『贖いの使徒』 Ep.0 「Tuning/幕開き前の一小節」
メインログ/雑談ログ
Preplay
GM:それでは、始める前に……軽く自己紹介と、何ができるかを話してもらおうかな。
GM:順番なんも考えてないけど、経験者から&早く来た人からにしましょう。
GM:というわけでサラーナちゃん! 頼みます。
クオンタム:ぶんぶん
クオンタム:はあーい
クオンタム:(キャラシート)
クオンタム:サラーナ・アルタンツェツグ・オルドス。クソ田舎の集落からやってきた精霊使いのエルフだよ。
クオンタム:SW世界にはもともと転生という概念があるけど、ここの部族は『同じ魂が帰ってくる』という土着宗教をあがめていたので
クオンタム:魂は先代のサラーナと同じ男性だと思っているし、性格も口調も完全に男です。
クオンタム:(それはそれとして服の露出は多いし、体つきはちゃんと女性している)
GM:危ないぜ……
クオンタム:技能はフェアテ/セージ/ウォーリーダー。魔物知識(まもちき)で敵を見抜きつつ、ウォーリーダーで先制をとっていくよ。
クオンタム:回復もちょこっとできるから、ぺん・プリーストが判定に失敗したときのカバーとかもできるかも。よろしくね。
GM:魔物の正体を見破り、イニシアチブを取りつつ、攻撃も回復もできる……!
GM:頼もしい後衛だ。よろしくお願いします!
GM:それでは続いてぺんさんのキャラは……ウェルくんになるのかな。行けるかな?
ウェル:はーい。いけます
ウェル:(キャラシート)
ウェル:どうも、ティキ・ウェルト・リダ。略してウィル。PCで唯一の男です。
ウェル:蛮族領から逃げ出してきた陰キャ男子です。基本的に何でもネガティブに捉える暗い男だよ
ウェル:正直に出自を言うのは流石にあれなので、皆には元奴隷とか言って適当にごまかそうと思います。
ウェル:性能はプリースト・ドルイドのダブルA技能マンです。信仰はティダンさん。
ウェル:回復と支援を同時にできるといえばできるけど、MPが低いのであまり期待しないでね。
ウェル:あと種族特徴の切り裂く風を使って、一応魔法ダメージを飛ばしたりもできます。
GM:生き残れるのか……(心配)
ウェル:B3点あるのが生命しか無い!やばいところは一緒に冒険している天才サラちゃんになんとかしてもらおうと思います。
GM:魔法技能2系統はチャレンジング……! 活躍を期待します! よろしくお願いします!
ウェル:足りないところは気合と蛮族語でカバーだよろしくおねがいします。
GM:それでは次、ヤヒロさんから行きましょう。ジルちゃん!
ジル:はい!
ジル:(キャラシート)
ジル:ジル・ハウゼン。町娘から心機一転駆け出し冒険者になったリカントです。
ジル:魔導死骸区生まれで、遺跡ギルドの下請けの小さな盗賊団に育てられました。
ジル:そこで盗みや殺しのテクを学びましたが、あんまり使わない内に魔剣の迷宮で盗賊団が壊滅してしまい、
ジル:通りがかった冒険者に引き取ってもらって以来一般町娘として過ごしてきましたが、
ジル:そのパパも病気になっちゃったので、生活のために冒険の世界に舞い戻ってきました
GM:世知辛い……
ジル:グラップラー・エンハンサー・スカウトの割りと一般的と思われる構成
ジル:キャッツアイで命中上げて、グラップラーの手数で攻めつつ
ジル:そこそこ高い知能で索敵とか探索のお仕事も頑張りたいと思います
GM:盗みや殺しのテクを……清く正しく活かしていければいいね! よろしくお願いします!
ジル:故郷で待つ家族のために頑張ります!よろしくお願いします!
GM:それでは最後、すきゃっとさんのミリアちゃん!
ミリア:はい!
ミリア:(キャラシート)
ミリア:ミリア・シェラ・ラインクリフです。21歳です。
ミリア:ダイケホーンの貴族の家に生まれ、騎士として活躍する父と三人の兄の背を見て育ち、自分も騎士に憧れるようになりました。
ミリア:しかし家族からはその道を反対され、家出して小さな兵団の下働きに。
ミリア:ドワーフとしても小さな身長とファンシーな見た目から侮られまくる中、黙々と働いてとうとう領主から叙勲されるに至りましたが
ミリア:色々あって理想と現実のギャップに失望し、身分を捨てて冒険者に。ハーヴェスに流れてきた……という感じです
GM:大変だったんだね……
ミリア:冒険者としてはぺーぺーの初心者ですが、生まれと育ちから彼らを野卑な連中として見ている節があります。
ミリア:ロクな装備も無いけど着替えだけ何着も持ってる
ミリア:技能はファイター/ライダー/レンジャー。自分で殴ったり馬に蹴らせたりします
ミリア:ライダーのルールが複雑怪奇すぎて頭がおかしくなりましたが、頑張ります。
GM:頼れる前衛! GMも……アシストするからね……!
ミリア:馬が死なないように頑張ります!
GM:馬に乗り草を食い野卑になっていってください。よろしくお願いします!
Trailer
始まりに剣があり、神々はその力で天地のすべてを創り出した。
その時代は、対立する神々同士の戦争により終焉した。
魔術師たちは世界に満ちる力を、長じて世界を思うまま操った。
その時代は、記録にも残らぬ消滅の刻により終焉した。
魔動機文明はあまねく人々に力を与え、人類は栄華を謳歌した。
その時代は、あの忌むべき『大破局』により終焉した。
神々の時代、魔術師たちの時代、文明の時代を経て、世界は第四の時代を迎える。
時代の主役は、失われた過去を知らんとし、脅かされる現在を守らんとし、不確かな未来を求めんとする者たち。
――すなわち、冒険者である。
時は今、冒険者の時代。
所は、『呪いと祝福の大地』アルフレイム大陸南方、ブルライト地方。
港湾都市ハーヴェスにほど近い小さな宿、『三頭の母馬亭』で、物語は始まる。
-Sword World 2.5-
『贖いの使徒』
Ep.0 「Tuning/幕開き前の一小節」
GM:夕刻。
GM:港湾都市ハーヴェスを目前にした宿場町。その中の一つの宿に、君、ミリア・シェラ・ラインクリフは足を踏み入れた。
GM:素朴な作りの、木造の建築だ。温かなランタンに照らされた一階は酒場でもあり、既に何人かの冒険者や労働者が酒を飲み始めている。
GM:その大半は成人男性だ。うち一人が、機嫌よく声をかけてきた。
労働者風の男性:「おっ! 嬢ちゃん見ない顔だねえ。おつかいかい?」
労働者風の男性:「この宿にそんな特別な物は置いてなかったと思うけどなぁ」
ミリア:「……」
ミリア:小さな身体に金属鎧を着込んだ一人のドワーフ。種族としても小柄な体躯と桃色の髪は童女のように可愛らしいが、表情からは意志の強さを感じさせる。
労働者風の男性:「何を頼まれたんだい? ビール? ワイン?」
労働者風の男性:「子供にそんなの頼むなんて……」
GM:……周囲の面々は、君が相応に武装したドワーフであることに気づきつつある。が、君に話しかける男は酔っているようで気付いていないようだ。
ミリア:「私はとっくに成人している。子供扱いはよしてもらおうか」
ミリア:子供扱いしてきた男をじろりと睨みあげてから、常人より頭一つ……二つ三つは小さな視線で、店の中を見渡す。
労働者風の男性:「……わははは! そんなナリで? これは大きく出たなあ嬢ちゃん! ちっちゃいのに!」
後ろの男:「おい、お前酔い過ぎだぞ。その子は……」
労働者風の男性:「成人だって言うなら、酒でも注いでもらっちゃおうかな? あっ、変なことはしないから安心してくれよ!」
労働者風の男性:「子供相手に変な気を起こすつもりは……おや? 大人なんだっけ?」
ミリア:「……」眉間の皺が深くなる。不快ではあったが、逐一怒ってやるにはこの手の侮りには慣れすぎていた。
ミリア:「失礼」
ミリア:威圧するように男の肩……には届かないので、腰のあたりを押して退ける。見た目からは想像できないほどの力。
労働者風の男性:「うおっ……とと! 何だぁ嬢ちゃん……!」
GM:押しのけられて声を荒らげかけた男だったが、さすがに見かねた様子の後ろの男から、強めに頭を小突かれる。
労働者風の男性:「あだぁ!」
ミリア:不機嫌さを隠さない様子で、カウンター前の椅子へと半ばよじ登るように座る。
後ろの男:「済まんね、こいつ悪酔いしやすくて……ほらあっちで飲んでろ」 と男を追いやり
後ろにいた男:「あの手の失礼なのは、多少乱暴にやっちまっても構わんよ。言って聞くような奴なら、そもそも絡まないからなぁ」
後ろにいた男:と、気遣うように声をかけてくる 「……それで? 実際何か用があるのか? それとも店の人を呼ぶかい?」
ミリア:「……そうか。覚えておく」酒場に足を運んだことなど殆ど無い。かつて属していた兵団の下っ端も、そう変わらない連中だったが。
ミリア:「用というほどでもないが。ハーヴェスに向かう途中でな」
労働者風の男性:小突かれた男は、ケッ、みたいな顔をしつつ、仲間の輪に戻っていきます。あんなちっこい奴に負けて情けない、とからかう声が聞こえてくる。
ミリア:「水と食事でも貰おうと思ったのだが……店主はいるか?」
ミリア:背伸びをして店内を見回す。
後ろにいた男:「普通に泊まりか。おーい! ……今日女将なんか反応悪いんだよな」
ジル:「………」そうしていると、ふと
ジル:二人の視界に影が差す。えらく大柄なリカントの女だ。襤褸のマントとフードを羽織り、その下は軽装。鋭い目つきで不機嫌そうに君達を見下ろしている。
後ろにいた男:「おー……い……お……?」 また声をかけようとすると、驚いた様子でジルを見上げる
ミリア:「……」椅子に座ったままそれを見上げる。
ミリア:男を見て「店主か?」
後ろにいた男:「いや……店主はもっとこう、丸っこい……どうした? うるさかったか?」
ジル:「………………っ」切れ長の眼がさらに細められる。
ジル:「…………………」
後ろにいた男:「…………」 緊張して身を縮こまらせている
ジル:「………………違う」
ミリア:「そうか。何か用だろうか」
ミリア:かなりの身長差だが、まるで物怖じした様子もない。
ジル:「………いえ……ちが……」
後ろにいた男:「…………」 緊張の面持ちで二人の顔を交互に見ている
ミリア:「?」眉を顰める。
ミリア:「何か言いたいことがあるなら聞こう」
ジル:よく見ると、様子がおかしい「……違い……ます……そうでは、なくて……あの……」
ジル:「え……えと……」
後ろにいた男:「……お、お……? どうした? 俺、ただの客だけど……なんかあるなら聞くぞ?」
ミリア:じっとジルを見上げている。
ジル:肩を張って威嚇しているように見えたのは、緊張に強張っていたからであり
ジル:殆ど聞こえなかったが、小さく震える声でしきりに何かを呟いている。
ミリア:「?」
後ろにいた男:「……?」
ミリア:「済まない。良く聞き取れなかった」
ミリア:「もう一度お願いしていいか?もっと近付いてもいいぞ」
後ろにいた男:「おう、そうだな。ちなみにトイレなら外出て裏の方だぜ」
ジル:「ひぇっ……」ビクンと全身の毛が逆立つ
ミリア:「何だ。言うべきことがあるなら口にしたほうが良いぞ」籠手を着けた腕を組む
ジル:「そ……その……さっきの……!」漸く意を決したように
後ろにいた男:(トイレは良い線行ってたと思ったんだが……) ひっそり残念がっている
ジル:「あっごっごめんなさい!!」後退りして
ジル:「えと……そう!……ハーヴェス!!」
ジル:酒場に飾られた地図を指差す。
ミリア:「うむ」指の先を追って「ハーヴェスだな」頷く
後ろにいた男:「おう。ハーヴェスだ。うちの家族も住んでるぞ」
ジル:「あ、あああああああ、あっ……」上ずった声
ミリア:「……?」
ミリア:「ハーヴェスがどうかしたのか?」
ジル:「あっ……!ああのっ……!!」
ジル:「……………良ければ案内します如何ですかっ……」ものすごく小声で早口で言う
ミリア:「ヨケレバ庵……?」聞き取れなかったが酒場の名前だろうか
後ろにいた男:「……」 そんなことを言いたかったのか、というのと、この調子で案内なんてできるのかな? ということを思っている。
ジル:「わ、私の!!」いきなり大きい声を出す
後ろにいた男:「お、おう。ゆっくり喋れ」
ジル:「……家もそこにありまして……よく知っているので……」
ミリア:「そうなのか」
ミリア:「……そうか。もしや、案内してくれると?」
ジル:「は、はいっ……すみませんすみません!!」意味もなく謝る
後ろにいた男:「おうおう。落ち着きな嬢ちゃん。ま、案内も良いけど……」
後ろにいた男:「どっちにしろ今日はここで休んだ方が良いだろ。ほら」
後ろにいた男:男は外の方を見る。既に暗くなっていた空から、雨まで降り出してきていた
ミリア:「そのようだな」
ミリア:「君」ジルをじっと見上げて
ジル:「ひ、ひゃいっ」高いところから見下ろす
ミリア:「願っても無い申し出だ。渡りに船とはこのことだな」
ミリア:「感謝する。ありがたくお願いするとしよう……私はミリア・シェラ・ラインクリフという。君の名は?」
ジル:「ですよね……すみません私なんかが……忘れてくださ……え?」
ジル:「い、良いんですか!?」
ミリア:「私の方に断る理由は無いが……」
ミリア:「ああ、しかし……大した謝礼は約束できないぞ」
ミリア:「すまないが、あまり懐に余裕が無くてな。そういうことなら他を当たってほしい」
ジル:「あ、ありがとうございますぅぅぅうう!!」感激してミリアさんを持ち上げる。
ミリア:「うおっ」
ミリア:鎧と筋肉で意外とずっしりしているが、それでも常人に届くか否かというところだ。
後ろにいた男:「おお……さすがリカント。パワーあんなぁ」 感心
ミリア:(そんなに案内が好きなのだろうか……)困惑の表情
ジル:「私!ジル・ハウゼンって言います!!冒険者になったばっかり……いえ」
ジル:「なろうと思って出てきたはいいものの、酒場の空気にすっかり萎縮しちゃって……」
ジル:「もう本当に怖くて怖くて……!」
ミリア:「なに、君もか?」
ミリア:「実を言うと、私もなんだ。冒険者になったばかりでな」
ジル:「やっぱり!あなたもそうなんですね!!」初めて表情が明るくなる
ミリア:「道連れが出来て心強い。少しの間だが、よろしく頼む」
ミリア:「が、さておき……彼の言う通り今日はここで休むべきだろうな」
ミリア:「結局、店主は……」
後ろにいた男:「だな。2人分の食事と部屋。なおさら女将が必要だな。おーい!」
女将:男が声をかけると、カウンターの向こうの扉から、ようやく恰幅の良い女が出てくる。
ジル:「皆さん歴戦のツワモノって感じでぜんぜん声かけられなかったんですけど……ミリアさんはかわ……ゴホン!」
女将:30後半ほどの、人間の女性 「聞こえてましたよ、すみませんね。……あら、この子たちは?」
後ろにいた男:「あんたの客だよ。なんで俺が相手してんだ冷静に考えて」 そう言うと、席を立ち
後ろにいた男:「それじゃな、冒険者二人。今度会った時は武勇伝を聞かせてくれよ」 と言って去っていきます
ミリア:「感謝する」男を見送り
ミリア:「店主、食事と部屋の用意を頼みたいのだが、空きはあるだろうか」
ミリア:「ああ、二人分だ」思い出したように
ジル:おそるおそる男に会釈して
ジル:「えっあっ」
ジル:「……ありがとうございます」
女将:「ごめんなさいね、ちょっと色々あって……」 君たちに笑顔を見せつつも、やはりどこか落ち着きがない
女将:「お食事は任せてくれるなら5G。食べられないものあったら言ってね。泊まりは20G。2人部屋なら合わせて30Gね」
女将:「あんまり綺麗な部屋じゃなくて悪いけど、値段の割には良い所よ」 実際、相場よりは安めなところだ
ミリア:「ああ……」冒険者としては上等な硬貨袋を出して「……どうかしたのか?」
ミリア:「何か気にしているように見えるが」
女将:「……ごめんなさいね。気付かれちゃうなんて店員失格。でも外、雨まで降り出したし……」
女将:「ふたりとも、さっき来たばっかりよね? 男の子、見かけなかった?」
女将:「10歳くらいの……茶髪の子なんだけど」
ジル:「男の子……ですか……?…ええと……」
ミリア:「いいや」覚えがない。かぶりを振る「どうだ?」ジルに尋ねる
ジル:「ご、ごめんなさい。私も見かけた覚えは……」
ジル:大きな背中を申し訳無さそうに丸める
ジル:「その子がどうかされたんですか……?」
女将:「そうっ。いえ、息子なんだけどね。最近ちょくちょく仕事ほっぽってどこかに出かけてるみたいで」
女将:「それでも、日が沈む前には帰って来てたんだけどね。……全くどこ行ったのかしら。こんな天気の日に限って」
ミリア:「その口振りからすると、まだ帰っていないと」
ミリア:陽が落ち、雨の降りだした外の様子を見て「確かに心配だな」
ジル:「心配ですね……」相槌
ジル:「……あの、よろしければ」自信なさげに女将の方を向いて
女将:「まあね、私に似てしぶといとこあるから大丈夫だとは思うんだけど……うーん」
女将:腰に手を当てて言う。客の手前、平気そうにしているが、だいぶ気がかりなようだ。
ジル:「私が探して連れてきましょうか……?もう少し手がかりになるような物があると尚良いんですけど……」
ミリア:引っ込み思案に見えた彼女が自分から切り出したことを少し意外に思いつつ、「そうだな。そんな話を聞かされては、放っておくことも出来まい」
女将:口をへの字にする 「……ごめんね、実は頼めないかと思ってた所なのよ。男どもは、ほら、あんな調子だし……」
女将:男たちは(さっきの男も含めて)君たちの背後で酔い、騒いでいる。
ジル:「わぁ……」盛り上がりに気圧される。
ミリア:「どこか、行先に心当たりは?」
女将:「宿場の中、ではないみたいなのよね。そうなると近くの森かしら。それだって、あの人たちが伐採に入ってるから、そう危険なことはないはずなのよ」
女将:「悪いけど、頼んでも良いかしら? 食事代、サービスするから! 好きなものがあったらそれもつけちゃう!」
ミリア:「いや、結構だ。それとこれとは話が別だ。代金は払わせてもらう」
ミリア:「近場とはいえ、夜の森は危ないだろう。雨ともなれば余計に」
ジル:「わぁ……!サービスですってミリアさ……えっ!?」
ミリア:「何だ?」
ジル:「だ、だめですミリアさん!私達……冒険者なんですからっ」
ミリア:「冒険者だが……何だ?」
ジル:「人助けでも……タダで仕事するのは良くないですっ!」
ミリア:「彼女が偶々我々の宿の店主だったというだけで、そこに漬け込むのは良くないだろう」
ジル:「でも、せっかくのご厚意ですし……女将さんも困っちゃうと思います!ね!女将さん!」
ミリア:「もし道端で出会っただけの相手でも、同じ話をされれば手助けをしていたはずだ。違うか?」
ジル:「それとこれとは話が違いますよぅ……!」涙目
女将:「そうねぇ」 二人のやり取りに、少し緊張が緩んだようだ 「別に、食事をサービスするくらいなら全然良いんだけど……」
女将:「じゃあ、本当にその辺りにいて、何の危険もなかったら、何もなしで、森の方まで行ってたら、危険手当を支払わせてもらえる?」
女将:「……って言い方で良いかしら。ちょっと冒険者っぽい?」
ジル:「は、はい!すっごく冒険者っぽいです!!」
ミリア:「しかし、この程度……」騎士として、と口にしかけて、自分が既にそうではないことを思い出す。
ミリア:「……まあ、そういうことなら……」少し引っかかる様子を見せながらも頷く。
女将:「ありがと。それじゃあお願いするわね。冒険者のお二人様?」
GM:ということで、君たちは一旦宿の外に出て、女将の息子を探すことになった。
GM:こういった、上手くいくかどうか定かではない行いを取る時……このTRPGというゲームでは、その成否を『判定』によって決定する!
ミリア:聞いたことがある……TRPGではダイスってやつを使うらしいと……
ジル:これが噂の…
GM:今回はSW2.5の判定方法を紹介しよう。まず第一に、どんな判定を行うかを明確にする。
GM:今回君たちが行うのは……足跡追跡判定(I P113)! 少年の足跡を野外に見つけ、どこに行ったかを追ってもらうぞ。
GM:ルールブックの該当ページを開くと、スカウトorレンジャー技能レベル+知力ボーナス という風に書いてあるだろう。
ミリア:書いてあるぜ!
ジル:これかぁ!
GM:まずこの判定は、この○○技能レベルを持っていなければ、基本的に行うことはできない! 君たちはスカウトorレンジャー技能を……持っているかな!?
ミリア:レンジャーを1持っているらしいぜ!
ジル:あった!スカウトレベルがあった!
GM:ならば君たちは判定を行うことができる! 次いで、『知力ボーナス』を見てみよう。
GM:○○ボーナス、というのは、そのキャラクターの能力値を6で割って、あまりを切り捨てた値のことだ。キャラクターシートの、能力値ボーナスって書いてある所の、1桁の数字だぞ。
ミリア:知力9だからボーナス1しかないよ~
ジル:知力19でボーナス3あります!えへへ
ミリア:かしこすぎ
GM:これで必要な値が分かった! あとはダイスを振るだけだ。2d6+[技能レベル]+[能力値ボーナス]と入力して、ダイスを振ってみたまえ!
GM:あっちなみに難易度は7とします。
ジル:2d6+3+1>=7 えいっ
SwordWorld2.5 : (2D6+3+1>=7) → 7[3,4]+3+1 → 11 → 成功
ジル:やりました~
ミリア:2D6+1+1>=7 おらっ
SwordWorld2.5 : (2D6+1+1>=7) → 7[5,2]+1+1 → 9 → 成功
GM:2d6を振って出た値に、対応する技能レベルと能力値ボーナスを加算した値が、君の『達成値』! それが判定の『難易度』を上回っていたら、判定は成功!
ミリア:the Hunter Call of the wildをやっていた甲斐があったぜ
GM:君たちはその行いに……今回は足跡の追跡に成功した、ということになるのだ。
GM:新作出るらしいスね。釣りの。
ミリア:そうなんだ
ジル:へぇ~
GM:このように、SW2.5の判定には色々な種類があるが……2d6+[技能レベル]+[能力値ボーナス]! この基本は変わることはない。
ミリア:わかりやすい!
ジル:おぼえやすい!
GM:それともう一つ、技能レベルがなくても、能力値ボーナスなし、つまり2d6だけを振った値で、その判定の達成値とする、『平目』と呼ばれる判定があるが……
GM:これは今回のキャンペーンのハウスルールとして【GMが許可するまで基本的に禁止(振らない)】とする! 何故なら、なんか……ゴチャるので!
ジル:なるほど
ミリア:は~い
GM:技能持ちのダイスが激しく腐った時とか、GMが『技能を持っていない人も平目で振って良いよ』みたいなことを言うこともあるので
GM:その時は2d6だけを振るようにしましょう。
ミリア:理解しました
ジル:完璧に理解しました
GM:じゃあチュートリアルはここまで!
GM:……そんな訳で、君たちは少年のものらしき足跡を発見することができた。
GM:他に人の往来のない宿の裏手から、森に向かってまっすぐ伸びている。そう古いものではないだろう。
ミリア:「これだな……小さい。子供のものだ」自分よりは大きいが
ジル:「はい、私も同じくらいの弟がいるので……間違いないと思います」
ミリア:「やはり森に向かっているな。追いかけよう。真っ暗になる前に見つけられるといいが……」
ジル:「ドワーフの足跡ならもっと深く土に埋まりますから。人間の子供でしょう」
GM:そうして君たちは、雨の降りしきる中、森の中へと足を踏み入れていく……
GM:同刻。
GM:宿場にほど近い街道を、雨に振られながらも進む二つの人影があった。
GM:サラーナ・アルタンツェツグ・オルドス。そしてティキ・ウェルト・リダである。
GM:君たち二人はハーヴェスを目指す者同士、たまたま共に行動していたのだが、
GM:悪事を働いたナイトメアを探しているという、おっかない様子の冒険者集団をウェルが回避したがったため、回り道をする羽目になり、日が暮れても宿に到着できずにいたのだった。
サラーナ:ナイトメア探しのおっかない冒険者集団、ウィークリングに対しても怖そうだもんね
ウェル:完全にそうですね
GM:蛮族のカス扱いだぜ。頭から上を隠そうとすると余計に怪しまれるからね。
サラーナ:「これはダメだな」 山の向こうに沈む夕日を見ながら。
サラーナ:「どう考えても今日のうちにハーヴェスには着かねえ。おいウェル、野宿するぞ」
ウェル:「そうだね、サラ。本当についてない。もうすぐ日が暮れるのに、雨まで降ってきたよ」歩きながら、うんざりした様子で空を見上げる
ウェル:「え?野宿するの?僕、流石にびしょ濡れになりながら寝るのは嫌なんだけど……」
サラーナ:「贅沢言ってんじゃねえ! 誰のせいで回り道する羽目になったと思ってんだ!」
サラーナ:「お前がグダグダ言わなきゃ街道通って昼過ぎにはハーヴェスだったんだぞ!」
サラーナ:文句を言いながら薪になりそうな木の枝を集めています。雨で湿気る前に物陰に隠さないといけない。
ウェル:「酷いよね。ナイトメアが悪事なんて働かなければ僕たちもまっすぐ行けたのに……」
サラーナ:「こっちじゃナイトメア差別が根強いらしいからな。バカバカしい話だぜ」
サラーナ:「穢れの一つや二つで性格が決まるわけねえのによ。生まれた時から差別されてりゃ、性根だって歪むさ」
ウェル:「そうそう。神様は大してそんな事気にしてないよ。どうでもいいから、穢れている相手でも転生なんてさせるんだよね」
サラーナ:精霊魔法《ティンダー》……を使うのはもったいないので、かきあつめた枯れ葉に火打ち石でがんばって火をつけてます。
ウェル:ではその様子を杖を片手にぼうっと眺めてます。
サラーナ:「まあ、オレらには関係ねえことだろ。ナイトメアもあの冒険者集団も。それよりも前衛と、飯の種だ」
ウェル:「……え?本当に野宿するつもりなの?」
サラーナ:「早いとこどっちかが見つからねえと、路銀が尽きるぞ」
サラーナ:「本当に野宿するつもりだが……?」
ウェル:「一応僕、男なんだけど」
サラーナ:「だからなんだよ。オレだって男みたいなもんだ」
ウェル:つま先、腰回り、顔、最後に胸を見て
ウェル:「……まあ、君がそう言うならいいけどさ」
サラーナ:「"前の"サラーナは男だったからな。故郷でも水浴びやらなにやらは男たちと一緒にしてたんだ。気にすることはねえ」
サラーナ:エルフの里の衣装なのでだいぶ薄着です。精霊使いということもあって、肌が覆われていない箇所の方がだいぶ多い。
サラーナ:「それよりお前は他の冒険者と仲良くやっていけるかどうかを心配しろよ」
サラーナ:「大丈夫なんだろうな本当に? ウィークリング差別ってのもあるらしいが、またグダグダ言わねえだろうな?」
ウェル:「君も心配したほうが良いと思うけどな。君のそういうところに漬け込んでくる、下心を持った冒険者なんてごまんといるよ」
ウェル:「まあ……大丈夫じゃない?そもそも見分けられる人ってそんないるのかな」
サラーナ:「"悪しき誘惑に備え、打ち倒し、己の糧とせよ"がイーヴ様の教えだ。上等だろ」
サラーナ:ウェルくんの見た目は実際どんな感じなんでしょう? ガルーダ生まれだけどなんか特徴的なやつは隠してるのかな
ウェル:頭には、よく見れば小さな翼のようなものは生えているが
ウェル:かなりこまめに手入れをしているお陰で、ほとんど髪に隠れて見えない……みたいな感じですね
ウェル:「君がちゃんとしたセージじゃなきゃ、そもそもバレなかったよ、誰にも。多分」
ウェル:と、言いつつこいつは嫌だ、あいつは顔つきが悪いと他の仲間を作ろうとしなかったのもこの男だ。
ウェル:バレないと思っているが、バレたときが怖いので、分かった上で差別しない相手しか信用できない。
サラーナ:「ふん。そりゃどうも」
サラーナ:「まあ、見た目で差別するようなカスなんてこっちから願い下げだけどな」 こっちもかなり好き嫌いが激しい。
サラーナ:「こうなったら、なんとかして二人でやっていける戦法でも考えるか……」
サラーナ:「山羊乳が痛みそうだ。おいウェル、お前のぶんの干し肉も貸せ。薄味だけどシチューにしてやる」
サラーナ:「好き嫌いせず、ちゃんと食えよな」 そう言って(やっとついた)焚き火に鍋をかけようとします。
ウェル:「ほんと、なんで仲間ができないんだろ。ついてないよね」
ウェル:「運が良かったのはサラが仲間になったことくらいだよ。料理も作れるし」干し肉はおとなしく渡すよ。
GM:ではそうやって君たちが野宿の準備をしていると
GM:がさり、と10mほど離れた草むらが揺れます。そちらを見れば、何か四足の動物が君たちにじっと視線を向けている。
GM:何か四足の動物ってのも白々しいけど……一応魔物知識判定を振ろうか! 平目も振って良いよ。
サラーナ:「……」 そっちを見ます。素早く杖をつかむ。
サラーナ:いぬかな? たぬきかな?
サラーナ:2d6+1+3 まもちきはセージ+知力!
SwordWorld2.5 : (2D6+1+3) → 7[6,1]+1+3 → 11
ウェル:「サラ?なんか手が止まってるけど……そういう料理なのかな」
ウェル:技能がないので全く気づけないぜ
ウェル:2d6
SwordWorld2.5 : (2D6) → 4[3,1] → 4
GM:5出ればわかりますが、いぬ、もといウルフ(I P450)です。サラーナは弱点まで分かる。
GM:ウェルはわからん。いぬかもしれん。
ウェル:料理のこともまるで分かっていない。サラと会うまで、肉と草を同時に口に入れるくらいの工夫しかしていなかった
サラーナ:「馬鹿、油断しすぎだ。野良犬だな……あそこの草むら。見えるか?」
ウェル:「……言われてみれば変だね。ついてないなあ」
GM:ウルフに敵意はないようで、落ち着いた足取りで君たちに近付いてくる。
サラーナ:「ついてないもんか。"はぐれ犬"なら、倒しても群れが報復に来ることはない。シチューに肉が増えるぞ」
サラーナ:「増える……んだが……」
GM:サラーナは、どうも人に慣れているのではないか、と勘付いて良いだろう。ただの野生のオオカミなら、単独で人に無警戒に近づくのはおかしい。
サラーナ:「なんか……人懐っこいなこいつ……?」
ウェル:「増えなさそう」
ウェル:きょろきょろあたりを見渡して「誰かに操られてる……ってことはないよね」
サラーナ:犬肉シチューもいいかな~と思ってたけど、いったんその考えを引っ込めます。こういう動物を殺すのは自然の掟に反している。
サラーナ:「それはない、はずだ。操られてたらもう少し魔力の気配があってもいい」
GM:フンフン、と匂いを嗅ぎつつ近寄ってくる。ごわついた毛皮の毛足も寝たままで、やはり警戒している様子はない。
サラーナ:「おい犬。お前、誰かに飼われてんのか?」
サラーナ:「悪いけどお前のぶんのメシはないぞ」
サラーナ:しゃがんで犬を乱暴になでてます。
ウェル:「犬をパーティーに加えるのは考えてなかったからなあ」
サラーナ:「リカントならともかく、ガチの犬……狼……だからな……」
GM:とはいえ、オオカミはサラーサに答える言葉を持っていない。君をしばし見た後、やがてオオカミはウェルに近付いていく。
ウェル:「やめなよ、病気が移るかもよ」
ウェル:「うわ、こっち来た。なに、なに」
ウェル:杖を両手で持ったまま体を強張らせるよ
ウェル:「くるなよ。肉はもうサラに渡したよ」
サラーナ:「病気を移したいんだろ」 シチュー作りに戻ってます(犬を撫でた手で)
サラーナ:「懐いてるなら見張りがわりにはなるかもな。仲良くしておけよ、ウェル」
ウェル:「ええ……気づいたのは君なのに……」
GM:ということで、ウルフは……スリ判定を行います。ウェルくんは危険感知判定(I P114)で対応してね。平目で良いよ。
ウェル:2d6
SwordWorld2.5 : (2D6) → 6[4,2] → 6
GM:2d6+1+2
SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 3[1,2]+1+2 → 6
サラーナ:犬なのに技能が!
ウェル:リアクション側有利だった気がするぜ
GM:対決性の判定を行った場合……そう、受動有利の法則がある。
サラーナ:どこかで聴いた法則ですね
サラーナ:ダ……クロス……とかで
GM:よってウェルくんは成功だ。なんか、オオカミが君の荷物を狙っていたようだが……君はそれにいち早く気付き、カバーすることができた!
ウェル:「……うわ!こいつ」
サラーナ:「あ? どうした?」
ウェル:「見た?サラ。こいつ今、僕のかばんから食料を盗もうとしてたよ」と、かばんを高く持ち上げて犬から逃して言う。
サラーナ:「手癖の悪い犬だな~」
ウェル:「やっぱりシチューにしようよ」
GM:グググ……とオオカミは唸るが、ウェルくんがその様子だと早々に諦め、距離を取る。
サラーナ:「おい犬、人様の荷物を取るな! そういうきたねえ事すると正しく転生できねえぞ!」
GM:君にそう叱責されると、少し驚いた様子を見せるが、
GM:そのままばっと君が調理しようとしていた食材の残りを咥え、走って君たちから離れる。
サラーナ:「あっ!!」
ウェル:「……それ、いいの?男が女に転生するのも正しいのか怪しい気がするんだけど……」
ウェル:「あっ」更に視線をそらしたすきにやられちゃうよ
GM:……が、逃げる様子ではない。姿を表した草むらの辺りで足を止めると、君たちを振り返り、ぽとりとその食材を落とす。
サラーナ:めちゃくちゃ挑発攻撃してくる
ウェル:「……変なの、さっきから」
サラーナ:実際、プレイヤー目線だとなんか助けを求めてるというか、こっちにきてくれ~って感じに見えますけど
サラーナ:PC的にもそんな感じのを気づけていいのかな
GM:緩やかに尻尾を揺らし、君たちを何か言いたげな目で見ている。
GM:そう……そういう感じでね……フィーリングをね……
GM:さもなければ食材を根こそぎ奪いつくさなければいけない……お願いします。
サラーナ:「妙じゃないか、ウェル。メシをパクるならあのまま走ってきゃよかったはずだ」
サラーナ:「明らかになにか言いたげっていうか……助けを求めてるように見える」
ウェル:「いや、わからないよ。僕たちを餌にするために誘ってるのかも」
ウェル:セージもスカウトも、観察眼らしきものがなにもないので、何でも疑ってかかってしまうのだ。
ウェル:「う~ん……そう言われるとそんな気もするな」
ウェル:「仕方ないな。後ろにいてよ、ちゃんと」といやいや犬に近づいていくよ
サラーナ:「ちょっと行ってみるか。どのみち近場の安全は確保したいし、様子を見るくらいならいいだろ」
サラーナ:「ティダンの教えは"弱き者に力を、驕れる者に戒めを"だろ。たまには聖職者らしいことをしろ」
サラーナ:そう言いながらウェル君の背中をカバーしつつ、犬についていこうかな。
ウェル:「……ああ、多分それ。それもあるしね」
ウェル:教義の方には適当に返事をします。神の声が聞こえただけで、教義には詳しくない。
GM:君たちが歩き出す様子を見せれば、オオカミはまた食材を咥え、森の奥へと向かっていく。
GM:その足取りは獣道程度だが、歩いて進める道はありそうだ。そしてその様子から、サラーナちゃんの仮説は信憑性を高めることだろう。
ウェル:「……うわ、どんどん奥に行っちゃうよ。嫌だなあ」
ウェル:嫌だなあ、と言いつつ足は止めない。最悪サラーナちゃんの盾になれるよう常に前を歩いているよ。
サラーナ:「面倒くせえな。さすがにオレらだけだと戦える相手にも限度があるし」
サラーナ:「いねえとは思うが、もし蛮族がいたらわかってるな? フッド3匹以上は即撤退するぞ」
サラーナ:「勇敢と無駄死には違うんだからな。お前にも無駄死にはさせねえぞ、ウェル」
ウェル:「フッド?ゴブリンとどう違うんだっけ。区別つけられないかも。任せるよ」
サラーナ:「そこからかよ! 無知がすぎるだろ……!」
サラーナ:もうちょっと暗くなったら夜目の効かないウェルくんのためにたいまつをつけようかなあ、と想いつつ歩いて行きます。
ウェル:「君たちだって、ハーヴェス人とそれ以外の区別なんてつかないじゃないか」
サラーナ:「失礼だな。野良犬と飼い犬の区別もつくぞ」 先行する狼のしっぽを眺めてます。やっぱり飼い犬かな、と思っている。
サラーナ:「どこまで連れてく気なんだよ、こいつは」
ウェル:「う~ん。それは何も言い返せないな」
GM:オオカミの動きは俊敏だ。時折君たちを振り返りながら、迷いのない様子で食材を咥えたまま森の奥へと進んでいく……
ウェル:「寂しくて構ってほしいだけだったら、骨折り損だね」
ウェル:「いや、それだと、なんで飼い主とハグレたのか、ってなるか」
サラーナ:「そういう犬は、遅かれ早かれ野生じゃ死ぬ。本当にシチューにしてやったほうが救いになるかもな」
サラーナ:「この先にはぐれた飼い主がいりゃあいいんだがなあ」
ウェル:「死体があったら嫌だなあ」
GM:……暗い森の中、雨足が収まることはない。
GM:果たして、その先に待ち受けているものは。
少年:「はあっ、はあっ……」
GM:少年が樹を、その根本で小さくなる何かを庇うように立っている。雨に濡れながら、長い枝を剣のように構えて。
GM:背後には、足を怪我した小さなオオカミ。そして木の枝を向ける先には、這いずるような、湿った影が複数。
少年:「くそっくそっ……どっかいけよ……叩いてんだろさっきから……」
少年:「あっちに行けっ……!」
GM:「あっちに行けっ……!」
GM:次第に明確になっていく足跡を追っていたミリアとジル、君たちは、雨音の中に、確かにその声を聞いた。
ミリア:「! あっちだ!」
ミリア:ぬかるんだ地面を小さな足で駆けていく。
GM:森の奥の方、そして足跡の続いている方角だ。軽く下り坂になっており、窪地のようになっていることが分かる。
GM:駆け出せば後は早い。そこは地形ゆえか木がほとんど生えず、水が溜まって池のようになっている、そのほとりだった。
GM:窪地の際、大きな樹を背にして、少年が木の枝を構えて立っている。その後ろの足元には、小さなオオカミがうずくまる。
GM:そして、少年とオオカミを見定めるのは……大型の爬虫類。湿った地面を這いずりながら、君たちという闖入者に気付き、ゆっくりと振り返る。
少年:「わっ、あ……?」 そして君たちに気付いたのは、少年も同様だ。
ミリア:「……!」少年を取り囲む影に気付き、泥で滑りながら急停止する。
ミリア:「君!大丈夫か!」
少年:「あっえっ、こ、子供……?」
ミリア:「もう心配するな!助けに来たぞ!」
ミリア:少年からすれば、自分よりも小さい鎧姿の少女が現れたようにしか見えないだろうが、堂々と声を張り上げる。
少年:「……!」 その声に、驚くばかりだった少年も背を伸ばして
少年:「はっ、い、はい! 僕、や、お、俺は大丈夫です!」
少年:「ただっ、その、ずっと怪我してるヤツがいて……ここにこんな奴らが棲んでるなんて知らなくて……っ!」
ミリア:「大丈夫だ、今助けてやる!……ハウゼン、こっちだ!」
ジル:獣達の頭上の木の枝が揺れ、大柄な影が落ちてくる。
ジル:四足獣の様な前傾姿勢で睨みつけ、威嚇します。
ジル:「その子から離れなさい!ええと、トカゲの鳴き声は……」
ジル:「シャーーーーーッ!!!」
ジル:リカント語の中から爬虫類由来の言葉を思い出して叫んでみる。
ミリア:「鳴くのか……?トカゲは……」
GM:君の威嚇に対して、爬虫類たちが恐れる様子はない。むしろ細い舌をチリチリと出して値踏みしているようだ。
ミリア:「全然効いてないぞ!」
ジル:「そんなぁ~~~っ!」
GM:では、そんな風にやり取りしている君たちの元に、別の方角から、何かが軽快に駆け寄ってくる音が聞こえる。
GM:足音の主はすぐに姿を表すだろう。オオカミだ。オオカミはすました様子で、なぜか人間の食料を口に咥えている。
ミリア:「トカゲに加えてオオカミまで……」
GM:そして、それを追うように人族の足音が二人分。
ウェル:「ねえサラ。犬の飼い主って」
ウェル:「どっちだと思う?まさか、あのトカゲのほうじゃないよね?」
ウェル:一人は心底嫌そうな顔をした陰気な少年
サラーナ:「ずいぶんユニークな説を出してくるな」 薄着のエルフが顔を出します。
サラーナ:「おいお前ら。なんか面倒くせえことになってるようだが、助けはいるか?」
サラーナ:と、先にいた二人と少年に声をかけておきます。
少年:「た、助けは……いる! 助けてください!」 必死だ
サラーナ:「らしいぜ。おいウェルやるぞ! そこのリカントとドワーフもいいな!」
ミリア:「加勢か。心強い……」言いつつサラーナちゃんの薄着にやや不審な目を向けます
ジル:「あっ、えっ!?……は、はい!!」戸惑いながらも答える。
サラーナ:「オラ燃えろ! シチューの具になれ!」 早くも魔法の火の玉をトカゲに投げつけてます。
ウェル:「こうなったら、やるしか無いよね……ああ、リカントとドワーフっていうんだ。人族の親子かと思った」
GM:二人を連れてきたオオカミは、もうこれに用はないといった様子で咥えていた食料をぺいとその場に置いて、また茂みの中に姿を消します。
サラーナ:行儀の悪い犬!
GM:そして、君たちはそれを追う余裕もない。爬虫類たちは一向にひるむことなく、狙いを小うるさい君たちに切り替えて襲ってくる!
ウェル:「うわ」ちりっと熱で髪が焦げる。「……まあ、そういうわけだから。後ろは僕たちに任せて」
ウェル:「死なないようにはできる、と、思う。多分。初めてだけど」
ウェル:聖印を掲げて神官であることを示しつつ、二人の後ろにつくよ
ジル:「(え……?この人もリカントなんじゃ……?)」頭にちらっと見える動物の毛のようなものからそう判断している。
ジル:「うぅ……てことはやっぱり私が前衛ですよね……!大丈夫、練習通り……練習通り……」
ミリア:背に負った鞘から剣を抜き放ち、片手に小さな馬の像を構える。
ミリア:「心配するな。私もいる」
ウェル:「サラ。今日はじめてついてるかもしれないね。二人共戦える人みたいだよ」
サラーナ:「マジで数少ない幸運だな。これで民間人だったらクソ面倒になるところだった」
少年:「す、すみません民間人で……」
ウェル:「謝られちゃった。慰めたほうがいいのかな?たしかにちょっと、面倒だな……」
サラーナ:「大丈夫だろ? あれくらいのガキは自分の無力さを知って強くなるもんだ」
ウェル:「ああ……それは確かにあるかも」
ミリア:彫像化した馬から契約証を剥がして元に戻したい!今やっていいですか?
サラーナ:パッケ開封!
GM:今回はいいぞ! 今度からは事前に乗るようにしようね! 主動作消費なので……
ミリア:やったね 一生馬から降りずに生活します
ジル:はいはい!こちらも頭部を獣の姿に変えて筋力を増強したいです!
GM:どうぞ! 獣変貌中はリカント語しか喋れないので……頑張って!
ジル:なにげにキツイデメリットだ……頑張ります!
ミリア:彫像から札を剥がすと、像は見る間に膨張し、嘶きと共に生きた馬の姿へと変ずる。
ミリア:ミリアからすれば見上げるような巨体だが、ジャンプして鐙に脚を掛け、ひらりと軽々背に飛び乗る。
ジル:襤褸のフードを深くかぶる。大柄な体躯が皿に一回り膨張し、襤褸の影から鋭い牙と爛々と光る獣の瞳が覗く。
少年:「へえっ、ライダーギルドのやつ……! 冒険者なんだホントに!」 驚いている
ジル:「■■■■ーーーーーーッ!!!!」遠吠えが森に木霊する。
少年:「うわっ……!」
GM:君の吠え声に、爬虫類たちも若干萎縮する。君を脅威と認定したのだ。
GM:すなわち、戦端が開かれるということでもある! ということで戦闘を開始しましょう。
ウェル:はーい
サラーナ:わんわん!
GM:例によって初回なので丁寧にやっていくね。I P129を開いてください。
ミリア:開き!
ジル:開!
ウェル:ていねていねていねいに
GM:陣営の確認は大丈夫。次、戦闘準備!
GM:ここに書いてある通り、一部の魔法や補助動作については、このタイミングで実行することができます。その意味合いは後で説明しますが……
ウェル:なにか仕える人いたっけ
GM:最初のうちは、基本的に戦闘準備で何かある方が珍しいので、とりあえず何もせずに進めて行きましょう。
ジル:はーい
GM:ウェルくんのウィングフライヤーなんかはまさにそれだったと思うけど、わかりやすさのために……飛ばすぜ!
ミリア:飛ばされた
サラーナ:こっちは何もないです ただただ火の玉を投げるだけ
ウェル:そうだった
サラーナ:ファイアマリオです
GM:次、魔物知識判定(I P116)! これは、相対する敵がどんなヤローかを判明させるための判定です。
GM:昨日の技能判定について、覚えているかな? この魔物知識判定は、セージorライダー技能による、知力判定という扱いになります。平目はなし。
GM:やれそうな人はいるかな~?
サラーナ:ライダーもまもちきできるのえらいな~
ウェル:なんもわからん
サラーナ:わたしはセージ! 振ります
ウェル:リカント?あれは蛮族ではないのか?
サラーナ:2d6+1+3 セージLv+知力!
SwordWorld2.5 : (2D6+1+3) → 3[2,1]+1+3 → 7
サラーナ:ファンブルしそう
ジル:熱い風評被害!
ミリア:ライダーも……できるの~!?
ウェル:実はそうらしいです
ミリア:弱点は見抜けないって書いてある
GM:フフフ……ライダー技能の中には、どうぶつへの正しい理解・知識というものが内包されているようなのだ。
GM:なんかよくわかんねえけど乗れるわ! じゃカッコがつかんということだろうね。振るがよいぞ。
ミリア:振ってみるぜ!
ミリア:2D6+1+1
SwordWorld2.5 : (2D6+1+1) → 4[1,3]+1+1 → 6
ミリア:わからなそう
サラーナ:www
ウェル:我々は今から正体不明の怪物と戦う
サラーナ:開幕から謎のヌオーを殴る展開になってしまった
ミリア:何あいつら……こわ……
ジル:なんかわからねーけど…ぶっとばすぜ!
GM:い、一応サラーナちゃんが7で分かってるから! 爬虫類はジャイアントリザード(I `451)!
ウェル:雨でよく見えないのかも
サラーナ:あっ7でわかってるんだ!めちゃくちゃ雑魚!
GM:で、実は今回、敵は2種類いるので……もう一回同じ判定を振ってね。
サラーナ:ハーヴェスオオトカゲだ
ウェル:分かっているようだなあ~
サラーナ:2d6+1+3
SwordWorld2.5 : (2D6+1+3) → 9[3,6]+1+3 → 13
サラーナ:これは知ってる
ミリア:2D6+1+1
SwordWorld2.5 : (2D6+1+1) → 6[5,1]+1+1 → 8
ミリア:わからんかも
ウェル:なんか……キャラ説明に不穏なこと書いてある!
ウェル:群れて行動する場合が多いってよ!
GM:ミリアちゃんも分かっている。もう1種類の方はアナコンダ(III P356)!
ジル:ヘビもいたとはね
GM:で、今回サラーナちゃんが13という達成値を出しました。アナコンダの弱点値は12なので、弱点値を超えたということになります。
ウェル:絡みつき強くない?
ミリア:トカゲは知らんけど蛇は見たことあるぜ
GM:そうなると、アナコンダの弱点が判明し、全員がそこに記載してあるボーナスを得ることができる!
GM:ちなみに、ライダーは魔物知識判定は振れるけど、どんなに高い値を出しても弱点は抜けないのでそこは注意しておいてね。弱点を判明させられるのはセージだけです。
ウェル:魔法ダメージ+2!
サラーナ:大抵の野生動物は頭部が弱点であると言われています
GM:あと絡みつきは処理が面倒なので使いません。
ウェル:さよなら、絡みつき……
ジル:えっちなことにはならないようだな
ミリア:やさしいへび
サラーナ:ライダーが弱点抜けないの面白いですよね。生態と学術的な知識は別なんだ
GM:ということで、魔物知識判定は終了! 次のプロセスに進みましょう。
GM:先制判定(I P112)! これはなんか……SW2あるある話とかで聞いたことがあるんじゃないかな。
GM:先制を取れないと……死ぬと……
サラーナ:本当にしんじゃう
ジル:超重要じゃん
ミリア:死にたくないよ~
GM:SW2.5の戦闘は完全ターン制です。しかも陣営ごとに順番が決まっており、陣営A全員→陣営B全員→陣営A全員……といった具合で交互にチーム全員が動いていくことになります。
GM:つまり、先制判定に失敗すると、こちらが何か行動するまえに、敵全員にボカスカにされてしまうというわけだね。
ジル:絶対的に後攻が不利なんやね
ミリア:やだ~
GM:まあ、SW2.5はSW2に比べるとかなり死にづらくはなっているんだけど……という訳で先制判定を行っていきましょう。
ウェル:先手を取れば大丈夫だよ~
GM:先制判定ができるのはスカウト! ……に、サプリに載っているウォーリーダーというやつも、できます! 今回サプリの使用はPL水準ではなくGM水準!
GM:先制判定をできる人はいるかな~?
サラーナ:このためにとった《陣率:軍師の知略》を使います!
ジル:私スカウトなのでやれます~!
ジル:軍師!
サラーナ:知略、これ戦闘開始時に使うから当たり前だけど
サラーナ:特に軍師ゲージを貯めなくても使えるんですよね?
GM:やってみるがいい! アナコンダの先制値が11なので、11を出せば良いぞ。
GM:そうですね。少なくともそいつは戦闘開始時に使えるで問題ないぜ。
サラーナ:こほーは軍師ゲージが必要だったけど……やったぜ
サラーナ:2d6+1+3+1 ウォーリーダーLv+知力+1。
SwordWorld2.5 : (2D6+1+3+1) → 5[1,4]+1+3+1 → 10
ウェル:終わりだ……
ジル:惜しい…
サラーナ:スカウト先生お願いします!
ウェル:ジルたま~
ジル:やります!
GM:本家本物の先制判定を見せてやりな
ミリア:がんばえ~
ジル:2d6+1+2
SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 9[6,3]+1+2 → 12
ジル:や、やった!
ミリア:やった!
ウェル:先生~!
サラーナ:さすがいぬ!
GM:オッ ほんとに取れた。頑張ったねえ
ジル:わんわん!
ミリア:骨あげる
GM:では今回は君たちが先制を取るぞ。では次、戦闘開始前の最後の処理。
GM:すなわち、戦力の初期配置! マップにもある通り、SW2.5の基本戦闘ルールにおいては、敵後方エリア・前線エリア・味方後方エリアの3エリアに戦場は分けられている。
GM:近接攻撃では同じエリアの相手を攻撃するしかできず、遠距離攻撃なら隣のエリアの相手も攻撃できる! と今は覚えておけばいいでしょう。
ジル:なるなる
ミリア:なるほど
GM:そして、この戦力の初期配置のタイミングで、戦闘に参加する者は前線エリアから戦闘を開始するか、後方エリアから戦闘を開始するかを選ぶことになる。
ウェル:近づいて殴ってくれよな
サラーナ:ダブルクロスでメートル管理に慣れた我々にとってはイージーモードよ
GM:ということで、こちらは近接攻撃しかできない爬虫類! 全員を前線エリアに配置します。
サラーナ:陣形とか考える知能もなさそうだしねw こっちは後ろスタートです。
ウェル:私も後衛で。
サラーナ:こっちはというか、サラーナは後ろ! HP13しかないワン
ミリア:前線でいいはず 前線に行きます
ジル:私は格闘しかできない脳筋なので前線というわけですね
GM:君たちは先制を取っているので、前線エリアに誰も配置しない状態(全員が後方エリア)でスタートするということもできるし、もちろん最初から前線に立つこともできる。
GM:後方エリア→前線エリア の移動は気軽にできるので(逆はムリ)、たとえば最初の手番で範囲を対象にした補助魔法をかけるよ~とかがあれば
GM:先制を取ることで、全員を後方エリアに配置。補助魔法をかけた後に、前衛が前線エリアに移動して攻撃! ということもできるわけだ。
ジル:ははぁ
ミリア:なるほどね~
ミリア:馬と一緒に移動するらしいので馬も前線に!
GM:とはいえ、今回はそれをやらなくても大丈夫そうかな……あとそうそう。
ウェル:一応私が範囲バフを持っているんだけど、効果も微々たるものだし
ウェル:MP少ないし何なら攻撃したほうがいい気がするのでいいと思います
GM:これは戦闘の開始処理とは関係ない話だけど、ウマも……ミリアちゃん本人とは別にコマを作っておいてね!
ミリア:そうか! 作ります
GM:HPとか別個で計算することになるので……できそう?
ミリア:失礼 作りました!
GM:よかった。それではそれぞれのコマを戦闘開始地点に置いておいてね。
エンゲージ
【敵後方】
【前線】
アナコンダ、ジャイアントリザード1、ジャイアントリザード2
ジル、ミリア
【味方後方】
ウェル、サラーナ
サラーナ:置いたワン!
ジル:置いたニャン!
ミリア:沖!
GM:それでは戦闘開始手順はこれにて終了! 今回は丁寧にやったけど、今後はまあ、まもちき! 先制! どこから始める! オッシャ行くぜ~! てな感じでやっていくので、よろしくね。
GM:ということで戦闘を開始しましょう。君たちの手番だ。陣営内での行動順は自由!
サラーナ:見せてやるぜ……本当のサクサク進行というものをな
GM:もし他人にかける補助魔法なんかがあればそれを先にやった方が良いけど……どうかな?
サラーナ:どうしよっか。せっかくだし経験者側からいく?
ウェル:私は補助はないかな~
GM:そうだね。今回は手本を見せてもらおうか……
ウェル:でも先に魔法打つのもいいかもね
GM:じゃあ行動する人は……宣言して行動しておくれ!
サラーナ:先にいっちゃおっかな~
ウェル:お頼み申す!
サラーナ:じゃあリザードその1にファイアボルト。というかすごくいまさらなんですけど
サラーナ:一応今回の所有属性を宣言しておきます。フェアリーテイマーは属性を選ばないといけないから……炎・土・闇、あと旅に役立ちそうな水かな。
サラーナ:2d6+2+3 ということで改めてファイアボルトするぞ!フェアテ+知力!
SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 11[5,6]+2+3 → 16
サラーナ:オラ死にな!
GM:一応これもセッション開始時に宣言するのが……正だからね! 今回は良いけどね……w
サラーナ:そうそう 次からは自己紹介とか成長報告の時にやりましょう
GM:ザコなのでGMはダイスを振りません。精神抵抗値は10なので抵抗失敗。ダメージを出しな!
サラーナ:k10+4+2@10 ダメージ表についてはなんかGMがチュートリアルをするはず。
SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+6 → 2D:[4,4]=8 → 4+6 → 10
サラーナ:謎のk10という表記を使い、10点ダメージを算出しました。
GM:魔法ダメージは軽減できない。ジャイアントリザードに10点のダメージが入る!
GM:ジャイアントリザード_1のHPを10(→ 10)に変更 (0 → 10)
ウェル:では続いて私もやりますか。よぼよぼ
サラーナ:サラーナのMPを24(→ 24)に変更 (27 → 24)
ジル:本当にサクサクだ~
サラーナ:じゃあウェルくんの判定の横でちょこっと演出しよ
ウェル:では私は主動作で種族特徴、切り裂く風を使います。ウィークリング・ガルーダの特殊能力を発動!
ウェル:これはMPを4点消費することで冒険者レベル+生命力Bで判定し
ウェル:成功すると単体に、威力10+冒険者レベル+生命Bのダメージを与えることができる能力だぜ!
ウェル:相手は精神抵抗力で判定して、対決に勝利するとダメージを半減できるぞい
ウェル:では判定
GM:初心者に優しくないイレギュラー攻撃!
ウェル:2d6+2+3
SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 5[2,3]+2+3 → 10
ウェル:抵抗された気がする
ウェル:ティキ・ウェルト・リダのMPを4(→ 4)減少 (20 → 16)
GM:精神抵抗力10なので抵抗成功だぜ~ 一応対象はちゃんと宣言してね。
ウェル:あ、すみません。サラちゃんと同じリザードです
サラーナ:生命参照のエネルギーボルトみたいな性能だ いい感じだな……
ウェル:ではダメージ。
ウェル:k10+3+2@10
SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+5 → 2D:[2,2]=4 → 1+5 → 6
ウェル:ちょびっとだけ効きました
GM:半減して3ダメージ入りまーす。
GM:ジャイアントリザード_1のHPを13(→ 13)に変更 (10 → 13)
ミリア:しぶとかげ
サラーナ:ファイアボルトのダメージ間違えてました! 10じゃなくて9です
GM:ジャイアントリザード_1のHPを12(→ 12)に変更 (13 → 12)
サラーナ:「あの犬、オレたちの食料を雑に捨てていきやがって……!」
サラーナ:「オラっトカゲども! てめえらの肉をよこせ!」
サラーナ:炎の妖精の力を借り、三つほどの火球を連続してトカゲに叩きつけてます。トカゲの表皮があっという間に焦げていく。
ウェル:(……まあ、雨で視界も悪いし大丈夫でしょ)
ウェル:サラの魔法に合わせて、折りたたんでいた頭の羽を使い魔力の風を起こす。火の勢いが僅かに上る。
ジャイアントリザード:「ゲエェ!」
GM:サラーナの放った炎が、魔力の風により更に強まり、焼かれたトカゲが苦しむ!
ウェル:「ううん、上手く行かないな。次からサラに全部任せようかな……」
サラーナ:「弱気になるなヘニャチン! 何度もやって練習すりゃいいだけだろ!」
ウェル:「へにゃ……君、子供もいるんだからさあ……」
ウェル:「ああいや、子供じゃない。ドワーフだっけ」
GM:というわけで、残るは前衛の行動だ。どっちから動く? どっちでも良いぞ。
ジル:じゃあこっちから行っていいですか!
ミリア:どうぞ!がんばって!
ジル:うおー!やります!
GM:やってみたまえ……思うままに!
ジル:私は練技を持ってるので補助動作がやれると聞きました
GM:ほほう……使うというのだね。
ジル:キャッアイを使って命中+1!します!
ミリア:犬なのか猫なのか
GM:練技! 補助動作で自らを強化する技術だ。消費MPは一律3だよ。効果時間も頭に置いておいてね。
サラーナ:いぬ・アイ
ジル:ジルのMPを3(→ 3)減少 (13 → 10)
ジル:30秒3ラウンドって書いてある!意外と長いぞ
GM:それが長いか短いかは……じきわかる。
ジル:でもって手動差で攻撃ですね……
GM:では宣言して、攻撃をしてみたまえ。できるかな?
ジル:私はグラップラー名ので……近接攻撃!
ジル:パワーリストでリザード1号を攻撃します
GM:良いでしょう。判定どうぞ!
サラーナ:がんばえー!
ミリア:殺せ~~
ウェル:ひじ入れろひじ!
ジル:技能+器用+ボーナスで……
ジル:2d6+2+2+1
SwordWorld2.5 : (2D6+2+2+1) → 10[4,6]+2+2+1 → 15
ジル:こうかな?
ミリア:でかいぜ
GM:合ってるぜ~ ビギナーズラックもおぬしを祝福しておる。
ジル:やった~
GM:ザコはダイスを振らぬ! その場合のジャイアントリザードの回避値は9なので、命中です。
GM:そして、ダメージ算出は……チュートリアルしましょう!
ミリア:助かるぜ
ジル:ありがとうございます!
GM:SWの一番分かりづらいところなので。 結論から言ってしまうと、算出は 「k[威力]+[追加ダメージ]@[クリティカル値]」になります。
ジル:謎の変数k
サラーナ:本当にめちゃわかりにくいの笑っちゃうんだよな
ミリア:k……
GM:ジルちゃんのパワーリスト攻撃の場合、威力は10、追加ダメージは7(グラップラー技能Lv2+筋力ボーナス2+武器習熟A1+獣変貌2)、クリティカル値は武器に設定された10になるので、
GM:「k10+7@10」とコマンド入力すれば、ダメージが算出される!
ジル:なるほど…!
ジル:k10+7@10
SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+7 → 2D:[2,1]=3 → 1+7 → 8
GM:k10の部分が、謎の処理を経て「1」になったように見えているかもしれないが
サラーナ:ぺちぺち!
ジル:不思議な処理だぜ
GM:これは……『そういうもの』なのだ! SW2.5は……『そういうゲーム』! そうすることで……バランスを取っているという風潮がある……!
GM:詳しくはルールブックを読めば分かるかもしれないが、とりあえずこうやってダメージを算出すれば良いということは覚えて置いてね。
ミリア:は~い
GM:で、ジルちゃんのパンチは物理攻撃なので、ジャイアントリザードの防護点2を減算し、6点ダメージが入ります。
GM:ジャイアントリザード_1のHPを18(→ 18)に変更 (12 → 18)
GM:ジャイアントリザードのHPは20なので、まだ生きている!
ジル:くっ微妙に倒せない
ジル:あのっ先生!
GM:うむ……言ってみたまえ。
ジル:私のグラップラーっていう職業の技能に『追加攻撃』って書いてあるんですが……
GM:フフフ……
ミリア:エ~ッ!?そんなことが!?
GM:君は良い生徒だ、ジルくん……
ミリア:そんなの……最強じゃん!
GM:おなかをナデナデしてあげよう。
ジル:クゥ~ン
サラーナ:「君は良い生徒だ」、すごくジャームみたいな発言だ
ウェル:かわいい
GM:そう、グラップラーの最大の特色は、この《追加攻撃》! パンチによる攻撃のあと、さらに追撃を繰り出すことができる。
ジル:す、すごい…!
GM:ということでもう一回攻撃をしてみたまえ。
サラーナ:いけー!殺せー!
ジル:やります!虫の息のリザード1号を殺す!
ミリア:首もげ~~
ジル:2d6+2+2+1
SwordWorld2.5 : (2D6+2+2+1) → 11[6,5]+2+2+1 → 16
ミリア:最強
GM:回避できようはずもなし! ダメージをどうぞ!
ジル:k10+7@10
SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+7 → 2D:[1,1]=2 → ** → 自動的失敗
ウェル:あっああっ
GM:ああっ……
ジル:あっ…
ミリア:こ これは!?
ミリア:教授……これは!?
GM:1のゾロ目は……ファンブル! 自動的失敗だ!
サラーナ:しんでる!
ジル:そんなぁ~
ミリア:とほほ……
GM:判定ならば絶対に失敗するし、ダメージロールで出してもやっぱり攻撃は失敗になる!
ウェル:即死
GM:だが……君たちは知っているかな? 失敗は成功の母であると……
ジル:な、何だって……?
ミリア:どういうことだってばよ
GM:SW2,5においては、ファンブルを出すと、経験値にボーナスがつく! 致命的失敗は成長の糧というわけだ。
ミリア:エ~ッ いいな~
ジル:やったー!
GM:というわけで、まあ失敗は失敗なんだけど、とりあえずファンブル出した回数は覚えておいてね。
GM:という訳で、君はジャイアントリザードへの攻撃を成功したが、追加攻撃はなんか……失敗したのだ。そんな感じでどうぞ。
ジル:「(手負いの所を、確実に……)」
ジル:森の木々を掻き分けて跳躍、大トカゲの頭上を取る。
ジル:鋭く発達した爪で、炎に焼かれた傷口を斬りつける。
ジャイアントリザード:「ギャアグ!」 痛い!
ジル:「(浅い……!なら……)」
ジル:着地の瞬間、反転。牙でトカゲの喉元に噛みつこうとして……
ジル:「キャンッ!?」
ジル:盛大に転ぶ。木の根に脚を取られてしまった。
ジャイアントリザード:その隙にジャイアントリザードは距離を取る。息も絶え絶えだが、なんとかまだ動いているぞ。
ジル:「(痛た……ハッ!?)」頭を振りながら顔を上げたところで敵に取り囲まれていることに気づき、総毛立つ。
GM:ということで残るミリアちゃん! やってみようか!
ミリア:はい!
ミリア:え~と……馬と騎手両方動けるらしいので……
ミリア:馬を先に動かして瀕死のほうにトドメさせるかやってみようかな
GM:良いですねえ。扱いとしては、補助動作でウマに指示を出し、そのとおりにウマが動くという処理になりますね。
GM:で、補助動作というのは主動作(攻撃とかだ)の前後に行うことができるので……ウマと騎手、どっちが先に動いても良いという塩梅だ。
ミリア:なるのほど!
GM:とはいえ、今回は弱ってるやつをウマで踏み殺すのは妥当そうに見える! 宣言してね。
ミリア:騎獣のホースに『蹄』で攻撃してもらいます
ミリア:これは命中ボーナスは騎獣が持ってるやつだけなのかな?
GM:良いでしょう! 判定はできるかな~?
GM:そうですね! 特にこの表の値以外は追加されません。騎芸【騎獣強化】でも持っていない限りは……
ミリア:ハッ……
ミリア:持ってる気がする!
ミリア:2d6+4+1 つまりこう
SwordWorld2.5 : (2D6+4+1) → 4[3,1]+4+1 → 9
GM:何ィ~?
ミリア:あっ避けられる!
GM:そうですね。正解です! そしてジャイアントリザードの回避は9なので
GM:受動有利により回避します。ただ踏まれるのを待つものかよ!
ウェル:グラスランナーが!
ミリア:そんな~~
ジル:このトカゲしぶといぞ
ミリア:じゃあ自分で殴るぜ!
GM:やってみな!
ミリア:ブロードソードでリザード1くんに【全力攻撃】します
GM:やる気……!
ミリア:ファイター技能2、器用ボーナス3
ミリア:2D6+2+3
SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 10[5,5]+2+3 → 15
サラーナ:器用3、偉すぎる
GM:それは命中! ダメージは出せるかな?
ミリア:威力が15、ファイター技能2で筋力ボーナス2なので……
ミリア:k15+2+3@10
SwordWorld2.5 : KeyNo.15c[10]+5 → 2D:[2,6]=8 → 5+5 → 10
ミリア:こう……?
GM:多分、+2+2じゃないかな。
GM:それはそれとして、全力攻撃を宣言すると……威力は+4されるという噂だぜ!
ミリア:あっほんとだ
GM:威力じゃなくて追加ダメージだ。
GM:なので、実際はk15+2+2+4 で、13ダメージということになる!
GM:ジャイアントリザードの防護点を引いて、11点を受けるよ
ミリア:なるほど!死んでくれ~~
GM:ジャイアントリザード_1のHPを29(→ 29)に変更 (18 → 29)
GM:HPは20! 死にました。
ミリア:やった~~
ミリア:馬を駆り大トカゲに突進する。泥を跳ねながらも、足場の悪さを感じさせぬ軽やかな走り。
ミリア:馬上で月明りを反射するのはブロードソード。当人の体躯からすれば大剣じみたそれを軽々と振るい、
ミリア:「はぁっ!」
ミリア:すれ違いざま、体重と突進の勢いを乗せ斬り付ける!
ジャイアントリザード:「ギャギッ!?」
ジャイアントリザード:それは自然界にあるどんな爪牙よりも鋭い一撃だ。傷ついたリザードに耐えるよしはない!
ミリア:馬をUターンさせ向き直る「一体仕留めたぞ!」
ジル:「(すごいですミリアさん~!!)」遠吠え
ウェル:「子供なんて言わなきゃよかったな……ついでに頭割られないか心配になってきた」
GM:一体の仲間が仕留められた所で、爬虫類たちが引き下がる様子はない……むしろ流れる血に興奮しているようだ!
GM:ということで敵の手番に移ります。こいつらは全員近接攻撃しかできない。ターゲットを選ぶぞ~
GM:choice[ミリア,ジル,うま] リザード
SwordWorld2.5 : (choice[ミリア,ジル,うま]) → ミリア
GM:choice[ミリア,ジル,うま] アナコンダ
SwordWorld2.5 : (choice[ミリア,ジル,うま]) → ジル
ジル:ヒエッ
GM:では順番に行動します。まずジャイアントリザードがミリアに迫る。
ミリア:うまが無事でよかった
GM:ダイルは振らぬ。命中力は10! 回避せよ!
サラーナ:「二人ともいい動きだな。こんな狭いところでうまくやるもんだ」
ミリア:回避!
ミリア:ファイター2、敏捷1
ミリア:で全力攻撃で-2か
GM:その通り!
ミリア:2D6+2+1-2>=10
SwordWorld2.5 : (2D6+2+1-2>=10) → 2[1,1]+2+1-2 → 3 → 自動的失敗
ミリア:ギャ~ッ
GM:あらあら……
サラーナ:しんでる!
ジル:ファンブってしまった
GM:別にファンブルだから即死とかはないぞ。あとの50点を楽しみにしておいてね。
GM:それはそれとしてダメージ
GM:2d6+2
SwordWorld2.5 : (2D6+2) → 9[4,5]+2 → 11
ミリア:痛い!
GM:11点! 防護点を引いてHPを減らしてね。
ミリア:スプリントアーマーで防護点5
ミリア:C(25-11+5) HP
SwordWorld2.5 : c(25-11+5) → 19
ミリア:19になりました
ジル:硬い
GM:さすがドワーフ タフだ
GM:続いてアナコンダがジルちゃんに噛みつきます。こいつはボスなのでダイスを振るぞ~
GM:2d6+5
SwordWorld2.5 : (2D6+5) → 8[2,6]+5 → 13
GM:よけてね
ジル:ひえ~っ
サラーナ:じるんちゃ!
ジル:グラップラー2、敏捷2、ポイントガード1
ジル:2d6+5>=13
SwordWorld2.5 : (2D6+5>=13) → 8[4,4]+5 → 13 → 成功
ジル:やった!
GM:あっこいつ機敏……では回避成功です。
ミリア:すばやい
GM:反転した隙をついて、トカゲが騎手であるミリアちゃんの足に食らいつく!
GM:アナコンダも蛇行しながらジルちゃんに飛びかかるが、そちらは無事回避だ。
ジル:「フーッ!フーッ!」大急ぎで木の上に飛び退いて威嚇している。
ミリア:躱そうとするが、大トカゲの迫力に馬が竦み、馬上で身動きが取れない。
ミリア:「くっ……!」
GM:というわけで1ターン目が終了! 2ターン目に突入しよう。
GM:各々宣言して行動していってね。
ウェル:うおうおー
サラーナ:アナコンダが魔法弱点だから、先にほかメンバーでトカゲちゃんを落としてもらってもいい?
サラーナ:ということで前衛メンバー頼むぜ!
ミリア:じゃあトカゲ殴りします!
GM:来な! 回避力9だよ!
ミリア:今回は本体から! リザード2くんに全力攻撃
ミリア:2D6+2+3
SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 11[6,5]+2+3 → 16
ウェル:ドワーフつええ!
サラーナ:やっぱり器用ワールドだ
GM:ダメージを出しな!
ミリア:K15+2+2+4
SwordWorld2.5 : KeyNo.15c[10]+8 → 2D:[2,2]=4 → 2+8 → 10
ミリア:ふつう
GM:防護点2なので差し引いて8点!
GM:ジャイアントリザード_2のHPを8(→ 8)に変更 (0 → 8)
ミリア:馬も!
ミリア:蹄でリザード2くんを蹴ります
ミリア:2D6+4
SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 3[1,2]+4 → 7
GM:踏めるかな?
ミリア:こ……この馬!
GM:すべったね
ジル:気性難なのかな
ミリア:おのれ~~
GM:まあ……いきなりボールから出されて動揺しているのかもな。次の人も動きな!
サラーナ:ゲート難ついてそう
ミリア:「くっ……この……!」体勢を崩しながらも、何とか馬上から剣を振るう。
ミリア:馬はジャイアントリザードに怯え、言うことを聞こうとしない。ギルドからレンタルしてきたばかりで、上手く操ることが出来ないのだ。
ジャイアントリザード:ミリアの攻撃を受けながらも、ギザギザの牙を露わに敵意を発露している。
ジル:じゃあ私もリザード2さんに攻撃!
ジル:2d6+2+2+1
SwordWorld2.5 : (2D6+2+2+1) → 2[1,1]+2+2+1 → 7
ジル:おまえ!
ミリア:馬だったのかな
GM:うむ。避けるぜ。だが追加攻撃は可能だ!
ジル:諦めない!追撃行きます!
ジル:2d6+2+2+1
SwordWorld2.5 : (2D6+2+2+1) → 6[4,2]+2+2+1 → 11
GM:それは命中! ダメージを出しな!
ジル:k10+7@10
SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+7 → 2D:[6,6 4,2]=12,6 → 7,3+7 → 1回転 → 17
ウェル:おお!
ジル:これは…!
ミリア:なんか回転してる!
GM:そう、回転……! これはクリティカル! ダメージダイスがクリティカル値を超えると、なんか、振り足せて、威力が上がるのだ!
GM:防護点が2なので、それを引いて15点ダメージ
GM:ジャイアントリザード_2のHPを23(→ 23)に変更 (8 → 23)
ジル:すごいぜぇ~!
ミリア:最強~
GM:ジャイアントリザードのHPは20! 耐えようがないぜ。君の攻撃をしたたかに受け、リザードは行動を停止したぞ。
サラーナ:死んだ?死んだ?
サラーナ:しんでる!
ジル:やったー!
ミリア:やった~!
サラーナ:じゃあこっちも演出の横でいこうかな。アナコンダにファイアボルト。
GM:ヒ~ 魔法が来るよ~
サラーナ:2d6+2+3
SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 8[4,4]+2+3 → 13
GM:こいつはダイスを振る! 精神抵抗!
GM:2d6+4=>13
SwordWorld2.5 : (2D6+4>=13) → 2[1,1]+4 → 6 → 自動的失敗
サラーナ:ハハハ
ミリア:アナコンダくんも成長してきな
GM:50点入手しました。成長が楽しみだな。
GM:ダメージを出せ!
サラーナ:k10+3+2+2@10 魔法弱点が+2だったよね? だったはず。
SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+7 → 2D:[1,2]=3 → 1+7 → 8
サラーナ:しょっぼ!
ウェル:私もアナコンダくんに向かって風を起こそう
サラーナ:弱点がなかったら即死だった
ウェル:2d6+2+3
SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 8[4,4]+2+3 → 13
サラーナ:サラーナのMPを21(→ 21)に変更 (24 → 21)
GM:アナコンダ_1のHPを8(→ 8)に変更 (0 → 8)
ミリア:強い~~
GM:2d6+4=>13
SwordWorld2.5 : (2D6+4>=13) → 8[6,2]+4 → 12 → 失敗
ウェル:K10+2+3+2@10 弱点込です
SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+7 → 2D:[3,3]=6 → 3+7 → 10
GM:アナコンダ_1のHPを18(→ 18)に変更 (8 → 18)
ウェル:魔法は防護点無視!
サラーナ:ウェルくんも良いダメージ出すな……w
ウェル:ティキ・ウェルト・リダのMPを4(→ 4)減少 (16 → 12)
ミリア:防護無視いいな~
ウェル:実は風の判定値はサラーナちゃんの魔法と同じだったりする
ジル:ミリアに気を取られたジャイアントリザードの頭上から、音もなく獣の爪が振るわれる。
ジャイアントリザード:「シャ……アッ!?」 そう、まさしくこのリザードは、見るからに大きい馬上のミリアちゃんを脅威視していた
ジャイアントリザード:よって、上方からのその攻撃を防御することはできない……!
ミリア:冴え渡るような一撃に目を見張る。「見事だな……」
サラーナ:「いいぞリカント! そのままトカゲをブチ殺せ!」
サラーナ:「これで安心してオレたちがヘビをやれるってもんだ!」 火球を投げつけ、アナコンダと周囲の木々を赤く照らす。
ジル:トカゲの背に乗り、大口を開けていた上顎を掴むと、怪力で上下に引き千切った。
ジャイアントリザード:そうまでして動いていられる動物はそういない! ジャイアントリザードは大口を開けたまま、その活動を永遠に停止した。
ウェル:「決まったかな?じゃあ、僕たちは……」と、残る大蛇に向かって風を起こすよ
アナコンダ:「シィヤア――ッ!」 大蛇は甲高く声を上げ、身体を燃え上がらせながらも濡れた地面を転がり、その炎を揉み消す! 火傷は甚大だが、まだ敵意を失ってはいない!
ウェル:(結構ひどい傷だった気もするけど……まあ平気そうだしいっか)とミリアさんのことは見て見ぬ振りをしておきます
ミリア:巻き起こる風と炎に、背後を垣間見る(あの二人、連携に慣れているな……)
GM:では残るアナコンダが君たちを仕留めるべく動き出す! 対象は~
GM:choice[ミリア,ジル,うま]
SwordWorld2.5 : (choice[ミリア,ジル,うま]) → ジル
GM:ジルチャン! 攻撃するぞ
GM:2d6+5
SwordWorld2.5 : (2D6+5) → 8[5,3]+5 → 13
サラーナ:じるんちゃ!
ジル:また~!
ミリア:避けろピカチュウ!
ジル:2d6+5>=13
SwordWorld2.5 : (2D6+5>=13) → 9[5,4]+5 → 14 → 成功
ミリア:マジで避けてる!
ジル:よ、よっしゃ!
サラーナ:すげえw
GM:ピッカァ……
ウェル:なつき度100
アナコンダ:リザードにとどめを刺した君に向け、全身を伸縮させアナコンダが飛びかかってくる!
ジル:「(ひぃ~っ!!ヘビ苦手なのに~!)」
ジル:両手両足を蜘蛛のように捌いて木から木へと飛び移り、攻撃を躱す。
GM:木々の合間を渡り、君に追いすがるが……攻撃は及ばない!
ミリア:(凄まじい身のこなしだな……酒場での様子からは想像できない)
GM:ということで君たちの手番だ。3ターン目! 次のターンで練技が切れるターンでもあるぞ。
サラーナ:さくさくっと火の玉を投げようかな。ファイアボルトします。
サラーナ:2d6+2+3 あとはもうアナコンダちゃんだけ!
SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 6[1,5]+2+3 → 11
GM:2d6+4=>11 精神抵抗
SwordWorld2.5 : (2D6+4>=11) → 8[5,3]+4 → 12 → 成功
ウェル:お二方の手を煩わせるまでもない……ここは我々が!
サラーナ:このヘビ……w
GM:抵抗したぜ~
サラーナ:k10+3+2+2@10 ダメージが半減しちゃうよ~
SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+7 → 2D:[3,5]=8 → 4+7 → 11
サラーナ:防護無視でよかった
GM:半減して6点!
ウェル:実は弱点は半減じゃないから
GM:アナコンダ_1のHPを24(→ 24)に変更 (18 → 24)
サラーナ:あっそうなんだ!?
ウェル:そうそう
ミリア:はえ~
ウェル:半減したあとに弱点の+2が入る
サラーナ:普通にダメージ出して、弱点こみで○○!って言ったほうがいいのかな
ウェル:だからヨットややこしいのだ
ジル:へぇ~
GM:まあ、今回はどっちにしても6点だぜ
GM:嘘 7点になるか
サラーナ:イレブンマンス!
GM:アナコンダ_1のHPを25(→ 25)に変更 (24 → 25)
ウェル:へへへ……お前、残りHP4点なんだってな~
ウェル:知ってるか?魔法や私の種族特徴は抵抗に成功してもダメージが半分はいるんだぜ
GM:くっ……!
サラーナ:チンピラだ!
ジル:ひどいことしそう
ウェル:アナコンダに切り裂く風!こいつでとどめを刺してやるぜ
ウェル:2d6+2+3
SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 5[3,2]+2+3 → 10
サラーナ:サラーナのMPを18(→ 18)に変更 (21 → 18)
ミリア:殺せ~~~
GM:2d6+4=>10
SwordWorld2.5 : (2D6+4>=10) → 7[4,3]+4 → 11 → 成功
GM:抵抗には成功!
ウェル:ひえ~
ウェル:ダメージ半減されちゃうよ~
ミリア:すごい抵抗する
ウェル:K10+2+3@10
SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+5 → 2D:[4,3]=7 → 3+5 → 8
ウェル:半減に+2で6点!勝負あったな……
GM:ダメージを半減して……4。それに+2して6!
ウェル:ティキ・ウェルト・リダのMPを4(→ 4)減少 (12 → 8)
ミリア:やったか!?
GM:アナコンダ_1のHPを31(→ 31)に変更 (25 → 31)
ジル:抵抗するアナコンダを無理やり…
サラーナ:ヘビシチュー!
GM:……しかし、倒れない! アナコンダはまだ生きているぞ!
ウェル:え!?
ミリア:何っ
ウェル:どういうことだサラッ
ジル:なんだって…!
ウェル:データが違うぞデータが
ミリア:僕のデータに無いぞ!?
GM:そう、ボスエネミーは、実は通常の個体よりもHPが多いことがあるのだ。
サラーナ:ハッ……
GM:これがダメージを加算式で管理している理由だね。
ミリア:なんてやつだ
ジル:そういうことだったのか…
GM:もちろん、通常の個体よりも強いボスを倒すことで得られるメリットもあるが……
GM:ここからお前たちを皆殺しにしちまえばその説明はいらないからなァ~ッ
ジル:なんだとぉ
GM:その説明は……今はしないぜ! ともかくアナコンダは生きているぞ!
ミリア:くっ……やるしかねえ!
サラーナ:「しぶといな。野良だと思って油断してたが」
サラーナ:「ウェル。こいつ、もしかしたら剣のかけらを何個か飲みこんでるかもだぜ」
ウェル:「普通のアナコンダなら、これで倒れるはず……!……だよね?」サラの炎で焼け焦げたところへ、魔力の風で追い打ちをかける
サラーナ:「普通だったら死んでたんだけどなあ!」
アナコンダ:大蛇は機敏に動き回り、炎を受けつつも、そのダメージを押さえられるようにしているようだ。
アナコンダ:ダメージは蓄積しているが、まだ動き回り、君たちへの攻撃の機を伺っている……!
ウェル:「剣のかけら?後でちゃんと説明してよ」
ウェル:「剣を飲み込んだら普通死ぬと思うんだけどな……」
サラーナ:「そこからかよ!」 かけらのことを知らないのに愕然としつつ、前衛二人の援護に回ってます。
ウェル:「気をつけて。なんか普通より強いらしい、そいつ」
ウェル:「ついてないね、君たちも」
ジル:ここはあっしに任せてくだせえ
ミリア:やっちまえ~
サラーナ:んちゃ!
GM:来な!
ジル:アナコンダにパワーリストで攻撃!
ジル:2d6+2+2+1
SwordWorld2.5 : (2D6+2+2+1) → 4[3,1]+2+2+1 → 9
GM:2d6+3=>9
SwordWorld2.5 : (2D6+3>=9) → 6[5,1]+3 → 9 → 成功
GM:フフフ……
ジル:こいつ~!
サラーナ:上級アナコンダだ
ジル:だが私のターンはもう一回あるぜ!
ジル:2d6+2+2+1
SwordWorld2.5 : (2D6+2+2+1) → 4[1,3]+2+2+1 → 9
ジル:おなじ
サラーナ:(よけられそう)
GM:2d6+3=>9
SwordWorld2.5 : (2D6+3>=9) → 7[3,4]+3 → 10 → 成功
GM:フハハハ……!
ジル:こいつ~~~!!!
ミリア:な……なんてやつだ
アナコンダ:その太くて長い身体は、しかし柔軟で俊敏だ。時に草を、時に樹を使い、君の攻撃をかわしていくぞ。
ジル:「(この…!この…!あれぇ~~!?)」
ジル:アナコンダの動きに食らいつき爪牙を振るうが、すんでのところですり抜けられる。
ミリア:ここは私がやるしかないようだな
サラーナ:攻撃が両方外れるのは……割とよくある!大丈夫!
サラーナ:ミリアちゃがんばれ~
ジル:ミリアの姐さん!よろしくお願いします!
ミリア:行け馬!アナコンダに蹄で攻撃します
ミリア:2D6+4+1
SwordWorld2.5 : (2D6+4+1) → 6[4,2]+4+1 → 11
GM:2d6+3=>11
SwordWorld2.5 : (2D6+3>=11) → 5[2,3]+3 → 8 → 失敗
GM:ぐえーっ
ミリア:やっと当たった!
ミリア:2D6+1 ダメージ
SwordWorld2.5 : (2D6+1) → 6[2,4]+1 → 7
GM:アナコンダの防護点は4。差し引いて3ダメージ
GM:アナコンダ_1のHPを34(→ 34)に変更 (31 → 34)
ミリア:ちょっと入った
GM:まだ生きているぞ……!
ミリア:おのれ……本体が殴ります
ミリア:アナコンダにブロードソードで全力攻撃!
ミリア:2D6+2+3
SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 4[3,1]+2+3 → 9
ミリア:当たって
GM:2d6+3=>9
SwordWorld2.5 : (2D6+3>=9) → 8[4,4]+3 → 11 → 成功
GM:フハハハ……!
ミリア:ぐえ~~っ
ジル:なんだこいつ
サラーナ:ヮ……!
アナコンダ:地を這い回る合間、多少の攻撃を受けることはあっても、多くの攻撃を機敏に回避する! 君たちの動きに適応しているのかもしれない……!
ミリア:馬と共に大蛇に挑みかかる。強かな蹄の一撃がアナコンダを打ち据えるが、剣での攻撃は分厚い鱗に受け流される。
アナコンダ:分厚いウロコと柔軟な骨格が、想像以上に武器による攻撃をかわしているのだ。
ミリア:「ぐ……強い……!」
GM:というわけでアナコンダの攻撃に移るぜ。ククク……
GM:choice[ミリア,ジル,うま]
SwordWorld2.5 : (choice[ミリア,ジル,うま]) → ジル
GM:気に入っちゃった 俺のものになれよ……(捕食)
ジル:もしかして私のこと好きなのかな
ミリア:好きなんじゃないの~?
GM:2d6+5
SwordWorld2.5 : (2D6+5) → 7[1,6]+5 → 12
GM:避けな!
ジル:2d6+5>=12
SwordWorld2.5 : (2D6+5>=12) → 5[3,2]+5 → 10 → 失敗
ジル:ゲェ~!
GM:捉えたぜ~
サラーナ:はわわ
GM:2d6+3
SwordWorld2.5 : (2D6+3) → 4[1,3]+3 → 7
ミリア:丸呑みCGが出ちゃうよ~~
GM:7点の物理ダメージ! 防護点から引いて減らしな!
サラーナ:ダメージにやる気がないw
ウェル:でかいと言ってもそこまででかくはないでしょ
ジル:こちとら防護点なんて軟弱なもんはないんじゃ!
GM:じっくり味わってるのさ
ウェル:ミリアちゃんならワンチャンある
ジル:そのまま受けます。7ダメージ
ジル:ジルのHPを7(→ 7)増加 (23 → 23)
ジル:ジルのHPを7(→ 7)減少 (23 → 16)
アナコンダ:多くの傷を受けているにも関わらず、その動きが緩む様子はない。ミリアの馬の脚の合間を滑り抜けて、大きくジルに向けて跳躍、噛みつく!
ミリア:「ハウゼン!行ったぞ!」
ジル:「!!」
ジル:飛び退いた足首に大蛇の牙が届く。
ジル:「(あだ!!)」そのまま振り回され、地面に身体を打ち付ける。
ウェル:「……死にそう?あれって治したほうがいいのかな」
サラーナ:「これ以上長引くなら、そうだろうな。オレの術で倒せりゃいいけどよ!」
GM:ということで君たちの手番に移るぞ。4ターン目! 効果時間が3ターンの練技なんかは切れちゃうので気をつけてね!
サラーナ:ファイアボルトしちゃお~ アナコンダを燃やします。
サラーナ:2d6+2+3
SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 5[1,4]+2+3 → 10
GM:2d6+4 抵抗するぜ~
SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 10[4,6]+4 → 14
GM:抵抗したぜ
サラーナ:k10+3+2@10
SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+5 → 2D:[2,1]=3 → 1+5 → 6
サラーナ:さっきから2,1なの何?
サラーナ:半減されて3点で、弱点+2で5点かな。しょぼしょぼ
サラーナ:サラーナのMPを15(→ 15)に変更 (18 → 15)
GM:アナコンダ_1のHPを39(→ 39)に変更 (34 → 39)
サラーナ:さすがにまだ死ななそう
GM:しょぼしょぼではあるが……実はそこでぴったり! HPは29に10足した39です。
サラーナ:おっやった!
GM:よってここで決着します。丸焼きにしてね。
ミリア:あっ死んだ!
ジル:やったー!
サラーナ:「さっさと死ね! こっちは晩飯のシチューだってまだなんだぞ!」
サラーナ:「あの犬のせいで……あの犬どこいったんだよ本当……!」
サラーナ:「とにかく死ね!」 ひときわ大きい火球を、アナコンダが大きく開けた口の中に投げ入れる。炸裂。
アナコンダ:追い落としたジルにさらなる追撃をかけようとしていたが
アナコンダ:そこへまさに、飛来してきた火球が直撃!
アナコンダ:「アギャアアッ!」
アナコンダ:断末魔のような声を上げ、アナコンダはもんどり打ち……どうにか自らに点いた火を消し潰すが。
アナコンダ:そこで全ての力を使い果たしたようで、煙を上げて動かなくなります。
ジル:「(ひぃいい~~~~!?)」いきなり爆発した大蛇に怯える。
ミリア:「……!」薄闇の中で煌々と燃え盛る炎を、眩しそうに眺める。
ウェル:「結局使わなかったな、これ」と首から下げている聖印を手で弄んで
ウェル:「まあ、僕たち二人だけだったら、すぐに丸呑みだったろうけど」
ミリア:息を吐き剣を収め、後方を見遣る。「あの二人がいなければ、危なかったな……」
サラーナ:「ふう。なんとか終わったな。リカントとドワーフ、あとガキも無事か?」
サラーナ:その辺にしゃがみこみ、慣れた手付きでトカゲとかアナコンダから食べられそうな部位を剥ぎ取ってます。
ミリア:「ああ、お陰で助かった。感謝する」
ウェル:「……随分戦い慣れてるよね。もしかして冒険者?それとも騎士のほうかな」
サラーナ:「騎士様とその従者が、迷子の子供を探しにきた。そんなとこか?」
ミリア:「……」少し言い淀み「……いや、冒険者だ。二人ともな」
少年:「た、助かった……?」 緊張していた様子の少年も、脱力してうずくまる
ジル:獣化した姿のまま、のそのそと少年の前に近づき
ジル:そこで漸く人の姿に戻る「えと……はい」
サラーナ:「なんだ、同業者か。ってことは目的地も同じハーヴェスっぽいな」
ウェル:「ね。じゃあ丁度いいや。サラ、この二人にしようよ」
サラーナ:「ああ?」
ウェル:「ほら、僕ら二人だけじゃ前衛がいないって言ってただろ?」
サラーナ:「なるほど。たしかにこいつらなら腕も立つし、差別や偏見もないかもな……」
ウェル:「人も良さそうだしさ。何よりこの二人なら、君のこと変な目で見ないだろうし……」
サラーナ:「オレは変な目で見られる対象じゃねえよ! お前だよ!」
ジル:「あの……同業ということは、やっぱりお二人も冒険者なんですね……?」
ウェル:「ああ、そう。仕事仲間を探しててね」
ミリア:「成程。そういう話か」
ウェル:「君等が良ければ、だけど。これ以外の仕事も一緒にしてみない?勿論、子供を返すのも付き合うよ」
ミリア:「……気になる話だが……こんなところで決めることでもないだろう」
ミリア:「雨も強い。そこの少年を、この先の宿場に送っていくところなんだが……」
ミリア:「そうだな。一緒に来てくれないか。そこで改めて話そう」
サラーナ:「お、宿場があるのか? ちょうどいいな」
ウェル:「だって。サラ、野宿はなしでいいよね?」
サラーナ:「無しでいい。せっかく起こした焚き火も消しちまったしな……」
ウェル:「そういえば、あの犬は何だったんだろうな……」
ジル:「と、そうでした!」少年の方を覗き込んで
ジル:「ボク、宿屋のお子さんで合ってますよね?女将さんが心配していましたよ」
ミリア:馬から降り、ジルに並んで少年のもとに屈みこむ「少年、無事か?」
少年:「あっ……か、母ちゃんが。そうだよな……」
ミリア:「馬に乗るといい。立てそうか?」
少年:「ごめんなさい。俺は大丈夫です。ただこいつがその……」
少年:ちら、と後ろ目で、ずっと庇っていたものを見る。
サラーナ:「そういや、ずっと後ろになんか庇ってたよな」
GM:そこにいるのはまだ子どものオオカミだ。足をケガしているらしい。
サラーナ:「なんだ? 犬か?」 少年の横合いから覗き込みます。
ジル:「もー、実際死にかけてたんですからね~?……と、この子は……?」
GM:傷としては、もともと深かったものが時間をかけて治ってきたようで、歩くのに痛みはあるようだが、大した傷ではなさそうだ。
GM:HPで言うと4点くらい。なんか適当にしてやれば完治するだろう。
ミリア:「これを……この子を守っていたのか?」
少年:「そ、そうなんです。前、森の中でたまたまコイツ見つけて……足ケガしてて、クンクン鳴くから、ほっとけなくて」
サラーナ:いぬを宿場に連れて行くものだと思ってたけど、治して野に返してやったほうがいいのかな
ジル:「手当してあげたいですけど、どうしましょう……薬の持ち合わせが……」ポーチを探る。
ウェル:「どうする?君の傷のほうが深そうだけど」とミリアちゃんに効いてみます
ウェル:「悪いけど、もうくたくたでさ。治せて一人かな」
ミリア:「私は気にしないでいい。馬もある」足からは血が滲んでいるが、顔色ひとつ変えない。
ウェル:じゃあキュアウーンズを撃ってみます
ウェル:2d6
SwordWorld2.5 : (2D6) → 9[4,5] → 9
ウェル:K10+4@13
SwordWorld2.5 : KeyNo.10+4 → 2D:[1,4]=5 → 2+4 → 6
GM:完治しました。
ウェル:「はい」手をかざすと、一瞬暖かい光が手のひらから溢れ、次の瞬間には傷が塞がっているよ
ウェル:ティキ・ウェルト・リダのMPを3(→ 3)減少 (8 → 5)
ジル:「わっ!治癒魔法!?」
ウェル:「これで帰れるね。餌は自分で取るんだよ」
GM:……君の接近に、その仔オオカミはびくりと震えたが、ほどなく傷が癒えると、不思議そうに自分の足を見てその場でくるりと回転する。
サラーナ:「はじめて神官らしいことをしたな。どうだ犬、歩けるか?」 乱暴にわしゃわしゃと子オオカミを撫でてやります。
少年:「わ、回復の魔法……!」
ウェル:「そんな驚かないでよ……最初に見せたじゃないか」と、首から下げた金属製の聖印を見せて
ジル:「す、すみません……!ずっと風を操って戦ってらしたので、てっきり……」
ウェル:「ああ、まあ、他の魔法もちょっとね」と言葉を濁し
GM:サラーナにされるがまま撫でられるが、君がそうやって触れていると、草むらの方から唸り声と視線を感じるだろう。
GM:その主は、君から食材を奪ったオオカミだ。そしてその姿を認めると、仔オオカミはたったっと軽い足取りで、そのオオカミの元へと走っていく。
少年:「あ……」 ちょっと残念そうな表情
ウェル:「ずる賢いな。いいように使われたね僕たち」
サラーナ:「どうも親子だったみたいだな。"うちの子供を助けて"とか、そんな感じでオレとウェルを呼んでたわけか」
ミリア:「良かったな、少年。君の騎士道精神に敬意を表そう」籠手に覆われた手を伸ばし、自分より高いその頭を撫でる。
ミリア:「誇りに思いなさい。偉いぞ」
少年:「あわ、わ、はい……そうかな、へへ……」 ミリアに撫でられると、少し不思議そうな、だけど照れくさそうな表情
GM:ウェルやサラーナに、オオカミが言葉をかけることはない。ただその親子は、去り際に君たちをしばらく見て、そして森の奥へと消えていった。
少年:「……じゃあな。もうケガなんてするなよ……」 去っていくオオカミに小声で漏らす
サラーナ:「動物は自然で生きていったほうがいい。寂しいだろうが、近くで暮らしてりゃまた会えるだろ」
サラーナ:「宿場とやらに行こうぜ。いいかげん腹も減った」
ウェル:「はあ。宿と仲間が報酬になればいいけどな」狼に向かって肩をすくめて
ジル:「でも、私達が通りがからなかったら本当に危なかったんですからね~?」
ミリア:「そうだな。御母堂も心配しているだろう」
ミリア:「たっぷり叱ってもらうといい」
少年:「うっ、それはほんと、反省してます……母ちゃん怒ってるよなあ」
ウェル:「君はついてるよ。死ぬところだったのが、怒られるだけで済むんだから」
少年:「でもやっぱり、怒られるのはイヤだよ……」 がっくり肩を落とす少年であった
GM:という訳で……一旦今回のセッションを終了したものとみなし、報酬を集計します!
サラーナ:ワオワオ!
ジル:ワーワー!
ミリア:ヒュ~~~ッ
GM:そう大したものではないが、P398の順番に則って進めていくよ。まずは経験点!
ウェル:経験点50000点!
GM:トカゲから多くを学びすぎだろ
GM:とはいえ、長いセションであれ、短いセッションであれ、経験点は基本的に1000点で良いというのが公式の思し召しだ……
ウェル:メタルスライムの仲間ではなかった……
ミリア:はえ~そうなんだ
GM:目的達成により1000点。ボーナスとして、撃破モンスターのレベル合計値*10を加算し70点。
GM:これに、セッション中出したファンブルの回数*50点を足したものが、それぞれ獲得できる経験点となるぞ。
ウェル:1070点!
サラーナ:1,2は何度も出したけどファンブルはありませんでした ペッ
ミリア:1回ファンブルしたので……1120点かな
ジル:2回もファンブルしちった 1170点!
サラーナ:1070点もらうワン!
GM:貰っておきたまえ!
ミリア:ワ~~イ!
ジル:いただきま~す!
GM:次、名誉点!
GM:先ほど話したボスエネミーの強化の話だけど、あれは剣のかけらというアイテムをいくつか取り込んでいたことによる強化だったのだ。
ジル:ドーピング!
GM:ざっくり、剣のかけらを1個取り込むと、HPが5増える。そして、そのかけらを取り込んだボスを倒すと、剣のかけらが死体の表面に浮き上がってきて……
GM:これは、名誉点という独自のポイントになる。6面ダイスを入手した剣のかけらぶん振った合計値だけ、君たちは名誉点を手に入れることができるぞ。
GM:そしてこの名誉点は、セッションに参加したキャラクター全員に共通して加算されるものだ。
GM:なので、代表者一人! 覚悟を決めて2d6を振るが良い!
ミリア:ダイスに自信ニキ!
ウェル:ここは新人に任せよう
サラーナ:頼んだ!
ジル:ニキ!お願いします!
ミリア:私!?
ミリア:じゃあ振ります
ミリア:2D6
SwordWorld2.5 : (2D6) → 7[6,1] → 7
ミリア:平均だから……許してくれ!
GM:7点!
GM:君たち4人は、7点の名誉点を手に入れました。その用途はルールブックの中に書いてあるのでふんわりと探して見てね。
GM:次! 報酬!
ジル:はーい!得たぜ、名誉を
サラーナ:イレブンマンス!
ウェル:もぐもぐ
ミリア:金と名誉 最高~
GM:報酬は、依頼をこなしたことによるダイレクトな報酬と、セッションの中で手に入れた色々を売っぱらって手に入れたカネを組み合わせたものになりがちです。
GM:今回は……これはこの後演出するんだけど、最終的に君たちは、一人当たり500Gの報酬を得られることになります。なのでそれが基本報酬。
サラーナ:日本円だと5万円!
GM:それに加えて、モンスターから剥ぎ取った品を売っぱらって、それを報酬の足しにすることができる!
ジル:中々の稼ぎだ
ウェル:やったった!
ミリア:わ~い
GM:さっきミリアちゃんが振ったから、それ以外の3人! ジャイアントリザード2頭と、アナコンダ1匹! 誰を剥ぎ取るか宣言して、2d6を振ると良い!
サラーナ:トドメさしたからアナコンダいこうかな
ジル:ではジャイアントリザードの片方を
ウェル:じゃあリザード
ウェル:2d6
SwordWorld2.5 : (2D6) → 9[5,4] → 9
ジル:2d6
SwordWorld2.5 : (2D6) → 9[5,4] → 9
GM:上質な鱗(140G)が2枚!
ウェル:140Gが2つも
サラーナ:2d6
SwordWorld2.5 : (2D6) → 3[2,1] → 3
サラーナ:最後までファンブル寸前なのやめろ!
GM:蛇の皮(20G)!
ミリア:財布つくろう
ウェル:じゃあ合計300Gだ!
GM:焼きすぎたんだな、きっと……よって合計300G。
ウェル:4で割ると
ジル:キリが良い
サラーナ:戦利品くんの出番だ
ウェル:10000!
GM:その計算機捨てな!
ウェル:75ガメルですね
サラーナ:やったやった~
GM:これを4人で割って75G。に、基本報酬500Gを足して、575G!
ウェル:575Gももらえちゃう
ミリア:金だ金だ~!
GM:これが君たちの報酬になる!
ジル:ホクホク
サラーナ:ちょきんして指輪買おうっと
サラーナ:いただきました!
ジル:実家に仕送りしなきゃ
GM:で、それに加えて……ミリアちゃんは、今回報酬がちょっと安いので、ホースのレンタル代も加算して良いよ。
ミリア:えっ!そうなの!?
ウェル:私も速やかにマナチャージクリスタルを買いたい
ミリア:250Gです
GM:例外処理です。でもほら……250Gやぞ
ミリア:ありがたすぎ~~
サラーナ:うま、そんなするの!?
GM:始めての報酬の半分がレンタル経費に持ってかれるのは……つらかろう。
ジル:馬主になるって大変なんだなあ
GM:なので今回は良いよ。今後はまあ……分からんけどね!
ミリア:は~い
GM:という訳で、報酬は記録しておいてね。最後に……能力成長!
GM:君たちは、1セッション終えるごとに、6個ある能力値のうち1個を成長させることができる。
サラーナ:むんむん!
GM:ただしどれを上げられるかは……ランダムだ!
ミリア:ほえ~
GM:「gr」。このコマンドを使いたまえ!
ジル:なんだってぇ…
ウェル:gr
SwordWorld2.5 : [6,1]->(精神力 or 器用度)
サラーナ:知力か精神!知力か精神!
サラーナ:gr
SwordWorld2.5 : [3,6]->(筋力 or 精神力)
ジル:gr
SwordWorld2.5 : [2,1]->(敏捷度 or 器用度)
サラーナ:精神をあげます
ミリア:gr
SwordWorld2.5 : [5,3]->(知力 or 筋力)
ウェル:精神にしま~す。MPが1点上がるぞ!
ミリア:筋力かな……
サラーナ:みんないいところ引いてるねw
ジル:敏捷にします
ウェル:Bも2になっちゃった。うれし~
GM:みんな上げる能力は決めたようだね。
GM:経験点! 名誉点! カネ! そして能力成長! これにてセッションの報酬は終了!
GM:というわけで、今回のセッションの報酬計算は以上になります。あとはシーンの続きの後日談を後日やろうね~
GM:女将に感謝され、報酬を受け取り、ハーヴェスの冒険者ギルドに登録するというのをやっていきましょう。
ウェル:わ~い
ジル:やった~!
サラーナ:わんわん! 次はいつになるのかな
ミリア:イェイイェイ
GM:セッション本編の前に報酬について!
GM:あの後、ルールブックを読むなどしたところ、騎獣のレンタル代は
GM:別にセッションごとに払うとかではなく、一回払えば借りたまんまいけるということが分かったので
GM:ミリアちゃんへの追加ぶんはなしにします。すまないね!
ミリア:は~い むしろお得だぜ
GM:まあ、今回はセッションが短め事件規模も小さめということで、あんまり実入りは良くなかったが
GM:金銭面は次回で帳尻をつけます。大量に敵を出すなどしてな……
ミリア:こわ……
GM:かくして君たちは雨の森で、傷ついたオオカミの仔を守ろうとしていた宿屋の息子を保護することができた。
GM:危険な爬虫類どもとの交戦の後の熱っぽい身体に、冷たい雨が染み渡る。
GM:そうして少年を連れ、宿屋『三頭の母馬亭』に戻って来た君たちであったが……
GM:ゴツン!
少年:「ギャーッ!!」
GM:女将の鉄拳が少年の頭頂に下される! 悶絶する少年!
女将:「アンタは本当にもう……!」
女将:「迷惑かけて! 心配かけて!」
女将:「バカ!」
GM:ゴツン!
少年:「ギャーッ!!」
GM:女将の容赦ない《追加攻撃》が少年を襲う! 苦悶する少年!
ジル:「ま、まあまあ女将さん、そのくらいで……」何故か自分も頭を痛そうに押さえながら
ミリア:「うむ、本人も随分反省しているようだし……」
サラーナ:「力もないのに魔獣たちの巣窟に入っていったンだ。当然だな」
ウェル:「ついてるよね。僕たちが偶然通りかかってなかったら、って考えると」
女将:「……まったく! アンタは裏行ってなさい! 皿洗い溜まってるよ!」
少年:「うおお……」 ということで、少年は若干ふらつきながら、奥へと引っ込んで行きました
女将:そしてそれを確かめると、女将は改めて君たちに向き直り、頭を下げる。
女将:「ホント……ありがとうございます。うちの子を助けてもらって。通りすがりの方まで」
女将:「皆さんがいなければどうなってたことか」
女将:サラーナの方を見る 「そっちの方の言う通りよね。冒険者がちょくちょく来るから油断してたのかも、うちの子ったら……」
ミリア:「いいや。この程度……」騎士として、とまた言いかけて「……人として当然のことをしたまでだ」
ミリア:「報酬も貰ったし、冒険者として仕事をしたに過ぎない」
女将:「なら母親としてお礼を言わせて。……お腹も空いてるでしょ?」
ミリア:「む……」昼前から何も食べていない。
女将:「皆さんが帰ってくるまでに料理、たくさん作っておいたから! せめてたくさん食べていって!」
ジル:「わ~!やったぁ~!」
サラーナ:「ありがてえな。変な犬っころのせいでシチューが台無しになったところだ」
GM:ということで、皆さんが座っているテーブルに、大皿の料理が次々運ばれてきます。
GM:さすが港町ハーヴェスから近いこともあって、色々な料理がある。肉も魚も、しっかり味付けされた良いものだ。自然派にはちょっと濃い目かもしれない。
サラーナ:「できればこの調子で一泊の方もタダにしてもらえると助かる。もう今日中にハーヴェスに行くのは絶対無理だ」
サラーナ:まったく、これっぽっちも遠慮せずにジューシーな肉やら魚を食べてます。
ウェル:「僕も。魔法力がすっかり切れちゃったし、止めてもらえると助かるな」
ウェル:背中を丸めてスプーンでぎこちなく料理を口に運んでいます。
女将:「それくらい全然良いわよ! 泊まってって泊まってって! 一人一部屋用意しちゃう!」
ミリア:ナイフとフォークで黙々と食べている。所作はマナーに則ったものだが、小さな身体のどこに収まっているのか、次々に料理が腹に吸い込まれていく。
女将:「というか、今更なんだけどお二人は一体どうしたの? ミリアさんとジルちゃんには確かに息子探しをお願いしたけど……」
女将:「元々お知り合いだったとか?」
ウェル:「いや、僕たちは……なんだろうね?なんというか、成り行き……いや」
ウェル:「こういう時は神の導きで、って言う方がいいのかな」
ミリア:「神というか……」
ミリア:「犬に導かれていたようだが……」
サラーナ:「こいつこれでも聖職者なんだ。神の使いってことにしてやろう」
ジル:「そうなんです。私達が苦戦している所に通りがかって、助けて頂いて……」
サラーナ:「変な犬にシチューの具を盗まれてな。追っていったら子供が襲われてて、二人が戦ってた」
女将:「あらまあ……それは本当に、犬が神様のお使いだったのかしらねえ」
サラーナ:オリーブオイルと塩をかけたサラダをむしゃむしゃ食べてます。
サラーナ:「明らかに知性が感じられた。ここらにはそういう伝承があったり、特殊な犬とかが住んでたりするのか?」
女将:「いえ全然! 聞いたこともないわね。でも、イヌって色々いるからねぇ」
ジル:「ハーヴェスの方でも、そういう話は聞きませんねぇ」大きな手で小さなナイフとフォークを器用に使って、上品に肉を切り分けている。
ウェル:「……?」煮られた肉をまじまじ観察してから、恐る恐る一口かじり。「……」気に入ったのか一人でうんうん頷きながら食べすすめる。
女将:「神様のお導きが息子を助けてくれたのか……それともあなたたちを出会わせる方が目的だったりして」
女将:「ミリアさんとジルちゃんはハーヴェス行きで、そっちの方もそうなんでしょ? やっぱり冒険者に?」
ウェル:「……そう。丁度いいなと思ったんだよね。僕たち、ちょうど仲間を探しててさ」
サラーナ:「そう、そうだ。お前らのことを聞きたかった」
ジル:「わぁ!お二人もそうなんですか!?」嬉しそうに手を合わせる
ミリア:「何……君達もか?」
ミリア:「今日三人目だな……」
女将:「いいじゃない! 皆ちゃんとしてるみたいだし……私、分かるのよ。ここ冒険者多いから」
ウェル:「魔法使い二人組で、前衛が足りてないんだ。まあ、候補もいるにはいたんだけどさ……」
ミリア:「……何か問題でも?」
ウェル:サラを見て「……まあ、彼女がちょっと変わっててね。僕も荒っぽい奴らは性に合わなくて」
サラーナ:「おいウェル! 変わってんのはお前もだろうが!」
ジル:「わかります。緊張しちゃいますよねえ」広間の方で騒いでる男達を見る
サラーナ:「実際、さっきの戦いで互いの腕前はわかったろ。本格的に仲間になるかどうかはともかくとしても……」
サラーナ:「もう一回、この四人で似たような仕事をしてみて相性試し。くらいはしてもいいと思わねえか?」
サラーナ:「というか、してくれ。でないと路銀が尽きちまう」
サラーナ:おばさんからのお礼で多少マシになった革袋をチャリチャリ振ってます。
ウェル:「その問題もあるね」
ジル:「はい!私もすごくいいと思います!ね、ミリアさん?」
ミリア:「ふむ……」先程の二人の技量を思い出し「確かにな」
ウェル:「実際、困るんだよね……。無理やり他のやつと仕事を受けてもいいんだけどさ」
ウェル:「前みたいに、俺は男だから、って言って、男4人がいる前で脱ぎだされなんてしたら」
ウェル:「もう二度と、僕一人じゃ止めきれないと思うからさ……君たちみたいな人がいてくれると助かる」
ミリア:「……?」何を言っているのか理解できずに怪訝な顔をする。
ジル:「えっ、男?」サラーナさんをつま先から頭まで眺めて
サラーナ:「おいウェル! 話をややこしくしてんじゃねえよ!」
ジル:「ええと……何かの呪いで女の体になっている、とかでしょうか?」
サラーナ:「いや、オレの部族の考え方だ。死んだ者の魂はそのままそっくり同じ部族の赤ん坊に戻ってくる」
サラーナ:「初代のサラーナは男だった。先代もだ。オレは何代目かわからんが、サラーナの生まれ変わりなんだから男だろ?」
女将:目をぱちくりとしている。よく分かっていないようだ。
ウェル:「……いや、ごめん。放っておけないと思われたほうが、二人は付いてきてくれるんじゃないかと思って」
ジル:「な、成る程……」
ジル:「えっそれじゃあ前世の記憶があるんですか!?」
サラーナ:「ない」 即答する。
ジル:「ない!?」
サラーナ:「ないが、族長が生まれ変わりだと判断したんだ! ならオレはサラーナだ。間違いない!」
ジル:「そ、そう言われると……たしかに……」とにかく押しに弱い性格だ
ミリア:「……」よく分からないが、デリケートな宗教観の問題のようなので黙っている。
サラーナ:「オレのことはどうでもいいだろ。命をかけた冒険の前では、性別なんて些細な問題だ……お前らはどうなんだよ?」
サラーナ:「リカントとドワーフ。珍しいコンビじゃねえか?」
ウェル:「珍しいんだ」
サラーナ:「リカント自体がこの辺じゃそこそこ珍しいからな」
ミリア:「ああ。夕刻にここで知り合った」
ミリア:「お互いハーヴェスに行く途中だというから、成り行きでな」
ジル:「はい。ミリアさんは遠くからハーヴェスまでやってこられて」
ジル:「私は、家族がハーヴェスにいるものですから……」
サラーナ:「ほー、地元民か。そらいいな」
サラーナ:「この辺で冒険者の拠点といえばハーヴェスだろ? 勝手を知ってるってのは楽そうだ」
ジル:「えへへ……はい、勝手は確かに……知ってはいますけど……」歯切れが悪い
ウェル:「そうだね。人間の街なんて殆ど知らないし」
ミリア:「……?」
ミリア:「そんなに辺境の生まれなのか?」
ウェル:「ああ、そう……多分皆も言ったことがないような場所」
ミリア:「そうか……」余程遠くから来たんだろうなと思っている。
ジル:「そ、そんな遠くからですか……」
女将:「長旅だったのねえ。ハーヴェスは色々な人がいるから、そういう人でも馴染みやすいと思うわよ」
ジル:「は!まさか、ケルディオン大陸ですか!?帰らずの大陸と言われているあの……!」
ジル:オドオドしつつ目を輝かせる。
ウェル:「ケルディオン……?他の人間からどう呼ばれてるのかなんて、知らないからな……」
ウェル:「でも、たしかに。『人が』出てった、って話は聞かなかったね」出ていく前に食い殺されていたからだ
ジル:「ひええ……すごいです……!」
ミリア:「そんなところから……。長旅だったんだな……」
サラーナ:「他の奴の故郷、そんなに気になるか? どんな大層な生まれでも、ギルドに登録すりゃあ等しく冒険者だってのに」
ウェル:「……で、これだけ仲良く話してるってことは」
ウェル:「仲間になるって話は受けてもらえる……んだよね?」
ミリア:「……そうだな。組むのはいいが……」腕組みをして「その前に一ついいだろうか」
ミリア:サラーナに目を向け「……その服はどうにかならないのか?」
ミリア:いかにも耐えかねるというように言う。
ウェル:「いいけど……」髪を撫で、羽を少し隠しながら「ああ、そっちか……」
ジル:「ちょっ、急に何言い出すんですかミリアさん……!」小声で諫める
サラーナ:「ああん?」
サラーナ:だいぶ薄着です。さすがに裸に近い……というほどではないが
サラーナ:部族の衣装が凝らされたスカートからは太ももが覗いているし、上は両わきが見えている。
ミリア:「……殆ど裸じゃないか!」
サラーナ:「どこが裸だよく見ろ! ちゃんと着てるだろうが!」
ミリア:「そんな薄布は着ている内に入らん!」
ミリア:「淑女としてもう少し慎みというものを考えたらどうなんだ!」
サラーナ:「貴族みてえなこと言いやがる」
サラーナ:「オレの部族の伝統衣装だ、これは。今はこれと下着とボロ布しか持ってない」
ミリア:「な……何だと……!?」
ジル:「あわわわ……」
ウェル:「いや、助かるな……僕一人だと、よく見ろって言われても困っちゃうからさ……」
サラーナ:「そうだな……ここでオルドス族の文化の良さ、薄着で春風を浴びる心地よさを小一時間説いてやってもいいんだが……」
サラーナ:「ミリアとか言ったか。次の仕事でいっぱい稼げたら、お前の言う通り別の服を検討してやるよ。どうだ?」
サラーナ:「いっぱい稼げたら、だ。前衛がすぐ逃げ出さなきゃあ、ちゃんと稼げるはずだぜ!」
ミリア:「む……」
ミリア:「……なるほど……まあ、路銀も無いのでは無理に服を買えとも言えんな……」
ミリア:「……いいだろう。報酬が入ればちゃんとまともな服を着るのだぞ」
サラーナ:「母親かお前は……わかった。考えてやるよ」 着る、とは言っていない
ジル:「ホッ……」胸を撫で下ろす。
ミリア:「……しかし、稼げる仕事と言っても……我々のような駆け出しに良い仕事がそう上手く回ってくるものだろうか」
ミリア:「誰か伝手はあるか?ハウゼン、君はどうだ」
ジル:「伝手ですか?いやぁ……」天井を仰ぐ
ジル:「無くは……無いんですが……」
ウェル:「……なに、会いたくない相手なの?」
ジル:「ええと、そうですね……向こうに付けばわかってしまう話ですし言ったほうが良いですよね……」
ウェル:「目を合わした途端頬を打ってきたりするのかな」
サラーナ:「バイオレンスすぎるだろそれは」
ジル:「そ、そんな人じゃないですっ……!」慌てて
ジル:「その、実は私の父が元冒険者でして」
ミリア:「ほう、御父上が……」
ウェル:「ジルがあんまりにもオドオドしてるから……そういう目にあってるんじゃないかと」
ジル:「ハーヴェスのギルドにも、それなりに顔は聞く人なんですが……」
ジル:「私、父に反対されていたんです。冒険者になるのを」
サラーナ:「ほー、いいじゃねえか。冒険者の家系か」
女将:「まあ、かわいい娘さんだものねぇ。分かるわ」
ミリア:「ふむ……」少し思うところある表情で「危険な仕事だからな」
ウェル:「自分が抜かされるのが嫌だったのかも」
ジル:「なので、街のギルドでは登録すら受け付けてもらえなくて、こうして外に出てきたんですけど……」
サラーナ:「そこまでして、なんで冒険者になりたいんだよ?」
サラーナ:「ずーっとオドオドしてるお前がそこまでするなんて、なんか理由でもあんのか?」
ウェル:「それこそ、残りの親を殺されたとか?」
ジル:「それはもちろん。お金になるからです」きっぱり
サラーナ:「思ってた以上にストレートな理由が来たな……」
ジル:「……父は、もう冒険者を続けられる身体じゃありません。弟たちはまだ小さくて、王都の学校はお金もかかりますし……」
ウェル:「子供を助けたのも?」
ジル:「それは……」
ジル:「ま、まあ、お金にはならなかったけど、こうして美味しいご飯をごちそうになれましたし!」
ウェル:「……ミリアが言ってた、人として当然だからって、本当だったんだ」
ジル:「とにかく。私の家族が生きていくためにはお金が必要なんです」
ミリア:「成程、親孝行か」
ミリア:「それは立派な心掛けだな」
ジル:「いえ、私の取り柄と言えば多少戦いと探索の心得がある程度なので……」
サラーナ:「いいじゃねえか。部族や家族のために金を稼ぐ、世界で一番誇っていい理由だぞ」
ジル:「そ、そうでしょうか……えへへ」
サラーナ:「ただ実際そうなると……ツテはあるって言えるのか? それ」
ウェル:「アテにはできなさそうだね」
ジル:「流石に、他所で冒険者として認められた既成事実があれば、ハーヴェスのギルドも無碍にはできないと思うんです」
ジル:「なのでとにかくどこかで仕事をして、紹介状の一つも書いてもらえれば……」
ジル:「そう思って、故郷を飛び出してきたんですけど……」
女将:「あら。紹介状? 全然書くわよ、私」 あっさりと言う
サラーナ:「お! 本当か」
ジル:「いいんですか!?」
女将:「あなたたちが冒険者やるなら、ちゃんとした所紹介したいと思ってたし……お世話になったんだもの」
サラーナ:「"自称冒険者"が増えすぎて、ギルド側も実力の見極めに困ってるらしいンだ。こういう紹介状は絶対仕事につながるぜ」
ミリア:「ありがたい……恩に着ます」
ウェル:「……本当に?ここまでつきが続くと、裏があるんじゃないかって気がしてきちゃうな……」
サラーナ:「ウェルのやつも、このネガティブ思考がなけりゃあな……」
サラーナ:もしゃもしゃとハンバーグを食べてます。
女将:「考えてたのは、あなたたち4人に助けられたって聞いたから、4人分書くか、それとも4人まとめて1組分書くか、ってことだったんだけど……」
女将:「その調子なら、1組分で大丈夫そうかしら」
サラーナ:「まとめてだ!」
女将:「オーケー」 片目をつむる 「任せて。それじゃすぐに書いてきちゃうからね」
ジル:「女将さん~!ありがとうございますぅ~!!」涙目で
GM:そう言って、女将はとっとっと君たちのテーブルを後にする。
ミリア:「助かったな。我々はついている」
ジル:「えへへ、お犬さんに感謝ですねっ」
ウェル:「シチューにしなくてよかったね」
サラーナ:「実際、変な犬だったからな。食べても旨くなかったかもだ」
サラーナ:「まあ、この出会いに導いてくれたことには感謝しとくか」
GM:こうして酒と食事と言葉を交わしながら、君たちの夜は更けていった……
GM:……翌朝!
GM:君たちは女将と少年(あと労働者たち)に見送られ、紹介状を手に『三頭の母馬』亭を後にする。
GM:ハーヴェスに近いこともあり、街道は半端な村などよりもよほど活気がある。行き交う衛兵たちも、見慣れぬ冒険者に慣れているようだった。
GM:関所で簡単な荷物の審査と、大部屋での蛮族審査(ライフォス神官が定期的に【サーチ・バルバロス】をするのだ)を済ませ、君たちはいよいよハーヴェスへ足を踏み入れる。
GM:整理された石造りの建物が並ぶ活気な表通りを進み、君たちは女将に紹介された冒険者ギルドへと辿り着いた。
GM:〈ドラゴンファイア〉という。なるほど確かに、立派な作りである。
GM:内部もまた活気に溢れ、いくつかの冒険者グループが見て取れた。受付嬢のリーナ・バークマンに紹介状を見せると、感心したように彼女は頷く。
リーナ:「『三頭の母馬』のとこの女将さんがねえ。珍しいこともあったけど……経緯には納得です」
リーナ:「それじゃ、名前は書いてあるけど、改めて自己紹介をしてもらえますか? その情報で冒険者登録をしますから」
ウェル:「神官のウェル。……で、いいよね?他の情報っているのかな」
サラーナ:「サラーナ。サラーナ・アルタンツェツグ……オルドス族のエルフで、妖精使いだ」
サラーナ:「力と名誉を求めてここに来た。仕事をバンバン回してくれ」
ジル:「ジル・ハウゼン。拳闘士です!えと、遺跡の探索とか、経験有りです!」
ジル:「ふつつかものですが、よろしくお願いします……!」
ミリア:「ミリア・シェラ・ラインクリフ。種族はドワーフ、出身はダイケホーン。職業は騎……」
ミリア:口にしかけた過去を呑み込み、新たな門出に言葉を発する。
ミリア:「……新人冒険者だ。よろしく頼む」
-Sword World 2.5-
『贖いの使徒』
Ep.0 「Tuning/幕開き前の一小節」 ... Fin.
GM:……かくして冒険者ギルド『ドラゴンファイア』の冒険者として登録を済ませた君たちに、一も二もなく依頼が舞い込む!
GM:依頼主はハーヴェス王国の地方警備隊であり、冒険者ギルドであり、先輩冒険者。対峙するのは『村刈り』と呼ばれる蛮族集団。
GM:だがしかし、そんな依頼すらも、これから始まる物語の先触れでしかないことを、一体誰が予想できただろう?
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-Sword World 2.5-
『贖いの使徒』
Ep.1 「Introduce/『村刈り』たちと運命の導き」