『晩夏の雪』

メインログ/雑談ログ


楠 一重 くすのき ひとえ (キャラシート)
夏目 靖章 なつめ はるあき (キャラシート)
彩谷 千映理 いろや ちえり (キャラシート)
鷹村 さつき たかむら     (キャラシート)

Trailer


未だ残暑の残るN市で、不可解な現象が確認される。
街の一角に突如として降り積もった雪と、その中で凍え、心を失った人々。
市内に姿を現したFHエージェント“ダウンプア”との関連性を含め、UGNは調査に乗り出す。

同じ頃、とある少女が街を訪れる。
少女はこの晩夏の街で、ひとり『冬』を探していた。

Double Cross The 3rd edition『晩夏の雪』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。

【OP01 楠一重】
【OP02 夏目靖章 彩谷千映理】
【OP03 鷹村さつき】
【MF01 合流】
【MF02 情報収集】
【MF03 続情報収集】
【MF04 “ダウンプア”】
【MF05 続々情報収集】
【OP04 詩島陣】
【Climax 晩夏の雪】
【ED01 鷹村さつき】
【ED02 楠一重】
【ED03 彩谷千映理】
【ED04 夏目靖章】

Preplay


GM:準備が出来次第はじめますよ~ッ
楠一重:サーイエッサー!!
GM:いい返事だ楠二等兵~~
GM:では貴様から自己紹介してもらおうか!
楠一重:サーイエッサー!!
楠一重http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYxYmCvAIM
楠一重:第三支部配属の楠チルドレンでありますサー!
楠一重:希望はジャームを撃ち殺すことです!!
楠一重:実態としてはよわよわ眼帯ポンコツでありますサー!!
GM:なんでそんなに恥を晒すんだ!
楠一重:とはいえ色々あって因縁を果たしたり後輩が出来たりした結果
楠一重:精神的に余裕ができ仕事面ではそれなりにポンコツから離れつつありますサー!
楠一重:ポンコツのようでポンコツでない少しポンコツ状態。
GM:一重ちゃんカレシ出来たってマ~~~??
楠一重:はぁ~~~!?そういうのじゃありませんし!?
楠一重:性能としては素直な白兵!近寄って、切る!それだけ!
GM:わかりやすい!
楠一重:扱いやすいアタッカーに仕上がってると思うので上手く先陣を切っていきたいです!
楠一重:以上!よろしくお願いします!
GM:OK!ではハンドアウトはこちら!

シナリオロイス:日永 萌
ワークス:UGN関係者
UGN支部に出向く途中、君は偶然一人の少女に出会う。
少女の名は日永萌。初めて訪れるというこの街で、彼女はある人物と、ある筈もない『冬』を探していた。


GM:これ、偶然、初めて訪れる、とか書いてるんですけど
GM:せっかくなのでゆりかごの家出身ってことにしてもいいですか?
楠一重:おおっ
楠一重:ぜひぜひ!
GM:昔のよわよわ楠さんを知ってる相手
楠一重:っていう事は面識があるって感じでよろしいですか?
楠一重:やったー!
楠一重:ひとえちゃん時代!
GM:そうですね!施設が壊滅して以来ずっと会ってないしお互い忘れかけてたくらいで!
楠一重:面白くなってきやがった
楠一重:ワクワクが止まらねえぞオイ!
GM:そういう感じで強く当たって後は流れで!よろしくお願いします!

GM:では次はPC2!夏目さんお願いします!
夏目靖章:承知!
夏目靖章https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY26i6uQIM
夏目靖章:「UGN遺産管理局二等探索官、夏目靖章(なつめはるあき)だ。会えて嬉しいよ。素敵な女性なら尚更ね」
夏目靖章:最近のアーティファクト関連事件の体たらくを見かねた遺産管理局が送り込んだDクラス職い……もといスーパーエージェント!
夏目靖章:ご覧の通りの仕事も気配りもデキるイケメンだ!本当だぞ!
GM:ルックスもイケメンだ
夏目靖章:実は探索官になる前の知り合いもN市にいるけど、ばったり遭遇さえしなければミステリアスなエージェントキャラを貫けるはずだ……!
夏目靖章:能力はサラマンダー/ソラリス/ウロボロス。変異暴走:解放を利用した暴走ガード型
夏目靖章:回数制限のなくなった異形の加護をダメージ軽減エフェクトに乗せまくってひたすら守ります!
GM:硬すぎでしょ(半ギレ)
夏目靖章:弱点はオート妨害デバフと、自前の暴走起点が無いところだけど、今回は鷹村さんがいるから安心だ!
GM:こいつ無敵か…?
夏目靖章:演出的にはウロボロス混じりの影響で自分のごく至近なら概念的なナニカを凍結させてなんかする!俺にもよくわからん!
夏目靖章:今回は可愛い女の子といっぱい触れ合えるということで楽しみにしています!よろしくお願いします!
GM:今回ハーレム状態ですよ!よろしくお願いします!
GM:ではハンドアウト共通なので続けてPC3の彩谷さんお願いします!
彩谷千映理:はあい
彩谷千映理http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYjeWougIM
彩谷千映理:第十一支部所属の諜報系チルドレンをやっています
彩谷千映理:掴みどころのない顔のいいスパイ系美少女がやりたいです。やれたらいいなと思います。
GM:最高か~?
彩谷千映理:4年前までの記憶がないし戸籍もないし定期的に記憶が消えるけど、元気です。
GM:大丈夫じゃなくない?
彩谷千映理:ミーミルの覚書相当のアイテムにバックアップ取ってるから大丈夫大丈夫
彩谷千映理:シンドロームはオルクス/ウロボロス/ノイマンのトライブリード。第十一支部所属ってことで情報収集に多めにリソースを割いています。
GM:邪悪シンドロームそろい踏みだ
彩谷千映理:つよくないよ~
彩谷千映理:Dロイスはなんか使ってる人をまだ大N市で見たことがない潜伏者
彩谷千映理:技能は調達を選択しています。これにより、購入難易度16までのアイテムは実質無料、キャッシュレス社会に対応しました。
GM:調達のバケモノかよ……
彩谷千映理:戦闘は買った銃を無形コンセでちまちま撃つしかできないので大丈夫だよ~ バディムーヴと妖精の手とかはおまけです
彩谷千映理:年上のお兄さんと共通のハンドアウトということで、いい感じにアレな17歳雰囲気が出せるといいなと思います。まる
GM:インモラルの気配がするな…
GM:ではお二人のハンドアウトはこちら!


シナリオロイス:降雪現象
ワークス:UGN関係者
晩夏に関わらず降り積もった雪と、その雪に埋もれ、茫然自失の状態で発見される人々。
市内で立て続けに発生した奇怪な現象の調査の為、君達はUGN支部に召集された。これ以上犠牲者が出ない内に、この謎の現象を解き明かし、解決しなければならない。


GM:夏なのに雪が降るんですって~ふしぎですね~
GM:仲良く調査してくださいね
彩谷千映理:ふしぎ~
夏目靖章:ロマンティック~
彩谷千映理:仲良くしましょーね
夏目靖章:ミステリアスコンビ!
彩谷千映理:ミステリアスだぜ~~!

GM:ではラストPC4!鷹村さんお願いします!
鷹村さつきhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYgMypegw
鷹村さつき:鷹村さつき!UGNイリーガルをしています!
鷹村さつき:家族の仇を追ってあちこちを旅していましたが、最近この街でなら手がかりが見つかるかも、と聞いて現在はN市で活動中です!
GM:さつきサン……!
鷹村さつき:能力はハヌマーン/エンジェルハイロウ。
鷹村さつき:狂騒の旋律で暴走と引き換えに全員の攻撃力を強化したり、吠え猛る爪で装甲無視の剣戟を放ったりします。
鷹村さつき:以上!よろしくお願いします!
GM:ヨシ!ではハンドアウトはこちら!


シナリオロイス:“ダウンプア”
ワークス:UGN関係者
君はN市内において、突如としてオーヴァードの急襲を受ける。
それはこれまで付近では未確認だったFHエージェント、“ダウンプア”。手段を選ばず貪欲に力を求める、危険極まりないオーヴァードだ。


GM:OPから切った張ったしてもらお~~
鷹村さつき:了解!やってやるぜ~~~!
GM:ではこの4名でやっていきます!皆さんよろしくお願いします!
鷹村さつき:よろしくおねがいしますー!
彩谷千映理:よろしくおねがいします!!
楠一重:いえあー!おねがいします!
夏目靖章:よろしくお願いします!

【OP01 楠一重】

GM:ではまずは楠さんのOP!
GM:街中でいきなり昔の知り合いに会っちゃってどうしよ~的なシーンなんですが
楠一重:ワオワオ
GM:ロケーションに希望などございますか?
楠一重:そうですね
楠一重:折角だし第三地区の話にしていいですか?
GM:よござんすよ!決まってない!
楠一重:やったー!じゃあこう出勤中の駅前広場とかで
楠一重:ベンチに座ってるのをバッタリ見かけて声をかけるとか
楠一重:どうでしょう!
GM:OK!それでいきましょう~ 
GM:登場どうぞ!
楠一重:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+5[5] → 38


GM:---
GM:第三地区 駅前広場
GM:---

GM:人の行きかう朝方の駅前広場を、君――楠一重はひとり歩いていた。
GM:UGNによる呼び出しを受け、支部へと向かう途中だ。
楠一重:「くそっ……いちいち急なのよ」
楠一重:コンビニで買ったサラダチキンをかじりつつ早足で人込みを歩いていく。
楠一重:どんなに急な呼び出しでも出勤時間はキチンと守るぞ!
GM:ピークは過ぎたと言え、未だ過ぎ去らない夏の名残に、人々も浮かない顔をしている。
GM:そんな人ごみの中に、君は不意に見知った顔を見かける。
GM:ベンチに座る一人の少女。
楠一重:「……?」
楠一重:顔を向け、立ち止まる。
GM:それが誰であるか、すぐには分からないかもしれない。だが確かに覚えのある顔だ。
日永萌:「…………」
日永萌:疲れた、というよりやつれた様子の少女が、ベンチで独り、項垂れている。
楠一重:「えっ……と……」
楠一重:記憶を探る。確かに知っている顔だ。
GM:では君はなんとか思い出すことができる。
楠一重:「!」
GM:その少女は、君がかつて身を置いていた養護施設、『ゆりかごの家』の入居者だったはずだ。
GM:施設が壊滅して以来、もう数年も会っていなかったが、確かに面影が残っている。
楠一重:「萌……ちゃん……?」
楠一重:呟き、近づいていく。ベンチの前に立つ。
日永萌:「……?」
日永萌:不意に名を呼ばれ、顔を上げる。
日永萌:やはり、君の知っている顔だ。だが、向こうはきょとんとしている。
楠一重:「……何してるのよ。こんな所で」
日永萌:「えーと……?」
日永萌:「……すいません、どなた、でしょうか……?」
楠一重:「そりゃあそうよね。覚えてるはずないか」
楠一重:一瞬、踵を返そうとして
楠一重:「……」
楠一重:やっぱり隣に座る。少し距離を開けて。
日永萌:「えっ……えっ……?」オロオロして。
楠一重:「楠よ」
日永萌:「くすのき……」
日永萌:「くす……のき……」
楠一重:「楠一重。ゆりかごの家の。どうせ覚えちゃいないでしょうけど」
日永萌:「……楠」
日永萌:「……一重ちゃん!?」
日永萌:弾かれたように立ち上がる。
日永萌:「うそぉ……!? 一重ちゃん……!?」
日永萌:「ほ……ホントに……?」
楠一重:「何よ、記憶してたんじゃない。思い出すのが遅い」
楠一重:言いつつも、どこか嬉しそうに見上げる
日永萌:「違うよ~! 忘れてたんじゃなくて……」
日永萌:じろじろと君を見て、
日永萌:「……イメチェン?した?よね」
楠一重:「イメチェンって……別にそんなつもりもないけど」
日永萌:「うそだ~! 昔はもっとぽやぽやしてたよ~!」
日永萌:ぽやぽや、というジェスチャーをつくる。
楠一重:「うるっさい!してないから!ぽやぽやとか!」
楠一重:「……昔のままで、いられるわけないでしょ」
楠一重:「ああいうことがあったんだから」
楠一重:ゆりかごの家、かつて自分たちが暮らしていた施設は
楠一重:一人のチルドレン候補の暴走で多大な死傷者を出し、閉鎖された。
楠一重:目の前のこの子と私は、いわばその『生き残り』だ。
日永萌:「……そう、だねー……」目を伏せる。かつての君を知っているということは、当然、その無二の友人――暴走したチルドレン、柿原ひかりのことも知っている。
日永萌:「あれから、みんな散り散りになっちゃったもんねー……」
楠一重:「……」
日永萌:「……一重ちゃんは、いま何してるの?」
日永萌:「ダイエット?」サラダチキンを見て
楠一重:「ちっがう!……UGNにいるの」
楠一重:「ここの地区管轄よ。一応ね」
日永萌:「そっか……ずっとこの街にいたんだね~」
楠一重:「アンタの方こそ、今までどうしてたのよ」
楠一重:「別に、その、今更聞くようなことでもないけど……」
日永萌:「私はしばらく離れてたんだー。えと……UGNのね、すっごい遠い支部。東北のちっちゃいとこ」
楠一重:「東北ぅ?」
日永萌:「寒かったよ~」ふにゃりと笑う。
楠一重:「ハッ、なんていうか、アンタらしいわね」
日永萌:「えへへ……ありがと~」
楠一重:「別に褒めてない。なんかトロそうだって言ってんのよ。東北もアンタも」
楠一重:ヘイトスピーチ。
日永萌:「あ! 偏見だよー一重ちゃん! 東北の人に謝って!」
楠一重:「謝んないわよ。だって行ったこともないし」
日永萌:「トロそうなんて……昔一重ちゃんがおねしょした時隠すの」
日永萌:「手伝ってあげたの、私だよ!」
楠一重:「っ!?」
日永萌:「野菜が嫌いで残されてたのこっそり食べたげたのも私だもん!」
楠一重:「いっ、いちいちどんだけ前の事覚えてんのよ!!」
楠一重:顔を赤くしてぐいぐい耳を引っ張る
楠一重:「その記憶、消しなさい!!」
日永萌:「消さないよ~!」
楠一重:「消せ!」
楠一重:「ていうか消してやるわ!記憶処理班に手をまわしてやるんだから!」
日永萌:「あははー。一重ちゃん、思ってたよりずっと元気そうだね~」
楠一重:「……」
楠一重:ぴたっと引っ張るのを止めて
楠一重:「まあね。一応。それなりにやってる」
楠一重:「アンタの方は、その……元気なさそうじゃない」
日永萌:「んー……実はね、そうなんだー」
楠一重:「どうか、したの?」
日永萌:「久しぶりに戻ってきたら、ここ変わりすぎだよ~。街も人も……全然わかんなくて!」
日永萌:「探し物に来たんだけど、全然見つかりそうにないんだー……」
楠一重:「探し物?」
楠一重:「言ってみなさいよ。地区管轄だって言ったでしょ」
楠一重:「こっちで手伝えるかも」
日永萌:「あ、そっか!」
日永萌:「じゃあね、えーと……」
日永萌:ごそごそと鞄を探り、
日永萌:「……この人。見たことない?」一枚の写真を取り出す。
日永萌:やや古びてよれた写真だ。一人の黒髪の少年が写っている、が、君には見覚えが無い。
楠一重:「……知らないわ」
楠一重:「こいつがなんなの?」
日永萌:「ううん、何でもないよー。気にしないで!」
楠一重:「はぁ?はぐらかしてんじゃないわよ。まさか、そういう相手?」
楠一重:「萌のくせに、色気づいてるわけ?」
日永萌:「……違うよ」打って変わって、冷たい口調で。
日永萌:「違う。そういうんじゃないよ」
楠一重:「……?」
楠一重:急な表情の変化に面食らって。
日永萌:誤魔化すようにパッと表情を変え、「……あ、探し物、もう一個あるんだけど……」
日永萌:「一重ちゃん、この辺で……冬、って……見なかった?」
日永萌:不意によくわからないことを言う。
楠一重:「冬?」
楠一重:「質問の意味が分かんないんだけど」
楠一重:「今9月の頭でしょ」
日永萌:「んー……冬、みたいな景色、っていうか」
日永萌:「雪が降って……みんな静かになって……誰も動かなくなる」
日永萌:「そういうの、この辺で見なかった~?」
GM:君には覚えのない話だ。
楠一重:「スキー場でも探してるわけ?」
楠一重:「そんな場所、街中にあるわけないでしょ」
日永萌:「あ、無かったならいんだ~。ごめんね。それなら大丈夫!」掌を振る。
楠一重:「……とにかく」
楠一重:「こっちの男は、支部でもいくらか調べとくわ」
日永萌:「ありがと~! でも、無理しないでいいからね~」
日永萌:「私ももうちょっと探してみるよー」
楠一重:「その代わり!!」
楠一重:ビシッと顔を指さす
日永萌:「?」
楠一重:「……例の件、誰にも言うんじゃないわよ」
日永萌:「例の件?」首を傾げる。
楠一重:頬を赤くしつつ、ジト目で
楠一重:「おね……しょ……とか」
楠一重:「そういう事を!」
日永萌:「あははは! 一重ちゃん、気にしてるんだ~。かわいい~」
楠一重:「やかましいッ!!」
楠一重:「この地区の知り合いに漏れてたりしたら、アンタを抹殺してやるからね!マジで!!」
楠一重:「肝に銘じて!おきなさい!いいわね!」
日永萌:「あはははは! こわーい! 抹殺されちゃうよ~」
楠一重:「……ふん」
楠一重:「それで?止まるところとかあるの?」
楠一重:「一応、こっちで使ってる下宿があるけど」
日永萌:「大丈夫。何とかなるよ~」
日永萌:「私、もう17だよ~?」
日永萌:「一重ちゃんよりしっかりしてるもんね~」
楠一重:「ち……ひと言多いのよ」
楠一重:「私だって……しっかりしてるし……」
日永萌:「ホントかなぁ……」
楠一重:「はぁ!?何よその疑わしい視線!」
日永萌:「夜中トイレ付いてきてって毎回頼んでた一重ちゃんが……?」
楠一重:「あれは……だって!」
楠一重:「ろっ、廊下が暗いのよ……しょうがないじゃない」
日永萌:「みんなは一人で行ってたけどねー」
楠一重:「うるさいうるさい!バカバカバカ!」
楠一重:ほほをつねってぐいぐい引っ張る。
日永萌:「いひゃいよ~」
日永萌:「大丈夫だよ。内緒にしてるから~」
日永萌:「誰にも言わないよぉ」
楠一重:「ほんっとに!」
楠一重:「喋ったら!死なすからね!引きちぎるから!!」
楠一重:指を離して。
楠一重:「時間もないのよ。そろそろ行くわ。」
日永萌:「あ、それじゃあさー」
楠一重:「何よ」
日永萌:「内緒にしとく代わりにさ、最後にひとつ……訊いてもいい?」
楠一重:「注文の多い奴ね……いいわ」
楠一重:「言ってみなさい。何?」
日永萌:「……一重ちゃんはさ……」
日永萌:じっと見つめて、
日永萌:「……復讐、って……どう思う?」
楠一重:「!」
楠一重:突然の思わぬ言葉に立ち止まり、振り返る
楠一重:「……」
日永萌:「どうしても許せない相手がいて、自分の何もかもを犠牲にしても、倒さなくちゃいけないって」
日永萌:「そういう気持ち……そんな復讐ってさ」
日永萌:「止められるものなのかな」
楠一重:「……止められるような気持ちなら」
楠一重:「きっと、止めた方がいいわ」
楠一重:「そんな道、歩いていくうちにボロボロになるし」
楠一重:「持ってた物なんて、手元に何も残らなくなる」
日永萌:「……そうだね」
楠一重:「それでも……やっぱり、止められないと感じるなら。やるしかない」
楠一重:「やり遂げるなら、きっと、そこまでに失った全てにも価値が戻ってくる」
日永萌:「…………」
楠一重:「結末を見届けられるかどうかは、0か1かの賭け」
楠一重:「中間はない。私にわかるのはそれだけよ」
日永萌:「……本当に?」
日永萌:「本当に……そうなの?」
日永萌:「復讐をやり遂げたら……」
日永萌:「失くしたものの価値は、戻ってくるの?」
楠一重:「……そう信じるなら」
楠一重:「前を向くつもりがあるなら、必ずよ」
楠一重:「私はそう思ってる」
日永萌:「……そ、っか」少し俯き、
日永萌:「……ありがと~。会えて良かったよー、一重ちゃん」
日永萌:「呼び留めてごめんね?」
楠一重:「いいわよ……別に」
楠一重:「その……」
楠一重:背中を向けて
楠一重:「また、もう一度」
楠一重:「友達になってくれる……?」
楠一重:「……萌ちゃん」
日永萌:「……?」不思議そうな顔で。
日永萌:「やめてたのー? 友達」
楠一重:「……」
楠一重:答えず、立ち止まっている。
日永萌:「私は友達のつもりだったのに……」
日永萌:「うう……ひどいよ一重ちゃん……!」わざとらしく。
楠一重:「なっ、何よ……別にそういうつもりじゃ!」
楠一重:振り返ってしまう。
楠一重:「泣いてないじゃない!くそ!」
日永萌:「あははは! 一重ちゃん、中身はぜんぜん変わってない!」
楠一重:「うるっさい……余計なお世話……!」
日永萌:「友達だよ。ゆりかごの家はもう無いけど、今も昔も」
楠一重:「……そう……」
楠一重:「柿原ひかりは、死んだわ」
日永萌:「…………」少し、目を見開いて。
日永萌:「……そうなんだね」半ば、予想はしていたように。
楠一重:「最後に、それだけ」
日永萌:「……一重ちゃん」
楠一重:「ん?」
日永萌:「……また会おうね」
楠一重:「当り前じゃない、そんなの」
日永萌:「うん」小さく笑みをこぼす。
日永萌:「それじゃ、……またね?」片手を上げて。
楠一重:「道に迷ったりしたら、支部まで来なさい。あとこれ私の携帯番号」
楠一重:「いい?忘れるんじゃないわよ」
日永萌:「だいじょぶだよ~」
楠一重:「……じゃあね」
日永萌:「じゃあね~」
日永萌:手を振る。
楠一重:「……」
楠一重:少し歩いて、振り返って
楠一重:また歩き出し、雑踏に消えていく。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得が可能です。
楠一重:日永さんに!ロイス!!!!
楠一重:友情〇/猜疑心で
楠一重:以上!!
GM:OK!

【OP02 夏目靖章 彩谷千映理】

GM:では次は夏目さんと彩谷さんが降雪現象の調査に向かうシーンです
GM:登場どうぞ~
彩谷千映理:はーい
夏目靖章:はい!
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+3(1d10->3)した(浸蝕:0->3)
彩谷千映理:38でした
夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+2(1D10->2)(浸蝕:40->42)した

GM:---
GM:第三地区 繁華街
GM:---

GM:ここ数日、N市内では不可解な現象が繰り返し起こっていた。
GM:残暑の残る9月にも関わらず、突然一帯に雪が降り積もったという報告が、多数。
GM:また、その雪は尋常の雪ではなく、人に害を及ぼすものだという。
GM:未明に新たな降雪地帯が確認されたという報告を受け、
GM:君達――夏目靖章と彩谷千映理は、現場を訪れた。
GM:何の変哲もない繁華街。
GM:だが辺り一帯は厳重な人払いと立ち入り禁止措置がなされていた。
GM:今、君達の目の前には黄色い立ち入り禁止テープが何重にも張り巡らされている。
夏目靖章:「うん、改めて目の辺りにすると、これは中々……」
夏目靖章:漆黒のスリーピーススーツをかっちり着込んだ長身の男、残暑の厳しいこの時期には本来暑苦しいはずだが、今この場の景色にはむしろ馴染んで見えるかも知れない
彩谷千映理:「やー、困るよね。体感と見かけがチグハグっていうのはさー」
彩谷千映理:対して、銀髪にピアスの少女は気候に合わせた薄着である。どう見ても雪の日の格好ではない。
GM:封鎖された現場には、雪が降り積もっている。暑さでほとんどが溶けつつあるが、真っ白な雪が、ビルや車を染め上げている。
夏目靖章:「いやしかし、これはこれでロマンチックな光景じゃないかな千映理くん。プライベートで遭遇したかったところだ」馴れ馴れしく名前で読んでくる
彩谷千映理:「なぁに、夏目さん。そういうこと組む相手組む相手に言ってるんでしょ?」いたずらっぽく笑って返す。
彩谷千映理:「ま、奢ってくれるなら考えなくもないですけどねー」
夏目靖章:「さて、どうだったかな。素敵なレディと仕事できる機会は貴重だから、舞い上がってはいるかも知れないけどね」
彩谷千映理:「はいはい、どんどん舞い上がっちゃってくださいな。……と」
彩谷千映理:屈み込んで雪を観察しつつ。
少女:「おっ! ヘイヘイ! UGNの人~?」不意に、場違いに明るい声。
少女:ピアスとタトゥーで装飾した、小柄な少女だ。雪を踏みしめ、君達のもとへ歩いてくる。
夏目靖章:「おや、どうしましたお嬢さん?」
夏目靖章:明らかに場違いだが普通に対応する
少女:「そこのおっさんとおねーさん! エージェントだよな? 来るって聞いてたヤツ!」
夏目靖章:「(おっさん……!)」
彩谷千映理:「そーだよ、連絡行ってると思うけど……。そっちはどちらのどなたさん?」
少女:「あたし? あたしはここ任された第二支部の……」
少女:「コードネームは……」
少女:呆けたように虚空を見つめる。
夏目靖章:「……?どうかしたのかい?」
少女:「……忘れちったー! あはははは!」
チコ:「みんなチコって呼んでるからそう呼んでいーよ!」
チコ:明らかに現場を任せるには値しない人材だ。UGNの人手不足の深刻さが伺える。
彩谷千映理:「ははは、そんじゃあチコちゃんで。私は第十一支部の"ヴァイオレット・アイリス"。今んとこね」
彩谷千映理:「好きに呼んでくれていーよ」とチコちゃんに笑顔で言った後、夏目さんの耳元に口を寄せる
夏目靖章:「お兄さんは"フリージア"だ。よろしくねチコちゃん」
チコ:「フリージアのおっさんに……バイオハザードのおねーさん! カンペキに分かった! よろしくよろしく!」
彩谷千映理:「あれー、ゾンビサバイバルにされちったや」
夏目靖章:「(大丈夫かなこの子……)」能力の代償に記憶が曖昧なタイプだろうか……気配りの男は口には出さない
彩谷千映理:「(仕切りとかまとめとか、夏目さんにかかってそうだね、これ)」
夏目靖章:「うっ……そういう仕草はずるいぞ」ウインクに
彩谷千映理:なんとかしてねと言わんばかりにウインクする。
夏目靖章:「(勘弁してくれ、転属してようやくそういうのからは開放されたと思っていたのに……)」
彩谷千映理:「で、チコちゃん。とりあえず現状ってどうなってるんだっけ?」
チコ:「うん! 説明しといてって言われてる!」
チコ:「えーと……このゲンバで、最初から数えて雪が降った場所は7箇所目!」
チコ:「雪はパッと見ふつーの雪に見えるんだけど……溶けてるし」
チコ:「ちょっと腕突っ込んでみ?」
夏目靖章:「ふむ」しゃがんで雪の塊に腕を突っ込む
彩谷千映理:それを見てる。
GM:腕を突っ込むと、夏目さんの全身を脱力感が襲う。
GM:眩暈にも似た、意識の混濁も同時に感じられる。
夏目靖章:「!?」
夏目靖章:とっさに腕を引いて雪から離れる
夏目靖章:「……これは一体」
チコ:「なんかこう……グッタリするっしょ?」
チコ:「この雪はそういうヤバいやつらしいぜ!」
チコ:「オーヴァードだからまだ平気だけど、フツーのヤツが触るとすぐにフラフラしちまうらしくて」
彩谷千映理:「立入禁止区域になるには充分ってワケねぇ、なるほど」
チコ:「えーと……このゲンバでは……」
チコ:「7人だったかな? 病院に運ばれたって」
夏目靖章:「7人か……その後の容態は?」
チコ:「んー、ついさっきだからまだ聞いてない! でも他のとこでもそういうのは見つかってて」
チコ:「みんなぼんやりしたり、起きてるんだか起きてないんだか……みたいな?」
チコ:「そんな感じだった! 見てきたけど」
夏目靖章:「そうか……」
彩谷千映理:「ふーん、それは」溶けかけの雪を眺める。
彩谷千映理:「だいぶマズいね」
チコ:「マズいらしいぜ!」
チコ:「だんだん広さ……デカさ……あ、キボ? も大きくなってるらしいってさ」
夏目靖章:「仮にサラマンダー能力によるものなら、触れた者の体温を奪って放心状態にできるかも知れないが」
夏目靖章:「それだと俺がもう少し抵抗できたはずだ。何か別の要因があるのか……?」
彩谷千映理:「見かけだけで判断するには、早すぎるかもね。一番めんどくさいのは、誰の意思も介在してないってパターンだけど……」
彩谷千映理:「……ま、それは調べればわかるかなー」
夏目靖章:「そうだな、どちらにせよ長引かせるとマズそうだ」
彩谷千映理:「だね。絆の力で迅速な解決をってねー」軽い調子で言う。
夏目靖章:「そうそう、事件解決を通じて絆が深まったりね」調子を合わせて返す
チコ:「なんかわかんねーけどやる気じゃん!がんばれよ!」
彩谷千映理:「そっちも気ぃつけてねー」チコちゃんにひらひら手を振りつつ。
チコ:「おー! さっさと帰りたいから早く解決してくれな!」手を振り返す。
夏目靖章:「チコちゃんとはここでお別れか、残念だ……」名残惜しそうに手をふる
夏目靖章:「仕方ない、本腰を入れるとしようか。遺産の線はこちらで専門家に当たってみよう」
彩谷千映理:「情報収集だけで済んでくれれば一番ラクだけど……」
彩谷千映理:ポケットに手を突っ込み、黒いメダルを握りしめる。
彩谷千映理:「ま、とりあえずやっていきますかねー」
夏目靖章:「もしもの時は俺の後ろにいれば安心さ。情報収集に関しては頼りにしてるよ。よろしく、"ヴァイオレット・アイリス"」
彩谷千映理:「当然、どっちにしたってそのつもりですよ"フリージア"。……よろしくね」
夏目靖章:「(怪しげな表情も魅力的だが、素直な千映理くんもいいな……!)」口には出さず、現場を去る
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得が可能です。
彩谷千映理:夏目さんに信頼○/隔意でとります
夏目靖章:同行者 彩谷千映理 信頼◯/警戒 でとります!
彩谷千映理:警戒されてる~

【OP03 鷹村さつき】

GM:では次は鷹村さんのOP!
GM:街中で襲われてヤベ~~って感じのシーンですが
GM:ロケーションの希望などございますか
鷹村さつき:そうですね。では異常気象の話を聞きつけて第三区にフラーッとやってきたところを敵に襲われた感じで行きましょうか
GM:OKです、そういう感じで!
GM:では登場どうぞ!
鷹村さつき:1D10+30
DoubleCross : (1D10+30) → 1[1]+30 → 31

鷹村さつき:やっすい!

GM:---
GM:第三地区 ビル街 裏道
GM:---

GM:連続する謎の降雪現象は、一般には秘匿されていたが、UGN関係者の間ではちょっとした話題になっていた。
GM:雪が降った場所は様々だが、現状では主に第二・三地区周辺。
GM:君はその不思議な噂を耳にして、この日、第三地区を訪れていた。
GM:今歩いているのは、人気もまばらなビル街の裏通り。吹き抜けるビル風が残暑に心地よい。
GM:何の変哲もない9月の陽気。当然ながら、雪など降りそうにない。
鷹村さつき:涼やかな風を受けて、一息ついている。
鷹村さつき:「真夏の雪、か。このうっとうしいくらいの蒸し暑さからは想像もできねえが」
鷹村さつき:「確かに、この地区は他所に比べて吹く風が冷たい時があるというか、涼やかに感じる時がある。あながちガセでもなかったってとこか?」
GM:街を行く人々にも何ら変わったところはない。いたって平穏そのもの――
GM:かに、思えた、その時。
GM:ズ ズ ズ
GM:突如として、空気が変わった。
GM:周囲の人々が次々と倒れていく。
GM:≪ワーディング≫だ。
鷹村さつき:「!」
鷹村さつき:提げていた“夜鷲”の柄に手を掛ける。
“ダウンプア”:「倒れねェーよなぁ……」
“ダウンプア”:道の向こう、一人の男が立っている。
“ダウンプア”:ぼさぼさの白髪。異様なのは、両目を塞ぐグルグル巻きの包帯。
“ダウンプア”:「やっぱ、オーヴァードってわけだよなァ……お前」
“ダウンプア”:「見りゃ一発で分かるぜ……見りゃ分かんならワーディングすんなって? 確かになァ……」
鷹村さつき:「そういうお前は、この<ワーディング>の元凶ってわけか」
“ダウンプア”:「UGNか? FHか? どっちでもいいか。どっちでもいいよなァ~……」
“ダウンプア”:「戦ろうぜ」
“ダウンプア”:「イケる口だよなァ……お前」
鷹村さつき:「随分と人の話を聞かねえ野郎だな」
鷹村さつき:「叩き斬られたいって言うんならいいだろう。相手になってやる」
“ダウンプア”:「そうくるよなァ? そうこなくっちゃ……」
“ダウンプア”:口の端を歪め、
“ダウンプア”:「なァッ!!」
“ダウンプア”:突如として凄まじい暴風が巻き起こり、君を襲う!
鷹村さつき:「ッ!」暴風、自身と同じハヌマーンシンドロームか?だが。
鷹村さつき:「甘い!」流星じみて刃が迸り、自身に襲いかかる風を断ち切る。
鷹村さつき:そのまま肉薄し、白刃は“ダウンプア”の頭を両断せんと加速!
“ダウンプア”:「はァーん……」声が上方から聞こえる。
鷹村さつき:「……何!?」
“ダウンプア”:一瞬で自らの身体を突風で吹き上げ、そのまま滞空している。
鷹村さつき:刃が空を切る。頭上を見上げて。
鷹村さつき:「野郎。自分自身を風に乗せて空も飛べるのか!器用な使い方しやがる」
“ダウンプア”:「高所の有利ってのはよく言うがなァ……アレはマジな話だよなァ。大マジだ」
“ダウンプア”:「このままここから一方的に攻撃してもいいけどなァ……どうするべきだ? そうすべきか?」
“ダウンプア”:「どうにか出来んのか? その刀で……見せてほしいけどなァ……」
“ダウンプア”:吹き荒ぶ風に、外套が翼めいてはためく。
“ダウンプア”:「どうなんだよ?なァッ!!」再び暴風が放たれる。凄まじい圧力の籠められた、衝撃波に近い攻撃。
鷹村さつき:(こいつ、この高低差を利用してさっきの暴風を連発するつもりか?)
鷹村さつき:(空気と地面でオレを挟み込んで、すり潰すまでエフェクトを連射する腹積もりか!)
鷹村さつき:「持久戦に持ち込むだけこっちが不利か!それなら……」
鷹村さつき:放たれた衝撃波に対して、刃を半ばまで突き立てる。両断はしない。
鷹村さつき:衝撃を完全相殺するのではなく、ほんの少し、わずかな致命打を。
鷹村さつき:風の流れに干渉し、叩きつけられる先を逸らす。
“ダウンプア”:「! 器用な真似するよなァ……!」
鷹村さつき:「ぐおおッ!」地面に叩きつけられ、バウンドしながらも不利な空間からの脱出を図る。
鷹村さつき:この狭い路地裏でこいつと真っ向からやり合うのは危険だ。
“ダウンプア”:「おおっとォ……」風で身体を運び、滑空するようにして後を追う。
鷹村さつき:「“アルジェント・セプト”」
鷹村さつき:追ってきた“ダウンプア”に対して、刃を構えて。
“ダウンプア”:「……あん?」
鷹村さつき:「オレのコードネームだ。お前もひとつ名乗りな」
“ダウンプア”:「お前……UGNだな」
鷹村さつき:「いかにも、イリーガルだ」
“ダウンプア”:「今からぶっ殺す相手に名乗る意味なんてねえんだけどなァ……」
“ダウンプア”:頭を掻いて。「……まあいいか」
“ダウンプア”:「“ダウンプア”」
“ダウンプア”:「覚えなくてもいいぜ。そろそろ死ぬんだからな」
鷹村さつき:「オレに挑んでくるやつは皆同じような口を叩くぜ」
“ダウンプア”:舌打ちをする。「あー……」
“ダウンプア”:「ラチが開かないか? 初見殺しされる前にさっさと殺したほうがいいんじゃねえか? そうだよなァ……」
鷹村さつき:「やってみろ。そこで呑気にフワフワ浮いてるだけで、やれると思ってるんならな」
“ダウンプア”:左目の包帯を解く。現れた瞳は、明らかに異様。
“ダウンプア”:光を吸い込むような、漆黒。
“ダウンプア”:「ああ。やってみる」
“ダウンプア”:“ダウンプア”の全身から再び突風が放たれる――だがその行く先は君ではない。
“ダウンプア”:周囲のビルの窓が、空気の圧力によって次々に砕け散っていく。
“ダウンプア”:砕け散った大量の破片は無数の刃と化し、風に巻き上げられ、夏の陽光にぎらぎらと不吉に煌めく。
鷹村さつき:「これは……この風は!」
“ダウンプア”:「これなら」
“ダウンプア”:大量のガラス片を巻き込んだ暴風が、君に迫る!
“ダウンプア”:「どうだ?」
鷹村さつき:「狙いはオレじゃねえ!ガラスの欠片をクラスター爆弾のように!ま……まずい!」
鷹村さつき:「うおおおおおおッ!」
鷹村さつき:白銀の刃が嵐のように撥ね、襲い来る大量のガラス片を弾き飛ばす!
鷹村さつき:しかし、無数の小型ミサイルのように放たれたガラス片の数は尋常ではない。
“ダウンプア”:「いつまで持つ!その足掻き!1秒か!2秒か!3秒か!」
“ダウンプア”:「終わりだよなァーッ!? ええ!? “アルジェント・セプト”ッ!!」
鷹村さつき:刃の防御を掻い潜り、肩や足に着弾した刃が深々と肉を刺し貫く。が……
鷹村さつき:「ああ。終わりだぜ」
鷹村さつき:「テメエのその減らず口がな!」
“ダウンプア”:「な――」
鷹村さつき:“ダウンプア”は腹部に違和感を覚える。自身が放ったガラスの刃が、深々と突き刺さっている。
“ダウンプア”:「何……ッ……!?」
“ダウンプア”:激しく喀血する。
鷹村さつき:刃による防御で襲い来るガラス片を弾き返して、反撃してみせたのだ!
鷹村さつき:「打ちっぱなしのゴルフボールみたいに好き放題撃ちまくりやがって」
鷹村さつき:「おかげで弾き返す角度の練習台にはちょうどよかったが……しかし」
鷹村さつき:「ちょいとばかし狙いがそれたな。頭に叩き込んでやるつもりだったが」
“ダウンプア”:集中が保てなくなり、地面へと落下する。
“ダウンプア”:「ぐ……ゴホッ……お前……」
鷹村さつき:「終わりだ、“ダウンプア”。動くなよ、オーヴァードとはいえ相当のダメージだ。このままUGNまで連れてって……」
“ダウンプア”:「思ったよりやる……楽しくなってきたなァ……そうだよなァ……?」
“ダウンプア”:よろよろと立ち上がり、
“ダウンプア”:「続きやろうぜ……今度はもっと……」
“ダウンプア”:再び風を起こそうとして、
“ダウンプア”:「……がっ……!?」
“ダウンプア”:突如として、仰け反る。
“ダウンプア”:「ぐっ……おああああああッ……!!」
“ダウンプア”:顔の右半分を抑え、激痛にのたうち回る。
鷹村さつき:「どうやら限界みたいだな。オレのことを知ってて襲ったわけじゃない辺り、“刺青の男”の部下って訳でもなさそうだ」
“ダウンプア”:「クソッ……!! こんな時に……!!」
“ダウンプア”:包帯の下から、真っ赤な血が滲んでいる。
鷹村さつき:「ほら、大人しくしろ。そうすりゃ命までは───ん?」
鷹村さつき:そこで、異様な様子に警戒しつつ立ち止まる。
“ダウンプア”:「黙、れッ!!」
“ダウンプア”:腕を振るう。同時に、先ほどまでよりさらに凄まじい風が巻き起こり、付近の街路樹を根こそぎにする。
“ダウンプア”:「ふっ……! ふぅっ……!!」
“ダウンプア”:「……勝負は……預ける、“アルジェント・セプト”……」
“ダウンプア”:不本意の滲む声色。
“ダウンプア”:「次は…………」
“ダウンプア”:「最後までやろうぜ…………」
“ダウンプア”:そう言い残し、“ダウンプア”は一瞬で上空まで飛翔し、見えなくなる。
鷹村さつき:「逃がすか、このやろ……ぐっ!」先の攻撃で負った手傷により、動きを止めるべく放った一撃は石畳を切り裂くに留まる。
鷹村さつき:「くそ……逃がしたか」
GM:あとに残されたのは、無惨に破壊された街並みと、君だけ。
鷹村さつき:「今のやつと異常気象とやらにどういう関係があるのかはわからねえが、しかし」
鷹村さつき:「早いところ見つけてどうにかしたほうが良さそうなのは確かだな。それだけは確実だ」
鷹村さつき:ちょうど<ワーディング>が解除され、救急隊(に偽装したUGNの連中)がやってくるのを確認して。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス取得が可能です。
鷹村さつき:敵/“ダウンプア” P興味/N脅威○
GM:OK!
GM:---

【MP01 合流】

GM:では合流シーンとなります。全員登場!
夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+2(1D10->2)(浸蝕:42->44)した
鷹村さつき:31+1d10
DoubleCross : (31+1D10) → 31+3[3] → 34

楠一重:1d10+38
DoubleCross : (1D10+38) → 10[10]+38 → 48

彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+6(1d10->6)した(浸蝕:38->44)

GM:---
GM:N市 UGN第三支部
GM:---

GM:連続する降雪現象の調査の為、あるいは遭遇したFHエージェントの報告のため、君達はここ第三支部に集まってきた。
GM:そのロビーにて、楠一重は思ってもみなかった相手――鷹村さつきと出くわすことになる。
楠一重:「……げ」
鷹村さつき:「ん?」
楠一重:鷹村さんの顔を見つけるなり苦々しい顔になり
楠一重:早足で素通りしようとします
鷹村さつき:「おい、一重?一重じゃねえか!」
楠一重:「シャラップ。人違いよ」
楠一重:並行されながら顔をクリアファイルで隠す。
鷹村さつき:「お前なあ、そのナリで人違いってかなり無理があるぞ!」
鷹村さつき:「もともとそっけない奴だと思ってたが。にしたって随分と連れねえなあ。最近また何かあったのか?彼氏と喧嘩でもした?」
楠一重:「!!」
楠一重:ぶあっと逆立つ髪!
楠一重:「そーいうことを人前で言ってんじゃない!このあほ!サル!!」
楠一重:逆に大声出してしまい、周りからの注目を集める。
GM:一瞬注目が集まるが、声の主が楠さんだと分かると、ああ……という生暖かい目でみな去っていく。
鷹村さつき:「そうそう、この悪態の付きっぷり!やっぱり一重だ!」
楠一重:「……ぐ」
楠一重:「なんでアンタがこんなとこにいんのよ」
鷹村さつき:「異常気象の話を小耳にしてな。オレの追ってる敵に関係があるかもと思ったんだよ」
楠一重:「敵、って」
楠一重:「例の件?あの寄生縄とかの。確か」
鷹村さつき:「ああ。“蜥蜴”に触れられたやつはオーヴァードから見ても妙な連中が多いからな。」
鷹村さつき:「オレの家族を殺したドブ野郎に繋がる手がかりがあればと思ったんだが」
楠一重:「そう……まだ見つかってないのね」
鷹村さつき:「ああ。今回も結果的には空振りだったみたいだが。別口で敵に襲われてな」
楠一重:「別口?」
楠一重:「どういう手合いよ」
鷹村さつき:「“ダウンプア”と名乗っていた。UGNだろうがFHだろうがお構いなしに吹っかけてるらしい」
楠一重:「随分後先考えないやつね。ジャームなの?」
鷹村さつき:「そこがまだなんとも言い難い感じだ。あの闘争への執着心はいかにもジャームだが」」
鷹村さつき:「同時に周到さや撤退の時に見せた判断はオーヴァードのようでもある。非常に不気味なやつだぜ」
楠一重:「ふぅん……支部まで報告に出向いてきた殊勝さには感心するけど」
楠一重:「まさか、例によって自分でケリをつけようだとか考えてないでしょうね」
楠一重:腕を組みじっと睨む
鷹村さつき:「例によって、とは何だよ!」
鷹村さつき:「……と言いたいが。奴はオレとの決着を望んでる風だったし、どの道ぶつかることになるだろうな」
楠一重:「あのね」
楠一重:「犯罪者どもを狩るのは私たちの仕事」
楠一重:「そうやってなんのかんの理由付けて、なんでもかんでも首を突っ込もうとしてんじゃないって言ってんのよ」
楠一重:「そんなんじゃ……いつまでたっても、肝心の一人にたどり着けないわよ」
楠一重:「それとも、その前に野垂れ死んでもいいってわけ?」
鷹村さつき:そりゃそうかも知れんが、と納得しかけるが、「肝心の一人に」のところでムッとした様子になる。
鷹村さつき:「お前それは、オレが負けるとでも言いたいのか?」
楠一重:「そう言ってんのよ。サルだから読解力がないのかしら」
楠一重:「あんな防御を無視した戦いかた、延々と繰り返していけるわけないじゃない」
楠一重:「運がなくなって躓けば終わり。自制するってことをいい加減学習したらどうなの?」
鷹村さつき:「なんだと?この野郎!」
鷹村さつき:ガシッと一重の襟を掴んで睨みつける。
楠一重:「……ほら、そうやって何にでも噛みつく」
楠一重:冷ややかな目で見つめている
楠一重:「当ててあげましょうか。逃避なのよ。」
楠一重:「本命が見つからないからって、目先の敵らしいものを切って自分の憎しみが持続してる事を確認する」
楠一重:「そうやって命を浪費してることに、自覚はあるんでしょ」
鷹村さつき:「お前が余裕を持てるようになったことに関しては、正直言って嬉しいと思ってるぜ。だが」
鷹村さつき:「テメーが自分自身の問題に決着をつけるまでビビってたからって、その物差しでオレを当てはめるのはやめろ!」
楠一重:「はぁ?そっちこそ随分偉そうな口利いてくれるじゃない」
楠一重:「だったら、どういう理由で復讐に無縁の事まで首を突っ込むのか」
楠一重:「答えてみなさいよ。今、ここで」
鷹村さつき:「だから!今回はいきなり向こうから吹っかけて来たんだと言っとるだろうが!」
鷹村さつき:「説得の余地なし!刃を向けてきたのはヤツの方からだぜ!」
楠一重:「ならここで大人しく保護されてなさい。部外者に無用の怪我人を出せばUGNの名誉に傷がつくのよ」
鷹村さつき:「こ……この女ァ~~~~~ッ!自分の問題に決着がつくやいなや当たり前のようにプロフェッショナル面しやがって~~~~~ッ」
楠一重:「最初から私はプロだって言ってるでしょ」
楠一重:「気が済んだら山に帰ればいいわ。アマチュアの出る幕は無いのよ」
鷹村さつき:「誰が山住みだ!ったく……」襟から手を離して。
楠一重:「……」
楠一重:ぱふぱふと襟を直す。
鷹村さつき:「さっきも言ったが、手を引けっていうならもう手遅れだ!ヤツは完全にこのオレをターゲットにしてる」
鷹村さつき:「本来なら、オレひとりでケリを付けるところだが、異常気象のこともあってUGNも出張って来たしよ」
鷹村さつき:「どの道、ジャームだって言うんなら、倒すのはイリーガルの仕事だろ。オレが逃げるわけにはいかねえ」
楠一重:「何が逃げるわけにはいかねえ、よ。話がぐるぐる繰り返してるし。そっちがおとなしく保護されるなら……」
夏目靖章:と、その時、廊下の向こうからツカツカと大きな足跡が聞こえる
夏目靖章:同時に、周囲の気温が一段下がったような奇妙な感覚を二人は感じるでしょう
楠一重:「ああん?」
鷹村さつき:足音の方に剣呑な視線を向ける。
夏目靖章:「ああ、いたいた!廊下で騒いでる二人っていうのは君たちだね」
楠一重:「……しまった」
楠一重:腕時計を見て
楠一重:「完全に遅刻じゃない!こんなアホに構ってたせいで!」
彩谷千映理:「仲良くやってたみたいだねー」音も気配もなく、壁際にもたれかかっている。
夏目靖章:「一触即発と聞いていたけど……その様子だと喧嘩は終わったかんじかな?」
楠一重:「ええ。わざわざ出迎えてもらわなくても結構よ。すぐ事務所に……」
楠一重:「ていうか、何?アンタたち」
楠一重:「……第三の人間じゃないわね」
夏目靖章:「君を待ってたのさ。楠一重くん」
夏目靖章:「申し遅れたね、俺は"フリージア"夏目靖章。遺産管理局の者だ」
彩谷千映理:「で、私は"ヴァイオレット・アイリス"。よろしくね一重ちゃん」
夏目靖章:「俺たちは君の今回の……パートナー、と言ったところかな」
彩谷千映理:「そーそー。異常気象の調査にやってまいりましたーって感じで」
楠一重:「……合同編成任務(シャッフル)ってことね」
楠一重:「分かった。さっさと仕事の話に取り掛かれるなら結構よ」
夏目靖章:「お、流石はチルドレン。切り替えが早いね。助かるよ」
鷹村さつき:「おお!あんたらが異常気象を追ってるってUGNの!」
楠一重:「だから、いちいち食いつくな!!」
楠一重:ぐいっと鷹村さんの襟を掴んで引き戻す
鷹村さつき:「ぐえっ!」襟を掴まれて呻き声を上げながら引き戻される。
彩谷千映理:「そっちのイリーガルの子はー?協力者?」
楠一重:「こいつはそっちの件とは関係ない。ジャームの目撃証言だかの報告でここにいるだけ」
楠一重:「無闇な首突っ込みたがりで、いちいち付き合ってると面倒だから取り合わないこと」
鷹村さつき:「お前なあ!仮にも善意の協力者に対して、その紹介の仕方はねーだろうが!」
夏目靖章:「ああ、連絡は受けているよ。ちょうど話を聞きたかったんだ」
楠一重:「はぁ?」
彩谷千映理:「時期が時期だしねー。情報はとりあえずかき集めときたいってわけ」
夏目靖章:「同時期に起こった事件は、一見無関係そうでも裏でつながっている可能性も高い。R事件にセオリーなんてものはないからね」
鷹村さつき:「ほれ見ろ!やっぱり甚だ無関係な案件でもなかったってとこじゃねえか」
楠一重:「現場判断なら従うけど……勝ち誇った顔すんな!」
楠一重:「無関係かどうかをこれから調べるって言ってんのよ!」
夏目靖章:「まあまあ二人共落ち着いて。クールダウンが必要かい?」
楠一重:「ああ、もう……いらないからとにかく案件を説明して。場所は取ってあるんでしょ」

GM:---
GM:第三支部 会議室
GM:---

GM:かくして君達はそれぞれの情報や状況を共有した。今後の方針について話し合う必要があるだろう。
GM:目下の目標は降雪現象、そして、“ダウンプア”。
夏目靖章:「と、お互いの情報共有としてはこんなところかな」
彩谷千映理:「”ダウンプア”……ねぇ」互いに聞いた情報を吟味している。
楠一重:「積雪……冬……」
楠一重:夏目たちから事件の説明を受けて以来、考え込んでいる。
夏目靖章:「何か思い当たるところがあるかな?一重くん」
楠一重:「ええ……一つだけ」
夏目靖章:「ほう、ぜひ聞かせてほしいね」
楠一重:「ここに来る途中に、古い知り合いに会ったの。日永萌。UGNの構成員よ」
楠一重:「ただこの町の人間じゃないわ。配属先は東北の……ちっ!支部名聞くの忘れた」
彩谷千映理:「いいね、旧友との再開ってやつだ」
楠一重:「……それで」
楠一重:「そいつが言うには、人を探してる、それに『冬』のある場所を探してるって」
楠一重:「向こうの任務がどうだかは知らないけど、何か知ってるかも」
夏目靖章:「『冬』のある場所か……確かにぴったり合致するな」
彩谷千映理:「『冬』を作ってる誰かがいるかもってわけ」
鷹村さつき:「少なくとも、自然現象と考えるよりはそっちの方が妥当だろうな」
彩谷千映理:「となると、ちょっとは楽になるかな。人間の考えてることを追っかければいいし」
楠一重:「断定は出来ないけど、辻褄合わせの想像をするならね」
楠一重:「連絡先は交換したから、後で日永と連絡を取ってみるわ」
鷹村さつき:「しかし、オレを襲ってきたやつがこの異常気象と関係あるかというと……」うーーむ、と考え込むような仕草。
楠一重:「その”ダウンプア”って名乗った奴、男なのよね」
楠一重:「年頃は?」
鷹村さつき:「ああ。ボサボサの白髪頭だったが、まだそこまで老けてるって風には見えなかったな」
鷹村さつき:「顔を包帯で……こう、殆ど覆い隠しているようなナリだったから、具体的な年齢まではわからんが」自分の顔を手で同じように覆いながら。
楠一重:「白髪……」
楠一重:「日永の追ってる人物がダウンプア……っていう見立てはやっぱり安直すぎるのかしら」
夏目靖章:「その探し人は白髪ではないのかい?」
楠一重:「ええ、黒髪の……」
楠一重:「日永や私と大して歳も違わないように見えたわ」
楠一重:「その写真も送ってもらうつもり。鷹村に見せればこの疑惑もはっきりするでしょ」
彩谷千映理:「ふーん。ま、オーヴァードなんだし、容姿がガラッと変わっちゃう可能性だってなくはないけど」
彩谷千映理:「可能性ばっかり考えても動けなくなるだけだしね」
夏目靖章:「現状ではなんともいえないか、そこは一重くんの交渉力に期待しよう」
楠一重:「なっ、何よ。断られたら私のせいだってわけ?」
楠一重:「…………。」
楠一重:(断られたらどうしよう……。)
彩谷千映理:「いやいや、一手間増えるってだけでしょ。連絡先割れてるんだしさ」
夏目靖章:「うんうん、素直に期待しているんだよ」
夏目靖章:「君は彼女の友達、なんだからね」
彩谷千映理:「いいね、友達。いい響きだよねー」
楠一重:「……ふん。分かったわよ。せいぜい期待してなさい」
楠一重:「あくまで、私の実力にね!」
楠一重:「友達とかそういうのは、関係ないけど」
楠一重:照れくさそうに髪をいじる。
鷹村さつき:「……お前、なんかホンッッットに変わったなあ」
夏目靖章:「ふふふ……」微笑みながら、彩谷さんの耳元に顔を寄せる
夏目靖章:「(千映理くん、念の為君の方からも彼女の経歴を探っておいてくれ。東北のどこか、までわかっていれば行けるだろう?)」
彩谷千映理:「(まーね。リスクは減らすに越したことはないし……。その日永って子がキーになるかもだし、ね)」
夏目靖章:「(一重くんを疑うわけではないが、日永君が"どちら側"かも断定できないからね。どの道照合する情報はほしいところだ)」
彩谷千映理:「……」楠さんをじっと見ている
夏目靖章:「さて、それじゃあ捜査開始かな」
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
楠一重:鷹村さんにロイス!
楠一重:共感〇/心配
楠一重:購入はぼでま
楠一重:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 5[5] → 5

楠一重:無理!以上!
GM:よわよわひとえちゃん
鷹村さつき:こちらも勿論楠さんにロイス取得!
鷹村さつき:友情/厭気○
鷹村さつき:購入はとりあえず応急手当キット。
鷹村さつき:1DX=>8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 7[7] → 7 → 失敗

鷹村さつき:妖怪1足りない!ここで出るとは……
彩谷千映理:バディムーヴ要ります?
鷹村さつき:いや、無理に買うものでもないので大丈夫です……w
彩谷千映理:了解です
鷹村さつき:以上で
夏目靖章:協力者 楠一重 子犬みたいで可愛い◯/心配 で所得
夏目靖章:あと彩谷さんのロイスも ミステリアスで可愛い◯/警戒 に変更しておきます
夏目靖章:クリスタルシールド買います
夏目靖章:4dx+3
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 7[2,4,5,7]+3 → 10

夏目靖章:財産積んでも無理!以上で!
彩谷千映理:とりあえずボルトアクションライフル購入するかな……
彩谷千映理:エージェントツールで+2、潜伏者使用で+10してボルトアクションライフル
彩谷千映理:2dx+16>=15
DoubleCross : (2R10+16[10]>=15) → 3[2,3]+16 → 19 → 成功

GM:ヨシ!

【MP02 情報収集】

GM:では情報収集シーンとなります
GM:先に項目出しましょう 今回はプライズ制!


情報収集
基本目標値:9
使用技能:≪情報:UGN≫≪情報:FH≫≪知覚≫≪交渉≫
プライズ:0/4
最大達成値:30


GM:このようになります。なお一度切った後にもう一回別枠でプライズあるので財産の使用は計画的に!
GM:では侵蝕順で鷹村さんがシーンPC、ほか登場自由です。
楠一重:いえーい!
楠一重:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 6[6]+48 → 54

夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+8(1D10->8)(浸蝕:44->52)した
彩谷千映理:プライズ!
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+4(1d10->4)した(浸蝕:44->48)
鷹村さつき:34+1D10
DoubleCross : (34+1D10) → 34+5[5] → 39

GM:---
GM:では張り切っていってみましょう!
楠一重:いくぜ!コネ使用UGN!
楠一重:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 10[4,7,10]+5[5]+1 → 16

楠一重:おおっ
彩谷千映理:ブン回りじゃん
楠一重:財産1使用!バディムください!
彩谷千映理:あいよっ!+3!
楠一重:ジャスト20に!
楠一重:ふはははーっ
GM:こいつ…いつもの楠さんじゃない!
楠一重:私はね…超(スーパー)クスノキよ
彩谷千映理:ミーミルをUGNコネにしてUGNで振ります エージェントツール込
彩谷千映理:4dx+4
DoubleCross : (4R10+4[10]) → 8[2,8,8,8]+4 → 12

彩谷千映理:ふつう
鷹村さつき:素面ぶりのみ。
鷹村さつき:1DX=>8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 6[6] → 6 → 失敗

鷹村さつき:目標値9だしまず目標値に届いてねえ!おしまい!
夏目靖章:情報:UGNで振ります。コネ使用、情報収集チームは温存
夏目靖章:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 7[1,3,3,7]+1 → 8

夏目靖章:基本目標値に届かない…
夏目靖章:あ、コネの分加算してなかった!2個追加ふりします!
夏目靖章:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 10[7,10]+8[8]+1 → 19

彩谷千映理:この男……!
鷹村さつき:ぶん回った!
楠一重:ヒューッ
GM:な…何ィ
夏目靖章:いやあ危なかった~
夏目靖章:財産点+1したほうが良いですかね?
GM:しなくて…いいのでは!
彩谷千映理:いや、とりあえず成功はしてるからいいと思いますよ
夏目靖章:あ、楠さんが最大だからいいのか…!そのままで!
楠一重:プライズ3をよこしな!
GM:というわけで超クスノキの活躍でプライズは3/4!
GM:情報を公開します
彩谷千映理:やったね~


FHエージェント“ダウンプア”、本名片蔭凪は、元UGNチルドレンであり、かつて裏切りと同時に支部に壊滅的被害を与え、多数の死傷者を出した。
FH内でも執拗かつ貪欲に力を求める姿勢で知られており、能力は局所的に暴風雨を巻き起こすというもの。
また、誓約の瞳と呼ばれる貴重な遺産の保有者でもあり、凶暴性の一端はその遺産の作用によるものと見られる。


彩谷千映理:誓約の瞳~~
夏目靖章:遺産は消毒じゃ~~
楠一重:クソ瞳!


“ダウンプア”の目的は、N市にあると目される賢者の石の探索と、オーヴァードひしめくこの街での戦闘――いわば武者修行にあると見られ、既に彼の仕業と見られる被害がUGN・FH双方に数件報告されている。
現状、特定のセルには所属していないが、過去に“ツイーザー”、“インリークォ”、“スターゲイザー”など様々なセルとの接触が確認されている。


楠一重:各所に迷惑をかけている!
楠一重:バトル野郎だ
楠一重:極めろ道 悟れよ我


市内で既に複数件確認されている降雪現象は、徐々にその頻度と規模を増しつつある。
降り積もった雪を分析した結果、レネゲイドが検出された。雪に直接的に何かを破壊したりする力は無いようだが、生物が触れると虚脱感を覚え、全身が脱力する。
さらに症状が進むと茫然自失、意識喪失の状態となり、その場から脱出するのが困難となる。
最終的には廃人に近い状態となり、また雪の中に長時間閉じ込められたことによる凍傷や低体温症も報告されている。


GM:そういう感じのことが分かりました!
楠一重:日永さんの追ってる少年と
楠一重:ダウンプアの関係性については何か分かりましたか?
GM:そうだ!それも分かりますね
楠一重:おお!
GM:顔写真を見ると、だいぶ顔つきが険しくなってますが明らかに一致しますね!
楠一重:やっぱりな♂
夏目靖章:はっきりわかんだね
彩谷千映理:一致
楠一重:ではその辺の話含めて
楠一重:日永さんに聞いた感じのロールにしたいんですが
楠一重:よろしいですかGM!
GM:えーっと……ちょっと待ってくださいね
楠一重:あ、難しかったら
楠一重:大丈夫です!普通に進めていきます!
GM:……うん!日永さんは……連絡が取れない!
GM:なんでだろうな~~
彩谷千映理:なんでだろう
楠一重:なんでかな~~
夏目靖章:ふしぎだな~
GM:場所は普通に支部でいいですか?
楠一重:ですね
GM:では共有しな!

GM:---
GM:UGN第三支部
GM:---

楠一重:「…………。」
楠一重:ものすごく微妙な顔で、廊下に立ち尽くしている。
楠一重:「しまった……」
楠一重:「向こうの連絡先、聞いてないじゃない……!」
楠一重:「……どうしよう」
GM:そう、楠さんは一方的に連絡先を渡しただけでした。
GM:これでは連絡の取りようが……ない!
楠一重:「私の馬鹿!」
楠一重:頭を抱えている。
彩谷千映理:「……何かヤな事でもあったのかな?一重ちゃん」缶のジュースを二本持って廊下の向こうから歩いてくる。
楠一重:「うわっ」
楠一重:「……急に出てこないでよ。アンタ……えーっと」
彩谷千映理:「千映理でいーよ。そういやコードネームしか名乗ってなかったっけね」
彩谷千映理:手に持っているのはコーラとオレンジジュース。とりあえず両方差し出す。
楠一重:「苗字を聞いてんのよ。名前で呼ばれるのはあんまり……」
楠一重:「いや、いいわ。分かった」
楠一重:「チエリね。……ありがと」
楠一重:コーラを手に取る
彩谷千映理:オレンジジュースを開けて飲み始める。
彩谷千映理:「あ、そうそう。これって一重ちゃんの字?」電話番号だけが書かれたメモを見せる。
彩谷千映理:筆跡は、検査しない限りわからない程度に酷似している。
楠一重:「!」
楠一重:奇妙に感じながらも、手に取る。
彩谷千映理:「会議室に落ちてたよ。個人情報はちゃーんと管理しなきゃだぜ」
彩谷千映理:おちゃらけたように笑ってみせる
楠一重:「……こんなメモ、取った覚え」
楠一重:とりあえずダイヤルしてみる
GM:数度のコール音の後、留守電に接続される。
日永萌:「日永です~。すいません!いまちょーっと出られないので、御用のある方はまた後でお願いしますね~」
日永萌:確かに日永萌の声だ。
楠一重:「……あー」
楠一重:「楠よ。例の件、ちょっと確認したいことがあるから」
楠一重:「折り返しなさい。いいわね」
楠一重:電話を切る。
彩谷千映理:「……日永ちゃんの番号ってわけ」
楠一重:彩谷さんの方を見る
楠一重:「何の演出よ」
楠一重:ジト目
楠一重:「言っとくけど、別にこんなことで借りとか思わないからね」
彩谷千映理:「やだなー、一重ちゃん。貸し借りなんて、ないって」
彩谷千映理:「チームだよ私達。あははっ」
楠一重:「……」
楠一重:「一応、礼は言っとくけど」
楠一重:「なんかアンタ、信用できない気がする」
彩谷千映理:「やー、よく言われる。それ」
楠一重:飲み終わったジュースの缶をゴミ箱に入れて
楠一重:すたすた歩きだす
彩谷千映理:「ちょいちょい、どこ行っちゃうのさー」ついてくる
楠一重:「情報室よ。日永には繋がったけど留守電だった」
楠一重:「折り返しが来るまでにこっちで整理しとけることは整理しとく」
楠一重:「……ついてこないでよ」
彩谷千映理:「……残念だけど」ニヤニヤしつつ「私も行くとこなんだよね、情報室」
楠一重:「ちっ……」
楠一重:「気に食わないやつ」
彩谷千映理:「仲良くやろーよ、短い間なんだしさー」
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
鷹村さつき:ロイス保留。購入は応急手当キット。
鷹村さつき:1DX=>8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 10[10]+3[3] → 13 → 成功

鷹村さつき:防具変える出目が出たな!
鷹村さつき:確保!以上!
楠一重:ロイス!彩谷さんに!
楠一重:連帯感〇/不信感!
楠一重:で、購入はぼでまー
楠一重:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 5[5] → 5

楠一重:ぽんこつ!以上!
夏目靖章:ロイス保留、購入はクリスタルシールド!
夏目靖章:4dx+3
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 6[1,2,6,6]+3 → 9

彩谷千映理:とりあえずロイスを一重ちゃんに好奇心○/無関心で取ります
彩谷千映理:クリスタルシールド、千映理ちゃんが買ってあげよっかな~
夏目靖章:ほ、本当かい千映理くん!
夏目靖章:千映理くん…いや、千映理様!
彩谷千映理:おおー、よしよし
彩谷千映理:ミーミルじゃなくて手配師を一個切ってダイス+3してチャレンジします 潜伏者もおまけでつける
彩谷千映理:5dx+16>=25
DoubleCross : (5R10+16[10]>=25) → 10[1,2,4,5,10]+1[1]+16 → 27 → 成功

彩谷千映理:時代はキャッシュレス
楠一重:つえー
夏目靖章:千映理さま~~~!
GM:つよすぎる……
彩谷千映理:はい、どーぞ(?)
夏目靖章:ウェポンケースに入れておくぞ!
夏目靖章:この夏目、この盾で千映理様を必ず守り抜くと誓います(騎士のポーズ)
彩谷千映理:うむ、苦しゅうない
彩谷千映理:あ、そうださっき買ったボルトアクションライフルもウェポンケースに入れときます
GM:ヤバい主従が結成されてしまった

【MP03 続情報収集】

GM:では引き続き情報収集!残りプライズ1!出たいやつは出な!
楠一重:よっしゃあ!
楠一重:1d10+54
DoubleCross : (1D10+54) → 6[6]+54 → 60

楠一重:ジャスト!
鷹村さつき:侵蝕値調整的にも出ておこう
鷹村さつき:39+1D10
DoubleCross : (39+1D10) → 39+1[1] → 40

鷹村さつき:やっすい!
夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+10(1D10->10)(浸蝕:52->62)した
夏目靖章:ぐえー
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+3(1d10->3)した(浸蝕:48->51)
彩谷千映理:私のナイトが死んじゃう
GM:---
GM:お振りなさいな!
楠一重:サクッと終わらせたるぜ!コネUGN!
鷹村さつき:やったれ楠!
彩谷千映理:やったれ~
楠一重:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[7,8,9,9]+1 → 10

楠一重:キレイに決まった!
鷹村さつき:お見事!
彩谷千映理:やったぜ~
夏目靖章:さすがだぜ
楠一重:情報プリーズ!
GM:仕方ねえな……!


“ダウンプア”による所属支部への攻撃では、一般職員12名とエージェント2名が死亡している。
死亡したエージェントは“スティルネス”詩島陣と“泥濘万花”月代紅葉。遺体は損傷が激しく、また“アンスリウム”日永萌は行方不明となっているが、ほぼ死亡したものと見られている。
“ダウンプア”を含む4名のエージェントは、かつては公私ともに仲の良い支部の名物チームとして知られており、“ダウンプア”の突然の凶行は、当時誰も予想だにしなかった事態だった。


GM:そういう事がわかっちゃう
楠一重:ひえーっ
GM:プライズが4に達したので次シーンでトリガーイベントが発生します。
GM:(ア!プライズ4になったのでダウンプアの潜伏先も分かったって感じです)
楠一重:じゃあ会議室に戻ってきましょう
楠一重:暗ーい感じで
GM:会議室には既に全員が集まってます。
楠一重:「……」
楠一重:彩谷さんを連れて、部屋に戻ってくる
鷹村さつき:何かわかったのか!?と食い付きに行こうとして、くらーい感じで何となく察する
彩谷千映理:ちょっと雲行き怪しいかもとアイコンタクトを夏目さんに
夏目靖章:「おや、戻ったね。収穫はあったかな?」敢えて空気を読まずに
楠一重:答え代わりにばさっと、机の上に資料を広げる。
楠一重:「まず、ダウンプア」
楠一重:「手当たり次第に戦闘をふっかけてるってのは本当ね。目的は賢者の石と……闘争、それ自体」
楠一重:「奴の出自はUGNの裏切り者よ」
楠一重:「……東北C支部」
楠一重:「そこが奴の元々の所属先、それで」
楠一重:「そこに日永萌もいた」
楠一重:「ダウンプア=日永の写真の男、それで間違いないでしょうね」
夏目靖章:「そうか、繋がってしまったか……」
彩谷千映理:「そして、日永ちゃんは電話に出なかった」
楠一重:「ええ、既にもう活動を開始してるのかも」
楠一重:「正直、私も呑み込めてない」
楠一重:「"ダウンプア"は日永の居たチームの全員を殺して逃げたっていうけど」
楠一重:「これで二回目なのよ、日永のやつは」
鷹村さつき:「二回目?それは一体どういうことだ」
楠一重:「……かつてあいつがいた孤児院で、事件があった」
楠一重:「それもジャーム災害。ほとんど皆殺しよ。残った連中も、散り散りになって……」
楠一重:それが楠の居たゆりかごの家の一件だということは
楠一重:鷹村さんも当然気が付くだろう。
楠一重:「こんな偶然がある?こんなの……あんまりじゃない」
鷹村さつき:「おい、その孤児院ってのは……まさか!」
楠一重:「……」
楠一重:無言の肯定。
鷹村さつき:「………!」
彩谷千映理:「災難だね。ご愁傷さまって感……」
夏目靖章:「千映理くん」小声で言い方をたしなめる
彩谷千映理:「……わかってる」自分でもミスったと思っている
楠一重:「あいつは、日永のやつは」
楠一重:「それでも、笑ってたわ」
楠一重:「久しぶりだねって、私に笑ってた。疲れた顔でね」
楠一重:「……何もかも、思い出したくないはずなのに」
楠一重:「夏目」
夏目靖章:「うん、何かな?」
楠一重:「もしこの一件に、日永萌が関わるようなら」
楠一重:「どうかその保護にも手を貸して欲しい。あいつがもう、これ以上傷つかないように」
楠一重:「……私の友達なの。今でも」
楠一重:「どうか、お願いします」
楠一重:頭を下げる。
夏目靖章:「それは……もちろんさ。話を聞く限り彼女は被害者だ」
夏目靖章:「オーヴァードの保護はUGNとして当然のこと、ましてや可愛い女の子なら尚更だ」
鷹村さつき:「問題は、だ」
鷹村さつき:「日永ってやつの能力だ。さっきも言ったが、“ダウンプア”は相当手ごわい奴だぜ」
彩谷千映理:「ま、女の子一人で行って簡単にブッ殺せる相手じゃなさそーだね」
楠一重:「分かってる。ダウンプアの居場所はもう掴んだ」
夏目靖章:「流石だね、一重くん」
楠一重:「先に鉢合わせる前に、こっちで片さえつければ」
鷹村さつき:「保護できる、か。……他人の仇討ちに水を差すような真似はしたくないが」
彩谷千映理:「死ななくていい人を死なせるより、いいでしょ」
鷹村さつき:「先に日永と鉢合わせでも出来れば、足並み揃えることもできるだろうしな。今は正直、それしか方法が無いのも確か、か」
楠一重:「現場でどうなるかは分からないけど」
楠一重:「日永萌を一人ぼっちにさせるわけにはいかないから。絶対に」
夏目靖章:「それじゃあ、"ダウンプア"の確保と行こうか。……と、その前に」
夏目靖章:夏目がパチンと指を鳴らすと、3人の手元に黄色い花が一輪姿を表す。
夏目靖章:色も形も本物そっくりだが、よく見ると透き通っておりひんやりとした質感がある。氷の花だ
彩谷千映理:「わー、手品できるんだ夏目さん」
楠一重:「……何よコレ」
楠一重:ジト目
鷹村さつき:「氷の…花ァ?」
夏目靖章:「フリージアだよ。この名前を持つ花は2つあって、本来のフリージアと薔薇の……まあ、そんな話はどうでもいいか」
夏目靖章:「俺の能力は防御に特化していてね、基本的には俺自身にしか作用しないが」
夏目靖章:「これはその起点だ、俺の近くにいる限り、君たちも守ることができる」
夏目靖章:「そんなわけで、この任務の間は持っていてほしいな。よく似合うと思うよ?」
彩谷千映理:「へー、センスいいねー。流石女の子に声かけまくってるだけあるね」
鷹村さつき:「ほー。なんともキザな能力だなあ」
楠一重:「わざわざ能力のポインターにこんな細工して……」
楠一重:「歯の浮くようなセリフも、言ってて恥ずかしくないわけ?」
夏目靖章:「ふふふ、褒め言葉として受け取っておこう」満足げ
楠一重:「まあ……いいわ」
楠一重:「あの子の、萌の分も」
楠一重:「……用意してあげてね」
彩谷千映理:「だってさ、夏目さん」目配せ
夏目靖章:「ふふ、お安い御用さ」
夏目靖章:「では出動だ。みんなよろしく頼むよ」
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
楠一重:ロイス!夏目さんに!
楠一重:信用〇/嫌気
彩谷千映理:嫌気
夏目靖章:何が嫌なんだろう…?
夏目靖章:見に覚えがない
楠一重:購入ぼでまで!
楠一重:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 2[1,2] → 2

楠一重:www
楠一重:クソザコ!!
彩谷千映理:カッスカスな出目
GM:楠くん……
鷹村さつき:ロイスは夏目さんに取りたい……けど、少し保留で。 
鷹村さつき:購入はどうしようかな。侵蝕こんなんだから……調整も兼ねて<援護の風>使いつつボディアーマー取得狙います。
鷹村さつき:侵蝕42に。
鷹村さつき:4DX=>12
DoubleCross : (4R10[10]>=12) → 10[1,4,4,10]+9[9] → 19 → 成功

鷹村さつき:成功!防具確保!
夏目靖章:協力者 鷹村さつき 元気が良くて大変よろしい◯/泊くんにちょっと似てて怖い で所得!
夏目靖章:ボデマなら財産点込なららくしょうかな、楠さんの分買いましょうか
楠一重:お、お兄ちゃん…!
夏目靖章:4dx+3
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 10[4,6,7,10]+7[7]+3 → 20

彩谷千映理:つよい
夏目靖章:おとなパワー!
夏目靖章:ボデマ購入、楠さんにあげます
楠一重:お兄ちゃん大好き!
楠一重:装着!!
GM:ダークアームド楠
楠一重:墓地の柿原ひかりを除外してモンスターを破壊!
彩谷千映理:ロイスは保留かなあ
彩谷千映理:ぼでま! 潜伏者は温存しとこう
彩谷千映理:2個めの手配師切ってダイス+3で、念の為無形入れるかな
彩谷千映理:自前ぼでま、コンボ:マルチフェリアス《無形の影》+《コンセ:ウロボロス》
彩谷千映理:7dx7+6
DoubleCross : (7R10+6[7]) → 10[1,1,4,5,7,8,10]+6[2,4,6]+6 → 22

彩谷千映理:買えたわ 
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+6した(浸蝕:51->57)

【MP04 “ダウンプア”】

GM:では再開!
GM:ミドル戦闘のシーンです。
GM:シーンPCは鷹村さん、他全員登場可!
楠一重:やっぱり!
楠一重:1d10+60
DoubleCross : (1D10+60) → 7[7]+60 → 67

夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+10(1D10->10)(浸蝕:62->72)した
夏目靖章:生き急いでやがる…
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+1(1d10->1)した(浸蝕:57->58)
彩谷千映理:夏目さーん!
鷹村さつき:1D10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 3[3]+42 → 45

鷹村さつき:侵蝕の開きがすごいことになってきた
GM:格差が…

GM:---
GM:第三地区 市民公園
GM:---

GM:市街地で捕捉された“ダウンプア”はUGN職員によるの包囲を強引に突破し、
GM:この市民公園にて足を止めた。
GM:君達が現場に到着すると、彼はベンチに悠々と腰掛けて煙草をふかしていた。
“ダウンプア”:「よう……」口の端を吊り上げる。
“ダウンプア”:「やっと来てくれたなァ、UGN……」
楠一重:「”ダウンプア”ね」
楠一重:「第三支部よ。アンタを排除する」
“ダウンプア”:「そうだ。 “アルジェント・セプト”と……お前らは?アー、いや、名乗らなくていい」
“ダウンプア”:「よく来てくれたよなァ……団体は大歓迎だ」
彩谷千映理:「へー、私達はオマケか」
楠一重:「舐められたもんね」
夏目靖章:「やれやれ、できれば抵抗しないでくれると助かったんだが、そうも行かないみたいだね」
鷹村さつき:「野郎、随分と呑気こいてやがるな。腹の傷もとっくに塞がって元気いっぱいってか」
“ダウンプア”:「多けりゃ多いほど、それだけ殺せる」
“ダウンプア”:「俺はもっと強くなれる……違うか? そうだよなァ……」
楠一重:「ケダモノ同然ね。反吐が出るわ」
楠一重:「けどアンタの下らないお遊びもここまでよ」
楠一重:「ここからは応報よ。アンタのしでかしたこと、痛みで後悔させてあげる」
楠一重:ジャキンッ!
楠一重:腕に獰猛な鎌刃を展開する!
彩谷千映理:「あいにく、経験値になる趣味はないんで」
彩谷千映理:オートアクションでウェポンケースからボルトアクションライフルを取り出す
“ダウンプア”:「いいなァ……そうこなくっちゃなァ…………」
“ダウンプア”:周囲の木々がざわめき、“ダウンプア”を中心に風が吹き始める。
“ダウンプア”:「雑魚なんていくら狩ったって仕方ないもんなァ」
“ダウンプア”:ぽつり、と水滴が落ちる。降水はすぐさま勢いを増し、辺りはたちまち土砂降りの豪雨となる。
“ダウンプア”:「俺の為に、ここで死……」
“ダウンプア”:口を開いた瞬間、
“ダウンプア”:“”ダウンプアの全身が、巨大な火柱に包まれる。
“ダウンプア”:「ッ……!? ぐお、ああああぁああッ!?」
楠一重:「!?」
楠一重:炎の光に目を細める
鷹村さつき:「何ッ!?」
夏目靖章:「新手か…?」
彩谷千映理:周囲を見回す
GM:君達の後方から、一人の少女が姿を現す。
日永萌:「…………」
日永萌:――日永萌だ。
楠一重:「!!」
楠一重:「周辺封鎖……何やってるのよ!」
彩谷千映理:「……日永ちゃん、来ちゃったみたいだね」
夏目靖章:「成る程、彼女が……」
日永萌:その指先に、小さな炎が灯る。
日永萌:炎は見る間に広がり、片腕を覆い尽くす――否、炎へと置換していく。
日永萌:「見つけてくれたんだね、一重ちゃん」
日永萌:「……ありがと」
楠一重:「ええ……だけど」
楠一重:「感情的になるんじゃないわよ、ここは足並みを揃えないと……!」
楠一重:「こっちも手を貸すから連携して……」
日永萌:かぶりを振る。「うん……大丈夫。私は……冷静だよ。多分ね」小さく笑う。
楠一重:「……」
楠一重:その表情に一抹の不安を覚えつつも頷き
楠一重:敵に向き直る。
夏目靖章:「(肉体を炎に置換する能力……サラマンダーとエグザイルか?だがあの出力はまるで……)」
彩谷千映理:「(夏目さん、最悪の場合に備えて。わかってるよね)」
夏目靖章:「(もちろん、始末はこちらでつけるよ)」
彩谷千映理:"ダウンプア"に向けてライフルを構え直す
楠一重:「反撃に警戒しつつ包囲。いいわね」
楠一重:間合いを取りつつ、日永と連携できるようにダウンプアを注視する。
鷹村さつき:(この状況。さっきからどうにも不味い予感ってやつが止まらねえが)
鷹村さつき:「今は目の前の敵を片付けるしかないか!」
日永萌:「凪くん」“ダウンプア”を見つめ。
日永萌:「悪いけど。陣くんの為に――ここで死んで貰うから」
“ダウンプア”:「ぐ……お、ああああッ!!」暴風雨を自身に集中させ、炎をかき消す。
“ダウンプア”:「は、あ……。……萌か……久しぶりだな……」
日永萌:「…………」降りしきる豪雨を炎が蒸発させ、周囲に白煙が立ち昇る。
“ダウンプア”:「お前とはもう一度やってみたかったんだよなァ……」
“ダウンプア”:炎で半ば焼け落ちた包帯を、破り捨てる。
“ダウンプア”:その下から現れたのは、異様な光景。
GM:遺産とは、主にレネゲイドに関連する様々な物品、中でも特に貴重なものを指す言葉だ。
GM:当然その価値は非常に高い。同じ遺産は世界でもそう何個もあるものではない。
GM:にも拘わらず。
GM:“ダウンプア”の顔、その右半分には、大量の眼球が蠢いている。
GM:その全てが、光を吸い込むような漆黒の目玉――≪誓約の瞳≫。
楠一重:「ッ!?」
鷹村さつき:「!バカな!こいつは……!」悍ましい光景に嫌悪の表情を隠せない。
彩谷千映理:「マジで……?」珍しく動揺する
夏目靖章:「どういうことだ……?」
夏目靖章:「遺産の多重適合、いやそもそも同種の遺産があれだけ……あり得るのか?」
夏目靖章:「こいつは、管理局としても見過ごせなくなってきたね」
彩谷千映理:「馬鹿げてるって、あんなデコレーションみたいにさー!」
楠一重:「怯むんじゃないわよ……外付けのオプションはともかく、中身は典型的なジャーム」
楠一重:「対処のしようはあるはず……!」
鷹村さつき:「やつの“風”。攻撃だけでなく自分自身を飛行させたり、巻き上げた障害物を操作したりと何かと器用だぜ」
鷹村さつき:「油断はするなよ」
“ダウンプア”:「は、はははははッ!! このレベルのオーヴァードが、一度に5人!!」
“ダウンプア”:「最高だよなァ!! こんなのそうそう無いよなァ!!」
“ダウンプア”:「お前らをブチ殺せば、俺はもっと……今よりもっと強くなれる……!!」
“ダウンプア”:「強くなって……そう、誰より強くなって……!!」
“ダウンプア”:「…………?」
“ダウンプア”:そこで一瞬、言葉は途切れ。
“ダウンプア”:「……どうでもいいよなァ……理由なんてさァ……」
日永萌:「…………」彼を見つめる日永の視線に、少しだけ別の色が混じる。
“ダウンプア”:暴風雨が、さらにハリケーンじみた勢力となる。木々がめきめきと音を立て、標識がアスファルトから引っこ抜け、吹き飛ばされる。
“ダウンプア”:「……全員殺して……俺はもっと強くなる……」
“ダウンプア”:「それだけだ」
彩谷千映理:「出力も精度も文句なし花マルってわけ」吐き捨てるように
彩谷千映理:「どうにかして処理するっきゃないね」ポケットから黒いメダルを取り出す
GM:ミドル戦闘を開始します。
楠一重:ウオオオーッ
彩谷千映理:ウオアーッ
エンゲージ


“ダウンプア”

(10m)

PC、日永萌

GM:ダウンプアが行動値11、日永が10です
GM:セットアップから!
“ダウンプア”:なし。
鷹村さつき:《狂騒の旋律》行くぞウオアアーーーーーッ
鷹村さつき:侵蝕+5。自身のエンゲージ内にいるPC全員の攻撃力+9と[BS暴走]付与じゃい!
彩谷千映理:コンボ:ノーション・レイン 《原初の黄:オーバーウォッチ》でエンゲージ内の味方全員ラウンド間のメジャーダイス+3じゃい!
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+4した(浸蝕:58->62)
夏目靖章:コンボ『Deadlock』《氷の城塞》《原始の紫:異形の加護》 ラウンド中HPダメージを-[6+3d]
夏目靖章:3d10+6
DoubleCross : (3D10+6) → 15[6,7,2]+6 → 21

夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+8(浸蝕:72->80)した
夏目靖章:ラウンド中のHPダメージ-21です。そして暴走を受けて変異暴走:解放!行動値0になり異形の加護の回数制限解除
GM:硬すぎひん?
楠一重:みんな強くね!?
楠一重:な…なしでございます…
楠一重:援護は全部受ける!!
日永萌:セットアップなし。
鷹村さつき:刃を振り抜くと同時。颯希の足元から蒼銀の風が舞い上がり、レネゲイドを励起。身体能力が強化される。
鷹村さつき:「行くぞテメーら!遅れんなよ!」
彩谷千映理:黒いメダルを上空に弾き上げると、雨に混じり光の文様がゆるやかに降り注ぐ。それは最適解のイメージを見せる。
彩谷千映理:「言われなくともね。どーにか解体してやんなきゃだ」
夏目靖章:「初撃は俺が抑える。みんなは隙を見て切り込んでくれ」
夏目靖章:足元に黒い影のような空間が広がり、そこから氷で作られた薔薇が生えてくる
GM:ではイニシアチブ、無ければ行動値11、“ダウンプア”の手番です
鷹村さつき:ナシです
彩谷千映理:ない!
夏目靖章:なしです!
“ダウンプア”:マイナーで≪バトルビート≫ラウンド間ダイス+4個
“ダウンプア”:メジャーで≪サイレンの魔女≫+≪アースシェイカー≫
“ダウンプア”:対象全員!
彩谷千映理:サイレン野郎め!
夏目靖章:邪悪!
“ダウンプア”:31DX+6
DoubleCross : (31R10+6[10]) → 9[1,1,1,1,2,2,2,3,3,3,3,3,3,3,5,5,5,5,5,6,6,6,6,6,7,7,8,9,9,9,9]+6 → 15

“ダウンプア”:ウソだろ?
鷹村さつき:えっ
夏目靖章:かなしい
彩谷千映理:あぶない
楠一重:とはいえ食らう!暴走だからだ!
鷹村さつき:とはいえ全員暴走しているのでリア不なのだ……
彩谷千映理:暴走です
“ダウンプア”:ダメージ!
“ダウンプア”:2D10+24 装甲無視 シーン間ダイス-3個
DoubleCross : (2D10+24) → 7[6,1]+24 → 31

“ダウンプア”:くらえ~~ッ
楠一重:面倒な付与効果!
夏目靖章:コンボ『Simon's SIN』《雲散霧消》《原始の紫:異形の加護》
夏目靖章:3d10+20
DoubleCross : (3D10+20) → 11[1,3,7]+20 → 31

夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+9(浸蝕:80->89)した
夏目靖章:弾きました。範囲なので全員無傷!
鷹村さつき:完全防御だ
楠一重:ひゃーっ
彩谷千映理:わあい!
GM:バカな……
GM:範囲……範囲!?
GM:この人頭おかしい
GM:だがアースシェイカーはダメージ与えなくても命中すれば効く!
彩谷千映理:ぐわーっデバフ!
楠一重:ぐああ!
“ダウンプア”:広大な市民公園全体を巻き込んで吹き荒れる嵐。
“ダウンプア”:それが一極に集中し、常識外の斥力の渦となって君達を襲う!
“ダウンプア”:視界の全てを埋め尽くすほどの暴風と、壁とすら思える豪雨!
“ダウンプア”:常人ならば五体がばらばらに引き裂かれるであろう暴威。だが――。
鷹村さつき:「以前と違ってヤツの風が集中しづらい広所での戦いとは言えこの出力は……!」
楠一重:「こんなの、どうしろって……!」
彩谷千映理:「……っ!」
夏目靖章:「みんな下がって!」
夏目靖章:それらが夏目の眼前まで迫った途端、時間が止まったかのように静止する。
楠一重:「!!」
日永萌:「……!?」驚いて周囲を見回す。
夏目靖章:正確には足元に展開された花園、その領域だけが防風域から逃れている
夏目靖章:「勘弁してくれ。花弁が散ってしまうだろう」
夏目靖章:ぱちんと指を鳴らすと風雨が凍りついて粉砕、パラパラと霧散した
“ダウンプア”:「…………あ…………?」
“ダウンプア”:「……何した、今……? オルクス系の領域能力者かァ……?」
楠一重:「ふん……結構やるじゃない」
楠一重:「ぼやぼやしない!萌!」
楠一重:「やるなら今よ!」
日永萌:「……! うん……!」
GM:ではイニシアチブ10、日永の手番です
日永萌:マイナーなし。
日永萌:メジャーで≪コンセントレイト:サラマンダー≫+≪焦熱の弾丸≫+≪プラズマカノン≫
日永萌:対象ダウンプア。
日永萌:9DX7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[2,3,5,6,7,7,9,10,10]+10[1,5,7,8,9]+10[5,5,7]+1[1]+4 → 35

彩谷千映理:妖精しようかな
彩谷千映理:行こう!妖精の手!
彩谷千映理:最後の1を10だ!
GM:やめろ~~~っ
楠一重:お前…かっこいいぜ
彩谷千映理:日永~~ッ!全てを焼き尽くせ~~っ!
日永萌:44+1DX7
日永萌:1DX7+44
DoubleCross : (1R10+44[7]) → 1[1]+44 → 45 → ファンブル

彩谷千映理:チッ
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+4した(浸蝕:62->66)
日永萌:はい…日永焼きます……
日永萌:5D10+25
DoubleCross : (5D10+25) → 22[7,9,1,3,2]+25 → 47

GM:いってえええーー!!
楠一重:オラッ!気合の乗ったプラカノくらえっ!
夏目靖章:ジャームは消毒じゃ~~~
“ダウンプア”:だいぶ喰らいます
日永萌:炎の塊と化した日永の腕が、その火勢を増す。
日永萌:周囲の暴風雨を物ともせずに、憤怒を具現化したかのような紅蓮の炎が燃え盛る。
日永萌:「陣くんのためなんだ」
日永萌:「凪くん、今すぐさ」
日永萌:「……ここで死んでよ」
日永萌:爆炎が膨張し、巨大な炎の蛇のように“ダウンプア”へと伸びる。
彩谷千映理:放たれた弾丸が火の中に入り込み、内部で複製を繰り返し火勢を増す。
“ダウンプア”:「ッ……!!」
日永萌:勢いを増した炎は風の防御を貫き、弾け飛んだ業火が“ダウンプア”の全身を焼き焦がす。
“ダウンプア”:「ぐ……おおおオオオオッ……!!」
日永萌:日永はただ、どこまでも冷たい目で“ダウンプア”を見つめる。
楠一重:「押してる……!これなら!」
鷹村さつき:「おい。一重」
鷹村さつき:「お前の友達、さっきからなんか様子が妙じゃねえか?」
鷹村さつき:「仲間を殺されてただ怒ってるって様子じゃねえ」
鷹村さつき:「あいつにこのまま任せるのは何かまずい!」
彩谷千映理:(殺意の起点が違う……?復讐じゃない、もっと別の──)
楠一重:「……」
楠一重:相手が相手、経緯を知っていれば我を忘れているのも理解は出来る……が
楠一重:「ええ……確かに、どこか」
楠一重:「けど今は考えてる場合じゃない!」
楠一重:「こっちも畳みかけるわよ!」
GM:では同じく10、鷹村さん!
鷹村さつき:「おう!オレ達で仕留めるしかねえ!」
鷹村さつき:マイナーで戦闘移動。
鷹村さつき:10m接近し、“ダウンプア”に肉薄。
エンゲージ


“ダウンプア”、鷹村

(10m)

楠、夏目、彩谷、日永

鷹村さつき:メジャーで▼激情の銀嵐<C:ハヌマーン>+<吠え猛る爪>+<光の舞踏>。命中判定に<援護の風>
鷹村さつき:侵蝕+9
鷹村さつき:修正。侵蝕+8で58
鷹村さつき:7DX7+4
DoubleCross : (7R10+4[7]) → 10[1,1,4,6,9,9,9]+10[2,5,7]+10[8]+10[7]+2[2]+4 → 46

鷹村さつき:よし!
彩谷千映理:回った!
楠一重:はしるー
夏目靖章:よしよし
GM:ウソだろ……
“ダウンプア”:ドッジ!
“ダウンプア”:5DX
DoubleCross : (5R10[10]) → 9[4,6,8,9,9] → 9

“ダウンプア”:ダメ!どうぞ!
鷹村さつき:17+5d10
DoubleCross : (17+5D10) → 17+40[10,8,7,5,10] → 57

鷹村さつき:装甲無視、57点ダメージ
GM:ウソだろ……
“ダウンプア”:めちゃめちゃ喰らいます
鷹村さつき:ヒュンヒュンヒュンヒュン ジャキッ!
鷹村さつき:刃を手元で旋回させた後、“ダウンプア”に差し向ける。
鷹村さつき:「行くぜ、“ダウンプア”。猶予はねえ」
鷹村さつき:「今度こそケリをつけてやる!」
“ダウンプア”:「ぐ……う……ッ!」
“ダウンプア”:全身を焼き焦がされながら、周囲に風の防壁を展開する。
夏目靖章:「さつきくん!彼に聴きたいことは山ほどある。首から上は残してくれよ!」後ろから声をかける
鷹村さつき:“ダウンプア”に肉薄する。振り抜かれた銀の刃は、風の防壁と真正面からかち合い───
鷹村さつき:蒼銀の嵐が、“ダウンプア”の全身を斬り裂く!
“ダウンプア”:「――!!」
“ダウンプア”:「……が……ああっ……!!」
“ダウンプア”:深々と傷を負い、たたらを踏む。
鷹村さつき:「やはりな。お前の器用さから考えて、防御にも転用可能だろうとは思ったぜ」
鷹村さつき:「だが……お前もご存知のはずだぜ。オレの刃は風すら容易く斬り裂く」
鷹村さつき:「同じ手品に何度も防がれるようなちゃちな剣は振り回してねえんだよ、このさつきサンは!」
“ダウンプア”:「“アルジェント・セプト”……! く、ははは……!!」
“ダウンプア”:「名前を……覚えておいてよかったよなァ……」
“ダウンプア”:「殺し甲斐が……ありすぎんだろ!! ええっ!?」
“ダウンプア”:ぼたぼたと大量の血を垂らしながらも、闘志は少しも衰えていない。
GM:では行動値8!彩谷さん!
彩谷千映理:あやや~っ
彩谷千映理:マイナーでボルトアクションライフルの効果起動、命中に+5
彩谷千映理:メジャー コンボ:マルチフェリアス 《コンセ:ウロボロス》《無形の影》で打つ!
彩谷千映理:5dx7+5
DoubleCross : (5R10+5[7]) → 10[1,4,4,7,10]+10[8,9]+10[1,7]+10[7]+10[9]+10[8]+6[6]+5 → 71

彩谷千映理:はい?
夏目靖章:ひえー!
GM:は!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
GM:ふざけんな!!
楠一重:www
楠一重:しねーーーっ!!
彩谷千映理:何が怒ってるの
彩谷千映理:わ、私……そんなつもりじゃ……
“ダウンプア”:この程度!!ドッジしてやる!!
“ダウンプア”:5DX>=71
DoubleCross : (5R10[10]>=71) → 10[2,4,9,10,10]+2[1,2] → 12 → 失敗

“ダウンプア”:はい。
彩谷千映理:ダメージ!
彩谷千映理:8d10+17
DoubleCross : (8D10+17) → 45[1,7,4,10,10,6,6,1]+17 → 62

彩谷千映理:ものすごい殺意
“ダウンプア”:流石に死にます!復活なし!
GM:嘘だろ…………
GM:戦闘終了です、演出どうぞ
彩谷千映理:"ダウンプア"と鷹村さつきの戦闘の最中、じっと息を潜め、チャンスを待っていた。
彩谷千映理:狙いは心臓。サイト越しに、じっくりと瞬間を待ち──
彩谷千映理:パンッ
“ダウンプア”:「…………?」
彩谷千映理:黒いメダル"電話帳"に記録された、射手の記憶の再現。
彩谷千映理:「悪いねー、横取りしちゃって」
“ダウンプア”:「あ…………?」
“ダウンプア”:一拍遅れて、自身の胸を、そこから広がっていく赤い染みを見る。
“ダウンプア”:「ごぶ」
“ダウンプア”:血の塊が、口からどろりと溢れ出る。
彩谷千映理:冷たい目で見る。
彩谷千映理:「頭、残しといたよ」夏目さんの方を見ずに言う。
夏目靖章:「ああ、助かったよ千映理くん。みんな少し熱くなっていたからね。原型を留めたまま確保できたのは有り難い」
“ダウンプア”:「んだ、こりゃ…………」がくがくと震える脚で、その場に蹲る。
“ダウンプア”:「じゅ、銃……ただの銃……!? ぶ……ごほっ……!! はは、はははは……!!」
“ダウンプア”:血に塗れた顔で洪笑する。
楠一重:「終わっ……ったの?」
鷹村さつき:「みたいだな」愛刀を鞘に収めて。
彩谷千映理:「残念だったね、”ダウンプア”。お前は望みも果たせず、死ぬ」
“ダウンプア”:「いやァ……まだまだだよなァ……? 分かってんだろ? オーヴァードなら……」
“ダウンプア”:「ぶっ……この、程度、まだ俺は再生限界じゃあないんでな……」
“ダウンプア”:言葉の通り、全身の傷は見る間に塞がりつつある。
“ダウンプア”:「こっからだよなァ……はしゃげるのは……」
彩谷千映理:「ちっ、面倒くさいヤツ」
彩谷千映理:手早く弾丸を装填し直す。
鷹村さつき:「!」
鷹村さつき:収めた刃を即座に居合の要領で抜刀し、“ダウンプア”めがけ逆袈裟の刃が迸る……が、刃の射程圏外へ回避される。
楠一重:「まずい…!」
夏目靖章:「相手も満身創痍のはず、もうひと押しで……」
“ダウンプア”:再び、周囲に激しい風と雨が吹き荒び始める。
“ダウンプア”:「ほら! やろうぜ! どっちかが死ぬまで終わんねえよなァ!?」
“ダウンプア”:その時、纏った周囲の雨粒が、
“ダウンプア”:凍り付き――雹に、雪へと変わる。
鷹村さつき:「この雪は……!」
夏目靖章:「まさか……」
彩谷千映理:「……例の、降雪現象?」
“ダウンプア”:「――」
“ダウンプア”:「は」
“ダウンプア”:瞬間。“ダウンプア”が、ガクンと脱力する。
“ダウンプア”:「嘘だろ……これは……」
“ダウンプア”:「……俺じゃねえ……! まさか……!!」
楠一重:「ッ!何言ってるの、どういうこと!」
楠一重:「雪のオーヴァードは……まさか、別にいる!?」
日永萌:「……!!」痛恨の表情で、顔を歪める。
“ダウンプア”:「生きてやがったか……!」
“ダウンプア”:「陣!!」
日永萌:「陣くん……!」
詩島陣:雪の降りしきる中、一人の少年が、静かに歩いてくる。
夏目靖章:「陣?記録にあった“スティルネス”か……!?」
彩谷千映理:「"スティルネス"……」記録を思い出し、つぶやく
鷹村さつき:「どうやら情報とは違い生きてはいるようだが……」
彩谷千映理:「例の雪なら、触るとマズいね……!」ゆっくり詩島陣から距離を取る
楠一重:「次から次に……!なんだっていうのよ!」
詩島陣:「……凪」
詩島陣:呟き、腕を翳す。同時に周囲に、激しい吹雪が吹き荒れる。
“ダウンプア”:「ぐ……あ……!」
GM:吹雪は“ダウンプア”だけを狙ったものだ。だがその余波だけで、君達の全身をも脱力感が襲う。
楠一重:「ぐぅ……!」
夏目靖章:「ぐ……慣れないなこの感覚は……」
鷹村さつき:「どう思う?この状況」
鷹村さつき:「味方か?それとも……」敵か。
彩谷千映理:「ゾンビサバイバルでも始まるんじゃない?死人が二人も生きてるんだし」ふらつく体をなんとか支えつつ
彩谷千映理:「……どっちにしろ、対処は必須でしょ。だよね一重ちゃん」
楠一重:「元東北C支部の三人……誰も死んでなかったってこと?」
楠一重:「隣接支部の報告がよっぽどずさんだったか、それとも……」
鷹村さつき:「いずれにしてもこの吹雪!掠めただけで、まるで3徹明けのテスト試験一限目って感じの疲労感が襲ってきやがる」
“ダウンプア”:「……が……! ぐっ……うぅぅうう……陣……!」必死に抵抗しようとするが、まともに腕を上げることすら出来ない。
日永萌:「一重ちゃん」ぽつりと呟く。
日永萌:「ごめんね。間に合わなかった」
楠一重:「!」
楠一重:「萌、どういうことなのよこれは!」
楠一重:「わかるように説明しなさいよ!」
日永萌:「…………」少しだけ、力ない笑みを浮かべる。
日永萌:「ごめんね」
日永萌:そう言って、業火の鞭を振るう。
楠一重:「謝れなんて……言ってないでしょ!」
楠一重:「ッ!?」
日永萌:鞭の伸びた先、無抵抗の“ダウンプア”の頭部が、跡形もなく消し飛び、蒸発する。
“ダウンプア”:「…………」
“ダウンプア”:降りしきる雪の中、どしゃり、と崩れ落ちる。
詩島陣:「……」
日永萌:「ごめんね。一重ちゃん。ホント、ごめん」
日永萌:「こうなる前に、どうにかしたかったから。頑張ったんだけど」
日永萌:「やっぱ……ダメだった。私ってさ……ほんと、肝心な時に……」
日永萌:「……」炎の熱波で、振り続ける雪は彼女に触れる前に蒸発していく。
日永萌:「行こう、陣くん」
日永萌:「ここは、寒いから」
楠一重:「……!待ちなさい!どこに行くつもりだっていうの!」
楠一重:「何なのよ……一体」
楠一重:「萌!!」
日永萌:「……教えられないよ」
楠一重:「なんで……」
日永萌:「一重ちゃんは――」
日永萌:「UGNだから」
彩谷千映理:「日永萌は、敵ってわけだ」銃を支えになんとか立っている。
夏目靖章:日永萌との敵対、"ダウンプア"の確保失敗、"降雪現象"の実行犯の出現……
夏目靖章:「くそっ……思いつく限り最悪の展開だな、これは」
楠一重:「何よそれ……」
楠一重:「友達だって……あんたが言ったくせに」
楠一重:「なんとか言え!!」
日永萌:「……」
楠一重:「言いなさいよ……言ってよ」
日永萌:「……ごめんね」
日永萌:詩島陣の肩を抱く。陽炎めいて二人の輪郭がぼやける。
GM:≪瞬間退場≫です。
GM:後には、降り積もった雪と、“ダウンプア”の遺体、そして君たちだけが残される。
楠一重:「っ!うううっ!」
楠一重:「ちくしょう!!」
楠一重:ガン!
楠一重:地面を殴りつける
夏目靖章:「……ひとまず遺体は回収して解析に回そう。あと残っている雪も。収穫は少ないかも知れないけどね」
楠一重:「……」
楠一重:立ち上がって、早足に歩き出す
楠一重:「現場の保存と連絡、任せるから」
楠一重:そのまま無言で立ち去ろうとする。
夏目靖章:「待つんだ、一重くん」
夏目靖章:「どこに行くつもりだい?」
楠一重:「決まってる、あいつらを追うのよ!」
楠一重:「何のつもりなのか、問い質さないと……!」
楠一重:「私が一番消耗してない……今追いかければ……!」
夏目靖章:「一人でかい?さっきの様子を見ただろう。次に合えば間違いなく戦闘になるぞ」
楠一重:「そんなの、分からないじゃない!」
楠一重:「いいえ、そうだったとしても……」
楠一重:「……友達なのよ」
楠一重:「放っておけない」
楠一重:至近距離、不安に震える瞳で
楠一重:夏目さんを見上げている。
夏目靖章:「だから決死の覚悟で突っ込むっていうのかい?それこそ放っておけないな」
鷹村さつき:「あいつらを追うって言うんなら」
鷹村さつき:「オレも行くぜ。このメンツじゃ、全然余裕の残ってる方だし」
彩谷千映理:「ほら、一人で行くなんて言わないでよねー」虚脱感も抜けかけている。
楠一重:「……!」
楠一重:三人を見回す
夏目靖章:「彼女を友だと言うのなら……また友達に戻りたいのなら」
夏目靖章:「君が生き残らなければ話にならないだろう」
夏目靖章:「俺たち4人ならそれができる」
楠一重:「……」
楠一重:「大した、自信だわ」
楠一重:「絶対に守り切れるって?」
楠一重:夏目さんを指さして
夏目靖章:「さっきの戦闘では証明にならなかったかな?」
楠一重:「言うじゃない」
楠一重:「……無茶をするわよ、私」
夏目靖章:「女の子の無茶に付き合うのも、男の甲斐性というものだよ」
楠一重:「ふん、キザったらしい付けたしはともかく」
楠一重:「ちょっとは落ち着いたわ」
楠一重:「……ありがと」
夏目靖章:「ふふ、それは良かった。素直な一重くんというのも良いものだ」
彩谷千映理:「……やるじゃん、夏目さん」後ろの方でニヤニヤしながら
夏目靖章:「惚れ直したかな?大丈夫、俺は紳士だからね、惚れても火傷はしないよ」
彩谷千映理:「もうちょい一途なら、惚れてあげてもいーけどね」
夏目靖章:「手厳しいな……そこがまたいいんだが」
鷹村さつき:「あの二人を追うにしても、手がかりが必要だ。いつまでもボサッとここに立ってるわけにもいかねえ」
鷹村さつき:「ついでにどっか、風呂かシャワーある場所に寄ってくれるとありがたいが。吹雪は止んだとは言え、このままじゃ風邪引いちまうよ」
夏目靖章:「そうだね、とにかく、一度体制を立て直そう」
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス可!
楠一重:ロイス満タン!
夏目靖章:事件 降雪現象 決意◯/驚異 で所得
彩谷千映理:日永萌 好奇心/処理○ で取得しま
鷹村さつき:うーーーん。ロイスは 日永萌 尽力○/脅威で。
GM:OK!

【MP05 続々情報収集】

GM:ではクライマックス前ラスト情報収集!
GM:項目はこちら
楠一重:うおおおお

情報収集
基本目標値:9
使用技能:≪情報:UGN≫≪情報:FH≫≪知覚≫≪交渉≫
プライズ:4/7
最大達成値:30

GM:張り切って1シーンで片付けておくれ~
鷹村さつき:やったる!
彩谷千映理:うぇいうぇーい
楠一重:20かぁ~~っ
GM:登場自由!
鷹村さつき:1D10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 1[1]+58 → 59

彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+5(1d10->5)した(浸蝕:66->71)
楠一重:1d10+67
DoubleCross : (1D10+67) → 3[3]+67 → 70

GM:鷹村さんはなんなの!?
彩谷千映理:自然体すぎる
夏目靖章:夏目はとりあえず様子見します……
GM:---
GM:ではどうぞ!
楠一重:コネ使用UGN!
楠一重:しゃっ
楠一重:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[1,2,8,9]+1 → 10

楠一重:ぬうーっお2人任せた!
鷹村さつき:オレは社会1しかないので……みんなに任せるしかねえ!
鷹村さつき:こちらはひとまず1Dで素振り。
鷹村さつき:1DX=>9
DoubleCross : (1R10[10]>=9) → 1[1] → 1 → ファンブル

GM:ワオ…
彩谷千映理:さつきサン!!!
楠一重:はわわ
鷹村さつき:事前ですが、<援護の風>を宣言しておきます。侵食+2。
彩谷千映理:わあい
彩谷千映理:いっそコンセ噛ますか……出し惜しみは死
彩谷千映理:行きます
彩谷千映理:援護の風は3個ですかね?
鷹村さつき:です!
彩谷千映理:ありがとうございます!
楠一重:では彩谷さん頼んだ!
彩谷千映理:コンセもコネもつけて振ります 〈情報:UGN〉でエージェントツールとミーミル適用 コンボ:マルチフェリアス 《コンセ:ウロボロス》《無形の影》
彩谷千映理:10DX7+4
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,1,2,3,5,7,8,9,9,10]+10[1,1,7,8,10]+5[2,4,5]+4 → 29

楠一重:よしゃー!
鷹村さつき:やったーーーー!
GM:ヒェ~~
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+6した(浸蝕:71->77)
彩谷千映理:ミドル強者!戦闘は二人によろしくね!
GM:では全部開きます!
彩谷千映理:パッカーン
GM
⑤詩島陣は“ダウンプア”片蔭凪による支部襲撃の際、より正確にいえばチームメイトだった月代紅葉が死亡した際にジャーム化しており、日永萌が偽装工作により死亡したように見せかけていた。
詩島はジャーム化に際して能力が暴走し、常に周囲に雪を降らせ続ける状態にある。

楠一重:情の深い女……
彩谷千映理:""""""感情""""""
GM
⑥詩島陣は日永萌により人里離れた山奥に匿われていたと見られ、積もった雪に押し潰されそうな山荘と、生活の痕跡が発見された。
詩島は復讐の為に山を出てN市を訪れ、後を追った日永は彼の生存とジャーム化がUGNに露見するよりも先に、彼の目的である“ダウンプア”を処理しようとしていたようだ。

GM
⑦市内で周囲に雪が降り続けている廃工場が発見された。
内部に詩島陣と日永萌が潜伏していると見られ、もうすぐUGNによる包囲が完成するところだ。

GM:そういうことがわかっちゃいますね~~
GM:では情報共有シーンになりますが……何か希望のシチュはありますか(目逸らし)
楠一重:はい!!
楠一重:風呂に入りましょう!!
彩谷千映理:お風呂……
鷹村さつき:お風呂……行きますか!
楠一重:銭湯に行きたいです
彩谷千映理:JK!三人!銭湯!
GM:仕方ないですね……!特別ですよ!
GM:PLが言うから仕方ないな~~私は全然JK三人銭湯なんて見たくないんだけどな~~
楠一重:なんという理解あるGMだ
彩谷千映理:懐が深い
楠一重:感謝いたします…神よ…・
GM:---
GM:“ダウンプア”との戦闘の事後処理がようやくひと段落し、
GM:君達は支部の近くの銭湯に足を運んだ。
鷹村さつき:「はぁ……生き返るってのはこういうことだな……」
鷹村さつき:湯船に浸かり、ほう、と息を漏らして。冷え切った身体に熱が戻ってくるのがわかる
楠一重:「何よそのセリフ」
楠一重:「おっさんくさ」
楠一重:シャワーで髪を梳いている
鷹村さつき:「うるせえな!ほっとけ!」
彩谷千映理:「あったまる~……」表情が緩んでいる。
楠一重:筋肉質に引き締まったウェスト。普段は戦闘用防護服で締め付けられて分かりづらいが
楠一重:少女というよりハッキリ女性らしいメリハリのあるボディラインが湯気に霞んでいる。
楠一重:「……ふぅ」
楠一重:一通り汗を流してから、最後に湯船につかる。
彩谷千映理:「やー、それにしてもさあ」じわじわと楠さんに接近する
楠一重:「……何よ」
楠一重:ジト目。
彩谷千映理:「質量がすごいよね、質量が」胸をじっと見ている
楠一重:「はあ?ああ」
楠一重:「肩回りはね、これでも白兵戦闘員よ」
楠一重:「鍛えてるんだから」
楠一重:ちょっと力こぶを作って自慢げ。
彩谷千映理:「えいっ」胸を下から持ち上げるように触る
楠一重:「ひゃあっ!?」
楠一重:「なっ、なっ、な、にゃ!?」
彩谷千映理:「おお~、すっご。感触。さつきサン、これすっごいよ」
彩谷千映理:「触ってみ?重厚感あるって」
鷹村さつき:「ほどほどにしとけよー。彼氏に殺されるぞ」
彩谷千映理:「えっ、彼氏いるんだ。へー。へぇ~~」
楠一重:「私が殺すわ!!」
楠一重:ぐいぐいじゃばじゃば
楠一重:「直々に!死ね!」
楠一重:湯船に彩谷さんを押さえつけている
彩谷千映理:「あ、ちょっ、待っぶぶっ」ばしゃばしゃ
楠一重:「……ったく、バカ」
楠一重:手を放して
彩谷千映理:「あー、死ぬとこだった……あっぶない」
楠一重:「おふざけやってる場合じゃないでしょ。いい?」
楠一重:「始末をつけなきゃいけないのは、まず”スティルネス”」
楠一重:「情報によればこの町に来る前に、既にジャームとして観測されてる」
鷹村さつき:頷いて。
彩谷千映理:「降雪事件の元凶だっけね」真面目モード、切り替えは早い。
楠一重:「ええ。例の事件もこいつがクロで確定」
楠一重:「……問題は」
彩谷千映理:「日永萌だね。対処が遅れたのは、あの子の隠蔽工作のおかげ」
鷹村さつき:「オレたちが“スティルネス”と対峙するとなれば、戦いは避けられないだろう」
楠一重:「あの子がジャームだっていう裏は……取れてない」
楠一重:「いいえ、ハッキリ言うわ」
楠一重:「私は違うと思ってる。日永萌は、きっとまだ人間よ」
楠一重:「……そう思いたいだけかもしれない。だけど」
鷹村さつき:「……連れ戻したいんだろ」
楠一重:「……」
楠一重:「あの子は、謝ってた」
楠一重:「何度も、ただ今朝数年ぶりに顔を合わせただけの私に」
楠一重:「悔いてると思った。苦しんでるって、感じた」
彩谷千映理:「……ジャームに入れ込んだヤツの末路なんて、たいていロクでもないもんだよ。それこそ、奇跡でも起きない限り」
楠一重:「それも……分かってる」
楠一重:「だけどこのまま破滅はさせたくない」
楠一重:「死なせるわけにも……いかない」
鷹村さつき:「いいぜ。オレは乗った!」
鷹村さつき:「乗りかかった船だ。お前の言うように、こんなことばっかしてるから本命にたどり着けねえのかもしれんねえが」
鷹村さつき:「見て見ぬフリできるほど、人間できちゃいないんでな」
楠一重:「鷹村……」
彩谷千映理:「……ま、そういうミラクル起こすのも絆の力ってヤツでしょ。一重ちゃんじゃなきゃ、あの子の手は掴めないんじゃない?」
彩谷千映理:「手伝いくらい、やったっていーよ」
楠一重:「千映理……」
楠一重:「……本当、嫌になるわ」
楠一重:湯船の中で、膝をかかえて
楠一重:「抱えてた問題にひと段落ついて、今度は自分が周りに何かする番だって思ったのに」
楠一重:「次から次に、お人好しが湧いて出てくるんだから」
楠一重:「……いつまで経っても、休めないじゃない」
楠一重:「この借りを返すなら、またずっと後になるかもしれないけど」
楠一重:「よろしくね……二人とも」
楠一重:上目遣いに、二人の顔を覗き込んで
鷹村さつき:「ああ。お前の友達、連れ戻してやろうぜ」優しく微笑んで、頷き返す。
彩谷千映理:「あんま待たせると逃げちゃうかもね……ま、よろしく」手を差し出す
楠一重:「……ん」
楠一重:彩谷さんと手を握って
楠一重:「あがりましょ。のぼせるわ」
楠一重:立ち上がり、浴場を出ていく
彩谷千映理:「一重ちゃん、あんな顔するんだねー」さつきさんに
鷹村さつき:「あれで結構柔らかいとこのあるやつなんだよ、あいつ」
彩谷千映理:「ふーん。……ふふ」
鷹村さつき:「? なんだよ、ニヤニヤして」
彩谷千映理:「……べっつに?やー、のぼせちゃうし、私もあーがろっと」
彩谷千映理:(お人好し、ね)
彩谷千映理:そのまま出ていく
鷹村さつき:頭に「?」を浮かべながら続けて出ていきましょう。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
楠一重:ロイス保留!購入はだめもとブルゲ!
楠一重:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 5[1,5] → 5

楠一重:安定のクソザコ
楠一重:以上!
鷹村さつき:こっちもロイスは保留!
鷹村さつき:ブルゲ購入狙うか!行くぞーーーーッ
鷹村さつき:2DX
DoubleCross : (2R10[10]) → 10[2,10]+2[2] → 12

鷹村さつき:ぼ、ボディーアーマーなら買えたが……届かない!
彩谷千映理:バディムーヴでも届かない……
鷹村さつき:仕方ないからフルーツ牛乳飲んで帰ろ
鷹村さつき:以上!
彩谷千映理:ロイス……保留!
彩谷千映理:ぶるげ!潜伏者は温存
彩谷千映理:3dx+6
DoubleCross : (3R10+6[10]) → 9[6,6,9]+6 → 15

彩谷千映理:財産5点払って買う
彩谷千映理:欲しい人~~~~~
彩谷千映理:これは一重ちゃんにあげようかな
楠一重:やったー!
楠一重:セッタップない事にも利点がある!ありがたくいただきます!
彩谷千映理:これでジャーム野郎を八つ裂きにできるね!
楠一重:ケヒャーッ
GM:また甘やかされてる…
彩谷千映理:甘えていいんだよ……
楠一重:ママー…
彩谷千映理:いい子いい子……
GM:く…楠一重ッッ
GM:---

【OP04 詩島陣】

GM:マスターシーンです。
GM:---
GM:某県 某山中
GM:---
GM:人里離れた山奥に、一軒の山荘がぽつんと建っていた。
GM:季節は真夏だというのに、周囲は雪に閉ざされ、山荘は積もった雪の重さで今にも崩れそうに見える。
GM:その中に、一人の少年がいた。
詩島陣:「…………」
GM:コートを着込み、フードを目深に被って、ただ何をするでもなく座っている。
GM:何分、何時間が経とうと、ほとんど身動きもすることなく、ただそうして、一人で。
:「詩島くん。やっほー」
詩島陣:「…………」
詩島陣:不意に聞こえた声に、少年は顔を上げる。
:気付くと、いつの間にか一人の少女が部屋に居た。
:制服姿の、黒髪の少女。どこから入ってきたのか、コンビニの袋を下げて、さも当然の顔でそこにいる。
詩島陣:「……さっちゃん」
虚空蔵小路朔夜:「久しぶり! ジャンプ読んだ?」
詩島陣:「…………」かぶりを振る。
詩島陣:「最近……おかしいんだ」
詩島陣:「何を読んだり……見たりしても……楽しいと思えなくて……」
虚空蔵小路朔夜:「そうなんだ……それは大変だね……!」
虚空蔵小路朔夜:「退屈じゃない?そんなの」
詩島陣:「ううん……退屈、とも、思わないから……平気なんだ」
虚空蔵小路朔夜:「そうなんだ! 僕はジャンプ読んだよ! 今週めっちゃ良かったよ!」
虚空蔵小路朔夜:「話す相手いないから聞いて!」
詩島陣:「うん……」
虚空蔵小路朔夜:「今週さあ! 僕が好きだった漫画が打ち切られちゃって……」
虚空蔵小路朔夜:「やっぱりジャンプのアンケート至上主義は限界が……最近は比較的マシになったっていってもさあ……」
GM:詩島はろくな反応も返さないが、少女はずっと一方的に、べらべらと楽しそうに話す。
虚空蔵小路朔夜:「ところでさあ……詩島くん、まだ外には出ないの?」
虚空蔵小路朔夜:溶けかけたハーゲンダッツを食べながら訪ねる。
詩島陣:「……萌に……怒られるから……」
虚空蔵小路朔夜:「えーっ! ダメだよそんなこと言ってちゃ! 外は楽しいこといっぱいあるよ! 引きこもってちゃ身体にも毒だし!」
詩島陣:「……でも……」
虚空蔵小路朔夜:「僕が最近よく通ってるのはねえ……N市って街なんだ。知ってる?」
詩島陣:「……名前、くらいは……」
虚空蔵小路朔夜:「面白い人とか、楽しいイベントが毎日あって、すっごいワクワクするんだ! ぜったい退屈しないよ!」
虚空蔵小路朔夜:「ね! 詩島くんも行ってみない?」
詩島陣:「……でも……」
虚空蔵小路朔夜:「つれないな~……」
詩島陣:「萌が……外に出ちゃダメだって……」
虚空蔵小路朔夜:「もう! いつまでも萌ちゃんに頼ってちゃダメだよ! 自分で考えて行動しなくちゃ! 独り立ちだよ!」
詩島陣:「…………」
虚空蔵小路朔夜:「僕が最近、いちばん面白いと思ってるのねー……」
虚空蔵小路朔夜:「片陰凪くん!“ダウンプア”とも呼ばれてたかな!」
詩島陣:「え……」
詩島陣:その名前を聞いて、ずっと動かなかった詩島の表情に、変化が生じる。
虚空蔵小路朔夜:「凪くんはねー、すっごく優しい子なんだよ!」
虚空蔵小路朔夜:「昔ね、凪君はUGNにいたらしいんだけど……」
虚空蔵小路朔夜:「ジャームと戦って、仲間が怪我しちゃったことがあったんだって」
虚空蔵小路朔夜:「その時凪くんはすっごく後悔して……」
虚空蔵小路朔夜:「自分がもっと強ければ! そう思ったんだよ!」
虚空蔵小路朔夜:「でも、強くなる、なんて、言うのは楽でも……そう簡単に、出来ることじゃないじゃん!」
虚空蔵小路朔夜:「だからね、僕もちょっと手伝ったんだ~」えへへ、と照れくさそうに。
詩島陣:「…………」
虚空蔵小路朔夜:「すっごい強くなれる魔法のアイテムみたいなのがあって……」
虚空蔵小路朔夜:「それを凪くんにプレゼントしたんだよね」
虚空蔵小路朔夜:「凪くん、すごい喜んでたよ~」
虚空蔵小路朔夜:「これで仲間を守れる!ってね!」
虚空蔵小路朔夜:「その後も何回か欲しがってきたから……ちょっと困ったんだけど」
虚空蔵小路朔夜:「でも、困ってる人は放っておけないもんね」
虚空蔵小路朔夜:「『ちょっと遠く』から集めてきて、ぜんぶあげちゃった」
虚空蔵小路朔夜:「まあ……善意だけじゃなくて」
虚空蔵小路朔夜:「ホントは僕も、必死に強くなろうとしてる凪くんに、マジでいっぱい力を渡したらどうなるのか、見てみたかったんだけどね!」
詩島陣:「……凪は」
詩島陣:少女の話の、何割を理解できているのか。
詩島陣:目の前の少女が、全ての元凶だと。
詩島陣:それすら、理解できているのかどうか。
詩島陣:「……凪は、今……どこに?」
虚空蔵小路朔夜:「え? 言ったでしょ?」
虚空蔵小路朔夜:「N市だよ。面白い人がいっぱい集まる、楽しいとこだよ!」
詩島陣:「…………」
詩島陣:ふらりと立ち上がり、ゆっくりと歩きだす。
虚空蔵小路朔夜:「あれ、詩島くん? どこ行くの?」
詩島陣:「……………」
虚空蔵小路朔夜:「萌ちゃんに怒られちゃうよ~?」
詩島陣:「…………」
詩島陣:無言のまま扉を開き、山荘の外へと出ていく。
虚空蔵小路朔夜:「うんうん……やっと独り立ちする気になったみたい」
虚空蔵小路朔夜:「楽しくなるな~、きっと!」
虚空蔵小路朔夜:ひどく楽しそうに、にこやかに笑った。
GM

GM:日永萌が山荘に帰ってきたのは、それから数時間後のことだった。
日永萌:「陣くん、お待たせー! ごめんね、遅くなって~!」
日永萌:「いまご飯作るから…… ……陣くん?」
GM:返事はない。辺りは静まり返っている。
日永萌:「…………?」
日永萌:その時、気付く。
日永萌:彼がいる限り常に降り続けているはずの雪が、止んでいる。
日永萌:「……陣くん……!?」
日永萌:血相を変えて、辺りを探し回る。
日永萌:「陣くん!? どこなの!? 陣くん!? 陣くん!!」
日永萌:詩島陣。最後に残った、たった一人の、彼女の仲間。
日永萌:「……陣くん……!」
日永萌:山荘の外に出て、愕然とする。
日永萌:季節外れの雪。真っ白なそれが降り積もった跡は、真っすぐに街の方へと続いていた。
GM:---

【Climax 晩夏の雪】

GM:ではクライマックスです!
GM:≪苛烈なる冷気≫が使用中のため、登場侵蝕と同じだけダメージを受けて頂きます
GM:でも全員登場してもらうぜ~~ッ!ケヒャァ~~ッ!
彩谷千映理:冷気~~~~~!
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+9(1d10->9)した(浸蝕:77->86)
彩谷千映理:彩谷千映理のHPを-9した(HP:26->17)
夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+2(1D10->2)(浸蝕:89->91)した
夏目靖章:夏目靖章のHPを-2(HP:26->24)した
楠一重:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 5[5]+70 → 75

楠一重:HP26に!
鷹村さつき:61+1d10
DoubleCross : (61+1D10) → 61+10[10] → 71

鷹村さつき:10点ダメージ!
GM:さつきサンこんな時だけ…
GM:---
GM:町はずれの廃工場周辺は、今や猛吹雪に見舞われ、一般人、どころか生半可なオーヴァードでも近付くことすら出来ない有様となっていた。
GM:君達が雪を掻き分けて工場に踏み込むと、薄暗い廃墟の中、少年と少女が、小さく身を寄せ合っている。
詩島陣:「寒いよ、萌」
詩島陣:「ここは……すごく寒い……」
詩島陣:「はやく帰ろうよ、支部に。みんな待ってるよ」
日永萌:「……うん」
日永萌:日永の灯した炎が、暗闇を照らす。
日永萌:「ここは……寒いね」
日永萌:「帰ろう」
日永萌:「……一緒に」
日永萌:そうして、君達に目を向ける。
日永萌:決意――否、敵意の籠められた目を。
楠一重:「そいつから離れなさい」
日永萌:「出来ないよ、一重ちゃん」かぶりを振る。
日永萌:「そんなこと、出来ない」
楠一重:「詩島陣、”スティルネス”はジャームよ」
日永萌:「分かってるよ」
日永萌:「でも、友達なの」
楠一重:「……だったら」
楠一重:「どうしようっていうの、これから」
楠一重:「アンタもチルドレンなら、嫌ってくらい知ってるでしょう」
楠一重:「ジャームと繋がりを持つことは出来ない。そこにいたって、身を滅ぼすだけよ」
楠一重:感情を押し殺した声で、伝える。
日永萌:「……分かんない。でも、少なくとも、今は……」
日永萌:「ここから逃げる」
日永萌:「一重ちゃん達が邪魔するっていうなら、倒してでも」
楠一重:「萌……!」
鷹村さつき:「あの女やる気だ。連れ戻すというのなら、相当しんどい戦いになるぜ、こいつは」
彩谷千映理:「"アンスリウム"、今ならまだ、おしゃべりだけで済む」
夏目靖章:「悪いが、君たちをここから逃がすわけには行かない。いや……」
夏目靖章:「彼にもはや"帰る場所"なんてものはない。わかっているだろう。日永萌くん」
日永萌:「……見逃してよ」懇願するように。「あなた達も分かるでしょ、オーヴァードなら」
日永萌:「あなた達の仲間も……ううん、あなた達自身だって」
日永萌:「明日にはこうなるかもしれないんだよ!?」
彩谷千映理:「……そうだね。だからだ」
彩谷千映理:ため息ととともに、ライフルを構える。表情は変えない。
日永萌:「なんで……!」唇を噛む。
彩谷千映理:「友達に日常を壊させていいのかな、"アンスリウム"?」
彩谷千映理:「守るべきものを、自ら破壊するようになる。そういうモノになってしまったんだ」
日永萌:「仲間が……陣くんが私の日常なの!」
日永萌:「陣くんまでいなくなったら……私が守りたい日常なんて、もうどこにもない!!」
彩谷千映理:「そっか」少しだけ目を閉じる。
彩谷千映理:「おしゃべりじゃ、もう済まないや」
鷹村さつき:「おい、一重」鯉口を切りながら声を掛ける。視線は“スティルネス”と日永萌に向けたまま。
楠一重:「何?」
楠一重:返答は少なく、しかしこちらも萌とスティルネスを見据えている。
鷹村さつき:「お前が余計な恨みを買うこともねえ。“スティルネス”のヤツはオレが相手してやるよ」
鷹村さつき:「お前はあいつをこっちへ引きずってくることだけ考えてなよ。……行くぜ」
楠一重:「……ふん、余計な気遣いは結構よ」
楠一重:「大丈夫。私もやれること全部、やるわ」
楠一重:「萌!」
日永萌:「…………」
楠一重:「聞いて……萌」
日永萌:黙って、君を見据える。
楠一重:「それがアンタの決めたことで」
楠一重:「ここがアンタの辿り着く場所だって言うなら」
楠一重:「それでいいわ。アンタの見届けた気持ちが、そこにあるなら」
楠一重:「……だけど」
楠一重:ぱちりとボタンを外して、上着を脱ぐ。
楠一重:「私だって……」
楠一重:「アンタには、私だっているんだから」
楠一重:上着を雪の上に下ろす。冷気がシャツ越しに肌を刺す。
楠一重:「私がそっちには行かせない」
楠一重:「もう二度と。私は大事なひとを見失ったりしない」
楠一重:「……もう、二度と」
日永萌:「ふふ。……一重ちゃん」くすり、と笑って。
日永萌:「……本当に」
日永萌:「昔から、全然……」
日永萌:その先は、言葉にはしない。
日永萌:日永の胸に、炎が灯る。
日永萌:紅蓮の炎は燃え広がり、日永の全身を覆い尽くしていく。
楠一重:「……!」
楠一重:拳を握り、奥歯を噛み締める。
日永萌:瞬く間に、少女の姿は、煉獄の魔人めいたそれへと変貌する。
日永萌:「……」
日永萌:廃工場に、幾つもの巨大な火柱が立ち昇る。
日永萌:爆炎が天井を軽々とぶち抜き、工場内に猛烈な吹雪が吹き込んでくる。
日永萌:最早、交わす言葉は持たない。
楠一重:炎に照らされ、吹きすさぶ吹雪の中。見上げる表情は戦士のそれへと変わっている
楠一重:「『友達だ』っていうセリフはね」
楠一重:「安くないのよ……バカ」
楠一重:ジャキン!!
楠一重:両腕の鎌刃を向ける!
GM:クライマックス戦闘を開始します。
エンゲージ


日永、詩島

(10m)

楠、夏目、彩谷、鷹村

GM:エンゲージは見た通り!
GM:吹き荒ぶ死の雪が、君達のレネゲイドに原始的な反射と防御反応を喚起する!
GM:衝動判定!難易度9!
鷹村さつき:3DX=>9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 8[2,5,8] → 8 → 失敗

鷹村さつき:1足りない!
鷹村さつき:2D10+71
DoubleCross : (2D10+71) → 13[9,4]+71 → 84

彩谷千映理:6dx+1>=9
DoubleCross : (6R10+1[10]>=9) → 9[2,3,5,6,7,9]+1 → 10 → 成功

彩谷千映理:ふう……
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+6(2d10->2,4)した(浸蝕:86->92)
夏目靖章:2dx=>9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 10[6,10]+5[5] → 15 → 成功

夏目靖章:なんで成功するんだよ!
夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+8(2D10->7,1)(浸蝕:91->99)した
楠一重:おらっ!衝動!!
楠一重:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 9[4,9] → 9

楠一重:ジャスト成功!
楠一重:75+2d10
DoubleCross : (75+2D10) → 75+8[4,4] → 83

楠一重:まあまあ
詩島陣:Eロイス≪孤独の叫び≫を使用。
詩島陣:枠が空いてたらロイス強制取得だ!
夏目靖章:ロイスは満タン!
楠一重:満タン!
彩谷千映理:あ、空いてる……!
鷹村さつき:ロイス枠空いてる!
詩島陣:取ってもらうぜ……任意の感情をな!
楠一重:目立ちたがり屋さんめ!!
鷹村さつき:あ、任意なんですね。了解!
鷹村さつき:詩島陣 P誠意/N脅威○
彩谷千映理:任意か~助かった~
彩谷千映理:同情/処理○で取ります
夏目靖章:ドライだ…
彩谷千映理:ピガッ、処理シマス
GM:えーとあと何かあったかな…
GM:多分無し!戦闘開始だ!
GM:セットアップから!
日永萌:なし。
彩谷千映理:ない!
楠一重:ブルーゲイルは様子見!なし!
鷹村さつき:さっそく《狂騒の旋律》だーッ
鷹村さつき:暴走中なのでコスト+7。パーティ全員に暴走と攻撃力+9を付与(拒否可)
彩谷千映理:わあい!
彩谷千映理:貰います!
楠一重:いただきます!!
夏目靖章:いただきます!変異暴走により行動値0!
鷹村さつき:さつき自身は侵蝕91。
夏目靖章:コンボ『Deadlock』《氷の城塞》《原始の紫:異形の加護》
夏目靖章:3d10+9
DoubleCross : (3D10+9) → 15[7,7,1]+9 → 24

夏目靖章:ラウンド中ダメージ-24
夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+8(浸蝕:99->107)した
夏目靖章:あとオートでクリスタルシールドを装備しとこう
詩島陣:PC全員に≪破滅の足音≫を使用。1D+1ラウンド後のクリンナップに戦闘不能!
詩島陣:1D10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 4[4]+1 → 5

詩島陣:ながっ……
楠一重:ほっ…
詩島陣:降り続ける吹雪が、見る間に君達の体力と精神力を蝕んでいく。
詩島陣:早期に決着を付けねば、勝機は無くなるだろう。
彩谷千映理:くっ、5ラウンド……!恐ろしいぜ……
楠一重:5ラウンドも戦ってたら、どうせ死ぬ!
楠一重:捨てがまりぞ!
夏目靖章:絶対に5ラウンド目までにケリをつけるぞ!
GM:ではイニシアチブ!行動値10で鷹村さんから!
鷹村さつき:先手必勝!行ったるぜーッ
鷹村さつき:マイナーで戦闘移動。10m移動して敵エンゲージに突入。
エンゲージ


日永、詩島、鷹村

(10m)

楠、夏目、彩谷

鷹村さつき:メジャーで▼激情の銀嵐<C:ハヌマーン>+<吠え猛る爪>+<光の舞踏>。命中判定に<援護の風>使用。
鷹村さつき:対象は“スティルネス”!
鷹村さつき:9DX7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[1,2,3,4,7,9,9,10,10]+10[3,4,8,8,8]+10[2,6,7]+5[5]+4 → 39

日永萌:≪融解≫を使用。
彩谷千映理:むっ
鷹村さつき:何か来た!
日永萌:メインプロセス間攻撃力-9!
夏目靖章:邪悪なダメージ低下エフェクト!
彩谷千映理:なんてこったぜ
彩谷千映理:バディムーヴ乗っけましょうか
楠一重:バディムは問題なく打っといていいはず
楠一重:ダメージダイスおいしい!
彩谷千映理:バディムーヴ起動!達成値に+3!
詩島陣:暴走。
日永萌:≪炎陣≫でカバーリング。
鷹村さつき:達成値42扱いでダメージ判定行くぞーッ
鷹村さつき:5D10+8
DoubleCross : (5D10+8) → 29[8,3,7,3,8]+8 → 37

鷹村さつき:よし、ダイスの出目がデカい!37点装甲無視!
日永萌:≪バーニングハート≫使用。
日永萌:ダメージを受けた際シーン間攻撃力+10!
日永萌:ピンピンしてます
鷹村さつき:蒼銀の風が吹くと同時、“スティルネス”の眼前に移動している。
鷹村さつき:振り抜いた刃はレネゲイドの流れごと“スティルネス”を両断せんと迫るが───
詩島陣:「……!」
日永萌:そこに、爆炎に包まれた日永が割って入る。
日永萌:詩島を守るように、目の前に立ち塞がる。
鷹村さつき:「何ッ!?」
鷹村さつき:放たれた剣戟は庇い立つ少女に防がれる。数度斬り結び、引き下がって構え直す。
鷹村さつき:「くそ……そう簡単に行くわけねーとは思ってたがやはり、庇いに来たか!」
日永萌:「……」
日永萌:炎に包まれた日永の表情は伺い知れない。ただ無言で、炎を撒き散らす。
GM:イニシアチブ10、詩島から日永の手番です
詩島陣:マイナーなし。
詩島陣:メジャーでコンセ+≪冷気の鎌≫+≪氷の戒め≫+≪流血の胞子≫+≪魔王の覇気≫+≪死神の瞳≫+≪因果歪曲≫
詩島陣:対象は鷹村さん以外の三人!
夏目靖章:なんかすげーの来た!
彩谷千映理:うっわあ!
楠一重:殺す気か!殺す気だった!
詩島陣:暴走中なので≪絶対零度≫でダイス+3個
詩島陣:13DX7+8 ドッジダイス-5個
DoubleCross : (13R10+8[7]) → 10[1,2,3,4,5,5,6,7,7,7,8,9,10]+10[1,2,4,5,7,8]+10[6,10]+6[6]+8 → 44

詩島陣:命中で ラウンド間判定ダイス-3個 邪毒5 次に行う攻撃のダメージ-10 次に受ける攻撃のダメージ+4D
詩島陣:です
彩谷千映理:つっらい
彩谷千映理:暴走!リア不!
楠一重:ほんぎゃー!
楠一重:リア不!
夏目靖章:きっつ
夏目靖章:ガード!
GM:続けて日永!
日永萌:マイナーなし。
日永萌:メジャーで≪コンセントレイト:サラマンダー≫+≪焦熱の弾丸≫+≪憎悪の炎≫+≪プラズマカノン≫
日永萌:対象楠さん!!
日永萌:9DX7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[2,2,2,3,5,6,6,7,7]+10[3,10]+1[1]+4 → 25

楠一重:暴走リア不!
夏目靖章:カバーリングいります?
楠一重:リザレクト出来るので素直に食らいます!
夏目靖章:了解
楠一重:カモン!
日永萌:ダメージ!
日永萌:3D10+18+10
DoubleCross : (3D10+18+10) → 13[2,10,1]+18+10 → 41

日永萌:41+4D10
DoubleCross : (41+4D10) → 41+16[4,4,3,5] → 57

日永萌:ダメージで日永への憎悪を付与します
楠一重:リザレ!
楠一重:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 9[9]+75 → 84

詩島陣:「……僕たちの、邪魔をするなら」
詩島陣:「静かになってもらわなきゃ」
詩島陣:吹き荒れる吹雪の様子が、変わる。
詩島陣:ただ周囲で降り続けるだけで脅威となる吹雪が、明確な敵意を持って君達に向けられる。
詩島陣:それは君達の心と体を、見る間に蝕み、凍り付かせていく。
鷹村さつき:「!?」周囲で降りしきる吹雪が、自分以外の三人に矛先を向ける様を確認する。
楠一重:「っ!!」
楠一重:瞼が凍り付く!目を開けていられない!
楠一重:「まずい……!見失う!」
鷹村さつき:「気をつけろ!“ダウンプア”を殺ったコンビネーションがそっちに行くぞ!」
彩谷千映理:「……っく」身構え、顔を伏せる。指先が凍てつき、足が固まる。
夏目靖章:「くそッ!一重くん!早く後ろに……!」
日永萌:同時に、日永が炎の腕を振るう。
日永萌:業火が一直線に楠さんへと伸び、蛇のようにその身体に巻き付き、焼き焦がす!
楠一重:「……!」
楠一重:正面から食らう!
楠一重:「けほっ……かは……!」
楠一重:「ちょっとは……手加減しなさいよ……ちっ」
日永萌:炎はすぐには消えない。かつてUGNエージェントとして日永が生み出した、対リザレクト用の技だ。
日永萌:業火は身体を燃やし続ける。本体を叩かねば、消えることは無いだろう。
楠一重:火を纏いつつも立ち上がる。
楠一重:「上等じゃない。鬱陶しい氷は溶けたわ」
楠一重:負けん気強く睨み返す!
GM:ではイニシアチブ8!彩谷さん!
楠一重:いけーっ彩さん!
彩谷千映理:とりあえず"スティルネス"へのロイスをタイタスにして昇華し、不利効果を全部消します
詩島陣:おっと!
詩島陣:ではその際に
彩谷千映理:なっ
詩島陣:≪定まりし殺意≫を使用。
詩島陣:自身のロイスをタイタスに変えられたメインプロセス終了時に4Dダメージだ~~~ッ
彩谷千映理:ギャーッ!
夏目靖章:最悪~~~!
彩谷千映理:て、てめえぇ~~~~!
楠一重:ひえっ
詩島陣:許せねえよなぁ~~!勝手にタイタスにされるなんてよォ~~!
彩谷千映理:やってやろうじゃねえかよこの野郎!
夏目靖章:ちなみにこれって《雲散霧消》効きますか?
GM:なにっ
GM:う~ん エフェクトによるダメージになるのか……?
彩谷千映理:実ダメージだし効かなそうな気はしますが
夏目靖章:あ、Eロイスか……
GM:Eロイスだし怪しいかなとは思いつつ今回は
GM:夏目彩谷の絡みが見たいのでOK(ゴールデンルール)
彩谷千映理:ゴールデン~~~~~
夏目靖章:ゴールデンルールなら仕方がないな~
彩谷千映理:ありがてえ……
楠一重:素晴らしいGM
夏目靖章:光のGM……
彩谷千映理:夏目さん、無理はしないでね
夏目靖章:女の子の前で無理せずにいつするって言うんだい?
彩谷千映理:ヒューッ!
GM:では改めて彩谷さんどうぞ!
彩谷千映理:はーい!というわけでメインプロセス、マイナーでボルトアクションライフル起動、達成値+5
彩谷千映理:メジャーでコンボ:マルチフェリアス 《コンセ:ウロボロス》《無形の影》
彩谷千映理:対象はもちろんスティルネスだ!
詩島陣:こい!
彩谷千映理:6dx7+5
DoubleCross : (6R10+5[7]) → 10[2,2,5,7,8,10]+5[2,3,5]+5 → 20

彩谷千映理:ふつう
詩島陣:暴走!
日永萌:炎陣カバー!
彩谷千映理:邪魔しおって~
彩谷千映理:ではダメージ!
彩谷千映理:3D10+9+8
DoubleCross : (3D10+9+8) → 11[1,8,2]+9+8 → 28

彩谷千映理:おりゃーっ
日永萌:まだ元気!
彩谷千映理:ちぇーっ
彩谷千映理:で、メインプロセス終了時に4dダメージ
彩谷千映理:4d10
DoubleCross : (4D10) → 27[10,8,8,1] → 27

彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+6した(浸蝕:92->98)
夏目靖章:《雲散霧消》GMの温情によりHPダメージを-30
彩谷千映理:夏目さんすき
夏目靖章:起源種だからLV+2だ!
夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+4(浸蝕:107->111)した
彩谷千映理:かったい
彩谷千映理:無傷……
楠一重:クール…
彩谷千映理:「……」何も言わず、黒いメダルと共にライフルを握りしめる。
彩谷千映理:"スティルネス"、詩島陣。ジャーム。故に、ここで解体……処理する必要がある。
彩谷千映理:彼がどういう人間だったのか、どういう背景を持つのか。……データ以上のものは知らない。知る必要もない。
彩谷千映理:指が動くなら、引き金を引く。それだけだ。それ以上はない。
彩谷千映理:パンッ
日永萌:「――」
日永萌:詩島を守るように、日永が立ち塞がる。
彩谷千映理:銃弾が炎の体躯を抉る。
彩谷千映理:「狙いは君じゃないんだけど」無感情に呟く。
日永萌:「――」
日永萌:炎に置換された身体が吹き飛ばされ、抉られる。
日永萌:だが、倒れない。詩島の前に、立ち続けている。
詩島陣:「萌……!」
詩島陣:傷つく日永を見て、顔色を変える。
詩島陣:「やめ、ろ……!!」
詩島陣:銃弾の軌跡を遡るように、致死の冷気が彩谷さんに迫る!
彩谷千映理:「……くっ!」来る。避けられない!
夏目靖章:しかし、その攻撃はやはり彩谷さんの眼前、足元に展開された薔薇園に侵入した途端、静止し霧散する。
彩谷千映理:「夏目さん……」冷気は来ない。薔薇園によって阻まれる。
詩島陣:「……な、に……?」僅か目を見開く。
夏目靖章:「二度も俺の目の前で女の子を傷つけられてはたまらないからね」彩谷さんにウインク
夏目靖章:「マクスウェルの悪魔、という言葉を聞いたことがあるだろう?」
夏目靖章:「情報はエネルギーに変換できるんだ。今の科学では実用段階にはないけれど」
夏目靖章:「レネゲイドの力なら、その真似事ぐらいはできる。」
夏目靖章:「ウロボロス混じりになったのは最近だから俺もはっきりとはわかってないけどね。少しだけ、この世界に穴を開けてやれば……」
夏目靖章:「現象そのものをエネルギーとしてどこかに放逐できるってわけだ」
詩島陣:「べらべらと……よくわからない、ことを……」
夏目靖章:「俺はそういうちょっと変わったサラマンダー能力者なのさ。だから、俺に惚れても火傷はしないよ。千映理くん」
彩谷千映理:「……はは。キザなこと言うよね」表情は少し柔らかくなる。
彩谷千映理:「でも、ありがと。火傷しないのは気に入ったかも」
GM:イニシアチブ5、楠さんの手番です。
楠一重:はい!マイナーでハンティングスタイル+破壊の爪!メジャーでコンセ+獣の力+鮮血の一撃+渇きの主!
エンゲージ


日永、詩島、鷹村、楠

(10m)

夏目、彩谷

楠一重:全部のせパンチを日永さんに!
日永萌:一重ちゃん!!
日永萌:来い!!
楠一重:うおおおお!!
楠一重:夏目さんのロイスを昇華し不利効果解除!こいつは本物だ!
楠一重:参ります!
楠一重:12dx7+2
DoubleCross : (12R10+2[7]) → 10[2,2,3,4,5,6,7,8,9,9,10,10]+10[3,5,6,6,8,10]+10[1,9]+1[1]+2 → 33

楠一重:よし!
日永萌:ガード!
楠一重:4d10+26
DoubleCross : (4D10+26) → 15[5,6,2,2]+26 → 41

楠一重:装甲無視!
日永萌:戦闘不能……そして
日永萌:≪燃える魂≫!
日永萌:戦闘不能を回復!
彩谷千映理:なんと
楠一重:うおおおッ!
楠一重: だ っ !!
楠一重:夏目が注目を引いたことに生まれた死角!
楠一重:回り込むように、日永に迫る!
日永萌:「――!」
日永萌:迎撃するように、前方に爆炎を振るう、が――
楠一重:弾丸のように体をひねって回避!懐に飛び込み…
楠一重:ひゅ お っ !!
楠一重:大ぶりのフックめいて、腕の刃を振るう。一手届くのが遅い軌道
楠一重:日永にとっては、ギリギリで躱すことの出来る速度だ。
日永萌:「――」
日永萌:炎の塊と化した身体。ゆらめき、刃を躱す!
楠一重:がきっ。
楠一重:その襟に、刃先が引っかかる。
日永萌:「――!?」表情は炎に包まれ読み取れないが、その動きが一瞬、止まる。
楠一重:腕から飛び出した鎌刃から、もう一段。
楠一重:細い刃が節足のように展開され、湾曲した先端が……日永をとらえる!
楠一重:「……今更、逃がしたりしないって」
楠一重:「言ってるのよ」
楠一重:どかっ!!
楠一重:深々と重い膝蹴り!吹き飛ばす!
日永萌:「!!」
日永萌:炎の身体が軽々と宙を舞う。
日永萌:身体から炎を鎖のように伸ばし、無理やり衝撃を殺し、その場に留まる!
楠一重:「昔のままじゃない。私だって……」
楠一重:「強く、なったんだから」
楠一重:その姿に心は揺れるが、決意は揺らがない。
日永萌:紅蓮の爆炎が揺らめく。炎の向こう、見えないその視線は、しかし確かに楠一重に向けられていた。
楠一重:「アンタが止まれるまで、何度だって……倒して見せる」
楠一重:ばちん。
楠一重:刃が再び一つにまとまる。
日永萌:節々の吹き飛んだ身体を、再構成する。炎はさらに激しく燃え上がる。
GM:イニシアチブ。
日永萌:≪加速する刻≫
日永萌:≪コンセントレイト:サラマンダー≫+≪災厄の炎≫+≪プラズマカノン≫+≪憎悪の炎≫
楠一重:ぐえーっ!!
日永萌:対象は鷹村さんと楠さん。
日永萌:9DX7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[1,1,2,2,3,5,7,9,9]+10[9,9,10]+10[3,9,10]+2[1,2]+4 → 36

鷹村さつき:来いッ!暴走リア不です!
楠一重:上等だこの野郎!
楠一重:暴走解除したので回避!
楠一重:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 9[3,3,3,3,7,8,9] → 9

楠一重:無理!ダメージくだしあ!
日永萌:ダメージ!
日永萌:4D10+19+10
DoubleCross : (4D10+19+10) → 18[10,1,1,6]+19+10 → 47

日永萌:ダメージで憎悪付与。
鷹村さつき:47点!そして侵蝕値の残りは……98!
鷹村さつき:いけるぜ!リザレクト!
鷹村さつき:1D10+98
DoubleCross : (1D10+98) → 8[8]+98 → 106

楠一重:死ぬ!リザレ!
楠一重:1d10+98
DoubleCross : (1D10+98) → 7[7]+98 → 105

楠一重:なかよし!
GM:こいつら侵蝕が低すぎる!
鷹村さつき:憎悪の対象は誰になりますか?
楠一重:憎いよぉ
日永萌:無論……日永萌!
日永萌:煉獄の魔人めいた異形と化した日永が、燃え盛る腕を足元に叩きつける。
日永萌:同時に、周囲から巨大な火柱が噴き上がる!
日永萌:業火の柱が楠と鷹村を捕らえ、骨肉を焼き焦がしていく!
楠一重:「うああっ!!」
鷹村さつき:「足元から……!ぐああッ!?」
鷹村さつき:先ほど一重を狙ったような狙撃を警戒し、足場からの炎の噴射を受ける。
楠一重:炎に焼かれ、
楠一重:肌を焦がしながらも、立ち上がる。
楠一重:「まだよ……まだやれるでしょ。山ザル!」
鷹村さつき:「誰が山ザルだ!ったく」
楠一重:「こんな所でやられたりしてたら、承知しないって言ってんのよ」
鷹村さつき:「当たり前だろ。誰に言ってやがる!このさつきサンはまだまだ元気一杯だぜ!」
楠一重:「……ふん」
楠一重:いつもの悪態をつきながら、己を奮い立たせる。
日永萌:周囲のコンクリートや鉄骨が赤熱し、溶解していく。途端に周囲は吹雪と熱波の荒れ狂う地獄絵図へと変貌する。
GM:ではイニシアチブ0.夏目さんの手番です
夏目靖章:マイナーなし、全力移動で10m先へエンゲージします
エンゲージ


日永、詩島、鷹村、楠、夏目

(10m)

彩谷

GM:来やがったな……!
夏目靖章:移動により氷の城塞の効果消失!だがこれで二人を守れるぞ!
楠一重:キャー夏目サーン!
GM:演出どうぞ!
夏目靖章:立ち上がる二人の後ろから、カツカツと落ち着いた足跡が響く
夏目靖章:「うんうん。ふたりともその意気だ」
夏目靖章:「守ってやれなくて済まなかったね。もうひと踏ん張り、畳み掛けよう」
楠一重:「……」
楠一重:「例の約束、忘れてないでしょうね」
楠一重:「もしもの時は……萌のこともお願い」
楠一重:小声で
夏目靖章:「……もちろん、準備しているさ。どちらの場合でもね」
夏目靖章:「だが俺は……」
夏目靖章:「十字架の前より、笑顔の女の子に花を差し出す方が好きだけどね」
楠一重:「ええ。まだ結末には早い」
楠一重:「きっと……そうよ」
鷹村さつき:「ホント、キザなオッサンだな」呆れたような、逆に感心するような表情で。「ま、いいや」
鷹村さつき:「せっかくだし、そこで見てな。このさつきサンがカッコよく敵をぶっ倒してやるとこをよ」
夏目靖章:「ああ、頼りにしてるよ!しかし……」
夏目靖章:「君等の年代から見ると、やっぱり29歳はおっさんなのか……歳は取りたくないもんだな」小声で
GM:ではクリンナップ!
GM:夏目さんは確か邪毒が残ってますよね!
GM:オラッ15ダメージ喰らえ!
楠一重:解除しててよかったー
彩谷千映理:夏目さーん!
夏目靖章:ぐえー!
夏目靖章:夏目靖章のHPを-15(HP:24->9)した
GM:では2ラウンド目セットアップ!
日永萌:なし。
彩谷千映理:届かないのでなし!
夏目靖章:コンボ『Deadlock』《氷の城塞》《原始の紫:異形の加護》
夏目靖章:3d10+12
DoubleCross : (3D10+12) → 10[3,2,5]+12 → 22

夏目靖章:ラウンド中HPダメージ-22
夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+8(浸蝕:111->119)した
楠一重:うおお
楠一重:ここで決める!ブルーゲイルを使用!
楠一重:行動値が10に!
楠一重:浸蝕は110!
GM:く、楠……!
鷹村さつき:《狂騒の旋律》。暴走中なので地味にコスト重めの+7で113!
鷹村さつき:鷹村・楠・夏目の三名の攻撃力+12/暴走付与!
楠一重:ありがたく受けます!
夏目靖章:いただきます!暴走継続!
彩谷千映理:がんばえ~(後ろで応援する)
詩島陣:≪攻撃誘導≫自身を対象に含まない攻撃の判定ダイス-4個
詩島陣:対象鷹村さん!
鷹村さつき:ぐえーっ
楠一重:ぎえーっ
楠一重:厄介なコンビネーションを!
彩谷千映理:なんてこったぜ
GM:ではイニシアチブ10!楠さん鷹村さんどうぞ!
楠一重:よし
鷹村さつき:どうしましょう。先に楠さんが突っ込んで日永さん叩いたほうが可能性ありそうです?
楠一重:こっちからいただいてもよろしいですか!
鷹村さつき:どうぞ!
楠一重:っしゃあ!
楠一重:マイナーなし!メジャーでコンセ+鮮血の一撃+渇きの主+獣の力
楠一重:対象は…日永さん!
日永萌:来なよ!
楠一重:更に超浸蝕を起動!
楠一重:ダイス…行きます!
楠一重:9dx7+12
DoubleCross : (9R10+12[7]) → 10[1,3,4,6,7,9,10,10,10]+10[3,5,8,8,10]+10[4,8,10]+6[1,6]+12 → 48

楠一重:彩谷さん!
彩谷千映理:バディムーヴ!+3!
楠一重:うおお51!
GM:こ……こいつ……!!
日永萌:ガード!!
楠一重:6d10+30
DoubleCross : (6D10+30) → 25[2,3,1,10,7,2]+30 → 55

楠一重:更に狂騒の旋律で…
楠一重:68!装甲無視!
日永萌:なに~~~っ
日永萌:そのダメージは……
日永萌:……戦闘不能!復活エフェクトなし!
楠一重:よっしゃああああ
夏目靖章:やったー!
彩谷千映理:やったぜ!
鷹村さつき:やった!
楠一重:「はぁああああああッ!!」
楠一重:巻きあがる炎の中を駆け、ただ真っすぐに
楠一重:日永萌へと迫る!
日永萌:「…………!!」
日永萌:それを拒絶するように、
日永萌:幾重にも連なる爆発と業火の壁を展開する!
楠一重:炎の壁に正面から突っ込む!
楠一重:「……おお…お!」
日永萌:「――」
楠一重:業火に血刃ごと焼かれ、刃は届く前に炭化していく。
楠一重:それでも、がむしゃらに腕を伸ばし続け。
楠一重:ざ しゅ っ !!
楠一重:交錯。僅かな沈黙。
日永萌:「――」
日永萌:迎撃すべく伸ばした炎の腕は、
日永萌:寸前で止まり、振るわれることは無かった。
楠一重:「……」
楠一重:ぼろりと、炭化した刃が崩れ
楠一重:その下から、新たな赤く輝く刃が現れる。
楠一重:焼かれながらも、腕の内部で再生成した隠し刃。
楠一重:日永の脇腹を深く切り裂き、立ち上がれなくする。
楠一重:「萌……」
楠一重:「ごめん」
日永萌:炎が、弱まっていく。燃え盛る威容は薄れ、元の日永萌が姿を現す。
日永萌:「……ああ」
日永萌:「一重ちゃん……」
日永萌:場違いに。本当に嬉しそうに――笑みを浮かべる。
日永萌:「ほんとに、強くなったんだね」
楠一重:焦げた腕で、目元を拭って
楠一重:振り返らない。黒い痕だけが頬に残った。
詩島陣:「……萌……!」
詩島陣:詩島が、倒れた日永に歩み寄る。
詩島陣:「いやだ……萌」
詩島陣:「寒いよ。ここはすごく、寒い」
詩島陣:「ひとりじゃ……凍えそうだ」
鷹村さつき:「一重はやったか!それじゃ───」倒れ伏す日永と“スティルネス”の間に割って入るように、立ち塞がる。
鷹村さつき:「オレもやることやらなくっちゃな」
GM:再びイニシアチブ、
詩島陣:≪加速する刻≫。
日永萌:「……陣くん」意識を失う間際、日永が詩島に手を伸ばす。
日永萌:「……逃げて」
GM:日永の指先に、小さな火種が灯る。
GM:その火は宙を舞い、詩島のもとへと届く。
詩島陣:「……あ」
詩島陣:「ああ……」
詩島陣:「あああ、あああぁああ……ッ!!」
鷹村さつき:「!この女……それほどか!それほどまでにこの“スティルネス”───いや」
鷹村さつき:「詩島ってやつのことを!」
楠一重:「ッ!!」
彩谷千映理:「どうあっても、ここで逃がすわけにはいかないね」
夏目靖章:「まずいな……来るぞ!構えて!」
詩島陣:周囲に降り続ける雪が、その様を一変させる。
詩島陣:雪が、燃えている。
詩島陣:物理法則を越えた能力――紅蓮の炎に包まれた吹雪が、周囲を煌々と真っ赤に照らし出す。
詩島陣:≪冷気の鎌≫+≪氷の戒め≫+≪流血の胞子≫+≪魔王の覇気≫+≪死神の瞳≫+≪タブレット≫+≪多重生成≫
詩島陣:対象PC全員!
彩谷千映理:グエーッ
詩島陣:13DX7+8 ドッジダイス-5個
DoubleCross : (13R10+8[7]) → 10[2,3,3,3,5,5,5,7,7,8,9,10,10]+10[1,2,2,3,4,8]+10[10]+10[9]+4[4]+8 → 52

楠一重:暴走!リア不!
鷹村さつき:同じく暴走中!打つ手なし!
彩谷千映理:ブン回りか?
彩谷千映理:ドッジダイスがマイナスになるので失敗!
夏目靖章:では鷹村さんを行動放棄カバー!
楠一重:おなしゃす!
鷹村さつき:ありがたい!
詩島陣:命中でラウンド間判定ダイス-3個 邪毒5 次に行う攻撃のダメージ-10 次に受ける攻撃のダメージ+4D
夏目靖章:ドッジダイスはないのでガードします
GM:演出は後でまとめて!イニシアチブ10で鷹村さんどうぞ!
鷹村さつき:はい。ではマイナーで暴走解除!
鷹村さつき:日永さんの憎悪に関しては、本人が倒れてるから解除されてるものって認識で大丈夫ですよね?
GM:そうですね!
鷹村さつき:現在こちらにかかっているバステは陣くんの“スティルネス”以外攻撃時にダイス減少以外なし。これでOK?
GM:カバーされたから…そうですね!
鷹村さつき:よし!
鷹村さつき:メジャーで▼勝利の銀閃<C:ハヌマーン>+<吠え猛る爪>+<光の舞踏>
鷹村さつき:命中判定に<援護の風>。対象は……詩島陣!
詩島陣:来い!
鷹村さつき:11DX7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[1,2,3,4,5,5,6,9,9,9,10]+10[1,3,6,7]+10[10]+4[4]+4 → 38

詩島陣:暴走!ダメージどうぞ!
彩谷千映理:妖精要りますか!
鷹村さつき:お願いします!
彩谷千映理:はい!コンボ:ディスカバリー//ディスパーサル 《妖精の手》で最後の4を10に!
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+4した(浸蝕:98->102)
鷹村さつき:計算式、固定値44に1個ダイス追加振りですね?
鷹村さつき:44+1D10
DoubleCross : (44+1D10) → 44+8[8] → 52

鷹村さつき:やった!
彩谷千映理:いえい!伸びた!
GM:あれ振り直しって+1DX7とかでいけないんでしたっけ
彩谷千映理:あれ、ほんとだ d10で振ってある
鷹村さつき:あ、そうだったかも!あんまり自分で使わないエフェクトなので処理間違えてましたね……ごめんなさい!
鷹村さつき:振りなおして大丈夫ですか?
GM:ここからだと52+1DX7でまたふれるはず!
GM:どうぞ!
鷹村さつき:1DX7
DoubleCross : (1R10[7]) → 10[10]+6[6] → 16

鷹村さつき:ええーッ
鷹村さつき:さらに伸びた!
楠一重:68!!
GM:68……?
彩谷千映理:ぐんぐん伸びる
GM:ヤベ~~
鷹村さつき:ダメージロール移行前に<Dロイス:復讐者>の効果を使用します。
鷹村さつき:最大HP-現在のHP点のダメージを攻撃力に追加。現在HP8なので、18点追加です
鷹村さつき:ダメージ振ります!Dロイス効果込で
鷹村さつき:18+12+9+7D10
DoubleCross : (18+12+9+7D10) → 18+12+9+38[6,9,2,10,6,2,3] → 77

鷹村さつき:77点、装甲無視!
GM:痛い!!
詩島陣:何とか生きてる!!
彩谷千映理:しぶといやつめ~~~~
楠一重:かってえ!
鷹村さつき:くっそーカッコよく一撃でとは行かなかったか!演出いいですか?
GM:どうぞ!
鷹村さつき:愛刀を鞘から抜き放つと、数度手元で刃を旋回させ、敵に差し向ける。
鷹村さつき:「オレの名は“アルジェント・セプト”鷹村颯希」
鷹村さつき:「詩島陣。お前の中にもし!日永萌への絆が本当に僅かでも残っているのなら」
鷹村さつき:「彼女のことは離して、潔く一人であの世へ行きな」
鷹村さつき:「酷なようだが、それが情ってもんだぜ!」
詩島陣:「うぅう……ううううう……!!」
詩島陣:頭を抱え、かぶりを振る。周囲に炎の吹雪が吹き荒れる。
鷹村さつき:「そうかい。それが答えなら」
鷹村さつき:「オレが引導を渡してやる」
鷹村さつき:抜き放った愛刀を手に、燃え盛る氷の世界を一直線に突き進む。
鷹村さつき:泥のように鈍化した時間の中で、颯希の刃が閃き───
鷹村さつき: ざ ん っ っ っ !
鷹村さつき:詩島陣の胸元が、袈裟懸けに断ち斬られ、血が雪景色を染め上げる。
詩島陣:「ぐぅっ……あぁあああああっ!!」
詩島陣:深々と切り裂かれ、噴き出す血飛沫。だがそれも、瞬く間に凍り付いていく。
詩島陣:炎と氷の中でよろめき、だがまだ倒れない。
GM:イニシアチブ10 詩島の手番です
詩島陣:≪冷気の鎌≫+≪氷の戒め≫+≪魔王の覇気≫+≪流血の胞子≫+≪災厄の炎≫
詩島陣:対象は同エンゲージの楠さん、夏目さん、鷹村さん
楠一重:このやろう!
詩島陣:13DX7+8 ドッジダイス-5個
DoubleCross : (13R10+8[7]) → 10[2,2,2,3,4,4,7,7,8,9,10,10,10]+10[3,3,4,5,5,6,10]+10[7]+4[4]+8 → 42

彩谷千映理:がんばれ~
楠一重:リア不!
鷹村さつき:暴走は解いた!ドッジしてやるぜーッ
鷹村さつき:5DX+1=>42
DoubleCross : (5R10+1[10]>=42) → 8[1,1,2,6,8]+1 → 9 → 失敗

鷹村さつき:ダメ!
夏目靖章:ガードコンボ『Account Freeze』《氷盾》《氷河の壁》《原始の紫:異形の加護》
夏目靖章:3d10+10
DoubleCross : (3D10+10) → 25[9,6,10]+10 → 35

夏目靖章:自分のガード値+20、夏目、鷹村、楠の被ダメージ-35!
夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+10(浸蝕:119->129)した
詩島陣:ダメージ!
詩島陣:5D10+9
DoubleCross : (5D10+9) → 34[10,8,7,1,8]+9 → 43

詩島陣:死神の瞳載ってる人は
詩島陣:43+4D10
DoubleCross : (43+4D10) → 43+26[6,8,4,8] → 69

詩島陣:ラウンド間判定ダイス-3個 次に行う攻撃のダメージ-10  邪毒5
夏目靖章:《雲散霧消》
夏目靖章:夏目、楠のダメージを更に-30
楠一重:!?
GM:マジかよ!
GM:狂ってないか?
夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+4(浸蝕:129->133)した
楠一重:そ、そうなるとボディマがあるので
楠一重:こっちも弾く!ノーダメ!!
楠一重:守ってもらってなんだけど
楠一重:クレイジーだぜ
GM:なんだこのおっさん!?
彩谷千映理:かたすぎる
彩谷千映理:薔薇を纏った人間要塞か
詩島陣:「……寒い、ああ……寒い……」
詩島陣:熱波の中で、だが身を縮こまらせて、がちがちと歯を鳴らす。
詩島陣:「いやだ……誰か……いないの……」
詩島陣:「ひとりは嫌だ……ひとりじゃ、凍えて……」
夏目靖章:「またあれが来るぞ!ふたりとも俺の後ろに!」
鷹村さつき:「おう!」吹き付ける炎を愛刀で弾きながら、氷華の結界内に退避する。
楠一重:「……ッ!ぐ!!」
楠一重:炎の吹雪の中、ギリギリで
楠一重:夏目の背後に飛び込む!
詩島陣:燃え盛る吹雪が吹き荒び、周囲の何もかもを破壊していく。
詩島陣:廃工場全体が軋み、砕け、溶け落ち、ばらばらに解体されていく。
詩島陣:さながら地獄の光景。撒き散らされる破壊の嵐。まともな人間では、跡形も残らないだろう。
GM:だが――。
夏目靖章:紅蓮の地獄の中にあって、青白く輝く氷の薔薇が咲く一角だけが、凪いだように静寂を保っている
夏目靖章:「……とはいえ、この出力は想定外かな」
夏目靖章:しかし、少しずつではあるが氷の薔薇が溶け出し、静寂の領域が狭まっている。こちらの限界も近い。
夏目靖章:「悪いが長くは持たない。そろそろ決めてくれると助かるね」
楠一重:「でもあんなの、どうやって近づけって……!」
GM:その光景を遠巻きに見つめるのは――
GM:イニシアチブ8、彩谷さんの手番です
彩谷千映理:はい!
夏目靖章:解放の雫いります?
彩谷千映理:貰いましょう
夏目靖章:イニシアチブで彩谷さんに《解放の雫》 メジャーアクションの達成値+12 浸食+2
夏目靖章:夏目靖章の浸蝕を+3(浸蝕:133->136)した
彩谷千映理:彩谷千映理の浸蝕を+2した(浸蝕:102->104)
彩谷千映理:でもって日永ちゃんのロイスをタイタスにして昇華、ややこしいデバフには消えてもらう
彩谷千映理:マイナーでボルトアクションライフル効果 達成値に+5
彩谷千映理:メジャーでコンボ:マルチフェリアス 《コンセ:ウロボロス》《無形の影》
彩谷千映理:判定前に最後の潜伏者起動。選択した技能ではないので+5
彩谷千映理:対象、"スティルネス"
彩谷千映理:7dx7+22
DoubleCross : (7R10+22[7]) → 10[3,4,5,5,5,7,9]+10[7,8]+10[7,7]+10[7,7]+6[2,6]+22 → 68

彩谷千映理:またブン回った
GM:げぇぇぇぇっ
夏目靖章:愛の力かな
彩谷千映理:ただの連携だねー
夏目靖章:そうか連携かー
彩谷千映理:息のあった連携だねー
詩島陣:暴走、リアクション不能!
GM:ダメージどうぞ!
彩谷千映理:こんだけ回ったし妖精は無理せずにいこう
彩谷千映理:7d10+8
DoubleCross : (7D10+8) → 30[3,3,1,4,5,10,4]+8 → 38

彩谷千映理:うーん……
詩島陣:死亡します。復活エフェクト無し。
彩谷千映理:よかった
夏目靖章:ヨシ!
楠一重:うおおお
GM:戦闘終了です。
GM:演出どうぞ!
彩谷千映理:炎の吹雪の範囲の外。熱気と冷気の渦巻く領域の境目から、紫色の双眸が"スティルネス"を捉えている。
夏目靖章:溶け出した氷が青白く輝き、"ステイルネス"へと続く射線の両側に青い炎の壁を作る。
彩谷千映理:「……」"アンスリウム"はすでに倒れた。彼女が"スティルネス"に執着した理由も、今は考察する必要がない。
夏目靖章:「さっきまでの応用だ。花が解けた時しか使えないのが難点だけどね」
夏目靖章:「止めは任せた!千映理くん!」叫ぶ
彩谷千映理:炎の壁に沿って、銃口を向ける。狙いは、鷹村さつきによって切り裂かれた胸元。
彩谷千映理:「……ふ、叫ばなくたって聞こえてるよ」
彩谷千映理:パンッ
彩谷千映理:撃ち込まれた銃弾は癒えたはずの傷口に至り、斬撃を"再生"する。
詩島陣:「あ――」
詩島陣:凍り付いたはずの傷口が、再び切り裂かれる。真紅の氷が砕け散る。
詩島陣:その下から、温かい血液が噴き出す。
詩島陣:再びの斬撃は、心の臓を両断していた。
詩島陣:「ご、ぼ」
詩島陣:口元から、夥しい血を吐き出す。
詩島陣:がち、がち。
詩島陣:身体の震えは、それでも止まらない。
詩島陣:「……寒い」
詩島陣:「……寒いよ」
詩島陣:「……どこにいるの……」
詩島陣:よろよろと、数歩だけ歩き。
詩島陣:「萌……」
詩島陣:「紅葉……」
詩島陣:「…………凪」
詩島陣:ゆっくりと、雪の中に崩れ落ちる。
詩島陣:燃え盛る炎は消え、ただの白い雪となり――
詩島陣:やがてそれも、止む。
彩谷千映理:「……ジャーム、"スティルネス"。沈黙」
彩谷千映理:仲間たちの方へ歩いて近づく。
鷹村さつき:残心の構えを取っていたが、異常気象の消失とともに刃を収める。
鷹村さつき:鎮魂の鐘のように、静寂に納刀の音だけが木霊する。
楠一重:「……」
楠一重:掌に落ちる雪が体温に溶けて
楠一重:雫を握りしめる。
彩谷千映理:ただ、積もった雪を見つめる。
彩谷千映理:感情の籠もらない紫色の瞳が、雪をじっと見つめている。
夏目靖章:スーツに付いた煤を払いながら立ち上がり、その隣に近づいてくる
夏目靖章:「うん、やっぱりこうして見ると……」
夏目靖章:「中々にロマンチックな光景だとは思わないかい?」
夏目靖章:煤だらけではあるが、汗一つかかない顔で、そう微笑みかけた
彩谷千映理:「詩島陣は、ロマンチストだったかも?」微笑み返す。
彩谷千映理:「夏目さんに劣らないくらいにね」
夏目靖章:「おや、俺はこれでもリアリストのつもりだったんだけどね」
彩谷千映理:「へー、そうなんだ。……覚えとくね」
彩谷千映理:ジャームの生前に興味はない。持っても意味は無いからだ。
彩谷千映理:だからこれも、世間話に過ぎない。けれど。
彩谷千映理:今日のことが、記憶として残らないことを、少しだけ惜しいと思った。
GM:---
GM:バックトラックに移ります。
GM:Eロイスはこちら!
【破滅の足音】
【孤独の叫び】
【定まりし殺意】

GM:計3個!振りたきゃ振りな!
鷹村さつき:せっかくだし振っちゃおっかな~~~~~!
鷹村さつき:121-3d10
DoubleCross : (121-3D10) → 121-21[1,10,10] → 100

鷹村さつき:キレーに100!
楠一重:ふる!
楠一重:120-3d10
DoubleCross : (120-3D10) → 120-12[7,3,2] → 108

夏目靖章:振るしか無い!
夏目靖章:136-3d10
DoubleCross : (136-3D10) → 136-18[4,7,7] → 118

楠一重:そして1倍!
楠一重:108-5d10
DoubleCross : (108-5D10) → 108-28[7,10,5,1,5] → 80

楠一重:いいね!
楠一重:5点!
鷹村さつき:じゃあ手持ちロイス5個、1倍振りで
鷹村さつき:100-5d10
DoubleCross : (100-5D10) → 100-30[2,8,7,5,8] → 70

夏目靖章:2倍!ロイス6!
夏目靖章:118-12d10
DoubleCross : (118-12D10) → 118-70[10,2,4,9,4,3,10,3,7,8,8,2] → 48

彩谷千映理:あ、侵蝕増やすの忘れてた 104→110だ
彩谷千映理:Eロ分!
彩谷千映理:110-3d10
DoubleCross : (110-3D10) → 110-12[5,5,2] → 98

彩谷千映理:1倍!
夏目靖章:行き過ぎた…
彩谷千映理:98-4d10
DoubleCross : (98-4D10) → 98-16[2,2,2,10] → 82

彩谷千映理:ヨシ!
GM:経験点はいつもの5点にシナリオ10点!
GM:さらに遺産継承者:誓約の瞳が7個!
楠一重:改めてみると
楠一重:なんなんですかねこの状況
楠一重:スタゲちゃん!!!まじめにやれ!!!
鷹村さつき:バグったセーブデータみたいな経験点配布式
夏目靖章:雑に増やしやがって!
彩谷千映理:7個!ではない
彩谷千映理:夏目さんの仕事も7倍!
GM:俺じゃない あいつがやった 知らない 済んだこと
GM:Eロイス3個を加えた計25点に各自侵蝕分を足してくんな!
楠一重:30!
彩谷千映理:30てーん
鷹村さつき:29点!
夏目靖章:28点!
GM:ヨシ!食べな!
夏目靖章:いただきます!
楠一重:ありがてぇ~!
彩谷千映理:おなかすいたーん
彩谷千映理:もぐもぐ
鷹村さつき:いただきます
GM:では全員無事帰還!お疲れ様でした~!
彩谷千映理:お疲れ様でした~!
鷹村さつき:お疲れ様でしたー
夏目靖章:お疲れさまでした~!

【ED01 鷹村さつき】

GM:---
GM:廃工場
GM:---

GM:詩島陣と日永萌は鎮圧され、事件は一応の収束を迎えた。
GM:今、戦闘の跡地、ほぼ全壊した工場の跡地にはUGN職員が集まり、様々な事後処理を行っていた。
楠一重:「……」
楠一重:一応の応急処置を受けて
楠一重:上着のポケットに手をつっこんで、事後処理を眺めている。
鷹村さつき:医療班が担架に乗せた日永萌を運んでいく様を、なんとも言えない目で見送る。
鷹村さつき:「日永萌と詩島陣。あの二人…」
鷹村さつき:「異なる性質を持った能力同士ながら、まったく恐ろしい連携だった」
鷹村さつき:「長年チームを組んでた故の精密さ、と言うのは容易いが。それ以上に、確かな繋がりがあったように感じたぜ」
楠一重:「……いちいち説明っぽくてくどいのよ」
楠一重:「本当の事は、あいつらにしか分からないわ」
鷹村さつき:オーヴァードとジャーム。一線を超えてしまったものとそうでないもの。
鷹村さつき:その間に、果たして本当に絆があったのかは、知る由もない。それを知るすべは今や、永遠に失われてしまった。
鷹村さつき:過ぎたことか、というように頭を振ると、鞘に収めた愛刀を再び背負い、一同に背を向けて歩き出す。
楠一重:「行くの?」
楠一重:その背中を見て。
鷹村さつき:「ああ。決着は着けたしな。あの“ダウンプア”のナリは異常だったが」
鷹村さつき:「オレの探してる奴は関係なかったようだしよ。……あ!そうだ!」
楠一重:「何よ」
鷹村さつき:思い出したように楠さんにズイッと身を寄せて指差し。
鷹村さつき:「今度“スリップノット”みたいな奴に襲われたときは大人しくオレを呼べよ!」
鷹村さつき:「犯罪者を捕まえるのはお前らの仕事だろうが、ヤツらを斬るのはオレの使命だからな!」
楠一重:「ヤツらって……どういう括りよ」
鷹村さつき:「あいつらの言い分聞きゃ一発でわかるよ。誰かを崇拝してて、オレの命を狙ってるような暇な連中……」とまで説明して、頭を抱える。
鷹村さつき:「参った。“チルブレイド”みたく、“蜥蜴”と無関係な場合もあるんだった」
楠一重:「要は例の仇の徒党連中ね」
楠一重:「……使命だなんて耳障りはいいけど」
楠一重:「アンタ、どこまで戦う気なの」
楠一重:「感染者を作るタイプの能力者って聞いてる。だとすれば」
楠一重:「キリが無いでしょ。どれだけ目先の相手を倒しても」
鷹村さつき:「ああ。連中、狙われてると気づいて向こうから刺客を放って来るようになって来やがったからな」
楠一重:「それでもいちいち放っておけないってわけ?」
鷹村さつき:「大元に迫る手がかりだからというのもあるが」
鷹村さつき:「“スリップノット”と“エヴィデンス”を見たお前ならわかるんじゃねえか」
鷹村さつき:「あいつらは生きてる限り、他者を害し続ける。そこに理由はない。ただ楽しいからだ」
鷹村さつき:「そう言う奴は許せねえ。他人を踏みつけにしてヘラヘラしてるような奴は」
楠一重:「……そう」
楠一重:「じゃあ答えはこうね」
楠一重:「お断りよ。誰が知らせてやるか」
楠一重:「いい?理由は二つ」
楠一重:ひとつ、指を立て
楠一重:「うちの組織はアンタみたいな木っ端猿の事情は知ったこっちゃないし」
楠一重:ふたつ、指を立てる。
楠一重:「……私も、そういう連中には虫唾が走るから」
楠一重:「早い者勝ちでいくわよ。いいわね」
鷹村さつき:「ヘッ。上等だ!」
楠一重:「ふん」
楠一重:「……………………無理するんじゃないわよ」
鷹村さつき:「そっちこそ、突っ走って周りが見えなくなる癖をちょっとは治しとけよ!」
鷹村さつき:「……それじゃ、またな」
楠一重:「ええ。また」
鷹村さつき:優しく微笑んだ後、背を向けて歩き出す。振り返ることはない。
鷹村さつき:こうして颯希は、ひと時の寄り道を離れ、再び復讐の戦いに身を投じる。
楠一重:去っていく背中を、隻眼がじっと見つめていた。
鷹村さつき:その刃が宿敵に届く日は、果たして──────。

【ED02 楠一重】

GM:---
GM:N市内 某医院
GM:---

GM:UGN 第四支部が管轄するこの病院は、負傷したUGN職員のみならず、
GM:捕縛した重症の被疑者オーヴァードを一時治療と共に留置しておく役割も兼ねた施設だった。
GM:君、楠一重はここに日永萌が入院中だと聞き、足を運んだ。だが――。
楠一重:「……」
楠一重:仏頂面で、扉の前に立ち尽くしている
楠一重:手にはお見舞いの果物かご。
楠一重:ちょっと扉から離れてはまた戻って来たりを繰り返している。
楠一重:うろうろうろうろ。
志奈乃鹿折:「いつ迄そうしてる気なの?先輩」その背後から声をかける
楠一重:「きゃあ!!」
楠一重:ビビッて飛び上がる。
楠一重:「い、いきなりなんなのよ!ていうかなんでアンタがここにっ……!」
志奈乃鹿折:「変な声あげないで、他の患者の迷惑でしょう」
楠一重:「だっれが変な……!」
楠一重:周りの目に押されて小声になる
志奈乃鹿折:「ちょっと興味があったから、後を追わせてもらったわ」
楠一重:「興味?」
志奈乃鹿折:「先輩の、"先輩"ってやつに」
楠一重:「!」
楠一重:「ええ……まあね、あいつの方が一応、年上……ではあるけど」
志奈乃鹿折:「ここがそうなの?」扉に手をかけようとする
楠一重:「ちょ、ちょっと!待ちなさい!」
楠一重:腕を掴んで止める。
志奈乃鹿折:「何よ……お見舞いに来たんでしょう?」
楠一重:「……そうだけど」
楠一重:「話くらい、聞いてるでしょ」
楠一重:「私が奪ったの。あの子の拠り所を」
志奈乃鹿折:「ええ、その経緯については私も把握しているわ」
楠一重:「あの子が、萌がもしも」
楠一重:「いいえ。きっと、多分」
楠一重:「……私になんか会いたくないって、思ってる」
楠一重:「辛い気持ちになるだけなんだから……」
楠一重:俯く。
志奈乃鹿折:「……そんなのは」
志奈乃鹿折:扉から一旦手を離し、楠さんに向き直る
志奈乃鹿折:「そんなことは、会ってみなければわからないわ」
楠一重:「だけどっ……」
楠一重:「……だけど」
楠一重:俯いたまま。視線は合わせられない。
志奈乃鹿折:「勝手に決めつけないで」言葉に怒気が交じる
楠一重:「!」
志奈乃鹿折:「はあ……もう良いわ、はいこれ」
志奈乃鹿折:呆れたようにため息を付いて、片手に持っていた一輪の花を押し付ける
楠一重:「これ、って」
楠一重:花を受け取り、眺める。
志奈乃鹿折:見覚えのある黄色い花、しかし氷の模造品ではなく、ありふれた生花だ
志奈乃鹿折:「支部を出る時に胡散臭いニヤケ面をした男から渡されたの」
志奈乃鹿折:「『一重くんがが渡した方が良いだろう』だって。よくわからないけど」
楠一重:「……」
楠一重:「本当に」
楠一重:「キザでムカつく」
楠一重:言葉とは裏腹に頷いて、ポケットに花を。
楠一重:「どきなさい、そこ」
楠一重:「自分で開ける」
楠一重:顔を上げる。その目に迷いはない。
志奈乃鹿折:「……最初からそうすればいいのに」呆れ気味に笑う
楠一重:「うるさい。生意気言うな」
楠一重:「……ふう」
楠一重:躊躇いがちに、持ち手を掴んで
楠一重:がらりと引き戸を開く。
日永萌:個室にはベッドがひとつ。そしてそこで、日永萌が身を起こしている。
楠一重:「……」
日永萌:「……」少し気まずそうに、君に目を向ける。
楠一重:「萌」
日永萌:「……あの……一重ちゃん……その……」目を逸らし、
日永萌:「……ごめんね?」
楠一重:「!」
楠一重:「いいの、いいの。そんなこと!」
楠一重:強くかぶりを振って
日永萌:「いや、あの、そうじゃなくて……」さらに気まずそうに。
日永萌:「病室の前で……話されると……その……」
日永萌:「……丸聞こえだから……」
楠一重:「……!」
楠一重:顔を赤くする。
志奈乃鹿折:「……」そりゃそうだろうという顔で澄ましている
楠一重:「う……く」
楠一重:日永と鹿折の顔に視線を行ったり来たりさせて
日永萌:「あの……ごめんね?」
楠一重:「な、なんだっていうのよ!もう!!」
楠一重:「しょうがないじゃない、こっちは、その……しょうがないじゃない」
楠一重:ぶつぶつ言っている。
日永萌:「聞いた感じ……あなた、一重ちゃんの後輩さんなの?」志奈乃さんに。
志奈乃鹿折:「ええ、志奈乃鹿折よ。よろしく、日永……さん」
志奈乃鹿折:先輩とは言わない、見定めモードだ。
日永萌:「わあ!やっぱり!すっごい可愛い~~!よろしくね!志奈乃さん!」嬉しそうに。
日永萌:「あの一重ちゃんに後輩がねえ……」感慨深そうに。
日永萌:「もっとこっちに来て話さない?一重ちゃんの昔の話とか……興味ない?」
志奈乃鹿折:「へえ……」
志奈乃鹿折:「それは……興味深いわね」ニヤリと笑う
楠一重:「な、ちょっと」
楠一重:「例の話はやめなさいよ!例のやつは絶対ダメだからね!」
日永萌:「例の話~?え~?どれだったかな~~?」
日永萌:「忘れちゃったな~~。一重ちゃん教えてくれる?」
楠一重:「例のって言ったら例のしか……この……!」
日永萌:「知ってる?一重ちゃん昔から怖がりでね~」
日永萌:「テレビで怖い番組やったりすると、夜中に布団に潜り込んできて……」
日永萌:「一緒に寝てもいい?って」
日永萌:「可愛かったな~」
志奈乃鹿折:「へえ……」
楠一重:「にやあーーー!!」
楠一重:「そう!いう!ことを!言うな!って!言ってんの!!」
楠一重:ボスボス枕で日永さんをたたく。
楠一重:ぼす!ぼす!
日永萌:「あははは。全然いたくない」
日永萌:「あとねあとね、近くの林に遊びに行った時……」無限に暴露する構え。
志奈乃鹿折:「じゃあ、もしかして……」言いながらベット脇へ近づく
志奈乃鹿折:「おねしょとか、してたのかしら?"一重ちゃん"は」
楠一重:「!?」
日永萌:「え~~?それは~~」横目で楠さんを見て
日永萌:「止められてるから~~。その話は~~」
日永萌:「言えないな~~~」
志奈乃鹿折:「ふうん、それなら仕方ないわね」鼻で笑う
楠一重:「……!!」
楠一重:「言ってるじゃない!それほぼ逆説的に言ってるじゃない!?」
日永萌:「なんのことかな~~」にこにこ笑って。
楠一重:「あほ!あほ!ばかばかばかばか!」
楠一重:ぼすぼすぼすぼす!
楠一重:涙目で枕攻撃を加速させる。
GM:そうして和やかな談笑がしばらく続いた。病室には楠の悲鳴と二名のにやけた声が響いていた。
楠一重:「ほんっとう……覚えときなさいよ」
楠一重:「……」
楠一重:涙目で、ようやく枕を置いて。
楠一重:「怪我とか、その。大丈夫、なの?」
日永萌:「……うん」ややトーンを落として。「私のほうはね~。大丈夫」
日永萌:「一重ちゃんは……元気そうか~」
楠一重:「……」
楠一重:私のほうは。それだけの言葉に、胸に深く棘が刺さるような痛み。
楠一重:「……萌……」
楠一重:自然と、どうにもならない言葉が零れてくる。
楠一重:「ごめんね……ごめん」
日永萌:「……謝らないで、一重ちゃん」髪にそっと手を伸ばして。
楠一重:「でも、でも」
楠一重:「アンタは、こんなに」
楠一重:「こんなに、優しいのに……私、なんにも……」
楠一重:髪をなでられて、泣きそうな顔。
日永萌:「そりゃ、悲しかったけどさ……もう、泣くのは一人で済ませたからさ」
日永萌:「それに……分かってたよ。いつかはこうなるって……。私も、一応UGNだからさ」
日永萌:「……覚悟は、ある程度出来てた。でも……どうしても諦めきれなくて」
日永萌:「見捨てられなくてさ……。間違ってるって、分かってたのに」
日永萌:「だから」
日永萌:穏やかに笑う。
日永萌:「相手が、一重ちゃんでよかった」
日永萌:「ありがとね」
楠一重:「……っ」
楠一重:「萌……」
楠一重:言葉にならない気持ちだけが溢れて、ただ涙の雫が
楠一重:彼女の掌を濡らす。
志奈乃鹿折:「……ほら、確かめてよかったじゃない」
志奈乃鹿折:聞こえるかどうかの小さな声で漏らす
日永萌:「……一重ちゃん」
日永萌:「もっと沢山、話してたいけど」
日永萌:「……そうも行かないみたい」
GM:日永が目をやった先、病室の入り口に、黒服のUGN職員が立っている。
楠一重:「え……」
楠一重:顔を上げて、その視線の先に振り返る。
楠一重:そして理解する。
GM:日永はUGNから出奔し、ジャームを匿っていた容疑者だ。これから取り調べを受けることになるのだろう。
日永萌:「……もう時間みたい。残念だけど、行かなきゃ」
楠一重:「ちょっと、ちょっと待ってよ」
楠一重:「まだ、もう少し」
楠一重:どうにもならないことばかりが、口をついてしまう。
GM:職員は、ゆっくりとかぶりを振る。
日永萌:「大丈夫って言ったでしょ、一重ちゃん」
日永萌:「UGNだもん。殺されたりしないよ~」
楠一重:「だけど……それでも」
楠一重:「二度と会えるかどうかも……!」
日永萌:「そうだね~。またエージェントになるのは、ちょっと無理かもね」困ったように笑う。
志奈乃鹿折:「……」
志奈乃鹿折:死にはしない、確かにそうだろう。しかしエージェントにならないということは……
日永萌:「記憶処理されて、一重ちゃんのこと、忘れちゃうかも……」
日永萌:「……でも、生きてる」
日永萌:「私、あのまま陣くんと一緒にいたら、きっと死ぬか、ジャームになってたと思う」
日永萌:「それを止めてくれたのは……一重ちゃんなんだよ」
日永萌:「……だから、ありがとね」
楠一重:「……」
楠一重:「萌、これ」
楠一重:黒服と一緒に立ち上がった日永の前に、一歩出て
楠一重:ポケットの黄色い花を差し出す
日永萌:「…………? これは?」
楠一重:「……忘れないで」
楠一重:「私の事を、忘れたっていい」
楠一重:「この町で出会ったことも、私たちが友達だったことも」
楠一重:「だけど忘れないで」
楠一重:「この花の事は。萌に花を渡した人がいることだけは」
楠一重:「きっと……忘れないでね」
日永萌:「…………」受け取った小さな花を、見つめて。
日永萌:「ふふ。宿題出されちゃった」
日永萌:「……分かった。私も、頑張るから」
日永萌:「だから……一重ちゃんも、頑張ってね」
楠一重:「うん……頑張るから」
楠一重:「私……ぜったい、頑張るから」
楠一重:震える瞳で、もう涙は見せずに
楠一重:「……元気でね」
日永萌:「……うん。志奈乃さんも、この子のこと、よろしくね」
日永萌:「気は小さいくせに、ほっとくと無茶ばっかりするんだから」
日永萌:「見ててあげてね」
志奈乃鹿折:「ええ、知ってるわ……」
志奈乃鹿折:「大丈夫。私は……」
志奈乃鹿折:「見届けるために、ここにいるから」
日永萌:「お願いね」一度だけ、ぎゅっと手を握って。
日永萌:「……それじゃあ、二人とも」
日永萌:「元気で」
日永萌:最後に笑顔を残して、日永は職員に連れられ、部屋を出ていく。
GM:空になった病室に、君たち二人が残される。
楠一重:「……」
楠一重:座って、空っぽになったベッドを見つめている。
楠一重:「鹿折」
志奈乃鹿折:「……なあに?先輩」
楠一重:「先に行ってて。今は」
楠一重:「すぐに追いつくから、今は……」
楠一重:「……少しだけ」
楠一重:ぽたぽたと、スカートの上に透明な雫が落ちる。
志奈乃鹿折:「……うん」
志奈乃鹿折:病室から出ようと踵を返し
志奈乃鹿折:「ねえ、先輩」
楠一重:「……」
志奈乃鹿折:「今晩……うちに夕飯食べに来ない?」
志奈乃鹿折:「……ハンバーグなの」
楠一重:ぐす。と微かに息の詰まる声が聞こえて
楠一重:「わかった」
楠一重:「……いっしょに来てくれて」
楠一重:「ありがとう」
志奈乃鹿折:「うん、じゃあ待ってる」
志奈乃鹿折:そう言うと病室の扉を締めて立ち去る
楠一重:……そうして一人になって
楠一重:静かに、泣いて。
楠一重:泣き続けて。
楠一重:いつか、また立ち上がる。
GM:そうして泣き疲れた頃――
GM:不意に、静寂を切り裂いて、君の通信端末が鳴り響く。
楠一重:病室から出て、端末を取り出す。
GM:着信元はUGNの端末ではあるようだが、見知らぬ番号だ。
楠一重:着信内容を確認。
楠一重:「……」
楠一重:一呼吸。まだ赤い目を拭って。
楠一重:電話を取る。
楠一重:「”アマツメウラ”よ」
日永萌:「泣いてたでしょ~。一重ちゃん」
日永萌:「絶対そうだと思ったもん」
楠一重:「……へ?」
楠一重:ぽかーーんとする。
日永萌:「黒服さんに電話借りちゃった~」
楠一重:「なッ、何よ。別に……泣いてなんか!」
日永萌:「声聞けば分かるよ~」電話越しにけらけらと笑い声。
日永萌:「一重ちゃん、あの後ぜったい後輩ちゃん帰して一人で泣いてるだろうな~、と思って」
楠一重:「っ……!」
楠一重:図星なので何も言えず、ただ赤面。
日永萌:「ね、一重ちゃん」
日永萌:「一重ちゃんばっかり宿題出すのは、ちょっと不公平じゃない?」
日永萌:「だから、私からも宿題」
楠一重:「……宿題?」
日永萌:「これから何週間、何か月……ううん、何年かも分からないけど……」
日永萌:「私が何もかも……オーヴァードのことも、一重ちゃんのことも忘れちゃっても」
日永萌:「きっと、私のこと見つけてね」
楠一重:「……」
楠一重:「何よ、それ」
楠一重:「何よ、そんなの……」
楠一重:「当たり前でしょ」
日永萌:「ふふ」
楠一重:「絶対見つけてやるから。いい?」
楠一重:「どんなに突き放そうとしたって、言ってやるわ!」
楠一重:「『まだ友達だ』って!」
日永萌:「うん。待ってるから」
日永萌:「私、別れ際にさよなら、とか、元気でね、とか、言いたくないの」
日永萌:「だから」
日永萌:「またね。一重ちゃん」
楠一重:「……うん」
楠一重:「萌ちゃん。またね」
GM:そうして、通話は途切れる。だがそこにあったのは、決して悲しみだけでなく。
GM:いつか遠い、幼き日にそうしたように、二人は別れる。
楠一重:端末を握りしめて。熱と力がこもる。
楠一重:乱暴にポケットに突っ込んでから、また前を向いて、歩き出した。

【ED03 彩谷千映理】

GM:---
GM:市内 大手ドーナツチェーン店
GM:---

GM:降雪事件の事後処理もひと段落した頃、夏目と彩谷は全国展開するドーナツをメイン商品としたチェーン店を訪れていた。
GM:既に時刻は遅く、客の影もまばらだ。
彩谷千映理:「やー。やっぱり、仕事の後って甘いもの食べたくなっちゃうよねー」ドーナツを片手に持ちながら、アイスコーヒーをすする。
彩谷千映理:チョコのフレンチクルーラーだ。
夏目靖章:「うんうん、いいものだよねえ。仕事の後女の子とお食事するってのは」ドーナツには手を付けず、ブレンドコーヒーをかき混ぜている
彩谷千映理:「……誰にでもそーいうこと言ってるんでしょ」いたずらっぽく聞く。
夏目靖章:「さぁて、どうだったかな」とぼけたように笑う
彩谷千映理:「はは、まーいいけどさー」一口かじり、幸せそうに頬張る。
夏目靖章:「しかし千映理くんが甘いもの好きだったとは意外だな。そこもまた魅力的だが」
彩谷千映理:「んー、甘いものっていうかねー」欠けたドーナツの輪を通して、夏目さんを見る。
彩谷千映理:「チョコのフレンチクルーラーがね、好きなんだ」
夏目靖章:「へえ、それはまた限定的だね。何か理由があるのかい?」
彩谷千映理:「さあ?なんでだろーね。あむ」また一口。
彩谷千映理:「……でも、前からずっと、好きなんだよね」
彩谷千映理:「思い出の味だったりするんじゃない?」
夏目靖章:「おや、随分と他人事だね」
彩谷千映理:「ふふふ、これ以上は秘密ってことで。あんまししないんだよ?好物の話なんてさー」
夏目靖章:「それは残念……ま、紳士は乙女の秘密には立ち入らないさ」
彩谷千映理:「出会ってすぐの人になんて、今までしたことないしね」
夏目靖章:「そいつは光栄だね!これは、かなり脈アリと見てもいいのかな……?」
彩谷千映理:「うーん……」顎に手を当ててじっと見てみる。
彩谷千映理:「年上すぎるからナシかなー」
夏目靖章:「なっ馬鹿な!アラサーとはいえ俺はまだ29だぞ……!」
夏目靖章:「10歳ちょっとの歳の差なんて……」悔しそうに俯く
彩谷千映理:「私未成年ですし?」
彩谷千映理:「ダメでしょ、倫理的に」ジト目で見る。口元は笑っている。
夏目靖章:「くっ……法が憎い……!」悔しがっているが同じように口元は笑っている
彩谷千映理:「……それに、夏目さんだってほら。そんなにアプローチしまくってるんだし」
彩谷千映理:「誰か引っかかってくれるでしょ」
彩谷千映理:笑みは絶やさないまま。
夏目靖章:「いやいや、こう見えて俺は一途だからね。誰彼構わず声掛けているわけじゃないんだよ?ほんとに」
夏目靖章:「それにほら、こういう仕事してると一つ所には留まれないから、結局ね……」
夏目靖章:ガチなトーンで落ち込み始める。トラウマを刺激したらしい
彩谷千映理:「あらら」
彩谷千映理:「それは大変。お仕事に理解のある伴侶ってやつが必要だねー。大変そう」
夏目靖章:「そうそう、例えば職場の同僚とかね。でも何故か俺は同僚には受けが悪いんだよなあ」遠くを見つめながらチラチラと目配せ
彩谷千映理:「そりゃ誰彼構わず声かけてるように見えるからじゃないのかなー」
夏目靖章:「だからそんなことは……やれやれ、堂々巡りだなこれじゃあ」苦笑する
夏目靖章:手に持っていたコーヒーを飲み干し
彩谷千映理:つられて笑う。コーヒーの氷がからりと鳴る。
夏目靖章:「ちょっと失礼、おかわりを貰ってくるよ」
彩谷千映理:「いってらっしゃーい」手をひらひらと振る
夏目靖章:席を立ちカウンターへ向かう時、羽織り直したスーツから何かが落ちたのに彩谷さんは気付くだろう
夏目靖章:夏目はそれに気づかずカウンターへ向かってしまった。
彩谷千映理:何も言わずに拾う。
夏目靖章:それは少し型の古いボイスレコーダーだ。使い込まれた様子はないが、既に結構な容量のデータが保存されているようだ
彩谷千映理:《機械の声》で必要以上に触れることなく、再生する。
エリカ:「えー、夏目さんもう行っちゃうの~!せっかく仲良くなれたのにー!」
ラン:「ハルくんともお別れか……寂しくなるねー。あの、ハルくん……いや、なんでもない。バイバイ」
マーガレット:「おや、もう行くのかいナツメ。2階の角の部屋は開けとくから、いつでも飯食いによっておいで」
夏目靖章:どれも女性の声だ、どうやら旅先で知り合った人達との別れ際の会話らしい
夏目靖章:「ごめんごめん、遅くなった――」
彩谷千映理:「はいこれ。落ちてたよー」何でもなかったかのように渡そうとする。
夏目靖章:「………」
夏目靖章:「………」小刻みに痙攣している
夏目靖章:「…………聴きましたカ?」動揺しながら受け取る
彩谷千映理:「……いや?」嘘だ。
夏目靖章:「嘘だ!」
夏目靖章:「いや、嘘であってほしくないけど!でも誤解なんだ!」
彩谷千映理:「……2階の角の部屋」
夏目靖章:「ぐううっっっ!!」
夏目靖章:「……わかった」神妙な面持ち
夏目靖章:「このことは言わずに別れるつもりだったが……」
夏目靖章:「紳士の秘密を明かそうじゃあないか」いつになく真剣な表情だ
夏目靖章:「だからそんな目で見ないでくれ……泣いてしまう……」
彩谷千映理:「……まあ、聞いてあげよう」仕方ないなあ、と言わんばかりの顔で。
夏目靖章:「ありがとう……!ありがとう……!」
夏目靖章:「さて、気を取り直して」
夏目靖章:一呼吸置き、真摯な表情で向き直る。
夏目靖章:「俺の能力の話だ。マクスウェルの悪魔の話をしたことは覚えているかな?」
彩谷千映理:「薔薇を咲かしてた時に、言ってたね」
夏目靖章:「隣り合った世界の扉を開ける悪魔、俺はその扉の上でだけ、あらゆる情報を熱エネルギーに変えて移動できる」
夏目靖章:「元々は永久機関の思考実験として生まれた存在だね」
夏目靖章:「だが当然、そんな者は存在しない。レネゲイドによる真似事なら尚更だ」
夏目靖章:「悪魔を動かすには、最初に食わせる動力が必要なのさ。迎え火として燃焼させる情報がね」
彩谷千映理:「……」じっと目を見る。
夏目靖章:「さて、ここで問題です。千映理くんなら、その悪魔はどこに住んでいると考える?」
彩谷千映理:「……一番手っ取り早い情報といえば」
彩谷千映理:自分の頭を指差す「ココ?」
夏目靖章:「ふふふ、流石だね千映理くん。大正解だ」
夏目靖章:同じように額を指差し、指先で数回叩く
夏目靖章:「悪魔はここに住んでいる。起きる度に、俺の記憶という情報を少しずつ喰らっていくわけだ」
夏目靖章:「一回に消費する記憶は微々たるものだけどね、せいぜい今朝食べたパンにどんなジャムを塗ったのかとか、昨日見た映画のオチが何だったかとか、その程度だ」
彩谷千映理:「へー、ネタバレ気にしなくていいんだね」わざと皮肉っぽく
夏目靖章:「けどまあ、この仕事は激務だからね、そういうのが積もっていくと……」
夏目靖章:「せっかく仲良くなれた女の子の顔を忘れてしまったりする」
彩谷千映理:「……」
夏目靖章:「本当は写真でも残せればいいんだが、ほら、もしも俺が捕まったり死んだりした時にそんな物持ってたら彼女たちが危ないだろう?」
夏目靖章:「だから、声だけ持ち歩かせてもらってるのさ。久しぶり似合った時に『どちら様?』なんて言ったら紳士の名折れだからね」
夏目靖章:「声を覚えていれば、後は実際にあった時に自然とわかってしまうんだ」
彩谷千映理:「ふーん、そういうこと」くすり、と笑う。
彩谷千映理:「……そーだね。それはいい心がけだと思う」
夏目靖章:「知ってるかい、記録が消えてしまってもね……」
夏目靖章:「暖かさは残るんだよ。感情の残り火が、俺にとって彼女たちがどんな存在だったか教えてくれるんだ」
彩谷千映理:「暖かさ」"電話帳"に記録されないもの。
夏目靖章:そこまで語ったところで一息ついて、コーヒーを一口啜る
夏目靖章:「……これが紳士の秘密さ。どうかな、驚いたかい?」
彩谷千映理:「割と驚いたかも」
夏目靖章:「ふふふ、千映理くんに一矢報いられてのは少し嬉しいな」
夏目靖章:「まあ、そんなわけだからね」手元のボイスレコーダーを再生する
夏目靖章:>彩谷千映理:「んー、甘いものっていうかねー」
夏目靖章:>彩谷千映理:「チョコのフレンチクルーラーがね、好きなんだ」
夏目靖章:「こっそり残させて貰ったよ。忘れたくなかったからね」
彩谷千映理:少し目を見開いて、レコーダーを見つめる。
彩谷千映理:「……本当だったら消してやるとこだけどさ」
彩谷千映理:「チョコのフレンチクルーラー、口止め料としてもらっちゃったし」
彩谷千映理:「いーよ、覚えててくれて」
夏目靖章:「ああ……良かった、嬉しいよ」心底安堵した顔で
夏目靖章:「さて、それじゃあ俺からももう一つプレゼントだ。こちらも口止め料だよ」
彩谷千映理:「大きい秘密だったからなあ、期待しちゃうね」
夏目靖章:「では、少し失礼して……」
夏目靖章:夏目の手が、彩谷さんの髪の毛……後ろに撫でつけた側頭部を軽く撫でる
彩谷千映理:「……わ」少し驚くが、されるがままになる
夏目靖章:数秒で手を離すと、そこには紫の花を象った髪留めが付けられている。
夏目靖章:「ジャーマンアイリスだ。花言葉は知っているかな?」
彩谷千映理:「……ふ、ふふふ」口に手を当て、笑う。「ほんっとに」
彩谷千映理:「気障なことするねー。……夏目さん」
夏目靖章:「彩谷くんは顔を変えてしまうかも知れないからね、運良く覚えていてもそれでは意味がない。ちょっとした保険さ」
彩谷千映理:「保険がばっちり効いちゃったら、私廃業なんですけどー?」
彩谷千映理:「……転職先とか、お世話になっちゃおうかな。なんて」
夏目靖章:「それは大変だ」「もちろん、末永く働ける職場を紹介するよ」
彩谷千映理:「じゃーさ。もし、私が私じゃなくなったとして、それでももう一度会ったとき」
彩谷千映理:「……私の好きな物、ちゃーんと持ってきてよね」
彩谷千映理:指についたチョコを舐め取って、言う。
夏目靖章:「……ふふ」
夏目靖章:「お安い御用だ」
夏目靖章:向いにあるフレンチクルーラーを一つ摘んで、嬉しそうに頬張った。

【ED04 夏目靖章】

GM:UGNからの迎えの車に乗った彩谷を見送って、君――夏目靖章は再び店内に戻った。
GM:既に遅い時刻というのもあるが、それにしても不自然なほど、客席はまばらだ。君の他には一人か二人しか残っていない。
夏目靖章:先程まで座っていた席ではなく、奥の喫煙席まで足を運ぶ。
夏目靖章:「やれやれ、送らせても貰えないとは、流石にガードが堅いな……」
夏目靖章:席に座り、タバコに火を付ける。包装にドクロのマークが印刷された、外国の銘柄だ。
夏目靖章:「…………」
夏目靖章:一服した後、懐からボイスレコーダーを取り出す。トラックを操作し、イヤホンを付けて再生する。
夏目靖章:『経過記録、20XX.09.XX。ファイルNo.36 N市における人工遺産の流出と拡散について――?』
夏目靖章:女性の声ではない、つい先日録音された夏目自身の音声だ
夏目靖章:夏目が持つボイスレコーダーは、元々遺産管理局の支給品である。
夏目靖章:単独で未知の遺産に接触する調査員にとって、『遺産の知識を持つこと』そのものが本人にとってもUGNにとっても重大なリスクとなり得る事例は数多くある。
夏目靖章:そのため、大抵の場合は任務の度に記憶処理を受けるのが通例だ。彼らが持つ遺産の知識は、本人の脳ではなくこの小さな機械に蓄積されていく。
夏目靖章:”ゴーストライナーノーツ《亡霊日誌》” 管理局に協力する”亡霊使い”と呼ばれるオーヴァードが開発したレネゲイドアイテムだ。
夏目靖章:指定されたトラックに録音された情報は、本人にしか聞こえず、本人の死と同時に消去される。
夏目靖章:「(元々、今までこの街に管理局が介入することは殆どなかった……)」
夏目靖章:記録を確認しながら反駁する。
夏目靖章:UGNにおいて遺産とは、強力なレネゲイドアイテムであると同時に”その来歴が不明であるもの”を指す。
夏目靖章:強力ではあるものの、殆どが兵器としての来歴と運用方針が明らかである人工遺産、”アーティファクト”は
夏目靖章:管理局の管轄からは遠い。それ故に、これまでは専門の破壊チームである”スキャバーズ”や、
夏目靖章:崩落戦を経て拡充された13支部体制に任せ、管理局は介入しない方針だった。
夏目靖章:「でもまあ……いい加減そうも言ってられないよなあ、アレを見てしまうと……」
夏目靖章:管理局が夏目を派遣した第一の理由は、先日第三地区に出現した”マスターアビス”、
夏目靖章:その系列個体"多重遺産適合型"の動向を探るためであったが、
夏目靖章:それに加えて今回の敵の中で、見過ごせない異常を持つ者と遭遇してしまった。
夏目靖章:「(ダウンプアのあの”瞳”……あれは別々の遺産ではない……)」
夏目靖章:「(”すべて同じもの”だ。だとしたら、管理局の優先順位としては"アスターアビス"と同等か……)」
夏目靖章:「……最優先の封印対象」
夏目靖章:「はあ、正直俺の手には負えそうにないんだけど……」
夏目靖章:タバコを灰皿に置き、ため息を付きながら立ち上がる。
夏目靖章:「これが仕事だからね、やるしかないか」
GM:いつしか、店内は静まり返り、残るは君一人となっている。
GM:かつ、かつ、と小さな靴音。
虚空蔵小路朔夜:「お客様~?そろそろ閉店のお時間ですが。お持ち帰りのご用意などいたしますか?」
虚空蔵小路朔夜:制服に身を包んだ、端正な顔の少女。にこやかに君に話しかけてくる。
夏目靖章:「ああ、これは失礼。長居してしまったようだ」
夏目靖章:「俺で最後かな?他の店員さんは?」あたりを見回し
虚空蔵小路朔夜:「ええ。いいバイトだったんですけどねえ、ここ。時給いいし、廃棄でドーナツ食べ放題だし」
夏目靖章:「そうか、それは良かった。これで気兼ねなく……」
夏目靖章:「……君を始末できるよ」
GM:はぁ、と嘆息するその少女の正体を、君は知っている。
GM:“スターゲイザー”。数百年は生きているとされ、何度も姿形を変えては世界のどこにでも出没する、危険極まりないオーヴァードだ。
GM:つい最近の報告では、並行世界を行き来する能力を持っているとされている。
GM:彼女の潜伏を確認し、今、この店はUGNにより封鎖された状況にあった。
虚空蔵小路朔夜:「えーっ……」
虚空蔵小路朔夜:「僕のことは口説かないんですか?ショックですね」
虚空蔵小路朔夜:「これでも結構可愛いほうだと思うんですけど……可愛くないですか?」
虚空蔵小路朔夜:ぺたぺたと頬を触る。
夏目靖章:「いやいや、とっても可愛いよ。それに……」
夏目靖章:「"一緒に死んでくれ"と言ってるんだぜ?最上級の口説き文句だとは思わないかい?」
虚空蔵小路朔夜:「う~ん……」少し悩んで。
虚空蔵小路朔夜:「そういうの、傍から眺めるのは大好きなんですけど。自分が……ってなると、困っちゃいますね」
虚空蔵小路朔夜:「今回、すっごく綺麗でしたね」
虚空蔵小路朔夜:「萌ちゃんと詩島くん、“ダウンプア”くんに、それに楠一重さん」
夏目靖章:「…………」
虚空蔵小路朔夜:「とっても満足です!やっぱりこの街に来てよかったな~……マジ最高……はあ‥‥無理‥‥」
虚空蔵小路朔夜:「夏目さんも、僕なんかにかまってないで」
虚空蔵小路朔夜:「あの子のところに行ってあげたらどうなんですか?」
虚空蔵小路朔夜:「彩谷さん。あの子、色々大変だと思いますけど」
虚空蔵小路朔夜:「12歳でしたっけ?いけますよそれくらい!ちょっと障害が大きいくらいが逆にいいじゃないですか!」
夏目靖章:「……君は、星が墜ちる瞬間。花が散る様を愛でるジャーム……だったかな?」
夏目靖章:「悪いけど俺の恋路は見世物じゃないんだ」
虚空蔵小路朔夜:「ジャームだなんて‥‥心外ですね!」むっとした顔。「僕はちゃんとしたオーヴァードです!」
夏目靖章:「そうかい、それは失礼。UGNの定義が完全ではないことは俺も承知しているよ」
夏目靖章:「だがまあ、君がオーヴァードかジャームかなんてことは、実際の所どうでもいい」
虚空蔵小路朔夜:「……ホントに僕を殺しに来たんですか? あなたひとりで?」
夏目靖章:「そうだよ。それが仕事だからね」
虚空蔵小路朔夜:「自惚れかもしれませんけど……」きょろきょろ辺りを見回して。
虚空蔵小路朔夜:「僕を殺そうとした人たちは、大体みんなもっと大勢で来るんですけどね」
虚空蔵小路朔夜:「でもそういうの……」
虚空蔵小路朔夜:「大好きです!」
夏目靖章:「……やれやれ、よりによって一番の厄ネタに好かれてしまうとは」
夏目靖章:「ままならないものだなぁ」ため息をつく
虚空蔵小路朔夜:「今回、ほんとはちょっとだけガッカリしてたんですよ」
夏目靖章:「へえ、どのあたりがお気に召さなかったのかな?」
虚空蔵小路朔夜:「本当は、鷹村さつきさんの仇‥‥“刺青の男”さんも見つけて、もっとハチャメチャにする予定だったんですけど……」
虚空蔵小路朔夜:「全然足取りが掴めなくて。しょうがないから諦めたんです」
虚空蔵小路朔夜:「でも、最後の最後にこんないいことあるなんて‥‥頑張ってればいいことありますね!」
夏目靖章:「そう、それなんだよ。君の厄介なところは」
夏目靖章:「本来超越者というのはね、その絶対性故に群れることがない」
夏目靖章:「だが君は、君自身が特大の凶つ星でありながら……」
夏目靖章:「他の星に手を伸ばそうとする、寄り添おうとする。実に強欲で、実に卑屈だ」
虚空蔵小路朔夜:「…………」
虚空蔵小路朔夜:「僕に友達いないってディスってます?それ」
夏目靖章:「おや、そうだったのかい?褒めたつもりだったんだが、悪いことをしたね」
夏目靖章:「孤高と孤独は別のものだ。俺としては前者のつもりだったんだが」
虚空蔵小路朔夜:「むーっ……」
虚空蔵小路朔夜:「僕だって怒りますよ!」
虚空蔵小路朔夜:「無駄に長生きしてるからっていつもヘラヘラニコニコしてる人たちと一緒にしないでください!」
夏目靖章:「年相応に悟りを開いてくれてれば、俺がこんな目に合うこともなかったんだけどね……」
虚空蔵小路朔夜:「夏目さん、遺産管理局の人でしたよね」
夏目靖章:「自己紹介したつもりはなかったが、流石にお見通しか」
虚空蔵小路朔夜:「じゃ、いっぱいあげます」
夏目靖章:「……何?」
虚空蔵小路朔夜:同時に、君とスターゲイザーの周囲の空間が波打つ。
夏目靖章:「!!」
虚空蔵小路朔夜:急速に輪郭を成していく大量のそれらは、無骨な形をした黒曜石の石斧。
虚空蔵小路朔夜:遺産管理局所属の君ならば知っているだろう。
虚空蔵小路朔夜:“ジュラシックレコード”。
虚空蔵小路朔夜:それが――数百。
夏目靖章:「やはり、"取り寄せていた"か!」
夏目靖章:それにしたって限度がある。オーヴァード一人殺すのには過剰な数だ!
虚空蔵小路朔夜:大量の石斧が高速回転を始め、それだけで周囲の空気を切り裂いていく。凄まじい圧力。店の内装が次々に砕け散っていく。
虚空蔵小路朔夜:「守り切れます?出来たら2、3本あげますよ」
虚空蔵小路朔夜:「えい」
虚空蔵小路朔夜:無数の石斧が、全方位から君に殺到する!
夏目靖章:「いらないね、クーリングオフを要求する……!」
夏目靖章:疾走る。いくら守ったところでこの数が相手では耐えられるはずがない
夏目靖章:石斧が肉体を粉砕するその前に――
夏目靖章:「もう一度言うぞ、"スターゲイザー"!!」
夏目靖章:”スターゲイザー”に肉薄し、その肩を掴む。
夏目靖章:同時に、二人の足元に氷の薔薇が一斉に咲き誇る。
虚空蔵小路朔夜:「わっ」驚いた顔。だが空気の壁に阻まれたように、寸前のところで肉体には触れられない。
夏目靖章:「ちぃ……っ!」
虚空蔵小路朔夜:遺産のレネゲイドが解放され、周囲の全てを粉微塵に粉砕しながら、破壊の嵐が吹き荒れる。壁が砕け散り、天井が倒壊する。
虚空蔵小路朔夜:だが、“スターゲイザー”自身の防御を貫くことは無い。必然、その間近にいる君も、ある程度難を逃れることになる。
夏目靖章:「手は届かない……が、近づきすぎたな」
虚空蔵小路朔夜:「ちょっと……顔、近いです。離れてください」
夏目靖章:「いいや、離れないね」
夏目靖章:足元の薔薇が一斉に散り、巨大な虚空の穴が大口を開けて二人を飲み込もうとする。
夏目靖章:「俺と一緒に来い!"スターゲイザー"!!」
虚空蔵小路朔夜:「あっ」一瞬、空間を転移して離れようとするが――
虚空蔵小路朔夜:「(いや――)」
虚空蔵小路朔夜:「(――面白そう)」
虚空蔵小路朔夜:何もせず、そのまま大穴に呑み込まれる。
夏目靖章:二人に続けて石斧が殺到しようとする寸前、
夏目靖章:虚空が閉じ、次いで石斧も霧散した。
夏目靖章:無人の店内には、再び静寂が訪れる
夏目靖章:吸いかけの煙草だけが、僅かに熱を放ち続けていた。

GM:---

GM:埃っぽい風の匂いを感じ、君は意識を取り戻す。
夏目靖章:「……ん……」
夏目靖章:前身に鈍い痛みを感じながら体を起こす。
虚空蔵小路朔夜:「気が付きましたか~?」しゃがんで、君の顔を覗き込んでいる。
夏目靖章:「…………」
夏目靖章:「……君がいるということは、天国には行きそびれてしまったかな?」
夏目靖章:もう打つ手はない、後使えるのは軽口と強がりくらいだ
虚空蔵小路朔夜:「周り見てくださいよ~。分かるでしょう?」
GM:周囲は、君の知るN市の街並み。
GM:だがその様は、異常なものだった。
夏目靖章:「……これは……?」
GM:立ち並ぶビルや家々、すべてがぼろぼろに朽ち果て、苔むし、崩れ果てている。
GM:その様はまるで――
虚空蔵小路朔夜:「滅んでますね~、世界」
虚空蔵小路朔夜:特に感慨もなさそうに言う。
夏目靖章:「どこだ……ここは……?いや……」
夏目靖章:「ここが……”そう”なのか……!」
虚空蔵小路朔夜:「あ、N市の裏側のことですか?」
虚空蔵小路朔夜:「いいえ、ここはあそこともちょっと違って……」
虚空蔵小路朔夜:「何ていうか、その……」少し恥ずかしげな顔で、「ちょっと」
虚空蔵小路朔夜:「やりすぎちゃって」
夏目靖章:「…………君が……」動揺を隠しながら問う
夏目靖章:「壊したのか。この世界を」
虚空蔵小路朔夜:「僕が直接やったわけじゃないですよ!」
虚空蔵小路朔夜:「核兵器とか……UGNとFHの衝突とか……」
虚空蔵小路朔夜:「色々あってです!」
夏目靖章:「それを……君が手引したのなら」
夏目靖章:「同じことだろう。"スターゲイザー"」
虚空蔵小路朔夜:「だからー……」不貞腐れた顔。「反省してますって」
虚空蔵小路朔夜:「でも、丁度よかったです! ここ、もうすぐ使う予定だったので」
夏目靖章:「反省したのなら、いい加減こんなお遊びからは卒業したらどうだい?」
夏目靖章:「……なに?」
虚空蔵小路朔夜:「やめません!遊び心を失ったら人間おしまいです!老害まっしぐらですよ!」
虚空蔵小路朔夜:「ここも、次の遊びで使うんです!」
虚空蔵小路朔夜:「夏目さんも、参加してください!ね!どうですか?」
夏目靖章:「老害よりなお悪い災害の分際で、よく言うよ……」
夏目靖章:「俺を殺さないつもりかい?」
虚空蔵小路朔夜:「え、だって……」
虚空蔵小路朔夜:「今のところは特に理由もないじゃないですか。ディスられたのは、さっきのでチャラってことで」
夏目靖章:「成る程……俺ごとき最初から障害でもなんでもないってわけか。さっきのは貶されて頭にきただけと」
虚空蔵小路朔夜:「そのゲームに勝てたら、元の世界に戻れる!どうですこれ?よくないですか?」
夏目靖章:「君のお遊びに付き合うつもりはない……と言いたいところだが」
夏目靖章:「いいさ、今日のところは俺の負けだ。屈辱も甘んじて受け入れよう」
虚空蔵小路朔夜:「でもまだ準備中なんですよねぇ……」考え込んで。「1年はかからないと思うんですけど」
虚空蔵小路朔夜:「それまでは自分で何とかしてもらえます?大丈夫ですよね?大人だし」
虚空蔵小路朔夜:「草とか生えてますし!いけますよね!」
虚空蔵小路朔夜:「それじゃ!頑張ってくださいね~」
GM:そう言い残し、“スターゲイザー”は一瞬で姿を消す。
GM:そして君は、何もない廃墟の街にひとり残される。
夏目靖章:「どこまでも勝手なことを言ってくれるなあ……」
夏目靖章:「はあ~~~~……」
夏目靖章:緊張が溶け、地面に大の字に倒れる。
夏目靖章:ふと上着の内ポケットを弄り、煙草がないことに気付く。向こうの世界に置いてきたようだ。
夏目靖章:「くそ……早くも生命の危機だ……」
夏目靖章:煙草の代わりにボイスレコーダーを取り出す。
夏目靖章:あの店での戦闘記録はUGNに回収されているはずだ。自分では到底思いつかないが、何かしらの対策には役立つだろう。
夏目靖章:「いいさ、もうしばらくは高みの見物でもしていろ、"スターゲイザー"」
夏目靖章:「お前の見ている流れ星が、いつかその頭上に墜ちてくるまでな」
夏目靖章:そう言ってボイスレコーダーを再生する。
夏目靖章:どこか懐かしい。初めて聞く女の声がした。

GM:---

GM:全行程終了。
GM:お疲れさまでした~!
彩谷千映理:お疲れ様でした!
夏目靖章:お疲れさまでした!