
メインログ/雑談ログ
Trailer
昨日と同じ今日。今日と同じ昨日。
繰り返し時を刻み、変わらないように見える世界。
その裏側で、戦い続ける者達がいる。
既に変貌した、陽の当たらぬ世界で。
狂い咲くのは徒花か、それとも──。
魔街。外界から隔離され、法の正義の届かぬ地。
只人には牢獄たるこの街も、罪人には楽園に等しい。
ギルド──故郷を追われた者はこの地に安息を求め、故郷を奪われた者はかの組織に力を求めた。
天よりの火が悪徳の街を焼く。
それが神の審判であろうと、受け入れる道理はない──元より、道を外れた咎人なれば。
Double Cross The 3rd edition
Replay Bloom Case07
『死灰復燃ゆ叫べカデンツァ/クロス・トラック・エラー』
ダブルクロス──それは裏切りを意味する言葉。
Index
【Preplay】
GM:それではセッションを開始していきましょう。まずは自己紹介から。
GM:イニシアチブ順で行きましょう。ルスティアさんからキャラシを貼って自己紹介をどうぞ!
GM:他の方は汚いヤジを飛ばしてください
銀鏡ルフナ:ギャハハーッ!!(野次)
ルスティア・ユートゥ:はーい!
六條 累音:脱げー!

ルスティア・ユートゥ:(キャラシート)
ルスティア・ユートゥ:元FHマーセナリーの現チンピラです。
ルスティア・ユートゥ:セルメンバーを二人ほど任務中にぶっ殺したら何故か追われる身になったので……元カノのツテを頼りに魔街にお邪魔しました。
GM:何だこいつ!?
ルスティア・ユートゥ:すいません、3名でした。
銀鏡ルフナ:増える事あるんだ
六條 累音:いっぱい殺せてえらいね
七瀬花霞:違う意味でもいっぱい殺してるんでしょ
ルスティア・ユートゥ:殺すのも殺されるのも好きだけどそれはそれとして自由になったので元カノの顔を見たくって……今はギルドでお世話になってます。
ルスティア・ユートゥ:人の心に触れて、通わせるのが大好きです。なので人当りもかなり良い筈。
GM:いい人かも~
ルスティア・ユートゥ:手法は性交渉か殺し合いの二通りあるので好きな方を選んでもらおうかな……
七瀬花霞:セックスオアデス
銀鏡ルフナ:私の知ってる人あたりがいいと違うなあ
ルスティア・ユートゥ:拳を交わせば友達、の発展形だと思ってください。組織内では戦闘以外ではあまり役に立たないので
ルスティア・ユートゥ:露払いとか他組織の小競り合いで最前線に立ってたりすると良いな~と思ってます。
ルスティア・ユートゥ:理由は分からないけどあんまり誰も仲良くしてくれないので普通に話してくれる人はみんな好き。特に組織のメンバーは大好き!
GM:なんでやろなぁ……
銀鏡ルフナ:良い人なのに不思議だね~!
七瀬花霞:みんなシャイだったのかな
六條 累音:やっぱかわいい子なんじゃないか?
七瀬花霞:エッチな格好してるし……
ルスティア・ユートゥ:へへ。セッションを通して全員と仲良くなりたいな~と思ってます。
ルスティア・ユートゥ:性能としてはシンプルなもので上から感覚バフかけながら殴って後手を知覚でドッジします。
ルスティア・ユートゥ:火力は中途半端、範囲攻撃もないと目も当てられませんがタイマンでは相性次第で完封も可能なはず。
ルスティア・ユートゥ:とにかく殺し合いと性交渉がしたい、以外に何も考えていません。よろしくお願いします
銀鏡ルフナ:えっちなひとなんだ~♡
GM:何て潔い女なのだ
七瀬花霞:エロスとタナトスの体現者
GM:頑張ってセックスと殺し合いをしてください。では次!
GM:ルフナさん自己紹介お願いします!
銀鏡ルフナ:は~い!

銀鏡ルフナ:(キャラシート)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナ(しろみ・るふな)です!
銀鏡ルフナ:シンドロームはなんとモルフェウス/ミストルティン!
銀鏡ルフナ:無理矢理対応してないキャラシートに書いたから見づらいけど許してね。ルフナ可愛いから。
六條 累音:もしかして新時代のオーヴァードなのでは……!?
ルスティア・ユートゥ:キュート、すなわち万事OK!
七瀬花霞:あっ気をつけてください!! 乳房が零れ出そうです!!
GM:ミストルティン~~?聞いたことねえなぁ
銀鏡ルフナ:だいじょうぶだよ~♡花霞ちゃんは心配性だね!
銀鏡ルフナ:ミストルティンは……なんか……最近出てきたすごいシンドローム!
銀鏡ルフナ:魂の武器を使って……なんかたたかうやつ!
GM:護廷十三隊なのか……!?
銀鏡ルフナ:そんな感じですごい力に目覚めた17歳、元々は女子高生だったけど抜けてギルドに入ったよ。
銀鏡ルフナ:なんでかっていうと……累音お姉さまに一目惚れしたから!
ルスティア・ユートゥ:常軌を逸したフッ軽
六條 累音:ふふ……かわいい子なんだから
銀鏡ルフナ:幼馴染でずっと一緒の花霞も一緒に来てくれたし、友達のミーコもいるし、ルスティアさんも玲那さんも優しいし、いいことばっかりだな~。
銀鏡ルフナ:可愛くておっぱいおっきくて性格がいいくらいしか特徴ないルフナだけど、人と仲良くなるのは得意かも!
GM:こいつ……無敵か
銀鏡ルフナ:だからね、みんなと仲良くしたいんだ~。よろしくね!
七瀬花霞:自己肯定感の化身
ルスティア・ユートゥ:ルフナ……お前は何を持ちえないのだ
銀鏡ルフナ:能力はねえ、"魂の武器"である……俳句を詠む熊ことハムちゃんを召喚するよ。
六條 累音:なんて?
GM:何て?
銀鏡ルフナ:熊はねえ、すごいんだよ!絶対に倒す事を許されないからね。最強の防御力を持ってるの!
七瀬花霞:俳句を詠む熊
銀鏡ルフナ:データ的にもカッチカチの防御力でみんなを守るよ~。
銀鏡ルフナ:《イデアホルダー》で取った練成のイデアで、クマを殺さないでくださいって電話をかけたりSNSをしたりすることでガード値と装甲を下げさせないこともできるよ。
ルスティア・ユートゥ:??
GM:何言ってんだこいつ
七瀬花霞:優しい能力なんだね
七瀬花霞:?
銀鏡ルフナ:あとは《砂の加護》《砂塵霊》で支援も飛ばせるよ。
銀鏡ルフナ:ルフナは完全に人を傷つける能力とか持ってないから、本当にみんなを守る為の力なんだよ!
銀鏡ルフナ:そういう感じ!みんな仲良くしようね~。
ルスティア・ユートゥ:ルフナは可愛いね、仲良くしようね~
銀鏡ルフナ:えへへ、でしょ~♡
六條 累音:優しくしてあげるからね
銀鏡ルフナ:お姉さま……♡
七瀬花霞:私はもう仲良しだけどね
銀鏡ルフナ:うんっ!いつも一緒だもんね♡
GM:やる気十分のようですね その調子で勝ちに行ってください!
GM:では次!七瀬さんお願いします!
七瀬花霞:はーい!

七瀬花霞:(キャラシート)
七瀬花霞:七瀬花霞(ななせ かすみ)。魔街ギルド支部に所属している死体です。
銀鏡ルフナ:死体!?
GM:死んでる……
ルスティア・ユートゥ:なんだァ!?
七瀬花霞:魔街が生まれた震夜の日にジャームに殺されて死んだ後、死体がレネゲイドの力で動き回っている屍人です。
ルスティア・ユートゥ:可愛いゾンビだね
七瀬花霞:ルフナとは幼馴染で、元々は明るい性格でしたが、死んでからは人が変わって暗い性格になってしまいました。
GM:かわいそう
六條 累音:100%被害者じゃん!
銀鏡ルフナ:花霞高校デビューした?なんか雰囲気違うね(笑)
七瀬花霞:昔の記憶はあるけど別人みたい……でもルフナのことだけは大事にしなきゃと思って、ルフナの後を追いかけてギルドメンバーになりました。
銀鏡ルフナ:花霞……♡
ルスティア・ユートゥ:なんて健気なんだ
六條 累音:この子いい子過ぎませんか?大丈夫?
GM:みんなノリと勢いで生きすぎだろ
七瀬花霞:自分は死人なのであんまり人と関わらない方がいいと思っていますが、情が移りやすく、ルフナだけじゃなくてチームメンバーのことも放っておけないと思い始めています。
ルスティア・ユートゥ:心だけは生きている
七瀬花霞:ギルドでは擬態能力を活かして潜入したり、『接待』したりしています。
GM:接待って何だろ~ ビンゴ大会とかかなぁ
ルスティア・ユートゥ:たのしそ~
銀鏡ルフナ:自分がビンゴしても黙ってるのかな~?
七瀬花霞:体を売っています。
GM:ワッ……ワァッ……
ルスティア・ユートゥ:たのしそ~
六條 累音:直球になっちゃった
銀鏡ルフナ:そ、そんな……はわわ……
七瀬花霞:戦闘に関しては、自分から攻撃することは苦手ですが、耐久性能と反撃能力はあります。
七瀬花霞:データ的にはサングインを活用して攻撃力と防御力を上げつつ復讐の刃で反撃します。
七瀬花霞:あとはカバーリングとかデビストとか……そこそこ社会にも強くなれるように貴人礼賛とかいうあんまり見ないアイテムも取りました。
銀鏡ルフナ:たしかにあんま見ない!
六條 累音:シーン1で社会3個増えるの、地味に強いのではないか……!?
七瀬花霞:こんな感じ。別に私と仲良くなる必要はないと思うけど……よろしく。
GM:大変なことになってしまいましたが……それではラスト!
GM:六條さん自己紹介お願いします!
六條 累音:は~い

六條 累音:(キャラシート)
六條 累音:ふぅ……六條累音。ギルド所属の研究者……それと、幹部も必要ね。
ルスティア・ユートゥ:見目麗しい~♡
銀鏡ルフナ:お姉さま~~♡顔がいい♡
六條 累音:経緯は元FHエージェントで、勧誘を受けてギルドに所属しただけ
六條 累音:魔街に来た理由は秘密。とはいえ、来るだけでもなかなか面倒ではあったけど。
GM:ミステリアス美女やんけ~~
六條 累音:見方次第よ。現在はギルドで研究を続ける傍ら、幹部として運営をしているという事になるかしら
七瀬花霞:白衣、眼鏡、煙草、縦セタ……ミステリアス女研究者要素役満
六條 累音:その一方で恋愛対象は女性で、かつ年下好き。
六條 累音:それこそ他セルのFHチルドレンに手を出すくらいにはね
ルスティア・ユートゥ:!!
GM:オイオイオイ
銀鏡ルフナ:お姉さまったらいけないんだ~♡
ルスティア・ユートゥ:出されちゃいました……♡
七瀬花霞:年下好きでPC最年長……
六條 累音:オーヴァードは衝動に揺れる生物なんだから、変に逆らうほうがジャームへの道を加速させるだけでしょう
七瀬花霞:全員食う気だ……!
六條 累音:データは比較的シンプルで、先陣の火のイニシ操作や達成値に依存しない攻撃性能
六條 累音:100%なら落星衝と奇跡の雫が使えるので比較的器用ね。CX型といってもいいけど……
六條 累音:社会が素で高いので何とかなるでしょう
六條 累音:あとイージーエフェクトが5個あります
銀鏡ルフナ:えっちなイージーエフェクトがいっぱいある!!!!
GM:こいつ……『やる気』だ!
六條 累音:悪さがいっぱいできてしまうかもしれないわね……以上。私を楽しませてね
GM:リーダーとして頑張ってください!それではNPCの紹介に移ります
香流玲那:香流玲那(かなれ・れな)です。

銀鏡ルフナ:顔がいい黒髪ロングストレート!?
六條 累音:ポーズが対になってる
ルスティア・ユートゥ:上品な喫煙者再び
七瀬花霞:レズの仁王
香流玲那:一応PC達のチームメンバーの一人ですが、たまにしか顔を見せず、普段はどこで何をしているのかもよく分かりません。
ルスティア・ユートゥ:怪しいなァ~?
香流玲那:飄々とした物腰で、心の内が読みづらい女。怪しいです
七瀬花霞:ミステリアスで喫煙者の黒髪ロングの女……!
香流玲那:無条件で敵を麻痺させる強力な能力の持ち主で、連携戦闘においては無類の強さを発揮します。
銀鏡ルフナ:すごーい!かっこいい~!
七瀬花霞:連携ができるなら信頼できそう!
ルスティア・ユートゥ:戦いた~い!
六條 累音:大人の恋愛ができるのではないか
ミーコ:ミーコです。

ミーコ:PC達に付き従う妹分。明るい下っ端気質です。
七瀬花霞:かわいい
ルスティア・ユートゥ:でっか
ミーコ:オーヴァードとしては極めて弱小。戦いにおいては全然役に立ちません。
銀鏡ルフナ:かわいいね 守ってあげなきゃ
ミーコ:公立高校に通っており、ルフナさんの元クラスメイト。七瀬さんとは現クラスメイトであり、何かと世話を焼いています。
七瀬花霞:死人だから色々無頓着で……
六條 累音:ぼんきゅっぼん過ぎる
ハンドアウト
君達はギルド所属のオーヴァードだ。外部の捜査の手が届かない魔街の状況は、犯罪者である君達ギルドにとってはこの上なく都合がよい。
現状維持こそがギルドにとって最大の目的だ。だがそんな現状を崩そうとする者たちがいる。
魔街に蠢く無数のオーヴァード組織。中でも魔街解放を掲げるFH魔街支部──君達にとって最も邪魔な存在が、最近活発な動きを見せているという。
君達は魔街の現状を探り、この街を今のありのままに保たなくてはならない。
(共通)
GM:以上!それではこちらのメンバーでセッションを始めていきましょう。よろしくお願いします!
七瀬花霞:よろしくお願いします!!
銀鏡ルフナ:わ~い!!よろしくお願いします!!
ルスティア・ユートゥ:よろしくお願いします!!!
六條 累音:よろしくお願いします!!!
【Cycle1-phase1】
GM:まずは今回のセッションの進行の説明を。
GM:今回のセッションは3サイクル+クライマックス+EDで構成され、ここにMVPのみ好きなタイミングでエクストラシーンが入ってきます。
GM:1つのサイクルは、
フェイズ1
シーン1-2
フェイズ2
シーン3-4
フェイズ3
の順番で進行します。フェイズは全員登場、シーンは個別会話のシーンとなります。
GM:個別シーンの制限時間は、今回は暫定で40分となります。少し短いですが、フェイズが増えた分実際の総ロール量は増えると思います。
GM:それでは早速、サイクル1に入っていきましょう。全員登場侵蝕をどうぞ。登場侵蝕はフェイズごとに発生します。
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(34 → 41)
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(32 → 38)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(39 → 42)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(32 → 39)
GM:──日常が崩れ去るのは、一瞬の出来事だ。
GM:文明の瓦解とは崩れゆく骨組みのように、かつて繁栄を誇った都市の皮膜を裂く。ここ『魔街』は、その爛れた傷口のごとき場所だった。
GM:幾つものクレーターを穿たれたその姿は、まるで銃創を負った獣のように息苦しげだ。遠い昔、この街もまた、どこにでもある平凡な都市だったのだろう。だがレネゲイドウィルスという呪われた神の吐息が、それを許しはしなかった。
GM:今や魔街は世界から切り離され、管理と無法が交錯する閉じた箱庭。
GM:街を囲む封鎖壁は、かつての秩序が死骸となり、無残な遺構へと変わったことを告げている。登録市民たちは未だ理性の残滓に縋り、朽ちかけた高層ビルの間、狭い安全圏に身をすがりつくように暮らしている。
GM:だがそれすら持たぬ非登録市民たちは、法の光が届かぬスラムの闇の中、己の命を賭けて戦うしかない。
GM:名前、権利、未来――そのすべてが剥ぎ取られ、あるのはただ『生き残る』という意志のみ。貧困と暴力、裏切りと報復。新たな日常では血が通貨のように流通し、死は日々の糧のようにすぐそばに転がっている。
GM:その混沌を、司政局の影が這う。
GM:かの組織は秩序の名のもとに、冷酷な天秤を揺らす。オーヴァード部隊“GPO”の足音が響けば、それは粛清の前触れであり、悲鳴と硝煙がその後に続く。正義と暴力の境界は、とうに潰えて久しい。
GM:……だが、秩序に抗う者が、秩序を恐れるとは限らない。
GM:魔街の奥底、廃墟と化したホテルを拠点とするのは、犯罪者たちの盟約――『ギルド』。それは魔街の暗がりに巣食う亡霊たち。
GM:彼らが求めるのは無秩序な戦乱ではない。
GM:彼らはこの街を血と硝煙で染め上げながらも、決して壊しはしない。
GM:法が届かず、追跡の網が断たれるこの魔街こそ、彼らにとって唯一の避難所であり、聖域であり、安息の檻だった。
3月1日 09:00 廃ホテル『セレステ』
GM:割れたシャンデリアが微かな風に揺れ、薄明の中で沈黙を歌う。銃痕の刻まれた壁には、血の匂いが染みついている。
GM:テーブルの上には空になったグラス、カウンターの奥では古いジュークボックスが、ノイズ混じりにかすれたジャズを流している。
GM:廃墟と化したホテル。ここが君達メンバーの拠点だった。外界から遮断された魔街には、こうした放棄された宿泊施設がいくらでも在る。
GM:朝の冴えた空気の中、君達は1時間後に控えた魔街ギルドメンバーとの会議に備えるべく、1階ロビーへと集まっていた。
銀鏡ルフナ:「おっはよ~!」長い銀髪をさらさらと揺らし、二階から降りてくる。
銀鏡ルフナ:いまだに使っている学生鞄には、じゃらじゃらと大量のぬいぐるみのキーホルダーがつけられている。
銀鏡ルフナ:「あれ、会議ってもうはじまってるんだっけー?まだだよね?」
七瀬花霞:「ルフナ」
七瀬花霞:「早いね。まだ大丈夫だよ」
銀鏡ルフナ:「あ、ルフナ今日は寝坊しなかった!?」
七瀬花霞:ロビーの端の影に溶け込んでいた黒い髪と服が、前に出ることで差し込む日に照らされて輪郭を露わにする。
七瀬花霞:「うん。別にいつも寝坊してないけど」寝坊しそうになったら起こしている
ルスティア・ユートゥ:「んぁ……あら、今日は一人で起きたの?偉いねぇ」
銀鏡ルフナ:「えへへっ!偉いでしょ~!」素直に嬉しそうな満面の笑みを向ける。
ルスティア・ユートゥ:ロビーの片隅に置かれた古臭いソファからむくりと体を起こす。穏やかに持ち上げられた口端からは紫煙が漏れていた。
ルスティア・ユートゥ:ルフナの言葉にえらいえらい、と返して見慣れない葉巻のようなものを蕩けた目で見つめながら口元へと運ぶ。
銀鏡ルフナ:「偉いから撫でて~?」
銀鏡ルフナ:頭を差し出す。
七瀬花霞:「ルスティア。体凝らないの? 寝室ならいくらでもあるのに」
六條 累音:窓から外を眺め静かに耳を傾けた女性が、紫煙と一息を吐いて振り返る。
六條 累音:「ふぅ……ルスティアは随分朝からそこにいたから」
六條 累音:長く艶やかな黒が揺れ、切れ長の目が君を捉える。
ルスティア・ユートゥ:「あたし、どうせ起きれないもの。ここに居たら誰かが起こしてくれるでしょう?」ルフナの頭を撫でながら微笑む
銀鏡ルフナ:「えへへえ」撫でられてふにゃふにゃ微笑む。
ミーコ:「……みなっっ」
ミーコ:「さーーーん!!」
ミーコ:カチャカチャカチャカチャ
銀鏡ルフナ:「わー!」
七瀬花霞:「ミーコ」
ミーコ:現れたのはミーコと呼ばれる少女。桃色のショートヘアが、朝の薄明かりを弾くように揺れる。
ミーコ:背は小柄。それでも胸元は制服の布地を押し上げるほど豊かで、無邪気な笑みと相まって、どこかアンバランスな印象を与えている。
ミーコ:制服は魔街の公立高校のもので、よく動くためか少し乱れている。襟元できらりと光る銀のペンダントは、彼女が常に身に着けているものだ。
六條 累音:「朝から……相変わらず、元気ね」
六條 累音:「何かいいことでもあった?」
銀鏡ルフナ:「ミーコ、今日も元気だねえ~!」累音の傍に寄り、腕にぎゅうっと抱き着いて豊かな胸を押し付けながらニコニコ笑う。
ミーコ:更に今は、懐に抱え込むようにして、湯気を立てる大量のカップとポットを運んで来ていた。
六條 累音:ルスティアの隣へ腰かけ、その様を眺める。
ミーコ:「皆さんお待たせしたっす!!不肖このミーコ、遅ればせながら皆さんのためにお茶とおコーヒーを……」
ミーコ:ガッ
ミーコ:「あっ」
七瀬花霞:「手伝……あっ」
ミーコ:カーペットの端に足をつっかけて、カップとポットが派手にぶちまけられる。
ミーコ:「あ~~~~~~っ!!」
七瀬花霞:「……」
ルスティア・ユートゥ:「あら、ら」
六條 累音:「……落ち着きなさいって前にも言ったでしょう」
七瀬花霞:「ミーコ、大丈夫?」
銀鏡ルフナ:「大丈夫~!?」慌てて駆け寄る。
六條 累音:「ケガはない?」
ミーコ:「ぐえーーーっ」自らもそのまま転んで
ミーコ:「う、うぅ……大丈夫っす……すみません、こんなはずでは……」
ミーコ:「あっ、コーヒーが全部こぼれて……勿体ないっす!!直で啜ればまだ行けますかね!?」
銀鏡ルフナ:「汚いよお!?」
七瀬花霞:「やめた方がいいと思う」
六條 累音:「掃除も行き届いてない床を舐めたい変わり者なら止めないけれど」
銀鏡ルフナ:「でも……ミーコが淹れてくれたコーヒーだもんね!?やってみる価値はあるかも!?」
銀鏡ルフナ:四つん這いになって床に顔を近づける。
ルスティア・ユートゥ:「みっともない真似しないの。そんなに飲みたいなら淹れ直してあげるから」
七瀬花霞:「ルフナ、駄目だよ」頬を手で挟んで止める
ミーコ:「ルフナさん……!はい!やってみるっすよ!!」
銀鏡ルフナ:「ふぇ」
六條 累音:「……ルフナもミーコも。ダメ」
ミーコ:「よよよ……そんなぁ……申し訳ないっす~~……」
銀鏡ルフナ:「……へへっ、止められちゃったね?」悪戯が見つかった子供の様にくすくす笑う。
六條 累音:「随分楽しそうなんだから……まぁ、そういう性分なのは知ってるけど」
六條 累音:僅かに微笑む。必要のない賑やかさだが、その賑やかさは珍しくも心地いい。
香流玲那:「君達、相変わらず賑やかだね」
香流玲那:廃ホテルのロビーに、静かに紫煙が揺らめいた。
香流玲那:いつからそこにいたのか――いや、そもそもどうやって入ってきたのか。誰も気づかぬうちに、女はいた。
香流玲那:壁にもたれかかり、長い指で細身の煙草を挟む女。赤い瞳が、薄く微笑むようにこちらを見ている。
七瀬花霞:「玲那さん。そっか、今日は玲那さんもいる日なんだ」
銀鏡ルフナ:「あっ!玲那さん!?」ばっと起き上がって駆け寄る。
ミーコ:「えぇ!?お久し振りっす!いつ振りっすか!?」
六條 累音:「玲那。久しぶり──どこにいたか、は聞くまでもないわね」どうせ答えないだろう、と首を振る。
銀鏡ルフナ:「悟ってるお姉さまも素敵……♡」ぽわわ……と累音を見つめている。
香流玲那:「ふふ」小さな微笑が肯定する。
香流玲那:黒髪は闇に溶けるように艶を帯び、動くたびに隠し味のような赤がちらりと覗く。闇に沈む装いの中で、それだけが艶やかに映えた。コルセットにサスペンダー、フレアスカートの裾がなめらかに揺れ、ストッキングに包まれた脚が、まるで影の一部のように音もなく動く。
香流玲那:指先で挟まれた煙草から、細い煙がゆるゆると天井へ昇っていく。苦く甘い匂いが、ロビーの空気に溶ける。
香流玲那:「大したことじゃないよ。近くまで来たものだから、寄ってみただけ」
香流玲那:「でも、こんな時間に全員揃っているなんて珍しいね。皆でピクニックにでも?」
銀鏡ルフナ:「あっ、いいね~!いこっか、ピクニック!」
銀鏡ルフナ:「でもねー、いけないんだぁ!これから会議があるんだよね?」
六條 累音:「……知って来た訳ではないのね」
香流玲那:「何だ、知ってたら来なかったのに」子供のような態度。
ルスティア・ユートゥ:「つまんない自慰行為よ。玲那が居るならそれこそ今からバックレてピクニックもありじゃない?」
ルスティア・ユートゥ:くぁ、と煙で濁った欠伸を吐き出して笑う。
七瀬花霞:「それで怒られるのって累音さんでしょ」
銀鏡ルフナ:「会議も楽しいよ~?みんなでお話しするの、ルフナ好き!」
銀鏡ルフナ:「難しい事はあんまりわかんないけど!」けらけら笑う。
ミーコ:「ルフナさん……マジパねえっす!リスペクトっす!」
銀鏡ルフナ:「ミーコも一緒だからだよ~!」と嬉しそうにぶんぶん手を振る。
六條 累音:「そういうこと。私の為を思うなら、玲那をつまらない自慰行為に現れたスパイスにして」
ルスティア・ユートゥ:はいはい、と肩を竦めて新しく取り出したジョイントに火を付ける。
六條 累音:一息吐いて紫煙が昇る。わずかに苦いチョコレートのような匂い。
香流玲那:「ツイてないなあ。ま、いいよ、付き合おう。私がいて累音が助かるなら、その程度安いものさ」
銀鏡ルフナ:「玲那さん優しい~!」
香流玲那:「そうだよ。私は優しいからね」ルフナの髪をくすぐるようにする。
銀鏡ルフナ:「えへへっ」くすぐったそうに眩しそうな笑顔を向けて嬉しそうにする。
GM:そんな会話をしていると、丁度ロビーの入口ドアが開く。
GM:扉が軋む音と共に、白い毛玉のようなものが入ってくる。
狩野達昭:「……」
狩野達昭:「ワン!ワン!」
狩野達昭:爪が床と擦れて、チャリチャリと音を立てる。
通訳の人:「皆さん、おはようございます」
狩野達昭:「ワォン!」
銀鏡ルフナ:「わ~っ♡」駆け寄って毛玉をわしゃわしゃする。
通訳の人:「定刻通りかと思いますが、全員揃っていますか?」
六條 累音:「ええ、幸いにも……運が良かったものだから」慣れた手つきで、隣に座るルスティアの肩を抱き寄せる
ルスティア・ユートゥ:心地よさそうに目を細めてされるがままに身を預けている。
七瀬花霞:「揃ってます。今日はちゃんと全員」
香流玲那:「あはは」結構お偉いの毛玉をわしゃわしゃするルフナの様子を止めずに眺めている
狩野達昭:「ワン」
通訳の人:「結構です」
狩野達昭:白く毛の長い犬──サモエドが頷く。
狩野達昭:後ろ足で頭を掻く。
通訳の人:「それでは、前置きは結構。早速本題に入りましょうか」
狩野達昭:「ワンワン」
通訳の人:「今回は、皆さんに少々頼みたい仕事がありまして、こうして出向かせて頂きました」
銀鏡ルフナ:「え~♡なんだろ~♡」ふわふわ毛玉のサモエドわんちゃんをなでなでわしゃわしゃ……しながらニコニコしている。
狩野達昭:「プシッ」
通訳の人:「皆さんは、“プレゲトン”セルをご存じですか?最近魔街に参入してきたFHセルです」
GM:知っていても知らなくても大丈夫です。
銀鏡ルフナ:「あっ、カレンのとこだよね?知ってる~!」
七瀬花霞:「余所者が増えたって少し噂になってますよね」
六條 累音:「もちろん、話くらいはね。……とはいえ、それ一つで均衡が崩れるようにも思ってはいないけれど」
狩野達昭:「ワォン」
通訳の人:「はい。“プレゲトン”セルは他組織に対して非常に敵対的で、既に戦闘を含む様々な揉め事を起こしているようです」
狩野達昭:「クァァ……」あくび
通訳の人:「いずれ我々にとっても問題になる相手かもしれません。どの程度危急に対処すべきなのか、またその方向性……」
狩野達昭:「Zzz……」
銀鏡ルフナ:「寝ちゃった……」優しくワンちゃんの頭をなでなでする。
通訳の人:「即ち、排除か、懐柔か。皆さんにはそこのところを探って頂きたいのです」
通訳の人:「また、“プレゲトン”セルのみならず、FH魔街支部、そしてGPOについても不穏な動きが見られます」
GM:魔街におけるギルドの目的は『現状維持』、対してFH魔街支部が掲げているのは『魔街解放』。両者の目的は決して交わらないものだ。
六條 累音:「魔街支部も、動きは把握しているでしょうね。"プレゲトン"セルを皮切りに事態が動き出す可能性はある、か……」
通訳の人:「はい。何か事が起きるより前に、皆さんには今魔街で何が起きているのか突き止めて頂きたい」
通訳の人:「それが今回の依頼です」
銀鏡ルフナ:「……狩野さん本当にそんなこと言ってる……?」累音とルスティア、二人の間に無理やり入って累音の腕に両腕で抱き着く。
狩野達昭:「…………」寝ながら後ろ脚がぴくぴく動いている
ルスティア・ユートゥ:「餌をやるにしてもある程度弱らせないと喰いつき悪いとおもうけど、ね」
六條 累音:「甘えん坊なんだから」微笑を浮かべてそれを受け止める。
ルスティア・ユートゥ:その様子を見ながら僅かな昂ぶりを湛えた笑みを浮かべるが、それ以上は何もない。
七瀬花霞:「やり方は私達に任せるってことでいいんですか?」ルフナの動きを横目で追いつつ
通訳の人:「はい。手段や方策は一任します。皆さんはこれまでそれで成果を挙げられてきましたから」
香流玲那:「信用されてるね~、君達」
銀鏡ルフナ:「他人事みたい~。玲那さんもいっしょなのに~」累音の肩に頭を乗せながら。
六條 累音:乗せられた頭を受け入れながら、抱き着かれたその先の手が手慰みをするようにそっと彼女の太ももを撫でる。
六條 累音:「まぁ、どの道調べなければいけないのはたしかでしょう」
銀鏡ルフナ:「ひ、ぅ……っ、ん……っ」小さく甘い声が漏れる。
六條 累音:「『外来種』が現れたなら……ね。」
銀鏡ルフナ:「……もう、累音お姉さま……」赤い顔で顔を伏せる。
通訳の人:「吉報をお待ちしております。それでは」
狩野達昭:「Zzz……」
通訳の人:眠りこけるサモエドを抱えてホテルを出て行く。
七瀬花霞:「……」小さく息を吐く。いつものことだ。呆れても仕方がない。
ルスティア・ユートゥ:「結局起こさなかったな……」
六條 累音:「厭ではないのでしょう?」少しばかり、意地悪な笑み。
ミーコ:「会議中にあの堂々っぷり……やっぱ偉い人ってすごいんすね~」
銀鏡ルフナ:「……や、じゃない……」小さい声。
七瀬花霞:(どっちのことだろう)
香流玲那:「“プレゲトン”ねぇ……」頬杖を付く。
六條 累音:「あら……心当たりでもあった?」
香流玲那:「さて、どうだろうね?」大きく伸びをして「君こそどうなの?累音」
六條 累音:「『見覚えのある相手』はいるけれど」
六條 累音:「FHに属していたなら、珍しい話でもないでしょう」
ルスティア・ユートゥ:「なに?帰ってきて早速腹の探り合い?好きねぇ、あんたら」
香流玲那:「ルスティアが直截的すぎるだけだよ」
ルスティア・ユートゥ:ルフナを横目に累音のわき腹を指先でなぞる。
ルスティア・ユートゥ:「直截ついでに──適当に攫ってきましょうか?」
ルスティア・ユートゥ:「細胞の癖に手広くやってるなら単独行動もそれなりにあるでしょうし──"火種"なら早いうちに囲っておくべきよ」
六條 累音:ぴく、と身体を震わせる。「まったく……ティアってば」
銀鏡ルフナ:その様子をぷーっと頬を膨らませてみている。
ルスティア・ユートゥ:その視線を受けて悦びに背筋を震わせるが敢えて受け止めはしない。
六條 累音:「好戦的過ぎるのも考え物ね……まずは調べてから。良い?」空いた手が指先をなぞる。
香流玲那:「そんなこと言って、体よく新鮮な火種を生みたいだけじゃないのかい?君はさ」
七瀬花霞:「ルスティアがそうしたいならいいと思うけど」半目で見ながら
七瀬花霞:「それはそれでやりやすくなるし」
ルスティア・ユートゥ:「だから──"囲う"のよ。目の届かない所で燃え広がられたらせっかくの焚火を見逃すじゃない」
ルスティア・ユートゥ:所感だけを述べて後は累音の決定を待つだけだ。どちらにせよ、面白い事になるのは間違いない。
銀鏡ルフナ:「”プレゲトン”と戦うことになったら、やだなー」不機嫌そうにしながら。
六條 累音:「まったく。……良いわ、"野次馬が来ないように"ね」
七瀬花霞:「狩野さんもやり方は任せるって言ってたし」
七瀬花霞:「方針は累音さんに任せるよ」
六條 累音:「えぇ、そうね……それなら」
六條 累音:「魔街の現状、プレゲトンセル、そして起き得る火種」
六條 累音:「ひと先ずは、接触は露見しない程度に。その上でこの言葉をどう判断するかは委ねるわ」
六條 累音:「まだ調査段階だもの……つまりは、これまで通りに。」
六條 累音:「以上よ」
GM:魔街の闇は深く、そして混沌としている。
GM:秩序と無秩序が入り乱れ、真実は常に影へと隠される。
GM:だが、動かねばならない。闇と混沌を住処とすると決めたのならば、それを飼い慣らす術を知らねばならない。
GM:この街で生きる為。ギルドの名のもとに。
GM:サイクル1 フェイズ1終了。
GM:それでは、改めてレズロワクロスのルールを確認します。
ルール
①PCはセッション中、ロイスの取得が制限される。
②PCを作成する際、1人に1つ『秘密』を設定する。『秘密』はそのキャラクターの設定や出生や過去、シナリオの舞台に関わる重大なものでもよいし、個人的な感情などについてのささやかなものでもよい。
また、その『秘密』を調べるに相応しいと思われる任意の<情報:>技能を設定する。
③セッションはサイクル制で進行する。
ミドルシーンにおいてPCには順番にシーンプレイヤー権が与えられ、シーンプレイヤーは登場してほしいPCを指名、双方合意の上でロールを行う。
1シーンの制限時間は40分とし、これをPC全員で1巡することで1サイクルとする。
シナリオに応じて多少変動するが、OP・合流シーン・クライマックス等を別として、原則3サイクル分のロール機会が与えられる。
④サイクル内、自分がシーンプレイヤーのシーンでは以下の行動から1つを選択して実行可能。
・ロイスを取得する
シーンに登場しているPC・NPCから1人を選び、相互にロイスの取得を行う。
・情報収集を行う
シナリオ上用意された情報項目、もしくはPC・NPCの『秘密』を調査する。シーンに未登場のキャラクターも対象にしてよい。
・戦闘を行う
シーンに登場しているキャラクター全員を参加者とし、1ラウンドの戦闘を発生させる。
⑤『秘密』を調査する判定は各『秘密』に設定された技能で行い、難易度は
PCの場合……『15-(そのPCがシナリオ中に取得したロイス数×3)』、
NPCの場合……『15-(終了したサイクル数×5)』
となる。
情報項目・『秘密』の内容は、情報収集判定を行ったPCのみに開示される。
PCは、自分が所持している情報項目・『秘密』の内容を、同じシーンに登場している別のキャラクターに受け渡してもよい。
⑥サイクル内で発生する戦闘は、先に相手を戦闘不能にしたキャラクターの勝利とする。
3人以上の戦闘の場合は最後まで戦闘不能にならなかったキャラクターの勝利。同タイミング・同行動値で双方が戦闘不能になった場合、与えたダメージの大きいキャラクターの勝利となる。
勝者となったキャラクターは、以下から1つを選んで各敗者に命令できる。
・ロイスを取得させる
相互にロイスを取得する。この際、勝者は敗者が取得するロイスのP/N感情のどちらか片方を自由に指定してよい。この感情を敗者が許可なく変更することはできない。
・情報を奪う
勝者は敗者が所持している情報項目・『秘密』から1つを指定し、その内容を知ることができる。敗者本人の『秘密』でもよい。
⑦3サイクル終了時、PLは1人1票ずつ最もレズロワシップに則ったロールを行ったPC・NPCに投票を行い、最も票を獲得したキャラクターは時間無制限のエクストラシーン権を獲得する。(※同票の場合のみGMが1票を加える。)
⑧このセッション内で獲得した各ロイスは、全てSロイスをタイタス化・昇華するのと同じ昇華時効果として使用してよい。
⑨バックトラックに失敗したPCはロストせず、即座に侵蝕率を99%まで低減する。
ただし、PLあるいはGMが適当と思われる身体あるいは精神に対する重篤な損傷を受ける。
シナリオとして適当と思われ、双方の合意がある場合は通常通りジャーム化、ロストする場合もある。
GM:PLには事前に共有済みなので、問題ないかな
GM:それではまずは、1サイクル目のシーンの順番を決定しましょう。全員1D100をどうぞ。出目の高かった人から、好きな順番を指定できます。
銀鏡ルフナ:うおー!やったるで!!
銀鏡ルフナ:1d100
DoubleCross : (1D100) → 12
六條 累音:1d100
DoubleCross : (1D100) → 79
七瀬花霞:1d100
DoubleCross : (1D100) → 93
ルスティア・ユートゥ:1d100
DoubleCross : (1D100) → 96
銀鏡ルフナ:ひ、ひくい
GM:ハイレベルな戦いだ
六條 累音:勝ちかと思ったのに全然負けてた
七瀬花霞:超えられた……!
ルスティア・ユートゥ:93に勝つ事あるんだ
GM:ではまずルスティアさんどうぞ!
銀鏡ルフナ:何番がいいかってことよね
GM:そうですね
ルスティア・ユートゥ:ダイスが1番大きいんだから1番に決まってるじゃあないですか!
六條 累音:流石ね
GM:では七瀬さん!
七瀬花霞:3番にします!
六條 累音:2番目にしましょうか
銀鏡ルフナ:じゃあ最後だよ~!
GM:それでは順番は ルスティア→六條→七瀬→銀鏡 となります。
六條 累音:すみません!雑談で合意取れたのでやっぱり4にさせてください
銀鏡ルフナ:ルフナ二番にいく!
GM:何っ
GM:ではルスティア→銀鏡→七瀬→六條ですね
銀鏡ルフナ:はい!
GM:ではまず……皆さん秘密を抜くのに必要な技能の設定忘れてますね!今決めてください
銀鏡ルフナ:難易度も自分で決めていいの~?
六條 累音:ダメだよ~
銀鏡ルフナ:ダメなんだ!
ルスティア・ユートゥ:ルールで決まってた筈!私の分は意志にしよう。コマに書いときます
六條 累音:情報:ギルドで!
ルスティア・ユートゥ:情報だったわ
ルスティア・ユートゥ:FHかな
銀鏡ルフナ:FHで!
七瀬花霞:情報:噂話にします
GM:では『秘密』を調べる場合項目はこちらになります。
情報項目
・秘密:ルスティア・ユートゥ 《情報:FH》難易度15
・秘密:銀鏡ルフナ 《情報:FH》難易度15
・秘密:七瀬花霞 《情報:噂話》難易度15
・秘密:六條累音 《情報:ギルド》難易度15
・秘密:香流玲那 《情報:ギルド》難易度15
銀鏡ルフナ:ミーコちゃんはないんだ!
GM:ミーコには秘密はありません
銀鏡ルフナ:かわいいね
ミーコ:正直者っす
GM:それではサイクル1 シーン1 シーンPCはルスティアさんです。
ルスティア・ユートゥ:ルフナちゃん、出てくれる?
銀鏡ルフナ:えっ!出る~♡
ルスティア・ユートゥ:やった~!ありがと♡
GM:シーンの内容は決まっていますか?また、事前に情報判定を行うことも可能です。
ルスティア・ユートゥ:えー、決まっています。
ルスティア・ユートゥ:戦闘させてもらいます。出演打診の時点で言うのがフェアな気がしてきたけど……嬲らせてね、ルフナちゃん……
GM:終わりだ……
銀鏡ルフナ:ひえええ……
GM:ではシーンを開始します。
ルスティア・ユートゥ:「うーん、やっぱり小間使いくらいじゃダメね。何にも知らないか」
ルスティア・ユートゥ:無機質な部屋に色のない声が響く。机に腰かける彼女の背後には顔を腫らした人相の悪い人影。
ルスティア・ユートゥ:引き千切られた右耳を凝視している。
ルスティア・ユートゥ:後ろ手にそれを撫でて、ホルスターから拳銃を引き抜いて耳の隣に置く。
ルスティア・ユートゥ:「仕事はこなしたし──趣味の時間」
ルスティア・ユートゥ:「ね。これで私を撃ち殺せたら逃がしてあげる」
ルスティア・ユートゥ:「逃げるのは無しね。そしたら殺すから」
ルスティア・ユートゥ:「今なら、私以外には──」
ルスティア・ユートゥ:そこまで言って、ドアへ視線を向ける。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさーんっ!」元気にばーん!と扉を開ける。
銀鏡ルフナ:「……あれっ、もしかしてお取込み中?」
ルスティア・ユートゥ:「……ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:微笑みと共に立ち上がり、背もたれにかかっていたコートを人影へ放って首を振る。
ルスティア・ユートゥ:「別に~?ルフナ抜きで取り込む事なんて何も」
ルスティア・ユートゥ:そう言って、頭からコートを被った人影に向けて2発。鉄の弾ける音がする。
銀鏡ルフナ:「……!」
銀鏡ルフナ:「……ころした、の?」
ルスティア・ユートゥ:「うん──あれ、初めて?そんなわけないでしょ?」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの肩を掴んで自分の傍の椅子へ座らせる。
銀鏡ルフナ:「初めてじゃない、けど……」びくっ、と身体を跳ねさせながら椅子に座る。
銀鏡ルフナ:「そんな、日常的にすることでもないのかな、って……」
ルスティア・ユートゥ:「あら、非日常って──子供の憧れでしょう?謳歌したいからここに来たわけじゃないの?」
銀鏡ルフナ:「ん、んん……」
銀鏡ルフナ:「人が死ぬのは……好きじゃない、かな」
銀鏡ルフナ:「でも……それ以外の非日常なら、確かに憧れかも」
銀鏡ルフナ:くす、と笑ってみせる。
ルスティア・ユートゥ:白い首筋を、白い指先で撫でる。陶器の擦れる嫌な音が聞こえるようだった。
銀鏡ルフナ:「ひ、ぅ……っ」どくん、と心臓が跳ねて。声が漏れる。
ルスティア・ユートゥ:「累音に──抱かれてみたり?」
銀鏡ルフナ:「…………っ!」
銀鏡ルフナ:「……それ、は」
銀鏡ルフナ:「…………し、したい、けど。でも……したこと、ないし……」
銀鏡ルフナ:真っ赤になりながら俯く。
ルスティア・ユートゥ:「して、みる?」
銀鏡ルフナ:「え……?」
銀鏡ルフナ:「ルスティア、さんと……?」
ルスティア・ユートゥ:指先は肩をなぞり、気道を静かに掴む。ぐい、と僅かに乱暴に顔を上げさせる。
銀鏡ルフナ:「……っ!!」
ルスティア・ユートゥ:「それでもいいけれど。もっと、良いものがあるのよ」
銀鏡ルフナ:「もっと、いい、もの……?」心臓がバクバク音を立てる。
銀鏡ルフナ:何か――すごく、いけないことだということだけ、分かる。とても、危険なものなんじゃないかって。
ルスティア・ユートゥ:コートのポケットから小さな果実を思わせる赤の結晶を取り出す。
ルスティア・ユートゥ:《ブラッドストーン》
ルスティア・ユートゥ:苦悶を与える事無く静かに、快感すら伴う手つきで気道を締めながらそれを口を開かせたルフナの舌にのせる。
ルスティア・ユートゥ:「これは、私の血で出来た結晶。私の記憶の結晶」
銀鏡ルフナ:「…………っ!!」口を開かされ、涎を垂らしながら。それを受け入れることしか出来ない。
ルスティア・ユートゥ:「貴方が求める果実、よ」
ルスティア・ユートゥ:「これはね」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの死角でホルスターから拳銃をゆっくりと引き抜く。
ルスティア・ユートゥ:「私が初めて、るい──累音としたときの"記憶"」
銀鏡ルフナ:頭がぽーっとしてくる。息が苦しくなって、思考にもやがかかっていくのが、心地良い。
銀鏡ルフナ:「おねえ、さま、と…………?」
ルスティア・ユートゥ:「そうよ。残念ながらるいの初めてではないけれど──初めての女にるいがどんな手つきで触れるのか」
ルスティア・ユートゥ:「どんな"快楽"をどんな順番で教えてくれるのか」
ルスティア・ユートゥ:「知りたくない?」
銀鏡ルフナ:「…………っ!」
ルスティア・ユートゥ:「何事も──予行練習は大事よ」
銀鏡ルフナ:興味が無いと言えば、嘘になる――けど。
銀鏡ルフナ:「で、でもそれは……ルスティアさんと、お姉さまの、思い出なんじゃ……」
銀鏡ルフナ:そう思っても――その誘惑から逃れられない。茫洋とした目でルスティアを見つめる。
ルスティア・ユートゥ:「いいのよ。私は──貴方も好きだから」
銀鏡ルフナ:「……!」
ルスティア・ユートゥ:「私は皆で幸せになりたいの。誰かだけが幸せになって、取り残されるのは寂しいわ」
ルスティア・ユートゥ:ぐ、と舌に結晶を押し付ける。
ルスティア・ユートゥ:「あのロビーで、貴方もその寂しさを感じたから私を睨んでいたんでしょう?」
銀鏡ルフナ:はぁっ、と息が漏れる。涎が垂れて、結晶を濡らす。
ルスティア・ユートゥ:「さ、私の初めてを──あげる。後は飲み込むだけよ」
銀鏡ルフナ:「……ルスティア、さん」
ルスティア・ユートゥ:「なぁに?」
銀鏡ルフナ:その結晶を吐き出して――あなたの唇にキスをする。
銀鏡ルフナ:「飲み込ませたいなら力尽くでやって」
銀鏡ルフナ:「ルフナは、あなたに……」
銀鏡ルフナ:「ルフナだけ、みてほしい」
銀鏡ルフナ:「誰かだけ幸せになる、誰かを不幸にする道を選んで欲しい」
銀鏡ルフナ:「それが飲めないなら、無理矢理やって」
銀鏡ルフナ:「ルフナだけ見てくれるなら、ルフナ、あなただけを愛するから」
ルスティア・ユートゥ:それを、冷めた目で見つめる。唇に這わせた舌は滑って耳へと。
銀鏡ルフナ:「っ、は……っ」耳を這う舌にぞくりと快感が走る。
ルスティア・ユートゥ:「自分の心に嘘を吐いちゃだめよ、ルフナ。私は貴方を愛してあげてもいいけれど──」
ルスティア・ユートゥ:「造花として愛でられるのは嫌いだわ」
銀鏡ルフナ:「……造花じゃないよ」その首筋に腕を回す。
銀鏡ルフナ:「あのね。ずっと思ってたの」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんが、ルフナの事だけ見て……」
銀鏡ルフナ:「ルフナとだけ、エッチなことしたいって思って……」
銀鏡ルフナ:「ルフナの事だけ、求めてくれたらいいのにって」
銀鏡ルフナ:「そしたら、きっと……ルスティアさんにとっても、もっともっと、気持ちがいいんじゃないかと思うな」
銀鏡ルフナ:「……でも、誰か一人だけを選ぶのは、いや……?」耳元で甘く囁く。
ルスティア・ユートゥ:「そう──じゃあ、初めてだけれど」
ルスティア・ユートゥ:もはや、その昂ぶりは理性などという錆び切った鎖では支えきれない。
ルスティア・ユートゥ:「私の性欲を受け止めてくれる?一人、で」
銀鏡ルフナ:「……うん……♡」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんなら、なにされても、いいよ……♡」
銀鏡ルフナ:蕩けた蒼の瞳で、あなたを見上げる。
ルスティア・ユートゥ:「そう。ありがと」
ルスティア・ユートゥ:ホルスターから引き抜かれた拳銃が鉛を弾いてルフナの腹部を鋭く焼く。
銀鏡ルフナ:「が、ぁっ……!!!」
ルスティア・ユートゥ:痛みにのけ反る身体を抱き留めて、興奮で赤く染まった顔を肩に乗せる。
銀鏡ルフナ:レネゲイドの力で再生を、しない。それがこの人の愛情だから。
銀鏡ルフナ:腹部から、血がだらだらと溢れる。されるがまま、頭を受け止める。
ルスティア・ユートゥ:「覚えて、ね。私は──"この順番"だから」
ルスティア・ユートゥ:これで戦闘処理したいです
銀鏡ルフナ:カモン!!
GM:では戦闘を開始します。
GM:セットアップ。
ルスティア・ユートゥ:なし
銀鏡ルフナ:セットアップなし。
GM:ではイニシアチブ
GM:行動値16 ルスティアさんの手番です
ルスティア・ユートゥ:マイナー
ルスティア・ユートゥ:【煉血の死座】《オールシーイングアイ+赫き重刃》感覚達成値+lv×2、武器攻撃力+消費したHP×4。侵蝕9
ルスティア・ユートゥ:HPを1消費してブリンカーの攻撃力+24します
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を9増加(38 → 47)
ルスティア・ユートゥ:そのままメジャーでルフナさんに攻撃
銀鏡ルフナ:カモン!
ルスティア・ユートゥ:7dx+14
DoubleCross : (7DX10+14) → 10[2,3,3,7,8,8,10]+4[4]+14 → 28
銀鏡ルフナ:リアクション放棄。エフェクト使用などありません。ダメージどうぞ。
ルスティア・ユートゥ:3d10+30
DoubleCross : (3D10+30) → 15[1,7,7]+30 → 45
銀鏡ルフナ:死にます!リザレクト!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(39 → 45)
銀鏡ルフナ:HP6!
銀鏡ルフナ:戦闘不能になったので、ルスティアさんの勝利です……ね?
GM:そうですね ルフナさんの戦闘不能で、ルスティアさんの勝利です。
ルスティア・ユートゥ:お付き合い頂いてありがとうございます
GM:ルスティアさんは、
・ロイスを取得させる
・情報を奪う
のどちらかを命令できます。
ルスティア・ユートゥ:こんな身も蓋もない戦闘で心苦しいですが、ちょっと気になる挙動だったので情報を頂きます
ルスティア・ユートゥ:本人のって選択できるんでしたっけ
銀鏡ルフナ:きゃっ♡
GM:出来ますよ!
ルスティア・ユートゥ:では本人のものを!
GM:ではルスティアさんにルフナさんの『秘密』をお渡しします。
銀鏡ルフナ:知られちゃう~!
GM:お渡ししました。
ルスティア・ユートゥ:確認しました。ありがとうございます
ルスティア・ユートゥ:事後ロールだけ数行やりましょうか
銀鏡ルフナ:はい!
ルスティア・ユートゥ:
ルスティア・ユートゥ:血と硝煙の匂いが滲む部屋の中、ぐったりとするルフナを抱きしめて唇を重ねる。
銀鏡ルフナ:「はっ、はあっ、はあ……っ」息も絶え絶え。茫洋とした瞳で重なる唇を夢中で貪る。
ルスティア・ユートゥ:「──貴方はこんなにも可愛いのに」新たに生んだ血の結晶をポケットに仕舞いこみながら嘆息する。
ルスティア・ユートゥ:「ルフナ、また来なさい」
銀鏡ルフナ:「また?ふふ……っ」
銀鏡ルフナ:痛みが気持ちよかった。
銀鏡ルフナ:この人の"順番"を。受け入れる。倒錯的で、苦しくて――気持ちがいい。
銀鏡ルフナ:ひと時だけでも、この人の愛情を独り占め出来たことが、嬉しくてたまらない。
銀鏡ルフナ:(……ああ、でも)
銀鏡ルフナ:(明日になったら、この人は――私以外の人を、見るのかな)
銀鏡ルフナ:「ルフナだけに、愛情を注いでくれるなら……いいよ♡」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの首筋を撫でて、小さく嗤う。
ルスティア・ユートゥ:「貴方だけが私を視るなら、ね」
ルスティア・ユートゥ:それだけ言って、ジョイントへと火を付けた。
GM:ギルド、六條が率いるチームが拠点とする廃ホテルには無数の部屋があり、メンバーはそこから幾つかの部屋を選んで自室として利用していた。
GM:その内の一つ。誰のものとも決まっていない、暫定的に会議室として利用されている部屋には、中央に大型のデスクが備えてあり、左右には種類の違うソファが置いてある。
香流玲那:「そうだ、これお土産」
香流玲那:どこからともなく、魔街の外のものらしきお菓子を取り出して机に置く。
六條 累音:軽く手に取って、まじまじと眺める。
六條 累音:「コーヒーに合いそうなものならいいけど……魔街では久々に見るわね」
ミーコ:「なんすかこれ?初めて見たっす……」
七瀬花霞:「また玲那さんが得体の知れないもの持って帰ってきた」
香流玲那:「また~~?私のお土産ってそんな風に扱われてたの?」愉快そうに笑う。
ミーコ:「でも前の……ギラギラしたスライムとか、虹色のバネのオモチャとかよりはわかるっすよ!」
六條 累音:「つまりはお菓子だもの。……ここでは流通してないだけでね」
ミーコ:「え!?外のお菓子っすか!?どうしてそんなの手に入るんすか!?」
六條 累音:「さぁ……聞いたら教えてくれるの?玲那」
六條 累音:「かわいい後輩が不思議がっているみたいだけど」
香流玲那:「そこは乙女の秘密かなぁ」唇に指を添えて、しーっと囁く。
ミーコ:「えぇ~~っ」
七瀬花霞:「玲那さんは何でも秘密だね」
香流玲那:「そんなことないよ?何か知りたいなら聞いてごらん?」
六條 累音:「あら……何か聞いてみたら?」
六條 累音:「私が聞くよりよほど話してくれそうだもの」
七瀬花霞:「一番気になることが秘密だからな」
七瀬花霞:「じゃあ、玲那さんのおすすめはどれ?」お菓子はいくつかの味に分かれている。
香流玲那:「むむ。そうだなぁ……」ごそごそと箱を漁って
香流玲那:「これかな。チーズハンバーグチョコレート味」
七瀬花霞:「……ミーコ。あーん」
ミーコ:「いいんすか!?あーーん!」大きく口を開ける
七瀬花霞:チーズハンバーグチョコレート味の包みを開けてミーコの口に入れる。
ミーコ:「もぐもぐ…… ぐっ!ふぐっ!うぁぁあっ……!」
ミーコ:「何すかこれ!チーズとハンバーグとチョコレートの味がするっす~~~~~~!!」
七瀬花霞:「美味しい?」
香流玲那:「おいしいでしょ」
ミーコ:「くそ不味いっす~~~~~~~!!!!」
六條 累音:「……玲那の『おすすめ』は"食べてる反応が見てみたい"だけなんじゃない?」
七瀬花霞:「玲那さんが味音痴か意地悪なのは分かったよ」
六條 累音:「そのためにそんな味まで買ってきて……」タバコを取り出し、艶やかな紅に挟んで。「玲那、火頂戴」
香流玲那:「そんなぁ」
香流玲那:「ん」
香流玲那:丁度自分の煙草に火を付けたばかりだ。咥えたまま顔を近付ける。
六條 累音:「ん……」垂れた髪を後ろへ流し、顔を近づける。
香流玲那:女の赤い瞳が、すっと累音を捉える。
香流玲那:鮮やかで、それでいて深く静かな紅。底が見えず、何を考えているのか分からない。
香流玲那:煙草の先が触れ合って、小さく焦げ付く音を立てる。
六條 累音:丸い縁の眼鏡の奥に覗く瞳。深い黒の中に、覗く紫は見透かさんとするばかりに玲那を見つめて。
六條 累音:一瞬、互いの貌のみが視界を支配して。煙草に火を点ける。
七瀬花霞:「お菓子か煙草どっちかにすればいいのに」
六條 累音:「ふぅ……しばらく外していた分くらいは帳消しにしてあげる」
七瀬花霞:「チーズとハンバーグとチョコレートと煙草の味が混ざっちゃうよ」
香流玲那:「こればかりは別だから」コートから箱を取り出して「花霞も吸ってみる?」
七瀬花霞:「煙草って、嗜好品でしょ」
七瀬花霞:「私には必要ないよ」
七瀬花霞:先程からお菓子にも手を付けていない。
六條 累音:「……ふぅん、嗜好に必要もないと思うけど」
香流玲那:「そうとも。むしろ逆だよ」
香流玲那:「必要無いから嗜好品って言うんだからね」
七瀬花霞:「それは、生きてる人の理屈でしょ」
六條 累音:「えぇ、生きてる人の理屈ね」
六條 累音:「けど、私たちは化け物でしょう」
六條 累音:「欲を抑える必要なんてない……そう思わない?」
七瀬花霞:「思うけど」
香流玲那:「君は君で、ルスティアとは別の意味で明け透けすぎると思うけどね」面白そうに
七瀬花霞:眉間に皺が寄る。不機嫌、というより、歯痒さを感じているような表情。
六條 累音:「きっと、FHで育ったからでしょう」
七瀬花霞:「別に私、欲を抑えたりしてないよ」
六條 累音:「そう?オーヴァードなら、だれしも抱えるものでしょう」
六條 累音:「性、食、睡眠。憤怒、嫉妬……レネゲイドウイルスが突き動かすからこそね」
六條 累音:適当な味──キャラメルブラックコーヒー味を手に取って、口に含む。
六條 累音:ブラックコーヒーを台無しにするような甘さに顔を顰めて、花霞へ顔を近づける。
七瀬花霞:瞬きをして、見つめ返す。
六條 累音:《快楽の香気》わずかに揺らいだ彼女の髪、身体からは煙草に紛れた甘い香りがしたように感じて──。
六條 累音:直後、その唇を奪われる。
七瀬花霞:「ん……っ」
香流玲那:「わぁ」
ミーコ:「えっ……えぇ~~~~っ」
六條 累音:そのまま、二つに割れた舌とともに僅かに賞味した菓子を流し入れる。
七瀬花霞:口の中を、苦みと甘みに侵略される。
七瀬花霞:ブラックコーヒーの苦みとキャラメルの甘みと、それに混じった別の甘さ。
六條 累音:面白がるように微笑を湛え、唇を離す。「……こんな風にね」
七瀬花霞:屍人の鈍った感覚でも、明瞭に感じられるそれに、脳の一部が痺れる。
香流玲那:「相変わらず、年下と見たら見境ないね君は」
七瀬花霞:「……累音さんは」
七瀬花霞:その頬には、死体に見合わぬ朱が混じっている。
六條 累音:「好みの相手には、ね。」訂正にならない訂正をして「……うん?」
七瀬花霞:「欲張りだね」
七瀬花霞:その表情は、常の感情が読めない茫洋としたものではなく、微かだがはっきりと嫌悪が浮かんでいた。
六條 累音:「よく言われるわ」ただ、煙草に口を付けた。
GM:それではサイクル1シーン2 シーンPCは銀鏡さんです。
銀鏡ルフナ:はい!
銀鏡ルフナ:累音お姉さまをよびます。
六條 累音:は~い 参ります
銀鏡ルフナ:累音お姉さまの部屋を訪れるところからやりたいと思います。事前の情報判定とかはなし!
GM:了解です。それではシーンを開始します。
銀鏡ルフナ:コンコン
銀鏡ルフナ:累音の部屋の扉が控えめに叩かれる。
銀鏡ルフナ:「あの、お姉さま。ルフナだよ……入ってもいい?」
銀鏡ルフナ:いつもに比べれば、随分物静かな様子。
六條 累音:「ルフナ?……ええ、勿論いいけど」
六條 累音:扉を開いて、迎え入れる。普段とは異なるラフな格好だ。
銀鏡ルフナ:「!えへへっ、ありがとう!」
銀鏡ルフナ:扉に入り、その姿を見て。思わず笑顔になる。
銀鏡ルフナ:「……今、じかんへーき?」首をかしげて見上げる。
六條 累音:「随分嬉しそうね。……えぇ、ルフナと話せるなら」
六條 累音:「どんな用事だとしても開けるでしょう。ほら、おいで」軽く手を取り、自室へ招き入れる。
六條 累音:廃墟のホテルということもあるが、比較的掃除は行き届いているだろう。
銀鏡ルフナ:「えへへっ、お姉さまのこと見たら嬉しくなっちゃって」はにかんだ笑顔を浮かべて傍に寄る。
銀鏡ルフナ:「……」しかし、神妙な顔をして。あなたの目の前で、ぴたり、と止まって。
銀鏡ルフナ:「あのね、お姉さま」
六條 累音:「ええ」ソファに腰かけ、その表情をまじまじと眺める。
銀鏡ルフナ:ソファの隣にこしかけて。ぴたり、とあなたのそばに身を寄せて。
銀鏡ルフナ:「ルフナ、ルスティアさんとえっちしたよ」
銀鏡ルフナ:「……そう聞いても、何とも思わない?」
六條 累音:「……そう、ね」くゆっていた紫煙のもとを、灰皿へと押し付ける。
六條 累音:「ルスティアに唆された?」隣に座った彼女の肩を抱き寄せて、互いの体温を感じる。
銀鏡ルフナ:「唆された……うーん」
銀鏡ルフナ:「どうだろう。ルフナの意思だったよ」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんのこと、もっと知りたかったから」
銀鏡ルフナ:「……なんだか、寂しそうに思えたから」
六條 累音:「そう。……ルスティアはあれで、純粋なところがあるから」
六條 累音:「手を出したとして、予想はできるわ」
六條 累音:「けど……」
六條 累音:「どちらから迫ったとして、複雑な気持ちにはなるでしょう」
六條 累音:「私も人だから。……嫉妬と言うなら、嫉妬かしら」
銀鏡ルフナ:「ふふふ」小さく笑って。
銀鏡ルフナ:「それは、ルスティアさんのことがまだ好きだから?」
銀鏡ルフナ:「それとも……ルフナのこと、人に渡したくないから?」
六條 累音:「どちらも」
六條 累音:「私のルスティアがそれに及んだことも……」
六條 累音:「ルフナが、先に染められたことも。」身体をルフナへ向け、耳元でささやく。
銀鏡ルフナ:「ん……」耳元をくすぐる言葉に小さく身じろぎする。
六條 累音:《快楽の香気》紫煙からくゆった少し苦いような匂いは消え失せ、どこか恍惚とするような甘い臭い。
六條 累音:「悪い大人と二人きりになっちゃダメ……って、学校で習わなかった?」
銀鏡ルフナ:「……それって、ルスティアさんのこと?それとも……今?」
銀鏡ルフナ:頬を赤らめて、潤んだ瞳であなたを見つめる。
六條 累音:「そうね……どっちがいい?」太ももをつぅ……と撫でる。風がそよぐように、ソフトな触り方。
六條 累音:「望むなら、獣にもなってあげる」
銀鏡ルフナ:「っ、はっ……」ソフトな触り方でも。昂った体には十分な刺激で。小さく声を漏らす。
銀鏡ルフナ:「ルフナは………………」匂いで蕩けた顔をあなたに向ける。
銀鏡ルフナ:「望むなら、なんていや」
銀鏡ルフナ:「お姉さまの意思で、求めて欲しい」
銀鏡ルフナ:「それも……」
銀鏡ルフナ:「遊びだったら、嫌だ」
銀鏡ルフナ:「ルフナ、本気であなたのことが好きなの」
銀鏡ルフナ:「ルフナとするなら……」
銀鏡ルフナ:「ルフナのことだけ見て欲しい。ルフナだけ好きって思ってしてほしい」
銀鏡ルフナ:「お姉さま……ルフナは、ダメ……?」
六條 累音:「いいえ……無垢で、可愛らしくて、私のモノにしたいと思ってる」
銀鏡ルフナ:「なら……」
銀鏡ルフナ:あなたの頬に両手を伸ばす。
銀鏡ルフナ:「あなたのものに、してもいいんだよ……?」
六條 累音:「……けれど、それは。」身体を向き合わせ、ルフナの頬を撫でる。
六條 累音:「あなたも、シたのでしょう?……ティア、彼女と」
六條 累音:「私のものにして、どこまで溺れないでいられるかしら。……それとも、あなたをどこまで堕落させてしまうのかしら」
銀鏡ルフナ:「……お姉さまのものにしてくれて、あなただけのものにして。あなたがルフナだけを見て、ルフナだけを愛してくれるなら……」
銀鏡ルフナ:頬を撫でる手にうっとりと目を細めながら。
銀鏡ルフナ:「ルフナは、どこまでもお姉さまだけをみて。あなただけに溺れるよ。それともそこまで堕落はさせたくないの?」
銀鏡ルフナ:「あなたのことだけ考えて……あなたの為に全部捧げて」
銀鏡ルフナ:「私の全部、あげるのに」
六條 累音:「させたいに決まっているでしょう……けれど」
六條 累音:「あなたは本当に、私だけを見るのかしら……それとも、私は本当にあなただけを見るのか」
六條 累音:「不安になりはしないの?」
銀鏡ルフナ:「ルフナは、信じてる」
銀鏡ルフナ:「自分の事も、お姉さまの事も」
六條 累音:「……だから、口約束でも構わない……って?」
銀鏡ルフナ:「恋人になってくれる、なら……」
銀鏡ルフナ:あなたの首に腕を回し、柔らかなふくらみを押し付けながら、耳元で囁く。
銀鏡ルフナ:「いくらでも。ルフナの身体で……想いを知ってくれて、いいんだよ……?」
六條 累音:腕を返すように回して、艶やかな銀髪を撫でる。
六條 累音:「……優しくする気も、止める気もないけれど」
六條 累音:「覚悟はできた?」
六條 累音:その表情も、その無垢さも、何もかもが蠱惑に感じられて。汚したい──と、思ってしまう。
銀鏡ルフナ:「これからも、ずっと、ルフナだけ見てくれるんなら……」
銀鏡ルフナ:甘い声を漏らしながら、うっとりとした声色で応える。
銀鏡ルフナ:「ずっと、覚悟はできてるよ。お姉さまに、ずっと……滅茶苦茶に、されたかったんだから」
銀鏡ルフナ:挑発するように、じっと瞳を見つめる。
六條 累音:「そう……。本気なのね」
六條 累音:「……なら、ダメ」身体を抱き寄せ、そのまま持ち上げ抱える。
銀鏡ルフナ:「ふぇ……?」
六條 累音:「私がいつまで私で居られて、いつまであなただけの私で居られるか」
六條 累音:「……分からないから」普段は見せることのないほど、優しい笑み。
六條 累音:けれど、本意ではない言葉にも感じられて。
銀鏡ルフナ:「……お姉さまも、誰か一人を選んで、他の人を選ばない――その勇気がないの?」
六條 累音:「……選んだことはあるけれど。」
六條 累音:「今……私があなただけを見る事は簡単だし、きっとあなただけを愛し続けるでしょう。」
六條 累音:「けど、近い未来に……この選択はきっとルフナを不幸にしてしまうから」
銀鏡ルフナ:「……そんなこと、勝手に決めないで」
銀鏡ルフナ:「それでも、って私を選んで……!」
銀鏡ルフナ:「……そうじゃないんだったら」
銀鏡ルフナ:あなたの腕をすり抜け、立ち上がる。
銀鏡ルフナ:「ルフナ、いつの間にか……あなたの手をすり抜けて、どこかにいっちゃうかもしれないよ?」
銀鏡ルフナ:妖しく、どこか寂しそうに微笑む。
六條 累音:「だとしたら……寂しくなるわね」
六條 累音:「……私の事、何も知らないでしょうに」
銀鏡ルフナ:「そんな簡単にあきらめないでよ!」
銀鏡ルフナ:「知らなくったって……それでも、そんなの関係ないって思うくらい」
銀鏡ルフナ:「何でも乗り越えられるって思うくらい」
銀鏡ルフナ:「あなたのことが……好きなんだから!」
銀鏡ルフナ:吐き捨てるようにそう叫んで、走って部屋を出て行った。
六條 累音:「……」ただ、それを見て。
六條 累音:はぁ、とため息を吐いた──きっと、後悔するかもしれないと思いながら。
GM:ルフナさんは行動が可能です。
銀鏡ルフナ:ロイスをとります!
GM:では六條さん側からも取得できます。
六條 累音:はい……
銀鏡ルフナ:六條 累音/P:慕情/〇N:悔しさ で取ります!
六條 累音:銀鏡ルフナ/P:好意/〇N:悔悟
GM:OK!
スラム住人:「最近妙な事?う~ん……」
スラム住人:「何かあったか?」「そうだなぁ」
スラム住人:ドラム缶焚火に当たっていたスラムの住人が、君達に聞き込みを受けて顔を見合わせる。
スラム住人:「ここじゃあ毎日変なことばっかりだからなあ」「そうそう」
七瀬花霞:「最近余所者の話を結構聞くから、この辺りはどうなのかなって思ったんだけど」
ルスティア・ユートゥ:「違いないけれど。変な事と変わった事、はまた別よ」
ルスティア・ユートゥ:「見ない顔、見ない商品。余所者の匂いには敏感でしょう、私たち」
ルスティア・ユートゥ:同じように焚火に当たりながら、穏やかな微笑みと共に首を傾げる。
スラム住人:「そう言われれば、あるにはあるが……」
スラム住人:「なぁ?」「おん」「へへ……」
スラム住人:顔を見合わせ、君達に視線を向ける。対価を要求しているらしい。
七瀬花霞:「もちろん、お礼はするよ」
ルスティア・ユートゥ:「あら、持ち合わせあるの?貴方」
ルスティア・ユートゥ:懐に伸ばしかけた手を止めて意外そうに視線を向ける。
七瀬花霞:「ちょうど、珍しいブツを手に入れたところ」
七瀬花霞:玲那の土産のお菓子を取り出す。
スラム住人:「何だこりゃ?もしかして、外のやつか?」
七瀬花霞:「そう」
スラム住人:「へえ……面白いモン持ってんじゃねーか。へへ、分かった分かった」満足したように受け取って
スラム住人:「最近といやあ、やっぱFHの連中だな」
スラム住人:「元々幅利かせてたが、最近入ってきた新入り……何て言ったかな。髪が真っ白のガキが頭のとこが、相当暴れててな」
スラム住人:「この辺のギャングやら自警団なんかは、軒並み潰されるか配下になっちまった」
七瀬花霞:「もうそこまで派手に動いてるんだね」
ルスティア・ユートゥ:「ふーん……頭が悪いか、定着する気が無いかのどっちかね」
ルスティア・ユートゥ:「火種なら広がる前に拾い上げて焚火をしようって輩もいるでしょうけど。山火事を囲う物好きはいない」
ルスティア・ユートゥ:「あるいは……本気で獲る気なのかしら。ふふ」
スラム住人:「で、だ。面白いのはここからなんだが……」
スラム住人:「やつらに追い詰められたギャングの連中……まあちっぽけな半グレグループなんだが、が……思っても無かったことやらかしてな」
スラム住人:「何でも昨日、“ジョーカーズ・ワイルド”の店主の身内がそいつらに拉致られたらしいんだよ」
GM:“ジョーカーズ・ワイルド”とは、注文さえあればどんな商品でも手に入れると言われる、魔街にある摩訶不思議な店の名だ。
GM:重火器から日用品まで扱う性質上、司政局から睨まれているのだが、いかなる手練手管によるものか、今日まで影響を続けている。
七瀬花霞:「あの店主、身内とかいたんだ」
ルスティア・ユートゥ:「……傷心で店仕舞い、なんて柄じゃあないでしょうけど。なんでそんな接続になるのかしら?」
スラム住人:「どうも身代金代わりに金なり武器なりを脅し取るつもりだろうって噂だが……」
スラム住人:「あの得体の知れない店主がどう出るのか見ものだってんで、ちょっとした話題なんだよ。どうだ、面白いだろ」
GM:確かにちょっとした面白トピックではあるが、魔街ではよくあることの一つでもあり、君達の目的に合致するものでもないかもしれない。
七瀬花霞:「確かに」
七瀬花霞:後々のことを考えれば、“ジョーカーズ・ワイルド”と手を組む材料になり得るが、今求めているのは敵の情報だ。
七瀬花霞:そして、組織全体の先のことまで考える義理は花霞にはない。
七瀬花霞:「ありがとう。また何か面白い話があったら聞かせて」
ルスティア・ユートゥ:「………迷惑してるのはどこも同じ、ね」
ルスティア・ユートゥ:「面白かったからオマケにあげるわ」
ルスティア・ユートゥ:話していた住人に向けてジョイントとマッチの箱を放る。
スラム住人:「おっ!へへ、毎度」住人は上機嫌で焚火に戻る。
香流玲那:「や。そっちは収穫あった?」
香流玲那:丁度香流が合流してくる。
七瀬花霞:「微妙」
ルスティア・ユートゥ:「酒の肴程度には。ね、ジョーカーズワイルドの店主の身内──ってどれだと思う?」
ルスティア・ユートゥ:「子供なんて居る面に見えるかしら?」
七瀬花霞:「私、そもそも顔知らない」
香流玲那:「家族なんているの、あそこ?」
香流玲那:ごそごそと手にしたビニール袋を漁って
香流玲那:「はい、こっちの収穫」
香流玲那:湯気を立てる焼き串肉を君達に渡す。
七瀬花霞:「ありがとう」
七瀬花霞:受け取って、玲那の顔をじっと見る。
ルスティア・ユートゥ:「呆れた。情報収集と食料調達で手分けした覚えはないんだけど」
ルスティア・ユートゥ:軽口を笑顔で叩いて受け取る。
香流玲那:「ん、何だい? 花霞」自分も串を咥えて
香流玲那:「私の顔が良すぎて見惚れちゃったかな」
七瀬花霞:「買い物を対価に情報をもらってきたんだと思ってたんだけど」
七瀬花霞:「本当にルスティアの言う通りだったんだね」
香流玲那:「ふ……やれやれ」
香流玲那:呆れたようにかぶりを振って。
香流玲那:「君達、まさか私がただ串肉を買ってきたとでも思ってるんじゃない?」
ルスティア・ユートゥ:「違うの?」肉を噛みちぎる
七瀬花霞:「思ってた」
香流玲那:「見縊って貰っちゃ困るね。いいかい?この串肉はね……」
香流玲那:「最近養殖に成功した、マガイパタスモンキーの肉らしいんだよ!」
香流玲那:「どうだい?面白いだろう」
七瀬花霞:「ルスティア、玲那さんは次から外した方がいいかも」
ルスティア・ユートゥ:「あらそう?居ても居なくても同じなら居てもいいじゃない。それに……美味しいもの」
ルスティア・ユートゥ:肉を飲み下しながら笑う。
七瀬花霞:「絶対騙されてると思うんだけど」
ルスティア・ユートゥ:「玲那には騙されておく方が良いのよ。結局ちょっぴり得をする事になるから」
香流玲那:「ふふ。ルスティアはよく分かってるね」
七瀬花霞:(玲那さんが騙されてるんじゃないかと思ったんだけど……まあいいか)
香流玲那:「いいじゃないか。累音じゃないけど、どうせなら物事は楽しくやった方がいい」
七瀬花霞:かぷり、と肉串を噛む。
香流玲那:「この肉が本当にマガイパタスモンキーの肉かどうかなんて重要じゃ無いのさ。肝心なのは、私たちがどう思ってこれを食べるかってこと……」
香流玲那:「こうして君達と得体の知れない肉を食べたことも、いつかの時に思い出すかもしれないだろ?」
香流玲那:楽しそうに笑って、串肉を食む。
ルスティア・ユートゥ:「…………なら次は皆で食べに来ましょうか。るいがこれにかぶりついてるとこ、結構見たいわ」
七瀬花霞:ルスティアも、玲那も、この二人はいつも楽しそうだ。
七瀬花霞:私とは違う。
七瀬花霞:「そうだね」
【Cycle1-phase2】
GM:サイクル1 フェイズ2
GM:ロールに入る前に、まずはここまでの調査の結果として、情報判定が行えます。
GM:項目はこちらです。
情報項目
・魔街の噂 《情報:噂話》難易度6
・FHについて 《情報:FH/噂話》難易度9
・GPOについて 《情報:GPO/裏社会》難易度9
・ギルドについて 《情報:ギルド》難易度6
ルスティア・ユートゥ:FH行こうかな~。FHあるし
銀鏡ルフナ:ギルドあるしギルドについていってもいい~?
七瀬花霞:GPO行こうかな
六條 累音:こっちは割とダイスあるから好きなの行ってもらって大丈夫!
ルスティア・ユートゥ:3dx+1>=9 FHについて
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 7[4,7,7]+1 → 8 → 失敗
ルスティア・ユートゥ:財産1点使いたいです~
七瀬花霞:貴人礼賛とコネ:情報屋使用してダイス+5
銀鏡ルフナ:じゃあギルドについていきます。《砂の加護》使用!
七瀬花霞:6dx+2>=9
DoubleCross : (6DX10+2>=9) → 10[4,5,5,9,9,10]+8[8]+2 → 20 → 成功
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を3増加(45 → 48)
六條 累音:じゃあ魔街の噂行きます!
七瀬花霞:秘密抜けるじゃん
銀鏡ルフナ:5dx+1>=6 ギルドについて
DoubleCross : (5DX10+1>=6) → 9[2,2,2,6,9]+1 → 10 → 成功
六條 累音:3dx>=6
DoubleCross : (3DX10>=6) → 5[2,3,5] → 5 → 失敗
六條 累音:1点消費して成功させます~
GM:それでは全員成功!項目を開示します。
銀鏡ルフナ:やった~!
魔街の噂
魔街には様々な噂があり、信憑性のあるものから荒唐無稽な作り話まで様々だ。
地下の『魔街の王』に関するものや、魔街に潜む怪物、オーヴァードの連続失踪、“ジョーカーズ・ワイルド”店主の正体に、有名人のスキャンダルなど内容も多岐に渡る。
近頃特に話題なのは、魔街の外で猛威を振るっているらしい新型レネゲイドの件についてだが、まだ魔街では確認されていないこともあって、対岸の火事程度の扱いのようだ。
FHについて
『魔街解放』を題目に掲げるFH魔街支部はここのところ、“マスターレイス”戦力を得て勢いづいており、現在の魔街で最も影響力の強い組織と言える。支部長の“マスティマ”鷺沼秀は若干13歳にして頭脳と胆力を併せ持つ傑物であり、非登録市民の大きな支持を得てGPOを脅かしているようだ。
また、魔街支部本部と別系統のFHセルの参入も目立つ。中でも“プレゲトン”セルは他の勢力に対する敵愾心が強く、危険な戦闘も厭わない危うい武闘派セルのようだ。リーダーである“ゼーロス”は敵対者には容赦なく、目的の為ならどんな手段も厭わないとされる。
魔街を訪れた目的は謎だが、激戦区であるここで大きな功績を立てようとしているのではないかと見られているようだ。
GPOについて
前隊長の更迭以降、GPOは魔街市民を徹底的に管理すべきとする“管理派”である新隊長の曲尾太源と、現状維持と市民の保護を優先する“維持派”である副隊長のレオン・サンジェルマンの派閥に分かれ、真っ二つに分裂している。
表立って対立するまでには至っていないようだが、組織の活動としては足の引っ張り合いと監視、疑心暗鬼が横行し、極めて鈍化している状態にあるようだ。
また、“管理派”内でもオーヴァードや市民に対する態度や方針・思想によって幾つもの分派が発生しつつあるようで、一部は暴走的な強引な捜査を始めているらしい。
GPOの混乱は改善どころか更に加速する一方のようだ。
ギルドについて
魔街はギルドにとって格好の安息地であり、その最大の目的は現状維持だ。
それ故に最大の敵は司政局やGPOではなく魔街解放を謳うFH勢力であり、その動向に常に注視している。今回君達に与えられたのもそうした動きの一環だろう。
また、ギルドメンバーの一部に、装備や弾薬を集めようとする動きが見られる。何かしら戦闘を見据えた動きだとすれば、かなりの規模を想定しているようだ。
3月2日 18:15 廃ホテル『セレステ』 食堂
GM:君達は六條をリーダーとし、配下に何人も非オーヴァードの部下を抱えており、オーヴァード相手の戦闘はともかく、身の回りの雑用や食事の用意程度なら任せておける。
GM:元は多くの客で賑わったのであろう、廃ホテルのレストラン。空いた席に様々な荷物が持ち込まれ、テーブルに置かれたテレビからは魔街向けの放送が流れている。
GM:君達はそこで夕食をとりながら、これまでの情報共有を行っていた。
ミーコ:「皆さん!聞いたっすか!?」
ミーコ:ミーコが興奮した様子で身を乗り出す。
銀鏡ルフナ:「なになに~?」ハンバーグをむすっとした様子で食べながらも、興味深そうにミーコを見る。
ニュース番組:「市街で大規模な銃撃戦が…… これにはギャンググループが関わっているものと見られ……」
ミーコ:「今日の昼間にギルドがガサ入れくらったらしいんすよ!」
銀鏡ルフナ:「えーっ!?」
六條 累音:「あら……それは、随分急な動きね」
七瀬花霞:「GPOも最近強引になってきてるからね」
ミーコ:「はい!何でも狩野の兄貴のところにGPOがいっぱい来たらしくって……」
銀鏡ルフナ:「えーっ!可哀想!」
銀鏡ルフナ:「ひどいことされてないかな……怯えて震えてないかな……」
ミーコ:「急なことで、何人も連れていかれちゃったらしいんすよ!あたし許せねえっす……!」
ミーコ:義憤の表情でぐっと胸元のペンダントを握る。
ルスティア・ユートゥ:「新しい風も今の所騒がしいだけね。そろそろ"方向性"を決めた方が良いんじゃない?リーダー」
香流玲那:「尋問目的かな?証拠さえ出なければ、そう長くは拘束してもおけないだろうけど……」
銀鏡ルフナ:「ミーコのそのペンダント、綺麗だよね~。どこで買ったの?」場違いにのんきな質問をしてニコニコしている。
ルスティア・ユートゥ:ソファに寝そべったまま狩野の言葉を繰り返す。
六條 累音:「ええ……どこも一枚岩ではないってところでしょうね」
香流玲那:「それにしても、確かに強引だね。ま、今に始まったことじゃないけど」
ミーコ:「これっすか!?綺麗ですか!?嬉しいっす~~!」
六條 累音:「大きく事が動くのも、そう遠い話ではなさそう」
七瀬花霞:「色々荒れてるから、内ゲバも大きくなってるんでしょ」
ミーコ:「これ、お母さんが持ってたやつなんすよ!お母さん死んじゃったからミーコが持ってるんす!」
銀鏡ルフナ:「そうだったんだ……」
銀鏡ルフナ:「お母さんもきっと、ミーコと一緒に居られるって思って喜んでると思うな。ミーコは優しいね!」
ミーコ:「えっ……お母さん喜んでるんすか!?そうだったんすね……えへへ……嬉しいっす~~!」
銀鏡ルフナ:「うんうん!自分が大事にしてたもの、大事にしてもらえたら絶対嬉しいもん!」
ニュース番組:「次のニュースです。食べることが大好きな柴犬のポチくんが……」
銀鏡ルフナ:「えーっ、ポチくんが!?」
銀鏡ルフナ:「……って、今真面目な話してるんだった。ポチくんはまた今度にしなきゃ」
六條 累音:「呑気なんだから……まぁ、そのくらいの方があなた達らしいけれど」
ルスティア・ユートゥ:「動くなら玲那が居る間にして頂戴ね……し合うなら良いけれど、嬲られるのは嫌いだわ」
七瀬花霞:「ルフナとミーコはそのままでいいよ」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんはごはんたべないの~?」ハンバーグのつけあわせのポテトをむしゃむしゃしながら首をかしげる。
ルスティア・ユートゥ:「あ~ん」寝惚け眼のままルフナへ向けて口を開ける。
銀鏡ルフナ:「たしかに!玲那さんがいれば百人力だもんねえ」
銀鏡ルフナ:「も~、大人なのに甘えん坊さんなんだあ」ハンバーグを切り分けてルスティアさんの口へ運ぶ。
香流玲那:「そう大したものじゃないよ、別に」
香流玲那:「それに、肝心な時に私がいられるかも分からないしね」
六條 累音:「リーダーとしては居ないと困るのだけどね」
ニュース番組:「このマガイパタスモンキーは、新感覚のグルメとして注目が集まっており……」
七瀬花霞:「本当にいたんだ……」
ルスティア・ユートゥ:「おいし」ハンバーグを飲み込んで、累音へ視線を向ける
六條 累音:「いくつも噂が流れているけれど、荒唐無稽なものから妙なものばかりだし……」
ルスティア・ユートゥ:「噂はともかく……ここまで派手に動かれたらあのワンちゃんも懐柔なんて甘い事言ってられないでしょうし」
銀鏡ルフナ:「そういえば、ギルドで装備や弾薬いっぱい集めてるって聞いた~!」ルスティアさんの口をハンカチでふきふきしながら。
香流玲那:「そうかもね。彼も捕まっちゃったのかな?」
銀鏡ルフナ:「かなりの規模っぽいよお。FHと戦うつもりなのかなあ?えー!狩野さん捕まっちゃったらやだー!」
ルスティア・ユートゥ:「後にせよ先にせよ、あたし達も吠えられる前に準備しておくべきかもしれないわね」
六條 累音:「嵐の前の静けさ……ってところでしょうね。どこも、火の点きかけた火薬庫みたい」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの髪を撫でながら、ミーコを視界に捉えて頷く。
銀鏡ルフナ:「えへへえ」撫でられて心地よさそうにしている。
ミーコ:ぐっと拳を握っているが、話の内容はあまり分かっていない。
六條 累音:「情報収集は欠かさず行うとして、こちらから仕掛けては元も子もない……」
六條 累音:「動向は欠かさず調べましょう。その気なら、買う事も視野に入れてね」
ニュース番組:「……副隊長であるサンジェルマン氏が死亡しました。道路に仕掛けられた爆発物によるものと見られ、GPOは計画的な犯行として……」
七瀬花霞:「……ゆっくりはしてられないかもね」
ミーコ:「皆さんやる気満々っすね……!ミーコも頑張るっすよ!!」
銀鏡ルフナ:「ええーっ!?サンジェルマンさんって……GPOの人だよね!?」
銀鏡ルフナ:「もっとGPOの動きが、こう……厳しく?激しく?なるってこと?」ろくろを回すような仕草。
七瀬花霞:「うん。GPOの“維持派”のトップだからね」
六條 累音:ため息を吐く。「……"大義名分"ができたわね」
七瀬花霞:「“管理派”が幅利かせてきそう。やりにくくなるね」
GM:その時、君達全員に、頭痛と酩酊感が走る。
銀鏡ルフナ:「………………!?」
ルスティア・ユートゥ:「──ッ」
銀鏡ルフナ:頭を押さえ、ぐらりと視界が揺れる。
七瀬花霞:「……っ」
GM:強い酒を飲んだ翌日のような感覚。だがそれは数秒のことですぐに去り、後には余韻だけが残る。
七瀬花霞:眉間を押さえる。
六條 累音:「っ、ぅ”……これ、は……」
香流玲那:「……」額を抑えるようにして俯く。
七瀬花霞:「累音さんの悪戯……じゃなさそうだね」
銀鏡ルフナ:「……今の、ルフナだけじゃないよね?」
ミーコ:「うっ……なっ……なんすか……?今、頭ぐぃーんって……」
六條 累音:「は、……ぁ……そんなつまらないこと、するはずもないでしょう……」
GM:その後、何か異変が起きる様子は無い。敵襲の前触れのようなことでもなさそうだ。
ギルド構成員:「お待たせしました、チーズリゾットの……」
ギルド構成員:「あれ……皆さんどうかなさいました?」
銀鏡ルフナ:「……?あなたはなんともなかったの?」
ギルド構成員:キッチンから食事を運んできた部下が不思議そうな顔をする。
銀鏡ルフナ:「頭がきーんってして、ぐいーんってなるかんじ……」
ギルド構成員:「はい? え、ええ……何とも……」
七瀬花霞:「オーヴァードだけ、ってことなのかな」
GM:離れた位置には他にも何人か部下がいるが、いずれも異常は無さそうだ。異様な感覚を味わったのは君達だけらしい。
銀鏡ルフナ:「あっ、さっすが花霞~。そういうことなのかも!」
六條 累音:「あるいは、食事か……けれど、敵襲も来ない」
ルスティア・ユートゥ:「オーヴァードには作用しない効果、は聞いたことあるけれど」
銀鏡ルフナ:「もしくは……ルフナたちだけ狙われた?」
銀鏡ルフナ:「の割には……その後なんもないけどね」キョロキョロしている。
ルスティア・ユートゥ:「……それが、気持ち悪いわね。ちょっと外見てくるから」
ニュース番組:「アスファルトの隙間から、異常にセクシーな人参が……」
香流玲那:「ああ……気を付けてね、ルスティア」息を吐く。
六條 累音:「……まったく。随分なことをしてくれるわね」
七瀬花霞:「私は、一応中を見回ってみる」
銀鏡ルフナ:「えっ!?異常にセクシーなニンジン、セクシーすぎない!?」
ミーコ:「あっ!花霞さん!ミーコも行くっすよ!」
銀鏡ルフナ:「こんなの……放送していいの!?」
七瀬花霞:「ありがとう、ミーコ」
六條 累音:「待機しておくわ。何かあれば、すぐに言って」
七瀬花霞:「うん。累音さんもルフナも気を付けて」
銀鏡ルフナ:「うん!異常にセクシーなニンジンに負けないよ!」ぐっ!と拳を両手で握る。
GM:こうして異変の原因も分からぬまま、晩餐はひとまず解散となった。
香流玲那:一気にがらんとした食堂に、香流だけが一人残っている。
香流玲那:流れ続けるニュースの画面を見て、小さく呟く。
香流玲那:「……今更、か……」
香流玲那:革の手袋に包まれた掌を、そっと握り締めた。
GM:サイクル1 シーン3
GM:シーンPCは七瀬さんです。
七瀬花霞:はーい
七瀬花霞:ルフナちゃんを呼ぼうと思います。
銀鏡ルフナ:やった~~!でます!
GM:銀鏡・モテまくり・ルフナ
GM:シーンの内容は決まっていますか?
七瀬花霞:体を使った情報収集してるのをルフナちゃんに目撃されようと思います。
銀鏡ルフナ:しょ、しょんな
GM:オイオイオイ
GM:それではシーンを開始します。
七瀬花霞:甘ったるい匂いがホテルの一室に充満している。
七瀬花霞:『顧客』が去った部屋には、少女が一人取り残されている。
七瀬花霞:脱ぎ散らかされた着衣。体に残った傷跡。
七瀬花霞:それらは決して優しい睦事の結果ではないことは一目瞭然だった。
銀鏡ルフナ:コンコーン!元気なノックが響く。
銀鏡ルフナ:「花霞~!入るよ……」返事を待たず、扉を開けて。
銀鏡ルフナ:「……へ?」
七瀬花霞:「あ……」
銀鏡ルフナ:その状況に硬直する。
七瀬花霞:「……ルフナ」
七瀬花霞:申し訳程度に、シーツで裸体を隠す。
銀鏡ルフナ:「……花霞!」そこに駆け寄る。
銀鏡ルフナ:「大丈夫!?誰かにひどいことされたの……!?」
七瀬花霞:「……ん、大丈夫。仕事してただけだから」
七瀬花霞:「大した情報は持ってなかったけど……」
銀鏡ルフナ:「…………」
銀鏡ルフナ:ぎゅ、とその体を抱きしめる。
七瀬花霞:「ルフナ?」
銀鏡ルフナ:「だって……」
銀鏡ルフナ:「嫌じゃないの……?」
七瀬花霞:「嫌……とかは」
七瀬花霞:「よく分からなくなっちゃったし」
七瀬花霞:「仕事だから」
銀鏡ルフナ:苦し気に、小さく息を吐く。
銀鏡ルフナ:ぎゅ、とさらに強く身体を抱きしめ。
銀鏡ルフナ:「……花霞は、本当に」
銀鏡ルフナ:「ギルドにきて、よかったの……?」
七瀬花霞:「よかったよ」
七瀬花霞:「だって、ルフナがいるから」
銀鏡ルフナ:「花霞…………」
銀鏡ルフナ:ぎゅう、とさらに抱きしめて。
銀鏡ルフナ:「ね……花霞」
銀鏡ルフナ:「ヒーローって、どんな人だと思う?」
七瀬花霞:「ヒーロー?」
七瀬花霞:「正しくて、みんなを助けられる、強い人……とか?」
銀鏡ルフナ:「そうだね……」
銀鏡ルフナ:「ルフナは、悪い人をやっつけられる力がある人じゃなくて、悪い人から守れる力がある人をヒーローだと思ってた」
銀鏡ルフナ:「だからね、みんなを守る力があるのが、ヒーロー見たいで嬉しかったの」
銀鏡ルフナ:「でも……」
銀鏡ルフナ:「一番身近な人の事、なんにも守れてないね」
銀鏡ルフナ:泣きそうな笑顔で笑う。
七瀬花霞:「……ルフナ、それは違うよ」
七瀬花霞:「守れてないのは、私の方だよ」
七瀬花霞:「だって、本当に私は平気だから」
七瀬花霞:「でも……私、ルフナにそんな顔をさせてる」
七瀬花霞:「ごめんね、ルフナ」
銀鏡ルフナ:「……謝らないで」
銀鏡ルフナ:「花霞は、なんにも悪くないよ……」
銀鏡ルフナ:「ルフナががんばれるのは、ルフナがルフナでいられるのは……」
銀鏡ルフナ:「花霞がいてくれるからなんだから……」
七瀬花霞:「……そっか」
七瀬花霞:その言葉に、むしろ酷く辛そうな顔をして。
七瀬花霞:「じゃあ、私がルフナのヒーローにならなきゃいけないね」
銀鏡ルフナ:「…………」
銀鏡ルフナ:「……ルフナの傍に居ようとすることで、花霞は……」
銀鏡ルフナ:「どんどん、傷ついてない……?」
七瀬花霞:「そうなのかな」
七瀬花霞:「痛いとか、嫌だとかはすごく鈍感になっちゃったから分からないけど」
七瀬花霞:「銀鏡ルフナと一緒にいたいっていうのは、七瀬花霞のやりたいことだよ」
銀鏡ルフナ:「……そっか」
銀鏡ルフナ:「それって、『あなた』の今の気持ち?」
七瀬花霞:「うん」
七瀬花霞:「私は、ルフナと一緒にいたい」
七瀬花霞:「ルフナに、幸せになってほしい」
銀鏡ルフナ:「花霞……」
銀鏡ルフナ:「ルフナだって、花霞と一緒にいたいし、幸せになってほしいよ」
銀鏡ルフナ:「でも……いくら、嫌とかの感覚が鈍くなったからって」
銀鏡ルフナ:「どうして、ここまでしてくれるの……?」
七瀬花霞:「ルフナが、何よりも大切だから」
七瀬花霞:「ルフナに、笑っていてほしいから」
七瀬花霞:「ルフナが、好きだから」
銀鏡ルフナ:「か、すみ……」
銀鏡ルフナ:「……そんな、そんな風に言われると」
銀鏡ルフナ:「特別な好きなのかなって……思っちゃうよ……?」
七瀬花霞:「ルフナは、特別だよ」
銀鏡ルフナ:傷痕を、そっと労わる様になぞって。
銀鏡ルフナ:「……こういうことを、したいって『好き』?」
七瀬花霞:「……駄目だよ、ルフナ」
七瀬花霞:「だって、ルフナは累音さんが好きなんでしょう?」
銀鏡ルフナ:「……花霞は?」
銀鏡ルフナ:「ルフナのきもちばっかり、大事にして」
銀鏡ルフナ:「花霞のきもち、全然大事にしてない」
七瀬花霞:「私は、やりたいことをしてるよ」
七瀬花霞:「累音さんにも言われた。欲を抑える必要なんてないって」
七瀬花霞:「……みんな、分かってない。私は、これでいいのに」
銀鏡ルフナ:「……そうなのかもしれない。でもね」
銀鏡ルフナ:「ルフナはね、我儘だから」
銀鏡ルフナ:「花霞に、嫌とか、痛いとか、たくさん思って欲しい」
銀鏡ルフナ:「それ以上に、幸せになってほしいけど、でも」
銀鏡ルフナ:「ルフナがお姉さまを好きって気持ちより、ずっと……」
銀鏡ルフナ:「自分のこと好きにさせてやるってくらい、ルフナに焦がれて欲しいって思っちゃうよ」
銀鏡ルフナ:「振り向かせてやるって……」
銀鏡ルフナ:「あつく、なってほしい」
七瀬花霞:「……」
七瀬花霞:見返す瞳は、潤んでいる。
七瀬花霞:それは、高揚というよりも、今にも泣き出しそうな。
七瀬花霞:「……それが、できたら」小さく呟いた言葉は虚空に消える。
七瀬花霞:「ごめんね、ルフナ」
七瀬花霞:「私、もう死んでるから熱くなんてなれない」
七瀬花霞:「だって、死体だから。汚いから」
七瀬花霞:「ルフナだけは、抱けない」
銀鏡ルフナ:「出来るよ」その冷たい手をとって、自分の熱い胸へと押し当てさせる。
銀鏡ルフナ:火照った体は、鼓動がどくどくと早鐘を打つ。
銀鏡ルフナ:「汚くなんて、ない」
銀鏡ルフナ:「ルフナにとっては、死んでるかどうかなんて関係ない」
銀鏡ルフナ:「花霞は、花霞だから」
銀鏡ルフナ:「花霞が勇気を出して…………ルフナのこと、壊して穢したいって思ってくれたら」
銀鏡ルフナ:「嬉しい」
銀鏡ルフナ:「できるよ、花霞なら」
七瀬花霞:必要のないはずの呼吸が、沈黙したはずの鼓動が、激しく体を苛む錯覚。
七瀬花霞:瞳から、涙が溢れる。
七瀬花霞:「……嫌!」
七瀬花霞:普段ならばあり得ない。
七瀬花霞:目一杯の力でルフナの体を突き飛ばした。
銀鏡ルフナ:突き飛ばされて。驚いて目を丸くする。
銀鏡ルフナ:しかし、嬉しそうに唇の端を上げる。
銀鏡ルフナ:「嬉しいな。嫌がってくれるんだ」
銀鏡ルフナ:「ねえ。いっぱい苦しんでよ」
銀鏡ルフナ:「苦しいから捨てたはずのもの、拾い直してよ」
銀鏡ルフナ:「ルフナでいっぱい苦しくなってよ」
銀鏡ルフナ:「それくらい、求めてくれるなら、ルフナ……」
銀鏡ルフナ:「きっと、花霞だけを見るよ」
七瀬花霞:「見ないで……」
七瀬花霞:シーツにくるまって、ベッドに顔を埋める。
銀鏡ルフナ:「…………」普通なら、静かに去る。それくらいの分別はある。なのに。
銀鏡ルフナ:近寄って。シーツをめくる。
銀鏡ルフナ:「みせて」
銀鏡ルフナ:「あなたの汚い顔」
銀鏡ルフナ:「苦しんでる顔」
銀鏡ルフナ:「生きてるみたいな顔」
銀鏡ルフナ:「ルフナにだけ、みせてよ」
七瀬花霞:「ルフナのことは好き」
七瀬花霞:「好きだけど……今のルフナは、嫌だ……」
銀鏡ルフナ:「……そっか」
銀鏡ルフナ:「ルフナは……花霞がきらいな花霞も、ぜんぶ好きだよ」
銀鏡ルフナ:寂しそうに笑って。あなたから離れる。
七瀬花霞:「ごめんね……ルフナ……ごめんね……」
七瀬花霞:小さく、口の中で呟いた。
GM:七瀬さんは行動が可能です。
七瀬花霞:ロイスを取得します!
GM:銀鏡さんからも取得できます。
銀鏡ルフナ:はーい!
銀鏡ルフナ:七瀬花霞/P:尽力/〇N:困惑 で取ります!
七瀬花霞:銀鏡ルフナ 愛情/隔意○ で!
GM:OK!
GM:魔街は常に物資が不足しているとはいえ、そんな状況であっても、あるいはだからこそ、日常に嗜好品を求めるのが人というものだ。
GM:アルコールはその最たるものだった。スラムの一画、地下に隠れるようにしてひっそりと営業するこのバーでは、魔街に密輸されるものや魔街内の密造品など、様々な種類の酒を取り扱っている。
GM:薄暗い店内はダウナーな空気が充満し、客同士もあまり目を合わせようともしない。
香流玲那:「よく来るの?ここ」
ルスティア・ユートゥ:「──入り浸り」
ルスティア・ユートゥ:グラスを傾けて笑う。
香流玲那:何か不純物の味がするジントニックを照明に透かして眺める。
六條 累音:「私はそれなりだけれど。……入り浸って褒められる場所でもないでしょうに」
ルスティア・ユートゥ:「嗜好品ってのは人間を人間たらしめる最たるものだと思うのよ」
ルスティア・ユートゥ:「つまり私はここの誰よりも人間らし~い」語尾を伸ばして残りを呷る。頬は既に少し紅かった。
六條 累音:「私みたいなことを言ってくれるのね。……まったく、随分飲んで」
香流玲那:「君達と一緒にいると、自分が節度を保った良識的な人間に思えてお得だなぁ」
香流玲那:ははは、と笑いながらジッポライターをスナップさせ、煙草に火を付ける。
ルスティア・ユートゥ:「あらそう?ならもっと一緒に居てくれてもいいのよ?」
六條 累音:「そうね。後は、もう少し真面目に出席してくれれば言う事もないのだけど?」
ルスティア・ユートゥ:口から同時に零れた似たような言い回しに、口端を僅かに持ち上げる。
香流玲那:「私にも色々あるのさ。君達にも色々あるようにね」
六條 累音:あら、と呟いて。安酒の混ざったモスコミュールを呷る。
香流玲那:二人から同時につつかれても、どこ吹く風だ。
香流玲那:「私も詮索はしない。それこそ、節度を保った付き合いをするのが大人ってものだろ」
ルスティア・ユートゥ:「厭よ。ワインじゃないんだから、成熟に誇りなんかないわ」
ルスティア・ユートゥ:それって老いじゃない、と零して続ける。
ルスティア・ユートゥ:「あたしは隠し事なんてなーんにもない、仲良しグループがいいわ……ふぅ」
六條 累音:「ふふ……随分、子供みたいなこと言うんだから」
六條 累音:「そういうところは変わらないわね」
香流玲那:「うぅん、相手が悪かったかな。ルスティアは流石に明け透けすぎるよ」
ルスティア・ユートゥ:「素直って言ってちょうだい……ああ、そうだ」
香流玲那:灰皿に煙草の灰を落としながら言葉を待つ。
ルスティア・ユートゥ:「今朝のルフナ、ちょっと機嫌悪かったわね」
ルスティア・ユートゥ:視線を煙草の灰から累音に移す
六條 累音:「おおよそ察しはついているのでしょう?……ええ、少しばかり揉めてしまったものだから」
香流玲那:「へえ?何かあったの」咥え煙草をぴこぴこ動かす
ルスティア・ユートゥ:その言葉に、明け透け以外に表しようもない明瞭な口調で。
ルスティア・ユートゥ:「累音、なんでルフナを抱いてあげないの?一所に落ち着くのはまだお厭?」
香流玲那:「ごほっ」むせる
六條 累音:「詮索はしないんじゃなかった?」微笑を浮かべて「……ほら。やっぱり、見通してるんじゃない」
ルスティア・ユートゥ:「良かったわよ、あの子。私にもあの調子なら何でも受け入れてくれると思うけれど」いつの間にか火を付けていたジョイントを口から離して煙を吐く。
六條 累音:「……一か所に留まれる保証がないものだから」
六條 累音:「"あの時"とは少し、事情が変わっていてね」
ルスティア・ユートゥ:「ふーん……」
六條 累音:「ティアこそ、すぐ手を出して。私よりよほど褒められたものじゃないと思うけど?」
香流玲那:「……少し血の匂いがするとは思ったんだけどね」
香流玲那:「またやったね?君」
ルスティア・ユートゥ:「あら……ちゃんと片付けたつもりだったのに」
ルスティア・ユートゥ:「言っとくけど、無理やりじゃないわよ。怒られるような謂れはないんだから」ふん、と顔を背ける
香流玲那:「同意なんだ……まだ女子高生でしょ?あの子。歳の上では……」
香流玲那:「はあ、この場でこんなこと言っても何の意味も無いか」二人を見比べる
ルスティア・ユートゥ:「そういう話がしたいなら花霞とやんなさい……ふふ」
六條 累音:「分かってるようで何よりね……それに、随分進んでるもの」
六條 累音:「魔街に常識も何もないでしょう。案外真面目なんだから」
六條 累音:「……それに、ルスティアも前はそのくらいだった訳だし」
ルスティア・ユートゥ:「……なら貴方のソレは魔街がどうの、ってのとも関係ないわね」
香流玲那:「……そういえば、君たちってどうして別れたわけ?」紫煙を吐き出す
香流玲那:「やっぱり、累音って……あれなのかな」
六條 累音:「体のいい言い訳は大事でしょう……あら、気になるの?」
香流玲那:「ロリコン……」
ルスティア・ユートゥ:「……あたしの身体、まだ結構その路線でも行けると思うんだけど。不満だったの?」
六條 累音:「年下好きを否定する気はないけど……何も、そんな訳でもないでしょう」
六條 累音:「それで捨てるほど情のない女だと思う?……ティア?」
ルスティア・ユートゥ:その呼び名に首筋が熱くなるのを感じながらさあね、とだけ返して玲那に視線を向ける。
香流玲那:「どちらかと言えば、情の多すぎる女って印象だけど」
ルスティア・ユートゥ:「玲那はどうなのよ、溜まったりしないワケ?」
ルスティア・ユートゥ:「貴方からその手の話、聞いたことないわ。あたしの相手もしてくれないし……」
六條 累音:「ええ。玲那なら選んでも、選んでいなくても……選り取り見取りでしょうに、でしょう?」
香流玲那:「慎みが無いね…… 大体、ルスティアの相手なんてしてたら命がいくらあっても足りないだろ」
香流玲那:「私はそういうのは……」
香流玲那:グラスを口に運んで
香流玲那:「もう少し節度を持つべきというか……」
六條 累音:「あら……案外、ピュアなのね?」
香流玲那:「……君達ほど開け広げにする気は無いってだけだよ」
ルスティア・ユートゥ:「ざーんねん。知りたきゃ懐に入るしかないってわけ、ね」
ルスティア・ユートゥ:喉を焼くようなアルコールを飲み干してあたしは振られちゃったけど、嘆息する。
六條 累音:「玲那に入れる気があってくれるなら、だけれどね」
香流玲那:「私のことはいいよ。どうせ明日も知れない根無し草だ」
香流玲那:「君達それより、ルフナのことを気にしてあげなよ」
六條 累音:「……もちろんよ」酒を呷る。喉を焼くような熱さが、今は必要に感じたものだから。
GM:サイクル1 シーン4
GM:シーンPCは六條さんです。
六條 累音:は~い
六條 累音:悩むんですけど……ルスティアちゃんをお呼びしようかな
ルスティア・ユートゥ:るい~♡
GM:シーンの内容は決まっていますか?
六條 累音:サブの後持ち帰ります
六條 累音:ルスティアちゃんの部屋とかがいいかな
GM:やば
六條 累音:事前の判定とかはなしで!
ルスティア・ユートゥ:イチャイチャしようね
GM:ではシーンを開始します。
六條 累音:廃墟となったホテルの一室。ルスティアが自由に使っている部屋には、今は二人の人間がいた。
六條 累音:二人きりで居るのは、どこか懐かしいと思いながら。けれど、以前はしなかった酒の匂いを感じながら、彼女をソファへ降ろす。
六條 累音:「……ティア、大丈夫?」
ルスティア・ユートゥ:「なぁに?何の心配?」
ルスティア・ユートゥ:彼女の装いには不釣り合いなマホガニーの格式高い家具の上に銃器をごとり、と置いて笑う。これらは全て彼女の持ち込みだ。
六條 累音:「随分酔っていたものだから」
六條 累音:「成人して、一緒にお酒が飲めるのは嬉しかったけれどね」
六條 累音:隣に腰掛け、そっと腰を抱く。
ルスティア・ユートゥ:「さぁ──どうかしら。いつだって酔ってるようなものだし」
ルスティア・ユートゥ:その手をそっと撫でて、体重を預ける。いやに軽かった。
ルスティア・ユートゥ:「今日は乱暴に抱きたい気分なの?」
六條 累音:「半分はね。……あとは、二人きりになりたいと思って」
六條 累音:付き合っていた期間は、そう長いものでもなかった。
六條 累音:預けられた身体に、どこか不相応なものを感じながら。
六條 累音:「もう、身体は大丈夫なの?」
ルスティア・ユートゥ:「意地悪な質問ね。それとも……時間が解決してくれると思いたいのかしら?」
ルスティア・ユートゥ:「残念だけれど、相も変わらず死に体よ。あまり激しくされると──死んじゃうかも♡」
六條 累音:「どちらも、よ。……あら。そうされたいの?」
ルスティア・ユートゥ:甘い声を漏らして彼女の香りで満たすように胸を膨らませる。
六條 累音:くい、と顎に手をやり眼を合わせる。あの時のような、教え込まれたときの瞳。
ルスティア・ユートゥ:「ええ……ずっと」
ルスティア・ユートゥ:そんな支えなんて必要ない、と言わんばかりにその手をそっと顎から外して自分の首筋に添えさせる。
六條 累音:「乱暴なプレイなんて、教え込んだかしら。」
六條 累音:《イージーフェイカー:無音の空間》扉の周囲を不自然に影が包む。まるで幽世のように、音や気配を置き去りにする。
六條 累音:「それとも……もともと、されたかった?」
六條 累音:もう片方の手が、彼女のぴっちりとした服越しに肌を撫でる。
ルスティア・ユートゥ:「かもね。あるいは──"数カ月"よりもっと長い"数年"が、どこかに刻まれてるかも知れないわ」
ルスティア・ユートゥ:《天使の歌声》
ルスティア・ユートゥ:聞き覚えのない、女の声帯を再現しながら。嗜虐心を煽るように囁く。
六條 累音:「……ふぅん。それは、少し許せないかも」
六條 累音:「数年の間、あなたを忘れたことはなかったから」
六條 累音:「……どんな女性を抱いていても、ね?」
六條 累音:撫でる手は段々と遠慮がなくなっていく。脇腹から、胸部へ。
六條 累音:まるで、どうしようもなく刺激されてしまったように。
ルスティア・ユートゥ:「……んっ、ふふ」
ルスティア・ユートゥ:逆立った針山のように敏感な肌の、より際立った部位をその手が通過するごとに静かに声を漏らす。
ルスティア・ユートゥ:「私は脆いから──少し乱暴にすれば、その数年も空いた穴から零れるかもね」
ルスティア・ユートゥ:もどかしそうに、手を掴んで求める場所へと導いていく。
ルスティア・ユートゥ:「貴方との数カ月は──私の一番奥にあるから」
ルスティア・ユートゥ:「そう簡単には取り出せないわ」
六條 累音:「そう。……どうしようもなく、誘い込むのが上手な子」
六條 累音:初めてを教えた。その快楽も、その奥深さまで……あるいは、今のティアが居るのも私が起因しているのかもしれない。
六條 累音:数年の間を挟んでも、あまりに慣れた手つきでその服を脱がせていく。
六條 累音:「いいわ。それなら、見せてもらいましょうか」
六條 累音:「……今のティアがどこまで溺れてしまったのかをね」
ルスティア・ユートゥ:とくん、とくんと激しく脈打つ心臓に押し出された血液は血管との摩擦ですっかり熱をもってしまっているようだった。
ルスティア・ユートゥ:自分の身体が茹だっているのではないかと思う程の興奮に、累音の身体を抱き寄せる。
ルスティア・ユートゥ:「大丈夫、安心して。好きなだけ──ゆっくりと確かめて」
六條 累音:高鳴る鼓動。どうしようもなく無責任で、どうしようもなく懐かしい。互いの心臓の声色を感じながら、そっと押し倒す。
ルスティア・ユートゥ:吐いたと息が白く曇っているのは今度こそ、錯覚ではない。
六條 累音:藍色の下着がティアの目に入る。夢魔のようなプロポーションは、今はあなただけに向けられていて。
六條 累音:「……どうしようもないわね、私達」
六條 累音:身体を重ねて、あの時を思い出す。成長したティアの身体は、けれどその名残を感じさせられる。
ルスティア・ユートゥ:その言葉をかき消すように、懐かしい唇に己のものを重ね──貪る。
ルスティア・ユートゥ:目に見えない中身、その形こそを確かめる為に震える舌は何度も行き来した。
ルスティア・ユートゥ:ふ、と口を離して。紫の瞳を見上げる。
ルスティア・ユートゥ:「……るい。私は、嬲られるのも、造花として愛でられるのも嫌いだわ」
ルスティア・ユートゥ:けどね、と。
ルスティア・ユートゥ:「貴方に嬲られている私も、何かの代替品になっている私も、想像すると──」
ルスティア・ユートゥ:「どうしようもなく、昂るのよ。何故かしら」
ルスティア・ユートゥ:その言葉に挑発的な笑みは伴っていない。ただ、興奮に浮かされた少女のような顔つきがそこにはあった。
六條 累音:「……そう。そう、思ってしまうのね」
六條 累音:重ねた舌は、二つに割れていて。あなたを甘やかすように絡まった。
六條 累音:「私の前では、少女で居させてあげる……あの時のように」
六條 累音:指が中をほぐすように、ティアの秘所へと忍び入れる。
六條 累音:「自分勝手な人間だから。……けれど、ティアもそれを望んでしまうのね?」
六條 累音:これ以上は止められない。そう感じさせるような声色とともに、あなたの髪をそっと撫でる。
ルスティア・ユートゥ:「ん……ぁ、ふっ、んぅ」
ルスティア・ユートゥ:どうしようもない安心を感じながら。
ルスティア・ユートゥ:(成熟した貴方は──綺麗だわ)
ルスティア・ユートゥ:(何故かしら。いつも、いつも──)
ルスティア・ユートゥ:受け入れる為に身体から力を抜くと、残った酔いと快感で思考が緩やかになっていく。心の中と言葉の違いが分からない程に。
ルスティア・ユートゥ:「本当に、いつも──私を反対の気持ちにさせるひと」
六條 累音:「けれど──だからこそ、私と一緒に居て、受け入れるのでしょう」
六條 累音:身体を重ね、太ももを抱える。あの時のように、けれど互いに変わってしまったことを感じながら。
六條 累音:「……ん、ぇあ……じゅる、ふッ……」音を立てながら、鎖骨をくすぐるように舌を這わせる。
六條 累音:「……忘れさせないわよ。私の事」執着めいた、短い言葉。
六條 累音:うなじに軽く吸い付いて、痕を残す。重ねた体は何度でも、夢を見るような快楽を味わせた。
ルスティア・ユートゥ:「……っ、ふふ」
ルスティア・ユートゥ:その痕がどこについているのか。面倒なシャワーの時間に一つの小さな楽しみを見出しながら、笑った。
GM:---
GM:六條さんは行動が可能です。
六條 累音:悩みますが……ロイスを取ります
ルスティア・ユートゥ:やった~
六條 累音:ルスティア・ユートゥ/〇P:執着/N:偏愛
GM:ルスティアさんからも取得できます!
ルスティア・ユートゥ:六條 累音/〇P:慕情/N:嗜虐心
ルスティア・ユートゥ:悩んだけどこうかな……
GM:OK!
GM:廃ホテルにはいくらでも空き部屋があり、六條麾下のメンバーはそのそれぞれを思うように使っている。
GM:その内の一室、ミーコの部屋に、銀鏡と六條は訪れていた。同年代の三人は、こうしてお菓子の類や魔街で出回っている漫画や映画の類を持ち寄って集まるのが、半ば定例となっていた。
銀鏡ルフナ:「ねーねー、玲那さんがくれたお菓子ってどれ~!?」
銀鏡ルフナ:普段より底抜けに明るく。そんな風に目を輝かせる。
ミーコ:「あれまずいっすよ!やめたほうがいいっす!!」
銀鏡ルフナ:「え、そうなの!?」
七瀬花霞:「残ってるのは、カレーラーメンパフェ味とか」
銀鏡ルフナ:「カレーラーメンパフェ!?」
ミーコ:「絶対やばいっす~~~!!」
ミーコ:古びたベッドに健康的な脚を投げ出してくつろいでいる。
銀鏡ルフナ:「”外”ってそんなへんなものしかないのかな」
七瀬花霞:「玲那さんが変な物好きなだけだと思う」
七瀬花霞:「この前もマガイパタスモンキーの肉串とか持ってきたし」
銀鏡ルフナ:「マガイパタスモンキーの肉!?」
ミーコ:「変な物好きっていうか……あたし達に変な物くれるのが好きなんじゃないっすか!?」
銀鏡ルフナ:「ニュースでやってた!え~っ、いいな~!」
ミーコ:「でもそれは食べたいっす!いいな~ずるいっすよ!」
銀鏡ルフナ:「おいしかった?」
七瀬花霞:「……あんまり分かんなかった。ルスティアは美味しそうに食べてたよ」
七瀬花霞:「今度みんなで食べようね」
銀鏡ルフナ:「うん!ルフナ、食べてみたい!」
ミーコ:「ルスティアの姉御は基本いつも楽しそうじゃないっすか~~!」
ミーコ:「でもはい!ミーコも皆で食べたいっす!」
ミーコ:「そうだ!今回はいいもの手に入れたんすよ!」
ミーコ:ごそごそと部屋を漁り、漫画の単行本を見せる。
ミーコ:「海賊版売りのおじちゃんから、お小遣いたくさん払って……ようやく手に入れたんす!!」
銀鏡ルフナ:「え~っ!?なになに!?」身を乗り出す。
ミーコ:「外では今これが大流行りらしいっすよ!」
ミーコ:「『進撃の巨人2』!!」
銀鏡ルフナ:「進撃の巨人2!?」
七瀬花霞:「えー……?」
七瀬花霞:「ミーコの漫画情報、ちょっと当てにならないんだよな」
銀鏡ルフナ:「えーっ!?普通の進撃の巨人は知ってるけど……続編あったんだ!?」
七瀬花霞:「前は外ではこち亀終わったとか言ってたし」
ミーコ:「そんなことないっす!おじちゃんから話もちゃんと聞いて来たんすから!」
ミーコ:「ロボ巨人になった主人公が、宇宙からやってきたスペース巨人軍団と戦う話らしいっす!超面白そうじゃないっすか!?」
銀鏡ルフナ:「ロボ対宇宙の巨人!?ヤバ!!絶対面白いよ!!」
銀鏡ルフナ:「浮遊能力あったら地ならし効かないじゃん!どうするんだろ!?」
七瀬花霞:「面白いのかな……?」
ミーコ:「お菓子も沢山用意したし、今日はいつもより派手にパーティっすよ!」
銀鏡ルフナ:「やった~!」わーい!とはしゃいで両手を挙げる。
ミーコ:「えへへ……」嬉しそうに笑って「なんか……夢みたいっす!」
七瀬花霞:「確かに夢みたいな内容だよね、進撃2」
ミーコ:「そうじゃないっすよ~~!」
ミーコ:「あたし、お父さんお母さんが死んじゃってから、ずっとスラムで暮らしてたんすよ」
ミーコ:「食べ物もなくて、寝るところも奪い合いで……」
ミーコ:「ひどいことが一杯ありました。殺されそうになったことも何回もあります」
ミーコ:「それが、六條の姉御に拾ってもらって、こうしてお二人と、みなさんと楽しく過ごせてるなんて……」
ミーコ:「夢みたいっす!あたし、ギルドに入れてほんとによかったすよ~~!」
ミーコ:ペンダントを握りながらにこにこ笑顔を浮かべる。
銀鏡ルフナ:「ミーコ…………」その笑顔をじっとみつめて。
七瀬花霞:「そっか……」
銀鏡ルフナ:「ミーコがきてくれて、本当に良かったよ~~~っ!!」ぎゅーっ!と抱き着く。
ミーコ:「わわわ……はい!ミーコもルフナさんと会えてよかったっす~~~!!」ぎゅっと抱き返す。
ミーコ:「花霞さんも!ほら!」
七瀬花霞:「うん。私もよかった。ミーコが楽しそうだと私も嬉しい」
七瀬花霞:「えっ、私も?」
七瀬花霞:少し躊躇いがちに
銀鏡ルフナ:「うん……おいで?」ちょっと恥ずかしそうに両手を広げる。
七瀬花霞:「……う、うん」
ミーコ:「へへへ…… ぎゅーーっす!」
ミーコ:ベッドの上で三人で抱き締め合う。
七瀬花霞:「ぎゅー」
銀鏡ルフナ:「ぎゅう~~っ!!」
銀鏡ルフナ:「えへへ……楽しいね」
銀鏡ルフナ:「……花霞も、たのしい?」
七瀬花霞:「……うん。楽しい」
七瀬花霞:一度死んでから、痛みには鈍感になった。全ての感覚が鈍くなった。
七瀬花霞:それでも、楽しいとか、好きとか、そういう感情まではなくなってくれなかった。
ミーコ:「へへへ……良かったっす!ミーコ嬉しいっす!」
ミーコ:「魔街が無くなったら……こういう暮らしも出来なくなっちゃうんすかね?」
ミーコ:「あたし、皆さんとずーーーーっと今のまま、こうやって楽しく暮らしたいっす!」
銀鏡ルフナ:「……うん。ルフナもずっと、みんなといたいな」
銀鏡ルフナ:「でも……FHの動きとか、GPOも……もっとひどいことするようになるかもしれないんでしょ?」
銀鏡ルフナ:「ルフナたち、ずっとこのままでいられるのかな……」
七瀬花霞:「大丈夫だよ」
七瀬花霞:「何もしないまま、ずっとこのままでいるのは無理だと思う」
七瀬花霞:「だけど、ずっとこのままでいられるように頑張れば、大丈夫だよ」
ミーコ:「そっか……そうなんすね!!」
ミーコ:「それじゃあミーコ……今よりもっともっと頑張って、みなさんのお役に立つっすよ!!」
銀鏡ルフナ:「ミーコはがんばりやさんだもんね~!」
ミーコ:奮起したように両手を握る。
ミーコ:「とりあえず……えっと……」
ミーコ:「カンフーとか習うっす!!」
銀鏡ルフナ:「カンフー!?」
銀鏡ルフナ:「たしかにミーコに似合いそう!!」
七瀬花霞:「カンフーか……」
七瀬花霞:「まあ、身を守る為にもいいかもね」
ミーコ:「はい!それで皆さんのジャマになるやつを……愚かな人間をボコボコにしてやるっすよ~~!」
ミーコ:へにょへにょのシャドーボクシングをする
銀鏡ルフナ:「ミーコはいいこだな~」頭を撫でる。
銀鏡ルフナ:「じゃあミーコのジャマになるやつはルフナがボコボコにするね!何か困ってる事とかない!?」
ミーコ:「えへへへ……はい!えっ!困ってることっすか!?」
ミーコ:「そうっすね……うーん……えっとぉ……」
ミーコ:「あっ!この部屋の水道の蛇口の出が悪いっす!!」
銀鏡ルフナ:「なるほど……!」す、と立ち上がって。
銀鏡ルフナ:「えい!えい!」蛇口をチョップする。
銀鏡ルフナ:「叩けば直る!かも!」
七瀬花霞:「昭和の家電じゃないんだから」
ミーコ:「なるほど!さすがルフナさんっす!!やっちゃってください!」
GM:ガキン!
GM:ドバババババ!!
GM:蛇口が外れ、勢いよく水が噴出する。
銀鏡ルフナ:「……出るようにはなったよ?」
銀鏡ルフナ:振り向く。
七瀬花霞:「あちゃあ」
ミーコ:「やった~~!水出たっすよ!やっぱルフナさんはすごいっす!!」
銀鏡ルフナ:「えっへん!」鼻の下を擦っている。
銀鏡ルフナ:「ってこれじゃ水浸しになっちゃうよ~!」
銀鏡ルフナ:あわてて蛇口をつけようとする。
ミーコ:「あれっ?これ……止まらないっすよ~~~!?」
七瀬花霞:「……うん、そう。ミーコの部屋。水道の修理お願い」下っ端構成員に電話を入れる。
銀鏡ルフナ:「あっ、さっすが花霞~!頼めばよかったんだ!」
ミーコ:「花霞さん……この状況でなんて冷静で的確な判断力なんすか!まじパないっす!!」
七瀬花霞:「まあ、それはともかく……びしょびしょだね」
七瀬花霞:「一応進撃2は守ったけど……」
ミーコ:「はい……」
銀鏡ルフナ:「あっ、よかった~!読めなかったら嫌だもんね!」
銀鏡ルフナ:「その……ご、ごめんね」しゅんとしている。
ミーコ:一応水は止まったが、部屋中水浸しだ。
ミーコ:「何言ってんすか!あたしがやってもらったんすから!」
ミーコ:「それに……今から水拭けば丁度掃除にもなるし一石二鳥っすよ!!」
銀鏡ルフナ:「ミーコ……良い子すぎ~!」
銀鏡ルフナ:「壊しちゃった分、張り切って掃除するからね!!」
七瀬花霞:「その前にお風呂入った方がいいよ。そのままだと二人とも風邪引いちゃう」
銀鏡ルフナ:「ありゃ、それもそっか……花霞も入ろうよ~!」
ミーコ:「ありがとうございます!そうだ!お二人の部屋の蛇口もぶっ飛ばして掃除します!?」
銀鏡ルフナ:「ミーコ……実はね……」
銀鏡ルフナ:「蛇口って壊さなくても部屋の掃除って、できるんだよ……!」
銀鏡ルフナ:凄い秘密をはなすようにおおげさに。
ミーコ:「ハッ…………言われてみれば…………!」
ミーコ:「ぜんぜん気付かなかったっす……!いつから気付いてたんすかルフナさん……!?」
銀鏡ルフナ:「ふふっ、そんなにほめないでくれたまえ……ルフナだってついさっき気づいたのだからね!」
銀鏡ルフナ:鼻の下を擦りながら。
銀鏡ルフナ:「ってわけで……掃除の前に、三人でお風呂入ろうよ~、ね~?」
ミーコ:「はいっす!みんなでお風呂なんて楽しそうっす!」
七瀬花霞:「そうだね……。私も服洗濯しなきゃだし」
ミーコ:「丁度この前もらった、巨大しいたけの香りの入浴剤使うっす!!」
銀鏡ルフナ:「え~!?なにそれ!?」
銀鏡ルフナ:「お風呂お味噌汁みたいになっちゃうじゃん!最高~!」
七瀬花霞:「大きさで香りって変わるのかな……?」
銀鏡ルフナ:「しかも普通のしいたけじゃなくて巨大しいたけの香りなんだ!普通とどう違うんだろう!?」
ミーコ:「そこは…………試してみてのお楽しみっすよ!!」
ミーコ:「しいたけの香りの入浴剤もあるから、一緒に入れて確かめるっす!!」
銀鏡ルフナ:「一緒に入れたら差がわからなくない!?」
銀鏡ルフナ:「なんでそんなしいたけシリーズあるの!?」
銀鏡ルフナ:「やば~!ルフナたち完全にお味噌汁になれちゃうじゃん!楽しそ~!」
ミーコ:「まさかお味噌汁になれる日が来るなんて……ギルドに入ってよかったっすよ~~!!」
七瀬花霞:「お味噌汁になりたかったの……?」
銀鏡ルフナ:「……花霞もさ」
銀鏡ルフナ:「一緒じゃなかったら、きっとお味噌汁になれることなかったよね」
銀鏡ルフナ:「ルフナはいっしょにお味噌汁になれて、嬉しいよ!」
ミーコ:「はい!花霞さんも一緒にお味噌汁なるっすよ!」
ミーコ:二人の間にあるものには気付かず、嬉しそうに笑い掛ける。
七瀬花霞:「そっか」
七瀬花霞:「うん、いいかもね。お味噌汁になるのも」
七瀬花霞:「ルフナとミーコと一緒なら」
【Cycle1-phase3】
3月3日 9:00 廃ホテル『セレステ』 駐車場
GM:空には低く重い雲が垂れ込め、朝の光は灰色の帳に閉ざされていた。夜の残滓がまだ街の片隅にこびりつき、魔街は静かに目を覚ます。
GM:扉が軋みを上げて開く。ひんやりとした朝の風が、廃ホテルの内部にわずかな冷気を運び込む。
GM:君達はこの日も行動を開始すべく、揃ってホテルの外に出た。情報を集めなければならない。魔街の歪んだ均衡の中で、何が起ころうとしているのか。
ミーコ:「よーし!今日も頑張るっすよ~~!」
ミーコ:いつにも増してやる気に満ちたミーコが声を上げる。
ルスティア・ユートゥ:「朝から元気ねぇ」くぁ、と欠伸
銀鏡ルフナ:「えいえいおーっ、だね~!」おー!と右腕を突き上げる。
七瀬花霞:「おー」無表情で腕を突き上げる。
六條 累音:「ええ、……調べることは多いわね」
香流玲那:「そうだねぇ……」バーで分かれてから明らかに持ち帰られた様子の二人を一瞥するが、何も言わない。
ミーコ:「ミーコもお手伝いするっすよ!まずはどこから行くっすか?」
ミーコ:「えぅっ」
GM:瞬間、世界が裂けた。
GM:耳をつんざく炸裂音。閃光。衝撃。
GM:何かが弾けるような生々しい破裂音とともに、ミーコの身体が真紅の霧となった。
GM:胴が砕け散る。臓物と肉片が無惨に宙を舞い、温かく湿った液体が周囲に降り注ぐ。吹き飛ばされた首は弧を描きながら転がり、無機質な地面の上で、まるで物言いたげに横たわった。
GM:その傍らに、銀のペンダントがひとつ、かしゃんと乾いた音を立てて転がる。
ルスティア・ユートゥ:「チッ──」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの腕を掴んで全員が固まる様に引き寄せる。
七瀬花霞:「……ぇ?」
六條 累音:「……戦闘準備」
銀鏡ルフナ:「……え、あ」呆然としている中腕を掴まれる。
銀鏡ルフナ:「ミーコ……!?」
六條 累音:ルスティアの行動を見るやいなや、花霞の腕を掴み寄せる
ルスティア・ユートゥ:「今の、狙撃!?通常弾にしては死に方が派手過ぎる──!」
七瀬花霞:「ミー……コ……?」
ルスティア・ユートゥ:これは累音に対するものだ。
ミーコ:「……?」オーヴァードゆえの生命力か、僅かに目だけが動き、君達を見て。
六條 累音:「炸裂音に閃光──明らかに、普通じゃない」
七瀬花霞:「そうだ……リザレクト……」
ミーコ:だが、《リザレクト》で再生できる範囲を遥かに越えている。
ミーコ:瞳から光と感情の色が消え失せる。
ミーコ:死んだ。
銀鏡ルフナ:「……え」
銀鏡ルフナ:「み」
六條 累音:「いいえ、もう……」
銀鏡ルフナ:「ミー、コ……?」
ルスティア・ユートゥ:「ミーコ!あんたの仇は絶対討ってやる。派手にぶち殺して送ってやるから、どんな風に痛めつけてやりたいか考えて待ってなさい!」
七瀬花霞:「か、体……集めれば……まだ、再生……」
銀鏡ルフナ:「う、うそ、うそだよ」
銀鏡ルフナ:「ミーコ……!嘘だよね!?ねえ……!?」
ルスティア・ユートゥ:「動くなってのよッ!!!」
ルスティア・ユートゥ:通常では考えられない剣幕で叫ぶ。
銀鏡ルフナ:「……ッ!」
七瀬花霞:「……」
銀鏡ルフナ:駆け寄ろうとしたところ、その声に静止する。
GM:返事はない。ミーコの生首と散らばった肉片、転がったペンダントだけがその場にある。
六條 累音:「……攻撃の方向は不明、狙撃にしても規模が大きすぎる」
六條 累音:「それなら……どこにいる?」呟き、考え込む。「……いや、まさか」
ルスティア・ユートゥ:「取りあえず、離れるわよ。射線か視線、どちらにしても切らなきゃいけない」
“ゼーロス”:「──あらあら、せっかくの奇襲が……」
“ゼーロス”:六條の疑問に答えるように。
“ゼーロス”:その声は、君達の真後ろから響いた。
銀鏡ルフナ:「……!?」ばっ、と後ろを振り向く。
“ゼーロス”:「一番どうでもいいのが死んだだけ?」
“ゼーロス”:小柄な銀髪の少女が、そこに立っている。

銀鏡ルフナ:「……カレン!!」
“ゼーロス”:「おはよう、ルフナ」
六條 累音:「……"ゼーロス"……そう、随分と好き勝手に動いてくれるわね」
“ゼーロス”:「あら。この私が動くのにあなたの許可を取る必要がどこにあるの?」
七瀬花霞:光のない目でそちらを見る。
ルスティア・ユートゥ:「──ああ、そう。頭悪いんだ、あんた。後者じゃなくて良かったわ」
銀鏡ルフナ:「な、なんで……なんで殺したの……!」
ルスティア・ユートゥ:集団の中で、一歩踏み出して最前線へ出る。
ルスティア・ユートゥ:「等価交換しに来たの?一人殺した分を自分の命で支払いに来てくれたのかしら?殊勝な心掛けじゃない」
ルスティア・ユートゥ:「足りない分は、ミーコのとこで払いなさい」ルスティアを中心としてチカチカと小さなフラッシュのようなものが頻発している。
香流玲那:「…………」苦虫を嚙み潰したような目で“ゼーロス”を見る。
香流玲那:「……が……」
香流玲那:「……話が、……違うんじゃないの」
香流玲那:ぽつりと言う。
銀鏡ルフナ:「……?玲那さん……?」
六條 累音:「玲那……何が言いたいの」
“ゼーロス”:「はぁ? 何言ってるの。先に裏切ったのはそっちでしょう」
GM:“ゼーロス”が睨むような目を君達に向けたその時、君達の無線に通信が入る。
ギルド構成員:『六條!聞こえるか!こっちに来てくれ!あちこちで戦闘が……』
GM:遠くから爆発音が響く。見れば街の各所から黒煙や閃光が垣間見える。
六條 累音:『行きたいところだけれど、"ゼーロス"と接触中よ……ミーコがやられた』
六條 累音:「そう、“プレゲトン”セルはその気なのね」
ギルド構成員:『そっちもか、クソッ……“プレゲトン”に先手を打たれた!ギルドと全面衝突だ、街中大混乱に……』
“ゼーロス”:「は。最初から分かってないのはあんた達だけよ」
“ゼーロス”:少女は徒手に見える。だがその身に宿すレネゲイドは底知れない。
“ゼーロス”:「ルフナ。こっちに来なさい」
銀鏡ルフナ:「え、え……っ」
“ゼーロス”:「その女に付いてたって、どうせいい様に使われて裏切られるだけよ」
“ゼーロス”:「他のあんた達も、今なら私の部下にしてあげる。特別よ?」
“ゼーロス”:「可哀想だもの。そんな女に騙されて、駒にされるだなんて」
“ゼーロス”:そう言って、冷たい目で六條を見遣る。
六條 累音:「……ルフナ」
六條 累音:「随分、好き放題言ってくれるのね……"ゼーロス"?」
銀鏡ルフナ:「……いま、よくわからなくて、頭ぐちゃぐちゃで」
銀鏡ルフナ:「だって、ミーコが死んじゃったから」
銀鏡ルフナ:「カレンが……カレンがやった、の、ゆるせない、けど」
六條 累音:「……誰か殺したか、よく考えなさい」
銀鏡ルフナ:「カレンについていったら……みんな、みんないっしょで……無事でいられるの……?」
“ゼーロス”:「『よく考えなさい』はこっちの台詞よ」
“ゼーロス”:「あたしは別に、さっきの子にはなぁんの恨みも無かったの」
“ゼーロス”:「じゃあ、どうしてあの子が死んだのか?簡単よ」
“ゼーロス”:「六條累音の部下だから」
“ゼーロス”:「あんたは道を間違えたのよ、六條」
六條 累音:「そう……随分恨んでくれるのね」
六條 累音:「けれど…どうしてあの子が死んだのか、じゃない」
六條 累音:「あなたが殺した、それは変わらない事実でしょう」
六條 累音:「"どうして"じゃない。理由があったとて、言い逃れにはならない……そうでしょう」
“ゼーロス”:「……本当に苛つかせてくれる女……」
“ゼーロス”:「……いいわ。元々そのつもりだったし」
“ゼーロス”:「嬉しいわ。どれだけこの日を待ったか……」
“ゼーロス”:少女の身体の周囲で、レネゲイドと不可視の力場が渦を巻く。
“ゼーロス”:「手も足も捥ぎ取ってから、目の前で一人ずつ殺してあげる」
“ゼーロス”:「跪きなさい。靴を舐めてあたしに許しを請え……六條累音!!」
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:その前に……すみません 2回分の登場侵蝕を忘れていたのでここでお願いします!
六條 累音:あっ……そうじゃん!
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 4)増加(41 → 45)
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 9)増加(45 → 54)
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(47 → 49)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を2D10(→ 6)増加(42 → 48)
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(49 → 51)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 3)増加(48 → 51)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(51 → 61)
GM:ありがとうございます エンゲージはこちらになります
エンゲージ
“ゼーロス”
(10m)
PC
(5m)
“プレゲトン”戦闘員
GM:また、NPCカードが使用可能です。
NPCカード:“メリディアン”香流玲那
リアクション判定の直前に使用可能。その判定を失敗にする。1シーンに1回まで使用可能。
ルスティア・ユートゥ:頼りになる怪しい女だぜ
銀鏡ルフナ:めっちゃつよいじゃん!
七瀬花霞:頼れる!
六條 累音:一家に一人いてほしい
GM:それでは戦闘を開始します。
GM:ラウンド1 セットアップから!
ルスティア・ユートゥ:なしなしの無し!
七瀬花霞:【レザーエプロン】《赫き鎧》《鮮血の奏者》 HP2消費、装甲24の防具を装備し、ラウンド間攻撃力+18する。侵蝕7
“ゼーロス”:なし
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を7増加(48 → 55)
銀鏡ルフナ:セットアップなし!
六條 累音:戦闘員の行動値っていくつですか?
七瀬花霞:七瀬花霞のHPを2減少(30 → 28)
GM:7です!
六條 累音:原初の黄:先陣の火:行動値を+10する。
GM:こいつ……先手を!
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を2増加(54 → 56)
GM:ではイニシアチブ
GM:行動値22 ゼーロスの手番です
“ゼーロス”:マイナー 《エアロドライブ》LV4+《ライトスピード》LV1
“ゼーロス”:素手を強化しつつ2回メジャーを行います
ルスティア・ユートゥ:そのエフェクトは……伝説のッ
“ゼーロス”:メジャー 《コンセントレイト:ハヌマーン》LV4+《一閃》LV1+《電光石火》LV3+《鉄風乱舞》LV1+《かまいたち》LV1+《吼え猛る爪》LV5+《浸透撃》LV3+《獅子奮迅》LV4
“ゼーロス”:+《縮地》LV6
“ゼーロス”:PCの20m下方に全力移動しつつ攻撃します。
ルスティア・ユートゥ:ヤバ過ぎる
“ゼーロス”:装甲無視 ガード不可
“ゼーロス”:9DX7+4
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[1,2,2,4,7,7,9,9,9]+10[2,4,7,9,9]+10[4,7,10]+10[5,8]+6[6]+4 → 50
ルスティア・ユートゥ:ちょ……ちょっと!
銀鏡ルフナ:私はガード不可を無視できるけどまだ熊を出してないから無意味だぜ!
七瀬花霞:【キングズベリー・ランの屠殺者】《原初の紫:復讐の刃》 4(+db)dx9-2 攻撃力25+1d10 侵蝕7
ルスティア・ユートゥ:ンググググ……ドッジだドッジ!
ルスティア・ユートゥ:【相亡の鏡面】《神の眼+リフレックス》知覚でドッジ。侵蝕3
“ゼーロス”:《崩壊の鼓動》LV3 素手攻撃力+6 《一迅の風》LV5 移動した場合攻撃力+10 《バックスタブ》LV5 《縮地》を利用したメインプロセスの間攻撃力+25
六條 累音:めちゃくちゃしてない?
銀鏡ルフナ:でも一応ガードしちゃお。練成のイデアでガードできるのでガード値0でガードします!
GM:こいつ……ウロボロス復讐剣!
ルスティア・ユートゥ:7dx7+14>=50
DoubleCross : (7DX7+14>=50) → 10[1,3,4,5,8,8,9]+10[2,7,8]+10[1,10]+6[6]+14 → 50 → 成功
ルスティア・ユートゥ:シャァ!
六條 累音:すご!
銀鏡ルフナ:すご
GM:なんだとぉ……
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を3増加(51 → 54)
銀鏡ルフナ:お姉さまはリアクションどうします?
六條 累音:ない!
銀鏡ルフナ:じゃあ……お姉さまをカバーリング♡
七瀬花霞:復讐の刃の判定をします。
銀鏡ルフナ:《砂の結界》カバーリングします。
六條 累音:ありがと~♡
七瀬花霞:4dx9-2
DoubleCross : (4DX9-2) → 10[2,2,4,9]+6[6]-2 → 14
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を2増加(61 → 63)
GM:ではダメージ!
“ゼーロス”:6D10+13+10+10-5+25
DoubleCross : (6D10+13+10+10-5+25) → 43[8,8,7,9,2,9]+13+10+10-5+25 → 96
七瀬花霞:2d10+25+1d10
DoubleCross : (2D10+25+1D10) → 17[10,7]+25+8[8] → 50
銀鏡ルフナ:死んでリザレクト!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(63 → 65)
銀鏡ルフナ:HP2!
七瀬花霞:屍人でも減衰しきれない!
七瀬花霞:リザレクト!
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を2増加(55 → 57)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を7増加(57 → 64)
GM:では2回目のメジャー
“ゼーロス”:《コンセントレイト:ハヌマーン》LV4+《一閃》LV1+《電光石火》LV3+《鉄風乱舞》LV1+《かまいたち》LV1+《吼え猛る爪》LV5+《浸透撃》LV3+《獅子奮迅》LV4+《バックスタブ》LV5+《マシラのごとく》LV4
“ゼーロス”:+《縮地》LV6
GM:PCの20m上方に全力移動して攻撃します。
“ゼーロス”:4DX7+4
DoubleCross : (4DX7+4) → 10[2,3,4,10]+6[6]+4 → 20
銀鏡ルフナ:これならワンチャンドッジ……いけるか!?!?!?!
七瀬花霞:【キングズベリー・ランの屠殺者】《原初の紫:復讐の刃》 4(+db)dx9-2 攻撃力25+1d10 侵蝕7
ルスティア・ユートゥ:ドッジ!コンボは同じで
銀鏡ルフナ:ドッジします!避けられる気はしないが……
ルスティア・ユートゥ:7dx7+14>=20
DoubleCross : (7DX7+14>=20) → 10[1,2,2,2,3,3,10]+10[10]+10[10]+10[8]+2[2]+14 → 56 → 成功
銀鏡ルフナ:3dx>=20
DoubleCross : (3DX10>=20) → 8[2,5,8] → 8 → 失敗
六條 累音:ルスティアちゃんすっご
銀鏡ルフナ:すごい
GM:強すぎる
ルスティア・ユートゥ:俺のダイスは回っているぜ!何で代理ドッジ積んでないんだコイツ!
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を3増加(54 → 57)
七瀬花霞:5dx9-2
DoubleCross : (5DX9-2) → 10[1,4,6,8,10]+5[5]-2 → 13
六條 累音:ワンチャンドッジ……してみよっかな~
六條 累音:1dx>=20
DoubleCross : (1DX10>=20) → 10[10]+9[9] → 19 → 失敗
ルスティア・ユートゥ:うわ惜しい
七瀬花霞:おしい
六條 累音:惜しい
銀鏡ルフナ:お、おしすぎ
七瀬花霞:行動放棄してルフナをカバー
銀鏡ルフナ:花霞……♡
GM:ではダメージ!
七瀬花霞:2d10+25+1d10
DoubleCross : (2D10+25+1D10) → 10[9,1]+25+10[10] → 45
“ゼーロス”:3D10+13+10+10-5+25+40
DoubleCross : (3D10+13+10+10-5+25+40) → 10[4,2,4]+13+10+10-5+25+40 → 103
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を7増加(64 → 71)
GM:復讐が痛すぎる
七瀬花霞:リザレクト!
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(71 → 74)
GM:六條さんも死ね!
銀鏡ルフナ:代わりに死んであげたいけど今回は私が庇って貰っちゃったから……
六條 累音:そうでした!
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(56 → 57)
六條 累音:うまっ
“ゼーロス”:“ゼーロス”が両の腕を大きく広げる。僅かに前傾したその姿から、獲物を前にした猛禽を思わせる、異様な迫力と圧力が放たれる。
“ゼーロス”:「魔街?こんなところにコソコソ隠れ潜んで仲良しごっこ?バカみたい。恥ずかしいったらないわ」
“ゼーロス”:「全員まとめて、バラ撒いてあげる」
“ゼーロス”:“ゼーロス”の輪郭がぶれ、その姿が掻き消える。
“ゼーロス”:瞬間、彼女は君達の後方に立っており──
“ゼーロス”:その通過点にいた君達の身体が、抉り取られたように消し飛ばされている。
銀鏡ルフナ:「――!!」余りの速さ。"魂の武器"を練成する時間はない。それでも、咄嗟に体が動いて。
銀鏡ルフナ:「――お姉さま!」
六條 累音:「な、……ルフナ──!?」
銀鏡ルフナ:一瞬の判断。累音を守る様に抱きしめて、代わりにその圧を一身に受ける。
銀鏡ルフナ:「カレンと何があったか分からないけど……」
銀鏡ルフナ:「お姉さまに……傷ついて、ほしくないから」えへへ、と胴体に大きく穴を空けて笑う。
六條 累音:「……ごめんなさい、ありがとう」
六條 累音:労わるように頬を撫で、額を合わせる。
銀鏡ルフナ:「えへへ……」ふにゃ、と力のない笑顔を嬉しそうに向ける。
七瀬花霞:その神速に反応できるはずもない。だから、動いたのは無意識でしかなかった。
七瀬花霞:ミーコの体を見れば分かるように、完全にその攻撃を受ければ致命傷程度では済まない。
七瀬花霞:累音を庇うルフナの前に踏み出した花霞の体は細切れに切断されていた。
七瀬花霞:ルフナを傷付けたのはその余波に過ぎない。
七瀬花霞:そして、その行動は花霞にとっては意識した動きですらなく――そして、花霞の攻撃には意識など必要としなかった。
七瀬花霞:「ミーコは……もっと痛かったのかな」
七瀬花霞:“ゼーロス”の影が、形を変える。平面から立体へ。影から伸びた腕が、その体を掴んだ。
“ゼーロス”:「!」
七瀬花霞:「ミーコの痛みを思い知れとは、言わない」
七瀬花霞:「ミーコがこれから知るはずだった幸せの分だけ苦しんで」
七瀬花霞:影を通して、死の記憶が逆流する。
七瀬花霞:死の再現――第一段階。死の間際の痛み。
七瀬花霞:無数の腕に、四肢を引き裂かれ、内臓を引き出される痛み。
“ゼーロス”:「ッあ゛、げぅっ……」
七瀬花霞:異物が体に入り込む不快感と、意識すら保てない激痛。それらが綯い交ぜになり、区別すらできなくなってゆく。
“ゼーロス”:少女がたたらを踏み、銀髪が揺れる。確かに七瀬の能力は“ゼーロス”を捉え、効力を発揮していた。
七瀬花霞:自らの死因を、他者になすりつける。醜悪な力。
“ゼーロス”:だが。「……その幸せってのは」
“ゼーロス”:「こんなちっぽけなわけ?」
七瀬花霞:細切れになった体を、擬態能力で繋ぎ合わせる。
“ゼーロス”:オーヴァード戦闘で幾度となく《リザレクト》による疑似的な死を繰り返してきた“ゼーロス”を止めるには、まだ足りない。
“ゼーロス”:少女が再び両の腕を、鉤爪の如く伸ばす。
七瀬花霞:「それで終わりだと思う?」
“ゼーロス”:「こっちの台詞」
“ゼーロス”:「良い御身分ね、六條累音」
“ゼーロス”:「幹部の座を笠に着て女の子を喰うのは、あなたの常套手段だものね?」
“ゼーロス”:ルフナと六條を一瞥し、侮蔑の視線を送る。
銀鏡ルフナ:「か、れん……」ボロボロの身体で立ち上がって累音を再び守ろうとするも、立ち上がれない。
銀鏡ルフナ:「お姉さまを……みんなを……傷つけないで……」
六條 累音:「……さぁ。……だとして、ここまでする理由にはならないと思うけれど」
六條 累音:背中を優しく撫で、立ち上がる。"ゼーロス"の前に立ち、目を合わせる。
“ゼーロス”:「黙れ」
“ゼーロス”:「死ね」
“ゼーロス”:「ロリコンのクソ女!!」
“ゼーロス”:“ゼーロス”の姿が再び消失する。
“ゼーロス”:その能力はA地点からB地点へ瞬間移動し、その経路の空間全てを自らの“領域”とし、破壊するというもの。
“ゼーロス”:その能力にあらゆる防御は意味を成さない。破壊された空間が爆縮が如く歪んで弾け飛び、巻き込まれた君達の肉体が抉られて鮮血が舞う。
“ゼーロス”:「あっ……ははははは!弱い!弱すぎ……こんなに弱かったの、あなた?」
“ゼーロス”:「こんなことなら最初から……あの時もこうしてれば良かったわ!」
六條 累音:「ぁ”……ぐ、ッ……! そう、ね……そうできるほど自分勝手だったなら、とっくにそうしていたでしょう」
六條 累音:「できなかったから、私もあなたもここにいる……そうでしょう、カレン」
七瀬花霞:瞬間の攻撃。それは正に瞬きの間に行われる殺戮劇。避けられるはずはない。
七瀬花霞:それができるとすれば、瞬きすら無為にする速度か、事前に攻撃を察知していた場合だけだ。
七瀬花霞:「あなた、累音さんを見過ぎ」
七瀬花霞:先程の攻撃の際に仕込んでいた影が、攻撃のタイミングと軌道を教えてくれた。
七瀬花霞:その直前に、ルフナをその攻撃の外へと押し出していた。
銀鏡ルフナ:「――!?花霞…………!?」
七瀬花霞:「――昔捨てられたか何だか知らないけど、一人で善がってるから他が疎かになる」
七瀬花霞:そして、再びの死因再現。
七瀬花霞:業火が、全身を焼く。皮膚が爛れ、肉が溶け、脂が弾け、骨まで炭化してゆく。
七瀬花霞:その苦痛だけが、再現される。
“ゼーロス”:「……ッ……」
七瀬花霞:「――これで終わりと思う?」
“ゼーロス”:想像を絶する痛みに声なき悲鳴を上げる。オーヴァードであれど意識を失うか、ショック死しかねないほどの。
“ゼーロス”:だが、未だ倒れない。全身に汗を滲ませ、涙を滲ませながら、その瞳は爛々と憎悪に滾っている。意志の力が、彼女を繋ぎ止めていた。
“ゼーロス”:「この日を……どれだけ待ったか」
“ゼーロス”:「死や痛みなんて……あたしにはどうだっていい」
“ゼーロス”:「償わせてやる」
“ゼーロス”:「認めさせてやる」
GM:行動値16 ルスティアさんと六條さんの手番です。
ルスティア・ユートゥ:では私が
ルスティア・ユートゥ:マイナー
ルスティア・ユートゥ:【煉血の死座】《オールシーイングアイ+赫き重刃》感覚達成値+lv×2、武器攻撃力+消費したHP×4。侵蝕9
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を9増加(57 → 66)
ルスティア・ユートゥ:HP1消費して攻撃力+24
ルスティア・ユートゥ:メジャーアクションでゼーロスを対象に素撃ち
GM:判定どうぞ!
ルスティア・ユートゥ:7dx+14
DoubleCross : (7DX10+14) → 10[1,1,1,4,4,7,10]+2[2]+14 → 26
ルスティア・ユートゥ:ドッジダイス-4個です
“ゼーロス”:《残像》LV3によりドッジダイス+5個
“ゼーロス”:《切り払い》LV1でドッジします
“ゼーロス”:5DX+6>=26
DoubleCross : (5DX10+6>=26) → 7[1,1,5,6,7]+6 → 13 → 失敗
GM:ダメージどうぞ!
ルスティア・ユートゥ:ふぃ~~怖い
ルスティア・ユートゥ:3d10+30
DoubleCross : (3D10+30) → 23[4,10,9]+30 → 53
ルスティア・ユートゥ:諸々有効
“ゼーロス”:それだとギリギリ生きてます
ルスティア・ユートゥ:タフだぜ
GM:では同値なので続いて六條さんどうぞ
六條 累音:は~い
六條 累音:幻異合・自喰症:《エクスプロージョン+ツインバースト》攻撃力[+8+LV*3]の射撃攻撃/ドッジ不可
六條 累音:カレンちゃんに!
GM:ドッジ不可やんけ~~
GM:判定どうぞ!
六條 累音:4dx+3
DoubleCross : (4DX10+3) → 8[2,3,4,8]+3 → 11
六條 累音:関係ないね……ドッジ不可だから!
“ゼーロス”:ドッジ不可だから避けられない
GM:ダメージどうぞ!
六條 累音:2d10+8+17 諸々有効
DoubleCross : (2D10+8+17) → 11[3,8]+8+17 → 36
“ゼーロス”:耐えられないな……戦闘不能です
銀鏡ルフナ:やった~~~!
GM:わざわざ尺取って戦闘員と戦うこともないでしょう 戦闘終了です
銀鏡ルフナ:わーい!!
七瀬花霞:勝ったー!
六條 累音:やった!
ルスティア・ユートゥ:やったぜ
GM:侵蝕上げて演出どうぞ!
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を6増加(57 → 63)
ルスティア・ユートゥ:「呆れた」
ルスティア・ユートゥ:辺りを削り散らかした破壊痕を見下ろすように屋根に腰かけ、半目で累音を睨む。
ルスティア・ユートゥ:「貴方……私の事といい、まともな精算できないの?」
ルスティア・ユートゥ:「捨てるならちゃんと壊してからにしなさいな」
六條 累音:「互いに割り切ったものとして考えていると思っていたものだから。……どうやら、違ったみたいだけれどね」
ルスティア・ユートゥ:「独り善がりも良い所ね──まあ、私は壊滅的な貴方も好きだけれど」
ルスティア・ユートゥ:ホルスターにそっと手を添えると同時、閃光が二度瞬く。
ルスティア・ユートゥ:ルスティアの像がブレ、ゼーロスを挟み込むように鏡像が二つ。
“ゼーロス”:(こいつだけは……さっきの攻撃も避けてた。あたしの攻撃に対応できるなんてあり得ない。それも二度……偶然じゃない)
“ゼーロス”:(こいつは確実にやばい……!一度距離を取って……)
“ゼーロス”:攻撃から逃れるべく、後方に転移しようとする。
ルスティア・ユートゥ:「えらーい♡」
ルスティア・ユートゥ:「でも」
ルスティア・ユートゥ:「古すぎ 」
ルスティア・ユートゥ:鏡面が乱反射する。その殆どが実像のないただの光だ。だが、光を光として捉える事しかできない人間には発光する鉛と光の区別はできない。
“ゼーロス”:「く」
“ゼーロス”:ほんの僅かに、判断に惑う。
“ゼーロス”:(まずい、どっちが『後方』──)
ルスティア・ユートゥ:ザク、と。ゼーロスの肉体に光と弾丸が照射される。
“ゼーロス”:「っあ、ぎ……ッ……!」
ルスティア・ユートゥ:「兵器としてのデザインだけならあたしの方がバージョン上みたいね?」
ルスティア・ユートゥ:「"とにかく距離を取る"なんて旧製品相手のマニュアル、翳されるだけで不快だわ 」
“ゼーロス”:七瀬の攻撃を受け、リザレクトが正常に機能しない。傷口から止まることのない鮮血がどくどくと流れ落ちていく。
“ゼーロス”:「ッは…… は……っぐ、ぅ……!」
“ゼーロス”:かくん、と力が抜け、フィッシュネットに包まれた膝が折れる。
“ゼーロス”:とうに身体は限界だった。それでも憎悪だけが折れていない。まだ戦おうとその女を見上げる。
“ゼーロス”:「……六條…………!」
“ゼーロス”:「絶対に……げほっ! ぐ……ごぼっ……」
“ゼーロス”:「絶……対…… 許さない……」
“ゼーロス”:「あたしを見ろ…………!!」
ルスティア・ユートゥ:「…………ケリは自分で付けなさいよ。ほんっと、厭になるわ」
ルスティア・ユートゥ:吐き捨てるように言って射線を空ける。
六條 累音:「まったく、その通りね……」開いた射線のその先、ゼーロスの恨めしそうに見つめる目を合わせる。
六條 累音:「あれから三年、初めから割り切った関係と同意していたはずだけれど──」
六條 累音:「随分、想ってくれていたのね」
六條 累音:影が不自然に蠢く。まるで、獣同士が捕食するようにもつれ合う。
“ゼーロス”:六條に向けて転移しようと、両腕を広げる。体格差は大きいが、真正面から当たれば一撃で身体の大半は吹き飛ばせるはずだ。
“ゼーロス”:「良いように解釈するんじゃないわよ、クソ女……!!」
“ゼーロス”:「あたしはただ、屈辱を濯ぎたいだけ……!あんたの選択が間違いだったと思い知らせて、泥の中に這い蹲らせてやりたいだけよ……!」
六條 累音:「そうかしら……だとしたら、より確実な手段を取るでしょう」
六條 累音:「より精鋭のオーヴァードを引き連れてから、あるいは一人になった時、あるいは誰かを裏切らせてから、あるいは……私達が拠点とするような場所を離れてから。」
六條 累音:「カレン……あなたのことを覚えてほしかったから、奇襲めいた手段まで用いて仕掛けてきた……そうじゃない?」
六條 累音:ウロボロスシンドロームにおいて、その名を冠する由来となるほどの症例に自己進化が挙げられる。
“ゼーロス”:「分かったような口を利いてんじゃないわよッ!!」
六條 累音:尾を食らう蛇、共食い、オートファジーとも名を冠するそれは、影──レネゲイドとともに彼女の身を喰らうが如き痛みを与える。
六條 累音:「症例名、自喰症──そうかしら、分かっているつもりよ」
“ゼーロス”:「今更理解者面……!?つくづく反吐が出る……!」
“ゼーロス”:「あんたは道を間違えた。あの時も、今日も!またあたしを裏切った!!」
“ゼーロス”:「あたしはこんなに強くて……可愛くて……価値があるのに……」
“ゼーロス”:「馬鹿にして……見下してんじゃないわよ……!!」
“ゼーロス”:“ゼーロス”の輪郭が揺らぐ。六條を消し飛ばそうと、転移しようとして。
六條 累音:「ええ、生憎……終の棲家にするつもりなものだから」
六條 累音:同時に、ふらりと力が抜ける。捕食し合ったレネゲイドが霧散するように、能力はその効力を発揮しなかった。
六條 累音:「けれど」「あの時はともかく──今日はただの襲撃と、その防衛でしょう」
“ゼーロス”:「ッ、あ」
“ゼーロス”:転移を強制中断させられて、勢い余った身体がそのまま転ぶように倒れ伏す。
“ゼーロス”:「ぐ……ぅ、うぅっ……」
“ゼーロス”:がりがりと悔しげに地面に爪を立てるが、最早起き上がる気力すらもない。
“ゼーロス”:「……」
“ゼーロス”:「……なんで……」
“ゼーロス”:顔を伏せたまま、小さく呻くような声が漏れる。
“ゼーロス”:「……どうしてですか……」
“ゼーロス”:「……先輩……」
“ゼーロス”:アスファルトに雫が落ちる。
“ゼーロス”:「なんで、あたしも」
“ゼーロス”:「一緒に……連れていって……」
“ゼーロス”:「……」
“ゼーロス”:そのまま力尽き、完全に脱力する。
六條 累音:「……いけるわけ、ないでしょう」
六條 累音:「あなた程真面目な子を、保証もない条件で、こんな場所に」
GM:“ゼーロス”との戦闘が終わっても、他のギルドとFHとの戦闘は、まるで収まる気配が無い。
GM:無線からは引っ切り無しに怒号や悲鳴が聞こえ、街の至る所から爆音や破砕音が響き、閃光や火柱が立ち昇っている。
GM:市街地の中心では、巨大な白い毛玉がビルを薙ぎ倒しているのが見える。
狩野達昭:『ワン!ワンワンワン!ガルルル……』
ギルド構成員:『おい!誰か狩野さん止めろ!』『ダメだ!通訳がいないんだよ!』
香流玲那:「……滅茶苦茶だね」
六條 累音:「……えぇ……まったくね」
六條 累音:「GPOの動く理由にも十分でしょう。……収まらなそうね、この火は」
香流玲那:「……どうする?他のギルドメンバーに合流するかい」
銀鏡ルフナ:「はっ、はぁ……っ」体を再生させながら、這うようにミーコのペンダントを拾い上げる。
ルスティア・ユートゥ:「ワンちゃんはともかく……他はカバーしなくちゃならないでしょうねぇ」
銀鏡ルフナ:「ルフナは、それが……良いと思う、けど。……ミーコみたいな人、他にも出さないように」
七瀬花霞:「……私は、ここに残る」
七瀬花霞:散らばった肉片を拾い集めている。
七瀬花霞:「ミーコを、このままにできない」
香流玲那:「……。そうだね。分かった」
香流玲那:「連絡役も必要だ……そうでしょ、累音」
六條 累音:「ええ。……もちろん、拒否するはずもないわ」
ルスティア・ユートゥ:「……ま、皆が良いなら構わないけれど」
ルスティア・ユートゥ:何か言いたげだった表情を引っ込めて肩を竦める。
香流玲那:「ルフナ、花霞。二人は……」
香流玲那:「……」
香流玲那:「……」
香流玲那:言葉の途中で、不意に硬直する。
六條 累音:「……玲那?」
銀鏡ルフナ:「……?玲那、さん?」その様子を不思議そうに見つめる。
七瀬花霞:「……」ぼう、と玲那に視線を向ける。
GM:ず
GM:ずず
香流玲那:「……」
香流玲那:「……何……?あれ……」
GM:その視線の先に、何の脈絡もなく『それ』はいた。

???:「……」
ルスティア・ユートゥ:「──は?」
???:甲殻に覆われた、巨大な人型の怪物。
???:そうとしか言いようが無かった。
銀鏡ルフナ:「な、に……ッ!?」ペンダントをぎゅっと握りしめながら後ずさる。
六條 累音:目線を送る。常軌を逸したその姿は、まるで空想上のソレだ。
???:どこから現れたのか、その巨体で悠然とホテルの駐車場に佇み。
???:ゴ ガッ!!
???:足元に転がる“ゼーロス”を、ゴミでも払うかのように吹き飛ばす。
銀鏡ルフナ:「……カレン!!」
“ゼーロス”:「……」
“ゼーロス”:ホテルの壁に打ち付けられ、手足が妙な方向に捻じ曲がっている。言葉すら発さない。生死も定かではない。
六條 累音:「ッ、カレン……!」自身が彼女のような能力だったならば、他人の目も憚らずにきっと助けただろう。けれど、そうではない。
???:「グ、ガ、ヴ」
???:「────────────ッ!!!!!」
???:怪物が、魔街そのものに響き渡るかのような咆哮を上げる。
GM:ミドル戦闘を開始します。
銀鏡ルフナ:!?
ルスティア・ユートゥ:!?
六條 累音:なに~!?
七瀬花霞:えええええええ!?
GM:ラウンド1
GM:セットアップから。
ルスティア・ユートゥ:なし!
銀鏡ルフナ:セットアップないです……
六條 累音:一応確認だけするんですけど……シーン変わってないですよね……?
GM:変わってません!
七瀬花霞:【レザーエプロン】《赫き鎧》《鮮血の奏者》 HP2消費、装甲24の防具を装備し、ラウンド間攻撃力+18する。侵蝕7
六條 累音:ですよね!なしで!
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を7増加(74 → 81)
七瀬花霞:七瀬花霞のHPを2減少(3 → 1)
???:Eロイス《殺刃圏》
???:クリンナッププロセスごとに、あなた以外のキャラクターは2D点のダメージを受ける。
ルスティア・ユートゥ:ひぃ~~~ッ
GM:イニシアチブ
???:《異形の転身》LV5
???:戦闘移動、PCにエンゲージ。
ルスティア・ユートゥ:こないで
GM:行動値16 ルスティアさんの手番です
GM:あっ
GM:失礼
ルスティア・ユートゥ:えっ
GM:大事なことを忘れていました。本来戦闘開始前ですが、今挿入しますね
銀鏡ルフナ:はい……
七瀬花霞:なんだ……
六條 累音:なにぃ……?
???:Eロイス 《堕落の誘い》
六條 累音:えっなに!?
七瀬花霞:ミドルで!?
???:衝動判定が発生します。この衝動判定に失敗した侵蝕率99%以下のキャラクターは即座に100%になります。
銀鏡ルフナ:まじ~~~~?
ルスティア・ユートゥ:ギャーッ!!
???:判定難易度は20です。
ルスティア・ユートゥ:20!?!?
六條 累音:20!?
銀鏡ルフナ:無理ジャンそんなの~ッ
七瀬花霞:うわあああ
銀鏡ルフナ:1dx>=20
DoubleCross : (1DX10>=20) → 7[7] → 7 → 失敗
ルスティア・ユートゥ:3dx+1>=20
DoubleCross : (3DX10+1>=20) → 8[4,6,8]+1 → 9 → 失敗
六條 累音:(4+1)dx+1>=20
DoubleCross : (5DX10+1>=20) → 6[4,4,5,6,6]+1 → 7 → 失敗
銀鏡ルフナ:ひぐ……ひぐ……暴走して100%
七瀬花霞:セットアップ前って扱いでいいんでしょうか
七瀬花霞:ダイスボーナスが変わるので
GM:セットアップ前です!
七瀬花霞:じゃあ一個少なく計算して……
七瀬花霞:4dx+2>=20
DoubleCross : (4DX10+2>=20) → 5[1,2,5,5]+2 → 7 → 失敗
七瀬花霞:その場合、赫き鎧はなしで鮮血の奏者だけでいいですか?
GM:大丈夫ですよ!
七瀬花霞:100を超えたのでHP消費2で攻撃力21上がります。
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を4増加(100 → 104)
GM:で……ちなみに衝動判定は別枠であるので
GM:100になってから+2D10ですね
銀鏡ルフナ:????
七瀬花霞:うわあああ
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を2D10(→ 9)増加(100 → 109)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を2D10(→ 16)増加(104 → 120)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を2D10(→ 19)増加(100 → 119)
ルスティア・ユートゥ:ひえッ二人共……!
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を100に変更(63 → 100)
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を2D10(→ 14)増加(100 → 114)
六條 累音:うおーっめちゃくちゃ増える!
GM:それでは改めて行動値16 ルスティアさんの手番です
ルスティア・ユートゥ:ええと……シーン継続なのでマイナーはなしで……
ルスティア・ユートゥ:メジャーアクションで???を素撃ち
ルスティア・ユートゥ:判定行きます
GM:判定どうぞ!
ルスティア・ユートゥ:10dx+16
DoubleCross : (10DX10+16) → 10[1,1,1,2,3,4,5,6,8,10]+5[5]+16 → 31
ルスティア・ユートゥ:ドッジダイス-4個継続!
???:ガードします。
???:《自動触手》LV7
ルスティア・ユートゥ:ゲェ!
???:21点のダメージを反射します
ルスティア・ユートゥ:死死死!コンダクターへのロイスを昇華してHP11で復活!
ルスティア・ユートゥ:ちょっと待ってくださいね
七瀬花霞:【バイブル・ジョン】《デビルストリング》 オート打ち消し。侵蝕6
七瀬花霞:自動触手を打ち消します
???:《デビルストリング》LV5
ルスティア・ユートゥ:花霞ちゃ”ん”
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を6増加(120 → 126)
ルスティア・ユートゥ:!?
七瀬花霞:うわあああ
???:《デビルストリング》を打ち消します。
銀鏡ルフナ:デビストにデビスト!?
ルスティア・ユートゥ:オイオイオイ
銀鏡ルフナ:もしかしてここで死ぬのかな
ルスティア・ユートゥ:ごめんね花霞ちゃん……先ほどの宣言通りHP11で復活、ダメージ振ります……
GM:ではルスティアさんのダメージどうぞ!
ルスティア・ユートゥ:4d10+34
DoubleCross : (4D10+34) → 16[6,5,3,2]+34 → 50
GM:ダメージは通ります。
ルスティア・ユートゥ:固そうだよ~~
GM:行動値10 ???の手番です
???:マイナー 《骨の剣》LV7+《死招きの爪》LV5+《赫き鎧》LV5
???:素手変更 HP5消費 装甲21の防具を作成
???:+《多段攻撃》LV2
???:メジャーアクションを2回行います。
ルスティア・ユートゥ:死ぬわよ!(キャル)
???:メジャー 《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》LV5+《渇きの主》LV7+《オールレンジ》LV7+《死神の手》LV5+《ジャイアントグロウス》LV5+《ブラッドボム》LV5
???:装甲無視 命中で28点回復 さらにHP4D失う
???:対象はPC全員
???:20DX7
DoubleCross : (20DX7) → 10[1,2,2,2,3,3,3,4,4,5,6,7,7,7,7,8,8,8,9,9]+10[1,1,2,2,3,4,5,7,10]+4[3,4] → 24
ルスティア・ユートゥ:六條 累音のロイスを切って暴走解除、ドッジ
ルスティア・ユートゥ:リフレックス抜きの《神の眼》
ルスティア・ユートゥ:10dx+26
DoubleCross : (10DX10+26) → 10[1,2,5,5,6,6,6,8,9,10]+3[3]+26 → 39
七瀬花霞:行動が決まりました
銀鏡ルフナ:暴走リア不!
六條 累音:暴走リア不です~
七瀬花霞:七瀬花霞 忘却/恐怖○ のロイスを切って暴走解除
七瀬花霞:【キングズベリー・ランの屠殺者】《原初の紫:復讐の刃》 4(+db)dx9-2 攻撃力25+1d10 侵蝕7
七瀬花霞:しつつ、行動放棄カバーでルフナちゃんをカバーします。
銀鏡ルフナ:花霞…………!
???:《デビルストリング》LV5 復讐の刃を打ち消します
七瀬花霞:【バイブル・ジョン】《デビルストリング》 オート打ち消し。侵蝕6
七瀬花霞:デビルストリングを打ち消します
GM:OK 復讐の刃は通ります!
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を6増加(126 → 132)
七瀬花霞:判定します
七瀬花霞:8dx8-2
DoubleCross : (8DX8-2) → 10[1,2,3,4,4,6,9,9]+10[1,8]+4[4]-2 → 22
???:それではダメージ
???:3D10+15+25+20+2D10
DoubleCross : (3D10+15+25+20+2D10) → 13[6,6,1]+15+25+20+12[8,4] → 85
七瀬花霞:3d10+28+1d10
DoubleCross : (3D10+28+1D10) → 14[9,3,2]+28+4[4] → 46
七瀬花霞:戦闘不能
GM:装甲で減らし、25点入ります
七瀬花霞:銀鏡ルフナ ○尽力/隔意 のロイスを切ってHP14で立ちます
六條 累音:う~ん ロイス……流石に切るしかない
六條 累音:ルスティア・ユートゥ/〇P:執着/N:偏愛を昇華、HP11へ
六條 累音:切りたくないよ~~でもこの思いが立ち上がらせる
???:ブラッドボムのダメージが発生
???:4D10
DoubleCross : (4D10) → 26[9,6,9,2] → 26
七瀬花霞:屍人で2d10軽減します
七瀬花霞:26-2d10
DoubleCross : (26-2D10) → 26-14[9,5] → 12
七瀬花霞:よし……! 2残った!
銀鏡ルフナ:花霞…………!
ルスティア・ユートゥ:強い!!!
六條 累音:偉すぎ!
六條 累音:え~ ううむ 銀鏡ルフナ/〇P:好奇心/N:偏愛を昇華して生き残るしかない……
???:ダメージ発生時に《餓鬼魂の使い》LV5
ルスティア・ユートゥ:オイオイオイオイオイ
銀鏡ルフナ:??????
六條 累音:オイオイオイ!?!?!?
七瀬花霞:殺す気すぎる……
???:2回使い、二人に邪毒3を付与します
???:2回目のメジャー 《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》LV5+《渇きの主》LV7+《オールレンジ》LV7+《死神の手》LV5+《ジャイアントグロウス》LV5+《ブラッドボム》LV5
???:対象全員
???:20DX7
DoubleCross : (20DX7) → 10[1,1,1,1,2,2,3,3,3,3,4,5,5,6,6,7,8,9,10,10]+10[3,3,4,7,9]+6[1,6] → 26
ルスティア・ユートゥ:変わらずリフレックス抜きの《神の眼》ドッジ
ルスティア・ユートゥ:10dx+26
DoubleCross : (10DX10+26) → 10[2,2,2,2,4,4,5,5,10,10]+7[7,7]+26 → 43
ルスティア・ユートゥ:さっきの分と合わせて侵蝕あげておきます、すみません
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を2増加(109 → 111)
七瀬花霞:ダメ元ドッジ
七瀬花霞:でもダイス多いしワンチャンあるな
七瀬花霞:8dx>=26
DoubleCross : (8DX10>=26) → 10[1,1,3,5,5,5,7,10]+10[10]+8[8] → 28 → 成功
GM:すげえ!
銀鏡ルフナ:花霞!!
七瀬花霞:本当に避けた……!
ルスティア・ユートゥ:ヤバ
六條 累音:すご!
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を7増加(132 → 139)
七瀬花霞:復讐の侵蝕上げてなかった
銀鏡ルフナ:六條 累音/〇P:憧憬/N:寂寥 の初期ロイスを切って暴走解除。
銀鏡ルフナ:行動放棄カバー、累音さんをカバーリングします。
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの昇華を1増加(0 → 1)
???:ではダメージ
???:3D10+15+25+20+2D10
DoubleCross : (3D10+15+25+20+2D10) → 17[6,1,10]+15+25+20+14[8,6] → 91
銀鏡ルフナ:戦闘不能。七瀬花霞/〇P:親愛/N:不安 の初期ロイスを切って復活します。
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの昇華を1増加(1 → 2)
???:ブラッドボムの追加ダメージ
???:4D10
DoubleCross : (4D10) → 15[1,2,6,6] → 15
銀鏡ルフナ:くそ~死にます!
銀鏡ルフナ:六條 累音/P:慕情/〇N:悔しさ のロイスを昇華して復活します。
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの昇華を1増加(2 → 3)
???:《夜魔の領域》LV3
ルスティア・ユートゥ:!?!?!?
???:行動値0で未行動になります。
六條 累音:ヤバ過ぎません事!?!?!?
銀鏡ルフナ:なに……いってんだ?
七瀬花霞:????????
GM:行動値9 ルフナさんの手番です
銀鏡ルフナ:行動放棄したのでなにもできません!
GM:行動値6 七瀬さん・六條さんの手番です
七瀬花霞:行動放棄してるので累音さんどうぞ!
六條 累音:あっそうか は~い
六條 累音:っていうか同一エンゲージ入ってきてるから落星衝使えないじゃん!
六條 累音:幻異合・自喰症:《エクスプロージョン+ツインバースト》攻撃力[+8+LV*3]の射撃攻撃/ドッジ不可
銀鏡ルフナ:《砂の加護》《砂塵霊》
銀鏡ルフナ:判定ダイス+6個、攻撃力+20してください。
GM:判定どうぞ!
六條 累音:ありがとう……!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を6増加(119 → 125)
六條 累音:(4+3+6)dx+3
DoubleCross : (13DX10+3) → 9[1,1,1,1,3,4,5,5,5,8,9,9,9]+3 → 12
???:《ありえざる存在:復讐の刃》LV5
六條 累音:なんでもアリだなぁ君!!!
ルスティア・ユートゥ:え
銀鏡ルフナ:???????????
???:リアクション不可の反撃を行います
???:13DX7
DoubleCross : (13DX7) → 10[1,1,1,2,3,4,4,4,5,7,7,9,9]+10[4,4,5,8]+3[3] → 23
GM:ではダメージ
六條 累音:2d10+20+20
DoubleCross : (2D10+20+20) → 8[1,7]+20+20 → 48
???:3D10+15+25
DoubleCross : (3D10+15+25) → 5[1,2,2]+15+25 → 45
GM:装甲で減らし、27点入ります
六條 累音:え~~~~~ ど、どうしよ……寝たら殺されかねないんだよな……
銀鏡ルフナ:(でも邪毒あるんだよな……)
七瀬花霞:打ち消されること承知で一応カバーに入ってもいいですか?
六條 累音:エッ 来ていただけるなら
七瀬花霞:【ハマースミス・ストリッパー】《崩れずの群れ》 カバーリング。侵蝕2
???:《デビルストリング》LV5 打ち消します
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を2増加(139 → 141)
七瀬花霞:駄目だった
六條 累音:いや……仕方ない!ありがとう……!
GM:というかよく見たらダメージ見てからカバーは遅すぎる
七瀬花霞:そうですね……
六條 累音:ルスティア・ユートゥ/〇P:信頼/N:脅威を切って立ち上がりましょう 倒れるなら0のメジャー見た後にしないと最悪トドメ刺される……!
七瀬花霞:取り下げます
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を-2増加(141 → 139)
GM:OK!それでは行動値0
???:メジャー 《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》LV5+《渇きの主》LV7+《オールレンジ》LV7+《死神の手》LV5+《ジャイアントグロウス》LV5+《ブラッドボム》LV5
???:対象全員です
銀鏡ルフナ:これはどうしようもないな……
銀鏡ルフナ:一応ダメ元ドッジか……
???:20DX7
DoubleCross : (20DX7) → 10[1,2,2,5,5,6,6,6,7,7,7,7,8,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,1,2,5,5,6,6,6,7,7,8,10]+10[2,5,8,10]+10[3,10]+10[9]+4[4] → 54
ルスティア・ユートゥ:……
銀鏡ルフナ:3dx>=54
DoubleCross : (3DX10>=54) → 10[1,6,10]+2[2] → 12 → 失敗
七瀬花霞:ど、ドッジ……
七瀬花霞:8dx>=54
DoubleCross : (8DX10>=54) → 10[3,3,5,5,5,6,6,10]+4[4] → 14 → 失敗
ルスティア・ユートゥ:カメレオンクロークの効果起動。ドッジの達成値に+10、シナリオ1回
GM:なにっ
ルスティア・ユートゥ:10dx7+36
DoubleCross : (10DX7+36) → 10[1,2,2,3,4,5,7,8,9,10]+10[2,4,7,9]+3[3,3]+36 → 59
六條 累音:すご!
銀鏡ルフナ:い、いきてる
GM:こいつ~
七瀬花霞:うおおおおお
ルスティア・ユートゥ:ハァ……ハァ……でも生きてるだけ……
六條 累音:う~ん 暴走リア不なので受けるしかない……
七瀬花霞:【ハマースミス・ストリッパー】《崩れずの群れ》 カバーリング。侵蝕2
七瀬花霞:無駄と分かっているがルフナちゃんをカバー!
???:《デビルストリング》LV5 打ち消します
銀鏡ルフナ:花霞……
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を2増加(139 → 141)
銀鏡ルフナ:《砂の結界》カバーリングします。
銀鏡ルフナ:花霞をカバーリングします。
???:《デビルストリング》LV5 打ち消します
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を2増加(125 → 127)
???:これでデビルストリングは終了。
銀鏡ルフナ:hai...
???:ダメージ
???:6D10+15+25+20+2D10
DoubleCross : (6D10+15+25+20+2D10) → 29[2,2,8,2,5,10]+15+25+20+15[7,8] → 104
銀鏡ルフナ:しに……ます……
ルスティア・ユートゥ:ルフナちゃん……ッ
七瀬花霞:銀鏡ルフナ 愛情/隔意○を昇華してHP14で立ち上がります
GM:それではクリンナップ
GM:《殺刃圏》のダメージが発生します。全員に2Dダメージ
GM:まだ六條さん死んでないな
六條 累音:はい!銀鏡ルフナ/P:好意/〇N:悔悟を昇華してHP11で立ち上がります
六條 累音:が……そうなんですよね
GM:2D10 ダメージ
DoubleCross : (2D10) → 9[3,6] → 9
七瀬花霞:屍人で2d10軽減
七瀬花霞:9-2d10
DoubleCross : (9-2D10) → 9-5[3,2] → 4
七瀬花霞:どっちもしょっぱい
ルスティア・ユートゥ:あ~~~~~~ダメだ……HP0、ロイスもないのでぶっ倒れます
GM:邪毒を受けている方はダメージを受けてください。
六條 累音:六條 累音のHPを9減少(11 → 2)
七瀬花霞:ランク3か
七瀬花霞:屍人で2d10軽減
七瀬花霞:9-2d10
DoubleCross : (9-2D10) → 9-17[7,10] → -8
七瀬花霞:邪毒ダメージは受けません
銀鏡ルフナ:つ、つよい
GM:強い!
六條 累音:う~ん……ダメ元ですが……一応使っておくか……?
六條 累音:シナ1技を……
六條 累音:いや 使いましょう
六條 累音:幻双合・命の霊薬:《奇跡の雫》対象が戦闘不能になった時、HPを[LV*5]まで回復する。
六條 累音:ルスティア、起きて……
ルスティア・ユートゥ:うぅ……るい……ごめん……ありがとう……
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を6増加(114 → 120)
六條 累音:邪毒でこちらは倒れます もうロイスない!
GM:なるほど……ではそうですね
GM:演出は後に回しましょう ラウンド2 セットアップから
ルスティア・ユートゥ:まだ……ある……セットアップは……ない……
七瀬花霞:《鮮血の奏者》
七瀬花霞:HP2消費して攻撃力+21
七瀬花霞:七瀬花霞のHPを2減少(10 → 8)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を4増加(141 → 145)
GM:では行動値16 ルスティアさんの手番です
ルスティア・ユートゥ:いや、ううん……自動触手見えてるからこの行動権はカバーの為に使うよ……待機で……
GM:では行動値10
???:行動します マイナー《多段攻撃》LV2 メジャーアクションを2回行う。
???:メジャー 《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》LV5+《渇きの主》LV7+《オールレンジ》LV7+《死神の手》LV5+《ジャイアントグロウス》LV5+《ブラッドボム》LV5
???:対象二人
???:20DX7
DoubleCross : (20DX7) → 10[1,2,2,2,4,4,4,4,4,6,6,6,6,6,7,7,7,8,9,10]+5[1,2,2,4,4,5] → 15
七瀬花霞:あっ、これは……いけるのでは
七瀬花霞:ドッジ……!
七瀬花霞:8dx>=15
DoubleCross : (8DX10>=15) → 9[1,4,4,5,6,9,9,9] → 9 → 失敗
七瀬花霞:復讐すればよかった……
ルスティア・ユートゥ:……リフレックス抜きの神の眼でドッジ。
ルスティア・ユートゥ:10dx+26
DoubleCross : (10DX10+26) → 9[2,3,4,5,6,8,8,9,9,9]+26 → 35
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を1増加(111 → 112)
GM:ではダメージ
???:2D10+15+25+20+2D10
DoubleCross : (2D10+15+25+20+2D10) → 13[8,5]+15+25+20+14[9,5] → 87
七瀬花霞:倒れます。ロイスもないし復活もなし
???:2回目のメジャー
???:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》LV5+《渇きの主》LV7+《オールレンジ》LV7+《死神の手》LV5+《ブラッドボム》LV5
???:20DX7
DoubleCross : (20DX7) → 10[2,3,3,4,4,4,5,6,6,7,7,7,7,7,7,7,8,9,10,10]+10[1,2,2,2,4,5,6,7,8,8,8]+10[2,3,8,10]+10[4,8]+10[10]+6[6] → 56
ルスティア・ユートゥ:20個もダイスありゃそうだ……!!ドッジ!!
ルスティア・ユートゥ:【相亡の鏡面】《神の眼+リフレックス》知覚でドッジ。侵蝕3
ルスティア・ユートゥ:10dx7+26
DoubleCross : (10DX7+26) → 10[1,1,1,2,2,3,3,5,9,9]+10[4,8]+1[1]+26 → 47
ルスティア・ユートゥ:ダメ
銀鏡ルフナ:お、おしい
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を3増加(112 → 115)
六條 累音:頑張ったよ…!
ルスティア・ユートゥ:うぅ……ごめん……ッ
???:そこで起こったことはあまりにも単純だった。
???:巨大な怪物がその腕を振り下ろし、ギルドの面々に叩きつけた。
???:ただ問題だったのは、その腕が巨大な無数の刃棘に分裂したことと──
???:その膂力と速度が、ただただシンプルに、あまりにも常軌を逸していたことだった。
???:「ヴァアァァアアアアアアアァアアアッッッッ!!!!!」
???:鼓膜を劈く絶叫と共に、絶え間ない爆発と錯覚するような凄まじい破壊の嵐が全員を襲った。
???:一撃でオーヴァードを引き裂き微塵に磨り潰すようなその攻撃を、何度も、何度も、狂ったように繰り返す。
銀鏡ルフナ:肉が裂ける。内臓が飛び散る。血が飛び散る。腕が千切れる。足がもげる。
銀鏡ルフナ:「が――ふ――」
銀鏡ルフナ:やれることいえば身を投げ出して守ろうとすることくらい。ぐちゃぐちゃに蹂躙され、肉の塊となって転がる。
七瀬花霞:何よりも先に、ルフナを庇おうとした。無意味だった。ただ、血肉が混じり合っただけだった。
七瀬花霞:「ぁ……あ……っ、ぅあ……」
七瀬花霞:痛みはなかった。痛み以上の恐怖があった。
香流玲那:「ひゅ……かは……」
銀鏡ルフナ:「か……す、み……」薄れゆく意識で残った手を伸ばそうとする。
香流玲那:顔の半分が抉り取られたように真紅に染まり、胴体には無数の穴を開けられている。
七瀬花霞:今まで見せたことのない程に狼狽している。ともすれば、ミーコが死んだ時以上に。
七瀬花霞:「ご……ごめん……なさい……やめて……」
七瀬花霞:「私、だけにして……ルフナは……駄目でしょ……?」
七瀬花霞:「私なら……いくらでも……いいから……あなたには……その権利があるんだから……」
七瀬花霞:「私だけに……して……」
香流玲那:「あり得……ごぼっ」大量の血と胃の内容物が口から溢れる。
香流玲那:「何……なんだ、こいつ……」
六條 累音:発生経路も、その正体も把握できていない。その能力の全貌すらも、きっとまだ明かされてはいないのだろう。
六條 累音:ならば、これは──一体、なんだ?
六條 累音:そう考えると同時に──あるいは、それよりも先に、その身体は無情に、容易に、残酷に抉られる。
六條 累音:「か、は……っぁ、ぐ……ぅ”、ふッ……」
ルスティア・ユートゥ:「ぁ」
ルスティア・ユートゥ:その様子を目の端に捉えながら、殆ど爆発のような無数のフラッシュを炊きながら破壊の嵐の隙間を抜けていく。
ルスティア・ユートゥ:「あ、ぁあ──」
ルスティア・ユートゥ:急速なレネゲイドの沸騰に、視界が赤く染まり。口、鼻、目。あらゆる部位から出血し。
香流玲那:「ル……ア」
香流玲那:「反、撃……」
ルスティア・ユートゥ:「ア"、ア"、ア”ア”アッ、あァ"ッ!!!!!!」
ルスティア・ユートゥ:こんなものは、殺し合いではない。違う、絶対に違う。心に触れる事無くただ擂り潰すこんな、こんな作業が──!!
ルスティア・ユートゥ:玲那の言葉が鼓膜を震わせたとき、怒りのままに銃口を怪物へと向け。
ルスティア・ユートゥ:完璧なタイミングで、その頭部諸共消し飛ばすつもりで掃射する。
ルスティア・ユートゥ:「あたしのも"のに、触る、な"ァ"ア"ッ!!!!!」
???:この状況下においても、ルスティアの狙いは正確だった。銃口は過たず怪物の頭部を捉え、その銃弾は分厚い甲殻を貫き、肉を穿って黒々とした血を飛び散らせた。
???:そして、それだけだった。
???:怪物を打倒し得るダメージでもなく、逆に、全く別の法則で動いているから攻撃が効かない、というのでもない。
???:怪物は頭部への斉射を受け、ちょっとのダメージを受けて身じろぎした。
???:それはこの状況が動かしようのない現実のものであると、如実に証明するには十分な光景だった。
ルスティア・ユートゥ:「そ、んな」
ルスティア・ユートゥ:「わけ、」
ルスティア・ユートゥ:絶望が、高速で回転していたレネゲイドの巡りを鈍らせる。
???:薙ぎ払うように腕が振るわれ、君達の視界が刃に埋め尽くされた。
???:刃が切り裂き、棘が貫き、そして剛腕が骨肉を粉砕する。
ルスティア・ユートゥ:「ぇう」
ルスティア・ユートゥ:悲鳴ですらない、喉が擦れただけの異音を立てて血を振りまきながら地面に叩きつけられる。
ルスティア・ユートゥ:そのまま、骨ばった肉体からは考えられない弾みを見せながら何度か転がり。
ルスティア・ユートゥ:やわらかいものとかたいものがまざりあうおとをきくころには、
ルスティア・ユートゥ:瞼を閉じる事すら許されない、意識を手放した虚ろな目が空を見上げているだけだった。
七瀬花霞:「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
七瀬花霞:謝罪の言葉を繰り返す。心はとっくに折れていた。その力を知った時ではなく、その姿を見た時から。
七瀬花霞:いや――出会う前から。
七瀬花霞:それでも立ち上がっていた。心が折れても、体は動く。死体に心など必要なく、ただ決められた動きをなぞる。
七瀬花霞:影が『 』と交わる。
七瀬花霞:凍死、感電死、圧死、溺死、轢死、病死。無数の死因の苦痛が再現される。
七瀬花霞:その全てが、自分自身が実際に死んだ時の死因だった。
七瀬花霞:オーヴァードとしての致命傷ではない。本来ならば、一つしかないはずの死因が無数に存在していた。
七瀬花霞:その全てを、ぶつけていた。ただ、守るべき人を守る為に。
???:とすっ
???:それは、怪物にとっては身じろぎのような──鬱陶しい蝿を払おうと牛が尻尾を振るう程度の動作だった。
七瀬花霞:その様に、安堵すらした。
???:分裂した腕から伸びた長い棘の一本が、七瀬の胴体を深々と貫いていた。
七瀬花霞:「ぉ……ご、ぶ」
七瀬花霞:痛みはない。生理反応もない。死んでいるのだから。苦しくなどない。
七瀬花霞:痛むとすれば、まだ完全に死んでくれない心だけ。
七瀬花霞:「ごめんね……ルフナ……」
銀鏡ルフナ:「か……す、み゛ぃ……っ」
銀鏡ルフナ:潰れた肺でなんとか声を絞り出そうとする。
銀鏡ルフナ:伸ばした手が空を切り、何もつかめず地に落ちる。
銀鏡ルフナ:きっと誰よりも先に諦めていたのは私だった。
銀鏡ルフナ:誰よりもあきらめてはいけなかったのに、守る力が、――
銀鏡ルフナ:何が守る力だ。何も守れない。
銀鏡ルフナ:ミーコも。こんなにも私を守ろうとしてくれる人も。想いを寄せる人も。唯一私を知ってくれている人も。
銀鏡ルフナ:無力だ。何もできない。剥き出しの骨がまたぐしゃりと粉砕されて。何度も何度も。
銀鏡ルフナ:心まで。潰れていく。
銀鏡ルフナ:お前のせいだ。お前がもっと諦めなければ、ちゃんと立ち上がれていれば、こんなことにはならなかったかもしれないのに。
銀鏡ルフナ:怪物の蹂躙と共に、自分の心が潰れていく。
銀鏡ルフナ:「ご、め、んな……さ……」
銀鏡ルフナ:懺悔の言葉も踏みつぶされて。胴体と頭は引きちぎられて。もう声を出す事すら許されない。
銀鏡ルフナ:それでも、薄れる意識の中、無意識に――あるいはただの生体反応か。
銀鏡ルフナ:その姿を負う。
銀鏡ルフナ:(おねえ、さま)
六條 累音:如何なる攻撃も、奴には通じないように感じられた。
六條 累音:人相手でも、そうでなくても──それまでは、常に一定以上の効果を発揮したというのに。ティアの姿を見ては──猶更だ。
六條 累音:「ッ、は……ぁ、ど 、して……」
六條 累音:ひゅうひゅう、と隙間風のような喘鳴。血と共に漏れ出る僅かな声。膝を突き、霞んだ視界で捉えることすら危ういさまだ。
六條 累音:私を守ろうとしたルフナも、花霞も、私達の連携に不可欠と言ってもいい玲那も、最も爆発力のあるルスティアの機動を支えたとて、もはや再び立ち上がることはない。
六條 累音:いや──違う。……これも、私のせいだろうか。ギルドに入ることを受け入れなければ、ルスティアはこうはならなかった。
六條 累音:魔街に立ち入ることもなければ、ルフナとも、花霞とも、玲那とも会う事もなかった。──きっとカレンからも恨まれることはなかった、と考えるのは身勝手だろうけれど。
六條 累音:奥深く沈む闇のような後悔がただひたすらにその身を責める。一方で、泥のような安寧に沈む──恐怖から逃れる事ができてしまう、とも感じて。
六條 累音:振り払うように、その瞳だけは怪物を睨み続け──ぐちゃり、と厭な音がした。
???:「……」
???:もうまともに動くものの無くなってから、怪物の猛攻はようやく止む。
???:芋虫のように這う事しか出来ない君達に向け、地響きと共に一歩踏み出し、何かに気付いたように、ふと明後日の方向に頭を向ける。
GM:割れたシャンデリアが微かな風に揺れ、薄明の中で沈黙を歌う。銃痕の刻まれた壁には、血の匂いが染みついている。
GM:テーブルの上には空になったグラス、カウンターの奥では古いジュークボックスが、ノイズ混じりにかすれたジャズを流している。
GM:君達は、ホテルのロビーにいる。朝の冴えた空気が、傷一つないその身体を包んでいる。
ルスティア・ユートゥ:「──ぅ、あ」
ルスティア・ユートゥ:「あ──」
ルスティア・ユートゥ:「あ………?」
銀鏡ルフナ:「え」
銀鏡ルフナ:「え?」
銀鏡ルフナ:キョロキョロ辺りを見渡す。
六條 累音:「ぁ……は、っ?」
七瀬花霞:「……ぁ」
六條 累音:嫌な汗が出る。思わず、自分の千切れた身体を触るように確かめて。
七瀬花霞:「ぁ……ぅ、ぶ、ぇあ……っ」強烈な吐き気に、口元を押さえる。
七瀬花霞:吐けるような体の機能などないのに。
ルスティア・ユートゥ:「………」
ルスティア・ユートゥ:その音で、跳ねるように座っていたソファから立ち上がると全員の顔を順番にぺたぺたと触れて回る。
七瀬花霞:「ぁ……あ、ぁあああああああああああ……!」
七瀬花霞:体を折り畳むように俯いて、そのまま蹲る。
六條 累音:その手首を摑まえて、目を合わせる。次に、花霞へ。最後に、ルフナへ。
六條 累音:「……奇妙なことを聞くけれど」
銀鏡ルフナ:「お、ねえ、さま…………?」
六條 累音:「私達──死んだわね?」
GM:その時、通路の方から、食器の鳴る音が近付いてくる。
銀鏡ルフナ:「……やっぱり、夢じゃ、なかった…………」
ミーコ:「……みなっっ」
ミーコ:「さーーーん!!」
ミーコ:扉が勢いよく開かれて、少女が──確かに死んだはずの少女が、笑顔と共に姿を見せた。
銀鏡ルフナ:「――ミーコ!!!!」
3月1日 09:00 廃ホテル『セレステ』
GM:サイクル1を終了します。
【Cycle2-phase1】
GM:まず、皆さん侵蝕率、HP、エフェクトの使用回数などを、全てセッション開始時の状態に戻してください。ロイスの取得状況は引き継ぎ、タイタス化・昇華したものをロイスの状態に回復させてください。
GM:その状態にしてから登場侵蝕をお願いします。
六條 累音:ひええ なるほど、そうなるんだ……
銀鏡ルフナ:はわわ 開始時に!
七瀬花霞:ループしてる……!
六條 累音:財産はそのままですか?
GM:財産点も回復します。
ルスティア・ユートゥ:あっ、そうだアイテムのシナリオ1回効果とかも大丈夫ですか?
六條 累音:了解です 処理完了ッ
GM:大丈夫です
ルスティア・ユートゥ:やったぜ!ループ最高!
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 9)増加(34 → 43)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(39 → 42)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(32 → 37)
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(32 → 38)
3月1日 09:01 廃ホテル『セレステ』
GM:朝の湿度。少し埃っぽい廃ホテルの空気。遠くから聞こえる物音。何もかもがデジャヴ──という言葉では片付けられない、君達が一度味わった場面そのものだ。
GM:すぐそこにいた怪物の姿はどこにもなく、瀕死の傷も、侵蝕の昂りも、嘘のように消え失せている。
GM:だが代わりに──君達の身体を、強烈な頭痛と酩酊感が襲う。
銀鏡ルフナ:「あ……ッ!?この感じ……!」頭を抑える。
七瀬花霞:「……っ、これ……前にも……」
六條 累音:「ぐ、……ぁ……え、え、そうね……」
七瀬花霞:蹲った状態で、緩慢な動作で顔を上げる。
ミーコ:「ほえ?皆さんどうしました?だいじょぶっすか?」
ミーコ:「まだ眠いっすか?不肖このミーコ、丁度皆さんの為にお茶とおコーヒーを用意してきたんす!これを飲んで……」
ミーコ:ガッ
ルスティア・ユートゥ:「…………」
ミーコ:「あっ」
ミーコ:カーペットの端に足をつっかける。
ルスティア・ユートゥ:その身体にそっと手を添えて支える。
ミーコ:「あ~~~~~っ…… !?」
ミーコ:カップとポットが派手にぶちまけられそうになって──その直前で押し留められる。
ミーコ:「ととと…… ルスティア姉さん!」
六條 累音:「……はぁ。よくやったわ、ルスティア」
銀鏡ルフナ:「ミーコぉ……」泣きそうな目で見ている。
ミーコ:「な、ナイスキャッチっす~~……すごいっすね!さっすが反応早いっす!」
ルスティア・ユートゥ:「ちゃんと足元も見て歩かなきゃだめよ、ミーコ」
ルスティア・ユートゥ:何かを確かめるようにそっと後ろ髪を撫でて離れる。
七瀬花霞:浅く荒い呼吸から、徐々に平常の呼吸に戻る。
七瀬花霞:「……ミーコは、覚えてないの?」
ミーコ:「覚えて……何がっすか?」
ミーコ:きょとんとした表情。何も理解していないようだが──少なくとも、確かに生きている。その顔に、生首となった彼女の姿が重なるかもしれない。
ミーコ:「すんません、あたしバカだから物覚え悪くて~……」えへへと笑って「何か頼まれごととかありましたっけ?」
七瀬花霞:「――」一瞬、泣きそうになりながら。
六條 累音:「そう……そう、いいえ。きちんと仕事してくれてるわ、いつもね」
七瀬花霞:「……私の分は、必要ないっていつも言ってるのに、ミーコは優しいね」コーヒーを受け取る。
銀鏡ルフナ:「……ミーコお~~!!!」泣きながらぎゅーっとミーコに抱き着く。
ミーコ:「わ~~!どうしたっすかルフナさん!?」
六條 累音:「もちろん、そそっかしいところは直した方がいいと思うけれど」
六條 累音:珍しく褒める言葉を掛けて、コーヒーを手に取る。
銀鏡ルフナ:「えへへ……、わけわかんないよね……でもね、ミーコがいてくれて、すっごく嬉しいの……!」
ルスティア・ユートゥ:短くため息を吐き、髪を掻きむしってソファに倒れる。
ミーコ:「へぇ~~~!?そんな急に……でもミーコも嬉しいっす!!」
六條 累音:「私達だけ……違う。カレンと──それに、玲那は何か知っていてもおかしくないけれど……」
ミーコ:「玲那さん?玲那さんがどうかしたんすか?」
GM:不思議そうなミーコの顔を見て、君達は気付くかもしれない。
GM:前回はこの辺りで既に香流が顔を出していたはずだ。だが今回は、いつになっても彼女が姿を見せない。
六條 累音:「運が良ければ、時間までに来ないかと思ってね」
六條 累音:時計を眺める。そろそろ来ていた頃だが……と皆に目をやる。
ミーコ:「え~~~?またまた……玲那さんが時間なんて守るわけないじゃないっすか~」
六條 累音:「ふふ……けれど、守るべき時間を知らなかったら有り得る話でしょう?」
七瀬花霞:(玲那さんもいきなりこの状況になれば、現状把握に時間を取られてここに現れるのが遅れてもおかしくない)
ミーコ:「おぉ……なんかテツガクテキっすね!」
ルスティア・ユートゥ:「破るにしても……遅いか早いかは別問題だものね」
七瀬花霞:(でも、“ゼーロス”を前にした時の反応から考えるに……そもそもここに来るのか……)
銀鏡ルフナ:「ん~……」ミーコに頬擦りしながら。「最初、時間が戻ったみたいって思ったけど。ちょっとちがう?」
銀鏡ルフナ:「頭痛くなって、ぐいーんってなるの。朝じゃなかったよね?」
銀鏡ルフナ:「そしてその時は……ミーコもぐいーんってなってた。でも今回はなってない」
ミーコ:「ぐいーん??」
ルスティア・ユートゥ:「さあね……床が濡れなかった事からして」
ルスティア・ユートゥ:「任意の行動なら、好きに変えられるようだから」
ルスティア・ユートゥ:仕事の話をするときと同じように、ミーコに一々説明はしない。あくまで普段通りの"難しい話"という態度のまま。
ルスティア・ユートゥ:「頭痛が人為的な行いならあるいは、"相手"の気分次第でタイミングも対象も好きに変えられるのかもしれないわ」
七瀬花霞:「“相手”……ルスティアは人為的な現象だと思ってるの?」
ミーコ:難しい話をしているんだな~と思いながらせっせと飲み物を配っている。
ルスティア・ユートゥ:「だといいな、とは思ってるわ。対処が可能だもの」
ルスティア・ユートゥ:ミーコから飲み物を受け取りながら貴方はそれでいいのよ、と頬を撫でる。
六條 累音:「私達に都合の良いタイミングで起きた今は運が良かったと言えるけれど、次もそうであるとは限らないものね」
六條 累音:「苦労してアレを倒した途端、今に戻って──だとすれば、随分話も変わってくる」珈琲を口にして
銀鏡ルフナ:「……もし、きーんしてぐいーん、ってなった人間だけが、死んでもやり直しができるんだとしたら。今ならなかったミーコは……」
銀鏡ルフナ:次に同じことが起きたら生き返れないかもしれない、というのを暗に示している。本人の前で口に出せないが……
ミーコ:「あっ……もしかしてアレっすか?皆さんも読んだんすか?進撃の巨人2!」
ルスティア・ユートゥ:「新劇?ミーコ貴方、演劇なんか見るの?」
銀鏡ルフナ:「ちがうよお~。メカ巨人と宇宙巨人の戦いだよお!」
六條 累音:「随分スケールが大きいのね……」
七瀬花霞:「ルスティア、進撃知らないの……?」
ミーコ:「漫画っすよ!主人公が時間を遡ってメカ巨人になるんすけど……毎回暴走しちゃうんすよ!」
ルスティア・ユートゥ:「ああ、読んだって……そういうこと」
ミーコ:「『ライナーごめん……グゴゴ……愚カナ人類を抹殺スル……』」
銀鏡ルフナ:「2でもやっぱりライナーは苦しむんだね……」
GM:状況は謎ばかりだが──少なくとも一つだけ、分かっていることがある。
GM:君達が垣間見た未来。混沌に呑まれる街、激しい戦闘、破壊と混乱。
GM:それが現実のものとなれば、間違いなくギルドは壊滅する。
銀鏡ルフナ:「…………」
銀鏡ルフナ:「ね、今ルスティアさんはミーコがどんがらがっしゃーん!しちゃうのを止めたよね」
ルスティア・ユートゥ:「そうね」
銀鏡ルフナ:「おんなじように……アレも、止められたり……しないかな?」
ルスティア・ユートゥ:「出来るでしょうね」
銀鏡ルフナ:「!!」
六條 累音:「ええ。きっと、蝶の羽ばたきのような僅かな動きではあるでしょうけれど」
ルスティア・ユートゥ:「出来る出来ないの話はするだけ無駄よ。というか、したくもないわ」
ルスティア・ユートゥ:「あたしのモノは誰にもやらない」
ルスティア・ユートゥ:「言ったでしょう……あたし、貴方達が好きなのよ」
ルスティア・ユートゥ:「誰にも、渡さないわ」
ルスティア・ユートゥ:熱い紅茶をぐい、と飲み干してため息と共に吐き出す。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさん……」
六條 累音:「……ふふ、随分なラブコールね」
七瀬花霞:「……」
七瀬花霞:だが、現実的にはできるかどうかの話は避けられない。止める為には、その為の手段を見付けなければならないのだ。
七瀬花霞:分からないことが多すぎる。それは、外のことだけではない。
七瀬花霞:玲那は、何かを隠していた。“ゼーロス”と累音の因縁についても知らないことが多い。ルスティアやルフナも、何かを隠しているかもしれない。
七瀬花霞:そして、間違いなく花霞自身が秘密を抱えている。
七瀬花霞:それは、隠しきらねばならない秘密だ。そんな状況で、この事態を解決に導けるのか。
銀鏡ルフナ:「……ルフナ、思うんだけどぉ」じとーっとした目をしながら苦笑を累音に向ける。
銀鏡ルフナ:「どうにかする鍵は、お姉さまがカレンとちゃんと話し合う必要があるんじゃないかとおもいまーす」
六條 累音:「……まぁ」
六條 累音:「そうでしょうね、彼女の態度を見るからに──そうでもなければ、奇襲は避けられないもの」
七瀬花霞:「話すにしても、あの感じだと話聞いてもらうのも大変そうだけどね」
ルスティア・ユートゥ:「……………」表情いっぱいに不満を湛えながら爪を弄りながら話を聞いている
六條 累音:「記憶があれば話は早いのだけど。……どうにか話す糸口は見つけるわ」
六條 累音:「……ティアも何かあるなら言って。私の前でそんな顔、させたくないから」
ルスティア・ユートゥ:「……さあ、あった気もするけれど。なんだったかしら?思い出したら言わせてもらいましょう。後で、ね」
六條 累音:「そう。なら後で聞かせて頂戴」
七瀬花霞:「もう一つ、FHの攻勢の原因として考えられるのは」
七瀬花霞:「レオン・サンジェルマン」
六條 累音:「GPOの"維持派"──ニュースで騒がれていた一件ね?」
七瀬花霞:「タイミングを考えれば、“維持派”の長が死んだ途端にあれだからね」
銀鏡ルフナ:「そっか!もしサンジェルマンさんが死ななかったら狩野さんも捕まらないかもしれないよね!」
ルスティア・ユートゥ:「……忙しくなりそうね」
六條 累音:「非登録市民の支持を得ているFH勢力からしても、大義名分だもの」
銀鏡ルフナ:「でも、どうすればいいか全然分かんないよりずっといいよ!」
銀鏡ルフナ:「みんなでがんばろうねっ!」
七瀬花霞:「……うん。もう、誰も死なせたくない」
ルスティア・ユートゥ:「ええ」
六條 累音:「この現象の特定、"維持派"筆頭格の死亡、"ゼーロス"との接触」
六條 累音:「それと……あの怪物の正体。目標はひとつ、あの惨劇の回避」
六條 累音:「何はともあれ、チャンスには変わらない……動きましょうか、最善を目指してね」
GM:耳を劈く悲鳴、温かな肉の崩れる感触、血潮の鉄臭。それらすべてが、今なお鮮やかに脳裏に焼き付いている。
GM:それでも──だからこそ動き出さねばならない。既に知る明日を、知らない明日に変えるために。
GM:それでは、今後の進行について説明します。
GM:まず、今回は全てのデータが元に戻りましたが、以降もしも再びループが起こっても、回復するのは侵蝕率とHPのみです。注意してください。
GM:セッションに関する判定は、フェイズ1・2でそれぞれ1人1回進行できます。=1サイクルにつき合計8回まで行うことができます。
GM:判定項目は通常の情報項目と行動項目に分かれており、行動項目はロールで進行します。
GM:行動項目は行動の結果として、他の判定や戦闘が発生する可能性があります。手番を行うのは一人ですが、このロール・戦闘には他のPCも参加して構いません。
GM:なお、状況を解決するために必要な判定は、手番を消費することで最大3個まで判明します。
GM:ただしこの行程は、PLが自分で考えて思い付けば省略することが出来ます。
GM:PLの行動の結果、思いもよらないショートカットが発生する場合も考えられますが、その場合もそのまま進行します。
GM:クライマックスシーンへ予定より早く辿り着いた場合、後のシーンでは自由に交流を行って構いません。また、手番が余った場合、1手番ごとに全員が経験点5点を獲得できます。
GM:更に、一度時間遡行を行ったことで、皆さんにはボーナスが付きます。
GM:・シナリオ中に同じ相手と戦闘を行う際、その相手への攻撃判定・リアクション判定の達成値・ガード値に+(シナリオ中に戦闘した回数×10)する。また、与えるダメージに(+シナリオ中に与えたダメージ÷5 端数切捨て)する。
GM:既に戦った相手は攻撃などを見切れるので、有利になるということですね。
GM:現在は、“ゼーロス”に対して158(+31) ???に対して90(+18)のボーナスが付いています。
GM:主な進行ルールに関しては以上になります。ご質問等はございますか?
銀鏡ルフナ:今の所大丈夫です!思いついたら聞きます!
七瀬花霞:とりあえずは大丈夫です!
六條 累音:そうだな~ クライマックスシーンってこのサイクルにおけるクライマックスシーンですか?シナリオ中のクライマックスシーンですか?
六條 累音:あるいは内緒かな
GM:シナリオ中のクライマックスシーンです。
六條 累音:はーい了解です!ほかはないです~
ルスティア・ユートゥ:そうですね、今は大丈夫かな……!
GM:了解です。それでは細かいお知らせに移ります
GM:まず、現在香流が所在不在となっているので、シーンへの登場、『秘密』の調査、NPCカードの使用などが不可能になります。
GM:代わりに、“ゼーロス”カレン・フランツィスカの『秘密』が調査可能になりました。
GM:また、NPCカードが追加されます。
・ミーコ
判定の直後に使用可能。その判定ダイスを振り直す。戦闘中には使用不可、1ラウンドに1回まで使用可能。
GM:それでは、サイクル2フェイズ1の判定に入りましょう。初回は1個だけ、無条件で明かされている項目があります。
判定項目
〇タイムリープについて 《意志/交渉/任意の情報》難易度5
GM:〇は情報項目、☆は行動項目を示します。
銀鏡ルフナ:なるほど……これこういう行動できませんか?っていうのはここで聞いたらいいのかな?
GM:そうですね ここで聞いて頂ければ大丈夫です
銀鏡ルフナ:私はサンジェルマンさん守りに行きたいな~。できますかね?
GM:なるほど ではそれは
GM:☆サンジェルマンの死を止める
GM:こちらの項目として行動可能になります。
銀鏡ルフナ:!やった!
六條 累音:ううむ やはり……“ゼーロス”カレン・フランツィスカに会いに行くことは可能ですか?
GM:項目としては、
☆“プレゲトン”セルと交渉する
が可能です。
六條 累音:やった……!
七瀬花霞:ちょっとギルドの大規模戦闘を見据えた動きが気になるので、ギルド内部の動向の調査とかってできますか?
GM:ただしこちらは敵対的な相手との交渉になるため、材料が無ければ難航が予想されます。
GM:なるほど OKです それでは
銀鏡ルフナ:はは~ カレンの秘密探ったあとのほうがいいのかな プレゲトンと交渉するのは
GM:
〇ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
☆ギルドと交渉する
GM:こちらが可能です。
銀鏡ルフナ:あっ情報があった!
七瀬花霞:先に秘密とこっちの情報を探った方がよさそう!
GM:今判定しない行動でも、出来るかどうか聞いておいてもらうのは大丈夫です。
銀鏡ルフナ:進撃の巨人2は読めますか?
六條 累音:!?
GM:ミーコに貸してもらえば読めます。
銀鏡ルフナ:そうなんだ!
六條 累音:え~……しないけど聞こうかな。怪物の正体を探ることは可能ですか?
GM:可能です。
〇謎の怪物について 《情報:噂話》難易度7
こちらが判定できます。
銀鏡ルフナ:おお!!
銀鏡ルフナ:狩野さんにあった出来事を話して相談することはできますか?
GM:そちらも ☆ギルドと交渉する に含まれる形になりますね
銀鏡ルフナ:なるほど……
銀鏡ルフナ:あ、ジョーカーズワイルイドについて助けたり……調べたり……そういうのはできますか?
GM:そうですね 可能です ジョーカーズワイルドについてという項目ではないんですが、
〇戦闘に備えて装備を準備する 《情報:ギルド/噂話》難易度8
こちらが可能です。
助けたいというところまで来ているので、スキップして
☆“店主”の妹を助け出す
こちらも可能ということでいいかな
銀鏡ルフナ:おお~~~~!!
七瀬花霞:では、判定に移ろうと思います!
七瀬花霞:〇ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
七瀬花霞:これを調べたいです
GM:順番はそこからでいいかな?
七瀬花霞:大丈夫です!
GM:情報の内容や行動の結果で多少変わってくると思うので、順番は多少考えた方が良いと思います
銀鏡ルフナ:ムッ
七瀬花霞:そ、そうなんだ……ちょっと考えた方がいいかも
銀鏡ルフナ:タイムリープから行く……?
ルスティア・ユートゥ:先に安牌っぽいタイムリープ行きましょうか
ルスティア・ユートゥ:他の人が良かったら私が振ります
七瀬花霞:お願いします!
銀鏡ルフナ:お願いします!
ルスティア・ユートゥ:情報裏社会で
ルスティア・ユートゥ:3dx+2>=5
DoubleCross : (3DX10+2>=5) → 7[3,3,7]+2 → 9 → 成功
ルスティア・ユートゥ:OKOK
GM:成功ですね では開示します
〇タイムリープについて
周囲の様々な人々や記録、物事を確認してみたところ、時間を遡行、もしくは起こり得る未来を予知しているのは君達だけで、他のキャラクターには一切自覚が無いようだ。
君達が関与していない部分、人々の営みや偶然の出来事、天候などといった物事は、君達が以前見たのから何も変わっていない。君達が何もしなければ、今後もまた同じことが繰り返されることになるだろう。
また、この現象の原因に関しては不明のままだ。最初にあった頭痛と酩酊感の他には、君達の身体には何の異常も無い。試しに《リザレクト》などであえて死の縁に立ってみてもいいが、そうした場合も特に何も起きないだろう。
既に一度見た物事を行うのは容易く、またそうでない出来事についても覚悟を持って臨むことが出来る。PC全員はシナリオ中、戦闘中以外で行う全ての判定に+3のボーナスを得る。
ルスティア・ユートゥ:リトライの力だ……ッ!
銀鏡ルフナ:じゃあ花霞に情報調べてもらうのがいいかな……?
七瀬花霞:調べます!
七瀬花霞:〇ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
七瀬花霞:貴人礼賛を使用してダイス+3
七瀬花霞:4dx+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 10[2,3,5,10]+7[7]+3 → 20 → 成功
銀鏡ルフナ:すごい!
GM:OK!
七瀬花霞:二つの組織を裏から操っていたのは私だったのだ……
銀鏡ルフナ:な、なんてことだ
六條 累音:フィクサー花霞だ
ルスティア・ユートゥ:それが貴方の秘密……!
〇ギルドと“プレゲトン”の動きについて
FH“プレゲトン”セルとギルドの動きについて、前回の行動から逆算して調査してみたところ、次のことが分かった。
一部のギルド幹部は“プレゲトン”セルが大攻勢を仕掛けてくるとの情報を得ており、それに対する迎撃と反撃の準備を進めているようだ。ただしこの情報では、不明なギルド幹部が“プレゲトン”セルと結託し、内部から手引きしているという話になっており、ギルド内部での協力を分断し、不和と混乱を生もうとする意図が見受けられる。
また、戦闘時のGPOの混乱は、3月2日の午前中、狩野のグループがGPOの摘発を受けて通訳係のメンバーが不在となり、狩野を制御できる者が誰もいなくなったことが大きいようだ。事前に警告しておけば、拘留を防げるかもしれない。
“プレゲトン”セルは、ギルドがGPOと裏で結託し、勢い付いたFHを排除しようと計画しているという情報を得ており、先手を打ってギルドへ総攻撃を仕掛ける準備を進めているようだ。
特にリーダーである“ゼーロス”カレン・フランツィスカはこのGPOとの癒着を汚い裏切り行為として強く憤っており、ギルド幹部である“ソーテリア”六條累音を自らの手で仕留めるべく、魔街支部本部すら立ち入らせずに布陣を組んでいる。彼女は強い憎悪によって動いており、その原因を知らない限りは交渉は難航するだろう。
また、君達が受けた襲撃のタイミングはあまりにも正確すぎた。何らかの方法で君達の所在と行動を事前に察知していたと思われる。
これらの情報を総合して考えるに、何らかの勢力または人物が、ギルドと“プレゲトン”セルの不和──有体に言えば潰し合いを狙って情報を流した可能性が高い。君達が目にした混乱は、それが現実のものとなった結果だろう。
→〇情報の出所 が判定可能になりました。
六條 累音:はい!それでは情報の出所を調べたいな……判定技能は何でしょうか
GM:項目としては
〇情報の出所 《情報:FH/ギルド/GPO》 難易度11
こちらになります。
六條 累音:は~いっ 11か、頑張ります
六條 累音:いや……
六條 累音:ギルドネットワーク:《コネ:情報収集チーム+ARマップ》<情報:~~>の判定ダイスを+2個し、達成値を+2する。
六條 累音:情報ギルドで!
六條 累音:(3+2)dx+1+2>=11
DoubleCross : (5DX10+3>=11) → 10[4,8,8,9,10]+1[1]+3 → 14 → 成功
銀鏡ルフナ:さすが~~~!!
GM:やりおるわ
六條 累音:経験点5で取れるアイテムにしては破格過ぎるよこれ
〇情報の出所
ギルドと“プレゲトン”セルが得たという情報の出所を探ると、その大本である情報屋がGPOの工作員であることが分かった。
即ちGPOがギルドと“プレゲトン”を潰し合わせる為に情報を流していたようだ。更に調べれば以下のことが分かった。
GPOでは現在、“管理派”から分派した更に過激な派閥である“排除派”が勢力を強めており、これはFH、ギルド、自警団といったあらゆるオーヴァード勢力を魔街から徹底的に排除すべきという思想を持った派閥らしい。
分派ではあるが“管理派”及び隊長の曲尾太源と反目しているというわけでもなく、対立する穏健派である“維持派”にとっては向かい風となっており、代表であるレオン・サンジェルマンが彼らの暴走を押し留めているが、それも瀬戸際であるようだ。
この“排除派”の代表格とされる男は、戦闘部隊の隊長でもある“シューエン”ゴドフリー・ハーディングという男らしい。
→〇ゴドフリー・ハーディングについて 《情報:ギルド/GPO》 難易度10 が判定可能になりました。
銀鏡ルフナ:では今出たゴドフリー・ハーディングについて調べます!
銀鏡ルフナ:《砂の加護》とARマップ使います!
銀鏡ルフナ:情報:ギルドで!
銀鏡ルフナ:7dx+4>=10
DoubleCross : (7DX10+4>=10) → 10[7,7,8,9,9,10,10]+3[2,3]+4 → 17 → 成功
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を3増加(37 → 40)
銀鏡ルフナ:ふんす!
六條 累音:偉いよ~♡
銀鏡ルフナ:えへへ……♡
GM:う~む まさかフェイズ1でここまで辿り着くとはな……
銀鏡ルフナ:へっへっへ(犬)
〇ゴドフリー・ハーディングについて
“シューエン” ゴドフリー・ハーディング
元テンペスト所属のGPO隊員。GPOの精鋭戦闘部隊を率いる部隊長であり、曲尾太源の部下である“管理派”の一員。
だがその思想は更に過激であり、オーヴァード勢力を魔街から徹底的に排除すべきという“排除派”の代表格でもある。
彼は何らかの理由でオーヴァードと魔街自体を強く憎悪しているようで、曲尾太源すら与り知らぬところで策略を巡らせ、裏で様々な工作を行っている動きが見受けられる。ギルドと“プレゲトン”セルへの情報工作もその一環だろう。彼こそが、君達が目にした破滅を招いた元凶である可能性は極めて高い。
ゴドフリーは現在も古巣であるテンペスト及び米軍との関わりがあるようで、頻繁に魔街の外に出払っているらしい。3月3日の早朝、司政局専用通路でGPO本部に直接戻ってくるまでは魔街に存在すらしていないようだ。
GM:それでは現在の判定状況は以下のようになります。
判定項目
●タイムリープについて 《意志/交渉/任意の情報》難易度5
●ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
●情報の出所 《情報:FH/ギルド/GPO》 難易度11
●ゴドフリー・ハーディングについて 《情報:ギルド/GPO》 難易度10
☆ギルドと交渉する
☆“プレゲトン”セルと交渉する
☆サンジェルマンの死を止める
〇謎の怪物について 《情報:噂話》難易度7
〇戦闘に備えて装備を準備する 《情報:ギルド/噂話》難易度8
☆“店主”の妹を助け出す
3月1日 13:10 スラム街 中華料理店『殺殺』
GM:前回あった通り、その後10時頃には予定通りに狩野達昭が会議の為に君達のもとを訪れた。
GM:君達は今後へのバタフライエフェクト的な影響を鑑み、ひとまずループの件を明かしたり警告を行うことはなく滞りなく会議を済ませ、それぞれ情報収集へ移った。
GM:昼過ぎ、スラム街の大衆中華料理店。閑散とした店内、春先のぬるい空気を油まみれのファンがゆっくりと攪拌している。
ミーコ:「ここのギョーザパリパリの部分がいっぱいあっておいしいんすよ!!」
ミーコ:君達の苦労も知らず、ニコニコ楽しそうにおしぼりを配っている。
銀鏡ルフナ:「ギョーザ、ぱりっとしてると嬉しいもんね!」ニコニコおしぼりをもらう。
六條 累音:「話題程度に聞いた事はあるわ……昼にしてはずいぶん騒がしくないのも有難いけれど」
ルスティア・ユートゥ:「初めてくるわね……チューカ、ね……ふふ」
ルスティア・ユートゥ:おしぼりを弄りながら時折辺りを見渡している
七瀬花霞:「客をごま油で揚げてるって噂があるからあんまり寄り付かないんだよね」
銀鏡ルフナ:「えーっ!オリーブオイルがいいのに!」
七瀬花霞:「揚げたのはライバル店の店主なのに」
銀鏡ルフナ:「えっ!?人を揚げちゃダメだよ!?」
ミーコ:「そんな……ミーコもパリパリになるっすか!?」
六條 累音:「なりたいの?」
銀鏡ルフナ:「パリパリっていうか……くるくる~だよね、今のルフナたちは」
ミーコ:「なりたくな……う……う~~ん……」悩み
七瀬花霞:「悩まないで」
ルスティア・ユートゥ:「くるくる、あちこち回ってあたしの方はあんまり収穫無しね……足が棒になっちゃう」
ルスティア・ユートゥ:椅子に片膝をたてて自分の太腿を擦りながらメニュー表へと視線を落とし、目についたものを適当にオーダーし始める。
六條 累音:「あら……周囲の状況と私達の現状を把握してくれたのはあなたのおかげよ」
六條 累音:「自覚の有無、状況の変化……変わってないことを確かめるのは、想像するより大変だもの」
銀鏡ルフナ:「ちゃんと座らなきゃダメだよお」ルスティアさんの足をぐいぐいひっぱる。
七瀬花霞:「他にも記憶を保持してる人がいたら、色々前提が狂っちゃうからね」
七瀬花霞:「それがないって分かっただけでもかなりやりやすいよ」
ルスティア・ユートゥ:「何よ……もう」大人しく足を降ろしながら。
ルスティア・ユートゥ:「ま、そうね」
ルスティア・ユートゥ:「少なくとも、意思が介入しない限りは同じように巡ってるみたいよ」
銀鏡ルフナ:「ルフナがマッサージしてあげるから~」ルスティアさんの太腿を揉む。
ルスティア・ユートゥ:「何かが変わっているなら、そこには誰かの変える意志がある」
ルスティア・ユートゥ:心地よさそうに目を細めながら話を続ける。
ルスティア・ユートゥ:「心当たりがない"変化"があるかどうか、そこにも気を配っておく必要があるかもね……ありがと」
七瀬花霞:「その為にも、まずは現状を把握した方がいいよね」
六條 累音:「ええ、気を付けましょう。……会議も経てしまうと、本当に戻ったことを感じるわね」
七瀬花霞:「ループの有無に関わらず、この街には私達の知らない陰謀が多すぎる」
七瀬花霞:「色々聞き込みしてみたけど、誰かが裏切ってるとか、あそことここが裏で繋がってるとか、みんな色んなこと言ってるよ」
七瀬花霞:運ばれてきた激辛麻婆豆腐を食べる。特に動じた様子はない。
ルスティア・ユートゥ:「元々、そういう噂の好きな街よねぇ。ここ」
ルスティア・ユートゥ:赤々としたそれを興味津々と言った様子で見つめている。
ミーコ:「そうなんすね~」何も考えていない相槌。七瀬の様子を見て普通の麻婆豆腐と勘違いして食べる。
ミーコ:「んん!?んんーーーーっ!!んーーーーーー!!!!」
六條 累音:長く伸ばした髪を逆手で後ろにまとめ、結び上げる。
銀鏡ルフナ:「あっ、それめっちゃ辛いよ!ほらお水……!」ミーコにお水を渡す。
六條 累音:「まったくね。騒がしくなるのもあっという間……といったところかしら」
ミーコ:「はっ……はひっ……からっ……辛いっす~~~~!!!」
七瀬花霞:「これそんなに辛かったんだ……」
銀鏡ルフナ:「髪を結んでるお姉さまも素敵……♡」
六條 累音:「……ルフナも結びたいなら結んであげるけれど?」髪留めをもう一つ取り出して
銀鏡ルフナ:「えっ!?本当!?結んで~~♡」
ルスティア・ユートゥ:続けて、一口食べて回り続けるファンを凝視したまま静止。
銀鏡ルフナ:危機として背中を向ける。
六條 累音:昇りそうになった衝動を抑え込んで、慣れた手つきで髪を束ねていく。
六條 累音:「特に目立っていたのはどのあたりだった?」終わったことを告げるように首筋をつぅと撫で、パッと離す。
七瀬花霞:「よくある噂だけど、色んな噂を線で結んでみると、ちょっと形が見えてきたんだよね」
銀鏡ルフナ:「ひゃぅっ……♡ぁ、ありがと、お姉さま……」撫でられてびくんと体を跳ねさせて顔を赤く染める。
銀鏡ルフナ:「……ルスティアさん大丈夫?動かなくなっちゃった」
七瀬花霞:「ギルド側は“プレゲトン”の攻勢を予期していたけど、内部の裏切り者を警戒していた」
七瀬花霞:「“プレゲトン”の方はちょっと分かりにくかったけど、前の時に“ゼーロス”が累音さんを裏切り者って言ってたのを思い出して、もしかしたらっていうのがある」
七瀬花霞:「ギルドは“プレゲトン”からの攻勢だと思ってたけど、“プレゲトン”はギルドが仕掛けようとしてると思ってたんじゃないかってこと」
銀鏡ルフナ:「偽の情報を流した人がいるって事~?」
ルスティア・ユートゥ:「……ケホッ、なに?結局、どっちも踊らされてたって事?」
六條 累音:ルフナのその様に微笑んで。「プレゲトンセルとしては、奇襲を掛けられる前に先手を取って──と」
七瀬花霞:「そういう意図は感じるよね」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんもお水呑んで~」ピッチャーから水を注いで渡す。
ルスティア・ユートゥ:「あり、ありがと……ぇほっ」受け取って飲み干す
六條 累音:「適当に頼み始めるからよ、ティア……」労わるように背中を撫でる。辛さは痛みだ。
銀鏡ルフナ:「辛いのも美味しいけどね~」普通にパクパク食べている。
七瀬花霞:特に顔色を変えずに無差別にメニューを食べ進める。激辛でも全く表情が変わらないし、汗もかかない。
ミーコ:「ゾゾゾ……」
六條 累音:「普通ならそれでもいいのだけどね。……あぁ、それで。一足先に報告は受けていたから、情報の出所について調べておいたわ」
銀鏡ルフナ:「さっすがお姉さま!」
六條 累音:「仮にもリーダーだもの。えぇ、それで……情報の元はあまり名前を聞かない情報屋だったものだから、もう少し深堀してみたのだけど」
六條 累音:「正体はGPOの工作員だったようね」
銀鏡ルフナ:「GPOの!?」
ルスティア・ユートゥ:「来るとこまで来たわねこの街も……」
七瀬花霞:「FHとギルドをぶつけて喜ぶとしたら、“管理派”の仕業かな」
六條 累音:「えぇ、たしか……以前にも、GPOの派閥が二つに分かれていることは話したけれど」
六條 累音:「近いけれど、違うわね。"排除派"と呼ばれる……"管理派"から枝分かれする形で現れた勢力の仕業」
ルスティア・ユートゥ:「そんなややこしい事になってたの?あそこ……管理派も手綱を握れていない……あるいは、その気が無いのかしら」
ミーコ:「熱っ……あふっ……」話がよく分からないので小籠包を食べている
六條 累音:「おそらくは後者でしょうね。少なくとも、"管理派"に害でなければ触れる気もないのでしょう」
六條 累音:「暴れてくれれば、"維持派"にとっては困りごとが増えるだけだもの」
七瀬花霞:「ミーコ、小籠包は皮を少し破ってからレンゲの中でスープを作るんだよ」
ミーコ:「そうなんすか!?花霞さん物知りっす!!」
銀鏡ルフナ:「へーっ!ルフナも知らなかった!」
ルスティア・ユートゥ:「ある程度は暴れさせて……邪魔になりそうなら責任おっかぶせて放り出すって算段かしらね」
ルスティア・ユートゥ:渡り蟹の脚を手に取って中身を覗き込みながら相槌を打つ。
六條 累音:「恐らくは……ね。代表格は戦闘部隊の隊長をしているそうよ」
六條 累音:「名前はたしか、『ゴドフリー・ハーディング』……ルスティア、これ使いなさい」身を取り出すための道具を渡して
ルスティア・ユートゥ:「ん。しっかし……戦闘部隊の隊長となると直接排除するのも面倒ねぇ」
ルスティア・ユートゥ:口端を持ち上げながらわざとらしく嘆息する。
銀鏡ルフナ:「あっ!『“シューエン” ゴドフリー・ハーディング』!その人の噂なら聞いた事ある!」小籠包をはふはふしながら。
銀鏡ルフナ:「ゴドフリーさんって人、すーっごくオーヴァードのこと嫌いみたい。オーヴァードじゃないのかなあ?」
銀鏡ルフナ:「でも魔街も嫌いみたいなんだよね。だったら出て行ったらいいのに……実際、頻繁に出入りしてるみたいで今はいないみたいなんだけど」
銀鏡ルフナ:「その人が曲尾さんにもナイショでギルドと"プレゲトン"セルに工作したみたい。テンペスト出身みたいで、米軍とも繋がってるみたいで……」
銀鏡ルフナ:「さっきも言ったけど、今この街にいないみたいだよ。3月3日の早朝、司政局専用通路でGPO本部に直接戻ってくるみたい」
七瀬花霞:「今いないとなると、直接どうにかするのは難しそうだね」
銀鏡ルフナ:「でも逆にチャンスだよ!何か工作してても、本人がいないから妨害し放題だもん!」
ルスティア・ユートゥ:「あら!賢いじゃない!」
ルスティア・ユートゥ:それだ、と指先を立てる
六條 累音:「あら……ルフナ、随分多くの事を調べたのね?」
銀鏡ルフナ:「えへへ、賢い?えへへ~」
ミーコ:「流石ルフナさんっす~~!」
七瀬花霞:「ルフナは前向きで賢いよ」
銀鏡ルフナ:「うん、GPOの人が愚痴ってたから……仲良くなって色々聞いちゃった!」
ルスティア・ユートゥ:「って、直接接触したのね……まったく」
ルスティア・ユートゥ:「危ないから気を付けるのよ、ルフナ。今度は私に一声かけて頂戴」
銀鏡ルフナ:「はぁい。えへへ……守ってくれるの?」
ルスティア・ユートゥ:「あら、当然でしょ?」
銀鏡ルフナ:「えーっ、えへへへ」嬉しそうに蕩けた笑顔を向ける。
銀鏡ルフナ:「やさしい~!」
銀鏡ルフナ:ぎゅーっとルスティアさんに抱き着く。
ルスティア・ユートゥ:「いい子ね……で、この辺りかしら?」ルフナの髪を指で梳きながら皆の顔を見回す
六條 累音:「ええ、一先ず共有すべきことはこの辺りでしょう」
銀鏡ルフナ:「じゃあ……お腹いっぱいになったら、みんなでがんばろー!だね!」髪を梳かれながら気持ちよさそうに目を細める。
七瀬花霞:「ギルド内部にせよ、“プレゲトン”にせよ、GPOにせよ、働きかけるにはもうちょっと準備したいところだね」
七瀬花霞:「時間は限られてるから……あまりゆっくりもできないけど」
六條 累音:「あと一歩、ね。手札を揃える寸前までは、来れているはず」
六條 累音:「少なくとも、そのための手掛かりは相手の知り得ない未来にあるのだから」
GM:フェイズ1終了。
GM:サイクル2 シーン1-2
GM:シーンに入ります。まずは手番の順番を決定するため1D100をどうぞ。
銀鏡ルフナ:うおーっ!!
銀鏡ルフナ:1d100
DoubleCross : (1D100) → 18
六條 累音:1d100
DoubleCross : (1D100) → 30
七瀬花霞:1d100
DoubleCross : (1D100) → 81
ルスティア・ユートゥ:俺が勝つ!
銀鏡ルフナ:また低いよ!?
ルスティア・ユートゥ:1d100
DoubleCross : (1D100) → 24
六條 累音:低い!
六條 累音:30で2位!?
ルスティア・ユートゥ:ひん……
銀鏡ルフナ:なんで一番下しかでないの~!?
GM:では七瀬さんからどうぞ。
七瀬花霞:うーん……ここは最後に回ります
GM:それでは六條さん
六條 累音:2番目で!
GM:ではルスティアさん
ルスティア・ユートゥ:どうしよっかな~。うーん
ルスティア・ユートゥ:3番目にしておくか
銀鏡ルフナ:じゃあ一番!
GM:それでは順番は 銀鏡→六條→ルスティア→七瀬 となります。
銀鏡ルフナ:はい!
GM:また、現在の『秘密』難易度はこちら。
判定項目
・秘密:ルスティア・ユートゥ 《情報:FH》難易度12
・秘密:銀鏡ルフナ 《情報:FH》難易度9
・秘密:七瀬花霞 《情報:噂話》難易度12
・秘密:六條累音 《情報:ギルド》難易度9
・秘密:カレン・フランツィスカ 《情報:FH》難易度10
GM:サイクル2 シーン1 シーンPCはルフナさんです。
銀鏡ルフナ:はーい!
銀鏡ルフナ:質問なんですが、秘密を抜くときも財産点って使えますか?
GM:使えます!
銀鏡ルフナ:やった!ありがとうございます!
銀鏡ルフナ:では……ルスティアさんの秘密を抜きます。
GM:なるほど…………
銀鏡ルフナ:《砂の加護》ARマップ使用。
銀鏡ルフナ:7dx+3>=12
DoubleCross : (7DX10+3>=12) → 10[1,5,6,8,9,10,10]+2[1,2]+3 → 15 → 成功
銀鏡ルフナ:よしっ!
ルスティア・ユートゥ:抜かれちゃった……つよい
GM:では秘密をお渡しします
銀鏡ルフナ:お願いします~~!
GM:では…………シーンを開始していきましょうか
銀鏡ルフナ:はい…………
ルスティア・ユートゥ:……はい
銀鏡ルフナ:えーと……ルスティアさんと戦闘になります。
ルスティア・ユートゥ:そう、ですね…………
銀鏡ルフナ:コンコン。ちょっと控えめなノックがルスティアさんの部屋に響く。
銀鏡ルフナ:前回の反省からノックをすることを学んだようだ。
ルスティア・ユートゥ:「はいはい、どうぞ」
ルスティア・ユートゥ:ドアの向こうから気だるげな声が響く。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさん……」
銀鏡ルフナ:少し恥ずかしそうな顔をしたルフナが顔を覗かせ、悪戯っぽい顔を浮かべて駆け寄ってくる。
銀鏡ルフナ:「……また来なさいって言われたから、また来ちゃった」
ルスティア・ユートゥ:「……そう。嬉しいわ」
ルスティア・ユートゥ:静かな微笑みの中に、ここには居ない誰かへの呆れを滲ませながら立ち上がる。
ルスティア・ユートゥ:「紅茶は好き?」
銀鏡ルフナ:「好き!」嬉しそうに頷く。
ルスティア・ユートゥ:「少しお茶でも飲みましょうか。砂糖は?」
銀鏡ルフナ:「ん~……今日はストレートな気分!」
ルスティア・ユートゥ:「あら、通なのね」
ルスティア・ユートゥ:ふふ、と笑って深い蒼の茶器を取り出して茶葉を入れ、静かに湯を注いで。
ルスティア・ユートゥ:そっとカップをルフナの前に置いて自身も隣に座る。
銀鏡ルフナ:「ありがとー!」とカップを両手で持って紅茶を飲んで。
銀鏡ルフナ:「……ね、なんでまた来たか分かる?」
ルスティア・ユートゥ:「分かって欲しい?知らないフリをしてあげても良いけれど」
ルスティア・ユートゥ:自身のカップにミルクと砂糖を入れながら、目を細める。
銀鏡ルフナ:「ん-……ふふ。正確には分かってないと思うな~?」
銀鏡ルフナ:悪戯っぽい笑みを浮かべる。
ルスティア・ユートゥ:「……私の知らないサプライズでもあるのかしら?」
ルスティア・ユートゥ:カップを持ち上げたまま怪訝な視線を向ける。
銀鏡ルフナ:「……また、してほしくなったから」
銀鏡ルフナ:「でもそれって、寂しい心の隙間を埋めたいとかじゃなくて……」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんだから、だよ」
銀鏡ルフナ:じ、とあなたの瞳を見つめる。
ルスティア・ユートゥ:「……そう。私を選ぶことにしたの?」
ルスティア・ユートゥ:薄い手袋に包まれた指がそっと首筋を撫でる。
ルスティア・ユートゥ:「別に、今決める事もないと思うのだけれど──ああ、いや。今だから、かしら」
ルスティア・ユートゥ:「一度、終わってしまったものね。私たち」
ルスティア・ユートゥ:「今なら後悔を先に立てる事も出来る、ってわけ?」
銀鏡ルフナ:首筋を撫でられ、熱い吐息を漏らしながら。
銀鏡ルフナ:「うん……」
銀鏡ルフナ:「あの化け物にやられて、死んじゃうんだって思った時」
銀鏡ルフナ:「色んな後悔とか、恐怖とか、絶望とか。たくさんの感情が湧きあがったけど――」
銀鏡ルフナ:「頭に浮かんだのは、ルスティアさんの顔だったの」
銀鏡ルフナ:「化け物にぐちゃぐちゃにされるのは、ただ痛くて苦しくて、辛いだけだったけど」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんに痛くされるのは、気持ちよくて……もっとルスティアさんと近くなれた気がしたし」
銀鏡ルフナ:「もっと……近づきたいって思った」
銀鏡ルフナ:「前から、気になる存在ではあったけど。痛くされながらえっちして、深く知ってもらって……」
銀鏡ルフナ:「どんどんルスティアさんに惹かれていくルフナがいたの」
銀鏡ルフナ:「ルフナ……ルスティアさんが好き」
銀鏡ルフナ:「一見危ういけど脆くて、でも美しくて、本当は優しくて……寂しがり屋なルスティアさんが好き」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんの一番になって、ルスティアさんにルフナだけ見てもらいたい」
銀鏡ルフナ:「ルフナも、ルスティアさんだけ見ていたい」
銀鏡ルフナ:「……ダメ?」
ルスティア・ユートゥ:「……ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:首筋を撫でる指がそっと、優しく気管を押す。皮膚の下に埋まったいつかの記憶をそっと掘り起こすように。
ルスティア・ユートゥ:「誰かだけを選ぶ、という事の意味を貴方は理解しているの?」
銀鏡ルフナ:器官が締まる。頭がぽーっとするその感覚が気持ちいい。
銀鏡ルフナ:「……選ばれなかった誰かは、寂しくなっちゃうね」
ルスティア・ユートゥ:「それだけじゃないわ」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの肩を抱き寄せ、耳元で囁く。
ルスティア・ユートゥ:「貴方を選んだら私、きっと──世界の何よりも貴方を優先してしまう」
ルスティア・ユートゥ:「花霞よりも、るいよりも、玲那よりも、ミーコよりも──」
ルスティア・ユートゥ:少しずつ、思考を搾り取る様に指が掛ける圧力が強まっていく。
ルスティア・ユートゥ:「貴方を生かす事が出来るなら、きっと私──他の誰をも殺すわ」
ルスティア・ユートゥ:紅潮する頬をルフナに擦り寄せて、熱い吐息を吐き出す。
ルスティア・ユートゥ:「私は……それが怖いのね、きっと」
ルスティア・ユートゥ:「貴方はどうかしら?」
銀鏡ルフナ:どんどん思考に靄がかかっていく。その感覚が――心地良くて。陶酔した瞳を向ける。
銀鏡ルフナ:「ルフナ、は……ルスティアさんが、ルフナのこと、一番に考えて、優先してくれるなら、うれしくって……たまらない」
銀鏡ルフナ:「そのためになら、なんでもしてくれちゃうなんて……うれしすぎる」
銀鏡ルフナ:「でも、ルスティアさんが怖いんだったら……やりすぎないように、ルフナが止めてあげる」
銀鏡ルフナ:「ルフナは……二人で、幸せになりたいから」
銀鏡ルフナ:「でも、もし……ぜんぶぜんぶ殺しちゃっても……」
銀鏡ルフナ:「嬉しい、よ……?」うっとりとした瞳を細めて笑う。
ルスティア・ユートゥ:「────」
ルスティア・ユートゥ:その言葉に、目を見開いて。指をそっと離して口付けする。
ルスティア・ユートゥ:「ああ、そうなのね。貴方とミーコの違いは……」
ルスティア・ユートゥ:呼吸が、浅く短く。頬の紅潮は高まりはっきりとした熱をもっていた。
ルスティア・ユートゥ:「貴方は──壊れている」
ルスティア・ユートゥ:「見た事が無いわ、そんな心は──」
ルスティア・ユートゥ:「もっと、良く見せて──ね?」
銀鏡ルフナ:口づけを、うっとりと受け入れて。
銀鏡ルフナ:「うん……もっと、もっとよくみて」
銀鏡ルフナ:「あなたが、一番分かるやり方で」
銀鏡ルフナ:「ルフナの心、ぜんぶみて」
銀鏡ルフナ:という感じで……戦闘に入ろうかと思います!
ルスティア・ユートゥ:
ルスティア・ユートゥ:セットアップなし
銀鏡ルフナ:セットアップなし。
ルスティア・ユートゥ:イニシアチブ16
ルスティア・ユートゥ:【煉血の死座】《オールシーイングアイ+赫き重刃》感覚達成値+lv×2、武器攻撃力+消費したHP×4。侵蝕9
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を9増加(38 → 47)
ルスティア・ユートゥ:そのままメジャーでルフナちゃんに攻撃します
銀鏡ルフナ:カモン!
ルスティア・ユートゥ:7dx+13
DoubleCross : (7DX10+13) → 9[1,2,4,5,5,8,9]+13 → 22
銀鏡ルフナ:リアクション放棄。エフェクト使用などありません。ダメージどうぞ。
ルスティア・ユートゥ:3d10+30
DoubleCross : (3D10+30) → 17[6,2,9]+30 → 47
銀鏡ルフナ:死にます!リザレクト!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(40 → 47)
銀鏡ルフナ:HP7!
ルスティア・ユートゥ:リザ入ったので私の勝ち!2回も支援役の味方を殺しちゃってさ……恥ずかしくないの?
銀鏡ルフナ:私の秘密は持ってるから、私に感情を取らせることが出来る……かな?
ルスティア・ユートゥ:じゃあ……むすぼっか、ロイス
銀鏡ルフナ:とる……♡何の感情とらせたい?♡
ルスティア・ユートゥ:Pで……純愛を取ってくれるかしら?
銀鏡ルフナ:うんっ♡
銀鏡ルフナ:ルスティア・ユートゥ/〇P:純愛/N:不安 でロイス取得。
ルスティア・ユートゥ:ありがと♡
ルスティア・ユートゥ:じゃあ私は 慕情〇/偏愛 でとりましょう
銀鏡ルフナ:ルスティアさん……♡
ルスティア・ユートゥ:
ルスティア・ユートゥ:そこにはもう、仲間としての誠意は存在しない。
ルスティア・ユートゥ:ぶじゅ、と音を立ててルフナのわき腹から指を引き抜く。
ルスティア・ユートゥ:ぱたぱた、と飛び散る血液を目の端で追いながら指先で摘まんだ紅く、小さな宝石をそっと口に含む。
ルスティア・ユートゥ:いましがたの交わりを即座に再生しながらルフナにもう一度深く口付けをする。
銀鏡ルフナ:おびただしい血を流しながら、深く、深く口づけをする。唇を割って、舌をねじ込んで。
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの知っている愛情は、痛みを伴うこの愛だけだから。
銀鏡ルフナ:それを、至上のものとして受け入れ、陶酔し、溺れていく。
銀鏡ルフナ:この人に空けて貰えた穴が愛おしい。痛みが狂おしい。流れる血が誇らしい。
銀鏡ルフナ:「ルス、ティアさん……」
銀鏡ルフナ:「す、き……きもちいい……」
ルスティア・ユートゥ:「ルフナ……綺麗だわ」
ルスティア・ユートゥ:口に含んだ宝石を噛み割ると、舌にのせて無理やり飲み込ませて。
銀鏡ルフナ:「は、ぁっ……」
銀鏡ルフナ:無理矢理飲み込まされた宝石に、痛みと快感がフラッシュバックして。
銀鏡ルフナ:びくん、とまた体を跳ねさせる。
銀鏡ルフナ:「これ……」
銀鏡ルフナ:「すごいね……♡すっごく、きもちいい……っ♡」
ルスティア・ユートゥ:「貴方が受け入れる限り……はっ、何度でも──」
ルスティア・ユートゥ:「なんかいも、なんかいも──」
ルスティア・ユートゥ:熱を持った舌がルフナの耳を滑る。
ルスティア・ユートゥ:「壊れるまで、繰り返してあげられる」
ルスティア・ユートゥ:「ね、ルフナ──貴方は、私を選ぶのね?」
銀鏡ルフナ:耳を滑る熱にびくんと腰を跳ねさせる。
銀鏡ルフナ:開いた脚をあなたの腰に絡ませて。もっと求めるように引き寄せて。
銀鏡ルフナ:「うん……ルフナ、ルスティアさんがいい」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんが、好き」
ルスティア・ユートゥ:「……ふふ」
ルスティア・ユートゥ:「私は、私のモノを誰にも渡さない。だから」
ルスティア・ユートゥ:血で滑る指を、乱暴に、ルフナ自身をこじ開けるように秘所へと滑らせて。
ルスティア・ユートゥ:《ブラッドワイア》
ルスティア・ユートゥ:「私は、見てるわ。貴方が、貴方の狂気に殉ずる事ができるなら」
ルスティア・ユートゥ:第三者の侵入を拒む網が、張り巡らされる。
ルスティア・ユートゥ:「私は、貴方の為に生きて、貴方の為に殺しましょう」
銀鏡ルフナ:「ふふ、うん……ルフナ、ルスティアさんだけ見てるよ」まるでその網を、守る為の盾をもらったかのように、うっとりと受け入れて。
銀鏡ルフナ:「だから……ルスティアさんも、ルフナだけ見てね?」
銀鏡ルフナ:「ルフナの為に生きて、ルフナの為に殺してね」
六條 累音:廃ホテルのホール。情報共有と食事を済ませ、体勢を整えるようにして戻ってきていた。
七瀬花霞:基本的に肉体的な疲労を感じることはないが、張り詰めた状況と、聞き込みの連続だった気疲れからか、少し周囲への反応が鈍い。
六條 累音:「……花霞」「──花霞?」
ミーコ:「花霞さん?どうかしたっすかー?」
ミーコ:顔の前で掌を振る。
七瀬花霞:「……っあ」
七瀬花霞:「ううん。少し、ぼーっとしてただけ」
七瀬花霞:普段から感情が表に出ない方だが、ここまで隙を晒していることは今までなかった。
ミーコ:「花霞さんでもぼーっとすることあるんすね……!」
ミーコ:「お疲れっすか!?ミーコが肩お揉みするっすよ~~!」
六條 累音:「状況が状況だし、随分面倒ごとも多かったものね」
六條 累音:「そうしてあげると喜ぶわ、ミーコ」
七瀬花霞:「いや、肩は大丈夫なんだけど……」
七瀬花霞:「でも……うん、ありがとミーコ」
七瀬花霞:大人しくソファに座る。
ミーコ:「えへへ……お安い御用っす!」既に揉んでいる
六條 累音:「疲れているところ悪いのだけど……花霞、ひとつ聞きたいことがあったの」
六條 累音:だから声を掛けたのだし、と付け足して。
七瀬花霞:来たか、と思った。
七瀬花霞:いつ尋ねられるか、というのも気疲れの理由の一つだった。
七瀬花霞:「……何?」
六條 累音:「時と場所を選んだのは、これでも気を配ったつもりなのだけどね」
六條 累音:「……あの怪物のこと、何か知っているんじゃないかしら?」
ミーコ:「怪物……?」きょとんとしている
七瀬花霞:「……累音さんが気付かない訳ないよね」
七瀬花霞:「うん、私はあの怪物の正体を知っている」
六條 累音:「随分様子がおかしかったから……流石にね」
六條 累音:「それで……話してくれるつもりはどれだけあるの?」
七瀬花霞:「……まず、私も知ってるのはあの怪物が何者なのかってことだけで、なんであの場にいたのかとか、ループとの関係とかは知らない」
七瀬花霞:「そして、私の知っていることも全てを話す訳にはいかない」
七瀬花霞:「でも、私はみんなの味方でいたいと思っている」
六條 累音:「……そう。」
六條 累音:「このことについて話せることは多くないけれど、裏切る気はない──ということね」
六條 累音:脚を組む。
七瀬花霞:「うん。これは、私の個人的な秘密と思ってもらいたい」
七瀬花霞:「その上で、話せることがあるとすれば」
七瀬花霞:「――あの怪物が、私を殺したジャームだってこと」
六條 累音:「……そう、なのね。」
七瀬花霞:「……できれば、このこともルフナには黙っていてほしい」
六條 累音:立ち上がり、花霞の顎を引き寄せて目を合わせる。瞳に覗く様々な感情を、紫色の奥の黒が見通すように感じられて。
六條 累音:「……十分よ、それだけ聞ければ」
六條 累音:「一人で抱えるには重かったでしょう」
七瀬花霞:「……何やってるんだろう。本当は、累音さんにも言うべきじゃなかったのに」
七瀬花霞:この情報だけでも、隠したかった真実に繋がる可能性がないとは言えない。
六條 累音:「……ねぇ、ミーコ」
七瀬花霞:秘密を隠すという意味では、全てを徹底的に隠しておくべきだったのに。
ミーコ:「はい!なんすか?」
六條 累音:「このことはミーコも、秘密にしてね──三人だけの秘密、そういうこと好きでしょう?」
ミーコ:「秘密っすか!わかりました!ゼッタイ黙っときます!」口にチャックのジェスチャー
ミーコ:「……でも、ミーコ、難しいことはよくわかんないっすけど……」
ミーコ:「そんなに重たいものなら、一人で持つのやめた方がいいと思うっす!」
ミーコ:「花霞さん、肩バキバキっすよ!今度はミーコも一緒に持つっすから!」
七瀬花霞:「ミーコ……」
七瀬花霞:「ミーコは……優しいね」
七瀬花霞:きっと、他の誰かに言われたら、何も知らないのに勝手なことを言うなと反感を覚えていただろう。
ミーコ:「そんなことないっすよ~~!花霞さんだって、ミーコのことバカにせずに面倒見てくれるじゃないっすか!お返しっす!」
七瀬花霞:だが、ここまで真っ直ぐな思いやりをぶつけられたら、そんな気も起こらない。
六條 累音:力が抜けたように微笑んで「……ミーコ、あなたを拾ってよかったわ」そっと頭を撫でる。
七瀬花霞:「累音さんも、ありがとう」
七瀬花霞:「累音さんじゃなかったら、多分言えなかった」
ミーコ:「 累音の姉御まで! えへへ……今日誕生日だったっすかね~?」
六條 累音:「好きな記念日にでもしておきなさい。……そうね」
六條 累音:「私は何も、ミーコみたいに分け合うことはしないけど……」
六條 累音:「みすみすあなたを失うような真似も、同じくらいする気はないわ」
六條 累音:首筋を撫でる。伸びた髪に触れて。
六條 累音:「それは、ルフナの友人だからとかじゃなくて──あなただからよ」
六條 累音:「そう、覚えておきなさい。花霞?」
七瀬花霞:触れられた手に自らの手を重ねる。
七瀬花霞:「うん……累音さんも優しいよ」
七瀬花霞:自分の欲望に正直で、だからこそ何かを捨てるということができない人。
七瀬花霞:この手を心地よく思ってしまう。正しくないと分かっていても。
六條 累音:「ふふ。以前より随分、可愛い目を向けてくれるのね」
七瀬花霞:「……累音さんの浮気なところは、今でもよくないと思ってるよ」
七瀬花霞:「弱った女の子に、こうやって付け込むんだなーとも」
六條 累音:「……まだ何もしていないのだけど」
ミーコ:「累音さんそうなんすか!?流石ワルっす!憧れるっす!」
七瀬花霞:「ミーコは真似しちゃ駄目だよ」
ミーコ:「え~っ!ミーコもワルになりたいっすよ~!」
六條 累音:「気を付けるべきことは……文字通り、刺されることでしょうね」
六條 累音:肩をすくめる。
七瀬花霞:半目で累音を見る。
GM:サイクル2 シーン2
GM:シーンPCは六條さんです。
六條 累音:は~い
六條 累音:とりあえず……何はともあれカレンちゃんの秘密を探りたいです
GM:OKです
GM:・秘密:カレン・フランツィスカ 《情報:FH》難易度10
六條 累音:3dx+3>=10 情報:FH
DoubleCross : (3DX10+3>=10) → 9[6,7,9]+3 → 12 → 成功
GM:成功!秘密をお渡しします
六條 累音:確認しました!
GM:シーンの内容は決まっていますか?
六條 累音:これって……フェーズ2でプレゲトンセルと交渉する場合、必然的にカレンちゃんとは会えますよね……?
GM:一応そうですね
六條 累音:とすると……う~~~~ん いやでもそれで出てきた子にすきゃっとさんがエッチなことさせるわけないよな……
六條 累音:それならカレンちゃんで……お願いしても良いですか
六條 累音:隠れ家のひとつとかに呼び出したいです 倉庫とかで、匿名の情報屋を名乗る形で……
GM:了解です ではそうですね……
GM:NPCは通常のシーン権を持たない代わりにシナリオ中にシーンを発生させることが出来るので、それをここに適応して制限時間を撤廃します。
六條 累音:エッ!やった~~~!
GM:それではシーンを開始します。
“ゼーロス”:「……あなた達はここで待機して」
“プレゲトン”セル構成員:「リーダー、しかしお一人では……」
“ゼーロス”:「あら。あたしの心配が出来るなんて、あなた随分自信家になったわね?」
“ゼーロス”:「一人で大丈夫よ。あたし、強いから」
“ゼーロス”:セルの部下たちを下がらせ、情報提供者の元に一人赴く。
“ゼーロス”:人気のない倉庫街。幾重にも連なる空洞に、厚底のブーツが立てる足音がいやに大きくこだましていく。
“ゼーロス”:(……そうよ)
“ゼーロス”:(あたしは一人で大丈夫なの)
“ゼーロス”:(あれからずっと、そうしてきたんだから)
“ゼーロス”:心中で独り言ちて、約束の場所へと足を運ぶ。
“ゼーロス”:「……いるの?」
六條 累音:薄暗い──そう形容するほかないその倉庫は、人の手が入っているかすらも怪しいほどに静寂が支配している。
六條 累音:足音は反響し、周囲を支配する影はイヤにまとわりつくようですらあるだろう。
六條 累音:そんな時、ふと。嗅いだ覚えのある紫煙がくゆった。苦い、チョコレートのような──どうしようもなく忌々しく、そしてどうしようもないほどに懐かしさを覚えてしまう匂い。
“ゼーロス”:「……」その煙草の匂いに、明らかに表情を顰める。思い出したくもない匂い。それなのに忘れられない匂い。
“ゼーロス”:睨むようにそちらを見て、情報屋に文句を付けようと口を開く。
“ゼーロス”:「ちょっと。秘密の待ち合わせで煙草なんて、プロとして……」
六條 累音:──次いで、覚えのある足音。シルエット──疑念が確信に変わり、そうして、"彼女"の姿が見える。
六條 累音:「……そうね、外には漏れないわ」《イージーフェイカー:無音の空間》この手の秘密を作ることに、彼女の能力は適していたものだから。
“ゼーロス”:その姿、その声色に、心臓が跳ねる。瞠目した蒼の瞳が揺れ、ウェーブの掛かった美しい銀髪がざわりと波打つ。
“ゼーロス”:「……せ」
“ゼーロス”:息を詰まらせ、それからひどく動揺している自分自身をこの上なく忌々しく唾棄するように感じる。
“ゼーロス”:「……六條累音……」
六條 累音:「……久しぶり、カレン」
六條 累音:「先に言っておくけれど。私一人よ、誰にも連絡はしていないから」
“ゼーロス”:即座に臨戦態勢を取る。空気の流動で周囲の様子を探り、それが事実だと確かめる。
“ゼーロス”:「…………」
“ゼーロス”:睨むようにしてその顔を見る。第一声、どう口を開いていいものか分からなかった。それが分からないからこそ、わざわざ魔街まで来ておいて、今日まで彼女とコンタクトを取ることも出来なかったのだから。
“ゼーロス”:「……何の用?」
六條 累音:「戦いに来たり、暗殺しに来たわけじゃないってことは理解してもらえたのね」
“ゼーロス”:結局、ソプラノながらに低く唸るように、それだけ言う。
六條 累音:「その上で、私一人だから──と、殺しに来るわけでもない。嬉しいわ、カレン。」
六條 累音:「用件、そうね。……あなたと話がしたくて、と言ったら?」
“ゼーロス”:「……」
“ゼーロス”:混乱と共に千々に乱れる思考と感情を、何とか押さえ付ける。まるで予想していない事態だった。
六條 累音:「──どうしたの?もともと、私を追って来たのでしょう?」
“ゼーロス”:数日の内に彼女に襲撃を掛けるつもりだった。怒りと憎悪で塗り固め蓋をして、最早覚悟はとうに決まったはずだったのに、こうして不意を打たれてしまえば、それも脆くも崩れ去った。
“ゼーロス”:「……何を、バカなこと」
“ゼーロス”:「自意識過剰も大概にしなさいよ。あたしにとって、貴女なんてもう何の意味も価値も無い!」
“ゼーロス”:跳ね除けるような言葉が反射的に口を付く。
六條 累音:「……そんなに、怒れるのに?」まるで影を潜り抜けるように、ゆっくりと歩みを進める。あなたとの距離を詰めるように。
“ゼーロス”:「近寄らないで!」
“ゼーロス”:半ば悲鳴のような声だった。
“ゼーロス”:「……話……?」
“ゼーロス”:「話す事なんて何もない。自分が何をしたのか、忘れたとは言わせない」
“ゼーロス”:「その馴れ馴れしい態度にも吐き気がするわ。名前で呼ばれるのにも虫唾が走る」
六條 累音:「ええ。……"恋人"のように名の付く関係ではなかったけれど、仲睦まじかったあなたを置いて行ったことも覚えているわ」
六條 累音:「私が消えたせいであなたがここまで上り詰めるにも、よほどの苦労があったのでしょう」
“ゼーロス”:「……ッ…… 何も知らないくせに、分かったような口利かないで!!」
“ゼーロス”:「そうよ!あたしはここまで登り詰めた!“プレゲトン”は“ステュクス”なんかより余程大きなセルよ。今のあたしは、そこのリーダーにまでなった」
六條 累音:「えぇ。……"何のため"に?」
“ゼーロス”:「昔のあんたなんかより、今のあたしはずっと上にいる!それも全部、あたし一人の力でやったこと!」
“ゼーロス”:「何の、ため……?」
六條 累音:「ファルスハーツに属する理由なんて、欲望の為でしょう?」
六條 累音:「大きなセルの、そのリーダーとなるのなら──それだけ大きな欲望があったのでしょう」
六條 累音:「考えれば考えるほど肥大化して、常にそのことばかり考えてしまうような──」二つに分かれた舌が、僅かに覗く。
六條 累音:「ねぇ、そうでしょう?」
“ゼーロス”:「そんなの──」
“ゼーロス”:赤い舌から意識を逸らすように言葉を返そうとして、「──」二の句を継げなくなった。
“ゼーロス”:そこには、大きな空白があった。
六條 累音:足を踏み出して、まるでダンスかのようにその手を取る。
六條 累音:「──私のこと?」耳元で囁く声は、蕩ける様に甘い。
“ゼーロス”:小柄な体が、びくりと跳ねる。触れたその体温に、否応なしに押し殺していた幾つもの記憶と感情が流れ出る。
“ゼーロス”:その手で触れられたこと。繋いで歩いたこと。『よくやった』と頭を撫でて貰った時のこと。
“ゼーロス”:「違う」
“ゼーロス”:「だめ」
“ゼーロス”:かぶりを振ったその喉から、震えるような否定が漏れる。
六條 累音:「いいえ……ダメ、なんかじゃないわ。」
六條 累音:「新体制でどれだけ頑張ったか、どれだけ蹴落とされそうになったか──FHに所属していた私なら、理解できるつもりよ」
六條 累音:「よく頑張ったわね、カレン」かつてそうしたように、その指と指を絡め合う。
“ゼーロス”:「ッ」
“ゼーロス”:ぱしん、と。
“ゼーロス”:乾いた音と共に、その手を振り払う。
“ゼーロス”:「馬鹿に……しないでよ……!」
“ゼーロス”:「今更何!?そんなこと言って、一体何が目的なわけ!?」
“ゼーロス”:「そんなこと……今になって言うなら、どうして……!」
六條 累音:「──"プレゲトン"を排除しようとしているの、かしら?」
“ゼーロス”:「……!?」
“ゼーロス”:顔を上げてその顔を見る。
六條 累音:「違った?」その顔は、声は、優しくすら感じられた。
“ゼーロス”:「……は……?」
“ゼーロス”:「……あなた、何を……なんで……」
“ゼーロス”:当惑し、表情を固まらせる。
六條 累音:「どうしたの?……間違ったこと、言ったかしら」
“ゼーロス”:「…………」
“ゼーロス”:「……認めるのね?」
“ゼーロス”:表情が敵意の色に染まっていく。
六條 累音:「いいえ?」
六條 累音:「排除しようとしている、なんて言ってないでしょう?」
六條 累音:「付け足して言うなら──GPOと手を組む、なんて。上手く行くわけもない計画を」
六條 累音:「六條累音が立てると思ったなら、残念ね」
“ゼーロス”:「…………」
“ゼーロス”:慎重に値踏みするようにその顔を見つめる。そこに動揺や戸惑いは無かった。この数年で彼女が積んできた場数と成長を感じさせる。
“ゼーロス”:「……つまり、誤報だと?」
六條 累音:成長を感じて、思わず微笑が浮かぶ。
六條 累音:「えぇ、出所も含めて把握しているわ」
“ゼーロス”:「……」
“ゼーロス”:いくつかの思考と感情があった。
“ゼーロス”:最初に『話がある』というのはそのことか、という納得があり、では自分にただ会いに来てくれたわけではないのだという落胆があり、
“ゼーロス”:そんなことを考えてしまった自分自身に、驚きと羞恥と苛立ちがあった。
“ゼーロス”:それと、明らかにわざと紛らわしい言い方をして自分を弄んだ彼女に対しての怒りも。
“ゼーロス”:「……そう。言いたいことは分かったわ」
“ゼーロス”:取り澄まして冷静に答える。
“ゼーロス”:「分かっているだろうけど、あんたの言う事を鵜呑みにするなんて訳はない。こちらで事実関係を確認してから考えることにする」
“ゼーロス”:「……今は、この場で殺すのだけはやめておいてあげる。ありがたく思いなさい」
六條 累音:「えぇ、構わないわ。……ねぇ、カレン?」
六條 累音:「次は用がなくても、会ってくれるかしら」
六條 累音:一度は振り払われた手を、再び伸ばす。
“ゼーロス”:差し伸べられた掌を見つめる瞳が、動揺に揺れる。
“ゼーロス”:「……」
“ゼーロス”:「……何で?」
“ゼーロス”:ぽつりと零すように言う。
六條 累音:「理由が必要?」
“ゼーロス”:「違う、違う……」
“ゼーロス”:銀髪を振り乱してかぶりを振る。あまりにも平然としたその態度に、自分のしてきたことがどうしようもなく無意味で馬鹿らしく感じられて。
“ゼーロス”:「……違います……」
“ゼーロス”:吐息交じりに呟いて、爪が皮膚に食い込むほど強く掌を握り締める。
“ゼーロス”:「……なんで…………?」
“ゼーロス”:「どうして今更、そんなこと言うんですか……?」
六條 累音:「……そうね」
六條 累音:「あの時に、言っていればよかったのかしら」
六條 累音:「……けれど、あなたを……真面目で無垢で、素直に私を見上げてくれるあなたを」
六條 累音:「こんな場所に、後ろ盾も危うい状態で連れてはいけなくて。」
“ゼーロス”:「……あたしは!!」
“ゼーロス”:「先輩のためなら、何でも出来たのに……!」
“ゼーロス”:気付けば涙が零れていた。止めようとして、止まらなかった。言葉も感情も、何もかもが堰を切ったように流れ出した。
六條 累音:「……」覚えのある、甘い匂い。細くも女性的な身体があなたを包む。
六條 累音:「だから、よ。──カレン、あなたはきっと……私の為に何もかも投げ出せてしまうから」
“ゼーロス”:「あたしは……あたしはそうしたかったんです!」
“ゼーロス”:「最初からずっとそう……!先輩が……先輩が褒めてくれるからあたし、頑張れたのに!」
“ゼーロス”:「可愛いねって褒めてくれて、よくやったって、頑張ったねって、役に立ったって認めてくれて……!」
“ゼーロス”:「先輩のためだから何だって出来たんです!なのに、なのに……!」
“ゼーロス”:ぎゅっと縋りつくようにして、泣きじゃくる。
六條 累音:「……えぇ。黙っておいて行って、悪かったわ。」
六條 累音:身体を包んで、静かに呟く。──自らにはあのように語りながらも、同時に考えていたことではあったものだから。
“ゼーロス”:「先輩がいなかったら……あたし、一体何のために頑張ればいいのか、わかんないですよ……」
“ゼーロス”:「先輩の役に立ちたいって、あなたが頼りにしてくれるような後輩になろうって、そう思ってたのに……」
“ゼーロス”:「……先輩」
“ゼーロス”:泣き腫らした目で君を見上げる。
“ゼーロス”:「あたし……そんなに役立たずでしたか……?」
六條 累音:「いいえ」すぐに、言葉を返す。
六條 累音:「あなたは強くて、可愛くて、価値があって……」
六條 累音:「最高の後輩よ。……ね?」
六條 累音:撫で心地の良い、ウェーブのついた銀髪を軽く撫でて。その涙を指で拭う。
“ゼーロス”:「ふっ……う゛……ぅう……」
“ゼーロス”:「そうやって……いつも……都合のいいことばっかり……」
“ゼーロス”:しゃくり上げながら訥々と口にする。
六條 累音:「……嫌いになった?」
“ゼーロス”:「肝心な時は……いつも……あたしのこと置いてくくせに……」
“ゼーロス”:「……」
“ゼーロス”:君の背に腕を回し、抱き締める力を強める。
“ゼーロス”:「……好きです」
“ゼーロス”:「それでも……そういう先輩のことが」
“ゼーロス”:「……好きなんです」
六條 累音:「ふふ……カレンったら嬉しいこと、言ってくれるのね」
六條 累音:「……私も。あなたのこと、忘れたことはないわ」
六條 累音:「後悔も全部、含めて──だから、憎悪でも覚えてくれていたこと、少し嬉しかったの」
“ゼーロス”:「……そんなの……」目の端に大粒の涙をたたえたまま、笑みを浮かべる。「……当然じゃないですか」
“ゼーロス”:「こんなに可愛くて出来のいい後輩のこと、忘れるなんて……おかしいですよ」
“ゼーロス”:「あたし……累音先輩の、自慢の後輩ですから」
六條 累音:「……本当に、良い後輩を持ったわね」額を合わせて、笑みを浮かべる。
六條 累音:「──ねぇ、カレン」
六條 累音:「ここは、私のセーフハウスで──つまり、倉庫でない部分もあるのだけれど」
六條 累音:「もう少し、話していく?」
“ゼーロス”:「……もう……」
“ゼーロス”:言外の色に昔と変わらないものを読み取って、表情が困ったような笑みと呆れとに半々になる。
“ゼーロス”:「……再会したばっかりなのに……先輩ってホントそういうところですよね」
六條 累音:「……ふふ。だって、嬉しかったものだから」
“ゼーロス”:「言っときますけど……」
“ゼーロス”:「部下があたしと似た感じの銀髪の子ばっかりなの、ちょっと引きましたからね」
六條 累音:「……それは」言葉に詰まる。言い返しようがない。
六條 累音:「──好きに選んだ上で集めたわけではないから、許して頂戴」
“ゼーロス”:「……はぁ……」溜息を吐き、視線を逸らす「……別に、いいですよ」
“ゼーロス”:「……ちょっと嬉しかったので」
六條 累音:「もう。……そういう部分まで成長したのね?」
“ゼーロス”:「全部成長してるんです。あちこち、先輩が見てない間に」
“ゼーロス”:嬉しそうに手を繋いで、君に笑い掛ける。
“ゼーロス”:「じゃ、行きましょ」
六條 累音:「ええ……そうね。後で、好きなだけ見せてもらうわ」
六條 累音:繋ぎ返して、そのまま影に溢れた闇の中へ消える。
銀鏡ルフナ:たくさんのぬいぐるみの並べられたルフナの部屋。ルフナ、ルスティア、花霞の三人は、そこに集まって会議をしていた。
銀鏡ルフナ:「なんかフツーに受け入れちゃってるけど……」
銀鏡ルフナ:「よく考えたらタイムリープ?ってすごいことだよね?なんか……そういうの管理してるところとかに怒られたりしないのかな?」
ルスティア・ユートゥ:「管理ぃ……?そんなのあるの?」
ルスティア・ユートゥ:ルフナのベッドで寝そべりながら怪訝な視線を向ける。
七瀬花霞:「怒られるなら管理してるところの方じゃない?」
七瀬花霞:「もしあるなら、管理付行き届きだからこんなことになってるんだし」
七瀬花霞:こっちには都合がいいけど、と付け加えつつ。
銀鏡ルフナ:「ほら、なんか……バタフライ……エフェクト?とか……色々影響があって困る……みたいなところ、とか?」
銀鏡ルフナ:「そうだよね~。タイムリープがあったから、今こうして生きてられるんだもん!」
銀鏡ルフナ:「そうじゃなかったら……ルフナたちみんな、死んでたんだもんね。あのおっきい怪物で……」
七瀬花霞:「……」
ルスティア・ユートゥ:「それも、妙な話よね。今見えている勢力図を整理しても──」
ルスティア・ユートゥ:「誰がどういったメリットを得られるのか分からない。今の所、得をしているのはあたし達だけよ」
ルスティア・ユートゥ:ぬいぐるみを物珍しそうに持ち上げてぼんやりと見つめながら。
銀鏡ルフナ:「あっ、ってことは誰かが助けてくれてるのかな!?」
七瀬花霞:「だったら頼もしいけど、期待はしない方がいいと思う」
ルスティア・ユートゥ:「そうねぇ……結局、あたし達が死んだ後に事態がどう動くのかは知らないし」
ルスティア・ユートゥ:「終着点が見えていないから……マクロ視点で見ると誰が得をしているのかも、実際の所不明瞭だわ」
銀鏡ルフナ:「確かに……。ルフナたちの視点から見ると、生き返れてラッキーって感じだけど」
銀鏡ルフナ:「その裏で本当は何が起きてるのかは、わかんないもんね。さっすがルスティアさん~♡」
銀鏡ルフナ:妙にはしゃいだ声色で笑う。
七瀬花霞:「ルスティアが前に言っていたように人為的な現象なら、誰かの利害と偶然一致したってこともある」
七瀬花霞:「もしかしたら、単なる奇跡的なレネゲイドの偶然でしかない可能性もある」
七瀬花霞:「ループの原因を突き止めることも必要かもしれないけど、それ以上にループを当てにせずに事態を解決することを優先した方がいい気がする」
ルスティア・ユートゥ:「ま、そうね。次もあると考えて動くのはあんまりにも間抜けだわ」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの声色に微笑を浮かべて隣に座る事を促すようにぽんぽんとベッドの端を叩く。
銀鏡ルフナ:嬉しそうにルスティアさんの隣に座ると、腕にぎゅーっと抱き着く。
銀鏡ルフナ:「事態の解決っていったらやっぱり……あのおっきな怪物だよねえ?」
銀鏡ルフナ:「花霞……えっと……」ルスティアさんの肩に頭を預けながらおずおずと尋ねる。
銀鏡ルフナ:「何か……知ってたりする?」
七瀬花霞:「……必要なことは、累音さんに伝えた」
七瀬花霞:意識せず、声が固くなった。それは、秘密にしなければならない事柄に触れたからか。それとも……
七瀬花霞:「累音さんが必要だと思えば、話すと思う」
銀鏡ルフナ:「……そっか」困ったように小さく笑う。
銀鏡ルフナ:「花霞が言いたくないことなら、聞かないね」
銀鏡ルフナ:「花霞が嫌って思う事、大事にしたいから」
七瀬花霞:前と、言っていることが違う。
七瀬花霞:何かが違う。いや……明白だ。
七瀬花霞:「……ありがとう」
ルスティア・ユートゥ:「ま、累音は累音で秘密主義な所があるから」
ルスティア・ユートゥ:「余程切羽詰まらないと話さないでしょうけれど……」
ルスティア・ユートゥ:嘆息して隣に座るルフナの太腿に頭を預ける。
銀鏡ルフナ:その頭を優しく撫でる。
七瀬花霞:聞くべきだ。
七瀬花霞:花霞のすべきことの為にも、ルフナのことは把握する必要がある。
七瀬花霞:何を躊躇う必要がある?
七瀬花霞:「な……」
七瀬花霞:「何か、今日は仲いいね」
銀鏡ルフナ:「あっ……えへへ、分かっちゃう?」恥ずかしそうにはにかむ。
七瀬花霞:何故、声が震える。
銀鏡ルフナ:「あのね、花霞……」
銀鏡ルフナ:そんな声の震えに気づかず、嬉しそうに笑顔を向ける。
銀鏡ルフナ:「ルフナとルスティアさん、お付き合いすることにしたの」
ルスティア・ユートゥ:くぁ、と欠伸して花霞の反応をじっと観察する。
七瀬花霞:「……そうなんだ」
七瀬花霞:「ルフナは累音さんが好きなんだと思ってた」
銀鏡ルフナ:「……うん。お姉さまにはずっと憧れてた……けど、ずっと振り向いてもらえなくて、きっと無理なんだろうなって思ってて。案の定、振られちゃった」
七瀬花霞:以前に花霞に迫ったのも、だからなのだろうか。
七瀬花霞:あの時応えていたら、隣には自分がいたのだろうか。
七瀬花霞:だとしたら……
七瀬花霞:「そっか、でも、よかった。ルスティアなら大事にしてくれるね」
七瀬花霞:そうだ。よかった。自分が選ばれる訳にはいかない。
七瀬花霞:これで、よかった。
ルスティア・ユートゥ:「あら、意外ね。花霞からあたしってそんな風に見えてたの?」
ルスティア・ユートゥ:小さな嫌味を一滴垂らした、驚き。
七瀬花霞:「ルスティアは、好きな人のことは大事にするでしょ」
七瀬花霞:「大事にし方は、独特だとは思うけど」
ルスティア・ユートゥ:「ふーん……初めて言われたわ、そんなの。ルフナにもそう見える?」
ルスティア・ユートゥ:寝返りを打ち、白い陶器のようなルフナの太腿を撫でて見上げる。
銀鏡ルフナ:「んぅっ……、大事にしてくれないの?」拗ねたように、息を漏らしながら頬を膨らませる。
銀鏡ルフナ:「ルフナは……信じてるよ?ルフナのこと、大事にしてくれるって」
ルスティア・ユートゥ:「そうね……私は……」
ルスティア・ユートゥ:「私のモノを愛でるのも壊すのも私にしか許さないわ。誰にも触れさせない」
銀鏡ルフナ:「……えへへぇ」嬉しそうに、ルスティアさんの頭を優しく撫でる。
銀鏡ルフナ:「…………血はいっぱいでるけどね」悪戯っぽく笑う。
ルスティア・ユートゥ:「あら、悦んでくれたじゃない」
ルスティア・ユートゥ:また、小さく欠伸をする。
銀鏡ルフナ:「うん……ルフナ、ルスティアさんに痛くされるの好き」恥ずかしそうに笑う。
七瀬花霞:「……何か、会議って雰囲気じゃないね」
七瀬花霞:「私、また聞き込みに行ってくるね」
七瀬花霞:そう言って立ち上がる。
銀鏡ルフナ:「あっ……ご、ごめん!花霞!えっと……公序良俗?に反してたかも!」
七瀬花霞:「ここでそんなこと気にする人いないでしょ」
ルスティア・ユートゥ:「…………言えてるわね」ため息を零す。
ルスティア・ユートゥ:そして、立ち上がった花霞に冷えた言葉を投げかける。
ルスティア・ユートゥ:「花霞。私は……一度私のモノになった物に唾を付けられるのは嫌いなの」
ルスティア・ユートゥ:「"良いかしら"」
ルスティア・ユートゥ:曖昧に、言葉を切った。
七瀬花霞:「“いいよ”」
七瀬花霞:「私は、ずっとそれを望んでた」
ルスティア・ユートゥ:「…………………………はァ」
ルスティア・ユートゥ:「そう」
ルスティア・ユートゥ:「貴方もなのね。面倒な人たち」
ルスティア・ユートゥ:もう一度寝返りを打ち、花霞に背を向けて今度こそ瞳を閉じる。
銀鏡ルフナ:「…………花霞」困ったような目を向ける。
銀鏡ルフナ:「あのね、ルフナ……」
銀鏡ルフナ:「花霞が、嫌な事とか、痛い事とか、平気だからって。ルフナのために、酷い目にあうの……」
銀鏡ルフナ:「苦しいんだよ。それに甘えるの、ずるいって思って……だから……」
銀鏡ルフナ:「…………」
銀鏡ルフナ:対等になりたかった、と言おうとした。でも、今の自分には、何も言う資格はない気がして。
七瀬花霞:「そっか……ごめんね、ルフナ」
七瀬花霞:「でも、これからは大丈夫だね」
七瀬花霞:「幸せになってね」
七瀬花霞:そう言って、笑った。
七瀬花霞:九年前、震夜の日に死んでから、初めて見せた笑顔だった。
銀鏡ルフナ:「…………」
銀鏡ルフナ:どうしてか、その笑顔に――ずっと見たいと思っていたその表情に、胸が締め付けられる。
ルスティア・ユートゥ:その顔を、薄く開いた目で見つめながら。ルフナにだけ、聞こえるように囁く。
ルスティア・ユートゥ:「"嬉しい"?」
ルスティア・ユートゥ:その口端は小さく、ほんの僅かに持ち上がっていた。
銀鏡ルフナ:「…………ルフナは」ぎゅ、とルスティアさんの手を握る。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんが好き。それは……揺るがないよ」
銀鏡ルフナ:だから――花霞の笑顔が、ひどく脆く見えて。胸が締め付けられても。
銀鏡ルフナ:幸せになって、と言われて、その言葉が――きっと嘘じゃないにしろ、泣きだしそうに聞こえたとしても――
銀鏡ルフナ:悲しむ権利はない。手を伸ばす資格はない。
銀鏡ルフナ:「花霞に、幸せになってほしいって思ってもらえる、なら……」
銀鏡ルフナ:「うん、嬉しい……と、思う」
ルスティア・ユートゥ:「……そう。なら、ここに居てあげる」
銀鏡ルフナ:「……誰かを選ばないで。誰かが取り残される方法で、二人で一緒に幸せになりたいって思ったのは、ルフナだもん」
銀鏡ルフナ:「……」謝るのは、違うと思った。
銀鏡ルフナ:「……とびっきり、幸せになるね」だから、いつもみたいな無邪気な笑顔で笑った。
【Cycle2-phase2】
GM:フェイズ2に入ります。まず、ロールの結果によって
☆“プレゲトン”セルと交渉する
こちらは達成としていいでしょう。残る項目は以下のようになります。
判定項目
●タイムリープについて 《意志/交渉/任意の情報》難易度5
●ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
●情報の出所 《情報:FH/ギルド/GPO》 難易度11
●ゴドフリー・ハーディングについて 《情報:ギルド/GPO》 難易度10
★“プレゲトン”セルと交渉する
☆ギルドと交渉する
☆サンジェルマンの死を止める
〇謎の怪物について 《情報:噂話》難易度7
〇戦闘に備えて装備を準備する 《情報:ギルド/噂話》難易度8
☆“店主”の妹を助け出す
銀鏡ルフナ:謎の怪物について調べます!
銀鏡ルフナ:《砂の加護》使います。あとさっき使った分も侵蝕上げます
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を3増加(47 → 50)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を3増加(50 → 53)
銀鏡ルフナ:5dx+3>=7
DoubleCross : (5DX10+3>=7) → 10[2,3,8,9,10]+2[2]+3 → 15 → 成功
GM:OK!
〇謎の怪物について
君達が遭遇した怪物は、魔街で都市伝説的に語られる怪物であり、名を“ミアズマ”と呼ばれているらしい。
“ミアズマ”は普段は地下に潜み、複雑な地下通路や下水道を徘徊しているとされ、時折現れてはオーヴァードを襲い、大きな被害を出してはまた行方を眩ますと言われている。これまでに襲われたオーヴァードはいずれも強力な能力者ばかりだったという。
この噂は魔街の誕生時期から語られており、同一のものだとすればかなりの期間活動しているジャームということになる。
これらから考えるに、“ミアズマ”は絶えず地下を徘徊しているジャームであり、大きなレネゲイドに反応しては姿を現す性質を持っているようだ。
3月3日の9時時点では丁度廃ホテル『セレステ』付近におり、君達と“ゼーロス”の戦闘のレネゲイドに反応して現れたと思われる。
徘徊位置と大きなレネゲイドが偶然両方揃わなければ“ミアズマ”が現れることはないはずだ。3月3日の9時に『セレステ』付近で戦闘を行うことを避けさえすれば、“ミアズマ”との交戦を回避できるだろう。
また、他のタイミングでも“ミアズマ”が常に魔街の地下を徘徊していることは確かだ。《ワーディング》を行うなどで大きなレネゲイドを発すれば、別の場所に誘き出すことも出来るだろう。
→☆“ミアズマ”を誘き出す が行動可能になりました。
ルスティア・ユートゥ:では……サンジェルマンの死を止める、を実行したいです
GM:OK!ではロールによって行います。
GM:君達の記憶によれば、レオン・サンジェルマンは3月2日の昼頃……正確に言えば15時頃、車両でパトロール中に道路に仕掛けられた爆発物によって死亡している。
GM:パトロールの経路を知る事前に知る者でなければ不可能な、計画的な犯行……というところまでは分かっているが、それ以上のことは報道では語られてはいなかった。続報が出るより先に、君達は怪物に襲われ、3月1日に戻ってきてしまった。
GM:何にせよ、その時刻が来るまでに行動すれば、サンジェルマンの死を未然に防ぐことが出来るかもしれない。
GM:というわけで、サンジェルマンの死を止めるべく、自由に行動して構いません。
ルスティア・ユートゥ:了解です!
ルスティア・ユートゥ:
ルスティア・ユートゥ:「全く──よりにもよってこのあたしがGPOのガードみたいな真似をする事になるとはね」
ルスティア・ユートゥ:市街地の住居、その屋根に腰かけながら眼下をスコープで覗きながら嘆息する。
ルスティア・ユートゥ:一般に公開される報道に"パトロールの経路を知る事前に知る者でなければ不可能な、計画的な犯行"と記されていた通り。
ルスティア・ユートゥ:それ自体は特異な事ではない。身内なら勿論、外部の人間でも動向を追うことくらいは出来る。
ルスティア・ユートゥ:何しろ、ルスティア・ユートゥのような輩からすれば常に目を光らせ、その動向を知るべき相手だからだ。
ルスティア・ユートゥ:目的の車両が近づいてきたことを確認すると普段身に着けているものとは違う、黒いローブのフードを深く被って立ち上がる。
ルスティア・ユートゥ:守る、と言っても。爆発物の仕掛けられた位置を正確に知る事は出来ない。
ルスティア・ユートゥ:「それに、知らぬところでこっそり命を救ってやる、なんて真似……ムカつくもの」
ルスティア・ユートゥ:「あんたが死んだせいで随分迷惑したのよ、こっちは」
ルスティア・ユートゥ:呟き、屋根からサンジェルマンの乗った車両へ派手に着地する。
GPO隊員:「何だ!?」「人だ!上にいる!」「敵襲!」
ルスティア・ユートゥ:『レオン・サンジェルマン!テメェ、目障りなんだよ──!ぶっ殺してやる!』
ルスティア・ユートゥ:《天使の歌声》
ルスティア・ユートゥ:普段の彼女とは違う、ドスの聞いた声が響く。もう、誰のものだったかも忘れたチンピラの声帯。
GM:車両は急停止し、辺りは騒然となる。
ルスティア・ユートゥ:射撃は雑に。車両は勿論、GPOが通り過ぎるのをひっそりと待っているであろう連中へ向けても無差別に乱射する。
GPO隊員:悲鳴、銃声。車両からGPOの隊員が流れ出てきて、君に銃を向ける。
GPO隊員:「銃を捨てろ!」「こいつ……テロリストか!?」
ルスティア・ユートゥ:『"レオン・サンジェルマン"を出せッ!そいつさえぶっ殺せば俺様の仕事は終わりなんだからよ!』
ルスティア・ユートゥ:わざとらしい叫びと共に勧告を無視して銃を乱射し、狙いをかく乱するように駆け回る。
レオン・サンジェルマン:「……市民の安全が最優先だ!オーヴァードなら《リザレクト》する!銃を狙え!」
レオン・サンジェルマン:リーダー格の白人の男が部下に指示を飛ばす──恐らくそれがレオン・サンジェルマンだろう。
ルスティア・ユートゥ:(素敵な人権意識──立派なジェントルマンだこと)
GPO隊員:サンジェルマンの指揮で恐慌状態だった隊員たちに統率が戻ってくる。息の合った銃撃が君目掛けて飛んでくる!
ルスティア・ユートゥ:像がブレる。全身を掠める死の予感に熱っぽい息を吐きながら、通りに面した店内へと転がり込んだ。
ルスティア・ユートゥ:そこは、この場所を襲撃地点に選んだ一つの理由。
ルスティア・ユートゥ:また、声帯が切り替わる。
ルスティア・ユートゥ:『GPOのガサ入れだッ!!逃げろッ!』
ルスティア・ユートゥ:派手に扉を突き破り、ローブに隠した銃口から店内に弾丸をばら撒きながら転がる。
GM:「ガサ入れ!?」「オイ嘘だろ!」「逃げろーーッ!」
GM:その店──季節に応じた新鮮な野菜を使ったオーガニック料理が楽しめるという題目で100%大麻を提供する店の客たちが我先にと逃げ出し、辺りは更に混沌を極めたパニック状態へと陥る。
GPO隊員:「何だこれは……!おい!離れろ!危ないぞ!」「あいつどこに行った!?これじゃ狙えない!」
ルスティア・ユートゥ:その恐慌の中、ローブを脱ぎ去りバラバラに散っていく客に混じって駆けだす。
レオン・サンジェルマン:(最初は私を狙ってきていたはず……それが……何が目的だ?これは…… ただ混乱を引き起こしたい愉快犯というわけでは……)
ルスティア・ユートゥ:(レオン・サンジェルマン。貴方には危機感を持ってもらわなくちゃいけないのよ)
ルスティア・ユートゥ:爆弾を秘密裏に取り除けば、今日彼が死ぬことは無いだろう。だが、気が付かないままでは必ず同じ事が繰り返される。
ルスティア・ユートゥ:お前は命を狙われている。去り際、それを示すように辺りの人間の目を焼くようなフラッシュと共に。
ルスティア・ユートゥ:光源に隠された弾丸が、サンジェルマンの足元へ数発突き刺さる。
レオン・サンジェルマン:「……!」
レオン・サンジェルマン:「当てられたはず……警告か?」
GPO隊員:「副隊長!ご無事ですか?」「すみません、逃げられました……!」
レオン・サンジェルマン:「……いえ、構いません。大丈夫です」「重篤な怪我人も居ませんね。それなら結構」
ルスティア・ユートゥ:恐慌状態の群衆から抜け、通りを早足に歩きながら顎に手を当てる。
ルスティア・ユートゥ:「うーん……やっぱり、るいと相談してからの方が良かったかしらね?」
ルスティア・ユートゥ:思い付きの計画を思い付きのまま実行してしまった事に小さく反省を織り込みながら肩を竦める。
ルスティア・ユートゥ:「ま、良いでしょう。想像よりも紳士的だったし──もう少しの間は気に掛けてあげる」
ルスティア・ユートゥ:市民を最優先にした彼の在り方と、魔街のズレにおかしくなってクスクスと笑いながら角を曲がった。
GM:その後、一連の騒動の鎮圧とその後始末に追われたサンジェルマンらGPOは、パトロールを途中で切り上げて本部へ帰投せざるを得なくなった。
GM:その日の夕方、ニュースにはスラムで起きた騒動の件が小さく取り上げられたが、そこにサンジェルマンの名が挙がることは無かった。
GM:☆サンジェルマンの死を止める を達成しました。現在の状況はこちら。
判定項目
●タイムリープについて 《意志/交渉/任意の情報》難易度5
●ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
●情報の出所 《情報:FH/ギルド/GPO》 難易度11
●ゴドフリー・ハーディングについて 《情報:ギルド/GPO》 難易度10
●謎の怪物について 《情報:噂話》難易度7
★“プレゲトン”セルと交渉する
★サンジェルマンの死を止める
☆ギルドと交渉する
〇戦闘に備えて装備を準備する 《情報:ギルド/噂話》難易度8
☆“店主”の妹を助け出す
☆“ミアズマ”を誘き出す
GM:なお、一応GMが用意した項目は現状は全て空いています。ですが他に何か思いついたことがあれば実行しても構いません。
七瀬花霞:☆“店主”の妹を助け出す 行きます!
GM:OK どのような方針で行いますか?
七瀬花霞:擬態して潜入して助け出そうと思います。
GM:了解です では既に捕まっているところからロールを行って貰いましょう
3月1日 22:35 スラム街 廃倉庫
GM:“ジョーカーズ・ワイルド”とは、注文さえあれば攻城兵器からレアなレトロゲームまで、どんな商品でも手に入れる摩訶不思議な店であり、魔街では名の知れた存在だ。
GM:魔街で何か調達したければこの店を頼るべしというのが住民の間では常識であり、GPOに睨まれながらも、店主の世渡りか、あるいは何らかの能力によるものか、今日まで摘発されずに商いを続けてきた。
GM:だが、そんな謎めいた店について一つだけ確かなことがある──その売り上げが莫大なものであるということ。
GM:財産があれば、当然それを狙う者たちがいる。FH“プレゲトン”の台頭により縄張りを奪われた、スラム街のギャング達である。
GM:3月1日、14:32。“店主”の妹が通っている公立高校から下校する途中、ギャング達により拉致された。
GM:彼らは“店主”に対し莫大な身代金を要求したが、“店主”はこれを拒否。自ら事件解決に向けて動き出し、情報収集と戦闘の準備に奔走し──
GM:だが当然その間、魔街の調達を一手に担う店の業務は完全にストップすることになった。偶然にも数日後までに装備を整えねばならない者がいれば致命的である──例えば君達のような。
GM:スラム街の廃倉庫、ガラの悪い若者たちに囲まれて、手足を縛られた少女が転がされている。
“店主”の妹:「……」
“店主”の妹:怯えた表情で周囲の様子を伺っている。
ギャング:「おい!“店主”から連絡は?」「無えよ。拒否されたままだ」「どうすんだよ!ここまでやってカネ取れなきゃあ意味ねえんだぞッ!」
GM:思慮の浅い若者たちは、事態が思うように進まず、時間と共に苛立ちが募ってきている様子だ。“店主”の妹に危害が及びかねない一触即発の状況である。
七瀬花霞:『マスカレイド』《擬態の仮面》
七瀬花霞:生者である限り、生理反応をなくすことはできない。集団で屯っていても、必ずそれを構成する個々人が一人になる瞬間は存在する。
七瀬花霞:この練度の相手ならば、その不意を突いて入れ替わることは、容易いことだった。
七瀬花霞:「危機感が足りねえのかもしれねえな」
ギャング:「危機感?」
七瀬花霞:「俺達をそこらのチンピラだと思って舐めてんだよ。店主の身内に傷付ける覚悟がねえって」
ギャング:「チッ!確かにな……言えてるぜ」
七瀬花霞:「耳でも鼻でも削ぎ落としてやれば少しは慌てるだろ。いや、それじゃあもったいねえかもな」
七瀬花霞:敢えて、意識して下卑た笑みを浮かべる。演技でなら、笑うことができた。
七瀬花霞:「順番にヤるか? いや、それもちょっとお行儀良すぎるかもな。何人までなら一緒に相手できるか――」
七瀬花霞:そこで、言葉を止める。
“店主”の妹:「ひっ……!」
“店主”の妹:物騒な相談に、表情を恐怖に引き攣らせる。
ギャング:「そうだな……おい!そいつを取り押さえろ!指でも何でも切り落として“店主”の奴に……」
七瀬花霞:「か……」
ギャング:「……何だ、どうした?」
七瀬花霞:「が……、ぁ……ぁ」胸を押さえて苦しみ出す。
七瀬花霞:そして、大量の血を吹き出して、その場に倒れる。
七瀬花霞:擬態能力の応用だが、周囲からはどう見えるか。
七瀬花霞:店主の妹に危害を加えようとした者が、突然血を吐いて倒れた。
ギャング:「な……何っ!?」「おい!どうした!?おい!」
七瀬花霞:そして、同時に外から騒音じみた喧噪。
七瀬花霞:同時刻、別の場所でルスティアがレオン・サンジェルマンの暗殺阻止に動いている。
七瀬花霞:具体的なやり方は聞いていないが、ルスティアなら派手にやるということは分かっていた。
七瀬花霞:「こう……げき……だ……」
七瀬花霞:息も絶え絶えと言った調子で言葉を紡ぐ。
ギャング:「クソッ……誰だ!?“店主”か!?GPOか!?」
ギャング:「反撃するか!?」「いやまずい、ここは一旦逃げて……」「逃げるってどこにだよ!囲まれてんじゃねーのか!?」
GM:突然のことに、ギャングは一斉に混乱し始める。元々練度も何もあったものでない素人達だ。“店主”が対処に手間取っているのも、人質の存在とは別に、彼らが情報の少ない小規模集団であることが大きい。
ギャング:「何でもいい!おい!そいつ連れてけ!」
“店主”の妹:「いやっ……!やめて……!」
七瀬花霞:「俺が行く……。戦闘はできそうにねえが……このガキ運ぶくらいなら……できる」ふらふらと立ち上がる。
ギャング:「分かった、気を付けろよ!おい!お前ら武器集めろ!反撃するぞ!」
ギャング:ギャングは既に君と妹に目もくれず、反撃のために武器弾薬をかき集め始める。
七瀬花霞:「……逃げるよ。もう大丈夫」少女にだけ聞こえるように、元の声帯で呼びかける。
“店主”の妹:「やだ、離し……えっ?」
“店主”の妹:予想外の言葉に、きょとんと眼を瞬く。
七瀬花霞:こっそりと、本来の自分の学生証を見せる。
七瀬花霞:「擬態能力で姿を変えてる。助けに来た」
“店主”の妹:「……ぁ……」
“店主”の妹:小声で僅かに頷き、
“店主”の妹:「……やだ!誰か!助けて!お兄ちゃん!」
“店主”の妹:君に同調し、そのまま演技を続ける。
七瀬花霞:「体調が悪いからな……あんまり暴れると手加減できねえぞ? 俺だってうっかり大事な交渉材料を殺したくねえからなあ~」
七瀬花霞:男達から十分離れたところで演技をやめ、擬態を解除する。
七瀬花霞:「向こうもすぐ気付いて追ってくる。あなたもちょっと姿を変えた方がいい」
七瀬花霞:路地裏に予め用意していた変装用の衣装を引っ張り出す。擬態能力を潜入に活かす為に、普通の変装技術も学んでいた。
七瀬花霞:「あなたをお兄さんのところまで連れて行く。そうすれば、もう大丈夫」
“店主”の妹:「あ、ありがとう……。あなた、確か七瀬さん……だよね? 銀鏡さんと友達だった…… 一体なんで……?」
七瀬花霞:「あなたのお兄さんにはいつもお世話になってるからね」
GM:間もなくギャング達が事態に気付いて騒ぎ出したが、その頃には既に君達は遠く離れていた。
GM:斯くして君は“店主”の妹を助け出すことに成功し、“ジョーカーズ・ワイルド”まで無事に送り届けたのだった。
“店主”:「いやぁ……本当にありがとうございます!何とお礼を言ってよいやら……」
“店主”:“店主”が君を見上げて感激した様子で話す。“店主”は時々によって大男だったり、老婆であったり、棘皮動物だったりするが、今日は黒猫のようだ。
七瀬花霞:「営業再開してくれればそれでいいよ。お安くしてもらえればもっと嬉しいけど」
“店主”:「店の警備は万全にしていたのですが、まさか妹を狙ってくるとは……あなたが居なければ大変なことになっていたかもしれません」
七瀬花霞:「大事な人は、ちゃんと見守ってあげてね」
“店主”:「ええ、勿論!“ジョーカーズ・ワイルド”の沽券にかけて、この謝礼はたっぷりさせて頂きます!」
“店主”:「御入用なものがあれば、何なりとお申し付けください。勿論お代は要りません!」
GM:☆“店主”の妹を助け出す を達成しました。
GM:達成ボーナスを獲得できます。
☆“店主”の妹を助け出す 達成ボーナス
PCはそれぞれ任意のアイテムを3つまで入手可能。レアアイテムに分類されているアイテムでも複数個取得してよい。
ただし、Dロイス《遺産継承者》専用アイテム、自身のシンドローム以外の専用アイテム、リレーションアイテム、トレイルアイテムを除く。GMはその他一部のアイテムの取得を拒否してもよい。
GM:考える時間が要ると思うので、一旦保留にしても大丈夫です。
銀鏡ルフナ:ほ、保留にしてもらっていっぱい考えさせてもらえると助かります!
六條 累音:すみません、同じく……!
七瀬花霞:同じく……!
ルスティア・ユートゥ:アイテムアーカイブと睨めっこさせてください!!
GM:では一旦判定を進めましょう。
GM:というわけでフェイズ2最後の判定をどうぞ。
六條 累音:はい!「☆ギルドと交渉する」で!
GM:OKです どんな方針で行いますか?
六條 累音:はい 現状かなりギスギス状態なようなので……
六條 累音:とりあえずギルドの結束を深める方向で、"排除派"との戦いに向け支援を貰いたいな~という具合です
GM:了解です。それではロールに入っていきましょう
3月1日 23:12 ホテル『オーラム・グラン』 最上階
GM:魔街ギルド幹部狩野達昭は、君達と同じように“震夜”によって廃業したホテルを拠点としていた。
GM:だがスタッフが在住し管理の行き届いたそのホテル『オーラム・グラン』は今なお往時の美しさを保っており、君達の『セレステ』とはかなり趣が異なる。
GM:君──六條累音は、その最上階、ワンフロアを丸々使った狩野の居室を訪れていた。
狩野達昭:「ワンワン」
通訳の人:「おや……噂をすれば、だな」
六條 累音:「あら……それが良い噂だとすれば、嬉しいのだけれど」
狩野達昭:「ワォンワ」
通訳の人:「とぼけたことを。君の差し金だろう?」
六條 累音:「そうね……少しばかり、心当たりが多いものだから」
六條 累音:「どの事かまでは」肩をすくめる。
狩野達昭:『フン……』
狩野達昭:『おい、連れて来なさい』
GM:狩野の指示を受け、数名の部下が部屋を出て行き……
GM:やがて、一人の女を引きずるようにして戻ってくる。
香流玲那:「……」
六條 累音:「──玲那?」
六條 累音:想定外の乱数だ。たしかに、彼女の神出鬼没さは異様ではあったけれど……この場所に、この状況で会うことになるとは思わなかったものだから。
香流玲那:香流玲那だ。整った顔立ちには強く殴られた跡が残り、手先──両手の爪の辺りはこびりついた血でひどく汚れている。
香流玲那:普段の人を煙に巻くような態度は見る影も無く、ぐったりと憔悴している。それは《リザレクト》を想定したオーヴァード向けの拷問を受けた痕跡だった。
香流玲那:「……累音……?」
香流玲那:僅かに顔を上げ、君を見て掠れた声を漏らす。
六條 累音:「ええ、私よ。けれど……何があったの?」思わず目を合わせて、存在を知らせる様にその手を握る。
狩野達昭:『我々のことを嗅ぎ回っていたんだよ。だから少しばかり会話させて貰っていたのさ』
狩野達昭:『一体何が目的で、誰の指示で動いているのか……』
狩野達昭:『確認するが、六條くん』
狩野達昭:『いいんだね? 君の指示ではないということで』
六條 累音:「えぇ──たしかに、私の指示ではないけれど。」
六條 累音:彼女を守るように一歩前へ出る。
六條 累音:「とはいえ、確証が得られた訳ではないのなら……私が引き取ることは?」
六條 累音:「今の状況、身内を疑っている場合でもないのも確かでしょう」
香流玲那:「ダメだ、累音……」
香流玲那:ひゅ、ひゅ、と喉を鳴らしながら、押し出すように声を漏らす。
香流玲那:「彼女……関係、な……」
香流玲那:「私が、一人で……」
狩野達昭:『こういう状況だからこそ、身内の裏切りは致命傷になる』
狩野達昭:『香流くんが許可を得ずに我々の機密を探っていたことは事実。これは明らかな背信行為だ』
狩野達昭:『君は裏切り者を庇い立てするのかい? 六條くん』
狩野達昭:「それともやはり、彼女の行動は君の指示なのか?」
六條 累音:「ギルドの、機密をね……そう。」
六條 累音:一瞬、玲那へ目線を送る。
香流玲那:視線が交錯する。
香流玲那:(累音)
香流玲那:その瞳は雄弁に、自分を見捨てるように促している。
六條 累音:(──そうできたなら、よほど楽なのでしょうけれど。)
六條 累音:「私が探るように指示したとして、私が正直にそうと答えると思うのかしら」
六條 累音:「それよりも──価値には価値を。私は、玲那を差し出してでも欲しいと思えるような情報をあなたに提供できる」
六條 累音:「玲那に何かを指示できる立場である私が、裏切っていないことの証明には十分ではないかしら」
狩野達昭:『それはイエスでもありノーでもあるね』
狩野達昭:『君が正直に答えるとは思えない。当然、こんな問答に意味は無いんだ』
狩野達昭:『そして、君が裏切っていないことの証明は……』
GM:気付けば、君は狩野の部下たちに取り囲まれている。
GM:そのいずれもがギルド所属のオーヴァードだ。一人で生半に切り抜けられる状況ではない。
GM:部下の一人が君に向け椅子を引く。
狩野達昭:『掛けたまえ』
六條 累音:ため息を吐く。面倒事だが──目線の先の彼女の為だというなら、必要経費だ。
六條 累音:「えぇ……どうも。」静かに腰掛ける。
GM:ゴトリ、と、机の上に何かが置かれる。
香流玲那:「……ッ……」
香流玲那:それを目にした香流の身体と表情が強張る。染み付いた反射のような反応だった。
GM:机上に置かれたのは一振りの大型ナイフだった。柄に細工が施してあり、スイッチを入れると一定周期で振動する。高速振動ブレードと呼ばれる類のものを思わせるが、もっと粗雑な改造であるようだった。
六條 累音:「細工付きのナイフ……かしら」
狩野達昭:『蒸留と呼ばれる尋問がある。私はこれが好きでね』
狩野達昭:『このナイフをオーヴァードの胸、肺に達するように刺しておくんだ。すると一定周期の振動の度、リザレクトした傷口から再び血が噴き出してね』
狩野達昭:『その度に肺に血が溜まって、自らの血で窒息死する。ただの痛みより余程効くんだ』
六條 累音:「そう。わざわざ話してくれるだなんて、親切なのね」
六條 累音:「なら……それを私で試す、と?」
狩野達昭:『ああ。先程まで香流くんに行っていたんだがね』
狩野達昭:『事と次第によっては、君にも体験して貰うことになる』
狩野達昭:『話す時には慎重に言葉を選ぶことをお勧めするよ』
六條 累音:「それなら、事と次第がそちらへよらないことを祈っておきましょう」
六條 累音:「けれど──残念ね」
六條 累音:「存在しない影を追って、お互い貴重な時間を費やすのは不毛でしょう」
六條 累音:「狩野達昭……私はあなたを慧眼の持ち主であると思って、わざわざこの魔街まで来たというのに」
六條 累音:「噂に踊らされるままにそんなものを刺されては、評価を改めることになりそうだわ」
狩野達昭:『評価する権利はこちらにある』
狩野達昭:『それで、情報というのは?』
六條 累音:「大きく分けて、二つになるかしらね」
六條 累音:「一つ目は明日の午前、GPOがあなた達の摘発に踏み込むこと」
狩野達昭:『何故そんなことが分かる?』
狩野達昭:『GPOに内部協力者でも設けたのかい?』
六條 累音:「手段や方策は一任してくれているでしょう?」
六條 累音:「それに……」時計を見る。「十二時間後には真偽はハッキリするんじゃないかしら」
狩野達昭:『……ふむ』床を犬爪で叩く
狩野達昭:『ひとまずいいだろう。二つ目は?』
六條 累音:「その前に──ひとつ、事実を確認させてくれるかしら」
六條 累音:「私が裏切っていたとすれば、その相手は”プレゲトン”セル?」
狩野達昭:『いくらでも考えられる。“プレゲトン”始めFHは勿論、GPO、それにUGN……枚挙すれば限りは無い』
狩野達昭:そう言いながらも、『ギルドの他幹部』とは口に出さない。
六條 累音:「……ふふ、そう。たしかに、有力候補でしょうね」
六條 累音:「元FHエージェントであり、"プレゲトン"とも少なからず関わりを見出すことはできる、外部の出身だもの。」
狩野達昭:『元よりギルドなど犯罪者の集まりだ。君に限らず、信用の置ける者など一人もいないよ』
六條 累音:「それには同感ね……とはいえ」
六條 累音:「"プレゲトン"セルの大攻勢、それに備えてギルドが武器を集めていることは把握しているわ」
六條 累音:「かなりの規模を、ね。その上で行っている裏切り者を探す動き──何か情報を得ているのでしょう」
六條 累音:「けれど、その情報は贋作よ──これが、二つ目。」
狩野達昭:「……贋作?」
六條 累音:「えぇ。真っ赤な嘘、偽物、言い方は何でもいいけれど」
狩野達昭:『離間の計であると? 一体どこから……』
六條 累音:「GPO──よ。私達と"プレゲトン"セルを争わせるための、ね」
六條 累音:「FHにも同じような情報が流れていることを確認しているわ。」
六條 累音:「ちょうど武器を集めるギルドの動きは、その情報を信じるにはおあつらえ向きでしょう」
狩野達昭:『……』
狩野達昭:『事実だとすれば、かなり大規模な謀略……』
狩野達昭:『……だが……あり得ない話ではない』
六條 累音:「えぇ、何せ……その規模の動きを謀るほどの過激派には、心当たりもあるでしょう?」
狩野達昭:『“シューエン”か。話には聞いていたが……』
六條 累音:「まったく……随分な潔癖主義だこと」
狩野達昭:『……ふむ……』
狩野達昭:『成程。証拠が無いことにはまだ何の価値も無いが……』
狩野達昭:『一考の価値はある話のようだ。命惜しさに苦し紛れに吐いた妄言ではないようだね』
六條 累音:「どうも……信じていただけたようで何よりね」
狩野達昭:『一旦、君をこの場で処罰することはよしておこう』
狩野達昭:『だが、香流くんの処遇とはまた別の話だ』
狩野達昭:『君のその話は、彼女の無実を証明するものではない。そうだろう?』
六條 累音:「えぇ、たしかに」
六條 累音:「けれど……私には玲那が必要よ」
六條 累音:「だから、私に価値を見出したのなら玲那を引き取らせてくれないかしら」
香流玲那:「…… 累音……」
香流玲那:苦し気な呼気を漏らしながらも、視線を動かして君のことを見る。
狩野達昭:『……』
六條 累音:一瞬目線を玲那へ合わせて、戻す。紫に覗く深奥は、ただ一点を見つめて。
狩野達昭:『……確かに、君の今回の働きは評価されるべきだろう』
狩野達昭:『あくまで、この情報が全て事実であれば、だが』
狩野達昭:『……いいだろう。これまでのギルドへの貢献を鑑みて、“ソーテリア”及び“メリディアン”の処遇を一時保留とする』
六條 累音:内心で安堵しながらも顔には出さない。「……そう」
六條 累音:「寛大な処置に、感謝するわ」
狩野達昭:『あくまで一時的なものだ。もし情報が誤りだと分かれば、ギルドが君達を逃すことは決してない』
狩野達昭:『……では、もう行ってよろしいですよ。貴女も早いところ退散したいでしょう』
六條 累音:「えぇ、玲那を連れ帰っても?」
狩野達昭:『ええ。どうぞお好きに』
GM:君を包囲していたギルドメンバーが道を開ける。
香流玲那:「……累、音……」
香流玲那:立ち上がろうとして、がくんと体勢を崩す。
六條 累音:「……大丈夫よ、わざわざ立たなくて」
六條 累音:「辛いでしょう。手間を掛けさせたことを怒ってもいいけど……今日はそういう気分なものだから」
六條 累音:膝の下へ手を通して、もう片方を背中の後ろへ回す。
六條 累音:そのまま抱えるようにして、一息に立ち上がる。
香流玲那:抵抗する気力も無いようだ。されるがままに運ばれる。
香流玲那:花のような香りに、煙草の匂い。血を流しすぎたのか体温は低い。
六條 累音:「それではまた……失礼するわ。」
六條 累音:普段見せぬ姿は、妙に魅力的に感じられるけれど。……とはいえ、そんな冗談を言っている場合でもないだろう。
六條 累音:「……少し楽にしていなさい。治療くらいはしてあげる」
六條 累音:そうしてお姫様抱っこのまま、部屋を出た。
GM:☆ギルドと交渉する を達成しました。
GM:サイクル2 フェイズ2終了。判定結果は以下のようになりました。
判定項目
●タイムリープについて 《意志/交渉/任意の情報》難易度5
●ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
●情報の出所 《情報:FH/ギルド/GPO》 難易度11
●ゴドフリー・ハーディングについて 《情報:ギルド/GPO》 難易度10
●謎の怪物について 《情報:噂話》難易度7
●戦闘に備えて装備を準備する 《情報:ギルド/噂話》難易度8
★“プレゲトン”セルと交渉する
★サンジェルマンの死を止める
★“店主”の妹を助け出す
★ギルドと交渉する
☆“ミアズマ”を誘き出す
GM:サイクル2 シーン3
GM:シーンPCはルスティアさんです。
ルスティア・ユートゥ:花霞ちゃんに来てもらっちゃおうかな~
七瀬花霞:うおー! 来ました!
ルスティア・ユートゥ:ありがと~♡
GM:シーンの内容は決まっていますか?
ルスティア・ユートゥ:秘密を探っておきたいんですが……すみませんGM、先程のアイテム獲得は3つ全部同時宣言じゃないとダメですかね?
GM:う~ん 今後毎回逐次取得になるとキリがないので今回だけならいいですよ!
ルスティア・ユートゥ:へへっ、すみません……!助かります
ルスティア・ユートゥ:ではサテライトウォッチを一つ頂きたいです
GM:OKです
ルスティア・ユートゥ:ありがとうございます。では……ちょっと悩みましたがシーン前に秘密の調査判定しておきたいです
GM:OKです
ルスティア・ユートゥ:ではサテライトウォッチを1回分使用して判定内容を知覚に変更
ルスティア・ユートゥ:7dx+10>=12
DoubleCross : (7DX10+10>=12) → 9[2,4,6,6,7,8,9]+10 → 19 → 成功
ルスティア・ユートゥ:カメレオンクロークの効果コミコミ
GM:調べるのは七瀬さんの秘密でいいかな?
ルスティア・ユートゥ:あっ、失礼しました!そうです
GM:OK お渡しします
七瀬花霞:知られてしまった……
ルスティア・ユートゥ:ぐへへ
GM:お渡ししました
ルスティア・ユートゥ:…………
ルスティア・ユートゥ:なるほど
ルスティア・ユートゥ:ではこれを踏まえて……花霞ちゃんって自室訪ねたら入れてくれますか?ダメそうなら別の場所でも良いけど
七瀬花霞:入れますよ~
ルスティア・ユートゥ:やった~!では花霞ちゃんの部屋で
GM:ではシーンを開始します。
ルスティア・ユートゥ:ホテルの一室。ドアを鋭く短いノックが二度響く。
ルスティア・ユートゥ:「花霞、ちょっといい?」
七瀬花霞:少し待つと、扉が開かれる。
七瀬花霞:「ルスティア……どうしたの?」
ルスティア・ユートゥ:「あら、用が無きゃ訪ねちゃいけないの?なんて」
ルスティア・ユートゥ:クスクスと笑ってドアに手を掛ける。
七瀬花霞:「今は、駄目でしょ」
七瀬花霞:「ルフナを不安にさせちゃうよ」
ルスティア・ユートゥ:「馬鹿ね、あたしが自分のモノに対するケアを怠るワケないでしょ」
ルスティア・ユートゥ:「あの子が約束を守ってる限りは……あたしもそれに準ずる。あの子はちゃんと分かってるわ……」
ルスティア・ユートゥ:言いながら、ドアのすき間に身体を滑り込ませて堂々と入室する。
七瀬花霞:「なら……いいけど」
ルスティア・ユートゥ:「相変わらず殺風景な部屋ねぇ……趣味とか無いわけ?」
ルスティア・ユートゥ:言いながら、ホテルの備品であろうソファに身体を預ける。
七瀬花霞:「ミーコに勧められた漫画とかは読むよ」
七瀬花霞:それも、勧められたからという理由でしかないのだが。
ルスティア・ユートゥ:「ああ、あの……なんとかってマンガ……」
七瀬花霞:「進撃の巨人2」
ルスティア・ユートゥ:「ああ、それ……面白いの?」
七瀬花霞:「…………面白いよ」
ルスティア・ユートゥ:「ふーん……面白いんだ」
ルスティア・ユートゥ:その短い感想を咀嚼するように繰り返し、天井を見つめる。
ルスティア・ユートゥ:僅かに、口調に変化がある。
七瀬花霞:「面白いけど……多分、作者が違……いや……」
ルスティア・ユートゥ:「それって」
ルスティア・ユートゥ:「貴方の感想?」
七瀬花霞:「……この文脈で、それ以外に何があるの?」
ルスティア・ユートゥ:「あるでしょ。あたしの気遣いを無駄にする気なの?」
ルスティア・ユートゥ:天井から視線を花霞へと移して厭らしく嗤う。
七瀬花霞:動かない心臓が、拍動する錯覚。
七瀬花霞:「私の、感想だよ」
ルスティア・ユートゥ:「そう。ならいいわ」
ルスティア・ユートゥ:そう言って、ソファから立ち上がり。歩み寄って花霞を見据える。
ルスティア・ユートゥ:「じゃ、さっきのは?」
ルスティア・ユートゥ:「"幸せになってね"?」
ルスティア・ユートゥ:「どこのテンプレートから引っ張り出したの?あれ」
ルスティア・ユートゥ:立てた人差し指で、花霞の胸を突く。
七瀬花霞:意識せず、体が動いた。
七瀬花霞:反射的に、ルスティアの頬に向けて平手を繰り出した。
ルスティア・ユートゥ:それを、躱さない。
ルスティア・ユートゥ:乾いた音が響く。
ルスティア・ユートゥ:「…………これは?」
ルスティア・ユートゥ:軽薄な笑みを浮かべた口端が小さく血に濡れていた。
七瀬花霞:「……ルスティアは、何がしたいの」
七瀬花霞:「私のことなんてどうでもいいじゃない」
七瀬花霞:「私のそんな深いところまで踏み入る必要なんてないじゃない」
七瀬花霞:「ルフナだけ、見ていればいいのに」
ルスティア・ユートゥ:「はァ?ついこの間言ったばかりなのに……もう忘れたの?貴方」
ルスティア・ユートゥ:血を手袋に包まれた指先で拭って呆れたようにもう一度、花霞の胸を突く。
ルスティア・ユートゥ:「あたしは皆で幸せになりたいのよ」
ルスティア・ユートゥ:「誰も彼も鼠の餌にもならない感傷に閉じこもって出てこないんですもの」
ルスティア・ユートゥ:「だっからあたしが親切で突いて壊してやってんでしょうが」
七瀬花霞:「無理だよ」
七瀬花霞:「皆で幸せになるなんて無理」
七瀬花霞:「私がいる時点で、確実に一人不幸になる」
七瀬花霞:「私は、その一人を私にしなきゃいけない」
ルスティア・ユートゥ:「ふぅん?なんで貴方なの?」
七瀬花霞:「私は、人の幸せを奪って存在しているから」
ルスティア・ユートゥ:「あたしもよ。あたしも奪って壊して……幸せになってきた」
ルスティア・ユートゥ:「あたしにも幸せになるなっていうワケ?あんた」
七瀬花霞:「違うよ」
七瀬花霞:「ルスティアと私は違う」
七瀬花霞:「だって、ルスティアは幸せになりたいって思えるんでしょ?」
ルスティア・ユートゥ:「ええ。世界の全部と引き換えにしても」
七瀬花霞:「私は、幸せになんてなりたくない」
七瀬花霞:「人の幸せを奪ってでも幸せになりたいだなんて思える程、強くない」
ルスティア・ユートゥ:「ああ、そう。貴方──何か勘違いしてるみたいだから言っておくけど」
ルスティア・ユートゥ:「私はあんたに幸せになりたいと思いなさいなんて話、して無いのよ」
ルスティア・ユートゥ:「幸せになれ。あたしの為に」
ルスティア・ユートゥ:「でなけりゃ、あたしは世界の全部を引き換えにする」
ルスティア・ユートゥ:「世界の全部、に何が含まれているのかよく考える事ね」
七瀬花霞:「ルスティアも、勘違いしてるかもしれないけど」
七瀬花霞:「私はあなたの為に生きてない」
七瀬花霞:「私は世界の全部を引き換えにしてでも幸せになりたいなんて思えないけど」
七瀬花霞:「世界の全部を引き換えにしてでもルフナを幸せにする」
七瀬花霞:「そこに必要なのは私じゃない」
七瀬花霞:「ルスティアにも、邪魔はさせない」
ルスティア・ユートゥ:「……本当、自分の事になると勘の悪い子」
ルスティア・ユートゥ:「ハッキリ言わないと分からないなら言うけれど」
ルスティア・ユートゥ:「貴方に幸せになる気が無いなら、ルフナはあたしが地獄に連れて行く」
ルスティア・ユートゥ:「手に入らないものなら徹底的に壊すわ」
ルスティア・ユートゥ:「幸せを受け止められない貴方如きが、不幸を受け止められる盾になれると思っているなら、お笑い種ね」
ルスティア・ユートゥ:そこまで言って踵を返して扉へ向かう。
七瀬花霞:そんなこと、思っていない。
七瀬花霞:思っていないから、安心していたのに。
七瀬花霞:やっと、ルフナを幸せにしてくれる人ができたと思ったのに。
七瀬花霞:「……なんで、放っておいてくれないの」
ルスティア・ユートゥ:「そんなの、決まってるじゃない」
ルスティア・ユートゥ:扉に手をかけたまま、視線だけを花霞に向けて。
ルスティア・ユートゥ:「あたし、貴方の事結構好きなんだもの」
ルスティア・ユートゥ:「逃げられると思わないで、ね♡」
ルスティア・ユートゥ:それだけ言って後ろ手に扉を閉めた。
香流玲那:香流玲那の部屋は、片付いているのに散らかって見える奇妙な部屋だった。
香流玲那:物は少ないのに、それらは様々な観光地の変なお土産や、何に使うか分からない玩具など取り留めも無く、統一感に欠ける。
香流玲那:反面家具はシンプルで必要最低限のものしかなく、そのちぐはぐさが部屋の主の生活感に欠ける人格を表しているかのようだった。
香流玲那:そしてその当人は今、ベッドの上で苦しげな呼吸をしている。オーヴァードとはいえ、何度も無茶な《リザレクト》を行って侵蝕も高く、また精神的なダメージも大きいようだった。
香流玲那:「別に……大丈夫だから」
香流玲那:「構わないでいいのに……」
六條 累音:彼女を寝かせて間もなく、ルフナを呼んだ。……少なくとも、こういう状況で一番頼れるのは彼女だったものだから。
六條 累音:「そう、たしかに……強がってられる程度には、回復してくれたみたいだけどね」
銀鏡ルフナ:「うん、玲那さん。大丈夫だよ、大丈夫だからね」
銀鏡ルフナ:ニコニコ笑いながら、ベッドのそばにすわって玲那の手をぎゅっと握っている。
ミーコ:「お待たせしました!タオルお持ちしたっすよ~~~!!」
ミーコ:ろくに絞っていないびしょびしょのタオルを香流の額にビャッと乗せる。
香流玲那:「…………」
銀鏡ルフナ:「あはは!これじゃかえって気持ち悪くなっちゃうよ~」
銀鏡ルフナ:自分の膝の上でタオルをぎゅっとしぼって額に乗せ直す。
六條 累音:「ミーコ……いつもの調子で何より。ルフナも、手伝ってくれてありがとうね」
六條 累音:そっと頭を撫でて。
銀鏡ルフナ:スカートはびしゃびしゃになってしまったが、構わなかった。
銀鏡ルフナ:「えへへ……」嬉しそうに眩しそうな笑顔を向ける。
銀鏡ルフナ:「玲那さんがボロボロになって帰ってきたの、びっくりしたけど」
銀鏡ルフナ:「お姉さまが助けてくれたんだね……!さっすがお姉さま!」
銀鏡ルフナ:「玲那さんのこと助けてくれて、ありがとう!」
六條 累音:「えぇ……本当に、驚いたけれど」
六條 累音:「いなくなったら悲しむでしょう?」
六條 累音:「苦労はしたけど、その笑顔が見れたなら見合った価値はあったわ」
香流玲那:「……」まだしっとりした顔を動かし、ベッドから君達を見上げる。
六條 累音:「ん……玲那?」
香流玲那:「……いや……」
香流玲那:「……その。本当にいいよ。三人も付いていなくとも……」
香流玲那:「君達だって、忙しいだろ。色々と……」
銀鏡ルフナ:「えー。でもルフナ、玲那さんと一緒にいたい!」ぎゅっと手を握る。
香流玲那:構われるのが気まずいというような様子で言う。
香流玲那:「う……」
六條 累音:「久々にまともに助けられたものだから、気恥ずかしい?」
六條 累音:「もちろん、今すぐ事情を話してくれるなら……喜んで聞くけれど」
香流玲那:「……別に……そんなんじゃないよ」恥ずかしいらしい。
銀鏡ルフナ:「あー、照れてる~」
香流玲那:「照れてない……」
香流玲那:「それに、……事情って程の物はないよ」
香流玲那:「ただ私が個人的にドジを踏んだだけで……」
銀鏡ルフナ:「色々……、色々、あるんだと思うんだけど」
銀鏡ルフナ:「ルフナは今、ここに玲那さんがいてくれるだけですっごく嬉しいんだよ」
六條 累音:「ドジって……『ギルドの裏切り者』として死にかけるほどの?」
六條 累音:「だとすれば相当なドジっ子ね、玲那」
香流玲那:「……」ルフナの純粋さと累音の追求から逃れるように、天井を向いて視線を逸らす。
香流玲那:「はあ……。そうだよ、ドジっ子なんだよ私は。いいだろ可愛げがあって」
六條 累音:「えぇ、本当に。思わぬ一面ね」可笑しそうに笑みを浮かべる。
六條 累音:「けれど、えぇ。……間に合ってよかったわ、玲那」
六條 累音:「私の部下である限りは、幸せでいてほしいもの」
香流玲那:「……」
香流玲那:メイクを落として毛布を被ったその顔は、イメージよりもずっと幼くあどけないものに見える。寝転んだ姿勢、黒髪がシーツに広がって、インナーカラーの赤がそれに混ざり合う。
香流玲那:「……君達って……」
香流玲那:「……どうして、ギルドなんてやっているの」
六條 累音:「……玲那は?」
銀鏡ルフナ:ぎゅっと玲那さんの手を握る。
銀鏡ルフナ:「ルフナはお姉さまがいたから!追っかけてきた……って知ってるよね」
香流玲那:「……ええ……知ってる」
香流玲那:「私の場合……」
香流玲那:「ギルドの基本的なスタンスは、UGNやFHよりもずっと個人主義でしょ」
香流玲那:「ギルドなら、誰とも関わらず、自分だけの力で生きていけると思った……」
香流玲那:僅かに視線を動かし
香流玲那:「結局……これだけどね」
銀鏡ルフナ:「あはは!一緒の方が楽しいよ~」けらけら笑う。
六條 累音:「えぇ……好きに頼りなさい」
六條 累音:「今回でわかったでしょう? ……少なくとも、見捨てるつもりはないってこと。」
銀鏡ルフナ:「……ねー、お姉さまはー?」
銀鏡ルフナ:「なんでギルドしようと思ったのー?」
六條 累音:「……そうね、元を辿るなら」
六條 累音:「勧誘を受けて、その条件が魅力的だったから。──けれど、これはきっかけね」
六條 累音:「ルフナが知りたいのは、今もそれを続けている理由でしょう?」
銀鏡ルフナ:「うん、そうだね……」
銀鏡ルフナ:「お姉さま、いつもルフナたちのために頑張ってくれるから」
銀鏡ルフナ:「なんでそんな、ギルドがんばってるのかなーって」
六條 累音:天井を仰ぐ。ルフナの手を握る。
銀鏡ルフナ:「わわ」ちょっと顔が赤くなる。
六條 累音:「……少し前まではね」
六條 累音:「ロクな部下もいなかったから。やりたいことだけ済ませてしまえば、好きに動こうとも思ったのだけど」
六條 累音:「今は……あなた達が幸せなら、私はそれでいいと思ってるから」
六條 累音:ルフナちゃんに自分の秘密を渡します
銀鏡ルフナ:!
GM:OKです
六條 累音:「けど。」
六條 累音:「これもエゴなんでしょう、少なくとも……」
六條 累音:「断られた、あなたの気持ちは考えられてなかったわ」その指を絡める。
銀鏡ルフナ:「…………」
銀鏡ルフナ:「……お姉さま」
銀鏡ルフナ:ぎゅ、と指を絡める。
銀鏡ルフナ:「…………怖かったでしょ」
銀鏡ルフナ:「ずっと、ひとりで…………」
銀鏡ルフナ:「抱えてたんだ……」
六條 累音:「……えぇ、とっても。イヤな夢を、幾度となく見た」
六條 累音:「受け入れてからは……却って、あなた達の為だけに動けたから」
六條 累音:「よほど、楽だったけれど」
香流玲那:「……」
香流玲那:「……あのさ……累音」
六條 累音:「……えぇ」
香流玲那:「ルフナ…… ……ミーコも」
銀鏡ルフナ:「……うん……」
香流玲那:「……あのね」
香流玲那:「……その……」
香流玲那:散々迷うように時間を使い、難しい顔をして。
香流玲那:「……あ」
香流玲那:「……ありがとう……」
香流玲那:結局、ひどく不慣れな様子で素直な感謝を口にする。
銀鏡ルフナ:その様子に、ぷっと噴き出す。
銀鏡ルフナ:「……あはは!玲那さん、本当に可愛いんだ~!」
六條 累音:「……不器用なんだから」穏やかな微笑。
六條 累音:「まったく、今日はおとなしく可愛がられなさい」
六條 累音:先ほどの話などなかったかのように、平然と。
銀鏡ルフナ:「……ね、お姉さま。ルフナ、お姉さまのこと死なせないよ」
銀鏡ルフナ:「玲那さんも。だって……ルフナは」
銀鏡ルフナ:「ヒーローだから!」
六條 累音:「えぇ、本当に──ヒーロー、ね。」"それでも"、と。言えたならよかったのだろうか。
ミーコ:「ルフナさん……やっぱルフナさんはかっこいいっす!!」
ミーコ:「ミーコも陰ながらお支えするっす!玲那さん!!卵酒作ったっすよ!!飲むっす!!」生卵とウォッカを混ぜただけのものを一気飲みさせる
香流玲那:「お゛ッ……ぐっ……げぅっ……」
銀鏡ルフナ:「……っ」ミーコを守れなかった記憶がフラッシュバックし、一瞬息を吞む。
銀鏡ルフナ:「……ミーコも。絶対死なせないからね!」もう一度、があるんだから。絶対に死なせないと、笑った。
GM:サイクル2 フェイズ3
GM:前回登場侵蝕忘れてたな…… 2回分お願いします。
七瀬花霞:あ、僕の手番がまだです……!
銀鏡ルフナ:あと花霞ちゃんの手番がまだかも!
GM:あ、ほんとだ失礼!
六條 累音:だぜだぜ それはそれとして1d10ずつ振る…?
GM:サイクル2シーン4 シーンPCは花霞さんです。
七瀬花霞:ルフナちゃんに来てもらいます
銀鏡ルフナ:む!いきます!
七瀬花霞:まずルフナちゃんの秘密を探ります。
銀鏡ルフナ:はわわ……
GM:OK
GM:・秘密:銀鏡ルフナ 《情報:FH》難易度6
七瀬花霞:貴人礼賛を使用して判定します
七瀬花霞:4dx+3>=6
DoubleCross : (4DX10+3>=6) → 9[1,5,8,9]+3 → 12 → 成功
GM:成功 秘密をお渡しします
GM:お渡ししました
七瀬花霞:なるほど……
GM:シーンの内容は決まっていますか?
七瀬花霞:ルフナちゃんの部屋を訪ねるっていうのもな……別行動で聞き込みしてたらばったり外で会った感じで行こうと思います
銀鏡ルフナ:なるほど!
GM:了解です ではシーンを開始します。
七瀬花霞:未だ、脅威が完全に去った訳ではない。
七瀬花霞:ギルドからの信頼も暫定的なものだし、ループの原因も分かっていない。何より……ミアズマ――『彼女』については何も対策できていない。
七瀬花霞:少しでも情報を得る為に足を動かす。いつもとやってることは同じだ。
七瀬花霞:それでも……その足取りは重い。ルスティアから言われた言葉が引っかかっていた。
銀鏡ルフナ:「え~!ヤバ!お兄さん面白いね~!」
銀鏡ルフナ:ガラの悪そうな男と楽しそうに話している。
銀鏡ルフナ:「セクシーすぎる人参だけじゃなくムキムキすぎる大根も……あっ!」
銀鏡ルフナ:花霞の姿を見つけて顔を上げる。
銀鏡ルフナ:「ごめん!友達きたからいくね~!」手を振って男から離れる。
銀鏡ルフナ:「花霞!花霞も聞き込み~!?」パタパタ駆け寄ってくる。
七瀬花霞:「……ルフナ」
七瀬花霞:顔をまともに見ることができない。
七瀬花霞:ルスティアの言葉のせいで、どうすればいいか分からなくなっているのもある。
七瀬花霞:だが、それだけではない。調査の過程で知ってしまったからだ。ルフナの秘密を。
七瀬花霞:「……ごめんね、ルフナ」
銀鏡ルフナ:「ほえっ、何何!?」突然謝られたのでビックリしている。
七瀬花霞:「私……ルフナが隠してたこと、知っちゃった」
七瀬花霞:「ごめんね……そんなに不安だったんだね」
七瀬花霞:「私、ずっと一緒にいたのに……ルフナのこと守らなきゃって思ってたのに、全然気付けなかった」
銀鏡ルフナ:「あ、そうなんだ……えへへ……なんかちょっと照れちゃうね」きまり悪そうに笑って頬をかく。
七瀬花霞:「私、ルフナには幸せになってほしい」
七瀬花霞:「だから、ルフナが望むことならそれが一番いいことだと思ってた」
七瀬花霞:「そうやって、本当のルフナの気持ちを見ようとしてなかった」
七瀬花霞:「ねえ、ルフナ。ルフナは今幸せ?」
銀鏡ルフナ:「花霞…………」
銀鏡ルフナ:「…………うん。ルスティアさんの一番になれて、ルフナだけ見て貰えて。幸せだよ」
七瀬花霞:「本当に、それだけで、幸せ?」
銀鏡ルフナ:「…………え?」
銀鏡ルフナ:「んー……」
銀鏡ルフナ:「そりゃ……周りの人、みんなが幸せになってほしいとおもうよ」
銀鏡ルフナ:「特に、花霞は」
銀鏡ルフナ:「ずっとずっと、一緒で、守ってくれてたんだもん」
銀鏡ルフナ:「ずっと甘えっぱなしで……」
銀鏡ルフナ:「花霞だけ辛い思いして、ルフナだけ幸せになるっていうのは、辛いよ」
七瀬花霞:「……そっか」
七瀬花霞:「私がずっとルフナを騙してきたって言っても?」
銀鏡ルフナ:「……騙してきた?どういうこと?」
七瀬花霞:「私が幸せになることがルフナの幸せに繋がるなら、それを教えなきゃいけない」
七瀬花霞:「でも、それを聞いたら、ルフナはきっと悲しむ。それでも聞きたいなら、教える」
銀鏡ルフナ:「…………花霞がいいなら、聞きたい」
銀鏡ルフナ:「花霞がずっと、一人で背負ってた事……ちゃんと知りたいから」
七瀬花霞:「……分かった」
七瀬花霞:ルフナちゃんに自分の秘密を渡します。
銀鏡ルフナ:!
GM:了解です。
GM:お渡ししました。
銀鏡ルフナ:「……」
銀鏡ルフナ:「…………」
銀鏡ルフナ:ぎゅ、と花霞を抱きしめる。
銀鏡ルフナ:「花霞…………」
銀鏡ルフナ:「……ルフナは、花霞が騙してたなんて思わないよ」
銀鏡ルフナ:「………………」
銀鏡ルフナ:「むしろ……嫌じゃないの?」
七瀬花霞:「……嫌な訳、ないよ」
七瀬花霞:「だって、ずっとルフナのこと見てたから。ずっと、ルフナと一緒にいたから」
七瀬花霞:「優しくて、明るくて、可愛くて、ちょっとずるいところもあるけど、誰かの為に頑張ってて」
七瀬花霞:「そんなルフナのこと、嫌な訳ない」
七瀬花霞:「私が嫌だったのは……ずっと、私だけ……」
銀鏡ルフナ:「…………そっか」
銀鏡ルフナ:「『あなた』が、ルフナを見て、ルフナと一緒にいて、そう感じてくれたんだね」
銀鏡ルフナ:「じゃあ……立派な『あなた』の感情だ」
銀鏡ルフナ:「ルフナは……『あなた』が『あなた』を嫌いでも」
銀鏡ルフナ:「震夜から後、ずっと一緒にいた『あなた』のことが、大好きだよ」
七瀬花霞:涙が、零れ落ちる。
七瀬花霞:「わ、私……ずるい……だって、ルフナなら、受け入れてくれるって……どこかで思ってた……」
七瀬花霞:「だから……ずっと黙ってきたのに……なんで、今になって言っちゃったんだろう……」
銀鏡ルフナ:「……ふふ!ずーっと騙してたって思って、後ろめたかったんでしょ?」
銀鏡ルフナ:「じゃあ言えてスッキリで、いいことだよ!『あなた』は……ルフナの、大事な人だもん」
銀鏡ルフナ:「苦しいより、嬉しくしてくれる方が嬉しいよ?」
銀鏡ルフナ:顔を覗き込んで笑う。
七瀬花霞:「私……幸せになってもいいのかな……」
七瀬花霞:「ルフナが許してくれても……私は、『あの子』の幸せを奪ってる……」
七瀬花霞:「私、幸せになるのが怖いんだ……」
銀鏡ルフナ:「……ぷっ、ふふふふ!」あなたの言葉に、吹き出す。
銀鏡ルフナ:「ほんっとーに……優しい人!」
銀鏡ルフナ:「むしろ、幸せを奪われたのはあなたの方じゃない」
銀鏡ルフナ:「『その人』の分まで幸せになってやるぞー!くらい思ってもバチはあたらないと思うよ?」
七瀬花霞:「そう、なのかな……」
銀鏡ルフナ:「そうだよ!」抱きしめていた腕をほどき、両手で手をぎゅっと握る。
銀鏡ルフナ:「あなたは、幸せになっていいんだよ」
銀鏡ルフナ:「幸せになっちゃいけない人なんていないと思うけど……」
銀鏡ルフナ:「そんな中でも、とびっきり!あなたは幸せになっていい!」
銀鏡ルフナ:「奪われた分、もっともっと取り返してやる!ってくらい……めっちゃくちゃに幸せにならなきゃだよ!」
七瀬花霞:「……そっか」
七瀬花霞:「でも私、どうすれば幸せになれるかなんて分からない」
七瀬花霞:「だから……ルフナ」
七瀬花霞:「手伝って……くれる?」
銀鏡ルフナ:「うん!」ぎゅっと握る手に力を籠める。
銀鏡ルフナ:「色んな楽しい事、いっぱいしよ」
銀鏡ルフナ:「魔街じゃフツーとはちょっと……違うかもしれないけど」
銀鏡ルフナ:「進撃の巨人2読んだり……お土産の変なお菓子食べたり、変なニュースみたり」
銀鏡ルフナ:「楽しいこといっぱいして……何が幸せなのか、見つけていこうよ」
七瀬花霞:「……うん」
七瀬花霞:小さく頷いて。
七瀬花霞:ぎこちなくだが、確かに笑顔を返した。
銀鏡ルフナ:「……!」
銀鏡ルフナ:「ふふっ……花霞、可愛い!」その笑顔に、嬉しそうに。ほっぺを指でつつく。
七瀬花霞:「え、へへ」
七瀬花霞:「私も、幸せになれるように、頑張ってみる」
七瀬花霞:「だから……」
七瀬花霞:頬を突いた手を掴み、引き寄せ、抱き寄せて。
七瀬花霞:不意打ち気味に唇を重ねる。
銀鏡ルフナ:「…………っ!?」
銀鏡ルフナ:「か、すみ…………?」
七瀬花霞:「奪われた分、取り返してやる……ってくらいでいいんでしょ?」
銀鏡ルフナ:「そ、そう言った、けど……!」
銀鏡ルフナ:顔を真っ赤にして、混乱している。
銀鏡ルフナ:「で、でも……ごめん!ルフナは……本当に、ルスティアさんのことが好きなの」
銀鏡ルフナ:「ええと、ええと…………だから…………どうしてもルフナがいいっていうなら」混乱しながら。
七瀬花霞:「ルスティアより、ルフナのことが好きだって証明するよ」
銀鏡ルフナ:「……振り向かせてやる、くらいの気持ちで……」
銀鏡ルフナ:「あうう…………」
銀鏡ルフナ:「……む、難しいと思うけど!…………止めは、しないよ…………」
七瀬花霞:「うん。困らせてごめんね」
七瀬花霞:「でも、ルフナを困らせることより、本当はルフナが他の人の隣にいる方が嫌だったみたい」
七瀬花霞:「幸せになろうね」
銀鏡ルフナ:「……もー」困ったような笑顔で。それでも……彼女が前向きになってくれたことが嬉しくて。
銀鏡ルフナ:確かに、笑った。
GM:3月2日の昼。一時はベッドから起き上がることも出来なかった香流だったが、オーヴァードの回復力と君達の看病の甲斐あってか、既に出歩ける程度には回復していた。
GM:魔街市街地のカフェ。昼下がりのピークタイムだがそれほど客は多くなく、店内には落ち着いた空気が流れている。
ルスティア・ユートゥ:「それにしても……手酷くやられたのねぇ、玲那」
ルスティア・ユートゥ:サンドイッチに被りつきながら、クスクスと笑いを漏らす。
ルスティア・ユートゥ:「あたしも外回りなんてしてないで居ればよかったわ……珍しいもの見損ねちゃった」
六條 累音:「あら……ティアが居たとして、見るだけで我慢できたとは思えないけれど」
六條 累音:「なにせ、随分な歓迎を受けかけたものだから」
香流玲那:「見世物じゃないよ、全く」カフェラテをかき混ぜている。
香流玲那:「ルスティアがいたらもっと大惨事になっていたろうね。来てくれたのが累音で良かったよ」
ルスティア・ユートゥ:「何よ失礼ね」
ルスティア・ユートゥ:オレンジジュースをストローで啜り、不満げな視線を二人に送る。
ルスティア・ユートゥ:「あたしだって場の空気は読めるわ……まあ、ワンちゃんに興味ないわけじゃあない……けれど」
香流玲那:「ほら」
香流玲那:それ見たことかという顔をする。既に体調はだいぶ良くなってきているようだ。
六條 累音:「……まぁ、もちろん。玲那を助け出せたのはあなた達の動きに情報あってこそだもの」
六條 累音:「いつも感謝してるわ、ルスティア」
ルスティア・ユートゥ:「……はいはい」
ルスティア・ユートゥ:気だるげにひらひらと手を振って。
六條 累音:「あら、素っ気ない。珍しく褒めたのよ?」
六條 累音:微笑を浮かべて、珈琲を口へ運ぶ。今日は多少マシな味に感じられた。
ルスティア・ユートゥ:「珍しかないでしょ。貴方は褒めるより叱る方が苦手でしょうに」
ルスティア・ユートゥ:「で。貴方、何してたわけ?」玲那へずい、と顔を寄せる。
香流玲那:「はは、言えてる……」くすくす笑って「う」
ルスティア・ユートゥ:「のらりくらり、昼行燈主義のあんたがそこまで賭けに出るなんて珍しいじゃない」
ルスティア・ユートゥ:「面白い事でも見つけたの?」
ルスティア・ユートゥ:その口調は詰問というよりは、興味が前面に押し出されているように聞こえる。
六條 累音:「そうね……それだけ動けるなら、そろそろ話してくれてもいいのだけど?」
香流玲那:「……」マドラーを回す手を止める。
香流玲那:「というより……面白くないことがあったから、という方が正しいかな」
ルスティア・ユートゥ:「ふーん……個人的な話?」
香流玲那:「ま……そうかな。私の個人的な興味だよ」
香流玲那:「またしばらく空けるつもりだから、その前に少し確かめておきたいことがあったんだ」
六條 累音:「相変わらず"個人主義"、ね……ふぅん?」
ルスティア・ユートゥ:「貴方ね……累音が放任主義だからって好き放題しすぎよ」
ルスティア・ユートゥ:またしばらく空ける、という言葉に呆れたようにため息を吐く。
香流玲那:「別に、いつものことだろ?」
香流玲那:「それに、君達には……」「……」
香流玲那:そこで言葉を切り、カフェラテを一口飲む。肺が痛むのか、僅かに顔を顰めて
香流玲那:「……ま、そういうことさ」
六條 累音:「……まぁ、構わない──ということにしておいてあげるけれど」
六條 累音:「一人で死なないように、ね。」
六條 累音:「昨日だって偶然だもの。少なくとも、ルスティアに心配されているようではね?」
香流玲那:「はは……」
香流玲那:どこか自嘲気味な、乾いた笑みを漏らす。
香流玲那:「私には過ぎた望みだよ。誰だって死ぬときは一人さ」
ルスティア・ユートゥ:「…………」
ルスティア・ユートゥ:ふと、僅かな思案の合間を置いて。
ルスティア・ユートゥ:「そうかしら?案外、全員揃って仲良く死ぬって結末も……あたし達ならあり得るんじゃない?」
ルスティア・ユートゥ:と、肩を揺らす。
六條 累音:「……あら」
六條 累音:「それが、望ましい死に場所なら理想的ね」珈琲を一口飲んで。
香流玲那:「……私は御免だね、そんなのを見るのは」
ルスティア・ユートゥ:「なら貴方が一番に死ねるように祈る事ね……少なくとも」
ルスティア・ユートゥ:「同じ事繰り返してトンズラだけは勘弁して頂戴ね」
ルスティア・ユートゥ:空になったグラスを持ち上げて、氷を噛み砕く。
六條 累音:「駆け付けられるとは限らないものね。私にしろ、だれかにしろ」
六條 累音:脚を組んで外を眺める。いつもと変わらぬ荒廃した街並みを見ながら、横目でルスティアを見つめる。
六條 累音:「ティアは……死ぬならどこがいい?」
ルスティア・ユートゥ:「さあ……あたしを殺す気のある"誰か"の目の前なら別にどこでも」
ルスティア・ユートゥ:「ああ、でも……見晴らしの良い所がいいわね」
六條 累音:「……ふふ。やっぱり、ロマンチックね」
香流玲那:「……そういう君は? 累音」
六條 累音:「そう、ね……」
六條 累音:「一緒でないなら、あなた達の目の届かないところ」空になったカップを置き、遠くを見つめる。
香流玲那:「……なら、私と同じだ」
香流玲那:「私の場合、それが一番目だけどね」
六條 累音:「……あら、そうかもね」
六條 累音:「"何かあった時"の事は、もう準備してるもの……けれど」
六條 累音:「これも、つまらない大人の考える事かもしれないわね」
香流玲那:「……人間、死んだらそれで終わりだよ」
香流玲那:「死んだ後のことまで責任を取らされたら……」
香流玲那:煙草を咥え、火を付けようとして、禁煙だと思い出して止める。
香流玲那:「……溜まったものじゃない」
六條 累音:「そうかもね……けど、死んでも世界は続くものよ」
六條 累音:「ティア」
六條 累音:「私かあなた、どちらが先に死んでも、覚えておいてあげる」
六條 累音:「一番深いところで、ね」
ルスティア・ユートゥ:「……随分難しい事を言うのねぇ」
ルスティア・ユートゥ:「自分で殺した相手の事もたいして覚えちゃいないわよ、あたし……ま、努力はしてあげてもいいけれど」
六條 累音:「……ふふ。」
六條 累音:「あなたは大丈夫よ、ルスティア──だって、忘れる気なんてないでしょう?」
ルスティア・ユートゥ:「……貴方ね」
ルスティア・ユートゥ:「そんな事ばっかり言ってるから変な虫が付くのよ」
六條 累音:「あら。……あなたに嘘や世辞なんて、吐いた事はないのだけどね」
六條 累音:ただ、あの時を思い出させる声色で笑った。
【Cycle2-phase3】
GM:2回分の登場侵蝕をお願いします。
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(53 → 63)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 8)増加(63 → 71)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を2D10(→ 15)増加(42 → 57)
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を2D10(→ 7)増加(43 → 50)
銀鏡ルフナ:動揺が現れてる
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を1D10(→ 2)増加(47 → 49)
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(49 → 55)
GM:フェイズ3では基本的に判定は発生せず、フェイズ2までの行動の結果を見ることになります。
GM:シーンはロールによって進行します。3月3日の朝からスタートします。どのような行動を取りますか?
銀鏡ルフナ:え~っ!ゴドフリーさんのところにミアズマ呼ぶ!?
銀鏡ルフナ:あっ ていうかまずアイテム選んだ方が良いのかな?
六條 累音:マジで自由なんだ……!
GM:選ばなくても取得できなくて皆さんが不利になるだけなので別にいいですよ
六條 累音:www
銀鏡ルフナ:取得させてくだしゃい;;
七瀬花霞:取得させていただきます……!
銀鏡ルフナ:私は†盾の誓い(P180)、グローイングアーマー(P128)、ラピッドブースタ(P161) をもらいたいのですがいいでしょうか……!(ページはアイテムアーカイブです)
GM:OKです。
銀鏡ルフナ:ありがとうございます!!!!!!!
銀鏡ルフナ:早速装備します うぃーん
銀鏡ルフナ:あっグローイングアーマーは感覚指定します!
六條 累音:はい アブソーブアーマー(P138)、スレイヤーの証(P186)、セイクリッド(P155)を取得したいな……と思うのですが大丈夫でしょうか
GM:OKです。
ルスティア・ユートゥ:私は宣言済みのサテライトウォッチに加えてクリムゾンブリーチ(IAp.59)、クローズドガンファイター(IAp.173)を取得したいです
GM:OKです。
七瀬花霞:予備心臓(P83)、ネバーダイ(P167)、スレイヤーの証(P186)を取得します!
GM:OKです。
GM:では改めて行動をどうぞ。普通に待機してるだけでも大丈夫です。前回殺された時刻をどう迎えるか考えてください。
銀鏡ルフナ:あっ……とりあえず……いつも持っているぬいぐるみのたくさんついた学生鞄は部屋に置いておきます。何を意味するかは分かりませんが……
六條 累音:皆で拠点に固まる形で待機かな!
GM:OKです。それではシーンを始めていきましょう。
3月3日 9:00 廃ホテル『セレステ』
GM:──そうして、君達は再び3月3日の朝を迎えた。
GM:一度見たのと同じ曇り空。温度も湿度も、君達が知るのと同じ。
GM:だが今回は駐車場に出ず、全員がロビーに待機していた。
GM:本来の……君達の記憶では、間もなく“プレゲトン”による奇襲を受けてミーコが死に、そして謎の怪物……“ミアズマ”が現れる。
ミーコ:「……皆さんどうしたんすか~? 早く外行きましょうよ!」
ミーコ:待ちきれない様子でうずうずしている。ぐいぐいと君達の手を引っ張る。
銀鏡ルフナ:「だ……だめ!!特にミーコは!」
ルスティア・ユートゥ:「まだ眠いのよ……そんなに慌てて出なくてもいいでしょうに」
ルスティア・ユートゥ:初日と同じようにソファに寝そべり、火を付けたジョイントから口を離して煙を吐く。
ミーコ:「ど、どうしてっすか~~?あたし何かしちゃったっすか?外出禁止っすか?」
六條 累音:「えぇ。少し──待っていて頂戴」
銀鏡ルフナ:「え……えっと、ほら!あの……果報は寝て待て、だよ!」
七瀬花霞:「ミーコ。累音さんには深い考えがあるんだよ」
ミーコ:「なるほど……!深い考えが!」
六條 累音:「確認したいことがあるものだから。このロビーの中で好きに過ごしていなさい、ミーコ」
六條 累音:「少なくとも……置いていくような真似はしないから、安心なさい」
ミーコ:「分かったっす! 累音の姉御の深いお考えに従うっすよ~~!」
ミーコ:「今日はミーコも頑張るっす!敵が来てもやっつけるっすからね!グゴゴ……愚カナ人類を抹殺スル……」
銀鏡ルフナ:「進撃の巨人2の影響受けまくっちゃった」
七瀬花霞:「ミーコはすぐ影響受けるなあ」
六條 累音:「まったく……読ませ過ぎたわね」肩を竦める。とはいえ、イヤな言い方ではない。……生きているなら、何であれ構わない。
GM:緊張の中、時計の秒針がゆっくりと動いていく。
GM:1分。2分。
GM:……15分が過ぎても、辺りは静かで、何事も無いままだ。“プレゲトン”の奇襲も、怪物が現れることもない。
GM:着信音。六條の端末が鳴る。
六條 累音:「……」静かに、宛名を確かめる。
“ゼーロス”:『先輩♡ 次はいつごろ会えそうですか?』
“ゼーロス”:わざわざ専用回線で肌面積の多い自撮りを送ってきている。
七瀬花霞:「累音さん……何か動きがあったの?」至極真剣な表情で
六條 累音:『ギルドのいざこざが落ち着いたら、すぐに連絡する。あなたに会える時を楽しみにしてるわ』──と、慣れた手つきで送信して。
六條 累音:「……いえ、単なる業務連絡」画面をそっと撫でて、そのまま閉じる。
六條 累音:「ルスティア、私の記憶が確かならもう──過ぎたわね」
ルスティア・ユートゥ:「………そう、ね」
ルスティア・ユートゥ:ちら、と壁掛けの時計に目をやり。順番にメンバーの顔を見渡しながら人生で最も深いため息を吐く。
ルスティア・ユートゥ:「時間が過ぎれば安全、ってわけじゃあないけれど」
ルスティア・ユートゥ:「ひとまず……繰り返しにはならなかった、と見ていいのかしら。欲を言えばワンちゃんの方の状況も確認しておきたいわね」
GM:外も静かな様子だ。少なくとも市街地で戦闘が起き、大混乱が引き起こされている……ということはなさそうだ。
六條 累音:「外も、静寂そのものね──なにせ、火種を消したんだもの」
六條 累音:「ミーコ、ギルド本部から何か連絡は入っている?」
ミーコ:「んーっと」通信機器を確認して「いえ!特に何もないっす!」
銀鏡ルフナ:「便りがないのはいい知らせ……かな?」
七瀬花霞:「何かあるとすれば、あとはGPOの方……かな」
七瀬花霞:「何か報道とかされてないかな」
ミーコ:「あ!丁度狩野さんからっす!『今回の君の情報について……』なんかお礼っす!」
六條 累音:「礼まで送る余裕がある……なら、あちらは大丈夫そうね」
香流玲那:「……ふぅ」息をついて腰を上げる。
香流玲那:「何だか分からないけど、上手くいったようで何よりだね」
香流玲那:「じゃ……私はそろそろ行くよ」
銀鏡ルフナ:「え~っ!もういっちゃうの~!?」
ルスティア・ユートゥ:「"お礼"の中身くらい確認していけばいいじゃない。いつもよりはマシな打ち上げになるかもしれないわよ?」
ルスティア・ユートゥ:強く引き留めはしないが、珍しく声を掛ける。
六條 累音:「えぇ、ミーコ。何か大事なことは書かれていた?」
ミーコ:「いえ、特には……なんかむつかしい言葉でありがとうとごめんねって感じで……」
香流玲那:「長居しすぎたくらいだよ。夜の内に出て行こうかと思ったけど……まあ一応ね」
ルスティア・ユートゥ:「あらら……ほんとにあの件でチャラになっちゃったのね」
六條 累音:「ま……そんなところでしょう。」
六條 累音:「少なくとも、私にとっての報酬は"今"で十分よ」
六條 累音:「それだけで、豪勢に打ち上げでもしたいくらいにはね」
銀鏡ルフナ:「うん……!みんな無事で……ほんっと~によかったあ~!」
ルスティア・ユートゥ:「そうよ玲那、たまには付き合いなさいよぉ」
ルスティア・ユートゥ:緊張がほぐれたからか、いつも以上に軽い調子で絡む。
七瀬花霞:「うん……よかった」まだ少し不安を残しながら。
七瀬花霞:「玲那さんの変な味のお土産、まだ残ってるんだよ。消費手伝ってよ」
香流玲那:「悪いけど遠慮しておくよ。どうぞ君達で楽しんで」薄く笑って
香流玲那:「じゃ……さよなら。もしかしたら、もう会うことはないかもしれないけど──」
GM:『臨時ニュースです。司政局から……』
GM:その時、七瀬が付けたテレビのニュース映像が切り替わる。
ルスティア・ユートゥ:「──?」
六條 累音:「……なに?」
六條 累音:安堵しかけた心を落ち着かせて、ニュースに目を送る。
GM:『現在、市街外周部で戦闘が発生している模様です。何者かの襲撃と見られ、ストレンジャーズが対応を……』
七瀬花霞:「外……」
七瀬花霞:即座に関わる訳ではないが、タイミングから見て全くの無関係と断じることもできない。
GM:『この事態に対し、司政局は警戒態勢の引き上げを発表しております。リージョン2以上のエリアに侵入した市民は、即刻処罰の対象になるとして────皆さんは外出を控え、司政局の指示を……』
GM:時刻は9時20分。見れば遠く……魔街を覆う巨大な壁から、黒煙が上がっているのが微かに見て取れる。
ルスティア・ユートゥ:「──旅行は延期ね」体を起こし、言葉と共に鋭く息を吐く。
銀鏡ルフナ:「何が起こってるんだろう……」不安そうにテレビを見つめる。
香流玲那:「……一体何が……」扉を開け、外に出て様子を見る。
六條 累音:「『ここから』も、油断はできなそうね」
ルスティア・ユートゥ:玲那の背中を追って外へ出る。
GM:市街地は静かなままだが、確かに報道の通り、魔街の外周部、高リージョン区域で戦闘が起きている様子だった。
GM:かなり距離があり、明確には分からないが……外壁の防衛を担当するストレンジャーズと何かしらの集団が戦っているようだ。
ミーコ:「こ、これ……姉御の深いお考えっすか……?」不安げに見上げる
六條 累音:「……いいえ」
六條 累音:「私が起こしたことじゃない。何かが起きるのを確かめたかった──といえば、その通りだけれど」
七瀬花霞:「私達が対処できる火種は消した」
七瀬花霞:「だとすれば、やっぱり、GPO……確か、ゴドフリー・ハーディングって今日戻ってくる予定なんだよね?」
六條 累音:「えぇ、ルフナが調べた情報によれば……早朝、だったわね」
銀鏡ルフナ:「うん……丁度帰ってきたころだと思う」
ルスティア・ユートゥ:「面倒な相手だろうとは思っていたけれど……ここまでの面倒事を持ち帰ってくるとはねぇ」
ルスティア・ユートゥ:「どうする、累音?どこまで燃え広がるかは分からないけれど……って、前も似たような事言ったわね」
六條 累音:「初めに──ゴドフリー・ハーディング。排除派の頭角がリスクを背負ってまで、こんな行動に出るときは」
六條 累音:「必ず、勝算がある時でしょうね」
六條 累音:「そうなれば、私達もここでのんびり過ごしている訳にもいかないわね」
六條 累音:「ギルド本部と、……あるいは、"プレゲトン"とも」
六條 累音:「得られる情報はいただきましょう。生き残るために──私達の幸せを維持してもらうためにも、ね」
GM:では皆さん、ここで《知覚》判定をどうぞ。難易度は13です。
銀鏡ルフナ:なにっ!
六條 累音:ルスティア!行け~!
七瀬花霞:うおおおおお
六條 累音:1dx>=13 なぜなら累音は無理なので
DoubleCross : (1DX10>=13) → 5[5] → 5 → 失敗
七瀬花霞:2dx+3>=13
DoubleCross : (2DX10+3>=13) → 6[1,6]+3 → 9 → 失敗
ルスティア・ユートゥ:7dx+10>=13
DoubleCross : (7DX10+10>=13) → 10[3,5,8,9,9,9,10]+5[5]+10 → 25 → 成功
銀鏡ルフナ:4dx+3>=13
DoubleCross : (4DX10+3>=13) → 10[3,4,8,10]+3[3]+3 → 16 → 成功
六條 累音:ルフナちゃんも成功してる!
ルスティア・ユートゥ:ルフナ……!凄いわ!
六條 累音:えらいよ~~
銀鏡ルフナ:えへへ♡
七瀬花霞:えらーい!
GM:ではルスティアさんとルフナさんは気付きます。
GM:魔街の遥か上空を何かが飛んでいるのが、豆粒のように小さく見える。
GM:それは灰色の扁平系で、一見鳥を思わせるシルエットだが……それよりも遥かに大きい。
ルスティア・ユートゥ:「──なに?あれ」
銀鏡ルフナ:「鳥?より……ずっとおっきい」
銀鏡ルフナ:空を指さしながら。
七瀬花霞:示されたまま見上げ、眉を顰める。
ルスティア・ユートゥ:「飛行機?いや……」
六條 累音:二人の目線、指先を追うように空を見上げる。「なによ……あれ、は……?」
ルスティア・ユートゥ:地上への意識を切り、上空に目を凝らす。
GM:その時、薄曇りの薄明が真っ白に染め上げられた。
GM:突如として、遠く市街地の輪郭が白く燃え上がる。太陽をも凌ぐ閃光が空と大地の境界を奪い去り、世界を無慈悲な白の領域へと変貌させる。瞬く間に影は消え、輪郭は崩れ、すべてが光に呑み込まれた。
GM:遅れて響く、天地を引き裂く轟音。大気が悲鳴を上げ、地面は揺れ、建築物という建築物が瓦礫と化して崩れ落ちる。空を突き破る炎の柱が、立ち込めた暗雲を巻き上げながら天を覆い尽くしていく。
GM:その圧倒的な光景を前に、それが核兵器の爆発であり、ルフナとルスティアが見つけたものが爆撃機であったことを理解するのには、暫くの時間を要したかもしれない。
ルスティア・ユートゥ:「─────────は、は」
ルスティア・ユートゥ:疑問の声を上げるつもりが、喉の震えで笑ったようになってしまう。
銀鏡ルフナ:「――――!」声も出せず、立ち尽くす。
七瀬花霞:理解が追い付かない。だが、それでも体は動いた。
七瀬花霞:ルフナの前に立ち、光に対する盾になろうとする。それが、無意味な行為であると考える余裕などなかった。
GM:爆発は一回だけではなかった。立て続けに閃光。凄まじい爆炎が遠くスラムを、市街地を飲み込み、巨大なキノコ煙が空高くまで立ち昇る。
六條 累音:その白は、まさしく理不尽の体現であった。我らを覆う影は潰え、どこにいたとて逃れ得なかったに違いない。
GM:ビルが飴細工のように崩壊していく。衝撃波でホテルの窓ガラスが一斉に砕け散った。
GM:そして──気付けば君達の上空にも、鳥を思わせる黒影が飛来している。
ルスティア・ユートゥ:「んな事してる場合か……ッ!!全員、壁の後ろに下がれッ!!」
六條 累音:「ぐ、──えぇっ、伏せなさい……!」
六條 累音:窓ガラスが喉を切る。とはいえ、焼かれる前に声は発せなければならなかった。
ルスティア・ユートゥ:花霞、そしてルフナの腕を掴んでホテルの中へと引き摺り倒し、自身も累音と共に床へ倒れ込む。
ミーコ:「どっ……えっ……こ、これって……何なんすか、これ……!?」
ルスティア・ユートゥ:どんな些細な傷も致命傷となりかねない自身と、彼女たちにほとんど違いはない。
ルスティア・ユートゥ:「ミーコ!!あんたもよ!早く!」
銀鏡ルフナ:「……っ!」引き摺り倒されるままに転がり、なんとか壁を盾にするように伏せる。
七瀬花霞:「っ、ミーコ……!」腕を掴まれて、思考が平常時に戻る。
六條 累音:「玲那も──早くっ!」
銀鏡ルフナ:「なに……なんなの、なんなのこれ……!?」
香流玲那:「……」呆然とした様子で君達を見る。
七瀬花霞:「玲那さん……!」
六條 累音:「退けたと思った困難は、未だ退けていなかった──そう言う事でしょう……!」
GM:遥か上空、爆撃機から核爆弾が投下される。自由落下にて地表に迫るが──起爆するのも遥か上空だ。君達の能力でも止められない。
香流玲那:「……」
香流玲那:「『全員揃って仲良く死ぬ』……か」
香流玲那:居並ぶ面々、核爆発という絶対的な死を前に、無為な抵抗をしようとする君達を見て。
香流玲那:「くそ……」
香流玲那:「こんなはずじゃなかった」
香流玲那:香流が君達に向け、手を翳す。
ルスティア・ユートゥ:「あんた、何を──」
GM:君達の視界が、空間が、世界が歪んでいく。
GM:同時、強烈な頭痛と酩酊感が走り──
GM:割れたシャンデリアが微かな風に揺れ、薄明の中で沈黙を歌う。銃痕の刻まれた壁には、血の匂いが染みついている。
GM:テーブルの上には空になったグラス、カウンターの奥では古いジュークボックスが、ノイズ混じりにかすれたジャズを流している。
GM:君達は、再びホテルのロビーにいた。
3月1日 09:00 廃ホテル『セレステ』
GM:サイクル2を終了します。
【Cycle3-phase1】
GM:全員登場です。HP・侵蝕率を初期状態に戻したうえで、登場侵蝕をどうぞ。
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(39 → 46)
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(34 → 36)
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(32 → 41)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(32 → 39)
3月1日 09:01 廃ホテル『セレステ』
GM:冴えた朝の空気が君達を包んでいた。窓の外の景色を見れば、曇っていたはずの空は晴れ、焼き尽くされた町並みは元の通り平穏なままだ。
GM:端末や放送で日付を確認すれば、3月1日。君達は再びこの日に戻ってきた。
GM:全員を苛む頭痛と酩酊感も、やはり再び襲ってくる。
七瀬花霞:「これで……二回目……」頭痛に喘ぎながら周囲を見渡す。
銀鏡ルフナ:「また……戻ってきた?」キョロキョロしている。
六條 累音:まるで飲み過ぎた次の日のようなふらつく足で、窓にしがみついて。
六條 累音:「そうみたい、ね……」
ルスティア・ユートゥ:「二度目があった事に感謝すべきなんでしょうね、今は」
ルスティア・ユートゥ:巻き戻しの瞬間、その景色と顔を思い出しながらガシガシと後ろ髪を掻く。
七瀬花霞:「最後のアレ……やっぱり、ループの原因って」
銀鏡ルフナ:「玲那……さん」見渡してその姿を探す。
六條 累音:「玲那だけが、行動が変わっていた……恐らく、そういう事でしょうね」
GM:その時、ロビーの扉が遠慮がちに開かれる。
ミーコ:「あっ……!い、いた……」
ルスティア・ユートゥ:「ミーコ……?」
銀鏡ルフナ:「ミーコ!」無事な姿を見てほっと胸をなでおろす。
ルスティア・ユートゥ:一週目と違う、その様子に違和感を覚えて視線を向ける。
七瀬花霞:「ミーコ……」今までと様子が違うことに気付く。
六條 累音:「ミーコ……どうかした?」
ミーコ:湯気を立てる大量のカップとポットを抱えながら、混乱した様子で周囲を見回す。
ミーコ:「み、皆さん……?あの、何か……なんなんすか?これ……」
七瀬花霞:「今度は、ミーコも覚えてるんだ」
ミーコ:「急に様子が……それに外……爆発してませんでした?なんか……気持ち悪いし……うえ……」
六條 累音:「そう。いえ、そうね。あなた……覚えてるのね」
ミーコ:盆を机に置いて、不安げにペンダントを握り締める。
銀鏡ルフナ:「そっか……ミーコも覚えてるんだ」
銀鏡ルフナ:「落ち着いて、聞いて欲しいんだけど……」
銀鏡ルフナ:「ルフナたち……時間を繰り返してるみたいなの」
ミーコ:「……? ……時間を……?」
ミーコ:「そ……それって……まさかアレすか!?」ハッとして
ミーコ:「進撃の巨人2みたいな…………!?」
六條 累音:「進撃の巨人2って……そうなの?」
七瀬花霞:「うーん……まあ、その理解でいいのかな……」
銀鏡ルフナ:「進撃の巨人2ってそうなんだ!?ちゃんと借りて読まなきゃ……!」
六條 累音:「……まぁいいわ、理解が早く済むなら」
六條 累音:「おかしいこともあったでしょう? ルスティアがあなたが転ぶことを知ってるように動いたり」
六條 累音:「外に出るはずの時間に私達が動こうとしなかったり、ね。」
ミーコ:「そういえば……勘が良いだけじゃなかったんすね!?」
ミーコ:「……でも、どうしてそんなことが?」
七瀬花霞:「分からないけど、多分玲那さんなら知ってるんじゃないかと思ってる」
ルスティア・ユートゥ:「あの様子じゃあ、まず間違いないでしょうね……信じがたいけれど」
ミーコ:「玲那さんがっすか!?一体どうして……」
香流玲那:「……」
香流玲那:僅かに開いたドアの隙間から、こっそりと様子を伺っている。
銀鏡ルフナ:「あー!玲那さん!!」気づいて駆け寄っていく。
七瀬花霞:「玲那さん、今度は来てくれたんだ」
六條 累音:「玲那、居るなら入ってくればいいのに」
銀鏡ルフナ:「ね、ね、玲那さんがルフナたち助けてくれたんだよね!?」
銀鏡ルフナ:扉の隙間に手を入れて、ひっぱるように手を握って。
香流玲那:「……」咳払いして入室してくる。
銀鏡ルフナ:「なんでそんなことできるのかわかんないけど……、本当にすごいよ~!玲那さん、助けてくれて本当にありがとうっ!」
香流玲那:無言で君達の顔を見渡して。
七瀬花霞:「そうだね。なんでとかより先にそれを言うべきだった」
七瀬花霞:「ありがとう、玲那さん」
香流玲那:「…………。……うん、まあ……うん……」
六條 累音:「……どうしてそんなに気まずそうにしているの?」
香流玲那:気まずそうな様子で椅子に座り、紅茶を口に運ぶ。
ルスティア・ユートゥ:「ふふ、流石に説明なしでトンズラできるような状況じゃあないからかしら?」
ルスティア・ユートゥ:同じように紅茶を口へ運びながら笑う。
ルスティア・ユートゥ:「自分の事を話すの、滅法不得意だものね。貴方」
六條 累音:「なら、話す気になってくれた──と。随分嬉しいわね」
ルスティア・ユートゥ:「どうなの、玲那?」あくまで軽い口調で距離を詰める。
香流玲那:嘆息する。単なる気まずさだけでなく、体力的にも消耗しているように見える。拷問で負った傷は無くなっているはずだが。
香流玲那:「……。……怒らないの?」
香流玲那:「ずっと黙っていたのに……」
香流玲那:悪事が露見した子供を思わせる表情で君達を見る。
七瀬花霞:「……怒られると思ってたの?」
六條 累音:「あなたに悪意の一つでもあるのなら、叱ってもいいのだけど」
六條 累音:「ルスティア曰く、私は褒めるより叱る方が苦手だそうからね」
銀鏡ルフナ:「そうだよー。意地悪で黙ってたんじゃないでしょ?」
ルスティア・ユートゥ:「叱られてスッキリするなら累音の代わりをしてあげてもいいけれど」
ルスティア・ユートゥ:「元々隠し事だらけでしょう、私たち。むしろ素直にお礼が言える子達が羨ましいと思ってたくらい」
ルスティア・ユートゥ:「何もかも開けっ広げにしなきゃいけないような集まりでもないでしょう?その時がくれば、でいいのよ」
ルスティア・ユートゥ:その時、が今である事を強調しつつも笑みは崩さず肩を竦める。
香流玲那:「……分かったよ」観念したように瞑目し、深く息を吐く。
香流玲那:「君達に……聞きたいことがあれば、答える」
銀鏡ルフナ:「えーっ!いざ言われると何聞いたらいいんだろ!?」
銀鏡ルフナ:「ん-っと……玲那さんは……何回も繰り返してるの?」
香流玲那:「……今回の件に関して、という意味なら……ノーだね。君達と同じ経験しかしていない」
香流玲那:「まずは……前提から話しておこうか」
六條 累音:煙草に火を点けて、静かに耳を傾ける。
香流玲那:「私は君達に、『敵を麻痺させる能力』を持っているとしていたけれど……」
香流玲那:「……ごめん。それは嘘なんだ」
銀鏡ルフナ:「えーっ!嘘だったの!?」
銀鏡ルフナ:「でもちゃんとマヒしてたよね?」不思議そうに首をかしげている。
六條 累音:「とすれば、あの時から受けているような頭痛に酩酊感……それが関わっているの?」
香流玲那:「実際には、私の能力は……『人間の精神の時間を操る能力』……とでも言うのかな」
香流玲那:「エグザイルでなく、限定的なバロール能力。それを使って相手の精神を停止させて、麻痺しているように見せていたんだ」
香流玲那:「そして……その能力で精神の時間を巻き戻すことで、実質的な時間遡行が可能なんだ」
銀鏡ルフナ:「それって……めちゃくちゃすごくない?そのすごいことが実際起こってるから、今ルフナたちはここにいるわけだけど……」
六條 累音:「そんなことを……私達全員に、ね……」
香流玲那:「この能力は現実の物質や物理には作用できない……だから君達が戻った先で二人になったりすることはない」
七瀬花霞:「過去の自分の体に、未来の自分の精神がタイムスリップしてる……ってことか……」
銀鏡ルフナ:「なるほどぉ……」
ルスティア・ユートゥ:「……じゃあ、それについてもう一つ。遡行はあと何回可能なの?」
ルスティア・ユートゥ:「回数制限、あるいは何らかのトリガーが必要なのか……条件があるなら共有しておいて頂戴」
七瀬花霞:一回目の遡行でミーコが戻っていなかったのは、既に死んでいたから遡行させる為の精神が存在しなかったということか、と納得する。
香流玲那:「……そのことだけどね」
香流玲那:赤い瞳が揺れる。落ち着きを取り戻そうとするかのように煙草に火を付け、ゆっくりと煙を吐き出す。
香流玲那:「この能力は……そう大したものじゃないんだ」
六條 累音:「それは……どういう事?随分と救われたけれど」
六條 累音:「それだけ、負担が掛かるのかしら」
香流玲那:「……うん。まず……時間遡行には大きな負荷が掛かる。連続使用なら更に大きい」
香流玲那:「跳躍は出来てあと1回、それも成功する保証は無いと思ってほしい」
銀鏡ルフナ:「えぇーっ!!……と思ったけど跳躍出来る方がすごいもんね」神妙な顔で頷く。
ルスティア・ユートゥ:「……もう充分にメリットを享受したもの。これ以上胡坐はかけないわね」
ルスティア・ユートゥ:前髪を弄りながら嘆息する。
七瀬花霞:「十分すごくない? もうできないって言われても全然おかしくないと思ってた」
六條 累音:「……えぇ。二度の死を回避し得たのだもの。それだけで、十二分の活躍よ」
香流玲那:「精神を操作する以上、既に死んだ人間には効果が無い。遡行の範囲も数日以内が限界で、一定の範囲内の対象を全員リープさせるから、敵味方が交錯するような戦闘中にも使用できない」
香流玲那:「……君達はそう言ってくれるけど……何でも出来るようでいて……穴だらけの能力だよ」
香流玲那:静かに煙を吐き出す。
六條 累音:ため息を吐き、立ち上がる。「玲那」
六條 累音:「どんなに穴だらけだとしても、どんなに制限があったとしても……。」
六條 累音:「それをうまく使って、二度も救ったのはあなたの功績でしょう」
六條 累音:そっと頭を撫でる。
香流玲那:「やめてよ」
香流玲那:その手を振り払うようにして。
香流玲那:「そうじゃないんだ」
香流玲那:「なまじこんな能力を持っていると……何もかもが自分の手の中にあるように思えてしまう」
香流玲那:「誰かと親しくなると、どうしても助けたくなってしまう。誰かの不幸も、不慮の死も、偶然の不運も……」
香流玲那:「何もかも、私なら救えたと考えてしまう。事実、私なら何とかすることが出来て……」
香流玲那:「だからこそ、取りこぼしたことばかりを考えてしまう。私の視界に映る全ての不幸は、私が『救うことを選ばなかったこと』だと思えてならない」
香流玲那:「……だから、もうやめようと思ったんだ」
香流玲那:「誰とも親しくなりたくない。こんな能力は使わず、与えられた運命を受け入れ、何事とも深く関わりを持たないように生きていこうと……」
香流玲那:「……そう、思っていたんだ。だから君達とも、あまり一緒に居たくなかった」
銀鏡ルフナ:「……でも、使っちゃったんだ?」笑顔で尋ねる。
六條 累音:「それで、個人主義……ね」
七瀬花霞:「でも、使ってくれてよかったよ」
七瀬花霞:「助かったからだけじゃなくて、そのお陰で私達玲那さんの傍にいられる」
七瀬花霞:「一人で大変だったね」
香流玲那:「……違う。違うよ」
香流玲那:かぶりを振って
香流玲那:「私は……君達に褒められるようなことは一つもしてないんだ」
香流玲那:「君達に黙って、単独で“プレゲトン”と関わりを持っていた。彼らに協力する代わりに、ギルドと敵対しないよう契約を結んで……」
香流玲那:「だが結局、それが原因で“ゼーロス”の激昂を招いた」
香流玲那:「GPOのサンジェルマンとも、魔街の現状維持を目的とする者同士、陰で通じていたけれど……」
香流玲那:「……彼の死を知っても、私は一度は巻き戻しを選択しかけて……結局見捨てたんだ」
香流玲那:「君達に関しても……そうだ。一度目のリープでは、目の前で死に掛けた君達を見て、つい助けてしまったけれど……」
香流玲那:「……二度目はもう無いはずだった。自分だけでギルドから去ろうと思って、君達に会う前に姿を消して……」
香流玲那:嘆息する「……結局、助けられてしまったけどね」
ルスティア・ユートゥ:「過程の話はどうでもいいわ」
ルスティア・ユートゥ:「結果として貴方はあたし達を救う事を選択し、あたし達はその結果として生きている」
ルスティア・ユートゥ:「あたし達が巻き戻ったことでサンジェルマンは死ななかった」
ルスティア・ユートゥ:今はまた巻き戻ってしまったけれど、と付け足しながら。
ルスティア・ユートゥ:「救えなかったものを語るなら救ったものにもきちんと目を向けなさい」
ルスティア・ユートゥ:「罪だけに目を向けて酔うなんて、卑怯だわ。ありがとうの一つくらいまともに受け止めなさいよ」
六條 累音:「──それとね」
六條 累音:「褒められるようなことをしていないだとか、はどうでもいいの」
六條 累音:「私は感謝をしたいからしていて、あなたを助けたいから助けた」
六條 累音:「その結果が今でしょう。あなたが居なければ、私はここにいなかったのだから」
六條 累音:「ただ、手が届いたのよ。お互いにね」
七瀬花霞:「玲那さんの気持ち、ちょっとだけ分かるよ」
七瀬花霞:「褒められても、慰められても、何を言われても、自分の醜い部分から目を逸らすなんてできないよね」
七瀬花霞:「でも、人から褒められないことなんて、ここにいるみんながしてるよ」
七瀬花霞:「累音さんはすぐ年下の女の子にちょっかい出すし、ルスティアはやること全部めちゃくちゃだし、ルフナは可愛いのに誰にでも距離近すぎるし」
七瀬花霞:「私も、人の幸せを奪って生きて、ずっとうじうじして、周りに心配かけ続けてきた」
七瀬花霞:「でも、私はみんなのことが好きだし、みんなも私のことを好きでいてくれてる」
七瀬花霞:「私は、玲那さんも好きだよ」
香流玲那:「……。……何もかも上手く行かない……」
香流玲那:「繰り返して、また繰り返して……」
香流玲那:「それでも駄目だった時の絶望は、ただ失敗するよりも余程大きい」
香流玲那:「最初から、無駄に足掻くことなんてしなければよかったと思うかもしれない。君達も、一度味わって分かったはずだ」
香流玲那:「……それでも、いいの?」
銀鏡ルフナ:「てかさ!カレン……"ゼーロス"が裏切りだって思って怒ったのって、ゴドフリーさんがルフナたちを嵌めようと嘘の情報流したからだし」
銀鏡ルフナ:「サンジェルマンさんを殺したのだって、ゴドフリーさんじゃん!」
銀鏡ルフナ:「全然、玲那さんの"褒められないような事"じゃないよ。一人の悪いヤツにしてやられた被害者じゃん!」
銀鏡ルフナ:「あのすごい爆発だってさ……、あれって核だよね?そんなのできるのって、ゴドフリーさんくらいじゃない?」
銀鏡ルフナ:「足掻きが無駄だったなんて思わない。むしろ解決に向けてどんどん色んな事が分かってきたよ!」
銀鏡ルフナ:「もしかしたらゴドフリーさんをどうにかしても、また別の問題が出てくるかもしれないけど……」
銀鏡ルフナ:「そしたらまた、それをどうにかできるように頑張ればいいんだよ!だってチャンスがあるんだから!」
銀鏡ルフナ:「玲那さんのおかげで、チャンスがもらえたんだよ!」
香流玲那:「…………」
香流玲那:君達を見て、困ったような呆れ顔で笑う。
香流玲那:「……何だよ……」
香流玲那:「一人くらいさ……もう無理だって絶望したり、私のこと責めてくれたっていいじゃない……」
六條 累音:「あら……そんな子、私が選ぶと思う?」周りを見渡して、満足したように頷く。
六條 累音:「疑ってはいなかったけれど……人を見る目は確かみたいね」
香流玲那:「……はあ……」
香流玲那:天を仰いで顔を覆う。
香流玲那:「そんな風に言われたらさ……」
香流玲那:「私だって……君達を見捨てて、一人で逃げるわけにはいかなくなるじゃないか……」
銀鏡ルフナ:「えへへへっ!」玲那さんにぎゅーっと抱き着く。
銀鏡ルフナ:「そうだよ!ルフナたち仲間だもん!独りぼっちなんてだめだよ!」
ルスティア・ユートゥ:「逃がすワケないでしょ、ふふ」
七瀬花霞:「それに、逃げる必要なんてないよ」
ミーコ:「2割くらいしか分かんなかったけどはいっす!!」
七瀬花霞:「逃げなくていいようにこれからするんだから」
香流玲那:「……分かったよ」
香流玲那:観念したようにルフナを受け止めて、それから君達全員に視線を巡らせる。
香流玲那:「どうなるか分からないよ。何の保証も出来ないけど……」
香流玲那:「……一緒にやってみよう。最後まで」
六條 累音:「それでこそ。それに……気に食わないもの、私達から幸せを取り上げようとする輩なんて」
六條 累音:「痛い目には遭ってもらわないと、でしょう?」
銀鏡ルフナ:「うんっ!絶対許せない!一回メッ!ってしただけじゃ許さないんだから!」
銀鏡ルフナ:拳を握りしめている。
ルスティア・ユートゥ:「今までの分、存分に──喰い荒らしましょう」
七瀬花霞:「うん。随分大変な目に遭ったもんね」
七瀬花霞:「同じくらい大変な目に遭ってもらわないと、割に合わない」
GM:焼け落ちるはずだった街。失われるはずだった命。
GM:そのすべてを知った上で、未来は今再び白紙へと戻った。
GM:恐怖と苦しみは、忘れられぬまま胸に残る。
GM:だが、だからこそやるしかなかった。
GM:視線が交わり、想いが重なる。
GM:それぞれの手に、確かな覚悟が宿った。
GM:それではサイクル3 フェイズ1の判定に入っていきます。
GM:現在の項目はこちら。
判定項目
●タイムリープについて 《意志/交渉/任意の情報》難易度5
●ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
●情報の出所 《情報:FH/ギルド/GPO》 難易度11
●ゴドフリー・ハーディングについて 《情報:ギルド/GPO》 難易度10
●謎の怪物について 《情報:噂話》難易度7
●戦闘に備えて装備を準備する 《情報:ギルド/噂話》難易度8
☆“プレゲトン”セルと交渉する
☆サンジェルマンの死を止める
☆“店主”の妹を助け出す
☆ギルドと交渉する
☆“ミアズマ”を誘き出す
GM:また、前回のループで入手したアイテムは現在消滅しており、再び ★“店主”の妹を助け出す を達成すれば再入手可能です。
GM:そして今後の判定についてですが、前回のループと同じ行動を行いたい場合、1回の判定機会ごとにPC1人につき1つずつ、判定も手番の消費も無しでクリアすることが出来ます。
銀鏡ルフナ:おお!
七瀬花霞:なるほどなあ
六條 累音:嬉しすぎ
ルスティア・ユートゥ:やった~!
GM:ただしNPCに何か話したり働きかけたりと、前回とは別の行動を行いたい場合は通常通り手番を消費します。
GM:前回説明した通り、状況を解決するために必要な判定は、手番を消費することで最大3個まで判明するほか、PL自身が考えれば省略できます。
銀鏡ルフナ:核……核について何か分かりませんか?ゴドフリーさんが怪しいと睨んでいるんですが……
GM:〇核攻撃について 《情報:ギルド/軍事》難易度13 こちらが判定可能です。
銀鏡ルフナ:ある!!
六條 累音:米軍・テンペストの動き辺り探りたいな~と思うんですがそれも核攻撃の方になるかな……?
GM:え~と
GM:そうですね 特に用意できそうな項目は無いかな……
六條 累音:ウス!了解です
七瀬花霞:サンジェルマン暗殺の犯人の特定ってできますか?
GM:なるほど
GM:では ☆サンジェルマン暗殺の犯人を特定する を行動可能とします。
七瀬花霞:やったー!
銀鏡ルフナ:ではまず私の判定手番消費ナシの同じ行動で、店主の妹を助けるをやりたいと思います!
GM:OK 既にクリア済みなので、そのままアイテムが再取得できます。
銀鏡ルフナ:やった~~~~~!!!
七瀬花霞:アイテム……復活!
六條 累音:やった~!
ルスティア・ユートゥ:やっふ~!
銀鏡ルフナ:では〇核攻撃について 調べたいと思います!
銀鏡ルフナ:グローイングアーマーの【感覚】を足せる効果を使いたいと思います。《砂の加護》も使用。
銀鏡ルフナ:情報:ギルドで判定!
銀鏡ルフナ:5dx+7>=13
DoubleCross : (5DX10+7>=13) → 10[4,7,9,9,10]+5[5]+7 → 22 → 成功
銀鏡ルフナ:よし……!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を3増加(39 → 42)
七瀬花霞:相談の結果、ルフナちゃんじゃなくて私が判定することになりました。
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を-3増加(42 → 39)
銀鏡ルフナ:侵蝕を巻き戻します
七瀬花霞:貴人礼賛を使用してダイス+3
七瀬花霞:4dx+3>=13
DoubleCross : (4DX10+3>=13) → 10[2,2,6,10]+2[2]+3 → 15 → 成功
GM:成功!では開示します
〇核攻撃について
君達が目にした爆撃機のタイプ、及び魔街に向けて核攻撃が可能である勢力について調べてみたところ、どうやら米軍、テンペストによるものであることが分かった。
米軍内部にゴドフリーの思想に同調する勢力がおり、ゴドフリーはテンペスト時代のコネを使って彼らを誘導したと見られる。とはいえ、これはテロに近い無茶な行動であり、米軍やテンペストの正式な許諾を得た攻撃では無いだろう。
また通常、魔街上空にはストレンジャーズによる防空網が敷かれている。本来であれば航空機による爆撃など看過するはずがなく、その防空網が動作しない何らかの問題が起きていたのではないかと推察できるだろう。
銀鏡ルフナ:はえーっ!やっぱりゴドフリー!
銀鏡ルフナ:あ、そっか。外周での襲撃があったのか……外周の襲撃については何か調べられますか?
GM:〇謎の勢力について 《情報:ギルド/噂話》難易度10 こちらが判定可能です。
銀鏡ルフナ:謎の勢力!
七瀬花霞:防空網が動作しなかった問題について調べられますか?
GM:少々お待ちを
GM:特には無いかな……他を調べていけば分かります!
七瀬花霞:了解です!
六條 累音:ストレンジャーズに何が起きたかとかはどうでしょう……?
GM:それも同じかな
ルスティア・ユートゥ:じゃあ取りあえず開いてるやついっちゃお!
ルスティア・ユートゥ:謎の勢力について、判定したいです
ルスティア・ユートゥ:心もとないしサテライトウォッチいっとくか
銀鏡ルフナ:あ!《砂の加護》いる?
ルスティア・ユートゥ:ルフナ~~♡欲しいです!
銀鏡ルフナ:あ~げる♡ダイス+4個どうぞ♡
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を3増加(39 → 42)
ルスティア・ユートゥ:ありがと~~~~!では普通に情報で判定
ルスティア・ユートゥ:7dx>=10
DoubleCross : (7DX10>=10) → 8[1,3,4,5,5,7,8] → 8 → 失敗
ルスティア・ユートゥ:財産2点使用!
六條 累音:ループの+3!
ルスティア・ユートゥ:あっそうだ!!
ルスティア・ユートゥ:忘れてました、成功でした
GM:では開示します
〇謎の勢力について
ストレンジャーズとの交戦の光景をよく思い出し、その能力を魔街のオーヴァードと照会し、またストレンジャーズと正面から戦えるだけの戦力規模を持つ組織を考えてみれば、候補は自然と絞られる。
3月3日、魔街外縁でストレンジャーズと戦っていたのは、恐らくFH魔街支部だ。“プレゲトン”とは別枠で行動し、ゴドフリーらGPO“排除派”と手を組んでいたと見られる。
彼らは魔街外縁のストレンジャーズを襲撃し、防空網を含む魔街の防衛システムを停止させていたようだ。
そこにいかなる交渉や取引があったのかは不明だが、君達が見た破滅の光景、核攻撃に彼らだけが巻き込まれなかったとは考えにくいい。何か騙されて利用されていたと見るのが妥当だろう。
→☆FH魔街支部と交渉する が行動可能になりました。
ルスティア・ユートゥ:ゴドフリー、最低!
六條 累音:ゴドフリー、めっちゃ暗躍してる
銀鏡ルフナ:☆サンジェルマン暗殺の犯人を特定する をしたいです!
GM:OKです どのような方針で行いますか?
銀鏡ルフナ:どうしようかな……ループが始まってすぐの時点で爆発現場にいったりしたら仕掛けてるとこ見えたりしませんかね?
銀鏡ルフナ:玲那さんのツテでサンジェルマンさんのパトロールルートを教えてもらったりして……
GM:ではそれで行ってみましょう
銀鏡ルフナ:はい!
GM:本来の予定であれば、レオン・サンジェルマンは3月2日の15:05、パトロール中に道路に仕掛けられた爆弾の爆発によって死亡する。
GM:ならば、必然的に爆弾はそれ以前に仕掛けられているはずだ。爆破位置は分かっている。君は爆破の犯人を探るため、その地点での張り込みを行うことにした。
GM:時刻は3月1日の深夜。スラム街のストリートは人通りもなく静まり返っている。
香流玲那:「……予定通りなら……犯人はここに来るはずだ」
銀鏡ルフナ:わざとらしい探偵っぽい服に着替え、大きな虫眼鏡を構えながら、玲那と共に路地にひっそりと隠れている。
銀鏡ルフナ:「玲那さんに教えてもらったルートと死亡時刻を考えれば……ここで爆発が起きるはずだもんね」
香流玲那:「その虫眼鏡……何か見えるの?」
銀鏡ルフナ:「小さい文字とか見えるよ!」
香流玲那:「便利だねぇ」
銀鏡ルフナ:「うん!」ニコニコしている。
銀鏡ルフナ:「玲那さん……昔からこんな言葉があるよ」
銀鏡ルフナ:「『犯人は現場に戻る』……」
銀鏡ルフナ:「つまり……この現場に戻ってくるはず!」びし!とストリートを指さす。
香流玲那:「う~ん……この場合戻ってきてるのは私たちの方なんだけど……」
銀鏡ルフナ:「えっ……犯人ってルフナたち!?」
香流玲那:「ルフナ……ルフナが犯人だったんだね」
銀鏡ルフナ:「そ、そんな……!信頼できない語り手のパターンだったなんて……!」
銀鏡ルフナ:「うう……ルフナも知らなかったけど、ルフナが犯人だったんだあ……ごめんなさい……」
銀鏡ルフナ:両手をそろえてお縄に着くポーズ。
香流玲那:「罪を償ってやり直すんだよ……」
GM:その時、スラムの闇を裂いて一筋の光が差し込む。
銀鏡ルフナ:「……!」虫眼鏡を隠す。光を反射したらバレるからだ。
GM:懐中電灯の光だ。数人の人影が息を潜めて歩いてくる。
???:「ここか?」「ああ」「灯りを消せ。早く作業して撤収するぞ」「こうも暗くちゃ……」「これだからスラムは」
香流玲那:「どうやら……来たみたいだね」
銀鏡ルフナ:「だね……!複数人いる……」小声。
GM:辺りは暗く、男たちの顔は見えない。道路の両側の壁面やマンホールの直下に爆弾を仕掛けようと、暗がりの中で作業をしているようだ。
銀鏡ルフナ:「ううーん……顔が見えない……」
GM:君は彼らの顔を何とか確かめてもいいし、無理やり捕縛してもいい。
銀鏡ルフナ:じゃあ、道に迷った人のフリをして直接顔を拝みにいっちゃおうかな。
銀鏡ルフナ:「玲那さん……ルフナ、行ってくる!接触してくるね」
香流玲那:「えっ……ちょっと、ルフナ……!」
銀鏡ルフナ:制止も聞かず、作業中の男たちのところへと駆け寄っていく。
銀鏡ルフナ:「あー、すみませーん!」
銀鏡ルフナ:男の一人の腕にぎゅっと抱き着く。
銀鏡ルフナ:「ここってどこですかぁ?すっごく暗くて、場所わかんなくて、私怖くてぇ……」
GM:極秘の作業中に声を掛けられ、男達に緊張が走るが……君のその様子を見て、場の空気が徐々に弛緩していく。
???:「ど……どうしたのかな?道に迷った?」「嬢ちゃん一人か?」「こんな時間に……?」
銀鏡ルフナ:「友達と遊んでたら盛り上がっちゃってぇ……すっごく楽しかったんですよ!」顔を覗き込んでニコニコしている。
銀鏡ルフナ:「でも盛り上がりすぎて遅くなっちゃって……早く帰ろうと近道しようとして変な所でちゃって……」
GM:灯りは小さいが、間近で見れば男達の顔を確かめるには十分だ。すぐ見覚えのあるようなものではないが、後程参照して確かめることは出来るだろう。
???:「それは大変だ……へへ……送っていきましょうか?」「いや、俺が行くって」「何でっすか、俺でしょ」
???:いかにも警戒心が薄そうな君の様子に、男たちは下心を隠そうともせずやいのやいの揉め始める。
銀鏡ルフナ:「えーっ!みなさんすっごく優しい~!」感激した様子で一人一人の瞳を順番にじっと見つめる。
銀鏡ルフナ:「でも、場所教えて貰えれば大丈夫ですよ!だけど……」
銀鏡ルフナ:「やっぱり心細いから……明るい所まで送って貰えたら嬉しいな~」上目遣いで見つめる。
???:「明るいところ?へへ……ええ勿論!」「おい!何しに来たか忘れたのか?」
GM:その時、懐中電灯よりも強い光が差し込んで、男たちの顔を照らし出す。
???:「うおっ……眩しっ」「何だぁ?」
GM:それは車のヘッドライトだ。強い光で男達とルフナを照らしている。
香流玲那:「……アズミ。こんなところに居たのかい?探したよ」
香流玲那:運転席からサングラスを掛けた顔を出す。
銀鏡ルフナ:「あっ!お姉ちゃん!」
銀鏡ルフナ:「みなさん、ありがとう!お姉ちゃんが迎えに来てくれたみたいです!」
銀鏡ルフナ:わざとらしいコスプレは、その格好に意識を向けさせ、素顔の印象を忘れさせるための策だ。
銀鏡ルフナ:明るい光にばっちり照らされた男たちの顔をよく覚え、にこやかに男たちに手を振る。
???:「お、おお……そりゃよかった」「似てなくないか……?」
銀鏡ルフナ:「でもすっごく怖かったから、お兄さんたちに親切にしてもらえてすっごく嬉しかったです!ありがと♡」
銀鏡ルフナ:怪しんだ男にぎゅっと抱き着いてから、走って車へ向かう。
???:「へへ……どうも……」「あっ!お前ずるいぞ!」「何でお前だけ……」
香流玲那:「どうも、お世話になりました皆さん」
香流玲那:ルフナを乗せ、車を発進させる。
香流玲那:「はあ……。無茶しすぎだよ」
銀鏡ルフナ:「えへへ、玲那さんありがと~!」
銀鏡ルフナ:「また玲那さんに助けて貰っちゃった!」
香流玲那:「それで……顔は覚えられた?」
銀鏡ルフナ:「うん、玲那さんが照らしてくれたおかげでバッチリ!」
香流玲那:「良かった。張り込みの甲斐があったね」
銀鏡ルフナ:「うんっ!一緒の張り込み、楽しかったね~!」
GM:車はスラム街を抜けていく。そうして君が覚えた男たちの人相を後程照らし合わせると、それがゴドフリー配下のGPO隊員、特に“排除派”に属する者たちであることが分かった。
GM:“排除派”の行動の弊害となるサンジェルマンを直接排除に掛かった形だろう。深く調べられれば足が付くだろうが、捜査を行うのもGPOならばいくらでもやりようはあり……そもそも、一日もしない内に街自体を焼き払う計画であれば、そんなことは問題にならなかったのであろう。
GM:というわけで、☆サンジェルマン暗殺の犯人を特定する を達成しました。
銀鏡ルフナ:やった~~~!!
GM:というわけで、次の判定をどうぞ。
六條 累音:は~い
六條 累音:行くか……☆FH魔街支部と交渉する を行いたいです
GM:OKです どのような方針で行いますか?
六條 累音:方針!方針か どうしよっかな~
GM:普通に堂々と交渉に行くのでも大丈夫です
六條 累音:あっそうですね なら……堂々と行かせてもらおうかな
六條 累音:相手もでかいし……日和ってたらダメだから
GM:OKです それでは始めていきましょう
GM:FH魔街支部は、現在の魔街で最も影響力の強い組織と言える。
GM:『魔街解放』を題目に掲げる彼らは“マスターレイス”の加入以降勢い付きつつあり、魔街の非登録市民からも多くの賛同を集めていた。
GM:彼らの拠点が、魔街となる前のこの街で元々は市役所として使われていた建物であることも、司政局に反する市民の同調と共感を集めるための方策の一環であり……
GM:そういった魔街支部の行動方針を定めているのが、若干13歳の支部長、鷺沼秀という少年だった。
GM:君──六條累音は、元は市長室であった支部長室に足を運んでいた。周囲は当然ながらFHエージェントばかりで、剣呑な空気が漂っている。
鷺沼秀:「……ギルドの幹部がオレに面会したいとは」
鷺沼秀:「それも正面から来るとはな。いい度胸だが、一体何が目的だ?」
鷺沼秀:自分より一回り以上年上の大人たちを従え、まるで物怖じすることのない態度だ。
六條 累音:「えぇ、まずは……そうね、要望に応えていただけたことに謝意でも示しましょうか」
六條 累音:「あなた達の動きについて、交渉……いえ」
六條 累音:「この街の未来の為に、話しておくべきことがあったものだから」
鷺沼秀:「『この街の未来の為』? ハハッ」
鷺沼秀:嘲るように笑う「よりにもよってギルドがか?大層な口ぶりじゃないか」
鷺沼秀:「この街の腐敗に集る蛆虫のような連中が未来を語るか。笑わせる」
六條 累音:「あら……否定はする気はないけれど」
六條 累音:「少なくとも、現状維持の方が……あなた達の向かおうとする未来よりは上等でしょうね」
六條 累音:「"プレゲトン"の動きとは対照的に、こちらの支部には動きがない──何やら動こうとしているのでしょう?」
六條 累音:「それも、大規模に」
FHエージェント:「こいつ……」
鷺沼秀:先走ろうとした部下を一瞥して制し
鷺沼秀:「それで?」
六條 累音:「あなた達がそれ程大規模に動くとしたら、あなた達の目的──魔街解放か、その先の目的へ駒を進めることができるとき」
六條 累音:「そして、私達には心当たりがない──となれば、必然的に絞り込まれる。」
六條 累音:「あなた達、GPOに……何を持ち掛けられたの?」
鷺沼秀:机を指先で叩きながら「どんな推測をしようと勝手だが」
鷺沼秀:「仮にそうだとしても、それを貴様に話してオレ達に何のメリットがある?」
六條 累音:「相手の考えを推測できる。……あなた達が持っていて、私達にない手札があるように」
六條 累音:「私達が持っていて、あなた達にない手札もあるものだから」
六條 累音:「少なくとも……良い結末を迎えない、という事だけは教えてあげる」
六條 累音:煙草に火を点け、返答を待つように一息吐く。
鷺沼秀:「御忠告痛み入るな」
鷺沼秀:「それで?言いたいことはそれだけか?」
六條 累音:「えぇ、けど……話す気がないなら、もう少し推測を続けてもいい?」
鷺沼秀:無言だ。少なくとも遮る気は無いらしい。
六條 累音:「あなた達が手を組むなら、"維持派"であることは考えにくい」
六條 累音:「同じ魔街市民の庇護を謳えど、そのスタンスは異なり過ぎる──加えて」
六條 累音:「"管理派"の一部が暴走しているだけなら、あなた達がそれだけで乗る理由にはならない。切り捨てられる可能性もあるものね」
六條 累音:「とすれば──また、別の支流。例えば、"排除派"……とかね」
六條 累音:「随分過激な噂が聞こえてくる彼らなら、あなた達に話を持ち掛けることもあり得る話ね」
六條 累音:「そうね、取引の内容としては……どんなものがいいかしら」紫煙を燻らせ、指を立てる。
六條 累音:「彼らの主張はオーヴァード勢力の排除、あなた達の主張は魔街の解放」
六條 累音:「外からの勢力を引き入れる手伝いをする代わりに、あなた達を利する選択を受け入れる……とか」
六條 累音:「外を守るストレンジャーズと相手をするなら、あなた達ほどの戦力はうってつけだものね」
鷺沼秀:「おい」
六條 累音:「あら……なにか、気に障った?」
鷺沼秀:部下に声を掛け、外部の品であるハリボーのグミベアを手に取って口に運ぶ。
鷺沼秀:「そうだな。貴様は少し難しく考えすぎているらしいが」
鷺沼秀:「事はもっと単純だ。東西ベルリンが何故分断され、何故解放されたか知っているか?」
鷺沼秀:グミを食べながら、不意に饒舌に語り出す。
六條 累音:「勘違い──だったかしら。それが、どうしたの?」
鷺沼秀:「もっと単純だ。法や制度がどうあろうと、人を隔て、街を規定し、封じ込めるものはどの時代、どの場所であろうと一つしか無い」
鷺沼秀:「壁だ」
鷺沼秀:「オレ達は壁を壊し、魔街を解放する」
鷺沼秀:言って、グミベアの首を食い千切る。
六條 累音:「……そう。その為に、襲撃を」
六條 累音:「なるほど、理に適っているわね。零れ落ちた水のように、一度壊れてしまえばもう戻ることはできない」
六條 累音:「けれど……」
六條 累音:「壁が壊れれば、この街の防衛自体も崩壊することになる」
鷺沼秀:「それがどうした?」
六條 累音:「例えば防空網だとか、ね。」
六條 累音:「"シューエン"ことゴドフリー・ハーディング──元テンペスト所属にして、現GPOの戦闘部隊長」
六條 累音:「"排除派"である彼はその地位と同時に、元テンペストとして相応のコネを持っている」
六條 累音:「オーヴァードである私達がいくら地上で足掻いたとして、空からの攻撃に何度も耐えられるものではない」
六條 累音:「そして、ゴドフリー・ハーディングはこの街に住まうオーヴァードを根絶やしにしたい──そう思うからこそ、"排除派"などという地位を確立している」
六條 累音:「あなた達にとって絶好の機会であると同時に、彼らにとっても絶好の機会だとは思わないかしら」
鷺沼秀:「……何が言いたい?」
六條 累音:「もしも、街の内外を守るストレンジャーズ、GPO、FH──その三勢力が三つ巴の混戦を始めたとすれば」
六條 累音:「空から降りしきる攻撃に対して、対処できる者なんて誰も居ないという事よ」
六條 累音:「例えば──核、だとか。」
鷺沼秀:「核!」
鷺沼秀:「ハハハ、核か!成程面白いことを考えたものだな!」
鷺沼秀:「しかし、最初は貴様の目的が見えなかったが……成程そうか、難しく考えすぎていたのはオレの方だったな」
六條 累音:「あら……荒唐無稽だ、と笑いはしないのね」
鷺沼秀:「GPOとFHの分断か。考えてみれば当然だな。魔街の解放が成し得れば、貴様らギルドにとってこれほど不都合なことはない」
六條 累音:「たしかに、それも真実でしょう」
六條 累音:「けれど……違うわね」
六條 累音:「そのために、幹部が馬鹿正直に出向くと思う?」
六條 累音:「情報工作、スパイ──卑怯な手段なんて、ギルドの常套手段だというのに」
鷺沼秀:「何だ、自らが出向いて……古式ゆかしい義理を通すだとか、覚悟を示すだとか……そんなことでもしたつもりか?」
六條 累音:「不確実と不安を煽らせて、目の前のGPOに縋らせるより──」
六條 累音:「この街の最大勢力を率いるほどに聡く、目の肥えた相手と話す方がよほどその危険性を理解できると思ったからよ」
鷺沼秀:「まあ、確かにな。最後はともかく……オレも途中までは関心したぞ。ギルドのような連中にも、存外頭が回る奴がいるじゃないか」
鷺沼秀:「それで……逆に訊きたいんだが」
鷺沼秀:「そこまで嗅ぎ付けたお前を、生きて返す理由がどこかにあるのか?」
GM:君は、鷺沼の部下であるFHエージェントに囲まれている。
GM:鷺沼秀はギルドに敵対的であり、通常の範囲の説得では納得させることは出来ません。
GM:相当な手段で説得するか、難易度30の《交渉》判定に成功するか、 ☆タイムリープの証拠を集める のいずれかが必要になります。
六條 累音:30!?!?!?
六條 累音:ちなみに"相当な手段"というのは……?
GM:ロール、イージーエフェクト等によって常識を外れた説得力のある説得を行えば可能です。何らかの手段で鷺沼秀を味方にしても成功としますが、GMが具体的に何か用意しているわけではありません。
六條 累音:ん~~~~~なるほど
六條 累音:ちなみに帰ることは……?
GM:帰ろうとすることは可能です。
六條 累音:ムムム……
六條 累音:とりあえず帰ろうとはしようかな あと……道中のFH支部に非オーヴァードなどが居れば《黒子のスパイ》を仕込んでおきたいです
GM:了解です。
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1増加(36 → 37)
GM:────ガンッ!!
GM:君が動いた瞬間、銃声と共に激痛が走る。
GM:2D10のダメージを受けてください。
六條 累音:2d10
DoubleCross : (2D10) → 9[1,8] → 9
六條 累音:装甲は……?
GM:有効です
六條 累音:15あるので……
六條 累音:弾ける
GM:カチカチすぎる
鷺沼秀:見れば、鷺沼が硝煙を燻ぶらせる拳銃を構えている。
鷺沼秀:「固いな。まあいい」
鷺沼秀:「殺せ」
六條 累音:「っ、ふ……残念ね、"導きの悪魔"」
GM:鷺沼の部下、FHエージェント達が一斉に君へと殺到する。
GM:凶器に変形した肉体、燃え上がる爆炎、刺激臭を放つ酸──幾つもの能力が君へと放たれようとして──
GM:その寸前で、全員がぴたりと静止する。
六條 累音:痛みと、咄嗟のリザレクト、脱出手段の勘案を済ませて──
六條 累音:その様に、咄嗟に振り替える。
六條 累音:「……玲那?」
香流玲那:「……ッ……累音!早く!!」
香流玲那:玲奈が扉を開けて君を呼ぶ。「急いで!!」
六條 累音:「えぇ、すぐに……!」その姿を視認すると共に、玲那のもとへ足を運ぶ。
香流玲那:「エントランスまで持たない!窓から!」
六條 累音:「もちろんっ、最初からそのつもり──!」《無音の空間》自身周辺を包んだ影の結界はその破裂音を押し留め、建物の外へ脱する。
GM:君達が窓を突き破って脱出したタイミングで、後方から怒号が聞こえてくる。
FHエージェント:「どこ行った!?」「探せ!追え!」
香流玲那:「はぁっ……もう……」
香流玲那:庁舎から離れて走りながら息を吐く。
六條 累音:「は、ぁ……ふふ」
六條 累音:「随分、無茶をしたわ」
香流玲那:「分かってるならするんじゃないよ……全く」
香流玲那:「私と違って、君が死んだら泣く子が沢山いるだろうに」
六條 累音:「あなたも同じよ、玲那」
六條 累音:「少なくとも、私は悲しいわ」玲那の頬に触れる。
六條 累音:「私も、気を付けるけれど。……覚えておきなさい、いいわね?」
香流玲那:「……はぁ……」触れられた頬を僅かに染めて
香流玲那:「誰にでもこういうことしてるわけ?君……」
六條 累音:「ごく少数にだけ、よ」
GM:メインの判定は終了しましたが、手番消費無しの行動が行いたい場合は可能です。行わなくても構いません。
六條 累音:ギルドしちゃいましょ!
六條 累音:しちゃいましょっていうか します
GM:OKです 自動でクリア。
GM:なお調べられる項目はあと1項目残っています。
GM:通常通りには恐らく辿り着けないので出しちゃおうかな 〇ゴドフリー・ハーディングについて② 《情報:ギルド/GPO》難易度12 になります。
銀鏡ルフナ:なんと!
六條 累音:あぁ~ゴドちゃんか~
七瀬花霞:★サンジェルマンの死を止める をやります!
GM:助けつつその場で会話等も出来ますがそのまま止めるだけでいいですね?
七瀬花霞:やっぱり★“プレゲトン”セルと交渉する の方でお願いします!
六條 累音:すみません!プレゲトンやります 代わりに……ギルドお願いしても良いですか?
七瀬花霞:じゃあそうします!
六條 累音:ありがた!
GM:OKです 自動でクリア。
GM:以上かな?
七瀬花霞:です!
六條 累音:でいい……はず!
GM:ではサイクル3 フェイズ1を終了します。
判定項目
●タイムリープについて 《意志/交渉/任意の情報》難易度5
●ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
●情報の出所 《情報:FH/ギルド/GPO》 難易度11
●ゴドフリー・ハーディングについて 《情報:ギルド/GPO》 難易度10
●謎の怪物について 《情報:噂話》難易度7
●戦闘に備えて装備を準備する 《情報:ギルド/噂話》難易度8
●核攻撃について 《情報:ギルド/軍事》難易度13
●謎の勢力について
★ギルドと交渉する
★“プレゲトン”セルと交渉する
★“店主”の妹を助け出す
★サンジェルマン暗殺の犯人を特定する
☆サンジェルマンの死を止める
☆“ミアズマ”を誘き出す
☆FH魔街支部と交渉する
☆タイムリープの証拠を集める
GM:サイクル3のシーンを開始します。
GM:いよいよ最終サイクルです それでは順番を決める1D100をどうぞ。
銀鏡ルフナ:ハアハア……頼むぞ……
銀鏡ルフナ:1d100
DoubleCross : (1D100) → 61
ルスティア・ユートゥ:死にたくないッ!
ルスティア・ユートゥ:1d100
DoubleCross : (1D100) → 100
六條 累音:殺さないでくれ~~~~~~!
銀鏡ルフナ:うおっ……
GM:!?
六條 累音:1d100
DoubleCross : (1D100) → 45
七瀬花霞:ウオオオオオオオ! 突然ですがこれは気合いの雄叫びです!
ルスティア・ユートゥ:ああ、私って最強なんだ
六條 累音:!?!?!?
七瀬花霞:1d100
DoubleCross : (1D100) → 100
銀鏡ルフナ:!?!?
ルスティア・ユートゥ:!?!?
GM:!?!?!?!?
六條 累音:無理だろ!!!!
銀鏡ルフナ:そんなことあるか?
七瀬花霞:!?!?
ルスティア・ユートゥ:面白過ぎ
GM:レズロワの神が見ている一戦なのか?
GM:では100の二人は再度判定どうぞ
ルスティア・ユートゥ:1d100
DoubleCross : (1D100) → 11
七瀬花霞:1d100
DoubleCross : (1D100) → 30
ルスティア・ユートゥ:よわ
GM:ではまず七瀬さんから。
七瀬花霞:ううううん……これは逆に負けた方が動きを見れてよかった気もするが……いや……
七瀬花霞:……一番手でお願いします。
GM:それでは次はルスティアさん。
ルスティア・ユートゥ:どうしよっかな……じゃあ3番手もらいましょうか
GM:ではルフナさん
銀鏡ルフナ:次は私だよね。二番!
六條 累音:よんば~ん
GM:それでは順番は 七瀬→銀鏡→ルスティア→六條 このようになりました。
GM:それではサイクル3 シーン1
GM:シーンPCは七瀬さんです。
七瀬花霞:シーンに呼ぶのは一人じゃなくてもいいんですよね?
GM:勿論です
七瀬花霞:ルフナちゃんとルスティアさんを呼びます
銀鏡ルフナ:ひい……ひい……出ます!
GM:出ろ!
ルスティア・ユートゥ:マジ?了解です
GM:シーンの内容は決まっていますか?
七瀬花霞:ホテルのロビーで他のみんなが外に出た後に二人を呼び止めた感じでお話したいです。
GM:了解です それではシーンを始めていきましょう
七瀬花霞:解散し、各自で行動を開始することになった直後、ルフナとルスティアの二人を呼び止めた。
銀鏡ルフナ:「?どうしたの花霞?」ニコニコ笑顔で呼び止められ不思議そうな顔をしている。
ルスティア・ユートゥ:「……あら」
ルスティア・ユートゥ:目を細め、愉快そうに笑って振り返る。
七瀬花霞:「ちゃんと言っておこうと思って」
七瀬花霞:「ルスティア、前に聞かれた時はいいって言ったけど、あれは撤回する」
七瀬花霞:「あなたにルフナを渡したくない」
銀鏡ルフナ:「か、花霞……」あわあわしている。
ルスティア・ユートゥ:「ふぅん?わざわざ面と向かって宣言する意味は何かしら?」
ルスティア・ユートゥ:ルフナを抱き寄せ、髪を指で弄りながら笑みを深くする。
銀鏡ルフナ:「わ、わ」赤くなりながら抱き寄せられる。
ルスティア・ユートゥ:「正々堂々勝負しようってワケ?貴方、案外礼儀とか気にするタイプなのかしら」
七瀬花霞:「ここでは結構気にする方だと思ってるけど」
七瀬花霞:「でも、そうじゃない」
七瀬花霞:「だって、問題なのはルフナの心だから。変に回りくどいことする意味なんてない」
七瀬花霞:「真っ直ぐに自分の心を伝える。それは、私が今までできてなかった、一番大事なことだと思うから」
ルスティア・ユートゥ:「あらそう。良かったじゃない。言いたい事、それだけ?」
七瀬花霞:「まさか」
七瀬花霞:「言いたいことはとても全部なんて言えないけど、今言えるだけは言わせてもらうつもり」
七瀬花霞:「いいよね?」
ルスティア・ユートゥ:「あはっ」
ルスティア・ユートゥ:「良いわけ無いでしょ。言っておくけれどね、花霞」
ルスティア・ユートゥ:「私は貴方が好きだけれど、私のモノを譲ってあげる程じゃあないのよ」
七瀬花霞:「譲ってくれって、私が言った?」
ルスティア・ユートゥ:「言ったようなもんじゃない。許可が欲しいんでしょう?」
七瀬花霞:「確かめたかっただけだよ。ルスティアが、私に奪われない自信があるのかどうか」
銀鏡ルフナ:おろおろしながら二人の顔を交互に見ている。
ルスティア・ユートゥ:「下らない所で意趣返しを試みるのは貴方の可愛い所ね、でも──」
ルスティア・ユートゥ:「私のは憐憫で、貴方のは挑発。意味が全然違うわ」
ルスティア・ユートゥ:「出遅れに発破を掛けたのは私だから、そこまでは許してあげるけれど」
ルスティア・ユートゥ:「私のものに触れるのも、愛でるのも、傷つけるのも私以外には許さない」
ルスティア・ユートゥ:「自信を問うべきは貴方なのよ、花霞」
七瀬花霞:「ルスティアに許されようとは思ってない」
七瀬花霞:「こっちが出遅れてるのは分かってる」
七瀬花霞:「自分への問いは、もう飽きる程してる」
七瀬花霞:「ここまでは、発破をかけてくれたルスティアへの感謝と、私自身が筋を通す為」
七瀬花霞:視線をルスティアから離し、ルフナに向ける。
七瀬花霞:「ルフナが好き」
七瀬花霞:「可愛いから好き。優しいから好き。強いから好き。繊細だから好き」
七瀬花霞:「笑顔が好き。褒められるととっても嬉しそうですごく可愛い」
七瀬花霞:「みんなにボディタッチが多いのは見てて心配になるし、胸がむかむかするけど、そういうところも可愛いと思う」
七瀬花霞:「困ってる人に迷わず手を差し伸べられるところが好き」
七瀬花霞:「誰も傷付けない力をヒーローみたいだって喜んでるルフナはすごく眩しいし、尊敬してる」
七瀬花霞:「自分で幸せを掴む強さが好き。……私が選ばれなかったのは辛いけど、そんなのは関係ない」
七瀬花霞:「たとえ他の人が好きでも、私はルフナのことが好き」
七瀬花霞:「自分一人だけを求めてほしいって悩む繊細さが好き。ずっと不安にさせてごめんね」
七瀬花霞:「私は、ずっとルフナのことが好き。今までそれを伝えなかった分、いっぱい好きって言うね」
七瀬花霞:「九年前から――ルフナのことを知った時からずっと好き。ルフナに会う前からルフナのことが好きだった」
七瀬花霞:「ルフナの顔を見る度に、ルフナの声を聞く度に、ルフナと同じ空間にいる時間だけルフナのことが好きになった」
七瀬花霞:「ルフナと離れていても、ずっとルフナのことを考えてた」
七瀬花霞:「これから先も、ずっと、もっと、ルフナのことが好きになる」
七瀬花霞:「私の知らないルフナをもっと知りたい。誰も知らないルフナを私だけが知りたい」
七瀬花霞:「ルフナの全部が欲しい。ルフナにも私を好きになってほしい」
七瀬花霞:「私以外がルフナの隣にいるのは嫌だ。奪い取ってでも、私のものにしたい」
七瀬花霞:「幼馴染みじゃなくて、恋人になりたい。ぇ……えっちなことも……したい」
七瀬花霞:「……ルフナの隣で、ルフナの特別になりたい」
七瀬花霞:「ルフナと一緒に生きたい」
七瀬花霞:「七瀬花霞は――ううん、『私』は、銀鏡ルフナを愛してる」
七瀬花霞:「ルフナにも、私を愛してほしい」
七瀬花霞:「ルフナと愛し合って、ルフナと一緒に幸せになりたい」
七瀬花霞:「ルフナ――私を、選んで」
銀鏡ルフナ:「か、花霞……」
銀鏡ルフナ:「あ、うぅう……」さすがに照れて赤くなって俯く。
銀鏡ルフナ:「……あのね、花霞……」
銀鏡ルフナ:「ルフナは、……ルスティアさんが好き」
銀鏡ルフナ:「…………こんな人だけど。ううん、こんな人、だから」ちょっと苦笑しながら。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんのことが、好きなの」
銀鏡ルフナ:花霞ちゃんにルスティアさんの秘密を渡します。
GM:了解です。
GM:お渡ししました。
銀鏡ルフナ:「……みんな、色々……抱えてるのに、ルスティアさんってこういう人なんだよ」
銀鏡ルフナ:「……面白いでしょ?」くすっと笑う。
ルスティア・ユートゥ:「……貴方達が秘密主義なだけでしょうに」
銀鏡ルフナ:「ふふ、そうかもね」
七瀬花霞:「……そっか」
七瀬花霞:「分かった。ルフナの心の問題って言ったのは私だもんね」
七瀬花霞:「だけどね、私の心の問題でもあるんだよ。ルフナ、ルスティア」
七瀬花霞:「私、諦めないからね」
七瀬花霞:何かを押し隠した笑みではなく、ただ、自然に笑った。
銀鏡ルフナ:「……ルフナも花霞のことはとっても大切で、大好きだよ。でも……」
銀鏡ルフナ:「花霞の世界には、最初からルフナがいた」
銀鏡ルフナ:「もし、花霞が……『あの子』の想いを受け継いで、その分まで全うしなきゃ、って想いがなかったら」
銀鏡ルフナ:「その時も、あなたはルフナのことを好きでいたのかな」
銀鏡ルフナ:「たくさんの人たちの中から……ルフナのこと、見つけてくれたのかな」
銀鏡ルフナ:「……ルフナ、贅沢で、我儘だね。でも、花霞はずっと……閉じた世界で、自分を否定し続けてたから」
銀鏡ルフナ:「広い世界を見て……色んなものを見て、それでもルフナのこと、好きでいてくれるのか……」
銀鏡ルフナ:「ルフナ、それを知りたいな」
銀鏡ルフナ:「……こんなに可愛く、笑えるようになったんだから。ね?」微笑み返す。
七瀬花霞:「それじゃあ、本当に仕方ないね」
七瀬花霞:「もうちょっと気長に待っててもらおうかな」
七瀬花霞:そう言って、今度はルスティアに向き直る。
七瀬花霞:「という訳だから、これからもよろしくね、ルスティア」
ルスティア・ユートゥ:「………あはっ」
ルスティア・ユートゥ:「貴方、そんなに図太い子だったのね。知らなかったわ」
七瀬花霞:「ルスティアと違って、秘密主義ですから」
ルスティア・ユートゥ:「違いないわね。ほんと、しょうがない人たち」
ルスティア・ユートゥ:「ルフナは誰にも渡さないけれど、貴方はそっちの方が良いわ」
ルスティア・ユートゥ:「言いたい事はこれからも好きなだけ言いなさい。私が全部踏みつぶしてあげるから」
七瀬花霞:「うん。私も負ける気はないから」
GM:七瀬さんは行動が可能です。
七瀬花霞:そうだった
七瀬花霞:このシーンはルフナちゃんと相互でロイス取得しかない……!
七瀬花霞:銀鏡ルフナ ○純愛/執着 で取得します。
GM:ルフナさんからも取得可能です。
銀鏡ルフナ:七瀬花霞/P:親愛/〇N:罪悪感 でロイス取得します……
カレン・フランツィスカ:魔街、市街地の高級マンションの一室に“ゼーロス”の自室はあった。
カレン・フランツィスカ:年の頃を考えても少し幼い、少女らしい調度品が並ぶ部屋。
カレン・フランツィスカ:壁には淡いクリーム色のクロスが貼られ、所々にポストカードや小さなポスターがピンで留められている。好きなアーティストのアルバムジャケット、映画のワンシーン、どこかの雑貨屋で見つけた可愛いイラスト。整然としているわけではないが、持ち主のこだわりが感じられる。
カレン・フランツィスカ:ドレッサーの上には、使いかけのコスメとシンプルなアクセサリーが無造作に並んでいる。瓶詰めの香水、リップクリーム、少し擦れたパッケージのアイシャドウ。
カレン・フランツィスカ:「……まさか先輩がこの部屋に来ることになるなんて、全然……」
カレン・フランツィスカ:「……思ってなかった……こともないですけど」くすりと笑って「テキトーにくつろいでください」
六條 累音:「……あら」
六條 累音:「思ったこともあるなんて……嬉しいわ、カレン」周囲を見つめる。初めて訪れる場所にもかかわらず、彼女の部屋に感じられて。
六條 累音:「私は……あなたとここでまた、会えるなんて思ってなかったもの」
カレン・フランツィスカ:「先輩はそうでしょうけど」
カレン・フランツィスカ:頬を膨らませて
カレン・フランツィスカ:「私は先輩の為にわざわざここまで来たんですから、当然じゃないですか」
六條 累音:「だって、あれだけ恨まれていたものだから」ソファに腰かけ、頬を膨らませた彼女の様子をまじまじと見つめる。
六條 累音:「もちろん、私が悪いのだけれど」ばつの悪い顔をして、微笑を浮かべる「それでもそう思っていてくれたなんて、ね?」
カレン・フランツィスカ:「……そりゃ……そうですよ」
カレン・フランツィスカ:オーバーサイズのチェックシャツを羽織り、中にはバンドTシャツ。ボトムスはクラッシュデニムに、スタッズ付きのベルトとチェーンネックレス。
カレン・フランツィスカ:「あんな別れ方したら……忘れられないもん。先輩のせいだよ」
カレン・フランツィスカ:一時は激しい憎悪を剥き出しにしていたが、一度認めてしまってからは随分と素直な態度になっている。
六條 累音:「……おいで、カレン」隣へ座るよう、ぽんぽんとソファを撫でる。
カレン・フランツィスカ:「……」
カレン・フランツィスカ:むっとした、怒っているからその程度では誤魔化されないと表すような表情を作って。
カレン・フランツィスカ:「……」
カレン・フランツィスカ:結局、ぽす、と隣に腰を下ろす。
六條 累音:「……ふふ。怒っているあなたも魅力的よ、本当に……」
六條 累音:「どうしたら許してくれる?」顔を向ける。目を合わせれば、長い睫毛と腰まで伸ばした髪が艶やかに揺れる様が視界に入る。
カレン・フランツィスカ:「……どうしたらって……」
カレン・フランツィスカ:目を伏せるように視線を彷徨わせる。
六條 累音:「えぇ、だって……あなたに一番似合うのは笑顔でしょう」
六條 累音:「いつも見せてくれていたカレンの笑みを、忘れたことなんてなかったもの」
カレン・フランツィスカ:その言葉に、却って泣きそうな顔をする。
カレン・フランツィスカ:「そんなの……あたしだって分かりません」
カレン・フランツィスカ:「ほんの少し前まで……先輩のこと、好きなのか、嫌いなのか……」
カレン・フランツィスカ:「自分でも、怒っていいのか、悲しんでいいのか、全部忘れた方がいいのか……」
カレン・フランツィスカ:「……何にも分かんなかったんですから」
六條 累音:「……そう」そっと腰に手を回し、身体を寄せる。彼女の頭を自らの肩に預けさせる。
六條 累音:「なら、その分だけカレンと過ごしましょう」
カレン・フランツィスカ:「……ぁ……」
カレン・フランツィスカ:小さく声を上げて、おずおずと君の背中に手を回す。
六條 累音:「ふふ……その上で、ゆっくりと考えて。……それから、聞かせてほしいわ」
カレン・フランツィスカ:「……」
カレン・フランツィスカ:滑らかな銀髪がふわりと揺れる。淡いグレーがかったブルーの瞳が長い睫毛の下で細められて、僅かに潤む。
カレン・フランツィスカ:「……先輩……あたし」
六條 累音:「……ええ」
カレン・フランツィスカ:「先輩をもう一度好きになるにしても、先輩を後悔させるにしても、ひとつだけ決めてたことがあったんです」
六條 累音:「あら……そんなこと。……教えてくれるの?」
カレン・フランツィスカ:「……はい」
カレン・フランツィスカ:頷く。肌は透き通るように白く、指先までも陶磁器のような繊細な姿は儚げに見えても、その瞳には挑戦的な色が宿っている。
カレン・フランツィスカ:「……先輩と別れたあの時より……もっと、ずっと、綺麗になってやるって決めてました」
カレン・フランツィスカ:「……先輩、私……」
カレン・フランツィスカ:君の胸元に身を寄せ、上目遣いに見上げるように訊ねる。
カレン・フランツィスカ:「……可愛いですか?」
六條 累音:身体をそっと向け、正面から受け止める。
六條 累音:黒く艶やかな長髪に、モノトーンを基調とした衣装は肌と眼鏡──そして、紫色の瞳がその存在を際立たせる。
六條 累音:「──ええ。とっても……本当に」
六條 累音:「以前から……いいえ、前よりも、ずっと。」
六條 累音:「とっても、……可愛いわ、カレン」
カレン・フランツィスカ:それがずっと待ち望んでいた言葉であるように、濡れた瞳が光を反射してきらめき、固い蕾が綻ぶように表情を和らげる。
カレン・フランツィスカ:「……ふふっ……」
カレン・フランツィスカ:君の片手を両手で握り、ぎゅっと指を絡ませる。
カレン・フランツィスカ:「それじゃ……」
カレン・フランツィスカ:「……たくさん可愛がってくれますか?」
六條 累音:「……ふふ。改めて、見せてくれるの?」
六條 累音:腰に回した手を以て、カレンの頬を撫でる。
六條 累音:滑らかな肌、銀色に輝く可憐な髪は、誰の目にも美しく見えるに違いない。
六條 累音:──だからこそ、離したくない、と。仄暗い感情が沸くものだ。
カレン・フランツィスカ:「ゃん……♡」
カレン・フランツィスカ:甘えるような声と共に、君に細身の体重を預ける。
カレン・フランツィスカ:「……先輩がいない間、色んなことがあったんですよ」
カレン・フランツィスカ:「先輩の知ってるあたしからは、きっと想像もつかないようなことがいっぱいあって……」
カレン・フランツィスカ:「一回や二回じゃ……きっと全然足りません」
六條 累音:ソファの背もたれを倒して、彼女をそっと寝かせる。細くしなやかな身体を、そっと撫でて──。
六條 累音:「……なら、気が済むまで」昂ったように、二つに分かれた舌が覗く。
六條 累音:「あなたのこと、見せてね──カレン。」
カレン・フランツィスカ:「……はい」
カレン・フランツィスカ:「先輩……訊きましたよね」
カレン・フランツィスカ:「どうしたら許してくれるかって」
カレン・フランツィスカ:「あたしのこと……全部知ってください」
カレン・フランツィスカ:「もっと深く……奥の奥まで」
カレン・フランツィスカ:「そうしなきゃ……ぜったい許しませんから」
カレン・フランツィスカ:言って、君の鎖骨に口付けを落とす。
六條 累音:それを受け止めて。愛おしそうに、髪を撫でて──
六條 累音:そうして、夜は更けていく。
GM:サイクル3 シーン2
GM:シーンPCは銀鏡さんです。
銀鏡ルフナ:はい!
銀鏡ルフナ:最初に玲那さんの秘密を調べたいです。
銀鏡ルフナ:難易度いくつですかね?
GM:秘密はもう無いです!
銀鏡ルフナ:あっないんだ!?
GM:前半に開けたらFH・GPOとの繋がりが分かっていましたが、タイムリープ能力も含めてもう明かされてしまったので
銀鏡ルフナ:なるほど……
GM:既に開ける意味は無いと思って頂いて大丈夫です
銀鏡ルフナ:じゃあカレンちゃんの秘密あけたいです!
GM:なるほど そこまで意味は無いと思いますがいいでしょう
銀鏡ルフナ:難易度いくつですか?
GM:え~と
GM:5ですね
銀鏡ルフナ:何故なら……ロイス枠は満タンで、PCの秘密は全て手にしているから
銀鏡ルフナ:なるほど!
銀鏡ルフナ:《砂の加護》使います。
GM:情報:FH 難易度5です。
銀鏡ルフナ:5dx+3>=5
DoubleCross : (5DX10+3>=5) → 7[3,3,3,4,7]+3 → 10 → 成功
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を3増加(42 → 45)
GM:成功!ではお渡しします
銀鏡ルフナ:ありがとうございます!!
GM:お渡ししました。
銀鏡ルフナ:ありがとうございます!
銀鏡ルフナ:では……シーンには累音さんをお呼びします。
六條 累音:私!?!?!?
六條 累音:はい 行きます
GM:シーンの内容は決まっていますか?
銀鏡ルフナ:そうですね……潜入用の新しい衣装が届いたので、ルフナの自室でリーダーにどんな感じかみてもらう……みたいな感じでいきたいです
六條 累音:!?!?!?
GM:それではシーンを開始します。
銀鏡ルフナ:ぬいぐるみのたくさん並ぶ部屋。ちょっと露出度の高いチーパオに身を包み、くるりと一回転してみせる。
銀鏡ルフナ:「どーお?可愛いルフナにぴったりって感じじゃない?」
銀鏡ルフナ:嬉しそうな笑顔を累音に向ける。
六條 累音:着替えを待ち、その眼に入った姿は……いうなれば、かなりの露出度を誇っている。
六條 累音:「えぇ……そうね。とっても似合ってるわ、ルフナ」
銀鏡ルフナ:「ほんと~!?やった~~!」
銀鏡ルフナ:嬉しそうにぎゅ~っと累音さんに抱き着く。
六條 累音:「あら……どうしたの? 久々に甘えたくなってしまったのかしら」
六條 累音:頭を撫でる。とはいえ……
六條 累音:「けど、そうね……ルフナ」
六條 累音:「他の人にはあまり見せたくない……とも、思ってしまうわね」
銀鏡ルフナ:「え~っ?」累音さんの顔を覗き込む。
銀鏡ルフナ:「それって……ルフナのこと独り占めしたい……ってこと~?」
六條 累音:思わぬ姿に、顔を赤らめている。なにせ、それまでの衣装はある程度理に適ってもいたものだから。
六條 累音:「ふふ、そうだとしたら……ルフナは応えてくれるの?」
銀鏡ルフナ:「ん~、ふふふ」
銀鏡ルフナ:「お姉さまは……ダメっていうでしょ?」
銀鏡ルフナ:悪戯っぽく笑って、ベッドに座り。
銀鏡ルフナ:ぽんぽん、と隣に座る様に促すように隣を叩く。
六條 累音:「どうかしら。……今までならそうしたかもしれないけれど」
六條 累音:そっと、隣へ座る。
六條 累音:「これだけ障害を乗り越えても、それでも死が降りかかろうとするなら……」
六條 累音:「足掻けるだけは足掻こうとも、思っていてね」
銀鏡ルフナ:「……ふふ、そっか」
銀鏡ルフナ:「お姉さま、前向きになってくれた?」隣の累音さんの顔を覗き込む。
六條 累音:「えぇ、きっと……あなたを拒絶した時よりは、ずっとね」
六條 累音:微笑を浮かべ、その瞳を合わせる。アメジストのような深い紫は、今はあなただけに注がれていて。
銀鏡ルフナ:「……ふふっ、そっかぁ」蒼の瞳が細められて、楽しそうに笑う。
銀鏡ルフナ:「ルフナね、お姉さまの事情を教えてもらってから、思ってたんだけど……」
銀鏡ルフナ:「何かあったら死んじゃうかもしれないからって、人と本気で向き合わないのって、お姉さまっぽくない!」
銀鏡ルフナ:「お姉さまは……いつも冷静で、自信を持ってて、絶対諦めない」
銀鏡ルフナ:「どんなに危険な交渉だって、単身で乗り込んで。失敗するかもしれないからやめておこう、なんていうのと真逆だよ」
銀鏡ルフナ:「それに……」
銀鏡ルフナ:「お姉さまは死なせないよ。ルフナが守るから」
銀鏡ルフナ:ルフナの秘密を渡します。公開情報になると思います。
GM:了解です。公開します
銀鏡ルフナの『秘密』
銀鏡ルフナは、FHセルから引き抜きの勧誘がかかっている。
魔街まで進出してくるセルだけあって、危険な事も厭わず、またまともな倫理観もない事は明らかであるし、皆に守ってもらえている今よりずっと過酷な状況下に置かれることは間違いないだろう。
恋に恋する夢見がちな少女である銀鏡ルフナは六條累音に想いを寄せているものの振り向いてもらえないことから、
自分は誰の一番にもなれないのではないかと思っている。
ならば、いっそのこと一人の戦士として使い捨てられ果ててしまってもいいのではないかと考えている。
銀鏡ルフナは、特定の誰か一人と結ばれなかった場合、ギルドを抜けFHセルへと移籍する。
六條 累音:「……そう。そうね、ルフナ」
六條 累音:「たしかに──盲目になっていたのでしょう」
六條 累音:「今回の件は、きっと私の目を覚ましたわ。……なにせ、それだけ劇的なものなんだもの」苦笑を浮かべて。
六條 累音:「けれど……そんなこと、言ってしまっていいの?」
六條 累音:「……あなたと、本気で向き合いたくなってしまうかもしれないでしょう?」
六條 累音:手を重ねる。不敵ともとれる笑みは、あなたの想う累音らしい笑み。
銀鏡ルフナ:「ん~……どうかなあ」重ねられた手を、ぎゅっと握り返す。
銀鏡ルフナ:「お姉さまは、誰かを選んで誰かを選ばない勇気がなくて」
銀鏡ルフナ:「なのに、全部手放したくないから」
銀鏡ルフナ:「昔付き合ってたルスティアさんが手を離れるのも、お姉さまに憧れてるルフナが他の人を見るのも、お姉さまを本気で想ってるカレンも手放したくなくて」
銀鏡ルフナ:「本気じゃないから、遊びだからって言い訳して、自分の手から離れていかないように、捕まえようとしてるんだと思ってた」
銀鏡ルフナ:「……ルフナだけ選ぶ勇気、本当にあるのかなあ?」挑発するような笑み。
六條 累音:「……ルフナ、あなた──」
六條 累音:「本当に……私のことを見ていたのね」
銀鏡ルフナ:「そうだよ。ずーっと、お姉さまのことだけ見てたんだよ?」
六條 累音:「そう。……間違っていないわ、ルフナ」
六條 累音:「けれど……ルフナ、あなたは……随分、想われているでしょう」
六條 累音:「私があなただけを選んだのなら……あなたは他の想いを捨てるの?」
銀鏡ルフナ:「……」くす、と笑う。
銀鏡ルフナ:「お姉さま……気付いてないの?」
銀鏡ルフナ:「ルフナのことは本気だからダメって断ったのに。カレンはどう見ても本気なのに、エッチしたんだよね?」
銀鏡ルフナ:「それって……もう、『選んでる』ってことじゃないの?」
銀鏡ルフナ:「羨ましいもん、カレンのこと」
銀鏡ルフナ:「本気だから本当ならダメなのに、それでも応えずにはいられなかったんでしょ?」
銀鏡ルフナ:「それって……」
銀鏡ルフナ:「お姉さまがもう、カレンのこと……一番に選んでるって事なんじゃないの?」
六條 累音:「……」
六條 累音:「知ってるのね、ルフナ」
銀鏡ルフナ:「うん。……ルフナがカレンと友達で……それ以上に繋がってる事、知ってるでしょ?」
銀鏡ルフナ:「すーっごく、喜んでたよ。お姉さまと仲直りできた、って」
六條 累音:「そう。……そういえば、そうだったわね。あなた達、随分見知っていたもの」
六條 累音:「だとしたら……」
六條 累音:「私がカレンを一番に選んでるとしたら」
六條 累音:「どうして、私に話しているの?」
六條 累音:「あなたは……あなたを想う人は、いるでしょう」
六條 累音:「私から手を離そうとしているティアも」
六條 累音:「初めての想いを捧げている花霞も」
六條 累音:「──あなたを『一番』に選んでいる人は、居るでしょう?」
六條 累音:「それなのに……どうして、私に、そんなこと。──話しているの」
銀鏡ルフナ:「さっすがリーダーだね。よく知ってるんだ」楽しそうに笑う。
銀鏡ルフナ:「ルフナは……」
銀鏡ルフナ:「カレンの友達だから。まだお姉さまが、何かあるかもしれないから、って。カレンに本気で向き合わないで……」
銀鏡ルフナ:「取りこぼしたくないから、って。ふらふらしてるようだったら……」
銀鏡ルフナ:「本気で向き合ってあげて欲しい、って言いたかったの」
銀鏡ルフナ:「いつ何があるか分からなくったって……」
銀鏡ルフナ:「ううん、いつ何があるか分からないからこそ……」
銀鏡ルフナ:「本気で向き合ってあげて欲しい。そうじゃない方が、ずっと悲しいし、後悔すると思う」
六條 累音:「……」瞼を閉じる。
六條 累音:「……怒ってる? あなたを、一番に選べなかったこと」
銀鏡ルフナ:「……拒絶されたときは、悔しかったよ?」困ったように笑う。
銀鏡ルフナ:「……誰の一番にもなれないんだったら、死んじゃってもいいって思ってた」
銀鏡ルフナ:「でも、ルスティアさんの一番になれて、ルスティアさんにルフナだけ見て貰えるから」
銀鏡ルフナ:「そうでいられる間は、ルフナは、ちゃんとここにいられる」
銀鏡ルフナ:「だから、全然怒ったりしてない。大事なリーダーのこと、ちゃんと守るよ」
銀鏡ルフナ:「……こんなに可愛くて強い部下に守られたら、簡単に死んじゃえないでしょ?」
銀鏡ルフナ:ウィンクする。
六條 累音:「……そう。」
六條 累音:困ったように笑みを浮かべる。これまでには、滅多に見せなかった顔。
六條 累音:「それなら、簡単に死ねなくなったわね」
六條 累音:「えぇ、いいわ。……ルフナ。私の首は、あなたに預けることにする」握った手を、自らの首に添わせる。
六條 累音:「守りなさい、私のことを。……その分、あなた達を守るから」
六條 累音:「だから、あなたの首も預けなさい」
六條 累音:ルフナの首に、手を添わせる。
銀鏡ルフナ:「……うん」嬉しそうに微笑んで。その首筋を優しく撫でる。
銀鏡ルフナ:自分の首を這う手に、くすぐったそうに微笑む。
六條 累音:「そうしたら……きっと、同じ地獄に堕ちるでしょうから」
六條 累音:「好きだったわ、ルフナ──あなたのこと」愛おしそうに笑みを浮かべて「一番に選べなかったほどにね」
銀鏡ルフナ:「ふふっ、そっか……」困ったように笑う。
銀鏡ルフナ:「ルフナも、ずっとお姉さまのこと、好きだったよ。一番に選んで欲しくて、仕方なかったくらい」
銀鏡ルフナ:「でも……だからね」首筋に添えた手を、そっと頬へ沿わせて、包んで。
銀鏡ルフナ:「お姉さまには、ちゃんと幸せになってほしい」
銀鏡ルフナ:「……こんなに本気で、お姉さまのこと想ってる子がいるんだから。誤魔化さないで……向き合ってあげて欲しい」
六條 累音:「……もう。」
六條 累音:「目が曇ったわね、私も」
六條 累音:「あなたも、よ。幸せでいてね、ルフナ」
六條 累音:「ルスティアは……まぁ、いい子だけれど」
六條 累音:「……幸せでいないと守る甲斐もないものね、お互い」
銀鏡ルフナ:「……ふふっ、うん。この幸せを壊させる訳にはいかない、ってくらい。お互い、幸せになろうね」
銀鏡ルフナ:「……ふふ、お姉さまにも教えて上げよっか。ルスティアさんのひみつ」
銀鏡ルフナ:「きっと……思った通りの人だよ」
銀鏡ルフナ:累音さんにルスティアさんの秘密を渡します。
六條 累音:「……えぇ、あなたの口から聞きましょうか」
GM:了解です。
銀鏡ルフナ:さっき花霞ちゃんにも渡したので、公開情報になると思います!
GM:そうですね 公開します
ルスティア・ユートゥの『秘密』
ルスティアにとっての他者を理解する方法は唯一つ、相手の命に触れる事だ。彼女は彼女を理解しようとする者にもまた、その法則に従う事を強いるだろう。
この秘密をこのキャラクターから直接獲得した場合、ルスティア・ユートゥとの戦闘が即座に発生する。
銀鏡ルフナ:「……ね?お姉さまの知ってる通りのルスティアさんでしょ?」
六條 累音:「あぁ……そう」
六條 累音:「本当に、彼女らしい」
六條 累音:「ふふ。きっと苦労するわよ、ルフナ。」
銀鏡ルフナ:「ふふっ、いいよ!それも楽しいもん!」けらけら笑う。
銀鏡ルフナ:「……ね、お姉さま」
銀鏡ルフナ:「なにかが、ちょっとずつ違ったら……」
銀鏡ルフナ:「ルフナたち……隣にいたのかもしれないね」
六條 累音:「えぇ、きっとね。……きっと、あなたの事だけ見ていたでしょう」
六條 累音:「一目惚れ──そんな理由で、打算も考えずに……ギルドに招き入れたのなんて、あなただけなんだから」
銀鏡ルフナ:「えへへ……そっかあ」ふにゃ、と嬉しそうな笑顔を向ける。
銀鏡ルフナ:「……そうじゃないの、残念だけど……」
銀鏡ルフナ:「きっと、そうならなかっただけの理由がある」
六條 累音:「えぇ、そうならなかったのなら……」
六條 累音:「そうならなかったなりに、幸せになりましょう」
六條 累音:「みんなでね」
銀鏡ルフナ:「……うん!」
銀鏡ルフナ:「お姉さまのこと……絶対、守るから」頬を包んで、ふわりと笑う。
六條 累音:慣れていたはずの、そんな笑顔に。素直に、珍しく──顔を赤らめた。
ルスティア・ユートゥ:「私が言うのも何だけれど……こんなにすぐ二人で行動する事になるとはねぇ」
ルスティア・ユートゥ:街路に並ぶ屋台でケバブサンドイッチを購入し、ベンチに座ってかぶり付いている。
七瀬花霞:「まあ、一緒に動くことも珍しくないからね」もぐもぐと頬張りながら
ルスティア・ユートゥ:「下手に前線に立てる能力だと損ねぇ……貴方の"アルバイト"もそうだし」
七瀬花霞:「ああ、あれはもうやめたよ」
七瀬花霞:「その分補填する為に他で稼がなきゃいけないのは大変だけど」
ルスティア・ユートゥ:「……そう」
ルスティア・ユートゥ:「ま、暇だったら手伝ってあげるから。何かあれば言いなさいよ」
ルスティア・ユートゥ:ケバブサンドを噛みちぎり、通りへ視線を向ける。
カレン・フランツィスカ:「……ん……」
カレン・フランツィスカ:その時、一人の銀髪の少女が君達の前を通りかかる。別の屋台で買ったばかりらしいクレープを手に持っている。
ルスティア・ユートゥ:「……………」
七瀬花霞:「……」
ルスティア・ユートゥ:明らかに顔を引き攣らせる。周回前の出来事である為、カレンに記憶はない筈だが──顔は恐らく知られている。
七瀬花霞:思考が巡る。前の周回でミーコを殺した相手。そして、ある意味ではルスティアと同じ境遇だった相手。
七瀬花霞:「(……ルスティア、私帰った方がいいかな)」
ルスティア・ユートゥ:「(いや、良いでしょう。るいの話なら既に渡りは付けてある筈だし)」
七瀬花霞:「(他人の修羅場にあんまり居合わせたくないんだけど)」
ルスティア・ユートゥ:そして、友人にすれ違ったような気軽さで片手を上げる。
ルスティア・ユートゥ:「はぁい。次は甘いものにしようかと思っていたのだけれど──美味しい?」
カレン・フランツィスカ:「……あんた達、確か……」
七瀬花霞:「……どうも」
カレン・フランツィスカ:無警戒にクレープを一口。
カレン・フランツィスカ:「先輩にフラれた女」
七瀬花霞:「あわわ」
ルスティア・ユートゥ:「そんなに噛みつかなくても割り込んだりしないわよ」
ルスティア・ユートゥ:呆れたように半目を向けて。
ルスティア・ユートゥ:「元々、あたし達はそういうモノだったわけだし。るい限定の造花だったわけ」
ルスティア・ユートゥ:「元の鞘に収まったのね。面倒くさい人」
カレン・フランツィスカ:「あっそ」
カレン・フランツィスカ:あまり興味も無いという態度で、隣のベンチに腰を下ろす。
七瀬花霞:そわそわと二人を交互に見る。
カレン・フランツィスカ:無防備にすら見える無警戒さは、戦えば自分が勝つという傲岸な自信の表れか。
カレン・フランツィスカ:「何してんの?こんなところで」
ルスティア・ユートゥ:「仕事よ仕事。あんた達抜きでも火種だらけでしょう、この街」
ルスティア・ユートゥ:「ボランティアよろしく消して回ってるの」
ルスティア・ユートゥ:累音のことはともかく、明らかに舐められているという事実に僅かに苛立ちを覚えながら呟く。
カレン・フランツィスカ:「へえ?GPOみたいなことするのね」
カレン・フランツィスカ:頬についた白い生クリームを赤い舌で舐め取る。
カレン・フランツィスカ:「ギルドは現状維持が目的とは聞いてたけど……そんなことまでするわけ?」
カレン・フランツィスカ:「それも累音先輩の指示なの?」
ルスティア・ユートゥ:「市民が幾ら死のうが知ったこっちゃないけど……住んでる家に火が付いたら困るでしょ、るいも」
七瀬花霞:「累音さんというか……みんなで決めた目標というか」
七瀬花霞:あなたの知らないところで累音さんから指示を受けてるとかじゃありませんよ、と密かにアピール。
カレン・フランツィスカ:「ふぅん……」気安い呼び名に僅かに眉根を動かしつつ「そうなんだ」
カレン・フランツィスカ:生クリームのついた指をちゅぱ、と咥え、少し考えるように黙り込んで。
カレン・フランツィスカ:「……それ……」
カレン・フランツィスカ:「手伝ってあげようか」
カレン・フランツィスカ:不意にそんなことを言いだす。
ルスティア・ユートゥ:「ハァ?」
ルスティア・ユートゥ:流石に、驚きが隠せない。
ルスティア・ユートゥ:「あんたね……一応FHでしょう。魔街支部に睨まれたらどうすんのよ」
カレン・フランツィスカ:「元々魔街支部とは別行動だし……正直、魔街解放とかあんまり興味ないのよね、あたし」
七瀬花霞:だろうな……とは思う。前周回の言動も含めて、彼女の行動原理の中心には累音さんがいる。
カレン・フランツィスカ:「まあ、外に出られるならその方がいいんだけど」大きな苺を齧って
カレン・フランツィスカ:「そうすると先輩が困るなら、別にそこまでしてやるほどでも無いし」
カレン・フランツィスカ:「先輩がずっと魔街にいるなら、あたしも多分一緒にいるから」
七瀬花霞:(め、めちゃくちゃ素直になってる……!)
ルスティア・ユートゥ:「……………あー」
ルスティア・ユートゥ:「そう……そう、ね」
ルスティア・ユートゥ:眉根を寄せながらケバブサンドを見つめる。
ルスティア・ユートゥ:「るいに確認は取らなくちゃあいけないけれど……まあ、うん」
ルスティア・ユートゥ:「アンタが良いなら良いわ……」
ルスティア・ユートゥ:原因不明の異様な気疲れを感じながらも、曖昧に頷く。
カレン・フランツィスカ:「何よ?もっと喜んだら?こんなに可愛くて強い美少女が協力してあげるって言ってあげてるのに……」
カレン・フランツィスカ:「あっ、そっか」
カレン・フランツィスカ:両の掌を合わせて
カレン・フランツィスカ:「あんたいかにも戦闘力だけがアイデンティティそうな顔してるし自分より強いあたしが来たら立つ瀬がないと思ってるんだ~♡」
七瀬花霞:(おいおいおい)
ルスティア・ユートゥ:ビキ、とこめかみに亀裂音が走る。
ルスティア・ユートゥ:「ああ、そう。その方が分かりやすいわ」
ルスティア・ユートゥ:立ち上がり、ホルスターへと手を掛けた。
七瀬花霞:「ちょ、ちょっと待って! ルスティア! ステイ!」
ルスティア・ユートゥ:「何?哀れな子犬ちゃんが誰に叩かれたのか忘れてるみたいだからしつけ直してやるのよ」
ルスティア・ユートゥ:こめかみにはっきりと青筋を浮かべてカレンへ一歩詰める。
七瀬花霞:「一応協力してくれる相手なんだから……!」
カレン・フランツィスカ:「やだぁ、こわ~い♡」
カレン・フランツィスカ:まるで怯む様子なく悪戯っぽく目を細める。
七瀬花霞:「あなたも勝てないのに挑発するのはやめて!」
七瀬花霞:前の周回で倒したイメージのまま口が滑る。
ルスティア・ユートゥ:「良いでしょ、元々あたし達の計画には居なかった駒なんだから!!余剰は捨てても問題ない──」
ルスティア・ユートゥ:そこで言葉を止め、ぎょっとした顔で花霞を見やる。
カレン・フランツィスカ:「……はぁ?」
カレン・フランツィスカ:「何あんた……ケンカ売ってんの?」
七瀬花霞:「……あ」
ルスティア・ユートゥ:「あははは!言いたい事、随分はっきり言えるようになったじゃない!」
ルスティア・ユートゥ:「ほら、かかってきなさいよ子犬。るいに捨てられないように顔だけは綺麗なままにしておいてあげるわ!」
カレン・フランツィスカ:「はぁ……そっちがその気ならしょうがないけど……」
七瀬花霞:頭を抱える。
カレン・フランツィスカ:「ちゃんと先輩に言っておいてね?」
カレン・フランツィスカ:「自分たちからケンカ売って返り討ちにされてボコボコにされました~って」
カレン・フランツィスカ:「まあ……口利けたらの話だけど」
ルスティア・ユートゥ:「上等──病室で出来るプレイでも考えておくことね……!」
七瀬花霞:「うぅ……ごめん累音さん……」
七瀬花霞:「私の能力なら……体は傷付かないから……」
GM:一触即発の空気は、察知したGPOが駆け付けるまで続いた。
【Cycle3-phase2】
GM:登場侵蝕をどうぞ。
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を1D10(→ 10)増加(41 → 51)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(46 → 49)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(45 → 49)
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(37 → 38)
GM:現在の項目はこちらです。
判定項目
●タイムリープについて 《意志/交渉/任意の情報》難易度5
●ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
●情報の出所 《情報:FH/ギルド/GPO》 難易度11
●ゴドフリー・ハーディングについて 《情報:ギルド/GPO》 難易度10
●謎の怪物について 《情報:噂話》難易度7
●戦闘に備えて装備を準備する 《情報:ギルド/噂話》難易度8
●核攻撃について 《情報:ギルド/軍事》難易度13
●謎の勢力について
★ギルドと交渉する
★“プレゲトン”セルと交渉する
★“店主”の妹を助け出す
★サンジェルマン暗殺の犯人を特定する
〇ゴドフリー・ハーディングについて② 《情報:ギルド/GPO》難易度12
☆サンジェルマンの死を止める
☆“ミアズマ”を誘き出す
☆FH魔街支部と交渉する
☆タイムリープの証拠を集める
ルスティア・ユートゥ:ゴドフリーさんの情報に挑戦したいです!
ルスティア・ユートゥ:どうしよう、他の人が良かったらルフナちゃんのダイス支援もらいたいかも
六條 累音:貰っちゃえ ダイス判定1個だけだし
銀鏡ルフナ:あげます!《砂の加護》!
銀鏡ルフナ:ダイス+4個!
ルスティア・ユートゥ:ありがと~♡
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を3増加(49 → 52)
銀鏡ルフナ:大好きだよ♡
ルスティア・ユートゥ:では通常通り社会で判定!うぐっ
ルスティア・ユートゥ:7dx>=12
DoubleCross : (7DX10>=12) → 9[1,2,5,5,9,9,9] → 9 → 失敗
ルスティア・ユートゥ:財産3点使います!
七瀬花霞:タイムリープ補正!
銀鏡ルフナ:タイムリープ補正!
ルスティア・ユートゥ:またやらかした!!
ルスティア・ユートゥ:何でいっつも忘れるんだろな……成功です
GM:では成功ですね 開示します
〇ゴドフリー・ハーディングについて②
ゴドフリーが魔街とオーヴァードを強く憎悪するのは、彼の過去に由来があるようだ。
幼少期に事故で両親を亡くしたゴドフリーは、唯一の肉親である妹を養うため、若くして軍に入隊した。
事故により兄妹共にオーヴァードに覚醒していたが、彼はテンペスト隊員、妹はFHエージェントとして、世間の目を忍びながらも支え合いながら生きていた。
だが妹──レベッカ・ハーディングは、同じFHの教え子であるチルドレンの手によって惨殺され、犯人は魔街に逃亡、未だに捕まっていない。
唯一の生きる目的を無くした彼に、最早失うものは無い。魔街の全てを燃やし尽くすまで止まるつもりも無い。破滅的な大規模テロはその証左と言えるだろう。
ルスティア・ユートゥ:…………ヤバい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
3月1日 22:30 廃ホテル『セレステ』 食堂
GM:君達はこの日一日の行動を終え、食堂に集まって遅めの夕食を共にしつつ、ここまでの進捗の報告会を行うことにした。
GM:食堂には既に三度目となる献立が並び、テレビでは三度目となる放送が流れている。
ルスティア・ユートゥ:「……………はぁ」
ルスティア・ユートゥ:飽き飽きしたテレビの画面に視線をやりながら、ナイフで肉を弄っている。
七瀬花霞:「どうしたのルスティア、ケバブ食べたからお腹空かない?」
六條 累音:「もう……行儀悪いわよ、ルスティア」
香流玲那:「おや、ルスティアにしては重い溜息だね」
ミーコ:「えっ!ケバブ食べたんすか!?ずるいっす~~~!!」
銀鏡ルフナ:「いいないいな~。ルフナもケバブ食べたい!」
ルスティア・ユートゥ:「いやね、珍しく反省してるっていうか……はいはい、ケバブは今度連れてってあげるわよ」
六條 累音:「全部終わった時に好きなもの奢ってあげるわ……」
六條 累音:「それで、反省っていうのは?」
銀鏡ルフナ:「ほんと~!?やった~!」
ミーコ:「ケバブ嬉しいっす~~!!」
銀鏡ルフナ:「反省といえばさあ!ゴドフリーさんってひどいよね!魔街を全部核で滅ぼすなんてさ!」
銀鏡ルフナ:「ゴドフリーさんって……すっごく、魔街のこと憎んでるみたいなんだよね!」ふんす!と両の拳を握りしめる。
銀鏡ルフナ:「なんでなんだろう?外に出ることも出来るんだから、嫌いならそのままいなくなっちゃえばいいのにねー?」
ミーコ:「ゴド……誰っすか!?」
六條 累音:「えぇ……けれど、妙なのは」
銀鏡ルフナ:「うーん……GPOの……凄い偉い人!」
六條 累音:「そんなことをしては何もかも失いかねないことよね」
銀鏡ルフナ:「ねー、反省してほしいよね!」
七瀬花霞:「オーヴァードのことすごい憎んでるみたいだけど」
六條 累音:「いくらコネがあったとしても、核の無断使用だなんて……立場もなくなるでしょうに」
ミーコ:「そうっす!反省してほしいっす!!」何も分かっていないが同調する
七瀬花霞:「過去に何かあったのかもね。それこそ立場なんてどうでもいいくらいの何かが」
香流玲那:「何かね……例えばどんな?」
ルスティア・ユートゥ:「家族をどこぞの誰かにぶっ殺されたりとか」
ルスティア・ユートゥ:「ま、あたしには理解不能だけど」
六條 累音:「魔街を焼き尽くすほどの動機……あら」
六條 累音:「何か情報でも探れたの?」
ルスティア・ユートゥ:「まあね。どうも、あたしがこっち来る前に殺したFHエージェントがゴドフリーの身内だったらしいのよ」
ルスティア・ユートゥ:ナイフで突き刺した肉を口へと放り込む。
銀鏡ルフナ:「……え!?」
七瀬花霞:「そうなんだ……。……え?」
ミーコ:「へ~~…… ほええ!?」
六條 累音:「……」思い返す。そもそも、匿うことになった時のことを。
六條 累音:「──三人殺した、だったかしら」
銀鏡ルフナ:「……じゃあ……ルスティアさんに復讐するために……ゴドフリーさんはあんな無茶をしてる……ってこと?」
香流玲那:「うわぁ」
七瀬花霞:「……説得の目はないとは思ってたけど、完全になくなったね」
ルスティア・ユートゥ:「……まあ、そういうこと。3人のうちの一人が妹だったらしいわ」
ルスティア・ユートゥ:「だから、反省中。面倒事持ち込んだのがあたしだったとは……」
六條 累音:「とすると……玲那に随分手間を掛けたわね。私も、ティアも」
ルスティア・ユートゥ:「うっ……」
銀鏡ルフナ:はあ、とため息をついて。席を立ってルスティアさんの近くに寄る。
ルスティア・ユートゥ:「ごめんなさい……まさかそんな事でここまでするとは思わなくって……」
銀鏡ルフナ:そして、肉を食べる姿をぎゅっと抱きしめる。
銀鏡ルフナ:「……でも、殺した時。後悔とかしなかったでしょ?」
ルスティア・ユートゥ:「ぜーんぜん。ケアを怠ったのはミスだから反省してるけどね」
銀鏡ルフナ:「……じゃあ、しゃきっとしなきゃ」優しく頭を撫でる。
六條 累音:「……まぁ、意地悪はこのくらいにしましょう」
六條 累音:「第一……あなたを拾った時から、面倒事が起きるのは覚悟してたもの」
銀鏡ルフナ:「あなたのせいで街が滅びようと、ルフナはルスティアさんの事が好きだから」
七瀬花霞:「……私は正直割と……いや、かなり……とてもすごくドン引きしてるけど」
銀鏡ルフナ:「降りかかる火の粉は、振り払おう」
七瀬花霞:「ルスティアがそういう人なのは分かってたし……はあ……」
六條 累音:「ええ……どうせ地獄に堕ちるなら、罪の重さなんてどうでもいいわ」
香流玲那:「うぅん……」
香流玲那:「そもそも、ルスティアはどうして殺したの?」
ルスティア・ユートゥ:「…………」
ルスティア・ユートゥ:食事の手を止め、懐から紅に光る宝石を3つテーブルに転がす。
ルスティア・ユートゥ:「ついて来てくれると思ったのよ」
ルスティア・ユートゥ:「一緒に暮らして、一緒に育って、一緒に死ぬと思ってた」
ルスティア・ユートゥ:「コンダクターは特定の武器と人体を高効率で融合させる兵器実験のセルでね」
ルスティア・ユートゥ:「ま、後悔はないし自分を可哀想だとは思わないけれど。私が自由になりたかったら、あの子達も当然そうだと思ってた」
六條 累音:「……まぁ。あなたと出会った理由も、あのセルが所以だものね」
ルスティア・ユートゥ:「ええ。だから……使い潰される前に好きなものを見つけに行きたかった」
ルスティア・ユートゥ:「だけど、着いてきてくれなかった。だから……」
ルスティア・ユートゥ:「連れていく事にしたのよ」
ルスティア・ユートゥ:重いため息を吐き、そこで言葉を切る。
ルスティア・ユートゥ:「あの子は……もう好きなモノがあったのね」
ルスティア・ユートゥ:ゴドフリーに関する情報をまとめた資料を持ち上げて、今度こそ口を閉じる。
七瀬花霞:「……ルスティア。人は死んだら終わりだよ」
七瀬花霞:「死んだ相手を連れて行くことはできない」
七瀬花霞:「ルスティアがそういう人だっていうのは分かってる。だけど」
七瀬花霞:「今度は、ちゃんと生きて連れて行くって約束して」
ルスティア・ユートゥ:「……そうね。何度見返しても、同じ事の繰り返しでつまらなかったもの」
ルスティア・ユートゥ:久しぶりに、本当に久しぶりに取り出したその宝石を掴み上げ、空中へ放る。
ルスティア・ユートゥ:それはレネゲイドの檻から解放され、あっさりと小さな水音を立てて蒸発した。
ルスティア・ユートゥ:「生き残りましょう。それと、ごめんなさい」
ルスティア・ユートゥ:「あたし、ここじゃ一番のお荷物だったのね。るいの悪口言えないわ、もう」
六條 累音:「あら……悪口のつもりだったの?」
六條 累音:「別に……構わないわ。荷物だから、とか役立つからとかじゃなくて……」
六條 累音:「ルスティアだから匿ってるのよ」
六條 累音:「もちろん、玲那には悪いと思ってるけれど」
ルスティア・ユートゥ:「それは……ええ。本当に……あ~、恥ずかしい……偉そうに説教したの思い出すわ……」
香流玲那:「はは。……まあ、起きてしまったことは仕方ないよ。こればかりは今更……やり直しも効かないしね」
香流玲那:「ルスティアが謝るなんて珍しいものが見られたし、それでよしとするよ」
銀鏡ルフナ:「おお……こんなに苦労したのに心が広いね……」
香流玲那:「正直、ルスティアには今回じゃない時の方が苦労させられてるしね」
ルスティア・ユートゥ:「うっ……」どんどん縮こまる
香流玲那:「覚えてないだろうけど、いきなり殺しに来たことが何回か……」
銀鏡ルフナ:可愛い……と思いながら頭を撫でている。
ルスティア・ユートゥ:「そっ、それはあたしなりの親愛表現で──」
七瀬花霞:「ルスティア……」顔グラが笑顔から無表情に戻る
六條 累音:「さっきはカレンと一触即発のようだったし……」
七瀬花霞:「止めるの大変だったんだよ」
ルスティア・ユートゥ:「………………だってぇ」
ルスティア・ユートゥ:もう殆ど小動物のようになりながらルフナに大人しく撫でられている
銀鏡ルフナ:躾のなってない小型犬みたいで可愛い……と思っている。
六條 累音:「……ここまでにしてあげましょうか」
七瀬花霞:視線の温度がどんどん下がっていく。
六條 累音:「少なくとも、情報は手に入れてくれたのだものね」
六條 累音:足を組んで、資料に目を通して。
銀鏡ルフナ:「動機は、よーくわかったもんね」頭を撫でながら。
七瀬花霞:「それだけ後先考えてないなら、ここを止めればいいってことだもんね」
ルスティア・ユートゥ:「……まあ、そうね。最初にみんなが言ったように、二度目は確実にないでしょう」
ミーコ:「なんかよく分かんないけど……頑張るっすよ!!」
ミーコ:「とにかく解決するように何でもするっす!グゴゴ……人間……愚カ……」
銀鏡ルフナ:「進撃の巨人2になっちゃった」
七瀬花霞:「もう鉄板ネタだね」
六條 累音:「それなら」三本指を立てる
六條 累音:「1つ目、サンジェルマンの死を防いで……"排除派"の動きに干渉するように交渉すること」
六條 累音:「2つ目に、FHの魔街支部で交渉をする──けれど、これに関しては材料が足りないの」
六條 累音:そうよね、と玲那を見る。「死にかけたものだから」
香流玲那:「本当だよ。皆ももっと累音叱って」
七瀬花霞:「累音さんは頑張ってるよ」
銀鏡ルフナ:「ふふっ、もー。お姉さまはいっつも無茶するんだから!」
ルスティア・ユートゥ:「私はノーコメントで……」
銀鏡ルフナ:「FHの魔街支部本部に直接乗り込むなんて……無茶しすぎ!」
六條 累音:「ちゃんと生きて帰ってきたじゃない……」やや縮こまる。
銀鏡ルフナ:「でも、つまり……それを無茶じゃなくすればいいってことだよね?」
ミーコ:「なるほど!」
六條 累音:「ええ、それに足るだけの説得力があればいい」
ミーコ:「……つまり……??」
六條 累音:「……あまり、切りたくはない手札なのだけど」
六條 累音:「例えば私達が未来を見て、今に戻ってきた証拠とか──ね」
ルスティア・ユートゥ:「……可能なの?そんな事」
六條 累音:「さぁ」
六條 累音:「けれど、それ程の説得力でもなければ動かないでしょうね」
六條 累音:「なにせ、ギルド最大の敵対組織だもの。」
香流玲那:「鷺沼くんも年下の銀髪の女の子だったらねぇ」
六條 累音:「手籠めにしたと?」
香流玲那:「実例がいるし……」
七瀬花霞:「……」否定できないので黙っている。
ルスティア・ユートゥ:「……」
六條 累音:「……まぁ」
銀鏡ルフナ:「……」
六條 累音:「年下の銀髪の女性ではないもの、仮定の話はいいでしょう」
ミーコ:(無理やり流したっす……!!)
六條 累音:「少しはフォローしてくれてもいいと思うのだけれど……まぁ、いいわ」
六條 累音:「FH丸ごとを動かすなら、それだけの手札を切らなければならないってこと」
香流玲那:「そうだね。難しいが不可能じゃないだろう」
香流玲那:「ギルドと“プレゲトン”の潰し合いは止めた。後はFH魔街支部さえ抑えれば……」
香流玲那:「いかにGPOといえど、真正面からストレンジャーズとやり合って勝てる道理は無いはずだ。サンジェルマンも、事態を伝えれば味方してくれるはず」
香流玲那:「そうなれば、事が起こる前に未然に防げるはずだよ」
銀鏡ルフナ:「そしたら……今度こそ、みんなで生きて未来を迎えられるね!」
七瀬花霞:「難題は残ってるけど、やるべきことがはっきりしてるなら、あとはやるだけだね」
ルスティア・ユートゥ:「そうね……みんなで生き残る……為に、か」
GM:二度のループを経て、時は三周目、一日目の夜。残された猶予は多いとは言えなかった。
GM:それでは引き続き判定をどうぞ。
銀鏡ルフナ:☆ループの証拠を集める をやりたいです!
GM:了解です。どのような方針で行いますか?
銀鏡ルフナ:ルスティアさんの《ブラッドストーン》で核攻撃の記憶の証拠を宝石で作ったり、二日目以降のテレビの内容を纏めたりしようかと思いますが……そんな感じでいけますかね?
GM:OKです。それではロールに入っていきましょう。
GM:タイムリープという異常性を他人に信じさせ、あまつさえそれを議題の根拠とするには、生半可な言葉程度では足りない。
GM:君達は自分達がタイムリープを経験しているという確たる証拠を用意するために行動を開始した。時刻は3月2日の昼。TVでは何度も見た映像が再び繰り返されている。
銀鏡ルフナ:「えーっと、食べるのが大好きな柴犬のポチくん……新感覚グルメのマガイパタスモンキー……」
銀鏡ルフナ:「アスファルトの隙間からの異常にセクシーな人参……」これから放送される予定のテレビの内容を紙に纏めている。
銀鏡ルフナ:「……あっ、ルスティアさん!」顔を上げてルスティアさんを見つめる。
ルスティア・ユートゥ:「大真面目なのだけれど……こうして並べると滑稽なニュースばかりね……」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの隣に立ち、紙へ視線を落として笑う。
ルスティア・ユートゥ:「順調みたいね、ルフナ」
銀鏡ルフナ:「うん!でもね……これだけだと、ただテレビと繋がってるだけって思われるかもしれないから……」
銀鏡ルフナ:「…………ね、ルフナにしてくれたやつ……あれ、できない?」耳元で囁く。
銀鏡ルフナ:「記憶を、宝石にする奴……」
ルスティア・ユートゥ:「え?勿論、出来るけれど……何を──」
ルスティア・ユートゥ:僅かに言葉を詰まらせたが、すぐに頷く。
ルスティア・ユートゥ:「ルフナ……貴方、やっぱり賢いわ。どれが最適だと思う?」
銀鏡ルフナ:先程ルスティアさんが使っていたナイフ――勿論今は綺麗に洗われているが――を、柔らかく微笑みながらルスティアさんの首、頸動脈の近くにあてがう。
銀鏡ルフナ:「え~っ、ふふふ!んっとねぇ……やっぱり、核が落とされるところがいいんじゃないかなあ?」
銀鏡ルフナ:つぅ、とほんの少しナイフを引く。
銀鏡ルフナ:「核が落ちたらやっぱり、FHの人たちも騙されたんだ!ってわかるでしょ?」
ルスティア・ユートゥ:「んっ…………ふふっ、そうね」
ルスティア・ユートゥ:痛みと快楽が結びついたことで僅かに頬を染めながら頷き、ルフナに合わせるように膝を付く。
銀鏡ルフナ:「ね……だから思い出して。苦しい思い出かもしれないけど――」ナイフを押し付ける手に力を籠める。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんが苦しいって思えば思うほど、その想いも伝わって――」刃が皮膚を裂いて、中へと刃が潜っていく。
銀鏡ルフナ:「FHの人たちも、信じてくれると思うから。ね?」優しい笑顔を向ける。
ルスティア・ユートゥ:「ええ、ルフナ……あたしを開いて、全てを見せてあげる。だから、きちんと間違えないように取りあげて、ね?」
銀鏡ルフナ:「……間違っちゃったらどうする?」悪戯っぽく笑って顔を近づける。
銀鏡ルフナ:「他の事で頭一杯になって……ちゃんと思い出せなくなって……違う想いで溢れちゃったら……どうする?」
ルスティア・ユートゥ:「何度でも、何度でも繰り返せば良いのよ、ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:ルフナに口付けして、ナイフを持つ手をそっと包む。
ルスティア・ユートゥ:「私の想いが尽きることは無いけれど……貴方には何度でも見せてあげるから、失敗しても怒ったりしないわ」
ルスティア・ユートゥ:「だから、ね。ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:「見つかるまで、付き合うわ」
銀鏡ルフナ:「ん……ふふ」口づけをうっとりと受け入れて。ナイフを握るのと反対の手で唇を撫でる。
銀鏡ルフナ:「じゃあ……ルフナで頭一杯にして、何回も何回も……他の事思い出せなくして」
銀鏡ルフナ:「いーっぱい、ルスティアさんのなか、みちゃおうかなあ」
銀鏡ルフナ:ナイフを突きさす。血を流して――彼女の記憶を、たしかに残るものへと変えていく。
ルスティア・ユートゥ:血潮、吐息。身体から熱はどんどんと失われていく筈なのに、それでもなお昂る精神によって体は茹だっていく。
ルスティア・ユートゥ:それを、恍惚とした表情で受け入れた。
GM:☆ループの証拠を集める を達成しました。
GM:引き続き判定をどうぞ。
七瀬花霞:☆サンジェルマンの死を止める 行きます!
GM:了解です。どのような方針で行いますか?
七瀬花霞:玲那さんにサンジェルマンに繋いでもらって、特定した暗殺犯についての情報を共有しつつ警告しようと思います。
七瀬花霞:これで排除派に働きかけてもらいつつ守れるはず……!
GM:OKです。それではロールに入っていきましょう。
3月2日 10:15 カフェ『236P』
レオン・サンジェルマン:「……成程」
レオン・サンジェルマン:君達から提供されたGPO隊員のデータを見て、サンジェルマンが僅かに苦い顔をして頷く。
レオン・サンジェルマン:「確かにGPO……それもハーディングに与する隊員のものですね」
七瀬花霞:「確認しておきたいんだけど、もし彼らがあなたの暗殺に成功したとして」
七瀬花霞:「隠蔽しきれると思う?」
レオン・サンジェルマン:「そうですね」顎先を擦るようにして少し考えて
レオン・サンジェルマン:「その場合、私の暗殺を支持した勢力が全力で隠蔽に当たることになるでしょうが……」
レオン・サンジェルマン:「私の部下が十全に動ける状況であれば、決してそんなことは許さないはずです」
香流玲那:「逆に言えば……君の派閥がまともに動けない状況であれば、どさくさ紛れに証拠を抹消されるような可能性はあると」
レオン・サンジェルマン:無言で頷く。
七瀬花霞:「相手がそれを理解しているなら、暗殺は初手に過ぎないってことだね」
七瀬花霞:「きっと何かを大きく仕掛ける為の前段階。もしかしたら、既に動いているのかもしれない」
七瀬花霞:可能な限りループのことは隠しつつ、警戒を促す。
レオン・サンジェルマン:「……そうですね」
レオン・サンジェルマン:眉間に皺を寄せ、ハンカチで掌を拭く動作をする。
レオン・サンジェルマン:「確かにハーディングらの動きに関しては以前から注意を払っていましたが、それでもGPO隊員として最低限の良識はあるものだと信じていました」
レオン・サンジェルマン:「……まさかそこまでの強硬手段に出るとは」
七瀬花霞:「私達みたいな犯罪者を排除しようとするのは分かる。こっちからしたらたまったものじゃないけど、仕方ないと思う」
七瀬花霞:「でも、仲間を殺してまでやろうとしているのは、明らかに異常」
七瀬花霞:「止めてあげて」
七瀬花霞:「敵の私達じゃなくて、あなたなら、違う止め方もあると思う」
七瀬花霞:「そうじゃなければ、私達のやり方でやるしかなくなる」
レオン・サンジェルマン:「……分かりました」
レオン・サンジェルマン:落胆の表情が覚悟へと変わる。清潔な印象の容姿で、君に頭を下げる。
レオン・サンジェルマン:「まずは、私を救ってくれたことに感謝させてください」
レオン・サンジェルマン:「それから……貴女の言う通り、ハーディングらの行動に注意を払い、有事の際には協力させてください」
七瀬花霞:「うん。でも頭は下げなくていいよ」
七瀬花霞:「こっちも今あなたに死なれたら困るだけだし」
七瀬花霞:「正義の味方が悪者に頭を下げるなんて格好付かないでしょ」
レオン・サンジェルマン:頭を上げ「気にしないでください。私なりの誠意と思って頂ければ」
香流玲那:「……ちょっといい?」
香流玲那:不意に口を挟む
香流玲那:「私達、タイムリープしてるんだけど」
七瀬花霞:目を瞬かせる。それ言ってもいいの? という顔。
レオン・サンジェルマン:「……」
レオン・サンジェルマン:「タイムリープ……?」
レオン・サンジェルマン:「タイムリープというと……『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような?」
香流玲那:「うーん、それだとタイムトラベルの方が近いかな」
レオン・サンジェルマン:「……『バタフライ・エフェクト』のような?」
香流玲那:「そうそう、それ」
七瀬花霞:「『シュタインズ・ゲート』とか『リゼロ』とか……」たとえが割と若めのオタクだ
レオン・サンジェルマン:「成程……それで暗殺を事前に察知出来たのですね」
七瀬花霞:進撃の巨人2とは言わない。
香流玲那:「うん。それでね」
香流玲那:「次回があった時の為に、次回の君が一発でタイムリープに納得できるような証拠になる情報が欲しいんだけど」
レオン・サンジェルマン:「……成程。そうですね……」
レオン・サンジェルマン:少し考えて
レオン・サンジェルマン:「では……メグ・ライアンで」
七瀬花霞:「女優の名前だよね?」
レオン・サンジェルマン:「はい。私の好きな女優ですが、誰にも話したことはないはずなので、証拠になるかと」
香流玲那:「分かった。ありがと」コーヒーをぐいと飲んで席を立つ「じゃ、行こうか」
七瀬花霞:「うん」
七瀬花霞:サンジェルマンの方を振り向いて「じゃあ、元気でね」
レオン・サンジェルマン:「はい。貴女方もお気を付けて」
香流玲那:「……あっさり話してびっくりした?」
香流玲那:歩きながら声を掛ける
七瀬花霞:「うん。でも、よかったと思う」
七瀬花霞:「隠し事って、疲れるもんね」
香流玲那:「経験上、話せば意外と信じてくれるものだよ」
香流玲那:「オーヴァードなんて色んな能力があるし……バロールなんて区分されてるくらいだしね」
七瀬花霞:「改めて考えるとすごい話だよね」
七瀬花霞:「外じゃ、オーヴァードの存在自体隠されてるんだよね。こんなのどうやって隠してるんだろう」
香流玲那:「そういえば君はずっと魔街だったんだね。外だとUGNはもっと影響力があって……」
GM:☆サンジェルマンの死を止める を達成しました。
七瀬花霞:やったー!
六條 累音:よしよし!
GM:最後の判定をどうぞ。
六條 累音:は~い、「☆FH魔街支部と交渉する」を行いたいです
GM:了解です。どのような方針で行いますか?
六條 累音:以前仕掛けた黒子のスパイを用いて、以前よりFHエージェントが出払っているタイミングを狙えないかな……と思うのですが如何でしょう
六條 累音:タイムループの手札を切る形で交渉できればと思います
GM:成程!いいでしょう
GM:ではロールに入っていきましょう。
3月2日 19:13 FH魔街支部拠点
鷺沼秀:「いい。さっさと帰れ。明日は早いからな、遅刻するんじゃないぞ」
鷺沼秀:ここ数日、特に何かと忙しく動いていた鷺沼だったが、この日は夜も早い内から殆どのエージェントを帰宅させ、珍しく一人で静かな時間を過ごしていた。
鷺沼秀:翌日はストレンジャーズとの決戦となる。この日に備え、入念な準備をしてきた。後は決行を待つばかりである。
鷺沼秀:「魔街解放…… ……ようやくだな」
六條 累音:静かなはずの拠点に、足音が響いた。忘れものか、あるいは確認事項でもあったろうか。
鷺沼秀:誰も見ていないのをいいことに大きく伸びをして、引き出しにしまっていたゴールデングミベアを取り出す。
鷺沼秀:「……?」
鷺沼秀:開けかけた引き出しを閉じる。
六條 累音:少し間をおいて、無言のまま扉が数度ノックされる。
鷺沼秀:「開いてる」
六條 累音:「──失礼するわ、鷺沼秀。久方ぶりね?」
六條 累音:そこにいたのは、不敵な笑みを浮かべた女だった。
鷺沼秀:「……」
鷺沼秀:素早く机の下で無線を起動し、部下と繋ごうとする。
六條 累音:「……暗殺に来たわけじゃないわ。だとしたら、もう死んでる」
六條 累音:「もう一度、あなたと話がしたくてね。それも、他人が居てはできない話を」
鷺沼秀:「……一度殺されかけておいて、もう一度か?」
六條 累音:「ええ、もう一度。それだけの価値を、あなたとの対話に見出しているものだから」
鷺沼秀:「……事実だとすれば大したものだな」
鷺沼秀:「いいだろう。聞いてやる……ただし手短にな」
六條 累音:「ええ、あなたが信じればすぐ済む話よ」
六條 累音:「なにせ、伝えたいことの要件は以前と変わらない──その根拠が増えただけでね」
六條 累音:「つまり、あなた達は、"排除派"に騙されている……その結論を変える気はないのだもの」
六條 累音:「何せ……私は、その光景を視たのだから」
鷺沼秀:怪訝に眉を顰める。
鷺沼秀:「何を言い出すかと思えば……」
鷺沼秀:「未来予知か?それが証拠とでも?」
六條 累音:「タイムリープ、ってご存じかしら」
六條 累音:足音が鳴る。リモコンを手に取って、拠点に備え付けられたテレビを付ける。
六條 累音:チャンネルは、あの時に合わせて。
六條 累音:「初めに──食べることが大好きな柴犬、ポチ君のニュース」
六條 累音:腰掛け、目を閉じる。
ニュース番組:「次のニュースです。食べることが大好きな柴犬のポチくんが……」
六條 累音:「次に、グルメ情報──マガイパタスモンキーが注目を集めている」
六條 累音:タバコに火を点け、一息吐く。
ニュース番組:「このマガイパタスモンキーは、新感覚のグルメとして注目が集まっており……」
六條 累音:「そして……アスファルトの隙間から生えた人参」
ニュース番組:「アスファルトの隙間から、異常にセクシーな人参が……」
六條 累音:眼を開き、煙草の灰を皿へ落とす。
鷺沼秀:「……。 ……」
鷺沼秀:モニターを見て目を瞬いていたが
鷺沼秀:「……ハッ……」
鷺沼秀:「確かに少しは驚かされたが……これがそのタイムリープの証拠だと言うのか?」
鷺沼秀:「報道局にいくら積んだんだ?いかにも貴様らギルドのやりそうな汚い浅知恵だな」
六條 累音:「あら……私は正々堂々としているつもりなのだけれど、寂しいわね」
六條 累音:「構わないわ。なにせ、証拠の一つ──序の口に過ぎないもの」
六條 累音:「同じ光景を視た子が、私の他にいてね」立ち上がり、ゆっくりと近づく。
六條 累音:「うってつけ、というべきかしら……その子は、記憶を共有できる能力を持っていたものだから」
鷺沼秀:「なんだ……おい、それ以上近付くな」
六條 累音:白衣から手を取り出す。テーブルに乾いた、転がるような音。赤く光る宝石が男の前で停止した。
六條 累音:「もちろん。……これ以上近づく気はないわ、後はあなたが手を伸ばすだけ」
六條 累音:「その記憶を感じれば、わかるでしょう」
六條 累音:「あなたが騙された結果、どんな結末を迎えるか」
六條 累音:「──直視したくはない、と思うなら勝手だけれど、ね?」
鷺沼秀:「…………」
鷺沼秀:「……は……?」
鷺沼秀:机に置かれた宝石と君の顔を見比べて
鷺沼秀:「……いや……」
鷺沼秀:「怪しすぎるだろ…………!」
六條 累音:「あら……私の口に含んでからなら、信じてくれる?」
鷺沼秀:「知るか……!どうして僕がこんなどう見てもレネゲイドで作られた怪しいものに触れなければいけないんだ!?」
六條 累音:「知らなければ、後悔するでしょうから」
六條 累音:「その抵抗感に拒絶したばかりに、騙されること──そして」
六條 累音:「そう思いながら、惨たらしく死ぬ羽目になること」
六條 累音:「目の前で白い閃光が何もかもを破壊する──この街が崩れ去る様を、あなたの実際の瞳で拝むことになること」
六條 累音:「先に知っていれば、きっとあなたなら避けるでしょう」
鷺沼秀:「なっ……おい……」
鷺沼秀:「煽られた僕から自発的に触る感じなのか……!?」
六條 累音:「誘ってくれているの?」
六條 累音:「男相手は趣味じゃないのだけれど」そっと手に戻し、目線を合わせる。まるで食べさせるような仕草。
六條 累音:「だというなら……その口を開きなさい」
鷺沼秀:「…………!? ……………………!?」
鷺沼秀:(嫌だと言っているのに……!?)
鷺沼秀:(どうしてこいつはこんなに自信満々なんだ……!?まさか本当にタイムリープを……?そんなリゼロみたいなことが現実にあるわけが……)
六條 累音:「嫌だから、と──その場の感情だけで未来の終わりを受け入れる破滅主義者なら構わないけれど」
六條 累音:「そういう訳でもないでしょう。あなたは、魔街の解放と……その先を見ているのだもの」
鷺沼秀:「……。 ……チッ……」
鷺沼秀:拳銃を取り出し、銃口を君に向ける。
鷺沼秀:「そこから動くな」
鷺沼秀:「少しでも妙なことがあれば、その瞬間撃つ。弾頭は対オーヴァード用だし、銃声で残った部下も集まってくるぞ」
六條 累音:「ええ、もちろん。」
鷺沼秀:「……」
鷺沼秀:銃を構え、君から目を離さないまま、手を伸ばして机上の宝石に触れる。
鷺沼秀:「ッ、ぐぅっ……!」
鷺沼秀:一瞬にして流れ込んだ記憶に、顔を顰めて苦悶する。
鷺沼秀:「はっ……!はっ…… これは……」
六條 累音:白く燃え上がる市街地、視界を覆う閃光、瓦礫と化した建物が建てる轟音。
六條 累音:それはあまりにも一瞬で、あまりにも濃密だった。
六條 累音:「……ふぅ。感想を聞かせてくれる?」
鷺沼秀:(こいつらが作ったリアルな映像……いや、戦力の配置が計画通りだった……こいつらがそれを知る筈がない)
鷺沼秀:(僕の記憶と認識からそのような映像を作り出す仕掛け…… いや、それにしては記憶として客観的すぎる……)
鷺沼秀:「…………」
鷺沼秀:「……本当……なのか?」
鷺沼秀:睨むように君を見る。
六條 累音:「でなかったら……襲撃前夜になんて来ないでしょう」
六條 累音:「本当よ。私は、その光景を視た」
六條 累音:「今、あなたが視たようにね」
鷺沼秀:「…………」
鷺沼秀:真意を測るようにじっと君の顔を見つめて。
鷺沼秀:(……タイムリープ……未だ俄かには信じがたいが……)
鷺沼秀:(確かに今のはリアルすぎる……。……仮に僕達が今回の襲撃を取りやめたとして……)
鷺沼秀:(魔街でのFHの優位は未だ揺るがない。となれば、こいつを信じて今回の参戦を延期しても、僕達には何ら問題は無い)
鷺沼秀:「…………分かった。いいだろう」
鷺沼秀:「今回の参戦は中止する。……あの男も元々、あまり信用の置ける相手ではなかったからな」
六條 累音:「ええ。……よかったわ、鷺沼秀」
六條 累音:「あの男よりは、私達を信じる方が賢明でしょうね」
鷺沼秀:「チッ……!どれだけ掛けて準備したと思ってる……!」
六條 累音:「お互い様よ。こっちだって、死んでるんだもの」
六條 累音:「上に立つ者同士として、同情はするけれど」
六條 累音:「それじゃ……あの光景を回避するための選択を、よろしくお願いするわね」
鷺沼秀:(死に戻り制……やはりリゼロなのか……!?)
鷺沼秀:「ふん……お前の言う事もタイムリープなんてものも、完全に信じたわけじゃないが」
鷺沼秀:「今回は乗ってやる。僕達にとってはまた別の機会がいくらでもあるからな……。それと、一つ教えておいてやる」
鷺沼秀:「ギラティナだ」
六條 累音:「……ギラティナ?」
鷺沼秀:「僕が好きなポケモンだ。貴様が本当にタイムリープしているというなら、次はそれを言えば信じるだろうよ」
六條 累音:「あぁ、……そういう事」そういえば、ミーコたちがポケモンの話をしていたような……と思い返して。
鷺沼秀:「用は済んだか?ならさっさと出ていけ」君を追い払うようにして無線を取り出す
六條 累音:「分かったわ、覚えておく」
鷺沼秀:「僕だ。明日は中止だ……そう、中止だ。いいから家で寝てろ!」
六條 累音:煙草の火を消して、無線へ怒鳴る声を聞きながら部屋を後にする。
GM:☆FH魔街支部と交渉する を達成しました。
GM:サイクル3 フェイズ2を終了します。
GM:判定結果は以下のようになりました。
判定項目
●タイムリープについて 《意志/交渉/任意の情報》難易度5
●ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
●情報の出所 《情報:FH/ギルド/GPO》 難易度11
●ゴドフリー・ハーディングについて 《情報:ギルド/GPO》 難易度10
●ゴドフリー・ハーディングについて② 《情報:ギルド/GPO》難易度12
●謎の怪物について 《情報:噂話》難易度7
●戦闘に備えて装備を準備する 《情報:ギルド/噂話》難易度8
●核攻撃について 《情報:ギルド/軍事》難易度13
●謎の勢力について
★ギルドと交渉する
★“プレゲトン”セルと交渉する
★FH魔街支部と交渉する
★“店主”の妹を助け出す
★サンジェルマン暗殺の犯人を特定する
★サンジェルマンの死を止める
★タイムリープの証拠を集める
☆“ミアズマ”を誘き出す
GM:サイクル3 シーン3
GM:シーンPCはルスティアさんです。
ルスティア・ユートゥ:るい~。来てくれる?貴方の秘密が欲しいのだけれど
六條 累音:ふふ もちろんよ
ルスティア・ユートゥ:ありがと~♡じゃあ先に判定済ませてからにしましょうか
ルスティア・ユートゥ:ウォォォ残り2回のサテライトウォッチ使って判定を知覚に置換!
ルスティア・ユートゥ:7dx+13>=9
DoubleCross : (7DX10+13>=9) → 10[3,3,5,6,8,10,10]+5[4,5]+13 → 28 → 成功
ルスティア・ユートゥ:成功ナノ~
GM:鬼強え
GM:ではルスティアさんに六條さんの秘密をお渡しします。
GM:お渡ししました。
ルスティア・ユートゥ:なるほど……理解しました
GM:シーンの内容は決まっていますか?
ルスティア・ユートゥ:そうだな……自室にお邪魔しましょうか。やるべき事は概ね終わっているし決戦前の会話という事で
GM:了解です。ではシーンを開始します。
ルスティア・ユートゥ:累音の自室のドアを控えめにノックする。
六條 累音:「……開いてるわよ」ルフナか、あるいは花霞だろうか。なんて思いながら返事をする。
ルスティア・ユートゥ:静かに扉を開いて入る。
ルスティア・ユートゥ:「はぁい。お元気?」
六條 累音:「あら。……ティア?珍しいわね」顔をあげて、彼女の顔を見つめる。
ルスティア・ユートゥ:「そう?確かに……少し空いたかしら」
六條 累音:「ええ、それに……随分控えめにノックしてくれたから」
六條 累音:「元気といえば元気よ、いつも通り……」
六條 累音:「もちろん、元気じゃないといっても間違いではないけれど」
六條 累音:資料を読み込んでいたが立ち上がり、ソファへ腰掛ける。
ルスティア・ユートゥ:「なぁに、それ。回りくどい言い方」
ルスティア・ユートゥ:隣に身体を投げ出すような乱雑さで腰かける。
六條 累音:「ふふっ、あなたのいうところの"秘密主義"だもの」
六條 累音:「それで?……どうしたの、ティア?」
六條 累音:煙草に火を点けて、静かに息を吐く。
ルスティア・ユートゥ:「あら、用が無きゃ来ちゃいけないわけ?随分身持ちが固くなったじゃない」
六條 累音:「そんな訳。あなたなら、いつだって歓迎よ」
ルスティア・ユートゥ:感心ね、とくすくすと笑って自分もペーパーを机に広げてシャグを揉む。
六條 累音:「けれど……決戦最後の夜を私と過ごしてくれるとは思わなかったものだから」
六條 累音:「分かるでしょう?」
ルスティア・ユートゥ:「……馬鹿ね」
ルスティア・ユートゥ:巻き終わったペーパーに火を付けて、深く煙を吸い込む。
ルスティア・ユートゥ:「別にそれだけじゃないでしょう、あたし達」
ルスティア・ユートゥ:「良い機会だし、お礼を言っておきたかったのよ」
ルスティア・ユートゥ:「どうせ生き残る決戦に最後も何もないけれど、区切りとしてはうってつけでしょう?」
六條 累音:「……そうかもしれないわね」
六條 累音:「どんな意味でも、あなたと過ごして退屈することはなかったもの」
六條 累音:「お礼だなんて、随分粋なサプライズね」くす、と微笑を浮かべる。
ルスティア・ユートゥ:「……ずっと、言いたかったのよ」
ルスティア・ユートゥ:対照的に、ルスティアの表情は静かに凪いでいる。
ルスティア・ユートゥ:「あたしがこの街に来た時、貴方はあたしの事なんて忘れてるんじゃないかって思ってたの」
ルスティア・ユートゥ:「ずっと、ずっと一緒に過ごしてきたあの子達ですら私を選んでくれなかったのに」
ルスティア・ユートゥ:「たった数カ月交わっただけのあたしの事なんて、ね」
六條 累音:「……」煙草を皿へ置いて、言葉に耳を傾ける。
六條 累音:ルスティアを見つめて、そしてまた笑う。
六條 累音:「ふふ、私が忘れるって……」
六條 累音:「私が抱いた、その内一人の女に過ぎないから──って?」
ルスティア・ユートゥ:「厭な人。からかったの根に持ってるの?」
ルスティア・ユートゥ:苦笑して、肩を竦める。
ルスティア・ユートゥ:「貴方がどう、じゃないのよ。そもそも──」
ルスティア・ユートゥ:「あたし、貴方がどんな人だったのか知らなかったもの」
ルスティア・ユートゥ:目を細め、薄く笑う。
六條 累音:「数か月の付き合いだったものね。……どう思っていたの?」
ルスティア・ユートゥ:「色欲魔」
ルスティア・ユートゥ:「秘密主義」
ルスティア・ユートゥ:「自傷好き」
ルスティア・ユートゥ:「目が離せない、ひとだった」
六條 累音:「……自傷を好いたつもりはないのだけれど」
六條 累音:「そう。……ええ、あなたはいつも私を見てくれてた」
ルスティア・ユートゥ:「何も分からなかったけれど、ね。あたしはルフナじゃないから」
ルスティア・ユートゥ:「何も分からない貴方に触れたかった。誰も知らない貴方を取り上げて、光に翳して見たかった」
六條 累音:「……そうすれば、きっと何かが映ったかしら」
六條 累音:「今の私は、どう見える?」
ルスティア・ユートゥ:「さっきのから秘密主義、だけは外してあげてもいいかしらね」
ルスティア・ユートゥ:「ほんと、私じゃあどうしようもないひと」
六條 累音:「頼もしいリーダーくらい、付け足してくれてもいいのだけれどね」
六條 累音:くす、と笑う。「……ティア、私ね」
六條 累音:「弱い部分を見せたくなかったの。誰にもね……私の手から離れてほしくなかったから」
ルスティア・ユートゥ:「あら、とんだ見当違いね」
ルスティア・ユートゥ:「誰の眼にも強く見える誰かの弱み、なんて」
ルスティア・ユートゥ:「あたし達の一番好きなものよ」
六條 累音:「……ふふ」
六條 累音:「それなら、以前より好んでくれてるのかしら?」
ルスティア・ユートゥ:「…………」
ルスティア・ユートゥ:脚を組み替えて、煙を吐き。
ルスティア・ユートゥ:「もう一つ良い事教えてあげる」
六條 累音:「……ええ、それは?」
ルスティア・ユートゥ:「一番好きなものでも、誰かの手垢が付いてると厭になるものなのよ」
ルスティア・ユートゥ:不満を伝えるように半目で累音を見やる。
ルスティア・ユートゥ:「今更ぶら下げられたって飛びつくほど馬鹿じゃあないわ、あたし」
六條 累音:「もちろん、よ。……私だって、今のあなたを誘うほど愚かじゃない」
六條 累音:「そうすれば、何もかも手放すことになるもの」
六條 累音:「破滅願望、といえば聞こえはいいけれど……そんなものがあれば、もっと好き勝手に動いているでしょうから」
六條 累音:「……けれど、そうね」
六條 累音:「私の初めても……あなたに捧げてるのよ、ティア。」
六條 累音:「数か月間とはいえ、初めて彼女にした相手だもの。」
ルスティア・ユートゥ:「……嘘でしょ?」
ルスティア・ユートゥ:本気で驚いたのか、僅かに腰が浮いている。
六條 累音:「あら……嘘を吐く理由なんて、ここにある?」
六條 累音:「遊んだ相手は大勢いるけれど、一人だけを見つめたのはあなたが初めて」
六條 累音:「契約期間の都合上、手放すことになったのも含めて……これでも随分、気落ちしたのよ」
ルスティア・ユートゥ:「~っ」
ルスティア・ユートゥ:ガガッ、とソファがズレる程勢いよく立ち上がり。何かを口にしようとしたが、留める。
ルスティア・ユートゥ:「ああ、そう。いいわ」
ルスティア・ユートゥ:「なら、この際だから。最後だから、あたしも言ってあげる」
六條 累音:「ええ、なんでも聞いてあげる」
六條 累音:最後なんてない──と言っていた先程と反する言葉に、あの時のティアを感じて微笑する。
ルスティア・ユートゥ:「あたし、貴方が好きだった!」
ルスティア・ユートゥ:「どれだけ手繰っても、どれだけ縋りついても手に入らない貴方の心が欲しかった!」
ルスティア・ユートゥ:「気落ち、なんていうけれどね!それなら──連れ出して欲しかった!」
ルスティア・ユートゥ:「でも──」
六條 累音:「……」静かに聞いている。顔は赤いが、それを自分で無視するように。
ルスティア・ユートゥ:怒りから、苦し気な微笑みに変わり。涙が頬を伝う。
ルスティア・ユートゥ:「きっと、分かってた。あたし達、一緒に幸せにはなれないわ」
ルスティア・ユートゥ:「あたし達は欠けている似た者同士だけど」
六條 累音:「……えぇ、私達の……欠けた部分は嵌まらない」
六條 累音:「嵌まった気になっても、きっとズレてしまっているのね」
ルスティア・ユートゥ:「そう……よ。それでも、知らないフリをしていたかった」
ルスティア・ユートゥ:「貴方は穴を埋める気はなかったから、きっと知らないフリを続けられると思ってたけれど」
ルスティア・ユートゥ:「駄目ね。それじゃ」
ルスティア・ユートゥ:「私、貴方にも幸せになって欲しいもの」
六條 累音:「ええ、私も。……心から、そう思ってる」
六條 累音:「あなたの髪の感触も、あなたの柔らかな首筋も。……細やかな身体も、艶やかな脚も。」
六條 累音:「あなたの身体の機能も、限界も、どう調整すればいいかだって──」
六條 累音:「私が、一番知っている。……だから、幸せになって欲しくて……」
六條 累音:「隣に立つべき人が私じゃないのも、よく分かる」
六條 累音:「……秘密主義は治らないみたいね。私の『初めて』があなただって、あなただけに知っていてほしいもの」
ルスティア・ユートゥ:「良いわ。最後の一つ、それだけ持っていってあげる」
ルスティア・ユートゥ:「じゃあね、累音。また」
六條 累音:「えぇ、私の共犯者──また、会いましょう」
回転寿司『デスクラッシャー3』
GM:ルフナと花霞の二人は、香流に「どこか楽しいところに連れて行って」と振った結果、魔街地下にある謎の店に連れて来られていた。
香流玲那:「ほら、そっち行ったよ。早く早く、捕まえないと」
凶悪甘エビ:「ギャァアアアア!!ガフシュルルルル!!」
殺人中トロ:「ピギィィイイ!!」
GM:店内では凶暴な寿司ネタが暴れ狂い、客たちが虫網や電磁警棒を持ってそれを捕まえようと苦戦している。
七瀬花霞:「そうだった……玲那さんのセンスはぶっ壊れてるんだった……!」
銀鏡ルフナ:「あははは!!なにこれー!おもしろーい!!」
銀鏡ルフナ:その光景を見てケラケラ笑っている。
銀鏡ルフナ:「お寿司が暴れてるよ~!?」
銀鏡ルフナ:素手で捕まえようとして逃げられている。
強酸エンガワ:「グオオオオオ……」
溶岩茶碗蒸し:「ジュワワワワ……」
七瀬花霞:「ルフナが楽しいなら……いいか……いいの……?」
銀鏡ルフナ:「あははは!!これ絶対素手で触っちゃダメなやつ!!」
銀鏡ルフナ:「ルフナも網使お……これ網で捕まるのかな!?」ぶんぶん振っている。
七瀬花霞:「溶岩茶碗蒸しはもうそういう生物ですらないじゃん……」
大将:「溶岩茶碗蒸しはうめえんだかんな!炎より熱いマグマだぞおめぇ!」
七瀬花霞:「まあ……郷に入っては郷に従えって言うし……やってみれば楽しい……のかな……?」網を掴む。
銀鏡ルフナ:「炎より熱いの!?すごーい!!」
香流玲那:「大将、中トロ捕まえたから握って」
七瀬花霞:「大将サラマンダーの人?」
殺人中トロ:「ギピーッ!!」ビチビチ
銀鏡ルフナ:「すごーい!!玲那さんあの人殺してそうな中トロ捕まえてる!!」
七瀬花霞:「動きが洗練され過ぎてる……常連なんだ……」
香流玲那:「色々コツがあるんだ。慣れたら新鮮でおいしいよ」醤油を付けて食べている
銀鏡ルフナ:「えーっ、いいなー!えい!えい!……あっ、捕まった!」甘エビを捕らえる。
銀鏡ルフナ:「ねー!見た見た!?ルフナ捕まえたよ!!」
凶悪甘エビ:「ギャアア!グルルルル!」
七瀬花霞:「すごい……流石ルフナ……順応性が高い」
銀鏡ルフナ:「あはは!めっちゃ唸ってる!!」
大将:「やるね嬢ちゃん!筋がいいよ」
七瀬花霞:「よ、よし……私も……うおー!」
七瀬花霞:ぶんぶんと空振りしている。
銀鏡ルフナ:「ありがとー、大将~!握ってくださいなー!」網に入れた甘エビを突き出す。
大将:「あいよ!」いかなる仕組みによるものか、大将が握ると美味しいお寿司になって出てくる。
七瀬花霞:「あっ、網にマグマが燃え移った! あっ、玲那さん、これどうすればいいの!? ルフナ~!」
鋭利なロングソード+5:「ガギギギ……」
銀鏡ルフナ:「すごい!美味しそうなお寿司に……花霞大丈夫!?」
放射線デーモンコア:「シュオオオ……」
銀鏡ルフナ:「なんか絶対食べ物じゃないやつ混じってない!?」
香流玲那:「ほら……くら寿司でもおもちゃ貰えるでしょ」
銀鏡ルフナ:「えーっ!おもちゃも捕まえるんだ!」目を輝かせている。
七瀬花霞:「うわあああああああ!」得体の知れない物体群に翻弄されている。
銀鏡ルフナ:「絶対欲しい!とりゃーっ!!」鋭利なロングソード+5に抱き着いて捕らえようとする。
鋭利なロングソード+5:「ガギギ……」
GM:ルフナさんは「強化素材」付きの「両手剣」を獲得します。
銀鏡ルフナ:wwwwwww
銀鏡ルフナ:「やった!やった!捕まえたよ~~~!!」
銀鏡ルフナ:両手剣を掲げてVサイン。
香流玲那:「すごい……花霞、見なよこれ。+5だよ。しかも鋭利強化」
七瀬花霞(?):「すごいよルフナ……」
七瀬花霞(?):異形魚群の塊の中から声が聞こえる。
銀鏡ルフナ:「あーっ!花霞が埋まってる!?」
銀鏡ルフナ:今手に入れた両手剣をブンブンふってなんとか助け出そうとする。
銀鏡ルフナ:「花霞~~!大丈夫~~!?」
香流玲那:「あらら」
ペンギン:「ペタ……ペタ……」
七瀬花霞:「助かった……」ペンギンに抱きつきながら
爆乳のコモドオオトカゲ:「グルル……」
銀鏡ルフナ:「ねえ玲那さん!ここ本当にお寿司やさんなのかな!?」
銀鏡ルフナ:「なんか……明らかに寿司ネタじゃないものばっかりじゃない!?」
香流玲那:「そうだね……」腕組みをして
香流玲那:「昨今、どこまでが寿司でどこまでが寿司じゃないか、というのは非常に難しい問題になってきているよね」
香流玲那:「昔ながらの江戸前寿司のみを寿司とする人は流石に少数だけれど、未だにサーモンのような人気のネタを認めない人だっている……」
香流玲那:「カリフォルニアロールのような創作寿司も定着してきているし、店によっては唐揚げやラーメンのようなサイドメニューも人気だよね」
香流玲那:「でも、それらも寿司屋という形態の一つの進化の形……」
香流玲那:「これは寿司、これは寿司じゃない……その線引きは人それぞれかもしれないけれど……どんな寿司ネタやメニューにも、それを作った職人の想いがあるんだ」
銀鏡ルフナ:「…………!」
香流玲那:「私達に出来るのは、それを否定せずに楽しんでいくことなのかもしれないね」
七瀬花霞:「無理……この子は寿司にはさせない……このまま連れて帰る……」ペンギンに抱きつきながら
魔界サーモン:「グォフシャアア……」
銀鏡ルフナ:「そっか……ここにいるネタのみんなは、大将の想いが込められてるんだね…………」目を閉じて感じ入っている。
ゴブリンみたいな子供:「ギャイッ!ギャイッ!」
銀鏡ルフナ:「……この子供も捕らえたらお寿司にされるの……?」
大将:「あっ!また近所のガキ!出てけ!しっしっ!」
ゴブリンみたいな子供:「ギェェェッ」
銀鏡ルフナ:「あ、よかった。ネタじゃなかった……」
銀鏡ルフナ:「……玲那さんはよくここにくるの?」甘エビの握り寿司を食べながら。
香流玲那:「まあ、たまにね」ズワイガニの握りを食べている「誰かと来たのは初めてかな」
銀鏡ルフナ:「あははは!玲那さんがこのお寿司屋さんで一人でネタ捕まえて食べてるの、ちょっと面白いかも」
香流玲那:「そうかな……」前髪をいじって「まあ、楽しんでくれてるなら何よりだよ」
七瀬花霞:「むしゃ……むしゃ……」何とか捕まえたガリを噛んでいる
銀鏡ルフナ:「花霞ー、それお寿司じゃないじゃん!」けらけら笑いながら。
銀鏡ルフナ:「ほら、お寿司食べよ~?あーん!」甘エビを差し出す。
七瀬花霞:「っ、ぁ……あ、あーん」頬を赤らめながら口を開ける。
銀鏡ルフナ:「はい、あーん!ふふ、美味しいでしょ~?」手から口へと渡し、ニコニコしている。
七瀬花霞:味はよく分からなかった。死人だからとかは、多分関係ない。それでも、
七瀬花霞:「ぅん……美味しい……」
香流玲那:微笑まし気にそれを眺めている。
銀鏡ルフナ:「だよね~!美味しいよね!」嬉しそうにニコニコしている。
七瀬花霞:「よ……よし……! 私もうちょっと頑張ってみる。玲那さん、この子をお願い」ペンギンを預けて再び網を振り上げる。
銀鏡ルフナ:「頑張って~!ペンギンってうちで飼えるのかな……?」
香流玲那:「ん、やってみるかい?頑張って」
巨大ダコ:「モモモ……」
七瀬花霞:「うわあああああああ!」巨大ダゴの触腕に絡め取られる。
キラーマシン2:「ガション……ガション……」
銀鏡ルフナ:「花霞ー!?」
香流玲那:「ああっ」
銀鏡ルフナ:「花霞を離してー!あなたも手伝って!二回行動できそうな顔してるでしょ!!」
銀鏡ルフナ:キラーマシン2にいいながらぶんぶん両手剣をふる。
キラーマシン2:「ガガ……花霞チャン……コレガ……涙……?」
銀鏡ルフナ:「感情を知ったアンドロイドになってる!!」
キラーマシン2:巨大ダコに向けて決死の特攻を仕掛ける。
七瀬花霞:「玲那さん……この子も、連れて帰っちゃ駄目かな……?」
巨大ダコ:「ピギーッ!」
七瀬花霞:キラーマシン2と絆が芽生えている。
銀鏡ルフナ:「ロボットさーーーん!!」
香流玲那:「まもの使いになるつもり?捨ててきなさい」
七瀬花霞:「ちゃんとお世話するから!」
七瀬花霞:「こんなになかまになりたそうにこっちをみているんだよ!」
キラーマシン2:「花霞チャン……泣カナイデ…… ズット……一緒ダヨ……」
キラーマシン2:「ピーガガ……」ガク……
七瀬花霞:「キラーマシン2……!」
七瀬花霞:「うぅ……」残骸から鉄球棍棒を拾って抱き締める。
香流玲那:「花霞……」優しく背を撫でる
香流玲那:「大将……この子に何か握ってあげて」
大将:「あいよ!キラーマシン2一丁!」
銀鏡ルフナ:「キラーマシン2を寿司にするの!?」
七瀬花霞:「もう寿司屋はこりごりだー!」
GM:サイクル3 シーン4
GM:シーンPCは六條さんです。
六條 累音:う~~~~~~ん
六條 累音:カレン……ちゃんに……お会いできるでしょうか
GM:了解です。判定などはどうしますか?
六條 累音:ロイスを取るつもりです
GM:OKです。シーンの内容は決まっていますか?
六條 累音:ええっとですね……部屋に呼び、告白します
GM:分かりました。それではシーンを開始します。
GM:---
六條 累音:決戦前夜、外は静寂と暗闇が支配する。
六條 累音:そろそろだろうか、なんて時計を眺めて。……子供みたいだな、なんてため息を吐く。
カレン・フランツィスカ:その時、部屋のドアが控えめにノックされる。
カレン・フランツィスカ:「先輩……いいですか?」
六條 累音:「……ええ、もちろん。入って」
カレン・フランツィスカ:「お邪魔します……」
カレン・フランツィスカ:いつになく遠慮がちな──緊張した様子で部屋に足を踏み入れる。
六條 累音:書斎も兼ねているその部屋には、所狭しと本が並ぶ。机には書き慣れたペン、壁には着慣れた白衣が掛けられている。
六條 累音:彼女らしい部屋だ。「……あなたを呼ぶには少しばかり、豪華とは言えない拠点だけれど」
カレン・フランツィスカ:「ここが……先輩が普段使ってる部屋ですか?」
カレン・フランツィスカ:きょろきょろと興味深そうに部屋を見回す。
六條 累音:「ええ、このホテルが拠点……まぁ、これは知っていることよね」
六條 累音:「そうね。私の部屋よ、カレン」
カレン・フランツィスカ:「ふ……えへ」
カレン・フランツィスカ:嬉しさが隠し切れないように、身体を左右に揺らす。
六條 累音:「……もう。嬉しいの?」
カレン・フランツィスカ:「良かったんですか? あたし一応FHの人間なのに……こんなところ呼んじゃって……」
六條 累音:「もちろん……本当は良くないでしょうね」
六條 累音:「セーフハウス──拠点として使う場所に敵対組織の人を呼び出すなんて、ね」
六條 累音:「だから、あなただけの特別よ」
カレン・フランツィスカ:「……っ」
カレン・フランツィスカ:髪の毛がふわりと跳ねるのが目で見えそうなほど、ほんの一瞬表情を輝かせて。
カレン・フランツィスカ:「……も、もう……」
カレン・フランツィスカ:こほん、と咳払いしてそれを抑える。
カレン・フランツィスカ:「先輩、本当そういう……女の子喜ばせるの得意ですよねっ」
六條 累音:「あら……そういうってことは喜んでくれたのね?」
六條 累音:「それなら、嬉しいわ。ギルド以外の人を招くのは初めてだから、緊張していたの」
カレン・フランツィスカ:「……緊張なんてするんですかぁ?先輩も……」横目で見る
六條 累音:「ふふ。どう思う?」
六條 累音:「あなたが来るのを時計を確認しながら待ってた……かもしれないわよ?」
カレン・フランツィスカ:「かも、でしょ? はぁ……」
カレン・フランツィスカ:嘆息して
カレン・フランツィスカ:「……先輩、そうやっていっつも余裕そうで……あたしばっかり必死な感じがして」
カレン・フランツィスカ:「……昔から、寂しくなります」
カレン・フランツィスカ:時々ね、と付け加えて。
六條 累音:「……そうね。これは、私の悪い癖」
六條 累音:「今日話そうと思ってたことはね、二つあるの」
カレン・フランツィスカ:「はい……何です?」君に向き直る。
六條 累音:「私はね……この二日間を数度か、繰り返してるの」
六條 累音:「信じがたいことでしょうけど、あなたには話しておきたかった」
六條 累音:二人分の珈琲を淹れて、机に置く。シュガーポットも一緒に──これは、カレンのための。
カレン・フランツィスカ:「え、えぇっ……」
カレン・フランツィスカ:「二日って……」少し考えて「……あたしと会う前から……ですか?」
六條 累音:「……ええ、3月1日から」
カレン・フランツィスカ:「そ、そうなんですね……」カレンも歴戦のオーヴァードらしく、異常な事態に対してもすんなりと飲み込んでいる様子だ。
六條 累音:「一度、殺されかけて……あなたの真意を知ろうと思った」
カレン・フランツィスカ:「えっ……」さっと青ざめる。
六條 累音:「……謝らないで、カレン」
カレン・フランツィスカ:「あたし、そんな…… いや、でも……確かに元々……」
六條 累音:「ロリコンと言われたのは少し……まぁ、思うところはあったけれど……」
六條 累音:「恨まれていた原因は私にあるもの」
カレン・フランツィスカ:「い……言ったんですか!?そんなこと……」
六條 累音:「ふふ、別に構わないわ……あなたが許してくれたなら、それだけで何より嬉しいもの」
カレン・フランツィスカ:「でも、それじゃあ……先輩の視点ではあたし、一度先輩のことを……」
カレン・フランツィスカ:引き攣った表情で口元を押さえる。
カレン・フランツィスカ:「そ……そんなことがあったのに……話に来てくれたんですか…………?」
六條 累音:そっと抱き寄せる。少し冷たい体温は、却って彼女の存在を実感するだろう。
六條 累音:「ええ。あなたと向き合いたいと思って」
六條 累音:「……そうして正解だったと思ってるわ。だから、気にしないでいいの……本当に」
六條 累音:「それに……殺されかけたとして、あなたを責める口なんて持ち合わせていないわ」
カレン・フランツィスカ:「……」
カレン・フランツィスカ:瞳が潤み、涙が滲む。
カレン・フランツィスカ:「う……うぅ~っ……」
六條 累音:「価値ある後輩を、こうして取り戻せたのだもの……ね?」
カレン・フランツィスカ:「や……やだ……むりっ……」
カレン・フランツィスカ:「ダメです、こんな……」
六條 累音:「……」その言葉を聞きながら、静かに手を握って。抱き締めた片手を背中に回して、そっと撫でる。
カレン・フランツィスカ:「や、やめてください……ほんとにやばいです……」
カレン・フランツィスカ:「おかしくなります……! 先輩のこと、好きすぎて……」
六條 累音:「いいわ。おかしくなりなさい……だって、もう離す気もないんだから」
六條 累音:「ねぇ、カレン……二つ目、話してもいい?」
カレン・フランツィスカ:「ちょ……ちょっと待ってください……」
カレン・フランツィスカ:深呼吸して、瞑目して。
カレン・フランツィスカ:「い……いいですよ……どうぞ」
六條 累音:「ええ。……ふふ、ありがとうね」
六條 累音:「カレンと知り合ってから、随分経ったわね」
六條 累音:「FH時代の時……最初はツンツンしていたけれど、段々と懐いてくれるあなたの姿は、とっても可愛らしかった」
カレン・フランツィスカ:「……」顔を真っ赤にしながらも、こくこく頷きながら聞いている。
六條 累音:「セフレ……なんて曖昧な関係であなたと仲を深めて、……あなたを置いていって」
六條 累音:「それでも……愛憎入り混じりながらでも、私を追いかけてくれたこと。……嬉しかったわ」
六條 累音:「ただ、私の為に……無垢に、純粋に、強くなってくれたあなたはとっても魅力的になった」
六條 累音:「……だからね」ゆっくりと息を吸って、吐き出す。覚悟を決める様に。
六條 累音:「好きよ、カレン。……私の彼女になってほしい」
六條 累音:「……もう、あなたしか見ないから。」
カレン・フランツィスカ:「……」
カレン・フランツィスカ:「…………」
カレン・フランツィスカ:「えっ?」
六條 累音:「……な、なに?」
六條 累音:「……告白、しているの。……あなたに、最後の決戦前だから」
六條 累音:「伝えたくて。……わかるでしょう?」
カレン・フランツィスカ:硬直して目を瞬いて。
カレン・フランツィスカ:「…………」
カレン・フランツィスカ:「……も、もう……」
カレン・フランツィスカ:「嫌ですよ……先輩」
カレン・フランツィスカ:涙を湛えた双眸で、無理やり笑みを作る。
カレン・フランツィスカ:「そういうの……誰にでも……軽い気持ちで言うの、やめた方が……いいですよ?」
カレン・フランツィスカ:「あたしだって……さ……流石に、傷付くっていうか……」
六條 累音:「……違う。違う……」
六條 累音:「私は、そう思った相手にしか……好きだなんて、言わないわ」
六條 累音:「あなたが来るのを、時間を待ちながら……ずっと、緊張してたのよ」
六條 累音:「かもじゃなくて……あなたの事だけを見るって決めたから」
六條 累音:「私の隣にいるのは、あなたで居てほしかったから」
六條 累音:「可愛い後輩じゃなくて」
六條 累音:「……可愛い、彼女にしたいの。あなたのことを」
六條 累音:「……カレン、本気よ」
六條 累音:赤らんだ顔でカレンを見つめる。不器用なそれは、どこまでも彼女らしくなくて。
六條 累音:けれど、あまりにも彼女らしい。
カレン・フランツィスカ:「……だ……だって……」
カレン・フランツィスカ:「あたし、ずっと……あたしが先輩のことで苦しむくらい、先輩にもあたしを想って苦しんでくれたらいいのにって……」
カレン・フランツィスカ:「でも、そんなの無理だから……せめてあたしが先輩のこと、好きでいられるだけでも……幸せって思えるようにしなきゃって……」
カレン・フランツィスカ:「だから……そういうのを望むのはやめて……都合のいい女でいられたら十分だって……」
六條 累音:「……」
六條 累音:「……約束するわ」
六條 累音:「もう、苦しませたりしないって……浮気も、手垢を付けるような真似も……」
六條 累音:「都合のいい女、じゃなくて」
六條 累音:「恋人としてあなたのことを見て、あなたを愛するから」
カレン・フランツィスカ:「……い……いいんですか……?そんなこと言って……」
カレン・フランツィスカ:「本当……? 本気なんですか……?」
六條 累音:「……ええ。初めて注いだ愛の言葉よ」
六條 累音:「そして、もうあなたにしか注がない愛の言葉。」
カレン・フランツィスカ:「嘘だったら……嘘だったら、あたし」
カレン・フランツィスカ:「絶対……先輩のこと……殺しちゃいますよ」
六條 累音:「……ええ、もちろん」
六條 累音:「どんなにされても、抵抗しないわ」
六條 累音:「知ってるでしょう、カレン……私、嘘だけは吐かないのよ」
カレン・フランツィスカ:「でも」
カレン・フランツィスカ:「そんな」
カレン・フランツィスカ:「あたし──」
カレン・フランツィスカ:大粒の涙が零れて、それ以上は言葉にならなかった。
カレン・フランツィスカ:ただ君に抱き着いて、その唇にキスをした。
六條 累音:「んぅ、っ……」
六條 累音:微笑を浮かべて、それを受け入れる。
六條 累音:肉体が交わらずとも、一晩中愛の言葉を囁いて。
GM:六條さんはロイスの取得が可能です。
六條 累音:そうですね……
六條 累音:カレン・フランツィスカ:〇純愛/もう離さない
カレン・フランツィスカ:六條累音 〇純愛/依存 で取得します。
ルスティア・ユートゥ:「えーっと……一応、聞くのだけれど」
ルスティア・ユートゥ:視線を殆ど足元に落として、それを指差す。
ルスティア・ユートゥ:「なに?これ」
七瀬花霞:「キラーマシン3」
七瀬花霞:ペンギンである。
銀鏡ルフナ:「えーっと、そういう名前のペンギン!」
ルスティア・ユートゥ:「…………そう」
ルスティア・ユートゥ:ペンギンの存在に突っ込むか、ネーミングに突っ込むか僅かに逡巡する。
ルスティア・ユートゥ:「まあ、いいわ」
ルスティア・ユートゥ:「で、なに?食べるの?これ。大事な時期にお腹壊さないでよ」
七瀬花霞:「ルスティア! 冗談でもそんなこと言わないで!」
七瀬花霞:マジギレの勢い。
銀鏡ルフナ:「寿司ネタとして提供されてたんだけどね……」
ルスティア・ユートゥ:「じゃあなんでそんな怒るのよ……」
七瀬花霞:「この子は新しい仲間なんだから……」
銀鏡ルフナ:「花霞がすっごく気に入っちゃって」
七瀬花霞:キラーマシン3を抱き締める。
ルスティア・ユートゥ:「ああ……ペットね」
ルスティア・ユートゥ:「花霞、あんたね。人間性取り戻すのは結構だけれど……もうちょっと段階踏みなさいよ。怖いのよ」
七瀬花霞:「そう言われても……」
銀鏡ルフナ:「ペンギン可愛いよ?ルスティアさんは嫌い?」
ルスティア・ユートゥ:「ルフナは?」
銀鏡ルフナ:「好き!可愛いから!」
キラーマシン3:「ペタ……ペタ……」
ルスティア・ユートゥ:「そう。じゃああたしも好きになれるよう努力するわ」
ルスティア・ユートゥ:しゃがみこんで、キラーマシン3の顔を覗き込む。
ルスティア・ユートゥ:「なーんか……間抜けな顔ね。名前負けしてない?」
七瀬花霞:「確かに……先人は偉大だけど、この子にはそれに負けないくらい強く立派に生きてほしいから」
銀鏡ルフナ:「シンちゃんは大器晩成型だもんね~」しゃがんでキラーマシン3の頭を撫でる。
キラーマシン3:「クアァ……」
銀鏡ルフナ:「可愛い~~!」
ルスティア・ユートゥ:「………」
ルスティア・ユートゥ:面白くないので立ち上がり、壁に背を預けてその様子を見るに留める。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんはペンギンそんな好きじゃないの~?」その様子を見上げている。
ルスティア・ユートゥ:「動物を好きになる、っていうのがよく分からないのよねぇ。理屈としては理解してるのだけれど」
ルスティア・ユートゥ:伸ばした指先を見つめながら笑う。
ルスティア・ユートゥ:「まあ、貴方達が好きだっていうなら別に反対はしないわ。累音も文句は言わないでしょう」
ルスティア・ユートゥ:「そのくらいの大きさなら餌代も大したことないでしょうしね」
七瀬花霞:「ルスティアも多分一緒に暮らしてるうちにキラーマシン3のこと好きになるよ」
ルスティア・ユートゥ:「……努力はするわ」
ルスティア・ユートゥ:「同じものを好きになるのは、楽しいもの」
銀鏡ルフナ:「うん!そうだよ~」嬉しそうに笑っている。
銀鏡ルフナ:「シンちゃんが強くなったらルスティアさんも好きになってくれるかな……?」
七瀬花霞:「その時はルスティアに負けないようにしないとね、キラーマシン3」
銀鏡ルフナ:「お風呂とか一緒に入って……パンチの方法とか教えて上げよっか」後ろからキラーマシン3に抱き着くようにして翼を握ってしゅっしゅっと素振りさせる。
キラーマシン3:「クェエエ……」
ルスティア・ユートゥ:「………………っ」
ルスティア・ユートゥ:「ふふっ」
ルスティア・ユートゥ:風呂場でげんなりしながらパンチの練習をさせられているペンギンを想像して思わず吹き出し。
ルスティア・ユートゥ:口元に手を添えたまま、肩を揺らしている。
七瀬花霞:「ルスティアが笑ってる」
銀鏡ルフナ:「あ、やっぱり強くなったら嬉しいんだ!」その様子を見て嬉しそうにしている。
七瀬花霞:「キラーマシン3……頑張らなきゃね」
ルスティア・ユートゥ:「いやまあ……ええ、どっちでもいいわ。面白そうだし」
ルスティア・ユートゥ:「あっ!それより、玲那の行きつけ……どうだったの?寿司ってさっき言ってたわよね」
銀鏡ルフナ:「すごかったよ……!」真剣な顔。
七瀬花霞:「ルスティアは気に入るんじゃないかな……」いきなり表情が暗くなる。
銀鏡ルフナ:「殺人中トロとか、凶悪甘エビとか飛んでて……」
銀鏡ルフナ:「あ、これもらった!」両手剣を取り出す。
七瀬花霞:「キラーマシン2……」鉄球棍棒を抱えながら悲痛そうに呟く。
ルスティア・ユートゥ:「……食事を、しに行ったのよね?狩りでもさせられてたわけ?」
銀鏡ルフナ:「うーん……狩りをしたら、食事を出してもらえる……?」首をかしげる。
ルスティア・ユートゥ:「ふーん……原始的だけど。いいアイデアじゃない」
七瀬花霞:「お腹空いたな……」結局甘エビとガリしか食べてない。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんとも行ってみたいな~」
銀鏡ルフナ:「かっこよく寿司ネタ捕まえるところ、見てみたい!」
ルスティア・ユートゥ:「はいはい、二人そろって満腹にしてあげるわ」
ルスティア・ユートゥ:困ったような笑みを浮かべながら頷く。
銀鏡ルフナ:「えへへっ、やった~っ!」
七瀬花霞:「私は……あそこはもういいかな……」
銀鏡ルフナ:「えーっ、シンちゃんと会ったのに~?」
ルスティア・ユートゥ:「そうよ。どうせならもう一匹つれて帰ってくればいいじゃない」
銀鏡ルフナ:「うちがペンギンの館になっちゃうよ~?」
七瀬花霞:「ペンギンの館……」
七瀬花霞:「累音さんに許可取ってからじゃないと……」
ルスティア・ユートゥ:「あんたも一人じゃ寂しいわよね~?うちのリーダーは器が広いから大丈夫よ~」
ルスティア・ユートゥ:キラーマシーン3のお腹を突きながら。
キラーマシン3:「ペタ……ペタ……」
銀鏡ルフナ:「可愛い~~!」ペタペタ歩く様子に感動してぎゅっと抱きしめる。
七瀬花霞:「そっか……キラーマシン3の為なら……」
七瀬花霞:「捕獲の練習しなきゃ……」
銀鏡ルフナ:「なんか捕まえるの、ルフナの方が得意だったもんね」
銀鏡ルフナ:「こう……腕をぐいっ!として……手首できゅっ!ってする感じだよ!」花霞ちゃんの腕を掴んで、ペンギンにパンチの練習をさせたように素振りさせる。
七瀬花霞:「腕を……こう……? 手首……?」
七瀬花霞:真剣な表情で動かしているが、ぎこちない。
七瀬花霞:戦闘でも自動的に迎撃する能力なので体を使う必要がなく、あまり問題にならなかったが、実は結構鈍くさい。
ルスティア・ユートゥ:「花霞……少し鍛えた方が良いわね」
ルスティア・ユートゥ:「どんな能力者も基礎訓練は無駄にならないわよ」
ルスティア・ユートゥ:その様子を肩肘突いて見つめながら嘆息する。
銀鏡ルフナ:「そうだよ~、筋肉つけなきゃだよ~」
銀鏡ルフナ:花霞ちゃんに後ろから抱き着いてお腹をぷにぷに揉む。
七瀬花霞:「ひゃっ……ち、力は結構あると思うんだけど……」
ルスティア・ユートゥ:「…………………………」
ルスティア・ユートゥ:「……器用、不器用の方よ」
ルスティア・ユートゥ:「瞬発力、四肢のコントロールは生存力に直結する」
銀鏡ルフナ:「どうやったら鍛えられるの?」
銀鏡ルフナ:花霞ちゃんの二の腕をぷにぷに揉みながら尋ねる。
七瀬花霞:「ぁぅわ……」
ルスティア・ユートゥ:「そう、ね」
ルスティア・ユートゥ:立ち上がり、ルフナの手を無理やり取ってその掌をテーブルに押し付ける。
銀鏡ルフナ:「あわわ」
ルスティア・ユートゥ:「基礎中の基礎。机に掌を押し付けた状態で拳を握るの。平面に指を滑らせて、出来るだけ素早く」
銀鏡ルフナ:「へえ~!そうなんだ……!」
銀鏡ルフナ:「あっ、結構難しいかも!すぐにやるの……!」言われたとおりにやって、難しい顔をしている。
七瀬花霞:「掌を押し付けた状態で……拳を……? 机を抉り取らないと無理じゃない……?」机を上から押し続けている。
ルスティア・ユートゥ:「……花霞は掌を平面に押し付けたまま薬指だけを持ち上げる練習ね」
ルスティア・ユートゥ:「神経も筋肉と同じ。使えば使うだけ刺激されて強くなるのよ」
ルスティア・ユートゥ:「普段動かさない部分はそれだけ鈍い。意識的にやるといいわ」
七瀬花霞:「それなら……。……………………これ、擬態能力は使ってもいいの?」
ルスティア・ユートゥ:「いいわけないでしょ……テストじゃなくてトレーニングなのよこれ」
ルスティア・ユートゥ:「出来ないなら出来ないで良いの。こんな事ならもっと早くやればよかったわ……」
銀鏡ルフナ:「えへへ……ルスティアさんって結構面倒見いいよね」嬉しそうに笑っている。
ルスティア・ユートゥ:「……そうかしら?初めて言われたわ、そんなの」
ルスティア・ユートゥ:「ああ、いや……そうね」
ルスティア・ユートゥ:「誰かの面倒を見たのも初めてなんだから、当たり前ね」
ルスティア・ユートゥ:ため息を吐いて笑う。
七瀬花霞:「そう? 私、ルスティアに結構お世話になったと思ってるけど」
銀鏡ルフナ:「うん……ルスティアさんは優しいよ!」とても嬉しそう。
ルスティア・ユートゥ:「……変な子達」
ルスティア・ユートゥ:「ま、いいわ。あたしは今まで通り好きにやるから、好きに解釈して頂戴」
銀鏡ルフナ:「うん……好きなように、思うままに過ごしてるルスティアさんのことが」
銀鏡ルフナ:「ルフナは、好きだから、ね」くすぐったそうにはにかむ。
GM:以上でメインシーンに関しては全て終了しました。
GM:ここでMVPを決める投票を行います。
GM:最もレズロワらしいロールを行ったと思う自分以外のPCを一人選び、GMに秘話で投票してください。
GM:投票が出揃いました。
GM:今回のレズロワクロス、MVPに選ばれたのは……
GM:七瀬花霞さんです。おめでとうございます!
七瀬花霞:ありがとうございます……!!
GM:七瀬さんにはMVP特典として時間無制限のエクストラシーンを行う権利が与えられます。
七瀬花霞:エクストラシーン……? 何をすればいいんだ……
【Cycle3-phase3】
GM:最後のフェイズです。全員登場です。
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(52 → 61)
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 5)増加(38 → 43)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(49 → 52)
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(51 → 55)
GM:というわけで、判定を終え、再び3月3日の朝を迎えることになりました。どのような行動を取りますか?
六條 累音:う~ん そうですね……やはり帰ってきたゴドフリー達を待ち受けるとかかな……?
ルスティア・ユートゥ:前の周回では本人がどうやって帰ってきてるのかは知らないけど……場所の特定なんかは可能なんでしょうか?
銀鏡ルフナ:専用通路通って来てるんですよね サンジェルマンさんに聞けば教えてもらえないかな
六條 累音:本部に直接戻ってきちゃうもんね~ 通路で待つのが一番ぽそうではあるけど……
七瀬花霞:GPOの施設だからなあ
GM:通路というのはレネゲイド能力を介したゲートのようなものだと思ってください。直接司政局の拠点内に戻ってきます。
銀鏡ルフナ:はは~なるほど
六條 累音:あ~!なるほど そうなんだ
GM:戻ってくるところを狙うのは構いませんが、警備している大量の兵士と戦闘になるのは避けられないでしょう。
銀鏡ルフナ:そこにミアズマけしかけるのも可哀想だしな……兵士は何も悪くないわけだし……
GM:参考に2周目までのテイムテーブルを提示します。
六條 累音:あっありがとうございます!
タイムテーブル
3/1
9:00スタート 拠点
9:01 ミーコがお茶をぶちまける
10:00 ギルドで会議
14:32 ジョーカーズ・ワイルド店主の妹が拉致される
3/2
10:30 狩野のグループがGPOの摘発を受ける
15:05 サンジェルマンが爆破で死亡
3/3
2:30 ゴドフリーが魔街に帰還
9:00 ギルドと“プレゲトン”の交戦開始 ミーコが死亡
9:15 ミアズマが出現
9:20 高リージョン区域でストレンジャーズとFH魔街支部、ゴドフリーらが交戦
9:27 ストレンジャーズ管理棟が制圧される
9:32 核兵器が投下 タイムリープ
六條 累音:ストレンジャーズ管理棟の防衛を図りたいな~という想いです サンジェルマンに口効きしてもらい上手い事防衛できる場所を確保できないかな~
GM:了解です。それではロールに入っていきましょう。
3月3日 07:35 魔街 リージョン2 ストレンジャーズ管理棟付近
GM:君達はゴドフリー並びに“排除派”によるストレンジャーズ管理棟、及び魔街防空網の制圧を防ぐべく、先手を打って警備に当たるべく歩を進めていた。
GM:リージョン2、魔街の外周部近く。辺りは閑散としていた。それも当然、サンジェルマンの手引きが無ければ本来は侵入するだけで警告を受ける区域である。リージョン1ともなれば、発見即射殺だ。
GM:サンジェルマンはストレンジャーズにも渡りを付け、彼の部下と共に君達に同行していた。
レオン・サンジェルマン:「ハーディングが帰還次第、即座に捕縛しようと試みたのですが……やはり無理でした。何しろ確たる証拠がありません。私の暗殺未遂は兎も角、テロはまだ実行されていませんから」
レオン・サンジェルマン:「私はハーディングを注視していますが、私自身が曲尾隊長ら“管理派”に警戒されている状況で、あまり思うようには動けないのが現状です」
レオン・サンジェルマン:「ただ……こうして部下を動員することは何とか許可を取り付けました。それから……ひとつ分かったことが」
ルスティア・ユートゥ:「お役所様も大変ね──分かった事?」
六條 累音:「テロが実行された頃にはもう手遅れ、だものね……それは?」
レオン・サンジェルマン:「ハーディングら“排除派”は、何か怪しげな研究に手を染めているようなのです。彼らに取り調べを受けた未登録市民の一部がその後帰っていないという噂もあり……」
銀鏡ルフナ:「え~っ!?人体実験ってこと!?」
レオン・サンジェルマン:頷く「彼らの目的を鑑みれば、何らかの兵器、もしくは技術の開発を行っているのではないかと」
ルスティア・ユートゥ:「この期に及んでまだ隠し玉があるかもしれないってわけね……」
七瀬花霞:「FHとの繋がりを断ったからって安心できるとは限らないってことだね」
七瀬花霞:「足りない戦力を補充する手段があるかもしれない」
レオン・サンジェルマン:「とはいえ……流石にそれだけで戦況を覆すほどのものではないかと思いますが」
六條 累音:「未知はそれだけで脅威だもの。注意すべきことを知れただけでも、大きいわ」
香流玲那:「わざわざFHと手を組んで、ギルドと“プレゲトン”の潰し合いを仕組むくらいだからね」
香流玲那:「その隠し玉だけで十分なら、そんなリスクの高い手段は取らないはずだ」
香流玲那:「彼の計略の手足は既に捥がれている。君達の頑張りの成果でね」
香流玲那:「後は首を刈るだけで……王手だ」
ルスティア・ユートゥ:「"私達の"、よ。よくやったもんだわ……本当に」
六條 累音:「ええ……何日分も働いた気分。事実、そうなのだけれど」苦笑する。
ミーコ:「流石皆さんっす!マジリスペクトっすよ~~!」
銀鏡ルフナ:「ミーコがいてくれたおかげだよ~っ!」ミーコにぎゅーっと抱き着く。
ミーコ:「えへへへへ!ミーコも一緒にここまで来られて嬉しいっす~~!」
七瀬花霞:「本当に、ミーコがいてくれるだけで随分助かったよ」
六條 累音:「誰一人欠けても上手くはいかなかったでしょうからね」
香流玲那:「じゃ、改めて予定を確認するよ。これからストレンジャーズと合流、予定では9時過ぎに襲撃が決行されるはず」
香流玲那:「FHの動きを見て、襲撃を取りやめる可能性も十分ある。その場合は、サンジェルマン達がしっかりと証拠を……」
GM:その時、市街地から爆音が轟いた。
GM:ビルがゆっくりと傾いて、遠目にも分かる濛々たる黒煙が吹き上げている。
銀鏡ルフナ:「え……ええっ!?なんでぇ!?」それを見て目を丸くしている。
七瀬花霞:「ギルドと“プレゲトン”の火種は止めたはずなのに……」
香流玲那:「……いや……そもそも……」
香流玲那:「こんなことがあったか……? まだ8時前だぞ」
六條 累音:「……ええ、イレギュラーもイレギュラーね」
六條 累音:場所としてはどの辺りか分かりそうですか?
ルスティア・ユートゥ:「FHの事を含めて、盤面があの時とは変わり過ぎてる……ある程度の変化はあるでしょうけど、これは──」
GM:遠方から次々と爆発音と破砕音、銃声が轟く。閃光が走り、建物が倒壊する。魔街の全域で、戦闘が発生している。
GM:そして崩れ行くビルを薙ぎ倒し、巨大な影が姿を現す。
“アストログリム”:『────』

“アストログリム”:それは──巨人だった。夥しい鎖が絡み合い、組み上げられ、巨大な人の形を成している。
“アストログリム”:緩慢な動作で腕を振るい、それだけで次々に高層ビルがへし折られ、倒壊していく。
銀鏡ルフナ:「な、なに?誰?なんで!?今までこんなの無かったのに……!」
ルスティア・ユートゥ:「あれがその隠し玉だっての──?」
七瀬花霞:魔街支部がこちらの動きを受けて行動を変えただとか、そんな可能性を考えていたが、あれは明らかにそんなものではない。
六條 累音:ギルドのメンバーから連絡はありそうですか……?
狩野達昭:『六條くん、どこにいる!? 確かに“プレゲトン”は止めたんだな!?』
六條 累音:「……変化はいくつもあった。蝶の羽ばたきというには、謙虚過ぎるくらいには」
六條 累音:『ええ、"プレゲトン"の襲撃は止めているわ。……それに、あの規模の巨体なんて所有しているはずがない』
狩野達昭:『ならこいつらは何なんだ!?どこから湧いて出た!?』
六條 累音:『……待って。こちらからは視認できないけれど──複数いるの?』
狩野達昭:『街中敵だらけだ!それも恐ろしく強い……!全員鎖のようなものを……』
カレン・フランツィスカ:『……先輩……先輩!大丈夫ですか!?』
六條 累音:『大丈夫よ、カレン……! そっちは……いえ、今どこにいるの?』
六條 累音:こちらの座標を手短に伝える。
カレン・フランツィスカ:『セルの拠点です!いきなり襲撃されて、何人も……』
カレン・フランツィスカ:『先輩、待っててください!すぐそっちに……』
カレン・フランツィスカ:『あ──』
GM:ザザッ────
GM:ノイズと共に通信が途切れる。
六條 累音:『ええ、待……カレン?……カレン!』
六條 累音:珍しくどこか取り乱したような様子で、ノイズだけが鳴るばかりの通信機へ名前を呼ぶ。
レオン・サンジェルマン:「その反応……貴女方も予想外のようですね」
銀鏡ルフナ:「うん……こんなの初めてだよ……!」おろおろしている。
レオン・サンジェルマン:部下に指示を出し、急ぎ車に乗り込む。「すみませんが、予定は変更させて頂きます」
レオン・サンジェルマン:「市民の守護こそが私の義務。私はそれを果たさねば」
六條 累音:「……ええ、初めてばかりの光景よ。こんなの──」陽動か、あるいはこちらが本命か?──カレンのことで思考が渦巻き、冷静になれそうにはない。
七瀬花霞:「分かった。あなたはあなたの仕事をして」サンジェルマンに
レオン・サンジェルマン:「貴女方は管理棟へお願いします。これもハーディングの策の内なら、まずいことになる」
ルスティア・ユートゥ:「…………」黙って銃の動作確認をしている。
七瀬花霞:「防空網を破られたら核が降ること自体は変わってない。そうなったら本当に終わり」
七瀬花霞:「累音さん、指示をお願い」
六條 累音:「……はぁ。ええ、ごめんなさい……取り乱した」
銀鏡ルフナ:「そ、そうだよね。本命はきっと核のはずだから……ここを守らなきゃ」
六條 累音:息を吸って、吐く。皆を見渡して
六條 累音:「管理棟へ行きましょう。怪物がいるとしても、こちらがやるべきことは防衛であることに変わりはないわ」
ミーコ:「は、はいっす……!」
六條 累音:「誰一人死ぬことなく、日々に戻りましょう──作戦開始、よ」
---
GM:絶え間なく響く戦闘音。視界の隅で、見知った風景が破壊されていく。
GM:蹂躙される魔街を背に負って、君達はようやく魔街外縁、魔街の警備と防空網を司るストレンジャーズ管理棟まで辿り着いた。
GM:だが、そこには既に酸鼻を極める光景が広がっていた。
GM:警備の兵士はミイラのように干からび、あるいは膾切りにされ地面に倒れ伏し──そして内部は、それを更に数十倍にした、夥しい数の死体で埋め尽くされていた。
“エクゾエクリプス”:「……ふむ……」
“エクゾエクリプス”:「来たか。招かれざる客人」

“エクゾエクリプス”:襤褸を纏った騎士のような人影が、血の海の中に立ち尽くしている。
“エクゾエクリプス”:その腕に帯びる剣からは、見る者の目を惹き付けるような凄まじい圧力が放たれている。
七瀬花霞:「“排除派”の隊員……って感じじゃないね」
ルスティア・ユートゥ:「"来たか"って──何?わざわざあたし達の事待っててくれたわけ?こんな血生臭い場所で?」
ルスティア・ユートゥ:ホルスターから銃を引き抜き、騎士を睨みつける。
六條 累音:「まるで、知ってるような口を利くのね」
“スティルボーン”:「ふふ」
“スティルボーン”:「えへ へ へ」

“スティルボーン”:死体に覆いつくされた管理棟の中を、無重力めいて飛び回る者がある。
“スティルボーン”:一糸まとわぬ少女のような姿で、だがその表情、その身が放つレネゲイドは、明らかに只人ではない。
銀鏡ルフナ:「……何!?あなたたち……誰!?何なの!?」
“スティルボーン”:「お姉さんこそ、誰?」
“スティルボーン”:「うーん……あっ!」
“スティルボーン”:「もしかして……あなたがお母さんだったんですか?」
銀鏡ルフナ:「え……!?」
銀鏡ルフナ:「ルフナってお母さんだったの……!?」
ミーコ:「そうなんすか!?」
ルスティア・ユートゥ:「……ただでさえワケ分かんないのに呑まれないでちょうだい」
六條 累音:「心当たりがないなら違うでしょう……それより、目の前に集中」
“エクゾエクリプス”:「さて。我らは賓客を待つ身であるが故に、無用な対話は許されておらぬ故な」
“エクゾエクリプス”:「だが……そちらがその気であるならば、無論刃を交えるのは構わない。寧ろ無聊の慰めとしては望むべくもない」
ルスティア・ユートゥ:「どうする、累音。肝心の中身がぐちゃぐちゃな訳だけど。やる?」
ルスティア・ユートゥ:張り詰めた空気を纏い、首筋に汗を浮かべながら問う。
六條 累音:「……せめて、目的と所属くらい聞かせてくれる気はある?」
六條 累音:「あるいは、通してくれる気でもいいのだけど」
“エクゾエクリプス”:「ふむ……」
“エクゾエクリプス”:「与えられた我が名は“エクゾエクリプス”。剣に帯びた銘を語るは許されざる身」
“エクゾエクリプス”:「所属。所属か。騎士団と呼ぶには些か品位に欠けるが……」
“エクゾエクリプス”:「外の世界で紋章とするには、これで十分と心得るが、|魔街《こちら》ではどうか」
“エクゾエクリプス”:騎士甲冑の全身から、錆び付いた鎖がじゃらりと伸びる。
六條 累音:「──グレイプニル……シャルヴ」
銀鏡ルフナ:「……!」
銀鏡ルフナ:「ルフナの力は……グレイプニルに対抗するためにあるんだ、って聞いた」ぎゅっと拳を握る。
銀鏡ルフナ:「じゃあ……今」
銀鏡ルフナ:「ここで……!止めるのが役目、ってことだよね」
六條 累音:「ええ……あの様では、通す気など更々ないでしょう」
七瀬花霞:「新種のレネゲイド……だっけ。あんまり詳しくはないけど、何にせよ戦う以外の選択肢はなさそうだね」
六條 累音:「……やるわよ、ティア。空に閃光が走る前に、突破する──準備は、聞くまでもないわね?」
七瀬花霞:「賓客って言ってた。増援の当てがあるってことだ。早く仕留めるべき」
銀鏡ルフナ:「この世界を、人を、全部――滅ぼそうとする、勢力」
ルスティア・ユートゥ:「ええ──鏖殺趣味の変態共。閃光よりも一足先に、速攻で片付けましょう」
GM:君達が交戦の覚悟を決めた時、後方から多勢の足音が響いた。
GPO隊員:「何だこりゃ……」「どうなってる……!?」
GM:完全武装のGPO隊員の一群。そして、その後方から、3-4メートルはあろうかという巨大な外骨格が、通路を進んでくる。
???:『……』

???:「……どういう状況だ? 誰だ、貴様らは」
“エクゾエクリプス”:「おお!これはこれは……」
“エクゾエクリプス”:「待ち侘びたぞ! ──ゴドフリー・ハーディング殿!」
ルスティア・ユートゥ:「なっ──」
六條 累音:「まったく──めちゃくちゃね……!」
ルスティア・ユートゥ:ゴドフリーが現れた。挟まれた。それよりも──今の、言い様は。
銀鏡ルフナ:「……なんでゴドフリーさんが把握してないの!?」
七瀬花霞:「こいつら、完全に異分子ってこと……? でも、そんなことあり得るの……?」
“エクゾエクリプス”:「邪魔者は既に片付けておいた。後は貴公が一手を下すだけだ」
“エクゾエクリプス”:「さ、随意に」
七瀬花霞:こちらの行動を受けて変化があるとすれば、魔街の内側であるはずだと思っていた。
七瀬花霞:外から、突然敵が現れるなど、全く想定していない。できるはずがない。
六條 累音:「……シャルヴからすれば、魔街の絶滅──その行動は、その目的に適う」
六條 累音:「けれど、なぜ……」玲那を見る。今までに、こんなことがあったか──その心当たりを問うように。
香流玲那:「…………」小さくかぶりを振る。その表情には君達と全く同じ混乱が浮かんでいる。
GPO隊員:「隊長……!どうしますか!?」
ゴドフリー・ハーディング:「……」
ゴドフリー・ハーディング:「得体の知れない連中だが……どうやら賭けには勝ったらしいな」
ゴドフリー・ハーディング:「おい。そこの連中も貴様らの仲間か?」
“スティルボーン”:「違いますよ? お母さんです」
“エクゾエクリプス”:「否。紛れ込んできた部外者に過ぎん」
ゴドフリー・ハーディング:「そうか」
ゴドフリー・ハーディング:君達には殆ど興味も示さない様子で、部下に指示を出す。
ゴドフリー・ハーディング:「俺はこれより軍と連絡し、最終目的を果たす」
ゴドフリー・ハーディング:「その前に、この障害を片付けるぞ」
GM:君達を囲む全員が、一斉に臨戦態勢に入る。
ルスティア・ユートゥ:「……考えうる限り最悪の状況。笑えてくる」
六條 累音:「ええ、本当に──戦略も何も、あったものじゃない。乱数だらけのイレギュラー」
香流玲那:「……全員聞いて」
香流玲那:「一度だけ……何とか、もう一度リープ出来るか試してみる」
七瀬花霞:「……玲那さん」
香流玲那:「このままじゃ多分勝てない。人も死にすぎた……この状況を脱するには、それしかない」
六條 累音:「玲那……! あなたの負担は、大丈夫なの?」
香流玲那:「やるしかないだろ……!」
銀鏡ルフナ:「玲那さん……!」
七瀬花霞:嫌な予感がした。漠然とした不安でしかない。
七瀬花霞:ループをすり抜けるように現れた闖入者。まるで、世界の修正力とでも呼びたくなるように――都合良く邪魔が入っているようにすら感じる。
六條 累音:「……それは」同感であることを言外で示してしまう。カレンの生死すら、危うい状況なのだから。
ルスティア・ユートゥ:「……ッ」
七瀬花霞:更に遡ることで、より状況が悪化するのではないかという、不安。
七瀬花霞:だが、何の根拠もない。反駁するという行為にまでは結びつかない。
GM:君達の間には、数メートルの距離がある。それを謎の勢力とGPOとに包囲される形だ。
六條 累音:「(──裏を返せば、"今"しかない。これ以上近づかれれば──使用する機会すら狙えない)」
香流玲那:「……いい?全員、一か所に集まって。絶対に離れないくらいに」
六條 累音:「……わかった。玲那、あなたに託す」
香流玲那:決然とした表情で頷く。
香流玲那:「……これが本当に、最後の時間跳躍だ」
GM:ミドル戦闘を開始します。
エンゲージ
“エクゾエクリプス” (5m) “スティルボーン”
(5m)
ルスティア (2m) ルフナ (2m) 花霞 (2m) 累音
(5m)
GPO隊員
(5m)
ゴドフリー・ハーディング
GM:ゴドフリー・ハーディングの強化外骨格は、Eロイス《究極存在》を所持しており、ダメージを受け付けません。
銀鏡ルフナ:なにいってだ
六條 累音:究極兵器じゃねーか!
GM:ただし、解除する条件があります。
GM:解除する条件は、『5ラウンドが経過する』です。
ルスティア・ユートゥ:5!?!?!?
GM:NPCカードが使用可能です。
NPCカード
“メリディアン”香流玲那
オートアクションで使用可能。エンゲージ1つを選択する。そのエンゲージに存在するキャラクター全員を、3月1日の09:00にタイムリープさせる。
シナリオ中3回まで使用できる。(残り1回)
ルスティア・ユートゥ:凄い効果だ
六條 累音:流石に初めて見た
銀鏡ルフナ:すごい……
七瀬花霞:みんなで帰ろう……!
GM:それでは戦闘を開始します。
GM:ラウンド1
GM:セットアップから。
銀鏡ルフナ:ラピッドブースタ使用!行動値を+5します。
銀鏡ルフナ:12に!
“スティルボーン”:《束縛の鎖》LV3+《獄卒の鎖束》LV4
“スティルボーン”:対象3体 ラウンド間対象行動値-9
“スティルボーン”:choice[ルスティア,ルフナ,花霞,累音]
DoubleCross : (choice[ルスティア,ルフナ,花霞,累音]) → ルスティア
“スティルボーン”:ルスティアさん以外です
銀鏡ルフナ:ほげ~!?
七瀬花霞:0です……
ルスティア・ユートゥ:なにやってだ!!
六條 累音:0!セットアップなし!
七瀬花霞:【レザーエプロン】《赫き鎧》《鮮血の奏者》 HP2消費、装甲24の防具を装備し、ラウンド間攻撃力+18する。侵蝕7
ルスティア・ユートゥ:なし!
七瀬花霞:七瀬花霞のHPを2減少(30 → 28)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を7増加(52 → 59)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を3増加(61 → 64)
“スティルボーン”:宙を浮く少女の腹から、肉の触手が──鎖のように絡み合った臍の緒が伸びる。
“スティルボーン”:それは君達の身体に突き刺さり、痛みも無く同化。急速に体力を奪っていく。
“スティルボーン”:「えへ へ……」
銀鏡ルフナ:「ん、ぅ……っ!なにこれぇ……っ」
“スティルボーン”:「お母さん……いっしょ いっしょ……嬉しいなぁ……」
ルスティア・ユートゥ:「──ッルフナ!」
七瀬花霞:「っ、力が……抜け……」
銀鏡ルフナ:「ルスティア、さん……」虚ろな目で助けを求めるように見つめる。
六條 累音:「ぅ、……ぐ、……そう、これ、が……」
七瀬花霞:自動迎撃の能力が発動しない。これは、この少女にとっては攻撃ですらないということか。
六條 累音:肩でかろうじて息をする。脱力感は体を覆うように、その気力を奪う。
“スティルボーン”:振り払おうとしても、臍の緒は異常な速度で再生する。これがこのオーヴァードの能力の本体なのだろう。
GM:イニシアチブ
ゴドフリー・ハーディング:《加速する刻》
銀鏡ルフナ:何~!?
六條 累音:あるんか~い!
七瀬花霞:ひえええ
ゴドフリー・ハーディング:メジャー 《アームズリンク》LV5+《ライトニングリンク》LV5+《アタックプログラム》LV7+《雷の牙》LV5+《雷光撃》LV5
ゴドフリー・ハーディング:対象は~
ゴドフリー・ハーディング:choice[ルスティア,ルフナ,花霞,累音]
DoubleCross : (choice[ルスティア,ルフナ,花霞,累音]) → 累音
ゴドフリー・ハーディング:累音さんです
六條 累音:やだ~!来い!
ゴドフリー・ハーディング:リニアキャノンで攻撃 ドッジダイス-7個です
ゴドフリー・ハーディング:10DX7+14
DoubleCross : (10DX7+14) → 10[1,1,2,3,5,5,7,8,10,10]+10[3,7,8,9]+5[1,3,5]+14 → 39
六條 累音:ダイスなし!ダメ元ガードで、[アブソーブアーマー]の効果を起動、ダメージ-3D!
銀鏡ルフナ:あっいいの?カバーリングしますよ!
六條 累音:えっできるの!?
六條 累音:あっそうか祝福!
六條 累音:お願いします……!
銀鏡ルフナ:《砂の祝福》がある!
銀鏡ルフナ:では《砂の結界》《砂の祝福》カバーリングします。
ゴドフリー・ハーディング:ではダメージ
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を6増加(64 → 70)
ゴドフリー・ハーディング:4D10+10+20+8
DoubleCross : (4D10+10+20+8) → 27[7,9,2,9]+10+20+8 → 65
銀鏡ルフナ:さすがに痛いな~ 装甲ガードで30ひいて35。死んでリザレクト!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 6)増加(70 → 76)
銀鏡ルフナ:HP6!
GM:イニシアチブ
“エクゾエクリプス”:《リーシュチェイン》LV4
六條 累音:なにそれぇ……?
“エクゾエクリプス”:対象を自身のエンゲージまで移動させる ラウンド1回 シナリオLV回
銀鏡ルフナ:やばい!!!!
六條 累音:ヤッバ!!!
銀鏡ルフナ:踊った方が……いいんじゃないですか!?
六條 累音:でもこれ……
六條 累音:躍った後使われない?
七瀬花霞:踊っても……イニシアチブで引き寄せるから……
六條 累音:そうそう
銀鏡ルフナ:じゃあもうやばいってこと???
ルスティア・ユートゥ:ってことかも……イニシアチブエフェクトだからキャンセルも出来ないし……
“エクゾエクリプス”:対象選んじゃお~
“エクゾエクリプス”:choice[ルスティア,ルフナ,花霞,累音]
DoubleCross : (choice[ルスティア,ルフナ,花霞,累音]) → ルフナ
銀鏡ルフナ:www
七瀬花霞:ルフナー!
“エクゾエクリプス”:ルフナ!来い!
銀鏡ルフナ:これが……GMの望んだ地獄
ルスティア・ユートゥ:ルフナァ~~~!!
銀鏡ルフナ:えーん!いきます~!
エンゲージ
“エクゾエクリプス”、ルフナ (5m) “スティルボーン”
(5m)
ルスティア (4m) 花霞 (2m) 累音
(5m)
GPO隊員
(5m)
ゴドフリー・ハーディング
GM:イニシアチブ 行動値16 ルスティアさんの手番です
六條 累音:《†舞台は踊る》を使用します
GM:何っ!
六條 累音:その効果は……ラウンド中の全員の行動値を入れ替えることができる!
六條 累音:行動値を一生懸命挙げたって……ギルドの前じゃ意味がないんだぜ~~~!(料理漫画の悪役)
GM:バカな……こんな効果……メチャクチャだ!
六條 累音:[16]ルスティア・ユートゥ
[12]エクゾエクリプス
[9]スティルボーン
[6]GPO隊員
[6]ゴドフリー
[3]銀鏡ルフナ
[0]七瀬花霞
[0]六條累音
六條 累音:これを
六條 累音:[16]銀鏡ルフナ
[12]ルスティア・ユートゥ
[9]七瀬花霞
[6]六條累音
[6]ゴドフリー
[3]エクゾエクリプス
[0]スティルボーン
[0]GPO隊員
六條 累音:こうします
六條 累音:各々変えてください
GM:ぐわぁああああ~~~~っっ
銀鏡ルフナ:お姉さま……!!
ルスティア・ユートゥ:やった~~~~~~~~~!!
七瀬花霞:うおおおおお!
七瀬花霞:素早くなったよ!
GM:では行動値16 ルフナさんの手番です
銀鏡ルフナ:うおーっ!
銀鏡ルフナ:エンゲージを離脱!して5m下がって移動!!
銀鏡ルフナ:みんなとのエンゲージには入れないけど……すぐそばによります!
GM:え~合流はできないので
GM:じゃあルスティアさんの左1mとしましょうか
銀鏡ルフナ:はい!ありがとうございます!
エンゲージ
“エクゾエクリプス” (5m) “スティルボーン”
(5m)
ルフナ (1m) ルスティア (4m) 花霞 (2m) 累音
(5m)
GPO隊員
(5m)
ゴドフリー・ハーディング
GM:行動値12 ルスティアさんの手番です
ルスティア・ユートゥ:え~、マイナーで
ルスティア・ユートゥ:【煉血の死座】《オールシーイングアイ+赫き重刃》感覚達成値+lv×2、武器攻撃力+消費したHP×4。侵蝕9
ルスティア・ユートゥ:メジャーでルフナちゃんとエンゲージします
銀鏡ルフナ:ルスティアさん~♡
ルスティア・ユートゥ:ルフナ……無事でよかった……
エンゲージ
“エクゾエクリプス” (5m) “スティルボーン”
(5m)
ルフナ、ルスティア (4m) 花霞 (2m) 累音
(5m)
GPO隊員
(5m)
ゴドフリー・ハーディング
GM:行動値9 七瀬さんの手番です
七瀬花霞:移動してルフナちゃん、ルスティアさんのエンゲージに合流します!
エンゲージ
“エクゾエクリプス” (5m) “スティルボーン”
(5m)
ルフナ、ルスティア、花霞 (2m) 累音
(5m)
GPO隊員
(5m)
ゴドフリー・ハーディング
GM:行動値6 六條さんの手番です
六條 累音:移動し、PC達のエンゲージへ合流します
GM:フン……移動するしか出来ないとは笑止
六條 累音:クク……だが……それだけではない……!
GM:同じく行動値6 ゴドフリーの手番です
GM:なにっ!?
六條 累音:“メリディアン”香流玲那の使用を宣言します 今だ~~~!!!
GM:な……何じゃこりゃあああああ!!
GM:NPCカードの効果が起動。味方NPC含むエンゲージ内の全員を対象にし、戦闘を終了します。
銀鏡ルフナ:うお~~~!!!
六條 累音:やった~~~~~~!
七瀬花霞:やったー!
ルスティア・ユートゥ:ふぅ……
ゴドフリー・ハーディング:ゴドフリーが駆る巨大な外骨格から、大口径の機関砲の銃身がせり出す。
ゴドフリー・ハーディング:「死ね、死ね、死ね死ね死ね……疾く死ね!!」
ゴドフリー・ハーディング:「俺の障害は……誰であろうと全員……死に晒せェェッ!!」
ゴドフリー・ハーディング:リーダー格らしき六條へと弾丸が掃射される。銃器自体は一般的なものだが、その機体が放つレネゲイドは明らかに異常だ。
ゴドフリー・ハーディング:それはジャームの如き、この世ならざる別の理で動いているのを感じられる。
六條 累音:拙い。脳に過ったその二文字、避けようとも距離が開きかねない。数メートルが命取りだ。
七瀬花霞:「累音さん……!」鈍った体では庇いに入ることも叶わない。
六條 累音:だからこそ、あの時とは違う。……守るだけでなく、守られることも受け入れた。
六條 累音:「──ルフナ!」
銀鏡ルフナ:「……うん!お姉さま……守るよ!」
銀鏡ルフナ:またも"魂の武器"を出す暇はない。
銀鏡ルフナ:手をかざし、光の粒子が溢れ出る。
銀鏡ルフナ:それは銃撃の雨と激突し――しかし消滅させるだけの力はない。
銀鏡ルフナ:軌道を変え、全てが自分へと向かうように流れを変える。
銀鏡ルフナ:「ひ、ぐぅ……ッ!」
銀鏡ルフナ:諸に銃撃を食らい、血を噴き出しながらも――倒れない。
銀鏡ルフナ:「ッ、ちゃんと……死なせないって、言ったもんね……!」
六條 累音:「ええ、無駄にはしないわ。あなたの献身……!」
ゴドフリー・ハーディング:「無駄なことを……どうしてそんな無駄なことをするんだ?どうしてだ?あぁ?屑が……」
ゴドフリー・ハーディング:「目障りだ……死ね、死ね、死ね死ね死ね死ね…… 糞が、殺す、殺すッ……!」
ゴドフリー・ハーディング:機関砲から大量の薬莢が排出される。
“エクゾエクリプス”:「見せたな──隙を」
“エクゾエクリプス”:六條を庇い傷付いたルフナの身体に、瞬時に鎖が巻き付く。
銀鏡ルフナ:「え……!?」
“エクゾエクリプス”:それは強烈な力でルフナを絡めとり、凄まじい速度で騎士の元まで引きずり倒す。
銀鏡ルフナ:「ひぐっ、ぁ……ッ!!」
ルスティア・ユートゥ:「──ッ、ルフナ、待って……!」
銀鏡ルフナ:避けられない。地面に打ち付けられ、ずるずると引き摺られていく。
香流玲那:「ッ、まずい……!」
ルスティア・ユートゥ:必死に手を伸ばすが、間に合わない。
“エクゾエクリプス”:「ほら、逃げるな逃げるな!」
銀鏡ルフナ:「ルスティア、さ……っ」なんとか目線で追うも、絡めとられ引き離される。
“エクゾエクリプス”:「貴公の放つ剣気、それは何だ?面白い!」
“エクゾエクリプス”:「さあ見せてみろ!存分に死合おうぞ!!」
七瀬花霞:「……! ルフナッ! 待ってて、今――」
銀鏡ルフナ:「ルフナの力は……守る力、だから……!」
銀鏡ルフナ:「死合うとかじゃ、ないの……っ!」
“エクゾエクリプス”:「戦場で世迷言を!ならばまず己を守って見せよ!!」
“エクゾエクリプス”:異様な圧力を放つ魔剣を振り翳し、ルフナへと斬り掛からんとして。
六條 累音:「いいえ……あなたが私を守った分、私があなたを守ってみせる」
六條 累音:時間は足りた。楽しまんとする彼の性質だからこそ、──そして、私を守ったルフナがいたからこそ。
六條 累音:"ソーテリア"。彼女の能力は、魔街へ入る以前と以後で大きく変質した。
六條 累音:ウロボロス──原初とも呼べる進化を繰り返すシンドロームは、彼女の影、そして繋がった影を支配する。
六條 累音:有機物、無機物を問わずして彼女の影を媒介にあらゆる症状を処方する。──いわば、影を媒介とする感染源。
六條 累音:《イージーフェイカー:無音の空間》頭上のコンクリートから合図替わりの亀裂音。けれど、周りには聞こえていない。濃密過ぎる周囲の気配は、その小さな動きを覆い隠す。
六條 累音:ハヌマーンとも称される空間掌握能力の模倣、バロールとも称される重力操作能力の模倣。小細工ですらない、けれど戦術に昇華するのは彼女の経験だ。
六條 累音:突然、周囲の瓦礫が崩れ落ちる。彼女の周囲へ、レネゲイドを帯びた瓦礫が降り注ぐ。引きずる鎖が瓦礫によって断絶され、ルフナを捕えんとする騎士へをも降りかかる。
六條 累音:一瞬。けれど、致命的な隙。
“エクゾエクリプス”:「ぬぅッ!?」
“エクゾエクリプス”:剣がその軌道を変え、瓦礫を難なく切り払う。だが確かに、そこには間隙が生まれた。
六條 累音:「間に合わせなさい──ティア!」
ルスティア・ユートゥ:その叫びと殆ど同時。光の粒子が瞬き──ルフナの腕を掴んで引き込む。
銀鏡ルフナ:「……!!」
ルスティア・ユートゥ:「ル、フナ──ッ!!」
ルスティア・ユートゥ:誰も、誰も私の目の前から居なくならないで。その一心で六條累音の作り出した間隙を掴み取る。
ルスティア・ユートゥ:そのままルフナを抱え、騎士から距離を取る様に転がった。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさん……」腕の中できょとんとした顔をした後微笑む。
銀鏡ルフナ:「えへへ……ありがと。ルスティアさんが助けてくれて……嬉しい」
銀鏡ルフナ:「ずっと、離れないからね」
ルスティア・ユートゥ:「……ッ、分かってる。離さない」
六條 累音:「花霞、ミーコを!」
七瀬花霞:「うん……! ミーコ、行くよ!」ミーコの体を担ぎ上げる。
ミーコ:「わ、わわわわ……!はいっす!」
香流玲那:「ッ……」僅かにふらつくように頭を押さえ
“エクゾエクリプス”:「逃がすか……!」
ゴドフリー・ハーディング:「死ね────」
六條 累音:「いいえ、さようならよ──玲那!」
六條 累音:彼女の手を引き、みんなのもとへ飛び込む。
香流玲那:「……行くぞ!!」
GM:瞬間、君達の視界が歪み、世界が白く明転し──
GM:割れたシャンデリアが微かな風に揺れ、薄明の中で沈黙を歌う。銃痕の刻まれた壁には、血の匂いが染みついている。
GM:テーブルの上には空になったグラス、カウンターの奥では古いジュークボックスが、ノイズ混じりにかすれたジャズを流している。
GM:君達はもう一度、そこに戻ってきた。
3月1日 09:00 廃ホテル『セレステ』
GM:サイクル3を終了します。
【Climax/Cross Track Error】
GM:クライマックスシーンです。全員侵蝕率・HPを初期値に戻したうえで登場侵蝕をどうぞ。
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(39 → 46)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(32 → 39)
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を1D10(→ 4)増加(32 → 36)
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(34 → 37)
3月1日 09:01 廃ホテル『セレステ』
GM:最早半ば慣れたものとなった頭痛と倦怠感に苛まれながら、君達はホテルのロビーで意識を取り戻す。
GM:3月1日。破壊されていない街並みと、静かで平穏な朝。
ルスティア・ユートゥ:目が覚めると同時、勢いよく起き上がる。
ルスティア・ユートゥ:「るい。今回は管理棟をもっと早い時間から張っておくとして」
ルスティア・ユートゥ:「連中の手掛かり……介入を避ける手立てはこの街にあると思う?」
六條 累音:「……そうね」目覚めた姿勢のまま、考え込む。
六條 累音:「ゴドフリー・ハーディングは彼らを見て『賭けに勝った』と言っていた」
六條 累音:「知らせていたのは彼である……と考えるのが妥当でしょう。となると──。」
六條 累音:「少しばかり、難しそうに感じるわね。そもそも外に介入する術が……」
GM:その時、扉の外から声が聞こえてくる。
ミーコ:「……玲那さん!大丈夫っすか!?」
ルスティア・ユートゥ:「───ミーコ?」
七瀬花霞:「ミーコ……玲那さんと一緒なの?」そう言って扉に駆け寄って開く。
銀鏡ルフナ:「玲那さん……!」頭を抑えながら。繰り返しの時間遡行の負担は重いものだろう。同じく扉に駆け寄る。
六條 累音:「……やっぱり、あの時から限界は近そうだったけれど……」
GM:見れば、通路にぐったりと倒れ伏した玲那を、ミーコが焦った表情で抱え起こしている。
香流玲那:「……」
香流玲那:顔に全く血の気が無く、表情も虚ろだ。意識が朦朧としている。
七瀬花霞:「玲那さん……! とりあえず寝かせよう。ミーコ、手伝うよ」
ミーコ:「は、はいっす……!」
銀鏡ルフナ:「玲那さん……ホントに無理してたんだ……」
ルスティア・ユートゥ:「……あたしは倉庫に医療品の残りを見てくるわ」
六條 累音:「そう。こんなになってまで……私も行くわ、すぐ戻る」
香流玲那:「……だ……」
香流玲那:「大丈夫、だよ……死にはしない……から」
香流玲那:弱々しく口を開く。
七瀬花霞:「死ななきゃいいってことでもないでしょ。辛い時は頼ってよ」
銀鏡ルフナ:「全然大丈夫じゃないときばっかり、大丈夫だからって言うんだから」
ミーコ:「そうっすよ……全然大丈夫に見えないっす!」
六條 累音:「少なくとも、数日は動けないでしょうに……強がりばかり」
香流玲那:「私のことを……心配している場合じゃないだろ」
香流玲那:浅い呼吸を繰り返しながら君達を見る。
香流玲那:「これから……どうするかを……」
香流玲那:「……ごほっ!ぐ、がふっ……」
香流玲那:激しく咳き込んで、細い身体をくの字に折る。
七瀬花霞:「そう思うなら私達を心配させないようにちゃんと休んで」
ルスティア・ユートゥ:「そのこれからの為に休むのよ。肝心な時に貴方が居ないと困るわ」
ルスティア・ユートゥ:「大人しく寝てなさい」
六條 累音:「ええ……私達で救うんだもの、玲那。個人主義とかじゃなくて──ギルドの皆でね」
香流玲那:「……うん……」
香流玲那:顔に玉のような冷や汗を浮かべながら、短く頷く。
ミーコ:「玲那さん……」
ミーコ:心配そうにその顔をタオルで拭いて、
ミーコ:「あの……これでもう、タイムリープは出来ないんすか……?」
香流玲那:「……ああ……。悪いけど……もう到底無理だね……」
ミーコ:「ほ……本当に本当?絶対っすか?」
香流玲那:「うん……。少なくとも、数カ月単位で休まない限りは……時間跳躍は確実に不可能だと思う」
香流玲那:「すまないね……。私にもっと力があれば……」
銀鏡ルフナ:「……もう。こんな状況になって、命に代えても時間遡行する、なんて言われた方がこまるよ」
ミーコ:「……そうですか」
GM:ギャ リッ
GM:金属の擦れるような音が響いた。
七瀬花霞:ミーコを宥めるように頭を軽く撫でようとして、動きを止める。
GM:一筋の黒い鎖が、香流玲那の心臓目掛けて放たれる。
ルスティア・ユートゥ:「────は?」
六條 累音:「ええ、自分を責めるのは──……え?」
銀鏡ルフナ:「……玲那さん……!?」
七瀬花霞:機敏な動きは得意ではないが、ただ一つ、染み付いた動作があった。
七瀬花霞:身を挺して誰かの盾となること。それだけは、反射のレベルで行うことができた。
七瀬花霞:玲那に覆い被さって、鎖を背に受ける。
GM:では50点のダメージが発生します。
七瀬花霞:ひぃ屍人で軽減しても確定で死ぬ!
七瀬花霞:リザレクト!
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を1D10(→ 8)増加(46 → 54)
香流玲那:「……え…………」
七瀬花霞:「っ、ぐ……っ」痛みに呻く。
銀鏡ルフナ:「花霞!!」
GM:香流を狙い、庇った花霞の背を貫いた鎖。
GM:それは、ミーコの指先から伸びていた。
銀鏡ルフナ:花霞に駆け寄った後、振り向いて。「み……ミーコ?何……どうして?」
七瀬花霞:「ミー……コ……?」
六條 累音:「……ミーコ──それは、まさか」厭な思考が頭に過る。前回と、その前の変化点。
ミーコ?:「……」
ミーコ?:間髪入れず、今度は大量の黒い鎖が、君達全員に向けて放たれる。
GM:達成値35の攻撃が発生します。リアクション・カバーリング可能です。
六條 累音:できる事は……ない!
銀鏡ルフナ:ガードしてカバーします!
七瀬花霞:ガード!
ルスティア・ユートゥ:ドッジ。
ルスティア・ユートゥ:【相亡の鏡面】《神の眼+リフレックス》知覚でドッジ。侵蝕3
七瀬花霞:玲那さんも攻撃対象なら玲那さんを引き続きカバーします。
ルスティア・ユートゥ:7dx+14@7>=35
DoubleCross : (7DX7+14>=35) → 10[5,6,6,7,7,8,8]+10[1,4,6,7]+10[8]+5[5]+14 → 49 → 成功
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を3増加(36 → 39)
銀鏡ルフナ:さすがルスティアさん……
銀鏡ルフナ:累音さんをカバーします!
六條 累音:ありがと~!
GM:玲奈は攻撃しません。ダメージは引き続き50点です。
銀鏡ルフナ:装甲ガードで30引いて20の二倍……リザレクト!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 9)増加(39 → 48)
七瀬花霞:リザレクト!
銀鏡ルフナ:HP9!
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を1D10(→ 4)増加(54 → 58)
GM:ホテルのロビーで、黒い鎖が暴れ狂う。不可視の力を纏ったそれは、壁を引き裂き、窓を粉砕し、ありとあらゆるものを巻き込んで破壊していく。
GM:五感と判断能力を奪うようなその嵐の中で、幾本かの鎖が精密性を持って君達の急所を狙って飛来する。
ルスティア・ユートゥ:「──ッざっけんなァッ!」
ルスティア・ユートゥ:暴れ狂う鎖が皮膚に到達するギリギリでフラッシュが瞬き、その身体がブレる。
六條 累音:「ああもう、ッ……拙──!」思考だけが時よりも速く回る。いくつも上がる仮説はしかし、その攻撃を避けるには役立たずだ。
七瀬花霞:肉体と精神両面の衝撃で、新たな行動を起こす余裕が失われている。
七瀬花霞:だから、同じことを続けた。ただ玲那の盾であり続けること。
銀鏡ルフナ:「お姉さま……ッ!」いつものように咄嗟に累音さんの前に飛び出て、その鎖を身に受ける。
銀鏡ルフナ:「ぁぐぅ、ううぅ……ッ!」
香流玲那:「っ……花霞……!」
七瀬花霞:敏捷性に長けていない以上、この場では寧ろ最良の判断だったかもしれない。
七瀬花霞:(ミーコが裏切った……? 最初からスパイだった……?)
七瀬花霞:(そんなことあり得ない。あり得ていいはずがない……!)
六條 累音:「突然現れたシャルヴ、前回との差異──たしかに、納得はできるけれど……!」
六條 累音:「だとして──いつから……!?」
ミーコ?:「……」

ミーコ?:「侮っていたわけではありませんが……やはり私単独では不適格ですね」
ミーコ?:常に溌溂としたその顔からは、一切の表情が消え失せていた。
ミーコ?:傷付いた君達を無感情に見下ろして、そしてその胸に下げたペンダントからは超自然の光が放たれ、膨大なレネゲイドが立ち昇っている。
ルスティア・ユートゥ:「───────一応、一応聞いておくけれど」
ルスティア・ユートゥ:「いつから?」
ルスティア・ユートゥ:全身が怒りに震え、白く透き通るような首筋に肌に血管が浮かんでいる。
ミーコ?:「……ここで貴女方と会話を交わす必要性は一切ありませんが……」
ミーコ?:「そうですね。事ここに至って、最早秘匿しておく意味も無いでしょう」
ミーコ?:「私は──“デッド・レコニング”」
“デッド・レコニング”:「シャルヴに与するレネゲイドビーイングであり、“アナイアレイター”の代弁者であり、貴女方を新たな段階へと導く者です」
銀鏡ルフナ:「……何?なんで!?ミーコ……どうしちゃったの!?ミーコなんじゃないの……!?」
ルスティア・ユートゥ:「──質問の答えになっていない。ミーコは居るの。居ないの」
ルスティア・ユートゥ:相手に答える義理が無い事は分かっていても、それでも問わずにはいられない。
“デッド・レコニング”:「会話には順番というものがあります。見下げ果てた低次元さですね」
六條 累音:「不意を打った上で、随分礼儀を語るのね……」
“デッド・レコニング”:「この肉体のことですか。ええ、生物としては死んではいませんよ」
六條 累音:「そのペンダントが……あなたの正体?」
六條 累音:「グレイプニル、その性質は"改変"──だとすれば、納得は行く」
“デッド・レコニング”:「ええ、概ねその理解で構いません」
“デッド・レコニング”:「より正確に説明すれば──数カ月前、私はシャルヴの尖兵として魔街を訪れ、この少女を見つけました」
“デッド・レコニング”:「その際、ペンダントを媒体としてこの少女の意識に同化し、以来潜伏を続けてきました」
銀鏡ルフナ:「……そのペンダント、お母さんの形見だって、大事にしてたのに……」
銀鏡ルフナ:「その気持ちを利用して……裏切ったんだ……!」
“デッド・レコニング”:「?」
“デッド・レコニング”:「この少女の気持ちが私と何か関係がありますか?」
銀鏡ルフナ:「あるでしょ!利用して乗っ取ったんだから!」
銀鏡ルフナ:「利用する物なんて……ただのモノだから関係ないっていうの!?」
“デッド・レコニング”:「はい。その通りです」
“デッド・レコニング”:「理解しているではありませんか。やはり貴女は、進化したレネゲイドの主だけあって他とは違いますね」
銀鏡ルフナ:「ひどい……信じられない……」
七瀬花霞:「……私は……グレイプニルとか、あんまり詳しくないから……あなたの言ってること、あんまり理解できてない自覚があるけど……」
七瀬花霞:「こっちだって、あなたが何かなんて関係ない。ミーコは、返してもらう……」ふらつきながら立ち上がる。
“デッド・レコニング”:「それは困ります。まだタスクが残っていますから」
“デッド・レコニング”:「タイムリープが不可能となった以上、再び行動を起こし、あの未来を確定させねばなりません」
六條 累音:「──だとしたら、なぜ……ここで姿を現す気になったの?」
六條 累音:「逃がすと思われているのかしら」
“デッド・レコニング”:「オーヴァードに溢れたこの街を、残さず焼き尽くすあの光……」
“デッド・レコニング”:「まさしく我々シャルヴが望む未来そのものです」
“デッド・レコニング”:「はい。そうですよ」
“デッド・レコニング”:「ここで香流玲那と貴女方を殺害すれば、タイムリープの可能性は確実な0になりますから。成功の確率は低かったですが、試行自体は用意だったので実行しました」
“デッド・レコニング”:「ああ……この肉体がそれほど欲しいのであれば、私のタスクが全て完了した後であれば、返却して差し上げますよ」
“デッド・レコニング”:「目的さえ達すれば、この街も、この肉体も、既に不要ですから」
六條 累音:「核を落として、挙句に返却?……つくづく舐めてくれるわね」
ルスティア・ユートゥ:「何の代価も払わずにこの場を収めるつもりで居るわけ?」
ルスティア・ユートゥ:「ミーコの身体を盾にすればあたし達が何も出来ない──と思ってるなら舐め過ぎよ」
七瀬花霞:(これまで徹底して潜伏していたのに、このタイミングで姿を現した以上、確実にこの場を乗り切る勝算があるはず……)
七瀬花霞:(また、何か見逃してる……? 今までずっと、それで足を掬われてきた……一体、何がある……!)周囲に視線を飛ばしながら思考を巡らせる。
“デッド・レコニング”:「ええ。言ったはずですが」
“デッド・レコニング”:“デッド・レコニング”の周囲の空間が歪み、その姿が掻き消え──破壊されたロビーの外の空中に再出現する。
“デッド・レコニング”:「侮っているつもりは無いと。この数カ月で、貴女方の能力は全て把握しています」
“デッド・レコニング”:「退却に徹した私を捉えられるすべは無いということも」
銀鏡ルフナ:「なっ……!」
七瀬花霞:「空間……転移……」
“デッド・レコニング”:「驚くようなことではないでしょう?私の能力を何も知らないのに」
六條 累音:「たしかに。その性質を持った能力であれば、捉える術はない──何よりも、持つ情報の差があり過ぎる」
ルスティア・ユートゥ:「達観してんじゃないわよ──!逃がすか……ッ」
ルスティア・ユートゥ:ホルスターから銃を引き抜き、デッド・レコニングに向けて駆けだす。
“デッド・レコニング”:「貴女方の性格上、無駄とは思いますが……一応言っておきます」
“デッド・レコニング”:「既に抵抗は無意味です。貴女方が何をしようと、結果は決定付けられている」
“デッド・レコニング”:「貴女方だけこの街から逃げるのならば、追いはしません。そうでないのなら……」
“デッド・レコニング”:「大人しく、新たな進化の礎となってください」
“デッド・レコニング”:「それでは」
“デッド・レコニング”:言い残し、今度こそ“デッド・レコニング”の──ミーコの姿は掻き消える。
GM:《瞬間退場》です。
ルスティア・ユートゥ:「──クソッ!!」
ルスティア・ユートゥ:結局、引き金を引かなかった銃をテーブルに叩きつけて叫ぶ。
銀鏡ルフナ:「……ミーコ……」消えた虚空を見つめている。
六條 累音:「不意打ち、飛ぶはずのない攻撃。この場では……玲那を守れただけ、上等でしょう」
六條 累音:「礼を言うわ、花霞」
七瀬花霞:「玲那さんを守れた、だけじゃないよ」
七瀬花霞:「私、正直に言って心のどこかで無理なんじゃないかって思い始めてた。もちろん、それでも諦めるつもりはなかったけど」
七瀬花霞:「タイムリープする度に状況が悪化して、世界がこの街を、私達を殺そうとしてるのか……なんて、そんなことも考えた」
七瀬花霞:「でも、その原因が分かった。なら、あとはそれを何とかするだけだよ」
香流玲那:「花霞……」呆気に取られ、どこか感慨深そうに
香流玲那:「いつの間にか……強くなったね、君」
ルスティア・ユートゥ:「…………ほんと。知らない間に随分ポジティブになっちゃって」
七瀬花霞:「誰かさんの影響かな」
ルスティア・ユートゥ:「~~ッ!ああ、もう!さっさとタイムテーブル纏め直して動くわよ!」
六條 累音:「……ええ、そうね。決を採るまでもなさそうだもの」
六條 累音:「玲那が賭けてくれた分、すべてを取りこぼさずに……」
六條 累音:「この一周で、救わないとね」
銀鏡ルフナ:「うん!花霞の言う通り……“デッド・レコニング”をどうにかしたら、ミーコも街も助けられるんだもんね」
銀鏡ルフナ:「なら……やるっきゃないよ!ねっ!」拳を握る。
ルスティア・ユートゥ:「ええ……それに、デッド・レコニングはああいったけどあいつは絶対に早まったわ」
ルスティア・ユートゥ:「ここからの行動は漏れない。進化だか何だか知らないけど、いつも通り掻きまわして台無しにしてやるのよ」
六條 累音:「ゴドフリーに、"シャルヴ"、街を闊歩する怪物に、"デッド・レコニング"」
六條 累音:「私達が対策すべき点は、この四つ──けれど」
六條 累音:「この四つに、私達では対応しきれない」
七瀬花霞:「私達に戦力は完全に把握されてる。対策されているのは間違いない」
六條 累音:「ええ──だからね」
六條 累音:「あらゆる変数を動かしましょう。ティアが言ったように、何もかもを掻き回して──引っくり返す」
六條 累音:「GPOの偽情報によって、ギルド・プレゲトンは共に武器を蓄えている」
六條 累音:「"排除派"に利用される形であれど、FH魔街支部は戦力を動かす準備を整えている」
六條 累音:「レオン・サンジェルマンをはじめとする"維持派"とは手を取り合える」
六條 累音:「決定付けられた結果であれど、蝶の羽ばたきなんかではなくて……」
六條 累音:「台風を起こして、滅茶苦茶にしましょう」
GM:運命の余白は、もはや残されていない。
GM:繰り返しの奇跡は既に無く、この先に待つのは、たった一つの結末のみ。
GM:朝の風が冷たく頬を撫でる。街の灯りが遠く瞬き、潮騒のように微かな喧騒が響く。
GM:この光景を見るのは、これが最後になるかもしれない。
GM:曲がり歪んだその先の、辿り着くはずの無い暗夜航路。
GM:後戻りできぬその道に、決着の時が待っている。
---
GM:それでは、最後の行動に入っていきます。
GM:判定項目はこちらです。
判定項目
●タイムリープについて 《意志/交渉/任意の情報》難易度5
●ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
●情報の出所 《情報:FH/ギルド/GPO》 難易度11
●ゴドフリー・ハーディングについて 《情報:ギルド/GPO》 難易度10
●ゴドフリー・ハーディングについて② 《情報:ギルド/GPO》難易度12
●謎の怪物について 《情報:噂話》難易度7
●戦闘に備えて装備を準備する 《情報:ギルド/噂話》難易度8
●核攻撃について 《情報:ギルド/軍事》難易度13
●謎の勢力について
☆ギルドと交渉する
☆“プレゲトン”セルと交渉する
☆FH魔街支部と交渉する
☆“店主”の妹を助け出す
☆サンジェルマン暗殺の犯人を特定する
☆サンジェルマンの死を止める
☆タイムリープの証拠を集める
☆“ミアズマ”を誘き出す
GM:クライマックスシーンではこれまでの判定と変更があり、まず、一度達成した行動項目でも、通常の手番を消費しなければ達成することが出来ません。
GM:これは既に“デッド・レコニング”及びシャルヴが行動を開始しているからであり、これまでよりも時間的猶予が少なくなっています。
GM:間にシーンを挟まず、皆さんには4回の判定を2回、計8回の判定を行って頂きます。
GM:判定回数が終了した時点で、どのような状況であってもシャルヴが行動を開始します。
GM:基本的な進行については以上の通りです。
GM:また、自動的に追加される行動項目があります。
GM:これまでの判定で、
☆ギルドと交渉する
☆“プレゲトン”セルと交渉する
☆FH魔街支部と交渉する
☆サンジェルマンの死を止める
☆タイムリープの証拠を集める
こちらを全て達成したことで開放される項目です。
行動項目
→☆ギルド、“プレゲトン”セル、FH魔街支部、GPO“維持派”を招集する
GM:こちらの項目が判定可能になります。この行動を行った場合、事前に必要な交渉は全て達成されたものと見なします。
GM:それでは、判定をどうぞ。
GM:これまで通り、その他の項目に関しては1手番を消費する、もしくは皆さんの宣言によって開放されます。
銀鏡ルフナ:まだ解放されてないのがあるのか……?
銀鏡ルフナ:とりあえず☆“店主”の妹を助け出す をしたいです!
GM:OKです。手番は消費しますが、判定などは行わずに達成となります。
銀鏡ルフナ:ありがとうございます!アイテムGETだ!
GM:アイテムが再度入手できます。
七瀬花霞:やたー!
ルスティア・ユートゥ:やっふ~!
七瀬花霞:シャルヴ、もしくはデッド・レコニングの動向を探ることはできますか?
GM:それでは 〇シャルヴについて 《情報:レネゲイド/噂話》難易度12 こちらが判定可能です。
七瀬花霞:では判定してみます。貴人礼賛の使いどころ!
七瀬花霞:4dx+3>=12
DoubleCross : (4DX10+3>=12) → 9[3,4,4,9]+3 → 12 → 成功
GM:成功!では開示します。
〇シャルヴについて
現在、魔街には無数のシャルヴが存在していると見られる。地下や郊外に隠密している者から、一般市民に紛れ込んでいる者もいるらしく、事前に特定するのは極めて困難。
彼らは元々魔街に一定数が潜伏していたと見られるが、“デッド・レコニング”の手引きによって、独自のルートで更に次々と魔街に侵入してきているようだ。
いずれもグレイプニルシンドロームの強力なオーヴァードだが、特に目立つ幹部級の構成員は以下の通り。
・“デッド・レコニング”
今回のシャルヴのリーダー格と見られる。ギルド構成員であるミーコのペンダントに寄生し、身体の主導権を奪っている。
・“アストログリム”
尋常ならざる巨体を持つオーヴァード。前回のループでは、市街地に対して最も大きな被害を出しながら、そのスケールからまともなダメージを受けている様子すら無かった。
・“エクゾエクリプス”
剣士然とした姿であり、所有している剣は遺産、あるいはオリジン:レジェンド由来のものと見られる。魔街の外でも度々目撃され、強力な白兵戦闘でオーヴァードを無差別に殺傷しているようだ。
・“ネヴュラズラース”
前回君達は直接遭遇しなかったが、通信や無線からはこのオーヴァードの被害が確認できた。サラマンダーを併する広域破壊能力者であり、“エクゾエクリプス”と並んで好戦的な性格が伺える。
・“スティルボーン”
腹部から臍の緒のように伸びる鎖を用いるオーヴァードであり、対象のエネルギーを吸収する能力者。深刻なジャーム化、あるいは元々自我薄弱なRBであるようで、理性や思考能力は感じられない。
これらは極めて強力な戦闘力を持ち、確実に対処しなければ大きな被害を出すことになるだろう。
六條 累音:すみません 個人的にかなり重要めな質問がありまして……カレンとの蜜月は変化こそあれどちゃんと過ごせる認識でだいじょうぶでしょうか……
GM:大丈夫です。
六條 累音:ありがとうございます……!!!
六條 累音:前回のループにおけるアストログリムの出現場所など特定することはできますか?
GM:成程 それでは……
GM:〇シャルヴ勢力の出現位置を特定する 《知覚/意志/知識:レネゲイド》難易度11 こちらを判定可能とします。
ルスティア・ユートゥ:これは私がいきましょうか?
六條 累音:あっじゃあお願いしようかな~?
ルスティア・ユートゥ:OK~じゃあ知覚で
ルスティア・ユートゥ:7dx+10>=11
DoubleCross : (7DX10+10>=11) → 10[1,2,3,4,9,10,10]+4[4,4]+10 → 24 → 成功
ルスティア・ユートゥ:いぇ~い
銀鏡ルフナ:さすが~♡
六條 累音:流石ね、ティア……
GM:OKです。項目として用意してはいませんが、シャルヴ勢力の戦力の特徴、及び前回の記憶から、今回も配置されそうな位置を特定できたとします。
GM:ロールで使用可能な他、後程データ的に必要が発生すればボーナスが受けられます。
ルスティア・ユートゥ:あと……ゴドフリーの使ってた強化外骨格について何か調べる事は出来るでしょうか?
GM:それでは 〇謎の兵器について 《情報:軍事/GPO/レネゲイド/噂話》難易度13 こちらが判定可能です。
ルスティア・ユートゥ:やった~!ありがとうございます!
六條 累音:じゃあ行こっかな~
銀鏡ルフナ:お願いします!
ルスティア・ユートゥ:るい~頑張って~
六條 累音:ギルドネットワーク:《コネ:情報収集チーム+ARマップ》
六條 累音:ダイス+2個と達成値+2を貰って情報:軍事で行きましょう
六條 累音:(3+2)dx+3+2>=13
DoubleCross : (5DX10+5>=13) → 8[1,1,3,4,8]+5 → 13 → 成功
銀鏡ルフナ:ナイス!
GM:成功!それでは開示します。
〇謎の兵器について 《情報:軍事/GPO/レネゲイド/噂話》難易度13
ゴドフリーが搭乗していた機体は、GPO“排除派”が密かに研究を行っていた兵器のようだ。
コードネームは“ペルディトゥス”。強化外骨格式のジャーム兵器とでも呼ぶべき存在で、時間制限こそあれど、起動中は無敵と言える防御能力を発揮するようだ。ゴドフリーはこの兵器によって、FH魔街支部と協力してストレンジャーズ管理棟を攻め落とす計画だったと思われる。
また、製造に際しては『魔街の王』の肉片と見られる細胞、及び“排除派”が捕縛した非登録市民を素材として用いており、魔街ではオーヴァードの連続失踪として密かに噂になっていたようだ。
ペルディトゥスは“排除派”が管理している研究施設に保管されている。警備は厳重だろうが、未搭乗・未起動の状態であれば破壊できるかもしれない。
→☆ペルディトゥスを破壊する が行動可能になりました。
ルスティア・ユートゥ:デッド・レコニングとミーコを分離させる術について何か調べる事って……可能ですか……?
GM:そうですね 判定させてもいいんですが……これはサービスでお教えしちゃいましょう
銀鏡ルフナ:やった~~~!
GM:グレイプニルに限らず、本来レネゲイドビーイングには宿主の肉体の主導権を乗っ取っているタイプが存在しており、“デッド・レコニング”もこのタイプです。
GM:“デッド・レコニング”は本来自分の肉体を持たないレネゲイドビーイングと見られ、ペンダントを媒体にミーコに寄生しており、ペンダントを破壊すれば寄生は解除できます。
GM:また、その為に特別な判定なども行わず大丈夫です。戦闘不能にすれば寄生は解除できると考えてください。
ルスティア・ユートゥ:やった~~~~~~!!!!!!!!サービス最高!!!ありがとうございます!
七瀬花霞:やったーーー!
銀鏡ルフナ:魔街の噂にあった有名人のスキャンダルって……何かあったりしますか?
GM:シナリオ的に重要なものは特にありません。わざわざ手番を使って判定するなら何か用意しますが……
銀鏡ルフナ:あわわ……じゃあ大丈夫です!
六條 累音:『☆ギルド、“プレゲトン”セル、FH魔街支部、GPO“維持派”を招集する』
六條 累音:を行いたいです
GM:OKです。どのような方針で行いますか? 方針と言ってもまあ招集するだけなんですが……どこにどんな感じで集めますか?
六條 累音:う~ん……うちのロビー壊れちゃったんだよな
六條 累音:あ、いや
六條 累音:食堂だっけ レストランだっけ そこに集めましょう
六條 累音:席いっぱいあったろうし……
GM:了解です。それではロールに入っていきましょう。
3月1日 18:20 廃ホテル『セレステ』 食堂
GM:普段は六條麾下のギルド構成員が使用するばかりで閑散としている『セレステ』のレストランは、往時の賑わいを取り戻さんばかりだった。
GM:各テーブルに詰めているのは、魔街ギルド幹部、FH“プレゲトン”セルメンバー、FH魔街支部構成員、レオン・サンジェルマンらGPO“維持派”隊員……こうして一堂に会するなど、本来ならば到底あり得ないはずの面々だ。
GM:しかし、事実こうして、魔街の覇権を睨み合う各勢力の重鎮が、今や仮初とはいえ轡を並べていた。それも全て、君達が語った破滅の未来と、タイムリープしてきたという談、それを証明する説得力のある証拠の数々によるものだ。
狩野達昭:「ワン!ワンワンワン!クゥ~ン……」
通訳の人:『六條くん。これで全員かね?』
六條 累音:周囲を見渡す。緊張で語れる次元ではない、一歩間違えば事が始まりかねないのだから。
鷺沼秀:「チッ!もっとマシな場所は無かったのか?おい狭いぞ!そっち詰めろ!」
六條 累音:「ええ、これで全員。私達が使える手札を総動員して集めた……としては、上等でしょう」
カレン・フランツィスカ:「やぁん♡ こんなメンバー本当に揃えちゃうなんて……流石先輩です♡」
カレン・フランツィスカ:人目も憚らずベタベタしな垂れかかっている。
“プレゲトン”セル構成員:「どうしちまったんだよリーダー……!」「洗脳された!?」
六條 累音:「ふふ……カレンも、信じてくれてありがとう。これからもずっと、頼りにしてる」
六條 累音:そっと抱き留め、ウェーブのかかった髪を撫でている。なにせもう、遠慮する必要もないだろうから。
六條 累音:「──さて」
六條 累音:またね、とカレンを抱く手を離して壇上に上がる。理想も、目標も、各陣営があちこちを見つめていたが。どうやら、今だけはひとところに集まっているらしい。
鷺沼秀:「乳繰り合いを見せられるために呼ばれたのかと思ったぞ……」
レオン・サンジェルマン:「問題ありません。六條女史、本題を」
六條 累音:「壇上で行っている訳ではないのだもの、構わないでしょう……では、話をさせてもらうわ」
六條 累音:「共有している情報だけれど、何より重要な事実から話していきましょう」
六條 累音:あの人数では使われることのなかったプロジェクター──このホテルが騒がしかった頃は結婚式などで使われていたのだろうか──に、今朝の監視カメラの映像が映し出される。
六條 累音:それはこのホテルを外から見た監視カメラ。ホテルのロビーを破壊し、外へ瞬間移動する"デッド・レコニング"の姿。
鷺沼秀:「こいつか……」腕組み
狩野達昭:「ワンワンワ」
通訳の人:『この鎖が噂のグレイプニルシンドロームというものか』と
カレン・フランツィスカ:「こわ~い」
六條 累音:「ええ、奴は私達の部下であるミーコ──そのペンダントに寄生し、身体の主導権を奪っている」
六條 累音:「そして今回の襲撃において、シャルヴの中でリーダーに近い立場にいる」
ルスティア・ユートゥ:(改めて、好き放題されたもんね……ムカつく)
ルスティア・ユートゥ:食堂の壁に背を預けて苛立たし気にその映像を見上げる。
六條 累音:「以前話したけれど、私達はループしている──その事実を知っている彼女は、以前よりも早く計画を進行するでしょう」
レオン・サンジェルマン:「では、皆さんにとっても彼女の行動は読み切れない部分があると」
銀鏡ルフナ:(ミーコ生きててくれて本当に嬉しかったけど、そのせいで大変な事にもなっちゃうなんてね)
銀鏡ルフナ:ルスティアさんの隣に立って、さらに自分の隣の花霞に小声で話しかけている。
七瀬花霞:(仕方ないよ。ミーコだけ置いていく選択肢は私達にはなかった。相手が一枚上手だった。……ここまでは)
鷺沼秀:「もう一度、今度は奴抜きでループするわけにはいかないのか?」
香流玲那:無言でかぶりを振る。
六條 累音:「もちろん、そうできたらよかったのだけれど」
六條 累音:「全員をループさせるというのは、それだけ大きな負荷を齎すの。」
六條 累音:「本来なら、この一回ですら成功するかは賭けに近かったくらいにね」
鷺沼秀:「む…… ではどうするんだ?」
六條 累音:「えぇ、私達に彼女の動きは読み切れないけど……」
六條 累音:「シャルヴの持つ戦力、その動向に関しては読み取ることができた。」
六條 累音:「相手にも、今の私達の動きの予測は付かない……だからこそ、皆をここに呼ぶことにしたの」
六條 累音:「魔街を滅ぼしたくないのなら、シャルヴとの総力戦に付き合ってほしい──とね」
狩野達昭:「ワォン」
通訳の人:「この場にこうして全員を集めたからには、やはりそういうことか」
六條 累音:「ええ。……『タイムリープ』だなんて手札、本当なら切る筈もない。情報を独占するからこそ、その能力は最大限の効果を発揮する」
六條 累音:「その手札を切ってまで皆を集めたのは、そうでもしなければシャルヴ──そして、"排除派"を止めることはできないと判断した」
カレン・フランツィスカ:「もうループも出来ない以上、ここで大きく勝負に出るしかなかったってことですね」
六條 累音:「その認識で構わないわ。相手も同じ情報を手に入れたのなら、こちらはより大きな乱数を動かす他ない」
レオン・サンジェルマン:「……敵の情報はどの程度判明しているのですか?規模と人数、主要な能力者は?」
鷺沼秀:「そうだ。無策に戦うなど愚の骨頂だ」
六條 累音:「返事がそれということは、乗る意志はあるということね」乗らないとも思っていないが、それを確かめて頷いて。
六條 累音:「なら、次はそれに関して共有しましょう。……花霞、頼めるわね?」
七瀬花霞:「うん。任せて」席から立つ。
七瀬花霞:「規模、人数に関しては正確な数を測るのは難しい」
七瀬花霞:「ループで得た知識も活用して調査したけど、思った以上に奴らはこの街に浸透している」
七瀬花霞:「ここにいる全員で調べれば不可能ではないと思うけど……時間が足りない」
七瀬花霞:「だけど、主要な幹部だけなら対策は可能」
七瀬花霞:「既に言った“デッド・レコニング”を筆頭に、重要な戦力は五体」
七瀬花霞:「高層ビルを薙ぎ倒す程の巨体を持つ“アストログリム”」
七瀬花霞:「白兵戦闘に特化した剣士“エクゾエクリプス”」
七瀬花霞:「広域破壊を可能とするサラマンダー能力者“ネヴュラズラース”」
七瀬花霞:「臍の緒状の鎖を用いてエネルギーを吸収する“スティルボーン”」
七瀬花霞:「それにゴドフリー・ハーディング率いる“排除派”を加えた戦力に対してどう対処するかが戦局を分けることになる」
レオン・サンジェルマン:「規模はともかく、幹部級の能力がそこまで分かっているのは僥倖ですね」
狩野達昭:「ワンイヌン」
通訳の人:「方向性としてはどうするね?戦力を集中して各個撃破か、個別に対処に当たるか」
七瀬花霞:「タイムリミットがある以上、各個撃破じゃ間に合わないと思う」
七瀬花霞:「できる限り勝ち目のある組み合わせで戦う必要がある」
六條 累音:「出現位置に関しては、戦力の特徴と前回の記憶からおおよそ特定しているわ」
六條 累音:スクリーンに映し出された魔街の地図に配置されると見込まれる位置がマークされる。
レオン・サンジェルマン:「この位置になるべく有利な相性の者を宛がうわけですね」
鷺沼秀:「ハッ……話にならんな。それで作戦のつもりか?」
鷺沼秀:「そもそもこの面子の前で自身の特記戦力について公開するなど、自殺行為に等しい。そんなことが出来るものか。全くもって馬鹿馬鹿しい」
狩野達昭:「ワォングル」
通訳の人:「…… 私の能力は巨大化による広域破壊と大規模戦闘だ、と」
鷺沼秀:「おい!」
六條 累音:「……ありがとう。」
六條 累音:「この場の損得で見るならば、たしかにその手札を切るには抵抗があるでしょう」
六條 累音:「けれど手札の公開による恩恵も同様に、少ないとは言えない」
六條 累音:「魔街を襲う新たな戦力へ対処し、街を守った──その事実は新たな層を味方に付けることにも繋げられる」
六條 累音:「加えて、闇雲な配置で部下に余計な損害を出すことも防ぐことができる」
六條 累音:「私としては──良い決断をしてもらえることを、祈りたいわね」
鷺沼秀:「ぬぅ……」
レオン・サンジェルマン:「……では私から」控えめに挙手
レオン・サンジェルマン:「GPOは基本チーム単位で動きますから、能力として特殊なものとは言えません。戦術も直接戦闘より捕縛に向いたものですが……」
レオン・サンジェルマン:「戦闘規模が一般オーヴァード単位であるならば、大抵の相手を制圧可能と自認しています」
六條 累音:「ええ、理解したわ。流石の治安維持機構ね」
鷺沼秀:「……チッ……」忌々し気に
鷺沼秀:「……まあいい。今更隠すまでもなく周知の事実だろう」
鷺沼秀:「我々FHの最大戦力は、やはり“マスターレイス08`”だ」
鷺沼秀:「ピュアブリードのキュマイラだ。脳味噌にまで筋肉が詰まっている類の単細胞だが、戦力としては申し分無い」
六條 累音:「("マスターレイス08"──まさか、彼をこちら側のユニットとして考える時が来るなんてね)」
六條 累音:仲間内にだけ聞こえるような小声だ。
銀鏡ルフナ:「(みんなで力を合わせて戦えるなんてすごいよね!)」能天気に頷いている。
カレン・フランツィスカ:「あたしは~……」唇に指を当てて「先輩が知ってるから別に言う必要無いかな~」
鷺沼秀:「ああ!?何だと!?」立ち上がる「今そういう流れだっただろうが!」
カレン・フランツィスカ:「流れって何?ニッポンのやつ?カレンわかんなーい」
鷺沼秀:「何だこのムカつく女は!?」
六條 累音:「勢力としてはFH、あなたと同じでしょう……それと、私の彼女」
七瀬花霞:(この場面で惚気た……!)
カレン・フランツィスカ:「きゃっ……♡ もう先輩ったら人前で……」
鷺沼秀:「チッッッッ!!」バカデカい舌打ち
ルスティア・ユートゥ:「…………はぁ。全員リスクをテーブルに載せてるんだから、足並み乱すのはやめて頂戴よ」白い目を壇上に向けてため息を吐く。
六條 累音:「……まあ、その通りね。この局面に限っていえば、不和はない方がいい」
六條 累音:「仲良しこよし、と言うわけではないけれど。カレン、話してくれる?」
六條 累音:カレンに語る部分だけは少しだけ声が甘い。
カレン・フランツィスカ:「え~……先輩がそう言うなら……。まあ、あたしがセルで最強だし、あたしの能力だけ話せばいいわね」
カレン・フランツィスカ:「あたしが出来るのは領域を使った破壊能力。指定した地点を問答無用で抉って吹き飛ばしちゃう力」
カレン・フランツィスカ:「大体誰にでも効くけど、特に捕縛系とか、防御が自慢みたいな奴はいいカモかな」
鷺沼秀:「チッ……最初から話せばいいんだ、最初から」
カレン・フランツィスカ:「あれ~?ボク拗ねちゃったの?ごめんね~?クマさんのグミ食べる?」
鷺沼秀:「ウオオオオ!」部下に取り押さえられている
六條 累音:「カレン、煽り過ぎないようにね」
カレン・フランツィスカ:「はぁ~い」
レオン・サンジェルマン:「……」眉間を押さえて「……それで……配置と作戦の方は」
六條 累音:「ええ、そうね……」
六條 累音:「まず、"アストログリム"──市街地へ最も大きな被害を齎したあの巨体の相手は、ボス。あなたにお願いしたい」
六條 累音:「あれほどの巨体を御せるのはあなただけでしょう」
狩野達昭:「ワフン」
通訳の人:「そうだろうね。承ろう」
六條 累音:「次に、"ネヴュラズラース"。こちらも市街地付近に現れ、広域的な破壊は大きな被害を確認できた」
六條 累音:「生半可な数や力では太刀打ちできない──だからこそ、"マスターレイス08"。彼にお願いできるかしら」
鷺沼秀:「……妥当なところだな。いいだろう」
六條 累音:「そして、ストレンジャーズ管理棟を襲ったシャルヴ」
六條 累音:「"エクゾエクリプス"、"スティルボーン"……そして恐らく、"デッド・レコニング"も加わるでしょう」
六條 累音:「"エクゾエクリプス"に関してはレオン・サンジェルマン……あなたの率いるGPOにお願いしたい」
六條 累音:「彼の能力、戦闘機動は強力だけれど……規模自体は、決して大きくはなかった」
六條 累音:目の前で見た情報を共有する。彼のエフェクト、戦闘手段、そして特徴。
レオン・サンジェルマン:「了解です。我々に任せてください」
六條 累音:「そして、"スティルボーン"──彼女の能力は捕縛系」
六條 累音:「カレン、あなたにお願いしていいかしら。……早く片付けて私のところに来てくれたなら、何でも叶えてあげる」
六條 累音:「彼女に目立った思考能力は感じなかった。あなたの能力なら、理解されるよりも先に対処できるはずよ」
カレン・フランツィスカ:「な、何でもって……」「……いや、先輩……そういうことは軽々しく言わない方がいいですよ……?」
六條 累音:「……あら。『軽々しく』言っているように聞こえた?」
カレン・フランツィスカ:「……。言質取りましたからね……? あたし、本当に頑張っちゃいますよ?」
七瀬花霞:心配そうに二人と鷺沼の方を見比べている。
六條 累音:「もちろん、撤回する気なんてないわ。……元気な姿を見せてね」
カレン・フランツィスカ:「えへへ……。……はい!」
鷺沼秀:「おいッッ!こいつらを何とかしろ!!」
六條 累音:ハッキリ言えば、あの時を恐れていることの裏返しでもあるのだが。
六條 累音:「……戯れくらいいいじゃない。わかったわ、次を話す」
六條 累音:「"デッド・レコニング"は私達が対処する。──恐らくは、ゴドフリー・ハーディングと共に相手取ることになるかしらね」
六條 累音:「アレには、返してもらわなきゃいけないものがあってね」
狩野達昭:「ワォンワ?」
通訳の人:「君達だけで大丈夫なのか?」
レオン・サンジェルマン:「返して欲しいもの…… 件の部下の方ですか?」
六條 累音:「まず、私達だけで大丈夫か──それについて確実な判断で返答する事はできないけれど」
六條 累音:「ゴドフリー・ハーディングが開発している兵器に関しては、既に情報を掴んでいるわ」
六條 累音:「事前の破壊工作さえ成功すれば、彼の戦力は大幅に低下する」
六條 累音:「その上で……ええ、部下を取られた借りは返さないとね」
六條 累音:皆を見渡す。私以上に親交が深かった彼女たちならば、猶更そう思うはずだ。
六條 累音:「そうでしょう?」
ルスティア・ユートゥ:「──3回分の借りはここで倍にして返す。アイツらを相手にするのに、これ以上の配置は望めないわ」
ルスティア・ユートゥ:壁に背を預けながら、よく通る声で同意を示す。
銀鏡ルフナ:「……ミーコには」
銀鏡ルフナ:「まだ、進撃の巨人2、読ませてもらってないから」
銀鏡ルフナ:「だから、絶対無事で帰ってきてもらわないと!」満面の笑みで頷く。
七瀬花霞:「“デッド・レコニング”はこっちの手札を全て理解している」
七瀬花霞:「その上で、『退却に徹した私を捉えられるすべは無い』と言った」
七瀬花霞:「つまり、直接戦闘で勝ちきる自信がないってこと。向こうの狙ってる場所に陣取れば、逃げられることもない」
七瀬花霞:「今度は勝って、ミーコを取り戻す」
狩野達昭:「ワンワワ」
通訳の人:「……分かった。君達に任せよう」
カレン・フランツィスカ:「先輩……。気を付けてくださいね……?」
六條 累音:「……大丈夫よ、カレン」
六條 累音:「あなたと再び一緒に過ごすことを考えれば、何度だって立ち上がってみせるわ」
六條 累音:「何を叶えてほしいか、考えておきなさいね」
六條 累音:柔らかな頬をそっと撫でて、笑顔を浮かべる。
カレン・フランツィスカ:「はい……。約束ですよ?」掌に掌を添えて
カレン・フランツィスカ:「せっかく再会できたのに、すぐ未亡人なんて……ぜったい嫌ですからね」
六條 累音:「ええ、また置いていかれるような想いをカレンに背負わせるわけにはいかないもの」
六條 累音:「大好きよ。カレンも、信じてるからね」
カレン・フランツィスカ:「……勿論です! 先輩の後輩……じゃなくて、か……彼女ですから……♡」
鷺沼秀:「…………」無言で辟易としている
六條 累音:「……」こほん、咳払いをして。「最後に、注意点だけれど……」
六條 累音:「この戦闘区域では無機物、有機物問わず大規模な被害が考えられるでしょう。」
六條 累音:「非登録、登録を問わず……民間人について把握している組織の人達は、『お願い』ね」
六條 累音:自身の身を危険に晒してまで私達に賭けた玲那の想いは最大限、叶ってほしい。「……死人は少ない方がいいでしょう?」
レオン・サンジェルマン:「当然です。それが我々の義務ですから」
鷺沼秀:「……その程度のこと、言われるまでも無い」
香流玲那:「……累音……」小さく頷く。
六條 累音:玲那にわずかに目線を送って、頷いて。
六條 累音:「……それと、念のため──『ミアズマ』と呼ばれる怪物について、話しておくわ」
六條 累音:都市伝説として語れる怪物であること、強いレネゲイドに反応して姿を現すこと、3月3日時点ではこのホテル付近の地下に居ることを共有する。
カレン・フランツィスカ:「そ……そんなのがいるんですか?」
レオン・サンジェルマン:「怪談の類と思っていましたが……実在するのですね」
六條 累音:カレンの反応を見ると"思い出して"しまう。
六條 累音:「ええ、強力無比な力だった。不安要素だもの、対処できるかはギリギリまで探っておくわ」
六條 累音:「では、皆……こんな共同作戦、前代未聞でしょうけれど。始めましょう」
GM:六條の号令に、全員がそれぞれ動き出し、辺りは大勢の喧騒に包まれる。
GM:未だその意志はバラバラなまま、だが魔街を護るという目的は、確かに重なっていた。
GM:☆ギルド、“プレゲトン”セル、FH魔街支部、GPO“維持派”を招集する を達成しました。
GM:これで一周4項目が終了しました。現在の項目はこちらです。
判定項目
●タイムリープについて 《意志/交渉/任意の情報》難易度5
●ギルドと“プレゲトン”の動きについて 《情報:FH/ギルド》 難易度9
●情報の出所 《情報:FH/ギルド/GPO》 難易度11
●ゴドフリー・ハーディングについて 《情報:ギルド/GPO》 難易度10
●ゴドフリー・ハーディングについて② 《情報:ギルド/GPO》難易度12
●謎の怪物について 《情報:噂話》難易度7
●戦闘に備えて装備を準備する 《情報:ギルド/噂話》難易度8
●核攻撃について 《情報:ギルド/軍事》難易度13
●謎の勢力について 《情報:ギルド/軍事》難易度13
●シャルヴについて 《情報:レネゲイド/噂話》難易度12
●謎の兵器について 《情報:軍事/GPO/レネゲイド/噂話》難易度13
★ギルドと交渉する
★“プレゲトン”セルと交渉する
★FH魔街支部と交渉する
★“店主”の妹を助け出す
★サンジェルマン暗殺の犯人を特定する
★サンジェルマンの死を止める
★タイムリープの証拠を集める
★シャルヴ勢力の出現位置を特定する
★ギルド、“プレゲトン”セル、FH魔街支部、GPO“維持派”を招集する
☆“ミアズマ”を誘き出す
☆ペルディトゥスを破壊する
六條 累音:あっはいはい 累音はもう2回動いてるので、5回終わってるんじゃないかな……?という気がします
GM:本当だ
六條 累音:判定してなかったけどルフナ・妹レスキューもあるから……
六條 累音:後は託すぜ
銀鏡ルフナ:はーい!六回目の行動、☆ペルディトゥスを破壊する にいきたいです!
GM:了解です。どのような方針で行いますか?
銀鏡ルフナ:累音さんの血液から作って貰ったワクチン的なものを打って破壊したいです。
GM:一人で突っ込む感じですか?
銀鏡ルフナ:みんなでいきます!!
GM:OKです。それではロールに入っていきましょう。
3月1日 23:40 魔街郊外 研究施設
GM:リージョン2、“震夜”以来放置され、草木が生い茂るばかりになっている区画。
GM:その研究施設は、廃墟の地下に半ば埋もれるようにして建設、秘匿されていた。鬱蒼と茂った丈の長い草を越えてまで、こんな辺鄙な場所に近付こうという者はいないだろう。
GM:だが近くまで寄ってみれば、そこに複数の兵士──GPOの隊員が屯し、警備に当たっているのが分かる。
GM:そこが情報通りの重要施設であることは明白だ。だが警備の目がある以上、正面から行って入れるなどということはないだろう。
GM:君達は正面戦闘で警備を突破してもいいし、別の方法を模索してもいい。
銀鏡ルフナ:「うーん……やっぱり警備の人いっぱいいるね」
銀鏡ルフナ:またわざとらしいコスプレめいた探偵服に身を包み、虫眼鏡を覗き込む。
銀鏡ルフナ:「戦う?それとも穏便な手段でどうにかできるかなあ」
ルスティア・ユートゥ:「可愛らしい名探偵さんね……ま、この数なら正面突破も不可能じゃないわ」
七瀬花霞:「サンジェルマンさんから“排除派”の勤務表をもらってる。今ここにいない隊員に変装すれば、私なら潜入も難しくないと思う」
六條 累音:「あるいは、周囲から気配を隠すくらいはできるけれど……」
七瀬花霞:「内部から攪乱すれば、突入もしやすくなると思う」
ルスティア・ユートゥ:「穏便、に関してはあまり見込みが無いし……それが良さそうね」
銀鏡ルフナ:「危険だと思うけど……花霞、お願いできる?」
七瀬花霞:「大丈夫。ミーコを助けて、みんなで生き残る為だもん」
銀鏡ルフナ:「うん……!絶対、みんなで生き残ろうね」真面目な顔で頷く。
六條 累音:「ええ、頼りにしているわ、皆。……ふふ、こんなところで決意を再確認するなんてね」
七瀬花霞:「そういえば、最後のループになってから、あんまり落ち着いて話す時間もなかったもんね」
七瀬花霞:「今もあんまり余裕がある訳じゃないけど」潜入の為に人の流れを観察してタイミングを見計らっている。
ルスティア・ユートゥ:「いいわ。私がやっとくから」
ルスティア・ユートゥ:花霞の肩を叩いてスーツの電源を入れる。
七瀬花霞:「ありがとう。行ってくるね」
ルスティア・ユートゥ:「変化があれば無線で連絡する。気をつけるのよ」
七瀬花霞:サムズアップして、擬態能力を使用する。
七瀬花霞:《擬態の仮面》『マスカレイド』
七瀬花霞:GPO隊員の姿に変わる。
七瀬花霞:その状態で研究施設に向かって行きます。
GPO隊員:「ん……何だ?」
GPO隊員:数人の隊員が向かってきた君に気付き声を上げる。
GPO隊員:「どうした?」「何かあったか」
七瀬花霞:「緊急だ。何人か動員してくれ。サンジェルマン暗殺の計画が漏れた」
GM:では十分に近付いたところで擬態が見破られないかどうか《知覚》による対決判定が発生します。
GPO隊員:4DX+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 10[2,5,10,10]+8[2,8]+1 → 19
GM:鋭っ
七瀬花霞:ひぃ
七瀬花霞:擬態の仮面とマスカレイド両方使ってるのでボーナスとか……ありませんか?
GM:う~ん +2あげましょう
七瀬花霞:ありがとうございます……!
銀鏡ルフナ:《砂の加護》飛ばせませんか?
GM:いいでしょう
銀鏡ルフナ:ありがとうございます!
銀鏡ルフナ:《砂の加護》!ダイス+4個してください!
七瀬花霞:ありがとう……!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を3増加(48 → 51)
七瀬花霞:6dx+2>=19
DoubleCross : (6DX10+2>=19) → 7[2,3,3,4,6,7]+2 → 9 → 失敗
七瀬花霞:うわああああああああ
銀鏡ルフナ:うわーん!
GM:ではバレます
六條 累音:いやまあ 相手が……高い!
ルスティア・ユートゥ:流石にね……
GPO隊員:「何!?本当か!?」「いや……待て!」
GPO隊員:「こいつ山田じゃないぞ! 偽物だ!」「何!?」
GPO隊員:隊員たちが一斉に君に銃口を向ける。
七瀬花霞:「おい、何を言ってる! 緊急事態だぞ! ふざけてる場合じゃない!」
七瀬花霞:(失敗した……けど)
GPO隊員:「山田はこの前整形で二重にして脂肪吸引したんだよ!」「本当だ!こいつ元の山田の顔じゃねーか!」
七瀬花霞:「くっ……データが古かった……!」
銀鏡ルフナ:「……!バレたみたい!!」騒動に気づいて振り向く。
七瀬花霞:(意識はこっちに引き付けた)
GPO隊員:「ふざけやがって!やっちまえ!」「正体見せやがれ!偽者め!!」
七瀬花霞:通信機を叩いて符号を送る。
六條 累音:「けれど、引き付けることはできてる──急ぎましょう」
GM:簡易戦闘判定が発生します。
GM:攻撃判定を行い、与えたダメージで判定します。エンゲージ等はPCの都合の良いように計算。
GM:HPが0になるまで、行動値9のタイミングで敵の攻撃によるダメージが発生します。
GM:ではセットアップから。
七瀬花霞:【レザーエプロン】《赫き鎧》《鮮血の奏者》 HP2消費、装甲24の防具を装備し、ラウンド間攻撃力+18する。侵蝕7
ルスティア・ユートゥ:なし
七瀬花霞:七瀬花霞のHPを2減少(4 → 2)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を7増加(58 → 65)
銀鏡ルフナ:セットアップなし!
六條 累音:まあ……行動値9なら使っておきましょうか
六條 累音:幻異合・神経加速剤:《先陣の火》行動値を+[LV*5]
六條 累音:+10して16へ あと何人か行動値入れ替わったままかも
GM:では行動値16 六條さんの手番です
六條 累音:幻異合・自喰症:《エクスプロージョン+ツインバースト》攻撃力[+8+LV*3]の射撃攻撃/ドッジ不可
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を2増加(37 → 39)
六條 累音:これは先陣の火分
六條 累音:……あ
六條 累音:これクライマックスだからここで使うと先陣の火使えなくなる?
GM:別シーン扱いで大丈夫です
六條 累音:よ よかった……!
銀鏡ルフナ:やった~!
六條 累音:ありがとうございます
七瀬花霞:よかった~
六條 累音:4dx+3
DoubleCross : (4DX10+3) → 10[2,8,8,10]+1[1]+3 → 14
GM:リアクションはありません。そのままダメージをどうぞ
六條 累音:(2+3)d10+8+9
DoubleCross : (5D10+8+9) → 40[10,8,10,8,4]+8+9 → 57
六條 累音:出目つよ
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を6増加(39 → 45)
GM:では57点のダメージ。まだ倒れません
GM:同じく行動値16 ルスティアさんの手番です
ルスティア・ユートゥ:はーい!まずはマイナー
ルスティア・ユートゥ:【煉血の死座】《オールシーイングアイ+赫き重刃》感覚達成値+lv×2、武器攻撃力+消費したHP×4。侵蝕9
ルスティア・ユートゥ:HP1点消費
ルスティア・ユートゥ:そのままクリムゾンブリーチで素撃ち
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を9増加(39 → 48)
ルスティア・ユートゥ:7dx+14
DoubleCross : (7DX10+14) → 10[5,6,6,7,7,8,10]+4[4]+14 → 28
ルスティア・ユートゥ:3d10+42
DoubleCross : (3D10+42) → 9[2,6,1]+42 → 51
GM:C(57+51)
DoubleCross : c(57+51) → 108
GM:フン……
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を3増加(48 → 51)
GM:まだ倒れん GPOを無礼るな
銀鏡ルフナ:GPO……つよい!!
ルスティア・ユートゥ:ちくしょ~
GPO隊員:二人に対して達成値25、ダメージ40の攻撃が発生します。リアクション可能。
GPO隊員:choice[ルスティア,累音,ルフナ,花霞]
DoubleCross : (choice[ルスティア,累音,ルフナ,花霞]) → ルフナ
GPO隊員:choice[ルスティア,累音,ルフナ,花霞]
DoubleCross : (choice[ルスティア,累音,ルフナ,花霞]) → 花霞
GPO隊員:死ね~~~~~ッ
七瀬花霞:【キングズベリー・ランの屠殺者】《原初の紫:復讐の刃》 4(+db)dx9-2 攻撃力25+1d10 侵蝕7
銀鏡ルフナ:カバーリングってしても復讐の刃できるんですか?
七瀬花霞:こっちも硬いからカバーリングは大丈夫だよ
銀鏡ルフナ:そうとは……!了解!
七瀬花霞:5dx-2
DoubleCross : (5DX10-2) → 8[1,7,8,8,8]-2 → 6
銀鏡ルフナ:ではガード!装甲とガードで30ひいて10点受けます。
七瀬花霞:1d10+25+1d10+3d10
DoubleCross : (1D10+25+1D10+3D10) → 1[1]+25+10[10]+17[2,10,5] → 53
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナのHPを10減少(9 → -1)
七瀬花霞:こっちは装甲で24引いて16、そこから屍人で2d10軽減
七瀬花霞:16-2d10
DoubleCross : (16-2D10) → 16-11[9,2] → 5
銀鏡ルフナ:あっHPなおしてなかった ループしたからもっと元気です
銀鏡ルフナ:HP17で生きてます!
GM:C(108+53)
DoubleCross : c(108+53) → 161
七瀬花霞:HP23!
GM:死にました HPは120でした
銀鏡ルフナ:やった~~~~!
七瀬花霞:やったー!
ルスティア・ユートゥ:やった!!
六條 累音:よし!
GPO隊員:「野郎ーッ!よくも山田をーーッ!!」「山田の仇だ!!」
GPO隊員:隊員達が一斉にライフルを掃射する!
七瀬花霞:「別に殺してないんだけど……殺してたら今の顔分かるでしょ……」
ルスティア・ユートゥ:「……せっかちな人たち」
銀鏡ルフナ:「こ、こうなったら強行突破しよう!」
六條 累音:「ええ、……まさか魔街でそこまで美容に拘る隊員がいるとはね」
六條 累音:光さえあれば影は生まれる。こんな研究所ならば、尚更だ。
六條 累音:レネゲイドが周囲の鉄骨を腐食するように互いを喰らい合い、突如隊員達へ落下する。巻き込まれた隊員は当分、動けないだろう。
六條 累音:「さっさと済ませてしまいましょう。増援が来る前にね」
ルスティア・ユートゥ:「結局、これが一番わかりやすくて良いわ。邪魔なものは──」
ルスティア・ユートゥ:残存兵の射線を切る様に素早く動き、空中で体を捻る。
ルスティア・ユートゥ:明らかに無理のある姿勢でコートから古ぼけた装飾の小さな槍を取り出すと、残った隊員たちへ向けて投擲する。
ルスティア・ユートゥ:強化された神経によって正確に着弾したそれは周辺を無差別に爆破した。
ルスティア・ユートゥ:「さっさと始末するに限る。流石はジョーカーズワイルド……いい兵器ね」
GPO隊員:「なっ……何なんだこいつら!?」「くそっ……撃て撃て!中に入れるな!」
GPO隊員:それなりに練度のある隊員が警備についているらしく、仲間を次々と倒されながらも戦意を失わない。
GPO隊員:残った隊員の一糸乱れぬ銃撃が、君達に向けて放たれる。
七瀬花霞:「うーん……やっぱり本人に会って記憶読み取るまでしないと完璧な偽装は難しいか……」
七瀬花霞:「今回は時間なかったからなあ」
銀鏡ルフナ:「は、ふ……っ!ルスティアさんに撃ってもらう方が痛いもんね」撃たれたわき腹を抑えながら顔を上げる。
銀鏡ルフナ:「花霞!こうなったらもうやっちゃって~!」
七瀬花霞:銃撃を殆ど脅威に感じていないように、いっそ暢気な様子で呟いて。
七瀬花霞:「うん。もうやってるみたい」
七瀬花霞:花霞の能力は攻撃に対して自動的に反応し、自らの死の記憶を強制的に共有する。
七瀬花霞:今回は、銃殺の記憶。隊員達は仮初めの銃弾に撃ち抜かれた痛みを受ける。
GPO隊員:「がっ!?なっ……」「うっ撃たれて……!?ぐあぁっ……!」
GPO隊員:ショック状態に陥った者、混乱する者。いずれにせよそうなってしまえば対処は容易い。
GM:ものの数十秒の内に、君達は施設の警備を制圧した。厳重と言える体制ではあったが、あくまで本隊ではなかったのだろう。
GM:そうして君達は施設の内部に侵入した。中は外部からは想像もつかないような、格納庫のような広々としたスペースとなっており、そこに……
“ペルディトゥス”:『────』
GM:君達が目にした、ゴドフリー・ハーディングが使用していた大型強化外骨格──“ペルディトゥス”が安置されていた。
GM:そのデータは接続されたコードから端末でモニターされており、どうやら今は未起動のスタンバイ状態にあるようだ。
銀鏡ルフナ:「……あった!"ペルディトゥス"……!」駆け寄る。
ルスティア・ユートゥ:「待って、ルフナ。念のため、私たちの後ろに居なさい」
六條 累音:「一先ず、早い内に制圧できてよかったわね……増援でも、起動されていても面倒だったもの」
ルスティア・ユートゥ:「そうね……早いとこ済ませましょう。起動されたら未搭乗でも傷一つ付けられないわ」
銀鏡ルフナ:「えへへ……心配してくれてるの?」嬉しそうにもじもじしながら。
ルスティア・ユートゥ:「それ以外に何があるのかしら。もう怪我してるでしょう、貴方」
ルスティア・ユートゥ:ハンカチで傷を抑えて、累音を見やる。
ルスティア・ユートゥ:「……3人で同時に殴れば壊れるかしら」
七瀬花霞:「一応私も怪我してるんだけどな」
銀鏡ルフナ:「んっ……ふふ、ありがとう」傷を抑えてもらって小さく呻きながら笑う。
六條 累音:ハンカチで傷を抑える姿を見て、なんだか微笑ましく感じてしまう。
六條 累音:「ふふ……あら。そうね、けど……壊す手段に関しては大丈夫よ。ね、ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:「あら、花霞も心配してほしいの?」クスクスと笑う
ルスティア・ユートゥ:「……何かあるの?」
銀鏡ルフナ:「えへへ……うん。お姉さまに作って貰ったんだ」その手には小さな注射器のようなものが握られている。
銀鏡ルフナ:「これ刺すだけだから、大丈夫だよ。きっと大丈夫だけどもし暴れだしたりしたら……その時は助けてね?」
六條 累音:《万能薬》対抗すべきものが明確ならば、機能不全にすること自体は難しくない。それも自身と所以が近いものならば、尚更だ。
ルスティア・ユートゥ:「ええ。それ以上肌に傷を付けてはダメよ」
銀鏡ルフナ:「えへへ、うん!ルフナを傷つけていいのはルスティアさんだけだもんね」ウィンクする。
銀鏡ルフナ:「……お姉さまの血液から作って貰った薬。"ペルディトゥス"に"魔街の王"の細胞が使われているなら――」
銀鏡ルフナ:「これは劇物になって、鎧は自壊するはず。だって、お姉さまの"魔街の王"の細胞は」
銀鏡ルフナ:「宿主を蝕むものだから」
銀鏡ルフナ:累音さんの秘密を花霞ちゃんに渡します。公開情報になると思います。
GM:了解です。
六條累音の『秘密』
六條累音は魔街の王と呼ばれるオーヴァードの侵蝕により死に瀕している。
3年前、六條累音はギルドによる勧誘を受け魔街の王の細胞片を提供すること、
そして研究者としてのポジションの確保を引き換えに、セル『ステュクス』を脱退し魔街のギルドへ属した。
しかしながら研究中のイレギュラーによって細胞片が突如暴走し、部下への被害と同時に自身の身体を侵している。
一方で研究によって得られた情報は本人しか所持しておらず、自身に何かあった場合他キャラクターへ流れるよう細工している。
情報の価値を鑑みるに、魔街を出るには十分な価値があるだろう。
クライマックスシーン終了時、戦闘不能状態だった場合このキャラクターはジャーム化する。
このキャラクターが死亡またはジャーム化した場合任意の数キャラクターを選択し、そのキャラクターは魔街を脱することができる。
銀鏡ルフナ:注射器を"ペルディトゥス"に刺す。
銀鏡ルフナ:魔街の王の細胞を持つことで、累音がずっと苦しんできたのなら――
銀鏡ルフナ:同じ想いを背負って貰わないと、不公平だ。
GM:けたたましいブザーが鳴り響き、モニターがエラーの表示で埋め尽くされる。
GM:“ペルディトゥス”の硬質の装甲がぼこぼこと沸騰するように膨れ上がり、破裂して血飛沫が噴き出す。
GM:オーヴァード由来の生体パーツが蝕まれ、暴走しているのだ。
GM:“ペルディトゥス”はまるで自ら意志を持つかのように巨大な手足をびくつかせ、やがては血まみれのまま動かなくなる。
六條 累音:「随分な有様……。どうなるかは気になっていたけれど、こうまでなるのね」
七瀬花霞:「累音さん……これが、ずっと自分の中に……」
七瀬花霞:「累音さんは大丈夫なの……?」
六條 累音:「大丈夫とは言えないでしょうね。けれど、抑え込んでる……」
六條 累音:「そして、今後もそうするつもり」
六條 累音:「みんなの前で、こうはなりたくないもの」
銀鏡ルフナ:「こうさせないよ」
銀鏡ルフナ:「お姉さまのことは、ルフナがちゃんと守るもん」
七瀬花霞:「ルフナだけじゃないよ」
七瀬花霞:「私も……ルスティアだって、そうでしょ?」
ルスティア・ユートゥ:「そうかもね」肩を竦め。
ルスティア・ユートゥ:「ま、どちらにせよ……死にかけって、案外しぶといもんよ」
ルスティア・ユートゥ:悪戯な笑みを浮かべる。
六條 累音:「……ふふ。それなら、お互いしぶとく生きてみましょうか」
銀鏡ルフナ:心配そうにルスティアさんの顔を見つめている。
ルスティア・ユートゥ:「……大丈夫よ。ルフナがずっと傍に居てくれるんでしょう?」
ルスティア・ユートゥ:困ったように笑って、ルフナの頬を撫でる。
銀鏡ルフナ:「……うん。ずっとずーっと、一緒だよ」撫でられて、くすぐったそうに目を細める。
六條 累音:「死んだら悲しむ相手がいる内は、死ねなくなったものね?」
六條 累音:言外に自分もだ、と言って「……随分甘いみたいだけど」揶揄うように笑みを浮かべて。
七瀬花霞:「大丈夫だよ。死にかけどころか、もう死んでてもこうしてぴんぴんしてる奴もいる」
ルスティア・ユートゥ:「……あはっ」
ルスティア・ユートゥ:「寿司屋でジョークのセンスも磨かれちゃったの?花霞」
七瀬花霞:「別に、これくらいは前から言えたよ」
七瀬花霞:「ただ、生きたいと思えたら、それくらいの余裕ができたってだけ」
七瀬花霞:「過去が空っぽでも、未来があるから」
銀鏡ルフナ:「……うん。"花霞"には、ちゃんと未来があるよ」
ルスティア・ユートゥ:「……そうね」
六條 累音:「……前向きになってくれたなら、何よりね」
七瀬花霞:「そうだ……累音さんにも、言っておいた方がいいよね」
銀鏡ルフナ:「……『もう一人』も、元気ピンピンだってこと?」
七瀬花霞:「うん。もっと早く言うつもりだったけど、最後のループからこっちずっと忙しかったから」
七瀬花霞:累音さんに秘密を渡します。公開情報になると思います。
六條 累音:わ~い
七瀬花霞:同時にRHOも公開します。
ルスティア・ユートゥ:!?
銀鏡ルフナ:RHO!?
六條 累音:RHOも!?
GM:了解です。
七瀬花霞の『秘密』
七瀬花霞を名乗るこの死者は、七瀬花霞ではない。
その正体は震夜の日に死んだ大量の死者の中の、名も無き誰か。
ジャーム化した七瀬花霞によって殺害された無辜の民である。
覚醒し、死体から蘇った際に、自らを構成する自我と記憶を失い、自らを殺した七瀬花霞の記憶と経験を影が読み取り複写した存在。
自分自身の名前も知らず、生きる意味を持たず、ただ七瀬花霞の記憶に従って動く、空っぽの屍人(リビングデッド)でしかない。
その行動原理は、七瀬花霞の最も大切な記憶である銀鏡ルフナの幸せ。それ以外の全ては、名も無き誰かの残響に過ぎない。
RHO
君はその怪物の正体に気付いている。
姿形に覚えはない。変わり果てている。だがそのレネゲイドを決して忘れるはずがない。
それは、9年前に君を殺めた、本物の七瀬花霞のものだ。
六條 累音:目を瞑って、静かにその話を聞いて。
六條 累音:まだ冷える夜間に、ほんのりと白い息を吐きだす。
六條 累音:「……そう。あなたが話していたのは、そう言う事」
七瀬花霞:「うん。ミアズマは、本当の“七瀬花霞”」
銀鏡ルフナ:「……あの子も、出来るならどうにかしてあげたいんだけどね」ぽつりとつぶやく。
ルスティア・ユートゥ:「……今回の作戦に絡めるのはリスクが高いわね。ま、でも」
ルスティア・ユートゥ:「"後々"、どうにかすればいいわ」
六條 累音:「なにせ……私達には、"未来"があるものね」
ルスティア・ユートゥ:「……まあ、そういう事」視線を僅かに逸らして小さく同意する
七瀬花霞:「そう言ってもらえると嬉しいよ」
七瀬花霞:「私の未来は、あの子の未来を奪ったもの。だから、ちゃんと幸せになるには、あの子とちゃんと決着を付けなきゃいけないと思うから」
ルスティア・ユートゥ:「まったく、今回の事が片付いてもまだまだ忙しいわね」
ルスティア・ユートゥ:「……ま。贖罪じゃなくて、"幸せ"の為だっていうなら手伝ってあげる」
六條 累音:「ええ。あなた達が前に進む為に必要なことなら……私はあなた達の為に、何であれ投ずるつもりよ」
六條 累音:「だから、まずは今を乗り越えないとね」
七瀬花霞:「うん。私の幸せには、ミーコも、この街も、みんなも必要だからね」
銀鏡ルフナ:「……うん」
銀鏡ルフナ:「ぜーんぶちゃんと守って……」
銀鏡ルフナ:「私の人生奪いやがって!って、ミアズマを殴ってやろうね、花霞」
七瀬花霞:「殴られる覚悟もしなきゃだけど……そうだね」
七瀬花霞:「それくらいじゃないと、全部取り返せないもんね」
GM:☆ペルディトゥスを破壊する を達成しました。
GM:続いて判定をどうぞ。
ルスティア・ユートゥ:すみません!手番を一つ消費して処理するべき懸念事項があるか……質問する事は可能ですか!?
GM:こちら側で用意している、クリアに必須な判定はこれ以上特にありません。
七瀬花霞:最後の手番は特にやることがないので経験点をもらいたいです!
GM:では1手番につき全員が経験点5点を獲得できます。
ルスティア・ユートゥ:やった~~!
銀鏡ルフナ:やった~~~!
七瀬花霞:うお~!
六條 累音:わ~い!
GM:ルスティアさんが質問したのも結果0なので手番消費しなくていいですよ
七瀬花霞:じゃあ10点だ!
銀鏡ルフナ:じゃあ10点ももらえちゃうってこと!?
GM:そうなりますね
ルスティア・ユートゥ:ふ、太っ腹!!
六條 累音:えっいいの!
六條 累音:嬉しい~
3月2日 01:30 魔街 GPO拠点内
ゴドフリー・ハーディング:「……それが……時間遡行の証拠というわけか」

“デッド・レコニング”:「ええ。貴方もお判りでしょう?」
“デッド・レコニング”:「“ペルディトゥス”の所在が露見し、破壊された。本来ならばあり得ない事態の筈」
“デッド・レコニング”:「ですが私の助言が無ければ、米軍との交渉もここまでスムーズに運ぶことは無かったでしょう?」
ゴドフリー・ハーディング:「……」
ゴドフリー・ハーディング:無言。それは肯定に等しかった。そもそもオーヴァードという超常の存在を前提とした尺度で、タイムリープのみを殊更否定する道理も無い。
ゴドフリー・ハーディング:「……何が目的だ?」
“デッド・レコニング”:「最初に言いましたね。我々は貴方に協力したいだけです」
“デッド・レコニング”:「貴方は貴方の計画を実行すればよろしい。それ以外に我々への見返りは必要ありません」
ゴドフリー・ハーディング:「随分と都合の良い話に聞こえるが」
“デッド・レコニング”:「事実、貴方にとってはそうでしょうね。怪しく感じるのならば、『便乗させてください』とでも嘆願したほうがよろしいですか?」
ゴドフリー・ハーディング:「……。……まあ、いい。貴様らが何を企もうが……」
ゴドフリー・ハーディング:「俺の邪魔にはならないんだな?」
“デッド・レコニング”:「ええ、お約束します」
ゴドフリー・ハーディング:「……分かった。なら好きにしろ」
“デッド・レコニング”:「ありがとうございます」
ゴドフリー・ハーディング:「開戦は……。……知らせる義理も無いか。そちらで勝手に合わせろ」
“デッド・レコニング”:「分かりました。それでは」
“デッド・レコニング”:「貴方が我々の目的に適う破滅を齎せるよう、祈っています」
“デッド・レコニング”:少女の姿が歪み、その場から掻き消える。
ゴドフリー・ハーディング:「……」
ゴドフリー・ハーディング:「祈りだと? 貴様らオーヴァードの……その上レネゲイドビーイングに、神に祈る権利があるとでも?」
ゴドフリー・ハーディング:「クズが!」
ゴドフリー・ハーディング:けたたましい音と共に、金属のゴミ箱が蹴り飛ばされる。何度もそうされたのか、銀の光沢はあちこちが凹んでいる。
ゴドフリー・ハーディング:「FH……ギルド……UGNにGPO、その上にシャルヴ……」
ゴドフリー・ハーディング:「肥溜めに集るクズ虫共……どいつもこいつも、ブチ殺してやる……」
ゴドフリー・ハーディング:「この腐った街ごと、纏めて灰に変えてやる」
ゴドフリー・ハーディング:虚空に向かって呟く瞳は、澱の様に積み重なった狂気の色を宿していた。
GM:では経験点を使用して成長が可能です。
七瀬花霞:《デビルストリング》と《原初の紫:復讐の刃》のレベルをそれぞれ1ずつ上げます!
ルスティア・ユートゥ:エンジェリックフラッシュを一つ獲得します
六條 累音:《デモンズシード》(3点)→原初の黒:落星衝の最大レベル+1/《原初の黒:落星衝》のレベルを+1(5点)/EE《シャドウダイバー》取得(2点)
銀鏡ルフナ:うう……迷う……けど……スマートヘルメット(IA61P)とります!
GM:OKです。
GM:それではこれで一通りの判定が終了しました。排除派とシャルヴの攻撃に備える形になるわけですが、皆さんどのように行動しますか?
銀鏡ルフナ:か……管理棟の警備につきます!
GM:OKです。
3月2日 04:30
GM:3月2日の明け方前。魔街全体を巨大な衝撃が揺るがした。
GM:突如として、膨大な鎖で編み上げられた巨人が市街地の只中に現出したのだ。
“アストログリム”:「────」
GM:巨人はその腕を大きく振りかぶり、立ち並ぶ高層ビルを根こそぎにせんとして──
狩野達昭:「グルル……バウッ!バウバウ!ガウッ!!」
GM:同じく、突如として現れた……巨人と同等ほどの体躯を誇るサモエド犬が、それに喰らい付く。
GM:巨人が殴りつけ、犬が牙を立てる。常識外れの巨影同士が組み付いて争い合い、凄まじい地響きと振動、土煙が巻き起こる。
鷺沼秀:『こちらFHだ。“ネヴュラズラース”を発見した。これより交戦を開始する……おい!“08`”!勝手に突っ込むな!!』
香流玲那:「……始まったみたいだね」
GM:君達の無線からは、魔街の各地で戦闘が開始される様子がリアルタイムで聞こえてくる。
ルスティア・ユートゥ:「早速雲行き怪しいけれど……まあ、聞いてたとおりね」
六條 累音:「強敵が相手なら、問題もないでしょう。今のところは、計画通り……」
七瀬花霞:「市街については信じるしかない。問題は、こっち」
銀鏡ルフナ:「そうだね……ここが落とされたらまた、核が落とされちゃうもんね」
銀鏡ルフナ:「でも……そんなこと言ってる場合じゃないの分かってるけど、みんなで戦ってるのってワクワクするね!」
ストレンジャーズ隊員:「……本当にここに来るのか? 市街が大変そうだし、俺達も加勢した方が……」
六條 累音:「これまでは、受動に回ってばかりだったものね」
ルスティア・ユートゥ:「ふふ、そうね……っと」
ストレンジャーズ隊員:サンジェルマンがある程度の話を付けてくれたが、現場の隊員は未だ半信半疑の様子だ。
ルスティア・ユートゥ:「ほら、リーダー。ビシっと頼むわよ」累音を肘で突く
六條 累音:「私を信じたサンジェルマンを信じなさい。……それに、あの幹部級相手の応援は応援にもならないでしょう」
六條 累音:「ふふ。ティアってば……随分張り切ってるのね?」
ルスティア・ユートゥ:「当たり前でしょ。このあとやらなきゃいけない事が山積みなんだから……色々と」
ストレンジャーズ隊員:「そんなこと言ったってな……」「……こいつらギルドだろ……?俺達をここに釘付けにしておくつもりじゃ……」
GM:その時、管制室の中空が波打つように歪む。
六條 累音:「すぐに分かるわ──ほら……ね。」
GM:時空が引き裂けるような黒い裂目から、三つの影が姿を現す。
ストレンジャーズ隊員:「ほっ……本当に来た……!?」
“デッド・レコニング”:「……おや」
“デッド・レコニング”:「やはりここにいましたか」
“デッド・レコニング”:ふわりと、重力に反した挙動で少女が着地する。
銀鏡ルフナ:「ミーコ…………!」
ルスティア・ユートゥ:「そりゃ、あんたはこっちでしょうからね」
七瀬花霞:「待ってたよ。そっちが待つのは、そんなにかからないからね、ミーコ」
六條 累音:「あなたこそ、ここに来ると思ったわ……リーダーとして、見届けない訳にはいかないでしょうから」
“デッド・レコニング”:「……お二人とも、お願いします」
“エクゾエクリプス”:「相分かった。我が名は“エクゾ……むぅっ!?」
GM:剣を抜こうとした“エクゾエクリプス”に、GPOの一糸乱れぬ射撃が集中する。
レオン・サンジェルマン:「手筈通り、こちらはお任せください」
“エクゾエクリプス”:「ぐっ……騎士の風上にも置けぬ……!」
六條 累音:「あら……悪逆非道、犯罪者の巣窟たるギルドの立てた作戦よ。卑怯を問う方がおかしいじゃない?」
銀鏡ルフナ:「そもそも全人類を滅ぼそうとしてるのは卑怯なんじゃ……?」
“スティルボーン”:「お母さん……沢山います……」
“スティルボーン”:“エクゾエクリプス”に制圧射撃を続けるGPOを、横合いから肉の鎖で絡めとろうとして──
“スティルボーン”:その無数の触手が、一斉に千切れ飛ぶ。
“スティルボーン”:「あ……?」
カレン・フランツィスカ:「あんたはこっちよ」
カレン・フランツィスカ:瞬間移動で姿を現し、“スティルボーン”と相対する。
カレン・フランツィスカ:「……先輩、約束忘れないでくださいよ!」
六條 累音:「もちろん。愛しいあなたの為になら、何だってしてあげる」
“スティルボーン”:「あなたの方が……お母さんっぽいです……」
カレン・フランツィスカ:「ハァ!?何それ! そういうのはまだ早いっていうかぁ……」
“デッド・レコニング”:「……予想外ですね」
“デッド・レコニング”:激戦の最中、君達に声を掛ける。
“デッド・レコニング”:「これほど早く戦力と迎撃態勢を整えるとは」
ルスティア・ユートゥ:「……低い可能性に、賭けるべきじゃなかったわね。あんたのミスよ」
七瀬花霞:「あなたは私達の戦力は理解していても、私達を理解していなかった」
七瀬花霞:「ミーコなら多分こう言うよ。『よく分かんないけど、みなさんならこれくらい当たり前っす!』ってね」
銀鏡ルフナ:「ふふっ……、たしかに!」
六條 累音:「ええ……分かってはいないでしょうけれど、ミーコの方がよっぽど理解していたでしょう」
“デッド・レコニング”:「……この程度でもう勝ったつもりですか?度し難い愚かしさですね」
“デッド・レコニング”:「こちらの戦力も、当然これだけではない」
GM:激しい戦闘が続く管制塔の入口に、更に新たな一団が現れる。
ゴドフリー・ハーディング:「……シャルヴ……既に戦闘中か」
ゴドフリー・ハーディング:ゴドフリー・ハーディング。“ペルディトゥス”は無いが、その分前回よりも多勢の部下を引き連れている。
七瀬花霞:「排除派……」
銀鏡ルフナ:「こんなにいるの!?排除派って……!」
ルスティア・ユートゥ:「あら、随分寒そうね。ゴドフリー・ハーディング」
ルスティア・ユートゥ:一人一人に視線を巡らせながら、それでも笑う。
六條 累音:「あら……数に頼れば勝てると思われているなら心外ね?」
ゴドフリー・ハーディング:「1、2、3……何だ、これだけか?」
ゴドフリー・ハーディング:「この程度、“ペルディトゥス”などまるで不要だな」
ゴドフリー・ハーディング:嘲けるような笑みを浮かべる。
ゴドフリー・ハーディング:「魔街のゴミ溜めにへばり付く害虫風情が、住処を奪われそうになって正義の味方気取りか?」
六條 累音:「ええ、少なくともシャルヴと結びつくよりは、よほどね──もちろん、正義の味方だなんて、似合わないのも自覚してるけれど」
六條 累音:「けれど、ゴドフリー・ハーディング……上に立つ者同士だとしても、目は随分悪いのね」
六條 累音:「『これだけ』じゃない……私のチームは、これで十分なの」
六條 累音:皆に目線を送る。幾度と死を繰り返した彼女たちは、誰よりも信じられる。
六條 累音:「少なくとも、あなた達を倒すくらいならね」
ゴドフリー・ハーディング:「オーヴァードの、犯罪者の、非登録市民の寄せ集めが笑わせる! 寒気がするほど醜悪だ!!」
ゴドフリー・ハーディング:「二度とそんな口が叩けぬよう、家畜小屋で豚に犯させて──」
“デッド・レコニング”:「ゴドフリー・ハーディング。挑発に乗らないでください」
ゴドフリー・ハーディング:「黙っていろッ!!貴様からブチ殺すぞッ!!」
“デッド・レコニング”:「……」
“デッド・レコニング”:「もういいです。先にこちらから片付けましょう」
“デッド・レコニング”:「貴女方さえ排除すれば、後はぐ」
“デッド・レコニング”:「ッ……ぐ……」
“デッド・レコニング”:喉を詰まらせたように、呻くような声を出す。
“デッド・レコニング”:「……み……」
“デッド・レコニング”:「……皆、さ……ん……」
銀鏡ルフナ:「……!?」
銀鏡ルフナ:「ミーコ……!?」
銀鏡ルフナ:「ミーコなの!?」
七瀬花霞:「ミーコ……」
ミーコ:「す……みません、皆さん……」
ミーコ:「あ……あたしなんかのせいで……こ、こんなことに……」
ミーコ:「ご、ごめんなさ、い……どうお詫びしたらいいか……」
ルスティア・ユートゥ:「ミーコ」
七瀬花霞:「違う。ミーコのせいじゃない」
ルスティア・ユートゥ:「帰ったら、今度は皆で行きましょうね。お寿司」
銀鏡ルフナ:「……!そうだよ!」
銀鏡ルフナ:「進撃の巨人2だって読ませてもらわなきゃだし……」
銀鏡ルフナ:「……絶対、助けるから!!」
六條 累音:「ええ……それに、朝にはあなたの珈琲が飲みたいわ」
七瀬花霞:「ミーコがいないと、やっぱり何か足りないよ」
ミーコ:「だ……ダメ、っすよ……」
ミーコ:「あ……あたしなんかのことは……いい、っすから……」
ミーコ:「どうか、そのまま……」
ミーコ:「……や、やっちゃって……ください……」
“デッド・レコニング”:「……ッ……」
“デッド・レコニング”:少女の身体がふらつき、再び表情が硬いものへと戻る。
“デッド・レコニング”:「……一時的とはいえ主導権を奪われるとは……この程度の相手に」
“デッド・レコニング”:「つくづく抵抗したいようですね……この身体も、貴女方も」
七瀬花霞:「……駄目だよ、ミーコ。ミーコは覚えてないと思うけど、みんなと一緒にずっと楽しく暮らしたいって、私は聞いてるんだから」
七瀬花霞:「もっともっと頑張って、役に立ってもらわないと。カンフーだってまだ覚えてないんだから」
七瀬花霞:「抵抗するなんて、当たり前だ。私達は生きてるんだから」
銀鏡ルフナ:「……そうだよ、うん!」
銀鏡ルフナ:「ミーコのこと、"この程度"なんて思ってるなんて……」
銀鏡ルフナ:「戦力は把握してる、っていうのも全然正確じゃないっぽいし!」
銀鏡ルフナ:「ぜーったい、負けないんだから!」
“デッド・レコニング”:「…………」
“デッド・レコニング”:「まるで状況を理解できていないようですね……。貴女方を見ていると、己の使命が強く思い出されます」
“デッド・レコニング”:「淘汰されるべき旧人類。破滅による進化を受け入れることだけが、貴女方に許された唯一にして最大の存在価値だと知りなさい」
“デッド・レコニング”:少女の両の腕から漆黒の鎖が伸び、重力が逆転。その身体が空中に浮かび上がる。
“デッド・レコニング”:「私は“デッド・レコニング”」
“デッド・レコニング”:「貴女方の誤った行路を修正しましょう」
“デッド・レコニング”:「愚かな人類を──抹殺します」
GM:クライマックス戦闘を開始します。
エンゲージ
“デッド・レコニング”[17]
(5m)
ルスティア[16]ルフナ[7]七瀬[6]六條[6]
(5m)
ゴドフリー[8] (5m) GPO精鋭部隊[5]
GM:現在使用できるNPCカードは以下の通りです。
NPCカード:“メリディアン”香流玲那
リアクションタイミングでの判定の直前に使用可能。その判定を失敗にする。シナリオ中に3回まで使用可能。
銀鏡ルフナ:玲那さん……!
ルスティア・ユートゥ:つよいぜ
◆ラウンド1
GM:セットアップから!
七瀬花霞:【レザーエプロン】《赫き鎧》《鮮血の奏者》 HP2消費、装甲24の防具を装備し、ラウンド間攻撃力+18する。侵蝕7
七瀬花霞:七瀬花霞のHPを2減少(23 → 21)
銀鏡ルフナ:ラピッドブースタ使用!行動値+5!
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を7増加(65 → 72)
“デッド・レコニング”:なし
銀鏡ルフナ:行動値12になります。
六條 累音:あっそういえば 衝動判定はない感じですか?
GM:あっそうだ あります!
GM:衝動判定は難易度9です。
七瀬花霞:あった!
銀鏡ルフナ:ある~!
七瀬花霞:3dx+4>=9
DoubleCross : (3DX10+4>=9) → 10[2,4,10]+4[4]+4 → 18 → 成功
六條 累音:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 10[3,6,9,10]+8[8]+1 → 19 → 成功
銀鏡ルフナ:1dx+1>=9
DoubleCross : (1DX10+1>=9) → 10[10]+6[6]+1 → 17 → 成功
銀鏡ルフナ:え!?成功した!?
六條 累音:えらい!
七瀬花霞:みんな意志めちゃつよい
ルスティア・ユートゥ:2dx+1>=9
DoubleCross : (2DX10+1>=9) → 7[3,7]+1 → 8 → 失敗
ルスティア・ユートゥ:ゲェ~ッ!!!
七瀬花霞:ルスティアさん……!
六條 累音:ルスティア~!?
銀鏡ルフナ:ルスティアさん……!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を2D10(→ 5)増加(51 → 56)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を2D10(→ 20)増加(72 → 92)
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を2D10(→ 14)増加(45 → 59)
七瀬花霞:うわああああ
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を2D10(→ 13)増加(51 → 64)
銀鏡ルフナ:か、花霞
ゴドフリー・ハーディング:セットアップなし
GPO精鋭部隊:《力場の形成》LV5 対象攻撃力+10 対象ゴドフリー
GM:なお「GPO精鋭部隊」は大勢のオーヴァードが一団になったエネミーとして、複数のシンドロームからエフェクトを取得しています。
銀鏡ルフナ:ひえ~~~~ッ
ルスティア・ユートゥ:やべ~~
七瀬花霞:ひぃ~~~~~
GM:それではイニシアチブ
GM:行動値17 デッド・レコニングの手番です。
“デッド・レコニング”:マイナーなし
“デッド・レコニング”:メジャー
“デッド・レコニング”:《コンセントレイト:グレイプニル》LV5+《理外の法則》LV7+《禁止の鎖》LV5+《悪魔の影》LV1+《魔神の心臓》LV3+《封印の鎖縛》LV5+《停滞空間》LV5+《マインドホール》LV1+《拡大の鎖》LV5
GM:・命中で対象の取得しているエフェクト1つをそのシーンの間使用不可にする。クリンナッププロセスに侵蝕点2点上昇で解除可能 シナリオLV回
・命中で対象は次に受ける攻撃に対してリアクション不可
・命中でラウンド間対象が行う判定ダイス-9個 マイナー使用で解除可能
・命中でシーン間対象の装備しているアイテム1つを使用不可にする マイナー使用で解除可能
・命中でシーン間対象は行動値0 マイナー使用で解除可能
・命中でシーン間マイナーアクションを行えなくなる メインプロセス終了時に侵蝕率3点上昇で解除可能
GM:ダメージは発生しません。対象はPC全員です。
“デッド・レコニング”:20DX7+6
DoubleCross : (20DX7+6) → 10[1,1,2,3,3,3,4,6,6,7,8,8,8,9,9,9,9,9,10,10]+10[1,2,3,5,5,6,6,6,7,9,10]+10[4,7,8]+10[1,7]+4[4]+6 → 50
ルスティア・ユートゥ:50ァ!?いやそんだけダイスあれば当然か……!
七瀬花霞:【キングズベリー・ランの屠殺者】《原初の紫:復讐の刃》 4(+db)dx8-2 攻撃力25+1d10 侵蝕7
銀鏡ルフナ:《砂の結界》カバーリングします。対象はルスティアさん!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を2増加(56 → 58)
ルスティア・ユートゥ:ルフナ~♡♡
ルスティア・ユートゥ:自分の分は暴走リア不
六條 累音:とりあえずやるだけやりますか 回避というやつをね
六條 累音:1dx>=50 1個で50……?
DoubleCross : (1DX10>=50) → 5[5] → 5 → 失敗
六條 累音:1/10まで行った 惜しい
七瀬花霞:【ハマースミス・ストリッパー】《崩れずの群れ》 カバーリング。侵蝕2
七瀬花霞:累音さんをカバーします
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を2増加(92 → 94)
七瀬花霞:復讐の刃の判定をします
七瀬花霞:6dx8-2
DoubleCross : (6DX8-2) → 6[3,5,6,6,6,6]-2 → 4
GM:ではルフナさんと花霞さんに命中ですね
GM:二人は装備しているアイテムを申告してください
銀鏡ルフナ:盾の誓い、グローイングアーマー、スマートヘルメットです。
七瀬花霞:影蛇の剣と赫き鎧で作成した防具です
銀鏡ルフナ:ん?盾の誓いは装備じゃないな
銀鏡ルフナ:グローイングアーマーとスマートヘルメットです!
GM:ではグローイングアーマーと影蛇の剣を使用不可にします。マイナー使用で解除可能。
銀鏡ルフナ:びい~~っ!
七瀬花霞:この場合、この復讐の刃ってどうなるんでしょうか?
GM:この復讐の刃は通ると思います
GM:またルフナさんは《砂の結界》花霞さんは《崩れずの群れ》を使用不可にします。
銀鏡ルフナ:びい~~っ!!!
七瀬花霞:ひえ~
GM:その他は以下の通り
・命中で対象は次に受ける攻撃に対してリアクション不可
・命中でラウンド間対象が行う判定ダイス-9個 マイナー使用で解除可能
・命中でシーン間対象は行動値0 マイナー使用で解除可能
・命中でシーン間マイナーアクションを行えなくなる メインプロセス終了時に侵蝕率3点上昇で解除可能
銀鏡ルフナ:《崩れずの群れ》にはレズの群れが含まれているのに……
六條 累音:じゃあいいか……
六條 累音:ってなってくれたら助かるんですけどね
GM:では行動値16 ルスティアさんの手番です
七瀬花霞:あ、ダメージ振ってないです! 振ります!
GM:そうだった
七瀬花霞:1d10+25+1d10+3d10
DoubleCross : (1D10+25+1D10+3D10) → 4[4]+25+3[3]+26[10,6,10] → 58
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を7増加(94 → 101)
GM:“デッド・レコニング”に58のダメージ
ルスティア・ユートゥ:じゃあ改めて私が
ルスティア・ユートゥ:ではまずマイナー
ルスティア・ユートゥ:【煉血の死座】《オールシーイングアイ+赫き重刃》感覚達成値+lv×2、武器攻撃力+消費したHP×4。侵蝕9
ルスティア・ユートゥ:HPを1消費してブリンカーの攻撃力に+24
ルスティア・ユートゥ:メジャーアクションで精鋭部隊を素撃ちします
GM:判定どうぞ!
ルスティア・ユートゥ:8dx+15
DoubleCross : (8DX10+15) → 10[3,4,6,7,7,8,9,10]+4[4]+15 → 29
GPO精鋭部隊:ガードします。
ルスティア・ユートゥ:3d10+30
DoubleCross : (3D10+30) → 21[10,1,10]+30 → 51
ルスティア・ユートゥ:出目はかなりイイ
GPO精鋭部隊:装甲とガードで減らし
GM:GPO精鋭部隊に33のダメージ (0 → -33)
GM:元気です
ルスティア・ユートゥ:へなちょこ
銀鏡ルフナ:ルスティアさんの手番が終わったところで……!
銀鏡ルフナ:ロイスを切ります!!六條 累音/〇P:憧憬/N:寂寥 を昇華しバッドステータスを解除!
GM:なんだとぉ……いいだろう
GM:では行動値12 ルフナさんの手番です
銀鏡ルフナ:はい!!!!!!!!!!!!!!!!!
銀鏡ルフナ:マイナーで……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
銀鏡ルフナ:《神殺す刃》!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
銀鏡ルフナ:熊を出します!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を9増加(58 → 67)
GM:神殺す刃…………??
GM:そんなエフェクトあったかなぁ……
銀鏡ルフナ:ずっとあったんです!!!!!!!!!
銀鏡ルフナ:メジャーは……特にすることがないから使用禁止されて復活になったグローイングアーマーを装備していることを実感し終了します
GM:OKです
GM:では行動値8 ゴドフリーの手番です
ゴドフリー・ハーディング:マイナー《イオノクラフト》LV5
ゴドフリー・ハーディング:飛行状態で10m後退します
銀鏡ルフナ:後退!?
エンゲージ
“デッド・レコニング”[17]
(5m)
ルスティア[16]ルフナ[7]七瀬[6]六條[6]
(5m)
GPO精鋭部隊[5]
(10m)
ゴドフリー[8]
ゴドフリー・ハーディング:メジャー 《コンセントレイト:ブラックドッグ》LV5+《雷神の槌》LV9+《サンダーストーム》LV1+《雷の槍》LV9+《雷光撃》LV9
ゴドフリー・ハーディング:対象PC全員
ゴドフリー・ハーディング:12DX7+5
DoubleCross : (12DX7+5) → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,6,7,8,9]+10[3,5,9]+10[8]+1[1]+5 → 36
GPO精鋭部隊:《妖精の手》LV6
ルスティア・ユートゥ:ゲェ!!!!
銀鏡ルフナ:な、なに手厚く補助してんだ!
六條 累音:このチーム補助要員が多いよ
ゴドフリー・ハーディング:1DX7+36+9
DoubleCross : (1DX7+45) → 5[5]+45 → 50
ストレンジャーズ隊員:《妖精の輪》LV3《妖精の手》LV6
銀鏡ルフナ:?????????
六條 累音:!?!?!?
ゴドフリー・ハーディング:1DX7+50+5
DoubleCross : (1DX7+55) → 5[5]+55 → 60
ゴドフリー・ハーディング:達成値60
七瀬花霞:銀鏡ルフナ 愛情/隔意○ のロイスを切って不利な効果を無効化します。
七瀬花霞:【キングズベリー・ランの屠殺者】《原初の紫:復讐の刃》 4(+db)dx7-2 攻撃力25+1d10 侵蝕7
銀鏡ルフナ:ガード!そして《砂の結界》カバーリングします。対象はルスティアさん!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を2増加(67 → 69)
ルスティア・ユートゥ:ルフーナいつもありがとう
七瀬花霞:7dx7-2
DoubleCross : (7DX7-2) → 10[1,2,3,3,5,8,9]+3[3,3]-2 → 11
GM:六條さんもリアクションどうぞ
六條 累音:は~い ダメ元ドッジしよ~
六條 累音:1dx>=60
DoubleCross : (1DX10>=60) → 6[6] → 6 → 失敗
銀鏡ルフナ:1/10はいった おしい
GM:ではダメージ
七瀬花霞:こちらも
GPO精鋭部隊:《力の霊水》LV3+《力の法則》LV3+《凍てつく刃》LV5
GPO精鋭部隊:ダメージ+8D10+15
銀鏡ルフナ:???????
ルスティア・ユートゥ:草
六條 累音:この子生かしちゃいけなくない?
ゴドフリー・ハーディング:7D10+6+3D10+18+4+18+8D10+15 装甲有効
DoubleCross : (7D10+6+3D10+18+4+18+8D10+15) → 41[1,10,9,4,10,3,4]+6+8[4,3,1]+18+4+18+53[10,10,2,7,3,10,3,8]+15 → 163
七瀬花霞:2d10+25+1d10+3d10
DoubleCross : (2D10+25+1D10+3D10) → 15[9,6]+25+6[6]+17[10,5,2] → 63
六條 累音:何かがおかしい!!!!!
七瀬花霞:耐えられる訳がない
六條 累音:リザレクトしようね……
銀鏡ルフナ:狂ってるよ 死んでリザレクト!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 5)増加(69 → 74)
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(59 → 61)
七瀬花霞:ネバーダイを使用してHP4d10で復活します
銀鏡ルフナ:HP5!
六條 累音:ちょっとリザレクト上手過ぎ
七瀬花霞:4d10
DoubleCross : (4D10) → 17[2,5,3,7] → 17
GM:ゴドフリー・ハーディングに53のダメージ (0 → -53)
GM:では行動値6 七瀬さんと六條さんの手番です
六條 累音:は~い 動きます
六條 累音:仕留められるかは分からないが……う~ん マイナー……ジェネシフト……ちょっと怖いけど……
六條 累音:2d10増やそう
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を2D10(→ 6)増加(61 → 67)
六條 累音:は?
六條 累音:侵蝕管理上手過ぎ女?
六條 累音:まあ……いいでしょう メジャー、GPO精鋭部隊対象で
六條 累音:幻異合・自喰症:《エクスプロージョン+ツインバースト》攻撃力[+8+LV*3]の射撃攻撃/ドッジ不可
銀鏡ルフナ:《砂の加護》《砂塵霊》
銀鏡ルフナ:判定ダイス+4個、攻撃力+12してください!
六條 累音:ルフナ~!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を6増加(74 → 80)
六條 累音:(4+1+4)dx+3 ドッジ不可/諸々有効
DoubleCross : (9DX10+3) → 10[3,4,6,6,8,8,8,10,10]+10[6,10]+7[7]+3 → 30
六條 累音:えっすご
六條 累音:やる気に満ちてる
GPO精鋭部隊:ガードします。
GM:ダメージどうぞ!
六條 累音:(4+3)d10+8+9+12 スレイヤーの証込み
DoubleCross : (7D10+8+9+12) → 34[2,3,3,9,6,8,3]+8+9+12 → 63
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を6増加(67 → 73)
GPO精鋭部隊:装甲とガードで減らし……
GM:GPO精鋭部隊に45のダメージ (-33 → -78)
GM:まだ元気です
銀鏡ルフナ:ええ~~~!元気すぎだよ~~!
六條 累音:堅いよ~!
GM:精鋭だからね
GM:七瀬さんの手番です。
GM:あっ侵蝕上げてね
六條 累音:私かな 上げてるはず!
GM:上がってた
七瀬花霞:マイナーで戦闘移動、精鋭部隊にエンゲージします
七瀬花霞:そして影蛇の剣で白兵攻撃!
七瀬花霞:7dx-2
DoubleCross : (7DX10-2) → 10[1,1,3,5,7,8,10]+4[4]-2 → 12
GPO精鋭部隊:ガードします
七瀬花霞:ダメージ出します
七瀬花霞:2d10+25+1d10+3d10
DoubleCross : (2D10+25+1D10+3D10) → 14[4,10]+25+9[9]+8[1,3,4] → 56
GM:いてぇ~
GM:GPO精鋭部隊に38のダメージ (-78 → -116)
GM:まだ生きてます
銀鏡ルフナ:まじ~~~!?
七瀬花霞:しぶとい……!
GM:行動値5 GPO精鋭部隊の手番です
GPO精鋭部隊:メジャー 《コンセントレイト:ソラリス》LV2+《さらなる力》LV1+《狂戦士》LV3+《導きの華》LV5+《強化の雷光》LV5
GPO精鋭部隊:対象は未行動になる 次のC値-1、ダイス+11、達成値+10
GPO精鋭部隊:対象はゴドフリー。
GPO精鋭部隊:7DX7+4>=20
DoubleCross : (7DX7+4>=20) → 10[4,5,8,8,8,9,10]+10[3,5,6,8,10]+5[1,5]+4 → 29 → 成功
銀鏡ルフナ:こ、こいつら……
GPO精鋭部隊:成功です
六條 累音:こ、こいつ……!
ゴドフリー・ハーディング:行動します
ゴドフリー・ハーディング:マイナー 《イオノクラフト》LV5 5m後退
エンゲージ
“デッド・レコニング”[17]
(5m)
ルスティア[16]ルフナ[7]六條[6]
(5m)
GPO精鋭部隊[5]七瀬[6]
(15m)
ゴドフリー[8]
ゴドフリー・ハーディング:メジャー 《コンセントレイト:ブラックドッグ》LV5+《雷神の槌》LV9+《サンダーストーム》LV1+《雷の槍》LV9+《雷光撃》LV9
ゴドフリー・ハーディング:対象は七瀬さん以外の3人
ゴドフリー・ハーディング:23DX6+5+10
DoubleCross : (23DX6+15) → 10[1,1,1,2,2,2,2,2,3,3,3,4,5,5,6,6,6,6,8,8,8,9,10]+10[1,2,3,3,3,4,5,8,9]+10[4,9]+2[2]+15 → 47
GPO精鋭部隊:《妖精の手》LV6
銀鏡ルフナ:やばいって
ゴドフリー・ハーディング:1DX7+47+8
DoubleCross : (1DX7+55) → 1[1]+55 → 0 (ファンブル)
ゴドフリー・ハーディング:《妖精の手》LV6 《妖精の輪》LV3
ゴドフリー・ハーディング:1DX7+55+9
DoubleCross : (1DX7+64) → 2[2]+64 → 66
ゴドフリー・ハーディング:達成値66
銀鏡ルフナ:ガード!そして《砂の結界》カバーリングします。ルスティアさん!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を2増加(80 → 82)
ルスティア・ユートゥ:すまない……すまない……
六條 累音:ワンチャンドッジだけしとこ~
六條 累音:2dx>=66
DoubleCross : (2DX10>=66) → 6[6,6] → 6 → 失敗
六條 累音:d66で見れば成功かも
GM:ではダメージ
ゴドフリー・ハーディング:7D10+6+3D10+18+4+18+10
DoubleCross : (7D10+6+3D10+18+4+18+10) → 43[9,5,2,3,8,7,9]+6+21[10,8,3]+18+4+18+10 → 120
ルスティア・ユートゥ:グロすぎる
銀鏡ルフナ:死んでリザレクト~~~!
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を1D10(→ 7)増加(82 → 89)
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 3)増加(73 → 76)
六條 累音:リザレクト上手過ぎ女
銀鏡ルフナ:HP7!
GM:クリンナップ
GM:ラウンド1終了。
“デッド・レコニング”:“デッド・レコニング”の腕から、黒い鎖が伸びる。それはグレイプニルシンドロームの媒体にして、実体を持たない重力とレネゲイドの凝縮体。
“デッド・レコニング”:「光栄に思ってくださいね」
“デッド・レコニング”:「貴女方は一足先に、私手ずから啓蒙して差し上げます」
“デッド・レコニング”:殺到する蛇の群れの如く、幾本もの漆黒の鎖が空間を切り裂いて射出される。
“デッド・レコニング”:身に受ければ、それはあらゆる感覚とレネゲイドを千々に搔き乱し、能力の行使どころか、まともに立ってすらいられないような凄まじい悪寒を齎す。
“デッド・レコニング”:異物たるグレイプニルのレネゲイドが身体を内側から書き換えようとし、本来のレネゲイドがそれに激しく抗っている。
七瀬花霞:悍ましき蛇蝎の群れに、自ら飛び込む影が一つ。
七瀬花霞:「啓蒙……抹殺だっけ。それ、もう間に合ってるんだよね」
七瀬花霞:鎖に飲み込まれるのと同時、自らを狙う攻撃に対して自動的に迎撃する影が、“デッド・レコニング”の影と繋がる。
七瀬花霞:それによって死の記憶が再生される。だが、今回再生されるのは死因ではない。
七瀬花霞:その更に先、死の再生の第二段階。感覚の喪失。
七瀬花霞:視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。五感とは、生きているからこそ存在するものだ。
七瀬花霞:感覚喪失は一瞬、しかし、突如無の世界に落とされれば、真っ当な能力の制御はできない。
七瀬花霞:鎖は、踏み込んだ花霞より後方にいた累音へ至ることはなかった。
六條 累音:「──助かったわ、花霞」頭には、心配の言葉が浮かぶ。けれど覚悟の上ならば、未知を見極めることが私の仕事だろうから。
七瀬花霞:返事はない。グレイプニルのレネゲイドに犯され、その場に頽れる。しかし、その表情は不敵と言える笑みの形をしていた。
ルスティア・ユートゥ:「──っ、はっ、は、ぅ」
ルスティア・ユートゥ:その傍ら。本来であれば既に回避のために足を踏み出している筈のルスティアは、胸元を抑えて息を荒げている。
ルスティア・ユートゥ:思考が鈍い。足が重い。
銀鏡ルフナ:「…………!」
ルスティア・ユートゥ:長い間、忘れていた感覚。踏み出そうとした足が崩れ、膝を付く。
ルスティア・ユートゥ:(──こん、な……時にッ)
六條 累音:ちら、と目線を送る。改変のシンドローム。日常的にレネゲイドを扱う彼女ならば、その影響は……。
銀鏡ルフナ:"デッド・レコニング"の放つ鎖。本能が危険なものであると警鐘を鳴らす。
銀鏡ルフナ:それは、己の中に流れるミストルティンのレネゲイドが余計にそうさせるのかもしれなかった。
銀鏡ルフナ:何時も軽々と攻撃を避けてみせるルスティアさんが、その影響を受けてか今や膝をついている。そんな状態でまともに喰らってしまったら……。
銀鏡ルフナ:「――ルスティアさん!」
銀鏡ルフナ:地を蹴ってルスティアさんの――、一番大切な人の目の前に飛び出し、鎖を一身に受ける。
銀鏡ルフナ:「ぐ……!ひぐ、ぅ……かなり……ヤバい、けど」地に蹲り、書き換えようとするレネゲイドに必死に抗おうとする。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんが……こんな想い、しなくてよかった」力なく、にへら、と笑う。
ルスティア・ユートゥ:「ルフ──ナ」
ルスティア・ユートゥ:浅くなった呼吸を必死に抑えつけながら、その後ろ姿を見上げる。
ルスティア・ユートゥ:「すぐ、に──ッ」
ルスティア・ユートゥ:この発作はそう簡単には収まらない。それを理解しながらも震える手で銃を握り直して立ち上がる。
ルスティア・ユートゥ:「殺してあげる、から。あと、少し──我慢、して」
“デッド・レコニング”:『きゃあっ……!』
“デッド・レコニング”:花霞の反撃を受け、少女が悲鳴を上げる。悲痛な表情でよろめいて。
“デッド・レコニング”:『ッ……い、痛いっす……!』
“デッド・レコニング”:『や、やめてください花霞さん……どうしてこんなことするんすか……!』
七瀬花霞:「……本当に……分かってないんだ……ね……」
七瀬花霞:「あなたの呪縛を破ってまで……ミーコが私達になんて言ったか……覚えてないの……?」
七瀬花霞:「随分と……程度が、低いんだね……」
“デッド・レコニング”:『……』
“デッド・レコニング”:苦痛に歪んでいた表情が、すっとつまらなそうな無表情に戻る。
“デッド・レコニング”:「ふむ……貴女方の縋る仲間意識というものを利用してみましたが……」
“デッド・レコニング”:「どうやら思い違いだったようですね。畢竟人間を模倣した動く死体……精神構造は我々に近いようですね」
六條 累音:「何か勘違いしているようだけれど──」
六條 累音:「花霞の方があなたよりもよほど生きていて、ミーコの方があなたよりもよほど強いでしょうね」
六條 累音:「立て直せるわよね、ティア、ルフナ……取り戻すんでしょう?」
ルスティア・ユートゥ:「あたり、まえ──でしょ」歯を剥き出しにして笑う
ルスティア・ユートゥ:鈍った思考の中、戦場を見回してゴドフリーの傍に控える部隊へ視線を刺し
ルスティア・ユートゥ:照準を向ける手と対照的に、左手を腰へと滑らせる。
ルスティア・ユートゥ:(配置から見てバリケード代わりの雑兵じゃあ──ない)
ルスティア・ユートゥ:スーツから発される電気信号によって強制的に痛みと苦痛をカットし、神経の伝達速度が跳ね上がる。
ルスティア・ユートゥ:照準の固着と射撃はほぼ同時に。
ルスティア・ユートゥ:飛び出した弾丸が視界を焼くフラッシュを伴って部隊へと降り注いだ。
GPO精鋭部隊:「構えろ!」「ぐっ……!」
GPO精鋭部隊:弾雨に晒され、部隊からは悲鳴一つ上がらない。一糸乱れぬ統率で、ルスティアの攻撃を防ぎ切る。
GPO精鋭部隊:隊列は乱され、ダメージを負った者も多いが、倒れる者は一人もいない。
GPO精鋭部隊:計画の最終段階に際し、ゴドフリーは生え抜きの精鋭を揃えてきたようだ。
ルスティア・ユートゥ:「チッ──あたしの火力じゃ時間が掛かる……ッ!」
ルスティア・ユートゥ:「集中させて!落とせる所から落とすのよ!」
銀鏡ルフナ:「あ、は……。自分たちごと、街全部ぶっ壊そうっていうのに……眉一つ動かさず戦えるんだね、"排除派"の人たちって」
銀鏡ルフナ:どこか感心したように呟きながら、ふらつく足をなんとか奮い立たせようとする。
銀鏡ルフナ:累音の――ずっと憧れていたリーダーの、冷静な号令。
銀鏡ルフナ:そして、ルスティアの――最愛の人の苦しみに鞭打って戦う姿。
銀鏡ルフナ:守らなきゃ、と。その強い願いが、ルフナの足を立ち上がらせる。
銀鏡ルフナ:「今度、こそ――!」
銀鏡ルフナ:大きく開いた胸元から、光が溢れる。
銀鏡ルフナ:そこから剣を引き抜くように"何か"を掴む。茶色く毛深い腕が生えてくる。
銀鏡ルフナ:それを引っ張っていくと、少女の小柄な体躯から生まれたのは――利休帽をかぶった大きな熊!
銀鏡ルフナ:筆と短冊を持った熊がのしのしとルフナの前に現れる。
銀鏡ルフナ:「行くよ、ハムちゃん!」
銀鏡ルフナ:元々はピュアモルフェウスシンドロームの持ち主だったルフナが、相棒の熊と心を通わせた結果、"魂の武器"となった存在。
銀鏡ルフナ:まだ未知の部分が多い、不安定なその力はしかし、誰かを守るという想いに一際共鳴し、助けとなる事だけは分かっていた。
銀鏡ルフナ:今迄ずっと出す事が出来なかったのが今、出せたのは恐らく――人類の敵、シャルヴ。グレイプニルシンドロームの持ち主と対峙したからなのだろう。
銀鏡ルフナ:「やーっと……切り札出せたから」
銀鏡ルフナ:「ちゃーんと、守ってみせるからね!」仲間に向かってウィンクする。
“デッド・レコニング”:「……! このレネゲイド、やはり……」
銀鏡ルフナ:「そう……!あなたたちみたいな悪い子にメッてするための力だよ!」
カレン・フランツィスカ:「えっ……な……何あれ……」
カレン・フランツィスカ:「あたしあんなの勧誘してたの……?」
銀鏡ルフナ:「えっ!?知らなかったの!?」
銀鏡ルフナ:「すーっごく強いんだよ!ハムちゃんは!!」
カレン・フランツィスカ:「どの辺がハムなのよ……うわっ!」
銀鏡ルフナ:「正式名称はハムレットちゃんだよ」
“スティルボーン”:「お母さん……よそ見しないでください……」
カレン・フランツィスカ:「くっ……全然集中できない!」
六條 累音:「カレン、ッ……私の言葉を思い出して集中しなさい!」
カレン・フランツィスカ:「はっ……はい!先輩……!」
六條 累音:「それでいいわ。生きて帰るのよ、私と一緒にね……!」
ゴドフリー・ハーディング:「下らん……」
ゴドフリー・ハーディング:「屑共が囀り腐って……耳が腐りそうだ」
ゴドフリー・ハーディング:「全員、片付けるぞ」
ゴドフリー・ハーディング:ゴドフリーの号令に従って、部隊が一斉にフォーメーションを展開する。
ゴドフリー・ハーディング:各員が能力を発動する。ある者はゴドフリーにエネルギーを供給し、ある者は周囲や君達の電気抵抗を操作、伝導効率を高め、またある者は周辺の空気をイオン化し、電流の誘導路を形成する。
ゴドフリー・ハーディング:それは隊の全員で連携し、一丸となって戦闘行動を取るサンジェルマンの指揮とは対極。
ゴドフリー・ハーディング:ゴドフリーの部隊は、隊の全員でゴドフリーの戦闘をサポートするワンマンチームだ。隊員もそれに適したオーヴァードで固められている。
ゴドフリー・ハーディング:「死 ィィイイイイ────────ッ」
ゴドフリー・ハーディング:ゴドフリーの周囲から、膨大な電流が立ち昇る。雷を大量に束ねたかのようなそれは、本来通常のオーヴァードではあり得ざるほどのエネルギー規模。
ゴドフリー・ハーディング:眩い閃光が辺りを照らし出し、火の粉が飛び散り、機器が一斉にショートする。
ゴドフリー・ハーディング:「────ね ェェエエエエエエーーーーーッ!!」
ゴドフリー・ハーディング:雷撃が解き放たれ、エネルギーの奔流が君達を襲う!
ルスティア・ユートゥ:「──ッく」
ルスティア・ユートゥ:脚が満足に動かない。無様に脇へよけようと試みて、静止し。
ルスティア・ユートゥ:「ルフ──ナッ!!お願い!」
ルスティア・ユートゥ:叫び、自らのレネゲイドを律する事に全神経を集中する。
銀鏡ルフナ:「……ルスティアさん!!」
銀鏡ルフナ:両手を広げた熊がルフナの前に立ち、その後ろでルスティアを抱きしめるように庇う。
銀鏡ルフナ:俳句を詠む熊――ハムちゃんの能力は銀鏡ルフナにも制御不能である。
銀鏡ルフナ:どのような俳句を詠むのか、その結果何が起こるのか。
銀鏡ルフナ:それが未知数であるという誓約の元、常識外れの能力を発揮できる。
銀鏡ルフナ:choice[古池や,菜の花や,雪とけて,柿くへば,遠山に,閑さや,苺ジャム]
DoubleCross : (choice[古池や,菜の花や,雪とけて,柿くへば,遠山に,閑さや,苺ジャム]) → 苺ジャム
銀鏡ルフナ:choice[蛙飛びこむ,月は東に,村いっぱいの,鐘が鳴るなり,日の当たりたる,岩にしみ入,男子はこれを]
DoubleCross : (choice[蛙飛びこむ,月は東に,村いっぱいの,鐘が鳴るなり,日の当たりたる,岩にしみ入,男子はこれを]) → 岩にしみ入
銀鏡ルフナ:choice[水の音,日は西に,子どもかな,法隆寺,枯野かな,蝉の声,食ふ可らず]
DoubleCross : (choice[水の音,日は西に,子どもかな,法隆寺,枯野かな,蝉の声,食ふ可らず]) → 食ふ可らず
GM:そりゃそうだろ
ハムちゃん:『……苺ジャム 岩にしみ入 食うべからず』
銀鏡ルフナ:厳かに熊が俳句を詠む。
銀鏡ルフナ:すると、地面からボコボコと雷撃を防ごうとするかのように岩が生え――
銀鏡ルフナ:そこから苺ジャムが染み出す。
銀鏡ルフナ:きっと食べたらお腹を壊すだろう。
ゴドフリー・ハーディング:「ふざけているのか~~~~~~ッッ!!」
銀鏡ルフナ:「……ハムちゃん寝起きで調子悪いみたい……」
銀鏡ルフナ:「ふ、ふざけてな……ひゃううう!!!!」
銀鏡ルフナ:あまり雷撃を防ぐことはかなわず、その身に受ける。
香流玲那:「くっ……そんな、ハムちゃんの俳句でも……」初見
ルスティア・ユートゥ:ルフナの肌に傷がついた事に加えて、自らの不甲斐なさにこめかみに青筋が走る。
ルスティア・ユートゥ:俳句の出来は可愛らしくてルフナらしいとも、焼き切れた思考の隅で小さく思った。
六條 累音:「ぐ、ッ、ふ…………まったく。本当に、滅茶苦茶をするんだから」ゴドフリーにも、ルフナにも抱いた気持ちだ。
六條 累音:ピアスを撫でる。障害物の影へ隠れど、その電撃は彼女を灼く──しかしながら、その経験と知識は、最低限のリザレクトを以て身体を維持する。
七瀬花霞:「ふっ……く、はは……」思わず、笑みが浮かぶ。
七瀬花霞:いつものルフナだ。変わらずいてくれている。そのことが、可笑しくて、嬉しかった。
七瀬花霞:だから、倒れていた体は雷撃を受けて、逆に立ち上がっていた。
七瀬花霞:自動迎撃の影がゴドフリーと繋がり、死の痛みを再生する。
七瀬花霞:花霞の死の記憶は、無数の死者の中の名も無き一人であるが故に、自らの死因を忘れ、『七瀬花霞』となった可能性のある死者全ての死因を内包していた。
ゴドフリー・ハーディング:花霞の反撃は確かにゴドフリーに届いていた……はずだ。
ゴドフリー・ハーディング:はず、というのは──それを受けたゴドフリーが、まるで身動ぎ一つの反応も見せなかったからだ。
ゴドフリー・ハーディング:引き裂かれ、焼け爛れる……ありとあらゆる苦痛をその身に受けながらも、まるで何も感じていないかのように。
ゴドフリー・ハーディング:「……何だ、これは?」
ゴドフリー・ハーディング:「痛み? ……感覚……記憶か? ……笑わせる」
ゴドフリー・ハーディング:「死者の苦痛など、俺は常に背負っている」
七瀬花霞:冷や汗が流れる。
七瀬花霞:「私みたいに死に慣れてる訳じゃない……戦いを重ねて覚悟があるとかでもない……」
七瀬花霞:「この人……とっくに破綻してる……本当に死が怖くないんだ……!」
ゴドフリー・ハーディング:「く、は、はは……面白い! 他の連中にも教えてやるといい!」
ゴドフリー・ハーディング:「俺は貴様ら全員を『こうする』為に戦っている」
ゴドフリー・ハーディング:「一人残らず……苦痛に満ちた地獄に叩き落としてやる」
ゴドフリー・ハーディング:その表情は、おぞましい程の憎悪に満ちていた。
六條 累音:「あら、地獄には落ちるつもりよ……今落ちるには早いだけでね」
六條 累音:前方も、後方も、厄介極まりない。けれど……ティアの銃口が向いた先。いつも彼女の感覚は正しくて、いつも自身の判断とも合致していた。
六條 累音:「まずは、数……」
六條 累音:沈み始めた月夜。辛うじて臨む月光が影を照らし、そして蠢く。
六條 累音:影に覆われた戦場の中、影を媒介とするように廻っていく……集団ならば、尚更だ。
六條 累音:ゴドフリー・ハーディングの率いる粒ぞろいのオーヴァード。その一部の肉体がどろり、と溶けたように崩れ始めて──それは、感染するように連鎖する。
六條 累音:レネゲイドを喰らう。影を喰らう。身を喰らう。その恐怖は伝染する。同じ覚悟を、全員が背負えるはずがない。
GPO精鋭部隊:「何だ、これ……!?」「助け……うわぁああッ!?」
ゴドフリー・ハーディング:「狼狽えるな!焼き払え!!」
GM:伝染し広がっていく影を、まだ生きている隊員ごと焼き払い、一気に全滅するのは防がれる──だが被害は甚大だ。
六條 累音:容赦など、する意味もない。私の愛しい彼女にしたように、優しくする理由すらない。
六條 累音:「苦痛に満ちた地獄に落とすのは、味方も──かしら?」
六條 累音:まるで地獄絵図だ。冷徹な笑みと、皮肉を浮かべた。
七瀬花霞:ゴドフリーの狂気に触れて、気圧された。しかし、同時に足を進ませる動機にもなった。
七瀬花霞:この男は本当にまずい。その思いが、受け身でしか能力を発動できないはずの花霞の足を前に進ませた。
七瀬花霞:「瞬発力、四肢のコントロール……まだ、ちゃんとできてないけど……」
七瀬花霞:自らの意思で影を伸ばす。自動迎撃とは比べものにならない精度の粗さ。
七瀬花霞:そも、花霞の能力が攻撃を受けることをトリガーとしているのは、生者に対する無意識の罪悪感から自分自身で攻撃のイメージを固めることができなかったからだ。
七瀬花霞:だが、他者から奪ってでも生きることを決めた今ならば。精度が粗くとも、累音の攻撃によって陣形が乱れた相手にならば。
七瀬花霞:「行って……!」
七瀬花霞:無数の死の記憶を内包する影が、届いた。
GPO精鋭部隊:ルスティアと累音の攻撃を受け、部隊は最早殆ど死に体だ。無事な者は殆どいない。
GPO精鋭部隊:その内の一人、まだ顔立ちに幼さを残した、二十代前半ほどの兵士の一人の胸に、その影が突き刺さった。
GPO精鋭部隊:「がふっ…… あ゛っ……」
GPO精鋭部隊:流れ込む死の感覚は、今まさに死に瀕した彼にとってはまさしく致命的だった。
GPO精鋭部隊:恐怖と苦痛の表情を残し、その場に崩れ落ちる。
七瀬花霞:その顔を、崩れ落ちる様を、目を逸らさず見つめる。
七瀬花霞:存在しない鼓動を錯覚する。血の気が引きそうになる。
七瀬花霞:「……まだ、終わってない」呟いて。「みんな、備えて! 反撃が来る――!」
ゴドフリー・ハーディング:そう言うよりも早く、雷撃が君達を貫いた。プラズマ化した超高伝導状態の空間を、爆発的な電流が突き抜ける。
香流玲那:「ぐ、あぁッ……!」
銀鏡ルフナ:「う、うううう……っ!」しっかりとルスティアさんを抱きしめたまま。またしたたかに雷撃に撃たれる。
銀鏡ルフナ:「や、やっぱり……強い、ね……!」
ルスティア・ユートゥ:「……ッ、クソ……早く、動きなさい、よ……!」ルフナの腕の中で、浅い呼吸を繰り返しながら歯噛みする
銀鏡ルフナ:「大丈夫、だよ……」ぎゅっと強く抱きしめる。「ルフナ……守るから、ね」言い聞かせるように優しく笑う。
ルスティア・ユートゥ:「ルフ、ナ……」
六條 累音:「っ、ぐ……、ッ……」リザレクトを繰り返せどその痛みは変わらない。肩で呼吸をしながらも、その眼光は光を保ち続ける。
ゴドフリー・ハーディング:「生存者で陣形を再編しろ!!熊以外の防御は薄い!畳み掛けるぞ!!」
GPO精鋭部隊:「了解で……ぎゃっ……ぎゃああああッ!?」
GM:突如として悲鳴が上がる。見れば、GPO隊員の胴体が引き千切れて、泣き別れになった下半身と上半身がそれぞれ宙を舞っていた。
GM:血飛沫と共にぼとりと落下し、臓物がびしゃりと散らばる。
GM:それを成したのは、管制塔の入口から伸びる、無数の黒い触手だった。
GPO精鋭部隊:「なっ……はっ……!?」「な、何だ……!?増援か!?」
ゴドフリー・ハーディング:「……いや……」
GM:幾多の触手が暴れ狂うまま、その本体が、地響きと共にゆっくりと管制塔に歩み出る。
GM:それは甲殻に覆われた、巨大な人型の怪物だった。
“ミアズマ”:「────────────ッ!!!!!」
“ミアズマ”:“ミアズマ”が、魔街そのものに響き渡るかのような咆哮を上げた。
銀鏡ルフナ:「あっ……あれ、は……!!」
七瀬花霞:覚悟はしていた。いつか対峙しなければならないと思っていた。それが今になる可能性も理解していた。
七瀬花霞:「は、ぁ……ぁ、は……っ」
七瀬花霞:その姿を見ただけで、声を聞いただけで、体が思う通りに動かなくなる。
ルスティア・ユートゥ:「──ただでさえ、忙しいってのに!」
六條 累音:3月3日、9時にセレステの地下に存在する事だけが分かっていた。反面現在の位置は不明──故に、唯一不確定だった乱数。
六條 累音:「まったく、もう……盤面も何も、あったものではないわね……!」
“デッド・レコニング”:「な……」
“デッド・レコニング”:「何ですか、あれは……」
銀鏡ルフナ:「……!そっか……ミーコと"デッド・レコニング"は……」
銀鏡ルフナ:「ミアズマを知らないんだ……!」
ゴドフリー・ハーディング:(連中の裏切りでは無いのか……? ではギルドの隠し玉か?)
六條 累音:「……裏を返せばGPOもシャルヴも知らない、最大戦力……」
六條 累音:「やるしか、ないのでしょうね……!」これが最後の一周だ。となれば、合わせるしかない──未知であろうと、なんであれ。
“ミアズマ”:「グ、ヴ……」
“ミアズマ”:巨体の皮膚がめきめきと蠢き、呻くような声を上げ
“ミアズマ”:「……ヴォア゛ァアアアアァアアッ!!」
“ミアズマ”:咆哮と共に、無数の凶悪な触手が六條に向け伸びる。
六條 累音:「ッ……!」咆哮。そのレネゲイドに圧されかけ、同時に死の恐怖が自身を襲う。
GM:だがそれは六條を貫く寸前、ばつん、と。弾け飛ぶようにして消失する。
GM:同時、六條の傍らには銀髪の少女が立っていた。
カレン・フランツィスカ:「……大丈夫ですか? 先輩」
六條 累音:「……カレン……!」
六條 累音:自身の死を免れたことも、当然だが──彼女の姿を再び見れたこと、声を聞けたこと……頼れる恋人が助けに来たことを実感して。つい、嬉しく感じてしまう。
カレン・フランツィスカ:「こっちはもう片付いちゃいました。可愛い後輩のお手伝いは必要ですか? 先輩♡」
六條 累音:「ええ、可愛い恋人の手助けがあるなら百人力。その分一杯褒めてあげる、手伝いなさい……カレン!」
“エクゾエクリプス”:「……ぬぅっ……!」
“エクゾエクリプス”:“エクゾエクリプス”が管制室の壁を切り裂き、屋外へと脱出する。その鎧は砕け、黒い血液が夥しく流れ落ちている。
“エクゾエクリプス”:「ここまでか……未だ担い手として未熟なり。いずれ再見しようぞ!」
レオン・サンジェルマン:「今は追わなくていい、ギルドの援護に回るぞ!」
ルスティア・ユートゥ:「……流石。こうなると頼もしいわね」
GM:“エクゾエクリプス”が姿を消すと同時、別方向の壁が陥没してぶち抜かれる。
GM:そこから姿を現したのは、年若い、筋骨隆々たる少年だった。
“マスターレイス08'”:「…………おい!!!!! 今逃げてったのがゴドフリーって野郎か!?!?!?」
鷺沼秀:「声がでかいんだよ莫迦が!ゴドフリーは向こうだ!」
“マスターレイス08'”:「おお!!!!!あっちか!!!!!あの乳がでかい!!!!!」
鷺沼秀:「どう見ても違うだろうが!!向こうの人相が悪い男だ!!」
“マスターレイス08'”:「はははは!!!!分かった分かった!!!!!そんなに大声を出さなくても聞こえてるぞ!!!!」
鷺沼秀:「こ……こいつッッ……」
六條 累音:「鷲沼秀に"マスターレイス08'"……そう、そちらも片付いたのね」
GPO精鋭部隊:「まずいぞ……“マスターレイス”だ」「アレがか……!?」
“デッド・レコニング”:「……ッ…… いや、おかしいです……“ネヴュラズラース”は? こんなに早くやられたと言うのですか」
“デッド・レコニング”:「いえ、しかしまだ“アストログリム”が……」
GM:その言葉を遮るように、天井が爆発的に破壊され、大量の瓦礫が降り注ぐ。
GM:土煙の中、そこに白く毛深い柱のようなものが聳えて、空いた穴から巨大な目がこちらを覗いている。
狩野達昭:「ワンワン!バウ!ワンワンワン!!」
銀鏡ルフナ:「……ボス!!」
銀鏡ルフナ:「狩野さんももう片付けてくれたの~!?すご~い!あとでジャーキーあげるからね~!」
ルスティア・ユートゥ:「ふふ、ベストな戦力配置だったみたいね。るい」
六條 累音:「ええ、勿論よ……けれど、想像よりも早かったわね」
六條 累音:「起こした台風は、私達の追い風になってくれるようね……"デッド・レコニング"」
“デッド・レコニング”:「……ッ…… こんなことが……旧世代のオーヴァードに……」
ゴドフリー・ハーディング:「目障りな屑蟲共が次から次に……」
GM:NPCの戦力配置に関しては、それぞれに適性が設定されており、その相性によってどれだけ戦闘に時間を要するか決まっていました。
GM:ですが全て最適解を当てられてしまったので……次のラウンドから、以下のNPCカードが使用可能です。
“ペイルドレッド”狩野達昭
シナリオ中1回使用可能。
攻撃判定の直前に使用する。その対象をシーン(選択)に変更する。
“ゼーロス”カレン・フランツィスカ
1ラウンドに1回、六條累音のみ使用可能。
攻撃判定の直前に使用する。その攻撃は対象の装甲値・ガード値を無視し、ダメージは軽減されない。
GPO“維持派”
1ラウンドに1回使用可能。
カバーリングを行う。
FH魔街支部
シナリオ中1回使用可能。
ダメージ判定の直前に使用する。与えるダメージに+10Dする。
ストレンジャーズ
クライマックス戦闘中、常時発動する。
全ての判定ダイスを+2個する。
GM:また、既にお忘れかもしれませんが……
GM:・シナリオ中に同じ相手と戦闘を行う際、その相手への攻撃判定・リアクション判定の達成値・ガード値に+(シナリオ中に戦闘した回数×10)する。また、与えるダメージに(+シナリオ中に与えたダメージ÷5 端数切捨て)する。
GM:こちらのボーナスがありますので、ミアズマに対しては攻撃判定・リアクション判定の達成値・ガード値に+10、与えるダメージに+18のボーナスが付与されます。
ルスティア・ユートゥ:やった~~!
銀鏡ルフナ:うれしすぎる
七瀬花霞:最高~~~~!
六條 累音:最高……
GM:現在のエンゲージは以下の通りです。
エンゲージ
“デッド・レコニング”[17]
(5m)
ルスティア[16]ルフナ[7]六條[6] (5m) “ミアズマ”[10]
(5m)
GPO精鋭部隊[5]七瀬[6]
(15m)
ゴドフリー[8]
GM:ラウンド2
GM:セットアップから!
ルスティア・ユートゥ:なし!
銀鏡ルフナ:なし!
七瀬花霞:《鮮血の奏者》 HPを2消費して、攻撃力+21
七瀬花霞:七瀬花霞のHPを2減少(17 → 15)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を4増加(101 → 105)
六條 累音:う~ん 悩むんですが……やるか
六條 累音:《魔街の王》エフェクトをひとつ選び、LVを+3する。侵蝕率を+1d10する。
六條 累音:《原初の黒:落星衝》のレベルを+3し、レベル7にします
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 2)増加(76 → 78)
ゴドフリー・ハーディング:Dロイス 《魔街の王》を使用 ラウンド中《雷の槍》のLV+3
GPO精鋭部隊:セットアップ 《力場の形成》LV5 対象攻撃力+10 対象ゴドフリー
“ミアズマ”:Eロイス《堕落の誘い》
“ミアズマ”:Eロイス《衝動侵蝕》
“ミアズマ”:衝動侵蝕を発生。衝動判定に失敗した侵蝕率99%以下のキャラクターは即座に100%になる。また、判定に失敗した場合「恐怖」の衝動が発生し、バッドステータスの硬直を受けます。
“ミアズマ”:対象はPC全員です
銀鏡ルフナ:そんなあ……目標いくつですか?
GM:難易度は9です。
七瀬花霞:行ける……!
GM:9じゃない すいません
七瀬花霞:違った……
GM:難易度は20ですが、この判定にはミアズマへのループボーナスが適用可能です。
七瀬花霞:つまり実質10……!
六條 累音:やった~!
銀鏡ルフナ:10か~~!
七瀬花霞:5dx+4+10>=20
DoubleCross : (5DX10+14>=20) → 8[1,2,4,6,8]+14 → 22 → 成功
六條 累音:(4+1+2)dx+1+10>=20
DoubleCross : (7DX10+11>=20) → 10[1,4,6,7,8,8,10]+10[10]+10[10]+6[6]+11 → 47 → 成功
六條 累音:えっすご
ルスティア・ユートゥ:5dx+11>=20
DoubleCross : (5DX10+11>=20) → 6[3,3,3,5,6]+11 → 17 → 失敗
GM:意志つよ
六條 累音:意志の化け物
GM:意志よわ
七瀬花霞:ルスティアさーん!
ルスティア・ユートゥ:まあまあ……
銀鏡ルフナ:1dx+1+10>=20
DoubleCross : (1DX10+11>=20) → 6[6]+11 → 17 → 失敗
七瀬花霞:ルフナーっ!
六條 累音:ルフナは……暴走は解除できるか……!
GM:意志薄弱カップル
銀鏡ルフナ:盾の誓いを使用!暴走を回復し、HP-5!
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を2D10(→ 15)増加(78 → 93)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナのHPを5減少(7 → 2)
六條 累音:急に増えすぎ
GM:しかし失敗したら侵蝕率は100に上げた上で+2D10になります 更に暴走+硬直
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を2D10(→ 13)増加(100 → 113)
銀鏡ルフナ:暴走は解除したものの侵蝕は100になってさらに2d10して硬直します~~!
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を2D10(→ 8)増加(105 → 113)
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を2D10(→ 18)増加(100 → 118)
“ミアズマ”:更にセットアップでEロイス《殺刃圏》 クリンナッププロセスごとに、あなた以外のキャラクターは2D点のダメージを受ける。
GM:ではイニシアチブ
GM:行動値17 デッド・レコニングの手番です
“デッド・レコニング”:マイナーなし
“デッド・レコニング”:メジャー 《コンセントレイト:グレイプニル》LV5+《理外の法則》LV7+《禁止の鎖》LV5+《悪魔の影》LV1+《魔神の心臓》LV3+《封印の鎖縛》LV5+《停滞空間》LV5+《マインドホール》LV1+《因果歪曲》LV5+《パラドックス》LV1
“デッド・レコニング”:+《支配者の威光》LV6
GM:
・命中で対象の取得しているエフェクト1つをそのシーンの間使用不可にする。クリンナッププロセスに侵蝕点2点上昇で解除可能 シナリオLV回
・命中で対象は次に受ける攻撃に対してリアクション不可
・命中でラウンド間対象が行う判定ダイス-9個 マイナー使用で解除可能
・命中でシーン間対象の装備しているアイテム1つを使用不可にする マイナー使用で解除可能
・命中でシーン間対象は行動値0 マイナー使用で解除可能
・命中でシーン間マイナーアクションを行えなくなる メインプロセス終了時に侵蝕率3点上昇で解除可能
・命中でシーン間対象の攻撃力-30
六條 累音:判定ダイスは……何個ですか?
“デッド・レコニング”:対象はPC全員とミアズマ
GM:判定ダイスは20個です
六條 累音:多っ!何でもないです
“デッド・レコニング”:20DX7+6
DoubleCross : (20DX7+6) → 10[1,2,2,2,2,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10]+10[2,2,4,5,5,7,8,10]+4[4,4,4]+6 → 30
七瀬花霞:【キングズベリー・ランの屠殺者】《原初の紫:復讐の刃》 4(+db)dx7-2 攻撃力28+1d10 侵蝕7
ルスティア・ユートゥ:暴走リア不
銀鏡ルフナ:ガード!
銀鏡ルフナ:お姉さまをカバーするつもりでいるけど一応ドッジチャレンジします?
六條 累音:やるだけやりましょっか
六條 累音:(1+2+2)dx>=30
DoubleCross : (5DX10>=30) → 10[3,5,5,6,10]+2[2] → 12 → 失敗
六條 累音:頑張りはした
銀鏡ルフナ:がんばった!《砂の結界》カバーリングします。対象累音さん!
七瀬花霞:7dx7-2
DoubleCross : (7DX7-2) → 10[3,3,8,10,10,10,10]+10[1,2,3,5,8]+10[10]+10[8]+3[3]-2 → 41
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を2増加(118 → 120)
七瀬花霞:回った!
銀鏡ルフナ:すご!
“ミアズマ”:ガード 《自動触手》LV7 ガード時21点反射
七瀬花霞:ダメージも出します
七瀬花霞:5d10+28+1d10+3d10
DoubleCross : (5D10+28+1D10+3D10) → 25[2,6,2,8,7]+28+4[4]+10[5,2,3] → 67
GM:“デッド・レコニング”に21のダメージ (-58 → -79)
銀鏡ルフナ:ミアズマとレコやんが潰し合っている……
GM:“デッド・レコニング”に67のダメージ (-79 → -146)
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を7増加(113 → 120)
銀鏡ルフナ:私の装備はグローイングアーマーとスマートヘルメットだぞーッ
GM:花霞ルフナには前回と同じ装備を没収 ルスティアさんはブリンカーを没収
銀鏡ルフナ:ぴい……グローイングアーマーとられます……
七瀬花霞:ぴえーん影蛇の剣が……
GM:花霞 原初の紫:復讐の刃 ルフナ 砂の結界 ルスティア 神の眼を使用不可に。
ルスティア・ユートゥ:えんえん
銀鏡ルフナ:え~ん
七瀬花霞:うわあああ
“ミアズマ”:デッドレコニングに《餓鬼魂の使い》LV5 対象HPダメージ時に邪毒3付与
GM:ミアズマに対しては《自動触手》LV7を封印。
“デッド・レコニング”:《ゴーストチェイン》LV1 行動値0で未行動に
ルスティア・ユートゥ:うわ
六條 累音:コイツ……!
銀鏡ルフナ:なにしてくれてるんだ!
七瀬花霞:もういい……休め……!
GM:イニシアチブ
GPO精鋭部隊:《鼓舞の雷》LV1
GPO精鋭部隊:ゴドフリーを行動させます
銀鏡ルフナ:!?
六條 累音:おまえ~!?
ゴドフリー・ハーディング:マイナーなし
ゴドフリー・ハーディング:メジャー《コンセントレイト:ブラックドッグ》LV5+《雷神の槌》LV9+《サンダーストーム》LV1+《雷の槍》LV9+《雷光撃》LV9
GPO精鋭部隊:《拡散する世界》LV1 対象メジャーの対象をシーン選択に変更 自身HP20消費
銀鏡ルフナ:???
ルスティア・ユートゥ:君たち滅茶苦茶優秀だね
GM:GPO精鋭部隊に20のダメージ (-116 → -136)
ゴドフリー・ハーディング:PC全員とミアズマに攻撃
銀鏡ルフナ:七瀬花霞/〇P:親愛/N:不安 のロイスを切って不利な効果を解除します!
七瀬花霞:銀鏡ルフナ ○純愛/執着 のロイスを昇華して不利な効果を解除します!
ゴドフリー・ハーディング:12DX7+5
DoubleCross : (12DX7+5) → 10[1,2,5,5,5,5,6,6,7,7,8,8]+10[4,7,9,10]+10[2,6,9]+10[10]+2[2]+5 → 47
七瀬花霞:【キングズベリー・ランの屠殺者】《原初の紫:復讐の刃》 4(+db)dx7-2 攻撃力28+1d10 侵蝕7
銀鏡ルフナ:ガード!
六條 累音:ダメもとで回避だけしてみよ~
七瀬花霞:9dx7-2
DoubleCross : (9DX7-2) → 10[1,3,4,6,6,7,8,9,9]+10[1,1,7,8]+10[1,9]+2[2]-2 → 30
六條 累音:(1+2+2)dx>=47 そろそろ100に届く気がする
DoubleCross : (5DX10>=47) → 9[1,1,3,5,9] → 9 → 失敗
ルスティア・ユートゥ:コンダクターへのロイスを解除して不利な効果を解除
ルスティア・ユートゥ:【相亡の鏡面】《神の眼+リフレックス》知覚でドッジ。侵蝕3
“ミアズマ”:ガード
ルスティア・ユートゥ:10dx+26@7
DoubleCross : (10DX7+26) → 10[1,2,4,4,4,5,7,7,9,9]+10[1,5,6,9]+6[6]+26 → 52
ルスティア・ユートゥ:回避
銀鏡ルフナ:すご
六條 累音:えら~!
七瀬花霞:流石~!
ルスティア・ユートゥ:えへへ
銀鏡ルフナ:お姉さまカバーリングいります?
六條 累音:え~~~……悩むけど今回は大丈夫……かな……!
GPO精鋭部隊:《力の霊水》LV3+《力の法則》LV3+《凍てつく刃》LV5 ダメージ+8D10+15
銀鏡ルフナ:OK!ではひとりで受けましょう!
ルスティア・ユートゥ:ワァ……
七瀬花霞:ぎええええ
銀鏡ルフナ:なにいってだこいつら~~!
六條 累音:何だこいつ~!
ゴドフリー・ハーディング:ダメージ
七瀬花霞:こちらもダメージ!
ゴドフリー・ハーディング:6+3D10+18+4+18+10+8D10+15
DoubleCross : (6+3D10+18+4+18+10+8D10+15) → 6+25[10,8,7]+18+4+18+10+44[1,5,9,8,1,5,10,5]+15 → 140
七瀬花霞:4d10+28+1d10+3d10
DoubleCross : (4D10+28+1D10+3D10) → 21[5,9,2,5]+28+5[5]+14[4,3,7] → 68
六條 累音:この人なんかおかしいよ!
七瀬花霞:耐えられるはずがない! 予備心臓を使用してHP1で復活!
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 1)増加(93 → 94)
六條 累音:リザレクトが上手過ぎる
七瀬花霞:更に侵蝕+1d10
銀鏡ルフナ:ここで恐らく精鋭部隊が落ちると思えば……ここか……?
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(120 → 127)
ルスティア・ユートゥ:最強のオーヴァード
七瀬花霞:七瀬花霞の侵蝕率を7増加(127 → 134)
七瀬花霞:復讐分の侵蝕も上げました
銀鏡ルフナ:ミアズマの攻撃って問答無用でロイス2つきってくるんでしたっけ?ダメージ通ったらとかじゃなくて
六條 累音:ブラッドボムだった気がする
七瀬花霞:ダメージ通ったらだったような気がする
銀鏡ルフナ:ううううううむ…………ここは……普通に死ぬ……か
銀鏡ルフナ:いや!結局カバーしてミアズマでも2つきることになったらカスなので《神宿す守剣》使います。
GM:“ミアズマ”に140のダメージ (0 → -140)
銀鏡ルフナ:あっいやまって 混乱している ちょっとまってください
六條 累音:140点受け切れる……?
銀鏡ルフナ:使っても絶えないわ!
銀鏡ルフナ:六條 累音/P:慕情/〇N:悔しさ 切って復活します。手間取って申し訳ない!
GM:ゴドフリー・ハーディングに58のダメージ (-53 → -111)
GM:イニシアチブ 行動値16 ルスティアさんの手番です
ルスティア・ユートゥ:えーっと
ルスティア・ユートゥ:マイナーで戦闘移動してGPO精鋭部隊へエンゲージ
ルスティア・ユートゥ:そのままメジャーで精鋭部隊に素撃ちします
GM:判定どうぞ!
ルスティア・ユートゥ:10dx+16
DoubleCross : (10DX10+16) → 9[2,2,2,4,5,7,8,8,8,9]+16 → 25
GPO精鋭部隊:ガードします
ルスティア・ユートゥ:3d10+30
DoubleCross : (3D10+30) → 14[3,4,7]+30 → 44
GPO精鋭部隊:装甲ガードで軽減しますが…… HP0 戦闘不能です。
ルスティア・ユートゥ:よ、よかった
銀鏡ルフナ:ありがと~~~~~~~~~~~~~♡かっこよすぎ!!!!!
六條 累音:偉すぎ!!!
GM:行動値10 ミアズマの手番です
“ミアズマ”:ムッッ……マイナーが使えん!!
“ミアズマ”:あの小娘がァ~~~~
ルスティア・ユートゥ:か、かわいそう
GM:そもそも行動値0じゃねーか
七瀬花霞:ミアズマ……
六條 累音:ミアズマ……
六條 累音:可哀想にねえ
GM:では行動値8 ゴドフリーの手番です
ゴドフリー・ハーディング:メジャー 《コンセントレイト:ブラックドッグ》LV5+《雷神の槌》LV9+《サンダーストーム》LV1+《雷の槍》LV9+《雷光撃》LV9
ゴドフリー・ハーディング:え~対象が
ゴドフリー・ハーディング:choice[ルフナ,花霞,ルスティア,累音,ミアズマ]
DoubleCross : (choice[ルフナ,花霞,ルスティア,累音,ミアズマ]) → 累音
ゴドフリー・ハーディング:累音ルフナのエンゲージ
銀鏡ルフナ:ぴーっ!
六條 累音:ヤバいよ~!
ゴドフリー・ハーディング:12DX7+5
DoubleCross : (12DX7+5) → 10[1,1,2,3,4,6,6,7,7,8,8,9]+10[1,1,2,2,9]+4[4]+5 → 29
銀鏡ルフナ:ガード!
六條 累音:今回はスルーして行動0のミアズマの方でカバーリングしてくれると嬉しい!
銀鏡ルフナ:おっけ~~!
六條 累音:(1+2+2)dx>=29
DoubleCross : (5DX10>=29) → 7[3,4,6,7,7] → 7 → 失敗
ゴドフリー・ハーディング:ではダメージ
ゴドフリー・ハーディング:3D10+6+3D10+18+4+18
DoubleCross : (3D10+6+3D10+18+4+18) → 19[10,7,2]+6+22[10,10,2]+18+4+18 → 87
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を1D10(→ 7)増加(94 → 101)
六條 累音:あっ言い忘れてた リザレクトです
銀鏡ルフナ:はあはあ……つらい……七瀬花霞/P:尽力/〇N:困惑 切って復活します。これ帰ってこられる……?
六條 累音:あと2個?
銀鏡ルフナ:あと2!
GM:行動値7 ルフナさんの手番です
銀鏡ルフナ:え~と……硬直もなおってるしやることないかな。可愛く佇んで以上!
GM:では行動値6 七瀬さん六條さんの手番です
六條 累音:どっちから行きます~?
七瀬花霞:お先にどうぞ!
六條 累音:もい!いただきます
六條 累音:マイナーだけすることないのでパスして……
六條 累音:幻異合・引力眩症:《エクスプロージョン+ツインバースト+原初の黒:落星衝》攻撃力[+8+LV*3+LV*6]の射撃攻撃
銀鏡ルフナ:《砂の加護》《砂塵霊》
六條 累音:ルフナ……!
銀鏡ルフナ:判定ダイス+6個、攻撃力+20してください。
銀鏡ルフナ:銀鏡ルフナの侵蝕率を6増加(120 → 126)
六條 累音:有難く貰うわ それと……NPCカードも使わせてもらいましょう
六條 累音:“ペイルドレッド”狩野達昭
シナリオ中1回使用可能。
攻撃判定の直前に使用する。その対象をシーン(選択)に変更する。
六條 累音:ボス……!
GM:ギ~ッ
六條 累音:それと……
六條 累音:“ゼーロス”カレン・フランツィスカ
1ラウンドに1回、六條累音のみ使用可能。
攻撃判定の直前に使用する。その攻撃は対象の装甲値・ガード値を無視し、ダメージは軽減されない。
六條 累音:カレン……♡
カレン・フランツィスカ:先輩専用ですよ♡
六條 累音:当たり前よ 他の人に渡さないんだから
六條 累音:もう1個使うつもりではあるけどダメージ判定直前らしいのでお預け
六條 累音:(4+3+2+6)dx+3
DoubleCross : (15DX10+3) → 10[1,2,2,2,3,5,6,6,7,7,9,9,10,10,10]+9[8,9,9]+3 → 22
六條 累音:あっ 対象はゴドフリーミアズマデッドレコニングで!
GM:OKです
六條 累音:っていうか……敵全員です ドッジ不可なので……
“ミアズマ”:ガード
六條 累音:カレン!あのガード値を破壊して~!
六條 累音:プラスしてダメージ出す前に……魔街支部の力添えももらおうかな!
六條 累音:FH魔街支部
シナリオ中1回使用可能。
ダメージ判定の直前に使用する。与えるダメージに+10Dする。
“デッド・レコニング”:ガードしかないな
ゴドフリー・ハーディング:ガード
GM:ダメージどうぞ!
六條 累音:これミアズマへのダメージは個別で攻撃判定の達成値上昇と与えるダメージ上昇入れていい感じですか?
GM:そうですね 個別でお願いします
六條 累音:はーい!
六條 累音:(3+10)d10+8+12+48+20 ミアズマ以外
DoubleCross : (13D10+8+12+48+20) → 74[6,3,5,8,4,4,1,10,5,10,10,3,5]+8+12+48+20 → 162
GM:ほぎゃああああああ
六條 累音:1d10+18+162 ミアズマのみ/ループボーナス
DoubleCross : (1D10+18+162) → 10[10]+18+162 → 190
ルスティア・ユートゥ:ヒュ~ッ!!!
銀鏡ルフナ:お姉さまつよ~い!
七瀬花霞:すげーっ!
六條 累音:壊れろ~~~~!!!!
GM:“デッド・レコニング”に162のダメージ (-146 → -308)
“デッド・レコニング”:HP0
“デッド・レコニング”:戦闘不能です 痛すぎる!!
ルスティア・ユートゥ:やった~~!!
銀鏡ルフナ:うお~~~~~ッ!!!!
七瀬花霞:やったー!!
六條 累音:守られてきた分は返せたかな……!
銀鏡ルフナ:お姉さま……
ルスティア・ユートゥ:かっこいいわ~♡
GM:ゴドフリー・ハーディングに162のダメージ (-111 → -273)
ゴドフリー・ハーディング:HP0
ゴドフリー・ハーディング:《緊急蘇生》LV9 で復活します
銀鏡ルフナ:ふ、ふっかつしよって
GM:“ミアズマ”に190のダメージ (-140 → -330)
GM:防具が作れてないから攻撃が全部入る しかしまだ生きています
六條 累音:六條 累音のイニシアチブを14増加(6 → 20)
六條 累音:イニシアチブ増やしちゃった
銀鏡ルフナ:い、いきてる……
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を14増加(101 → 115)
GM:同じく行動値6 七瀬さんの手番です
七瀬花霞:待機します
GM:では行動値0 ミアズマの手番です
“ミアズマ”:マイナー使用不能
“ミアズマ”:メジャー 《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》LV5+《渇きの主》LV7+《オールレンジ》LV7+《死神の手》LV5+《ジャイアントグロウス》LV5+《ブラッドボム》LV5LV5+《侵蝕腕》LV5
六條 累音:ダイスって11個で合ってますか?
“ミアズマ”:-9で11個ですね
六條 累音:《セイクリッド》1シーン1回/エフェクトを組み合わせた判定直前、ダイスを-10個する。
“ミアズマ”:何だと~~~!?
七瀬花霞:攻撃対象決めてからでいいかも!
六條 累音:あっそうか!
六條 累音:ごめんなさ~い 早まっちゃった
“ミアズマ”:対象が
“ミアズマ”:choice[ルフナ,花霞,ルスティア,累音,ゴドフリー]
DoubleCross : (choice[ルフナ,花霞,ルスティア,累音,ゴドフリー]) → 累音
“ミアズマ”:累音ルフナペア
六條 累音:choice一択?
六條 累音:《セイクリッド》1シーン1回/エフェクトを組み合わせた判定直前、ダイスを-10個する。
六條 累音:改めて使います
“ミアズマ”:ではダイスが1個になります
“ミアズマ”:1個あれば十分だぜ
“ミアズマ”:命中で28点回復 さらにHP4D失う
“ミアズマ”:1DX7
DoubleCross : (1DX7) → 5[5] → 5
銀鏡ルフナ:がっ……ガード!
六條 累音:ループボーナスで避けられるんじゃない!?
銀鏡ルフナ:あ!そっか!!
六條 累音:そうそう
銀鏡ルフナ:リアクション+10できるじゃん!!
六條 累音:+2個もあるからいけるよ…!
六條 累音:ドッジしましょう
銀鏡ルフナ:達成値+10していいんですよね!?ドッジの……!?
GM:いいですよ!
六條 累音:やった~!
銀鏡ルフナ:やった~~~!ドッジ!
六條 累音:(1+3+2)dx+10>=5
DoubleCross : (6DX10+10>=5) → 9[6,7,7,7,9,9]+10 → 19 → 成功
銀鏡ルフナ:5dx+10>=5
DoubleCross : (5DX10+10>=5) → 10[1,3,5,7,10]+1[1]+10 → 21 → 成功
銀鏡ルフナ:やった~~~~!!!!!!
“ミアズマ”:ヒンッッ!
ルスティア・ユートゥ:二人共ナイス~~~!!
“ミアズマ”:では攻撃失敗しますが……
“ミアズマ”:メインプロセス終了時に《マインドホール》の効果を解除 マイナーアクション可能に
“ミアズマ”:そして《夜魔の領域》LV3 行動値0で未行動に
“ミアズマ”:つまり即再行動します
“ミアズマ”:マイナーで……う~ん
“ミアズマ”:シーン間行動値0を解除します
“ミアズマ”:メジャー 《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》LV5+《渇きの主》LV7+《オールレンジ》LV7+《死神の手》LV5+《ジャイアントグロウス》LV5+《ブラッドボム》LV5LV5+《侵蝕腕》LV5
“ミアズマ”:choice[ルフナ,花霞,ルスティア,累音,ゴドフリー]
DoubleCross : (choice[ルフナ,花霞,ルスティア,累音,ゴドフリー]) → ルフナ
“ミアズマ”:対象ルフナ累音ペア
銀鏡ルフナ:こっちばっか!
六條 累音:このエンゲージになんかあんの!?
“ミアズマ”:11DX7
DoubleCross : (11DX7) → 10[1,1,1,2,2,3,6,7,9,9,10]+10[4,4,4,9]+4[4] → 24
六條 累音:ダイスが減ってるから調子も出てない……!
銀鏡ルフナ:ガード……!
六條 累音:庇うかは任せます!ヤバければ蘇生するから安心して
六條 累音:とりあえずダメもとでドッジ
六條 累音:(1+3+2)dx>=24
DoubleCross : (6DX10>=24) → 9[1,1,2,3,4,9] → 9 → 失敗
六條 累音:無理!
銀鏡ルフナ:う~~~~~~ん 庇うので蘇生もらってもいいですか…………?
六條 累音:オッケ~!
六條 累音:お願いします ありがとね
銀鏡ルフナ:《砂の結界》カバーリングします!累音さん!
GM:NPCカード忘れてる気がするけど黙っとくか
六條 累音:あっ
六條 累音:維持派いるじゃん どうします?
銀鏡ルフナ:そうじゃん!!!!!!!!!
銀鏡ルフナ:累音さんはそっちにかばってもらいましょうか!
六條 累音:そうしましょう 助けてGPO!
“ミアズマ”:ではまず回復
GM:“ミアズマ”のHPを28増加(-330 → -302)
“ミアズマ”:ダメージが
“ミアズマ”:3D10+20+2D10-30
DoubleCross : (3D10+20+2D10-30) → 18[9,7,2]+20+12[8,4]-30 → 20
銀鏡ルフナ:あっ耐えました
六條 累音:デバフ効き過ぎ
GM:これが俳句が読める熊の力なのか……?
銀鏡ルフナ:ククク……
GM:ではクリンナップ
七瀬花霞:お待ちを!
GM:待機してた
七瀬花霞:まだ待機中のこちらの手番が残っています
GM:どうぞ
七瀬花霞:マイナーで戦闘移動でミアズマのエンゲージに移動
七瀬花霞:ミアズマに白兵攻撃を行います
GM:判定どうぞ!
七瀬花霞:9dx-2
DoubleCross : (9DX10-2) → 10[1,5,6,7,7,8,9,10,10]+8[5,8]-2 → 16
“ミアズマ”:《ありえざる存在:復讐の刃》LV5
“ミアズマ”:反撃します
“ミアズマ”:4DX7
DoubleCross : (4DX7) → 10[2,5,7,10]+10[10,10]+5[1,5] → 25
七瀬花霞:ダメージ出します!
七瀬花霞:2d10+28+1d10+3d10
DoubleCross : (2D10+28+1D10+3D10) → 9[6,3]+28+6[6]+23[5,8,10] → 66
“ミアズマ”:3D10-5-30
DoubleCross : (3D10-5-30) → 20[7,7,6]-5-30 → -15
銀鏡ルフナ:マイナスだ……
六條 累音:ミアズマ君、もう疲れてるのよ……
七瀬花霞:あ、攻撃の達成値+10だった
七瀬花霞:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2
七瀬花霞:ダメージ合計68です
六條 累音:+18は乗ってる?
七瀬花霞:それもだ
七瀬花霞:86!
GM:“ミアズマ”に86のダメージ (-302 → -388)
“ミアズマ”:Eロイス《不滅の妄執》
“ミアズマ”:戦闘不能になった際にHP1で復活します。
“ミアズマ”:解除条件は「シナリオ中、もしくはプリプレイで一度でも“ミアズマ”に対するロイスを取得したキャラクターによる攻撃のダメージ」。
GM:ま……そんな奴がいるわけないがな
七瀬花霞:すみません……初期ロイスの『七瀬花霞 忘却/恐怖』なんですが
七瀬花霞:自分自身ではなく、本物の七瀬花霞へのロイスなのですが、ミアズマに対するロイスということにならないでしょうか……?
GM:ば……バカな……
GM:ウワァアァアアア~~~ッ!!
“ミアズマ”:Eロイス《不滅の妄執》が解除されます。
“ミアズマ”:HP0 戦闘不能です。
七瀬花霞:安らかに眠れ……
GM:ではクリンナップ
GM:ラウンド2終了。
GM:ラウンド3
GM:セットアップから!
銀鏡ルフナ:セットアップなし!
六條 累音:う~ん……なし!
ルスティア・ユートゥ:なしなしのなし!
七瀬花霞:《鮮血の奏者》 HP2消費で攻撃力+21!
七瀬花霞:七瀬花霞のHPを2減少(1 → -1)
七瀬花霞:あ、できなかった
七瀬花霞:なしです
ゴドフリー・ハーディング:では行動値16 ルスティアさんの手番です
ルスティア・ユートゥ:えーっと
ルスティア・ユートゥ:マイナーで戦闘移動してゴドフリーへエンゲージ
ルスティア・ユートゥ:メジャーで素撃ちします
ルスティア・ユートゥ:10dx+16
DoubleCross : (10DX10+16) → 10[2,5,5,5,8,8,8,10,10,10]+8[1,7,8]+16 → 34
ルスティア・ユートゥ:まあまあ
ゴドフリー・ハーディング:ガード。
ルスティア・ユートゥ:4d10+30
DoubleCross : (4D10+30) → 12[2,1,8,1]+30 → 42
ルスティア・ユートゥ:弱いよ~
GM:ゴドフリー・ハーディングに24のダメージ (-273 → -297)
ゴドフリー・ハーディング:HP0
ゴドフリー・ハーディング:Eロイス 《怨念の一打》
ルスティア・ユートゥ:ヒッ
ゴドフリー・ハーディング:ダメージを受けた直後に使用。与えたキャラクターに同じダメージを与える。軽減不可。
ルスティア・ユートゥ:HPは0に。累音へのロイスを切って復活します
六條 累音:待った!
六條 累音:命の霊薬:《奇跡の雫》対象が戦闘不能になった時、HPを[LV*5]まで回復する。
ルスティア・ユートゥ:る、るい……
六條 累音:六條 累音の侵蝕率を6増加(115 → 121)
ルスティア・ユートゥ:ありがとう……ロイス切りを取り消してHP4で復活させてもらいます
六條 累音:起きなさい、ティア……
ゴドフリー・ハーディング:復活エフェクトはありません。が……
銀鏡ルフナ:が……!?
ゴドフリー・ハーディング:Eロイス《憎しみの楔》
ルスティア・ユートゥ:なにぃ……!?
六條 累音:まだあるの~!?
ゴドフリー・ハーディング:現在ルスティアさんの取得している最も大切なロイスをタイタスに変更してください。
ゴドフリー・ハーディング:タイタスに変更したことでどのような影響が出るかはGMが決定できます。
銀鏡ルフナ:な……なんでそんなひどいことするの?
六條 累音:妹を殺されてるからかな……
ゴドフリー・ハーディング:変更したロイスのN感情を「憎悪」に変更してください。
ルスティア・ユートゥ:……………………………わかりました。ルフナへのロイスをタイタス化、N感情を憎悪へ
ゴドフリー・ハーディング:戦闘不能。
GM:戦闘終了です。
ルスティア・ユートゥ:……お疲れ様です
銀鏡ルフナ:は……はあ……はあ……お疲れさまでした……………………
七瀬花霞:よ、喜んでいいのか……?
六條 累音:喜ぶしかないけど……!お疲れ様です……!
GM:では先にバックトラックだけ行いましょう
GM:ハッ……
GM:いやいいか
銀鏡ルフナ:何!?
六條 累音:怖すぎる
七瀬花霞:何何何
GM:Eロイスはこちらです。
Eロイス
“ペルディトゥス”
《究極存在》
“ミアズマ”
《堕落の誘い》(2個分)
《唯我独尊》
《殺刃圏》
《ありえざる存在》
ゴドフリー・ハーディング
《怨念の一打》
《憎しみの楔》
GM:振りたい方はどうぞ
七瀬花霞:振ります!
銀鏡ルフナ:ふるふるふるふるふる!!
ルスティア・ユートゥ:振ります!!!
銀鏡ルフナ:8こかな?
六條 累音:振ります~
ルスティア・ユートゥ:8個!
銀鏡ルフナ:126-8d10
DoubleCross : (126-8D10) → 126-38[4,1,6,6,4,10,2,5] → 88
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を8D10(→ 52)減少(116 → 64)
七瀬花霞:134-8d10
DoubleCross : (134-8D10) → 134-44[3,4,7,3,8,8,1,10] → 90
六條 累音:121-8d10
DoubleCross : (121-8D10) → 121-53[8,9,7,4,4,3,10,8] → 68
銀鏡ルフナ:ほっ……
七瀬花霞:戻れた……
銀鏡ルフナ:これはもう倍振りしたほうがいいやつな気がする 残り二個のロイス二倍でふります~
銀鏡ルフナ:88-4d10
DoubleCross : (88-4D10) → 88-13[7,1,3,2] → 75
七瀬花霞:等倍で振ります
六條 累音:私も倍振りした方が良いな~
銀鏡ルフナ:えっこわ……
七瀬花霞:90-2d10
DoubleCross : (90-2D10) → 90-9[2,7] → 81
ルスティア・ユートゥ:倍振り~
六條 累音:68-10d10
DoubleCross : (68-10D10) → 68-54[1,6,8,8,10,3,7,6,2,3] → 14
ルスティア・ユートゥ:ルスティア・ユートゥの侵蝕率を2D10(→ 7)減少(64 → 57)
銀鏡ルフナ:3点!
七瀬花霞:5点!
六條 累音:3点~
ルスティア・ユートゥ:3点
GM:帰還おめでとうございます!それでは演出に入っていきます。
---
“ミアズマ”:“ミアズマ”からおぞましい《ワーディング》が、レネゲイドが放たれる。
“ミアズマ”:それは死の権化、被食者に対する絶対的な捕食者を思わせる。既に一度味わったものだとしても、本能的な恐怖に身体が硬直するだろう。
ルスティア・ユートゥ:「──ッ、ぐぅ」ようやく持ち直したレネゲイドが再び荒れ狂うのを感じ、唇を噛み切る。
銀鏡ルフナ:「…………!」思い出す。一番初めにミアズマに遭遇した時、成すすべもなく全員殺されるしかなかった恐怖を。
七瀬花霞:既に二度、殺されている。九年前に一度、今から見て明日に一度。
六條 累音:「やっぱり、慣れないわね……!」衝動に呑まれることは最早ない。けれど、その恐怖は死を思い出すには十分過ぎる。
七瀬花霞:その姿を見た時から、死の恐怖と、その人生を奪い取った罪悪感で、身が竦んだ。今でも、そうだ。
七瀬花霞:けれど、
七瀬花霞:「私は……生きてる」
七瀬花霞:荒い呼吸のまま、視線は前を見据える。
銀鏡ルフナ:「そう……、そうだよ」恐怖に震える身体を、ぎゅっと拳を握って抑えつけ、前を向く。
銀鏡ルフナ:「みんな生きて、みんな戦ってる!今度こそ……みんなを守ってみせるから!」
銀鏡ルフナ:「だから……ちょっとだけ待ってて、『花霞』!」ミアズマを真っ直ぐ見据える。
“ミアズマ”:「……」
“ミアズマ”:本来の名を呼ばれても、“ミアズマ”にまるで反応は無い。“震夜”から9年。当時からジャームだったとすれば、最早その精神状態は常人には計り知れない。
ゴドフリー・ハーディング:「……どいつもこいつも……私の邪魔を……」
ゴドフリー・ハーディング:「これも神が与えた試練だというのか?……何でもいい……」
ゴドフリー・ハーディング:ぶつぶつと呟きながら、ジャケットの内側から赤黒い液体で満たされたアンプルを取り出す。
ゴドフリー・ハーディング:「俺の邪魔をするなら……神だろうと誰だろうと……皆死ねばいいッ!!」
ゴドフリー・ハーディング:アンプルを自らの首に突き立てる。液体が注入されると同時、ゴドフリーから“ミアズマ”に負けずとも劣らない凄まじいレネゲイドが立ち昇る。
ゴドフリー・ハーディング:「は────ハハ────クハハハハハッ!!!」
ゴドフリー・ハーディング:「レベッカ……見ているか!? 俺は必ず成し遂げるぞッ!!!」
六條 累音:「……これは……。そう、相手も本気ね」立ち昇るレネゲイド。細胞が共鳴するようにその身体を疼かせる。
六條 累音:「だけど……二人の言う通り、死の恐怖に足を竦めてる場合じゃない」
六條 累音:「色んな事を教わったわ。誰か一人を想う愛に、結ばれずとも想い合いながらともに歩ける絆」
六條 累音:「それに……どんな事があっても生きて前に進む意志」
六條 累音:身体を蝕む病。精神を蝕む苦痛。聞かないふりをしてきた力。「……それなら」
六條 累音:「諦観するのはもう辞めた。向き合うと決めたなら……御し切って、不敵に笑ってこそ……六條累音でしょう」
六條 累音:"ペルディトゥス"の末路を思い出す。けれど、その笑みはいつもの不敵なもの。
ルスティア・ユートゥ:一瞬、口を開きかけ。累音の言葉に苦しそうに笑って閉じる。
六條 累音:周囲のレネゲイドが、彼女を取り巻く渦のように変質する。ミアズマとも、ゴドフリーとも負けぬレネゲイドの奔流。
六條 累音:正しく、この場を覆す台風のように。
六條 累音:「始めましょう、みんな。このまま押し切る──準備はいいわね?」
ルスティア・ユートゥ:「──ええ。ケリを付けましょう」
銀鏡ルフナ:「……うん!絶対守り切って見せる!ハムちゃんもやる気満々だし!」ぐ!と熊と一緒に両手を握りしめる。
七瀬花霞:「もちろん。私達を邪魔する運命も、鎖も、過去も、全部ここで断ち切る」
“デッド・レコニング”:「“魔街の王”の力……それも所詮は旧世代の産物に過ぎません」
“デッド・レコニング”:「我々の前に淘汰されるべき徒花……一体貴女方に、何が出来ると言うのです?」
“デッド・レコニング”:“デッド・レコニング”から、爆発するように全方位に鎖が伸びる。実体の無いそれはあらゆる防御を貫通し、管制室内を蜘蛛の巣のように縦横無尽に飛来する。
“デッド・レコニング”:レネゲイドを搔き乱し、変質させる侵蝕攻撃。
カレン・フランツィスカ:「う、ッぐ…… 何、これ……!」
レオン・サンジェルマン:「防御……いや、駄目だ!全員回避!」
“マスターレイス08'”:「おお!?何だ!?今日は花粉多い日か!?」
鷺沼秀:「バカ違う……お前花粉症だったのか!?」
ルスティア・ユートゥ:「ああもう……ッ!二重にムカつく──ッ!」
六條 累音:「ま、ったく……あの能力ばかりは……いえ、ルフナ!」
銀鏡ルフナ:「うんっ、任せてッ!……"デッド・レコニング"!」
銀鏡ルフナ:「何が出来るなんて、そんなこと…………!!」あらゆる防御を貫通するとはいえども、人自体を完全に防ぐことは難しい。累音の前に立ちふさがり、その攻撃を彼女の分まで受ける。
銀鏡ルフナ:「決まってる!『なんでもできる』……ッ!」二つ分の鎖を受け、体の内側をぐちゃぐちゃにされるような感覚に吐き気を覚えながら睨みつける。
銀鏡ルフナ:「旧世代とか、じゃない……!今、ルフナたちは、ここで!魔街に生きてるんだから……ッ!」
銀鏡ルフナ:「なんだって、できるよ!」
“デッド・レコニング”:「口だけなら何とでも言える……たかが俳句の読める熊ごときに、我々のように世界を変革することなど出来るはずがありません」
銀鏡ルフナ:「ハムちゃんはすごいのに……。それに、ルフナだけじゃ、ないよ……!」
銀鏡ルフナ:「みんなで、戦ってる……!……"ミアズマ"、花霞だって!」
銀鏡ルフナ:「あなたなんかに、負けないよ……!」
“デッド・レコニング”:「戯言を……ならばその愚かな希望を摘み取って差し上げます」
“デッド・レコニング”:漆黒の鎖が集中して熊の身体に突き刺さり、大量のグレイプニルレネゲイドが注ぎ込まれて侵蝕分解せんとする。
七瀬花霞:払暁の光を受けてなお黒い、細く長い影が蠢いた。
七瀬花霞:死の記憶の再生。死因の再現。その中でも、最も強く刻まれている記憶。
七瀬花霞:九年前。既に名も失われた誰かが、“七瀬花霞”に殺された記憶。
七瀬花霞:数え切れない無数の刃棘に、原型が残らなくなるまで破壊し尽くされる痛み。
七瀬花霞:「絶滅とか、抹殺とか、そんなことが生きてるより上等だなんて、あり得ない」
七瀬花霞:その痛みは、ただの記憶の再生ではない。
七瀬花霞:現実に、今、“ミアズマ”が行っている蹂躙の先に存在する、いわば未来の記憶。
七瀬花霞:現実の損傷の先にある死の記憶。それは、単純に痛みを倍にするだけでは留まらない。
七瀬花霞:この攻撃によって死ぬというイメージを、“デッド・レコニング”に確実に刻みつける。
七瀬花霞:「――実際に死ねば、理解できるよ」
銀鏡ルフナ:「花霞…………!」
“デッド・レコニング”:「ッ……」
“デッド・レコニング”:花霞の攻撃を受け、だが本来の在り様が常人と異なるRBである“デッド・レコニング”に対しては、完全に動きを封じるには至らない。
“デッド・レコニング”:「この程度のまやかしが、私に通用すると……ッあ゛ぁあああぁああっ!?」
GM:悲鳴が上がる。“デッド・レコニング”の身体を、“ミアズマ”の鋭利な骨肉の触手が貫いている。
GM:それは“ミアズマ”にとっては当然の反撃であっただろう。だが“デッド・レコニング”に対しては、今しがた受けた死の記憶と痛みを、自らの身体で即座に実際に再現されたことになる。
GM:凶悪な返し状の棘が並ぶ触手が“デッド・レコニング”の身体を切り裂き、鮮血が迸る。
“デッド・レコニング”:「う゛ッ……あ゛ぁあぁあッ……!? ち、違う……これは幻覚で……いや……げ、現実……!?」
七瀬花霞:「少しは分かった? 生きたいって気持ち」
ゴドフリー・ハーディング:「莫迦が……だが人擬きの愚図にしては役に立った」
ゴドフリー・ハーディング:それでも“デッド・レコニング”の齎した混乱は大きかった。その隙を突いて辺りに電荷が満ち、イオン臭が漂う。
ゴドフリー・ハーディング:「死ね」
ゴドフリー・ハーディング:爆発的な放電に、全員の視界が真っ白に染まった。部隊と連携したゴドフリーの巨大な雷が、辺り全てを焼き尽くす。
狩野達昭:「ギャンッ!」
レオン・サンジェルマン:「ぐあぁあっ……!」
ゴドフリー・ハーディング:「ははは……!素晴らしい力だ……!もっとこれが必要だ!!」
ルスティア・ユートゥ:「火力、バカ──ねッ!!」
ルスティア・ユートゥ:口内を噛み切りながら無理やり身体を動かし、放電の破壊範囲から逃れる。
六條 累音:「やっぱり、あのアンプル──魔街の王の……ぐ、……ッ!」
銀鏡ルフナ:「っ、あは……!さすがルスティアさん……!」ようやく彼女が回避行動をとれるようになったことに、攻撃を受けながらも安堵の息を漏らす。
銀鏡ルフナ:花霞に助けてもらたっとはいえ、熊は鎖の連撃を受け頼れる状態ではない。
銀鏡ルフナ:「ふ、ぐぅう……ッ!や、やっぱり強いね、ゴドフリーさん……っ」雷に灼かれながらも、かえって気合が入ったとばかりに体を再生させる。
七瀬花霞:全身を雷火によって、深刻な熱傷に見舞われながら、自動迎撃の影が走る。
七瀬花霞:朝日よりも眩く迸る雷光に、逆らって影が伸びた。不条理な光景。
七瀬花霞:「……死んだら、終わりなんだよ。あなたの復讐を見てる人なんていない」
七瀬花霞:「自己満足だとしても、自分まで巻き込んだら、満足する自分すらいないんじゃ、意味ないじゃない……!」
七瀬花霞:ありったけの死の苦痛を浴びせても、この男には意味がない。
七瀬花霞:それが分かってしまう。その異質さに、無意味と分かっていても、問わずにはいられない。
ゴドフリー・ハーディング:その言葉に、ゴドフリーの瞳がぎょろりと蠢くように花霞を見て、噴き出す憤怒が形を成したように電光がスパークする。
ゴドフリー・ハーディング:「Shut your filthy mouth」
ゴドフリー・ハーディング:「Fuckin' die already, you rotten whore」
ゴドフリー・ハーディング:ぶつぶつと呟きながら、再びゴドフリーの元で電荷が収束していく。
ルスティア・ユートゥ:(本人だけの出力だと再充電にそれなりに時間が掛かる)
ルスティア・ユートゥ:破壊から逃れ、混沌とした場を見渡しながら思考を回す。
ルスティア・ユートゥ:細かく撃ち分ける理性は恐らくこの男にはもう残っていないだろう。全員を纏めて消し飛ばせるようになるまで動かない。
ルスティア・ユートゥ:そう結論付けるとほぼ同時、本人を無視してゴドフリー配下の部隊へと銃口を向け。
ルスティア・ユートゥ:広範囲に渡る無軌道な射撃と、集中砲火を激しく切り替えながら掃射を繰り返す。
ルスティア・ユートゥ:弾丸を内包した閃光と輝きだけの空砲が意図を孕んだ無差別によって精鋭部隊へと降り注ぎ、対応を迫る。
GPO精鋭部隊:「ぐぁっ!?」「ギャッ……!」
GPO精鋭部隊:銃撃を受け、兵士が次々と倒れ伏していく。
GPO精鋭部隊:本来ならばルスティアの銃撃にも多少は対応可能な手練れ揃いだったはずだが、防御も回避も最低限に過ぎない。
GPO精鋭部隊:全員が、ゴドフリーへの支援に死力を尽くしている。
GPO精鋭部隊:「隊長……た……頼みます……」「絶対に……最後までやり遂げてください……!」
GPO精鋭部隊:「この街に……」「あいつら全員に、報いを……」
ルスティア・ユートゥ:「──大した忠義。なら望み通り殉じなさい」
ルスティア・ユートゥ:こちらに対応する余裕が無いと理解した瞬間、小細工へ回していたレネゲイドを火力に集中させ。
ルスティア・ユートゥ:一人、また一人。撃破を目的とした掃射へと切り替えた何度目かの射撃が最後の一人を抉り取った。
ゴドフリー・ハーディング:「いいぞ貴様ら……よく死んだ」
ゴドフリー・ハーディング:「約束は果たしてやる……俺がこの街もこいつらも、何もかも一片残らず滅ぼし尽くす」
ゴドフリー・ハーディング:再度雷撃が放たれる。部隊を失い、その威力は格段に減じているが──元よりゴドフリーは強力なオーヴァードであり、更にアンプルによってレネゲイドが活性化している。
ゴドフリー・ハーディング:規模こそ先程より小さいが、十分な威力の電撃がルフナと累音へと打ち込まれる。
ルスティア・ユートゥ:(──ッ、予想より早い!)
六條 累音:「は、ッ……ぐ、ぅ”ッ……このペースで、本当に大したオーヴァードね……!」
六條 累音:あるいは、本当にオーヴァードなのか──もはや、自身の限界すらとうに超えているようにも思える。
銀鏡ルフナ:「おね、え、さま……ッ」連続の攻撃で、庇う暇もなく雷撃に撃たれる。だが――
銀鏡ルフナ:「ゴドフリー……さん、うちのリーダーは……よく死んだ、なんて……絶対言わないよ……ッ」
銀鏡ルフナ:「ううん、その場ではそういうかもしれないけど……絶対後ですっごく気にする。落ち込んで自分の事責める、ずーっと引きずる。だから……」
銀鏡ルフナ:「死ぬ訳には……いかないんだよね……!」
銀鏡ルフナ:体を撃たれながら、力を振り絞って手から出るものは砂で出来た鳩。それは累音の側に跳んでいき、くるくると旋回する。
銀鏡ルフナ:平和ボケしたような光景――だが、『ひとりじゃないよ』、なんて想いの込められたそれは、不思議とレネゲイドと勇気を活性化させていくだろう。
六條 累音:予想だにしない平和な光景、けれどだからこそルフナらしい──とも感じて。
六條 累音:「まったく、随分……理解してくれているのね。本当に、隅の隅まで」
六條 累音:「ボス、"マスターレイス"──いえ、違うわね……鷺沼秀。」
六條 累音:「戦場一帯、制圧する。"ミアズマ"に、ゴドフリーに……畳み掛けて」
鷺沼秀:「……何だ?いいか、協力はしているが貴様の指揮下に入った覚えは」
“マスターレイス08'”:「よっしゃあぁッ!!行くぞォオッ!!」
鷺沼秀:「あっ!!オイ!!」
狩野達昭:「グルル……ワンワン!ガウッ!」
GM:“マスターレイス”がミアズマへと真正面から組み合い、狩野の巨大な脚が天から降り注ぐ柱のように“デッド・レコニング”を踏み付けに掛かる。
“ミアズマ”:「ヴァアアァアッ!!」
“デッド・レコニング”:「ぐっ……何なんですかこの犬は!」
六條 累音:「カレン。魔街に来てから初めての共同作業よ、付き合ってくれる?」
カレン・フランツィスカ:「もう……先輩、ズルいですよそんな言い方」
カレン・フランツィスカ:軽やかに累音の隣に降り立って、見上げるように笑い掛ける。
カレン・フランツィスカ:「勿論です。何でも聞いてあげますよ、自慢の後輩ですから」
六條 累音:「ふふ、"その時"まで我慢できなかったものだから。それなら……合図したら、任せるわね」
六條 累音:"細胞"に侵蝕された彼女の能力は、自身の影響下にある影からレネゲイドを拡散、侵蝕、変質させるもの。
六條 累音:魔街の王、地下から流れ出る際限ないレネゲイドを一時でも御し切るのならば。周囲一帯を影響下へ及ぼすことも、容易かった。
六條 累音:足元の影がぐねりと渦巻く。実体のない濁流がコンクリートを引き裂くように溢れ出る。
六條 累音:影が身体に絡み付いた瞬間、引き込まれるような重さが体へ負荷を掛ける。
“デッド・レコニング”:「ぐっ……!?」
“ミアズマ”:“ミアズマ”の動きが顕著に鈍る。
六條 累音:異常な重力そのものが、まるで、身体から四肢を引きちぎるが如く降り懸る。
六條 累音:目の前に振るわれんとする暴力にも、もはや抵抗しようがない。「──カレン!」
“マスターレイス08'”:「おっどうした!?オラァ!」ここぞとばかりに拳のラッシュを浴びせかける。
カレン・フランツィスカ:「──はい!」
カレン・フランツィスカ:カレンの姿が累音の前から掻き消え、“デッド・レコニング”の眼前に再出現する。
“デッド・レコニング”:「……ッ!」
カレン・フランツィスカ:更に再度カレンの姿が消え、また累音の前に現れる……が、“デッド・レコニング”の身には傷一つない。
“デッド・レコニング”:「…… ……!?」
カレン・フランツィスカ:「えへ」
カレン・フランツィスカ:「これなーんだ♡」
カレン・フランツィスカ:カレンの手元には、ミーコが首から掛けていたネックレスが握られている。
カレン・フランツィスカ:「はい、先輩」累音にそれを手渡して。「気が利く後輩でしょ?」
六條 累音:「ええ、本当に……可愛くて強い上に、気も利くだなんて。最高の後輩ね。」
六條 累音:頬を撫でて、そのまま受け取る。
カレン・フランツィスカ:「え~~♡それほどでも……ありますけど♡」
六條 累音:「"旧世代の産物"、"淘汰される徒花"──取るに足らない旧人類の前に、手も足も出ない気分はどう?」
“デッド・レコニング”:「ま……待ちなさい!」
“デッド・レコニング”:まだ支配権が残っているのか、ミーコの身体のまま叫び手を伸ばす。
“デッド・レコニング”:「よく考えなさい……!この機会を逃すことが人類全体にとってどれほどの損失なのか分かっているのですか!?」
“デッド・レコニング”:「貴女方は人類の進歩を自ら遅らせようとしているのです。これは重篤な罪に他なりません。進化こそが幸福なのだと思い出してください!」
六條 累音:「いいえ……私の幸福は、この子達と一緒に居ること」
六條 累音:「人類がどうかなんて、知ったことではないわ……それに」
六條 累音:「あなたよりも、よほどミーコの方が強い心を持っていたわ。"デッド・レコニング"」
六條 累音:「辛い環境で生まれて、争いに巻き込まれても彼女は笑っていた。……あなたは、どうかしら」
六條 累音:彼女と出会ったのも、ちょうどこんな構図だった。生きているだけで立派な中、それでも笑顔を浮かべようとした彼女を何だか放っておけなかった。
六條 累音:けれど──今は、そんな気分になりそうもない。
六條 累音:「その子を……取るに足らない人類を侮ったこと、あの世で後悔することね」
六條 累音:「さようなら、"デッド・レコニング"──戻ってきなさい、ミーコ」
六條 累音:影が手を這い回って、ペンダントを覆う。圧し潰すような重力が、"デッド・レコニング"の最期。
“デッド・レコニング”:「待っ、私はっ──」
“デッド・レコニング”:かくん、と糸が切れたように、少女の身体が脱力する。
GM:小柄なその身が、膝を着いてその場に屈み込む。
六條 累音:「……ひと段落、ね。」
ミーコ?:「……ぅ……」
銀鏡ルフナ:「ミーコ……!ミーコ、大丈夫!?」
ミーコ?:「う……うぅ……」
ミーコ?:「お……」
ミーコ:「おぉいおいおいおい……」
ミーコ:大粒の涙を流して泣き始める。
六條 累音:「ど、どうしたのよ……ミーコ?」
ミーコ:「あ、あたし……皆さんにとんだご迷惑を……」
ミーコ:「しっ……死んでお詫びするっす……!!」
七瀬花霞:「何言ってるのミーコ」
銀鏡ルフナ:「あ……はは、あはは……!よかった……本物のミーコだ……!」
七瀬花霞:「そんなことしたら、許さないからね」
七瀬花霞:「またミーコと会えて、こんなに嬉しいんだから。それをまた奪うなんて、ミーコでも駄目だよ」
ルスティア・ユートゥ:「……お帰りなさい、ミーコ」
六條 累音:「死なせるために取り戻したわけじゃないわよ……それだけ泣けるなら、元気そうね?」
ミーコ:「うぅっ……はいっす……ありがとうございます、皆さん……」
ミーコ:「死ぬのがダメなら……うぅっ……くっ……うっ……! そ、それなら……うぐっ……!」
ミーコ:「お……おやつ抜きなら許してくれるっすか…………?」
銀鏡ルフナ:「え~っ、じゃあルフナがミーコのおやつ食べちゃおっかな~?」くすくす笑う。
ミーコ:「そ、そんな……」絶望「でも……お詫びなら仕方ないっす……」
“マスターレイス08'”:「ぐっ……おい!それどころじゃない!そっち行ったぞ!」
“ミアズマ”:“ミアズマ”が咆哮し、大樹の如き巨大な触手が振り回され、更迭の隔壁が火花と共に軽々と引き裂かれる。
“ミアズマ”:「ゴォァアアアアアアアアァッ!!」
“ミアズマ”:狂乱する“ミアズマ”が累音とルフナへと襲い来る。だが、その動きはどこかおかしい。
“ミアズマ”:皮膚がぼこぼこと脈打ち、攻撃にも速度と威力が失せている──苦しんでいる。
“ミアズマ”:“デッド・レコニング”の残したグレイプニルのレネゲイドが、体内から“ミアズマ”を今も蝕んでいるのだ。
“ミアズマ”:朦朧としたような動作で巨大な腕を緩慢に振り上げ、そのまま二人へと振り下ろす。
六條 累音:重力による拘束具に、グレイプニルの改変による二重苦。その様では、単純な強度だけでなんとかするには遠すぎる。
六條 累音:「ルフナ、左!」ミアズマの特徴はその刃棘にある。ならば──と、改変の影響が色濃く残る方向へ指示を出す。
銀鏡ルフナ:「!わかった、お姉さまっ!」リーダーの号令に、防御ではなく珍しく回避行動をとる。累音の言葉なら間違いない。信頼の証だ。
銀鏡ルフナ:言葉通り左に跳んで、その腕を避ける。「……すごーい!ホントに避けられた!」
六條 累音:「それだけ、グレイプニルの"改変"の影響が残っているという事……まったく、恐ろしいわね」
“ミアズマ”:「ギィアァアアアアッ!!」
“ミアズマ”:だが“ミアズマ”はそれだけでは止まらなかった。腕を叩きつけた体勢の全身から、瞬時に周囲へと無数の棘が伸びる。
GPO“維持派”:「危ない、ぐあっ……!」
GPO“維持派”:GPOの隊員が盾となって累音を庇う。棘を持った触手は尚も暴れ狂っている。
六條 累音:「っ……助かったわ……!」
銀鏡ルフナ:「でも、まだ触手が……!ルフナが抑える!」その言葉と共に、熊が前へ一歩足を踏み出し――
銀鏡ルフナ:choice[古池や,菜の花や,雪とけて,柿くへば,遠山に,閑さや,苺ジャム]
DoubleCross : (choice[古池や,菜の花や,雪とけて,柿くへば,遠山に,閑さや,苺ジャム]) → 古池や
銀鏡ルフナ:choice[蛙飛びこむ,月は東に,村いっぱいの,鐘が鳴るなり,日の当たりたる,岩にしみ入,男子はこれを]
DoubleCross : (choice[蛙飛びこむ,月は東に,村いっぱいの,鐘が鳴るなり,日の当たりたる,岩にしみ入,男子はこれを]) → 岩にしみ入
銀鏡ルフナ:choice[水の音,日は西に,子どもかな,法隆寺,枯野かな,蝉の声,食ふ可らず]
DoubleCross : (choice[水の音,日は西に,子どもかな,法隆寺,枯野かな,蝉の声,食ふ可らず]) → 蝉の声
ハムちゃん:『古池や 岩にしみ入 蝉の声』
ハムちゃん:おごそかに熊が俳句を読み上げる。
銀鏡ルフナ:触手が暴れ狂う地面に、ぼこぼこと再び岩が生える。
銀鏡ルフナ:その触手は岩をしたたかに打ち付けると、岩の間にいつの間にか出来ていた水たまり――池へと沈められていく。
銀鏡ルフナ:『ミン……ミンミン……ミン…………』
銀鏡ルフナ:季節外れのセミが鳴き始める。それはただのセミの声ではない。
銀鏡ルフナ:この一連の術式を完成させるもの。このセミの声が岩に染み入っている間、"ミアズマ"は触手を池にとられ、身動きがとれなくなるだろう。
“ミアズマ”:「ゴア……ォオオォオオッ……」
銀鏡ルフナ:このセミが聞こえるほどの静けさを邪魔させるわけにはいかない――そういったことを表すように。
ミーコ:「なんすかこれ」
銀鏡ルフナ:「ハムちゃんの俳句だよ?」
銀鏡ルフナ:「俳句の通りに現実世界を改変させるの」
銀鏡ルフナ:「ちょっと……グレイプニルと似てるかも」
ミーコ:「そうなんすね……!」
香流玲那:「そうかなあ……」
ルスティア・ユートゥ:「わびさびってやつね……ルフナ……」
六條 累音:「グレイプニルの弱点に当たるシンドロームだものね……滅茶苦茶だけれど、ルフナらしい。」
銀鏡ルフナ:「えへへえ」照れている。
香流玲那:「さておき……“ミアズマ”はかなり弱っているが……それも時間の問題だ」
香流玲那:「俳句にも……」俳句にも?「グレイプニルにも、もうすぐ再生適応するだろう」
香流玲那:「誰かが止めてやらないと……」
七瀬花霞:「私が行くよ」
七瀬花霞:「ルフナが、ここまで整えてくれたんだもん」
七瀬花霞:ミアズマへと歩を進める。影を伸ばすのでは駄目だ。まだ、自発的な制御は万全ではないし、これからやろうとしていることは、直接触れ合わなければできない。
七瀬花霞:ルフナが動きを封じてくれていなければ、とてもじゃないが近付けなかっただろう。
七瀬花霞:ミアズマの眼前に立って、その姿を見上げる。
七瀬花霞:手を伸ばし、その体に触れる。
“ミアズマ”:筋骨に覆われた黒々とした巨体。無数の棘や刃が伸びるその姿は、殺意そのものが形を成したかのようだ。
七瀬花霞:影による死の記憶の再生は、影を通して記憶を読み取り共有する異能の応用だ。
七瀬花霞:元々は、七瀬花霞の記憶を読み取り、七瀬花霞として生きる為の力。
七瀬花霞:ミアズマの記憶を読み、自分の記憶を共有する。
七瀬花霞:それだけが、今の彼女と会話する手段だ。
七瀬花霞:「私、あなたが生きるはずの時間を、ずっとあなたとして生きてきた」
七瀬花霞:「九年間、本当に色々あった。大変だったことも、楽しかったことも」
七瀬花霞:「ずっとルフナと一緒にいたし、ルフナ以外にも色んな人と出会った」
七瀬花霞:「あなたは……どうだった?」
“ミアズマ”:“ミアズマ”の内にあったのは、ジャームとしての想像を絶する殺戮衝動。
“ミアズマ”:“震夜”でジャームとなってから、衝動のままに殺人を繰り返し、地下に隠れ潜み、獣のように生きてきた九年間。
“ミアズマ”:そこに人間らしい感情もなければ、疑問や躊躇いすらも無かった。
“ミアズマ”:だが、地獄のような九年間の記憶が過ぎ去って、記憶はやがて『現在』の“ミアズマ”の感情を読み取るに至った。
“ミアズマ”:そこにあったのは、困惑だった。
“ミアズマ”:(……どうして、私がそこにいるの?)
“ミアズマ”:(私が、私の知らない人生を生きて……)
“ミアズマ”:(……じゃあ、今の私って、何?)
七瀬花霞:「……私は、あなたじゃない」
七瀬花霞:「あなたの居場所を奪ったけど、私はあなたじゃない」
七瀬花霞:「あなたが同じ場所にいたら、きっと全然違う人生だった」
七瀬花霞:「あなたは、七瀬花霞だよ」
七瀬花霞:「私は、あなたの人生を奪った偽物で、あなたに殺された誰か」
七瀬花霞:「これは、私の人生だから、あなたに返すことはもうできない」
七瀬花霞:「あなたにどうすれば報いることができるかは分からない。だけど、話したいと思った」
七瀬花霞:「あなたがどうしたいか、教えて」
“ミアズマ”:(……そうか……)
“ミアズマ”:(……死んじゃったんだ、私)
“ミアズマ”:(それなら、いい。あなたにあげるね)
“ミアズマ”:“ミアズマ”の身体が、血煙と共にぐずぐずに溶解し始める。
“ミアズマ”:皮膚がどろどろに溶け、手足がぼとぼととその場に落ちていく。その内側に骨や内蔵らしきものは無い。
“ミアズマ”:(ごめんね)
“ミアズマ”:(ありがとう)
“ミアズマ”:(……頑張って)
“ミアズマ”:最後に、血だまりの中に、痩せ細った小さな少女の骸が残された。
七瀬花霞:ごめんねも、ありがとうも、どちらも自分が言いたかった言葉だ。
七瀬花霞:だから、最後の言葉にだけ、答える。
七瀬花霞:「うん。……頑張って、生きるよ」
七瀬花霞:少女の骸を抱き締めて、そう言った。
ルスティア・ユートゥ:ミアズマの消失を横目で確認し、ゴドフリーへと向き直る。
ルスティア・ユートゥ:「あれだけ入念に準備したのに──最後の一人になったわね」
ルスティア・ユートゥ:「準備したからこそ、かしら」
ルスティア・ユートゥ:累音を筆頭に大きなダメージを受けたゴドフリーに、それでも最大限の警戒心を持って銃口を突き付ける。
ゴドフリー・ハーディング:「…………」
ゴドフリー・ハーディング:四面楚歌の状況に追い込まれ、だがまるでその意思は──敵意は変わっていない。ゴドフリーの周囲で電光が弾ける。
ゴドフリー・ハーディング:「だから、何だ?」
ゴドフリー・ハーディング:「俺に味方などいない。何もかも、最初から、一人でやってきた」
ゴドフリー・ハーディング:「俺だけだ。俺しかいない。だから、やるしかないんだ」
ゴドフリー・ハーディング:最早その言葉と思考に、まともなものは感じられなかった。戦いの最中でジャームとなったのか、あるいは最初からそうだったのか──
ルスティア・ユートゥ:これ以上の会話に、意味は恐らく無いのだろう。ただ、そんな事は関係無い。
ルスティア・ユートゥ:「──ねえ、ゴドフリー」
ルスティア・ユートゥ:「レベッカからは一度も貴方の話を聞かなかった」
ルスティア・ユートゥ:「昔からそんな気難しい男だったの?貴方」
ルスティア・ユートゥ:無意味な問いを、無意味な相手に投げかける。
ゴドフリー・ハーディング:「────」
ゴドフリー・ハーディング:その言葉に、憎悪と憤怒に充ち満ちていた顔から、一瞬、あらゆる表情が消え失せた。
ゴドフリー・ハーディング:「……」
ゴドフリー・ハーディング:「That you?」
ルスティア・ユートゥ:短い沈黙。
ルスティア・ユートゥ:「You got it」
ルスティア・ユートゥ:「Congrats──最後の最後に引き当てたわね」
ルスティア・ユートゥ:笑みはない。ただ、静かに事実を告げる。
ゴドフリー・ハーディング:ゴドフリーの腕が青白く発光し、電流が乾いた音を立てて爆ぜる。
ゴドフリー・ハーディング:「Knew you’d crawl into some shithole like this」
ゴドフリー・ハーディング:本人の限界を超えた出力に、己の電流で骨肉が焼け爛れていく。
ゴドフリー・ハーディング:「I’ll make you choke on your own fucking guts, you filthy cunt!」
ゴドフリー・ハーディング:血飛沫すらも雷光によって蒸発していく。白熱する雷光を叩き付けんと、ルスティアに向け腕を振り上げる。
ルスティア・ユートゥ:「──私はあんたの全てを否定して生き残る」
ルスティア・ユートゥ:眩い雷光とは対照的に、銃口に小さく鋭い閃光が宿る。
ルスティア・ユートゥ:(例え時間が巻き戻っても、私はレベッカを殺すわ)
ルスティア・ユートゥ:致命の一撃の前、決してタイミングを逃さないように全神経を集中し。
ルスティア・ユートゥ:(だって)
ルスティア・ユートゥ:(貴方が居る限り、レベッカは私を選んではくれないだろうから)
ルスティア・ユートゥ:「────何も成さずに死んでちょうだい。ゴドフリー・ハーディング」
ルスティア・ユートゥ:雷光と閃光が交差する。己の身が焼かれようとも、決してこの男の息の根を止める機会を逃さぬように。
ゴドフリー・ハーディング:「が、ッ──」
ゴドフリー・ハーディング:閃光がゴドフリーの眉間を正確に穿ち抜く。それは狙い澄ました入射角から脳幹を破壊し、オーヴァードといえど致命の一撃となった。
ゴドフリー・ハーディング:電光を帯びたゴドフリーの腕は、ルスティアに届く前に虚しく空を切り──
ゴドフリー・ハーディング:だが直後、雷光が蠢き、電撃が別の生き物のようにルスティアへと襲い来る。
ゴドフリー・ハーディング:まともな物理法則の、どころかレネゲイド能力としての挙動ですらない。ジャーム特有の、現実改変に近い力。
ルスティア・ユートゥ:「──ッ」
ルスティア・ユートゥ:全神経を集中させた射撃の直後。ただでさえ鈍重な身体が特異なその一撃に対応できるはずもない。
ルスティア・ユートゥ:薄い体を雷光が貫く。
ルスティア・ユートゥ:「──ぐ、ぅッァ」
ルスティア・ユートゥ:せめて悲鳴はあげまいと食いしばった歯の隙間から抑えられなかった血液が吹きこぼれる。
ルスティア・ユートゥ:「──ッ、は……ひゅ……ぁ」
ルスティア・ユートゥ:溢れ出てくる血液で呼吸がまともにできない。度重なるレネゲイドの乱れによって弱った心肺機能には耐えきれない負荷だ。
ルスティア・ユートゥ:膝を付き、手を付き。地面へと倒れる。
ルスティア・ユートゥ:(あーあ……カッコつけたのに。まあ、サービスみたいなもん……か)
ルスティア・ユートゥ:混濁する思考を、無様な諦観が染め上げていく。
六條 累音:パリン、と硝子の割れる音。右耳に付けられた水晶型のピアスを握り締め、そして割れた破砕音。
六條 累音:手が切れて、血が滲む。けれど、これでいい。……翡翠色の、粒子が舞う。
六條 累音:「……私が、あなたを……誰より診てきたあなたを、こんなところで死なせるはずがないでしょう」
六條 累音:"ソーテリア"。救いを意味するそのコードネームは彼女の想いから作られた、とある薬剤が由来する。
六條 累音:名を"ネクタル"。血液によって命令を刻み、指向性を与えることで他者からのリザレクトを可能とする──純粋に、他者を助けるために作られたもの。
六條 累音:FHにおいては、他セルとの連携により戦闘を重ねど戦う兵士の量産に使われた。それも、FHを抜けた大きな理由だった。
六條 累音:なにせ、ギルドに属する今ならば純粋に……守りたい人を守るためだけに、使えたものだから。
六條 累音:指向性を与えられたそれはルスティアの傷に纏う──出血が塞がり、弱り切った心肺機能を補強する。
六條 累音:「──私から見たあなたは」
六條 累音:「性格破綻者」
六條 累音:「戦闘狂」
六條 累音:「けれど、いつも誰かを見ようとした。……ひた隠しにしていた、私の隅々すらも」
六條 累音:「誰より愛を欲していた、ひとだったわ」
六條 累音:「戻ってきなさい、ティア」
ルスティア・ユートゥ:「……ぇほ、がほッ」
ルスティア・ユートゥ:空気と血液を一気に吐き出し、肩を大きく上下する。
ルスティア・ユートゥ:「……は、は──ァ」
ルスティア・ユートゥ:まだ朦朧とする意識のまま、普段ならば決して口にしない言葉で累音へと応える。
ルスティア・ユートゥ:「──歪み切った私のモノじゃなくて……誰かの正しい愛に触れられた、ら」
ルスティア・ユートゥ:「どんなもの……か、分かったら」
ルスティア・ユートゥ:「私を──愛してくれる人を……見つけられる、から」
ルスティア・ユートゥ:「……はは。助けられてばっかりね、私」
六條 累音:「それだけ、私も助けられてるのよ……あなたにね」
六條 累音:「こんなところで失うつもりはないんだから」
ゴドフリー・ハーディング:「…………」
ゴドフリー・ハーディング:立ち上がったルスティアを、眉間に風穴を開けられたゴドフリーの瞳が、地面に倒れたまま見上げている。
ルスティア・ユートゥ:「……」
ルスティア・ユートゥ:もう事切れているだろうその瞳を、肩で息をしながら見据える。
ゴドフリー・ハーディング:脳を破壊され、最早リザレクト限界もとうに越えていた。
ゴドフリー・ハーディング:完全に死んでいる──筈だった。
ゴドフリー・ハーディング:その瞳が僅かに動いてルスティアと視線が交錯し、口が開く。
ゴドフリー・ハーディング:「思い知れ」
ルスティア・ユートゥ:「───────」
ゴドフリー・ハーディング:瞬間、ルスティアの脳、意識、自我──もっと深い部分に、濁流のように、ゴドフリーの感情と記憶が雪崩れ込む。
ゴドフリー・ハーディング:それは、おぞましい程の憎悪だった。
ゴドフリー・ハーディング:最も愛する、唯一の者を失くした悲哀。それを奪った者への憤怒。恐ろしく純粋で大きな衝動。
ゴドフリー・ハーディング:それはルスティアの内側に入り込んで、自らが何をして、奪われた者が何を想ったのかをこれ以上無く明確に理解させ──
ゴドフリー・ハーディング:そしてそのまま、絡み付くように根を張って、ルスティアのどこか──最も大切で、深い部分の感情を、その情動を、決定的に変質させた。
ルスティア・ユートゥ:決定的な変化と対照に、ルスティアの心は凪いでいる。だがそれは不変を意味しない。
ルスティア・ユートゥ:知らなかっただけだ。今までの人生で一度も抱いた事のない激情が心のどこを燃やしているのか気が付かない。
ゴドフリー・ハーディング:……気付けば、ゴドフリーは最早動かず、完全に絶命していた。
ゴドフリー・ハーディング:その表情は、狂おしく激しい憎悪の中で果てたとは思えぬような、抜け殻のようなものだった。
ゴドフリー・ハーディング:まるで、その魂をどこかに吐き出してしまったかのように。
ルスティア・ユートゥ:「───?」
ルスティア・ユートゥ:無自覚も、束の間の事だ。一体どこが焼け焦げ、爛れてしまったのか。触れればすぐに気が付くだろう。
ルスティア・ユートゥ:ただ今は、その抜け殻のような死体を見下ろして己のうちをまさぐるしかない。
ルスティア・ユートゥ:こめかみを抑え一歩、二歩と下がる。
ルスティア・ユートゥ:「これ、は」
ルスティア・ユートゥ:「いら、なぃ」
ルスティア・ユートゥ:無自覚のまま。指先を掠めた業火に顔を顰めて低く、誰にも聞こえない呟きを漏らした。
GM:短くも長い連環の日々は、今ここで静かに幕を下ろした。
GM:もはや時間は後には戻らず、涙もまた前にしか流れない。
GM:失ったものも、戻らぬものもある。何かを守り、何かを残したこの勝利は、悼みと共に確かにここにある。
GM:管制塔の壊れた壁から、一陣の風と共に、静かに光が差し込む。
GM:気付けば、夜は明けていた。
GM:昨日と同じ今日は終わり、まだ見ぬ初めての明日が始まる。
【ED/合同】
GM:戦いは終わった。
GM:混迷と激戦を極めた時間の連鎖はこうして終着し、魔街にはあっけない程に早く、元の日常が戻ってきた。
GM:GPO“排除派”はその残党も捕縛され、更迭されるか、元の通りに“管理派”の一部として吸収された。
GM:ゴドフリーの死によって、米軍との繋がりも弱まった。とはいえ、“管理派”筆頭にして隊長である曲尾太源は健在だ。今後もGPO内部の政争は変わらず続いていくだろう。
GM:街を襲ったシャルヴは軒並み撃退され、残ったものも指令役である“デッド・レコニング”の敗北と共にいずこかへと撤退した。
GM:今後魔街に対してどのような方針を取るかは分からないが、少なくとも当面は攻めてくることもないだろう。
GM:“プレゲトン”セルは今後の進退についてもめているらしい。FH魔街支部は魔街の危機とそれを救った自分たちの功績を大々的にアピールして、更に市民の指示を集めているようだ。
GM:一時は一丸となったのが嘘のように、誰しもが自らの目的の為に動いている。だがそれこそが、本来の魔街の姿と言えるのだろう。
GM:さておき、君達はそうして激戦を終え、祝勝会として拠点でささやかなパーティを催すこととなった。
GM:ホテル『セレステ』の食堂は飾り付けられ、テーブルには様々な飲食物が所狭しと並んでいる。
ルスティア・ユートゥ:「……こうしてみると結構さまになってるじゃない、ここも」
ルスティア・ユートゥ:「たまにはメンテするべきね」早速ハンバーガーを小さな口に詰め込みながら零す。
ミーコ:「あーっ!ルスティアの姉御!まだカンパイしてないっすよ!」
ルスティア・ユートゥ:「だからドリンクには手を付けてないじゃない」悪びれもせずにパティを噛みちぎる
六條 累音:「ロビーはともかく、食堂が無事なのは僥倖だったわね」
ミーコ:「なるほど!!!!流石姉御っす……」
ミーコ:“デッド・レコニング”に身体を乗っ取られていたのが嘘のように、元通りの元気な姿だ。
銀鏡ルフナ:「さすが!頭良い~!」
七瀬花霞:「そういう問題かな……」
銀鏡ルフナ:「ね~、ルフナもお酒飲んでいい~?」
六條 累音:「あら、飲みたいの?」
銀鏡ルフナ:「キョーミはある!!」
香流玲那:「お酒にハマると悪い大人になっちゃうよ。累音みたいな」
七瀬花霞:「玲那さん、それ逆効果」
銀鏡ルフナ:「お姉さまみたいに~!?」
銀鏡ルフナ:目を輝かせている。
六條 累音:「……なりたいの?」苦笑して。
ルスティア・ユートゥ:「………じゃあダメよ」
七瀬花霞:「私もちょっと飲みたくなってきちゃった」
ルスティア・ユートゥ:「あら、珍しい」
銀鏡ルフナ:「んむ……じゃあダメなんだ~?」ふふーん?と悪戯っぽい目をルスティアさんに送っている。
ルスティア・ユートゥ:「…………ルフナが居ないのに誰がルフナの女癖を治すのよ」
六條 累音:「あら、酷い。これでも頼もしいリーダーを務めてるつもりなのだけど」
ルスティア・ユートゥ:その視線から逃れるようにテーブルへ目をやる。
六條 累音:「……それは……ティア、あなたが夢中にさせればいいんじゃない?」
ルスティア・ユートゥ:「くだらない事言ってないでさっさと音頭取りなさいよ、リーダー」くしゃくしゃと髪を掻く
七瀬花霞:二人が会話している隙に、ルフナのグラスにシャンパンを注いでいる。
銀鏡ルフナ:「あっ、わーい!ありがとう花霞~!」ニコニコで注がれている。
六條 累音:「あら、これでも祝福してるつもりなのだけれど……まあ、わかったわ」
七瀬花霞:「私は今のところ女癖悪くなってもらった方が嬉しいから」
銀鏡ルフナ:「むむむ」そう言われるとちょっと赤くなって恥ずかしそうにしている。
ルスティア・ユートゥ:「……はァ」
六條 累音:「さて……単なる魔街の現状調査、なんて始まりにしては信じられないくらい苦労したわね」
六條 累音:「"プレゲトン"、"ミアズマ"、"排除派"、"魔街支部"、果ては核兵器。」
六條 累音:「それに、シャルヴまで。」
六條 累音:「それらを乗り越えられたのは、ここにいる皆が居たからよ……もちろん、言うまでもないでしょうけど」
六條 累音:「よくやったわ、本当に……今日は、好きなだけ祝いましょう」
六條 累音:「明日から来る、新しい日々に。乾杯」深い赤色を湛えるグラスをそっと掲げる。
銀鏡ルフナ:「かんぱーーい!」シャンパンの入ったグラスを掲げる。
七瀬花霞:「乾杯」自分のグラスにもシャンパンを注いで掲げる。
ルスティア・ユートゥ:「──乾杯」気怠そうにエナジーカクテルのグラスを持ち上げる。
ミーコ:「乾杯っす!!!」オレンジジュースを半分くらいこぼす。
香流玲那:「乾杯~……」グラスの中には白湯が入っている。
銀鏡ルフナ:「あははは、勢い良すぎだよ~!」
ルスティア・ユートゥ:「……悪いわね、玲那」
ルスティア・ユートゥ:不憫なものを見る視線を向けながら気まずそうにグラスの中身を一気に呷る。
銀鏡ルフナ:「わ、お酒っておいし~!」こくこくシャンパンを飲んでいる。
キラーマシン3:「クェ……」零れたオレンジジュースを飲んでいる。
六條 累音:「本当に無理させたわね……暫くはゆっくり休んで」グラスを傾け、喉を鳴らす。
香流玲那:「気にすることないよ。疲労と体調不良の他は大したことないし……」
香流玲那:「まあしばらくは……安静にさせてもらうけどね」吐き気があるのか食べ物から目を背けている。
銀鏡ルフナ:「……本当に無理して頑張ってくれたんだね。玲那さんがそれだけしてくれたこと、ちゃんと実を結ぶことができて……本当に良かった!」
七瀬花霞:「玲那さん、ずっと頑張ってきたんだもんね」
七瀬花霞:「玲那さんの快気祝いもまた今度しないとね」
ルスティア・ユートゥ:「……そうね、その時こそ例の寿司屋にしましょう」
ミーコ:「あ、あたしもその節は……皆さんにとんだご迷惑をおかけして……」
ミーコ:「こ、このクラッカー……食べたいけどガマンするっす! 反省っすから!」
六條 累音:「噂を聞く限り、そこでちゃんと祝えるかは疑問だけど。……楽しそうではあるわね」
銀鏡ルフナ:「ミーコは全然悪くないよ!」ピザをむしゃむしゃ食べながら。「むしろ被害者なんだから……あ、おいし~。ほら、いっぱい食べな!」
銀鏡ルフナ:食べかけのピザをずいっとミーコに差し出す。
七瀬花霞:「ミーコ、今日は無礼講だよ。おやつ抜きはまた今度ね」
ルスティア・ユートゥ:「やめて、ミーコ。貴方が謝ったら私もこのハンバーガー諦めないとじゃない」
七瀬花霞:「気になるなら生魚もあるから……」
六條 累音:「私もよ」一口サイズのバゲットを手に取り、口に運んでいる
ミーコ:「い、いいんすか……?嬉しいっす~~!!このご恩……命に代えても……」
ミーコ:「はぐ……もぐ……」
銀鏡ルフナ:「いいんだよ~!ミーコが元気に楽しくしてくれてる方が、ルフナたち嬉しいんだから!」食べて貰えてニコニコ。
七瀬花霞:「ミーコが元気ないと、元気成分が半分になっちゃうからね」
六條 累音:「残りの半分は……ルフナ?」
七瀬花霞:「他のみんなも合わせて五パーセントくらいはあるかな……」
ルスティア・ユートゥ:「買い被りね……」
ルスティア・ユートゥ:「ルフナ、そのシャンパンあたしも欲しいわ」
ルスティア・ユートゥ:ぐい、とグラスに手を伸ばす
銀鏡ルフナ:「ほんと~!?一緒にのも!」
銀鏡ルフナ:飲んでたグラスを渡す。
ルスティア・ユートゥ:「……………ふーん。いいの見繕ってきたわね」
ルスティア・ユートゥ:グラスの残量を半分ほど口に含んでやけに神妙な顔で頷く
銀鏡ルフナ:「えへへえ、美味しいよねえ。初めて飲んだけど!」ニコニコその様子を見守る。
六條 累音:平然と同じグラスを使っていることに微笑を浮かべる。
六條 累音:「そうね、せっかくの祝いの場だもの……頑張った分、良いものを食べても罰は当たらないでしょう」
銀鏡ルフナ:「……ルフナがふらふらしないように、ちゃーんとルスティアさんが繋ぎとめておかなきゃダメだよ?」グラスを返してもらいながら、ルスティアさんの耳元で囁く。
ルスティア・ユートゥ:「……………それなら、うろうろしないで横に座ってなさい」
ルスティア・ユートゥ:深いため息と共にソファの隣を叩いて不機嫌そうに唸る。
銀鏡ルフナ:「ふふっ、はぁーい!」けらけら笑いながら隣に座る。
ルスティア・ユートゥ:「───で。貴方の方は?呼んでも良かったのに」
ルスティア・ユートゥ:累音へ視線を向ける。
銀鏡ルフナ:お酒が回ってきたのか、ふにゃふにゃしながらルスティアさんの腕に抱き着いている。
六條 累音:「あら。呼ぶかは悩んでいたのだけれどね」
六條 累音:「私の大事な恋人で、後輩ではあるのと同時に……"プレゲトン"のセルリーダーでもあるものだから」
六條 累音:「色々ゴタゴタする事ばかりでしょう。今後の方針であったりね」
香流玲那:「あんなことがあったのに随分可愛がってるね……」
香流玲那:「それとも、あんなことがあったからかな」
六條 累音:「……そうね」
六條 累音:「きっかけが今回の事件にあることは間違いないでしょう」
六條 累音:「何しろ、何度も顔を付き合わせて話したものだから。……夢中になってしまったのかもしれないわね?」
ミーコ:「あんなことってなんすか?」首を傾げる
ルスティア・ユートゥ:「………貴方、首吹っ飛ばされて死んでるのよ」
ルスティア・ユートゥ:自分のグラスに新しく作ったグラスにカクテルを注ぎながら答える。
ルスティア・ユートゥ:「1度目だったから記憶ないでしょうけど」
ミーコ:「えぇ~~~っ!?そうだったんすか!?!?」
ミーコ:「あたし……首吹っ飛ばされるのなんて生まれて初めてっすよ~~!」
銀鏡ルフナ:「普通は死んじゃうからね……!」
ルスティア・ユートゥ:「まあ、ミーコならそういう反応になるわね」
ルスティア・ユートゥ:だから言ったんだけど、と付け加えて笑う。
六條 累音:「まったく、良い反応……けど、そうね」
六條 累音:「もうそんなことは起こさないわよ……私も変わるの」
六條 累音:「ね?」とルフナを見る。
銀鏡ルフナ:「えへへ……うん!お姉さまはカレンに一途だもん。ね~?」
香流玲那:「へぇ、とうとう腰を落ち着ける気になったんだ?」
香流玲那:「あの累音が……?」
六條 累音:「そういう事。カレンしか見ないって言ったもの」
六條 累音:「破った時には次はないでしょうね。破る気もないけれど」
六條 累音:新たに注がれていたワインを呷る。
ミーコ:「姉御も……首吹っ飛ばされるってことっすか!?」
七瀬花霞:「それで済めばいいけど」
ルスティア・ユートゥ:「全身バラバラにされるんじゃない?」
ルスティア・ユートゥ:ケラケラと笑って空になったグラスをテーブルへ置く。
銀鏡ルフナ:「こわいね~、シンちゃん。シンちゃんは真面目に生きるんだよ~、ちゅ~~」キラーマシン3を抱き寄せると首元にちゅーする。
六條 累音:「殺すとは言われたわ。……まぁ、そういうこと。」
キラーマシン3:「クァッ」
銀鏡ルフナ:「かわいい~!」キラーマシン3をだっこして頬ずりしている。
ミーコ:「ていうかなんでペンギンがいるんすか!?」
七瀬花霞:「そうか……ミーコにはまだ紹介してなかったね」
七瀬花霞:「キラーマシン3、新しい仲間だよ」
ルスティア・ユートゥ:「……ペットでしょ」
六條 累音:「それ、決定稿だったのね……本当に飼うの?」
ミーコ:「キラーマシン3さんって言うんすね!初めましてっす!ミーコっす!!」
キラーマシン3:「ペタ……ペタ……」
銀鏡ルフナ:「飼わないの~!?」
七瀬花霞:「ちゃんと面倒見るもん」
六條 累音:「……そう、花霞が飼いたいと思ったのね」
ルスティア・ユートゥ:(あの生魚、このペンギン用だったのね)
ルスティア・ユートゥ:「まあ、いいんじゃない?可愛いっぽいし」
七瀬花霞:「可愛いだけじゃなくて、強くなるよ。ね、キラーマシン3」
キラーマシン3:バケツに頭を突っ込んで生魚を貪り食っている。
六條 累音:「ええ、なら許してあげる。資金的には問題はないし……それに、随分欲張りになったようだから」
ルスティア・ユートゥ:「生臭……」
銀鏡ルフナ:「可愛いっぽい」ルスティアさんの言葉をオウム返しにして。
銀鏡ルフナ:「……ルフナは可愛い『っぽい』じゃなく『可愛い』?」上目遣いに見つめて尋ねる。
香流玲那:「花霞には甘いよねえ、累音は」
ルスティア・ユートゥ:「………………そうね。可愛くて、綺麗」
ルスティア・ユートゥ:苦しそうに上目遣いを何とか受け止めながら頷く。
銀鏡ルフナ:「えへへへ~っ、ほんと~?やった~!」ぎゅっとルスティアさんに抱き着く。
七瀬花霞:「……?」僅かに違和感を感じて眉を顰める。
六條 累音:「自分で言う事でもないけれど、みんなに甘いでしょう」
ルスティア・ユートゥ:僅かに身を震わせるが、何も言わない。グラスに3杯目を注いでいる。
六條 累音:「まったく……放っておけば一生イチャついているのだから」
六條 累音:ティアに呆れたような目つきを注いでいる。
ルスティア・ユートゥ:「貴方は傍に居ないだけでしょ」
六條 累音:「……私も例外じゃないっていう風な言い方ね」
ルスティア・ユートゥ:「魔街の一大勢力の真ん前でイチャついてたってのに、例外のつもりなの?」
六條 累音:「それは……」
七瀬花霞:「累音さん、自覚なかったんだ……」
銀鏡ルフナ:「ね~、ほんとずっとイチャついてたよねぇ。あ、これ美味しいよ!あーん」一口食べたカナッペをルスティアさんの口に運ぶ。
六條 累音:「……ない、訳じゃないけれど。……仕方ないじゃない、ずっと一途で彼女にする──なんて、そこまで言ったのは初めてだったのだもの」
ルスティア・ユートゥ:無言で齧り付く。
銀鏡ルフナ:「へへー、おいしいでしょ?」ニコニコ齧る姿をみている。
香流玲那:「累音からそんな初々しい反応が出てくるなんてねえ」くつくつ笑って
香流玲那:「でも……あんな大勢の前でイチャつくところを見られて、弱みにならなければいいけどね」
香流玲那:「一度は協力したとはいえ、魔街の連中だ。何を仕掛けてくるか分からないよ。気を付けた方がいい」
香流玲那:「特にあの犬とか……」嫌そうな顔
六條 累音:「……そうね、彼は……玲那にとってはイヤな思い出でしょう」あの時の玲那は、思い出すだけでも痛々しい。
ルスティア・ユートゥ:「さっさと引き込めばいいのよ。身内ならある程度庇う言い訳も立つでしょうに」
銀鏡ルフナ:「あ、ほっぺついてる」ルスティアさんの頬に着いたクラッカーをぺろりと舐めとる。
六條 累音:「そうしたら次は、魔街支部が相手になりかねないもの」
六條 累音:「……とはいえ、カレンを守るならそれも考えておかないとね」
ルスティア・ユートゥ:「……ッ。ありがと」反射的に持ち上がった手を抑えつけて累音の言葉に耳を傾ける
ルスティア・ユートゥ:「……ある程度渡りは付けておいた方がいいわ」
七瀬花霞:「私はいいと思うよ。魔街支部から直接引き抜く訳じゃないし、彼女の戦力を考えれば、デメリットの方が大きいとも思わないし」
六條 累音:「ええ、ずっと違う組織同士で恋人関係……そうである方が後々面倒にはなるでしょうし」
六條 累音:ちら、と二人を見て。「……それに、ずっと隣にいるにはその方が良さそうだものね」
ルスティア・ユートゥ:「ま、その辺りは私じゃ役に立たないし好きにやればいいわ」
ルスティア・ユートゥ:普段よりも遥かに速いペースで3杯目を呷って首を振る。
銀鏡ルフナ:「……いっぱい飲んでる?大丈夫?」不安そうに膝に手を乗せて顔を覗き込む。
六條 累音:「本当ね……随分飲んでるじゃない。……気でも晴らしたいの?」
ルスティア・ユートゥ:「……そうね。疑心を招くよりは良いでしょうし、言っておきましょうか」
ルスティア・ユートゥ:「管理棟前の戦いの最後、ゴドフリーから"何らか"の精神干渉を受けたわ」
ルスティア・ユートゥ:4杯目をグラスへ注ぎながら淡々と告げる。
銀鏡ルフナ:「え……」目を丸くしてその様子を見ている。
七瀬花霞:「……時々何か変だとは思ってたけど」
ミーコ:「な……何らかって……なんすか?」
六條 累音:「そう……なんだか不機嫌だと思ったら、そういうこと」得心が言ったように頷く。
ルスティア・ユートゥ:「あの男が何を考えて、どんな気分であの戦いに臨んだのか。手に取る様に──いえ、今も手の中にある」
ルスティア・ユートゥ:「今の所"気分"以外の影響は受けていないから、ミーコの時のようにはならないでしょうけど」
ルスティア・ユートゥ:「これからはまあ……多少機嫌の悪い日が多くなるかもしれないわね」
香流玲那:「……後遺症みたいなこと?大変じゃないか」
ルスティア・ユートゥ:グラスを置いて懐から煙草を取り出し、火を付ける。
七瀬花霞:他者の記憶を読み、理解することに関しては何度も経験している。だからこそ、その影響についても理解している。
七瀬花霞:「大丈夫なの……?」
六條 累音:「それは。……少しでも楽にできたらいいのだけれど、今すぐには難しいわね」
七瀬花霞:常人相手ならともかく、相手は『あの』ゴドフリーだ。
ルスティア・ユートゥ:「……所詮は他人の感情。私は──こんなものに振り回されはしない」
ルスティア・ユートゥ:目を丸くするルフナの髪を撫でながら、煙を吐いて自身に言い聞かせるように答える。
銀鏡ルフナ:撫でられ、心配そうな顔をしながらも嬉しそうに目を細める。
ルスティア・ユートゥ:「言わなくても良かったけれど、さっそく花霞には勘付かれてたみたいだし」
ルスティア・ユートゥ:「新たな影響が出るようなら、るいの手を煩わせることになる。それだけよろしく」
七瀬花霞:「……ルスティア。大丈夫なんだよね」本当に大事なことを確認するように。
ルスティア・ユートゥ:「問題ないわ」
ルスティア・ユートゥ:返答は軽い。何でもない事のように口にする。
六條 累音:「そう……構わないわ。何か違和感があったらすぐに言いなさい」
六條 累音:「それと、ルフナもね。私に共有すべきことに気づいたときには、いつでも言うように」
六條 累音:「恋人として接する以上、最も変化に敏感になれるのはあなたでしょうから」
銀鏡ルフナ:「うん!……大丈夫だよ」不安そうに見つめていたが、笑顔でタバコを持っていない方のルスティアさんの手を握る。
銀鏡ルフナ:「ルフナがついてるもん。一人じゃないから、大丈夫だよ!」満面の笑顔でルスティアさんに笑いかける。
ルスティア・ユートゥ:「そうね。貴方が居るなら」
六條 累音:「まったくもう……まぁ、安心しなさい。ルフナと約束したもの、守るってね」
六條 累音:「勿論……暫くは厄介事も絶えないでしょうけど」
六條 累音:「付き合っていかないとね……この街とも、悩みの種とも。」
【ED/銀鏡ルフナ&ルスティア・ユートゥ】
ルスティア・ユートゥ:祝勝会という名の飲み会も落ち着き、自由解散となった頃──ルフナの部屋に軽いノックの音が響く。
銀鏡ルフナ:「あっ、はーい!」
銀鏡ルフナ:ぬいぐるみの並ぶ部屋。様々な衣装を片付けていた所にノックがなり、ぱたぱたと扉を開ける。
銀鏡ルフナ:「あっ、ルスティアさん!えへへー、きてくれたんだ!」
ルスティア・ユートゥ:「ええ……入っても良いかしら」
銀鏡ルフナ:「うん!今色んな服整理してたんだけど……」先ほどとは違う、胸元の空いたセーター姿。
銀鏡ルフナ:「入って入って!えへへ、ルスティアさんと一緒に居られるのが一番嬉しいから!」
ルスティア・ユートゥ:「……そう」
ルスティア・ユートゥ:室内へと足を踏み入れ、後ろ手にドアのロックを掛ける。
ルスティア・ユートゥ:「似合ってるけれど、外では着ちゃダメよそれ」
銀鏡ルフナ:「え~!?そうなの!?」
ルスティア・ユートゥ:「そこまで貴方の肌を他人に見られると不快だわ」
銀鏡ルフナ:「……ふふっ、妬いてくれるんだ~?」嬉しそうに微笑む。
ルスティア・ユートゥ:ルフナの腕を取ってベッドへ腰かける。
銀鏡ルフナ:嬉しそうに一緒にベッドへ腰かけて。
銀鏡ルフナ:「……その、えっと……たいへんなこと、なってるんでしょ?」おずおずと不安そうに見つめる。
銀鏡ルフナ:「……がんばってるね」頭を優しく撫でる。
ルスティア・ユートゥ:「───ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:頭を撫でられながら、視線をそちらに流して。
ルスティア・ユートゥ:「貴方に言いたい事があるの。"最後"まで、聞いてくれる?」
銀鏡ルフナ:「……?」その言い方に不思議そうに首をかしげながらも。
銀鏡ルフナ:「うん。ちゃんと聞くよ」佇まいを直して、向き合う。
ルスティア・ユートゥ:同意を得られたとほぼ同時、ルフナをベッドへ押し倒し。両の腕を持ち上げさせて抑えつける。
ルスティア・ユートゥ:「ねえ、ルフナ。抵抗しないでね」
銀鏡ルフナ:「……っ!!」
銀鏡ルフナ:驚いて目を丸くするも、うっとりと目を細める。
銀鏡ルフナ:「……うん。ルフナの全部、好きにしていいよ……?」甘く囁く。
ルスティア・ユートゥ:「ありがとう──」
ルスティア・ユートゥ:両の掌を重ね、腰から引き抜いたミリタリーナイフでベッドへ突き刺して固定する。
銀鏡ルフナ:「ぃ、ぎ……ッ!!」
銀鏡ルフナ:掌を貫く痛みに呻く。血がベッドへ流れていく。
ルスティア・ユートゥ:赤く染まるシーツをぼう、と眺めながら露出した肌を指でなぞる。
ルスティア・ユートゥ:「ねえ、ルフナ──きちんと言った事なかったわね」
ルスティア・ユートゥ:「私、貴方が好きよ。愛してる」
ルスティア・ユートゥ:耳元で、火照った吐息と共に囁く。
銀鏡ルフナ:「ルスティア、さん……」痛みにドクドクと意識を取られながら――うっとりとその言葉を聞く。
ルスティア・ユートゥ:「ずっと、貴方に触れたくてたまらない。貴方の外にも、中にも」
ルスティア・ユートゥ:「綺麗なのに、歪んでいる。私より遥かに美しく壊れた貴方が好き」
ルスティア・ユートゥ:「世界の何よりも愛している。貴方が望むなら、私はきっと貴方を生涯傷つけない事だって出来るわ」
ルスティア・ユートゥ:そこまで言って、僅かに身体を離し。何のためらいもなく引き抜いた小口径の銃で心臓から数センチそれた部位を正確に撃ち抜く。
ルスティア・ユートゥ:《天使の歌声》
ルスティア・ユートゥ:同周波数の音をぶつけられ、銃声は部屋の外まで響かない。
銀鏡ルフナ:びくん、と身体を跳ねさせる。夥しい血が胸元から流れる。
銀鏡ルフナ:「あ、は…………ルスティア、さん……?」
銀鏡ルフナ:「今日は……すっご、く、激しい……ね……?」息も絶え絶えに笑いながら見上げる。
ルスティア・ユートゥ:「……ルフナは、私の事」
ルスティア・ユートゥ:その問いにはすぐには応えない。
ルスティア・ユートゥ:「好き?」
銀鏡ルフナ:「…………」はふ、と息を吐く。
銀鏡ルフナ:「……不安、なの?」
銀鏡ルフナ:「ルフナは、ルスティアさんの、こと……、好き」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさん、しか……見えて、ない、よ」
銀鏡ルフナ:「……信じ、られない?」
ルスティア・ユートゥ:「いいえ」
ルスティア・ユートゥ:「確かめたかったのは私の方」
ルスティア・ユートゥ:拳銃を床に落とし、鉛が穿った穴へ指を差し込む。
銀鏡ルフナ:「っ…………!」
銀鏡ルフナ:傷口を再生したりはしない。それが彼女から受けた愛だから。
ルスティア・ユートゥ:「ルフナ──私は、世界で一番貴方の事が好きで、愛していて」
ルスティア・ユートゥ:「そして」
ルスティア・ユートゥ:「………」
ルスティア・ユートゥ:「多分」
ルスティア・ユートゥ:「世界で一番──貴方の事が嫌いだわ」
銀鏡ルフナ:「きら、い…………?」傷口を抉られ、身を引き裂かれるような痛みに喘ぎながら、呆然と見上げる。
ルスティア・ユートゥ:「……ええ」
ルスティア・ユートゥ:「貴方に、こんなに触れたくてたまらないのに」
ルスティア・ユートゥ:「貴方に触れられると吐き気がするのよ」
ルスティア・ユートゥ:身体は酷く熱を持ち、声は冷え切っている。
銀鏡ルフナ:「…………」
銀鏡ルフナ:「いや、な、の?ルフナに、ふれられる、の……」
ルスティア・ユートゥ:「──ええ、私は貴方に触れたいのに。酷い矛盾でしょう?」
銀鏡ルフナ:「は、ふ……ふふ、うん……ふしぎ、だね」泣きそうな顔で見上げる。
ルスティア・ユートゥ:「ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:「お願いがあるの」
銀鏡ルフナ:「おね、がい……?」
ルスティア・ユートゥ:傷ついたルフナの身体に、冷たい雫が落ちる。
ルスティア・ユートゥ:それは、無表情で見下ろすルスティアの目から零れていた。
銀鏡ルフナ:「…………ルスティアさん」
銀鏡ルフナ:「ないてる、の……?」
ルスティア・ユートゥ:「わたし、の」
ルスティア・ユートゥ:「全てをあげる、から」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの身体へ倒れ込むようにしながら、喘ぐように声を漏らす。
ルスティア・ユートゥ:「私の憎悪も──受け入れて」
ルスティア・ユートゥ:「世界で貴方を一番愛していて、世界で一番貴方を憎んでいる」
ルスティア・ユートゥ:「私を」
ルスティア・ユートゥ:「愛して」
銀鏡ルフナ:「………………」倒れ込む体を、ただ受け入れる。手を貫かれているから、それを避ける事も、抱きしめることも出来なかったけれど。
銀鏡ルフナ:「…………ね、ルスティアさん」
銀鏡ルフナ:「ルフナのこと、殺したい?」
ルスティア・ユートゥ:「──殺したいわ。傷つけて、傷つけて、痛みが快楽なんて矮小な器から零れる程に貴方を苦しめて」
ルスティア・ユートゥ:「"苦痛に満ちた地獄へ堕としてやりたい"」
ルスティア・ユートゥ:「貴方の全てを嬲って、凌辱したい」
ルスティア・ユートゥ:愛憎が溶け合って、体の熱と言葉の熱が同化していく。
銀鏡ルフナ:目を細めて笑う。
銀鏡ルフナ:「そっか…………」
銀鏡ルフナ:「じゃあ、していいよ」
銀鏡ルフナ:「ルフナのこと、殺していいよ」
銀鏡ルフナ:「でも…………」
銀鏡ルフナ:「その記憶は、消してしまわないで」
銀鏡ルフナ:「泡のように消してしまわないで、ずっとずっと、大事に持ち続けていて」
銀鏡ルフナ:「この世で一番愛しているルスティアさんに、一回しか与えられない死を与えてもらえるなら、ルフナ、嬉しいから」
銀鏡ルフナ:「あなたのしたいように、殺してしまっていいよ」
ルスティア・ユートゥ:「……ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:掌を固定していたナイフを引き抜き、握らせる。
銀鏡ルフナ:「…………?」まだ力の入り切らない手で、なんとかナイフを握る。
ルスティア・ユートゥ:「なら──私も、殺して」
ルスティア・ユートゥ:震える声で。
ルスティア・ユートゥ:「私を──置いて行かないで」
ルスティア・ユートゥ:縋る様に告げる。
銀鏡ルフナ:「…………」ナイフをなんとか握りしめて、くす、と笑う。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんは、一見滅茶苦茶に見えるけど」
銀鏡ルフナ:「ずっと、誰かに愛されたくて、不器用な方法で、自分がされたい方法で、人へ愛を与えてた」
銀鏡ルフナ:「ルフナのこと、きらいって言っても……愛してって、縋ってる」
銀鏡ルフナ:「殺していいよっていったら、殺してって、泣いてる」
銀鏡ルフナ:「そんな、ルスティアさんが…………」
銀鏡ルフナ:「こんなに、震えながら……嫌われてしまうかもしれないって思いながら、嫌いって思ってくれるの……」
銀鏡ルフナ:「ルフナは、嬉しいんだよ」
銀鏡ルフナ:「だって、止められないきもちってことだから」
銀鏡ルフナ:「……そうでしょ?」
銀鏡ルフナ:体を起こし、その唇に口づける。
ルスティア・ユートゥ:悦びで体を震わせ、憎悪で顔を歪めながらそれを受け入れる。
銀鏡ルフナ:「……愛してるよ。ルスティアさんが、ルフナのこと、きらいでも……」
銀鏡ルフナ:「ルフナは、ルスティアさんのこと、愛してる」
銀鏡ルフナ:「でも…………やっぱり、キスするたびに、そんな辛そうな顔されるのは……寂しいかも」
銀鏡ルフナ:困ったような笑顔で笑う。
ルスティア・ユートゥ:「……ダメなの。自分じゃどうしようもないのよ」
ルスティア・ユートゥ:「私も、貴方を愛してる。殺したいくらい」
ルスティア・ユートゥ:「同じくらい、貴方を憎んでいる。殺したいくらいに」
ルスティア・ユートゥ:それでも、予感があった。ルフナを殺せばこの憎悪は空っぽになるだろうと。
ルスティア・ユートゥ:「殺したいのに、貴方を喪う事に耐えられない」
ルスティア・ユートゥ:「ルフナ──嫌い。貴方の事が憎い」
ルスティア・ユートゥ:「だから」
ルスティア・ユートゥ:「……私を独りにしないで」
銀鏡ルフナ:くす、と笑う。この人は、本当に…………寂しがり屋だ。
ルスティア・ユートゥ:傷口を抉り、紅く染まった手で頬を撫でながら涙を零し続ける。
ルスティア・ユートゥ:「愛してるって言って、私の隣から離れないで」
ルスティア・ユートゥ:触れられる度に怖気が走り、体を交わすごとに吐き気がする程に、愛している。
銀鏡ルフナ:傷口を這う指の痛みに、体が震える。それでも、”憎むことはできない”。溢れるのは、愛情ばかりだ。
銀鏡ルフナ:「あ、は……」べっとりと血に塗れた手を、そっと手に重ねる。命を擦りつけるように。
銀鏡ルフナ:「ルフナの、どこがすき?」
銀鏡ルフナ:「ルフナの、どこがきらい?」
ルスティア・ユートゥ:「目を逸らしたくなるくらい綺麗な貴方の心と、目を離せないくらい醜い愛が好き」
ルスティア・ユートゥ:「愛に対して傲慢で、貪欲で、それを覆う欺瞞のような善性が嫌い。どちらも本当なのが最悪よ」
ルスティア・ユートゥ:同じものを愛し、憎んでいる。ルフナへ語る愛は同様に憎悪も孕んでいた。
銀鏡ルフナ:「あは、は……そっか……」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさん、は、本当に……ルフナ、のこと……すき、なんだね」嬉しそうに弱弱しく笑う。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんは、一見、壊れてる、けど」
銀鏡ルフナ:「奥にある、のは……深い、愛情で」
銀鏡ルフナ:「それを、あなたと同じくらい、与えてくれる人を、求めてる……」
銀鏡ルフナ:「ルフナは、きっと…………おなじくらい、ううん、それ以上、愛してあげられる、から」
銀鏡ルフナ:「きっと、好きで、嫌いなんだね」
銀鏡ルフナ:「…………ねえ」
銀鏡ルフナ:「触れられるたびに、吐き気がして、おぞましくて、嫌だって思いながら、愛されるのと……」血に塗れた手を、頬へ這わせる。自分の存在を擦りつけるように。
銀鏡ルフナ:「………………いっしょに、おわりにしちゃうの。どっちがしたい?」
銀鏡ルフナ:甘く、囁く。
ルスティア・ユートゥ:「…………私は」
ルスティア・ユートゥ:「愛が欲しい。でも、貴方を殺して──貴方に殺されたい」
ルスティア・ユートゥ:「ねえ、ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:「毎日、今日が終わりみたいに愛し合いたいわ」
ルスティア・ユートゥ:「本当に──死んでしまっても良いから」
ルスティア・ユートゥ:「貴方の憎悪はきっと私のモノにはならないのでしょうけど」
ルスティア・ユートゥ:身体を包み込むように、腕を回して。
ルスティア・ユートゥ:「朝──"今日は死ねなかったね"って貴方と笑いたい」
ルスティア・ユートゥ:「そして、きっといつか──その朝が来ない日が来る」
ルスティア・ユートゥ:「ねえ、どっちも欲しいの。我儘、許してくれる?」
銀鏡ルフナ:くす、と唇の端を釣り上げて笑う。――意地悪な、笑み。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんは、知ってるよね。ルフナが愛に傲慢で、貪欲で、ワガママなこと」
銀鏡ルフナ:その背に、腕を回して抱き返す。
銀鏡ルフナ:「こうやって、抱き返すだけで――吐きそうなほどの、憎悪を抱いているんでしょう?」
銀鏡ルフナ:「そんなの……寂しいって。満足できないって……思わない?」
銀鏡ルフナ:耳元で囁く。
ルスティア・ユートゥ:「……ええ。だったら、どうするの?」
銀鏡ルフナ:「……どうしよっか」悪戯っぽく笑う。
銀鏡ルフナ:「他の人の所に、いっちゃおうかなぁ……?」その背を、血に濡れた手で撫で上げる。
銀鏡ルフナ:「それとも……そうできないように、二度とあなたしか見えないように、殺しちゃう?」
銀鏡ルフナ:「それとも…………ルフナが触れられなくても満足できるくらい、愛してくれるの?こんなにも、嫌いなのに?」
ルスティア・ユートゥ:「ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:上体を起こし、細い指先でその首を捉える。
ルスティア・ユートゥ:「私の愛まで煽らないで」
ルスティア・ユートゥ:ゆっくりと、力を込めながら。
ルスティア・ユートゥ:「貴方以外の何も目に入らないの。私を盲目にするつもり?」
ルスティア・ユートゥ:浅い呼吸と指先まで火照った身体。
銀鏡ルフナ:「はっ、は、ぁ……っ」首を絞められ、苦し気な息を漏らしながら――恍惚とした目で見つめる。
銀鏡ルフナ:「ルフナ、は……ルスティアさん、なら……ころされ、ても、いいんだよ?」
銀鏡ルフナ:「目、くらい。つぶせるくらい、あいしてよ」
銀鏡ルフナ:「できない、なら……」
銀鏡ルフナ:「あなたの、目を。なくして……ほかの、ひとの、ものに、なっちゃうよ……?」首を絞められながら、挑発するように唇の端を吊り上げる。
ルスティア・ユートゥ:「──ッ」
ルスティア・ユートゥ:両手を添える。ゆっくりと、体重をかけるようにしながら。
ルスティア・ユートゥ:「ルフナ……もう私に、愛をくれないの?これで、お終い?」
銀鏡ルフナ:「……」くすりと笑う。終わりと言ってしまったら、彼女は楽に自分を殺せるのかもしれない。
銀鏡ルフナ:「ルフナは、ルス、ティアさんの、こと、ずっと、すごく、愛してる、のに……」
銀鏡ルフナ:唇の端を吊り上げる。
銀鏡ルフナ:「それが、いやなのは、ルスティアさん、じゃ、ないの?」意地悪く笑う。
ルスティア・ユートゥ:「……厭よ」
ルスティア・ユートゥ:整えられた爪が皮膚へ食い込む。
ルスティア・ユートゥ:「でも、欲しいの」
ルスティア・ユートゥ:「貴方の全てが」
銀鏡ルフナ:「は、はっ…………」笑い声と、酸素を求める呼吸が重なる。
銀鏡ルフナ:「ワガ、ママ、だね…………」
ルスティア・ユートゥ:「そう、ね。貴方と同じよ」
ルスティア・ユートゥ:同じように笑う。
ルスティア・ユートゥ:「……ルフナ。死ぬつもりなら、私も連れて行くのよ」
ルスティア・ユートゥ:「ほら、そこにまだあるわ」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの傍に置かれたままの血濡れたナイフへ視線をやる。
銀鏡ルフナ:「ルスティア、さん、は、」
銀鏡ルフナ:「自分が、ほしい、もの、を、ひとに、あげ……」咳き込む。酸素を求めて吸う呼吸がうまく出来ない。
銀鏡ルフナ:「ひとに、あげて、るんだと……思って、た」それでもなんとか言葉をつむぐ。
銀鏡ルフナ:「ルフナ、から……うけとる、ものが、にくしみ、でも」
銀鏡ルフナ:「いい、の?」
ルスティア・ユートゥ:「…………ええ」
ルスティア・ユートゥ:「貴方から、貰えるなら」
ルスティア・ユートゥ:「言ったでしょう」
ルスティア・ユートゥ:「貴方の全てが欲しいの」
銀鏡ルフナ:「ルフナ、は、あいしてる、のになぁ……」力の入らない腕で、なんとかナイフを掴んで――
銀鏡ルフナ:撃たれた真横。自分の心臓の上へともっていく。
銀鏡ルフナ:「うけとって、もらえないのは……、さびしい、よ……?」
銀鏡ルフナ:「ころして、ほしいなら」
銀鏡ルフナ:「ころして、ほしいってくらい、あいしてくれなきゃ」
銀鏡ルフナ:「じぶんで、しんじゃうよ?」
ルスティア・ユートゥ:「……ッ、ルフナ!!」
ルスティア・ユートゥ:愛憎を分かつように、片手だけを離してナイフを掴む。
ルスティア・ユートゥ:「……愛してるの」
ルスティア・ユートゥ:「私は、貴方を愛してる。お願い、私の中まで見て」
ルスティア・ユートゥ:「私を、独りにするのだけはやめて」
ルスティア・ユートゥ:「……お願い。私の憎悪も愛も、同じなの」
ルスティア・ユートゥ:「混ざって、もう分からないの」
ルスティア・ユートゥ:「混ざった全部が貴方の為だけにあるの」
ルスティア・ユートゥ:「置いて行かれたら──私、何も無い。お願い」
銀鏡ルフナ:「あ、は……っ、ゲホッ、ゲホッ……」片方の手を離されたことで通るようになった呼吸に咳き込む。
銀鏡ルフナ:「さいしょ、から」
銀鏡ルフナ:「どんなに憎くても、嫌いでも、気持ち悪くても」
銀鏡ルフナ:「愛して仕方ないから、愛してるって」
銀鏡ルフナ:「言えば、いいのに」
銀鏡ルフナ:捕まれた手と反対の手で、頬を撫でる。
銀鏡ルフナ:「こうやって、触れられても」
銀鏡ルフナ:「いやでいやでしかたなくても」
銀鏡ルフナ:「それ以上に嬉しくて、愛おしくて、幸せだって」
銀鏡ルフナ:「笑ってよ」
ルスティア・ユートゥ:「………」
ルスティア・ユートゥ:一瞬、表情が空白になる。
ルスティア・ユートゥ:そして、涙を湛えた笑顔でその手を摑まえる。決して自分から離れないように。
ルスティア・ユートゥ:「だって……分からなかったのよ」
ルスティア・ユートゥ:「こんなに、誰かを好きで嫌いになった事なんて──無いの」
ルスティア・ユートゥ:「好きよ。ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:「憎くて、嫌いで、気持ち悪くても。離れないでって、言える」
ルスティア・ユートゥ:「殺したいほど憎い貴方より、狂おしい程愛してる貴方が目に映る」
ルスティア・ユートゥ:「誰にも、渡さない。行かせない」
ルスティア・ユートゥ:「世界で一番、愛してる」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの手に愛おしそうに頬を寄せて、微笑みながら口にする。
銀鏡ルフナ:「……ふふ」
銀鏡ルフナ:「ルフナも、世界で一番……愛してる」その言葉に、うっとりと目を細めて。
銀鏡ルフナ:「だから……」
銀鏡ルフナ:「わからせて?」
銀鏡ルフナ:「どろどろの憎悪も、愛情も、ぜんぶぜんぶ、ルフナにだけの想いだって」
銀鏡ルフナ:「からだに、きざみこませて」
ルスティア・ユートゥ:「ええ……」
ルスティア・ユートゥ:未だ治癒していない胸元傷口に指を突き入れ、何かを探すように抉っていく。
ルスティア・ユートゥ:溢れる血が、結晶化してベッドの上へ転がる。
ルスティア・ユートゥ:その一つを口に含むと、ルフナと唇を重ねた。
ルスティア・ユートゥ:彼女が受けた痛みを何度でも再生する宝石。何層にもなったそれは唾液に触れて溶けだす。
ルスティア・ユートゥ:鮮烈な痛みを再生しながら、溶けだして露出した次の層がまた別の痛みを再生する。
ルスティア・ユートゥ:いましがた付けた傷、そして初めて交わったあの時の傷。何度も、ループする。
ルスティア・ユートゥ:「ルフナ、もっと。もっと、全身が痛みに染まるまで──」
ルスティア・ユートゥ:「これは、私の愛。これは、私の憎悪」
ルスティア・ユートゥ:ループする傷と痛みに、ルフナにだけ向けた感情のタグを付けていく。
銀鏡ルフナ:「ぁ、ぐ……っ、う……」傷口を抉られ、苦し気に呻き声を漏らすが。
銀鏡ルフナ:「んっ、ふ……、う゛、う゛うぅううう……ッ!」
銀鏡ルフナ:口づけに一瞬目を蕩けさせるも、何度も何度も繰り返し再生される痛みに苦悶の声を漏らす。
銀鏡ルフナ:「あ……っ、は……っ。す……っごく、痛くて、苦しい、よ……」しかし、その声には陶酔の色が混じっている。
銀鏡ルフナ:「好き、だよ……ルスティア、さん……」
銀鏡ルフナ:唇を割り入って、共に宝石を味わうように。その舌に舌を絡ませる。
ルスティア・ユートゥ:口内へ侵入する舌を細く、長い舌で受け入れて溶けだす痛みと記憶が自身の身を焼く快感に震える。
ルスティア・ユートゥ:「私だって……好き。ルフナの事が、何よりも」
ルスティア・ユートゥ:貪るような口付けを繰り返しながら、与える痛みとは対照的に優しくその脚を撫でる。
銀鏡ルフナ:「あ゛っ、ん……っ、ふ、ぅ……っ♡」痛みに呻きながらも、脚を撫でる優しい感覚に甘い声を漏らす。
銀鏡ルフナ:「も……、っと……♡」
ルスティア・ユートゥ:それに応えるように、指先は脚を撫で上げ。網を張った秘所に辿り着く。
ルスティア・ユートゥ:「大事に……してくれてるのね、ルフナ」
銀鏡ルフナ:《ブラッドワイヤ》でマーキングされたそこは、あなた以外の誰からも触れられたことはない。
銀鏡ルフナ:痛みの快楽と倒錯的な状況の興奮で、そこからはたくさんの蜜が溢れ出している。
銀鏡ルフナ:「もち……ろん……」快感と期待で熱い吐息を吐く。
銀鏡ルフナ:「ルスティアさん、しか……見えてないって、言ったでしょ……?」
ルスティア・ユートゥ:「……そうね。貴方は愛に貪欲だけれど」
ルスティア・ユートゥ:その蜜を掬い上げるように指を持ち上げながら、恍惚とした表情で呟く。
ルスティア・ユートゥ:「いえ──だからこそ、大切にしてくれるのね」
ルスティア・ユートゥ:「だから、私は……私の全てを貴方へ捧げる事を躊躇わずにいられるんだわ」
ルスティア・ユートゥ:侵入を拒むように張った網を、指先で一つ。また一つと剥がしていく。
ルスティア・ユートゥ:今は、邪魔だ。
銀鏡ルフナ:「ひぁっ、ん……っ♡ぁ、ぅ……っ♡」
銀鏡ルフナ:網を剥がされるたび。蜜壺の中を擦られ、快感に震え、腰が跳ねる。
ルスティア・ユートゥ:最後の一つが、剥がれ落ちる。その余韻に浸る事無く、全てを暴くように指を滑らせ。
ルスティア・ユートゥ:形を記憶するように、満遍なくなぞっていく。その度に声を上げる恋人の表情に見惚れながら。
銀鏡ルフナ:「ぁ、んっ、ふぅう……っ♡」なぞる指の感覚に、快感に思わず腰が揺れてしまう。
銀鏡ルフナ:自分だけを見つめる、愛おしい恋人の顔をうっとりと見つめながら、恍惚とした表情で呟く。
銀鏡ルフナ:「ぜん、ぶ……捧げて?ルフナも、ぜんぶ……あげる、から……♡」
銀鏡ルフナ:「いっぱい……きもちよく、して……?♡」
ルスティア・ユートゥ:反射的な腰の動きを、左手で抑えつける。快楽を逃がす場所を与えないように。
ルスティア・ユートゥ:「ええ……互いに、全部を──溶け合うまで」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの唇からそっと離れる。
銀鏡ルフナ:「ん……っ♡」腰を抑えられるのも、支配されているようで。興奮しながら、逃げ場のない快楽に見悶える。
銀鏡ルフナ:「ぁ……」唇が離れるのを名残惜しそうに見つめながらも、その先に与えられる快楽に期待しながらじっと見上げる。
ルスティア・ユートゥ:シーツの擦れる音が響く。身体を僅かに下げて、溢れる蜜を舌で掬い上げる。
ルスティア・ユートゥ:「ルフナ……ちょっと、しんどいかもしれないけれど」
ルスティア・ユートゥ:「我慢してね」
銀鏡ルフナ:「ひゃ、うぅ……っ♡」舌が秘裂を舐めあげる感覚に、ちかちかするような快感を覚える。
銀鏡ルフナ:「っ、ふふ……ルスティアさんがそんなこと、言うなんて」
銀鏡ルフナ:「どんなこと、されちゃうんだろ……♡」
銀鏡ルフナ:期待するように、あるいは挑発するように。甘い声で応える。
ルスティア・ユートゥ:「すぐに、分かるわ」
ルスティア・ユートゥ:鋭い犬歯で蜜壺の入り口を噛み千切る。漏れた血潮はすぐにルスティアのレネゲイドに反応して結晶化するが──
ルスティア・ユートゥ:それを、傷口へと押し戻す。
ルスティア・ユートゥ:痛みをリピートする結晶が血潮に溶け、全身を巡り、幾重にも重なる痛みの記憶がその身体を指先すら逃さずに染め上げる。
ルスティア・ユートゥ:舌が這う快楽と、脳髄を押しつぶさんばかりに流れる痛みの記憶。
銀鏡ルフナ:「――――ッ!?!?」声にならない悲鳴を上げて悶絶する。
銀鏡ルフナ:「ぁ、ぅ、ぁ゛あ゛ああぁあああ゛っ……ッ!!」最早獣のような声を上げて、その痛みと快楽に足をばたつかせて耐えようとする。
銀鏡ルフナ:「あ、ぅ、ぁ、は……っ♡ほ、ほんと、に、しんど、い゛ぃ……ッ♡」目からぼろぼろ涙を流しながらも、声から陶酔の色は消えない。
ルスティア・ユートゥ:「ダメよ、ルフナ。暴れないで」
ルスティア・ユートゥ:「貴方が本気で暴れたら私には抑えられない。だから、自分で耐えて」
ルスティア・ユートゥ:「我慢しなさい」
銀鏡ルフナ:「……はっ、はぁ……ッ♡ほんっ、とに、ワガママな、ひと……♡」
銀鏡ルフナ:息も絶え絶えになりながら、涙であふれた目を細めて笑い、なんとか耐えようと動きを抑える。
銀鏡ルフナ:しかし――それでも期待を求める事はやめられないのか、腰が浮いてしまうのは止められずにいる。
ルスティア・ユートゥ:「……いい子ね」
ルスティア・ユートゥ:快楽を迎えるように浮いた腰を抱き寄せて、ゆっくりと這うだけだった舌を秘所へ潜り込ませてうねらせる。
ルスティア・ユートゥ:傷口に押し込み続けている結晶に込めたレネゲイドを切り替える。
ルスティア・ユートゥ:再生する記憶は痛みから快楽へ。突如、痛みと半々だった快楽が全身を駆け巡る。
ルスティア・ユートゥ:現実と、記憶による快楽の同時進行。
ルスティア・ユートゥ:繰り返す程に増していく快楽の倍々ゲーム。脳を焼き切ってしまっても構わない、と言わんばかりに容赦なく責め立てる。
銀鏡ルフナ:「あ、あ……ッ♡ふぅううっ、ひぅううううッ♡」
銀鏡ルフナ:唐突に、狂いそうな痛みが快楽に切り替わり、目を白黒させながらもその快楽に嬌声を漏らす。
銀鏡ルフナ:「あっ、あ゛あっ♡ルスティアさんっ、ダメっ♡これっ♡これイっちゃ……ッ♡」
銀鏡ルフナ:秘所を撫でる温かい舌。その快楽が何倍にも、何十倍にも膨れ上がり、唐突に暴力的な快楽を与えられ、腰をびくびく跳ねさせる。
ルスティア・ユートゥ:「良いわ、好きなだけ果てなさい」
ルスティア・ユートゥ:「そんな事で止めたりしないから──安心して?」
銀鏡ルフナ:許可を得て安心したかのように。あるいは、もう決壊寸前だった快楽が崩壊したかのように。
銀鏡ルフナ:「イくっ♡イっちゃうっ、ふぁ、あっ♡ぁああああぁぁあああああああっっっ♡♡♡♡♡」
銀鏡ルフナ:狂ったように、大きく背を反らせて。びくびくと身体を痙攣させながら、内側に入り込む舌を締め付けて。
銀鏡ルフナ:ぼろぼろ涙を流しながら絶頂を迎える。
ルスティア・ユートゥ:「あぁ──ルフナ……可愛いわ」
ルスティア・ユートゥ:「次は、どっちが良い?痛いの?気持ち良いの?」
ルスティア・ユートゥ:締め付ける秘所から舌を引き抜き、ルフナの頬を撫でながら瞳を覗き込む。
銀鏡ルフナ:「はっ、はぁっ、はー……っ、はぁーっ……、はあっ……」茫洋とした瞳で覗き込む瞳を見上げながら、しばし呼吸を繰り返すことしかできなかったが。
銀鏡ルフナ:「はあ、はあ……っ、」荒い呼吸のまま、唇の端をにやりと吊り上げる。
銀鏡ルフナ:「次は……」
銀鏡ルフナ:「嫌で仕方ないのに、気持ちよくしてあげる」
銀鏡ルフナ:満身創痍に加え、今深い絶頂を迎えて力の入らない体に鞭打ち、弾かれたように体を起こすと、そのままルスティアさんを押し倒し馬乗りになる。
ルスティア・ユートゥ:「──ルフ、ナっ」
ルスティア・ユートゥ:そんな状態の彼女にさえ、力ではかなわない。
ルスティア・ユートゥ:あっさりと抑えつけられ、浅い呼吸を繰り返しながら。期待に満ちた視線でルフナを見上げる。
銀鏡ルフナ:「ふふっ、ルスティアさん、可愛い……」自分の下に組み敷かれるルスティアさんを見て、恍惚とした表情を浮かべる。
銀鏡ルフナ:教わった方法で、ボディスーツを脱がしながら。その胸に手を這わせ、焦らすように胸の頂を避けるように、周りを指で撫でながら。
銀鏡ルフナ:「どう?きもちわるい?きもちいい?」
銀鏡ルフナ:「ルスティア」
ルスティア・ユートゥ:「……んっ、ふ」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの声が、脳を溶かしていく。薄い笑みを浮かべて、彼女の真似をしてみる。
ルスティア・ユートゥ:「どっちに見えるの、ルフナ?」
銀鏡ルフナ:「きもちわるいのに、きもちよくて……おかしくなっちゃいそうにみえる、かなあ……?」
銀鏡ルフナ:そのボディスーツをすべて脱がし、一糸まとわぬ姿になった彼女の身体を愛でるように、左腕で滑らかなお腹を撫でながら。右手では相変わらず、焦らすようにくるくると、先端の周りを愛撫する。
銀鏡ルフナ:「やめてほしい……?それとも……もっとほしい……?」耳元で囁く。
ルスティア・ユートゥ:ギリギリのところで躱す指先を先端へ導こうと小さくもがく。
ルスティア・ユートゥ:憎悪は当然消えてはいない。それでも、懇願するように。
ルスティア・ユートゥ:「……もっと、触れて」
ルスティア・ユートゥ:「お願い、ルフナぁ」
銀鏡ルフナ:「ふふっ、可愛い……」懇願する声に、恍惚とした顔で見下ろして。左腕もまた、焦らすように先端の周りをなぞる。
銀鏡ルフナ:「どこ、触って欲しい?ルスティア」
銀鏡ルフナ:「ちゃんと言ってくれないと、わかんないよ?」
ルスティア・ユートゥ:「……さ、き」
ルスティア・ユートゥ:陶器のような白い肌の上、はっきりと主張するソレを見せつけるように、抑えつけられながらも体を持ち上げて小さな声で呟く。
銀鏡ルフナ:「……先?」分かり切っているのに。意地悪く微笑むと、鼻の先に軽く唇を落とす。
銀鏡ルフナ:「どこの先かなあ……?」
ルスティア・ユートゥ:「胸、よ。分かってる……でしょ……っ」
ルスティア・ユートゥ:唇さえ求める場所から逸れるもどかしさで呻く。
銀鏡ルフナ:「あははっ。嫌な癖に……えっちだね、ルスティア」満足そうに笑みを深めると、ようやく胸の先端に指を添え――
銀鏡ルフナ:思いっきり、握りつぶすかのように、力を込めて抓る。
ルスティア・ユートゥ:「ん"っ──ぅう"ッ♡」
ルスティア・ユートゥ:顔を歪め、逃れるように顔だけを左右へ振る。シーツと擦れて丁寧に整えられた髪は酷く乱れていた。
ルスティア・ユートゥ:「ぅ、ううぅ──ぅ"ッふ、ああ"ッ」
ルスティア・ユートゥ:痛みと不快感、そしてそれを塗りつぶすように襲い来る快楽に歯を食いしばっても、抑えられない声が漏れ続ける。
銀鏡ルフナ:「っ、ふふふ……きもちわるい?きもちいい?」欲情した瞳でその様子を見下ろしながら。
銀鏡ルフナ:握りつぶすように親指と中指で摘まんだ先端を、人差し指でカリカリ……♡とひっかいて刺激する。
銀鏡ルフナ:「すっごくえっちな顔してるよ……♡ねえ、もっとしてほしい?それとも、もう嫌……?」
ルスティア・ユートゥ:「気持ち──い、い"っ」
ルスティア・ユートゥ:「やめ、ない──で」
ルスティア・ユートゥ:反射的にルフナの腕を掴みながら、懇願する。
銀鏡ルフナ:「ふふ……っ、嫌なのに……ほんとにえっちなルスティア……♡」
銀鏡ルフナ:その言葉に満足そうに微笑んで、腕を滑らせ胸、下腹部、内ももへと這わせていく。
銀鏡ルフナ:そして――秘所へたどり着くと、ゆっくりとその花弁を撫で始める。内側には触れないよう。
ルスティア・ユートゥ:「──っ、また、焦らす、の?」
ルスティア・ユートゥ:子供のような溶けた、甘えた声を漏らしながらルフナを見上げる。
銀鏡ルフナ:「焦らされるのは、いや……?」耳元で囁く。
銀鏡ルフナ:「なら……どこに、どうしてほしい?」
ルスティア・ユートゥ:「い、やじゃ──ない、けど」
ルスティア・ユートゥ:呼吸は浅く、荒く繰り返される。緩慢な刺激の波に合わせて体をびくつかせながら馬乗りになったルフナの太腿を掴んで。
ルスティア・ユートゥ:「私の、なかを──暴いて、欲しい」
ルスティア・ユートゥ:「ルフ、ナ……お願い」
銀鏡ルフナ:「ふふっ……うん、わかった」目を細めて笑う。
銀鏡ルフナ:「でも、だったら……」
銀鏡ルフナ:ルスティアさんの片足をもたげる。
銀鏡ルフナ:「一緒に暴き合って、蕩け合って……ひとつに、なっちゃおっか?」
銀鏡ルフナ:そういって、蜜のしたたる己の秘所を、ルスティアさんのそこに密着させる。
ルスティア・ユートゥ:「はっ、ふ……ぅっ」
銀鏡ルフナ:「あ、は……っ♡」
銀鏡ルフナ:傷口から血のしたたるそこを合わせ、血と蜜を混ぜ合わせながら。自らの腰を、ゆっくり動かし始める。
銀鏡ルフナ:「んっ、ふっ、うぅ……っ♡ふ、ぁ……っ♡ルフナのとルスティアの、蕩け合って……っ♡混ざり合って……ッ♡」
銀鏡ルフナ:「どっちがどっちのかわかんなくなって、熱くなって……っ♡きもちいい、よ……っ♡」
銀鏡ルフナ:夢中になって、自分の腕の下にある体を貪る。
ルスティア・ユートゥ:「んっ、ンッ、あっ──る、ふな」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの動きに、無意識に身体が反応し。求める場所へあてがうように腰が浮く。
ルスティア・ユートゥ:薄い体に詰まった筋肉は震え、息も絶え絶えになりながら互いを貪る快感の為に必死になって力を込める。
ルスティア・ユートゥ:「い、っしょ。ずっと、一緒、よっ、んぅっ」
銀鏡ルフナ:「ぁっ、あっ……♡あぁぅっ♡」ルスティアさんの腰が動かされ。お互いの敏感な突起が擦れ、悲鳴のような嬌声を上げる。
銀鏡ルフナ:「あはっ♡だいっきらいなのに、いっしょにっ♡いたいんだっ♡ふふっ♡」意地悪く笑いながら、快感を求めて腰を揺する。
ルスティア・ユートゥ:「るふ、なっ♡」
ルスティア・ユートゥ:「きらっいっだけ、ど♡それより、も──っ、ぅ」
ルスティア・ユートゥ:「すきっ、な──のっ♡」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの動きに合わせる度に、声が跳ねる。
銀鏡ルフナ:「はっ、はぁっ♡すきっ♡すきっ♡ルスティアっ♡すきぃっ♡あいしてるっ♡」
銀鏡ルフナ:その言葉に呼応するように、うわ言の様に愛を囁いて。夢中になって腰を打ち付けて、ぐちゅぐちゅとお互いを求めあって。
銀鏡ルフナ:「しあわせっ♡あいしてるっ♡あ、ぁっ、もう、もうっ♡」
銀鏡ルフナ:「ねっ♡一緒にっ♡イこっ♡」熱に浮かされた目で見つめ、自らの身体の昂りに任せるままに、強く腰を打ち付ける。
ルスティア・ユートゥ:「んっ♡う、ぅんッ♡」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの言葉と、体を受け止める度に押し寄せる波がより深くなっていく。
ルスティア・ユートゥ:響く水音が、蜜によるものなのか快楽によって溶けだした脳髄によるものなのか、分からない。
ルスティア・ユートゥ:ただ、"一緒に"という言葉に必死になって頷く。もはや、意識的な動作は必要無かった。
ルスティア・ユートゥ:「い──ぅッ、イくッ、ね、るふ、なっ♡い、っしょにィ──い゛ッ」
銀鏡ルフナ:「あはっ♡うんっ♡イっちゃえっ♡ルフナもっ♡イく、からぁっ♡」
銀鏡ルフナ:快楽と感情の昂りのままに、ルスティアさんの首に細い指を這わせ、力を込めて締め上げる。
銀鏡ルフナ:ルフナの知る愛情の表現は、これだから。
銀鏡ルフナ:首を締めながら、ぐちゅぐちゅと音を立てる秘所を擦り合わせ、打ち付けて。夢中になって、快楽を貪って――
銀鏡ルフナ:「あ、あ、ぁぁああああああっ♡♡♡♡♡♡」
銀鏡ルフナ:恍惚とした表情で、びくんっと背を反らせ、重なり合う場所に押し付けるようにしながら、絶頂を迎える。
ルスティア・ユートゥ:「──かふっ、あァ」
ルスティア・ユートゥ:「ん゛ッう゛う゛ぅ~~~ッッ♡♡」
ルスティア・ユートゥ:気道を締められた瞬間、必死になって昇っていた血液が止まりショートしたような音と共に一瞬意識が暗転する。
ルスティア・ユートゥ:その暗闇を、抗いようのない快楽の波でこじ開けられ。足と腕をバタバタとさせながら絶頂を迎えた。
銀鏡ルフナ:「……はっ、はぁっ……はあ…………っ♡」
銀鏡ルフナ:洗い呼吸を吐きながら、ルスティアさんの上に崩れ落ちるように倒れる。
銀鏡ルフナ:「きもち……よかったあ……♡」
銀鏡ルフナ:「ね……ルスティアさんも、しあわせ……?」
銀鏡ルフナ:甘えるように囁いて、見つめる。
ルスティア・ユートゥ:ひゅうひゅうと掠れた吐息を漏らしながら、愛おしそうにルフナの髪を撫でる。
ルスティア・ユートゥ:「幸せ、よ……私、今までで一番──ルフナと居られて、幸せ」
ルスティア・ユートゥ:「好き……よ。愛して、る」
ルスティア・ユートゥ:許容量を超えた快楽に朦朧とする意識を必死に掴みながら、応える。
銀鏡ルフナ:「ふふっ……」優しく頭を撫でながら。
銀鏡ルフナ:もう片方の手で、ベッドの上に置かれたナイフを手に取って。
銀鏡ルフナ:ルスティアさんの細い身体の、胸元へと突きつける。
銀鏡ルフナ:「じゃあ……」
銀鏡ルフナ:「このしあわせを、永遠にしちゃおっか?」
ルスティア・ユートゥ:「……ルフナも、一緒?」
ルスティア・ユートゥ:理性は既に手放した。ぼんやりと光るナイフに見惚れながら子供のように問う。
銀鏡ルフナ:ルスティアさんの銃を、そっと手に握らせる。
銀鏡ルフナ:「それは、ルスティアさん次第」
銀鏡ルフナ:「ルフナね、今が一番しあわせだよ」
銀鏡ルフナ:「一番好きな人に殺されて」
銀鏡ルフナ:「一番好きな人を殺しちゃおっか」
銀鏡ルフナ:「いっしょに、ね?」
ルスティア・ユートゥ:「…………二人で、永遠に」
ルスティア・ユートゥ:使い慣れた銃を正しく握り、呟く。
ルスティア・ユートゥ:「あ……」
ルスティア・ユートゥ:ぼんやりと、何かどうでも良い事を思い付いたように声を漏らす。
銀鏡ルフナ:「……どうしたの?」
銀鏡ルフナ:ぞっとするほど優しい声色で、その言葉に聞き返す。
ルスティア・ユートゥ:「ケバブサンド……一緒に、食べてなかったわね」
ルスティア・ユートゥ:その声色に、意識を溶かされながら殆ど思考を挟まない言葉が唇に阻まれる事無く漏れる。
銀鏡ルフナ:「…………そうだね」
銀鏡ルフナ:「お寿司屋さんにも、一緒に行ってない」
ルスティア・ユートゥ:「……そう、ね」
ルスティア・ユートゥ:「……ルフナ、どうしよう」
ルスティア・ユートゥ:自分でも理解できない涙が伝う。
ルスティア・ユートゥ:「私、貴方と二人でご飯が食べたい」
ルスティア・ユートゥ:「好きなのに、幸せなのに」
ルスティア・ユートゥ:「貴方との思い出、まだ欲しい」
ルスティア・ユートゥ:「永遠にしたいものが、まだ……ある……どうしよう、ルフナ」
銀鏡ルフナ:「……………………嫌いな癖に」
銀鏡ルフナ:「ルフナと、ほしいもの、たくさんあるんだ……」
銀鏡ルフナ:優しく首を抱いて、唇にキスをする。
銀鏡ルフナ:「欲張りで……ワガママなひと」
ルスティア・ユートゥ:「貴方との……思い出で、私の全部をいっぱいにしたいの……」
ルスティア・ユートゥ:先程のような貪るものではない、静かな口付けを受け入れて止めどなく涙を流す。
ルスティア・ユートゥ:「まだ、足りない──、ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:「もっと、貴方の時間を頂戴……」
銀鏡ルフナ:「こうやって、」
銀鏡ルフナ:「頭を撫でて、体を寄せて、唇を重ねるたびに」
銀鏡ルフナ:「あなたはルフナを気持ち悪いって思うのに」
銀鏡ルフナ:「なのに、なんで」
銀鏡ルフナ:「ルフナがほしいの?」
ルスティア・ユートゥ:「それ以上に、貴方が好きだから。愛してるから」
ルスティア・ユートゥ:「それは私の中で、矛盾しない」
ルスティア・ユートゥ:「私の嫌いより大きな、好きは……受け取ってくれない?」
銀鏡ルフナ:「…………」
銀鏡ルフナ:「……………………」
銀鏡ルフナ:「これから、ずっと」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさんは、ルフナのこと、気持ち悪くて、いやだって思うんだよ」
銀鏡ルフナ:「今が、一番幸せなんだよ?」
銀鏡ルフナ:「ここで、おしまいにしなくていいの?」
ルスティア・ユートゥ:「私は……貴方との幸せも欲しい。それに」
ルスティア・ユートゥ:「貴方と地獄に堕ちたい」
ルスティア・ユートゥ:「今が一番なんて言わないわ。暖かいベッドの上じゃなくても、地獄でだって」
ルスティア・ユートゥ:「貴方となら一番を塗り替えられる。何度も、何度も繰り返し交わって」
銀鏡ルフナ:息を吐く。
銀鏡ルフナ:「ここでおわりにするって、選ばなかったのは……ルスティアさん、だからね」
銀鏡ルフナ:「ルフナは…………」
銀鏡ルフナ:「いま、いっしょに地獄に落ちたってよかったのに…………」
銀鏡ルフナ:「未来を、望むんだね……?」
ルスティア・ユートゥ:「……ええ。貴方の思う一番より、最上で」
ルスティア・ユートゥ:「貴方を振り向かせて見せるから」
銀鏡ルフナ:泣きそうな顔で、笑いながら。
銀鏡ルフナ:「ルスティア」
銀鏡ルフナ:「世界で一番、愛してるよ」
銀鏡ルフナ:きっと、あなたが嫌悪すると思いながら――
銀鏡ルフナ:唇に、口づけた。
ルスティア・ユートゥ:「私も、愛してる」
ルスティア・ユートゥ:それを、迷うことなく受け入れた。
【ED/六條累音】
カレン・フランツィスカ:「それじゃあ……」
カレン・フランツィスカ:「行きたいです。デート」
六條 累音:何を言われるのか、ワクワク半分ドキドキ半分だったものだから、思わず拍子抜けして。
六條 累音:「……デート?」
カレン・フランツィスカ:戦いの後、累音にお願いごとを訊かれたカレン・フランツィスカはそう答えた。
六條 累音:「それでいいの?……いえ、ダメという訳じゃなくて……文字通り、何でもするつもりだったから」
カレン・フランツィスカ:「何でもって言ったじゃないですか。それじゃ、楽しみにしてますねっ」
カレン・フランツィスカ:そうして、押し切られるような形で遊園地でのデートが決まったのだが──
遊園地:魔街にも遊園地は存在する。それは震夜の前から存在するのか、はたまた起こったからこそできたものなのか。定かではないが、とにかく魔街の人々にも休息の日々は必要だと判断した人々が、確かに遊園地を運営していた。
遊園地:お化け屋敷、コーヒーカップ、小動物ふれあい広場、ジェットコースター、メリーゴーランド、ミラーワールド、ゴーカート……そういったアトラクションから、レストランなどの休憩施設も存在する。
遊園地:君たちはどこへ向かうだろうか。
六條 累音:その軽妙なサウンドに懐かしさを覚え、何度も現在時刻を確認しながら──周囲を見渡して。
六條 累音:カレンが来たのを見て、微笑と共に小さく手を振って迎える。
六條 累音:「おはよう、カレン」
カレン・フランツィスカ:「せんぱーい!」
カレン・フランツィスカ:こちらも手を振って、小走りで向かってくる。
カレン・フランツィスカ:「けっこう早く来たつもりだったんですけど……待たせちゃいました?」
六條 累音:「いいえ、丁度今来たところ。……ふふ、デートだなんて初めてだから」
六條 累音:「私も浮かれてしまったみたい」
六條 累音:そう話しながら、彼女の服装を眺める。柔らかな銀髪に良く映えたその服装は、随分と似合っている。
カレン・フランツィスカ:「えっ……は、初めて!? そんなことあります?」
六條 累音:「もちろん、経験がないわけじゃないわよ。誰かと出掛けるくらいならね」
六條 累音:「けれど、こうして"恋人"と一緒に"デート"と銘打って、どこかに行く……というのはね」
カレン・フランツィスカ:驚いたように瞠目する。普段のパンクファッションと異なる、清楚な印象の服装だ。デートに際し気合が入っているのが見て取れる。
カレン・フランツィスカ:「えへへ……先輩ってば……」
カレン・フランツィスカ:人目も憚らず、隣から半ば抱き着くように腕を絡ませる。
六條 累音:「ふふ。いつもは見ない格好だけれど……とっても似合ってるわ、カレン」
六條 累音:腕を絡め返し、そっとその手を握る。
カレン・フランツィスカ:「そうでしょう?」スカートの裾を広げるようにして見せて。
カレン・フランツィスカ:「先輩もお綺麗ですよ。先輩はいつも綺麗ですけど」
六條 累音:「ええ、あなたの恋人だもの。隣に立ち続けるんだから、綺麗でいないとね?」
カレン・フランツィスカ:「も~~~♡」照れたように、緩くウェーブした銀髪を押し付けるようにして。
カレン・フランツィスカ:「って……こんなこと言い合ってたら陽が暮れちゃいますよ!先輩、まずはどこ行きます?」
六條 累音:「そうね、随分アトラクションもあるみたいだから……」
六條 累音:入口で配布されていたパンフレットを開く。「コーヒーカップ、なんて。どうかしら?」
カレン・フランツィスカ:「わぁ~……」目を瞬いて
カレン・フランツィスカ:「あの先輩の口からコーヒーカップなんて言葉が出てくるなんて……」
カレン・フランツィスカ:「なんか感慨深いですね」
六條 累音:「……もう。」少し照れたように顔を赤らめる。
六條 累音:「あなたと初めてのデートをするんだもの、楽しまないとでしょう?」
カレン・フランツィスカ:「ふふ……! はいっ! 行きましょう!」
カレン・フランツィスカ:楽しそうに腕を絡め直して、コーヒーカップへと向かう。
六條 累音:楽しみにしてくれていたことに、なんだか嬉しいと感じながら。歩みを進めていく。
遊園地:君たちは、コーヒーカップへたどり着く。
遊園地:色とりどりのパステルカラーのカップが並んでいる。
遊園地:その中心にはハンドルがついており、回せば回すほど回転の速さが早まる……というおなじみのものだ。
カレン・フランツィスカ:「ほら先輩!もっと回さないと!」
カレン・フランツィスカ:ぐるぐる全力で回している。
六條 累音:「ま、まだ回したいの? もう、随分早いと思うのだけれど……!」
六條 累音:カレンの隣に座りながら、そのハンドルを回す。平衡感覚は一般人のそれとそう変わらない。
カレン・フランツィスカ:「大丈夫ですよ!こういうのは安全装置が……」
カレン・フランツィスカ:「……あれっ?付いてるのかな? えいっえいっ」ぐるぐるぐる
遊園地:魔街とは、オーヴァードがいることが隠されていない町である。
遊園地:だからなのだろうか?安全装置のあの字もないかのように、どこまでも速く回っていく様な気がする……
カレン・フランツィスカ:「あははは!すごいすごい!ジェットコースターみたーい!」ギュンギュンギュン
六條 累音:「気のせいじゃなければ──どんどん、速くなっている気がするわね……」
六條 累音:カレンの元気さに感嘆しながらそっと苦笑いして。けれど、付き合うように回す手は止めない。
カレン・フランツィスカ:そのまま回し続け、景色が残像でしか見えない速度に達する。
カレン・フランツィスカ:「きゃーー! 面白ーい!こんなの初めて……先輩大丈夫ですか?」
六條 累音:「今は何とか……止まったら、一気に来る気がするわ……」
六條 累音:「カレンは能力的にこういうの、慣れてるものね……」
カレン・フランツィスカ:「それもありますけど~……あっ止まった」ビタッッッッ
六條 累音:「わっ」停止反動で傾きそうになる身体を抑える。「っ、ふぅ……けど?」
カレン・フランツィスカ:「いや~……」
カレン・フランツィスカ:「先輩ももういいトシですし……?」
六條 累音:「…………否定はしないけど」少し傷つく。
六條 累音:「前だったらたしかに、際限なく回せたかもしれないわね……」
カレン・フランツィスカ:「あっ。傷付いちゃいました? かわいー……」
六條 累音:「もうっ、カレンってば。恋人になった途端意地悪になったの?」
六條 累音:「あなたにだけよ、こんな姿を見せるのは……」
カレン・フランツィスカ:「そうでしょう?」くすりと笑って
カレン・フランツィスカ:「だから嬉しくなっちゃって。えへ……ごめんなさい」
六條 累音:「……もう。」くす、と笑う。
六條 累音:「謝らなくてもいいわ。そういうところもあなたらしくて、好きだから」
カレン・フランツィスカ:「ふふ……」胸の前で指を組んで「先輩はあたしのこと、大好きですもんね?」
六條 累音:「ええ、大好き。誰かを想って苦しむ気持ちも、あなたと少し離れただけで理解できてしまうくらいにね」
カレン・フランツィスカ:「わわ……」
カレン・フランツィスカ:「からかうつもりだったのに……そんな本気で言われるとあたしのが照れちゃいますよ」
六條 累音:「……ふふ。照れるあなたも可愛らしいわ」
六條 累音:手を繋ぎ直して、そっとコーヒーカップから降りる。失われた平衡感覚の影響か、少しだけ足取りが危うい。
カレン・フランツィスカ:「もーっ!」
カレン・フランツィスカ:それを察してか、軽く支えるように、深く腕と腕を組み直して。
カレン・フランツィスカ:「次、どこ行きます?ゆっくりできるところがいいですかね…… お化け屋敷みたいなのとかあるのかな?」
六條 累音:「お化け屋敷ね……そういえば」パンフレットを再び開いて、地図をなぞる。
六條 累音:「ここからちょうど、それ程離れていないみたいね」
六條 累音:「行ってみる?」
カレン・フランツィスカ:「そういえば……先輩、怖いのとか平気なんですか?」
六條 累音:「苦手ではないわ……ジャンプスケアと言ったかしら、驚かせようとする手法は得意でないけど」
カレン・フランツィスカ:「へえ~……そうなんですね」興味深そうに頷いて
カレン・フランツィスカ:「じゃ、せっかくだから行ってみましょう!」
六條 累音:何だか興味深そうなカレンに首を傾げる……まぁ、楽しそうだからいいのだが。
六條 累音:「ええ、行きましょう」
遊園地:お化け屋敷は、魔街がオバケに乗っ取られちゃった!というファンシーなテーマのものであるが、
遊園地:全体的に暗くて視界が悪く、また怖さの方向性も内臓を模したものが置いてあったり血しぶきが散っていたりと、
遊園地:「いや、お化け屋敷にソコまで求めてないんだけどな……」といいたくなるようなリアル嗜好のものである。
遊園地:スタッフもここぞとばかりに驚かしてきて、客の絶叫を肴にするタイプの人間ばかりが働いている。
遊園地:君たちは、臓物や骨や肉でぐちゃぐちゃドロドロした通路を歩いていく……
カレン・フランツィスカ:「わぁ……魔街の遊園地のお化け屋敷なんて、そんなに期待してませんでしたけど……」
カレン・フランツィスカ:「けっこうクオリティすごいですね。お化け屋敷にそこまで求めてないんだけどな~」
カレン・フランツィスカ:「やん、服汚れちゃう……」
六條 累音:「外は随分子供向けに思えたけど、随分リアルな方向性なのね」
六條 累音:「あら、危ない」装置によって噴出した血しぶきがカレンに飛ばないように自然に抱き寄せて。
カレン・フランツィスカ:「ひゃっ」びくりと身体を硬直させる。
カレン・フランツィスカ:「……もう、お化けより先輩のほうが驚きましたよ」
カレン・フランツィスカ:暗がりであまり見えないが、耳が紅潮している。
六條 累音:「ふふ。驚かせる度にそんな声が聴けるなら、随分やる気が湧いてしまうわね」
六條 累音:その通路は視覚的な効果も相まって、随分と気味悪くも感じる。
カレン・フランツィスカ:「もう。からかわないでくださいよ」口を尖らせて
カレン・フランツィスカ:「あ……そうだ。セルメンバーから聞いたんですけど、魔街のお化けと言えば……先輩、あの噂知ってます?」
六條 累音:「噂……どんなもの?」
カレン・フランツィスカ:「はい。あくまで噂なんですけど……」
カレン・フランツィスカ:「魔街の商店街のはずれにあるシャッター街、一件だけ毎晩明かりがついてる店があるらしいんです」
カレン・フランツィスカ:「でも昼間に見ると、そこはただの廃墟で……実はそこって、9年前の震夜で一家全員亡くなってるはずの建物らしいんですよ」
六條 累音:「なるほどね……もしもそのお店に入ったら……どうなってしまうのかしらね」
カレン・フランツィスカ:「そうなんです。気になるでしょう?」
カレン・フランツィスカ:「実はこの話を聞いたうちのセルメンバーの友達の知り合いの弟が、実際に確かめようと思って夜中にそこに行ってみたらしいんですよ」
六條 累音:レネゲイドの影響だろうか、とも思いはしたが。「……あら、そんなところに?」
カレン・フランツィスカ:「はい。そうしたら、なんと……本当に灯りが付いてたらしいんです」
カレン・フランツィスカ:「まさかと思って近づいてみると、中からは話し声が聞こえて、窓越しに誰かが動くような影も見えたらしいんです」
六條 累音:「へえ……」興味深そうに耳を傾ける。
カレン・フランツィスカ:「でも、ぼそぼそ話していて内容はあまり聞き取れなくて。その人は意を決して、窓に近付いて覗き込んでみたんです」
カレン・フランツィスカ:「……そうすると…………」
カレン・フランツィスカ:神妙に、囁くように口にして
六條 累音:「……」
カレン・フランツィスカ:「…………わっ!!!!!」
六條 累音:「ゃあっ!?」
六條 累音:ビクッと体を震わせて、声にならない悲鳴をあげてしまう。普段は出さないような、高い声。
カレン・フランツィスカ:「わぁ……! ふふふふふ……!」満足そうにくすくす笑って
カレン・フランツィスカ:「や~~~ん♡ 先輩ちょっと可愛すぎです♡」
カレン・フランツィスカ:「びっくりしちゃいましたか?よしよし……」からかうように頭を撫でる。
六條 累音:「……も、もう、カレン……!?」思わず顔を赤らめる。驚かされたことも、頭を撫でられたことに対しても。
六條 累音:「こ、こんな雰囲気の中、耳元で大きな声を出されたら誰でも驚いてしまうでしょう……!」
カレン・フランツィスカ:「ごめんなさーい。先輩がああ言ってたから、ついやってみたくなっちゃって……」
カレン・フランツィスカ:「でも……ふふふ。こんな可愛い先輩が見られたなら大正解でしたね」
カレン・フランツィスカ:「あ、話は今考えただけなのでオチとかないです」
六條 累音:「まったく……そんな事言うのはこの口かしら」頬をむにむにとつついて。
六條 累音:「じゃあ、本当に私を驚かせるためだけの罠じゃない……!」
カレン・フランツィスカ:「ええ。急に大声出すくらいじゃ驚いてくれないと思って……」全く悪びれていない
六條 累音:「もうっ、カレンってば……私のそんなところ見て嬉しいの?」
カレン・フランツィスカ:「そんなの……」
カレン・フランツィスカ:「嬉しいに決まってるじゃないですか」
カレン・フランツィスカ:君の手を握って。
カレン・フランツィスカ:「私……今までずっと、先輩のかっこよくて頼れるところしか見られてませんでしたから」
カレン・フランツィスカ:「や……それは言い過ぎか。危なっかしいところもありましたけど……」
六條 累音:「そうね……見せないようにしていたもの」
六條 累音:「誰にも離れてほしくないなら、弱みは隠すべきだと思って……」
カレン・フランツィスカ:「はい。そうでしょうね」
カレン・フランツィスカ:「だからこそ……こうやって、今まで知らなかった先輩の色んな顔を見られるのが嬉しいんです」
カレン・フランツィスカ:「それを先輩が私に見せていいと思ってくれたことも、きっと私以外は誰も知らない顔なんだろうなってことも……」
カレン・フランツィスカ:「すごく、何もかも、嬉しいんです」
六條 累音:「……そうね、きっと……恋人として過ごす以上、もっと見せることになるでしょうね」
六條 累音:「あなたを待ってそわそわしてしまうところとか、初めて恋人と行くような場所だと器用にできないこともあるかもしれないし」
六條 累音:「リーダーでなくて……"あなたの恋人"として過ごすのだもの。幻滅でなく喜んでくれるなら、何よりね」
六條 累音:手を繋ぎ返して、そっと身体を抱き寄せる。
カレン・フランツィスカ:「ふふ……勿論です」
カレン・フランツィスカ:猫のように頭を軽く摺り寄せて。
カレン・フランツィスカ:「あ。それじゃあ……先輩にいたずらしても、許してくれるってことですか?」
六條 累音:「……」少し考える。そういえば、そんな事はされたことがなかったななんて思いながら。
六條 累音:「二人きりの時ならね」
カレン・フランツィスカ:「え~~? 言いましたね~~?」
カレン・フランツィスカ:嬉しそうに、悪戯っぽく笑いながら、お化け屋敷の出口へ歩いていく。途中から、どんな怖いものもまるで目に入っていなかった。
六條 累音:「度が過ぎなければ、笑って許してあげる」
六條 累音:出口へ歩みを進めていく。彼女の輝く笑顔は、昏いお化け屋敷でもハッキリと見えた。
カレン・フランツィスカ:そうしていくつかのアトラクションを楽しんでから、小休憩としてベンチに腰を下ろす。
カレン・フランツィスカ:「ふぅ……先輩、疲れてないですか?」魔街で今大流行りのタピオカミルクティーを口に運ぶ。
六條 累音:「ええ、大丈夫よ。あなたと初めて来る場所だもの、好きなだけ付き合えるわ」
カレン・フランツィスカ:「え~?それじゃあこれから先輩の体力ほとんど無限になっちゃいますよぉ」呆れたように、だが嬉しそうに笑う。
六條 累音:疲労がないわけではないが、それ以上にカレンと過ごす時間は楽しかった。
六條 累音:「ふふ。それなら幸せなことばかりじゃない。」
六條 累音:カレンにお揃いがいいと言われ頼んだタピオカミルクティーを口にする。その甘さは、普段あまり感じることもないほどに甘い。
カレン・フランツィスカ:「そうかもですね。あたしも、先輩と一緒ならどこでも楽しいです」
カレン・フランツィスカ:ミルクティーを一口飲んでから、ふっと息を吐いて。
カレン・フランツィスカ:「ところで先輩……気になってますよね?」
カレン・フランツィスカ:「何でもって言ったのに、デートくらいでいいのかな……みたいな」
六條 累音:「ええ。……そうね、とっても気になってる。」
六條 累音:「教えてくれるの?遊園地デートにした理由」
カレン・フランツィスカ:「はい」
カレン・フランツィスカ:頷いて。
カレン・フランツィスカ:「先輩に言われてから……あたし、色々考えました」
カレン・フランツィスカ:「本当に色々。ここまでは行けるかなとか、これは流石に引かれるかなーとか、そんなことまで」
カレン・フランツィスカ:「沢山悩んで、考えて考えて……」
六條 累音:「(それはそれで気になるけれど……)」
カレン・フランツィスカ:「で……それで気付いたんですよ」
カレン・フランツィスカ:「……先輩って……ズルいですよ」
六條 累音:「あら……ズルい?」
カレン・フランツィスカ:「はい」
カレン・フランツィスカ:「先輩ってぇ……」じっとりと見つめて
カレン・フランツィスカ:「例えばあたしが『じゃああたしと結婚して毎晩らぶらぶえっちしてください♡』……って頼んだら……」
カレン・フランツィスカ:「何でもって言ったからしょうがない、って受け入れるつもりだったんですか?」
六條 累音:「どうしたかしら。……結婚は視野に入れてる以上、きっと断ることはないでしょうけれど」
六條 累音:「『恋人としての時間はいいの?』──くらいは、言ったかもしれないわね」
カレン・フランツィスカ:「そっ……し、視野に入れてるんですか? へぇ~…… ……こほん。いえ、そうじゃなくて」
カレン・フランツィスカ:赤い顔でかぶりを振って
カレン・フランツィスカ:「……あたしはですね」
カレン・フランツィスカ:「今までずっと、こういう風に……先輩のことを考えてたんです」
カレン・フランツィスカ:「先輩のことで悩んで、頭をいっぱいにして……どうすればいいかなって、どうしたら好きになって貰えるかなって、そればかり考えて」
カレン・フランツィスカ:「それも仕方ないと思ってたけど……でも!」
カレン・フランツィスカ:「先輩もあたしのことが好きなんだとしたら……それって、ズルいですよね?」
カレン・フランツィスカ:ずい、と顔を寄せて。
六條 累音:「つまり……私にもそう思ってほしい、ってこと?」
カレン・フランツィスカ:「はい」こくりと頷いて。
カレン・フランツィスカ:「あたしのことが好きなら……先輩にも、あたしのことで頭をいっぱいにして悩んでほしい」
カレン・フランツィスカ:「苦しんで苦しんで……それでもしょうがないって思えるくらい、あたしのことで弱くなってほしい」
カレン・フランツィスカ:「どうしたらいいのか、どうすればもっとお互いに深く繋がれるのか……」
カレン・フランツィスカ:「先輩にも、そうやって一つ一つ考えてほしいんです」
カレン・フランツィスカ:「だから、あたしに何でも任せる、なんていうのは……不公平です!」
六條 累音:「なるほど。……ふふ、難題ね」
六條 累音:楽しそうに、そして嬉しそうな笑みを浮かべる。
六條 累音:「きっと、私が今まで抱いてきた想いよりもずっと……私の事で悩んでくれたのだものね」
六條 累音:「あなたと結ばれてから、別行動している間……たったそれだけで」
六條 累音:「あなたが何をしているのか、寂しくて、気になって……声が聴きたくて、今何してるのかも、どこにいるのかも、何を話しているのかも」
六條 累音:「あなたの事で、頭を一杯にしてしまったのだもの」
六條 累音:「……大丈夫よ、カレン」寄せた顔に瞳を合わせる。
六條 累音:「こんな短い時間で、あなたの事ばかり考えるようになってしまったのだもの」
六條 累音:「ずっと考え続けるわ。あなたの事で頭をいっぱいにして、ずっと苦しみ続ける」
六條 累音:「きっと弱くなるでしょう。あなたを取られたら、泣いてしまうかもしれない」
六條 累音:「……けれど、いいのよね。あなたに見せる涙なら、きっとそれも受け止めてくれるんだもの」
カレン・フランツィスカ:「……はい。勿論です」
カレン・フランツィスカ:「そうしたいんです」
カレン・フランツィスカ:色素の薄い睫毛がぶつかる距離で。
カレン・フランツィスカ:「先輩は……昔から優しすぎるんです」
カレン・フランツィスカ:「セルでも……ギルドでも、皆の面倒見て、言う事聞いてあげて……」
カレン・フランツィスカ:「それは頼り甲斐があってかっこいいですけど、でも……」
カレン・フランツィスカ:「……あたしくらいは。あたしだけは……」
カレン・フランツィスカ:「……あなたの望みを叶えてあげたいんです」
カレン・フランツィスカ:「あなたの願いも。欲望も」
カレン・フランツィスカ:「何もかも受け止められるカレン・フランツィスカでありたい」
六條 累音:「……きっと、いっぱい眠っているかもしれないわよ?」
六條 累音:「他の人に吐き出さなかった分、深いところに」
カレン・フランツィスカ:「だとすれば……」
カレン・フランツィスカ:「それは、すごく楽しみです」
カレン・フランツィスカ:誘うように悪戯っぽく目を細める。
カレン・フランツィスカ:「先輩にどんなことされちゃうんだろう……?」
六條 累音:「ふふっ。それなら、初めにひとつ。……聞いてくれる?」
六條 累音:「少し難しいことだから……この場で叶えるなんて、言わなくてもいいけれど」
カレン・フランツィスカ:「はい。何ですか?」小首を傾げて「言ってみてください?」
六條 累音:「ええ、本当は……言うべきかずっと悩んでいたのだけれどね」
六條 累音:「こんな欲望、きっと私もあなたも敵を作りかねないから」
六條 累音:「けれど、後悔するよりは……ここで言う方がきっといいから」
六條 累音:「ねぇ、カレン……ギルドに来て」
六條 累音:「……あなたの為ならなんだってする。私の隣にいて欲しい、歩いてほしい、笑いかけてほしい」
六條 累音:「少しでも長く、傍にいて欲しい。……誰より何より愛しているの」
六條 累音:「あなたの為なら、きっと何でもできる……あなたの下で喘ぐような真似だって、あなたが望むなら喜んで受け入れるでしょう」
六條 累音:「それが……私の願い。」
カレン・フランツィスカ:「……」
カレン・フランツィスカ:君の顔をじっと見つめて
カレン・フランツィスカ:「正直……」
カレン・フランツィスカ:「……予想はしてました。先輩はそう言ってくれるんじゃないかって」
六條 累音:「……自分勝手な願いでしょう?」
六條 累音:望みを、想っていたことを一息に吐き出した。……どう思われようと、これが私の願いなのだから。
カレン・フランツィスカ:「……先輩がそう思ってくれること……すごく嬉しいです」
カレン・フランツィスカ:「ギルド内部からの反発や、FHとの関係悪化、GPOからの危険視……」
カレン・フランツィスカ:「そういうのも全部ひっくるめて、悩んで、考えた上で……」
カレン・フランツィスカ:「それでも、あたしが欲しいって言ってくれるんですね」
六條 累音:「ええ。……あなたとこれから、ずっと……一緒に歩みたい」
カレン・フランツィスカ:「……あたしも、そう思います」
カレン・フランツィスカ:「先輩の気持ち……とても嬉しいです」
カレン・フランツィスカ:「でも……」
カレン・フランツィスカ:「……お断りします」
六條 累音:「……そう。」
カレン・フランツィスカ:静かに、だがはっきりと口にする。
六條 累音:「無理もないわ。あのセルは、あなたが築いた組織だもの」
六條 累音:「けど……理由を聞いてもいい?」
カレン・フランツィスカ:「はい」
カレン・フランツィスカ:「さっき言ったことと矛盾するようですけど……」
カレン・フランツィスカ:「勿論、さっき言ったような……あたしがギルドに行くことでの不安もゼロじゃないです」
カレン・フランツィスカ:「でもそれより。……あたし……先輩のために、今まで頑張ってきました」
カレン・フランツィスカ:「先輩にもう一度会いたい、認めて貰えるくらい立派になりたい、見返したい、役に立ちたい、復讐したい……」
六條 累音:静かに話を聞きながらそっと頷く。間違いなく、最も一途に私を想ってくれたのはカレンだろう。
カレン・フランツィスカ:「そんなぐちゃぐちゃの動機だったけど……死に物狂いで、散々苦労して、セルリーダーにまでなったんです」
カレン・フランツィスカ:「動機も目的も、何もかも先輩の為でした。結果的に、魔街にまで来られて……それは叶ったと言っていいと思います」
カレン・フランツィスカ:「でも……それだけじゃないんですよ」
カレン・フランツィスカ:目を伏せて口にする。
六條 累音:「……ええ」
カレン・フランツィスカ:「きっかけは先輩の為でも……あたしが努力して、傷付いて、築き上げてきたこの数年、このセルは……」
カレン・フランツィスカ:「あたしが確かに勝ち得たものなんです。たとえ最初はそんなこと、望んでいなかったとしても……」
カレン・フランツィスカ:「……今は、あたしのプライドなんです」
カレン・フランツィスカ:「セルも、メンバーも……放り出して、置いてなんていけない」
六條 累音:その言葉を聞いて、静かに受け止めて……頷いて、嬉しそうな笑みを浮かべる。
六條 累音:「……立派になったわね」
六條 累音:「これは、私の欲望だもの。……聞いてくれないからって、どうも思わない……むしろ、あなたの答えを聞いたら嬉しいとすら思ってる」
六條 累音:「あなたがそれだけ抱えたことも、抱えたものを大事に思っていることも」
六條 累音:「ずっと、ずっと……私が思っているより立派になってくれたことも」
六條 累音:「カレン、それなら……」
六條 累音:「禁断の恋ね。……ふふ、それはそれで、なんだか燃えてくると思わない?」
カレン・フランツィスカ:「ふふ……そうですね。あたしもそう思います」くすくす笑って
カレン・フランツィスカ:「でも……それも、今は、ですけどね」
カレン・フランツィスカ:首を傾げて、顔を覗き込むようにして
カレン・フランツィスカ:「ねえ、先輩?」
カレン・フランツィスカ:「先輩なら……ギルドでもーっと偉くなって……」
カレン・フランツィスカ:「1セルごとまとめて抱き込むくらい、余裕でしてくれますよね?」
六條 累音:「……ふふっ」
六條 累音:「私の事、そこまで買ってくれているのね」
六條 累音:「もちろんよ。……あなたを引き込めないなら、きっとそれが一番の道だもの」
カレン・フランツィスカ:「ええ。あたしだって……当然、本当は先輩とず~っと一緒に居たいんですから」
六條 累音:「ふふ……敵対視しかねない勢力を無視できるほどに立場を得て、その上で……あなたを迎えるわ」
六條 累音:「『初めての共同作業』も、『お母さん』も、どんな欲望だって……あなたと一緒に、叶えられるようにね」
カレン・フランツィスカ:「え、えぇ~~っ……も、もう先輩……!」
カレン・フランツィスカ:照れたように、嬉しそうに笑って。
カレン・フランツィスカ:「じゃあ……そう言ってくれるなら」
カレン・フランツィスカ:「誓いの証が……欲しいかもです」
カレン・フランツィスカ:誘うように目を細め、指先が唇に軽く触れる。
六條 累音:「……ええ、もちろん。」
六條 累音:「言葉で以て誓う時を迎えるまで、隣にいないあなたをずっと想い続けるわ」
六條 累音:長い睫毛が触れ、そっと身体を抱き寄せる。
六條 累音:唇を重ね、ヴェール代わりに彼女の柔らかな銀髪をそっと撫でて。
六條 累音:茜色が差す遊園地の中で混ざり合う二人の色はきっと、誰より美しく見えることだろう。
【ED/七瀬花霞】
七瀬花霞:魔街全てを巻き込んだ騒動も、時が経てば慌ただしい日常の中で過去となってゆく。
七瀬花霞:大きな波紋を受け、魔街の勢力図に僅かな変化は見られたが、大きくバランスを崩すことはなく、辛うじて均衡を保ち、再び以前と同じ日常が戻りつつある。
七瀬花霞:そんな中、僅かな変化を与える小さな波紋が起きていた。
七瀬花霞:ホテル『セレステ』ロビー
七瀬花霞:「私、魔街の外に出ることにした」全員が集まったタイミングで、唐突とも言える宣言をした。
ミーコ:「外…………?」
ミーコ:「あはは……知らないんすか~花霞さん?魔街の外には出られないんすよ?」
七瀬花霞:「そこはGPOのサンジェルマンさんと交渉して、何とかしてもらえることになった」
七瀬花霞:「向こうの身内の恥を何とかした貸しもあったし、私一人くらいなら……何とかなりそう」
ルスティア・ユートゥ:「義理堅い連中ね」
六條 累音:静かに耳を傾けていたが、そっと口を開く。
六條 累音:「理由は聞いてもいい?」
ミーコ:「え……えぇ~っ!?じゃあ本当に出て行くってことっすか!?」
ミーコ:累音にうんうん頷く。
銀鏡ルフナ:「え……、もう会えないの……?そんなことないよね!?」
七瀬花霞:「えーっと、まず、これでずっとお別れってことはないよ」
七瀬花霞:「できる限りは……まあ、簡単にはいかないだろうから結構間は空きそうだけど、顔を見せに戻ろうとは思ってるし」
七瀬花霞:「最終的な期限も決めてある」
七瀬花霞:「九年。それだけ経ったら、また帰ってくるよ」
銀鏡ルフナ:「えっ……そ、そんなにいなくなるの!?」
ミーコ:「きゅっ……」
ルスティア・ユートゥ:「……随分具体的ね。理由は?」
ミーコ:「九年って……小学生がおばあちゃんになっちゃいますよ~~~!!!」
六條 累音:「留学というには、長い期間ね……」
銀鏡ルフナ:「…………花霞はずっと、ルフナのそばにいてくれるんだと思ってた」俯く。
七瀬花霞:「ルフナ、覚えてる? 私がルフナのことが好きだって言った時のこと」
銀鏡ルフナ:「……うん。そしてルフナは、最初から花霞の世界にルフナがいなくても、ルフナのこと好きでいてくれたのかなって返したよね」
七瀬花霞:「証明するよ」
七瀬花霞:「広い世界を見て、色んなものを見て、それでもルフナが変わらず好きでいられたら」
七瀬花霞:「それを伝える為に、帰ってくる」
銀鏡ルフナ:「…………それが、理由なの?」
七瀬花霞:「それだけじゃないけど、一番……というか、きっかけはそれかな」
銀鏡ルフナ:「……もう、ほんと……真面目なんだから」泣きそうな顔で笑う。
香流玲那:「随分急だと思ったけど……花霞の中では、前々から考えてたことだったんだね」
七瀬花霞:「うん。魔街の危機が去って、全部落ち着いたら話そうと思ってたんだ」
六條 累音:「つまり、外の世界を見たい……というところかしら」
六條 累音:「魔街生まれだものね」
七瀬花霞:「うん。ルフナのことだけじゃなくて、純粋に外を見てみたいって気持ちもある」
七瀬花霞:「ずっと内側に閉じこもってきたけど、周りを見れるようになって、今回の事件で色んな人と関わって」
七瀬花霞:「本当に、私の思ってもみなかった人や、知っていた人も私の知らない一面があることを知った」
七瀬花霞:「もっと、色んな人に会ってみたいと思ったんだ」
香流玲那:「……それが花霞の考えて出した結論で、やりたいことなら……」
香流玲那:「私は応援したいな」
香流玲那:「この街は狭すぎる。広い世界のことを知るのはいい機会だ」
七瀬花霞:「ありがとう、玲那さん。玲那さんにそう言ってもらえるとすごく心強い」
七瀬花霞:「外に行くことを思い付いてから、実際外に行こうって決心ができたのは玲那さんのお陰だから」
七瀬花霞:「いつも一緒にいる訳じゃなくて、いつの間にかいなくなってたりするけど」
七瀬花霞:「玲那さんは私達のことを思ってくれて、私達も玲那さんのことが大好きだから」
七瀬花霞:「離れてても大丈夫なんだって思えた」
香流玲那:「私の? ……そっか……」
香流玲那:珍しく、どこか面映ゆそうな表情で目を伏せて。
香流玲那:花霞の頭に掌を置いて軽く撫でる。
香流玲那:「……困った時は、いつでも力になるよ。どこにいても、君が大切な仲間であることは変わらないからね」
七瀬花霞:「うん。私も、みんなが大変な時は絶対力になる」
六條 累音:「……花霞」
六條 累音:「あなたにとって、今回の一件はよほど大きかったのね」
六條 累音:「構わないわ。戦力としてあなたが消えることは、惜しいことだけど」
六條 累音:「成長した花霞が戻ってくること、楽しみにしてる」
六條 累音:「外の世界は、知らないことばかりでしょうから……私の名前は好きに出しなさい。逆効果な時もあるでしょうけれど、きっと役立つこともあるでしょう」
七瀬花霞:「これから大変かもしれないのに、ごめんね累音さん」
七瀬花霞:「累音さんにはずっと頼ってばかりだね。本当に、一緒にいても、いなくても、すごく頼りになる」
七瀬花霞:「最高のリーダーだよ。帰ってきたら、頼りにしてもらえるように、私も頑張る」
七瀬花霞:「だから、累音さんも頑張ってね。仲間だけじゃなくて、大切な人も背負ってるんだから」
六條 累音:「……ふふ。ええ、ありがとう」
六條 累音:「言っていたわね。あなたの幸せには此処が、みんなが必要と」
六條 累音:「彼女の為に、上を目指すことにしたものだから……。」
六條 累音:「あなたが座る、とっておきの良い席を取っておくことにするわ」
七瀬花霞:「じゃあ、その席に見合うくらいにならなきゃね」
銀鏡ルフナ:「…………でも、やっぱり離れるのは寂しいよ」
銀鏡ルフナ:「ずっと一緒に、いたかったよ……」
七瀬花霞:「ルフナ……」
七瀬花霞:「私も、ルフナと一緒にいたい。だけどね、やりたいこと全部やるのが幸せってことじゃないんだと思うんだ」
七瀬花霞:「私は、幸せになりたい。このままルフナと一緒にいて、ずっとルフナを見ているのはきっと幸せな気分でいられると思うけど」
七瀬花霞:「私は、それだけじゃ足りない」
七瀬花霞:「もっと、もっと、幸せになりたい。もっと色んなものを見て、それでもルフナのことが好きだって思えたら、すごく幸せなことだと思うし」
七瀬花霞:「それでルフナを振り向かせることができたら、もっと幸せだと思う」
七瀬花霞:「もしかしたら、それで私の気持ちが変わるかもしれない」
七瀬花霞:「もしかしたら、それでもルフナの気持ちは変わらないかもしれない」
七瀬花霞:「それでも、一番の幸せに向かって生きたい」
七瀬花霞:「だから、またね、だよ。ルフナ」
銀鏡ルフナ:「…………」
銀鏡ルフナ:「一番の、幸せ……」
銀鏡ルフナ:「……うん。ルフナも、花霞に幸せになって欲しい」
銀鏡ルフナ:「好きな人に……好きになって貰えたら、幸せだよね」
銀鏡ルフナ:「…………皆の前で言う事でもないんだけどさ」
銀鏡ルフナ:「ルスティアさん、ルフナのこと、きらいなんだって」
銀鏡ルフナ:「触られると、気持ち悪いんだって」
銀鏡ルフナ:「好きな人にそう思われるのって……」
銀鏡ルフナ:「結構、辛いんだよね」困ったように笑う。
ルスティア・ユートゥ:「…………………ルフナ」
ルスティア・ユートゥ:「貴方…………」
ルスティア・ユートゥ:開いた口を閉じる。何を言えばいいのか分からなかった。
銀鏡ルフナ:「でも、ルスティアさんは……ルフナのこと、嫌いだけど、好きだから」
銀鏡ルフナ:「いやでも我慢しちゃうんだよね」
銀鏡ルフナ:「一緒にいればいるほど、お互い傷ついて、傷つけちゃう」
銀鏡ルフナ:「だから……」
銀鏡ルフナ:「離れないと、いけないんだと思う。一番の幸せのためには」
七瀬花霞:「……辛かったね」
七瀬花霞:「ルフナも、ルスティアも……辛かったんだね」
ルスティア・ユートゥ:「──ッ」顔を歪めて視線を逸らす。
六條 累音:明らかに態度が変わったのは、ゴドフリーとの戦闘後。とすれば、その影響は……なるほど、と頷く。
六條 累音:「……そうなのね、ティア」
銀鏡ルフナ:「……だから」
銀鏡ルフナ:「ルフナも、魔街の外に行きたい」
ミーコ:「エェ~~~ッ!?」
銀鏡ルフナ:「マガイパタスモンキーも、ネタが飛ぶお寿司やさんも、セクシーすぎる人参もないし」
銀鏡ルフナ:「進撃の巨人2もないし……ボスが大きなワンちゃんでもないけど」
銀鏡ルフナ:「それ以外のなんでもあって……」
銀鏡ルフナ:「なんでもできて……」
銀鏡ルフナ:「なんにでもなれる……」
銀鏡ルフナ:「外に、一緒に連れて行って」
銀鏡ルフナ:「…………って、言おうと思ってた」
銀鏡ルフナ:「でも……ダメだよね」小さく笑う。
銀鏡ルフナ:「それじゃ、証明にならない。何より、花霞の人生を、またルフナで縛っちゃう」
銀鏡ルフナ:「お姉さまのことだって、ちゃんと守らなきゃカレンに怒られちゃうし……」
銀鏡ルフナ:「それにね……」
銀鏡ルフナ:「どんなに辛くても、傷ついても、傷つけても……ルフナ、やっぱりルスティアさんから離れられない」
銀鏡ルフナ:ルスティアさんの手をそっと握る。
銀鏡ルフナ:「苦しくても、一緒に居たいの」
銀鏡ルフナ:「…………だからね、一番の幸せじゃないかもしれないけど。ルフナはここで、ルスティアさんと一緒に居る」
銀鏡ルフナ:「それでも……振り向かせられるかな?」悪戯っぽく笑う。
七瀬花霞:「どうかな……ルフナが強敵だっていうのは、これまでの九年間で思い知ってるし」
七瀬花霞:「これからの九年で、追い付けるように頑張る」
ルスティア・ユートゥ:握られた手を、茫然と見つめながら肩を震わせ。花霞へゆっくりと、緩慢に視線を向ける。
ルスティア・ユートゥ:「かす、み」
ルスティア・ユートゥ:自身の気質からは考えられない程に、慎重に。思考を回しながら喉を震わせる。
ルスティア・ユートゥ:「待ってる、から。私──貴方が帰って、くる……のを」
ルスティア・ユートゥ:「貴方がどれだけ沢山の幸せを知っても、どれだけ強くなっても、手ごわくなって、も」
ルスティア・ユートゥ:「──負けない、わ。だから、ちゃんと……帰って、来て」
七瀬花霞:「ルスティア。出かける前に、ルスティアに教えなきゃいけないことがあるんだ」
ルスティア・ユートゥ:「───?」
七瀬花霞:「前にも言ったけど、死んだら終わり。それ以上続くことはない」
七瀬花霞:「これはルスティアだけじゃなくて、みんなも勘違いしてることだけど」
七瀬花霞:「悪いことをしたから地獄に落ちることなんてない」
七瀬花霞:「誰かと一緒に落ちれる地獄なんてない。死んだら、終わりなの。全部、なくなる」
七瀬花霞:「私は、元々は七瀬花霞じゃなかった。でも、七瀬花霞じゃなかった頃の私はもうどこにもいない」
七瀬花霞:「でもね、ルスティア。生きてれば、また会えるんだよ」
七瀬花霞:「だから、そんな不安そうな顔しないで」
七瀬花霞:「絶対、私は帰ってくるから」
ルスティア・ユートゥ:その言葉に、かつての日々を思い出す。
ルスティア・ユートゥ:セルの追手から逃れながら、自ら殺めた相手の記憶を慰めのように繰り返し再生し続けた日々を。
ルスティア・ユートゥ:「……そう、ね。貴方ならきっと、必ず」
ルスティア・ユートゥ:「……いってらっしゃい、花霞」
ルスティア・ユートゥ:悩んだ末に、簡素な挨拶を返す。
七瀬花霞:「うん。いってきます」
ミーコ:「…………」
七瀬花霞:「……ミーコ」
ミーコ:「……い……」
ミーコ:「嫌っす……」
ミーコ:小さく震える声で呟く。
ミーコ:「嫌っす!!花霞さんがいなくなっちゃうなんて……そんなの嫌っす!!」
ミーコ:「どうして行っちゃうんすか!?ずっとここにいればいいのに……全然わかんないっすよ!!」
七瀬花霞:「ミーコ……ごめんね。ミーコは、みんなとずっとこのまま一緒にいたいって言ってたもんね」それを聞いたのは、一周目で、ミーコにはその記憶がないことは承知の上で。
ミーコ:「そうっすよ!!せっかく皆で生き残れたのに……自分から離れ離れになるなんて、おかしいっすよ!!」
ミーコ:「うっ……う゛ぅう~~……」
ミーコ:納得いかないと唸るようにしながら、ぼろぼろと大粒の涙を零して。
ミーコ:「嫌っす……花霞さんがどこか行っちゃうなんて……」
七瀬花霞:「ごめんね、ミーコ。私、勝手だよね」
七瀬花霞:「本当に、勝手だよね……だって、みんなに見送ってもらおうって思ってたのに……」
七瀬花霞:「ミーコが引き留めてくれるのが……こんなに、嬉しいんだから……」
七瀬花霞:目尻から、静かに涙が零れる。
ミーコ:「勝手っすよ……全員勝手っす!!」
ミーコ:「リーダーはよその子にデレデレして勝手に出世の意思を固めてるし……」
ミーコ:「ルフナさんとルスティアさんは何も無いのに勝手に二人で死に掛けてるし……」
ミーコ:「玲那さんはいつも勝手にフラフラしてるし!」
ミーコ:「この上花霞さんまで……そ、そんなの許せないっすよ……!」
ミーコ:ぐしぐしと涙を拭いて、睨むように花霞を見る。
ミーコ:「……本当に出て行くつもりなんすか?」
ミーコ:「絶対に……どうしても?」
七瀬花霞:「……うん」
ミーコ:「……そうっすか……」
ミーコ:「じゃあミーコも行くっす」
銀鏡ルフナ:「ええええっ!?」
七瀬花霞:「……いいの?」
六條 累音:「……ミ、ミーコも?」
七瀬花霞:「そしたら、みんなと離れることになるんだよ?」
ミーコ:「花霞さんだって、同じこと言ったじゃないっすか」
ミーコ:「あたしも……魔街の外のこと、何も知りません」
ミーコ:「でも……今はバカだけど、外の世界で色々知って、もっと賢くなりたいんす!」
ミーコ:「それに……花霞さん、しっかりしてるっぽくても意外と抜けてるとこあるし……」
ミーコ:「ミーコが付いてないと不安っす。放っておけないっすよ!」
七瀬花霞:「そ、そうかな……」
ルスティア・ユートゥ:「……私に口を出す権利は本来ないけれど。外には、花霞以外に頼れるものは何も無いのよ」
ルスティア・ユートゥ:「花霞にとっても初めての経験になる。大丈夫なの、ミーコ」
ミーコ:「分かんないっすよ、そんなの」
ミーコ:「だから行くんじゃないっすか」
ルスティア・ユートゥ:「………そう。なら花霞を送り出す以上、貴方だけ止めるわけにはいかないわね」
六條 累音:「ミーコ……本当に、真っ直ぐなんだから」
六條 累音:「長い期間になるわ、顔を出すことはあっても……外では味方と言い切れるのはきっと花霞だけになるでしょう」
六條 累音:「けれど、此処には私達がいる……」
六條 累音:「それだけは覚えていてね。手は届かなくても、繋がってること」
ミーコ:「はい……勿論っす」
ミーコ:「あたしが今ここにいて、外に出て行けるのは……全部皆さんのおかげっすから!」
六條 累音:「あなたがあなたでいたからよ。……賢くなって戻ってきたなら、色々任せることにしましょう」
六條 累音:「どんなものを見て、どんなことを思ってきたか、教えてね」
ミーコ:「はい!」
ミーコ:笑顔で頷き、花霞に振り返る。
ミーコ:「そういうわけで……」
ミーコ:「よろしくお願いするっす、花霞さん!」
七瀬花霞:「……ふ、ふふっ」
七瀬花霞:「ミーコはすごいなあ。私も、実は結構悩んだんだよ」
七瀬花霞:「それなのに、こんなにすぐ決めちゃうなんて。本当に頼りになりそう」
七瀬花霞:「それじゃあ、三人旅になるね」
銀鏡ルフナ:「花霞がいなくなるだけでも寂しいのに、その上ミーコもなんて…………」
銀鏡ルフナ:「…………三人?」
六條 累音:「……ん?」
七瀬花霞:「私と、ミーコと、キラーマシン3」
銀鏡ルフナ:「シンちゃん連れてくの!?」
七瀬花霞:「責任持つって言ったもん」
ミーコ:「キラーマシン3さんまで……三人もいれば何があっても余裕っすよ~~!」
ルスティア・ユートゥ:「あのペンギンも連れてくのね……」
銀鏡ルフナ:「シンちゃんもいなくなっちゃうなんて寂しすぎるよ~~!!」
銀鏡ルフナ:「やっぱりルフナもついてこっかなぁ……」
キラーマシン3:「ペタ……ペタ……」
銀鏡ルフナ:「うう~!もうこんな可愛い姿を見られないなんて……」
ミーコ:「これからよろしくお願いするっす!キラーマシン3さん!」
ルスティア・ユートゥ:「………………貴方も気を付けるのよ」
ルスティア・ユートゥ:ルフナの言葉に一瞬顔を顰めながらも、体を屈めてキラーマシーン3に声を掛ける。
キラーマシン3:「クァア……」あくび
銀鏡ルフナ:「……もーっ。こういうときに行っちゃダメ、って言えないとホントにとられちゃうよ?」同じくしゃがんでルスティアさんの頬をつつく。
ルスティア・ユートゥ:「……………………あ、貴方は行かないで」
ルスティア・ユートゥ:羞恥に顔を赤く染めながら小さく呟く。
七瀬花霞:「ルスティアが可愛い……」
六條 累音:「すっかりリードを奪われちゃったわね、ティア……」微笑ましそうに見つめている
銀鏡ルフナ:「ふふっ。よくできました」くすくす笑いながらルスティアさんの頭を撫でる。
ルスティア・ユートゥ:「~~ッ」
ルスティア・ユートゥ:「私の事は良いでしょ!ほんとに、気を付けなさいよ!」
六條 累音:「ええ、必要なものや伝手はこちらも目途を付けておくから……出発までに加えておくことがあれば、すぐ言うようにね」
七瀬花霞:「うん。ありがとう」
香流玲那:「不安だなあ……私も付いていこうかな……」
七瀬花霞:「何か……玲那さんとは外でも普通に会えそうな気が少ししてた」
銀鏡ルフナ:「玲那さんは外行ってもちゃんとしょっちゅう戻って来てくれるよね!?」
香流玲那:「しょっちゅうって言われると私が禁煙できない人みたいじゃない?……まあそうだけど……」
六條 累音:「玲那は居なさいよ……」横目でルフナとルスティアを見る。玲那まで外に行かれたら……大変だ。
七瀬花霞:「外で玲那さんに会ったら、みんなへの手紙とか色々渡すよ」
七瀬花霞:目元を拭う。ミーコの言葉で溢れた涙が、まだ目元に溜まっていた。
七瀬花霞:別れを惜しむ涙は、これ以上流さない。必ず帰ると言ったから、最後に涙は似合わない。
七瀬花霞:「みんな、ありがとう」
七瀬花霞:「いってきます!」
七瀬花霞:まだ、慣れていない故に少しぎこちない満面の笑顔で、別れの言葉ではなく、巣立ちの言葉を告げた。
七瀬花霞:
七瀬花霞:それから、一週間後に魔街を出た。
七瀬花霞:外の世界は、知らないことばかりで、魔街の常識が抜けていない私達は、奇異の目で見られることも、そのせいで危機に陥ることも何度もあった。
七瀬花霞:外のギルドは、累音さんの名前を出せばある程度の手助けはしてくれたが、全部の面倒を見てくれる訳ではないし、借りを作りっぱなしでは都合の悪いことも沢山あった。
七瀬花霞:UGNと敵対することも、FHと抗争になることもあった。……この辺りは、規模が違うだけで魔街とあまり変わらないかもしれない。
七瀬花霞:命の危険も沢山あった。ミーコやキラーマシン3を守らなきゃいけなかったし、逆に、私一人ではどうしようもないこともいっぱいあった。
七瀬花霞:私の体にも変化があった。徐々に鈍かった感覚が人並みに戻り、逆に肉体の頑強さが失われていった。
七瀬花霞:外で出会った研究者の話によれば、今までは自分が死人だという意識をレネゲイドが反映していたが、意識の変化によってレネゲイドにも変化が起きたのだとか。
七瀬花霞:それで大変なこともあったけれど、嬉しくもあった。それは、私が生きているということだから。
七瀬花霞:外は魔街とは異なる意味で大変な場所だったけれど、力を合わせれば、楽しく生きられる場所でもあった。
七瀬花霞:だから、九年経って帰ってきた今、私は幸せだと胸を張って言える。
七瀬花霞:「暫く帰ってこれなかったけど、結構様変わりしてるなあ」
七瀬花霞:「ほら、ミーコ、着いたよ」
ミーコ:「あれ……もう着いたの?」

ミーコ:長く伸びた髪をかき上げるようにして、久方ぶりの故郷を眺める。
ミーコ:「出てきた時は随分掛かった覚えがあったけど、実際にはこんなに近かったんだね」
ミーコ:「花霞はどう?感想は」
七瀬花霞:「うーん……随分変わったけど、やっぱり懐かしいのかな」
七瀬花霞:「テナントは変わってるけど、あそこの路地とか、裏取引で使ったなあ……」
ミーコ:「皆さんに会うのも久し振りだね。どうしてるかな」
七瀬花霞:「どうしてるかはともかく、みんな元気だと思うよ」
七瀬花霞:「私達は、ちゃんと約束通り帰ってきたんだから、みんなもちゃんとしててもらわないと」
キラーマシン3:「クァッ」頷いている。九年経って人語を理解した。
ミーコ:「ふふ……楽しみだね。花霞、結構変わったし驚かれるんじゃない?」
七瀬花霞:「ミーコの方が変わったと思うけど……」
七瀬花霞:「髪も伸ばすようになったし、口調も全然違うし……」
ミーコ:「私~?どこが~。ぜんぜん変わってないよ?」
ミーコ:「髪くらい、9年もあったら伸びるし!」
七瀬花霞:「いやいやいや……愚カナ人類ヲ抹殺スル……とか言ってたじゃん」
ミーコ:「えぇ~?あれは進撃の巨人2のじゃない」
ミーコ:「まさか外でも進撃の巨人2が始まるとは思わなかったけど……」
七瀬花霞:「あれはびっくりしたね……内容は全然違ったけど」
七瀬花霞:「壁破壊トーナメント……どうなるのかな……」
ミーコ:「でもやっぱりライナーが……あっ」
ミーコ:その時、遠目の人影に気付いてそちらを見遣る。
ミーコ:「もしかして……あれじゃない?」
ミーコ:「お~~い!!! ミーコっすよ~~~~!!!!!」
ミーコ:嬉しそうにぶんぶんと腕を振る。
七瀬花霞:「口調戻ってるし……」苦笑しつつ
七瀬花霞:遠目にその姿を見て、九年間を思い出す。
七瀬花霞:魔街の外で過ごした九年間ではなく、ここで過ごした九年間を。
七瀬花霞:自分を殺して、閉じこもって、ただ一人を幸せにすることだけを思い続けた。
七瀬花霞:最後の最後で、揺さぶられて、それまでの自分ではいられなくなって、苦しんで、苦しんで、それでも前を向いて。
七瀬花霞:それでも、ただ一人を好きで居続けた九年間。
七瀬花霞:それから、同じだけの時間が経って、再びここへ戻ってきた。
七瀬花霞:言いたいことは色々あるけれど、まずはこう言おう。
七瀬花霞:人影に駆け寄って、ごく自然な笑顔を浮かべて。
七瀬花霞:「ただいま」
七瀬花霞:「私――今、幸せだよ」
銀髪の女:「おかえりなさい」
銀髪の女:「ずっとずっと、待ってたよ」
Double Cross The 3rd edition
Replay Bloom Case07
『死灰復燃ゆ叫べカデンツァ/クロス・トラック・エラー』
END
GM:全行程終了です。皆さんお疲れ様でした!
銀鏡ルフナ:お疲れさまでした~~~~!!
七瀬花霞:お疲れ様でした~~~~~!!
六條 累音:お疲れ様でした~~~~~!
ルスティア・ユートゥ:お疲れ様でした…………………!!!!!!!!