『一夜二人転 壬生墨佳/嬬恋七瀬』

壬生 墨佳みぶ すみか
(キャラシート)

嬬恋 七瀬つまごい ななせ
(キャラシート)

メインログ/雑談ログ

【Preplay】

GM:キャラクターシートと自己紹介をこちらでゆるりとお願いします。
嬬恋七瀬:じゃあやっちゃおう
嬬恋七瀬:嬬恋七瀬(つまごい ななせ)です。17歳、性別不詳。
嬬恋七瀬:男女問わず不特定多数の相手とお付き合いしています。
嬬恋七瀬:自分の容姿と戦闘能力に強い自信を持っていて、それが通じないと途端にメンタルが崩れます。
嬬恋七瀬:壬生さんとは仕事上の相棒ですが犬猿の仲。仕事以外では顔も見たくないね!
嬬恋七瀬:性能はピュアブラックドッグ。二種の高係数エフェクトをセレリティで撃ちます。
嬬恋七瀬:ただダイスが少ないのでよく事故ります。
嬬恋七瀬:そんな感じです。よろしくお願いします!

壬生墨佳:壬生墨佳(みぶ すみか)です。18歳。女子高生。
壬生墨佳:情報部門である第十一支部所属の精鋭チルドレン。
壬生墨佳:自分の能力に強い自信を持っていて、それ故に気取った言い回しやムーヴを好む。
壬生墨佳:嬬恋さんと呉越同舟させられることが多く困っています。仕事以外では顔見たくないのに……
壬生墨佳:性能はバロール・ブラックドッグ・モルフェウスの3種の強イージーシンドロームのイージーガン積み。
壬生墨佳:後は死神の瞳とか軽ガードとかカバーとかで小器用に立ち回ります。
壬生墨佳:そんな感じ!よろしくおねがいします。
GM:---
GM:それでは今宵のお話を決めましょう。ROCですがどちらがよろしいでしょう?
GM:それではChoiceにより、【身体の一部が離れなくなる】→手 に決まりました。
GM:ずっと手を繋ぎっぱなしなんて仲良しさんですね
GM:原因は既に出た奴を抜かして……ジャームということにしましょう。
GM:謎の都市伝説について二人で調査していたらジャームに襲撃されてしまい……とかどうですかね。
嬬恋七瀬:よいのでは!
壬生墨佳:それで!
GM:OK!それではゆっくり始めて行きます。



【OP】

壬生墨佳:侵蝕率+5(1d10->5) (侵蝕率:36->41)
嬬恋七瀬:36+1D10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+6[6] → 42


GM:---

GM:12月。身の引き締まるような冷気とは裏腹に、どことなく浮ついた雰囲気も広がるこの時分。
GM:君達……壬生墨佳と嬬恋七瀬は、二人で街を歩いていた。
嬬恋七瀬:「……っくしゅ!」くしゃみをして身震い。真冬だというのにジャケットを一枚羽織っただけの寒そうな格好。
嬬恋七瀬:「あーさっむ…… ……なあ、早く帰りたいんだけど」
嬬恋七瀬:隣の相棒に、やる気なさげに声を掛ける。
壬生墨佳:「……あのさ」
嬬恋七瀬:「うん?」
壬生墨佳:「何でその格好できたの?馬鹿か?」上着をガッツリ着込んでいる。マフラーと手袋も。
壬生墨佳:「いくら風邪引かないとは言え限度があるだろ?」
嬬恋七瀬:「壬生さんは分かってないですね……」やれやれ、と首を振る。
壬生墨佳:「は?何がだ?」
嬬恋七瀬:「お洒落は我慢から始まるんですよ?寒いのと可愛いのだったら可愛さのほうがよっぽど大事ですから……」
嬬恋七瀬:わざとらしく清楚っぽい微笑み。
嬬恋七瀬:「まあ、もっとも……」
嬬恋七瀬:「色気の欠片もない壬生さんには縁遠い話でしたね。失礼。ごめんなさい、不愉快でしたか?」
壬生墨佳:「はあ」ため息をついて。
壬生墨佳:「それで本体が凍えてちゃ服が哀れだろ。みすぼらしく見えるぜ」
壬生墨佳:「肌を出さなきゃ色気を出せないのか。頭まで寂しいみたいで」
壬生墨佳:「教養も身に着けたほうがいいんじゃないのか?」
壬生墨佳:「寒いぜ君」
嬬恋七瀬:「どこが見すぼらしいって?着飾ってんだろ?美貌と諧謔で」
嬬恋七瀬:「さっきから通りすがりが4人は振り返ったね。お前じゃなくボクにだぞ」
壬生墨佳:「寒そうだからだな」
嬬恋七瀬:「ちーがーう!見とれてんの!!」
壬生墨佳:「まあそう勘違いするためにその格好するしかないんだったらさ」
壬生墨佳:「別に止めないが……あー寒い寒い」
壬生墨佳:「ちゃんと常識的な格好をしててよかった」
嬬恋七瀬:「お前それボクが寒いって……っくしゅ!はくしゅ!」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……寒い……」
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:「なんか……無いの?お前の便利な小技で……」
嬬恋七瀬:「周りをいい感じにあっためるとかさ……」
壬生墨佳:「ああ、そりゃ当然」ポケットに手を入れて。
壬生墨佳:「もうやってる」カイロを取り出す。《万能器具》で作り出した。
壬生墨佳:「まあつっても、あまり派手にやると消費エネルギーのほうがデカいしな。こんなもんで十分だよ」
嬬恋七瀬:「あ!いいもん持ってるじゃん!やっぱ持つべきものは相棒だよな~」
壬生墨佳:「いい感じに温まる……」またポケットに戻した。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:伸ばした手が空を切る。
嬬恋七瀬:「おい」
壬生墨佳:「いやカイロ入れるとこないじゃん」
壬生墨佳:「おしゃれな服ですね~」
嬬恋七瀬:「くれんじゃないのかよ!こいつ……!」
嬬恋七瀬:「手で持ってればいいだろ!手で!」
壬生墨佳:「いやダサくない……?」
嬬恋七瀬:「背に腹は代えられないんだよ!寒さの前じゃオシャレなんてどうでもいいの!」
壬生墨佳:「うわっ情けな……」
嬬恋七瀬:「やめろその目……!」
壬生墨佳:「じゃあそういう時はどういう態度を取ればいいのかな?」
壬生墨佳:「分かるかな~」
嬬恋七瀬:「は……!? お前……この……調子に乗んなよな……!」
嬬恋七瀬:「人が下手に出てればいい気になりやがって……!」
壬生墨佳:「まあ上手にはどうやっても出れないもんなあ」
壬生墨佳:視線を向ける。自然と見下ろすような形。
嬬恋七瀬:「っこの……!」厚底のブーツを履いても、まだ埋まらない身長差。「誰がお前なんかに……」
嬬恋七瀬:言いかけた時、寒風が吹き抜ける。
嬬恋七瀬:「うぅっ……!!」薄い服の隙間を、冷たい風が撫でていく。
壬生墨佳:「ひゃっ」顔を撫でる風に縮こまる。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……壬生さん」
壬生墨佳:「何ですか?嬬恋さん」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……わたくしが間違っておりました。もう調子に乗ったりしないので哀れなわたくしめにカイロを恵んでください」
嬬恋七瀬:不本意極まりないと言うように、眉間に深い皺を寄せながらぼそぼそ呟く。
壬生墨佳:「……フ」鼻でせせら笑って。
壬生墨佳:「じゃあおてて出してね」カイロを取り出して、ぶら下げるように出す。
嬬恋七瀬:「…………」ぎりぎりと奥歯を噛み締め。
嬬恋七瀬:「……はい……ありがとうございます……」
壬生墨佳:ぷらぷらと振る。「ほらほら」
壬生墨佳:「僕の深い慈悲の心なんだぜ?」
嬬恋七瀬:「…………はい……壬生さんの寛大さに心から打ち震えています……」カイロに向かって手を伸ばし——
嬬恋七瀬:たように見せかけて、するり、と。
嬬恋七瀬:壬生さんの両手から、手袋を奪い取る。
壬生墨佳:「え」
嬬恋七瀬:「……フ」鼻でせせら笑って。
壬生墨佳:「オイコラ」
壬生墨佳:「えっわっ寒っ」
壬生墨佳:「ちょっと!」
嬬恋七瀬:「あははは!引っ掛かったなバーカ!最初から狙いはこっちだっての!」奪った手袋をぷらぷらとこれ見よがしに振る。
嬬恋七瀬:「お前も少しは味わえ!ボクの寒さを!思い知るんだな!自分がいかに残酷な仕打ちをボクにしたのか!」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「そうか……」
壬生墨佳:大げさに悲しんで見せる。
嬬恋七瀬:「……え?」
壬生墨佳:「君とのコンビも解消か……短い間だけど楽しかったぜ」
嬬恋七瀬:「……は!? いや……何でそうなるわけ!?」
壬生墨佳:「それはね、窃盗罪が適用されるんだ」
壬生墨佳:「ああ悲しいことだ。少年院でも元気でな」
嬬恋七瀬:「え?起訴されんのボク?」
壬生墨佳:「だって」
壬生墨佳:「寒いし……盗られて……」
嬬恋七瀬:「い……いや……お前……」分かりやすく狼狽える。
嬬恋七瀬:「じょ……冗談だろ……!?こんなの軽い冗談で……」
壬生墨佳:「お気に入りだったのになあ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……あーもう!分かったからその顔やめろ!」
嬬恋七瀬:「返せばいいんだろ!返せば!」
嬬恋七瀬:歩み寄り、手袋を乱暴に突き返す。
壬生墨佳:「分かればよろしい」突き返された手袋を取ろうと手を伸ばして。
GM:その時である。
壬生墨佳:「というか、こんな事やってる場合じゃないだろ」
嬬恋七瀬:「あー……何だっけ?本来の仕事……」
壬生墨佳:「僕らには都市伝説の調査の任務があるんだ。さっさと終わらせて……」手が触れた瞬間。
エニシさま:「ムズビ……ホドケ……ツナゲ!」路地裏から声が響くと同時に
エニシさま:壬生さんが巻いているマフラーが独りでにほどけ
エニシさま:シュルシュル!ギュッ!2人の手に巻き付いて離れなくなってしまった!
壬生墨佳:「何だ?今——」
嬬恋七瀬:「……は!?」
エニシさま:建物の影から見えるのは、足元まで届いたローブ、暗がりになっていて見えない顔。そこそこ綺麗な両手。
エニシさま:近頃話題の都市伝説……恋愛成就の怪人『エニシさま』の外見と一致している!
壬生墨佳:「あれ!」
壬生墨佳:「あいつだろ!」指を指そうと手を上げて。
壬生墨佳:重みを感じる。
嬬恋七瀬:「は!?何だよこれ!?」
嬬恋七瀬:そちらには目もくれず、巻き付いたマフラーと、触れた手のことばかりに気を取られている。
壬生墨佳:「えっ何?」
嬬恋七瀬:「いや、お前、これ……」
嬬恋七瀬:手を振って。
嬬恋七瀬:「外れないんだけど!!」
壬生墨佳:「えっ!?絡まった!?いつの間に……?」
エニシさま:「おおぉ……」君たち二人を見て拝むように両手をすり合わせている。
嬬恋七瀬:「おい!お前!これお前だろ!」怪人に顔を向けて叫ぶ。
嬬恋七瀬:「外せ!!今すぐ!!」
エニシさま:「………」
壬生墨佳:「いやとりあえず撃て!そっちの手は開いてるんだろ?」
嬬恋七瀬:「そうだ……!この……!」片手で器用にトイガンを抜き、怪人の足元に向けて電流を帯びた弾丸を放つ。
壬生墨佳:同時に、繋がってない手を振って、琥珀の波が怪人の足を絡め取ろうとする。
エニシさま:強烈な電撃を浴びたローブは焼け切れて、その足元が露わになる……が
エニシさま:絡め取るべき足は無い。その衣の中は空洞だ。
壬生墨佳:地を這う波による拘束は空を切った。
エニシさま:「いぃぃ………」どこか満足気な吐息を残し、怪人は影の中へ去って行った……
嬬恋七瀬:「待て待て待て!!おい!!」
壬生墨佳:「上半身を狙えっ!……チッ」
嬬恋七瀬:必死に叫ぶ。
嬬恋七瀬:「逃げるならこれ解いてけ!おい!!おーーい!!」
壬生墨佳:「逃がすか……!」駆け出そうとして。
壬生墨佳:引っかかって膂力の差でつんのめりそうになる。
壬生墨佳:「わわわっ……っぶな」
嬬恋七瀬:「うわっ……!」転びそうになった壬生さんを、繋がった手を引いてなんとか引き戻す。
嬬恋七瀬:「いきなり走り出そうとすんなよ!」
壬生墨佳:「……追うだろ!?今!?」詰め寄る形になってそのまま詰める。顔が近づく。
壬生墨佳:「何で突っ立ってるんだ!?」
嬬恋七瀬:「……それは……!」
嬬恋七瀬:何か反論しようとして——目を逸らす。
嬬恋七瀬:「……いや、悪い」珍しく素直に謝る。「反応遅れた」
壬生墨佳:「……まあいいや。過ぎたことを責めてもしょうがないしな……こっからどうするかだ」
壬生墨佳:顎に手をやろうとして出来ない。
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:反対の手でやり直して。
嬬恋七瀬:「……これ……」マフラーを示して。
嬬恋七瀬:「切っちゃダメなわけ」
壬生墨佳:「あれが『エニシさま』とかいう都市伝説の正体と考えて差し支えないだろう」
壬生墨佳:「その正体がわかれば後は追跡を……は?」
嬬恋七瀬:「いや、だから……これさえ解ければ何とかなるわけじゃん」
壬生墨佳:「いやふざけんなよ」
嬬恋七瀬:「ず……ずっとこのままでも……いられないし…… ……何だよ」
壬生墨佳:「僕これお気に入りなんだけど?」
壬生墨佳:「必要なら君の手首から切る」
嬬恋七瀬:「はぁ……!?お気に入りってお前……!」
嬬恋七瀬:「そんな理由かよ!」
壬生墨佳:「お洒落とか分かんないわけ?」
嬬恋七瀬:「おまえ……」
嬬恋七瀬:「親の形見とかならともかくさあ……!」
壬生墨佳:「親の形見なの……」
壬生墨佳:悲しそうな声音を作る。
嬬恋七瀬:「嘘つく気無いだろ!」
嬬恋七瀬:「大体お前……お前……」
嬬恋七瀬:「……気にならないわけ?」
壬生墨佳:「……気になるって何が」
嬬恋七瀬:「……は!?何が……って……」
嬬恋七瀬:思わず視線を下に向ける。
嬬恋七瀬:密着した腕から伝わる体温と触感。マフラーから微かに漂う香り。
嬬恋七瀬:(こいつ何でこんないい匂いすんだよ……ふざけてんのか……!?)
壬生墨佳:「ああ、まあ」
壬生墨佳:「このままじゃ困るな。まあ一個一個試すしか無いだろ」
壬生墨佳:「最悪切る場所もあるし……」
嬬恋七瀬:「マフラーだよな?」
壬生墨佳:「《リザレクト》って知ってる?」
嬬恋七瀬:「今忘れた」
壬生墨佳:「思い出させてやるよ」
GM:二人を繋ぐマフラーは、クリスマスプレゼントのように綺麗に結ばれている……

GM:---

GM:ロイスと購入はこちらでお願いします!
嬬恋七瀬:ロイス:エニシさま 目標/○殺意 で取得。
壬生墨佳:エニシさま/尽力/脅威:○/ロイス
嬬恋七瀬:うーんボデマ
嬬恋七瀬:1DX
DoubleCross : (1R10[10]) → 8[8] → 8

嬬恋七瀬:だめ!以上。
壬生墨佳:メイド服を。
壬生墨佳:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 7[2,7] → 7 → 失敗

壬生墨佳:ダメダメ!

【Middlephase】

GM:ミドルシーンに入ります。
GM:全員登場につき、登場浸蝕をお願いします。
嬬恋七瀬:42+1D10
DoubleCross : (42+1D10) → 42+6[6] → 48

壬生墨佳:侵蝕率+1(1d10->1) (侵蝕率:41->42)

GM:---

GM:ミドルシーンはFS判定で進行します。
GM:特殊ルールとして、片方が支援判定を行った場合、もう片方の達成値を+3し、最大達成値を10となります。
最大達成値を越えた分の達成値は、そのシーンの購入判定において余剰達成値10=財産点1として使用することができます。

GM:(例:最大達成値9で達成値35を出した場合、余剰達成値26=財産点2となる)
GM:また、FS判定が未クリアで4Rが終了した場合には強制的にクライマックスに移行します。
GM:その場合はペナルティとして、クライマックスシーン開始時に暴走と放心がプレゼントされます。判定頑張ってくださいね!
壬生墨佳:たいへんだ
嬬恋七瀬:頑張らなきゃ
GM:肝心の判定内容はこちら。

使用技能:≪情報:UGN≫ ≪情報:噂話≫
難易度:6
最大達成値:9点
目標進行値:4

GM:あといい感じのイージーエフェクトを提示していただければボーナス付けますよ。
壬生墨佳:《電子使い》で街中の監視カメラのデータを読み込むことで
壬生墨佳:捜索にボーナスはつきますでしょうか
GM:その場合は達成値+2を認めますが、判定が変わる可能性もありますね。
壬生墨佳:そうだった
GM:というわけで運命のハプニングチャート!
GM:1d6
DoubleCross : (1D6) → 3

GM:………

3:状態変化がもう片方に反転、あるいは両者になる。既に両方が陥っているシチュエーションの場合は片方が解決、もう片方が深刻化する
ラウンド中達成値-2

壬生墨佳:片方が解決することあるか?
嬬恋七瀬:なくない……?
GM:両手繋がる……?
嬬恋七瀬:両手??
壬生墨佳:最悪www
嬬恋七瀬:とりあえず判定!コネUGN!
嬬恋七瀬:3DX+2-2>=6
DoubleCross : (3R10+2-2[10]>=6) → 10[2,6,10]+4[4] → 14 → 成功

壬生墨佳:判定!コネUGN幹部!
壬生墨佳:4dx+6-2>=6
DoubleCross : (4R10+6-2[10]>=6) → 8[1,7,8,8]+4 → 12 → 成功

GM:では進行値は2/4!

GM:---

GM:君たち二人は手に手を取って怪人を追跡していた……
壬生墨佳:監視カメラのデータを読み込んで居場所を絞りながらも、
壬生墨佳:解く試みは試し続けている。
嬬恋七瀬:「……歩きにくいんだけど。歩幅合わせろよな」
嬬恋七瀬:戦闘担当ゆえにこういう時はほとんど役立たずだ。それでいて文句ばかり言っている。
壬生墨佳:「ああ、長さ違うもんな。悪い」
嬬恋七瀬:「お前……こんな時までマウント取ってくんなよ!」
壬生墨佳:「……ゲートはダメか。2人とも引っ張るな」
嬬恋七瀬:「大体前から思ってたけど……大きけりゃいいってもんでもないからな!」
嬬恋七瀬:「ボクくらいが丁度いいし……大体これから伸びるし……」
壬生墨佳:「丁度いいのにこれから伸びるのか。矛盾の塊だな」
嬬恋七瀬:「うっ……!るさいな……!お前とこのままくっ付いてたら早々に気が狂いそうだ……!」
壬生墨佳:「分子構成解析しても通常のマフラーなんだけどなこれ……」
壬生墨佳:繋がった腕をブンブンと振って。
壬生墨佳:「……ダメだな。壁抜けの要領で行けるかと思ったんだが」
嬬恋七瀬:「じゃあ……とにかく引っ張ってみるのは?」
嬬恋七瀬:「マフラーがちぎれないように、こう……互い違いに抜ける感じで」
壬生墨佳:「脳筋だな……まあやってみるか」
嬬恋七瀬:「よし」
嬬恋七瀬:二人で向かい合う。
壬生墨佳:「ちょっと待て。パワー差あるだろこれ」
壬生墨佳:「固定しろ。ほら」もう片手を出す。
嬬恋七瀬:「あ?」差し出された腕を見て。「……何?固定?」
壬生墨佳:「君に引っ張られたら僕すっ転ぶぞ」
嬬恋七瀬:「いや、そりゃ分かるけど……」白い掌をちらりと見て。
壬生墨佳:「何だよ。寒いから早くしろ」
嬬恋七瀬:「こ……固定って……別のやり方とか……」ごにょごにょ言う。
嬬恋七瀬:「他のとこ掴んだりとか……何も両手繋がなくても……」
壬生墨佳:「ああもうめんどくさいな」
壬生墨佳:手を取って掴む。
嬬恋七瀬:「ひぅ!?」
壬生墨佳:「グダグダやってる場合かよ」
GM:その時である。
GM:マフラーが再び動き出す!シュルシュル!ギュギュッ!
GM:両手とも結ばれてしまった。お互いの指の細さまでしっかり感じ取れる。
壬生墨佳:「よし、じゃあいくぞ……は!?」
嬬恋七瀬:「……!? な!?」
嬬恋七瀬:「はっ!? お前、お前これ……!!」ぐいぐいと指を動かす。顔が見る間に赤く染まっていく。
壬生墨佳:「そんなのあり!?」
嬬恋七瀬:「え、とれ、取れないんだけど……!?」
壬生墨佳:「いやちょっと……」ぐいぐいと外側に引っ張る。
壬生墨佳:必然、胸を張るような動きになる。胴が近づく。
壬生墨佳:「マズいなこれ……切断も難しいんじゃないか」
嬬恋七瀬:「っ……!……おい!近い近い近いっての!離れろ!」押しのけようとするが、両手が繋がれたままでは上手く行かない。
嬬恋七瀬:先ほどまでよりも如実に感じられる温度と手の感触に、頭がまるで回らない。
壬生墨佳:「ダメだなこれ……力も入らない」
嬬恋七瀬:「お……お前が言い出したんだからな!両方繋ごうなんて……!」
壬生墨佳:「そうだけど!?こうなること予想できるか!?」
嬬恋七瀬:「……とにかく何とかしないと……お前これ、このままじゃ……」
嬬恋七瀬:僅か数時間のうちに起こり得るであろう数々の苦難に思いを馳せ、真っ赤な顔が青ざめていく。
壬生墨佳:「これ見つけても負けるよな……えっこれどうするの?」
壬生墨佳:「マズくないか……応援呼ぶ……?」
嬬恋七瀬:「……そうだな。支部に連絡して……」スマホを取り出そうとして、
嬬恋七瀬:「…………」やめる。
嬬恋七瀬:「応援…………?」
嬬恋七瀬:震える声で呟く。
壬生墨佳:「グズグズするなよ。支部なら誰かいるだろ……」
嬬恋七瀬:「いや、待て待て待て!待て!」必死に止める。
壬生墨佳:「何何何」
嬬恋七瀬:「支部に連絡したとして……出てきたのが例えば小竹木さんみたいな人だったらいいけどさ」
壬生墨佳:「うん」
嬬恋七瀬:「……他の誰かだったら……例えばツグミ……なら、まだいいけど……」
嬬恋七瀬:「……彩谷だったら?」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……これどう解こうかな~~~!」
壬生墨佳:「何か考えるぞ……!君も考えろ!全力で!」
壬生墨佳:「最悪の事態になる前に!!!」
嬬恋七瀬:「いや分かった、マジで分かった……!とにかく動かないとダメだろ……!真面目に歩幅合わせるぞ」
壬生墨佳:「どうするんだこれ……!?」
嬬恋七瀬:「どうにかするしかないだろ……!ボクたち二人で……!」
壬生墨佳:「僕たち2人で……いやマジで」
壬生墨佳:「アイツだけは……彩谷千映理だけはヤバい」



GM:それではFS判定第2ラウンドです。
GM:セットアップのハプニングチャートは……固定!
GM:1d1
DoubleCross : (1D1) → 1

1:支部員など共通の知り合いに出くわす。GM・見学席等に知り合いのPCがいれば出演してもらうとよい
ラウンド中の使用技能を≪意志≫に変更する。

GM:こうですね

使用技能:≪意志≫
難易度:6
最大達成値:9点
進行値:2/4

嬬恋七瀬:意志判定普通にキツいな~
嬬恋七瀬:2DX>=6
DoubleCross : (2R10[10]>=6) → 10[1,10]+10[10]+5[5] → 25 → 成功

嬬恋七瀬:鋼の意志!
GM:危機が迫っているからかな?
壬生墨佳:《ショート》で悪魔のスマホを壊すことでボーナスつきます?
嬬恋七瀬:彩谷なんて怖くないぞ!
嬬恋七瀬:悪魔
壬生墨佳:間違えた、彩谷さん
嬬恋七瀬:間違えたなら仕方ないな……
GM:手を汚すことも辞さない鋼の意志により達成値が2増えます
壬生墨佳:3dx+3>=6
DoubleCross : (3R10+3[10]>=6) → 10[3,8,10]+9[9]+3 → 22 → 成功

GM:さすがですね~
壬生墨佳:バキバキのボコボコ
嬬恋七瀬:鋼の意志!
嬬恋七瀬:スマホも跡形もない
壬生墨佳:あんしん……
GM:それでは誰か道をやってきます!

GM:---

GM:君たち二人が仲睦まじく、改めて共同戦線を張った時のことである。
GM:君たちがよく知っている声が聞こえてくる。
壬生墨佳:「何かうまいこと、マダムが気づいてくれないかな」
壬生墨佳:「あの人そんくらいできてもよくないか……?ん」
嬬恋七瀬:「いくら何でも希望的観測すぎないか……1、2、1、2……」何とか歩幅と呼吸を合わせて歩いている。
嬬恋七瀬:「……っておい、急に止まるなよ……何だ?」
彩谷千映理:「そー。んじゃよろしくねー。ばいばーい」電話を片手に歩いてくるのは、あなた達のよく知っているチルドレン。
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「……後退!後退!」
嬬恋七瀬:「げぇっ!!」世界の終りのような悲鳴。
嬬恋七瀬:「後退ってもこれじゃ……!」
壬生墨佳:「ちょっ……普通逆からだろ!?」
嬬恋七瀬:足をもつれさせる。そのままバックなのかUターンなのか方針が定まらない。
嬬恋七瀬:「逆ってどっちだよ!?お前から!?ボクから!?」
壬生墨佳:「お前なっ……!」声を張り上げる。
彩谷千映理:「あれ、スミちゃん先輩にナナ先輩じゃん」11支部の胡散臭いニヤニヤメガネこと彩谷千映理!
壬生墨佳:「ゲッ」
嬬恋七瀬:「いやお前が……! ……ヒッ……!!」
彩谷千映理:「なにそれ、酷くない?人を悪魔かなんかみたいにさー」
壬生墨佳:「……いや全く?そんなことは思ってないですが……」
壬生墨佳:「ご機嫌麗しゅう。忙しそうじゃん。こっちも任務だからまたな」
嬬恋七瀬:「……よ……よう彩谷……何だよこんなところで」何とか平静を取り繕おうとする。「そうそう、ボクらも忙しいからさあ……」
彩谷千映理:「へー、その路上社交ダンスも任務の一貫ってわけ」
嬬恋七瀬:「……!!」結ばれた腕を背中に隠そうとする。
嬬恋七瀬:「いや……これは……!!」
壬生墨佳:「ちょっ引っ張るな……!」
嬬恋七瀬:「…………」何かうまい言い訳を考えてくれ、という視線を壬生さんに送る。
彩谷千映理:「……」訝しげな目をしつつ、口元はニヤニヤと笑っている!
嬬恋七瀬:「…………」彩谷さんの吊り上がった口角を見て、嫌な汗が出てくる。
壬生墨佳:「……そうそう。任務の一環なんだよ」
壬生墨佳:「あれだ。その……機密性の高いやつ的なあれだ」
嬬恋七瀬:「そうそう……機密のやつが……なあ?」
嬬恋七瀬:「高い感じで……重要な……アレで……な?」
壬生墨佳:「そうそうそう」
彩谷千映理:「ふーん、へえー……。潜入的なアレ?」
嬬恋七瀬:「ああ……そういうのもある感じの……アレよ。うん。そういうニュアンスの……」
壬生墨佳:「うんうん。的なあれ的なやつ」
嬬恋七瀬:「だから、彩谷には何の関係もない。全然!これっぽっちも!な!壬生!」
彩谷千映理:「なるほどね。あ、じゃあこれ」コートのポケットからホットの缶コーヒーを2つ取り出す
彩谷千映理:「差し入れ。はい」二人にむけて差し出す
壬生墨佳:「えっ」
嬬恋七瀬:「…………??」思考が追い付かない。
嬬恋七瀬:だが、ピンチだということは分かる。
壬生墨佳:「……あの、悪いけどポッケに入れてくれない?」
壬生墨佳:「中のカイロあげるから」
彩谷千映理:「やー、寒い中任務頑張ってるわけだしさー、後輩としてもこう、やっぱ労わないとなーって……え?」
嬬恋七瀬:「……!そう!ポケットに!」
嬬恋七瀬:「はは……ハハハ……なんだよ、殊勝なところあるじゃん彩谷も……」
彩谷千映理:「手、解けば?」
嬬恋七瀬:「…………!!」
壬生墨佳:「いやその……」
彩谷千映理:「ってかナナ先輩の服のポケットに入んなくない?」
嬬恋七瀬:「……!!」そうだ。この服にはどこにもポケットなど……無いのだ!
壬生墨佳:「そうなんだよな~こいつアホみたいな服着てるよな~」
壬生墨佳:「こっちに2本くれ」
嬬恋七瀬:「そうそう!ボクいま喉渇いてないし!」
嬬恋七瀬:「哀れな壬生に両方恵んでやって!」
壬生墨佳:「哀れではないが?」
彩谷千映理:「……ははーん」
嬬恋七瀬:「ウッ」猛烈に嫌な予感。
壬生墨佳:「……」
彩谷千映理:この彩谷千映理という女は、ノイマンなのである。
彩谷千映理:「オーケー、わかった」おとなしく壬生先輩たちのポケットに缶コーヒーを入れ
彩谷千映理:一歩下がり、
彩谷千映理:パシャシャシャシャシャシャシャシャ
彩谷千映理:響くスマホのカメラの連写シャッター音
嬬恋七瀬:「あーーっ!!何してんだ彩谷お前ーーッ!!」
嬬恋七瀬:悲鳴。
彩谷千映理:「だって、ねー。めっちゃ面白いもん今の状況」
壬生墨佳:「お前……!」《ショート》。電磁波を発し、
嬬恋七瀬:「やめろ!!撮るのやめろ!!おい!!今すぐ……彩谷ァ!!」
壬生墨佳:彼女の持つスマートホンの電子回路を破壊する。
壬生墨佳:「お前マジで……!」
彩谷千映理:「ほら、だってナナ先輩とか顔赤いし……!あっ」
嬬恋七瀬:「……!!壬生!ナイス……!!」
壬生墨佳:「言っとくけど正当防衛だからなこれ……!」
嬬恋七瀬:「そうだそうだ!先輩に牙を剥くからこうなる!」
彩谷千映理:「必死じゃん先輩」
嬬恋七瀬:「うるさいぞ彩谷!」
壬生墨佳:「語尾に草を生やすな」
彩谷千映理:スマホを壊されなおゲラゲラと笑っている
嬬恋七瀬:「…………」その様に嫌な予感を覚える。こういう勘だけは鋭い。
嬬恋七瀬:「……なあ壬生……」
壬生墨佳:「……何だよ。弁償なら僕がやるから気にするな」
嬬恋七瀬:「こいつがボク達の醜聞を目にして……それをカメラで撮って……」
彩谷千映理:「アハハハハ!アッハハハハハハ!」近くの壁にもたれかかって笑っている
嬬恋七瀬:「そんな絶好の、こいつを爆笑させるようなデータを焼き切られたのに……」
嬬恋七瀬:「まだこんなに笑ってるなんてこと、あるか……?」
壬生墨佳:「……」顎に手を当てようとしてやりそこねる。
壬生墨佳:「あの、千映理ちゃんって」
壬生墨佳:「リアルタイムでバックアップ同期とってます……?」
嬬恋七瀬:「…………」ひきつった顔を彩谷さんに向ける。
彩谷千映理:「ハァハァ、な、何?いや、常識でしょそれくらい」
壬生墨佳:「……銃出せるか」
壬生墨佳:「こいつは、今、ここで、仕留める」
嬬恋七瀬:「ああ……それと、壬生……」
嬬恋七瀬:「お前ハッカーだったよな。クラッカー?どっちでもいいけど……」
嬬恋七瀬:「消せるよな?そのデータ……」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:「支部まで先に着けば……」
彩谷千映理:「…………」
嬬恋七瀬:「……ならやることは変わらないな」
嬬恋七瀬:「——こいつを殺す!!」
嬬恋七瀬:銃を取り出そうとして……
彩谷千映理:「……じゃーね!任務頑張って!」脱兎!
壬生墨佳:「あっこら!」
嬬恋七瀬:「あ!おい待て!!」
壬生墨佳:「早く!早く撃てって!」
壬生墨佳:「さっさと銃出して!」
嬬恋七瀬:「分かってるっての!!クソッ……!逃がすか……!!」
嬬恋七瀬:背後を撃とうとして、慌てすぎて銃身がすっぽ抜け、明後日の方向に飛んでいく。
嬬恋七瀬:「あーーっ!!」
壬生墨佳:「何やってんだ馬鹿……!」
嬬恋七瀬:「お前が焦らせるから……!!」
壬生墨佳:「ハ?この期に及んで人のせいか?」
嬬恋七瀬:「何だよ……!そっちが息合わせればよかったんだろ!」
壬生墨佳:「息を合わせたら君の握力が上がるのか?」
壬生墨佳:「どうやったら君の手からすっぽぬけることを僕の側で防げるのか教えてほしいな」
嬬恋七瀬:「壬生が反対から支えてくれればよかっただろ!」
壬生墨佳:「いや無茶言うなよ。そんなことやろうとしたらこんな角度で——」
壬生墨佳:「角度で……」
壬生墨佳:「……」
嬬恋七瀬:「ボクばっか責めるけどお前だって琥珀であいつの脚絡めとれば……!」
壬生墨佳:「……あれ?」
嬬恋七瀬:「……? 何だよ急に」
壬生墨佳:手をひらひらとさせる。
壬生墨佳:「取れてる」
嬬恋七瀬:「……え? ……あっ……」今更それに気付いて。
嬬恋七瀬:「いつの間に……」
壬生墨佳:「なんだ、普通に取れるんじゃないかこれ……ったく」
壬生墨佳:「じゃあ別に大した問題は……問題は」
壬生墨佳:もう片手を引っ張って。
壬生墨佳:「大問題」
嬬恋七瀬:「……取れないんだけど」もう片手をぐいぐい引く。
壬生墨佳:「何なんだこれ……!?」
嬬恋七瀬:「どういうことだよ……意味わかんない……」
嬬恋七瀬:一人なら身体を投げ出して寝転がりたいところを、直前で気付いて堪える。
壬生墨佳:「まあいい。とにかく、もう一回繋がないように意識してれば大丈夫だ」
壬生墨佳:「この状態なら交戦してもやれないことはない。さっさとエニシさまを見つけて叩くぞ」
壬生墨佳:「それで全部終わる」
嬬恋七瀬:「そうだな……言われなくても、お前と両手繋ぐなんて二度とごめんだね」
嬬恋七瀬:「さっさとあいつぶっ倒して、こっちの手も解かないと……」
嬬恋七瀬:「…………」近くの時計に目をやり。
嬬恋七瀬:「……色々……彩谷以上に致命的な問題も出てきそうだし……」入浴とか。トイレとか。
壬生墨佳:「あっあいつのこと忘れてた……どうするかな……」
壬生墨佳:「どうしよう……」
嬬恋七瀬:「……支部長にチクって怒ってもらうとか……?」
壬生墨佳:「もしくはイブちゃんかな」
嬬恋七瀬:「……とにかく、今考えても仕方ないよな」
嬬恋七瀬:「行こうぜ……こんなの早く終わらせないと頭おかしくなりそうだ」
壬生墨佳:「本当だっての。何が目的なんだアイツ……」
壬生墨佳:そのまま手をつないで、2人で銃を拾いに行った。

GM:---

GM:ロイスと購入をお願いします!
GM:なお、特殊ルールにより達成値超過分の財産点が1点ずつ手に入っています。
嬬恋七瀬:ヤッタネ
壬生墨佳:-後輩/彩谷千映理/感服/殺意:○/ロイス
嬬恋七瀬:彩谷千映理 庇護/○殺意
嬬恋七瀬:ボデマ!
嬬恋七瀬:1DX
DoubleCross : (1R10[10]) → 8[8] → 8

嬬恋七瀬:むり!いじょう!
壬生墨佳:メイド!
壬生墨佳:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 6[4,6] → 6 → 失敗

壬生墨佳:ダメダメ!おわり!

【Climax】

GM:クライマックスシーンです。全員登場!
嬬恋七瀬:48+1D10
DoubleCross : (48+1D10) → 48+10[10] → 58

壬生墨佳:侵蝕率+3(1d10->3) (侵蝕率:42->45)
GM:君たちは長く苦しい旅路の果てに、いよいよ怨敵を追い詰めた。
エニシさま:足元まで届いたローブ、暗がりになっていて見えない顔。そこそこ綺麗な両手。
エニシさま:間違いない。君たちの怨敵である怪存在『エニシさま』だ!
GM:あとは袋の鼠となったエニシさまをぶちのめすだけだ。それで多分解決する。すると良いね。
嬬恋七瀬:「とうとう追い詰めたぞ……ふざけやがってこの野郎……」路地に転がった空き缶をぐしゃりと踏みつける。
壬生墨佳:「言っておくけど、僕たちは今相当トサカだ」
壬生墨佳:「君に朝鳴きを聞かせる気は一切ない。料理してやる、逃げ回る臆病者チキンめ」
エニシさま:ぶわり、ボロボロの裾が膨れ上がると同時に強烈なレネゲイドの奔流が君たちを飲み込む。
GM:衝動判定、難易度は9です。
GM:同時に≪ワイバーンタイム≫を起動。通常の衝動判定の侵蝕増加の代わりに、100%まで増加できます
GM:効果は拒否も可能!
嬬恋七瀬:2DX>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 8[7,8] → 8 → 失敗

壬生墨佳:3dx+1>=9
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 7[5,6,7]+1 → 8 → 失敗

嬬恋七瀬:暴走!ワイバーンタイムは受けます!
壬生墨佳:暴走しているが?
壬生墨佳:ワイバーンを受ける!
嬬恋七瀬:侵蝕100に。
壬生墨佳:侵蝕100!
GM:エンゲージ状況はこの通り。
エンゲージ


エニシさま

(10m)

PC


GM:それではセットアッププロセスです。
エニシさま:《アクセル》《ミラーコート》を使用して行動値16になり、シーン中判定ダイス+4。
壬生墨佳:なし!
嬬恋七瀬:≪雷神の降臨≫で行動値0に!
GM:イニシアチブプロセス。行動値順でエニシさまの手番。
エニシさま:マイナーで《主の恩恵》。メインプロセス中の判定ダイス+4.
エニシさま:メジャーで《コンセントレイト:ソラリス》《エクスプロージョン》《流血の胞子》《幻惑の光》
エニシさま:対象はお二人。命中で邪毒6と放心を付与します。
エニシさま:11dx7
DoubleCross : (11R10[7]) → 10[1,3,3,4,4,5,5,8,8,9,10]+10[2,8,9,10]+10[1,4,7]+5[5] → 35

嬬恋七瀬:暴走!
壬生墨佳:エニシさまのロイスを切って暴走解除。
壬生墨佳:《魔人の盾》《砂の結界》。嬬恋さんをカバーリング。
エニシさま:8+4d10
DoubleCross : (8+4D10) → 8+28[5,3,10,10] → 36

嬬恋七瀬:壬生……!
エニシさま:36ダメージ。装甲ガードは有効です。
壬生墨佳:魔人の盾で30点軽減して12ダメージ。
壬生墨佳:残りHPは13になりました。
壬生墨佳:侵蝕率+6 (侵蝕率:100->106)
エニシさま:「おおぉぉ……」君たち二人の姿をじっと見つめて
エニシさま:両手を握りしめると同時に、袖口から縄のようなものが現れて君たちに巻き付こうとする!
嬬恋七瀬:「げぇ!!キモ!!」
壬生墨佳:「何度もその手を喰ってられるかっての!」
壬生墨佳:琥珀の盾を片手に構えて起電。
壬生墨佳:電磁力で縄をそちらの手に——嬬恋七瀬側から離れるように誘導する。
GM:その誘導は成功する。つまりそれらは全て、壬生さんの方に。
嬬恋七瀬:「……壬生!」
壬生墨佳:「きゃっ……!」腕に、胴に。巻き付かれる感覚を覚えて思わず悲鳴を漏らす。
嬬恋七瀬:「……んの野郎……!」視線を敵に向け、銃身への荷電を高めていく。周囲に電光が迸る。
GM:イニシアチブプロセス
GM:壬生さんの手番です。
壬生墨佳:これエンゲージ切れるのか……?
壬生墨佳:切れないのでは……?
嬬恋七瀬:……確かに……
壬生墨佳:切らずにおくか……
嬬恋七瀬:1mとかなら……
GM:エンゲージが切れても二人は繋がってるんですよ……絆で……
壬生墨佳:bonds to tieってね!やかましいわ!
GM:データ的拘束はないのでエンゲージ相当の心の壁とか……
壬生墨佳:じゃあマイナーで50cm前進。
壬生墨佳:メジャーは《死神の瞳》をエニシさまに。
GM:判定どうぞ
壬生墨佳:4dx+17
DoubleCross : (4R10+17[10]) → 7[3,6,6,7]+17 → 24

エニシさま:ドッジ。《神の眼》《御使いの声》を使ってダイスを増やします。
壬生墨佳:やめてくれ
エニシさま:11dx>=24
DoubleCross : (11R10[10]>=24) → 10[1,2,3,6,6,6,7,7,7,10,10]+10[7,10]+6[6] → 26 → 成功

壬生墨佳:こら!!!
嬬恋七瀬:ウォオオマジかよ!?
エニシさま:すまんの
エニシさま:恨むならデータ製作者を恨め……なっ!
壬生墨佳:ロイス切るよ!
壬生墨佳:彩谷……絶対殺す!
壬生墨佳:達成値を+1d10!
壬生墨佳:24+1d10
DoubleCross : (24+1D10) → 24+10[10] → 34

壬生墨佳:これが殺意だ!!!
嬬恋七瀬:殺意がすごすぎる
壬生墨佳:絶対殺す!
エニシさま:死神が見た!エニシさまと彩谷ちゃんを!
壬生墨佳:命中で次に与えるダメージを+7d10してください。
GM:グワー!ロールどうぞ!
壬生墨佳:琥珀の壁がエニシさまの左右に展開。
壬生墨佳:巨大な磁極として、その場に縫い付けようとするが。
壬生墨佳:「……出力が足りないか……」
嬬恋七瀬:「壬生……!おい!頑張れよ!」
嬬恋七瀬:「ボク達ははやく帰って……」
嬬恋七瀬:「彩谷をぶっ殺さなきゃいけないんだろ!!」
壬生墨佳:「そうだな……じゃあ」繋がった方の手を、強く握る。
壬生墨佳:「少し借りるぞ」
嬬恋七瀬:「えっヅッお前……!?」
壬生墨佳:電力を少しだけ吸い上げて、力の足しにして。
壬生墨佳:増幅した出力を、全部込めて叩きつける。
壬生墨佳:「……これで手袋の分はチャラだからな」
エニシさま:ぐねりぐねりと、骨格のないぼろきれが身もだえして、その場に釘付けとなる!
嬬恋七瀬:「……そういうことにしといてやるよ」少しだけ赤くなった頬で呟いた。
GM:イニシアチブプロセス。嬬恋さんの手番です。
嬬恋七瀬:マイナー…………
嬬恋七瀬:ア!!!!!!
嬬恋七瀬:致命的なことに気付いてしまった
GM:ややっ
嬬恋七瀬:1ラウンド目は雷神じゃなくて怨念の呪石を使わないといけないんだった……
GM:暴走してるから良いのでは?
嬬恋七瀬:でも偶然暴走してるからクレイジードライヴは撃てる ギリセーフ
嬬恋七瀬:そういうこと!
GM:幸運!
嬬恋七瀬:マイナーなし。
嬬恋七瀬:メジャーでコンボ【ラヴィン・アイドルネス】
嬬恋七瀬:まず≪セレリティ≫使用。
嬬恋七瀬:≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アームズリンク≫+≪クレイジードライブ≫
嬬恋七瀬:7DX7+1
DoubleCross : (7R10+1[7]) → 10[1,2,3,4,6,7,7]+10[5,10]+2[2]+1 → 23

嬬恋七瀬:ウッ低い
エニシさま:ええいこのスイッチだ!《神の眼》《御使いの声》を使ってドッジ!
エニシさま:11dx>=23
DoubleCross : (11R10[10]>=23) → 10[1,1,5,5,6,7,7,9,9,10,10]+8[5,8] → 18 → 失敗

嬬恋七瀬:やった
壬生墨佳:こえーよ!
嬬恋七瀬:ダメージ!
エニシさま:ギャー!ダメージ+7Dでどうぞ!
嬬恋七瀬:3D10+8+34+7D10
DoubleCross : (3D10+8+34+7D10) → 19[7,10,2]+8+34+39[4,9,4,3,10,8,1] → 100

嬬恋七瀬:ぴったり!装甲有効!
エニシさま:………
エニシさま:死んじゃう……
壬生墨佳:ヒューッ!
エニシさま:が、ここで!
嬬恋七瀬:やった~
嬬恋七瀬:ハッ……
エニシさま:その攻撃に《鏡の盾》。シナリオ1回、受けたダメージを40まで反射します。
嬬恋七瀬:ぐえーーーー
エニシさま:逃がさん……
嬬恋七瀬:死にます。彩谷千映理のロイスを切って復活!
エニシさま:それでは攻撃どうぞ!
嬬恋七瀬:あ、セレリティバックファイアもあった
嬬恋七瀬:まあ生きてる!OK!
嬬恋七瀬:身動きを封じられた怪人に向け、銃を構える。
嬬恋七瀬:既に荷電は十分。あとは引き金を引くだけだ。
嬬恋七瀬:「お前はボク達を怒らせたんだ。とっくに俎板の上なんだよ」
嬬恋七瀬:「ウェルダンでも足りない……黒焦げにしてやる!」
壬生墨佳:その銃を構える手に、自らの手を添えて。
壬生墨佳:「料理する時には添えるもんだろ?」
壬生墨佳:「これですっぽ抜けないよな?」
エニシさま:「ううぅぅ……」ギリギリと、何度も捻り上がったその身体で、貌のない頭が銃口を睨みつけている。
嬬恋七瀬:「……当然。ちゃんと見てろよな」
嬬恋七瀬:電流を帯び、激しく発光する銃弾が、流星のようにエニシさまへと向かう。
嬬恋七瀬:弾着と共に閃光。激しく放電。軌道が曲がり、琥珀の壁に当たって跳ね返る度に、何度も極大の放電が連鎖する。
嬬恋七瀬:地上で炸裂する超自然の雷。莫大な熱量が、怪人の身体を焼き焦がしていく。
嬬恋七瀬:侵蝕106>120
エニシさま:ぼろぼろになったローブが引き裂かれて、焼き切れて、風に流されていくと、
エニシさま:ぐねぐねとのたうち悶える、死肉の紐のような中身が露わになる。
壬生墨佳:「うわっ」
嬬恋七瀬:「グロいな……」
エニシさま:ぐずぐずと崩れる細長い身体が、最後にいっそう縮みあがるのと同期して、君の腕が強く締め上げられて
嬬恋七瀬:「っ、ぐ、うッ……!?」
GM:君たちを縛っていたマフラーが緩みほどける。事件の幕引きだ。
壬生墨佳:「やっぱり服は着ないとみすぼらしいな……おい、どうした」
壬生墨佳:「大丈夫か?」
嬬恋七瀬:一瞬顔を顰めて、息を吐く。
嬬恋七瀬:「ああ……最後の悪あがきみたいなもんだろ」
嬬恋七瀬:「これで……」緩んだマフラーに目をやり。「……何とか……なったな」
壬生墨佳:「そうか……ならいいが」
壬生墨佳:開放された手をひらひらと振る。「あーよかった解けて……」
壬生墨佳:「死してなお残ったらどうしようかと思ってたんだよな」
嬬恋七瀬:「怖いこと言うなよな……」掌を握ったり閉じたり。
壬生墨佳:「いやどうしようかと思ってたというか」
壬生墨佳:「どうしようと思ってたかは切断しかなかったけど……」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「お前の腕だよな?」
壬生墨佳:「PCは両手操作しないと困るだろ」
壬生墨佳:「銃は片手で撃てる」
嬬恋七瀬:「お前のためにボクの白魚のような手を切れっての!?」
壬生墨佳:「白魚に包丁入れるじゃん?」
嬬恋七瀬:「生きてんの!ボクの白魚は!」
壬生墨佳:「僕料亭でバイトやってるから行けるぜ。試す?」
嬬恋七瀬:「もう終わったんだから必要ないだろ……!お前が切りたいだけだろそれ……!」
壬生墨佳:「というか白魚って言う割にさ」手を伸ばして合わせる。
壬生墨佳:「僕と白さ変わらなくないか?」
嬬恋七瀬:「ッ……」一瞬たじろいで。
嬬恋七瀬:先ほどまでずっとくっついていたのに何を今さら、と思い直す。
嬬恋七瀬:「そんなことないね。白さだけじゃないから。造形だよ、造形」
嬬恋七瀬:「曲線美っていうの?お前には全身どこを探してもないけどね。ボクは至る所が黄金比だから」
壬生墨佳:「黄金比がいくつかも知らないくせに。まあ長くはあるけどな……」ペタペタと指を触って。
壬生墨佳:「……ピアニストの手だ」少し嬉しそうに。「あれから弾いてる?」
嬬恋七瀬:「……!!…………!!」触られるたびにびくりと震えそうになるのを、知られれば癪だから我慢して。
嬬恋七瀬:「……。そうだよ。今でも、無意識に大事にしちゃうんだよな。クセでさ」
嬬恋七瀬:「……弾いてはないよ。機会が無いし。うち、ピアノ無いしな」
壬生墨佳:「そうか。じゃあ悪かったな……切るとか言って……ああ、そうなの?」
嬬恋七瀬:「……まあ、でも。そうだな。最近は……」
嬬恋七瀬:表情を緩めて。「ピアノを見たり、聴いたりするの、嫌じゃなくなったかな。……前よりは」
壬生墨佳:「……そっか」微笑んで。
壬生墨佳:「そりゃ、いいことだと思うぜ。美しいピアノ曲なんて、いくらでもあるんだ」
壬生墨佳:「楽しめる方が絶対いい」
嬬恋七瀬:「そうだな。今は……」
嬬恋七瀬:「……そう思えるようになったよ」目を伏せて、頷いて。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……い……いつまでベタベタ触ってんだよ」赤くなった顔で不服そうに。
嬬恋七瀬:「金取るぞ」
嬬恋七瀬:誤魔化すように口を尖らす。
壬生墨佳:「イキのいい白魚だしな」
壬生墨佳:「まあでも、白魚としては二級品だぜこれ?」
嬬恋七瀬:「は?何でだよ」
壬生墨佳:「だってさ、君の手」
壬生墨佳:「温かいんだ」
嬬恋七瀬:「――っ」
嬬恋七瀬:言葉を返そうとして、何も言えなくなって、押し黙る。
嬬恋七瀬:反論が出てこないわけではない。でも。
嬬恋七瀬:握った彼女の手のほうが、ずっと温かく感じたなんて。
嬬恋七瀬:そんなこと、言える筈もなかった。

GM:---

GM:バックトラック
GM:《ワイバーンタイム》現象分による確定帰還。省略します。
壬生墨佳:帰った!
嬬恋七瀬:よかった
GM:というわけで、すきゃっとさんが生きていられればエンディングに移行します。

【Ending】

GM:すきゃっとさんが無事でいられなかった為、EDは省略します。
GM:お疲れ様でした!
GM:九死に一生を得たようなので、EDを再開します。

GM:---

壬生墨佳:戦いを終えて、帰り道。
壬生墨佳:「しかし相変わらず寒いな……」
壬生墨佳:取り戻したマフラーと手袋を、そのまま着け直して。支部への道行きを行く。
嬬恋七瀬:「あっ……!」声を上げる。
壬生墨佳:「何だよ」
嬬恋七瀬:「思い出させんなよ……せっかくメチャクチャな事態で忘れかけてたのに……」今更寒そうに自分の身体を抱く。
壬生墨佳:「言うまで忘れられるのか?便利な体だな」
嬬恋七瀬:「チッ……褒め言葉ってことにしといてやるよ……っきし!」
壬生墨佳:「頭も便利か……?」
嬬恋七瀬:「お前!人が大人になってやろうとしたところを……!」
嬬恋七瀬:日は傾き、気温も落ちてきている。寒そうに震えて奥歯を鳴らす。
壬生墨佳:「……あっ」
嬬恋七瀬:「何だよ」
壬生墨佳:「いやさ」ポケットから何かを取り出す。
壬生墨佳:「コーヒーあったわ」
嬬恋七瀬:「……?」首を傾げ。「……あっ」一呼吸遅れて思い当たる。
嬬恋七瀬:「あったなそんなの……!それどころじゃなかったもんな」
壬生墨佳:「カフェオレとブラック……大人な嬬恋さんはブラックでいい?」
壬生墨佳:「僕甘いの好きなんだよね」
嬬恋七瀬:「…………」少しの間。
嬬恋七瀬:「ああ、当然?ブラックでいいけど?」
嬬恋七瀬:「お子様な壬生さんのために大人なボクがブラックの方飲んでやるよ」
壬生墨佳:「大っ人~」缶を手渡して。
嬬恋七瀬:「完っ全に冷めてるな……」缶に目を落とし、まだ飲んでもいないのに苦い顔。
壬生墨佳:「まあ無いよりはマシだろ?」
壬生墨佳:「僕の体温でそれなりには保ってるし……」
嬬恋七瀬:「…………」何でこいつはそういうことを意識させるんだ、という顔。
壬生墨佳:カフェオレのタブを開けて、突き出す。
壬生墨佳:「任務達成を祝って、だ」
嬬恋七瀬:「……ああ」こちらもプルタブを開けて、差し出す。
壬生墨佳:「お疲れ」
嬬恋七瀬:「……お疲れ様」
嬬恋七瀬:こつん、と軽く缶をぶつける。
嬬恋七瀬:気恥ずかしさを誤魔化すようにぐいっと飲んで、今度こそ本当に苦い顔。
壬生墨佳:一口、口をつけて。「うわ。完全に冷めてる」
壬生墨佳:「あと死ぬほど甘い」
嬬恋七瀬:(うっ……死ぬほど苦い……全然おいしくない……)
嬬恋七瀬:買ってきた後輩に思いを馳せて。
嬬恋七瀬:(あいつ……ボクらにこの2本渡せばこうなるって予想してたわけじゃないよな……?)
嬬恋七瀬:「……あ、あー、おいしい。やっぱコーヒーはブラックだよな」
壬生墨佳:「よく飲むよな、ブラック」
壬生墨佳:「僕全然理解できないんだよな。好き好んで飲むやつはすごいと思う」
嬬恋七瀬:「ふふん。まあ味覚も何もかもお子様な壬生にはそっちのがお似合いなんじゃない?」もう一口飲んで、嫌な顔を必死に誤魔化す。
壬生墨佳:「はいはい。大人大人」
嬬恋七瀬:「……」眉間に皺を寄せつつ、ちびちびと飲み進める。死ぬほど苦い。
壬生墨佳:「……そんなちまちま暖を取るほどか……?」
壬生墨佳:「……」
壬生墨佳:つかつかと歩み寄る。
嬬恋七瀬:「…………?」缶から口を離す。実は飲めないのがバレたのではないかと、ぎくりとして。
嬬恋七瀬:「な、何だよ」
壬生墨佳:自らのマフラーをほどいて、嬬恋さんに掛ける。
壬生墨佳:「……流石に見てるほうが寒くなりそうだ」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「へ?」状況が理解できない。
嬬恋七瀬:あたたかく柔らかな布の感触と、先程も感じた仄かな髪の香りに、思考が固まる。
壬生墨佳:「……言ったけどな」
壬生墨佳:「それ、お気に入りだから」
壬生墨佳:「だからさ……」
壬生墨佳:「だから、コーヒーこぼしたら殺す」
嬬恋七瀬:「え、あ、あ……」
嬬恋七瀬:「……え?あ?何?コーヒー?」
壬生墨佳:「いやいったそばから危ないんだけど……!」
壬生墨佳:「ちょっと!マジでやめてって!」
嬬恋七瀬:「あ、う、うん……ああ」ふらついた缶を慌てて両手で握って。
嬬恋七瀬:「ああ……きを……」
嬬恋七瀬:「……気を付ける。うん…………」
嬬恋七瀬:こくこくと頷く。
壬生墨佳:「ならよし、だ。よく出来ました」
嬬恋七瀬:「…………」子供扱いするようなその言葉にも、上手く返す口が回らない。
嬬恋七瀬:誤魔化すようにブラックコーヒーを飲むが、味がよくわからない。
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……か……帰るか」
壬生墨佳:カフェオレを一口呷って。「帰ろうか。首元も寒いしな」
壬生墨佳:「帰ってからやらなきゃならないこともたくさんだ」
嬬恋七瀬:「ああ…… ……え?何かあったっけ……」
壬生墨佳:「彩谷をしばいたり彩谷をしばいたり彩谷をしばいたり……」
嬬恋七瀬:「あ、ああ……ああ、そう、だな……」
嬬恋七瀬:「あったな……そんなこと……」何かもう遠い昔のことのように思える。
壬生墨佳:「あったな……って」苦笑して。「鳥頭かよ」
壬生墨佳:「トリを務めたやつのセリフか?頼むぜ?七面鳥撃ちにしなきゃならないんだからな」
嬬恋七瀬:「……そうだな……」ふーっと大きく息を吐き。
壬生墨佳:「そうだ、クリスマスの準備もしなきゃあだな」
壬生墨佳:「師走とはよく言ったもんだ。やることが多くて困る」
嬬恋七瀬:「……クリスマスね……」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「……壬生は何か……」
嬬恋七瀬:「……予定とか、あんの?」
嬬恋七瀬:思わず口から問いが零れる。
壬生墨佳:「ん?ああ。そりゃあ」
壬生墨佳:「……ってか。その聞き方どういう?」
壬生墨佳:「それ、まるでさ……」
嬬恋七瀬:「……へっ!?」間の抜けた声が漏れる。
壬生墨佳:「自分は関係ない、みたいな言い方じゃないか」
嬬恋七瀬:「…………」
嬬恋七瀬:「…………?」
壬生墨佳:「なんだ?キープの顔つなぎでもして不参加か?」
壬生墨佳:「マダムにはちゃんと話通しとけよそれ」
壬生墨佳:「あとツグミにも謝っとけ」
嬬恋七瀬:「え……あ……」必死に記憶を辿る。
嬬恋七瀬:「……え、何かあるんだっけ……?」
壬生墨佳:「はあ?」
壬生墨佳:「いや、支部でクリスマス会……何?もしかして」
壬生墨佳:「マジで一切興味ない感じなのか君?」
嬬恋七瀬:「…………あ」そういえば、そんな話を聞いた気がする。常に人の話をよく聞いていないタイプだ。
嬬恋七瀬:「あ、いや……どうかな……」しどろもどろになり、殆ど素の状態が出る。
壬生墨佳:「思い出したか?じゃあさっさと帰るぞ」
壬生墨佳:「当日出れなくても、準備くらいは手伝えよな?」
嬬恋七瀬:「……壬生は」
嬬恋七瀬:口を開き。
嬬恋七瀬:「壬生はそれ……出るわけ」
壬生墨佳:「えっ出るけど……?」
壬生墨佳:「何だよ。居ちゃ都合悪いってか」
嬬恋七瀬:「…………」その答えに、何だかひどく安心している自分に気付く。
嬬恋七瀬:「…………ま、まあ……そうだな……」
嬬恋七瀬:「そこまで言うなら……出てやるよ。仕方ないなぁ。……ボク、忙しいんだけどな~」
嬬恋七瀬:「壬生がそこまで言うなら。あとまあ、ツグミも楽しみにしてるだろうし。しょうがなくね。ホント、仕方なく」
嬬恋七瀬:言いつつ、笑みが零れる。
壬生墨佳:「……そ。大人だな。じゃあ、それまでに風邪引くなよ?」
壬生墨佳:「ああ、君は引かないクチだっけか?」
嬬恋七瀬:「言ってろ。ま、ボクは大人だからな。そっちが先に引いたら見舞いには行ってやるよ」
壬生墨佳:「寝込みを襲われそうだ。カウンターをお見舞いしてやるとも」
嬬恋七瀬:「ジャブで倒れそうな貧弱さでよく言うよな。羽毟られた七面鳥みたいだぞ」
壬生墨佳:「ギャーギャーうるさいな。おもちゃのニワトリか?」
嬬恋七瀬:「見る目ないな。孔雀だろ。こんなに綺麗に着飾ってる」
壬生墨佳:「烏だろ。僕の羽を着飾ってることを誇るなよ」
嬬恋七瀬:「わざわざ着てやってるんだろ。最高級の額縁に入れればどんな絵でも名画になるからな」
嬬恋七瀬:「お前のマフラーも価値が出るぞ。このボクが巻いたんだからな」
壬生墨佳:「額縁が衣服のほうだろそれ……?」
壬生墨佳:「馬子にも衣装とはよく言ったもんだ。似合ってるぜそれ」
嬬恋七瀬:「公家にも襤褸の間違いだろ? まあボクのレベルになると何着ても似合っちゃうんだけどね」
嬬恋七瀬:口ではそう言いつつ、マフラーを離そうとしない。
壬生墨佳:「ライナスの毛布にしてくれるなよ?」言いつつも取り上げることはせず。
壬生墨佳:「……っと。相棒ウッドストックの囀りばかり聞いてるわけにもいかないか」
壬生墨佳:「帰ろうぜ。風邪引く前に」
嬬恋七瀬:「……そうだな。こんなことで風邪なんて引いたら、ツグミに怒られそうだ」
壬生墨佳:「ピーチクパーチクとな」
嬬恋七瀬:「あれは効くからなぁ……夜明けの鶏よりよっぽど効くよ」
嬬恋七瀬:「……帰るか。ボクらの巣に」
壬生墨佳:「ああ。愛すべき、僕らの巣に」
GM:……12月。身の引き締まるような冷気とは裏腹に、どことなく浮ついた雰囲気も広がるこの時分。
GM:君達……壬生墨佳と嬬恋七瀬は、二人で街を歩いていく。
GM:わざわざ繋がる理由など、元から必要のないもので。
GM:共に歩けば手を添えずとも、踊るように会話が弾むのだった。

GM:---

GM:というわけで全行程終了です。
GM:お疲れ様でした~
壬生墨佳:おつかれさまでした!
嬬恋七瀬:おつかれさまでした……!