“エンスレイヴァー”:「余計な手間を掛けさせてくれますね。大きな仕事も片付いて、見たい新作配信も溜まっているというのに」
“エンスレイヴァー”:「5分で片付けましょう」
GM:その言葉と同時、“エンスレイヴァー”の周囲に整然と並んでいた死者の群れが、唐突に膨張して破裂する。
GM:死者の血肉が別の生き物のように蠢き、混ざり合い、巨大な形を造り上げていく。
GM:完成したのは、見上げるほどの巨人の姿だ。大量の死体で捏ね上げられたそれが、肉が震えるような歪な咆哮を上げる。
“ゴライアス”:「ヴォ……おぉおおおぉおぉおおッ……!!」
“エンスレイヴァー”:「さて、それでは」
“エンスレイヴァー”:「“ドリームランド”の皆さん。慾火に焼かれた愚者の皆さん」
“エンスレイヴァー”:「夢見るままに焼け死になさい」
GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM
北:群衆×5 ハウンド×1 スナイパー×1 グール×1 ゴライアス×1 エンスレイヴァー リトル・メリッサ
南:改造者×1 ゴライアス×1
西:ハウンド×2 スナイパー×1 改造者×1 グール×1
東:群衆×5 ハウンド×1 スナイパー×1 グール×1

GM:北と南の近距離に狂鳥の群れ×1
GM:各方角の遠距離エンゲージのエネミーに対し、鉄製スパイクで10点のダメージ。
GM:更に対戦車地雷が起爆し、60点のダメージ。
GM:北のゴライアスは《軍神の守り》でエンスレイヴァーをカバーリング。
GM:群衆が《献身の盾》でメジャーを消費、リトル・メリッサをカバーリング。
GM:まず群衆、ハウンド、スナイパーは全滅します。
GM:グールは瀕死で生存。
GM:改造者が死亡、起爆します。
GM:5D10
DoubleCross : (5D10) → 31[6,4,9,6,6] → 31

GM:でけ~
山城 紗菜:立派なウチらの仲間だ
六角薄荷:友情パワーだ
GM:西のグールが死亡、鉄製スパイクが破壊。
GM:南のゴライアスにダメージ、鉄製スパイクが破壊。
GM:エンゲージがさっぱりしちまった!!
弥栄橋 紬:お掃除大変そう(よかったぁ)
安養寺亜恵嘉:よいこと
六角薄荷:やったねハドソン
GM:それではラウンド1、セットアップから。
弥栄橋 紬:あ 衝動判定とかはない感じですか?
GM:あっあります
安養寺亜恵嘉:あった
GM:難易度は9です
弥栄橋 紬:(2+1)dx-5>=9 意志判定
DoubleCross : (3DX10-5>=9) → 10[4,9,10]+1[1]-5 → 6 → 失敗

弥栄橋 紬:がんばったのにな
六角薄荷:うおーがんばる
山城 紗菜:3dx>=9 意思
DoubleCross : (3DX10>=9) → 6[1,4,6] → 6 → 失敗

安養寺亜恵嘉:1dx+4>=9
DoubleCross : (1DX10+4>=9) → 7[7]+4 → 11 → 成功

山城 紗菜:全部壊したくなってきた!
六角薄荷:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 9[3,6,9]+1 → 10 → 成功

六角薄荷:通し。よしよし
六角薄荷:2d10
DoubleCross : (2D10) → 7[4,3] → 7

弥栄橋 紬:2d10 侵蝕のびのび
DoubleCross : (2D10) → 17[10,7] → 17

山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を2D10(→ 13)増加(93 → 106)
安養寺亜恵嘉:77+2d10
DoubleCross : (77+2D10) → 77+4[1,3] → 81

弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を17増加(64 → 81)
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を7増加(93 → 100)
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を4増加(77 → 81)
リトル・メリッサ:《鮮血の奏者》LV3 HP3消費 ラウンド間対象攻撃力+9
リトル・メリッサ:対象は北のゴライアス
GM:リトル・メリッサのHPを3減少(0 → -3)
安養寺亜恵嘉:ヘイトレッドを南の狂鳥の群れに。行動値14になります
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(81 → 84)
弥栄橋 紬:セットアップはないです!
山城 紗菜:血と鉄と轍[オーバーアクセル+ミラーパレス]:行動値+4 変異暴走:破壊付与 自身を対象とする攻撃ダイス-6
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を4増加(106 → 110)
六角薄荷:《鮮血の奏者》と…念のためやっておこう、東側近距離へのステップ(《スタートダッシュ》)。HP2消費でダメージ+21
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を6増加(100 → 106)
GM:エンスレイヴァーはEロイス《夜に咲く薔薇》を所持しています。
GM:これは本来シナリオクラフト用ですが今回は特別に使用しています。シナリオ中に発生したエネミーとの戦闘1ラウンドごとにHP+10。
GM:これまで9ラウンド戦闘しているので、HP+90です。
山城 紗菜:ヒェッ
六角薄荷:うーんがんじょう
安養寺亜恵嘉:つよくなってる
弥栄橋 紬:ほあーっ
“エンスレイヴァー”:セットアップは……無しかな
GM:ゴライアスはオリジナルエフェクトを所持しています。
ゴライアス:セットアップで《放り投げ》
山城 紗菜:?!
弥栄橋 紬:なになになに?!
GM
《放り投げ》
射程:至近
エネミー1体を対象とする。そのエネミーをシーンの任意の場所に移動させ、移動先のエンゲージに存在している全てのキャラクター(このエフェクトで移動したエネミーを含む)に10点のダメージを与える。

ゴライアス:北のグールを放り投げます。投げる先は北の近距離エンゲージ。
弥栄橋 紬:うわーッ!
GM:グール含む北・近距離の全員に10点ダメージです。
GM:マシンガンタレットのHPを10減少(30 → 20)
GM:狂鳥の群れ・北のHPを10減少(0 → -10)
安養寺亜恵嘉:そういえばタレットくんて耐久力35じゃないですか?
GM:本当だ 直しておきます
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬のHPを10減少(17 → 7)
弥栄橋 紬:うぎゅう……
弥栄橋 紬:薄荷ちゃんが危な……移動したんだった!助かった!
六角薄荷:使ってよかったスタートダッシュ…こんなことある!?
安養寺亜恵嘉:GM、薄荷ちゃんに渡された高性能治療キットが使い忘れられてたんですが
安養寺亜恵嘉:だめ……?
GM:え~~?
GM:かわいいからいいよ
弥栄橋 紬:可愛いって正義だ~
安養寺亜恵嘉:やったー!GMだーいすき!
山城 紗菜:可愛くてよかった~
六角薄荷:ありがとう亜恵嘉さん~
六角薄荷:GMの温情に感謝します
弥栄橋 紬:じゃあ3D10点分キラシュワしてね……
六角薄荷:3d10 しとく…
DoubleCross : (3D10) → 17[4,7,6] → 17

山城 紗菜:イイ感じ!
安養寺亜恵嘉:高性能だ
六角薄荷:1削れ(25)まで戻った!
六角薄荷:六角薄荷のHPを25に変更(8 → 25)
GM:それでは行動値17 山城さんの手番です
山城 紗菜:いきます
山城 紗菜:北の遠距離に大型機関砲台で攻撃します
GM:判定どうぞ!
山城 紗菜:変異暴走:破壊なので戦闘不能になったエネミー含め”すべて”を対象に攻撃します。
山城 紗菜:9dx-3@7 命中
DoubleCross : (9DX7-3) → 10[2,3,4,5,5,7,8,8,9]+10[2,5,8,8]+10[1,9]+10[8]+10[7]+4[4]-3 → 51

鉄製スパイク:紗菜……嘘だよな?
山城 紗菜:ごめんっ、護れなかった
山城 紗菜:次こそは護ると誓ったのに.......ダメージ出します
GM:待ちな
山城 紗菜:なっ?!
GM:このゲームにはリアクションってものがあるんだぜ
“エンスレイヴァー”:《リフレックス:ブラム=ストーカー》LV2+《死者の肉体》LV2 ドッジ
安養寺亜恵嘉:リアクション……だと……?
弥栄橋 紬:ガチで避ける気概?!
山城 紗菜:ば、バカなァーーーー!?
“エンスレイヴァー”:11DX8+6>=51
DoubleCross : (11DX8+6>=51) → 10[1,2,4,4,7,7,8,9,10,10,10]+10[3,4,5,7,9]+7[7]+6 → 33 → 失敗

六角薄荷:あぶなっ!
山城 紗菜:こ、コワ~~~
弥栄橋 紬:うおおお!!!!!
リトル・メリッサ:ガード
ゴライアス:《竜鱗》LV3《軍神の守り》エンスレイヴァーをカバー
山城 紗菜:はぁ...はぁ....レズの妹を侮るなよ...
GM:ダメージをどうぞ
山城 紗菜:な、なんだぁっ?!
山城 紗菜:6d10+10+10+30+6+1d10 ダメージ
DoubleCross : (6D10+10+10+30+6+1D10) → 37[2,9,6,10,6,4]+10+10+30+6+4[4] → 97

弥栄橋 紬:ひゅ~~~!
山城 紗菜:溺れる...っ、力に!
弥栄橋 紬:やっぱり砲台は……最高やな
山城 紗菜:装甲諸々有効です
ゴライアス:装甲で30軽減して……67の2倍
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を6増加(110 → 116)
弥栄橋 紬:やったか?!
GM:ゴライアス・北のHPを134減少(-130 → -264)
GM:流石に耐えきれない!ゴライアス破壊!
安養寺亜恵嘉:ほっ
弥栄橋 紬:良かった~~~
山城 紗菜:オホホ、素晴らしい景色ですわ~~!
六角薄荷:足りた~
GM:リトル・メリッサのHPを89減少(-3 → -92)
GM:行動値14 安養寺さんの手番です
弥栄橋 紬:割り込み!
弥栄橋 紬:"Varekai" 《スピードフォース》 侵蝕[+4] イニシアチブにメインプロセスを行う
GM:なにっ
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を4増加(81 → 85)
GM:どうぞ!
弥栄橋 紬:"La Nouba" 《アンチェイン》→《疾風迅雷》《風鳴りの爪》《マシラのごとく》 侵蝕[+13] 対象:範囲 小型ロケランによる射撃攻撃 ドッジ不可 DRダイス1個まで選んで振り直し BS、ダイスを減らす効果を受けない
安養寺亜恵嘉:いけーっ紬!
弥栄橋 紬:北・遠距離にぶちかまします!
六角薄荷:やっちゃえ~!
山城 紗菜:いけー!
弥栄橋 紬:(2+5+2)dx-2
DoubleCross : (9DX10-2) → 10[1,1,3,6,7,7,8,10,10]+9[2,9]-2 → 17

弥栄橋 紬:なんか気合で回してる
GM:ドッジ不可だと~~!?
GM:ガードしかない。ダメージどうぞ!
弥栄橋 紬:2D10+10+40+2D10+1D10+3D10
DoubleCross : (2D10+10+40+2D10+1D10+3D10) → 16[9,7]+10+40+5[3,2]+6[6]+16[5,10,1] → 93

GM:うお……それはでかすぎ
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を13増加(85 → 98)
山城 紗菜:凄まじい火力
弥栄橋 紬:1振り直します
弥栄橋 紬:93-1+1d10
DoubleCross : (93-1+1D10) → 93-1+6[6] → 98

弥栄橋 紬:増えた これで確定
GM:“エンスレイヴァー”のHPを98減少(0 → -98)
六角薄荷:でっか
GM:リトル・メリッサのHPを89減少(-92 → -181)
GM:もう死んじゃった!!
弥栄橋 紬:っしゃ!!!!
山城 紗菜:かわいい~~!
安養寺亜恵嘉:イモカ……
リトル・メリッサ:《アクアウィターエ》で復活します。
安養寺亜恵嘉:しんでない!
六角薄荷:しぶといな妹
弥栄橋 紬:うわーっ!やっぱ持ってる復活エフェクト!
山城 紗菜:でも自分に切らせた!それが大きいんや
六角薄荷:エンスレイヴァー用に握られるのが怖かったし!
GM:イニシアチブ
“エンスレイヴァー”:Eロイス《さらなる絶望》
“エンスレイヴァー”:シーン内の任意の場所にエネミーを1体登場させる。
“エンスレイヴァー”:北・遠距離にゴライアスを召喚します。
弥栄橋 紬:増えたーッ?!
安養寺亜恵嘉:やめなさーい!
六角薄荷:堅いのが増えた!
山城 紗菜:そんなことさせないわ!
山城 紗菜:とはいえ見送るしかできない
“エンスレイヴァー”:自身は待機します
弥栄橋 紬:高みの見物しやがって
GM:行動値8 六角さんの手番です
安養寺亜恵嘉:あっ割り込まれたわたしがまだ!
GM:ほんとだ
GM:安養寺さんどうぞ!
安養寺亜恵嘉:はい。いつものカリギュラ射撃を南近距離の狂鳥の群れへ
GM:判定どうぞ!
安養寺亜恵嘉:10dx+20
DoubleCross : (10DX10+20) → 10[1,3,3,4,6,7,9,10,10,10]+6[3,3,6]+20 → 36

GM:当たるッピィ~
安養寺亜恵嘉:4d10+22+1d10+4
DoubleCross : (4D10+22+1D10+4) → 10[2,1,4,3]+22+5[5]+4 → 41

GM:死にました
GM:この女~ 無侵蝕で射撃しやがって~~
安養寺亜恵嘉:うふふ
山城 紗菜:継続戦闘能力が高い!
GM:では六角さんの手番です
六角薄荷:はーい。北近距離の鳥を撃ちます。マイナーでボル・アク・ライの効果を起動して…
六角薄荷:6dx+5
DoubleCross : (6DX10+5) → 10[1,3,3,4,6,10]+9[9]+5 → 24

六角薄荷:ごめんなさい、対象を同エリアのグールの方に差し替えていいですか?
GM:いいですよ!
六角薄荷:ありがとうございます! ではグールに振り替えて、ダメージ出します!
六角薄荷:3d10+1d10+8+21 えいや
DoubleCross : (3D10+1D10+8+21) → 16[3,4,9]+10[10]+8+21 → 55

GM:瀕死のグール死亡!
六角薄荷:上振れした! 装甲有効の55点
山城 紗菜:やった!
弥栄橋 紬:やった!
六角薄荷:ごっつぁんキルいただきました! おわり!
GM:では行動値8 グールとリトル・メリッサの手番です
GM:グールは全力移動で東・中距離 リトル・メリッサも北・中距離へ
GM:レーザーバリケードがあるやん!
GM:リトル・メリッサのHPを20減少(0 → -20)
リトル・メリッサ:痛い
六角薄荷:痛そう…
GM:行動値7 鳥
GM:弥栄橋さんに攻撃します
GM:5DX+4
DoubleCross : (5DX10+4) → 9[3,3,5,6,9]+4 → 13

弥栄橋 紬:痛い痛い痛い
弥栄橋 紬:なんおらーっ!(暴走リア不です)
GM:2D10+5 ダメージ
DoubleCross : (2D10+5) → 7[3,4]+5 → 12

弥栄橋 紬:HP7点しか残ってない 死にまんた
安養寺亜恵嘉:紬ーッ
弥栄橋 紬:1d10 生き返れ生き返れ(リザレクトーっ)
DoubleCross : (1D10) → 4

弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を4増加(98 → 102)
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬のHPを4に変更(7 → 4)
狂鳥:翡翠館は……フェッターの領土だッピ!!!!!!
弥栄橋 紬:思想がちょっと熱いタイプの鳥?!
六角薄荷:もっと◯の方へいって!
山城 紗菜:この館...何か見たことある形ッピ
GM:行動値6 ゴライアスの手番です
GM:北から動きます
ゴライアス:《コンセントレイト:キュマイラ》LV3+《獣の力》LV6+《伸縮腕》LV3+《命の剣》LV1+《ジャイアントグロウス》LV3
ゴライアス:レーザーバリケードに攻撃します
弥栄橋 紬:うわっ腕伸びたッ
弥栄橋 紬:やめてーっ!それ高いんだよー!
山城 紗菜:やば!
ゴライアス:14DX7+6
DoubleCross : (14DX7+6) → 10[2,3,4,4,5,6,6,8,8,8,10,10,10,10]+10[1,1,3,4,5,10,10]+10[7,9]+10[1,8]+10[7]+2[2]+6 → 58

六角薄荷:ぎゃーっ
リトル・メリッサ:《夢の雫》LV5
リトル・メリッサ:達成値+10
安養寺亜恵嘉:普通にちゃんと強い!
六角薄荷:なんか私より正気の構成してそうな気がするな妹…
ゴライアス:ではダメージ
ゴライアス:7D10+8+12+12+2D10
DoubleCross : (7D10+8+12+12+2D10) → 53[3,6,10,9,7,8,10]+8+12+12+14[5,9] → 99

GM:!?
弥栄橋 紬:な、なんてことを……
安養寺亜恵嘉:レーザーバリケードくん……!!
山城 紗菜:バリケードこわれる
六角薄荷:レーザーバリケードくん!
GM:レーザーバリケードのHPを99減少(100 → 1)
GM:1足りねえ!
山城 紗菜:すごーーー!
六角薄荷:ぎ、ギリギリ…!
弥栄橋 紬:れ、レーザーバリケードの兄貴!!!!!!!!!
山城 紗菜:信じてましたよ!
六角薄荷:GUTS!
“エンスレイヴァー”:壊しちゃお~
弥栄橋 紬:ど う し て
“エンスレイヴァー”:待機していたエンスレイヴァーの手番です
安養寺亜恵嘉:南のゴライアスは?
GM:そうだ
ゴライアス:南も《コンセントレイト:キュマイラ》LV3+《獣の力》LV6+《伸縮腕》LV3+《命の剣》LV1+《ジャイアントグロウス》LV3
ゴライアス:安養寺・山城・大型機関砲台に攻撃します
山城 紗菜:こんにゃろーーー!
山城 紗菜:でも自分を対象にしたのでミラーパレスでダイスを6つ減らしてもらいます
ゴライアス:しまった!
ゴライアス:8DX7+6
DoubleCross : (8DX7+6) → 10[1,1,2,5,5,7,8,8]+10[2,6,7]+10[10]+10[8]+10[9]+2[2]+6 → 58

六角薄荷:出目が強い!
弥栄橋 紬:さっきと出目変わってないじゃん!どうなってんのスタッフ!
六角薄荷:※収録で動物への虐待は行われていません
山城 紗菜:でも...砲の耐久にはかかわるはず!
山城 紗菜:4dx ドッヂ
DoubleCross : (4DX10) → 10[4,5,6,10]+2[2] → 12

安養寺亜恵嘉:うーん これはガードで……
ゴライアス:ではダメージ
ゴライアス:6D10+8+12+12+2D10
DoubleCross : (6D10+8+12+12+2D10) → 29[9,8,5,2,2,3]+8+12+12+9[7,2] → 70

GM:大型機関砲台のHPを70減少(80 → 10)
GM:おのれ~~
安養寺亜恵嘉:23回死ねる リザレクト!
山城 紗菜:死! お姉のロイスをタイタスにして昇華します
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を1D3(→ 1)増加(84 → 85)
山城 紗菜:山城 紗菜の昇華ロイス数を1増加(1 → 2)
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉のHPを1に変更(3 → 1)
GM:違法リザレクト女!
六角薄荷:ままなりがある
山城 紗菜:山城 紗菜のHPを11増加(0 → 11)
“エンスレイヴァー”:殺しちゃうよ~ん
“エンスレイヴァー”:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》LV4+《紅の刃》LV13
“エンスレイヴァー”:レーザーバリケードに攻撃
弥栄橋 紬:わーん
山城 紗菜:そんなに怖いか...レーザバリケードが!
“エンスレイヴァー”:12DX7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[1,2,2,3,5,6,6,7,9,9,10,10]+10[1,1,1,8,10]+10[2,10]+10[7]+10[7]+10[7]+10[10]+3[3]+6 → 79

“エンスレイヴァー”:出目やば~♡
“エンスレイヴァー”:8D10+14
DoubleCross : (8D10+14) → 30[5,2,4,7,1,4,2,5]+14 → 44

GM:レーザーバリケードのHPを44減少(1 → -43)
弥栄橋 紬:えーんえーん
六角薄荷:全体的に出目が強いよ~~~
レーザーバリケード:死にました
安養寺亜恵嘉:レー子ーっ
六角薄荷:あんなにバリバリしてたのに 嘘だろ
“エンスレイヴァー”:ざ~こ♡エンゲージすかすか♡
山城 紗菜:このガキっ!
GM:ではクリンナップ
GM:マシンガンタレットが作動します
六角薄荷:タレットくんよろしく!
GM:最も近い狂鳥の群れに20ダメージ
狂鳥:死ピ
弥栄橋 紬:じゃあな!
GM:ラウンド終了。
GM
GM:夥しい数の死者の群れが一斉に動き出す。津波のような軍勢。無数の雑兵と巨人の一足とが、激しく地面を揺るがせる。
GM:だがそれと同時、至る所で立て続けに大爆発が起きる。迎撃用に設置された地雷やトラップが作動し、次々に死者を吹き飛ばす。
GM:だが積み重なった死骸を踏み越え、死者の群れは更に殺到してくる。
GM:轟音。火炎。地響き。一帯は瞬く間に混沌の戦場と化した。
弥栄橋 紬:最も広い正面の道。そこから大量に雪崩込んでくる軍勢の脚が一瞬──止まった。
弥栄橋 紬:小指の先、幾重にも張り巡らされた糸の網の先。生き残った軍勢の脚を、極細の糸が絡め取っている。
弥栄橋 紬:「今です、紗菜さん!」
山城 紗菜:息を吸い、自らの遺産に手を添える
山城 紗菜:「地に、砲撃、劫火、怨嗟が燎原の如く広がる............血と鉄は満ちた」
山城 紗菜:「これよりこの地は”戦場”である」
山城 紗菜:「花開け_____タンネンベルク硝轍線」
山城 紗菜:制服とは、所属を規定する衣服である
山城 紗菜:黒色の軍服が身を包む、戦争に所属する軍人、タンネンベルク硝轍線の所有者は相応しい装いに置換される
山城 紗菜:「まずは本丸を叩きます、”モルテンコア”曳火砲撃」
山城 紗菜:砲身の内側より蟠る溶熱が放出される
山城 紗菜:それは灼熱の弾体として敵陣に降り注ぐ
“エンスレイヴァー”:「ふぅん……」
“エンスレイヴァー”:主の盾となり、死体の巨人が立ち塞がる。屍が焼け焦げる悪臭が漂う。
ゴライアス:「グ……ガ……」
ゴライアス:無数の死体で編まれた巨体が、瞬く間に焼き尽くされ崩れ落ち、動きを止める。
“エンスレイヴァー”:「こうもあっさりと……。成程、これがその自信遠吠えの所以ですか」
弥栄橋 紬:「まだまだ!」
弥栄橋 紬:託された火器を両手で構え、狙いを定める。使い慣れた武装でなくとも支障はない。このセルで得た幾多の経験が、それを可能にしている。
弥栄橋 紬:引き金を引くと同時、内部に装填された弾に"振動"が付与された。
弥栄橋 紬:それ自体は、僅か、微弱な。しかして、一帯を焼き尽くすに足る爆薬は、与えられた振動で更に強力無比なものと化す。
“エンスレイヴァー”:「……速い……!」
弥栄橋 紬:着弾──爆発。本来有り得ざる規模の爆炎が、更に戦場を赤く染める。
“エンスレイヴァー”:辺りに砕け散った死骸から、恐るべき速度で次なる巨人を錬成する。だが弥栄橋紬の戦闘速度には遠く及ばない。
リトル・メリッサ:「ッ……!」
“エンスレイヴァー”:二人の少女が爆轟に飲み込まれ、炎がその身を焼き焦がす。
“エンスレイヴァー”:「……はぁ……!」
“エンスレイヴァー”:焦げ落ちた外套をばさりと振るい、鮮血を以て忌々し気に余塵を掻き消す。
“エンスレイヴァー”:「この連携……。認めましょう。少々見縊っていたようです」
“エンスレイヴァー”:「ですが、それだけのこと……」
“エンスレイヴァー”:地雷と爆撃とで砕け散った人体の破片から、再び新たな巨人が編み上げられる。
山城 紗菜:「また再生...無尽蔵ですかッ」
安養寺亜恵嘉:「百体同時に出してこないなら限界はあるということよ」
安養寺亜恵嘉:「再生の隙間を縫って当てていけばいい。冷徹にいきなさい」
六角薄荷:「頼れるう」
弥栄橋 紬:「向こうの戦力が尽きるまで戦えばいい……えへへっ、根性の見せ所ですね!」
安養寺亜恵嘉:事ここに至れば、指揮官として果たすべき仕事の大部分は動じていないふりをすることだ。即席呪符の余りで屍鳥を処理しながら、あえて淡々と発破をかける。
蜂角鷹あやせ:(しかし、夕刻のニュース……)今更不安を煽るだけのこととして、セルメンバーには黙っていたが。
蜂角鷹あやせ:(町一つの住人が忽然と失踪した、と。UGNでも隠蔽しきれないほどの規模)
蜂角鷹あやせ:(それが全て注ぎ込まれているとすれば、一体、どれほどの……)
六角薄荷:「…ふう」教科書通りにライフルを構える。生き残ったグールに狙いを付ける。元人間。
六角薄荷:「(……できるさ。やらなきゃ)」
六角薄荷:引き金を引く。砲火をくぐり抜けた…突破してきた…人型の頭が弾け飛ぶ。
六角薄荷:「…。…っ、まだ来るよ! あの鳥! 森を抜けてくる!」
“エンスレイヴァー”:「とりあえず……まとめて潰しましょうか」
GM:黒煙の夜空に、鉤爪を帯びた無数の死鳥が飛来する。けたたましい鳴き声と共に、異常な凶暴性で襲い掛かる。
GM:それと同時、死体の巨人が腕を振り上げる。形状を変え、数倍にまで肥大化したそれが、質量攻撃として君達に叩きつけられる!
糸金鈴里:「ダメ、避け──」
山城 紗菜:部隊を覆うような質量、回避はできない、衝撃を歯を食いしばり構え
安養寺亜恵嘉:「……ッ!」
山城 紗菜:「う”、ぎっ....っごぽっ」
六角薄荷:「亜恵嘉! …紗菜さん!」
山城 紗菜:衝撃と共に脳と、臓器がつぶされ血と共に欠片が吐き出される
安養寺亜恵嘉:対戦車地雷の炸裂にも劣らない轟音。粉砕された路面が砂塵を噴き上げるのと共に吹き飛び、成す術なく地に落ちて鈍い音を立てる。
弥栄橋 紬:「~~~ッ!」 正気を失った死鳥の嘴、爪。それらを傷付いた身で一身に受け、鮮血に塗れながらも静かに笑う。
弥栄橋 紬:(わたしで良かった……作った子たちが残ってれば、それで反撃できる!)
蜂角鷹あやせ:「ッ、く……」衝撃の余波を受け、メイド服が血に染まり、肩口から折れた片腕がだらりと垂れ下がっている。
蜂角鷹あやせ:「皆様……」
弥栄橋 紬:「……っ、大丈夫! まだ……皆も、やれるよね!」
糸金鈴里:「亜恵嘉──亜恵嘉!!生きてる!?」
糸金鈴里:顔色からは完全に血の気が引き、目には涙が滲んでいる。
安養寺亜恵嘉:「──ゲホッ! ゴホッ! はッ……」
安養寺亜恵嘉:血の塊を吐き出す。それで辛うじて気道が通った。細い息をしながらもがき、地に這った状態で上体を起こす。
安養寺亜恵嘉:右半分を血塗れにした顔を巡らして声の主を探し、曖昧な方向だけを向く。「……なん、とか」
山城 紗菜:「(大丈夫、大丈夫、戦えるまだ..............あれ、私..........何のために戦ってるんだっけ?」
山城 紗菜:空白、亡失、最も戻ってきてはいけないタイミングで山城 紗菜の意識が顕在化する
山城 紗菜:かろうじて戦場で立ち続けるのは遺産の代償、絶望に挑ませるための無数の背中に突き付けられた銃口
山城 紗菜:「..............怖い」
GM:戦いは終わらない。炎と煙の向こう、黒く沈んだ森の奥から、更に無数の足音が近付いてくる。
GM
GM:ラウンド2
GM:セットアップから!
“エンスレイヴァー”:《戦力増員》LV10 シーン内の任意の場所にトループを10体未行動で登場させる。
六角薄荷:ぎゃー
弥栄橋 紬:やめやめろ!!!
山城 紗菜:ヒェッ
GM
北・遠距離 群衆×5
北・中距離 群衆×1
東・遠距離 スナイパー×1
南・遠距離 スナイパー×1
南・近距離 ハウンド×2

六角薄荷:ひとまず個人宣言いきますねー。《鮮血の奏者》ペイ2HP(+21ダメージ)+《スタートダッシュ》で南近距離へ。
リトル・メリッサ:《スタートダッシュ》LV3
リトル・メリッサ:北・近距離マスへ移動。
六角薄荷:ほぼコンパチか妹~
山城 紗菜:ミラーマッチしおって~
六角薄荷:くそー120とか積んじゃって
弥栄橋 紬:こっち来たッ
安養寺亜恵嘉:ヘイトレッドを使用します。対象はリトル・メリッサ。
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(85 → 88)
山城 紗菜:なしで!
ゴライアス:《放り投げ》北・遠距離の群衆1体を北・近距離へ移動。
弥栄橋 紬:ないです ってうわーっ!
ゴライアス:全員に10ダメージ
六角薄荷:設備がぁ
安養寺亜恵嘉:あー ちょっと待って 考えます
GM:リトル・メリッサのHPを10減少(-20 → -30)
GM:マシンガンタレットのHPを10減少(25 → 15)
弥栄橋 紬:HP4点なので全損 100%超えたしロイスを切るしかない~
弥栄橋 紬:"マイダスタッチ"セルへのロイスをタイタス昇華 HP13点で復活します
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬のHPを13に変更(4 → 13)
安養寺亜恵嘉:ヘイトレッドの対象を決める前に自爆ドローンを使います。
安養寺亜恵嘉:対象はリトル・メリッサ!
GM:自爆ドローンだと~~!?
GM:群衆が《献身の盾》 メジャー消費でカバーします
安養寺亜恵嘉:これもカバーできるのかよ
山城 紗菜:おのれーーー!
弥栄橋 紬:マジか
安養寺亜恵嘉:じゃあしょうがないな~ ヘイトレッドの対象はリトルメリッサのまま!
GM:イニシアチブ 行動値14 安養寺さんの手番です
安養寺亜恵嘉:敵きちゃったからねえ マイナーは無しで
安養寺亜恵嘉:メジャーでリトル・メリッサにカリギュラ射撃します。
GM:来い!
GM:こっちまで歩いてから攻撃しろ!
GM:何故かとは言わんが
安養寺亜恵嘉:歩きたくてもいけないんだよ きみのところのボスのせいで
安養寺亜恵嘉:10dx+20
DoubleCross : (10DX10+20) → 9[3,3,4,5,6,7,7,8,9,9]+20 → 29

リトル・メリッサ:《復讐の刃》が~~
リトル・メリッサ:ガードします
弥栄橋 紬:こっちに剣向けないで~
安養寺亜恵嘉:3d10+22+1d10+4
DoubleCross : (3D10+22+1D10+4) → 21[9,10,2]+22+3[3]+4 → 50

山城 紗菜:いいダメージ!
GM:リトル・メリッサのHPを42減少(-30 → -72)
リトル・メリッサ:無理だ……戦闘不能!
リトル・メリッサ:何も出来なかった……
弥栄橋 紬:おやすみ……
安養寺亜恵嘉:すまぬ……でもきみに何かさせるわけにはいかんのだ
山城 紗菜:これから両耳でASMRする生活を送ることになる
リトル・メリッサ:せっかくお前達のDロイスを……破壊してやろうと思ったのに!!
山城 紗菜:ヒェッ
六角薄荷:持ってたかー
弥栄橋 紬:ヒエッ
安養寺亜恵嘉:そうなるからよ!
GM:行動値14 エンスレイヴァーの手番
“エンスレイヴァー”:待機します
GM:行動値13 山城さんの手番です
山城 紗菜:いきます
山城 紗菜:マイナーでジェネシフトします
山城 紗菜:2d10 侵蝕率上昇
DoubleCross : (2D10) → 14[6,8] → 14

山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を14増加(116 → 130)
山城 紗菜:メジャーアクションでコンセントレイト、ブルータルウェポン、デトネイトモード使用
山城 紗菜:砲の攻撃力を2倍にします
GM:何だと!?
山城 紗菜:そして対象は北の遠距離エンゲージすべて!
GM:何て物遣いの荒い女なのだ 判定どうぞ!
山城 紗菜:10dx-3@7 命中
DoubleCross : (10DX7-3) → 10[3,4,4,4,4,5,5,8,10,10]+10[6,9,10]+10[5,8]+4[4]-3 → 31

山城 紗菜:ウォォォォォ!!
六角薄荷:《夢の雫》
山城 紗菜:ありがとう~~!
六角薄荷:レベル上がってるので達成値+10は、ダメージ切り上がります!
山城 紗菜:達成値41!
“エンスレイヴァー”:《リフレックス:ブラム=ストーカー》LV2+《死者の肉体》LV2
“エンスレイヴァー”:11DX8+6>=41
DoubleCross : (11DX8+6>=41) → 10[1,1,3,4,4,5,6,6,8,10,10]+10[1,7,9]+4[4]+6 → 30 → 失敗

山城 紗菜:ヒー!
六角薄荷:こわこわ
ゴライアス:《竜鱗》LV3《軍神の守り》LV1 エンスレイヴァーをカバー
GM:ダメージどうぞ!
山城 紗菜:ここは斬りどころだね、薄荷ちゃんのロイスを使用しBLロイスとして昇華
山城 紗菜:装甲値、ガード値無視だ!
山城 紗菜:山城 紗菜の昇華ロイス数を1増加(2 → 3)
GM:こいつ……死ぬ気か!?
山城 紗菜:5d10+1d10+6+10+10+30+30 ダメージ!
DoubleCross : (5D10+1D10+6+10+10+30+30) → 41[9,10,5,7,10]+8[8]+6+10+10+30+30 → 135

山城 紗菜:消えやがれ―――!
ゴライアス:ノッキン!ダメージノッキン!
GM:ゴライアス・北のHPを270減少(0 → -270)
ゴライアス:ぐあああああああああああ
ゴライアス:死にました
六角薄荷:さすがにね!
GM:群衆も全滅!
山城 紗菜:っしあぁ!
山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を9増加(130 → 139)
弥栄橋 紬:やったー!
山城 紗菜:デトネイトモードにより5点HPが減ります
GM:イニシアチブ
“エンスレイヴァー”:《さらなる絶望》
弥栄橋 紬:割り込みってうわぁ?!
“エンスレイヴァー”:北・遠距離にゴライアスを登場させます。
弥栄橋 紬:マジかよ
六角薄荷:だいぶ厳しいなあ
安養寺亜恵嘉:ありえない話し!
山城 紗菜:でも相手の戦力も無尽蔵じゃない!
GM:その威勢がいつまで続きますかねェ~~!?
安養寺亜恵嘉:質問!
GM:スリーサイズかな
安養寺亜恵嘉:それも知りたいけど
安養寺亜恵嘉:竜鱗って自分が攻撃対象に含まれていない状態でのカバーリングの際には使える裁定ですか?
弥栄橋 紬:それは後で可愛い口からじっくり吐いてもらう
山城 紗菜:そんなの倒した後に存分調べるよ
GM:それは使えません!
安養寺亜恵嘉:よね 了解!
GM:では行動値12 ハウンドの手番です
ハウンド:殺すワンね~
弥栄橋 紬:ん~~~ちょっとお待ちを
弥栄橋 紬:"Varekai" 《スピードフォース》 侵蝕[+4] イニシアチブにメインプロセスを行う 割り込みます
GM:なにっ
弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を4増加(102 → 106)
GM:ピュアハヌ特有のイニシアチブ行動し放題
弥栄橋 紬:更に"Mad Apple" 「強制起動者」使用回数制限のあるエフェクト一つを残回数0でも使用できるが、その後シナリオ終了まで使用不可となる
弥栄橋 紬:この効果で、《マシラのごとく》再充填……!
GM:何だとぉ……!?
山城 紗菜:ちょっと待った!
弥栄橋 紬:むっ
山城 紗菜:強制起動、多分使ったらSロイスの回数復活でも使用できなくなるかも
GM:そうですね!
弥栄橋 紬:残弾としてSロをマシラに回す余裕はない! このままいきます!
弥栄橋 紬:"La Nouba" 《アンチェイン》→《疾風迅雷》《風鳴りの爪》《マシラのごとく》 侵蝕[+13] 対象:単体 BAAによる射撃攻撃 ドッジ不可 DRダイス2個まで選んで振り直し BS、ダイスを減らす効果を受けない
弥栄橋 紬:対象はエンスレイヴァー!
GM:判定どうぞ!
弥栄橋 紬:(2+5+3)dx
DoubleCross : (10DX10) → 10[1,2,3,4,4,5,6,7,10,10]+9[5,9] → 19

“エンスレイヴァー”:くっドッジ不可だと……この小娘が!
ゴライアス:新品ゴライアスがカバーリングします。
弥栄橋 紬:こいつ~~~~~
弥栄橋 紬:2D10+8+50+2D10+1D10+3D10
DoubleCross : (2D10+8+50+2D10+1D10+3D10) → 5[1,4]+8+50+19[9,10]+5[5]+19[9,9,1] → 106

弥栄橋 紬:1二つを振り直し
弥栄橋 紬:106-2+2d10
DoubleCross : (106-2+2D10) → 106-2+6[5,1] → 110

弥栄橋 紬:弥栄橋 紬の侵蝕率を13増加(106 → 119)
GM:ゴライアス(新品)のHPを110減少(0 → -110)
GM:かなり痛いが……一撃死ではない!
弥栄橋 紬:流石に残る!
GM:行動値12 ハウンドの手番です
ハウンド:殺すワンねぇ……
ハウンド:choice[安養寺,山城,六角,弥栄橋,拠点]
DoubleCross : (choice[安養寺,山城,六角,弥栄橋,拠点]) → 山城

ハウンド:choice[安養寺,六角,弥栄橋,拠点]
DoubleCross : (choice[安養寺,六角,弥栄橋,拠点]) → 弥栄橋

GM:一体はマイナーで戦闘移動、北・近距離へ
六角薄荷:あれ、20m移動できるんです?
安養寺亜恵嘉:ハンティングスタイルかな
GM:できないわ!
ハウンド:じゃあ他の人を殺します
弥栄橋 紬:ひょえ……
ハウンド:choice[安養寺,六角,拠点]
DoubleCross : (choice[安養寺,六角,拠点]) → 拠点

山城 紗菜:浮浪者はやだーーー!
GM:拠点と山城さんに攻撃
ハウンド:6DX+2
DoubleCross : (6DX10+2) → 9[1,1,1,8,9,9]+2 → 11

山城 紗菜:ダイスを6っこも減らしてもらうわ
GM:6っつも!?
GM:じゃあ山城さんへの攻撃は失敗します
山城 紗菜:ふっぅ~~!
六角薄荷:頼もしいダイス減だった。翡翠館はどうしようもないなあ
ハウンド:2D10+10 拠点死ね!
DoubleCross : (2D10+10) → 12[2,10]+10 → 22

山城 紗菜:私達の家が!
GM:翡翠館のHPを2減少(200 → 198)
安養寺亜恵嘉:つよい
ハウンド:クゥ~ン
六角薄荷:まあそれは、家を噛むのは大変
弥栄橋 紬:拠点くん……!
GM:行動値9 スナイパーです
GM:choice[安養寺,山城,六角,弥栄橋,拠点]
DoubleCross : (choice[安養寺,山城,六角,弥栄橋,拠点]) → 山城

GM:choice[安養寺,山城,六角,弥栄橋,拠点]
DoubleCross : (choice[安養寺,山城,六角,弥栄橋,拠点]) → 安養寺

山城 紗菜:こいつラピッドファイア付けてる!!!
GM:山城・安養寺へ攻撃!
GM:4DX7+6 山城
DoubleCross : (4DX7+6) → 10[3,7,8,9]+10[5,6,9]+10[7]+3[3]+6 → 39

GM:10DX7+6 安養寺
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[1,1,1,2,2,3,3,8,10,10]+10[5,9,10]+10[3,9]+6[6]+6 → 42

山城 紗菜:なっ、なんだぁっ?!
GM:やる気勢
安養寺亜恵嘉:調子いいな……
六角薄荷:めちゃくちゃ達成値叩いてくる
弥栄橋 紬:本気出すなこんなとこで!
山城 紗菜:5dx ドッヂ
DoubleCross : (5DX10) → 10[2,3,4,5,10]+10[10]+10[10]+2[2] → 32

GM:すご
山城 紗菜:ぐぁぁァァァァ!?
弥栄橋 紬:めちゃくちゃ頑張ってる 惜しい
安養寺亜恵嘉:すごいけど
弥栄橋 紬:夢の雫もう切れてたっけ
安養寺亜恵嘉:相手が強すぎた こちらはガードします
六角薄荷:切れてます。ごめん!
GM:切れちょる(ハグリッド)
六角薄荷:ハグリッド!
弥栄橋 紬:謝らせてごめんな(ハグ)
GM:4D10+3 山城
DoubleCross : (4D10+3) → 30[5,7,10,8]+3 → 33

GM:5D10+3 安養寺
DoubleCross : (5D10+3) → 29[7,7,4,8,3]+3 → 32

安養寺亜恵嘉:リザレクト!
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を1D3(→ 2)増加(88 → 90)
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉のHPを2に変更(1 → 2)
山城 紗菜:リーダーのロイスで復活!
山城 紗菜:山城 紗菜のHPを5増加(6 → 11)
山城 紗菜:山城 紗菜の昇華ロイス数を1増加(3 → 4)
GM:行動値8 六角さんの手番です
六角薄荷:はい。しゃーないワンチャンにかけていきます。マイナーでライフル起動
六角薄荷:メジャーでエンスレイヴァー撃ちます!
GM:判定どうぞ!
六角薄荷:えーと、基礎3で6コロだから…
六角薄荷:6dx+5
DoubleCross : (6DX10+5) → 10[2,4,5,7,8,10]+6[6]+5 → 21

六角薄荷:走った。ここにスタック!
六角薄荷:紗菜さんのロイス(YE)を色ロイスとして昇華。この攻撃へのリアクション達成値を0に固定します!
山城 紗菜:ウォォォォォ!
GM:ば……バカな!
山城 紗菜:その魔女の首を刎ねろ―――!
“エンスレイヴァー”:それではこの《リフレックス:ブラム=ストーカー》LV2+《死者の肉体》LV2は使えない!
弥栄橋 紬:甘んじて受けろーッ!
六角薄荷:なんとかなれーっ!
ゴライアス:しかし悲しいかな 《軍神の守り》でカバーするのだ
GM:ダメージどうぞ!
六角薄荷:六角薄荷の昇華ロイス数を1増加(0 → 1)
六角薄荷:まあ、それは仕方ない仕方ない…
六角薄荷:3d10+1d10+8+21 たのむよー
DoubleCross : (3D10+1D10+8+21) → 5[1,3,1]+8[8]+8+21 → 42

六角薄荷:だー下ブレした! 42点!
GM:ゴライアス(新品)のHPを42減少(-110 → -152)
弥栄橋 紬:足りてくれ……!
GM:それではまだ……死なない!
山城 紗菜:ゴライアス(廃品)になりなさーーーい!
六角薄荷:ちょっとまってね
弥栄橋 紬:きーっ
六角薄荷:確認しました。間に合わないか! 大丈夫ですー
GM:では行動値8 グールです
GM:東・近距離へ戦闘移動、拠点を攻撃します
GM:10DX+4
DoubleCross : (10DX10+4) → 10[2,2,2,2,3,4,8,8,10,10]+7[5,7]+4 → 21

GM:3D10+25
DoubleCross : (3D10+25) → 22[8,5,9]+25 → 47

弥栄橋 紬:持ってくれ拠点……!
GM:翡翠館のHPを27減少(198 → 171)
GM:行動値6 ゴライアスの手番です
GM:北のゴライアスは拠点を攻撃 南のゴライアスは山城・安養寺・六角へ攻撃
ゴライアス:メジャー《コンセントレイト:キュマイラ》LV3+《獣の力》LV6+《伸縮腕》LV3+《命の剣》LV1+《ジャイアントグロウス》LV3
ゴライアス:14DX7+6 北
DoubleCross : (14DX7+6) → 10[1,1,2,2,5,5,6,6,7,8,8,8,9,9]+10[2,2,8,9,10,10]+10[3,7,10,10]+10[1,4,7]+4[4]+6 → 50

ゴライアス:8DX7+6 南
DoubleCross : (8DX7+6) → 10[1,2,5,5,5,7,8,10]+6[3,3,6]+6 → 22

山城 紗菜:ウォォォォォ!
山城 紗菜:ドッヂ!
GM:おのれ……山城紗菜!
山城 紗菜:5dx 回避
DoubleCross : (5DX10) → 9[4,5,6,6,9] → 9

六角薄荷:ドッジがんばってみるかー
山城 紗菜:リーダーは案外行けそうだぜ
六角薄荷:5dx>=22
DoubleCross : (5DX10>=22) → 10[1,1,2,3,10]+1[1] → 11 → 失敗

六角薄荷:ダメ!
山城 紗菜:弥栄橋 紬のロイスを使用し復活
山城 紗菜:山城 紗菜の昇華ロイス数を1増加(4 → 5)
安養寺亜恵嘉:うーん……でも自分だけなら別に避ける必要ないのよね
六角薄荷:そうだねえ
安養寺亜恵嘉:とりあえず素ドッジで
安養寺亜恵嘉:2dx>=22
DoubleCross : (2DX10>=22) → 8[7,8] → 8 → 失敗

GM:ではダメージ
GM:6D10+8+12+12+2D10 拠点
DoubleCross : (6D10+8+12+12+2D10) → 25[4,5,2,7,3,4]+8+12+12+15[8,7] → 72

GM:3D10+8+12+12+2D10 PC
DoubleCross : (3D10+8+12+12+2D10) → 17[4,6,7]+8+12+12+11[7,4] → 60

弥栄橋 紬:拠点ーーーーッ!!!
山城 紗菜:私達の家がーーー!
GM:翡翠館のHPを52減少(171 → 119)
六角薄荷:紗羅さんのタイタスを昇華して復活します
六角薄荷:六角薄荷の昇華ロイス数を1増加(1 → 2)
GM:安養寺さんも死にな!
六角薄荷:六角薄荷のHPを12に変更(23 → 12)
安養寺亜恵嘉:拠点へのダメージしかみてなかった
安養寺亜恵嘉:リザ!
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を1D3(→ 3)増加(90 → 93)
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉のHPを3に変更(2 → 3)
GM:しぶとすぎるこの女
安養寺亜恵嘉:全快しちゃった
弥栄橋 紬:ぴんぴんしてる(元気ではない)
GM:行動値5 群衆です
GM:戦闘移動で北・近距離へ
群衆:ふ~ん……マシンガンタレットちゃんって言うの?君かわいいね
弥栄橋 紬:こなかけるな~~~!
山城 紗菜:うちの子を変な目で見ないで!
群衆:3DX+2
DoubleCross : (3DX10+2) → 6[1,2,6]+2 → 8

群衆:1D10+5
DoubleCross : (1D10+5) → 9[9]+5 → 14

弥栄橋 紬:ぎ、ギリ生きてる!!!
GM:マシンガンタレットのHPを14減少(15 → 1)
山城 紗菜:ひぃ~!
六角薄荷:きわどかった
群衆:なんだとぉ…………
六角薄荷:あ。すいません、タレットが動く前に確認したくて、南側近距離にいたハウンド、両方移動してない扱いで大丈夫でしょうか?
六角薄荷:おっと、すいません!(盤面確認入れ違った)
GM:移動してませんね!
GM:待機していたエンスレイヴァーの手番です
“エンスレイヴァー”:メジャー 《怒涛の攻勢》LV5
六角薄荷:うわ
“エンスレイヴァー”:シーン選択 トループのみを対象 対象は未行動になる シナリオLV回
弥栄橋 紬:マジで
山城 紗菜:なんだと~!
安養寺亜恵嘉:ダルさの化身
“エンスレイヴァー”:群衆、スナイパー×2、ハウンド×2が対象
ハウンド:殺すワン
ハウンド:choice[安養寺,山城,六角,拠点]
DoubleCross : (choice[安養寺,山城,六角,拠点]) → 拠点

ハウンド:choice[安養寺,山城,六角,拠点]
DoubleCross : (choice[安養寺,山城,六角,拠点]) → 山城

山城 紗菜:オラ!ダイス-6で封殺じゃ!
ハウンド:ありえない話し!!
ハウンド:やるな笑笑
弥栄橋 紬:ワンちゃんなかよし
ハウンド:しかし拠点には攻撃するぞ
山城 紗菜:やだー!
ハウンド:6DX+2
DoubleCross : (6DX10+2) → 10[3,5,5,6,7,10]+3[3]+2 → 15

ハウンド:2D10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 3[1,2]+10 → 13

GM:翡翠館のHPを0減少(119 → 119)
ハウンド:ク~ン
GM:スナイパーは……
GM:choice[安養寺,山城,六角,弥栄橋,拠点]
DoubleCross : (choice[安養寺,山城,六角,弥栄橋,拠点]) → 山城

弥栄橋 紬:ずっと狙われ続けてる
GM:猛攻撃したから別の人にしよう
GM:choice[安養寺,六角,弥栄橋,拠点]
DoubleCross : (choice[安養寺,六角,弥栄橋,拠点]) → 弥栄橋

GM:choice[安養寺,六角,拠点]
DoubleCross : (choice[安養寺,六角,拠点]) → 拠点

GM:弥栄橋さんと拠点を撃ちます
弥栄橋 紬:ひーん
GM:10DX7+6
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[1,2,3,4,4,6,7,7,8,10]+10[2,4,5,9]+4[4]+6 → 30

弥栄橋 紬:なんおらーっ(リア不です)
GM:4D10+3
DoubleCross : (4D10+3) → 20[9,8,2,1]+3 → 23

GM:翡翠館のHPを3減少(119 → 116)
弥栄橋 紬:痛すぎ……"ドリームランド"セルへのロイスをタイタス昇華して復活します HP変わらず13
群衆:かわいい子いっぱいジャ~ン
群衆:choice[拠点,弥栄橋,マシンガンタレット]
DoubleCross : (choice[拠点,弥栄橋,マシンガンタレット]) → 拠点

群衆:3DX+2
DoubleCross : (3DX10+2) → 6[3,4,6]+2 → 8

群衆:1D10+5
DoubleCross : (1D10+5) → 8[8]+5 → 13

GM:翡翠館のHPを0減少(116 → 116)
群衆:チッ……つまんねー女!
GM:ラウンド終了
GM:ラウンド3 セットアップから
弥栄橋 紬:マシンガンタレットが生きてるということは……!
弥栄橋 紬:そこの群衆が死ぬ!
弥栄橋 紬:嘘 死なないかも
GM:はっ……
GM:そうですね 死にました
群衆:ギャアーッ!
六角薄荷:倒れたかー
弥栄橋 紬:じゃあな!
山城 紗菜:あばよ!
六角薄荷:行動値14の人の宣言を聞きたいですー
安養寺亜恵嘉:ヘイトレッドをエンスレイヴァーに!
“エンスレイヴァー”:《戦力増員》LV10+《王者の威声》LV10+《支配者の瞳》LV10
山城 紗菜:なんか凄いことになってる!?
安養寺亜恵嘉:何やってんだァ!
弥栄橋 紬:な、なんて???
六角薄荷:待った!
六角薄荷:《戦力増員》は対象自身なので、他の増強エフェクトとは噛み合わないはずですが…
GM:何!
山城 紗菜:ウォォォォォ!
GM:本当だ Eロイス使ってもいいが……では《戦力増員》のみ
“エンスレイヴァー”:北・遠距離にハウンド10体を登場させます
六角薄荷:ワンチャンがたくさん!
弥栄橋 紬:ふえしゅぎ……
山城 紗菜:紬ちゃんがどうぶつなかよししちゃう
安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を3増加(93 → 96)
安養寺亜恵嘉:とりあえずヘイトレッドぶん
山城 紗菜:私はなし!
六角薄荷:《鮮血の奏者》、2HP支払い。対象は…ちょっとまってくださいね
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を4増加(115 → 119)
六角薄荷:六角薄荷のHPを2減少(12 → 10)
六角薄荷:対象は亜恵嘉に。ラウンド中の攻撃力+21です。
安養寺亜恵嘉:もらいます!
六角薄荷:…お願いね
GM:では行動値14 安養寺さんの手番です
安養寺亜恵嘉:仕方ないんだから……
安養寺亜恵嘉:まずはえーと マイナーでジェネシフトを
安養寺亜恵嘉:2d10
DoubleCross : (2D10) → 10[5,5] → 10

安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を10増加(96 → 106)
安養寺亜恵嘉:で、メジャーでエンスレイヴァーにカリギュラ射撃をします。
GM:判定どうぞ!
安養寺亜恵嘉:11dx+20
DoubleCross : (11DX10+20) → 10[1,1,2,4,4,6,6,7,8,8,10]+10[10]+10[10]+8[8]+20 → 58

安養寺亜恵嘉:あっ
六角薄荷:跳ねた!
安養寺亜恵嘉:いや びっくりしたけど使う!
山城 紗菜:イイ感じ!
弥栄橋 紬:"本気"
安養寺亜恵嘉:恩人のロイスをYE扱いで昇華。この攻撃に対するリアクションの達成値を0にします。
GM:何じゃと~~~!?
“エンスレイヴァー”:ドッジできない!
六角薄荷:かましにいった!
ゴライアス:カバーするしかない!
GM:ダメージどうぞ!
安養寺亜恵嘉:6d10+22+1d10+6+21
DoubleCross : (6D10+22+1D10+6+21) → 30[3,6,3,8,4,6]+22+3[3]+6+21 → 82

GM:何だこの火力は!
GM:ゴライアス(新品)のHPを82減少(-152 → -234)
ゴライアス:ぐああああああああああああ
ゴライアス:死にました
弥栄橋 紬:よしっ!!!!!!!
安養寺亜恵嘉:ようやく死んだか害獣……(V.II)
GM:ではイニシアチブ
“エンスレイヴァー”:《さらなる絶望》
安養寺亜恵嘉:やめなさい!!!
弥栄橋 紬:嘘でしょ
山城 紗菜:ありえない話!
“エンスレイヴァー”:北・遠距離に『ゴライアス・オーヴァード』を登場させます
弥栄橋 紬:なに?!
安養寺亜恵嘉:ヤダよ~~~~
山城 紗菜:なんか変なの出てきた~~~!?
六角薄荷:なんだろ、強化型かな
GM
GM:夥しい増援が、森の奥から際限なく現れ続ける。どれだけの人間が犠牲になったのか、皆目見当も付かない量。
GM:既に辺り一帯は、足の踏み場もない程に死体で埋め尽くされている。
“エンスレイヴァー”:「さあ、」
“エンスレイヴァー”:「“リトル・メリッサ”さん。殺しなさい。一人でも多く。刺し違えてでも」
“エンスレイヴァー”:「そうでなければ、貴女の生に何の価値がありますか?」
リトル・メリッサ:「……ええ」
リトル・メリッサ:“リトル・メリッサ”が死骸の山を踏み越えて疾走する。狙うは“ドリームランド”における唯一の純粋戦闘員──弥栄橋紬。
リトル・メリッサ:その牙は“エンスレイヴァー”に届き得る。その能力を、戦闘に対する記憶を破壊し、一気に瓦解させる。
リトル・メリッサ:が。「────ッ!!」
GM:砲弾が着弾した如き衝撃が、“リトル・メリッサ”と弥栄橋とを諸共に襲う。
GM:死体の巨人が凄まじい膂力で放り投げた人体が、着地と共に爆散。血飛沫と骨格とが破片手榴弾めいて飛散する。
弥栄橋 紬:「薄荷ちゃんの……なら、多分同じような剣も持って──が、ふっ?!」
リトル・メリッサ:「ぐ、うっ……」
弥栄橋 紬:至近距離から与えられた衝撃に、もんどり打って転がる。
リトル・メリッサ:味方の攻撃に巻き込まれた形だ。先程指示を出した“エンスレイヴァー”の操作。完全に捨て駒の扱いだ。
弥栄橋 紬:「命を、なんだと思って……っ!」
リトル・メリッサ:大きな骨が胸元を貫通している。激しく喀血し──だが止まらない。
リトル・メリッサ:「あ゛、あぁああああッ……!!」
リトル・メリッサ:懐から剣を抜き放ち、死体を踏み付け、弥栄橋へと蹴り出る。
弥栄橋 紬:閉じたくなる瞳を見開き、痛みに備える。──薄荷ちゃんも、こんな悲しそう顔をするのだろうか。させたくないな、などと場違いなことを考えながら。
安養寺亜恵嘉:館の反対側から、その様子をモニター越しに見ている。
安養寺亜恵嘉:その手には、異様な剣がある。──柄の先に朧な光球が連なり、脈動する光の糸で繋がれ、その全体を赤紫のぎらつくガスで覆われたものを、剣と認識するのであれば。
安養寺亜恵嘉:夢の異界から持ち帰った産物を元に、“オネイロス”が造り出した兵器、その一つ。
安養寺亜恵嘉:「ズィ=ヒグ星系……もしくはズィー=ヒグないしツィエ=ヒグ」
安養寺亜恵嘉:「夢の深宇宙に浮かぶ巨大な脳神経網。異界の神の実体を持つ思索」
安養寺亜恵嘉:無力に這い蹲ったまま、それを掲げる。夜空に向けて、無限遠に等しく、その刀身が伸び上がる。
安養寺亜恵嘉:「……この役目ばかりは、みんなにやらせるわけにはいかないの」
安養寺亜恵嘉:「ごめんなさいね」
安養寺亜恵嘉:すとんと振る、と言うよりも、落とす。異位相の刃は館を貫通し、今まさに紬に迫る薄荷の姉妹を捉え──その効力を発揮する。
リトル・メリッサ:「────!?」
リトル・メリッサ:全く予想外の死角から放たれたそれに、対応できるはずもない。
安養寺亜恵嘉:脳が弾ける。質量で潰れる。些細な思い付きとして消し去られる。
安養寺亜恵嘉:星系規模の神の思考に触れた者が辿る運命は多様だが、結末はたった一つだ。死ぬ。
リトル・メリッサ:「い゛ッ」
リトル・メリッサ:振るう刃が弥栄橋に届くその寸前、もんどりを打って転倒する。
リトル・メリッサ:「そん…… ッあ……!? わた……」
弥栄橋 紬:「……!」 見開いた瞳が、さらなる驚愕に揺れる。同時、冷静な部分の頭が判断する──状況から見て……消去法だ、この行為が誰によるものなのか。
リトル・メリッサ:「…………! …………!?」
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さん……」 小さく、ありがとうございます、と。
リトル・メリッサ:真っ赤に充血し、見開かれた双眸。何が起きたかも分からないままに絶命する。
山城 紗菜:「やはり...とんでもないですねリーダーは」
安養寺亜恵嘉:「こほっ……現状最も完成に近い武器ですが、欠点は」
安養寺亜恵嘉:「よりによって私にしか使えない、ということ……」
弥栄橋 紬:「……」 仲間と同じ似姿の少女の死。堪えきれず、間近でその見開かれた瞳を閉じさせる。
安養寺亜恵嘉:「……。本当に、ごめんなさい」
“エンスレイヴァー”:「……え~~?」不満げな声を漏らす
六角薄荷:「亜恵嘉…」
“エンスレイヴァー”:「あなた達、一応仲間なんじゃないですか?よく同じ顔をした相手を躊躇なく殺せますね。引きますよぉ」
“エンスレイヴァー”:「はぁ……何かの精神攻撃にでもなるかと、一応連れてきてみましたが……」
“エンスレイヴァー”:「やはり正面戦闘では使えませんね。本当に役に立たない……」
“エンスレイヴァー”:「あっそれとも!実は大して仲良くないんですか?」
六角薄荷:館の裏手。凶暴化した獣に包囲された中で、亜恵嘉の手を触れる。
“エンスレイヴァー”:「よく考えればそうですよねぇ。そんな一山いくらの複製体の小間使いに情が湧くなんて、あり得ない話ですか」
安養寺亜恵嘉:「……薄荷」見上げる。「私は……」
六角薄荷:一瞬だけ、唇を重ねる。ほんの少しの血の味と、控えめな蜜のような甘い香り。
六角薄荷:「…普段と逆だ。大丈夫」
六角薄荷:…〝リトル・メリッサ〟の能力の本体は、香りそのものだ。合成された香り成分が、嗅球をはじめとした原始の感覚を経由して、肉体の記憶を呼び覚ます。
六角薄荷:「信じてる」
六角薄荷:何度も、彼女に渡したもの。それは、まだ彼女がいろいろを始める前の〝記憶〟を呼び起こす。
六角薄荷:…少なくともほんの少しのあいだだけは、動けるだけの活力を。
安養寺亜恵嘉:「……ええ」目許を拭う。流れた血が入った右側。それから傷などついていない左側も。
安養寺亜恵嘉:「ええ。やるわ。やるのよ」
山城 紗菜:「ぶっ壊してやる」
山城 紗菜:嘲笑でただでさえ不安定なレネゲイドが、振りきった
山城 紗菜:家族の、親しい人間の尊厳を破壊されるほど彼女の精神は戦いに順応していない
山城 紗菜:最適の手段で破壊を送る
山城 紗菜:「モルテンコア・オーヴァーロード」
山城 紗菜:指先で照準を構える
山城 紗菜:一秒後、轟音が大気を揺らし巨体に突き刺さる
ゴライアス:「────!!」
ゴライアス:凄まじい咆哮が夜の森に響き渡り、木々を揺らす。
山城 紗菜:当然、限界酷使に耐えられるはずもなく改造砲台は自壊する
山城紗羅:ふ~ん、戦う理由にそれ怒りを置くんだ
山城紗羅:別にいいよ、許せないしね...でも
山城紗羅:戦うときはもっと周りを見たほうがいい
山城 紗菜:「.....?」周囲に響く音に視界が揺らぐ
山城紗羅:愚妹も翡翠館で過ごした時間で色々な奴らと触れ合ったでしょ
山城紗羅:戦うならもっとポジティブにやらないと
山城 紗菜:濁った瞳のまま周囲を見る
山城 紗菜:紬ちゃんが一人で敵の最前線で食い止めている
山城 紗菜:リーダーは俯瞰し、最適の戦場をいつも見てくれている
山城 紗菜:薄荷ちゃんもいつも私達の足りない部分を補うように動いてくれる
山城 紗菜:鈴里ちゃんも、あやせさんもボロボロでそれでも希望をあきらめてない
山城 紗菜:「ゴライアス、まだ尽きる様子はない」
山城 紗菜:「でも...勝つには削りきるしかない」
山城 紗菜:「皆、まだいけるよね?」
糸金鈴里:「……当然よ」
六角薄荷:「いつも通りくらいには!」
糸金鈴里:絶えまなく障壁を生成し、何とか敵の進行を食い止め続けている。
蜂角鷹あやせ:「勿論。最後まで御伴します」
蜂角鷹あやせ:二振りのナイフのみで死者を斬り続け、白と黒の清潔なメイド服が、べっとりと赤い血肉にまみれている。
山城 紗菜:「紬ちゃんもあやせさんも、後で謝りたいことがあるから...絶対に死なないで」
GM:砲撃で半身を完全に破壊され、崩れ落ちた巨像。だがそれと同時、周囲の死体が蠢き、また新たな巨人が生み出される。
“エンスレイヴァー”:「はぁ~あ……無茶しちゃって……なんか必死すぎてキモいですよ?」
“エンスレイヴァー”:「怒れば強くなるんですかぁ~? バッカみたーい♡」
“エンスレイヴァー”:「あなた達全員合わせても、私の生きた時間に比べれば塵みたいなものです」
“エンスレイヴァー”:「この世にはどうにもならない絶対的な差があるってこと、教えてあげますよ」
弥栄橋 紬:ぎり、と噛みしめた奥歯が軋む音が響く。
弥栄橋 紬:「命を……替わりあるものだと思って、使い潰して当然だと思ってるような人に……」
弥栄橋 紬:「こんな人に……絶対、負けたくないッ!」
弥栄橋 紬:裂帛とともに、内側の枷が壊れる"音"が響いた。
六角薄荷:「…その意気、その意気」声を届ける。《声なき声》を繋ぎ続けながら、独り言のように。
弥栄橋 紬:(──あと一撃、まだ動ける、まだ動ける!)
弥栄橋 紬:込められた弾丸に、限界まで"振動"を付与する。撃鉄の落ちる音──放たれた弾丸が、回避不可能な速度で"エンスレイヴァー"の喉笛へと飛ぶ。
“エンスレイヴァー”:「やだぁ、こわ~い♡」
GM:死体の巨人が立ち塞がる──先の攻撃で警戒していたのか、今度は弥栄橋が動き出すのに先んじている。
GM:小さな弾丸で、巨大な骨格が爆ぜるように吹き飛ばされる──だが大穴を穿たれても、元より仮初の命は倒れもしない。
“エンスレイヴァー”:「“シルク・ド・レープ”でしたっけ?あなたもバカですよねぇ」
“エンスレイヴァー”:「その戦闘力、“マイダスタッチ”に居たままならちょっとは手を焼いたかもしれませんのに……」
“エンスレイヴァー”:「あっ、でも売られてきたんでしたっけ?じゃあ無理か。ごめんなさい!アハハハハ!」
弥栄橋 紬:「……その名前は」
弥栄橋 紬:「ここで、貰ったものです」
弥栄橋 紬:「わたしは、"ドリームランド"のためだから戦える……だから。死ぬもんか、絶対に!」
弥栄橋 紬:最前線。尽きぬ軍勢を真正面から迎え撃つ。遠くに見える"エンスレイヴァー"を打倒するまで、ここから動くつもりは──ない。
六角薄荷:「そうさ。こっちのことばっかり言うけど」
六角薄荷:「たかが・・・小間使いの首輪掴みそこねといて、偉そうにいうな、ばーか!」
“エンスレイヴァー”:「はぁ~~?何勘違いしてるんですかぁ?」
“エンスレイヴァー”:「どうでもいいから捨て置いたんですよ。あなた程度、気に掛ける価値も無い」
六角薄荷:「スカにがまんできなくて、そおんなに兵隊かきあつめたのはどこの誰さ。小銭の使い道を間違えて大損してるだろ!」
六角薄荷:「(…つっても、ありったけぶつけられて、耐えられるかってと…無理だよね。なんとか、しなきゃ…)」
“エンスレイヴァー”:「ぴーぴー五月蠅いですねぇ……必死になって立て籠もって、ちょっと粘れてる程度でいい気になっちゃって……」
“エンスレイヴァー”:「面倒です。そろそろぶっ壊しちゃいましょう」
GM:“エンスレイヴァー”が指揮者の如く腕を振るう。それと同時、夥しい量の死の軍勢が、一糸乱れぬ連携で津波の如く押し寄せる。
GM:死者が襲い掛かり、猟犬が喰らい付き、狂鳥が飛びかかり──そして。
GM:巨人が鉄槌のように巨腕を振り下ろす。衝撃波と共に地面が陥没し、君達の何人もがまとめて巻き込まれる。
GM:これまで無傷で耐えてきた翡翠館そのものまでもが、柱が折れ、壁が破砕される。
安養寺亜恵嘉:華奢な体が枯葉のように飛び、館の壁面に叩き付けられ、そのまま倒壊に巻き込まれる。
安養寺亜恵嘉:「う……ぅ、……は、けほっ……」
山城 紗菜:「ガッ、ァ”__」潰され、なおも死ねない身体は巻き上げられ再度叩きつけられる
六角薄荷:「っ、つう……」
安養寺亜恵嘉:巻き上がる砂塵の下、瓦礫に下半身を飲み込まれ、僅かに覗く足先は、おかしな方向に折れ曲がっている。叫んだり激しく咳き込む力もない。弱々しく呻くのみだ。
糸金鈴里:「……く……」
糸金鈴里:結んだ黒髪が半ば解けている。血と埃にまみれ、死体の山の上で這いつくばることしか出来ない。
弥栄橋 紬:「みんな……──ぎ、うっ!」 背後から悲痛な声が聴こえる。館の壊れる音が響く。振り返った直後、ライフル弾が脇腹を大きく削り取り悲痛な声を上げる。
六角薄荷:ぐちゃぐちゃだ。軽々と吹き飛ばされて…自分がどこにいるかすら見失う
糸金鈴里:「亜恵嘉……嫌、やだ……死なないで……」
山城 紗菜:「あやせ、さ.......だい、じょぉ....」
蜂角鷹あやせ:「ッ……来ます!」ふらつきながらも立ち上がり、檄を飛ばす。内臓にダメージがあるのか、呼吸が不自然に掠れている。
蜂角鷹あやせ:「皆さん……立ってください!!」
弥栄橋 紬:「まだ……あの、大きいのを倒せれば、勝機はある……!」
六角薄荷:声だけは繋ぎ続けている。…まだみんな、最後の最後までやる気だと信じているから。
安養寺亜恵嘉:「……まだ。まだ。まだ」
安養寺亜恵嘉:薄荷のお陰で聞こえてはいるが、みんなの声が耳の中で反響して、どこからのものだか分からない。動いていないはずなのに、自分がシェイクされる缶の中にいるような気がする。
安養寺亜恵嘉:それでも、誰も諦めてはいないらしいということは分かった。
安養寺亜恵嘉:震える手で剣を持ち上げ、振り下ろす。
安養寺亜恵嘉:戦闘行動としては話にならない緩慢な動作だが、武器は正真正銘の危険物だ。さらに世界を線で区切るが如きリーチは、たとえ“エンスレイヴァー”がどれだけ素早く動けたとしても、逃れることは困難を極める。
安養寺亜恵嘉:理論上の話だ。現実の戦いはあまりに混沌として測りがたい。それは例えば、自身のあまりの貧弱さであり──
GM:“エンスレイヴァー”の周到さであった。僅かに視界の隅で何かが閃いた瞬間、死体の壁が少女をドーム状に覆い隠す。
GM:反射的な変形。“リトル・メリッサ”の不可解な死に様を見て、“エンスレイヴァー”がそれに無策でいるはずが無かった。
GM:巨人の肉体の一部が変形、主への攻撃を代替し──その代償として、弾けるように膨れ上がり、爆発する。
弥栄橋 紬:「…………っ! や、った……!」
GM:死体と死体との繋がりが断ち切られ、元の肉塊へと戻ってボトボトと崩れ落ちていく。
山城 紗菜:「ぁ”....ぐぅ...これでアンタを護る肉盾はいなくなったわけ、だ...」
“エンスレイヴァー”:「やはり……危険ですね、“オネイロス”」
“エンスレイヴァー”:「これ以上まともに相手するのは避けたいですね。……仕方ありません」
“エンスレイヴァー”:「これはとっておきだから、残しておきたかったのですが……」
六角薄荷:「…うそでしょ…」
GM:巨大な地響きが鳴り渡り、森の木々がみしみしと軋む音と共に倒れていく。
GM:黒い闇の向こうから、月明かりに照らされて姿を現したのは……これまでの巨人より二回りは大きい──翡翠館の屋根すら超える、巨体。
弥栄橋 紬:「…………う、そ……」 絶望の一歩手前にいるような、或いは半歩そこに踏み込んでしまった時のような。そんな、幽かな声が漏れた。
安養寺亜恵嘉:「……今度は、何が起きたの」
安養寺亜恵嘉:「よく見えない。何……?」
GM:ゴライアスと同じく大量の死体によって造られているようだが、その身体の各所からは炎や雷、超自然のエネルギー……そしてレネゲイドが渦を巻いている。
“エンスレイヴァー”:「“マイダスタッチ”との戦闘で、質のいい素材が大量に手に入りましたからね」
“エンスレイヴァー”:「これは久し振りに造りましたよ。まだまだ《リザレクト》も効く、新鮮な素体で出来てます」
山城 紗菜:「エフェクトを....使っている?」
山城 紗菜:あまりの現象に愕然としている、これから齎すであろう破壊規模とその継続戦闘能力に
“エンスレイヴァー”:「はあ……ようやく状況を正しく認識したようですね。こうまでしないと分からないとは……」
“エンスレイヴァー”:異能を放つ巨像を従え、その踝にすら届かない少女がくすくすと笑う。
“エンスレイヴァー”:「どうですか?“オネイロス”」
“エンスレイヴァー”:「死ぬ気になりましたか?」
安養寺亜恵嘉:その気配。レネゲイドの慄き。大気を伝う圧力だけで。
安養寺亜恵嘉:「……っ……! う、ぇ」
糸金鈴里:「……亜恵嘉……」
糸金鈴里:瓦礫に半分埋まった安養寺を、爪の剥げた掌で必死に抱え起こす。
六角薄荷:「…亜恵嘉っ…、ごめん、糸金さん、おねがい!」まだ脚は動く。なら…
安養寺亜恵嘉:海老のように背を丸めて、血と胃液の混合物を吐き出す。ほとんど口と接する距離にある地面を汚し、跳ね返る前にかろうじて抱えられる。
糸金鈴里:「亜恵嘉」
糸金鈴里:躊躇なくその口に指を入れて、吐瀉物で窒息しないように更に吐かせる。
山城 紗菜:「りぃ...だぁ...」断裂しかかった脚に力を籠め立ち上がる
糸金鈴里:「ねえ、聞こえる?」
安養寺亜恵嘉:「けほっ……ふっ、ふっ、か、ぁ……」
安養寺亜恵嘉:「…………き、こえ、ます」
糸金鈴里:「……良かった」血と吐瀉物に塗れながら、まるで気にしない様子で微笑んで。
糸金鈴里:「……これで最後みたいだから」
糸金鈴里:月を遮るように聳える巨体を見遣り。
糸金鈴里:「結局……言ってなかったわよね」
安養寺亜恵嘉:「…………やめて」
安養寺亜恵嘉:「やだ……後で、聞くのよ……」
安養寺亜恵嘉:「みんな……そう、思ってるん、でしょう」
糸金鈴里:「……なら……もし生き残れたなら、その時あなたから答えを聞くわ」
糸金鈴里:身を傾け、額を合わせる。
糸金鈴里:「亜恵嘉。私、ずっとあなたのこと──」
GM:閃光。
GM:夜の空が真昼のように輝いて、その場の全員の視界を焼く。
GM:空気が燃える異音に、吹き荒ぶ熱波。全てが白く塗り潰される。
GM:轟音。
GM:爆発。
GM:凄まじい衝撃が、糸金と安養寺を巻き込み、吹き飛ばす。
糸金鈴里:「────!?」
糸金鈴里:衝撃の中、安養寺を抱え込むように抱き寄せ、諸共に投げ出される。
GM:それと同時、翡翠館が抉られるように粉砕し──
GM:死体の巨像が、光に巻き込まれて粉々に爆発四散した。
“エンスレイヴァー”:「……」
“エンスレイヴァー”:「はっ?」
GM:散らばって巻き上げられた夥しい血肉に、辺りにざあざあと赤い雨が降り注ぐ。
六角薄荷:「あ────……!?」
弥栄橋 紬:「な…………え……っ……?」
山城 紗菜:「一体、なに...」
六角薄荷:ふたりの名前を呼ぼうとして、あまりの事態に言葉を失う
GM:果たしてそれが──中空で分裂して降り注いだ巨大な隕石の落下によるものだと、その場の何人が理解できただろうか。
“エンスレイヴァー”:「な…………何?」
“エンスレイヴァー”:呆然としたように、カカトしか残っていない巨人の残骸の横で立ち尽くしている。
“エンスレイヴァー”:「い……隕石? は……はぁ?」
“エンスレイヴァー”:「あ……あり得ない、こんな偶然……」
六角薄荷:「…ああ」彼女に提案しようと思ったことを思い出す。
弥栄橋 紬:「……はは、ふふ、ふ……っ!」 笑うしかない。肺腑がやられているのか、途切れ途切れの笑い声で。
弥栄橋 紬:『それなら……いっそ、その不幸に巻き込まれて、向こうが酷い目に遭えばいい、くらい………』──鈴里さんに縋るように言った、自分の言葉を思い出す。
六角薄荷:──それでも足りないなら、嫌いなやつ・・・・・好きにされる・・・・・・とか、そういうのも不幸のうち・・・・・に入りません?
糸金鈴里:「ぐ……けほっ、げほっ……! っ……」
糸金鈴里:熱波に焼かれ、衝撃に打ち据えられ、ボロ雑巾のようになって転がる。安養寺の身体だけ、必死に抱き留めて放していない。
六角薄荷:「最悪・・。必死で生き延びようとして、いろんな覚悟させといて、こんな偶然ないでしょおよ!」
山城 紗菜:「ふふっ、ぅ”っ、やっぱり思い通りにならないですね..."運"というものは」
糸金鈴里:「……亜恵嘉!生きてる!?亜恵嘉……!」
安養寺亜恵嘉:「……もう、何なの……何……?」
安養寺亜恵嘉:先ほどに輪をかけてひどい耳鳴り。視界が焼けて、目を瞑っていても眩むようだ。
糸金鈴里:「ごめんなさい……きっとまた、私の所為で……!」
安養寺亜恵嘉:「……良いこと? 悪いこと?」
六角薄荷:「そうさ。そうだよ…亜恵嘉!」
六角薄荷:「糸金さんのこと、逃さないでよ! あとでたくさん、やりたいことあるんだから!」
安養寺亜恵嘉:「それは……」
安養寺亜恵嘉:「……逃がさないけど」
糸金鈴里:「い……言ってる場合じゃないでしょう?そんなこと……!」
“エンスレイヴァー”:「ふっ……ふ……ふざけてる……」
“エンスレイヴァー”:わなわなと震えながら、金切り声を上げる。
“エンスレイヴァー”:「何なんですかこれはぁあーーーっ!!」
GM:糸金鈴里のNPC効果が起動します。
GM
NPC効果:糸金鈴里
このキャラクターがシナリオ中にSロイスを獲得した場合、クライマックス戦闘において起動する。
拠点に50点のダメージを与え、そのSロイスの対象と、エンゲージ1つのエネミー全員に500点の攻撃を与える。

GM:拠点にはそのまま50点のダメージ。
GM:翡翠館のHPを50減少(116 → 66)
GM:安養寺さんへの攻撃は糸金がカバー。これ以降、糸金鈴里のNPC効果は使用できません。
GM:敵エンゲージは北・遠距離が指定され、エンスレイヴァーをゴライアス・オーヴァードがカバーリング。
GM:1000点のダメージを受け戦闘不能。またハウンド10体も戦闘不能になります。
GM
GM:行動値14 エンスレイヴァーの手番です。
“エンスレイヴァー”:スーッ……
“エンスレイヴァー”:メジャー《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》LV4+《紅の刃》LV13+《蝕む赤》LV5+《ブラッドバーン》LV6+《生命吸収》LV5+《血の宴》LV6+《殺戮領域》LV6
“エンスレイヴァー”:安養寺・山城・六角に範囲攻撃
山城 紗菜:女っ!
山城 紗菜:私を入れていいのか...? ダイスが減るぞ...
“エンスレイヴァー”:命中で邪毒5付与 ダメージでHP15点ロスト+吸収
GM:ダイスが-6なので……
GM:6DX7+6
DoubleCross : (6DX7+6) → 10[3,4,7,9,10,10]+6[2,3,4,6]+6 → 22

弥栄橋 紬:うおおおお割り込み!本来ならタイミング遅れですが予定行動ということでお許しを……!
弥栄橋 紬:山城紗菜さんへのロイスをカラーロイスとして、BK相当で昇華します。
弥栄橋 紬:判定達成値-20、持っていけ!
山城 紗菜:紬ちゃん!
GM:なんだとぉ……
GM:では達成値2!
弥栄橋 紬:ざぁこざぁこ♡
弥栄橋 紬:あとは3人に任せた~
GM:リアクションせい!!!!!!!!!!
六角薄荷:5dx>=2 ドッジだよ!
DoubleCross : (5DX10>=2) → 10[2,5,6,7,10]+8[8] → 18 → 成功

山城 紗菜:よけます、華麗に!
六角薄荷:無駄に回った。紬ちゃんありがとー!
山城 紗菜:5dx>=2 ドッヂ
DoubleCross : (5DX10>=2) → 9[5,6,7,9,9] → 9 → 成功

安養寺亜恵嘉:いくらなんでも大丈夫だと思うけど念のため《命の盾》でドッジ
安養寺亜恵嘉:11dx+13>=2
DoubleCross : (11DX10+13>=2) → 10[2,2,4,6,6,6,6,7,7,7,10]+6[6]+13 → 29 → 成功

安養寺亜恵嘉:安養寺亜恵嘉の侵蝕率を1増加(106 → 107)
安養寺亜恵嘉:避
“エンスレイヴァー”:こんなバカな……
六角薄荷:友情パワーだ!
“エンスレイヴァー”:だがしかし《夜魔の領域》
“エンスレイヴァー”:行動値0で未行動になります
GM:行動値13 山城さんの手番です
山城 紗菜:待機いたします!
六角薄荷:ちょっとお待ちを! ひとつ提案というか確認したいことが
山城 紗菜:?!
GM:何でしょうか
六角薄荷:機関砲台、攻撃じゃなくて紗菜さんのエフェクトで破壊されてるので…
六角薄荷:アイテムアーカイブで追加された「効果破壊されたアイテムのタイタスによる修復」の対象にできたりしないでしょうか…?
GM:う~ん なるほど……
GM:分かりました 許可します!
六角薄荷:ありがとうございます! …これだと、紗菜さん、アクション変わったりできないかな!
山城 紗菜:ありがとうございます!
GM:ただし耐久力は破壊前の10のままとなります。
山城 紗菜:ありがとうございます~~!
山城 紗菜:では...やはり待機せずに動かせていただきます
山城 紗菜:最後のロイス、蜂角鷹あやせを昇華し「効果破壊されたアイテムのタイタスによる修復」を行います
安養寺亜恵嘉:待って!
安養寺亜恵嘉:砲台くん、山城さんの装備品というわけではないし、同エンゲージにいる私とかのロイスでも直せたりはしないでしょうか?
GM:何~~?
GM:確かに自分が壊した分とは書いてないな……許可します。
山城 紗菜:ありがとうございます! リーダー...しゅき
六角薄荷:さすが!
安養寺亜恵嘉:ありがとうございます!
安養寺亜恵嘉:では山城さんへのロイスをタイタス昇華して機関砲台くんを修復!
山城 紗菜:ありがとうございます...!
弥栄橋 紬:返ってきた機関砲台くん!
六角薄荷:ポンちゃん…!
山城 紗菜:ではメジャーアクションコンセントレイト+ブルータルウェポンで攻撃します
山城 紗菜:対象はエンスレイヴァー
GM:判定どうぞ!
山城 紗菜:いきます
山城 紗菜:10dx-3@7 命中判定
DoubleCross : (10DX7-3) → 10[3,3,5,5,6,6,7,8,10,10]+10[2,3,10,10]+5[2,5]-3 → 22

山城 紗菜:流石に怖いので、あやせさんの効果で少しでも上乗せしていいですか...!
六角薄荷:ドッジを思うと…これ支援入れたほうがいいよね? このラウンドはまだ残ってる《夢の雫》、こっちもいく?
山城 紗菜:おねがいします!
弥栄橋 紬:いくしかなさそうだな……!
六角薄荷:では行きます。《夢の雫》援護! 達成値+10
山城 紗菜:では蜂角鷹あやせさんのNPCカードを使用し薄荷ちゃんに支援をお願いします
六角薄荷:六角薄荷の侵蝕率を3増加(119 → 122)
GM:では+15かな
山城 紗菜:ですね合計37
“エンスレイヴァー”:《リフレックス:ブラム=ストーカー》LV2+《死者の肉体》LV2 ドッジ
“エンスレイヴァー”:11DX8+6>=37
DoubleCross : (11DX8+6>=37) → 10[1,1,3,4,6,6,6,7,9,9,10]+6[3,3,6]+6 → 22 → 失敗

弥栄橋 紬:あぶねーっ!
“エンスレイヴァー”:くそ~
六角薄荷:こわーっ
山城 紗菜:お”わーーー!?
安養寺亜恵嘉:おお……
GM:ダメージどうぞ!
山城 紗菜:4d10+1d10+10+10+30+6 ダメージ
DoubleCross : (4D10+1D10+10+10+30+6) → 14[4,3,6,1]+7[7]+10+10+30+6 → 77

GM:ゲェェェ
弥栄橋 紬:良いダメージだっ
GM:“エンスレイヴァー”のHPを77減少(-98 → -175)
山城 紗菜:はぁ....はぁ...どうだ
“エンスレイヴァー”:HP0
“エンスレイヴァー”:《イモータルライフ》で復活します
弥栄橋 紬:メスガキ~~~ッ!
“エンスレイヴァー”:2D10
DoubleCross : (2D10) → 11[10,1] → 11

山城 紗菜:山城 紗菜の侵蝕率を6増加(139 → 145)
山城 紗菜:あと、だれかお願いします!
山城 紗菜:以上
GM:行動値12 ハウンドの手番
ハウンド:殺しちゃお~
六角薄荷:ぎゃー
ハウンド:choice[安養寺,山城,六角,拠点,機関砲]
DoubleCross : (choice[安養寺,山城,六角,拠点,機関砲]) → 拠点

ハウンド:choice[安養寺,山城,六角,拠点,機関砲]
DoubleCross : (choice[安養寺,山城,六角,拠点,機関砲]) → 拠点

山城 紗菜:わたしたちのホームが!
ハウンド:家破壊犬!
安養寺亜恵嘉:うちの家、おいしいのかな
六角薄荷:そうかも…
ハウンド:6DX+2
DoubleCross : (6DX10+2) → 8[2,2,2,6,7,8]+2 → 10

ハウンド:2D10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 13[8,5]+10 → 23

GM:翡翠館のHPを3減少(66 → 63)
GM:翡翠館のHPを3減少(63 → 60)
GM:行動値9 スナイパー
GM:choice[安養寺,山城,六角,弥栄橋,拠点]
DoubleCross : (choice[安養寺,山城,六角,弥栄橋,拠点]) → 六角

GM:六角さんに攻撃!
六角薄荷:ひー。仕方ない、来いよ!
GM:10DX7+6
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[1,2,3,5,5,6,7,7,7,10]+10[1,5,6,7]+6[6]+6 → 32

六角薄荷:わははどうしようもない
六角薄荷:ドッジ!
六角薄荷:5dx>=32
DoubleCross : (5DX10>=32) → 10[1,2,9,9,10]+5[5] → 15 → 失敗

六角薄荷:回りはしたけど届かない!
GM:4D10+3 ダメージ
DoubleCross : (4D10+3) → 25[3,8,7,7]+3 → 28

六角薄荷:全快でも耐えられないので…どうしようかなこれ、すいませんちょっと相談
安養寺亜恵嘉:あと……スナイパーもう1体いないっけ
GM:いますね
弥栄橋 紬:残ってそう
六角薄荷:となるとー…これだなあ。初期ロイスに入れてる亜恵嘉へのロイスをSロイスに指定します。このままじゃ、いられないよね。
安養寺亜恵嘉:薄荷……
六角薄荷:で、「Sロイスの昇華」効果で全快復活します。
六角薄荷:…生き残ってから、はなそ。どんなことでもいいからさ。
GM:ではもう一体のスナイパー!
GM:choice[安養寺,山城,弥栄橋,拠点,砲台]
DoubleCross : (choice[安養寺,山城,弥栄橋,拠点,砲台]) → 山城

安養寺亜恵嘉:バカーッ
山城 紗菜:はわーっ!? 来い、私は不死身の山城だぞ!
GM:なんか山城さん大人気だな……
GM:だがダイスの結果には逆らえん!攻撃!
GM:10DX7+6
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[4,5,7,7,8,9,9,10,10,10]+10[2,3,4,6,6,7,8,8]+10[2,7,8]+5[4,5]+6 → 41

山城 紗菜:ミラーパレスでダイス-6だ!
GM:なにっ
GM:4DX7+6
DoubleCross : (4DX7+6) → 6[2,3,4,6]+6 → 12

山城 紗菜:っしゃぁ!
GM:ぐおおおおおおおおおお
弥栄橋 紬:気合で避けろ~~~っ!
山城 紗菜:変異暴走でドッヂを行うッ!
山城 紗菜:5dx ドッヂ
DoubleCross : (5DX10) → 9[1,3,4,8,9] → 9

六角薄荷:うう、支援球切れ…!
GM:惜しい…………
山城 紗菜:くっ、ダメージください
GM:ダメージ!
GM:2D10+3
DoubleCross : (2D10+3) → 10[5,5]+3 → 13

山城 紗菜:?!
山城 紗菜:祈りの造花の装甲は8!
安養寺亜恵嘉:何っ
六角薄荷:あっ、そっかけっこう堅い!
山城 紗菜:残りHP6  生存
弥栄橋 紬:軍服は伊達じゃない!
GM:こいつ……不死身か!?
安養寺亜恵嘉:なんという粘り腰
山城 紗菜:ぜっだいにいぎのごる!
GM:行動値8 六角さんの手番です
六角薄荷:たびたびすいません。確認で、わたし、最後に一つシナリオ中取得したロイスが残ってるんですけど
六角薄荷:これ昇華したら、シナリオルールでのSロイス相当使用で色ロイス効果変換は使えるでしょうか…?
GM:んん?どういうことでしょう?どこで取ったロイスですか?
六角薄荷:はい。3サイクル目で糸金さんに取得したロイスがあるので、これを昇華した場合、暫定ルール⑧の「このセッション内で獲得した各ロイスは、全てSロイスをタイタス化・昇華するのと同じ昇華時効果として使用してよい」での色ロイス相当昇華がまだ使えるかどうか確認したくて
GM:それは普通に……他と同じで使えますね
六角薄荷:了解です。ありがとうございます
六角薄荷:では、マイナーでBAR効果起動、メジャーでエンスレイヴァーへ攻撃!
六角薄荷:6dx+5
DoubleCross : (6DX10+5) → 10[1,2,5,8,10,10]+10[1,10]+3[3]+5 → 28

六角薄荷:なんかすげーことに。ここに糸金さんのロイスをSロイス=色YE相当で昇華宣言!
GM:ヌゥ~~ッ!?
安養寺亜恵嘉:気合……!
GM:YEの効果は……リアクションの達成値0!
“エンスレイヴァー”:バカな……ゴボボ……
弥栄橋 紬:うおおお……!
GM:ダメージどうぞ!
六角薄荷:3d10+1d10+8 いけええっ!
DoubleCross : (3D10+1D10+8) → 16[2,4,10]+8[8]+8 → 32

山城 紗菜:ウォォォォォ!
六角薄荷:32点!
弥栄橋 紬:大きい!!!
GM:“エンスレイヴァー”のHPを32減少(11 → -21)
“エンスレイヴァー”:HP0
“エンスレイヴァー”:復活エフェクトは……
GM:ありません!戦闘終了です。
六角薄荷:……
六角薄荷:!
安養寺亜恵嘉:ひょおお……
山城 紗菜:良かった....
山城 紗菜:生き残ったよ~~~!
六角薄荷:ぎ、ぎりぎり…
弥栄橋 紬:や、やった…………!
GM:---
GM:それではバックトラックに入ります。
GM:まずEロイスはこちら。
GM
“エンスレイヴァー”
《夜に咲く薔薇》
《さらなる絶望》
《さらなる絶望》
《さらなる絶望》
《血の花嫁》
《深淵の抱擁》

ゴライアス・オーヴァード
《あり得ざる存在》
《予告された終焉》

GM:8個です。振りたい方はどうぞ!
六角薄荷:使います。…南無三
山城 紗菜:いただきます!
安養寺亜恵嘉:振る!
弥栄橋 紬:振ります!
弥栄橋 紬:119-8d10
DoubleCross : (119-8D10) → 119-41[7,10,5,4,6,6,1,2] → 78

山城 紗菜:145-8d10
DoubleCross : (145-8D10) → 145-42[6,2,9,4,3,10,1,7] → 103

弥栄橋 紬:帰還確定!
六角薄荷:122-8d10
DoubleCross : (122-8D10) → 122-34[4,3,3,7,9,1,5,2] → 88

安養寺亜恵嘉:107-8d10
DoubleCross : (107-8D10) → 107-50[8,9,7,10,3,7,5,1] → 57

六角薄荷:届いたー……
弥栄橋 紬:残ロイス2枚。もうデータ上の意味はありませんが、あやせさんのロイスをSロイスに指定しつつ……1倍振りします
弥栄橋 紬:78-2d10
DoubleCross : (78-2D10) → 78-9[1,8] → 69

山城 紗菜:倍振りします、これなら追加ぶりで3ゾロじゃない限り帰れるので
山城 紗菜:103-2d10
DoubleCross : (103-2D10) → 103-20[10,10] → 83

弥栄橋 紬:草
弥栄橋 紬:命への執着が強すぎる
六角薄荷:執念が足りすぎてる
安養寺亜恵嘉:生き残ろうという意志
六角薄荷:紗菜さんらしいや
安養寺亜恵嘉:倍振り!
安養寺亜恵嘉:57-2d10
DoubleCross : (57-2D10) → 57-14[8,6] → 43

GM:まさか全員生き残るとは……少々手ぬるかったようだな
六角薄荷:(ぬるく)ないです
弥栄橋 紬:よかったぁ…………
GM:いつもの5点にシナリオ10点、Dロイス《古代種》も加えた合計24点に侵蝕点を加えて進呈します。
山城 紗菜:わ~い!ありがとうございます!
六角薄荷:ありがとうございます!
弥栄橋 紬:もぐもぐ……うま……うま…………
安養寺亜恵嘉:侵蝕分が3点で42点だぜ
GM:というわけでお疲れ様でした!
山城 紗菜:お疲れ様でした!帰れてよかった!
六角薄荷:いただいたです…ほわあ…
弥栄橋 紬:生きててよかった~!
安養寺亜恵嘉:お疲れ様でした~ HAPPY
GM
“エンスレイヴァー”:「ふ、ざ、け、ないで……ください……!」
“エンスレイヴァー”:周囲の配下を全て隕石に吹き飛ばされた焼け野原で、忌々し気な声を発する。
“エンスレイヴァー”:「こんな偶然で……私に勝ったとでも!?これだからバカの相手は困るんです!!」
“エンスレイヴァー”:周囲の夥しい死骸の山から、大量の血液が空中を漂い、“エンスレイヴァー”の元へと収束していく。
“エンスレイヴァー”:数千を越える人体から搾り取られた膨大な血液が、“エンスレイヴァー”の元で数十メートルもの巨大な剣と化す。
“エンスレイヴァー”:「直接戦うなんて何百年振りでしょうか……完全にこの私を怒らせてくれましたね……!!」
“エンスレイヴァー”:「いい気になってんじゃあないですよ!!たかが人間の分際でェッ!!」
“エンスレイヴァー”:想像を絶するスケールの血の刃。超高密度に圧縮されたそれは、単なる質量だけでもオーヴァードを粉砕し得る破壊力を帯びている。
“エンスレイヴァー”:必殺の一撃を、君達に振り下ろさんとして────。
弥栄橋 紬:────中空で。その刃が、静止した。
弥栄橋 紬:「~~~~~~ッ!」
弥栄橋 紬:両の指を引く、その力では足りない。ならばと、バネ仕掛けのように少女の体が宙に跳ね上がる──己の身体全てを、重しのように使うために。
蜂角鷹あやせ:「紬様!何を……!」
弥栄橋 紬:同時。巨大な刃が、少女の身体と入れ替わるよう地面に叩き付けられる。
弥栄橋 紬:月夜を反射する、無数の糸。星屑のように煌めくそれが、幾重にも絡まって。さながら空中遊泳、或いはサーカスの踊り手のように、手繰った糸で刃を縫い留める。
弥栄橋 紬:「え、へへ……っ!」
弥栄橋 紬:「一度、焼かれて酷い目に遭ったんだから。耐熱性は……亜恵嘉さんに無理言って、強化してもらったんだもん!」
弥栄橋 紬:隕石による暴力的な熱風を浴びてもなお、一帯に張り巡らされた糸は解けていなかった。
弥栄橋 紬:ただ一瞬だけでも、隙を作れれば──その一瞬さえあれば、それでいい。
弥栄橋 紬:「あやせさんっ、みんな……あとは、任せるねっ!」
弥栄橋 紬:ぶつっ、ぶつ ぶつぶつ
弥栄橋 紬:投げ出された身体、その指先に、限界を超えて糸が千切れる音が響いている。(──でも、これで十分)
“エンスレイヴァー”:「ぐ、うッ……!」
“エンスレイヴァー”:本来不定形である血液の刃だが、オーヴァード戦での十分な殺傷力を得る為には固形として圧縮しなくてはならない。弥栄橋の一手は正しかった。
“エンスレイヴァー”:だがリエゾンエージェントたる“エンスレイヴァー”の出力は並のオーヴァードのそれではない。血の刃は瞬く間に張り巡らされた糸を強引に引き千切っていく。
“エンスレイヴァー”:「この程度……何の問題にも……!」
安養寺亜恵嘉:「……棘の山に棲む蜘蛛蜂は、峰の間に張った巣で、降ってくる星を捕まえて喰らう……」
安養寺亜恵嘉:鈴里の腕の中、譫言めいて呟く。「上出来です……紬。そして」
“エンスレイヴァー”:バシャリと血の刃が弾ける。液体化した血が糸の拘束をから逃れ、ぎゅるぎゅると蠢いて再度刃の形を成そうとする。
“エンスレイヴァー”:だがそれは──大きすぎる隙だ。
安養寺亜恵嘉:ほとんど取り落とすようにして、円形のペンダントめいたものを地に転がす。澄んだ音が夜に響く。
安養寺亜恵嘉:「……夢の地の、とあるところ」
安養寺亜恵嘉:「偉大な発見が為されました。この世のあらゆる存在、概念、エネルギーは」
安養寺亜恵嘉:「すべて、特別な文字の十七桁の並びに、還元することができる、と」
安養寺亜恵嘉:鈍い金色の円盤の表面には、ダイヤル錠めいた回転部がある。その数は十七。すべての面に、現在、過去、未来、どこの文明にも存在しない記号が刻まれており。
安養寺亜恵嘉:カチカチ、カチカチ、カチカチ、カチカチ。絶え間なくひとりでにそれが回り続け、狂った時計のような音を発している。
安養寺亜恵嘉:「……発見は、筆記により摂理を操る業として大いに活かされ」
安養寺亜恵嘉:「そして滅びの源となった」
安養寺亜恵嘉:カチリ。
安養寺亜恵嘉:「何もかもが、その文字に還ることによって」
安養寺亜恵嘉:円盤の動きが止まる。浮き上がり、獲物を見定めるように、磨かれた無機の表面を“エンスレイヴァー”へと向けて。
“エンスレイヴァー”:「…………!」
“エンスレイヴァー”:ぞくり、と凶兆を感じ取る。長命ゆえの危機察知能力か、それとも生物としての本能か。
“エンスレイヴァー”:「させる────」
蜂角鷹あやせ:「……紬!」
蜂角鷹あやせ:空中に投げ出された弥栄橋を、地面に滑り込むようにして何とか抱き止めて。
弥栄橋 紬:「あやせさん……! えへへ……」 恋する乙女のように、本当に幸せそうに。その腕にすっぽりと収まって、血塗れの身体に頬擦りする。
蜂角鷹あやせ:「……ッ!!」泥と血にまみれながら、腕を振るう。
“エンスレイヴァー”:「……ぐ、あぁッ!?」
“エンスレイヴァー”:突如として視界が赤く染まった。その目を貫いて、カランビットナイフが──蜂角鷹が投擲した唯一の獲物が突き刺さっている。
糸金鈴里:「今っ……!!」
安養寺亜恵嘉:夢から造り出した護符が割れる。その内から無数の光が溢れ出す。世界の構成要素すべての数に等しく、それゆえにすべてを解釈し溶かしてしまえる煌き。
安養寺亜恵嘉:割れたその破片もまた光の粒となって、ともに宙を流れていき、山城紗菜を取り巻いて包む。さながら妖精の粉のように。
安養寺亜恵嘉:「……使い捨ての、用途外使用」
安養寺亜恵嘉:「勿体ないことをしているんです。成果を見せてくださいね」
安養寺亜恵嘉:「あなたにしか、できないことですから」
山城 紗菜:「ありがとう、リーダー」
山城 紗菜:僅かな憎まれ口に破顔し軍帽を深くかけ直す
山城 紗菜:「ドゥエオマーよりタンネンベルク硝轍線より接合____逆理演算」
山城 紗菜:戦争史の具象化であるタンネンベルク硝轍線は安養寺亜恵嘉のドゥエオマーよりもたらされる非現実的構造を現実に落とし込むことができる唯一の遺産である
山城 紗菜:「対象分、完成品マスターピース、夢境解釈率15%......20%....」
“エンスレイヴァー”:「……こいつらぁあッ……!」
“エンスレイヴァー”:憤怒の表情と共にナイフを引き抜き、最早形振り構わぬ様子で腕を振りかざす。
“エンスレイヴァー”:ど ぱ ッ!
“エンスレイヴァー”:圧縮された膨大な血液が鉄砲水のように、凄まじい勢いで山城へと押し寄せる。
“エンスレイヴァー”:「死ねッ!!」
山城紗羅:冷静に、自分の行いだけに集中して
山城紗羅:アルキメデスみたいに円を壊されないように
山城紗羅:安養寺亜恵嘉の発明は最強だから...私達は自身の支払えるコストの妥協点まで解釈度を算出するだけでいい
山城 紗菜:「35....40....」
山城 紗菜:意識が鈍化するようにゆっくりと赫の濁流を見据える
GM:死体、木々、バリケード……あらゆるものを粉砕し巻き込みながら血の奔流が迫り来る。それは同質量の巨大な弾丸に等しい。巻き込まれれば微塵に磨り潰されるだろう。
山城紗羅:大丈夫、試作品だから命までは取られない....でも
山城紗羅:お別れだね紗菜
山城 紗菜:「夢境解釈率65%___完成に至る机上の星ピースメーカー
山城 紗菜:ヂガ________
山城 紗菜:緑の混じった閃光が正面35°を広角に抉る
山城 紗菜:接触と同時、周囲の木、構造物、死体、それらが速度を含む一切のエネルギーを失い
山城 紗菜:徐々にシャボン玉のようにほどけてゆく
山城 紗菜:「さよなら...姉さん」
“エンスレイヴァー”:圧縮された血液が瞬く間に分解されていくその様を前に、瞠目し硬直する。
“エンスレイヴァー”:(あり得ない……いや……)
“エンスレイヴァー”:「幻覚ですね!!そんな手がこの私に通じるとでも……!」
“エンスレイヴァー”:無数のオーヴァードと戦闘してきた自分が全く見たことのない現象などあり得ない。あればそれは現実ではない。
“エンスレイヴァー”:長年の戦闘経験に拘泥したその一瞬が、運命を分けた。
“エンスレイヴァー”:破滅の閃光に照らされ、少女の肉体が泡に分解されて飛散していく。
山城 紗菜:「幻覚...そうねあなたは夢を見ているのかも」
“エンスレイヴァー”:「なっ……あっ……!? わぁあぁああぁあああッ!?」
山城 紗菜:「私達の世界ドリームランドに入り込んだのだから」
山城 紗菜:「御伽の怪物でさえ.....起きてここから帰れない」
“エンスレイヴァー”:甲高い悲鳴を上げる。身体が完全に消失する寸前で、己の血液を操作、1コンマの遮断膜を形成。何とか光の入射角から逃れる。
“エンスレイヴァー”:「ぎっ……ぐっ……! ッああぁああああ……! こんなことが……!」
“エンスレイヴァー”:皮膚と骨肉が消失し、内臓が零れ出る。再生が間に合っていない。
“エンスレイヴァー”:「誰かッ……!誰でもいい……殺せ!こいつらを殺してください!!」
“エンスレイヴァー”:半狂乱の絶叫と共に、一斉に死者の群れが襲い来る。
“エンスレイヴァー”:それまでの統率された動作ではなく、暴れ狂うかのような怒涛の勢いで、それぞれが滅茶苦茶に殺到する。
“エンスレイヴァー”:「わぁあぁあああッ!!死ね!!死ね!!何で死なないんですかぁあッ!!」
“エンスレイヴァー”:死者が押し寄せ、銃弾が撃ち込まれ、猟犬が飛び掛かり、単純な物量を以て君達を押し潰さんとする。
“エンスレイヴァー”:「誰か来て!!誰か……!!やだぁああああッ!!」
“エンスレイヴァー”:「テト様……テト様!!どうして来てくれないんですかぁあッ!!」
六角薄荷:「いぎっ……げほっ!」
六角薄荷:崩れかけた翡翠館わがやに体を預けて…というのは、格好をつけすぎだ。肉を猛犬に食い破られて、骨まで傷つけられて、再生リザレクト限度はとっくに超えて。
六角薄荷:「なんだ…本当にどうしようもない、化け物かと思ったのにさ…」
六角薄荷:瓦礫を使って、ライフルを固定する。さっきの亜恵嘉に似てるなちょっと。これで少々はぶれることはないし、少なくとも引き金は引ける。
六角薄荷:「そういう声も出るなら、じゃあ、生きてる…人間じゃん…」
六角薄荷遊底操作ボルトアクション。送り込まれた弾丸は、人を殺すための武器だ。ずっとこの館で、皆が作ってきたものの、わずかな一つ。
六角薄荷:血と肉と骨の差を埋めて、力の差を埋めて、何もかもが足りない立場からでも、強引に理不尽を押し付けるための凶弾ぼうりょく
六角薄荷:相手が、人間なら、殺せる。
六角薄荷:スコープ越しに、少女の顔が見えた。何か感傷を抱くより先に、引き金を引く。
六角薄荷:銃声。
“エンスレイヴァー”:「────」
“エンスレイヴァー”:不死の怪物の命脈、その最後の一筋が、ただ一発の銃弾で断ち切られる。
“エンスレイヴァー”:穿たれ、どくどくと血を流し……そして再生しない心臓を、信じ難いものを見る目で見降ろして。
“エンスレイヴァー”:「……は、はは……」
“エンスレイヴァー”:「……あり得ない……こんなこと……現実じゃ……」
“エンスレイヴァー”:「そっか……これは……」
“エンスレイヴァー”:「……夢……」
“エンスレイヴァー”:譫言のように呟いて、眠るようにぱたりと力尽きる。
GM:それと同時、彼女に操られていた夥しい死体の群れが一斉に動きを止め、糸の切れた人形のように崩れ落ちる。
GM:辺りは夥しい血肉と死骸の山に埋もれ、地獄のような有様だ。
GM:だが凄絶な戦いは斯くの如く、嘘のように唐突に終わり、翡翠館には静かな夜が戻ってくる。
GM:まるで、悪夢が覚めるように。



【ED/“ドリームランド”】

GM:死闘は終わった。長すぎた夜は明け、陽が高く昇った昼下がり。
GM:夥しい死体の山の処理、あちこち破壊された翡翠館の修繕に、負傷の手当。やることはあまりにも山積みだったが、それらを何とか必要最低限は終わらせた頃。
GM:君達はようやく休憩に入り、食堂で一息ついていた。
GM:テーブルの上では、蜂角鷹が淹れた紅茶──ガス設備が破壊されており、遺産でお湯を沸かした──が湯気を立てている。
蜂角鷹あやせ:「お疲れ様です、皆様。今はひとまず一休み致しましょう」
糸金鈴里:「……」疲れすぎて無言になっている。いつもピンと伸びている背筋がしおれかけている。
弥栄橋 紬:「はーい!」 元気なお返事。カップなどなどを運ぶお手伝いをしていた。
安養寺亜恵嘉:右目から額にかけて包帯を巻き、青白い顔色で毛布をかぶってソファに沈み込む。見るからに満身創痍の風情だが、表情は近頃になく穏やかだ。
六角薄荷:「怪我より疲れでしおれて死んじゃいそー…」ギプスやシーネで固定したまま働いていた。みんな似たようなものだから文句もない
弥栄橋 紬:全身くまなく銃弾の雨に晒されていたが、一番ぴんぴんしている。とはいえ、努めて明るく振る舞っているという部分はあるだろうが。
山城 紗菜:「ようやくひと段落つけますね...」満身創痍、心身限界に近く魂の抜けた表情でソファに沈み込んでいる
山城 紗菜:「私達...勝てたんですね」
山城 紗菜:周囲の皆を見て、言葉が漏れる
弥栄橋 紬:「勝負に勝って……なんでしたっけ。そういう感じかもしれません」
弥栄橋 紬:砂糖とミルクを溶かした紅茶をふーふー冷ましながら飲んでいる
安養寺亜恵嘉:「……まだですよ」
安養寺亜恵嘉:ゆっくりと話す。意識して動かさなければ舌すらも重いのだ。「一連の騒ぎは……ひどい損失ばかりでした」
安養寺亜恵嘉:「他のハイエナが群がってくる前に……“フェッター”と“マイダスタッチ”の財産を、取れるだけ掠め取らなければ……割に合いません」
安養寺亜恵嘉:「今後の活動にも支障が出るでしょう……」
六角薄荷:「狐に油揚げを持っていかれる前にだね…」ミルク多めのものを口に入れて、切り傷にしみるので顔をしかめる
弥栄橋 紬:「翡翠館おうちも、こんなになっちゃいましたしねー……」 天井を見上げる。ぎりぎり雨は凌げるかなといった風情。
糸金鈴里:「……ごめんなさい……」天井に開いた大穴を見て「やっぱり私のせいで……」
安養寺亜恵嘉:「……」億劫そうに鈴里を睨む。
六角薄荷:「落ちてこなかったらわたしたちたぶん全滅してるし…」いてて。片足をひきずって糸金さんに手の届く距離に。「よかったじゃん」
弥栄橋 紬:「そうですよ~。あの大きいのが、こう……」 拳を振り下ろす動作。「ぺちゃんこです」
六角薄荷:「やっぱトラックで敵を撥ねてもいいんだって。ねえ亜恵嘉」
山城 紗菜:「正直、アレにまともにやりあえる気はしませんでした」
六角薄荷:「ついでに積み荷もどさくさで持ち出して…」
糸金鈴里:「でも……」視線を彷徨わせ、目のあたりの筋肉を何とか動かして睨んでいる安養寺に気付く。「……何……?」
安養寺亜恵嘉:「……皆の言う通り。付け加えるなら」
安養寺亜恵嘉:「不幸と言うのも……どうなのかしら。あなた自身ひどい目に遭ってきて、巻き込まれた人もいるんだろうけど」
安養寺亜恵嘉:「あなたがこれまであちこち追い出されたおかげで、私たちとしてはあなたを迎えることができた」
安養寺亜恵嘉:「それをあんまり加害者面されてばかりでは良い気はしないわ」
糸金鈴里:「……」そう言われて、少し考え込んで。
糸金鈴里:「……そうね……」
糸金鈴里:「これまでこの遺産の代償で、色んな不幸があって、色んな人に嫌われてきたけれど……」
糸金鈴里:「それが無かったら、今も亜恵嘉に会えていなかったと思えば、むしろ……」
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:つらつらと口にしてから、自分が何を言っているのか自覚して、頬が染まっていく。
弥栄橋 紬:「亜恵嘉さんてば、ロマンチック~」 頬に手を添えて小声できゃーきゃー言いつつ、顔を赤らめている
糸金鈴里:「……や……違う……」
糸金鈴里:顔を隠して掌を振る。
六角薄荷:ニマニマしてみている。「違わなくてよくない?」
糸金鈴里:「……忘れて…………」
山城 紗菜:「ここまで言っておいて今更...」
安養寺亜恵嘉:「“ドリームランド”のリーダーだもの」もぞもぞと毛布を引き上げ直しながら。
六角薄荷:「じゃあリーダー、これから、〝フェッター〟と〝マイダスタッチ〟の骨まで食べるとして…」
六角薄荷:目を細めながらお茶を飲む。「はやいうちに、他に決めとくことは?」
弥栄橋 紬:「一緒に暮らしてたのに、わたしの知らないことみんないっぱい抱えてたんだもんね」 ちょっとだけ頬を膨らます
糸金鈴里:「ご、ごめんなさい……」紬ちゃんにちょっと弱い
安養寺亜恵嘉:「私は紬の恥ずかしい秘密まで知っているけれど……」
六角薄荷:「…紬が言うと別の意味に聞こえる…」
弥栄橋 紬:「みんな生きてるからまるっと許しちゃうけど……へぁ?!」
弥栄橋 紬:「なっ、なんの話……?!」 あからさまに挙動不審になり始める
安養寺亜恵嘉:うとうとし始めている。
安養寺亜恵嘉:「決めること…………」
山城 紗菜:「...........」
山城 紗菜:「そのことなんだけどさ...言わないといけないことがあるんだ」
蜂角鷹あやせ:「……山城様?」安養寺にブランケットを掛けながら
六角薄荷:「…………」
山城 紗菜:「そろそろ人格乖離が大きくなってどちらかの人格が消えると思う」
山城 紗菜:「妹を連れてきて問題がイイ感じになればって思ってたけど......ごめん」
山城 紗菜:「結局、私のしたことは大切な人を二回も傷つけるだけだったよ」
弥栄橋 紬:「紗羅さん……」
六角薄荷:「イイ感じになったけど、目標の問題は解決してないよね…」よいしょ
安養寺亜恵嘉:「…………」紅茶を呷って眠気を押し留める。
安養寺亜恵嘉:「……も~~~~……」
山城 紗菜:「だからどちらかが消える前に全員に伝えたいことが......な、何?」
六角薄荷:「提案があるんだけど…」
六角薄荷:「人格を転送ダウンロードするのに使った方法ってさ、まだ使えるかなあ?」
山城 紗菜:「一応あるけどここの誰かには絶対使わない.......めっちゃ拗れたもん」
弥栄橋 紬:「まあ、うん……」 眉を下げて唇を引き結ぶ
六角薄荷:「ここのメンバーじゃなくて、こじらせる相手もいなくて…」
六角薄荷:「追ってくる相手もとくに増えなくて、面倒なしがらみもない相手ならいいってこと?」
安養寺亜恵嘉:「……?」そちらを見る。険しい目つきだが今は特に咎めているわけではなく、単に意識を保とうとしているためだ。
蜂角鷹あやせ:「それは…… ……そう……なのでしょうか」
弥栄橋 紬:「そんな都合のいい相手なんて、それこそ一から身体を作るくらいしか……?」
糸金鈴里:「……一般人攫ってくるとかは……駄目よ?」
弥栄橋 紬:「そうそう! "エンスレイヴァー"と一緒になっちゃうよ!」
六角薄荷:「しないしない、それやったらこわい人UGNが来ちゃうし…あのさ」
山城 紗菜:「FHらしいっちゃらしいけどさ~...そんな相手がいるなら是非とも蘇ってみたいけど....?」
六角薄荷:「さっきの戦闘のあと、出血多量で仮死状態の、生後たぶん半月経ってない、持ち主おやも死んでる複製体を回収しました」
六角薄荷:「わたしのいもうとです」
山城 紗菜:「.............................マジ?」
六角薄荷:「いやもう肩こったー…あの場でトドメさそうかとも思ったけど、念のため引っ張ってきて正解だった?かも?」
安養寺亜恵嘉:「あ~…………」
糸金鈴里:「それは……」六角の顔を見て「……いいの?六角さん。その……あなたの気持ちとしては……」
弥栄橋 紬:「いもうと……まあ、いもうと……そうなる……?」
六角薄荷:「…数で数えられて、そうやって死ぬのを選んだんだよ」
六角薄荷:「それなら、終わりだってそうしてやりたい。わたしのことおねえちゃんと思ってー、なんて…」
六角薄荷:「あっちからだって、願い下げでしょ。…あいつは、なんていうか…」
六角薄荷:「…間違わなかったんだから」
弥栄橋 紬:くると薄荷ちゃんの方を向き、両手で頬を挟んでもちもちもちもちする
弥栄橋 紬:「薄荷ちゃんも間違ってませーん」
六角薄荷:「びゅみゅみゅみゅみゅみゅ」
山城 紗菜:「間違ってないのはキミもだろ」
山城 紗菜:「少なくとも...私達にとっては」
安養寺亜恵嘉:「昔の恋人の精神が自分のクローンの体に入るのってなかなかそそりそうね……」眠さで口が軽くなっている。
糸金鈴里:「リーダー……」引いている
弥栄橋 紬:ゆっくりともちもちほっぺを堪能するモードに移行しつつ、首を傾げる
弥栄橋 紬:「でも、そのー……実際問題、やって出来るものなのかな?」
六角薄荷:「亜恵嘉みょけっこうそういうとこあるよにぇ…」もちもちされている
山城 紗菜:「できなかったとしても...挑戦して失敗するんならウチのセルっぽいよ」
山城 紗菜:「余命いくばくの湿っぽい終わり方をするよりはね」
六角薄荷:「技術開発がお家芸…ね」ほっぺた赤い
安養寺亜恵嘉:「失敗を家風みたいに言わないで……」
六角薄荷:「そうそう、パワードスーツはもうちょっとで完成するとこだったじゃない…」
山城 紗菜:「薄荷ちゃん............キミの妹の...ううん、君の好意を受け取らせて欲しい」
六角薄荷:「喜んで! …これ、反撃略奪開始のノロシ的なのにちょうどよくない?」
蜂角鷹あやせ:「……」思い悩むようにしていたが、瞑目して「……何とか無事に帰ってきて頂ければ幸いです」
蜂角鷹あやせ:「紗羅様にはまだ色々と、個人的に申し上げたいことも御座いますので」
蜂角鷹あやせ:静かな微笑から怒気が感じられる。
弥栄橋 紬:「ぴえ…………」
六角薄荷:「こわ…」
山城 紗菜:「ぅん...絶対に失敗できないなこれは」
山城 紗菜:心なしか小さくなって委縮しているように見える
安養寺亜恵嘉:「……当たり前でしょう」
安養寺亜恵嘉:「この期に及んで失敗するようなら……今度こそ素材にしてやるから」
弥栄橋 紬:「ちゃんと、帰ってきてほしいな。二人ともで」
六角薄荷:「寝て起きたら、あらためてスタート…だよね!」
山城 紗菜:「あぁ、目が覚めたら」
山城 紗菜:「新しいセルの始まりです」



【ED/山城紗羅・弥栄橋紬】

山城 紗羅:結論として、人格の移植は成功した
山城 紗羅:欠落も混入もなく、改めて接収した上位セルの技術力には驚かされたが当初の懸念取りの問題は出た
山城 紗羅:身体が小さすぎる
山城 紗羅:感情も肉体に依存して抑えが聞かないしままならない思いはあるが
山城 紗羅:私はこうして蘇った...そして
山城 紗羅:「............あやせ、ごめ.....ん」
山城 紗羅:ベッドの下に正座し小さな体をより縮こまらせ目の前の少女を見上げる
蜂角鷹あやせ:「……」
弥栄橋 紬:(すごい……圧倒的な……違和感…………っ!) ベッドの上で三角座りしながら、困惑顔になっている
蜂角鷹あやせ:普段かしずく側のメイドだが、その様子を見降ろしている。
蜂角鷹あやせ:呆れたように溜息を吐いて。
蜂角鷹あやせ:「紗羅様は……本当に愚かな方ですわ」
山城 紗羅:「おっしゃる通りです...」
蜂角鷹あやせ:「勝手な考えで先走って、皆様に心配を掛けて……」
蜂角鷹あやせ:「突き放すようなことを言っておいて、結局寂しがってうじうじと……」
蜂角鷹あやせ:「メイドとして情けないです。分かっておられますか?」
山城 紗羅:「だ、だって...アタシ」
山城 紗羅:「ごめんなさい....反省してます」
蜂角鷹あやせ:「……」しょぼくれたその様子にそれ以上言う気も失せたのか、また嘆息して。
蜂角鷹あやせ:「……もういいです。しっかり反省はしておられるようですし」
蜂角鷹あやせ:「結局こうして無事に…… ……無事ではないかもしれませんが。戻って来られたのなら」
蜂角鷹あやせ:「あなたの計画も……なさったことも、価値はあったということですから」
山城 紗羅:ぱぁっと表情が明るくなり見上げる
弥栄橋 紬:「無事に? ちっちゃくなっちゃったね」
山城 紗羅:「そうだねぇ...紬ちゃんもごめんね」
山城 紗羅:「大人を教えてあげるっていいながらこんな事になっちゃって...」
山城 紗羅:「色々.....................最低すぎたな」
蜂角鷹あやせ:「最低ですよ」
蜂角鷹あやせ:冷たく言う。
蜂角鷹あやせ:「その部分は特に変わっておりませんからね」
弥栄橋 紬:「可愛くなってもダメだってー」
弥栄橋 紬:ふふふっと笑う。「それに……」
弥栄橋 紬:「大人は教えてもらったもん」 あやせさんの手を取って、きゅっと握る。
山城 紗羅:「......................あやせさん?」
蜂角鷹あやせ:「もう……紬様」
山城 紗羅:その発言に驚愕と...先ほどまで怒っていた少女を見る
蜂角鷹あやせ:仲睦まじげにその手を取って。
蜂角鷹あやせ:「……如何なさいました?紗羅様」
山城 紗羅:「........................................ずるっこじゃん」
蜂角鷹あやせ:「はい?」
山城 紗羅:「あんなに、私に説教して...紬ちゃんとえっちするのずっこいよ!」
蜂角鷹あやせ:「なっ……」
山城 紗羅:身を乗り出して迫る
蜂角鷹あやせ:「紗羅様。紬様の前でそういう言い方は……」
弥栄橋 紬:「ひゃわ……」 あまりの剣幕に少し引いている
山城 紗羅:「そう言うってなにさー! なんか...明らかに一線超えてる空気じゃん!」
山城 紗羅:「やっぱり.........シたの?」
山城 紗羅:じと...とあやせを湿度のこもった目で睨む
蜂角鷹あやせ:「品性に欠けますよ……紗羅様」
蜂角鷹あやせ:紬を後ろに隠すようにして。
蜂角鷹あやせ:「仮にわたくしと紬様が特別な関係だとして、何の問題がありますか?」
蜂角鷹あやせ:「あなたとはもう切れておりますし、わたくしは紗羅様と違って複数の相手と関係を持ったわけではありませんので」
弥栄橋 紬:特別な関係、という言葉に少し顔が赤くなる
蜂角鷹あやせ:「仁義人道に悖るような行いは何一つ……」だいぶ淫蕩な情事が脳裏をよぎる「……何一つ行っておりませんので。責められる謂れは御座いません」
山城 紗羅:「.......................紬ちゃん、あやせさんに何教えてもらったの?」
弥栄橋 紬:「そ、それは……」 ちら、と横目であやせさんを見て。
弥栄橋 紬:「……ひ、ヒミツっ」
山城 紗羅:「............................私にいっぱい痕付けて開発した癖に」半泣きの様相で未練がましく
山城 紗羅:「.........紬ちゃんはあやせさんの事好き?」
蜂角鷹あやせ:「紗羅様!!」
弥栄橋 紬:(開発……?) 少しだけ首を捻りながら、その後の問いにはふにゃ、と笑って
弥栄橋 紬:「うん。もちろん……大好きっ」 えへへ、と照れたように笑う
蜂角鷹あやせ:「ふふ……もう……紬様♡」明らかにハートマークが付いた声色で軽く髪を撫でる。
山城 紗羅:「2人が幸せで愛し合ってるって言うんなら私から言うことはない..............って言いたかったんだけど」
山城 紗羅:「....................別れたくない」ぽろぽろと涙を流しながら少しぐずり始めている
蜂角鷹あやせ:「さ、紗羅様……」
蜂角鷹あやせ:それを前にして流石に慌てる。
弥栄橋 紬:「あわわわ……な、泣かないで……?」
蜂角鷹あやせ:「ちょっと……泣かないでください」ハンカチで涙を拭いて
蜂角鷹あやせ:「貴女……もう!わたくしより年上でしょうに……!ぐずらないでください!」
山城 紗羅:「ない、て...なんっか....ないし  紬ちゃんの次でいいから...」
山城 紗羅:「わたしもあやせのこと好きだもん...」遙かに年下の少女に対抗するようにぎゅっと二人の袖を掴む
蜂角鷹あやせ:「次でいいって……」信じ難いものを見る目で
蜂角鷹あやせ:「そういう倫理観だからすぐに浮気なさるんですか……?」
蜂角鷹あやせ:「しかも……あれだけわたくしに非道いことを言っておいて……よくもここまで恥も外聞も無く……」
山城 紗羅:「お姉ちゃんぶっててもダメな女なの....どうしようもなくて、情けなくて」
山城 紗羅:「だから...教えてよ.......正しい方法」
蜂角鷹あやせ:「………………」
蜂角鷹あやせ:困ったような難しい顔をして。
蜂角鷹あやせ:「なんてダメな方なのでしょうか……」
蜂角鷹あやせ:「そんなに……まだわたくしに未練がおありなら、どうしてそう早く言ってくださらなかったのですか?」
蜂角鷹あやせ:「どうしてあんなに乱暴にして……どうして他の方と関係を持ったのですか?」
蜂角鷹あやせ:責めるというよりも、どこか悲し気な様子で。
山城 紗羅:「だって...マイダスタッチから引き留めようとしてずっとだよ」
山城 紗羅:「ずっと...ずっと辛いことだけしか与えられてない」
山城 紗羅:「悲しませて.........それをずっとこれからも続けたらあやせが可哀想だよ」
山城 紗羅:「でもヤだ...紬ちゃんは綺麗だし...可愛くて素直だし私なんかよりずっといいけど」
山城 紗羅:「隣にいたいよ....」
蜂角鷹あやせ:「………………」
蜂角鷹あやせ:「困りましたね……」
蜂角鷹あやせ:珍しく本当に困り果てたという様子で。
蜂角鷹あやせ:「……改めて申し上げておきますが、わたくしは……」紬の前で口にするのを少し躊躇いながらも、「……紗羅様を愛しておりました」
弥栄橋 紬:ずっとおろおろしたまま、何か喋ろうとしては飲み込むような表情を繰り返している
弥栄橋 紬:「うん……知ってる」 小さくこくりと頷く
蜂角鷹あやせ:「紗羅様が死んでしまったと思った後も、その気持ちは変わりませんでした」
蜂角鷹あやせ:「それを裏切って傷つけたのは、紗羅様……貴女の方です。それは分かっていますね?」
山城 紗羅:「うん....私が全部悪い....」
蜂角鷹あやせ:「ですから、わたくしはあなたのことを諦めて、その後、紬様と特別な関係な関係になったのです」
蜂角鷹あやせ:「今更あなたが何を言ったところで……今のわたくしにとって、何より……最も大切で特別な相手は、紬様です」
蜂角鷹あやせ:「それはご理解ください」二人に対して
山城 紗羅:「分かってる...2人共......ごめんなさい」ずっとオロオロさせてしまい...あまつさえ未練がましく縋るのを目の当たりにさせてしまい胸がチクリと痛む
弥栄橋 紬:「あうう」 気恥ずかしさと色々の感情でもじもじしている
蜂角鷹あやせ:「……それを前提として」
蜂角鷹あやせ:溜息を吐く「……わたくしも、紗羅様への情を完全に捨て切れたと言えば……それは嘘になります」
蜂角鷹あやせ:「以前迫られた時はしっかりとお断りしましたが……」紬の知らない話をする
弥栄橋 紬:(そんなことがあったんだ……)
蜂角鷹あやせ:「ここまで情けなく哀れな姿を見せられては……流石に心が痛みます」
山城 紗羅:捨てられた犬のような目で見上げる
蜂角鷹あやせ:「ですから……。……もう……!本当はこんなこと、言うのも聞かせるのも嫌なのですが……」
蜂角鷹あやせ:「……今後に関しては、紬様の御心次第とさせて頂きます」
弥栄橋 紬:「……なるほどー…………」
弥栄橋 紬:「…………へっ?」
山城 紗羅:「今の恋人は紬ちゃんだし.........すべて従います」
山城 紗羅:ちょこんと、紬よりも小さな体躯で少女を見る
蜂角鷹あやせ:「申し上げました通り、わたくしの最優先は紬様ですから」
蜂角鷹あやせ:紬の手を取って
弥栄橋 紬:「なん……えっ、え? えと……ひゃっ」
蜂角鷹あやせ:「あなたが嫌と仰るようなことは致しません。そもそも……特別な相手は一人だけ、とお教えしたのはわたくしですから」
蜂角鷹あやせ:「ですが……場合によっては、当人同士での合意さえあれば、三人以上でそういった関係を結ぶ場合も……」
弥栄橋 紬:「そ、そうなんだ……」 目をぱちくりさせている
蜂角鷹あやせ:「………………く……国や価値観によっては……無いというわけではありませんので……」かなり複雑そうに言う
蜂角鷹あやせ:「紬様は……紗羅様のことを、どうしたいですか?」
蜂角鷹あやせ:「わたくしが他の方と……そういうことをするのは、お嫌ではありませんか?」
弥栄橋 紬:「ん……」 難しいことを考えるような渋い顔付きになる
弥栄橋 紬:「オトナのこと、教えてもらったからかも、だけど……」
弥栄橋 紬:「独り占めしたい好き、が、今はちょっと……分かる」
弥栄橋 紬:握ったままのあやせさんの手を、ふにふにと握ったり緩めたりを繰り返しながら
弥栄橋 紬:「わたしね。みんなのことが好きで……同じくらい、みんなに好きになってほしい、って思ってた」
弥栄橋 紬:「今も、それはやっぱり、そうなんだけど……でも、その中でもあやせさんは、特別で……」
弥栄橋 紬:「……でも、これでわたしがダメって言ったら、あやせさんも紗羅さんも、悲しい気持ちになると思うし」
弥栄橋 紬:「紗羅さんの好きを、大事にしたい気持ちもあるし……」
山城 紗羅:「紬ちゃん...」
蜂角鷹あやせ:「……紬様……」
蜂角鷹あやせ:愛おしさと気遣いが入り混じった目をする。
弥栄橋 紬:「……そ、それに、その……」
弥栄橋 紬:「……は、初めて、キスしたの、多分きっとあれ……紗羅さん、だよね?」
弥栄橋 紬:「あの時は、全然、わかってなかったけど……」
蜂角鷹あやせ:ギッと首が急角度で紗羅を見る。
山城 紗羅:「.......................................ぁ、う///」
弥栄橋 紬:「そ、それくらいにはっ、わたしも、好きだよってことで……」 しどろもどろになっている
弥栄橋 紬:「だからねっ、その……ええと……」
弥栄橋 紬:「…………いい、よ。紗羅さんと、あやせさんが、また、そういう関係になっても……」
山城 紗羅:「紬ちゃんありがとう......ごめん」
蜂角鷹あやせ:「…………」
蜂角鷹あやせ:「紬様に……こんなことを言わせてしまうなんて……」
蜂角鷹あやせ:罪悪感と己の無力さに打ちひしがれている。
蜂角鷹あやせ:「最低です……わたくしも紗羅様も……」
山城 紗羅:「...................................ほんっとうに反省しております」
山城 紗羅:「でも、私も紬ちゃんに我慢だけはしてほしくない」
山城 紗羅:「これだけは最低な私の本音...ダメな大人でごめんね?」
弥栄橋 紬:「オトナも色々だ」
弥栄橋 紬:あやせさんを抱き締め、頭をよしよし……と撫でてみる
蜂角鷹あやせ:「紬……」
蜂角鷹あやせ:「ごめんなさい。本当は……間違ってるんですよ、こんなこと」
蜂角鷹あやせ:「貴女に正しいことを伝えたいと思っていたのに、わたくしは……」
弥栄橋 紬:「でも……正しいって、人の数だけあるのかな、って」
弥栄橋 紬:「あやせさんが、わたしにちゃんと正しいことを教えようとしてくれてるの、すごく嬉しいし、愛されてるなって……えへへ、思うよ」
弥栄橋 紬:「けど……それで、みんなが悲しい思いをするより」 ちゅ、と頬に軽くキスを落とす
弥栄橋 紬:「みんなが幸せになる方が、わたしは正しいと思うなぁ……って」 小さくはにかむ
蜂角鷹あやせ:「……紬様……」
蜂角鷹あやせ:息を吐き、そっとその手を取る。
蜂角鷹あやせ:「あなたは、やはり素晴らしい方です」
蜂角鷹あやせ:「メイドとして、ずっと貴女に仕えたいと……」
蜂角鷹あやせ:「……」「……このタイミングで言うと……微妙ですね。また後に致します」
山城 紗羅:「ぅ.....お気になさらず....」しんみりと見てたのが見咎められてさらに小さくなる
弥栄橋 紬:「……じゃあ、えっと……その、聞いてもいい?」 どことなく恥ずかしげに切り出す
山城 紗羅:「...................?」自分を指さす
弥栄橋 紬:「そう、さっき紗羅さんが言ってた……」
弥栄橋 紬:「……カイハツ、とか、アト、って…………オトナのこと?」
山城 紗羅:「エ”ッ_____」
蜂角鷹あやせ:「……」紗羅を睨む「どうしてそういうことを人前で言うんですか貴女は……!」
山城 紗羅:「だって、本当に必死で...」
山城 紗羅:「..............知りたいの?」
弥栄橋 紬:「…………」 もじもじしながら、こくんと頷く
弥栄橋 紬:「わ、わたしが、特別なら……その……紗羅さんが知ってて、わたしが知らないのは、だ、ダメなんじゃないかなっ」
弥栄橋 紬:「……ど、どうかな……?」 ちら、とあやせさんの表情を窺う
山城 紗羅:ちらりと紬の最愛のメイドに視線を向ける
蜂角鷹あやせ:「それは………………」
蜂角鷹あやせ:どうしてこんな状況に、と絶望的になりつつ
蜂角鷹あやせ:「紬様が知る必要の無いことと言いますか……まだ早いと言いますか……」
山城 紗羅:「.........紬ちゃんはまだ大人じゃない?」
山城 紗羅:「とはいえ...あんまり褒められたものではないのは事実だけれど」
蜂角鷹あやせ:「この人……どの口でそんなこと言ってるんですか!?信じられない……!」
弥栄橋 紬:「じゃ、じゃあ、見るだけ!」
山城 紗羅:「だって、ここでしこりを残すと後に響くと思ってぇ!」頭を抱えながらピーピー泣いてる
弥栄橋 紬:「その、カイハツとかアトとかが、わたしにまだ早いなら、見るだけなら……?」
蜂角鷹あやせ:「み、見るだけというのも……それはそれで、余計に……」
山城 紗羅:「......(これって私がまたあやせに仕込まれるの見られちゃうってこと?)」
山城 紗羅:「ちょ、ちょっと相談...話し合わせてもらってもいいかな?」
GM:---
山城 紗羅:混迷とした話し合いは迷走と錯綜に捻じれていった
山城 紗羅:結論としては弥栄橋 紬は山城 紗羅と蜂角鷹あやせの間の秘事に興味津々であり
山城 紗羅:蜂角鷹あやせと山城 紗羅は弥栄橋 紬に痕を付けたり未だ幼さの残る肢体に情欲の独占欲を刻むことを良しとせず
山城 紗羅:なんやかんやで山城 紗羅の身体を教材とすることで”大人のちょっと良くない事”を教える流れとなった
蜂角鷹あやせ:「どうしてこんな流れに……」
弥栄橋 紬:「で、でも、その……興味がないといえば、嘘になる、し……」 かぁぁと顔を赤らめてもじもじしている
山城 紗羅:「その...あんまりまじまじと見られると恥ずかしいというか....」
山城 紗羅:小さく張った胸はツンと突き出されており肢体には何もまとわずベッドに横たえ、シーツを軽くつかむ
弥栄橋 紬:「……なんか、改めて変な感じ。紗羅さんがちっちゃくなってるの」
蜂角鷹あやせ:「……。……紬様がそう仰るなら仕方ありませんが……」
蜂角鷹あやせ:「では……そうですね。まずは紬様の思うように触ってみて頂けますか?」
蜂角鷹あやせ:「わたくしは適宜アドバイスを致しますから」
弥栄橋 紬:「う、うん……」
弥栄橋 紬:緊張と好奇心が綯い交ぜになったような表情で、恐る恐る手を伸ばす。
山城 紗羅:「.....」緊張からかいつもの軽口もなりを潜め少女の指先を視線が追う
弥栄橋 紬:(えっと、確か……) 薄い橙色で彩られた爪。慎重な手付きで、肩に触れる。
弥栄橋 紬:ゆっくりと這わせ始める。肩から鎖骨へ、首筋をなぞり、往復。デコルテを掠め、膨らみかけの乳房へと。
蜂角鷹あやせ:「そう、いいですよ。まずはゆっくりと周辺から……」
蜂角鷹あやせ:紬の背後から寄り添うように、耳元で囁く。
山城 紗羅:「う、ふっ...すこし、くすぐったいや」むずむずとした感触に僅かに身じろき少し肩が動く
弥栄橋 紬:琥珀色の瞳がちら、ちら、と表情を伺いながら。糸を手繰る繊細な指先が、肢体を滑っていく。
弥栄橋 紬:「ひゃ、ぁ……」 耳朶にかかる吐息に、ぞくりと身体を震わせて甘い声を漏らす
弥栄橋 紬:乳房の横、下辺をなぞり、肋を撫で。焦らすように指先を滑らせる。
弥栄橋 紬:「……ぞくぞく、する……?」
山城 紗羅:触れたあたりがじんじんと熱を持ちこれからの期待感からか突起の先がツンと僅かにそりゆく
山城 紗羅:「ちょっと、ね...でも誰かさんと違ってねちっこくない、し...気持ちいい..よ」
弥栄橋 紬:「む……」 少し頬を膨らませて、きゅっ、と張り詰めた先端をやわく摘む
山城 紗羅:「ひっ 」
山城 紗羅:不意の刺激に喉奥から呼気が押し出される
蜂角鷹あやせ:「ねちっこいので悦んでいたのは誰ですか?」嘆息して
蜂角鷹あやせ:「その調子です。紬様は呑み込みが早いですね」
弥栄橋 紬:「えへへ……♡」 褒められ、表情がふにゃりと華やぐ
弥栄橋 紬:「あやせさんの、触り方……きもちよかった、から……」
弥栄橋 紬:思い出したようにぞくり、と身体を一度震わせて。片方の先端を指でくりくりと転がしながら、もう片方の手はぺたりとお腹に。
弥栄橋 紬:またゆっくりと、焦らすように円を描きながら、横腹から下腹部にかけて手を滑らせていく
山城 紗羅:「ふっ、ふぅ...んっ♡ 紬ちゃ、手慣れてっ....ないかなぁ  っ♡」
山城 紗羅:刺激を与えられるたびに幼い脳にピリピリと刺激が走り胎に与えられたあやすような指に腰が僅かに浮く
山城 紗羅:以前にあった時の彼女とは明らかにやり口も慣れを感じており自分の想定の甘さに僅かに後悔する
弥栄橋 紬:数多の糸を指先一つで操っているのだ。繊細な動きの素質は、元々持ち得ている。
弥栄橋 紬:「……ふふっ。教えてもらったもん、あやせさんに……いっぱい♡」
山城 紗羅:その言葉に僅かに脳の後ろが熱くなる
山城 紗羅:「で、でも...年相応というか...背伸びしてっ、ん♡ 可愛いんじゃない、かな?」
蜂角鷹あやせ:「いいですよ、紬様……」
蜂角鷹あやせ:その手付きの繊細さと器用さ、責め手の呑み込みの早さに、僅かばかりの空恐ろしさを覚える。このまま成長していけば、一体どうなってしまうのか。
蜂角鷹あやせ:「ほら、紗羅様が煽るようなことを仰っているでしょう?」
蜂角鷹あやせ:「もっと強くしてほしいんです。言うことを聞いてはいけませんよ。紗羅様から泣いて頼むまで、その調子で焦らして差し上げましょうね♡」
山城 紗羅:「あやせぇ~~ ふっ、ふぅ~~っ♡」
弥栄橋 紬:「そうなんだ……♡」 きゅううっ♡ 胸の先端を摘む指に、僅かに力がこもる
弥栄橋 紬:摘み上げ、そのまま転がしながら、指が太腿に這っていく。柔らかな内腿をふにふにと揉みしだく。
山城 紗羅:「んぎっ♡ ぅ”っ♡ ~~っ♡」脊髄に電気が走ったような快楽、しかし中途半端なそれは余計に欲望を助長し...
山城 紗羅:太股への刺激をおびえるように幼い脚が閉じられる
弥栄橋 紬:「……紗羅さん、かーわい……♡」
弥栄橋 紬:身体はより前のめりに、思い付いたように、舌先をちろりと出して。
弥栄橋 紬:「こういうのは……?」 触れていない方の胸の先端を、柔らかな舌で舐め上げる
山城 紗羅:舌の感触、唾液と腔内の熱がふいの刺激となり大きく身体が跳ねる
山城 紗羅:「ぅ”っ、ぅ”う~~っ♡ だめっ、同時は...ダメだっ...~~~ッ”♡♡」
山城 紗羅:製造されて数年の幼い身体に暴力的な快楽が刻まれる
弥栄橋 紬:(紗羅さん、気持ちよさそう……♡ いいな……)
弥栄橋 紬:蕩けていく表情に、自分が受けた快感を思い出したように内腿を擦り合わせる
蜂角鷹あやせ:「教えていないことまで……。自分で考えてなさったのですか?」
蜂角鷹あやせ:「流石です、紬様♡ えらいえらい……♡」
蜂角鷹あやせ:甘やかに語り掛けながら、柔らかな手つきで髪を撫でる。
蜂角鷹あやせ:「もっとわたくしに見せて頂けますか?」
弥栄橋 紬:「うん……っ♡」
山城 紗羅:その言葉に恨みがましく紬の後ろのメイドを睨む
弥栄橋 紬:ちろ、ちろ、と舌での刺激を続けながら、閉じた太腿の間に手を滑り込ませる。
弥栄橋 紬:「わ……♡」
弥栄橋 紬:上体を起こし、片足をぐいと押し上げて確かめるように覗き見る
弥栄橋 紬:「……わー……♡」
山城 紗羅:「紬ちゃ....やめ、って.....おこるよ///」
山城 紗羅:どろりと秘所からねばついた愛液が堪えきれずあふれる、指先に絡んだそれは淫靡な銀糸を指にかけながら自らの状態を饒舌に告げる
弥栄橋 紬:「あやせさん、これ……」
弥栄橋 紬:「上手にできてる、ってこと……かな?」
山城 紗羅:「みん、なぁ...あやせはみるなっぁ」
山城 紗羅:幼い肺から絶え絶えに息を漏らし抗議する、一番見られたくない相手に
蜂角鷹あやせ:「ええ。口ではこう仰っておりますが、紬様のお手で既に感じておられます」
蜂角鷹あやせ:その成長を喜ぶ心と、あまりの成長速度と才能に慄くような気持ちが両方あって。
蜂角鷹あやせ:「まだ経験が浅いのに、よくここまでお上手に出来ましたね……♡ 紬様は優秀な生徒でいらっしゃいます」
蜂角鷹あやせ:今は純粋にその頑張りを褒めたかった。背後から身体を密着させる。柔らかさと体温を伝えるようにして、愛撫に励む紬の頭を撫でる。
弥栄橋 紬:「えへへ、嬉し……ひゃっ♡」
弥栄橋 紬:背中に伝わる、豊かな乳房が押し当てられる感触に、ぞわりと震える。
山城 紗羅:「ぅ”ぅ...もういいでしょ...脚閉じさせてよ...恥ずかしいよ...」
山城 紗羅:自分の淫らな個所を晒けさせながら甘い睦を交わす二人に恨み言を吐きながら枕で顔を覆う
弥栄橋 紬:「もっとしてほしいってことかな~♡」
弥栄橋 紬:脚を持ち上げたまま、指先をつうと秘所へと滑らせる。とろりと絡む蜜を楽しそうに指で弄び、溝をくすぐる
山城 紗羅:「ちょ~し乗らないでっ、これ以上はイかないから...ぅっ」
山城 紗羅:触れられるたびに腹部に勝手に力が入りなぞられるたびに感覚を意識させられている
蜂角鷹あやせ:「まだまだ余裕がありそうですね……。紬様、あまり気持ちよくしては紗羅様が満足してしまいますよ?」
蜂角鷹あやせ:「触れそうで触れない、もう少しで気持ち良くなれそうなのに、ぎりぎりで最後まで行けない……」
山城 紗羅:「いっ、っておくけどっ アンタも後悔することになるからねっ💢」これ以上仕込まれないように先んじて悪態を付こうとするが...
蜂角鷹あやせ:「そういった加減の仕方を覚えていきましょうね。焦らし続けて、紗羅様が『いい子』になって素直に頼んでくるまでやってみましょう♡」
弥栄橋 紬:「紗羅さん、そういうのが好きなんだ……♡」
蜂角鷹あやせ:穏やかな声音、上品な口元に、淫靡で酷薄な言葉を紡ぐ。
弥栄橋 紬:「すぐ素直になったら、いっぱい触ってもらえるのに……?」 溝に触れるか触れないかの力で、指を動かす
弥栄橋 紬:ぷくりと膨れた胸の先も、乳輪をくるくると触れるように。
山城 紗羅:「ふぅ”ぅ”-っ♡ ふっ、ふーっ”♡」
山城 紗羅:浅く息を吐き、吸い、力が籠る
山城 紗羅:半ば意地になりながらも焦らされ、身体をよじり自分から指を当てようともがく
弥栄橋 紬:「かわいいですよ、紗羅さん♡」
山城 紗羅:ずりっ💢 ずりぃ♡ ぐりっ ぐぃっ💢
弥栄橋 紬:あやせさんの体温に包まれながら、自分がされたように、年上の大人の身体に触れている。
弥栄橋 紬:(なんだろ、これ……すごく、いけないことしてる気持ち……でも、ぞくぞくして……♡)
弥栄橋 紬:「早く……素直になりましょう、ね?♡」
山城 紗羅:必死に藻搔き、足掻くが容易く子供の身体は抑え込まれ....僅かな体力も尽きる
山城 紗羅:「ん”......ふっ、ふぅ........や、やぁ~だよ♡」
山城 紗羅:んべぇ♡ と唾液の僅かに垂れた口から赤い舌がちろりと覗かせる
蜂角鷹あやせ:「自分から浅ましく腰をへこへこしているくせに……強情なのか情けないのか、どちらかになさってはいかがですか?」
蜂角鷹あやせ:呆れたように冷たい目で見下ろす。
山城 紗羅:「(こいつっ、絶対後で鳴かせてやる....ッ)」
山城 紗羅:熱情と怒りでほかほかに頭がゆだってゆく
弥栄橋 紬:「じゃあ……もう、触らなくていい?」 ぱ、と指を離す
弥栄橋 紬:「紗羅さんの気持ちいいの、なんとなく分かったし……えへへ」
山城 紗羅:「.........................あ」
山城 紗羅:不意に熱のこもった指先が離れ大気の冷ややかさが触れた時、見放されたような心細さで声がもれてしまう
弥栄橋 紬:「素直にお願いした方が、気持ちよくなれるのに、ヘンなの……」
弥栄橋 紬:「ねーっ、あやせさん♡」 撫でられている頭に、頬を擦り寄せる
蜂角鷹あやせ:「ふふ……♡ そうですね、紬様…… あら」
蜂角鷹あやせ:子猫でも可愛がるように頬を撫で、顎を擽って。
蜂角鷹あやせ:「どうかなさいましたか?紗羅様?」
蜂角鷹あやせ:白々しく訊ねる。
蜂角鷹あやせ:「もう結構なのでしょう?何か御用でも?」
山城 紗羅:唇を閉じ、震えさせ、搾り出すように声が漏れる
山城 紗羅:「.....................さい」
弥栄橋 紬:今にも身体を反転させて、あやせさんと抱き合おうかというところで。
弥栄橋 紬:「んー……?♡」
山城 紗羅:「.................イかせて...ください」
山城 紗羅:羞恥の顔を見せないように手で顔を覆い強請る
弥栄橋 紬:「……ふふふ、素直になっちゃった」
弥栄橋 紬:「大人なのにー……♡」
蜂角鷹あやせ:「どうなさいますか?紬様……」
蜂角鷹あやせ:「あれだけ生意気を言っていたのに、こんなおざなりな頼み方では……足りないのではありませんか?」
弥栄橋 紬:「そうだねー、どうしよっかな~」 指をつつーっと下腹部に這わせつつ、ふと笑って
弥栄橋 紬:「あやせさん……紗羅さんが相手だと、ちょっとイジワルになるんだね?」
山城 紗羅:「ん”っ、ん”っ♡ ぅ”ぅ....っ♡」指先が下腹部に触れるたびに期待で胎が縮こまり心より先に媚びてしまう
山城 紗羅:それが悔しく、情けない気持ちでいっぱいになりながらも淫欲に抗えず言葉がせっつく
山城 紗羅:「おねがいっ、だからっ....っ♡ いぢわる...しないで」
弥栄橋 紬:あれだけ頼りがいのあった紗羅さんが、指先一つでだらしのない顔と声で媚びている。
弥栄橋 紬:(あやせさんが、いじわるしたくなる理由……ちょっと、分かるかも……♡)
弥栄橋 紬:「もう、しょうがないなぁ……♡」
弥栄橋 紬:指先がだらしなく蕩けた秘裂に入り込み、ゆっくりと奥へと進んでいく。
弥栄橋 紬:ぐずぐずに濡れた肉を掻き分け、入るところまで全部。……果たして、指先にこつんと当たる感覚。
弥栄橋 紬:元の体であれば、紬の指では到底届かなかっただろうが。幼くなった身体であれば、届いてしまう。
山城 紗羅:「お”ッ♡!? お”ぉ........ぉ~」
山城 紗羅:強請るように蜜を滴らせた秘裂は指をたやすく飲み込みヒダが縋りつくように指にねっとりと絡み付く
山城 紗羅:そうして触れた指の先、製造されて数年程度の小袋が淫靡にちゅうっ♡ ちゅうっ♡と吸い付き求愛を始める
弥栄橋 紬:「わー……♡ とろとろになってる……♡」
蜂角鷹あやせ:「ええ。完全に屈服しておりますね」
蜂角鷹あやせ:紬に身を寄せ、
蜂角鷹あやせ:「紬様。責めるとなったら……もっと強く、乱暴になさって結構ですよ」
蜂角鷹あやせ:「適切な強さには個人差がありますが……紗羅様の場合、痛いくらいにしてしまうのがよろしいかと……」
弥栄橋 紬:「なんだか、ちょっと妬けちゃうな……」
弥栄橋 紬:教えてもらった通り、指の本数を増やして、少しスピードを上げて動かしながら
弥栄橋 紬:「全部知ってるくらい、あやせさんと、こういうことしたんだ……?」
山城 紗羅:「ん”ぎっ、ぅ”~~っ♡ いいたく、にゃぃ”♡」
山城 紗羅:快楽にだらしなく涎を垂らしながら蕩けている
山城 紗羅:既に脳は快楽で限界に近くなっており...
弥栄橋 紬:「……あっ。激しくしていいなら……ふふふ、こういうのはどうかな……♡」
弥栄橋 紬:少し意地悪な気持ちになって、また胸の先端に指を伸ばし──張り詰めた敏感な箇所に、"振動"を与える。
弥栄橋 紬:シンドローム由来の能力。触れた望むものに望む強さで振動を与えるちから。
山城 紗羅:「おん”っ____ ? ? はへっ?」
山城 紗羅:胎から背骨にばちりっ と電気が走り意識が飛んだ
山城 紗羅:刺激の反射で脚はピンっ♡ とそそり立ちイき潮をふきかける
弥栄橋 紬:「ひゃっ?!」
蜂角鷹あやせ:「そ……そんなことまで……」思わず素で目を丸くする。
山城 紗羅:「にゃ”、にゃ”に....?」
山城 紗羅:自分に起きたことがわからずがくがくと腰が震える
弥栄橋 紬:「えへへ~……♡」
山城 紗羅:「お、お願い紬ちゃん....それ、やっ♡ やめて...」
山城 紗羅:「ヘンな癖ついちゃうから.....ね?」
山城 紗羅:「お姉ちゃんダメになっちゃう...」
弥栄橋 紬:「ふふっ、なっちゃえ♡」
弥栄橋 紬:もう片方にも触れる。"振動"が付与される。
山城 紗羅:「ぅ”ぎっ♡ ぉ”~~~~っ♡♡♡」
弥栄橋 紬:「紗羅さん、ほんとに強いのが気持ちいいんだ……」
山城 紗羅:ぶしっ♡ ぷしゅっ♡ まるで機械的に押されるたびにたやすく絶頂し 少女とは思えない獣のような声が押し出される
山城 紗羅:「あや、せっ、止めさせ、ん”~~~~っ♡♡」
弥栄橋 紬:眼の前の痴態にぞわぞわと興奮が込み上げる。溢れた蜜がとろりと内腿を伝う。
蜂角鷹あやせ:「…………」その様子に無言のまま思わず息を呑み。
蜂角鷹あやせ:「……そう、ですね……。紬様も、覚えておいたほうがよろしいでしょうか」
蜂角鷹あやせ:「ご説明しますね。代表的な性的嗜好として、『サディスト』と『マゾヒスト』というものが存在します」
蜂角鷹あやせ:「サディストはサディズム、作家であるマルキド・サド、マゾヒストはマゾヒズム、同じく作家のザッヘル・マゾッホを語源としており……」
弥栄橋 紬:「ほぁ……」
蜂角鷹あやせ:「それぞれ、他人を虐めるのが好きな人と、虐められるのが好きな人を指しています。イニシャルを取って、S、M……と呼ばれる場合が多いです」
山城 紗羅:「そ、それ、今いる? ん”っ、ぐっっっぅ”~~っ♡」
弥栄橋 紬:「じゃあ……紗羅さんは、『М』だね?」
山城 紗羅:必死に紬の腕に縋りつき首を振る
蜂角鷹あやせ:「ええ、その通りでございます」にこりと頷く。
蜂角鷹あやせ:「そうですよね?紗羅様?」
蜂角鷹あやせ:「年下の女の子にこれだけ好き勝手にされて、何度も絶頂なさって……恥ずかしくないのですか?そんなに気持ちいいですか?」
蜂角鷹あやせ:「……気持ちいいですよね? 紗羅様は昔から、ドマゾの変態でいらっしゃいますもんね?」
山城 紗羅:「ちっ、違....ん”っ♡♡♡」否定の言葉を吐こうとすると指での”躾”により言葉を中断される
蜂角鷹あやせ:「何が違うのですか?違いませんよね?」
蜂角鷹あやせ:「こうして……」
蜂角鷹あやせ:紗羅から視線を外し、紬の顎に触れて顔を向けさせ、唇を重ねる。
弥栄橋 紬:「ん……っ♡」
弥栄橋 紬:唇が重なった途端、とろりと表情が蕩け、待ち焦がれていたように自ら舌を差し出して絡める
蜂角鷹あやせ:「ん、ちゅ……♡ ふ、ぅ……♡」
山城 紗羅:「.........あっ」切なさと寂しさで胸が苦しくなり挿入された指をより強く締め付ける
蜂角鷹あやせ:くちゅくちゅと水音を立て、舌と舌を絡め合うディープキスを交わして。
蜂角鷹あやせ:「……ふふ……♡ ……こうして、土下座までしたのに、わたくしに指一本も触れられず……見られるままにイカされ続けて……」
蜂角鷹あやせ:「それでも悦んでおられるなんて……紗羅様は本当に、救いようのない変態でいらっしゃいますね」
山城 紗羅:「........認めるから」
山城 紗羅:「...........変態でいいから...触れなくていいから...っ」
山城 紗羅:「紗羅って....呼んでよ」
山城 紗羅:目の前で行われる唾液の交わる痴態に苦しくなり上目遣いで泣きそうになりながら縋る
蜂角鷹あやせ:「……はぁ……」
蜂角鷹あやせ:「本当なら紬様と二人きりでいられるところを、わざわざ紗羅のために時間を割いて、あまつさえここまでして差し上げているというのに」
蜂角鷹あやせ:「そこまでのサービスを求めるのは、少々強欲すぎるというものではありませんか?」
山城 紗羅:切なさと苦しさで吐きそうなのに相も変わらず指先は胎を苛み快楽が送り続けられる
弥栄橋 紬:「ふふ……♡ あやせさんは、『S』なんだ……♡」
山城 紗羅:性愛と被虐がぐちゃぐちゃになりながら混ざり合いぶるりと身が震える
蜂角鷹あやせ:「貴女がどうお思いかは知りませんが……わたくしの方だって、大事な紬様が他の女を抱くところを見せられるなんて……本当は嫌なのですよ?妬いてしまいます」
蜂角鷹あやせ:「それなのに……はぁ……貴女にはほとほと呆れ果てました」
蜂角鷹あやせ:「紬様。もっと酷くして……お仕置きしてあげてください。気絶するまでイカせたほうが、きっとお喜びになられますよ」
弥栄橋 紬:(大丈夫なのかな……? でも、あやせさんが言うなら……)
弥栄橋 紬:「……じゃあ、もっと……強くするね?」 薄らと嗜虐心の混じった表情になって。
弥栄橋 紬:再度"振動"が与えられる。胸の先端だけでなく、内側に奥まで挿入した指の触れている箇所──先程から、触れるたびに身体が跳ねている場所にも。
山城 紗羅:「ぁぅ”....」心身共にへとへとになりながらトドメの言葉にへたり込む
弥栄橋 紬:「年下の指でいじめられて……イッちゃえ……♡」
山城 紗羅:「お”んっ♡ イぎっ♡ いっぐぅぅぅ”♡」
山城 紗羅:ぎゅぅぅぅっ♡と責め立てる少女に強く縋りつき...ちょろちょろと情けなく粗相をしてしまう
弥栄橋 紬:「…………♡」
弥栄橋 紬:「えへへ……上手に、できたかな?」
蜂角鷹あやせ:「あら。紬様はお優しいですね」
蜂角鷹あやせ:「ですが、駄目ですよ。まだ続けてください」
蜂角鷹あやせ:「出来ますね?紬……♡」
弥栄橋 紬:「……っ♡」
弥栄橋 紬:まだ躊躇うようだった指の動きは、更に激しさを増す。くちゅっ、ぐちゅっと大きな水音を立て、紗羅さんを責め立てながら
弥栄橋 紬:「上手にできたら……ご褒美、ほしいな……♡」
弥栄橋 紬:「わたしも、気持ちよく、してほしい……っ♡ あやせさんと、ぎゅーってしたいよ……♡」
蜂角鷹あやせ:「はい、勿論……♡ わたくしも、そうしたいと思っていたところですから」
蜂角鷹あやせ:「……ほら、紗羅・・?」
蜂角鷹あやせ:「聞こえていたでしょう?早くイッてください」
山城 紗羅:「へぅ”っ!? はへっ.............イ”っ♡♡♡」
山城 紗羅:刺激により無理やり起こされ再度ぐずぐずになった胎に刺激が与えられる
山城 紗羅:既に下半身の感覚はなくだらしなく人形のように刺激を与えられ反射的な動きを続ける
山城 紗羅:「も”、もぅ”、これ以上やぁ”...♡ イ”きたくない”.......」
山城 紗羅:外見相応の少女のように駄々をこね、自分よりはるかに幼い紬を見上げる
弥栄橋 紬:「だーめ、ほら……イッちゃおうね、紗羅さん♡」
弥栄橋 紬:蕩けた表情が眼前に迫る。その唇を、強引に奪って、舌を喰む。最初のくちづけとは全く違う、オトナのキス
山城 紗羅:「ん”むっ♡ ちゅぅ...ん”ぅ~♡♡」
山城 紗羅:舌を噛まれ、余計な声を抑えられ唾液が絡む
蜂角鷹あやせ:「どうしようもない方ですね……」
蜂角鷹あやせ:身を寄せ、紬と並んで覆い被さるように、耳元で。
蜂角鷹あやせ:「変態。マゾ。まーぞ♡」
蜂角鷹あやせ:「ほら、紗羅。イッてください?」
蜂角鷹あやせ:「イって♡何してるんですか?ほら。さっさとイッてください♡イッて?♡」
蜂角鷹あやせ:「……イけ♡」
山城 紗羅:その言葉に背筋が張り、ガクガクと身体が大きく震え今まで感じたことの無い深い絶頂が脳を焼く
山城 紗羅:「オ”__ッ」
山城 紗羅:プシッ
山城 紗羅:二人に挟まれ抱きしめるようにしがみつき気をやってしまう
弥栄橋 紬:「あ……♡」
弥栄橋 紬:「ほんとに、気絶しちゃった……?」
弥栄橋 紬:絡めた舌が離れ、気を失った女の喉元に銀糸が垂れて落ちる
山城 紗羅:「あ”....ぅ”ぅ」
山城 紗羅:口が離されると同時に唾液が飲み下され、あまりの刺激につぅ...と鼻血が垂れる
蜂角鷹あやせ:「……はぁ……」
蜂角鷹あやせ:かぶりを振って溜息を吐く。
蜂角鷹あやせ:「本当に……いつまで経っても、世話が焼ける方です……」
弥栄橋 紬:「でも、好きなんだ?」
蜂角鷹あやせ:これまで指一本も触れようとしなかったが、当人が意識を失ってから、その頭を労わるように撫でる。
蜂角鷹あやせ:「……あら……」くすりと紬に笑い掛けて
蜂角鷹あやせ:「妬いてくださいますか? 紬……」
弥栄橋 紬:「うん、ちょっと……」 嘘だ。ほんとは、もっと。
弥栄橋 紬:「……だから、そんなこと考えられなくなるくらい」
弥栄橋 紬:紗羅さんから身を離して。あやせさんの柔らかな肢体に抱き着いて
弥栄橋 紬:「また、あやせさんに夢中に……なりたいな♡」
蜂角鷹あやせ:「……はい。畏まりました……♡」
蜂角鷹あやせ:紬を抱き留め、優しいキスを交わす。
蜂角鷹あやせ:久方ぶりの穏やかな夜は、まだ明けそうになかった。



【ED/安養寺亜恵嘉・六角薄荷】

 :……私は、お伽噺の魔法使いのようにきみを助けることはしない。
 :代わりにきみを魔法使いにしよう。きみがきみ自身を助けるための魔法ドゥエオマーを与えよう。
 :それはきみを夢の異界へと誘う門。意志によって動く錬成の工房。苦痛を力に転換する炉。
 :ただし──
 
 
安養寺亜恵嘉:……泥濘のような眠りから覚めたとき、体は重く、感覚は鈍く、息は今にも詰まってしまいそうだった。
安養寺亜恵嘉:つまるところ、いつも通りだ。いつも通りの悪さにまで回復している。
安養寺亜恵嘉:誰かに運んでもらった寝台に横たわったまま、手探りで額の包帯を外す。掌で撫でた感触では、傷はすっかり消え去っている。
安養寺亜恵嘉:外傷の治りは早い。オーヴァードの不死性の半端な発現を恨んだこともある一方、そうでなければこの年までも生きられなかったかもしれないとも思う。
安養寺亜恵嘉:「……誰か……こほっ。んん」
安養寺亜恵嘉:渇いた喉に声が閊える。息の道を慮るように注意して二の句を継ぐ。「……いる、かしら」
六角薄荷:「いるよ」手を握る
糸金鈴里:「……目が覚めた?」
糸金鈴里:「お水……飲んだ方がいいわ」とくとくとコップに水を注ぎ、上半身を抱え起こすようにして口元へ運ぶ。
安養寺亜恵嘉:「ん……」
六角薄荷:細い喉が動くのを、じっと見つめている
安養寺亜恵嘉:細い喉を幾度か上下させて、啜るようにして水分を摂る。未だ半覚醒状態の眠たげな眼差しで、ふにゃりと微笑む。
安養寺亜恵嘉:「……起きたとき誰かがそばにいてくれる、というのは」
安養寺亜恵嘉:「この体の数少ない利点かも。なんて」
六角薄荷:「ふたりいたら、倍お得じゃない?」笑ってみせる。「…具合、どう?」
安養寺亜恵嘉:「そうね。……そっちは良くも悪くも、いつも通りだわ」
六角薄荷:「…そういういつも通りは、これで最後になったら、いいと思う?」
六角薄荷:傷が治るまで…できなかったことがある。あの日に提案したこと。バカなことを、糸金鈴里に止められた話。
安養寺亜恵嘉:「…………」
安養寺亜恵嘉:「もし……本当に、この体が良くなったら」
六角薄荷:「なったら?」
安養寺亜恵嘉:「それはつまり、遺産を手放して、私の強みがなくなるということね」
糸金鈴里:「……」
六角薄荷:スーッと息を吸って
六角薄荷:ぺちんとでこぴんを入れる
安養寺亜恵嘉:「ただの……いえ、急に完全な健康体になれるわけでもない以上、平均ずっと下のオーヴァー──ぁぅ」
糸金鈴里:「人を病人好きみたいに言わないでくれる?」
六角薄荷:「本気で言ってるなら、ちょっと怒るよ」
糸金鈴里:「あなたのその……病人ジョーク。笑えないわ」
六角薄荷:「まあでも…」
六角薄荷:「気持ちはわかるけどさ。そのあとなにができるっていっても…大きく変わるわけだし…」
安養寺亜恵嘉:「……そうでしょう」弾かれた額を押さえて恨みがましげにしながら。
安養寺亜恵嘉:「兵器開発セルのリーダーとしての座も……鈴里の方がずっとふさわしくなるでしょうね」
糸金鈴里:「……何?リーダー」
糸金鈴里:怪訝な顔をして
糸金鈴里:「慰めてほしいの?」
六角薄荷:その問いには答えずに、「もし、ぜんぶうまくいって、亜恵嘉の身体が回復したら…」
六角薄荷:「もう〝くすり〟はいらない。わたしは、亜恵嘉のそばにいる理由、なくなっちゃうね」
糸金鈴里:「六角さん。あなたこの人を甘やかしすぎよ……」
糸金鈴里:「は?何?」
糸金鈴里:二人を見比べて
糸金鈴里:「あなたまでなの!?」
安養寺亜恵嘉:「…………う~ん」
安養寺亜恵嘉:唇を尖らせる。「鈴里のノリが悪いだけじゃない?」
六角薄荷:「こっちはうまれて四年だよ!?」胸元に手を当てて、抑揚の大きい発声。「不安じゃないわけなんて…」
六角薄荷:「いや、むしろ、糸金さんは先に済ませてるからじゃないかナー」唇を尖らせる
糸金鈴里:「わ、私はそんな……一々試し行動に付き合うようなこと……」
安養寺亜恵嘉:「そうよねえ。不安よね」労わるように薄荷を撫でる。
六角薄荷:「えへへ…」ベッドに半分乗っかるようにして、亜恵嘉に身を寄せる。
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:「私、出ていた方がいい?」
糸金鈴里:甘ったるい空気に居心地悪そうにする
六角薄荷:「…………」
六角薄荷:その問いには答えずに、亜恵嘉の頬についばむようなキスをする
安養寺亜恵嘉:「ひゃあ」わざとらしく驚く。
六角薄荷:「…意味がなくなっても、近くにいさせてほしいよ。わたし」表情は真剣。
六角薄荷:「いていいんだって、感じたい」
安養寺亜恵嘉:「……そうね」
六角薄荷:「………」間をもたせて、糸金を見る。
安養寺亜恵嘉:「あなたもこっちに来てよ」より直截に、薄荷とは反対側のすぐ隣を示す。寝台の上。
六角薄荷:「うん」可能な限り真剣な顔
安養寺亜恵嘉:「……そばにいて聞いてほしいわ」
安養寺亜恵嘉:「内緒話は耳元でするものでしょう?」
安養寺亜恵嘉:口調はおどけているが、じっと顔を見つめて目を外さない。
糸金鈴里:「………………」
糸金鈴里:複雑な表情。
糸金鈴里:「……イチャつくのか真面目にするのか、どちらかにしてくれないかしら」
糸金鈴里:「この際だから言っておくけれど……いや、前にも言わなかったかしら」
糸金鈴里:「目の前で乳繰り合われるのは、正直言ってかなりの苦痛なのよ」
六角薄荷:「…もうちょっとはっきり言ったほうがいいんじゃない」ぽそぽそ
安養寺亜恵嘉:「私は薄荷の目の前であなたと乳繰り合ってもいいけど」
糸金鈴里:「は………………!?」
糸金鈴里:呆気に取られたように瞠目する。
六角薄荷:「わたしはむしろ糸金さんとちちくり合いたいけど」
糸金鈴里:「はっ……はぁっ……!?」
安養寺亜恵嘉:「いいわね。みんな好き同士で結びつきましょう」
糸金鈴里:頬と耳が真っ赤だ。視線が安養寺の胸元に一瞬下がって、それからすぐに引き戻す。
糸金鈴里:「何言って…… か……揶揄ってるの!?」
糸金鈴里:「ふざけないで!最低……!」
糸金鈴里:腰を上げて部屋を出て行こうとする。
安養寺亜恵嘉:「真面目なのに」
六角薄荷:するっと自然に動いスタートダッシュして(こないだの襲撃でさんざん使ったから慣れてきた)糸金さんに後ろから抱きつく
六角薄荷:「ふざけてないし」
糸金鈴里:「な……」
六角薄荷:「…本気だし」
糸金鈴里:抵抗するが、非力だ。
糸金鈴里:「本気って……」
糸金鈴里:「なお悪いじゃないの!」
六角薄荷:「悪いのはどっちだっていうか、糸金さんさあ」
六角薄荷:「自分のやったこと、思い出してみて?」
六角薄荷:「好かれるよ?」
糸金鈴里:「な…… ……!?」
糸金鈴里:「…………? …………???」
糸金鈴里:口をぱくぱくさせている。そうだったのだろうか?よく分からない。
六角薄荷:「だから、そういう意味で本気だって言ってるんだけど」
六角薄荷:「亜恵嘉はがっつり告ったって聞いたんだけど」
安養寺亜恵嘉:「……本当よ」
安養寺亜恵嘉:「好きなのも、話をしたいのも」
六角薄荷:鈴里さんの背中に顔を埋める。熱い息がかかる
安養寺亜恵嘉:「だから、こっちに来てってば」
安養寺亜恵嘉:「乙女の秘密を大声で叫ばせるつもり?」
六角薄荷:「………」背中を軽く押す。強引にとはとてもいえない程度に
糸金鈴里:「ちょ……ちょっと待って……」混乱した面持ちで
糸金鈴里:「六角さん……あなたの気持ちは……その……」
糸金鈴里:「……正直嬉しいけれど……!」変なところで正直な女だ
安養寺亜恵嘉:(嬉しいのね……)ちょっと不満に思う。
六角薄荷:「…感謝してるし。生きてていいって。ここにいていいって言ってくれたでしょ」
六角薄荷:「…亜恵嘉がなんか痛そうな顔してる気がするんだけど合ってる?」
糸金鈴里:「……い、いや……確かに本心だったけれど…… 好きにさせるつもりで言ったのではなくて……」しどろもどろ
糸金鈴里:「でも、私はリーダーが…… い、いや……そうよ、あなたこそリーダーが好きなんじゃなかったの!?」
六角薄荷:「好きだけど」
安養寺亜恵嘉:「薄荷ったら」満更でもなさそうにする。
六角薄荷:「だから、金色堂から飛び降りるつもりで、こういう…こういう感じに…ねえ亜恵嘉!」
安養寺亜恵嘉:「そうねぇ」
安養寺亜恵嘉:「鈴里」
安養寺亜恵嘉:「こういう感じなのよ。私たちは」
糸金鈴里:「どういう感じ…………!?」
安養寺亜恵嘉:「この先もずっと付き合っていく気でいるなら」
安養寺亜恵嘉:「惚れた弱みと思って観念してくれない?」
安養寺亜恵嘉:「とっても回りくどく頼るから、いちいち察して支えてよ」
安養寺亜恵嘉:寝台の上から両手を差し伸べる。
六角薄荷:「……そばにいたい」背中に顔を埋めて、胸郭に響くような位置で声を出す。「いろいろあっても。いっしょに」
安養寺亜恵嘉:相も変わらず細い手だ。我儘で、しかしそれを押し付ける以上の力はない。
糸金鈴里:「……それは……」
糸金鈴里:「……。……それは。私だって、そうだけれど」
糸金鈴里:片方の手で、背中側の六角の頭に触れて、もう片方の手で、安養寺の手を取る。
糸金鈴里:「……あなた達と一緒にいたいわ。それは……私も同じ気持ちだけれど……」
糸金鈴里:戸惑いと疑念の目をする。
糸金鈴里:「……それと……恋愛関係と乳繰り合う話には何の因果関係があるの……?」
糸金鈴里:「私……何か騙されそうになってない?」
六角薄荷:「…好きな人とそういうことしたいっておもうの、理由、いる?」
安養寺亜恵嘉:「因果関係があるなんて言ってなくない?」手を取られたまま首を傾げる。
糸金鈴里:「……わ、私にどうしろって言うの……?話がよく見えない……主語を避けてるみたいで……」
六角薄荷:「…ぜえったい」頭を撫でられるところから…ほんとうに猫のように首を傾げて…回して…鈴里の手指を舐める
六角薄荷:「わかってると思うんだけど…」
糸金鈴里:「ひぅっ!?」
糸金鈴里:びくりと身体を跳ねさせる。「……何……!?」本当に分かっていない顔。
六角薄荷:「…あ。ほんとに困惑してるや。すごい」
安養寺亜恵嘉:「うーん……」
安養寺亜恵嘉:掌中に迎えた鈴里の手を細い指で弄びながら。
安養寺亜恵嘉:「……まあ、そうね。うん……」
安養寺亜恵嘉:「鈴里。薄荷」
六角薄荷:「うん」
安養寺亜恵嘉:「私、あなたたちが好きよ」
安養寺亜恵嘉:「紬やあやせさん、紗羅や紗菜とは違う意味で好き」
六角薄荷:「うん」
糸金鈴里:「う……うん……?」
糸金鈴里:真面目な表情を作ろうとしているが嬉しさが隠せず、だが相手が自分一人ではないことに引っかかりを感じているような複雑な表情。
安養寺亜恵嘉:くすくすと笑う。何を考えているかよく分かるので。「改めて言うまでもなく私は欲張りだから」
安養寺亜恵嘉:「欲しいものは全部欲しいのよ。だめ?」
糸金鈴里:「……二人それぞれと付き合うということ?」
糸金鈴里:「それは……その……」眉根を寄せて
六角薄荷:「…引き止めてあきらめるなーっていったの糸金さんじゃん」腕にからだを絡める。薄いが柔らかい感触が押し付けられる。「欲張りたいよ…?」
糸金鈴里:「うっ……ちょ、ちょっと……」
糸金鈴里:身体のあちこちを二人に色々されながら、必死に口を回す。
糸金鈴里:「勿論……私としても、リーダーと六角さんの仲を引き裂きたいわけではないし……」
糸金鈴里:「私は私で、リーダーと……その…… …………だけれど……」
糸金鈴里:「……でも、そんなことって……許されるの……?」
六角薄荷:「許すも許さないも…」温度の高い息を吐く。「わたしたちのことだよ。ねえ?」
安養寺亜恵嘉:「好きなようにしてって、あなたがよく言うじゃない」
安養寺亜恵嘉:「私も同じ意見だわ。あなた自身も、好きなようにすればいい」
安養寺亜恵嘉:「その結果がやっぱり嫌ということなら、無理強いは……」
安養寺亜恵嘉:「…………」
安養寺亜恵嘉:「……しないけれど……」
糸金鈴里:「嫌とかそういうことじゃ……」
糸金鈴里:「……さ……さっきから二人とも、何を言っているの……?」
六角薄荷:「…………」
糸金鈴里:その辺りで君達は気付くかもしれない。
糸金鈴里:糸金鈴里は恋愛経験に乏しく、またFHとは思えない至極真っ当な倫理観の持ち主だ。
糸金鈴里:鈴里には最初から、「3人で付き合う」という発想が存在してないのだ。
六角薄荷:アイコンタクト
安養寺亜恵嘉:頷く。
安養寺亜恵嘉:「……鈴里!」
安養寺亜恵嘉:「どうせ好き同士なんだったら、私たち3人で気持ちを分かち合えば……いや、こういう言い方だと伝わらないのか……だから、ええと……」
六角薄荷:「三人でおつきあいしよう」しませんか、ですらない
安養寺亜恵嘉:「それ!」
安養寺亜恵嘉:「そうなのね!?」同意した後で驚く。
糸金鈴里:「…………?」怪訝な顔。
糸金鈴里:「お付き合いは……二人じゃないと出来ないわよ……?」
安養寺亜恵嘉:「このスカタン!」
安養寺亜恵嘉:「うっ」胸を押さえる。
糸金鈴里:「すっ……なっ…………!?」ショック
六角薄荷:「にぶちん! …あっ、亜恵嘉っ……」
六角薄荷:おもわずベッドに身を乗り出そう…として、糸金さんごと倒れ込む
糸金鈴里:「ちょっと……ひゃっ……!?」
安養寺亜恵嘉:「ふぐっ」
糸金鈴里:ベッドに倒れ込んだまま天井を見上げる。
糸金鈴里:「……ふ、二人はそれで…… ……いいから言っているのね」
六角薄荷:「そ、そんなの当然…、だいじょぶ? ふたりとも…」
糸金鈴里:「……私は、その……。……よく分からない……。六角さんのことは…… ……その、まあ、好き……と言ってもいいと思うけれど……」
六角薄荷:「うん……」
糸金鈴里:「目の前で二人が……そういうことをしているのを見せられるのは、つらい気持ちになるし……」
六角薄荷:「…………あ、そう、それも大事なんだけど! 亜恵嘉は…あ、思ったより…だけど…」
糸金鈴里:「逆に……あなた達はいいの?私が六角さんと……そういうことをしたり、亜恵嘉と……したりするのを見ても、何とも思わない?」
六角薄荷:何か思いついた顔
安養寺亜恵嘉:「……?」
六角薄荷:「…亜恵嘉、クスリ、いる? いるなら、私が嚥ませる? それとも…」
六角薄荷:「…糸金さんにしてもらうのがいい?」
安養寺亜恵嘉:「……。なるほど」感情の乱高下で引き攣り始めた胸をさすって宥めるようにしながら、薄荷と鈴里を見比べる。
安養寺亜恵嘉:「面白そうだけど……もうここまで来たら、ちゃんと覚悟してもらいましょう」
安養寺亜恵嘉:「鈴里」
安養寺亜恵嘉:「そうよ。単純なことだった。私は3人で結ばれたい」
安養寺亜恵嘉:「もしあなたたちが私抜きでいやらしいことをしていたら、落ち着かない気持ちになると思うけど……その分あとで取り返させてもらえればいいし」
安養寺亜恵嘉:「そもそも誰かひとりを抜きにしなくても、3人で一緒にすればいいわよね。違う?」
六角薄荷:「直球だあ」
糸金鈴里:「3人で……」
糸金鈴里:「一緒に…………?」
糸金鈴里:「………………???」
六角薄荷:「…もうこうなったら実践してみるのが早いんじゃないかな」
糸金鈴里:唖然としている。
糸金鈴里:「可能なの…………?そんなことが…………?」
安養寺亜恵嘉:「目の前で私たちが“そういうこと”をしていてショックだったのよね?」
安養寺亜恵嘉:「それならあなたも混ざればいいじゃない」
安養寺亜恵嘉:「目の前で薄荷が私にやったことを、あなたもやってみたくない?」
六角薄荷:「してくれてもいいし…」もぞっと這い上がって耳元でささやく「してあげてもいいし」
六角薄荷:「もっとすごいことでも」
糸金鈴里:「そ……な……」
糸金鈴里:混乱で著しく判断力が落ちている。
糸金鈴里:「い……いいの……?」
糸金鈴里:「そんなこと……山城さんはともかく……」山城さんはともかく。
六角薄荷:「山城さんはともかくね…」
糸金鈴里:「弥栄橋さんや蜂角鷹さんに知られたら、何て言われるか……」
六角薄荷:首筋に吸い付く
糸金鈴里:「っ~~~!?」
六角薄荷:ちゅぽ、と音を立てて口を離す。舌先でうす赤いあとを確かめるようになぞる。
六角薄荷:「妬いてるの、って言えばいいんじゃない? あとは…」
糸金鈴里:「なっ……な……な……」顔を真っ赤にする。
安養寺亜恵嘉:「……あなたたちも混ざれば、とか?」
六角薄荷:「…ヤマシロサンガマジデキソウナキガスルナア」
糸金鈴里:「…………」
糸金鈴里:すぐ近くの薄荷の体温を感じ、視界に入る亜恵嘉の細い身体を見て、視線が泳ぎ、喉が鳴る。
糸金鈴里:「あの……でも……私、こういうこと、したことなくて……」
六角薄荷:「誰にでも最初はあるよう…ねえ?」
安養寺亜恵嘉:「……」曖昧に笑って。「でも、なら、良かったじゃない」
六角薄荷:「…好きな人と最初にできるから?」
安養寺亜恵嘉:頷く。「あなたの初めての相手が私で、嬉しいわ」
糸金鈴里:「……亜恵嘉……」
糸金鈴里:頬を染める。空気に流され、初めてが3Pであることを受け入れつつある。
六角薄荷:喉の奥で笑って、亜恵嘉のほうへ糸金さんを押しやる。それこそ、顔と顔で息が混ざり合うような
安養寺亜恵嘉:鈴里の頭を両手で包む。間近にある葡萄色の瞳が、誘うように細められる。
安養寺亜恵嘉:「好きにしてよ。私を」
糸金鈴里:「…………っ……」
糸金鈴里:心臓が跳ねる。息を呑む。ずっと惹かれつつも触れられなかった相手を目の前にして、視線を泳がせ、痛いほど高鳴る胸を手で押さえるようにする。
六角薄荷:「…キスしてもいいってさ?」ささやく
六角薄荷:「いっぱい。たくさん。すきなだけ。あとは…じぶんの…」
六角薄荷:「さわってほしいとことか…」
糸金鈴里:覚悟を決めるようにぎゅっと目を瞑り、それから、恐る恐る顔を寄せる。
糸金鈴里:吐息の掛かる距離。歳の割りにあどけない顔立ちが緊張に染まり、呼吸の度に長い三つ編みの黒髪が揺れる。
糸金鈴里:「ほ……本当に……いいのね」
安養寺亜恵嘉:「したくないの?」
糸金鈴里:「したい」
糸金鈴里:食い気味に声が出て、紅潮した顔が更に赤くなる。
糸金鈴里:自分はこんなに一杯一杯で、全てを捧げているというのに、亜恵嘉は余裕の表情を保ったままで。
糸金鈴里:キスもその先のことも、とうの昔に自分ではない相手と何度も繰り返してきたのだと再確認するようで、悔しくて仕方なくなる。
糸金鈴里:どうしてもっと早くに一歩踏み出せなかったのかという後悔が沸き上がり、不甲斐なさと、怒りと、愛憎と……様々な感情で胸が一杯になる。
糸金鈴里:「……するからね」
糸金鈴里:視界が滲み、声が掠れているのを感じた。それを誰にも触れられたくなかった。
糸金鈴里:だから、急かされるように唇を重ねた。
安養寺亜恵嘉:「ん……」
安養寺亜恵嘉:迎え入れ、抱きしめる。互いの体が密着し、服越しにも鈴里の温度と柔らかさを感じる。
六角薄荷:喉の奥で笑うと、糸金の背後で、もぞもぞと動いて…
安養寺亜恵嘉:やっと来てくれた、という安堵。満たされる思い。手に入れてみて初めて、自分はこんなにも彼女を欲していたのだ、と気付く感慨。
六角薄荷:お行儀悪くボトムスを脱いだ素脚を、身長差のある彼女の腿の間を割るようにして、後ろから絡ませる
六角薄荷:「……よおこそ」
糸金鈴里:「っ、ん……ぅ……」
糸金鈴里:脳が熱を帯びたように感じる。亜恵嘉の唇と、抱き締められた細い身体の骨張った感触。それを咀嚼するよりも先に。
糸金鈴里:「六角、さんっ……」
六角薄荷:「…なにしたらいいかわかんないでも、大丈夫。おしえたげるから」
六角薄荷:シャツの裾から手を入れて、糸金の脇腹をなで上げる。普通ならくすぐったさを感じてしまいそうな繊細なタッチ。
六角薄荷:「…あのねえ。それから大事なこと。いっぱいくっついて、相手によろこんでもらってるだけでも…」
六角薄荷:「すごいきもちいいし、うれしいよ?」
糸金鈴里:「っは……! っく、ぁんっ……♡」
六角薄荷:脇腹、あばら骨の上、下腹部、臍、ゆたかな胸の下側。指先が這い回る。強く絡めた脚が、鼠径部を押し上げる
糸金鈴里:自分のものとは思えない甘ったるい声が漏れて、それから──沸々と、怒りが湧き上がってきた。
糸金鈴里:いい様にされるがままの自分も、二人の態度も、何もかもが癇に障る。
糸金鈴里:どいつもこいつも余裕ぶって、セックスしてるだけでそんなに偉いのか?
糸金鈴里:上半身を捻るようにして薄荷の方を向き、その頭を片腕で引き寄せる。
糸金鈴里:そのまま、奪うようにキスをする。
糸金鈴里:「っ……ちゅ、ぷ…… は……」
六角薄荷:「わ…ん、むっ……ちゅ……」
糸金鈴里:先程の亜恵嘉とのキスよりもずっと長く、乱暴で、濃厚なキスを何度も繰り返す。これまでの意趣返しとして見せつけるかのように。
安養寺亜恵嘉:「わ……」
六角薄荷:「……ん………ぷ……んんっ……」
安養寺亜恵嘉:ふわふわとした接吻の余韻から突き放されるような扱い。好いた相手と好いた相手が、間近で口付けを交わす様を目の当たりにする。
六角薄荷:上気した頬、唇の端から泡立った唾液が垂れ落ちて、枕とシーツと鈴里のシャツにしみが広がる
安養寺亜恵嘉:「…………」二人ともに見たことのない表情。もしかすると薄荷はしていたのかもしれないが、第三者の視点から見るのは初めてだ。
安養寺亜恵嘉:白い顔を朱に染めたまま──シーツの上に座り込む姿勢で、内腿をもじ、と擦り合わせる。
六角薄荷:「…………んっ」
糸金鈴里:「はーっ……はー…… ……はは……何よ」
糸金鈴里:荒い呼吸を吐きながら、三人分の唾液で濡れた口元を舌で舐め取って、笑みを見せる。
糸金鈴里:薄荷の小さな頭が腕の中に収まっていて、先程の余裕が崩れたその表情に、味わったことのない、言い知れない背徳的な感情と快感が込み上げてくるのを感じる。
糸金鈴里:「そんな可愛い顔できるのね……あなた」
六角薄荷:「なにいうのさ…そういう鈴里だって」
六角薄荷:「見たことない顔してるじゃん?」荒い息を吐く。「動物より動物っぽい顔」
六角薄荷:「…ほら、亜恵嘉が寂しがってるよ?」抱きかかえられたまま
六角薄荷:手を伸ばして、下着の上から鈴里の女性器をもみほぐす。手のひらで、少し硬さを帯び始めた場所をすりつぶすようにする。
六角薄荷:「してあげなきゃ」
安養寺亜恵嘉:「……そうよ」
安養寺亜恵嘉:抱っこを求める子供のように腕を伸ばす。寂しさと、それに相反する、放っておかれるほどに高まる奇妙な期待が、瞳の内に揺れている。
安養寺亜恵嘉:「いじわるをしないで」
六角薄荷:「…………」上気した小さな体から、味を錯覚するほど濃い甘い香りかいらくのこうきが漂っている。もういいよね、とばかりに。
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:くらりと思考が酩酊する。ただでさえ熱に浮かされたようだった意識が、更に混濁して。
糸金鈴里:自分が触れるのを待ち侘びているような亜恵嘉を一瞥し──
糸金鈴里:ふい、と視線を逸らし、そのまま薄荷を押し倒す。
糸金鈴里:流れるような動作で、その手首がベッドに繋ぎ留められるような手錠が生成される。
六角薄荷:「わ、きゃっ!」
安養寺亜恵嘉:「あぁ……」息を漏らす。絶望するような、興奮するような。
糸金鈴里:「亜恵嘉も、薄荷も……むかつくのよ」
糸金鈴里:「私が何も知らないみたいに、何もかも思い通りになるような顔して……」
糸金鈴里:ぎし、とベッドが軋み、薄荷の身体が影で覆われる。
六角薄荷:ぞくぞくとした感覚が、背骨から尾てい骨を駆け上がるのを感じる。立ち上る甘い香りがひときわ強くなる
糸金鈴里:「絶対に……後悔させてやる」
六角薄荷:「……素敵」
安養寺亜恵嘉:思い通りにならない体では、割り込むこともままならない。自分を差し置いてまぐわい始める二人を見て。
安養寺亜恵嘉:知らずのうちに、自ら足の付け根に手を伸ばす。ねとついた感触が指の先に触れる。
安養寺亜恵嘉:布地の内で浅ましくもぞもぞと手を滑らしていくうち、ふ、ふ、と息が上がる。身をすぼめ、握った逆の手で口元を押さえる。紛い物の心臓がぎちぎちと軋むその苦痛も、今は麻薬じみて心地良い。
六角薄荷:その眼の前で…
六角薄荷:「んっ……んんっ……ふあああ────っ♡」
六角薄荷:不慣れながらも器用で、執拗で、なにより貪欲な指先と舌に蹂躙されて、手枷で拘束された小さな体が何度も跳ねる。
六角薄荷:くったりと身体から力が抜けて、股間から、シーツにしみが広がる。
六角薄荷:「んっ……はあ……」
糸金鈴里:「……はー…… はぁ……」
糸金鈴里:乱れた呼吸を整えながら、ベッドの上でぐったりする小さな身体を見下ろす。
糸金鈴里:何かに衝き動かされるように幼い肉体を貪り、蹂躙し、こんな状態に追い込んで──
糸金鈴里:それにどこか悦楽と満足感を覚えている自分に、戸惑いと恐怖が走る。
糸金鈴里:ぐちゃぐちゃに乱れた三つ編みを解き、指で梳くと、癖の付いた黒い長髪が広がる。
糸金鈴里:「……」
糸金鈴里:一つ息を吐いて、それから、ベッドのもう一方に目をやる。
安養寺亜恵嘉:「ん……んぅ……」
安養寺亜恵嘉:「鈴、里……薄荷……」
安養寺亜恵嘉:うねるような緑髪の女は、目に涙を浮かべて赤面し、口元を手で覆っている。
安養寺亜恵嘉:そこだけ見ればすさまじい情事に圧倒され、恥じ入っているかのようだが。
安養寺亜恵嘉:右手は寝間着の股の内側に潜り込み、せわしなくうごめき、湿った音を立てて、暗い色の染みを広げている。
安養寺亜恵嘉:そのような自分を鈴里が見ていることも、まるで気付いていないかのような、色欲に衝き動かされるばかりの姿。
糸金鈴里:ずっと恋焦がれてきた女の痴態を目の前にして、ほんの数時間前の鈴里であれば、目を奪われるか、その場から全く動けなくなっていただろう。
糸金鈴里:だが今は、薄荷が散々散布した媚薬が思考を蕩かして、何もかもが夢の中のように朧気だった。そこにあるのは衝動と剥き出しの欲望ばかりだ。
糸金鈴里:「亜恵嘉」
糸金鈴里:短く呼び掛ける。
安養寺亜恵嘉:「ふぇ……?」
安養寺亜恵嘉:僅かに目の焦点が戻る。だが自ら涜する指の動きは止まらない。
糸金鈴里:「何してるの?」
安養寺亜恵嘉:「なに、って……」
安養寺亜恵嘉:「あなたが、んぅ、構ってくれないからぁ……」
安養寺亜恵嘉:良くも悪くも薄荷が散布した薬液の影響を受けている。ここまで理性を剥ぎ取られた様は“痛み止め”の所為だが、胸の鼓動は激しく昂って、それがなければ昏倒していたかもしれない。
糸金鈴里:「一人で我慢も出来ないの?」
糸金鈴里:「いやらしい亜恵嘉……」
糸金鈴里:スプリングを軋ませ、ベッドを揺らして身を寄せる。ようやく亜恵嘉の腕が届く距離に来て、目を細める。
糸金鈴里:「私はずっとそうやって我慢してたのに……あなたばかり不公平じゃない?」
安養寺亜恵嘉:「私は我慢しろなんて言ってないもん」ぐずる子供じみて睨む。
糸金鈴里:「はぁ……」
糸金鈴里:積年の恨み言は山ほどあったが、今はやめておく。
糸金鈴里:ただ、亜恵嘉に向けて腕を広げる。
糸金鈴里:「……おいで」
安養寺亜恵嘉:「……」
安養寺亜恵嘉:僅かに様子を窺うようにした後。
安養寺亜恵嘉:精一杯の勢いでその胸の中に飛び込む。傍から見れば、病人がぐらりと倒れ込むような速度でしかなかったが。
糸金鈴里:それを柔らかく受け止め、背に手を回して抱き締める。
糸金鈴里:ずっと傍にいて、ずっとこうしたいと願い続けてきて──ずっと叶わなかった。こんな些細なこと。こんなにあっさりと現実になってしまうことが。
糸金鈴里:骨張った、抱き心地の悪い身体。ごつごつとした感触が自分の節々に当たって痛いし、今にも折れてしまいそうな細さが危なっかしく、不安に感じる。
糸金鈴里:それが、何よりも愛おしかった。
糸金鈴里:「……亜恵嘉」
糸金鈴里:一度、息を吐いて、吸い込む。熱に浮かされたのでもなく、誰かに強いられたのでも、薬に言わされたのでもないことを確認するようにして。
糸金鈴里:何年もずっと傍にいて、毎日幾つもの言葉を交わす中で、ずっと言えなかったただ一つの言葉を口にする。
糸金鈴里:「好きよ」
安養寺亜恵嘉:「鈴里……」
安養寺亜恵嘉:目尻に盛り上がった涙の粒が、いよいよ一筋の煌きとなって零れる。
安養寺亜恵嘉:吐く息は熱い。いやらしい姿を晒していて、冷静でない自覚もある。今しがたの彼女の意志とは真逆で、それでも勢いに任せて言ってしまいたいことがあった。
安養寺亜恵嘉:「私。私ね」
安養寺亜恵嘉:「はじめから紗羅を殺したくなんかなかったわ」
糸金鈴里:「……うん」
安養寺亜恵嘉:暖かく、柔らかく、揺らがない。自分とはまるで違う、育った体。そこへ縋りつくようにする。
安養寺亜恵嘉:「最初は……神様気取りの連中を、本当に殺してやりたいって思っていたけど。そのためにぜんぶを使える気でいたけど」
安養寺亜恵嘉:「何度も後悔した。自分が選んだことだから仕方ないって、その時6歳の子供でも言われなきゃいけないの?」
安養寺亜恵嘉:「自分の足で学校に通ったり、友達と遊んだり、車でどこまでも行ってみたり」
安養寺亜恵嘉:「恋人を作ってみたりしたかった」
安養寺亜恵嘉:後に調べてみて──これまではそうする気にもならなかったことだ──知ったことがある。
安養寺亜恵嘉:誘惑者から与えられた遺産は、類似の性質を示すものが世にいくつかあり、謀略の牢獄と総称されている。それは契約者に報復を唆し、その苦痛を力に変え……
安養寺亜恵嘉:奪われたものを取り返し、この檻それ自身から抜け出せと訴えるのだという。
安養寺亜恵嘉:それをすら乗り越えて復讐を果たすことを選べるか否かを試すつもりだったのか。単なる戯れか。他の何かか。神の如きものの思考は測り難い。ずっと。
安養寺亜恵嘉:そしていずれにせよ、もう何でもいいことだった。
安養寺亜恵嘉:「鈴里」
安養寺亜恵嘉:「ありがとう。私の夢を叶えてくれて」
安養寺亜恵嘉:「大好きよ」
糸金鈴里:迷子になった幼子を安心させるように、包み込むように抱き締めて、肩甲骨の浮いた背中をゆっくりと撫でる。
糸金鈴里:「……“トヴァシュトリ・カルマパラ”は、無から有を生み出す代償に、持ち主に不運を齎す」
糸金鈴里:「本当は、一つ所に留まってはいけないのに……私はどうしても“ドリームランド”から離れられなかった」
糸金鈴里:「……ずっと、ずっと……最初から」
糸金鈴里:「あなたが居たからよ。亜恵嘉」
糸金鈴里:「あなたのお陰で、私は」
糸金鈴里:「もう一度、夢を見ることを思い出せた」
安養寺亜恵嘉:「…………女の趣味が悪いのね」
安養寺亜恵嘉:涙を拭い、真意を誤魔化す、いつものひねくれた微笑を浮かべる。
安養寺亜恵嘉:「あなたも、薄荷も」
六角薄荷:「そおだよ」
六角薄荷:くちゅ、と粘った水音を立てて、亜恵嘉の女陰にほそい指が侵入する。いつもよりあらっぽく、内側から掌と中指で揉み潰すように。
六角薄荷:「ん……」なにか問われるより前に、鈴里の秘唇に口付けした。舌とともに、とても濃い・・唾液を流し込む。水音。
安養寺亜恵嘉:「あぅうっ……♡」
糸金鈴里:「なっ……」
糸金鈴里:「薄荷!あなたいつの間に…… ふ、ぎぃっ……♡」
六角薄荷:「んふ……いい話してるとこだけどお、だからさあ……」上気しきった笑顔。
六角薄荷:「きまりごと・・・・・とか外れて、やりたいようにやろお、ってことでえ…」
六角薄荷:「…わたしたちらしさ、いっぱいして・・いこ?」
六角薄荷:抱き合っていた二人と、絡まるように身体を押し込む






Double Cross The 3rd edition
Replay Bloom Case06
『恋燼慾火の幻夢境』
END






GM:全行程終了です。お疲れ様でした!
六角薄荷:お疲れ様でした!
安養寺亜恵嘉:お疲れ様でしたー!
山城 紗菜:お疲れ様でした~!
弥栄橋 紬:お疲れ様でしたっ!
六角薄荷:やりきった感がある マジありがとうございました…
山城 紗菜:本当に全てを出しきりました...ありがとうございます
弥栄橋 紬:えへへ 楽しかったね~
安養寺亜恵嘉:楽しかった……