『Tiebreaker』

メインログ/雑談ログ


Trailer


昨日と同じ今日。
今日と同じ昨日。
仮初めの均衡は、ある者にとっては守るべき救いであり。
また、ある者にとっては終わらぬ煉獄であった。

偽りを剥ぎ取り、真実の首を晒すため。
罪人たちは血塗られた刃を振るう。

「決着を付けよう」
暁、鐘が鳴り響き。
世界は重い目蓋を開く。
「俺たちの勝負は、まだ——」

Double Cross The 3rd edition『Tiebreaker』
ダブルクロス——それは裏切りを意味する言葉。

Opening
【OP01/土倉稲穂】
【OP02/興津和沙・熊埜御堂奈津比古】
Middlephase
【Middle01/「彼らは弱く、脆く、唾棄すべき存在ですよ」】
【Middle02/「辞めるわけが無いんだよ】
【Middle03/「真正面から、ぶつかりたいって思ったんだろ」】
【Middle04/「お前は元々何の為に野球やってたんだよ」】
【Middle05/「決着を付けよう」】
Climax
【Climax/Tiebreaker】
Ending
【ED】

Preplay


GM:では早速初めて行きましょうまずは自己紹介から!
GM:あっ待てよ
土倉 稲穂:はい
GM:初心者だから逆順のがいいか!
土倉 稲穂:ありがてえ…!
GM:では
GM(キャラシート)
GM:PC3の熊埜御堂くんからお願いします!
熊埜御堂 奈津比古:あいさ!
熊埜御堂 奈津比古:「熊埜御堂奈津比古。UGNでエージェントをやってる。」
熊埜御堂 奈津比古:「…おい、幸薄そうな奴とか思っただろお前ら…その通りだ馬鹿」
熊埜御堂 奈津比古:はい、というわけで万年胃痛に悩まされる男です
熊埜御堂 奈津比古:多分今回はストレス少なそうだから大丈夫だよね…?
GM:ホントかなぁ?
熊埜御堂 奈津比古:性能的にはガード一辺倒の起源種!殴るの嫌いだから攻撃は出来ないぞ!
GM:カバー野郎め……
GM:バリクラしてやる~ッ
熊埜御堂 奈津比古:ひぃぃ
熊埜御堂 奈津比古:少年少女しか居ない環境は初めてなので
熊埜御堂 奈津比古:どうなるのか私にもわかりません
GM:大人は君だけだぞ!!
熊埜御堂 奈津比古:口悪いけど面倒見はいいはずなので気軽に突っかかってきてね!
GM:OK!そんな熊埜御堂さんのハンドアウトはこちら
GM
PC3:熊埜御堂 奈津比古
シナリオロイス:“グリンカムビ”
興津和紗との潜入任務中、突如として近辺でワーディングが検知される。現場に急行した君達は、FHエージェント“グリンカムビ”に遭遇するも、逃亡される。
“グリンカムビ”は危険思想の持ち主として知られ、UGNに中々尻尾を掴ませない厄介なエージェントだ。
居合わせたイリーガルの土倉稲穂と共に、君は唯一の正規エージェントとして事件の解決に当たらねばならない。

熊埜御堂 奈津比古:”唯一の” ”正規エージェント”
GM:正規エージェントは君だけ!!大人は君だけ!!
GM:唯一の責任ある立場!!
熊埜御堂 奈津比古:早速プレッシャーをかけられてるぞ
GM:分かっているのかね熊埜御堂くん!!
熊埜御堂 奈津比古:勤まるかしら・・・・
熊埜御堂 奈津比古:期待は…期待はするな…!
GM:というわけで胃潰瘍にならない程度に頑張ってください!
熊埜御堂 奈津比古:頑張ります!
GM:よろしくお願いします!それでは続いてPC2!
GM(キャラシート)
GM:興津さんよろしくお願いします!
興津 和沙:「私は、オタサーの姫になりたかったんだ……!!!」
興津 和沙:PC2の興津 和沙(おきつ かずさ)です。
興津 和沙:高校に入ったらオタサーの姫としてデビューしようという野望を持っていましたが
興津 和沙:それを黒川梓という子に儚くも打ち砕かれそのショックでR案件を引き起こしたという過去があります。
GM:姫~~~ッ
興津 和沙:でも黒川梓がいなくても基本的に粗野で粗暴なヤンキー気質なのでオタサーの姫にはなれなかったと思います
GM:姫…………
興津 和沙:ヤンキーらしく髪の毛は金髪に染め上げているけど服装は自分の中のオタサーの姫のイメージであるなんかふわふわしてる感じの服を着ているよ!
興津 和沙:性能としてはオタサーの姫らしく槍を力づくで振り回し敵をつき殺すだけというシンプルな性能をしています。
興津 和沙:すごい!オタサーの姫なので!混沌なる者の槍の攻撃力が高い!えー!?そんなー!?レジェンダリーアイテムをもらっちゃうなんて悪いですよー、いいんだよー和紗ちゃんのためならー、えへへーみたいなことをしたかった。
興津 和沙:槍の銘は『寒骨白』
興津 和沙:隋末唐初の英雄「単雄信」が使ってたとされる柄が一丈七尺(約5.1m)、穂先の刃は七十斤(約42kg)。さらに柄の太さは両手の指でも回り切らないほどの大槍です。
GM:5メートルの槍を学校に持ち込まんといて
興津 和沙:その上なんか喋るのでGMにも負担がかかる!すきゃっとさん!よろしくお願いシアMス!!
GM:ヤベ~~ッ
興津 和沙:そんな感じです。よろしくおねがいします
GM:そんな興津さんのハンドアウトはこちら!
GM
PC2:興津 和紗
シナリオロイス:松籟院 舞
UGNイリーガルである君のもとに、ある指令が下される。それはとある社交パーティーへの潜入任務。
普段は人前に出ることはない、財界の要人。財閥を前身とする名家、松籟院家の一人娘、舞。『松籟院の姫君』と呼ばれる彼女には、かねてよりオーヴァードであるとの嫌疑がかけられていた。
君は彼女に接触し、真相を突き止めなければならない。

GM:姫が姫に会うぞ!
興津 和沙:ケッ!成金のお姫様なんざ大したねえに決まってラア!!
興津 和沙:この市井出身のお姫様である私が直にその器を値踏みしてやんぜっ!!
GM:そうだ!ぶっ殺してやれ!
GM:あっそうだ 無からギャルの友達が一人生える予定なんですが大丈夫でしょうか?
興津 和沙:松籟院さんではなく?
GM:そう!一般人!
興津 和沙:オッケーです!友だちが増えるのはいいこと!!百人つくりたい!
GM:やったね!姫は人望があるからな……よろしくお願いします!
興津 和沙:お願いします!
GM:では最後!
GM(キャラシート)
GM:PC1!土倉稲穂くん!自己紹介お願いします!
土倉 稲穂:「土倉 稲穂(ツチクラ・イナホ)だ」
土倉 稲穂:「高校2年生。17歳」
土倉 稲穂:「最近までは投手……野球に打ち込んでいたけど。こんな身体になってからは野球の球には一切触れてない」
GM:かわいそう
土倉 稲穂:「覚醒してからは色々あって……今は、何故か名義上はUGN所属のチルドレンになっているけど……実質的にはイリーガルだな」
土倉 稲穂:そうして情熱を失った稲穂は日常を死んだ目に過ごしつつ、時折入る任務で生と死の間限界ギリギリでしか生きている実感を得られないヤベー奴になりつつあるのだった(予定)
土倉 稲穂:あんたは……俺を燃えさせてくれるのかよ?
GM:お前も燃やしてやる
土倉 稲穂:性能は火力を上げて飛礫とインスタントボムを絡めた投擲で遠距離から敵に風穴をブチ開けることしかできないぞ!
土倉 稲穂:今も昔も球しか投げられねえ! 球には触ってない? 野球の硬式ボールじゃねえからいいんだよ!
GM:おもしれー構成しやがって……俺の女になれよ
GM:そんな土倉くんのハンドアウトはこちら!
GM
PC1:土倉 稲穂
シナリオロイス:沖 大和
甲子園二回戦、君は因縁の相手と対決する。中学時代から幾度と無く試合をしたライバル、沖大和。だが層の薄い君の高校には控えのピッチャーもおらず、9回の裏、君は健闘むなしく沖に逆転のホームランを許してしまう。
「勝ったなんて思ってない」
「またここで。今度は決勝で」
君と彼の交わした再戦の約束は、しかし果たされることはなかった。
一年後、君はUGNイリーガルとして、無気力で無為な日々を過ごしていた。もう二度と公式戦には出られない。沖との再戦など出来るはずもない。
そんな君のもとに、驚くべき報せが飛び込んでくる。
沖大和は、既に野球を辞めたという。

GM:PC1らしくライバルとヒロインが用意されています
GM:頑張ってね!
土倉 稲穂:沖ィ……この野郎……ってヒロイン?
土倉 稲穂:沖くんかな?(混乱)
土倉 稲穂:ハイ
GM:それでは始めていきましょう!皆さんよろしくお願いします。
熊埜御堂 奈津比古:お願いします!
土倉 稲穂:よろしくお願いしま~す!
興津 和沙:オネシャーーース!!(野球部風)

【OP01/土倉稲穂】

GM:では早速OP!土倉君からです
GM:登場侵蝕お願いします。
土倉 稲穂:ウッス
土倉 稲穂:1d10+30
DoubleCross : (1D10+30) → 9[9]+30 → 39


GM:---
GM:1年前 夏 甲子園球場
GM:---

土倉 稲穂:「はッ、……あ……ッ、くっ……」
土倉 稲穂:汗が止まらない。
土倉 稲穂:球場を照らす太陽をこれほどまでに憎んだ日も無いだろう。
土倉 稲穂:日光を遮るものなど何もないマウンドの上。
土倉 稲穂:殺人的な暑さは身体だけではなく、容赦なく精神(こころ)まで蝕んでいく。
土倉 稲穂:だが、それだけじゃない。
土倉 稲穂:───何だ、この寒気は。
土倉 稲穂:汗が止まらない。
土倉 稲穂:段々と判ってきた。この汗は。暑さから来るもんじゃない。
土倉 稲穂:認めよう。俺は───ビビってる。
土倉 稲穂:足元にあるロジンを震える手で握り締め、ぎらりと打者席で構えているあいつを睨みつける。
GM:9回の裏、君は所属校のエースピッチャーとしてマウンドに立っていた。
GM:控えの投手は怪我で欠場。炎天下の球場で、ここまで一人で戦い続けてきた。だが、それにも限界が訪れようとしていた。
GM:打者として君と対峙するのは、一人の青年。
GM:灼熱の砂上にありながら、その表情には少しの乱れもない。
土倉 稲穂:「沖───!」
GM:沖 大和。中学時代から幾度となく対戦してきた、君のライバルだ。
沖 大和:「…………」
土倉 稲穂:思えば何時だって、あいつが俺の前に立ちはだかってきた。
土倉 稲穂:中学時代からの因縁、腐れ縁。
土倉 稲穂:沖を打ち取って、勝利した試合ほど嬉しい日は無かったし、
土倉 稲穂:沖に打ち取られ、敗北した試合ほど悔しい日は無かった。
沖 大和:バッターボックスに立つ沖の、氷のような張り詰めた視線が君を射抜く。
土倉 稲穂:「……クソッ」
土倉 稲穂:だが、沖に打者としてここまでのプレッシャーを感じたことなど、今まで一度も無かった。
土倉 稲穂:奴を打ち取れるイメージが、まるで湧かない。
土倉 稲穂:内角に投げ込めば腕を畳む美しさすら覚えるフォームで綺麗に打たれ。
土倉 稲穂:外角に投げ込めばその腕の長さで球を真芯に捉え強引に持っていくだろう。
土倉 稲穂:改めて思い知らされる。
土倉 稲穂:新たな環境で刺激を受け、成長しているのは、俺だけじゃない。────沖も、強くなっている。
土倉 稲穂:9回裏。スコアは3-2。俺たちのリード。
GM:だが、既に走者は三塁を埋めている。
土倉 稲穂:2死、走者3塁。ツーアウトスリーボール。あいつを押さえれば、俺たちの勝利。打たれれば、俺たちの負けもありうる。
土倉 稲穂:交代は無い。今戦える投手は俺一人だけ。
土倉 稲穂:「……ふうぅーっ」
土倉 稲穂:荒くなる息を必死で殺す。
沖 大和:沖の視線が、君に語り掛ける。言葉は無くともその意思が伝わってくる。
沖 大和:「(——来い)」
土倉 稲穂:「(やってやるよ)」
土倉 稲穂:先輩──捕手からのリード。
土倉 稲穂:思わず笑みが溢れる。この状況になっても、俺を、俺の球を信頼してくれる。
土倉 稲穂:やはり、沖を打ち取るとしたら、この決め球しか無い。
土倉 稲穂:あいつに直前で放ったのは内角高め(インハイ)のボール球。
土倉 稲穂:あの球を「見送った」って事はあいつの待ちは間違いなく……外角。
土倉 稲穂:それなら同じ内角のコースに放ればこの「落ちる」決め球に、あいつは必ず手を出してくる。
土倉 稲穂:勝負はこの───「スプリット」だ。
土倉 稲穂:「───行くぜ」
土倉 稲穂:これが最後の1球だ。気力を振り絞れ。闘志を燃やせ。
土倉 稲穂:汗が止まった。
土倉 稲穂:狙いはただ一つ、キャッチャーミット。ボールを全力で放る。
土倉 稲穂:内角。傍目には打ち頃の直球。
土倉 稲穂:ヤツのバットが動き出す。
土倉 稲穂:かかった!タイミングが速い!
土倉 稲穂:あれなら三振だ!
土倉 稲穂:そして、俺たちが、俺が、優勝して───!
沖 大和:だがその瞬間——鈍化した時間の中で。
沖 大和:君の眼には、沖が僅かに笑んだように見えた。
土倉 稲穂:「───な」
GM: カ
GM:   キィ   ン
GM:鋭く落ちるその玉を、バットの芯が正確に捉えた。
GM:小気味よく響き渡る快音と共に、
GM:白球が青い空へと吸い込まれていく。
GM:それが、君の夏の終わりを告げていた。
GM:『ホームラン!! ホームランです!!霧降高校、逆転のホーーームラン!!』
GM:沖の高校のスタンドからは、割れんばかりの歓声。
GM:君の側のスタンドからは、失意のどよめきが巻き起こる。
土倉 稲穂:呆然とバックスクリーンを仰ぐ。
土倉 稲穂:しばらくした後、全身から力が抜け、ついに抑制の効かなくなった身体がどう、と音を立てて倒れた。
土倉 稲穂:倒れる直前、あいつが何か言っていたような気がした。

GM:---
GM:医務室
GM:---

土倉 稲穂:「……ン」
GM:君がベッドの上で目を覚ますと、傍らには君の幼馴染でマネージャーの有賀谷の姿があった。
有賀谷 あおい:「やぁっと目ぇ覚ました」
土倉 稲穂:「……有賀谷?」
有賀谷 あおい:「いつまで寝てんだよ、このバカ」軽く小突く。
土倉 稲穂:「っ痛ェな……そうだ、俺は試合中に……」
有賀谷 あおい:「覚えてないわけ?試合の後にいきなりぶっ倒れるからみんな心配してたんだよ」
土倉 稲穂:「……そうか」
有賀谷 あおい:「無理しすぎだっつーの、ホント……マジでバカ」
土倉 稲穂:「……負けたんだな」拳をぎゅっと握りしめる
有賀谷 あおい:「……そうだね」少し俯く。
有賀谷 あおい:「……よくやったんじゃないの?アンタにしてはさ」
有賀谷 あおい:「頑張ったと思うよ。マジでさ……」
土倉 稲穂:「何言ってやがる。俺のせいで負けたんだぞ。先輩たちに、何て言えばいいか」
有賀谷 あおい:「何バカなこと言ってんだよ!バカ!」
有賀谷 あおい:「先輩たちだってみんなアンタのこと心配してた!責める人なんて一人もいなかったよ!」
有賀谷 あおい:「アンタは全力でやったんでしょ。それでいいじゃん」
有賀谷 あおい:「……私たちには、来年もあるんだからさ」
土倉 稲穂:「……そうか。そうだ。来年」
土倉 稲穂:来年こそは、負けない。負けたくない。俺の球を打ち取ったあいつに、あの、───
有賀谷 あおい:「そういうこと。……ああ、そうだ。沖くんから、アンタに伝言」
土倉 稲穂:「何!?」肩をがっしと掴む
有賀谷 あおい:「ひゃ!?」
土倉 稲穂:「内容は! 有賀谷!」
有賀谷 あおい:「っ……放せっての!バカ!」手を振り払い、
有賀谷 あおい:「……『これで勝ったなんて、思ってない』」
有賀谷 あおい:「『またやろう。来年、同じ場所で』」
有賀谷 あおい:「『待ってる』」
有賀谷 あおい:「……だってさ」
土倉 稲穂:「……あの野郎」
土倉 稲穂:冷え切っていた闘志が、精神が。
土倉 稲穂:燃え上がる。次こそ。来年こそ。
土倉 稲穂:「絶対に、負けねえ」
GM:だが、その約束が果たされることは、なかった。
GM:君はその後オーヴァードへと覚醒し、二度と公式戦に出ることができない身体になった。
GM:ましてや、沖との再戦など、絶対に——。

GM:---
GM:1年後 N市
GM:---

GM:野球を辞めざるを得なくなった君は、その後UGNへと所属することにになった。
GM:表向きは帰宅部として、時折イリーガルの仕事を手伝っている。
GM:人生の大半を打ち込んだものを失い、何をしたらいいかも分からない。そんな無為な日々。
土倉 稲穂:「……は」
土倉 稲穂:疲れても居ないのにため息が出る。
GM:放課後。今、君は帰路についたところだ。
土倉 稲穂:1年前のあの日のような。身体を超えて精神まで燃えるような場面(シチュエーション)には、オーヴァードとなった今でも出会うことはない。
土倉 稲穂:きっと俺の人生のピークは、あの日だったのだろう。
土倉 稲穂:後は下り坂。落ちるところまで、堕ちるだけ。
GM:その時、君は不意に背中にぼすっ、と強い衝撃を感じる。
土倉 稲穂:「……ん?」
土倉 稲穂:くるりと振り返る。
有賀谷 あおい:振り返ると、君を殴ったカバンを持って、有賀谷が立っている。
有賀谷 あおい:鮮やかな金髪のポニーテール。制服の上にジャージを羽織っている。
有賀谷 あおい:「な~に黄昏てんだよ、土倉ァ」
土倉 稲穂:「………」ちらりと有賀谷を見た後、帰路に向き直り、そのまま下校を続ける。
有賀谷 あおい:「おい!!」憤怒の声。「シカトかよ!んのやろ……!」
有賀谷 あおい:小走りで君に追いついてくる。
土倉 稲穂:「………あンだよ」視線を前に向けたまま声をかける
有賀谷 あおい:「このあたしが一緒に帰ってやろうっての!ちょっとは喜んだら!?」
土倉 稲穂:「ウレシイヨ。トッテモウレシイ」
有賀谷 あおい:「籠ってねーんだよ!感情が!!」
有賀谷 あおい:「ボサッとしやがって!何なんだよ最近!」
土倉 稲穂:「いつも通りだろ」
有賀谷 あおい:「全然いつも通りじゃねーだろ!最近!いや!ここのところずっと!」
有賀谷 あおい:「……去年から!ずっと!おかしいよ、あんた!」野球を辞めてから、とは口にせず。
土倉 稲穂:「………」去年。
土倉 稲穂:俺が、化け物(オーヴァード)に覚醒してから。野球には触れていない。
土倉 稲穂:もう、触れることは、ないだろう。なのに───。
土倉 稲穂:「有賀谷……お前さ」
有賀谷 あおい:「……なに」
土倉 稲穂:コイツを見ていると。どうしても、思い出してしまう。
土倉 稲穂:情熱を求めて懸命に努力した日々を。あの頃を。あの、約束を───
GM:歩く先、子供たちのはしゃぐ声が聞こえてくる。近所のグラウンド、少年野球団が練習をしている。
土倉 稲穂:鬱陶しい、という言葉を寸前で飲み込み、声をした方に首を向ける。
有賀谷 あおい:「……病気は……悪くはなってないんでしょ?」野球を辞めた理由は、対外的には難病ということになっている。
土倉 稲穂:「……普通に生活してる分にはな」
有賀谷 あおい:「……それでも……また……野球は、できないの?」
土倉 稲穂:その問いには答えず、歩き出す。
土倉 稲穂:「じゃあな」
有賀谷 あおい:「……ねえ!ちょっと!」再び追い縋り。
有賀谷 あおい:「それならさ!いっそのこと……野球なんて忘れちゃえばいいじゃん!」
有賀谷 あおい:「もっと他の、楽しめること探してさ……!」
有賀谷 あおい:「いつまでもウジウジしてんじゃねーよ!あたしも手伝うからさ……!」
土倉 稲穂:「───は?」
有賀谷 あおい:「……っ……」足を止める。
土倉 稲穂:思わず言葉が漏れてしまった。
土倉 稲穂:有賀谷が俺を慮って言ってくれた言葉だと頭では理解しているけど。
土倉 稲穂:「忘れられるわけ、無えだろ」
有賀谷 あおい:「…………」目を逸らし、俯く。
有賀谷 あおい:「…………ごめん……」
土倉 稲穂:「……いや、」
土倉 稲穂:今度こそ、歩みは止めずに。
土倉 稲穂:「もう、俺に構わないでくれ」
有賀谷 あおい:「……土倉! 待っ…………!」
GM:その瞬間。
GM:世界が、塗り潰される。
GM:空気が変わる。ざわざわと、君の内側の『何か』が衝動を喚起され、鎌首を擡げる。
GM:君はその感覚を知っている——ワーディングだ。
土倉 稲穂:「これ、は───!」
GM:発生地点は遠い。有賀谷は意識を失わずに蹲る。
有賀谷 あおい:「……う、く……!? 何、これ……!?」
有賀谷 あおい:「気持ち悪い……あたま、が……!」
土倉 稲穂:「ッ、有賀谷!」倒れ込もうとした有賀谷を抱える。
有賀谷 あおい:「……う……」命に別状はないが、朦朧としている。
土倉 稲穂:「……何だってんだ」
GM:周囲の人々は次々と意識を失い、倒れていく。
GM:ワーディングの発生源を止めない限り、被害はどんどん広がっていくだろう。
土倉 稲穂:夕刻とは言え、まだ明るい。こんな時間からワーディングなど、正気の沙汰じゃない。という事は。
有賀谷 あおい:「土、倉…………?」
有賀谷 あおい:「あたま、割れそう……あたし、どうな、って…………」
土倉 稲穂:「……すぐに良くなる。だから、ちょっと待ってろ」
土倉 稲穂:有賀谷をそっと傍にあったベンチに下ろし、発生源の方角を目指す。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得のみ可能です。
土倉 稲穂:有賀谷 あおい P◯信頼/N厭気 で取ります!
GM:OK!

【OP02/興津和沙・熊埜御堂奈津比古】

GM:OP2 シーンPC:興津和沙 熊埜御堂奈津比古
GM:登場どうぞ!
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+7(1D10->7)(浸蝕:31->38)した
興津 和沙:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 10[10]+35 → 45

興津 和沙:きゃいん

GM:---
GM:N市 星辰館高校
GM:---

GM:時刻は少し遡る。
GM:HRが終わり、放課後。君が帰宅するか、あるいは所属する漫画研究部に顔を出そうと荷物をまとめている時だった。
興津 和沙:「ふんふーん♪」
興津 和沙:漫研に行こうとしています。今朝つけた新しい香水もばっちり馴染んだ。
興津 和沙:いつもと違う姫オーラを醸し出す私にあいつらもメロメロになること請け合いのはず!
GM:一人の少女が教室を訪れ、声を掛けてくる。
有賀谷 あおい:「和沙ぁ、今ちょっといい?ていうか、あー、ヒマ?」
興津 和沙:「あ、あおい先輩。ちわっす。」
有賀谷 あおい:君の友人であり先輩の有賀谷あおいだ。こちらもいつものサバサバした態度と違い、何か少しもじもじしている様子だ。
有賀谷 あおい:「あー……ちょっとさぁ、相談したいことあんだけど……いい?」
興津 和沙:「また合コンのメンツでも足りなくなったんスか。」
興津 和沙:「私、清純派のお姫様なんでそういうのにはちょっと力になれそうにないんスけど。」
有賀谷 あおい:「ちげーよ!またって何だよ!あたしだってそんなん行ったことねーよ!」
有賀谷 あおい:「そう、その……清純派のお姫様のあんたに相談なの」
興津 和沙:「あははは、冗談冗談」
興津 和沙:「別にいいッスよ。今からは部室に顔だそうとしてただけだし。」
興津 和沙:「場所、変えたほうがいい?」
興津 和沙:HRが終わったばかりでまだ結構人がいる
有賀谷 あおい:「あー……そうかも」周囲の人目をはばかる様に見回す。
GM:そういうわけで君達は人気のない廊下の隅に場所を移す。
有賀谷 あおい:「あー……そんでさ、相談ってのは……」視線を宙に彷徨わせ、「あー、と…………」少し頬が赤い。
興津 和沙:その顔を見て嫌な予感がする
興津 和沙:「待って」
有賀谷 あおい:「ど、え、な、何」
興津 和沙:「その話、もしかして先輩と男が出てきたり、する?」
興津 和沙:この前男女の三角関係に巻き込まれてけっこう大変な目にあったので警戒している!!
有賀谷 あおい:「え゛っ」
有賀谷 あおい:「…………」
有賀谷 あおい:「…………する、けど…………」
興津 和沙:「しちゃうかー!」
寒骨白:「よもや!」君の相棒の槍が、君にしか聞こえない驚きの声を上げる。
寒骨白:「そのような相談事を、よりにもよって主に……!?」
寒骨白:「この娘、一体何を企んでいるのだ…………」
興津 和沙:「バカ、てめえ私の魏、呉、蜀の三角関係を見事三国鼎立に導いて正史とは違うifルートに持ち込んだ私の軍師力を忘れたのかよ」小声
寒骨白:「む……しかしだな……」もごもごしている。
寒骨白:「頼るならばもっと他に居そうなものだが……この娘、もしや友の類が少ないのではないか……?」
興津 和沙:「えっと、登場人物は3人以上で複雑なことになってたりしないよね?」
有賀谷 あおい:「え!?いや、3人は……で……出ないかな?」
有賀谷 あおい:「複雑な事には……なってるかもだけど……」
興津 和沙:「じゃあ、大丈夫。力になれそうっ」
興津 和沙:サムズアップ!
有賀谷 あおい:「マジ!?よかった~……」
興津 和沙:「登場人物が3人以上だと、誰か傷ついたりするからね、つらいんだ。」
有賀谷 あおい:「和沙……経験あるんだ、そういうの」
興津 和沙:「お姫様やってるとね、いろいろあるんスよ…」
興津 和沙:「まあ、私の話より、先輩の話をどうぞ。」
有賀谷 あおい:「あ、そ、そうだった!えーとだな……」
興津 和沙:ぽいっとさっき自販機で買った缶コーヒーを投げる
有賀谷 あおい:「おっと」それをキャッチする。
興津 和沙:「こういう話は、あったけえもん飲みながらの方が落ち着いて話せるよ。」
有賀谷 あおい:「……ありがと」両手で缶を握り締める。
有賀谷 あおい:「……二年にさ……土倉ってヤツがいんだけど……知ってる?」
興津 和沙:知識:高校野球
興津 和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 8[8] → 8

GM:では知ってる!
興津 和沙:これは…知ってるのでは!?甲子園ぐらい見てるのでは!?
GM:だいぶ知ってそう!
興津 和沙:「知らねーわけがねー!」
興津 和沙:「地元のヒーローじゃん、去年の甲子園も見てたよ、テレビで!」
興津 和沙:「いやあ、負けちまったけど、あの試合は熱かったよなあ。じゃねえ、熱かったですわよね!」
有賀谷 あおい:「あ、そ、そう?そっか」少しこそばゆそうにする。
興津 和沙:「あそこで沖を敬遠してれば絶対うちが勝ってたと思うんだけど。」
興津 和沙:「あえてそうしねえで真っ向勝負したのがさ、いやあ、青春だよね。」
有賀谷 あおい:「そう!そうなんだよ!あそこで……」身を乗り出しそうになり、慌てて引っ込める。
興津 和沙:「そういや、今年は活躍聞かなかったね。」
有賀谷 あおい:「……そうなんだよ」
興津 和沙:「どうしたの?スランプ?」
興津 和沙:にわかなので甲子園ぐらいしか見ようとしない
有賀谷 あおい:「……。 あいつ……実はさ、野球辞めたんだ」
興津 和沙:「マジか、勿体ねえー」
有賀谷 あおい:「……あいつ、さ……実は、あたしの幼馴染なんだよ」
興津 和沙:「…………あーっ」
興津 和沙:「そういや、なんか解説が幼馴染のマネージャーがなんか、とか言ってた!じゃねえ言ってましたわ!」
興津 和沙:「それ先輩のことだったんだ!」
有賀谷 あおい:「まっ……そんなこと言ってたワケ!?は~~……最悪……」
興津 和沙:「録画してあるから、見せてあげようか?うちのお父さんが高校野球大好きなんだよね」
有賀谷 あおい:「いやいい、絶対見たくないわ……」
興津 和沙:「そりゃ残念。」
有賀谷 あおい:「……そう。一年の頃やってたんだよね、マネージャー。甲子園球場も行ったし」
有賀谷 あおい:「で、さ。ここまでは前置き」
有賀谷 あおい:「こっからが相談なんだけど……」
興津 和沙:「うん。」
興津 和沙:話を聞く姿勢
有賀谷 あおい:「あいつ、病気だか何だか出野球辞めてから、すっかり元気なくてさ……」
有賀谷 あおい:「何とか励ましてやりたいんだけど、全然わかんなくて」
有賀谷 あおい:「あたしが近くにいると、野球のこと思い出させちまうような気もするし……」
有賀谷 あおい:「でも、あんなウジウジしたあいつ、見たくねーんだよ」
興津 和沙:あおいさんの目を真っ直ぐ見ている
有賀谷 あおい:「何とか、上手い方法は無いかな~って……悩んでんの」
有賀谷 あおい:「昔みたいに、熱いやつに戻ってほしいんだ、あたしは」
有賀谷 あおい:「……それが、相談」
興津 和沙:「………めっちゃ重いね?」
有賀谷 あおい:「うっ……だよね」
興津 和沙:「ホントに。」
有賀谷 あおい:「悪い……でも他に相談できそうなヤツいなくてさ」
興津 和沙:「先輩は、見た目とキャラが噛み合ってねえよな」
興津 和沙:ちょっとおかしそうにからからと笑う
有賀谷 あおい:「う、え、そうかぁ……?」
興津 和沙:「そうだよ。最初はもっと軽い人だと思ってたもん、私」
有賀谷 あおい:「それ言うなら和沙だってそうだろ!」
興津 和沙:「私は見た目通りのお姫様だよっ」
有賀谷 あおい:「なんか妙な格好してでっかい……でっかい……何なのそれ?」
有賀谷 あおい:「まあいいや……持ち歩いてるけどさ……」
興津 和沙:「お父さんの形見なんだ…」(嘘)
有賀谷 あおい:「そう……お父さんが……」
興津 和沙:「いや、さっき高校野球好きのお父さんの話をしたばかりなんだからもうちょっとサラっと突っ込んでほしいな!?先輩!」
有賀谷 あおい:「え!?あ!そうじゃん!なんだよ嘘かよ!?」
有賀谷 あおい:「やべー……詐欺とか気を付けねーと…………」
有賀谷 あおい:「……まあでも、あたしの知り合いでこんな話を茶化さず聞いてくれそうなの、和沙くらいだよ」
興津 和沙:「そういうふうに評してもらえるのは嬉しいけどね。」
興津 和沙:ちょっと真剣に考える
興津 和沙:「まあ、私はさ」
興津 和沙:「その土倉さんって人のことは甲子園見てた時のこごとぐらいしか知らねえから。」
興津 和沙:「一般的なことと、私だったらどう思うかってことしか言えないんだけど。」
有賀谷 あおい:「うん」
興津 和沙:「よくあるのが別なものに打ち込ませるってパターン。」
有賀谷 あおい:「別なもの……」
興津 和沙:「なんかが出来なくなって穴が空いたなら、別のことで埋められるかもしれない」
有賀谷 あおい:「なるほど……野球以外のものってことか!」
有賀谷 あおい:「サッカーとかか!?」
興津 和沙:「いや、病気だとサッカー厳しいんじゃねえかな?」
有賀谷 あおい:「あっそうか……!そうだよな……!」
興津 和沙:「病気の内容にもよると思うけど。」
興津 和沙:「それか、どうしても野球に携わりたいなら、何か別の形で部活にいてもらうとか。」
有賀谷 あおい:「そうか!マネージャーとかな!そういうのもありか!」
興津 和沙:「それこそ、先輩がやってたようなマネージャーでもいいし、コーチとしてなんか出来ることもあるかもしれない。
興津 和沙:「そうそう。」
有賀谷 あおい:「おお……!なんかやれそうな気がしてきたわ……!」
興津 和沙:「あとさ。」
興津 和沙:「これが一番大事だと思うけど…一番言いづらいことなんだけど。」
有賀谷 あおい:「……うん」
興津 和沙:「先輩、自分がいると、土倉さんが野球のこと思い出すかもって言ってたよな。」
有賀谷 あおい:「……うん。言ったな」
興津 和沙:「私も、経験あるんだけどさー」
興津 和沙:自分が、自分と理想として考えたお姫様に慣れないと悟って絶望した時、憧れも友達も、全てを憎んで怒って、傷つけたときのことを思い出す
興津 和沙:「確かに、そういうの、辛いんだよ。憧れたもんが遠くなっちまってるのがわかってるのに、それでもその残滓が身近にあるのは結構きつくてさ。」
興津 和沙:「ダメだってわかっても、傷つけちまうこともあってさ。そのせいで自己嫌悪して、またそいつを傷つけての繰り返しでさ。」
興津 和沙:あおいさんに真剣な目を向けます。
有賀谷 あおい:「…………」こちらも真剣な眼差しで、それを聞いている。
興津 和沙:「辛くなったら、別に逃げてもいいと思うんだ。」
興津 和沙:「けど、それでも自分がダメな時に誰かがそばにいてくれるってのは、嬉しくてさ。」
興津 和沙:「だから、うん。」
興津 和沙:「先輩も辛いこと在るかもしれねえけど。」
興津 和沙:「多分、先輩が近くにいてくれるってのは、土倉さんの救いになると思う。」
有賀谷 あおい:「…………!」
興津 和沙:「マジできつくなったら全然逃げていいと思うけど」
興津 和沙:「それでも逃げたくないって思ったら、私の時はこういう気持ちになれたって、覚えといてほしいな」
有賀谷 あおい:「…………」深く頷き。
有賀谷 あおい:「ありがと、和沙」
有賀谷 あおい:「なんか……上手く言えねーけど……うん」
有賀谷 あおい:「……分かった気がする。やってみるよ」
興津 和沙:「ちょっとでも力になれたならよかったよ。」
有賀谷 あおい:「ありがとな。やっぱ持つべきものは頼れる後輩……あっ」
興津 和沙:「ん?」
有賀谷 あおい:ちらりと窓の外を見て、声を上げる。
GM:視線の先には、校門を出ていく土倉の姿。
興津 和沙:「あ、噂をすれば。」
有賀谷 あおい:「あいつ、はえーよ帰宅部……!」
興津 和沙:先輩の背中をパシッと叩きます
有賀谷 あおい:鞄を引っ掴み、「ゴメン、和沙!あたし行くわ!」
興津 和沙:「今からなら、追いつけるぜ。じゃねえ、追いつけますわよ」
有賀谷 あおい:「うん!マジで助かった!ありがと!今度なんか奢る!」
興津 和沙:「どういたしまして」
興津 和沙:「またなんかあったら相談してくださいよ」
興津 和沙:「なんかハンパに関わったままほっとかれると気持ち悪いからさっ」
有賀谷 あおい:「おう!お前こそ先輩のこと頼れよな!じゃあなー!」
有賀谷 あおい:言うや否や、昇降口に向かって駆け出していく。
興津 和沙:手を振りながら先輩を見送る
興津 和沙:「青春だなあ……」
熊埜御堂 奈津比古:去り行く先輩の背中を見送った、その時
熊埜御堂 奈津比古:興津和沙の携帯端末が震える
興津 和沙:「っと、なんだ?」
興津 和沙:携帯に出る
熊埜御堂 奈津比古:『あー、もしもし。興津和沙…だな』受話口からはやけに陰気で低い声が聞こえる
興津 和沙:思わず、え、違いますけど?って言いたくなるぐらい、声が暗い
興津 和沙:「興津ですけど、え、ストーカーさん?」
熊埜御堂 奈津比古:『失礼とかそういう次元じゃねぇなお前』
興津 和沙:「だっていきなり知らない番号から電話かかってきて暗い声で私の名前囁くんだもん…」
興津 和沙:「そういうの怖くない?」
熊埜御堂 奈津比古:『…いや、怖いけど…って、話が逸れてるな。俺は第十支部エージェントの熊埜御堂だ。仕事の関係でお前に協力して欲しい。その連絡だ』
興津 和沙:「熊埜さんね、初めまして」
熊埜御堂 奈津比古:「御堂までが苗字だ…!」
興津 和沙:「ながっ…!!」
熊埜御堂 奈津比古:「うるせぇな!こっちも気にしてんだよ!」
興津 和沙:「婿養子いって短い苗字になれるといいね…」
興津 和沙:「って冗談言ってる場合じゃないね。仕事の件は了解だよ、熊埜御堂さん。」
熊埜御堂 奈津比古:「…っ、そうか。まあいい。仕事の内容だが…」あらましを伝える
興津 和沙:自分に関わってくる事件のことはできるだけ放っておかないようにしている
興津 和沙:あらましを聞く
GM:熊埜御堂から伝えられた任務の内容は、普段のそれとは一風変わったものだった。

GM:---
GM:N市 高級ホテル『ビヤーキー』 パーティーホール
GM:---

ミリア・リンドバーグ:「えっと……それでは今回のお仕事をおさらいしますね……」
ミリア・リンドバーグ:君達が装着したインカムから、おどおどした声が聞こえてくる。
熊埜御堂 奈津比古:「おう」一応、いつものやぼったい服装からスーツに着替えている
興津 和沙:「お願いしまーす」
ミリア・リンドバーグ:「今回の任務対象は、松籟院舞(しょうらいいん まい)という方ですぅ……」
ミリア・リンドバーグ:「みなさんご存知の世界的企業『ヒュペリア』、その創業者一族の娘さんですね」
ミリア・リンドバーグ:「この人には兼ねてからオーヴァードではないかという疑いが掛けられているのですが……」
興津 和沙:「そんなのワーディングかければ一発じゃないんですか?」
ミリア・リンドバーグ:「それが、普段はなかなか表には出てこない人で、そもそも立場が立場なのでUGNもうかつに手を出せなかったようです」
ミリア・リンドバーグ:「あ!この任務中もワーディングは禁止されてます!」
熊埜御堂 奈津比古:「チッ、権力をかさに着てる連中はこれだからよ…」
興津 和沙:「あ、ワーディングはダメ。了解しました」
ミリア・リンドバーグ:「このパーティーに来てる人、政財界の大物ばっかりですから……!」
興津 和沙:「そんなとこでおっぱじめたら完全にテロリスト扱いだね」
ミリア・リンドバーグ:「はい……!もし何かあれば、N市……どころかUGNにも大打撃ですよ……!」電話越しに震えが伝わってくる。
熊埜御堂 奈津比古:「…」周囲に目を配る。確かに、実家に居た頃何度か目にした顔があった
ミリア・リンドバーグ:「と、とにかく……今日このパーティーに、その松籟院さんが出席するようです」
ミリア・リンドバーグ:「なんとか接触して、うまいこと探ってみてください!」アバウトな注文。
興津 和沙:「アバウトすぎる…!もうちょっと具体的な目標を掲げてくれない!?」
熊埜御堂 奈津比古:「”現場の判断に任せる”ってか」
興津 和沙:「ライン交換しよう、とか!」
ミリア・リンドバーグ:「そう!そんな感じです!」
熊埜御堂 奈津比古:「いいのかよ」
ミリア・リンドバーグ:「今日ここですぐに真相はわからずとも、接点を作るのが重要ですから!」
ミリア・リンドバーグ:「どこ住み?LINEやってる?でいきましょう……!」
興津 和沙:「じゃあ、第一目標はライン交換で」
興津 和沙:「劉備も孔明を家臣にする時は3回家に訪れたしね。」
熊埜御堂 奈津比古:「大丈夫なのかこれ…」
興津 和沙:「で、あの、今更なんだけど。」
ミリア・リンドバーグ:「はい?」きょとんとした声
興津 和沙:「その子がオーヴァードかどうかがなんでそんな重要なの?」
ミリア・リンドバーグ:「重要ですよ!重要重要!」
ミリア・リンドバーグ:「あのヒュペリアの上層部ですからね!財力だけでなく権力も相当なものです!勿論人脈も!」
ミリア・リンドバーグ:「もし彼女がオーヴァードで……万が一FHに取り込まれるようなことがあれば、これはもう一大事です……!」
熊埜御堂 奈津比古:「そうなる前にお友達になれって事か」
興津 和沙:「うーむ、わかったようなわからんような。」
ミリア・リンドバーグ:「そうです!一刻も早く接触して、こちらに付いてもらわないと……!」
ミリア・リンドバーグ:「とにかく上からの命令ですから!よろしくお願いします……!」
ミリア・リンドバーグ:「失敗したらどうなるか……うぅ……怖い……」
興津 和沙:「ま、コネを作りたいってことね。頑張るよ」
GM:その時、会場に僅かなざわめきが生まれる。
興津 和沙:「お、なんかあったのかな?」
GM:見ると、ひとりの少女がホールに入場してくるところだ。
熊埜御堂 奈津比古:「…あれ、か」少し背伸びして視認する
GM:長い黒髪。上品なドレスで着飾った、美しい少女。その佇まいはたおやかで淑やかでありながら、人目を引きつける。
松籟院 舞:松籟院舞。『松籟院の姫君』とうたわれる少女だ。
松籟院 舞:柔和な笑みを浮かべて、幾人かの参加者たちと穏やかに談笑している。
熊埜御堂 奈津比古:「…いかにも”お姫様”ってかんじだな。あーやだやだ」
興津 和沙:「あら?お姫様はお嫌い?」
興津 和沙:右手を口元に当ててなんかお上品なポーズをしている、無理してる感がありありだ
熊埜御堂 奈津比古:「…あのな、興津」
熊埜御堂 奈津比古:「もう一度確認するぞ。ここは紳士淑女の社交場だ」
熊埜御堂 奈津比古:「俺たちが普通に暮らしててもまず来れない、上流階級の金持ちが集まる花園だ」
興津 和沙:「わかってますって。だから星辰の姫と名高いこの私が選ばれたわけでしょう」
興津 和沙:むやみに自信満々
熊埜御堂 奈津比古:「…じゃあ」
熊埜御堂 奈津比古:「その肩に担いでる電柱はなんだ…!」
寒骨白:「電柱……!?」
興津 和沙:「おや、豪族みたいな名前をしていらっしゃるくせに熊埜御堂さんは古典に通じておられない?」
寒骨白:「主!此奴すごい失礼!!」
寒骨白:「主主!!此奴此奴!!」
興津 和沙:「今、フォローするから落ち着いてね。」
寒骨白:「ぐぬぬぅ……!」
興津 和沙:「こいつは『酉陽雑爼』にも名を残している名槍、『寒骨白』ですぜ」
興津 和沙:「唐末から現代に伝わるこの名槍はこの場にあるどんな調度品にも劣らない価値が在るとお思いますが」
熊埜御堂 奈津比古:「言い訳になるかそんなもん!!」
熊埜御堂 奈津比古:「シャンデリアに引っ掛けねぇか今もヒヤヒヤしてんだよこっちは…!」
興津 和沙:「ダメかー。だよなー。」
寒骨白:「その通りだ主!よくぞ言った……主!?」
興津 和沙:「やっぱお前ただの朱い電柱だよ。言い訳できねえよ。」
寒骨白:「そんな……!主!吾は……吾は……!」
寒骨白:「吾……電柱だった…………?」
興津 和沙:「槍の太さとデカさじゃねえんだよな…」
熊埜御堂 奈津比古:「…?」なんで槍に話しかけてるんだこの女は
GM:そんな話をしているうちに、松籟院が談笑を終えて一人になる。
GM:話しかける好機だ。
熊埜御堂 奈津比古:「いいか。お姫様と仲良くなるのはお前に任せようと思ってる。そのために呼んだんだからな」
興津 和沙:「うっす」
熊埜御堂 奈津比古:(御白灘に”頼りになる女紹介しろ”って聞いたのが間違いだったか…)
熊埜御堂 奈津比古:「だから、なるべく穏便に、たおやかに、敵意見せるなんか以ての外だ」
熊埜御堂 奈津比古:「その電柱も置いていけるなら置いていけ。なんなら俺が見張る」
寒骨白:「此奴が!?」
興津 和沙:「ごめんね。なんか預ける場所がみつからないままここまで着ちゃって…」
寒骨白:「厭なのだが!」
興津 和沙:「まあ、まあ、眼帯してる人に悪い人はいないから」>寒骨白
寒骨白:「主~~っ!」
興津 和沙:「夏侯惇だと思え、お前も魏の誇る猛将に預かってもらったと思えば光栄だろ」
寒骨白:「むぅ……それならば…………」
興津 和沙:「あ、長槍って言ったらピリッポス2世の方があってるかな?まあ、そんな感じで」
興津 和沙:「じゃあ、そういうわけで熊さん、よろしくねー」
興津 和沙:寒骨白を熊埜御堂さんに預けて松籟院さんの方に向かっていきます
熊埜御堂 奈津比古:「人をマスコットキャラクターみたいに言うんじゃねぇよ…おっっっも!!!!」
松籟院 舞:「…………?」近付いてくる君に気付き、目を向ける。
興津 和沙:歩みが止まる
興津 和沙:(こいつは…!)
熊埜御堂 奈津比古:遠巻きに二人を見ている
興津 和沙:松籟院はただ普通に振る舞っているだけだ。だがその普通の中に、隠しようのない気位の高さがにじみ出ている
興津 和沙:(なるほど。松籟院の姫ってのは伊達じゃねえってか)
松籟院 舞:「あら……?」
松籟院 舞:にこやかに君に微笑みかける。
松籟院 舞:「お初にお目に掛かりますね」
興津 和沙:自分のスカートの裾を両手で優しくつまむ
興津 和沙:その手をわずかに上げながら、ちょん、と頭を下げる
興津 和沙:南蛮貴族の伝統的な挨拶、カーテシーだ!
興津 和沙:「ごきげんよう、松籟院さん。」
興津 和沙:自分のできる最も気品のある挨拶で先制パンチを叩き込みます
熊埜御堂 奈津比古:(よし、いいぞ…やるじゃねぇか…)
松籟院 舞:「まあ、ご丁寧に」こちらもカーテシーで返す。一分の乱れもない完璧な、そして日頃からの慣れが伺える動作。
松籟院 舞:「ご存知いただけていらっしゃるだなんて、光栄です」
松籟院 舞:「初めまして。松籟院舞と申します」
興津 和沙:(ぐ、ぐおおおお!?)
興津 和沙:(一挙手一投足の洗練度が、まるで違う…!!)
興津 和沙:(こいつのカーテシーに比べたら、私のそれは田舎娘の盆踊りと変わらねえ…!!)
松籟院 舞:「貴女のお名前を、お伺いしてもよろしいでしょうか?」
興津 和沙:唇を噛みながら自分の名前を言います。
興津 和沙:ギリッ
興津 和沙:「興津和沙と申します。」
興津 和沙:「お見知りおきを」
松籟院 舞:「興津さん……。まあ、素敵なお名前ですね」
松籟院 舞:「あの、よろしければ……少しお話いたしませんか?」
松籟院 舞:「あまり、こういう場で、同年代の方にお会いすることはないもので……」
興津 和沙:「見るからに偉そうなおっさんとか化粧の濃いおばさんばっかりだもんねえ。」
松籟院 舞:「まあ!ふふ、興津さんったら」くすくすと笑う。
熊埜御堂 奈津比古:(あの馬鹿!!!!)電柱に寄り添いながら鋭い目を向ける
興津 和沙:「じゃねえ、偉そうなオジサマとか化粧を塗りたくったおばさまばかりですものねえ」
興津 和沙:完璧に言い繕った、自分の才能が怖い・・1
熊埜御堂 奈津比古:(フォローになってねぇよ…!)
松籟院 舞:「そういうことは、もっと小さな声で喋らなくては、ですよ。それか……」
松籟院 舞:歩み寄り。
松籟院 舞:「二人きりの時か、ですね?」
松籟院 舞:穏やかな笑み。だがその内に、何か怪しげな底知れなさを感じさせる。
興津 和沙:くらり
興津 和沙:一瞬脳が揺れたと錯覚するほどに、いい匂いがする
興津 和沙:「いやいや、ちけえって。じゃねえ、ちけえですわ」
寒骨白:「……主ッ!!」キィン、と、寒骨白が震え、君にしか聞こえない叫びを上げる。
寒骨白:「疾く離れよ!その女……!」
寒骨白:「何か分からぬが凄まじい妖気を感じる!術士かは分からぬが……只人ではないぞ!」
熊埜御堂 奈津比古:「うおっ、なんだ…?」急に震えたからびっくりした
松籟院 舞:「あらあら、失礼しました」ぱっと離れる。
興津 和沙:「いや、こっちこそ。」
興津 和沙:「しかし、あれだな。同年代が珍しいって言ってた割に」
興津 和沙:「あんた、こういうの慣れてるんですわね。」
松籟院 舞:「…………」目を瞬く。
興津 和沙:寒骨白の声を受け、佇まいを直す
興津 和沙:会話をしながら、立ち会いのつもりで間合いを取る
松籟院 舞:「そのように見えるでしょうか?それは、少し……」
松籟院 舞:頬を赤らめる。「恥ずかしいですね。はしたなかったでしょうか……?」
松籟院 舞:「すいません、多分、きっと逆なんです」
松籟院 舞:「あまり、慣れていないもので……距離感が分からなくて」
松籟院 舞:「ごめんなさい。ご不快に思われたのなら……」
松籟院 舞:申し訳なさそうに肩を落とす。
興津 和沙:「いやー、マジで気をつけたほうがいいぜ」
興津 和沙:「私が男だったら勘違いする程度には、はしたなかったもん」
興津 和沙:くすりと笑いながら言う
松籟院 舞:「まあ、そんな……!」また頬を染める。
松籟院 舞:「き、気を付けます……」
興津 和沙:「うん、気をつけたほうがいいよ。あんた美人なんだから。」
興津 和沙:「そんな感じで男を勘違いさせたりすると、マジでめっちゃ苦労するからね」
松籟院 舞:「そんな、わたくしなんて……!興津さんこそ、とっても可愛らしくて……」
興津 和沙:「そうかな。えへへ、ありがとう。この服、お気に入りなんだ。」
興津 和沙:ひらりと回ってみたりする
松籟院 舞:「ええ、とっても素敵です!まるでどこかのお姫様のようで……。などと言うのは、失礼でしょうか?」
興津 和沙:「いや、嬉しいよ。私がなりたいのはお姫様みたいな女の子だからね。」
興津 和沙:「だから、あんたみたいな人に会えるのは嬉しいんだ。じゃねえ、嬉しいんですの。」
松籟院 舞:「まあ……」一瞬、表情の読み取れない顔をして。「そうでしたか。それはそれは……」
興津 和沙:「え?私変な事いった?」
松籟院 舞:「ああ、いえいえ!そんなことはありませんよ。とても素晴らしいと思います」
松籟院 舞:「ああ、ここでは通行の邪魔になってしまいますね」
松籟院 舞:「……あちらでお話ししましょうか。今日は風が気持ちいいですよ」そう言って、君をバルコニーに誘導する。
興津 和沙:一瞬熊埜御堂さんに視線を送る
熊埜御堂 奈津比古:(…上手く、いったのか…?)
寒骨白:「主……!気を付けろ主……!」
熊埜御堂 奈津比古:(…行ってこい、お前だけが頼りだ)簡易的な手ぶりでOKサインを出す
興津 和沙:こくりと頷き、
興津 和沙:寒骨白向けて声にならない声を送る
興津 和沙:『心配すんな』
寒骨白:「……主…………」
興津 和沙:「ホントにー?夏も過ぎたはずなのにまだ暑いよ、最近」
熊埜御堂 奈津比古:「…クソ、こいつが無けりゃなぁ…」寒骨白をペチペチと叩きながら、その背を見送る
GM:バルコニーには秋の午後の風が吹き抜けていく。周囲に人はまばらだ。話を聞かれる心配はないだろう。
松籟院 舞:「そうですね。ドレスは暑くて困ってしまいます」
興津 和沙:「だよねー、暑いよね。」
興津 和沙:「なのに昔の貴族は十二単とか着てたんだぜ、意味わからねえよ。じゃねえ。意味がわかりませんわ。」
松籟院 舞:「……興津さんは、本日はどちらからいらしたのですか?」
興津 和沙:「え?N市だけど?」
興津 和沙:キョトンとした顔で答える
松籟院 舞:「まあ……そうでしたか。では、私と同じですね」
松籟院 舞:「失礼ですが、お幾つでいらっしゃいますか?」
興津 和沙:「いくつに見える?」
興津 和沙:ちょっと悪戯っぽい顔しながら答える
松籟院 舞:「うぅん……そうですね……」君の顔をまじまじと覗き込む。
松籟院 舞:「じゅう……17歳!どうでしょうか?」
興津 和沙:「…おっ」
興津 和沙:「ってことは私はちょっと大人っぽくみえるのかなっ」
興津 和沙:嬉しそうに笑いながら言う
興津 和沙:笑いながら、指で「1」「6」って数字を作る
松籟院 舞:「ああっ、惜しかったです!」悔しそうに笑う。
興津 和沙:「あれかな、背がでけえから年上っぽくみえるのかな。」
興津 和沙:172cmある
興津 和沙:「まわりにもっとでけえのがいるから自分じゃそんな感じしねえんだけど。じゃねえ、しませんのだけど。」
松籟院 舞:「そうですね。まるでファッションモデルの方のようで、とても恰好良いです!」
興津 和沙:「わあ、怖い。褒め殺されちゃう」
松籟院 舞:こちらは君より10センチほど低い。
松籟院 舞:「それでは、わたくしの方がお姉さんですね?ふふ。わたくしは今年で19になります」
興津 和沙:「わ、お姉さんじゃん。」
興津 和沙:「年下かと思ってた」
松籟院 舞:「若く見えるということでしょうか?それでしたら嬉しいですね」ふふ、と笑う。
興津 和沙:「や、ちんまりしててかわいいから。」
松籟院 舞:「うふふ。ありがとうございます。嬉しいです、とっても」
松籟院 舞:「興津さんにそう言っていただけると、お世辞ではないように思えますね」
興津 和沙:「あはは」
興津 和沙:「松籟院のお姫様ともなると。」
興津 和沙:「やっぱお世辞を言ってくる連中は多いのかな。」
松籟院 舞:「ああ……やはり、ご存知でしたか」恥ずかしそうに、あるいはどこか残念そうな顔を浮かべる。
松籟院 舞:「ええ……そうですね。確かにそのように呼ばれております」
興津 和沙:「どんなもんかなーって思ってたけど」
興津 和沙:「いやーすごかったね、あんたが出てきた瞬間会場の連中がざわめいてたもん」
松籟院 舞:「とはいえ……私には、とてもとても」
松籟院 舞:「まるで相応しくない名ですよ、お姫様だなんて……」
興津 和沙:「あー」
興津 和沙:ちょっと申し訳なそうな顔をする
興津 和沙:「もしかして、お姫様って言われるの、嫌い?」
興津 和沙:自分がお姫様に憧れているので、そういうふうに思う人がいるって考えには至らなかった
松籟院 舞:「…………」それには答えず。
松籟院 舞:「興津さんは……お姫様になりたいと仰っておられましたね」
興津 和沙:「うん、それが私の夢だからね。」
興津 和沙:星が舞い降りてきたかのように輝く金髪をたなびかせながらこたえる
松籟院 舞:「その夢とは……興津さんが憧れるお姫様とは」
松籟院 舞:「どのようなものなのですか?その……差し支えなければ、是非お聞かせ願いたいのですが」
興津 和沙:「んーーー」
興津 和沙:自分の任務を思い出す。今回の第一目標は松籟院さんとラインを交換することでよかったはずだ。
興津 和沙:「そこまでは、あれだな。友達向けの内容になっちゃうからな…!」
興津 和沙:「だから、ライン交換しない?そしたら私達も友達ってことで!」
松籟院 舞:「友達……」きょとん、として。
興津 和沙:「………ダメ?」
松籟院 舞:「わたくしが、でしょうか?」
興津 和沙:「ちょっと話しただけど。」
興津 和沙:「仲良くなれそうだし、仲良くなりたいなって思ったんだ。」
松籟院 舞:「いえ……いえ。友達……それは……」
松籟院 舞:「……初めてです。驚いてしまいました」
興津 和沙:「……ウソン」
松籟院 舞:「しましょう!ライン交換!」君の手を取る。「是非!」
興津 和沙:「めっちゃ話してて楽しいのに…わっ!!」手をひかれる!
興津 和沙:「大丈夫?使い方わかる?」
松籟院 舞:「あ、世間知らずだとお思いですね!ラインくらい知っています!」
松籟院 舞:「大丈夫です!分かりますから!」
興津 和沙:「だって友達が初めてとか言うから、あ、でも家族とか使うか。」
松籟院 舞:そう言って、君と連絡先を交換する。
興津 和沙:「えへへ、ありがと。」
松籟院 舞:「こちらこそ、ありがとうございます」
興津 和沙:「これで私達も友達ってことで」
松籟院 舞:「本当ですか?嬉しいです……!」
松籟院 舞:「友達……素敵ですね……」
興津 和沙:「そんな素敵なもんでもないけどね。」
興津 和沙:「迷惑かけられたりすることもあるし、たまに、喧嘩しちゃったりもするし」
興津 和沙:自分のダチの顔を思い出しながら言う
松籟院 舞:「それは……」
松籟院 舞:「……いいですね。とても楽しそうです」
興津 和沙:けけけ、と楽しそうに笑う
興津 和沙:「そうなんだよな。」
興津 和沙:「ダチといると、そういうのも楽しいんだ。」
寒骨白:「主……!其奴に絆されるでないぞ……!」やや遠くから叫び声。
寒骨白:「其奴は毒婦ぞ!物の怪の類ぞ!」
寒骨白:「主ーーッ!」
松籟院 舞:「その……それでは、改めて聞かせていただけますか?」
松籟院 舞:「貴女にとって……お姫様とは、どんな存在なのでしょうか」
興津 和沙:「っと。」
興津 和沙:「ごめん、そろそろ時間だわ。」
松籟院 舞:「え……」
興津 和沙:「お姫様だから、12時回る前に帰らねえといけねえんだ。じゃねえ、いけないんですわ。」
GM:その時君達のインカムに、緊急の連絡が届く。
ミリア・リンドバーグ:「興津さん!くま……くま……ナントカさん!き、近辺で正体不明のワーディングが感知されました……!」
ミリア・リンドバーグ:「既に被害が出ているようです!任務は中断、急いで現場に向かってくださいぃ……!」
松籟院 舞:「興津さん……?」
興津 和沙:「ごめん。今度また二人であって話そうぜ!」
興津 和沙:走り出して!
興津 和沙:すぐ止まって振り向く!
興津 和沙:「あ、それとも私の友達連れてきたほうがいい?」
松籟院 舞:「えぇっ」
松籟院 舞:「と、友達の友達……」
松籟院 舞:戸惑いながら頷く。「……是非!またお会いしましょう!」
興津 和沙:「オッケー、じゃあそういうことで!またね!」
興津 和沙:と言って駆け出す!
興津 和沙:そして熊埜御堂さんに向けてばっちりライン交換したぜ!って感じで親指を立てます
熊埜御堂 奈津比古:(やったか…!ひとまず安心でき…出来ねぇな…!)
ミリア・リンドバーグ:「み、皆さん急いでください~っ……!怒られたくない!!」
熊埜御堂 奈津比古:「興津、話は聞いてるな。現場に向かうぞ」
興津 和沙:「了解、急ごう」
寒骨白:「主!よくぞ五体無事で……!」
興津 和沙:「ありゃあお前から見てそんなやべえ女か」
興津 和沙:小声で話しかける
寒骨白:「うむ。正体がまるで知れん。努々気を許さぬがよいぞ、主……」
興津 和沙:「戚夫人や西太后の類か」
興津 和沙:今自分が見た松籟院さんが人の心を惑わす悪女だとは思えなかったが
興津 和沙:そもそも、自分を詐欺師に見せかける詐欺師なんてものは二流だ。
興津 和沙:寒骨白がそういうならば、彼女と対峙する時はそのことを心に留めて忘れないようにしよう、と思います
GM:そうして君達はパーティの人ごみを掻き分け、現場へと急行する。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得可能!
熊埜御堂 奈津比古:同行者 興津和沙:〇信頼/猛将の間違いじゃねぇのか
興津 和沙:友人/松籟院 舞/憧憬/警戒◯
GM:OK!

【Middle01/「彼らは弱く、脆く、唾棄すべき存在ですよ」】

GM:合流シーンです。全員登場!
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+1(1D10->1)(浸蝕:38->39)した
興津 和沙:1d10+45
DoubleCross : (1D10+45) → 8[8]+45 → 53

興津 和沙:きゃいん
土倉 稲穂:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 7[7]+39 → 46

GM:---
GM:君、土倉稲穂がワーディングの発生源に辿り着くと、辺りは静まり返っていた。
GM:人々が倒れ、物が散乱し、電柱に激突した車が炎上している。
GM:その中にあって、悠然と佇む男が一人。
土倉 稲穂:「……あんたか?」
“グリンカムビ”:男が振り向く。
“グリンカムビ”:「…………」
“グリンカムビ”:陰鬱とした空気を身に纏った男だ。落ち窪んだ目を君に向ける。
土倉 稲穂:「こんな街中で大規模のワーディングなんかしやがって」
土倉 稲穂:「何とか言えよ」左手を自由にし、強く警戒する。マトモな相手では無いだろう。
“グリンカムビ”:「おや……君は…………」細い眼を少し開いて。
“グリンカムビ”:「オーヴァードですね。それも……もしや」
“グリンカムビ”:「土倉稲穂さん…………でしょうか?」
土倉 稲穂:「知り合いか?」思い当たるフシは無い。記憶力はいい方ではないが、目の前のこの男は一度見たら忘れる事はないだろう
“グリンカムビ”:「知り合いの知り合い、というのが正しいでしょうか」
“グリンカムビ”:男は意外な名前を口にする。「沖大和さんのお友達……ですね?」
土倉 稲穂:「……沖?」
土倉 稲穂:目を丸くする。こんな場所でその名前を聞くとは思わなかったから。
土倉 稲穂:「アンタ、なんで沖を知って───」
“グリンカムビ”:「ええ。彼とは……少し、ご縁がありまして」
“グリンカムビ”:穏やかに話しながらも、ワーディングは解除しない。
“グリンカムビ”:「あなたのことも聞いていますよ。土倉稲穂さん」
興津 和沙:「私も聞いてるぜー!!」
興津 和沙:頭上から、声!!
“グリンカムビ”:「……?」
土倉 稲穂:「!?」
興津 和沙:同時にばかみたいにでっかい朱槍が振り下ろされてくる!!
“グリンカムビ”:「お……っと……」ゆらり、と糸にでも吊られているかのような動作で回避する。
土倉 稲穂:うおおっ!と球児特有のヘッスラで泥臭く回避!
興津 和沙:「おっ避けやがったな、生意気に!」
興津 和沙:「大丈夫か、高校球児!今正義の味方が助けに来たから安心しなっ!」
土倉 稲穂:「俺にも当たる所だったろうが……!」
興津 和沙:「ちょっとギリギリを狙いすぎたね、ごめんね。」
熊埜御堂 奈津比古:「ハァ…スーツ走り辛ぇんだよ…クソっ!」女の声からやや遅れて、息の上がった男が走って現れる
“グリンカムビ”:「あなたたちは……?」危機感もないようなぼんやりとした表情。
熊埜御堂 奈津比古:「あ?」
興津 和沙:「人の名前を聞く前に自分で名乗りなっ!」
興津 和沙:「お前話聞いてりゃさっきから自分の名前言わず人の名前ばっかり出しやがってこのやろう」
土倉 稲穂:「(話聞いてたのか……?)」
“グリンカムビ”:「ああ……そうですね。失礼しました」
“グリンカムビ”:「僕は“グリンカムビ”……と呼ばれています」
“グリンカムビ”:「区分としては、FHエージェント……ということになるでしょうか」
土倉 稲穂:「ファルスハーツ……!」
GM:興津さんと熊埜御堂さんは知識:FH 難易度5以上で知ってることになります。
興津 和沙:おら!
興津 和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 7[7] → 7

熊埜御堂 奈津比古:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 6[3,6,6] → 6

興津 和沙:高校野球とFHに詳しい興津
GM:そこまで有名なエージェントではないが……二人とも知っている!
GM:仕事熱心だ
GM:なかなか尻尾を掴ませないFHエージェントらしいです。所属セルは不明。
熊埜御堂 奈津比古:「あー”グリンカムビ”…あー…」
熊埜御堂 奈津比古:「…よく分かんねぇ奴、ってことぐらいしか分からねぇな」
興津 和沙:「ユグドラシルにいるっつー鶏の名を冠するエージェントかよ。」
興津 和沙:「……」
興津 和沙:「それってかっこいいの?よくわかんねえんだけど。」
熊埜御堂 奈津比古:「…そりゃお姫様に必要な知識なのか?」
興津 和沙:「お姫様には教養が必要でしょ?」
“グリンカムビ”:「あなたたちは……UGNエージェントの方、でしょうか?」
熊埜御堂 奈津比古:「話が早くて助かる」
土倉 稲穂:「あんたら、UGN所属か」
興津 和沙:「あんたも仲間か?なら3人で囲んでこいつボコっちまおうぜ。」
熊埜御堂 奈津比古:「…で、俺はともかくこっちの女は、見ての通り暴力も辞さない奴だ」
興津 和沙:「正体不明だかなんだか知らねえが、ボコっちまえばそれで話はおしまいだわな。」
熊埜御堂 奈津比古:「取り敢えず投降するかしないか選んでもらおうか」
興津 和沙:熊埜御堂さんと呼吸を合わせながらじりじりと距離を詰めている
“グリンカムビ”:「ああ、やはりそうでしたか……お待ちしていました」腕時計を見る。
土倉 稲穂:「何してる。さっさとワーディングを解け」
“グリンカムビ”:「ええ。それでは、ワーディングは今解除しますので……」言葉通り、大規模なワーディングはふっと解ける。
“グリンカムビ”:「ここでお開きということにしませんか?」
“グリンカムビ”:「僕たちは同じオーヴァード同士です」
“グリンカムビ”:「争う意味などどこにもありません」
土倉 稲穂:面食らう。言ったはいいものの、こうも簡単に解くのか?
興津 和沙:「あー」
熊埜御堂 奈津比古:「お花畑か?お前の頭は」
“グリンカムビ”:「?」不思議そうな表情。
熊埜御堂 奈津比古:「お前のやったことで被害が出てる」
熊埜御堂 奈津比古:「だから連行する。こっちが筋通すのはそこだ」
“グリンカムビ”:「被害?ただワーディングをしただけですよ」
“グリンカムビ”:「貴方がたに、何の被害が?」
“グリンカムビ”:周囲で倒れる人々が、まるで視界に入らぬかのように。
熊埜御堂 奈津比古:「…成程な、そういう奴か。お前。」
興津 和沙:「私達になくても他の連中が困るだろ」
興津 和沙:「確かにオーヴァード同士で闘う理由はないかもしれないけど」
興津 和沙:「別にオーヴァードとそれ以外で闘う理由もないでしょ」
“グリンカムビ”:「他の連中?争う?」
“グリンカムビ”:「オーヴァードでないものに、何故そんな気を配るのです?」
興津 和沙:「わあ、選民思想。」
“グリンカムビ”:「彼らは弱く、脆く、唾棄すべき存在ですよ」
“グリンカムビ”:「気に掛ける意味など、どこにあるのです?」
興津 和沙:“グリンカムビ”さんが言葉を吐き終わると同時に
熊埜御堂 奈津比古:「…興津」
興津 和沙:朱槍がその顔面をぶち抜かんとばかりに跳ね上がる!
興津 和沙:「おうっ!」
“グリンカムビ”:「…………」ぐい、と深く仰向けに倒れ込むように、瞬時に上体を逸らす!
“グリンカムビ”:「おっと……」
土倉 稲穂:「(速え!)」
興津 和沙:穂先が作る影が“グリンカムビ”の鼻先を覆い
興津 和沙:影が、大きくなっていく!!二段構え!最初から初撃は避けると読んでいた!!
興津 和沙:この振り下ろしが本命だ!
熊埜御堂 奈津比古:魔眼を展開、仰け反った体を押さえつけるように重力の力場を発生させる
興津 和沙:「おら!合わせろ!!高校球児!!」
土倉 稲穂:「この二人、上手いな)……応!」
土倉 稲穂:瞬時に左手から生み出した鈍色の鉄球を振りかぶり、グリンカムビ目掛けて放り抜く!
“グリンカムビ”:足首だけで全体重を支える、無理な体勢。到底回避などできる状態ではない。
興津 和沙:(殺(と)った!!)
“グリンカムビ”:……はずだった。
“グリンカムビ”:「ひゅっ——」
“グリンカムビ”:僅かな呼気の音。
“グリンカムビ”:パンッ!と伸びたゴムが弾けるように、瞬時に“グリンカムビ”の全身が捻じれ、爆発的に飛び退く!
土倉 稲穂:「な、」
興津 和沙:確実の来るはずだった手応えが
興津 和沙:来ない!一瞬遅れて地面を叩いた衝撃が手に伝わる!
興津 和沙:「なんだ、そりゃあ!?」
“グリンカムビ”:「……と……」
“グリンカムビ”:ずぎゅる、と空中で不気味に身体を捻り、
“グリンカムビ”:10メートルほど離れた路上に悠々と着地する。
熊埜御堂 奈津比古:(…エグザイルか)
興津 和沙:「な、なにが“グリンカムビ”だこの野郎!!」
興津 和沙:「からくりサーカスの人形みたいな動きしやがって!」
興津 和沙:「てめえ、"マリオネット"に改名しろ、バカ!」
興津 和沙:「じゃねえ、改名なさいませ!バカ!」
“グリンカムビ”:「言ったでしょう……争う意味など無いと……」
“グリンカムビ”:「ですが……聞いてはもらえないようですね」
“グリンカムビ”:悲しげに言って、再び身体を変形させる。
熊埜御堂 奈津比古:「そりゃ理解できねぇからな」
興津 和沙:「てめえが言った」
興津 和沙:「弱く、脆く、唾棄すべき存在ってのを」
興津 和沙:「ありゃ間違いだったって言ってくれりゃあ確かに闘う理由はないんだけどな」
土倉 稲穂:「………」脳裏に苦しむ有賀谷の顔が浮かぶ。
“グリンカムビ”:「……それは……」
“グリンカムビ”:「……できない相談ですね」
興津 和沙:「ほら、お前だって話聞いてくれねえじゃん。」
“グリンカムビ”:「……なるほど。分かり合うことはできない、と……」
興津 和沙:「とりあえず、この場はな。」
“グリンカムビ”:「……そうだとしても、私に戦闘の意思はありません」身体を小さく捻じ曲げて、近くのマンホールへと滑り込んでいく。
“グリンカムビ”:「さようなら、UGNの皆さん」
“グリンカムビ”:「いつか、分かり合える日が来ることを願っていますよ」
“グリンカムビ”:言い残し、グリンカムビは姿を眩ませる。
土倉 稲穂:「……逃げやがった」
熊埜御堂 奈津比古:「…まためんどくせぇ奴も居たもんだな」
興津 和沙:しばらく、マンホールの方に視線をやってから
興津 和沙:「っと」
興津 和沙:「大丈夫だった?高校球児」
興津 和沙:「じゃねえ、土倉先輩」
土倉 稲穂:「ああ。助かった」
熊埜御堂 奈津比古:「なんだ、知り合いかよ」
興津 和沙:「知り合いじゃねえよ。けどえ?熊さん、この人のこと知らないの?マジで?」
熊埜御堂 奈津比古:「……知らん」顔をまじまじと見つめ、呟く
興津 和沙:「この街に住んでて?一年前の星辰館の奇跡の立役者をご存じない?」
土倉 稲穂:「熊……サン? も、ありがとうございました」あだ名?
興津 和沙:「大災害からわずか三年しか立ってない街の学校で甲子園出場という偉業を果たしたって」
興津 和沙:「テレビとかでもめっちゃ特集されてたじゃん」
熊埜御堂 奈津比古:「星辰館の奇跡…?お前の妄想の話じゃねぇのか」
土倉 稲穂:「……昔の話だ。んな事より」
熊埜御堂 奈津比古:「ん、ああ。土倉だっけか、怪我がねぇならいい。」
興津 和沙:「待って、そんなさらっと流されたら私の妄想で流されちゃうんだけど!」
ミリア・リンドバーグ:『私も知りません!こっち来たばっかなので……』
興津 和沙:「マジか。まあ、その話はあとにしよう」
土倉 稲穂:「結局、あのグリンカムビとかいう野郎……何が狙いだったんスかね」
GM:そう、“グリンカムビ”がしたことは結局、ワーディングを展開しただけだ。
GM:君達が来るまでに時間はあったはずだが、他に何かしていたような様子もなかった。
熊埜御堂 奈津比古:「ああいう手合いはただ言ってるだけなら可愛いもんだが…」
興津 和沙:「行動を起こし始めたってことは」
興津 和沙:「何か具体的な目的とそれを果たす方法をみつけたってこともしれないからね。」
熊埜御堂 奈津比古:「だな」
土倉 稲穂:「じゃあ、それを未然に防ぐのが俺たちの任務、って事っスね」
興津 和沙:「お、話が早いね、土倉さん!」
興津 和沙:「そういうこと、なあ、いいだろ。ありゃ私達二人じゃ無理だって」
興津 和沙:「ここは土倉さんにも協力してもらおうぜ。イリーガル登録とかはしてんでしょ?」
熊埜御堂 奈津比古:「ああ、見る限り単独犯ってのが厄介だが…こっちも数揃えりゃなんとかなる」
ミリア・リンドバーグ:『私はとにかく解決できれば何でもいいです~』無責任な勤務態度!
熊埜御堂 奈津比古:「…お前、碌でもない奴ってよく言われるだろ」インカムに向けて
ミリア・リンドバーグ:『そんなことないです~!』
土倉 稲穂:「勿論」イリーガル免許証を提示!ピカピカだ!
ミリア・リンドバーグ:『あっ!実際使ってる人いたんですかあの免許発行制度!?』
ミリア・リンドバーグ:『誰も使ってないと思ってました……』
興津 和沙:「え……知らねえ、なにそれ!?」
土倉 稲穂:「えっ? みんな持ってるんじゃないのか?」
熊埜御堂 奈津比古:「…正直者は馬鹿を見るってよく言うもんな」
ミリア・リンドバーグ:『なんか頼めば発行してもらえるそうですよ、免許証』
興津 和沙:「知らなかった…今度作りますわ…。」
ミリア・リンドバーグ:『3800円かかりますけど』
興津 和沙:「学生には結構痛くない!?」
熊埜御堂 奈津比古:「いらねぇ~~」
土倉 稲穂:「(払わなくてよかったのかよ……)」シュン
熊埜御堂 奈津比古:「金儲けに付き合わされて大変だなイリーガルも」
興津 和沙:「まあいいや、私は興津和沙。コードネームは"姫"」
興津 和沙:「こっちは熊さん。コードネームは…なんだっけ?」
熊埜御堂 奈津比古:「”ライビング・デッド”、言っとくけど熊が本名じゃねぇからな」
熊埜御堂 奈津比古:「熊埜御堂奈津比古だ」
熊埜御堂 奈津比古:「興津もいい加減覚えろ」
土倉 稲穂:「ああ、よろしく、興津、熊埜御堂さん」本名だと思ってた…
土倉 稲穂:「改めて、土倉 稲穂です。コードネームは“ドロップアウト”」
興津 和沙:「………」
熊埜御堂 奈津比古:「ドロップアウトねぇ…」傷一つない免許証を眺める
興津 和沙:「私のコードネームつけてくれた人もそうだけど」
興津 和沙:「先輩のコードネームの名付け親も相当性格悪くない?」
土倉 稲穂:「そうか?」フフッと笑う
土倉 稲穂:「結構、気に入ってるけどな」
熊埜御堂 奈津比古:「随分日が浅いな。覚醒したのは最近か?」事情を全く知らないから普通に聞く
土倉 稲穂:「……ええ。丁度、1年前だったかな」
興津 和沙:(ああ……病気って、そういうことかよ)
興津 和沙:「ま、しけた話しててもしょうがねえ!」
興津 和沙:「ミリアさん、どうする?」
興津 和沙:「とりあえず松籟院さんとはラインの交換はしたけどさ」
興津 和沙:「とりあえず、今はそっちよりあの鶏野郎の方が緊急性が高いんじゃねえの?」
ミリア・リンドバーグ:『そうですねぇ……』うぅん、と唸って。
ミリア・リンドバーグ:『はい、ひとまずは“グリンカムビ”を優先していいと思います。ただ』
興津 和沙:「ただ?」
ミリア・リンドバーグ:『松籟院さんの線もようやく掴んだ糸口です。手放さないようにしましょう。優先順位は低いですが、片手間に同時並行で調査を進めましょう』
ミリア・リンドバーグ:『ホントは他の人に任せたいところなんですが~……』
ミリア・リンドバーグ:口籠る。この街のUGNはどこも人手不足だ。
熊埜御堂 奈津比古:「…いい。どうせ俺達しか居ないんだろ?」
熊埜御堂 奈津比古:「馴れたよ、こういうのは」後ろでこそこそしている二人に少し目を向けながら
ミリア・リンドバーグ:『そういうことですね……!わ、私もお手伝いしますので……』
興津 和沙:あって気づいて土倉さんに身を寄せる
興津 和沙:自分の耳につけたインカムを土倉さんにも近づけてミリアさんの声がちょっとでも聞こえるようにしています
土倉 稲穂:「いいのか?」小声で
興津 和沙:「なにが?」
土倉 稲穂:「こういうのって機密情報とか……ま、いいか」
興津 和沙:「一緒にやるってことになったんだから、そこら辺はいいって、あとでインカムも配ってあげるしさ」
土倉 稲穂:「サンキュ」
ミリア・リンドバーグ:『ともかく頑張りましょう。中々捕まらないFHエージェント……逆に、我々で捕まえれば大手柄ですよ!』
熊埜御堂 奈津比古:「保身に走るなよ」
ミリア・リンドバーグ:『それでは一度支部の方に戻ってきてください。現状の確認と情報収集を始めましょう!』
ミリア・リンドバーグ:『そこの土倉さん?にもよろしく言っておいてください!』
熊埜御堂 奈津比古:「了解」そう言ってインカムを外す
興津 和沙:「了解」
熊埜御堂 奈津比古:「聞いたな、土倉。そういうことだ」
土倉 稲穂:「分かりました。今回の件、協力させて頂きます」
土倉 稲穂:「あ」
土倉 稲穂:「その、今から支部に?」
熊埜御堂 奈津比古:「?ああ。一緒に来てもらうが」
熊埜御堂 奈津比古:「…なんか、あれだな」
熊埜御堂 奈津比古:「カタいな、お前」
土倉 稲穂:「そうスか?」体育会系だからかな…
熊埜御堂 奈津比古:「もっと野球部っていったらなんかよ…意味分かんねぇ挨拶とか…」
熊埜御堂 奈津比古:「何言ってるか分かんねぇ掛け声とか…」
熊埜御堂 奈津比古:「…お前本当に野球部か…?」
興津 和沙:「熊さん、体育会系への偏見がひどくない?」
土倉 稲穂:「他は知りませんが……星振館ではみんなこんな感じでしたね」
興津 和沙:「学生時代、後ろの席に固まってる野球部になんかいやなことされた?」
熊埜御堂 奈津比古:「ああ?席替えで一番後ろの席になったのに最前列の野球部の奴と無理やり交換させられた話か?」
熊埜御堂 奈津比古:「いくらでもあるわんなもん」
興津 和沙:めっちゃ吹き出す
土倉 稲穂:「く、苦労してるんスね……?」
興津 和沙:「ぶははははは!い、意外と冗談言える人なんだ、熊さん!」
熊埜御堂 奈津比古:「…やめだやめだこんな話!興津笑ってんじゃねぇぞ!!」
興津 和沙:「いやあ、そのキレのギャグで吹き出すなっていうほうが無理ですってわははは!」
土倉 稲穂:「そうだ。それであの、ワーディングがあった時、ダチと一緒にいて」
興津 和沙:ひいひい言いながら土倉さんの話を聞いている
土倉 稲穂:「……心配なんで、あいつ家まで送ってから支部に合流という形でも構わないスか」
熊埜御堂 奈津比古:「ダチ?一般人か?」
土倉 稲穂:「はい。俺と───俺たちとは違う、一般人です」
熊埜御堂 奈津比古:「…ああ。そういうことなら構わねぇ。支部の場所は分かるか?分からねぇなら迎えを寄こしてもいいが」
興津 和沙:その語感の強さに、ちょっと違和感を覚える
興津 和沙:「あ、じゃあ私も一緒に行くよ。第10の場所は一応わかるし。」
興津 和沙:「それとも二人きりのほうがよかったりします?」>土倉さん
土倉 稲穂:「? なら折角だし、興津さえ良ければ一緒に来てくれるか」
興津 和沙:「了解。じゃ、そういうことで。」
興津 和沙:「30分ごとに定時連絡しますんで、それがなかったらなんかあったもんだと思ってください」
興津 和沙:熊埜御堂さんにそういいます。一応、緊急事態のつもりで入るのだ
熊埜御堂 奈津比古:「おう。じゃあ俺は先に支部に戻って、頼りねぇオペレーターと先に情報を整理しておく」
興津 和沙:「お願いします。」
熊埜御堂 奈津比古:「じゃあ、後でな」
土倉 稲穂:「はい。お気をつけて」

GM:---

GM:興津と土倉が急いで向かうと、有賀谷は丁度、まだ少しふらつきながら歩き出そうとしているところだった。
土倉 稲穂:「有賀谷!」駆け寄る
有賀谷 あおい:「あ……土倉! ……と……」
有賀谷 あおい:「え?和沙?なんで?」
興津 和沙:「なんか土倉さんとかちあってあおい先輩が倒れてるって聞いてさ」
興津 和沙:「急いでこっちきたんだよ。」
土倉 稲穂:「お前ら、友達だったのか」
有賀谷 あおい:「あー……そういうこと。土倉急にどっか行くから心配したわー……」
興津 和沙:「もし人工呼吸が必要だったりしたら、あおい先輩もこんな形でってのはいやでしょ?」
興津 和沙:からかうようにいう
有賀谷 あおい:「はっ!?おま……何言ってんだバカ和沙!!」
興津 和沙:「あー、ごめん、望むところだった?だったら邪魔しちゃったねえ。」
有賀谷 あおい:「バカ言ってんじゃねーよ!先輩からかうなっての……この……!」
土倉 稲穂:「当たり前だろ。素人がやる緊急措置ほど危険なものも無いんだ」
有賀谷 あおい:「そういう話じゃねーーだろ!!あんたは更にバカ!!」
興津 和沙:「真面目すぎるぜ、土倉先輩」
興津 和沙:「っと、お母さんから電話だ、ちょっと出てくるねー」と言って二人から離れます。定時連絡だ
有賀谷 あおい:「っと……とにかく!来てもらったとこ悪いけど、何かもう大丈夫みたいでさ」
有賀谷 あおい:「いきなり気分悪くなったけど、またいきなり治っちった」
土倉 稲穂:「……フラフラじゃねえかよ」
有賀谷 あおい:「これ?大したことないって……ずっと屈んでたから立ち眩みみたいなもんじゃん?」
有賀谷 あおい:「なんだよ、心配してんのか?お?」
土倉 稲穂:「……」はあ、とため息を付いて、有賀谷に背中を向けてしゃがむ
有賀谷 あおい:「は?」
土倉 稲穂:「乗れよ。家まで送る」
有賀谷 あおい:「……はぁ!?」
有賀谷 あおい:声を荒げる。
有賀谷 あおい:「おまっ……バカじゃねーの!?」
土倉 稲穂:「早くしろって。俺もこの後用事があんだよ」
有賀谷 あおい:「人目とか考え…… …………~~!!」
有賀谷 あおい:「…………」
有賀谷 あおい:しばらく黙り込み、
有賀谷 あおい:その背中を、ぼすっ!と鞄で殴りつける。
土倉 稲穂:「てめっ」
有賀谷 あおい:「分かったよ。家までは送らせてやる」
有賀谷 あおい:「でもおんぶなんていらねーよ!子供じゃねーんだから……」
土倉 稲穂:「おう」
有賀谷 あおい:そう言って歩き出す。その足取りは確かにしっかりしたものだ。
土倉 稲穂:「……大丈夫じゃねえか」
有賀谷 あおい:「……まあ、その」
有賀谷 あおい:「心配してくれたのはちょっと嬉しいかもね」
有賀谷 あおい:「…………ありがと」
有賀谷 あおい:小声でそう言って、速足で歩きだす。
土倉 稲穂:「……ん」
有賀谷 あおい:「ほら行くぞ!なんか用事あるっつってたろ!」
土倉 稲穂:「……ワーディング食らってぶっ倒れる前より元気になってねえか?」
土倉 稲穂:小声で漏らした後、後を追って歩き出す。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイスのみ可能です。
興津 和沙:上司/熊埜御堂/信頼◯/憐憫
興津 和沙:以上で!
熊埜御堂 奈津比古:敵 ”グリンカムビ”:感心/◯やばい奴
土倉 稲穂:興津 和沙/◯親近感/不信感
GM:OK!

【Middle02/「辞めるわけが無いんだよ」】

GM:では情報収集シーンに入ります。先に項目を公開しましょう
GM
“グリンカムビ”について
情報:UGN
難易度6

GM
松籟院舞について
情報:噂話/情報:裏社会
難易度8

GM
沖 大和について
情報:噂話
難易度6

GM:現在調べられる項目はこちら。自身のシナリオロイスに対する判定は+2の修正が付けられます。
GM:シーンPCは侵蝕順で熊埜御堂くん、ほか登場自由。
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+8(1D10->8)(浸蝕:39->47)した
興津 和沙:でゆ!
興津 和沙:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 2[2]+53 → 55

興津 和沙:最近、55になることが多い気がする。嬉しい
土倉 稲穂:でます!
土倉 稲穂:1d10+46
DoubleCross : (1D10+46) → 6[6]+46 → 52

GM:---
GM:では張り切って判定どうぞ!
熊埜御堂 奈津比古:では各自シナリオロイスについて調べる感じで
熊埜御堂 奈津比古:よござんすね
土倉 稲穂:OKでガンス
興津 和沙:はーい!
興津 和沙:要人への貸しを使って
興津 和沙:3dx+3=>8
DoubleCross : (3R10+3[10]>=8) → 7[1,2,7]+3 → 10 → 成功

興津 和沙:あぶねえ!!
熊埜御堂 奈津比古:グリンカムビについて、コネ:UGN幹部使って判定!
熊埜御堂 奈津比古:5dx+4
DoubleCross : (5R10+4[10]) → 10[1,3,9,10,10]+1[1,1]+4 → 15

熊埜御堂 奈津比古:凄く分かる
土倉 稲穂:沖 大和について(おき・ひろかず?)
GM:あ、おき やまとですね
土倉 稲穂:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 10[2,10]+2[2]+1 → 13

興津 和沙:二人共めっちゃわかってくる
GM:全員成功!
GM:やりやがるぜ
熊埜御堂 奈津比古:優秀!
土倉 稲穂:やまと!
GM:では情報開示!

“グリンカムビ”について
情報:UGN
難易度6
特定のセルに属さないFHエージェント。オーヴァードが特別な存在であり、非オーヴァードは弱く唾棄すべき存在であるとする選民思想の持ち主であり、過去何度か様々なセルと手を組んでテロを引き起こしている。
現状は完全に単独犯の筈であり、本来ならば活動もままならない筈なのだが、何故かここ最近は活発化の兆候を見せており、N市内で何かを探すような動きが確認されている。人間、何らかの遺産、アーティファクト等、目的は定かではない。
→“グリンカムビ”について②が解放。

松籟院舞について
情報:噂話/情報:裏社会
難易度8
世界的企業『ヒュペリア』の創業者一族でもある名家、松籟院本家の一人娘。
優雅で気品ある佇まいは社交界でも有名で、『松籟院の姫君』とうたわれる。
多くの財界人、著名人とも交流があり、その人脈は幅広い。
立場は有名ではあるが、メディアには殆ど露出せず、そのパーソナリティについては不明な点が多い。
→松籟院舞について②が解放。

沖 大和について
情報:噂話
難易度6
沖大和の霧降高校は今年の甲子園大会で準決勝まで勝ち進んだが、沖はその後野球部を退部している。
突然の退部、しかも原因も不明とあって周囲には大きな波紋が広がったようだ。
現在彼は帰宅部となっているはずだが、無断外泊が増え、不審な行動が目立つようになっているらしい。

興津 和沙:美しすぎる財閥令嬢として特集されたりしていない…
GM:そういうことが分かりました!

GM:---
GM:第十支部 会議室
GM:---

GM:君達はここ、UGN第十支部に集合していた。
GM:集めた情報や現状の確認などのすり合わせ、今後の方針などを相談する必要があるだろう。
ミリア・リンドバーグ:「どうでしょう?皆さんの方で何か分かりましたか~?」
熊埜御堂 奈津比古:「…分かったって言っていいのかどうか分かんねぇな、こりゃ」
興津 和沙:「同じく。」
ミリア・リンドバーグ:「ふむふむ」だぼだぼの白衣で煎餅の袋をバリバリと開け、ぼりぼりと齧っている。
土倉 稲穂:「……ですね」沖が自分と同じく野球を辞めているとは露知らなかったので漠然としている
興津 和沙:「私は松籟院さんについて調べたんだけど。」
興津 和沙:「寒骨白が警戒するような毒婦的な情報は出てこなかったし」
興津 和沙:「掘っても掘っても前にエリアさんに聞いたような話しか出てこなかった。」
寒骨白:「そんな筈は!あの妖気は確実に物の怪の類……!」
土倉 稲穂:「えっと……二人が潜入して、興津が交流を深めてたって人か」
熊埜御堂 奈津比古:「信じられねぇな、今考えてもよ」
興津 和沙:「そ。ヒュペリアのお嬢様で」
興津 和沙:「いろんな方面にコネ持ってるはずの人の情報がそれだけしか出てこねえんだ。」
熊埜御堂 奈津比古:「興津、裏で胸倉掴んだりしてねぇだろうな」
興津 和沙:「熊さん、もしかして私のこと野球部だと思ってる?」
熊埜御堂 奈津比古:「似た何かだとは思ってる」
ミリア・リンドバーグ:「まさか!なぎなた部ですよねぇ」
興津 和沙:「私、漫研のお姫様だからそんなことしないよ…?」
興津 和沙:カワイコぶりっ子した目線を熊さんに向ける
ミリア・リンドバーグ:「えっ……?」
熊埜御堂 奈津比古:「漫…研?」
ミリア・リンドバーグ:「電柱持ってるのに……?」
熊埜御堂 奈津比古:「お前が…?」
興津 和沙:「だから言ってるじゃん、私オタサーの姫だって!」
寒骨白:「主!此奴此奴!!主!!」
土倉 稲穂:「勿体ねえなあ」
ミリア・リンドバーグ:「姫…………?」
興津 和沙:「電柱は、ほら」
興津 和沙:「あとでちゃんとかっこよく使ってあげるから、それで名誉挽回しようね」
興津 和沙:寒骨白をよしよしします
寒骨白:「主~~っ…………」
土倉 稲穂:「それで、どこかおかしい所があったのか? 一見、普通の令嬢ってイメージだが」
興津 和沙:「ない。」
熊埜御堂 奈津比古:そう言い切る彼女の目を見つめる
興津 和沙:「調べた限りでは、完全に真っ白なただの金持ちのお嬢さんだ」
興津 和沙:「けど、そいつがおかしい。」
土倉 稲穂:「そうなのか?」
興津 和沙:「あれだけの立場にいる人なら」
興津 和沙:「虚実は別にせよ、もっと妙な噂だって経ってもいいはずだ。」
興津 和沙:「けど、それがねえ。完全に情報が統制されてやがる。」
ミリア・リンドバーグ:「なるほどぉ……綺麗すぎる、と……」
土倉 稲穂:「そういうことか」成程…とミリアと同じく感心する
興津 和沙:「ああ。それに、まだ確実な線とはいえねえけど。」
興津 和沙:「その情報統制の尻尾もかすかに見えた。」
興津 和沙:「次はそっちを当たってみるつもりだけど…まあ、勘が外れてたら勘弁な!」
ミリア・リンドバーグ:「まあ、そう簡単に正体が分かるならこれまで苦労してませんよねえ……」溜息を吐く。
熊埜御堂 奈津比古:「…あのお姫様がオーヴァードだって噂にも信憑性が出てきたな」
興津 和沙:「で、野球部とアンチ野球部はどうなんだよ。なんか見えたのか?」
熊埜御堂 奈津比古:「なにがアンチ野球部だ。その通りだけどよ」
興津 和沙:「そのとおりならいいじゃんっ」
熊埜御堂 奈津比古:「…そうだな、”グリンカムビ”についてだが…おい、床に菓子落とすなよ」ミリアさんに
熊埜御堂 奈津比古:「うちのクソガキはそういうのにうるせぇんだ」
ミリア・リンドバーグ:「もごもご……」
ミリア・リンドバーグ:バームクーヘンをもそもそ食べている。
熊埜御堂 奈津比古:「…」げっ歯類のように膨れた顔を見て、ため息を一つ
土倉 稲穂:「(腹減ったな…)」
興津 和沙:「場所教えてくれれば、お茶とか用意するけど?」
ミリア・リンドバーグ:頬を膨らませたまま挙手。お茶欲しいですのサイン。
興津 和沙:芸術:紅茶
興津 和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 10[10]+4[4] → 14

興津 和沙:天才かよ
熊埜御堂 奈津比古:「あいつについては、俺たちが見た通りの奴というのがまず一つ。」
熊埜御堂 奈津比古:「非オーヴァードを排斥したがってる困ったさんだが、特徴的なのは単独犯ってところだ」
土倉 稲穂:「群れてないって事スか」
熊埜御堂 奈津比古:「そうだ。”世間と違う考えをしよう”って奴は大抵同志を集めたがる」
興津 和沙:「一人でそんな大したことが出来るのかよ。」
興津 和沙:達成値14相当の紅茶をみんなに配りながら言います
熊埜御堂 奈津比古:「でもアイツには…ああ、悪いな。それがねぇ。」興津さんにお礼を言う
土倉 稲穂:「ああ、ありが……何だコレ」
土倉 稲穂:「く、熊埜御堂さん」飲んでみてのジェスチャー
興津 和沙:「え?まずかった?結構うまくいったつもりだったんだけど」
土倉 稲穂:「いや……逆」
熊埜御堂 奈津比古:「自分一人で出来るって自身の顕れなのか…ん」促され、飲む
ミリア・リンドバーグ:「何ですかこれ!?!?おいっっっっし!!!!」
ミリア・リンドバーグ:「本部でもこんなの飲んだことないですよ……!?」
興津 和沙:グッとガッツポーズをする
熊埜御堂 奈津比古:「…嘘だろ」戦慄する
熊埜御堂 奈津比古:「一体誰に教わりやがった…」
興津 和沙:「茶道ってのも、お姫様の教養だからねっ」
興津 和沙:ドヤ顔
興津 和沙:「そういうの上手いやつが漫研にいるのさ」
興津 和沙:ライバルである黒川梓に色々おそわっている
寒骨白:「主よ……天稟があるのではないか……?」
土倉 稲穂:「スゲえな……漫研」
寒骨白:「吾も飲みたい……」
熊埜御堂 奈津比古:「…っ、でだ。」紅茶を飲み干し、続ける
熊埜御堂 奈津比古:「こいつは単独犯だが、決して何かと手を組まないわけじゃない」
熊埜御堂 奈津比古:「実際、過去にそういう事例はいくつかあったからな。」
興津 和沙:「なるほど。」
興津 和沙:「軍師気取りでその都度都合のいい組織に身を寄せてるコウモリやろうってわけか。」
熊埜御堂 奈津比古:「今のところは単独犯の線が濃厚だが…強力な後ろ盾がある可能性も捨てきれない」
土倉 稲穂:「N市に来た目的とかは…?」
熊埜御堂 奈津比古:「あ?目的か…これもハッキリはしていないが」
熊埜御堂 奈津比古:「”何かを探している”んだとよ。憶測の域を出ないがな」
土倉 稲穂:「何かを……」
熊埜御堂 奈津比古:「…もしそうだとしたら、さっき興津が言ったみたいに”目的を見つけている”のかもしれない」
ミリア・リンドバーグ:「ひぇ…………」
熊埜御堂 奈津比古:「さっさと見つけるのに越したことはないってことだな。俺からはこんなもんだ」
興津 和沙:「”何かを探している”、単独犯ではない可能性もある…」
興津 和沙:「なあ、土倉さん。」
土倉 稲穂:「どうした?」
興津 和沙:「あの野郎」
興津 和沙:「さっき、あんたと二人でいる時に」
興津 和沙:「あんたの、その、ライバルの名前出してたよな。」
土倉 稲穂:「………」ああ、そういえば、上で聞いていたんだっけかと気づく
興津 和沙:「あんたらは有名だ。高校野球ファンなら多分名前知らねえやつはいねえ。だけど」
興津 和沙:「あいつは、一般人に価値はねえ思ってるやつだ。そんなやつが」
興津 和沙:「甲子園球児の名前をわざわざ覚えるとも思えねえ。」
土倉 稲穂:「……!」拳をぎゅっと握りしめる
興津 和沙:「そこら辺、土倉さんはどう思う?」
土倉 稲穂:「……あいつ。“グリンカムビ”は」
土倉 稲穂:「俺を知ってた。「沖 大和のお友達ですね」と」
興津 和沙:「自分は」
興津 和沙:「沖大和の知己だとでも言わんばかりだな」
興津 和沙:「じゃねえ、言わんばかりですわね」
土倉 稲穂:「いいぜ。タメ口でも」気にしませんのポーズだ
土倉 稲穂:「沖 大和は」
土倉 稲穂:「俺の中学時代からの……ライバルです。お互い勝った負けたを繰り返して。最後に会ったのは」
土倉 稲穂:「───甲子園」
土倉 稲穂:「そのアイツの名前が、何で“グリンカムビ”から出るのか分かんなくて。昔のツテで調べてみたんスけど」
土倉 稲穂:「あいつ、辞めたそうです。野球部」
熊埜御堂 奈津比古:「じゃあもうそういう事だろ」あっけらかんと言い放つ
興津 和沙:「は?いや、確か今年も甲子園に出てたよね。沖のとこって」
土倉 稲穂:「らしい。退部してからは、そういうニュースは見ねえ様にしてたから、さっき気づいたんだけどな」
興津 和沙:「それがなんで辞めるんだよ」
土倉 稲穂:「───辞めるわけが無いんだよ」
興津 和沙:その言葉の強さに、一瞬息を呑む
興津 和沙:「なんで、そう言い切れる?」
土倉 稲穂:「あの、沖が。俺が認めた、唯一の、強打者(スラッガー)が」
土倉 稲穂:「野球を簡単に捨てられる訳が無えからだ。だって───」
土倉 稲穂:俺もそうだ、と言いかけた所で言葉を切り、
興津 和沙:「……」
熊埜御堂 奈津比古:「……土倉、そりゃお前の願望だ。現実的に考えろ」背もたれに身体を預けながら、口を開く
熊埜御堂 奈津比古:「”グリンカムビ”が名前を知ってる」
土倉 稲穂:「……スンマセン。ええと。俺が言いたいのは、沖───あいつがそうせざるを得ない事情があった筈って事なんです」
土倉 稲穂:「熊埜御堂さんの仰った通り、“グリンカムビ”が名前を知ってたってことはまず間違いなく……」
熊埜御堂 奈津比古:「…その辞めた理由ってのも」
熊埜御堂 奈津比古:「関係、あるんじゃねぇのか」
土倉 稲穂:「………」
ミリア・リンドバーグ:「FHが……“グリンカムビ”が、その沖さんに関与していると?」
土倉 稲穂:「……信じたくない話ではありますが」
熊埜御堂 奈津比古:「俺は十中八九そう思ってる」
熊埜御堂 奈津比古:「だから、一先ず俺たちが打てる手は」
熊埜御堂 奈津比古:「”グリンカムビ”の行方、動向を探る」
興津 和沙:「結局、足をすすめるねえってことだな。」
熊埜御堂 奈津比古:「沖については土倉、ツテのあるお前がやれ。調べたくないもんでもな」
土倉 稲穂:「了解です」
興津 和沙:「私も松籟院さんのことを調べるよ。さっき見つけた尻尾からなんか辿れるかもしれねえ。」
熊埜御堂 奈津比古:「お姫様は興津に任せる。適度に連絡取り合ってくれ」
興津 和沙:「了解。あ、今度会う時友達紹介しようかって言っちゃったんだけど。」
興津 和沙:「熊さんと土倉さん紹介されてくれる?」
熊埜御堂 奈津比古:「…あ?」
興津 和沙:友達だよね?みたいな視線を送っている
熊埜御堂 奈津比古:「俺が…人相の悪いアラサーが、女子高生の友達だ…?」
興津 和沙:「アラサーの友達なら第一にもいるし。珍しくないよ?」
土倉 稲穂:「俺は、構わないけど」心配そうに熊埜御堂の方を向く
熊埜御堂 奈津比古:「…お前はあれか、仲良くなった奴を全員友達の箱に入れる奴か」
熊埜御堂 奈津比古:「…しょうがねぇな…」二人に気圧されるように
ミリア・リンドバーグ:自分は含まれてなくてよかった……という顔。
興津 和沙:「お姫様ってのはみんなと仲良くなっちゃうものだからねっ」
興津 和沙:快活に笑う
興津 和沙:「それに、調査対象に近づくのはエージェントとしても悪いことじゃないでしょ?」
熊埜御堂 奈津比古:「全く、素敵な電柱姫様だ」嫌そうな顔
寒骨白:「うむ……やはり将……あいや、姫の器であるな……主よ」
興津 和沙:「やっべえ、寒骨白が電柱って言われる分にはいいけどセットにされるとなんとかしないとって気持ちになるな!」
寒骨白:「主!?」
土倉 稲穂:「(さっきからブルブル震えてるのは何なんだろう……)」
寒骨白:「聞き捨てならん発言だぞ主!主!?」
寒骨白:「主ーーッ!!」
GM:---
GM:シーン終了。ロイス取得と購入判定が可能です。
興津 和沙:先輩/土倉稲穂/有意◯/不安
興津 和沙:UGNボディアーマー!
興津 和沙:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 4[4] → 4

興津 和沙:無理
熊埜御堂 奈津比古:同行者 土倉稲穂:〇真面目/でも野球部なんだよな…
熊埜御堂 奈津比古:購入は同じくボデマ!
熊埜御堂 奈津比古:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 10[2,8,10]+5[5]+1 → 16

興津 和沙:天才
熊埜御堂 奈津比古:買えた!
熊埜御堂 奈津比古:装備してターンエンド!
土倉 稲穂:熊埜御堂 奈津比古/◯尊敬/不安
土倉 稲穂:購入同上でUGNボデマ
土倉 稲穂:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 2[2,2] → 2

土倉 稲穂:金欠
GM:高校生……

【Middle03/「真正面から、ぶつかりたいって思ったんだろ」】

GM:では続いての情報収集シーンです。現在の項目はこちら!
GM
“グリンカムビ”について②
情報:UGN
難易度6

松籟院舞について②
情報:噂話/情報:裏社会
難易度8

GM:シーンPCはまた侵蝕順で熊埜御堂さん。登場自由!
土倉 稲穂:どうしよう。
興津 和沙:殺気と同じくシナリオロイスボーナスはありますか!
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+1(1D10->1)(浸蝕:47->48)した
GM:あり!
興津 和沙:やったね!
興津 和沙:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 10[10]+55 → 65

興津 和沙:きゃいん…
GM:土倉君は様子見もありだけど出るのもいいぜ!
興津 和沙:要人のコネを使って
GM:興津さん登場侵蝕やばくない!?
興津 和沙:やばい
興津 和沙:4dx+3=>8
DoubleCross : (4R10+3[10]>=8) → 10[2,3,7,10]+3[3]+3 → 16 → 成功

興津 和沙:やったった!!
土倉 稲穂:迷ったら出とけ出とけ!
土倉 稲穂:1d10+52
DoubleCross : (1D10+52) → 1[1]+52 → 53

熊埜御堂 奈津比古:同じくUGN幹部のコネ使用!
興津 和沙:ほかが1で俺だけ10ってどういうこと!?
熊埜御堂 奈津比古:5dx+2
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 9[3,7,8,9,9]+2 → 11

熊埜御堂 奈津比古:成功!
興津 和沙:やったぜ
GM:UGN共~っ
土倉 稲穂:紅茶が効いたなあ…
GM:やりおるわ……
GM:では開示!

“グリンカムビ”について②
情報:UGN
難易度6
“グリンカムビ”が探しているのは、自身が所有しているある遺産の適合者と見られる。遺産の性能は不明だが、少なくとも適合者無しには起動できないものであるらしい。
彼はオーヴァードへの覚醒時、レネゲイドを制御できずに強烈なワーディングを発生させ、共にいた妻子を殺害してしまっている。
また、外部から何らかの資金援助を受けている形跡が確認されている。

松籟院舞について②
情報:噂話/情報:裏社会
難易度8
大企業として知られる『ヒュペリア』だが、内部や経営は破綻寸前というのが実情だ。
ヒュペリアがギリギリのところで現在の地位を保っていられるのは、偏に一人の少女に過ぎない松籟院舞の人脈と手腕による各方面への外交の賜物であるらしい。
また、松籟院舞が“グリンカムビ”を含むいくつかのFHセル、エージェントに資金援助を行なっている形跡が発見された。

興津 和沙:ヒュペリアーーーーッ!!
熊埜御堂 奈津比古:ひぃぃ
GM:この情報項目をクリアしたことで、興津さんが松籟院を呼び出して会うことでトリガーシーンを発生させることが可能になります。
興津 和沙:よかった!株買ってなくて!!!
土倉 稲穂:やりおってるわ…
GM:とにかくそういうことがわかる!

GM:---
GM:N市内 ファミレス『ウェンディゴ』
GM:---

GM:各々の調査を進めた君達は、情報共有と休憩を兼ねてこの店に集まった。
ミリア・リンドバーグ:「皆さん進捗はどうですか~?」
ミリア・リンドバーグ:チーズハンバーグをむしゃむしゃ食べている。裾が汚れている。
土倉 稲穂:「スンマセン、ちょっと手こずってて……二人は?」
興津 和沙:頭を抱えています
熊埜御堂 奈津比古:「…そうだな、俺から話そう」
興津 和沙:「ミリアさん、せめて裾、まくろ?」
熊埜御堂 奈津比古:(あ、言ってくれた)
ミリア・リンドバーグ:「え?うわっ!!」
ミリア・リンドバーグ:「ヒィン……」半泣きでおしぼりで拭いている。
興津 和沙:「お口もちゃんと拭きましょうね。」
興津 和沙:慣れた手付きで口の周りを拭う。黒川梓の世話で慣れている
ミリア・リンドバーグ:「むぐぐ……」
土倉 稲穂:「……飲み物でも取ってきましょうか」
熊埜御堂 奈津比古:「…落ち着いたら言ってくれ」
ミリア・リンドバーグ:「大丈夫です!続けてください!あ!私ドクターペッパーで!」
土倉 稲穂:「無いです」キッパリ
ミリア・リンドバーグ:「じゃあコーラで……」しょんぼりしている
興津 和沙:「私は緑茶で」
熊埜御堂 奈津比古:「水でいい」
土倉 稲穂:ささっとドリンクバーへと向かう
熊埜御堂 奈津比古:「…お前もなんか頼んでいいんだぞ」興津さんに
熊埜御堂 奈津比古:「金は俺が出す」
ミリア・リンドバーグ:「そうなんですか!?」
興津 和沙:「今、ちょっとものを入れる気分じゃないんで。」
興津 和沙:「ありがとうございます。」
熊埜御堂 奈津比古:「…そうかよ」
ミリア・リンドバーグ:「すいませーん、グラタンとネギトロ丼追加でお願いします!」
熊埜御堂 奈津比古:「お前本当にがめついな!!」ミリアさんに
土倉 稲穂:「戻りました」飲み物を配りつつ「それで、熊埜御堂さん。“グリンカムビ”の方は……?」
熊埜御堂 奈津比古:「あ、ああ。真面目な奴が居ると安心するな」
興津 和沙:コップを両手で持って口元にお茶を運ぶ
熊埜御堂 奈津比古:「まず、あいつ個人の経歴に関してだが」
熊埜御堂 奈津比古:「覚醒時に、妻と子を殺してる」
土倉 稲穂:「……!」息を呑む
熊埜御堂 奈津比古:「…まあ、それが何であの思想に繋がるのかって言われるとよく分かんねぇ」
興津 和沙:「推測はできる。」
熊埜御堂 奈津比古:「”妻と子も自分みたいにオーヴァードだったら”とか思ったのかもしれねぇし…なんだ、興津」
興津 和沙:「愛した女とその子供が死んだのは、死んでもしょうがない弱い存在だったからだ」
興津 和沙:「そう思い込みたいから、ああなったのかもしれない。熊さんが言ったとおりかもしれない。」
興津 和沙:「けど、それはここで考えても無意味だね。結局、答えはあいつの心のなかにしかないんだから」
興津 和沙:「……」
熊埜御堂 奈津比古:「そうだな。実際聞いてみない事には分からねぇ」
興津 和沙:ちらりと土倉さんの方を見る
興津 和沙:「推し量るだけじゃ、答えにはたどり着けないもんね。」
土倉 稲穂:「……」じっと話を聞いている。
熊埜御堂 奈津比古:「…で、こっちは不確定じゃなく確かな情報だ」
熊埜御堂 奈津比古:「どうやらあいつが探しているのはとある”遺産”の適合者らしい」
熊埜御堂 奈津比古:「その遺産の効果、形状、在り処、詳しい事はまだ分かんねぇが」
熊埜御堂 奈津比古:「…それに対する資金援助で、とある企業が金を流してる形跡があった」
土倉 稲穂:「とある企業って……」
興津 和沙:「奇遇だね」
土倉 稲穂:興津が頭を抱えていた理由に気づく。
興津 和沙:「『ヒュペリア』にも使途不明の金が外部に流れてる形跡があるみたいだよ。」
土倉 稲穂:「……“ヒュペリア”?」
土倉 稲穂:知識:企業(あってるのか?)
土倉 稲穂:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 1[1] → 1 → ファンブル

興津 和沙:wwwww
GM:ウソだろ
熊埜御堂 奈津比古:www
土倉 稲穂:クソ球投げ野郎がよ…
興津 和沙:クソ球投げ野郎wwww
熊埜御堂 奈津比古:公民の勉強しようね…
興津 和沙:「さっき言ってた。松籟院のお姫様がいる会社」
興津 和沙:「っていうか、結構有名なはずなんだけど。知らない?そりゃ確かにバットとかは作ってないけどさ」
熊埜御堂 奈津比古:「…つまり、表向きは真っ白なお姫様は背中が真っ黒でしたと」
興津 和沙:「うん」
興津 和沙:「しかもどうにも経営状態も最悪みたいでね」
興津 和沙:「今はあの人の外交でかろうじて企業の形を保ってるみたいだ。」
興津 和沙:「……そんな人に、気楽にお姫様だなんて」
興津 和沙:「悪いこと言っちまったかな…」
土倉 稲穂:「(会社の名前だったのか……外国人の名前かと思ってた)」
熊埜御堂 奈津比古:「…グリンカムビの目的は、ヒュペリアにとっても直接的な見返りがある」
熊埜御堂 奈津比古:「そうじゃなきゃ出資なんてしねぇ」
熊埜御堂 奈津比古:「…興津」
熊埜御堂 奈津比古:「謝罪なら、今度会ったときにすりゃいいだろ」
興津 和沙:「そうだね。」
興津 和沙:「間違っちまったなら、ちゃんと反省して、謝らないとね」
ミリア・リンドバーグ:「しかし……そんな大企業の後ろ暗い部分に首を突っ込んで、大丈夫なんでしょうか私たち……?」
ミリア・リンドバーグ:「うぅ……怖い……」
熊埜御堂 奈津比古:「…」”情報統制”という言葉が頭を過ぎる
興津 和沙:「大丈夫、UGNだってきっとでかい組織だから。負けないって、負けないよね?」
ミリア・リンドバーグ:「どうなんでしょう~……?」
熊埜御堂 奈津比古:「殴りこめば勝てるんじゃねぇか?」
ミリア・リンドバーグ:「藪蛇を突かなければいいですけど~……」
熊埜御堂 奈津比古:「俺は行かねぇけどな」
興津 和沙:「お、流石、わかってるね熊埜御堂さん。」
興津 和沙:「行くなら、私一人だ。」
ミリア・リンドバーグ:「う、え、うぇえ!?本気ですかぁ!?」
土倉 稲穂:「何言ってるんだ」
興津 和沙:「お姫様の問題は、お姫様同士でケリつけねえとな。じゃねえ、つけねえといけませんからね。」
興津 和沙:「何言ってるんだって。」
興津 和沙:「あんたならわかるだろ?」
土倉 稲穂:「…」
興津 和沙:「あんたは」
興津 和沙:去年の夏、甲子園で、9回裏2死3塁、沖を敬遠すれば試合には勝てるって場面で
興津 和沙:「あの時、勝負をした。」
土倉 稲穂:あの日を思い出す。敬遠。考えたことも無かった。
興津 和沙:「学校の期待も、チームメイトの信頼も、沖からの闘争心も全部受け止めた上で」
興津 和沙:「あんたは勝負を選んだ。」
興津 和沙:「背中に味方の思いを背負って、一人で沖と戦った。」
土倉 稲穂:独りよがりに投げていたあの頃とは違った。相手の攻撃を俺だけで防がなくてもいい。チームの皆に頼ってもいい。
土倉 稲穂:初めてそう思えた。仲間がいた。
興津 和沙:「真正面から、ぶつかりたいって思ったんだろ。」
興津 和沙:「私もさ、そんな気分なんだ。」
土倉 稲穂:「興津……」
熊埜御堂 奈津比古:「任せていいんだな」
寒骨白:「あ……主!!あのような毒婦のもとへ単身で赴くなどと……!!」
寒骨白:「それは匹夫の勇だ!勇気ではなく無謀だぞ!」
寒骨白:「吾は反対だぞ!!反対反対!!絶対反対!!」
興津 和沙:「勿論てめえは連れてくよ。」
興津 和沙:槍を撫でる
寒骨白:「だから一人ではないと……!?」
興津 和沙:「そうすりゃ私は匹夫じゃなくて」
興津 和沙:「一騎当千、万人敵で最強の『飛将』様だ」
興津 和沙:「違ったっけ?」
寒骨白:「く……っ!主……!」
寒骨白:「……槍冥利に尽きることを……!」
寒骨白:「……あい分かった。この寒骨白、主の槍として伴をしよう」
熊埜御堂 奈津比古:「…こんな所でしょぼくれて顔して、緑茶チビチビ飲んでたようなガキに」
熊埜御堂 奈津比古:「俺は、任せていいんだな?」
興津 和沙:「任せろ」
興津 和沙:「お姫様は、約束を破らねえ」
熊埜御堂 奈津比古:「そうかよ。頼もしいお姫様だ」
興津 和沙:「だからシンデレラはハッピーエンドになったんだぜ?」
土倉 稲穂:「……」
ミリア・リンドバーグ:「……まあ、松籟院さんと直接会うのは興津さんにお任せするとして……」
ミリア・リンドバーグ:「それでも後方には控えてた方がいいと思いますよ……!何が起こるか分かりませんから……!」
熊埜御堂 奈津比古:「…俺は野球よく知らねぇけどよ、嫌いだからな」
熊埜御堂 奈津比古:「相手直接殺せるのは、向かい合ってる奴だけなんだろ?」
興津 和沙:「私がピッチャーなら。」
興津 和沙:「熊埜御堂さんと土倉さんにバックを任せる形になるね。」
熊埜御堂 奈津比古:「だから、そっちはお前に任せる」
土倉 稲穂:「投手以外のポジションは」
土倉 稲穂:「久々だな」
興津 和沙:「悪いね、お株を奪っちまって」
興津 和沙:土倉くんの笑顔につられて、笑う
土倉 稲穂:「頼んだぜ」
興津 和沙:「任せとけっ」じゃねえ、お任せあれっ」
熊埜御堂 奈津比古:「お前が殺れなきゃ、俺らの番だ。簡単な話じゃねぇか」
熊埜御堂 奈津比古:「…まあ、なるべく動きたくはねぇけどな」嫌味っぽく言う
興津 和沙:「私も、そんな物騒な話にするつもりはないよ」」
興津 和沙:と明るく笑う
土倉 稲穂:「興津」
興津 和沙:「なに?土倉先輩」
土倉 稲穂:「これは投手としてのアドバイスだけど」
興津 和沙:「おお、ぜひ聞かせくれ、じゃねえ、聞かせてくださいませ」
興津 和沙:「甲子園投手のアドバイスを聞ける機会なんて滅多にねえからな」
土倉 稲穂:「怖がるなよ。打たれる事を。その為に」
土倉 稲穂:「俺らがいる」
興津 和沙:その眼をまっすぐ見据える
興津 和沙:土倉くんの眼にも興津の瞳が映る
興津 和沙:まっすぐ、どこまでも自分の可能性を信じて、自分の行く末にきっと、明るい未来があると信じている眼
土倉 稲穂:急激に恥ずかしくなって目を逸します
土倉 稲穂:「やっぱ忘れてくれ」
興津 和沙:「やだ、忘れてやんねえ。」
興津 和沙:右の拳を軽く握る
土倉 稲穂:「恥ずいだろ。これ。おい!やめろ!その眼を!」
興津 和沙:「なあ、土倉さん」
土倉 稲穂:「なんだよ」
興津 和沙:「あんた、野球をやめたことを後悔してても」
興津 和沙:「あの勝負のことは、後悔してねえんだな」
土倉 稲穂:「……当たり前だろ」
興津 和沙:「あんまり立ち入るつもりはなかったんだけどさ」
興津 和沙:「あんたと、関わりたくなっちまった。」
興津 和沙:「あんたがなんで野球やめたのか、あんたの口から聞かせてくれよ。」
興津 和沙:「私が、松籟院さんをばっちり抑えたら、でいいからさ」
土倉 稲穂:「……いいぜ」
土倉 稲穂:「約束だな」
興津 和沙:「おう、約束だ。」
興津 和沙:軽く握った拳を、土倉さんの前に突き出す
土倉 稲穂:ゴツっと拳を合わせる
熊埜御堂 奈津比古:そんな若者二人を横目に「…じゃあ決まりだ」
熊埜御堂 奈津比古:「興津はお姫様とのコンタクト。俺たちはそのバックアップ」
ミリア・リンドバーグ:「く……くれぐれも気を付けてくださいね……!?」
熊埜御堂 奈津比古:「つー訳で、任せたぞ。じゃあ解さ…」
熊埜御堂 奈津比古:「…腹減った。俺も何か食うか」
土倉 稲穂:「(腹の音が鳴る)」
土倉 稲穂:「自分も……」
熊埜御堂 奈津比古:「おう、頼め頼め」
土倉 稲穂:「すいません!(クソデカ大声)このステーキ300グラムを……」
熊埜御堂 奈津比古:「店員呼ぶやつあんだからそれ使えよ!!」
土倉 稲穂:「ああ、いやそれ、難しくて……」
熊埜御堂 奈津比古:「押すだけだろうが…!」
ミリア・リンドバーグ:「はい!私もカルボナーラ追加で!何と言っても奢りですからね……!食べなきゃ損ですよ!」
熊埜御堂 奈津比古:「で、どんだけ食うんだよこのガキは!!」
熊埜御堂 奈津比古:「…で、お姫様は?やっぱ市井の食事は口に合わねぇのか?」
興津 和沙:「いや、そうじゃないけど。」
興津 和沙:「ほら、私、お姫様だから…!」
興津 和沙:いいながらお腹のあたりをさする
興津 和沙:戦いに際し、万一腹を斬られた時に胃に内容物が残っていればそれが露出見苦しい様になるため
興津 和沙:それをさけるために戦いの直前にはご飯を食べないというお姫様の作法を守っているのだが
興津 和沙:もしかしたらその動作が「ダイエットしてるので」的な動きに見えるかもしれない
熊埜御堂 奈津比古:「…」どうせこれだろと言わんばかりにグリルのページを開いて渡す
熊埜御堂 奈津比古:「気にしねぇよ、お前が太ろうが太るまいが」
興津 和沙:「ひっど!?結構頑張ってるんだよ、私!?」
熊埜御堂 奈津比古:「どうせすぐ動くんだから丁度いいだろうが」
土倉 稲穂:「筋肉付けるなら肉がいいぞ」
興津 和沙:「食事にまで合理性を求めるガチ野球部勢眼っ!」
興津 和沙:「うー…」
興津 和沙:でも、実はお腹も減っている
熊埜御堂 奈津比古:「…恥ずかしいぞ」
熊埜御堂 奈津比古:「お姫様と喋ってるときに、腹でも鳴ったら」
ミリア・リンドバーグ:「食べておいたらどうですか~?最後の晩餐になるかもですし!」
熊埜御堂 奈津比古:「お前はもっとマシなこと言えねぇのか!!」
興津 和沙:「あはは」
土倉 稲穂:「豚肉はやめた方がいい。タンパク質が少ないから。牛か鳥がいいんだが俺のオススメはだな……」
興津 和沙:ピンポンと音がなる
興津 和沙:「じゃあ、チーズグリルチキンもらうねっ」
興津 和沙:「言っとくけど!これは戦いの前の景気づけだから」
興津 和沙:「祝勝会は、ちゃんと別にやってもらうから、覚悟しててよね、熊埜御堂さんっ」
熊埜御堂 奈津比古:「全部俺持ちかよ…!」店内に、アラサーの悲哀がポツリと零れた
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
土倉 稲穂:ロイス変更いいでしょうか
GM:どうぞどうぞ
土倉 稲穂:興津 和沙 ◯親近感/不信感 を ◯親近感/嫉妬 へ
興津 和沙:ロイスは保留!
熊埜御堂 奈津比古:ガキ ミリア・リンドバーグ:羨望/マジか…お前…マジか…?
熊埜御堂 奈津比古:ミリアちゃんもN感情が〇です
興津 和沙:ボデマ!
興津 和沙:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[8,9] → 9

興津 和沙:無理助
土倉 稲穂:ボデマ…
土倉 稲穂:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 7[5,7] → 7

土倉 稲穂:ウン
熊埜御堂 奈津比古:購入はジュラルミンシールド!
熊埜御堂 奈津比古:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 7[1,4,7]+1 → 8

熊埜御堂 奈津比古:財産点4使って購入!
GM:熊埜御堂さん……!奢ったばっかなのに……!
土倉 稲穂:大人の財力…!
興津 和沙:金持ってんなーーーーッ
GM:OK!

【Middle04/「お前は元々何の為に野球やってたんだよ」】

GM:興津さんが松籟院となかよし女子トークするシーンです
興津 和沙:ゆるゆり!
GM:シーンPCは興津さん、ほか登場自由!
興津 和沙:1d10+65
DoubleCross : (1D10+65) → 6[6]+65 → 71

興津 和沙:8以下ならいいかなって気持ち
熊埜御堂 奈津比古:まだ余裕あるから出とこう
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+5(1D10->5)(浸蝕:48->53)した
土倉 稲穂:でますでます!
土倉 稲穂:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 2[2]+53 → 55


GM:---
GM:市内 カフェ
GM:---

GM:興津和沙の呼び出しに応じ、松籟院舞は定刻の15分前にカフェに姿を現した。
GM:土倉と熊埜御堂の両名は、興津に先んじて少し離れた席からその様子を伺っている。
土倉 稲穂:「この紅茶も、美味しくないわけじゃないんですが」
土倉 稲穂:「興津のアレ飲んじまうと、その」
熊埜御堂 奈津比古:「金払って飲むほどでもねぇってか?」
土倉 稲穂:「………」こくりと頷く
熊埜御堂 奈津比古:チビチビ紅茶を飲みながら、松籟院の姿を観察している
土倉 稲穂:「熊埜御堂さんは」
土倉 稲穂:「興津とは長いんですか?」
熊埜御堂 奈津比古:「あ?」
熊埜御堂 奈津比古:「今日が初めてだが」
土倉 稲穂:「……マジすか?」ぽかんとした顔
熊埜御堂 奈津比古:「あのお姫様に関係した任務があってな」
熊埜御堂 奈津比古:「元々俺に回ってくるような仕事じゃねぇから、どうしたもんかと思ってよ」
熊埜御堂 奈津比古:「んで、知り合いに”頼れる女紹介しろ”っつったら、アイツが出てきたわけだ」
土倉 稲穂:「成程……」
土倉 稲穂:「いや、“グリンカムビ”に入れようとした連携で、やけに息があってたもんで俺はてっきり、長年コンビ組んでたものかと」
熊埜御堂 奈津比古:「…まさか電柱振り回す女とは思わなかったけどな」
土倉 稲穂:「はは」思わず紅茶を吹き出しそうになる
熊埜御堂 奈津比古:「息…ねぇ…」
熊埜御堂 奈津比古:「それぐらいしか出来ねぇからな、俺は」
土倉 稲穂:「………」
熊埜御堂 奈津比古:「嫌いなんだよ、相手殴るの」
熊埜御堂 奈津比古:「だから、他の奴に殴ってもらうためにああいう事やってんだ」
熊埜御堂 奈津比古:「…はっ、情けねぇだろ?」
土倉 稲穂:「……そんなこと、無いですよ」
熊埜御堂 奈津比古:「…そうかよ」
土倉 稲穂:「俺だって、球投げるくらいしか、出来ませんし」
土倉 稲穂:今も昔も。
土倉 稲穂:「あいつ、凄い奴ですよね」
熊埜御堂 奈津比古:「…」その言葉で、少し押し黙り
熊埜御堂 奈津比古:「…そうだな」また口を開く
土倉 稲穂:「興津は」
土倉 稲穂:「俺より歳も下だし、粗暴な所もあるし、正直今でも姫ってコードネームには懐疑的な所もありますが」
土倉 稲穂:「自分と。ダチの問題から逃げずに、真正面からぶつかって、ケジメをつけようとしてる」
土倉 稲穂:大切な約束を───守るために。
土倉 稲穂:「俺、あいつに……興津に、嫉妬してるかもしれない、です」
熊埜御堂 奈津比古:「嫉妬だぁ?」
土倉 稲穂:「俺には……出来なかった事だから」
熊埜御堂 奈津比古:「…なぁ、土倉」
土倉 稲穂:「……はい」
熊埜御堂 奈津比古:「クソ真面目なお前の事だ、野球辞めた理由も大体察しはついてる」
熊埜御堂 奈津比古:「オーヴァードが一般人に混じってスポーツやるなんか、到底無理な話だもんな」
土倉 稲穂:「………」眼を逸らす。
熊埜御堂 奈津比古:「それで、一つ聞きたいんだが」
熊埜御堂 奈津比古:「お前にとっては、”どこから”が野球だ?」
土倉 稲穂:「……“どこから”」
熊埜御堂 奈津比古:「試合に出ることか?」
熊埜御堂 奈津比古:「投げて勝つことか?」
熊埜御堂 奈津比古:「野球部に入ってることか?」
熊埜御堂 奈津比古:「お前は元々何の為に野球やってたんだよ」
土倉 稲穂:「何の、ために」
土倉 稲穂:入部して。試合に出て。投げて勝って。
土倉 稲穂:そんな当たり前のことをやっているだけで、俺は……
土倉 稲穂:「楽しかったから」
熊埜御堂 奈津比古:「…ほら、そんなんでいいんだよ。やる理由なんか」
土倉 稲穂:「……そっか」
熊埜御堂 奈津比古:「別に身引く必要も、抱え込んで墓場まで持っていく必要もねぇだろうが」
土倉 稲穂:熊埜御堂の眼をしっかりと見る。
熊埜御堂 奈津比古:「球があって、向かい合ってキャッチボールでもしてりゃあもう野球だろ」
熊埜御堂 奈津比古:「…俺は嫌いだからよく分かんねぇけどな」
土倉 稲穂:一見、冷たくて、威圧されるような、相変わらずの眼をしているけど。
土倉 稲穂:それが、俺にとっては妙に心地よくて。暖かかった。
土倉 稲穂:「もし」
土倉 稲穂:「……熊埜御堂さんが、俺みたいに投手やって、オーヴァードに覚醒したら……どうしてました?」
熊埜御堂 奈津比古:「ああ?」
熊埜御堂 奈津比古:「んな度胸がありゃあ、野球辞めて今頃最前線でジャームぶっ殺してたかもな」
土倉 稲穂:「くっ……ははは!」
土倉 稲穂:「熊埜御堂さんらしいや」
熊埜御堂 奈津比古:「偶に仲間連れてキャッチボールでもしながらよ」
熊埜御堂 奈津比古:「…だから、”出来なかった”とか馬鹿みてぇなこと言うな」
熊埜御堂 奈津比古:「別に一つだけじゃねぇだろ、向き合い方なんかよ」
土倉 稲穂:「はい」
土倉 稲穂:「……ですね」しっかりと受け止める。
土倉 稲穂:「あの、あと一つだけ聞いても、っていうか、お願いなんすけど」
熊埜御堂 奈津比古:「…何だよお願いって」
土倉 稲穂:「………」ぽりぽりと頬を掻く
土倉 稲穂:「……ナツさんって呼んでも?」
熊埜御堂 奈津比古:「…あ?」ポカーンと口を開けて固まる
土倉 稲穂:「……いやスンマセン。失礼スよね」
熊埜御堂 奈津比古:「…あーあー体育会系はこれだから!」座席にふんぞり返る
土倉 稲穂:「ええっ!?」
熊埜御堂 奈津比古:「…好きにしろ、全部終わったらな」
土倉 稲穂:「……っ!」
土倉 稲穂:「あざっす!」
熊埜御堂 奈津比古:「…チッ、おいクソ真面目」
土倉 稲穂:「なんスかナツさん!」ウキウキ
土倉 稲穂:「あ、熊埜御堂さん!」
熊埜御堂 奈津比古:「全部終わってからつっただろうが…!まあいい」
熊埜御堂 奈津比古:「俺は、興津の事も、お前の事も、羨ましいと思ってる」
熊埜御堂 奈津比古:「だから」
土倉 稲穂:「………」
熊埜御堂 奈津比古:「情けねぇ背中見せんなよ、元エース」
土倉 稲穂:「……押忍」
GM:二人がそんな会話をしている内に、時計の針は予定の時刻に差し掛かる。
GM:松籟院の座るテラス席の向かいに、興津が姿を現した。

GM:---

松籟院 舞:「こんにちは。時間通りですね、興津さん」
松籟院 舞:にこやかに微笑む。上品な私服に身を包み、大きな帽子を被ってステッキを携えている。
興津 和沙:「ごめんね、こっちから呼び出したのにギリギリになっちゃって。」
松籟院 舞:「いえいえ!こんな風に街中でのんびりできるなんて、久し振りで。待つのも楽しかったですよ」
GM:朗らかなその表情と対照的に、
寒骨白:「…………莫迦な」
寒骨白:寒骨白は、僅かに震えている。
興津 和沙:「あはは、なにそれ。初めてファーストフードを食べて「こんなのはじめてですわ」っていうお嬢様みたい」
興津 和沙:「ま、私のダチも、もうちょっとしたら来ると思うからさ。」
興津 和沙:「それまで、のんびりしてようぜ。あ、なんか頼んだ?」
松籟院 舞:「楽しみです!どんな方たちなのかしら……」
松籟院 舞:「わたくしはキャラメルフラペチーノを。興津さんはどうなさいますか?」
寒骨白:「主…… ……主!」
興津 和沙:その震えを抑えるように槍を肩で抱く
興津 和沙:人差し指で寒骨白を叩いて次の言葉を促す
寒骨白:「……信じられん……この娘……!」
興津 和沙:「そうだなあ、私は烏龍茶でももらおうかな。さっぱりしたのものが飲みたい気分」
寒骨白:「以前とは比べ物にならん妖気だ……!何なのだ、これは……!人のものとは思えぬ……!」
興津 和沙:「なんか、もう秋に入ったはずなのにまだ暑いからねっ」
松籟院 舞:「そうですねえ。早く涼しくなってくれるといいのですが。興津さんは四季ではいつがお好きですか?」
興津 和沙:自分では、寒骨白がいうような気配を感じることができますか?
GM:薄っすら程度には感じますが、言われなければ見逃していた程度かもしれません。レネゲイドの気配もありません。
興津 和沙:「んー、どれも好きっちゃ好きだけど。」
寒骨白:「これに比べれば、先に感じた気配など残り香……残滓のようなものだ……!一体、何故……!」
興津 和沙:「やっぱり春かな。緑とか花とかがだんだん芽吹いてくるのはワクワクするし、綺麗だし。」
松籟院 舞:「春!いいですね、あたたかくて。私はそうですね……冬が好きですね。静かで張り詰めていて……」
興津 和沙:確かに、この前はわからなかったが、今は自分でも寒骨白がいうような妖気、恐怖がわかる。
寒骨白:「主……!ここは引くべきだ!奴の正体が判らぬ!何をしてくるか……!」
興津 和沙:だが、それ以上に恐ろしいのは、それがわかった上でなお惹きつけられる引力とも言えるようなものが
興津 和沙:彼女から自然に発せられていることだ。
松籟院 舞:「……ああ、そうでした、興津さん」
興津 和沙:「なに?松籟院さん」
松籟院 舞:「そのお友達がいらっしゃる前に、宜しければ……以前聞けなかったことを聞かせて頂けますか?」
松籟院 舞:「貴女にとって……貴女の憧れる『お姫様』というのは、どんなものなのですか?」
興津 和沙:ぎゅっと槍を握る。戦いの時のように、寒骨白に勁を通し己が身と一体とする。
寒骨白:「……主……!」
興津 和沙:(後ろには、熊埜御堂さんたちが控えてる。私を信じろ、あいつらを信じろ)
寒骨白:「…………!」
興津 和沙:「あ、早速友人特別サービス使っちゃう?」
松籟院 舞:「ええ。権利は最大限使わせていただくタイプでして」くすりと笑う。
松籟院 舞:「ライン交換も致しましたしね」
興津 和沙:「ま、そうは言っても大したことじゃないんだけどね。」
興津 和沙:「私はさ」
興津 和沙:「ハッピーエンドが好きなんだ。」
松籟院 舞:「……」笑みを崩さず、話を聞く。
興津 和沙:「『こうして、お姫様はいつまでもいつまでも幸せに暮らしました』で終わるお話が、大好きでさ。」
興津 和沙:「物語のお姫様は、みんなから祝福されて、愛されて、それで幸せになる。」
興津 和沙:「私は、そんなお姫様になりたい。」
興津 和沙:「だから」
興津 和沙:「私はみんなを祝福して、みんなを愛したい。」
興津 和沙:「おとぎ話で、お姫様を祝福してくれる人たちって」
興津 和沙:「みんな、幸せそうなんだ。みんな、お姫様と王子様が大好きだって顔してて、その幸せを心から祝ってるような顔してて」
興津 和沙:「だから、私をみんなを幸せにしたい。幸せなみんなに私の幸せを祝ってもらう。」
興津 和沙:「そんな、おとぎ話みたいなお姫様に、私はなりたいんだ。」
松籟院 舞:「……それは……」
興津 和沙:「夢みたいな、夢だろ。」
松籟院 舞:「……ええ」
興津 和沙:楽しそうに笑う。
松籟院 舞:「それはただの、夢」
松籟院 舞:「それが分かっていても……」
興津 和沙:「うん」
松籟院 舞:「あなたは叶えようとするのですか?」
興津 和沙:「あんたみたいに、何も背負ってないただの女子高生だから見れる」
興津 和沙:「ただの夢だ。」
興津 和沙:「叶えるよ。」
松籟院 舞:「…………」
興津 和沙:「『松籟院の姫君』」
松籟院 舞:松籟院は、そこで少し視線を外して、遠くの空を見上げる。
興津 和沙:「あんたはそう呼ばれるぐらい立派で」
興津 和沙:「あんたはそう呼ばれるぐらい立派な家に生まれて」
興津 和沙:「姫の名に恥じないぐらい、努力して」
興津 和沙:「家を、会社を支えてるんだよな。」
松籟院 舞:「…………」
興津 和沙:「すげえと思うよ。尊敬する。」
興津 和沙:「私には、とてもできねえ。」
興津 和沙:「だから、私はそんなすげえあんたが」
興津 和沙:「『お姫様』ってものに嫌気がさすをみるのがいやなんだ。」
松籟院 舞:「……興津さん」
松籟院 舞:視線を外したまま、呟く。
松籟院 舞:「わたくしのことを、少しお調べになったようですね」
興津 和沙:「うん、調べた」
松籟院 舞:「ですが、貴女は何も分かっていない」
興津 和沙:「そうかな。結構頑張って調査はしたんだけど。」
松籟院 舞:「……私には、ヒュペリアという組織を動かすための権力は、ほんの少しも与えられておりません」
松籟院 舞:「采配を振るい、会社を直接動かせるような力があったならば」
松籟院 舞:「きっと私は、『姫』ではなく『女帝』とでも呼ばれていたのでしょうね」
松籟院 舞:「ですが、私は『姫』です」
松籟院 舞:「『松籟院の姫君』」
松籟院 舞:席を立ち、かつ、かつ、とステッキをついて、君に歩み寄る。
興津 和沙:顔を上げ、視線を合わせる
松籟院 舞:「お姫様の仕事というものが、どんなものだかお分かりですか?」
興津 和沙:「……」
松籟院 舞:「『外交』ですよ。政治家や企業幹部、もっと汚らしい相手とだって、にこやかに気品と礼節を持って」
興津 和沙:「やめろ」
松籟院 舞:「自らの身で、愛を交わし合う」
興津 和沙:「言わなくていい」
松籟院 舞:言葉は止まらない。
松籟院 舞:「だって、『王子様』がいなければ」
松籟院 舞:「『お姫様』は存在できないのですから」
松籟院 舞:「ねえ、興津さん」
松籟院 舞:腕を伸ばし、君の手に触れる。
興津 和沙:「やめろっつってんだろっ」
興津 和沙:逆にその手を掴む
松籟院 舞:「……お聞きになりたいですか?」
松籟院 舞:「わたくしが、どんなことをしてきたか」
興津 和沙:「それ以上」
興津 和沙:「自分を傷つけようとしないでくれ。」
松籟院 舞:「わたくしが、自分を傷付ける?」
松籟院 舞:「ふふ」
松籟院 舞:「誤解ですよ、興津さん。わたくしはそんな心算は毛頭ありません」
松籟院 舞:「わたくしはこれまで、ずっと傷付けられてきた。道具として扱われてきた」
松籟院 舞:「でもそんなのは、もう嫌なんです」
松籟院 舞:「誰かの思い通りに、都合のいい『お姫様』として死んでいくなんて」
松籟院 舞:「……死んでもごめんです」
興津 和沙:「だから」
興津 和沙:「FHと、」
興津 和沙:「“グリンカムビ”と組んだのか?」
松籟院 舞:くすり、と笑って。「ええ」
松籟院 舞:「城も、家来も」
松籟院 舞:「兵士も、民も」
松籟院 舞:「何もかも無くなれば、もうわたくしを姫だなんて呼ぶものはいなくなる」
松籟院 舞:「わたくしはね、興津さん」
松籟院 舞:「ただ、一人の女になりたいのです」
興津 和沙:「………」
興津 和沙:「ああ、そうだろうな。」
興津 和沙:「現実のお姫様ってのは」
興津 和沙:「きっと私には想像でも出来ないような苦労があって」
興津 和沙:「私が味わったことないような苦痛を経験して、そこに立ってるんだろう。」
興津 和沙:「けどな。」
興津 和沙:「だからって私の理想のお姫様が、間違ってるなんて言わせねえ。」
興津 和沙:「私の理想のお姫様は」
興津 和沙:「現実に絶望した女だって」
興津 和沙:「お姫様に絶望したお姫様だって」
興津 和沙:「思わず手を伸ばしちまうぐらいに、綺麗で、眩しい」
興津 和沙:「そんなお姫様だっ!」
寒骨白:「——よくぞ言った、わが主」
寒骨白:「吾も覚悟を決めたぞ」
寒骨白:「この娘、ここで逃すわけには……行かぬ!」
興津 和沙:「おうよっ!」
興津 和沙:「松籟院さん」
興津 和沙:「あんたが、城も、家来も、兵士も、民も全部無くそうって言うなら」
興津 和沙:「私が城も、家来も、兵士も、民も、あんたも、全部守ってやる!」
松籟院 舞:「ねえ」
松籟院 舞:「…………」薄っすらと目を開けて、君を——
興津 和沙:松籟院さんの目を真っ直ぐ見据える
松籟院 舞:「さっきから、騒がしいのですけれど」
松籟院 舞:「黙らせてくださる?」
松籟院 舞:——否。
松籟院 舞:「その、槍」
松籟院 舞:君たちを、見る。
寒骨白:「——な……!?」
興津 和沙:「聞こえた!?」
寒骨白:「莫迦な……!?」
興津 和沙:「ちっ!」
松籟院 舞:「五月蠅くて五月蠅くて……。パーティーでも騒がしかったですが」
松籟院 舞:「躾がなっていないのではないですか?」
興津 和沙:「普通は聞こねえから別にいいと思ったんだよ、ごめんねっ!」
興津 和沙:椅子の上に立ち、バックステップ!
松籟院 舞:はぁ、と溜息を吐き。
松籟院 舞:「まあ、いいですよ。きっと喜びますから」
興津 和沙:距離を取りながら、石突で松籟院さんの腹をつこうとする!
興津 和沙:ただにパンピーが相手なら、昏倒させるのに十分すぎる一撃!
松籟院 舞:その、寸前。
松籟院 舞:「……起きてください」
松籟院 舞:「化血神刀」
松籟院 舞:瞬間、松籟院の持つステッキが、ばしゃり、と弾ける。
興津 和沙:「なっ!?」
松籟院 舞:杖は爆発するように形状を変え、姿を現したのは、血のような真紅の刀身。
松籟院 舞:石突の打突を、瞬時に弾き返す!
興津 和沙:ガッキン!!
興津 和沙:弾かれながら、体勢を整える!!
興津 和沙:「ざっけんなっっ!!」
土倉 稲穂:「興津!屈めッ!!!」
興津 和沙:「なんだ、化血神刀って!!」
興津 和沙:「殷周戦争時代の遺物じゃねえか!?」
興津 和沙:言いながら土倉くんの声にあわせて身をかがめる!
化血神刀:「ふふ、ふふふ——」
化血神刀:艶やかな女の声が、興津と松籟院の耳だけに響き渡る。
土倉 稲穂:瞬間。興津の頭上数cm上を掠めた鉄球が、松籟院に向かって豪速で放たれていく!
熊埜御堂 奈津比古:魔眼による空間操作で、鉄球をさらに加速させる
松籟院 舞:恐ろしい反射速度で、紅の刀を振るう。舞い散る火花。鉄球の軌道が僅かに逸れ、石畳を粉々に粉砕する。
化血神刀:「嗚呼、愉快愉快——」
熊埜御堂 奈津比古:「…ったくよ、躾がなってねぇのはどっちだ!」
興津 和沙:転がるようにして、二人のいる場所に合流する
興津 和沙:「おい、寒骨白」
興津 和沙:「てめえが感じてた妖気って、もしかしてあっちの方なんじゃねえのかっ!?」
化血神刀:「活きのいい若い娘に、食いでのありそうな槍が一振り」
化血神刀:「そちらの男どもはあまり美味ではなさそうじゃが……まあよい。我は空腹じゃ」
寒骨白:「まさしくそうだ……!あの妖気……!」
寒骨白:「先程までも凄まじかったが……それより更に膨れ上がっている!」
寒骨白:「先の宴会の折は、文字通りただの残滓を感じ取っていたに過ぎん……!」
興津 和沙:「めっちゃ悪女って感じするぜ、あいつっ!」
熊埜御堂 奈津比古:「…おい、”遺産”って…もしかしてあれか?」
興津 和沙:「あははは、松籟院さんも結構いい相棒持ってるじゃねえか。」
土倉 稲穂:「笑ってる場合かよ……」汗を拭いながら
興津 和沙:「気をつけろよ。土倉さん、熊埜御堂さん。」
興津 和沙:「あれが与太じゃなくて、マジの化血神刀なら」
興津 和沙:「真に厄介なのはあの切れ味よりも刃が持っている毒だ。」
興津 和沙:「少なくとも、伝承だとそんな感じになってる!」
熊埜御堂 奈津比古:「…チッ、ああ嫌だ嫌だ!」
土倉 稲穂:「クソッ……やるにしてもこの場所は……!」
“グリンカムビ”:「……何をしているのです、松籟院さん」不意に声が響く。
熊埜御堂 奈津比古:「お姫様ってのはお前らみたいなのしか居ねぇのかよ!!」
“グリンカムビ”:突然、石畳の隙間から、水が噴き出すようにして“グリンカムビ”が姿を現す。
“グリンカムビ”:「オーヴァード同士の交戦は避けてください。何と無益な……」
松籟院 舞:「申し訳ありません。ですが、あちらの皆さんは逃がすおつもりは無いようですよ?」
土倉 稲穂:「ッてめえ!“グリンカムビ”…!」
興津 和沙:「松籟院さんの友達も来るとか聞いてねえんだけどっ」
熊埜御堂 奈津比古:(…魔眼での拘束は通じねぇ、さてどうしたもんか…)
化血神刀:「主よ。やるなら早うせぬか。いつまで待たせる?」
松籟院 舞:「ここは撤退できる程度に弱っていただくのはどうでしょう?最低限の交戦ですよ」
“グリンカムビ”:「……致し方ありませんね……それでしたら……」
GM:松籟院と“グリンカムビ”が戦闘態勢に入る。
興津 和沙:深く、大きく、息を吐き出し、より、深く息を吸う
興津 和沙:肺の中を酸素を入れ替え、気を一転させる
興津 和沙:「ぶっちめる!!」
興津 和沙:「戦いは避けられねえなら、全力でやって速攻終わらせるのが一番被害を出さねえ方法だ!!」
興津 和沙:「そんな感じでどうでしょう!熊埜御堂さん!!」
熊埜御堂 奈津比古:「…クソっ!分かったよ!ぶっ潰せお前ら!」
土倉 稲穂:「……了解!」
熊埜御堂 奈津比古:「始末書とか気にする俺の身にもなれこの戦闘馬鹿どもが!!!」
GM:ミドル戦闘に入ります。
エンゲージ


松籟院[6]、“グリンカムビ”[8]
(10m)
PC[5]


GM:この戦闘では敵のHPをゼロにする、もしくは2ラウンド目のクリンナッププロセスで敵が撤退します。
熊埜御堂 奈津比古:ふむ
土倉 稲穂:なるほど
GM:HPをゼロにした場合、クライマックス戦闘での復活エフェクトを1回分削ることができます。
興津 和沙:敵ってのは両方ですか?
GM:そうですね、片方が倒れても戦闘は継続します
興津 和沙:了解でごわすっ
GM:2ラウンド以内にボコボコにしよう!
GM:ではセットアップから!
GM:エネミーはなし。
土倉 稲穂:ありまあす!
土倉 稲穂:ターゲットロック+攻勢変色 対象グリンカムビ
興津 和沙:なし!
興津 和沙:最強ー!
熊埜御堂 奈津比古:《灰色の庭》を使用。”グリンカムビ”の行動値ー9
土倉 稲穂:グリンカムビに対して与える攻撃力を+24
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+2(浸蝕:53->55)した
GM:いじめんな!
土倉 稲穂:侵食値61>55
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂の背後に、斑模様の巨大な魔眼が浮かぶ
熊埜御堂 奈津比古:表面を走る無数の黒点が、まるでグリンカムビの姿を捉えるように配列、重力による負荷を与える
“グリンカムビ”:「ぐっ……!」
“グリンカムビ”:変幻自在の身体も、重力に捉えられては満足に動けない。苦痛に顔を歪める。
土倉 稲穂:そのグリンカムビに視線を向ける。
土倉 稲穂:暗く濁り、生気の無かった稲穂の瞳が。爛々と朱色に染まってゆく。
土倉 稲穂:「今度は」
土倉 稲穂:「逃さねえぞ」
GM:“グリンカムビ”の行動値は0に。
GM:ではイニシアチブ
GM:行動値6、松籟院の手番です
松籟院 舞:マイナーで≪猛毒の雫≫
松籟院 舞:メジャーで≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪腐蝕の指先≫+≪一閃≫+≪獣の力≫
松籟院 舞:対象興津さん。
エンゲージ


“グリンカムビ”[8→0]
(10m)
PC[5]、松籟院[6]


興津 和沙:かかってこいや!!
松籟院 舞:8DX7+3
DoubleCross : (8R10+3[7]) → 10[1,1,1,2,2,7,9,10]+6[2,4,6]+3 → 19

興津 和沙:うおおお!!ドッジ!!
興津 和沙:6DX+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 6[2,3,3,5,6,6]+1 → 7

興津 和沙:全然無理!!
松籟院 舞:ダメージで邪毒ランク5、命中で装甲-20付与
興津 和沙:カバーいただけると……!!
熊埜御堂 奈津比古:了解!
熊埜御堂 奈津比古:《炎陣》でカバー入ります
興津 和沙:ありがとうございます!!
松籟院 舞:2D10+25
DoubleCross : (2D10+25) → 17[7,10]+25 → 42

松籟院 舞:死ねーッ
土倉 稲穂:ナツさあああんん!
熊埜御堂 奈津比古:おとなしく死ぬ!
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+2(浸蝕:55->57)した
熊埜御堂 奈津比古:リザレクト!
熊埜御堂 奈津比古:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2

松籟院 舞:邪毒5と装甲-20付与!
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+2(浸蝕:57->59)した
松籟院 舞:「行きますよ」
化血神刀:「ふん……よいぞ」
松籟院 舞:松籟院が身を深く屈める。
興津 和沙:下段からの切り上げと予測し
興津 和沙:槍を高く構える、切り上げてきた刃を交わしカウンターで叩き込む構え
松籟院 舞:瞬間、地面を深く抉り、距離を詰め——
松籟院 舞:興津和沙の、背後を取る。
興津 和沙:視界から松籟院の姿消えた
興津 和沙:そのことを認識した瞬間、背筋に寒気が走る。
松籟院 舞:人外の機動。無理な動作の代償に、片足は異様な方向に折れ曲がっている。
松籟院 舞:だが、些細なことだ。
化血神刀:「殺った!!」
興津 和沙:「……っ!」
興津 和沙:化血神刀は猛毒の刀。雷震子や蓮の花の化身である哪吒の命さえ奪いかけた伝説の凶刃、喰らえば、死ぬっ!!
熊埜御堂 奈津比古:瞬間、二人の間に一陣の炎が走る
松籟院 舞:「!」
熊埜御堂 奈津比古:化血神刀が捉えたのは、興津和沙の身体ではなく
熊埜御堂 奈津比古:目つきの悪い、どこにでもいるような男の胴体
熊埜御堂 奈津比古:「…がっ…!あああ痛えええええ!!!」
土倉 稲穂:「ナツさん!」
興津 和沙:「……ごめん、助かった!!」
松籟院 舞:「……」僅かに顔を不快そうに歪める。
化血神刀:べったりと付着した血が、刀身に吸い込まれていく。
化血神刀:「ふん……不味い血じゃ。主よ、次はしっかり其処な娘を斬れよ?」
熊埜御堂 奈津比古:「気をつけろこの馬鹿…が」叫んだのも束の間、ふらふらとよろめいてその場に倒れこむ
GM:切り裂かれた傷跡から、焼けるような痛みが全身に染み込んでいく。
GM:力が入らず、呼吸もままならない。オーヴァードの身体をも蝕む、凄まじい猛毒だ。
熊埜御堂 奈津比古:「…最悪だ。やけ酒した次の日の朝みてぇにな」
GM:では行動値5!PC全員!
熊埜御堂 奈津比古:あっしは待機するので!お二人先にどうぞ!
興津 和沙:マイナーなし!
興津 和沙:メジャーで〈コンセ:ブラックドッグ>+〈爪剣〉+〈アタックプログラム〉
興津 和沙:対象は松籟院さん!
GM:こい!
興津 和沙:9DX7+8
DoubleCross : (9R10+8[7]) → 10[3,3,5,5,5,8,9,10,10]+10[1,3,10,10]+10[8,9]+4[3,4]+8 → 42

興津 和沙:おらー!!
松籟院 舞:ドッジ!
松籟院 舞:8DX>=42
DoubleCross : (8R10[10]>=42) → 7[1,2,3,3,3,6,6,7] → 7 → 失敗

興津 和沙:ダメージ!
“グリンカムビ”:≪崩れずの群れ≫
“グリンカムビ”:≪命のカーテン≫でカバー。
興津 和沙:なにぃっ!?
“グリンカムビ”:あ、≪歪みの身体≫≪スプリングシールド≫も使います!
興津 和沙:はい!
興津 和沙:5D10+35
DoubleCross : (5D10+35) → 29[10,6,5,1,7]+35 → 64

興津 和沙:久々の平均値超え!!
GM:まだ生きてる!
興津 和沙:松籟院さんに穂先を向ける
興津 和沙:その穂先が不意に大きくなる。
松籟院 舞:「!」
興津 和沙:上下運動なく寒骨白が真っ直ぐ松籟院さんに襲いかかる!
“グリンカムビ”:その穂先は、松籟院でなく、瞬時に変形・伸長した“グリンカムビ”の腕に突き刺さり、受け止められる。
“グリンカムビ”:「ふ……っ……!」
“グリンカムビ”:重力に捉われ身体を動かせない状態で、一部だけを伸ばしたのだ。
興津 和沙:「邪魔だぜ、私は松籟院さんと話してえんだ。」
松籟院 舞:「やはりそれも……ただの槍ではないようですね」
興津 和沙:「『寒骨白』」
松籟院 舞:「歴史には疎いもので。名前は存じませんが」
興津 和沙:「殷周戦争の時代に比べりゃ神話の色は薄いが」
興津 和沙:「それでも隋末唐初に活躍し由緒ある名槍だ。」
化血神刀:「聞いたか主?なかなかの上物ではないか。折り甲斐がある喃」
松籟院 舞:「覚えておきましょう。貴女が生きていられたなら」
興津 和沙:「安心しな。」
興津 和沙:「私はあんたを殺す気はねえよ。」
興津 和沙:「友達だからな」
寒骨白:「主!!吾あやつら苦手!」
興津 和沙:「お前ももうちょっと1400年の歴史を感じさせる威厳のある喋り方してくれねえかなっ!?」
GM:では土倉くんの手番!
土倉 稲穂:マイナー無し。
土倉 稲穂:メジャー コンセ:モルフェウス+飛礫+インスタントボム+砂の加護 対象:グリンカムビ
GM:どうぞ!
土倉 稲穂:8dx8
DoubleCross : (8R10[8]) → 10[1,3,5,5,5,6,7,9]+10[8]+10[10]+5[5] → 35

土倉 稲穂:装甲無視!
“グリンカムビ”:ガード、≪歪みの体≫+≪スプリングシールド≫
GM:ダメージどうぞ!
土倉 稲穂:4d10+32
DoubleCross : (4D10+32) → 28[9,5,10,4]+32 → 60

土倉 稲穂:喰らいな!
GM:ゲェーーッ
“グリンカムビ”:瀕死!!
“グリンカムビ”:ギリ生きてる!
土倉 稲穂:まだ生きてた!
土倉 稲穂:新たに生み出した鈍色の鉄球を抱え。祈る様に両手を胸の前で組む。
土倉 稲穂:セットポジション。
土倉 稲穂:敵に対し足を並行に。身体は半身。
土倉 稲穂:幼い頃から何千、何万回も繰り返した、洗練された動作。
土倉 稲穂:視線を敵から離さずに。
土倉 稲穂:左手で添えた鉄球を右手で握り込み、左脚を大きく上げ、振りかぶった右腕で勢いよく、奴を。
土倉 稲穂:「───ブチ抜く」
土倉 稲穂: ボ ッ
土倉 稲穂:常人では決して放ることの出来ない豪速球。しかし愚直なまでの直球。
土倉 稲穂:オーヴァードであるグリンカムビの肉体であれば受け止めることも容易い。
“グリンカムビ”:変形した骨肉を集中させ、正面から受け止めようとする。
土倉 稲穂:「ピッチングなんて技術、あんたは興味無いだろうが」
土倉 稲穂:10m。5m。
土倉 稲穂:「一応、言っておく。俺の直球(ストレート)は」
土倉 稲穂:1m。
土倉 稲穂:「───手元で伸びる」
土倉 稲穂:瞬間。再度の爆発。目の前の鉄球が爆発し、さらに勢いを増す。
“グリンカムビ”:「!!」
土倉 稲穂:そして、グリンカムビの身体を。
土倉 稲穂:───貫いた。
土倉 稲穂:「……タフだな、あんた」
“グリンカムビ”:「ぐ、おぉおおおッ!!」
“グリンカムビ”:強靭な肉体が、水風船めいて容易く弾け飛ぶ。
興津 和沙:「はっ」
“グリンカムビ”:集中させた分ダメージも大きい。既に息も絶え絶えな状態だ。
興津 和沙:この言葉を今のこの人に送っていいのかわからない。だけど言いたくなったんだから仕方ない
興津 和沙:「ナイスピッチ!」
土倉 稲穂:「あんがとよ」
“グリンカムビ”:「……ここまでとは……!!」
GM:では行動値0
興津 和沙:あ、熊埜御堂さん先に素殴りとか、しない?
熊埜御堂 奈津比古:一応待機しときます!
“グリンカムビ”:全力移動でPCにエンゲージ。
エンゲージ


PC[5]、松籟院[6]、“グリンカムビ”[8→0]


興津 和沙:きやがったな!
土倉 稲穂:ギャー!
“グリンカムビ”:身体の大部分を失ったことで、同時に重力から解放される。
“グリンカムビ”:君たちに向け、一気に距離を詰める!
“グリンカムビ”:「松籟院さん!撤退を!」
松籟院 舞:「出来るものならそうしています!」
GM:では熊埜御堂さんいかがします?
熊埜御堂 奈津比古:では盾殴りを”グリンカムビ”に
熊埜御堂 奈津比古:どうせ効かないと思うけど!
熊埜御堂 奈津比古:2dx-3
DoubleCross : (2R10-3[10]) → 6[5,6]-3 → 3

GM:ヒェ~ッ
“グリンカムビ”:ガード、≪歪みの体≫
熊埜御堂 奈津比古:1d10+2
DoubleCross : (1D10+2) → 1[1]+2 → 3

GM:そ、それは流石に弾く!
熊埜御堂 奈津比古:クソ雑魚!!
熊埜御堂 奈津比古:演出は無しでOK!
GM:OK!
GM:ではクリンナップ!
GM:邪毒を喰らえ!!
熊埜御堂 奈津比古:ひぃぃ15点食らってリザレクト!
熊埜御堂 奈津比古:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5

熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+5(浸蝕:59->64)した
GM:では2R!セットアップから
GM:エネミーはなし
興津 和沙:なし!!
熊埜御堂 奈津比古:《灰色の庭》を松籟院さんに!行動値ー9
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+2(浸蝕:64->66)した
松籟院 舞:クソ庶民がァ~ッ
興津 和沙:お嬢様!言葉遣いが!
土倉 稲穂:セットアップ!
土倉 稲穂:グリンカムビにターゲットロック!攻性変色!
GM:待たれよ!
土倉 稲穂:はい!
GM:シーン持続だからもうグリンカムビにはいらないのでは!
土倉 稲穂:そうじゃん!
興津 和沙:やっぱ強いな、タゲロ
GM:つまり打つとしたら誰かな~?
土倉 稲穂:松籟院さんにも付けたほうがいいのか…? でも興津ちゃんだけで火力足りそうなんだよな…
熊埜御堂 奈津比古:その辺は侵蝕とも相談だ!
土倉 稲穂:まだクライマックスがあるからな~~~!
土倉 稲穂:ここのセットアップは……何もしません!
GM:OK!
GM:松籟院の行動値が0に!
熊埜御堂 奈津比古:魔眼の黒点が、今度は松籟院舞の姿を捉える
松籟院 舞:「……」全身を襲う重圧。発生源である熊埜御堂に目をやる
熊埜御堂 奈津比古:青い顔、虫の息、だが生意気にも勝ち誇ったような顔は崩さない
化血神刀:「ええい鬱陶しい……!主よ!彼奴から先に斬れ!」
GM:ではグリンカムビの手番。
“グリンカムビ”:待機します。
“グリンカムビ”:至近まで距離を詰めながら、君達に攻撃する様子は見せない。
GM:行動値5!PC全員の手番!
土倉 稲穂:土倉いきます!
土倉 稲穂:マイナー無し!
土倉 稲穂:メジャー コンセ:モル+インスタントボム+砂の加護
土倉 稲穂:8dx8
DoubleCross : (8R10[8]) → 10[1,4,5,5,5,5,7,10]+5[5] → 15

土倉 稲穂:対象グリンカムビ!
“グリンカムビ”:ガード≪歪みの体≫+≪スプリングシールド≫!
土倉 稲穂:ダメージいきまあす!
土倉 稲穂:2d10+28
DoubleCross : (2D10+28) → 10[1,9]+28 → 38

土倉 稲穂:やったか!?
“グリンカムビ”:それは……HP0!
“グリンカムビ”:戦闘不能です。
土倉 稲穂:グリンカムビに向かって我武者羅に突っ込んでいく!
土倉 稲穂:その手に持っているのは……カフェの机の脚を削って生み出した……木製バット!
土倉 稲穂:「うらあああああ!!!!」
“グリンカムビ”:「なっ……」
土倉 稲穂:ヒッティング!
土倉 稲穂:轟音と共に生まれた爆発と衝撃はグリンカムビの肉体を削りとっていく!
“グリンカムビ”:「ぐ、う……!」吹き飛び、倒れ伏す。脱力し、変形した身体が元に戻っていく。
化血神刀:「おや、死んだか?」
GM:では興津さん熊埜御堂さんの手番!
興津 和沙:いくぜ!
興津 和沙:マイナーなし!
興津 和沙:メジャーで〈コンセ:ブラックドッグ>+〈爪剣〉+〈アタックプログラム〉
興津 和沙:対象は松籟院さん!
松籟院 舞:来い!
興津 和沙:9dx7+8
DoubleCross : (9R10+8[7]) → 10[1,2,2,4,4,6,9,9,9]+10[3,6,10]+4[4]+8 → 32

松籟院 舞:ガード!
興津 和沙:ダメージ!
興津 和沙:4d10+35
DoubleCross : (4D10+35) → 12[2,3,3,4]+35 → 47

興津 和沙:嘘!?
GM:低い!
松籟院 舞:半分以上削れたが生きてる!
興津 和沙:「なあ、松籟院さん」
松籟院 舞:「……何でしょう?」
興津 和沙:「あんた全部聞こえてたんだよな。」
松籟院 舞:「その槍の声ですか?」
興津 和沙:「ああ、寒骨白があんたを警戒してたのも」
興津 和沙:「私が、あんたを探るために近づいたのも知ってたんだよな。」
松籟院 舞:「ええ。パーティーで会った時には、もう」
松籟院 舞:「おそらくUGN辺りだろう、とは思いましたよ」
興津 和沙:「お互い、腹に一物隠して近づいたってわけだ。」
松籟院 舞:「ええ。お互い様、でしょう?」
興津 和沙:左の肩を松籟院さんに向ける
興津 和沙:「ああ、けどな」
興津 和沙:一瞬、興津の手元が松籟院さんの視界から消える。
松籟院 舞:「……!」
化血神刀:「主!」
興津 和沙:「近づいたのは下心でも」
興津 和沙:ガッッ!!
興津 和沙:「ダチになろうっつったのは、本心だった」
松籟院 舞:「…………」
興津 和沙:化血神刀の声が響くより早く!寒骨白が薙ぎ払われる!!
松籟院 舞:深々と身体を抉られ、笑みの形のままの口から血を垂らす。
興津 和沙:そして松籟院と興津の位置が入れ替わる
興津 和沙:「あんたは、どうだよ。」
松籟院 舞:「貴女は、あんな話を聞いて」
松籟院 舞:「まだ、そんなことを……!?」
松籟院 舞:笑みが崩れる。そこにある感情は、怒りだ。
興津 和沙:「それが」
興津 和沙:「私のなりたいお姫様だからな」
松籟院 舞:「——ッ」
松籟院 舞:ぎり、と奥歯を軋ませる。
GM:熊埜御堂さんの手番です。
熊埜御堂 奈津比古:よっしゃあ!
熊埜御堂 奈津比古:盾殴りじゃ!
熊埜御堂 奈津比古:2dx-3
DoubleCross : (2R10-3[10]) → 10[5,10]+10[10]+4[4]-3 → 21

熊埜御堂 奈津比古:!?
GM:何ィッ
松籟院 舞:ガード。
熊埜御堂 奈津比古:3d10+2
DoubleCross : (3D10+2) → 18[10,3,5]+2 → 20

GM:惜しかったなUGN……!
GM:残りHP7!
熊埜御堂 奈津比古:ぐあああ!!
熊埜御堂 奈津比古:マジか…!
熊埜御堂 奈津比古:興津和沙との会話で動揺しきっていた松籟院舞は、背後に居る男の動向に気づいていなかった
熊埜御堂 奈津比古:(…ああ、気分悪ぃ…クソっ、さっさと倒れろよこのガキ)
熊埜御堂 奈津比古:ふらふらと、生まれたての小鹿のようによろめきながら立ち上がる
熊埜御堂 奈津比古:(もう一辺…動きを止めれば…)そう思いながら松籟院に身体を向けた、その時
熊埜御堂 奈津比古:ガクン
熊埜御堂 奈津比古:身体を蝕む毒により脚の力を失い、物理法則に従ってゆっくりと、前のめりに倒れていく
熊埜御堂 奈津比古:視界の端には、松籟院の後頭部がーー
化血神刀:「主!後ろだ!」
松籟院 舞:「え?きゃっ……!?」
熊埜御堂 奈津比古:ゴ チン
熊埜御堂 奈津比古:鈍い音と、額への衝撃に気づいた時には再び倒れ伏している
松籟院 舞:「っ……この……!!」
松籟院 舞:マイナーで≪猛毒の雫≫
土倉 稲穂:「っ、やべえ! ナツさん!」
松籟院 舞:メジャーで≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪腐蝕の指先≫+≪獣の力≫
松籟院 舞:対象熊埜御堂さん。
松籟院 舞:8DX7+3
DoubleCross : (8R10+3[7]) → 10[2,3,5,6,7,7,8,10]+10[3,7,8,10]+10[4,6,7]+10[10]+3[3]+3 → 46

熊埜御堂 奈津比古:《氷盾》《グラビティガード》でガード!
松籟院 舞:5D10+25
DoubleCross : (5D10+25) → 19[6,1,3,3,6]+25 → 44

熊埜御堂 奈津比古:3d10+21
DoubleCross : (3D10+21) → 9[4,2,3]+21 → 30

熊埜御堂 奈津比古:無理かー!
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+5(浸蝕:66->71)した
熊埜御堂 奈津比古:死!リザレクト!
熊埜御堂 奈津比古:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5

熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+5(浸蝕:71->76)した
松籟院 舞:「邪魔、しないでッ!!」
松籟院 舞:怒りに任せた刃が、大上段から振り下ろされる!
熊埜御堂 奈津比古:「…ッ!」咄嗟に雪華の盾と、重力の障壁を眼前に展開する…が
熊埜御堂 奈津比古:完全には、間に合わない。
松籟院 舞:真紅の刃は防御を容易く破り、熊埜御堂の身体を深々と切り裂く!
松籟院 舞:周囲に猛毒の煙が立ち昇る。常人ならばそれを吸っただけで即死だろう。
熊埜御堂 奈津比古:「…ははっ、なんだよ」血の海の中で、不敵に笑う
熊埜御堂 奈津比古:「良い顔出来んじゃねぇか、このクソガキ」
松籟院 舞:「この……!まだ……!」
???:「いいや、終わりだ松籟院」
GM:声が響く。遥か上空で、何かが反射して煌めく。
興津 和沙:「…新手かよっ!」
GM:次の瞬間、巨大な何かが君達目掛けて高速で落下してくる!
GM:轟音と地響き。
GM:地面に深々と突き刺さったそれは、鈍く脈動する巨大な銀の柱だ。
土倉 稲穂:「これ、は────」
熊埜御堂 奈津比古:「……なんだ、興津…お前の電柱の仲間か…?」
興津 和沙:「知らねえよ、でかい棒持ってるやつが全部渡しの友達だと思ったら大間違いだからねっ」
???:その上に、軽やかに降り立つ人影。
???:銀の柱を一回り小さくしたような棒を担いで、君たちを見下ろしている。
GM:興津と、そして土倉は、その顔を知っている。
興津 和沙:「それにあいつは私の友達じゃなくて」
土倉 稲穂:信じたくなかった。この眼で確かめるまでは。
土倉 稲穂:あいつには、あいつだけは、今までも、これからも、マトモに野球を続けてほしかったから。
沖 大和:「撤退だ。松籟院。“グリンカムビ”」
土倉 稲穂:因縁の相手。俺が認める唯一の野球選手。俺の……好敵手。
土倉 稲穂:「沖 大和……! てめえ!」
沖 大和:「久し振りだな」
沖 大和:「……土倉」
土倉 稲穂:「ふざけるな!」
“グリンカムビ”:「……助かりました、沖さん」瓦礫の中で身を起こす。
松籟院 舞:「待ってください!まだ私は……!」
沖 大和:「撤退だ」
松籟院 舞:「…………」悔し気に、興津さんに目を向ける。
興津 和沙:その視線を受け
興津 和沙:松籟院さんの手を掴む
松籟院 舞:「——!?」
興津 和沙:「行くな」
松籟院 舞:「……ッ……!」
興津 和沙:「私は、まだあんたと話したいことがたくさんある。」
興津 和沙:「あんただって、そう思ってくれてるんだろ。なら、行かないでくれ。」
興津 和沙:引き止めるように、あるいは縋るように。
興津 和沙:松籟院さんの手を引いている
松籟院 舞:端正な顔を、大きく歪ませて。
松籟院 舞:「……あなたのッ!」
松籟院 舞:声を荒げ、その手を振り払う。
松籟院 舞:「貴女の!そういうところが……!」
松籟院 舞:「……大っ嫌いなんです……!!」
松籟院 舞:息を吐き、睨みつける。
興津 和沙:「………そうかよ。」
興津 和沙:「そんなに嫌か。」
興津 和沙:「てめえと同じく」
興津 和沙:「てめえにないもんに憧れてるやつをみるのはさ。」
松籟院 舞:「…………!」答えない。だがその顔に怒りの表情が浮かぶ。
沖 大和:「……じゃあな、土倉」
土倉 稲穂:「───ま、」
沖 大和:「また会おう」
沖 大和:瞬間、君達と彼らを引き裂くように、巨大な銀の柱が、大量に地面から噴出する。
土倉 稲穂:待て!しかし、そう叫んだ直後には。
土倉 稲穂:「グッ……!?」
GM:濛々と立ち込める土煙が晴れた時には、既に沖たちの姿はどこにもなかった。
土倉 稲穂:「待て……待てよ……」
土倉 稲穂:「沖……!」膝から崩れ落ちる
土倉 稲穂:ちくしょう。ちくしょう、ちくしょう。
興津 和沙:土倉くんの傍による
興津 和沙:膝をついてる彼の方を優しく叩く
土倉 稲穂:「興津……」
興津 和沙:「お互い、面倒なダチを持っちまったな。」
興津 和沙:なんてことはない。いつもと同じ日常で、ちょっと友達と喧嘩した。
興津 和沙:そんな困ったような笑みを見せる
土倉 稲穂:しばらく無言になった後、震える足で立ち上がる。
土倉 稲穂:「……全くだ。あの野郎のせいで、お前のダチも逃しちまった」
土倉 稲穂:「……すまん」
興津 和沙:「謝んのはこっちだ。せっかく投手任せてくれたのにまんまと、打たれちまったようなもんだからな。」
興津 和沙:「けど」
興津 和沙:トン、と土倉くんの胸を叩く
興津 和沙:「野球に例えるならまだ追いつかれただけだ。」
興津 和沙:「こっから、同点延長」
興津 和沙:「抑えは」
興津 和沙:顔を上げ、土倉くんの顔を見る。興津がまだ何も諦めていない、強い色の宿った瞳を見せる
興津 和沙:「任せていいよな、エースさんよ。」
土倉 稲穂:「……」その瞳を真正面から受け止め、力強く頷く。
土倉 稲穂:「ああ。ここから先は一点もくれてやらねえ。そうすれば、」
土倉 稲穂:「ウチの最高のトップバッターが、点を取ってくれて」興津の方に優しい視線を向けながら
土倉 稲穂:「俺たちを導いてくれる人が……あれ……」
土倉 稲穂:「あ……やべえ! ナツさん!」
熊埜御堂 奈津比古:「お前らなぁ…」
熊埜御堂 奈津比古:未だ、青い顔で床に突っ伏したままだ
土倉 稲穂:「ど、毒は!?」
土倉 稲穂:急いで駆け寄ります。
熊埜御堂 奈津比古:「……気持ち悪ぃ…二日酔い…つっても分かんねぇよな…」
土倉 稲穂:「未成年ッスから」
興津 和沙:「やべえ、普段の顔色が悪いから毒が効いてんのかどうかすらわからねえ、じゃねえ、わかりませんわ」
熊埜御堂 奈津比古:「興津ぅ…!このままお前の顔にゲロぶっかけてやってもいいんだぞ…!」
興津 和沙:「マジできつかったら手で受け止めてやるから顔は勘弁してくれませんかっ!?」
熊埜御堂 奈津比古:「とにかく…気持ち悪ぃ…早いとこどっか運んでくれ…」
熊埜御堂 奈津比古:「身体もだが、何より周囲の視線が痛ぇ…」
土倉 稲穂:「周囲? あ」
GM:ワーディングは解け、既に周囲の人々が意識を取り戻し始めている。
GM:大量の柱と破壊痕の中で話し込む君たちに、奇異と恐れの視線を向けている、
興津 和沙:「ああ、こりゃやべえな。とりあえずお勘定だけして逃げよっか。」
土倉 稲穂:「机に金だけ置いていこう。ナツさんは俺が抱えてく」
熊埜御堂 奈津比古:「…ああ、金は後で渡すから立て替えといてくれ」
土倉 稲穂:ナツさんを米俵のように担ぐぞ!
興津 和沙:「きつくなったら寒骨白の穂先にひっかけてくれていいからね!」
興津 和沙:と言って支部の方へ駆け出していきます
寒骨白:「主!?」
寒骨白:「吐きそうな男を引っかけられるのは厭なのだが!?主!?」
熊埜御堂 奈津比古:「だああああ馬鹿かお前ら!!俺の話聞いてなかったのか…!」
熊埜御堂 奈津比古:派手にえずく
土倉 稲穂:「うおおおお! ナツさん! 踏ん張って!」
熊埜御堂 奈津比古:「いいか!せめてゆっくりだ!電気自動車みてぇに走れ…!」
土倉 稲穂:興津の後へ出来るだけ身体を揺らさずに着いていく!
土倉 稲穂:「……善処します」
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイスのみ可!
土倉 稲穂:はい!
興津 和沙:ロイスは保留!!
興津 和沙:以上で!
土倉 稲穂:沖 大和 憧憬/◯憤懣
熊埜御堂 奈津比古:同行者 土倉稲穂:〇真面目/でも野球部なんだよな…→同行者 土倉稲穂:〇真面目/クソ真面目にも程があんだろ に変更!
熊埜御堂 奈津比古:以上!
GM:OK!

【Middle05/「決着を付けよう」】

GM:クライマックス前、最後の情報収集シーンです。
GM:項目はこちら
GM
沖 大和について②
情報:噂話/情報:FH
難易度8

GM
遺産について
情報:UGN/知識:遺産
難易度9
≪≪検閲≫≫

GM:あっやべwwwwwwwww
GM:出しちゃった
興津 和沙:なにもみえない!!
熊埜御堂 奈津比古:見えねぇ…!
GM:みんな……!都合よく盲目になってくれるみんな……!
GM
遺産について
情報:UGN/知識:遺産
難易度6

GM:こうなりました
GM:シーンPCは土倉くん!ほか登場自由!
土倉 稲穂:1d10+82
DoubleCross : (1D10+82) → 4[4]+82 → 86

興津 和沙:で!!
興津 和沙:1d10+85
DoubleCross : (1D10+85) → 6[6]+85 → 91

興津 和沙:よっし
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+10(1D10->10)(浸蝕:76->86)した
GM:追加で情報項目!
GM
松籟院舞の『王子様』たちについて
情報:噂話
難易度5

GM:これもいいよ!
GM:では判定どうぞ!
土倉 稲穂:沖について!いいですか!
興津 和沙:いっけーー!!
土倉 稲穂:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 10[7,10]+5[5]+1 → 16

土倉 稲穂:沖ィ…!
GM:執念がすごい
熊埜御堂 奈津比古:じゃあ私は遺産について!
興津 和沙:土倉くん、沖くんガチ勢だよね
熊埜御堂 奈津比古:コネ使ってダイス+2!
熊埜御堂 奈津比古:5dx+2
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 9[3,3,4,8,9]+2 → 11

興津 和沙:やったぜ!!
興津 和沙:松籟院舞の『王子様』たちについて
興津 和沙:噂好きの友人を使って
興津 和沙:5dx+2=>5
DoubleCross : (5R10+2[10]>=5) → 6[3,4,5,5,6]+2 → 8 → 成功

興津 和沙:やったぜ
GM:ではぜんぶ成功!
GM:情報開示します

沖 大和について②
情報:噂話/情報:FH
難易度8
沖大和はまだオーヴァードに覚醒して日が浅いものと見られる。今年度春季の検査や体力測定では異常は見つかっていない。
野球部を退部したのもオーヴァードへの覚醒が無関係では無いと思われるが、詳細は不明。
現在は“グリンカムビ”、松籟院舞と行動を共にしているようだ。洗脳や脅迫でなく、自らの意思でそうしていると見られる。

興津 和沙:沖ィッ!!
土倉 稲穂:目を覚まさせてやらねえとなあ?
熊埜御堂 奈津比古:殴るしかねぇ…!

松籟院舞の『王子様』たちについて
情報:噂話
難易度5
松籟院舞が個人的な関わりを持った相手は、政治家、企業幹部、反社会勢力の人間など多岐にわたる。
いずれも財力と権力を持った人間であり、彼らの存在なくしてヒュペリアの存続はなかっただろう。
事情を知る者からは松籟院舞は蔑まれ、『姫君』という呼び名も揶揄の意味合いが大きかったようだ。
今のところ、『王子様』たちがその後危害を加えられたというような情報はない。もっとも、彼女はこれからそうする予定だったのかもしれない。

遺産について
情報:UGN/知識:遺産
難易度9
“グリンカムビ”の擁する遺産、“フォスフォロス”は、周囲のオーヴァードに強制的にワーディングを発生させる機能を有している。
この能力は正しい適合者が用いることで飛躍的にその効果を上げ、発生したワーディングに巻き込まれたオーヴァードまでもが強制的にワーディングを放つようになる。
つまり、多くのオーヴァードの集まったこの街で起動すれば、ワーディングは波となってどこまでも際限なく広まっていくだろう。
またもう一つの機能として、機能の起動中に遺産を守護するオーヴァードの感覚を限界を超えて強化する。
“グリンカムビ”が先日街中でワーディングを発したのは、被害程度とUGNの到着時間を確認するのが目的だったと見られる。
“グリンカムビ”は既に遺産の適合者を見つけている。適合者の名は、有賀谷あおい。

GM:そういう事が分かる!
興津 和沙:やば……!!
熊埜御堂 奈津比古:どうしよう…
土倉 稲穂:うそやん…
GM:やさしい
興津 和沙:緊急自体に対する俺たちの対応速度を図られていたのか

GM:---
GM:UGN第十支部
GM:---

ミリア・リンドバーグ:「……熊埜御堂さん?どうしました?」血相を変えた熊埜御堂を見て、ミリアが声を上げる。
熊埜御堂 奈津比古:「…おい!土倉と興津はどこだ!」
ミリア・リンドバーグ:「ひぇっ!?すぐそこの談話室に居ると思いますけどぉ……」
熊埜御堂 奈津比古:「じゃあ今すぐ下の駐車場まで行くように伝えろ!いいか!すぐだ!」
ミリア・リンドバーグ:「へ!?は、はいぃ……」
ミリア・リンドバーグ:その背中を、呆然と見つめる。
土倉 稲穂:じゃあ慌てた様子のミリアの言葉を聞きすぐさま興津と一緒に駐車場に向かいます。
興津 和沙:続いてく!
GM:駐車場では既に熊埜御堂さんがエンジンをかけてます。
土倉 稲穂:「お待たせしました!」
興津 和沙:「なんかわかったの?」
熊埜御堂 奈津比古:「早く乗れ!行くぞ!話は中でする!」
興津 和沙:声色で、マジでやべえ事態だってことを察する!!
興津 和沙:「わかった!!」
土倉 稲穂:ただならぬ様子の熊埜御堂さんを見てそのまま助手席に滑り込みます
熊埜御堂 奈津比古:「土倉ぁ!”有賀谷あおい”の家、分かるな!?案内しろ!」
土倉 稲穂:「あ、有賀谷!? わかりますけど、何で…!」
興津 和沙:「窓あけて!寒骨白車に入らねえから外に出して支えとく!!」
熊埜御堂 奈津比古:「車体傷つけんじゃねぇぞ!」
興津 和沙:「頑張る!!」
寒骨白:「主!!扱いがぞんざいではないか!?」
興津 和沙:「ごめんね!?でも入らないんだもん!」
興津 和沙:「ちゃんと握ってるから、今回は許して!」
熊埜御堂 奈津比古:「…まず、グリンカムビの目的は、有賀谷だ」
熊埜御堂 奈津比古:走り始めるや否や、そう切り出す
土倉 稲穂:「は……? あいつ、オーヴァードじゃないスよ!?」
興津 和沙:「適合者は、あの沖大和じゃなかったっけ?」
土倉 稲穂:動揺しながらも熊埜御堂の道をナビしていく
熊埜御堂 奈津比古:「…奴の持ってる遺産は、別に使うのがオーヴァードじゃなくても構わねぇってこった」
土倉 稲穂:「そん、な」
熊埜御堂 奈津比古:「効果は、”ワーディングの強制発動”」
興津 和沙:「はあ!?」
興津 和沙:「いや、そんなんやられたら、都市機能の麻痺とかそんなレベルじゃすまないでしょ!?」
熊埜御堂 奈津比古:「適合してる奴が使えば、まずは遺産の周囲、ワーディング圏内に居た奴ら…ってな感じで、連鎖的に被害が広がる…!」
熊埜御堂 奈津比古:「つまり、使われたら止めようがねぇ。一発アウトだ。」
興津 和沙:「ざっけんなよ。病院とか工事現場とかで巻き込まれたら何人死ぬかわかったもんじゃないじゃん。」
熊埜御堂 奈津比古:「この前のワーディングも、実験みてぇなもんだろう」
土倉 稲穂:「………っ」
興津 和沙:「ああ、けど。たしかにそうだな。」
興津 和沙:“グリンカムビ”の言葉を思い出す
興津 和沙:「これでどれだけ人が死ぬとしても。」
興津 和沙:「これで死ぬのは、ワーディングに耐性のない人たちだけだ。
土倉 稲穂:「止めないと」
熊埜御堂 奈津比古:「ああ、だから先手を取らなきゃなんねぇ」
熊埜御堂 奈津比古:「それと…」
熊埜御堂 奈津比古:「…いや、これは後でいい!まずは有賀谷の確保だ!」黄色信号を突っ切る!
寒骨白:「グァーッ」対向車にガツンガツンぶつかる!
熊埜御堂 奈津比古:「あああ怖ぇ!!俺飛ばすの嫌いなんだよ!!」
興津 和沙:「ちょっと、ごめん、もうちょっと頑張って!!寒骨白!!」
土倉 稲穂:今になって思い浮かぶ。有賀谷の顔が。
土倉 稲穂:堕ちるところまで堕ちた俺をそれでも見放さず、叱咤し、激励してくれた大切な……仲間。
土倉 稲穂:「あいつに、謝らねえと」
興津 和沙:「それだけじゃ、足りねえな。」
土倉 稲穂:「……え?」
興津 和沙:「甲子園の時みたいに」
興津 和沙:「いや、ちげえや。夢中で、球追っかけてた時みたいに」
興津 和沙:「熱いところ、みせてやってくれ。」
土倉 稲穂:「……ああ!」
興津 和沙:「あの人、あんたのそんな姿が見たくてたまらねえんだよってぎゃーーー!?内輪差ー!?熊埜御堂さんもうちょっと大きく回ってー!?」
寒骨白:「アァーーッ!!」絹を裂くような悲鳴!
熊埜御堂 奈津比古:「ああああ!!!」必死でハンドルを切る!凄まじい遠心力!!
土倉 稲穂:「うおおっ! そうだ! 興津は! 何か解ったのか!?」
土倉 稲穂:松籟院についてまた調べていたけど!と聞きながらシートベルトに必死でしがみついている
興津 和沙:「ちょっとだけ、いいことがね。」
興津 和沙:「やっぱあの人は。お姫様だよっ!」
GM:その時、車を走らせる熊埜御堂の視界に、
GM:前方、路上に佇む男が映り込む。
“グリンカムビ”:「…………」
熊埜御堂 奈津比古:「…!おい!あれ撥ねていいか!?」
土倉 稲穂:「ま、マジですか!?」
興津 和沙:「やっちまえ!」
“グリンカムビ”:変形した巨大な腕を伸ばし——
“グリンカムビ”:車のフロントに、叩きつける!
興津 和沙:同時に車から飛び出す!!
“グリンカムビ”:凄まじい破壊力に、大きく車体が跳ねる!
GM:車は一撃でエンジンを破壊され、沈黙する。
熊埜御堂 奈津比古:「うっそだろ!!!」叫びつつ、前部座席は防御している
土倉 稲穂:「ぐおおおっ!」モロに吹っ飛ぶ!
興津 和沙:車に跳ね飛ばされた“グリンカムビ”に追撃を与える!
“グリンカムビ”:その攻撃を受け止める。反撃はしない。
“グリンカムビ”:「交戦の意思はありません」
“グリンカムビ”:「ですが……少しだけ。時間稼ぎをさせてもらいます」
熊埜御堂 奈津比古:「興津!!土倉!!」
熊埜御堂 奈津比古:ドアを開け、車から降りる
興津 和沙:「はい!」
熊埜御堂 奈津比古:「さっさと行け!道知ってるお前らの方が早い!!」
土倉 稲穂:「……は、い! 興津! こっちだ!」
興津 和沙:「了解、また後でな!}
土倉 稲穂:全力で有賀谷の家を目指す!
興津 和沙:土倉くんに続いていく!
“グリンカムビ”:「…………」
熊埜御堂 奈津比古:「…おい、示談じゃ済まねぇぞ」グリンカムビに向けて
熊埜御堂 奈津比古:「あと何年ローン残ってると思ってんだ…!」
“グリンカムビ”:「……丁度よかった」
“グリンカムビ”:「貴方とは、少しお話がしたかった」
熊埜御堂 奈津比古:「…あ?」
熊埜御堂 奈津比古:「んだよ、そういう趣味か。お前」
“グリンカムビ”:「……熊埜御堂奈津比古さん。僕たちの仲間に加わりませんか?」
熊埜御堂 奈津比古:「…理由は?」
“グリンカムビ”:「……僕はですね、熊埜御堂さん」
“グリンカムビ”:「誰も傷付けたくないんです」
熊埜御堂 奈津比古:「…」黙って耳を傾けている
“グリンカムビ”:「誰かを傷付けるのはとても、悲しいことです」
“グリンカムビ”:「それに……大きな責任が伴う。傷を付ける、手足を失くす、命を奪う」
“グリンカムビ”:「自らの意思であっても、そうでなくとも、そこには不可逆の変質が伴います」
“グリンカムビ”:「僕には到底、耐え切れない」
“グリンカムビ”:「誰も傷付けることなく生きていきたい。僕はそう思って生きていました」
熊埜御堂 奈津比古:「…俺とお前は一緒だって言いてぇのか」
“グリンカムビ”:「…………」小さく笑みを浮かべて。
“グリンカムビ”:「ですが、そんなことは出来ません」
“グリンカムビ”:「いいえ、出来なくなりました」
“グリンカムビ”:「……オーヴァードになってしまったから」
熊埜御堂 奈津比古:「”嫁と子供ぶっ殺した”」
熊埜御堂 奈津比古:「だろ?」
熊埜御堂 奈津比古:戦闘の意思が無いことを悟り、タバコに火を着ける
“グリンカムビ”:「よくお調べですね」表情は変えず。
“グリンカムビ”:「僕たちは、ただ生きているだけで周りの人間を傷付けていきます」
“グリンカムビ”:「単に異形の力を振るうから、というだけでなく」
“グリンカムビ”:「オーヴァードである以上、争いに巻き込まれるのは避けがたい宿命です」
“グリンカムビ”:「僕には、それが耐えがたい」
熊埜御堂 奈津比古:土倉稲穂の顔を、思い浮かべる
熊埜御堂 奈津比古:「…だから」
熊埜御堂 奈津比古:「傷つけて、自分が傷つくのが嫌だから」
熊埜御堂 奈津比古:「勝手に傷つくような雑魚は要らねぇってか」
“グリンカムビ”:「……ええ。傷付く無為な弱者がいなくなれば、世界がオーヴァードだけになれば、もう誰も傷つけ合わなくて済む」
“グリンカムビ”:「貴方がたUGNが守ろうとしている平和は、均衡は」
“グリンカムビ”:「今のこの世界は、ある者たちにとっては命ある限り続く煉獄です。終わらない苦しみです」
“グリンカムビ”:「松籟院舞。沖大和。そして僕にとっても」
“グリンカムビ”:「だから……壊す」
“グリンカムビ”:「この偽りの均衡を、この手で打ち崩す」
“グリンカムビ”:「それが僕の願いです」
“グリンカムビ”:「貴方はどうなのですか、熊埜御堂さん。……まさか」
“グリンカムビ”:「オーヴァードである貴方が、ただの人間たちを守って、その中で生きていけるなどと」
“グリンカムビ”:「幸福になれるなどと」
“グリンカムビ”:「そんなことを、本気で信じているわけではないのでしょう?」
熊埜御堂 奈津比古:「…」煙を一つ、くゆらせる
熊埜御堂 奈津比古:「…俺が言う”傷つけたくねぇ”ってのはな、お前みたいに高尚な理由じゃない」
熊埜御堂 奈津比古:「”ヒーローに憧れたガキがガキ殴ったら、その痛みにビビっちまった”」
熊埜御堂 奈津比古:「それだけの話だ。お前と違って、誰か大切な人が死んだ訳でもない」
“グリンカムビ”:「…………」
熊埜御堂 奈津比古:「一番の弱者は、俺だ」
“グリンカムビ”:「……それでも」
“グリンカムビ”:「貴方は、オーヴァードでしょう」
熊埜御堂 奈津比古:「ああ。でもな」
熊埜御堂 奈津比古:「そんな弱い俺を支えてくれるのは、いつだってオーヴァードでもなんでもねぇ一般人だ」
熊埜御堂 奈津比古:「甘ったるいケーキ食ったり」
熊埜御堂 奈津比古:「孤児院のガキから手紙貰ったり」
熊埜御堂 奈津比古:「…お前の夢見る世界に、ねぇだろ。そんなもん」
“グリンカムビ”:「…………」表情が、僅かに硬くなる。
熊埜御堂 奈津比古:「それになぁ…!」タバコを捨て、吸い殻を足で磨り潰す
熊埜御堂 奈津比古:「”オーヴァードだけになれば誰も傷つかない”だぁ…!?」
熊埜御堂 奈津比古:「ふざけた事抜かしてんじゃねぇぞこの馬鹿が」
“グリンカムビ”:「……何ですって?」
熊埜御堂 奈津比古:「お前は知らねぇだろうがな…!」
熊埜御堂 奈津比古:「自分より年下のクソガキオーヴァードにこき使われたり…!」
熊埜御堂 奈津比古:「訳分かんねぇ頭のおかしいオーヴァードと組まされたり…!」
熊埜御堂 奈津比古:「馴れ馴れしいクソみたいな同級生のオーヴァードと久しぶりにあっちまったり…!」
熊埜御堂 奈津比古:「俺が傷ついてんのはなぁ!!全部お前らみてぇなオーヴァードのせいなんだよ!!!!」
“グリンカムビ”:「…………」ゆっくりと目を閉じる。
“グリンカムビ”:「……仲間になってはいただけないようですね」
熊埜御堂 奈津比古:「仲間だぁ!?500回顔洗って出直してこいこの野郎!!」
“グリンカムビ”:「……残念です」そう言って、身を翻す。
“グリンカムビ”:「それでも、僕は貴方とは戦いたくはありません」
“グリンカムビ”:「願わくば、もうお会いしたくないものですね」
熊埜御堂 奈津比古:「…いいか!よく聞けよ!!」去り行く背中に、呼びかける
熊埜御堂 奈津比古:「俺もてめぇとは戦うつもりは無ぇ!!」
熊埜御堂 奈津比古:「…ただ」
熊埜御堂 奈津比古:「俺の仕事は自分の代わりに戦う”ヒーロー”を支える事だ!!」
熊埜御堂 奈津比古:「だから…うちのガキ共が黙らねぇ限り!!お前らは必ずぶっ潰してやる!!」
GM:その言葉は、届いたのかだろうか。“グリンカムビ”は、再び姿を消した。

GM:---

GM:君達——土倉と興津が家に踏み込むと、有賀谷はぎょっとした顔をした。
有賀谷 あおい:「うぇえ!?ちょちょちょ!!なになに!?どしたの!?」
土倉 稲穂:「有賀谷!無事か!?」
有賀谷 あおい:「はぁ!?ぶ……無事って何が!?」
有賀谷 あおい:帰ってきたばかりのようで、制服も着替えずにアイスを食べて寛いでいた。
有賀谷 あおい:「土倉……に和沙まで……は!?マジで何!?ピンポン鳴らせよ!」
興津 和沙:「ごめんね。ちょっと緊急事態で」
土倉 稲穂:「とにかく時間がねえ! 一緒に来い!」
有賀谷 あおい:「は?なになに!?火事とか!?」
興津 和沙:「そんな感じ!!」
土倉 稲穂:わけも分からず動転している有賀谷の手を掴む。
有賀谷 あおい:「ヤバいじゃん!!急がなきゃ……っ!?」
土倉 稲穂:「安全な場所……心当たりあるか? 興津」
興津 和沙:「こっから一番近いのはやっぱ第10だけど」
興津 和沙:「いや、そこはマークされてる可能性が高い。第1に行こう。あそこの支部長とはマブなんだ!」
有賀谷 あおい:「ちょ、ちょ、ちょっと……何……意味わかんないんだけど……!」戸惑いながらも、手を引かれて歩き出す。
興津 和沙:「向こうに連絡して迎え送ってもらうようにするから」
興津 和沙:「とりあえず、今は走れ!いつ連中がくるかわからねえ!」
土倉 稲穂:「分かった! 有賀谷!」
興津 和沙:バシッ!とあおい先輩と土倉さんの背中を叩く
有賀谷 あおい:「ええー!?もおお!何なのマジで!」文句を言いながらも路上に出て、走り出す。
有賀谷 あおい:「…………」
有賀谷 あおい:走りながら、握られた手をじっと見つめて。
土倉 稲穂:「絶対手ェ離すんじゃねえぞ! あと…」
土倉 稲穂:「酷いこと言って、悪かった。……いつも、気にかけてくれて」
土倉 稲穂:「ありがとう」
有賀谷 あおい:「……ッ……!」
有賀谷 あおい:「な……何だよこんな時に……」
有賀谷 あおい:「バカじゃないの?マジで……」
有賀谷 あおい:「……ほんと、バカ」
有賀谷 あおい:「…………」
有賀谷 あおい:息を吸って、意を決したように口を開く。
有賀谷 あおい:「……あのさ……土倉」
土倉 稲穂:「あ?」
有賀谷 あおい:「あたしもさ……」
有賀谷 あおい:「アンタに、言いたいことが……」
GM:瞬間。
GM:君の胸を、巨大な銀の棘が貫いた。
有賀谷 あおい:「——」
土倉 稲穂:「がっ────
有賀谷 あおい:「…………え?」
興津 和沙:「土倉さんッッ!!」
寒骨白:「主!!避けよ!!」
興津 和沙:「うおお!?」
興津 和沙:バックステップ!!
GM:寒骨白が叫ぶと同時、銀の棘が大量に地面から噴出する!
興津 和沙:寒骨白の声がなければ反応できなかった!!
興津 和沙:「おいおいおいおい」
興津 和沙:「幼馴染の同士の語らいの最中にこれはさあ」
興津 和沙:「いくらなんでも野暮なんじゃないの?」
沖 大和:乱反射する銀色の輝きの中、姿を現したのは、一人の少年……沖大和。
興津 和沙:「なあ、沖大和!!」
沖 大和:「悪いな。野球一筋だったもんで」
土倉 稲穂:地に伏し血を吐きながらも、目の前の男を睨みつける。
土倉 稲穂:「て、め───! 沖……!」
有賀谷 あおい:「土倉……!!血が、血が……!!」
有賀谷 あおい:「どうしよう、止まらないよ……!土倉ぁ……!!」
興津 和沙:「あおい先輩、大丈夫だ」
興津 和沙:「『私達』は、このぐらいじゃ死なねえ」
有賀谷 あおい:「何言ってんの……!?こんな……刺さって……血が……!!」
土倉 稲穂:「ぐ、う、おおおおお!!」叫び声を上げながら立ち上がる。
土倉 稲穂:貫かれた胸の穴は。じゅくり、じゅくりと。既に新たな肉で再生が始まっていた。
沖 大和:「…………」無言のまま、沖がワーディングを発する。
有賀谷 あおい:「う、っ、あぁああああっ!?」頭を抑えて、苦しみの表情で蹲る。
興津 和沙:「先輩っ!」
土倉 稲穂:「(? おかしい、何でこの距離でワーディングを喰らっても、有賀谷は……)」
沖 大和:「……やっぱりな」苦しむ有賀谷を見下ろして。
沖 大和:「ワーディングで意識を失わず、レネゲイドに対する過敏な反応。まだ未覚醒だが強力なオーヴァード……ある種の遺産への適合者の資質がある」
沖 大和:「……らしいぜ」
土倉 稲穂:「テメ、そういうことかよ……!」
沖 大和:身動きが取れない有賀谷を抱え上げ、身を翻す。
沖 大和:「こいつは連れていく。悪く思うなよ、土倉」
有賀谷 あおい:「…………!!」
興津 和沙:それを止めようとするも、足元から噴出した銀の棘に邪魔され、動くことが出来ない!
土倉 稲穂:「テメエ沖! 逃げるな! 俺と、戦え!」
沖 大和:「戦うさ」
沖 大和:「当然だろ。その為に来たんだからな」
沖 大和:「市内のスタジアム」
沖 大和:「そこで決着を付けよう」
土倉 稲穂:「……!」
沖 大和:そう言って、再び周囲に銀の柱を展開する。
GM:沖大和は、有賀谷を連れ去って姿を消した。
土倉 稲穂:手を伸ばす。虚空に向かって。
土倉 稲穂:そしてその手を固く握りしめ、地面のアスファルトに思い切り叩きつけた。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:最後のロイス購入タイム!
興津 和沙:うおお!!ボデマ!!
興津 和沙:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[2,6,9] → 9

興津 和沙:かえ、ない、おわり!!
熊埜御堂 奈津比古:敵 ”グリンカムビ”:感心/〇やばい奴→敵 ”グリンカムビ”:同情/〇同じじゃねぇよ  に変更!
熊埜御堂 奈津比古:購入は応急!
熊埜御堂 奈津比古:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 9[2,4,9]+1 → 10

熊埜御堂 奈津比古:成功!そして即座に使用!
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古のHPを+15(2d10->6,9)(HP:5->20)した
土倉 稲穂:野球の硬式球を購入したいです!
GM:何ィ
GM:そんなんあるの!?
土倉 稲穂:ないよ!
熊埜御堂 奈津比古:あるのか~?
GM:いいだろう!!
GM:買え!!
土倉 稲穂:あったよ!ボールが!
熊埜御堂 奈津比古:でかした!
土倉 稲穂:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 4[1,4] → 4

土倉 稲穂:あんまりなかったよ!
土倉 稲穂:えーい最後だから財産点4Pつかっていいやつ買っちゃうぞ!
土倉 稲穂:(フレーバー)
GM:5あれば自転車買えるし
GM:いいやついっぱい買えるでしょう!
興津 和沙:クロスボウ相当のいいボールが買える!
GM:OK!

【Climax/Tiebreaker】

GM:クライマックスシーンです。全員登場!
土倉 稲穂:ッシャ!
土倉 稲穂:1d10+86
DoubleCross : (1D10+86) → 4[4]+86 → 90

熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+9(1D10->9)(浸蝕:86->95)した
興津 和沙:91+1d10
DoubleCross : (91+1D10) → 91+8[8] → 99

興津 和沙:きゃいん

GM:---

GM:数万人のキャパシティを有する、N市最大級のスタジアム。
GM:だが今は、その観客席には誰の人影もない。
GM:静まり返ったスタジアム、そのグラウンドに、“グリンカムビ”、松籟院舞、沖大和、そして有賀谷あおいの姿があった。
GM:有賀谷の首にはコードが繋がれ、その先では幾何学形状の巨大な鉄塊が、不可思議に浮遊している。
GM:それが遺産——“フォスフォロス”だろう。
“グリンカムビ”:「……やはり、来ましたね」
熊埜御堂 奈津比古:「言っただろ?俺以外が黙ってなけりゃ…ってな」
興津 和沙:「黙ってられるわけがねえんだよな、じゃねえ、ねえんですわよね!」
興津 和沙:「眼の前で先輩攫われちまったらさあ!」
松籟院 舞:「…………」
“グリンカムビ”:「彼女に危害は加えませんよ。ただ協力してもらうだけです」
熊埜御堂 奈津比古:「その結果被害が出るんだろうが…つっても、分かんねぇよな。お前には」
土倉 稲穂:「………」有賀谷を見、そして沖を見つめる
沖 大和:周囲には目もくれず、ただ土倉だけを見る。視線が交錯する。
沖 大和:「……来たな、土倉」
土倉 稲穂:「………沖」
沖 大和:「土倉。去年のお前との試合から、俺はずっと、お前に本当に勝つことだけを目標にしてきた」
土倉 稲穂:「……何言ってる。誰が見てもあれはお前の勝ちだったろうが」
沖 大和:「……あんなのは勝利でも何でもない。9回投げ続けた後の最後の打席だぞ」
沖 大和:「……俺は対等な立場で、もう一度お前と勝負がしたかった」
土倉 稲穂:じっと沖を見る。見続ける。
沖 大和:「だから……お前が野球を辞めたと聞いた時は、耳を疑ったよ」
沖 大和:「よりにもよって、お前が?お前は、お前だけは俺と同じ、絶対に野球から逃げられない人間だと思ってたから」
土倉 稲穂:「……ああ」
沖 大和:「ずっと抱えていた目標を失くしたように思えた。これからどうすればいいか分からなくなった。そんな時——」
沖 大和:「……俺はオーヴァードになった」
土倉 稲穂:「………っ」
沖 大和:「……それでようやく分かったよ。やっぱり、お前も俺と同じだったんだ、ってな」
土倉 稲穂:しばらく黙り込んだあと、声を絞るようにして言葉を紡ぐ。
土倉 稲穂:「俺が」
土倉 稲穂:「俺が、野球を辞めたのは」
土倉 稲穂:「この力で、人を傷つけるのが怖かったから。公式戦には二度と出られなかったから」
土倉 稲穂:そして
土倉 稲穂:「何よりも、お前との約束を果たすことが出来なくなったから」
沖 大和:「……ああ、そうだろうな。そんなことだろうと思ったよ」薄く頷く。
沖 大和:「でもな、土倉。俺にはどうしても納得できないんだよ」
土倉 稲穂:「……?」
沖 大和:「どうして俺たちが、他の弱い奴らの為に、野球を辞めなくちゃならないんだ?」
土倉 稲穂:「何……言ってる?」
沖 大和:「俺たちが表舞台に立てないのは……結局、UGNの情報統制のせいだろ。それは俺たちオーヴァードじゃない、弱い人間を守るためのものだ」
沖 大和:「おかしいと思わないか?どうして俺たちが遠慮する必要がある?何故そんなことの為に……」
沖 大和:「俺たちは野球を奪われる?俺とお前の決着が、二度と叶わなくなっちまうんだ?」
土倉 稲穂:今のこの、目の前にいる男は……
土倉 稲穂:────本当に、俺が尊敬していた沖大和なのか?
沖 大和:「土倉。俺はもう一度、お前と勝負がしたい」
沖 大和:「その為には、世界の方を変えるしか無いらしい」
土倉 稲穂:「………………」
土倉 稲穂:「俺はな、沖」
土倉 稲穂:「こんな身体になっちまった自分が……悔しかった」
土倉 稲穂:「大切なライバルとの約束を守ることすら出来ねえ自分の身を呪ったし、情けなくて……」
土倉 稲穂:だが、一番許せなかったのは。
土倉 稲穂:「心の何処かで安堵している自分が居たんだ」
土倉 稲穂:「ああ、これで」
土倉 稲穂:「また、あいつに負けることも無いんだって」
沖 大和:「…………!」
土倉 稲穂:「情けなさすぎて涙が出る。……でもな」
土倉 稲穂:「今は、全然、負ける気がしねえ」
沖 大和:「……そうか」
沖 大和:「なら」
沖 大和:「——試合再開だ」
土倉 稲穂:「目ェ、覚ませよ」
土倉 稲穂:「忘れたのか? 野球は一人じゃ出来ねえ」
土倉 稲穂:「───行くぜ」
GM:クライマックス戦闘を開始します。
興津 和沙:こい!!
土倉 稲穂:ッシャ!!
熊埜御堂 奈津比古:うおお!

エンゲージ


沖[14]
(5m)
松籟院[6]、“グリンカムビ”[8]
(10m)
PC[5]


GM:現在の勝利条件は『全ての敵を撃破する』です。
GM:遺産“フォスフォロス”が強烈なワーディングを展開する!それは君達のレネゲイドと共鳴し、衝動を喚起する!
GM:Eロイス≪堕落の誘い≫。
GM:この衝動判定に失敗したPCは即座に侵蝕率が100%まで上昇します。
GM:判定難易度は、9!
土倉 稲穂:グエーッ
興津 和沙:失敗しても1しかあがらねえぜ!!!
熊埜御堂 奈津比古:ひぃぃ
土倉 稲穂:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 2[2] → 2

興津 和沙:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 8[1,4,8]+1 → 9

熊埜御堂 奈津比古:思い出の一品で達成値+1!
興津 和沙:成功!!
熊埜御堂 奈津比古:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 9[2,7,9]+1 → 10

興津 和沙:土倉くーーーん!!
土倉 稲穂:失敗!
熊埜御堂 奈津比古:成功!
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+18(2D10->9,9)(浸蝕:95->113)した
興津 和沙:99+2d10
DoubleCross : (99+2D10) → 99+8[2,6] → 107

土倉 稲穂:侵食値100 暴走!
興津 和沙:熊さーーーん!!!
熊埜御堂 奈津比古:めっちゃ上がった…
GM:土倉くん!ダイスが増えているのではないかね!
土倉 稲穂:そうだった!
土倉 稲穂:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 8[7,8] → 8

興津 和沙:おしい
土倉 稲穂:いや3か!
土倉 稲穂:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 6[3,5,6] → 6

GM:ダメだこりゃ!
土倉 稲穂:むり!
土倉 稲穂:これ侵食値を100にしてから
土倉 稲穂:衝動+ダイスってことですか?
GM:そうなりますね!
土倉 稲穂:100+2d10
DoubleCross : (100+2D10) → 100+12[10,2] → 112

有賀谷 あおい:「う……あぁあああっ…………!!」
有賀谷 あおい:ワーディングに反応し、有賀谷が苦悶の声を上げる。
土倉 稲穂:「(有賀谷もヤベエ……!)」
GM:ではセットアップから!
熊埜御堂 奈津比古:《灰色の庭》を沖大和に。行動値ー15
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+2(浸蝕:113->115)した
土倉 稲穂:ターゲットロック+攻性変色 対象グリンカムビ
土倉 稲穂:攻撃+32
興津 和沙:やべー
GM:マジ?こいつら
土倉 稲穂:侵食値121>112
GM:沖の行動値0に!
土倉 稲穂:寝てな!
熊埜御堂 奈津比古:斑模様の魔眼が上空へと浮かび、少し離れた沖大和の周囲に重力の力場を形成する
沖 大和:舌打ち。全身を襲う高重力に、片膝をつく。
土倉 稲穂:「まず、アンタを抑えて、有賀谷だ」
“グリンカムビ”:「…………」
土倉 稲穂:グリンカムビに狙いを定める。深く吸った息を静かに吐きつつ、全集中を研ぎ澄ます。
土倉 稲穂:稲穂の眼は燃えている。
GM:ではイニシアチブ。行動値8、グリンカムビから。
土倉 稲穂:こないで
“グリンカムビ”:全力移動、PC全員にエンゲージ。
土倉 稲穂:グワーッ
GM:続いて行動値6、松籟院。
松籟院 舞:マイナーで≪猛毒の雫≫
松籟院 舞:メジャーで≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪腐蝕の指先≫+≪一閃≫+≪獣の力≫
エンゲージ


沖[14→0]
(15m)
PC[5]、松籟院[6]、“グリンカムビ”[8]


松籟院 舞:対象は興津さん。
松籟院 舞:8DX7+3
DoubleCross : (8R10+3[7]) → 10[4,5,5,7,9,9,10,10]+10[5,7,7,7,8]+10[1,5,5,9]+1[1]+3 → 34

興津 和沙:でけえ!!
興津 和沙:ドッジ!!
興津 和沙:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 8[1,2,2,3,4,7,8,8] → 8

興津 和沙:きゃいん
土倉 稲穂:誰か姫をーッ!
熊埜御堂 奈津比古:《炎陣》でカバーして《氷盾》《グラビティガード》でガード!
興津 和沙:あああああああありがとうございます!!
松籟院 舞:4D10+25
DoubleCross : (4D10+25) → 22[8,4,4,6]+25 → 47

熊埜御堂 奈津比古:5d10+25+14
DoubleCross : (5D10+25+14) → 22[3,5,2,5,7]+25+14 → 61

土倉 稲穂:キタ!
GM:ゲェーーーッ
興津 和沙:カキーンだ!!
松籟院 舞:装甲-20付与!
熊埜御堂 奈津比古:ぐううう
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+7(浸蝕:115->122)した
松籟院 舞:“グリンカムビ”と松籟院が、同時に動き出す。
興津 和沙:「相変わらず何考えてるかわからねえ野郎だな…!」
興津 和沙:攻撃を仕掛けてこない“グリンカムビ”を気にかけつつも、松籟院さんに備える
松籟院 舞:一息で距離を詰め、刃を振るう。狙うは興津和沙の首!
熊埜御堂 奈津比古:しかしその刃は、届かない
熊埜御堂 奈津比古:巨大な雪華の盾に阻まれ、重力の壁が動きを抑制している
熊埜御堂 奈津比古:「…は」
松籟院 舞:「……また、貴方ですか……!!」
興津 和沙:「ありがと、熊埜御堂さんっ!」
熊埜御堂 奈津比古:「ははははははは!!!よぉ!!元気してたかよクソガキ!!!」
化血神刀:「だから言うたであろう、主よ。先にあの男から刈れと……」
松籟院 舞:「うるさいですね……!黙っててください!!」
松籟院 舞:「貴方も!いい加減に本気を出したらどうなんですか!?」“グリンカムビ”に叫ぶ。
“グリンカムビ”:「…………」
GM:では行動値5、PCの手番です。
興津 和沙:100%火力の土倉くんに期待して先行ってもらってもいいでしょうか…!!
土倉 稲穂:了解!飛礫ンザム!
熊埜御堂 奈津比古:いけいけー!
土倉 稲穂:マイナー無し!
土倉 稲穂:メジャー コンセ:モル+インスタントボム+砂の加護
土倉 稲穂:10dx@7
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[2,3,7,7,8,8,8,9,9,9]+10[3,3,4,5,7,8,9,10]+2[1,2,2,2] → 22

GM:対象は!
土倉 稲穂:グリンカムビ!
“グリンカムビ”:ガード。≪歪みの体≫≪スプリングシールド≫
土倉 稲穂:ごめんなんかおかしい
興津 和沙:落ち着いていきましょう
土倉 稲穂:@いらないっぽい?
土倉 稲穂:あざます…!
GM:あ、ほんとだ
GM:いや一応合ってる
熊埜御堂 奈津比古:いや、判定自体はちゃんとしてるので
熊埜御堂 奈津比古:いいんじゃないかな
土倉 稲穂:了解です!
GM:いらないけど判定はちゃんとなってる!
土倉 稲穂:ダメージいきまあす!
土倉 稲穂:3d10+38
DoubleCross : (3D10+38) → 17[5,10,2]+38 → 55

土倉 稲穂:判定ダイスくんがなあ!
土倉 稲穂:装甲無視!
“グリンカムビ”:まだ結構元気!
興津 和沙:厄介さんめ…!!
土倉 稲穂:稲穂の右掌の上で、歪な形をした鈍色の鉄塊がしゅるしゅる、と音を立てて回転している。
土倉 稲穂:そして、それをそのまま、手首のスナップだけでグリンカムビに投げつける!
土倉 稲穂:接敵の瞬間、鉄球の爆発。常人なら木っ端微塵だろうが……
“グリンカムビ”:身体を変形させ硬質化、傷付きながらも受け止める。
土倉 稲穂:「まあ、こんなもんじゃ倒れねえよな……あんた」
“グリンカムビ”:「……この距離では、流石に全力投球とは行かないようですね」
土倉 稲穂:「(流石にバレてるか)」
GM:では興津さん熊埜御堂さん!
熊埜御堂 奈津比古:興津さん先どうぞ!
興津 和沙:いくぜ!!!
興津 和沙:マイナーなし!
興津 和沙:メジャーで〈コンセ:ブラックドッグ>+〈爪剣〉+〈アタックプログラム〉
興津 和沙:対象はグリンカムビ!!
興津 和沙:11dx7+10
DoubleCross : (11R10+10[7]) → 10[1,2,2,4,5,8,8,9,9,10,10]+10[4,6,7,9,10,10]+10[2,6,6,7]+3[3]+10 → 43

興津 和沙:だりゃ!!
土倉 稲穂:アーイイ!
“グリンカムビ”:ガード!≪歪みの体≫+≪スプリングシールド≫
興津 和沙:5d10+37
DoubleCross : (5D10+37) → 42[7,6,9,10,10]+37 → 79

興津 和沙:やったったーーー!!!
熊埜御堂 奈津比古:うげぇ!
GM:いってぇぇぇぇ!!
土倉 稲穂:一生付いていきます
“グリンカムビ”:相当削られたが……まだ生きてる!
土倉 稲穂:しぶてえ!
興津 和沙:「オーヴァードは
興津 和沙:強者、そうじゃなええ奴は弱者」
興津 和沙:「だからよええ奴は必要ねえ」
興津 和沙:「そんな大層なこというてめえの服は誰が作ったもんだ。」
興津 和沙:「手作りじゃねえよな。そのマフラー、熊埜御堂さんと同じやつだもん」
“グリンカムビ”:「…………」
熊埜御堂 奈津比古:(…あ、ほんとだ)
興津 和沙:「てめえが食った飯は誰が作った。てめえが屋根の下で雨風しのげてるのは誰のおかげだ」
興津 和沙:「つええよええじゃねえんだよ。」
興津 和沙:「何が得意で何が苦手か、それだけだ。」
興津 和沙:くるり
興津 和沙:と身体を回す
興津 和沙:その勢いで寒骨白を思いっきり左に薙ぎ払う!!
“グリンカムビ”:「ぐっ……!?」
興津 和沙:「支え合ってんだよ!私達は!!」
“グリンカムビ”:異形の膂力で防ごうとするが、巨大な槍の遠心力に吹き飛ばされる!
土倉 稲穂:「興津……!」
興津 和沙:「なんで、てめえの痛みを我慢してまで松籟院を庇えるてめえがっ!」
興津 和沙:「それをわかろうとしねえんだっ!」
“グリンカムビ”:「……僕……は……!」
興津 和沙:ぴとりと槍をとめ、再び構える!
GM:では熊埜御堂さんの手番!
熊埜御堂 奈津比古:っしゃあ!
熊埜御堂 奈津比古:盾殴りじゃい!対象グリンカムビ!
熊埜御堂 奈津比古:2dx-3
DoubleCross : (2R10-3[10]) → 5[1,5]-3 → 2

“グリンカムビ”:ガード≪歪みの体≫!
熊埜御堂 奈津比古:1d10+2
DoubleCross : (1D10+2) → 7[7]+2 → 9

“グリンカムビ”:弾きます!
熊埜御堂 奈津比古:ぐえええ
熊埜御堂 奈津比古:演出も弾いちゃって!!
GM:それでは沖の手番です。
沖 大和:マイナーなし。
沖 大和:メジャーで≪砂の刃≫+≪クリスタライズ≫+ ≪サイレンの魔女≫ +≪ウィンドブレス≫+≪援護の風≫
沖 大和:対象PC全員!
熊埜御堂 奈津比古:お前サイレンかよ!!
興津 和沙:お前全然バッターじゃねえじゃん!!!
熊埜御堂 奈津比古:《時の棺》
沖 大和:15DX+12
DoubleCross : (15R10+12[10]) → 10[1,2,2,3,4,4,5,5,7,7,8,9,10,10,10]+10[4,5,10]+4[4]+12 → 36

土倉 稲穂:ウオオ!!
沖 大和:なにぃぃ
興津 和沙:こ、こいつっっ!!!
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+10(浸蝕:122->132)した
沖 大和:判定失敗!
興津 和沙:やったーー!!熊埜御堂さーーーん!!
土倉 稲穂:守護神最強!
沖 大和:沖の身体にレネゲイドが収束していき、弾ける。
沖 大和:同時に大量の巨大な銀の柱が、君達目掛けて地面を割って噴出する!
沖 大和:「邪魔者はさっさと退場しろッ!」
興津 和沙:「冗談じゃねえ、なんだこの出力!!」
土倉 稲穂:「こんな、力が……沖……!」
興津 和沙:「こんなんくらったら私達みんな…!」
熊埜御堂 奈津比古:「させ…ねぇよ!!!」魔眼から滑り出した黒点が周囲を暗闇で閉ざし、収束。
熊埜御堂 奈津比古:元の景色に戻った時には、飛び出した銀の柱はまるで初めからそこにあったかのように、平穏を保っている
沖 大和:「ッ……何だと!?」
土倉 稲穂:「これ、は……まさか」
熊埜御堂 奈津比古:「勝ったと思ったのか…なぁ!?」
沖 大和:「こいつ……!!」
熊埜御堂 奈津比古:「高みの見物決め込んで、俺達より勝ってるとでも思ったのかよ!!!!」
熊埜御堂 奈津比古:「んなわけねぇだろ馬ぁぁぁぁ鹿!!!!」
土倉 稲穂:「ナツさん……!」
熊埜御堂 奈津比古:「自分達しか背負ってねぇお前らが」
熊埜御堂 奈津比古:「粋がってんじゃねぇよ!!とっとと帰って大好きな野球でも見てろ!!!」
興津 和沙:「んなでけえ声も出せるんだな、熊埜御堂さん。」
沖 大和:「……!」目を閉じ、集中を高める。再び開いた時には既に、チームを支えるエースの視線――バッターボックスに立った、強打者の瞳。
GM:deha
土倉 稲穂:「(沖……!)」
GM:ではクリンナップ……はなし!
GM:2Rセットアップ!
土倉 稲穂:沖大和にターゲットロック+攻性変色
土倉 稲穂:攻撃力+32
熊埜御堂 奈津比古:変わらず《灰色の庭》を沖大和に。行動値ー15
熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の浸蝕を+2(浸蝕:132->134)した
興津 和沙:なし!!
GM:エネミーはなし。
土倉 稲穂:侵食値147>138
“グリンカムビ”:行動値8、待機。
GM:行動値6、松籟院の手番。
松籟院 舞:マイナーで≪猛毒の雫≫
松籟院 舞:メジャーで興津さんに≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪腐蝕の指先≫+≪獣の力≫
松籟院 舞:8DX7+3
DoubleCross : (8R10+3[7]) → 10[1,2,6,7,7,9,9,10]+10[1,2,6,9,10]+6[2,6]+3 → 29

興津 和沙:熊埜御堂さんそろそろきついよね!!
熊埜御堂 奈津比古:んー
熊埜御堂 奈津比古:一回で侵蝕7増えるとして、あと3回ぐらいか…
興津 和沙:受けます!!
興津 和沙:ドッジ!!
興津 和沙:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 9[1,2,3,6,6,7,8,9] → 9

興津 和沙:全然ダメ!!
熊埜御堂 奈津比古:欲しければカバーします!
興津 和沙:蛇毒めっちゃ痛いから庇ってほしいけど。
興津 和沙:ここは受けます!!
熊埜御堂 奈津比古:了解!
松籟院 舞:3D10+25
DoubleCross : (3D10+25) → 14[3,3,8]+25 → 39

松籟院 舞:邪毒5、装甲-20!
興津 和沙:ちぬ!!
興津 和沙:熊埜御堂さんのロイスを斬って、復活!!
興津 和沙:蛇毒5はちょうど死ぬんだよな!!
松籟院 舞:一瞬バックステップで興津さんから距離を取り、
松籟院 舞:肩口、水平に“化血神刀”を構える。
松籟院 舞:「……シッ!!」
松籟院 舞:呼気と共に、神速の突きが放たれる!
興津 和沙:動きは、見えている。
興津 和沙:どこに刃がくるか、刃がどの軌跡を描いてくるか、全てがみえる。
興津 和沙:なのに、反応だけができない。
寒骨白:「……主!?」
興津 和沙:呼吸の隙をつかれた、見事な一撃
松籟院 舞:猛毒を帯びた真紅の刃が、肩口を深々と貫く!
興津 和沙:「チッ……!!」
興津 和沙:「誰も」
興津 和沙:「斬ったことねえ割には、いい太刀筋じゃねえか。じゃねえ、太刀筋ですわね」
化血神刀:「ほほほほ!ようやくあの娘を斬れたわ!」
化血神刀:「良い血じゃ……!嗚呼、甘露、まこと甘露よな……!」
化血神刀:「主よ!我はもっとこの血が欲しい!もっと斬れ!さあ!もっと!」
興津 和沙:「うるせえ、てめえには聞いてねえ!」
興津 和沙:「私は、松籟院さんに話してんだっ!!」
松籟院 舞:「…………興津さん」
松籟院 舞:「貴女は……わたくしと本気で友達になるつもりだったと」
松籟院 舞:「そう、仰いましたね」
興津 和沙:「あ、なに勘違いしてやがる。」
興津 和沙:「過去形じゃねえ。」
興津 和沙:「なるつもりだよ。今でも。」
松籟院 舞:「…………」
興津 和沙:服を破り、肩を止血する。
松籟院 舞:「貴女は、そうかもしれません」
松籟院 舞:「ですが、わたくしは……」
松籟院 舞:「最初から、貴女のことを軽蔑していました」
松籟院 舞:「現実の見えていない、子供の戯言だと」
松籟院 舞:「他愛のない、くだらない夢だと」
松籟院 舞:「そう、嘲笑っていたのですよ」
興津 和沙:「だろうな。」
興津 和沙:そう言われるのは、慣れている。
興津 和沙:「それでも」
興津 和沙:「あんたは私の憧れのお姫様だ。」
松籟院 舞:「……ッ……!」
興津 和沙:「『王子様』になにされようが、あんたはなんにも汚れちゃいねえ。」
興津 和沙:「あんたは誇りがあるから、傷つき。」
興津 和沙:「優しさがあるから、その痛みを、クソッタレの『王子様』どもに返してやろうとしなかった。」
興津 和沙:「あんたが『お姫様』に絶望しようが、『ただの女』に憧れようがそれは構わねえ。」
興津 和沙:「だけどなっ!!あんたが今やろうとしてることだけは頷けねえっ!!」
興津 和沙:「てめえの欲のためだけに誰かを傷つけるた瞬間、あんたはくそったれの『王子様』どもと同じなるっ!」
興津 和沙:「それだけは、絶対させたくねえんだっ!」
松籟院 舞:「貴女は……貴女は何も!!何も分かっていない!!」長髪を振り乱し、かぶりを振る。
松籟院 舞:「わたくしはそんな人間じゃない!!わたくしは、わたくしは……!!」
GM:行動値5
GM:PCの手番です。
興津 和沙:行きます!!
熊埜御堂 奈津比古:ゴー!
土倉 稲穂:やったれー!
興津 和沙:マイナーなし!
興津 和沙:メジャーで〈コンセ:ブラックドッグ>+〈爪剣〉+〈アタックプログラム〉
興津 和沙:対象はグリンカムビ!
興津 和沙:11dx7+10
DoubleCross : (11R10+10[7]) → 10[2,3,3,4,5,7,8,8,9,10,10]+10[1,3,4,7,7,9]+10[1,6,7]+1[1]+10 → 41

興津 和沙:やたーーー!!
“グリンカムビ”:ぐああガード≪歪みの体≫≪スプリングシールド≫!
興津 和沙:5d10+37
DoubleCross : (5D10+37) → 22[6,2,4,1,9]+37 → 59

興津 和沙:ど、どうだーーーー!!!
興津 和沙:ほぼ平均だこの野郎!!!
“グリンカムビ”:し……
土倉 稲穂:し…
“グリンカムビ”:死!HP0!ミドル戦闘で倒したので復活エフェクトもありません!
興津 和沙:やったぜ!!
熊埜御堂 奈津比古:やったー!!
土倉 稲穂:おめでとおおお!!
興津 和沙:「土倉さん」
興津 和沙:「私が、道をひらく」
土倉 稲穂:「興津、お前……!」
興津 和沙:「そう言ったら、信じてくれるか?」
土倉 稲穂:「……いつものお前らしくねえな」
興津 和沙:視線はグリンカムビたちに向けたまま、口角をあげる。
興津 和沙:「けけ、そうだな。」
土倉 稲穂:「信じろ、だろ。勿論。俺は、お前を信頼している」
土倉 稲穂:「任せた」
興津 和沙:「一瞬だ。見逃すんじゃねえぞっ!!」
興津 和沙:仲間の信頼を背中に受け
興津 和沙:それに押されるようにして、グリンカムビとの距離を詰めるっ!
“グリンカムビ”:「!!」
“グリンカムビ”:反応が一手、遅れる。
“グリンカムビ”:すかさず防御形態をとろうとするが——。
興津 和沙:その遅れを逃さない!
興津 和沙:仲間からの信頼が
興津 和沙:寒骨白との友情が
興津 和沙:そして、松籟院への憧れが
興津 和沙:興津の槍を振るう速度をわずかに、だが、確かに、引き上げる!!!
寒骨白:「行けるぞ!!主ッ!!」
興津 和沙:「お、らああああああっ!!」
興津 和沙:「ぶっ倒れなっっ!!」
“グリンカムビ”:“グリンカムビ”の硬質化よりも、速く
興津 和沙:上から思いっきり振り下ろされた槍が!その肩を砕かんばかりに叩きつけられる!!
“グリンカムビ”:「ぐ、あぁぁあっ!!」
興津 和沙:そしてグリンカムビが倒れた瞬間、
興津 和沙:エースと天才打者
興津 和沙:その二人間を阻むものが消える!!
松籟院 舞:「…………!!」
“グリンカムビ”:「いい、え」
“グリンカムビ”:「そうは……行きません」
興津 和沙:困る!!
“グリンカムビ”:倒れ伏した“グリンカムビ”が、僅かな力を振り絞り、小さな機器を操作する。
GM:同時に、巨大な幾何学形状の遺産が機動、動作を開始する!
有賀谷 あおい:「うぁ、あぁあああああっ!!」
有賀谷 あおい:遺産と繋がった有賀谷が、苦痛に悲鳴を上げる。
土倉 稲穂:「っ、有賀谷!!!」
興津 和沙:「げっ、てめ、悪あがきをっ!!」
GM:遺産の起動と同時に、君達の全身から、当人の意思とは無関係にレネゲイドが放たれる!
GM:遺産“フォスフォロス”の機能、強制的なワーディングだ。
熊埜御堂 奈津比古:「…チッ!あの野郎…!」
GM:早急に遺産を停止させない限り、ワーディングはどこまでも伝播し、致命的な災厄を齎すだろう。
興津 和沙:「これが…!!」
興津 和沙:「早く終わらせねえと。ワーディングが無限に広がっちまうっ!」
土倉 稲穂:「………」
熊埜御堂 奈津比古:「…土倉」
土倉 稲穂:「はい」
熊埜御堂 奈津比古:「延長戦は無しだからな」
土倉 稲穂:「………っ、はい!」
有賀谷 あおい:「土、倉」
有賀谷 あおい:有賀谷が何とか口を開く。
有賀谷 あおい:「あたしさ、ずっと、アンタに……」
土倉 稲穂:「………」
有賀谷 あおい:「言いたいことが……あって」
土倉 稲穂:「……ああ」
土倉 稲穂:じっと。有賀谷の眼を見る。
有賀谷 あおい:遺産から放たれるフィードバックは、適合者である有賀谷を蝕んでいる。意識を保つのもやっとの激痛だろう。
有賀谷 あおい:「あたしと一緒にいるとさ……アンタに」
有賀谷 あおい:「やなことばっかり……思い出せちゃうんじゃないかって」
有賀谷 あおい:「あたし……ずっと怖くてさ……」
土倉 稲穂:「うん……」
有賀谷 あおい:「アンタが落ち込んでても……あたし、バカだから」
有賀谷 あおい:「何も……してあげられないし、さ」
有賀谷 あおい:苦し気な顔で、苦笑する。
土倉 稲穂:「そんなこと、無えよ」
有賀谷 あおい:「でもさ」
有賀谷 あおい:「やっぱり……あたし、アンタの傍に居たいよ」
土倉 稲穂:「……!」
有賀谷 あおい:「何も、出来なくても……せめて」
有賀谷 あおい:「アンタが苦しい時は……傍に、いたいって」
有賀谷 あおい:「そう……思うんだよ」
土倉 稲穂:「有賀谷……」
有賀谷 あおい:「ね……土倉」
有賀谷 あおい:「…………いい、かな」
土倉 稲穂:決意を帯びた瞳で、あおいの眼を見る。
土倉 稲穂:「何も出来ないなんてこと、ねえよ」
土倉 稲穂:「俺が。今、ここにいるのは」
土倉 稲穂:「ナツさんが居て。興津がいて。ミリアさんが居て。そんで」
土倉 稲穂:「お前が傍にてくれたおかげだから。だから」
土倉 稲穂:「これが終わったら……帰ろう。一緒に」
有賀谷 あおい:「…………」嬉しそうに、笑みを浮かべて。
有賀谷 あおい:それから、がくり、と意識を失う。
土倉 稲穂:顔を伏せる。
土倉 稲穂:そして。
土倉 稲穂:沖へと視線を交差させる。
GM:有賀谷が意識を失ったことで、遺産への抵抗が消える。
GM:“フォスフォロス”が本来の、もう一つの機能を発揮する。
GM:それは起動中の自身を護衛する者への、膨大な力の供与。
熊埜御堂 奈津比古:「…車の中で、お前らに言ってなかったことがある」
熊埜御堂 奈津比古:「あの遺産は、あの遺産を守る奴を強化する」
土倉 稲穂:「つまり……」
沖 大和:沖大和が、起動したフォスフォロスの前に立ち塞がる。
沖 大和:その全身からは、凄まじいレネゲイドが迸る。
熊埜御堂 奈津比古:「…もっとすげぇバッターになったって事だ、あいつがな」
沖 大和:その腕には、彼が生成した、鈍く輝く銀の棒。あえて例えるならば、その形状は――。
土倉 稲穂:「─────上等」
沖 大和:「決着を付けよう、土倉」
土倉 稲穂:「沖」
土倉 稲穂:「……待たせたな」
土倉 稲穂:ポケットから硬式球を取り出す。
土倉 稲穂:久々に持つ球は、自分が今まで握っていたどんな鉄球よりも、やはり握り心地がいい。
土倉 稲穂:ここだ。ここが、────俺たちの決勝戦。
沖 大和:沖が、銀色の形成体を——バットを振りかぶる。
土倉 稲穂:「続きだ」
沖 大和:「ああ。俺たちの勝負は、まだ——」
沖 大和:「……終わってない」
土倉 稲穂:手番いきます!
GM:待たれよ!
土倉 稲穂:はい!
GM:戦闘勝利条件が変更されます。
熊埜御堂 奈津比古:おお
興津 和沙:どうなる!!
GM:勝利条件は『遺産“フォスフォロス”の破壊』。
土倉 稲穂:なにっ
GM:戦闘上、沖大和とフォスフォロスは同一のものとして扱います。
熊埜御堂 奈津比古:あ!!つまり!!
熊埜御堂 奈津比古:空振りさせれば遺産に当たる…!
GM:また、遺産・フォスフォロスは複数のEロイス≪覚醒する世界≫を有しています。
GM:これが破壊できなかった場合、オーヴァードの存在が全世界に露見します。
興津 和沙:困る!!
GM:そして、遺産からの力により、
GM:沖大和の白兵技能は+99されます。
興津 和沙:wwwwwww
土倉 稲穂:ヒエ……
熊埜御堂 奈津比古:やけくそかよ!!!
興津 和沙:天才バッター……!!
GM:これにより、沖大和は≪切り払い≫を使用して9DX+99でドッジすることが可能になります。
興津 和沙:大人気なーーーい!!
土倉 稲穂:キャラシ作成時に設定した色付きロイスの使用は可能でしょうか?
GM:……
GM:可能です。
土倉 稲穂:やってやるよこの野郎!!!!!!
熊埜御堂 奈津比古:あああ!!
熊埜御堂 奈津比古:激アツじゃん!!!!
土倉 稲穂:イニシアチブ!
GM:では、土倉くんの手番です。
土倉 稲穂:野球のロイスをタイタス、昇華。
土倉 稲穂:RE:ラウンド間の与えるダメージを+10 受けるダメージ-10
土倉 稲穂:マイナー無し
土倉 稲穂:メジャー。超侵触を使用。
土倉 稲穂:「飛礫」「インスタントボム」組み合わせる際に判定達成値+10 攻撃力1+10
土倉 稲穂:攻撃力+10
土倉 稲穂:メジャー行きます!
沖 大和:来い!!
土倉 稲穂:コンセントレイト+飛礫+インスタントボム+砂の加護
土倉 稲穂:11dx7+10
DoubleCross : (11R10+10[7]) → 10[1,4,4,5,6,6,7,7,8,9,10]+10[2,4,5,7,9]+10[6,7]+10[7]+4[4]+10 → 54

土倉 稲穂:判定直後にロイス使用!
土倉 稲穂:YE:ライバルのロイスをタイタス昇華!
土倉 稲穂:このロイスの対象はリアクション不可!
GM:沖大和は、土倉稲穂の唯一のライバルです。
GM:ロイスの効果を適応、リアクション不可。ダメージをどうぞ。
土倉 稲穂:行きます!
土倉 稲穂:6d10+62
DoubleCross : (6D10+62) → 35[7,1,3,9,9,6]+62 → 97

土倉 稲穂:装甲無視!
GM:遺産“フォスフォロス”のHPは0。破壊されます。
GM:勝利条件を達成しました。
沖 大和:バットを高く掲げ、遥か遠方を指し示す。
土倉 稲穂:「………」じっと眼を閉じる
沖 大和:——ホームラン予告だ。
土倉 稲穂:沖を見る。ハッタリではない。自信の現れだ。俺が絶対に勝つという。
土倉 稲穂:深く深呼吸をする。そして、
土倉 稲穂:思いを馳せる。
土倉 稲穂:────原点を思い出させてくれた人が居た。
土倉 稲穂:「お前は元々何の為に野球やってたんだよ」
土倉 稲穂:楽しかったから。ツライこともあったけど。けど、一番楽しかった瞬間は。
土倉 稲穂:────あの日の約束を思い出させてくれた人が居た。
土倉 稲穂:「真正面から、ぶつかりたいって思ったんだろ」
土倉 稲穂:約束を忘れかけてた俺に発破を掛けてくれた。大切な。
土倉 稲穂:───脚で大地をしっかりと踏みしめて。腕を天高く突き上げる。
土倉 稲穂:俺とあいつの勝負。それなら、全力投球だ。
土倉 稲穂:────ワインドアップモーション。
土倉 稲穂:────俺を見捨てず、応援してくれた人が居た。
土倉 稲穂:「いつまでもウジウジしてんじゃねーよ!」
土倉 稲穂:俺は、沢山の人たちに支えられていた。今度は、俺が支えたい。
土倉 稲穂:熊埜御堂さんも。興津も、有賀谷も。それで、
土倉 稲穂:沖を、視る。
土倉 稲穂:─────お前も。
土倉 稲穂:そうやって支え合って。俺たちは。
土倉 稲穂:生きていくんだ。
土倉 稲穂:燃えろ。
土倉 稲穂:身体を捻る。
土倉 稲穂:「────う、お」
土倉 稲穂:筋繊維がブチブチと音を立てて千切れていく。全身の毛穴から血液が逆流する。
土倉 稲穂:今だ。
土倉 稲穂:この瞬間。
土倉 稲穂:足を。脚を。腰を。肩を。肘を。手首を。
土倉 稲穂:この想いを。
土倉 稲穂:「おおおおおおおおおおオオッッッ!!!!」
土倉 稲穂:燃やし、尽くせ────!
土倉 稲穂:「沖ィィィィィィッ!!!!!」
土倉 稲穂:ボ
土倉 稲穂:シ ュ ッ
土倉 稲穂:稲穂の手から球が放たれる。10m。爆発。更に加速。
土倉 稲穂:勢いはさらに増していく。
沖 大和:「――土倉あぁああああああッ!!」
土倉 稲穂:5m。 爆発。空間が捻じ曲がる程の回転(バックスピン)。
土倉 稲穂:1m。ここだ。ここで土倉の球はさらに加速する。グリンカムビから得ていた情報通りに。
沖 大和:天才バッターの眼が、超高速のボールを正確に捉える。
沖 大和:「(獲った——!!)」
沖 大和:自らの勝利を確信し、バットを振るい——
土倉 稲穂:そして、狙い通りに。沖の、目の前のボールが爆発によって手元で加速する。
土倉 稲穂:────角度を僅かに落としながら。
土倉 稲穂:「ドロップアウト」
沖 大和:その打撃が、空を切る。
沖 大和:「——!!」
土倉 稲穂:「俺の……」
土倉 稲穂:「勝ちだ」
GM:放たれた硬球。超高速のスプリットが。
GM:沖の守備を破り——
GM:“フォスフォロス”を、粉々に粉砕する。
興津 和沙:「スットライーーーーック!!!
興津 和沙:二人の力投を見届け、思わず声が出る
熊埜御堂 奈津比古:松籟院舞、そして、グリンカムビに視線を移す
松籟院 舞:「……嘘……!!そんな……!!」
“グリンカムビ”:「…………」その光景を、呆然と眺めている。
熊埜御堂 奈津比古:その様子を、確認して「…ははっ!」
沖 大和:「………………!!」驚愕に目を見開いて。
沖 大和:それから、ふっ、と脱力し、穏やかな笑みを浮かべる。
土倉 稲穂:「……ぐっ」膝から崩れ落ちる
沖 大和:「……一発でダウンじゃ、試合じゃ使えねーな」
沖 大和:土倉に歩み寄り、腕を差し伸べる。
土倉 稲穂:「……っせえな」
土倉 稲穂:その腕を掴んでふらふらと立ち上がる。
沖 大和:「……でも、今日は俺の負けだ」
沖 大和:「……はは」晴れやかな顔で、笑う。「これで、やっと納得できる」
沖 大和:「……でも」
沖 大和:「次は、負けねえからな」
土倉 稲穂:「ああ。次も。その次も。いつだって」
土倉 稲穂:「俺が、勝つ」
沖 大和:「……言ってろ」
興津 和沙:「あの、次があるのは全然いいんだけどチームは移籍してね?」
興津 和沙:「UGNの別支部とか、もっと平和に対決できるとこに移籍してやってね?」
熊埜御堂 奈津比古:「はは、全くだ!契約金とか出ねェけどな!!」
松籟院 舞:「…………」
松籟院 舞:脱力し、からん、と刀を取り落とす。
松籟院 舞:「……負け、た……」
化血神刀:「主よ……!何をしておる!今の内だ!さっさと後ろから斬り殺さぬか!!」
熊埜御堂 奈津比古:「…で、このクソガキをどうするかだが」
熊埜御堂 奈津比古:戦意を失った目を、見つめる
土倉 稲穂:「……興津に、任せましょう」
興津 和沙:「クソガキって言うな。松籟院さんだよ」
熊埜御堂 奈津比古:「あーあー分かったから怖い顔すんな」
松籟院 舞:「…………」
化血神刀:「主よ!!ええい!聞いておるのか!?」
興津 和沙:松籟院さんの方に近づく
松籟院 舞:その場にへたり込んでいる。
興津 和沙:「大丈夫?」
興津 和沙:「人にさ、刃向けるのって」
興津 和沙:「結構疲れるでしょ?」
松籟院 舞:「……大丈夫に見えますか?」
松籟院 舞:「……よりにもよって、貴女たちのような人に……」
興津 和沙:「そうだね、大丈夫じゃなさそうだね。」
松籟院 舞:「……ええ、最悪です」
興津 和沙:「現実を見てねえような、甘ちゃんにやられちゃってねえ。」
興津 和沙:松籟院さんの前に、腰を下ろす
松籟院 舞:「……ええ、それも最悪です」
松籟院 舞:「ですが、もっと嫌なのは」
松籟院 舞:「……ほんの一瞬でも、思ってしまったことです」
興津 和沙:「なんて思ったの?」
興津 和沙:「聞かせてほしいな。」
興津 和沙:優しげな色をたたえた瞳を
興津 和沙:松籟院にみせる
松籟院 舞:不服そうな顔で目を逸らす。
松籟院 舞:「……貴女の戦う姿を見て」
松籟院 舞:「……まるで」
松籟院 舞:「……本物の、お姫様のようだ、と」
興津 和沙:「ふふ」
興津 和沙:そっと
興津 和沙:松籟院さんの手の上に自分の手を重ねる
松籟院 舞:「…………何ですか」
興津 和沙:寄り添うように、或いは包み込むように
興津 和沙:「私には」
興津 和沙:「自分の気持をさらけ出してくれるあんたが。」
興津 和沙:「私のことを、まっすぐ見てくれたあんたが。」
興津 和沙:「ただの女の子に見えたよ。」
興津 和沙:「舞さん」
松籟院 舞:「っ……」
松籟院 舞:顔を隠すように俯いて。
松籟院 舞:「貴女、本当にバカです」
興津 和沙:「あ、ダメだ。隠す様もただの女の子だ」
興津 和沙:と無邪気に笑う
興津 和沙:からからと笑って
興津 和沙:少し真面目な顔になる。
興津 和沙:「それでも、あんたが自分のことを汚れてると思うなら。」
興津 和沙:「私の手を握りな。」
興津 和沙:「私の胸に抱きついてもいい。」
興津 和沙:「夢見るお姫様は、多少の汚れなんか拭い取っちまうぐらい綺麗で、あったかいぜ。」
松籟院 舞:僅かに顔を上げ、興津さんの目を見て。
松籟院 舞:「…………」
松籟院 舞:おずおずと、恐る恐る、
松籟院 舞:重ねられた手を、握る。
熊埜御堂 奈津比古:手を繋いで、それっきり押し黙った、ただの少女の姿を確認すると
熊埜御堂 奈津比古:未だ倒れたままの”グリンカムビ”の方に向かって歩を進める
熊埜御堂 奈津比古:「…よぉ」
“グリンカムビ”:「…………」体力も気力も尽き果て、ただ横たわっている。
熊埜御堂 奈津比古:目線を合わせることも無く、ただただ上から見下ろす
熊埜御堂 奈津比古:「どんな気分だ。聞かせてくれや」
“グリンカムビ”:「……嫌な……性格ですね……貴方…………」
熊埜御堂 奈津比古:「ははっ、誉め言葉だ」
“グリンカムビ”:「……僕は…………」
“グリンカムビ”:「自分が、間違っていたとは……思いません…………」
“グリンカムビ”:「ただ、力が足りなかった……」
“グリンカムビ”:「……それだけです」
熊埜御堂 奈津比古:「…力が足りなかった、ねぇ」
熊埜御堂 奈津比古:「…お前は」
熊埜御堂 奈津比古:「多分、俺達なんかよりもずっと強いんだろう」
“グリンカムビ”:「…………」
熊埜御堂 奈津比古:「自分で繋がりを断ち切ったのに、それに縋ることも無く、一人で世界を変えようとしたんだ」
熊埜御堂 奈津比古:「ここに居る誰にも、そんな事出来ねぇわな」
“グリンカムビ”:「……でも……出来なかった」
“グリンカムビ”:「世界は……変えられなかった」
熊埜御堂 奈津比古:「…俺達は、人と繋がってなけりゃ、帰る場所がなけりゃ、闘うこともできなぇような雑魚ばっかりだ。」静かに、口を開く
熊埜御堂 奈津比古:「でも、だから」
熊埜御堂 奈津比古:「最後に勝って、こうやって負けた奴見下ろすのも俺達なんだよ」
熊埜御堂 奈津比古:「はは、訳分かんねぇだろ?」
“グリンカムビ”:「ええ……」
“グリンカムビ”:「訳が……分かりません……」
熊埜御堂 奈津比古:「安心しろよ」ドカッ と、横に座り込む
熊埜御堂 奈津比古:「俺だってよく分かってねぇ」
熊埜御堂 奈津比古:「…けどな」
熊埜御堂 奈津比古:視線を移す
熊埜御堂 奈津比古:何者でもない、ただの松籟院舞としての顔を見せる少女に
熊埜御堂 奈津比古:一人のバッターとして、一人のピッチャーに打ち取られた少年に
熊埜御堂 奈津比古:「弱い奴らが集まって、他の弱い奴らと馴れ合って、守り合って」
熊埜御堂 奈津比古:「そっちの方が、俺は居心地がいい」
熊埜御堂 奈津比古:「だからな、負けたくねぇんだ」
熊埜御堂 奈津比古:「じゃねぇと、今までやってきた俺が馬鹿に見えるだろ?」少しだけ、笑いながら
“グリンカムビ”:「…………」少しだけ、霞む目を開く。
“グリンカムビ”:脳裏に過るのは、遠い日の記憶。
“グリンカムビ”:かつて愛し、守ろうとした者たち。
“グリンカムビ”:友人。仲間。
“グリンカムビ”:そして、妻と娘。
熊埜御堂 奈津比古:「…ああ、そういう意味じゃ一緒なのかもな、俺たちは」
“グリンカムビ”:「…………」
熊埜御堂 奈津比古:「…そうだな、最後に一つ、聞かせてくれ」
熊埜御堂 奈津比古:「お前、なんで一人でやってたんだ?」
“グリンカムビ”:「……?」
熊埜御堂 奈津比古:「だから、同じ考えの奴もっと集めればよかったんじゃねぇのかよ」
熊埜御堂 奈津比古:「最初っからよ」
“グリンカムビ”:「……何度か、試してみました」
“グリンカムビ”:「短い期間だけ……色々なセルと手を組んで……」
熊埜御堂 奈津比古:(ああ、それでか…)
“グリンカムビ”:「……そう……松籟院さんや、沖さんと同じように……」
“グリンカムビ”:「でも……結局、僕は」
“グリンカムビ”:「……駄目でした。肝心なところで……」
“グリンカムビ”:「敵と、戦えない」
“グリンカムビ”:「そんなオーヴァードに……居場所などありません」
熊埜御堂 奈津比古:「…おい」
熊埜御堂 奈津比古:「そりゃ嫌味かこの野郎…!」グリンカムビのこめかみを掴む
“グリンカムビ”:「ぐっ……何ですか……!?」
熊埜御堂 奈津比古:「ああ!?」
熊埜御堂 奈津比古:「てめぇ!俺が殴るの嫌いだって知ってて言ってんだろ!!」
“グリンカムビ”:「あ……そうでしたね……」
熊埜御堂 奈津比古:「てめぇ~~~!!」ギリギリ
“グリンカムビ”:「すいません……こういう人間だからどこも追い出されるのかもしれませんね……」
熊埜御堂 奈津比古:「…あのなぁ」
熊埜御堂 奈津比古:「クソ真面目過ぎるんだよお前も…土倉も…!」
“グリンカムビ”:「……すいません……」
興津 和沙:私も真面目だよーって声が小さく聞こえてくる
土倉 稲穂:そうスか?と心配そうな眼で見る
熊埜御堂 奈津比古:「興津!!お前は松籟院慰めてろ!!」
熊埜御堂 奈津比古:「居場所なんかなぁ、気づいたら勝手に出来てるぐらいでいいんだよ!!」
熊埜御堂 奈津比古:向き直って「そんなもん一々気にしてたら、俺なんか何回自殺したもんか分かったもんじゃねぇ」
“グリンカムビ”:「…………」沖大和、それから松籟院舞に目を向ける。
“グリンカムビ”:「……ああ、もしも、そうだとしたら」
“グリンカムビ”:「……それは……素敵ですね」
熊埜御堂 奈津比古:「…具体性のかけらもない、理想論の夢物語だ」
熊埜御堂 奈津比古:「でも、そういうのに昔から憧れるもんだろ?俺たち人間は」
“グリンカムビ”:「…………」
“グリンカムビ”:何も言わず、小さく笑って。それから意識を失う。
熊埜御堂 奈津比古:「…ヒーローも、お姫様も、全部俺達が作ったんだから」
熊埜御堂 奈津比古:「夢見て、甘えるぐらいはタダだろ」気を失ったことを確認し、こめかみを掴んでいた手を離す
熊埜御堂 奈津比古:「さぁて」立ち上がって
熊埜御堂 奈津比古:「おいてめぇら!!祝勝会どうすんだ!!いい店あんなら紹介しろ!!」
熊埜御堂 奈津比古:「あ…高い店はやめろよ!!!」
興津 和沙:「蟹!!」
土倉 稲穂:「肉!」
興津 和沙:「蟹食べたい!!!」
熊埜御堂 奈津比古:「高さしかねぇだろうが!!!」
土倉 稲穂:「いや運動後だから!肉がいい!」
熊埜御堂 奈津比古:「お前そればっかりだな!?」
興津 和沙:「蟹は食べやすくて美味しいよっ!」
ミリア・リンドバーグ:「バイキングにしましょうホテルのやつ!!」すかさずインカムが起動する。
ミリア・リンドバーグ:「この前パーティーで使ったところのやつ!美味しそうでした!!」
熊埜御堂 奈津比古:「そういう高い安いじゃ…お前は黙ってろ!!今まで何してやがった!!」
興津 和沙:「そうしよっか、みんなで好きなもの食べれたほうが楽しいし」
ミリア・リンドバーグ:「だって私情報専門ですし……そうですよね!?」
興津 和沙:「舞さんも、それでいい?」
興津 和沙:立ち上がり
松籟院 舞:「え、は」
松籟院 舞:「……わたくし?」
興津 和沙:繋いでいる松籟院さんの手をぐっと引く
興津 和沙:「みんなで食いに行こうぜ、おごりなんだし。」
松籟院 舞:「あ、わっ……!」
熊埜御堂 奈津比古:「おら、うちのお姫様直々のお誘いだぞ」
熊埜御堂 奈津比古:「どうすんだよ」
土倉 稲穂:「遠慮しないでいい」
沖 大和:「マジ……?前から思ってたけどあの興津ってヤツとんでもねえな……」小声で土倉君に
土倉 稲穂:「ああ……凄いだろ。うちの姫は」
松籟院 舞:「……そんなもの……」
松籟院 舞:「…………」
松籟院 舞:「い……」
松籟院 舞:「……行きます」
興津 和沙:嬉しそうに、子供のような笑顔を見せる
興津 和沙:「はい、決まりー!」
熊埜御堂 奈津比古:小さく頷いて「おいミリア!!さっき言ったとこ予約取っとけ!!」
ミリア・リンドバーグ:「はい!一番高いコースですね!!分かりました!!」
熊埜御堂 奈津比古:「誰がんなこと…ああもう!!それでいいわ!!!!」
興津 和沙:「チーム興津とチーム松籟院の健闘を祝して!」
興津 和沙:「レッツパーリィッッ!!」
熊埜御堂 奈津比古:「土倉」肘で軽く小突く
熊埜御堂 奈津比古:「あいつらも、誘ってこい」沖と有賀谷さんを示して
土倉 稲穂:「ハイ」
土倉 稲穂:有賀谷の元へとゆっくりと駆け寄る。
有賀谷 あおい:君に抱え起こされると、有賀谷は静かな寝息を立てている。
有賀谷 あおい:外傷はない。命に別状もないだろう。
土倉 稲穂:「……良かった」
土倉 稲穂:有賀谷の方と膝を抱き、ゆっくりと抱える。
土倉 稲穂:「沖」
沖 大和:「おう」
土倉 稲穂:「どっちがどれだけ肉を食えるか」
沖 大和:「…………」にやりと笑って。
沖 大和:「勝負だな」
土倉 稲穂:「ああ!」
GM:かくして、事件は収束した。
GM:世界の均衡を崩そうとした者たちの思惑は打ち砕かれ。
GM:きっと明日も、その先も。
GM:昨日と同じ今日。
GM:今日と同じ明日が巡ってくるのだろう。
GM:君達が、戦っている限り。

GM:---

GM:バックトラック!!
興津 和沙:うおうおう!!
土倉 稲穂:来たか…!
GM:Eロイスは堕落の誘い×1(2カウント) 覚醒する世界×5
GM:合計5個!
GM:ちがう!
GM:7個!!
GM:振りたいやつは振りな!!
土倉 稲穂:振る振る~!
熊埜御堂 奈津比古:一応振る!
熊埜御堂 奈津比古:134-7d10
DoubleCross : (134-7D10) → 134-42[3,5,9,7,6,6,6] → 92

土倉 稲穂:157-7d10
DoubleCross : (157-7D10) → 157-42[8,3,7,2,10,9,3] → 115

興津 和沙:いただきんか!!
興津 和沙:122-7d10
DoubleCross : (122-7D10) → 122-39[8,5,6,4,4,5,7] → 83

興津 和沙:2倍ぶりで確実に3店をもらう
土倉 稲穂:グアア
熊埜御堂 奈津比古:ロイス6個!等倍で!
興津 和沙:83-4d10
DoubleCross : (83-4D10) → 83-21[4,3,6,8] → 62

熊埜御堂 奈津比古:92-6d10
DoubleCross : (92-6D10) → 92-30[2,3,2,7,6,10] → 62

興津 和沙:3点!!
土倉 稲穂:ロイス4個!等倍だ!
熊埜御堂 奈津比古:4点!
土倉 稲穂:115-4d10
DoubleCross : (115-4D10) → 115-24[9,1,8,6] → 91

土倉 稲穂:あびね!
GM:基本15点+侵蝕点!それぞれ20 18 19点!
GM:贈呈!
土倉 稲穂:やっぴ~!
GM:無事帰還!お疲れさまでした~!
熊埜御堂 奈津比古:ゲヘヘーッいただくぜー!!

【ED】

GM:---
GM:N市 UGN第十支部
GM:---

GM:遺産の本格起動は君達により食い止められ、事態は大事に至る前に収束した。
GM:首謀者であり過去にも余罪のある“グリンカムビ”はUGNによる厳重な処分と取り調べを受けることとなったが、
GM:協力者である沖大和と松籟院舞は、今回の一件では然程大きな被害が出なかったことや、未成年であることが考慮され、
GM:また君達の嘆願もあり、処分はごく穏当なものに収まった。
GM:この日、報告のため第十支部を訪れた君、興津和沙は
GM:偶然、松籟院舞と出くわした。
松籟院 舞:「…………あっ」廊下の向こうで君に気付き、さっと身を隠そうとする。
興津 和沙:松籟院さんに気づかなかったかのようにスタスタと歩いていく
松籟院 舞:「…………」俯き、手で顔を隠して他人の振りをしてやり過ごそうとする。
興津 和沙:「……」すたすた
興津 和沙:そのまますれ違い
松籟院 舞:「…………」
松籟院 舞:ちらり、と横目で振り向く。
興津 和沙:それを見越していたかのように
興津 和沙:松籟院さんの方に顔を向けて手を降っている
松籟院 舞:「……っ!」
興津 和沙:「あはは、このままシカトされたらどうしようかと思っちゃった」
松籟院 舞:「ご……御機嫌よう。……興津さん」
興津 和沙:「御機嫌よう、舞さん」
興津 和沙:するりと近づく
松籟院 舞:「……き……奇遇ですね、こんなところで」一歩引いて。
興津 和沙:むっ、とちょっと寂しげな顔をする
興津 和沙:「奇遇かな、案外口が悪い割にはお節介なエージェントが時間合わせてくれたのかもしんないよ。」
松籟院 舞:「……そ……そうですか。ああ、それはそれは……」
興津 和沙:「あの人、私が舞さんのこと心配してるの知ってるからさ」
松籟院 舞:「…………」
松籟院 舞:「…………ええ、と」
興津 和沙:「あ、あのさ」
松籟院 舞:「……は、はい!」
興津 和沙:「あ、どうぞどうぞ。先言って」
興津 和沙:また言葉がかぶる
興津 和沙:そのことが可笑しくてなんだかくすくす笑ってしまう
松籟院 舞:「あっ、いえ……その……」そそくさと逃げるように立ち去ろうとしていた、とは言えない。
松籟院 舞:「わたくしの方は……何でもありませんので」
松籟院 舞:「お気になさらず。興津さんからどうぞ」
興津 和沙:「いや、あれからさ。」
興津 和沙:「大丈夫だったのかなって」
興津 和沙:「会社もそうだし、舞さん自身のことも、いろいろ。」
松籟院 舞:「ああ……そうですね……」
興津 和沙:「今だって、元気なさそうだし。」
興津 和沙:心配そうに顔を覗きこむ
興津 和沙:「ラインだって、返事くれないしさ」
松籟院 舞:「……」また一歩引き。こつん、と壁に背をぶつける。
興津 和沙:また、寂しげな顔をする
松籟院 舞:「会社のほうは……お気になさらず。好転もしていませんが……何とか回っています」
興津 和沙:「舞さんは?」
松籟院 舞:「……わたくしのほうは……思ったよりずっと軽い処分で、拍子抜けしています」
松籟院 舞:「UGNというのは……随分お優しい組織なのですね」
興津 和沙:「人にもよるけどね」
興津 和沙:「けど、私みたいなやつを受け入れてくれるぐらいには、懐の広いところだよ」
松籟院 舞:「まあ……何度も何度も同じような取り調べを受けてはいますが。本日もそうです」
興津 和沙:「そりゃあ、大変だ。」
松籟院 舞:「流石に、刀は取り上げられてしまいましたが……」
松籟院 舞:「丁度よかったです。いつも騒々しくて迷惑していたので」
寒骨白:「ふふん、いい気味だな」
興津 和沙:「やばいもんね、あれ」
興津 和沙:「あれ、マジもんの封神演義の化血神刀なの?」
松籟院 舞:「分かりません。会社の伝手で入手したもので……本人はそう言っていましたが……」
松籟院 舞:「その辺りは、UGNの皆さんにお任せしましょう」
興津 和沙:「そっか、そうだよなー。私もこいつが本当に単雄信が使ってた槍かなんてわからないもんね、本人が言ってるだけだから」
寒骨白:「主!?」
寒骨白:「何を言っている!吾は歴とした本物だぞ!主!?」
興津 和沙:「あははは、冗談冗談、ちゃんと信じてるよ。」
興津 和沙:「お前は私のれっきとした相棒だ。」
寒骨白:「……主……!」
松籟院 舞:「仲がよろしいのですね、お二人は」
興津 和沙:子供をあやすように寒骨白をなでる
興津 和沙:「羨ましかったら舞さんも撫でてあげようか?」
興津 和沙:といたずらっぽく笑う
松籟院 舞:「……はい!?」また一歩引こうとして、ごちん、と後頭部をぶつける。
松籟院 舞:「……冗談はよしてください」
興津 和沙:「うん、冗談冗談」
興津 和沙:また少し寂しそうな目をして
興津 和沙:「私、舞さんには嫌われちゃったみたいだしね」
松籟院 舞:「は」
興津 和沙:「でも、元気そうな顔見れてよかったよ」
松籟院 舞:「ちょっと……ち、違います!そうではなく……!」慌ててかぶりを振って。
松籟院 舞:「……その、ですね」口を濁らせる。
興津 和沙:「違うの?」
松籟院 舞:「……わたくしは、ただ、その……」
興津 和沙:今度はゆっくりと近づき
興津 和沙:頭一つ高い位置から、松籟院さんの瞳をみつめる。
興津 和沙:「ただ?」
松籟院 舞:「…………」顔を背けて、
松籟院 舞:「……ただ……あんなことがあった後で……どんな顔をして、何を話せばいいのか、」
松籟院 舞:「……と……」
興津 和沙:くすり、と息が漏れる
興津 和沙:「友達と喧嘩したの、初めてだったんだ。」
松籟院 舞:「……え……」
興津 和沙:「だから、どうしたらいいのかわからなかった?」
松籟院 舞:「…………」
松籟院 舞:「…………そう、なん……でしょうか……」
興津 和沙:きゅっと手を握る
興津 和沙:「なら、お手本見せてあげる。」
松籟院 舞:「えっ……?」顔を上げて。
興津 和沙:「舞さんの気持ちも知らないで、勝手なことたくさん言ってごめんね。」
興津 和沙:「私が勝手な憧れで、舞さんを傷つけてごめんね。」
興津 和沙:「いっぱい、槍で殴っちゃってごめんね。」
松籟院 舞:「……っ……そんな……!」思わず、強く手を握り返す。
松籟院 舞:「わたくしは……わたくしこそ……!」
松籟院 舞:「貴女に、貴女たちに、散々、ひどいことを……!」
松籟院 舞:「ごめん、なさい、わたくし、何から謝っていいのか……!」
興津 和沙:「それだけで、充分だよ。」
興津 和沙:ぽん、と頭を撫でる
松籟院 舞:「…………! でも……!」
興津 和沙:自分より、頭一つ小さい
興津 和沙:可憐で華奢で
興津 和沙:お姫様みたいに優しくて綺麗な、ただの女の子を
興津 和沙:自分の胸元に抱き寄せる
松籟院 舞:「……ッ……!」
興津 和沙:「いっぱいひどいことしちゃったし、されちゃったけど。」
興津 和沙:「それでも、舞さんは私の大好きな舞さんだから。」
興津 和沙:「私は、これからも仲良くしたいな。」
松籟院 舞:「…………!」涙の滲む瞳で、君を見つめて。
松籟院 舞:「………… …………興津さん」
興津 和沙:「なに?」
松籟院 舞:「わたくし……ひとつ、お願いがあるのですが」
松籟院 舞:「……聞いていただけますか?」
興津 和沙:「私にできそうなことなら、できるだけのことはする。」
松籟院 舞:「……貴女のことを」
興津 和沙:「うん」
松籟院 舞:「……その。……下の名前でお呼びしても……」
松籟院 舞:「…………構いませんか……?」
松籟院 舞:消え入りそうな声。
興津 和沙:その空に溶けていくような声を
興津 和沙:離さないように、逃さないように、松籟院さんを抱く力が強くなる
興津 和沙:「嬉しい」
興津 和沙:「けど、それだけでいいの?舞さんなら特別サービスで姫って呼んでもいいんだよ?
松籟院 舞:「……いいえ。いいんです」
松籟院 舞:不安げだった顔が、綻ぶ。
松籟院 舞:「呼びたいんです、名前で。……呼ばせてください」
興津 和沙:「ん、慎ましやかな人だなあ」
興津 和沙:「舞さんは」
松籟院 舞:「ありがとうござ……」
松籟院 舞:「…………ありがとう」
松籟院 舞:華が咲くように笑って。
松籟院 舞:「……和沙」
興津 和沙:その華を愛でるように、花が咲いたことを喜ぶように
興津 和沙:夢見る女の子のような笑顔で舞さんの呼びかけに応えます

GM:---
GM:UGN第十支部 駐車場
GM:---

熊埜御堂 奈津比古:駐車場の端で、タバコをふかしている
熊埜御堂 奈津比古:昨今の禁煙化の波により、支部内からも喫煙スペースが姿を消してしまった
熊埜御堂 奈津比古:喫煙をストレス発散のツールとしていたこの男にとっては、非常に痛手である
熊埜御堂 奈津比古:「…はぁ」
熊埜御堂 奈津比古:「世界はどうしてこう俺に厳しいんだろうな…」
熊埜御堂 奈津比古:フィルターギリギリまで吸った殻を、ポケット灰皿にしまい
熊埜御堂 奈津比古:再び支部内に戻ろうとした、その時
興津 和沙:そんな厳しい世界の中で生きる熊埜御堂さんの癒やしの場を
興津 和沙:ぶち壊すような声が駐車場に響く!
興津 和沙:「あ、不良!タバコは体に良くないんだぜ!」
熊埜御堂 奈津比古:「だああああ!!!」凄くビックリする!!
熊埜御堂 奈津比古:「世界はどうしてこう俺に厳しいんだろうな!!!!」
興津 和沙:「神はその人に乗り越えられない試練は与えないって言うし」
興津 和沙:「いい感じに愛されてるんじゃない?」
熊埜御堂 奈津比古:「んな回りくどい愛いらんわ!!」
興津 和沙:「だよねえ、やっぱり愛の言葉はまっすぐ囁かないと。」
熊埜御堂 奈津比古:「・・・って、興津か。何してんだよこんなとこで…ああ」
興津 和沙:「例の件でね。」
興津 和沙:熊埜御堂さんの顔を見上げる
興津 和沙:「ありがと。熊埜御堂さんが気ぃ聞かせてくれたんでしょ。」
興津 和沙:「私が、あの人に会えるようにさ。」
熊埜御堂 奈津比古:時計を確認して「…ああ?んなわけねぇだろ。偶々だ偶々」
熊埜御堂 奈津比古:「それこそ、神様の愛かなんかだろ」
興津 和沙:「そっかあ、じゃあ私よっぽど神様に愛されてるんだね。やっぱお姫様だからかなあ」
興津 和沙:「ちょっと舞さんと話し込みすぎちゃって、土倉さんたちと約束した時間に遅れちゃいそうなんだよね。
熊埜御堂 奈津比古:「お前みたいなお姫様は居ねぇぇよ」
熊埜御堂 奈津比古:「…あ?約束?」
興津 和沙:「そ、あおい先輩と一緒に会う約束したんだけど。」
興津 和沙:「遅れちゃいそうなので」
興津 和沙:「送ってって!」
熊埜御堂 奈津比古:「…お前、俺の車をカボチャの馬車かなんかと勘違いしてんじゃねぇか」
熊埜御堂 奈津比古:「いや、俺の車でもねぇけど…」大破した愛車に思いを馳せる
興津 和沙:「うー、ごめんなさい」
興津 和沙:「でもホントに時間なくて!お願いします!土倉さんも熊埜御堂さんが来たら喜ぶと思うし!」
興津 和沙:両手を叩いて懇願する!
熊埜御堂 奈津比古:「……チッ、しゃーねぇな」
興津 和沙:「ありがとうございます!
熊埜御堂 奈津比古:「ガキに頭下げられてるのに断ったら、俺がどうしようもない屑みたいじゃねぇか」
熊埜御堂 奈津比古:キーケースから鍵を取り出し、ロックを解除する
熊埜御堂 奈津比古:「おら、乗れよ」
興津 和沙:「お願いします!」
興津 和沙:頭を下げて
興津 和沙:車の横に紐をつけたウェポンケースをセットする
興津 和沙:「これで今回は私が支える必要がないってわけですよ」
熊埜御堂 奈津比古:「…お前を乗せる時の為に」
熊埜御堂 奈津比古:「専用の道具でも買った方がいいかもしれねぇな」
寒骨白:「主……今度は大丈夫なのか……?」びくびくしている。
興津 和沙:「サーフボード積むみたいなやつとかね」
興津 和沙:不安げな寒骨白をなだめながら言う
興津 和沙:「セット、オッケー!それじゃ、よろしくおねがいします!」
熊埜御堂 奈津比古:「電柱だもんな~」シフトレバーを操作し、今度は静かに車を発進させる
熊埜御堂 奈津比古:「…で」うろ覚えではあるが、以前教えられた通りの道を進む
熊埜御堂 奈津比古:「ちゃんと話せたのか、松籟院とは」
興津 和沙:「うん。」
興津 和沙:「おかげでちゃんと仲直りできたよ。」
熊埜御堂 奈津比古:「…そうかよ」
興津 和沙:「ありがとね。」
熊埜御堂 奈津比古:「…礼言うのは俺の方だ」
興津 和沙:「え?」
熊埜御堂 奈津比古:「最初会ったときは”なんだこの女将軍は”って思ったんだが」
興津 和沙:「うっ……」
熊埜御堂 奈津比古:「…御白灘がお前を紹介した理由、今なら少し分かる」
興津 和沙:「そう、かな。」
熊埜御堂 奈津比古:「頼りになったよ、お前」
熊埜御堂 奈津比古:「…ありがとな」
興津 和沙:えへへ、と照れくさそうに笑う。
興津 和沙:「私、ちゃんとUGNの仕事できたたかな?」
熊埜御堂 奈津比古:「…ああ」
熊埜御堂 奈津比古:「ちゃんと、弱い奴助けたじゃねぇか」
熊埜御堂 奈津比古:「…松籟院の事は、結局全部お前に任せちまった」
熊埜御堂 奈津比古:「あの女、遠慮すんなっつってんのにいっつもいっつも黙りこくってよ」
興津 和沙:運転している熊埜御堂さんの横顔を見る
興津 和沙:「違うよ」
熊埜御堂 奈津比古:「…あ?」
興津 和沙:「熊埜御堂さんが、私のワガママを許してくれたんだ。」
興津 和沙:「もっと、簡単な方法も合ったのに、私に任すなんてめんどくさい方法を選んでくれた。」
興津 和沙:「そんなの、優しい人じゃないとできないよ。」
興津 和沙:「ありがとう。」
熊埜御堂 奈津比古:「…馬ぁぁ鹿、あれが俺に出来るベストだ。」
熊埜御堂 奈津比古:「他の奴ならもっと上手くやる」
興津 和沙:「そう思ってくれることが嬉しいの」
興津 和沙:「感謝してるし、尊敬する。」
興津 和沙:「だから、私途中から熊埜御堂さんのこと熊さんじゃなくて熊埜御堂さんって呼ぶようにしたんだぜ?」
興津 和沙:「気づいてた?」
興津 和沙:熊埜御堂さんの隣で子供みたいに無邪気に笑う
熊埜御堂 奈津比古:「……チッ、気づかせるように呼んでたんだろうが、ガキ」
興津 和沙:「だって何も言ってくれないんだもん。土倉さんにはナツさんって呼ばせてたくせにさー」
熊埜御堂 奈津比古:「でも俺は」
熊埜御堂 奈津比古:「やっぱお前を姫って呼ぶ気にはなんねぇなぁ」
熊埜御堂 奈津比古:「そもそも姫と思えねぇし」
興津 和沙:「え?やだ告白?」
興津 和沙:「姫じゃなくて、女と思われても…私、ちょっとそれには答えられないと言うか…」
熊埜御堂 奈津比古:「ちげぇわ!!身の程弁えろ!!」
興津 和沙:「わははははは、冗談冗談」
熊埜御堂 奈津比古:「…はぁ」
熊埜御堂 奈津比古:「…んな電柱振り回してよ」
熊埜御堂 奈津比古:「馬鹿かと思ったら繊細だったり」
熊埜御堂 奈津比古:「紅茶淹れんのが無駄に上手かったり」
熊埜御堂 奈津比古:「みんなが憧れるお姫様に勝っちまったり」
熊埜御堂 奈津比古:「んな奴が、俺が知ってるお姫様の箱に入るわけねぇだろ」
興津 和沙:「むう」
熊埜御堂 奈津比古:「……ただの、”興津和沙”だ。お前は」
熊埜御堂 奈津比古:「姫扱いなんか誰がするかってんだ」
興津 和沙:不満げに頬を膨らせた後
興津 和沙:その言葉を聞いて、すぐに笑顔になる。
興津 和沙:「それでも女将軍よりは進歩したよね。」
興津 和沙:「女傑から、普通の女の子だもん」
熊埜御堂 奈津比古:「…はっ、そうだな」
興津 和沙:「これやあと2回も一緒に仕事すりゃあ熊埜御堂さんさんも私のこと姫って呼んじゃうじゃないの!?」
興津 和沙:不屈の精神!
熊埜御堂 奈津比古:「調子に乗るな」
興津 和沙:「ちぇー、あ、ごめん、今のとこ右だわ」
熊埜御堂 奈津比古:「ん、ああ」
熊埜御堂 奈津比古:ハンドルを切る
熊埜御堂 奈津比古:「俺が唯一姫と呼んでいいと思ってるのは貴子さんだけ…あ」
興津 和沙:「え……?」
熊埜御堂 奈津比古:やっちまった顔
興津 和沙:嬉しそうな顔
熊埜御堂 奈津比古:「忘れろ!!今すぐ!!」
興津 和沙:「え、その顔で…恋人のことを…姫って!?」
熊埜御堂 奈津比古:「んだその嬉しそうな顔は!!!ふざけやがって!!!」
興津 和沙:「わ、いいじゃん!ちょっと聞かせてよその話!三角関係とかドロドロした話にがっつり関わっちゃったから甘い話が聞きたいんだよ!!」
熊埜御堂 奈津比古:「違うぞ!違うからな!!あくまで思ってるだけだ!!」
興津 和沙:「思ってるだけ!姫!思ってる!ラブラブじゃん!わー!」
熊埜御堂 奈津比古:「クソっ…女子高生が…!!!」
熊埜御堂 奈津比古:「あああああ!!!もう!!!」
熊埜御堂 奈津比古:「世界は!!どうしてこう!!!俺に厳しいんだよ!!!!!」

GM:---

GM:---
GM:N市 路上
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GM:休日の昼下がり。君、土倉稲穂は、有賀谷あおいと共に道を歩いていた。
土倉 稲穂:エナメルバッグを背負って、道を歩いている。
有賀谷 あおい:「はー、マジでしんどかった~」
有賀谷 あおい:「検査、検査で終わったらまた検査でしょ?やんなっちゃうよマジでさぁ」
有賀谷 あおい:「土倉んときもこうだったワケ?」
土倉 稲穂:「ああ。しばらくは検査が続く。もうしばらくの辛抱だな」
有賀谷 あおい:「うぇ~……まだあんの?信じらんない……冗談でしょ」露骨に顔を顰める。
有賀谷 あおい:「ていうかアンタ!聞いたからね!」
土倉 稲穂:「? どうした?」きょとんとした顔
有賀谷 あおい:「結構前からオーバード?だったんだって!?いつからそんな大事なこと隠してたわけ!?」
有賀谷 あおい:「隠し事とか男らしくなくない?マジ最悪なんですけど」口を尖らせる。
土倉 稲穂:「その事か。丁度……1年前くらいだ。覚醒したのは」
有賀谷 あおい:「1年ん!? 野球やめてすぐじゃ……あ……」
有賀谷 あおい:「……そういうこと、か」
有賀谷 あおい:少し俯く。
土倉 稲穂:「……今の俺が」
土倉 稲穂:「力加減でもミスって、本気で球でも投げたモンなら……相手はタダじゃすまない。それに」
土倉 稲穂:試合に出れなくなり、約束を守れなかった負い目もあった。それだけじゃない。
土倉 稲穂:あおいの眼をじっと見つめて。
土倉 稲穂:「お前にも、迷惑かけたくなかったから」
有賀谷 あおい:「……はぁ!?」
有賀谷 あおい:「バッカじゃないのアンタ……はあぁ……」深い溜息。
土倉 稲穂:「バカで悪かったな……」
有賀谷 あおい:「ほんっとバカ。救いようのないバカだっての」
有賀谷 あおい:「……けどまあ、そりゃ、人に言えるわけないよね」
土倉 稲穂:「………」ムスっとした顔
有賀谷 あおい:「……ふふん、でもね」
有賀谷 あおい:「もうアンタだけが特別だと思ったら大間違いだよ」
土倉 稲穂:「……? まさか」
有賀谷 あおい:ごそごそと懐をあさり、「……見よ!」
有賀谷 あおい:ぴかぴかに輝く、UGNイリーガル免許証(3800円)を取り出す!
土倉 稲穂:「………えっ?」
土倉 稲穂:予想外すぎて口が空いてしまう!
有賀谷 あおい:「へへーん、開いた口が塞がらないと見える」
有賀谷 あおい:「あたしもなっちゃったもんね~、イリーガル」
土倉 稲穂:「……有賀谷」はーっとため息をつきつつ
有賀谷 あおい:「おう、なんだ。言うてみい」
土倉 稲穂:「俺も最近知ったけど。UGNイリーガルに所属するのに……免許証を、特に発行する必要は……」
土倉 稲穂:「無いんだ」
有賀谷 あおい:「…………」
有賀谷 あおい:「……は?」
有賀谷 あおい:「は?じゃあこれ何?」
土倉 稲穂:「つまり」
土倉 稲穂:「お前は……3,800円を払って。特に公的機関にも何の証明にならない証明書を、だな」
有賀谷 あおい:「……はぁああああ!?」
土倉 稲穂:あおいの肩にポンと手を載せて。
有賀谷 あおい:「えっ……なっ……マジ!?っっっざけてるでしょマジで!?」
土倉 稲穂:「元気出せよ。俺も通った道だから」
有賀谷 あおい:「UGNって正義の組織じゃないの!?そういうことする!?」
土倉 稲穂:「まあ、正義だけでメシは食えないんだろうさ」
有賀谷 あおい:「最悪!!」勢いのまま投げ捨てようとして、
有賀谷 あおい:「…………」3800円の重みに思い留まる。
有賀谷 あおい:「…………はぁー……最悪……」
有賀谷 あおい:「返品できねーの?これ……」
土倉 稲穂:「折角だし、記念に取っとけよ。いつか、大事な思い出の一品になるかもな」
有賀谷 あおい:「苦い思い出じゃん……思い出したくないっての」
土倉 稲穂:「俺もバカだけど。お前も大概バカだよな」
有賀谷 あおい:「はぁ……でも、まあ、これでさ」
有賀谷 あおい:「やっとアンタに追いつけた」
土倉 稲穂:「!」
有賀谷 あおい:にっ、と歯を見せて笑う。
土倉 稲穂:「いいのか?」
有賀谷 あおい:「アンタ、バカだから。放っといたら何するか分かんないでしょ」まだ絆創膏が貼られた、君の額を小突く。
土倉 稲穂:「……命の危険だって、あるんだぜ」
土倉 稲穂:遺産に囚われたあおいの姿を思い出す。
有賀谷 あおい:「しょうがないでしょ。アタシが面倒見てやんなきゃ」
有賀谷 あおい:「……それに」
有賀谷 あおい:「これでやっと、ホントの意味で一緒にいられるでしょ」
有賀谷 あおい:「ここからは、アタシが引っ張る番」
有賀谷 あおい:拳を突き出して。
有賀谷 あおい:「覚悟しとけよ」
土倉 稲穂:そんな満面の笑みをあおいの顔を見て。
土倉 稲穂:その笑みが。姿が。いつもとは、まるで違う様に見えて────
土倉 稲穂:「……おう」
土倉 稲穂:拳を合わせた後、妙に動機が荒くなって。歩みを早めてしまう。
有賀谷 あおい:「おら!行くぞ土倉!」鞄で君を叩いて、それを駆け足で追い越す。
有賀谷 あおい:「約束!待たせてんだろ!」
土倉 稲穂:「約束……。 そうだ!」
土倉 稲穂:あおいを追いかけて、肩を並べて走って行く。

GM:---
GM:N市 うみねこ海浜公園
GM:---

土倉 稲穂:「着いた……っと。待たせちまったかな」
有賀谷 あおい:「お、和沙……と、ええと……」
熊埜御堂 奈津比古:だらしなくベンチに腰かけている
熊埜御堂 奈津比古:何故かとても疲れた顔をしているぞ
興津 和沙:「いやー、全然こっちも今さっききたとこ」
興津 和沙:「ちょっと遅くなりそうだったから熊埜御堂さんに送ってもらっちゃった」
有賀谷 あおい:「陰気なおっさんがいる……」
興津 和沙:「バッカ、あおい先輩あの人はただの陰気なおっさんじゃないんだぜ」
熊埜御堂 奈津比古:「だぁぁれが陰気なおっさんだ」
土倉 稲穂:「そうだったのか。すんませんナツさん。お疲れさまです」
熊埜御堂 奈津比古:「おう、元気そうでなによりだ」
有賀谷 あおい:「あっすいません!えーと……?」
興津 和沙:「陰気は陰気でも想い人のことを影で姫と呼ぶ陰気騎士の熊埜御堂さんだ」
熊埜御堂 奈津比古:「おーーーきーーーーつーーー!!!!」ふんぞり返ったまま叫ぶ
有賀谷 あおい:「熊野さん!初めまして!有賀谷です」
有賀谷 あおい:「いつもこのバカがお世話になってます~」
土倉 稲穂:「こちら、UGN所属の熊埜御堂 奈津比古さん。とても頼りに……想い人? 姫?」
興津 和沙:「まあ、そこらへんの話は熊埜御堂さんから直接聞いてよ、涙なしには聞けないよ?」
熊埜御堂 奈津比古:「いいか、そこの女。俺は御堂までが苗字だ!!」
有賀谷 あおい:「クマノミドウナツヒコ!?なっっっが!!」
熊埜御堂 奈津比古:「聞き飽きた感想をどうもありがとうよ!!」
熊埜御堂 奈津比古:「興津…お前覚えとけよ…」
熊埜御堂 奈津比古:「いつかお前に男が出来たら全力でいびり倒してやるからな…!」
興津 和沙:「いやー私はみんなのお姫様だからそういうのは速いかなーって」
熊埜御堂 奈津比古:「…」
土倉 稲穂:「興津の言うことは確かだからな。成程、ナツさんに恋人が……」
熊埜御堂 奈津比古:「違う!まだだ!!」
土倉 稲穂:「…」
熊埜御堂 奈津比古:「忘れろ、土倉」
土倉 稲穂:「さぞかし」
土倉 稲穂:「ステキな方なんでしょうね。ナツさんが好意を寄せるくらいスから」
熊埜御堂 奈津比古:「ああ、清楚で気配りも出来て、こんな俺にもいつも笑顔を向けてくれる……」
熊埜御堂 奈津比古:「…終わり、終わりだ。こんな話」
有賀谷 あおい:「あ!ほら!キャッチボール!キャッチボールしにきたんですよね?ね!土倉!和沙!」
土倉 稲穂:「おっと。そうだった」背中に背負っていたエナメルバッグを地面に下ろす。
興津 和沙:「私の分持ってきてくれたー?」
興津 和沙:「私右利きだからねっ」
土倉 稲穂:ジッパーを開け、中からグローブを人数分取り出す。
熊埜御堂 奈津比古:「おーおー、若者同士でせいぜい楽しんでくれや」
有賀谷 あおい:「? 4つありますよ?グローブ」
熊埜御堂 奈津比古:「……あ?」
興津 和沙:自分の分を受け取り
興津 和沙:熊埜御堂さんに向けて
興津 和沙:てへっ
興津 和沙:みたいな顔をする
熊埜御堂 奈津比古:「てめぇの差し金か!!!」グラブをぶんどる!
興津 和沙:「あはは、だってキャッチボールしよって言うだけじゃ熊埜御堂さん来てくれないじゃん!」
熊埜御堂 奈津比古:「…野球なぁ…」苦い思い出がよみがえる
土倉 稲穂:「やりましょうよ。一緒に。楽しいスよ!」浮き浮きした表情で
有賀谷 あおい:「うわっ……そんな顔久々に見た……」
有賀谷 あおい:「マジで野球バカだわアンタ……」
土倉 稲穂:「よせよ。照れるだろ」
有賀谷 あおい:「あーそうね。すごいすごい」
熊埜御堂 奈津比古:目の前のガキ共の顔を眺めて
熊埜御堂 奈津比古:「…はめ方、これで合ってるのか」
興津 和沙:「やったね!合ってる合ってる!」
土倉 稲穂:「……ピッタリです!」
熊埜御堂 奈津比古:「何にも嬉しくねぇ…!」
興津 和沙:「でも着けたあとに何回かパンパンってやって馴染ませたほうがいいよ」
興津 和沙:自分のパンパンしている。子供の頃、お父さんとキャッチボールぐらいならやっていた
土倉 稲穂:「手慣れてるな、興津」
興津 和沙:「昔お父さんとたまにやってたからねー」
土倉 稲穂:「よかったら差し上げますよ、ソレ」
熊埜御堂 奈津比古:「…い…いらねぇ~~~…とも、言えねぇ空気…!」
有賀谷 あおい:「あたしも久々だなー」マネージャー時代に最低限はやっていた。
熊埜御堂 奈津比古:「…まぁ、やってから決めるか」
熊埜御堂 奈津比古:興津の真似をしてパンパンしている
熊埜御堂 奈津比古:「捕って投げ返しゃいいんだよな」
興津 和沙:「あ、土倉さん」
興津 和沙:「手加減は、してね?」
土倉 稲穂:興津の言葉に、ニヤリと笑って。
土倉 稲穂:「努力する」
興津 和沙:「何その不安の残る言い方!?全力で投げたくなったら熊埜御堂さんに投げてね!?」
熊埜御堂 奈津比古:「お前俺の話聞いてる?」
熊埜御堂 奈津比古:「ルール聞いてる段階なんだよこっちは!!」
興津 和沙:「最悪エフェクト使って受け止めてくれていいですからー!!」
興津 和沙:言いながら3人から離れていきます。
興津 和沙:声が弾んでいる、結構楽しみにしている!
有賀谷 あおい:「まあなんとかなるっしょ!いけるいける!プレイボーール!」
熊埜御堂 奈津比古:「え?あ?マジか」
土倉 稲穂:「よっし!」
熊埜御堂 奈津比古:「……上等じゃねぇか」
熊埜御堂 奈津比古:「たかが球捕るのにエフェクト使えだぁ!!??」
熊埜御堂 奈津比古:「大人舐めてんじゃねぇぞこのクソガキ共!!!」
土倉 稲穂:「無理しなくてもいいスよ! ナツさん!」
熊埜御堂 奈津比古:「ああ!?来いやオラァ!!お前らを膝まづかせて、このキャッチボールを人生最後にしてやるわ!!!」
熊埜御堂 奈津比古:色々あって少し精神が荒れている!!
興津 和沙:「野球部への恐怖が高まりすぎてキャッチボールの存在がでかくなりすぎてるねこの人!?」
熊埜御堂 奈津比古:「野球部が~~~~~!!!!」グラブを構える
有賀谷 あおい:「土倉ぁ!マジで加減しろよ!マジで!」
土倉 稲穂:右手に持ったボールをじっと見つめる。
土倉 稲穂:この1年と少し。信じられない、信じたくない事ばかり起きてきた。
土倉 稲穂:失った物も、あった。
土倉 稲穂:けれど。
土倉 稲穂:新たに得た出会いも、あった。
土倉 稲穂:「………フーッ」
土倉 稲穂:深呼吸。眼を瞑って、開く。あのグラブに向かって思いっきりだ。
土倉 稲穂:過去には決して戻ることは出来ないけど。
土倉 稲穂:この人たちと一緒なら。
土倉 稲穂:まだ、俺の見たことの無い景色が、見えるはずだ─────!
土倉 稲穂:身体は動かさず、肘を曲げて。腕を大きく振り下ろす。
土倉 稲穂:「────行くぜ!」

GM:---



GM:『Tie Breaker』全行程終了。
GM:お疲れさまでした!
興津 和沙:お疲れ様でしたー!!
熊埜御堂 奈津比古:お疲れ様でした!!
土倉 稲穂:お疲れさまでした!!!!