鉄の牙、鋼の森
メインログ/雑談ログ
Preplay
GM:というわけで自己紹介から始めていきましょう~
猫口@:はい!
GM:まずはPC1のニコライさんからお願いします!
ニコライ・チェルヴィンスキー:(キャラシート)
ニコライ・チェルヴィンスキー:ニコライ・チェルヴィンスキー、ロシア支部のエージェントです。
ニコライ・チェルヴィンスキー:元は田舎の木こりでしたが、森でジャームに襲われた子供を救うために祖父に禁じられた力を使い
ニコライ・チェルヴィンスキー:オーヴァードであることが当局に露見、UGNにスカウトされたという経歴です。
GM:木こりパワーキンジラレタチカラ
ニコライ・チェルヴィンスキー:”寝ぼけた熊”と称されるほど温厚な木こりという印象の反面、
ニコライ・チェルヴィンスキー:任務に関しては冷徹に行います。
GM:かっこいい……(夢女子)
ニコライ・チェルヴィンスキー:リーリヤさんとは同志!
ニコライ・チェルヴィンスキー:能力的には獣の力を原初の赤でとることによって
ニコライ・チェルヴィンスキー:混色の氾濫と混沌なる者の槍の恩恵に与るというセコい構成。
ニコライ・チェルヴィンスキー:加速装置でぶっ飛んでいき、殴る!以上!な性能です。
GM:メチャメチャ頭がいい構成
ニコライ・チェルヴィンスキー:一応、120%になるとデトネイトモードでさらに攻撃力+16することも可能。
ニコライ・チェルヴィンスキー:NPCとしては登場してましたが、PCとしては初運用!
ニコライ・チェルヴィンスキー:皆さんと仲良く、敵には木こりパワーを振るいたいと思います
ニコライ・チェルヴィンスキー:よろしくお願いします!
GM:はい!そんなニコライさんのハンドアウトはこちら!
ニコライ・チェルヴィンスキー
シナリオロイス:“ポルナルーニエ”
数年前。UGNロシア支部“バルチック艦隊”の君の分隊は、任務中に壊滅的な被害を受けた。
それを齎したのはFHセル“ヴォルチャ・スタヤ”のセルリーダー、“ポルナルーニエ”。
小隊で生き延びたのは君ともう一人、“ヴォルコソブ”、リーリヤ・ルキーニシュナ・ラヴレーンチェヴァのみ。
彼女は元“ヴォルチャ・スタヤ”のメンバーであり、実の血縁者でもある女だ。
数年後、現在。
君はロシアから遠く離れたN市にて、再び因縁と相まみえることとなる。
GM:昔痛い目にあったボスに再会しちゃう~って感じです
ニコライ・チェルヴィンスキー:なにぃ!
GM:頑張ってボコボコにしてね
ニコライ・チェルヴィンスキー:こいつはリベンジしなきゃね
GM:いっぱい木を切ってください!よろしくお願いします!
ニコライ:がんばる!
GM:ではお次はPC3、絹川くん自己紹介お願いします!
絹川善法:あいよ~
絹川善法:(キャラシート)
絹川善法:16さい高校生チルドレンの絹川善法くんです。コードネームは"キキーモラ"。
絹川善法:喜怒哀楽激しくファッション大好き流行り物好きな俗っぽい少年です。チルドレンっぽくないですね。
絹川善法:UGN正規品装備や学校の制服のデザインに難色を示しており、よく改造を施しては叱られています。
GM:不良け!?
絹川善法:優等生で~す
絹川善法:幼い頃に祖母が発掘した"コシチェイの針"と呼ばれる"遺物"にうっかり触れてしまいオーヴァードに覚醒。
絹川善法:しかも起源種と呼ばれる特殊なレネゲイド因子を含んだものだったからさあ大変。
絹川善法:元々両親も謎の失踪を遂げていたのでこれ幸いとUGNのチルドレン養成所に叩き込まれなんやかんやで今を迎えています。
絹川善法:能力は自らの領域内に多種多様な能力を持ったレネゲイド妖精を顕現させ、善法自身や味方のサポートを行います。
絹川善法:《妖精の手》や《力の法則》などで味方を支援したり、【決闘者の剣】を《妖精の手》で無理やり出目を稼いで自分も殴ってみたり。
絹川善法:あと200点なので隠された世界と領域の盾を取得して小賢しさが増しました。
GM:小賢しい……!
絹川善法:妖精はなんか五人くらいいるそうなので仲良くしてね
GM:多くない?
絹川善法:そうかな…そうかも…
絹川善法:あとおばあちゃんがロシア人らしいですよ
絹川善法:そんな感じです!
GM:モテそうな要素しかないなコイツ……
GM:そんな絹川くんのハンドアウトはこちら!
絹川善法
シナリオロイス:サーシャ
君は新世代を謳うUGNチルドレンだ。
休日の街中、君は偶然一人の少女と知り合う。
サーシャと名乗るロシア系の少女は、君にこの街が好きかと尋ねる。
彼女は吐き捨てるように言う。
この街が嫌いだと。
GM:なんかかわいいヒロインが出てくるっぽいですよ
GM:よかったね!
絹川善法:ラッキ~! お茶しない? どこ住み? てかLINEやってる?(笑)
GM:がんばって仲良くしてね
絹川善法:オス
GM:というわけで『鉄の牙、鋼の森』始めていきます~
【OP/ニコライ・チェルヴィンスキー】
GM:ニコライさんのOPです。登場侵蝕をどうぞ!
ニコライ:1d10+41
DoubleCross : (1D10+41) → 5[5]+41 → 46
数年前 ロシア郊外 森林
GM:骨を噛み砕く、乾いた音が聞こえる。
GM:深く積もった雪を赤く染め、転がる死体たち。
GM:十に届かんとするその全てが、慣れ親しんだ君の仲間だ。
GM:誰もが死んでいる。例外は君と、たった一人のみ。
リーリヤ:「……」
GM:肩で息をする、褪せた金髪の女。“ヴォルコソブ”、リーリヤ・ルキーニシュナ・ラヴレーンチェヴァ。
GM:深手を負い、肩で息をしている。既に従者も失い、自ら拳銃を構えている。
ニコライ:「息を整えて、動かないでください。」
リーリヤ:「……そんな訳に、行くものか」
リーリヤ:「あれは、私の────」
ニコライ:木陰でリーリヤの身体を抱き留め、自らの身体の下に隠そうとする。
ニコライ:「リーリヤさん。」
ニコライ:「生きて帰る人間が必要です。」
リーリヤ:「それなら……私ではない」
リーリヤ:「ニコライ。貴方の方だ」
GM:銃口の先に、その惨状を招いた元凶の姿がある。
GM:白銀の毛並みを持つ、巨大な狼。
GM:君の仲間の頭蓋を噛み砕き、ぼたぼたと雪原に脳漿が垂れる。
GM:地獄のような光景の最中にあって、それでも思わず目を奪われそうな程の、一種の純粋で荘厳な美しさを放っている。
ニコライ:「今の戦力で勝ち目はありません。」
ニコライ:「であれば情報を持ち帰り、再起を図りましょう。」
リーリヤ:「……だが……!」
ニコライ:「あなたが死んでも大勢に影響を及ぼせないんですよ。」
ニコライ:「雪原に一滴の血が流れたとて、すぐに雪が覆い隠します。」
ニコライ:「冷静になってください。」
リーリヤ:「……ニコライ……!」
“ポルナルーニエ”:「そこに居るな」
“ポルナルーニエ”:「リーリヤ」
ニコライ:「!」
“ポルナルーニエ”:狼の口から、唸るような低い声が響く。
“ポルナルーニエ”:地を蹴り、雪を舞い上げ、疾風のように瞬時に接近。
“ポルナルーニエ”:木陰に隠れた君達に向け、巨大な前脚を振り降ろす。
ニコライ:前脚の爪に背を強かに切り裂かれ、出血。
ニコライ:リーリヤを引き倒しつつうつ伏せに倒れる。
ニコライ:そのままぴくりとも動かない。
リーリヤ:「……二……!」思わず悲鳴を上げそうになって、息を詰まらせる。
“ポルナルーニエ”:「……」
“ポルナルーニエ”:背後で、巨大な獣の動く気配がする。
“ポルナルーニエ”:ひく、と鼻を鳴らして。血の匂いを嗅いでいる。
“ポルナルーニエ”:「死んだか」
ニコライ:「……………………か、ふっ……!」
ニコライ:獣が接近する前に、口の中に雪を含んだ。
ニコライ:白い息で生きていることが発覚しないように、だ。
リーリヤ:「……ッ……」
ニコライ:同時に悲鳴も掻き消すことが出来る、が…
ニコライ:体温は急激に下がる。雪中では危険な行動である。
“ポルナルーニエ”:「リーリヤ」
“ポルナルーニエ”:「こいつらの死は、お前の責任だ」
“ポルナルーニエ”:君が死んだものと見て、リーリヤに話し掛ける。
“ポルナルーニエ”:「お前がいくら愚かでも、忘れた訳では無いだろう」
“ポルナルーニエ”:「家族は、裏切り者を許さない」
“ポルナルーニエ”:「我らの血の絆と、誇りは。ウラルの山々よりも高く堅い」
リーリヤ:「……!」
リーリヤ:荒い息を吐いて、大狼を睨む。
ニコライ:「…………。」(油断した瞬間に一撃…逃げる隙を作る。)
ニコライ:(問題は…リーリヤさんが乗ってくれるか、だけど。)
“ポルナルーニエ”:「罰を受ける時が来た」
“ポルナルーニエ”:「お前は──」
“ポルナルーニエ”:「……?」
“ポルナルーニエ”:狼の言葉が止まる。
“ポルナルーニエ”:「妙な目だな」
“ポルナルーニエ”:「何故まだ、そんな目をすることが出来る?」
リーリヤ:「……」
“ポルナルーニエ”:「お前の事は生まれた頃から知っている」
“ポルナルーニエ”:「お前は在りもしない希望を見て、虚勢を張れるような女ではない」
“ポルナルーニエ”:「……ああ」
“ポルナルーニエ”:狼が鼻を鳴らす。
“ポルナルーニエ”:「生きているな?」
“ポルナルーニエ”:「その男」
リーリヤ:「……ッ……!」
リーリヤ:表情が凍り付く。
リーリヤ:「駄目だ」
リーリヤ:「ニコライ!!逃げろ!!ニコライ!!」
“ポルナルーニエ”:狼が大顎を開き、君達に飛び掛かる────
ニコライ:身体を起こす。
ニコライ:地面から黒い杭を出現させ、振り向きざまに”ポルナルーニエ”の顎を狙い──
GM:寸前。
GM:大狼の眼前に、夜鳴鶯が飛び込んでくる。
“ポルナルーニエ”:「……!」
“ポルナルーニエ”:不意の奇襲に、杭が顎を掠る。飛び退いて交わすが、鮮血が散る。
GM:夜鳴鶯は見る間に数を増し、あっという間に狼を取り囲む。
ニコライ:「リーリヤさん!」
リーリヤ:「ああ……!」
ニコライ:リーリヤの身体を引いて起こし、駆け出す。
GM:『……”ラスコヴィーチェ”!聞こえるか!”ラスコヴィーチェ”!』
GM:『もうすぐ到着する!それまで死ぬ気で死ぬな!いいな!』
GM:無線から、増援を告げる通信が聞こえる。
ニコライ:「了解。撤退します。」
“ポルナルーニエ”:「……」
“ポルナルーニエ”:忌々し気に夜鳴鶯を喰いちぎりながら、近付いてくる複数の気配を感じ取り、遠ざかっていく君達を見遣る。
ニコライ:黒い杭を数本生み出し、
ニコライ:木々を刺し貫いていく。それを足場に跳躍。
ニコライ:森から空に飛び出したところに、救援のヘリが梯子を垂らして待ち構えていた。
“ポルナルーニエ”:「……リーリヤ!忘れるな!」背後から獣の咆哮が聞こえる。
“ポルナルーニエ”:「『どんなに飼い慣らしても、狼は森だけを見る』!」
“ポルナルーニエ”:「どれ程正義を気取ろうと、お前は猟犬にはなれん!されど二度と、誇り高き狼にも戻れん!」
“ポルナルーニエ”:「どこにも行けぬまま、いずれ下る裁きに怯え続けろ──“ヴォルコソブ”!!」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:小さく震えて、ヘリの中でへたり込むように君に縋りつく。
リーリヤ:「ニコライ……」
ニコライ:「リーリヤ、さん。」
ニコライ:「どこへでも行けますよ。」
ニコライ:「狼の遠吠えなど、気にしないでください。」
ニコライ:「我々は、”艦隊”なんです、から………」
ニコライ:そのまま、ずるり、と崩れ落ちる。
ニコライ:背中からの出血が止まらない。
リーリヤ:「……ニコライ!!」
ニコライ:リーリヤの手が、鮮血で染まっていく。
リーリヤ:「……あ……」べっとりと赤く染まった自らの手を見て。
リーリヤ:「……っ……」一瞬、怯えたように息を詰まらせて。
リーリヤ:「応急、処置を……いや、私がする……」
リーリヤ:「急いでくれ!機内では駄目だ。医療班に……さっさとしろ!早くしてくれ……!」
リーリヤ:必死に応急処置を続けながら、
リーリヤ:「……ニコライ……!」
リーリヤ:僅かに潤んだ目で、君の名を零す。
リーリヤ:傷付いた君を乗せ、ヘリは速度を上げ、支部へと向かって行った。
GM:その日、“バルチック艦隊”が失った人員は十名。いずれも劣らぬ精鋭達だった。
GM:小隊で生き残ったのは二名のみ。傷付いたニコライ・チェルヴィンスキーはその後、何とか一命を取り留めた。
GM:“ポルナルーニエ”および“ヴォルチャ・スタヤ”セルは“バルチック艦隊”の追跡と捜査を受けたが、その足取りを掴むことは出来ず
GM:失意を抱いたまま、“ヴォルコソブ”には日本への転属が言い渡された。
GM:シーン終了です。
GM:ロイス取得のみ可能です
ニコライ:“ポルナルーニエ”/執着/〇仇敵/ロイス
ニコライ:以上です!
GM:では続いて
GM:PC2の八十方さん、自己紹介お願いします。
八十方 織間:よしきた
八十方 織間:(キャラシート)
八十方 織間:PC2、八十方織間です。高校3年生のUGNチルドレン
八十方 織間:絵に描いたような真面目で堅物、融通も気も利かない四角四面の男です。
GM:四角いですねえ
八十方 織間:眼鏡のフレームも四角い!
八十方 織間:規律を重んじ自他共に厳しく接する、いかにも純粋培養型のUGNチルドレンらしいチルドレンではありますが
八十方 織間:以前所属していた部隊がわりかしアットホームだった影響もあり、それなりに情緒めいたものも持ち合わせています。
八十方 織間:まあ、そいつらは"崩落戦"の中で全滅しましたが……
GM:かわいそう……
八十方 織間:生き残ってからはN市第六支部に所属し、そこで培った能力を活かして任務にあたったり、後輩にからかわれたり、デートに行ったり、告られたり
八十方 織間:こ、告られ……こ……ゴゴ……
GM:告ってはいませんが……
GM:ノーカウントですよ
八十方 織間:ともかく色々ありながら頑張っています。今年が終わっちまう!
GM:もう師走ですよ
八十方 織間:忙しい季節なんだよ。
八十方 織間:能力的にはとにかく敵を殴る型です。できるだけ素手を強くして、殴られては殴り返し、味方に便乗して殴りつけ、もちろん自分からも殴りに行き、
八十方 織間:そんな感じのインファイトボクサーです。機械の腕でとにかく殴り続ける!
GM:暴力の化身
八十方 織間:130点のキャラシしか今は出せませんが、200点になろうと何も変わらないでしょう。
八十方 織間:今日はどんな角度で敵を殴るのかなあ。
八十方 織間:ともかくそんな感じです。よろしくお願いします!
獅子堂奈乃:はい。そんな八十方先輩のハンドアウトはこちらになります
八十方織間
シナリオロイス:獅子堂奈乃
君は第六支部所属のUGNチルドレンだ。
近頃、ロシアからあるFHセルのエージェント達が秘密裏に来日、N市に潜伏しているとの情報が入った。
セルの名は“ヴォルチャ・スタヤ”。
未だその目的すら不透明な彼らを調査すべく、君は後輩と共に任務に赴く。
獅子堂奈乃:一緒に任務ですよ 良かったですねえ先輩
八十方織間:良かっ……の、能力的な面でな。
八十方織間:信頼が置けるからな。
八十方織間:しかしロシアからか。越冬しに来たのかな……?
獅子堂奈乃:熊じゃなくて狼ですよ
八十方織間:日本の方が温かいのは確かだろうしな……
獅子堂奈乃:では始めていきましょう よろしくお願いします
【OP/八十方織間】
GM:八十方さんのOPです。登場侵蝕をどうぞ
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+3(1d10->3)した (侵蝕率:40->43)
N市 UGN第六支部
GM:N市第六支部は、遊撃隊としての特色を色濃く持つ支部であり
GM:必然、支部員も戦闘を得手とする者が多くなる。
GM:故に支部内の設備としてジムや模擬戦場、射撃場などの訓練施設の需要が高くなるのは当然の帰結であり
GM:君──八十方織間も、そのような恵まれた設備の恩恵に預かる支部員の一人だった。
八十方織間:上はタンクトップに、スポーツタオルだけを首からかけて
八十方織間:インターバルも兼ね、一分前までのワークアウトの数値結果と録画映像を見返している。
八十方織間:ほんの数週間ほど前から、海外UGNの訓練教材に基づき、新しい型を取り入れたばかりだった。
八十方織間:それにより従来のフォームやアクティビティの値に乱れがないかを、慎重に見返している。
八十方織間:……想定通り、表に見られる数値的な劣化はほとんど存在しない。既存の型を壊さず、新たな戦型を学べていると言って良いだろう。
八十方織間:(……無理ではないと思っていたが)
八十方織間:(思った通り、自分の中に取り入れ、実践ができている。申し分ない)
八十方織間:少し姿勢を崩す (全く、万事こう上手く行ってくれれば良いんだが……)
獅子堂奈乃:「おや」すぐ耳元から声が掛けられる。
八十方織間:瞑目沈思している所、声をかけられてびくりと身を跳ねる
獅子堂奈乃:すぐ背後、ギリギリ肌が触れないというだけの距離に、君の後輩──獅子堂奈乃が立っている。
八十方織間:「……獅子堂」 振り返る。それはこの数ヶ月、一番『上手く行かないこと』として念頭に引っかかり続けている存在だ
獅子堂奈乃:普段の制服姿でなく、白い肌を大きく晒したトレーニングウェアを着ている。
獅子堂奈乃:「随分熱心にご覧になっていましたが」
獅子堂奈乃:「ナルシズムでも開花されましたか?」悪戯っぽく首を傾げる。
八十方織間:わずかに視線が泳ぎ、やがて落ちる 「そんなことはない」
八十方織間:「改めなければいけない点ばかりだ。見れば見るほど目につく」
獅子堂奈乃:「そういうものですか」
八十方織間:「ナルシストなら、それはそれで臨み方も変わるのかもしれないがな」
八十方織間:「少なくとも俺はそういう人間らしい」 今やっていたワークアウトについての話ではない。その口調は自戒するようだ
獅子堂奈乃:「先輩はむしろ、もう少々自信をお持ちになったほうがよろしいかと」
八十方織間:目を閉じる 「努力はしているんだがな」
獅子堂奈乃:「ああ、そうだ」
獅子堂奈乃:君のすぐ隣のベンチに腰を降ろす。
獅子堂奈乃:「せっかくなので、やってみてくださいよ」
獅子堂奈乃:「見ていて差し上げますから」
八十方織間:「……珍しいな。そんなことを」
八十方織間:隣に座られると、緊張で少し身を固くしたが、そう言われれば立ち上がる
獅子堂奈乃:「他人の目があれば、自分だけでやるのとはまた意識も変わるでしょう」
獅子堂奈乃:ボトルからストローでスポーツドリンクを飲んで。
獅子堂奈乃:「さ、どうぞ。可愛い後輩からの、ちょっとしたお手伝いだとお思いください」
八十方織間:「本来はもう少しインターバルを置くんだが……」
八十方織間:肩を回し、軽く汗を拭って、肩甲辺りの隙間から熱を帯びた蒸気を吐く
八十方織間:「折角だし手伝って貰うとするか」
獅子堂奈乃:「楽しみですねえ」パフォーマンスか何かを見るような態度だ。
八十方織間:傍らに設けられた操作盤で運動内容を設定し、立ち上がって所定の位置へ進んで、拳を構える。基本的な構えはボクシングに似ているが、拳の間隔がやや広い。
八十方織間:正面にはLEDの仕込まれたサンドバッグがあり、更に周辺にいくつかのパンチボールがある。八十方が個人での戦闘訓練として設定しているワークアウトは、
八十方織間:サンドバッグの発光部位に対して打撃を打ち込むのを基本としつつ、パンチボールが光や音を発した際に、そちらを素早く打撃する、というものだ。
八十方織間:打撃の力・速度・精確性、反射神経、目の前の標的以外への対応力までをコンスタントに鍛え、計測するそれは、
八十方織間:単純な攻撃を幅広い機能と視野で拡散する八十方の戦法を鍛えるため、試行錯誤の末に構築したものである。
八十方織間:……ワークアウトが始まる。後輩の来訪により少々ばかり浮ついていた心も、正しく打撃を打ち込むことに集中すれば、自ずと落ち着いてくる。
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:しばらくはストローを咥えつつ、興味深そうな顔でそれを見つめていたが。
獅子堂奈乃:「先輩」
八十方織間:「何だ」
獅子堂奈乃:「何か私に言うべきことがあるのでは?」
八十方織間:視線は正面に向けたまま、丁寧な打撃を打ち込む。奥のバルーンが光を発した、拳を振りかぶり……
八十方織間:「……」
八十方織間:クレーンのように腕が伸び、それを打つ。
八十方織間:引き戻しながらステップをずらし、サンドバッグの発光部へ拳を引っ掛けるようにして拳を命中させつつ
八十方織間:「……ある」
八十方織間:短く言い切る。
獅子堂奈乃:「へえ……」
獅子堂奈乃:背後から声が聞こえる。
獅子堂奈乃:「何でしょうか」
八十方織間:例えば的確な打撃を打ち込んだりするたびに、気持ちの良いアラートが鳴ったりする訳ではない。ここはゲームセンターではないのだ。
八十方織間:だが、今までの自分の運動と、目の前の光に対する打撃を重ねる度、確かな手応えと自信が積み重なっていく。
八十方織間:あるいはだから、それを口にできたのか。
八十方織間:「言うべきことはある」
八十方織間:「だが、今じゃないだろう」
八十方織間:打撃 「こんな所で、お前の顔も見ず、汗だくになりながら」
八十方織間:「言うことじゃない」
八十方織間:「……はずだ」
獅子堂奈乃:「……」
八十方織間:また打撃。サンドバッグの低い位置が発光した。がしりと目の前の砂袋を掴み、蹴りを叩き込む。
獅子堂奈乃:「……今……」
獅子堂奈乃:「外気温、何度か知ってます?」
八十方織間:「いや。……一桁も珍しくなくなってきたが」
獅子堂奈乃:「ええ。今日は日中平均、8度です」
獅子堂奈乃:「先輩と海に行ったのは、いつでしたっけ?」
八十方織間:「9月の頭だ。まだ暑かった」
獅子堂奈乃:「そうですよね」
獅子堂奈乃:「先輩」
獅子堂奈乃:「分かります?私の言いたいこと」
八十方織間:ズン、と一際重い打撃音が溢れた。低めの姿勢からやや上向きの、ひねるような打撃。
八十方織間:ワークアウトの設定時間は終わっていない。だが、それを機に八十方は身体を動かすのを止めてしまった。
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:「光ってますよ、そっち」
八十方織間:荒い息を長い呼吸に切り替え、汗を拭き、また肩甲裏の噴出口から熱の籠もった蒸気を排しながら、獅子堂の方を向く。
八十方織間:「……二つ悪かったと思っていることがある」
獅子堂奈乃:「聞きましょう」
八十方織間:「一つは、俺の見通しの甘さだ。この大N市を、この期に及んで舐めていた」
八十方織間:「言わずもがな"十三人"。それ以外にも"インリークォ"始め、大事を起こしたがる連中は後を絶たない」
八十方織間:「落ち着くタイミングなんてある訳がなかった」
獅子堂奈乃:「ふむ」
獅子堂奈乃:「もう一つは?」
八十方織間:「決断の遅さだ」
八十方織間:「こんな所じゃ渡したいものも渡せない」
獅子堂奈乃:「渡したいもの?」
八十方織間:「お前がここに来てその話をする前に、とっとと俺から声をかけるべきだったという話だ」
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:「はぁ……」
獅子堂奈乃:これ見よがしに大きな溜息を吐いて。
獅子堂奈乃:君の顔に新しいタオルを投げつける。
獅子堂奈乃:「先輩のヘタレ」
八十方織間:きちんと手で取る。不覚を取るコンディションではない
八十方織間:「全くだ」
獅子堂奈乃:「もういいです。ここに来たのは──」
八十方織間:「返す言葉もない。……」 何か言いかけたが、獅子堂の言葉を待つ
獅子堂奈乃:「伝言があったからです。任務が入りました。招集を受けてます」
獅子堂奈乃:「3時間後、第十支部、第二会議室。シャワー浴びてきてくださいね。汗臭いです」
八十方織間:「……そうか」 頷く 「そうだな」
八十方織間:ベンチに座ろうとしていたが、それは止めて、立ったまま汗を拭く。 「分かった。向かう」
獅子堂奈乃:立ち上がり、歩き出そうとして。一度振り向く。
獅子堂奈乃:「……それから」
獅子堂奈乃:「私、いつまでもは待ちませんからね」
獅子堂奈乃:「早くしないと、別の誰かに取られちゃいますよ」
獅子堂奈乃:そう言って踵を返し、トレーニングルームを出ていく。
八十方織間:それには言葉を返さず、黙って頭から首への汗を拭き
八十方織間:長くため息を吐く (……今のは)
八十方織間:(言うべきタイミングだったんだろうな。別に獅子堂の言葉と関係なく、俺は日付も場所も定めていた訳で……獅子堂の非番に合わせて)
八十方織間:(なのにまた俺は、このタイミングで言ったら、まるで急かされて慌てて言ったように思われるのではないか、なぞと思い当てて)
八十方織間:(全く) 頭をがしがしと拭く (返す言葉もない)
八十方織間:ベンチに座り直し、いつの間にか終わっていたワークアウトの手ひどいスコアに目を向け、呆れたような笑いを漏らして
八十方織間:(もう1セット) 立ち上がる (時間はある)
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得のみ可能です。
八十方織間:獅子堂奈乃/○信頼/食傷
八十方織間:これ!
【OP/絹川善法】
GM:登場侵蝕をどうぞ
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:31->41)
N市 市街
絹川善法:寒空の下。忙しなく行き交う人々の中に交じる、一人の少年の姿。
絹川善法:所々に拘りを感じさせるアレンジを施した制服をサマに見えるよう着崩し、フレームだけの眼鏡を伊達に装った少年。
絹川善法:今風のボブに整えられた髪をわしゃわしゃと乱しながら。地面を見つめて、背中を丸めながら歩いていた。
絹川善法:10代にしては哀愁漂う背中だ。
絹川善法:「(固いんだよな。オツムがさあ)」
絹川善法:「(くたびれたシャツに良かれと思って"刺繍(デコ)"ってやったのに。あのセンコー)」
絹川善法:白い息を吐き出しながら。ん、と伸びをして。「あー。ヤメヤメ」
絹川善法:「このままじゃユーウツで滅入っちまう。よーやく休みも取れたってのに……」
絹川善法:ふと、街を彩る電灯が目に入って。
絹川善法:「もうそんな時期? マジ…?」「………今年は、ひとりかァ」
絹川善法:「癒し……癒しが欲しい」物憂げな表情でぽつりと呟いたあと。
アルチョム:善法の袖を引く、"耳あて帽子(ウシャンカ)"を被った二頭身の妖精の姿。
アルチョム:どこかを指刺している。
絹川善法:「あんだよ。何───────?」
GM:君の前方。商店の軒先に屈み込む人影が目に入ってくる。
サーシャ:「……」
絹川善法:「(………)」
絹川善法:「(………!)」
サーシャ:それは金髪の少女だ。外国人──ロシア系の顔立ちと、派手なスカジャンが人目を引いている。
サーシャ:道に屈み込んで、どうやら菓子類を物色しているらしい。
サーシャ:だがどうやら品定めに迷っているようで、無言で難しい顔をしている。
絹川善法:そっとその側まで近寄って。同じように屈み込む。
絹川善法:「それ。スッゲー、辛いけど」「そーいうの。大丈夫だったら。マジでオススメ」
サーシャ:「あん?」ようやく君に気付いたようにそちらを見て。
サーシャ:「マジ?そんなに辛いの?」
絹川善法:「ダチは。牛乳無いと完食出来なかったって」
サーシャ:「へえ。ねえねえ、もっと辛いのは?無い?」
絹川善法:「んー。それならこのジョロキアを極限まで濃縮して、販売停止寸前まで行ったこいつが……」
サーシャ:「いいじゃん!」それをごっそりと棚からカゴに押し込む。
サーシャ:「ね、アンタ、日本のお菓子詳しいの?」
絹川善法:「一家言ある方だと自負しておりますよ。ヂェーブシカ」ぱちりとウィンク。
サーシャ:「あたし好きなんだよね。こういう……」スマホで辞書を引いて。
サーシャ:「テンカブツ、とか。チャクショクリョウ、とか。そういうのがドバドバ入った、身体に悪そうなやつ」
サーシャ:「仕事の度に現地のを買うんだけど、この国はあんまりそういうのが無くて。USなんかは多いんだけど……」
サーシャ:「ね、教えてよ。そういうやつ」
絹川善法:「あー。数年前まではそーういうの。割と並んでたけど」「今の"日本"は。健康志向だからね」
絹川善法:「まあでも。ジャンキーなモノをこれでもかと摂取したい人たちへのニーズも提供してくれる企業さんも中にはちゃあんと居る訳で……」奇抜な毒毒しい外見のスナック菓子を手に取る。
サーシャ:「いいね!あんた、役に立つじゃん!」バシバシと背中を叩く。
絹川善法:「お役に立てたようで」いたい。がまん。
サーシャ:「こんな国にも話せるヤツがいるのね。あたしはサーシャ。あんたは?」
絹川善法:「ヨシノリ。絹川善法」にっ。と人懐こい笑顔で。「よろしく、サーシャ」
---
GM:それから君達は毒々しい菓子を買い漁り、ついでにカラオケなどで遊んだりして、今は大きな公園の休憩所で机上に菓子を広げている。
サーシャ:「あたしの奢り。食べていいわよ」
サーシャ:寒々しい風が吹いているが、まるで気にした様子も無く派手な色のお菓子を食べる。
絹川善法:「サンキュ。……寒くない?」
サーシャ:「え?」目を瞬かせる。
サーシャ:「全然。寒いの?」
絹川善法:「日本生まれの日本育ちなもので」羽織っていたコートを抱え、ぶるぶると震えるフリ。
サーシャ:「へえ、そうなんだ。軟弱~」
サーシャ:「あたしは全然。家はもっと寒いからね」
絹川善法:「ふうん……」ぽり、とスナックを齧って。「一度だけ、行ったことあるけど」
絹川善法:「みんなして薄手のカッコで。驚いたような記憶がうっすらと」「………寒いのは、ニガテなんだ」
サーシャ:「ふうん……」
サーシャ:「あたしは好きだけどね。寒いの」
絹川善法:げえーっという顔をしながら自販機で買ったコーヒーを啜る。
絹川善法:「今更だけど、こっちへは? 観光?」
サーシャ:「仕事よ」
絹川善法:じろじろと上から下までを眺めて。「……仕事?」
サーシャ:「そうよ。家族と一緒にね」
サーシャ:「そういうあんたは、学生?ここに住んでるの?」
絹川善法:自分とそう変わらないであろう年齢での仕事という単語に、脳裏を過るものがあるものの。あえて振り払うようにして。
絹川善法:「もちろん。今日もガッコ帰り」
サーシャ:「……へえ……」
サーシャ:じろじろと上から下までを眺めて。
サーシャ:「……あんた」
サーシャ:「この街が好き?」
絹川善法:「ん?」「んー……」
絹川善法:なんでそんな質問を?という疑問を口に出そうとしたけれど。彼女の目の色を見て。すぐに止めた。
絹川善法:「嫌い」「──────だった。かな」
サーシャ:「……だった?」
サーシャ:「過去形?」
絹川善法:「………オレはね。この街に越してきたの、最近なんだけど」
絹川善法:「最初はもう……」「嗚呼、もう………」
絹川善法:「マジで辛かった!」絶叫!
サーシャ:「うぉ」
絹川善法:「命が幾つあっても足りない事件! 表には明るみにならない悲劇!」
絹川善法:「そして事後処理に追われるオ……」「け……警察の方々!の……関係者のサポート!」
絹川善法:「……ようやくさ。最近は一段落したけれど」
サーシャ:「あー……大変そーね?」
絹川善法:「そらもう……」
絹川善法:「来たばっかの頃は。ベッドから起きるのが苦痛でしょうがなかったし」「空飛ぶユメばかり見てた。ハハ……」
絹川善法:でもさあ。と言葉を続けて。
絹川善法:「なんだかんだで。必死に足掻いているうちにさ」
絹川善法:「ソンケーできる大人とか。兄貴や姉貴みたいに慕える人とか。ちょっと危ういトコあるけど、妹みたいに可愛い子とか」
絹川善法:「捨てたくない。投げ出したくないモノも、沢山出来ちゃったから」
絹川善法:んん、と目を逸らし、頬を掻きながら。
絹川善法:「だから、まあ」「大事な人たちが居るこの街が……」
絹川善法:「今は……嫌いではない、かもね?」
サーシャ:「……」
サーシャ:「ふーん……」
サーシャ:毒々しい菓子を鷲掴みにして、一気に噛み砕き。
サーシャ:ベンチの上に乗り上げて、小高い丘から街を見下ろす。
サーシャ:「あたしは嫌い」
絹川善法:「………」
絹川善法:目線を上げ、じっとその様子を伺う。
サーシャ:「ここには雪も、木も、水も、土も無い」
サーシャ:「ドブと反吐の匂いがして……」
サーシャ:「あるのはただ、鋼だけ」
サーシャ:「鋼と、コンクリートと。それから……」
サーシャ:「レネゲイド」
サーシャ:「こんな街、よく住んでられるわね。あいつは」
アルチョム:びくりと身体を震わせて。善法のポケットから頭を覗かせる。
絹川善法:「………"お仲間"さんが、この街に?」
絹川善法:先程までの浮ついた笑みが鳴りを潜めている。
サーシャ:「……ハッ」
サーシャ:嘲るように笑う。
サーシャ:「“仲間”じゃないわ」
サーシャ:「“家族”よ」
サーシャ:「“元”だけどね」
絹川善法:「(家族────)」
絹川善法:「………」「今日、会ったばかりの男に」
絹川善法:「こんな事を言われるのは。筋違いかもしれないけどさ」
絹川善法:「"元"だろうが何だろうが」
絹川善法:「……後悔しないように。築けるといいね」
絹川善法:「結構、堪えるからさ」
サーシャ:「仕事で来たって言ったでしょ」
サーシャ:「あたしの仕事はね」
サーシャ:「そいつに一生分より重いくらい、後悔させてやることよ」
サーシャ:その言葉と瞳には、深い憎悪が滲んでいる。
サーシャ:菓子の袋を手に、ベンチを飛び降りる。
サーシャ:「じゃあね、善法」
サーシャ:「多分、もう会うこともないでしょうけど」
サーシャ:「でも、まあ。暇つぶしにはなったわ」
絹川善法:「……いや」
絹川善法:「きっと。また会えると思うよ」
絹川善法:「だからさ。またね」「サーシャ」
サーシャ:「……」
サーシャ:「……能天気な奴……」
サーシャ:ふい、とそっぽを向いて、歩いていく。
絹川善法:去っていく彼女の後ろ姿を目で追いながら。
絹川善法:「………」「どう思う?」
ソーニャ:善法がぽつりと呟いた言葉に反応するかのように。
ソーニャ:彼の肩に腰掛けるように現れたのは、気品ある佇まいの妖精。
ソーニャ:絹のように柔らかな白髪に、雪のように純白のドレス。
ソーニャ:怪しくも艷やかな光を放つ宝石のような眼。その視線の先には。
ソーニャ:「───────────────」
ソーニャ:ぼそり、と何かを囁いて。ぎゅっとドレスの裾を掴む。
絹川善法:「………」しばらくの思案のあと。「いや」
絹川善法:「似てないでしょ、あの"祖母(ババア)"とは」「節穴か?おまえ……」
絹川善法:出身が同じってだけだろ…?っと吹き出しながら。しっしと手を払う。
絹川善法:「てか。タダでさえ寒いのに。"ソーニャ(おまえ)"にそこ座られると。凍えそうになるんだけど」
絹川善法:「もう、戻っていいよ?」
ソーニャ:「!!!」
ソーニャ:ぶるぶると全身を震わせながら、思い切り。デリカシーが欠落した男の頬をばしん、と叩く。
絹川善法:「いって! この……!」
絹川善法:「…………」
絹川善法:はぁ、とため息をついて。ゆっくりとベンチに乗り上げ、街を見下ろしてみる。
絹川善法:「………後悔、出来るだけ」「マシなのかもな……」
絹川善法:「………」
絹川善法:「寒っ……」
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得のみ可能です。
絹川善法:サーシャ 好奇心○/嫉妬 で取得します。
GM:というわけで
GM:PC4の小泉さん、自己紹介お願いします!
小泉千浪:はい!
小泉千浪:(キャラシート)
小泉千浪:まさかこのタイミングで……
小泉千浪:こいずみ・ちなみです。
小泉千浪:各地を放浪して、人助けのためにレネゲイドの力を振るう無頼のフリーランスです。
GM:いい人そう
小泉千浪:情と恩に篤い いい人だよ~問題はそれを隠匿する気がないだけです。
GM:ヤバい人だった……
小泉千浪:UGNの重点警戒対象になっているらしいです。正義の味方なのにね
小泉千浪:明るく元気で野性的な美人です!陰キャ集団のみんなとも仲良く慣れる実績があります
GM:言い方!
小泉千浪:性能はいっぱい殺します
小泉千浪:氷の茨の連撃をハチャメチャに繰り返して、最大1R7回HPを削ります
GM:そんなことある?
小泉千浪:後なんで私ここに呼ばれたのかは分かってないんですが
小泉千浪:本名は千浪・ロマーノヴナ・ラヴレーンチェヴァです。
小泉千浪:なんで呼ばれたんでしょうね
GM:なんでだろうね~
小泉千浪:そんな感じです!よろしくお願いします~
GM:はい!そんな小泉さんのハンドアウトはこちら!
シナリオロイス:“ヴォルチャ・スタヤ”
君は人助けが好きな、フリーランスのオーヴァードだ。
N市に滞在中の君は、“ザカート・ソンツァ”と名乗るオーヴァードからの接触を受ける。
“ヴォルチャ・スタヤ”セルのチルドレンだという彼女は、君に謎めいた言葉を残す。
「お父様がお呼びです」
君は自分の出生について、知らなければならない。
GM:なんか……呼ばれてるらしいですよ
小泉千浪:お父様が……
小泉千浪:へえ~そうなんだ
GM:軽い……
小泉千浪:お見合いとかかな ヤダな~
GM:軽くない?
GM:というわけでやっていきましょう よろしくお願いします!
小泉千浪:します!
【OP/小泉千浪】
GM:小泉さんのOPです。登場どうぞ
小泉千浪:侵蝕率+4(1d10->4) (侵蝕率:40->44)
N市 カフェテリア『ハイパーカタコンベ』
GM:年の瀬も迫る12月のある日。
GM:フリーランスのオーヴァードである君、小泉千浪は、行動を共にしている“七赤”と二人で、カフェで昼食をとっていた。
GM:良く晴れたいい天気だが、何分季節が季節だ。テラス席には君達の他に客はいない。
小泉千浪:「なんでみんな外来ないんですかね」はむ、とパニーニを頬張る。
小泉千浪:「寒いのかな」
七赤:「そうか……?」
七赤:不思議そうな顔でBLTサンドを齧る。
七赤:「寒いか……?」
小泉千浪:「まあ、大陸のほうが冷えますからねえ」
小泉千浪:「さて、今日はどこに行きましょうか」
小泉千浪:「どっか行きたいとこあります?って聞いても」
小泉千浪:「七ちゃん先輩応えてくれないでしょうけど。あります?」
七赤:「む……」やや不服そうに
七赤:「俺も……行く宛てくらい有る」
小泉千浪:「おや、そうなんです?」
小泉千浪:「どこ?」
七赤:「……………………」
七赤:難しい顔でしばらく黙り込み
七赤:「黑社會の……事務所を……潰したり…………?」
小泉千浪:「そういうのじゃなくて~」
小泉千浪:「見たいものとか体験したいものとか!」
小泉千浪:「……まあ、分かりましたよ。じゃあ腹ごなしにそれやりましょうか」
小泉千浪:「ちゃんとその後も考えておいてくださいよ」
七赤:「あ、ああ……」ぎこちなく頷いて、サンドイッチを牛乳で流し込む。
七赤:「……体験したいものか……」
七赤:しばらく考えて、ふと思い出したように口を開く。
七赤:「……千浪」
小泉千浪:「うん。なんです」
七赤:「……以前から一度聞いてみたかったんだが」
七赤:「お前には、家族はいるのか?」
小泉千浪:「えっそりゃあ居ますよ。試験管から生まれたわけじゃないんですから」
七赤:「そうか……」真面目くさった顔。
七赤:「……どんな家族なんだ?兄姉はいるのか」
小泉千浪:「一人っ子ですよ。ああ、えっと」
小泉千浪:「把握してる限りは……?」
七赤:「……?」
小泉千浪:「どうにも、僕のところの一族、子沢山みたいですから」
小泉千浪:「知らない兄弟はいるかもしれないですね」
七赤:「……」
七赤:(複雑な家庭なのか……?)
七赤:「複雑な家庭なのか?」
小泉千浪:「うーん?別に家族仲は悪くないんですけどねえ」
小泉千浪:「あ、でもずっと会ってないですね」
七赤:「ずっと……というのは、いつからだ?」
小泉千浪:「道場に居た頃にはもう会ってないです」
七赤:「……。それは……『ずっと』……だな……」
七赤:「……そうか……。俺には、家族はずっと居なかったからな」
七赤:「どういう感覚なのか、千浪なら知っているかと考えたんだが……」
小泉千浪:「それ、遠回しにプロポーズしてます?」
七赤:「……!?」
七赤:「していない……!」
小泉千浪:「してないんですか」
七赤:「ただ聞いてみただけだ……!」逃げるように牛乳を飲む。
小泉千浪:「ふうん」
小泉千浪:「ふうん?」その顔を覗き込むようにしてコーヒーを飲む。
七赤:「………………」目を逸らす。
七赤:「……?」
七赤:逸らしたその先に、人影があるのに気付く。
小泉千浪:「? どうしました?」
GM:そこにいたのは、一人の少女。
GM:君達でも近くに寄るまで察知出来ないほど、巧妙に気配を殺していた。
“ザカート・ソンツァ”:「……こんにちは」
小泉千浪:「こんにちは!」
“ザカート・ソンツァ”:銀の長髪に眼鏡を掛けた、冷たい雰囲気の少女だ。身体つきは華奢だが、厚手のコートを重ねて着込み、丸っこいシルエット。
小泉千浪:「なにか御用ですかね」
七赤:「……」やや警戒しつつ会釈する。
“ザカート・ソンツァ”:「はい。御用です」
小泉千浪:「御用とは。何です? あ、座りますか?」
“ザカート・ソンツァ”:「いえ、結構」手で制して
“ザカート・ソンツァ”:「初めまして。千浪・ロマーノヴナ・ラヴレーンチェヴァさんでお間違いないでしょうか?」
七赤:「……」ほんの少し怪訝に眉を顰める。
小泉千浪:「あれ」
小泉千浪:「……いや。合ってます、合ってますけど」
小泉千浪:「そっち知ってるんだ。どこのお人です?」
“ザカート・ソンツァ”:「それは何より。ええ、私は」
“ザカート・ソンツァ”:「“ザカート・ソンツァ”。 “ヴォルチャ・スタヤ”の使いの者です」
小泉千浪:「“ヴォルチャ・スタヤ”?それはまたご丁寧に……」
小泉千浪:「あれ、僕に御用なんです?直接なんかしたりはないと思ったんですけど」
小泉千浪:「もしかして系列の下部組織とか知らない間に潰しちゃったりしてます?」
“ザカート・ソンツァ”:「いいえ。本日はお声掛けに参りました」
“ザカート・ソンツァ”:「千浪さん。お父様がお呼びです」
“ザカート・ソンツァ”:「エージェントとして、我々“ヴォルチャ・スタヤ”にお帰りください」
“ザカート・ソンツァ”:「待遇は、相応のものをご用意しております」
小泉千浪:「……お父さんが?」
小泉千浪:「なんで今更……」
“ザカート・ソンツァ”:「……今日はまず、確認とお声掛けに。よく考えて答えをお決めになってください」
“ザカート・ソンツァ”:「いずれまた、お迎えに上がります。それでは」
“ザカート・ソンツァ”:そう言って一礼し、踵を返して歩いていく。
小泉千浪:ふ、と後ろを向いた瞬間、一瞬。
小泉千浪:(今なら取れるな)
小泉千浪:すぐにその考えを振り払う。
小泉千浪:「ゆっくり考えていいならそうしようかな」
七赤:「……」“ザカート・ソンツァ”の背を見送り、君に視線を移す。
七赤:「千浪……?」何も分からないという顔。
小泉千浪:「ああ、実家から連絡みたいです」
小泉千浪:「家族経営なんですよ」
七赤:「……ずっと会っていない実家、か……」
七赤:「確かに複雑な家庭らしいな」
小泉千浪:「挨拶来てもらうのも、もっと後かな」
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得可能です
小泉千浪:“ザカート・ソンツァ”/好奇心:○/脅威/ロイス
小泉千浪:これで~
【Middle1】
GM:合流シーンです。全員登場!
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:46->52)
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:41->45)
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+2(1d10->2)した (侵蝕率:43->45)
UGN第十支部 会議室
GM:この日、市内での新たな任務に向け、UGN第十支部にはエージェントが集められていた。
GM:第十支部所属である絹川善法。多忙の第十の戦力を補うべく、第六支部から派遣された八十方織間、獅子堂奈乃の両名。
GM:そして案件との関連性から、第二支部より招集されたニコライ・チェルヴィンスキ-と、リーリヤ・ルキーニシュナ・ラヴレーンチェヴァ。
獅子堂奈乃:「皆さんお揃いでしょうか?」
ニコライ:「はい。」椅子に座り、皆を眺めている。
絹川善法:ひらひらと手を振ったあとで、ぺこりと頭を下げる。「ども。わざわざ方方からご足労頂いて……」
リーリヤ:「……」席に着いたまま、無言で頷く。足元、椅子の下で戯れる三匹の白い子犬は彼女の従者だ。
ニコライ:椅子が軋む音が聞こえる。
八十方織間:「そちらも大分忙しないからな。戦力が貸されるのは当然だ」
絹川善法:「実際、有り難い話っスよ」疲労混じりのため息。
獅子堂奈乃:「今回オペレーターを担当する“シャーデンフロイデ”、獅子堂奈乃です。どうぞよろしくお願いします」
ニコライ:「皆さん初めましてですね。ぼくは”ラスコヴィーチェ”。」
ニコライ:「ニコライ・チェルヴィンスキーです。よろしくお願いします。」にこりと柔和な笑みを浮かべる
八十方織間:「流暢な日本語だ。こちらには慣れて?」
ニコライ:「Нет。ですが、周辺国の言語は履修済みですので。」
ニコライ:「日本に来たのはついこの間ですよ。」
八十方織間:「なるほど。聞いていてまったく違和感がなかったので、つい」 軽く会釈して
八十方織間:「……こちらは八十方織間。"リカオンズNo.2/テイルバイト"。"シャーデンフロイデ"と同じく第六支部の人員だ」
八十方織間:「後方じゃなく、前線の要員だ。よろしく頼みます、ニコライ」
ニコライ:「よろしくお願いします。……よく鍛えてますね。」
八十方織間:軽く両手首を打ち合わせ 「肩から先は義肢ですがね」
ニコライ:「その代わり、肩甲や腹筋を鍛えているでしょう?」
八十方織間:「ええ。チルドレンだもので、学校にも通ってはいますが、こいつを使いこなすのが俺の本分です」
八十方織間:「機械が十分だったのに身体に不足があった、などとなっては恥を晒す。……ま、単純に鍛えるのが趣味な所もありますが」
ニコライ:「あはは。ぼくも身体を動かすのが趣味です。」
ニコライ:「元は樵だったので。」
八十方織間:「樵。そいつは……なるほど」 改めて身体を見上げる
ニコライ:「……すいません、話が逸れました。」
ニコライ:「あなたは?」絹川に顔を向ける
絹川善法:「おっと。ご紹介遅れました」「第十所属のチルドレン、"キキーモラ"。絹川善法っス」
絹川善法:「お二人と違って、オレはバリバリの戦闘要員ってワケじゃないんで」「索敵とか。味方のレネゲイド能力の向上…とか。サポート要員っスね」
ニコライ:「”キキーモラ”ですか。それはまた…。」ちらりとリーリヤを見る。
リーリヤ:表情はほぼ変わらないが、ニコライにはやや興味深そうな目をしているのが分かるかもしれない。
アルチョム:善法のポケットから飛び跳ねるように宙に。机に着地し、ぺこりと頭を下げる。
獅子堂奈乃:「おや」
獅子堂奈乃:「可愛らしいですね。レネゲイドビーイングですか?」
絹川善法:「どうかなあ」うーん、と唸りながら。
絹川善法:「レネゲイドで構成された生物なのは間違いないよ」「パンピーには見えないし」
絹川善法:「"起源種"の能力って。まだ分からないことも多いらしいからさ」
ニコライ:「こんにちは。」妖精に挨拶する
アルチョム:目をきらきらとさせながら、とてとてとニコライに近づいて、ばしばしと丸太のような足を叩いている。
ニコライ:「あはは。気に入られたのかな。」
八十方織間:「ウロボロス能力者のアヴァター……とも少し違うか」
従者1:「……」机の下から出て妖精の匂いを嗅ぐ。
リーリヤ:「1(アジーン)」
リーリヤ:従者を呼び戻し。
リーリヤ:「……“ヴォルコソブ”。リーリヤ・ラヴレーンチェヴァ。能力は従者使い」
リーリヤ:「よろしく頼む」それだけを簡潔に言う。
従者1:わん、と元気よく吠える。
アルチョム:子犬の声にびっくりし、震えながらニコライの足に縋り付く。
ニコライ:「アジーン。妖精さんと仲良くね。」
ニコライ:「アジーンは怖くないからね。」
ニコライ:双方をなだめるように声を掛ける。
従者1:ぶんぶんと尻尾を振っている。
絹川善法:「お。カワイイ……撫でてもいいスか?」
リーリヤ:「……構わないが」
絹川善法:「わしゃわしゃわしゃ!」
従者1:「ヘッヘッヘッヘッ……」舌を出して目を細める。
絹川善法:「あー……癒やされる……いいなあ、犬……」「ウチのと一匹、トレードしません?」
リーリヤ:「それは出来ない」真面目に答える
獅子堂奈乃:「……そろそろ本題に入っても?」
ニコライ:「すいません。どうぞ。」
獅子堂奈乃:「はい。では」
獅子堂奈乃:機器を操作してモニターに資料を表示する。
絹川善法:そりゃ残念、と舌を出しつつモニターに目を向ける。
獅子堂奈乃:「今回の任務は、調査と……場合によっては何らかの対処。戦闘が含まれる可能性もあります」
八十方織間:「まだ可能性レベルか」
獅子堂奈乃:「一応は。ただ、既に可能性がある、とも言えます」
獅子堂奈乃:「現在市内に、あるFHセルが潜伏中と目されています」
獅子堂奈乃:「“ヴォルチャ・スタヤ”。ロシアに拠点を置く中規模のセルです」
ニコライ:「………。」眼がわずかに開く。
リーリヤ:「……」その名に、顔付きが険しくなる。元の氷のような無表情が、更に凍てつくように。
八十方織間:ニコライ・リーリヤ両名の方を目だけで見る
絹川善法:「ロシアの……」脳裏を過るのは、あの金髪の少女。
獅子堂奈乃:「……」二人の様子を僅かに見て。関係者だということは既に知っている。「“ヴォルチャ・スタヤ”は、主に血縁者で構成されるのが特徴のセルです」
獅子堂奈乃:「少数精鋭として知られ、市内でも何度か構成員の活動は報告されています」
獅子堂奈乃:「ただ、今回は……」
獅子堂奈乃:画像が切り替わる。
獅子堂奈乃:「既に三名の入国が確認されています。まず一人は」
獅子堂奈乃:落ち窪んだ目の白髪の男。写真越しにも、まるで死体のような生気の無さが伝わってくる。
獅子堂奈乃:「“ザトミェーニエ”。ブラックドッグ能力者らしく、既に市内UGNへのクラッキングの痕跡があります」
獅子堂奈乃:「それから、“ヴァスホート・ソンツァ”」
獅子堂奈乃:打って変わって、明るい笑顔を浮かべる少女の写真だ。
獅子堂奈乃:「こちらは以前にも市内での活動が確認されています。能力としてはバロール系の白兵戦能力」
獅子堂奈乃:「そして……」
八十方織間:「電子戦要員に、白兵戦人員。あとは、」
GM:最後に、髭を蓄えた銀髪の男が映し出される。
GM:彫りの深い峻厳な顔立ちに、まるで獣そのもののような、エネルギーに満ち輝くばかりの眼光。
獅子堂奈乃:「“ポルナルーニエ”」
獅子堂奈乃:「“ヴォルチャ・スタヤ”のセルリーダーです」
従者3:「ウウウウ……」唸り声を上げる。
絹川善法:「……写真だけで、只者じゃないニオイがぷんぷんするんだけど、その……」ふたりをちらりと横目で見やる。
八十方織間:目つきが険しくなる。画像越しにすら感じられる、気圧するような威圧感への反射だ
ニコライ:「……。」一瞬、リーリヤを見て
ニコライ:「我々ロシア支部は、”ポルナルーニエ”との交戦経験があります。」
リーリヤ:「……」黙り込む。その視線はモニターの写真に釘付けになっている。
獅子堂奈乃:「……そうお聞きしています」
ニコライ:「その際は部隊員の数名が犠牲になりました。生半な相手ではない。」
リーリヤ:静かに瞑目する。
獅子堂奈乃:「……当面の目的は、“ヴォルチャ・スタヤ”の入国の目的と、構成員の所在等を調査することになりますが……」
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:「……“ヴォルコソブ”。貴女は……」
リーリヤ:「ああ」言葉を遮るように口を開く。
リーリヤ:「分かっている」
リーリヤ:「……私は、元“ヴォルチャ・スタヤ”の構成員だ」
ニコライ:「………。」リーリヤの様子を見て、口を噤む。
絹川善法:少しばかり目を見開いて。
八十方織間:「それは……なるほど」
八十方織間:『“ヴォルチャ・スタヤ”は、主に血縁者で構成されるのが特徴のセル』。獅子堂の言葉を思い出す
絹川善法:「つまり……」「リーリヤさんとこのオッサンの関係って……?」
リーリヤ:「……彼は私の実父の兄……叔父に当たる」
リーリヤ:「……今回の任務において、情報的に役に立てることがあるだろう。その為の人選と考えている」
八十方織間:「……そういうことであれば。頼りにします」
獅子堂奈乃:「……では、早速ですが。現状の所感などがあれば、教えて頂けますか」
リーリヤ:「……」少し考えて。
リーリヤ:「“ヴォルチャ・スタヤ”は、主にロシア国内での活動を中心とするセルだ」
リーリヤ:「特にセルリーダーは、滅多なことでは国内……というよりは」
リーリヤ:「拠点、故郷を離れることを良しとしない」
リーリヤ:「“ポルナルーニエ”の入国が事実だとすれば、それに足るだけの大きな目的があるはずだ」
八十方織間:「セルとしての大きな目的、か……」
八十方織間:「しかしそれそのものには、そちらも思い当たる所がない、と」
リーリヤ:「……ああ。今のところはな」
ニコライ:「ぼくからロシア支部に問い合わせて、前後の動向について探ります。」
ニコライ:「情報を待つ間、彼らの現地での動きを探るのが今できる行動だと思います。」
八十方織間:「……そうなるでしょうね。ロシアが繋がりを持ちそうな所から当たりをつけていくか」
獅子堂奈乃:「……特に今の市内は危うい状況ですからね」
獅子堂奈乃:「少しのはずみで街がひっくり返りかねません。或いはそれが目的かもしれませんがね」
絹川善法:「目的……目的ね」「案外。美人な姪を祖国に連れ戻しに来ただけ……とか?」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:「それは無いだろうな」僅かに自嘲するように言う。
ニコライ:「…………。」
絹川善法:「ですよね。ハハ………」「………失礼」
ニコライ:「……我々は、」
ニコライ:「私情を挟まず、任務をこなします。」
ニコライ:「そこだけは認識してください。」
ニコライ:絹川や獅子堂、八十方に告げる。
絹川善法:「肝に銘じておきます……」萎縮している。
八十方織間:「元よりそこに疑いを差し挟むつもりはありません。同じUGNである限りは」
獅子堂奈乃:「……ええ、分かっていますよ」
リーリヤ:「……」僅かにニコライに視線を向ける。
ニコライ:「それに、リーリヤはもうぼくたち”バルティック艦隊”の同志であり家族ですから。」
ニコライ:「家族を奪わせなどしませんよ。傷つけさせもしません。」にこり、といつもの柔和な笑みを浮かべる。
ニコライ:「……共有事項はこれくらいですか?であれば、ロシア支部に連絡を取ってきます。」
獅子堂奈乃:「ええ。こちらからは以上です。よろしくお願いします」
八十方織間:「俺からは何も。よろしくお願いします」
絹川善法:「了解っス。こっちでも片っ端から探ってみます」
ニコライ:「了解です。では。」
従者1:「わん!」ニコライの後を追っていく。
ニコライ:足元のアジーンとトリーを撫でて、
ニコライ:会釈してから携帯を取り出しつつ、部屋の外へ。
リーリヤ:「……待て」自分の従者に取り残されて。
リーリヤ:「待て……」一足先にそれに続いた。
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
ニコライ:ロイスは保留
ニコライ:購入は…何かいります?
ニコライ:応急くらいにしておこうかな
ニコライ:1dx+5>=8
DoubleCross : (1R10+5[10]>=8) → 9[9]+5 → 14 → 成功
ニコライ:オオウ、成功!
絹川善法:応急とかボデマとかですかねえ…
八十方織間:とりあえず応急かな……ぼであまはちょい厳しい
絹川善法:ロイスは同じく保留で~
絹川善法:ボデマいってみよう
八十方織間:1dx+1=>8
DoubleCross : (1R10+1[10]>=8) → 2[2]+1 → 3 → 失敗
絹川善法:4dx+1>=12
DoubleCross : (4R10+1[10]>=12) → 8[1,7,7,8]+1 → 9 → 失敗
八十方織間:ぜんぜんだめ! 以上!
絹川善法:うーん3点か……財産5だしまだ様子見とくか……失敗で!
【Middle2】
GM:情報収集シーンです。シーンPCは侵蝕順で……同値だな……絹川君と八十方先輩。
GM:全員登場可です
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:45->48)
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+3(1d10->3)した (侵蝕率:45->48)
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:52->55)
---
GM:情報項目はこちらです 技能はいずれも情報:UGN/FH/軍事/裏社会。
・ヴォルチャ・スタヤの目的について
難易度9
・ポルナルーニエ
難易度11
・ザトミェーニエ
難易度10
・ヴァスホート・ソンツァ
難易度8
GM:シーン的に目的については空けてほしいなァという感じです
GM:ということで判定どうぞ!
ニコライ:UGNと軍事については
ニコライ:みんなコネ使えるよ~(ヘンチマンの効果)
ニコライ:ドシドシ使ってね
絹川善法:えっすごい
絹川善法:元から持ってるコネは…どうなるんですか!?
ニコライ:たぶん重複して使えないと思う…
八十方織間:重複はしないんじゃないかなw
絹川善法:クン…
ニコライ:というわけで目的を開けに行くよ
絹川善法:難しいところを行きたいきもちもありますがPC的にはソンツァ気になりますね
八十方織間:ヴァスホート・ソンツァ。電子戦は怖いからね
ニコライ:コネ:UGN幹部を使って判定ダイス+2
八十方織間:あ、どうします?
絹川善法:あ、電子戦得意なのってザトミェーニエじゃなかったっけ…?
八十方織間:ムッ
GM:そっちですね
八十方織間:ほんとだ
ニコライ:ソンツァはバロール白兵
ニコライ:というわけで目的の方振っちゃうね
絹川善法:おねがいします!
ニコライ:3dx+1>=9 情報:UGN
DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 9[6,9,9]+1 → 10 → 成功
八十方織間:失礼しました。お願いします
ニコライ:成功!
絹川善法:木こり is Power.
GM:これが木こりの情報力
八十方織間:ただまあ難易度10は普通に厳しいのでできれば8の方振らせて欲しいかな……!
絹川善法:了解!
獅子堂奈乃:先輩は暴力の化身ですからね
八十方織間:獣の数字6-1-1-1だぞ
八十方織間:ではヴァスホト・ソンツァ。コネ:UGN幹部使用。フルゾー!
八十方織間:3dx+2=>8
DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 9[7,8,9]+2 → 11 → 成功
八十方織間:行った!
絹川善法:ヤソくん先輩流石よな~
ニコライ:流石ね~~
獅子堂奈乃:褒めてあげましょうか
絹川善法:ではザトミェーニエ!振ります!
絹川善法:せっかくだしニコライさんのヘンチマンでUGNのダイスを+2だ!
絹川善法:6dx+2>=10
DoubleCross : (6R10+2[10]>=10) → 8[2,2,4,5,8,8]+2 → 10 → 成功
絹川善法:あぶね!
GM:お見事
ニコライ:きっちり!
GM:では情報を開示します
・ヴォルチャ・スタヤの目的について
難易度9
近日中、市内ホテルにおいてオーヴァードに関する法整備に向けて、複数の議員と有識者、UGN幹部が秘密裏に会談を行う予定。
ヴォルチャ・スタヤはUGNのデータベースからこの情報を入手し、ホテルへの襲撃を企てているものと見られる。
また、現在確認されている3名の他にもエージェントが潜伏しているものと思われる。
>情報項目 ・ノヴォルーニエ ・シェルプルーニエ が解禁されました。
・ザトミェーニエ
難易度10
セルの情報担当。
レネゲイドを電気信号に変換、更にそれを人体に及ぼすことで電子的ハッキングと精神操作能力を併せ持つ。UGNへのハッキングも恐らくこの能力によるもの。
戦闘能力に乏しいが、他者を操って能力を行使させる形で戦う。
対話機能に欠け、既にジャーム化しているものと見られる。
・ヴァスホート・ソンツァ
難易度8
セルの任務に就いている中では最年少のチルドレン。
重力操作と筋力強化の能力を持ち、膂力に関してはセル内でも随一。
FHチルドレンらしく、生まれた時からセルの教育を受けてきたために、善悪の区別が付いていない。
末っ子として兄姉に可愛がられている。
GM:情報は以上です。
UGN第十支部 食堂
GM:それぞれ情報を収集した君達は、食事も兼ねて第十支部の食堂に再度集合した。
ニコライ:「日本の食事はとてもおいしいですね。」
ニコライ:「祖国の糧食が咽喉を通らなくなりそうです。」
リーリヤ:「……それは言えているな」
従者1:椅子の下で三匹揃って肉を食べている。人間用の調理だが、元より疑似生命ゆえ問題は無い。
絹川善法:「でしょ。結構、他の支部からも評判いいんスよ。ここのメシ」
絹川善法:くるくるとパスタをフォークで巻きながら口に入れる。
八十方織間:「だろうな」
八十方織間:口数も少なく、トンカツの定食を食べている。ご飯は大盛りだし、カツも通常の1.5倍だ
獅子堂奈乃:「第六ともまた違って、美味しいですね」サラダを食べている。
アルチョム:肉を食らうワンちゃんズをおっかなびっくり眺めながらチョコスナックをぽりぽり齧っている。
ニコライ:「ところで。」鶏肉をフォークとナイフで切り分けながら尋ねる。
ニコライ:「狼の狩りを知っていますか?」
獅子堂奈乃:「?」
八十方織間:「揚げ方もだが、肉から違う……ん?」
絹川善法:「へ? 狼?」
リーリヤ:「……」
ニコライ:「彼らは群れで狩りを行います。」
リーリヤ:「三頭では……」
リーリヤ:「群れと呼ぶには些か心許ないな」
ニコライ:「ええ。」
ニコライ:「本来は一匹の獲物をより多くの家族や群れで囲み、」
ニコライ:「年長の子どもが前に、年少の子が退路を断ち、」
ニコライ:「最後は父親が、」す、と肉をナイフが切り裂き、一口大の大きさの肉に。
ニコライ:「息の根を止める。」
絹川善法:ごくりと喉を鳴らす。
ニコライ:「潜んでいる群れもいるのでは、と本国に調査をお願いしましたが…」
ニコライ:「どうやら懸念は当たっていたようです。」
ニコライ:もぐ、と肉を口に入れ、噛んで飲み込む。
獅子堂奈乃:「……他にも市内に潜伏中の仲間が?」
絹川善法:「………国内で確認した"ヴォルチャ・スタヤ"のエージェントって」
絹川善法:「三人までって話じゃあ…」
八十方織間:麦茶を一口飲み 「『年長の子ども』がいたと」
ニコライ:「群れの総数を偽るのも野生の知恵ですよ。」
絹川善法:「ろ……老獪!」
リーリヤ:「……私が知っているだけで、“ヴォルチャ・スタヤ”のメンバーは12人ほど」
リーリヤ:「流石に全員で来ている訳では無いだろうが……」
リーリヤ:「更に潜伏していても、何ら不思議ではない」
ニコライ:「ええ。……あと二人。」
ニコライ:「いると思われます。出国記録の確認が取れました。」
ニコライ:「そして狼が移動するのは…」
ニコライ:「そこに獲物がいるから、ですね。」
リーリヤ:「……大物か?」
ニコライ:「食い出はありますね。」
ニコライ:「今夜、BNホテルで有力議員とUGN幹部が秘密裏に会合を行います。」
ニコライ:「オーヴァード関連法案の成立に向けた話し合いですね。」
八十方織間:片眉を上げる 「……そいつは」
絹川善法:「て……」「テロっスか!?」
獅子堂奈乃:「うわあ」
獅子堂奈乃:「穏やかじゃないですね」
ニコライ:「UGNのデータベースがクラッキングを受けた話はしてましたね?」
ニコライ:「攻撃されたデータベースの情報が、その会合に関するものなんです。」
リーリヤ:「……」
ニコライ:「誰が攻撃したかは…こちらで確認しないといけないんですが。」
ニコライ:また肉をひと切れ、口に入れる。
絹川善法:「思った以上に、話が壮大になって来たなあ……」
八十方織間:「確かに大物ではある。……日本の法整備になぜ、という気はするが」
ニコライ:「ええ。群れの移動にしては距離がありすぎる。」
八十方織間:「幹部か議員かに、そちらの繋がりがあったりするのか、あるいは『距離があり過ぎる』からこそか……」
八十方織間:「……まあ、迫る危機の内容に大差はないか。そこまで分かれば、対応は打てそうです」
絹川善法:「そうそう、クラッキングと言えば」
ニコライ:「日本での”ヴォルチャ・スタヤ”の動きはどうでしたか?」
ニコライ:獅子堂や八十方、絹川に
絹川善法:「ええ。被害を受けたUGNの支部に調査を依頼した結果なんスけど」
絹川善法:「例のブラックドッグ能力者。"ザトミェーニエ"」「あいつの手管と見て。間違い無いそうです」
絹川善法:「セルの中でも、戦闘要員ってより、クラッキング、ハッキングに長ける……電子戦メインの裏方みたいですね」
リーリヤ:「“ザトミェーニエ”か……」独り言ちるように。
絹川善法:「ブラックドッグのハッカー、と言っても十把一絡げですが」「ヤツの厄介な所は。ヒトの精神も操る事が出来る……とか」
絹川善法:詳しい"能力"までは判明しなかったんですけどね、とごちた後で。
絹川善法:「んでもって。クラック被害を受けた機器。ヤツのレネゲイドの残滓を計測した所……」
絹川善法:「通常のオーヴァード以上の出力を観測した……と」
八十方織間:「ジャームか」
ニコライ:「ジャームですか。」
絹川善法:ずずっ、と水を啜ったあと。二人に指を指し、こくりと頷く。
リーリヤ:「……そうか」血縁者の末路を知り、ぽつりと零すように言う。
リーリヤ:「私がセルに居た数年前の時点で、彼の精神は限界に近かった」
リーリヤ:「……納得できる話だな」
絹川善法:「ん……その」「もし、この先。接敵した以上は」
絹川善法:「問答無用。……そういう対処を講じる必要が」
絹川善法:切り出しづらそうに。「あるでしょうね」
リーリヤ:「当然だろうな」
リーリヤ:「向こうもそのつもりだろう」
リーリヤ:「……一度、はっきり言っておくが」
リーリヤ:「私のことは気にする必要は無い」
リーリヤ:「とうの昔に覚悟の上だ。セルを抜けた時からな」
絹川善法:「……すんません。頭では分かってるつもりだったんですけど」
ニコライ:「絹川くんは優しいんですね。」
絹川善法:「ハハ。お人好し、とかは良く言われますけど」
八十方織間:「……元々血縁同士、家族同然のセルとなれば、そういう慮りを持つのも当然だ」
八十方織間:頷く 「配慮は悪いことじゃない。こういう場ならな」
絹川善法:「………」
ニコライ:「悪人に妖精は懐きませんよ。」
従者1:わん、と絹川くんの足元で鳴く。
絹川善法:「へへ。ありがとね。アジーン」
絹川善法:「オレからは。そんなトコです」
獅子堂奈乃:「……先輩からは何かありますか?」
八十方織間:「ヴァスホート・ソンツァ」
八十方織間:「調べはついた。セル内でも最年少のメンバーで、バロールシンドロームを持つ戦闘要員だ」
八十方織間:「恐らくはキュマイラ、あるいはエグザイルの特徴も持っているだろう。……戦闘能力以外にこれと言って注意すべき能力はない」
八十方織間:「純粋に、狩りの手として働くのだろう。『年少の子』……セル内最年少のメンバーらしい」
リーリヤ:「……数年前はまだ、その名は老齢の他のエージェントのものだった」
リーリヤ:「代替わりしたのだろうな」
八十方織間:頬杖をつく 「代替わりがあるのか。……そういうのは、ある意味厄介だ」
絹川善法:「ってことは。リーリヤさんと面識は無いわけだ」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:「……いや」
リーリヤ:「元家族としては、ある。私が知っている姿は、ただの幼い子供だったがな」
八十方織間:「純粋培養ということか……」 頬杖をつく
八十方織間:「そういうのは、組織の思想に染まりやすい。……あと、年長から単純によく可愛がられる」
獅子堂奈乃:「……まあ、UGN(うち)もFH(よそ)のことは言えませんけどねえ」
絹川善法:直近の事件を思い出し、苦い顔。
八十方織間:「別に他のメンバーなら、という訳ではないが、何にせよ逃がさない方が良い。そういう奴は多分、損得打算なく動き始めるだろう」
ニコライ:頷く。
八十方織間:わずかに目を細める 「情熱だな」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:「一つ、いいだろうか」
リーリヤ:「気になることがある」
ニコライ:「何か、気付きました?」
リーリヤ:「……“ヴォルチャ・スタヤ”はそもそも、他セルへの戦力派遣を主な業務とする、PMCに近い形のセルだ」
リーリヤ:「活動目的自体に、特定の思想や理念は存在していない。他国の政治に積極的に関わろうとするとは思えない」
リーリヤ:「UGN幹部や政府高官の身柄は、確かに大きな利益を生むだろうが……」
リーリヤ:「セルリーダーが直々に出向くほどの、舌に合う獲物とは思えない」
八十方織間:「セルが丸ごとで依頼を受けたという線は?」
リーリヤ:「あり得る」
リーリヤ:「が、その場合……背後に別の勢力が存在していることになる」
絹川善法:「おいおい……」天を仰ぐ。
獅子堂奈乃:「……だとすれば厄介ですね」
ニコライ:「背後にいるのは法案が丸ごと潰されて得をする人間か、」
ニコライ:「この狩り自体を陽動にして、別の企みを進行させる人間か。」
リーリヤ:「もしくは、何か他の目的があるか、だ」
リーリヤ:「いずれにしても、留意しておく必要はあると考える」
八十方織間:「まだ事件の全貌が見えた気にはなるな、ということですね」
獅子堂奈乃:「とにかく……もう時間がありません」時計を確認して。「支部に手配して、ホテルの警護に当たれるようにします」
獅子堂奈乃:「皆さんは引き続き、少しでも情報収集をお願いします」
八十方織間:「分かった。そちらも頼む」
ニコライ:「了解しました。それと、」手を合わせる。
ニコライ:「ご馳走様。」
ニコライ:ニコライの前には大皿が3枚ほど積み重なっている。
絹川善法:「よろしく、奈乃ちゃん」
絹川善法:「………く、食いましたね?」
八十方織間:一瞬、絹川の方に目を向けかけたが、
八十方織間:「……」 黙って残る食事を平らげに行く
絹川善法:「ヤソくん先輩も健啖だなあ」
八十方織間:「食べられる時に食べた方が良い、というだけだ」
ニコライ:「兵士をやっていると、食事も肉食獣に近くなりますね。」
ニコライ:にこりと笑う
リーリヤ:「……それにしても、あなたは食べ過ぎだ。ニコライ」
リーリヤ:「冬眠前の熊のようだぞ」
ニコライ:「抑えてるんですけどね。」苦笑
八十方織間:「冬、厳しい環境への備えという意味では、きっと同じでしょう」
八十方織間:ざくざくと食べきって、両手を合わせる
八十方織間:自分へ言い聞かせるように 「……任務に集中するのみだ」
絹川善法:「ロシアだと……」手を合わせたあと。
絹川善法:「狼と熊って。どっちが強いんですか?」
リーリヤ:「狼だ」
ニコライ:「熊ですかね。」
リーリヤ:「何……」
ニコライ:「でも狼は群れを為せますから。」
リーリヤ:「そうだ」
ニコライ:「熊のような相手にも、チームワークで勝てることもあるでしょう。」
ニコライ:「なので、我々の理想としては狼のような動きをすることです。」
リーリヤ:「そういうことだ」頷き、食事の残りを食べきって手を合わせる。
八十方織間:「同意です。目指すべきは、強さを得るではなく、勝ちを取ること」
八十方織間:「そしてそのためには、群れを成すことの意味は大きい」
絹川善法:得心がいったように頷いて。「群れには群れを……」
ニコライ:「リーリヤさんは、ぼく達自慢の狼ですよ。」
リーリヤ:「……」
ニコライ:「熊のぼくには出来ない動きもしてくれます。」
ニコライ:「ね?」
従者3:ニコライの足に噛みつく。
ニコライ:「あはは。まだお腹が空いているのかな?」
ニコライ:噛みつくリーリヤの従者を撫でる。
リーリヤ:「……」ジャケットを羽織って席を立つ。
リーリヤ:「先に行く」
リーリヤ:ふい、と顔を背けて食堂を出ていく。
リーリヤ:「……アジーン、ドヴァー、トリー!」
従者1:一足遅れて従者たちが後を追っていく。
GM:シーン終了。
GM:ロイス・購入可!
ニコライ:購入は…何かほしいものあります?
絹川善法:ボデマか応急ですかね?
八十方織間:UGNボディアーマーがあるとありがたいとこではあります
八十方織間:こっちは応急手当キットー
八十方織間:1dx+1=>8
DoubleCross : (1R10+1[10]>=8) → 6[6]+1 → 7 → 失敗
八十方織間:財産1支払って成功 以上!
ニコライ:ではボデマ!
ニコライ:1dx+5>=12
DoubleCross : (1R10+5[10]>=12) → 10[10]+10[10]+4[4]+5 → 29 → 成功
ニコライ:!?
GM:!?
絹川善法:ふたつ買えてる!
ニコライ:買えた…高級ボデマ!
八十方織間:こ、これがロシア直送……
絹川善法:ではわたしもボデマ…の前に
絹川善法:ニコライさんに ○感服/脅威 でロイス取得します!
絹川善法:では振る!
絹川善法:4dx+1>=12
DoubleCross : (4R10+1[10]>=12) → 9[2,6,7,9]+1 → 10 → 失敗
絹川善法:2点払う!
絹川善法:ヤソくん先輩に渡します!
ニコライ:ボデマを絹川くんにパス!
絹川善法:い……いいんですか! ニコさん!
ニコライ:あー、そっか
ニコライ:HPはこっちの方が多いんですね
絹川善法:そうなんですよ
ニコライ:じゃあこっちでもらっておきましょう
絹川善法:もっとき!
ニコライ:ごめんね、サイズが合わなかったみたい
八十方織間:そしてこちらはいただきます!
絹川善法:XLLはちょっと…
絹川善法:後輩からのプレゼントです
ニコライ:ではロイス保留で以上です!
八十方織間:こっちもXLなのでな……
八十方織間:ロイス保留、以上!
【Middle-A】
GM:ミドルシーンです。シーンPCは小泉さん。
GM:登場どうぞ!
小泉千浪:侵蝕率+2(1d10->2) (侵蝕率:44->46)
---
GM:情報収集は一項目のみ!
GM:・“ヴォルチャ・スタヤ”について 難易度7 情報:UGN FH 裏社会
GM:こちらです。判定どうぞ!
小泉千浪:裏社会でふろう コネも使います
小泉千浪:3dx+2>=7
DoubleCross : (3R10+2[10]>=7) → 7[2,4,7]+2 → 9 → 成功
GM:成功 えらい
GM:では情報開示します
“ヴォルチャ・スタヤ”のセルリーダー、“ポルナルーニエ”は、引退を見据えて後継者を探しているらしい。
最有力候補であったリーリヤが出奔したことで、“シェルプルーニエ”、サーシャが次の候補となったが、
“ポルナルーニエ”はその実力と器に納得しておらず、自分の娘である千浪を後継者にすべく行方を捜していた。それが今回の来日の最後の目的でもある。
“ヴォルチャ・スタヤ”は構成員は少ないが有力なセルであり、後継者としてセルに戻った場合、現在の生活とは比較にならない破格の待遇が受けられるだろう。UGNの目を気にすることもなく、レネゲイドを思うがままに行使することもできる。
“ポルナルーニエ”、ロマン・レナートヴィチ・ラヴレーンチェヴァが君の実の父であるのは確かだ。
だが十数年前、君の母、小泉百夜は、まだ子供だった君がセルの教育に染められるのに反発し、君を連れてセルを逃げ出した。
逃亡生活による無理が祟ってか、百夜は幼い君を残して病死している。
GM:情報は以上です。
N市 バー『Shot the Moon』
GM:深夜。
GM:いくつかの情報提供元から“ヴォルチャ・スタヤ”と君──小泉千浪自身の情報を集め、君達はバーで一度腰を落ち着けていた。
七赤:「それで……」ジャケットの返り血を湿ったハンカチで叩きながら。
七赤:「どうだ?何か分かったか」
小泉千浪:「……お母さん、死んでました」
七赤:「……」
小泉千浪:「ずっと前に……」
小泉千浪:「……僕」
小泉千浪:「親孝行とか、考えたほうがいいんですかね」
七赤:「……親孝行?」
小泉千浪:「僕、一宿一飯の恩義は忘れないようにしてて」
小泉千浪:「ちゃんと返してきたつもりですけど……親に対してってどうなんだろうって」
小泉千浪:「自分が大きくなるまで、ご飯にありつけたのはお陰様じゃないですか」
七赤:「……それは、一理あるかもしれんが……」グラスの牛乳を傾ける。
小泉千浪:「どうなんですかねえ」ヴォトカを流し込んで。
小泉千浪:「……今」
小泉千浪:「戻ってこいって言われてます」
小泉千浪:「戻ってくるも何も、僕自身は、あそこに所属していたわけじゃないですけど」
小泉千浪:「跡を継いでほしいんですって」
七赤:「……セルリーダーになれ、ということか?」
小泉千浪:「多分、そういう意味かと」
七赤:「……」
七赤:「……千浪はどうしたいんだ?」
小泉千浪:「……お父さんには会いたいです」
小泉千浪:「全然会ってなくて、お話できてないので……」
小泉千浪:「セルはどうなんですかね。本当に僕の思い通りに出来るなら貰っちゃいたいですけど」
小泉千浪:「まあ、そういうわけにも行かないんでしょうね。これまでの方針とかに邪魔されて」
小泉千浪:「そんな感じです」
七赤:「……」少し考えて。
七赤:「今、お前を悩ませている一端が、もしも……親孝行、だったか。そういう責任や義務感にあるとしたら」
七赤:「それはお前らしくないと言っておく。そういうのは、俺が悩めばいいことだ」
小泉千浪:「ああ。七ちゃんはもう、先に選んだわけですもんね」
小泉千浪:「先輩には負けたくないですね、それ」
七赤:「張り合うところか……?」
七赤:「だが、まあ……」
七赤:「俺は……お前と違って、最初から正義の味方など標榜してはいない」
小泉千浪:「えー」「しましょうよ~」
小泉千浪:「気持ちいいですよ~」
七赤:「元暗殺者だぞ?したくても出来ん」
七赤:「お前は自由でいてくれ。お前のやりたい、好きな道を選べばいい」
七赤:「正義の味方にはなれないが、お前がどんな道を選ぼうと」
七赤:「俺はお前の味方だ。千浪」
小泉千浪:「七ちゃん先輩!」
小泉千浪:「わ~い!」
小泉千浪:飛びかかる。
小泉千浪:「嬉しい~~~」
七赤:逃げる。
七赤:「やめろ……!人前で……!」
小泉千浪:「はぶっ」空を切る。
小泉千浪:「意地悪しないでくださいよ~!」
小泉千浪:「ぎゅってさせてくださいよ!ぎゅーって!」
七赤:「意地悪じゃない……!やめろ!子供じゃないんだぞ!」
小泉千浪:「だって!嬉しいなって思ったので!」
小泉千浪:「その気持ちです!」
小泉千浪:「僕は自由でいるので」
小泉千浪:「逃げても追いつきますからね」ぺろり、と舌なめずりをして、もう一度追いかける。
GM:シーン終了。
GM:ロイス・購入可能です
小泉千浪:ロイスは保留で、アームドスーツを狙おうっと
小泉千浪:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 9[9] → 9
小泉千浪:ダメです おわり!
【Middle3】
GM:シーンPCは……また侵蝕同じだな……いいや!全員登場!
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:55->63)
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:48->52)
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+9(1d10->9)した (侵蝕率:48->57)
---
GM:では情報項目はこちらです
・ポルナルーニエ
難易度11
・ノヴォルーニエ
難易度8
・シェルプルーニエ
難易度9
GM:判定どうぞ!
絹川善法:そういえばこいつバディムーを所持しているので
絹川善法:様子をみましょう
ニコライ:技能は前と同じですね?
ニコライ:ではポルナルーニエ行ってみますか。財産もあるしバディムもあるので
絹川善法:たのんます!
八十方織間:コネ:UGN幹部使用! 苦手なのでノヴォルーニエ取ります!
ニコライ:コネ:UGN幹部を使って判定ダイス+2d
ニコライ:4dx+1>=11
DoubleCross : (4R10+1[10]>=11) → 7[1,3,3,7]+1 → 8 → 失敗
ニコライ:バディムチャンス!
絹川善法:理想のチャンス!
GM:最強のエンブレム
絹川善法:《バディムーブ》! 達成値+3!
ニコライ:ヤッター!ありがとうございます!
アルチョム:きゃっきゃ
GM:では成功!
八十方織間:3dx+2=>8 ノヴォルーニエ
DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 8[6,8,8]+2 → 10 → 成功
八十方織間:討ち取り
アルチョム:情報も強い先輩すき
GM:流石先輩
絹川善法:ではノヴォルーニエを。コネUGN:幹部でダイス+2。
絹川善法:あ、ちがう
絹川善法:シェルプルーニエ!
絹川善法:6dx+2>=9
DoubleCross : (6R10+2[10]>=9) → 9[1,2,3,4,9,9]+2 → 11 → 成功
GM:抜かりなし!
絹川善法:討ち取った
ニコライ:つよい!
八十方織間:殲滅完了よ
GM:では全て開示します
・ポルナルーニエ
難易度11
“ヴォルチャ・スタヤ”セルリーダー。
極めて純粋かつ強力な獣化能力を持ち、過去幾度と無くUGNや他セルを退けてきた。
ロシアの裏社会で影響力を持つヴォール・ヴ・ザコーネの血脈を受け継ぎ、家族の絆と誇りを何より大事にするが、敵対者と裏切者には一切の容赦が無い。
本名ロマン・レナートヴィチ・ラヴレーンチェヴァ。血縁的にはリーリヤの叔父に当たる。
“ポルナルーニエ”は代々のセルリーダーが受け継いできたコードであり、本来はリーリヤが次代として嘱望されていた。
・ノヴォルーニエ
難易度8
戦闘担当エージェント。
能力としてはシンプルな獣化だが、音速を超える超高速機動を可能としている。
軽薄な言動が目立つが任務遂行率は高い、セルのエース。
過去に並行世界でUGNが接触した相手とは別の個体と見られる。
・シェルプルーニエ
難易度9
戦闘担当エージェント。
セルの価値観に根底から染まりきっており、プライドが高く排他的。
だがその態度は飾りではなく、若くしてセルでもトップクラスの実力者。人狼形態での苛烈で執拗に敵を追い詰める戦いから『黒い月』と恐れられる。
本名サーシャ・ルキーニシュナ・ラヴレーンチェヴァ。リーリヤの妹に当たる。
市内 BNホテル
GM:“ヴォルチャ・スタヤ”の襲撃に備え、君達は急遽警護に赴くこととなった。
GM:急な任務かつ、この頃のUGNは“オーガン”関連の事件で常にも増して人手不足であり
GM:僅かなバックアップ以外には、人員はほぼ君達だけだ。
GM:会議の開始までにはまだ時間がある。君達は束の間言葉を交わす。
リーリヤ:「……」無表情のまま壁に背を預けている。
ニコライ:「リーリヤさん。配置完了しました。」
リーリヤ:「……ああ……」
リーリヤ:やや上の空の様子で応える。
従者2:足元では従者が小さく震えている。
ニコライ:「………。」それを見下ろす。
ニコライ:「日本の冬は、寒いですか?」
リーリヤ:「……」やや視線を上げて。
リーリヤ:「……祖国に比べれば天国だな」
リーリヤ:「……何故そんなことを聞く」
ニコライ:「ドヴァーが寒そうだったので。」
リーリヤ:「……」従者を見下ろす。
従者2:ぴすぴすと鼻を鳴らして、足の間に入ろうとする。
ニコライ:「ぼくも寒いです。」
ニコライ:足の間に入る従者を抱き上げて撫でる
ニコライ:「群れから離れた場所にいると、どうしてもこころが寒く感じるものですね。」
リーリヤ:「……」何か言おうとして。「……そうかも、しれないな」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:「寒いよ。ニコライ」
ニコライ:「ぼくが傍にいます。」
ニコライ:「あなたも傍にいてください。」
ニコライ:「一人でどこかへ行こうとしないでください。」
リーリヤ:「……」アイスブルーの瞳が、じっと顔を見つめる。
リーリヤ:「群れの仲間だからか?」
ニコライ:「大切な人だからです。」
ニコライ:「……任務に私情を持ち込むな、と言っておきながら、」
ニコライ:「こんなことを言って、ごめんなさい。」
リーリヤ:「……」「……いいや」瞑目して。
リーリヤ:「……私は……」
リーリヤ:「これまで、自分の選んだ道は……間違いではないと信じてきた」
リーリヤ:「セルを……FHを抜け、UGNに入ったこと……」
リーリヤ:「自分の欲望でなく、人を救うために戦ってきた……つもりだ」
リーリヤ:「だが……」
リーリヤ:俯く。
リーリヤ:「……今。私の選択の結果が……」
リーリヤ:「過去が、私に追いつこうとしている」
リーリヤ:「……あの時のように、今度は」
リーリヤ:「……ニコライ。貴方まで…………」
ニコライ:「………。」
リーリヤ:「……恐ろしいんだ」
リーリヤ:「私の過去が、その選択が貴方を殺してしまうなら……」
ニコライ:「リーリヤ。」
リーリヤ:「そんな選択は……」「……」
リーリヤ:口を噤む。
ニコライ:「あなたは狼だ。」
ニコライ:「強く、気高く、群れに優しく、臆病だ。」
リーリヤ:「……。」
ニコライ:「恐ろしいから、鍛えたんでしょう?」
ニコライ:「人を守るために、牙を研いで、爪を磨いた。」
ニコライ:「ぼくは間近でそれを見ていました。」
ニコライ:「だから断言します。あの時と同じようにはなりません。」
ニコライ:「リーリヤ。」
ニコライ:「道を間違えたなら切り開けばいいんです。」
リーリヤ:「……」腰のホルスターから、拳銃を抜く。鈍い銀の光を放つその銃身を眺めて。
リーリヤ:「……牙、か」
リーリヤ:「……貴方らしいやり方だな。ニコライ」
ニコライ:「切り開くのは得意です。そう暮らしてましたから。」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:「……ニコライ」
ニコライ:「はい。」
リーリヤ:小さく息を吐き。
リーリヤ:「Спасибо」
ニコライ:「体は温まりました?」
ニコライ:従者の頭を撫でつつ
リーリヤ:「……ああ」
リーリヤ:「狩りには十分だ」
ニコライ:「それは良かった。」
ニコライ:「絹川くんや八十方くんもいます。援護も戦闘要員も整いました。」
ニコライ:「あとは、やれることをやりましょう。」
リーリヤ:「……そうだな」
リーリヤ:「狩りの成功は、個体の強さで決まるものではない」
リーリヤ:「戦略と。覚悟と……」
リーリヤ:ニコライを見て。
リーリヤ:「絆だ」
ニコライ:「絆なら負ける気はしません。」にこりと微笑む
---
絹川善法:部屋の隅。唇を引き締め、暗い表情で立っている。
八十方織間:「……」 警備の配置を改めて確認していたが、ふと絹川の様子に気付き
八十方織間:「……どうした。緊張か?」
八十方織間:「それとも何か気がかりが?」 声をかける
絹川善法:「………何でもな」「いや……」
絹川善法:「………追加で確認出来た"ヴォルチャ・スタヤ"のエージェントの一人に」「"シェルプルーニエ"って戦闘担当のエージェント、居たでしょう」
絹川善法:「あの子とね。会ったことあるんです」「ついこの間」
八十方織間:「……接触していたのか? 事件の前に」
絹川善法:「報告しなかったことは、謝ります」「ただ。この件に確実に関与してると、までは……不確定の情報で。現場を混乱させたく無かったので」
八十方織間:「別にそれは構わない。……その様子だと、敵対的なコンタクトをした訳でもなかったんだろう」
絹川善法:他愛もない遊びで笑顔を見せる彼女の姿がつい、脳裏に浮かんで。
八十方織間:「どんな風だったんだ」
絹川善法:「はは。オレとそう変わらない、フツーの女の子みたいでしたよ」
絹川善法:「エアホッケーに負けると、地団駄踏んで悔しがったり。ヘタクソなオレの歌に、手を叩いて笑ったり」
八十方織間:「……」 腕を組む
絹川善法:「……オレも、プロです」「昨日まで隣を歩いていた人間が。明日には、そうなってる覚悟も出来てるつもりです」
絹川善法:「でもね。ショージキ言うと……」「やり辛くて、しょうが無いっス」
八十方織間:「……何か、希望のある話をしてやれればよかったんだが」
八十方織間:「"シェルプルーニエ"は調べの通り、セルの思想の染み込んだ生粋の構成人員だ」
八十方織間:「何よりも家族に従い、家族を失えばその仇を討つべく動くだろう。……ほとんど確実に」
八十方織間:少し目を閉じて 「結束した家族なるものは、きっとそういうものだろう」
絹川善法:『一生分より重いくらいの、後悔を』
絹川善法:彼女の言葉を思い出す。
絹川善法:「家族、家族かぁ……」
絹川善法:「"ヴォルチャ・スタヤ"が世間一般の家族の価値観に合致しているとは到底思えないっスけど」「そういう、もの。なのかな」
絹川善法:「オレ。ばあちゃんしかいないもんで……」ちらり、と八十方先輩の様子を伺いながら。
八十方織間:「……俺もそういう所にいた」
八十方織間:「家族のような構成で、メンバーがそれぞれ家族のような役柄を持ち、家族に近い関係を持つことを想定した部隊だった。"リカオンズ"という」
八十方織間:「希薄になりがちなメンバー同士の関係性を強め、団結させ、オーヴァードとして安定させる、ということを主眼に置いた取り組みだったと思うが」
八十方織間:「今思うと、あの部隊が狙った家族的な繋がりの中には、『継承』も含まれていたと思う」
絹川善法:この人のことだ。兄貴みたいに慕われてたのかな、と勝手なイメージを膨らませながら。「継承」
八十方織間:「たとえ誰かが倒れても……その個人が掛け替えのないものだったとしても」
八十方織間:「倒れた誰かの役割……任務を、別の誰かが継ぐ。最初は弟だった者が、兄だった者の不在と、新たな弟の存在により、おのずと兄になるように」
八十方織間:「加えて"ヴォルチャ・スカヤ"は、コードネームを世襲させているようじゃないか。それもだ」
八十方織間:「『継承』。個人を個人ではなく、役割を持つ者として再定義して、部隊の中で機能させる。……あれはそのための仕組みだと思う」
絹川善法:「改めて伺うと……理に叶ってますね」
八十方織間:「シェルプルーニエ"は……お前といた時には、なるほど確かに"サーシャ"だったのだろう」
八十方織間:「だが、"シェルプルーニエ"はFHのセルのメンバーであり、今回の事件を起こそうとしている、敵だ」
八十方織間:「そして、もしも"ヴォルチャ・スカヤ"を壊滅せしめたとしても……家族の縁というものは、そう消えはしないと思う」
八十方織間:「……それこそ、リーリヤ。あの彼女のように、自らセルから抜けるようなことがあれば別だが」
絹川善法:はっとしたような表情で。「自ら、セルを……」
八十方織間:「……俺はないと思うがな」 念押しするように
八十方織間:そして、溜息を吐く 「陰気な話になった。悪い。何か飲み物でも買ってくるか」
八十方織間:「まだ時間はある」
絹川善法:「可能性は。確かに無いと言っていいほど、低いかもしれないですけど」「でも、割と。前向きになれそうっス」
絹川善法:「ありがとうございます、先輩」「じゃあ。飲み物はいいんですけど。代わりに……伺いたい事が」
八十方織間:「……そうか」
八十方織間:「聞こう。なんでも」
絹川善法:なんでも、の一言に。先程とは打って変わった、底意地の悪い表情で。
絹川善法:「………同じ第六支部の、奈乃ちゃんと先輩って」「やっぱ……そういう関係なんスか?」
八十方織間:「…………」 腕を固く組んだまま
八十方織間:「……」 俯くように瞑目する。眉間に深い皺を寄せて
アルチョム:わくわくとした表情でポケットからこっそりと様子を伺っている。
八十方織間:あるいは唸るような息が喉から漏れているのが聞こえていたかもしれない。しばらくして、ようやく
八十方織間:「……違う」
八十方織間:「今はまだ」
八十方織間:呻くように返した
絹川善法:「………!」
絹川善法:心の中できゃーっ!だの、わーっ!だの叫びながら。
絹川善法:「………オレ」「力になりますからね! 困った事があったらぜひ声かけてください!」
八十方織間:「く……ぐ……」 またしても唸るようなうめき声を漏らしながら
八十方織間:「……そういう時があれば……そうしよう……」 重々しく返す
市内 某所
GM:市内。人目に付かない、普段は人気の無い廃工場に、数人の男女の影があった。
“ノヴォルーニエ”:「……うう……」
“ノヴォルーニエ”:師走だというのに、見ているだけで寒くなるような薄着の、若い男。
“ノヴォルーニエ”:「つれェ~……」
“ノヴォルーニエ”:「最悪だぜ、この国。どこに行ってもクソみてェーな匂いしかしねェ……」
“ノヴォルーニエ”:「鼻がオシャカになりそうだ……」
サーシャ:「同感ね」
サーシャ:「ほんと、クソみたいな街。息が詰まりそう」
サーシャ:「アンタもそう思うでしょ?ヴァス」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「ヴァスか?」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「ヴァスは……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:腹の虫が鳴る。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「……お腹すいたぞ……」
サーシャ:「まったく……ほら」
サーシャ:袋に入った、毒々しい色の菓子を放る。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「あっ!ありがとシェル姉!」
“ノヴォルーニエ”:「あっお前!」
“ノヴォルーニエ”:「オメ~~またそんなクソみてェ~な菓子をこの子に……!」
“ノヴォルーニエ”:「身体に毒でしょッ!!」
サーシャ:「うっせェな!お菓子なんて美味けりゃいいんだよ!」
“ノヴォルーニエ”:「美味くもねえから言ってんだろ!ったくよォ~~……」
“ノヴォルーニエ”:「……それで?」
“ノヴォルーニエ”:「わざわざこんな地の果てまで来たからには」
“ノヴォルーニエ”:背後に目を向ける。
“ノヴォルーニエ”:「それなりの理由があるんだよな?“親父”」
“ポルナルーニエ”:「……」
“ポルナルーニエ”:椅子に腰掛けて手を組む男。廃墟の中にあっても、彼の周囲だけは切り取られた美しい彫刻のように見える。
“ザトミェーニエ”:その隣には、ぶつぶつと何か呟き続ける幽鬼のような男。
“ポルナルーニエ”:「ある」
“ポルナルーニエ”:「ザトーがやってくれた。この街の地下には……」
“ポルナルーニエ”:「巨大な宝が眠っている」
サーシャ:「ああ……賢者の石の鉱脈ってやつでしょ?」
サーシャ:「それが?」
サーシャ:「色んなセルが探し回って、尻尾も掴めてないって話でしょ」
“ポルナルーニエ”:「ザトーが覗き見たUGN支部のデータベースには、そのデータは保管されていなかった」
“ポルナルーニエ”:「つまり……逆に言えば、もっとセキュリティの堅い別の場所に保存されているということだ」
“ノヴォルーニエ”:「……その場所が分かったってことか?」
“ポルナルーニエ”:「ああ」
“ポルナルーニエ”:「俺達でそれを根こそぎ奪う。情報だけで数億ルーブルは下らんだろうし……」
“ポルナルーニエ”:「場合によっては、うちで鉱脈を手に入れる」
サーシャ:「……マジ!?」
“ノヴォルーニエ”:「はっは!」
“ノヴォルーニエ”:「俄然ワクワクしてきたな」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「……???」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「全然わからんかったぞ……」
サーシャ:「派手に暴れりゃいいってことよ」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「そっか!わかった!!」
“ポルナルーニエ”:「行くぞ」
“ポルナルーニエ”:ぎしり、と椅子を軋ませ、立ち上がる。
“ポルナルーニエ”:『家族』、そして『群れ』の面々を見回して。
“ポルナルーニエ”:「狩りの時間だ」
現在 BNホテル
GM:UGNの面々が警護する高級ホテル、BNホテル。
GM:遥か高く聳える、その──玄関前。
“ノヴォルーニエ”:「よォーっし」
“ノヴォルーニエ”:手足を曲げ伸ばしして準備運動をする一人の男。
“ノヴォルーニエ”:「45階だったな……1,2,3,4……」
“ノヴォルーニエ”:「……あそこか」
“ノヴォルーニエ”:≪ワーディング≫。
“ノヴォルーニエ”:めきめきと筋骨が変形し、毛皮に覆われ。見る間にその姿が半人半獣──人狼、それも異様に脚部が発達した姿へと変貌していく。
“ノヴォルーニエ”:身を屈め、クラウチングスタートの姿勢。
“ノヴォルーニエ”:「せ」
“ノヴォルーニエ”:「ェ」
“ノヴォルーニエ”:地を蹴る。
“ノヴォルーニエ”:「のッ!!」
“ノヴォルーニエ”:衝撃波。アスファルトが蜘蛛の巣状に陥没。
“ノヴォルーニエ”:壁面を蹴って駆け上がり、窓という窓が瞬時に砕け散る。
---
“ノヴォルーニエ”:「……ここだろッ!」
GM:破砕音とガラスの破片と共に、君達の目の前に一人の男が飛び込んでくる。
ニコライ:”ノヴォルーニエ”の前に立ちふさがる男が一人。
ニコライ:眼光は鋭く、禍々しい黒杭を携える様は羅刹の様ですらある。
“ノヴォルーニエ”:「はっはァ……」犬歯を見せて笑む。「食いでがありそうだ」
ニコライ:「ようこそ」
ニコライ:「招待状はお持ちですか?」
“ノヴォルーニエ”:「獲物の匂いがしたモンでな」
“ノヴォルーニエ”:「我慢しきれず来ちまったよ」
獅子堂奈乃:階段を守るように魔眼を展開する。
GM:その時、君達の端末に通信が入る。
GM:『こちらN市第4データセンター……!』
GM:『未確認の敵による攻撃を受けています!第2、第6も同様!』
GM:『至急応援を求めます!繰り返します──』
リーリヤ:「……」
リーリヤ:「狙いはこれか」
絹川善法:「………やっぱ、陽動?」
八十方織間:「そのようだが」 拳を握り、開く 「だからとてこちらも看過できまい」
GM:同時に、上方から≪ワーディング≫が届く。
絹川善法:「全く、人手不足ってのは……!」上方を仰ぎ見る。
GM:通信端末、照明、エレベーター、電気設備が一斉にダウンする。
GM:EMP、それにジャミングに近い性質を帯びているらしい。
ニコライ:「ハッキング…」
ニコライ:「……”ザトミェーニエ”。」
GM:Eロイス≪悪意の伝染≫が使用されました。
GM:このシーンに増援が登場することはできません。
リーリヤ:「……“ラスコヴィーチェ”」
リーリヤ:「私はあちらの救援に向かう」
ニコライ:「ええ。行ってください。」
ニコライ:「絹川さん。二人で”ノヴォルーニエ”を止めます。」
ニコライ:「八十方さんは獅子堂さんと上へ。」
絹川善法:「絹川了解」
絹川善法:「上は頼みましたよ、先輩」
八十方織間:「それが良いだろう」
獅子堂奈乃:「ええ。先輩」魔眼が八十方を掴み上げ、宙に浮かせる。
獅子堂奈乃:「ちょっと怖いかもしれませんが、我慢してくださいね」
八十方織間:されるがまま掴まれ 「そちらも頼むぞ。……気にするな獅子堂」
八十方織間:「最速だ」
獅子堂奈乃:「では」
獅子堂奈乃:子供の首根っこを噛んで運搬する猫のように、魔眼がビルの外に飛び出し、二人を運び去る。
ニコライ:「…人払いは済ませましたよ。これがお望みでしょう、”ノヴォルーニエ”。」
“ノヴォルーニエ”:「ああ。あー……」
“ノヴォルーニエ”:「ちょっと待ってくれ」
絹川善法:「?」怪訝な顔。
“ノヴォルーニエ”:「ほら!急げって!」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「はぁ……はぁ……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:ノヴォルーニエが空けた穴から、少女がよじ登ってくる。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「疲れたぞ……」
ニコライ:「我々の戦力を分断して、手薄になったデータセンターを襲撃。」
“ノヴォルーニエ”:「よしよし……まァこっちも本命ではあるけどな」
“ノヴォルーニエ”:「俺たちは効率派なんでね。一つの目的だけに戦力を傾けたりはしないのさ」
ニコライ:「”ヴォルチャ・スタヤ”の精鋭ならば、複数方面に展開したゲリラ戦もお手の物と。」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「精鋭だって!」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「褒められてるぞ!」
“ノヴォルーニエ”:「精鋭なんて言葉よく知ってたな……」「偉いぞ」
絹川善法:「セル最年少の"ヴァスホート・ソンツァ"……」「奇遇だね。ウチも精鋭揃いさ」
ニコライ:「では目的を洗いざらい吐いてもらいましょうか。」
ニコライ:コートを脱ぐ。戦闘用の動きやすいベストに、飾りのない黒のインナー。
“ノヴォルーニエ”:「はっは! まさか。全部狙い通り運んでるのに、わざわざ吐く奴がいるかよ?」ごきごきと肩を回す。
“ノヴォルーニエ”:「聞きたかったら──」
ニコライ:腕や肩に付いた筋肉が、打撃の強さを否が応でも想起させる。
ニコライ:「ご心配なく。」
ニコライ:ニコライの足元の影から、
ニコライ:森の様に黒い杭が隆起する。
ニコライ:「全身を串刺しにすれば死人でも話します。」
絹川善法:「(味方で良かったなあ、この人……)」
“ノヴォルーニエ”:「くはッ」異様に体勢を低くした、獣めいた構えを取る。
“ノヴォルーニエ”:「もう知ってるみてェだが……」
“ノヴォルーニエ”:「一応名乗っとくぜ。“ノヴォルーニエ”」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「ヴァスはヴァスだぞ!」
“ノヴォルーニエ”:「そっちは?」
ニコライ:「”ラスコヴィーチェ”です。」
ニコライ:「狼の同輩。ですが──」
ニコライ:「無論、あなた方の敵ですよ。」
絹川善法:黒杭を持つ巨躯の後方から、ゆらりと歩み、彼の隣に並び立つ。
絹川善法:「"キキーモラ"。舐めてかかると、痛い目見るかもね」
“ノヴォルーニエ”:「そうかい。じゃあ……」
“ノヴォルーニエ”:「始めようか」
BNホテル 屋上
GM:魔眼が二人を屋上へと下ろす。
GM:そこにいたのは、一人の男。
“ザトミェーニエ”:「…………」
“ザトミェーニエ”:ぶつぶつと譫言のように呟きながら、周囲に特殊なワーディングを放ち続けている。
獅子堂奈乃:「やはり……“ザトミェーニエ”ですか」
八十方織間:「……」 肩を軽く回し、拳を握る
八十方織間:「"ザトミェーニエ"」
八十方織間:「今すぐそのワーディングを止めろ」
“ザトミェーニエ”:「……」
“ザトミェーニエ”:ずらりと牙の並んだ歯を見せ、口元に笑みを浮かべる。
“ザトミェーニエ”:「シ……シシッ……シッ……」空気の漏れるような笑い声。
獅子堂奈乃:「……話を聞く気は無いようですね」
八十方織間:「どうせそうだろうと思っていた」
八十方織間:静かに距離を詰め寄っていく
獅子堂奈乃:「片付けましょう」周囲に牙めいた魔眼を展開する。
GM:瞬間。
“ザトミェーニエ”:ばちん、と、“ザトミェーニエ”の周囲から火花が散る。
“ザトミェーニエ”:周囲へのワーディングを高出力で圧縮したような波動。それが獅子堂へと放たれる。
獅子堂奈乃:「……ッ……!?」
獅子堂奈乃:「う、あ、あぁああああッ……!?」
獅子堂奈乃:頭を抑え、その場に蹲る。
獅子堂奈乃:周囲にはバチバチと火花が燻っている。
八十方織間:「……!」 足を止め、獅子堂の方に目を送り
八十方織間:「獅子堂、状態は!」
獅子堂奈乃:「っ……駄、目……」
獅子堂奈乃:水に絵の具が溶けだすように、獅子堂の身体から膨大な影が噴出する。
獅子堂奈乃:「出てきちゃ……あ、ぁ……ッ……!?」
獅子堂奈乃:影は凝固し、一つの巨大な形を成していく。
八十方織間:(レネゲイドの漏出……いや、それこそハッキング……!?)
獅子堂奈乃:「先、輩……」
獅子堂奈乃:それは黒い、巨大な獣だ。三つの頭に無数の脚、燃え盛るような緑の眼が輝いて。
獅子堂奈乃:「逃げて、くだ……さ……」
“クロ”: ばくり
“クロ”:影の獣が、宿主であるはずの獅子堂を呑み込む。
八十方織間:「……!」
“ザトミェーニエ”:「シ……シシシシッ…………」
八十方織間:その様に瞠目し、声にならない声を上げかけるが、
八十方織間:それでも分かりきっていることだ。どうするべきかは。
八十方織間:「……力を操られた途端に弱音とは、まったく自信があって良いことだ」
“クロ”:「ゴ、ォ、ァアアアアアッ!!」
“クロ”:獣が咆哮を上げる。
八十方織間:拳を握り直す。……宿主の命が途絶えれば、あの影の獣も無事では済むまい。だが、今の所は自律しているように見える。
八十方織間:八十方を排除する必要があるからだ。……自分が負けない限り、自分がここに立つ限り、獅子堂が損なわれることもない。
八十方織間:「……良い機会だ。お前が出てくる時は、俺もお前に構ってやれないことがほとんどだからな」
八十方織間:「群れの摂理で躾けてやる」
八十方織間:「……この"リカオンズNo.2"、"テイルバイト"がな」
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:第1ラウンド
GM:“ラスコヴィーチェ”・“キキーモラ” VS “ノヴォルーニエ”・“ヴァスホート・ソンツァ”
GM:セットアップから!
絹川善法:無し。
ニコライ:《原初の黄:加速装置》自身の行動値+12
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+2した(侵蝕率:63->65)
“ノヴォルーニエ”:無し。
“ヴァスホート・ソンツァ”:≪解放の宴≫ダイス+5、飛行状態に
GM:イニシアチブ。行動値26、ノヴォルーニエの手番です
“ノヴォルーニエ”:マイナー≪完全獣化≫+≪破壊の爪≫
“ノヴォルーニエ”:メジャー≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪獣の力≫+≪銘なき刃≫+≪音速攻撃≫+≪一閃≫+≪疾風迅雷≫
“ノヴォルーニエ”:対象はニコライ。
ニコライ:かもん!
“ノヴォルーニエ”:一閃でエンゲージしつつ攻撃します
“ノヴォルーニエ”:23DX7 ドッジ不可
DoubleCross : (23R10[7]) → 10[1,1,2,2,2,2,3,3,3,4,4,5,5,6,6,7,8,8,9,10,10,10,10]+10[1,1,1,2,5,7,8,9]+10[2,10,10]+10[5,7]+6[6] → 46
絹川善法:カバー入ります?
ニコライ:あ、お願いしていいですかね…
絹川善法:承知!
絹川善法:ダメージ判定の前に《領域の盾》。ニコライをカバーリング。
“ノヴォルーニエ”:ではダメージ!
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+4した(侵蝕率:52->56)
“ノヴォルーニエ”:5D10+17
DoubleCross : (5D10+17) → 29[6,10,4,6,3]+17 → 46
絹川善法:素で死ぬ!リザレクト。
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:56->58)
絹川善法:HP2!
GM:演出はまとめてします 何故なら
“ヴァスホート・ソンツァ”:イニシアチブ≪時間凍結≫
“ヴァスホート・ソンツァ”:行動します
絹川善法:なるほどね~~~~!この野郎
“ヴァスホート・ソンツァ”:マイナーで戦闘移動、エンゲージ
“ヴァスホート・ソンツァ”:メジャー≪コンセントレイト:バロール≫+≪瞬速の刃≫+≪巨人の斧≫+≪黒の咆哮≫+≪銘なき刃≫+≪獣の力≫
“ヴァスホート・ソンツァ”:対象は絹川くん!
絹川善法:来なんし!
“ヴァスホート・ソンツァ”:15DX7
DoubleCross : (15R10[7]) → 10[1,1,3,3,4,4,5,6,6,7,7,8,9,10,10]+10[3,4,5,9,9,9]+10[1,2,7]+5[5] → 35
絹川善法:ドッジ!
絹川善法:1dx+1>=35
DoubleCross : (1R10+1[10]>=35) → 7[7]+1 → 8 → 失敗
絹川善法:無理!ダメどうぞ!
“ヴァスホート・ソンツァ”:ダメージ!
“ヴァスホート・ソンツァ”:4D10+48
DoubleCross : (4D10+48) → 29[2,9,10,8]+48 → 77
絹川善法:?????
絹川善法:死にゅ…リザレクト!
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:58->61)
絹川善法:HP3 !
“ノヴォルーニエ”:「それじゃあ」
“ノヴォルーニエ”:「行」
“ノヴォルーニエ”:発達した脚部が更に音を立てて変形し、爪を立てる。
“ノヴォルーニエ”:「く」
“ノヴォルーニエ”:その姿が、消える。
“ノヴォルーニエ”:「ぜ」
“ノヴォルーニエ”:刹那、既にニコライの背後に。
“ノヴォルーニエ”:巨大な脚による回し蹴りが放たれ──
絹川善法:「ご、はっ───!」
絹川善法:"ノヴォルニーエ"の姿が視界から消失したと同時。反射的に。床に埋め込んだ己の因子を操作し。
ニコライ:そこにニコライの姿は無く、代わりに絹川が攻撃を受け止めた。
“ノヴォルーニエ”:「……マジかよ!ははッ!受けやがった!」
絹川善法:「バカ力が……!」
“ノヴォルーニエ”:「そりゃあっちに言いなよ」
絹川善法:「あ───────?」
“ヴァスホート・ソンツァ”: バ ガン!
“ヴァスホート・ソンツァ”:破砕音。
“ヴァスホート・ソンツァ”:ビルの壁に手を突っ込み、鉄骨を引き千切っている。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「死~~~~~……」
絹川善法:「ちょっ、待っ……!」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「ねぇええええーーーーっっ!!」
“ヴァスホート・ソンツァ”:一息で距離を詰め、巨大な鉄骨をフルスイングする!
絹川善法:成すすべもなく振り回された鉄骨に衝突。ミシミシ、という全身の骨が砕ける音を聞きながら。
絹川善法:「うっ、お、おぉおおぉおっ!?」
絹川善法:部屋の壁に叩きつけられ、地に伏せる。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「死んだ!!」
“ノヴォルーニエ”:「死んだな」
GM:行動値21、ニコライの手番です
ニコライ:マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:獣の力》《獣王の力》《混色の氾濫》
ニコライ:ソンツァとノヴォルーニエを対象に範囲選択白兵攻撃
GM:どうぞ!
ニコライ:9dx7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[1,2,3,4,6,6,7,8,8]+10[6,6,10]+1[1]+4 → 25
GM:振り足し等ありますか?
絹川善法:手入ります?
ニコライ:ううむ、微妙……よ、妖精貰ってもいい?
絹川善法:毎度お馴染み妖精屋さんです。
絹川善法:コンボ:"絆せ、アルチョム" 《妖精の手》
絹川善法:どうぞ!
ニコライ:ヤッター!
ニコライ:では振り足しです
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+4した(侵蝕率:61->65)
ニコライ:1dx7+34
DoubleCross : (1R10+34[7]) → 10[7]+4[4]+34 → 48
ニコライ:バデムください!
絹川善法:《バディムーブ》!
GM:ゲェェ~~~ッッ
絹川善法:達成値+3!
ニコライ:達成値は51です!
“ヴァスホート・ソンツァ”:ガード!
“ノヴォルーニエ”:避けてやらあよ!
“ノヴォルーニエ”:≪切り払い≫でドッジ
“ノヴォルーニエ”:21DX>=48
DoubleCross : (21R10[10]>=48) → 10[1,1,1,1,3,4,4,4,5,5,5,5,5,6,6,7,9,9,10,10,10]+10[3,8,10]+4[4] → 24 → 失敗
ニコライ:あぶねえ!
“ノヴォルーニエ”:48じゃなくて51か まあ失敗!
絹川善法:こわすぎ
GM:ダメージどうぞ!
ニコライ:6d10+16+20+5 ダメージ、諸々有効です。
DoubleCross : (6D10+16+20+5) → 34[8,1,3,7,7,8]+16+20+5 → 75
GM:いっっっってえ!!!!!
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+10した(侵蝕率:65->75)
“ヴァスホート・ソンツァ”:だいぶ削られます
“ノヴォルーニエ”:まだ行けそう
ニコライ:げげ、生きてるのか…これはきつい
絹川善法:耐えるね~
GM:演出どうぞ!
ニコライ:瓦礫の鉄骨に、一本の黒い杭が混じっている。
ニコライ:>"ノヴォルニーエ"の姿が視界から消失したと同時。反射的に。床に埋め込んだ己の因子を操作し。
ニコライ:攻撃が命中する直前。絹川が因子を操作し、ニコライを攻撃範囲外に逃したのだ。
ニコライ:何処へ?
ニコライ:当然、杭の先、上空。
ニコライ:音もなく巨獣が“ヴァスホート・ソンツァ”と“ノヴォルーニエ”の頭上から襲い掛かる。
“ノヴォルーニエ”:「やっべ……!」咄嗟に逃れようとするが、間に合わない。
ニコライ:逃げ足を杭で貫く。
“ノヴォルーニエ”:「ぐ……おぉおおおッ!?」
ニコライ:こちらに気付いた”ヴァスホート・ソンツァ”の利き腕を杭で穿つ。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「うぎゃーーーっ!!」
ニコライ:「絹川くん。ごめんなさい。」
ニコライ:「苦労を掛けますね。」
ニコライ:新しい杭を影から生成しつつ、呟く。
アルチョム:その言葉に。今は声を発せない、己の主の代わりに。ぐっと力こぶを見せる。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「こっ……こっ……こいつ……」腕から夥しい血を流しながら、涙目で睨み付ける。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「ぶっ殺す!!」
ニコライ:「そうですか。ぼくはぶっ殺しはしませんよ。」
ニコライ:「それ以上に後悔させますが。」眼をわずかに見開く。
GM:行動値6 絹川くんの手番です
絹川善法:は~い
絹川善法:マイナー無し。
絹川善法:メジャー、コンボ:"紡げ、ソーニャ" 素殴り+《妖精の手》《妖精の輪》《仕組まれた幸運》
絹川善法:対象は“ヴァスホート・ソンツァ”。
GM:判定どうぞ!
絹川善法:1dx+6
DoubleCross : (1R10+6[10]) → 10[10]+9[9]+6 → 25
GM:?????
絹川善法:《妖精の手》
絹川善法:1dx+25
DoubleCross : (1R10+25[10]) → 1[1]+25 → 26 → ファンブル
GM:?????
絹川善法:あ、ちがう
ニコライ:り、両極端…
GM:一応27かな
絹川善法:ですね 《輪》のぶんの手いきます
絹川善法:1dx+36
DoubleCross : (1R10+36[10]) → 3[3]+36 → 39
絹川善法:1足りねえぜ
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+12した(侵蝕率:65->77)
“ヴァスホート・ソンツァ”:ガード!
GM:ダメージどうぞ!
絹川善法:4d10+11
DoubleCross : (4D10+11) → 21[9,4,6,2]+11 → 32
絹川善法:走行有効!
“ヴァスホート・ソンツァ”:HP0!
“ヴァスホート・ソンツァ”:倒れます。
絹川善法:寝てな!
絹川善法:既に仕込みは終えている。部屋中に埋め込んだ己の因子。
絹川善法:音も無く、声もなく。それをひとつ、ひとつずつ手繰り寄せ。
絹川善法:「"殺す"なんて言葉。女の子は口にしないもんだ」
絹川善法:涼し気な顔で。“ヴァスホート・ソンツァ”の傍で語りかける。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「何だあ……?お前……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:唸りながら牙を剥く。
絹川善法:牙をむく彼女の姿も、意に介さず。懐から取り出した"針"を。
絹川善法:杭によって穿たれた穴にするりと通し。
絹川善法:「"紡げ"」
絹川善法:絹のよう純白の糸が、彼女の身体を雁字搦めに絡み取る。
絹川善法:「糸だからって、簡単に切れると思わないでよね」
絹川善法:「オレのレネゲイドも編み込んであるから。結構、丈夫だぜ」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「なっ……なんだこれ!!」必死に足掻き、引き千切ろうとする。
“ヴァスホート・ソンツァ”:鋼鉄すら容易く破壊する膂力、だが。
“ヴァスホート・ソンツァ”:絡め取られて転がる。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「放せ!放せーー!!」
“ノヴォルーニエ”:「……マジかよ」思わず、といったように零す。
---
GM:“リカオンズNo.2/テイルバイト” VS “ザトミェーニエ”
GM:第1ラウンド
GM:セットアップから。
八十方織間:うーん、セットアップはなし。
“クロ”:≪原初の黒:雷神の降臨≫ 行動値0に。
GM:ではイニシアチブ、行動値3、八十方さんから。
八十方織間:ならば仕掛ける他あるまい! マイナーなし、メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》+《妖の招き》。
八十方織間:対象は"クロ"。命中すれば引き寄せだ。行くぞ!
GM:判定どうぞ!
八十方織間:6dx8+5
DoubleCross : (6R10+5[8]) → 10[5,5,6,9,9,9]+10[5,6,10]+4[4]+5 → 29
“クロ”:≪迎撃する魔眼≫+≪黒の鉄槌≫
“クロ”:リアクションを放棄し、リアクション不可攻撃を行います
八十方織間:3d10+18
DoubleCross : (3D10+18) → 11[5,1,5]+18 → 29
八十方織間:ダメージ。諸々有効!
“クロ”:8DX8+2
DoubleCross : (8R10+2[8]) → 10[2,4,5,7,7,8,9,10]+10[5,8,9]+4[4,4]+2 → 26
“クロ”:3D10+34+2D10
DoubleCross : (3D10+34+2D10) → 22[8,9,5]+34+13[7,6] → 69
“クロ”:引き寄せられます
八十方織間:ひっどい固定値。当然死にます
八十方織間:先にリザレクトまでしとこ
八十方織間:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+7した (侵蝕率:57->64)
八十方織間:八十方織間のHPは3になった。(HP:33->3)
八十方織間:獅子堂の身より生まれた黒い異形の獣まで数メートル、という所で
八十方織間:不意に、八十方が腕を振りかぶった。大股で二歩ほど踏み込みつつ、腕を前へ。
八十方織間:それは伸長する。ガキン、ガキン、と音を立てながら、クレーンのような弧を描き、
八十方織間:巨体に対しては下から抉り込むように、その首筋を掴んで。
八十方織間:「来い……!」 強引に、投げるようにその身を引きずり入れる
“クロ”:「ガ、ゴァッ……!」
“クロ”:巨体から軋むような音。影が一瞬薄れ、削り取られて。
“クロ”:「ゴ、ァアアアアアッ!!」
“クロ”:敵意に反応し、反撃する。無数の巨大な腕が振り下ろされ、刃を持った嵐のように八十方を襲う。
八十方織間:「……!!」 防御はしない。その獣の性質はよくよく知っている。技術なく、生半可に身を縮こまらせても意味がない
八十方織間:砕かれる身を再生させながら、生来鋭い眼光を一層鋭くして、その異形の眼を睨み返す。
GM:行動値0、クロの手番です。
“クロ”:マイナー無し。
“クロ”:エンゲージしているので≪紡ぎの魔眼≫のみで素殴りします
“クロ”:8DX
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[1,2,2,5,9,9,10,10]+5[2,5] → 15
八十方織間:おかわいいこと……《復讐の刃》!
“クロ”:2D10+32+2D10 ダメージ
DoubleCross : (2D10+32+2D10) → 10[3,7]+32+16[9,7] → 58
八十方織間:7dx8+5
DoubleCross : (7R10+5[8]) → 10[1,3,7,7,9,9,9]+10[6,9,10]+5[4,5]+5 → 30
八十方織間:4d10+18
DoubleCross : (4D10+18) → 27[5,7,9,6]+18 → 45
八十方織間:諸々有効! で、その攻撃でこっちはまたリザレクト
八十方織間:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+12した (侵蝕率:64->76)
八十方織間:八十方織間のHPは6になった。(HP:3->6)
“クロ”:まだ生存!
“クロ”:影の獣がおぞましい咆哮を上げる。
“クロ”:緑の炎の軌跡を残し、三つの頭が大顎を開き、同時に八十方に喰らい付く。
“クロ”:「グォオオオオッ!!」「ガァアアッ!!ゴァアアッ!!」
“クロ”:我先にと争うように、その身体に牙を立て引き裂かんとする。
八十方織間:絶え間なく与えられる痛み、そして暗闇。意識が弄ばれるような感覚の中、
八十方織間:だとしても、積み重ねた反復は嘘をつかない。思考など巡らせるまでもなく
八十方織間:「……は……ッ!!」 襲いくる顎牙へ対応せしめる。攻撃に対し拳を合わせ、逸らし、逸らし
八十方織間:……打ち抜く。打ち返す! 先の一撃よりもなお重い、直線的な打撃にて、その攻撃を弾き飛ばす。
八十方織間:「フー……フウッ……!」 息も荒く、頭や胴から流れる血を忌避するように拭いながら
八十方織間:「……どうした。まだ満足とは行かないだろう。遊んでやるぞ」
八十方織間:「お前が道理を分かるまで」
“クロ”:獣の唸りが響く。削られた影が揺らぎ、炎の残滓が舞う。
---
GM:ラウンド2
GM:セットアップから!
ニコライ:《加速装置》…はいらないか。
ニコライ:なしで
“ノヴォルーニエ”:≪高速分身≫
ニコライ:おまえーーーーーーッ!!!!
絹川善法:???????
“ノヴォルーニエ”:HPを共有した分身を3体生成します
GM:イニシアチブ26、ノヴォルーニエの手番です
“ノヴォルーニエ”:メジャー≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪獣の力≫+≪銘なき刃≫+≪音速攻撃≫
“ノヴォルーニエ”:これを4回行います
“ノヴォルーニエ”:1回目 ニコライ
“ノヴォルーニエ”:23DX7
DoubleCross : (23R10[7]) → 10[1,1,1,1,1,2,2,2,4,4,4,5,6,6,7,7,8,8,8,9,9,9,10]+10[1,1,2,3,3,3,8,8,8]+10[5,7,10]+10[1,7]+10[8]+6[6] → 56
“ノヴォルーニエ”:2回目 ニコライ
“ノヴォルーニエ”:23DX7
DoubleCross : (23R10[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,3,3,3,4,5,5,5,5,6,6,6,8,8,9,10,10,10]+10[1,3,3,4,5,9]+10[9]+10[8]+10[8]+10[9]+1[1] → 61
“ノヴォルーニエ”:3回目 絹川
“ノヴォルーニエ”:23DX7
DoubleCross : (23R10[7]) → 10[1,1,1,1,1,2,2,2,2,2,3,3,4,4,4,5,5,7,8,9,9,10,10]+10[4,5,8,8,9,10]+3[1,1,1,3] → 23
“ノヴォルーニエ”:4回目 絹川
“ノヴォルーニエ”:23DX7
DoubleCross : (23R10[7]) → 10[1,1,1,2,2,2,2,3,3,3,4,4,5,5,5,5,6,7,8,8,9,9,9]+10[1,3,5,6,9,10]+10[7,10]+10[10,10]+10[8,9]+10[8,10]+4[2,4] → 64
GM:それぞれ対応なさいな!
ニコライ:1回目ドッジ
ニコライ:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 9[3,4,7,7,8,9]+1 → 10
ニコライ:2回目ドッジ
ニコライ:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 8[1,2,4,5,7,8]+1 → 9
絹川善法:3回目ドッジ
絹川善法:1dx+1>=23
DoubleCross : (1R10+1[10]>=23) → 6[6]+1 → 7 → 失敗
絹川善法:4回目ドッジ
絹川善法:1dx+1>=64
DoubleCross : (1R10+1[10]>=64) → 3[3]+1 → 4 → 失敗
絹川善法:無
GM:おくたばりあそばせ!
“ノヴォルーニエ”:6D10+17 ニコライ
DoubleCross : (6D10+17) → 23[2,1,3,8,1,8]+17 → 40
“ノヴォルーニエ”:7D10+17 ニコライ
DoubleCross : (7D10+17) → 28[4,3,5,7,1,5,3]+17 → 45
ニコライ:が、ガードが正解だったか…!一回目はピッタリHP0!
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:75->78)
ニコライ:二回目も当然耐えられない!
ニコライ:あ、両方リザレクトしてます
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:78->80)
GM:リザレクトが上手い
ニコライ:HP2です
絹川善法:流石だ…
“ノヴォルーニエ”:3D10+17 絹川
DoubleCross : (3D10+17) → 26[8,9,9]+17 → 43
“ノヴォルーニエ”:7D10+17 絹川
DoubleCross : (7D10+17) → 44[9,9,7,7,9,1,2]+17 → 61
絹川善法:どっちも死亡!バカオオカミ!
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:77->86)
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:86->87)
絹川善法:リザレクトします(事後宣言)
“ヴァスホート・ソンツァ”:「むがー!むがー!!」
“ノヴォルーニエ”:「ヴァス! チッ……!」
“ノヴォルーニエ”:杭を引き抜き、リザレクトした脚で確かめるように床を叩く。
“ノヴォルーニエ”:「タラタラしてる暇ねェーみてえだな」
“ノヴォルーニエ”:「ギア上げてくか」
“ノヴォルーニエ”:“ノヴォルーニエ”の全身の獣化が、急速に深化する。
ニコライ:「絹川さん。」”ヴァスホート・ソンツァ”を縛り上げる絹川に短く声を掛ける
絹川善法:「ほーら、良い子にしてねえと……」「はい?」
ニコライ:「あれが”ヴォルチャ・スタヤ”の本気です。身を守って。」
絹川善法:「………」
“ノヴォルーニエ”:唸り声が響く。四足全てが高速機動に最適化された人狼形態。
絹川善法:“ノヴォルーニエ”から放たれる衝動の圧に、目を見開いて。
絹川善法:「………今度は。何回死ぬかな」
ニコライ:「四肢を内側に畳んで衝撃に備えてください。」
ニコライ:「千切れ跳びますから。」
絹川善法:「千切れ……っ!?」
“ノヴォルーニエ”:低く地を這うように構え────
“ノヴォルーニエ”:「……ふう」
“ノヴォルーニエ”:「こんなモンか」
“ノヴォルーニエ”:既に、君達の背後に立っている。
“ノヴォルーニエ”:瞬間、暴風が吹き抜ける。
“ノヴォルーニエ”:無数の刃に切り刻まれたように、夥しい爪跡が開き、鮮血が舞い散る。
ニコライ:「………っ!」
ニコライ:「備えていても、これですか……。」
絹川善法:悲鳴を上げる暇すら与えられない。ニコライの助言通りに折りたたんだ両腕が。辛うじて致命傷を防いでいなければ。
絹川善法:「(まっ……マジで、死んでた……)」
絹川善法:がくりと、あらぬ方向にねじ曲がった膝をつく。
ニコライ:(絹川さんにも余裕がない。)
ニコライ:(次で、仕留める。)
“ノヴォルーニエ”:「はっは!」牙を見せて笑う。「付いてこれるか?UGNの狗共」
GM:行動値9、ニコライさんの手番です。
ニコライ:はい
ニコライ:マイナーなし、メジャーで《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:獣の力》《獣王の力》《混色の氾濫》
ニコライ:対象は”ノヴォルーニエ”1~4全員!
GM:ギェェェッ
GM:判定どうぞ!
ニコライ:10dx7+4 白兵
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[2,3,3,3,4,5,5,6,7,7]+3[2,3]+4 → 17
ニコライ:よ、妖精を…!
GM:これは避けちゃうなァ~~
ニコライ:ごめんなさい…頼みます…!
絹川善法:《妖精の手》!
絹川善法:振り足しどうぞ!
ニコライ:1dx7+24
DoubleCross : (1R10+24[7]) → 4[4]+24 → 28
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+4した(侵蝕率:87->91)
ニコライ:バデムも…!
絹川善法:《バディムーブ》!
絹川善法:達成値+3!
ニコライ:な、なんとか31!
GM:くっ……こいつら……!
“ノヴォルーニエ”:≪切り払い≫!
“ノヴォルーニエ”:21DX>31
DoubleCross : (21R10[10]>31) → 10[1,1,1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6,7,9,10,10,10]+10[9,9,10]+8[8] → 28 → 失敗
“ノヴォルーニエ”:21DX>31
DoubleCross : (21R10[10]>31) → 10[2,2,2,3,4,4,5,5,5,5,5,6,6,6,8,8,9,9,10,10,10]+10[3,3,10]+8[8] → 28 → 失敗
“ノヴォルーニエ”:21DX>31
DoubleCross : (21R10[10]>31) → 10[1,1,3,3,4,4,5,5,7,7,7,7,7,8,8,8,9,10,10,10,10]+10[2,6,8,10]+3[3] → 23 → 失敗
ニコライ:こわいこわい
“ノヴォルーニエ”:21DX>31
DoubleCross : (21R10[10]>31) → 10[1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,8,8,8,8,8,8,9,9,9,9,10]+7[7] → 17 → 失敗
絹川善法:やめろめろめろ
ニコライ:あぶねえーー!!
GM:グァァア!1回くらい避けろよ!
ニコライ:ダメージ出していいかな?
GM:チクショウ~~ッ ダメージどうぞ!
ニコライ:4d10+20+5+16 装甲有効
DoubleCross : (4D10+20+5+16) → 29[7,7,10,5]+20+5+16 → 70
ニコライ:全員に70ダメージで…280ダメージ?
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+10した(侵蝕率:80->90)
GM:はい………………
GM:当然消し飛びました
GM:復活ありません。戦闘終了です。
ニコライ:ニコライ・チェルヴィンスキーは”寝ぼけた熊”のような男、と称されている。
ニコライ:”熊”とは日本人の想像するような可愛らしいイメージではない。
ニコライ:ロシア人にとっての”熊”とは畏怖の象徴である。
ニコライ:彼らは”熊”を恐れるあまり、”熊”の名を口にしなくなった。
ニコライ:それゆえ、ロシアには”熊”に相当する名詞がない。
ニコライ:「собака?」
ニコライ:「Нет.」
ニコライ:「”■■■■”」
ニコライ:ニコライ・チェルヴィンスキーは、失われた畏怖の象徴である”■■■■”。
ニコライ:そのキュマイラ因子を持っている。
ニコライ:死者の墓標のような黒い杭がニコライの影から隆起する。
“ノヴォルーニエ”:「……ッ……!?」ぞくり、と、背筋を何かが這い上がる。
“ノヴォルーニエ”:裏社会で戦い続ける中で、とうの昔に捨て去り、忘れていたはずの衝動。
ニコライ:「 」
ニコライ:獣が吼えた。
“ノヴォルーニエ”:それは────極めて原始的な、恐怖。
ニコライ:”ノヴォルーニエ”の脚が竦んだ瞬間、地面に縫い留められる。
“ノヴォルーニエ”:「う……うおオオオオオオッ!!」
“ノヴォルーニエ”:残像すら残すほどの絶速が、ただの一手で頓死する。
ニコライ:死の気配が、”ノヴォルーニエ”の背後から漂ってきた。
ニコライ:「腸の肉が、うまそうだな。」
ニコライ:「собака.」
“ノヴォルーニエ”:「ぐ……アァアアアアッ!!」あまりの恐怖に、必死に自らの脚を切断しようと試みる。
“ノヴォルーニエ”:だが、既に遅い。
“ノヴォルーニエ”:「ひ────」
ニコライ:黒い杭を振りかぶり、
ニコライ:ゴ ガ ァ ン !!
ニコライ:頭部に強かに振り下ろす。
ニコライ:意識を刈り取るには十分な一撃だろう。
“ノヴォルーニエ”:「ガッ……ブッ……」
“ノヴォルーニエ”:牙がへし折れる音がして。そのまま倒れ伏す。獣化が解け、身体が縮んでいく。
ニコライ:「…………絹川さん。」
ニコライ:「拘束してくれますか?」
ニコライ:こちらも影の獣のような獣化が解ける。
ニコライ:コートを拾い上げて羽織り、ポケットから携帯電話を取り出す。
絹川善法:「(すっ……)」
絹川善法:絹川の根源たる衝動が。彼の励起したレネゲイドに共振し、震える。
絹川善法:「(スゲ……)」
絹川善法:「りょ、了解っス……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「ノヴォ兄! うわーっ!この……この~~っ……!」暴れようとするが、やはり拘束からは逃れられない。
絹川善法:縺れそうになる足を何とか動かし、手慣れた手付きで“ノヴォルーニエ”の四肢を縛り付ける。
ニコライ:「こちら”ラスコヴィーチェ”。”ヴァスホート・ソンツァ”と”ノヴォルーニエ”の捕縛に成功。」
ニコライ:「身柄を移送できる人員を要請します。」
ニコライ:「………はい。では。」
ニコライ:携帯を切る。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「うぅううう……!」君達を見上げて唸っている。
ニコライ:「さて…」”ヴァスホート・ソンツァ”に向き直る「お名前は?」
ニコライ:いつもの温厚で柔和な笑みだ。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「ヴァスはヴァスだ」そっぽを向く。
ニコライ:「ではヴァスさん。どうしてここに来たのかな?」
ニコライ:大きな背を縮めて、出来るだけ目線を合わせて尋ねる。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「そんなの……ユージーエヌの奴らを誘拐して……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「あっダメだ!」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「喋っちゃダメって言われてるぞ!」
絹川善法:「誘拐……」
ニコライ:「………。」
ニコライ:「”ヴォルチャ・スタヤ”では」
ニコライ:「”敗者”のことをどう教えているんですか?」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「へっ」
ニコライ:「戦いに敗けた人間のことです。」
ニコライ:「ヴァスさんたちはどのように扱ってきましたか?」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「……」サッと血の気が引いていく。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「ヴァ……ヴァスは……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「まだ負けてない……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:もごもご小さく言う。
ニコライ:「ではまだ続けますか?」右半身が獣化する。
ニコライ:黒い杭が手の中に生み出され、切っ先がヴァスの喉元に向けられる。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「あっあっあっ!」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「や……やっぱ……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「喋っていいって言ってた気がするぞ!」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「そう言ってた!たぶん!」
絹川善法:「(素直だなあ……)」
ニコライ:「ヴァスさん。負けた人間がどう扱われようが文句を言えないのは、」
ニコライ:「正しい側面もあります。」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「……?」
ニコライ:「ですが、我々は”まだマシな”群れです。」
ニコライ:「喋ればヴァスさんを無闇に傷つけたりはしませんよ。」
ニコライ:「”ノヴォルーニエ”もそうです。」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「わ……わかった……」こくこくと頭だけ動かして頷く。
ニコライ:「よかった。」
ニコライ:獣化が解ける。
ニコライ:「あなたは今、自分だけじゃなく”ノヴォルーニエ”も救いました。」
ニコライ:にこり、と柔和な笑みを浮かべる
“ヴァスホート・ソンツァ”:「え……えへ……えへへ……そっか……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「ヴァスは偉いな……」てれてれして。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「み、みんなは……えぇと……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「みんなは、ユージーエヌの偉い奴を誘拐して……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「他のセルに売ったりするって言ってたのとー……」指をひとつ折る。
“ヴァスホート・ソンツァ”:「それと……えーと……」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「ユージーエヌの、ブイヤベース?からー」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「ケンジャノイシの、こ……コーミャク?」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「を……何とかするって言ってた」もう一つ指を折る。
絹川善法:「!」
絹川善法:瞳の色が驚愕に染まっていく。
ニコライ:「………ありがとうございます。」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「あ、あともう一個あったぞ」
絹川善法:「まだっ!?」
ニコライ:「もう一つ?」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「うん。シェル姉が言ってたぞ」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「裏切り者の雌犬をぶっ殺す!って」最後の指を折る。
ニコライ:「”シェルプルーニエ”。」
絹川善法:「………」"スーカ"の意味は分からないが。誰を指しているかは。想像だに難くない。
絹川善法:「サーシャ……」
絹川善法:「姉妹だろ……」
“ノヴォルーニエ”:「ゴホッ!ゲッハ! あー……」拘束されたまま咳き込む。
“ノヴォルーニエ”:「いってェェェ…………」
ニコライ:「起きましたか?」
“ノヴォルーニエ”:「クソ痛ェ……あー……そいつの言ってる通りだ」
“ノヴォルーニエ”:「アンタもこっちの出なら知ってんだろ?」
“ノヴォルーニエ”:「“ヴォルチャ・スタヤ”は裏切者を許さない」
ニコライ:「ええ。」
ニコライ:「…あなた方も、そう考えているんですか?」
ニコライ:「リーリヤを、殺すと。」
“ノヴォルーニエ”:「こいつはともかく」ヴァスホートを見て「俺は家族を裏切ったリーリヤ姉に少なからずムカついてる」
“ノヴォルーニエ”:「でもまあ、一番怒り狂ってんのは」
“ノヴォルーニエ”:「妹のサーシャだろうな」
“ノヴォルーニエ”:「あいつはリーリヤ姉にべったりだった。だからこそ、自分の手で殺すつもりでいる」
絹川善法:「分かんねえ」ぽつりと零す。
絹川善法:「アンタから見て、そう見えるほど、仲、良かったんだろ?」
絹川善法:「家族なんだろ?」「……セルの絆だろうが、誇りだろうが」
絹川善法:「ちょっと仲違いしたぐらいで、"殺す"とか……」
絹川善法:「言ってんじゃねえよ……」
“ノヴォルーニエ”:「……そうか?俺には分かるけどな」
“ノヴォルーニエ”:「誰よりも好きだったからこそ、自分を捨てて出ていったリーリヤ姉が許せねェんだろうよ」
“ノヴォルーニエ”:「だから自分の手で後悔させてやりてェ。まあ、俺は別にそこまでじゃねーが……理解は出来る」
“ノヴォルーニエ”:「少なくとも、リーリヤ姉もそうみたいだぜ」
“ノヴォルーニエ”:「狼の狩りは、子供が前に出て親が後ろから仕留める」
“ノヴォルーニエ”:「うちじゃお決まりのやり口だ。リーリヤ姉はそれが分かってて、誘いに乗ってきた」
“ノヴォルーニエ”:「自分で決着をつけるつもりなんだろうよ」
絹川善法:はっとした表情でニコライを見る。
絹川善法:「まさか、あの人……全部、分かってて……!」
ニコライ:「そうですか。」
ニコライ:「ああ、でも。」
ニコライ:「リーリヤさんは家族の誘いに乗ったわけじゃありません。」
“ノヴォルーニエ”:「?」
“ノヴォルーニエ”:「じゃあ、何だってんだ?」
ニコライ:「UGNエージェントとして、”バルティック艦隊”として」
ニコライ:「”ポルナルーニエ”を討ちに行った。」
ニコライ:「ぼくはそう信じてます。」
絹川善法:「………!」
ニコライ:「”ノヴォルーニエ”。それとヴァス。」
“ノヴォルーニエ”:「あん?」
ニコライ:「リーリヤさんを”裏切り者”でなく家族や姉と呼んでくれたこと。」
ニコライ:「感謝します。しかし、」
ニコライ:「リーリヤさんは船出をします。」
ニコライ:「森でなく、広大な海へと。」
ニコライ:「もうあなた方の元に戻ることはありません。」
ニコライ:「……出来れば、暖かく見守ってくれると嬉しいです。」
ニコライ:「家族として、ね。」
ニコライ:「……行きましょう。絹川さん。」
ニコライ:「ここは他の人員に任せます。」
絹川善法:先程まで押し寄せていた不安が。霧散し、消えていくのがわかる。代わりに、広がったのは。
絹川善法:「やっぱ。ニコライさんって……」
絹川善法:「あったかい人っスね」
ニコライ:「ぼくの心に寄り添ってくれる人がいるおかげです。」
“ノヴォルーニエ”:「おい」ニコライを呼び止める。
ニコライ:振り返る。
“ノヴォルーニエ”:「リーリヤ姉に会ったら言っといてくれ」
“ノヴォルーニエ”:「こっちにはもう、アンタの場所は無えってな」
“ノヴォルーニエ”:「……そっちの群れでよろしくやんな」
ニコライ:「伝えます。」にこりと笑って絹川と共に走り出す。
ニコライ:「八十方さん、獅子堂さんと合流して」
ニコライ:「リーリヤさんの元に急ぎますよ。」
絹川善法:「了解……あっ、そうだ!」「アルチョム!」
アルチョム:絹川の裾から飛び出た妖精が。たたた、と駆け出して。
アルチョム:“ヴァスホート・ソンツァ”の眼の前に。そっと一口大のチョコレートを添える。
絹川善法:「これ! 情報料!」「ありがとね!」
“ヴァスホート・ソンツァ”:「えっ!いいのか!?」
絹川善法:そう言ってぶんぶんと手を振り、ニコライの後へと続く。
GM:“リカオンズNo.2/テイルバイト” VS “ザトミェーニエ”
GM:ラウンド2
GM:セットアップから!
八十方織間:エンゲージしてますよね。ならば特になし!
“クロ”:≪原初の黒:雷神の降臨≫ 行動値0に。
GM:ではイニシアチブ、行動値3で八十方さんの手番です。
八十方織間:マイナーなし、メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》+《妖の招き》
八十方織間:対象は"クロ"! 首に紐つけたる!
GM:来やがれッ
八十方織間:7dx8+5
DoubleCross : (7R10+5[8]) → 10[1,4,5,5,5,8,8]+5[1,5]+5 → 20
“クロ”:低いが……≪原初の紫:復讐の刃≫
“クロ”:4DX8 リアクション不可
DoubleCross : (4R10[8]) → 10[5,9,10,10]+5[2,5,5] → 15
GM:ダメージどうぞ!
八十方織間:3d10+18
DoubleCross : (3D10+18) → 29[10,10,9]+18 → 47
GM:ゲェッ
八十方織間:ダメージはダイスで稼ぐんだよ! 装甲は有効
“クロ”:瀕死だが死ではない!!
GM:演出どうぞ!
GM:
GM:忘れてました
“クロ”:2D10+32+2D10 復讐の刃
DoubleCross : (2D10+32+2D10) → 11[9,2]+32+2[1,1] → 45
八十方織間:当然倒れます。リザレクト
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+5(1d10->5)した (侵蝕率:76->81)
GM:
八十方織間:八十方織間のHPは5になった。(HP:6->5)
GM:改めてどうぞ!
八十方織間:クロスレンジ。足を動かすまでもなく拳の届く距離に至れば、すべきことはシンプルだ。
八十方織間:打撃。打撃。打撃。相手が人型でなく、見上げるほどの大きさの異形であろうと、獣の延長線上であるならば
八十方織間:たとえ構造が尋常のそれと異なってすら。可能な限り避けて、それ以上に打つ。それ以上の方法を、八十方織間は持ち備えない。
“クロ”:鋼の拳に打ち据えられ、怒りの咆哮を上げて反撃の爪牙を振るう。
八十方織間:「……! ! ッ!」 最低限の身動きで、最低限の攻撃を回避し、それ以上に打撃を与える
“クロ”:大型トラックが獣の形で暴れ回っているような暴威。だが徐々にその動きが鈍り、影の輪郭はぼやけていく。
八十方織間:声らしい声もなく、ただ吐気を口角から漏らしながら。振り下ろされる爪牙を、身体のそこかしこで順々に受けながら。
八十方織間:満身創痍ではあるが、オーヴァードとしての再生力と体捌きで致命傷には至らせぬ。固く握った拳が、影の血肉を打ち払っていく。
八十方織間:(……どこまでやれば倒せる、とは考えるな)
八十方織間:(倒すまで打ち続ける)(ここで、こいつに)
八十方織間:(負ける訳にはいかない)
“ザトミェーニエ”:「……」 ずっと薄笑いを浮かべていた“ザトミェーニエ”の動作に、僅かに焦燥が滲む。
GM:
GM:行動値0、クロの手番です。
“クロ”:マイナーなし、メジャーで≪紡ぎの魔眼≫で素殴りします
“クロ”:8DX
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[1,1,5,7,7,10,10,10]+10[6,6,10]+4[4] → 24
八十方織間:リアクション放棄。《復讐の刃》!
GM:回った!
GM:クッッ
八十方織間:先にダメージどうぞ~
“クロ”:死ねェ~ッ
“クロ”:3D10+32+2D10
DoubleCross : (3D10+32+2D10) → 14[1,8,5]+32+8[6,2] → 54
八十方織間:死ぬが……
八十方織間:お前も死ね!
八十方織間:8dx8+5
DoubleCross : (8R10+5[8]) → 10[3,3,4,10,10,10,10,10]+10[2,3,7,8,10]+10[3,9]+4[4]+5 → 39
“クロ”:ギャァ~~~ッ
八十方織間:4d10+18
DoubleCross : (4D10+18) → 35[10,10,9,6]+18 → 53
“クロ”:ぐぇえええ
八十方織間:リザレクト
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+6(1d10->6)した (侵蝕率:81->87)
“クロ”:それは……HP0!
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+6した (侵蝕率:87->93)
八十方織間:八十方織間のHPは6になった。(HP:5->6)
“クロ”:復活エフェクトはありません。
GM:戦闘終了です。
八十方織間:さっきの攻撃ぶん
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+4した (侵蝕率:93->97)
GM:
獅子堂奈乃:「出して……!クロ!出しなさい!クロ……!」
獅子堂奈乃:絶え間なく続く揺れと地響き、轟音。
獅子堂奈乃:外で誰かが、この獣と戦っているのだ。──誰が?考えるまでもない。
獅子堂奈乃:「……嫌……!」
獅子堂奈乃:爪が剥がれ、血が滲んでいる。どれだけ抵抗を続けても、影の檻は獅子堂を解放することはない。
獅子堂奈乃:対抗種を帯びた影の身体。それが宿主である獅子堂を傷付けることはないが。
獅子堂奈乃:「……嫌……やめて……お願いだから……」
獅子堂奈乃:力なく腕が落ちる。
獅子堂奈乃:「言うこと……聞いて……」
獅子堂奈乃:「殺さないで……」
獅子堂奈乃:(……こんなことなら)
獅子堂奈乃:(こんなことなら、もっと──)
獅子堂奈乃:後悔と共に視界が滲む。
獅子堂奈乃:「クロ……お願い、お願いだから……」
獅子堂奈乃:「その人、だけは……」
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:「先輩……」
獅子堂奈乃:小さく、消え入るように呟く。
八十方織間:「獅」
八十方織間:「子堂!」
八十方織間:喝するような声と共に、影の檻が歪んで、鋼の腕が突き破る。
獅子堂奈乃:「……ッ……!?」
獅子堂奈乃:その声に、俯いていた顔を上げる。
八十方織間:元より戦闘任務に備えていた身だ。肌を偽装していた装甲は、この猛戦にて既に剥げ、剥き出しの機械腕の隙間から流血が散る。
八十方織間:一撃を放った拳は、貫通の感触と同時、開かれていた。何かを求め、あるいは掴み取るかのように。
獅子堂奈乃:「……!」
獅子堂奈乃:「先、輩……」
獅子堂奈乃:呆然と呟いて。
獅子堂奈乃:「……先輩!」
獅子堂奈乃:その腕を、強く握る。
八十方織間:重ねての踏み込み。腕はさらに檻の中に伸び、握られた腕は、その感触を頼りとし、獅子堂の肩を掴む。
八十方織間:捩じ込まれる腕の隙間から、僅かに外の光と、強く滾るような獣めいた眼差しが差し込み
八十方織間:「……おぉ、ォォッ!!」
八十方織間:咆える。先までの交戦では始終静かに閉ざしていた喉から、全力の声を上げ、
八十方織間:影に編まれた異形を直線に打ち破りながら、その少女の身を抱え寄せ、奪い去るように踏み抜ける。
獅子堂奈乃:「……!」
獅子堂奈乃:腕の中、黒い目を見開く。
獅子堂奈乃:同時に、黒い獣が崩れるように霧散し、消えていく。
八十方織間:「ッぐ……ぐっ……ハアッ……!」 勢いのまま二歩ほど駆け、顧みる。その獣が姿を失っていくことを確かめると
八十方織間:息は荒いまま、両腕に固く彼女を抱いたまま、それでもようやく足取りを止める。
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:「……先輩」
獅子堂奈乃:その顔を見て呟く。
八十方織間:「……ああ」 肩で息をしながら、獅子堂に視線を落とし
八十方織間:「無事で良かった」 口にする言葉は常の通り簡潔だ
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:無言のまま、その身体に抱き着く。
八十方織間:「ん」
八十方織間:応じるように抱きしめる。戦闘による興奮状態である。あまり思考しての行動ではない。
獅子堂奈乃:腕に力を込め、強く抱き締め返して。
獅子堂奈乃:「……先輩が」
獅子堂奈乃:遅れて込み上げてきた恐怖に、肩越しに震える声を漏らす。
獅子堂奈乃:「……死んでしまうのではないかと思いました」
八十方織間:「……獅子堂じゃない」
八十方織間:「あの獣は。お前の力だ。お前そのものじゃない」
八十方織間:「だったら俺は、負けない。当然だ」
八十方織間:「……そして、お前を助けずに死ぬこともない」
八十方織間:「これも当然だ」
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:身を寄せて、犬猫のように頭を擦って。
獅子堂奈乃:「……ありがとうございます、先輩」
獅子堂奈乃:「……ありがとう、ございます」
獅子堂奈乃:目を閉じ、吐息混じりに零すように言う。
八十方織間:「気にするな、俺は当然のことを……」
八十方織間:「……して……」
獅子堂奈乃:「……先輩?」間近で首を傾げる。
八十方織間:戦闘を終えて少し時間が経ち、頭を擦りつけられ、ようやく今の状況を、頭の中の常の八十方が冷静に理解する
八十方織間:「……いや」 ちらりと獅子堂の目を見て、誤魔化すように視線を逸らし
八十方織間:「ともかく、無事……無事で、良かった。本当に」 目を閉じて頷く。みるみる顔が紅潮していく
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:「……折角かっこよかったのに」ぼそりと、しかし聞こえるように呟いて
獅子堂奈乃:「……もう大丈夫です。自分で立てますから」肩を叩く。
八十方織間:「っぐ」 苦しげに声を漏らし
八十方織間:「……そうか。良かった。大事なくて……うむ」
八十方織間:半ば跪きつつ、獅子堂をそっと立たせるように下ろす
“ザトミェーニエ”:「……くっ……かっ……」
“ザトミェーニエ”:能力の制御を失った反動か、“ザトミェーニエ”は倒れ込み、血の泡を噴いている。
獅子堂奈乃:「……ふう……」ほんの少しよろめいて。
八十方織間:その様子を一瞥する 「……いくら適性があろうと」
八十方織間:「他人の能力を奪って操り、それを力で破られれば、ただでは済まんか」
獅子堂奈乃:「……ここはいいですから。行ってください、先輩」
獅子堂奈乃:「まだ……状況は終わっていないでしょう」
八十方織間:「ああ」 と頷きつつ、獅子堂を見て
八十方織間:「……大丈夫だな?」 念押しのように確かめる
獅子堂奈乃:「先輩が言いますか?」
八十方織間:「ふ」 薄く笑う。頭からの流血を袖で拭いて
八十方織間:「行ってくる。獅子堂はそいつの始末と、周辺の警戒……あとは連絡を」
八十方織間:「頼んだ」
獅子堂奈乃:「はい。確かに頼まれました」
獅子堂奈乃:「また後でお会いしましょう、先輩」
八十方織間:頷きながら息を吐いて呼吸を整えると、拳を握り直し、開いて
八十方織間:軽く頬を叩き、表情を引き締め直しながら、その場を後にする。
八十方織間:誰より頼れる者を背に歩むその足取りは、常の通り揺るぎなく、力強かった。
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得のみ可能です。
八十方織間:保留します。以上!
ニコライ:ロイス、絹川善法/〇憧憬/不安/ロイス
ニコライ:以上!
絹川善法:ニコライさんには取得しているので……八十方織間 ○信頼/劣等感 で取得!
【Middle-B】
GM:ミドル戦闘のシーンです。シーンPCは小泉さん!
小泉千浪:侵蝕率+7(1d10->7) (侵蝕率:46->53)
N市郊外 ヤード
GM:廃車やスクラップが積み上げられた、山中のヤードに君達は呼び出された。
GM:“ザカート・ソンツァ”はそこで、半ば解体された車体に腰掛け、君達を待っていた。
“ザカート・ソンツァ”:「どうも。ご足労頂きありがとうございます」
小泉千浪:「いえいえ!こういうのは決まれば早いほうがいいでしょう」
“ザカート・ソンツァ”:「その様子だと、もう答えはお決まりのようですね」
“ザカート・ソンツァ”:「お聞かせ願えますか?」
七赤:「……」君を見る。
小泉千浪:「はい。僕の答えですよね」
小泉千浪:「”条件が飲めるなら”良いですよ」
“ザカート・ソンツァ”:「……」
“ザカート・ソンツァ”:「条件?」
小泉千浪:「はい。僕、セルリーダー待遇を予定してるんですよね?」
小泉千浪:「じゃあ、これからは一切悪いことせず、正義の味方として一緒に頑張りましょう」
小泉千浪:「過去やってきたことで誰かに怒られるなら謝りましょう」
小泉千浪:「抜けた人も事情があるんだから仲良くしましょう」
小泉千浪:「これだけです、条件」
小泉千浪:「簡単じゃないですか?どうです?」
“ザカート・ソンツァ”:「…………」
“ザカート・ソンツァ”:「リーダーも矢張り人の親……」「鼻が詰まりましたか」小声で言って。
“ザカート・ソンツァ”:「誇り高きヴォール・ヴ・ザコーネの血脈を継ぐ我々に、正義の味方になれと?」
“ザカート・ソンツァ”:「それはもう、既に“ヴォルチャ・スタヤ”ではありません」
“ザカート・ソンツァ”:「ただの牙を抜かれた番犬です」
小泉千浪:「あ、UGNに入れなんて言ってないですよ」
小泉千浪:「つまんないことやめにしませんかって言ってるだけです」
“ザカート・ソンツァ”:「つまらない……?」
小泉千浪:「ケチな犯罪集団なんてもったいないじゃないですか」
小泉千浪:「いいことをしたほうが心がすっとしますよ」
小泉千浪:「僕からのオススメです」
“ザカート・ソンツァ”:「……オススメ、ですか」
“ザカート・ソンツァ”:「初対面から思っていましたが」
“ザカート・ソンツァ”:「貴女とはセンスが合わないようですね」
小泉千浪:「えっ」
小泉千浪:「僕はその服かわいいと思いますけど……」
小泉千浪:「可愛らしいですよ。センス合わないんです?」
“ザカート・ソンツァ”:「貴女の方は、寒そうで見ていられません」
小泉千浪:「この国は寒さより可愛さ優先なんですよ」
小泉千浪:「冬でも短いスカートなんですって」
“ザカート・ソンツァ”:「矢張り、理解に苦しみますね」
“ザカート・ソンツァ”:「貴女の下に付くなど、私は御免です」
GM:≪ワーディング≫が放たれる。彼女からではない。市街地の方から、凄まじい規模で展開されている。
小泉千浪:「……」
GM:同時に、通信端末が圏外になる。ジャミングに近い性質を帯びているらしい。
小泉千浪:「これ、痒くなるんで、解いてもらってもいいですか」
“ザカート・ソンツァ”:「さあ。私ではありませんので」涼しい顔で。
“ザカート・ソンツァ”:「しばらく助けは来ませんよ。少なくとも」
“ザカート・ソンツァ”:「私が貴女を始末する程度の間は」
“ザカート・ソンツァ”:厚い手袋を外す。周囲に瘴気めいたレネゲイドが噴出する。
“ザカート・ソンツァ”:「我々に下らないなら、貴女も母親と同じ、裏切り者と見做します」
“ザカート・ソンツァ”:「“ヴォルチャ・スタヤ”は、裏切り者を許さない」
小泉千浪:「そっちが下ってくださいよ」
小泉千浪:「僕は小泉千浪です」
小泉千浪:「どうするかは僕が決めますから」
小泉千浪:和傘を抜き、槍のように佩く。
小泉千浪:「邪魔はしないでくださいね」
“ザカート・ソンツァ”:「……日本では何と言うのでしたか。ああ、確か」
“ザカート・ソンツァ”:「弱い犬程、よく吠える」
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:小泉千浪 (5m) “ザカート・ソンツァ”
GM:NPCカードが使用可能です。
NPCカード
七赤
ダメージロール直前に使用 ダメージダイス+8D、1シーンにつき1回まで使用可能
小泉千浪:つよ~っ
GM:セットアップから!
小泉千浪:《原初の黄:氷の茨》。
小泉千浪:侵蝕率+3 (侵蝕率:53->56)
“ザカート・ソンツァ”:≪女王の降臨≫+≪狂戦士≫ 自身ダイス+6、C値-1
GM:行動値7、ザカート・ソンツァの手番です
“ザカート・ソンツァ”:マイナーなし
“ザカート・ソンツァ”:メジャーで≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪魔獣の衝撃≫+≪茨の輪≫+≪堕ちる絶望≫
“ザカート・ソンツァ”:意思で対決 命中でラウンド間ダイス-3個、衝動判定が発生
“ザカート・ソンツァ”:15DX6
DoubleCross : (15R10[6]) → 10[1,1,1,1,1,2,3,4,4,4,5,6,6,10,10]+10[1,1,7,8]+5[4,5] → 25
GM:ひく…………
小泉千浪:まずドッジしようかな
小泉千浪:5dx+1>=25
DoubleCross : (5R10+1[10]>=25) → 10[3,5,6,8,10]+5[5]+1 → 16 → 失敗
小泉千浪:回ったけどダメ 意志がんばります
小泉千浪:2dx>=25
DoubleCross : (2R10[10]>=25) → 8[3,8] → 8 → 失敗
小泉千浪:ダメ!
“ザカート・ソンツァ”:まずダメージ!
“ザカート・ソンツァ”:エンブレム≪同属殺し≫でダメージ+2Dします
小泉千浪:同属じゃないのに!
“ザカート・ソンツァ”:3D10+5+2D10
DoubleCross : (3D10+5+2D10) → 4[1,2,1]+5+14[4,10] → 23
GM:ひく……
小泉千浪:ウソ……
小泉千浪:9残ります
GM:クソ~~~ッッ
小泉千浪:2dx 衝動判定
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[6,9] → 9
小泉千浪:小泉千浪の侵蝕率を+15(2d10->8,7) (侵蝕率:56->71)
小泉千浪:こっちは結構上がったな……
GM:だが衝動判定の難易度は脅威の15!
小泉千浪:あっじゃあ失敗です 暴走!
GM:暴走しろ~~ッ
“ザカート・ソンツァ”:“ザカート・ソンツァ”から高密度のレネゲイドが放たれる。
“ザカート・ソンツァ”:ジャームの衝動侵蝕にも近い、精神を搔き乱し魂を揺さぶる波動。
“ザカート・ソンツァ”:それは人に、人が獣だった時の記憶を呼び覚まさせ、理性を削ぎ落としにかかる。
“ザカート・ソンツァ”:思考と理性がぼやけ、単純な動物的衝動に呑まれそうになる。
“ザカート・ソンツァ”:「這いつくばりなさい」
小泉千浪:「シィッ……!」
小泉千浪:地に伏せるように倒れる。呼気が荒ぶる。
“ザカート・ソンツァ”:「地に伏して許しを請いなさい。貴女も所詮は獣です」
七赤:「……!」血が出るほどに拳を握り締め、耐えている。
七赤:「千浪……!」
小泉千浪:それは屈服の姿勢。苦悶の吐息。
小泉千浪:ではない。
小泉千浪:四足を着けた攻撃姿勢。冷気を吐き出す追撃態勢。
小泉千浪:「僕、あんまりダサいとこ見せたくないんで」
小泉千浪:「悪いけど、全力でやりますから」
GM:行動値4、小泉さんの手番です。
小泉千浪:マイナーでエンゲージ
小泉千浪:メジャー『オープン・クラップ・シャット・オープン・クラップ』:《コンセントレイト:キュマイラ》《吹き飛ばし》《妖の招き》《原初の赤:斥力の鎚》。
小泉千浪:“ザカート・ソンツァ”を攻撃。
GM:判定どうぞ!ダイス-3です
小泉千浪:8dx7-6
DoubleCross : (8R10-6[7]) → 10[1,1,2,5,5,7,7,10]+10[4,6,9]+5[5]-6 → 19
“ザカート・ソンツァ”:ドッジ ≪命の盾≫+≪群れの召喚≫
“ザカート・ソンツァ”:避けちゃうな~これは
“ザカート・ソンツァ”:7DX+2>=19
DoubleCross : (7R10+2[10]>=19) → 8[3,3,4,5,5,8,8]+2 → 10 → 失敗
“ザカート・ソンツァ”:クソァ!
GM:ダメージどうぞ!
小泉千浪:先輩、僕と一緒に来てくれますか
七赤:愚問だな
GM:行くな!
小泉千浪:わーい♡七ちゃん先輩大好き
小泉千浪:10d10+12 装甲有効
DoubleCross : (10D10+12) → 53[1,9,4,7,2,5,7,2,10,6]+12 → 65
GM:ギャ~~~~~
“ザカート・ソンツァ”:まだ生存!
小泉千浪:1点でもダメージが入ったら
小泉千浪:《吹き飛ばし》で1m奥へ。
“ザカート・ソンツァ”:させられます
小泉千浪:エンゲージを離れた相手に《氷の茨》でHPを失わせる。
小泉千浪:5d10
DoubleCross : (5D10) → 22[1,8,7,1,5] → 22
“ザカート・ソンツァ”:この程度~ッ
小泉千浪:《妖の招き》でエンゲージに引き寄せ。
“ザカート・ソンツァ”:させられます
小泉千浪:《原初の赤:斥力の鎚》で1m奥へ。
“ザカート・ソンツァ”:させられます
小泉千浪:エンゲージを離れた相手に《氷の茨》でHPを失わせる。
小泉千浪:5d10
DoubleCross : (5D10) → 34[9,7,10,1,7] → 34
“ザカート・ソンツァ”:グアァァ
“ザカート・ソンツァ”:瀕死です
小泉千浪:しぶとい!
小泉千浪:小泉千浪の侵蝕率を+10 (侵蝕率:71->81)
七赤:「……フ……ッ……」
七赤:身を苛む衝動に耐えかねたかのように、その身体が大きく前方に倒れ込む。
七赤:地に伏せる、寸前。
七赤:手首の発条で大きく跳ねる。全身が弧を描くように回転し──
七赤:そのまま、“ザカート・ソンツァ”に回し蹴りを叩き込む。空手の胴回しに近い技。
“ザカート・ソンツァ”:「……っ……!?」
“ザカート・ソンツァ”:思わぬ距離からの攻撃に、体勢を崩す。
七赤:「千浪!」
小泉千浪:地を駆けている。それは獣の狩りのように。
小泉千浪:初撃に怯んだ獲物を逃さない。
小泉千浪:四脚で踏みしめた脚で、俊敏に潜り込んで。
小泉千浪:「——ひらーいてー」逆立ちからの後ろ蹴り。
“ザカート・ソンツァ”:「がっ……!?」
小泉千浪:その土踏まずが、まるで冷気を発するようにして。熱を奪い取り、棘と苛む。
小泉千浪:「——手ーをー打って」
小泉千浪:そのまま体制をひねり上げて跳ね、上半身を起こして。
小泉千浪:「——むーすんでー」吹き飛ばされる彼女の服を掴み上げて引き寄せる。
小泉千浪:もう片手。腰だめに構える。
“ザカート・ソンツァ”:「ぅあ……っ!」
小泉千浪:柔軟な身体をひねり上げて、
小泉千浪:「——まーた ひらいてー」
小泉千浪:もう片手。空いている側の手が、直突きを繰り出す。
小泉千浪:直撃の瞬間、指を開く。爪を食い込ませる。
小泉千浪:「——手ーを打ってッ!」冷気の棘が、体内から熱を引きずり出すように奪う。
“ザカート・ソンツァ”:「ぎっ……!づ、あぁああああッ!!」
小泉千浪:「そっちの諺でこう言うんでしたか」
小泉千浪:「Собаке собачья смерть.」
小泉千浪:「犬は犬死するものだ、って」
“ザカート・ソンツァ”:「ぐ……あ……ゴボッ……げ、はぁ……っ……!」元々白兵戦は得手ではない。まるで反応できずに蹂躙される。
“ザカート・ソンツァ”:「こいつ……ッ……!」
小泉千浪:「……あれ。やりますね」
小泉千浪:「まだやるんです?」
“ザカート・ソンツァ”:ひび割れた眼鏡の向こうから、憎悪に満ちた瞳が睨み付ける。
GM:クリンナップ。
GM:ラウンド2
GM:再びセットアップ!
小泉千浪:《原初の黄:氷の茨》
小泉千浪:侵蝕率+3 (侵蝕率:81->84)
“ザカート・ソンツァ”:≪女王の降臨≫+≪狂戦士≫
GM:行動値7、ザカート・ソンツァの手番です
“ザカート・ソンツァ”:再び≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪魔獣の衝撃≫+≪茨の輪≫+≪堕ちる絶望≫
“ザカート・ソンツァ”:15DX6
DoubleCross : (15R10[6]) → 10[1,2,2,2,3,3,4,4,4,7,7,8,9,9,10]+10[2,3,4,5,7,8]+10[4,6]+10[6]+3[3] → 43
“ザカート・ソンツァ”:回った!
小泉千浪:無理そう 一応ドッジ!
GM:暴走しているのでは!
小泉千浪:7dx+1>=43
DoubleCross : (7R10+1[10]>=43) → 10[2,5,5,6,7,8,10]+9[9]+1 → 20 → 失敗
小泉千浪:嫌悪の変異暴走です
GM:な……何ィッッ
GM:だが無駄な足掻きよ!
小泉千浪:意志!
GM:意志でも判定どうぞ
小泉千浪:4dx>=43
DoubleCross : (4R10[10]>=43) → 9[4,7,8,9] → 9 → 失敗
小泉千浪:ダメ~
“ザカート・ソンツァ”:死ねェ~ッ
“ザカート・ソンツァ”:5D10+5+2D10
DoubleCross : (5D10+5+2D10) → 27[1,7,1,9,9]+5+12[2,10] → 44
小泉千浪:キャウ~ン
小泉千浪:リザレクト!
小泉千浪:侵蝕率+8(1d10->8) (侵蝕率:84->92)
小泉千浪:ギャン
GM:めちゃめちゃ上がるな……
“ザカート・ソンツァ”:衝動判定は同じく難易度15!
小泉千浪:暴走中だから判定はいいや 侵蝕上昇だけ
小泉千浪:小泉千浪の侵蝕率を+16(2d10->8,8) (侵蝕率:92->108)
小泉千浪:ギャーッ
GM:めちゃめちゃ上がるな……?
“ザカート・ソンツァ”:「ぐ……げっ……はぁっ……はぁっ……」
“ザカート・ソンツァ”:血混じりの胃液を吐きながら、君を睨む。
“ザカート・ソンツァ”:「何が……正義の味方だ 」
“ザカート・ソンツァ”:「私は最初から反対だったんだ……家族でも無い、こんな野良犬を迎え入れるなんて……!」
小泉千浪:「自分たちの言うことを聞くのだけが家族ってことですか?」
“ザカート・ソンツァ”:「そうですよ……!」ぎり、と犬歯を見せて。
“ザカート・ソンツァ”:「С волками жить по-волчьи выть」
“ザカート・ソンツァ”:「『狼と暮らすなら狼のように吠えろ』!」
“ザカート・ソンツァ”:「それが出来ないなら、貴女は矢張り──」
“ザカート・ソンツァ”:「薄汚い野良犬だッ!!」
“ザカート・ソンツァ”:レネゲイドが解き放たれる。
“ザカート・ソンツァ”:「脳味噌溶かして……道端で餌でも強請ってみろ!雌犬がッ!!」
“ザカート・ソンツァ”:思考を溶かし、衝動を、野生を掻き立てる波長。
“ザカート・ソンツァ”:言葉や二足歩行すら忘れそうになるほどのそれが、君達に向けて放たれる。
小泉千浪:「が……グッ……!」
小泉千浪:「ああああああ"あ"あああっ……!」
小泉千浪:元々、衝動への耐性はむしろ、低い。
小泉千浪:欠けることが彼女の本質であり、それ故に。
小泉千浪:普段の《ワーディング》展開をも忌避するほどには。
小泉千浪:「フゥーッ、フゥーッ……!」冷気の吐息が増す。
七赤:「ぐ、あ……!」頭を抑え、自ら苦しみながらもその様を見る。「千、浪……!しっかりしろ!千浪!」
小泉千浪:「GRRRRRRRRRR……」そこから紡がれるのは、もはや獣の唸り声となる。
GM:行動値4、小泉さんの手番です。
小泉千浪:マイナーで暴走解除
小泉千浪:メジャー『シャット・オープン・クラップ』:《コンセントレイト:キュマイラ》《妖の招き》《吹き飛ばし》。
小泉千浪:9dx7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[1,1,3,6,6,6,8,8,10]+10[2,10,10]+10[5,9]+2[2]+4 → 36
GM:ゲェ~ッ
GM:為替ピカチュウ!
“ザカート・ソンツァ”:≪命の盾≫+≪群れの召喚≫
“ザカート・ソンツァ”:7DX+2>=36
DoubleCross : (7R10+2[10]>=36) → 6[1,2,2,3,5,5,6]+2 → 8 → 失敗
小泉千浪:ざーこ♡
“ザカート・ソンツァ”:それは回らなすぎだろ
GM:クソッ……!ダメージを出しやがれ!
小泉千浪:4d10+12 装甲有効
DoubleCross : (4D10+12) → 21[1,7,10,3]+12 → 33
“ザカート・ソンツァ”:ギィ~~ッ
“ザカート・ソンツァ”:HP0
“ザカート・ソンツァ”:≪アクアウィターエ≫で復活します
小泉千浪:《妖の招き》で引き寄せて
小泉千浪:《吹き飛ばし》で1m先へ。
小泉千浪:《氷の茨》が発生。
小泉千浪:6d10
DoubleCross : (6D10) → 36[9,1,6,1,10,9] → 36
“ザカート・ソンツァ”:高すぎん?
小泉千浪:100%超えたからね
“ザカート・ソンツァ”:一段で死にました
“ザカート・ソンツァ”:復活無し。戦闘終了です
小泉千浪:小泉千浪の侵蝕率を+7 (侵蝕率:108->115)
小泉千浪:「GRRRッ!」歯をむき出しにして、敵へと一直線に向かう。
小泉千浪:その眼に宿るのは、並の殺意ではない。あるいは逃れる者を気圧すほどの。
“ザカート・ソンツァ”:「……ッ……!」
“ザカート・ソンツァ”:レンズの奥の瞳に一瞬、恐怖が過る。
“ザカート・ソンツァ”:「狂犬がッ……!」
小泉千浪:牙を剥き、その喉笛を噛みちぎろうと迫り——
小泉千浪:ぱっと急制動。
小泉千浪:口元に笑み。
“ザカート・ソンツァ”:「……!?」
小泉千浪:「引っ掛けですよ」
小泉千浪:後頭部に打撃。
小泉千浪:その手には、逆さ向きに持った傘。
“ザカート・ソンツァ”:「づ、あ……!?」
小泉千浪:その柄で引っ掛けるように叩きつけて。
小泉千浪:つんのめった身体に膝蹴り。
小泉千浪:「むすんで、ひらいて」
“ザカート・ソンツァ”:「────」息を詰まらせる。
小泉千浪:「手を」その体をつぶさに見ている。
小泉千浪:薬効による緊急制動。その神経の巡りを
小泉千浪:「打って」蝕む。
“ザカート・ソンツァ”:「やめ……!」
小泉千浪:ソンツァの否定。
小泉千浪:彼女が身に宿すのは狼の獣化因子。
小泉千浪:太陽に追いつき、飲み込む狼の。
小泉千浪:スコルの因子。並みの獣ではない。
小泉千浪:「……その手を」
小泉千浪:「上へ」持ち替えた傘の石突きが、喉へ。
小泉千浪:突き崩して引き倒す。
“ザカート・ソンツァ”:「が、ひゅ」
小泉千浪:馬乗りになって抑え込む。
“ザカート・ソンツァ”:「…………!」
“ザカート・ソンツァ”:既に能力を放ち続ける気力は無い。
“ザカート・ソンツァ”:弱々しく抵抗しようとするが、膂力の差は歴然としている。
“ザカート・ソンツァ”:「こ……の……」
小泉千浪:「Волка ноги кормят」
小泉千浪:「脚が狼を養う」
小泉千浪:「君の脚は、本当に自分の脚です?」
小泉千浪:「与えられた餌を貰ってるだけじゃないですか?」
“ザカート・ソンツァ”:「は……」
“ザカート・ソンツァ”:「……は……はは……ッ……!」
“ザカート・ソンツァ”:「貴女に何が分かるんですか!」
“ザカート・ソンツァ”:「群れの中で生きる厳しさも知らないくせに……!貴女はそれから逃げてるだけでしょう!」
小泉千浪:「そうですね。それが大変そうなのは、承知の上ですとも」
小泉千浪:「そういうものの中で、苦労してる人達を知ってます」
小泉千浪:「多分、僕は、そんな偉い生き方はできないと思います」
小泉千浪:「で、それが逃げてる、でしたっけ?」
小泉千浪:「なんで逃げちゃダメなんですか?」
“ザカート・ソンツァ”:「な……?」
小泉千浪:「獣でも敵わない相手には逃げますよ」
小泉千浪:「逃げたくなったら逃げればいいじゃないですか。ねえ?」振り向いて。
小泉千浪:「先輩も居ますよ、ここには」
“ザカート・ソンツァ”:「……統戦部の……“七赤”……本物ですか……」
七赤:「……」君達を見ている。
七赤:「俺は逃げたとは思っていないが」やや不服そうに。
七赤:「進む方向を変えただけだ」
小泉千浪:「だそうですよ」
“ザカート・ソンツァ”:「……うるさい……!今更……変えられるものか……!」
“ザカート・ソンツァ”:「それ以上、分かったような口を聞くな、小泉千浪……!」
小泉千浪:「まあ、これは」馬乗りのままぐりぐりする。「確認とお声がけなので」
小泉千浪:「ゆっくり考えてくださいよ……ええ」
小泉千浪:「僕は小泉千浪です」
小泉千浪:「ラヴレーンチェヴァの名前は、今は使ってないので」
小泉千浪:「そっちのほうが会ってるかもです」
“ザカート・ソンツァ”:「……ッ……」
“ザカート・ソンツァ”:「もういい……もう沢山だ」
“ザカート・ソンツァ”:馬乗りになられたまま。
“ザカート・ソンツァ”:「私の本領は、貴女たちのような泥臭い戦いじゃない……!」
GM:ガタン、と物音がして。
GM:ヤードのプレハブ建築や物陰から、ぞろぞろと人影が溢れてくる。
小泉千浪:「おっと。そういうことします?」
GM:いずれも血走った獣のような目。武装し、明らかに理性を失っている。
“ザカート・ソンツァ”:「は……所詮貴女では一度に相手に出来て、精々2,3人……」
“ザカート・ソンツァ”:「この数を相手にどう立ち回ります?」
七赤:「……」
七赤:ジャケットを脱ぎ、未だワーディングが放たれている街の方を見遣る。
七赤:「行け、千浪」
七赤:腕を回し、関節を曲げ伸ばししながら言う。
小泉千浪:「七ちゃん先輩?」
七赤:「丁度消化不良だったところだ。それに」
七赤:「父親と話してみたかったんだろう」
七赤:息を吐き、群衆に向けて構える。
七赤:「行け。ケリを付けてこい」
小泉千浪:「……うん。ありがとうございます」
小泉千浪:「ちゃんとそっちも無事で」
七赤:「誰に言ってるんだ?」
七赤:「先輩だぞ、俺は」
小泉千浪:「そうでした。じゃあ、そんな先輩にお願いです」
小泉千浪:「帰ってきたら、よくやったって褒めてください」
七赤:「何をまた……」言い掛けて、瞑目し。「……」
七赤:「……分かった」息を吐く。
七赤:「満足行くまで褒めてやるから、気を付けて行ってこい」
小泉千浪:えへ、とだらしなく笑って。「じゃあ、行きます」
小泉千浪:鼻唄を歌いながら、ワーディングへ向けて駆ける。
GM:シーン終了。
GM:ロイス・あと購入も可能です。
小泉千浪:父親/ロマン・レナートヴィチ・ラヴレーンチェヴァ/好奇心:○/隔意/ロイス
小泉千浪:アームドスーツを狙うよ~
小泉千浪:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 8[2,7,8,8] → 8
小泉千浪:ダメ!終わりです
【Climax】
GM:全員登場です。
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:90->99)
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+2(1d10->2)した (侵蝕率:97->99)
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:91->99)
小泉千浪:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:115->125)
---
サーシャ:「урааааа!!」
従者3:「……!」
GM:頭部を蹴り砕かれ、一体の人狼──従者が元の血の塊に戻り、崩れ落ちる。
リーリヤ:「……」
リーリヤ:銃を構え、“シェルプルーニエ”──サーシャと、その後方に佇む男、“ポルナルーニエ”を見据える。
リーリヤ:既に従者は残り一体。リーリヤ自身も、全身が血に染まっている。
サーシャ:「……なーんか、拍子抜けねえ」
サーシャ:「“バルチック艦隊”で鍛えて、どれだけ強くなったのかと思ったけど」
サーシャ:「こんなものなの?やっぱりUGNは惰弱な連中の集まりみたいね」
従者1:従者がライフルを抜き、サーシャに向けて発砲する。が。
“ポルナルーニエ”:瞬時に巨大な腕が振るわれ、いとも容易くそれを受け止める。
“ポルナルーニエ”:「……ふん」
“ポルナルーニエ”:部分的獣化。大狼の前脚が、従者を瞬時に切り裂いた。
リーリヤ:「……!」
“ポルナルーニエ”:「ああ」
“ポルナルーニエ”:「昔のお前はこんなに弱くは無かったぞ、リーリヤ」
“ポルナルーニエ”:嘆くように言う。
“ポルナルーニエ”:「美しく、獰猛で、容赦がなく」
“ポルナルーニエ”:「野生に生きる狼そのものだった。それは“ヴォルヤ・スタヤ”の理想だ」
“ポルナルーニエ”:「今のお前は、牙を抜かれた狗に過ぎない」
リーリヤ:「……牙なら、ある」
リーリヤ:少女と大狼に対しては、あまりに頼りないリボルバーを構える。
リーリヤ:「あなた達とは違う形だが」
サーシャ:「……へえ……」
サーシャ:その言葉が癪に障ったのか、眉を動かして。
サーシャ:「じゃあ……」
サーシャ:「見せてみなよ!リーリヤッ!!」
サーシャ:跳躍。黒く染まった獣の足を、リーリヤに振り下ろそうとして────
ニコライ:空から、死の槍が降って来る。
ニコライ:サーシャの脚目がけ、恐怖の塊が降って来る。
サーシャ:「ッ!?」即座に反応し、飛び退って距離を取る。
サーシャ:「何……!?」
ニコライ:巨きな男であった。
リーリヤ:それを見て、サーシャとは別の驚愕に瞠目する。「これは……」
ニコライ:そして、同時に──黒き獣でもあった。
ニコライ:「牙ならここにある。」
ニコライ:「UGN、”バルチック艦隊”。”ラスコヴィーチェ”。」
ニコライ:「お前たちの喉笛を噛み千切るため、牙を研いで待っていたぞ。」
リーリヤ:「……ニコライ…………!」
ニコライ:「あなた自身を餌にして、群れのリーダーを引きずり出したわけですか。」
ニコライ:「いい作戦だと思いますよ。──ぼくたちに断りもなくやったことを除けば。」
リーリヤ:「…………」黙り込む。
“ポルナルーニエ”:「……誰かと思えば、あの時の若造か」喉を鳴らし、くぐもった笑声を響かせる。
ニコライ:「ええ。そうですよ。」
ニコライ:「あなたに追い立てられ、無様に逃げ帰った負け犬です。」
“ポルナルーニエ”:「我々の餌になるために戻ってきたとは、とんだ笑い話だな」
“ポルナルーニエ”:「随分とよく育ったと見える。あの時に殺していたよりも、今のお前を殺したほうが、その女の絶望はずっと深いだろう」
“ポルナルーニエ”:「礼を言っておくべきかな?」
ニコライ:「絶望なんてさせません。」
ニコライ:「我々は、成長しました。」
ニコライ:「現に───あなたたちはリーリヤを殺しきれなかった。」
ニコライ:「今回はサーシャも居て、リーリヤはただ一人きりだというのに。」
ニコライ:「違いますか?」
ニコライ:「そして、”牙”の到着を許した。」
ニコライ:黒杭を地面に突きたてる。これが、合図。
絹川善法:気付けば少年がひとり。
絹川善法:ふわりとした足取りで。ニコライの隣に立っていた。
絹川善法:「や、サーシャ」
サーシャ:「!」
絹川善法:初めて彼女と相対した時と何ら変わらぬ気楽さで、笑いかける。
サーシャ:「あんた……」
絹川善法:「また会ったね」
サーシャ:「……そう」嘲るように笑う。「甘っちょろいヤツだとは思ってたけど。UGNの犬だったってわけ」
絹川善法:「それがオレの仕事だからね」
サーシャ:「その仕事の為に、死ぬことになるわよ?
サーシャ:「あたしは容赦しない。家族の問題に、部外者が首突っ込まないでよ」
絹川善法:「部外者?」
絹川善法:意味がわからないとでも言うように。
絹川善法:「とんでもない」
絹川善法:血に濡れたその人に視線を向けて。
絹川善法:「リーリヤ・ルキーニシュナ・ラヴレーンチェヴァは───」
絹川善法:「UGN第二支部、エージェント」
絹川善法:「共に。この街を守らんとする仲間さ」
リーリヤ:「……。“キキーモラ”……」
絹川善法:「スンマセン、遅くなって」
絹川善法:軽く頭を下げて。
サーシャ:「……ハ!血の繋がりも無いくせに、馴れ合いごっこしてんじゃないわよ!」
サーシャ:「それがあんたのコードってわけ?“キキーモラ”ならそれらしく、大人しく表に出てくんじゃないわよ!」
絹川善法:「ここが、オレの居場所さ」
アルチョム:威嚇するように両手をサーシャに向ける。
サーシャ:「こんなボケた国で、何不自由なく育った────」
サーシャ:「アンタみたいなガキが、あたしはいちばん嫌いなのよ!」
絹川善法:「残念。オレはそうでもないけど」苦笑しながら
絹川善法:「働き者の味方。一度、家に住み着いた"キキーモラ"を祓うのは」「骨が折れるぜ」
八十方織間:意気を高ぶらせるサーシャ……"シェルプルーニエ"の側面から
八十方織間:襲い来るのは拳が一つ。ジェット噴射の勢いに乗った男が関節一つ分伸びた打撃が、彼女の立ち位置へ振り下ろされる。
サーシャ:「うっ……!?」
サーシャ:瞬時に獣化した腕が、辛うじて打撃を防ぐ。
サーシャ:「UGN……!」
“ポルナルーニエ”:「……また獲物が増えたか」
八十方織間:「……」 追撃はない。伸びた腕が収納されるような動きで、人間の腕に近い形へ。こちらも地を蹴り、顔の近くで拳を構え直す。
リーリヤ:「……“テイルバイト”」
八十方織間:「安心しろ。俺で打ち止めだ」
八十方織間:「そして改めろ。もはやこれは一方的な狩りではないと」
八十方織間:「……言った通りだ。戦力は俺まで」 リーリヤさんへ
八十方織間:「獅子堂は戦闘不能。好き勝手をしてくれた。……その本人への始末はもう済ませたが」
八十方織間:「直接叩き損ねたのでな。群れらしく責任を連帯してもらおうか」
リーリヤ:「……ああ」頷いて
リーリヤ:「礼を言う。心強い」
八十方織間:「気にするな。獅子堂のことがなくとも」
八十方織間:「彼らはUGNの敵で、これはUGNの戦いだ」
八十方織間:首を鳴らしながら、鋭い眼光が睥めつける
サーシャ:「はん……!数だけいくら揃えても、統率も個々の戦力も無いなら何の意味も無いわ!」
サーシャ:「教えてあげる!子犬がいくら増えたところで、本物の狼には勝てないってね!」
小泉千浪:「やあやあ、皆さんお揃いで」傘を担いだ、銀髪長身の少女。
小泉千浪:「まだ終わってなさそうですね。これからですか?」その顔立ちはどちらかと言えば、
小泉千浪:「ええと。セルの皆さん?」彼らの方に似て。
サーシャ:「えっ……はっ……?誰……」
サーシャ:「またUGN……?さっき打ち止めって……騙したわね、汚い連中!」
小泉千浪:「UGNじゃないですよ」
ニコライ:「……!」
小泉千浪:「小泉千浪です。あと子犬でもないです」
八十方織間:「…………」
小泉千浪:「狼ですよ~」
絹川善法:「ぞ、増援……?」しかしサーシャの反応を見るに。その線は無く。
八十方織間:慎重な眼で敵の様相を見て、肩を並べるUGNの面々を見て
八十方織間:やがて怪訝な目を闖入者へ向ける
八十方織間:(……何だ……?)
リーリヤ:「……あれは……」微かな面影に記憶を手繰ろうとする。
絹川善法:「あの、あなた。危ないっスよ」「オーヴァード……? で、しょうけど」
絹川善法:「……イリーガル? コードネームは?」
ニコライ:「いえ。手を出せばこちらが危ないですよ。」
小泉千浪:「えっと。コードネームとかないんですけど」
絹川善法:「えっ」目をぱちくりとさせて。
小泉千浪:「UGNの人たちですよね。じゃあ僕のこと、こう呼んできますね」
小泉千浪:「“ハーティスコール”。名乗ってはないんですけどね」
絹川善法:「"ハーティスコール"……」
絹川善法:「………」
絹川善法:「"破天に綴蓋(ハーティスコール)"?」
絹川善法:「(ぶ)」
小泉千浪:「はい」
絹川善法:「(ブラックリスト掲載の重点警戒オーヴァードじゃねえか……!)」
絹川善法:だらりと冷や汗が伝う。
“ポルナルーニエ”:「……」片目を開いて小泉を見る。
“ポルナルーニエ”:「……千浪」
八十方織間:絹川くんと同様の経緯でその存在に思い当たる。眉間の皺が若干深くなるが……
小泉千浪:「そんななんですね」
小泉千浪:「お父さん」
ニコライ:「…………」
“ポルナルーニエ”:彫りの深い、獣のようでありながら、ある種聖人めいた相反する気配を漂わせる男が、低い声を響かせる。
“ポルナルーニエ”:「よく来てくれた。“ザカート・ソンツァ”はどうした?」
小泉千浪:「僕とセンスが合わないんですって」
小泉千浪:「話にならなかったので、ケリをつけてきました」
“ポルナルーニエ”:「……」
“ポルナルーニエ”:「何だと?」
小泉千浪:「だって、僕の下につくのは嫌だ~って」
“ポルナルーニエ”:「……話は伝わった筈だが」
“ポルナルーニエ”:「お前は格段の待遇で迎え入れる。行く行くはセルリーダーの座を渡すことも考えている」
サーシャ:「……は!? 何、それ……!?」
サーシャ:「こんなポッと出の女が……!?」
小泉千浪:「うん。そう聞きました」
“ポルナルーニエ”:「ザカートの件は流してやってもいい。家族の手前、相応の罰則は受けてもらうが」
“ポルナルーニエ”:「兎に角今は、ここにいるそいつらを倒して、実力を見せてみろ」
“ポルナルーニエ”:君が自分のもとに来たものだと、当然のように思っている。
小泉千浪:「で、僕が入る条件は飲んでくれるんですよね?お父さんなんだから」
小泉千浪:「今日からは正義の味方やるって約束してくれます?」
“ポルナルーニエ”:「いいだろう。言ってみ……」
小泉千浪:「あと」リーリヤさんをちらりと見る。「去るものは追わないって」
“ポルナルーニエ”:「……」
リーリヤ:「……」
“ポルナルーニエ”:「……何だと?」
小泉千浪:「簡単な条件じゃないですか?」
“ポルナルーニエ”:「正義の味方とは、どういう意味だ? “ヴォルチャ・スタヤ”の家族の掟を守り、これまで通り裏から社会を統制することか?」
小泉千浪:「え、どうって……そうですねえ」
小泉千浪:「困っている人を助けるとか、悪い子としてる人を懲らしめるとか」
小泉千浪:「そういう天に恥じない行いです」
“ポルナルーニエ”:「………………」
“ポルナルーニエ”:「……冗談を」
“ポルナルーニエ”:「言っているのか?」
サーシャ:「…………??」
小泉千浪:「なんでいま冗談を言う必要があるんですか?」
サーシャ:「な……何、何なのこいつ……?」
“ポルナルーニエ”:「……我々は誇り高きヴォール・ヴ・ザコーネ(規律ある盗賊)の末裔だ」
“ポルナルーニエ”:「そんな事が出来ると思うか」
小泉千浪:「出来ますよ!」
小泉千浪:「やってみましょうよ」
小泉千浪:「やる前から諦めちゃダメですってば」
“ポルナルーニエ”:「……」
“ポルナルーニエ”:「……百夜」
“ポルナルーニエ”:「どうやら……やはりお前は」
“ポルナルーニエ”:「育て方を間違えたようだな」
“ポルナルーニエ”:凍てつくような怒気と共に、周囲にレネゲイドの圧力が放たれる。
ニコライ:「…ま、そうなりますか。"ハーティスコール"。」
ニコライ:「我々も混ざりますからね。」
小泉千浪:「……ダメか」
小泉千浪:「ええ。構いませんよ」
小泉千浪:「別に、僕は一人で何でもやりたいわけじゃないので」
小泉千浪:「手伝ってほしいときはお願いしてます」
ニコライ:「それは良かった。」
八十方織間:油断なく拳を構えたまま趨勢を睨んでいた。実際の所、彼女の言いたいことは半ばほども理解できているかは怪しいが
八十方織間:「……連帯できるならばそれで良い」 結局そう結論づける
絹川善法:一瞬の間だけ。マジ?という眼を交互に向けて。ため息をつく。
絹川善法:「あんまり建物とか。壊さんでくださいよ」
絹川善法:「カツカツなんだから……」
小泉千浪:「えっ知りませんよそんなの」
小泉千浪:「向こうが壊してくるかもなんですから。制限されても困ります」
ニコライ:「あはは!まるで野生の獣そのものですね!」
ニコライ:と朗らかに笑った後、
ニコライ:一瞬で表情が殺意と敵意に凍てつく。
ニコライ:「”ポルナルーニエ”。ぼくも獣になれましたよ。」
“ポルナルーニエ”:「……ほう?」
“ポルナルーニエ”:「獣にも二種類いる。狩るものと、狩られるもの」
ニコライ:黒い影を纏い獣化する。右腕と思しき器官が杭を構えた。
“ポルナルーニエ”:「お前はただ、我々の為に肉を肥やしただけに過ぎん」
ニコライ:「それが、分からないんです。」
ニコライ:「名前すらね。」
“ポルナルーニエ”:「……何だと?」
ニコライ:恐怖の獣が顎を開き、白い息を吐く。
ニコライ:「教えてくれませんか?」
GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:
“ポルナルーニエ”、“シェルプルーニエ”
(10m)
PC
GM:NPCカードが使用可能です。
“ヴォルコソブ”リーリヤ・ルキーニシュナ・ラヴレーンチェヴァ
【満月(ポルナルーニエ)】
シーン間、PC全員の攻撃力+32
【獣牙(クルィーク)】
ニコライのみ使用可能 メジャー判定ダイス+10、C値-2 ラウンド1回
GM:1ラウンド、セットアップから!
GM:その前に
GM:“ポルナルーニエ”から放たれるレネゲイドの圧力。捕食者と対峙した原始的な恐怖にも似た感覚が、君達のレネゲイドを揺さぶる。
GM:衝動判定、難易度9です
ニコライ:4dx+4>=9
DoubleCross : (4R10+4[10]>=9) → 7[5,7,7,7]+4 → 11 → 成功
ニコライ:成功!
絹川善法:思い出の一品、ブランケット合わせて意志4
小泉千浪:5dx>=9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 9[1,5,8,8,9] → 9 → 成功
絹川善法:2dx+4>=9
DoubleCross : (2R10+4[10]>=9) → 10[4,10]+7[7]+4 → 21 → 成功
小泉千浪:小泉千浪の侵蝕率を+15(2d10->7,8) (侵蝕率:125->140)
小泉千浪:帰りますね
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+10(2d10->1,9)した(侵蝕率:99->109)
八十方織間:思い出の一品使用
GM:千浪!!
八十方織間:3dx+2=>9
DoubleCross : (3R10+2[10]>=9) → 8[2,3,8]+2 → 10 → 成功
八十方織間:2d10
DoubleCross : (2D10) → 17[7,10] → 17
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+17した (侵蝕率:99->116)
ニコライ:2d10+99
DoubleCross : (2D10+99) → 12[5,7]+99 → 111
GM:ラウンド1、セットアップから!
絹川善法:あります
ニコライ:《加速装置》行動値+16
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+2した(侵蝕率:99->101)
絹川善法:コンボ:"繰り繰れ、老さん" 《支配の因子》 このラウンド間の攻撃力-35 対象、“ポルナルーニエ”、“シェルプルーニエ”
ニコライ:うそ、111→113ね
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+6した(侵蝕率:109->115)
八十方織間:《ロケッティア》+《フルパワーアタック》! 行動値0、白兵攻撃力+15、次の移動先はシーン内任意!
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+8した (侵蝕率:116->124)
小泉千浪:《原初の黄:氷の茨》。PC以外が小泉のエンゲージから離れた場合HPを失わせる。
小泉千浪:侵蝕率+3 (侵蝕率:140->143)
ニコライ:あ、行動値は9→25です
サーシャ:≪フルパワーアタック≫+≪原初の黒:雷神の降臨≫
サーシャ:行動値0に。
“ポルナルーニエ”:Dロイス≪野獣本能≫でマイナーアクションをセットアップで使用
“ポルナルーニエ”:≪完全獣化≫+≪剛身獣化≫+≪究極獣化≫+≪破壊の爪≫+≪歴戦の獣牙≫+≪幻想の獣王≫+≪進化の末脚≫
“ポルナルーニエ”:肉体ダイス+8 装甲+28 素手攻撃力+50 ダメージ+14D 行動値+15 シーン間リアクション不可
“ポルナルーニエ”:行動値5>20
GM:ではイニシアチブ。
八十方織間:何もなければ《異形の転身》!
八十方織間:《ロケッティア》の効果で視界移動。"ポルナルーニエ"、サーシャ両名のエンゲージに入ります。
GM:何ッ OK!
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+5した (侵蝕率:124->129)
GM:セットアップの演出も忘れてた やりましょう
GM:
サーシャ:サーシャの四肢が漆黒の獣のそれへと変わっていく。
サーシャ:『黒い月』と呼ばれ恐れられる、彼女の戦闘形態。姿勢を低く落とし、君達に向け構える。
“ポルナルーニエ”:同時に現れるのは、巨大な獣。
“ポルナルーニエ”:白銀の毛並みを持つ狼。雄々しく、剥き出しの野生と共に神聖さすら感じさせる。
リーリヤ:「……ニコライ」
ニコライ:「はい。」
ニコライ:身体が黒い靄に覆われる。
ニコライ:朧月のようにシルエットがあいまいになり、
ニコライ:足元に落ちた影が徐々に地面を蚕食する。
リーリヤ:「……あの時」
リーリヤ:「言ってくれたな。私なら、どこにでも行けると」
ニコライ:「はい。」
リーリヤ:「だが、まだ。怖いんだ、私は」
リーリヤ:影に包まれた手に触れる。
リーリヤ:「連れて行ってくれ。一緒に」
ニコライ:「お供します。」
リーリヤ:リーリヤから放たれるレネゲイドが、狂奔にも似た狩りの昂揚を君達に喚起する。
リーリヤ:かつてセルリーダーとしての未来を嘱望された、群れのアルファとしての才覚。
ニコライ:影が狂喜したように湧き上がり、
ニコライ:黒い杭が森の様に辺りに突き立つ。
ニコライ:「あなたとなら、どこまでも。」
ニコライ:リーリヤの手の温もりを名残惜しむように、
ニコライ:拳を握りしめた。
小泉千浪:「ははっ、いいですねえ、いいですね」息を吐く。白く凍るような冷気が、周囲の熱を奪う。
小泉千浪:「見せつけてくれちゃって。僕も昂ぶってきました」日を呑むほどの蝕。
小泉千浪:それは或いは、異常なほどに拡がる。犬歯をむき出しに笑う。
絹川善法:全身を苛む震えが緩和する。燃え上がるような闘気が底から湧いてくる。
絹川善法:「負けてられないね」「頼んだ、"老(ラオ)さん"」
老さん:仙人のような風貌の妖精が。顎の下まで生えた白髭を撫でながら。
老さん:手に持った杖を、かつん。と鳴らした直後。
老さん:一帯に広がる因子の波紋。
老さん:地から、二対の獣へと。獣化し強化された嗅覚は、より鋭敏にそれを感じ取る。
老さん:恍惚すら覚える甘い陶酔感。
老さん:まるで、身体中に蜜を塗りたくられたような。
絹川善法:「ある日、森の中」「お嬢さん。お逃げなさい───ってか」
八十方織間:そして、広がるレネゲイドの気配の下で、静かに息を吸う者がある。
八十方織間:『fastest(最も速く) sharpest(最も鋭く) closest(最も前へ)』 『Death And Glory』
八十方織間:レネゲイドの侵蝕率上昇により完全同調を果たした義腕から、自分にしか聞こえない最大戦闘駆動の開始音声が聴神経に響く。
八十方織間:それは誓いである。誰より速く、誰より鋭く、誰より前で——死線に対峙する。そういったものであるからこそ、八十方織間は、まだ立っている。
八十方織間:(そして、これを確かめられるからこそ)
八十方織間:……迷いなく、内心もう一つの誓いを握り締められる。
八十方織間:振りかざした腕の付け根より更に奥、肩甲の裏のスラスター。鋼鉄と血肉が有機的に融合した、義腕『デス・アンド・グローリー』の真の『肩』とも言うべき部位がそこだ。
八十方織間:肺に直結した噴出孔から空気を吐くと同時、着火剤を噛む。燃焼と爆発。吹き出す炎に突き飛ばされるように、その長身は跳躍し、
八十方織間:拳を地へ打ち着地する。低い姿勢で、獣たちを睨み上げながら。
八十方織間:「……"リカオンズNo.2"、"テイルバイト"」
八十方織間:「一番槍、仕った。打って来い、"ヴォルチャ・スタヤ"……!」
サーシャ:「……なら」
サーシャ:「言葉通りに!」
サーシャ:ジャケットを翻し、獣脚が地を蹴る。
サーシャ:≪原初の白:時間凍結≫
サーシャ:行動します
サーシャ:マイナー≪破壊の爪≫
サーシャ:+≪巨獣の爪牙≫ 2回メジャーアクションを行います
サーシャ:1回目、対象は八十方さん
サーシャ:≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪シャドーテンタクルス≫
サーシャ:9DX7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[1,1,2,3,5,6,7,8,10]+10[1,3,8]+1[1]+2 → 23
八十方織間:リアクション放棄。《復讐の刃》!
サーシャ:来いっ
八十方織間:9dx7+5
DoubleCross : (9R10+5[7]) → 10[1,3,3,4,7,8,9,9,9]+10[1,1,7,9,10]+10[2,7,9]+10[1,7]+1[1]+5 → 46
サーシャ:3D10+50 ダメージ
DoubleCross : (3D10+50) → 18[7,6,5]+50 → 68
八十方織間:5d10+18
DoubleCross : (5D10+18) → 32[6,4,9,5,8]+18 → 50
サーシャ:≪コンビネーター≫ 八十方さんはラウンド間受けるダメージ+2D
八十方織間:装甲有効
サーシャ:げぇっ痛すぎ!!
サーシャ:予想外に減りましたがまだ元気です
GM:あれ……
GM:+32乗ってます?
八十方織間:あ、乗ってない!
八十方織間:+32して82です。
GM:ほぎゃ~~~~~っ
八十方織間:そしてサーシャにロイスを取ってタイタスにして昇華、復活!
サーシャ:時間凍結のロスが厳しいくらいに減ってますが生きてます
サーシャ:2回目!
八十方織間:あとここで《血染めの獣》。シーン中白兵攻撃力+10!
GM:なんだこいつッッ
八十方織間:八十方織間のHPは16になった。(HP:6->16)
サーシャ:≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪シャドーテンタクルス≫
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+10した (侵蝕率:129->139)
GM:対象は絹川くん!
絹川善法:こっち!?
絹川善法:来な!
サーシャ:9DX7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[2,2,3,4,5,7,8,8,8]+10[5,6,7,10]+6[4,6]+2 → 28
絹川善法:ドッジ!
絹川善法:1dx+1>=28
DoubleCross : (1R10+1[10]>=28) → 6[6]+1 → 7 → 失敗
絹川善法:ダメちょうだい…
GM:ちょっと待ってね 支配の因子を忘れてました
GM:C(68-35)
DoubleCross : 計算結果 → 33
GM:まあでも死ぬか……
絹川善法:ざんねん…
サーシャ:絹川くんへのダメージ出します
サーシャ:3D10+50-35
DoubleCross : (3D10+50-35) → 25[8,10,7]+50-35 → 40
絹川善法:死! サーシャへのロイスをタイタス昇華して復活します。
サーシャ:≪コンビネーター≫でラウンド間受けるダメージ+2Dです
絹川善法:やめなさい
GM:
サーシャ:「しゃ、あッ!」
サーシャ:サーシャの姿が、黒い煙めいた影を残して掻き消える。
サーシャ:同時に八十方の側面に現れ、獣の膂力から首を刈り取るような回し蹴りを叩き込む。
サーシャ:飛び上がっての一撃、その反動を利用して、更に跳ねる。
サーシャ:一呼吸で絹川へ距離を詰め──
サーシャ:抉り込むように、爪先が鳩尾に突き刺さる。
八十方織間:……彼女の初動で、利き足は見えていた。どのような攻撃を仕掛けようとしていたかも、見えていた。たとえ予想が外れていたとしても、対処可能の域だった。
八十方織間:だから、義腕による最低限の防御で致命打を防ぎ、次への動きに繋ぐ『溜め』の瞬間に、フック。文字通り、鉄の爪で引っ掛けるような一撃を加えている。
八十方織間:足を止めれば傷が走り血が散るだろう。
サーシャ:「……!」
絹川善法:「がっっっ、ふ」まるで視えない。大型車と正面衝突したかのような衝撃。
サーシャ:遅れて鮮血が舞う。「チッ……!」
絹川善法:己が腹に抉りこまれた爪先を。虚ろな眼で追う。
サーシャ:舌打ち。更なる追撃を諦め、影と共に元の位置へ。
サーシャ:「ああ……ふふっ」
サーシャ:腹から流れ落ちる自分の血を指先で掬い取って、舌先で舐める。
サーシャ:「やっぱり、戦うのは好き」
絹川善法:「(サーシャ────)」
サーシャ:「雪の中にいる時と同じ。自分の鼓動がよぉく分かって」
サーシャ:「生きてるって、感じがする」
サーシャ:絹川を一瞥する。「アンタは……」
サーシャ:「苦手だったわね。寒いの」
絹川善法:「嫌いさ」
絹川善法:震える脚で立ち上がる。
絹川善法:「戦うのもね」
サーシャ:「なら、凍え死なない内に帰りなさい」
絹川善法:だけど。まだ感じる、血の温もりも。身体中が痺れ、悲鳴を上げたくなるようなこの痛みも。
絹川善法:まだ生きている。
絹川善法:「暖めてくれないの?」
サーシャ:「減らず口を。熱は求めるものじゃない」
サーシャ:「奪うものよ」
サーシャ:行動値25、ニコライの手番です。
GM:行動値25、ニコライの手番です。
ニコライ:マイナーで戦闘移動。
ニコライ:ポルナルーニエたちのエンゲージに
ニコライ:メジャーで《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:獣の力》《獣王の力》《混色の氾濫》
ニコライ:対象はポルナルーニエとサーシャ
GM:来やがれ~っ
ニコライ:NPCカード獣牙(クルィーク)使用。
ニコライ:判定ダイス+10、C値-2して…
ニコライ:23dx5+4
DoubleCross : (23R10+4[5]) → 10[1,1,2,2,2,3,3,3,3,3,4,4,5,6,6,7,7,8,8,8,10,10,10]+10[1,3,4,4,5,5,5,6,7,7,9]+10[1,3,4,5,7,8,9]+10[2,2,4,10]+10[6]+1[1]+4 → 55
ニコライ:リアクションどうぞ!
GM:ギャ~~
“ポルナルーニエ”:≪幻想の獣王≫によりリアクション不可。
サーシャ:≪復讐の刃≫
サーシャ:リアクション放棄反撃します
サーシャ:9DX7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[1,4,5,6,7,7,7,8,8]+10[1,1,1,7,8]+10[1,7]+5[5]+2 → 37
ニコライ:ダメージ!
八十方織間:ニコライの攻撃に《餓狼の爪》! 攻撃力を+18!
GM:ぎゃぁ~~っ
GM:来やがれクソッタレ~~ッ
ニコライ:6d10+18+34+16+32
DoubleCross : (6D10+18+34+16+32) → 43[4,10,1,10,10,8]+18+34+16+32 → 143
ニコライ:装甲有効です!
GM:?????????????
GM:嘘だろ……?
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+3した (侵蝕率:139->142)
“ポルナルーニエ”:まだ生きてます
サーシャ:体力200もあったのに飛びました
サーシャ:≪蘇生復活≫HP1で復活します
ニコライ:しぶてえ!
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+10した(侵蝕率:113->123)
GM:
ニコライ:「熱は与えるのでなく、奪うもの、ですか。」
ニコライ:「一度も奪われたことのない人間の台詞ですね。」
サーシャ:「当然でしょ?」
サーシャ:「狼は森の王よ」
ニコライ:「王」
サーシャ:「誰に奪われることがあるっていうのよ」
ニコライ:「 」遠吠えのような、嗤い声が上がる。
サーシャ:「……っ……!?」
“ポルナルーニエ”:「……」
ニコライ:我が名を忘れてもよい。
ニコライ:だが恐怖は───決して忘れるな。
ニコライ:黒い奔流が、起きた。
ニコライ:獣の群れのような、あるいは流れる血のような、
ニコライ:街を呑む洪水のような、突き刺さる雪風のような。
サーシャ:「何、これっ……うあぁああっ!!」
ニコライ:「”ポルナルーニエ”。」
ニコライ:「名を、唱えてみろ。」
“ポルナルーニエ”:「…………」巨大な獣を、更に呑みこまんとする奔流の中で、ニコライを睥睨する。
“ポルナルーニエ”:「貴様は────」
サーシャ:「こ……のッ!!」
ニコライ:「これでもまだ嘲笑えるか、собака。」
サーシャ:辛うじて逃れた上半身を捻り、ニコライへと影の斬撃を振るう。
ニコライ:手ごたえはあった。が、ニコライの身体と血が影に変じる。
サーシャ:「!?」
ニコライ:裂けた身体が巨大な顎になり、サーシャの肩口に食らいつく。
サーシャ:「……うぐっ、がぁあああああッ!!」
ニコライ:「熱い、肉だ。」
サーシャ:「……ば……」
ニコライ:「頭は冷えたか?」
サーシャ:化け物。その言葉が漏れそうになったのを、寸前で堪える。
サーシャ:「ぐ、うぅうううっ……!」自ら肩口の肉を引き千切るようにして逃れ。
サーシャ:「ふざけ……」
リーリヤ:その死角。
リーリヤ:影の奔流に紛れるようにして、リーリヤが至近まで距離を詰めている。
サーシャ:「は」
リーリヤ:銃声。
リーリヤ:肋骨の下から、大口径の弾丸がまとめて臓器を撃ち抜く。
サーシャ:「が、ぶっ」
サーシャ:ごぼり、と血を吐きながら、満身創痍で憎悪の目を滾らせる。
サーシャ:「リーリヤぁああ…………!」
ニコライ:サーシャをリーリヤに任せる一方、
ニコライ:黒い奔流が”ポルナルーニエ”の脚を絡め取る。
ニコライ:そこに飛来するは──
八十方織間:打撃。視野の下から、抉り上げるように。
八十方織間:ニコライの攻撃の垣間、身を潜めて接近していた。もちろん気付かれてはいただろう。だが、気付かれていようと、その隙さえあれば
八十方織間:「……フ、ッ!」 一撃くらいはねじ込める。振り抜いた勢いは止めず、”ポルナルーニエ”の背後へと跳び抜ける。
“ポルナルーニエ”:「……!」その一撃に、鎧のような筋肉、巨木のような骨が軋む。
“ポルナルーニエ”:「UGN……」吹雪が木々の間を通り抜ける音のような、低い唸り声が響く。
GM:
GM:行動値20、“ポルナルーニエ”の手番です
“ポルナルーニエ”:マイナーなし。
ニコライ:あっ
ニコライ:まって
GM:ムムッ
ニコライ:復讐の刃のダメージ
GM:あっそうだ
サーシャ:4D10+50-35
DoubleCross : (4D10+50-35) → 26[5,9,10,2]+50-35 → 41
ニコライ:問答無用で死ぬので
ニコライ:八十方くんにロイス取得。〇信頼/対抗心
ニコライ:これをタイタス昇華、復活。
“ポルナルーニエ”:メジャー≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪獣の力≫+≪獣王の力≫+≪増腕≫+≪獣の王≫
“ポルナルーニエ”:対象は同エンゲージの八十方ニコライ!
“ポルナルーニエ”:リアクション不可攻撃です
“ポルナルーニエ”:41DX7
DoubleCross : (41R10[7]) → 10[1,1,1,2,2,2,2,3,3,3,3,3,3,3,4,4,4,4,4,4,4,5,5,6,6,6,7,7,7,7,7,7,8,8,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,1,2,2,3,3,3,4,5,6,6,6,6,8,10]+10[5,7]+4[4] → 34
八十方織間:くっ……であれば成すすべがない
絹川善法:あっ
絹川善法:《隠された世界》いいですか?
GM:何ッ
絹川善法:視界単体 判定直前 その攻撃を対象:単体に変更。
“ポルナルーニエ”:では対象ニコライ!
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:115->125)
八十方織間:ありがてえ~
ニコライ:リアクション不可攻撃でしたっけ
ニコライ:なんも出来ないのでダメージどうぞ!
GM:≪獣の王≫でリアクション不可です
“ポルナルーニエ”:ダメージ!
“ポルナルーニエ”:4D10+82+14D10
DoubleCross : (4D10+82+14D10) → 33[8,10,5,10]+82+68[9,3,1,9,6,9,2,1,6,4,6,2,1,9] → 183
“ポルナルーニエ”:E
ニコライ:Oh………
“ポルナルーニエ”:Eロイス≪サディスティック10≫
“ポルナルーニエ”:ダメージダイスの10の数×10点HPを回復します
ニコライ:20点回復か!
GM:そういうこと!
ニコライ:問答無用で死ぬので
ニコライ:小泉千浪/親近感/〇猜疑心
ニコライ:これでロイス取得してタイタス昇華
ニコライ:復活!
GM:
“ポルナルーニエ”:巨大な狼が、腕を振り上げる。
“ポルナルーニエ”:ただそれだけの──何の異常性も無い攻撃。
“ポルナルーニエ”:だが、それ故に。
“ポルナルーニエ”:何よりも鋭利な爪。何よりも強靭な骨。何よりも強い筋肉。
“ポルナルーニエ”:ただ純粋に研ぎ澄まされた、剥き出しの野生の暴威そのものが。時に何よりも対処不能な攻撃となる。
ニコライ:黒い奔流が聖者の奇跡の様に真っ二つに割かれる。
“ポルナルーニエ”:獲物を仕留めんと振るわれるその爪牙から逃れることは、何人たりとも叶わない──
“ポルナルーニエ”:本来であれば。
ニコライ:「 」
ニコライ:獣の声。それは苦悶か。それとも──
ニコライ:強大な獲物を見つけた喜びか。
アルチョム:“ポルナルーニエ”が腕を振り上げたと同時。
アルチョム:てちてち、と。
アルチョム:何処からともなく現れた、"耳あて帽子(ウシャンカ)"を被った二頭身の妖精が。
アルチョム:にこりと微笑みながら。八十方織間を守るように立ち塞がると。
アルチョム:ぴゅう、と指笛を鳴らす。
アルチョム:瞬間。
アルチョム:てちてち。
アルチョム:てちてち。てちてち。
アルチョム:てちてち。てちてち。てちてち。
アルチョム:無数の妖精が。列をなし。膨れ上がり。
アルチョム:あっという間に巨大な壁を積み上げ、狼の凶手と激突し、霧散する。
八十方織間:「ッ……」 腕で身を庇いながら、その様を見届ける。そして、常ならば反撃にかかっている自分が硬直していることに気付いた
“ポルナルーニエ”:「……」爪の感触で仕留め損ねたことを理解し、ほんの少し身を揺らす。
八十方織間:恐るべき暴威を前に、自覚すらできぬほどに立ち竦んでいたのだ
八十方織間:「……助けられたか」 小さく漏らし、改めて拳を構え直す
小泉千浪:その攻防をみやって。「……へえ」
小泉千浪:「あの人達が、UGNで最強クラスなのかと思ってましたけど」
小泉千浪:「あながち、そういうわけでもないんですかね」
小泉千浪:「やるもんですねえ」
“ポルナルーニエ”:「……鼠が」
“ポルナルーニエ”:「無駄な足掻きを……」
“ポルナルーニエ”:苛立たし気な唸りが、喉の奥から漏れる。
GM:
GM:行動値6、絹川くんの手番です。
絹川善法:は~い
絹川善法:マイナーでサーシャにエンゲージ。
絹川善法:メジャーでサーシャに素殴り!
GM:来い!
絹川善法:1dx+6
DoubleCross : (1R10+6[10]) → 1[1]+6 → 7 → ファンブル
絹川善法:ふふ
GM:オイオイオイ
ニコライ:ふふ
絹川善法:《妖精の手》。
絹川善法:1dx+16
DoubleCross : (1R10+16[10]) → 10[10]+4[4]+16 → 30
ニコライ:すげえ!
絹川善法:あっラッキー
絹川善法:これでいきましょう
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+4した(侵蝕率:125->129)
GM:野郎~~
サーシャ:≪復讐の刃≫
サーシャ:9DX7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[1,1,3,4,4,4,5,9,10]+10[4,7]+2[2]+2 → 24
サーシャ:3D10+50+2D10
DoubleCross : (3D10+50+2D10) → 12[1,10,1]+50+7[2,5] → 69
GM:ダメージ受けてダメージ来い!
絹川善法:4d10+32+11
DoubleCross : (4D10+32+11) → 24[4,6,8,6]+32+11 → 67
絹川善法:死ぬ!"ポルナルーニエ"にロイスとってタイタス昇華!復活!
サーシャ:残りHP1なので……戦闘不能!
サーシャ:復活エフェクトはありません。
絹川善法:ヨシ!
GM:
絹川善法:既に布石は打ってある。
絹川善法:戦闘の火蓋が切って落とされる前。認識を弄り、強く刻み込んでやった。
絹川善法:目の前のこの優男は。絡め手が主体の、支援と妨害に徹するオーヴァードなのだと。
絹川善法:ゆらりとした足取りでサーシャの元へ。
絹川善法:気づかない。
絹川善法:"キキーモラ"が目の前に迫っていることに。
絹川善法:それは光学迷彩によるものでもなく。保護色によるものでもない。
絹川善法:純粋な白兵戦闘力では。"ラスコヴィーチェ"。"テイルバイト"。"ハーティスコール"。
絹川善法:この場の誰一人にも、遠く及ばない絹川善法が。
絹川善法:唯一会得した、"隠密白兵戦闘術"────"隙間(ハイエイタス)"。
サーシャ:注視しているのは、強力な戦闘力を持った別の敵。リーリヤであり、ニコライであり、八十方であり、小泉だ。
サーシャ:「チッ……!」動かれる前に仕留めようと、小泉に向けて拳を構えようとする。
絹川善法:「一生分より重い、後悔か」
絹川善法:気付けばサーシャの目の前に。涼し気な顔をした少年がひとり。
絹川善法:彼女の右手を固く握りしめている。
サーシャ:「ッ!?」びくり、とその身体が硬直する。
サーシャ:「なっ……」
絹川善法:「にゃん丸!」
にゃん丸:己の名を叫んだ主の呼び声と同時。
にゃん丸:サーシャの足元。暗い影から。黒い獣耳をひくひくと揺らし、黒い装束に身を包んだ妖精が。
にゃん丸:構えるのは主の針。繋いだ手と手を、糾うように。
絹川善法:純白の糸。善法のレネゲイドで編まれたそれが。みるみる内に、サーシャを絡め取っていく。
絹川善法:「あの、後悔ってやつさ」
絹川善法:「妥協しない?」
サーシャ:「な、あぁっ!?」
サーシャ:咄嗟に振りほどこうとするが、単純な膂力では拘束に対し相性が悪い。体力もほぼ残っていない。
サーシャ:「妥協……!?」
絹川善法:「一生分より重い、後悔をリーリヤさんに味合わせるってヤツ」
絹川善法:「"一生分"の。後悔にしないかって」
サーシャ:「ああ!?何言って……!放しなさいよ!!」
絹川善法:ハハ、と笑いながら。「やってみろよ」
サーシャ:「っ、あぁあああぁああっ……!」みしみしと全力で力を込めて。だが拘束は解けない。純白の糸が血に染まっていく。
サーシャ:「ざっ……けんなッ……!!」
絹川善法:砕けそうな己の手。苦悶な表情を浮かべつつも。
絹川善法:絶対に離さない。
絹川善法:「きみはさ。頑張れる人だよね」
絹川善法:「嫌いと言った。この街も」
絹川善法:「知る、努力をしてくれた」
サーシャ:「……?」憤怒と共に、怪訝な表情。
絹川善法:「そんな君が……」「何で?」
絹川善法:「何で、リーリヤさんの事を。知る努力をしないんだよ」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:縛られた妹に目をやる。
サーシャ:「知っっってるわよ!!」
サーシャ:「そいつはあたしの元姉で……それで……」
サーシャ:「……裏切り者のクソ女よ!!全部知ってる!!」
絹川善法:「……」
絹川善法:「憎かったんだろ」
絹川善法:「寂しかったんだろ」
絹川善法:「自分を残して、行ってしまった家族に……」
絹川善法:「やっと、会えたんだろ……?」
絹川善法:でもさ。
絹川善法:「ここで、彼女を。殺してしまったら」「死んでしまったら」
絹川善法:「その想いも。いずれ消えて無くなってしまう」「……マジで辛いよ、それ」
サーシャ:「…………!」
サーシャ:ぎり、と、犬歯を軋ませる。
サーシャ:「……うる、さい…………!」
サーシャ:「分かってんのよ……そんな事…………!」
サーシャ:「じゃあどうすればよかったって言うのよ!!あたしは!!」
絹川善法:ぎりぎり、と糸が彼女の四肢を縛る。指の先すら動かせず。
絹川善法:「決まってるだろ」
絹川善法:「文句を言えよ」「駄々をこねろよ」
絹川善法:「これから一生かけて」「自分を置いてしまったことを。後悔させてやればいい」
サーシャ:「……っ……」
サーシャ:がくん、と体勢を崩し、とうとう体力が尽きて床に転がる。
サーシャ:「……何で……」
サーシャ:じわりと涙が滲む。
サーシャ:「あたしを……連れてってくれなかったの……」
サーシャ:「……お姉、ちゃん……」
サーシャ:リーリヤに向け、一筋涙を零し。力尽きて意識を失う。
リーリヤ:「…………」
ニコライ:絹川とサーシャの会話の間、
ニコライ:この場は水を打ったように静かだった。
ニコライ:黒い奔流も凪ぎ、狼の脚が振り上がることもない。
ニコライ:西洋では、不意に訪れた静寂をこう称することがある。
ニコライ:”天使が横切った”。あるいは──
ニコライ:”妖精が横切った”、と。
リーリヤ:「……サーシャ」倒れ伏した妹を見て、静かに呟く。
リーリヤ:「……ごめん」
GM:
GM:行動値4、小泉さんの手番です。
小泉千浪:マイナーで9m前進
小泉千浪:メジャー:「シャット・オープン・クラップ・シャット・オープン・クラップ」
小泉千浪:《コンセントレイト:キュマイラ》《妖の招き》《吹き飛ばし》《原初の赤:斥力の鎚》《原初の灰:拒絶の業火》《シャドーテンタクルス》。
小泉千浪:ポルナルーニエを攻撃。
GM:来い!
小泉千浪:14dx7+4
DoubleCross : (14R10+4[7]) → 10[1,1,2,4,4,6,6,7,7,8,9,10,10,10]+10[1,3,7,7,8,10,10]+10[3,4,7,8,9]+10[6,8,10]+6[4,6]+4 → 50
小泉千浪:いいかんじ
絹川善法:《力の法則》
絹川善法:ダメージダイス+8Dどうぞ。
小泉千浪:わーい
GM:ギャァ~~ッ
“ポルナルーニエ”:リアクション不可。
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+4した(侵蝕率:129->133)
GM:ダメージどうぞ!
小泉千浪:6d10+8d10+16+32 装甲有効
DoubleCross : (6D10+8D10+16+32) → 23[2,8,3,7,2,1]+25[5,1,2,2,4,1,1,9]+16+32 → 96
GM:ヒィィィィ
“ポルナルーニエ”:装甲が厚いので生存!
小泉千浪:1点でもダメージが通ればエンゲージに引き寄せて1m突き返します。
GM:通りました…………
小泉千浪:氷の茨でHPを失わせる。
小泉千浪:6d10
DoubleCross : (6D10) → 31[2,1,10,10,4,4] → 31
GM:ギィ~~ッ
“ポルナルーニエ”:超瀕死!
小泉千浪:さらにもう一回エンゲージに引き寄せて1m突き返します。
小泉千浪:氷の茨でHPを失わせる。
小泉千浪:6d10
DoubleCross : (6D10) → 36[1,8,3,9,8,7] → 36
GM:ギャアア~~~~ッッッッ
“ポルナルーニエ”:HP0
“ポルナルーニエ”:≪魔獣の証≫で復活します
小泉千浪:小泉千浪の侵蝕率を+17 (侵蝕率:143->160)
GM:
小泉千浪:姿勢を極端に低くして構えている。
小泉千浪:彼女らのやり取りは、目に入っていない。
小泉千浪:その場の強者にこそ、集中は注がれる。
小泉千浪:静寂を置き去りにして、駆け出す。
“ポルナルーニエ”:「千浪────」白銀の大狼が唸る。
小泉千浪:「育て方」一気に距離を詰める。「ちゃんと見てくださいね」
小泉千浪:「どう育ったか」
“ポルナルーニエ”:その身を捕らえんと開かれた巨大な顎門が、空を切る。
小泉千浪:下だ。潜り込んでいる。
小泉千浪:「結んで」かちあげるように掌底。
“ポルナルーニエ”:「ガッ……」
小泉千浪:「ひらいて」蹴り上げてさらに突き上げる。
小泉千浪:打撃の瞬間。
小泉千浪:「手を打って」捻り上げる。脚からは爪のようなものが——
小泉千浪:否。
小泉千浪:それは蝕。
小泉千浪:陽からさえ熱を奪い取る、蝕の爪を持つ狼。
小泉千浪:その肉体を、体の熱を、虚無へと刳り去る。
小泉千浪:「日本の童謡。知ってます?」
“ポルナルーニエ”:「グッ……ガッ」「ゴ。ァッ……!」連続して苦悶の声が漏れる。超硬質の牙に罅が入り、べきん、とへし折れる。
小泉千浪:「お母さんが、昔」それで終わりではない。折れた牙を掴む。
小泉千浪:「聞かせてくれたんです」そのまま背中を入れて。
小泉千浪:足払い。
小泉千浪:浮かせたところを叩きつけるように投げ飛ばす。
“ポルナルーニエ”:「…………!!」
“ポルナルーニエ”:到底信じ難い光景。
“ポルナルーニエ”:白銀の巨体が、ぶわりと宙を舞う。
小泉千浪:「結んで」
“ポルナルーニエ”:「千、浪ッ…………!」
小泉千浪:そのまま手を離し、地面について宙返り。
“ポルナルーニエ”:逃れようのない空中で、声を……悲鳴を上げる。
“ポルナルーニエ”:「千浪ーーーーッ!!」
小泉千浪:全身のバネを使って踵落としを入れる。「ひらいて」
小泉千浪:「手を打って」拳打。
小泉千浪:一撃ではない。無数の。
“ポルナルーニエ”:その悲鳴も、怒号も、執拗な追撃に掻き消される。
小泉千浪:狼(かみ)超える神(かみ)の速度。
小泉千浪:それは学んだもの。獣ではなく、人として。
小泉千浪:統戦部の鬼札より。愛しき兄弟子より、見て、追いついた札。
小泉千浪:目にも留まらぬ連撃が、巨体を撃ち続ける。
小泉千浪:「その手を上に」「その手を下に」「その手を頭に」「その手を膝に」
小泉千浪:「手を打って手を打って手を打って手を打って手を打って」
小泉千浪:「おっと」唐突に飛び退く。
小泉千浪:「感想聞くまでに終わらせちゃダメですよね」
小泉千浪:「どうです。いい女になりました?」
“ポルナルーニエ”:「…………」
“ポルナルーニエ”:白銀の毛並みが、今や真っ赤に染まっている。
“ポルナルーニエ”:ずるずると足を引きずり、立ち上がる。常軌を逸した破壊の嵐の前に、むしろ原型を留めていることが驚異的と言えるだろう。
“ポルナルーニエ”:「何だ、お前は…………」
“ポルナルーニエ”:「……お前が……」
“ポルナルーニエ”:獣の声ではない。
“ポルナルーニエ”:狼のものでない。それは人の、被食者の恐怖の滲んだ声。
“ポルナルーニエ”:「本当に、俺の娘なのか……?」
小泉千浪:「千浪・ロマーノヴナですよ」
小泉千浪:「父ロマンの——浪漫の字を継いだ者です」
小泉千浪:「そして、母百夜の——百を超える千の字を持つ者です」
“ポルナルーニエ”:「……」
“ポルナルーニエ”:「……いいだろう」
“ポルナルーニエ”:見る間に傷が塞がっていく。セルリーダーとしての能力、最も強く純粋な野生の肉体。
“ポルナルーニエ”:「実力は分かった。俺の後継に相応しい……後は」
“ポルナルーニエ”:「連れ帰って、家族として1から教育してやる」
小泉千浪:「それは困ります。まだこの国、色々見たいところがあるんですから」
小泉千浪:「あとそうだ」振りむく。「さっき」
小泉千浪:「何かしましたよね」絹川くんを向く。
絹川善法:暴力の顕現のような光景に。あんぐりと空いていた口を慌てて閉じて。
絹川善法:「あ、ああ……」「礼なら、コイツに」
小次郎:善法の足元に隠れながら。鼻息荒く、興奮した様子で千浪を見つめている。
小泉千浪:「わっ面白いですねえ、それ」
小次郎:ちょんまげ頭に袴を履いた、古風な妖精。
小泉千浪:「ありがとうございます」ペコリと頭を下げる。「助かりました」にへらと笑う。
小次郎:照れくさそうに、姿勢良く一礼する。
“ポルナルーニエ”:巨体の毛並みがざわめくように変化していく。攻撃に適したものから、鎧のようなそれへと。どんな追撃であろうと、最初の一撃を受け付けなければ意味は無い。
GM:≪魔獣の証≫が使用されたので、“ポルナルーニエ”の行動が変化します。
GM:次の手番、マイナーアクションで≪幻想の獣王≫を解除し、与えるダメージが低下。以降リアクションがLV10の≪竜鱗≫になります。
GM:クリンナップ、第1ラウンド終了。
八十方織間:おやおや
絹川善法:何かお忘れのようですな…
小泉千浪:手番!
GM:何ィ~~??
GM:おるやんけ!!
GM:あれだけ殴っておいてこいつ
GM:行動値0、八十方さんの手番です。
八十方織間:ありがとうございます。確かにきつめの装甲ではあるが……
八十方織間:殴ってみなければ分からない! 《コンセントレイト:エグザイル》+《妖の招き》!
八十方織間:10dx7+5
DoubleCross : (10R10+5[7]) → 10[2,4,4,4,4,6,6,7,8,10]+10[1,4,10]+4[4]+5 → 29
絹川善法:ウオオ《妖精の手》!
八十方織間:ありがたい!35から再スタート!
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+4した(侵蝕率:133->137)
八十方織間:1dx7+35
DoubleCross : (1R10+35[7]) → 3[3]+35 → 38
絹川善法:バディムーヴ!
絹川善法:+3どうぞ!
GM:何だとォ~~
八十方織間:ありがたすぎる!達成値41!
GM:次のマイナーまではリアクション不可のまま!
GM:ダメージどうぞ!
八十方織間:5d10+18+32+15+10
DoubleCross : (5D10+18+32+15+10) → 30[1,8,1,10,10]+18+32+15+10 → 105
GM:ほぎゃ~~~~
八十方織間:及びはしたが……!
絹川善法:やは~♡
GM:ピュアキュマ魔獣の証+侵蝕ボーナスで復活、装甲を引いて……
GM:残り体力は13!
八十方織間:形成されゆく硬化体毛の鎧。その隙間に、捩じ込まれるものがある。
八十方織間:腕である。……身長よりも長く伸びた腕は、確かに鉄のそれであるが、
八十方織間:同時に、脈動している。戦いの中で流れた血が、神経に代わり意志を伝達する導線に滲み——啜られ、一体化している。
八十方織間:エグザイルシンドロームの持つ、無機物の取り込み。もはやその鋼鉄は、隠喩明喩の類ではなく、事実として八十方の腕そのものである。
八十方織間:あるいはそれに特化したものを『器物使い』と呼ぶこともあるだろう。八十方はその域にまでは達しないが。
八十方織間:「図体ばかりデカくなった獣の」
八十方織間:「……顎を打ってやるには!」
八十方織間:十分だ。至近より放たれるストレートな打撃と大差ない技術で、しかしそれ以上の威力と重量でもって、拳が振り抜かれる。
“ポルナルーニエ”:「グォ、アァアアアッ!!」
“ポルナルーニエ”:体格の差は歴然。だがその拳に、狼は半ば吹き飛ばされるようによろめいて、血飛沫を撒き散らす。
“ポルナルーニエ”:「U、G、N…………!!」
“ポルナルーニエ”:「UGNの、狗共があぁあああッ!!」
八十方織間:「……終わった気に、なっているんじゃないぞ。蒙昧な獣。"ヴォルチャ・スタヤ"め」
八十方織間:口元に流れ滴る血を、啜るように拭いながら
八十方織間:「礼参りなんだ。止まらんぞ。お前たちが。……止まるまで!」
GM:
GM:クリンナップ。ラウンド1終了。
八十方織間:八十方織間の侵蝕率を+4した (侵蝕率:142->146)
GM:ラウンド2
GM:セットアップから!
小泉千浪:《原初の黄:氷の茨》
絹川善法:なし!
小泉千浪:侵蝕率+3 (侵蝕率:160->163)
ニコライ:《加速装置》!行動値9→25
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+2した(侵蝕率:123->125)
“ポルナルーニエ”:≪予告された終焉≫
“ポルナルーニエ”:クライマックス終了までに“ポルナルーニエ”を倒せなかった場合、リーリヤは殺害されます。
八十方織間:こちらも不要であろう。なし!
GM:ではイニシアチブ、行動値25、ニコライの手番です。
ニコライ:マイナーなし。メジャーで《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:獣の力》《獣王の力》
ニコライ:対象はポルナルーニエ
GM:判定どうぞ!
GM:NPCカードも使えます
ニコライ:NPCカード:獣牙使用。
ニコライ:メジャー判定ダイス+10、C値-2!
ニコライ:あ、それとオートで《デトネイトモード》。
ニコライ:《原初の灰:デトネイトモード》でしたすいません
ニコライ:武器攻撃力を2倍にします。
ニコライ:16→32に
ニコライ:メインプロセス後武器破壊
ニコライ:125→130
GM:ヒィ~~~ッッ
GM:判定どうぞ!
ニコライ:はい!
ニコライ:24dx5+4
DoubleCross : (24R10+4[5]) → 10[1,1,1,1,2,2,2,3,3,4,4,5,7,7,7,7,9,9,9,9,9,9,10,10]+10[1,1,3,4,4,5,5,7,8,9,9,10,10]+10[1,1,4,5,6,9,10,10]+10[1,3,8,10,10]+10[3,5,6]+10[4,6]+10[5]+10[6]+2[2]+4 → 86
絹川善法:《妖精の手》!
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+4した(侵蝕率:137->141)
GM:やめろーーーッ
ニコライ:振り足します
ニコライ:1dx5+94
DoubleCross : (1R10+94[5]) → 3[3]+94 → 97
絹川善法:《バディムーブ》!
GM:こ、こいつ
ニコライ:達成値100!
絹川善法:ダメージロール前に
GM:最高に気持ちいいバディムーブ使ってんじゃねーぞ!
絹川善法:《力の法則》もします宣言
絹川善法:きもちいいね♡
ニコライ:ヤッター!リアクションどうぞ!
“ポルナルーニエ”:まだ自分の手番が来てないので≪幻想の獣王≫が解除できてません
“ポルナルーニエ”:リアクション不可!
ニコライ:ダメージ!
GM:ダメージどうぞ!
絹川善法:では力の法則で+8Dどうぞ!
絹川善法:絹川善法の侵蝕率を+4した(侵蝕率:141->145)
ニコライ:11d10+8d10+32+34+32 装甲有効
DoubleCross : (11D10+8D10+32+34+32) → 47[5,10,2,6,2,8,2,3,2,2,5]+38[1,5,9,4,3,3,5,8]+32+34+32 → 183
ニコライ:183ダメージ!
GM:???????????????????
GM:レベル10龍鱗あっても余裕で死ぬじゃねーか!
絹川善法:絆の力
“ポルナルーニエ”:HP0!
“ポルナルーニエ”:復活エフェクトはありません。
GM:戦闘終了です。
GM:
ニコライ:”ポルナルーニエ”が最後の力を振り絞り、
ニコライ:地面に爪を突き立てるのを見る。
ニコライ:ニコライの獣化が一瞬だけ解け、
ニコライ:普段のような優しげな声がした。
ニコライ:「リーリヤ。」
ニコライ:「いいですね?」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:1秒にも満たない、だが確かな逡巡があり。
リーリヤ:「ああ」
リーリヤ:「頼む」
リーリヤ:ニコライに頷きかける。
ニコライ:「……では、」
ニコライ:「”ラスコヴィーチェ”が狼(あなた)を護ることを誓います。」
ニコライ:「これから先、あなたという輩を裏切らないことを、誓います。」
ニコライ:優しいが、力強い声でそう告げて、
ニコライ:再び、獣が顕現した。
“ポルナルーニエ”:狼が咆哮する。究極の狩猟者の姿。神の獣が爪を、牙を打ち鳴らす。
ニコライ:「確かに我々は”UGNの狗”だ。”ポルナルーニエ”。」
ニコライ:「だが我々は餌(かね)で変(飼)われやしない。」
ニコライ:「心に鎚で刻んだ正義でのみ動く。」
ニコライ:”■■■■”が咆哮し、狼の声を掻き消す。
ニコライ:獣の影から現れ出でるのは、恐怖。
ニコライ:対峙する人間の恐怖を、鏡のように映し出す。
ニコライ:”ポルナルーニエ”の目の前に、斃れたはずのリーリヤの従者たちが現れた。
“ポルナルーニエ”:「な──」
“ポルナルーニエ”:狼の瞳に、一瞬、昏い影が過る。
“ポルナルーニエ”:恐怖を抱くのは生物としての本能であり──
“ポルナルーニエ”:或いは、それに従い、その力ですぐに逃げ出していれば、彼の運命は変わっていたのかもしれない。
“ポルナルーニエ”:だが狩猟者の具現たる力を振るいながら、“ポルナルーニエ”はあまりにも人間だった。
“ポルナルーニエ”:「グ……」
“ポルナルーニエ”:恐怖が沸き上がる。内に仕舞い込んでいたそれが噴出する。
“ポルナルーニエ”:群れの統率者(セルリーダー)として誰よりも家族の教えに漬かりながらも、それを捨てたかつての少女。
“ポルナルーニエ”:狼でありながら狼でない、惰弱なはずでありながら──何度殺そうとしても、こうして生き延びる。
“ポルナルーニエ”:自分と似ているようで、まるで違う生き方の獣。
“ポルナルーニエ”:リーリヤに抱いたその恐怖を──
“ポルナルーニエ”:「オォオォオオオオオオオッ!!」
“ポルナルーニエ”:逃げるのでなく、掻き消そうとして巨大な爪を振るう。
“ポルナルーニエ”:幻影の従者たちが掻き消され……
“ポルナルーニエ”:「ハッ……!」
“ポルナルーニエ”:「……!?」
リーリヤ:その時には、既に。
リーリヤ:“ポルナルーニエ”の腹の下に潜り込んでいる。
リーリヤ:長く伸びた爪。犬歯は牙となって。
リーリヤ:獣と化した腕が、“ポルナルーニエ”の片脚を抉り取る。
“ポルナルーニエ”:「────!!」
“ポルナルーニエ”:大音響の絶叫が轟いて。
リーリヤ:「……ニコライ!!」
リーリヤ:叫ぶ。
ニコライ:それに反して、高く跳躍する。
ニコライ:右手に持つは、墓標めいた黒い杭。
ニコライ:重力と体重。正義と復讐。
ニコライ:全てが込められた杭が、”ポルナルーニエ”の心臓に振り下ろされた。
“ポルナルーニエ”:全てを阻む鋼のような筋骨も、その一撃を防ぐことは出来なかった。
“ポルナルーニエ”:「ガ……ハッ……」
ニコライ:絶叫が消えた。時が止まったかのように、この場にいる全員が動きを止めた。
ニコライ:ポルナルーニエのか細い呼吸音と、血が噴き出して地面に落ちる音だけが響いている。
リーリヤ:「……」
リーリヤ:地に伏した獣を見て、半ば呆然と立ち尽くしている。
ニコライ:「………。」
リーリヤ:己の人生を縛り付けていた鎖を失って、同時に、途方もない荒野に放り出されたかのように。
ニコライ:「リーリヤ。」
リーリヤ:「……」ゆっくりと目を向ける。
ニコライ:「終わりました。」
ニコライ:ニコライの侵蝕率を+8した(侵蝕率:130->138)
リーリヤ:「……ああ」
リーリヤ:何も変わらぬ、氷像のような表情で。
リーリヤ:だがニコライにだけは、彼女が泣いているのだと分かった。
リーリヤ:「……終わったな」
ニコライ:”ポルナルーニエ”を一瞥して、リーリヤに歩み寄る。
ニコライ:そのまま彼女を抱きしめる。
ニコライ:「はい。」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:腕の中、静かに黙り込んで。
リーリヤ:やがてその肩は、小さく震え出した。
GM:---
GM:
GM:---
GM:バックトラックです
GM:Eロイスはこちら
GM:
ザトミェーニエ
≪悪意の伝染≫
≪囚人の鳥籠≫
クロ
≪悪夢の鏡像≫
≪ファイトクラブ≫
ポルナルーニエ
≪サディスティック10≫
≪サディスティック10≫
≪サディスティック10≫
≪予告された終焉≫
≪超越活性:竜鱗≫
≪超越活性:竜鱗≫
GM:10個です 振りたくばお振り!
絹川善法:振る!
ニコライ:振る!
八十方織間:10個あるか……これでいこう
絹川善法:145-10d10
DoubleCross : (145-10D10) → 145-58[3,1,3,8,8,9,9,8,3,6] → 87
ニコライ:138-10d10
DoubleCross : (138-10D10) → 138-50[10,4,2,3,1,5,8,6,10,1] → 88
八十方織間:146-10d10
DoubleCross : (146-10D10) → 146-61[6,9,2,4,7,3,9,4,10,7] → 85
ニコライ:そして一倍!
ニコライ:88-4d10
DoubleCross : (88-4D10) → 88-32[10,9,4,9] → 56
八十方織間:素振り
ニコライ:おおっと、3点だ
八十方織間:85-3d10
DoubleCross : (85-3D10) → 85-17[8,5,4] → 68
絹川善法:等倍!
絹川善法:87-4d10
DoubleCross : (87-4D10) → 87-14[8,3,1,2] → 73
八十方織間:400000点くらいかな
小泉千浪:163-10d10
DoubleCross : (163-10D10) → 163-49[9,5,1,8,5,4,2,1,4,10] → 114
絹川善法:5点(謙虚)
小泉千浪:1倍で振ります
小泉千浪:114-5d10
DoubleCross : (114-5D10) → 114-27[3,6,9,2,7] → 87
小泉千浪:5点!
GM:Dロイスは≪野獣本能≫≪対抗種≫≪亜純血≫で3つ
GM:シナリオ10+いつもの5と合わせて28点
GM:これに侵蝕点を足してネ
小泉千浪:33!
絹川善法:33点!
ニコライ:31点!
八十方織間:32点!
GM:OK!贈呈します!というわけで全員帰還!お疲れさまでした~!
ニコライ:お疲れさまでした!いただきます!
八十方織間:これでまた食べて行けるでえ……
絹川善法:おつかれさまです!モグモグ!
小泉千浪:わ~い
ニコライ:先に絹川さんからやっ照ったほうがいいんじゃないかな
ニコライ:やってったほうが
ニコライ:とりあえず。
絹川善法:UGN~ンですものね
ニコライ:やりつつ今日どの組まで終わるかを見て
ニコライ:日程すり合わせよう!
GM:
GM:---
GM:ED/絹川善法
GM:---
GM:UGN 面会室
GM:---
GM:斯くして“ヴォルチャ・スタヤ”の作戦は阻止され、来日中の構成員は全員が制圧・拘束された。
GM:リーダーが不在となったセルだが、後継者の目途は立たずにいるようだ。
GM:事件から数日。君はUGNに拘留中のサーシャのもとに、面会に訪れた。
サーシャ:「……」
サーシャ:強化ガラスの向こうから、ふてぶてしく君を睨む。
サーシャ:「何しに来たのよ」
絹川善法:頬杖を突き、じっと彼女の不満げな表情を見つめて。
絹川善法:「調子。どうかなって」
サーシャ:「いいワケないでしょ」
サーシャ:「喧嘩売ってんの?」
サーシャ:がるるる、と唸り声が聞こえてきそうな様子。
絹川善法:「だよね~!」ははは、と年頃の少年のように笑いあげて。
絹川善法:「"ポルナルーニエ"が。死んでからさ」
絹川善法:「頭を失った“ヴォルチャ・スタヤ”は。酷く、内輪で揉めているみたいだね」
サーシャ:「……」
サーシャ:「……そう。まあ、当然でしょうね」
サーシャ:「筆頭候補のあたしもこのザマだもの」
絹川善法:こくりと頷き。
絹川善法:「あれ程の爺様がトップだったんだ」「そう簡単に代わりなんか見つかりっこない」
サーシャ:「……」
絹川善法:「オレはてっきり。あの"ハーティスコール"が欲かいて乗っ取るんじゃないかって」
絹川善法:「ヒヤヒヤしてたもんだけど」「戦闘が終わったら。あっさり姿を消しちゃったし……」
サーシャ:「マジで何なの?あの女……」
絹川善法:う~ん、と頭を抱えて。
絹川善法:「オレが聞きてえよ……」
サーシャ:苛立たし気に胡坐をかく。
サーシャ:「いきなり出てきて後継者候補とか言われて……」
サーシャ:「かと思ったら頭おかしいこと言って、リーダーをボコボコにして……」
サーシャ:「それで消えた?意味わかんないわよ」
絹川善法:「……天災にでも遭ったと思うしか」
絹川善法:無ぇのかな……と憂鬱に呟く。
サーシャ:「天災、ね……」
サーシャ:「……それも弱肉強食ってやつか」
絹川善法:「………」
絹川善法:「リーリエさんには? 会った?」
サーシャ:「……」
サーシャ:「何度か来てたらしいけど」
サーシャ:「会ってないわ。こっちから断ってやった」
絹川善法:眉を寄せて。「なんでさ」
サーシャ:「何でって……」
絹川善法:「折角……その……」
絹川善法:「………」
絹川善法:「仲直りする、機会じゃん」
サーシャ:「……」
サーシャ:目を逸らして黙り込む。
絹川善法:「置いて行かれて……」「どうしようもなく、憎くて」
絹川善法:「その事を思い出す度に。胸が爆発しそうになる」
絹川善法:「けれどさ……」「オレと違って……キミはまだ、やりなおせるじゃん」
絹川善法:「正直さ」
絹川善法:「スッゲー、羨ましいよ」
サーシャ:「……オレと違って……って」
サーシャ:「何よそれ。どういうこと?」
絹川善法:頬をぽりぽり、と掻いて。
絹川善法:「オレ。親父もお袋も」「もう居ないから」
サーシャ:「……」
絹川善法:指先から微量のレネゲイドを発し。因子で陣のようなものを描く。
絹川善法:「こんなモンが発現したあたりだったかな」
絹川善法:「何にも言わずに、二人とも。消えちまった」
サーシャ:「消えたって……」
サーシャ:「捨てられた……ってこと……?」
絹川善法:「………」
絹川善法:「かもね」あはは、と力なく笑う。
サーシャ:「…………」
サーシャ:意外な境遇に、それまでの言葉を思い返して気まずさを感じている。
絹川善法:「ええと……」
絹川善法:その様子を見て、しどろもどろになりつつ。
絹川善法:「しまったな。昔話なんか話すつもりじゃなかったんだけど……」
絹川善法:「とにかくさ!」
絹川善法:「あの日。初めて会ったとき」
絹川善法:「キミが嫌いとはっきり言った、この街のことを……」「オレは、嫌いではない……みたいな、曖昧な表現をしちゃったんだけど」
絹川善法:「今は。ハッキリと言える」
絹川善法:「オレは。大事な人たちが大勢いる、この街が」
絹川善法:「好きなんだ」
サーシャ:「……」
サーシャ:「……そう」
絹川善法:「だから。この街に迫る脅威に立ち向かう、この仕事に……」「誇りを持ってる」
サーシャ:僅かに表情を緩める。その瞳の内に、家族について想う自分と同じものを感じてか。
絹川善法:「"筆頭候補"を頭に据えようと。"ヴォルチャ・スタヤ"が襲来したって……」
絹川善法:「また、何度だって追い返してやるさ」
サーシャ:「……そうみたいね」
絹川善法:「……時間なら。沢山、あるんだ」
絹川善法:「ゆっくりでいい」「で。少しでも。気が変わったなら……」
絹川善法:頭を下げて。「会ってあげて。彼女に」
サーシャ:「……………………」
サーシャ:「……あたしだって……」
サーシャ:「そんなこと……分かってるけど……」ごにょごにょと言う
サーシャ:「……わかんないのよ……」
絹川善法:「………」
絹川善法:訝しげな目で。
絹川善法:「わかんないって……」
絹川善法:「………謝り方?」
サーシャ:「…………」
サーシャ:頬を染めて、目を逸らす。
サーシャ:「今更……」
サーシャ:「どんな顔して会えばいいってのよ……」
絹川善法:「………きみ」「オレより、歳上じゃなかった?」
絹川善法:肩が震えている。
サーシャ:「……っはあ!?」
サーシャ:がたんと立ち上がって
サーシャ:「関係あるわけ!?そんなの……こら!!」
サーシャ:「笑ってんじゃないわよ!!」
絹川善法:「っ、くく……!」「いや、ゴメン。マジで……バカにするつもりは……っふふ」
サーシャ:「こいつ~~~~っ……!」怒りで肩が震えている。
絹川善法:ズレた眼鏡を元の位置へと直しつつ。
絹川善法:「なんか……安心しちゃったなぁ」
サーシャ:「……何がよ」
絹川善法:「雪解けも近い……そんな所じゃん?」
サーシャ:「…………」
サーシャ:「……ふん」
サーシャ:否定はせずに、ただそっぽを向いて。
サーシャ:「……あんた」
絹川善法:「ん?」
サーシャ:「ヨシノリって言ったわよね」
サーシャ:「また来なさいよ」
サーシャ:「ここの食事、口に合わないの」
サーシャ:「あたしの好み、知ってるでしょ?」
サーシャ:「差し入れして」
絹川善法:すっと席を立って。「勿論」
絹川善法:扉を開きながら。「あっ。そうだ……」
絹川善法:「キミからも言ってやってくれない?」
サーシャ:「?」
絹川善法:「"ノヴォルーニエ"は鼻が曲がるって死ぬほど喧しいし……」
絹川善法:「"ヴァス"ちゃんも。メシの量が少ないって毎日のように暴れて、困るんだ」
サーシャ:はぁ、と溜息を吐いて。
サーシャ:「……分かったわよ」
サーシャ:「言っとく。家族の不始末だからね」
絹川善法:「ありがと」
絹川善法:そう言って。絹川は去っていく。
絹川善法:直後。善法が強化窓に描いた陣から。
アルチョム:ぬっと。飛び出た小さな妖精が。窓をすり抜け。サーシャの足元の床へ、頭からごつん、と着地する。
サーシャ:「……っ!?」驚いてそれを見る。
アルチョム:頭を抑えながら。ふらふらと彼女に近づいていく。その手には。
アルチョム:身体に悪そうな、毒毒しい外見のスナック菓子と。小さなメモ。
絹川善法:『差し入れ。 親愛なる、あなたの友人より』
サーシャ:「…………」
サーシャ:しばらくそれを見つめて。
サーシャ:「……ふん」
サーシャ:妖精を手に載せて、ぐりぐりと指先で弄び。
サーシャ:「……能天気なヤツ」
サーシャ:そう言って、小さく笑った。
GM:---
GM:
GM:---
GM:ED/八十方織間
GM:---
GM:市内 梶田記念病院 病室
GM:---
GM:“ザトミェーニエ”に操作され、強制的に能力を行使させられた獅子堂奈乃は、数日間の検査入院の運びとなった。
GM:体力の消耗は激しいが、それ以上の汚染や異常は見受けられず、検査は無事に終えられた。
GM:退院を翌日に控えたこの日、君は彼女の病室を訪れていた。
獅子堂奈乃:「大丈夫だと言ってるのに、大袈裟なんですよねえ」
獅子堂奈乃:退屈しきっていたという様子で、ベッドの上で足を伸ばす。
獅子堂奈乃:傍らには点滴台。
獅子堂奈乃:「まあ、休んでいいということなら、せっかくなのでゆっくりしようかと思いましたが」
獅子堂奈乃:「やはりどうにも退屈で。参ってしまいますね」
獅子堂奈乃:「いい遊び道具が……」
獅子堂奈乃:「……いい遊び相手が来てくれてよかったです、先輩」
八十方織間:「……それが大袈裟だと言い切るためには、必要なことだっただろう」
八十方織間:「退屈だというのも、健康無事の証だ」
八十方織間:あまり見ないケーキ屋の箱を土産に置いて
八十方織間:「それ(遊び相手)が務まるかは知らないが……」
獅子堂奈乃:「先輩は本当にドが付く真面目ですね……おや」目ざとくそれを見つけて
獅子堂奈乃:「流石気が利きますね。どこのケーキですか?」箱を引き寄せる。
八十方織間:「ル・ポミエ。第十の方の店だ。俺もあまり食べたことはないが」
八十方織間:「フルーツが美味いらしい」 スポンジ生地よりもムースが目立つ、こぢんまりしたケーキがいくつか。皿とフォークも用意する
獅子堂奈乃:「わ」
獅子堂奈乃:「美味しそうですねえ。一緒に食べましょう、先輩」珍しく屈託のない上機嫌な笑みを見せる。
八十方織間:「……うむ」 その反応に、静かに、どこか満足気に頷く 「好きなのを選んでくれ。ええと、梨に、」
八十方織間:数えるように取り出しながら 「木苺に、ブドウ、グレープフルーツ……本当に小さいな」
八十方織間:「その気になったら一口で行けそうだ。ううむ……」
獅子堂奈乃:「いいですね、梨。好きなんです。それからいただきましょう」
獅子堂奈乃:「頂きます……」フォークで切り分け、ゆっくりと味わって。「……ふふ」
獅子堂奈乃:「美味しいです」
八十方織間:「……ふ」 つられて、微かに笑う 「好きなだけ食べてくれ,どれも、獅子堂が気にいると思って」
八十方織間:[]
八十方織間:「獅子堂が気に入ると思って店を見繕っていたんだ」
獅子堂奈乃:「……先輩が?」目を瞬く。
獅子堂奈乃:「それは……何というか」視線を彷徨わせ「少し意外ですね」
獅子堂奈乃:「普段からそんなに私のことを考えてくれているのでしょうかね」
獅子堂奈乃:茶化すように言う。
八十方織間:「別に普段からそれなりに、お前のことは考えているが……同僚として」
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:「……そうですか」再び黙々とケーキを食べ始める。
八十方織間:「今回はことさらに考えた。お前の好みそうなものが何か……あとは、その手の雑誌とか、色々見て」
獅子堂奈乃:「……」八十方に目を向ける。
八十方織間:少し気を抜いて、椅子に座り直す 「まあ、こういう形になったのは勿体ない気もしているが」
八十方織間:「獅子堂の舌に合ったんなら何よりだ。そこ外すのが、まあ最悪だったからな」
獅子堂奈乃:「まあ……」
獅子堂奈乃:「仮に合わなくても美味しいとは言っていましたが。そこまで気配りのできない女ではありません」
獅子堂奈乃:「ですが、ええ。美味しかったですよ、ちゃんと」
獅子堂奈乃:「……それにしても、お互いよく病院で会うものですね」
獅子堂奈乃:「そろそろ常連になってしまいますよ」冗談にもならないようなことを、笑みと共に言う。
八十方織間:「そう言われると怖いな」 苦笑しつつ 「まあ、仕方のないことだ。UGNとして戦うのが第一である以上は」
八十方織間:「俺もお前も。こうなることは避けられない。……まあ、今回ばかりは惜しかった気もするが」
八十方織間:「果たした任務と、今後のためならばな」
獅子堂奈乃:「今後のため……ですか」
八十方織間:「大袈裟な検査も退屈な入院も、今後の保証のためだ。ドが付く真面目と言われようと」
獅子堂奈乃:「……」
八十方織間:「真面目にしておくに越したことはない。だろう?」
獅子堂奈乃:「……そうですね」
獅子堂奈乃:「……先輩」
八十方織間:「大体のことは後で取り返しが……ん」
八十方織間:「何だ」
獅子堂奈乃:僅かに俯く。
獅子堂奈乃:「……私、怖かったです」
獅子堂奈乃:「あの時……先輩を、殺してしまうのではないかと思いました」
八十方織間:「……だろうな」
八十方織間:「恐ろしいことだ。力を人に……制御を手放したまま、向けてしまうということは」
八十方織間:「その怖さは良く分かる」
獅子堂奈乃:「……」「……後悔したんです、その時」
獅子堂奈乃:「先輩が、死んでしまうのではないかと思ったら……」
獅子堂奈乃:「どうしてもっと、素直に気持ちを伝えておかなかったのか、と」
獅子堂奈乃:「……先輩」
獅子堂奈乃:手を伸ばし、君の手を握る。
獅子堂奈乃:「素直にさせてくれませんか」
八十方織間:生活用義腕。その表皮は、感覚を生身のそれと大差なく伝えてくる。ある程度の代謝すら擬似的に再現している
八十方織間:それを握れば、僅かに強張って
八十方織間:「……大袈裟」
八十方織間:「だったろう、結局、それも」 抑えているが、わずかに声は上ずっている
獅子堂奈乃:「それでも。いつ」
獅子堂奈乃:「大袈裟でなくなるか……入院では済まなくなるか」
獅子堂奈乃:「分からないでしょう。私達は」
八十方織間:「…………」 目を閉じる。去来する過去。日常とは、ある日にもろくも崩れ去りうることを、実感として八十方は知っている
八十方織間:「……そうだな。UGNである限り……あるいは、そうでなくても、そうだろう」
八十方織間:「そうではあるが……」 僅かに目をそらし 「素直になると言うとは、つまり……?」
獅子堂奈乃:「…………」
獅子堂奈乃:「…………あの」
獅子堂奈乃:手袋越しに握った手に、力が籠められる。
獅子堂奈乃:「先輩」
獅子堂奈乃:「本気で言ってます?」
八十方織間:「……」 「いや、うむ……」
八十方織間:目を閉じる 「本当はその、日を改めてというか……ちゃんとした時と場とをで揃えるものだと思っていて……」
獅子堂奈乃:「それはいつですか?」
獅子堂奈乃:「どこなんですか?」
八十方織間:「……本来は」
八十方織間:「今日この時、そのケーキ屋での予定だったんだ」
獅子堂奈乃:「…………」
八十方織間:「ちゃんとした店でだな。ケーキも込みのコースを予約できて……ケーキバイキング、とかじゃないんだぞ」
八十方織間:「そういう所を見つけて、まあ、予約もギリギリで取れて……」
八十方織間:苦しげな表情 「結局、俺は、その……繊細な気遣いとか、そういうのは、どうしたってできないから。せめて、そういう場所で」
獅子堂奈乃:「……成程」
獅子堂奈乃:「予め見繕っていたのは……そういう訳ですか」
八十方織間:「ちゃんと話したいと思っていたんだ。……まあ、それで、なんだ」
八十方織間:「こう、捕まって……全部吐かされている訳だが……」 気まずそうな様子
獅子堂奈乃:「先輩」
八十方織間:「……ああ」
獅子堂奈乃:「先輩が私の為に、そうやって頭を悩ませて頂けるのは、嬉しいです」
獅子堂奈乃:「でも、私は」
獅子堂奈乃:「お洒落なケーキ屋さんとか。豪華なディナーとか。煌びやかな夜景だとか」
獅子堂奈乃:「そんなものより……」
獅子堂奈乃:「先輩の言葉が聞きたいです」
八十方織間:「…………」 少し押し黙っていたが、覚悟するように息を吐いて
八十方織間:「……"リカオンズ"は」
八十方織間:「すごくメンバー同士の距離が近かったんだ。アメリカン、と言えば良いのか。親愛の証に、気軽にハグをしたり、頬にこう……キスをしたりするような」
獅子堂奈乃:「……」
八十方織間:「今思えば、あれも、未成熟なオーヴァードをいかに制御するか、という試行の一環だったんだと思う。ある意味では上手く機能していたのかもしれない」
八十方織間:「だが、チームがなくなって、俺は外に放り出されて……少し。いや、だいぶ困った時期があった」
八十方織間:「俺の親愛の表現はどうもおかしく、受け入れられ難く、このままでは外で馴染んでいけないようだと。だから俺は……」
八十方織間:「……固く自らを律して、規律正しさの中でももっとも厳しいものに合わせて、振る舞いを規定し直し、そういったものは封印した」
獅子堂奈乃:「……先輩が、ですか」
獅子堂奈乃:全く意外そうな顔。
八十方織間:「……だから、本当はずっと前から、お前に」
八十方織間:「もっと触れて、抱きしめて、……そうしたいと思うこれが、どうするべきなのか……おかしいのか、おかしくないのか、判断ができず、ここまできた」
八十方織間:「……俺も同じだ。傷つけることが恐ろしい。それでお前が死ぬことはなくとも」
八十方織間:目を伏せて 「関係が死ぬことはある」
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:「……じゃあ」
八十方織間:「だから一つだけ、頼む、獅子堂……」
八十方織間:「舌に合わないケーキだったら、美味しくなかったと言って欲しい」
獅子堂奈乃:「……ええ」
獅子堂奈乃:「言いますよ」
獅子堂奈乃:「だから」
獅子堂奈乃:「先輩も、言ってみてください」
獅子堂奈乃:「……何がしたいんですか?私と」
獅子堂奈乃:黒曜のような黒い瞳が、じっと覗き込む。
八十方織間:「……そんなことは、いくらでもある。だけど、今一番したいのは、お前と、じゃない」
八十方織間:目を閉じて、その瞳を見返す 「お前に、だ。ちゃんと……」
八十方織間:「……」 「獅子堂のことが好きなんだ」
八十方織間:「気付けばお前のことばかり考えている。ずっと。ずっと前からだ。いつからかなど知ったことじゃない」
八十方織間:「だって、そうだろう。お前は、こう……美人だし。スタイルも良い。愛嬌もあるし……よく気も利く」
八十方織間:「笑っている所は、意地悪なことも多いが、だから時々、素で笑っているような所を見ると、本当に可愛いと……実は思っているし」
八十方織間:「たまに慌てているような時の表情なんかを見ると、俺はなんだか楽しくなるし……俺のことをよくからかいはするが」
八十方織間:「何だかんだ、それが悪意とか、嫌いだとか、そういうのじゃないのは分かるし。……俺について、真剣に話を聞いてくれる時もある。さっきのことも、先生のことも……」
八十方織間:「それで、結局、こういう、どんな所作も目について、良いなって思って、ずっとお前のことを考えて……やっぱりそれは、そうだろ」
八十方織間:「……好きなんだよ。獅子堂。お前のことが」
八十方織間:「可愛くて愛しくて仕方がないんだ」
八十方織間:「…………」
八十方織間:一通りまくし立てて、目を閉じ、ゆっくりと呼吸をする
獅子堂奈乃:「………………」
獅子堂奈乃:ベッドの上で、深々と俯いている。暗幕のような黒髪で隠されて、その表情は伺い知れない。
獅子堂奈乃:ただその耳だけが、赤く染まっている。
八十方織間:「……ま」
八十方織間:「まずいなら言ってくれ……さっきも言った通り……」 弱々しく漏らす
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:ベッドから身を起こして凭れかかるように、その胸に頭を預ける。
八十方織間:「っ」 息を飲む。厚い胸板の下で鳴る鼓動は、早い
獅子堂奈乃:「……私もです」
獅子堂奈乃:小さな声がする。
獅子堂奈乃:「私も」
獅子堂奈乃:「先輩が、好きです」
八十方織間:「…………」
八十方織間:何より望んでいた返事なのに、むしろ驚いたような表情で
八十方織間:恐る恐るその手で、胸元の頭にそっと触れる
獅子堂奈乃:拒まず、その手に身を預ける。
獅子堂奈乃:「……」
獅子堂奈乃:「……遅いんですよ」
八十方織間:本当は、それが間違いじゃないか、自分を気遣ってのことではないか、と聞きたくなってしまっているが、それもどうにか抑え込む
八十方織間:それが信じるということだろう 「……ああ」
八十方織間:「悪かった。本当に」
獅子堂奈乃:「……もう、いいです」少し不貞腐れたような、それ以上に嬉しそうな声。
獅子堂奈乃:「埋め合わせは、これからして頂きますから」
獅子堂奈乃:「ずっとですよ」
八十方織間:「分かった。埋め合わせる」
八十方織間:「いくらでもする」
八十方織間:言いながら、身体を抱き寄せる。抱き締める
八十方織間:「……俺もしたい」
獅子堂奈乃:少しだけ声を漏らして。腕の中で小さく頷く。
獅子堂奈乃:「……はい」
獅子堂奈乃:「期待しています」
GM:---
GM:
GM:ED/ニコライ・チェルヴィンスキー
GM:
GM:---
GM:N市内 公園
GM:---
GM:事件から少し経ち、事後処理や治療も済んだ頃。
GM:君──ニコライ・チェルヴィンスキーは、リーリヤと連れ立って近場の市民公園に足を運んでいた。
ニコライ:治療が終わり、話したいことがたくさんあった。
ニコライ:しかし、たくさんありすぎて何から話すべきかがわからない。
ニコライ:互いにそう思ったのだろう。病院の受付で顔を合わせた二人は、
ニコライ:しばし沈黙した後、ニコライの方から散歩に誘ったのだった。
ニコライ:冬の冷たい風が二人の間を通り抜ける。
ニコライ:しかし、公園にいる子供たちは元気なものだ。
ニコライ:それを眺めつつ、二人して公園のベンチに座った
従者1:子供たちに目を付けられ、一緒にはしゃぎながら駆けまわっている。
リーリヤ:「……」
リーリヤ:黙ってそれを眺めている。凍湖のようなアイスブルーの瞳は、いつもと変わらない。
ニコライ:「………ロシア支部に、」
ニコライ:「電話しました。”ポルナルーニエ”を仕留めた、と。」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:「……そうか」
リーリヤ:「何か、言われたか?」
ニコライ:「”その報告は、同志の墓に供えるどの花よりも喜ばしい”と。」
リーリヤ:「……そうか」
リーリヤ:「そうだな……」
リーリヤ:あの日のことを思い出すように、暫時瞑目する。
ニコライ:「”ラスコヴィーチェ”として、あなたの奮戦に敬意を。」
ニコライ:「お疲れさまでした。」
リーリヤ:「……私も、“ヴォルコソブ”として……」
リーリヤ:「……いや」
リーリヤ:「今回の件は……リーリヤ・ルキーニシュナ・ラヴレーンチェヴァとして……だな」
リーリヤ:「……感謝している」
ニコライ:「…………ぼく個人としては。」
ニコライ:「あなたが心配でした。」
リーリヤ:「……すまない」
リーリヤ:「貴方に心配を掛けるのは……そうだな」
リーリヤ:「……多分、分かっていた」
ニコライ:「…………。」
リーリヤ:「貴方は優しいから。ニコライ」
リーリヤ:「私の我儘に付き合わせてしまって、すまない」
ニコライ:「我儘ですね。ぼくに死ぬなと言っておきながら、」
ニコライ:「一人で行こうとするなんて。」
リーリヤ:「……」
従者2:足元でベンチに隠れる。
リーリヤ:「……すまない」
リーリヤ:「……怒っているか?」
ニコライ:「いえ。至らないな、と。」
ニコライ:「それと決心したことがあります。」
リーリヤ:「……?」少し顔を上げる。
ニコライ:「リーリヤさん。」
ニコライ:「ぼくはあなたが好きです。」
リーリヤ:「………………」
リーリヤ:硬直する。
ニコライ:「あなたの傷付くところは見たくない。」
ニコライ:「あなたを離したくない。」
ニコライ:「そして…幸せになって欲しい。」
ニコライ:「ここからはぼくの我儘ですけど、」
ニコライ:「出来れば、あなたにもそう思って欲しい。」
従者1:「…………」
ニコライ:「そうしたら…気兼ねなくぼくに我儘を言えるし、」
ニコライ:「”死んでもいい”なんて思わなくなるでしょう?」
従者1:ちょこまかと動き回っていた従者たちが、揃ってぬいぐるみのように機能停止する。
リーリヤ:「………………」
リーリヤ:「…………ああ…………」
リーリヤ:ようやくぎこちなく口を開き
リーリヤ:「…………家族としての……話か」
ニコライ:「……いいんですか?同意して。」
ニコライ:”ああ”と言ったリーリヤに問いかける。
リーリヤ:「な…………」
ニコライ:「同意してくれたら、ぼくはあなたの唇を奪うつもりでいますよ。」
リーリヤ:「…………」絶句する。
リーリヤ:「……」「わ」
リーリヤ:「私は……」
リーリヤ:「私は、こんな女だぞ」
リーリヤ:「他人と上手く触れ合うこともできない……」
リーリヤ:「楽しい、話など……縁遠い……」
リーリヤ:「元FHの、戦いしか知らない女だ」
ニコライ:「そんな女が誰より好きなんです。」
ニコライ:「戦い以外のものを知って、新鮮に驚くあなたが。」
ニコライ:「ひたすら何かに抗う強さを持ったあなたが。」
ニコライ:「何よりも、誰よりも、好きなんです。」
リーリヤ:「……っ……」
リーリヤ:否定の言葉と逃げ場を封じられ、黙り込む。
リーリヤ:「そんな、こと」
リーリヤ:「許されるのか。そんな……」
リーリヤ:「私のような人間が」
リーリヤ:「人並みに、幸福を望むなど……」
ニコライ:「ぼくが許すだけじゃ足りませんか?」
リーリヤ:「…………」
リーリヤ:とうとう言葉に詰まって、困窮したように視線を彷徨わせる。
リーリヤ:「だが 」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:「……そんな……」
リーリヤ:ぼそぼそと、不明瞭に呟きながら俯く。
ニコライ:「………ああ、すいません。」
ニコライ:「急な話をしてしまいましたね。」
ニコライ:「返事は落ち着いたらでいいですから…そろそろ宿舎に戻りますか?」
リーリヤ:「……」
リーリヤ:腰を浮かし掛けたニコライの腕を、掴む。
ニコライ:動きを止め、再び腰を下ろす。
リーリヤ:「あ……」自分でもその行動に驚いたようにして。
リーリヤ:「……」
リーリヤ:白い肌が赤く染まって。
リーリヤ:「……………………」
リーリヤ:こくり、と一度だけ、俯くように小さく頷く。
ニコライ:「リーリヤさん。ありがとうございます。」
ニコライ:声を掛けて、抱き寄せたかと思うと
ニコライ:リーリヤの形の良い唇に、自らの唇を重ねている。
リーリヤ:「………………!」
リーリヤ:一度、驚いたように大きく目を見開いて。
リーリヤ:だが、それに身を委ねる。
リーリヤ:抱きすくめられた掌が、所在なく震える。
ニコライ:しばらく夢中で唇を味わっていたが、
ニコライ:リーリヤの呼吸が苦しくなる寸前で口を離す。
リーリヤ:「っ、は……」
リーリヤ:戦いの中でも見せたことがない、ひどく動揺した表情、潤んだ瞳でニコライを見る。
ニコライ:「………宿舎に帰ろうと言いましたが、」
ニコライ:「帰したくなくなりました。」
ニコライ:「もう少し、付き合ってもらえますか?」
リーリヤ:「な…………」
リーリヤ:「…………」
リーリヤ:固まった従者を抱き上げて、頷く。
リーリヤ:「…………ああ」
ニコライ:こちらも固まった従者を抱き上げる。
ニコライ:「それじゃ、まずはカフェにでも。身体を温めましょう。」
ニコライ:従者を撫でて、いつものような笑顔を浮かべた。
リーリヤ:「……」
リーリヤ:数歩遅れて、その大きな背を見て、思う。
リーリヤ:己の人生を縛る鎖が、憎かった。
リーリヤ:逃れようとして必死に足掻いて──
リーリヤ:だが、いざ鎖を失えば、どこに行けばいいか分からなくなった。
リーリヤ:雪の冠を抱く山。澄んだ水を湛えた湖に、深い深い針葉樹の森。
リーリヤ:そして、強く残酷で、だが暖かかった家族。
リーリヤ:もう二度と帰れない、遥か彼方の故郷を想う。
リーリヤ:公園で遊ぶ子供たちの、穏やかな声が聞こえてくる。
リーリヤ:そんな長閑な光景の一部にあっても、自分の腰には、冷たく重い、銃身の感触がある。
リーリヤ:狼であることをやめ、今はこれが、自分の牙だ。
リーリヤ:鎖を、故郷を、牙を失い。
リーリヤ:それでも、生きて行かねばならない。
リーリヤ:前を見る。
ニコライ:リーリヤを見つめる男がいる。
リーリヤ:「……」
リーリヤ:無数に立ち並ぶビルの影が、故郷の森と重なって見えた。
リーリヤ:生きていくのだと思った。
リーリヤ:生きていけるのだと思った。
ニコライ:「リーリヤ。」
ニコライ:「行きましょう。」
ニコライ:鎖を断ち切るように。森から連れ出すように。
ニコライ:リーリヤに手を伸ばした。
リーリヤ:「……ああ」
リーリヤ:その手を握る。
リーリヤ:彼と二人、身を寄せ合って。
リーリヤ:この鋼の森で。
GM:---
GM:
GM:---
GM:ED/小泉千浪
GM:---
“ポルナルーニエ”:「……グ…… ゴホッ……」
“ポルナルーニエ”:白銀の狼が、血の海に沈んでいる。
“ポルナルーニエ”:息も絶え絶えの様子で、身体を僅かに上下させる。
“ポルナルーニエ”:心臓を完全に破壊され、再生も間に合わない。
小泉千浪:そこに歩み寄る、少女の影がある。
“ポルナルーニエ”:間もなく絶命するだろう。今こうして永らえているのが驚異的な負傷だ。
小泉千浪:底冷えするような冷気を纏った、狼の影が。父のもとに追いついた。
小泉千浪:「……お父さん」
“ポルナルーニエ”:「……」
“ポルナルーニエ”:狼の眼が動く。
小泉千浪:「僕は、それを治す手段はないです」
小泉千浪:「UGNの人もそうだって」
“ポルナルーニエ”:「……だろうな」低く唸るような声。
“ポルナルーニエ”:「死んでいく獲物のことなら、俺が一番よく見てきた」
“ポルナルーニエ”:「……俺はもうすぐ、死ぬ」
小泉千浪:「……うん」
小泉千浪:「衰えた自覚があったんですよね、お父さん」
小泉千浪:「だから、後継者を探してたって」
小泉千浪:「もしですよ」
小泉千浪:「もし、僕か、リーリヤ・ルキーニシュナちゃんが、後継に立ったとしたら」
小泉千浪:「その後。お父さんは、何をするつもりだったんですか。どう生きようと?」
“ポルナルーニエ”:「……」牙の隙間からひゅうひゅうと息を漏らす。
“ポルナルーニエ”:「衰えた群れの長は……」
“ポルナルーニエ”:「新たな長に交代するのが、当然だ」
“ポルナルーニエ”:「その後は……群れに残るものもいるが──」
“ポルナルーニエ”:「……獲物の取れなくなった狼は、群れには居られん」
小泉千浪:「でも、人里にも出ていけない」
“ポルナルーニエ”:「……自分で生きるしかない」
“ポルナルーニエ”:「それが、一匹狼の宿命だ」
小泉千浪:「つがいがいれば、違いましたかね」
“ポルナルーニエ”:「くっ……く……」唸り声のような、くぐもった笑みを漏らす。
“ポルナルーニエ”:「……つがいか」
“ポルナルーニエ”:「そうかもしれんな」
“ポルナルーニエ”:「あの女……全く」
“ポルナルーニエ”:「とんでもない教育をしてくれたな……」
小泉千浪:「お母さんは別に、変な教育なんてしてないですよ」
小泉千浪:「疑いもなく縛られるなと。思うようにせよと」
“ポルナルーニエ”:「……」
“ポルナルーニエ”:「……縛られるな、か」
“ポルナルーニエ”:声に少しだけ郷愁と後悔の色が混じる。
小泉千浪:「はい。存在しえぬもの(グレイプニール)には、と」
小泉千浪:「どうにも、その様子では」
小泉千浪:「熊に腱は無かったようですけど」リーリヤを支える男を遠くに認めて。
“ポルナルーニエ”:「……」
“ポルナルーニエ”:“ポルナルーニエ”の呼吸が弱まっていく。
“ポルナルーニエ”:誰よりも剥き出しの野生でありながら、誰よりも縛られて生きてきた男。
“ポルナルーニエ”:「……お前は」
“ポルナルーニエ”:「自由でいるのか?千浪」
小泉千浪:「はい。僕は僕の好きにいます」
小泉千浪:「どうにも、それが、親孝行に向かなかったことは」
小泉千浪:「ちょっとは後悔してますけど」
“ポルナルーニエ”:喀血と共に、低い笑いが響く。
小泉千浪:「冗談じゃないですよ。わりと本気です」
小泉千浪:「まあ、死に目に会うってのは、孝行なのかもしれないですけど……」
“ポルナルーニエ”:「……この世で何よりの孝行は」
“ポルナルーニエ”:「親を越えることだ」
小泉千浪:「そっか。じゃあ、まだ」
小泉千浪:「これからですね」
小泉千浪:「これで越えたなんて驕るつもりはないです」
“ポルナルーニエ”:「……」
“ポルナルーニエ”:「……そうか」
小泉千浪:「はい。まだ、僕は追う側ですとも」
小泉千浪:「だけど。いずれ追いつきます」
小泉千浪:「そういう生き物ですから」
“ポルナルーニエ”:「……やってみろ」
小泉千浪:「もちろん、お母さんにも。あ、どうですか?」
小泉千浪:「顔立ち、お母さん似らしいんですけど。ちゃんと美人ですかね」
小泉千浪:ずい、と。眼を覗き込むように。
“ポルナルーニエ”:「……」薄っすらと目を開き、その顔を見る。
“ポルナルーニエ”:「……千浪」
“ポルナルーニエ”:「お前はいずれ、月にも追いつき、喰らうだろう」
“ポルナルーニエ”:「太陽と月が呑まれれば、きっと死者の国にも見えるだろう」
“ポルナルーニエ”:「その時を楽しみにしている」
“ポルナルーニエ”:「だが、今はまだ」
“ポルナルーニエ”:狼の口元が歪み、笑みの形を作る。
“ポルナルーニエ”:「母さんの方が、美人だ」
“ポルナルーニエ”:それきり言葉を発さず、脱力する。
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小泉千浪:突然だった。
小泉千浪:七赤を呼びつけると、タクシーに招いて。
小泉千浪:行き先さえ教えずに。その車中にある。
小泉千浪:「あっそうだ。一応の一応聞きますけど」
小泉千浪:「先輩、怪我してないですよね?」
七赤:「……俺がどこで怪我をする……?」
七赤:怪訝な顔。ジャケットに返り血すら浴びていない。
小泉千浪:「聞いてみただけですってば」
七赤:「……それで」窓の外を見る。
小泉千浪:「じゃ」体を寄せる。もたれかかる。「大丈夫ですね」
七赤:「どこに向かってる?そろそろ教えてくれてもいいだろう」
七赤:「……?」
小泉千浪:「んー。秘密です」
小泉千浪:「近づけば分かりますし」
小泉千浪:「……話を。したんですよ」
七赤:「……そうか……」
小泉千浪:「お父さんと。出来たんですよ」
七赤:もたれかかられて、ぎこちなく身体を強張らせ、目を逸らす。
七赤:(どこかの事務所でも襲うのか……?)
七赤:「……会えたのか」
小泉千浪:「うん。でも、もう、会えなくなりました」
小泉千浪:「死んじゃったので」
七赤:「…………」
七赤:その顔に目を向ける。
小泉千浪:その顔はいつになく、悄気げて見える。
小泉千浪:「僕、正直、ずっと会ってなくて」
小泉千浪:「記憶にも全然なかったから、その、あんまりお父さんって実感あったわけじゃなくて」
小泉千浪:「でも……でもですね」
小泉千浪:「……なんか……こう」
小泉千浪:「悲しくて」
小泉千浪:「先輩の前で、こういう事言うべきじゃないのかもですけど」
小泉千浪:「なんか、親って。そういう風に思うものなのかなって」
七赤:「……」
七赤:「……そうか」
七赤:背に手を回し、肩を抱く。
小泉千浪:「……ん」
七赤:「……俺のことなど、気にする必要は無い」
七赤:「悲しいんだろう」
七赤:「それなら、悲しむべきだ」
七赤:「お前のそれを受け止める為に、俺がいるんだ」
小泉千浪:「先輩」
小泉千浪:「好きです」
小泉千浪:「好き……」
小泉千浪:「わああん……」
小泉千浪:泣き出す。
小泉千浪:「ううーっ!うーっ!」
七赤:「……」
七赤:静かに黙って、その背を抱いたままでいる。
小泉千浪:しばらく、子供のように泣きじゃくって。
小泉千浪:すすり泣きに収まりかけた頃に。
小泉千浪:車が停まる。ドアが開く。
小泉千浪:「あ……」
小泉千浪:「着きました……?」
七赤:「……」運転手に料金を支払って「……ここか?」
小泉千浪:目をこすって、外に出る。
小泉千浪:「はい」
小泉千浪:ところは、N市国際空港。
小泉千浪:「先輩、僕、ロシアに行こうと思って」
小泉千浪:「付いてきてください」
七赤:「……」辺りを見回して
七赤:「ロシア……」
七赤:「……ロシア?」
小泉千浪:「はい。僕が生まれたところに」
七赤:「……」眉間を押さえる。小泉千浪の唐突さには慣れてきたと思っていたが、そうでも無かったと思い知らされて。
小泉千浪:「お父さんが、どういうところに居たのか。それを知りたいので」
小泉千浪:「あ、パスポートありますよ!二人分!」
小泉千浪:「UGNに相談しましたから」
七赤:「何だその手回しの良さは…………」
小泉千浪:「『この国から出てくれるなら大歓迎』ですって」
七赤:「……………………」
七赤:「追い出されてないか……?」
小泉千浪:「大丈夫ですよ。後で戻ります」
小泉千浪:「その時はロシア支部に相談しますから」
七赤:「……………………」
七赤:(追い出されてないか……?)
小泉千浪:「……あっ」
小泉千浪:「あの……」
小泉千浪:「イヤなら言ってくださいね……?」
七赤:「……」
七赤:溜息を吐き、荷物を抱え直す。
七赤:「お前のしたいことが、俺のしたいことだ」
七赤:「どこにでも行ってやる。世界の果てでも、地獄でもな」
七赤:「お前の傍なら、そこがいい」
小泉千浪:「……!」
小泉千浪:「ありがとう……フェイロン」
七赤:「……」
小泉千浪:「僕は、本当にね。感謝してる」
小泉千浪:「一緒に行こう。行き先はね」
小泉千浪:「世界の果てでも、地獄でもなくて」
小泉千浪:「僕の——千浪・ロマーロヴナの故郷」
小泉千浪:「父、浪漫の育まれた場所」
小泉千浪:そして、ハティ/スコルの生まれた場所。
小泉千浪:「鋼の森(ヤルンヴィド)です」
小泉千浪:そう言って、腕に抱きついて。ぐいぐいと引いていく。
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GM:『鉄の牙、鋼の森』
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