『天使の骨』

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Trailer


この世に生まれ落ちたのならば、満ち足りている者などいない。

築いた富も、秘した異能も、果てなき欲には届かない。

求めし力のその為ならば、無垢なる者の骨を喰み、血肉を啜って糧と為す。

Double Cross The 3rd edition『天使の骨』
ダブルクロス——それは裏切りを意味する言葉。



Index

Opening
【Opening/春日魅乗】
【Opening/森下仁】
【Opening/日高ぼたん】
Middle
【Middle01/合流】
【Middle02/情報収集1】
【Middle03/情報収集2】
【Middle04/情報取集3】
Climax
【Climax/天使の骨】
Ending
【Ending/つばさ】
【Ending/日高ぼたん 春日魅乗】
【Ending/森下仁】

Preplay


GM:ではまず自己紹介から!
GMhttps://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYlrq7tQIM
GM:まずはPC1の日高さんからお願いします!
缶詰:はい!
日高ぼたん:日高ぼたんです!中学生です!
日高ぼたん:趣味は旅行、特技は射撃!
GM:中学生はN市にて最強……
日高ぼたん:両親は健在ですが、親戚の漫画家のおねーさんの家でお世話になってます!
日高ぼたん:お姉さんの取材旅行により、海外とかよく行ってました!
日高ぼたん:好きなものはご当地牛乳とお土産のおまんじゅう。あとはお友達です。
日高ぼたん:最近は友達のために銃を撃ったり、友達と喧嘩するために銃を撃ったり、潜入捜査で銃を撃ったりしました!
GM:そんなことある??
日高ぼたん:日本って不思議ですね。
日高ぼたん:性能はエンジェルハイロウとハヌマーン!
日高ぼたん:大きな銃で撃って当てる!きれいな花火になります!ちょっと私も痛いです。これでチャラですね!
日高ぼたん:将来は美人な大人になって、出来るキャリアウーマン目指してます!
日高ぼたん:ひとまずは素敵なJK目指して精進だ!がんばるぞー!
日高ぼたん:以上!今日は女の子と出会ったりするので頑張りたいと思います!
GM:OK!立派なJK目指して頑張ってください!
GM:そんな日高さんのハンドアウトはこちら!
GM
PC1 日高ぼたん
シナリオロイス:少女
いつも通りの放課後の帰り道、君は路地裏で蹲るひとりの少女を発見する。少女はひどく怯え、言葉も発せない様子だが、何より異常なのは、その背に翼が生えていることだった。君は少女を保護し、UGNに連れて行かねばならない。

GM:ヒロインを拾う!
日高ぼたん:PC1のようだ!!
日高ぼたん:正義の中学生としては見殺しにはできねーぜ!
GM:仲良くしてくださいね。よろしくお願いします。
日高ぼたん:よろしくおねがいします
GM:では次!
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYxKyksgIM
GM:PC2の森下くんお願いします!
森下 仁:はぁい!
森下 仁:「動かなくなったってことは、おれの勝ちだな!」
森下 仁:なんてことが言えるようになるまで、ひたすら敵を木刀で殴る中学生です。
森下 仁:N市第12支部所属のオーヴァード。頭は悪い。直感だけで生きているフシがあります。
森下 仁:両親はちゃんといるっぽいですが、ド貧乏な家の生まれのため、あまり家に帰らなくて済む今の生活は実際好き。
GM:男子中学生……!
森下 仁:コードネームは“木端微塵(ランバージャック)”。木刀で神社の樹を木端微塵にしたから、だとか。
森下 仁:その樹から削り出した木刀がこちらになります。(スッ)
GM:伝説の木刀!
森下 仁:あと本編には全くこれっぽっちも関係ありませんが、巨乳派です。
森下 仁:自己紹介は以上なのだぜ!
GM:重要な情報
GM:では巨乳派の森下くんのハンドアウトはこちら!
GM
PC2 森下仁
シナリオロイス:“センチュリーブレイカー”
市内に大量のレネゲイド関連物が運び込まれているとの情報を得て、君はイリーガルかつフリーランスのオーヴァードである喰代尽と共に、物品が集積されていると見られる市内の倉庫の調査に乗り出す。だがいざ忍び込んだ倉庫は予想と異なり何事か慌ただしい様子で、君達も見つかって戦闘となり、不本意ながら撤退を余儀無くされる。君の前に立ちはだかったのは、フリーランスの傭兵、“センチュリーブレイカー”。

GM:残念ながらこの喰代は胸はやや大きい程度です
森下 仁:大きいのが好きなだけで、それなりのが嫌いってわけじゃないぞ!と申しております。
森下 仁:そして逃げるOP、了解です。逃げるは恥だが以下略。
GM:やらせろ!って暴れて無理やり連れてかれるやつでもOK!
GM:そんな感じです!よろしくお願いします!
森下 仁:うす!よろしくお願いします!
GM:ではラスト!
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYvIqvrQIM
GM:PC3の春日さんお願いします!
春日魅乗:はい!
春日魅乗:かすが・みのる。
春日魅乗:FHの名家である春日一族に名を連ねる美少女です。顔がいい一族。
GM:顔が……いい!
春日魅乗:“プランナー”のFH出奔につき従いゼノス入りしましたが、心残りが一つ。
春日魅乗:連れて行ってもらえなかった敬愛する叔父様のことです。FHでも排斥されており、心を痛めているので
春日魅乗:ゼノスで頑張って点数稼ぎすることで復権を願っています。
GM:いい子だな~
春日魅乗:そのためにUGNにバリバリ出資しながら任務もバリバリ介入します。スポンサー特権!
春日魅乗:義務教育は終えたので資産管理に専念してます。高校は通ってないよ。
GM:そうなんだ……
春日魅乗:資産がいっぱいあるんですよね。具体的には社会が16あります。
GM:社会16(???????)
GM:近寄らないでバケモノ……!
春日魅乗:高い武器を買って、《ディストーション》の社会参照で撃つ!
春日魅乗:あとは《宵闇の魔花》で社会値分の達成値増強も。
春日魅乗:色んなものを買いたいと思います!よろしくお願いします!
GM:では社会16の春日さんのハンドアウトはこちら!
GM
PC3 春日魅乗
シナリオロイス:結城総一郎
数ヶ月前、とある退屈なパーティの場で、君は顔見知りの資産家である結城総一郎と会話を交わしていた。結城は会話の中で、UGNという組織を知っているか君に訊ねてくる。
数ヶ月後、現在。君はプランナーの意向により、UGNの任務に協力することとなる。N市へのレネゲイド関連物の大量搬入。やがてその捜査線上には、彼——結城総一郎の名が浮かび上がってくる。

GM:この結城とどの程度親しかったかは適当に!まあ最低何回かは話してる程度で!
春日魅乗:わーいパーティ!
GM:クソつまんないパーティ!
GM:そんな感じです!よろしくお願いします!
春日魅乗:そんなことないよ~
春日魅乗:顔を繋げばたくさん後で使えますから……
春日魅乗:はーい!よろしくお願いします!
GM:では早速セッションを始めていきましょう!よろしくお願いします~
森下 仁:よろしくお願いしマース!
春日魅乗:します!
日高ぼたん:します!

【Opening/春日魅乗】

GM:まずは春日さんのOPです。登場どうぞ!
春日魅乗:侵蝕率+6(1d10->6) (侵蝕率:41->47)

GM:---
GM:数週間前 某パーティーホール
GM:---

GM:遡ること数週間前。君はとある企業会長の出馬記念パーティに出席していた。
GM:出席した人々は皆にこやかな笑みを浮かべながらも、どこか白けたムードが漂う、そんな会場。
GM:春日さんはどんな感じで過ごしてますか?
春日魅乗:どの参加者よりもにこやかに。年若い身で退屈さを示すことはない。
春日魅乗:悪目立ちするからだ。常に自分が奇異に見られていることを意識して、参加者へと積極的に交流を持つ。
GM:ではそんな貴女が参加者との会話に一段落付けた時、一人の男が会場の隅で声を掛けてきます。
結城総一郎:「やあ、春日くん」
結城総一郎:結城総一郎。君と顔見知りの資産家だ。こうした場で何度か話したことがある。
結城総一郎:既に老年に差し掛かり、髪は白く、杖をつく足取りも頼りない。
春日魅乗:「まあ、結城様」手には普通のコップにオレンジジュース。
春日魅乗:「ご無沙汰しております」
結城総一郎:「全く暫くぶりだね。退屈してはいないかな?」
春日魅乗:「いえ。まだ至らぬ身ですから、新鮮なことばかりです」
春日魅乗:「皆様、私の知らないことを、たくさん教えてくださいます」
結城総一郎:「本当かい?はは、それは……素晴らしいね。本音だろうと建前だろうと……」
結城総一郎:「私は退屈だね。早く帰って足を休めたいよ」
春日魅乗:「いえ。本当に思ってますよ。砂金の山だと」
春日魅乗:「それは」苦笑して。
春日魅乗:「金言を多くお持ちだと、そうなるのかもしれません」
結城総一郎:「ふっ、はは」息を漏らすように笑う。
結城総一郎:「君はどうにも底が知れない。これでも色々な相手と関わってきたつもりだが、君のような相手は初めてだ」
結城総一郎:「今幾つになるのだったかね?ああ、淑女に歳を聞くのは無礼だが……」
春日魅乗:「まあ」手を合わせて。
春日魅乗:「15の小娘に粉をお掛けにならないで下さい」
春日魅乗:「本気にしてしまってはどうするのです?」
結城総一郎:「はは、それは光栄だね。しかし、十五か。私が十五の頃など、まだ右も左も分からない子供だったよ」
GM:視界の隅、会場の真ん中では、パーティの主催者達が酒樽を割って鏡開きを行い、万歳三唱をしている。
春日魅乗:「わたしもまだ不明の身です。光栄に与るほどでは」
春日魅乗:ばんざーい、と小さく合わせる。
結城総一郎:その光景を横目にして、「彼、社長として一代で栄華を極めたはずだが。この上にまだ別の権力が欲しいのかな」
春日魅乗:「経営者と為政者は趣が異なりますからね」
春日魅乗:「私は前者向きなようで。家の者には後者向きのものも居るのですけれど」
結城総一郎:「私もかつては躍起になって地位や財を求めたものだが。それだけでも、もううんざりだ」
春日魅乗:「では、今は何をお愉しみに?」
春日魅乗:「私との語らいが、その助けの一つになっていればよいのですけれど」
結城総一郎:「楽しみ、か。そうだな。君とこうして話しているのは愉快だが……」息を吐いて。
結城総一郎:「……何もないよ。必死になって富を築いて、残ったのはこの老いさらばえた男が一人だけだ」
結城総一郎:「他には何もない。こういうことは説教臭くてあまり言いたくはないが……」
結城総一郎:「君も色々な楽しみを見出したほうがいい。私のようになりたくなくばね」
春日魅乗:「ご忠告痛み入ります。でも安心してください」
春日魅乗:「私は、地位や財を楽しみにしているわけではありませんから」
結城総一郎:「…………」意外そうに、少しだけ目を開く。
結城総一郎:「では、何を?」
春日魅乗:「ただの恋を知り、愛を知らぬ女です」微笑む。
結城総一郎:「……成程」
結城総一郎:「それは信用に値する言葉だ」
結城総一郎:少し笑って。
春日魅乗:「あ、秘密ですよ?」
結城総一郎:「ああ、分かっているとも。……そうだ、それなら私からもひとつ、秘密の質問をさせてもらおうかな」
春日魅乗:「む」居住まいを正して。「なんでしょう」
結城総一郎:「君の顔の広さと耳の鋭さを見込んでの質問なのだがね」
結城総一郎:辺りを憚る小声で、
結城総一郎:「……UGN、という組織を知っているかね?あるいは、オーヴァード、という言葉に聞き覚えは?」
春日魅乗:困ったように眉根を寄せる。
春日魅乗:「聞きし覚えはありますとも」
結城総一郎:「本当かね」俄かに声色が変わる。
春日魅乗:「ええ。しかし」
春日魅乗:「守秘義務が多いのです、あれなる組織は。私もその一部としか関わりを持ててはいません」
結城総一郎:「……君でも、か」驚いたように。
春日魅乗:「たとえ私が紹介しようとも、結城様が目通りすることは叶わないでしょう」
結城総一郎:「……そう、か……」がっくりと肩を落とす。一瞬で老け込んだように、覇気が失われる。
結城総一郎:「……君がそう言うのならば、そうなんだろうな」
春日魅乗:「すみません。お力添えできず」軽く頭を下げて。
結城総一郎:「すまないね。面倒なことを訊いた。どうか忘れてほしい」
春日魅乗:「ええ。忘れると約定しましたからね、お互いに」
春日魅乗:「私達は共犯者です。なんだか童心に帰りませんか、こういうの?」
春日魅乗:「私はまだまだ小娘なんですけどね」
結城総一郎:「はは、共犯者か。それはいい。この老骨も胸が躍るよ」
結城総一郎:「どうせ生い先短い身だ、墓の下まで持っていくのも体力は使うまい」
春日魅乗:「まあ、不公平」冗談めかして。「私はずっと持っていないと」
春日魅乗:「あまり差が出ると嫌になりますから。なるべく長くこのままで居たいものです」
結城総一郎:「私が死ねば好きに放り出してくれていいとも。あるいは何かの役に立つかもしれん」
結城総一郎:「血を分けた後継もいないのでね。上手く使えば私の会社も君の資産の一部になるやもしれん」冗談めかして言う。
春日魅乗:「申し上げたでしょう。私の望むのは黄金色にあらずと」
春日魅乗:「色恋の彩りですとも。そしてそれは、たとえ」
春日魅乗:(——血を分けようとも)
春日魅乗:「……いえ。何でもありません」
結城総一郎:「失敬失敬。私に描ける色は結局黄金色だけでね。そちらの色はからきしだ」
結城総一郎:「……さて、そんな灰色の老人があまり君を独占していては、皆に怒られてしまうかな」帽子を被りなおして、杖をつく。
結城総一郎:「私は先に失礼するよ。また会ったらその時は、この哀れな老人の相手をしてやってくれよ、春日くん」
春日魅乗:「いえ。そのベルギー人の紳士もかくやの御知恵はありがたく。これまでも、これからも、です」
春日魅乗:「はい。また」うやうやしく礼を。
結城総一郎:「それでは」軽く帽子を取って踵を返し、パーティの人ごみの中に消えていく。
春日魅乗:その背を見送って、ジュースを一口。
春日魅乗:「これで諦めていただくのが、一番いいのですけど」
春日魅乗:「私、あんまり諌めるのに向いてないんですよね。誘うのと巻き込むのは得意なんですけど」
春日魅乗:「前向きに考えましょうか。その時は、新しい手が増えるだけです」
春日魅乗:よし、と小さく呟くと、パーティの喧騒へと身を委ねた。
GM:斯くして君達は別れた。多少の波は立てど、表面上は、これまでと何も変わらないように。
GM:君の元にゼノスの首魁、プランナーからひとつの指示が下ったのは、それから数週間後のことだった。
GM:N市に搬入されつつあるレネゲイドアイテムの調査について、UGNと協力して任務に当たるべし。
GM:それが、彼女からの指示だった。

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロイスのみ可能!
春日魅乗:-友人/結城総一郎/有為:○/不安/ロイス
春日魅乗:こちらで!
GM:OK!

【Opening/森下仁】

GM:続いて森下さんのOPです。登場をどうぞ!
森下 仁:はーい!
森下 仁:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 1[1]+33 → 34

森下 仁:おちついている。

GM:---
GM:N市 UGN第十二支部 七原鹿島神社 社務所
GM:---

GM:あるイリーガルと協力して任務に当たるべしという命を受け、君は一人、この神社兼支部の社務所で待機していた。
GM:夕刻に差し掛かるころ、境内に一人の女が姿を現す。
森下 仁:「む……!」
森下 仁:座って待っているのに飽きて、逆立ち歩きとかしていた。
GM:神社には似合わない、シックなメイド服を着込んだ女。迷う様子もなく、つかつかと歩いてきて、社務所の扉をノックする。
森下 仁:「どーうーぞー!」
森下 仁:逆立ちのまま、呻き声のような返答をして。
森下 仁:「……ぬわーっ!?」
森下 仁:ノックに注意を逸らされて、そのまま転倒する。
喰代尽:「失礼します」音もなく扉を開き、入ってくる。冷たい雰囲気の女。倒れた君をじっと見下ろしている。
森下 仁:「……メイドさんだ」
森下 仁:倒れたまま、じぃっと見上げている。
喰代尽:「この度派遣されましたUGNイリーガル、喰代尽(ほうじろ はたて)です。以後お見知り置きを」
喰代尽:「貴方は森下仁様ですね?」
森下 仁:「うん、それがおれの名前だ!えーと……はたて、って呼んでいいのか?」
森下 仁:首を軸にして、一息でがばりと起き上がる。
喰代尽:「ええ、どうぞご自由にお呼びください」にこりともせず。
喰代尽:「今回はわたくし達二人で任務に当たるよう仰せつかっております」
森下 仁:「じゃあ、はたて、で!……えーと」
森下 仁:「うん、おれもそう聞いた。……で、何をするんだっけ」
喰代尽:「では、改めて任務の確認を致しましょう」
喰代尽:革の鞄から資料を取り出し、てきぱきと並べていく。
森下 仁:「おお、準備がいいなはたては!」
喰代尽:「今回の任務は、市内のある倉庫の調査……もとい、偵察となります」
森下 仁:「……つまり、見てくるだけ、ってことかー」
森下 仁:ふんふん、と頷きながら。少し、残念そうに。
喰代尽:「ええ、任務は偵察のみです。くれぐれも戦闘行為は避けてください」
森下 仁:「わかった!うん、大丈夫だぞ。支部長も、「抜かずに済むなら一番だ」っていっつも言ってるからな!」
喰代尽:「そうですか。お分かりならば結構です」
喰代尽:「……この数週間で、ここN市にアーティファクトや遺産といったレネゲイドアイテムを、何者かが大量に密輸している動きが確認されています」
喰代尽:「それらの物品が運び込まれ、集積されていると見られるのが、こちらの倉庫になります」
喰代尽:「我々は秘密裏に倉庫内部に侵入、内情を確認した後に撤収、帰還後、調査結果に応じて今後の対応策を決定します」
喰代尽:「任務に関しては以上です。何かご質問は?」
森下 仁:「オッケー、だいたい分かった!」
森下 仁:ニカっと笑って親指を立てる。
喰代尽:「決行は今夜、深夜1時です。よろしくお願いします」
森下 仁:「うん、よろしくな、はたて!じゃあ……」
森下 仁:「……眠くならないように昼寝しとくか」
森下 仁:言うが早いが、そのまま社務所の応接セットのソファにダイブ。
喰代尽:「…………」何を考えているのか分からない目でそれを見て。
喰代尽:「殊勝な心掛けかと」
喰代尽:そう言って、つかつかと社務所を出ていく。

GM:---
GM:同日 深夜1時 市内倉庫
GM:---

GM:巨大な倉庫が立ち並ぶ、人通りの少ない一帯に、べきん、と小さな音が響く。
喰代尽:封鎖された通風孔を、力尽くでこじ開けた。
喰代尽:「こちらから侵入できそうですね」
森下 仁:「うん。……すごいな、はたて。迷うことなく一気にバキっと……」
喰代尽:「情報ではこの時間帯、倉庫内には警備が二、三人のみのはずです」
喰代尽:「ですが、慎重に行きましょう。……付いてきてください」
喰代尽:どういった技術なのか、フリルの付いた大きなスカートで、狭い通風孔に難なく通風孔に入っていこうとする。
森下 仁:「りょーかい!……って、待って待って。はたてが先に入ると、その」
森下 仁:「……見えるんじゃ?」
森下 仁:何がとは言わないが。
喰代尽:「……?」
喰代尽:「何か問題でも?」
森下 仁:「あるよ!女の子だろ、はたて!」
喰代尽:「……今回の任務に関係のある事項でしょうか?」
森下 仁:「任務とか仕事より前の話だってば!……むー、とにかくだ」
森下 仁:「俺もちゃんと資料は読んで、道とかは覚えてるから!先入るぞ!」
森下 仁:というわけで、するりと通風孔に入っていきたい…!
喰代尽:「丈は長いので、見えないと思うのですが。まあ、そういうことであれば」
喰代尽:というわけで森下君を先に通します。
森下 仁:「気持ちの問題だってば!……はたてといると、なんか直ねーちゃんと話してる気分になってくるな……」
森下 仁:などとぼやきつつ、よいせよいせと(実際は後ろにいるはたてちゃんに案内してもらいながら)進みましょう。
GM:君達は狭い通風孔をよじ登り、這いずり、進んでいく。
GM:オーヴァードの体力ならばそう難しくないことではあったが、ひとつ予想外の問題が発生する。
GM:通風孔を進んだ先、倉庫の天井付近に差し掛かると、外から慌ただしい様子が伝わってくる。
森下 仁:「……あれ、これって」
GM:僅かな隙間から様子を伺うと、2~3人どころか、十数人の人影が、何やら慌ただしい様子で駆け回っている。
喰代尽:「……情報と異なりますね」
喰代尽:やや不機嫌な様子。
森下 仁:すんすん、と鼻を鳴らす。無論、何かが嗅ぎ取れるというものでもないが、癖のようなもの。
GM:「どこに行った!クソッ!」「畜生!さっさと見つけろよ!」「クビじゃ済まねえぞ、マジで……!!」
森下 仁:「うん。なんか、神社(R:うち)のみんながケンカの準備してるときに、似てる」
森下 仁:「……いや、ちょっと違うな。みんなはもっと楽しそうだ。ここの奴らは、なんか……焦ってる?」
GM:ガラの悪い男達の怒号が飛び交っている。皆一様に焦り、狼狽している様子だ。
喰代尽:「何かを探しているようですね」
森下 仁:「うん。……もうちょっと進むか?」
喰代尽:ぐい、と君に身体を寄せて様子を覗き込む。
森下 仁:「うぎゅ」
喰代尽:「そうですね。このままでは内部の調査が出来ません」
森下 仁:押されて潰れたカエルのような声を漏らしつつ。
森下 仁:「おっけー。……それとはたて、はたて。近い近い」
喰代尽:「問題が?」
森下 仁:「問題ないけどあるの!……よ、よし。とりあえず前だ。前に行こう」
GM:君達が再び通風孔を進もうとした時、
GM:倉庫内の空気が変わる。
森下 仁:「──ん?」
GM:「あっ……先生!」「先生……!俺たちどうしたら……!?」「どうにかしてくださいよ!兄さん!」
森下 仁:一度、大きく息を吸う。
森下 仁:「……なんか、ヘンなことになってるっぽい?」
GM:狼狽える人々を割って、一人の男が姿を現す。
GM:煙草を咥えた、スーツ姿の気障な雰囲気の男だ。何か長大な棒を肩に担いでいる。
森下 仁:「……うわ、なんか強そうな奴が出てきた。ほんと、2~3人どころじゃないぞこれ……」
センチュリーブレイカー:「先生はよしてくださいよォ……時代劇じゃねンですから」
センチュリーブレイカー:くは、と煙を吐く。
センチュリーブレイカー:「もうとっくに逃げちまってるでしょうよォ。俺が中学生のガキでもそうしますがねェ」
森下 仁:うずうずと、戦ってみたいという気持ちがうずく。けれど、それはダメだと押し留める、何かの声もする。
GM:「そんな……!」「じゃ、じゃあ俺たち、どうしたら……!?」
センチュリーブレイカー:「さァてねェ……そこまでは俺の仕事じゃねェでしょうよ。雇い主に訊くんだね」
GM:「そ、そんな……!何とかしてくださいよ!」「俺たちを助けると思って……!」
GM:男達が半泣きで縋り付く。
センチュリーブレイカー:「…………」長く大きく、煙を吐き出して。
森下 仁:「……あいつらのボスってわけでもないのかな。うん、とにかく進むか出るか──」
森下 仁:どうしよう、と。自分の後ろにいるはたてに問いかけようと、通風孔の穴から視線を外す。
喰代尽:「一旦引きましょうか。想定外の事態です」
喰代尽:「……しかし、意外ですね」
森下 仁:「む、何が?」
喰代尽:「今回のご主人様からは、貴方が率先して戦闘しようとする恐れがあるので、その場合止めるよう仰せつかっていたのですが」
喰代尽:「……存外に冷静のようですね」
森下 仁:「……どう言われてたかは知んないけどな、おれだって──」
森下 仁:そう、応えようとしたとき。
森下 仁:(ここらで見つかる、というのでどうでしょう!>GM)
センチュリーブレイカー:「……ま、それじゃあ……」
センチュリーブレイカー:「やるだけやってみましょうかねェ」
センチュリーブレイカー:男がそう言った瞬間、彼の周囲、空中に大量の球体が出現する。
センチュリーブレイカー:倉庫内に出現した黒色の球体、その数、15。
GM:同時に、ワーディングにも似たレネゲイドの波動が、君達を襲う!
喰代尽:「!」
森下 仁:「……あ、やべ。これ、見つかっ」
センチュリーブレイカー:「……おっとォ」
センチュリーブレイカー:瞬時に、男の掌から白く輝く球体が生成される。
センチュリーブレイカー:「……そこかい!」
センチュリーブレイカー:背に担いだ棒で、球体を突く。弾かれた球は滞空する黒の球と衝突し、加速して君達の潜む通風孔を撃ち抜く!
森下 仁:「ぬわーっ!?」
森下 仁:崩れる通風孔から、滑るように落下!
GM:鋼鉄の通風孔に大穴が空き、君達は天井から投げ出される。
喰代尽:「おや……」スカートを抑えて、ふわりと着地する。
森下 仁:「ぶべっ」
森下 仁:優雅に着地するメイド、その足元でまたもや、カエルが潰れたような声。
GM:「な……何だこいつら……!?」「子供!?」「メイド!?」
センチュリーブレイカー:「目当てのモンとは違ったが……思わぬネズミが掛かったようで」
センチュリーブレイカー:「おたくら、どこのコソ泥だい?」
森下 仁:「む、そりゃあ確かにおっさんたちから見たら子供だろーけど、つよいぞ、おれたちは。なんせ──」
森下 仁:「……って、言っちゃ駄目だよな!おれたちが誰かなんて!」
喰代尽:「口を縫い合わせずに済んで嬉しいです」
森下 仁:「うん、喜んでもらえたついでに、そろそろおれの上からどいてもらえるとすっごく嬉しい」
喰代尽:「問題が?」
森下 仁:「あるんじゃないかな、たぶん」
センチュリーブレイカー:「まあ、どの道ここを知ったからには生かしちゃおけねえってヤツで……」
センチュリーブレイカー:「ん?違うか。バレてンならどこの差し金か吐かせるべきか」
センチュリーブレイカー:「まあ、要はぶっ倒しゃいいわけだ」
センチュリーブレイカー:男が棒——キューを構える。滞空する球体が、不吉な光を放つ。
森下 仁:「……うん、そんなコト言われちゃあ、やることはひとつだよな」
森下 仁:はたてちゃんがどいてくれるのを待って、木刀を杖代わりにゆらりと立ち上がる。
喰代尽:「どうなさるおつもりで?」
森下 仁:(PLとしては一目散に脱出を目指したいと思っていますが、そうしちゃって構わないでしょうか。)
GM:大丈夫です!
森下 仁:(はい、では!)
森下 仁:「そりゃあ決まってる」
森下 仁:両手で構えていた木刀、そこから左手を離して。
森下 仁:「こうするんだよっ!」
森下 仁:その手で、はたてちゃんを抱き寄せて、そのまま米袋をそうするかのように肩に担いで。
森下 仁:キューを構える男に背を向けて、全力で走る!
センチュリーブレイカー:「あ」
センチュリーブレイカー:「逃げた」
GM:「このガキッ……!」「止まりやがれ!!」
GM:男達が次々と背後から発砲する。
森下 仁:「おう、逃げるぞ!戦わないで逃げるのは悔しいけど──」
森下 仁:自分に当たるものであれば、レネゲイドがもたらす再生力に任せてそのままに。
森下 仁:はたてに当たりそうであれば、己の身、あるいは木刀を盾にし。
森下 仁:──存外に冷静。そう評された、先ほどの言葉への応えとして。
森下 仁:「──生きるために逃げるのは、ちっとも恥ずかしくない。おれ、支部のみんなから教えてもらったからな!」
森下 仁:そう応えて、走り続ける。その先にあるであろう、出口へと向かって。
喰代尽:「……待ってください」担がれたまま、銃火を気にも留めない様子で。
森下 仁:「待てないけど、言いたいことあるなら聞くぞ!」
喰代尽:「いえ。撤退には賛成ですが……」
喰代尽:担がれた体勢から、武術の投げ技のようにぐるりと身体を入れ替える。
森下 仁:「おわ!?」
喰代尽:気付いた時には、君は抱きかかえられて喰代の腕の中にいる。
喰代尽:「こちらの方が速いかと」
森下 仁:「むう、なんか逃げるより悔しい気がするけど……」
森下 仁:何か釈然としないものを感じつつも。
森下 仁:「……うん、じゃあ。頼んだ、はたて!」
喰代尽:「ええ。業務ですので」
喰代尽:言うや否や、喰代が加速する。疾風そのもののような速度、恐らくはハヌマーンの能力によって、一瞬で倉庫から逃げ去っていく。
センチュリーブレイカー:「あーあー、逃げちゃったよ」
センチュリーブレイカー:その背中を見送って。
GM:「ちょっと……!!追ってくださいよ……!」
センチュリーブレイカー:「いやァ、そういう仕事は聞いてないンでね。倉庫の警護が仕事なら、倉庫の外に逃げたのは関係ないンじゃないかと」
GM:「そんな屁理屈……!」
センチュリーブレイカー:「あ、やっぱダメですかい。いやァ、すンませんねェ」
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイスのみ可!
森下 仁:はぁい。まずセンチュリーブレイカーに「好奇心/■脅威」。
森下 仁:あと、喰代さんにも取ってよいでしょうか。
GM:勿論OK!
森下 仁:では喰代さんに「■好意/恥辱」で!
GM:ヨシ!
森下 仁:以上です!
GM:---

【Opening/日高ぼたん】

GM:それではラスト!日高さんのOPです!登場どうぞ!
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:31->40)
GM:---
GM:普段通りの放課後、君は学校からの帰路に着いていた。
GM:日高さんは放課後どんな感じにしてますか?
日高ぼたん:友達とかと一緒に甘いもの食べたり、晩ごはん当番ならお買い物かな……一人のほうが良いなら後者かな
GM:ではお買い物で!
GM:君は一通りの買い物を済ませ、改めて家に帰ろうとしていた。
GM:普段通りの道を何気なく歩いていると、
GM:どこからともなく、微かな血の匂いが漂ってくる。
日高ぼたん:「きょっうのごっはんっはバン♪バン♪ジー……?」
GM:オーヴァードの鋭敏な感覚でなければ分からない程の、微かなもの。だが、魚や肉の類ではない。
日高ぼたん:鼻歌から一転、血の匂いに気を引き締めます!
日高ぼたん:「……誰か、怪我してるのかな?」
日高ぼたん:その血の匂いの方にいけますか?
GM:いける!
日高ぼたん:行こう!
日高ぼたん:けが人を放って置けないぜ!
GM:君が血の匂いを辿っていくと、雑居ビルの間、人気のない、薄暗い路地裏に行き当たる。
GM:そこで、雑多なゴミやがらくたに混じって、何かが蹲っている。
日高ぼたん:「………?」
日高ぼたん:訝しげに覗き込みます
GM:何か小さな、ボロ布のような塊。その隙間から、薄汚れた白いもの……人の手足が覗いている。
日高ぼたん:駆け寄りたい。
日高ぼたん:「!」
日高ぼたん:「あの、大丈夫ですか?」
GM:近寄ってみると、それは少女のようだ。長い髪、細い手足、白い肌。
GM:意識が無いようで、汚れた服に埋もれるようにして蹲っている。
日高ぼたん:「(……女、の子?)」
少女:「…………」
日高ぼたん:「もし、あの。もしもし」
日高ぼたん:頬に触れたり、可能なら脈を取りたい。
GM:では、君が触れると、少女は意識を取り戻す。
少女:「…………」
少女:薄目を開いて、
少女:「……!?」
日高ぼたん:「………良かった、意識が戻りましたね」
少女:驚いたように身をよじる。
日高ぼたん:ニコッ。安心させるように笑顔。
少女:「……! ……!!」
少女:無言ながら、ひどく怯えた様子だ。
日高ぼたん:「痛い所はありませんか?それと、お名前、言えますか?」
少女:君から逃れようとするが、殆ど体力が無いようで、足を縺れさせて転んでしまう。
少女:「……!!」
日高ぼたん:無害ですよ~、アピールするように手をひらひら。
少女:それでも、這って逃げようとする。
日高ぼたん:「あっ」パタパタと追いかける
少女:「…………!」
少女:すぐに先回りされて、動きを止める。
日高ぼたん:「驚かせてしまったなら申し訳ありません。私は日高ぼたん、中学生です」
日高ぼたん:這いつくばる相手を見下さないように腰を落とし、目線を合わせて
少女:ちらりと覗いたその喉には、縫ったような跡がある。
日高ぼたん:「……………!(喉……が…!?)」
日高ぼたん:「ええと、声が出せないのですか?……YESなら頷いて…」
少女:言葉が通じているのかどうか。少女はかぶりを振って、
少女:「…………!!」
少女:その身体からレネゲイドを放つ。
少女:ワーディングだ。ごく微弱なものではあるが。
日高ぼたん:見た目から、日本語じゃなく海外生活で培った英語で話しかけようとして
日高ぼたん:「(………!ワーディング!)」
日高ぼたん:一瞬、身構えようとして。
日高ぼたん:「大丈夫です。貴方を傷つける意志はありません」
日高ぼたん:話しかけるのを続ける。ワーディングの中でも気絶しない事をアピール。
少女:「………… …………!?」
日高ぼたん:「もう一度自己紹介しますね。私は日高ぼたん。おそらく、貴方と同じオーヴァードです」
日高ぼたん:相手の手に手を添えて、語りかけるように
少女:だが、君がワーディングにも意識を失わないのを見て、少女は更にその恐怖を強めたようだ。
少女:「…………!!」
少女:弾かれたように身を起こし、
日高ぼたん:「あっ」
少女:纏った襤褸布の下、背中から、何か白いものを現す。
少女:それは一対の、巨大な翼だ。
日高ぼたん:「わぁ……………」
日高ぼたん:「天使様のようですね」一瞬、そんな場違いな感想をいだきつつ
少女:「~~~!!」声なき声で叫んで、その翼を何度か羽搏かせる。
少女:覚束ない助走を付けると、その身体が、ふわり、と宙に浮きあがる。
日高ぼたん:「あっ!?」
日高ぼたん:空を飛ばれると困る。とても困る。私は空を飛べないので
少女:少女はほんの一瞬、空中を舞い——
少女:数秒も経たずに失速し、墜落。地面に叩きつけられる。
少女:「…………!!」
日高ぼたん:「あぁ!?」
日高ぼたん:「も、もう、無理するから!」
少女:痛みによってか、あるいは逃げようとしているのか、土に塗れて身をよじる。
少女:「~~!! ~~~!!」
日高ぼたん:べチャリと墜落した少女に近付く。
日高ぼたん:「あぁもう、ホラ、無理しないでください。痛いのは何処ですか?何処か打ちましたか?」
少女:「……!」怯えてはいるが、もう逃げる体力も気力も残っていない様子だ。
日高ぼたん:その背中をポンポンと撫でて、言葉じゃなくて行動で伝えようとする。
日高ぼたん:「大丈夫です、敵では有りませんよ。大丈夫です」
少女:「…………! …………?」
少女:その手に触れられて、びくりと身体を跳ねさせるが、害意が無いのを感じとったのか、暴れるのは止める。
日高ぼたん:「疲れてるみたいですね。怪我もしていませんか?貴方にはゆっくり休息が必要みたいです」
日高ぼたん:ゆっくり、背中をポンポンと撫でながら。あやすように語りかける。
少女:「…………?」
少女:恐る恐る、顔を上げて君の目を見る。
日高ぼたん:「………暴れるのを止めてくれましたね。敵では無いとわかってくれましたか?」
日高ぼたん:微笑む。目を合わせて。
少女:「—— ——」
少女:口をぱくぱくと開く。何か言おうとしている様子だが、声が出ない。
少女:不思議そうに、君の顔を覗き込む。
日高ぼたん:「無理はなさらないで。大丈夫です。貴方は私が守りますから。怖いことなんて無いですよー」
少女:「…………」
日高ぼたん:昔、自分が言われて安心した言葉を、相手に伝えるように言う。
日高ぼたん:覗き込まれて目をそらさないように優しくほほえみを絶やさない。まずは安心させるのが大事だ。
少女:その言葉や態度が伝わったのか、あるいは単に力尽きたのか。
少女:少女はがくりと項垂れ、そのまま気絶してしまう。
日高ぼたん:「あっ……眠っちゃいましたか」
日高ぼたん:気絶したのを見届けて。そこでようやく表情を崩す。
日高ぼたん:「………翼にワーディング。確実にレネゲイドさんの案件として……」
日高ぼたん:携帯端末を取り出して、連絡先を探す
日高ぼたん:「ええと、こういう時は何処の支部がいいんでしたか…」
日高ぼたん:とりあえず、少女を保護するためにこの地区の支部などに連絡がしたいです!
GM:ではそうしましょう!
日高ぼたん:しました!
GM:君は付近のUGN支部に連絡を取った。N市UGN、第十二支部。山間部の中腹、七原鹿島神社を拠点とする支部だ。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイスのみ可!
日高ぼたん:ロイス! 謎の少女に「天使? 少女 ○P庇護/Nひどい」でとります!
日高ぼたん:女の子の喉にこんなひどい仕打ちを!以上です!
GM:OK!

【Middle01/合流】

GM:合流シーンです。全員登場!
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:40->48)
森下 仁:1d10+34
DoubleCross : (1D10+34) → 9[9]+34 → 43

春日魅乗:侵蝕率+6(1d10->6) (侵蝕率:47->53)

GM:---
GM:UGN第十二支部 社務所
GM:---

GM:森下君は喰代と共に倉庫を脱出した後、何とか追手を撒くことに成功した。
GM:その後諸々の連絡を済ませ、ある程度の休養も取ると、翌日の夕刻近くとなっていた。
GM:今、君達は再び社務所に戻り、今後の行動方針について相談しようとしているところだ。
森下 仁:「一応、様子を見てくるってのは達成したけど……」
森下 仁:「何があったか、はぜんっぜん分かってないんだよなー……」
喰代尽:「見ただけ、ですね。調査はほぼ出来ていません」いつの間に淹れたのか、熱いお茶を差し出して。
喰代尽:「これでは任務を遂行したとは言い難いでしょう」
森下 仁:ソファの上でごろごろと寝転がって、ぅーぅー唸りつつ。
森下 仁:「そうだよなー……うん、じゃあ続けよう!」
森下 仁:そしてお茶の香りに鼻をすんすん鳴らして、がばっと起き上がる。
喰代尽:「ええ、そうですね」頷いて。
喰代尽:「一度お受けした業務を途中で放棄するのは、私の信用に関わりますので」
森下 仁:「なるほど、プロのメイドさんだ……!」
森下 仁:ずずー、と決して上品とは言えない仕草でお茶を啜る。
喰代尽:「ええ、一応は」頷いて。
森下 仁:「……うん?でも、はたてって、イリーガルなんだよな。でも、メイドさんだ」
森下 仁:「そもそも、はたてっていくつ?学校通ってんの?それともメイドさんが仕事なの?」
森下 仁:などと、一日で湧いて来た疑問を立て続けに口にする。
喰代尽:「……それは、今回の任務に関係があることでしょうか?」
森下 仁:その問いかけに、首を傾げて。
森下 仁:「だって、一緒にたたかう仲間のことだぞ。教えてもらえることなら知っときたいだろ?」
喰代尽:「……私は……」口を開きかけて、「……おや」
春日魅乗:玄関からノックの音。
森下 仁:「む」
春日魅乗:「ごめんくださーい」間の伸びた澄み通る声。
喰代尽:席を立ち、「どうぞ、開いております。お入りになってください」
森下 仁:「どーうーぞー!って、しまった今日は誰もいないんだった!」
春日魅乗:「失礼いたします」戸を開いて、一礼。
森下 仁:「はたて、はたて!ごめん、お客さんにお茶を……」
森下 仁:と、頼みかけたところで。
春日魅乗:銀髪の少女。神社の場には似つかわしくない——どちらかと言えば教会が似合いの少女。
喰代尽:合わせて礼を返す。
森下 仁:「……おぉ、きれいなねーちゃんだ……!」
森下 仁:見惚れたように(実際に見惚れていたのだが)、入室者に視線が釘付けになる。
春日魅乗:「きれいなねーちゃんですよ。神主様はおいでですか?」
喰代尽:「そろそろいらっしゃる頃かと考えておりました」既にお茶が用意してある。
春日魅乗:「あら。お気遣い痛み入ります」
森下 仁:「……む、む。そういや確か、今日はお客さんが来るとか支部長が言ってたよーな……」
森下 仁:「あ、でもごめんなねーちゃん!しぶちょ……もとい、神主のおっちゃん、急な用事で昼に出かけちゃってて」
喰代尽:「ええ、今回の任務に関しては私めが責任者代理を務めさせて頂いております」
喰代尽:「春日魅乗様、ですね? それともウイングド・レイディ様とお呼びするのがよろしいでしょうか?」
春日魅乗:「どちらでも構いません。どちらも等しく私ですもの」
森下 仁:「???」
森下 仁:そのやり取りを、不思議案ものを見るように見ていたけれど。
森下 仁:「あ、ひょっとしてねーちゃん……魅乗ねーちゃん、UGNのひとか!?」
春日魅乗:「ローマではローマ人のようにせよ。そちらの流儀に合わせていただければと」
喰代尽:「では、春日様、と。ええ、森下様、彼女は……」一瞬、ちらりと春日さんに視線を送り、
喰代尽:「……UGNイリーガル、でよろしかったでしょうか?」
春日魅乗:「ええ。登録をしかと。寄進もさせて頂いております」
森下 仁:「ふむふむ。じゃあ仲間だな!おれは仁、森下仁だ!よろしくな、魅乗ねーちゃん!」
喰代尽:「喰代尽と申します。どうぞお見知りおきを」恭しく一礼する。
春日魅乗:「ああ、ほら、ここです!ここ!」柱の一角を指差し。
喰代尽:「あ……森下様、ご覧になってください」
春日魅乗:春日魅乗、の名前が彫られている。「私が手配した材木なんですよ、これ」
森下 仁:「む、むむ……」
喰代尽:「素晴らしいですね」
森下 仁:「……すげえ!スポンサー様だ!」
春日魅乗:「はい。スポンサー様なんです。よろしくお願いしますね」
森下 仁:「うん、改めてよろしくな!で、ええと……」
喰代尽:「春日様がいらっしゃることは既にお伺いしております。今回の任務をお手伝い頂けるそうですよ、森下様」
春日魅乗:「はい。ご苦労していらっしゃるんでしょう?」
森下 仁:「あ、やったー!これでちょっと楽になる!」
喰代尽:「ええ、それはもう」
春日魅乗:「む、聞き捨てなりませんね」
春日魅乗:「ちょっとどころではないですからね」
春日魅乗:「私なしでは絶対に無理だったと思って頂かないと、意味がないですから」
森下 仁:「……おお、頼もしい……魅乗ねーちゃんがすごく頼もしい……!」
春日魅乗:「はい。頼もしいのです」
喰代尽:「それはそれは」
喰代尽:「どうかこの端女の仕事をお奪いにならない程度に、手心を加えて頂きたいものですね」
春日魅乗:「まあ、ご謙遜を。お茶、かなりのお点前でしたよ」
森下 仁:「うん、じゃあ、さっそくだけどまずは夕べのことの整理から……」
森下 仁:そうして、机の上に散らばった資料をかき集めはじめる。
日高ぼたん:どたどたどた、と。焦りが現れてる足音が聞こえてくる。
日高ぼたん:「ごめんください!」どんどん、と小さな拳で扉を叩いた
森下 仁:「ぉ、ぉぅ?……えっと、お客さんは魅乗ねーちゃんだけ……だよな、たぶん」
喰代尽:「私の知る限りでは、その筈ですが」
春日魅乗:「開いてますよー」外に声をかける。
日高ぼたん:「失礼いたします!」ガチャッ
森下 仁:「うん、まあ、誰が来ても大体なんとかなる……おぉ?」
日高ぼたん:華奢な少女を背負った小さな女の子が貴方達の前に姿を表す。
春日魅乗:「まあ、お嬢さん、どういった御用で……」
春日魅乗:「あら?」背中の少女を見て。
喰代尽:「……」血の匂いを嗅ぎ取って、表情がほんの少し硬くなる。
喰代尽:「失礼ですが、どちら様でしょうか?」
日高ぼたん:「日高ぼたんといいます!ええと……」
森下 仁:「……って、ぼたんねーちゃん!?どうした、その子!拾ったのか!?」
日高ぼたん:一瞬、レネゲイド案件について離して良いメンツか迷いかけて
日高ぼたん:「! 森下くん!えぇ、その。私達とおんなじ感じの子みたいで……ベッドとかお借りできますか?」
日高ぼたん:見覚えのある、年下の支部員に表情を明るくする
森下 仁:「あ、えっと、この人はぼたんねーちゃん。中学生で、オーヴァード。いい人だぞ!」
森下 仁:魅乗さんとはたてちゃんに(雑に)ぼたんちゃんを紹介してから。
森下 仁:「うん、じゃあここに!えっと……はたて、はたてー!」
喰代尽:「はい。……オーヴァードでしょうか? どこか負傷を?」
森下 仁:座っていたソファを空けた、はいいものの。何を用意すればいいのかさっぱり分からず、助けを求めるように。
春日魅乗:「ぼたん……ワールド・イズ・スターマイン……いえ」
春日魅乗:「”引導射手(トリガーハッピーエンド)”。日高ぼたんさんですね」
日高ぼたん:「こちらの子は先程路地裏で出会いました。ひどく憔悴して怯えていて、……声もちょっと出ないみたいです。《ワーディング》も一度。」
日高ぼたん:喰代さんに状態を簡潔に説明。
日高ぼたん:「はい、トリガーハッピーエンドです!お姉さんは…初めましてですよね?千輪牡丹さんとのお知り合いですか?」
日高ぼたん:春日さんがふと漏らした、先日お会いした同じ名前のお姉さんの名前に反応する。
喰代尽:「おや……存じ上げませんでしたのは私だけでしたか」
春日魅乗:「いえ、耳聡いだけですよ。春日魅乗……ご同類です」
森下 仁:「まあ、オーヴァードめちゃくちゃ多いからなこの街……でも、こうして会ったんだから友達だ!」
森下 仁:「って、それよりこの子の手当とか着替えとか……!」
少女:「…………」意識はないが、苦し気に顔を歪めている。
日高ぼたん:「春日お姉さんですね。よろしくおねがいします。………っと、大丈夫ですか?」苦しむ少女の側で手を握る
春日魅乗:「すぐに用立てます。しかし」
春日魅乗:「着替えや尋常の医療器具程度でしたらすぐご用意できますけど」
春日魅乗:「専門的な治療が必要なら、お手上げです。足の手配くらいしか出来ませんよ、その場合」
喰代尽:その身体を調べて。「外傷は少ないですね。打ち身や捻挫程度でしょうか」
喰代尽:「ただ、衰弱が激しいようです。それと……」少女の喉を見て。「日高様。彼女、発声は如何でしたか?」
日高ぼたん:「それが、声も出せないみたいで。………多分、喉が原因だと思うんですけど」
喰代尽:「ええ。恐らくは声帯が切除されているものかと」
日高ぼたん:「…………!」
森下 仁:「……なら、やっぱり病院に……って、言いたいけどさ」
春日魅乗:「切除……それは」
春日魅乗:「尋常の事態には聞こえませんね」
森下 仁:「連れてっていいのかな。だってさ、今その子の背中に、真っ白な」
森下 仁:つばさが見えた、と。言いにくそうに、けれどはっきり口にする。
日高ぼたん:「…………そうは言っても、放っては置けません」
喰代尽:「ええ。事件性は明白です。身体の特異性を鑑みても、搬送するのは通常の病院でなく、UGNの……第四支部の医療施設がよろしいかと」
春日魅乗:「事件性が明白ということは、です」
春日魅乗:「下手人が存在しますよね。自分でやっているのなら別ですけど」
日高ぼたん:「守ると約束したので。………と、そうですね。春日お姉さん。どうやら何かに怯えているようでしたので、こうした誰かが居ると、私は思います」
春日魅乗:「ぼたんさん。彼女は、追われているような様子はありましたか?」
日高ぼたん:「はい。私からも最初は逃げようとしていました」>魅乗さんに
春日魅乗:「そうですか。であれば、迎えを寄越すにしても」
春日魅乗:「送り狼は追い払いたいところです。あいにく日本で、煉瓦の家とはいきませんけど」
春日魅乗:「私の用立てた木のお家だって、十分しっかりしてるはずですから」
日高ぼたん:「木のお家…?」疑問を感じた後、日本の絵本のたとえだと思いあたり「……それなら、心強いですね」
喰代尽:UGNに連絡を入れつつ、「森下様。……お気付きでしょうか?」
森下 仁:「……うん。偶然じゃないとしたら」
森下 仁:こくり、と。はたてに頷く。
森下 仁:「……魅乗ねーちゃん」
森下 仁:じぃっ、と。魅乗さんの目を見ながら。
喰代尽:「その狼に関しては、少々心当たりが御座います」森下くんに視線を送り、説明を促す。
春日魅乗:「む。なんでしょう」
森下 仁:「さっそく、力を貸してほしい。確かめたいことがあるんだ」
森下 仁:「ぼたんねーちゃんも聞いてくれ。ひょっとしたら、その子のことも」
森下 仁:「わかるかも、しれない」
春日魅乗:その言葉を聞くと、妖しげに微笑んで。「お任せください」
日高ぼたん:むん、と肩を張って「わかりました!」
森下 仁:そう口にしてから、昨夜の出来事を、幾分か主観的ではあるけども。身振りを交えて説明してゆく。
森下 仁:「……おれとはたてが忍び込んだ倉庫。ぼたんねーちゃんがその子を見つけた場所。時間とか足取りとか、確かめなきゃならないけど」
森下 仁:「……調べてみるべきだと、おれは想う」
春日魅乗:「私としては、いささか牽強付会にも聞こえますけどね」
春日魅乗:「ただ、調べるのは賛成です。たとえそうでなくとも」
春日魅乗:「そうでないことを知ることにも価値はありますしね」
森下 仁:「けんきょ……うん?」
森下 仁:「……よくわかんないけど、力を貸してくれるんだな魅乗ねーちゃん!」
日高ぼたん:「追われてる子と、何かを探してる人。……どちらもレネゲイドの案件なら、繋がりはあるかもですしね」こくん、と頷く
日高ぼたん:「私も協力させてください。……ご迷惑でなければ、ですけど」
春日魅乗:「はい。どんどん頼ってくださいね」
春日魅乗:「”牽強の君”も、ぼたんさんも、尽さんも」
森下 仁:「おう、よろしくな、ねーちゃんたち!」
喰代尽:「私はしがない下女ですので。皆様を頼りにさせて頂きます」淹れなおしたお茶を日高さんに差し出して。
日高ぼたん:「あ、ありがとうございます」淹れてもらったお茶で一息つきつつ。「……えぇ、頑張りましょう!皆で!」
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイスを取得することが可能!
森下 仁:保留で…!(のこり2枠のため)
日高ぼたん:も、もうちょっと話してからにしようかな…保留で!
春日魅乗:こちらも保留をば!
GM:OK!

【Middle02/情報収集1】

GM:ではミドルシーン!
GM:先に情報項目を公開しましょう 今回はサクッとプライズ制!
森下 仁:押忍!
日高ぼたん:いぇい!

プライズ 0/8
最大達成値30
情報項目 情報:UGN/FH/噂話
難易度9

GM:こんな感じ!
GM:登場自由!
森下 仁:はぁい。シーン開始時に判定しちゃっていいやつでしょうか。
GM:そうですね!
日高ぼたん:はーい
森下 仁:了解デス!
GM:では登場どうぞ!
春日魅乗:侵蝕率+4(1d10->4) (侵蝕率:53->57)
森下 仁:1d10+43
DoubleCross : (1D10+43) → 6[6]+43 → 49

日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:48->49)
GM:---
GM:では張り切って判定どうぞ!
春日魅乗:技能もコネもないので素振りします。素の社会ダイスしかない……
春日魅乗:16dx>=9
DoubleCross : (16R10[10]>=9) → 10[1,1,2,2,2,3,4,5,5,8,8,9,9,10,10,10]+7[2,6,7] → 17 → 成功

GM:嘘はついてないけどさぁ!!
森下 仁:素とはいったい。
日高ぼたん:コネもなしで噂話素振り
森下 仁:ではコネ起動して噂話で。
日高ぼたん:自信なさげな風貌からコレ
森下 仁:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 10[3,3,5,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

日高ぼたん:1dx+1>=9
DoubleCross : (1R10+1[10]>=9) → 1[1]+1 → 2 → ファンブル

日高ぼたん:ふふっ
春日魅乗:ぼたんちゃん!
森下 仁:ぼたんちゃん!?
GM:ぼたんちゃーーん!!
日高ぼたん:なにもわからない!
日高ぼたん:噂なんて誰にでも聞けるもん!私アイドルやめる!
春日魅乗:お茶かぶっちゃったのかな
日高ぼたん:少女の側につきっきりなのかな
GM:振りたしとかはありますか?
森下 仁:こちらは財産点もないので、12で!
春日魅乗:財産使っておきましょう。20にします。
森下 仁:ヒューッ
GM:ヒィン
春日魅乗:財産33→30
日高ぼたん:ひぇー
GM:ではプライズ3/8!
日高ぼたん:お金持ち女子です。
GM:情報を開示します。

プライズ1/8
N市内へのレネゲイドアイテムの大量搬入は、ある極秘の船上オークションへの出品を目的としているようだ。
富裕層を中心に密かに噂が広まっており、FHやギルドも一枚噛んでいると見られる。
既に倉庫はもぬけの殻となっており、荷物は別の場所に移されたようだ。

プライズ2/8
第四支部で身体検査したところ、少女の声帯、また翼の風切り羽根も切除されていることが分かった。いずれもリザレクトが始まっている。
また、内臓の配置や骨の構造などが通常の人体とは著しく異っていることが判明した。聴覚が非常に発達しており、知能に関しては現在調査中。
彼女がレネゲイドにより変異した人間なのか、人間によく似た全く別の存在、もしくはジャームなのかは不明。
検出されたレネゲイドウィルスは通常種ではなく、古代種と総称される類のものだ。

プライズ3/8
倉庫を警護していたオーヴァードは、“センチュリーブレイカー”と呼ばれる傭兵。報酬次第でどんな依頼も引き受けるフリーランスとして知られている。
能力は複数の魔眼による三次元的空間制圧と索敵。バロールをメインとした何らかのクロスブリードと見られる。

GM:ここまで分かりました!

GM:---
GM:UGN第四支部 病室
GM:---

GM:入院中の少女との面会許可が下りたと聞き、君、日高ぼたんは病室を訪れた。
GM:入室した君に気付くと、少女は口を開いて反応を示す。
少女:「……! ……!」
少女:声は出ていないが、表情は嬉しそうに見える。助けられたことを覚えているらしい。
日高ぼたん:「こんにちは。お体はいかがですか?」
日高ぼたん:花瓶とかあれば持参したお花などを活けつつ、ベッド脇の椅子とかに腰掛けます
少女:あちこちに包帯が巻かれた身体をがたがたと揺らす。点滴台が倒れそうになる。
少女:「……!! ~!」
日高ぼたん:「あっ、無理しないでくださいね。針がずれると痛いですよ」点滴台を支えながら
少女:君に顔を寄せ、ぱくぱくと口を開く。
日高ぼたん:「どうしました?なにか言いたいことでも?……ちょっと待ってくださいね。えーっと、ノートノート」
日高ぼたん:鞄の中から紙とペンでも取り出して渡したい。声が駄目なら筆談できないかな?とか考えて
少女:「?」小首を傾げ、ペンとノートを見つめる。
日高ぼたん:「喉、無理しないでくださいね。……字はかけますか?絵でもいいですけど」
少女:ペンを口に咥えたと思うと、案外鋭い歯で、ぺきっとへし折ってしまう。
少女:「……!」インクが垂れて、口元を汚す。
日高ぼたん:「……………………なるほど」うんうん、と頷く
日高ぼたん:「あらあら、もう」ティッシュでインクを拭う。ついでにペンの破片を回収
少女:まずそうにぺっぺとインクを吐き出す。
日高ぼたん:「ええとですね。コレはペンと言います。中の液体で文字とかを書けるんです。食べ物じゃありません」
日高ぼたん:もう一本取り出して、お手本を示すように自分でノートにペンを滑らせる。
少女:「…………?」君の手元を見つめる。分かっているのかいないのか。
日高ぼたん:「はい」、「いいえ」、「Yes」、「No」、ネタが無くなってお見舞いに持ってきた花のイラストなど
少女:ベッドに横になり、毛布を噛み始める。
日高ぼたん:「……と言っても、文字はわからなそうですね。ひとまず置いておきましょうか」ベッド脇にノートとペンを放置。
日高ぼたん:毛布をガジガジし始めたので、頭を撫でる
少女:殆ど動物のような有様だ。少なくとも体力は戻ったらしい。
日高ぼたん:「元気でしたか?……いえ、元気になったみたいですね。第4の皆様は頼りになる方たちなので、心配はしてなかったのですが」
日高ぼたん:年下の子供に話しかけるように、ゆっくりと、安心させるような声音で話す
少女:「…………」頭を撫でられ、心地よさそうに目を細める。
日高ぼたん:「色々と、大変みたいですが。皆頑張ってます。森下くんも、喰代お姉さんも、春日お姉さんも。だから貴方も大丈夫ですからね」
日高ぼたん:ゆっくりと一定のリズムで語りかけながら
日高ぼたん:「………そういえば、お名前も知らないんですよね。いつまでも「あなた」「あの子」ではわかりにくいですし、うーん」
少女:「??」何も分かっていない顔で君を見る。
日高ぼたん:と言っても、本人がこの調子では自己紹介してもらうことも難しい。
少女:入院着から飛び出した翼をゆっくりと動かす。
日高ぼたん:「………ひとまず、私が決めちゃいましょうか。えーっと……天使……アンヘル…………?」
日高ぼたん:悩んでいると、その翼が目に入る
日高ぼたん:「"つばさ"……つばさちゃん。うん、つばさちゃんですかね。可愛くてインパクトもバッチリです」
日高ぼたん:「これから、貴方のことを「つばさちゃん」と呼ぼうと思います。良いですかね。つばさちゃん」頭を撫でながら
少女:「?」毛布から口を離し、だらりと唾液を垂らす。
少女:「……!」何か分かっていなさそうだが、撫でられて嬉しそうにしている。
日高ぼたん:「わかってなさそうですね。……まぁ良いです良いです。コッチの勝手ですしね。駄目ならまた考えましょう」空いた手で涎を拭きつつ
日高ぼたん:「…………森下くんや春日のおねーさんも、そろそろ来る頃でしょうかね?」
春日魅乗:コンコンと小さくノックの音。
日高ぼたん:「はーい。どうぞー」部屋主の代わりに返事をする。
春日魅乗:どさり、と音がした後に。ドアが開く。
春日魅乗:「よいしょ」荷物を両手で持ち直して一杯にして、部屋に入室する。
森下 仁:その後ろから、紙袋やビニール袋の塊のような何かが続く。
森下 仁:「よい、こら、しょー」
喰代尽:三歩後から、こちらも荷物を山のように抱えて入ってくる。
春日魅乗:「あ、お目覚めみたいですね。ちょうど良かった」
日高ぼたん:「おぉ、噂をすれば」
日高ぼたん:「…………多いですね?」パーティの準備かな?という目で見ている
つばさ:「……!」やや警戒した様子で、身体を強張らせる。
春日魅乗:「何が必要かわかりませんからね」
森下 仁:「というわけで、魅乗ねーちゃんのお見舞いセレクション、お届けだー」
春日魅乗:「食事だって何が合うかわかりませんから、考えられるだけ持ってきました」
春日魅乗:「肉類、魚類、野菜、乳製品、虫類、無機物、穀類……いくら用意してもしきれません」
日高ぼたん:「あ、そうですね春日お姉さん。つばさちゃん元気になったみたいです。森下くんもお疲れさまです」早速名前呼びを使っている
森下 仁:「ほうほう、それはよかった……うん?」
森下 仁:「そうか、つばさちゃん、っていうのかその子!」
森下 仁:お見舞い品の山の中から、笑顔が覗く。
春日魅乗:「……お名前をお決めに?」
日高ぼたん:「あ、名前は勝手に私が付けました。呼ぶ時に困るので……お話できるようになるまでは、と」
つばさ:「……」頭から毛布を被り、身を隠そうとしている。
日高ぼたん:「なるほど、食べ物の種類。配慮ですね。……ペンとインクは嫌いみたいです」傍らの残骸を指して
日高ぼたん:「あっ、大丈夫ですよつばさちゃん。このお姉さんたちは良い人ですから」
つばさ:「…………?」恐る恐る顔を出す。
森下 仁:「ふむふむ。……うーん、やっぱりぼたんねーちゃんに一番懐いてんだな、つばさちゃん」
春日魅乗:「いい名前です。“翼ある貴婦人(ウイングド・レイディ)”としても親近感を覚えますしね」
喰代尽:「宜しいのではないかと。いつまでもその子、では不便です」
春日魅乗:持ってきた食事のうちいくつかの封を開ける。
つばさ:「!」その匂いに反応し、鼻をひくつかせる。
春日魅乗:自分が一口食べてみせた後に、彼女の前に置く。
日高ぼたん:「そうですね。この子はレイディよりはガールといった感じですが」
日高ぼたん:春日さんが食事を与えるのを見守っている
つばさ:「…………!」真っ先に飛びついたのは、生肉。手で鷲掴みにして、むしゃむしゃと食べ始める。
春日魅乗:「確かにレイディではないかもしれませんね」
つばさ:他のものには殆ど興味を示さない。
喰代尽:「……お肉がお好きなようで」
日高ぼたん:「わっ。………みたいですね?」
日高ぼたん:火を通さなくて大丈夫かな?と思っている
森下 仁:「……うーん、ステーキの方が美味いと思うんだけど、好みはみんな違う。そうだよな!」
春日魅乗:「いくつか試してみましょうか、この後にでも」
日高ぼたん:「そうですね。味にも好みが出るかもです。煮たり焼いたり」
森下 仁:「うん。みんなで一緒に食えるものが、あるといいな!」
春日魅乗:「あ、衣類や生活用品やらはこちらの棚に入れておきますね」
春日魅乗:「足りなくなったらナースコールしてください。倉庫にも一部入れてもらいましたから」
日高ぼたん:「ありがとうございます春日お姉さん。倉庫って……それも好みに合わせてなんでしょうか……すごいですね」
森下 仁:「……あ、そういえば」
森下 仁:「その子……えーっと、つばさちゃんのこと、何か分かったりしたのか魅乗ねーちゃん。なんか調べてくれてたみたいだけど……」
日高ぼたん:「あっ、そうですそうです。それも大事でした」
春日魅乗:「はい。カルテの複製を貰いました……あ、秘密ですよ?」
春日魅乗:「こういうの、勝手に第三者が見ちゃ本当はダメなんですから」
日高ぼたん:「ほえぇ……」脱帽。
森下 仁:「こじんじょうほうほご、ってやつだな……」
森下 仁:覚えた単語をそのまま口にしている。
春日魅乗:「喉と翼はそのうち再生するみたいですね。現在は機能を失っているのは確かです」
日高ぼたん:「!」再生、ときいて嬉しそうな顔に「そうなんですね…よかった」
春日魅乗:「それよりも、です。やはりと言いますか、なんと言いますか」
春日魅乗:「通常の人体の構造とは趣を異にしていますね。つばさちゃんは」
春日魅乗:「レネゲイドによる進化なのか、亜人のレネゲイド・ビーイングなのか」
春日魅乗:「それから……UGNではAオーヴァードって呼ぶんでしたっけ?その類なのかはわかりません」
森下 仁:「……うん。支部長だか誰かが言ってたけどさ。レネゲイドが“知られる”ようになったのは十何年か前だけど」
森下 仁:「そういうのは“いた”んだってさ、昔から。おれ知ってるぜ。この街にも、河童とかいたんだ。相撲だって取ったんだぜ」
日高ぼたん:「ほぇー……」
日高ぼたん:驚いてる。その手の知識は疎い。
春日魅乗:「エンシェントレネゲイド、ですね」
春日魅乗:「その可能性が高いと思います。うちにもその手の方々は何名か……」
春日魅乗:「いや、柱ですかね?そのあたりもその方によってまちまちなんですよね」
日高ぼたん:「……確か、動物さんのオーヴァードもいらっしゃるんでしたか。じゃあ本当に天使さんだったのかもしれませんね、つばさちゃん」
日高ぼたん:「あぁ、神様の数え方ですね……そういう方々もいらっしゃると。なるほど。なるほどー…」話のスケールに圧倒されている。
春日魅乗:「だからこそ、こうやって色々ご用意したんです」
春日魅乗:「何が好きもわかりませんしね」
日高ぼたん:「そういう備えだったのですね、なるほど。すごいです春日お姉さん」漫画のお金持ちキャラみたいだなー、と思ってたとかは言わない
森下 仁:「へー……オーヴァードも、色々いるんだなあ。うん、でもまあ」
森下 仁:「色々いるってことは、いろんなやつに会えて、いろんなやつと友達になれるってことだよな」
日高ぼたん:「そうですね、森下くん。つばさちゃんとも、元気になれば一緒に遊べるようになるかもです」
森下 仁:「……あのオッサン、やっぱりつばさちゃんを狙ってる側に雇われてんのかなー。だとしたら、また会えんのかな……」
森下 仁:「もしそうなら、今度こそちゃんと殴り合えると……いいなあ……」
喰代尽:「私はお会いしたくありませんが……」
喰代尽:「しかし、エンシェントレネゲイドですか。彼女が何者かに狙われているのも、その辺りに関係が?」
春日魅乗:「そこまではまだ。ただ、こちらは本来の任務の件ですけど」
春日魅乗:「希少なレネゲイド由来のアイテムを船上オークションする計画があるそうです」
喰代尽:「オークション、とは……これまた……」
春日魅乗:「現状で可能性が高いのは、つばささんを“出品”しようとしたというところやもしれません」
日高ぼたん:「そう、ですね……」
日高ぼたん:希少。レネゲイド関連。人と違う構造。確かに要素は噛み合っている
森下 仁:「……売るのか?ひとを?」
春日魅乗:「人ではないと見做しているからでしょうね」
春日魅乗:「自らとは違うと定義した存在にとっては、人はどれだけでも残酷になれますよ」
春日魅乗:「それが自分の似姿を取っていても、です」
森下 仁:「むう。……大人は、というかひとってそういうモンなのか。……難しくて、そんでもってなんか……こう」
日高ぼたん:「………………」悲しそうな表情。そういう、悪意みたいなものに触れるのは慣れていない。
森下 仁:「さみしくて、かなしくて……うう、なんかモヤっとするぞこういうの!」
春日魅乗:「ああ、ごめんなさい。辛気臭い話をしたいわけじゃないんです」
春日魅乗:「話がそれちゃいましたね。とにかく、倉庫はもう空っぽでした」
春日魅乗:「既に搬入されたのか、侵入を受けて場所を移したのか……」
喰代尽:「……予想はしておりましたが、やはり、ですか」
春日魅乗:「まあ当然の判断ですよね。逆に言えば」
春日魅乗:「それをできる組織の関与が濃厚ですね」
春日魅乗:「FHか、ギルドあたりか……UGNでなければいいですけどね?」ちょっと挑発的な色を込めて。
森下 仁:「お、おれたちはそういうことしないぞ!たぶん!」
喰代尽:「ええ、全くです。有力なご主人様のひとつですからね、今のところは」
日高ぼたん:「仮にUGNの人だとしても。全部がそうだとは思えません」つばさちゃんを見ながら「そうだとしたら、私が来る前に誘拐されてそうですしね?」
日高ぼたん:ちょっと冗談っぽく
春日魅乗:「ええ。そうあってほしいと、私も思ってますよ。それにもしそうであった場合も安心してください」
春日魅乗:「ちゃんと流れは潰しますから。だってそんな稼がれ方をしたら私のシェアが下がっちゃいます」
森下 仁:「……うん。追いかけて、ぶっ潰す」
森下 仁:「それでいいんだよな。きっと」
喰代尽:「完璧なご理解かと」
日高ぼたん:「ですね!」
日高ぼたん:「諸々の問題は……発生してから考えましょう!」
つばさ:「…………」自分を取り巻く話だと、理解しているのかいないのか。ただ生肉を齧り続けている。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
森下 仁:まず購入、ブルゲ狙い!
森下 仁:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 7[6,7] → 7 → 失敗

森下 仁:グワーツ
春日魅乗:購入はヘヴィマシンガンを。
春日魅乗:能力訓練:社会と手配師を使用。
日高ぼたん:シューターズジャケット狙います。素振り
春日魅乗:19dx+2>=24
DoubleCross : (19R10+2[10]>=24) → 9[2,2,2,3,3,4,4,4,5,6,6,6,6,8,8,8,9,9,9]+2 → 11 → 失敗

日高ぼたん:1dx>=13
DoubleCross : (1R10[10]>=13) → 7[7] → 7 → 失敗

春日魅乗:うわ回んない!
日高ぼたん:こ、こんなに振ってるのに!
春日魅乗:《宵闇の魔花》を自分に。HP5点失って達成値+16。
春日魅乗:侵蝕率+4 (侵蝕率:57->61)
GM:狂気
春日魅乗:達成値27にして購入します。ウェポンケースへ。
日高ぼたん:HPを犠牲に…
春日魅乗:-保護対象/つばさ/親近感:○/不安/ロイス
春日魅乗:以上で!
日高ぼたん:少女のロイス名を「つばさちゃん ○P庇護/Nひどい」に変更。
日高ぼたん:お姉さん 春日魅乗 ○P凄いお姉さん/したたかなお姉さん を取得
日高ぼたん:以上!
森下 仁:魅乗ねーちゃんに「■憧憬/劣等感」で!
森下 仁:以上です。

【Middle03/情報収集2】

GM:では次のシーン!項目かわらず!プライズ3/8 登場自由!
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:49->53)
森下 仁:出るもす!
森下 仁:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 8[8]+49 → 57

春日魅乗:侵蝕率+5(1d10->5) (侵蝕率:61->66)
GM:---
GM:では判定どうぞ!
春日魅乗:素振り!
日高ぼたん:素振り!
森下 仁:では、コネ込みの噂話で。
春日魅乗:17dx>=9
DoubleCross : (17R10[10]>=9) → 10[1,2,2,2,3,3,4,5,6,6,7,8,8,9,9,10,10]+10[2,10]+6[6] → 26 → 成功

日高ぼたん:1dx+1>=9 噂話
DoubleCross : (1R10+1[10]>=9) → 4[4]+1 → 5 → 失敗

春日魅乗:わーいわーい
森下 仁:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 8[4,6,8,8]+1 → 9 → 成功

GM:wtf
日高ぼたん:社会強者。
森下 仁:さすがだねーちゃん。
春日魅乗:財産4点使おっと
春日魅乗:30→26
日高ぼたん:エフェクトもコネも要らないんだよという強さを感じる
GM:ギエェェ
日高ぼたん:存在がコネ。
日高ぼたん:コネーちゃん…
GM:一気にプライズ7/8!
GM:とんでもねえ女だ
GM:情報開示!

プライズ4/8
オークションの開催される豪華客船クイーン・サファイア号は、国内のクルーズ会社、ロイヤル・クルーズ社の船舶である。
ロイヤル・クルーズの代表取締役社長は、結城総一郎。

プライズ5/8
結城総一郎は平凡な家庭に生まれて一代で財を成した人物であり、ロイヤル・クルーズは起業・経営に携わった複数の企業のうちのひとつに過ぎない。
10年ほど前に妻を亡くして以来、慈善団体への多額の寄付でもその名を知られるようになった。
彼はオークションの内容に関しても理解した上で船舶を提供しているものと見られる。

プライズ6/8
UGNデータベースの情報と第四支部での調査結果を統合した結果、以下のことが理解・推測できる。
少女は南米の高地に住んでいた少数種族であり、現地の古い伝承にもその存在が確認できる。
一族は近年FHを始めとした複数の組織に捕縛・乱獲され、少女の他には多くて1、2体、もしくは既に全滅したものと見られる。

GM:情報は以上!

GM:---
GM:ゼノス所有セーフハウス
GM:---

春日魅乗:何でもない公園で、パチンと手を合わせて《ワーディング》。
春日魅乗:その直後には、皆の体は既に公園にはなく。
春日魅乗:小さな屋敷が立つ玄関の前。
春日魅乗:「さ、ようこそ。ここなら、外の目線から隠れる心配はないですよ」
森下 仁:「す、すげえ…!でっかいお屋敷だ…!」
喰代尽:「お見事ですね」
春日魅乗:「お友だちから借りた迷ひ家です。対価は払っているのでお好きにお寛ぎください」
日高ぼたん:「……………ふえー」あんぐり。ビックリしている
つばさ:「……!? ぃ……ぃい……」退院したばかりのつばさが、状況を理解できず怯え、日高さんにすり寄る。
日高ぼたん:「あぁ、よしよしつばさちゃん。怖くないですよ。ビックリなだけです。」よしよし、と自分より驚いているつばさをなだめる
つばさ:「ぃ……い……」
日高ぼたん:「ワーディングってこんな事も出来るんですねぇ…驚きの毎日です」
日高ぼたん:つばさを撫でくりまわしながらそのお屋敷を見ている。迷ひ家、という日本語はよくわかっていない
森下 仁:「やっぱりつづらとかあったりすんのかな……大きいのと小さいの……」
森下 仁:ワクワクを抑えきれない、そんな面持ち。
春日魅乗:「すごいですよね、レネゲイドって」玄関の戸を開けて。
春日魅乗:「喉切り雀、少し冗談にするには悪趣味になっちゃいますからね。つづらはないと思います」
日高ぼたん:「はい。すっごいです」
日高ぼたん:「というか、驚いていても始まりませんね。お邪魔いたしましょうか……森下くん、先入ります?」ワクワクしてたので
森下 仁:「わーい!いこうぜはたて!探検だ!」
森下 仁:譲ってもらった一番乗りに、はたてちゃんの手を掴んで意気揚々と乗り込む。
喰代尽:「失礼致します」頭を下げて玄関を潜る。
日高ぼたん:「行きましょうか、つばさちゃん」手を引いてその後に続く
春日魅乗:「あ、足元気をつけてくださいね?」
春日魅乗:「足元がないところは、作られてないので」
春日魅乗:「本当になにもないですから、落ちないようにしてくださいね」
春日魅乗:「どうにも不精なんです、お友だち。作ってある分しかないみたいなので」
日高ぼたん:「………あ、あはは」苦笑。急に走り出したりしないように、私が抑えてあげなくては
森下 仁:「……へ?」
森下 仁:足を踏み出した、その先には。見事に、何もない空間が─。
喰代尽:繋いだ手を、ぐいっと強く引く。
森下 仁:「ぐぇっ」
森下 仁:魚を釣り上げるかのように引っ張り上げられる。
喰代尽:勢いのまま胸元に抱き留める。
喰代尽:「御無事ですか」
森下 仁:「……ぉ、ぉー……ありがとな、はたて……!」
日高ぼたん:「んまっ」情熱的な(?)抱擁にちょっと目を丸くする
喰代尽:「そうですか。余りはしゃぎすぎないようお願いします」
喰代尽:「子供の御守までは業務に含まれておりませんので」
喰代尽:「よろしいですか?」
森下 仁:「……むー。わかった。わかりました。だから、その」
森下 仁:露骨に子供扱いされることに、若干抗議めいた唸り声を返すも。
森下 仁:「そろそろ放してもらえると助かるかなぁ、と……!」
森下 仁:ぼたんちゃんの視線を感じて、恥ずかしそうに、そしてやや居心地悪そうに。
喰代尽:間近でその目を覗き込み。
喰代尽:「何か問題が?」
森下 仁:「わざとだな!?わざとやってんなはたてー!?」
喰代尽:「さて、何のお話か、私めには」ぱ、と手を放して。
喰代尽:「では、参りましょうか」
日高ぼたん:「……………」固唾を呑んで見守っていた

GM:---

春日魅乗:屋敷の中。一番完成に近い一室。
春日魅乗:「クイーン・サファイア号。ご存知ですか?」
日高ぼたん:「? いえ……」聞いたことがない。首を傾げている
喰代尽:「乗船したことは御座いますが……」
春日魅乗:「そうですか……乗船を」
春日魅乗:「……乗船?」
森下 仁:「船……か……?そしてすげえなはたて……」
日高ぼたん:「乗船……」
喰代尽:「ええ、業務の一環で」
喰代尽:「普通の客船だったと記憶しておりますが」
喰代尽:「その船が、何か?」
春日魅乗:「普通……国内最大級なんですけどね、あの船」
春日魅乗:「オークションの会場です」
喰代尽:「……成程。それはそれは……」
春日魅乗:「乗船されていたなら話が早いですね。そのようなオークションを」
春日魅乗:「管理側に知られること無く実行可能な船に見えましたか、尽さん?」
喰代尽:「…………」少し考え込み。
喰代尽:「情報から想像するに、相当に大規模なオークションなのではないかと考えますが」
森下 仁:「それっぽい場所は、なかったとか?」
喰代尽:「場所自体はあったでしょうが……気付かれぬように、となると」
喰代尽:「率直に言って……不可能なのではないかと」
日高ぼたん:「…………管理者さん側が気付いて、それでも会場になってるとすると……その」
森下 仁:「えらいやつも、グルってことか!」
春日魅乗:「はい。つまり、運営元のロイヤルクルーズが、主宰ないし黙認していると見るのが妥当です」
喰代尽:「……大企業ですね」
春日魅乗:「トップの“御船の君”——結城様とは面識があります」
春日魅乗:「ご大老は富と名声に飽きたと言っていたんです」
日高ぼたん:「お知り合いですか。……お金と名声に飽きたなら、別のものに興味を持った、と?」
森下 仁:「……じゃあ、なんだってそんなヤバいことを、自分の船でやらせてんだ……?」
春日魅乗:「それが知への……秘すべきものの探求に向かったとしても、不思議には思いません」
春日魅乗:「他に好きなものを見つけられなかった、と仰ってましたからね。知れば飛びつきたくなるものではあると思います」
春日魅乗:「しかし、これで納得です」
森下 仁:「おれは、そういうの……何かに飽きるとか、よくわかんないけどさ」
春日魅乗:「……ええ」
森下 仁:「自分がやりたいことがあるからって、誰かを苦しめるのは、駄目だと思う」
森下 仁:ちらりと、ぼたんちゃんの傍の女の子─つばさちゃんに、視線。
つばさ:「?」退屈そうに足をぱたぱたさせている。
春日魅乗:「ええ。特に彼女の眷属は、殊更にです」
春日魅乗:「——出自が知れました」
日高ぼたん:「!」知らず、つばさちゃんを握る手を意識する
日高ぼたん:「ええと、出自というと……何処で育った子かとかわかったんですか?」
森下 仁:「……むっ」
森下 仁:好奇心を一生懸命に押し殺した、神妙な顔つき。
春日魅乗:「南米の高地に古くより生育していた亜人種のようですね。現地にも翼の生えた人間の伝承がありました」
春日魅乗:「故郷が分かったのであれば、送り届けるのが筋と言いたいところですけど」嘆息して。
日高ぼたん:「そうなんですね、それじゃあ……?」続く言葉に疑問符を投げる。
春日魅乗:「お独りで住まわせるわけにもいかないですよね」
喰代尽:「……独り?」
日高ぼたん:「………?」独り、という言葉の意味を考えて
森下 仁:「……あっ」
日高ぼたん:「………も、もしかして?」
森下 仁:伝承。言い伝えに残るような。つまり、元々。そんな思考が、ぐるりと回る。
春日魅乗:「……ええ。生育地は既に存在しません。FH等の組織により、乱獲がなされた後です」
日高ぼたん:「………そん、な」
森下 仁:「じゃあ、つばさちゃんの仲間は、もう」
春日魅乗:「殆ど残っていないか。いえ、もしかすれば」言い淀む。
日高ぼたん:「…………もう、つばさちゃんだけか。ってことですね」
春日魅乗:首肯して。
森下 仁:「……魅乗ねーちゃん」
春日魅乗:「……」首を振って顔を上げる。
春日魅乗:「であれば、です」
森下 仁:「潰そう。そのオークション。……そのユウキなんちゃらって爺さん、魅乗ねーちゃんの友達には悪いけど」
森下 仁:「真っ平になるまで潰さなきゃダメだ、そいつら」
春日魅乗:「高値がつくことが予想されるでしょうから、より可能性が濃厚に——おや」
春日魅乗:「私の心配をしてくださってたのですか?」
春日魅乗:「大丈夫ですよ。魅乗は悪い女ですから」
春日魅乗:「彼の行いがどうであろうと、眉一つ動かさずに対応できますからね」
森下 仁:「……魅乗ねーちゃんがそう言うなら、おれはいい。たぶん、ここにいる中で一番頭がいいの、魅乗ねーちゃんだし」
森下 仁:「やれって言うなら、おれはやる。正しいことを命令してくれる人の言うことなら、安心して聞けるからな!」
春日魅乗:「私は、賢しらなだけの小娘ですよ?」
春日魅乗:「……それでも。ありがとうございます」
森下 仁:おう、と笑って頷く。
日高ぼたん:「私も、春日お姉さんは良い人だと思います」相手の目を見て。
春日魅乗:「ぼたんさんも。嬉しいです」
日高ぼたん:「私より頭も良くて、そういう人に考えてもらえると、私も安心して動けますし。……あ、でも」
日高ぼたん:「あの、一人で色々背負うとか、しないでくださいね? えっと、なにか手伝えることあれば頑張りますし、その…」
日高ぼたん:「無理はしないでほしい、です。なんにも出来ないかもですけど」
日高ぼたん:がんばります、と胸の前で拳を握る。
春日魅乗:その様子を見て、微笑んで。
春日魅乗:「皆さん、本当にいい人たちです。だからこそ」
春日魅乗:(だからこそ、この組織に、叔父様の居場所は作れない)
春日魅乗:「——だからこそ、私、一緒に頑張りたいです」
春日魅乗:「任せてください。お金も口も手も出しますし」
春日魅乗:「足は出さすに収めますとも。経営者ですからね」

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ロ購可!
森下 仁:まず購入!ブルゲ!
森下 仁:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 10[2,10]+7[7] → 17 → 失敗

森下 仁:回ったがダメ!(金がないため)
日高ぼたん:購入!シューターズジャケット!
春日魅乗:アンチマテリアルライフルに挑戦しようかな。
春日魅乗:能力訓練を使用。
春日魅乗:17dx+2>=35
DoubleCross : (17R10+2[10]>=35) → 10[1,1,2,2,2,4,5,5,6,7,7,7,7,8,9,10,10]+9[7,9]+2 → 21 → 失敗

日高ぼたん:1dx>=13
DoubleCross : (1R10[10]>=13) → 4[4] → 4 → 失敗

春日魅乗:14点払って購入。ウェポンケースへ。
春日魅乗:財産26→12
GM:バケモノ……
春日魅乗:そしてロイス!
日高ぼたん:ロイスは森下くんへ。「年下男子 森下 仁 ○P連帯感/N要観察」あのメイドさんとは仲が良いんでしょうか…いえそれどころではないですね…
日高ぼたん:以上です!
森下 仁:ロイスは6枠……保留で!
春日魅乗:-仲間/日高ぼたん/幸福感:○/隔意/ロイス
春日魅乗:-仲間/森下仁/信頼:○/隔意/ロイス
春日魅乗:以上で!

【Middle04/情報取集3】

GM:では引き続きプライズ!項目変わらず7/8!
GM:登場自由!
森下 仁:トゥアーッ
森下 仁:1d10+57
DoubleCross : (1D10+57) → 5[5]+57 → 62

日高ぼたん:やー!
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:53->58)
春日魅乗:侵蝕率+9(1d10->9) (侵蝕率:66->75)
GM:---
GM:では判定どうぞ!
日高ぼたん:素振り!
日高ぼたん:1dx+1>=9 噂話
DoubleCross : (1R10+1[10]>=9) → 5[5]+1 → 6 → 失敗

森下 仁:コネつけて噂話!
森下 仁:5dx+1=>9
DoubleCross : (5R10+1[10]>=9) → 10[1,3,4,10,10]+7[5,7]+1 → 18 → 成功

森下 仁:よしOK
春日魅乗:素!
春日魅乗:17dx>=9
DoubleCross : (17R10[10]>=9) → 10[1,1,2,2,2,2,3,5,6,7,8,8,9,9,9,9,10]+10[10]+1[1] → 21 → 成功

日高ぼたん:素とは?
春日魅乗:はい。
森下 仁:素とは…宇宙とは…
GM:ではプライズ満了!めでたい!
GM:最後の情報開示!

プライズ8/8
乱獲の理由は少女の一族の身体が持つ特異な効能にある。
彼らの血肉を口にすると、普通の人間が強力なオーヴァードになれるという。
オークションでは、彼ら、もしくは彼らの肉が目玉商品として出品されるらしい。

GM:以上です。

GM:---
GM:UGN第十二支部 社務所
GM:---

GM:情報を得た船上オークションの開催を目前に控え、君達は支部に集合していた。
GM:つばさの怪我もほぼ完治し、野良猫を見つけて追いかけまわしたりしている。
喰代尽:「……結局のところ、危惧していた追手は現れておりませんね」
喰代尽:「UGNに保護されたと知って、諦めたのでしょうか?」
春日魅乗:「諦めるようなら、別の問題が浮上するんですよね」
森下 仁:「別の?」
森下 仁:小首を傾げながら、茶菓子を頬張っている。
春日魅乗:「”彼女がオークションの目玉ではない”ということになります」
春日魅乗:「それはつまり、別の、より剣呑なものが存在するということになってしまいます」
春日魅乗:「それもそれで困ってしまいますよね」
喰代尽:「もっと別の目玉商品がある、と」
日高ぼたん:「ふむむむ。」頑張って話についていってる
森下 仁:「じゃあ、やっぱりさ」
森下 仁:「直接乗り込んで、ぶっ潰すのが一番なんじゃ?そうすりゃ、あのビリヤードのおっさんともちゃんと戦えるかもしんないし!」
喰代尽:「そう……それも懸念点です」
春日魅乗:「“センチュリーブレイカー”ですね」
喰代尽:「中々の手練れに見え……おや、ご存知で?」
日高ぼたん:「森下くんと喰代さんが出会った、用心棒さんのひとですね」
春日魅乗:「耳年増ですので。ロイヤル・クルーズが元締めとなれば、そのクラスが出てくるのも道理です」
日高ぼたん:「ほえー……春日お姉さん、ホント物知りさんですね」
春日魅乗:「物知りなんです」えへんと拳を握る。
森下 仁:「ほうほう、そんなに有名で強いのか」
日高ぼたん:釣られてコッチも拳を握った。意外と可愛いお姉さんだ。
森下 仁:「なら、頑張って倒さなきゃな!」
森下 仁:同じようにつられて、ぐっと拳を握る。
喰代尽:「FHエージェントでしょうか?」
春日魅乗:「フリーランスのようですね。三次元的な魔眼による攻撃を得手とすると」
喰代尽:「ああ、成程」頷いて。「同業者でしたか」
春日魅乗:「逆に言えば、命を賭してまで立ちはだかることはないということです」
春日魅乗:「例えば先に目的を達してしまえば、撤退してくれると思いますよ」
日高ぼたん:「ビジネスライクって奴ですね。お二人の時も、撤退する時は追ってこなかったみたいですし……」
森下 仁:「むむ、そうなのか。……まあ、そうなってくれたら楽なのは確かだけど」
森下 仁:むぅ、と。何か納得いかないように唸ってから、ふと。
春日魅乗:「逆に引き込めたらもっと楽だったんですけどね。流石に調略は難しいので」
日高ぼたん:「お金で雇われるけど早いもの勝ちなんですね……信用商売だ…」
喰代尽:「ええ、フリーランスを引き込むのは逆に難しいでしょう。信用に関わりますからね」
森下 仁:「……同業者呼ばわりってことは、はたてもフリーランスってやつなんだよな」
喰代尽:「ええ、そうですよ?」
喰代尽:「私はメイドですが……まあ、メイドも傭兵も同じようなものでしょう」
日高ぼたん:「(同じなんだ……)」
森下 仁:「そうか……メイドと傭兵って同じなんだ……!」
春日魅乗:「掃除を生業にしますものね」
森下 仁:「いやそうじゃなくて。……ということは、このお仕事終わったら、はたてとはお別れになるのか……?」
喰代尽:「?」少し不思議そうな顔。「そうなるでしょうが?何か?」
春日魅乗:「それは私でも、ぼたんさんでも同じじゃないですか?」
日高ぼたん:「そうですね、同じ支部でもないですし……」
喰代尽:「皆さんイリーガルでいらっしゃいますからね」
森下 仁:「うん、それはそうなんだけど、なんかこう」
森下 仁:「……ううん、だめだ、なんか上手いコト言えねーや。寂しいような、残念なような……」
日高ぼたん:「ふむふむ。森下くんは、もっと喰代お姉さんと一緒に居たいってことですか?」
春日魅乗:「ああ」手を打って。「これはあれですか」
日高ぼたん:「あれでしょうかね」
春日魅乗:「あれですねえ」
森下 仁:「うん!倉庫でもこの前のお屋敷でも色々助けてもらったけど、ちゃんとお返し、まだできてないしな!」
森下 仁:「はたての普段の仕事のこととか、聞きたいことも沢山あるし。それに、ええと」
森下 仁:指折り数え、数え。
日高ぼたん:「なるほどなるほど」うんうん。
喰代尽:「私はただの使用人です。もし再び会いたいとお考えになって頂けるならば……」
喰代尽:名刺を取り出し、手渡す。
森下 仁:それを受け取り、しげしげと眺める。
喰代尽:「是非、雇用をご検討ください。値段に応じて、終身雇用も可能ですよ」
日高ぼたん:「かくいう私もフリーランスのメイドさんが普段何してるか、気になりますしね」
春日魅乗:「やっぱりあれでしたね!」
日高ぼたん:「やっぱりあれですね!」
日高ぼたん:「……ちなみにその名刺、プライベートなアドレスも載ってるんでしょうか」
森下 仁:「そしてねーちゃんたちが妙に盛り上がっている!?」
喰代尽:「秘密です」もう一枚、名刺を口に当てて。
喰代尽:「春日様など、如何でしょう? 使用人のご入用は?」
春日魅乗:「そうですね……永久就職していただくのもいいかもですね」
日高ぼたん:「わーっ」キャッキャッ
春日魅乗:名刺を受け取って。「先約がなければ、ですけど」
森下 仁:「ちなみに」
森下 仁:適当な棚から、電卓をひとつ取り出して、はたてに渡す。
森下 仁:「しゅうしんこよう?ってやつだと、いくらくらいなんだ?」
森下 仁:※純然たる好奇心である!
日高ぼたん:「(前向き、前向きな検討ですね!)」
喰代尽:「そうですね……」ぱちぱちと電卓を叩き。
春日魅乗:「(善処、善処ですよ!)」
日高ぼたん:12歳の少年である!
日高ぼたん:「(これはもしかしたら、もしかしたらですね春日お姉さん…)」
春日魅乗:「(もしかしたらもしかしたらですよぼたんさん……)」
喰代尽:「皆様でしたら、お気持ちを添えてこの程度になるかと」
喰代尽:森下君には理解の外、春日さんにはまあそこそこ、程度の金額。
春日魅乗:「わあ」額面を見て。
春日魅乗:「お買い得ですよ!」
森下 仁:「ヒェッ……」
喰代尽:「サービス致しますよ」
日高ぼたん:「おぉ………」額面を見る。ゼロがいっぱい。
森下 仁:「……うん、やっぱり魅乗ねーちゃんって、すごい」
春日魅乗:「本気ならばお貸ししましょうか?」
日高ぼたん:「おぉ」
森下 仁:「あとが……あとが怖そうだ……!」
日高ぼたん:「(これ、もし借りるとか言い出したら私達凄いものを目にしてるかもですね、魅乗さん)」ひそひそ
春日魅乗:「(さすがに性急すぎるかも知れませんね。もう少し様子を見ましょうかぼたんさん)」
春日魅乗:「まあ、とはいえ。慣れて頂かなければ。何にせよ、オークションではそれに勝るとも劣らぬ額が動きますよ」
森下 仁:「それに、うん。お金は、やっぱり自分できっちり稼がないとな!」
日高ぼたん:「(借りても良い、と思い始めるほどになる辺りが一番キュンキュンですからね、魅乗さん)」漫画知識である。ついでに無意識に呼び方が変わる
日高ぼたん:「ふむ、偉いですね森下くん。頑張って稼がなきゃですね」
喰代尽:「出品物について、何か情報が?」
森下 仁:「おう。がんばるぞおれ!」
春日魅乗:「(それにそのうち、尽さんの側からもっと額を下げてくると見てますよ、ぼたんさん)」
日高ぼたん:「(なるほど……さすが魅乗さん。慧眼です)」
春日魅乗:「ああ、失礼。そちらも、予測が立ちました」
森下 仁:「と、そうだ。まずは今のお仕事の話だよな」
日高ぼたん:「ですね。将来の話は今を片付けてからにしましょう」
春日魅乗:「目玉は“摂取すればオーヴァードの力を増すという肉”です」
喰代尽:「……肉?」
森下 仁:「……おにく?」
日高ぼたん:「おにく」
春日魅乗:「力を増す、は正確ではありませんか。潜在的なレネゲイドウイルス罹患者さえも、です」
日高ぼたん:「まだ普通の人でも、オーヴァードに覚醒する……ってことですか?」
春日魅乗:「ええ。全人口の7割がそうとも聞きますからね。ほぼその認識でいいでしょう」
森下 仁:「……なあ、魅乗ねーちゃん。その肉ってさ」
森下 仁:「なんの、肉なんだ?」
森下 仁:何かしら嫌な予感を感じながら、恐る恐る尋ねる。
春日魅乗:「……」
GM:がらり、と扉が開く音。
春日魅乗:「目玉が何かは申し上げましたよ、私」
つばさ:「い、ぃいい」外で遊ぶのに飽きたのか、つばさがとてとてと小走りで日高さんに駆け寄ってくる。
森下 仁:「……マジで、か?」
森下 仁:ぼたんちゃんに駆け寄るつばさちゃんの姿を、目を丸くして見ながら。
日高ぼたん:「あ、つばさちゃん……」駆け寄ってくるつばさを抱きとめる。
つばさ:「?」視線に気付き、不思議そうな顔。
春日魅乗:その姿を見やり。「はい。ご同胞が滅ぼされたのもそのためでしょう」
春日魅乗:にこやかに笑って手を振る。
喰代尽:「その効能が確かなら、引く手あまたでしょうね」
日高ぼたん:そして、他の人の目線がこちらに。正しくは腕の中のつばさに集まっていることに気付く。
日高ぼたん:つばさちゃんの髪を撫でながら
日高ぼたん:「………リョコウバトが全滅したのは、」静かに呟く「美味しかったから、でしたっけ…」
森下 仁:「……おれさ。人間って、もっと、ちゃんとしてるもんだと思ってた」
森下 仁:「そりゃあ悪い奴もたくさんいるし、そんな奴らがいるから、おれたちがいるんだけど」
森下 仁:ぐっ、と。一際強く、拳を握り込んで。
春日魅乗:「まあ、もはやこの段、意図は関係ないんですけどね」
春日魅乗:「彼女は守り、オークションは潰す。そこは迷いなく同じでしょう?」
日高ぼたん:「その通りです」ぎゅ、と腕の中の彼女を抱きしめ
喰代尽:「やるべきことは変わらない、と」
森下 仁:「……うん。これを潰したって、たぶん、また似たようなことを考える奴はいる」
森下 仁:「そうなったら、またそれを潰す。……そうしてくしか、ないんだな。おれたちは」
日高ぼたん:「続けて。そういう人たちに、やる前から無駄ですと。思い知らせてあげるのも私達のやることです」
日高ぼたん:「眼の前のことから、片付けていきましょう」ぐ、と拳を握る
春日魅乗:「そうですね。この神社の階段だって」
春日魅乗:「数段抜かしで登り続けることは出来ないでしょう?」
春日魅乗:「……出来ないですよね……?」
日高ぼたん:「……わ、私は無理ですね」女子なので……と小さく。
森下 仁:「…………?」
森下 仁:不思議なものを見るような目をして。
森下 仁:「おれはまだ3段飛ばしだけど、秋ねーちゃんとか直ねーちゃんは平気で10段とか飛ぶぞ?」
日高ぼたん:「…………………」
春日魅乗:「……」
日高ぼたん:「………そ、そう!ひとっ飛びにすることは出来ないわけです!ね!魅乗さんねっ!」
春日魅乗:「この支部はこれだから困るんですよね」
つばさ:その時、何かに反応したように、不意につばさが顔を上げる。
つばさ:「!」
春日魅乗:「え、ええ、そうです。一歩一歩修練を積んでどんどんとできるように……」
森下 仁:「……ぉ?」
春日魅乗:「……む。どうしました?」
つばさ:「ぃ、いぃいい」
日高ぼたん:「何か、気になることがありましたか?」つばさちゃんに
つばさ:身をよじり、日高さんの腕から抜け出し、社務所の外へと走っていく。
日高ぼたん:「あっ。何処へ行くのですか?」
森下 仁:「ぁ、おい!?……追いかけるぞ、ぼたんねーちゃん!」
日高ぼたん:追いかけてみよう。
森下 仁:一声かけてから、追いかけて走り出す。
つばさ:君達が後を追うと、境内の真ん中で立ち止まり、無言で遠くの空を見つめている。
日高ぼたん:「そうですね。何か気になるみたいです」ぱたたた、と追いかける
つばさ:「…………」
つばさ:傾いた日に照らされ、静かに立ち尽くす。
喰代尽:「……どなたか、私の他に強化聴覚の類をお持ちの方は?」
春日魅乗:首を振って。「聴力が発達してるんですよね、つばささん」
森下 仁:「……天気とかなら匂いでわかるけど、音はちょっと。なんか聞こえるのか、はたて」
日高ぼたん:「………感覚は鍛えたつもりですが、聴力特化では」
春日魅乗:「私達には聞こえないものを、捉えているのかも」
喰代尽:「……何か、微かに。遥か遠くから……」
喰代尽:「……鈴の音、のようなものが聞こえます」
日高ぼたん:「………鈴?」
つばさ:「ぃ、いぃい」小さく、まだ掠れた喉を鳴らして、
つばさ:ばさり、と大きく翼を広げる。
森下 仁:「あっ!?」
春日魅乗:「あっ」
つばさ:助走を付けると、翼を大きく羽搏かせ、一気に空に舞い上がる!
春日魅乗:「こちらには聞こえませんが。呼び鈴でしょうか、それ」
喰代尽:見る間に遠ざかっていく姿を見ながら、「どうやら、そのようですね」
春日魅乗:「つばささんを今、呼びたてようとする者は、すなわち」
森下 仁:「……船のやつら!」
喰代尽:「こちらを」スマートフォンをタップして、君達に見せる。
森下 仁:それを覗き込むように。
日高ぼたん:「………………」覗き込みます
喰代尽:「つばさ様には、発信機をお付けしておきました」
喰代尽:画面上のビーコンは、一直線に海の方向へと向かっている。
日高ぼたん:「つまり、コレを追えばつばさちゃんの場所が…!」
森下 仁:「……うん、なんか言わなきゃならない気はするけど、とりあえずナイス!」
春日魅乗:「ええ、ナイスです、尽さん」封筒を取り出して開ける。
春日魅乗:中身を検めて。「そうですね、間違いなくサファイア号のルート上です」
日高ぼたん:「………魅乗さん、間違いなくって………その封筒は一体?」
日高ぼたん:どうして分かるんだろう、と思いながら。
森下 仁:「……じゃあ、今すぐ乗り込むしかないってことだな。あ、でも」
森下 仁:「……どうすんだ、チケットとか買うのか?」
春日魅乗:「これですか?オークションの招待状です」
日高ぼたん:「招待状」
森下 仁:「しょうたいじょう」
日高ぼたん:「……招待状!?」一拍遅れてビックリ
喰代尽:「準備がよろしいですね」
森下 仁:「……え、マジで!?普通に真正面から入るの!?入れるの!?」
春日魅乗:「はい。必要になると思いまして」
日高ぼたん:「必要になると思ったら、準備できるんだ……」
日高ぼたん:すごい……と素直に呟いてる
森下 仁:「……よし。じゃあ、行くっきゃないな!」
日高ぼたん:「で、ですね!正面から行けるなら万々歳です!」
喰代尽:「ええ、参りましょう」
喰代尽:「ああ……ただ今回、私の業務に戦闘は含まれておりませんので、悪しからず」
喰代尽:「そちらは皆様にお任せいたします」
森下 仁:「そこははっきりしてんだな……!」
日高ぼたん:「雇用内容ですもんね……」
喰代尽:「業務外労働は主義に反しますので」
喰代尽:平然と言う。
春日魅乗:「次は最初から込みの依頼をしましょうね」
日高ぼたん:「ちゃんとしてる……」生活時間全てが業務時間に置換される親戚の姉を思い出しながら
春日魅乗:「あ、あと、言い忘れてましたけど。当然、こういうの」
春日魅乗:「ありますからね。ドレスコード」
森下 仁:「…………」
森下 仁:「どれす、こーど」
日高ぼたん:「……………」
日高ぼたん:「どれすこーど」
日高ぼたん:自分の服装に目を落として
春日魅乗:「はい。ドレスコードです」柔らかに微笑んだ。
日高ぼたん:「制服、は駄目ですよねぇ……流石に」
日高ぼたん:どうしましょう。とつぶやいた、
森下 仁:同じく、服装を確認して。
森下 仁:「……助けて魅乗ねーちゃん!」
森下 仁:頼るべき人に、泣きついた。
日高ぼたん:「助けてください魅乗さん!」
日高ぼたん:右に同じく。
春日魅乗:「ふふ。どんどん頼りにしてくださいね」
春日魅乗:「こんな事もあろうかと、たくさんご用意したと申し上げましたよね?」
春日魅乗:「衣類も、です」

GM:---

GM:シーン終了。
GM:ラストロイス購入タイム!
森下 仁:購入!ラストブルゲチャンス!
森下 仁:3dx>=20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 10[1,8,10]+7[7] → 17 → 失敗

森下 仁:うおーッ出目はいい!だがアウト!
GM:すごい回ってる
日高ぼたん:シューターズジャケットチャンス!
日高ぼたん:1dx>=13
DoubleCross : (1R10[10]>=13) → 3[3] → 3 → 失敗

日高ぼたん:だめ。
GM:すごい回ってる!?
春日魅乗:PDWにしてみようかな
春日魅乗:能力訓練を使用して判定。
春日魅乗:17dx+2>=30
DoubleCross : (17R10+2[10]>=30) → 10[2,2,3,4,4,4,5,6,6,7,8,8,9,9,9,9,10]+7[7]+2 → 19 → 失敗

春日魅乗:よし足りる!財産11点で購入!
森下 仁:そこで「足りる」と言える強さ。
春日魅乗:財産が12→1に!ガッツリ使いました。
日高ぼたん:足りてるんだ…
GM:社会性の怪物
春日魅乗:これもウェポンケースへ。ロイスは満タンなので以上!
日高ぼたん:ロイス変更!「お姉さん 春日魅乗 ○P凄いお姉さん/したたかなお姉さん」→「魅乗さん 春日魅乗 ○P親近感がわきます/したたかなお姉さん」
日高ぼたん:以上!
春日魅乗:わーい親近!
日高ぼたん:お気に入りの漫画とか読み回したい!
森下 仁:ぼたんちゃんに!「■連帯感/隔意」で!
日高ぼたん:やったー!
森下 仁:一緒に魅乗ねーちゃんに頼ろうぜ!
森下 仁:以上です!
GM:OK!

【Climax/天使の骨】

GM:クライマックスです。全員登場!
森下 仁:1d10+62
DoubleCross : (1D10+62) → 4[4]+62 → 66

日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:58->62)
春日魅乗:侵蝕率+5(1d10->5) (侵蝕率:75->80)

GM:---
GM:クイーン・サファイア号 メインロビー
GM:---

GM:君達が足を踏み入れると、既にフロアは異様な空気に包まれていた。
GM:様々な仮面で顔を隠した男女がひしめき合う、現実とは思えぬ光景。
GM:皆一様に、一目で高価なものと分かるスーツやドレスに身を包んでいる。仮面を被ってはいるが、春日さんには見覚えのある相手もちらほら確認できるだろう。
GM:ステージ上では既にオークションが始まっており、司会のこれまた仮面を着けた男が声を張り上げている。
司会者:「さあ、次なる商品はこれまた逸品!EXレネゲイドに感染した拳銃です!」
森下 仁:「うう……動きづらい、足がむずむずする……」
森下 仁:子供用のタキシードに、髑髏を模した仮面。足元は、これまた子供サイズの革靴。
春日魅乗:顔には天使の翼のような仮面。胸元と大腿まわりをざっくりと開けたドレスに身を包んでいる。
春日魅乗:普段の年相応さを残したドレスとは印象を違えている。仮面の下を確信させないように。
春日魅乗:ただでさえ年若い姿は目立つからだ。
司会者:「使用者の意志により弾道を自在に操ることが出来るという素晴らしい品です!レディの皆様には護身用、紳士の皆様にはハンティングにうってつけ!」
GM:客たちの口からは、途方もない金額が飛び交っている。
森下 仁:「……なんか、すごいな。世界がちがう」
日高ぼたん:「…………足が、攣りそうですね」
日高ぼたん:顔に花の意匠をあしらった仮面に、胸元は抑えて肩を露出したドレス。そして身長を補うためのヒールに身を包む
喰代尽:飛び交う金額に、「ぼったくりもいいところですね」
春日魅乗:「真贋を見極められぬものから搾取する側面もありますからね」
喰代尽:「いい商売です。まあ、レネゲイドのことをよく知らない層からは、魔法の品々のように見えるのでしょうが……」
春日魅乗:「この様な戦場もあるということです……ぼたんさん?大丈夫ですか?」
日高ぼたん:同年代でも低い身長をカバーするために、縦方向の錯視を行わせるように選ばれている。肩の露出は中央に視線を寄せないための視線誘導…とか聞いた
日高ぼたん:「え、ええ。大丈夫です。ヒールがちょっと初めてでしたけど、慣れてきました」
森下 仁:「そうか、これも戦いか……。……けど、うん」
森下 仁:「ねーちゃんたちの綺麗なカッコが見られるなら、こういう戦いも悪くないな。毎度毎度はゴメンだけど」
森下 仁:自分の緊張を紛らわせるため、努めて明るく笑いながら。
春日魅乗:「まあ、お上手」
日高ぼたん:「でも、ほんとお綺麗ですね魅乗さん。」はわー、とドレス姿を見ている
日高ぼたん:普段は少女らしさを残しているが、仮面も相まってこの場で見ると大人にしか見えない
春日魅乗:「装いで随分と変わるものですよ」唇に手を当てる。
春日魅乗:「時間があれば、ぼたんさんにもご教授したんですけどね」手をくねくねとさせて。
喰代尽:「日高様もお綺麗ですよ」
喰代尽:こちらは無機質な仮面に普段通りのメイド服のままだ。主人に付き添ってきたメイドという設定らしい。実際メイドなのだが。
日高ぼたん:「ありがとうございます。…えへへ。終わった後に時間があったら、お願いします」あの手の動きはなんだろう、と思いました
森下 仁:「……なんか、はたては逆にあれだな。その格好、見るとほっとする気がする」
喰代尽:「有難う御座います」恭しく一礼。
喰代尽:「それとも、私もドレスに着替えたほうがよろしかったでしょうか?」
森下 仁:「それはそれで見てみたい!けど」
森下 仁:「……うん。いつかはたてを雇って、戦いじゃない場所でねーちゃんたちみたいな服着てもらうんだ」
春日魅乗:「男の子ですね。こういう服がお好きなんですか?」
喰代尽:「……まあ」珍しく、少しだけ笑って。「それはそれは」
喰代尽:「その日が来ることを、楽しみにさせて頂きます」
森下 仁:「そりゃあ、きれいな子にはきれいな服着てもらいたいじゃん!……支部のみんな、だいたい巫女服しか着ないしさあ……」
森下 仁:「……おう、がんばる!」
日高ぼたん:「(…………攻めますね。攻めてますね!)」
日高ぼたん:「装いの習いに、いつかのドレスに。うん、今日を乗り越えて、やらなきゃいけないことがいっぱいですねっ」
GM:オークションは続き、次々とレネゲイドアイテムが落札されていく。会場のあちこちには警備が立っているが、センチュリーブレイカーや結城の姿は見えない。
喰代尽:「……しかし、現れませんね」発信機を確認する。つばさは確かにこの船内にいるはずだ。
日高ぼたん:「こういうオークションって品目はあるんでしょうか……目玉というにはオオトリ、とかですかね」
春日魅乗:「目玉ですから、後ろに残しているとは思うんですけど」
春日魅乗:「つばささん以外が見えないのは気になりますね」
森下 仁:「……売約済み、なんてこたーないよな。オークションだもん」
日高ぼたん:「買い手が付いてるなら、わざわざオークション会場には持ち込まず、ひっそり受け渡しをする……と思いたいですね」
司会者:まるでその言葉に応えるかのように、司会者が声を発する。
司会者:「さあ皆様!そろそろ待ちくたびれてきた方々も多くなってきたのではないでしょうか?」
日高ぼたん:「おっ……本命でしょうか」空気が移り変わるのを感じる
司会者:「お集り頂きました皆さまを退屈させるのは本意ではありません!そこで今一度、本日の目玉商品をご紹介しましょう!」
GM:会場の空気が静かに熱を帯びる。
春日魅乗:「今一度……?」
司会者:「口にすることで誰でも……そう!誰でも!この私も、本日お越しいただいております紳士淑女の皆様も!」
司会者:「誰でも超能力者や魔法使い……オーヴァードになれる、幻の食材……それが天使の血肉、天使の骨です!」
森下 仁:「……骨?」
GM:歓声が上がる。集まった客たちはやはり殆どがオーヴァードについて認知しているらしい。
日高ぼたん:「…………………」
司会者:「この食材は鮮度が命、そこで今回は生きたままの状態でこちらにご用意してあります!」
司会者:「皆さまには落札次第、すぐに処理をして召し上がって頂けるという次第でございます!」
森下 仁:生きたまま。その言葉に、安堵のため息が漏れかける、が。
森下 仁:「……処理、って」
日高ぼたん:………ギリ、という音が、自分が声を出さないために歯を食いしばる音だと気付く。
司会者:「……おっと!ですが、メインディッシュにはまだ早い!焦らないでください。その前にちょっとした前菜をご用意しております」大仰な手振りで観客に語り掛ける。
司会者:「メインの個体には中々手が届かないという皆様の為に!我々は今回、少々お手頃なものをご用意いたしました!」
司会者:壇上に、大量の肉が運ばれてくる。
司会者:凍り付き霜が落ちたそれらは、腕や足、内臓――すべて人間のパーツだ。
森下 仁:「……くそ」
森下 仁:体を壊したり、壊されたりすることはあるけれど。こうして“もの”になった体を見ることには、慣れていない。
日高ぼたん:「……お手頃?」他にも、つばさちゃんのような人が?と思いかけ。
日高ぼたん:「……………!」
司会者:「各所から集められた、冷凍の肉です!先程申し上げました通り、この食材は鮮度が命ですので、やや品質は落ちますが……」
司会者:「こちらでもオーヴァードへの覚醒は何ら問題ございません!是非お試しください!」
司会者:「別室には腕利きのシェフ達が控えております。落札後は、鮮度を落とさずすぐに召し上がって頂けますよ!」
春日魅乗:「……彼女の、眷属というわけですか」
森下 仁:「……魅乗ねーちゃん。まだ、やっちゃだめか」
司会者:「では、まずはこちら!」小さな足を無造作に取り上げて。
司会者:「右足からです!開始価格は——」
GM:司会者が言うや否や、先ほどにも増して更に法外な価格が次々と提示されていく。
日高ぼたん:「……………ふぅ」
日高ぼたん:2度吸って、3度吐く。銃を扱うときの、心を落ち着ける呼吸。まだ冷静。大丈夫だと自分に言い聞かせる
春日魅乗:「お気持ちは重々承知しています。けれど」
春日魅乗:「私達は、生者を優先しなければいけません」
喰代尽:「ええ。まだつばさ様の所在が確認できておりません」
日高ぼたん:「そうですね………まだ、つばさちゃんの、無事も確認できていません」一言ずつ、区切るように言う。
日高ぼたん:「だから、まだです」自分にも言い聞かせる。
森下 仁:「……うん。わかった。魅乗ねーちゃんの、言うとおりにする」
森下 仁:「……ごめん。一番我慢してるの、ぼたんねーちゃんのはずなのに」
日高ぼたん:「大丈夫です、森下くん」ふっ、と。その気遣いをありがたく思って。「つばさちゃんを助ける。これは、決定事項ですから」
喰代尽:「発信機はまだ作動中です。少なくとも、現時点でつばさ様はご存命ということです」
GM:まるでよくある市場の競りめいて、様々なパーツが次々と落札され、競り落とした客たちが次々と別室に吸い込まれていく。そこで調理を行っているのだろう。
GM:やがて、残った最後の心臓が落札され、会場が拍手に包まれる。
司会者:「おめでとうございます!さあ、別室へどうぞ!」
司会者:「いやぁ、手に汗握る素晴らしいオークションです!わたくしも司会者として興奮を禁じ得ません!」
司会者:「さて、それでは改めまして……」
GM:司会者が会場を見回す。客たちが固唾をのんでそれを見つめる。
司会者:「大変長らくお待たせしました!本日の目玉商品!」
司会者:「世界にただ一頭!生きた天使のお披露目です!」
GM:その言葉と共に、司会者を照らしていたスポットライトが切り替わる。
春日魅乗:「天使と宣いながら、一頭、と」
春日魅乗:「そうですか。そう仰るのですね」
GM:代わりに照らし出されたのは、透明なケースに閉じ込められて運ばれてくる、背に羽の生えた少女——つばさだ。
GM:防音性のケースを必死に叩いて、何か叫んでいる。
GM:会場はどよめきに包まれ、更に異様な熱気を帯びていく。
日高ぼたん:ちら、と魅乗さんをみる。その言葉に含まれる感情を思いながら。
日高ぼたん:「ーーっ!」しかしそれも一瞬。ついに現れたつばさに目を釘付けにする
森下 仁:「……」
森下 仁:じぃっと、その光景を。努めて静かに、落ち着いている風に。
司会者:「さて、私も分というものを弁えております。これ以上焦らすことは致しません!」
日高ぼたん:自分の後ろ。そこに自分の意識があって、自分を見下ろす。そう思うと冷静になれる。
司会者:「早速競りに参りましょう!まずはこちら……」ケースの中のつばさをステッキで示し、「……右腕から!どうぞ!」
春日魅乗:「!」
森下 仁:「……こいつ、まさか」
春日魅乗:「部位ごとに、ですか……!拙いですね」
森下 仁:「ここでバラしながらやる気か……!」
日高ぼたん:「…………一人分まるまる。食べる必要はないと。いうことですね」
GM:途端に、凄まじい勢いで、怒号のような競りが始まる。
春日魅乗:「まるごと買い戻すつもりでいましたが。これでは難しい……」
GM:天文学的な金額が飛び交う。皆一様に、つばさの肉を求めている。
春日魅乗:「一度競り落としては、調理場に連れて行かれてしまいます」
森下 仁:「魅乗ねーちゃん……!」
日高ぼたん:「………そうですね。一度でも落札されてしまえば、そこで『処理』が始まる……」
春日魅乗:「それでは、すべてを五体満足で得ることは出来ません。それに」
春日魅乗:「もう、限界ですよね。お二人も」
春日魅乗:「私も」指先をくるり、と描く。「やりますか」
日高ぼたん:「流石魅乗さん」
日高ぼたん:「えぇ、やりましょう」
喰代尽:「後のことはお任せを。どうぞ存分に」
森下 仁:「うん、騒ぎになるだろうけど、たのんだ、はたて」
春日魅乗:ステッキを撃ち抜く軌道に、突如どこからか銃弾。
司会者:「!?」ぱらぱらと木片が舞い散る。
春日魅乗:「では」手を上げて、下ろす。「お願いします」
森下 仁:その銃声に続くように。
森下 仁:「……ぉおおおおおおおおおッ!!」
森下 仁:熱狂に冷や水を浴びせかけるような、大音声。
GM:突然の銃声と大音量に、会場は一気にパニックに陥る。
GM:怒号は悲鳴に変わり、客たちがみな我先にと逃げようとする。
日高ぼたん:「ヒールが、邪魔ですね」
日高ぼたん:ダ ン ッ ッ ッ!
日高ぼたん:強く踏み込むように震脚。鈍く重い音とともに、ヒールを圧し折る
日高ぼたん:同時に、逃げる客たちを煽るように、少々派手に音を演出した
春日魅乗:「さて、さて、さて」ステージへと歩み寄る。
森下 仁:「よっ、ほっ、はっ」
森下 仁:逃げる乗客の肩を、頭を、背中を。八艘飛びのように渡りながら、ステージへと距離を詰める。
日高ぼたん:ぺた ぺた ぺた。ヒールを折って平らになった靴で魅乗さんに続く。
司会者:「ひ……ひぃっ……!?」
日高ぼたん:音と風と光で恐怖を助長し、一般の乗客の逃走を一層早めながら
司会者:怯えた様子で後ずさる。
春日魅乗:「私もですね、我慢しましたよ。真贋を分からぬ者が、騙されて掴まされるのはそれは結構です」
春日魅乗:「それは捕食ですから。あまり褒められたやり方ではないでしょうけどね」
春日魅乗:「ですが、価値あるものを貶めるのはいけません。そこに刃を入れれば」
春日魅乗:「その価値は永遠に失われます。永劫、価値を損じた者として扱われたくはないでしょう?」
司会者:「わたっ……私は……ただっ……雇われた、だけで……!」
春日魅乗:「そうですか。でも、それを信じる術がありません」
春日魅乗:「雇い主はいらっしゃいますか?」
司会者:「……!! それは——」
GM:男が口を開こうとした瞬間、
GM:強烈なレネゲイドの波動が君達を襲う。ワーディングだ。
森下 仁:「……来やがったか!」
GM:司会者の男を含め、客たちが次々と倒れ伏していく。
センチュリーブレイカー:「あーあー、好き勝手やりなさる」
センチュリーブレイカー:フロアに黒色の球体が生成され、スーツ姿の男が姿を現す。
センチュリーブレイカー:「どうしてくれンだい。せっかくの競りが滅茶苦茶じゃねェか」
森下 仁:「うん、めちゃくちゃにしに来たんだから、それであってるぞ!」
森下 仁:「つーわけで、久しぶりだなおっさん!……あ、違ぇ!」
森下 仁:髑髏の仮面を、べりっと剥がして捨ててから。
森下 仁:「改めて!久しぶりだなおっさん!」
センチュリーブレイカー:「それじゃあ困るンだがね。何せ俺のギャラがパァだ」
春日魅乗:「ええ。どうしてくれましょうね」仮面の下に笑みをたたえて。
日高ぼたん:「手荒いノックをすみません。こちらも、穏便に済ますつもりだったのですが」
日高ぼたん:買い戻すつもりだった、隣の友人を見ながら
つばさ:「……!」ケースの中から、日高さんに向けて叫んでいる。
日高ぼたん:「大丈夫ですよ、つばささん。守りにきましたから」ケースに手を触れて。
日高ぼたん:「約束を守りに来ました」笑顔。安心させるように
センチュリーブレイカー:「ああ、あの時のお坊ちゃん」
センチュリーブレイカー:「今日は逃げ出さねェのかい?」
森下 仁:「うん、言っただろ、今日はめちゃくちゃにしに来たんだ。だから」
森下 仁:「……訂正。めちゃくちゃにすることになったんだ。だから付き合ってくれよ、おっさん」
森下 仁:魅乗の最初のプランに、ようやく気付いて慌てて言い直す。
センチュリーブレイカー:「そりゃ豪気なことで。だが俺なンかに構ってていいのかねェ」
森下 仁:「……む?どういうことだおっさん」
GM:それと同時に、破砕音と獣のような咆哮が響く。
GM:会場に、何体もの怪物が姿を現す。
GM:獣や爬虫類のようなもの。虚ろな目でふらつく人間。それぞれがジャームだ。
GM:恐らくは先程天使の肉を喰らった客たちの成れの果て。ワーディングに反応して姿を現したらしい。
春日魅乗:「生まれたて、と言うわけですか」
GM:ジャーム達は意識を失った客たちに、次々と吸い寄せられていく。
森下 仁:「……やべえ!」
センチュリーブレイカー:「これで全部じゃねェでしょうよ。客室を襲いに行ったのもいるはずだ」
センチュリーブレイカー:「改めて。天下のUGNサンは、俺なンかに関わってていいのかねェ」
春日魅乗:「解せませんね。それではまるで、もとよりその予定であったようです」
センチュリーブレイカー:「人聞きの悪いこと言いなさるね、お嬢サン」
春日魅乗:「あなたの主の望みは、一体何と?」
センチュリーブレイカー:「さてねェ。俺はただの雇われなもンで。お嬢サンがたのような高貴な方々のお考えは、どうにも」肩を竦める。
センチュリーブレイカー:「あ、いいのかい?もう行ったぜ、ほら」
春日魅乗:「……!」
森下 仁:「……ああくそ、どうしたって手が足りないぞこれ!」
GM:気絶した観客にジャームが喰らい付こうとした、その時。
日高ぼたん:「わ、私達だけでも先に対処したほうが…!」魅乗さんの会話を聞きながら、ジャームへの対処を優先しようとする
GM:異形と化した頭部が、拳によって一撃で粉砕される。
喰代尽:「…………」血に塗れた腕をハンカチで拭い、君達を見る。
日高ぼたん:「………なんと」
喰代尽:「業務外労働はしない流儀でして」
喰代尽:「ですので、春日様。ああ、日高様でも、森下様でも結構です」
喰代尽:「雇っていただけますか?臨時で」
森下 仁:「……魅乗ねーちゃん」
森下 仁:「あとで、ちょっとだけ、金貸してくんない……?」
日高ぼたん:「………わ、私からもお願いします。魅乗さん」
春日魅乗:「だそうです。即答なさった先約が居るみたいですので」
春日魅乗:「私はお貸しするに留めますよ。UGN第十二支部がお雇いになるそうです」
日高ぼたん:「カッコイイですねぇ……」
森下 仁:「うん、とゆーわけで、はたて!頼んだ!」
喰代尽:「畏まりました」言いながら、回し蹴りでジャームを吹き飛ばし。
喰代尽:「外の事はお任せを」
喰代尽:そう言って、風のように姿を消す。
森下 仁:「……あとのことがますます怖くなったけど、ひとまずよし!」
日高ぼたん:「…………(お尻に敷かれそうですね)」
センチュリーブレイカー:「……あちゃあ、参ったね、こりゃ」
センチュリーブレイカー:長い棒——ビリヤードのキューを担いだまま、ぼりぼりと頭を掻く。
日高ぼたん:「ひ、ひとまずこれで、後はやることをやるだけです」
センチュリーブレイカー:「三対一か。まあ精々頑張ると……おっと?」
GM:かつ、かつ、と、靴音が響く。
GM:ロビーの大階段を、一人の老紳士が下りてくる。
センチュリーブレイカー:「やあ、雇い主様の登場だ。話ならあっちに訊いてくンな」
日高ぼたん:「おや、"雇い主"様ですか。大ボスですね」
森下 仁:「あれが……ボス!」
春日魅乗:その姿を見やると、仮面を外して。
結城総一郎:かつん、と杖をつき、立ち止まる。
結城総一郎:「……春日君か」
春日魅乗:「はい。お久しぶりです」
結城総一郎:「奇遇……では、ないのだろうな」
春日魅乗:「そうですね……奇遇ではないのです」
春日魅乗:「結城様が、此方に踏み越えてきたのですから」
結城総一郎:「……成程」
結城総一郎:「あの時の君の言葉は、警告だったわけか」
春日魅乗:「もしもあれを超えて、踏み越えるならば、どうしようかは考えておりましたよ」
春日魅乗:「正しき道より来たのならば、私はご支援差し上げていました」
春日魅乗:「誤った道より来たりしならば、結城様の仰った通りに、と」
春日魅乗:「『また会ったらその時は、この哀れな老人の相手をしてやってくれ』」
春日魅乗:「社交辞令とは致しませんよ、私。また、お会いしましたよね?」
春日魅乗:「——哀れな老人に」
結城総一郎:「道ならば、最初から踏み外していたとも。君に出逢うよりも前からね」
結城総一郎:静かに、平然と話す。ワーディングの只中で。
結城総一郎:「私はどうしても、オーヴァードになりたかった」
結城総一郎:「どんな手段を使おうともね」
春日魅乗:「して、今のご感想は?」
結城総一郎:「特に、何も。こんなものか、というだけだ」
結城総一郎:「道具を求めるのは、その目的があってこそだ」
結城総一郎:「私はまだ果たしていないのでね」
春日魅乗:「何を?」
結城総一郎:「復讐だよ。ただのね」
結城総一郎:「つまらん話さ。妻が死んだんだ」
結城総一郎:「くだらない強盗殺人でね。私が一月に稼ぐ額にも満たないはした金の為に、妻は殺された」
春日魅乗:「……成程。結城様は」
春日魅乗:「私の知り得ぬものを、既に知っていたのですね」
春日魅乗:「私が、結城様の知り得ぬものを知っていたように……」
結城総一郎:「そういうことになるね。既に失った後だが」
結城総一郎:「妻は私の全てだった。私には他に何もない。他にあるのは金だけだ。妻がいないなら、その使い道もない」
結城総一郎:「だから、手を尽くしたんだよ」
結城総一郎:「犯人が死刑を免れるようにね」
結城総一郎:「必ずこの手で縊り殺してやろうと思った。他の誰にも任せられない。自分の手で殺そうと、待った。待ち続けた」
結城総一郎:「だが、あまりにも待ちすぎた。気付けば私は無力な老人になり、人を殺すどころか、まともに動くことも困難な有様になっていた」
結城総一郎:「……そこで、オーヴァードの存在を知った」
結城総一郎:「そして、天使の存在もね」
結城総一郎:「あとは知っての通りだ。私はこの船を会場として提供する見返りに」
結城総一郎:「彼らから、生きた天使を一匹丸々譲渡してもらった」
結城総一郎:結城の全身には活力が漲っている。数週間前に出逢った時の枯れ木のような老人とは、別人だ。
春日魅乗:「……それを、お摂りになったわけですか」
結城総一郎:「ああ、余さず全てね」
春日魅乗:「……なるほど。この状況は結果であり、目的ではない……」
春日魅乗:「……私達の目的は、オークションの破壊と、彼女の保護です」
春日魅乗:「結城様の目的とは、直接ぶつからないと思うのですが」
結城総一郎:「ほう……」顎をさすって。
結城総一郎:「この場から逃げ延び、私が復讐を果たすまで見逃してくれるのかな?UGNという組織は」
春日魅乗:「……いえ。UGN的には、それで済むことはないですよね」後ろの2人を返り見て。
結城総一郎:「で、あれば。仕方ない」
春日魅乗:「残念です」
結城総一郎:「春日くん。君もそうだと思うのだが、私は目的の為ならば手段は選ばない主義でね」
結城総一郎:結城が帽子を目深に被り、強烈なワーディングを展開する。
結城総一郎:「死んで貰うよ」
GM:戦闘開始です。
森下 仁:やってやろうじゃねえか!
日高ぼたん:やろう!
エンゲージ

結城総一郎[8]、センチュリーブレイカー[12]

(10m)

日高ぼたん[12]森下仁[9]春日魅乗[4]

GM:結城のワーディングが、君達の衝動を強烈に喚起する!
GM:Eロイス≪堕落の誘い≫
森下 仁:グワーッ!?
GM:衝動判定失敗で侵蝕100に!
GM:判定難易度は9!
日高ぼたん:グワー!!
森下 仁:3dx+1>=9
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 6[2,3,6]+1 → 7 → 失敗

日高ぼたん:3dx+1>=9
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 8[3,6,8]+1 → 9 → 成功

森下 仁:オゴーッ
春日魅乗:4dx>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 10[1,3,10,10]+10[5,10]+8[8] → 28 → 成功

春日魅乗:???
日高ぼたん:メンタル。
日高ぼたん:社会どころか意志までパワー
森下 仁:というわけで侵蝕100に!
春日魅乗:侵蝕率+13(2d10->4,9) (侵蝕率:80->93)
日高ぼたん:62+2d10
DoubleCross : (62+2D10) → 62+10[8,2] → 72

日高ぼたん:100にした後+2d10もするのかな
GM:今確認したらそうだった!
森下 仁:mjd
春日魅乗:しますね……
森下 仁:2d10+100
DoubleCross : (2D10+100) → 10[8,2]+100 → 110

森下 仁:セーフセーフ。
日高ぼたん:ンヒェ
GM:ではセットアップから!
春日魅乗:ないです!
日高ぼたん:なし!
結城総一郎:なし。
森下 仁:なっしん!
センチュリーブレイカー:≪小さき魔眼≫ラウンド中バロールエフェクトによる与ダメージ+12
センチュリーブレイカー:センチュリーブレイカーの展開する魔眼が、君達を包囲する。
センチュリーブレイカー:「さァて、試合開始だ」
GM:ではイニシアチブ!
GM:行動値12で日高さんから!
日高ぼたん:よし。エンゲージしてないのでマイナーはなし。
日高ぼたん:メインで天からの眼+Cエンハイ、センチュリーブレイカーさんに射撃!
日高ぼたん:ダイス7、C値8、攻撃力22!判定行きます!
GM:どうぞ!
日高ぼたん:失礼、マイナーで後ろに5m移動でエンゲージ切り!メインで先程と同じ!
エンゲージ

結城総一郎[8]、センチュリーブレイカー[12]

(10m)

森下仁[9]春日魅乗[4]


(5m)

日高ぼたん[12]

日高ぼたん:7dx8
DoubleCross : (7R10[8]) → 10[3,4,5,6,8,8,9]+10[1,7,10]+4[4] → 24

日高ぼたん:リアクションどうぞ!
春日魅乗:《宵闇の魔花》。
GM:ゲェーーーッ
GM:やめてくんろ……
春日魅乗:ぼたんさんのHP5点と引き換えに、達成値を+16。
日高ぼたん:+16で40かな!
森下 仁:ちょうどダメージダイスも…上がる!
GM:狂人
日高ぼたん:日高ぼたんに-5のダメージ!(HP:24->19)
センチュリーブレイカー:ドッジ!
センチュリーブレイカー:5DX>=40
DoubleCross : (5R10[10]>=40) → 10[2,2,4,7,10]+3[3] → 13 → 失敗

結城総一郎:≪運命の切り替え≫
結城総一郎:代理ドッジを試みます
結城総一郎:≪幸運の守護≫RCでドッジ
森下 仁:レアなエフェクトが出たな!?
日高ぼたん:きさまー!
日高ぼたん:ドッジ型のカバーリング使い…!
結城総一郎:9DX+6
DoubleCross : (9R10+6[10]) → 10[2,3,4,5,7,7,7,8,10]+9[9]+6 → 25

春日魅乗:魔花しておいてよかった!
日高ぼたん:あぶない
結城総一郎:≪妖精の手≫
日高ぼたん:流石魅乗お姉さんです!
春日魅乗:やめやめ!
日高ぼたん:きさまーー!!
日高ぼたん:もがー!
森下 仁:ジジイーッ!!
結城総一郎:26+1DX
結城総一郎:1DX+26
DoubleCross : (1R10+26[10]) → 7[7]+26 → 33

日高ぼたん:ざまぁねぇぜ!
結城総一郎:≪妖精の輪≫
春日魅乗:こら!
春日魅乗:130点やぞ!
日高ぼたん:きさまーーー!!!!
森下 仁:てめぇーッ!!
結城総一郎:1DX+36
DoubleCross : (1R10+36[10]) → 6[6]+36 → 42

結城総一郎:避けました
日高ぼたん:避けるんじゃない。
日高ぼたん:演出!
春日魅乗:ロイス切っちゃっていいと思う!
日高ぼたん:あっ、なるほど!
春日魅乗:一発一発が重要なので当てておきたい!
森下 仁:魔花もいったしね!
GM:ヤメローッ
日高ぼたん:1枠開いてるし結城総一郎 ○P隔意/N同情でロイスとって昇華!達成値+1d10!
日高ぼたん:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+7[7] → 47

春日魅乗:ヤッター!
GM:グェーーッ
森下 仁:ヤッタゼ!
日高ぼたん:コレが絆の力よ!
GM:もう無い!当たります!
日高ぼたん:チョロいもんだぜ!
結城総一郎:結城の周囲から、白銀の濃霧が噴き出す。それは君達の視界を覆い、乱反射で感覚を搔き乱す。
日高ぼたん:「!」
日高ぼたん:タタタッ、と後退しながら、身の丈の銃を振り回す。
結城総一郎:輝く濃霧に反射して、センチュリーブレイカーの姿が幾重にもブレて見える。
日高ぼたん:時間にして秒に満たない照準、しかしその間に、狙うはずだったセンチュリーブレイカーが増える
日高ぼたん:「(………なら!)」
日高ぼたん:視界が塞がれる。しかしそれは、『普通の』射撃手の場合だ
日高ぼたん:エフェクトによる視覚強化。自らの納めた俯瞰視点。それにエンジェル・ハイロゥによる光の操作により、その幻影を『見抜く』
日高ぼたん:「ーーーーーそこですね」
日高ぼたん:ブレる姿に惑わされず、ターゲットをロックし
日高ぼたん:ド  ォ  ン  !!
日高ぼたん:雷鳴と紛うほどの轟音。そして、殺戮の威力を持った弾丸が発射される!
日高ぼたん:5d10+22 ダメージ
DoubleCross : (5D10+22) → 23[6,8,3,2,4]+22 → 45

センチュリーブレイカー:衝撃波に濃霧が吹き飛ばされ、その向こう、センチュリーブレイカーの腹に風穴が開く!
センチュリーブレイカー:「……づあ痛っってぇええ!! マジかよお嬢ちゃン……!!」
春日魅乗:「わあ」指をくるくると回す手を止めて、拍手。
日高ぼたん:「…………ふぅ。容易いことですね!」
日高ぼたん:若干の虚勢。自分の力だけではなく。いつもより強化された感覚は、おそらく
日高ぼたん:視界の端に、拍手を行う彼女の姿が移った
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4した(侵蝕率:72->76)
日高ぼたん:19-1d10 反動
DoubleCross : (19-1D10) → 19-3[3] → 16

春日魅乗:「御見事です、ぼたんさん。服を仕立てた甲斐がありました」
春日魅乗:侵蝕率+4 (侵蝕率:93->97)
GM:イニシアチブ12、センチュリーブレイカーの手番です
センチュリーブレイカー:マイナー≪ターゲッティング≫ダイス+4個
日高ぼたん:ぐっ、と親指を立てた。
センチュリーブレイカー:メジャー≪コンセントレイト:バロール≫+≪黒の鉄槌≫+≪黒星の門≫+≪因果歪曲≫+≪魔神の心臓≫
センチュリーブレイカー:対象森下くん春日さん!
森下 仁:グワーッ
日高ぼたん:侵蝕が100を超えた森下君がー!
センチュリーブレイカー:16DX7+6
DoubleCross : (16R10+6[7]) → 10[2,2,2,3,3,4,4,5,6,7,7,7,8,8,9,9]+10[1,1,4,6,8,9,10]+10[1,5,10]+10[9]+2[2]+6 → 48

森下 仁:暴走リア不!
春日魅乗:ヒエーッ
GM:ワオ
日高ぼたん:偉いハリキリボーイだぜ
春日魅乗:3dx ドッジ
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[3,4,10]+4[4] → 14

センチュリーブレイカー:24+5D10
DoubleCross : (24+5D10) → 24+22[1,3,5,5,8] → 46

センチュリーブレイカー:ラウンド間ダイス-6個(マイナー消費で解除) 付与!
森下 仁:うーん、きっつい。
春日魅乗:当然耐えきれぬ!リザレクト。
春日魅乗:侵蝕率+7(1d10->7) (侵蝕率:97->104)
森下 仁:センチュリーブレイカーのロイスをタイタス化、復活。
センチュリーブレイカー:「さァて、ブレイクエースは無くなっちまったが」
センチュリーブレイカー:白く輝く手玉を生成し、キューを低く構える。
センチュリーブレイカー:「とにかくブレイクショットと行こうか」
センチュリーブレイカー:キューを突き、手玉を弾く。弾かれた玉は滞空する球体に衝突、反射して更に別の的玉を弾き、複雑な挙動で君達を襲う。
センチュリーブレイカー:キスショット。弾かれた魔眼が君達にぶつかって弾ける!
森下 仁:「むう、やっぱ強いなオッサン!うん、それでこそだ!」
春日魅乗:「……っ!」さしたる防御能力を持たない。魔眼の打撃をしとど受ける。
春日魅乗:端正な顔が苦痛に歪む。ドレスには擦過の穴が生じる。
センチュリーブレイカー:「OKOK、まずはセーフティで行こう」攻撃に用いたのはごく一部。未だ魔眼は滞空し、君達を取り囲んでいる。
GM:イニシアチブ9、森下くんの手番です。
森下 仁:はい。マイナーでセンチュリーブレイカーにエンゲージ。
エンゲージ

結城総一郎[8]、センチュリーブレイカー[12]森下仁[9]

(10m)

春日魅乗[4]


(5m)

日高ぼたん[12]

森下 仁:メジャーでセンチュリブレイカーに攻撃。組み合わせはC:キュマイラ/獣の力/獣の王/瞬速の刃
森下 仁:ぼたんちゃんのロイスをタイタス化、昇華。ダイス+10を付与。
森下 仁:判定へ。
森下 仁:19dx7+3
DoubleCross : (19R10+3[7]) → 10[1,2,3,3,4,4,5,5,7,7,7,7,8,8,9,10,10,10,10]+10[1,2,4,4,6,7,7,8,8,9,10]+10[3,4,5,7,7,10]+10[2,6,8]+10[7]+10[10]+10[9]+3[3]+3 → 76

森下 仁:達成値76で。
GM:嘘でしょ?
日高ぼたん:ダメージかな?
GM:こんなの……避けられるわけないよ……!
センチュリーブレイカー:ドッジ
春日魅乗:すっごーい!
センチュリーブレイカー:5DX>=76
DoubleCross : (5R10[10]>=76) → 9[1,4,5,8,9] → 9 → 失敗

結城総一郎:やってやる!
日高ぼたん:ビリヤードのおっさんを叩き潰すという意志が見える
結城総一郎:≪運命の切り替え≫≪幸運の守護≫
結城総一郎:9DX+6
DoubleCross : (9R10+6[10]) → 10[2,3,4,5,5,7,8,9,10]+7[7]+6 → 23

森下 仁:きっちり回してくるんだよなあこの爺!
結城総一郎:無理……!妖精とかは使わない!
GM:ダメージを!
日高ぼたん:使ってもいいんじゃよ?
森下 仁:ではダメージ!破壊者の+1dも乗って。
森下 仁:9d10+27
DoubleCross : (9D10+27) → 46[4,2,7,6,5,4,6,8,4]+27 → 73

森下 仁:73点、装甲有効。
GM:?????
春日魅乗:すっご
日高ぼたん:きっちり期待値を
センチュリーブレイカー:HP0!
センチュリーブレイカー:≪蘇生復活≫!
森下 仁:では演出!
森下 仁:「……うん、ぼたんねーちゃんや魅乗ねーちゃん。はたても頑張ってんだから」
森下 仁:「おれも、やらなきゃな!」
森下 仁:ズタボロになったタキシードの上着を脱ぎ捨てる。ついでに、履きなれない革靴も脱いで、裸足になって。
森下 仁:異能や技術があるわけではない。ただ、やれることを。一息で距離を詰め、そして。
森下 仁:「つーわけで、覚悟しろおっさん!そのグラサンごと……ブッ潰す!」
センチュリーブレイカー:「……げっ」
森下 仁:魔眼が融合し、疑似的に重量が増した木刀。それを、センチュリーブレイカーの顔面にフルスイング。
森下 仁:ぐしゃ、めきり、と。レンズと、人体が砕ける音がする。
センチュリーブレイカー:「ぐっ……うぉおおおお!?」キューで防ぐも、間に合わない。そのまま吹き飛ばされる。
センチュリーブレイカー:床面に何度もバウンドし、叩きつけられる。
森下 仁:「……ち、まだ死んでねえなオッサン!気配でわかるぞ!」
センチュリーブレイカー:「おっぐ……がはっ……」血混じりの唾を吐いて、よろよろと起き上がる。
センチュリーブレイカー:「くっそ……とんでもねえガキだな……こんなギャラじゃやってらんねえよ……」
春日魅乗:「わっ」
日高ぼたん:「寝、寝てたほうが良いですよ…?」
春日魅乗:「すごいですね……流石は“三段の君”です」
センチュリーブレイカー:「……はぁ……一応、仕事なんでな。エクステンションだ。一回だけな」
センチュリーブレイカー:砕けたサングラスを投げ捨てて、魔眼を展開する。
森下 仁:「ガキじゃねえ!おれは仁!12支部の、“木端微塵(ランバージャック)”森下仁だ!覚えとけ!」
森下 仁:血塗れの木刀を担ぎ、満面の笑みで名乗りを上げる。
森下 仁:(以上です)
結城総一郎:イニシアチブ8
結城総一郎:メジャー≪コンセントレイト:オルクス≫+≪ナーブジャック≫
結城総一郎:1D3
DoubleCross : (1D3) → 1

結城総一郎:対象日高さん!
日高ぼたん:ナーブジャック…!
森下 仁:うげーッ
結城総一郎:9DX7+6
DoubleCross : (9R10+6[7]) → 10[1,2,3,3,4,4,7,10,10]+10[8,10,10]+6[1,4,6]+6 → 32

結城総一郎:≪妖精の手≫
日高ぼたん:お前!!
結城総一郎:1DX+36
DoubleCross : (1R10+36[10]) → 1[1]+36 → 37 → ファンブル

結城総一郎:グワーッ
日高ぼたん:草。
日高ぼたん:笑ってる場合じゃない!ドッジ!
結城総一郎:意志で抵抗せよ!
日高ぼたん:意志か
日高ぼたん:3dx+1>=37
DoubleCross : (3R10+1[10]>=37) → 10[3,4,10]+6[6]+1 → 17 → 失敗

日高ぼたん:ぐぅぅぅぅ!!
GM:ヒャハハーッ!愉快愉快!
日高ぼたん:ロイス切っても2つ最大値でようやくか
結城総一郎:1D3
DoubleCross : (1D3) → 1

結城総一郎:1D3
DoubleCross : (1D3) → 2

結城総一郎:森下くんに天からの眼+イェーガーマイスター+Cエンハイしな!
森下 仁:おのれ、こっちは侵蝕120なのだぞーッ!
日高ぼたん:ははは!まだ侵蝕値が足りないので天からの目だけですね!
森下 仁:なんという罠。
GM:80にもなってねえ!?
GM:この女ァ!
春日魅乗:でもPC殺すには十分な火力なんだよなあ
日高ぼたん:これ、ロイス3つぐらい切っても良い気がしてきた
GM:とにかく攻撃してもらうぜ~ッ
春日魅乗:いや
日高ぼたん:確定で帰ってくるつもりだ
森下 仁:いやあ、こっちのロイスを1つ切ればいける話なので。
春日魅乗:ダメ!
日高ぼたん:よし!死んでくれ森下くん!君は私のロイスを切ったな!
日高ぼたん:Cエンハイ+天からの目!
森下 仁:ダブルクロス…それは裏切りを意味する言葉…!
日高ぼたん:ならやるしかないじゃないか!
日高ぼたん:7dx8
DoubleCross : (7R10[8]) → 10[4,5,5,6,8,8,10]+5[1,4,5] → 15

日高ぼたん:避け給え!
春日魅乗:暴走中なんだよなあ
森下 仁:暴走してるんだなあ。 みつを
日高ぼたん:ほんとだ。死んでくれ。
森下 仁:アッハイ死にます。
日高ぼたん:固定値で…死!
日高ぼたん:2d10+22
DoubleCross : (2D10+22) → 8[4,4]+22 → 30

GM:オホホホホ!無様ですわねェ~ッ!UGNの庶民ども!
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+4した(侵蝕率:76->80)
日高ぼたん:日高ぼたんに-8(1d10->8)のダメージ!(HP:16->8) レッドテンペスト反動
森下 仁:HPフルなら生きてた!死!
森下 仁:黒瀬さんのロイスをタイタス化、昇華!直ねーちゃん、我にちからをあたえたまえー。
結城総一郎:白銀の濃霧が、敵味方の姿を乱反射する。それは君の視界に、センチュリーブレイカーの姿を映し出す!
日高ぼたん:「ッ、そこですか!」
日高ぼたん:再装填、銃をそちらに向ける
日高ぼたん:ーーーーーー要因を挙げるならば。一度幻覚を見破った。
日高ぼたん:その事実が微かな慢心を呼んだのか、あるいは。それすらも最初から想定されていたか
日高ぼたん:ダ ァ ン  !!
森下 仁:「グワーッ!?」
GM:その弾丸は敵でなく味方——森下仁を撃ち抜く!
日高ぼたん:殺戮の弾は過たず、狙いを穿つ
日高ぼたん:敵味方の誤認を、載せたまま
日高ぼたん:「なっ…!?」
日高ぼたん:「ご、ごめんなさい森下くん!」
森下 仁:「だ、大丈夫だぼたんねーちゃん!流れ弾なんてよくあるよくある!最後に生きてりゃそれで勝ちだ!」
日高ぼたん:「…お詫びは後でします!」
春日魅乗:「……いえ、流れ弾ではありません」
春日魅乗:「それが貴方の手管なのですね、結城様」
日高ぼたん:「幻覚で同士討ちを狙ってきます!……気をつけて!」
センチュリーブレイカー:「ははは、えげつないことすンなァ、あの爺さん」
結城総一郎:白銀の濃霧に紛れ、結城の姿は見えない。
GM:ではイニシアチブ4!春日さんの手番です
春日魅乗:はい!マイナーで《魔神の心臓》の効果を解除。
春日魅乗:メジャーで『テキサスの狙撃兵』。《コンセントレイト:オルクス》《ディストーション》。
春日魅乗:あ、いや違うな
春日魅乗:マイナーはPDWを装備して効果を起動。
GM:ウワァァッ
春日魅乗:バステは受けたまま、対象を範囲(選択)にして2人に攻撃。
春日魅乗:13dx7-1
DoubleCross : (13R10-1[7]) → 10[1,2,2,4,4,6,7,7,7,8,8,10,10]+10[1,1,5,6,7,8,9]+10[1,2,10]+6[6]-1 → 35

春日魅乗:どうだっ!
GM:ウオォオ
センチュリーブレイカー:ドッジ!
センチュリーブレイカー:5DX
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[1,2,5,5,9] → 9

結城総一郎:運命の切り替え!幸運の守護!
結城総一郎:9DX+6
DoubleCross : (9R10+6[10]) → 10[1,1,1,5,9,9,10,10,10]+4[3,4,4]+6 → 20

結城総一郎:妖精の手は……使わない!死ね!
結城総一郎:自分のドッジ!幸運の守護!
結城総一郎:9DX+6
DoubleCross : (9R10+6[10]) → 10[1,2,2,3,5,8,8,8,10]+4[4]+6 → 20

結城総一郎:妖精の手……!
結城総一郎:1DX+26
DoubleCross : (1R10+26[10]) → 3[3]+26 → 29

結城総一郎:ウウーッ
森下 仁:ヒューッ…!
結城総一郎:妖精の輪!
日高ぼたん:するんじゃない!
結城総一郎:1DX+36
DoubleCross : (1R10+36[10]) → 1[1]+36 → 37 → ファンブル

結城総一郎:ぐああああ
GM:ヘヘッ……だが避けてやったぜ……
春日魅乗:結城総一郎へのロイスを昇華、達成値を+1d10。
春日魅乗:35+1d10
DoubleCross : (35+1D10) → 35+2[2] → 37

春日魅乗:森下くんへのロイスも昇華。達成値+1d10。
春日魅乗:37+1d10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+6[6] → 43

結城総一郎:ウワーーーッ
GM:ダメージどうぞ!
森下 仁:やったぜねーちゃん。
春日魅乗:5d10+9 装甲有効
DoubleCross : (5D10+9) → 46[10,10,6,10,10]+9 → 55

森下 仁:いい数字。
春日魅乗:ダメージダイスすごいな……
GM:ぎえええ
GM:なにこれ……?
春日魅乗:平均9超えちゃった
GM:センチュリーブレイカーは復活なし!結城もめちゃめちゃ喰らいます!
GM:演出どうぞ!
春日魅乗:指先がくるりと円を書く。
春日魅乗:2人の頭上に、円が描かれる。
春日魅乗:「投下よし」
春日魅乗:その言葉と同時、頭上の円から爆轟が降り注ぐ。
結城総一郎:「何っ……ぐっ……!?」
センチュリーブレイカー:「うぉおおいおいおい!!マジかよ!?」
春日魅乗:それはドローンから投下した爆撃。
春日魅乗:洋上に用意したものではない。
春日魅乗:遠く離れた、自らの保有する飛行場にて、
春日魅乗:投下した爆弾を領域転移させている。
春日魅乗:視界を欺く擬装も関係なく。ただ高みから蹂躙する。
GM:濃霧が吹き飛ばされ、二人の姿が露わになる。結城は何とか致命傷は免れたようだが、センチュリーブレイカーは利き腕とキューがへし折れている。
センチュリーブレイカー:「ああクソッ、マジでとんでもねえお坊ちゃんお嬢ちゃん共だな……!」
センチュリーブレイカー:「これ以上やると大赤字だ。悪いが先に失礼するぜ」
春日魅乗:「ええ。よい経営判断です」
センチュリーブレイカー:そう言って、次元の歪み、ディメンジョンゲートを展開する。
春日魅乗:「あ、行かれる前にもう一つ、お薦めがあります」
センチュリーブレイカー:「ん?」
春日魅乗:「名刺を頂けますか?」
春日魅乗:「次に雇い主にならぬとは限らないでしょう?」
センチュリーブレイカー:「……は?」煙草の灰がぼろりと落ちる。
センチュリーブレイカー:「…………。……とんでもねえ嬢ちゃンだな……」
センチュリーブレイカー:「まあ、いいや。ほら」懐から、端が黒く焦げた名刺を投げ渡す。
春日魅乗:「あくまで交渉の一手段ですからね、これ」
春日魅乗:「ありがとうございます」ぱしと受け取って。
センチュリーブレイカー:「こっちも今度は味方としてお会いしたいね。おっかなくて敵わンよ」
森下 仁:「……むう。でも、おっさんもおれたちを見逃してくれたしな。今度会ったら最後までやろうぜ!またな!」
日高ぼたん:「今度は、仲間として戦うかもですね」
森下 仁:戦いの最中だというのに、手をぶんぶんと降って見送る。
センチュリーブレイカー:「お前には合いたくねェよ!弁償しろ!グラサン!」
春日魅乗:侵蝕率+4 (侵蝕率:104->108)
結城総一郎:「済まないな。我儘に付き合わせて」
センチュリーブレイカー:「なに、仕事ですンで」
センチュリーブレイカー:そう言い残し、センチュリーブレイカーは姿を消す。
GM:残されたのは、ただ一人の老人。
GM:クリンナップなし!
GM:2R!セタップ!
日高ぼたん:なし!
春日魅乗:セタなし!
結城総一郎:なし。
森下 仁:なし!
GM:ではイニシアチブ12!日高さん!
日高ぼたん:マイナーなし!
日高ぼたん:メインで今度は天からの眼+イェーガーマイスター+Cエンハイ
日高ぼたん:ダイス8、C値8、攻撃力34で判定だ!
日高ぼたん:結城さんをぶっ飛ばします
日高ぼたん:8dx8
DoubleCross : (8R10[8]) → 10[1,1,3,4,6,7,9,10]+10[2,10]+10[10]+10[8]+6[6] → 46

春日魅乗:《宵闇の魔花》!
日高ぼたん:リアクションどうぞ!
春日魅乗:達成値を62に。
日高ぼたん:+16で62!
GM:いじめんな!老人を!!!!!!
春日魅乗:侵蝕率+4 (侵蝕率:108->112)
森下 仁:敬老!(FFS的な意味の)
結城総一郎:ドッジ≪幸運の守護≫!
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+8した(侵蝕率:80->88)
結城総一郎:9DX+6>=62
DoubleCross : (9R10+6[10]>=62) → 9[1,2,3,3,5,6,8,9,9]+6 → 15 → 失敗

結城総一郎:ヘタレた……!
結城総一郎:うおおおラスト妖精の手!
日高ぼたん:こい!
結城総一郎:1DX+16
DoubleCross : (1R10+16[10]) → 6[6]+16 → 22

結城総一郎:ダメだ……
GM:ダメージどうぞ!
春日魅乗:いけー!
日高ぼたん:7d10+34
DoubleCross : (7D10+34) → 43[1,8,9,7,9,7,2]+34 → 77

日高ぼたん:ラッキーセブンだ!
GM:バカ野郎!!
森下 仁:いい数字!
GM:死亡!復活無し!戦闘終了です。
森下 仁:ヤッター!!
春日魅乗:ヤッター!
日高ぼたん:日高ぼたんに-3(1d10->3)のダメージ!(HP:8->5) レッドテンペスト反動
春日魅乗:あ、宵闇もなので
春日魅乗:その5点もちょうど……!
GM:し、死んでる……
日高ぼたん:日高ぼたんに-5のダメージ!(HP:5->0)
森下 仁:凄いことになった。
日高ぼたん:こ、こいつ…!
日高ぼたん:だがリザレクトが出来る。若いから。
春日魅乗:若いっていいわねえ
日高ぼたん:日高ぼたんの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:88->90)
日高ぼたん:へへっ、100の大台がみえてきたぜ…
日高ぼたん:演出!
結城総一郎:結城が再び濃霧を展開する。闘志は衰えていない。ここから誰も逃がすつもりはない。
日高ぼたん:「ーーーーーー」
日高ぼたん:眼を凝らす。凝らす。凝らす
日高ぼたん:幻影は既に見た。そして失敗もすでにした
日高ぼたん:一寸まですら白く染まる闇の中、既にその眼は見えない敵を見通している
日高ぼたん:「撃ち上げ花火ーーー」
日高ぼたん:吸うのは3つ、吐くのは2つ。
日高ぼたん:当たるように撃てば、銃は必ず当たる
日高ぼたん:射撃場での練習のように、何の気負いもなく。
日高ぼたん:「ーーー赫灼牡丹」
日高ぼたん:ダ ァ ン  !!!
日高ぼたん:濃霧を吹き飛ばす風圧と、落雷の音
日高ぼたん:殺戮の魔弾は、今度こそ「敵」へと伸びる!
春日魅乗:「……すごいです、ぼたんさん」彼女の眼前、白い闇の中に、一筋の領域の穴を開けていた。
結城総一郎:「が……っ……!」狙いは過たず、結城の身体を正確に撃ち抜く。
春日魅乗:それは敵を見せるためものではない。彼女の守るべきものが、そこにあることを——
春日魅乗:”つばさ”を見せるためのもの。
結城総一郎:白銀の濃霧が晴れ、同時に真紅の鮮血が舞う。
日高ぼたん:「………ッふう」
日高ぼたん:都合、3度の砲撃。
日高ぼたん:身の丈を超える銃の反動は確実に体にダメージを与えている、が
日高ぼたん:「……カッコ悪い所、見せられませんものね」
つばさ:「……!」晴れた濃霧の向こうから、日高さんの姿を見つけ、表情を輝かせる。
日高ぼたん:目線は既に的ではなく。
日高ぼたん:自分の守るべきものに、笑顔を向けていた
結城総一郎:「……ぐ……」独り、膝を付く。
結城総一郎:杖がからん、と床に転がる。
森下 仁:「……やったのか!」
結城総一郎:「は、はは……ごぼっ……」浮かべた薄い笑みから、血を吐く。致命傷だ。
結城総一郎:「……ああ……駄目か、やはり……」
春日魅乗:「……及び知らぬオーヴァードの組織があると知った時点で」
春日魅乗:「こうなることは分かっていたのでしょう、結城様は」
結城総一郎:「まあ……薄々とはね。いずれはUGNから追手が掛かるとは思ってはいたが……しかし……」
結城総一郎:「ごほっ……はは、それが春日くんだとは、思いもしなかったよ」
結城総一郎:「君がそういった……正義だとか理想に心血を注ぐタイプには」
結城総一郎:「見えなかったものでね……はは、失敬」
春日魅乗:「私、正義にはこれっぽっちも興味ないですよ」
結城総一郎:「……? ……では、何の為に?」
春日魅乗:「ただの我欲です」
春日魅乗:「私は、私の敬愛するものが、この世界に認められないのが許せない」
春日魅乗:「それだけなんです。浅ましい少女と嗤いますか?」
結城総一郎:「……ああ、そうか。そうだったな。君は……」
結城総一郎:再び、激しく咳き込み。
結城総一郎:「はは。いや、この世に……それ以上の理由など、あるものか」
結城総一郎:「……安心してくれ。君の秘密は誰にも漏らしていない」
結城総一郎:「このまま、墓まで持っていくよ」
春日魅乗:「ありがとうございます」一礼して。
春日魅乗:「きっと、そこで。私のような小娘よりも、ずっとずっと素敵な方が」
春日魅乗:「貴方を待っていることでしょう。良き夢を」
結城総一郎:「…………」血に塗れた顔に、少し安らかな表情を浮かべる。
結城総一郎:「……私は、喧嘩はからきしでね。人を殴る勇気が無いんだ」
結城総一郎:「オーヴァードになっても、それは変わらなかった」
結城総一郎:「子供の頃、妻はよく意気地が無いと叱られたよ」
結城総一郎:「…………」
結城総一郎:「済まないな、春日くん。長々と付き合わせてしまった」
結城総一郎:「この哀れな老人の相手をしてくれて——」
GM:最後まで言い切る前に、結城は倒れ伏す。
春日魅乗:「いえ。見合うものも得ていますよ」名刺に口づけをするようにして。
GM:濃霧は晴れ、辺りには静寂だけが残った。

GM:---

GM:バックトラック!
森下 仁:シャァ!130%でロイス3つ!
GM:Eロイスは堕落の誘い(2個扱い)だけ!
日高ぼたん:ロイス6つ!
森下 仁:まずはEロイス分!
森下 仁:130-2d10
DoubleCross : (130-2D10) → 130-14[5,9] → 116

GM:振りたくば振るべし!
日高ぼたん:Eロイス無し!ロイス文だけ!
日高ぼたん:90-6d10
DoubleCross : (90-6D10) → 90-45[6,10,6,8,7,8] → 45

森下 仁:結構減った!でも期待値では不安なので倍振り!
森下 仁:116-6d10
DoubleCross : (116-6D10) → 116-27[2,5,2,10,1,7] → 89

日高ぼたん:あぶねぇ
森下 仁:前3つだけならアウトだった。帰還!
春日魅乗:112-2d10 Eロイス
DoubleCross : (112-2D10) → 112-6[3,3] → 106

春日魅乗:1倍!
春日魅乗:106-4d10
DoubleCross : (106-4D10) → 106-15[7,2,3,3] → 91

春日魅乗:うわ低いな……まあ帰還は平気!
GM:いつもの5点にシナリオ10点Dロイス亜純血で1点の16点!
GM:ここに侵蝕分を加えて贈呈!
春日魅乗:21点貰います!
日高ぼたん:19点!パクモグー!
森下 仁:19点!
森下 仁:ウマイウマイ…
GM:OK!お疲れさまでした!

【Ending/つばさ】

つばさ:君達の手で拘束から解放されると、つばさは窮屈だったというように羽根を何度か羽搏かせた。
つばさ:「ぃ。いい」
つばさ:猫がそうするように日高さんにすり寄って懐く。
日高ぼたん:「よーしよし」
日高ぼたん:懐いてくるつばさを抱きしめる
喰代尽:「……片付いたようですね」
喰代尽:同時に喰代が戻ってくる。メイド服が血に塗れているが、みな返り血のようだ。
日高ぼたん:「……無事でよかった」
春日魅乗:「わあ。そちらもご苦労さまです」
森下 仁:「うん、なんとかな。つばさちゃん……は大丈夫そうだし」
森下 仁:「はたて、ありがとな!おかげで助かった!」
喰代尽:「いえ。業務ですので。当然です」
喰代尽:「して」
喰代尽:「お代はいつお支払いいただけますか?」
森下 仁:「……ちなみに、おねだんは?」
喰代尽:「それはお客様の御心次第です」
日高ぼたん:「わぁ」
森下 仁:「それいちばん困るやつだ!おれしってる!」
喰代尽:「可及的速やかなお支払いを期待しております」
森下 仁:「お、おう……!……ねーちゃん!魅乗ねーちゃん!こういう場合どんくらい払えばいいんだ……!?」
春日魅乗:「……それ、他の女に聞いちゃダメですよ」
日高ぼたん:「……そうですよ、森下くん」
春日魅乗:「ねー」
日高ぼたん:「ねー」
日高ぼたん:同じ方向に首を倒したりしてる
森下 仁:「えっ、アッハイ……いや、なんでおれが怒られる感じに……?」
つばさ:「!!」
つばさ:「ぃ、いいぃ!」
喰代尽:「……おや」ぴくり、と喰代が反応し、顔を上げる。
日高ぼたん:「まぁ私も鬼では有りません。今度参考文献を貸してあげますから」少女漫画である。
日高ぼたん:「どうしました、つばさちゃん?」
喰代尽:「聞こえますか?」
森下 仁:「ぉ、おう!?」
森下 仁:「……さっき言ってた、鈴か?」
GM:君達の耳にも、ある音が響いてくる。
日高ぼたん:「お二人が気付いたのなら、おそらく…?」
GM:喰代が言っていた通りの、鈴のような澄んだ音だ。外から、徐々に近付いてきている。
つばさ:「ぃ、いい!」
つばさ:弾かれたように走り出し、デッキに出ていく。
春日魅乗:「……一体、誰が?」
日高ぼたん:「つばさちゃんを、呼んだ鈴……あっ!」
森下 仁:「追いかけなきゃ……!」
日高ぼたん:「待って!」
日高ぼたん:追いかけましょう
つばさ:君達がデッキに出ると、つばさは手すりから身を乗り出して遠くを見つめている。
つばさ:すぅ、と大きく息を吸って、
つばさ:「——」
つばさ:喉から、鈴のような声を放つ。
森下 仁:「……ぁ」
森下 仁:その、声が放たれた方へ、視線を。
日高ぼたん:「………鈴の声」同じく、目線を向ける
GM:その声に、こだまのように帰ってくる、もうひとつの声。
GM:海上に、翼を持った人影が浮かんで、いや、飛んでいる。
春日魅乗:「……鳴き声、だったんですね。”仲間同士”の」
GM:つばさと似通った容姿。おそらくは同族だろう。
日高ぼたん:「………だから、呼ばれたんですね。仲間に会うために」
喰代尽:「成程。先程はその声を使い、つばさ様をおびき寄せたと」
GM:仲間は上空を旋回し、つばさを呼ぶように鈴の音を鳴らしている。
日高ぼたん:「……………つばさちゃん」
森下 仁:「……もう飛べて、声も出せるんだよな。つばさちゃん」
つばさ:それに応え、身を乗り出そうとして——
つばさ:「…………」
日高ぼたん:つばさに近づいていく。
つばさ:日高さんを振り返る。
日高ぼたん:「………………」
日高ぼたん:「………………………………良かったですね。仲間の人がいて、迎えに来てくれて」
日高ぼたん:つばさの頬に手を添える
つばさ:「——」
つばさ:鈴の鳴るような声。躊躇っているような。
日高ぼたん:「あの人と、一緒に行きたいですか?」
つばさ:「…………」悩んでいるような。
喰代尽:「行かせてよいのでしょうか。この世界に彼女らの安息の地など、どこかにあるのでしょうか」
春日魅乗:「……それとも、まとめてうちに来ますか?」
春日魅乗:「迷ひ家であれば用意できますし、同じようなお仲間……と言いますか」
春日魅乗:「百鬼と魑魅魍魎の楽園ではあります。彼女らが浮くこともないでしょうが」
森下 仁:「……わかんないよ。また、同じ目にあうかもしれない。そうならないかもしれない。だから」
森下 仁:「……誰かが、手をのばしてやれるなら、それもいいんじゃないかって、おれは思う」
森下 仁:魅乗ねーちゃんを、じっと見つめている。
喰代尽:「……日高様は」
喰代尽:「どのようにお考えでしょうか?」
日高ぼたん:「…………私、は」
春日魅乗:「……即答できないのは、悪いことではありません」優しげに微笑んで。
春日魅乗:「それだけ、ぼたんさんが真剣に悩まれているということです」
日高ぼたん:「……魅乗さん」
春日魅乗:「そうして、出された答えであれば、きっと」
春日魅乗:「この場の誰しもが、納得すると思いますよ?」
日高ぼたん:「私は……小さい頃から。世界の、色んな所に連れて行ってもらいました」
春日魅乗:「……ええ。それは、素晴らしいことですね」
日高ぼたん:「私一人では行かなかった所に行って色んなものを見て。それで、いろんな事を知りました」
森下 仁:「……世界」
森下 仁:空で歌う、翼もつひとを見上げる。
日高ぼたん:「それでもまだ、私が見たことのない景色とか一杯有って。今回も、つばさちゃん達みたいな子たちがいたなんて、初めて知りました」
春日魅乗:「そうですね。すべてを知るには、私達の生は短すぎます」
春日魅乗:「この世界は広すぎます」
日高ぼたん:「きっと、世界は私の思うより広くって、つばさちゃんも、そういうのを見たり知ったりするのかもしれない。安息に暮らせる場所が何処かにあるかもしれない」
日高ぼたん:「……………でも、それは。きっと、私には帰る"家"があるから。世界の何処に行っても、帰る場所があるから、楽しめるんだと思います」
日高ぼたん:「つばさちゃんも、あちらの人も。その存在は知られていて、狙ってる人が居て、住処を追われてる」
日高ぼたん:「………それはきっと、不安だと思うんです」
日高ぼたん:「だから、」
日高ぼたん:「もし、つばさちゃん達が安息に暮らせる場所を、用意できるなら。世界中探さなくても、私の側にそれが作れるなら」
日高ぼたん:「…………魅乗さんにはお願いしちゃうかもしれませんけど、お家を用意して、危険なことがあるなら守ってあげたいって、そう思っちゃうんです」
日高ぼたん:「……やっぱり、わがままでしょうか、コレ」
つばさ:「——?」悩む日高さんを見て、小首を傾げる。
春日魅乗:「……いえ。当然の思いであると、私も思います」
森下 仁:「……それは、うん。きっといいことだ。誰かがを、笑顔にできることだ」
森下 仁:「誰かを傷つけるわがままはダメだけど、誰かを幸せにするわがままは、どんどん推し通していいと思うぞ、おれ!」
春日魅乗:「でも、ちょっとだけ。子供だと思います」
春日魅乗:「私は大人のレイディに一歩背伸びしたので、ぼたんさんよりちょっとだけ詳しいですよ」
春日魅乗:「大人って、選ばないを選べるんです」
日高ぼたん:「…………………選ばないを、選べる?」
春日魅乗:「例えば、お家を用意するとしましょう。そうしたら、そこにずっと居なきゃいけないんですか?」
春日魅乗:「そこで暮らすうちに、もしかしたら、世界のどこかに安息の地が見つかるのかも知れない」
日高ぼたん:「……………ずっと」言葉を口の中で呟く
春日魅乗:「それを見つけるのが他の誰かか、ぼたんさんか。それは分かりませんけどね」
春日魅乗:「もしかしたら、そのうちに、オーヴァードと人との隔たりがなくなるのかも知れない」
日高ぼたん:「………」真剣に耳を傾ける
春日魅乗:「オーヴァードも。異形の亜人種も。……ジャームでさえも」
森下 仁:「……そんな大人になれるまで、そんな世界になるまで。子どもを守ってやれるのが、大人……?」
春日魅乗:「きっと、そうだといいなと思います」
春日魅乗:「だから、今の答えを」
春日魅乗:「それしかない、絶対のものだとは、思わないでください」
春日魅乗:「選択は覆せます。少なくとも、私はそう信じて、いまを生きています」
森下 仁:「……つまりさ、ぼたんねーちゃん」
森下 仁:「ぼたんねーちゃんがしたいことは、間違ってないって。魅乗ねーちゃんは、言ってくれてんだと思う」
春日魅乗:「はい。選んだことも、悩んだことも。全て。意味のあるものです」ひときわ低い頭を抱き寄せて。
春日魅乗:「よく頑張りました」その頭を優しく撫でる。
森下 仁:「……うん。そうだ。あの爺ちゃんも、きっと。したい、と思ったこと自体は」
森下 仁:「なかったことに、しちゃいけない。……そうだよな、たぶん」
日高ぼたん:「………やっぱり、すごいですね。魅乗さんは」
日高ぼたん:なんだかとても、優しい匂いを感じながら
日高ぼたん:「だったら……うん、そうですね。私は。私がしたいことは。あの子達に止り木を与えて上げたいんだと思います」
日高ぼたん:「私自身、家をあけることが多くて言えた義理じゃないんですけど……ずっと住むための家じゃなくて、いつか、安息の場所を見つけた時に飛んでいけるように、今は休める場所を」
春日魅乗:「はい。お任せください」
春日魅乗:「私、居場所を作るためなら」
春日魅乗:「どれだけでも、頑張れるので」屈託なく笑った。
日高ぼたん:「こうして見ると………可愛いんですね。魅乗さん」びっくり。大人びた顔しか見なかったから
春日魅乗:「ふふ。実はそうなんです」
日高ぼたん:「私、魅乗さんとは凄くいい友達になれそうだなって思いました」笑顔。
日高ぼたん:「それと………後は、本人の意志ですか」
つばさ:君の顔をじっと見つめる。
日高ぼたん:つばさに向き直る。事態を飲み込めてないままに、その瞳をじっと見返して。
日高ぼたん:そっと、つばさの頬に触れる
日高ぼたん:「…………つばさちゃん」
つばさ:「——」澄んだ鳴き声を上げる。
日高ぼたん:「良ければ私にもう少しだけ、貴方達を守らせてくれませんか?」
日高ぼたん:「いつか、貴方達が安らかに暮らせるようになるまで、貴方達が休む場所を」
日高ぼたん:「いつか、貴方達が羽ばたいて飛んでいくときのために、体を憩う場所を」
日高ぼたん:「………もしかしたら、それは今、このときなのかもしれないですけれど」
日高ぼたん:「私のワガママで……もうちょっとだけ、貴方達に、居場所を作らせてくれませんか?」
つばさ:君の目を覗き込む。その言葉が通じているのか、いないのか。
つばさ:いいや、恐らくは通じたのだろう。
日高ぼたん:目はそらさない
つばさ:上空からの仲間の呼びかけに答え、一度は翼を広げようとして。
日高ぼたん:通じず、このまま飛び去るとしても。その姿を目に焼き付けるように。
つばさ:ひとつ、呼びかけるように鳴き声を上げる。
GM:「——」
日高ぼたん:触れていない方の手は。少し震えている
GM:それに応えるような声が帰ってきて。
GM:その場で数度旋回し、
GM:名もなき『天使』は、朝日に向けて飛び去って行く。
つばさ:一度だけ鳴き声を上げて。だが、それを追うことはしない。
日高ぼたん:「あ………」
日高ぼたん:去っていく仲間を見る。そして、手が触れたままのつばさをみる
日高ぼたん:「良いんですか……じゃ、ないですね」
日高ぼたん:コレは私のワガママで、叶えてもらったのなら
日高ぼたん:「ありがとう、つばさちゃん」
日高ぼたん:「………いつかきっと、あの子にも会いに行きましょう」
日高ぼたん:そのまま、つばさを抱きしめた
つばさ:それに応えるかのように、大きな翼を羽搏かせ、鈴の鳴るような声で、鳴いた。

【Ending/日高ぼたん 春日魅乗】

GM:---
GM:??? 迷ひ家
GM:---

春日魅乗:「はーい。動かないでくださいね」
日高ぼたん:「はーい」
日高ぼたん:ぴしっ。動かないのは得意だ。
春日魅乗:鏡の前に座らせて、化粧道具を漁っている。
日高ぼたん:ドキドキ。目の前に現れる色とりどりの小瓶や、大小様々な化粧道具にいちいち目が移る
春日魅乗:「いいですねえ、いいですねえ。載せ甲斐がありそうです」
春日魅乗:「まず一回がっつり行っちゃいましょう」
日高ぼたん:「そ、そうですか?」載せ甲斐、という単語はよくわからないが。褒められると嬉しい
日高ぼたん:「よろしくおねがいしますっ」ふんす。
日高ぼたん:今まで、本格的な化粧を行ったことがない。未知の領域だ。
春日魅乗:「その後で、徐々に軽いのをやりましょうね」
日高ぼたん:「はいっ。お任せいたしますっ」
春日魅乗:テキパキと化粧を載せていく。そうしてしばらくの後には、
春日魅乗:すっかり大人verの日高ぼたんに。
日高ぼたん:「わっ…………」
春日魅乗:「で、ここをこう」顎を引かせて。「こっちはこう」胸元に手を入れて開いて。
日高ぼたん:まるで魔法のようにテキパキと手が動き、目まぐるしく変わる自分の顔
春日魅乗:「こっちもこう」背中に手を添えて背筋を整えて。
日高ぼたん:「わっ、わわ?」指示通りにポーズを取り、演出されていく
春日魅乗:携帯電話を取り出して、カメラで写真を。
春日魅乗:「どうです?だいぶ印象が変わると思いませんか?」
日高ぼたん:「!」困惑していた顔を引き締める。なんとなし、魅乗さんの表情を参考に
日高ぼたん:「………お、」
日高ぼたん:見せられた写真を確認して
日高ぼたん:「おぉ~~~~……!」
春日魅乗:「おお~ですよね」
日高ぼたん:普段の自分とは違う。まるで、数年成長した大人の「日高ぼたん」がそこに居るように感じて、感動した
日高ぼたん:「すごい。……すごいです魅乗さん!大人です!お姉さんです!」
日高ぼたん:自制をしなければぴょんぴょんと飛び跳ねそうな感動を、なんとか抑える
春日魅乗:「演出です。いつでもこうしろなんて窮屈ですけど」
春日魅乗:「やろうと思えばこうできる、ということを、知っておくのは大事ですよ」
春日魅乗:「知らなければ選べませんからね」
日高ぼたん:「そ、そうですね。初めて知りました……私、こんな顔できるんですね。へー、へー!」
日高ぼたん:身長が低いから……と見て見ぬ振りをしていた道を示してもらった気分だ。
春日魅乗:続けて写真を何枚か取って。
日高ぼたん:鏡の前であっちを向いたりコッチを向いたり、新しい自分を目に焼き付けようとしている
日高ぼたん:だんだん写真を撮られるのに慣れて。ちょっとポーズとかとってみたりして。
春日魅乗:「それもとっても素敵ですけど。満足したら教えて下さいね」
春日魅乗:傍らには衣類の山。
春日魅乗:「まだ選択肢はたくさんありますからね」
日高ぼたん:「満足……満足どころか驚きの連続ですが…!」チラチラと衣類の山を見ている。
日高ぼたん:他の選択肢ではどんな私になるんだろう?という好奇心が抑えられない
日高ぼたん:「つ、次も見てみたいですっ」
春日魅乗:「メイド服に……あ、巫女服なんてどうですか」
春日魅乗:「これ、私も着てみたいんですよね。一緒に着ませんか」
日高ぼたん:「巫女服!」知っている。日本のオリエンタルなファッションだ!
日高ぼたん:「気になりますっ。魅乗さんも一緒に着ましょう!」
日高ぼたん:最初の遠慮も何処へやら、一緒に衣装を選び始める
春日魅乗:そうして服を探しているうちに、一つの服が山から落ちる。
春日魅乗:背中の大きく開いた、奇妙な上着。
日高ぼたん:「おや?」
日高ぼたん:大胆……というかもはや奇妙だ。まるで、背中側の邪魔にならないためのデザインのような…
春日魅乗:「ああ、それは」
春日魅乗:「つばささん用のですね。可愛いでしょう」
日高ぼたん:「…………えぇ。とっても」
春日魅乗:「過干渉もよくないと思うんですけどね……でも、やっぱり」
春日魅乗:「お洒落については見過ごせないじゃないですか。女の子なんですから」
日高ぼたん:「そうですよね!女の子ですもんね!」
日高ぼたん:ふんすっ。
日高ぼたん:おしゃれの大切さは、今まさに学んだところだ。
日高ぼたん:「私、つばさちゃんのあの綺麗な羽を生かさない手はないと思うんですよ。個性なんですから」
日高ぼたん:最初に見た時から綺麗だと思っていた。……言っている状況ではなかったので黙っていたけど。
春日魅乗:「ええ。“翼ある貴婦人”です」
春日魅乗:「私よりも、相応しいのかもですね」苦笑して。
日高ぼたん:「比喩じゃありませんもんね」こちらも苦笑
春日魅乗:「まあ、翼を授けられたのであれば、私は満足ですよ」
春日魅乗:「つばささんにも。ぼたんさんにも」
日高ぼたん:「………えぇ、ありがとうございます」
日高ぼたん:「きっと、私だけじゃ出来ないことでしたから。凄く助かりました」
春日魅乗:「それは、こちらも同じことです」服を脱ぎはだけて。
春日魅乗:「私一人では、解決はままならなかったと思います」
日高ぼたん:「わわっ」その仕草に、つい照れてしまいそうになる。
日高ぼたん:何を、と思ったがそうそう、着替えるのでした。自然なことですね。
春日魅乗:「みなさんのお力添えがあってこそ、私はこう立っていられるんです」
日高ぼたん:「……うん、皆で助け合った結果。ってことですね」
日高ぼたん:こちらも服を脱ぐ。初めて施された化粧を崩さないようにおっかなびっくりと。
日高ぼたん:「だから、魅乗さんもなにか困ったら、私を頼ってくださいね」
日高ぼたん:むん、と腕を曲げて力こぶをつくる。柔らかい
日高ぼたん:「私、友達を助けるためなら頑張っちゃいますから」
春日魅乗:「……ええ。頼らせていただきます」
春日魅乗:「お友だちですものね、私達は」巫女服を片手に掴んで。
日高ぼたん:「えぇ、お友達です」ニコッ、と。自分の分の巫女服を掴んで。
春日魅乗:屈託なき少女の笑顔で、笑いかけた。
日高ぼたん:同年代の友達として、当たり前のように。屈託ない笑顔を返した。
春日魅乗:風が吹き、レースのカーテンがはためく。
春日魅乗:それは少女らの身を包む、白い翼のように広がって。
春日魅乗:窓の外を飛び歌う、もう一柱の“天使”の姿を露わにした。

【Ending/森下仁】

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GM:七原鹿島神社 境内
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喰代尽:「それでは、そろそろお暇を頂きます」
喰代尽:任務を終え、来た時と同じ、革の鞄のみの簡素な帰り支度を済ませて、一礼。
喰代尽:見送りは君だけだ。
森下 仁:「うん、ありがとうなはたて!おかげで、おれもぼたんねーちゃんも魅乗ねーちゃんも、そしてつばさちゃんも」
森下 仁:「すっごく助かった!」
喰代尽:「いいえ。勿体なきお言葉です。それが業務ですので」
喰代尽:「報酬に応じた働きをしたまでです」
森下 仁:相変わらず、淡々とした物言いだけれども。
森下 仁:「……あのさ、はたて。ひょっとして」
喰代尽:「……何でしょうか?」
森下 仁:「それって、船で働いてもらった時のお金はまだか、って話も……してる……?」
喰代尽:「おや」
喰代尽:「お気付き頂けたのなら幸いです」
森下 仁:「やっぱりか……!」
森下 仁:こうして、なんとなくだけど。何を考えているのかは、わかるようになってきた、ような。
喰代尽:「……して」
喰代尽:「お支払いは、如何様に?」
森下 仁:「……うん、それなんだけど、その前に」
森下 仁:興味のある相手にこれまでそうしてきたように。じぃっと、はたての目を真っすぐ見ながら。
喰代尽:「…………」その目を見つめ返す。
森下 仁:「はたてって、この次にどこで働くか、決めてんの……?」
喰代尽:「候補と依頼でしたら、幾つか覚えが御座いますが。具体的には未だ検討中です」
喰代尽:「ですが、いつものことですので。お気になさらず」
喰代尽:「一先ず温泉にでも行こうかと考えております」
森下 仁:「じゃ、じゃあさ…!」
森下 仁:上着のポケットから何かを取り出して。
森下 仁:「はい、これ!」
喰代尽:「……?」目を瞬き、それを見る。
森下 仁:それを─自分の名義の銀行口座の通帳と、判子をはたてに渡す。
喰代尽:「……これは?」
森下 仁:「この前の船のお金は、魅乗ねーちゃんから借りてそこに入れてもらったんだ」
森下 仁:「ねーちゃんの見立てだから、金額も……うん、十分だと思う!」
森下 仁:「……それと、だな」
喰代尽:「…………」通帳をぱらりと捲って。
森下 仁:「それ、おれがUGNからもらうお金を貯めてるとこなんだ。ご飯とかは支部で食わせてもらってるから、ほとんど使ってない」
森下 仁:割とまとまった額の預金と、それとはケタがひとつふたつ違う直近の振り込みが記帳されている。
森下 仁:「……これからもらうお金も、そこに入れてもらうことになってんだけど、ええと、その」
森下 仁:「……全部、使っていいからさ。そこにある分と、これからの分で」
森下 仁:「はたてのこと、雇えないかな……?」
喰代尽:「………………」もう一度、通帳を見て。
喰代尽:それから、君の顔を見る。
喰代尽:「……本当に、春日様からお借りになったのですか?」
森下 仁:「うん!魅乗ねーちゃん、なんかすっごくいい笑顔だったぞ!」
喰代尽:「…………」
喰代尽:「…………ふ」
森下 仁:「笑われた……!?」
喰代尽:「ふ、ふふ、ふふっ……!」
喰代尽:思わず、といった様子で。恐らくは初めての、素の笑いが漏れる。
森下 仁:「…………あ」
森下 仁:そういえば、普通に笑ったのを見たのははじめてだ。そんなことに、今更気付く。
喰代尽:「……失礼ですが、森下様はそのお歳で、存外に律儀でいらっしゃるのですね」
喰代尽:「森下様。私はですね」
森下 仁:「……うん」
森下 仁:視線を合わせたまま、言葉を待つ。
喰代尽:「貴方がもし出世払いと仰っても、受け入れる所存だったのですよ」
森下 仁:「それも、考えたけど」
森下 仁:「でも、やっぱりダメだ。こういうのは、やれる時に、ちゃんとやらなきゃ」
森下 仁:「……次にいつ会えるかなんて、わかんないだろ。ひょっとしたら、おれも、はたても、その時にはどっちかが……」
喰代尽:「……そうですね」
森下 仁:「……うん、だからさ、はたて」
森下 仁:「おれ、これから頑張ってはたらく。はたらいて、はたてにお給料払って、魅乗ねーちゃんにちょっとずつお金を返す」
森下 仁:「その間、はたてには、この支部とか、この街のUGNとか……あと……」
森下 仁:「おれの、お手伝いとか、してもらえないかな、って……」
喰代尽:「…………」しばらく、目を閉じて。
喰代尽:やがて目を開き、受け取った通帳を君に押し返す。
喰代尽:「……これは、受け取れません」
森下 仁:「……そっか」
森下 仁:しゅん、と肩を落とす。
喰代尽:「私のような女に関わるには、あなたはまだ、余りにも——」
喰代尽:「…………」そこで言葉を途切れさせ。
喰代尽:「……ですが」
喰代尽:「この街には、今回の業務で初めて訪れましたが」
喰代尽:「……思った以上に、愉快なところのようです。見るべき相手……私の主人となり得る方も、多くいらっしゃるでしょう」
喰代尽:「……ですから」
喰代尽:君の頭に手を置いて、小さく撫でて。
喰代尽:「……またね、仁くん」
森下 仁:「……わかった。はたてが、そう言うなら」
森下 仁:返された通帳を、ポケットに乱雑に突っ込んで。
森下 仁:それから、頭に置かれたその手を、両手で握りしめる。
森下 仁:「やっぱりおれ、頑張ってはたらくよ。魅乗ねーちゃんに借りたお金を返さなきゃいけないし、それと」
森下 仁:「おれがじいさんになるまで、ずーっとはたてを雇えるくらい、たくさんお金を貯める!」
喰代尽:「……ええ。期待はしておきます。ですが」普段の口調に戻って。
喰代尽:「ひとつ、個人的な忠告をさせて頂けるなら」
喰代尽:「……貴方はもう少し、悪い女に気を付けたほうがいいですよ?」
森下 仁:「……?はたて、悪い女なのか?」
喰代尽:「私だけでなく」ちらりと通帳に目をやって。
喰代尽:「つまりは、もっと色々な物事をお学びになったほうがよい、ということです」
喰代尽:「その時は、改めて」
喰代尽:「終身雇用も検討させて頂きます」
森下 仁:「……うん、わかった。はたても悪い女だっていうんなら」
森下 仁:「おれ、がんばって色々勉強して、いいご主人様になる!そうして、はたてを雇って、ちゃんとしなさいって叱ってやるから」
森下 仁:「首を洗って待ってろ、はたて!」
喰代尽:「ええ」首を傾げて、にこりと笑って。「楽しみにさせて頂きます」
喰代尽:「それでは、森下様」
森下 仁:「うん、はたて」
喰代尽:小さな帽子を被って、革の鞄を持って。
喰代尽:「御機嫌よう」
森下 仁:「……またな!」
喰代尽:メイド服を翻して、木枯らしと共に去っていく。
森下 仁:石段を下ってゆく、メイド服姿の背中が見えなくなるまで、手を振って。
森下 仁:そうして、足音が聞こえなくなって、随分経ってから。
森下 仁:「……よし」
森下 仁:ひとつ、満足したように。目標を決めたように。
森下 仁:強く深く頷いて。石段に背を向けて、社務所へと。
森下 仁:小さいけれど、力強い足取りで─。
GM:---
GM:『天使の骨』全行程終了。
GM:お疲れさまでした!
日高ぼたん:お疲れさまでした~~!
森下 仁:お疲れ様でした、楽しかった…!
日高ぼたん:楽しかったずぇ…
春日魅乗:お疲れさまでした!