壊路歴程
メインログ/雑談ログ
Trailer
終わった世界で目覚める少女。
伸ばした手の先には姉妹たち。
貴方は命なきドールとなって。
狂った舞台の上、踊り続ける。
全てを失くしても尚残るもの。
それは意志か、あるいは狂気か。
襲い来る“狩人”たちを退け、唯一のよすが、“父”の記憶を求め。
“楽園”を目指す少女たちの、“巡礼”の旅が始まる。
Nechronica -The Long Long sequel-
永い後日談のネクロニカ
『壊路歴程』
-Raise the curtain-
Index
【Chapter1/『工場』】
【Chapter2/『映画館』】
【Chapter3/『湖』】
【Chapter4/『森』】
【Final Chapter/ 『楽園』】
Handout
全員共通で、以下の記憶のカケラを所持
『父』
あなたには父親がいた。彼がどんな人だったのか、顔も名前も思い出せないけれど、とても大切な人であることは分かる。
それは肉親への温かな親愛であり、焦がれるような恋にも似た熱情であり、あるいは神への信仰にすら近いものかもしれない。
それがどんな気持ちにせよ、ひとつだけ確かなことがある。あなたは彼に会いたい。会わなければならない。
PC1 ブマリン
(キャラシート)
暗示: 絶望
あれは今よりなお、酷い日々だったかもしれない。それを繰り返さないためには、それを思い出す必要がある……。
記憶のカケラ
『殺意』
殺さなければならない相手がいる。それは怒りか悲しみか。愛か憎しみか。復讐か使命か。魂に焼き付くほどの決意はしかし、今やその相手を見失った。
誰もが死者となった世界で、それでもあなたは殺さねばならない。誰を殺すかすら分からなくとも。
PC2 エメリア
(キャラシート)
暗示:罪人
あなたは償いがたい罪を犯した。それは許されざる罪だ。そして、思い出さなければ償うことも、振り払うこともできはしない。
記憶のカケラ
『悔悟』
あなたは大きな過ちを犯した。それは償いがたい大きな罪であり、決して拭い去れぬ後悔であったはずだ。けれど今は、その過ちすら思い出せない。
罪から解放されたのか、それとも罰すら失ったのか。
PC3 ショコラ
(キャラシート)
暗示:渇望
求めていたものがある。それがなければ、駄目なのだ。もどかしい。何を求めていたか、思い出せないことが、たまらなくもどかしい。
記憶のカケラ
『愛』
あなたには愛していた人がいた。それは身を焦がすような深い愛だったはずだ。誰より求めたはずのその人の、声も姿も分からない。
全てが終わったこの世界で、もう一度会えるなどとは、稚気じみた夢だろうか。
【Chapter1/『工場』】
NC:……君は、暗闇の中で目を覚ます。
NC:真っ暗で、何も見えない。身体を動かそうとすると、すぐに何かにぶつかった。どうやら、箱のような物の中に閉じ込められているらしい。
NC:周囲には小さくてごわごわしたものが詰め込まれているようで、動くたびに肌に触れる。
NC:上方に腕を伸ばそうとしてみると、光が差し込む。箱の蓋が開いたのだ。
NC:蓋をどけて身を起こしてみると、辺りは殺風景な部屋だった。錆びた鉄骨が剥き出しになっており、廃材の類が無造作に転がっている。
NC:そんな中に、明らかに雰囲気に似つかわしくないものがある。今しがた君が出てきた、大きな棺だ。他にも同じものが二つ並び、全部で三つ。
NC:暗い木目の、しっかりとした作りの棺だ。中には造花の薔薇がぎっしりと敷き詰められており、さながら葬儀の直前のような様相である。
NC:副葬品のように武器や持ち物の類も入れられており、手に取ってみると不思議とよく馴染む。見覚えなど無いはずなのに。
NC:見覚えどころか、何故ここにいるのかも、君にはまるで分からない。
NC:ここがどこなのか、どうしてこんな場所にいるのか。いやそもそも、自分が誰なのかすら、名前すらも思い出すことが出来なかった。
NC:君──君達は困惑しつつも、同じように棺から出てきて、同じように戸惑っているらしい他の二人と、誰からともなく会話を始めた。
エメリア:「────ここ、は」全く記憶にない、寂れた空間を見渡しながら。
ショコラ:色の混じった長い髪、つぎはぎにされた肌の少女。なにかを凝視していたが、億劫そうに目を離す。
ショコラ:「あら」
ショコラ:その手には小さな鏡があった。そこに映るものを凝視していた。
エメリア:「……?」きょとん、として。声の主をじっと見つめる。
ショコラ:「わあ、かわいい。ふたつもかわいい顔がある!」
エメリア:「かわいい……?誰が?」
エメリア:訊ねるのは、黒いファーの付いた赤いコートを羽織っている、矮躯の少女。
ショコラ:「あたしでしょ、あなたでしょ、それから…みっつね?」
ショコラ:「ほら、そこの白いのも!見せて頂戴な!」
ブマリン:「……うわー!もしかして誘拐ってやつー!?」
ブマリン:ぼんやりと自分以外の少女たちを見つめた後、どこか緊張感のない声を上げる。
ブマリン:白い肌に白い髪。精巧な人形のような色素の薄い顔に、赤い瞳の輝きが目立つ。
ブマリン:「わあー!」頭上に乗った毒々しい色の目玉がぼとりと落ちてきてさらに声を上げる。
ショコラ:「うげっ、なにそれ!」
エメリア:「あぁ、そこの子も、か。っていうか、自分もなんだ……」
ブマリン:「なんだろう~。元気な目玉焼きかな?可愛いねぇ」
ブマリン:ずる……ずる……と這いまわる毒々しい目玉を見て楽しそうにしている。
ショコラ:「それはかわいくなーい!」
エメリア:「目玉焼きにしちゃ、ずいぶんとカラフルだと思うな」
エメリア:箱の中はちょっと居心地が悪いので、のそのそと這い出る。
ショコラ:「目玉焼き…」思い出せないように首を傾げて。「あなたの名前?それ」
ブマリン:「えっ!目玉焼きって名前じゃないよぉ」
ブマリン:「わたしは、…………?」
ブマリン:「あれっ、名前がおもいだせない」
エメリア:「思い出せない?そんなこと……」言った矢先に気付く。自身の名前も浮かばない。
エメリア:「……えーっと、ある、かも」
ブマリン:「わあ!おそろいだねぇ」
エメリア:「うん、おそろいだ。貴女は?」もう一人、つぎはぎの少女に向けて。
ショコラ:造花に埋もれた脚をばたばたと動かす。「ふふーん!このあたしは覚えてるのよ!」
ショコラ:「あたしはショコラ!ショコラはねえ、甘くてかわいい名前なの」
ショコラ:「だから覚えてるのよ」胸を張ります。
ブマリン:「おおっ、ショコラ!かわいくておいしそう……」
ブマリン:口の端からよだれを垂らしている。
ショコラ:「でしょでしょ」
エメリア:「そっか。良かった。よろしくねショコラ」
ショコラ:「ええ!…あら、でもふたりは不便ね、それじゃ」
エメリア:「全員名前も思い出せないんじゃ、ここがどこかも分からないだろうし」
ブマリン:「そうだよねぇ。とりあえずの名前、考えたほうがいいかも」
ショコラ:「狐と目玉焼きとショコラ?」
ブマリン:「ええ~、もっとかっこいいのがいいよお」
ブマリン:「それに目玉焼きだとこの子になっちゃうし」
ブマリン:ずる……ずる……と這いまわりショコラちゃんに甘えるよう這いよる目玉焼きを指す。
エメリア:「その子に聞くのは……無理そうか」
エメリア:「……ん~?狐?」ぴょこぴょこ。髪の分け目から生えた子狐の耳が動く。
ブマリン:「ほんとだぁ!狐の耳、かわいいねぇ!」
ショコラ:目玉焼きを見つめ、それからぴょこぴょこ耳を見ている。
エメリア:二人の視線の先に手を伸ばす。ふわっとした、子供の獣めいた柔らかな毛並み。
エメリア:「ほんとだ。私、狐だったのか……」
エメリア:腰回りに触れると、確かにくるんとした尾が生えている。なるほど、箱の中が居心地悪かったのはこのせいか。
ショコラ:「尻尾もあるじゃない」
エメリア:「耳と尻尾はあるけど、それ以外は人の形をしてる」
ブマリン:「うんっ!おしゃれで可愛くてお得だねぇ」
エメリア:「お得かなぁ……?」自身の出自を思い出そうと、必死に頭を動かす。だけど、探せど探せど見つからない。
ブマリン:「とりあえずの呼んで欲しい名前、考えたほうがいいよね。わたしはかっこよくてかわいくて、強くてみんなの役に立つ感じの名前がいいから……」
ブマリン:「潜水艦……サブマリン……だとちょっと長いから、可愛くしてブマリン!」
ショコラ:「ブ、あんまり可愛くなくない?」
ショコラ:「いいけど…」
ブマリン:「ええっ!かっこいいのに」
エメリア:「ふふ……一文字しか短くなってないじゃんか」
ブマリン:「五分の一も減ったよ!」
エメリア:「可愛い、かっこいい、どっち?……ともかく、よろしくね。ブマリン」
ショコラ:「ねーいいのそれで」目玉焼きちゃんにも訊く。
ブマリン:毒々しい目玉焼きはプルプル……と震えている。
ブマリン:「目玉焼きもかっこいいっていってるよ」
ショコラ:「そ、そうなの…?じゃあいいけどさ…よろしく、ブマリン」
エメリア:「そうなんだ……ん。私も名前がないと不便だよね」
エメリア:「何か、適当に……」身の回りに名前に繋がるモノはないか。
エメリア:コートを捲りあげる。その内側には、無骨な小銃が2丁ほど繋がれていて。
エメリア:「うわ」びっくり。
ブマリン:「銃だぁ!」
ブマリン:「かっこいい~」
ショコラ:「え、なになに」
エメリア:「ありが、とう……?」所有物なのかどうかは知らないが、1丁を取り出して両腕で握ってみる。
エメリア:──しっくり、くる。長年連れ添った相棒の様な、安心感。
ブマリン:「おおー、似合ってる」
ショコラ:「サマになってるわね」
エメリア:「……軍人の狐だったのかな。私」
ブマリン:「なるほどぉ。そうなのかも」
エメリア:眺めていると、若干錆びた銃身に文字が刻まれていることに気付く。
エメリア:「Emeria?」
ブマリン:「じゃああなたは二丁拳銃ふわふわ軍人狐ちゃんって名前にしよっか……って、え?エメリア?」
ブマリン:「それが二丁拳銃ふわふわ軍人狐ちゃんの名前?」
ショコラ:「エメリア!いいじゃないそれ!」
ショコラ:「かわいい!」
エメリア:「……うーん、そうかな。でも、他にないと不便だし」
ショコラ:「二丁拳銃ふわふわ軍人狐ちゃんよりはいいと思う」
ブマリン:「ちょっと長いもんね……二丁拳銃ふわ軍人狐ちゃんならともかく」
ショコラ:「二文字…」
エメリア:「あんまり変わってなくない?」
エメリア:「うん、私はエメリア。よろしくね」
ブマリン:「うん、よろしくね!エメリア、ショコラ!」
エメリア:慣れた手つきでコートに銃を仕舞い。衣服に付いた花を払いながら、部屋の外周を触れながら回る。
エメリア:「ところで……二人は、ここ、何処だか知ってる?」
ショコラ:造花の中でかわいいものをいくつか髪に挿しながら。「しらなーい!」
ブマリン:「困ったことに……全然覚えがないよぉ」
ブマリン:肩に這い戻ってきた目玉焼きを頭に戻しつつ。
エメリア:「あら可愛い……そっか。私も。というか、過去の自分が何をしてたのかも、全く思い出せない」
ショコラ:「…そうね。あたし、なにしてたんだろ」
エメリア:「記憶喪失ってやつかな。軍人で思い出したけど、確か、今世界中が我先にと戦争を……」
ブマリン:「似合ってる!お花は可愛いんだけどねぇ。誘拐かなぁ」
ショコラ:「でも、そんなのお父様が」
ショコラ:「……?」
エメリア:「……おとう、さま?」
ショコラ:言ってから怪訝そうにする。「…誰?」
ブマリン:「そうだよねぇ、みんな家族もいるしわたしも、……おとーさん……?」
NC:その言葉に、君達全員の胸中に湧き上がる、強い想いがある。
NC:……父親。顔も名前も思い出せないけれど、それが自分にとってとても大きな存在であったことはハッキリと分かる。
NC:それに付随する感情がどのようなものであるかは、人それぞれであるかもしれない。けれど君達全員に共通することが一つ。
NC:彼に会わなければならない。何としてでも。そんな強迫観念にも似た強い想いが、君達の中に込み上げてくる。
ショコラ:「……そうよ、そうだわ!」
ショコラ:「お父様があたしを置き去りになんかするわけがない。…こんなのおかしいのよ」
ショコラ:「迎えに来れない何かがあるんだわ……」
ブマリン:「そうだよ、おとーさんに会わないと!絶対心配してるもん」
ブマリン:「おとーさん……あんまり思い出せないけど、強くてかっこよくて優しくて……多分身長も5メートルくらいある」
エメリア:「おとうさま、おとうさま、おとうさま……」とつとつと、同じ単語を繰り返す。
エメリア:「あぁ……お父様。そうだ、私は。お父様に逢わなければ、ならない」
ショコラ:「そうよ」
ブマリン:「そうだよぉ、さっきエメリアが言ってたけど確か戦争しようとしてるんだよね、みんな」
ブマリン:「わたしたち、なんか悪い国の人に誘拐されてておとーさんたち助けに来られないのかも!」
エメリア:「!それは、いけないわ。早く助けに行かないと」
ショコラ:「…許せない…」苛々と髪を掻く。「ムカつく、ムカつくわ」
エメリア:「何としてでも、お父様に。お父様にお目通りを。そして」
エメリア:「赦して……頂かねば」
ショコラ:「……何を?」
エメリア:「……何を?」
エメリア:縋る様に、右の狐耳の根本へと触れる。一輪の赤い薔薇を模した簪。
エメリア:「分からない、けど、お父様……きっと、お父様に逢えば思い出す」
ショコラ:乱れた髪から目が覗く。ぶちりと挿した花が千切れる。
ショコラ:「…いけない。かわいくないわ」別の花を挿す。薔薇の花だった。
ブマリン:「…………」二人の様子をじっと見ている。
ブマリン:「わかんないこと、いっぱいだよね。わかんないこと考えてても、不安になっちゃうし……」
ブマリン:「うーんってしても思い出せないなら、考えなくってもいいのかも!」
ブマリン:「目標、おとーさんにあう!で、みんなでいっしょにがんばろー、おー!」
ブマリン:「……ってかんじは、どうでしょーか」
ショコラ:「ノーテンキ!」と言って、少しだけ唇を吊り上げる。
エメリア:「それは……そうかも、しれない。けれど、とても、大切だった気がする、けれど……」
ショコラ:「……はあ。だめね。お父様を忘れてたことにムカついてた」
エメリア:「…………そう、ね。私達みんな、お父様に逢いたいのなら」
ショコラ:「それくらいでいるほうがコーリツテキだわね」
エメリア:「皆で力を合わせて、お父様を探しに行きましょう。そうすれば、きっと全て解決するわ」
NC:ではこの辺りで、姉妹に対する未練を獲得してみましょう
NC:1人に対して1つの未練が取得でき、それぞれに感情と発狂時効果が設定されています
NC:未練が多いほど狂気点を貯めておけるので、ライフタンクみたいな感じですね
エメリア:実質ロイスだ
ブマリン:うおーっとるっきゃないぜ!未練!
ショコラ:百個集めよう
NC:「nm」コマンドで判定できるらしいので、それぞれ他の二人に対して未練を取得してみましょう!
ブマリン:いえい!ではまずエメリアちゃんに
ブマリン:nm
Nechronica : 姉妹への未練表(2) → 【独占】[発狂:独占衝動]戦闘開始時と終了時に1つずつ、対象はパーツを選んで損傷する。
ショコラ:おおー
ブマリン:独占!続いてショコラちゃんに
ブマリン:nm
Nechronica : 姉妹への未練表(2) → 【独占】[発狂:独占衝動]戦闘開始時と終了時に1つずつ、対象はパーツを選んで損傷する。
ブマリン:絶対に独占する すべてを手に入れる
ショコラ:独占欲の女
エメリア:独占欲が強い
NC:独占禁止法違反
ショコラ:この世はでっかい宝島
ショコラ:じゃあまずブマリンへの未練しようかな
ショコラ:nm
Nechronica : 姉妹への未練表(8) → 【保護】[発狂:常時密着]あなたが対象と別エリアにいるなら「移動以外の効果を持つマニューバ」を宣言できない。「自身と対象」以外を移動マニューバの対象にできない。
ブマリン:まもって~!
ショコラ:守る行動がねえ!
ショコラ:エメリアに
ショコラ:nm
Nechronica : 姉妹への未練表(9) → 【憧憬】[発狂:贋作妄想]あなたが対象と同エリアにいるなら「移動以外の効果を持つマニューバ」を宣言できない。「自身と対象」以外を移動マニューバの対象にできない。
ショコラ:めっちゃキラキラした感情ばっかやなこいつ
ブマリン:あこがれだ!
エメリア:なるなる では私も~~
エメリア:まずはショコラさん宛に
エメリア:nm
Nechronica : 姉妹への未練表(9) → 【憧憬】[発狂:贋作妄想]あなたが対象と同エリアにいるなら「移動以外の効果を持つマニューバ」を宣言できない。「自身と対象」以外を移動マニューバの対象にできない。
ショコラ:憧れあっとる
ブマリン:憧れ合ってる!
エメリア:ブマリンさん宛に
NC:なるほどね
エメリア:nm
Nechronica : 姉妹への未練表(4) → 【執着】[発狂:追尾監視]戦闘開始時と終了時に1つずつ、対象はあなたへの未練に狂気点を得る。
エメリア:なるほどね完璧に理解したわ
ブマリン:執着して~!
NC:割と妥当なところが出ましたね 恋心テロとかは起きなかった
ブマリン:テロ……
ショコラ:また振ることもあるだろうしな…
エメリア:恋心!そういうのもあるのか
NC:未練は初期段階では3で取得され、4で発狂になります。ギリギリです
ブマリン:はやくなんとかしないと独占してしまう
NC:そして未練を取得したところで……
ショコラ:デデンデンデデン
NC:皆さんは、自分のことすら分からず、大切なはずの父のことすら思い出せないという状況に精神的負荷を受け……
ブマリン:不穏な風吹いてきたな
NC:全員狂気判定を行ってください。
ブマリン:ぎゃー!
ショコラ:即 狂
エメリア:なんですってぇ
NC:ネクロニカの行動判定はすべてコマンド「NC」で行います。
NC:1NCかな
ブマリン:振ってやる……その1NCってやつをよぉ!
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [6] → 6[6] → 成功
ブマリン:ほっ
ショコラ:やってみるか
ショコラ:1NC
Nechronica : (1NC) → [9] → 9[9] → 成功
ブマリン:高い!
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [4] → 4[4] → 失敗
ブマリン:エメリアーーーっ
ショコラ:エメ!
NC:おやおや……
エメリア:ぎゃうん
ショコラ:どうなっちゃうんだ
NC:ではエメリアさんは任意の未練に狂気点1点を加えてください。
ショコラ:3が4になるってことか
NC:そうですね
NC:ちなみにたからものへの未練は中々減らす手段が無いので、なるべく取っておいた方が吉です
エメリア:なるなる、じゃあどうしよっかな
ブマリン:狂気は対話判定で減るんですよね
エメリア:ブマリンへの未練を3→4にします
ブマリン:わたしが対話判定のプラスのスキルとってるからブマリンにとってもいいのかもしれないブマ?
ブマリン:おっりょうかい!
NC:では発狂ですね
エメリア:発狂!?
ショコラ:狂っちまった
NC:狂気点が4になるとその未練が発狂します。今回は【執着】を取っているので……
NC:[発狂:追尾監視]戦闘開始時と終了時に1つずつ、対象はあなたへの未練に狂気点を得る。
NC:この効果が発揮されることになりますね
ブマリン:独占しちまうよ
エメリア:人に迷惑掛けてる狐だ
NC:しかし今ブマリンさんが言った通り、狂気点は回復することが出来ます
ショコラ:なんと!
NC:それが対話判定です。人とお話することで精神を安定させるわけですね
エメリア:朝が来るまで語り明かすか
ブマリン:踊り明かすか
ショコラ:ダンシンオールナイ
NC:既に皆さんお互いにお話ししたので、1回ずつ対話判定を行って構いません。初回なので特別に+1の修正値もあげましょう
エメリア:やったぜ
ブマリン:やった~~~!!!!
ショコラ:フトパラ!
ショコラ:一回ずつってことは一人二回かな
ショコラ:いや普通に一回か?
NC:そうですね どちらか片方に1回!
NC:これもNCで判定できます。基本的に戦闘以外は全部NCですね
ブマリン:なるほどね
エメリア:したらば増やしてしまったブマリンさんへと対話判定
ブマリン:ではエメリア→ブマリン ブマリン→ショコラ ショコラ→エメリア とかにするといいのかな?とおもったけど
ブマリン:相互にして一人判定してもいいのか……
ブマリン:わたしへの対話判定は出目に+1できるよぉ!
エメリア:NC+1
Nechronica : (NC+1) → [8]+1 → 9[9] → 成功
エメリア:やりました
ブマリン:おっめっちゃ成功してる!
NC:やったね
ショコラ:おお!
ブマリン:さらに+1で10かな?
エメリア:え!?じゃあ10ってこと!?
ブマリン:大成功的なやつありませんでしたっけ
ショコラ:めちゃすごやつ
NC:成功すればその相手からの未練から1点狂気点を減らすことができます。
NC:大成功もあって、その場合未練の内容を任意に変更できるんですが、これは出目11以上ですね
ショコラ:なるほどイレヴン
ブマリン:あっなるほど!
エメリア:ぴえん。では4点から3点に修正をば
ショコラ:じゃあ私からエミリアにので判定するか
ショコラ:NC+1
Nechronica : (NC+1) → [8]+1 → 9[9] → 成功
ブマリン:がんばれ~!
ブマリン:おっ成功してる!!
エメリア:やりおる!
ショコラ:イェーイ
ブマリン:ではわたしもショコラちゃんに対話判定!
ブマリン:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [4]+1 → 5[5] → 失敗
ショコラ:エミリアへの未練を2にしたよ
ブマリン:??????
ショコラ:あらあら
NC:おやおや……
エメリア:なんてこと
ブマリン:独占してやるからな……
ショコラ:保護していたはずの女に…
NC:失敗すると何も起きません コミュ障
ショコラ:わるぐち!
ブマリン:アッアノ フヒッ フヒ……
ショコラ:マジのほうじゃん
NC:ちなみに1で大失敗した場合はダイスを振って未練の内容をランダムに変えなくてはいけなくなります。
ブマリン:大変な話だよ
ショコラ:なるほど
エメリア:コミュ障発揮してうっかり恋しちゃうかも
ブマリン:可哀想なオタク君になってしまう
ショコラ:話しかけてくれたギャル
NC:(この子絶対俺のこと好きじゃん)
ショコラ:嫌な文脈だな…
NC:君達が周囲の様子を探り始めた時、ガチャリと音が響く。
NC:見ると部屋の扉が開かれて、一人の少女が姿を現す。
ショコラ:「ぎゃいっ」飛び上がる。
エメリア:「……!」耳聡く反応し、扉の先へと視線を向ける。
ミーナ:「おっ、もう起きてる~?」
ミーナ:ひょこりと顔を出したのは、十代半ばほどに見える少女だ。
ミーナ:修道女のような暗色のベールとローブに身を包んでいるが、ヘラヘラした口元と胡散臭いサングラス、それに手に持った酒瓶からは、貞淑な雰囲気は欠片も感じ取れない。
ブマリン:「……おお?」
ブマリン:「元気いっぱい、目覚めてるよぉ」
ショコラ:「だれだれ」訝しげに身を乗り出す。
ショコラ:「酒くっさい」嫌そうな顔をする。
エメリア:「ええ、と。貴女は……?」
エメリア:「(明らか未成年なのに、持ってるアレは……お酒の瓶?)」
ブマリン:「もしかしてここが誰か知ってる人?」
ミーナ:「うんうん、元気なのはいいことだね~」
ミーナ:「あたしはミーナっていうんだ~。君達は……名前、覚えてる?」
ブマリン:「覚えてないけどかっこいいのつけたよ!ブマリンはブマリン!」
エメリア:「覚えていません……が、今しがた、エメリアと呼んで貰うことに決めました」
ショコラ:「ショコラよ」胸を張る。
ミーナ:「なるほどなるほど。それは手間が省けて結構だねぇ」ウンウンと適当に頷く
ショコラ:「でー?なによあんた」
ブマリン:「ミーナはなんか……事情を知ってる人っぽい!」
ブマリン:「知ってる事全部教えて!」
エメリア:「見た所、シスターの様だけど……」
ショコラ:「誘拐犯だったりしない?」
ショコラ:「絶対まともに祈ってないでしょ」
ミーナ:「そう。実は色々知ってる人です。えっ、誘拐犯に見える?」
エメリア:「状況的には、一番しっくりきます」
ミーナ:「そんなん違うよ~。まあシスターでもないんだけど……」
ショコラ:「ないのかよ」
ブマリン:「じゃあ趣味でシスターの格好してる人だ」
ミーナ:「みんな色々混乱してるでしょ?あたしが案内したげるから、付いてきてね」
ブマリン:「案内だぁ!わあい」無警戒にぽてぽてついていく。
ミーナ:「あ、その薔薇の飾り持った?一応必要なやつだから、ちゃんと持ってきてね~」
ミーナ:そう言ってぐいと酒瓶をあおり、部屋の外へと歩いていく。
ショコラ:「へ?そうなの?一個千切っちゃった…」
ショコラ:とりあえず適当なのをかき集め、そのへんに落ちてたかわいい釘だらけの棒もついでに拾う。
ブマリン:「ふぇ、薔薇」腰に巻かれた薔薇飾りを慌てて一度撫でてから再び後を追う。
ショコラ:「あっ待ちなさいよ!」遅れてついていきます。
エメリア:「……いいのかなぁ」先行するブマリンの後を追うように。
エメリア:ミーナと名乗る女性は明らかに、私達とは違う。本当に誘拐なら、コートの小銃など奪われて然るべきだろうが……
NC:君達はミーナと名乗る女の後をついていく。辺りは先程の部屋と同じように、錆びた鉄が剥き出しの殺風景なものだ。
NC:どこかからゴウンゴウンという巨大な機械の駆動音のような音や、蒸気の噴き出す音が聞こえてくる。工場のような場所だろうか。
ブマリン:「……ブマリンたちは、武器づくり職人として労働に従事するのでしょうか」部屋をきょろきょろ見ている。
ショコラ:「…なにこれ…」耳を澄ます。牛のような耳が動く。「絶対やだー」
ショコラ:「服汚れちゃう!」
エメリア:「戦争のための、兵器工場でしょうか」お父様を探すためには、まず現状把握だ。
ミーナ:「マママ、気にしない気にしない」
ブマリン:「おお~、ミーナがそういうなら気にしないのがいいねぇ」
NC:やがて君達は小さな部屋に辿り着く。古びた机と貧相なパイプ椅子が並び、中央には薄汚れたモニターが鎮座している。
ミーナ:「さ、着いたよ~。適当に座って座って」
ショコラ:「うわ、椅子も汚い!」不満ばかり言う。
ブマリン:リラックスしきって椅子にちょこんと座る。
エメリア:「……失礼します」ブマリンに倣って、ゆっくりと腰かける。
ショコラ:埃をはたいてしぶしぶ座る。
ミーナ:モニターの汚れをボロい布巾で雑に拭いている。
ミーナ:「えーっと……何番だったかな」手元の端末を弄り、
ブマリン:「……色々知ってる人の割には雑なんだなぁ……」ミーナさんの様子を見ている
エメリア:「(ブマリンは、警戒なく進んで行ってしまう。なるべく私達から離れないようにしないと、ちょっと怖いかも)」
エメリア:「(ショコラは、何も分からない状況でも気負いなく、彼女らしく振舞ってる。ちょっと、羨ましいかも……)」
ミーナ:「あったあった、これだ。じゃ、ご覧あれ~」
NC:ミーナの言葉と共に、モニターに映像が映し出される。
ショコラ:足をぶらぶらさせて見る。
NC:ひどく荒い、ノイズが走る映像だ。誰かが椅子に座ってこちらを見ているようだが、逆光と画質のせいで顔もよく分からない。
?:『……目が覚めたかい?』
NC:雑音混じりの男の声がする。柔らかい響きのある、穏やかな声だ。
NC:それを聞いた瞬間、君達はそれが父のものだと確信する。
エメリア:「……!」二人の事を気に掛けつつも、モニターの声にすぐさま注意を奪われる。
ショコラ:凝視している。鏡を見ていた時のように、いや、それ以上の熱さで。
ショコラ:「お父様……」
ブマリン:「!」嬉しそうに目を輝かせて画面を見つめる。
ブマリン:「おとーさん!」
エメリア:「……お父様」
ブマリン:「……あれっ?……全員のおとーさん?」首をかしげる。
エメリア:「って、ことは……私達って」
ショコラ:「姉妹なの?」
ショコラ:「似てないわね…」
ブマリン:「そうだったんだぁ!」嬉しそうに目を輝かせる。
エメリア:二人の顔付きを比べる。容姿が似ている、様には見えない。
エメリア:自分だって、狐の耳と尻尾が生えている時点で論外だ。一体、どういうことなのだろう。
ブマリン:「たしかにわたしもエメリアもショコラも可愛い所は似てるかも」納得したように頷いている。
ショコラ:(……じゃあ、お父様のかわいい娘は、あたしだけではない?)
ショコラ:(……いいえ、一番かわいいのはあたしで、なら一番かわいい娘もあたし、変わらない…)
?:『まだ、色々と混乱していることだろうね』
?:『済まない。私にとっても、これは望まぬことだった』
NC:映像は通信ではなく録画らしく、君達の声は届いていないようだ。
ブマリン:「おとーさんも望まないこと……?」
?:『大切な娘を一人残していくのは耐えがたいことだが、止むを得ない事情があったんだ』
ブマリン:「……ひとり?」
ショコラ:「は?」
エメリア:「…………」ひとり。
?:『単刀直入に言おう。この世界は、既に滅んでいる』
ブマリン:「!」はっとして胸を抑える。「……いや、わたしは息子じゃないみたい!」
ブマリン:「って、ええっ!?世界が滅んでる!?」
ショコラ:「…そんなこと、どうでもいい…ひとり…?じゃあなによ…」ぶつぶつ呟く。
?:『覚えているだろうか。大きな戦争があったんだ。世界は汚染され尽くして、環境は人間が生きていけないものになってしまった』
ブマリン:「大きな戦争があった……なりそうだったのは覚えてるけど、……そっか、やっぱり大きな戦争は起こって、それで……」
エメリア:世界は滅んだ。世界中が我先にと資源を求めて戦争を繰り返していたのだ。事実でも可笑しくない。
エメリア:そんなことより。お父様は確かに、娘を一人と言った。だけど、私達は皆、彼をお父様と呼んだ。
ショコラ:靴で煤だらけの床をコツコツ鳴らしながら、画面を食い入るように見ている。
?:『そう、普通の人間では、この世界では生きていけない……私は娘である君を生かすため、この世界にも耐えられる身体に作り替えたんだ』
エメリア:「……作り、替えた?」
?:『ネクロマンシーによる身体改造……つまりは、アンデッドということになる』
ブマリン:「ネクロマンシー……アンデッド」目を瞬かせながらその言葉を復唱する。
ブマリン:「……なんかすごい、兵士としてなんか……すごいやつ」
エメリア:ネクロマンシー。死体に知性と記憶を与える技術の総称。
ショコラ:自分の腕を見る。顔もそうだった。継ぎ接ぎだらけの…
ショコラ:「ああ、ならこの身体は、あなたの愛の証なのね」
ショコラ:「かわいくできているわけだわ……」
ブマリン:「!なるほどだね、ショコラっ」
エメリア:なるほど。では似ていないはずだ。この身体は造り物なのだから。
エメリア:言葉を咀嚼しながら、じっと画面の男を見据える。
?:『改造を施すために、私が今いる施設では不十分だった……そこで、遠隔で手術を行う必要があったんだ』
?:『今すぐに君達を迎えに行きたいけれど……私はどうしても、この場所から動くことは出来ないんだ』
ブマリン:たしかに普通の人間は点滴が頭にささってないもんなぁと、自分の頭上の蛍光色の液体の入った点滴をさする。
エメリア:「……少なくとも、お父様は」生きて、いる。
ブマリン:「たしかに世界が滅びてるなら、遠くまで行くのって危険かも……」
ショコラ:「…君たち?」
?:『私は今、"楽園"にいる。汚染されないままの自然が広がり、アンデッドの脅威も無い、安息の地だ』
ブマリン:「おおっ、そんな素敵なところが」
?:『君なら、きっとここまで辿り着けると信じている。私の娘なのだからね』
?:『道のりは険しいものになるだろう。けれど、君ならばきっとやり遂げられる』
ショコラ:(…「君」になった。…ああ、でも、ひとりだけなら、それはきっとあたしに向けた言葉…)
エメリア:「…………はい、必ずや。貴方の元へ」
ブマリン:「……アンデッドは兵士としてなんかすごくすごいから……危険な道でもたしかに、大丈夫なのかも」言いながらショコラとエメリアをチラチラ見ている。
ブマリン:(この人はおとーさんっぽいけど、二人のおとーさんでもあるっぽくて、でも娘は一人……?)
ショコラ:「…あんた、一人だけだと穴にでも落っこちそうよ」
ブマリン:「はっ!たしかに落とし穴、いっぱいあるかも!危険な世界だから!」
ショコラ:「あたし、服も靴も汚したくないんだから。…かわいいまま、きれいなまま会いに行かなくちゃ…」
ブマリン:「……」少ししおらしくなりながら画面の人物の言葉を聞いている。本当に自分に向けたものなのだろうか、と不安になっている。
?:『この“巡礼”をきっと果たして、私のもとまで帰ってきてほしい』
?:『案内人として、“巫女”を用意している。必ず君を“楽園”まで導いてくれるはずだ』
ミーナ:「あ、これあたしね~」小さく手を振る。
ブマリン:「おお、ミーナが巫女」
エメリア:無表情でミーナを一瞥して。直ぐに視線を戻す。
ショコラ:「ふーん」
?:『それでは、また会える日を楽しみにしているよ』
?:『私の大事な娘よ。君の旅路に、幸有らんことを』
NC:そうして、映像と音声はぷつりと途切れる。
ブマリン:「……」ショコラは父を深く愛しているようだし、エメリアは小さい。もし画面の向こうの『父』の言葉が我々三人のうち誰か一人に向けられているのなら、そのどちらか二人であってほしいような気がした。
ブマリン:けれど、それは自分の遠慮でどうにかなる問題ではない。それに、自分にとっても父親は大切だ。少し困ったようにはにかみながら、途切れた映像を眺めている。
NC:皆さんは世界が既に滅んでいること、自分がアンデッドになっていることを理解し……
NC:狂気判定です。修正値なし
ショコラ:1NC
Nechronica : (1NC) → [4] → 4[4] → 失敗
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [5] → 5[5] → 失敗
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [1] → 1[1] → 大失敗
ブマリン:狂っちゃうよ~~
エメリア:ひえーっ
ショコラ:エメーー!
ブマリン:エメリアーッ
NC:あらあら……
NC:狂気判定で大失敗した場合、自傷行為として任意の基本パーツを1つ損傷します。
ショコラ:ひえー
ブマリン:ヤバなったしエメリアちゃんへの狂気を増やしますか 3→4!発狂!
ショコラ:あたしもエミリアへの未練で2→3。さっき減らしたので大丈夫。
エメリア:とりあえず、ショコラさんへ未練3→4。発狂。
エメリア:で、基本パーツか……
エメリア:何も効果もないはらわたを千切ります。
NC:またここで、ミーナへの未練を取得しても構いません。
NC:これも判定どうぞ。
ブマリン:なにーっ!します!取得!
ショコラ:nc
Nechronica : (NC) → [1] → 1[1] → 大失敗
ショコラ:あれ 違う
ショコラ:nm
Nechronica : 姉妹への未練表(6) → 【対抗】[発狂:過剰競争]戦闘開始時と終了時に1つずつ、あなたは任意の未練に狂気点を追加で得る。
ショコラ:これだわ
ショコラ:まあ喧嘩腰だったしちょうどいいな
ブマリン:nm
Nechronica : 姉妹への未練表(3) → 【依存】[発狂:幼児退行]最大行動値が減少する(-2)
ブマリン:依存しちゃお
エメリア:nm
Nechronica : 姉妹への未練表(5) → 【恋心】[発狂:自傷行動]戦闘開始時と終了時に1つずつ、あなたはパーツを選んで損傷する。
ブマリン:あっ
エメリア:なんてこと
NC:あ~あ
ショコラ:だれよその女!!!!
ショコラ:そんな怪しげな女に!!!!
NC:言い忘れてたんですが、対話判定は基本的にNC側からでなくPL側から宣言してもらう形になります
NC:なので判定したい時は忘れずに元気よくやりたいです!!!!!!!!!って言ってね
エメリア:ふむむ
ショコラ:おお!わかりました!
ショコラ:回数制限とかはないのかな
ブマリン:おけまる水産です!
NC:対話判定は基本的に無制限です ただ回復できる狂気点の数は1パートごとに持っている記憶のカケラの数が上限になります
NC:今だと2つということですね
ブマリン:なるほど 今は2だからあと1か
ショコラ:理解
エメリア:おけまる
ミーナ:「……というわけなんだけど~……」
ミーナ:「どう?分かったかなー?」軽い調子で君達に声を掛けてくる。
エメリア:「……分かったことと、分からないことがだいぶ増えました」
ブマリン:「……世界が滅びてるのはわかったし、びっくりだったけど」
ブマリン:「娘が一人……みたいな感じだったけど」
ブマリン:「わたしたちみんな、あのひとのこと……おとーさんだと思ってたよ?」
ショコラ:苛々と女を睨むように見ている。「そうよ」
ショコラ:「あんた、いろいろ知ってるんでしょ」
ショコラ:「教えなさいよ」
エメリア:「ええ、間違いなく。あの人は、私のお父様」
エメリア:「だけど、二人も同じ気持ちの様。これは一体」
ミーナ:「それはほら、アレじゃん?」
ミーナ:「君達が仲良し姉妹ってことじゃんか~」
ショコラ:「答えになってねーし…」
エメリア:「(……話してはくれないようだ。知らないのか、隠しているのか)」
エメリア:「……」そして、これは突き詰めてしまうと。私達の中に軋轢を生みかねない。
ブマリン:「そっかあ、なるほどね~」
ブマリン:「ってならないよ!いくら仲良しでも三人を一個人とは思わないでしょ!」
ショコラ:「ブマリンですら言ってるじゃない」
ブマリン:「てれるぜ」
ミーナ:「え~っ、何でぇ~」
ショコラ:「胡散臭いのよあんた」
ミーナ:「皆お父様の娘なんだからさ~、それでいいじゃん?」ヘラヘラしながら
ショコラ:「…でも、こいつ頼らないとお父様のとこ行けないのよね…」
エメリア:「……“巫女”としての役割が、どこまで実情を把握しているかは知りませんが」
エメリア:「ショコラの言う通り。お父様の元へ連れて行ってくれるんですよね?」
ミーナ:「それは勿論。ワタクシの大事な使命ですもので~」
ミーナ:「納得できないならさぁ、こう考えればいいんだよ」
ミーナ:「お父様には娘が沢山いるけど……」
ミーナ:「でも、一番大事なのは君一人だよ……」流し目をつくり
ミーナ:「そういうこと!それでいいじゃん?」
ブマリン:「なにもよくないよ!それを他の娘の前で言われても嬉しくないよ!」
ショコラ:「……お父様を馬鹿にするな」
ショコラ:握りしめた机の端が砕けた。…煩わしいのは。そう思ってしまっていたことだ。
エメリア:第一印象は、胡散臭くて掴みどころのない人だ。
エメリア:だが、お父様が彼女に案内人を命じた以上、それだけ信頼に足る人物であるのは間違いない。
エメリア:「……二人とも、落ち着いて」
ブマリン:「……」二人は父に会いたがっている。自分も知りたいことがある。なら二人の言う通り、ミーナに頼らなければいけないのだろう。
ブマリン:しかし、はぐらかさなければならない事情があるのだろう、と推察する以上に胡散臭い……。
ブマリン:「……ん、そうだね」
ショコラ:「……ごめんなさい、エメリア。あたし、どうやらこういう気性みたいね」
エメリア:「直接お父様に逢って、話を聞けば、全部解決するはず」
ミーナ:「おっ、エメリアちゃんはよく分かってるねぇ。いい子だね~」
ブマリン:「……エメリアは良い子だねぇ」
エメリア:「……いいの、ショコラ。貴女は、貴女のままでいて」
ショコラ:むす、としながら。「……ありがと」
エメリア:「きっと、お父様もそれを望んで……」
エメリア:「いい、こ?」ブマリンの方を向いて。
ブマリン:「だって、エメリアだってすっごく不安でしょ」
ブマリン:「なんだか、震えてる気がする」
ブマリン:そう言ってエメリアの手をぎゅっと握る。
エメリア:「……!」びく、と。握られた手が小さく跳ねる。
ブマリン:「でも、冷静に考えて、どうするのがわたしたちにとって一番いいか、一生懸命考えてくれて……」
ブマリン:「すっごく優しくて、良い子だなって思う!」
ショコラ:「…そーね」
エメリア:「…………」彼女の屈託のない笑みに、終始無表情だった自身の顔が少しだけ綻ぶ。
ショコラ:(あ。笑った…)
ブマリン:「あっ、笑顔!可愛い~」
ショコラ:「ん。かわいいわ…」
ブマリン:「クールな表情もかっこいいけど、笑うととっても可愛い!」
エメリア:「……正直な事を言うと。私も、ちょっと混乱してるの」二人に褒められ、心なしかはにかむ様な表情で。
ショコラ:「そりゃそうよ。こんなの」
エメリア:「お父様は一人と言ったのに。娘だと思っている私達は三人。どういうことなのか、さっぱり分からないけど」
エメリア:「少なくとも……同じ父親を持つと感じている私達は」
エメリア:「姉妹みたいなもの、だと思うの」
ブマリン:「うんっ、そうだよ!すっごく良いこと言う!」
ショコラ:「姉妹……」
ショコラ:「同じ愛を受けた体どうし」
ショコラ:目を細める。
ミーナ:「そうそう、それが言いたかったんだよ~」
ブマリン:「説明されて、かえって何が何だかよく分かんなくなったけど。わたしたちが仲良くしちゃいけないことないもんね」
エメリア:「うん。姉妹皆で力を合わせて、楽園に行こう。お父様と再会しよう」
ブマリン:「可愛い妹が二人も出来ちゃった~」
ショコラ:「えっ」
エメリア:「……私、妹なの?」
ブマリン:「えっ」
ブマリン:「わたしがいちばんしっかりしてるでしょ?」
ショコラ:「見た目、あたしが一番成熟してる!」
ショコラ:「背も高いしっ」
ブマリン:「背は……そうかも」
エメリア:「なんとなく、私が姉の気持ちだったんだけど……」
ブマリン:「ええっ!」
ショコラ:「むむむ」
ブマリン:「エメリアよりはおっきいよ!わたし!」
ミーナ:「アンデッドに歳なんて関係なくない?」
エメリア:「身長だって関係なくない?」
ショコラ:「着くまでに姉アピールしなきゃ」
ブマリン:「……ショコラおねえちゃんと、エメリアおねえちゃん?」
ブマリン:「……やっぱりわたしがお姉ちゃんな気がする~!」
ショコラ:「なんでよー!」
エメリア:「なんでさ~」
ミーナ:「まあまあお嬢さんがた、場も和んだところで……」置いといて、のジェスチャー
ミーナ:「これからの予定が聞きたい人!はーい」
ブマリン:「はあい!」元気に手を挙げる。
ショコラ:ムッ!としつつ挙手はする。
エメリア:「はい」小さく手を挙げる。
ミーナ:「おっ、元気いいね~」
ミーナ:「そういうわけであたくし達はこれから、“楽園”に向かう“巡礼”の旅に出ることになるわけですが……」
ブマリン:「ちょっとかっこいいな……」小さく呟きながら頷いている。
エメリア:「巡礼……回り道をするってこと?」
ショコラ:「ジュンレー」
ミーナ:「その道のりは長く、そして険しいものになるじゃろう……」
ミーナ:「回り道をせざるを得ないのさ。何しろこの世界は危険がいっぱいだからね」
ブマリン:「簡単には楽園に入れてもらえないのじゃのぉ……」
エメリア:「……覚悟はできています」コートの生地を介して、銃を強く握る。
ミーナ:「そこら中をアンデッドや無人兵器が這いまわってるからね。案内無しに進めば何回死んだって御釣りが来ちゃうよ」
ショコラ:「キモーい」
ブマリン:「むむ!ミーナがミーナ必要ポイントを強調している!」
エメリア:「……では、安全なポイントを経由して向かうということですね」
ミーナ:「そゆこと。それにね~、実は君達を狙ってるわるーい連中がいるんだよ」
エメリア:「悪い連中?」
ブマリン:「ええ~っ!?狙われてるの!?」
ショコラ:「お父様の敵なのかしら?」
ミーナ:「そう。あたし達は“狩人”って呼んでる」
ブマリン:「狩人……?わたしたち得物なの?」
ミーナ:「“狩人”っていうのは、君達みたいなドールを狙って襲ってくる連中で……」
NC:その時、君達を轟音と揺れが襲う。
エメリア:「……なっ!?」
ショコラ:「ギニャッ」
ブマリン:「な、なに!?」
ミーナ:「おっとぉ……?」
NC:どこかで爆発が起きたらしい。更に立て続けに二度、三度と爆発音が響き渡り、施設全体が大きく揺れる。
ミーナ:「……こりゃまずいね~、噂をすればかも」
エメリア:「こ、これが"狩人"という輩の仕業なのですか!?」
エメリア:パイプ椅子を掴み、何とか揺れに耐えながら。
ブマリン:「ああ、あわわわわ、にげ、にげないとっ」
ショコラ:落ちてきた瓦礫を受け止める。砕けた。「うわっ」
ミーナ:「この施設のことがバレたのかも。裏口から逃げるから、みんな付いてきて!」
エメリア:「……はい」二人に目配せ。
ブマリン:「みみみみんなおちついて!あああわてずに」
ブマリン:「ミーナにしたがえば、だだだだいじょうぶだから」
エメリア:「貴女が一番落ち着いて。ブマリン」
ショコラ:「あんたも落ち着きなさいよ!」
ショコラ:「もー!」ブマリンの肩をそうっと押して着いていく。
ブマリン:「あわわわわ」ショコラに押してもらいながらついていく。
エメリア:殿を務める形で二人に追随。いつでも、懐の銃を抜ける様に構えながら。
NC:半壊した施設を進んでいく。黒煙が立ち込め、激しい揺れに襲われ、大きな瓦礫が降ってくる。
NC:常人ならばまともに進めないような状況だが、アンデッドとして強化された身体には造作もないことだ。
エメリア:「(……慣れれば、揺れも瓦礫もどうということはない、か)」
エメリア:敏捷性、順応性、耐久性。身体を動かすにつれ、自身が既に息絶えたアンデッドであることを思い知らされていく。
ミーナ:「……見えた!あの扉!」走りながら叫ぶ。
ブマリン:「こわいよぉ~」半泣きになりながら走っている。降ってくる瓦礫は頭の上の目玉焼きががんばって手?をのばして弾いている。
ショコラ:瓦礫を軽く蹴飛ばしたり、あるいは受け止めたりして、あっけなく砕けたり壊したり。
エメリア:「……二人も、何だかんだ対応できてるね」
エメリア:姉妹を守る役割は、銃を所持する自分だとばかり思い込んでいたが。
ショコラ:「なんかあたし、力強いみたいね」
ブマリン:「無事にみんなでたどり着けそうでよかったね!へぶっ」顔面に瓦礫が当たるが瓦礫の方が砕ける。
ショコラ:「顔には傷つけないで!腕とかにしときなさいよ!」
ショコラ:「あんたもよエメリア!」
エメリア:「は、はい!早く、扉から外へ……」
ブマリン:「がんばるー!ありがとお!」
NC:だが、君達が裏口に辿り着く寸前────その扉が内側に勢いよく開かれる。
NC:姿を現すのは、皮膚が爛れ、肉が腐乱したアンデッド。
ショコラ:「うわっ!!!」
ブマリン:「うわーっ!アンデッド!?ってわたしもか!」
NC:ホラー映画に出てくるゾンビのようなそれが、何人も裏口から雪崩れ込んでくる。
ショコラ:「醜い…!!!」
ミーナ:「やばっ……止まって!」
エメリア:「な、にあれ!?それも、沢山」
エメリア:銃に手を掛ける。だが、全員撃ち抜けるか?それよりも退路の確保を優先すべきか?
NC:「ウゥ……」「グ、ァ、ア……」
NC:アンデッドとしては低級の、碌に強化も受けず、自我も朧げなものたちだ。
NC:だが、数が多い。君達を完全に包囲し、うめき声を上げる。
NC:そんな中、不意に知らない声が響く。
ヘンリエッタ:「……生意気にも逃げる気かしら。そうはいかないわよ」
ヘンリエッタ:ゾンビの群れを割るようにして、黒髪の少女が姿を現す。
ヘンリエッタ:頭には百合の髪飾り。手には巨大な銃器。大型のアンデッドを傍らに従え、君達を睥睨している。
エメリア:「(あの少女が……アンデッドの群れを操って?)」
ブマリン:「あ、あ、あ、あなたが”狩人”なの~!?」半泣きで叫ぶ。
ショコラ:「はーー!?なによこいつ!!」
ミーナ:「やっぱりだ。“狩人”だよ、こいつら」
エメリア:「……では、私達を捕まえようとしてる、ってことか」
ショコラ:「狩人ってもっとキモくてゴツい奴らかと思ってたわ」
ヘンリエッタ:「捕まえる?冗談じゃない」
ヘンリエッタ:「貴方達みたいなクズ、ここでバラバラにして豚の餌にしてあげるわ」
ブマリン:「たしかにこの人はめっちゃ美人だしサラサラで綺麗な黒髪してるけど……!」
ブマリン:「なんでそんなひどいこと言うの~!?」
ブマリン:「クズじゃないよー!良い子だよ~!」
ショコラ:「は?あたしのほうがぜったいぜったい美人だし…なんなんだよ…」
エメリア:「……そうはさせません。私達は、行かねばならない場所があるの」
エメリア:「邪魔するなら……覚悟は、できています!」
ショコラ:「お父様に会いにいくのに、こんなすぐ邪魔されてる場合じゃないっての!」
ブマリン:「あわわわ」やる気満々の二人を見て慌てている。
ブマリン:「で、でもそうだよね。わたしも豚の餌にされたくない!」
ヘンリエッタ:「ふん……虫唾が走るわね、クズ共……でもいいわ。貴方達を殺して、私は……」
フランチェスカ:「……ヘンリエッタ」
フランチェスカ:少女の傍ら、大型のアンデッドが口を開く。
フランチェスカ:巨躯に大鉈を携えた、見るからに戦闘用らしき武骨なアンデッドだ。
フランチェスカ:「忘れたの?会話は禁止されている」
ヘンリエッタ:「……ふん……分かってるわよ」不機嫌そうに言う。
ミーナ:「……みんな、どうも逃げられそうにないっぽいよ」
ミーナ:「やるしかないみたいだけど……イケる?」
ショコラ:「ドールっていうのは、そういう機能があるんでしょう?」
ショコラ:「お父様がそう望んだかたちなら、あたしいくらだって戦えるわ」
エメリア:無言で、両手にそれぞれ銃を携える。セーフティの解除も、弾倉の装填も、息を吸う様に熟せる自信がある。
エメリア:全ては、お父様と逢うために必要な事。引き金を引くことだって。きっと容易い筈だ。
ブマリン:「こ、怖いけど……!でも、ふたりを豚の餌にさせるわけにはいかないし、わたしだってやだ!」
ブマリン:「だからがんばる!お姉ちゃんだもん!」
ブマリン:機械の手をぎゅっと握る。頭の上の目玉焼きが気合を入れるようにぷるっと震える。
ミーナ:「ま、だいじょぶだいじょぶ。あたしも援護するから、緊張しないで。……来るよ!」
NC:バトルパートに移行します。
エメリア:戦だ~~
ショコラ:イクサ!
ブマリン:であえーであえー!
エメリア:の、前にショコラさんへ対話判定したいです!
ブマリン:あっ戦の前に対話判定ってやつを……したいです。へへ……エメリアちゃんに……
ショコラ:あたしブマリンにしよう!
NC:いいでしょう!皆さん+1差し上げます
ショコラ:やったぜ
ブマリン:やった~!ありがとうございます!
エメリア:姉妹の契りを交わしたので修正がつく!
ショコラ:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [2]+1 → 3[3] → 失敗
ブマリン:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [5]+1 → 6[6] → 成功
ショコラ:無
エメリア:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [3]+1 → 4[4] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬ
ショコラ:エメ…
ブマリン:うおー!発狂がなおる!エメリアちゃんへの未練を4→3!
NC:お話苦手
ブマリン:ショコラちゃんはブマへの判定だと修正つくけどそれでも失敗だね……!
ショコラ:あ、そうでした
ショコラ:次から足そう
NC:では戦闘開始……の前に
NC:戦闘について軽く説明しましょう
NC:まずはマップの見方から。縦軸がエリア、横軸が現在の行動値になっています
NC:今皆さんは煉獄にいて、最大行動値まで回復している状態ですね
ショコラ:フランちゃんはあたしと行動値はおなじだけどエリアが違うんだなあ
NC:そういうこと!
NC:行動値を消費すると現在行動値が減っていくので、その時はコマを動かして減った行動値まで持っていきます。
NC:それから宣言について。
NC:ネクロニカはめちゃめちゃ割込みが多く、毎回「対応ありますか?」と確認をしていると1回の戦闘で5億年が経ってしまい、泉は枯れ、森は砂漠になり、人類が滅んでしまいます
ショコラ:これ以上滅ぶんだ
エメリア:もう滅んでるから大丈夫
ブマリン:さらに全員滅ぼしてやる
ショコラ:つよい
NC:そこでこの卓では何かアクションを宣言した場合、少し待ってから誰も何も言わなければそのまま進めてしまう形を取っています。
NC:逆に割り込みたい時に「ラピッドでこれをこうしてこうするのであなたは死にます」と宣言していると時間がかかり、先に行かれてしまうので
NC:ラピッドのマニューバを使いたい時はr、ジャッジの時はjととりあえず宣言して、待ったをかけておくといいでしょう
ショコラ:なるほど
エメリア:ジャッジ~
ブマリン:宣言してやるぜ……アルファベットをよ~!
NC:とりあえずそんな感じかな?何かご質問などあるでしょうか?
ショコラ:たぶん大丈夫かな…?これ、マニューバの組み合わせは自由で合ってますよね?
ショコラ:ルルブ読んだ感じそうかなと思ったけど
エメリア:私は大丈夫
NC:組み合わせって言うのはどういう感じですかね?ダブルクロス的なかんじ?
ショコラ:あ、そうです えっとたとえば 修羅とうでを同時で使うとか
NC:あっそれは大丈夫です!
ショコラ:それで支援4にするみたいなことです
NC:ジャッジは基本的に重ね掛けできます
ブマリン:なるほ~ど
ブマリン:私もどこで何が使えるか的な奴いまいちわかってないんですが戦いの中で強くなっていくので大丈夫です
NC:ダメージもですね ただアクションは1個ずつで、ラピッドも同時じゃなくて後から重なっていく感じです
NC:この辺りはやってみたほうが分かりやすいかな?
ショコラ:なるほど!ありがとうございます
ショコラ:あとは戦いながら強くなれる理由を知っていきます
NC:僕を越えて進んでください
ブマリン:丁度煉獄にいますからね
NC:敵の配置はこちらです。
奈落:
地獄:ヘンリエッタ
煉獄:フランチェスカ ゾンビ×15
ヘンリエッタ 最大行動値10
頭部
【銃神】射撃攻撃マニューバの攻撃判定の出目+1
【銃型】(ジャッジ・2・0~1)妨害2。その後、同対象に射撃攻撃1を行ってよい
【のうみそ】最大行動値+2
【めだま】最大行動値+1
【あご】(アクション・2・0)肉弾攻撃1
腕部
【二丁拳銃】(アクション・3・0~1)射撃攻撃2+連撃1
【抜き撃ち】(ラピッド・0・自身)任意の攻撃マニューバ1つをラピッドで使用してよい
【応射】(ジャッジ・1・0~1)妨害1
【こぶし】(アクション・2・0)肉弾攻撃1
【うで】(ジャッジ・1・0)支援1
【かた】(アクション・4・自身)移動1
胴体
【しんぞう】最大行動値+1
【せぼね】(アクション・1・自身)次カウントで使うアクション1つのコスト-1
【黒のドレス】
【はらわた】
【はらわた】
脚部
【ステップ】(ジャッジ・0・0~3)あなたに対する攻撃判定にのみ使用可 妨害1
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【あし】(ジャッジ・1・0)妨害1
フランチェスカ 最大行動値9
【戦闘感覚】白兵攻撃マニューバの攻撃判定の出目+1
【怪力】白兵・肉弾攻撃ダメージ+1
【大鉈】(アクション・2・0)白兵攻撃2+切断、攻撃判定の出目+1
【ボルトヘッド】(ジャッジ・1・自身)支援2
【スパイク】(ダメージ・1・自身)自身がダメージを与えた際使用可。白兵・肉弾ダメージ+2
【装甲】(ダメージ・0・自身)防御1
【強化筋肉】(ダメージ・0・自身)防御1+爆発無効
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【殺戮本能】最大行動値+2
【しんぞう】最大行動値+1
【はらわた】
ゾンビ×15 最大行動値:8
【ひきさく】(アクション・2・0)肉弾攻撃1+連撃(同エリアのゾンビの数÷10)
【よろめく】(アクション・3・自身)移動1
【むらがる】(ラピッド・0・0)移動妨害1
戦闘勝利条件:“狩人”を撃退する
NC:また、カルマが更新されます。
カルマ
・記憶のカケラを獲得する
・施設の外に出る
・バトルパートで誰も完全解体されない
・バトルパートで2ターン目終了までに勝利する
ブマリン:うおーっ!クリアしたいぜ
エメリア:2ターンで終わるのかなこれ……
ショコラ:敵を完全解体はしないでも達成はできるっぽいのか
NC:1つ達成するごとに寵愛点が貰えるので、がんばってね
NC:では戦闘を開始します。
エメリア:内緒話したい!
NC:どうぞ!
エメリア:>バトル開始・終了時に任意の姉妹1人と互いに会話判定
エメリア:指定はショコラさん。私宛にもどうぞ
ショコラ:はーい!
ショコラ:1NC
Nechronica : (1NC) → [3] → 3[3] → 失敗
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [4] → 4[4] → 失敗
ショコラ:エメ!
エメリア:ひぃん
NC:おやおや
ショコラ:厳しい世界
NC:ロールが超よかったら+10000000くらいあげる可能性があるので、次はちょろっと話してから振ってみると吉です
ショコラ:なるほど…
エメリア:なるなる
ブマリン:すごいボーナス
NC:では行動値12 ブマリン、エメリアの手番です
ブマリン:ラピッドってやつ今使えます?
ブマリン:使えたら【円舞曲】使いたいです
NC:使えますよ!
ブマリン:やったー!じゃあ【円舞曲】!
NC:ただラピッドはですね 説明が難しいんですが
NC:他人のアクションやラピッドに割り込んで使えるんですね
ブマリン:ああ~狙われてから使ってもお得やねってことかしら
NC:そうそう
NC:あと、これは自分の行動に対してもそうなので、自分が他にアクションしつつそれに対してラピッドを使うと、行動値は使いますがその分一気に動けます
ブマリン:なるほど では一切狙われない可能性もあるのでやめておいて……
ブマリン:エメリアちゃんの行動をとりあえず待ちます!
NC:ドールの行動は同時なのでそういうこともできます エメリアちゃんどうしますか?
エメリア:発狂の贋作妄想が効いちゃってるので、移動の効果しか使えないんですよね私
ショコラ:あーそっか
NC:くるいんちゅだった
ブマリン:そうとは!
ブマリン:私がボイスエフェクト使ってもショコラちゃんへの未練は減らないからなぁ……!
NC:では移動するがよいわ
NC:どのマニューバを使ってどこに移動 みたいな感じで宣言してください
ブマリン:あっでは私が動かすわ!
ブマリン:【ワイヤーリール】をエメリアちゃんに!
ブマリン:地獄へ送ります
ショコラ:字面
NC:へ~君面白いことするね
NC:r
NC:ゾンビ【むらがる】
NC:移動妨害1です
ブマリン:なんだとお
NC:移動妨害された場合は移動する数から妨害の数を引いた数だけ移動できます
NC:1-1なので今回は0になりますね
NC:残念だったなァ ワーハハハハ
ブマリン:ガタガタ動かそうとして動かせず終わった
ブマリン:えーん
NC:しかしrしか使っていないのでまだこのカウントは宣言できます
ブマリン:あっそうなんだ!
ブマリン:でもアクションで殴るより妨害にとっておきたいのでいいかな?
NC:OK
NC:では改めてエメリアちゃんどうぞ
NC:あっ 行動値が減ったら12>9みたいな感じで宣言して貰えると分かりやすいです
ブマリン:あっ了解!行動値12>9です
エメリア:【ほね】を使用して自身を地獄に移動。行動値12>9
NC:OK 妨害ありません
NC:大量のゾンビが群がり、君達の行く手を塞ぐ。まさしく肉の壁だ。突破は容易ではない。
ブマリン:「エメリア!ここから出てよく見えるとこから狙っ……わぁー!」
ブマリン:機械の腕でエメリアちゃんを動かそうとするもゾンビに群がられている。
エメリア:「……っ!」ブマリンの言う通りだ。距離をある程度確保しないと照準を定めにくい。
エメリア:それどころか、手元を狂わされて姉妹を射抜く可能性もある。それだけは、避けねばならない。
エメリア:仕方なく、群がるゾンビの一体を足蹴に跳ねる。時間は喰うが、何とかこの一帯から離れなければ。
NC:行動値10 ヘンリエッタの手番です
NC:同じ行動値の場合、手駒から先に行動します。
ヘンリエッタ:【二丁拳銃】(アクション・3・0~1)射撃攻撃2+連撃1
ヘンリエッタ:対象は近付いてきたエメリア
NC:攻撃判定は「1NA」で判定します
ヘンリエッタ:【銃神】で出目+1。
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [7]+1 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
ヘンリエッタ:胴に2点
ブマリン:J
ショコラ:jしてみよう
ブマリン:エンバーミング、アームデバイス!
ブマリン:あっショコラちゃんもしてくれるならアームデバイスいらないかな
ショコラ:妨害いみないのかこれ
ブマリン:アッ射程
ブマリン:届いてない!?
ショコラ:足で妨害できるんかなと思ったが…
NC:残念ながらあしとアームバイスは射程が0だから届かないんですね~
NC:エンバーミングもだわ
ショコラ:脚1000mなかった
NC:大人しく死ぬアルよ 諦めるアル
エメリア:【せぼね】【はらわた】を壊します。胴パーツなくなっちゃった
NC:ここで使うかは自由ですが、NPCカードが使用できます。
ブマリン:NPCカード!?
NPCカード
ミーナ
対象がダメージを受ける際に使用。対象が受けるダメージを代わりに受け、付随する効果すべてを打ち消す。1ターンにつき1回まで使用可。
ショコラ:ミーナ…疑ってすまなかった
ブマリン:み、ミーナ
ショコラ:素晴らしい女性じゃないか
エメリア:マジで!?
NC:取っておいてもいいです
エメリア:まだ基本パーツしか失ってないので、使用せずそのままで。
NC:では連撃が起動します
NC:「連撃」は攻撃判定に成功した時、「連撃n」のn回だけ追加で同じ攻撃ができます。
ブマリン:すな~!
ショコラ:こわ
ヘンリエッタ:対象も変えられるのでブマリンに攻撃
ブマリン:今度こそR!
ブマリン:【円舞曲】使いたい!
NC:いいでしょう
ブマリン:>ターン終了まで、あなたを対象とする攻撃判定の出目-1(範囲は自分のみ)
NC:何だとォ~~
ブマリン:行動値9>8!
NC:宣言できて偉い
ブマリン:えへへ
NC:だがこれで+-0になっただけだぜ 死にな!!
ヘンリエッタ:1NA
Nechronica : (1NA) → [5] → 5[5] → 失敗
ブマリン:使ってよかった~~~!!
ショコラ:ヤッター
エメリア:偉すぎる
ヘンリエッタ:j うで
ヘンリエッタ:支援1
ブマリン:???
NC:6になるので命中します。
ブマリン:妨害届かないし受けるしかないニャンね……
NC:射撃2点
エメリア:jあし
エメリア:妨害1 行動値9>8
NC:何だとォ……
ブマリン:えっエメリア!!
ブマリン:移動してくれたから……!
ショコラ:そっかエメちゃん動いたから!
ショコラ:やったー!
NC:では判定値5 失敗します
ブマリン:ありがとお~~~!!!
ヘンリエッタ:行動値10>6
NC:同じく行動値10、ショコラの手番です
ショコラ:はいっ
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発 これにします
NC:来やがれ! 対象誰ですか?
ショコラ:迷いまくりのすえフランチェスカちゃんにします!
NC:判定どうぞ!
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [2] → 2[2] → 失敗
ショコラ:カス えーと
NC:なんかぁ 狂気点っていうので振り直せるらしくてぇ
ブマリン:今やるのはキツくない!?
ショコラ:いや怖いんでやめる…
ショコラ:狂わないぜ
ショコラ:では失敗にしておきます
NC:ふむ……
NC:j
ヘンリエッタ:【応射】(ジャッジ・1・0~1)妨害1
ブマリン:J
ブマリン:アームバイス、支援2!
ショコラ:ブマ…!
ショコラ:ありがとう…
NC:チィッ……!
エメリア:やりおる!
NC:では判定値3で普通に失敗になります
ブマリン:行動値8>7!
ヘンリエッタ:行動値6>5
ショコラ:行動値10>8 かな
NC:OK!
ヘンリエッタ:「死になさい、害虫ども……!」
ヘンリエッタ:ヘンリエッタが両手に構えた大型拳銃を乱射する。大口径の銃弾は、アンデッドの身体をも容易に貫く威力だ。
ヘンリエッタ:本来は大の男でも両手でなんとか構えられるほどの反動だが、アンデッドの膂力が少女の細腕でも連射を可能にしている。
ヘンリエッタ:銃弾はエメリアの身体を穿ち、血飛沫が弾ける。
エメリア:「う、ぐっ……!」跳躍の隙を狙われ、腹部を抉る様に射線が通る。だが、群れから離れることには成功した。
ヘンリエッタ:銃口はさらにブマリンへと向けられる。
ヘンリエッタ:「そっちも……!」
ブマリン:「わ、わ、わ」迫る銃弾を、くるくる、と踊るように避けようとする。
ブマリン:銃を使える気はしないけれど、踊るのはとても体になじんでいる気がする。
ヘンリエッタ:「このっ……ちょこまかと……!」
ヘンリエッタ:苛立ち混じりにマガジンをリロードする。
ショコラ:その向こうで巨体にぶんぶん釘バットを振っている。
ショコラ:「クソッ邪魔なのよこのデカブツ!!!」
フランチェスカ:巨体に見合わぬ俊敏さで攻撃を避け、間合いに近寄らせない。
NC:行動値9 フランチェスカの手番です
フランチェスカ:【大鉈】(アクション・2・0)白兵攻撃2+切断、攻撃判定の出目+1
フランチェスカ:対象ブマリン
ブマリン:ブマーッ
フランチェスカ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
ブマリン:J
ブマリン:エンバーミング。妨害2!
フランチェスカ:j
フランチェスカ:【ボルトヘッド】(ジャッジ・1・自身)支援2
ショコラ:j
ショコラ:【あし】妨害1
NC:おのれ~~~~~~
NC:では5になり失敗!
ブマリン:あっ
ブマリン:円舞曲きいてますよね?
ブマリン:ショコラちゃんの脚なくても失敗かな?
NC:そうだわ
ショコラ:あ、なるほど
エメリア:えらみ
NC:小癪な~~~~~~~~~
フランチェスカ:行動値9>6
ブマリン:ブマの行動値は7>5!
ショコラ:行動値8>7
NC:あっあし使わなかったことにしていいですよ!
ショコラ:あ、ありがたい!じゃあそうします
ショコラ:依然8
フランチェスカ:「……あの子の邪魔はさせない……」
フランチェスカ:無骨な巨躯のアンデッドから、低い女の声が響く。
フランチェスカ:隆々とした筋骨から、鈍く光る大鉈を掲げ、ブマリンへと振り下ろす!
ブマリン:「やめてよお!あなたがあの子のこと大事っぽいのは分かるけど……」
ブマリン:「だからってひどいことしないで!わたしたち悪い子じゃないよ!」
ブマリン:傍目から見たら、その悲痛な声に気を取られて狙いが外れたように見えるだろう。
ブマリン:実際は、ブマリン本人すら無意識に――自我領域との接続を一瞬だけ、狂わせている。
ブマリン:自分の命がどこにあるのか一瞬分からなくなる、その混乱で手元を狂わせる!
フランチェスカ:ガ、ギン!
フランチェスカ:硬質な音が響き渡り、大鉈はブマリンを掠めて足元の床を切り裂くに留まる。
フランチェスカ:「……く……!」
NC:行動値8 ゾンビの手番です
NC:【ひきさく】(アクション・2・0)肉弾攻撃1+連撃(同エリアのゾンビの数÷10)
NC:対象ショコラ!
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [9] → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
NC:ホホホ
NC:肉弾1点ざんす
ショコラ:d
ショコラ:【捕食者】。自身のいるエリアの敵全てに「転倒」付与。
NC:ぐぇぇぇぇぇ
ショコラ:行動値8>6
NC:しかしダメージは受けてもらうぜ
ショコラ:腕がつかえなくなった 釘バットさん…
ブマリン:あれ、腕パーツのうちひとつ
ブマリン:好きなところを損傷的なやつかとおもってました
NC:そう 腕部から1つ選んで損傷ですね
ショコラ:あ、そうか 肉弾
ショコラ:よかった じゃあ肩とろう
ショコラ:【かた】さよならします
NC:そしてゾンビはまだいっぱいいるので連撃は続くぜ!
NC:連撃もショコラに
ショコラ:馬鹿っ
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [9] → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
NC:腕おいしい
ショコラ:d
ショコラ:【きもちいいくすり】。自身被ダメ時、狂気点-1
NC:なにっ
ショコラ:ブマリンへの狂気を3から2にしよう
NC:おのれ~
NC:だが損傷はしてもらうぜ!
NC:腕に1点です
ショコラ:こぶしにしよう
ショコラ:【こぶし】さよなら
NC:転倒込みでゾンビは行動値8>4
NC:同エリアにいるフランチェスカも転倒、6>4
ショコラ:行動値6>5
NC:大量の亡者たちが、雪崩のようにショコラへと殺到する。
NC:呻き声を上げながら、我先にとその腕へと喰らい付き、肉を食い千切る!
ショコラ:「うわっキモいキモいキモいっ!」釘バットを振ったが間に合わない。
ショコラ:食われ、(あれ)とふと思う。
ショコラ:(ああ、これはなんだか)
ショコラ:見知らぬ誰かの指に噛みついてみる。…これが「甘い」だったかなあ。忘れた。
ショコラ:(こうやって、だれかの体と交わることを、あたしは)
ショコラ:(耐え難く、甘く感じてた気がする)
ショコラ:あは、と熱い息を吐いて笑った。
フランチェスカ:「……!」
フランチェスカ:熟練のアンデッドだが、それ故に本能的な恐怖を鋭敏に感じ取ってしまう。
フランチェスカ:周囲のゾンビ共々、その動きが一瞬、僅かに鈍る。
NC:行動値8 エメリアの手番です
エメリア:はぁい
エメリア:【ショットガン】(A・2・0~1)射撃攻撃1+爆発、攻撃出目+1
エメリア:【銃神】【子守歌】【失敗作】出目+1、コスト-1
エメリア:対象はなんかビビってるフランチェスカ
NC:判定どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
フランチェスカ:d
フランチェスカ:【強化筋肉】(ダメージ・0・自身)防御1+爆発無効
フランチェスカ:ダメージ0!
エメリア:OK。コスト1のため、行動値8>7
NC:コストかるすぎ
エメリア:がぁん。無骨な銃声が鳴り響き、ゾンビの群れを射線が飛び越えて。
エメリア:狙いはフランチェスカ。巨体ゆえ、文字通り頭一つ飛び抜けている。定めるのは容易い。
フランチェスカ:とても肉を撃ったとは思えない、鈍い音が響く。
フランチェスカ:皮膚を突き破り、銃弾は肉にめり込んでいるが……それだけだ。大したダメージにはなっていない。
エメリア:「(……堅い。ならば、何度も叩き込むしかない)」
エメリア:撃ち抜かれ、砕けた胴を利用し。大きく身体を曲げ、瓦礫に寄りかかる様にして体躯を固定。
エメリア:エメリアの銃は、ヘンリエッタが持つ拳銃よりも一回り大きい。威力も、反動も相応。
エメリア:「だから、こうして皆が交錯する、その隙を突いて」
エメリア:「準備しました。覚悟は……できています」かちゃり。
NC:行動値7 再度エメリアの手番です
エメリア:同じアクション。対象フランチェスカ。
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
ヘンリエッタ:j
ヘンリエッタ:【銃型】(ジャッジ・2・0~1)妨害2。その後、同対象に射撃攻撃1を行ってよい
NC:判定値4!
NC:失敗になります さらに攻撃
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [5]+1 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
NC:任意箇所に1点ダメージ!
エメリア:移動に使った方の【ほね】を砕きます。
ヘンリエッタ:行動値5>3
エメリア:行動値7>6
NC:続けて判定行きましょう 行動値6のエメリアの手番。
エメリア:同じアクション。対象フランチェスカ。
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [8]+2 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
フランチェスカ:d
フランチェスカ:【装甲】(ダメージ・0・自身)防御1
ブマリン:J
ブマリン:あるびの支援1
ブマリン:大成功になって!
NC:何ぃ……
エメリア:ブマリンお姉ちゃん……
ショコラ:最高
NC:ホラーには爆発は2倍ダメージ、その後防御の分を引きます
NC:1ダメージに大成功で+1、爆発で2倍
NC:4点ダメージから防御1で3点ダメージになりますね
エメリア:やったぜ
ショコラ:すごーい
フランチェスカ:はらわた・しんぞう・装甲を損傷。
フランチェスカ:最大行動値が9から8に。
ブマリン:やったぜ 行動値5>4!
エメリア:行動値6>5
NC:ここまでまとめちゃうか 行動値5 エメリア、ショコラの手番です
ショコラ:エメちそのまま先でいいんじゃないかな?どうでしょ
エメリア:はーい。では同じアクション。やっぱり対象はフラち。
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
NC:う~ん妨害が無い
フランチェスカ:2点かな 殺戮本能・強化筋肉を損傷。
エメリア:行動値5>4
フランチェスカ:更に最大行動値が下がり8>6に
NC:ショコラの手番です。
ショコラ:ほいさ!
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発。対象はフランチェスカちゃん。
NC:囲んで殴られる~~
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [1] → 1[1] → 大失敗
ショコラ:く
NC:ヨッシャ!
ショコラ:j
ショコラ:【うで】支援1
ショコラ:で2にしておこう
ショコラ:行動値5>2
NC:命拾いしたな……
エメリア:立て続けに鳴り響く銃声。放たれた弾丸全てが、無骨なアンデットの全身を貫いていく。
エメリア:頑強な肉体であろうとも、この世に壊れぬモノはない。だから、私達みたいなアンデッドが生まれた。
ブマリン:「すごいすごーい!かっこいい!がんばれ~っ!」
ブマリン:その雄姿に思わず戦場であることを忘れてはしゃぎ声援を送る。
ショコラ:ぶんぶんとバットを振って攻撃を試みるが、ぜんぜん当たっていない。
ショコラ:甘い味は脳裏をびりびりさせているのに。なんにも届かない。
ショコラ:銃音が聞こえる。その姿を眺める。
ショコラ:(……ああ、いいな)
ショコラ:(役に立てて…格好良くて…きっと、守れて)
エメリア:「……ショコラ!そのまま、デカいのの気を引いて!」
ショコラ:はっとする。「…もう!仕方ないわね!」
ショコラ:「任せなさい!」
エメリア:「(アンデッドとしての力はあっても。まだ、私達は戦闘に慣れてない)」
エメリア:「(最初の内は、失敗するかもしれないけれど。でも、取り返しが付くなら、いくらでも)」
フランチェスカ:「…………!」太い両腕を身体の前で交差させるように構え、散弾の嵐に耐える。
フランチェスカ:だが止まない銃弾の嵐に、纏った装甲がひしゃげ、血が噴き出し、肉が削ぎ落されていく。
エメリア:「撃って、撃って、撃ちまくってやる!!」
ヘンリエッタ:「フラン……!」焦りを帯びた声を上げる。
NC:行動値4 ゾンビの手番です
NC:ショコラに【ひきさく】
ショコラ:ひどい
NC:あっ間違えた
NC:ブマリンです
NC:NCの欲が漏れてしまいました
ショコラ:wwww
ブマリン:そんなことある???
NC:1NA くらえ!
Nechronica : (1NA) → [8] → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
ショコラ:その流れで成功すな!!!
NC:胴に1点!
ブマリン:うけるぜ
ブマリン:【はらわた】をひとつ潰す!
NC:そして連撃!これもブマリンに
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [3] → 3[3] → 失敗
NC:くそ~
ブマリン:セーフセーフ!
ショコラ:やった
NC:失敗です 行動値4>2
NC:フランチェスカも4でした
NC:choice[ブマリン,ショコラ]
Nechronica : (choice[ブマリン,ショコラ]) → ブマリン
ブマリン:ブママ~ッ
フランチェスカ:【大鉈】をブマリンに!
フランチェスカ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [10]+2 → 12[12] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ2)
ブマリン:????????????
NC:ワ~~ッハッハッハ
ショコラ:う
ショコラ:うわ
エメリア:うそでしょ
ブマリン:く~っJ
ブマリン:エンバーミング!妨害2
NC:2+2で4点、切断です
NC:では2+切断
NC:10なので頭に命中です
NC:違うな……
NC:【怪力】があるので頭に3点でした
ブマリン:なにいってんだこいつ
ブマリン:さらにJ
ブマリン:あし!妨害1
ショコラ:j
ショコラ:【あし】妨害1
NC:ほう……まだ残っていたか
NC:円舞曲も忘れてたので-1
NC:しかしまだ7だぜ
NC:脚部に3点+切断!
ブマリン:【ほね】【ほね】【あし】で脚パーツが全てなくなったが……
ブマリン:なくなっても切断判定はあるんですか!
NC:どうやら切断するまでもなかったようだな……
NC:全損したら切断も意味無いのでなし!
ブマリン:きかねぇ!ないから!
NC:でもシャンクス……脚が!
ブマリン:安いもんだ足の全部くらい
ショコラ:行動値2>1
フランチェスカ:行動値4>2
ブマリン:行動値4>1
NC:行動値4 エメリア、ブマリンの手番です
NC:アクションは同時に動いているということになるので、jやrを使っても元々同じカウントならアクションできます
エメリア:いつもの、対象フラン
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
エメリア:なし。行動値4>3
NC:ではブマリン!
ブマリン:これって何もせず待機はできないんでしたっけ
NC:できますよ!
NC:その場合【せぼね】を使うとちょっとお得
ブマリン:なるほど!
ブマリン:じゃあ【せぼね】つかっちゃお!
ブマリン:行動値1>0
フランチェスカ:「まずは支援役から潰して。あいつだ!」
フランチェスカ:フランチェスカの指揮に従い、アンデッドたちが一斉にブマリンへと襲い掛かる。
フランチェスカ:大量のゾンビに囲まれ、身動きが取れなくなったブマリンに向け、横薙ぎの一閃。
フランチェスカ:巨大な刃が易々と骨肉を断ち切り、その脚を斬り飛ばす!
ブマリン:「きゃあああああっ!」
ブマリン:足が、なくなる。
ブマリン:みんなと一緒に一生懸命走った足が、くるくると踊った足が、千切れて飛んでいく。
ブマリン:とすん、と尻もちをつく。それが尻もちをつくという言い方が正しいかはわからないが。
ブマリン:「だ、だいじょうぶ、だよ」
ブマリン:「みんな痛い思いしてるもん!わたしもみんなと一緒ってだけだから」
ブマリン:「がんばってみんな一緒に逃げようね!」姉妹たちに向かって無理やり笑顔をつくってみせる。
ショコラ:ひっ、と悲鳴が零れた。その余韻をぐっと呑み込む。
ショコラ:「バカ…!!」誰に向けてか自分でも分からず、言う。
エメリア:「……っ」遠巻きから、彼女の笑顔とその言葉に顔を歪ませる。
エメリア:私に彼女を庇うことはできない。一刻も早く、この場を切り抜けねば、と再度心に決める。
ミーナ:「そう、落ち着いて。君達はこのくらいじゃ死なないよ~」
ミーナ:平坦な声で言う。君達を落ち着かせようとしているのか、あるいはただ冷淡なのか。
NC:行動値3 ヘンリエッタの手番です
ヘンリエッタ:【二丁拳銃】(アクション・3・0~1)射撃攻撃2+連撃1
ヘンリエッタ:対象エメリア
エメリア:えめーっ
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [5]+1 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
ヘンリエッタ:任意2点!
エメリア:んんん、連撃されると怖いな
ブマリン:あったしかにこれ失敗したら連撃ならないのか
ブマリン:エメリアちゃん足残ってましたっけ
NC:使ってたはず
エメリア:残ってない、一回使った
ショコラ:ギニャ…
ブマリン:そっか……射程足りないからこっちからは妨害飛ばせない……!
エメリア:NPCカード使用します
エメリア:>対象がダメージを受ける際に使用。対象が受けるダメージを代わりに受け、付随する効果すべてを打ち消す。1ターンにつき1回まで使用可。
NC:おのれ……
NC:ではダメージ無効、連撃も消えます!
ヘンリエッタ:行動値3>0
ブマリン:やった~!
エメリア:ありがとう……ありがとう……
NC:同じく行動値3、エメリアの手番です
エメリア:いつフラ
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [10]+2 → 12[12] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ2)
ショコラ:おおーー!!!
ブマリン:さいこ~~~!!!!
NC:なんだとぉ…………
ショコラ:ミーナもにっこり
ブマリン:これ支援1のったら倒れる気がする
NC:1+追加2で3、爆発で2倍になり6点
ブマリン:あっいけるか!
ショコラ:ででんでんででん
ブマリン:残りパーツ5くらいだったきがする
ヘンリエッタ:
フランチェスカ:戦闘感覚・怪力・大鉈・ボルトヘッド・スパイク・ほね損傷
ブマリン:あっ6か
フランチェスカ:丁度全損します 行動不能
ブマリン:うおーーーっ!
ショコラ:てことは
エメリア:やったぜ
ショコラ:やったーーー!!!
ブマリン:やったーーー!!!
ショコラ:嬉しい
NC:くそ~~
エメリア:行動値3>2。これで以上
ヘンリエッタ:「大人しく、死になさいっての……!」
ヘンリエッタ:銃を連射するエメリアに向け、こちらも拳銃を構える。
エメリア:ヘンリエッタに銃口を向けられたのは、獣の耳が察知している。だが。
ヘンリエッタ:「……!!無視してんじゃないわよ、このぉぉっ……!」
ヘンリエッタ:怒りに満ちた表情で、引き金を引く。
エメリア:意に介さず、ただ一心不乱に銃を撃ち続ける。
エメリア:「(どうせ、この腰じゃ避けられない。それより、一発でも多くアイツに叩き込んで……!)」
ミーナ:「……おっと」
ミーナ:銃弾はエメリアには当たらず、割り込んだミーナの身体を撃ち抜いた。
エメリア:「……!?」視線は逸らさぬものの。庇われたことに目を見開いて。
ミーナ:「やぁ、危なかったねえ。大丈夫かい?」
エメリア:「え、あ、はい……?」きょとん、としている。
ミーナ:のんびりと言いつつも、回し蹴りでヘンリエッタの手元を打ち据える。
ヘンリエッタ:「あ、ッ……!」
フランチェスカ:「……ヘンリエッタ!」
ミーナ:「隙だよ」
ミーナ:それだけ短く言う。
エメリア:彼女を気遣い、名前を呼んだその一瞬を。獣の聴覚は逃さない。
エメリア:腕を怯ませた隙間を縫い、抉じ開けるかのように散弾が跋扈する。
エメリア:今まで叩きつけた銃弾で拵えた罅が。ついに耐え切れず、決壊して、崩れ落ちていく。
エメリア:それを確認して、漸くトリガーから指を外した。
フランチェスカ:「ぐ、あ、ッ……!」
フランチェスカ:大鉈で防ごうとして、肩の腱が肉ごと吹き飛ばされる。
フランチェスカ:血塗れの巨躯が音を立てて倒れ、そのまま起き上がらない。
ヘンリエッタ:「嘘でしょ……フラン……!?」
ミーナ:「お~、ナイスナイス」ぱちぱちと拍手している
エメリア:「……あ、の」ミーナに向けて。
エメリア:「あり、がとう」
ミーナ:「ん?いいのいいの、これが役目だからさ」言いながら、自らの血で濡れたサングラスを拭う。
エメリア:「っ……は、はい」慌てて目を逸らす。
エメリア:正直、彼女の支援は期待していなかった。だが、予想に反して庇われたことは彼女に対する印象を大きく書き換えて……
エメリア:「……いや、いや」ふるふる、と首を振る。まだ、戦闘は続いてる。
エメリア:慣れた手つきで弾薬を装填し、再び銃を構え直す。
NC:行動値2、ゾンビの手番です
NC:ショコラにひきさく攻撃!
ショコラ:あたしかっ
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [6] → 6[6] → 成功 → 防御側任意
NC:任意1点!
ショコラ:ムン Dは使う意味なさそうなの多いのでそのままうけよう
ショコラ:【はらわた】さよなら
ショコラ:いや やはりDで
ショコラ:【背徳の悦び】で使用済みマニューバ復活 【きもちいいくすり】復活させます
NC:これ以上気持ちよくなるつもりか
ショコラ:雑談タブで今回はここで使っていいとのことなのでくすりも使う
ショコラ:エメリアへの狂気点から1引きます
NC:おのれ~
ショコラ:3>2
NC:でも連撃もあります ショコラに!
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [8] → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
NC:やったね
ショコラ:ニャン
NC:1点です
ショコラ:【はらわた】さよなら ふたたび
NC:ゾンビ行動値2>0
ショコラ:2>1 行動値
NC:あ、1>0かな?
ショコラ:あ、そうか 0に
NC:では行動値2、エメリアの手番!
エメリア:い。対象はどうしようかな
エメリア:ヘンリエッタで。
NC:ショットガンかな どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬぬぬ。行動値2>1で以上
NC:続けて判定しましょう 行動値1のエメリア!
エメリア:いつヘン
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬぬぬ。行動値1>0で以上
NC:全員行動値0になったのでターン終了!
NC:任意の未練に狂気点1点を加えてください。
ブマリン:エ~ンエンエンエンエン
ショコラ:ブマリンに2→3
ブマリン:ごめんショコラちゃん!ショコラちゃんに未練で3>発狂!
ショコラ:いいよ♡
エメリア:ブマリンに3>4。発狂。
ショコラ:正気なのはあたしだけ
ブマリン:>戦闘開始時と終了時に1つずつ、対象はパーツを選んで損傷しなければならない
ブマリン:なのでまだ……終わってないから……セーフだよね?
NC:大丈夫!
ブマリン:あっ
ブマリン:すみませんやっぱエメリアちゃんにしてもいいですか!
NC:いいよ!
ブマリン:ありがとうございます!エメリアちゃんに発狂!
ショコラ:どっちにしろ独占なんだったぜ
ブマリン:はあはあ次のラウンドで……お互いに癒されてみせる!
NC:フランチェスカが倒れ、統率を失ったゾンビ達が、本能的に近くに居るショコラへと一斉に襲い掛かる。
NC:「お、ぐゥゥッ……」「あ、ガ、ゴァッ……」
NC:不明瞭な唸りを上げながら、腐りかけた腕で肉を裂き、裂けんばかりに顎を開いて噛みつく。
ショコラ:暴かれるようなそれを甘受する。かわいいドレス。花に飾られた髪。継いで整えた肌。
ショコラ:そんな大事なものが喰らわれて壊されて食べられる。
ショコラ:甘い、甘い味、これをあなたにしてほしかった、こいつらでなくて、あなたの手と歯と舌で。
ショコラ:抱きとめるようにその動きを抑え込みながら、喰らわれ続ける。
NC:2ターン目
NC:行動値を回復させてください。【のうみそ】【めだま】などが損傷していた場合は最大値が減り、前のターンに行動値マイナスまで行っていればその分減りますが……
NC:今回は大丈夫そうですね
エメリア:全快っ!
ショコラ:モリモリ
ブマリン:ウオーッ元気いっぱい!行動値12ブマ!
NC:では行動値12、エメリア・ブマリンの手番です
ブマリン:エメちどうぞ!
エメリア:いつヘン
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [5]+2 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
ヘンリエッタ:j
ヘンリエッタ:【ステップ】(ジャッジ・0・0~3)あなたに対する攻撃判定にのみ使用可 妨害1
ヘンリエッタ:【銃型】(ジャッジ・2・0~1)妨害2。その後、同対象に射撃攻撃1を行ってよい
NC:妨害3で出目4です
エメリア:ひどい!何もないです
ヘンリエッタ:銃型の攻撃
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [5]+1 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
NC:任意1点です
ショコラ:d
ショコラ:【捕食者】。自身のいるエリアの敵全てに「転倒」付与。
エメリア:ショコラ御姉様!
エメリア:それはそれとして【あご】を割ります。行動値12>11
NC:【捕食者】は射程が0なので残念ながら届きません!
ショコラ:あー
ブマリン:あっダメージ発生源に射程が届いてる必要あるんだ
ショコラ:それ自体の射程だ
ショコラ:理解です!
エメリア:なるほど~
NC:そうなんです
NC:支援妨害と同じですね
エメリア:あ、あごじゃなくてこぶしにします。これで以上
ヘンリエッタ:行動値10>8
NC:同じく行動値12、ブマリンの手番
ブマリン:んん~~~
ブマリン:やっちゃうか。【ボイスエフェクト】!
ショコラ:おおー!
NC:ほう……
ブマリン:>対象の姉妹一体と互いに対話判定を行って良い
ブマリン:対象はエメリアちゃん!
NC:話しな!
ブマリン:「エメリア!えへへ、お互いボロボロだね」
ブマリン:ずるずると腕で地面を這いながらエメリアちゃんに笑いかける。
エメリア:「ブマリン……ごめんなさい、私がもっと早くあのデカいのを仕留めれば、貴女の足も……」
ブマリン:「ええっ!?なんで謝るの!」
ブマリン:びっくりして目を丸くする。
ブマリン:「エメリアはすっごくすごいよ!」
エメリア:「え、え、えっと」
ブマリン:「だってこんなにボロボロになってても……すっごく冷静で、かっこよくて。あのおっきな"狩人"もやっつけちゃった!」
エメリア:「わ、わぅ……」かぁ、と顔が紅くなる。純粋に、褒められることに、感謝されることに慣れてない。
ブマリン:「だからむしろ、お礼を言わなきゃな―って思ったんだよ!物理的にもせーしんてきにも、すっごく助けてもらってるから!」
エメリア:姉妹のために銃を放つのは、当然のことだと思っていた。ブマリンが脚を切られたのは、自身の罪だと思い込んでいた。
エメリア:だから、彼女の屈託のない笑顔が。心を絆すような、暖かい言葉が。全身に染み込んで。
ブマリン:「わたしたちの正体はいったいなんなのか!全然わかんないけどさぁ、でもね、エメリアとショコラとこうやって会えて、一緒にがんばれて嬉しいなーって思うし」
ブマリン:「この先どうなるかわかんないけど、ずーっと一緒に居られたらいいな~って思ってるんだぁ。えへへ」
ブマリン:「だから、絶対頑張って生き延びようね!いっぱい助けてくれて、ありがと!」
エメリア:「……ええ、きっと。ずっと一緒に居られる。お父様と、皆で。ずっと」
エメリア:「だから……皆で、切り抜けよう!私達なら、きっとできるはず!」
ブマリン:「うんっ!ふぁいとぉ~、おぉー!」どこか気の抜けた言葉で気合を入れて、まだ千切れていない腕を突き上げる。
エメリア:感謝を活力に変えて。賞賛を鼓舞に見做して。再び、力強く銃を握って。
エメリア:「おー!!」声を張り上げて、応える。
NC:判定どうぞ!戦闘中ですが+1差し上げましょう
ブマリン:ありがたし……!ありがとうございます!
エメリア:いくぞーっ
ブマリン:エメリアちゃんはブマへの判定さらに+1で!
ブマリン:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [1]+1 → 2[2] → 失敗
ブマリン:???????????
エメリア:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
ショコラ:そんな…
エメリア:マジかよ
NC:おやおや……
NC:どうやら戦闘で安らぐどころではないようですね
NC:行動値もへらしな!
ブマリン:ブママ……12>10!いじょう
NC:11のエメリアも一緒にやりましょう 手番どうぞ!
エメリア:いつヘン!!
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
ブマリン:うおーーーーっ
NC:ア~ン????
エメリア:いけーっ!!
ショコラ:会話の力
ブマリン:J
ブマリン:あるびの!支援1
NC:やめろ~~~っ
ブマリン:大成功は数字が増えれば増えるほどダメージが増えるという噂~っ
エメリア:jうで支援1
ヘンリエッタ:j あし 応射 妨害2
エメリア:ぐぬぬぬぬ
ブマリン:あし応射吐かせて大成功維持しただけ美味しい!
ショコラ:たしかに
NC:2点+爆発ですね
エメリア:行動値11>9
ブマリン:行動値10>9
NC:大成功の場合、命中箇所は攻撃側の任意です
NC:どこに攻撃しますか?
エメリア:腕にします
ヘンリエッタ:かた、こぶし 爆発を胴に受けてはらわた、はらわた損傷
エメリア:失礼、有情ポイントを消化して頭に変更します!
ヘンリエッタ:ではめだま、あご 爆発を腕に受けてかた、こぶしを損傷します
ヘンリエッタ:行動値8>6
エメリア:以上~~
エメリア:狙い定めるは、百合の花を頭髪に飾った少女。
エメリア:無骨なアンデットと違い、身軽ゆえ回避が見込まれる。だから、あえてばら撒く様に散弾を連射。
エメリア:機動に使う手足に傷を付ければ、急所を狙いやすくなる。あるいは、偶然が重なれば。
ヘンリエッタ:「ッ!」
ヘンリエッタ:同じ銃器を扱うアンデッドゆえか、巧みに射線の死角へと身を躍らせる。
ヘンリエッタ:「邪魔するんじゃないわよ……!」
ヘンリエッタ:拳銃を抜き撃ち、反撃の応射をエメリアに叩き込む。
ヘンリエッタ:「貴方達を潰して、私は、認めてもらうんだから……!」
エメリア:「想像以上に避け……あ、ぐ!!」銃を握る手に、凶弾が叩き込まれる。
エメリア:「……貴方も、誰か大切な人が居るの?」
ヘンリエッタ:「貴方には関係ない……!」
ヘンリエッタ:対話を拒否し、さらに引き金を引く。
エメリア:「……そう、関係ない。関係ないのだけれど」
エメリア:「私達だって同じこと。姉妹皆で、楽園に辿り着いてお父様と再会しなければならないの」
エメリア:「だから、勝負をしましょう」銃弾の雨に身体を抉られながらも。瞳は彼女を捉えて離さない。
エメリア:「私達と貴女。どちらの想いが、覚悟が強いのか!」
エメリア:だぁん。指先にありったけの意志を籠めて、銃撃の隙を突く様に散弾を放つ。
ヘンリエッタ:「っあ……!」
ヘンリエッタ:散弾が上半身を正確に捉え、銃を構える指や、顔の肉を吹き飛ばす。
ヘンリエッタ:だがアンデッド同士の戦闘に慣れているのか、殆ど怯まない。
ヘンリエッタ:「この程度……!」
エメリア:「(銃を握る腕、あるいは狙いを澄ます目を潰せれば……!)」
エメリア:チェックメイトへの道筋を定め、再び引き金に指を掛ける。
NC:行動値10 ショコラの手番です。
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発でゾンビを攻撃
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [10] → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
ショコラ:おお
NC:グアア
ショコラ:やっとか
エメリア:キター!!
ショコラ:これ支援3修羅るべきか
ブマリン:あっありかもそれも!
ブマリン:わたしも支援いれちゃお
エメリア:いけいけ~~
ショコラ:j
NC:やめろ~~~~~
ショコラ:【修羅】。コストとして任意の未練に狂気点+1、支援3。
ブマリン:R
ブマリン:うで 支援1
NC:狂気に身を窶してはいけない!
ショコラ:エメリアへの未練を2→3に。
NC:思い出すんだ 正しいこころを
ショコラ:くすりがあるから平気だぜ!
ショコラ:ゲハハ
NC:全然正しくねえ!
ブマリン:うーんさらにR
ブマリン:アームバイス 支援2
NC:やめたまえ君
ショコラ:あ、あとあたし【怪力】で 肉弾・白兵ダメージ+1でもありました
ブマリン:RていってたけどJだ
ショコラ:なんかそんなかんじみたいです
NC:え~と判定値が……16
NC:基本1点+怪力1点+大成功6点で8
NC:爆発で2倍になるので……
NC:15体のゾンビが一撃で死にました
NC:嘘だと言ってくれ
エメリア:爆散!!
ショコラ:やったーーー!
ブマリン:ギャハハハハ~~!
NC:ちくしょう~~~っ
ブマリン:さらにRで
ブマリン:あっRはむりか!
ブマリン:ワイヤーリールしようと思ったけどタイミング違う気がする
NC:Rはむり!
ショコラ:行動値10>8
ブマリン:ではおとなしくゾンビが全滅した歓びに踊ります
ショコラ:踊る君を見てる
ブマリン:行動値9>7
ショコラ:ez do dance
NC:ショコラに群がるゾンビたちは、一向に止まらないままだ。
NC:獣のような凶暴さでその身体に喰らい付き、柔らかな肉をさらに引き裂き、食い破らんと我先にと襲い掛かる。
ショコラ:甘い味を拭う。…口の中に広がった粘液を舐める。ショコラってこんな味なんだろうか?わからない。
ショコラ:自分のことすら、なにも。…だが。視界の端に姉妹が過ぎる。
ショコラ:「ブマリンは脚を切られても、人を思って笑えるの」
ショコラ:「エメリアは平気みたいに耐えて、あのデカブツを倒したの」
ショコラ:「……じゃあ、あたしも何かをしないと、やれないと」
ショコラ:「かわいくたって褒めてもらえないかもしれない」
ショコラ:「……っていうか、あたしがイヤ!」
ショコラ:千切られた腕の、残りの。ほとんど骨じみた指でバットを握る。
ショコラ:難しいことはわからない。技術も自分にはないらしい。
ショコラ:ただ、思い切り、力の限り、振るう。
ショコラ:頭の神経が焼ききれそうなくらい。
NC:「グォ、ギッ」「ごぁっ……」
NC:肉が吹き飛び、骨がへし折れ、血飛沫が舞い。
NC:群がるアンデッドたちが次々と薙ぎ倒されていく。
ショコラ:血がべとりと顔に着いた。舐めとる。「まっずい」笑う。
ショコラ:「おし!やったわよ…!」えいおー、とふたりに拳をあげた。
エメリア:「すごい……!あの群れをたった一人で……」感嘆と敬意を込めて、拳をあげる。
ブマリン:「す……っごいすっごい!!かっこいいよ~~!」
ブマリン:おーっ!と拳をあげる。
ミーナ:その様子を見て口笛を吹く。「やるねぇ」
ヘンリエッタ:「ッ…… 何なのよ、こいつら……!」
ヘンリエッタ:血の海に一人残され、表情に焦燥が浮かぶ。
NC:カウント9 エメリアの手番です。
エメリア:はぁい。
エメリア:とりまいつヘン
NC:どうぞ!
ブマリン:一応そこにR
ブマリン:ワイヤーリールで……ヘンリエッタちゃんを煉獄へ引き寄せたい!
ショコラ:やったーー!
ブマリン:射程的にエメリアちゃんの邪魔はしないはず!
NC:やめろ~~~~~~
NC:移動妨害が無いので通ります!
エメリア:ショットガンの射程、0~1!!
ブマリン:きな!ヘンリエッタちゃん!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
NC:ぐおおお
エメリア:うではもう使ったので支援はないかな
ヘンリエッタ:【銃型】(ジャッジ・2・0~1)妨害2。その後、同対象に射撃攻撃1を行ってよい
NC:妨害2で7
エメリア:なんだとぉ……
ブマリン:それもう使ってませんでしたっけ
ブマリン:何回でも使っていい奴?
NC:使って……使ってるわ
ショコラ:名探偵ブマリン
NC:ウギャ~~~ッ
エメリア:やったぜ
NC:ダメージは何点か自分で宣言してくれるとNCたすかります 加点が多いので
エメリア:射撃攻撃1+爆発、なので1点
NC:OK!
ヘンリエッタ:応射、爆発を胴体に受けてはらわた損傷
エメリア:よしよし、行動値9>8
NC:続けていきましょう カウント8 ヘンリエッタの手番です
ヘンリエッタ:やられる前にやる 二丁拳銃をショコラに
ヘンリエッタ:r
ヘンリエッタ:【抜き撃ち】(ラピッド・0・自身)任意の攻撃マニューバ1つをラピッドで使用してよい
ヘンリエッタ:更にラピッドで二丁拳銃を使用 対象エメリア
ショコラ:ニャーン
エメリア:なんだって~~
NC:このように攻撃が割り込んだ場合、後に宣言した攻撃の判定から解決していきます。積み重なっていく感じですね
ショコラ:なるほど
ブマリン:なるほど!
エメリア:逆順処理!
ブマリン:あとさっき行動値減らし忘れました
ブマリン:7>4です
NC:OK というわけでラピッドで撃ったエメリアへの判定から行います
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [5]+1 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
ブマリン:J
ブマリン:エンバーミング。妨害2
NC:おのれ~~~ッッ
エメリア:ありがたすぎる!
ショコラ:最高
NC:では失敗!なすすべなし
NC:でもまだショコラに撃てるもんね
ショコラ:ハズセーッ
NC:というわけで通常アクションのほうを判定します
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [9]+1 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
ブマリン:ぐわわ~~~っ
NC:ア~~ヨッシャ!!!!
NC:頭に2+連撃1です
ショコラ:ギャ
ショコラ:j
ショコラ:【背徳の悦び】【きもちいいくすり】
ショコラ:使用済みマニューバ復活しつつ狂気点-1する
NC:何~~~
NC:薬キメすぎ!
ショコラ:【修羅】復活させとこうかな…
NC:凶悪コンボ
ブマリン:さいきょ~~~!
ショコラ:それはそれとしてダメージか
NC:そうでございます
ショコラ:頭からのう・めだま
ブマリン:行動値4>2です
ショコラ:連撃だから頭からもう一個か
NC:いや、連撃はこの後もう一回判定する感じですね
ショコラ:ぬっ 理解です
NC:くすりでどこかの未練から1点減らせます!
ショコラ:ブマリンから3→2に!
ショコラ:行動値8>7もだ
NC:そして1回目の処理が終わったので連撃!
NC:今度はブマリンを撃ちます
ブマリン:ブママ
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [8]+1 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
NC:オホホホ……
NC:腕に2点でござあますわよ
ブマリン:あてすぎじゃな~い?【こぶし】【かた】。
ブマリン:腕全破損!
ショコラ:踊れない…
ブマリン:大嘘
ブマリン:全然破損してない
ブマリン:二個だけ!
NC:なにぃ……
ヘンリエッタ:行動値は2回ぶん減るので、8>2
NC:カウント8 エメリア、ショコラ、ブマリンの手番です
ブマリン:あれ、わたしいたっけ
NC:いなかった
エメリア:恐らく私だけかな
ブマリン:ショコラちゃんはいたとおもう!
ショコラ:あたしがヘン攻撃中に7になったので
ショコラ:くすりで それ参照前で8か
NC:そういうこと!
ショコラ:じゃああたしからやってもいいですか?
エメリア:なるなる どぞ~
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [8] → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
ショコラ:j
ショコラ:【修羅】。コストとして任意の未練に狂気点+1、支援3。
ブマリン:さいきょ~!
ショコラ:さっき減らしたブマリンの未練に+1する。
NC:ムギ~~~~
ショコラ:だから11のはず
NC:もう妨害札が無いよッ
ショコラ:で、オートの【怪力】で 肉弾・白兵ダメージ+1もしている
NC:大成功なので当てる部位は攻撃側の任意になります。
ショコラ:じゃあ頭にしまーす!
ショコラ:さっき頭撃たれたし
NC:ヤメテ
NC:3点爆発かな
ショコラ:かな…!ありがとうございます
ヘンリエッタ:銃神・銃型・のうみそ損傷 頭部全損
ヘンリエッタ:爆発でうで・応射・抜き撃ち損傷 腕部に二丁拳銃だけ残ります
ショコラ:ヨッシャ!
ブマリン:応射って残ってましたっけ
NC:な、無い
ショコラ:あ、さきのエメのいつヘンであれしてたっけ
エメリア:割ってましたね~
ショコラ:てことは二丁拳銃を…ポイしてもらえるってこと!
NC:馬鹿な……それでは……
ヘンリエッタ:私の二丁拳銃が~~~~~
NC:腕部も全損します
ショコラ:やったーー!
ブマリン:もう二度と人撃てないねぇ!
NC:攻撃手段が全て無くなったため、戦闘を終了します。あなたたちの勝利です。
エメリア:やった~~
ブマリン:やったあ~~~~!!!!
ショコラ:おお!?やったあ
ブマリン:機械の腕がぴぴ、と音を立てると腕から切り離されヘンリエッタへ飛んでいく。
ブマリン:彼女の腕を掴むと、信じられない力で引っ張り、ぐいっと自分の目前へと引きずり込む。
ブマリン:「つかまえた!」
ブマリン:「わたしは何がなんだか全然分かってないから……もしかしたらあなたのこと、傷つけちゃってるのかもしれないし」
ブマリン:「豚の餌にされるのはやだし、エメリアとショコラを傷つけさせるわけにもいかないけど」
ブマリン:「でも、せっかくこうやって会えたんだから!本当はね、あなたともお友達になりたいんだよ」
ヘンリエッタ:「な……!?」
ヘンリエッタ:機械腕に掴まれ、体勢を崩す。
ブマリン:「……あなたは、大切な人に認めてもらいたくて、今……頑張ってるんだよね」
ブマリン:「もしかしたら、その大切な人と同じくらい……わたしとあなた、仲良しになれるかもしれないでしょ?」
ブマリン:「そしたらわたしがあなたを認めてあげられるから!」
ヘンリエッタ:「黙れッ……!薄気味悪い世迷言を吐くなッ!!」
ヘンリエッタ:あからさまに激情し、拳銃を構える。
ブマリン:「だってすっごく頑張ってるあなたも、報われて欲しいし……わたしはわたしと大事な妹たちを傷つけさせるわけにはいかないし……」
ブマリン:「だからそうしたら、みんな幸せになれるかなーって思ったんだぁ。……虫のいい話なの分かってるけど、でもあなたのこと何にも知らないから」
ブマリン:「だから、せめて少しでもあなたのこと、知りたいから!お話したくて呼んじゃった。えへへ」
ブマリン:腕で体を起こし、銃を握る彼女の目と鼻の先で、笑う。
ヘンリエッタ:「黙れぇッ!!」
ヘンリエッタ:笑うブマリンに向け、引き金を引く。銃弾がその腕を貫く。
ブマリン:「ぐうう……!」あまり悲鳴を上げないようにその痛みに耐える。
エメリア:「……っ、ブマリン!!」
エメリア:ヘンリエッタが撃つより一歩遅れて、拳銃を握る腕に銃弾を放つ。
エメリア:「(甘かった。ブマリンの言葉なら、ひょっとしたら丸く収められるんじゃないかって)」
エメリア:「(……また、私は。姉妹に傷を負わせてしまった……!)」ぎり、と歯を強く噛む。
ヘンリエッタ:「く……あぁッ!!」
ヘンリエッタ:散弾に腕の肉を吹き飛ばされながらも、さらにエメリアに銃口を向けようとする。
ショコラ:ブマリンの腕が砕けると同時、駆け出していた。バットを振りかぶっている。
ヘンリエッタ:「!」
ヘンリエッタ:拳銃は片腕ずつ二丁。その一方をショコラに向ける。
ブマリン:「だ、だめだよ!そんなみんな撃っちゃ!」その姿に場違いな声を飛ばす。
ブマリン:「みんなで友達になろ!傷つけちゃダメだよ!」
ブマリン:集中力を削ぐ。二丁拳銃でさらに集中しなければならない場面ではその呑気な声も致命傷になりかねない。
ヘンリエッタ:「ッ……」
ヘンリエッタ:銃声が響く。
ヘンリエッタ:場違いな声に集中力を削がれ、エメリアへの弾丸は狙いを逸れて床を穿つ。
ヘンリエッタ:だが、すぐ近くまで肉薄していたショコラへは別だ。大口径の弾丸が、その顔面を撃ち抜いた。
エメリア:「ショコラっ!!」
ショコラ:「……っぐ……」片手で顔を覆う。ぐしゃりとした感触。どろりと落ちる。「……」
ショコラ:「……顔」
ショコラ:「あたしの顔……」
ショコラ:「かわいいねって、いっぱい褒めて、撫でてもらうの、あたし、あたし、なのに」
ショコラ:「……さない、許さない許さない許さない!」
ショコラ:「ブマリンがいいって言っても、絶対許さない!」半分以上途切れた視界で、がむしゃらにバットを振りかぶる。
ショコラ:狙うは、黒髪がつややかに伸びたその顔。
ショコラ:「あんたが世界一醜くなればいい!!!」
ショコラ:そのまま砕くように、抉るように、殴り飛ばす。
ヘンリエッタ:「!!」
ヘンリエッタ:攻撃を受け止めるように、両腕を頭上に翳し……
ヘンリエッタ:凄まじい膂力が、その両腕ごと頭部を抉り飛ばす。
ヘンリエッタ:「ご、ぶぁっ」
ヘンリエッタ:突き出た幾つもの釘に醜く引き裂かれた頭で、呼気とも言葉ともつかない音を漏らす。
ミーナ:「……まだだよ!死んでない!」
ヘンリエッタ:その言葉通り、へし折れ引き裂かれた腕を伸ばそうとして──
NC:君達の眼前を、巨大な影が通り抜ける。
ミーナ:「っ!」
ショコラ:抉られた視界のまま見上げる。
エメリア:「っ、ま、さか──」
フランチェスカ:「……ヘンリエッタ」
フランチェスカ:血塗れで倒れていたはずの巨体が起き上がり、ヘンリエッタを抱え上げている。
フランチェスカ:「熱くなりすぎだ。ここは撤退する」
ヘンリエッタ:「……!……!」何か言おうとしているようだが、言葉になっていない。
フランチェスカ:「……」
フランチェスカ:フランチェスカは君達を一瞥し、跳躍。施設の外へと姿を消した。
NC:戦闘終了です。
NC:任意の未練から狂気点を1点回復してください。
NC:任意じゃないな……
NC:所持しているたからものの数と同じだけ、たからものへの依存から狂気点を減らします。
ショコラ:ふんふん!たからものは一個なので、それを3→2にします
エメリア:おなじく、たからもの3>2
ブマリン:わたしも目玉焼きへの未練を3→2!
NC:バトルパート終了時に使用できるマニューバがあればここで使用できます。
NC:また、パーツの修復が行えます。
NC:今回は基本パーツ5個、強化パーツ2個を修復できます。
NC:強化パーツ分を基本パーツとして修復もできます。みんなで分け合って修復してね
ショコラ:三人で七個か
ブマリン:私の破損パーツは6!全部基本で【こぶし】【かた】【ほね】【ほね】【あし】【はらわた】。
ショコラ:のう・めだま・こぶし・かた・はらわた・はらわた
ショコラ:同じく全部基本で6かな 私も
エメリア:まず【失敗作】のデメリット効果。あごを割ります。
ショコラ:アゴーッ
ブマリン:あご……!
エメリア:あご・こぶし・せぼね・はらわた2・ほねで私も基本6個。
ショコラ:普通にまず一人二個直す?
エメリア:そうですね~
ブマリン:うーん、それでもいいと思うけど重要なパーツ考えていいってもいいかも?
ブマリン:ショコラちゃんの【のう】【めだま】は絶対治したいな~っておもう
ショコラ:これ行動値関係でしたね!
ショコラ:顎にしときゃよかったな たしかに直したい
ショコラ:ブマリンの腕パーツもけっこう直したさあります
NC:ブマリンも移動できなくなってますね あしの妨害も無くなってる
ブマリン:ですね……!
ショコラ:あーそのへんもか
ショコラ:残りはこれ寵愛点での修復になるのかな
NC:寵愛で修復してもいいし、壊れたまま引き継ぎもできます
NC:よっぽど余裕じゃない限り全快はそんなに無いですね
ブマリン:ブマは【ほね】【ほね】【あし】がなおせるとうれしいなぁというかんじがあります
ショコラ:そうなんだ!
ブマリン:まあ骨は一個でもいいけど!
ショコラ:わたしは【のう】【めだま】かな。
ショコラ:かわいい顔を守りたいので…
ブマリン:一番大事
エメリア:重要パーツはさほどないけど【失敗作】があるので数があるとうれしいですね……
ショコラ:じゃあブマエメどっちかが3直して 私が2直しますかね…?
ブマリン:じゃあわたしは【ほね】【あし】を回復したいな~という感じで3エメリアちゃんに回復してもらおうかな?
ショコラ:顔だけ治すマン
エメリア:ありがとうございます したらばほね、せぼね、あごを回復
ショコラ:【のう】【めだま】を治して元通りのかわいさになりました。
ブマリン:【ほね】【あし】回復!
ブマリン:ていうかこのままだとわたしの発狂でエメリアちゃんパーツ破損しないといけないんですよね
ショコラ:内緒話をそれで差し引けたらいいな
エメリア:うおお【内緒話】対象ブマリン!!
ブマリン:うおおおお!!!
ショコラ:がんばれーー!
NC:いいでしょう 話しな!
エメリア:「……ブマリン」フランチェスカ達の退散を確認し、抉れた胴を庇いながら彼女の元へ。
ブマリン:「エメリア!なんとかなったねぇ」ニコニコと笑って上半身を起こす。
エメリア:「ごめん、なさい」小さく、頭を垂れる。
ブマリン:「えっ!?」
エメリア:「一度までならず、二度までも、私は貴女に傷を付けてしまった」
ブマリン:「……エメリア~!」にっと笑って、彼女の頬を手で包む。
エメリア:「ふあぁっ」虚を突かれて。
ブマリン:「いまこうやって、エメリアと無事にお話できてるのはエメリアのおかげだよ」
ブマリン:「いーっぱいがんばって、たくさん撃って、助けてくれたでしょ!」
エメリア:「…………」彼女の笑顔が眩しくて、思わず目を背けてしまいたくなる。
ブマリン:「それにねぇ、謝らなきゃいけないとしたらわたしの方だとおもうんだぁ」
エメリア:「……え?」
ブマリン:「よく考えたら……ふたりが頑張ってたたかってるとき、わーわーって逃げ回る事しかしてなかったから……」
ブマリン:「ひとを傷つけるのってつらいでしょ?だから、エメリアにばっかりつらいおもいさせちゃって、ごめんね」
エメリア:「そんなことない。だって、私は銃を持っているのだから」
エメリア:「さっきみたいに、ひとを傷つけなくちゃいけなくなったら、それは私の役目だと思ってる」
エメリア:「……だから、躊躇してしまったことが、落ち度なの」申し訳なさそうに目を伏せる。
ブマリン:「……わたしはずるいので、エメリアにそんなことさせられない!と銃を奪うこともできないので……」
ブマリン:「銃を撃って守ってくれるエメリアに、甘えさせてもらっちゃう」
エメリア:「ブマリン……」そんなこと、ない。甘えているのは、私の方が、ずっと、いっぱい。
ブマリン:「でも、エメリアはそうやって、その、役目!すっごく頑張ってくれてるから、何にも悪くないし」
ブマリン:「エメリアも、すっごくボロボロでしょ?わたしが撃たれたり殴られたりするのも、お揃いだからいいんだよ」
ブマリン:「むしろいっしょにがんばってるぞー!って感じで嬉しいかも!」
エメリア:さっきだって、ブマリンがあの少女の戦意を喪失させてくれると期待して。私は撃つのを躊躇ってしまった。
エメリア:「……優しいね、ブマリンは」
ブマリン:「えっ!そうかなぁ?えへへ……」褒められて嬉しそうにしている。
ブマリン:「エメリアがエメリアをゆるせなくても、わたしはエメリアにすーっごく助けてもらってるから嬉しいし」そう言ってエメリアちゃんの頬をむにむに揉む。
エメリア:「ふにゃ」
ブマリン:「わたしはエメリアこそすっごく優しいと思うから、いつかエメリアがエメリアを許してあげられるといいなーっておもうな」
エメリア:「…………」もし、私が罪を償えるというのなら。その機会が、今だというのなら。
エメリア:ブマリンとショコラを、きっと楽園へ連れていく。お父様の元へ。その為に、私はいっぱい銃を撃つ。
エメリア:「ねえ、ブマリン」
ブマリン:「ん?なあに?」
エメリア:「貴女の優しさはきっと、お父様にとっても誇らしい物だと思うから」私なんかには、勿体ない物だから。
エメリア:「ずっと、大切にしていてね」
ブマリン:「……えへへ!ありがと!エメリアがそう思ってくれてるなら、きっと大切に出来る!」
ブマリン:「さらにわたしはエメリアも大切にする!」
ブマリン:「あ、もちろんショコラもね。でもエメリア、自分を大切にするの苦手っぽいから……」
ブマリン:「そのぶんわたしが大切にします!エメリアはやさしくてかっこよくて、頼りになる可愛い妹だってお墨付きをします」
エメリア:「……ありがとう」だというのに、どうして。
エメリア:貴女の優しさが、こんなにも私の心を包んで、温かくしてくれるのだろう────
NC:双方+2差し上げましょう
ブマリン:や、やった!!ありがとうございます!
ショコラ:ッシャオラー
ブマリン:エメリアちゃんはさらに+1でどうぞ!
エメリア:うおーっ!!こんどこそ!!
エメリア:あざま!
ブマリン:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [8]+2 → 10[10] → 成功
ブマリン:うおーーーーーーっ!!!!
エメリア:1NC+3
Nechronica : (1NC+3) → [2]+3 → 5[5] → 失敗
ショコラ:エメ!?
エメリア:なんでさ
ブマリン:エメリアちゃんへの狂気減少!!4>3!
ブマリン:あれっこれもしかしてエメリアちゃんの発狂なおらないから……
ブマリン:私がもう一回発狂して……結局破損するやつ……???
NC:どうやらそのようでございますわね
ショコラ:そんな残酷なことある?
エメリア:>追尾監視 戦闘開始時と終了時に1つずつ、対象はあなたへの未練に狂気点を得る
ブマリン:じゃあエメリアちゃんの狂気+1して~3>4で……発狂で……
ブマリン:>戦闘開始時と終了時に1つずつ、対象はパーツを選んで損傷しなければならない
ブマリン:……………………………………
エメリア:狂気の戦闘終了時の解決はどのタイミングになりますでしょう
NC:まあこの場合危惧した通りの結果になるでしょうね
エメリア:じゃああご割りまーす
ブマリン:ううう……ごめんね……
ブマリン:ちょうどほっぺぷにぷにしてたし、そのままあご割ったんでしょうね
エメリア:エメリアのコミュ障具合やばくないですか???
NC:加減しろ莫迦!
ショコラ:自罰的なせいか
ショコラ:自分を甘やかしてあげて
エメリア:うう……
NC:ではエンドパートに移ります。
NC:激戦の末、施設を襲撃してきた“狩人”は撤退した。
NC:君達はミーナに言われるがまま、散らばったアンデッド達の残骸から使えそうなものをより集め、自分達の損傷を塞ぐパーツとして修復しているところだ。
NC:最初は半信半疑だったかもしれないが、ただ傷口に縫い合わせ、埋め込んでいるだけで、徐々に自らの身体として馴染んでいくのが分かるだろう。
ミーナ:「いやあ、どうなることかと思ったけど、何とかなったね~」
ショコラ:「ひゃ」手鏡を覗き込んでいる。顔が治るまでは見られたくなかったので、しばらく背を向いていた。
ショコラ:「も、戻った…!!!」
ブマリン:「ね~、なんとかなってよかったぁ~」のほほんと傷口を縫い合わせている。
エメリア:「……不思議、もう感覚が繋がってる」ふにふにと、縫い合わせた腰を摘まんでみる。
ショコラ:「よかったあ~~」
ショコラ:「ねーかわいく戻ってるわよね?」と二人に順繰りに聞いて回る。
ブマリン:「うんっ!もとどおり、すーっごくかわいいよぉ!」
エメリア:「うん。可愛いよ、ショコラ」
ショコラ:「よろしい」ふふんとする。
ミーナ:「アンデッドの身体もなかなか便利でしょ。慣れればそう悪いことばかりじゃないよ」
エメリア:「だけど、またこんな風に襲われるとしたら……先が、思い遣られますね」
ミーナ:「そうだね~。でも、初めてにしてはみんな上出来だったよ」
ブマリン:「うんっ!すっごくかっこよかったぁ。銃でどんどーん!バットでどんどーん!」
ミーナ:「それに、運も良かった」
ショコラ:「そーなの?」
ミーナ:「“狩人”にはもっとヤバい連中もいるからね。今回の奴じゃなく、“黒百合”なんかが来たらおしまいだったろうね」
エメリア:「……黒百合、ですか?」ついでに、骨を削って弾丸を拵えている。火薬はないけど何故か撃てるようだ。
ブマリン:「くろゆり」
ショコラ:「さっきのあいつも百合の花つけてたわね」
ショコラ:「…百合だよね?あれ」
ブマリン:「百合だった!」うんうん頷いている。
ミーナ:「うん。一番おっかない“狩人”だよ。まあ、あたしも気を付けてるし……そうそう出くわすこともないだろうけどね」
ブマリン:「ええ~っ、一番おっかないのぉ!会いたくないな~……」
ショコラ:「あれ以上かあ…」
エメリア:「……私達を目の敵にしているようだったけど。また狙ってくるかもしれない」
エメリア:ふと、薔薇の簪に触れる。彼女たちが百合を身に付けていたように、これにも意味はあるのだろうか。
ミーナ:「まあ、心配ないって。みんなもこれから、もっと動けるようになっていくはずだしね」
ミーナ:「今は怪我したら痛みを感じるかもしれないけど、それも人間だった時の癖みたいなものだから」
ミーナ:「慣れればちょっと手足がもげたって平気で戦えるようになるよ」
エメリア:「……複雑な気分です」
ショコラ:「味とかもわからなくなるの?」
ミーナ:「それはネクロマンサーがどういう風に作ったかにもよるかな。美食家のネクロマンサーだったらすごい舌に改造してるかも」
ショコラ:壊されるとき、混ざるときの甘い味を思い出す。「…そう」
ブマリン:「痛いのはやだけど……平気になるのもなんかやだなぁ」
ブマリン:「だって痛くても平気になったら、誰かが痛い思いしてるのも、よくわかんなくなっちゃいそうだから……」
ミーナ:「ブマリンは優しいねえ」
ブマリン:「おおっ、褒めてもらえた!やったあ~」胸を張っている。
ショコラ:少しばつの悪そうな顔をして。「でもさっきの脚のは…」
エメリア:「……大丈夫。今度は、もうそんなへまはしないから」
ショコラ:「んん~……」むにゃむにゃと黙る。
ブマリン:「足、だいじょうぶだよ!一個足りないけどうおーってグリグリしたらくっついた!」片足でぴょんぴょん跳ねる。
エメリア:「ショコラの可愛い顔も、ブマリンの元気な足も、絶対に守るから」
ショコラ:その傷口を見ていた。「…あんたのもね!」もう、となくなったお腹を小突きます。
エメリア:「あうっ」
エメリア:「ちょっと、まだ繋がったばかりだから敏感になってるんだって……」
ミーナ:「……ま、そういうのも大事だと思うよ。あたしは慣れちゃったけどね」こくこくと酒を飲み込む。
ミーナ:「忘れないで。たとえ死なない身体だって、心が壊れればおしまいだよ」
ブマリン:「……心……」
ミーナ:「そうなれば、こいつらと変わらなくなる」
ミーナ:床に散らばるゾンビ達の死骸を見下ろす。
ショコラ:「あっそれ臭いやつ!」手をしゅいっと離す。残骸を見やる。
ブマリン:「……そっか。この子たちは心が壊れちゃったんだ」
エメリア:「…………」掛ける言葉は探さない。見つかりもしないだろうし。
ショコラ:「でも、あたしたちにはみんないるし、お父様もいるわ」
ショコラ:「お父様が待ってくれているのに、壊れてなんかいられないじゃない!」
ブマリン:「うんっ、そうだよぉ!」
ブマリン:「みんながいたらぜーったい、心壊れないよ!だってすっごく心強いもん!」
エメリア:「……うん、勿論だとも」
ミーナ:「お~、その意気その意気」
ミーナ:「まま、何かあったらこのあたしに頼ってくれればいいから。あんま心配しないでよ~」
ミーナ:胡散臭いヘラヘラ笑いを浮かべながら酒をあおる。
エメリア:「……お酒を飲んで吐く台詞ではないと思います」小さくため息をつく。
ブマリン:「お酒っておいしいのかなぁ」
ミーナ:「飲んでみる?」
ブマリン:「いいの!?」
ショコラ:ブマリンのうしろからそろーっと見ている。
ミーナ:「いくらでもあるからいいよ。粘菌コンピュータの力で、適当な肉を入れとけばアルコールに分解してくれるのさ」
ブマリン:「おおっ、そうとは!すごい!」よく分からないけど目をキラキラさせている。
ショコラ:「……肉?」
エメリア:「……で、できれば、今すぐにでもここを離れたいのですが。お酒は、その後でも」崩れかかった施設を指差す。
ブマリン:「はっ!たしかに」
ショコラ:「あ、そうだわ。さすがエメリア」
ブマリン:「ゆっくりしてる場合じゃないね。いつまた襲われるか分かんない!」
エメリア:「さっきの奴らは当分来ないと思うけど。また、ゾンビの群れを流し込まれたら厄介だし」
ミーナ:「ん、そうだね。じゃ、修復も済んだしそろそろ行こっか」
エメリア:こく、と小さく頷いて立ち上がる。一般的な運動は問題なく行えるレベルで修復できたようだ。
ブマリン:そういう感じで……対話判定っちゅうやつ……したいっす!自分!!
ショコラ:あたしも!
エメリア:私も~~
NC:いいでしょう 全員+1差し上げます
ブマリン:やった~~~!ありがとうございます!
ブマリン:発狂をマジでどうにかしたい エメリアちゃん対象で対話判定!
ブマリン:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [8]+1 → 9[9] → 成功
ブマリン:はあ……!はあ……!エメリアちゃんへの狂気4>3!
エメリア:はやく発狂直さないと ブマリン宛に対話判定
エメリア:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功
エメリア:セーフ!!ブマリンちゃんへの狂気4>3
ショコラ:移動関係だしブマリンに判定しよう
ショコラ:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [4]+1 → 5[5] → 失敗
ショコラ:むん
ショコラ:まああたしは発狂してないのであたしでよかった
ブマリン:10面ダイス一個こわすぎ
NC:ショコラはクスリやってるからな
ショコラ:反論できないかなしさ
ブマリン:実際強いきもちいいくすり
NC:ひしゃげ、壊れかけた扉から、君達は外に出る。
NC:辺りには、一面の茫漠たる荒野がどこまでも広がっていた。
NC:病んだ色の空は分厚い雲に覆われ、太陽の光は差し込んでいない。
NC:ところどころに錆び切った車のフレームや枯れ木、廃墟の残骸が点在している他は、見渡す限り何も無い無辺の光景。文明の残り香、人類の存在した証が、退廃の波に押し流されていくかのような。
NC:遥か上空を横切っていくのは鳥でなく、六枚の羽を忙しなく羽搏かせる異形の巨大昆虫の群れだ。
ミーナ:「……さ、これが外だよ」
ミーナ:振り返り、君達を見る。
ショコラ:嵌めたばかりの眼球が、その風景を映している。
ショコラ:「……これが、外」
ブマリン:「外だー!……なんかなにもないね!」
エメリア:「…………」霞がかかった灰色の空を見上げる。この世界に、自分たちの求めるものがないことを再確認。
ショコラ:「覚えてないなあ…見たらなにか思い出すかと思ったんだけれど」
NC:ではその光景を目にして、また先程の戦いの刺激もあってか
NC:君達にある記憶が蘇ってきます。
ブマリン
記憶のカケラ『籠の鳥』
小さな窓から、同じ景色を眺めていた。移ろう季節の中で、自分だけが取り残されていく感覚。変わりゆく日々の中、いつまでも変わらぬままで。
それだけがあなたの世界だった。
エメリア
記憶のカケラ『凶刃』
壊れた自分の身体を覚えている。薄れていく意識、流れていく血潮。それは死の記憶。そして、裏切りの記憶。
あなたを殺したのはきっと、あなたの大切な人だった。
ショコラ
記憶のカケラ『殺戮』
鮮やかな赤の色彩と、まだ温かな臓物の感触を覚えている。刃で、銃弾で、あなたは数えきれない人を殺してきた。
誰のため、何のために?確かなのは、あなたのその手が夥しい血で染まっているということだ。
NC:全員新たな記憶のカケラを取得します。
ミーナ:「……ん……?どうかした?」
ミーナ:身を屈めて君達の顔を覗き込む。
ブマリン:「……あっ、なんか、外の空気吸ったら……ちょっと思い出したこと、あるかも」
ショコラ:甘い匂いがした。懐かしい甘さ。
エメリア:「……っ、と」ふるふると、頭を振って。朧げな思考を切り替える。
ブマリン:「わたしだけが寂しくて……、……でも今度のやつはまだ、良かったかな」後半は小さく呟く。
ミーナ:「……ああ、生前の記憶かな?ドールにはたまにあるんだよね、フラッシュバックみたいな感じで」
ショコラ:あたしはきっとこれが好きだった。嗅いだから思い出した。「……そうなんだ」
ショコラ:嵌まったばかりの眼球を動かす。欠けた脚。欠けた腹。姉妹のそれらが視界に入る。
ショコラ:それは甘かったんだろうか?
ミーナ:「……まあ、何にしてもそんなに気にしない方がいいよ?」
ミーナ:「ほら、世界もこんなんだしさ……」荒涼の景色を掌で示して
ミーナ:「今更、もう終わったことにこだわって、囚われても仕方ないじゃん?」
ブマリン:「ん-……そうかもだけど……わたしも、なんかの勘違いだったらいいのにって思う事もあるけど」
ブマリン:「……でも、死んでもこうやって思い出すってことは、わたしにとって大切なことだったんだと思う。……いいことでもわるいことでも」
エメリア:私は罪を犯したはずだ。なのに、どうして、殺されているのが、私なんだ。
エメリア:一抹の不安がよぎる。このまま、本当にお父様の元へ辿り着いていいのだろうか。
エメリア:全てを思い出したら、私達姉妹は、私達でいられなくなってしまうかのような。危機感と恐怖を心に宿して。
エメリア:「……そう、なのかな。大事なのかな」
エメリア:「じゃあ……やっぱり、全部思い出せた方が、いいのかな」
エメリア:縋るような表情で、二人に問いかける。私では、答えが出せそうにないから。
ショコラ:ふー、と息を吸い込んだ。鉄錆の臭い。「……わかんない」
ブマリン:「…………できるかわかんないし、……ほんとうに全部思い出したらどうなるのか、わかんないけど」心の中に渦巻く、煮えたぎるような殺意から、ずっと目を逸らし続けている。
ブマリン:「でも、全部思い出して……みんなも全部思い出して、それで、それでもみんなのこと、大好きだなーって思えたらいいなって思う!」
ブマリン:「そのほうが……ホントに好きってことだと思うから!」
エメリア:「……そっか」小さく頷いて。
ショコラ:「……」強烈な渇き。「……ん」
ショコラ:「……うん」二人の背に、そうっと力を入れずに触れた。
ブマリン:虫のいい話ばかり。きれいごとばかり。自分は誰かを殺したくて殺したくて仕方なかった。そんな自分が本当にきれいでいられるのか分からない。けれど。
ブマリン:ずっとみんなのことが大好きでいたい。みんなからも大好きって思ってもらいたい。それは……どうしようもなく、本当だから。
ミーナ:「ま、要するにね」
ミーナ:「あたしが言いたいのは、そんなに気負い過ぎないほうがいいってこと~」君達の頭を順番にわしわし撫でる。
ショコラ:「ウニャ」撫でられる。
エメリア:「うにゃ」撫でられる。
ブマリン:「うにゃ~」撫でられる
ミーナ:「せっかくみんなで旅するんでしょ?」
ミーナ:「あたしが案内するからには、楽しい旅にしたいんだ。その方がいいじゃん?」
ブマリン:「たしかに!ミーナはさすが巫女だねぇ、良いこと言う!」
ブマリン:「楽しいほうが絶対いいもんねぇ!」
エメリア:「……はい、是非。なるべくなら、早いに越したことはないけれど」
エメリア:「宜しくお願いします、ミーナさん」
ショコラ:「……む。ミーナはまだちょっとよくわかんないけど」
ショコラ:「でも、あたしもそう思う」
ミーナ:「そうそう、その意気だ~」
ミーナ:「それじゃあ、出発しようか。夜になる前に安全な場所に着かないとね」
ブマリン:「出発だー!がんばって安全になるぞー、おー!」
エメリア:「おー」そのために、どんなことでも躊躇わないという覚悟を籠めて。
ショコラ:「がんばってどうにかなるのそれ?」
ショコラ:手は素直におーしながら。
ミーナ:「それじゃ、出発~」
NC:斯くして、君達の“巡礼”の旅は幕を開けた。
NC:終わった世界、狂った舞台。
NC:盤上は無数の悪意に満ち、底知れぬ狂気が渦巻き。
NC:けれどその終幕は、まだ誰も知らない。
Chapter1 END
NC:寵愛点を配布します。
NC:まず手駒による悪意が22点。
NC:さらにカルマが……
カルマ 各2点
・記憶のカケラを獲得する
・施設の外に出る
・バトルパートで誰も完全解体されない
・バトルパートで2ターン目終了までに勝利する
NC:全て達成したので、8点。
ショコラ:いっぱい
ブマリン:最強じゃん!
NC:計30点を3人で割るので、1人10点差し上げます。
エメリア:やったぜ
ブマリン:うおーーー10点だ!いただきます!
ショコラ:やったー!
ショコラ:育ちゆく
NC:次回までに使い道を考えておきましょう
ショコラ:はーい
エメリア:はいさいな
ブマリン:は~い!
NC:寵愛点消費のコーナーです
NC:何に使うか決めた方はここで発表してください!
ショコラ:はあい!10点で改造を1→2に。そして改造パーツから【スパイク】を取得してみました。
ブマリン:とっておくことにきめました!!大事なのでだっこして寝ます
エメリア:10点使用して変異2>3。【よぶんなあたま】を取得します。
NC:頭が増えてる!
ショコラ:二倍カワイイ
エメリア:多分相当品になるかな……
【Chapter2/『映画館』】
NC:目覚めた施設を旅立ち、丸一日荒野を進んだ君達。
NC:ドールの身体は疲労を知らず、何時間でも歩き続けることが出来た。
NC:その行く手、地平線にぼんやりと巨大な影が見えてくる。
NC:大規模な街だ。かつてはビルが立ち並び栄えていたのだろうが、今となっては文明の残骸、廃墟に過ぎない。
ミーナ:「おっ、見えてきたよ~」
ミーナ:「情報通りだね。あそこでしばらく休んでいこうか」
ショコラ:「ジョウホウか~」
ショコラ:「ジョウホウがあるのかしら」よくわかっていない。
エメリア:「あれは……都市、の成れの果て、なのかな」
ブマリン:「おおっ、ここが安全?」機械の腕を支えにしながら片足で歩くのにもだいぶ慣れてきた。
ミーナ:「うん。あれだけ大きな街なら、君達の身体を治せるパーツも見つかるかも」
ショコラ:「まあ!」
ブマリン:「そうなの!やったあ!」頭の上の目玉焼きも嬉しそうにぷるんと跳ねる。
エメリア:「それはありがたい。まだ皆完全に治ったわけじゃないし」
エメリア:「特にブマリンは……片足ないし……」
ショコラ:「ねー。うまく歩けてるけど」
ショコラ:「あったら踊れるわ!」
ブマリン:「一本でも踊ってみせるけどね!二本あったら嬉しい~」
ミーナ:「だいじょぶだいじょぶ、三本見つけるくらいの気持ちでさ~」
ブマリン:「おお!三倍だ」
ショコラ:「逆に邪魔よそれは」
エメリア:「予備として残しておくのがいいかもね」
ミーナ:「え~?そういうドールもいるけどなあ」笑いながら酒を飲む
ミーナ:「ともあれ、行ってみよっかぁ」
ブマリン:「うん!ごーごぉ~」間の抜けた声をあげながら腕を元気にあげる。
ショコラ:アルコールの独特の臭いにも慣れつつある。「とびきり綺麗な脚さがしましょ!」
エメリア:「はい」荒野を歩きっぱなしで、砂だらけになったコートを手で掃いながら。
ブマリン:そういう感じで……対話判定ってやつ……
ブマリン:やっても……いいっすか?
ショコラ:やりたきもの!!!
NC:いいでしょう 判定どうぞ!
エメリア:わぁいやりたーい
ショコラ:これミーナにしてもいいんだよね
NC:いいですよ!
エメリア:対象をショコラちゃんに。
ショコラ:じゃあミーナにしようっと 戦闘じゃやれなかったしねっ
ブマリン:私はエメリアちゃん対象にしよっかな!
ショコラ:1NC
Nechronica : (1NC) → [10] → 10[10] → 成功
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [3] → 3[3] → 失敗
ブマリン:ブマ~~~
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [6] → 6[6] → 成功
エメリア:よし!!
ショコラ:エメよかった
NC:ようやく成功してる
ショコラ:ミーナへの対抗を3から2に。
エメリア:ショコラちゃんへの狂気度を4>3に。やっと狂気が解除された。
ショコラ:やったー!憧憬発狂のかなしみから解放
NC:また、ここでカルマが追加されます。『修復パーツを見つける』
ショコラ:おお!
ブマリン:おおっ
ショコラ:探そう!
エメリア:直すぞ~~
NC:君達は廃墟街に足を踏み入れる。
NC:大きな街だが、どこにも人の気配は無い。ただ道端で錆び付いた車両や日に焼けたカレンダー、ショーウィンドウの中で朽ち行くマネキンなどが、かつての人の生活の残り香を感じさせる。
NC:こうした廃墟街はアンデッドや変異昆虫の巣窟になっている場合もあり、独りで出歩くべきではないとミーナが忠告してくる。
NC:そんな中で、君達はある変わったものを見つける。
NC:それは罅割れ砕けたメインストリートの道路上、その真ん中に建てられているひとつの看板だ。
NC:道路の中央に打ち付けられており、本来ならば通行の妨げになって仕方ないだろう。
NC:また、街にある他の物がどれも朽ちかけているのと比べると、かなり新しいもののように見える。
NC:看板には、『シアター・パンタネラ 営業中 入館無料 どなたもお気軽にどうぞ』と綺麗な手書きの文字で書かれている。
ミーナ:「なんだこりゃ?」
ミーナ:長身を屈めて看板を覗き込む。
ショコラ:「なになにっ」その後ろをうろちょろしている。
ブマリン:「シアター?映画館?」首をかしげる。頭上の目玉焼きも一緒にかたむく。
ショコラ:「ってことは、誰かいるのかしら?」
エメリア:「……道路の真っただ中、真新しい木材の看板」
エメリア:「これを建てたのは、世界が滅びた後かもしれないですね」
ショコラ:「ふんふん」
ミーナ:「そうだねえ。こんなところに看板あったら、車通れないし」
ブマリン:「えっ!じゃあこの営業中って本当に今も営業中かもしれないんだ!」
エメリア:「……こういった意味のある文章を書けるアンデッドって、結構いるのかな」
ブマリン:「しかも本当に映画館なんだったら、映画の上映もできるってことでしょ?かなりの技術者とみた」
ミーナ:「う~ん……」
ミーナ:「たとえ自我を持ってても、おかしくなってないとは限らないからね」
ミーナ:「おかしくなくても、悪意がないとも限らない。こんな世の中だしね~」
ショコラ:「百合のアイツみたいなのかもしれないってことね」
ミーナ:「これも何かの罠かも。みんなはどう思う?」
エメリア:「どちらかというと、並々ならぬ悪意を感じます」
ブマリン:「えっ!そうなの?」
ショコラ:お気軽にどうぞ、の文字を声に出して読む。「来てねって言ってるものねえ」
ブマリン:「わたしは、エメリアとショコラと、それにミーナもいてくれるから大丈夫だけど。もし目覚めてひとりだったら……」
ブマリン:「それで映画を上映できる力があったら、誰かに来てほしくてこういう看板たてるとおもうよ!」
ブマリン:「ひとりじゃ寂しいから!」
エメリア:「そう……なのかなぁ……うーん」だんだんと語調が弱気になっていく。
エメリア:「だとしても、危ないことには変わりないし……」
ショコラ:「あたしもなんかロクなやつじゃない気はするわ」首を傾げる。
ショコラ:「というか、みんな以外でロクなやつに会ってないし」
ブマリン:頭の上の目玉焼きは震えている。怯えているらしい。
ミーナ:「ふむふむ……」君達の様子を見て
ミーナ:「ま、どうせこの先に進まなきゃいけないのは変わらないからね」
ミーナ:「とりあえず近くまで行ってみて、様子を見てみることにしよっか?」
ブマリン:「そうだね!もしかしたら、シアターって言っても映画館じゃない可能性もあるし。ミーナもシスターっぽいけどシスターじゃないもんね」
エメリア:「……準備しておきます」コートの内側に収納した銃へ手を掛けて。
エメリア:楽園に着くまでは、もう二度と油断しないと心に決めた。
エメリア:だから、この滅びた世界では。私達4人以外の誰と逢っても、信用してはいけないと思っている。
ショコラ:「映画は見てみたいわ」
ショコラ:「いる奴はろくでなしでも、きっと映画って素敵だと思わない?」
ブマリン:「見てみたいよねぇ。どんな映画見たい?」
ショコラ:「きれいなドレスがたくさん出てくるのが見たい!」
ブマリン:「あっ、いいね!」
ショコラ:「あとお花とかー、お菓子とか出るのも見たいわね」
ブマリン:「舞踏会がある映画だといいのかも!」
ミーナ:「映画かぁ。見られるといいねえ」
エメリア:「ゾンビ映画でないといいけれど……」
ブマリン:「現実はフィクションより奇なり……になっちゃうね」
NC:そうして廃墟街を進んでいった君達は、その先でまた奇妙な光景を目にすることになる。
NC:ビルの狭間に立つ、一軒の建物。洋風の外観、その窓からは僅かに灯りの光が漏れている。
ミーナ:「……む?」
ミーナ:「電気が通ってるのかな」
ブマリン:「でんき!」
ショコラ:「ほんとだ」
エメリア:「……雰囲気が、他の建物と違ってるというか」
エメリア:「あれも、世界崩壊後に建てられたお家の気がする」
ミーナ:「それか、誰かがまめに手入れしてるかかな……」
ショコラ:「だれか…いるのかしら」
ブマリン:「発電機が生きてて稼働しっぱなしでたまたまずっと通ってる……ってのはなさそうだもんね」今までそういう建物は見なかった気がする。
ミーナ:「どうする?」
ブマリン:「いってみようよ!誰かいて、一人で寂しいかもしれないし」呑気に笑う。
ショコラ:「…シアターもあって、あのおうちもあるのなら」
ショコラ:「どんなやつかはわかんないけど、ここで動いてる誰かがいる…」
エメリア:あまり気が進まないと言いたげな表情をしている。
ショコラ:「……寄り道したら、お父様には叱られるのかしら?」
ブマリン:「まっすぐこいとは言われてないしセーフじゃない?」
エメリア:「そ、それは……そうだけど……」弱気。
ブマリン:「それに必要な寄り道だったらおとーさんも喜んでくれる気がする!」
ミーナ:「そうだね。どちらかと言うと、色々経験してほしいんじゃないかな~」
ブマリン:「誰かいて、いい人だったら助けてくれるかもしれないし……もし、悪い人でも……」
ブマリン:「…………体を治すお手伝いしてくれるかも」倒したアンデッドたちの肉体を使って自分たちの身体を修復したことを思い返している。
ミーナ:「……エメリア、どう?怖い?」
ショコラ:「そうなの?」不安そうにミーナを見る。
エメリア:「……怖い、です。とても」
エメリア:「確かにブマリンの言う通り、一人で寂しく過ごしてるアンデッドなのかもしれないけど」
エメリア:「手を伸ばしてあげるだけの余裕が、ひょっとしたらないかもしれないから」
ミーナ:「ん、そっかそっか。じゃあやめとこっか!」軽い調子で言う。
ミーナ:「誰かいたとしても、いい人な可能性のほうが低いし……必要な寄り道でもないしね」
ショコラ:「へっ」妙にびっくりしている。
ミーナ:「それに、シアターでしょ?あたし達の探し物があるとは思えないな~」
エメリア:「…………」申し訳なさそうな視線でミーナを見る。
ショコラ:「…あ、そっか。……そっか」びっくりしたまま。
ショコラ:「なにかをしてほしいって、お願いは、誰もあたしにしないんだ…」
ミーナ:「じゃ、他のとこ行ってみようか。とりあえず病院かな~……」
NC:そんな会話をしていた時。
NC:君達のアンデッドとしての聴覚に、君達のものではない、小さな足音が聞こえてくる。
NC:音は、件の建物の中からだ。
エメリア:「……、待って」獣の耳が、床を踏んで軋ませる音を拾う。
ブマリン:「ふぇ?……あっ、誰か、足音……!」
ショコラ:「…だれかいる!」
ミーナ:「……みんな、あたしの後ろに」
ブマリン:少し緊張した顔でこくこく頷くと言われるがままミーナの後ろにぴょこぴょこ下がる。
エメリア:いつでも銃を取り出せる様、懐に手を忍ばせ。ゆっくりと後退する。
NC:建物の正面、ガラス張りの扉が開き、人影が現れる。
ショコラ:緩慢にバットを握ったまま、凝視。
NC:それは異様なシルエットだ。頭部には金魚鉢めいたガスマスクを着け、中身は伺い知れない。
NC:下半身は腰から下が巨大な昆虫のそれに置換され、幾つもの節脚が忙しなく動いている。
エメリア:「っ……!?」奇異ないで立ちの頭と多脚の人型に、思わず声を漏らす。
ショコラ:「き、キモッ」
ブマリン:「おおっ、初めて見るタイプの人……!」びっくりして口を開けて見つめている。
NC:ガスマスクの人影は大きく伸びをするように上体を逸らしてから、君達の存在に気付いたようだ。
NC:昆虫の脚を動かして近付いてくる。
ショコラ:「うええ脚めっちゃある!」
エメリア:「き……来ます!!」迎撃態勢を取らんと、銃に手を掛ける。
ブマリン:「な、なかよくできるかな」おろおろしている。
ブマリン:頭の上の目玉焼きは白身部分を二箇所もちあげている。ファイティングポーズらしい。
ショコラ:バットを構えているが引いている。
ミーナ:「……」君達の前に立ち、ガスマスクを睨んでいる。
ガスマスク:「あっ……」
ガスマスク:「あっあっ…… えっ?」
ガスマスク:君達の近くまで来て止まる。
ショコラ:「しゃ、しゃべったー!?」
ブマリン:「しゃべってる!目玉焼きよりすごい」目玉焼きはがーん!とショックを受けている。
ショコラ:「目玉焼きが…!」がーんとしている姿を見てしまった。
エメリア:「っ~~~!!!」ちゃきり!!
ガスマスク:「き、君達……まともな人?」
ガスマスク:「お客さんだよね?ですか?そ、そうですよね?」
ガスマスク:マスクで顔は見えないが、声色には喜色が滲み出ている。
ブマリン:「おおおおっ」
ブマリン:「いい人っぽい!」
ショコラ:「えっ、客ってことは…まさか」
ショコラ:「こいつがさっきの看板の?」
エメリア:「……え?」毒気を抜かれてか、一瞬だけ構えた銃を降ろす。
ガスマスク:「あっ、看板見てくれたんですか!よかったぁ……作った甲斐があったなあ」
ブマリン:「シアター……シアター……パンダのひと!」
ショコラ:「もうちょっと長かった気がするわね…」
ブマリン:「パンナコッタだったかも……」
ショコラ:「パンタネラ!」
ブマリン:「あっそうそう、それそれ」
エメリア:「では、シアター・パンタネラっていうのは」建物を一瞥して。
メイド:「……はい。シアター・パンタネラです」
メイド:ガスマスクの隣に並ぶようにして、給仕服のような服装の女が姿を現す。
エメリア:「……ええっと、女の人」
ショコラ:「増えた!」
ブマリン:「わわ、人!」メイドにびっくりしている。
メイド:「坊ちゃん。明らかにお客様に警戒されていましたよ。坊ちゃんはご自分の容姿についてもう少し自覚すべきかと」
ガスマスク:「えっ……な、何か失礼だったかな……」
メイド:「いえ。客観的に見てキモいので」
ガスマスク:「キモ……えっ? えっ……?」
ショコラ:「あっやっぱそうよね…」
エメリア:「坊ちゃん……?」情報がわっと押し寄せて追い付いてない。
ブマリン:「あっ、え、えっと、初めて見る姿ではあったけど、警戒してたのはわたしたち以外にまともな人がいるかわからなかったからで」あわあわしている。
ショコラ:「あ、でもあたしがかわいいから、ソータイテキにはあんまり他と変わらないと思ってもいいわよ」フォロー。
ブマリン:「ええと、ええと、ふたりがシアター……パンタネラ?をやってるんですか?」
メイド:「はい。申し遅れました。私はザラと申します。この映画館で従業員をしております」深々と頭を下げる
ザラ:「こちらがロッソ。当館の主人です」
エメリア:「ザラさん。で、こちらがロッソさん……」
ロッソ:「どうぞよろしく!いやぁ、お客さんなんて久し振りだなあ……」
ブマリン:「よろしくおねがいしまぁす」ぺこりとお辞儀をする。
ロッソ:「皆さん一体どちらから……いえ、こんなところで立ち話もなんですね」
ロッソ:「さあ、どうぞ入ってください!歓迎させていただきますよ!」
ロッソ:ロッソは嬉しそうに君達を迎え入れようとする。
ミーナ:「……だって。どうする?」
エメリア:「いや、あの……私達、映画館のために此処へ来たわけでは……えっと……」よわよわ。
ショコラ:「……嬉しそうね、あいつ」
ブマリン:「いい人そうに見えるけど……」心配そうにエメリアをちらっと振り返る。
ブマリン:「でもこわかったら、無理していくこともないと思う……」
ブマリン:「……でも、本当にいい人だったら、助けてくれそうな感じする!」
ブマリン:「みんなで映画見たらきっと楽しいよぉ~」のほほんと笑っている。
ショコラ:「あたし…ちょっと気になるわ」ぽつりと零す。
エメリア:「二人とも……」
エメリア:「…………分かった。行ってみよう」
ショコラ:「……いいの。もしかしたら」
ショコラ:「また、もっと、ひどく戦うことになるかも」
ショコラ:「悪いやつで、ひどいことされるかもしれないわ」
エメリア:「もしそうだったら、私が何とかする」
エメリア:「その代わり、会話とか反応とか、二人に任せちゃうかもしれないけど。警戒、しとくから……」
エメリア:そして、さっきも言った通り。私が伸ばせる手には、限りがあるかもしれないから。
ブマリン:「うんっ!大丈夫だよ、お話するの好き!」
エメリア:「うん、お願いね」小さく微笑んで。
ショコラ:一度自分の手元を見る。エメリアを見る。
ショコラ:(分かってて言った。あたしが思い出したシアターは、あたしが見慣れたシアターは、だって)
ショコラ:(そういうひどくて悪いところにあって…そういう痛みや苦しみをぶつけるもので。あたしはきっと、そこから来たんだ)
ショコラ:そしてあたしは少しずつ、またそれを欲しがってる。
ショコラ:お父様のところに帰りたいみたいに。
ブマリン:「ショコラもお話するの好きだよね?あ、でも映画は警戒しててもできたらみんなで見たいなぁ。きっと面白いから」
ブマリン:「ザラさんとロッソさんもちゃんといい人でなかよくなれたらいいなあ」
ショコラ:かわいく微笑む。「うん。話すの、好きよ。人と触れ合うの、好きみたい。きっとシアターも好きだわ」
エメリア:「(……気を張り過ぎなのかなぁ、私)」
ブマリン:「それじゃあシアター潜入作戦、開始だぁ!おぉ~!」気の抜けた声で腕をあげる。
ショコラ:おー、と腕をあげる。勢いよくあげたせいで、当たった瓦礫があっけなく崩れた。
エメリア:「おー……」ちょっと控えめに、それでも腕は上げる。
ブマリン:これであの……対話判定?っちゅうやつ……また……やってもいいっすか!
NC:いいでしょう 全員+1差し上げます
ブマリン:やった~!ありがとうございます!
ショコラ:ヤッタッタ!
エメリア:わいわい!!
ショコラ:ブマリンにやろーっと
ブマリン:ショコラちゃんあてで判定しちゃお!
ブマリン:やった~!ブマあてだとさらに+1つきます~!
ショコラ:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [1]+2 → 3[3] → 失敗
ショコラ:むむ
ブマリン:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [4]+1 → 5[5] → 失敗
ブマリン:むむ……
NC:君達会話苦手だな……
エメリア:ブマリンちゃん対象に判定しちゃお
エメリア:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [10]+2 → 12[12] → 大成功
ブマリン:!!
ショコラ:おー!
エメリア:うおーっ!!
ショコラ:景気がいいぜ
NC:おっ 揺り戻し
ショコラ:ここを祭り会場としよう。
ブマリン:うおーっ祭りだ祭りだ
NC:対話判定で大成功した場合は、対象への未練の内容を任意に変更しても構いません。
エメリア:とりあえず狂気点を3>2にして。で、未練を任意か……
エメリア:ロール的な意味合いで保護に変更しておきましょう。
NC:OK!
ブマリン:保護だ~~!
ショコラ:まもろう
エメリア:守らねば……
ブマリン:まもって~~♡
NC:映画館の中はよく手入れが行き届いているようで、とても滅んだ後の世界のものとは思えないほどだった。
NC:あちこちに映画のポスターやパンフレットが見受けられるが、公開の日付は数十年単位でバラバラだ。主の好きなものを貼っているのだろう。
NC:館内は当然、ロッソとザラ以外は無人だ。他の客が来ていたような気配も見受けられない。
ロッソ:「いやぁ、お客さんなんて何年ぶりかなぁ……嬉しいなぁ」
ロッソ:「前は確か……7年くらい前かな?」
ザラ:「9年です」
ロッソ:「もうそんなに経つ?そうかぁ……」
ショコラ:「この服かわいい~」などとポスターを眺めている。
エメリア:「(……そもそも、人が来たことがあるんだ)」サメの頭がいくつも描かれたポスターを眺めている。
ブマリン:「へぇ~、どのくらいこのシアターやってるの?」きょろきょろと館内を眺めながら尋ねる。
ロッソ:「う~ん、営業再開からは何年かな……」
ザラ:「58年です」
ロッソ:「そう、それくらいかな」
ブマリン:「ごじゅうはち……」
ブマリン:「ねーねー、なんでシアターやってるの?映画好きだから?」
ショコラ:「Santa Sangre…La caduta degli dei…?」文字を読み上げていたが、目を離す。
ロッソ:「勿論それもありますが……この映画館は元々、僕の父のものなんですよ」
ショコラ:「父!」
ショコラ:ポスターにはもう目もくれず振り向く。
ブマリン:「ロッソのおとーさんの!」
エメリア:「(ロッソさんのお父様……)」赤背景に大きいトカゲの横顔シルエットが描かれたポスターを眺めながら。
ロッソ:「はい。父はすごく頑固な人で……戦争中に映画館なんてやってる場合じゃないって周りにどれだけ言われても、絶対ここを閉めなかったんです」
ショコラ:「まあ…ロッソ、お父様のことをすっごく覚えてるのね…!」
ショコラ:「いいなあ…!」
ロッソ:「忘れたくても忘れられません。いつも叱られてましたから」笑い声を漏らして
ブマリン:「わたしたちも、おとーさんに会いに行くところなんだよね。ショコラはお父様大好きだもんね」ショコラちゃんの様子を嬉しそうに見ている。
ロッソ:「ええ。その髪飾り……皆さん、“巡礼”の方ですよね?」
ロッソ:君達の薔薇の飾りを見て言う。
ブマリン:「えっ、ええっ!?」
ブマリン:「し、知ってるの!?有名なの!?」
ショコラ:「ど、どういうこと!?」ブマリンと目を見合わせる。
ロッソ:「前にも皆さんと同じように、“巡礼”の方たちがいらしたんですよ。あれは確か……」
ザラ:「22年前です」
ブマリン:「もしかして、この世界では"巡礼"ってよくあることなの?響きがかっこいいなーとしか思ってなかったけど……」
ショコラ:「えっ、…え?」
ショコラ:「巡礼って…お父様に会いに行くことじゃないの?」
ショコラ:「22年前にも誰かがしてたの……?」
ロッソ:「いえ、その時の方たちも同じことを言ってましたよ。お父さんに会いに行く……って」
ショコラ:「え……」
ブマリン:「その人達も、薔薇の飾りをつけてたの……?」
ロッソ:「ええ、そうでしたが……?」
ショコラ:自分の髪に飾った赤い薔薇に触れる。うっかり壊しかけて、耐える。
ミーナ:「へ~、前にも他の子が。面白い偶然だねえ」平気な顔で酒を飲んでいる。
エメリア:「(……嘘を付いているようには見えない。偶然……本当に?)」黄色背景に赤色の女性が盆踊りしているポスターから目を逸らして。
ブマリン:「……ミーナは絶対、何か知ってるでしょ~」
ミーナ:「え~?何がさ~」
ミーナ:「別に姉妹が君達だけなんて言ってないじゃん?」
ブマリン:「……え、ええ?」
ブマリン:「……世界が大変なことになってるから、父親に会いに行く子供たちがいる事もそこそこあるのかな……って思ったけど」
ブマリン:「…………わ、わたしたちの姉妹なの?ほかにも……いるの?」
ショコラ:「で。でも。でも」
ショコラ:「でも。お父様、君って言った」
ショコラ:「そんなたくさんの……たくさんに呼びかけてるの……?」
エメリア:「(…………)」怪訝そうな表情でミーナを見る。ひょっとしたら、私達は騙されているのかと考えて……首を振った。
エメリア:彼女は私を銃撃から護ってくれたし、映像の向こうに居た人も確かにお父様だった。だからこそ、思考が停滞して泥沼に嵌っていく。
エメリア:お父様の元へ、私達は辿り着かなければならない。その為には、現状、ミーナに道案内を縋るしかない。
エメリア:私達の偽物なる命だけではない、行動の意義まで握られている状況で。姉妹の根幹を揺らがしかねない疑念を抱き続けられるほど、エメリアは強くなかった。
エメリア:だから、二人が笑顔で居るうちは今のままでいいと。結論付けて、思考を放棄した。
ミーナ:「う~ん……単に言葉の表現の問題じゃないかな?そんなに気にしない方がいいよ~」
ミーナ:「たとえそうでも、ショコラがお父様にとって大切な娘であることは変わらないんだからさ~」
ショコラ:「きっ!気にするわよ!」
ショコラ:「あたしにとってお父様はお父様だけなのに!」
ブマリン:「ショコラ」にこっとショコラに笑いかける。
ショコラ:憔悴している。「……あ」
ブマリン:「あのね、今言うことじゃないかもだけど……ショコラにね、ありがとうって言いたいんだ」
ブマリン:「ショコラって、お父様のこと大好きでしょ。わたしもおとーさん大好きだけど、やっぱり親を真っ直ぐ好きって言うのって、ちょっと照れ臭いっていうか」
ブマリン:「でもショコラはすっごく真っ直ぐ、お父様のこと心の底から大好きなんだなーって伝わってきて。本当に信頼してるんだな、って」
ブマリン:「ショコラが真っすぐ信じてくれてるから、わたしもおとーさんのこと信じられて、なんだか安心できるし、すっごく嬉しいんだ」
ブマリン:「だからね、ありがと!」
ブマリン:「……どんどんよく分かんなくなってっちゃうけど。でも、わたしはショコラがお父様を好きでいてくれて、嬉しいから」
ブマリン:「なんだろう……もしその気持ちでショコラが苦しくなっちゃっても、わたしはショコラがお父様好きでいてくれて嬉しいんだよって、伝えておきたかったの」
ショコラ:「……」唇を持ち上げる。少し不格好な笑み。「ありがと」
ショコラ:「あたし、たぶんひとりだったら、すぐぐらぐらしてだめになる」
ショコラ:「不安で、イライラして、ムカついて、物足りないの」
ブマリン:「わたしもひとりだったら泣いちゃってたとおもう!だからみんながいてくれてよかったあ」
ショコラ:「うん。二人が笑ったり、悩んだりしてるから、今かわいくないわ!って思って落ち着く」
エメリア:会話の様子を遠巻きに、再びポスターへと目をやる。5人のうち髪の毛が尖った男性1人が、星の描かれたオレンジ色のボールを握っている。
ブマリン:「……わたしはね、もしわたしたちみんな同じおとーさんの娘で、しかももっともっと娘がいるかもしれなくて、おとーさんが言う『大切な娘』が一人だけだったとして……」
ブマリン:「それがわたしじゃなくてもいいって思ってるんだ。だってもしかしたら『一番頼りにしてる娘』とか『一番かっこいいと思ってる娘』とかはわたしかもしれないからね」
ブマリン:「……それに、ショコラとエメリアを一番大切に想ってるのはわたしになれるかもしれないから!」得意げに胸を張る。
ミーナ:「おっ、ブマリンはいいこと言うね~」
ブマリン:「褒められた~」えへへと笑う。
NC:いいところですが……皆さんは今の話を聞いたことで……
ショコラ:なにっ
NC:狂気判定です。修正値なし。
ブマリン:うひひひひ 狂っちゃうよ~~!
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [5] → 5[5] → 失敗
ブマリン:うふふふ
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [2] → 2[2] → 失敗
エメリア:ぎゃっ
ショコラ:1NC
Nechronica : (1NC) → [9] → 9[9] → 成功
ショコラ:なんでおまえが成功するねん
NC:一番狂いそうなのに
ショコラ:ほんとだよ
NC:失敗した二人は任意の未練に狂気点を加えてください。
ブマリン:えーんショコラちゃんへの狂気を3>4にして発狂!
エメリア:ブマリンちゃんへの狂気を2>3に!
ロッソ:「……でも、お父さんに会いに行けるというのは……少し羨ましい気がします」
ロッソ:「僕は徴兵されて、戦地で一度死んでしまって……アンデッドとして蘇生させられたんです」
ロッソ:「しばらく記憶が混濁していて……ようやくここに戻ってきたのは、何十年も経って、世界が滅んだ後でした」
ロッソ:「父はいなくなっていて……ザラだけが待っていてくれて。それで僕がこの映画館を受け継ぐことにしたんです」
ロッソ:「父に言わせれば、僕なんてまだまだ半人前でしょうが……それでも時々、父に叱られたのが懐かしくなるんです」
ショコラ:ぼんやりと記憶している最終戦争が、外の黄色い空に結び付く。終わったのだ。すべて。それを、いま妙に実感した。
ショコラ:もういない人の話をする、その語らいで。
ショコラ:(なんで、あたしは納得してしまえるんだろう)
ショコラ:(なんで…もうすべて終わっていることを。お父様があたしだけのお父様ではないであろうことを)
ショコラ:(認められそうになってるんだ……)
ブマリン:「そっか、ロッソはもうおとーさんに会えないんだね……」自分に言い聞かせるようにして言った先ほどのショコラへの言葉だが、そう口にしなければならないほどに、追い詰められているということでもある。
ブマリン:何かとんでもないことに巻き込まれているのではないかと言う不安が胸をよぎる。
ロッソ:「すいません、こんな話を……。あ、ですから、父の遺志を継ぐなんて大それたものではないですが……」
ロッソ:「皆さんには、是非この映画館で楽しんでいってほしいんです!」
ロッソ:ぐっと拳を握ると同時に、わきわきと節足が動く。
エメリア:「(……本当に、楽しそうに喋る人)」
エメリア:警戒は勿論怠らないつもりではいる。ただ、彼の望みが「映画の観客になること」ならば、私達にも叶えられる。
エメリア:だから、此処にいるうちは。少しだけ気を楽に、物語を楽しむ余裕を持ってもいいのかなと思った。
ブマリン:「うんっ、映画、楽しみ!面白いのみたいなぁ」ざわざわとした不安から目を逸らすように元気に答える。
ショコラ:「映画って、昔のなにかの記録なんだものね」
ショコラ:「あたしたち、自分の記憶もあいまいだもの」
エメリア:刑務所らしき緑色背景に、巨漢の囚人と看守と電気椅子が描かれたポスターから離れ、二人の元へ。
ロッソ:「ええ!どうぞ、シアターにお入りください!時間の許す限り楽しんでいってくださいね!」
ザラ:「こちらです」ザラが君達を案内する。
エメリア:「……はい、ありがとうございます」小さく、ぺこりとお礼をして。
ミーナ:「ポップコーンもあったらな~」首の後ろで腕を組み、ザラに続く。
ショコラ:慌ててそのあとをついていく。「ブマリンも!」
ブマリン:「あっ、いくいく!面白い奴がいい!一番面白いの」さらにそのあとをぴょんぴょん跳ねてついていく。
ブマリン:もしかしたら……ここで……対話判定?ってやつ……やってもいい……ですか!
NC:いいでしょう!
ブマリン:やった~~!ありがとうございます!
ショコラ:ブマリンいつもきづいてくれてありがとう
エメリア:ありがとうございます!!
ショコラ:ブマリンに判定しよう
ブマリン:このシーンで3点まで狂気点を減らせる気がするが、私はまだ一回も減らしてないので……
ブマリン:ショコラちゃんに!
ブマリン:ブマあてだと+1です~!
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [8] → 8[8] → 成功
ショコラ:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [3]+1 → 4[4] → 失敗
ショコラ:ムーン
ブマリン:や、やった!!ショコラちゃんへの未練4>3で発狂解除!
エメリア:失敗したくないのでまたブマリンちゃん対象……
ショコラ:おしおし
エメリア:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [3]+1 → 4[4] → 失敗
エメリア:ぐぅ~~っ
ブマリン:惜しい……!
NC:対話苦手過ぎる
ショコラ:エーン
NC:ずらりと座席が並ぶ、大きなシアター。長らく使われていないのだろうが、そうとは思えないほど綺麗な状態に保たれている。
NC:君達が席に着くと、照明が落ち、上映が始まった。
NC:それは古いヒット作の映画らしかった。華々しい都会を舞台に、身分違いの二人が恋に落ちる物語だ。
NC:スクリーンの中で今は失われたかつての文明の活気に満ちた光景が展開され、ストーリーと共に君達の目を奪う。
NC:様々なファッションや美味しそうな食事、そしてロマンティックな恋愛が描かれる様は、ほんの束の間、君達に今の境遇を忘れさせた。
NC:全員、任意の未練から狂気点を1点減らして構いません。
ブマリン:な、なんだって!!神映画さいこーーー!!!
ショコラ:最高の映画
エメリア:恋愛映画からしか得られない栄養素
ブマリン:エメリアちゃんへの狂気減らします!3>2!これでわたしも危険域から脱した!
ショコラ:たからものからでもいいんですかね?
NC:いいですよ!
エメリア:ショコラちゃんへの狂気点3>2に!
ショコラ:あ、でも2まで減らせてるな。ブマリンへの3を2にするか
ショコラ:した!
NC:OK!
NC:そして映画は、クライマックスに差し掛かる。
NC:高貴な身分であるヒロインを連れ戻しに、次々に追手が現れる。
NC:二人は力を合わせて窮地を潜り抜けるが、徐々に追い詰められていく。手に汗握る展開が続く。
NC:だがとうとう追い込まれた二人が、絶体絶命の窮地に陥った時────
NC:ザザ、と映像にノイズが入ったかと思うと、そのまま画面が固まってしまう。
ミーナ:「……ん?」
ブマリン:「あ、あれっ」
ショコラ:「あ」
ショコラ:妙にいい姿勢で固まっていた。
ブマリン:見入ってぎゅっと目玉焼きを握りしめていたが目を瞬かせる。手の中の目玉焼きは苦しそうにしている。
エメリア:「む、良い所だったのに……!」のめり込むあまり両手に握っていた拳を解く。
ミーナ:「うーん?演出じゃないよね、これ……?」
ショコラ:「……ここでおしまいじゃない…わよね」
NC:しばらくそのままだったが、やがてゆっくりと照明が戻ってきて、入り口の扉が開かれる。
ロッソ:「……皆さん、申し訳ありません……」
ロッソ:気を落とした様子のロッソが姿を現す。
ロッソ:「経年劣化で、映画のメモリが破損していたようです……気を付けていたのですが……」
ブマリン:「……そ、そっかぁ……」しゅんとしている。
ショコラ:「えーっ!二人はどうなっちゃったの…!?」
エメリア:「……ってことは、結末が観れないってこと、ですか」
ロッソ:「はい、どうしても復旧できず……続きを見て頂くことが、出来ないようなんです。皆さん、本当に申し訳ありません……」
ロッソ:そう言って、深々と頭を下げる。
エメリア:「……いえ、ロッソさんのせいでは。モノはいつかは壊れてしまうものだし」
ショコラ:「えーっ、ね、ロッソは結末を知ってるの?」
ブマリン:「どうなったんだろ……気になるね……」ちょっとしゅんとしている。その隙に目玉焼きは手から逃れいそいそと頭に登る。
エメリア:「気にならない……と言えば、嘘になりますが」
ショコラ:ゆらゆら左右に揺れる。「きーにーなーるー!」
ロッソ:「ええ、勿論知ってはいるのですが……」仮にも映画館の主人として、結末を言ってしまうことに気が咎めているようだ。
ロッソ:「……父を継いだつもりで、形だけ真似してみても……」
ロッソ:「……お客様に、映画の一本すらまともに見せられないなんて。やっぱり僕は、駄目だなぁ……」
ロッソ:マスク越しに、力無く笑う。
ショコラ:「なんでロッソが落ち込むのよ~!」
エメリア:「あぁ、そんなに落ち込まないでください……」慌てふためいている。
ブマリン:「……映画壊れちゃって、一番悲しいのはロッソでしょ?」
ブマリン:「わたしたちは、途中までだったけど映画みてすっごく楽しかったよ!キラキラして、ドキドキして、ワクワクした!」
ショコラ:「そうよ、あたしたちすっごく楽しく観たのよ!そして、それを見せてくれたのは、あんたなんだから!」
ショコラ:「あんなドレス着たいなあ…あとあの…何?食べ物かな…?あれも食べてみたいわ」
エメリア:「途中までとはいえ、二人の波乱万丈な恋愛模様は、確かに手に汗握るもので。とても楽しかったです」
エメリア:「こんなに心が躍らされたのは、目覚めてから初めてかもしれません。きっと、私達にとって良き思い出となります」
ブマリン:「うんっ、わたしきっとこの先もずっと、みんなでこの映画みてたのしかったなーって思い返すと思う!」
ロッソ:「……あ、ああ……すみません、お客様に気を遣わせてしまって……」
ロッソ:君達の言葉にも、やはり肩を落としたままだ。
ロッソ:「映画はこんなことになってしまいましたが、どうぞ、せめてゆっくり休んでいってください」
ロッソ:「それくらいはさせて頂かないと……きっと父に怒鳴られますから」
ロッソ:「それでは、ごゆっくり」
ロッソ:そうして、落ち込んだ様子のままその場を去っていく。
エメリア:「ロッソさん……」
ショコラ:「もう…あんたに言ってるんであって、…」あんたのお父様はもういないじゃない、と言いかけて、はっとして止めた。
ブマリン:「うーん、わたしたちは楽しかったのになんだか可哀想……」
エメリア:「思えば、年越しで訪れた観客だし。それだけ彼も、意気込んでいたということでしょう……」
エメリア:だからこそ、彼の並々ならぬ気持ちを推し量ることはできない。
ショコラ:「……楽しかったのも嘘じゃないのに」
ブマリン:「……ねえねえ、映画、あのあとどうなったのかなーってみんなで予想して話さない?」
ブマリン:「休んでいいっていってたし。みんなで話したら楽しくって心休まると思う!」
エメリア:「……そう、だね。あそこで終わりになっちゃうのは勿体ないし」
ショコラ:「あっ。いいわねそれ」
エメリア:「せめて、私達で結末を考えてみるのも、いいかもしれない」
ショコラ:「あたし、途中で出てきたあの大きい猿が助けてくれたんだと思う!」挙手してまっさきに言う。
ザラ:君達がそんな話をしていると、シアターにザラが入ってくる。
ザラ:「……皆様」
エメリア:「いや、途中で二人が海で助けた子鮫が大きくなって恩返しに……ん?」
ブマリン:「わたしは追手たちがふたりの姿を見て心絆されて助けてくれたのかなって……あれ、ザラさん」
ザラ:「今回のこと……まことに申し訳ありませんでした」しゃんと伸びた背筋で、深々と頭を下げる。
ブマリン:「あ、あわわ、謝らないで!」わたわたする。頭の上の目玉焼きもぷるぷるしている。
ザラ:「……」顔を上げ「不躾で、差し出がましいことかと存じますが……」
ザラ:「皆様にひとつ、お願いしたいことがございます」
ブマリン:「おお、お願い?なんだろう」
ショコラ:「なになにー?」
エメリア:「……?」
ザラ:「失礼ですが皆様は、戦闘向けのアンデッドとお見受けします」
ミーナ:「……」視線がやや警戒の色を帯びる。「……だったら、何かな」
ブマリン:「えへへー、わかる?」褒められたと思って照れている。
ショコラ:リボンや石で飾っているとはいえ、釘だらけのバットを持っている。
エメリア:「……確かに、銃を使えるアンデッドだけれども」
ザラ:「……あるものを手に入れるのを、お手伝い頂きたいのです」
ザラ:「順番にお話しします」
ザラ:「坊ちゃんが先程、あれほど落ち込んでいたのには……理由があるのです」
ザラ:「この映画館の先代は、先にお話した通り……坊ちゃんの御父上でした」
ザラ:「先代は頑固な方で、当時既にご老体ながら、当館の運営を人任せにしようとはしませんでした」
ザラ:「それは実子である坊ちゃんに対しても同じことです。この映画館には、館長しか入ることの出来ない地下室があるのですが……」
ザラ:「先代はその鍵を肌身離さず持ち歩き、決して誰にも中を見せようとはしませんでした」
ザラ:「坊ちゃんが一人前になった時には、その鍵と共に映画館、そして地下室を明け渡すと仰っていたのですが……」
ザラ:「坊ちゃんが戦地に行っている間、先代は鍵を持ったまま外出から帰らず、行方不明になってしまったのです」
ザラ:「当然、地下室の扉は今も開けられないままです。坊ちゃんはそれで、心のどこかで今も自分が父に認められていない、半人前のままだと思い込んでいるのだと思います」
ザラ:「私はそれを……何とかしたいのです」
ブマリン:「……なるほど。おとーさんからのプレゼントがあるのに、ずっともらえないんだったら……可哀想だね」
ショコラ:「……」無意識に自分の持っている手鏡に触れていた。「……うん」
ショコラ:「ロッソが、お父様から愛されていた証のひとつ」
エメリア:「……ですが。私達がその扉を無理やり開けたところで意味はないのでは……?」
ミーナ:「ははーん、だから鍵を探してほしいってこと?」
ブマリン:「あっ、扉をぶち破るんじゃなかったんだ。たしかに思い出の場所壊したらダメだね……」
ザラ:「いえ」かぶりを振る「どうせ大したものは入っていないと思います」
ショコラ:「そうなの?」きょとんとする。
ザラ:「要するに、そんなことに拘っているのは無意味なことだと坊ちゃんに分かってもらえればいいのです」
ザラ:「ですから、はい」頷き「ぶち破ろうかと」
ブマリン:「えっ、ぶち破るの!」
エメリア:「ええ……」困った顔。
ショコラ:「あたし得意よ!」
ショコラ:エア・釘バットを振る。
ブマリン:目玉焼きも、やったるで!と言った感じで頭の上で飛び跳ねている。
ザラ:「……しかし、地下室の扉はかなり頑丈です。今の皆さんの装備でも、壊せるかどうか」
ザラ:「心当たりがあるのです。ここからが本題なのですが……」
ショコラ:「ふむ」スチャ…とエア・釘バットを空気にしまい、おとなしくする。
ブマリン:目玉焼きもスン……とおとなしくする。
ザラ:「この街の近くには、かつての軍の駐屯地があるのです」
ザラ:「今もアンデッドが徘徊する、危険な場所ですが……。そこでなら、大口径の火器も調達できるのではないかと思います」
ザラ:「皆さんもお見受けしたところ、身体を損傷なさっているようですが……」
ザラ:「そこでなら、修復できるパーツも、大量に確保できるのではないかと思います」
ショコラ:「……!」
エメリア:「(……それは、願ったりかなったりだけれど)」
エメリア:「アンデッドの巣窟、ですか……」
ザラ:「私がそちらまでご案内する代わりに、基地内で予想される戦闘をお手伝い頂く……」
ザラ:「お願いというのは、それです。取引と言った方がいいかもしれませんが……」
ザラ:「……いかがでしょうか?」
ミーナ:「……う~ん、どうかな?悪い話じゃなさそうだけど」君達を見る
ブマリン:「うん!だって、強くなって扉ぶち破ってほしいって、つまりわたしたちが強くなるってことだもんね」
ブマリン:「回復も出来てパワーアップもできてロッソとザラもたすかる!一石いっぱい鳥!」
ショコラ:「あたし、ぶっ壊して感謝されるのは…けっこう好きかも」
ショコラ:「あと、…映画のお返しもしたいなって気になってる」
エメリア:「…………」少しだけ考え込む様に目を伏せて。
エメリア:「……あの百合の少女の様に、またいつか襲われるか分からない」
エメリア:「その前に、罠などではなく既に判明している戦闘を経験しておくのは、悪くないかもしれない」
エメリア:「(具体的な敵の戦力が分からない以上、本当は避けるべきなのかもしれないけど)」
エメリア:「(でも……あんな顔を見てしまったら)」
エメリア:「(……私はやっぱり、甘いのかもしれないなぁ)」小さく息を吐く。
ミーナ:「ん、じゃあ決まりかな」
ミーナ:「まま、大丈夫でしょ~。もしもの時はお姉さんがなんとかするからさ~」ヘラヘラ笑いながら酒瓶を振る。
ショコラ:「元気になってもらえたら、もっと映画見せてもらえるかも!」
ブマリン:「そうだよ!映画面白かったもんね。もっと見たい!」
ブマリン:「ミーナは不思議な人だなあ……やっぱりお酒で強くなる?」
ミーナ:「お酒で強くなったりしないよ~」笑って「飲んでないと弱くなるってだけでしょ~」
ブマリン:「なるほど!なるほど……?」
ショコラ:「そんなことあるの…??」
ブマリン:「じゃあやっぱり飲んだら強くなる……?」
エメリア:「酔って強くなる……とは?」
ミーナ:「ま、とにかく行こっか。そうと決まれば善は急げだよぉ」
ザラ:「……はい。皆様、ありがとうございます」
ザラ:そう言って君達に向け、もう一度深く礼をした。
---
NC:君達はザラの案内で、市街近くの駐屯地に足を運んだ。
NC:フェンスに囲まれた駐屯地は今もアンデッドによる厳重な警備が成されているようで、銃を持った兵士が歩哨として各所を巡回している。
ザラ:「……ここから中に入れるはずです」
ザラ:物陰、フェンスの一部に空いた穴を示す。
ショコラ:「いっぱいいる……!」小さな声でびっくりしている。
エメリア:「そ、想像とだいぶ違う……」
ブマリン:「つよそう……」素朴な感想を漏らす。
ショコラ:「こいつらってなんでこんな集団になってるのかしら」
エメリア:「こんな統率の取れたアンデッドじゃなくて、もっとこう……野性味の溢れる感じだと思ってた……」
ブマリン:「ね、この前戦ったいっぱいいるゾンビみたいな感じだと思ってた」
ショコラ:「ね!頭よさそう!」
ミーナ:「管理を外れたアンデッドは、受けた命令を実行し続けてる場合も多いからね~」
ミーナ:「兵士としての命令を遂行し続けてるだけかも。ロボットとおんなじだよ」
エメリア:「なるほど……いずれにせよ、一筋縄ではいかなそうです」
ザラ:「はい。正面突破は難しいと思います。忍び込んで、中から奇襲を掛けましょう」
ミーナ:「賛成だね~」
ブマリン:「奇襲!かっこいい」
エメリア:「分かりました、なるべく音を立てずに忍び込みましょう」
ショコラ:「あたしかわいいから目立たないかな……」
ショコラ:奇襲をよくわかっていない。
ブマリン:「あっ、たしかに!わたしも足ひとつだから静かに歩けるかな……」
エメリア:「ブマリンは……私の肩に捕まって」
エメリア:背が低いので、手を掛けてゆっくりと歩く分にはちょうどいいだろう。
ブマリン:「えへへ、ありがと!」肩に捕まるというよりエメリアちゃんの腕にぎゅっと抱き着く。
ショコラ:「あっ~」いいな~と思い無意味に近寄る。
エメリア:「ひぅ」想定よりだいぶぎゅっとされた。
ショコラ:「奇襲よ!」
エメリア:「えっ、わっ、えーと」二人に近づかれて、ちょっとあわあわする。
ブマリン:「ショコラもエメリアと手つなごう!あ、でも銃あるからわたしと手つないだ方が良い?」
エメリア:「し、ショコラは自分で歩けるでしょ!」
ショコラ:「だってなんか…仲間外れぽいじゃない。あたしもまざるわ」手をぶらぶら。
ブマリン:「じゃあ手握ってほしい!ふたりに支えてもらった方が歩きやすいと思う!」
エメリア:「……そ、そうだね。両サイドで挟む感じにすると、良いと思う」
ショコラ:「よろしい」フフン……とブマリンの手を握ります。そーっと。
ブマリン:ぎゅっ!と握り返す。
ミーナ:「君達すっかり仲良しだね~」その様子を見て笑っている
ブマリン:「うん、なかよしだよぉ」得意げに胸を張る。
NC:ではここで、行動判定というものをやってみましょう
ブマリン:おおっ
ショコラ:ホヤッ
NC:基本は1NCで判定し、その判定に使えそうなパーツを1つ使用するごとにダイスが増え、2NC、3NCとなっていきます
ブマリン:おおっなるほど
ショコラ:ふむ
NC:ただし振ったダイスが全て失敗し、さらにその中に大失敗があった場合、判定に使用したパーツは損傷してしまいます。
エメリア:ひえっ
ショコラ:けっこうハイリスクだっ
NC:今回は潜入なので、感覚に関わるパーツや移動に使えるパーツがあれば使用できます。
NC:使用したい時はGMに宣言して使えるか聞く感じになりますね
NC:というわけで早速やってみましょう!
エメリア:あし、カンフー、けもみみ、しっぽあたり?
NC:いっぱいあるな……カンフーは戦闘術っぽいのでそれ以外はOK!
ショコラ:ほねも良いのかなー 脚系はまだ空いてるけど…
ショコラ:あ、けもみみは大失敗でも破損しないて書いてるけど、ここでもかしら
NC:ほねもいいですよ!
NC:けもみみはそういう効果ですね!それがメリットです
ブマリン:【ほね】【めだま】使いたいな。めだまはよく見てる感じで
NC:いいでしょう!
エメリア:めだま、確かに。わたしもつかお
ブマリン:じゃあ3でふるぜ!
ブマリン:3NC
Nechronica : (3NC) → [2,5,5] → 5[2,5,5] → 失敗
ブマリン:完
ショコラ:じゃあ【けもみみ】【ほね】つかってみようかな、
エメリア:では4で振ります
エメリア:4NC
Nechronica : (4NC) → [2,2,7,8] → 8[2,2,7,8] → 成功
ショコラ:3NC
Nechronica : (3NC) → [2,8,10] → 10[2,8,10] → 成功
エメリア:セーフ!!
ショコラ:おー!
ブマリン:ふたりともすごい!
NC:ではブマリン以外成功!
ブマリン:どたどたどた……
NC:君達は静かに忍び込もうとするが、片脚がないブマリンは上手くいかず、うっかり小さな音を立ててしまう。
NC:その音に気付き、兵士アンデッドが君達に近付いてくる。
NC:「ぅ アア……」
NC:銃を構え、ブマリンに発砲する!
NC:基本パーツを2つ損傷してください。
ブマリン:まじ!?
ショコラ:ヒエー
エメリア:ひえぇ
ブマリン:【はらわた】【あご】損傷します!
ブマリン:「ひっ!あ、あ……っ」
ブマリン:音を立てて気づかれてしまい、撃たれて小さな悲鳴を上げる。
ミーナ:「気付かれた……!ブマリン!」
ショコラ:「嘘っ、……!?」手を握ったまま、銃弾で隣の姉妹が撃たれた。
エメリア:「……く、この!」すぐさま銃を抜き、後ろ手で応射。
エメリア:獣の耳により、銃声から方向と距離は判別できる。肩を貸しても問題ないと考えた理由の一つだ。
NC:「ア……」
NC:撃ち抜かれ、兵士は倒れる。幸い近くに他の敵はいなかったようで、それ以上集まってくる様子はない。
ザラ:「大丈夫ですか、ブマリンさん……」
ブマリン:「…………ッ、……だ、大丈夫!ちょっとびっくりしただけだよ」
ブマリン:「ごめんね気づかれちゃって!倒してくれてありがと、エメリア!」
エメリア:「……うん、大丈夫なら良かった。」耳を欹てる。追手は来なさそうだと一安心。
ショコラ:ぼとりと落ちたブマリンの臓腑と骨を見る。「……気づかれる前に、やっちゃわないと」
エメリア:「(……本当に、私達の部品になりそうなものがあるといいのだけど)」
ザラ:「もうすぐ奥まで着きます。慎重に行きましょう」
ブマリン:「うんっ!今度こそ静かにいくぞぉ」
ブマリン:ぎゅっとエメリアの腕とショコラの手をにぎる。
ショコラ:(…こんなの、全部一度で粉々にできればいいのに)
ショコラ:(考えるよりはやく、全部)そうっと握り返す。
エメリア:「…………」私たち自ら戦場に来た以上、負傷が出るのはしょうがないのかもしれない。
エメリア:「(……でも、やっぱり苦しい)」
NC:君達は並んだ建物の裏手を抜け、広々とした演習場まで辿り着く。
NC:そこには大勢の気配があった。君達は物陰からそっと様子を伺う。
指揮官アンデッド:「全体ィィーーッ!!進め!!」
NC:ハウリングと共に張り上げられる声。多数の足音。大勢の兵士が、一糸乱れぬ隊列を作り行進している。
指揮官アンデッド:「構えェーッ!!」
NC:それを指揮しているのは、指揮官らしきアンデッドが一体。
指揮官アンデッド:「撃てェーーッ!!」
NC:兵士たちが、穴だらけの的に向けて一斉に正確な射撃を見せる。
指揮官アンデッド:「直れ!全体、回れーッ右!進めェーーッ!!」
NC:殆ど無意味に見える、機械的な訓練。
NC:アンデッドである彼らが、それを一体いつから、どれだけ繰り返し続けているのか、見当もつかない。
NC:昼夜も問わず、天候も関係なしに繰り返してきたのだろう。彼らの軍服は完全に擦り切れ、辛うじて身体にまとわりつく襤褸切れと化している。
指揮官アンデッド:「休憩など許さん!そんなことで敵に勝てるか!!」
指揮官アンデッド:「故国の為、命を捨てよ!兵士として一丸となり、忠を尽くすのだ!!」
ザラ:「……あちらにあるのが、ここの本部です」
ザラ:兵士達を挟んだ向こう側にある、一際大きな建物を指し示す。
ザラ:「やはり、ここを突破しないことには辿り着けなさそうですね……」
ショコラ:「同じことを繰り返して…お人形みたいね」ぽつりとつぶやく。
エメリア:「…………」無言で、無機質な繰り返しをじっと眺めている。
ブマリン:「…………このひとたちと、戦わなきゃ……なんだよね」
ブマリン:「じゃあ……『敵』のわたしたちと戦って、終わりにさせてあげよう」
エメリア:「……そう、だね。そっちの方が、よっぽど幸せそう」
ミーナ:「うん、楽にしてあげたほうが彼らにとってもいいと思うよ~」
ショコラ:「醒めるよりは、きっといいわ」と答え、そう答えた自分にわずかに首を傾げる。
ショコラ:少し迷い、頷く。
ザラ:「彼らは周囲の人間やアンデッドを無差別に捕え、ここで兵士に改造しています……」
ザラ:「ここで排除できれば、この街も安全になるはずです」
ザラ:言って、ライフルを取り出す。
ザラ:「皆さん、準備はよろしいですか?」
エメリア:「いつでも」
ブマリン:「うんっ、今度こそ油断しないよ!」
ショコラ:「きっと得意よ」
ブマリン:頭の上の目玉焼きもやる気満々!ぷるぷるしている
ザラ:「それでは、始めましょう。よろしくお願いします」
ザラ:号砲めいてザラが引き金を引き、銃声が響き渡った。
ザラ:銃弾は指揮官アンデッドの頭部を捉え、肉片が飛び散る。
指揮官アンデッド:「……敵襲!敵襲ーーッ!!」
指揮官アンデッド:ノイズでざらついた声が響き渡る。
指揮官アンデッド:「総員、戦闘態勢ーーッ!!」
NC:指揮官の声と共に、兵士達が一斉に君達に向かってくる!
NC:戦闘を開始します。
エメリア:うおーっ
ショコラ:っしゃおらー
ブマリン:皆殺しだー!
ソルジャー×20 最大行動値8
【一斉射撃】(アクション・3・0〜1)射撃攻撃2+連撃(同エリアのソルジャーの数÷10)
【よろめく】(アクション・3・自身)移動1
【むらがる】(ラピッド・0・0)移動妨害1
スナイパー 最大行動値:8
【狙撃ライフル】(アクション・2・2〜3)射撃攻撃1、攻撃判定の出目+1
【スコープ】(ジャッジ・0・自身)支援2、射撃・砲撃攻撃にのみ可
【死の手】(ラピッド・0・自身)任意の攻撃マニューバ1つを「ラピッド」として使用可
【のうみそ】最大行動値+2
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【はらわた】
ハウンド 最大行動値:9
【セイバートゥース】(アクション・2・0)肉弾攻撃2
【けもあし】(アクション・2・自身)移動1〜2
【強化脊髄】最大行動値+2
【しっぽ】最大行動値+1
【はらわた】
コマンダー 最大行動値8
【号令】(ラピッド・2・効果)手駒全員、望む攻撃マニューバ1つを「ラピッド」で使用してよい
【円舞曲】(ラピッド・1・自身)ターン終了まであなたを対象とする全ての攻撃判定の出目-1
【屍肉の盾】(ダメージ・1・自身)同エリアのレギオンを任意の数だけ減らし、減らした数の分だけダメージを減少させてよい。1ターンに何度でも使用可
【メガホン】(ジャッジ・1・0~1)支援2
【死人指揮】(ジャッジ・0・0~1)支援2、自身に対しては使用不可
【のうみそ】最大行動値+2
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【はらわた】
【はらわた】
奈落:スナイパー
地獄:ハウンドA
煉獄:ソルジャー×20 ハウンドB コマンダー
勝利条件:全ての敵を倒す
カルマ
『誰も完全解体されない』
『1ターン以内に勝利』
NC:NPCカードが使用可能です。
NPCカード
ミーナ
対象がダメージを受ける際に使用。対象が受けるダメージを代わりに受け、付随する効果すべてを打ち消す。1ターンにつき1回まで使用可。
ザラ
ジャッジタイミングで使用。支援4。1ターンにつき1回まで使用可。
NC:戦闘開始時に使用したいマニューバ等があればここで宣言どうぞ。
エメリア:【内緒話】今回はショコラちゃんと会話してみたいな
ショコラ:わーい!
ショコラ:はなそ!
NC:いいでしょう どうぞ!
エメリア:「……ショコラ」
ショコラ:「ん、なあに」バットに手をやりながら、其方を向く。
エメリア:「西の建物の上に狙撃手が控えてる、隙を見せたら射抜かれちゃいそう」
エメリア:「迎撃は私がやる。ショコラには、目の前の兵隊たちを蹴散らしてほしいの」
ショコラ:「おお」目を細める。「…ほんとだ」前の戦闘で付け替えた片目は良く見える。
ショコラ:「うん。あたし、そういうの得意。…あと」
ショコラ:「頼まれるの、好きみたい」にっと笑う。
エメリア:「……私は、近づかれると弱いから」
エメリア:「お互い、補い合えればきっとうまくいく」
エメリア:「……だから、頼んだよ」ちいさく、にへらと笑って。
ショコラ:「うん!」ぱあっと目を開き、頷く。「うんうん」
ショコラ:「…エメリアに、前に言おうと思ってたの!もっとあたしたちにお願いしてほしいって」
エメリア:「……え、そんな、これ以上は申し訳ない、っていうか」
ショコラ:「あんた、いつも自分の気持ちは二の次みたいに見えるんだもの。あたしはエメリアが大事なのに」
ショコラ:「エメリアがエメリアを大事じゃないみたいで、なんだかそういうの、ムカッとくるわ!」
エメリア:「……それは」図星で、何も言い返せない。
ショコラ:「だから嬉しかった」
ショコラ:「あたしやブマリンの大事なエメリアだもの」
エメリア:「…………」かぁ、と顔が紅くなって。耐え切れずに俯く。
エメリア:「うん……分かった、努力してみる」
ショコラ:「ふふん。あたしのお姉さん度が1リード!」
エメリア:とはいえ。実際には、既に多くの助けを二人からは貰っているつもりだった。
エメリア:二人が居ればこそ、私は邪魔されずに銃を撃てる。
エメリア:二人が居てくれるから、私は私らしく居られる。
エメリア:「……そ、だね。いこうか」ちゃきり、と。銃を握る。
ショコラ:「まかせなさい!」かわいく装ったバットを握った。
NC:戦闘中だけど特別に+2あげちゃお~~
エメリア:やった~~
エメリア:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [8]+2 → 10[10] → 成功
ショコラ:やったー
エメリア:キター!!
ショコラ:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功
エメリア:ショコラちゃん宛の狂気を2>1に!
ショコラ:2>1に
NC:よかったね~
ショコラ:ここ発狂のきつさは前に学んだ
エメリア:これで離れなくても大丈夫そうだ
NC:では戦闘を開始します。
NC:カウント14 エメリアの手番です。
エメリア:【銃神】【子守歌】【失敗作】出目+1、コスト-1
エメリア:【ショットガン】(A・2・0~1)射撃攻撃1+爆発、攻撃出目+1
エメリア:とりま対象ソルジャーで
NC:R
NC:スナイパー【死の手】(ラピッド・0・自身)任意の攻撃マニューバ1つを「ラピッド」として使用可
NC:【狙撃ライフル】(アクション・2・2〜3)射撃攻撃1、攻撃判定の出目+1
NC:対象エメリア
エメリア:ひっ
NC:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [3]+1 → 4[4] → 失敗
エメリア:やったぜ
ショコラ:やった
NC:J
NC:【スコープ】(ジャッジ・0・自身)支援2、射撃・砲撃攻撃にのみ可
NC:判定値6
ショコラ:j
ショコラ:【あし】妨害1
NC:スナイパーくんは奈落にいるので……
ショコラ:ああー!
NC:あしは届かないネクね~
ショコラ:くっ
エメリア:遠くにいるから厄介なんや……
ショコラ:足が50000mほしかった
ブマリン:ロッソさんの昆虫あんよを奪っていれば50000000mあったのに
NC:防御側任意箇所に1ダメージです
エメリア:ほねを壊します
NC:ではエメリアの判定どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬぬぬ
NC:ホホ……
エメリア:まだ始まったばかりだわさ。行動値14>13
NC:スナイパー行動値8>6
NC:カウント13、引き続きエメリア!
エメリア:いつソル
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [8]+2 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
NC:ゲ~ッ
エメリア:うおーっ!!
ブマリン:のせ……るか?
エメリア:乗せて妨害吐かせますか
ブマリン:J
ブマリン:【うで】支援1
ショコラ:j
ショコラ:【うで】支援1
エメリア:j
エメリア:【うで】支援1
ショコラ:三本の腕
NC:死人戦隊ネクレンジャーの必殺技じゃん
NC:他ないならダメージ!
ブマリン:もうちょっとのせちゃおかな
ブマリン:J
ブマリン:【あるびの】支援1
エメリア:射撃攻撃1+爆発、出目14だから3点かな いや、3+1で4点か
NC:10を越えたぶんが加算されるので+4点ですね 基本1と合わせて5点
NC:爆発するので10点!
エメリア:なるなる、では爆散!!
ブマリン:どーんどーんどーん!
エメリア:行動値13>11
NC:ソルジャーが20体から10体になります。
ショコラ:半減!
ショコラ:やったー!
NC:一旦ここで演出しましょう
エメリア:「(……とはいえ、警戒して中々出てこない。誘ってみるか)」
NC:動き出そうとする機先を制するように、遠方から銃声が響き渡る。
NC:危惧していた狙撃だ。銃弾がエメリアの脚を撃ち抜く!
エメリア:狙撃手の方角に一番近い位置に陣取っていた。構えれば、狙われるのは自分だ。
エメリア:「ぐ……っ、く!」銃声のした方角へ狙いを定める。だが、すぐに物陰へ隠れてしまった。
エメリア:「(……めちゃくちゃ用心深い!)」狙いを即時変更、前方にやたらいる兵隊達へ向けて乱射。
NC:的が多いだけに躱しようもない。放たれる散弾に、兵士たちが次々に倒れていく。
指揮官アンデッド:「貴様らーッ!!それでも軍人かーッ!!立て!立たんかーーッ!!進めェーーッ!!」
エメリア:「(引き摺り出すには、まずは前線の戦力を削いで出ざるを得ない状況にしなきゃ、かな)」
エメリア:予測を立てて実行し、結果から対策を新たに立て、再び実行する。
エメリア:より最適な戦果を得るために、エメリアは必死で頭を回していた。
NC:行動値11、エメリアの手番です
エメリア:いつソル
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬぬぬ
エメリア:行動値11>10。以上
NC:ワハハ
ブマリン:さっき減らし忘れてたけど行動値12>10です!支援で
NC:ではカウント10、ドール3人の手番です
ショコラ:行動値10>9 あたしも忘れてました 【うで】分です
NC:ではショコラ以外!
ブマリン:ショコラちゃんは9ですね!先エメリアちゃんどうぞ~
ショコラ:すいません!です!
エメリア:先にやっときます、いつソル
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
ショコラ:やったソルー!
NC:ヌヌヌ
ブマリン:ナイスソル!
NC:1点爆発かな ソルジャーが10>8体に。
エメリア:なるほど、妨害は移動だけなんだなぁ 10>9
NC:ブマリンどうぞ!
ブマリン:そうね~【せぼね】で10>9かな!
NC:ではカウント9 ハウンドABと姉妹3人の手番です
NC:ハウンドAは【けもあし】で煉獄に移動
NC:ハウンドBは【セイバートゥース】(アクション・2・0)肉弾攻撃2
NC:1D3
Nechronica : (1D3) → 2
NC:対象エメリア!
エメリア:えめーっ
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [7] → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
ブマリン:J
ブマリン:【エンバーミング】妨害2
NC:おのれ~~~~~
ショコラ:やった
エメリア:ブマリンちゃん……!!
NC:では失敗!
NC:ドールの手番どうぞ!
エメリア:ショコラちゃんからどうぞ
ショコラ:はあい
ショコラ:誰から攻撃しようかな
NC:ちなみにちょっとややこしいんですが、
NC:このカウントにアクションで移動しているので、ハウンドAはこのカウント内ではまだ地獄にいる扱いになってます
エメリア:なるなる
ブマリン:あっなるほどね
ショコラ:カウント直後に適用されるという考え方か
ブマリン:ショコラちゃんはソルジャーたちかハウンドB殴ってもらえたらたすかるかな?
エメリア:手番回る前にソルジャー潰せるなら潰した方が良いかなぁ
ショコラ:ふんふん
ショコラ:じゃあソルジャーで!
NC:釘バットで攻撃かな?
ショコラ:【釘バット】宣言しとこう
NC:R
指揮官アンデッド:【号令】(ラピッド・2・効果)手駒全員、望む攻撃マニューバ1つを「ラピッド」で使用してよい
ブマリン:きたわね……!
エメリア:ひえっ
ショコラ:嫌すぎる
NC:全員ラピッドで動きます まずは宣言から
NC:スナイパーはエメリアに【狙撃ライフル】
NC:ハウンドBは【セイバートゥース】>ショコラ
NC:ソルジャー【一斉射撃】>ブマリン
NC:行くぞ!死ね!
ブマリン:R
ブマリン:【円舞曲】
ブマリン:おれはよける!!!
NC:無駄なあがきを……
ブマリン:>ターン終了まで、あなたを対象とする攻撃判定の出目-1(範囲は自分のみ)
NC:1NA+1 スナイパー>エメリア
Nechronica : (1NA+1) → [8]+1 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
NC:ホホホ
NC:腕に1点
エメリア:さよなら【かた】
NC:1NA ハウンドB>ショコラ
Nechronica : (1NA) → [1] → 1[1] → 大失敗
NC:ぎゃ~
ショコラ:ははは
エメリア:やったぜ
ブマリン:ギャハハハハーー!!
NC:はらわた・しっぽ損傷
NC:1NA ソルジャー>ブマリン
Nechronica : (1NA) → [2] → 2[2] → 失敗
NC:これ大失敗じゃん
ブマリン:そうだぜ
ブマリン:踊っているからな!
ショコラ:ギャーハハハ
NC:くっそ~~!ブマリンのやつ~~!
エメリア:勝手に自滅していってる
ショコラ:「悪運」と「踊」っちまったようですわね
エメリア:やっぱブラック企業はダメだよ
NC:ソルジャーが8>6体に。
NC:ショコラの釘バットどうぞ!
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [8] → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
ショコラ:j
ショコラ:【修羅】。コストとして任意の未練に狂気点+1、支援3。
ショコラ:エメリアへの未練に+1して2にする。
ブマリン:ジェットノズルと怪力あるから
ブマリン:大成功にしなくても爆発でやれるかも!
ショコラ:あーそっか
ブマリン:あっのずるじゃなくて
ブマリン:スパイクかな
ブマリン:いやノズルでもいいな(ふわふわ)
ショコラ:【スパイク】肉弾・白兵ダメージ+2。すいません こっちに変えていいですかね?
NC:OK!
NC:何点かな?
ショコラ:【怪力】で 肉弾・白兵ダメージ+1も適用。
ショコラ:4+爆発…かな?
NC:ですね
NC:ソルジャーが……全滅!
ショコラ:あってた!ホッ みんなありがと!
エメリア:やった~~!!
ショコラ:いぇーい
NC:許せねえよ……
ブマリン:釘バット最強!釘バット最強!
NC:行動値 ハウンドA9>7 ハウンドB9>5 スナイパー6>4 コマンダー8>6
NC:ブマとエメもどうぞ!
エメリア:いつ。対象はなんか勝手に死にかけてるハウンドB
NC:判定どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [10]+2 → 12[12] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ2)
ブマリン:うおーーーーっ
ショコラ:やったー!
NC:なんじゃこりゃ~~~~~
エメリア:射撃攻撃1+爆発、ダメージ3点!
NC:3点爆発でセイバートゥース・けもあし・強化脊髄損傷
NC:全損!ハウンドB死亡!
ブマリン:やった~~~!!
エメリア:やった~~
ショコラ:やったーーーーー!
NC:かわいいワンちゃんが……
エメリア:行動値9>8で以上
ショコラ:行動値9>6
NC:ブマリンどうぞ!
ブマリン:いくブマ
ブマリン:【ワイヤーリール】でスナイパーつかんじゃお
ブマリン:とりあえず奈落から地獄に
NC:やめろ~~~
ブマリン:行動値9>6で以上!
エメリア:射程距離内に……入ったぜ!ショットガンの
指揮官アンデッド:「総員、構えェーーッ!!」
指揮官アンデッド:指揮官らしきアンデッドが、拡声器に改造された喉から声を張り上げる。
指揮官アンデッド:「撃てェーーーーッ!!」
NC:アンデッド達が一斉に射撃を開始する。その間を縫うようにして、頭部を凶悪な刃に改造された猟犬アンデッドまでもが、君達に襲い掛かる。
ブマリン:「わっ、わっ、わっ」襲い掛かってきたアンデッドたちを見てあわあわするも、すぐ気を引き締める。
ブマリン:「やいやーい!わたしたちは敵国だぞー!」
ブマリン:「すごく強くて……すごく強い国の……すごく強い敵だぞ!」
ブマリン:そう叫びながら、踊るようにぴょんぴょんとアンデッド兵士たちの間を飛び回る。
ブマリン:「めちゃくちゃ強く……すごいので……全力でくるといい!」
ブマリン:そのちょこまかとした動きは、洗練されたものではない。
ブマリン:それゆえに、強敵との闘いへ向けて訓練してきた兵たちには混乱を生むだろう。
NC:ブマリンの不規則な動きに射線が乱れ、同士討ちが始まる。味方の弾で兵士たちが倒れていく。
指揮官アンデッド:「隊列を乱すなーーッ!!貴様ら営倉行きだぞーーッ!!」
エメリア:「(凝り固まった統制、更新されぬ指示は……身を滅ぼし、自壊していく)」
NC:次々に仲間が倒れていくが、兵士達に怯む様子はまるで無い。
指揮官アンデッド:「敵前逃亡は死罪である!!全員死ぬまで戦え!!祖国のため砕け散るまで戦え――ーッ!!」
エメリア:「(それでも、臆せずに突っ込んでくる……やっぱり、この人たちは)」
エメリア:「(負けることを知らなくちゃ、いけないと思う。最初で、最後の)」
エメリア:同士討ちに巻き込まれた猟犬アンデッドの一体、その頭部を暗殺めいて射貫く。
NC:血飛沫が舞い、刃に改造された頭部が砕け散る。
NC:散弾を全身に受け、猟犬は吹き飛ばされて動きを止める。
ショコラ:バットを持ち上げて、力のかぎり腕を引いている。(お人形みたいだなあ、やっぱり)
ショコラ:狙うは兵士たちの残骸。
ショコラ:かつての記憶と命令を繰り返す玩具。……それに感情移入などできない。
ショコラ:(あたしはきっともう、お人形じゃいられない。愛され、可愛がられて、その通りになんて振舞えなくなる)
ショコラ:姉妹の温かな手や震える声を、思い出すまでもなく覚えてしまっている。勇気が湧いて、バットを振り下ろす腕に力がこもる。
ショコラ:寂しいね、と叫ぶみたいに、荒々しく、壊す。
NC:振るわれるバットの攻撃に、兵士たちが一体、また一体と身体を砕かれ、動きを止めていく。
NC:身体がひしゃげると同時に引かれるトリガー。銃声が空しく灰空に吸い込まれていく。
NC:血の海の中、あれほどいた兵士は最早一人も残っていなかった。
指揮官アンデッド:「どうした!!立て!!早く立って戦わんか!!」
指揮官アンデッド:「訓練を忘れたか、貴様ら!!敵が来ているのだぞーーッ!!」
ブマリン:大量の兵たちが散り、視界が広がる。そこに切り離された機械の腕が射出!
ブマリン:遠くに隠れている狙撃兵を掴むと引きずり出す!
ブマリン:「ひとりでいたら寂しいよ!みんなと一緒に居よう」
ブマリン:長かった兵としての生活を、今自分たちの手で終わらせようとしている。なら、少しでも苦楽を共にした仲間の近くで最期を迎えさせてあげたいと思った。
NC:掴まれ、抵抗できず、狙撃手が引きずり出される。
NC:なんとか拘束から逃れ、再び君達にライフルを向けた。
NC:カウント8 エメリアの手番です。
エメリア:いつ。折角連れてきて貰ったので狙撃手殴ってみようかな
ブマリン:がんばれ~~!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [5]+2 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
NC:ぐあ~
ショコラ:っしゃー!
エメリア:射撃攻撃1+爆発、1点!
エメリア:行動値8>7で以上
NC:2点かな スナイパーははらわた・のうみそ損傷
NC:カウント7 ハウンドA エメリアの手番
NC:ハウンドはエメリアにセイバートゥース!
エメリア:えめーっ
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [5] → 5[5] → 失敗
エメリア:やったぜ
NC:j
NC:コマンダー【メガホン】(ジャッジ・1・0~1)支援2
ブマリン:J
ブマリン:【エンバーミング】妨害2
NC:j
NC:コマンダー【死人指揮】(ジャッジ・0・0~1)支援2、自身に対しては使用不可
NC:判定値7
NC:脚部に2点です
ブマリン:J
ブマリン:【アームバイス】妨害2
エメリア:ブ……ブマリン!!
NC:なんだこいつ~~~~~~~!!!!!
ショコラ:最高
ブマリン:ザラさんいるから支援足りると判断……!
NC:判定値5 失敗です
ショコラ:ふふん…(姉妹自慢)
エメリア:た、助かりもうした……ありがてぇ~~
NC:ハウンド行動値7>5 コマンダー6>5
NC:エメリアどうぞ!
エメリア:いつスナ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
ショコラ:おおお
エメリア:やったぜ
NC:やめろ~~~~~~
ブマリン:ないすぅ!
エメリア:射撃攻撃1+爆発は、2+2で4点かな
NC:狙撃ライフル・スコープ・死の手・ほね損傷
NC:スナイパー死亡!
ブマリン:うおーーーーっ
ブマリン:さいきょーーー!!
エメリア:わぁい、行動値7>6!!
NC:軍用犬アンデッドが恐るべき速さで掛け、エメリアへと飛び掛かる。
指揮官アンデッド:「攻撃ーーッ!!」
NC:指揮を受け、高速回転する凶悪な刃がエメリアへと迫る!
エメリア:「……っ、く!」咄嗟に反応し右手に銃を構えるが、高速機動する物体を狙うのは至難の業だ。
ブマリン:「うおーーーーーっ!!」エメリアが襲われそうになるのを見て咄嗟に叫ぶ。
ブマリン:「お、おすわりーーーーーっ!」
ブマリン:相手が犬なので、そう咄嗟に出てきた。
ブマリン:しかしその声は軍用犬の元々弱い自我の通信を揺るがす!
NC:厳しく訓練されてきたゆえか、その声は一瞬動きを鈍らせ、刃は空を切ることになる。
指揮官アンデッド:「何をしている、ケビン伍長!!敵の言葉に惑わされるなァーッ!!」
エメリア:「…………!!」通り過ぎざまの風だけが、エメリアの髪を揺らす。痛みがないことに、ほんの少しだけきょとんとして。
ブマリン:「えっと……おて……はダメかも……まて!まてだ!そう、まてーーーっ」必死に叫んでいる。
エメリア:「(理屈はよく分からないけど……ブマリンのおかげ、なのかな)」
エメリア:すぐさま左手に意識を切り替える。狙いは、彼女が引き摺り出したスナイパー。
エメリア:いくら用心深いと言っても、もはや周囲に物陰はない。射程も、自身が最も得意とする距離。
エメリア:覗き込むスコープを突き抜け、頭部を銃弾が粉みじんにふっ飛ばした。
NC:「…………」
NC:トリガーに掛けられた指が動くよりも早く、頭部が粉砕される。
NC:ガシャリと音を立ててライフルが転がり、そのまま起き上がらない。
NC:カウント6 ドール3人の手番!
エメリア:どっちから行きますか
ショコラ:じゃあしてみようかな
ブマリン:GOGO!!
エメリア:いけいけ~~
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発 ハウンドAちゃんに
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [5] → 5[5] → 失敗
NC:ワハハ
ショコラ:j
NC:何っ
ショコラ:【修羅】。コストとして任意の未練に狂気点+1、支援3。
NC:オギャ~~~
ショコラ:エメリアへの未練を1から2に。
ブマリン:これってザラさん使ったらハウンドAたおせるかな
ブマリン:いやつかわなくても
ショコラ:…かな?ジェットノズルでダメ1はしようかなと思ってるんだけど
ブマリン:怪力とジェットノズルで
ショコラ:届くか?
ブマリン:いや勘違いしてた支援無いと届かないや
ブマリン:あっいや爆発だから二倍?(混乱)
ショコラ:あたしも今わかんなくなってきた
NC:ジェットノズル使えば3点爆発になるので、6ダメージで倒せますね
NC:ただコストで基本パーツは損傷します
ブマリン:NCさま~~~ありがとうございます
ショコラ:ありがとうございます
NC:支援4入れると出目12になって追加2点なので4点爆発になります
ショコラ:コマンダーが攻撃できないならザラもらっちゃっていいのかな
ブマリン:ハウンドが5点で倒せるので支援はいらなさそうですね
ショコラ:届くなら
ショコラ:肩でも壊すか
ブマリン:あっジェットノズル使っていいのなら!このターン中にコマンダー倒せると嬉しいので……
ショコラ:じゃあ使おう!
ショコラ:えっとD
ショコラ:【ジェットノズル】肉弾・白兵ダメージ+1し、基本パーツ損傷…いま宣言でいいかな。します
NC:今宣言で合ってます!
ショコラ:【かた】をさよならします。
ショコラ:いや
ショコラ:かたもうなかったわ
ショコラ:はらわたは基本じゃないはずだから、あごでいいか
ショコラ:【あご】つかいまーす
ショコラ:4点+爆発!
NC:セイバートゥース けもあし 強化脊髄 しっぽ はらわた損傷
NC:パーツ全損 ハウンドA死亡!
ショコラ:おしおし
エメリア:わいわい
ブマリン:大成功なしで一撃やばいな
NC:エメリア・ブマリンどうぞ
エメリア:いつものをコマンダーに。
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [1]+2 → 3[3] → 失敗
NC:ワハハ
エメリア:ぐぬぬ、行動値6>5
NC:ブマ!
ブマリン:う~ん何もせず……待機!
ブマリン:6>5!
ブマリン:せぼねもつかったから……
ショコラ:行動値6>4
NC:せぼねはアクションだから何回でも使えるッピ!
ブマリン:あっそうなの!?
ブマリン:じゃあせぼねで!
NC:OK
ショコラ:兵士の群れの血肉がこびりついたバットを振り回す。
ショコラ:軍用犬アンデッド。それをかつて見たかはもう忘れた。
ショコラ:ただなんとなく確信しているのは、かつての自分もきっと、いまみたいにうまく殺せた。
ショコラ:難しい思考などいらない。ただ圧倒的な力で壊す。振り下ろす。砕く。
NC:俊敏さと引き換えに、犬としての身体はアンデッドとしては脆い。
NC:一撃で半ばから身体がひしゃげ、臓物をぶちまけて吹き飛ばされる。血飛沫がショコラに降り掛かる。
ショコラ:それを舐めとる。甘い味。それはきっと昔からそうで。そしてきっと、あたしはいつだってこう言う。
ショコラ:「愛玩犬なんかより、あたしのほうがずっとかわいくて、愛されるべきよ」
指揮官アンデッド:「伍長!まだだ!戦え、戦わんかァーッ!!」
NC:カウント5 コマンダー エメリア ブマリンの手番です
指揮官アンデッド:待機します
NC:エメリア、ブマリンの手番です
エメリア:いつ指揮官!
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
エメリア:射撃攻撃1+爆発なので、2点!
指揮官アンデッド:はらわた・はらわた損傷
NC:ブマ!
ブマリン:【ボイスエフェクト】しよっかな!
エメリア:行動値5>4
ブマリン:対象はショコラ!
NC:どうぞ!
ショコラ:わーい♡
ブマリン:「ショコラーっ!すごい!かわいくてかっこいいよーっ!」
ブマリン:次々と敵をバットで倒していくショコラにはしゃいだ声をかける。
ショコラ:血を拭きとった綺麗な顔で振り向く。「ええ!」
ブマリン:「ショコラってバット使うの上手だから野球も上手なのかな?」
ショコラ:誇らしげに、姉妹の美しい紅の瞳に映るにふさわしい顔で笑ったあと。
ショコラ:「いや…そういうのはちょっと…」
ブマリン:「あっ、あんまりなんだ」
ブマリン:「かわいくないから?」
ショコラ:「うむ」
ブマリン:「なるほどー!じゃあ落ち着いたら、もっと可愛い感じのスポーツみんなでやったら楽しいかも」
ブマリン:「何が可愛いかなぁ……テニスとか?フィギュアスケートとか?」
ショコラ:「ふ。踊るのはいいかもね。かわいいし、あんたも得意そうだわ」
ブマリン:「うんっ、わたし踊るの好き!」
ブマリン:「映画、みられるようになったら、踊りアリ映画みて参考にしてもいいかも!」
ブマリン:「そのためにも一緒にがんばろーね!」
ショコラ:「うん!あと少しよ。綺麗な脚も見つけてあげる!」
NC:判定どうぞ!
ショコラ:ブマには+1で
ブマリン:ブマにはまでかいた
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [9] → 9[9] → 成功
ショコラ:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [2]+1 → 3[3] → 失敗
ショコラ:む まあよし
ブマリン:よし成功!!ショコラちゃんの未練3>2!
ブマリン:以上で!これで行動値5>4!
NC:カウント4 コマンダーと姉妹の手番
指揮官アンデッド:待機
NC:姉妹どうぞ!
ショコラ:エメ先行きます?
エメリア:はぁい。ではいつしき
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [1]+2 → 3[3] → 失敗
NC:ハァ~ッハッハッハ
エメリア:ぐぬぬぬぬぬ、行動値4>3
NC:ブマショコ!
ブマリン:一応ブマは【せぼね】……恐らく以降ずっと
ブマリン:4>3!
ショコラ:じゃああたし攻撃しよう 指揮官に
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [8] → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
NC:ぐわ~~~
ショコラ:ザラるべき?
ブマリン:ザラりましょう!!
エメリア:やっちゃえやっちゃえ
ショコラ:じゃあNPCカード:ザラ使います
ブマリン:たぶん怪力とザラでいけるんちゃうかな
ショコラ:ジャッジタイミングで使用。支援4。1ターンにつき1回まで使用可。
NC:やめちくり~~~~~
ショコラ:で、12になり大成功かな。
ショコラ:あたしは【怪力】で 肉弾・白兵ダメージ+1されており
NC:4点爆発ですね
ショコラ:4か
ショコラ:あ、爆発もだ
NC:号令・円舞曲・屍肉の盾・メガホン・死人指揮・のうみそ・ほね損傷
NC:全損!コマンダー死亡!
NC:敵が全滅し、戦闘終了です。
ショコラ:はーっ ふわー!
エメリア:やった~~~~!!
ブマリン:うおーーーーーーーーーーーっ
エメリア:残るは指揮官だけ。なるべく、手短に済む様に願って銃を放つ。
エメリア:「(ザラの銃弾で既に手負いだけど、何か反撃手段とかはあるのかな……?)」
指揮官アンデッド:「ぐっ……おお……!」
指揮官アンデッド:腹部を撃ち抜かれ、傷口から臓腑を垂らしながらも声を張り上げる。
指揮官アンデッド:「進め!戦えェーーッ!!」
指揮官アンデッド:「諸君、立ち上がれ!武器を取り、祖国を護るのだーーッ!!」
指揮官アンデッド:檄を飛ばし続けるが、その声は最早誰にも届かない。
エメリア:「(……反撃は、ない。なら、あとは将としての責務しか、彼には残っていない)」
ショコラ:バットを構える。その命令を感じ取る頭さえ、…抑えてくれたなら。
ザラ:ガキン、と音を立て、大口径の対物ライフルをリロードする。
ザラ:「止めます」
ザラ:大砲のような銃声が轟き、同時に指揮官の頭部が半ばから吹き飛ばされる。
指揮官アンデッド:「がっ……」
指揮官アンデッド:衝撃に大きくよろめき、たたらを踏む。だが倒れはしない。
指揮官アンデッド:「た……戦え……」
指揮官アンデッド:口が吹き飛んですら、喉元のスピーカーから声が漏れる。
ショコラ:鈍った。十分だ。
ショコラ:その意志の残骸すら砕くには。
ショコラ:格好良くかわいく、踊るようなステップで。踏み出し、振りかぶる。
ショコラ:それだけで、長い繰り返しのシアターはおしまい。
指揮官アンデッド:「……!」
指揮官アンデッド:一撃で全身の殆どを抉り取られ、吹き飛ばされ、その場に倒れ込む。
指揮官アンデッド:「が……ガ……」
指揮官アンデッド:呻きともノイズとも取れない声を喉から響かせ、
指揮官アンデッド:震える手で、軍服から何かを取り出す。
指揮官アンデッド:無線機だ。電源は入っておらず、既に壊れているそれを、喉元のスピーカーにあてがう。
指揮官アンデッド:「ほ……本部に報告……」
指揮官アンデッド:「こちら、第四中隊は敵襲を受け、全滅……」
指揮官アンデッド:「小官の不徳の致すところ…… すぐに増援を、要請……」
指揮官アンデッド:「…………」
指揮官アンデッド:誰にも届かぬ通信を終え、そのまま動きを止める。
---
NC:戦闘終了です。
NC:たからものの数と同じだけ、狂気点を回復してください。
ブマリン:たからものへの狂気ですよね。たからものの目玉焼きへの狂気が2>1!
ショコラ:たからものの手鏡への狂気を2>1
エメリア:たからもの2>1!
NC:そして修復!
NC:今回は基本10個、強化4個です
NC:みんなで分け合ってね
ブマリン:うおーーーーいっぱいある!!!
ショコラ:あご・こぶし・かた・はらわた・はらわたの五点損傷中です。
ショコラ:のはず…
エメリア:まず、【失敗作】でうでを割って
ブマリン:【あご】【こぶし】【かた】【はらわた】【はらわた】【ほね】の6!
ブマリン:あとショコラちゃんはつぎはぎで回復できる?
エメリア:あご、こぶし、うで、かた、はらわた、はらわた、ほねの7個
ショコラ:あ、つぎはぎってそれが壊れてなくても適用できるのか
NC:多分そうかな?
NC:そういうことにします
ブマリン:ありがたし……
ショコラ:ありがたき。じゃあこぶし治しておきます
ブマリン:全部で17でなおせるのは14か
ブマリン:みんな【はらわた】ひとつ壊したままでほか全部回復する?
エメリア:そうしませう
ショコラ:すごいぜ
ショコラ:しましょう
NC:OK!
ブマリン:うおーっ!【はらわた】以外回復!
ショコラ:【はらわた】以外完全生命
エメリア:はらわた以外全回復
ブマリン:久しぶりに元気な身体になって感動しちゃった
ショコラ:踊り放題ってわけ
エメリア:はらわたなぞひとつで十分よ
---
NC:ザラの言っていた通り、駐屯地には大量の予備パーツが保管されていた。
NC:各所から攫ってきた人間やアンデッドを、この施設で兵士として改造していたようだ。
NC:戦って倒したものも含め、君達は損傷を補うのに必要なパーツを大量に手に入れることが出来た。修復作業の間、束の間の会話を交わすこととなる。
ブマリン:「おおっ、本当にくっついてくなあ……」
ブマリン:修復をするのは初めてではないがやはりまだ慣れない。
ミーナ:「便利だよね~」それを見ながら酒瓶を傾けている。
ミーナ:「その身体にも慣れてきた?」
ブマリン:「慣れてきた気がする!ていうか最初から結構困りはしなかったかも?不思議だねぇ」
ブマリン:ぷるっ!ぷるっ!と頭の上で目玉焼きも嬉しそうに跳ねる。
ミーナ:「ま、そういう風に作ってあるからね。戦い方だって最初から知ってたでしょ?」
ブマリン:「うん!……あ、って言ってもわたしは直接殴ったりしてないけど……」
ブマリン:「でも応援の仕方は最初から知ってた!」
ブマリン:「応援団長なのかも」
ミーナ:「そりゃいいね。ブマリンに応援してもらえれば百人力だよ」笑って
ミーナ:「直接戦わないにしても、怖くはないかい?」
ブマリン:「えへへ……本当はちょっとだけ怖いよ」
ブマリン:「でもみんなはがんばって敵を殺してるのに……殺してないわたしが怖がるわけにはいかないし」
ブマリン:「おねえちゃんだから!弱気なところは見せられないよ」
ミーナ:「お姉ちゃんなんだ?」くすりと笑む
ブマリン:「本当は妹かもしれないけど……」
ブマリン:「わたしがいちばんしっかりしてるから、お姉ちゃんだと思う」胸を張る。
ミーナ:「え~?しっかりしてるかなあ……」わざとらしく小首を傾げる。
ブマリン:「ええっ!しっかりしてるよお」
ブマリン:「少なくともお酒飲んで歩かないもんね!」
ミーナ:「痛いところを突いてくるなあ~」
ミーナ:「まあでも、そうだね。実際のところ……」
ミーナ:「あの二人がこうして元気にここまで来られてるのは、君のお陰だと思うよ」
ブマリン:「えっ!そうなの?」
ブマリン:「やっぱり運動部には支えてくれるカワイイマネージャーが必要なやつ?」
ブマリン:「あっ、応援団だった」
ミーナ:「う~ん……なんか違う気もするけど……まあそういう感じかな?」
ミーナ:「戦いでもそうだし、それ以上に心の方でね」
ミーナ:「ブマリンは二人の支えになってる。あたしにはそう見えるね」
ブマリン:「そお~?えへへえ」褒められて嬉しそうにしている。
ブマリン:「……でも、もしふたりがわたしのこと、支えに思ってくれてるんだったら……」
ブマリン:「すっごく嬉しい!嬉しいけど、それはふたりが良い子だからだと思う!」
ミーナ:「そうだねえ。あの二人もとってもいい子だ」うんうん頷き
ミーナ:「ホントはあたしが支えになってあげなきゃなんだけどね~。イマイチ信用されてないみたいだしなぁ~」たはー、と笑う
ブマリン:「……」ぽかんと口を開けてみている。
ブマリン:「……おお、なんか意外」
ミーナ:「ん?何がさ」
ブマリン:「んん~、なんだろ……ミーナは色々知ってるっぽいけど、あんま教えてくれないから……」
ブマリン:「なんていうんだろ……あくまでビジネス上の関係的な……わたしたちのことも、そんな好きじゃないのかと思ってた。役目を果たすために一緒にいるみたいな……」
ブマリン:「……だから、支えになりたいって思ってくれてて嬉しい!」
ミーナ:「えぇ~?そんな風に見られてたの~?」
ミーナ:「お姉さん悲しいな~」袖を目元によよよと泣き真似をする
ブマリン:「あわわわ、ごめんね」わたわたと手を振る。
ブマリン:目玉焼きもぷるぷると震えている。
ミーナ:「言ったでしょ?みんなにはこの旅を楽しんでほしいんだよ」スッと元に戻り
ミーナ:「だからあたしのことも信用してほしいんだ~。友達になってくれとは言わないけどさ」
ミーナ:「ずっと疑ったままじゃ、疲れちゃうでしょ?」
ブマリン:「…………うん」
ブマリン:「そうだね……うん、信頼する!警戒して仲良くなれないのより、信頼して裏切られた方がいいもんっ」
ブマリン:「あっ、ミーナが裏切るって言ってるわけじゃなくて……」わたわたする。
ミーナ:「ブマリンはいい子だね~」
ミーナ:「エメリアも、ショコラも。みんないい子だ」
ミーナ:ほんの一瞬、僅かに目を伏せ
ミーナ:「……お姉さんには勿体ないくらいだよ~。もっとちゃんとした“巫女”がよかったかな?」
ブマリン:「わたしはミーナでよかったと思ってるよ!」わたわたと手を振る。
ブマリン:「……それに、わたし、そんなにいい子じゃないよ。エメリアとショコラはいい子だけど……」
ブマリン:「優しくしようとするのは……いい子でいようとするのは……自分がそうじゃないってわかってるからだもん」
ミーナ:「……そうなの?」
ミーナ:「どうしてそう思うの」
ブマリン:「わたしは……いいこじゃない、きれいじゃないわたしに耐えられないから」
ブマリン:「だから、きれいであろうと取り繕ってるだけ」
ミーナ:「ふぅん……?」
ミーナ:「別にいーんじゃない?悪い子でも、綺麗じゃなくても」
ブマリン:「……そうなのかな?」
ブマリン:「エメリアが、わたしが傷つくのを見るたびに申し訳なさそうな顔をするたびに……少し、嬉しく思ってる自分がいる」
ブマリン:「ショコラが……お父様への愛を表すたびに、そのお父様への愛情がわたしに向いたらどんなに嬉しいだろうって思う自分がいる」
ブマリン:「……こんな悪い子でもいいの?」
ミーナ:「そうだねぇ……」
ミーナ:「……ブマリン」
ミーナ:静かに掌を伸ばす。白く美しい死人の手が、ブマリンの眼前に広がる。
ミーナ:「この腕、どう見える?」
ブマリン:「え、……ええ、っと」
ブマリン:なんだかドキドキしながら、目の前の美しい、白い手を見る。
ブマリン:「すごく……綺麗。お人形みたい……」
ミーナ:「ん、ありがと」
ミーナ:「でもね」
ミーナ:ミーナが自らの袖を捲り上げる。現れた腕はあちこちに傷や修復の跡が見受けられ、皮膚の色も各所でちぐはぐだ。
ミーナ:「身体の中身もそう」自分の臍のあたりに手を置いて
ミーナ:「かき集めた、ばらばらでちぐはぐの部品で……何とか形を保ってる」
ミーナ:「こんな世界じゃ、きっと皆そうなんだよ」
ミーナ:「誰もがみんなつぎはぎで、心も体も、壊れそうなものを必死に繋ぎ止めてるんだ」
ミーナ:片手に持った瓶の中身が揺れる。
ミーナ:「でも、外から見れば分からないなら……」
ミーナ:「それは、本当のことと変わらない。たとえ可愛いぬいぐるみの中身に、綿じゃない別の何が入っていても……それを知らない限りはお友達でいられる。それでも友情は本物だ」
ミーナ:「……それでいいんじゃないかな。あたしはそう思うけどな」
ブマリン:「………………」どこか夢を見るような心地でじっとミーナを見つめる。
ブマリン:彼女が真剣な話をしているのは分かっている。けれど、どこかその所作が妖艶なような気がして。無いはずの心臓が高鳴るような気がする。
ブマリン:彼女の抱えているものは分からない。彼女が自分たちをどうするつもりかも分からない。
ブマリン:けれど、自分たちの事を案じて、信用してほしいと言って、こうして自分を元気づけようとつぎはぎの姿を見せてくれる彼女は――
ブマリン:「……ありがとう。ミーナは優しいね」
ブマリン:修復したばかりの腕で、ぎゅっとミーナに抱き着く。
ミーナ:「おや」ぱちりと目を瞬き
ミーナ:「あはは。ちょっとは信用が勝ち取れたかな?」
ブマリン:「うん。友達になってくれとまでは言わない、って言ってたけど。わたしはそのくらい、ミーナのこと大好きだし大事に想ってるよ」
ブマリン:「……ミーナが悪い子でもいいって言ってくれるなら……」
ブマリン:「ミーナの前でだけは、悪い子でいちゃおっかな?」
ミーナ:「皆に内緒で?ふふ、それは悪い子だ」
ブマリン:「でしょ?ふふふ」
ミーナ:「いいよ。二人には黙っててあげるとも~」
ミーナ:「悪い子同士、仲良くやろうじゃないか」
ミーナ:芝居めかした口調で言って、笑う。
ブマリン:「うんっ。ミーナはいっぱいわるいことしってるでしょ?悪い子に教えて欲しいな」
ブマリン:「……まずはそのお酒、ちょっと飲ませて欲しいなぁ。これは……悪い子?」
ミーナ:「悪い子だね。けど……約束したばっかりだもんね」
ミーナ:「いいよ。あんまり美味しくないけどね」
ミーナ:言って、酒瓶を手渡す。
ブマリン:「おいしくないの?……うわぁ、ほんとだ。あんまおいしくない」受け取った酒瓶をあおり、顔をしかめる。
ブマリン:「…………ふふふ、これはおいしくなくて……離れられなくなっちゃうかもね」
ミーナ:殆ど工業用アルコールのような味だ。ただ度数だけは高く、アンデッドであれど酩酊するような強い酒。
ミーナ:「そうだね。言ったでしょ?」
ミーナ:「つぎはぎなんだよ、あたしは」
ミーナ:「これもその内の一つ」
ミーナ:そう言って酒瓶を取り上げる「子どもは一口だけね」
ブマリン:「ああ~~」取り上げられて声を上げる。
ブマリン:「ミーナも子供じゃないの~?」
ミーナ:「あたしはお姉さんだからいいの~」
ブマリン:「えー、ずるいずるい!……悪い子だ!」ぶーぶーと不満そうに両足ではねた後、にやっと笑った。
---
ショコラ:予備パーツの山をひっくり返し、綺麗な腕や指を探そうとしている。
エメリア:「……すごい、よりどりみどりって感じだ」盛りに盛られたパーツの山に唖然として。
ショコラ:ひしゃげて取れた指を、長く整ったかたちのそれに付け替えてみる。「おおー」
ショコラ:「エメリアの足りないお腹もいいかんじにできそうね!」
エメリア:「どう、良い感じにくっつきそう?」
ショコラ:「いいかんじ!ちょっと長すぎたかな。短いよりはいいかしら…」動かす。動く。
エメリア:「……良かった。私もお腹探そう。今ガワだけだから、触られたら凹んじゃう」がさがさ。
ショコラ:「あは!あたしも中身ないんだった」ごそごそ。
エメリア:「こんだけあったら、予備として持って帰りたいけど……流石に荷物になりそうか」
ショコラ:「くっつけたらくっつきそうね。余分な脚、みたいな…」
ショコラ:「腕がいっぱいあったら武器もいっぱいもてそう…でもかわいくないな…」
エメリア:「頑張れば頭もくっつけられそう。首のとこ、コードを分割して繋げば、視野が広くなって守れる範囲が広がるし」
エメリア:「……見た目は、まぁ、うん」苦笑い。
ショコラ:ひょいっと落ちていた腕をひっぱりあげる。銃を握る指の肌が硬い。
ショコラ:「でもエメリアの顔が二個あったら、二倍カワイイのかな。どうかしら」首を傾げ。
エメリア:「それは、どうかな……ここにある顔、そもそも私じゃないし」
ショコラ:少し黙って。「……ね。うまく蹴散らせたわ、あたし」ふと。戦いが始まる前、彼女にお願いされたことを言う。
ショコラ:別の頭を引っ張り上げて覗き込む。姉妹ほどかわいくはない。あたしよりはよほどね。と思う。
エメリア:「……うん。上手く敵を蹴散らせたお陰で助かった。この前に比べて、皆全然傷を負ってなかったし」
ショコラ:「あたし、そういうの考えるの苦手だし、エメリアに教えてもらえてよかったわ」
エメリア:「私は、出来ることしかしてないよ」
ショコラ:「エメリアは……昔からそれが出来て、得意だったのかしら?」
エメリア:「今に至っても、そこら辺の記憶は全然戻ってこない。握ったら、身体が勝手に銃を使ってくれる感じ」
エメリア:「考えるのも、特に意識してない」
ショコラ:「へぇーっ」
エメリア:「ただ、必死に皆が傷つかないように、何とかなれーって思うと」
エメリア:「……凄い漠然としてるな」自分のことをまるで分ってないと自嘲。
ショコラ:「ふふー。あたしもバクゼン仲間ね」えいっと手に力を籠めると、手にしていたパーツがぐしゃっと潰れる。
エメリア:「ショコラはどうなの?釘バットとはいえ、殴るの上手い…というか」
エメリア:「そっか、単純に力が強いのか」
ショコラ:「そうね、それもあるけど…」
ショコラ:「……一個思い出したの」
エメリア:「?」
ショコラ:「あたし、たぶんこういう、壊すの、よくやっていたのよ」
エメリア:「…………」
ショコラ:「戦って、壊して、…殺して。みたいなの。そういうの、してたこと。外に出たとき、思い出した」
エメリア:「それは、でも」
エメリア:「私だって、似た様なモノだよ。銃を使いこなせる子供なんて、碌なものじゃない」
ショコラ:「それは…そうね。エメリア、こーんなにちっちゃくてかわいいのに」
エメリア:「だから、敵が油断してくれるのかも」
ショコラ:「な、なるほど……」
ショコラ:「兵士とかだったのかな、あたしたち……」
エメリア:「……世界が滅びるくらいの戦争だもんね。少年兵で早死にとか、普通にありそう」
エメリア:「確証は持てないけど、望むべくしてそうなったんじゃないと思う。ショコラも、私も」
エメリア:「だって、私銃好きじゃないし」
ショコラ:「……そっか」
ショコラ:「あたしは、甘いのが好き」
エメリア:「全然、戦争と関係ないね」
エメリア:「でも、釘バットなんかより。ずっとショコラに似合ってる」
ショコラ:少し驚いて、自分の腰に提げるようにした釘バットを見た。
ショコラ:初めて手に取ったときから、これはリボンや石で覆われ、飾られていた。
ショコラ:武器じゃないみたいに。
ショコラ:「……あの、あのさ」
エメリア:「ん」顎が欠けていたことも思い出して、上手くくっつけられそうな断片を探してる。
ショコラ:「あのね。あたし、たまに甘いのが好きなのに、何が甘くて、何が好きか、…戦ってるみたいなの、好きだったのかもって、時々思うの」
ショコラ:「でも、でもね」
ショコラ:顎らしき骨を見つける。拾い上げる。そうっと取ると、壊れない。
ショコラ:「えっとね。なんていうか。でも、あたし」
ショコラ:「戦争がどんなでも、釘バットでも甘いのでも、かわいいのでも」
ショコラ:「いま、あんたたちの力になれてるなら、嬉しいなーって思う」
エメリア:「…………」ぼぅっと、ショコラの可愛らしい顔を見つめて。
エメリア:「……私は、二人が居なかったら。きっとすぐに潰れてたと思う」
エメリア:「戦いでお互いに庇ったり分担したりするのも勿論だけど、それ以上に」
エメリア:「……自分が抱えてる、自分への赦せなさで潰れてたと思う」
エメリア:私の記憶の欠片は悔悟。大きな過ちを犯して、それを償う術すら見失ってしまった。
エメリア:一人だったら、きっと目覚めてすぐ、自分で自分の頭を撃っていたと思う。
ショコラ:眼前の少女を見返す。自分より幼い顔、その瞳を見る。
ショコラ:暗くて深い色、青色だっけ。こんな色を、まだ他に世界で見たことがないな、と思う。
エメリア:「でも、そうならなかったのは」
エメリア:「ブマリンと……貴女が、居てくれたから」そっと。彼女の頬に手を添える。
エメリア:継ぎ接ぎだらけの肌。だが、彼女の愛くるしさを失わせるには至らない。
エメリア:「だから、今ここにいるだけで。すごく、二人に頼っているつもりなの」
エメリア:「お願い……私に、貴女達のことを守らせて」
ショコラ:どこまでが原型か分からぬ顔で、微笑む。できるかぎり可憐に。かわいらしく。
ショコラ:「……じゃあ、そうね。ふふ。お願いされちゃおうかな」
ショコラ:「あたし、もうひとつ好きなこと思い出したわ」
エメリア:「へぇ、いっぱいあるんだね」
ショコラ:「そうよ。甘いもの。かわいいもの。エメリア、ブマリン、お父様、まあミーナもいれてあげるとして…」
ショコラ:一瞬、お父様をまっさきに挙げ忘れた自分に気づいた。
ショコラ:「それとね」
ショコラ:「大事な人に、必要とされること」
エメリア:「ショコラ……」
エメリア:少しだけ気恥ずかしいようで、はにかむ様に微笑む。
エメリア:ぴこぴこと動く子狐の耳や、コートの下で忙しなく動く尻尾から、その本心は筒抜けになるだろう。
ショコラ:もちろん、きちんと分かってしまう。
エメリア:「……ありがとう。嬉しい」ただ、表情だけはいつものぎこちない笑みで。
エメリア:「ねぇ」
エメリア:「ショコラはなんで尻尾ついてないの?」
ショコラ:「うん?」嵌めたばかりのパーツの、揃った体でくるりと回って。「そういえば」
ショコラ:「そうね。考えたことなかった」
エメリア:「そしたら……お揃いになるから」
エメリア:「残念だな、と思って」
ショコラ:「……む」ちょっと顔をくしゃっとする。照れた変な顔になりそうで。
ショコラ:「……世界一かわいいしっぽ、探さないと」
ショコラ:「エメリアも探してよね!」
エメリア:「うん、勿論」
---
NC:全員対話判定どうぞ。+2差し上げましょう
ショコラ:いぇーい
ブマリン:やった~~!振ります!怪しい女に
ブマリン:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
ブマリン:あやしいので失敗です
NC:信用されてない
ショコラ:えめーっ
ショコラ:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [6]+2 → 8[8] → 成功
エメリア:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [5]+2 → 7[7] → 成功
エメリア:よし!1>0
エメリア:振り直しにも使えるくらい減った。
ショコラ:2→1
ショコラ:これで憧憬発狂をくりかえさないですむぜ
---
NC:君達があらかた身体の修復を終えた頃、施設内を物色し終えたザラが戻ってくる。
ザラ:「おや。皆様見違えましたね」
ザラ:その肩には大型のロケットランチャーを担いでいる。
ショコラ:「元通りのかわいさよ!」
エメリア:「お腹ほか、諸々が元通りになりました」
ブマリン:「元気もりもりだよー!いえーい」心なしかいつもよりテンションが高い。
ザラ:「それは良かったです。こちらもお陰様で、目当てのものが手に入りました」
ザラ:「そろそろ戻りましょうか。坊ちゃんも心配している頃かと」
ショコラ:「そーね。部屋を壊すんだったものね」
ブマリン:「うんっ!どーん!ってこわしちゃお!」
ミーナ:「映画館ごと吹き飛ばないといいけどな~」
エメリア:「上手いこと加減しないとですね……」
NC:君達がそうして映画館に戻ろうとした時、
ザラ:「……?」
ザラ:不意にザラが足を止める。
ザラ:その視線は、先程倒した兵士たちの残骸に向けられている。
ミーナ:「……ん、どしたの?」
ザラ:「…………」
ザラ:無言のまま、その内の一体に近付いていき、腰を下ろす。
ザラ:「……これは……」
---
NC:君達が戻ってくると、ロッソは外で待っていた。
ロッソ:「あっ!よかった、戻ってきた……」
ロッソ:「帰りが遅いから心配したよ……!何かあったんじゃないかと……」
ザラ:「坊ちゃんは心配性が過ぎます。逆に相手を信頼していないということではないですか?失礼ですよ」
ロッソ:「えっ……えっえっ……ごっ……ごめんなさい……?」
ブマリン:「元気だよお!心配してくれてありがと~」元気に手を振る。
ショコラ:「そんなことより、もっとかわいくなったあたしたちよ!」
ロッソ:「ああっ、本当だ!無事に治せたんですね!」
ショコラ:くるんと回ってみせる。両腕ある。
ショコラ:「そうよ!」
エメリア:「はい、これと言って損失もなく……」
ブマリン:「むしろパワーアップ~」両足でぴょんぴょん跳ねる。
ロッソ:「いやぁ、良かったですねえ。これで今後の旅も安心ですね」
ザラ:「それはさておき、こちらを」
ザラ:そう言って、ロッソに向けて小さなものを差し出す。
ロッソ:「……? ……! これって……」
NC:それは、鍵だ。
NC:兵士として倒したアンデッドの一体が身に着けていたもの。ザラが回収し、残骸は既に埋葬を済ませた。
ザラ:鍵に続き、小さな白いものを差し出す。指の骨だ。
ザラ:「……お父様は、既に亡くなっておりました」
NC:恐らく、ロッソの父は兵士達に捕まり、改造されて自我を失い、ずっとあの駐屯地で終わらぬ訓練を続けていたのだろう。
NC:地下室の鍵はずっと身に着けたままになっていたが、君達の戦いによってようやくこうしてロッソの元に戻ってきた。
NC:状況からしてそれを推測できるはずだが、ロッソは何も言わずそれを受け取る。
ショコラ:倒した兵士たちの顔など、ろくに見ていない。思い出せもしない。だが、それに気づいて、骨を見ている。
ロッソ:「……そうか……。ザラ、ありがとう。持ち帰ってきてくれて」
ザラ:「……いえ。それよりも」かぶりを振って
ザラ:「鍵があるのは、扉を開くためと存じますが」
ロッソ:「……ん……。そうだね」掌の中の鍵を握って
ブマリン:「みたいみたーい!開かずの扉!」
ザラ:「ええ、勿論皆さんもどうぞ。こうして鍵を手に入れられたのは、皆さんのお陰です」
ブマリン:「えっ!ホントに見ていいんだ」言っておいてビックリしている。
ショコラ:「えーっ、やった!」
エメリア:「いいんですか?」ロッソさんのお父様が遺した物、興味はある。
ミーナ:「気になるけど……エッチな映画とか入ってたら気まずくない~?」
ブマリン:「はわわわ……!えっちな映画……!!」
ショコラ:「エッチとは…?」
エメリア:「さっきの盆踊りみたいなポスターのやつかな」
ロッソ:「それは無いとは思いますが……」苦笑して「とにかく、行ってみましょう」
ロッソ:そうして、節足を動かして地下室への階段を下りていく。
ブマリン:(ショコラとダンスの映画みようっていったし、エッチな盆踊りでもちゃんと見ないと……これは約束したから仕方なくなんだから……)
NC:地下室の扉は鉄製で、かなり頑丈そうなものだ。確かに、無理に壊すのは生半可なことでは不可能だろう。
ロッソ:「……では……開けますね」
ロッソ:ゆっくりと鍵穴に鍵を差し込み、回す。
ザラ:無言でその様子を見守っている。
ブマリン:「…………!」ドキドキしながら固唾を飲んで見守っている。
ブマリン:頭の上の目玉焼きも白身で目玉を隠しながら隙間から見ている。
ショコラ:うずうずと左右に揺れながら見守っていた。
エメリア:小柄さを利用して、下の方から部屋を覗き込んでいる。
NC:ガチャリと音がして鍵が解除され、軋むような音と共に扉が開かれる。
NC:ずっと締め切られていた部屋の、埃っぽい空気が流れ出てくる。
エメリア:「……げほ、ごほ」埃の直撃を喰らう。
ミーナ:「あ~ほらほら」エメリアの口元をローブの裾で塞いであげる
エメリア:「ご、ごめんなさい……」ひとしきり咳し終え、申し訳なさそうに改めて部屋を見て。
NC:……その部屋は、倉庫のような場所だった。
NC:多数の映画のフィルムが棚に収められ、のみならず、本格的なカメラやマイク、三脚にクランク……
NC:つまりは、撮影に使う機材が、埃を被りながらも所狭しと並んでいる。
ブマリン:「…………おおっ?」
ロッソ:「……これは……」
ブマリン:「見るだけでなく……映画、つくってたの?ロッソのおとーさん」
エメリア:「映画館の備品……にしては本格的すぎるものね」
ショコラ:「へーっ!あ、これカメラだ」レンズを覗き込んでいる。
ロッソ:緊張した様子で、映像ディスクが入ったバインダーから、日付の書かれた1つを抜き出し、プロジェクターで再生する。
NC:しばらくのブルースクリーンの後、再生が開始される。
NC:『……あー、あー、マイクテスト、マイクテスト……感度良好』
NC:若い男の声が聞こえてきて、カメラはテストをするように撮影者の顔に向けられる。
ロッソ:「……父さん……」
ロッソ:「す、すごい若いけどこれ……父さんだよね……!?」
ザラ:「……そのようですね」
NC:『本日2XX7年、撮影は快調、これからシーン7、大量のゾンビが盆踊り会場を襲撃する場面を……』
NC:映画監督を形だけ真似たような、たどたどしい音声と映像。
NC:『よーい……アクション!』
NC:演出も役者の演技も丸きり素人のものだが……それは確かに、『映画』だった。
ロッソ:「……はは……」
ロッソ:脱力したように笑いをこぼす。
ロッソ:「……何だよ、父さん……」
ロッソ:「一人前になったら見せてやるなんて言って……」
ロッソ:「自分の恥ずかしい過去作を隠したかっただけじゃないか……あの父さんが……ははっ!あはははは……!」
ロッソ:可笑しくてたまらないというように、画面を見ながら笑い続ける。
ロッソ:だがガスマスクからは、僅かに雫が滴っていた。
ザラ:「……託したかったのかもしれませんね」
ザラ:「坊ちゃんに、自分の夢を」
ザラ:「でなければ、こんな部屋を作る意味も無いですから」
ブマリン:「…………!!」
ブマリン:「すごいね……映画、見るだけでなく作るなんて……ロッソも作るの!?」キラキラとした目で見つめる。
ショコラ:「……ふ」稚拙な造りのゾンビが踊る画面を見て、笑っている。
ショコラ:「変な話…」吹き出す。
エメリア:「素敵、です。それなら、フィルムの劣化で続きが観れなくなるなんてこともないし」
エメリア:「……新しく、物語を紡げるのだから」
ロッソ:「僕は……」スクリーンを見て「……はい……そうですね」
ロッソ:「……やってみようと思います。一人じゃどこまで出来るか、分かりませんけど……」
ロッソ:「父が、託してくれたことですから」
ショコラ:「あら、一人じゃないじゃない。ね、ザラ」
ザラ:「ええ。全くです」
ロッソ:「い、いや……勿論、後でちゃんとお願いしようと……」
ザラ:「坊ちゃんはそういうところ、全く分かっていませんね。駄目駄目です」
ロッソ:「ええ……?な、何……?ごめん……?」
ブマリン:「ふふふふっ」その様子をおかしそうに眺めている。
ブマリン:機材もきっと安くない。出演者、撮影場所の確保……簡単ではなかっただろう。それよりも何より、並大抵ではない情熱が無ければ、映画なんて作れないだろう。
ブマリン:それでもこの映像を作り、そして託そうとした想いが、確かに伝わっているのを感じ胸が熱くなる。
NC:スクリーンには、拙くも情熱に溢れた映画の雛形が、いつまでも映し出されていた。
---
NC:一夜明け、君達はシアター・パンタネラを出て、再び出発する運びとなった。
NC:街の外まで見送りに来たロッソとザラが、君達に別れを告げる。
ロッソ:「……皆さん、本当にお世話になりました」
ザラ:「はい。今回のこと、全て皆様のお陰です」
ブマリン:「わたしたちもすっごく助かったよ!元気になったし、映画もとーっても楽しかった!」
ショコラ:「映画すごかった!」
エメリア:「こちらこそ、色々と貴重な機会を頂けて、とても楽しかったです」
ショコラ:「ロッソのも、出来上がったら見せて頂戴ね」
ブマリン:「みる!ぜったいみる!ロッソの映画!!」
ロッソ:「ええ!またいつか、是非遊びに来てください」
ロッソ:「途中になってしまったあの映画の続きも、きっと作っておきますから!」
ミーナ:「お~、それは楽しみだな~」
ブマリン:「ええっ、あの映画の続きを!?」
ブマリン:「ぜったい!絶対絶対、ハッピーエンドにしてね!」
ショコラ:「巨大猿を捕まえたら送るわね」
ショコラ:「撮影キャストにしましょ」
ブマリン:「じゃあ子鮫も助けて捕まえなきゃだね!」
エメリア:「(……必ずまた来れるかどうか、分からないのは、ちょっとだけ歯がゆいけれど)」
エメリア:「(私達が来る前よりもあの映画館は、雰囲気が明るくなったような気がする)」
エメリア:「(そうなれば、私達以外にもまたお客さんが来て、楽しませてあげられるかもしれない)」
エメリア:「(……此処に来れて、良かったな)」
ロッソ:「はい!頑張りますから、楽しみにしていてください」笑声を漏らし
ロッソ:「それから、お礼というわけではないのですが……皆さんに、これを」
エメリア:「?」
ロッソ:そう言って、君達に両手に収まるほどのケースを差し出す。
ロッソ:「持ち運びできるプレイヤーと、映画メモリのセットです」
ロッソ:「旅の途中で、お時間があれば」
ブマリン:「え、ええっ!?」
ブマリン:「それって……どこでも映画が見られるってこと!?」
エメリア:「おお……まるで、小さな映画館みたい」
ショコラ:「えー!!すごい!!」
ロッソ:「ええ。映像と音響は携帯版になりますが……」
ロッソ:「僕とザラは、もう何度も繰り返し見てきたものですから」
ロッソ:「それに、これからは自分たちで作る側になりますしね。是非皆さんに持っていてほしいんです」
ブマリン:「えーっ!いいの!?」
ブマリン:「やったあ~!いっぱい映画見ようね!」嬉しそうに飛び跳ねている。
ショコラ:「たくさん、たくさん見るわ!」
エメリア:「……ありがとうございます」小さくぺこり。尻尾がぶんぶんしてる。
ミーナ:「皆よかったね~。ありがとうございます、お二人とも」
ブマリン:「あっ、ありがとうございます!」喜びのあまりお礼を言っていなかったことに気づき慌ててぺこりとする。
ショコラ:「あっありがとうその2よ!」ぺこりとする。
ショコラ:「3?4かな…まあいいわ」
ロッソ:「いえ。皆さんがしてくださったことに比べれば、全然足りないくらいです」
ザラ:「道中、お気を付けてください」
ミーナ:「じゃ、名残惜しいけどそろそろ行こうかぁ」
エメリア:「……そうですね。これ以上は、お父様を待たせ過ぎてしまいます」
ショコラ:「………ええ、そうね」
ブマリン:「うん……ふたりとも、元気でね」名残惜しそうにしながらも、ぶんぶんと手を振る。
ロッソ:「ええ、皆さんもお元気で!またお会いしましょう!」
ブマリン:目玉焼きも頭上でぷるぷると手?を振っている。
ショコラ:「じゃあ、また!」
ザラ:静かに深く頭を下げる。
エメリア:「さようなら……お二人とも、お元気で」
NC:そうして君達は、“楽園”への旅路を再開する。
NC:束の間の出会いと別れを経て、物語の終幕は、まだ遠い。
NC:……終わった世界の廃墟の街で、未だに上映を続ける映画館があるという。
NC:マスクの主人と不愛想なメイドの二人で切り盛りする、風変わりな映画館。
NC:そこで上映されているのは、粗削りで奇妙だが情熱に満ちた、不思議と胸が温かくなる映画なのだという。
Chapter2 END
NC:『ポータブルプレイヤー』を入手しました。代表で1名が「たからもの」として所持することができます。
ショコラ:おお……!
ブマリン:なんと!
エメリア:確かにたからものだ。
NC:所持する人と持つ部位を決めてください。
エメリア:部位なんだ……
ショコラ:ブマリンに持って欲しいかも
ブマリン:えっいいの!
エメリア:どうぞ~
ショコラ:なんか記憶的にも篭の鳥してたらしきブマリンが外の世界のもの持ってくれたら
ショコラ:素敵だなと思うので…
ブマリン:えええ~~~~~~~~めちゃくちゃ嬉しい
ブマリン:ではありがたく持たせていただきます!部位は腕にしようかな。抱きしめてる
NC:OK!
ショコラ:良い…
NC:寵愛点配布のコーナーです
ショコラ:やったぜ!
NC:今回達成したカルマは
『修復パーツを見つける』
『誰も完全解体されない』
『1ターン以内に勝利』
の3つ。
NC:計6点、手駒の悪意分が18点。
NC:24点を3人で割り、8点ずつ進呈します。
ブマリン:うおーっ!やった~~!ありがとうございます!
ショコラ:8!末広がり。
ショコラ:もらいまーす!
エメリア:頂きます!!もぐもぐ
NC:次回までに使ったり溜めたり考えよう~
NC:寵愛点消費のコーナーです
NC:使いたい人はいるかな?
ブマリン:使わずとっておきます!
ショコラ:とっておきまーす
ブマリン:抱っこして寝ます
エメリア:貯金します
NC:OK!
【Chapter3/『湖』】
NC:その後、幾度かのアンデッドや変成生物との戦闘を交えつつ、君達は旅を続けていた。
NC:未知の、そして危険な世界で姉妹と支え合い、君達は“楽園”を目指し進む。
NC:そうして君達は今、ある湖の畔に辿り着いていた。
NC:かなり大きな湖で、対岸は殆ど見えない。
NC:そう深刻な汚染は受けていないようで、見たところ水質に異常は感じられないが、
NC:水辺を這う甲殻類や水中を泳ぐ魚の姿は、どれも異様に変形しており、見たことのないものばかりだ。
ミーナ:「大きいね~」
ミーナ:手庇して景色を見渡す。
ブマリン:「おっきな湖だあ!」
ブマリン:「泳いだら危険?」
ショコラ:「水が透き通ってそうなの、初めて見たわ!」
ブマリン:頭の上の目玉焼きも興奮したようにぷるぷる震えている。
エメリア:「ここを泳いで進むのは、色々な意味で危険そう……」
ミーナ:「う~ん、ちょっとくらいなら大丈夫そうだけど……何がいるか分からないからなあ」
エメリア:「船を使うにしても、それなりに丈夫で大きいものが必要になりますね」
ショコラ:「船!」目を見開く。「すごいわ」
ミーナ:「船か~。あったらよかったんだけどね~」
ミーナ:「今、あたし達はこういう湖の……」
ミーナ:棒切れで地面に絵を描いて説明する。
ブマリン:(目玉焼きみたいだな)と思いながら地面に描かれた絵を見ている。
ミーナ:胡瓜のような細長い形を描き、その下方の真ん中あたりに点を打つ。
ミーナ:「この辺にいます」
ショコラ:「ほ~」
ブマリン:「めだまだ」
ショコラ:目玉焼きちゃんをチラっと見る。
ブマリン:目玉焼きは腕組み(?)して真剣に見ている。自分に似ているとは思っていないらしい。
ミーナ:「歩いて回ろうとすると、かなり時間が掛かりそうだよね~」
エメリア:「それだと……迂回するには相当歩く必要がありますね」
エメリア:「ただでさえ、此処から対岸が見えないというのに……」
ミーナ:「うん。身を隠せそうなところも無いし……」
ミーナ:「はてさて、どうしようかね~」
ブマリン:「うーん……やっぱり泳ぐ?」
ブマリン:「でも泳いでる最中に襲われたらひとたまりもないね……」
ショコラ:「大きい鳥の背中とかに乗れたらいいのにね。それか橋とか!」
ショコラ:「泳ぐと服が濡れちゃうし…」
ブマリン:「おっきな鳥!いいなあ~、乗ってみたい!」
エメリア:「流石に泳ぐよりは、適当な木材でも拾ってイカダを作るのが建設的かも」
ミーナ:「イカダかぁ……泳ぐよりはマシかなぁ……」
ブマリン:「ていうか……ミーナはどうやってきたの?」
ミーナ:「君達のところまでってこと?」
ブマリン:「うん。"楽園"から来たのかなって思ってたけど……違うの?」
ミーナ:「そりゃあ、野を越え山を越え……聞くも涙、語るも涙……」
ショコラ:「あっ、ごまかしモード!」
ミーナ:「色んな苦労がありました」腕組みをしてうんうん頷いている
エメリア:「…………」このモードに入った時は、追及しても回答が得られないことを知っている。
ブマリン:「大変だったんだねぇ」うんうん頷いている。
ブマリン:「この道は通ってないんだ?通ったなら、その方法が使えるかなって思ったけど……」
NC:ここで行動判定です。
ショコラ:おお!
NC:感覚に関わるパーツがあれば使用可能です。
ブマリン:感覚!
ショコラ:けもみみ賭けるか
エメリア:めだま、けもみみ、しっぽ
ショコラ:花京院の耳を賭けるぜ
NC:いいでしょう
ブマリン:【めだま】【アドレナリン】使いたいです!
エメリア:よぶんなあたま!
NC:アドレナリン以外は許可!
ブマリン:薬を決めてもよくならなかった
エメリア:4NC
Nechronica : (4NC) → [3,3,4,5] → 5[3,3,4,5] → 失敗
エメリア:うそでしょ
NC:大失敗しなくてよかったね
ショコラ:2NC
Nechronica : (2NC) → [2,7] → 7[2,7] → 成功
ブマリン:2NC
Nechronica : (2NC) → [6,6] → 6[6,6] → 成功
エメリア:ぐぬぬぬぬぬ
ブマリン:6ゾロやぞ!!
NC:ではエメリアちゃんだけ気付きません
ショコラ:きつね特効
ブマリン:狐避けしてある
NC:背後から、何者かが静かに近付いてきている。ナイフを携え、様子を伺いつつ君達を狙っているようだ。
ブマリン:え!?ヤバ
ショコラ:こわ
エメリア:ひえっ
ショコラ:下に向いた獣の耳が、ぴくんと揺れる。
ショコラ:冷たい刃の気配。
ブマリン:「……、……!?」
ブマリン:キョロキョロしていたが何かが動くのを見てビクッと動きを止める。
ショコラ:鉄か血の甘い匂い。とっさにバットを握る。
エメリア:「…………?」のほほんとしてる。
ミーナ:「エメリア」声を掛けつつ前に出る。
ブマリン:「い、いる、だれか、あぶないひと」必死に小声で。
エメリア:「えっ、と……敵?」のほほんから警戒モードに切り替える。
?:「……」
?:それはまだ幼さの残る少女だ。鋭い視線で君達を睨んでいる。
エメリア:「(……うわ、ナイフ持ってる。どうして気付かなかったんだろう)」のほほんとしてたから。
?:「あんた達、誰」
ショコラ:「そ、そっちこそ誰!?」
ブマリン:「あっ、えっと、ここのひとかな」警戒しつつわたわたしている。
?:「何しにここに来た」
エメリア:「此処に用はないです、ただの通り道」
ブマリン:「あのね、わたしたちおとーさんに会いにいくところで……ここは通りたいだけなの」
?:「なら、すぐに消えて」ナイフを向ける
ショコラ:「へっ!?」
ブマリン:「えっと、脅かしちゃってごめんね!あなたに危害をくわえたりここにひどいことするつもりはないんだよ」わたわた。
?:「さもないと……」
ブマリン:「さ、さもないと……?」
エメリア:「ええっと、そうしたいのは山々なんだけど……この湖が邪魔で……」
?:「立ち去らないなら、力尽くでも……」
?:「ツバキちゃん~~~~~っ」
NC:さらに後方から、気の抜けた声が聞こえてくる。
?:「ダメだよ、そんなことしたらーーーっ」
?:女の声が、大きな箱にタイヤを付けたような奇怪な物体から響いている。
?:それは機械……ロボットのようだ。
エメリア:「(うわっ、メカメカしいメカ!)」
ブマリン:「あっ、かわいい」
ショコラ:「…あ、あれから!?」
?:「ちゃんとお話しして……あっ」
?:大きな石にタイヤを引っ掻け、横転する。
?:「あ~~~~~~~~っっ」
ショコラ:「コケた…」
ブマリン:「だ、大丈夫!?」思わず駆け寄る。
エメリア:「ああっ、不用意に近づいたら危ないのに」
?:「……」
?:ナイフを構えたまま、君達と箱を見比べ、
?:「……アンネ!」結局箱のほうに駆け寄る。
アンネ:「ご、ごめんねツバキちゃん……大丈夫だから……」
ツバキ:箱を助け起こしながら、近付こうとするブマリンにナイフを向ける。
ツバキ:「……それ以上近寄るな」
ブマリン:「あ、ご、ごめんね」ナイフを向けられ足を止める。
エメリア:「…………」コートの中に手を忍ばせる。
ショコラ:「な、なに。いきなりなんか…わけがわからないわよ!」
アンネ:「ツバキちゃん!」ニュッとマニピュレーターが伸び、ナイフを制する。
アンネ:「ダメだよ、会ったばかりの人に失礼なことしちゃ!」
ツバキ:「……でも……!」
アンネ:「ごめんなさい、この子、警戒心が強くて……」
アンネ:「悪気は無いんです。許していただけますか……?」
エメリア:「(どちらかというと、メカの子の方が話を聞いてくれそう)」手をコートから抜く。
ブマリン:「危険なもの、いっぱいあるもんね。むしろこっちが驚かせちゃってごめんね!」
ブマリン:「全然怒ってないから大丈夫だよ!実際に攻撃されたワケでもないし!」
エメリア:「いえ、こちらこそすみません。外様なのは間違いないので……」
ショコラ:「ほんとに通っただけよ。渡りたいからどうしよっかなって」
エメリア:「そう、私達はこの湖の対岸に行きたいだけなのです」
ブマリン:「うん……湖渡りたいけど、どうしよっかって困ってたんだよね」
ミーナ:「お二人はこの辺りに住んでるのかな?」
アンネ:「そうでしたか……。ああ、そうです!せっかくのお客さんですし、是非我が家で休んでいってください」
ツバキ:「ちょっと、アンネ……!」
アンネ:「大したおもてなしも出来ませんが……よろしければ、どうぞ!」
ショコラ:「へえ、おうちがあるのね!」
ブマリン:「おうち!遊びに行っていいの?メーワクじゃない?」
エメリア:「いいのかな。そっちの……ええっと、ツバキさん?」
エメリア:「相当嫌われちゃってるみたいだけれど」
ツバキ:「迷惑よ」
アンネ:「ツバキちゃん!!」
アンネ:「ごめんなさい、どうかお気を悪くしないでくださいね……」
アンネ:「さ、こちらです!」
アンネ:タイヤをかたかた言わせながら、湖畔を進んでいく。
ショコラ:ぱちぱち瞬き。「不思議な子たちね」ついていく。
ツバキ:「……」君達を一度睨んでから後に続く。
エメリア:「ホントにいいのかな……」ついていく。
ブマリン:「うーん、アンネさん?が良いって言ってるから……大丈夫なのかな?」ついていく。
NC:君達が案内されたのは、湖畔に建てられた小さな家だった。
NC:木造の手作りらしく、あちこちに補修の跡が見受けられ、生活感が漂っている。
アンネ:「そうでしたか、お父さんに会いに……」
アンネ:「これ、お茶です。よかったら……あ~~~~~~~っ」段差につまづいてお茶をこぼす。
ツバキ:「アンネ!」
ブマリン:「わ、大丈夫?」その様子を見守っている。下手に助けるとツバキちゃんに怒られるかな?と思っている。
ショコラ:「あららら」
エメリア:「(見ててハラハラしちゃうくらい危なっかしいなぁ……)」
アンネ:「ご、ごめんなさい……さあ、冷めないうちにどうぞ」
アンネ:ツバキに助けられつつ、廃品の再利用と思しき机にお茶を並べていく。グラスも不揃いだ。
ミーナ:「お茶が飲めるなんてね~……ん、美味しい」
ブマリン:「えへへ、そんなお構いなく……ああ~、おちつく~~」お茶を飲んでのほほんとしている。
ショコラ:「お茶か…はじめて飲むかも。飲んだことあるかもだけど、覚えてないわ」
ショコラ:「いい匂い」
エメリア:「久々に暖かい飲み物を飲む気がします、いただきます……」ずず……と飲む。舌をやけど。
NC:香ばしく、渋さの中に微かな甘みの含まれた、不思議な味の茶だ。
ブマリン:「おお……何か不思議な味!こういうのって貴重なんじゃないの?」
ブマリン:「結構なおてまえで……っていうんだっけ?むふー」ずずずとお茶を飲んでいる。
アンネ:「いえ、近くの森の入り口で採ってきたものですから」
NC:巨大化した肉食植物の素材なのだが、君達には知る由もない。
ショコラ:「甘くない…ちょっと甘い…おいしい」
ショコラ:ロッソたちの家ともまた違う《おうち》だ。興味深そうにあたりを見ながら味わっている。
エメリア:「あちち……」手で舌を扇いでいる。
ブマリン:「あっ、エメリアだいじょうぶ?ふーふーってしないと」
ショコラ:「あら」エメリアの口を覗き込んでいる。
エメリア:「不思議と落ち着く味……あっ、だいじょうぶだいじょうぶ少しすれば治るはずだから」
ブマリン:「ふたりはずっとここに住んでるの?」
ブマリン:すっかりリラックスしてくつろいでいる。
アンネ:「はい。私はもうずっと……。この子も生まれた時からです」
ツバキ:「……」君達に目を向けようともしない。
アンネ:「ところで、湖を渡りたいと仰っていましたね?」
ショコラ:「ええ」
エメリア:「はい、泳ぐには色々と厳しそうで」
ブマリン:「背中に乗せてくれるおっきな鳥も見つからないし……」
ショコラ:「おっきな猿でもいいんだけど、いないかしらねえ」
アンネ:「そういうことでしたら、もしかしたらお力になれるかもしれません!」
ショコラ:「まあ!」
エメリア:「おお」
ブマリン:「おっきな猿の心当たりが!?」
ミーナ:「へえ?」
ツバキ:「ちょっと、アンネ……」
ツバキ:アンネの機体に触れて「もういいでしょ。これ以上関わらないで」
アンネ:「もう、ツバキちゃん!」
アンネ:「そんなこと言っちゃダメでしょ。せっかくこうして会えたんだから」
アンネ:「こんな世の中だからこそ、お互いに助け合わなくちゃダメなんだよ」
ブマリン:「め、めちゃくちゃいい人だ……」
ツバキ:「……」
アンネ:「さあ、皆さん。こちらにいらしてください」
アンネ:そう言って、キュルキュルとタイヤを回しながら家の奥へと進んでいく。
ショコラ:「すごい親切な人ね」人?
ブマリン:「う~ん……」助けてもらえるのはありがたいが、善意に甘え切って助けてもらうのも罪悪感がある。が、現状甘えるしかないのでアンネのあとについていく。
エメリア:「……お返しに、こちらも手伝えることがあればいいのだけど」
ブマリン:「ね、すっごく親切!そうだよね、なにかお手伝いできたらいいんだけど……」
NC:家の奥は納屋のようなスペースになっており、生活に必要な様々な道具が所狭しと置かれていた。
NC:その中の一際大きな、幌を被った何かの前でアンネは止まる。
アンネ:「こちらです」
NC:マニピュレーターで幌を取り去ると、中から姿を現したのは、一隻のモーターボートだった。
ショコラ:「えっ!これって!」
エメリア:「……船!」
ブマリン:「えーっ!船だ!」
NC:随分古びており、あちこち痛んでいるようだが、まだ使えそうに見える。
アンネ:「はい。これで湖を渡れるのではないかと」
アンネ:「ただ、随分長い間使っていなかったものなので、修理と点検が必要でして……」
アンネ:「もしよろしければ、そのお手伝いをしていただけないかと……」
ブマリン:「お手伝いっていうか……むしろ使わせてもらっちゃっていいの!?」
ショコラ:「そうよ!すごく珍しいものじゃないの?」
ブマリン:「使わせてもらってもいいんだったら、そのくらいは勿論やるけど……!」
アンネ:「勿論です。どうせ使っていなかったものですし……困った時にはお互い様、です!」
エメリア:「それに、一度渡ってしまったらお返しすることができないし……」
アンネ:「向こう岸までご一緒して、帰りは私が運転しますので、その心配はいりませんよ」
ブマリン:「ううう、いい人すぎる……アンネさ~~ん」ぎゅっとアンネさんに抱き着く。
アンネ:「わわわ……うふふ!喜んで頂けて嬉しいです!」
ツバキ:「……」無言でブマリンを引き剥がす。
ブマリン:「あわわ」引きはがされる。
ショコラ:「…なんか、他にもあればするわよ?あたし、かわいいけど力持ちだし…」
ショコラ:「なんか運んだりできるわ」キャッチ。
エメリア:「修理は勿論だし、それ以外にも何か困りごとがあれば……」
アンネ:「でしたら、湖で廃材を集めて頂けますか?」
アンネ:「色々と流れつくのですが、修理にも使えるでしょうし、私たちも助かります」
ショコラ:「エメリアは賢いし、ミーナは頑丈だし、ブマリンは踊りがじょうずなの!」
ブマリン:「いやあそこまででも……」褒められて照れている。
アンネ:「まあ、ダンスが?それは見てみたいですね……」
ブマリン:「えへへ……そうだ、ツバキちゃんも見て!」
ブマリン:「わたしと目玉焼きのダンスだよ~」
ブマリン:その場でくるくる踊る。頭の上の目玉焼きもラインダンスを踊っている。
アンネ:「まあ……!素敵です!」マニピュレーターでカチカチと拍手?する。
エメリア:「(無骨な見た目の割に融通が利くというか、お茶目な機能がついてる)」
ツバキ:「……」
ツバキ:「アンネ。そこまでしてやる必要があるの?」
ツバキ:「会ったばかりだし、信用できない。油断したら何されるか分からないよ」
アンネ:「もう……ツバキちゃん……」
ショコラ:「まあ…逆の立場だったらそう思うわね…」
エメリア:「(昔の私を思い出す……)」
ブマリン:「たしかに好意に甘えっぱなしなのは申し訳ないのはある……」
ブマリン:「家いつつぶんくらい廃材集めたら役に立てるかなぁ」
ショコラ:「いける!」胸を張る。
アンネ:「ツバキちゃんも、廃材集めをお手伝いしてね。この辺りのこと、案内してあげて」
ツバキ:「……何で私が……」不服そうにしつつ、それ以上は何も言わない。
アンネ:「ごめんなさい、どうかお気になさらないでくださいね」
アンネ:「……さあ、それじゃあ早速始めましょうか!」
ブマリン:「うんっ、お世話になるぶんいーっぱい廃材集めちゃうよぉ、おー!」気の抜けた声で腕をあげる。
エメリア:「お~~」間延びした声で。旅を続けて出会いを繰り返し、色々と丸くなった。
ショコラ:「おー!」くっつけて綺麗になった手をぐっと伸ばす。
ブマリン:ここらへんで……対話判定?みたいなやつ……
ブマリン:やっても……いいですか!
NC:いいでしょう +1差し上げます
ブマリン:やった~~!ありがとうございます!
ショコラ:わーい!
エメリア:やった~~~
ショコラ:ブマリンキャッチしたしブマにしようかな
エメリア:ブマ宛!
ブマリン:あっやった!ブマあてはさらに+1です!
ブマリン:私はエメリアあてにしようかな!
ショコラ:さいつよ
ブマリン:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [5]+1 → 6[6] → 成功
エメリア:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功
ブマリン:やった~~!
エメリア:よし!!
ショコラ:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [1]+2 → 3[3] → 失敗
ショコラ:ギニャ
ブマリン:エメリアへの未練2>1!
エメリア:3>2!
ショコラ:無!
NC:というわけで、ここでは二手に分かれて行動判定と会話を行ってもらいます。
ショコラ:おおお
ブマリン:おおお!
エメリア:わぁお
NC:船の修理・点検をする方はアンネと会話することになり、感覚や精密動作に関わるパーツが使用可能。
NC:廃材を回収する方はツバキと会話することになり、感覚と力仕事のできそうなパーツが使用可能。
NC:どちらが1人、どちらが2人でも構いません。1人になったほうにはミーナが付いていきます。
エメリア:力仕事よりは精密動作のが担当な気がする
ブマリン:私も力仕事よりは精密動作感があるけど話して美味しいのはツバキちゃんだよな~と思う
ショコラ:あたしは力仕事していそうかな… パワー
ブマリン:『欲』でいえばアンネさんなのででも……ストッパーがいないところで話して大丈夫なら大丈夫ですが……
NC:こわ
ブマリン:アンネさんとグヘヘな会話しちゃおっかな~
NC:決まり次第判定どうぞ!
ショコラ:じゃあツバキのほうで。けもみみと…つぎはぎって行けるかな?
NC:つぎはぎどうだろう……関係ないかな……?
エメリア:めだま、けもみみ、しっぽ、よぶんなあたま!!
ブマリン:アンネさんの方で……【めだま】と……【こぶし】っていけますか?手が機械なので……
ショコラ:じゃあ拳にしよう
ショコラ:花京院の耳と拳を賭けます。
NC:ショコラのこぶしは許可! ブマリンのこぶしはアームバイスならいいですよ
ブマリン:では【めだま】と【アームバイス】を使います!
ブマリン:3NC
Nechronica : (3NC) → [5,6,10] → 10[5,6,10] → 成功
ショコラ:3NC
Nechronica : (3NC) → [4,4,7] → 7[4,4,7] → 成功
エメリア:4NC
Nechronica : (4NC) → [4,8,8,8] → 8[4,8,8,8] → 成功
ブマリン:よかったあ~~~~
エメリア:よし!!
ショコラ:おお 賭けてよかったぜ
NC:めでたく全員成功!
NC:納屋の扉を解放し、ブマリンとエメリアはアンネと共に、船の点検修理を行っている。
アンネ:「う~ん……エンジンがかかりませんね……」
アンネ:「パーツを変えてみましょうか。エメリアさん、そちらのレンチを取っていただけますか?」
エメリア:「はい、こちらで」手渡し。
アンネ:マニピュレーターで受け取り「ありがとうございます」
ブマリン:「あっ、このパーツが痛がってそうな音するかも!」
ブマリン:「ここが原因なのかも」と言って機械の腕を伸ばしパーツをぐりぐりしている。
アンネ:「助かります、ブマリンさん。機械にお詳しいのですね」
ブマリン:「そうなのかも!身体も結構機械だから」
ブマリン:「痛そうなところとかわかる!」
ブマリン:「アンネさんとちょっとおそろいかも!」
アンネ:「うふふ……そうですね」
エメリア:「(というよりは、勘がいいというか)」
エメリア:「(かなりの精度で、感覚的に物事を捉えられるんだよね。私みたいに、理詰めじゃなくて)」
アンネ:「……皆さんは、お父さんに会うために旅をなさってるんですよね?」
ブマリン:「うんっ、そうだよぉ!"巡礼"なんだよ」得意げに胸を張る。
エメリア:「はい。なるべく危険のない所を選んで"楽園"に向かっております」
アンネ:「それでは……お父さんに会えたあとは、どうする予定なのですか?」
ブマリン:「えっ?」
エメリア:「……それは」
ブマリン:「どうするって……おとーさんと再会したら……一緒に暮らすんだと思ってた」
エメリア:「うん、お父様と楽園で一緒に……皆で……」きっとそれを、お父様が望んでいる筈だから。
アンネ:「そうですか……。楽園というくらいですし、きっと良いところなのでしょうね」
アンネ:「……あの、急な話になるのですが……」
アンネ:「皆さんにひとつ、お願いをしてもいいでしょうか」
ブマリン:「おねがい?なんだろ」
エメリア:「なんでしょう」
ブマリン:「アンネさんにはすーっごく助けてもらってるから、かなりお願いを聞きたいモードだよ」
アンネ:「……」ぴたりとマニピュレーターの動きを止めて。
アンネ:「……あの子を……」
アンネ:「……ツバキを、皆さんと一緒に連れて行ってはいただけませんか?」
ブマリン:「えっ」びっくりして口を開けている。
エメリア:「ツバキさんを、ですか?」
アンネ:「……はい。どうでしょうか……?」
アンネ:「あの子も腕は立ちますし、きっとお役に立つと思います」
ブマリン:「……アンネさんはどうするの?」
ブマリン:「ツバキちゃんは、アンネさんと一緒じゃなきゃ嫌だと思うよ」
エメリア:「楽園で安全に暮らして欲しいというのなら、アンネさんも一緒に来ればいいはずです」
アンネ:「私は、ここに残らないといけないのです」
エメリア:「……なぜ?」
アンネ:「……」
アンネ:「……実は……」
アンネ:「私は、実はこう見えてロボットなのですが……」
エメリア:「(どう見てもロボット)」
ブマリン:「…………そ、そうだったんだ」見るからにそうだけど話を合わせて頷く。
アンネ:「元々の私の役目は、最終戦争の際に作られた生存者用のシェルターで、人間の皆さんのお世話をすることだったんです」
エメリア:「なるほど、だから細やかな作業ができるんですね」
ブマリン:「お茶も淹れられるもんね」頷いている。
アンネ:「最初は大勢いた生存者でしたが、物資の不足や様々な理由で、どんどん数を減らしていって……」
アンネ:「最後には、一組の夫婦だけになってしまったんです」
アンネ:「シェルターも機能を停止して、私と二人はそこを出て、この湖畔で新たに生活を始めました」
アンネ:「その二人の子供が……」
エメリア:「ツバキさん、なのですね」
アンネ:「……はい。その通りです」
ブマリン:「そうだったんだ……」
エメリア:「…………」
エメリア:「ということは、アンデッドですらない」
エメリア:「普通の人間ってこと……?」目をぱちくりとさせて。
アンネ:「……。……そのはず、だったのですが……」
アンネ:「……人類最後の生き残りとして、私と三人は細々ながら、力を合わせて楽しく生活していました」
アンネ:「ですがそんなある日……」
アンネ:「三人は、突然湖から現れた、巨大な怪物に襲われてしまったのです」
ブマリン:「えっ、怪物……に」
エメリア:「……!」
アンネ:「夫婦はその怪物に食べられてしまい、戻りませんでした。二人が命がけで守ったツバキも、瀕死の重傷を負い……」
アンネ:「私はそれを、ただ見ていることしか出来ませんでした」
ブマリン:「…………そう、だったんだ……」
アンネ:「……私はまだ赤ちゃんだったツバキと共に、シェルターに戻り……」
アンネ:「止むを得ず、彼女にネクロマンシーを施しました」
アンネ:「以来、ツバキはパーツを交換しながら成長してきたのです」
ブマリン:「そ、……そんなことできるんだね……アンネさんってネクロマンサーなの?」
エメリア:「……では、アンネさんは実質的にツバキさんの親代わりだってことですね」
アンネ:「定義としては、そうなりますかね……」ブマリンの言葉に「この世界を生きるには、どうしても必要な技術ですから」
アンネ:「親、なんて……言えないと思います」
エメリア:「ツバキさん側がどう思ってるかにもよりますが……少なくとも」
エメリア:「とても、アンネさんのことを大事に思っているのは分かります」
ブマリン:「うんっ!すっごくすっごく大事なの、伝わってくるよ」
エメリア:「だから……猶更、一緒に付いていった方が良いのでは」
アンネ:「……そうでしょうか」
アンネ:「私なりに、あの子を必死に育ててきたつもりですが……」
アンネ:「……いつからかあの子は、他人を冷たく遠ざけるようになりました」
アンネ:「こうして時折あなた達のようなお客様が来ても、決して受け入れようとはしません」
エメリア:「……未知は、とても恐ろしいですからね」
ブマリン:「アンネさんが気を許し過ぎな気もするけど……」
アンネ:「やはり……私のような機械では、人間の心を育てるには、不十分なのだと思います」
アンネ:「だから、皆さんにお願いしたいのです」
アンネ:「人の心を持った皆さんに、あの子と一緒にいてあげてほしいのです」
エメリア:「…………ふむ」前髪を指先でくるくると弄る。少し考え込む仕草。
アンネ:「それがきっと、あの子の為でもありますから」
ブマリン:「…………」
エメリア:「分かりました」
ブマリン:「ううん…………」
エメリア:「ただ、それはちゃんとツバキさんの気持ちを確認してからです」
エメリア:「彼女自身が望まなければ、不幸な結果にしかならないと思う……ので」
ブマリン:「アンネさんとツバキちゃんが、ここが危険だから安全なところに一緒にいきたい、っていうんだったら、二人とも一緒に行くのは賛成だよ」
ブマリン:「…………でも、アンネさんが親失格とか人の心がないとか、そんなことは絶対無い!」
ブマリン:「だってこうやってすっごくツバキちゃんのこと考えて……ツバキちゃんのお父さんやお母さんが死んで、ツバキちゃんをアンデッドにしたのも苦しかったんでしょ」
ブマリン:「わたし、苦しんでる音、わかるから」
ブマリン:「……大好きなアンネさんと離れ離れになるほうがツバキちゃんにとっては悲しいと思うし……そっちの方が、人の心がないって思うな」
アンネ:「……。……お二人とも……ありがとうございます」
アンネ:「ですが、私はどうしてもこの湖を離れるわけにはいかないのです」
アンネ:「ツバキの両親と、あの子自身の仇を……」
アンネ:「この湖の主を、倒さないといけないのです」
ブマリン:「……三人を襲ったって怪物……」
エメリア:「……湖から現れた、巨大な怪物」
ブマリン:「……ふふ、それを倒さなきゃって思ってる時点で人より人の心あるでしょ」
エメリア:「てっきり、この場所を離れたらメカとしての自立機能を失うとか、そういうのだと思ってました」
ブマリン:「……ねえエメリア、わたしたちでその怪物倒せないかな?」
ブマリン:「あっ、っていってもわたしは応援団長だけど……」
エメリア:「……うん、同じことを考えてた」
ブマリン:「ほんと!?えへへ、お揃い!」
エメリア:「一人より、五人居た方がきっと倒しやすいですもの。怪物」
アンネ:「い、いえ……そこまでしていただくわけには……」マニピュレーターを振って
アンネ:「あの怪物は、危険なのです。皆さんが思っているよりもずっと!」
ブマリン:「だって、湖渡ってる時にその怪物に襲われたらわたしたちも危険だよ」
ブマリン:「これはわたしたちのためでも……あ、なんかそういう言い方あったな。『勘違いしないでよね!別にあんたたちの為じゃないんだからっ!』」
ブマリン:「『あくまでわたしたちの身の安全のためなんだからね!』」
エメリア:「(……なんだろうそれ)」どっかで聞いたことあるようなないような、脳の奥底に突っかかる妙な感じ。
アンネ:「ヌシはもう何年も姿を見せていませんし、モーターボートの速度ならば逃げ切れるとは思うのですが……」
アンネ:「……ですが、ありがとうございます。お二人のお気持ちは、とても嬉しいです」
アンネ:「ツバキのこと……考えておいていただけると、嬉しいです」
アンネ:そう言ってエンジンのスターターを引く。
NC:何度かの空転の後、勢いよくエンジンが回り出した。
アンネ:「あっ……かかりました!」
エメリア:「お、やった~~」
ブマリン:「おおっ!ほんとだ!」
ブマリン:「ツバキちゃんのことも考えるし……アンネさんのことも考える!」
ブマリン:「アンネさんも、大好きなツバキちゃんと離れるの寂しいでしょ」
エメリア:「ええ、それにアンネさんの技術力はとても頼りがいがありそうだし」
エメリア:「二人揃って付いてきてくれる方が、少なくとも私は嬉しいと思います」
ブマリン:「しかし我々の一存では決めかねるので……これはもちかえり、姉妹でけんとーさせていただきます」
エメリア:「……何となく想像は付くけれども、ね」
ブマリン:「うんっ、困った時は助け合いだもんね!」
---
NC:ショコラ、ミーナ、ツバキの三人は、湖の岸辺で廃材を集めていた。
NC:岸には大小様々、多種多様な廃材が流れ着いており、どこから手を付けていいか悩むほどだ。
NC:ひとつ廃材をどける度、下に隠れていた小さな変成生物がワッと散っていく。
ツバキ:「……」
ツバキ:案内を頼まれたはずだが、君達とは碌に口を聞こうともしない。
ツバキ:時折家の方に目をやりつつ、あまり遠くに行こうとしない。
ショコラ:力が強いので、壊さないようにすればいっぱい持てる。とりあえずそのへんのを集める。
ショコラ:「ねー、どういうの集めたらいいかな?」ツバキに尋ねる。
ツバキ:「……」一瞬目を向け、「……」無視する。
ミーナ:「無視された」
ショコラ:「あっ無視!」
ショコラ:「シャコウセイが足りないわ!」
ミーナ:「それこの前の映画のやつじゃん」
ショコラ:「学習よ」ふふん。
ミーナ:「とりあえず、船体になる鉄とか、水に浮くもの……あとは機械っぽいのを集めればいいんじゃないかな」
ショコラ:「は~い」素直に機械っぽいのを拾う。
ショコラ:「ツバキ、家になにかあるわけ?」
ショコラ:「なんでそんなにそっちを見るの」
ツバキ:「……別に」
ミーナ:「心配なんでしょ?怖いお姉さんが二人も一緒だから」
ショコラ:「えっ」見回す。
ショコラ:「あたし!?」
ショコラ:「かわいいお姉さんならわかるけど…!?」
ツバキ:「……」
ミーナ:「大丈夫だよ、ショコラはかわいいから」
ショコラ:「怖くないし、かわいいし~」くるっと鉄材を持ったまま回り、かわいさをアピール。
ショコラ:「でしょでしょ!」
ミーナ:「それにしても、色々流れ着いてるね。湖って普通こんなに色々あるものかな」
ミーナ:シスター服の裾を持ちあげて素足を晒し、水際でちゃぷちゃぷ遊んでいる。
ショコラ:「あ、たしかに。《海》よね、そういうの」
ミーナ:「お、博識」
ショコラ:「なんで知ってるのか、忘れたけど」首を傾げ。
ショコラ:「どこから来たのかしらね、これ」
ツバキ:「……この下には、街が沈んでるから」
ツバキ:不意に口を開く。
ショコラ:目を見開く。「街…!」
ツバキ:「元々、この辺りには……運河で栄えてた街があった」
ツバキ:「でもその街に核兵器が落ちて、人が誰もいなくなって……」
ツバキ:「手入れする者のいなくなった運河が決壊して、長い時間をかけてこの湖が出来た」
ツバキ:「……アンネがそう言ってた」
ショコラ:水面を覗き込む。ミーナの白い足首が漬かった水面、その向こうは半透明でも、深くて見えない。
ショコラ:「ツバキもそこから来たの?」
ツバキ:「……。……違うと思う」
ツバキ:「私は、生まれた時からここで……」
ツバキ:「……どうしてあんたらにそんなこと言わなきゃいけないの」
ツバキ:途中で我に返ったように。
ショコラ:「途中まで言ったくせに!」
ショコラ:「最後まで言いなさいよ~」爪先が薄く水に触れた。靴が濡れそうで、すぐ引っ込める。
ミーナ:「生きづらそうだね~、彼女」ヘラヘラ笑っている
ショコラ:「あ、自分ばっかりってなら、あたしの話もしてあげるわよ!」
ショコラ:「あんまり覚えてないけど…」
ミーナ:「おっ、待ってました」適当な拍手
ツバキ:「聞いてないし……」
ショコラ:「あたしは生まれたときはね~、お父様のことと、すっごく好きだってことだけ覚えてて~」
ショコラ:などと語り始める。
ツバキ:「……」無言で目を向けないままだが、聞いてはいるようだ。
ショコラ:「あ、でも生まれたときに見たのは」
ショコラ:「生まれた…?目覚めた…?最初は」
ショコラ:「見たのは、エメリアとブマリンだわ」
ツバキ:「……あの二人?」
ショコラ:「そうなの!おなじところにいたのよ」
ツバキ:「大事なの、その二人が」
ショコラ:「ええ!」
ショコラ:「あんただって、アンネのこと大事なんでしょ?おんなじよ!」
ツバキ:「……」
ミーナ:「えぇ~、あたしは~?」唇を尖らせる
ショコラ:「む」少しもごもごし、「あんたも大事よ」と言う。
ミーナ:「へへ、やった~」ヘラヘラと笑う
ツバキ:「……じゃあ、どっちなの?」
ショコラ:「んっ」咳払い。「んー?」
ツバキ:「お父さんと、その二人……三人?」
ツバキ:「あんたはどっちの方が大事なの?」
ショコラ:「へ」
ショコラ:ひんやりした温度が頭のなかを流れた。
ミーナ:無言でショコラに目を向ける。
ショコラ:いや、流れたんじゃない。ずっとあって、あたしはそれから逃れたくて、熱くて甘い温度を思い出す。
ショコラ:いいえ、逃れてなんかいない。そんな理由になんて。
ショコラ:あたしは、あたしは…。
ショコラ:「わ」
ショコラ:「わかったら」
ショコラ:「わかったら、あたし……あたしでいられるの、かな」
ツバキ:「?」眉を顰める
ショコラ:「選んだら…捨てちゃうことになってしまうんじゃ、ないの」
ショコラ:両手に鉄材をいっぱいに抱えている。拾ったものを全部持っている。
ショコラ:両手がふさがって、だからもう拾っていない。
ツバキ:「……あんたは……」
ミーナ:「……まあまあ~」不意にショコラの肩を抱き寄せる。
ミーナ:「そんなにうちの子いじめないであげてよ~。ね?」
ショコラ:すぽんと収まる。「いじめられてないし!」
ツバキ:「……」
ツバキ:二人を一瞥し、くるりと踵を返す。
ツバキ:「あたしが大事なのは、一つだけ」
ツバキ:「……廃材、それだけ集めればもう十分」
ツバキ:そう言って、家の方へと戻っていく。
ショコラ:その背を見る。
ショコラ:ひとつだけ大事。…ときおり思い出す、昔の自分も、そうだったのだろうか。
ミーナ:「……あたしらも戻ろっか?」
ショコラ:ミーナを見上げる。感情のよめない、色硝子ごしの瞳を見る。
ショコラ:「……ありがと。」
ショコラ:「ねえ」
ミーナ:「ん~?」
ショコラ:「きっと、この旅が終わったら、終わるなら」
ショコラ:「選んでしまうのよね?」
ミーナ:「……ん、そうだね」
ミーナ:誤魔化さずに頷く。
ミーナ:「考えておいたほうがいいよ、今のうちに」
ミーナ:珍しく真面目な口調で言って、ポンポンと肩を叩いてショコラを放す。
ミーナ:「……じゃ、先戻ってるね~」
ミーナ:軽い調子で言った時には、いつも通りのミーナに戻っていた。
ショコラ:その背を、追いかける。まだすべて抱えたまま。
---
NC:点検が済み、君達はボートに乗り込んだ。
NC:湖に浮かぶ船体はエンジン音を響かせ、水面に波を立てている。
アンネ:「それでは、忘れ物はないですかー?」
ブマリン:「目玉焼きよし、ポータブルプレイヤーよし……うん!だいじょうぶ!」
ショコラ:「手鏡よし、バットよーし」
ミーナ:「お酒もよし~」
エメリア:「はい、いつでも大丈夫です」意外と揺れるので縮こまっている。
ツバキ:「……」船体の縁に肘を付いている。
アンネ:「では、出航します!」
NC:エンジン音と共に、モーターボートは出発する。
NC:船は風を切って水面を走り、見る間に岸が遠ざかっていく。
NC:パシャパシャと跳ねる水が、時折君達に降り掛かる。
ミーナ:「おぉ~、速い速い」
アンネ:「以前はもう少し速かったんですが、修理ではこれが限界ですね」
ブマリン:「でもすっごくはやいよー!かっこいいー!うおーっ」身を乗り出してはしゃいでいる。
エメリア:「それでも、並大抵の水棲生物では追いつけなさそうですね」水底を覗いている。
ショコラ:生ぬるい風に、色の混じった長い髪がなびく。
アンネ:「向こう岸までもう少しかかりますから、ゆっくりお寛ぎください」
ブマリン:「うん!……湖、なにかいるかな」怪物の事を思い出しながら注意深く湖を見ている。
NC:湖には魚の類が多く生息しているようで、いくつもの魚影が通り過ぎていくのが見える。
ショコラ:白く鱗のない魚や、複眼の蛸などを見つける。
ブマリン:「襲われたくはないけど……怪物は倒したいよね」こそこそと姉妹に話す。
ショコラ:「そうね」アンネの話はふたりから聞いた。ツバキがどう思っているかという推測も、伝えたけれど。
エメリア:「うん、無事に渡れるに越したことはないけど……力になりたいし」
NC:そうして君達が湖面を見つめていると、徐々に水の色が暗くなっていく。
ショコラ:「……あら」
ミーナ:「お、結構深くなってきたかな」
エメリア:「水底が遠くなってきた……」
ブマリン:「船あってよかったね……」ちょっと緊張して水底を見ている。
NC:水の色は見る間に暗さを増していく。それだけ水深が深い……否。
NC:湖面を見渡してみると、暗くなっているのは君達の周囲の水面だけだ。
ブマリン:「……ん、あれ?ほかのところは暗くない?」
エメリア:「……いや、これは」
ブマリン:「周りを暗くする機能のついたモーターボート?」
アンネ:「はい?そんな機能は……」
エメリア:「底が深くなったんじゃなくて……影が、大きいんだ」
NC:……何かとてつもなく巨大なものが、船の下にいる。
NC:狂気判定です 難易度-1
ブマリン:ひええええ
エメリア:1NC-1
Nechronica : (1NC-1) → [2]-1 → 1[1] → 大失敗
ブマリン:1NC-1
Nechronica : (1NC-1) → [3]-1 → 2[2] → 失敗
ショコラ:1NC-1
Nechronica : (1NC-1) → [6]-1 → 5[5] → 失敗
エメリア:ぎゃぁ!!
ブマリン:え、エメリアーッ!!
ショコラ:ひ
NC:大失敗はパーツ1つ損傷!
エメリア:はらわた損傷!!
ブマリン:エメリアへの狂気を1>2!
ショコラ:エメリアへの狂気を1>2おなじく。
エメリア:ショコラへの狂気0>1
ミーナ:「……何かいる!」
ブマリン:「……こ、こんなにおっきいのが下に……!?」
ショコラ:「こ、これが」
エメリア:「湖の怪物……!」
ツバキ:「……アンネ!ハンドル!!」
アンネ:「わわわ……わぁぁ~~っ!?」
NC:ボートが急旋回し、君達に急激なGが掛かる。
NC:直後、一瞬前までボートのあった位置から、膨大な水飛沫が噴き上がった。
NC:水面から飛び出したのは、凄まじく巨大な影。
NC:鯨ほどもある、全身を甲殻に覆われた異様な魚が宙を舞う。引き延ばされた時間の中、君達の頭上を通過。まるで束の間夜になったかのように、辺りが影に包まれ──
NC:再び湖面に着水。更に巨大な水柱が立ち昇った。
ブマリン:「あ、あわ、あわわわわ」急旋回に目を回した後その大きさに目を回す。
エメリア:「想像よりも、ずっとおっきぃ……」波で大きく揺れる船にしがみ付く。
ショコラ:「フギャ」
ブマリン:「こ、これ?これがヌシ!?」
アンネ:「はい……あれが、この湖のヌシです……!」
アンネ:「……飛ばします!捕まっていてください!」
ブマリン:「あ、あわわわ」言われたとおりにボートにぎゅっと捕まる。
ショコラ:揺れてボートの縁に捕まる。
ショコラ:「バ、バット届くあれ!?」
NC:アンネは目一杯アクセルを踏み込むが、魚影は恐ろしく速く、一向に振り切ることが出来ない。
アンネ:「……駄目です!このままだと追いつかれます!」
ブマリン:「あ、あわわ、は、はやい!」
エメリア:「大きい上に、速いとあっては……」
ショコラ:「こっここで倒すしかない!?」
ブマリン:「……っ、や、やっぱり、倒すしかないよ!」
ブマリン:「もとからっ、そのつもりだったもんね……!」
ミーナ:「といっても、ボートの上じゃマトモに戦えないよ」
ミーナ:「なんとか振り切るしかないね……攻撃して足を鈍らせよう」
ミーナ:「……足?」
ショコラ:「ひれ?」
ミーナ:「ヒレかな……?」首を傾げている
ブマリン:「足を……!」この魚の下には人間のような生足が生えているんだなと想像している。
エメリア:「とにかく、ダメージを与えて動きを鈍らせればいいんですね」
ツバキ:「もっと怒らせそうな気もするけど……」
エメリア:「えっ、そうかな……そうかも……」コートから小銃を取り出し、構えようとして。
ブマリン:「わたしも、こらーって叫んで威嚇する!」がおーっと手を構えている。
ショコラ:「バット絶対届かないから、拾ってきたやつ使お…!」
NC:というわけで、ここでは簡易的な判定を行っていただきます。
NC:全員が1アクションを行うごとに1ラウンド、計3ラウンド経過でクリアとなります。
NC:1ラウンドにつき合計10点のダメージを与えるのがノルマとなり、達成できなかった場合は敵からの攻撃が発生します。
ブマリン:だ、ダメージだと
ショコラ:10!
エメリア:結構デカい
NC:ジャッジ、ダメージ、ラピッドなどの使用回数はラウンドごとにリセットされるものとします。
NC:何か質問はありますか?
エメリア:行動値の扱いはどうなります?
NC:簡易的な判定なので行動値は省きます。
エメリア:OK!
ブマリン:爆発は×2扱いで大丈夫ですか?
NC:敵はホラーとして扱うのでそれでOKです。
ショコラ:やった
ブマリン:なるほど!行動値を省くということは【せぼね】とかは特に無意味ということで大丈夫でしょうか?
NC:そうですね 1アクションで終了なのでせぼねを使った時点で終了になります。
ブマリン:次に2アクションできたりはしないと 了解です!ありがとうございます!
ショコラ:あ、エンゲージ?場所は
ショコラ:全員同じとこにいるでいいんですっけ?
NC:そうですね エンゲージは全員同じ場所にいる扱いになります
ショコラ:敵さんにバットが届く。理解です
ショコラ:私は以上かな
ブマリン:私も大丈夫そう!
NC:特に複雑に考えず攻撃判定してダメージ出すことだけ考えてくれればOKです
エメリア:はぁい!
NC:では判定してみましょう 1ラウンドから 好きな順番でOKです。
ショコラ:やろうかな
ブマリン:やっちゃえ~~!
エメリア:いけいけ~~
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [9] → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
ブマリン:お!!!高い!!
ショコラ:もう10越えるっけこれ
ブマリン:今だと1+怪力1の爆発で2+爆発の4?
NC:そうなりますね
エメリア:もっと乗っけましょうか
ブマリン:ショコちにスパイクのせてもらえれば
ショコラ:ああ修羅もできるか
ブマリン:修羅してもいいけど我々の支援で
ブマリン:いけるかも!ノーリスク
ショコラ:あ、そっか
ショコラ:ラウンドごとだったね
ブマリン:というわけでJ
ブマリン:【アームバイス】支援2!
ショコラ:じゃあj私も
ショコラ:【うで】支援1
エメリア:j【うで】支援1
NC:達成値13ですね
ショコラ:でDも
ショコラ:【スパイク】で肉弾・白兵ダメージ+2。
NC:(1+1+2+3)*2なので
ショコラ:14!
NC:14点ダメージ。目標達成です
エメリア:やべ~~
ショコラ:やったーー!
ブマリン:うおーっ!脚を狙え~~!
NC:1ラウンド目はクリア!
NC:水面が大きく盛り上がり、巨大魚が顔を出す。
ショコラ:「ウワッ!」驚く。
NC:古代魚のような、甲殻に覆われた姿。ボートの後方から大顎を開き、船ごと君達を呑み込まんとする。
NC:口内にびっしりと生えた平らな歯は、人体など容易く噛み砕いてしまうだろう。
ミーナ:「なるほど~、雑食なんだね~」
ブマリン:「感想が呑気!!」
ショコラ:「ぬぬ」がさごそと手鏡を入れたポシェットを漁る。
ショコラ:前の街で演習場から集めてきた、爆弾だ。ピンを引っこ抜く。放り上げて。
ショコラ:「せいっ」バットで打つ!
エメリア:「えっ!!」怖い!!
ショコラ:爆破!大きい口の中をメチャクチャにします。
ショコラ:「あっこれ…あんまりかばんとかに入れない方がよかったかな…!?」
NC:口の中に飛び込んできたものを反射的に呑み込み、ばくりと大顎を閉じる。一瞬後に、口内からくぐもった爆発音。
ブマリン:「す、すごいコントロールだ……」
エメリア:「や、やった……!ヒットした時に爆発したらどうしようと思ってたけど……」
ショコラ:「そ、そういう仕組みだったのね!」ピンを抜けばいいことしか知らなかった。
NC:巨大魚は怯み、水飛沫を立てて潜航する。が、まだ諦めてはいないようだ。
NC:ラウンド2
NC:目標値が12に上がります。
ブマリン:なにぃ~~~??
エメリア:なんてこと
ショコラ:うっそ
NC:判定どうぞ!
エメリア:では私から
エメリア:【ショットガン】(A・2・0~1)射撃攻撃1+爆発、攻撃出目+1
エメリア:【銃神】【子守歌】【失敗作】出目+1、コスト-1 コストはあんまり関係ないけど
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
ショコラ:おお!
ショコラ:j
ショコラ:【うで】支援1
エメリア:【うで】支援1
ブマリン:いけるね!J
ブマリン:【うで】【アームバイス】支援1+2、支援3!
エメリア:達成値14!
ブマリン:あったりない
ブマリン:J
ブマリン:【あるびの】支援1
エメリア:15!
ブマリン:あっいやたりてたか(混乱)
NC:こいつら出目よすぎ
ブマリン:まあ使って損はないから!
エメリア:5+1で6点、爆発で12点!
NC:OK 目標達成で2ラウンド目もクリアです!
ショコラ:やったー!
ショコラ:最強卍!
ブマリン:さいきょ~~!
NC:巨大魚が泳ぎ回り、周囲の水面を巨大なヒレで打ち付ける。
NC:大波が起き、ボートが大きく揺れる。船体ごと転覆させようというのだ。
ショコラ:「口爆破させたからキレてる!」当たり前。
ツバキ:「このままじゃ船が沈む!」
ブマリン:「あわわ~、沈めないで~~~」
エメリア:「……こうも動かれると、爆弾を打ち込むのは難しいかも」
エメリア:だが、水棲生物ゆえに進水ルートが単純だ。位置が予測できれば、そこに射線を先置き出来る。
エメリア:右舷、前方部から跳ねて着水による大波を狙う筈。狙い澄ます様に、散弾をばら撒く。
エメリア:ぴたり。自ら弾丸の群れに飛び込んだ巨大魚は、頭部を抉られていく。
NC:狙いを過たず、銃弾は巨大魚を捉えた。
NC:装甲の隙間から血飛沫が噴き上がり、身を捩るようにして再び水中へと逃げ込む。
NC:3ラウンド
NC:最終ラウンド。目標値が14に上がります。
ブマリン:またふえるんか!!
エメリア:ひえ~~っ
ショコラ:やばし
NC:判定どうぞ!
ショコラ:さきにやろう
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [4] → 4[4] → 失敗
ショコラ:ぬっ
NC:ワ~ッハッハッハ
ショコラ:えめ~っ
NC:なんかぁ 狂気点ってやつで振り直しできるらしくてぇ
ブマリン:振りなおしに使うよりは
ショコラ:させたがりすぎでしょw
ブマリン:修羅につかったほうが……いけるとおもう!
ショコラ:修羅あったな。4だと7になるから
エメリア:1点支援してダメージだけ稼ぐ方が良さげ?
NC:狂気点で振り直した後に修羅使えばいいんじゃないすか?
NC:チョー名案っすよ
ショコラ:そうだな。修羅ろうか 内緒話とかボイエフェもあるしな
ショコラ:悪魔!
ブマリン:ジェットもつかってもらっていいなら、修羅で7,私の支援で+4で11、二人の腕で+2で13
ブマリン:3+1+2+1の爆発で~たりないか
エメリア:思ったよりだいぶ盛れる 支援が厚い
ショコラ:スパイクもまた使えるよねたしか
ブマリン:いやたりてる!算数ができてない
NC:使えます!
ショコラ:スパイクジェット怪力でダメ+4までいける セルフで
ショコラ:とりま修羅っとくか☻
ブマリン:やっちゃえやっちゃえ!
ショコラ:j
エメリア:j【うで】支援1
ショコラ:【修羅】【うで】。コストとして任意の未練に狂気点+1、支援4。
ブマリン:J
ブマリン:【うで】【アームバイス】【あるびの】支援1+1+2で支援4!
ショコラ:ブマリンに未練2から3に。
NC:達成値13
ショコラ:d
ショコラ:【ジェットノズル】【スパイク】
ショコラ:肉弾・白兵ダメージ+3し、基本パーツ損傷
ショコラ:【はらわた】ちぎり
ショコラ:あとオートで【怪力】で 肉弾・白兵ダメージ+1もされているので
ショコラ:ダメージに+4。
NC:1+1+3+3で8点爆発ですね
ショコラ:おし!
NC:目標達成!全判定クリアです。
ブマリン:うおーーーーっ!!!!
ショコラ:最強!!!!!
ブマリン:(やっぱり算数を間違えていた……)
エメリア:やったぜ
NC:ヌシの魚影が一度大きく距離を取り、大きく弧を描くように旋回する。
NC:勢いを付け、湖面を跳躍。大顎を裂けんばかりに開いて、君達のボートに一直線に突っ込んでくる!
アンネ:「わ~~~~~~っ!食べられる~~~~~~!!」
ブマリン:「あわわわわ~~~!!」怯えて半泣きになっている。
ブマリン:「うう……食べられちゃうよ……」
ブマリン:「ショコラ~!たすけて~~!」隣にいたショコラちゃんに思わず縋りつく!
ショコラ:バットを強くギュッと握る。そうっとブマリンを撫でる。「まっかせなさい!」
ショコラ:今度は強く、強く、ヌシの魚を弾き飛ばす一撃。それだけでいい。
ショコラ:ぶっとばした先には、さきほどエメリアが撒き散らした散弾の残りがある。
ショコラ:巨体が自分で起爆のスイッチを押すように、ぶん殴る!
NC:踏み込みだけでモーターボートが大きく沈み込んだ。横合いから頭を殴り飛ばされ、ヌシの巨体が突進の軌道を逸らされる。
NC:散弾が全身を襲い、湖面で激しくのたうち回る。
エメリア:「決まった!流石にあれだけ爆発に巻き込まれれば……」
ショコラ:「いまのうちになんとか…!」
NC:……だが、死んではいない。怒り狂った様子で、再びボートを追い始める。が、スピードは先程までよりも遅い。
アンネ:「い、今です!一気に岸まで!」
アンネ:「しっかり捕まっててくださいね!」
ブマリン:「すごいすごい!!足を弱らせた!」
ミーナ:「ヒレじゃない?」
エメリア:「何でもいいから……掴まってよう!」
ブマリン:「ショコラかっこいい!エメリアも撃ってかっこいいよ!あっ、逃げるまでが遠足だ」あわててボートにしがみつく。
ショコラ:あわててバットを仕舞って捕まる!
アンネ:「行きますよ!」
アンネ:一気にアクセルを踏み込むと同時に、急ハンドルを切る。
アンネ:バキッ
アンネ:「バキッ?」
アンネ:アンネがマニピュレーターで握ったハンドルが、根元からへし折れて宙に浮いている。
ショコラ:「い、いまの音…は」
ブマリン:「……ヌシの足が折れた音かな?」
ショコラ:「はえっ!?」
ブマリン:「ってわぁ~~~!!ハンドル~~~!?」
アンネ:「あっあっあっ……ぶ、ブレーキ!?」
ツバキ:「駄目!後ろから来てる!」
NC:怒りで我を忘れた様子の巨大魚が、大波を立てながら後方から追い縋ってくる。
エメリア:「えっ、えっと、えっと……ど、どうしよう!」
NC:そうこうしているうちに、見る間に対岸が迫ってくる。
アンネ:「だ、駄目です……突っ込みます!」
アンネ:「皆さん!掴まってください!!」
エメリア:「は、はい!!」
ブマリン:「うわ~~!!ぶつかる~~!」ぎゅーっとボートに捕まる。
ショコラ:「ギニャーーーッ!」
NC:全員の悲鳴と同時に、衝撃。
NC:全速力を出したままボートは岸辺に乗り上げ、フィンを空転させながら激しく横転する。
NC:水と泥とが巻き上げられ、君達は滅茶苦茶に振り回され、放り出される。
NC:ボートは岸辺の枯れ木にぶつかってようやく止まり、辺りは静かになった。
ミーナ:「ぶぇ……ぺっぺっ」シスター服の泥を払い、口の中の砂を吐き出す。
ブマリン:「あわ、あわわわわ~~」目を回している。
ショコラ:「やだ~~」服が汚れたのでウワーンと泥を拭っている。
エメリア:「ぷはっ、げほ、ごほ……」全身の泥を払いながら、何とか立ち上がる。
ツバキ:「アンネ……無事?」
アンネ:「し、死ぬかと思った……」
ブマリン:「み、みんな無事でよかっアブッ!」目を回したままふらふら立ち上がりその辺の木にぶつかる。
ショコラ:「ブマリンー!」
エメリア:「だ、だいじょうぶ!?」
ブマリン:「だ、だいじょぶだいじょぶ……それよりヌシは……!?」
NC:君達が目をやると、巨大魚は座礁した鯨のように湖畔に打ち揚げれている。
NC:怒りで我を忘れ、そのまま岸に突っ込んだのだろう。身動き取れない様子で、巨大な鰓を動かしている。
エメリア:「……あ、陸に打ち揚がってる」
ショコラ:「あれは…生きてはいるみたいね」
エメリア:「でも、流石に陸で魚は動けないはず……はず?」
ミーナ:「うわぁ~、スシにしたら何人前だろうね~?」
ブマリン:「ヌシのスシ……!?」
ツバキ:(スシって何……?)
エメリア:「食べたいかは微妙かなぁ……」
アンネ:「……」
アンネ:タイヤを動かし、ゆっくりと巨大魚へと近づいていく。
ブマリン:「!」その様子を心配そうに見つめている。
ツバキ:「……!」ハッとした表情を浮かべ「アンネ!下がって!」
NC:瞬間、鳴り響く銃声。
NC:君達に向け、突如として銃撃が襲い来る。
ショコラ:「へっ!?」アンネを眺めていたが、慌てて身を低くする。
ブマリン:「わ、わ、わ!?なになに!?!?」
エメリア:「っ……銃声?」自身のモノではない。出処に目を向ける。
NC:気付けば、武装した兵士たちが君達を包囲して銃を向けている。
NC:いずれも人の生気は感じられない。アンデッド兵だ。
エメリア:「いつの間にか囲まれてる!?」
ヘンリエッタ:「……ようやく追いついた」
ヘンリエッタ:兵士達の中から、黒髪の少女……ヘンリエッタが姿を現す。
フランチェスカ:傍らには巨躯のアンデッド、フランチェスカも控えている。
ショコラ:「あ、あんた…!!」
ブマリン:「うわーん、わたしたち悪い子じゃ……あっ、あの子……!」
エメリア:「……お久し振りです。ええっと、ヘンリエッタさんでしたか」
ヘンリエッタ:「散々逃げ回ってくれたわね。でも、それも今日でおしまい」
ヘンリエッタ:「前回は油断したけど、今日は全力で狩ってあげる」
アンネ:「……こ、これ、ブマリンさん達の言ってた……?」
ブマリン:「そう……"狩人"だよ……!」
ツバキ:「……だとしても、何でこの状況で追いつけるの……」
ショコラ:「そ、そうよ」
ショコラ:「なんで?上から来たとかなの?」
エメリア:「先回りでもしてなきゃ、こんなぴたりと待ち受けられるはずが……」
フランチェスカ:「……ヘンリエッタ」
ヘンリエッタ:「……分かってるわよ。無駄口は聞かない」
ヘンリエッタ:無言で君達に銃を向ける。対話する気はないということらしい。
ミーナ:「やるしかないよ、みんな」
ショコラ:「…ツバキとアンネは」
ショコラ:「こいつら、あたしたちを追っかけてきたんだから…二人はもういいはずよね?」
ツバキ:「……あいつらが逃がしてくれるなら、あんたらなんて見捨てるけど」
アンネ:「ツバキちゃん!」
アンネ:「私たちもお手伝いします。お力になれるか分かりませんが……逃がしてくれそうにありませんし」
ブマリン:「ヘンリエッタと……フラン?二人とも無事でよかったよぉ」へらへらとヘンリエッタたちに笑いかける。
ブマリン:「友達のよしみで……通してくれない?ダメ?」
ヘンリエッタ:「……」不快そうに顔を顰める。
ヘンリエッタ:「プライドも無いの?害虫ども……」
ミーナ:「無駄だよ、“狩人”にそういうのは」
ブマリン:「命乞いとかじゃなくて友達になりたいと思ってるのは本当だよ!」ぷーっと頬を膨らませる。
ブマリン:「でも……ヘンリエッタたちにも大事なものがあるから、無理だろうな―ってのも思うよ。だから……痛い目に遭わせてでも、通してもらう!」
ショコラ:「…あたしは、そういうの思わないし。あたしたちだって、前より戦いのやり方を思い出したの」
ショコラ:「もうあたしの顔は二度とやらせないし、通させてももらうわ!」
エメリア:「……問答無用も、ここまで徹底されると清々しいね」素早く、弾薬を装填。
エメリア:「前と同じ……いえ、前みたいにはいかない。今度は、真正面から打ち倒します!」突き付けるのは、覚悟ではなく、決意。
ヘンリエッタ:「やってみなさい……!あなた達を潰して、私は前に進む!」
NC:バトルパートに移行します。
ヘンリエッタ 最大行動値12
頭部
【殺劇】同カウント内に他の手駒が攻撃対象とした敵に攻撃判定する際、出目+1、ダメージ+1
【銃神】射撃攻撃マニューバの攻撃判定の出目+1
【子守歌】射撃攻撃マニューバの攻撃判定の出目-1、コスト-1
【円舞曲】(ラピッド・1・自身)ターン終了まであなたを対象とする全ての攻撃判定の出目-1
【強化神経】最大行動値+2
【のうみそ】最大行動値+2
【めだま】最大行動値+1
【あご】(アクション・2・0)肉弾攻撃1
腕部
【二丁拳銃】(アクション・3・0~1)射撃攻撃2+連撃1
【抜き撃ち】(ラピッド・0・自身)任意の攻撃マニューバ1つをラピッドで使用してよい
【銃型】(ジャッジ・2・0~1)妨害2。その後、同対象に射撃攻撃1を行ってよい
【応射】(ジャッジ・1・0~1)妨害1
【こぶし】(アクション・2・0)肉弾攻撃1
【うで】(ジャッジ・1・0)支援1
【かた】(アクション・4・自身)移動1
胴体
【しんぞう】最大行動値+1
【せぼね】(アクション・1・自身)次カウントで使うアクション1つのコスト-1
【黒のドレス】
【はらわた】
【はらわた】
脚部
【ステップ】(ジャッジ・0・0~3)あなたに対する攻撃判定にのみ使用可 妨害1
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【あし】(ジャッジ・1・0)妨害1
フランチェスカ 最大行動値11
【殺劇】同カウント内に他の手駒が攻撃対象とした敵に攻撃判定する際、出目+1、ダメージ+1
【戦闘感覚】白兵攻撃マニューバの攻撃判定の出目+1
【凶刃】自身の攻撃によって発生させた切断判定は、出目が-2される
【大鉈】(アクション・2・0)白兵攻撃2+切断、攻撃判定の出目+1
【パイルバンカー】(アクション・2・0)白兵攻撃2+移動1、防御無効
【ボルトヘッド】(ジャッジ・1・自身)支援2
【ワイヤーリール】(ラピッド・3・0~2)移動1
【庇う】(ダメージ・0・0~1)対象が受けたダメージを、代わりに自身が受ける。1ターンに何度でも使用可
【装甲】(ダメージ・0・自身)防御1
【強化筋肉】(ダメージ・0・自身)防御1+爆発無効
【援護】(ラピッド・1・0~1)自身以外の対象が使うアクションマニューバのコストを0にしてよい
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【巨大な脚】(アクション・2・自身)移動1~2
【殺戮本能】最大行動値+2
【アドレナリン】最大行動値+1
【リフレックス】最大行動値+1
【しんぞう】最大行動値+1
【はらわた】
ソルジャー 最大行動値8
【一斉射撃】(アクション・3・0〜1)射撃攻撃2+連撃(同エリアのソルジャーの数÷10)
【よろめく】(アクション・3・自身)移動1
【むらがる】(ラピッド・0・0)移動妨害1
奈落:ソルジャー×5
地獄:ソルジャー×10 ヘンリエッタ
煉獄:ソルジャー×10 フランチェスカ
勝利条件:全ての敵を倒す。
カルマ
『誰も完全解体されない』
『2ターン以内に勝利』
NPCカード
ミーナ
このNPCの①②の効果はそれぞれ1ターンに1回まで使用可能。
①対象がダメージを受ける際に使用。対象が受けるダメージを代わりに受け、付随する効果すべてを打ち消す。
②ジャッジタイミングで使用。妨害2。
ツバキ
ダメージタイミングで使用。ダメージ+2。1ターンに1回まで使用可能。
アンネ
ジャッジタイミングで使用。支援+1。1ターンに1回まで使用可能。
NC:戦闘開始時に使用するマニューバがあれば宣言どうぞ。
エメリア:【内緒話】ブマリンちゃんに!
ブマリン:いえい!!
NC:どうぞ!
エメリア:「……ブマリン」こっそりと話し掛ける。
ブマリン:「むっ!どうしたのエメリア」
ブマリン:戦いに向けて気合を入れていた(といっても拳をぎゅっとするくらい)ところに話しかけられて振り向く。
エメリア:「……………………」
エメリア:「ごめん、何かお願いしようとしたんだけど」
エメリア:「どうすればいい感じになるのかよく分かんなくなった……」
ブマリン:「……はっ!もしかしてわたしにお願いすることが……ないってこと!?」がーん!としている。頭の上の目玉焼きもがーん!している。
エメリア:ショコラの様に、前衛と後衛で明確に役割が分かれていれば作戦立ても楽なのだが。
エメリア:「……でも、貴女には幾度も助けられた。最初の戦いでも、駐屯地の戦いでも。……理屈はさっぱり分からないけど」
ブマリン:「えへへ、がんばれー!って思うから……想いが通じてるのかも!」
エメリア:むしろ、下手にお願いするよりも、彼女の感性に任せた方がより良い結果を齎すのかもしれない。
エメリア:本人が狙ってそれを実行しているのかを、エメリアが知り得ることはできないのだが。
エメリア:「うん。応援してくれてるのは、とってもありがたい」
エメリア:「だって……私は、ショコラとブマリンのために、ここまで戦ってきたんだから」
エメリア:「今日だって、全員無事に、この戦いに勝つ。そのために、全力で頑張る」
ブマリン:「……えへへ!嬉しい!ありがと~!」ぎゅっと抱き着く。
エメリア:「ひゃわっ」
ブマリン:「人を撃つのとか……つらいこといっぱい任せちゃってごめんね」
ブマリン:「いっぱい頑張ってて偉いよ!」
エメリア:「……ブマリン」わたわたしながらも。身体をブマリンに預けて。
ブマリン:「ぜったい生き残ろうね。そのためにわたしは……」
ブマリン:「……エメリアなでなで係をする!」頭をなでなでする。
エメリア:「ふみゅ」わしわしと、ケモ耳を巻き込んで髪の毛がぐしゃぐしゃ。
エメリア:だけど、とても心地よい。ぽかぽかとして、身体が温かくなる。
ブマリン:「……えへへ、またみんな無事で戦いが終わったら、いっぱいなでなでするね」
エメリア:「…………」
ブマリン:「なでなで係を任されよう!」
エメリア:「……うん、お願いするね」はにかみながらも。
NC:OK!判定どうぞ!
ブマリン:ブマあては+1つきます!
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [7] → 7[7] → 成功
エメリア:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [2]+1 → 3[3] → 失敗
エメリア:ぎにゃーっ
ブマリン:エメリアちゃんへの狂気1>0!
ブマリン:撫でて癒されてしまった
ショコラ:アニマルセラピー
エメリア:こちらは以上!
NC:戦闘を開始します。
NC:カウント14 エメリアの手番です。
エメリア:【ショットガン】(A・2・0~1)射撃攻撃1+爆発、攻撃出目+1
エメリア:【銃神】【子守歌】【失敗作】出目+1、コスト-1
エメリア:対象フランチェスカ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
エメリア:よし!!
ショコラ:おおお!
ブマリン:うひゃー!!
ブマリン:本当は支援盛りたいけど……
ブマリン:多分爆発無効を使ってくるのであんまりおいしくない
ショコラ:あーそっか
エメリア:ダメージだから支援値見てから使うか決められると
ヘンリエッタ:j
ヘンリエッタ:【銃型】(ジャッジ・2・0~1)妨害2。その後、同対象に射撃攻撃1を行ってよい
ヘンリエッタ:射撃攻撃を行うため、【子守歌】の効果が適応されコスト1。
エメリア:ずっこい!
NC:出目9ですね
ショコラ:ブマ支援する?なかったら腕出そっかな
ショコラ:1支援だから2のなんかあったらそっちのがいいか
ブマリン:うーん、爆発無効使ってくると思うから
ブマリン:ここは通常成功で通していいんじゃないかと思うんですよね
ショコラ:あー なるほど
ショコラ:理解 次からハゲますしね
ショコラ:了解です
ブマリン:使わなくてもコスト1の1ダメージなので悪くない!
ブマリン:いや2ダメージか
エメリア:ならば射撃攻撃1+爆発。
フランチェスカ:はらわた、しんぞう損傷
ブマリン:あ、使わなかったな
ヘンリエッタ:行動値12>11
エメリア:行動値14>13
NC:カウント13、エメリアの手番です
エメリア:いつフラ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
エメリア:よし!1点+爆発
ブマリン:サイコ~~~♡
ショコラ:えらい!
:
フランチェスカ:リフレックス、ほね損傷
エメリア:行動値13>12
NC:行動値12 ブマリン、エメリアの手番です
NC:あっ待って
NC:さっきの銃型忘れてた 今振ります
フランチェスカ:1NA
Nechronica : (1NA) → [1] → 1[1] → 大失敗
ブマリン:ギャハハハハ!!
エメリア:あらあら
ショコラ:まあ~
エメリア:緊張してるの?肩の力を抜いてね
ブマリン:こういうの初めて?
NC:ふざけやがって~~
ショコラ:リラックスして笑
NC:奈落のソルジャーを減らして5>4体に
NC:改めてブマリン、エメリアの手番です
エメリア:そういうのもできるのか。とりまいつフラ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
エメリア:よし!!
NC:おかしいだろ
ブマリン:最強すぎる
ショコラ:絶好調
エメリア:1点爆発!
ショコラ:これがなでなでパワー
フランチェスカ:D
フランチェスカ:【装甲】防御1 アドレナリン損傷
エメリア:行動値12>11
ブマリン:爆発無効つかってこないな……ショコ意識か
ブマリン:ブマは~【せぼね】かな……12>11
エメリア:小気味よく、エメリアの銃が発砲音を奏でる。狙いは巨躯のアンデット、その頭部。
エメリア:腰を落とし、肩で銃を支え、的確に急所を狙う。無理矢理身体を固定していた、最初の時とは雲泥の差。
エメリア:最適化された射撃動作。仲間を護り、共に戦い、旅を乗り越えようとする彼女が培えた知識と技術。
エメリア:一撃一撃に、決意を籠めて。ひたすらにトリガーを引き続ける。
フランチェスカ:以前に戦った時から、更に白兵戦に特化した装備に換装してきたのが見て取れる。
フランチェスカ:身を屈めた防御姿勢。装甲と強靭な肉体が、重要なパーツの損傷を防いでいる。
フランチェスカ:「……腕を上げたな」
エメリア:「……そちらも、より頑丈になっていますね」
フランチェスカ:「だが……ヘンリエッタの邪魔は、させない」
エメリア:「こちらだって、押し通ります!」
NC:カウント11 ヘンリエッタ、フランチェスカ、ブマリン、エメリアの手番
ヘンリエッタ:【二丁拳銃】(アクション・3・0~1)射撃攻撃2+連撃1
ヘンリエッタ:対象ショコラ
フランチェスカ:R
ショコラ:うっ
フランチェスカ:【援護】(ラピッド・1・0~1)自身以外の対象が使うアクションマニューバのコストを0にしてよい
ショコラ:連携入刀ケーキにしないで
NC:違うな……
NC:今の無しでお願いします
ショコラ:了解です
ショコラ:外すがいい!
フランチェスカ:【大鉈】(アクション・2・0)白兵攻撃2+切断、攻撃判定の出目+1
フランチェスカ:対象エメリア
エメリア:えめーっ!!
フランチェスカ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
ブマリン:J
ブマリン:【エンバーミング】妨害2
エメリア:ブマリン~~!!
ショコラ:最高
NC:まあいいだろう……
ヘンリエッタ:【二丁拳銃】(アクション・3・0~1)射撃攻撃2+連撃1
ヘンリエッタ:対象エメリア
エメリア:えめーっ!?
フランチェスカ:【援護】(ラピッド・1・0~1)自身以外の対象が使うアクションマニューバのコストを0にしてよい
ヘンリエッタ:【殺劇】同カウント内に他の手駒が攻撃対象とした敵に攻撃判定する際、出目+1、ダメージ+1
ヘンリエッタ:この効果が発動
ブマリン:あっそれを適用させるために!
ブマリン:ズル!!
エメリア:こ、こいつ!!
ショコラ:かーっ
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [4]+1 → 5[5] → 失敗
ヘンリエッタ:jうで
NC:判定値6
ショコラ:jあし
NC:届きませ~~~~ん
エメリア:届かない……
ブマリン:射程が……!
ショコラ:そうだった
ブマリン:やっぱ舌のばしてくるんだったか~~~?
ショコラ:脚5mなかったわ
NC:任意箇所に3点ダメージです
エメリア:任意箇所が全部壊れた場合、余剰分は他任意のパーツ?
NC:いえ、余剰ダメージは他には行きません
NC:100点受けても爆発が無い限り大丈夫
エメリア:では胴を選択。【せぼね】だけが吹っ飛びました。
ヘンリエッタ:連撃
ブマリン:おいしいけどまたエメリアの胴がー!
ヘンリエッタ:対象エメリア
エメリア:ひどい!!私何もしてないよ!!
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [1]+1 → 2[2] → 失敗
エメリア:やったぜ
ショコラ:ふー
ブマリン:ひゅ~~~!!
NC:Tekeyくんさぁ
ヘンリエッタ:しかし【援護】で行動値消費が0に成ったので、もう一回動きます
ヘンリエッタ:二丁拳銃、対象エメリア
エメリア:執拗!!!!
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [3]+1 → 4[4] → 失敗
NC:クソが!
ブマリン:やったぜ。
エメリア:やっぱ緊張してるのかな
ヘンリエッタ:行動値11>8
フランチェスカ:行動値11>8
NC:エメリア、ブマリンどうぞ
エメリア:いつフラ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
エメリア:よし!!
ブマリン:おっ!のせちゃおう
ショコラ:絶好調
ブマリン:J
NC:インチキやめろって!
ブマリン:【うで】【あるびの】支援1+1で支援2、もうひとり支援欲しい!
エメリア:j
エメリア:【うで】支援1
ショコラ:11になった
エメリア:1+1点で爆発!!
NC:う~む
フランチェスカ:D【強化筋肉】(ダメージ・0・自身)防御1+爆発無効
ブマリン:よし吐かせた!
エメリア:吐いたな、爆発無効を!
ショコラ:吐いたわね
フランチェスカ:殺戮本能を損傷。
エメリア:行動値11>9
ブマリン:【せぼね】、5の-1で4で11>7
NC:カウント10 ショコラの手番です
ショコラ:フランチェスカ殴ろう
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [5] → 5[5] → 失敗
ショコラ:j
NC:あっ待って
NC:R
ショコラ:なにがくる!
フランチェスカ:【ワイヤーリール】
ブマリン:ゲエーッマジできた
ショコラ:て てめーーー!
ショコラ:やっていいこととわるいことがーーー!ゆるせねえーーー!ウワーン!
フランチェスカ:ショコラを地獄に移動。
ショコラ:はい…ショコラ、地獄へ動きます…(フワー)
フランチェスカ:行動値8>5
ブマリン:対象がいなくなったから攻撃不発ですよね?
NC:そうですね
エメリア:ぐぬぬぬ
ショコラ:行動値10>8 これだけする感じかな
エメリア:大成功出なくて良かった
NC:そうなります
ショコラ:かなしいぜ
ヘンリエッタ:「行くわよ、フラン!」
ヘンリエッタ:フランチェスカと呼吸を合わせ、両手に構えた二丁拳銃をエメリアに連射する。
フランチェスカ:逃げ場を塞ぐように斬り掛かる。大鉈の巨大な刃がエメリアへと迫る!
エメリア:「……っ!?」咄嗟に地を蹴り、刃の軌跡から逃れる様に跳躍しようと。
エメリア:だが、銃撃が逃げ道を塞ぐように放たれ、たたら足を踏み。痛みに耐える為ぎゅっと目を瞑る。
ブマリン:「エメリアにひどいことしないで!」
ブマリン:悲痛な叫び。
ブマリン:そのただの『声』は、また、あの時のように。
ブマリン:自我次元への接続を狂わせる。
フランチェスカ:「……」手元が狂い、刃は虚空を切り裂く。「チッ……」
ヘンリエッタ:だが、銃弾は既に放たれている。弾丸がエメリアの腹部を穿ち、大穴を開ける。
ブマリン:「エメリア……!」
ブマリン:「っ、負けないで!大丈夫、エメリアはとっても強くて良い子だから!」
エメリア:「と、っ……く」弾丸が、抉るように腹部を貫く。
ブマリン:無意味なその『声』は、あるいは。味方のエメリアの自我へも干渉し。
ブマリン:より、『強い兵士』なのだという思いを奮い立たせる。
エメリア:だが、不思議と痛みは軽い。それどころか、まだ問題なく戦えるという自信すら溢れてくる。
エメリア:これも、ブマリンの応援の賜物なのだろうか。一体どれだけ彼女に助けられれば。
エメリア:「……まだまだ!!」態勢を立て直し。再びフランチェスカへ銃口を向ける。
エメリア:だけど、確かなことが一つだけある。助けられた分は、しっかりと働かねばならないということ。
フランチェスカ:「ぐ、っ……」
フランチェスカ:散弾が装甲を吹き飛ばし、生身から血が迸る。
フランチェスカ:「……これ以上、好きにはさせん……!」
フランチェスカ:腕部から硬質のワイヤーが射出、ショコラの身体を絡めとる。
ショコラ:「…!?」
ショコラ:バットを抱えたまま持ち上げられる。
フランチェスカ:そのまま凄まじい膂力でワイヤーを手繰ると、ショコラの身体が宙に舞い、兵士たちの包囲の只中へと放り込まれる。
ショコラ:「っったーーー!」
ショコラ:「離れた!もう!もう!」
NC:カウント9 エメリアの手番です。
エメリア:ゆるぎなきいつフラ
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬぬぬぬ
エメリア:行動値9>8
NC:ようやくだよ
NC:カウント8 ソルジャーたち、ヘンリエッタ、ショコラ、エメリアの手番です
NC:奈落のソルジャーはショコラに攻撃
ショコラ:てめーっ
NC:【一斉射撃】(アクション・3・0〜1)射撃攻撃2+連撃(同エリアのソルジャーの数÷10)
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [6] → 6[6] → 成功 → 防御側任意
ショコラ:j
ショコラ:あーいや
ショコラ:奈落だ できんわ
NC:そうなのです
ショコラ:受けます…
NC:任意箇所に2点!
ショコラ:【つぎはぎ】【かた】
ショコラ:さようなら~
NC:あ、任意箇所は部位を一つ選んでなので
ショコラ:あ、部位わかれちゃってるから
NC:頭とか腕とか箇所を選んでそこから2パーツ損傷ですね
ショコラ:じゃあ【つぎはぎ】【せぼね】!
ショコラ:胴です
NC:OK!
NC:地獄のソルジャーはエメリアに一斉射撃
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [3] → 3[3] → 失敗
NC:ツキすぎ
エメリア:うふふふ
NC:煉獄ソルジャーはブマリンに射撃
ブマリン:ブマーッ
ブマリン:R
ブマリン:【円舞曲】
ブマリン:>ターン終了まで、あなたを対象とする攻撃判定の出目-1(範囲は自分のみ)
NC:無駄な足掻きを!
NC:1NA-1
Nechronica : (1NA-1) → [9]-1 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
NC:ギャハハハ~~ッ
NC:胴に2点!
ブマリン:J
ブマリン:【エンバーミング】【あし】妨害2+1で妨害3
NC:ファッキュー!
ショコラ:へへーん
エメリア:やりおる!
ブマリン:無駄じゃなかったようだなぁ!
NC:ソルジャーたちの行動値は8>5
NC:ヘンリエッタの手番
ヘンリエッタ:ショコラに二丁拳銃
ヘンリエッタ:ソルジャーが攻撃したので殺劇が発動
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [1]+1 → 2[2] → 失敗
ショコラ:フー
ヘンリエッタ:ふざけてんのか~~~~
ブマリン:ギャハハー!
エメリア:あぶないあぶない
ヘンリエッタ:行動値8>6
NC:ショコラ、エメリアの手番です
エメリア:いつフラ
NC:どうぞ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [5]+2 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
エメリア:よし!
ショコラ:いぇーい
NC:いい加減にせんか!
エメリア:1点爆発!
ブマリン:最強~~!!
エメリア:行動値8>7
フランチェスカ:装甲、強化筋肉損傷
ショコラ:じゃあヘンリエッタ殴りマース
ヘンリエッタ:R
ヘンリエッタ:【円舞曲】(ラピッド・1・自身)ターン終了まであなたを対象とする全ての攻撃判定の出目-1
ショコラ:敵に使われると嫌な奴!
ヘンリエッタ:行動値6>5
ブマリン:あっ私行動値7>4です
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発
NC:判定どうぞ!
ショコラ:1NA-1
Nechronica : (1NA-1) → [6]-1 → 5[5] → 失敗
ショコラ:j
ショコラ:【修羅】【うで】。コ任意の未練に狂気点+1、支援4。
NC:なに~~
ショコラ:ミーナへの未練を2から3に。
ブマリン:それだと大成功のらないから
ブマリン:【修羅】ぬきでもいいかも?
ショコラ:あ ありがたい
ショコラ:じゃあ【うで】だけ
ショコラ:でD
ヘンリエッタ:j
ショコラ:おっ
ヘンリエッタ:【ステップ】(ジャッジ・0・0~3)あなたに対する攻撃判定にのみ使用可 妨害1
ブマリン:なに~~
ショコラ:クーッ
ショコラ:あってかNPCカードあるわ
ブマリン:ショコちが大丈夫ならここであらためて修羅するといけるかも……!
ブマリン:そうね!使っちゃいますか
エメリア:やっちゃえやっちゃえ
ショコラ:アンネのせるね
ショコラ:j
ショコラ:アンネ
ジャッジタイミングで使用。支援+1。1ターンに1回まで使用可能。
NC:なんだと~
NC:判定値6です
ショコラ:でD
ショコラ:【スパイク】肉弾・白兵ダメージ+2
ブマリン:ツバキちゃんもつかっちゃおうよ~
ショコラ:そうね!いっしょにつかっちゃお
ショコラ:ツバキ
ダメージタイミングで使用。ダメージ+2。1ターンに1回まで使用可能。
ショコラ:あといつもの【怪力】で 肉弾・白兵ダメージ+1もつく
ヘンリエッタ:脚部に受けて爆発、胴体・脚部全損
ブマリン:今すごい興奮しちゃった
ブマリン:やったー!!
ショコラ:おしおし 顔は守ったのね
ショコラ:www
エメリア:一気に抉れた
NC:エメリアの手番です
エメリア:たえまなきいつフラ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [8]+2 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
エメリア:よし!!
NC:はぁ……?
NC:おかしいやろ~~~~~!!!
ブマリン:さいきょ~~~!!
エメリア:私はもう乗せられるものはない、1点爆発!
ブマリン:うーん
ブマリン:J
ブマリン:【アームバイス】支援2!
エメリア:3点爆発!!
NC:まだあるのかよ
ヘンリエッタ:j
ヘンリエッタ:応射 妨害1
ヘンリエッタ:行動値5>4
エメリア:それでも2点爆発だぜ
ブマリン:応援してかわいいね 4>3
エメリア:行動値7>6
ショコラ:行動値8>4
NC:パイルバンカー、巨大な脚、援護、ワイヤーリール損傷
エメリア:いいもの持ってった
ブマリン:たすかる
ショコラ:クソリールありがたい
ヘンリエッタ:「殺して!!」
NC:号令と共に兵士達が一斉射撃を開始し、銃弾の雨が君達に降り注ぐ。
ブマリン:「わーっ、わーっ」間抜けな声を上げて逃げ回っている。しかしそのちょこまかとした踊るような動きは銃弾を全て避けている!
エメリア:「(ショコラと分断された……なら、それはそれでやりようはある!)」
エメリア:ショコラにヘンリエッタの一隊を任せ、こちらは絶え間なくフランチェスカを撃ち続ける。
フランチェスカ:「……」
フランチェスカ:巨躯のアンデッドは悲鳴すら発さない。だが、散弾は確実にその身体を削り取っていく。
エメリア:「(二人が連携する暇さえ与えなければ……)」
エメリア:「(ショコラは、絶対に負けないんだから!)」
ショコラ:元より回避や防御は不得手だ。喰らいながらヘンリエッタを目指す。
ショコラ:やることはいつだって同じ。一発ぶん殴るだけだ。
ヘンリエッタ:「そんな大振り、真正面から来て当たるものですか!」
ヘンリエッタ:踊るようにステップを踏み、ショコラと距離を取ろうとする、が。
ショコラ:「当てる!!」振りかぶる。力任せの、あたり一面を薙ぐような大振り
アンネ:「わーーーーーっ!」
アンネ:マニピュレーターに鉄パイプを握り、ぺちぺちとヘンリエッタを叩く。
ヘンリエッタ:「邪魔……! ……!?」
ヘンリエッタ:顔に苛立ちを浮かべた瞬間、がくりと体勢を崩す。
ショコラ:「アンネ!」
ツバキ:既にツバキが、背後からヘンリエッタの脚の腱をナイフで切り裂いている。
ツバキ:「──やって」
ショコラ:「ツバキも!」
ショコラ:笑みを浮かべる。
ショコラ:強く引いた腕で、地面ごと抉るみたいに振り回す!
ヘンリエッタ:「ッ、あぁっ……!?」
ヘンリエッタ:避けようが無い体勢。漆黒のドレスめいた衣装ごと、下半身がズタズタに引き裂かれる。
ヘンリエッタ:「……こ、のっ……!」
ヘンリエッタ:ぎり、と怒りに歯を軋ませる。
ショコラ:「あたしまだ顔のこと根に持ってるから」
ショコラ:「綺麗なとこからやってくから!」
NC:カウント6 エメリアの手番です。
エメリア:うおおおおいつフラ!!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬぬ
エメリア:行動値6>5
NC:ふ~
NC:カウント5 ソルジャー、フランチェスカ、エメリアの手番
NC:奈落のソルジャーはショコラに一斉射撃
ショコラ:外せー
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [2] → 2[2] → 失敗
NC:くそ~
ショコラ:ギャーハハハ
ブマリン:うひゃひゃ!!
エメリア:セーフ!!
NC:地獄のソルジャーはエメリアに一斉射撃
エメリア:えめーっ
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [8] → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
NC:胴に2点+連撃1
エメリア:私の胴はすっからかん
ショコラ:あ
ショコラ:あーいやだめか ミーナ妨害でも
ブマリン:妨害でなく
ブマリン:ダメージ受けてもらいましょうか
ブマリン:連撃もとまるし
ブマリン:ミーナニ
ショコラ:ああそうだね!
エメリア:ではミーナさん①使用!!
ショコラ:おねがーい!
ミーナ:防ぎます
NC:クソが~~~~
フランチェスカ:エメリアに【大鉈】(アクション・2・0)白兵攻撃2+切断、攻撃判定の出目+1
フランチェスカ:1NA+3
Nechronica : (1NA+3) → [2]+3 → 5[5] → 失敗
エメリア:わぁい
NC:嘘~~
ショコラ:いぇーい
NC:外しすぎ!!
ブマリン:うひひひ
NC:エメリアの手番です
エメリア:いつフラ!!
NC:どうぞ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
エメリア:よし!!
ショコラ:うおおおおお
NC:おいおい
ブマリン:さいこ~~~~~~~♡
ショコラ:エメリア最強!
エメリア:2点爆発!!
フランチェスカ:庇う ボルトヘッド 凶刃 殺劇損傷
ショコラ:庇えなくなっちゃったねえ
エメリア:あと少しだ
エメリア:行動値5>4
NC:行動値 奈落、地獄のソルジャーは5>2 煉獄のソルジャーは待機 フランチェスカ5>3
NC:兵士達の銃撃は止まない。エメリアに次々に弾丸が襲い掛かり、その隙をついてフランチェスカが斬り掛かる。
フランチェスカ:傷付きながらも逃げ場を塞ぐように立ち、エメリアを追い詰めんとする。
エメリア:「(流石に、これは……駄目かも)」接近されれば銃は弱い。幾ら戦闘の経験を積もうと、それは不変の事実。
エメリア:ならむしろ、突っ込むか。相打ち覚悟で零距離射撃で叩きこまんと、地を蹴り奔る。
フランチェスカ:「!」
フランチェスカ:「浅はか……!」
フランチェスカ:上段からギロチンめいて大鉈が振り下ろされる。エメリアを両断して余りある一撃。
エメリア:鉈を振り被る支点は肩。そこは動かない。怯まずに銃を構えてトリガーを……
ミーナ:その隙間に潜り込むように、巨大な刃を両手で挟み込んで受け止める。
ヘンリエッタ:「……!」
エメリア:「……ミーナ!!」
フランチェスカ:大鉈の動きが止められ、同時にそれを振るうフランチェスカも刹那、身動きが取れなくなる。
エメリア:自身にも予測できなかったカバーリング。だが、身動きが取れなくなったこの一瞬の契機は、逃さない。
エメリア:かちゃ。銃口が、鎧の脆い関節部に当たる音。
エメリア:右の肩口を丸ごと吹き飛ばす様に、零距離で散弾を連射する!
フランチェスカ:「ぐ、ぅうっ……!」
ヘンリエッタ:「フラン!!」
フランチェスカ:幾度も散弾を浴び、満身創痍になりながらも、膝を折らない。
フランチェスカ:大鉈を振り回すようにしてミーナを振り払い、再び構える。
エメリア:「……まだ、耐えるのか」相当な銃弾を撃ち込んだはずだ。前回ならもう倒れててもおかしくないはずなのに!
ミーナ:「ふー……」
ミーナ:衝撃で頭のベールが落ち、息を吐く。
ミーナ:「無事?」手を軽く払いながら聞く
エメリア:「……お陰様で。でも、とても心臓に悪いです」
ミーナ:「これくらい心配しないでよ。みんなの引率役なんだからさ」
エメリア:「…………あの、ミーナさん」
エメリア:「あまり、無茶なことをしないでください」
ミーナ:「ん~?そんなに頼りがい無いかなぁ……」
エメリア:「頼ってるからこそ……です」ふい、とそっぽを向いて。
ヘンリエッタ:「あんた……!」不快そうに表情を歪め
ヘンリエッタ:「“巫女”風情が、出しゃばってくるんじゃないわよ!」
ヘンリエッタ:「あなたはどうでもいいの!どきなさい!!」
ミーナ:「いやぁ、そうはいかないよ。みんなのお姉さんだしね」
ミーナ:ヘンリエッタの激しい怒りを前にして、涼しい顔で挑発する。
NC:カウント4 ソルジャー ヘンリエッタ エメリア ショコラの手番
NC:煉獄のソルジャーはエメリアに一斉射撃
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [8] → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
エメリア:げげげ
NC:胴に2点+連撃1
ブマリン:J
ブマリン:【エンバーミング】妨害2
ブマリン:と、NPCカードのミーナさんの妨害も……使いたいと思いますがいかがですか!
ショコラ:おお!いいね
エメリア:お願いしたいです……!!
ショコラ:ミーナおねがい!
NC:くっそ~~~~~
NC:では失敗です!
ヘンリエッタ:エメリアに二丁拳銃
エメリア:しゅ、集中砲火!!
ヘンリエッタ:R
ヘンリエッタ:【抜き撃ち】(ラピッド・0・自身)任意の攻撃マニューバ1つをラピッドで使用してよい
ヘンリエッタ:エメリアに二丁拳銃
ヘンリエッタ:まずはラピッドから
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [7]+1 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
ヘンリエッタ:胴に2点+連撃1
ショコラ:うぐ
ブマリン:ふせげぬ~!
エメリア:胴狙われ過ぎてないか
エメリア:何もないのよ胴には!!
NC:全損した箇所に当たった場合は攻撃側の任意箇所になります。
NC:頭部に2点!
エメリア:あご、カンフー損傷、最大行動値が13に
ヘンリエッタ:連撃もエメリアに
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [1]+1 → 2[2] → 失敗
エメリア:セーフ!!
ブマリン:やった~~!
ショコラ:やったった
ヘンリエッタ:しかしまだ通常攻撃分が残っています
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [7]+1 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
NC:オ~~ッホッホッホ
ショコラ:うぐぐぐぐ
ブマリン:えーんえーん
ショコラ:エメリアの胴好きすぎるだろ
NC:何も無ければ頭部に2点です
エメリア:けもみみ、めだま損傷。最大行動値11
ヘンリエッタ:連撃もエメリアに
ショコラ:みみーーー!
ヘンリエッタ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [4]+1 → 5[5] → 失敗
ブマリン:せ、セーフ
NC:ちっ……まあいいだろう
ヘンリエッタ:行動値4>0
NC:ソルジャー4>1
NC:エメリア、ショコラの手番です
ショコラ:じゃあ先やろうかな
エメリア:どうぞ~
ショコラ:ヘンリエッタにエメリアの顔の仇をうちます
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [1] → 1[1] → 大失敗
ショコラ:え
ブマリン:あ~~~!?!?!
エメリア:あっ!!
NC:オ~ッホッホッホ
ショコラ:ううー
NC:大失敗は自分か味方を殴っていただきますわよ~!
ブマリン:狂気点で振り直ししてもいいのかも…………
ブマリン:もしくは腕とか残ってたら支援して大失敗じゃなくすか
ショコラ:修羅まだつかってないので
ショコラ:そっちのがいいかもしれないな
ショコラ:j
ショコラ:【修羅】。コストとして任意の未練に狂気点+1、支援3。
ブマリン:あれうでもうなかった?
NC:もう無いですね
ブマリン:そうとは……
ショコラ:いや使ったはず…修羅はたしかNPCカードで使わなかった
ブマリン:同じ狂気+1するなら修羅より振りなおしの方が
ブマリン:まだ攻撃成功の目がでるからお得かと思うけどどうでしょう
ショコラ:あ、冷静に考えたらそうですね
ショコラ:そっちにしよう…
ショコラ:なぜか避けてた
NC:もう一回大失敗しろ!
NC:ちなみに円舞曲で-1です
ショコラ:はいっ
ショコラ:たからものに1から2に未練ふやしときます
ショコラ:1NA-1
Nechronica : (1NA-1) → [2]-1 → 1[1] → 大失敗
ショコラ:う
ブマリン:?????
ショコラ:うそ
ショコラ:エーーーン
エメリア:まじか
ブマリン:これ攻撃そのまま来るからショコラちゃんに2点爆破ですよね
NC:ハ~ッハッハッハ
NC:怪力が強制効果なので
NC:2点爆発ですね……
ブマリン:も、もう一回振り直しも私はありかと思うけど……
ショコラ:一応もう一回してみていいかな…三度目の正直を
エメリア:三度目の……正直!!
ショコラ:エメリアへの未練を2から3に
ショコラ:1NA-1
Nechronica : (1NA-1) → [2]-1 → 1[1] → 大失敗
ショコラ:??????
ブマリン:え!?!?!?!?!
ブマリン:なんか……なんかコピペしてる?
ショコラ:な
ショコラ:なに
NC:す すごい……
エメリア:ええ……
NC:大人しくセルフ釘バットしなさいと神も言っています
ショコラ:そうかも…
ブマリン:セルフ釘バットしたらきもちいいくすりで使った分の狂気点なおせるね(混乱)
NC:なんかぁ 狂気点っていうので振り直しできるらしくてぇ
ショコラ:したんだよ!
ショコラ:したんだよ…
ショコラ:しくしく
ブマリン:流石に次は出ないと信じて四度目をふってもいいかもしれないけど……
ブマリン:まかせ……ます!
ショコラ:あ~それもあるか…ううう
ショコラ:じゃあたからもの2から3にして振りなおす なんででも立ち上がる
NC:やるというのか……
ショコラ:1NA-1
Nechronica : (1NA-1) → [5]-1 → 4[4] → 失敗
ショコラ:ふーー
ブマリン:もう失敗で安心しちゃうもんな
エメリア:まぁ……よし!!
ショコラ:いいよ♡
NC:基準がおかしくなってる
NC:ではエメリアどうぞ!
エメリア:いつフラ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
エメリア:よし!!
ブマリン:おお!
NC:吸われてない?
ショコラ:やっちまって!
エメリア:1点爆発!
NC:くっ……
ブマリン:部位あと二個くらいしか残ってなかったきがするなぁ~?
ショコラ:そうだそうだ~!
フランチェスカ:大鉈、戦闘感覚損傷
フランチェスカ:完全解体です
ブマリン:うおーーーっ!!!
エメリア:やったぁ!!
ショコラ:っしゃおら!
エメリア:あ、行動値4>3
ショコラ:行動値4>2だった
ヘンリエッタ:「……終わらせてやる……!」
ヘンリエッタ:「う……あぁ、あぁあああッ……!」
ヘンリエッタ:苦悶の声と共に、肉が引き裂ける音が響く。
ヘンリエッタ:ヘンリエッタの背が赤に染まり、ドレスから血塗れの腕が姿を現す。
ヘンリエッタ:「死ね……!!」
ヘンリエッタ:四本の腕に拳銃を構え、エメリアに向け乱射する!
ヘンリエッタ:腕ごとに角度を変えた、複数の射線がエメリアを襲う。一人から放たれているとは思えぬ集中砲火が、その頭部を貫く。
エメリア:「……っ、え」フランチェスカに更なる銃撃を叩き込もうとした所を。
エメリア:頭部への集中砲火。眼球や獣の耳を含め、感覚器官の大部分が砕け散っていく。
エメリア:「…………」喉頭も抉られ、苦悶の声すら出せずに。体勢が大きく揺らぐ。
ショコラ:耳がお揃いだから、尻尾も揃えたいと言われた。
ショコラ:外のどこにもない色の目が綺麗な色だと思った。
ショコラ:「……っこの……」
ショコラ:衝動的に振り上げたバットは、カッとなった頭で大きくズレる。
ヘンリエッタ:下半身の殆どを失いながらも、発砲の反動で身体を躍らせて回避する。
ヘンリエッタ:「フラン!」
フランチェスカ:大振りを外したショコラに向け、フランチェスカが背後から斬り掛かる。
エメリア:ぱらららら。
エメリア:タイプライターの打鍵の様な、乾いた音が鳴り響く。
エメリア:視覚と聴覚を失わせ、無力化した筈のアンデッドから、あり得ない筈の射撃がなされる。
エメリア:狙いはフランチェスカ。ショコラを狙うために自身から離れれば、銃の十八番たる射程距離に近づくことを意味する。
フランチェスカ:「……!」
フランチェスカ:鉈を振るうだけの機能を最低限残した身体を、弾丸の雨が貫いた。
フランチェスカ:バラバラになった身体が、崩れ落ちていく。アンデッドといえど、自我領域と接触できるだけの体積を失えば、それは死と等しい。
ヘンリエッタ:「嘘……!フランっ!嘘でしょ!嫌……!!」
ヘンリエッタ:その光景を目にし、悲鳴をあげる。
フランチェスカ:「……ヘンリエッタ……」
フランチェスカ:もはや肉片と化した頭部から、微かに声が漏れる。
フランチェスカ:「あなたなら、必ず、なれる……」
フランチェスカ:「……エリスに……」
フランチェスカ:「……」
ヘンリエッタ:「あぁあ……」
ヘンリエッタ:「あぁあぁあああ……!!」
ヘンリエッタ:震えるような叫びが響き渡る。
エメリア:倒れ伏した巨躯のアンデットの元へ。一歩、一歩。
エメリア:頭部を失ったエメリアがフランチェスカの傍に立ち。その頭を鷲掴みにする。
エメリア:フランチェスカを撃てたのは、咄嗟の行動予測と勘。これ以上戦うためには、もう一度視覚が必要だ。
エメリア:これは、駐屯地の予備パーツ置き場で一度試したこと。他人であろうとアンデッドの頭は、コードを繋ぎ合わせれば。
エメリア:ぐぐ、と自身の首元からコードを引き抜き、手探りでフランチェスカの首元に繋ぐ。
エメリア:『……すごいですね、ネクロマンサーって』
エメリア:口を開けたのは、既に活動を停止したはずの。フランチェスカの頭部。
ヘンリエッタ:「お、前…………」
ヘンリエッタ:怒りに目を見開き、激しい憎悪に身を震わせる。
エメリア:大事に、左腕で彼女の顔を抱え。右腕で銃を構える。
エメリア:『……次は、貴女です。ヘンリエッタ』
エメリア:『私達は……絶対に生き延びる!邪魔をしないでください!』
ヘンリエッタ:「返せ……」
ヘンリエッタ:銃のグリップを握り締めた手から、血が噴き出す。
ヘンリエッタ:「返せぇえええぇええええッ!!」
NC:カウント3 ブマリン、エメリアの手番です
エメリア:いつもの、対象はヘンリエッタ!!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
エメリア:ぐぐぐ……
エメリア:行動値3>2
ブマリン:【ボイスエフェクト】。対象はショコラ!
ショコラ:あざっす!!!
NC:いいでしょう どうぞ!
ブマリン:「ショコラー!」
ブマリン:叫ぶ。頭部のほとんどを破壊し、それを補うようにフランの頭を接続したエメリアも無論色々な意味で心配ではあるが、取り乱しているショコラの方が気になった。
ブマリン:「……見て!」
ブマリン:ばしゅんと機械の腕をショコラに飛ばす。握られたそれが開かれると、手のひらの上には目玉焼きがいた。
ブマリン:目玉焼きはえっ!?みたいな感じでキョロキョロしている。
ショコラ:バットを壊しそうなほど握っていた。ふと目玉焼きと目が合う。
ショコラ:「……どうしたの」
ブマリン:「目玉焼きのダンスだよ!」
ブマリン:目玉焼きはマジ!?みたいな感じでビックリしたあとぷるぷると踊り始める。
ショコラ:くちびるから、笑いが零れた。
ショコラ:下手くそで、それでも真剣な、あの映画を見たときみたいに。
ショコラ:「……ふふ」
ショコラ:「ん。しっかりしないとね……」
ブマリン:「うん。それ、ちょっと貸してあげる!」
ブマリン:目玉焼きはえっ!?みたいな感じで再びビックリしたあとぴょんとショコラの肩に乗る。
ブマリン:「ピンチのときは守ってくれるから!だから安心して!」
ブマリン:「安心して……ショコラはわたしを守ってね!」
ブマリン:目玉焼きはそんなこと無理では!?みたいに震えている。
ショコラ:「まあ。そんなの、責任重大じゃない!」眉を下げて笑う。
ショコラ:肩が少しだけ重くて、それが心地よかった。
NC:判定どうぞ!
ブマリン:はい!ブマあては+1!
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [7] → 7[7] → 成功
ブマリン:よおし!
ショコラ:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [1]+1 → 2[2] → 失敗
ブマリン:ショコラへの未練2>1です あっ……
エメリア:なんてこと……
ショコラ:ま、まあよし
ブマリン:こ、ここでだしておいてよかったね……?
ショコラ:大失敗じゃないからいい!
ショコラ:いじょでっす
ブマリン:行動値3>1で以上!
NC:カウント2 ソルジャー、エメリア、ショコラの手番です
NC:奈落ソルジャーはショコラに一斉射撃
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [1] → 1[1] → 大失敗
ブマリン:ぎゃはは!!
NC:ぐえ~っ
エメリア:よしよし……
NC:4体から2体に……
ショコラ:仲間
NC:地獄ソルジャーはブマリンに一斉射撃
NC:1NA
Nechronica : (1NA) → [4] → 4[4] → 失敗
ショコラ:おしおし
NC:くそ~っ
ブマリン:ぶまま!-1もあるぞ
NC:エメリア、ショコラの手番です
ショコラ:エメち先でいいよ 願掛け
エメリア:ではいつもの。対象は……煉獄ソルジャー!
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
エメリア:よし!!
NC:こいつ~~~~
ショコラ:うおお
ブマリン:さいこ~~~~~~~~~♡
エメリア:2点爆発!!
NC:煉獄ソルジャーが10>6体に
NC:しかしこれでショコラの運が吸われたはずだ
エメリア:行動値2>1
ショコラ:不吉なこと言うな!
ブマリン:そういうシステムなんだ
NC:ソルジャーの行動値は2>-1。
NC:ショコラどうぞ!
ショコラ:うす
ショコラ:ヘンリエッタ殴るです
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発です
NC:-1ですわ
ショコラ:1NA-1
Nechronica : (1NA-1) → [2]-1 → 1[1] → 大失敗
ショコラ:?
ブマリン:えっ…………………………………
NC:……………………
ショコラ:?
エメリア:マジで……?
ショコラ:?
ショコラ:結果事コピペしてると無駄な嘘をつきたい
NC:こんなことあるんだなァ~
ブマリン:もっと目玉焼きみて……
NC:狂気で振り直すか自分に2点爆発入れなされ!
ショコラ:ふ 振りなおそうかな…
ブマリン:がんばれ……!!
ブマリン:もう大成功しかでないよ たとえ物理的に無理でも……
ショコラ:えー ミーナに3から4 発狂
ショコラ:もう私も発狂してるから同じですね
ショコラ:1NA-1
Nechronica : (1NA-1) → [7]-1 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
ショコラ:はーー
NC:くっ……
ブマリン:や、やったあああああああああああああ!!!!
エメリア:よし!!!!!!
ショコラ:はーーーーーー
ブマリン:成功するんだ!みたか!!
NC:代償が大きすぎる
ショコラ:こらっ
ショコラ:d
ショコラ:【ジェットノズル】肉弾・白兵ダメージ+1し、基本パーツ損傷
NC:やめろ~~~~~~!!
ショコラ:【あご】もさよならしときます
ショコラ:【怪力】で 肉弾・白兵ダメージ+1
ショコラ:えー3+爆発かな?
NC:ですね
ブマリン:頭腕しかなくてこれは相当デカい
NC:あご 殺劇 円舞曲 爆発でかた こぶし 応射損傷
ショコラ:円舞曲やったーーー
ショコラ:くっそ苦しめられた
エメリア:殺劇飛んだ!
ブマリン:もう大失敗可哀想になって積極的に削ってない?
NC:でもこのターン中は有効デース
ブマリン:なにぃ~~
NC:ドールだから効きまセーン
ショコラ:行動値は0に ⁻1?
NC:今2で釘バット使ったので0ですね
ショコラ:ノズルだった はい!
ショコラ:0になりました。
NC:まとめるか カウント1
NC:ソルジャー ブマリン エメリアの手番です
NC:煉獄ソルジャーはブマリンに一斉射撃
NC:1NA-1
Nechronica : (1NA-1) → [10]-1 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
NC:ホホホ
ブマリン:ぶぶぶぶままま
NC:腕に2点!
エメリア:ぐぬぬぬ
ブマリン:【こぶし】【かた】損傷!
NC:行動値は1>-2
NC:手番どうぞ!
エメリア:いつもの、煉獄ソルジャー!!
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [10]+2 → 12[12] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ2)
エメリア:よし!!
NC:な、なんだこいつ~~~~~~~
ブマリン:えっ♡
ブマリン:すごすぎない???
ブマリン:やっぱあの……吸われてない?
NC:ショコラ何か言ってやれ
エメリア:2点爆発!!
ブマリン:3点かな?
エメリア:そんな気が……してきた……
NC:3点爆発ですね
エメリア:失礼。3点爆発は……6点!!
NC:煉獄のソルジャーは残り6体なので……全滅!
ショコラ:やったぜ
ブマリン:うおーーーっエメリア最強!エメリア最強!!
ショコラ:エメリア最強!
エメリア:何とか……帳尻を合わせる……!!行動値1>0
ショコラ:ええねんで
NC:ブマリンどうぞ
ブマリン:行動値マイナスになっても次ターンそのぶん少ないだけですよね?
NC:そうですね!
ブマリン:じゃあ移動しちゃお。【ほね】で地獄へ!
ブマリン:行動値1>-2!
NC:兵士達の攻撃は止まない。引っ切り無しに弾丸の嵐が君達の身体を掠め、削り取っていく。
ブマリン:「ひいっ、わあっ、きゃ……っ!」
エメリア:『……ブマリン!!』
ブマリン:手首から先がふっとんだ。肩も抉れている。
ブマリン:「やだよー!こわいよー!こないで~!」必死に逃げようとしている。
エメリア:『その子に……触るな!』ぱらららら。乾いた銃声が鳴り響く。
エメリア:ブマリンに照準を合わせた隙を突く様に、後ろ手で散弾をばら撒く。
NC:ブマリンに誘き寄せられた兵士たちが、次々に銃弾を受け倒れていく。
エメリア:その最中でも、ヘンリエッタの行動は"フランチェスカの"眼球でしっかりと捕捉し続ける。
ブマリン:「あっ、ありがとうエメリア!あとで撫で……あっ、手が」
ブマリン:「……手はもうひとつあるから!」
エメリア:『気にしないで。今はそれより……ショコラの方を!』
ブマリン:「うんっ、任せて!」機械の腕でぶんぶんと手を振り、倒れる兵士たちの隙間を縫うようにショコラへ駆けていく。
ショコラ:怒りや苛立ち、そうなっている自分への更なる怒りと苛立ちで腕が震えている。抑えこんで、隣の目玉焼きに話しかける。
ショコラ:「大丈夫よ」
ショコラ:「大丈夫」ぐっと唇を引き結ぶ。ヘンリエッタの耳を、目を、狙うように一撃。
ショコラ:ずん、と重い打撃。
ショコラ:「ブマリンが来る、までに」
ショコラ:「かわいく、かわいくよ…」
ヘンリエッタ:「っ、あぁああああぁあッ……!!」
ヘンリエッタ:頭部と腕を抉られ、軽やかな動きを乱す。
ヘンリエッタ:「殺して、やる……」
ヘンリエッタ:「豚ども……絶対に、殺してやる……!!」抉られた顔で、怨嗟の言葉を吐き続ける。
NC:1ターン目終了。
NC:任意の未練に狂気点1点を加えてください。
ショコラ:はーい
ブマリン:エメリアへの狂気0>1!
エメリア:ショコラへの狂気点1>2
ショコラ:ブマリンに密着のがいいかなこれ
ブマリン:そうですね!
ブマリン:ショコラちゃんここ離れるとヘンリエッタちゃんに届かなくなっちゃうから
ショコラ:そっか あっち動けないんだった うす! ブマリンに4になり発狂しまーす
ショコラ:しました…!
NC:ターン終了時に効果を発揮するマニューバがあればどうぞ
エメリア:【失敗作】ほねを割ります。
NC:2ターン目
NC:行動値を回復してください。最大行動値が下がっている場合に注意してね
ブマリン:はあい!-2から10に!
エメリア:3点下がってるので……11に。
ショコラ:10のままでいいはず、10いきまーす
NC:カウント11 ヘンリエッタ、エメリアの手番です
ヘンリエッタ:二丁拳銃>エメリア
エメリア:えめーっ!!
ヘンリエッタ:1NA
Nechronica : (1NA) → [6] → 6[6] → 成功 → 防御側任意
ブマリン:J
ブマリン:【エンバーミング】妨害2
NC:害悪ドールがァ~~~ッ
エメリア:ありがとうブマリン……!
ショコラ:最高の姉妹たち
NC:エメリアどうぞ
エメリア:いつヘン!!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
エメリア:よし!!
ブマリン:や、やばすぎ
ショコラ:っしゃおらーーー!
ブマリン:J
ブマリン:【あるびの】支援1
エメリア:j【うで】支援1
NC:やめろバカヤロウ!!
ショコラ:【うで】支援1しとこうかな?
ブマリン:うでは届かないかな?
ショコラ:そうじゃん
エメリア:私以外の腕は届かないかも……
ショコラ:うでしまいます!ありがとう!
エメリア:ということで、何もなければ4点爆破!!
ブマリン:NPCカード
ブマリン:つかっちゃわない?
ショコラ:おお!
ショコラ:そうじゃん!
ショコラ:アンネツバキ!
エメリア:アンネちゃんツバキちゃん使用!!7点爆破!!
ショコラ:くらえーーーーっ
NC:ふざけんな~~~~~~~
NC:パーツ全損です。
ショコラ:やったーーーーーー
エメリア:やった~~
ブマリン:やったあ~~~~!!!!
NC:まだソルジャーはいるもんね
エメリア:行動値11>9
ヘンリエッタ:「……エメリアァアアアッ!!」
ヘンリエッタ:憎悪と共に引き金を引き続ける。四本の腕から、大量の銃弾がエメリアへと向かう。
エメリア:「(……ごめんなさい。彼女の頭を使ったのは、貴女を激昂させる狙いも……なかったとは言えない)」
エメリア:だが、効果はあるはずだ。周囲の兵隊を片付けたことで、ブマリンは"そちら側"に居るのだから。
エメリア:きっと届くはずだ。彼女の声が。これは、確信に近い直感。
ブマリン:「……ヘンリエッタ!」
ブマリン:何と言えばいいのだろう。彼女と分かり合えたらというのは本心だった。
ブマリン:彼女は何か大切なもののために戦っていて、あのフランと呼ばれる大きなアンデッドもまた大切な友だったはずだ。
ブマリン:だがこうなってしまっては……もはや、ヘンリエッタの心に寄り添うというよりも、ただ己の本心をぶつけたほうがいいと思った。
ブマリン:「……撃つならわたしを撃って!」
ブマリン:「ヘンリエッタが友達を撃つところみたくないよ!」
ブマリン:激昂した彼女へ叫ぶ声は、彼女の自我をゆるがせ狂わせる。
ヘンリエッタ:「ぐぅうっ……あぁあああぁあああっ……!!」
ヘンリエッタ:激しい頭痛に苦しむようにかぶりを振る。
ヘンリエッタ:「黙、れぇええぇえええっ!!」
ヘンリエッタ:衝動のまま、銃口がブマリンへと向けられ──
エメリア:『ごめんなさい』
エメリア:フランチェスカの声で、彼女の傍らから。
エメリア:『ここではない何処かだったら。この時代でなかったら』
エメリア:『出会えていたら、もっと違った形で関われていたのかもしれない。戦わずに、済んだのかもしれない』
エメリア:『でも、私達に引き金を引くのなら……こうするしかない』
エメリア:『……さようなら』
エメリア:乾いたタイプライターの音が。戦場に鳴り響く。
ヘンリエッタ:「が……」
ヘンリエッタ:残った僅かな身体を撃ち抜かれ、崩れ落ちる。
ヘンリエッタ:「く……ぐ……」
ヘンリエッタ:指の吹き飛んだ腕で、必死に拳銃を握ろうと土を引っ掻く。
ヘンリエッタ:「ぐぅうぅうぅううううううっ……!!」
エメリア:その様をじっと見つめる。彼女をこんな目に遭わせたのは。他でもない自分だ。
エメリア:罪を、一生背負っていくために。今度は忘れない様、しっかりと記憶するために。
NC:……ギ キキ
NC:戦場に、小さな音が響く。
NC:完全に残骸と化したはずのフランチェスカの腕が──ぎこちなく動いている。
NC:ピ ンッ
NC:その手に握られているのは、一発の手投げ弾。
NC:君達に向け、球状のそれが投げ込まれる。
ミーナ:「ッ……伏せて!」
エメリア:『……え』不意を、撃たれた。注意はしていた筈なのに……
エメリア:いや、理由は明瞭だった。だって、この頭は、彼女のものなんだから。
アンネ:「わぁっ……!?」
ツバキ:「……アンネ!!」庇うように前に出る
ショコラ:座り込むようにしゃがむ。
ブマリン:「あ、わわっ」驚いて言われるがまま片腕で頭を抑えてしゃがむ。
エメリア:距離は取れない。咄嗟に、しゃがみ込む。
NC:……予期していた衝撃は、訪れなかった。
NC:代わりに甲高い高音と凄まじい閃光とが、君達の感覚を暫し奪う。
NC:白い視界の中で、少女の声が響く。
ヘンリエッタ:「……どこまでも追い詰めて、必ず殺す」
ヘンリエッタ:「絶望の中で死んで行け……あなた達の旅は、全て無意味」
ヘンリエッタ:「あの方に認められるのは……この私よ」
NC:感覚が戻った時には、ヘンリエッタの姿は、フランチェスカの残骸と共に消え去っていた。
ミーナ:「……あそこから逃げられるなんて……」
ショコラ:「あの方…」
エメリア:『……私の失態です。とどめを刺さなかったから……』
ブマリン:「……だいじょうぶだよ。もしかしたら、ここから仲良くなれるかもしれないし!」
ブマリン:「エメリアばっかり背負わなくてだいじょうぶだよ」
ショコラ:「…あはは。そうね。今度はあたしがあの顔ぶん殴ってやるし」
エメリア:『…………』罪悪感に苛まれ、黙りこくってしまう。
ミーナ:「……油断しないで。まだ終わってない!」
NC:兵士は依然として君達を取り囲んでいる。銃を携え、十分な脅威として存在している。
ショコラ:「……そうだよ!まだまだ!」
エメリア:『……大丈夫。まだ、戦える』片手で再装填。四肢を失っての戦闘も、最早手慣れたものだ。
ブマリン:「さいごまでがんばるぞー、おぉ~!」間の抜けた声で手首から先のない腕をあげる。
NC:カウント10 ブマリン、ショコラの手番
ブマリン:うごきます!ふわぁ
ブマリン:【ワイヤーリール】。奈落のソルジャーに!
ブマリン:地獄にひっぱります。
ショコラ:おいでー
ブマリン:行動値10>7
エメリア:いらっしゃいませ~
NC:やめろ~~
ショコラ:で。私の攻撃対象は、いま引き寄せたほうはできない…はず
NC:そうですね!
NC:いや できるな
NC:ラピッドの場合はできるはず
ショコラ:そうなんだ!きいてみてよかった
NC:そしてレギオンはひとつのエリアにまとまると合流してひとかたまりになります
ショコラ:そうなんだ!
エメリア:そうなんだ、お得だ
NC:というわけで合計12体に。
ブマリン:キングスライムに!
ショコラ:じゃあ一回で殴れてお得だね
ショコラ:殴りまーす
ブマリン:釘バットかな?
ショコラ:です!
ブマリン:そこにR!
ブマリン:【ボイスエフェクト】。対象ショコラ!
ショコラ:ありがたい。
ショコラ:やってくる白く長い髪を視界にみとめ、肩に乗った目玉焼きをえいっと渡す。
ショコラ:「ブマリン!ありがとう!」
ブマリン:「わむっ」えいっと渡され目玉焼きが顔にべちゃっとなる。
ショコラ:「……この子、あなたのたからものなんでしょ。あたしに貸してくれて」
ショコラ:「そうやって思ってくれて。背筋がのびたわ!」
ブマリン:「……えへへ。うん!目玉焼き、一緒に居ると落ち着くんだ。可愛いし!」
ブマリン:「……あっ、ショコラからしたら目玉焼きはあんまり可愛くないかもだけど……」
ショコラ:「最初はぶっさいく~、って思ったけど」
ショコラ:「だんだんかわいく見えてきたのよね」笑う。
ブマリン:「……!」嬉しそうに目を輝かせる。
ブマリン:「えへへっ、だよね、かわいいよねぇ!」嬉しそうにニコニコと笑う。ブマリンの頭上に戻った目玉焼きも嬉しそうにショコラへ手?をふった。
ショコラ:ちいさく振り返し、ぎゅっと強くバットを握った。
NC:OK!判定どうぞ!
ショコラ:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [7]+1 → 8[8] → 成功
ブマリン:わたしへの判定は+1です!
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [3] → 3[3] → 失敗
ショコラ:オッシャ!
ショコラ:ブマリンに4から3!
ブマリン:失敗……だがショコラは成功してる!
ショコラ:発狂解除じゃーーー!
ブマリン:やったーーーー!!
エメリア:よかった!!
NC:改めて釘バットどうぞ!
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [5] → 5[5] → 失敗
ショコラ:j
ショコラ:【うで】支援1
ショコラ:6にします。
ショコラ:でD
ショコラ:【スパイク】肉弾・白兵ダメージ+2。
ショコラ:【怪力】で 肉弾・白兵ダメージ+1もあるので 4+爆発かな?
NC:ですね!ソルジャー12>4体
ショコラ:行動値10>6に。
ブマリン:行動値10>4に
NC:カウント9 エメリアの手番です
エメリア:いつソル!!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [5]+2 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
エメリア:1点爆発!
NC:ソルジャー4>2体!
NC:カウント8で再びエメリア。
エメリア:いつソル!!
NC:外せ!!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
エメリア:よし!!
NC:クソ~~~~~~~~~~~~~
ショコラ:最強の女
ブマリン:やばない????強すぎる
エメリア:揺り戻しが怖くなってきたが……これでとどめだ!!
NC:ソルジャー全滅!戦闘終了です。
ブマリン:うおーーーっ!!!!!
ショコラ:っしゃーーー!
エメリア:やったーーーーー!!!!
NC:指揮する者を失っても、兵士たちは戦いを止めない。訓練された高度なアンデッドであることが伺える。
NC:君達に向け銃を撃ち続ける。倒さない限り、彼らが止まることはないだろう。
ブマリン:「……えいっ!」機械の腕を遠くから撃ってくる兵たちへ向けて放つ。ロケットパンチ!
ブマリン:……は、殴ることなく、兵たちをまとめて掴むとショコラの目前に引きずり出す。
ブマリン:「……わたしたちは、先へ行くんだ!」
ブマリン:ヘンリエッタは何か不穏な言葉を残していた――それでも、だからといって歩みを止める理由にはならない。
ショコラ:バットを構える。「だって、旅に出たんだもの」
ショコラ:「ね!」振りかぶる。大仰でも、漏れがあってもいい。
ショコラ:それを拾い上げてくれると分かっている。
エメリア:大半の兵士達を一振りの剛腕で薙ぎ払う。いつ見ても、素晴らしいお手並み。
エメリア:残った兵達を、一人ずつ撃ち抜いていく。やがて、最後の一人を倒し終えて。
エメリア:「……ごめんなさい。それでも、私達は、みんな揃って」
エメリア:「生きて、辿り着かなければならないのです」目を瞑る。
---
NC:戦闘終了処理
NC:所持しているたからものの数だけたからものへの未練から狂気点を減少させてください。
エメリア:1>0!!
ブマリン:1>0!
ショコラ:3から2!
NC:修復可能なパーツ数は基本11、強化5になります。みんなで分けてね
ショコラ:あっそうだ。あたしつぎはぎある!
エメリア:えーっと、【失敗作】で【かた】を割って
ブマリン:私は【こぶし】【かた】【はらわた】の3つ!全部基本!
エメリア:基本がめだま/あご/かた/せぼね/はらわた/はらわた/ほねで7つ、強化がカンフー/けもみみで2つ
ショコラ:まず【つぎはぎ】で【つぎはぎ】【せぼね】なおします
ブマリン:ショコラちゃんがつぎはぎで回復したら回復が……足りるような……気もします
ショコラ:あご・はらわた・はらわた
ショコラ:だけになる
エメリア:私だけ死ぬほど傷付いてた
ブマリン:全回復……できちゃうんちゃうか?
ブマリン:可哀想なエメリア……
ショコラ:最強の代償か
エメリア:足りてる!!
ショコラ:やったー!
ショコラ:よかった大失敗ふりなおしてw
ブマリン:うおーっ!全員全て回復してピンピンです!
ショコラ:げんき!
エメリア:全快っ
NC:許せね~~~~~~
ショコラ:あ、あと私 いまミーナに発狂してるんですが
ショコラ:これの処理って今ですっけ?
NC:過剰競争か 今ですね
ショコラ:内緒話もまだ残ってるっけ。いまエメリアに発狂してエメリアとお話すると
エメリア:ですね。お話しましょ
ショコラ:成功したらプラマイゼロですっけ…?
ショコラ:ありがたい
NC:たぶんそうなるかな?
ショコラ:で、では過剰競争の効果でエメリアへの未練を3から4に。
ショコラ:発狂しまーす
エメリア:【内緒話】対象ショコラ
ショコラ:あったけえ
NC:どうぞ!
エメリア:『……良かった。今回はブマリンもショコラも傷が浅そう』
エメリア:抱えたフランチェスカの顔で一安心とため息をつく。
ショコラ:ずるずると崩れ落ちるようにその場に座り込む。肉体は疲弊しないといえど、心はそうではない。
ショコラ:「エメリアは……傷だらけじゃない!」
ショコラ:「頭もなんか…ふえてるし!」
エメリア:『応急処置だよ。治せるタイミングで戻すから大丈夫』その代わり、本来の頭があった場所はぐちゃぐちゃの肉塊と化している。
ショコラ:「ん。戻して頂戴。あたし、エメリアの顔が好きなんだから」
ショコラ:「あの耳もあの目もないなんて耐えられないわ」
エメリア:『……そだね。耳、ちゃんと治さなきゃ』
エメリア:『ショコラと、似てるところ。大切だもの』
ショコラ:「ふふん」笑う。「はやく治さなくちゃ!あの女も今度こそぶっ飛ばすわ!」
エメリア:などと言いながら、自分の首の方にフランチェスカの顔を向ける。『うわ、気持ち悪……』
エメリア:『……ごめん。逃がしたのは私の失敗だから』
エメリア:『また、襲われる可能性を残しちゃった……』
ショコラ:「みんなの失敗よ、きっと」
ショコラ:「今度は顔ごといってやるんだから」
エメリア:『……っふ、ふふ』声色は普段よりも低いけれど、それでも彼女と分かるような、はにかんだ笑顔で。
エメリア:『なんか、不思議だなぁ』
エメリア:『私、今とっても、安心してる』
エメリア:『あれだけの敵に囲まれても、その後で、こんな風にお話できるんだから』
ショコラ:「…うん」
ショコラ:「簡単に、終わったりなんかしないわ」彼女の顔でない笑顔に笑い返した。
NC:判定どうぞ! +1差し上げましょう
ショコラ:たすかる
ショコラ:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [8]+1 → 9[9] → 成功
エメリア:感謝
ショコラ:ッシャオラ!!!
エメリア:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [10]+1 → 11[11] → 大成功
エメリア:やったぜ
ブマリン:やるぅ!!
ショコラ:最強エメリア伝説終わらねえ
ショコラ:発狂から3に!
エメリア:とりあえず2>1にして
NC:大成功の場合任意の未練に変更可能です。
エメリア:贋作妄想はしんどいけど、他のに変えてもそこそこしんどいし
ショコラ:そうですねえ
エメリア:もうそう簡単には発狂しなそうだし、そのままで!
NC:OK!
NC:エンドパートに移行します。
---
NC:静けさの戻ってきた湖畔。君達がようやく息を吐いたところで、物音が響く。
NC:甲殻と甲殻の擦れる音。見れば打ち上げられた湖のヌシが、その巨体を捩るようにして、湖中へと戻ろうとしていた。
ミーナ:「およ、まだ生きてたんだ」
ブマリン:「あっあっ、逃げちゃうよ~!」
ショコラ:「し、しぶとい!」
エメリア:『今止めないと逃げてしまいそう』
アンネ:「……!」
ブマリン:「アンネさん!やるしかないよ!」
アンネ:「……はい……」
アンネ:アンネがマニピュレーターに鉄パイプを握り締め、タイヤを動かして巨大魚へと近づいていく。
ツバキ:その行く手を塞ぐように、ツバキが立つ。
アンネ:「……どいて、ツバキちゃん……」
ツバキ:「駄目。危ない」
アンネ:「はやく……今やらなきゃ、逃げられちゃうよ!」
ツバキ:「駄目。近付けばアンネも危ないし、そんな武器じゃ殺せない」
アンネ:「な……なんで……!」
アンネ:「お願いよ、ツバキちゃん……私はずっと、この為にやってきたの……!」
アンネ:「あれはあなたのお父さんとお母さんと……ツバキちゃん自身の仇なんだよ!」
アンネ:「ここでやらなきゃ、ずっと……」
ツバキ:かぶりを振る。
ツバキ:「どうでもいい」
アンネ:「え……」
ツバキ:「別に、私は気にしてないから」
アンネ:「……」
アンネ:沈黙が落ちる。その言葉、その無関心に、機械である己が育ててきたゆえの責任を感じてか。
アンネ:「ど、どうして……」
アンネ:「どうしてそんなことが言えるの……?」
アンネ:「あれは、あなたから大事なお父さんお母さんを奪ったんだよ!」
アンネ:「そんなの、絶対許せないはずだよ!なのに、なんで……」
ツバキ:「……私のお母さんは、アンネだもん!!」
ツバキ:湖畔に声が響き渡る。
アンネ:「……!」
ツバキ:「ずっとそうだよ。私の家族はアンネだけ。他の人なんて知らない」
ツバキ:「アンネはいつもすごく危なっかしくて……放っておけないから。私が絶対守るって、そう決めたの」
ツバキ:「だからこの身体だって、嫌に思ったことなんてないよ。お陰でアンネを守れるから」
アンネ:「…………」
ツバキ:「だから、復讐なんてもうやめて」
ツバキ:「私は何にも気にしてないよ。最初から」
ツバキ:「アンネが危ないことするほうが、ずっと嫌」
アンネ:「……あ……」
NC:二人の背後で、巨大魚がゆっくりと湖中へと身を滑らせていく。
NC:岸辺に轍を残し、水飛沫と波紋だけを残し、湖の主は再びその姿を消した。
アンネ:「……」
アンネ:呆けたように止まっている。
ツバキ:「……色々、迷惑かけたわね」
ツバキ:君達を振り返る。
ツバキ:「一応礼は言っておくわ」
ショコラ:「こっちこそ、巻き込んじゃった」
エメリア:『……寧ろ迷惑を掛けてしまった気持ちの方が強いかも』
ブマリン:「そうだよぉ!すーっごく助けてもらっちゃった」
ショコラ:「ね」頷く。
エメリア:『うん。だから。こちらこそありがとう』
ブマリン:「……それにしてもツバキちゃんかっこいいね!大事な人を守りたいってできるの、かっこいいよ」
ブマリン:「アンネさん、自分が機械だから親失格なんじゃないかって気にしてたから……」
ブマリン:「そんなことないんだよって、きっと分かってくれたと思うよ。こんなに優しくてかっこいいところ見られたから」
ツバキ:「……そんな風に思ってたの?」アンネを見る
アンネ:「……だって……ツバキちゃんが他の人に冷たいから……」
ツバキ:「……強くなりたかったの」
ツバキ:「アンネの為に、危ないものは遠ざけようと思ってたけど……」
ツバキ:「でも、余計に心配させたみたいね」
ブマリン:「実際アンネさんはちょっと人が良すぎて危なっかしいから……ふたりでちょうどいいのかも?」
ショコラ:「なんだ。口下手な子かと思ってたのに、大事なこと言える子なのね」笑う。
エメリア:『……貴女はもう、とても強いと思う』
エメリア:『だって、守ろうとすること自体が、強くなきゃできないんだもの』
ツバキ:「……」恥ずかしそうに目を逸らす。
ミーナ:「まあ何はともあれ、丸く収まってよかったね~」
NC:そんな会話をしている最中。君達はヘンリエッタ達との交戦と僅かな会話を経て、
NC:徐々に、朧げな記憶が蘇ってくる。
NC:全員記憶のカケラを獲得します。
ブマリン
『狂気』
あなたは、目の前で変わっていく誰かを見ていた。何かが少しずつ歪み行き、正しさが正しさでなくなっていく。美しく尊いものが枯れ、淀み、おぞましいものへと変わっていく。君はそれを誰より近くで見ていたはずなのに、何もすることができなかった。
その変貌が──そして、その無力が。あなたにとっての、絶望。
エメリア
『名前』
あなたは、かつての自らの名前を思い出す。それは既に過去のもの。最早何の意味のないものかもしれない。けれどそれは、以前のあなたを知る手掛かりになるかもしれない。
その名前は、リリィという。
ショコラ
『共犯者』
あなたには共に罪を犯した相手……共犯者がいた。深い罪を共有するその関係は、時に情愛に似て甘美なものだ。
犯した罪が大きいほど、その関係もまた分かちがたいものだろう。そしてあなたとその誰かは、深い絆で結ばれていた。たとえそれが、傷の舐めあいだとしても。
NC:以上です。
ミーナ:「みんなも平気?何か変わったことはない?」
ブマリン:「……っ、あ、あ……」口をぱくぱくさせる。
ブマリン:「な、……なにか、おもい、だしたみたい……」
ショコラ:黙り込む。口咥に甘くどろどろとした味がこびりついたみたいに、開けない。
ショコラ:こんな味を、こんな感情をかつても味わっていた。眼前の寄り添う一対に似て、そこにいた。
ミーナ:「おや、そうなの?」
ブマリン:「なにか……だいじなものが、おかしくなって……わたしは……何もできない……」
エメリア:『…………』不意に、視界が一瞬だけ暗転した様な錯覚に苛まれる。接続不良かと思ったが。
エメリア:代わりに、今まで存在しなかった筈の記憶が呼び起こされる。エメリアではない、本当の、自身の名前。
エメリア:『……リリィ?』
ショコラ:「…?」
ブマリン:「……リリィ?」
エメリア:『……分からない。でも、急にふっと、頭に湧いてきたの』
エメリア:『二人も、そうなの?』
NC:ではその名に、ブマリンとショコラも聞き覚えがあります。
NC:ただしどんな関係だったか、どんな感情を抱いていたかまでは分かりません。
ショコラ:「知ってる。リリィ……でも、誰」
ブマリン:「……その名前を、知ってる。でも、知ってるってこと以外は思い出せないけど……」
エメリア:『……多分、私の。アンデッドになる前の、名前……かも』
エメリア:コートの銃に刻まれた、エメリアの銘を一瞥しながら。
ミーナ:「…………」
ミーナ:僅かに瞠目して、じっとエメリアを見つめている。
ミーナ:「リリィさ……」
ミーナ:「…………リリィ?」
ミーナ:「……君が?」
ブマリン:「……?知ってるの?ミーナ」
ショコラ:「ミーナ、どしたの」
エメリア:『名前のこと、知ってるの?』
ミーナ:「……」ハッと我に返ったように瞬きをして、誤魔化すように笑みを浮かべる。
ミーナ:「……いや?全然~?」
ミーナ:「可愛い名前だな~って思っただけだよ~」
ブマリン:「……絶対知ってる反応だったよ!」
エメリア:『……いつもそう。だから扱いもそんな感じなんですよ』
ショコラ:「そろそろ腹割って話しなさいよね」
ミーナ:「え~?ホントになんでもないって~」ヘラヘラ笑って
ミーナ:「ただちょっと、知り合いと同じ名前だっただけだよ~」
ブマリン:「じゃあその知り合いのこと教えてよぉ~」
エメリア:『そうそう、結局私達ミーナの事ぜんぜん知らないじゃない』
ミーナ:「関係ないでしょ~、同じ名前なんていくらでもいるって」
ショコラ:じとっとにらんでいる。
ミーナ:「ミステリアスなキャラとして売り出してますので。秘密で~す」腕でバツを作る。
ショコラ:「はぁ。思い出しても、まだ全然わかんないや…」
ブマリン:「……わたしは本当に、ミーナのこと大事に想ってるよ。……たとえミーナが悪い人でも構わない」
ブマリン:「わたしたちとの旅が、ミーナにとっても楽しいものであったらいいなって思うよ」
エメリア:『……こうやって、旅をすることで少しずつでも打ち解ければいいなと思ってたけど』
エメリア:『ミーナにとって、私達ってしょせんその程度なの?』
ショコラ:黙って、わずかに見上げるように修道服の女を伺っている。
ミーナ:「そ、そんなにシリアスな空気つくらないでよ~……」
ミーナ:「あたしはあたしなりに、皆のことを思って色々やってるからさ~……」
ブマリン:「……うん。ミーナが色々教えてくれないのは、意地悪とか悪意とかじゃないっぽいなって思ってるから」
ブマリン:「だから……なんかそれで、ミーナ自身が苦しくならないといいなって、思ってるよ」
エメリア:『……ごめんなさい。責めてるわけではなくて』
エメリア:『ただ、私達の為に抱え込んでるってことは分かるから。もう少し、楽にしてくれてもいいって、思っただけ』
ショコラ:「あんまりふたりに心配させないでほしいわ!」わかりやすくプンプンとして見せるが、どこか考える素振りのまま。
ミーナ:「や~……ごめんね~……?」
ミーナ:いつもの調子に見せようとしているが、どことなく覇気に欠ける。
ブマリン:「謝るなら全部吐け~~」
エメリア:『多少の悪事はお父様には内緒にするから大丈夫よ』
ブマリン:「あとあれ、また飲ませてね。ふふふ……」
ショコラ:「あっ、まさかブマリン」
ショコラ:「お酒のんだの!?ずるいわ!」
ブマリン:「え~?なんのことだろぉ~」
ミーナ:「あたしにもさっぱりだな~」
エメリア:『もう、子供はお酒飲んじゃいけないのよ』
エメリア:『……私達、大人になれるのかしら?』素朴な疑問。
ブマリン:「うーん……?精神的に成長すれば大人になれるかな……?」
ショコラ:「別に、ならなくてもいいわ」
ショコラ:「今、かわいいし」
ブマリン:「たしかに!」
エメリア:『それは……そうね』
ブマリン:「でも今は今で、記憶……思い出していってもなんもわかんないね」
ブマリン:「わたしって一体なんだったんだろ……」
ブマリン:(……そのときの『わたし』は、自分の無力を嘆くことができたんだな)
エメリア:『……分からない』
ショコラ:「あたしもショコラじゃない名前があったのかな」首を傾げ。
ショコラ:思い出したさきには、きっと甘い血の臭いしかしない。それだけは分かっている。
ブマリン:「なんか変な感じだよね。エメリアはエメリアだし、ショコラはショコラってかんじ!」
エメリア:『うん。とりあえず、エメリアって呼んでくれれば大丈夫』
ショコラ:「ブマリンもブマリンよ」
ショコラ:「ねっ」目玉焼きに聞く。
ブマリン:「へへへ……うん、そうだね!」
ブマリン:目玉焼きもそうだそうだ!と腕組みして頷いている。
エメリア:「(目玉焼きにも……ひょっとして、名前あるのかなぁ)」
ブマリン:「……記憶とか全部戻っても、きっとそうだよね。わたしはわたしで、エメリアはエメリアで、ショコラはショコラ」
ブマリン:「きっと……変わらないよね」
ショコラ:「ええ。だって、もう。あたしはあたしとして生きちゃったんだもの」
ショコラ:「……思い出したって、戻らないわ」
エメリア:などと、適当な事を考えられる分には、まだ余裕がある。なら今はまだ、それでいい。
ショコラ:少しだけ掌を見つめて、そう答えた。
ミーナ:「……」
ミーナ:静かに目を細めて、姉妹達を見つめていた。
NC:君達は湖畔に散らばったアンデッド兵達のパーツを回収し、損傷した箇所の修復に充てる。
NC:ドールとして戦うことにも、人形のように傷を癒すことにも、随分慣れてきた。それがいいことか悪いことかは分からない。
ブマリン:「……おお、元通りだ……これで元気ピンピン!」
ブマリン:パーツを繋ぎ合わせている。もともと軽傷だったのもあり目覚めた時と変わらない元気な姿になった。
エメリア:「……こんな、感じかなぁ」ぐちゃぐちゃになった頭を、もう一つの顔を鏡に見立てて捏ねくり回している。
ブマリン:「…………」その様子をじっと見ている。
エメリア:最終的には元通りに出来そうなほどパーツは潤沢だが、如何せん負傷がひどく、時間がかかりそうだ。
エメリア:「髪の毛が……これくらいで……耳が……ん?」ふと、視線に気づく。
エメリア:「私の顔、なんか変かな」
ブマリン:「ううん、変じゃないよ。………………エメリア」近寄ると、エメリアをぎゅっと抱きしめる。
エメリア:「うぁっ……ちょ、ちょっと待って!」わたわた。
エメリア:「まだ、治してる途中だから……耳繋ぐとこ変になったら弱体化しちゃう……」
ブマリン:「あ、そっか。ごめんね」と言って抱きしめる力を緩めるも離れない。
ブマリン:「……わたしね、エメリアがフランの頭つけて……ちょっと、こわいなって思っちゃったんだ」
ブマリン:「……でも、それをやったエメリア自身は……もっとこわかったかもしれないって思って」
エメリア:「…………」修復中の顔から手を放す。
ブマリン:「いっつもつらいことばっかり任せちゃってごめんね。いつも本当にありがとう」
ブマリン:そう言って再びそっと抱きしめる。
エメリア:「……そっか。そうだよね」
エメリア:「あの時、とにかくあの子と戦わなくちゃって必死で」
エメリア:「周りのことまで視野を伸ばせる余裕がなかった。だから、自分が怖いってことはなかったけど」
エメリア:「……だいぶ、酷いことをしたと思う。あの子に」
エメリア:「折角、ブマリンが彼女と分かり合おうとしてくれてたのに。その仲間がこんなことしてたら」
エメリア:「全部、無意味だよね……」
ブマリン:「あっ、それはね、全然いいんだよ!それはわたしが勝手に思ってただけだから……ヘンリエッタともフランとも、友達になりたいって思ってたけど」あわあわする。
ブマリン:「わたし……ちゃんと分かってなかったんだと思う。誰かの大事が、誰かにとっての許せないになるって」
エメリア:「……うん。私は、ブマリン達を守りたいって思うけど」
エメリア:「裏返せば、それ以外の全てを遠ざけるってことだから」
ブマリン:「ちょっとツバキちゃんに似てるかも」冗談っぽく笑う。
エメリア:「……だから。ブマリンが私の事、怖いって感じたのは……とても自然だと思う」
エメリア:ブマリンの腕の中に収まってはいるものの。自身の腕で抱き返すことはできない。
ブマリン:「うーん……なんだろう。やっぱりわたしはワガママっていうか……欲張りなだけだと思うな」
ブマリン:「ヘンリエッタとフラン、わたしたちを本気で殺そうとしてたから。でも、わたしたちだって殺されるわけにはいかないから、本気で抵抗したら相手を殺すことになっても仕方ないって、それは思ってた」
エメリア:「……彼女達にも、彼女なりの理由があるのでしょうね」
ブマリン:「なのにエメリアがフランの頭をつけてヘンリエッタを追い詰めてるの見て、怖いって思っちゃって。……でも、その線引きってなんだろうって思って」
ブマリン:「そもそも、会った人とは仲良くなりたいって思ってたけど、言葉の通じない兵士たち相手には思わなかったし……」
ブマリン:「言葉が通じても心が通じない、シアターの傍の司令官の人にも思わなかったし……」
ブマリン:「心が通じてないって言ったら、ヘンリエッタとフランだってそうだったのに」
エメリア:「…………それは」
エメリア:「ブマリンが優しいから。だと思う」
ブマリン:「……ううん……優しい、のかな……?」
エメリア:「誰かのために、身を擲ってでも戦おうとする者を理解できる」
エメリア:「そして、その感情を蔑ろにして。ただ我武者羅に、とにかく相手を壊すために手段を選ばなかった私を理解できなくなった」
エメリア:「……上辺では、こうして皆のことを守ろうとしてるけど」
エメリア:「私の、記憶の欠片は……拭えない罪の意識は」
エメリア:「その邪悪さの片鱗だったのかもね」小さく、自嘲する。
ブマリン:「……エメリアは邪悪なんかじゃないよ!」
ブマリン:「わたしは、人の事殺すの辛いことだって思ってるから……エメリアとショコラにやらせてるんだ」
ブマリン:「だから甘いことがいくらでも言える……」
エメリア:「……そんな、こと」ないよ、と続けようとして。
ブマリン:「……みんなに言ってない、わたしが最初に思い出した記憶。それはね……」
ブマリン:「……誰かの事を殺したくて殺したくて仕方がないって気持ちだったの」
エメリア:「……!!」
エメリア:息を飲む。あの、ブマリンが?誰かを殺したくて、堪らないだって?
ブマリン:「それで、それを思い出して思ったのは、そんな憎い相手がまだ生きてるかもしれない、許せないって気持ちじゃなくて……」
ブマリン:「……誰かを殺すほど憎んでる自分がいたら、いやだなってことだった」
ブマリン:「……わたしの生前が殺し屋でビジネスで殺してる方がいいのにな~とか思っちゃった。……それはそれで多分やだけどね~」
エメリア:「……とても、信じられるような話ではないけれど」
エメリア:「きっと、本当なのよね」
ブマリン:「わたしには……何があったのか、本当の記憶なのか、今は確かめる方法がないけど」
ブマリン:「エメリアが、自分の名前はリリィだったって思い出したのと、多分同じように……思い出したことだと思う」
エメリア:「なら」
エメリア:「その記憶に意味はない。私の名前がリリィだって分かったところで。何も変わらないもの」
エメリア:「ブマリンの記憶がいくら邪悪だったって。今私の傍に居る貴女は」
エメリア:「とても優しくて、とても愛しい、ブマリンなんだもの」
ブマリン:「……えへへへへ、ありがとぉ~」ぎゅうっとエメリアを抱きしめる。
エメリア:「……こちらこそ、ありがとう」漸く、応えるように抱きしめ返す。
ブマリン:「わたしが良い子であろうとするのは……わたしが良い子じゃないって知ってるから。だけど」
ブマリン:「可愛い妹にこうして真っすぐ信じてもらってるんだから、本物のいい子にならなきゃだなあ」
エメリア:「……やっぱり妹なの?私」
ブマリン:応えてくれた、抱きしめ返す腕のぬくもりを愛おしく感じ、笑う。
ブマリン:「どうなんだろう……お姉ちゃんのほうがいい?」
エメリア:「分かんない」
エメリア:「三つ子とかでいいんじゃないかなぁ、もう」
ブマリン:「ふふ、そうかも!でも妹ならいくらでも甘えていいんだよ」修復したばかりのエメリアの頭を撫でる。
ブマリン:「いーっぱい、撫でてあげる!」
エメリア:「……ん、っ」修復したての頭は感覚がちょっと尖ってて、くすぐったい。
エメリア:「(……でもね、ブマリン)」
エメリア:「(貴女は、優しくあろうと努めていられるだけで、本当に優しくて強い)」
エメリア:「(私は、ただ失いたくないものを手放さないために、必死で強さを演じてる)」
エメリア:その呵責は、きっと私に課せられた贖罪の一つ。貴女の優しさを飲み干したくて。こうして殺戮を率先してる。
エメリア:貴女の手を、払いのけられない。だって、私は……悪い子だから。
エメリア:力を少しだけ強めて、自分の所有物の様に。もう一度ぎゅっと抱きしめた。
---
ミーナ:「無事でよかったね、今回は」
ミーナ:近くのショコラに声を掛け、指で顔を示す。
ショコラ:損傷したわずかなパーツもすっかり直した。「かんぺきね!」
ショコラ:「……なんだか。改めてふしぎ」
ショコラ:「これだけ取り換えても、あたしはあたしなんだもの」
ミーナ:「そうだね。慣れないと不思議な感覚かもね」
ミーナ:「ひとつクイズを出そうか」
ショコラ:「ま。なあに?」
ミーナ:「あるアンデッドが首を切られて、頭と身体が真っ二つになったとしよう」
ミーナ:「その時、ものを考えるのは……」
ミーナ:「そのアンデッドの意識は、どっちに宿ると思う?」
ショコラ:「へ…顔かしら?でもエメリアは顔が壊れてもエメリアだったわよね…」
ショコラ:「あれ、でもヘンリエッタは胴から下を壊してもヘンリエッタだったわ」
ショコラ:「どういうこと?」
ミーナ:「正解は……この場合は、身体のほうだね」
ミーナ:「アンデッドの自我は、脳に宿るものじゃないんだ」
ミーナ:「全身の粘菌コンピュータで自我次元に接触……まあ難しいことは省くけど」
ミーナ:「基本的には、一番大きな身体の部位が本体になるんだよ」
ショコラ:「そうなんだ……!」
ショコラ:そして少し思案する。肉体という、広がりにおいてそうなら、奥行きは。つまり。
ショコラ:「……ねえ、ミーナ」
ミーナ:「なんだい?」
ショコラ:「例えば、あたしが全部、アンデッドになる前からぜーんぶ、思い出したとする」
ミーナ:「うん」
ショコラ:「それで、あたしがショコラでいるよりずっとずっと長い時間、別の子みたいに生きていて」
ショコラ:「ぜんぜん違う名前でさえあったりして」
ショコラ:「そしたら、あたしは、ずっとずっと長い時間のあたしがあたしなの?」
ミーナ:「う~ん……」唇に指を当て「難しい問題だね」
ショコラ:「クイズとおんなじじゃないのね」
ミーナ:「そうだね。正解は無いのかも」
ミーナ:「でも、そうだね。個人的な答えで良いのなら……」
ショコラ:「うん」見上げる。
ミーナ:「あたしは、そうは思わないかな」
ショコラ:目を少し見開いて、それから細める。
ショコラ:「嬉しいわ」
ショコラ:「あたしも、そうじゃなかったらいいと思ってた」
ショコラ:「ううん。…正解がどっちでも。ミーナにはそっちを答えてほしかったから」
ミーナ:「おや、随分買って貰ってるね」笑う。
ショコラ:「だって、あたしが知ってるミーナはいまのミーナなのに」
ショコラ:「今まで黙ってたたくさんの本当があって、ぜんぶ嘘ですって、いつか言われないかと思ってたの」
ショコラ:「そしたらとっても腹が立つんだもの!」
ショコラ:「あたしが見てるミーナがミーナなんだわ!」
ミーナ:「……」口を僅かに開いたまま黙り込み、それから瞑目する。「……そうだね」
ミーナ:「人は何度でもやり直せる。新しく生まれ変わることができる」
ミーナ:「それは見方によっては残酷なことなのかもしれない。前の姿を知ってる人からすれば、認められないものなのかもしれない」
ミーナ:「でも、うん。あたしにとっても、ショコラは全部ショコラだよ」
ショコラ:「ふふ」
ショコラ:「……ん。あのね」
ショコラ:「少しずつ、思い出すの。いろんなものを壊して、いろんなものを好きでいたこと」
ショコラ:「好き…ううん。きっとあたしはもっと、もっと、子供じゃない気持ちをたくさん持ってた」
ショコラ:「だけど、記憶を思い出しても、その気持ちは思い出せない」
ミーナ:「……怖い?」
ショコラ:「ううん」
ショコラ:「寂しいの」
ショコラ:微笑む。自慢げな子供の顔でなく、なにかを惜しむように。
ショコラ:「もっと身を焦がすように、もっとおかしくなるくらいに、あたしは想えていたのに」
ショコラ:「あたしは変わっていって、戻れないから」
ミーナ:「……そっか。そうだろうね」
ミーナ:梳くようにショコラの髪を撫で、薔薇の髪飾りに触れる。
ショコラ:それを静かに受け入れる。愛され慣れた仕草で、首をわずかに傾ける。
ミーナ:「……けど、それならやっぱり」
ミーナ:「前の君と今の君は、違うんだよ」
ミーナ:「たとえ前の君が、何者だろうとね」
ショコラ:「……そうね」
ショコラ:「今のあたしを、ショコラをかわいいって言って。たくさん甘やかすのよ、ミーナ」
ショコラ:冗談めかしてそう言って、子供の顔で今度は笑った。
ミーナ:「責任重大だ」笑い返して
ミーナ:「失くしたのなら、新しく見つければいいさ」
ミーナ:「同じくらい、いや、もっと熱くなれるものを。焦がれるくらい大事なものを」
ミーナ:「君になら出来るよ、ショコラ」
ショコラ:甘い匂いは、しなかった。アルコールのつんとする臭い、水の匂い、腐臭。
ショコラ:(……お父様)
ショコラ:強く目を閉じた。その顔はやはり、思い出すことはない。
---
NC:全員修正+2差し上げます。
ショコラ:やったー!
エメリア:うおーっ!!
ブマリン:うおー!!ありがとうございます!
エメリア:1NC+3
Nechronica : (1NC+3) → [2]+3 → 5[5] → 失敗
エメリア:嘘でしょ
ショコラ:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
ショコラ:おいw
ブマリン:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [1]+2 → 3[3] → 失敗
ショコラ:wwwwww
NC:君達
ブマリン:この時間は一体……?
エメリア:なんてこと
ショコラ:なに??
---
NC:湖のほとり。修復と出立の準備を整えた君達は、ツバキとアンネに見送られようとしていた。
アンネ:「無事……かどうかはさておき、なんとか湖を渡れて何よりです」
アンネ:「皆さん、どうか道中お気を付けて」
ブマリン:「無事だよー!みんな元気だもん」
ショコラ:「あんたたちは、これからどうするの?」
ブマリン:「……”楽園”、一緒に来なくていいの?」
エメリア:「二人が良ければ、同行するのは問題ないのだけれど……」
ツバキ:「こんな危ない旅に、アンネを連れていけない」
エメリア:「どうしようもなく正論ですね」苦笑する。
ツバキ:「私だけ行くのも論外だし。悪いけど一緒にはいけない」
ブマリン:「そうだよねぇ。ここにはいっぱいふたりの思いでもあるだろうし」
ブマリン:「こっちの方がふたりにとっては楽園だ」
エメリア:「ええ。貴女がそう決めたのなら、それが最良の答えです」
アンネ:「わ、私なら大丈夫なのに……」
ツバキ:「絶対無理」
ショコラ:「じゃあ、またこっち来たら会えるんだ」
ショコラ:「あたし、またあれ飲みたいわ。お茶!」
エメリア:「……そうね。また、お邪魔させてもらうかも」
アンネ:「まあ、喜んで!また用意しておきますね!」
ブマリン:道中が危険なのは身をもって知っているし、それに正直、”楽園”自体も本当にただの平和な場所なのか疑問だった。
ブマリン:それでも自分たちは行かないわけにはいかないが、アンネとツバキは違う。
ブマリン:「お茶また飲みたい!飲むと安心する~」
エメリア:「こういうとき、電話が残ってればいいのにと思うわ」
ブマリン:「せめてわたしたちも映画が撮れればよかったのに~」
ショコラ:「そういう機械が向こうにあればいいんだけど」
ショコラ:「あ、電話は片方だけ持っててもだめか…」
ミーナ:「そうだね~」笑って
ミーナ:「今後はもっと危険になるかもしれないし、ちょっと急がないとダメかも」
ミーナ:「不可解なこともあるしね」
ブマリン:「……不可解なこと?」
ブマリン:「ミーナにもわかんないことあるの?」
エメリア:「……ええ。またいつ襲ってくるかもわからないし」
エメリア:「彼女達。色々と私達が知らないことを知っていて、その上で襲ってくるようだったけど」
ショコラ:狩人たちが遺した言葉を思い返す。
ショコラ:「……そうね」
エメリア:「ミーナは……知っていても教えてくれないんでしょう?」
ショコラ:「あっ、エメリアが拗ねた!」
ミーナ:「あ~、人聞きの悪いことを言うね~」唇を尖らせて
エメリア:「人聞きの悪いことしかしないからです」
ミーナ:「反抗期……」
エメリア:慣れたためか、修復したての顔は色々と高性能になっている。表情も心なしかクッキリしてる。
ミーナ:「さておき……今回の敵、ちゃんと訓練を受けたアンデッド兵だったでしょ」
エメリア:「それだけ、私達の戦力が高いと見定めているってことでは?」
ミーナ:「それはそうなんだけど……問題はそっちじゃなくてね」
ミーナ:「数のほうも相当だったでしょ。あれだけの兵力を動かせるのは、“狩人”でもそうは居ないはず」
ショコラ:「……えっ?」
エメリア:「確、か、に?」
ショコラ:「じゃあ、“狩人”があたしたちを追ってて、撃退すればおしまい!じゃ、ないってことなの…?」
ブマリン:「……ちゃんと訓練を受けた兵ってことだったら、一朝一夕には増やせなさそうだもんねぇ」ずっと訓練を繰り返していた兵たちを思い返している。それはまたちょっと違うかもしれないけど……
ミーナ:「それこそ“黒百合”くらいかな。あのヘンリエッタって子が取って代わったのかもしれないけど……実力的に考えづらい」
ブマリン:「うええ、あれよりそんなずっと強いんだ……”黒百合”」
エメリア:「……でも、百合の花を付けていますよね?」
ミーナ:「う~ん……詳しくは分からないけど、“狩人”の中で何かあたしの知らない動きがあることは確かかな」
ミーナ:「とにかく早く安全な場所……つまりは“楽園”まで辿り着かないと。そこなら“狩人”も襲ってこられない」
ブマリン:「ふう……ん?襲ってこられないんだ」
エメリア:「分かりました。やることは変わらないけれど、行動は迅速にしなければいけないと」
ショコラ:「お父様にも、会える」
ブマリン:「ならますます激しく襲ってきそうだけど……そうはいっても、一生懸命がんばって”楽園”にたどり着く、以外にできることないもんね」
エメリア:お父様が離れられないという"楽園"。此方の世界との境界に厳重な門番か頑強な壁でも立っているのだろうか。
ミーナ:「そういうわけだから、そろそろ出発しようか」
エメリア:「はい」
アンネ:「あっ、その前に、こちらを!」
ショコラ:「ん?」
エメリア:「ふえっ」歩き出そうとしてつんのめる。
ブマリン:「あっ、大丈夫?」つんのめったエメリアを抱き留める。
エメリア:「わわ、ありがとう……」照れ顔もくっきり。
アンネ:アンネがマニピュレーターを伸ばし、君達に何かを差し出してくる。
ショコラ:覗き込む。
アンネ:それは金属製の、魚型の工芸品のようだ。鱗の一枚一枚まで丁寧に彫刻された、美しいもの。
ショコラ:「あら、きれい!」
ブマリン:「えーっ、綺麗!」のぞきこんで目を輝かせる。
エメリア:「……これって、アンネさんが作ったのですか?」細やかな作業が得意な彼女のなせる業であろうと、容易に推測できる。
アンネ:「いいえ。こちらは昔この地方に伝わっていた、幸運のお守りです」
エメリア:「おや……そうでしたか」勘違いちょっと恥ずかしい。
ブマリン:「えっ!なんかすごくすごいやつじゃん」
アンネ:「私が住民の方から受け継いだものなのですが……皆さんに持っていてもらったほうが、きっと役に立つと思うのです」
エメリア:「ですが、とても綺麗で……よろしいのですか?」
アンネ:「はい!皆さんにはお世話になりましたから!」
アンネ:「私も、皆さんの旅の無事をお祈りしています!」
ツバキ:「……行けるといいね、楽園ってとこ」
エメリア:「……ありがとうございます、二人とも」
ブマリン:「えへへ……ありがと!わたしもふたりに仲良く元気に暮らしてほしい!」
ショコラ:「嬉しいわ!ありがと!」拳をぐっと突き出し。
ショコラ:「うんうん」
エメリア:「必ず、全員無事に楽園までたどり着いてみせます」
ショコラ:「だから、また会ってね!」
アンネ:「はい!今度はお茶菓子も用意しておきます!」
ブマリン:「そうだね、またね、だ!」
エメリア:「また、お会いできること。楽しみにしています」
ミーナ:「それじゃ、出発しよっか」
エメリア:「……はい」コートをしっかりと羽織り直して。一歩目を踏み出す。
ショコラ:「おしっ」バットをしっかり握って。
ブマリン:「うんっ、絶対無事に楽園いくぞぉ~、おぉ~」間の抜けた声で言って腕をあげる。
ショコラ:「おー!」
エメリア:「お~~」
NC:そうして君達は二人と別れ、“楽園”への旅路を再開する。
NC:次第に蘇る記憶、その真実がどこにあるのか、今はまだ知らないまま。
NC:……終わった世界、大きな湖のほとりに、奇妙な親子が暮らしている。
NC:母は機械、娘は少女。姿かたちは似ても似つかないが、二人はとても仲睦まじい。
NC:二人は小さな家で暮らしながら、時折訪れる旅人を導く、渡し守をしているのだという。
Chapter3 END
NC:『魚のお守り』を入手しました。代表で1名が「たからもの」として所持することができます。
ショコラ:おおー!!!
ブマリン:おおお!!
エメリア:わぁい
ショコラ:あたしかエメリアがいいかな どっちの運を代表しよう
ブマリン:綺麗な装飾品だしショコラはいかがかしら
エメリア:運の補填をした方が良い
ブマリン:狂気もやばいし……
ブマリン:それはそう
ショコラ:えー嬉しい。髪に飾ります
ショコラ:なので頭につけよう
NC:OK!
NC:寵愛点配布のコーナーです
ブマリン:うおーーーっ!!!!!
ショコラ:っしゃ!
エメリア:わいわい!!
NC:今回達成したカルマは3つ。
『記憶のカケラを獲得する』
『誰も完全解体されない』
『2ターン以内に勝利』
NC:6点に加えて悪意点が46点
NC:計52点、3人で割って1人17点進呈します。
ショコラ:うおおー!
エメリア:やったぁ!!
ショコラ:前にとっておいた8点と足すと25点だ
エメリア:何でもできそう
ブマリン:やったーーー!!!食べ放題だ~~~!!!
NC:次回までに使い方を考えよう
ショコラ:はあい!
エメリア:わいわい!
ショコラ:ちなみに寵愛点ってこれが最後かな
ブマリン:いえーい!何ンパとるか悩むンパね~
NC:実はまだあります
ブマリン:そうとは!
ショコラ:おおー!
NC:これ以上強くなるのか?やめてくれ
ショコラ:理解!
エメリア:行動値と固定値を得て最強になろう
NC:看破取った奴はころす
ショコラ:円舞曲壊すマニューバないんかな
ブマリン:殺さないでほしいンパ~~
NC:寵愛点消費のコーナーです 使いたい人は申告してね
ショコラ:つかうよ~
ブマリン:ハイ!!使います!
エメリア:使います~
ショコラ:20点を使用し、
10点で改造2→3、【ガントレット】取得
10点でバロックのスキル【歪極】取得により【やせぎす】取得
となりました。5点は余らせてます。
エメリア:改造Lv0→2、ボルトヘッド/スコープ取得します。残5点
ブマリン:【看破】と【よだれじた】を取得ンパよ
NC:とんでもね~暴力ドールどもになっちまった
ショコラ:だいぶ安定しそう
ブマリン:【円舞曲】がきてもキャンセルするンパ!
NC:看破取ったやつはころす
ブマリン:殺さないでほしいンパ~
【Chapter4/『森』】
NC:君達はその後も、荒野を歩き、山を登り、谷を越え、“巡礼”の旅を続けていた。
NC:最初に目覚め、“父”の言葉を聞いたのが、もう随分と昔のことにも思える。
NC:だが“父”に対する想い、あるいは衝動は、薄まるどころか旅を進め“楽園”に近付くにつれ、次第に強まっていく一方だった。
NC:今、君達は深い森の中に足を踏み入れている。
NC:鬱蒼とした木々で視界は悪く、ドーム状に茂った葉で、昼だというのに常に薄暗い。辺りには不気味な気配が漂っていた。
ミーナ:「随分大きな森だね~……」
ミーナ:木々を掻き分けて息を吐く。
ショコラ:「地面が湿ってる…!靴が汚れるわ」
ショコラ:くちびるをとがらせつつ歩いている。
ブマリン:「暗くてちょっとこわいね~……」
エメリア:「……野生動物とかが突然襲ってきたら怖いかも」
エメリア:こういったテリトリーに足を踏み入れる場合、人間体のアンデッドよりもよほど厄介であると道中で学習済み。
ブマリン:頭の上の目玉焼きは頑張って警戒しなきゃ!と気合を入れてキョロキョロしている。
ミーナ:「本当ならこういう場所は、なるべく入りたくないんだけどね~」
ミーナ:「すっごく危ないから」
ブマリン:「やっぱ危ないんだ!」
エメリア:「危なくなかった道の方が珍しい気がする」
ミーナ:「大体、今の環境で普通の植物なんて、生きていけるわけないからね」
ミーナ:「こうやって生えてる時点でどこかおかしいってこと」
ショコラ:「あのヌシみたいなのが…」
ブマリン:「じゃあこの森に居る植物はみんな……元気な植物なんだ」
ショコラ:「えっ。この草木も!?」
エメリア:「人食い……いや、アンデッド食い植物……」
ブマリン:頭の上の目玉焼きは変な生物がいるなんて怖い!と震えている。
ミーナ:「それにこういう場所は、他のアンデッドや変異生物の住処になってることが多いからね」
エメリア:「住処にしてるってことは、この見通しの悪い空間に慣れてるってことだから」
エメリア:「戦闘になったら不利、なるべく遭遇しないよう早めに抜けたい……」
ミーナ:「うん。変異生物は進化のサイクルが早いから、こういう閉鎖空間だと……」
ミーナ:「すぐに環境に適応して、場所ごとに全然別の生態系が築かれてることもある。あたしが見たことないようなやつも、いっぱいいるかも」
ブマリン:「ええっ!朝四足歩行で歩いてたのに夜には空飛んでたり!?」
ショコラ:「ええーーーっ……」
エメリア:「噂をしたら出るって聞いたことありません?」
ミーナ:「まあまあ、方角さえ間違えなければ大丈夫なはずだから」
ミーナ:「とにかく早く通り抜けよう。気を付けてね」
ブマリン:「うん……!気をつけて……なるべく早く通り抜けよう……!」ごくっとつばを飲み込む。
エメリア:「……はい」土の泥濘で足を滑らせないよう、一歩一歩踏みしめて進んでいく。
ショコラ:靴を汚さないよう歩いている。つやつやした赤いつまさきは、血や体液がすこしだけ染みているが。
NC:そんな時、不意に遠くから悲鳴が聞こえてくる。
NC:「いや~~~~っ!助けてーーーーっ!」
NC:「ひぃぃぃいいい……!誰かぁーーー!殺されるーーーー!!」
NC:女の声だ。森の木々の向こうから聞こえてくる。
ブマリン:「!!聞こえたよね!?」
ブマリン:「誰か襲われてるみたい……!大変だよ、助けに行かないと……!」
エメリア:「聞こえました。女性の悲鳴……?」ぴくぴくと狐の耳が動く。
ショコラ:「むむ」
ショコラ:目を細める。何か見えるだろうか。
NC:ここからでは見えません。声の方に近付かないと無理ですね
ミーナ:「どうする?」
ブマリン:「は、早く助けに行こ!」
ショコラ:「気になる…かも」
エメリア:「んん……そういう罠かも……」
ショコラ:「様子を伺うだけ伺ってみましょっ」
ショコラ:「なんか変な化け物がいたら、そこでわかるかもだし」
エメリア:「そう、かも。こっちに襲い掛かって来られても困るし」
ブマリン:「はやく行かないと殺されちゃうよぉ~」あわあわそわそわしている。
NC:君達が木々を掻き分け、引っ切り無しに悲鳴が聞こえている方へ向かってみると……
NC:そこには、一人の少女に襲い掛かる怪物たちの姿があった。
NC:密集した巨大なキノコがひとりでに動いている……否、アンデッドの全身から巨大なキノコが生えているのだろう。そんなおぞましい状態の怪物と、
NC:6枚の羽をバタバタと動かしながら空中を舞う、大顎を持った巨大トンボの群れ。
NC:そして斧を振り回し、それらを必死に追い払おうとする少女。
?:「来ないでくんろーーー!!食べないでーーーーー!!!」
?:「殺されるーーーー!!やだーーーーー!!」
ミーナ:「すごい襲われてる」
エメリア:「本当に襲われてる……」
ブマリン:「女の子が襲われてる!!」
ブマリン:「助けなきゃ!」
ショコラ:「おお…」
ショコラ:いちおうバットをぎゅっとしていた。
エメリア:女性の悲鳴で誘い込むアンデッドか何かだと思ってた。
ショコラ:「追い払ってみましょっか」
エメリア:「下手にちゃちゃ入れたらこっちに襲い掛かってくるかも」
エメリア:「やるなら、一瞬で仕留めるくらいの気持ちで……」懐から銃を取り出す。
ブマリン:「はやく助けなきゃ!!」と言いながら今にも飛び出しそう
ショコラ:「ああっブマリン!」
NC:行動判定です。
NC:攻撃パーツが使用可能、全員失敗すると1ダメージです
ショコラ:あご使おっかな
ブマリン:全ての攻撃パーツ……【あご】【こぶし】をつかうぜ!!
エメリア:アンデッドガン、ショットガン、あご、こぶし
NC:いいでしょう 判定どうぞ!
ブマリン:3NC
Nechronica : (3NC) → [4,5,8] → 8[4,5,8] → 成功
ブマリン:いえいっ
エメリア:5NC
Nechronica : (5NC) → [1,4,5,6,10] → 10[1,4,5,6,10] → 成功
ショコラ:2NA
Nechronica : (2NA) → [1,5] → 5[1,5] → 大失敗 → 使用パーツ全損
ブマリン:ああーーーー!!
ショコラ:?
エメリア:ああっ
NC:しょ、ショコラ!!
ショコラ:あ、てか
ブマリン:ふ、ふたりとも
ショコラ:NAだ まあいっしょか
ショコラ:いっしょではない?わからなくなってきた
NC:あご損傷ですね……
ショコラ:ウス…
ショコラ:何…?
ショコラ:tekey…?
ブマリン:え、エメちも1あるけど……
エメリア:成功してれば大丈夫だったはず
NC:一つでも成功してたら大丈夫
ブマリン:あっそうなの!よかったぁ~~
ブマリン:ショコラのあごが割れたのはよくはないが……
ショコラ:怯えてパーツ減らしたのが良かったのか悪かったのかだ
ショコラ:まあともあれ顎を破壊します
NC:怪物たちが、近付く君達に気付く。キノコの怪物は胞子を撒き散らし、巨大昆虫はキチキチと顎を鳴らしながら襲ってくる!
ブマリン:「そ、その子から離れろ~~!」
ショコラ:「フギャッ」バットを構えたが胞子で見えない!
ブマリン:わーっ!と目をつぶりながら飛び出し、めちゃくちゃに手を振り回して怪物たちをポカポカ殴りつける!
エメリア:「あっ……ブマリン、一人で突撃したら危ないよ!」彼女に攻撃が入らぬ様、銃で応射。
NC:ブマリンの拳と……ほとんど銃によるものだったかもしれないが、巨大なキノコが半ばから粉砕され、昆虫の一匹が体液を撒き散らしてバラバラになる。
NC:その光景を前に、巨大トンボの群れは恐れをなしたように飛び去っていく。
ショコラ:視界が開けたときには終わっている。「……あらっ」
エメリア:「……良かった、何とかなった」一息つきつつ銃を仕舞う。
ブマリン:「大丈夫!?」
ブマリン:襲われてた女の子に駆け寄る。
?:「……!?……!?」
?:きょろきょろと辺りを見回し、「た、助かったぁ~~……」脱力してその場にへたり込む。
ショコラ:何もしていないが、姉妹の力なので誇らしげにふふんとしている。
エメリア:「ええっと……ここで、何してたの?」とてとてと近づく。
?:「ま、まさか人に会えるなんて……ありがとうごぜえます……!姉さんがたは命の恩人ですぅ……!」
?:微妙に訛りのある口調で、涙を浮かべながら感謝している。
ブマリン:「困ったときはお互い様だよ~、助かってよかったあ」
?:「あ、あたすはモアっていいます……」
ショコラ:「モア!ひとりでこんなところに来てたのね?」
エメリア:「モアさんですか。私はエメリアです」
ブマリン:「あっ、わたしはブマリン!」
ショコラ:「あっ!ショコラよ!」
ミーナ:「ミーナだよ」
モア:「皆さんよろしくお願えしますぅ……」
モア:「ひ、ひとりじゃなかったんですけんど……仲間とはぐれてしもて……」
エメリア:「で、ええっと……ここで、何してたの?」二回目。
モア:「だーいぶ前にこの森に入って……それからずっと出られずに彷徨ってんです……」
エメリア:「……それは大変」
ブマリン:「えっ、はぐれちゃったの!?」
ブマリン:「心配だね……その仲間も心配してると思うし……」
ショコラ:「あら…それは寂しいわ」
ショコラ:「モアたちもこの森を抜けに来たのよね?」
モア:「はい……そうなんです……」
モア:「あたすらはこの花を植えるために旅をしてきたんですけんど……」
モア:ごそごそと懐から、いくつかの花の種を取り出す。
ブマリン:「……花を植える為?」
エメリア:「種、みたいですね」
ショコラ:そこで少し肩の力が抜ける。
ブマリン:「なんのお花?普通の植物は生きて行けないって聞いたけど……」
ショコラ:「お花!見たいわ!」
モア:「この花には、土壌と空気の汚染を吸収する働きがあるんです」
ブマリン:「えっ!め、めちゃくちゃすごいじゃん!」
ショコラ:「…えっと、つまりここ一帯が綺麗になるってことね!」
ショコラ:「すごいじゃない」
モア:「はい~。水さえあればいくらでも増えるんで、この種を蒔いていけば、少しずつでも環境を改善していける……」
モア:「そういう目的の旅だったんですけどぉ……」眉根を下げる。
エメリア:「なるほど……とても、素敵な旅をしていたんですね」
ショコラ:「ねえねえ、どんなお花が咲くの?」
ショコラ:髪に飾った薔薇の花が、ひょこひょこと揺れている。
モア:「綺麗な花ですよ!赤とか青とか、いろんな色があって……」
モア:「みんなでこの世界を花でいっぱいにしようって言ってたんです。けど……」
モア:「この森であのキノコのお化けに襲われて、仲間がひとりやられてから、散り散りになってしもうて……」
ブマリン:「やられちゃったんだ……」ちょっとしゅんとする。
エメリア:「他の人達は特に見なかったなぁ……ひょっとしたら、もう」
ブマリン:「……きっと、ほかのみんなは無事に逃げたよ!モアが惹きつけてる間に!」
ミーナ:「う~ん、あれはマタンゴって呼ばれるやつだね」
ミーナ:「変異したキノコがアンデッドに寄生して育つんだ。動くものに反応して襲ってくるけど、果たしてアンデッドの意思なのか、キノコの意思なのか……」
ショコラ:「う、うぇぇ~…」想像したらキモかった。
ミーナ:「みんなも気を付けたほうがいいよ。キノコまみれになるのヤでしょ」
ショコラ:「ぜっったいイヤ!」
エメリア:「意思を乗っ取られるのはやですね……」
ブマリン:「やだー!気をつける!!」服をぱたぱたする。
ミーナ:「そもそもアンデッドだけに寄生するっていうのは、それだけアンデッドの身体が寄生先として……」
ミーナ:「……話が逸れたね。モアはいつからここに?」
モア:「せ、正確には分かりませんけどぉ……多分もう2ヶ月くらい……」
ブマリン:「二か月!?」
ショコラ:「けっこういるのね」
ブマリン:「よ、よく無事だったね……」
モア:「はい……ずっと木のうろに隠れてたんです……」
ミーナ:「アンデッドは餓死しないからねぇ」
ショコラ:「二か月だれともお喋りできないなんて、寂しくて退屈でおかしくなっちゃうわ!」
エメリア:「(じゃあ死んでるから死なないね……)」
ショコラ:「仲間がもしうまく渡れてたら、もう向こうにいるんじゃないの?」
エメリア:「そうね、私達と一緒に森を抜ける?」
モア:「い、いいんですか?姉さんがたは方角がわかるんで?」
モア:「あたすらは、この霧で迷ってしまって……」
ブマリン:「わ……かるよね?」元気よく頷こうとして不安になってミーナを見る。
エメリア:「私達は分からないけど、このシスター服の人が……」
ショコラ:「巫女なんだからきっとわかるわ」
ミーナ:「霧?」
NC:気付けば、君達の周囲には深い霧が立ち込めている。
エメリア:「……うわ」嫌な予感がする。
ショコラ:「…胞子のときより見えないわ」
NC:元々鬱蒼とした森に更に霧がかかり、来た方向どころか、ほんの少し先すら見通せない。
ミーナ:「……」
ブマリン:「……もくもくだ」
ミーナ:「いや~……」
ミーナ:「だいじょぶだいじょぶ!歩いてればそのうち抜けるって~」
ブマリン:「わ、わかってないじゃん!」
エメリア:「……ごめんなさい、すぐに森を抜けるのはちょっと難しそう」ぺこり。
ショコラ:「巫女って万能ガイドさんなんじゃないの!?」
モア:「は、はぁ……」不安げな表情。
ブマリン:「あっでも、さっきみたいに襲われてもわたしたちがいれば大丈夫だよ!だから安心してね」えへんと胸を張る。
モア:「は、はい……」
ショコラ:「あっそうねそうね。あたしもいつもはもっとすごいんだから!」
エメリア:「……今のは、たまたま弱い個体だったからいいけど」
ショコラ:「このバットでイチモウダジンよ」
エメリア:「もっと強いのが居たら、無傷は厳しいかも……」
モア:「いぃぃ……!?」
ミーナ:「心配ないって!ほら、行こ行こ!立ち止まっててもしょうがないよ~」
ショコラ:「どうせならあんたも、ひとりよりいっぱいのが楽しいわ」
ブマリン:「そうだね。歩き出さないとどうしようもないもんね!でも霧もくもくでよく見えない……」
ブマリン:「手握って~……」
ミーナ:「うん、みんな離れないようにね。はぐれたらもう会えないかも」
ショコラ:「いいわねそれっ」片手を握る。
エメリア:「そうね……はいっ」片手を握る。
ショコラ:「みんなでこう、繋いで一本のリボンみたいに歩きましょ!」
ブマリン:「えへへ~」ショコラとエメリアに手を握ってもらえて嬉しそうににへ~っとする。
エメリア:「離れ離れはいや、だから……ね」
ブマリン:「うん!一緒にいようねっ」
ショコラ:「ええ!」繋いだ手を上にあげておー!とする。
ショコラ:ここでっ
ショコラ:デデデ 対話判定なるものを求めたきです
ブマリン:わたくしもしたいわ!
エメリア:たいわ~
NC:いいでしょう 判定どうぞ!
ブマリン:やった~~!ミーナさん相手にしちゃお
ショコラ:ミーナにします!
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [1] → 1[1] → 大失敗
ショコラ:1NC
Nechronica : (1NC) → [9] → 9[9] → 成功
ブマリン:??????????
ショコラ:ブマ!
エメリア:ミーナさんに
ショコラ:あ、発狂から3にします。
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [2] → 2[2] → 失敗
エメリア:むむむむ
NC:大失敗はランダムで未練変更!
ショコラ:これで全発狂がおちついたわ
ブマリン:やってやる……!
ブマリン:nm
Nechronica : 姉妹への未練表(6) → 【対抗】[発狂:過剰競争]戦闘開始時と終了時に1つずつ、あなたは任意の未練に狂気点を追加で得る。
ブマリン:対抗します わたしのほうがかっこいいので
ショコラ:なるほどね
NC:そうして進み始めた君達だが、歩けども歩けども、一向に森を抜けられない。
NC:霧は深くなるばかりだ。今どこに居るのかも分からない。四方どころか上を見ても真っ白で、現実感さえ損なわれていくような感覚。
NC:何度も同じところをぐるぐると回っているような気がする。昼も夜も分からず、時間の感覚も曖昧になっていく。
NC:時折霧の中から現れるアンデッドや変異生物が襲ってきて、気の休まる時も無い。君達の精神は次第にすり減っていった。
ショコラ:「なんか…ここ本当に森なのかしら?」
ショコラ:「なんにも見えないんだけど!」
エメリア:「……現実感がないというか、まるで夢を見ているかのような気分です」
エメリア:「出口のない、霧の森をずっと歩き続ける。そんな夢を……」
ブマリン:「もしかして夢なのかなぁ……」
NC:狂気判定、-1です
ブマリン:ひゃ~!
ブマリン:1NC-1
Nechronica : (1NC-1) → [10]-1 → 9[9] → 成功
エメリア:1NC-1
Nechronica : (1NC-1) → [2]-1 → 1[1] → 大失敗
ブマリン:セーフ
ブマリン:アーッ
エメリア:ぎにゃっ
NC:おやおや……
NC:大失敗は基本1損傷です
ショコラ:1NC-1
Nechronica : (1NC-1) → [2]-1 → 1[1] → 大失敗
エメリア:はらわた割ります
ショコラ:w
ブマリン:え~!?
ブマリン:危険森じゃん
NC:ショコラ……
ショコラ:はい、あたしもはらわた割ります。
ショコラ:この森で二個も損傷してるが
エメリア:ショコラへの狂気1>2
ショコラ:たからもの/手鏡を2から3
ミーナ:「……」
ミーナ:「……ごめんね、みんな……」
ミーナ:歩き続けながら、振り返らずに口を開く。
ミーナ:「あたしが付いてながら、こんなことになって……」
エメリア:「……そんな弱気なミーナ、珍しいね」ちょっと嬉しいかもしれない。
ブマリン:「……な、なに弱気になってるの!」
ブマリン:「"巫女"でしょ!しっかりしてよぉ」
ショコラ:「なんか不気味~」
ショコラ:くすくす笑う。
ブマリン:「わたしだってお姉ちゃんだからしっかりしてるんだよ!」
ブマリン:胸を張る。姉妹に手を繋いでもらっているので一人だけ無事。
エメリア:「なっちゃったものは仕方ないです。なんとか、霧を抜け出す手段を見つけないと……」
ショコラ:「それより、面白い話でもしてほしいわ。みんなの顔が良く見えなくて退屈だもの!」
ミーナ:「ん……。そうだねぇ……」
ミーナ:取り繕おうとしてはいるが、明らかに口数が少ない。
ブマリン:「……ほんとに落ち込んでる?」
ミーナ:「えぇ?……そんなことないよ~」
エメリア:「いや、ちょっとは落ち込みましょうよ」
ショコラ:「ナンギな子ねえミーナも」
ショコラ:「あたしたちでよしよししてあげるわよ~」
ミーナ:「やや、大丈夫だって。きっともうすぐ出られるからさ~」
モア:「……」君達の様子を見ながら、ひとり不安な顔をしている。
ブマリン:「……」逡巡する。珍しくミーナが弱気なのは、危険な目に遭わせてしまったことを落ち込んでいるのだろうか。それとも自分も危機にさらされて不安になっているのだろうか。
ブマリン:「……だいじょうぶだよ!今までの旅、全部ミーナの思った通りになったわけじゃないんでしょ。だったら、今回も絶対なんとかなるよ」
ブマリン:「いざとなったら森の木全部斬ろ!モアは斧持ってるし!」
モア:「えぇ~~っ!?む、無理ですよぉ……!」
ショコラ:「あっはは!あたしも手伝ってあげるわ!」
エメリア:「私は手伝えなさそう……頑張ってね」
ブマリン:「わたしも木にぱーんち!ってするよぉ!」
ショコラ:「たぶんすごく得意よあたし。最強!」
ミーナ:「ん……。そだね。いざって時には期待しとくよ」少しだけ笑う。
モア:「無理ですよ~~~~!」
エメリア:「その時、邪魔が入りそうになったら私が迎撃するね」
ショコラ:「そしたら代わりにお花植えられるしね」
ブマリン:なんだか心がざわざわする。どうしてミーナの元気がないだけでこんなに落ち着かないのだろう。
ショコラ:「森よりお花畑のほうがいいわ。かわいいし…」
ブマリン:「お花ってどれくらいで育つの?すぐ育つんだったら植えまくって木をシンショクできない?」
モア:「そ、そんなにすぐには……」
NC:ではここで行動判定です
NC:感覚に関わるパーツがあれば使用可能。
ショコラ:【けもみみ】使います
ブマリン:【のうみそ】【めだま】使いたいです!
NC:のうみそは関係無いかな~
エメリア:しっぽ、よぶんなあたま、めだま、けもみみ。
ブマリン:そうとは……心で感じます めだまだけかな
NC:OK
ブマリン:2NC
Nechronica : (2NC) → [2,6] → 6[2,6] → 成功
ショコラ:2NC
Nechronica : (2NC) → [5,10] → 10[5,10] → 成功
エメリア:5NC
Nechronica : (5NC) → [1,3,4,9,9] → 9[1,3,4,9,9] → 成功
ブマリン:あっみんな成功!
ショコラ:っしゃおらー
NC:では君達全員が気付きます。
NC:前方、真っ白な霧の中に、ぼんやりと何か光るものがある。
NC:光は僅かに揺れながら、君達に近付いてくる。そして、誰かの足音も聞こえてくる。
ブマリン:「……!前から誰か来る!」目を見開いて小さく叫ぶ。
ショコラ:「光だわ」
ブマリン:「モアの仲間かな……!?」
モア:「ほ、ほんとですか……!?」
エメリア:「……いや、また変異生物の一種かも?」
モア:「えぇっ……!?」
ショコラ:バットを握って目を凝らし、耳を揺らす。
エメリア:此方も銃を構え、細心の注意を払って目と耳を凝らす。
ミーナ:「……」君達の前に立ち、警戒する。
NC:靴音と共に、小さな鈴の音が君達の耳に届く。
NC:やがてゆっくりと、霧の中から一人の白髪の少女が姿を現す。
?:「……」
?:「……こんにちは」
?:顔に薄っすらと、上品な笑みを浮かべる。光の正体は、携えているランタンだ。
エメリア:「……こん、にちは?」
ブマリン:「こんにちは!」元気に挨拶。
ショコラ:「……モア、知ってる?」
モア:「い、いえ……知らないお人です……」
ブマリン:「えっ!?絶対モアの仲間だと思ったのに……」
?:「貴女たち……旅の方かしら?」
ブマリン:「あ、そ、そうです!旅してて……あなたもですか?」
ブマリン:「あっ、あなたも森で迷った人!?」
ショコラ:うーん、とランタンを見ている。これで視界が晴れるのだろうか?
?:「いえ。貴女たちの様子が見えたもので……。もしかしたら、この霧で困っているのではないですか?」
ブマリン:「え!まさに霧で困ってる人なんだけど……」
ショコラ:ランタンからばっと視線をあげる。
ショコラ:「どうすればいいか、知ってるの!?」
ブマリン:「霧をどうにかできるタイプの人なんですか!?」
エメリア:「…………」ちょっと訝しむ様な目で眺めている。
?:「霧はどうにも出来ませんけれど……」くすりと笑んで
?:「皆さんの助けにはなれるかと」
ショコラ:「…どういうこと?」
?:「申し遅れました。わたくしはイゾルダと申します」
?:「付いてきてください、皆さん」
?:そう言って、霧の中を迷いない足取りで歩き出す。鈴のアクセサリがちりんちりんと小さな音を立てる。
ミーナ:「……」君達に目を向ける。
ブマリン:「おお……イゾルダは霧の中歩きプロっぽい!」
エメリア:「(大丈夫なのかなぁ……)」目配せ。
ブマリン:「ついてこ!」
ショコラ:少し迷い。
ショコラ:「でも、このままじゃラチが明かないわね…」
ショコラ:「ずっとこのままより、いいんじゃないかしら…」
ショコラ:いざというときは、ね、とエメリアに耳打ち。
ミーナ:「……そうだね。他に宛も無いし……」
エメリア:「うーん、そうかな……そうかも……」
エメリア:それなら、と。彼女に付いていこうと一歩。
ショコラ:誰かとこういうことをしようとするのは、初めてでもないな、とふと思った。
NC:そうして君達がイゾルダの後を進んでいくと、霧の中に何か大きなシルエットが見えてくる。
NC:近付いてみるとそれは、大きな屋敷だ。
NC:霧の森の中に忽然と、大きな館が建っている。
NC:窓には煌々と明かりが灯り、中からは小さく複数人の談笑が聞こえてくる。
ブマリン:「えっ!?お、おっきなおうちだ」
ブマリン:「ここ、イゾルダのおうち?」
モア:「へぇぇっ……!?す、すごい……」
エメリア:「まさか、この森の中に洋館があるなんて……」
ショコラ:「…人の声がする!」
イゾルダ:「えぇ。こちらに住んでおります」にこりと笑い
イゾルダ:「霧が晴れるまで、どうぞ中でお休みになってください。きっと皆歓迎してくれると思います」
ブマリン:「ほかのひともいっぱいいるの!?すごい……!」
ショコラ:「あんたの家族なの?」
エメリア:「皆……?こうして、遭難した人を匿っているの?」
イゾルダ:「ええ。皆、私の姉妹ですわ」
エメリア:「(姉妹……)」
イゾルダ:「皆さん、“巡礼”の方でしょう?」
ブマリン:「えっ!?し、知ってるの!?」
ブマリン:「……もしかしてめちゃくちゃ有名?”巡礼”って……?」
ショコラ:「22年前、だけじゃないのかしら…」
エメリア:「想像以上に、各地で行われてる旅なのかなぁ……」
イゾルダ:「でしたら、皆さんも私の姉妹でもあります」
イゾルダ:イゾルデが上着の前を開く。
ショコラ:「へ!?」
ブマリン:「……へ?」
エメリア:「え……?」
イゾルダ:その胸元には、君達と同じ薔薇の飾りがあった。
ミーナ:「……!」
ブマリン:「ど、……どういうこと……?」
エメリア:「薔薇の飾り……ですか」
ショコラ:「……巡礼って、お父様の娘って…」
ブマリン:「薔薇の飾り……みんなつけてるけど、大事っていわれたけど……、……?」
ミーナ:「……どうして……“巡礼”の子がここに?」
イゾルダ:「そうですね。詳しい話は中で致しましょうか」
イゾルダ:そう言って両開きの扉を開き、君達を中に招き入れる。
NC:開いた扉の向こうは、玄関ホールのようだ。
NC:やはり明るい光が漏れてきて、誰かの笑い声が小さく聞こえてくる。
ブマリン:「お、おじゃまします」こわごわ入っていく。
モア:「はぁ……やっとこさゆっくりできますぅ……」
エメリア:「…………」緊張した面持ちで足を踏み入れる。
ショコラ:髪に飾った薔薇を、指で触れながら踏み入る。
NC:館の中は広々としており、綺麗に掃除が行き届いている。
NC:暖炉には火が焚かれ、暖かな光が揺れている。外の陰鬱とした霧の森とは、まるで別世界だ。
NC:館には他にも何人も住人がいるようで、君達に気付くと明るく声を掛けてくる。いずれも少女だ。恐らくはアンデッドだろう。
NC:「あら、お客様かしら!」「外から来たの?大変だったでしょう!」「ゆっくり休んでいってね。何か欲しいものはある?」
ショコラ:こんなにたくさんの人を見たことが無いので、ぽかんとしている。
エメリア:「…………」警戒心からか、話し掛けられても軽く会釈をするだけ。
ブマリン:「わ、えと、えと」わたわたしている。
モア:「夢みたいです~~」全く警戒せずに嬉しそうにしている。
ブマリン:「ええと……その、みんなも……”巡礼”の……子たち、なの?」
ブマリン:少女たちに遠慮がちに尋ねる。
NC:「巡礼?」「何かしら、それ?」「イゾルダたちのやつだよ」「あっ、何か言ってたわね」
エメリア:「(この子達は"巡礼"の過程で、この館に来たわけじゃなさそうか……)」
イゾルダ:「皆ではありませんよ。“巡礼”の子は、私とあと二人だけ」
ブマリン:「ほあ……そうなの?ええと……」何から聞いていいかわからずしばし考えた後。
ブマリン:「みんなは……迷ってたところをイゾルダに保護されたの?それで……あと二人の”巡礼”の子も、ここにいる?」
イゾルダ:「二人もここにはいますが……私が保護したわけではありませんわ」
イゾルダ:「私もここにいる皆も同じ。お母様に拾っていただいたのです」
ショコラ:「……はぁ!?」
エメリア:「……お母様?」お父様ではないのだろうか。
ブマリン:「お母さま……って?このおうちにいるの?」
ショコラ:「ぜ、ぜんぜん、わからない…」ミーナをちらりと伺う。
ミーナ:「……」普段の笑みは薄れ、険しい顔をしている。
エメリア:「(あのミーナが、こんな渋い顔をするなんて……この館は、本当に想定外なのね)」
イゾルダ:「ええ。生憎、今は体調を崩して臥せっておられますが……」
イゾルダ:「お会いになれば、きっと皆さんも好きになりますわ。とても素敵な方ですから」
ショコラ:(ミーナがああなら、きっとすべて、お父様に関係はない)
ショコラ:(お父様と関係ないなら、あたしたちにとって意味はない)
ショコラ:(……ほんとうに?)
ブマリン:「……イゾルダは、”巡礼”が何なのかとか……知ってる?」
ブマリン:どこからどこまでが自分たちに関係するんだろう……と考えている。
エメリア:「……私達は、お父様に逢うため旅をしています。その過程を"巡礼"と呼ぶようですが」
エメリア:「イゾルダさん達は、そのお母様に逢うために"巡礼"を?」
イゾルダ:「いいえ。ああ、でも……結果からすればそうだったのかもしれませんね」
イゾルダ:「その辺りは、私よりも詳しい方がおられるのでは?」
イゾルダ:微笑を浮かべたまま、視線をミーナに向ける。
ショコラ:「……っ」振り向く。
エメリア:「…………」納得がいってない。
ミーナ:「……」考えるように黙り込んでいる。
ブマリン:「ミーナ、全然教えてくれないんだよ~」
ブマリン:「だからイゾルダが教えてよ~」
イゾルダ:「ふふ……。“巫女”というのはそうなのでしょうね」
エメリア:「……或いは、そのお母様とお会いしても良いですか?」
ショコラ:「エメリア…」
エメリア:「(この旅の中で、"巡礼"という言葉は何度も聞いた。きっと、私達が想像できない領域に沢山の事柄が隠れてる)」
エメリア:「(それを知らないまま、足元を掬われるのだけは避けたい)」
イゾルダ:「ええ、勿論!きっとあの方も喜びますわ」
イゾルダ:「ただ、先程も言った通り、身体の具合が悪いので、すぐにとはいかないでしょうが……」
エメリア:「いえ、それは勿論です。体調の良い時に、色々お話を聞かせて頂ければ……」
ショコラ:…お父様、心のうちで呼びかける。甘く熱い響き。そしてその向こうの顔は、霧の果てのように思い出せない。
ショコラ:なのに。同じだけの温度で呼ばれる誰かが、ここにいて。会えるという。
ショコラ:「……知らなくちゃ、いけないのかしら」
エメリア:「ショコラ?」
ブマリン:「……こわい?」
ショコラ:「うん……」微笑む。
エメリア:「……辛かったら、ショコラは会わなくても大丈夫」
エメリア:「私が色々聞いてくる。一人が知れば、皆に共有できるから」
ショコラ:「ふふ。前と逆ね」
エメリア:「……ん。そう、かな」
ショコラ:「そうよ。ね、ブマリン」二人の手をぎゅっと握る。
ショコラ:「そのときは、手を握っててもらおうかな」
ブマリン:「うんっ!手、ぎゅって握るよ!」ぱあっと笑顔になる。
エメリア:「……ええ、大丈夫。きっと、大丈夫だから」優しく握り返す。
ブマリン:「わたしは……わたしはだけど、全部知ったうえで……やっぱり好きだなって思いたい。だから、わたしは色々知りたい」
ブマリン:「……でも、いろいろ知っても、絶対ショコラとエメリアのことは大好きだからね!」そう言って、二人の手をぎゅっと握る。
エメリア:「ふふ、そう言って貰えると安心する」
ショコラ:「あは。それも、前と逆だ」目を細める。「うん」
ショコラ:「……だったら、大丈夫になれちゃう」
ブマリン:「……ずっと、姉妹みんなで色々乗り越えてきたんだもん。一緒だったらだいじょうぶだよ!」
エメリア:「……うん、二人が居たから私も、今まで大丈夫で此処までこれた」
エメリア:「この先も、ずっと一緒。最後までね」
ショコラ:「ん!」そしてちらりと、黙り込んでいる女を見た。
ミーナ:「……」一瞬、ショコラと視線がぶつかり、すぐにさりげなく逸らす。
エメリア:「……ミーナは、どうする?」
ミーナ:「……あたし?」
エメリア:「だって、この館の子達の"巡礼"のことは知らないんでしょう?」
エメリア:「お父様への旅の道のりに、何か不都合があるかもしれないと思っているのだけど……」
エメリア:「……それとも、私達に知られると困ることでもあるんですか?」
ミーナ:「……あたしは……」
エメリア:「(ほんとにしおらしくてなんかびびる)」
NC:そんな会話をしながら、君達は広い部屋に通される。燭台の置かれた大きな机に、いくつもの椅子が並んでいる。どうやら食堂のようだ。
イゾルダ:「もうすぐ夕食の準備が出来ます。皆さん、こちらで少々お待ちください」
イゾルダ:そう言って部屋を出ていく。
エメリア:「え、あ、はい……どうも」ぺこり。
ブマリン:「あっ、ありがとうございます……夕食、お茶でるのかな」
ショコラ:「食事もあるんだ」びっくりしている。
NC:広々とした部屋には君達だけが残される。
NC:綺麗なテーブルクロスが敷かれた食卓、薪の燃える暖炉、美しい装飾品の類。とても終わった世界のものとは思えない。
モア:「ほえぇ~……たまげましたねぇ……」
ブマリン:「……”お母様”って人、具合悪いってことはアンデッドじゃないのかな……?」
ブマリン:椅子に座って足をぷらぷらさせている。
エメリア:「アンデッドでも具合悪くなったり……するのかなぁ」
エメリア:ちょこんと座っている。豪奢な空間に慣れていない。
ショコラ:両脚をそろえて座っている。「…そもそも、お父様もアンデッドなのかとか」
ショコラ:「そのあたりから、知らないのよね」
ブマリン:「教えてくれないもんねー、ミーナは~」頬を膨らませて大げさに言う。
ショコラ:「あは、ブマリンがちょっと意地悪だ」
エメリア:「……ひょっとして、本当に何も知らないのに、隠してるふりしてるだけなのかも」
ブマリン:「知ったかぶりだ!」
ショコラ:「叱られちゃうのかしら」
ミーナ:「え~~……?」困ったような笑みを浮かべている
ショコラ:「っていうか、いまがなんだか、叱られたみたいな顔ね」
エメリア:「……そんなに、今の状況は宜しくないの?」
ミーナ:「いやぁ……」ベールを被りなおし
ミーナ:「……そんなことないよ?皆は心配いらないって」
ショコラ:「心配するわよ、そりゃあ」
ショコラ:「今がっていうか、みんなが心配なのは、ねえ」
エメリア:「その言い方が逆に心配させてるの」
エメリア:「気になるのに、知らされないって。想像以上に心に突っかかってしまうの」
ミーナ:「あたし今叱られてる……?」
ショコラ:「…これが《お叱り》!初めてするかも!」
エメリア:「……そうね。そうかも」
ブマリン:「…………」じっとミーナをみると、ぴょんと椅子から降りて彼女の傍に行く。
ブマリン:「そうだぞ~~~~」ミーナの頬を両手で挟んでむにゅーっとする。
ミーナ:「うにゃ」
ブマリン:「もっとちゃんとした”巫女”ならよかったのかもとか考えてるのかもしれないけど~」
ブマリン:「わたしたちがわたしとエメリアとショコラじゃなきゃダメみたいに、わたしたちの”巫女”はミーナじゃなきゃダメなの!」
ミーナ:「……」
ブマリン:「たとえ”巫女”じゃなくてもさ……」
ブマリン:「ミーナと会えて、仲良くなれて……友達になれて、よかったし」
ブマリン:「わたしは……ずっと大好きだよ」
ショコラ:むにゃ、という顔で。「……そうよ…」
ショコラ:「あたし、ずっとあんたは自分のこと、信じられたくないんじゃないかって思ってたけど」
ショコラ:「でもさ、あたしたち、好きになっちゃうし、信じちゃうし」
ショコラ:「それが全部よ」
ブマリン:「なんかうまくいかなかったり、教えてくれなかったりしても……別にいいよ」ミーナのほっぺをもちゃもちゃ捏ねている。
ブマリン:「仲間だから……そういうものでしょ」
エメリア:「……一人で抱え込まないでほしいの」
エメリア:「私達じゃどうしようもないかもしれないけど、共有することで楽になれるかもしれない」
エメリア:「楽園への案内をしていくれている貴女に、少しは、私達にも恩返しをさせてほしいの」
ミーナ:「……んん……」
ミーナ:耐えられなくなったように、ブマリンの手から逃れる。
ミーナ:「や、やめてよ……」
ミーナ:「そういうノリじゃないじゃん……あたし……」
ミーナ:言って顔を背ける。
エメリア:「今からでも、そういうノリになるの」
ブマリン:「ミーナがどういうノリのつもりかはわかんないけど、わたしたちはこういうつもりだから」
ブマリン:「どう思おうと、わたしたちはミーナのことが大好きだよ」
ミーナ:「……」一瞬辛そうな、居た堪れないような顔をして。
NC:その時、食堂の扉が開き、何人かの少女が入ってくる。
NC:手にはそれぞれ出来立てらしい食事の皿を持っている。
イゾルダ:「準備ができました。皆さん、食事にいたしましょう。どうぞ召し上がってください」
ブマリン:「おおー!ごはんだぁっ」目を輝かせて席に戻っていく。
ショコラ:「……おお」カトラリーを手に取り、どこか戸惑った顔。
エメリア:「ご飯だ……すごい豪華」食卓に並ぶ料理達をぼうっと眺めている。
ミーナ:「ああ……」その中の一人に目をやって、「……!」驚愕の表情を浮かべる。
ミーナ:「……ペネロペ……?」
NC:ミーナの視線のその先には、彼女と同じ、修道服の少女の姿があった。
ペネロペ:「久しぶりだね、ミーナ」
ペネロペ:眼帯をした少女だ。“巫女”の格好に巻き煙草を咥えている。
ミーナ:「……何してるのさ、こんなところで」
ミーナ:「君も迷い込んだの?」
ペネロペ:「違うよ。あたしもこの子らと一緒」イゾルダを示し
ペネロペ:「姉妹になったのさ。この家で」
ミーナ:「……何を……“巡礼”は?“巫女”の使命はどうしたのさ」
ペネロペ:「まあ、まあ。積もる話もあるからさ、食事しながらにしようよ」
NC:少女たちが食卓に皿を並べていく。湯気を立てる鍋や肉汁を溢れさせる大きな肉、瑞々しいデザートの類。いずれも目覚めてから映画の中でしか見たことがないような御馳走だ。
ショコラ:(……べつの巫女? 巫女も、姉妹になる、なった…?どういうこと?)不審がりながらも、食事に目が釘付けになる。
ブマリン:「おいしそ……じゅるる……っと、ミーナの知り合い?」よだれをたらしながらも尋ねる。
エメリア:「……ミーナ以外にも居るんだね、"巫女"って」
ミーナ:「……一応ね。この子も“巫女”……」
ミーナ:「……そのはずだけど……」
ショコラ:「姉妹になった、……みんな、よくわからないことをいうのね」
ブマリン:「食べていい?食べていい?」うずうずしている。
ショコラ:「あっこれ……映画で見たわっ」こんがりと焼けたステーキを見つける。
ショコラ:「こんな香りなのね~」
モア:「はあぁ……あたすこったらご馳走初めて見ました……!」
エメリア:「私達は食べなくても大丈夫なはずだけど……こんなに、頂いていいのかしら」
イゾルダ:「ええ、勿論です。どうぞ召し上がれ」にこりと笑い掛ける。
ブマリン:「やはー!いただきまーす!」嬉しそうに肉を頬張る。
ショコラ:ステーキを辿々しく切って一口。
エメリア:「……頂きます」見よう見まねで、ステーキを切り分けて口に運ぶ。
ブマリン:「うひゃー!おいし~~!」
ショコラ:「あれ、思ったより血の味じゃない!」
NC:味も申し分ない。君達にとっては体験したことのないような豊かな味覚の刺激だ。
エメリア:「……美味しい、です」味覚は死んでいなかったようだ。
ショコラ:すぐにスイーツやパンにも手をつけている。「へえーっ」
ショコラ:「味って面白いのね」
ショコラ:(……甘いって、これなのね)
ショコラ:(あたしの知ってるのとは、ちょっと違うな)
イゾルダ:「ここでは姉妹みんなで交代で料理しているんですよ」パンを取り分けながら
ブマリン:「ええっ!みんなが作ったの!?すごい!」パクパク!次々食べている。
ショコラ:スイーツ、肉、サラダ、魚と、めちゃくちゃな順番で食べている。
ミーナ:「……」警戒した様子で手を付けていない。
エメリア:「…………?」料理への警戒心を露わにするミーナに気付く。
ブマリン:「あっ、モアの仲間もここに来てるんじゃないかと思ったんだけど。知ってる人いた?」モアに尋ねる。
モア:「い、いえ……」かぶりを振る。
ショコラ:「あら、そうなの」
ブマリン:「う~ん、ここにもいないか……心配だね……。でもきっと無事に森を抜けてるよ!」
イゾルダ:「お仲間と逸れてしまったそうですね。お気の毒に……」
イゾルダ:「私たちで代わりになれるか分かりませんが、どうぞゆっくりしていってください」
イゾルダ:「霧が晴れたら、姉妹みんなで捜索をお手伝いします」
ショコラ:「晴れるんだ、あれ」
ブマリン:「いいの?優しい……あっ、わたしも手伝うからね!」
モア:「あ、ありがとうごぜえます……!」ゴン、と頭を下げてテーブルにぶつける。
ブマリン:「……あっ、そんなことしてる時間ないかも……だけど」チラッとミーナを見る。
ミーナ:「…………?」
ミーナ:考え込むように黙っている。
ブマリン:「……どうしたの?食べないの?お酒以外NG?」
ショコラ:「タルトもらっちゃお」
ショコラ:わざと明るく言い、ついでに貰う。ミーナのぶんももらう。
ブマリン:「あっ、いいな!わたしもタルトたべよっ」
エメリア:「……私のもいいよ」何となく気が進まなくなって、それ以上手を付けるのを止めた。
ショコラ:「あら。エメリア、小柄だからあんまり入らないのかな。ブマリンと分けるわね」
ブマリン:「いっぱい食べて大きくなるぞ~」
ショコラ:「目玉焼きも食べるのかしら」
エメリア:「そうみたい。食欲……っていうのかな。あんまり、感じなくて」
ショコラ:なんとなく目玉焼きに菜っぱをあげている。
ブマリン:目玉焼きは菜っ葉をもらって嬉しそうに踊っている。が、食べられはしないようだ。
エメリア:ミーナのこともあるが、実際食べることへの執着はほとんどない様だ。代わりに、食事を楽しんでる姉妹を見ている方が嬉しくなる。
ブマリン:「ええと……ペネロペ?さん?かな。ミーナと同じかっこ……」
ショコラ:ぱくぱくとたくさん食べている。「巫女の服だわ」
ブマリン:「”巫女”なの?”巡礼”おわったの?」
ブマリン:タルトをもぐもぐしながら尋ねる。
エメリア:「(あのシスター服、正装だったんだなぁ……)」
ペネロペ:「ああ、話が途中だったね」肉を口に運びながら
ペネロペ:「うん、そうだね。最初から話そうか」
ペネロペ:「あたしらもあんたらと同じで、“巡礼”の旅をしてたんだ」
ブマリン:「やっぱりそんな一般的なのかな”巡礼”……」呟きながら頷いて聞いている。
ペネロペ:「そしてその途中で、この森に入って、出られなくなっちまった」
ショコラ:「あたしたちと同じね」
エメリア:「え、じゃあそれからずっと此処に……?」
ペネロペ:「ああ、そうだね。かれこれもう、何年になるか……」
イゾルダ:「考えたこともなかったですね」
エメリア:「"巫女"の……仕事?って、そんな風に投げていいモノなの?」ミーナの方を見て。
ミーナ:「な……何、それ……?」
ミーナ:かぶりを振る。その表情には珍しく動揺が見て取れる。
ミーナ:「ペネロペ、君、“巡礼”は?」
ショコラ:「そうよ!他の子達も…」
ショコラ:「一緒に巡礼をしていたのなら……どうして?」
ショコラ:旅を止める、などといった選択は、自分たちの旅路では提案にすらあがったことはない。
ミーナ:「“巫女”の使命はどうしたのさ。“子羊”を“楽園”に導くんだろう?」
エメリア:「"子羊"……」私達の様な、"巫女"に連れられるアンデッドを指すのだろう。
イゾルダ:「そうですね。以前は私たちも、“楽園”を目指していました」
イゾルダ:食卓を囲む少女に目をやる。元々の彼女らの仲間だったらしき、その少女が頷く。
ブマリン:「……じゃあ、”楽園”に着いてはいないんだ?なんでやめちゃったの?」
イゾルダ:「気付いたのです。この場所こそが“楽園”だったのだと」
ショコラ:「は………?」
ショコラ:「…………あんたたちは………お父様に会いに旅をしてたわけじゃないの?」
イゾルダ:「お父様……懐かしいですね」
イゾルダ:「ええ、かつては私たちも、何よりもお父様に会うために旅をしていました」
イゾルダ:「お父様の為ならどんな試練も、どんな苦難も乗り越えられた……」
イゾルダ:「けれど今となっては、本当に大事なことに気付いたのです」
エメリア:「……大事なこと?」
イゾルダ:「この館での生活と、姉妹との絆……そしてお母様」
イゾルダ:「それこそが本当に価値があるのだと、気付いたのですよ」
ミーナ:「……あり得ない……!」
ミーナ:珍しく大きな声を上げてから、我に返ったように「……そんなの、あり得ない……」
エメリア:「(こんなに焦っているミーナ、初めて見た……)」
ブマリン:おろおろと二人の巫女をかわるがわる見ている。
ショコラ:「お父様よりも…いまのみんなを選んだってことね」
ペネロペ:「そうさね。ミーナ、昔はあたしもそう思ってた」
ペネロペ:「けど、あんたもここで暮らしてみれば分かるさ。ここはとてもいい場所だ」
ペネロペ:「姉妹皆で助け合って、仲良く暮らしてるんだ。毎日楽しいよ」
ペネロペ:「ここにいれば危険なことは何も無い。生きるか死ぬかの旅をしてた頃なんて、嘘みたいだ」
ペネロペ:「お母様は素晴らしい人だし、安全で、人間らしい生活ができる。こんなに良い場所が他にあるかい?」
エメリア:「(本当に危険がなく、姉妹で平穏に日々を過ごせるのならば。確かに"楽園"には違いないが……)」
エメリア:「("お父様"だけが存在しない。私達が"お父様"の元へ向かう意思は、一番最初に思い出した記憶で、最も満たすべき我欲のはずだ。)」
ブマリン:「……”巡礼”って……なん、なの?」
ブマリン:「たしかに、おとーさんには会いたい……大好きだし。でも、分かんない事が多すぎて……」
ブマリン:「分かんないままだと……ペネロペの言ってること、そうかもって……思っちゃうかも」
ブマリン:自分が最優先にしたいのは、エメリアとショコラの幸せだ。二人が父に会いたがっているから、それは叶えてあげたい。
ブマリン:けれど……最初に見た映像の父は、大切な娘が一人だけであるかのような言い方だった。もし、どちらかが傷つかなければいけないのなら……
ブマリン:……そして、傷つかない方法があるなら……。
エメリア:「(もし、私達もイゾルダさん達の様に、この館で満足して旅を終えてしまったら)」
エメリア:「(私は……私達は、姉妹で無くなってしまうような気がする)」ぞくっと、寒気した。
ショコラ:(………選ばなくちゃいけないときがきたとして、片方の先は、こうなのかな)
ショコラ:(お父様への愛を、昔のあたしを、今のあたしからすっかり、遠くに去ってしまったのなら……)
ショコラ:満ち足りた、幸福そうな笑顔の少女たちを見やる。
NC:食事をする少女たちは皆、生き生きとして楽しそうだ。ほとんどは君達のことも気にしていないように見える。
ペネロペ:「あたしらにとっちゃ、もう過去のことさ」
ペネロペ:「説明してやってもいいが……」自分を静かに睨むミーナを見て「ま、出しゃばりすぎも良くないね」
ブマリン:「……うん。わたしたちの”巫女”は……ミーナだから」
ブマリン:「ミーナが話すべきって思ったタイミングで……聞くのがいいと思う」
ショコラ:「話したくなったら、きっとミーナが話してくれる」
エメリア:「……ええ。きっと、そのうち、教えてくれると信じてます」
ショコラ:「……そして、聞くのならミーナからがいい」
ミーナ:「……」
ミーナ:唇を結び君達を見て、それから平静さを取り戻すように、ゆっくりとかぶりを振りながら息を吐く。
ミーナ:「……あり得ない……」
ミーナ:「こんな場所、“狩人”が放っておくはずがない」
イゾルダ:「皮肉なことですが、あの深い森と霧で、この館は危険なものから守られているのですよ」
イゾルダ:「時折、森の変異昆虫やアンデッドが迷い込むことはありますが……その程度です」
ミーナ:「そんなの、“黒百合”なら何てこと無い。もし見つかったら……」
ペネロペ:「おや、あんた知らないのかい?ミーナ」
ペネロペ:「まあ、無理もないか。“巫女”同士で会うのなんて滅多にないしね」
ミーナ:「……何が」
ペネロペ:「“黒百合”なら死んだよ」
ミーナ:「……」その言葉に硬直する。
ブマリン:「えっ!?ヘンリエッタよりずっと強いっていうあの”黒百合”が……!?」
ショコラ:「……だからヘンリエッタとフランチェスカがあんなに追ってきたのかしら」
ショコラ:「黒百合がいないから…」
ブマリン:「な、なんで死んだの?誰かが撃退したの?」
エメリア:「……ええっと、それは誰から、どう伝わった話なのかしら」
ペネロペ:「さてね。あたしも詳しいことは知らないが……確かな話だと思うよ?」
ペネロペ:「何か心当たりは無いかい?ここまでくる間に“黒百合”に襲われたことが、一度だってあったかい?」
ペネロペ:「おかしな話じゃないか。片っ端から“子羊”を狩りまくってた、あの“黒百合”がさ……」
ブマリン:「そ、そんな危険な人だったんだ……」
エメリア:「…………」確かに、存在は知っていたが実際に遭遇してはいない。
エメリア:ミーナはきっと、"黒百合"と遭遇しない様にルートを選びながら旅を進めてくれていた筈だ。
エメリア:だが、"黒百合"に劣るというフランチェスカに二度、強襲を受けている。"子羊"を狩りまくるという"黒百合"が嗅ぎ付けられないというのは……
ペネロペ:「でも良かったじゃないか、ミーナ。あんた前の……」
ミーナ:「黙れ」
ミーナ:静かな怒気を漂わせ、ペネロペを睨みつける。
ブマリン:ぴゃっ!とびっくりして手からパンをぽろりと落とす。
ショコラ:「……?」
エメリア:「……前の?」
ペネロペ:肩を竦めて「……悪いね、言い過ぎたよ」
エメリア:「ミーナが担当してた、私達の前の"子羊"のことかな……」
ショコラ:「たくさんいるのね、子羊って」
ショコラ:「……ひとりだけに、呼び掛けていたみたいだったのに」
ミーナ:「……」
イゾルダ:「……それより!」空気を切り替えるように
イゾルダ:「どうですか、皆さん?」
イゾルダ:「この場所がとてもいいところだと、分かっていただけたのではないでしょうか」
イゾルダ:「皆さんも、私たちの姉妹になりませんか?」
ショコラ:「…………なんか」
ショコラ:「なんか、他の話とは関係なく………それやヤかも。あたし」
ショコラ:「あっ、あんたたちがイヤなんじゃなくて…」
ブマリン:「……わたしと、エメリアと、ショコラ。三人で姉妹……ってかんじだよね」
ショコラ:「そう!それ!」
エメリア:「……うん。私も、そう思ってた」
ショコラ:「おんなじ名前の言葉じゃ、しっくりこないの」
エメリア:「ここで過ごす様になったら、今の私達で、居られなくなってしまうような、気がして」
ショコラ:「他の人を、おなじ言葉では呼べないわ」
エメリア:「今は、また私達姉妹で、旅を続けたいと思っています」
エメリア:「心遣いはとても有り難いんですが、その……すみません」
イゾルダ:「ええ、そうでしょうね。急にこんなことを言われても、戸惑うのが当然でしょう」
イゾルダ:「ここで過ごすうちに、気が変わるかもしれません。その時は喜んで歓迎いたしますよ」
モア:「……あ、あたすは……」
モア:おずおずと声をあげる。
モア:「ちょっと……気になるかも……なんて……」
イゾルダ:「まあ、そうですか?」
ブマリン:「あっ、それはいいかも!ここなら安全だし……」
エメリア:「あれ、他の仲間とかは……いいの?」
ブマリン:モアの仲間が一人既にやられていること、残りの仲間も生存は怪しいことを思い返す。
モア:「はい……。な、仲間もみんないなくなっちまったし……ここ、いい場所みたいだし……」
モア:「もし後から合流できれば、その時にまた考えればっていうか……」
モア:「料理もおいしいし……へへ……」
モア:口には出さないが、仲間と逸れて森を彷徨い続け、限界近くまで精神が疲弊していたのだろう。この場所に相当安堵しているように見える。
ショコラ:「お花なら、ここで植えさせてもらえるかもしれないし」
エメリア:「……そう、かもね。少なくとも、森を彷徨い歩くよりはずっと安全だし」
ショコラ:「たくさん食べて強くなるのよ、モア!」
ショコラ:エア斧をふってみせる。
モア:「はい……!いっぱい食べます……!」
イゾルダ:「ふふ……姉妹になれば、モアさんにも料理していただきますよ?」
ペネロペ:「そういうことなら、お母様に会っていただかないとね」
イゾルダ:「そうですね。起きるのは厳しくても、正式に姉妹になるのであれば……」
ブマリン:「えーっそうなんだ、いいなぁ。わたしも会ってみたい」
イゾルダ:「そうですね。今は負担になりますので、最低限ですが……元気になれば是非」
ペネロペ:「明るくて話し好きな人だからね。何人も来ると疲れちゃうのさ」
ブマリン:「うん!元気になったらお話したいなあ。霧がどうにかなるまではここにいるでしょ?」ミーナに尋ねる。
ミーナ:「……ん……まあ、それしかないかな……」
ショコラ:お母様、という言葉に、やはり不気味な違和感を覚えつつ。
ブマリン:「そのあいだに会えるといいな~」呑気にニコニコしている。
エメリア:「了解。さっきも言ったけど、私も、ちょっと"お母様"とお話してみたいし」
ショコラ:「あたしも…いろいろ考えてみよ」
ショコラ:「なんか、たくさんいろんな話を聞いて、頭がつかれちゃったわ」
エメリア:「一旦、一休みしてから改めて整理した方が良いかもね」
ショコラ:「賛成!」
エメリア:「……ミーナも。ね?」
ミーナ:「……ん……。……ありがと」
ショコラ:「あは、ほんとにしおらしい」
ブマリン:「よぉ~し、気合を入れてぇ、がんばってぇ、休むぞぉ~。お~」気の抜けた声を出して腕をあげる。
エメリア:「お……お~~」気合入れたら休めなくない?
ショコラ:「頑張って休むとは…?」おーをやる!
NC:あらかた食事が済んだところで、少女たちが皿を下げ、食卓を片付けていく。
イゾルダ:「そうですね。皆さんお疲れでしょう。お部屋にご案内します」
イゾルダ:「どうぞゆっくり休んでいってくださいね。……霧が晴れるまで」
NC:柔らかな笑みを浮かべるイゾルダに案内され、君達は館の中を歩いていった。
エメリア:対話判定……したくないですか?
ショコラ:あっ!
ブマリン:し……たい!
ショコラ:したーい!
NC:いいでしょう 判定どうぞ!
ブマリン:やった~~!ありがとうございます!対象ミーナ!
エメリア:同じく対象ミーナ
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [10] → 10[10] → 成功
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [3] → 3[3] → 失敗
エメリア:ひぃん
ブマリン:もちゃもちゃして気持ちよくなってしまった……ミーナへの狂気3>2!
ショコラ:えーとだれにしよ
ショコラ:ミーナ
ショコラ:1NC
Nechronica : (1NC) → [10] → 10[10] → 成功
ショコラ:おらっ!!!
ショコラ:ミーナを3>2!
NC:ショコラ……呪いから解放されたのね
ショコラ:無敵!無双!
ブマリン:【円舞曲】にはちゃんと言い聞かせておくからね
---
NC:イゾルダに案内されたのは、館の客室だった。
NC:個室とまでは行かないが、二人ずつ。家具やベッドが備えられ、よく片付いた部屋だ。
NC:外から聞こえていた少女たちの声も静まり返り、夜が更けていく。
ショコラ:「ちゃんとしたベッド、久しぶりね」スプリングのきいたベッドに座ってみる。
ショコラ:「ロッソのおうちと…ツバキたちのおうちと…それくらいかしら?」
ブマリン:「ふかふか!すごいね、映画みたい!」座ったままぴょんぴょん跳ねている。
ブマリン:「そうだね、基本ベッドで寝られないけど……時々は、仲良くなった人のところで使わせてもらえてるね!」
ショコラ:「おうちかあ」
ショコラ:「………家って思い出、ふしぎと思い出せないわね」
ショコラ:「どこかに暮らしていたはずなのにな」
ブマリン:「……たしかに、楽しいおうちの思い出って思い出せないなあ」
ブマリン:「わたしは……どこかにずっといなくちゃいけなくて、そこから出られなくて……」
ブマリン:「もしかしたらそこがおうちだったのかも。病院とかかもしれないし……もしかしたら捕まってたのかもだけど!」
ショコラ:「まあ!じゃあ最初の…薔薇の箱の中にいたのとおなじね」
ショコラ:「窮屈だし、退屈だわ」
ブマリン:「ほんとだ!窮屈で退屈だった思い出だけあるよ。おんなじだ」
ショコラ:「巡礼をやめた人たちは、思い出さないのかな」
ショコラ:「いろんなこと……昔の自分、過去だから、もういいって感じだったけれど」
ブマリン:「うん……わたしたちが思い出すのも、なんか……環境の変化とか刺激とかだから……」
ブマリン:「ずっとここにいると、思い出さないのかも」
ショコラ:「あー、そっか……」
ショコラ:「それも少し……寂しいわね」
ブマリン:「うん……でも、やっぱり……よくわかんないな……」
ブマリン:「なにがいいことでわるいことなのか……正しいのか……悪いのか……」
ショコラ:「ほんとね。あたしも…最初よりずうっと迷ってる」
ブマリン:「そうなの?」
ショコラ:「旅のはじめのときは、あたしがお父様を好きで揺るがないって言ってくれたわよね」
ショコラ:「でも……やっぱり、いろんな思い出や宝物が増えると」
ショコラ:「ペネロペじゃないけれど、過去になるのかもというのは、ちょっとわかる」
ブマリン:きょとんとして、目をぱちぱちさせる。
ブマリン:「えっ……じゃあ、えっと、ショコラは……」
ブマリン:「あんなにお父様のこと好きだったのに……同じくらいって言っちゃっていいくらい……わたしたちや、わたしたちとの思い出の事……」
ブマリン:「好き……ってこと?」
ショコラ:「お父様だけ、いちばん大事じゃなくなっちゃった」
ショコラ:「うん……」
ブマリン:「ええーっ!」嬉しそうに目を輝かせ、ショコラのベッドに駆け寄り手をとる。
ブマリン:「どうしよう……すっごく嬉しい!」
ショコラ:「わあっ!」
ショコラ:「喜んでくれるの?」
ブマリン:「えへへ……実はね、ずっと……わたしの大好きなショコラの大好きが、わたしじゃなくて『お父様』なの……ちょっとだけ、寂しかったの」
ブマリン:「『お父様』がライバルだったのだ」冗談っぽく笑う。
ショコラ:今度は自分が目をぱちぱちとさせる。長い睫毛が揺れる。
ショコラ:「そうなのね…………ああ、でも、」
ショコラ:「あたしも、なんか………」
ショコラ:「ブマリンがあたしより大好きを、エメリアとミーナ以外で、思ってたら」
ショコラ:「やだな………」
ブマリン:「えへへへへへ…………」とても嬉しそうに微笑む。
ブマリン:「おんなじだ!」
ショコラ:「そう。そうね。だって、他の子に姉妹になってほしくなかったもの」
ショコラ:取られた手を軽やかに振ってみせる。
ブマリン:「えへへ……嬉しい!わたしも、安全の事とかみんなのこと考えたら、ここで他の子たちと姉妹になったほうがいいのかもって思ったけど……」
ブマリン:「でもやっぱり……とられちゃうみたいでやだなって、思ってたから」
ショコラ:「ねっ!」
ショコラ:「そんなの、すっごくすっごく、苛々しちゃう!」
ブマリン:「うんっ!……えへへ、こういう風に思うの、悪い子かなって思ってたけど」
ブマリン:「ショコラもおんなじで嬉しい!」
ショコラ:「悪いなんて……」笑う。ぎゅっとショコラを抱きしめる。
ブマリン:「わう~」ぎゅっとされて嬉しそうに鳴く。
ショコラ:力を込めない、そうっと触る方法を、旅をするほど覚えていく。
ショコラ:うまくできた。
ショコラ:「あたし、良い子とか悪い子とか」
ショコラ:「そんなのぜんぜん、どうだっていいの」
ショコラ:「そんなの、あたしの好きに、なにひとつ関係ないもの」
ブマリン:「……ふふ、ふふふ!」
ブマリン:「やっぱりショコラは素敵だな……」
ブマリン:「わたしは、みんなに好きでいて欲しくて……がんばって、良い子であろうとしてるけど」
ブマリン:「ショコラは、愛してって、素直に言って。それがとっても可愛くて、大好きになっちゃう」
ショコラ:「ふふ~」
ブマリン:「眩しくて……本当に素敵で、大好きなんだ」
ショコラ:「そうよ?あたしはブマリンが良い子でも悪い子でも大好きなんだから」
ショコラ:「ブマリンも、あたしがどんな子でも、好きでいて頂戴ね」
ブマリン:「えへへ……えへへ、ありがとう」嬉しそうにぎゅーっと抱き返す。思いっきり愛しさをこめても、彼女を苦しめるだけの腕力はない。
ブマリン:「勿論!ショコラがどんな子でも、ぜったいぜったい、ずーっと大好き!」
ショコラ:「ん!よろしい!」
ショコラ:「あたしはずうっと、あんたのかわいいショコラで」
ショコラ:「あんたはどんなだって、あたしのかわいいブマリン」
ブマリン:「うんっ!ぜったいぜったい、そうだよ!」
ブマリン:「いろんなこと思い出して、いろんなこと知ってくたびになんにもわかんなくなっていくけど……」
ブマリン:「それだけは、絶対に変わらないよ。変えさせない!」
ショコラ:抱き返してくる弱い力が、とても確かな感触に思えて。
ショコラ:えへ、と、緩んだ笑いがこぼれた。
ショコラ:「……うん」
ショコラ:「……ね、ブマリン。ベッド2個だけど、こっちでふたりで寝ちゃわない?」
ブマリン:「あっ、それいい!すっごくいいよ!」
ショコラ:「でしょ~」
ショコラ:「なんかねえ、手を離すのやになってきちゃった」
ブマリン:「えへへ……」体を少し離し、ショコラの可愛い顔を見つめて再び手をぎゅっと握りしめる。
ブマリン:「わたしも。わたしは最初からずっと……離したくなかったんだ」
ショコラ:「ん。聞けてよかった。あたし、素直なブマリンも」
ショコラ:「素直なあたしと同じくらい、かわいいって思うな」
ブマリン:「え~っ、それってすっごく可愛いってことじゃん!」
ショコラ:「そうよ」
ブマリン:「へへー、結構いつも何も考えてないけど……じゃあもっと素直になっちゃおうかな~」
ブマリン:「ステーキおいしかった……いっぱい食べたい……タルトもすごくよかった……」
ショコラ:「タルトよかったわね!かわいかったし…」
ショコラ:「ヌシはキモかったけど、食べたお魚はおいしかった…」
ブマリン:「食べなくても平気な身体らしいけど、やっぱ食べて美味しいと嬉しいよねぇ」
ショコラ:「ね。……たまに、あたし、戦うときに甘い味がするなあって思ってたけど」
ショコラ:「なんかぜんぜん違ったわ」笑う。
ブマリン:「そうなんだ……!甘い味がするんだ……」
ショコラ:「なんでかなあ。それもいつか思い出したら、お話する」
ブマリン:「えへへ……うん。戦ってる時のショコラ、かわいくてかっこよくて、すっごく素敵!」
ショコラ:「でしょ。応援してくれてるブマリンもね、心づよいの」
ショコラ:「頑張ろう!って思うのよ」
ブマリン:「やったぁ~!役に立ててるなら嬉しいなあ。わたし、戦うの全部任せちゃってるから……」
ショコラ:「任されてるなんて思ってないわ。甘い……きっと、あたし、戦うのも好きだったんだと思うから」
ショコラ:「あたしがしてること、選んだこと、きっと好きなことばかり」
ショコラ:「だからね、大丈夫よ」
ブマリン:「ふふふ……ありがと!」
ブマリン:「ショコラはショコラの好きを大事にしてて……本当にかわいくてかっこいい」
ブマリン:「そんなショコラが、わたしの『好き』なんだなって思う!」
ショコラ:もう、と少しだけ、ほんの少し、さっきより力をこめた。
ブマリン:「この世界、なんにも分からなくて……こわいこともたくさんだけど」
ブマリン:「ショコラとエメリアと……ミーナといっしょで、本当に良かったって思う」
ブマリン:「えへへ……」照れたように、ぎゅうっと抱きしめる。
ショコラ:たしかにここにある小さな手が、ひどくうれしい。
ショコラ:「……楽園がどこかはわからないけど」
ショコラ:「ここにいたって、いなくたって、四人でいるところが」
ショコラ:「どんな名前でも……楽園より、幸せなところなのかもしれない」
ブマリン:「わ…………」再び驚いたように目を瞬かせる。
ブマリン:「そう思ってるの……わたしだけかと思ってた」
ショコラ:「……やっぱり、姉妹って似てくるのかしら」
ブマリン:「そうなのかも!」おかしそうに笑う。
ブマリン:「……だからね、そう思ったから……ここにいるっていうの、いいかもって思っちゃったんだ」
ブマリン:「もし……ショコラやエメリアが、”楽園”で傷ついたら……嫌だから」
ブマリン:「……でも、わたしも何もわからないで諦めるみたいなのやだし!がんばるぞ~の気持ちはちゃんとあるよぉ」胸を張る。
ショコラ:「あたしも、ちょっとだけ、迷った。お母様ってなんか怖いし」
ブマリン:「こわいかなあ?いい人らしいよ?」
ショコラ:「なんだろね」
ショコラ:「……でも、そう。あたしも、何もわからないまま」
ショコラ:「諦めてるあたしは、あんまかっこよくないし、かわいくないから」
ショコラ:「がんばるぞ~の気持ち」
ブマリン:「うんっ!……へへへっ」
ブマリン:ベッドに座るショコラをぎゅっと抱きしめたまま、ベッドに横になる。
ブマリン:「今日はおんなじベッドで、おんなじお布団で……いっぱいお話しようね」
ショコラ:「そうね!……実は思ってたの」
ブマリン:「そしたら、いっぱいいっぱいがんばるぞ~ってできるから」
ショコラ:「たくさん話したいことがあって、たくさんやりたいことがあって」
ショコラ:「眠っちゃうの、ちょっと勿体ないなって!」
ブマリン:「だよね!」目を輝かせ、笑う。
ブマリン:「やっぱ姉妹だから……似てる!」
---
ミーナ:部屋に入るなり、するりとベールを脱いで、サングラスも外してベッドに倒れ込む。
ミーナ:「……はぁ……」
エメリア:「旅をしてて、こんな綺麗な部屋で眠れるなんて思ってもみなかったなぁ」
エメリア:もう片方のベッドに腰掛け、ゆらゆらと足を振っている。
ミーナ:「んー……そだね」
エメリア:「……あの、ミーナ。大丈夫?」
エメリア:「この館に来てから、ずっと不安そうよね」
ミーナ:「……ん~?」
ミーナ:仰向けに寝転がったまま見上げ、笑う。
ミーナ:「反抗期終わり?」
エメリア:「ペネロペさんのこともだし、"黒百合"の話もそうだし」
エメリア:「目下継続中かな」
エメリア:「今、ミーナが抱えていることを話してほしいって気持ちは、最初から変わってないよ」
ミーナ:「んん……」
エメリア:「きっと、ミーナにはミーナの考えがあると思うんだけども」
エメリア:「今の状況は、少なくとも普段みたいな余裕があるように見えないし」
ミーナ:深く息を吐く。
ミーナ:「そう見える?」
エメリア:「ええ」
エメリア:立ち上がり、ミーナのベッドに座る。
ミーナ:「そっかぁ……。ダメだなー、あたし……」
エメリア:「……この期に及んで、まだ一人だけで溜め込もうと思ってたんだ」
エメリア:「そんなに、私達って信用されてないのかな」
ミーナ:仰向けのまま、近くに来たその顔を見上げる。灯りが眩しくて、額の辺りに手を置く。
エメリア:覗き込む様に見下ろす。普段の食えない彼女とは思えぬ、憔悴した表情のようだと思った。
ミーナ:「……」
ミーナ:もう片方の手をゆるゆると伸ばし、エメリアの手を取る。
エメリア:「……ミーナ?」
ミーナ:「あたしもね、全部話せればいいなと思うよ」
ミーナ:「でも、それは皆を傷付けるかもしれないし……」
ミーナ:「……みんなのために……」
ミーナ:そこでかぶりを振る。
ミーナ:「……いや……全部言い訳かな」
エメリア:「……はぁ。呆れた」
エメリア:「ミーナのことを心配しているのに、私達のせいだって言われたら本末転倒じゃない」
エメリア:「気に掛けてくれるのは嬉しいけど……」
エメリア:「私達を優先するあまり、ミーナだけが潰れちゃうのは嫌だと思ってる」
エメリア:きゅ、と。彼女の手を両手で握り返す。
ミーナ:「……そうだね。ごめん、ズルかったかも」
ミーナ:小さく笑い、指を絡ませるようにその手を握り込む。
エメリア:「今のミーナ……本当、しおらしくて。可笑しくなっちゃう」
ミーナ:「む……何さ、おかしいってことないでしょ~」
エメリア:「ご、ごめんなさい。でもね。それ以上に」
エメリア:「素直な貴女を見れるのが、とっても嬉しいの」
エメリア:寝そべる彼女に、身体を寄り添わせる。
ミーナ:「……」
ミーナ:首を動かし、エメリアの方を向く。
ミーナ:「……結局あたしは、怖いだけなのかもね」
ミーナ:「本当のことを言って、今までの何もかも、放り投げるのが……」
エメリア:「…………」
ミーナ:「それを知られて、みんなに……」
ミーナ:「……怒られるのが……」
エメリア:「いいじゃない、それで」
エメリア:「洗い浚い全部吐き出して、私達三人にめいいっぱい怒られて」
エメリア:「それだけで、ミーナの気持ちが楽になるなら」
ミーナ:「……エメリアもみんなも、ホント変だよね~」
エメリア:「ミーナだって変よ」
ミーナ:「え~?あたしだったら、こんな胡散臭くて怪しいやつのこと、心配なんてしないよ」
エメリア:「…………」
エメリア:「最初の施設でヘンリエッタからの襲撃を受けた時」
エメリア:「彼女の攻撃を、身を挺して護ってくれたでしょう」
ミーナ:「あー……そんなことあったっけ」
エメリア:「確かに、普段のミーナは胡散臭いけど」
エメリア:「私達のことを本気で守ろうと、気遣ってくれてようとしてくれてるのはそれで分かった」
ミーナ:「ふぅん……?」
ミーナ:「それは、庇った甲斐がありましたなあ」くすくすと悪戯っぽく笑う。
エメリア:「お陰で……私、ね」身体を起こして、ミーナの上から覆い被さる様に、シーツに手をついて。
エメリア:「姉妹に対する気持ちと……ミーナに対する気持ち」
エメリア:「ちょっと、違うものを抱いちゃったみたいなの」
ミーナ:見上げるように、エメリアの瞳を見つめる。
エメリア:弱気になったシスター姿の彼女を、今なら、組み伏せるのは容易いのではないかと。
エメリア:……組み伏せて?私は、何をするつもりなの?
ミーナ:「……あたしにばっかり言うけどさ……」
ミーナ:「君もずっと、秘密にしてたこと、あるよね」
エメリア:「……何を?」
ミーナ:握った手を、ぎゅっと引く。
エメリア:「わっ」バランスを崩し、そのまま彼女の身体へと倒れ込む。
ミーナ:仰向けのまま包み込むように受け止め、そのまま耳元で囁きかける。
ミーナ:「時々、気付かれないように……見てたよね、あたしのこと」
ミーナ:「……あれ、何かな」
エメリア:ふわりと、彼女の温かさで包まれて。どきっとした。
エメリア:「…………」
エメリア:「別に、秘密にしてたつもりはないのだけど」
ミーナ:「ほんとに?」目を細めて笑う。
エメリア:「ほ、ほんとうよ」
エメリア:今更、密着することが恥ずかしくなってきたのか。顔を赤らめて。
ミーナ:「……じゃあ、何なの?」
ミーナ:じっと目を見つめながら問い掛ける。
エメリア:「……気になるのよ」
エメリア:「ミーナがどんなことを考えて、どんな風にこの世界を見てて」
エメリア:「私達のことをどう思ってるか」
エメリア:「……だから、こうして。貴女の気持ちを再三問いただしてるじゃない」
ミーナ:「……」
ミーナ:自分より頭一つ程小柄なその身体の下で、眉根を寄せる。
ミーナ:「……なんか……」
ミーナ:「急に罪悪感が……」
エメリア:「……なら、もっと押し通した方が良さそうかな」
エメリア:これ以上、どうやって彼女の気持ちを追い詰めればいいか。吐き出さざるを得なくなるか。
エメリア:色んなアプローチが頭の中を駆け巡る。そのどれもを、まだ自身は一度も試したことはないけれど。
エメリア:すごく、楽しい気分になった。それでいて、気が逸るような。落ち着かなさも同居していて。
ミーナ:「……エメリア?」
ミーナ:影になったまま、その顔を見上げる。
エメリア:目を瞑って、彼女の顔と自身の顔を近づける。
エメリア:「もっと、貴女のこと知りたい。どうしたら、貴女がもっと困るのか」
エメリア:例えば、"巫女"が導き守らなくてはならない"子羊"から。信頼以上の気持ちを寄せられたら、とか。
ミーナ:「……例えば?」
ミーナ:腕を伸ばし、エメリアの頭の後ろに回す。
エメリア:「……例えば」
エメリア:吐息が重なるほど、近づいた二人の距離。
エメリア:そのまま、ミーナの頬にそっと。自身の唇が触れる。
ミーナ:柔らかな感触。目を細め、笑みを浮かべる。
ミーナ:「……これは覚えてるんだ?」
ミーナ:「いけない子だね、エメリア」
エメリア:「……ええ。大切な想い人との、行為」
エメリア:「まだ、余裕そうね」
エメリア:微笑む。それは、今まで見せてきたぎこちない笑みとは異なり。妖艶さを含んでいて。
ミーナ:その笑みを前に、挑発するように小首を傾げて見せる。
ミーナ:「……この先も覚えてる?」
エメリア:「……ええ」結果は意に反して。挑発されていることはすぐに分かった。
エメリア:それなら、もっと深いところまで。行きつくところまで、落ちてしまおうか。
エメリア:アンデッドにしては血色の良い。薄紅色の唇が僅かに開き。
エメリア:彼女の唇を、奪う。
ミーナ:驚いた様子もなく、その口付けを受け入れ。
ミーナ:ほんの一瞬、痛みに耐えるように表情を強張らせると、後はただ陶酔に身を任せた。
エメリア:ほんの一瞬か。或いは、永遠とも取れるような長い間。
エメリア:啄むように彼女の唇を舐り、幾度も。幾度も触れ合う。
エメリア:「……っ、はぁ」やがて、顔を上げると。蕩けた吐息と、銀糸が落ちる。
ミーナ:「……ん……ふ、っ……」
ミーナ:普段は血色の感じられない白い肌が、桜色に上気していた。
ミーナ:熱を帯びた息を吐き、潤んだ瞳でエメリアを見つめる。
エメリア:「……まだ、覚えてることはいっぱいあるけど」ぺろ、と。自身の唇を舐め取り。
エメリア:「全部、試した方が良い?」
ミーナ:「生意気……」
ミーナ:頬を染めたまま、くすりと苦笑を浮かべる。
ミーナ:「やれるものなら」
---
NC:対話判定 全員+2差し上げます
エメリア:わぁい 対象ミーナ
エメリア:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
ショコラ:わーい、ブマリンに
エメリア:なんでさ
ブマリン:衝撃でふっとんでた そういうのもあったんだ ショコラに!
ブマリン:ショコちはさらに+1ね!
ブマリン:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
ショコラ:1NC+3
Nechronica : (1NC+3) → [9]+3 → 12[12] → 大成功
ショコラ:おー!
ブマリン:なんで~!でもショコラすごい成功してる!!
NC:任意の未練に変更できます
ショコラ:せっかくだから保護から変えようかな
ショコラ:友情に変えます。
ブマリン:ショコラ~~♡
ショコラ:保護ってより友情な気がする
ショコラ:いじょ!
NC:OK!
NC:翌朝。館に起床時刻を告げる鐘が響き、君達は互いの部屋から出てきたところで顔を合わせた。
ミーナ:「ふぁぁ……おはよ~……」
ミーナ:いかにも眠そうな顔で目を擦っている。
ブマリン:「おはよ~!あれ、眠そうだね」
ブマリン:「わたしたちもいっぱいおしゃべりしたからちょっと眠いかも!」
ショコラ:「ミーナたちも喋りすぎたわけね」
ショコラ:「そうねー、でも気持ちは元気になったわ!」
エメリア:「……おはよう~」こちらも心なしか眠そうだが、表情はとてもすっきりしている。
エメリア:「そだね、色々……話したね」
ミーナ:「うん……色々と……」
ブマリン:「おお……?どんな話したの?」
エメリア:「いつも素直じゃないから、もっと素直になれって」
ショコラ:「あはは!」
ショコラ:「なってくれたの~?」
エメリア:「なんかはぐらかされた気もする」
ショコラ:「もー。たまにはやり返してやんなさいよ!」
ブマリン:「そーだそーだ!」
エメリア:「そうだね。おいおいと、洗い浚い話して貰えるようにしたいね」
ミーナ:「へ~、それは楽しみなことで」
ブマリン:頭の上の目玉焼きはどうしてか、白身の手で顔を抑えて二人を交互に見ている。
モア:「……あっ!皆さん、おはようございます!」
モア:昨日より明るい様子のモアが、君達に駆け寄ってくる。
エメリア:「あ、おはようございます、モアさん」
ブマリン:「モア!おはよ~、よく寝られた?」
ショコラ:「おはよう!げんきそうね?」
モア:「はい!久々にぐっすり眠れました~」嬉しそうに笑う。
モア:「昨日、あれからお母様にお会いしたんです!」
ブマリン:「えっ、そうなの!?」
ブマリン:「いいな~、どんな人だった?」
ショコラ:「おおっ……」
エメリア:「(気になる)」
モア:「はい!とっても優しくてええ人でした~……」
モア:「あたす、姉妹になってよかったです!」
ブマリン:「よかったぁ!みんな優しいし、ここは安全だし……よかったねぇ」
ショコラ:「そっか。姉妹ができたってことなんだ……」
ショコラ:「よかった。安心だ」
ブマリン:「旅の途中で、モアの仲間いないか探してみるからね。いたら、ちゃんと無事ですって伝えるから!」
エメリア:「モアさんが大丈夫そうなら、ひとまずは安心ですね」
モア:「ありがとうございます!……あっ、そうそう!」
モア:「姉さんがたに、これをお渡ししたくて……」
モア:そう言って取り出したのは、花の種が入った小瓶だ。モアが旅の目的だと話していた、ここに来るまでに何より大事そうに持っていたもの。
モア:「これ、受け取ってください!」
ブマリン:「えっ!?大事なものじゃないの!?」
ショコラ:「……そうよ、仲間とまた会うかもしれないし」
エメリア:「それって……もう、自分で植えるのはやめるってこと?」
モア:「ええ、あたすはもうこの家の姉妹なので……必要ないものですから!」
モア:「助けてくれた皆さんに、お礼に受け取ってほしいんです!」
モア:そう言って小瓶を差し出してくる。
ショコラ:ロッソたちのくれたプレイヤー、ツバキたちがくれた魚の飾り。
ショコラ:それらを渡してくれたときと、同じ、と言いきるにはどこか不安で。
ショコラ:「……いいのかしら」姉妹たちに尋ねる。
ブマリン:「う、……うーん……」困ったようにモアを見つめている。
エメリア:「……旅の先々で、植えたりすればいいの……かなぁ」二人と同様、ちょっと困っている。
ミーナ:「ん~……まあ、本人がいいなら……とりあえず貰っておけば?お礼ってことだし……」
ブマリン:「……持ってる方が辛いとか……夢を託したいとか……ある、のかも……」
ショコラ:「預かる、みたいな気持ちでいいのかしら」
ブマリン:「そうだね……”巡礼”の途中で、これ持ってた方がモアの仲間見つけやすくなるかも……」
エメリア:「そうね。モアさんが無事っていう証明にもなりそうだし」
モア:「良かったです!」君達に小瓶を手渡し、にこにこと笑い
モア:「この家に来られて、お母様の娘になれたのも、何もかも皆さんのお陰ですから!」
モア:「本当にありがとうごぜえました!」深々と頭を下げ
モア:「……あっ、あたす、料理のしかたの見学をするんでした!」
モア:「それでは姉さんがた、また!」
モア:そう言って軽やかな足取りで去っていく。
エメリア:「うーん……本当に、良かったのかな」
ブマリン:「……幸せそうではあるけど……ちょっと寂しいよね」手を振ってその姿を見送る。
ショコラ:「かんたんに…渡しちゃって…」
ショコラ:「……大事にするしかないか」
ショコラ:瓶にそっと触れた。
NC:『花の種』を入手しました。代表で1名が「たからもの」として所持することができます。
エメリア:たからもの扱いではあるのねぇ
ショコラ:エメちリーダーとしてもっててもらお
エメリア:リーダーだったんだ私
ブマリン:持ってないのはエメリアね
ショコラ:うっかり割らなさそうナンバーワン
ショコラ:ソロリティだから…
エメリア:じゃあ頂きます~~。頭に装備
ブマリン:リリィだし『種』だし丁度いいのかも
ショコラ:うっかり割りそうあたしは
ショコラ:わいわい
---
NC:……それから数日が経っても、一向に霧が晴れることはなかった。
NC:窓から見える景色はいつまでも白一色に包まれたままで、君達は館から出る事すらままならなかった。
NC:穏やかで何不自由ない館での生活。敵に襲われる不安もなく、美味しい食事と暖かなベッドのある日々。
NC:そんな暮らしを続けるうちに、まるで段々と夢の中に溺れていくかのように、君達の外の世界への意識は薄れつつあった。
NC:狂気判定です
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [8] → 8[8] → 成功
ショコラ:1NC
Nechronica : (1NC) → [2] → 2[2] → 失敗
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [7] → 7[7] → 成功
ショコラ:失敗しました
NC:1点!
ショコラ:えーーと どーしよかな
ショコラ:ブマリンを2から3
ショコラ:これで!
NC:OK!
NC:……その日、君達は館の一角で、小さな机を囲んでいた。
NC:今日も窓から見えるのは真っ白に塗り潰されたような濃霧だけだ。
NC:この館に来て何日が経っただろうか。繰り返される平穏な毎日に、それすらも朧げになってきている。
ミーナ:「……今日も晴れないね」
ミーナ:窓の外を眺めながら言う。
ブマリン:「全然晴れないね~。いつもこんななのかな~」
ブマリン:机にぐでーっとなっている。
エメリア:「……本当に、晴れる時が来るのかなぁ」自前の銃を分解し、オイルを染み込ませた布で拭きながら。
ショコラ:頬杖をついて外を見ている。目つきは以前より茫洋としている。
ショコラ:「………ずうっとこんななの、なんか……、」
ショコラ:「なんか、だめよ……」
ブマリン:「ちょっと退屈だよねぇ~」
ブマリン:「平和なのはいいけど……わたしたちには目的があるのでぇ……」といいながらぐでーっとしている。頭の上の目玉焼きもどろ~っとしている。
ショコラ:「あたしたち早く会いにいかなきゃなのに」
エメリア:「……そうね。ここまで進展のない事態になったのは初めて」
エメリア:焦燥感はある。だが、天候に為す術など思いつかない。せいぜい、晴れになった時のための準備を詰めるくらいしか。
ミーナ:「……」
イゾルダ:「あら、皆さん」丁度その時、洗濯物の山を抱えたイゾルダが通りかかる。
ブマリン:「イゾルダだあ、やっほお~」ぐで~しながら手だけひらひらする。
イゾルダ:「今日も晴れませんねえ、霧」
エメリア:「そうみたいですね……正直、とても困っています」
ブマリン:「いつもこれくらい霧って晴れないものなの~?」
イゾルダ:「うーん、どうでしょう……この森の天気は分かりませんからね」
イゾルダ:「焦る気持ちは分かりますが、あまり思い詰めないでくださいね」
イゾルダ:「皆さんさえよろしければ、いつまでだって居てくれて構わないのですよ」
ショコラ:「…………ん………」
ブマリン:「優しい……お言葉に甘えまくってるぅ……」
エメリア:「……ありがたいことですが、そういう訳には」クリーニングを終え、銃を再び組みあげる。
イゾルダ:「それでは。ああ、今日の夕飯はシチューだそうですよ」また洗濯物を抱えたまま去っていく。
ブマリン:「しちゅー!しっちゅう、しっちゅう」嬉しそうに歌っている。
ショコラ:こつこつと指先で机を叩いている。
エメリア:「……ショコラ」
ショコラ:「ん?」
エメリア:「気持ちは分かるけれど……あまり、行動に起こさない方が良いと思う」自身の指で動作をまねる。
エメリア:「苛立ちゆえの動きが逆に、自分を思い詰めさせてしまうわ」
ショコラ:下にむいていた視線をあげる。指が止まる。
ショコラ:「………そう………ね………」
ブマリン:「……今日も映画見ようね。ショコラの好きな奴」大事に抱えているポータブルプレイヤーをちらっと見せる。
ショコラ:「ありがと。またなんかしてたら、止めてね」
ショコラ:「手はぎゅってしてよ」
エメリア:「(……まずいなぁ。このままだと、皆ストレスが溜まって。肝心な時に弊害が出てしまうかも)」
ミーナ:「……」
ミーナ:黙って君達の様子を眺めていたが、おもむろに口を開く。
ミーナ:「……ねえ、皆。ちょっといい?」
エメリア:「なぁに?」
ブマリン:「どうしたのお」ぐで~とした顔をそちらにむける。
ショコラ:プレイヤーにむけていた視線をミーナに。
ミーナ:「皆は……ここのこと、どう思う?」
ミーナ:「ここでの暮らしは、どう?」
エメリア:「……正直に言うと。とても安心感のある暮らしが出来てると思う」
ショコラ:「……そうね。怖い目にはあわないし、誰も怪我もしない」
エメリア:「それゆえに、とても怖い。このままだと、今まで何のために旅をしてきたか忘れてしまいそう」
ブマリン:「うん。安心なのは嬉しいけど……わたしたちに大事なのは心だもんね」
ショコラ:「うん…」
エメリア:「見失わないために……こんなことを日課にしてるくらいだもの」かちゃ、と。組み上げた銃をテーブルに置く。
ブマリン:「やっぱり……やりたいことあるのにできないのは……うぎーってなる」と言いながら手を机の上に投げ出してだら~っとしている。
ショコラ:「全部やめちゃって捨てちゃって、どろどろあったかいほうに行こうって、ずうっと言われてるみたいな気分」
ショコラ:「苛々して、むかむかして、疲れちゃう」
ミーナ:「……」
ミーナ:「……あたしは……あたしはね」
ミーナ:「皆が……もし、皆さえその気なら……」
ミーナ:「……ここにいるのも……いいかもしれないって、そう思ってる」
エメリア:「……ちょっと。それっ、て」
ブマリン:「えっ」びっくりして口をぽかんとしている。
ショコラ:「は…?」
ブマリン:「だ、だって……ミーナあんなに、ありえないって」
ブマリン:「”巡礼”を放棄するのはありえないって……言ってたのに」
ショコラ:「あんたが」
ショコラ:「あんたが…目覚めたあたしたちに、見せてくれたのよ。お父様の声も、あたしたちがすることがなんなのかも」
ショコラ:「なのになんであんたがそれを捨てようとするのよ!」
エメリア:「っ……待って、ショコラ。落ち着いて」
ショコラ:「だって…!」
ミーナ:「……でも……少なくともここにいれば、皆が傷付くことはない」
ミーナ:「……勿論……おかしなことを言ってるのは分かってる」
ミーナ:「だから……皆の判断に任せるよ」
エメリア:「(……確かに。旅において、要所での方向性は私達に決めさせてくれたけども)」
エメリア:「(これは違う。投げやりで……人任せにしたいがための、言葉)」
ショコラ:「……あのさ。もー、あのね、色々、いっろいろムカつくんだけど、……」
ショコラ:「まず、あたしがムカつくの、あんたが知ってることをあたしたちは知らないのに、そんなの言われること!」
ミーナ:「……」目を伏せる。
ブマリン:「……たしかに、わかんないことわかんないままやれって言われて、わかんないままやっぱやんなくていいよって言われても……」
ブマリン:「シャクゼンとしないよね」
エメリア:「…………」
エメリア:「ええ、二人の言う通り。事情を知らないまま、こちらに投げられても困る」
ショコラ:「あんたが色々考えてくれてるのは知ってるし、そう言ったけど」
ショコラ:「うん…………決めろなんて、ずるいじゃない」
エメリア:「むしろ、私達より詳しいからこそ疲弊してしまうのも、その通りだと思う」
エメリア:「……これは、ずっと前から言っていることだけど」
エメリア:「判断させたいなら……"巡礼"について、もっと教えて欲しいの」
ミーナ:「……」エメリアを見る。何か言おうとして口を開いて、結局そのまま固まってしまう。
エメリア:「お願い……ミーナ」
エメリア:「これ以上、抱え込んで苦しそうな顔をしている貴女を見たくないの」
ミーナ:「……」
ミーナ:一瞬、ひどく表情を歪めて。それを掻き消すよう、喉を焼くように酒を流し込む。口端を雫が伝う。
エメリア:「……ミーナ!!」
ミーナ:ゴン、と机に瓶を置き、深く息を吐く。
ミーナ:「……“お父様”は……」
ミーナ:「…………」
ミーナ:「……。……ごめん」
ミーナ:俯き、君達の顔を見ないままぼそぼそと言う。
ミーナ:「……あたしの、気の迷いだった」
ミーナ:「……忘れて」
ショコラ:「はあ!?」
エメリア:「…………」小さく息を吐く。
エメリア:「(分からない。一体、何がそこまで貴女の口を堅くさせているのか……)」
ブマリン:「……わたしは、やるぞ~って決めたこと、諦めるのなんかやだし……」
ブマリン:「わたし自身もおとーさんに会いたいし」思い出せない父親。けれど思い返そうとするだけで胸が暖かくなる。優しく頭を撫でてもらったような……くすぐったい気持ちになる。
ブマリン:「エメリアとショコラも『お父様』に会いたがってるから、会わせてあげたいし。それに……」
ブマリン:「"巫女"の使命放り出すのって、ありえないんでしょ。ここで諦めて、ミーナ後悔しないで過ごせる?」
ブマリン:「わたしは無理だと思うな~。ヘラヘラ笑って、内心すごいこれでよかったのかって考え続けてそう」
ブマリン:「だから、ずっとここにいるのは反対」
ブマリン:「なので気の迷いは聞かなかったことにします」
ショコラ:苛々と張り上げた声が、そこで少しだけ静まる。
ショコラ:「……ブマリン、やっぱよく見てるのね。人のこと」
ショコラ:くちびるを少しだけ上に持ち上げる。
ブマリン:「えへへ、褒められたあ」
ショコラ:「なりそうだもん」
エメリア:「…………」
ブマリン:「実際霧、どうしようもないもんねぇ。どうしようもないことは考えても仕方ないけど……だからいや~な気持ちなっちゃうよねぇ」
ブマリン:「霧の中強行突破しようとしてもうまくいかないだろうからねぇ……」
ブマリン:「いや~なかんじだけど……我慢するしかなさそうだねぇ」
ショコラ:「あたしは二人ほど我慢できる性格じゃないんだからね」
ショコラ:「おかしくなったらミーナに襲い掛かって吐き出させちゃうかも」がおっとして。
ミーナ:「……うん……」
ミーナ:席を立ち、君達から顔を背ける。
ミーナ:「……ごめんね」
ミーナ:そうして、その場から逃げるように歩き去っていく。
エメリア:「……なんで、謝るのよ」
エメリア:「一番辛そうにしてるのは貴女なのに、なんでこの期に及んで、私達を気遣おうとするのよ」
ブマリン:「……わたしたちが大事になって来ちゃったから、苦しくなってるのかもね」
ブマリン:「ずっと気遣ってもらってたけど……自分の大事と比べてどっちが大事かぐらぐらしてるから……辛いのかも」
エメリア:「……ブマリン」
ショコラ:「それは、ちょっとだけ分かるかも」
ショコラ:「あたしもお父様だけだったのが、どんどん大事なもの増えてくの、ぐらぐらしたし」
エメリア:「(大事なモノにはなっているかもしれない、けれど)」
エメリア:「(そんなことよりも、私は……頼ってほしい。助けを求めて欲しい)」
エメリア:「(結局、まだ私達は。本当の意味で、ミーナに心を開いて貰えてない)」
ブマリン:「……ぐらぐらしても、ちゃんと手、ぎゅってしてるからね」ショコラの手をぎゅっとする。
ショコラ:「ん」ぎゅっとし返す。こめすぎない力で。
ブマリン:「エメリアも~」エメリアの手もぎゅっとする。
エメリア:「……ん」力なく、握り返す。
ブマリン:「……ミーナのこと、心配だけど……」
ブマリン:「ぐらぐらするくらい、大事なもの増えるの、きっと嬉しいことだと思うから」
ブマリン:「わたしは、みんなで一緒にがんばってこー!のおもいをつよくしました」
エメリア:「……そう、ね」
ブマリン:「だれかがぐらぐらしたときは、ぎゅってするからね」
エメリア:「ありがとうブマリン。私も、ちょっと気が楽になったかも」
ショコラ:「あたしも、ブマリンがぐらぐらしたときはぎゅってできるよう」
ショコラ:「きたえねばの想いね」笑う。
ブマリン:「えへへ、嬉しい~。今はどろどろしてるけど、ぐらぐらはしてないもんねえ」頭の上の目玉焼きとどろ~っとしている。
エメリア:「(……ブマリンの優しさは、とても心強い。私や、ショコラがぐらついても、しっかりと支えてくれる)」
エメリア:「(だからこそ……彼女が折れてしまった時。私達は、本当にお終いになってしまう)」
ブマリン:ここらへんで……対話判定……やっても……いいですか!
NC:許可します!どうぞ!
ブマリン:ありがとうございます!
ショコラ:あざす!
エメリア:わいわい
ブマリン:TOミーナにします
エメリア:ミーナ宛
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [2] → 2[2] → 失敗
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [5] → 5[5] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬぬぬ
ブマリン:大失敗じゃないからセーフ……
ショコラ:ブマリンにしようかな
ブマリン:ブマ!ブマ宛は+1だブマ
ショコラ:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [9]+1 → 10[10] → 成功
ショコラ:おお!
ブマリン:おおっ!
ショコラ:さっきの狂気ぶんを回復で3から2だショコ
NC:OK!
---
NC:……だがそれから更に数日が経っても、何も状況は変わらなかった。
NC:霧は晴れぬまま、ただぬるい泥のような安寧の日々が続いていく。
NC:外のことも、目的も、そしてそれを失う恐怖すらも溶かすように、君達は少しずつその暮らしに慣れていく……
NC:狂気判定、-1です。
エメリア:1NC-1
Nechronica : (1NC-1) → [1]-1 → 0[0] → 大失敗
ブマリン:え、エメリア!!
エメリア:ぎにゃーっ
ブマリン:1NC-1
Nechronica : (1NC-1) → [2]-1 → 1[1] → 大失敗
ブマリン:ぎゃーっ!わたしも!
ショコラ:1NC-1
Nechronica : (1NC-1) → [2]-1 → 1[1] → 大失敗
エメリア:あわわわ
ショコラ:www
NC:wwwwww
ブマリン:ぜ、全員!
エメリア:マジで?
NC:すごすぎる
ショコラ:円舞曲つかうな
NC:全員基本1パーツ損傷です
ブマリン:たからものへの狂気0>1にしてはらわた食べます
ショコラ:回復したブマリンを2から3
エメリア:たからもの0>1、はらわた全損
ショコラ:はらわた全損ッス
NC:君達はこのまま霧が晴れるのを待ってもいいし、無理やり外に出て森を抜けようとしてもいい。何か別の手段を探すのもいい。
ブマリン:これ行動起こさないと延々狂気チェックし続ける奴かな……
ブマリン:お母様に会うのは今は無理なんですよね?
エメリア:会いたいなぁ、お母様に
ショコラ:そうね
ショコラ:お母様なんか鍵握ってるでしょ 母だし!
NC:表向きにでも姉妹になると言えば会わせて貰えます
ブマリン:ああ~なるほどねぇ
ショコラ:ははあ
エメリア:な完理
NC:それでいいですか?
エメリア:はい!私達姉妹になりたいです!!
ショコラ:お父様の娘は多いほどいい。なります!
ショコラ:お父様…?
ブマリン:狂気が……
ブマリン:そうね……まあ……なんとかなるっしょ!姉妹に……なりま~す!
NC:分かりました。
---
NC:君達はイゾルダ達に連れられ、館の廊下を歩いていく。
NC:薄暗く、日の当たらない長い通路。これまで君達が来たことのない区画だ。
イゾルダ:「良かったです、皆さんが決心してくださって」
ブマリン:「こんなずっとお世話になってるし、仲良しだし。もう実質姉妹だったみたいなものだしね!」
エメリア:「ええ……むしろ、お世話になった恩返しなどもしたいと思ってます」
ショコラ:髪に揺れる薔薇、魚の飾り。仕舞い込んだ手鏡。その感触を反芻しながら、頷く。
モア:「姉さんがたと本当に姉妹になれるなんて、あたす嬉しいです~」
ブマリン:あまりにも変わらない状況に業を煮やし、虎穴に入らずんば虎子を得ずと、形だけ姉妹になることにしたが。
ブマリン:騙しているみたいで胸が少し痛む。……実際騙してるんだけど。
エメリア:モアを一瞥し、直ぐに視線を戻す。コートの中に仕舞った、種の入れ物をぎゅっと握る。
エメリア:「(……これは、彼女が旅をしていた理由。なぜ、こんなにも簡単に手放してしまったのか)」
エメリア:「(その理由が、"お母様"にあるのかもしれない)」
エメリア:全くの無意味かもしれない。だが、これ以上行動を起こさなければ、何も始まらないと。姉妹三人で相談した上での、第一歩。
ペネロペ:「そうと決まれば、今日は豪華な料理でお祝いしなきゃね」
ブマリン:「豪華な料理だ!やったった~」
ショコラ:「タルトまた食べたいわ、あれ美味しかったもの」
ブマリン:「わたしステーキ!」
ペネロペ:「はいはい、何でも好きなもの作ってあげるよ。エメリアは?」
エメリア:「……え、あ、えーっと、私は……」わたわた。
エメリア:「では、シチューを」実際、お気に入り。猫舌なので少々冷まさなければならない。
ペネロペ:「よしきた。腕によりをかけるからね」
ミーナ:「……お母様の具合はどうなの?」
ブマリン:「わたしたち、ちゃんと静かにはしゃぐからね」
イゾルダ:「ええ、今日は良いみたいで……早く皆さんに会いたいと、はしゃいでいます」にこりと笑う。
ペネロペ:「いい年なのに子供みたいだよねえ」
モア:「そこがええところじゃないですか~」
ブマリン:「”お母様”もはしゃいでるんだぁ。お母様はアンデッドではないの?」
ショコラ:(……どんな人なんだろう)
ショコラ:お父様のことですら曖昧なのに、想像もつかない。
イゾルダ:「話はぜひ本人から……丁度着きましたよ」
NC:イゾルダは一際大きな扉の前で立ち止まる。
NC:館の一階、日の当たらない薄暗い場所だ。蝋燭の灯りもこの付近では消えている。
エメリア:「(……なぜ、灯りが消えているのかしら)」
エメリア:まるで、怪物を閉じ込めた地下牢へと続く扉の様な、そんな恐ろしさを肌に感じて。
イゾルダ:「お母様、入りますよ」
イゾルダ:軽くノックして、扉を開ける。
NC:現在発狂状態の未練がある人はいますか?
ショコラ:なんでそんなことを…?な、ないです
ブマリン:な、ないですが……
エメリア:ないでーす
NC:では全員に同じものが見えます。
NC:開け放たれた扉の向こう、部屋の中には誰もいない。
NC:ただ締め切られた暗い部屋の中央には、巨大な花が咲いている。血のように赤い、毒々しい花弁を大きく広げた奇怪な花。
NC:甘い匂いを漂わせるそれが蔦や葉を部屋中に伸ばして、時折心臓のように脈動している。
ショコラ:(……なに?)だれ、と言うべき言葉が出なかった。
ブマリン:「……ん、んん?」キョロキョロしている。
ブマリン:「……”お母様”……は?」
エメリア:「…………」声を漏らしそうになって、ぎりぎり持ちこたえる。
ショコラ:「ねえ、これ…」姉妹たちを見て、小さな声で。
エメリア:「っ…………」姉妹二人に目を配せる。想像以上に、拙い状況かもしれない。
ミーナ:「……これは……」
イゾルダ:「お連れしましたよ、お母様」
イゾルダ:「こちらからブマリンさん、エメリアさん、ショコラさん、ミーナさんです」
イゾルダ:「ええ、皆さん可愛らしいでしょう?」物言わぬ花に向け笑い掛ける。
ペネロペ:「ほら、そんなにテンション上げないでよ。みんな困ってるって」
エメリア:「(……イゾルダさん達には、あの花が、お母様に見えている、の?)」
ブマリン:「んぉ…………」呻いて姉妹二人とミーナを見る。
ブマリン:ロッソやアンネなど、人の形をしていない人も見てきた。が、これはどうやらそういったものとは違うようだとミーナの様子を見て悟る。
ショコラ:なにか醜悪なものを見る目で、その花を見ていた。「……」
イゾルダ:「どうしました?さあ、どうぞ中に」
イゾルダ:根っこや蔦がびっしりと張り巡らされた部屋の中から、君達を招く。
エメリア:「……あ、ええっと……すみません、緊張していて」だが、一歩も前に踏み出せない。足が竦んでいる。
エメリア:洗脳、幻覚、精神支配。あの花に近づいてしまったら、私達も”そう”なってしまうのではないか、と。
ショコラ:「……これが、巡礼を捨てて手に入れる幸せなの…?」巨大な花を見る。覚えのない父の顔とも重ならない、異形の顔、いいえ、顔ですらない。
モア:「あ~、あたすも最初はびっくりしましたけんど……でも、大丈夫ですよぉ」
モア:「お母様はとってもええ人ですから~」巨大花の傍らでにこにこと笑っている。
エメリア:「(私達と同じタイミングで館を訪れたモアさんも……既に、もう)」
ブマリン:「……やっぱり、四人も一気に来るとお母様も疲れちゃうと思うから」
ブマリン:「わたし、先にお話する!三人は先帰ってて」そう言って部屋に足を踏み入れると振り返って三人に手を振る。
ショコラ:「バカ、ブマリン!」
エメリア:「だめ、下がって!」
ショコラ:慌てて追いかける。竦んでいた足が駆ける。
エメリア:彼女を引き戻そうと、一歩前に出てしまう。
NC:巨大花がしゅうしゅうと呼吸をするように空気を吐き出す。部屋に白い霧が立ち込め、君達の意識がぼんやりと揺らぐ。
ミーナ:「……霧だ」
エメリア:「(……じゃあ、外の天候も、この花が)」
ショコラ:「こいつが…」
ショコラ:「こいつが、やってたんだ、ぜんぶ」
イゾルダ:「……皆さん、どうしました?」
ブマリン:「……!」二人が入ってきたのを見て、二人の手を掴むと部屋の外へ戻ろうと。
ブマリン:「あ、あははー。緊張しすぎたのかな?ちょっと具合悪くなっちゃって……」
ブマリン:「元気な時にちゃんと挨拶し直そうかな~」
NC:その時、いくつもの蔦が触手のように伸び、部屋の入り口を檻めいて閉ざしていく。
ミーナ:「……!」
エメリア:「っ、な!!」行く手を塞がれ、つんのめる。
ブマリン:「……っ」塞がれてたたらをふむ。
ショコラ:「逃がさないつもり!」
ミーナ:咄嗟に引き千切ろうとするが、幾重にも重なった硬質の蔦は、生半にはびくともしない。
ショコラ:「おかしいわ、こんな…蜘蛛の巣じゃないの、こんなの…!」
ペネロペ:「……どうした?大丈夫かい」
モア:「皆さん……?」
ブマリン:(……モアに花の種を捨てさせるわけだ。そんな強い生命力の植物、他の植物には有害だ……)
エメリア:「……モアさん、ペネロペさん。落ち着いて聞いてください」
エメリア:「そこに居るのは"お母様"ではありません」
エメリア:即座に、コートより二丁の銃を取り出す。投げつける言葉に、意味があるのかは分からないが。
ブマリン:「わ、わたしには……おっきなお花に見えるよ」
ブマリン:「それで……なにか、具合の悪くなるものを……出してる」
エメリア:「同じく、ただの巨大な花に見えます」
ショコラ:「というか、あの霧さえ」
ショコラ:「こいつが出してるじゃない…!」
エメリア:「(変異した植物。この世界で生きられる植物に、まともなモノは存在しない)」
ペネロペ:「……花……?何言ってんの?」
ペネロペ:きょとんとしている。
エメリア:心の中で舌を打つ。やはり言葉は届かない。
エメリア:「……ブマリン、ショコラ」
ショコラ:「ええ」冷静にいつも銃を組み立てていた、その目を見る。
エメリア:「あれ、ぶっ潰した方が良いと思うんだけど、どう?」
ショコラ:「おなじこと言おうと思ってたわ!さすが姉妹ね」
ブマリン:「……うん……」イゾルダ、ペネロペ、モア。この花を”お母様”と慕う彼女らをちらっと見る。
ブマリン:「誰かの大事が……誰かの許せないになることもある」
ブマリン:「みんなには悪いけど……わたしたちは、ここでとどまってるわけにはいかないから……!」
NC:赤い花が、腐ったような甘い香りを漂わせる。それに誘引されるように無数の肉食昆虫の群れが不快な羽音を響かせ、君達の周囲を飛び回る。
モア:「姉さんがた……?どうしたんですか……?」
モア:顔の周囲を大量の虫が飛び回っているのに、平然としている。
エメリア:「モアさん!頼むから下がっていて!」
エメリア:希望的観測には過ぎないが、あの花さえ仕留めて霧を無くせば。きっと洗脳は解けるはずだと。
ブマリン:「ごめんね……みんな、騙されてる……と思う」
ブマリン:「何かを選んで、何かを大事と思うの……ちゃんと現実を知って、選んだ方が……良いと思うから」
ショコラ:「お母様と、あたしたちだけで話させて…なんて、今更通じないわよね」
ショコラ:「霧が晴れれば、もっと」
ショコラ:「ちゃんとお話しできるかもね。あたしの姉妹たちって、お話はとっても上手なのよ」
ショコラ:だからあたしは、と、バットを強く握る。
イゾルダ:「……貴女たち……お母様に何をする気ですか」
イゾルダ:イゾルダの目が鋭くなる。
エメリア:「燃やします!!」
モア:「なっ……!?」
ショコラ:「あたしが上手で、お話するために必要なこと」
ブマリン:「み、みんなには、おっきなお花に見えてないんだよね……?」
ペネロペ:「おいおい……ミーナ」
ペネロペ:「あんたの責任だよ。この子ら、もうとっくに狂っちまってるじゃないか」
ペネロペ:「ここに招き入れたのが間違いだったね」
ショコラ:ふふ、と笑う。「だってさ、ミーナ!」
エメリア:「……そうよ。私達、ミーナに狂わされてるの!」
エメリア:「だから、ずっと此処に閉じ込められるくらいなら"お母様"と戦うことを選ぶわ!」
エメリア:普段、控えめな態度の彼女とはうってかわって。溌剌として言葉を紡ぐ。
エメリア:緊張、恐怖は勿論ある。だが、それ以上に皆を守りたい気持ちが上回って。心が高揚していく。
ブマリン:「……”お母様”は、霧を止めてここから出してくれるつもり……ない、よね?」
ブマリン:「なら……エメリアの言う通り。戦うしか……ない」
ブマリン:映画の中でしか見たことのない豪華な食事。あれは一体……どこからきたんだろうと、少しお腹が変な感じがする。
ミーナ:「ふふっ……」どこか楽しそうに苦笑する。
ミーナ:「……違うよ、ペネロペ」
ミーナ:「この子たちは、強いよ。あたしなんかよりずっとね」
イゾルダ:「モアさん、ペネロペ!」
イゾルダ:叫び、その腕が内側から弾けるように変形する。
イゾルダ:無数の刃や回転槍が滅茶苦茶に束ねられた、おぞましく巨大な凶器が姿を現す。
エメリア:「……!!」目を見開く。旅を終えたとはいえ、やはり"巡礼"をこなしていたアンデッドか。
イゾルダ:「お母様を守りましょう!」
ペネロペ:「どうやら、やるしかないみたいだね……」
モア:「ね、姉さんがた……皆さんどうして……!」
モア:「やめてください!どうしてこんなこと……!」
ブマリン:「ご、ごめんね」
ブマリン:「みんなの大事なものを……幸せを、壊しちゃうかもしれない」
ブマリン:「でも……わたしたちの大事を守るためには、これしかないの」
ブマリン:「……モア、最初はびっくりしたって言ってたよね……?」
ブマリン:「モアなら……おっきなお花に見えてたんじゃない?ここにいたらダメになるって……おもったり、しないかな……?」
ブマリン:一縷の望みをかけてモアに尋ねる。
モア:「な、何言ってるんですか……?ブマリンさん、何を……!」
イゾルダ:「話しても無駄です。もうおかしくなってる」
イゾルダ:「戦いましょう、モアさん。私たちの大切な場所を、守らなくては」
モア:「う……うぅうううう……!」
モア:モアは苦悶しつつも、花を庇うように君達に向き直る。
ブマリン:「……うん。お互いの『大事』のために……後悔しないように、しようね」モアに微笑む。
NC:バトルパートに移行します。
スウォーム 最大行動値9
【無差別攻撃】(アクション・3・0)同エリアにいる自身以外の全存在に1ダメージ(命中箇所任意、防御不可)
【押し寄せる群れ】(アクション・3・自身)移動1
イゾルダ 最大行動値11
頭部
【死神】白兵攻撃判定出目+1
【のうみそ】最大行動値+2
【めだま】最大行動値+1
腕部
【ジョギリ】(アクション・3・0)白兵攻撃4、攻撃判定出目+1
【災禍】(ダメージ・2・自身)自身が与えた白兵攻撃に「全体攻撃」を得る。自身はダメージを受けない
【うで】(ジャッジ・1・0)支援1
【かた】(アクション・4・自身)移動1
胴体
【力業】1つの判定につき1回、「妨害」を無効化してよい
【しんぞう】最大行動値+1
【せぼね】(アクション・1・自身)次カウントで使うアクション1つのコスト-1
脚部
【しっぽ】最大行動値+1
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【あし】(ジャッジ・1・0)妨害1
ペネロペ 最大行動値9
頭部
【自在触手】(ジャッジ・2・0)妨害2。1ターンに何度でも使用可
【大型触手】(ジャッジ・1・0)支援2か妨害2
【のうみそ】最大行動値+2
【めだま】最大行動値+1
【あご】(アクション・2・0)肉弾攻撃1
腕部
【伸縮触手】(ジャッジ・0・0)支援1か妨害1
【捕縛触手】(ラピッド・1・0〜1)移動妨害1
【うで】(ジャッジ・1・0)支援1
【かた】(アクション・4・自身)移動1
胴体
【屍人花】(ジャッジ・0・0)妨害2
【はらわた】
【はらわた】
脚部
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【あし】(ジャッジ・1・0)妨害1
モア 最大行動値10
頭部
【肉の盾】(ダメージ・0・0~1)ダメージに付随する効果全てを打ち消す
【肉の宴】(アクション・1・自身)損傷した基本パーツ1つを修復
【再生】(ダメージ・1・自身)防御1。1ターンに何度でも使用可
【超再生】(ラピッド・0・自身)損傷した強化パーツ1つを修復する
【トラウマスイッチ】このパーツが損傷した際、損傷させた者は狂気点1点を得る
【のうみそ】最大行動値+2
【めだま】最大行動値+1
【あご】(アクション・2・0)肉弾攻撃1
【眼鏡】
腕部
【こぶし】(アクション・2・0)肉弾攻撃1
【うで】(ジャッジ・1・0)支援1
【かた】(アクション・4・自身)移動1
胴体
【庇う】(ダメージ・0・0~1)対象が受けたダメージを自身が受ける、1ターンに何度でも使用可
【だるま】「腕」か「脚」にダメージを受けた際、ダメージを任意の箇所に振り分けてよい
【せぼね】(アクション・1・自身)次カウントで使うアクション1つのコスト-1
【しんぞう】最大行動値+1
【はらわた】
【はらわた】
脚部
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【あし】(ジャッジ・1・0)妨害1
“お母様” 最大行動値8
【悪夢の霧】(アクション・3・0)精神攻撃1+全体攻撃
【心崩し】(アクション・2・0~1)発狂中の未練を持たないドールのみ対象に選べる。精神攻撃1
【立ち込める霧】(アクション・4・効果)宣言から5カウント目の終了時にこのパーツが損傷していなければ発動、舞台上の全ドールに狂気点+1(カウント5以上でしか宣言不可)
【不安の種】(アクション・2・0~1)対象ドールの任意の未練1つを「依存」に変更する(戦闘終了後元に戻る)
【攻性触手】(アクション・3・0〜1)肉弾攻撃2+連撃1
【触肢】(アクション・3・自身)移動1
【根肢】転倒・移動無効
【反射行動】最大行動値+2
【花びら】
【花びら】
奈落:“お母様”、モア
地獄:イゾルダ、ペネロペ
煉獄:スウォーム×10
勝利条件:“お母様”を撃破する。
カルマ
・誰も精神崩壊しない
・2ターン以内に勝利する
NC:ミーナのNPCカードが引き続き使用可能です。
エメリア:わぁい
ショコラ:二種類のほうかな
NC:そうです!
NPCカード
ミーナ
このNPCの①②の効果はそれぞれ1ターンに1回まで使用可能。
①対象がダメージを受ける際に使用。対象が受けるダメージを代わりに受け、付随する効果すべてを打ち消す。
②ジャッジタイミングで使用。妨害2。
NC:戦闘開始時に使用するマニューバなどがあれば宣言どうぞ。
エメリア:【内緒話】対象ショコラちゃん!!
ショコラ:ありがてえ!
NC:どうぞ!
ショコラ:バットを構える。この狭く蔦が邪魔な空間では、自分の動きはいつもより鈍くなりそうだ。
エメリア:「……ショコラは、まず近付かないとだね」
ショコラ:「うん。だいぶ邪魔ばっかだわ」
エメリア:「……難しそう、ね。イゾルダさん達を傷つけるのも違う気がするし……」
ショコラ:「よくはしてもらったもんね。そこもね~、嫌になっちゃう!」
ショコラ:「ふふ…でも、変なの」
エメリア:「変って?」
ショコラ:「怒ってるほうが、あの霧だけの日々でぼうっとしてるより」
ショコラ:「ずっと生きてるって感じがする」
エメリア:「……そうね」
ショコラ:「……生きてる、だって」さらに笑う。
エメリア:「そうやって、怒りながらも進んで行こうとする今の貴女の方が」
エメリア:「ずっと貴女らしくて、好き」
エメリア:「私も、それに乗っかっちゃおうかな」
ショコラ:へにゃっと口元が緩んだ。「ん。あたしもそう思う」
ショコラ:「エメリアも、たまには暴れちゃおう!」
エメリア:「ええ、アンデッドを誑かしちゃうような悪いお花には」
エメリア:「少しばかり、お灸を据えないといけないもの!」
NC:対話判定……+1あげちゃいます
ショコラ:っしゃ!
エメリア:わいわい!
ショコラ:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [3]+1 → 4[4] → 失敗
エメリア:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [2]+1 → 3[3] → 失敗
ショコラ:ボケ!
エメリア:なんでさ
ショコラ:異常です
ショコラ:以上ですだ
エメリア:私達対話判定下手すぎない?
ブマリン:絆は深まったが狂気は薄まらない
NC:戦闘を開始します。
NC:カウント14 エメリアの手番です
エメリア:【ほね】でとことこと地獄へ移動したいです。
ブマリン:R
ブマリン:【ワイヤーリール】。ペネロペを煉獄に!
NC:R
ペネロペ:【捕縛触手】(ラピッド・1・0〜1)移動妨害1
ブマリン:R
ブマリン:【看破】
NC:カス!
ブマリン:おーっほっほっほ
エメリア:えらい!!
ショコラ:最強!
NC:ではペネロペは煉獄に移動
ブマリン:行動値12>9
エメリア:14>11
ペネロペ:行動値9>8
NC:カウント11 イゾルダ、エメリアの手番
イゾルダ:【ジョギリ】(アクション・3・0)白兵攻撃4、攻撃判定出目+1
イゾルダ:対象エメリア
イゾルダ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
NC:胴に4点!
エメリア:胴は……せぼねだけ!!
エメリア:【せぼね】を破壊して以上です。
NC:エメリアの手番です
エメリア:【ショットガン】(A・2・0~1)射撃攻撃1+爆発、攻撃出目+1
エメリア:【銃神】【子守歌】【失敗作】出目+1、コスト-1
エメリア:対象"お母様"
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
NC:振り足し無いかな
エメリア:ないです~
モア:D【庇う】(ダメージ・0・0~1)対象が受けたダメージを自身が受ける、1ターンに何度でも使用可
モア:【再生】(ダメージ・1・自身)防御1。1ターンに何度でも使用可
NC:防御1でダメージ無効、0ダメージだと爆発も効果無効になるので無傷です
ショコラ:つよ
イゾルダ:行動値11>8
エメリア:11>10
モア:10>9
ブマリン:「……ご、ごめんね!」機械の腕がペネロペへと飛んでいき、その腕を掴む。
ブマリン:「ほんとに、感謝してるんだよ……だから、なるべく傷つけたくないの!」
ブマリン:そう言って、自身のもとへ引き寄せる。
ペネロペ:「うっ……!?」
ペネロペ:身体を突き破り、血飛沫と共に無数の蔦が伸びる。
ペネロペ:蔦は床を掴み、引き寄せられるのを防ごうとする。
エメリア:「……っ、身体にも蔦が!?」
ブマリン:(……これ、ペネロペの力……じゃない、よね?どうなんだろう……)
ブマリン:「……『思い出して!自分が何者だったのか!』」
ブマリン:脳に――いや、自我に届く、ゆるがす声を張り上げる。
ブマリン:寄生された自我を、ペネロペのものへと戻そうと。
ペネロペ:「ぐあっ……!?」
ペネロペ:死体に無理やり電流を流したように、ビクンと身体が震える。
ペネロペ:「がっ……あっ……」
ペネロペ:全身が痙攣し、しゅるしゅると伸びる蔦に覆われていく。
イゾルダ:「ペネロペ……!」
イゾルダ:「……よくも……!」
イゾルダ:ざわざわと髪が逆立ち、口から犬歯が覗く。
エメリア:「(……ともかく、この隙に!)」床を蹴り、蔦を足掛かりに花の元へと駆ける。
イゾルダ:「させるかぁッ!!」
イゾルダ:凄まじい膂力で床を踏み込み、瞬時に肉薄。巨大な刃の集合体を振るう。
イゾルダ:凶器は紙細工のように易々と、エメリアの胴体を抉り飛ばす。
ミーナ:「……エメリアっ!」
エメリア:「っ、な」圧倒的な力に為す総べなく、身体が弾ける様に損傷。
エメリア:「……ん、の!」だが、多少の傷は想定内だと言わんばかりに。巨大な怪花へと引き金を引く。
モア:花の前に躍り出て、散弾をその全身で受ける。
モア:「くぅっ……!」
エメリア:目を見開く。
エメリア:「モアさん!そんな……」
モア:弾丸は正確に肉を貫くが、モアの身体は高速で再生していく。森で一人生き残ったのも、この再生能力によるものか。
モア:「や……やめてくだせえ……!」
モア:「お母様に、乱暴しねえでくんろ……!」
NC:カウント10 エメリア、ショコラの手番です
ショコラ:【ほね】【ほね】で移動2。《奈落》に移動します
NC:ほねはアクションなので1手番1回しか使えないのです
ショコラ:あ、なるほど
ショコラ:じゃあ【ほね】で移動1!地獄にいきます
NC:OK!
ショコラ:行動値10>7
NC:エメリアどうぞ!
エメリア:【アンデッドガン】(A・3・1~2)射撃攻撃1+爆発+全体、攻撃出目+1
エメリア:いつものを合わせつつ、対象は奈落のエンゲージ……エンゲージ?とにかくそこ
NC:これめっちゃ分かりづらいんですが、
NC:全体攻撃は誰か一体を狙ってヒットするとそのエリアに同じ攻撃が拡散する感じのイメージです
NC:なのでモアかお母様どちらか相手に判定する感じですね
エメリア:はえぇ
エメリア:ではお母様にしてみましょう
NC:判定どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬ。以上
エメリア:10>8
NC:行動値9 モア、スウォーム、ブマリンの手番です
モア:【せぼね】(アクション・1・自身)次カウントで使うアクション1つのコスト-1
NC:スウォーム【無差別攻撃】(アクション・3・0)同エリアにいる自身以外の全存在に1ダメージ(命中箇所任意、防御不可)
NC:ブマリン1点受けよ!
ペネロペ:はらわた損傷
ブマリン:これって判定もないんだ!?
ブマリン:はらわた損傷!
NC:ブマリンの手番です
ブマリン:【ほね】でてこてこ地獄へ移動
ブマリン:行動値9>6
NC:モア9>8 スウォーム9>6
NC:ブマリンに向け、小さな雲めいた肉食昆虫の群れが襲い掛かる。
NC:一匹一匹は小さいが、数が膨大だ。夥しい牙が肉を食い千切っていく。
ペネロペ:引き寄せられたペネロペの身体も、その無差別な捕食の餌食となる。
ペネロペ:「くっ……こいつらっ……!」
ブマリン:「明らかにわたしたちの攻撃じゃないじゃん!目を覚ましてよ~!」
ブマリン:肉を蟲たちに食いちぎられながら、うわーん!と泣きながら逃げ惑う。
NC:カウント8 お母様 モア イゾルダ ペネロペ エメリアの手番です
NC:お母様は【悪夢の霧】(アクション・3・0)精神攻撃1+全体攻撃
NC:対象ショコラ
ショコラ:はあい
ブマリン:あれ?
ブマリン:射程たりてる?
エメリア:なさそう
NC:アッ足りてない
ショコラ:あ
ショコラ:やったーーー!
NC:くっそ~
NC:【心崩し】(アクション・2・0~1)発狂中の未練を持たないドールのみ対象に選べる。精神攻撃1
ショコラ:いやらしいやつばっかすな!
NC:1D3
Nechronica : (1D3) → 3
NC:対象ショコラ
NC:1NC
Nechronica : (1NC) → [3] → 3[3] → 失敗
ブマリン:ほ……
エメリア:わぁい
NC:おのれ……
ショコラ:ふー
モア:せぼね
NC:1D3
Nechronica : (1D3) → 3
イゾルダ:ジョギリ、対象ショコラ
ショコラ:エーン
イゾルダ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
イゾルダ:腕に4点!
ブマリン:J
ブマリン:【エンバーミング】妨害2
NC:出目7
ショコラ:あとjでNPCカード
ショコラ:ミーナの②ジャッジタイミングで使用。妨害2。
ショコラ:これも
NC:出目5
ブマリン:さらにJ
ブマリン:【あし】妨害1
NC:おのれ~~~
NC:では失敗!
ショコラ:ありがとう…
ブマリン:行動値6>3
ショコラ:殴れなくなるとこだった
ペネロペ:ほねで地獄に移動
ショコラ:きたわね
NC:お母様8>6 モア8>7 イゾルダ8>5 ペネロペ8>5
NC:エメリアどうぞ
エメリア:アンデッドガン対象花
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
エメリア:j
エメリア:【ボルトヘッド】【スコープ】【うで】支援5
ショコラ:うおお
NC:伸びすぎ
ブマリン:さ、さらにやるか
ブマリン:J
ブマリン:あ、いやまって これお母様をかばったら二倍なんですよね
ブマリン:いやでもそれにしてもいるな
ブマリン:頭がおかしくなって来た なんもわからん 全部のせるか
エメリア:今だと5点爆発で、倍にすると10点かな
ショコラ:いま14だっけ
ショコラ:えーと
ブマリン:1減らされるのよね
エメリア:頭攻撃に防御1で9にされて、それで全損かな
ブマリン:だからええと、たぶんモアのパーツが合計20かな
ショコラ:やばいないつも以上に私もなんも頭回らんw
ブマリン:とりあえず2くらいのせとこ
ブマリン:【アームバイス】支援2!
ブマリン:お待たせしました
NC:出目16で7点爆発全体攻撃ですね
モア:D【庇う】
モア:D【再生】防御1
モア:D【肉の盾】(ダメージ・0・0~1)ダメージに付随する効果全てを打ち消す
ブマリン:アッ
モア:爆発・全体攻撃を無効化
ショコラ:あー
ショコラ:それがあった
ショコラ:か!
エメリア:なるほどなぁ
NC:6点になります 部位はどこにしますか?
エメリア:頭かな
ショコラ:胴だと庇う抜けるかも?
ブマリン:胴でかばう消してもいいかも
エメリア:超再生で強化パーツ直されない?
ショコラ:あー
ショコラ:ほんとじゃんなんじゃこれ
ブマリン:あっなるほどね
ブマリン:頭つぶしましょう
モア:眼鏡・あご・めだま・のうみそ・肉の盾・トラウマスイッチ損傷
モア:【トラウマスイッチ】このパーツが損傷した際、損傷させた者は狂気点1点を得る
エメリア:たからもの1>2
モア:せぼねチャージで行動値はそのまま
エメリア:行動値8>4
ブマリン:3>2
イゾルダ:「お母様には、指一本触れさせません……!」
イゾルダ:凶悪な刃を横薙ぎに振るう。骨肉を砕き、ズタズタに引き裂いて余りある凶器がショコラへと迫る!
ショコラ:一心に花の元へ駆けていた。脚を蔦に取られ、そのまま刃が迫る。
ミーナ:ミーナが横合いからその攻撃の軌道を逸らす。夥しい数の刃が、腕を引き裂いて血飛沫を撒き散らす。
ミーナ:「ッあ……!」
ショコラ:「ミーナ!」
ミーナ:「……ブマリン!」シスター服を真っ赤に染めて叫ぶ。
ブマリン:「えっ!?う、うん!」
ブマリン:「イゾルダ!もっとちゃんと、思い出して!」
ブマリン:「自分の事!」
ブマリン:先ほど、呼びかけた時はお母様の侵蝕を跳ねのけてもらおうと思っての事だった。
ブマリン:しかし効果は真逆で、却ってその身をお母様の支配におくことになった。
ブマリン:……ならば、それは使えると、咄嗟に判断した。
イゾルダ:「あ゛、ぎッ……」
イゾルダ:くぐもった、不自然な声。片方の瞳がぎょろりと回転し、眼窩から眼球を押し退けるように真っ赤な花が花弁を広げる。
イゾルダ:「何……を……」
イゾルダ:呻きながらよろめく。少なくとも攻撃の手は緩んだ。
ショコラ:そのすきに振り返らずに駆けていく。花をめざして。
ブマリン:「そ、それがイゾルダたちが”お母様”にされてることだよ……!」
ブマリン:その様子に少し恐怖を感じながらも小さく叫ぶ。
ブマリン:「甘い幻覚で惑わして……イゾルダたちを傷つけてる!」
エメリア:「(……一時凌ぎにはなってるけど、蔦の支配が進行してる)」
エメリア:「(長期戦は不利。一気に、あの花をぶち抜く!!)」
エメリア:両の手にそれぞれ銃を握り。ありったけの散弾を怪花に撒き散らしていく。
エメリア:狙いはあえて定めず、面攻撃で押し潰す。そうすれば、またモアに庇われるようなことは……
モア:「っ~~~~!!」
モア:巨大な花の前に両手を広げ、盾となって立ち塞がる。撃ち抜かれた血飛沫や肉片が、散弾の軌道を逸らしていく。
モア:「あぁっ……うぁぁっ……!」
エメリア:「……っ、モアさんどいて!それ以上は、貴女の身体が……」
モア:眼鏡が砕け散り、よく見知った顔が弾丸に引き裂かれ、見るも無残な姿に変えられる。
モア:「っ……ふぅっ……ふぅぅぅ~~~っ……!」
モア:ズタズタになった目からボロボロと涙を流し、必死に君達を睨みつける。
エメリア:「っ、く」目は逸らせない。ゆえに、その惨状を余すことなく脳裏に叩きつけられる。
モア:「も……もうやめてください……」
モア:「お願いですから……」
モア:「やっと見つけた居場所なんです……お母様がいなくなったら、あたす……」
モア:「もう、どうしたらいいか分からねんです……」
モア:「お願い……お願えします……!」
モア:土下座でもするように頭を床にこすり付け、懇願する。
エメリア:「う、あ────」視界が、ふわっとする。私は、一体何を
ミーナ:「……エメリア!惑わされないで!」
ミーナ:「ただ操られてるだけだ!君が悪いわけない!」
エメリア:「っ、み、ミーナ……わた、し」
ショコラ:「エメリアっ」
ショコラ:「その種を…またモアに返してあげよう」
ショコラ:「悪いことはあたしたちも分けっこだから」
エメリア:「……しょ、ショコラ」
ブマリン:「……ペネロペやイゾルダ見たでしょ?”お母様”の好きにさせてたら……」
ブマリン:「”お母様”に食い殺されちゃう!わたしも辛いけど……、このままじゃ絶対ダメ!」
ブマリン:「だからいっしょにがんばろ!」
エメリア:「ブマ、リン……」
エメリア:三人の声で、折れそうになった心を何とか持ち直す。再び、強く銃を握る。
エメリア:「(……そうだ、ここで止めてもモアさんは結局助からない)」
エメリア:「(私にできることは、銃を撃つ事だけ。だから、なるべく傷つけずに済む手段も、一つしかない)」
エメリア:「……ありがとう、皆。大丈夫、迷ったりなんかしない」
エメリア:「モアさん……ごめんなさい!全部終わったら、必ず償うから……」
エメリア:「覚悟は、できています!!」
NC:カウント7 モア、ショコラの手番
モア:【肉の宴】(アクション・1・自身)損傷した基本パーツ1つを修復
モア:のうみそを修復
モア:行動値7>6
NC:ショコラどうぞ
ショコラ:【ほね】で移動1 奈落へ
NC:OK
ショコラ:7から4かな
ショコラ:行動値。です。
NC:カウント6 お母様 モア スウォームの手番
NC:お母様は【立ち込める霧】(アクション・4・効果)宣言から5カウント目の終了時にこのパーツが損傷していなければ発動、舞台上の全ドールに狂気点+1(カウント5以上でしか宣言不可)
モア:肉の宴でめだま修復
NC:スウォーム【押し寄せる群れ】(アクション・3・自身)移動1
NC:地獄に移動
NC:お母様6>2 モア6>5 スウォーム6>3
NC:カウント5 モア ペネロペ イゾルダの手番
モア:肉の宴であご修復
ペネロペ:待機かな……
イゾルダ:ジョギリ>エメリア
イゾルダ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
イゾルダ:腕に4点!
エメリア:NPCカードで庇って貰います!
ミーナ:庇います
NC:おのれ~~~~~~~~~~~~~~
NC:モア5>4 ペネロペ5>4 イゾルダ5>2
NC:巨大な花が、大きく呼吸するように白い霧を吐き出す。霧は次第に室内に充満していく。
イゾルダ:「それ以上、させません……!」
イゾルダ:霧を突っ切って、イゾルダがエメリアに迫る。
イゾルダ:体勢を低くして、すくい上げるような一撃。刃の群れがエメリアへと放たれる。
エメリア:「……う、ぐ」咄嗟に、イゾルダへ銃口を向けるが。間に合わない。
ミーナ:鮮血。
ミーナ:エメリアを庇ったミーナの身体が、下方から大きく切り裂かれ抉り取られる。
エメリア:「────────っ、ミーナ!!」
ミーナ:「っ……」
ミーナ:裂けた修道女服の合間から、へし折れた骨が覗いている。
エメリア:「ミーナ、貴女、またそんな……!」
ミーナ:「……無事?」
ミーナ:血に塗れた顔に薄く笑みを浮かべる。
エメリア:「っ、だから……ああ、もう!」
エメリア:「無事ですっ!」
ミーナ:「よかった」
ミーナ:掌の側が血まみれなので、手の甲で頭を撫でる。
エメリア:「……っ、ミーナぁ」
エメリア:こんな時に、触れて貰える嬉しさが込み上げてくる。
エメリア:いつもそう。突然、私の事を庇って、傷ついて。
エメリア:「ずるいよ。いつも、いつも」
ミーナ:「……そんなに気にしないでよ」
ミーナ:「これくらいしか、出来ないからさ……。……これくらいは、させてよ」
エメリア:「…………分かった、分かったけど」
エメリア:「無茶だけは、しないで。お願いだから」
エメリア:それきり、再び怪花へと視線を戻す。不思議と、先ほどよりも恐怖は薄れていて。
ミーナ:サングラスの奥で、目を細める。頷きはしなかった。
NC:カウント5 モア ペネロペ エメリア ショコラの手番
モア:肉の宴で眼鏡を修復……眼鏡を!?
ショコラ:眼鏡の宴
モア:眼鏡相当の何かを修復します
ブマリン:眼鏡は肉体の一部ってそういう意味だったんだ
ペネロペ:ほねで奈落へ移動
ショコラ:なんで こないで
ブマリン:あっクソ 投げられなくなった
NC:モア4>3 ペネロペ4>1
NC:エメショコどうぞ!
ショコラ:先いこうかな?じゃあ
エメリア:どうぞ~
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発
ショコラ:対象お母様!
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [1] → 1[1] → 大失敗
ショコラ:あ
ショコラ:あああーー!?
NC:おやおや……
エメリア:なんてこと
ブマリン:ショコラーッ
ショコラ:狂っているのは私
NC:ガントレットも自動なので3点爆発ですね……
ショコラ:ミーナへの未練を2から3にして振りなおします
エメリア:今回はそこまで吸ってないはず
NC:来い!
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [10] → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
NC:何ィ~
ショコラ:ッシャオラ!!!!
ブマリン:や、やった!!
エメリア:キター!!
ブマリン:肉の盾も使ってるし、乗せましょう
ブマリン:J
ブマリン:【あるびの】支援1
ショコラ:えーとあと何点あるといいんだ
ショコラ:j
ブマリン:モアの頭を破壊するには7点いるかな
ショコラ:【修羅】コストとして任意の未練に狂気点+1、支援3。
NC:やめなさい
NC:やめなさいシンジくん!!
ショコラ:ブマリンへの未練を3から4。発狂する!
ショコラ:あとjでもう一個あったわ
ショコラ:【スパイク】肉弾・白兵ダメージ+1。
NC:+2かな?
ショコラ:あ、だ!です!
ショコラ:【怪力】【ガントレット】で 肉弾・白兵ダメージ+2もあるよ
NC:何点だこれ
モア:j
モア:あし 妨害1
ショコラ:j【うで】支援1
ショコラ:あーいや
ショコラ:すいません【やせぎす】あったわ
エメリア:最強
ブマリン:痩せててよかった~
NC:最悪~~~
ショコラ:やせぎすの女は可愛いしね
ブマリン:今達成値が14かな
NC:じゃああし無しでいいな……
ブマリン:1+4に~+2+2で~
ショコラ:おけまる水産日本支部
NC:9点爆発ですね
ブマリン:9点爆発やば
NC:何言ってんだこいつ
エメリア:メイン火力だぜ
ショコラ:一回大失敗したし多少はね
モア:D庇う
NC:部位はどこですか?
ショコラ:頭!
ショコラ:再生した眼鏡も割る
NC:やめろ~~~~~~~~
NC:お菓子買ってあげるから~~~~~~~
ショコラ:メイドインお母様のお菓子いやすぎ
モア:肉の宴・再生・超再生・のうみそ・めだま・あご・眼鏡 爆発でこぶし・うで・かた損傷
モア:頭部・腕部全損!
ショコラ:おっしゃ!
ショコラ:行動値4>1
ブマリン:やった~~~!!!
エメリア:やったぜ!!
ブマリン:行動値2>1
NC:エメリアどうぞ!
エメリア:ここからはずっとショットガン、いつもの対象お母様
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [5]+2 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
NC:j
ペネロペ:同カウントで移動したのでこのタイミングではまだ地獄にいます 【屍人花】(ジャッジ・0・0)妨害2
ブマリン:J
ブマリン:【うで】支援1
エメリア:達成値6
ペネロペ:j
ペネロペ:【伸縮触手】(ジャッジ・0・0)支援1か妨害1
ペネロペ:妨害1
エメリア:私からは何もないかな。したらば失敗
エメリア:行動値4>3
ブマリン:1>0
ショコラ:蔓に何度もとられた足が、やっと花の根に届いた。
ショコラ:バットをぐん、と強く引く。
ショコラ:目指すは毒々しく赤い花。
ショコラ:おそらく、そこに少女が肉壁になるであろうことも、感じ取りながら。それでも、力の限り。
ショコラ:圧し潰すような一撃。感触はやはり、花弁ではなく。
モア:果たしてその予想どおり、怪花の前に盾となって立ちはだかる。
モア:その一撃の前に少女の身体は容易に砕け散り、上半身がバラバラの肉片になって吹き飛ぶ。
モア:「……!!」
モア:ボトボトと辺りに散らばる血肉。巨大花の蔦がそれを貪るように吸収していく。
ショコラ:腐った花の甘い匂いに、いつも感じる甘い香りが混ざる。
ショコラ:この家で食べたどんなお菓子より甘く脳を揺らす味と香り。
ショコラ:「いっぱい食べて、元気になったみたいね、モア」
ショコラ:「そんな花のためにじゃなくて。あんたが咲かせるかわいい花のために、使ってほしかった」
モア:腰から上が殆ど無くなっても、まだよろよろと立とうとする。ぐちゃぐちゃの断面から、尚も再生しようと肉が蠢いている。
ショコラ:まだ間に合うか。「……エメリア!まだ下半身が動く!」叫ぶ。
エメリア:「……う、うん!」ショコラの一撃の後隙を庇う様に、支援射撃を放つ。
ペネロペ:だが、ペネロペの全身から無数の蔦が触手のように伸び、エメリアの腕と銃に絡みつく。
ペネロペ:「あんた達……よくもあたしの妹を……」
エメリア:「うぐ……じゃ、じゃまっ!」纏わりつく蔦を無理やり解こうと、渾身の力を籠めて身体を暴れさせる。
ペネロペ:「お母様と姉妹を傷付けるなら、誰であろうと容赦しないよ……!」
エメリア:「……こっちだってそうよ!」
エメリア:「ショコラとブマリンとミーナを傷つけたら、絶対に許さないから!!」
エメリア:銃で勢いよく蔦を払い退け、脱出。休む暇もなく、再び銃を構える。
NC:カウント3 モア スウォーム エメリアの手番
モア:【せぼね】、以降何か無い限りせぼねです
NC:スウォーム【無差別攻撃】(アクション・3・0)同エリアにいる自身以外の全存在に1ダメージ(命中箇所任意、防御不可)
NC:エメリア、ブマリン、イゾルダにダメージ
エメリア:ほねを割ります
ブマリン:あご割ります
イゾルダ:せぼねを損傷
NC:エメリアの手番です
エメリア:いつおか
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [5]+2 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
エメリア:1点爆発
モア:D庇う
モア:脚部に受けた分を【だるま】で振り分け、はらわた・はらわた損傷
エメリア:行動値3>2
NC:モア3>2 スウォーム3>0
NC:カウント2 お母様 モア イゾルダ エメリアの手番
NC:お母様は【心崩し】(アクション・2・0~1)発狂中の未練を持たないドールのみ対象に選べる。精神攻撃1
NC:対象エメリア
エメリア:はぁい
NC:1NC
Nechronica : (1NC) → [8] → 8[8] → 成功
NC:狂気1点!
エメリア:ブマリン2>3
イゾルダ:ジョギリ 対象ブマリン
イゾルダ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
ブマリン:ぶみゃ……カウント0はなにもできない……
NC:任意箇所に4点です
エメリア:あし残ってるけど、力業で打ち消されそう……
ブマリン:ぶみゃ~その心が嬉しいわ 胴に受け【あるびの】【せぼね】破損、胴全破損!
ショコラ:あるびのーっ
NC:お母様2>0 モア2>1 イゾルダ2>-1
NC:エメリアどうぞ!
エメリア:いつおか
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [1]+2 → 3[3] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬぬぬ
エメリア:行動値2>1
NC:【立ち込める霧】(アクション・4・効果)宣言から5カウント目の終了時にこのパーツが損傷していなければ発動、舞台上の全ドールに狂気点+1(カウント5以上でしか宣言不可)
NC:宣言から5カウント経ったので効果発動
NC:全員狂気点+1です
ブマリン:ぶみ~たからもの1>2
エメリア:ショコラ2>3
ショコラ:うおお ミーナかな…
ショコラ:発狂
ショコラ:発狂というのは3から4の意味で私の頭がおかしくなったわけではないです。
ショコラ:以上です
ブマリン:そうだったとは……
NC:夥しい昆虫の群れがブマリンとエメリアに襲い掛かる。
NC:同じように群がられ貪られつつも、その中を突っ切ってイゾルダがブマリンへと迫る。
イゾルダ:「今……!」
イゾルダ:ブマリンの隙を突き、悍ましい刃の塊を、振り下ろすように叩きつける!
ブマリン:「きゃあああっ!」
ブマリン:刃はざっくりとブマリンの腹を切断する。
ブマリン:「う、ううう……い、痛い……よ……」
ブマリン:「どうして……こんなこと、するの……!」
ブマリン:キッとイゾルダを睨みつける。
ブマリン:それが理不尽なことは頭の隅で分かっている。それでも、痛みによる恐怖、怒り――そういった感情が沸き上がってくる。
ブマリン:まるで、漂白されていた黒い感情が滲み出てきたみたいに。
イゾルダ:「それはこっちの台詞よ!」
イゾルダ:「あんなに良くしてあげたのに……お母様を傷付けようだなんて、許せない……!」
ブマリン:「っ、わかってる……すっごく良くしてもらった、けど」なくなってしまったお腹を抑える。
ブマリン:「だから……!だから、イゾルダたちが……化け物に殺されるの、見過ごせないんだよ!なんで分かってくれないの!?」
イゾルダ:「さっきから何を言ってるのよ……!貴女たち、狂ってる……!」
NC:戦闘により感情が加速し、狂気が蔓延していく。それと同時に、白い霧が部屋に充満していく。
NC:そんな中、ブマリンとエメリアには朧げに、ショコラにははっきりと、声が聞こえる。
“お母様”:『……みんな、どうしてそんなに怒っているの?』
“お母様”:『理由は分からないけど……喧嘩は駄目よ。良くないことだわ』
“お母様”:『皆、掛け替えのない姉妹なんだから……仲良くしなくちゃ』
“お母様”:『そうだわ、皆で仲直りにケーキを焼きましょう。紅茶も用意して、お茶会をするの。きっと楽しいわよ』
NC:知らないはずなのに、どこか懐かしいような声。心の空白を埋めるかのような甘い響き。
NC:それは君達の意識に入り込み、夢に溺れさせるかのように判断能力を溶かしていく。
ショコラ:「……う、うるさい、うるさいうるさいうるさい…!!」
ブマリン:「……そう思うなら……イゾルダたちに攻撃するのやめさせてよ……!」
ブマリン:「出来ない癖に……!上っ面だけの甘い言葉で惑わすのやめてよ!」
ブマリン:ぎり、と奥歯を噛む。”お母様”の言葉を魅力的だと思ってしまった自分に、きれいごとしか言えない普段の自分に腹が立って。
エメリア:「(……この声、花の出す霧が私達にも浸食してきてる)」
エメリア:「(ショコラもブマリンも、本調子が崩れてきてる。急がないと……!)」
エメリア:理性を保っていられるうちに、あの花を破壊しなければ。
ミーナ:「……皆……」
ミーナ:息を荒げ、自らに言い聞かせるように言葉を発する。
ミーナ:「聞いちゃ、駄目だ……」
ショコラ:心のうちに残る、遠い熱情。体のうちを走る甘い痺れを思い起こす。お父様。あたしのお父様。…どうして顔を見せてくれないの。
NC:カウント1 ペネロペ モア ショコラ エメリアの手番です
NC:手駒二人は特に無し エメショコどうぞ
ショコラ:1だとできることないかな
ブマリン:一応マイナスになっても大丈夫なんですよね?
ブマリン:次の行動値がそのぶん減るだけで
NC:そうですね 次ターンの初動が遅くなるだけです
ショコラ:ああそっか 次減るかんじか
ショコラ:じゃあ動こうかな…
エメリア:相談の結果、私からいつおか
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [10]+2 → 12[12] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ2)
NC:ア~ン!?
エメリア:あらあら
ブマリン:さいこ~~~!!!
エメリア:3点爆発
ショコラ:ミーナがなでといてよかったな
モア:D 庇う
モア:だるま しんぞう せぼね ほね あし損傷
モア:庇う以外損傷
エメリア:ひえっ
エメリア:行動値1>0
NC:ショコラどうぞ!
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発
ショコラ:対象お母様
ショコラ:1NA
Nechronica : (1NA) → [8] → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
NC:何~~
ショコラ:ッシャ!
ブマリン:やった~~~~~~~~~~!!!
エメリア:よし!!
ペネロペ:j
ペネロペ:あし 大型触手
ペネロペ:妨害3
ショコラ:【やせぎす】適用する、できるはず!?
NC:しまった!
ペネロペ:自在触手も使います
ペネロペ:あしが消されて妨害4
ブマリン:足残ってたっけ
ショコラ:足つかってるっぽい
ブマリン:でも私も使ったっけ……?ってなってる
NC:どこだろ?
ブマリン:ほねの移動と間違えて済にしたんじゃないかな?
ショコラ:違ったか
ショコラ:うむ じゃあどうしようかな
ショコラ:むりかさすがに
ショコラ:1までならあしつかえたが 無念
ブマリン:これってどれ消すかは消される側が選ぶんです?まあ選ばなくても5だけど……
ショコラ:ああ、それは私が選べる。。。で合ってますっけ
NC:最初の1回が消されるはず?
ブマリン:そうなんだ!
ショコラ:なるほど
ショコラ:じゃああきらめよう
NC:いやどうなんだ?選べるかも 選べるっぽい
NC:選べるということで
ブマリン:温情……ありがとうございます
ショコラ:ありがとうございます
ショコラ:じゃあj
ショコラ:【うで】支援1
ショコラ:で えーと 大型触手をうちけして6になるはず
NC:そうですね
モア:D庇う
モア:庇うを損傷、完全解体
ブマリン:やった~~!(モアが……可哀想に……)
ショコラ:行動値1>-2
ショコラ:モア…
NC:ペネロペ1>-3
エメリア:乾いたタイプライターの音が部屋中に響き渡る。
エメリア:上半身を失ってもなお、怪花を庇おうとするモアに。容赦なく銃弾を撃ち続ける。
エメリア:「……お願い、モアさん。もう止まって!」
モア:「……」
モア:言葉すら発せぬ、原形をとどめない肉塊に成り果てて尚、巨大花を護るため盾になり続ける。
モア:血まみれの肉塊が、さらに再生しようと蠢く。
ショコラ:(……どうしよう。あたし、あたしがやったら)
ショコラ:(もう治らないかもしれない。あたしはそうできる)
ショコラ:(……してきた癖に)
ショコラ:思考より先に身体が動く。そうあれかしと生み出された体は、暴力をそのまま形におろせる。
ショコラ:だから、それはもう遅かった。
ショコラ:ひときわ甘い味が広がる。「……っ」
ショコラ:「モア…!!」
モア:振り下ろされたバットの下に、びちゃり、と血肉が飛び散った。
モア:肉片と成り果てた少女の身体は、最早再生することもなく、ただ君に返り血として降り掛かった。
ショコラ:あたしはその味を良く知っている。予想通りの味。
ショコラ:それが、みんなで一緒に食べた、あたたかな食事の味を掻き消した。
NC:1ターン終了。
NC:任意の未練に狂気点1点を加えてください。
ブマリン:たからものへの未練2>3!
エメリア:たからもの2>3
ショコラ:エメリア3から4 発狂
ショコラ:諸々宜しゅうお願いします…!ウス!
エメリア:今回は離れてるから今のところ問題ないはず
NC:2ターン目 行動値を回復させてください。
エメリア:全快っ!!14
NC:お母様8 ペネロペ6 イゾルダ10 スウォーム9
ブマリン:元気に0>12!
ショコラ:-2になってたので8になります。
NC:カウント14 エメリアの手番です。
エメリア:絶え間なきいつおか
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
ブマリン:R
ブマリン:【ボイスエフェクト】。対象ショコラ!
NC:どうぞ!
ブマリン:「……ショコラ!」
ブマリン:モアを動かなくなるまで殴った彼女に声をかける。
ショコラ:血を浴びた顔で姉妹を見る。血より鮮やかな、真っ赤な瞳とかち合う。
ブマリン:「……ありがとう」
ブマリン:「わたし、応援することしかできなくて……」
ブマリン:「たたかうの、全部任せちゃって……つらいことも、させちゃうけど」
ブマリン:「守ってくれて……ありがとう」
ショコラ:「……そう言ってくれるから。そう信じてくれるから」
ショコラ:「これは、守るってことだって思える」
ブマリン:「……うん!ショコラは守ってくれてるよ……!」
ブマリン:「絶対そう!わたしが保証する!だって守ってもらえて嬉しいもん!」
ショコラ:「いい子でも悪い子でも、応援しててくれるものね?」
ショコラ:答えが分かっているように、自信にみちた声で。
ブマリン:「もちろん!ショコラのこと大好きな気持ちに、いいこもわるいこも関係ないもん!」
ブマリン:「わたしはショコラのことが好きだから好き!だから、いっぱい応援する!」
ショコラ:「……なら、ぜったい平気!」
ショコラ:にっこりと、かわいらしく笑った。
NC:OK!判定どうぞ!
ブマリン:ブマには+1です!
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [6] → 6[6] → 成功
ショコラ:1NC+1
Nechronica : (1NC+1) → [2]+1 → 3[3] → 失敗
ブマリン:ショコ……!!!
ショコラ:ボケーッ
ブマリン:ショコラへの未練1>0……
ショコラ:ハイ…
エメリア:ひぃん
NC:カウント13 エメリアの手番です
エメリア:揺るぎなきいつおか
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬぬ……
ブマリン:アッ行動値やってなかった12>10です
エメリア:13>12
NC:12もエメ!
エメリア:何度でもいつおか
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
エメリア:j
エメリア:【ボルトヘッド】【スコープ】【うで】支援5
NC:のびすぎ
エメリア:5点爆発
NC:ホァ~ッ
イゾルダ:j
ブマリン:やったか!?
イゾルダ:あし 妨害1
ブマリン:J
ブマリン:【うで】支援1
エメリア:5点爆発!!
NC:な……なんだとぉ…………
ショコラ:最高…!
NC:ぐぬぬぬぬ
NC:何もない!
NC:悪夢の霧・心崩し・立ち込める霧・不安の種・攻性触手・触肢・根肢・反射行動・花びら・花びら損傷
NC:完全解体。勝利条件を達成しました
NC:戦闘終了です。
ブマリン:うおーーーっ!!!!!
エメリア:やった~~!!
ショコラ:はーーー
エメリア:「(モアさんは、ショコラが代わりにやってくれた……けど、花の傍に居る彼女は、今も精神が侵され続けているはず)」
エメリア:「(……これ以上、引き延ばせない。一撃に全て籠めて、カタを付ける!!)」
エメリア:肩まで伸びた頭髪に左手を入れ、狐耳の傍にある小さなネジを押し込む。
エメリア:これは、駐屯地のパーツ倉庫で組み込んだ実験のひとつ。一時的に視覚と聴覚を極限まで狭くし、狙撃対象を理解しようとする。
エメリア:何処を狙えば、一撃で動作を停止させるか。どう狙えば、一撃で其処を射抜けるか。
“お母様”:霧が立ち込め、巨大な紅の花に優しげな顔をした女の幻影が重なる。
エメリア:周囲を飛び交う虫も。耳を突く怒号も聞こえない。ここに居るのは、私と"お母様"だけ。
“お母様”:『……エメリア……』
“お母様”:『どうしてそんなことをするの?怒らないから、もうやめにしましょう』
エメリア:「……"お母様"」彼女の声が、明瞭に聞こえる。
“お母様”:『ほら、こっちにいらっしゃい。心配することはないわ。可愛がってあげるから』
“お母様”:『もう戦わなくていいのよ。ここで皆と一緒に、楽しく暮らしましょう……』
“お母様”:甘い誘惑の囁きが、君の意識を苛む。
エメリア:外せば、私はすぐさま彼女に飼いならされてしまうだろう。心の奥底は、既に、誘惑に溶かされそうになってる。
エメリア:「……うるさい、うるさい、うるさい!」
エメリア:「うるさい!!」
エメリア:彼女の誘いを振り切るかのように、トリガーを引く。狙いは、怪花の支柱。
エメリア:茎を抉り。花を散らし。根を削り。葉を砕き。枝を折り。蔦を千切り。
エメリア:これ以上、姉妹へ花びら一つ触れさせない様に、容赦なく。"お母様"の幻影を撃ち抜く。
“お母様”:『エ……メ……』
NC:女の幻影を掻き消すように、植物が引き裂かれる、甲高い悲鳴のような音が響き渡る。
NC:血のように赤い体液が撒き散らされ、巨大な花が弾丸の雨の前に無惨に散っていく。
NC:無数の蔦が暴れ狂い、滅茶苦茶に振り回される。同時に周囲の少女たちが激しく苦悶し、身体から夥しい根や蔦、花を溢れさせる。
イゾルダ:「がっ……ぎっ……」
ペネロペ:「ごぼ……ぷ、ぐぁ……」
NC:やがて銃声が収まると、辺りは静まり返り、散った怪花の前で少女たちは倒れ伏していた。
NC:……花と共に、彼女たちは死んでいた。いや、本当はとうの昔に死んでいたのかもしれない。
NC:白い霧が、徐々に晴れていく。
NC:気付けば君達は、張り巡らされた植物の根の上に立っていた。
NC:館はどこにもない。いや、最初からそんなものは存在していなかったのだろう。
NC:撃ち抜かれた花の根元には、夥しい数の、干からびた死体があった。
ミーナ:「……森で見たアンデッドと同じだ」
ミーナ:ぽつりと呟く。
ブマリン:「……マタンゴ?」
ミーナ:「みんなあの花に寄生され、操られて……生きているように見せかけられていただけ」
ミーナ:「多分……次の犠牲者を呼び込む、餌としてね」
エメリア:「……そ、う」銃を仕舞いながら。力無く答える。
ショコラ:「……じゃあ、あたしたちがあったみんなはもう……」
ショコラ:「モアは、……あのときから…」
ブマリン:「……」モアの死体を探す。
NC:白い霧の中、激しい戦闘の跡。飛び散った無数の血肉は一緒くたに混ざり合い──
NC:最早、どれが彼女であったのか、誰にもわからなかった。
NC:戦闘終了。終了時に使用するマニューバ・発狂状態の未練などがあれば宣言してください。
ショコラ:ブマリン・ミーナ・エメリアに発狂しています
エメリア:【失敗作】1T目忘れてました……ほね・あしを割ります。
エメリア:【内緒話】ショコラ!!
ショコラ:【つぎはぎ】で【あご】治しとこ
ショコラ:頼む!!!
NC:会話入る前に他の処理しちゃいましょうか
エメリア:はーい
ショコラ:はい
ブマリン:おっす!
NC:これどっちが先なんだろうな……
NC:いいか たからものの数だけたからものへの未練から減少させてください
エメリア:2>0
ブマリン:えへへ~3>1に!
ショコラ:3>1!
NC:で~……他に何かありますか?
エメリア:私はなさげだけども……
ブマリン:私もない……?
ショコラ:ミーナへの【対抗】の「戦闘開始時と終了時に1つずつ、あなたは狂気点を追加で得る」
NC:はい
ショコラ:これ今でしょうか
NC:そうですね
ショコラ:はい。では「たからもの」に1>2します。
NC:OK では内緒話どうぞ~
エメリア:「……ショコラ、大丈夫!?」頭部の螺子を引いて元に戻すと、すぐさま彼女の傍へ駆け寄る。
ショコラ:「……」ぼんやりと座り込んでいた。立ち上がろうとして、転ぶ。
エメリア:「っ、と」それを支える様に、彼女の身体を抱える。矮躯ゆえ、よたよたする。
ショコラ:「……あは」それを見て笑う。
エメリア:「私のこと、分かる……よね?」
ショコラ:「ん」
ショコラ:「エメリア。あたしのかわいい姉妹」
ショコラ:「あんなに冷静なのに、いつも、こういうときは慌ててる」
エメリア:「……よかっ、た」ぎゅっと、ショコラに抱きつく。
エメリア:「だって、ショコラがショコラじゃなくなったら。私、どうしていいか……」
ショコラ:そのまま抱きしめられる。返すことができず、ただそれを受けている。
ショコラ:「うん、うん」
エメリア:背中に回された手が震えている。極度の緊張から脱した反動と、安堵の証。
ショコラ:「いっぱい、戦ってるときに、声かけてくれるのよね。みんな」
ショコラ:「それでね、いつも」
エメリア:「……うん」
ショコラ:「いつも、あたし、かっこよくてかわいいショコラなんだって」
ショコラ:「思い出すの。何度でも」
エメリア:「そうよ。貴女は、いつでもとびきりかっこよくて。とびきり可愛い」
エメリア:「私の、大事なショコラ」
エメリア:「……しょこらぁ~~」気が抜けた様な、縋るような声。実際縋っている。
ショコラ:「ふふ!」笑い声がエメリアの肩をかすかに撫でる。
ショコラ:「あんたも、あんなにかっこいいのに」
ショコラ:「なんて声!」
エメリア:「だって、だって、ショコラが、大丈夫じゃないかもって、怖かったから」
ショコラ:「うん、あたしも怖かった」
エメリア:「でも、大丈夫そうで、安心したら……しょこらぁ……」
ショコラ:「ふっふふふ、ねえ、もう、怖いのに、笑えちゃう」
エメリア:最早いっぱいいっぱい。どちらが心配されてるのか傍から見て分からない在り様。
ショコラ:「…でも、もう二度目は絶対いやね」
ショコラ:「かわいい姉妹にこんな悲しい顔させるなんて」
ショコラ:「あたし自身でも、ちょっと許せないわ」
エメリア:「……あっ」すぐさま、顔をぐにぐにとほぐして。
エメリア:「……ショコラが大丈夫なら。私も、大丈夫」にへら、と。笑顔で答える。
ショコラ:「うん。かわいい」
ショコラ:「大丈夫よ。大丈夫になれる」
ショコラ:「姉妹だもの!」
エメリア:「うん!」力強く頷く。
NC:対話判定 特別に+2あげちゃおう
ショコラ:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [5]+2 → 7[7] → 成功
ショコラ:うおおおおおおおお
エメリア:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功
エメリア:よし!!!!!!!
ブマリン:成功した!!!!!!!!!
ショコラ:エメリア発狂から3へ!!!
エメリア:ショコラ3>2!!
ショコラ:ハアッ ハアッ
NC:命拾いしたな……
NC:今回の修復パーツは基本9 強化4です みんなで分けてね
ショコラ:あたし【はらわた】【はらわた】だけです
ショコラ:精神しかめちゃくちゃになってない
ブマリン:【あご】【せぼね】【はらわた】【はらわた】【あるびの】基本4強化1です
エメリア:【せぼね】【はらわた】×2【ほね】×2【あし】の基本6かな
ブマリン:あっぴったり全回復!?
エメリア:ぴったりだ
ショコラ:おお!
エメリア:全快!!
ブマリン:やった~~!げんき!
ショコラ:では全快!
NC:なんだと~~~~
NC:ではエンドパートに移行します。
---
NC:ゆっくりと、次第に霧が晴れていく。
NC:数日を過ごしたはずの館はどこにも無く、そこには死んだ怪花の根と、無数の犠牲者たちの屍が転がるばかりだ。
NC:そうして霧が引くにつれて、君達の曖昧だった意識は明瞭になっていき──
NC:それと同時、意識の深層にまで及んだ幻覚作用が功を奏したのか。失くしていた記憶が、徐々に蘇ってくる。
NC:記憶のカケラを獲得します。
ブマリン 記憶のカケラ『病』
体中、至る所が蝕まれ、苦痛の巣へと変わっていく。生きながらにして死んでいく感覚。
あなたは長らく病魔と戦い続けていた。あなた自身も、それ以上に周囲の人々も、必死にあなたを生かそうとしていた。
だが結局、全ては無駄だった。あなたは失意と絶望の中で──死んだ。
その胸に、確かな殺意を抱いたまま。
エメリア 記憶のカケラ『恋』
それは互いの傷を舐めあい、心の隙間を埋めるためだけの、束の間の逢瀬のはずだった。同じ罪を共有する、同じ立場の相手との、仮初の関係。
けれどいつしかあなたは、その相手に特別な感情を抱いてしまっていた。淡く甘く切ないそれは、きっと恋と呼ぶべきものだった。
“黒百合”。それこそあなたが恋し、裏切られ、殺された相手だ。
ショコラ 記憶のカケラ『黒百合』
あなたは大勢の、数えきれない人を──否、アンデッドを、“子羊”たちを殺してきた。
全ては“お父様”の為。“狩人”として、少女たちの夢を、意志を、無慈悲に刈り取ってきた。
それがあなたの存在理由。それがあなたの存在証明。そう信じて、殺して、殺して、殺し続けてきた。
“黒百合”。最強の“狩人”にのみ与えられる称号。それがかつての、あなたの呼び名だ。
NC:以上です。
ブマリン:「……あ、思い出した……!記憶、蘇ってきたよ……」
ミーナ:「本当?どんな?」
ブマリン:「……今までの思い出したことも、ちゃんと言ってなかったよね。全部言うね」
ブマリン:「私は……目覚めた時、すごく……誰かの事を、殺したくて仕方ないって……ぐるぐるぐつぐつする、殺意だけ覚えてた……」
ブマリン:「次に思い出したのは、わたしだけがどこにもいけなくて寂しいこと。そしてその次が、無力で……目の前で狂っていく誰かを止められなかったこと」
ブマリン:「そして今思い出したのが……わたしは、病気だったってこと」
ブマリン:「みんな助けようとしてくれたけどダメで……誰かの事を、殺してやるって思いながら死んだんだ」
ブマリン:「……誰か、殺してたらやだなって思ってたけど。殺してなくてよかった~って思っちゃった」
ミーナ:「……」ブマリンを見ている。
ブマリン:「……えへへ、秘密にしてる方が苦しかったから……全部打ち明けられてよかった!」
ミーナ:「……もー……ずっとそんなこと抱えてたの?キツかったでしょ」
ミーナ:敢えて軽い調子で笑い掛ける。
ブマリン:「えへへ……ちゃんと知って、それでも好きって思いたいって言ったのはわたしなのにね」
ミーナ:「気にすることないよ。最初に言ったでしょ?昔のことなんて、気にすることないって」
ミーナ:「ブマリンはブマリンだよ~。そうでしょ?」
ミーナ:「ていうか、病気だったならラッキーだったかもじゃない?せっかく元気になれたんだから、楽しまなきゃね~」
ブマリン:「そうかも!元気になってラッキー」
ブマリン:「……うん、わたしはわたしだよね!わたしも、みんながどんな過去があっても……」
ブマリン:「絶対変わらず、好きだと思う!」
ショコラ:ばり、という音が鳴った。
ブマリン:「……ショコラ?」音の方を振り返る。
ショコラ:ざり、ばり、と顔を掻いている。皮膚が傷つき、いくらか剥がれる。
ミーナ:「……ショコラ!?」
ブマリン:「ショコラ!?なにやってるの!?」
ブマリン:慌てて駆け寄る。
ショコラ:「…………だめ、だめなの」
ミーナ:「やめなよ、どうしたの!“お母様”ならもう……!」
ミーナ:駆け寄り、その手を取って止めようとする。
ショコラ:「だめだ、あたし、あたしが殺した」
ショコラ:この血肉の森が思い出させた。こんなものは……よく知っていたから。
ショコラ:甘い味と匂いがこびりついて、肌に染み込んで、剥がれない。
ブマリン:「ど、どうしたの?大丈夫だよ、ショコラはわたしたちを守るためにずっとがんばってくれてたんだから……!」
ショコラ:「………思い出したの。“黒百合”がいない理由」
ミーナ:「……?」
ブマリン:「”黒百合”がいない理由……?」
ショコラ:「あなたならわかるかな、リリィ」
エメリア:「…………っ!」びくん、と。身体が震える。
ミーナ:「……」
エメリア:先ほどからずっと、蹲って地面を見て。
ミーナ:「……エメリア……?」
ショコラ:「……いいえ、エメリア……はは、わかんない……あんなに……あんなに抱き締めてもらったのに!」
エメリア:「……嘘、嘘よ。そんなはずない。だって、だって。でも」譫言の様に。自分に言い聞かせる様に。ぶつぶつと、呟く。
エメリア:ショコラの無事に安堵し、ほっとした筈の心が。今や、恐怖と不信と、自身への忌避感で支配されている。
エメリア:「違う!私はリリィじゃないし、貴女は……貴女が……」
エメリア:「貴女が、"黒百合"のはずがない!!」
ミーナ:「……」
ミーナ:表情が凍り付く。
ブマリン:「……えっ?ショコラ……が、”黒百合”……?」
ショコラ:「ええ……だから、もういないのよ」
ショコラ:「いないの。それは、あたしになって」
ショコラ:「なのに、……あたしが殺した痕は、あたしが変わっても変わらない」
ショコラ:「あんなに抱き締めてくれた、守ってくれたあなたを殺したのも、あたしなんだもの」
エメリア:「……ちがう、ちがう。嘘よ、そんなの。絶対、うそ」
エメリア:必死に、自身の記憶を塗り潰そうと言葉を紡ぐ。けれど、すべては逆効果で。
エメリア:"黒百合"へ抱いた感情のテキストを、私はこの館で追体験したことで、読み解けてしまった。
ショコラ:剥がれた顔から体液が滴る。それもひどく甘い。壊れたものから、壊したものからする味は、いつも甘い。
ショコラ:「………………どうして」
エメリア:「お願いだから。もう、やめて。貴女はショコラで、私はエメリアで」
エメリア:「楽園への旅を無事終えて、姉妹皆でお父様と再会して、幸せに暮らすの。だから、だから、こんな記憶は」
エメリア:「嘘、なの。私は殺されてなんかない。ショコラは悪くない!悪いのは、全部私なの!!」
ショコラ:「やめてよ」
ショコラ:「やめて。ほんとうよ。あたし、……得意でしょ」
ショコラ:「ずうっと得意なのよ。壊すの。頼まれるのも好きで、得意」
エメリア:「っ…………」譫言が、彼女の静止で容易く止まる。
ショコラ:「あたしを思うなら……許さないで」
ショコラ:「じゃないと、あたしがこれ以上あたしを許せなくなる」
ブマリン:「ショコラ…………」
ショコラ:「………おかしくなれなかったこと、恨んでしまう」
エメリア:「…………」それきり、黙りこくってしまう。
エメリア:だが、目は怯えて。耳は震えていて。旅を経て培ってきた性根の強さは微塵も残らず、消え失せてしまっていた。
ミーナ:「…………いやぁ、あははは……」
ミーナ:ひどく引き攣った、不自然な笑みを浮かべる。
ミーナ:「そっかそっか、なるほどね……」
ミーナ:「あの話を聞いた時から、ずっと不思議だったんだよね~。“黒百合”がなんで死んだのか、どこに行ったのかって……」
ミーナ:「……気にすることないよ、ショコラ!」
ミーナ:「だって、ほら……ショコラはショコラでしょ?昔のことなんて関係……」
ミーナ:「……」
ミーナ:ミーナの腕がショコラの首に伸び、喉を締め上げる。
ブマリン:「!?」
ショコラ:「うぐ………」
ブマリン:「や、やめてミーナ!なにしてるの!!」
ショコラ:「が、ぁ………」
エメリア:「……みー、な?」
エメリア:目の前で、何が起きているのか理解できない。いや、しようとしていない。
ブマリン:必死にミーナを羽交い絞めにして引きはがそうとする。
ミーナ:万力のような力で、ぎりぎりと頚椎を圧迫する。
ミーナ:表情は完全に消え失せていて、瞳孔は開いている。
ショコラ:口から泡が溢れ、視線がなんとかミーナをとらえる。見開かれたまま。
ミーナ:「忘れたんですか、リリィさん……」
エメリア:「……え、なに。なんの、こと?」
ミーナ:「こいつが貴女を……みんなを殺したんですよ!!」
ミーナ:「……こいつが……!!」
エメリア:「……だから、それは。違う、ショコラじゃな」
エメリア:「っ……!」首を振る。漸く、目の前の事態を理解して。
ブマリン:「うぇ……?」羽交い絞めにして引きはがそうとしているが、力が弱いので後ろから抱き着いているだけにすぎない。その中でうめき声が出る。
エメリア:「ミーナ!!」
ミーナ:「…………!!」
ミーナ:苦しげなショコラの顔に、ぼろぼろと涙が落ちる。
ミーナ:ふっと力が緩んで、ショコラの身体を地面に落とす。
ショコラ:ぼとり、と落ちて、緩慢に首をもちあげる。
ショコラ:(………どれのことだろう)
ショコラ:(殺しすぎて、わからない)
ミーナ:「……く……」
ミーナ:「……うぅぅうっ……!」
ミーナ:その場に崩れ落ちて嗚咽を漏らし、地面にぽたぽたと雫が染みていく。
エメリア:「……おねがい、ミーナ。やめて、大丈夫。私なら、大丈夫だから」彼女の傍へ、不確かな足取りで近づく。
ショコラ:ミーナが苦しみを背負うのが、嫌だった。それは本当だ。なのに。
ショコラ:あたしが苦しませていることも、本当でしかない。
ブマリン:おろおろしたあとショコラのもとへと駆け寄る。
ブマリン:「だ、だいじょうぶ……?」かすれた声で尋ねる。
ショコラ:「……大丈夫よ」
ショコラ:「………大丈夫。…………大丈夫」あたしたちは姉妹だから、といつものように続けようとして、継げない。
ミーナ:「……ごめん……」
ミーナ:「……ごめんなさい……」
ミーナ:ショコラへか、エメリアへか、あるいはリリィへか。判然としない言葉が漏れる。
エメリア:「"黒百合"は死んだ。私は殺されたけども、こうして、エメリアとして生きてる。彼女だって、そう」
エメリア:「謝らなくても、だいじょうぶ。ミーナは、悪くない。悪いのは、私。私だから」
エメリア:背後から腕を回し、ミーナの肩に抱き付く。彼女を諫める言葉は、自身への慰めでもあって。
エメリア:「大丈夫よ……大丈夫。もう、皆、ここには居ない。居るのは、ミーナと、私達姉妹だけ」
エメリア:「何もなかった。過去なんて嘘っぱち。今度こそ、旅を。皆で。ねぇ」
ミーナ:「……う、うぅうう……」
ミーナ:肩を震わせ、嗚咽を漏らし続ける。
エメリア:「おねがい、だから……っ、う、うう」シスター服の背中に、顔をうずめて。涙が、頬を伝って、紺色の生地に染みを作る。
ショコラ:(過去は過去。あたしはあたし、なんて。……嘘ばっかり)まだ霞んだ視界のまま思う。
ショコラ:(じゃあ、どうして)
ショコラ:(終わったことで、こんなにみんな、泣くの)
ブマリン:「……ご、ごめん、ね」
ブマリン:「過去が全部……記憶が全部、本当でも……」
ブマリン:「ショコラがエメリアを殺してても……」
ブマリン:「わたしは……エメリアもショコラも、ミーナも、好きだよ……」
ブマリン:「ごめんね……本当に好きなら、どっちかは許せないって思わないと、いけないのかもだけど」
ブマリン:「それでも……わたしは、みんな好きだよ」
ショコラ:「…………」ブマリンの手を、小さく握る。握ってしまう。
ショコラ:「許さないでよって………言わないとなのに」
ブマリン:小さく微笑んで、ぎゅっと握り返す。
ショコラ:「………言えない………」
ショコラ:「嫌だ、嫌だよ…!!」
ブマリン:「うん……」
ショコラ:「好きなの、みんな、好きなのに……」声が詰まって、とぎれとぎれのまま。
ショコラ:「あたしが、あたしだから、許されちゃ嫌なのに、寂しくて、嫌………」
ショコラ:そして言葉が出なくなる。出せる言葉がなくなる。
ブマリン:「……わたしは、ヘンリエッタやフランとも、本当に仲良くなりたいって思ってるんだよ」
ブマリン:「だから……ショコラが”狩人”でも、”黒百合”でも構わない」
ブマリン:「……でも、誰かの大事は誰かの許せないだから……」
ブマリン:「エメリアやミーナが……許せない、って思っても、仕方ないと思う」
ブマリン:「でも……わたしが、ショコラを、エメリアを、ミーナを好きって思うのを……」
ブマリン:「……許してもらえたら、嬉しいな……」
ブマリン:そう言って力なく三人に笑う。
エメリア:「……ぶま、りん」
ミーナ:「……」
ミーナ:静かに身を起こし、指でエメリアの涙を拭う。
ミーナ:「……ごめんね、……エメリア」
エメリア:「あ……」ぐずぐずになった顔を起こす。
ミーナ:振り返り「……ショコラも……」一度言葉が途切れ「……ごめん」
ショコラ:「いいえ………謝らなくていい……」許さないでくれたほうが、よほど。
ショコラ:言葉を呑み込む。
ミーナ:「楽しい旅にするって言ったのに…… ……あたしが破ったら、しょうがないよね」
ミーナ:涙の跡の残る顔で、力無く微笑する。
ミーナ:「……“楽園”まで、あとほんの少し」
ミーナ:「そこで……全部、何もかも、みんなに話すよ」
ミーナ:「だから……お願い」
ミーナ:「もう少しだけ……あたしに付いてきてくれないかな……?」
ブマリン:「…………」少し驚いてミーナをみつめる。
ブマリン:「そんなに……大事なんだ、”巡礼”って……」ぽつりと呟く。てっきり、ショコラはもう同行させられないとおいていくのかと思っていた。
ブマリン:同時に少し怖くなる。思わず首を絞めてしまう程の憎悪をおしてまでもなさなければならない”巫女”の使命とはなんなんだろう。”楽園”にはなにがあるのだろう。
エメリア:「…………」ぼぅっと、虚ろな目で彼女の顔を見つめて。
エメリア:小さく、頷く。
エメリア:ショコラからはずっと、目を逸らしている。それでも、ミーナの意志は、尊重したい。
エメリア:楽園に行けば、きっと解決する。信じているというより。むしろ、縋らなければ、またすぐ心が折れそうになってしまうから。
エメリア:だから、必死で。元のエメリアのままで居ようと、また、姉妹を守る覚悟を取り戻そうと。
エメリア:そうすれば、きっと。上手くいく。
ショコラ:「あなたが。あなたたちがそれを許すなら……あたしは」
ショコラ:「あたしは……………」
ショコラ:足元ががらがらと崩れたような心地。そのくせ、ここにいて。眼下の死体の山が、ざまあみろと笑いかけてくるようで。
ショコラ:なのに、おかしくはなれない。ならなかった。支えてくれたからだ。姉妹が。……姉妹?
ブマリン:「…………うん。わたし、”楽園”にいきたい」
ブマリン:「なにがあるか……ちゃんと、しりたい」
エメリア:「……うん」
ショコラ:「あたしも、行きたいわ。楽園へ」
ブマリン:「だから……ふたりも、えっと……守ってくれる?」
ブマリン:「わたし……ひとりじゃなにもできないから……」困ったように笑う。
ショコラ:「ええ」微笑む。己で壊した、崩れた顔で。
エメリア:「もち、ろん」今にもまた、泣き崩れてしまいそうな笑顔で。
ショコラ:黒百合がしなくて、ショコラにできたことなんて。他にはなかった。
ブマリン:「…………えっと!あと少し、みたいだから……残りちょっとです、気を引き締めていきましょ~」
ブマリン:「お~…………」いつもにましてへろへろした声で、なんとか腕を突き上げる。
エメリア:「……おー」腕を上げず、弱々しい声で。
ショコラ:「おー」反射のように、そう返す。
NC:そうして、君達は歩き出す。
NC:折れそうな足、壊れそうな心を、何とか繋いで継ぎ接ぐようにして。
NC:あれほど求めていた真実の一端。それを知ってしまえば、もう二度と、何も知らなかった頃には戻れない。
NC:“楽園”への路はあと僅か。そこに待つ真実が、今以上に残酷なものだとしても、四人はもう、進むしかなかった。
NC:──旅が、終わろうとしていた。
Chapter4 END
NC:最後の寵愛点配布です。
NC:達成したカルマはこちら。
・記憶のカケラを獲得する
・誰も精神崩壊しない
・2ターン以内に勝利する
NC:悪意点37点にこの6点を加え、43点。3人で割って一人14点進呈します。
ショコラ:はい………………。
ブマリン:あ、ありがとうございます…………………
エメリア:頂きまぁす……
エメリア:合計19点
NC:これがラストなので、使い切ったほうが得です
ブマリン:旅が終わる…………………………
NC:寵愛点消費のコーナーです。これでラスト!
NC:使用した方は宣言してください。
ショコラ:ミーナ、ブマリンそれぞれへの未練から狂気点-1し、4>3に。更に【加速する狂気】も取得しました。
ショコラ:これで発狂してたら円舞曲は無意味
エメリア:改造Lv2→3(アームバイス取得)、狂気点2減少(残1点)
ブマリン:改造を5にして【テンタクル】取得。ミーナへの狂気点を-2して0に!
NC:エメリアちゃんは減らしたのどの未練ですかね?
エメリア:ミーナとブマリンだった はず
NC:OK!
【Final Chapter/ 『楽園』】
NC:その後君達は森を抜け、再びミーナの先導のもと、荒野を進んでいった。
NC:やがて辿り着いたのは、聳え立つ巨大な建造物の下だった。
NC:高い壁が君達の行く手を阻むように建ち、上方はカーブしていて見通せない。どうやらドーム状の建築物らしかった。
NC:ちょっと待ってね、とミーナが操作盤に触れ、パスコードを入力すると、機械の動作音と共にゆっくりと壁がスライドし、扉が開いていく。
NC:短い通路を抜け、更に扉を開くと、そこには外界とはまるで隔絶された世界が広がっていた。
NC:そこは一面の花畑だった。色とりどりの花々が所狭しと咲き乱れている。
NC:花畑の中心には、漂白されたような白い塔が聳え立っている。対比物が無いために遠近感がおかしくなりそうだが、かなり巨大だ。
ミーナ:「さ……、着いたよ」
ショコラ:「………」あの記憶を思い出してから、どこかぼんやりとしていた目を見開く。
エメリア:「…………」無言のまま、塔を見上げる。
ショコラ:「きれい………………ここが、楽園……?」
ブマリン:「うおーっ!思ったより本当に楽園だね!」塔を見上げて明るく言う。
エメリア:「楽園……そっか、ここ、が……」
ショコラ:「ここに、お父様がいるの」
ショコラ:過去の自分が、だれだって壊してしまえた、たったひとつの理由が。
ショコラ:あそこにいる。会えば、あの熱情を思い出すのだろうか。
ショコラ:彼女たちも、また殺せてしまえるのか。
ミーナ:「うん。お父様は、あそこ」白い塔を見遣って言う。
エメリア:「お父様、あそこに……」
ブマリン:「大変な道のりだったけどたどり着けてよかったな~」
ショコラ:呑気な声にはっとする。「長かったわね」
エメリア:この旅は、お父様と再会するためのものだった。だけど、今の心地が達成感とは程遠過ぎて。
エメリア:「……そう、だね」至極どうでも良さそうに、応える。
ブマリン:「うん!ずっとわけわかんなくて……いまもわけわかんないままだけど」
ブマリン:……あるいは、何も分からないままの方が良かったのかもしれないけれど。
ブマリン:「それでもわたしは……みんなで協力して、ここまでこられて……よかったなって思うよ」
ミーナ:「……ん……。そっか」
ミーナ:ほんの僅かに、悲しげに笑う。
エメリア:「ブマリン……」
エメリア:「そう、だね。無事、良かった……」
ブマリン:「……過去にあったこと、消えないかもだけど……」
ブマリン:「そしたら……みんなでがんばって、ここまできた過去だって……消えないでしょ……?」
ショコラ:「………ありがとう」
ショコラ:俯く。自分が、それを認めていい存在かはわからない。ただブマリンの手を握った。
ブマリン:にこっと笑ってショコラの手を握り返す。
エメリア:「…………」ブマリンの優しさが、ひしひしと伝わって。胸の奥がずきんと痛む。
エメリア:過去の記憶を取り戻した今の自分が。彼女の気持ちに応えてあげられる存在だと、とても思えなくて。
エメリア:花畑など目もくれず。ただ、ミーナの右手を掴んでたどたどしく付いていくだけ。
エメリア:願わくば、私以外の皆に救いを。私に……もう一度、忘却を。
NC:君達は白い塔に向け、ゆっくりと花畑を歩いていく。
NC:一見美しく見えるが、自然な風の流れも無い、静止した世界だ。
NC:咲いている花々も、きっと人為的に改造された作り物なのだろう。種を成すこともなく、百年後もここに咲き続けているに違いない。
ミーナ:塔の下、大きな扉の前まで辿り着くと、君達を振り返る。
ミーナ:「ごめん、準備することがあるからさ、ちょっと待っててくれる~?」
ショコラ:「……?」緩慢に首を傾げ。「ええ」
ブマリン:「おお、準備!まちまーす」片手をしゅびっとあげて答える。
エメリア:「え……やだ、離れないで」ぎゅっと、ミーナの腕を掴む。
ミーナ:「も~、我儘言わないの」困ったように笑って、屈んでエメリアと視線を合わせる。
ミーナ:「……すぐに戻ってくるから。ね?」
エメリア:「…………うん」こくり、と小さくうなずく。
エメリア:心が過去の重責から逃れようとするためか。森での一件から、エメリアの態度は少しずつ幼くなっていた。
ショコラ:(リリィは……こんな女だったかしら。思い出せない)
ショコラ:(…………思い出してどうするんだか)
ミーナ:「いい子」軽く頭を撫でて、エメリアの手を放す。
エメリア:「っ…………」名残惜しそうに、ミーナの手を放し。
ミーナ:「じゃ、ちょっとだけ待っててね~」そう言って、ミーナは扉の向こうに消える。
ブマリン:「……お姉ちゃんがついてるから!」ミーナの手が離れたのを見て、エメリアの頭を撫でる。
エメリア:「……ん」心地よさそうに撫でられながら、そっとブマリンの手を握る。
ブマリン:「ん!」微笑んでエメリアの手をぎゅっと握り返す。
ショコラ:そこから少し離れて、永遠に咲く花を見ている。
ブマリン:「……ショコラも!」ショコラのそばにかけよって、エメリアと反対の手を握る。
ブマリン:「ふたりとも……わたしの大事な妹だよ」
ショコラ:「あ」驚く。目を細める。
エメリア:「う……しょ、こら」彼女の顔を見て、少しだけ表情が強張る。
ショコラ:「……あは」
ショコラ:「なにもしないわよ」
エメリア:「…………」息をつく。
ショコラ:「……ショコラは、ブマリンにも、エメリアにも……ミーナにも、感謝してる」
ショコラ:「あなたたちがいなければ、きっと狂ってしまえてて」
ショコラ:「……狂ってしまえなくて、よかった」
ショコラ:自嘲じみた、乾いた笑みを浮かべる。
エメリア:「ショコラ、狂っちゃヤダ」幼子のような、たどたどしさ。
ショコラ:「……っ」
ショコラ:「………………………エメリアは、やっぱり、エメリアね」
エメリア:「…………」潤んだ瞳で、じっとエメリアの顔を見つめる。
エメリア:「うん。ショコラは、ショコラなんだから」
エメリア:「私もエメリアだし。ブマリンもブマリンだし。ミーナもミーナ」
エメリア:「姉妹だもんね」
ショコラ:「…………うん、」
ショコラ:「うん」
ショコラ:「………あなたもありがとう………、ブマリン」
ショコラ:「前も言ったけど、やっぱり、ブマリン。あなたが支えてくれた」
ブマリン:「……えへへ。わたしはふたりと違って、過去の事そんな思い出してないから……だからかもしれないけど」
ブマリン:「なんにも知らない、”巡礼”も”子羊”も”狩人”も……だから、”狩人”が”子羊”を狙うことが悪いことなのかどうかもわかんないし」
ブマリン:「でもいいとかわるいとか関係なく、どんな過去があったって……わたしはわたしが好きだから、ショコラが、エメリアが、ミーナが好き」
ブマリン:「ぐらぐらしたときはぎゅって手を握るから」右手と左手、繋がれた二人の手をぎゅっと握る。
ブマリン:「わたしは二人にあえて、二人と旅が出来て、本当に良かったよ!」
ショコラ:「……っふふ、そうだったわね」
エメリア:「……私、も」
エメリア:「一緒に、旅が出来て良かった」
ショコラ:目を閉じて、二人の声をじっと聴いている。
ショコラ:「ええ。あたしの、かわいい姉妹たち……」
エメリア:「これからも、一緒だよね?離れたりしないよね?」
エメリア:「ずっと、ずっと、ブマリンでいてね」
エメリア:「ぜったい、ぜったい、ショコラでいてね」
ブマリン:「うんっ!エメリアがエメリアであるように……」
ブマリン:「わたしはなにがあっても、ずっとわたしだよ!……みんなのお姉ちゃんだから、ずっと一緒!」
ショコラ:「…うん。あたしも、あんたたちのかっこよくてかわいいショコラでありつづける」
ショコラ:「……結局、お姉ちゃん決まらなかったわね!」
NC:ミーナはすぐに戻ると言ったが、結局彼女が戻ってきたのは、それから随分経ってからのことだった。
ミーナ:「いや~、ごめんごめん。待たせちゃったねー」
ミーナ:頭を掻きながら塔から出てくる。
ブマリン:「あっ、ミーナ!おそいよ~」わざとらしく唇を尖らせる。
エメリア:「……遅い」むすっとした顔で。
ショコラ:「どういう準備だったの?」
ミーナ:「まま、ちょっとね。もう済んだから大丈夫だよ」
ミーナ:「それよりほら、入って入って」
ミーナ:そう言って君達を塔に招き入れる。
エメリア:「……?」首を傾げながらも、塔へと足を踏み入れる。
ショコラ:てくてくと着いていく。靴はすっかり汚れてしまった。
ブマリン:「しゅっぱつしゅっぱつ~」呑気に歩いていく。
NC:塔の内部も、外観と同じく純白に染め上げられていた。埃一つない異様な清浄さ。照明も見当たらないのに、不思議とぼんやりと明るい。静謐の空間に、君達の靴音が反響していく。
NC:通路を少し歩いたところで、ミーナは不意に立ち止まり、君達を振り返る。
ミーナ:「……みんな」
ミーナ:不意に大きく手を広げ、君達をまとめて抱き寄せる。
ブマリン:「わわわ」ビックリして目をぱちぱちさせる。
エメリア:「ふえっ」
ショコラ:「……へっ!?」
ショコラ:「ど、どうしたの、ミーナ」
ミーナ:「……」
ミーナ:少しの間、無言でぎゅっと君達を抱き締めてから、そっと手を放す。
ミーナ:「……ん、何でもないよ」
ミーナ:「ちょっとこうしたくなっただけ~」
ショコラ:「……あたしにも、してくれるのね」
エメリア:「何それ……変なの」
ブマリン:「へへへ……ミーナ!ここまで連れてきてくれてありがとね!」
ブマリン:「すっごく楽しかったよ!……って、これじゃバイバイみたい」
ブマリン:「でもお礼言いたかったから。いっちゃった!」
ミーナ:「……。……そうだよ~。ブマリンったらおかしいんだからな~」
ミーナ:「でも、うん。ありがとね」
ミーナ:へらへら笑って、壁にあるボタンを押す。エレベーターのものらしく、扉が開かれる。
ミーナ:「さ、乗って乗って」
ミーナ:先に君達に乗るよう促す。
ブマリン:「エレベーター、ごーごー、ごうんごうん~」変な歌を歌いながら乗り込む。
ショコラ:従順に続く。
エメリア:「ん……」未知への恐怖心からか、少しだけ躊躇いつつも二人に続く。
NC:乗り込んでみると、外からは分からなかったものが見えるようになる。
NC:それは内部に備えられた、エレベーターの操作パネルだ。誰かの力で無理やり叩き壊されたように破壊されている。
ブマリン:「……え?壊れてる……?」
エメリア:「……壊れてる、けど。動くの?」
ショコラ:「いや、これ」
ショコラ:「誰かが、壊した…?」
ミーナ:「……」
ミーナ:エレベーターの外から、君達を見つめる。
ミーナ:「……ごめんね」
NC:ミーナが呟き、手元の端末を操作した瞬間。エレベーターが急降下する。
NC:彼女の姿は一瞬で見えなくなり、殆ど自由落下に近い速度で、君達を乗せた箱は下降していく。
ブマリン:「……へっ、わああっ!?」
エメリア:「や……やぁっ!!なんで、ミーナ!!」
ショコラ:「っ…!!!」二人を抱きしめるようにして押さえる。
NC:やがて、大きな衝撃と共にエレベーターは停止する。最下層まで降りてきたのだろう。
NC:操作系は停止しているが、アンデッドである君達になら、扉を開くことは容易だろう。
ブマリン:「び、びっくりした」目を回している。
ブマリン:ショコラにおさえていてもらったので転んだりしていない。
エメリア:「なんで……ミーナ、ミーナ……」ショコラの腕の中で、譫言の様に呟いて。
ショコラ:手を離す。「……開ける?」
ショコラ:(……あたしにだけは、責める資格なんかないけど。どうしてよ)
ショコラ:(エメリアとブマリンを、突き放す理由なんかないはずなのに!)
ブマリン:「……うん、あけよ!ここにずっといても……なんにもわかんないし」
エメリア:「…………ん」今にも泣き崩れそうな目で。小さく頷く。
ブマリン:「……エレベーターがちゃんと動作してたら、わたしたち……上でひどい目になってたかもしれないし」
ブマリン:「わかんないけどね。分かるためにも、先に進まないと!」
ブマリン:「ぐぎ~~」扉に手を掛けて力を入れている。
エメリア:「わか、った」扉開けを手伝う。銃を隙間に捻じ込み、てこの原理を駆使して。
ショコラ:「えいっ」怪力で手伝う。
NC:扉をこじ開けて外に出てみると、そこは廃棄場を思わせる場所だった。
NC:大小様々な機械類や、アンデッドのものであろう人体……死体などが、堆く乱雑に積み上げられている。
エメリア:「…………なに、ここ」
NC:下の方の堆積物は、廃棄されてかなりの年月が経っているのを感じさせる。一体いつからのものなのかも分からない。
NC:狂気判定です。修正なし
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [1] → 1[1] → 大失敗
ブマリン:アーーーーッ
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [7] → 7[7] → 成功
ショコラ:1NC
Nechronica : (1NC) → [3] → 3[3] → 失敗
エメリア:幼児退行のお陰で無傷
ショコラ:ブマーッ!!!
ブマリン:ミーナに0>1、はらわたちぎります
ショコラ:幼児退行バフあるんだ
ショコラ:エメリアに2>3
NC:廃棄物の上で、機械たちが何か作業しているのが見える。遥かな上方は薄暗く、見通せない。ここが塔の最下層であるようだ。
ブマリン:「……"楽園"の裏側、スタッフオンリールーム、部屋の片づけは全部押し入れに押し込んでおしまいってわけですな~」
ブマリン:明るい口調で言うものの顔色が青い。小さく震えている。
エメリア:「じゃあ、私達……捨てられたの?」
エメリア:「嘘、そんなはずない。ミーナがそんなことするはずない」
ショコラ:「……嘘」
ショコラ:「お父様」
ショコラ:「あたし、だって…お父様のために」
ショコラ:「あなたに褒めてほしいから、あたし…」
エメリア:「お父様……そうだ、お父様!この、どこかに居るはず」
ブマリン:("楽園"。誰にとっての?何を使って……誰の為に出来ている……?)
ブマリン:「……どうかな。これはちゃんとした”順路”じゃないのかも……」
ブマリン:「間違って……裏側を覗いちゃっただけかもしれないよ」
エメリア:「……じゃあ、これから私達、どうなるの?」
ショコラ:「……お父様に会わなくちゃ」
エメリア:「エレベーターのボタン壊れてる、けど」
ブマリン:「うん……あのひとたち、話通じるかな?」作業をする機械たちを見上げる。
エメリア:「……アンネみたいに?」
ブマリン:「そ!人じゃなくても話通じる人、いままで結構いたし……」
NC:行動判定です。視覚に関するパーツが使用可能。
ブマリン:ヌッ
エメリア:めだま、スコープくらいかな
ショコラ:さすがに目玉しかないな
ブマリン:わたしもめだまだけかな
NC:OK 判定どうぞ
ブマリン:2NC
Nechronica : (2NC) → [3,9] → 9[3,9] → 成功
ブマリン:うおーっ成功だ
エメリア:3NC
Nechronica : (3NC) → [4,10,10] → 10[4,10,10] → 成功
ショコラ:2NC
Nechronica : (2NC) → [3,4] → 4[3,4] → 失敗
エメリア:すげぇよく見える
ショコラ:みえないぜ
NC:機械たちは、廃棄物の中からアンデッドのパーツを選別する作業をしているようだ。君達の呼び掛けには答えない。
NC:しかし君達は、壁に大きく描かれた矢印を見つける。まるで行く先を示しているかのようだ。
NC:ペンキは塗りたてのようで、まだ乾いていない。
エメリア:「……これ」壁の矢印を指差す。
エメリア:そのまま指先で触れる。べとっとした感触。
エメリア:「まだ乾いてない」
ブマリン:「仕事熱心だね~。使えるパーツ探してるっぽい……ん」機械を見ていたがエメリアの声にそちらを見る。
ブマリン:「うおーっ!行く先が書いてある感のある、矢印!」
ショコラ:振り返る。「い、いま描いた感」
ブマリン:「乾いてないってことは……ちょっと前まで誰かがここにいたってこと?」
ショコラ:「……っていうか、誰かがあたしたちが来るってわかってて、描いたのかしら」
エメリア:「……そう、なのかな。じゃあ、これに従えばいいの?」
ブマリン:「……”誰か”は本来のルートとは違う所を通ってわたしたちに行かせたいみたいだね~」
ブマリン:「うん、ほかにあてもないし。行ってみようよ!この矢印通りに」
ショコラ:「普段なら、すごく罠っぽいけれど…それ以外がないわね」
エメリア:「いじわるじゃん」
ショコラ:「楽園なのにね。いじわるね」
エメリア:「……じゃあ、行こっか」
ブマリン:「うん!しゅっぱ~つ!」元気に言って矢印の方向に歩き始める。
NC:君達は矢印に従って進む。しばらく行くと、その先には梯子が掛けてあり、先程と同じくペンキで矢印が描かれていた。
NC:梯子を上って進んでみると、やがて君達は小さな部屋に辿り着いた。
NC:長らく誰からも忘れ去られていたような雰囲気の、埃の積もった部屋だ。床にはつい最近のものらしい、埃を踏んだ足跡。
NC:暗く薄汚れたその部屋には机が備えられ、その上には何通かの手紙と、ミーナがいつも持っていた酒瓶が置かれていた。
エメリア:「……なにここ」訝しむ様に部屋を覗き込む。
ショコラ:「……誰もいないのね」
ブマリン:(……ミーナが今更、自分の意思で本来の"巡礼"で想定されていたものとは別にわたしたちに危害を加えるとは思えない……)
ブマリン:(ショコラにすごく怒ってたけど、それは多分エメリアを想ってのこと。エメリアまでまとめて危険に晒すとは思えないし……)
ブマリン:(……なら、この状況がミーナによって引き起こされているなら。それは……別にこれが想定通りか、あるいは……)
ブマリン:(……何か、見せたいものがあるかだ)
ブマリン:「……あれ、これミーナが持ってたお酒」そんなことを考えながらぼんやりと部屋を見ている。
ショコラ:「紙があるわ」
ブマリン:「紙……手紙?もしかして……ミーナの?」
エメリア:「ミーナ!?」慌てて覗き込む。
ショコラ:「なにか書いてある」ふたりを呼ぶ。
NC:折りたたまれた手紙には、「みんなへ」と書かれたものと、君達それぞれの名前が書かれているものがある。
ブマリン:「おお!お手紙だよ。読んでみようよ!」
ショコラ:「…あれだけ一緒にいたくせに、手紙なのね」少し笑う。
エメリア:「手紙……なんでだろう、直接言えばよかったのに」
ブマリン:「照れてるのかな~」と言いながらみんなへと書いてる手紙を読みたいです!
ショコラ:折りたたまれてるのを開きます。
NC:手紙は存外綺麗な字で書かれているが、ミーナによる物のようだ。
ミーナ:『こんな形のお別れになってしまって、まずはごめんなさい。』
ミーナ:『けれどどうしても、一緒に行く訳にはいかなかったのです。』
ミーナ:『私があの場で話せば、きっと貴女たちは私を行かせてくれなかっただろうから。』
ミーナ:『せめて約束通り、私が知る限りのことを伝えさせてください。』
ショコラ:「は?お別れ…?」
エメリア:「……なに、それ」
ブマリン:「…………ミーナ…………」
ミーナ:『“お父様”と呼ばれるネクロマンサーは、私たちの本当の父親ではありません。』
ミーナ:『彼は自らが造ったドールに、最も強い深層意識として自分への愛を植え付けることで、その行動を操っています。』
ショコラ:「……え、」黙り込む。
ブマリン:「………だからみんなお父様のことをお父様って思ったんだね~」わざと明るい調子で言う。
エメリア:「……どういうこと、なの」
ミーナ:『彼の本当の目的やその動機は、私にも分かりません。しかし、彼がしていることなら分かります。』
ミーナ:『彼は“子羊”と呼ばれるドールたちを、殺しています。』
ミーナ:『どれほど前から続いていることなのかは分かりません。けれど殺されたドールの数は、数百、もしかしたら数千以上に上るでしょう。』
ショコラ:(……あたしは、ええ、お父様が望むように殺してた)
ショコラ:(“狩人”として、“黒百合”として……)
ブマリン:『父』の真実に動揺するも、少しだけ安心してしまう。『父』に愛されなくて悲しむエメリアかショコラの姿は見なくて済むのだと。
ブマリン:「……そんなにいるんだねぇ、”子羊”って」
ミーナ:『“子羊”は“お父様”への愛情と共に、彼に会わなければならないという目的意識を植え付けられ、世界各地に点在する施設で目覚めます。』
ミーナ:『そして彼からのメッセージを目にし、“楽園”を目指す“巡礼”の旅に出発します。』
ミーナ:『そんな“子羊”を導くのが、“巫女”と呼ばれるドール達です。』
ミーナ:『“巫女”は“子羊”を“楽園”まで導き、“巡礼”を完遂させることで、“お父様”に認められ、より寵愛を受けることができます。』
ミーナ:『エメリア、かつての貴女だったリリィという人は、“巫女”のリーダーとしてすべての“巡礼”を取り仕切っていた人でした。』
エメリア:「……私が、"巫女"のリーダー?」
ブマリン:「エメリアが……」
ショコラ:「ああ、だからミーナは、リリィさんって」
ブマリン:「………頭いいし、優しいし、リーダーにはぴったりかも!」
エメリア:「でも、私はリリィ"だった"。なんでで、私は"子羊"に……?」
ミーナ:『“狩人”もまた“お父様”の造ったドールであり、娘としての意識を植え付けられたドールです。』
ミーナ:『彼女たちは“子羊”を“お父様”を害する敵と認識し、より多くの“子羊”を狩るほど、彼の寵愛を受けることができます。』
ミーナ:『ショコラ、“黒百合”は最も多くの“子羊”を狩り、リリィさんと共に“お父様”の傍で仕えることを許された唯一の“狩人”でした。』
ブマリン:「おお、エメリアが"巫女"のトップでショコラが"狩人"のトップだったんだね」
ショコラ:「……ふうん」
エメリア:「……でも、今のショコラも"子羊"になってる、よね」
ショコラ:「ええ。しかも…」
ショコラ:「…“黒百合”がリリィを殺して」
ショコラ:「あたしも、どこかで死んで、そうなった」
エメリア:「…………」押し黙る。
ブマリン:「……でも、リリィが”巫女”のトップなんだったら”黒百合”が殺してもおかしくないかも……って思ったけど。むしろ仲良くしてた方が不思議っていうか……」
ショコラ:「あたしの記憶では、リリィはあたしの共犯者だった」
ショコラ:「同じような罪を、わかっていて犯していた」
エメリア:「……ん」肯定。
ショコラ:「たぶん、それがお父様のためだけの舞台だって、わかってて、その構図を維持してた…のかしら」
ショコラ:手紙に視線を再度落とす。
ミーナ:『旅の途中で“狩人”や野生のアンデッドに殺された“子羊”たちは、回収されて記憶を漂白され、新たなドールとして再利用されます。』
ミーナ:『自ら造ったドールを殺させるのは、あまりにも不可解な行動に見えると思います。』
ミーナ:『私は、彼の目的は『選別』にあるのだと思います。』
ミーナ:『過酷な旅程や“狩人”たちとの戦闘に耐えられるだけの、強靭な精神と肉体の持ち主。』
ミーナ:『“お父様”は恐らく、そんなドールを探し求めているのではないでしょうか。』
ミーナ:『けれど、たとえ“楽園”に辿り着いても、“お父様”のもとに召し上げられた“子羊”たちは、決して生きて戻ってはきません。』
ミーナ:『“巡礼”を成し遂げたはずの子たちが、死体となって廃棄場に転がっていたり、記憶を失くして再び“巡礼”の旅を始めたりするのを、私たち“巫女”は何度も見てきました。』
ミーナ:『“巫女”と“狩人”の筆頭、生前の仇同士が揃う形になったのは、私も不思議でしたが……恐らく、単なる偶然なのだと思います。』
ミーナ:『“子羊”たちは何度も旅を繰り返し、その度に記憶を消されて新たなドールとして生まれ変わります。』
ミーナ:『貴女たちが“巡礼”をするのも、恐らくこれが最初ではないのでしょう。』
ミーナ:『今回の旅も、その巡りあわせの内の一回なのです。』
ミーナ:『“お父様”が何故、何の為にこんなことをするのかは、私には分かりません。』
ミーナ:『けれどそれが、“巡礼”の真実です。』
ミーナ:『これまで貴女たちを騙していて、本当にごめんなさい。』
ブマリン:「……やっぱりミーナは、わたしたちを助けてくれてたんだね」
ブマリン:「あのままエレベーターが動いてたら……きっと、わたしたちはわたしたちでいられなかった」
エメリア:「ミーナぁ……」
NC:狂気判定 -3です
ブマリン:1NC-3
Nechronica : (1NC-3) → [9]-3 → 6[6] → 成功
エメリア:1NC-3
Nechronica : (1NC-3) → [3]-3 → 0[0] → 大失敗
ショコラ:1NC-3
Nechronica : (1NC-3) → [3]-3 → 0[0] → 大失敗
ショコラ:はい…
ブマリン:むしろなんでわたしは成功してるんだ???
エメリア:はらわた割ります、たからもの0>1
ショコラ:はらわた損傷します
ショコラ:えっと、未練変えるんだっけこれ
ブマリン:それは対話判定の大失敗だったかな?
NC:未練はそのままですね 狂気1点です
ショコラ:ブマリンを3から4。発狂します。
NC:手紙は君達それぞれへのものに差し掛かる。
ミーナ:『ブマリンへ』
ブマリン:「あっ、わたしへの手紙だ!」わざと明るい声を出す。
ミーナ:『この旅をここまで続けられたのは、貴女のおかげです。以前にも、同じことを言いましたね。』
ミーナ:『私は頼りなくて信用ならない、駄目な“巫女”だったと思います。』
ブマリン:「…………前も言ったのに。わたしたちの”巫女”は、ミーナじゃなきゃダメだって……」
ミーナ:『貴女の意志と優しさが、エメリアとショコラを、そして私を支えてくれました。』
ミーナ:『貴女は自分を悪い子だと言いましたが、絶対にそんなことはないと、今なら私は、はっきり言えます。』
ミーナ:『どうかこれからは、私の代わりに二人を導いてあげてください。』
ミーナ:『役目を押し付けることになって、ごめんなさい。』
ミーナ:『けれど貴女ならきっと、私よりもずっと上手くできます。』
ブマリン:「…………押し付けるなんて、そんな…………」
ブマリン:「…………わたしは二人といたいよ。二人といる、でも…………」
ブマリン:「ミーナとだって…………」
ミーナ:『目玉焼きさんにもよろしく伝えてください。』
ブマリン:「ふふ……よろしくだって」くすっと笑って目玉焼きに話しかける。
ブマリン:頭の上の目玉焼きはずっと緊張して頭の上にへばりついていたが、えっ!どこ!と頭を持ち上げてキョロキョロする。
ミーナ:『追伸 このお酒は、貴女が持って行ってください。皆で飲んでもいいですが、あまり飲みすぎないようにね。』
ブマリン:「…………ミーナ………………」
ブマリン:まずいだけで、ぐるぐるになってよくわからなくなるお酒。
ブマリン:彼女が言っていた、肉体はいくらでも替えの利くわたしたちが大事にしなければならないのは心だって。
ブマリン:…………なら、これに溺れなければならなかった彼女の心は、どれだけ…………
ブマリン:「………うん。ありがとう、ミーナ……」
ブマリン:ぎゅ、と酒瓶を抱きしめる。
ミーナ:『エメリアへ』
エメリア:「……これ、私宛だ」両手でそっと手紙を開く。
ミーナ:『私のことを知りたいと言ってくれたのに、結局、こんな形で話すことになって、ごめんなさい。』
ミーナ:『私は、貴女に言わないといけないことがあります。あの館でのことです。』
ミーナ:『あの時の私は、“巡礼”を続けて皆を犠牲にするか、“巫女”としての使命を捨ててあの館で暮らしていくか、悩んでいました。』
ミーナ:『私は疲れ果て、全てが嫌になって、そして貴女の気持ちを利用しました。』
エメリア:「……ミーナ」
ミーナ:『私は昔、リリィさんのことが好きでした。』
ミーナ:『貴女と彼女を重ねて、何もかも忘れて現実から逃げようとしたのです。』
ミーナ:『間違いにはすぐに気付きました。貴女は決して、彼女とは違います。』
ミーナ:『けれど、過ちは事実です。私は結局、そういう女なのです。』
ミーナ:『エメリア、私には貴女に愛してもらうほどの価値など、どこにも無いのです。』
エメリア:「そんな。違う、違うよ、ミーナ」
エメリア:「私だって、貴女に焦がれて。貴女と一杯触れ合って、気持ち良くなって、とても嬉しかった」
エメリア:「そうと言ってくれれば……私は、どんな貴女だって、受け止めたのに」
ミーナ:『貴女は強く、誰より聡明で優しい、素晴らしい人です。それはリリィさんとも違う、貴女だけのものです。』
ミーナ:『短い間でしたが、貴女に想って貰えて幸せでした。』
ミーナ:『どうか、私のことなど忘れてください。』
エメリア:「……やだよ、やだ、やだ」
エメリア:「忘れたいのは過去だけ。この旅のことは、絶対に忘れたくない。ミーナのことだって、そう」
エメリア:「…………や、だ、う、ううっ」手紙に、ぽつぽつと雫が垂れる。
ミーナ:『ショコラへ』
ショコラ:「……あたしのだ」
ミーナ:『貴女に乱暴をして、本当にごめんなさい。』
ミーナ:『あの時、私は貴女を殺す気でした。』
ショコラ:「でしょうね」薄く笑う。「わかるわよ」
ショコラ:「そういうの…たくさん見てきたもの」
ミーナ:『私は“黒百合”に好きだった人を殺され、そして貴女たちの前に一緒に旅をした“子羊”の子たちを、何度も殺されてきたから。』
ミーナ:『でも、無理でした。』
ミーナ:『やっぱり貴女は、私にとって“黒百合”でなく、もうショコラでしかなかったから。』
ショコラ:旅の途中。まだお互い、知らぬままに話したことと同じだ。
ショコラ:それでも。知ってもなお、言ってくれるのか。
ミーナ:『過去のことなど、気にする必要はありません。』
ミーナ:『貴女は姉妹の為に戦える、誇り高い人です。強く、そして気高い人です。』
ミーナ:『“黒百合”でも他の誰でもなく、貴女は貴女、ショコラはショコラです。』
ミーナ:『もう可愛い貴女を甘やかせないことを、残念に思います。』
ショコラ:―――「人は何度でもやり直せる。新しく生まれ変わることができる」。
ショコラ:そうだ、そう言われた。あのときのあたしは、それが嬉しくて、でもきっと慰めだとも思っていた。
ショコラ:「きっとあんたは、今でも言ってくれるんでしょうね」
ショコラ:「……あたしは、思い出してから、眠るときいつも」
ショコラ:「こっそりあんたがあたしの首を絞めにこないか、そんなこと、夢にみてたのにさ」
ミーナ:『この旅は最初から壊れていて、嘘に塗れたつぎはぎだらけだったけれど。』
ミーナ:『貴女たちのおかげで、私は束の間、使命も欺瞞も忘れることが出来た。生まれて初めて、楽しい旅が出来ました。』
ミーナ:『“巫女”として貴方たちを導けたこと、一緒に旅が出来たことは、私の自慢であり、誇りです。』
ミーナ:『私はこれまで、自分に嘘をつき続けてきました。それももう、終わりにします。』
ミーナ:『そう思えたのも全て、貴女たちに出会えたからです。』
ミーナ:『貴女たちはこの部屋を出て、案内通りに進んでください。』
ミーナ:『薔薇の飾りはここに捨てていってください。“狩人”を呼び寄せる発信機になっています。』
ミーナ:『薔薇が外されると“狩人”が即座に追ってくることになっていますが、この先に乗物を用意しておきました。きっと逃げ切れるはずです。』
ミーナ:『私は“お父様”のもとへ行き、彼を止めます。』
ミーナ:『上手く行くかどうかは分かりません。けれど、貴女たちが逃げる時間程度は稼ぐつもりです。』
エメリア:「……!?」目を見開く。
ブマリン:「………っ」ぎゅ、と唇を噛む。
ショコラ:「……バカ…」
ミーナ:『もしもう一度、どこかで出会えたら──きっとその私は、貴女たちのことを覚えていないでしょうが』
ミーナ:『その時は今度こそ、貴女たちの本当の仲間になれたら、私はとても嬉しいです。』
ミーナ:『皆さん、お元気で。身体に気を付けて。』
ミーナ:『さようなら。』
NC:手紙は、そこで終わっていた。
エメリア:「っ……、う、えっ、ん、ぐず」頻りに頬が涙を伝って、止まらない。
ショコラ:紙の端が千切れた。力を入れると。いや、力を抜くのを忘れると、いつも。
ブマリン:「………ええと、大丈夫……?」エメリアとショコラの顔を覗く。
エメリア:「みーな……みーなぁ……」玩具を壊した子供の様に、ただぐずぐずになって泣いている。
ショコラ:「……お父様のことも、悲しくて、わからなくて」
ショコラ:「ああ……ねえ…でも、それ以上に、あたしムカついてるの」
ショコラ:「あたしたち、あの森で、あんなに言ったわよね!?」
エメリア:「……何度も言った。貴女の気持ちを話してくれたら、嬉しいって」
エメリア:「それは、貴女の苦しみを理解して、助けられるからで。こんな、書置きみたいな形なんか望んじゃいない」
ショコラ:「そうよ!なに勝手に決めてるわけ?逃げてはいよかったですねって過ごせると思って書いたの?バカじゃないの?」
エメリア:「この通りに乗り物使って、逃げられたからって……ミーナのこと、助けられないどころか、全部抱え込もうとしてる」
エメリア:「"巫女"と"狩人"のトップであろうと、何か不都合があれば結局"子羊"に堕とされる。じゃあ、ミーナだってそうなるかもしれない」
エメリア:「……ばか。すごいばか。私……そんなの聞かない。聞きたくない。誰がお父様から逃がされてやるもんか」
ショコラ:「ねえブマリン!あんた、こんな勝手に任せたわとか言われて!」
ショコラ:「っていうか、なによ。ブマリンにお酒…?エメリアに…なに?気持ちを?よくわかんないけど、会ってひっぱたいて責めないと気が済まないわよ、こんなの」
ショコラ:「お父様じゃなくてあたしたちがひっぱたく!」
エメリア:「……ブマリン。私、行かないからね。エレベーターの上を駆けあがってでも、ミーナを追いかける」
エメリア:「お父様から……"巫女"の役割から引き摺り出す!」
ブマリン:「…………」ミーナの様子と先ほどの廃棄場を目撃したことで、少しだけ予想はしていた。勿論具体的なことは分かっていなかったし、これほどとは思っていなかったが。
ブマリン:ただ、"巡礼"というものが恐ろしいものであること、行きついた先は幸福ではなさそうだと……なんとなく思っていた。
ブマリン:そしてミーナの手紙の冒頭から、『正直に言ったら止められるようなこと』をするつもりだと、そう聞いて覚悟もしていたつもりだったが……。
ブマリン:「………ミーナ、会ったばかりのころ、『友達になってくれとは言わないけど信用してほしい』って言ってた」
ブマリン:「逆になったね。『友達なんだから信用して』って……わたしたち、たくさん言ってたのに」
ブマリン:「……ふふ、やっぱり姉妹だから似るのかな」
ブマリン:「行こう。友達を、仲間を、ミーナを助けに」
ブマリン:「敵が『お父様』だって!」
NC:部屋を出て通路を進むと、分かれ道に行き当たる。
NC:片方にはペンキで大きく矢印が描かれている。恐らくミーナの残したものだろう。この先に脱出路があるはずだ。
NC:もう片方は、塔のメインフロアに向かう道。恐らくこの先に、“お父様”がいる。
NC:君達はどちらの道を選んでもいい。
ブマリン:「……矢印の先に行きたい人~?」
ブマリン:振り返って二人に尋ねる。
エメリア:「頼まれたって行かない」
ショコラ:焦って塗ったようなそのペンキの痕を見て、困ったように笑う。
ショコラ:「ミーナが怒ったって、三対一だし」
ショコラ:「あいつ、あたしたちのこと大好きで、すぐ甘やかすから、余裕ね」
エメリア:「うん、少しぐらい怒らせといた方がいいと思う」
エメリア:「さんざん振り回されたんだもの、少しぐらいこっちが振り回したって問題ないよ」
ブマリン:「……ふふっ、決まりだね」
ブマリン:「”順路”から外れて!ミーナのもとへ!」
ブマリン:「いくぞー、おーっ」
エメリア:「おーっ!」
ショコラ:「おーっ!」
ブマリン:気の抜けた声は、いつもよりは少しだけ張り切っていて。手を突き上げる。
ショコラ:力いっぱい、手を突き上げる。
エメリア:今までで一番、力強く手を突き上げる。
---
NC:塔の最上階、静けさに包まれた、広大なメインフロア。
ミーナ:「……」
ミーナ:息を殺し、歩を進める。手には“巫女”としての立場を使って盗み出したカードキー。
ミーナ:このフロアに立ち入れるのは、“お父様”の他にはかつてのリリィと“黒百合”だけだった。
ミーナ:彼が何かを隠しているとすれば、この場所を置いて他にはない。
ミーナ:祈るような気持ちでカードキーを認証させる。小さな電子音が響いた。
NC:空気が排出され、ゆっくりと重々しい扉が開いていく。
ミーナ:ドライアイスのように広がる白煙の中に足を踏み入れる。部屋の中央に目を凝らすと、そこに何かが安置されているのに気付いた。
ミーナ:「……これって……」
ミーナ:瞠目した瞬間だった。
?:「いけないよ、ミーナ。勝手に入っては」
ミーナ:「────!」
ミーナ:穏やかな男の声に戦慄する。瞬間、衝撃。
ミーナ:壁に叩きつけられ、息を詰まらせる。
ミーナ:「が、はっ……!」
NC:煙と闇の中から、巨大な影が姿を現す。
ヘンリエッタ:「……はぁッ──」
ヘンリエッタ:何度もミーナたちを襲ってきた“狩人”、ヘンリエッタ。だがその姿は、これまで見てきたものとはまるで異なる。
ヘンリエッタ:自らの腕に加えて、背中からはフランチェスカのものを移植したのであろう、少女に似つかわしくない太い腕が生えている。
ヘンリエッタ:下半身は巨大な四足獣のそれへと接合され、まるで異形の人馬を思わせる威容と成り果てていた。
ミーナ:「……へぇ……イメチェンしたんだ。似合ってるよ」
ヘンリエッタ:「あぁああ……アァアアァアァァァアアッッ!!」
ヘンリエッタ:無骨な大鉈を振り上げ、ミーナへと打ち付ける。
ミーナ:「ッ、ぐ……!」
ミーナ:受け止めようとするが、膂力が違い過ぎる。一撃で骨がへし折れ、血飛沫が舞い散った。
ヘンリエッタ:「……あいつらは、どこ……?」
ヘンリエッタ:狂気に満ちた怒りの言葉を吐き出す。
ヘンリエッタ:「私に殺される、あいつらはどこッ!!」
ミーナ:「……あの子たちなら、ここには来ないよ」
ミーナ:血に染まった顔で、挑発するように笑う。
ミーナ:「あたしが逃がした。もう二度と、君になんて会うことはない」
ヘンリエッタ:「ウゥウウゥウウ……!?アァアアァアアアアアアッ!!!」
ヘンリエッタ:その言葉に狂乱し、巨大な鉈を滅茶苦茶に振り回してミーナを切り刻む。
ヘンリエッタ:一撃一撃が骨肉を砕き、血飛沫を撒き散らしていく。
ミーナ:「……く……」
ミーナ:成すすべなく叩き伏せられ、血の海に沈む。上手く立つことすらできず、睨みつけるように巨大な異形を見上げる。
ミーナ:(……ああ、やっぱり駄目か。あたしなんかじゃ……)
ミーナ:心中で自嘲する。酒瓶に手を伸ばそうとして、もうあげてしまったことを思い出した。
ミーナ:(……あの子たち、上手く逃げられたかな……)
ミーナ:そんなことを考えて、小さく笑みを浮かべた。
ヘンリエッタ:「あいつらの分まで、お前が罪を償え」
ヘンリエッタ:ギロチンの如く、這いつくばるミーナに向けて大鉈を振り上げる。
ヘンリエッタ:「死ね──」
ヘンリエッタ:鈍く光る巨大な刃が振り下ろされ──
ブマリン:「ミーナにひどいことしないで!」
ブマリン:声が響く。
エメリア:乾いたタイプライターの音に遅れて。ぎぃん、と。振り被った鉈が大きく揺れる。
ショコラ:衝撃とともにドアがぶち破られる!
ショコラ:「あらまあ、ずいぶんと大きくなったのね。ヘンリエッタ」
ショコラ:「ぜんっぜんかわいくないけど!」
エメリア:刀身に、数発の銃弾がめり込んでいる。ヘンリエッタにとって、見覚えのある形状の。
ヘンリエッタ:「ぐ、ぅっ……!?」
ミーナ:「……な……」
ミーナ:瞠目し、凍り付く。
エメリア:「……ミーナ一人で足りるの?私が貴女にやったこと、そんなんじゃ贖えないと思う」
ヘンリエッタ:「……エメリアアァアアァアアアッ!!」
ヘンリエッタ:獣の咆哮めいた怒りの叫びが、びりびりと君達の鼓膜を震わせる。
エメリア:「っ……随分と、元気そうでなにより」咄嗟に耳を塞ぐ。
ショコラ:「声もかわいくなくなったわ」
ブマリン:「あれっ、ヘンリエッタずいぶん姿が変わってる」
ミーナ:「な……待って……」
ミーナ:「……何で来たのさ!!逃げろって言ったでしょ!!」
エメリア:「……やぁ、ミーナ。何とか間に合ったようで良かった」
ブマリン:「仲間を助けに来るのは当然でしょ」
ブマリン:「おねーちゃんなんだから!」
ショコラ:「怒鳴りたいのはこっちなのよ? 勝手に全部決めてしょいこんで」
ショコラ:「そんなんで言うこと聞くほどいい子だったことなんか、あたしたち一度もないわ!」
ミーナ:「な……な……」
エメリア:「あの書き置き?私達を従わせたいなら全然内容とんちんかんだった。もっと真面目に考えて」
エメリア:「何度も言わせないで。私は、ミーナのことを助けたいから、貴女を知りたいと言ったの」
ミーナ:「……っ……なんで……!」表情を歪め、俯く。
ミーナ:「せっかく助かったのに、これじゃ……!」
エメリア:じゃか、と。慣れ親しんだ動作で手早く弾薬をリロード。
エメリア:「私達だけじゃ足りない。ミーナと一緒が良い」
ミーナ:「……っ……!」
ショコラ:「あたしたち、そんな無力でおとなしい子羊じゃあないもの」
ブマリン:「そうだよ。わたしたちの旅は、わたしとエメリアとショコラと、ミーナじゃないと」
ブマリン:「それに!もう助からないみたいな言い方だけど……」
ブマリン:「ヘンリエッタや『お父様』に勝ったらいいってだけでしょ!」
ヘンリエッタ:「お……前、らァッ……!!」
ヘンリエッタ:引き絞られた骨肉が軋む音。今にも飛び掛かりそうに憎悪を露わにして──
?:「いけないよ、ヘンリエッタ」
?:「少し大人しくしていなさい」
ヘンリエッタ:「…………!」
ヘンリエッタ:その一言で、ぴたりと動きを止める。
?:「……やあ、ブマリン、エメリア、ショコラ」
?:「よく来たね」
?:眼鏡を掛けた、背の高い男だ。一見すれば、まるで普通の人間のように見える。
?:穏やかで優しげな雰囲気と物腰。君達はその姿に、まるで肉親のような懐かしさを覚えずにはいられない。
?:しかし同時にどこか内に秘めた虚無をも感じさせるような、そんな男だった。
ショコラ:「………ああ」懐かしい声。
ショコラ:焦がれた声。「会いたかったわ」
ショコラ:そして、あたしたちが今から壊す声。
ブマリン:「おとーさん……ううん、『お父様』……」ごくりとつばを飲む。
エメリア:「……お初にお目に掛かります、"お父様"」
エメリア:「前の私が……リリィが。貴方に付き従い"巫女"を取り纏めていたと認識しています」
エメリア:「ですが……今の私は、エメリア」
エメリア:「貴方の趣向が全くもって気に入りません。ミーナ共々、貴方の管理下から抜け出したいと思っています」
ブマリン:「そうだよ!作っては殺して作っては殺してなんておかしいよ」
“お父様”:「リリィ……?そうか、君が……」
“お父様”:「懐かしいね。こうして会うのは何年振りかな」
ショコラ:「……そちらからはわからないのね?」
エメリア:「……その声色。雰囲気。懐かしくないと言えば……嘘になります」
エメリア:「だけど、目の前の貴方にとっては、私などどうでも良さそうですね」
“お父様”:「ミーナ。全て話してしまったのかい?駄目じゃないか。いけない子だ」
“お父様”:君達と話しているはずだが、まるで虚空に向けて話しているような。
ミーナ:「……みんな……」
ミーナ:口に溜まった血を吐き出して、“お父様”を、否、その後方を睨みつける。
ミーナ:「その後ろだ」
ショコラ:「……え?」
ミーナ:「多分それが、“巡礼”の目的……」
エメリア:「……"巡礼"の、目的」
ブマリン:「"巡礼"の目的……!」
ミーナ:「そいつが、何より大切にしているものだよ」
ショコラ:「………それは、とっても見てみたいわね」
エメリア:「……ってことは、それがお釈迦になれば」
ブマリン:ここまで狂ったことを彼がする理由はなんなのか。"巡礼"の真実を知ってからずっと興味があったことだ。
ショコラ:「愛した男の愛してるもの、ぜひお目にかからなくっちゃ」
エメリア:「こんなふざけた人形遊びなんて意味が無くな────」
NC:君達が目を向けると、丁度排出されきった白煙が晴れていく。
NC:そこにあったのは……そこにいたのは、一人の少女だった。
NC:玉座を思わせる椅子に座らされた、美しい少女。
NC:造り物を思わせる、精緻な美を極めた姿だが──その身体からは、一切の生気を感じ取れない。
NC:それを見た瞬間、君達は全てを思い出す。
NC:ブマリン 記憶のカケラ『継ぎ接ぎ』
NC:かつてあなたは、重い病に侵されていた。
NC:高度に発達した医療ですら治療困難な難病。あらゆる医師が匙を投げる中、ただ一人だけ諦めなかった者がいた。
NC:それは、医師でもあったあなたの父だった。
NC:父はあらゆる治療法を探し、何としてでも娘であるあなたを生き永らえさせようとした。
NC:だがその努力も空しく、あなたの身体は止まることなく死へと向かっていった。
NC:そして父は、娘の為に人としての一線を踏み越えた。
NC:奇しくもネクロマンシーを用いた戦争の最盛期。移植可能なドナーは軒並みアンデッドに回され、健康な臓器は見つからず
NC:あなたの父は、生きた人間を自ら殺め、解体し、その臓器を娘へと移植した。
NC:けれどそこまでしても、病魔が衰えることはなく──
NC:あなたは父の罪を知りながら、既に自らの手では止められぬほどに衰弱していた。
NC:死の淵に立たされても、あなたの心の内にあるのは、生への渇望でも、死への恐怖でもなく
NC:父を止めなければならないという意志──殺意だった。
NC:かつてのあなたの名は、エリスという。
NC:エメリア 記憶のカケラ『妹』
NC:かつて、あなたには妹がいた。
NC:その名をエリスという。
NC:病魔に侵された妹を助けるため、姉であるあなたは父と共に手を尽くした。
NC:父の行いを知りながらも、あなたはそれを止められなかった。それで妹が助かるならばと、そう思ってしまった。
NC:だが、エリスが死んでも尚、父は止まらなかった。むしろその想いは狂気となって、更に加速していった。
NC:父の振るう業は医術からネクロマンシーとなり、数多の少女をドールへと改造するようになった。
NC:全てはエリスを救うため。健全な肉体という妄執に取り付かれた彼は、“巡礼”を始め、同じくドールとなった君を“巫女”の長とした。
NC:だが、君は気付いていた。切り刻まれ、継ぎ接ぎされ、もはやエリスの身体に元々彼女自身だった部位は、ほとんど残っていなかった。
NC:エリスの自我はとうの昔に崩壊し、そこにあるのはただ美しいだけの抜け殻だった。
NC:君は自らの罪と、繰り返される無意味な行いに耐えきれなくなり、エリスだったものを破壊しようとした。
NC:だがそれは全て、父に気付かれていた。最早彼にとっての娘とは、エリス一人を置いて他にいなかった。同じく娘である君ですらも。
NC:君は“黒百合”によって殺された。身体は解体され、“子羊”のものとして生まれ変わった。
NC:その自我に、魂に、罪と悔悟を刻み込んだまま。
NC:ショコラ 記憶のカケラ『自殺』
NC:あなたは“狩人”として無数の“子羊”を殺してきた。
NC:その功績により“お父様”の傍に仕えることを許され、特別に“巡礼”の真実を知る立場となった。
NC:だがあなたは同時に、救いがたい矛盾に気付いてしまった。どれだけ“狩人”として働いても、それは“子羊”の障害物としての意味しか持たない。
NC:“お父様”が愛しているのは、エリスただ一人だ。“狩人”としてどれだけ殺し続けても、本当の意味で彼の娘になることは叶わない。
NC:故に、あなたは自ら命を絶った。今度は“狩人”でなく、“子羊”となって。“巡礼”の旅を成し遂げ、“お父様”の本当の娘である、エリスとなるために。
NC:そして今、あなたの目的は叶おうとしている。
NC:以上です。
ブマリン:「お」
ブマリン:「おとー……さ、ん」
ブマリン:「『お父様』じゃなくて……」
ブマリン:「わ、わたしの」
ブマリン:「……エリス、の……」
ブマリン:蘇った記憶に思わず口元を抑える。
ショコラ:「……え」
エメリア:「……え、りす」
エメリア:「あぁ……そうか、"お父様"……お父さん……妹……あぁ」
ショコラ:「あんたが………エリス、そんなの、もういないんじゃなかったの」
エメリア:「……ブマリンが、エリスの人格と記憶を……引き継いでいるってことは」
エメリア:「そっか、そっか。お父さん、いっぱい頑張ってたけど。その過程で、エリスの人格を宿したドールが発生したんだ」
NC:エメリアは思い出せるでしょう。狂気に染まったあなたの父にとって、娘とは人形と化したエリスだけでした。
NC:それは元々の彼女自身の身体といえど同じことです。病に侵された汚らわしいパーツなど、あなたの父にとっては他の有象無象の廃棄品と変わらない。
NC:廃棄された元のエリスの身体がアンデッドとして再利用され、偶然エリスのパーツが身体の最大割合を占めることで彼女の自我と接続し、ブマリンとなったことが推測できます。
ショコラ:「…………あっはは。なりたかったあたし、欲しかったあたし、どこにもないならなれると思ってたのに。……ううん」
ショコラ:「どこにもない偽物として、あたしだけが可哀想なあなたを、愛してあげるはずだったのに」
ショコラ:「本当に、惨めで哀れで可哀想で」
ショコラ:「かわいい人ね、お父様」
ブマリン:「わ、わたしの、ために」脳内によぎる。失意のうちに亡くなったフランが、”巡礼”の途中で怪植物に囚われ命を枯らしたイゾルダたちが、地下の廃棄場に捨てられた死体が。
ブマリン:「わたしの、ために、こんな……たくさんたくさん殺して、ずっと……ずっと、殺し合わせて…………」
ブマリン:「し、死ぬ前もわたしのために、人沢山殺して、止めなきゃって、思ってたのに」
ブマリン:「わ、わたしもう、死んだのに、死んでたのに、なんで、なんで…………」
ブマリン:「父さん……妹……」目を瞬かせてエメリアを見つめる。
エメリア:「それは、父さんがエリスの事、救いたいって気持ちがどんどん変質していったから」
エメリア:「でも、今の貴女の身体に宿ってるエリスのパーツは、病気に侵された部位だろうから。"ブマリン"に価値なんて感じてないでしょうね」
ブマリン:「お、おねえ……ちゃん……?」
エメリア:「……ええ」
エメリア:「久しぶり。エリス」
エメリア:「……そして、ごめんなさい。私は……父さんを止められないどころか」
ブマリン:「お姉ちゃん……!」一瞬現実を忘れ思わず駆け寄りそうになるが、すぐに事実が重くのしかかってくる。
エメリア:「"巫女"の長として、その狂った行為の手助けをした……"エリス"に、姉と呼ばれる、資格なんてない」手を翳して、静止する。
ブマリン:「し……資格とか関係ないよ!」
ブマリン:「わたしはお姉ちゃんが好き!わたしのお姉ちゃんはお姉ちゃんなんだから……っ」
エメリア:「……やっぱり、優しいね。"ブマリン"は」ぎこちなく、微笑んで。
ブマリン:「…………っ、そう、だね。わたしは……エリスじゃなく、”ブマリン”だ……」
ショコラ:「そーよ。ていうかね、そこ、血の繋がりだけを姉妹とされると困るかわいい子がいるのよ」
ショコラ:「あと、ブマリン。あんたにひとつ嬉しいお知らせ」
ショコラ:「黒百合が死んだのは、殺されたからじゃないわ。それだけは、気に病まなくていいのよ」
ブマリン:「え……?」
ミーナ:「……どういうこと?」
ショコラ:「黒百合は自分で死んだの。だって狩人じゃ、お父様のただひとりのエリスには」
ショコラ:「どう頑張ってもなれないから」
ブマリン:「じ、自分で……?」
ショコラ:「……かわいいかわいいショコラは、あたしが望んで選んだ姿ってこと!」
ブマリン:それだって結局、自分のせいで狂ったことに巻き込まれたからじゃないか――とも思ったが。
ブマリン:「……うん。いつだってショコラは、ショコラの好きを、可愛いを、自分で選んできたんだね」自分のせいだと気に病むことは、彼女の決意に失礼だと思って。小さく微笑む。
エメリア:「ショコラ……いいえ、"黒百合"としての、過去の貴女に」
エメリア:「私は……憧れていたの。父さんに娘として認められるため、最高峰の"狩人"として働いていた、貴女に」
ショコラ:「……知らなかったわ。リリィの心を思うことも、本来のエリスのことを想うことも、黒百合はしなかったから」
エメリア:「私は、実の娘なのに。妹の治療にかまけ過ぎて、娘として見られなくなったことを為す総べなく受け入れた私にとって」
エメリア:「他でもない、貴女に粛清されたこと。"エメリア"はとても怖がっているけど……"リリィ"はちゃんと納得して、受け入れた」
ショコラ:「今のあたしは、あなたを殺したことを苦しく思うよ。リリィのこと、知ろうとしなかったこともね」
ショコラ:「だからやっぱり、ショコラになれてよかった。あんたたちの姉妹の……エリスとリリィじゃなくって、ブマリンとエメリアの姉妹のショコラで」
エメリア:「ええ。"黒百合"としての貴女も、リリィとしての私も。既に終わったドール。今は、三姉妹のブマリンと、ショコラと、エメリア」
ショコラ:「…………そうよね、」美しい少女の抜殻を見て。すぐに視線を向ける。
ショコラ:それとは似ても似つかない、しかし同じくらい美しい少女を。
エメリア:「……だから、過去の話は此処で終わり」
エメリア:「私達姉妹が直面している、今について。考えましょうか」
ブマリン:「……うん」全部、自分のせいだった。その事実は重すぎて、ぐらぐらと足元が崩れそうになるけれど。
ブマリン:「わたしは……死ぬ前から、おとーさんを止めたいって思ってた」
ブマリン:「だから……今度こそ、叶えたい」
ブマリン:「……でも、ひとりだと重すぎるから……」
ブマリン:「ぐらぐらしてるわたしの手、握ってもらってもいい?」
ブマリン:エメリアとショコラ。二人の姉妹に微笑む。
ショコラ:「かわいい妹の頼みとあらば」にっこりとかわいく微笑んで、手を差し出す。
エメリア:「愛しい妹の頼みとあれば」慈愛に満ちた優しい笑みを浮かべて、手を差し出す。
ブマリン:「あれっ、いつのまにかわたしが一番妹になってる!」わざとらしく不満そうな声で言って。
ブマリン:「……ありがと、お姉ちゃんたち!」ぎゅっと、愛しい姉たちの手を握った。
ブマリン:た……対話判定とか……しても……いいですか!
NC:どうぞ!+3差し上げます
ショコラ:そ、そうじゃん……
ブマリン:うおー!!ありがとうございます!!!!
エメリア:すっかり忘れてた やったぜ
ブマリン:エメリアに!ショコラは0なので……
ショコラ:そうだな………ここはやはりブマリンにしましょうか
エメリア:あまりに失敗したくないためブマリン宛で
ブマリン:1NC+3
Nechronica : (1NC+3) → [7]+3 → 10[10] → 成功
エメリア:1NC+4
Nechronica : (1NC+4) → [3]+4 → 7[7] → 成功
ブマリン:やった!そしてブマあてはさらに+1!
ブマリン:エメリアへの狂気1>0!
ショコラ:1NC+4
Nechronica : (1NC+4) → [10]+4 → 14[14] → 大成功
ショコラ:やったー
エメリア:うおーっ
ブマリン:大成功!!
ショコラ:でも変更するまでもなく友情だなこれは
ショコラ:発狂>3します。
エメリア:ブマリン2>1
ブマリン:うちら友情最強不滅……
“お父様”:「────“巡礼”を成し遂げた君達には、“楽園”の一員になる資格がある」
“お父様”:“お父様”が君達に向け両手を広げる。
“お父様”:「さあ、こちらにおいで」
“お父様”:「私と一緒に、この“楽園”で暮らそう。ブマリン、エメリア、ショコラ」
“お父様”:優しい微笑を浮かべ、穏やかに語り掛ける。
ブマリン:「”楽園”の一員になって暮らすって……死ぬってことなんでしょ」
“お父様”:「そんなことはないよ。あるはずないじゃないか」
“お父様”:「君達は私の大事な娘として、永遠に生き続けるんだ」
ブマリン:「だからずっと”巡礼”が終わらないんでしょ?ていうか、わたしはここにいるよ。エリスだよ!」
ブマリン:「だから……もう終わりでいいんじゃないの?なんでずっと”巡礼”は終わらないの……?」
“お父様”:「ああ、そうとも。君達はエリスになれるんだ。こんなに幸福なことはないだろう?」
ブマリン:「エリスになる……?エリスになるってなに……?」
ショコラ:「…そんなの、あたしの願いじゃないし、“黒百合”も、きっとそうは望まなかったでしょうね」
ショコラ:「君達、じゃなくて、君になりたかった」
ショコラ:「……ただひとりの、ここにいるそれぞれのあたし、この子たちじゃあ、だめなんだものね。あなたは」
ショコラ:「終わらせてあげるのが、愛なことも、きっとあるわ」
ショコラ:「…だって、そうでしょ?見たもの。ロッソも、アンネも。それぞれの愛で、終わらせてきた」
ショコラ:「旅に出たから、知ってしまったわ、あたし」
エメリア:「……"リリィ"は、父さんとの問答が既に無意味であることを知っています」
エメリア:「誰かが止めなければ、"巡礼"の輪廻はずっと続く。"楽園"というゴミ捨て場に"子羊"の成れの果てが積もっていく」
エメリア:「父さんの求める"エリス"は、何処にもいない。"リリィ"は失敗したけど……今度こそ。私達が終わりにします」
ブマリン:「……小さい時、家族みんなで映画みて……」
ブマリン:「アニメの映画。"お姉ちゃん"は、ロボットに花が咲いてるの気に入ってて……」
ブマリン:「わたしは、小さくてよく分からなかったけど……みんなから馬鹿にされてた主人公のお父さんの言ったことが本当で、子供ながらに嬉しかったの覚えてる」
ブマリン:「喜んでるわたしたちをおとーさんは嬉しそうに見てて……」
ブマリン:「……その映画に出てきた目玉焼きが美味しそうだったから、目覚めた時この子と一緒で嬉しかった」頭の上の目玉焼きがふるふると震える。
ブマリン:「何を繰り返して、何を得たら……"エリス"ができるの」
ブマリン:「その”エリス”には、そんな想いはあるの?」
ブマリン:「もう、終わりにしよう、”おとーさん”。それが、わたしの……ずっとずっと、やりたいことだった」
ブマリン:「おかしなことするおとーさんを、止める!」
“お父様”:君達の言葉は、まるで届いていない。男はとうの昔に狂ってしまっているのだろう。ただ困ったような顔を浮かべる。
“お父様”:「……皆、どうして来てくれないんだい?」
“お父様”:「お父さんの言うことが聞けないのかい?」
ショコラ:「……あんたたち、反抗期が来る前に死んじゃったのかしら?」笑う。
エメリア:「反抗期なんて知らない。ただ……父さんを見てるのが、とても辛いだけ」
ブマリン:「反抗する元気があったら思いっきり反抗してたんだけどなあ」冗談っぽく笑って。
ブマリン:「今はその元気があるから、めいっぱいできるね!」
ショコラ:「ようし、じゃあいっぱい暴れてあげるわ」
ショコラ:バットを構える。
エメリア:「うん。私も姉らしいとこ、いっぱい見せなくっちゃ」
エメリア:銃を握り直す。
ブマリン:「……わたしは、ひとりじゃなんにもできないけど」”死ぬ”前からそうだった。
ブマリン:「……今は、手を握ってくれる仲間がいるから。それに、おとーさんを止めたいって気持ちを一番早く持ってたのはきっとわたしだから」
ブマリン:「絶対止める!もう絶対やめさせるし、おとーさんなんて知らないっていっぱい言う!」
ブマリン:びし!と”お父様”を指す。
“お父様”:「……困った子たちだ……」
“お父様”:眉間に軽く触れ、かぶりを振る。
“お父様”:「仕方ないな……ヘンリエッタ、手伝っておくれ」
ヘンリエッタ:「……はい……」
ヘンリエッタ:ズン、と異形の巨体が一歩踏み出す。
ヘンリエッタ:「その言葉を、お待ちしておりました……“お父様”……」
ヘンリエッタ:押し殺していた怒りがいまにも噴き出しそうな様子で、君達を見遣る。
“お父様”:「それから……エリスも」
“お父様”:「たまには身体を動かした方がいいだろう。君も手伝ってくれるかい」
“エリス”:「……」
“エリス”:豪奢な玉座から、美しい少女がゆっくりと立ち上がる。
“エリス”:その動きはぎこちなく、精緻を極めた外見に反して、目の焦点は定まらず、表情は白痴のようだ。
“エリス”:「……ぅ……あ……」
“エリス”:ふらふらとよろめいて、“お父様”の後ろに立つ。
ミーナ:「……見た目は綺麗だけど、あれには自我が無い」
ミーナ:「スペックは分からないけど……中身はただのゾンビと同じだ」
ブマリン:(…………)自我の無い”エリス”と呼ばれた人形を苦しい目で見ている。今の父にとっての”エリス”とはなんなんだろう……。
エメリア:「ミーナ!その傷、大丈夫なの……?」
ミーナ:「この程度じゃ、死なないよ……。大体、はぁ……」
ミーナ:「君達が来ちゃったのに、あたしだけ寝てるわけにはいかないでしょ……」
ミーナ:血に濡れた顔に笑みを浮かべる。
エメリア:「……そう。その、無理だけはしないでね」
ショコラ:「無理したらエメリアに百回殴らせる」
ブマリン:「わたしももらったお酒の瓶でなぐっちゃお」
エメリア:止めようとはしない。意味がないことを知っているから。
ミーナ:「うぇ~、それは勘弁してほしいな~」楽しそうに笑って
ミーナ:「こんな形になるとは思ってなかったけど……もう、やるしかないね」
ミーナ:「行こう、みんな」
ミーナ:「旅を終わらせよう。クライマックスだ」
ブマリン:「うん!……本当の”楽園”とは旅で得た仲間の絆だったんですなあ」
ブマリン:「……でも、本当にそうだよ。みんなと一緒に旅をして、旅を出来たから」
ショコラ:「ふっふふ。悪くない結末だと思うな」
ブマリン:「わたしはちゃんと前を向けるよ。みんなが一緒だから、大丈夫って思える」
ショコラ:「……あたしはね、それに。あのひとを終わらせるなら、あたしと、あんたたちがいいとも思う」
ショコラ:「他じゃなんかイヤよ」
エメリア:「そうね、此処に辿り着ける子がこの先生まれるかも知らないし」
エメリア:「ついでに、この先"巡礼"に携わっていく"子羊"も、"巫女"も、"狩人"も皆救っちゃおう」
ブマリン:「うん!こんなことに巻き込まれた人、全部助けたい」
ブマリン:姿を変えてしまったヘンリエッタをちらりと見ながら。
ブマリン:「……おとーさんの凶行絶対終わらせたいって、”前”から思ってたけど。みんなと一緒に終わらせたい!」
ブマリン:「おとーさんを倒して……自由な旅に出よう」
ブマリン:「がんばるぞー、お~!」少しだけ気の抜けた声で腕を突き上げる。
ショコラ:「お~!」腕も、バットも突き上げる。高らかに。
エメリア:「おー!!」高らかに、銃ごと腕を掲げて。
ミーナ:「……おー!」笑みと共に、血に濡れた腕を掲げた。
NC:バトルパートに移行します。
ヘンリエッタ 最大行動値16
【円舞曲】(ラピッド・1・自身)ターン終了まであなたを対象とする全ての攻撃判定の出目-1
【戦闘感覚】白兵攻撃マニューバの攻撃判定の出目+1
【オーバーロード】攻撃判定・切断判定の出目+1、ターン終了時任意パーツ1つ損傷
【長い腕】肉弾・白兵マニューバの射程+1
【長い脚】移動マニューバの移動距離+1
【機械刃】(アクション・2・0)白兵攻撃2+移動1、防御無効
【切り刻む】(アクション・2・0~1)白兵攻撃1+切断+連撃1
【噴射機構】(ラピッド・0・0)自身には使用不可。移動1
【断罪】(ジャッジ・0・自身)自身の白兵攻撃判定に使用可能 出目は6となりいかなる効果でも振り直しできなくなる
【災禍】(ダメージ・2・自身)自身が与えた白兵攻撃に「全体攻撃」を得る。自身はダメージを受けない
【庇う】(ダメージ・0・0~1)対象が受けたダメージを、代わりに自身が受ける。1ターンに何度でも使用可
【強化筋肉】(ダメージ・0・自身)防御1+爆発無効
【サイボーグ】(ダメージ・0・自身)防御2
【狂戦士】コストとして任意の基本パーツを1つ損傷する。攻撃判定においてサイコロを振り直してよい
【ボルトヘッド】(ジャッジ・1・自身)支援2
【数多の手管】あなたが【うで】【あし】を使用する際、コストは1減少する
【うで】(ジャッジ・1・0)支援1
【あし】(ジャッジ・1・0)妨害1
【煉獄の檻】ターン終了時に「煉獄」にいるなら、行動値がマイナスに達していても最大行動値まで回復してよい
【リミッター】(ダメージ・0・自身)このパーツが損傷した際、最大行動値+2
【強化神経】最大行動値+2
【殺戮本能】最大行動値+2
【のうみそ】最大行動値+2
【めだま】最大行動値+1
【しんぞう】最大行動値+1
【アドレナリン】最大行動値+1
【リフレックス】最大行動値+1
【あご】(アクション・2・0)肉弾攻撃1
【こぶし】(アクション・2・0)肉弾攻撃1
【ホッパー】(ラピッド・2・自身)移動1、移動妨害無効
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【かた】(アクション・4・自身)移動1
【せぼね】(アクション・1・自身)次カウントで使うアクション1つのコスト-1
【はらわた】
【はらわた】
【はらわた】
“お父様” 最大行動値13
頭部
【父の顔】ターン終了時、このパーツが損傷していなければ舞台上の全ドールは任意の未練に狂気点1点を加える
【父の愛】(オート・0・0~2)各ターンにおいてカウント0になった際、自身を含む射程内の手駒全体の中で合計4つのパーツを修復してよい
【楽園への誘い】(アクション・2・0~2)ターン終了まで対象の攻撃判定は出目2でも大失敗となる。
【偏愛の囁き】(ジャッジ・2・1~2)妨害2。1ターンに何度でも使用可
【看破】(ラピッド・0・0~3)対象のラピッド・ジャッジ・ダメージマニューバ1つの効果を打ち消す
【のうみそ】最大行動値+2
【めだま】最大行動値+1
腕部
【狂った歯車】あなたがいるエリアでいずれかの敵が大失敗した際、発生するダメージを1点上昇させてよい
【死体のダンス】(アクション・2・0~2)自身には使用不可。ターン終了まで対象への攻撃判定出目は全て-1
【修復デバイス】(アクション・2・0~1)対象1体の損傷中のパーツ1つを選び、それを修復する。
【調律】(ラピッド・0・0)ターン終了まで、対象は損傷した任意のパーツ1つの効果を使用してよい
【かた】(アクション・4・自身)移動1
胴体
【人形使い】(アクション・2・0~2)他の手駒にのみ使用可。対象はこのカウントに任意のアクションマニューバ1つをコスト0で使用してよい。
【増設脳】最大行動値+2
【強化感覚】最大行動値+2
【しんぞう】最大行動値+1
【せぼね】(アクション・1・自身)次カウントで使うアクション1つのコスト-1
脚部
【叛逆への恐怖】(ラピッド・0・0~1)移動妨害1
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
エリス 最大行動値10
頭部
【完成品】
【悪夢の化身】精神攻撃判定出目+1
【狂気の歌】(アクション・3・0)精神攻撃1+全体攻撃
【精神汚染】(アクション・3・0~1)精神攻撃1
【選ばれし脳】最大行動値+2
【選ばれし瞳】最大行動値+1
腕部
【選ばれし腕】(ジャッジ・1・0)支援1
【選ばれし指先】最大行動値+1
胴体
【選ばれし骨格】(アクション・1・自身)次カウントで使うアクション1つのコスト-1
【麗しいドレス】
【選ばれし臓腑】
脚部
【選ばれし脚】(ジャッジ・1・0)妨害1
【よろめく】(アクション・3・自身)移動1
【よろめく】(アクション・3・自身)移動1
奈落:エリス
地獄:“お父様”
煉獄:ヘンリエッタ
勝利条件:すべての敵を倒す。
NPCカード
ミーナ
①対象がダメージを受ける際に使用。対象が受けるダメージを代わりに受ける。3回まで使用可能、1つの判定につき1回のみ。
②ジャッジタイミングで使用。支援3か妨害3。1ターンに1回まで使用可能。
③ダメージタイミングで使用。ダメージに付随する効果全てを打ち消す。1回のみ使用可能。
NC:戦闘開始時の効果・マニューバ等があれば宣言してください。
エメリア:【内緒話】ショコラ宛に
ショコラ:ありがとう!
NC:どうぞ!
エメリア:「……ねぇ、ショコラ」
ショコラ:「ん?」以前と同じ微笑みで振り向く。
エメリア:「ヘンリエッタはきっと、私に対して一番強い恨みを持っている筈」
ショコラ:「あは!それは、そうかもね」
エメリア:「きっと、先陣を切って突っ込んでくる。父さんたちの能力は、よく分からないけど……」
エメリア:「まずは、彼女を止めた方が良いと思ってる。手伝ってくれるかな」
ショコラ:「もちろんよ。あいつはね、顔のこともそうだし」
ショコラ:「なんか、思い出して苛々する」
ショコラ:楽しそうに言う。かつてああやって父の傍にいた、二体の人形を幻視する。
エメリア:「……あの子だって、辛いはずなの」
エメリア:「フランチェスカが、ヘンリエッタに向けた最期の言葉……『貴女なら、かならずエリスになれる』」
エメリア:「貴方達"狩人"は、本来"エリス"にはなれない、障害としての役割しかなかったのでしょう?」
ショコラ:「そうよ。ただの篩にすぎない、お父様のための道具」
エメリア:「……私達への恨み以上に、きっと。貴女と同じ願いを持っている」
ショコラ:「うん。だって、そうよ」
エメリア:「あんな化け物みたいな姿に身をやつして……それでも。"狩人"の役割を果たそうとするのは」
エメリア:「……とても、見ていて、辛いの」
ショコラ:「……そーね。わかる。わかっちゃう」
ショコラ:「生まれてきたなら、愛されたいもの」
ショコラ:「だから、エメリア。あなたのその想いを、辛くても、あなたが持っていてくれることは」
ショコラ:「きっとね、意味がある」
ショコラ:「……あったと思える、結果にしましょう」
エメリア:「うん。私は、"リリィ"と同じ失敗は繰り返さない」
エメリア:「……それにね。貴女が居てくれればきっと上手く良くって、"リリィ"の記憶が断言してくれるの」
エメリア:「きっと、"黒百合"と"リリィ"はぴったりの共犯者だったんだろうなぁって」
ショコラ:「……どうしようもない女ね、リリィ」
ショコラ:「そうね、"黒百合"の記憶はこう言う」
ショコラ:「とても都合が良くて、どうしようもなくて、なんだってできそうな」
ショコラ:「そんな共犯者だったって!」
エメリア:「……ふふ、酷い。けど、頼もしいなぁ」こんな時に、微笑んで。こんな時だからこそ、嬉しくて。
エメリア:「うん。記憶違いがなくて、安心した」
エメリア:「……いこっか?」
ショコラ:「ええ」
ショコラ:「『あたしたち』のかわいい姉妹のためにもね」
エメリア:「勿論」
NC:対話判定 +2あげちゃお~
エメリア:よし!!
ショコラ:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [1]+2 → 3[3] → 失敗
ショコラ:www
エメリア:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功
ショコラ:なんなんだよこいつは
エメリア:なんてこと
エメリア:私は2>1になりましたぜ
NC:戦闘を開始します。
NC:カウント16 ヘンリエッタの手番
ヘンリエッタ:【機械刃】(アクション・2・0)白兵攻撃2+移動1、防御無効
ヘンリエッタ:対象エメリア
ショコラ:恨まれてる
エメリア:えめーっ!?
ヘンリエッタ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
ブマリン:J
ブマリン:【エンバーミング】妨害2
ヘンリエッタ:j
ヘンリエッタ:【断罪】(ジャッジ・0・自身)自身の白兵攻撃判定に使用可能 出目は6となりいかなる効果でも振り直しできなくなる
ブマリン:これってここにさらに妨害いれても出目6ってことですか?
NC:そうですね
ブマリン:なんだと~~~~
ショコラ:つよ
エメリア:なんということ……
ヘンリエッタ:【災禍】(ダメージ・2・自身)自身が与えた白兵攻撃に「全体攻撃」を得る。自身はダメージを受けない
ショコラ:バカ
ヘンリエッタ:全員に任意2点ダメージ+楽園方向に移動2
ヘンリエッタ:【長い脚】移動マニューバの移動距離+1の効果で移動距離が伸びています
ブマリン:ふざけるな~~~
ショコラ:あっボケ!
エメリア:なんやこれ~~
NC:受けなさい
ショコラ:D
ショコラ:【きもちいいくすり】で狂気点-1しときます
ブマリン:【せぼね】【はらわた】割って楽園へ。行動値12>10
ショコラ:【つぎはぎ】【はらわた】損傷しまーす
エメリア:【せぼね】【はらわた】割って楽園へ。
ショコラ:行動値10>9
ショコラ:あ、狂気点はミーナを3>2です
ヘンリエッタ:行動値16>12
ヘンリエッタ:「……返せ……!」
ヘンリエッタ:駆動音と共に、ヘンリエッタの持つ巨大な鉈が変形していく。
ヘンリエッタ:フランチェスカの大鉈をベースに、多数の機構を追加し改造された機械剣が、内側から展開され一回り巨大化していく。
ヘンリエッタ:「私から、奪ったもの……何もかも……」
ヘンリエッタ:「返せぇえええぇええええッ!!」
ヘンリエッタ:絶叫と共に、巨大な剣が振るわれる。凄まじい衝撃の横薙ぎに、君達の身体は吹き飛ばされる!
ブマリン:「きゃああああっ!?」腹を裂かれながら吹き飛ばされる!
ショコラ:「っぐ」受け身を取るが弾かれる。
ショコラ:「あの武器……」
ブマリン:(……この子もおとーさんの狂気の被害者なんだ。……友達にはなれなくても、せめて……助けたい)
エメリア:「────か、ふ」咄嗟に銃で防御するも、圧倒的な力で身体ごと吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。
ヘンリエッタ:「殺してやる……」
ヘンリエッタ:「友達も、命も、何もかも……」
ヘンリエッタ:「私がお前達に奪われたもの、お前達から全部奪ってやる……!」
ブマリン:「それを奪ったのは全部おとーさんじゃん……!」
エメリア:「……そんなもの、奪った覚えはないんだけれども」
エメリア:「貴女に殺されるだけの理由は、きっとあると思う」
エメリア:「……だけど」衝突で砕けた内臓を無視して、気丈に立ち上がる。
エメリア:「今は、やすやすと殺されたくない気分なの!」
NC:カウント14 エメリアの手番です
エメリア:【アンデッドガン】(A・3・1~2)射撃攻撃1+爆発+全体攻撃、攻撃出目+1
エメリア:【銃神】【子守歌】【失敗作】出目+1、コスト-1
エメリア:対象、ヘンリエッタ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [8]+2 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
エメリア:j
エメリア:【ボルトヘッド】【スコープ】【アームバイス】【うで】支援7
ブマリン:笑っちゃった
ショコラ:www
エメリア:何もなければ8点爆発
ヘンリエッタ:あっ待って
ヘンリエッタ:いや遅いか いいや
ヘンリエッタ:D【強化筋肉】【サイボーグ】防御3+爆発無効
ヘンリエッタ:5ダメージではらわた3、かた、あご損傷
エメリア:行動値14>9
エメリア:吹き飛ばされたことで距離は開いたものの、彼女は銃を握っていない。追撃はすぐ来ない筈。
エメリア:こちらも、相応の準備が出来る。耳元の螺子を引っ張り、視覚と聴覚を極端に尖らせて。
エメリア:人型の上体と、化け物の下半身。その繋ぎ目に狙いを定めて、引き金を引く。
エメリア:構造の異なる生物が、互いにカバーできない歪つさゆえの弱点。強大な戦闘力の代償がそこにあると踏んだ。
ヘンリエッタ:狙い自体は完璧なものだった。だがその巨体と、かつてのフランチェスカを思わせる強靭な筋骨には、大きなダメージは通らない。
ヘンリエッタ:「エメリアぁああ……!」
ヘンリエッタ:「返せ!!フランを……あの子を返してよッ!!」
エメリア:「……ごめんなさい」
エメリア:「私には、その想いを閉ざすことしか、出来ないの」
NC:カウント13 “お父様”の手番です
“お父様”:【死体のダンス】(アクション・2・0~2)自身には使用不可。ターン終了まで対象への攻撃判定出目は全て-1
“お父様”:対象ヘンリエッタ
ショコラ:マジで嫌なことしてくるな
“お父様”:行動値13>11
NC:カウント12 ヘンリエッタの手番です
ヘンリエッタ:【切り刻む】(アクション・2・0~1)白兵攻撃1+切断+連撃1
ヘンリエッタ:1d3
Nechronica : (1D3) → 1
ヘンリエッタ:対象ブマリン
ブマリン:R
ブマリン:【ワイヤーリール】対象ショコラ
ブマリン:花園に投げながら……受けます!きな!
ヘンリエッタ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
ヘンリエッタ:1点+切断+連撃1です
ブマリン:初めての切断判定と思いきや、あと一個なんですよね
ショコラ:わーい
ブマリン:【あるびの】損傷。胴全損!
ヘンリエッタ:連撃
ヘンリエッタ:1d3
Nechronica : (1D3) → 3
ヘンリエッタ:対象ショコラ
ショコラ:ウス
ブマリン:ショコラ投げてるけど射程内だからか……
ヘンリエッタ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
ブマリン:ぎゃーっ
ショコラ:バカ!
エメリア:うげ
ヘンリエッタ:2点+切断 部位は頭部
ショコラ:ではNPCカード
ショコラ:ミーナ
①対象がダメージを受ける際に使用。対象が受けるダメージを代わりに受ける。3回まで使用可能、1つの判定につき1回のみ。
ショコラ:これ!
NC:OK ではダメージ無効です
ヘンリエッタ:行動値12>10
ブマリン:移動はあります?我々に
ブマリン:あっないわ
ブマリン:失礼いたしました
NC:カウント11 “お父様”の手番です
ブマリン:行動値10>7です
“お父様”:【人形使い】(アクション・2・0~2)他の手駒にのみ使用可。対象はこのカウントに任意のアクションマニューバ1つをコスト0で使用してよい。
“お父様”:対象ヘンリエッタ
ヘンリエッタ:【切り刻む】(アクション・2・0~1)白兵攻撃1+切断+連撃1
ヘンリエッタ:対象エメリア
エメリア:はぁい
ヘンリエッタ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [1]+2 → 3[3] → 失敗
エメリア:よし!!
ショコラ:やったぜ
ヘンリエッタ:j
ヘンリエッタ:【狂戦士】コストとして任意の基本パーツを1つ損傷する。攻撃判定においてサイコロを振り直してよい
エメリア:ひえっ
ヘンリエッタ:こぶしを損傷して振り直します
ヘンリエッタ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [1]+2 → 3[3] → 失敗
エメリア:よし!!
ショコラ:おしおし
NC:うーん……
ヘンリエッタ:せぼねを損傷して振り直します
ブマリン:ま、まだやるのか
エメリア:なんてこと
ヘンリエッタ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
ショコラ:ふははは
エメリア:よし!!!!
ヘンリエッタ:j
ヘンリエッタ:【ボルトヘッド】(ジャッジ・1・自身)支援2
ショコラ:あっ!
ヘンリエッタ:出目6
ヘンリエッタ:任意箇所に白兵攻撃1+切断+連撃1
エメリア:NPCカード②の妨害3使用してみます
NC:では出目6で失敗
NC:行動値 お父様11>9 ヘンリエッタ10>9
“お父様”:「さあ、ヘンリエッタ。行っておいで」
“お父様”:「見せておくれ、君の舞踏を」
“お父様”:見えざる糸を手繰るように、ヘンリエッタの身体を“調律”する。
“お父様”:ネクロマンサー本人による操作が、ヘンリエッタに限界を越えた駆動を可能にする。
ヘンリエッタ:「はい……“お父様”……!」
ヘンリエッタ:戦いの最中、喜悦に満ちた表情。頭に着けた百合の色は、夜闇のような漆黒。
ヘンリエッタ:巨体が軽々と舞い、巨大な機械剣を暴風のように振り回す。
ヘンリエッタ:噴射機構により加速した刃は、君達の身体を軽々と切り刻む!
ブマリン:「う、ひゃああああっ!」もろに腹に刃を喰らい悲鳴を上げる。
ブマリン:(せめてショコラだけは……!)機械の腕で掴むとショコラを放り投げる。――ヘンリエッタの方へ!
ブマリン:射程が近すぎると狙いが定まらないだろうと思っての事。だが、その軌道すらもその異形には捉えられる。
エメリア:「っ……!」想像より遥かに、ヘンリエッタの攻撃範囲が広い。あの場から、全員に届くのか。
ミーナ:「ッ……!」
ミーナ:エメリアとショコラの前に出て、激しい斬撃にその身を晒す。
ミーナ:斬撃のタイミングに合わせて体術で刃を逸らすが、威力が大きすぎる。腕を振るう度に骨肉がひしゃげ、血が噴き出す。
ショコラ:「っ」何度も守られたことに、遅れて気づく。
ショコラ:前へと放り出されてから、歯噛みする。…遅かった!
エメリア:「み、ミーナ……!!」
ミーナ:「まだ、役目は終わってないからね……」
ミーナ:「君達の旅を、最後まで導かないと。こんなんでも……“巫女”だからさ」
ミーナ:ぐしゃぐしゃになった腕を振って、笑みを見せる。
エメリア:「っ……ご、」ごめんなさい、と続く言葉を飲み込んで。
エメリア:「……ありがとう。助かったわ」すぐに、銃を構え直す。
ブマリン:「ミーナ……!……そう、だよ。ここ、ゴールなんかじゃないから」
ブマリン:「まだまだずっと一緒に旅するんだからね!」
ショコラ:「そうよ。…あんたにはまだまだ、聞きたいことだらけなんだから!」
エメリア:共に闘う者への謝罪は最後でいい。それより。今の自分に出来ることを、必死にこなさなくては。
NC:カウント10 エリスの手番です
“エリス”:待機します
“エリス”:激しく戦う君達を、ガラス玉のような瞳でぼんやりと見つめている。
NC:カウント9 お父様 ヘンリエッタ ショコラ エメリアの手番です
“お父様”:【楽園への誘い】(アクション・2・0~2)ターン終了まで対象の攻撃判定は出目2でも大失敗となる。
“お父様”:対象ショコラ
ショコラ:なんでそんなひどいことするの!!!!
ブマリン:メタやめろ
エメリア:やばすぎる
ヘンリエッタ:【切り刻む】(アクション・2・0~1)白兵攻撃1+切断+連撃1
ヘンリエッタ:対象ブマリン
ブマリン:R
ブマリン:【円舞曲】すっかり踊るの忘れてた
ブマリン:>ターン終了まで、あなたを対象とする攻撃判定の出目-1(範囲は自分のみ)
ショコラ:ブマリンだけは踊って
ヘンリエッタ:1NA+2-1
Nechronica : (1NA+1) → [6]+1 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
NC:脚部に白兵攻撃1+切断+連撃1
ブマリン:【ほね】を割ります……
ブマリン:そして切断判定ってやつはじめてみたな
NC:切断判定どうぞ
ブマリン:普通にふればいいのかな
NC:そうですね 1NC
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [8] → 8[8] → 成功
ブマリン:よし!!!!
エメリア:やりよる
NC:では切断されません
ショコラ:えらい!
ヘンリエッタ:連撃 ブマリンに
ヘンリエッタ:1NA+2-1
Nechronica : (1NA+1) → [1]+1 → 2[2] → 失敗
ブマリン:よし!!!
エメリア:よし!!
NC:行動値はどちらも9>7
ブマリン:行動値7>6
NC:ショコラ、エメリアの手番です
ショコラ:あたしは【ほね】移動ですね てくてくと
ブマリン:このターンは花園扱いだからアンデッドガンもあたらないですよね?
NC:そうですね
ショコラ:行動値9>6
エメリア:次の行動で移動しなきゃなら今歩いてもいいかなと思ったけど
ブマリン:撃っちゃっていいんじゃないかな?
ブマリン:というか攻撃してもらえると助かります!支援届くから
エメリア:そっか、そっちの支援があったか
ショコラ:ああそっか
エメリア:ならばアンデッドガンでヘンリエッタに。円舞曲どうぞ
ヘンリエッタ:R
ヘンリエッタ:【円舞曲】(ラピッド・1・自身)ターン終了まであなたを対象とする全ての攻撃判定の出目-1
ブマリン:R
ブマリン:【看破】
NC:看破すな
ショコラ:最高
エメリア:ブマリン~~~~っ
ブマリン:見ていますよ、黒髪ロングストレートの踊りをね……
NC:本当にいいのか ここで使って……
ショコラ:最悪のマニューバを打ち消す美しい看破
ブマリン:黒髪ロングストレートの踊り以外に見る重要性のあるものある?
ショコラ:www
NC:判定どうぞ 【死体のダンス】で-1はされてます
エメリア:はぁい
エメリア:1NA+2-1
Nechronica : (1NA+1) → [10]+1 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
ブマリン:さいこ~~~~~♡
NC:なんだこいつ
エメリア:何もなければ2点爆発
ブマリン:J
ショコラ:最高
ブマリン:【うで】【アームバイス】支援3
エメリア:5点爆発!!
ヘンリエッタ:ほね・リミッター・アドレナリン・リフレックス・しんぞう・数多の手管・うで・あし・災禍・殺戮本能損傷
ヘンリエッタ:【リミッター】(ダメージ・0・自身)このパーツが損傷した際、最大行動値+2
ショコラ:うおおおお
エメリア:しれっとリミッター割れた
エメリア:ということで、行動値9>7で以上
ブマリン:行動値6>4
ヘンリエッタ:最大行動値は16-5+2で13に
ヘンリエッタ:行動値7>6
“お父様”:「……ショコラ。もうやめなさい」
“お父様”:「ここまでの旅は疲れたろう。大変だったね」
“お父様”:「さあ、もうそんな危ないものは置いて、こっちへ来なさい」
“お父様”:穏やかな懐かしい声が、君の意識を苛む。
“お父様”:“子羊”たちの意識に植え付けられた父への愛が、否応無しに動きを鈍らせる。
ショコラ:甘い声だ。手足の端まで痺れるような。
ショコラ:「……覚えてるわ。たくさん殺して、この声に褒めてもらうのが、なによりも甘かった」
ショコラ:「……ああ、でも、お父様」
ショコラ:「あなたがこのように作った体、あなたの愛が、あたしを危ない子に、悪い子に作ったのよ?」
ショコラ:「だから、こんなふうに……あなたの望んだことばかり、上手くなってしまったわ」
ショコラ:「あたしも、あの子も」銃弾を詰める、聞き慣れた音がする。
ショコラ:ショコラにとっては、この甘い声よりも聞き慣れた。
ヘンリエッタ:「“お父様”を傷付けようなんて……どこまで恥知らずなの……!」
ヘンリエッタ:「薄汚れた豚ども……!その罪、地獄に行っても償えないわよ……!!」
ヘンリエッタ:機械剣が長大な形状に変形し、距離を取ったはずのブマリンの脚を切り裂く。
ヘンリエッタ:袈裟掛けの一撃は、エメリアの耳をも掠める。
ブマリン:「きゃあああっ!!」踊るように避けようとし、避け切れず足を片方斬られる。
エメリア:「っ、ブマリン……」耳元に付けた薔薇の赤に、耳から垂れ落ちた紅が重なる。
ブマリン:「……っ、エメリア!わたしは……大丈夫!」
ブマリン:今のわたしは"ブマリン"で、今の彼女は"エメリア"だ。
ブマリン:けれど……ずっとずっと前から、彼女がわたしの姉として、わたしを想い、守ってくれていたのだと思うと、どうしようもなく心が温かくなる。
ブマリン:「……エメリア。今のわたしはブマリンだけど……」
ブマリン:「……"エリス"では、"リリィ"とあんまり一緒に居られなかったから」
ブマリン:「これからは、ずっと一緒だよ。お姉ちゃん!」ぐっ!と己の拳を握り笑いかける。
ブマリン:例えそれが辛いものであっても、自分が何者であったかを思い出し、己を強く持つことは。
ブマリン:力になる。自分への自信となり、他者への繋がりの強さを思い出し。
ブマリン:……あるいはそんな、自我次元とかは関係なく。
ブマリン:ブマリンが、エメリアを大好きだから。その想いが……力になっている、かもしれない。
エメリア:「……は、はは」顔を綻ばせたエメリアの頬に雫が流れる。紅ではなく、透明な涙が。
エメリア:「そんな言葉。"リリィ"は生涯聞けないだろうって、思ってたの」
エメリア:誰にでも温かく、幸せを分け与えられる彼女。一体どうして、病に倒れるのが"エリス"でなければならなかったのか。
エメリア:貴女の笑顔が麻薬になって。お父様だけではなく、私だって貴女を救うべく、狂わされてしまった。
エメリア:本当は、誰も悪くないはずなんだ。ただ、皆がどん底に落ちて行って、その果てが"巡礼"という煉獄。
エメリア:終わらせなければならないんだ。"リリィ"としての記憶ではなく────エメリアの意志として。
エメリア:皆のために。自分のために。"エリス"のために。
エメリア:「っ、あ。あああああああああ!!!!」
エメリア:ヘンリエッタには遠く及ばない。けれども、彼女にしては大きすぎる叫び声。
エメリア:だけど、叫ばずにはいられなかった。ヘンリエッタに届くべき一撃は、私の力だけでは足りない。
エメリア:ショコラと、ブマリンと、ミーナと。皆で、届かせる。意志が、溢れ出した。
エメリア:────轟音。先ほどと同じく、エメリアが放った銃の一射に過ぎない。
エメリア:だが、意志が込められた弾丸は、先ほどよりも遥かに熾烈で、強力な一撃。
ヘンリエッタ:弾丸は少女の身体を、その異形の獣と化した半身を穿ち貫く。
ヘンリエッタ:「うッ……あぁッ……!?」
ヘンリエッタ:血飛沫と共に臓器が弾け飛び、巨体が大きく揺らぐ。
ヘンリエッタ:「嘘……どうして……!」
ヘンリエッタ:「こいつらの攻撃は知ってる……防ぎきれるはずなのに……!」
ヘンリエッタ:大きなダメージを受け、動揺を見せながらも、著しい改造を施されたその身体はまだ倒れない。
エメリア:「……ヘンリエッタ。これで、最後にしましょう」
エメリア:「覚悟は、できてます!!」尚も、狙いは彼女へ定めて。
ヘンリエッタ:「エ……メリ……アぁああぁあ…………!!」
NC:カウント7 “お父様”の手番です
“お父様”:ほねで煉獄へ移動
ショコラ:きた
“お父様”:行動値7>4
NC:同じくカウント7 エメリアの手番です
エメリア:集合してアンデッドガン撃てなくなっちゃったので
エメリア:ほねでほねほね花園に歩きます
エメリア:行動値7>4
NC:カウント6 ヘンリエッタ、ショコラの手番です
ヘンリエッタ:切り刻む>ブマリン
ブマリン:なんだとぉ
ブマリン:-1だかんね!!
ヘンリエッタ:1NA+2-1
Nechronica : (1NA+1) → [2]+1 → 3[3] → 失敗
ショコラ:へへっ!
エメリア:よし!!
ブマリン:やったぜ。
ショコラ:ショコラはダンスやってるからね
ヘンリエッタ:【狂戦士】めだま損傷で振り直し
ショコラ:あっ!
ブマリン:もっと目を大切にして
ショコラ:正論
ヘンリエッタ:1NA+2-1
Nechronica : (1NA+1) → [6]+1 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
NC:脚に1点+切断+連撃1
ブマリン:め、めちゃくちゃ困るけど仕方ないな
ブマリン:【あし】を切断し切断判定
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [5] → 5[5] → 失敗
ブマリン:あ~~~???
NC:切れろ!!!
ブマリン:狂気点で振りなおしできるんですよね
ショコラ:ブマーッ
NC:できます
ブマリン:たからもの1>2で振りなおします
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [4] → 4[4] → 失敗
ブマリン:ああ~~????
NC:ワーッハッハッハ
ブマリン:エメリア0>1でふります
ブマリン:1NC
Nechronica : (1NC) → [7] → 7[7] → 成功
ブマリン:はあはあはあはあ……
NC:フン……命拾いしたな
ショコラ:えらい
エメリア:よし……
ヘンリエッタ:連撃>エメリア
エメリア:えめーっ
ヘンリエッタ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
ヘンリエッタ:腕に1点+切断
ショコラ:うえっ
エメリア:こぶしをふっ飛ばして切断判定
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [1] → 1[1] → 大失敗
ブマリン:エメーッ!?
ショコラ:えめーっ!?
NC:ワ~~ッハッハッハ
NC:失え!腕を!
エメリア:ショコラ1>2で振り直し
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [4] → 4[4] → 失敗
NC:切断される運命
エメリア:むーっ……
エメリア:ブマリン1>2で振り直し
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [3] → 3[3] → 失敗
ブマリン:えめめ…………
NC:Tekeyくん 信じていたよ
エメリア:たからもの1>2……
エメリア:1NC
Nechronica : (1NC) → [10] → 10[10] → 成功
ブマリン:うおーー!!!
ショコラ:おらっ!!!
ブマリン:エメリアの腕を守ったわい!
エメリア:めちゃ痛い……
NC:だが代償は大きいぜ
ショコラ:まだあたしより低いよ
NC:同じくカウント6 ショコラの手番です
ショコラ:はーいっ!【釘バット】!
ヘンリエッタ:r
ヘンリエッタ:【噴射機構】(ラピッド・0・0)自身には使用不可。移動1
ヘンリエッタ:ショコラを奈落方向に1移動
ブマリン:R
ブマリン:【テンタクル】移動妨害
エメリア:キター!
ショコラ:最高
ショコラ:ありがたすぎる
NC:届きますか?
ブマリン:あっ
ショコラ:へあっ
ブマリン:なんで触手なのに長くないんだよ!!!
ブマリン:届きません
エメリア:ほんとだ
NC:ブマリンちゃん 楽園に篭ってないで出てきなさい
ブマリン:パパが皆で楽園で暮らそうって……
ショコラ:それはそう
NC:ショコラに殴られると即死するので移動して貰います
エメリア:しないしない大丈夫
NC:地獄に落ちろ!
ブマリン:ちょっとじゃれあいの範囲だから ね?
ショコラ:移動妨害はさすがにない
ショコラ:お父さん 地獄で待ってるね
NC:父さんな 今煉獄にいるんだ
ショコラ:すれちがい
ブマリン:凄い会話
ヘンリエッタ:行動値6>4
ショコラ:まだアクションのこってるんですっけこれ
ブマリン:釘バット使って不発扱いでもう使ったって感じかな……?
NC:射程内から外れると不発になりますね
ショコラ:なるほど!理解
ショコラ:では6から4。
ショコラ:いじょ!
ヘンリエッタ:「お前達の為に……何もかも捨てた……」
ヘンリエッタ:「こんな身体になっても……お前達を殺せるのなら構わない……」
ヘンリエッタ:「死ね……!私と“お父様”の前から消えろッ!害虫ども!!」
ヘンリエッタ:巨大な刃が超高速で振り回され、その暴威が君達に襲い来る。
ヘンリエッタ:肉体の限界を越えた駆動に、ヘンリエッタ自身の身体からも異音と共に血が噴き出す。
ヘンリエッタ:肉薄したショコラに向け、機械剣の噴射機構を直に押し当て、その身体を吹き飛ばした。
ブマリン:「きゃあああっ!!」足を切られ悲鳴をあげる。
ショコラ:全身が風圧で吹き飛ばされ、目を細める。「……ぐ」
エメリア:「っ、ぐ……自身の肉体が壊れるのもお構いなし、か」致命傷は避けたものの、腕を抉られる。何度も受ければ、銃すら握れなくなるだろう。
ブマリン:「へ、ヘンリエッタ……!!」その姿を呆然と見つめている。
ブマリン:「……そんな体になってまで……」
ヘンリエッタ:「土足で入ってくるな……!私とお父様の“楽園”に!!」
ショコラ:「黒い百合の女ってのは」
ショコラ:「何かのためになんでも捨てるのが愛だと思ってるのかしら」
ショコラ:「……バッカみたい!」
ショコラ:「捨てないあたしで。倒してやる。首洗って待ってなさーい!」
ショコラ:吹き飛ばされる。
NC:カウント4 全員の手番です
“お父様”:【修復デバイス】(アクション・2・0~1)対象1体の損傷中のパーツ1つを選び、それを修復する。
ショコラ:うわーっ!
ショコラ:やめろーっ
“お父様”:ヘンリエッタのうでを修復します
ショコラ:みんなでがんばって壊したうでが!
ヘンリエッタ:【切り刻む】(アクション・2・0~1)白兵攻撃1+切断+連撃1
ヘンリエッタ:対象ショコラ
ショコラ:ひっ
ヘンリエッタ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
ヘンリエッタ:腕に1+切断+連撃1
ショコラ:腕だとガントレットがあるから防御1か
NC:ハッ……まさか
NC:ダメージが0になると切断は無効化されます
ブマリン:やった~~~~~~~~!!!!
NC:こっこいつ~~~~~~!!!
ショコラ:やったーーー!!!!
ショコラ:ありがとうガントレット
NC:でも連撃は生きてます
ヘンリエッタ:連撃>ショコラ
ショコラ:しつこいわよ!
ヘンリエッタ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
ブマリン:ゲエーッ
ショコラ:バ、バカが!
NC:やったぁ~~~~~~
NC:腕に2点+切断です
ブマリン:腕ならガントレットあるから1か……
ショコラ:うぐ
ショコラ:【こぶし】さよならして
ショコラ:切断判定か
ショコラ:1NC
Nechronica : (1NC) → [5] → 5[5] → 失敗
NC:支援とかは普通にできます
ショコラ:むっ……これなら
ブマリン:あっそうだったの!?
ショコラ:【うで】で支援して6にしよう…!
NC:そういえばさっきアームバイスとかあったんだ
ショコラ:あっなるほど 見落としていた 理解
ショコラ:4から3に
NC:ブマリン、エメリア、ショコラの手番です
ブマリン:ブマは【ほね】移動 花園へてくてく
ブマリン:行動値4>1
ショコラ:わたしも【ほね】で煉獄にいかねば
ショコラ:行動値は3から0!
エメリア:【ショットガン】(A・2・0~1)射撃攻撃1+爆発、攻撃出目+1
エメリア:【銃神】【子守歌】【失敗作】出目+1、コスト-1
NC:ゲッ全体攻撃女
エメリア:対象ヘンリエッタ
ブマリン:アンデッドガンもいけるけどショットガン?
NC:ほんとだショットガンだった
エメリア:あーそっか、どうしよっかな
ショコラ:私がまだ動いてない扱いでいけるから
エメリア:アンデッドガンで。対象ヘンリエッタ
NC:判定-1です
エメリア:じゃないな、お父様で
NC:なんだとぉ……
ブマリン:お父様なら踊ってないぜ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [8]+2 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
エメリア:よし!!
ショコラ:最高♡
NC:なんなんだこいつ
ブマリン:姉さん残ってるアームバイスとか使っちゃわないっすか!!
エメリア:現時点で1点爆発の全体攻撃!
ショコラ:そうだ!支援しまくろ!
ブマリン:あっいやもう使ってるのか
ブマリン:私は全部使ってる!
ブマリン:エメリア残ってるかと思ったけど使ってた気が舌
エメリア:私のはもう使ってる
ショコラ:なるほどね
エメリア:ではそのまま、頭1点爆発全体攻撃よ
NC:受けるか……
ヘンリエッタ:ホッパー うで損傷
ヘンリエッタ:お父様の分を庇います
ヘンリエッタ:狂戦士 円舞曲損傷
ブマリン:やった~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!
ショコラ:感謝しかない
エメリア:よしよし、行動値4>3
ショコラ:最悪のマニューバどもがよ
NC:ヘンリエッタ、お父様は行動値4>2
NC:エメリアはアンデッドガンだから行動値2かな
エメリア:そうだった、2ですね
ヘンリエッタ:「ほざくな、死に損ないが……!」
ヘンリエッタ:「前からアンタは気に食わなかったのよ!私の“お父様”の、特別みたいな顔して……!」
ヘンリエッタ:「今更になって出てくるんじゃあないわよッ!もう一度バラバラに解体して、家畜の餌にしてやるッ!!」
ヘンリエッタ:ショコラに向け、巨大な刃を振り下ろす!
ショコラ:腕で衝動的に刃を受ける。
ショコラ:握りしめた掌がぐちゃりと潰れる。
ショコラ:「……今更はほんとにそうね」笑う。
ショコラ:「でも、通すわ。その今更を、今度こそ。みんなのためにもちょっとあるけど」
ショコラ:「あたしのために、ショコラの愛のために!」
ショコラ:地を蹴って、跳躍する。
ショコラ:それはこれから来る銃弾を回避するためでもある。
ヘンリエッタ:「黙りなさい……!」ショコラに気を取られ、一瞬他方への警戒が薄まる。
エメリア:「(────対岸方向のショコラに攻撃するということは、則ち)」
エメリア:「("お父様"に近寄ること)」
エメリア:ショコラの誘導の助けもあり、二人に射線が通る位置への移動は完了した。
エメリア:散弾全てを受け止めなければ、"お父様"に傷がつく。容赦なく、引き金を引いた。
ヘンリエッタ:「ッ……!? お父様!う、ぐっ……!」
ヘンリエッタ:襲い来る弾丸から、身を挺して“お父様”を庇い、全身に傷を受ける。
エメリア:「……流石に、そろそろ動きが鈍くなって欲しいんだけど」
“お父様”:「……リリィ……何故だい?」
“お父様”:「君が本当にリリィだというなら……何故私に銃を向けるんだい?」
エメリア:「私がリリィではないからよ」即答する。
エメリア:「記憶を引き継いだだけ。今の私は、貴方の娘ですらない。ただのエメリア」
エメリア:「もっとも、リリィだったとしても父さんを止めようとしたには違いないけれど」片手間で弾薬を再装填。
“お父様”:「……エリス、君からも言ってやってくれないか」
“お父様”:「お姉ちゃんに、戻ってくるよう聞かせておくれ。可愛い妹の言うことなら、聞いてくれるだろう」
“エリス”:「……」
“エリス”:ただ黙って、ぼんやりと虚空を見つめている。
ブマリン:「……ねえ、そんなのエリスじゃないんだけど!」
ブマリン:「おとーさんの求めるエリスってなんなの?……わたしは、おとーさんの求める”エリス”じゃないだろうから、こんなこと言っても……意味ないかもしれないけど」
ブマリン:「あのね、エリスは人を殺してまで生き長らえようとさせられるとか、”巡礼”とか。こんなことされてもいやだよ!」
ブマリン:「大事な娘はわたしだけって、他の娘の前で言われても嬉しくないよ!」
ブマリン:「……でもね、おとーさん。……おとーさんの欲しい、”エリス”の言葉じゃないかもしれないけど……」
ブマリン:「おとーさんのこと止めなくちゃって、その思いで頭がいっぱいだったから、病気の苦しさも、死ぬ怖さも感じなかったよ」
ブマリン:「だからね、おとーさんはずっと、助けてくれてたんだよ。だから、ありがとう、おとーさん!」
ブマリン:届かなくても、伝えたかったから。そう言って、父の方へよろよろと歩みを進める。
“お父様”:「ああ……大丈夫だよ、エリス」
“お父様”:ブマリンの言葉がまるで耳に入らないかのように、“エリス”へと語り掛ける。
“お父様”:「見てごらん。こんなに素晴らしい身体が見つかったんだ」ブマリンたちを一瞥し
“お父様”:「きっと、良くなる。すぐに元気になるよ……」
“お父様”:他の何も目に入らない様子で、譫言のように呟く。
NC:カウント2 “お父様” ヘンリエッタ エメリアの手番です
“お父様”:せぼね
“お父様”:R
“お父様”:【調律】(ラピッド・0・0)ターン終了まで、対象は損傷した任意のパーツ1つの効果を使用してよい
“お父様”:ヘンリエッタのうでを使用可能に
ブマリン:やめろ~~~~
ショコラ:ヒイ
ヘンリエッタ:【機械刃】(アクション・2・0)白兵攻撃2+移動1、防御無効
ヘンリエッタ:対象ブマリン
ヘンリエッタ:いや……ショコラかな
ヘンリエッタ:違うエメリア
ショコラ:なにっ
ブマリン:凄い迷ってる
エメリア:ひぃん
ヘンリエッタ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
ブマリン:セーフ!!
NC:うーん……失敗にしとくか
エメリア:よし!!
ショコラ:ふー
NC:エメリアの手番です
エメリア:【ショットガン】、対象父
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
エメリア:よし!!
ブマリン:最強
NC:当てすぎだろ
ヘンリエッタ:庇う
エメリア:1点爆発!!
ヘンリエッタ:煉獄の檻 長い脚 損傷
エメリア:行動値2>1
NC:お父様2>1 ヘンリエッタ2>0
NC:カウント1 お父様 エメリア ブマリンの手番です
“お父様”:【修復デバイス】(アクション・2・0~1)対象1体の損傷中のパーツ1つを選び、それを修復する。
“お父様”:ヘンリエッタの【災禍】を修復
ブマリン:やめろ!!!!!!!!
ショコラ:ウゲー!
エメリア:みんなで近寄ればお父様にも攻撃当たりそう
NC:ブマリン、エメリアの手番です
エメリア:いつ父
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [1]+2 → 3[3] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬ
エメリア:1>0
ブマリン:ううん、【ほね】で移動しますか。煉獄へ!
ブマリン:1>-2
ショコラ:おいでー
“お父様”:行動値1>0
NC:ターン終了。
NC:通常の1点に加え、
NC:【父の顔】ターン終了時、このパーツが損傷していなければ舞台上の全ドールは任意の未練に狂気点1点を加える
NC:この効果で更に1点追加してください
ブマリン:最悪やよパパ
ショコラ:ひどすぎる
ブマリン:たからもの2>3、ショコラ0>1
エメリア:ミーナ2>3、たからもの2>3
ショコラ:ブマリン3>発狂、たからもの2>3
ブマリン:ショコラは狂った方が強くなるんだぜーっ!これでパパもひとたまりもないな~~ッ!
エメリア:ついでに【失敗作】で【あし】を飛ばす。
ショコラ:あしーっ!
ヘンリエッタ:【オーバーロード】攻撃判定・切断判定の出目+1、ターン終了時任意パーツ1つ損傷
ショコラ:災禍とかどう?
ヘンリエッタ:【サイボーグ】を損傷
NC:2ターン
NC:行動値を回復してください
ブマリン:-2>10!
エメリア:0>14!!
ショコラ:0>10!
NC:あとそうだ 【父の愛】各ターンにおいてカウント0になった際、自身を含む射程内の手駒全体の中で合計4つのパーツを修復してよい
ブマリン:クソッ忘れてるかと思ったのに!!!
ショコラ:あとそうだで出してくる内容かよ!!!
NC:ヘンリエッタのうで・あし・めだま・狂戦士修復
ショコラ:さ、さらっと狂戦士を
ブマリン:狂うのをやめよう!
NC:ヘンリエッタ、お父様は13 エリスは10に
NC:カウント14 エメリアの手番です
エメリア:いつ父
NC:またれよ
エメリア:はぁい
NC:えーとそうだな……
“お父様”:R【調律】(ラピッド・0・0)ターン終了まで、対象は損傷した任意のパーツ1つの効果を使用してよい
“お父様”:ヘンリエッタの円舞曲を使用可能に
ブマリン:や、やめろ!!
ショコラ:泣いちゃう
ショコラ:こんな残酷なことがゆるされていいのかよ
NC:でも即使用はできないな 判定どうぞ
エメリア:はぁい
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
エメリア:よし!!
ブマリン:最強の姉
ショコラ:ふふん
NC:マジで何なんだこの出目は
エメリア:j
エメリア:【スコープ】だけ、支援2
エメリア:2点爆発
“お父様”:j
“お父様”:【偏愛の囁き】(ジャッジ・2・1~2)妨害2。1ターンに何度でも使用可
NC:出目9
エメリア:j
エメリア:【ボルトヘッド】支援2
“お父様”:【看破】(ラピッド・0・0~3)対象のラピッド・ジャッジ・ダメージマニューバ1つの効果を打ち消す
エメリア:吐いたな……看破を!
エメリア:では腕に1点爆発で
ヘンリエッタ:庇う
ヘンリエッタ:めだま のうみそ損傷
エメリア:行動値14>12
“お父様”:行動値13>11
エメリア:続けざまに、"お父様"目掛けて散弾を放ち続ける。直接ヘンリエッタを狙うよりも、ダメージ量がデカいと踏んだ。
“お父様”:「ヘンリエッタ。私を狙ってくる気だ。射線を塞いでくれるかい」
ヘンリエッタ:「はい、“お父様”……!」
ヘンリエッタ:指示通りに前に出て、刀身でエメリアの銃撃を防ぐ。
エメリア:"お父様"の能力はブマリンと同系統の支援特化。ヘンリエッタの傷を何度か修復している様だ。
エメリア:つまり、攻撃の要であるヘンリエッタを止めれば一気に瓦解するはず。それまで、こちらがどれだけ踏ん張れるか──
“お父様”:「リロードの隙が入る。2秒後……今だ」
ヘンリエッタ:ヘンリエッタが剣を振るい、エメリアの銃撃を中断させる。
エメリア:「……!!」手癖で装填しようとした矢先。咄嗟に跳ねて移動してしまう。
“お父様”:「……抵抗はやめなさい、皆」
“お父様”:「誰が君達を造ったと思っているんだい?」
“お父様”:「子供が親に、勝てるわけが無いだろう」
NC:カウント13 ヘンリエッタの手番です
ヘンリエッタ:切り刻む>ショコラ
ヘンリエッタ:R
ヘンリエッタ:いや ミスったな
ヘンリエッタ:【機械刃】>ブマリン
ヘンリエッタ:こっちで
ブマリン:ぶ、ぶまま
ブマリン:R
ブマリン:【円舞曲】
ヘンリエッタ:1NA+2-1
Nechronica : (1NA+1) → [2]+1 → 3[3] → 失敗
ブマリン:よしよし
ショコラ:やったぜ
エメリア:よし!!
ヘンリエッタ:狂戦士 あし損傷で振り直し
ヘンリエッタ:1NA+2-1
Nechronica : (1NA+1) → [7]+1 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
ブマリン:狂うな!!
ブマリン:J
ブマリン:あっいやう~ん……ちょっとまってください
NC:2点+楽園方向に移動1です
NC:やっぱ奈落方向で
ブマリン:うおー妨害します!【エンバーミング】【よだれじた】【テンタクル】妨害3+移動妨害1+転倒!
NC:なんだと~~~
ヘンリエッタ:j
ヘンリエッタ:うで 支援1
ブマリン:なに~~~?
ブマリン:J
ブマリン:【アームバイス】妨害2
NC:いいだろう……失敗!
ブマリン:と、とおった!
ショコラ:やった!
ブマリン:行動値10>3 信じられない
NC:あっいや待って
ヘンリエッタ:【ボルトヘッド】(ジャッジ・1・自身)支援2
ヘンリエッタ:これあるジャン
ブマリン:うそでしょ……
ブマリン:ショコラ……あしとかない……?
ショコラ:ある!
ショコラ:【あし】妨害1
ブマリン:うわーんありがとう!!
ショコラ:やったー!ブマを支援できた!
NC:ぐぬぬ
NC:今度こそ失敗!
ヘンリエッタ:転倒込みで行動値13>7
ショコラ:行動値10>9
NC:カウント12 エメリアの手番です
エメリア:揺るぎなきいつ父!!
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
エメリア:よし!!
ブマリン:さ、最高~~~!!!
ショコラ:最高!!!!
エメリア:2点爆発!!
NC:イカれてるでしょ
“お父様”:j
“お父様”:【偏愛の囁き】(ジャッジ・2・1~2)妨害2。1ターンに何度でも使用可
エメリア:では1点爆発。
ヘンリエッタ:庇う
ヘンリエッタ:うで 強化神経損傷
エメリア:12>11
“お父様”:11>9
NC:カウント11で再びエメリア
エメリア:絶え間なきいつ父!!
NC:どうぞ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬ、11>10
NC:更に10でエメリア
エメリア:止め処なきいつ父!!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬ、10>9
NC:ようやく運が回って来たぜ
NC:カウント9 エリス、お父様、ショコラ、エメリアの手番
“エリス”:待機します
“お父様”:【人形使い】(アクション・2・0~2)他の手駒にのみ使用可。対象はこのカウントに任意のアクションマニューバ1つをコスト0で使用してよい。
“お父様”:ヘンリエッタに行動させます
ヘンリエッタ:機械刃>エメリア
ヘンリエッタ:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
ヘンリエッタ:2点+楽園方向に移動1
エメリア:NPCカード、ミーナの①③を使用したい!!
ショコラ:①対象がダメージを受ける際に使用。対象が受けるダメージを代わりに受ける。3回まで使用可能、1つの判定につき1回のみ。
③ダメージタイミングで使用。ダメージに付随する効果全てを打ち消す。1回のみ使用可能。
NC:ではダメージ・移動は無効化されます
ショコラ:あとD
ショコラ:【捕食者】。自身のいるエリアの敵全てに「転倒」付与。
NC:やめろ~~~~~~~
ショコラ:行動値9>7
エメリア:最高
NC:お父様9>5 ヘンリエッタ7>5
NC:カウント9のエメリア、ショコラの手番
ショコラ:じゃあ先やろうかな
エメリア:やっちゃえ~~
ショコラ:お父様に【釘バット】白兵1+爆発
ショコラ:発狂してるので【加速する狂気】を適用し出目+1
ショコラ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [4]+1 → 5[5] → 失敗
ショコラ:j
ブマリン:しょ しょこら………………………
ショコラ:【うで】支援1
ショコラ:で6にする!
NC:もう妨害がないネク
ブマリン:とおった!
ショコラ:D
ショコラ:【スパイク】肉弾・白兵ダメージ+2。これと
ショコラ:【ジェットノズル】肉弾・白兵ダメージ+1し、基本パーツ損傷
ショコラ:【あし】を破壊して計+3
ショコラ:【怪力】【ガントレット】で 肉弾・白兵ダメージ+2もされてる
NC:6点爆発かな
ショコラ:【背徳の悦び】で使用済みマニューバ復活もしとこう
エメリア:一発の火力がデカすぎる
ショコラ:復活は【捕食者】で
ヘンリエッタ:庇う 【強化筋肉】(ダメージ・0・自身)防御1+爆発無効
ブマリン:どうしようかなぁ
ブマリン:【強化筋肉】に【看破】いれちゃおっかな
NC:入れない方がいいよ
ブマリン:いれちゃお♡
ブマリン:いれます。【看破】
ショコラ:最高ーー!
エメリア:いけーっ!!!
NC:看破・イズ・リアリー・ファッキン・マニューバ
NC:Kill you
ブマリン:コスト0ってマジ!?
ショコラ:行動値7>3か うでスパイク釘バットぶん
ヘンリエッタ:ボルトヘッド 狂戦士 強化筋肉 庇う 災禍 断罪 長い腕 戦闘感覚 オーバーロード 切り刻む 機械刃損傷
ヘンリエッタ:パーツ全損
ヘンリエッタ:完全解体です
ブマリン:うひゃひゃひゃ!!!!
ショコラ:っしゃーーー!
NC:一旦演出挟みます
ヘンリエッタ:「大人しく……死になさい……!」
ヘンリエッタ:「ようやくここまで来たの……私は“お父様”の特別になれたの……!」
ヘンリエッタ:「誰にも踏み躙らせたりなんて、しない……!消えろ!消えてよぉおおおッ!!」
ヘンリエッタ:駆動音を轟かせる機械刃を振りかざし、ブマリンへと致命の刺突を放つ!
ブマリン:「…………!」
ブマリン:この攻撃を喰らったら死んでしまう――そう、死の恐怖を感じたはずなのに、どうしてか。
ブマリン:機械の駆動する音を轟かせ、血を噴き出しながら舞う異形の姿をじっと見つめる。
ブマリン:(わたしたちを殺す為だけに、こんな姿になったんだ……)
ブマリン:自分の胸に、仄暗い歓びが広がるのを感じる。
ブマリン:(わたしたちの為だけに……)
ブマリン:真っ赤な舌で、自分の唇をちろりと舐める。
ブマリン:ぼごり、とヘンリエッタの足元の地面が盛り上がると、地下から生えた機械の触手がその獣の足を掴む。
ヘンリエッタ:「ッ……!?」
ブマリン:その触手は地を通り、ブマリンの足へと繋がっている。引き寄せられるようにヘンリエッタの方へ急接近し刃を避ける。
ブマリン:そして、その勢いのまま、彼女を抱きしめる。
ブマリン:「……その黒い百合をつけてるってことは、知ってるんでしょ?どれだけ殺しても"お父様"の求める"エリス"にはなれないって」
ブマリン:「特別って言っても、真の一番にはなれない……」
ブマリン:「今はわたしたちを殺すって怒りで動いてるけど……たとえそれが叶ったとしてその後は?」
ブマリン:「友達も失って、"お父様"からの愛も得られなくて、残ったのは異形の体だけ。……前の"黒百合"がどういう道を選んだか知ってるよね?」
ヘンリエッタ:「だ……ま……れぇえぇええええええッ……!!」
ブマリン:「……ねえ、ヘンリエッタ」
ヘンリエッタ:激しい憤怒に、全身の筋肉がみしみしと音を立てて軋む。
ブマリン:「友達になろうよ」
ブマリン:「"お父様"を倒して、"巡礼"の呪縛から離れて、一緒にここから出ようよ。……いつ、わたしの寝首をかきにきてもいいからさ」
ブマリン:みしみしと音を立てる筋肉ごと抱きしめる。……でも、彼女の力をもってしたら、長くはもたないだろう。
ブマリン:「殺意でも、怒りでも、それだけ想ってもらえるってことはきっと……いいお友達になれると思うんだよね」
ブマリン:「……ヘンリエッタはそう思ってなくても、わたしは友達だと思ってるよ」
ヘンリエッタ:「そ、れ……以上…………喋るなぁああぁあああッ!!」
ヘンリエッタ:衝動のまま、高速回転する機械刃を振り上げる。
ブマリン:このままでは殺されてしまう。そう判断し、彼女を捉えていた機械の触手を解くと転がるように彼女から離れる。
ブマリン:(だって、誰かはヘンリエッタを想ってたって、思いたいよ。ヘンリエッタはこんなにずっと、頑張ってるんだから……)
エメリア:それで十二分。振り被った後隙を狩る様に、ありったけの銃弾を浴びせようと銃を構え。
エメリア:ぱらららら、と。乾いたタイプライターの音が、一斉にヘンリエッタへと襲い掛かる。
ヘンリエッタ:「う……あぁあぁあっ!!」
エメリア:「(……ヘンリエッタ)」
エメリア:「(誰かの一番に成れないことの苦痛は、少なからず理解できる。"リリィ"も、選ばれなかった娘だったから)」
エメリア:「(ひょっとしたら、私も貴女の様になっていたかもしれない。痛みを無視して、少しでも傍に居ようと必死に努力して)」
エメリア:「(……最期には、耐え切れず壊れてしまうことを自覚していようとも)」
エメリア:「だから」引き金を引き続ける。手は止めない。容赦もしない。
エメリア:「赦してくれなんて言わない。私の勝手な自己満足で、貴女の痛みを────ここで終わらせる」
ヘンリエッタ:降り注ぐ銃弾を全身に浴びながら、地響きと共に巨体がエメリアへと突進する。
ヘンリエッタ:「……ああぁあああぁあッ!!」
ヘンリエッタ:その矮躯を踏み潰そうと、獣の脚を大きく振り上げ──
ミーナ:「……ッ、あぁっ……!」
ミーナ:凄まじい衝撃を、ミーナが両腕で受け止める。
ミーナ:骨肉の軋む音。口からどろりと血が垂れる。
エメリア:「っ……ミー、ナ」表情が苦痛に歪む。だが、それでも撃つのは止めない。
エメリア:ここで止めれば、ミーナの頑張りが無駄になってしまう。だから。
エメリア:彼女を信じて、自らの決意を果たす。
ミーナ:エメリアの無事を確認して、咳と共に息を吐き
ミーナ:「……ショコラ……!」掠れた声で叫ぶ。
ショコラ:飛び出している。自分の役割。
ショコラ:構えたバットを、己の肉体をも砕く力で振りかぶる。
ショコラ:「終わらせる。ヘンリエッタ」
ショコラ:「あたしはね、『ずっと』、あんたの」
ショコラ:その頭。その脚。その胴。
ショコラ:「黒が似合う肌も、まっすぐなつやつやした髪も、羨ましいと思ってた」
ショコラ:もう、黒いドレスなど彼女は纏っておらず、髪は乱れたまま。それを惜しむものは、どこにいる?
ショコラ:たったいまから自分が壊す、そのかたち。彼女が捨てた、かわいらしい少女のかたちを。
ショコラ:「そんなの気にしたって、あのひとは見てないのにね」
ショコラ:砕く。壊す。潰す。殺す。
ショコラ:失われゆく少女の顔を見た。
ヘンリエッタ:「ひっ……あぁあああぁああっ……!!」
ヘンリエッタ:その表情は、狩人のそれでなく、獲物としての恐怖に染まっていた。
ヘンリエッタ:咄嗟に獣の腕を盾とし、必死に攻撃を防ごうとする。
ブマリン:「ねえ……ヘンリエッタ」
ブマリン:その姿に、穏やかに微笑みかける。脳を揺るがすような甘い声で。
ブマリン:「おいでよ。抱きしめてあげるから」
ブマリン:「友達でしょ?」
ブマリン:場違いな言葉。それでもどうしてか、極限状態の脳を揺らし。
ブマリン:それが正しいことであるかのように認識させる。
ブマリン:当然彼女もそうするものだと確信して、両腕を広げる。
ヘンリエッタ:「うっ……あ……?」
ヘンリエッタ:思考に一瞬の間隙。それが命取りとなった。
ショコラ:「抗えないでしょう、っ!」とびきりの甘い味。
ショコラ:「生まれてきたなら、愛されたいし、愛したいから!」
ショコラ:だから、ひとつの物語は、ここで無理やりにページを閉じた。閉じさせられた。
ヘンリエッタ:ぶつり、と音がして、血飛沫と共に、少女と獣の身体が分かたれる。
ヘンリエッタ:バランスを崩し、襤褸切れのようになったヘンリエッタの身体が床に落ちる。
ヘンリエッタ:「……あ……ぁ……」
ヘンリエッタ:腕だけで身体を引きずり、“お父様”のもとへと這いずっていく。
ヘンリエッタ:「……お……“お父様”……」
ヘンリエッタ:「ヘンリエッタは……やりました……頑張りました……」
ヘンリエッタ:「な、何もかも……貴方の為です……お父様に……愛してほしくて……」
ヘンリエッタ:「お願いです……貴方の御寵愛を…… お、お父様……」
ヘンリエッタ:震える声で手を伸ばす。
“お父様”:「……」
“お父様”:這いずるヘンリエッタを一瞥し、
“お父様”:まるで興味が無いように視線を逸らす。
ヘンリエッタ:「……お、お父様……?」
ヘンリエッタ:「ど……どうして……」
ヘンリエッタ:男の靴音が遠ざかっていく。
ヘンリエッタ:「お、とう……さま……」
ヘンリエッタ:血に濡れた腕が、力無く床に落ちる。
ヘンリエッタ:「私を……見て…………」
ヘンリエッタ:「…………」
ヘンリエッタ:脱力し、乱れた黒髪が血だまりに広がる。それきりもう動かなくなった。
“お父様”:「……エリス」
“お父様”:倒れたヘンリエッタを振り向きもせず、ガラス玉のような瞳で立ち尽くす少女へと歩み寄る。
“お父様”:「さあ、そろそろ起きる時間だよ」
“お父様”:少女の髪を優しく撫で、微笑みかける。
“エリス”:「……」
“エリス”:「……ぅ……」
“エリス”:「ぅ、あ……」
“エリス”:「あぁあぁ……」
NC:カタカタと、周囲の壁や床、窓が震え始める。
“エリス”:「あぁあぁあああぁああ…………」
“エリス”:獣にも似た少女の呻きが漏れると同時、突風、否、衝撃が君達に襲い来る。
“エリス”:不可視の破壊の力が荒れ狂い、エリスの周囲の壁が粉々に砕け散った。
“エリス”:竜巻の中心にいるように、大量の破片がエリスの周囲で渦を巻いている。
ミーナ:「……ESPだ……」
ミーナ:ミーナが呆然と呟く。
ミーナ:「自我次元に関わる技術として、昔研究されてたとは聞いたけど……まさか実在してたなんて……」
ショコラ:「……なんか明らかにヤバそうね」
ショコラ:「ぜんぜんブマリンと似てないじゃない!」
ブマリン:「いー……?な、なにそれ!」機械の触手で必死に衝撃に耐える。
ブマリン:「ていうかあの子なんで動いてるの!わたしはここなのに!」
エメリア:「他のアンデッドとは違う力を使ってる……ってこと?」
ミーナ:「あの身体に含まれるパーツの数は、普通のアンデッドの比じゃないはず……」
ミーナ:「自我境界との接触も、それだけのアプローチが……?通常の方法とはまるで逆だけど……」
ミーナ:「ああもう……とにかくヤバいってこと!」
ショコラ:「それだけわかったらわかった!」
エメリア:「……了解!」どのみち、立ち塞がるならやることは同じ。再び銃を構える。
ブマリン:「た、たおさなきゃなのか」かつての自分と同じ名前で呼ばれる少女を見て少しためらう。
ブマリン:「……でもそうだよね。あの子がいるからおとーさんはずっとこんなことするんだ……」
“お父様”:「ああ……やはり君は、とても素敵だよ。エリス……」
“エリス”:「ああぁあぁああ……うぅうあぁあぁあああーーーっ!!」
“エリス”:破壊の嵐と共に、少女の絶叫が響き渡った。
NC:【完成品】の効果が公開されます
NC:【完成品】自身を舞台から取り除き、予め用意した別の手駒を同エリアに配置する。
ブマリン:な なにいってんだ
エメリア:ええ……
ショコラ:はい?
NC:配置される手駒は以下になります。
"エリス" 最大行動値11
データ非公開
ショコラ:???
ブマリン:誰!?
エメリア:なんてこと
NC:再開します。カウント9、エメリアの手番から!
エメリア:いつもここから。ショットガン父
ブマリン:R
ブマリン:【ワイヤーリール】。エメリアを煉獄に!
ショコラ:おいで~
“お父様”:r
“お父様”:【叛逆への恐怖】(ラピッド・0・0~1)移動妨害1
ブマリン:クソが~~!
ショコラ:恐怖すな!
エメリア:そういや持ってた
ブマリン:もう看破もないが使いどころに悔いなし!行動値3>0
エメリア:ということで判定をば
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
エメリア:よし!!
エメリア:1点爆発!!
ブマリン:最強の出目
“お父様”:せぼね かた損傷
ショコラ:D
ショコラ:【捕食者】。お父様に「転倒」付与しときまーす
NC:最悪マニューバやめろ!
エメリア:こちらは行動値9>8
ショコラ:行動値3>1
“お父様”:転倒して5>3
ショコラ:ころんでかわいい
エメリア:「("エリス"と父さんが合流すると拙い。とにかく、今は父さんを削るしか……)」
エメリア:ヘンリエッタが倒れ、盾を失ったネクロマンサーに散弾を放つ。今までの動きから見て、アンデッド並みの堅さはないはずだ。
“お父様”:果たしてただの人体と同じように、散弾によって男の身体は軽々と抉り取られる。
“お父様”:血飛沫が舞い、肉片が飛び散る。
“お父様”:その様は、彼への愛情を植え付けられた君達にとっては冒涜的に映るかもしれない。
“お父様”:「……リリィ……」血の滴る脇腹を抑え「何てことを……」
エメリア:「っ……く」覚悟はしていた筈だ。だけどどうしても、"リリィ"の記憶が意志を揺るがせてしまう。
エメリア:「……それでも」だから、その度にエメリアは声で意志を形にする。揺らぎを断ち切るために。
エメリア:「私達は貴方に屈しません。絶対に!」
NC:カウント8 エリス エメリアの手番です
“エリス”:【遠隔自壊操作】(アクション・4・効果)舞台上の全てのドールは自身の損傷していない「改造」強化パーツ数に等しい数の任意のパーツを損傷する
ブマリン:あ~~~!?!?!?!
ショコラ:??
エメリア:は?
NC:受けろ!!
ショコラ:えー ジェットノズル・スパイク・ガントレットか
ブマリン:5こあるんですけど
NC:恨むなら永い後日談のネクロニカESPサプリメント『歪曲の舞踏』定価2,000円+税にこのパーツを載せた神谷涼先生を恨むんだな
ショコラ:【あご】【かた】【せぼね】損傷します。
エメリア:3個。【あご】【うで】【かた】で。
ブマリン:【あご】【こぶし】【テンタクル】【かた】【めだま】潰します。改造メタやめろ!!
ショコラ:D【きもちいいくすり】で狂気点-1 このターンで使ってなかったはず…
ショコラ:たからもの3>2 行動値1>0
“エリス”:「あ あ アァアアァアアアア……」
“エリス”:少女が金切り声を上げると共に、周囲の空気が共振、鳴動を始める。
“エリス”:「アァアアア…… アァアアアァアーーーッ!!」
“エリス”:壁に亀裂が走り、砂糖菓子のように破砕される。天井が崩落して瓦礫が降り注ぐ。薄暗い部屋に外の光が差し込む。
“エリス”:同時に、君達の全身に異変が生じる。
ショコラ:「っ、これ」
エメリア:「……"楽園"が……瓦解していく」周囲だけではない、自身にも。
“エリス”:君達の身体を構成する、機械部分が滅茶苦茶に暴走し、自らを傷付け始める。接合部が熱を持ち、骨肉を焼き焦がしていく。
ショコラ:(あたしはまだ、機械のとこは表層だけだ)
ショコラ:(でも!)
ショコラ:「ブマリン!」とっさに彼女を見る。
ブマリン:「あ、ぐ、ああああああっ!?!?」
ブマリン:その身体のほとんどが、それこそ病に侵された元々の身体以外の大部分が機械のブマリンは全身が灼け、悲鳴を上げる。
エメリア:「ブマリン!……っ、ちぃ」駐屯地で施した改造箇所が熱を放ち、周囲の肉が燃え散り剥き出しの金属部品が露わになる。
ブマリン:「うううう……!……や、やっぱりわたしのこと、ゆるせないのかな」
ブマリン:慌てて暴れまわる機械の触手の足をひっこぬきながら”エリス”を見る。
ブマリン:「本物の”エリス”になるために……わたしが邪魔……?」
“お父様”:「素晴らしい……いいぞ、エリス……」
“お父様”:破壊の嵐を撒き散らす少女に、妄執に輝く目を向ける。
“お父様”:「君は強い……病にも、他の何にも負けたりしない……」
“お父様”:「君は私の、自慢の娘だ……」
“エリス”:行動値8>4
NC:カウント8 エメリアの手番です
エメリア:いつ父
NC:どうぞ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [5]+2 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
エメリア:ん~~とりあえず1点爆発
“お父様”:ほね しんぞう損傷
エメリア:8>7
NC:カウント7 エメリアの手番です
エメリア:itutiti
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [10]+2 → 12[12] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ2)
ブマリン:さいきょ~~~~♡
NC:なんだぁ……
ショコラ:ふはははは
“お父様”:j【偏愛の囁き】(ジャッジ・2・1~2)妨害2。1ターンに何度でも使用可
エメリア:ミーナ②!!
NC:やめろ!!
エメリア:これで4点爆発になって
エメリア:j【アームバイス】支援2
エメリア:これで6点爆発
NC:何言ってんだ
ショコラ:サイコー♡
ブマリン:最高すぎる
ブマリン:部位は頭とかつぶす?
エメリア:頭を指定してふっ飛ばします
ショコラ:頭とりたいよね~
NC:やめろ~~~~~~~
“お父様”:腕部全損 頭は7つあるので
“お父様”:【父の愛】各ターンにおいてカウント0になった際、自身を含む射程内の手駒全体の中で合計4つのパーツを修復してよい
“お父様”:これだけ残します
ショコラ:愛だけ残した
エメリア:なるほど、8>6
NC:カウント6、エメリアの手番です
エメリア:ITTT
NC:ん
NC:7>5かな
エメリア:ほんとだ、では7>5からいつ父
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
エメリア:1点爆発
NC:妨害ないやんけ~~
ブマリン:ギャハハ!!
ショコラ:上半身がらあき男
“お父様”:強化感覚 叛逆への恐怖を損傷
エメリア:5>4
エメリア:金属の骨が剥き出しになろうとも、銃を撃つのは止めない。
エメリア:ブマリンと同系統の支援特化なら、"お父様"の言葉を封じれば能力の大部分を削れるはず。
“お父様”:「それ以上やめなさい、リリィ」
“お父様”:「君だって、こんなことをするのはつらいはずだ」
“お父様”:「分かっているよ。君は優しい子だからね」
“お父様”:思考能力を溶かすような甘い囁きが、君の自我を揺さぶる。
エメリア:「……辛いよ。でも、やめない」歯を食いしばる。蕩ける思考を必死に維持する。
エメリア:「今の父さんの方が、ずっと辛いはずなんだ。辛くなければ、今みたいに狂わずに済んだはずなんだ……!」
“お父様”:「……リリィ……本当にいいのかい?」
“お父様”:「君は今、実の父親を──」
ミーナ:「……それ以上……」
ミーナ:ミーナの回し蹴りが、“お父様”の顎を打ち抜く。
ミーナ:「喋るな!!」
“お父様”:「ごッ、が……!?」
ミーナ:「エメリア!やって!!」
エメリア:「っ……うん!!」言葉が途切れ、思考がクリアになる。今なら、やれる。
エメリア:トリガー。蹴りでよろけた隙を突く様に、"お父様"の頭部を容赦なく吹き飛ばす。
“お父様”:弾けたトマトのように、頭部は赤黒い肉塊へと変わる。
“お父様”:「ぶ、ぁっ……」
“お父様”:頭部を大きく抉り取られ、よろよろとたたらを踏む。
“お父様”:『……リリィ……』
“お父様”:声を発する舌も無いはずだが、その声は君達の意識に届く。
“お父様”:『実の親を撃つなんて……なんて……悪い子なんだ……』
エメリア:「ぐっ……この、後に及んで……まだ」顔を歪める。耳を塞ぐもまるで意味はなく。
ブマリン:「……エメリア、しっかり……!」
ブマリン:「おとーさんだって、実の娘のわたしからずっと目を逸らし続けてるじゃん!!」
ブマリン:「都合のいいことしかいってないよ。聞く必要ない!」
ミーナ:「大丈夫だよ、エメリア」戦闘の最中、軽く頭を撫でる。
ミーナ:「君はいい子だ」
ショコラ:「ってか、あたし実の子じゃないんですけど!」
ショコラ:「見てから言いなさいよほんと。ほんといつもそう、ずっとそう」
エメリア:「っ……み、みん、な」心を蝕んでいた父親の言葉が、彼女達によって剝がされていく。
エメリア:「……うん、大丈夫。ごめん」撫でられた手に、少しだけ頬を赤らめて。
ショコラ:「いい子でも悪い子でも、どんなでも。みんなあんたが好きよ、エメリア!」
エメリア:「え、へへ」
エメリア:「ありがとう。私は……まだ、やれる」
エメリア:「最後まで諦めない。"エリス"の偽物だって、皆で闘えば勝てる!」
NC:カウント4 エリス エメリアの手番です
“エリス”:【不安の種】(アクション・2・0~1)対象ドールの任意の未練1つを「依存」に変更する(戦闘終了後元に戻る)
“エリス”:ショコラからブマリンへの未練を依存に変更します
“エリス”:【完成品】すべての攻撃判定+1。攻撃・移動以外のアクションマニューバの射程距離+5。「転倒」を無効にしてよい。
ブマリン:射程とどくんすか!!
ブマリン:くそ~~~
ショコラ:うげ!
エメリア:+5!?
ショコラ:いま発狂中です!友情から依存に変更
ブマリン:『すべて』じゃん +5なんて
ショコラ:バカ!
“エリス”:【奈落からの誘い】「奈落」にいる際、全てのアクションマニューバのコスト-1
“エリス”:コスト1になり行動値4>3
ブマリン:こ、こいつ
ショコラ:お父様全力で作りすぎだろ
NC:カウント4 エメリアの手番です
エメリア:いつちち
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
エメリア:1点爆発
NC:成功しすぎ!
ブマリン:本当に安定している
ショコラ:邪悪な力にまけない
“お父様”:増設脳 ほね損傷
エメリア:4>3
“エリス”:「い ぁああぁ……」
“エリス”:エリスから、精神を蝕む波長が放たれる。
“エリス”:自我を失ったアンデッドと同調させるかのようなその波長は、受けるものに著しい不安を掻き立てる。
“エリス”:最も近くにいたショコラは影響を強く受けるだろう。今にも足が止まりそうな、激しい不安に駆られる。誰かに依存しなければ、到底戦えないような心細さが湧き上がる。
ショコラ:「………う」眩暈。
ショコラ:そして耐えようのない、寂しさ。
ショコラ:そんな感情は今に限ったものじゃない。だれの娘でもない今の自分。いつまでも愛されない昔の自分。
ショコラ:ずっとずっと寂しくて、苛々して仕方なかった。その全部が引きずり出される。この、愛された少女がそれを思い出させる。
ショコラ:視線を背ける。愛された少女によく似た、けれどそうではない、ショコラの姉妹がいる。
ショコラ:「……ブマリン」
ブマリン:「……ショコラ?大丈夫……?」
ショコラ:もう違えない。もう二度と。あたしはあたしで。だから、だけど、だから、
ショコラ:「かわいいっていって」
エメリア:「ショコラ……」
ブマリン:「ショコラ……」
ショコラ:「言って。そうしたら、きっと、うん。ちょっと忘れる」
ブマリン:「ずっと、『おねーちゃんだから!』って言ってきて。実際はリリィの妹だったんだけど……でも、ほんとの姉妹みたいに接してきて」
ブマリン:「でも……この胸を焦がすような愛おしさは、血のつながってない相手だから抱けたものなんだなって、思うよ」
ブマリン:「……大好きだよ、かわいいショコラ。ずっとずっと、一緒だよ」
ミーナ:「……うん。当然でしょ」笑って
ミーナ:「君は誰より可愛いよ、ショコラ」
エメリア:「ええ、貴女はとっても可愛い、私の姉妹」笑顔で
エメリア:「不安になるたび、いつでも言ってあげる」
ショコラ:「…は、あはは!うん、ありがと!」弾けるように、笑う。体の奥から立ち上がる揺らぎはまだ消えない。
ショコラ:それでも。
ブマリン:「……ずっと、わたしだけのものになって欲しかったんだよ」
ブマリン:「ショコラの”お父様”への想いがほしかった……」
ブマリン:「だから今、一緒におとーさんに立ち向かってくれて、すっごく嬉しい!」
ショコラ:(……そりゃあ、あのひとがエリスばっかり、夢中になるわけね)
ショコラ:(こんなの、勝てっこないもの。お生憎様ね、黒百合)
ショコラ:「ええ、視線を釘付けにしてあげる。見てて!」
NC:カウント3 エリス、お父様、エメリアの手番です
“エリス”:【心砕き】(アクション・3・0~3)発狂中の未練を持たないドールのみ対象に選べる。精神攻撃1+連撃1
“エリス”:対象ブマリン
“エリス”:【悪夢の化身】精神攻撃判定出目+1
ブマリン:ぶまま!?-1だかんね!!
“エリス”:1NC+2-1
Nechronica : (1NC+1) → [7]+1 → 8[8] → 成功
NC:狂気点1点です
ブマリン:ショコラへ1>2!
ショコラ:えへへ
“エリス”:連撃 対象エメリア
エメリア:ひえっ
“エリス”:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [5]+2 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
“エリス”:狂気点1点です
エメリア:ブマリン宛に2>3
“お父様”:【人形使い】でエリスに行動させます
ブマリン:させるな!!
“エリス”:【心砕き】対象エメリア
“エリス”:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [8]+2 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
ショコラ:こいつも当てすぎじゃない?
“エリス”:狂気点です
エメリア:ショコラ宛に2>3……
“エリス”:狂わせとくか 連撃>エメリア
ブマリン:狂わせとくかじゃないんだよ
ショコラ:アアン!?
“エリス”:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
ショコラ:??
“エリス”:狂え!
ブマリン:おい!!!
ショコラ:バーーカ!!!
NC:追加ダメージはないです
エメリア:きつすぎる、ミーナ3>4で発狂。
NC:どちらも行動値3>1
NC:エメリアの手番です
エメリア:それでもいつ父
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:3>2
NC:カウント2エメリアどうぞ
エメリア:いつ父
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
エメリア:ぐぅ……
NC:ワハハ
エメリア:2>1
NC:カウント1 エリス・お父様・エメリアの手番です
“エリス”:【不安の種】(アクション・2・0~1)対象ドールの任意の未練1つを「依存」に変更する(戦闘終了後元に戻る)
ブマリン:最悪コンボやめろ
“エリス”:エメリアのミーナへの未練を依存に変更します
エメリア:うぎ、行動値-2
“お父様”:行動値1>-1
“エリス”:1>0
NC:エメリアの手番です
エメリア:いつ父
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
エメリア:うぐぐ……1>0
NC:助かったぜ
ブマリン:ううううううん
ブマリン:これキツいけど振りなおしもありな気もする……どうだろう
ブマリン:でも内容的にめちゃくちゃキツいよな……
エメリア:治させたくないはそう
ショコラ:いまエメリア333発狂か
エメリア:ですね
ブマリン:ていうかどのみちここ通すと顔復活されて狂気点+1なのよね
ショコラ:あー
ショコラ:あー…
エメリア:じゃあ一回チャレンジしますか
ブマリン:申し訳ない お願いします!次ボイエフェします
ショコラ:ボイエフェをまだブマリンもっててよかった
NC:そう簡単に奇跡など起きるかァ~~
エメリア:たからもの3>4で発狂。振り直し
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)
エメリア:よし!!!!
ブマリン:うおおおおおおおおおおおおおお
ショコラ:うおおおおおおおおお
NC:ば バカなァ~~~ッ
ショコラ:エメリア最強!!!!!!!!!
ブマリン:エメリア最強!!!!!!!!!!!!!!!!!
NC:だが……一手足りなかったな
ショコラ:なにっ
NC:胴に当たるなら顔には爆発しないぜ
ブマリン:な なにい!?
ショコラ:……あ、胴で隣は爆発しないのか
NC:胴の隣は腕と脚ですね
ブマリン:エメリアあしのこってる?
ブマリン:自分に妨害して足にしませんか
NC:あし残ってたら自分で妨害できたが……
エメリア:のこってないですね~
ブマリン:ないのか……!
ショコラ:うぐぐぐ
“お父様”:【人形使い】を損傷してターンエンドさせてもらうぜ
エメリア:しゃーなし、1>0
NC:カウント0
“お父様”:【父の愛】各ターンにおいてカウント0になった際、自身を含む射程内の手駒全体の中で合計4つのパーツを修復してよい
ショコラ:最悪のやつ
“お父様”:【父の顔】【看破】【楽園への誘い】【ほね】を修復
ブマリン:最悪の奴ばっかなおしたな
ショコラ:最悪
NC:ターン終了。
“お父様”:【父の顔】ターン終了時、このパーツが損傷していなければ舞台上の全ドールは任意の未練に狂気点1点を加える
NC:通常1点に加えて計2点!
ブマリン:あれっこれやばくない
ブマリン:エメリア…………
エメリア:ショコラ、ブマリン宛に3>4。全発狂
ショコラ:あ
ブマリン:え、えっとわたしはエメリアとミーナに1>2
NC:精神崩壊ですね
NC:他のドールはエメリアに対して対話判定が行えなくなります
NC:エメリアからは可能です
ブマリン:ボイエフェの対象にすることは可能ですか……?
NC:う~ん エメリアからのみ判定という形なら許可しましょう
ブマリン:多謝!多謝!
ショコラ:たからもの2>3、エメリア3>4発狂
NC:行動値を回復させます ターン終了時効果もあれば宣言してください
エメリア:【失敗作】でほねを割ります
ブマリン:めだまが減り11回復。0>11
ショコラ:依存発狂なので2引いて8になる。
“お父様”:行動値8
エメリア:12
“エリス”:【狂気の舞踏】ターン開始時、最大行動値+(ドール全員の発狂状態の未練の数)
NC:いくつありますか?
エメリア:4つ
ショコラ:私が2ある
ブマリン:0!
“エリス”:6上がります
ブマリン:あがるな
ショコラ:最悪
“エリス”:行動値17
“エリス”:「────」
“エリス”:少女の絶叫が響き渡る。周囲のあらゆるものが破壊され、全てが塵へと帰っていく。
“エリス”:砕かれるのは物質だけではない。彼女から放たれる狂気の──死と同化したに等しい精神の波長が、君達の自我をぐちゃぐちゃに攪拌していく。
“エリス”:記憶が、感情が、意識が混濁し、全てが曖昧に、また鋭敏になっていく。
エメリア:「────あ」意識と記憶が融和し、前後が定かでなくなっていく。
エメリア:せめて自我が崩壊する前にと、"お父様"へ撃った銃弾は急所を外してしまう。
ショコラ:さびしい、さびしい、あいされたい、くやしい、くるしい、あたしだけ、引き込まれる渦のような気持ちを、さっきの声を反復して、やり過ごす。
ブマリン:ぞわぞわとした不安が広がっていく。けれど、不思議と絶望よりは怒りが広がり、己を失うには至らない。
ミーナ:「あ、ぁあ……」狂気の渦の中で頭を抱え、屈みこむ。
ミーナ:「ご」「ごめんなさい……」
ミーナ:「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」
ミーナ:「あたしの……みんなあたしのせいで……」譫言のように繰り返す。
ミーナ:「あたしが……あたしが殺した……あたしが……」
エメリア:「……何を、言って」音が聞こえない。姉妹の声も、愛しい人の声も。世界が崩れる音でさえも。
ブマリン:「……だれかのせいっていうのならそれはわたしのせいだよ!」
ブマリン:「でもわたし、なにも悪いことしてない。悪い子じゃないんでしょ!ねえミーナ!」
ブマリン:「……エメリア、エメリア…………!」エメリアへも叫ぶ。が、その声は届いているように思えない。
エメリア:聴覚の喪失。戦闘において頼ってきたものを無くし、拠り所だった皆とも会話ができなくなった。
エメリア:その事実が、自身を追い込み、狂わせ、落としていく。自分は一体、何のために此処にいるのか、それすらも不確かになって。
ショコラ:「エメリア、あんた、耳」
ミーナ:「騙して、ごめん……ごめんなさい…… “楽園”に、連れていくって言ったのに……」
ミーナ:過去の幻影に囚われ、小さく呟き続ける。
ショコラ:「……なんにも見えない聞こえないのは、あなただけで十分だっての、お父様!」
NC:3ターン
NC:カウント17 エリスの手番です
“エリス”:【不安の種】
“エリス”:エメリアのショコラへの未練を依存に変更
ブマリン:R
ブマリン:【ボイスエフェクト】対象エメリア!
ショコラ:たのむ…
エメリア:助かります!!
NC:いいでしょう
エメリア:「────────」独りぼっちになった。誰かのために銃を持っていたのに。
ブマリン:「……エメリア、エメリア……!!」
ブマリン:声をかける。が、この声は届いていないのだろう。
エメリア:誰の為でもなくなったら。私の銃は、私は……何を、したら。何のために、生きたら。
エメリア:ああ、そもそも……生きてすらいなかった。
エメリア:膝を付く。意識が混濁し、記憶が融解していく。このまま全てを失えばもう二度と立てなくなるだろう。
ブマリン:暗い暗い水の底で、それでも誰かを見つけるために、潜水艦は音を発する。
ブマリン:――それは、見つけられる側に聴覚があるかどうかなんて、関係ない。
ブマリン:「エメリア……」そっと近寄ると、抱きしめる。その声が届かなくてもいい。
エメリア:沈んでいく。深い、深い海の底。
ブマリン:「ずっと……守ってきてくれて、ありがとう」声が届かなくても、想いはきっと届くから。
エメリア:光が届くはずのない、暗闇の世界。たった一人で、昇る力も失って。
ブマリン:「……わたし、エメリアのためにとびっきりの良い子でいるよ」
ブマリン:「わたしが良い子でいて、応援したら……何度でも立ち上がれるって、エメリア言ってたから……」
ブマリン:「どこでだって、いつだって、ずっと一緒だよ……」
エメリア:そのまま、何もできずに溶けていく────そのはずだった。
エメリア:一条の光。声も聞こえないはずなのに。視界も闇に閉ざされたはずなのに。
ブマリン:「ここから出て……たくさん、いろんなものをみて、いろんな人に会って……食べ物とかも、ちゃんとしたやつ。ちゃんとしてるかな?わかんないけど、食べて……」
ブマリン:「映画もさ、ロッソが作ったやつ。一緒にみなきゃ」
ブマリン:「お茶もまた飲みに行かなきゃだしさ……」細かい言葉はきっと、聞こえていない。それでも。
ブマリン:エメリアを大好きだという気持ちは、絶対に通じると、信じて。語り掛けながら、ぎゅっと強く抱きしめる。
エメリア:「────あ、ああ」旅の記憶が、泡の様に現れては、消えていく。
ブマリン:「いっぱい、応援するよ!」片方の目玉はどろどろに溶けた。その顔で美しく笑う。
エメリア:だけど、泡はどんどんと湧き立って。身体を撫でる様に昇って行って。
エメリア:全てを失ったはずの自分が、少しずつ、海の底から浮き上がっていく。
NC:対話判定 +3差し上げます
ブマリン:うおーーーありがとうございます!ブマには+1!!
ブマリン:ブマからはできないからポンポンをふって応援します
ショコラ:がんばって…!
ショコラ:ポンポンをふります
エメリア:1NC+3+1
Nechronica : (1NC+4) → [10]+4 → 14[14] → 大成功
ブマリン:うおーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!
ショコラ:っしゃーーーーー!!!!!!!
NC:この女……
エメリア:よし!!!
ショコラ:こんなん大成功しかないもん!
エメリア:ブマリン宛に4>3、発狂解除~~
NC:やりおるわ……
エメリア:「……あ」空が、見える。融けたはずの心が、再び形となって。世界を、認識できるようになって。
エメリア:「ぶま、りん」
ブマリン:「……エメリア!!」
エメリア:「……どうしたの、私……一体、なにが」頭を振るう。現状を思い起こそうと、必死に頭脳回転させる。
ブマリン:「……ううん、敵の攻撃がすっごくって、ちょっとフラフラしてただけ!」
エメリア:「そっか。ごめん、まだ、倒せてないものね」ゆっくりと立ち上がる。足取りはまだふわふわしてるけど。
ショコラ:(……届いたんだ)その光景を見て、ほっと胸をなでおろす。
エメリア:「大丈夫。少しだけ、寂しかったけど……光が、見えたから」
エメリア:「ありがとう、ブマリン」
ブマリン:「えへへへ……」
ブマリン:届く側に聴覚があってもなくても関係ないとはいえ――それは、届かないと、寂しいから。
ブマリン:「いっしょにいてくれて、ありがと。エメリア!」
“エリス”:改めて【不安の種】エメリアのショコラへの未練を依存に変更
エメリア:受けます。依存に変更しました。
“エリス”:17>16
ブマリン:11>9!
“エリス”:カウント16 ブマリンに【心砕き】
ブマリン:R
ブマリン:【ワイヤーリール】。エリスを地獄に!
“お父様”:R 【看破】
ブマリン:R【看破】
ショコラ:っしゃーー!
NC:では通ります
“エリス”:しかし心砕きは撃てるぜ
“エリス”:1NC+2-1
Nechronica : (1NC+1) → [3]+1 → 4[4] → 失敗
ブマリン:ギャハハ!
NC:なんだとぉ……
“エリス”:奈落から出たのでコスト増加 行動値16>13
ショコラ:へっはは
ブマリン:行動値9>6
“エリス”:「ア アァ ア──」
“エリス”:少女から再び、狂気の波長が解き放たれんとする。
“お父様”:「エリス。君を引き寄せる気だ。ESPで攻撃を防いで──」
ブマリン:「……ずっと、遠くでひとりぼっちで見てるのは寂しいでしょ!」
ブマリン:”父”の声を掻き消すように。彼女に狂わされ、焼け落ちかけた機械の腕を飛ばし、”エリス”の手を握る。
ブマリン:「大体さあ、”エリス”はおとーさんのいう事をはいそうですかって素直に聞く娘じゃないんだよね」
ブマリン:「それを望んでる時点で”エリス”なんかじゃないってこと!」
ブマリン:ぐい、と”エリス”をひっぱり、近寄らせる。
“エリス”:「ぅ ア……」
“お父様”:「……!やめろ……!」
ブマリン:「あなたが”エリス”なら。おとーさんを一発殴ってやるくらいじゃなくっちゃ!」
ブマリン:「わけわかんないこと言われて人を傷つけさせられて……嫌でしょ?」
ブマリン:「わたしだったら、やだもん」
“お父様”:ずっと茫洋とした微笑を浮かべていた男の顔に、初めて怒りと動揺の表情が浮かぶ。
“お父様”:「その子に触るな……!!」
NC:カウント13 エリスの手番です
“エリス”:【空間抉り】(アクション・2・0~2)対象は任意のパーツ1つを選ぶ。そのパーツは損傷する
“エリス”:対象ブマリン
ブマリン:なにいってんだ???
ブマリン:R
ブマリン:【円舞曲】。まだこのターン踊ってなかったので……
NC:まあこの攻撃は判定ないんですけどね
ブマリン:なにぃ~~??まあ一応踊っておきます
NC:損傷せよ!
ブマリン:もうなんもこわせん!!【アドレナリン】壊します
ブマリン:6>5
“エリス”:13>11
NC:カウント12 エメリアの手番です
エメリア:いつ父!!
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
“お父様”:脚に受けてほね損傷します 脚全損
エメリア:12>11
NC:カウント11 エリス、エメリアの手番です
“エリス”:【心砕き】>ブマリン
“エリス”:1NA+2-1
Nechronica : (1NA+1) → [8]+1 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)
“エリス”:狂気1点です
ブマリン:く……受けましょう。ミーナ2>3
“エリス”:連撃もブマリン
“エリス”:1NC+2-1
Nechronica : (1NC+1) → [6]+1 → 7[7] → 成功
ショコラ:ボケ…!
“エリス”:狂気1点です
ブマリン:う~ん!これは防げないけどJ
ブマリン:【よだれじた】妨害1+転倒
ブマリン:転びな!
NC:なんだとぉ……
NC:やめたほうがいいぜ
ショコラ:あ、あたしもしとこ
“エリス”:【完成品】すべての攻撃判定+1。攻撃・移動以外のアクションマニューバの射程距離+5。「転倒」を無効にしてよい。
ショコラ:いや
NC:さっきこれを見せたはずだぜ
ブマリン:あっそうか
ショコラ:てかあたしはエリアちがうから無理だ
ブマリン:なしにしてもいい??
NC:いいですよ
ブマリン:ありがとうございます!ありがとうございます!
ブマリン:では大人しくくらいます。たからもの3>発狂!
NC:狂いやがったぜ ヒャハハーッ
“エリス”:行動値11>8
NC:エメリアの手番です
エメリア:いつ父
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
エメリア:11>10
NC:10エメリア
エメリア:いつ父
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:本当に成功せんな!
NC:9エメリア
エメリア:いつ父
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:なんでさ!!
NC:こうでなくっちゃな
“エリス”:「ギ……ィイィイィアァアァアアア…………!!」
“エリス”:ブマリンに引き寄せられ、獣のような声で叫ぶ。
“エリス”:拒絶するように不可視の力場と狂気の波長が荒れ狂い、ブマリンの精神を搔き乱していく。
ブマリン:「う、うううう……!!」
ブマリン:心がぐしゃぐしゃにされていくのを感じる。
ブマリン:脳裏に浮かぶのは先ほど茫然自失となっていたエメリアの姿。
ブマリン:抗おうとすればするほど、取り返しのつかない壊れ方をしてしまう。咄嗟にそう判断し、頭の上の目玉焼きを握りしめる。
ブマリン:「あ、ははは……”エリス”、つらいよね」手の中の目玉焼きは握りしめられて苦しそうにもがいている。
ブマリン:「そんなずっと苦しそうに叫んでるんだもん……苦しいんだよね」
ブマリン:「わたしもいっしょだよ……いっしょにくるしむから、だいじょうぶだからね……?」
ブマリン:幼い子供に諭すように、あるいは自分に言い聞かせるように。そう囁く。
“エリス”:その声も聞こえないように、叫び続ける。言葉を介するだけの知能すらあるのか定かではない。
NC:カウント8 エリス お父様 ショコラ エメリアの手番です
“エリス”:【空間抉り】(アクション・2・0~2)対象は任意のパーツ1つを選ぶ。そのパーツは損傷する
“エリス”:対象ショコラ
ショコラ:はあい
ショコラ:【ほね】損傷
“お父様”:【楽園への誘い】(アクション・2・0~2)ターン終了まで対象の攻撃判定は出目2でも大失敗となる。
“お父様”:対象エメリア
エメリア:はぁい
NC:どちらも行動値8>6
NC:エメリア、ショコラの手番です
ショコラ:すいませんくすり飲んでいいですか?
NC:いいでしょう
ショコラ:ありがたい!【きもちいいくすり】で狂気点-1
ショコラ:エメリアを発狂>3
ショコラ:行動値8>7
ショコラ:で、アクションで【釘バット】白兵1+爆発(【加速する狂気】で出目+1)
ショコラ:お父様なぐります
ショコラ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [1]+1 → 2[2] → 失敗
ショコラ:+1、あってよかった。
ブマリン:逆円舞曲だ
ショコラ:行動値7>5
エメリア:ではいつ父
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
エメリア:なんでよ
エメリア:8>7……
NC:カウント7 エメリアの手番です
エメリア:いつ父
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:嘘でしょ
ブマリン:そんな……
NC:揺り戻し来たな
ショコラ:むー
エメリア:j
エメリア:【ボルトヘッド】【スコープ】【アームバイス】支援6
エメリア:NPCカードミーナ②使用。支援3
NC:イカれとる
エメリア:達成値14、5点爆発
NC:ムムム
“お父様”:看破 楽園への誘い 父の顔 父の愛 損傷
“お父様”:パーツ全損 完全解体です
ショコラ:やったーーーーーーーー!
ブマリン:っしゃおら!!
エメリア:すまねぇ……やばすぎた……出目が……
ブマリン:今までがすごすぎたから……
ショコラ:いやここで落とせただけでも精神的にもだいぶ楽
ブマリン:本当にそう
エメリア:7>4
“お父様”:「……さあ、ブマリン、エメリア、ショコラ……」
“お父様”:「もう疲れたろう。こんなことは終わりにしよう」
“お父様”:「こんなこと、意味が無いだろう。君達もゆっくり休むといい」
“お父様”:「ここは“楽園”なのだからね。君達を傷付けるものなど、ありはしないよ」
“お父様”:破壊の嵐の中、ゆったりとした口調で諭すように語り掛ける。
エメリア:「……そんな甘い言葉は、もう、聞き飽きたの!」
ブマリン:「こんなにボロボロなのに、本当に何も見えてないじゃん……!」
ブマリン:「わたしはここにいるのに……絶対に見ようとしないじゃん!」
ブマリン:「外見だけそれっぽくした人形を必死に”エリス”と思い込もうとして……」
ブマリン:「都合の悪いことは何も見えない聞こえない、のどこが楽園なの!」
エメリア:「ブマリンの言う通りよ。お父様が、何も見ようとしてないから、それ以外の全部、全部巻き込んだんだ」
エメリア:父親に向けて、再び銃を構え。撃つ。撃つ。撃つ。
エメリア:だが、意識の混濁から解けたばかりで手の震えが収まらない。いつもの通り、照準が定まらず。銃弾が空を切る。
エメリア:「だから、終わりに……」それでも、撃ち続ける。
“お父様”:「……リリィ。父さんの言うことが聞けないのかい……?」
ブマリン:「……お姉ちゃんのことはわかるのに……!」それを寂しく思う資格はないと思う。リリィの方が、ずっとずっと寂しい思いをしてきたはずだ。
ブマリン:「なんで認めようとしないの、おとーさん……!」
ショコラ:(ああ、本当に。惨めな人)
ショコラ:(惨めで)
ショコラ:(みっともなくて、一生懸命で、どうしようもなくて、そこが可愛かった)
エメリア:「終わりにしなきゃ、いけないのに……!」どうしても、手がぶれる。焦燥が、心を焼く。なんで。なんで。なんで……
ミーナ:震える手に、冷たい掌が重なる。
エメリア:「…………あ」震える声で。
ミーナ:真っ赤に染まった、今にも千切れそうな手だ。エメリアの掌にも、どろりとした血の感触が伝わる。
ミーナ:後ろから抱きすくめるように、エメリアと共に銃を握る。
ミーナ:「……大丈夫だよ」
エメリア:「みー、な」こちらも、腕の肉の大半が抉れており、既に血だらけ。
ミーナ:「出来るよ、エメリアなら」
エメリア:だから、赤と赤が重なって。震える手が、温かさを得て。
エメリア:「…………」頬を、涙が伝う。自分の弱さを、痛いほど思い知る。
エメリア:あれだけ啖呵を切っておいて。いざとなればいの一番に心を折られて。皆には迷惑かけっぱなしで。
エメリア:自分が唯一できたことも。今となっては、満身創痍の愛しい貴女の手を借りなければ。
エメリア:「みーなぁ……ごめん、なさい。わたし、わたし……」
ミーナ:「なんで謝るのさ」苦笑する。
ミーナ:「……泣かないでよ。君が泣いてるの、個人的に嫌なんだ」
エメリア:「……そっか、ごめん」手で涙を拭い去る。代わりに、顔にべっとりと赤が塗りたくられる。
エメリア:「本当に、できるかな、私」
ミーナ:「出来るよ」
ミーナ:その手を握り締める。
ミーナ:「君は強いし──」
ミーナ:「ショコラも、ブマリンもいる」
ミーナ:「……頼りないけど、あたしも」
エメリア:「…………」
エメリア:「そんなことない」
エメリア:もう一度銃を構える。震えは、止まった。今なら、出来る気がする。
エメリア:「ミーナは、とても頼りになる」
エメリア:「だから……もう、居なくならないで」
エメリア:────銃声。
“お父様”:「…………!」
“お父様”:修復を繰り返してきた身体に、大きな風穴が穿たれる。
“お父様”:「……か……は……」
“お父様”:脳、指、修復を行う部位を破壊され、それ以上の再生が効かない。
エメリア:「……父さん」
エメリア:「ごめんなさい。これで、お終いにしましょう」
エメリア:「貴方が"エリス"を助けようとする気持ちだけは、決して偽りじゃなかった」
エメリア:「ただ、間違えただけ。父さんも……私も」
エメリア:初めから、私の声は届いていないことは承知している。それでも。
エメリア:「……さようなら、父さん」"リリィ"の記憶を持つ者の、最後の役割として。最期の別れを告げる。
“お父様”:血飛沫と共に、男の身体が崩れ落ちる。
ブマリン:「……おとーさん…………」
ショコラ:その姿をじっと見ている。
“お父様”:「……え……」
“お父様”:「……エリ……ス……」
ブマリン:「……お、とー、さん」
“お父様”:血だまりの中、娘の姿を求めて藻掻く。
ブマリン:優しく頭を撫でてもらった。絶対に私が治してみせる、だから大丈夫だと、励ましてもらった。
ブマリン:素直に嬉しかったのに、どうして、こうなってしまったんだろう。
ブマリン:「……やっと、見てくれた」
ブマリン:あるいは、届いてないのだろうか。それでもいい。
ブマリン:「……大好きだよ、おとーさん」
“お父様”:手を伸ばした先は、人形だったのか、ブマリンだったのか。
“お父様”:眼も見えず、指も無い身体では、それも分からない。
“お父様”:「……大丈夫だよ……エリス……」
“お父様”:「絶対に、大丈夫だ……」
“お父様”:「病気ならもう、ちゃんと治ってるんだ……」
ブマリン:「うん、うん……」
ブマリン:「おとーさんはなんでもできるんだもんね……」
ブマリン:「強くてかっこよくて……」
ブマリン:「身長だって5メートルくらいあるかも……」
“お父様”:「また、家族みんなで……」
“お父様”:「昔……みたい……に……」
“お父様”:「……」
“お父様”:糸の切れた人形のように脱力し、言葉は途切れる。
ブマリン:全部わたしを励ますための冗談、あるいは期待。それでも、わたしにとっては、荒唐無稽なことだと笑い飛ばせないくらい、頼もしかったのに。
ブマリン:「……ありがとう、おとーさん」動かないその背に、驚くほど小さく見えるその姿に、そっと声をかけた。
ショコラ:肉塊のような、のたうつ男を見ていた。それが息をやめるのを、それが自分の知らないことばを吐くのも。
ショコラ:「………良い人でも、悪い人でも。偽物の記憶でも、本当の感情でも、お父様でも、そうでなくっても」
ショコラ:「あなたの物語の端にすら、一瞬たりとも、あたしがいなくても」
ショコラ:「そんなのどうでもよかった」
ショコラ:「愛してたわ」
ショコラ:その血だまりを、汚れた靴で踏んだ。
NC:カウント6 エリスの手番です
“エリス”:1D3
Nechronica : (1D3) → 2
“エリス”:【創痕抉り】(アクション・4・0~3)精神攻撃として攻撃判定を行う。成功したなら、対象は獲得している記憶のカケラと同じ数だけ任意のパーツを損傷する
“エリス”:対象エメリア
エメリア:やばば
ショコラ:またなんかえぐいやつ!
ブマリン:記憶のかけらの数えぐくない!?
“エリス”:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
ブマリン:こ、こええ~~
ショコラ:ふー…
“エリス”:【死の舞踏】(ジャッジ・0・自身)判定ダイスを振り直す
NC:あっ間違えてる
ショコラ:くるいせんし?
ブマリン:死の舞踏みたいなやつかな
ショコラ:ちがうやつや やめてくりゃー!
“エリス”:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [7]+2 → 9[9] → 成功
“エリス”:当たったぜ
ブマリン:や、やばすぎる 6でしょ?
エメリア:やばすぎる……
ブマリン:これ~ミーナ①使っていいんじゃないかな……
ショコラ:うんうん
エメリア:はい、ミーナ①使用します……
NC:ではダメージ無効
ブマリン:マジでずっとイチャついてるな
NC:これで回数切れかな
ショコラ:のはず!
エメリア:切れましたね
ブマリン:そうですね、三回目!
ショコラ:ほんとうにそう
“エリス”:行動値6>2
NC:カウント5 ブマリン、ショコラの手番です
ブマリン:てくてく【ほね】で地獄へ移動!
ブマリン:行動値5>2
ショコラ:おなじく【ほね】移動1!地獄!
ショコラ:行動値5>2
NC:カウント4 エメリアの手番です
エメリア:【ほね】煉獄に移動
エメリア:4>1
NC:カウント2 エリス ブマリン ショコラの手番です
“エリス”:【創痕抉り】(アクション・4・0~3)精神攻撃として攻撃判定を行う。成功したなら、対象は獲得している記憶のカケラと同じ数だけ任意のパーツを損傷する
“エリス”:対象エメリア
ショコラ:ま、また!
“エリス”:1NC+2
Nechronica : (1NC+2) → [1]+2 → 3[3] → 失敗
“エリス”:くっ
ショコラ:おし…!
ブマリン:J
エメリア:怖すぎる
ブマリン:【エンバーミング】妨害2
ブマリン:大失敗しな!
NC:いいですけど……
NC:記憶のカケラ無いですよ
ブマリン:あっ そうとは
ブマリン:な なしでいい?
NC:はーい
ブマリン:ありがとうございます!!
“エリス”:行動値4>-2
NC:ブマリン、ショコラどうぞ
ショコラ:ブマリンなんかあるかな?
ブマリン:支援がなければせぼね待機するくらいなので
ブマリン:さきどうぞ!
ショコラ:わたしは【釘バット】加速する狂気
ショコラ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [6]+1 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
ショコラ:おおっ!
ブマリン:最強~~!
NC:ギャーッ
エメリア:いけーっ!!
ショコラ:支援あればもらいたいっ
ブマリン:私の支援+3で大成功にはもってけないんだけど
ブマリン:ショコラそこから支援あったりする?
ショコラ:修羅か あっ うでが
ショコラ:うでが使ってないはず
ブマリン:なるほど!ではします
ブマリン:J
ブマリン:【うで】【アームバイス】支援1+2で支援3!
ショコラ:j
ショコラ:【うで】支援1
ショコラ:で11
NC:部位はどこですか?
ショコラ:ちょっとまってもらっていいですか?考えます!
ショコラ:えっとじゃあ頭で、迷うんだけどj【修羅】もまにあえばしたいです
NC:いいけど……いいのか……?
ショコラ:む…ちょっと考える
ショコラ:考え、やっぱなしで
ショコラ:【スパイク】肉弾・白兵ダメージ+2。
ショコラ:【ジェットノズル】肉弾・白兵ダメージ+1し、基本パーツ損傷
ショコラ:これをします。
NC:何点かな?
ショコラ:損傷はほねで。
ショコラ:えっと
ショコラ:【怪力】【ガントレット】で 肉弾・白兵ダメージ+2も加えて
ショコラ:6+爆発?
ショコラ:11だから7か
ショコラ:7+爆発!
ショコラ:行動値2>-2
NC:頭部
【悪夢の化身】精神攻撃判定出目+1
【奈落からの誘い】「奈落」にいる際、全てのアクションマニューバのコスト-1
【遠隔自壊操作】(アクション・4・効果)舞台上の全てのドールは自身の損傷していない「改造」強化パーツ数に等しい数の任意のパーツを損傷する
【心砕き】(アクション・2・0~3)発狂中の未練を持たないドールのみ対象に選べる。精神攻撃1+連撃1
【エンバーミング】(ジャッジ・2・0)妨害2。1ターンに何度でも使用可
【選ばれし脳】最大行動値+2
【選ばれし瞳】最大行動値+1
腕部
【創痕抉り】(アクション・4・0~3)精神攻撃として攻撃判定を行う。成功したなら、対象は獲得している記憶のカケラと同じ数だけ任意のパーツを損傷する
【不安の種】(アクション・2・0~1)対象ドールの任意の未練1つを「依存」に変更する(戦闘終了後元に戻る)
【死の舞踏】(ジャッジ・0・自身)判定ダイスを振り直す
【選ばれし指先】最大行動値+1
ショコラ:おおお
NC:以上を損傷
ブマリン:うおーー!!!!めちゃくちゃいいの潰してくれた!!!
NC:腕部は全損です
ショコラ:っしゃあ!
エメリア:よしよし!
NC:ブマリンどうぞ
ブマリン:あ、ブマだブマ
ブマリン:今の支援で行動値2>0になり、待機でおわりです
“エリス”:「……い いぃいぃいいぃいいい…………」
“エリス”:自らの頭を抱える"エリス"から、不可視の力場が解き放たれる。
“エリス”:純粋なる破壊の具現。それは不可避の攻撃となってエメリアへと襲い来る。
エメリア:「う、あ……」避けられない、弾きようもない攻撃が襲い掛かると、直ぐに分かった。
ミーナ:「……エメリアっ!」
ミーナ:床を削り取りながら襲い来るESPから、エメリアを突き飛ばす。
エメリア:「っ、あ、待────」為すすべなく、突き飛ばされ。
ミーナ:代わりに、目に見えぬ破壊の力がミーナを呑み込んだ。
ミーナ:刃を持った竜巻に巻き上げられたかのように、全身がズタズタに引き裂かれる。
エメリア:「────────」その光景を、間近で、目に焼き付けられる。
エメリア:「あ、あああああああああ!!!」
ミーナ:「……」
ミーナ:夥しい血と共に片腕が千切れ飛び、力無く床に転がる。
エメリア:「ミーナ……やだ、ミーナ!!」慌てて彼女の元に駆け付ける。最悪の想定が、脳裏に過ぎって。
エメリア:手の付けようがないほどの傷、傷、傷。今まで戦闘の度に修復を重ねてきたが。
エメリア:此処まで刻まれたアンデッドを、直すことなどできるのだろうか。否が応でも、フランチェスカの最期を想起してしまう。
ミーナ:「……大丈夫、だって……」
ミーナ:血混じりに咳き込み、大きく抉り取られた顔で言う。
エメリア:「っ……も、もう喋らないで、お願いだから!わ、私なら、大丈夫だから!!」
ミーナ:「これくらいじゃ……死にはしないよ……」
ミーナ:「でも……ごめん、もう庇ってあげるのは……あはは……ちょっとキツいかも……」
エメリア:「みーなぁ……」ぼろぼろと、涙が零れて。血の水溜まりに僅かな浸みを作る。
エメリア:駄目なのに。ミーナは、私が泣くのを嫌だから、泣いちゃ駄目なのに。
エメリア:それに、残された私に何が出来るのか。さっきだって、ミーナが触れてくれたから漸く、銃を撃てたのに。
エメリア:仮に"エリス"を倒したとして、その後ミーナが助からなかったら?私なんかを庇ったせいで?
エメリア:ぐるぐると、頭の中が負の思考に陥っていく。"エリス"の所為ですらない、自身のせいで。
エメリア:「………………」
ミーナ:「……大丈夫だよ」
エメリア:「みー、な」
ミーナ:「君にそんな顔されたら……死にたくても死ねないじゃんか」
ミーナ:困ったように眉根を下げて笑う。
エメリア:「……死なない、でよ」いつもの、喰えない笑みを見れて。
ミーナ:「うん……」息を吐く。
ミーナ:「あたしなら、心配いらないから……。エメリアは、エメリアに出来ることを……」
エメリア:「私が、絶対なんとかするから。それまで、絶対に死んじゃだめ」
エメリア:「もし死んだら……私も、追いかけるから」
エメリア:既に、心身ともにずたぼろの自分をもう一度奮い立たせるすべは、もう、これしかなかった。
エメリア:絶対に、ミーナから離れない。もう、意志でも覚悟でもない。ただの子供じみた意地だけで。
ミーナ:「責任重大だなぁ……」苦笑して、一度手を握る。
ミーナ:「頑張って」
エメリア:「頑張る」
エメリア:吐き捨てる様に。立ち上がって再び"エリス"と対峙しようとする自身の脚は、不思議といつもより軽々しさを感じて。
ショコラ:「…っていうか」そのそばを駆けていく。
ショコラ:「あたしを置いて死ぬとか死なないとか」
ショコラ:「そんな話してんじゃないわよ!誰も!」
エメリア:「……ショコラ」
ミーナ:(聞かれてた……)目を逸らす
エメリア:「ごめんね、でも大丈夫」
エメリア:「私は、最後まで立ってるよ」
ショコラ:「おし。じゃああたしも立ってるから同じね」
ショコラ:「許す!」にこっと笑う。バットを構える。
エメリア:「うん!」再び、小銃を握る。この子もいつのまにか傷だらけだ。
ショコラ:姉妹によく似た顔は、殴るには少しだけ、ほんの少しだけ、気が引けたけど。
ショコラ:でも、あの子ならきっと顔じゅうで笑うから、どうしたってあの子じゃない。
ショコラ:「きっとエリスは」腕を引く。
ショコラ:「とびきり元気に笑う子だったんじゃ、ないの!」殴りつける!
“エリス”:「ギャァッ……ウァァッ……!!」
“エリス”:一撃が上半身の殆どを吹き飛ばし、抉り取られた肉片が飛び散る。
“エリス”:「あぁあぁあっ……!ぎぃいっ……!!」
“エリス”:傷付けられた獣の声をあげ、威嚇するようにESPが吹き荒れる。
“エリス”:だが思考演算機関である脳を破壊され、その出力は格段に弱まっている。
NC:ターン終了
NC:任意の未練に狂気点1点を加えてください
ショコラ:ミーナ2>3
ブマリン:エメリア2>3
エメリア:ブマリン宛に3>4 また全発狂……
ショコラ:ボイエフェしていこう…!
NC:ターン終了時効果があれば宣言どうぞ。行動値を回復してください
NC:発狂中の未練の数はいくつかな
ブマリン:1!
ショコラ:1
エメリア:4つ
ブマリン:行動値は0>8に
ショコラ:発狂での-2とターン内での-2で行動値は6に。
エメリア:【失敗作】でしっぽを割って
“エリス”:行動値7に発狂6つで13
エメリア:依存の発狂込みで13-4の行動値9ですね
“エリス”:-2にいるので11
NC:4ターン
NC:カウント11 エリスの手番です
“エリス”:【空間抉り】(アクション・2・0~2)対象は任意のパーツ1つを選ぶ。そのパーツは損傷する
“エリス”:ブマリン殺す
ブマリン:殺さないでほしいブマ!!
ブマリン:R
ブマリン:【ボイスエフェクト】対象エメリア!
エメリア:ありがとう……ありがとう……
NC:どうぞ!
エメリア:「ふ、はっ、あはは」
エメリア:不思議と、足取りが軽い。何でだろう、さっきまであんなにも心が苦しかったのに。
ブマリン:「……エメリア……」その姿はどうしてか危うく映り、不安になる。
エメリア:「……ブマリン」
エメリア:「大丈夫、いつも通り。皆で、やっつけよう」覚悟と意志を切り捨てて、ただの意地のみで立っている。この場を切り抜けられたとして、エメリアは────
ブマリン:「…………」
ブマリン:「たくさんのひとが死んで、今こうやってエメリアが、ショコラが、ミーナがボロボロになってるのも、本当は全部わたしのせい」
ブマリン:「…………でもね、わたし落ち込んでないんだ。おとーさんのやったことは絶対許しちゃダメだけど……」
ブマリン:「みんなはみんなの大事のために、頑張ったから」
ブマリン:「それを全部わたしの責任だってするのは……ゴーマンかもって」
ブマリン:「だからね、エメリアももし……何か罪悪感とか背負ってるなら、えっと、一緒に背負う……ていうのも変かな。わたしのほうが多分いっぱい持たなきゃいけないから」
エメリア:「…………」
エメリア:「ねぇ、ブマリン」
ブマリン:「なあに?」
エメリア:「私は、こう思うの」
エメリア:「この"巡礼"で起きたことは、誰のせいでもない」
エメリア:「"エリス"のせいでも、"お父様"のせいでも、ましてや病気でも、それに関わった巫女、子羊、狩人の誰のせいでもない」
エメリア:「その全てを背負おうとしたら、きっと壊れちゃう。ブマリン一人でも、私と二人でも。姉妹全員でも」
エメリア:「……だからね、ブマリン。私は、罪悪感を背負ってこんなになってるわけじゃない。大丈夫、なのだけど」
エメリア:「応援してほしいな」
エメリア:「……ブマリンと、ショコラと……ミーナと。離れたくない」
エメリア:「その為だけに、頑張るから」
ブマリン:「…………うん!!」
ブマリン:「いっぱいいっぱい、応援する!わたしだって、ずっと……みんなが大好きって気持ちだけで、旅してた!」
ブマリン:「だから、これからも変わらない!……今ボロボロになってるのも、みんながみんなの意志で、大事の為に……頑張ってるからなんだ」
ブマリン:「ぜったいぜったい、これからも一緒に居ようね!」
ブマリン:「がんばろ~、エメリア~っ!」
エメリア:「……うん!!頑張る!!」
エメリア:背負いきれぬ咎で潰れるのは、もう止めた。卑しいアンデッドだと言われても、どうでもいい。
エメリア:私は、私の好きな者のために銃を握る。
エメリア:……答えを見つけるまで。随分と、遠回りしちゃったね。"リリィ"?
NC:対話判定 +2差し上げます
ブマリン:ありがとうございます!ブマあてには+1!
ブマリン:ポンポンをふっています
エメリア:1NC+3
Nechronica : (1NC+3) → [2]+3 → 5[5] → 失敗
ブマリン:そ、そんな……
エメリア:あのさぁ!!
ショコラ:ニャーン
NC:これがダイスの現実
エメリア:これ支援入りましたっけ
NC:入らないですね
エメリア:はい。じゃあ以上です
“エリス”:【空間抉り】(アクション・2・0~2)対象は任意のパーツ1つを選ぶ。そのパーツは損傷する
“エリス”:ブマ死!
ブマリン:ん~~【ほね】かな。脚全損!
“エリス”:11>9
ブマリン:8>6
NC:カウント9 エリス エメリアの手番です
“エリス”:【空間抉り】(アクション・2・0~2)対象は任意のパーツ1つを選ぶ。そのパーツは損傷する
“エリス”:対象ショコラ
ブマリン:R
ブマリン:【ワイヤーリール】。対象エメリア、地獄方面へ
エメリア:ありがとう!!
ブマリン:ブマへの発狂残ってるからこれしないと移動するしかない……よね?
エメリア:そうなのです、発狂が生きてるので
ブマリン:行動値6>3!
ショコラ:D【きもちいいくすり】で狂気点-1。エメリアへの未練3から2
ショコラ:行動値6>5
ショコラ:de
ショコラ:損傷は【めだま】
NC:エメリアの手番です
エメリア:ワイヤーリールのタイミング的に何もできないかな。待機
ブマリン:あれっそうなの
ショコラ:そうだっけ?
エメリア:できるのかな
NC:ん~
NC:ラピッド移動ならできるかな?
エメリア:なるなる!
エメリア:ではショットガンで"エリス"を殴ります。
NC:どうぞ!
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:ぐぬぬぬ、以上
エメリア:9>8
“エリス”:9>7
NC:カウント8 エメリア
エメリア:いつエリ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [8]+2 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
エメリア:頭。1点爆発
ブマリン:うおー!
ショコラ:j
ショコラ:【うで】支援1
エメリア:どんくらい残ってるかなぁ頭
エメリア:脚を優先した方が良いかも
NC:他支援無いかな
NC:部位を指定してください
エメリア:あ、ちょっとまって 考えます
ショコラ:行動値6>5
エメリア:失礼、決定しました。
エメリア:j【アームバイス】【スコープ】【ボルトヘッド】支援6
エメリア:頭部に8点。
NC:ゲゲェ~~
NC:
【完成品】すべての攻撃判定+1。攻撃・移動以外のアクションマニューバの射程距離+5。「転倒」を無効にしてよい。
【狂気の舞踏】ターン開始時、最大行動値+(ドール全員の発狂状態の未練の数)
NC:以上が損傷し頭部全損します
ブマリン:うおー!!頭が消えた!
ショコラ:未完成になったぞ!
エメリア:了解です。頭はもう気にしなくていい
エメリア:8>5
“エリス”:「ぎ ぃいぃいいぃいあぁあぁあああああ…………!!」
“エリス”:“楽園”に少女の絶叫が響き渡る。
“エリス”:頭部を損ない、指向性を失ったESPが暴走、破壊が無差別に撒き散らされる。
“エリス”:それは君達の身体を傷付けると共に、巨大な塔の壁や天井を粉々に粉砕していく。
“エリス”:天井が砕け散り、更にその遥か上方、“楽園”全体を覆うドーム状の外壁が破砕され、煌めくガラス片が大量に降り注いで来る。
ブマリン:「……エメリア!こっち!」
ブマリン:「ガラスー、くるな、ガラスー!」へろへろとした威嚇。
ブマリン:しかしその声のおかげか、たまたまなのか、破片には『偶然』当たらない。
エメリア:「いくよ、"エリス"」
エメリア:ESPの攻撃スピードは圧倒的だ。先手を打って対処はできない。
エメリア:だが、いくら規模が膨大でも術者はあくまで"エリス"だ。完成品ゆえに、身体を損なえば不完全になる。
エメリア:斑もできるし、粗も見通せる。ブマリンの腕に引っ張られながらその僅かな隙に狙いを定める。
エメリア:急所は……断定できない。頭だけに要の機能を集約させるだろうか。分からない。残ってるかも。
エメリア:「……もう、いいか!!」
エメリア:迷ってる時間が惜しい。攻撃できるのは私だけじゃない。だから私は、私のできることを全力で。
エメリア:ぱらららら、と乾いたタイプライターの音が。歪曲する大気の隙間を縫って、辛うじて残った"エリス"の頭部を強襲する。
“エリス”:僅かに残った頭部が完全に破壊され、上半身を失ったアンデッドの身体が残る。
“エリス”:「…………!」
“エリス”:声を発することも出来ず、ただその場でよろめく。少女の周囲で鎧のように渦巻いていた力場が掻き消えていく。
エメリア:「……!」出力が弱まるのを、耳と目で感じ取る。奮い立つ狂気が、知覚をより鋭敏に研ぎ澄ます。
エメリア:彼女は、決して倒せない怪物ではない。あと少し。あと少しだ。
NC:カウント7 エリスの手番です
“エリス”:【空間抉り】(アクション・2・0~2)対象は任意のパーツ1つを選ぶ。そのパーツは損傷する
“エリス”:対象エメリア
エメリア:【めだま】を割ります。
ショコラ:d
ショコラ:【捕食者】。エリスに「転倒」付与。
ショコラ:行動値5>3
“エリス”:転倒込みで行動値7>3
NC:カウント5 エメリアの手番です
エメリア:いつエリ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [5]+2 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
ショコラ:おお!
エメリア:1点爆発。
“エリス”:【選ばれし骨格】【麗しいドレス】損傷
エメリア:5>4
NC:カウント4でエメリア
エメリア:いつエリ
エメリア:1NA+2
Nechronica : (1NA+2) → [3]+2 → 5[5] → 失敗
エメリア:4>3
NC:カウント3 全員の手番
“エリス”:【空間抉り】(アクション・2・0~2)対象は任意のパーツ1つを選ぶ。そのパーツは損傷する
“エリス”:対象ブマリン
ブマリン:R
ブマリン:【看破】
NC:看破?
ブマリン:あっアクションにはむりか!
NC:それは最強マニューバすぎ
ブマリン:たしかに……ではかわりにJ
ブマリン:【よだれじた】。妨害は意味なくても転倒!
NC:Jタイミング発生しないんじゃないかな……?
ブマリン:ま、まじ???
ブマリン:じゃあ大人しく負傷しましょう……
ブマリン:ううん……【ワイヤーリール】かな。
NC:ブマリン、エメリア、ショコラの手番です
ショコラ:じゃあ先やってみます
ショコラ:【釘バット】白兵1+爆発(【加速する狂気】で出目+1)
ショコラ:1NA+1
Nechronica : (1NA+1) → [9]+1 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
ブマリン:う、うおーーー!!!
ショコラ:っしゃオラッツ
エメリア:キター!!!!
ブマリン:全部盛るぞ!!
ショコラ:j
ブマリン:J
NC:ウギャアアアア
ショコラ:【修羅】コストとして任意の未練に狂気点+1、支援3。
ブマリン:【うで】【アームバイス】。支援3!
ショコラ:エメリア2から3
ショコラ:まず現時点で
ショコラ:16か
ブマリン:ミーナもたしちゃお~
ショコラ:お!やるか…
ショコラ:ミーナ②ジャッジタイミングで使用。支援3か妨害3。1ターンに1回まで使用可能。
NC:やめろ~~~~~~~~~~!!!!!!!
ショコラ:支援3使用
ブマリン:これで19だね
ショコラ:19ですね。でD
ショコラ:【ジェットノズル】【スパイク】肉弾・白兵ダメージ+3、基本パーツ損傷。
NC:クソドール共がァーーーーーーッ
ショコラ:基本パーツは【のうみそ】を損傷します。
ショコラ:ここにオートである【怪力】【ガントレット】で 肉弾・白兵ダメージ+2を加える
NC:15点爆発??
ブマリン:狂ってる
エメリア:ヤバすぎ
ショコラ:ハァ ハァ
NC:世界滅ぼせるダメージ出すな
ショコラ:行動値3>0
NC:
胴体
【空間抉り】(アクション・2・0~2)対象は任意のパーツ1つを選ぶ。そのパーツは損傷する
【選ばれし心臓】最大行動値+1
【選ばれし臓腑】
脚部
【奈落の引力】現在位置から「奈落」方向に移動する際のコスト-1
【空中浮遊】(アクション・2・自身)移動1~2
【選ばれし脚】
NC:全パーツ損傷、完全解体
ブマリン:うおおおおおおおお!!!!!
NC:勝利条件を達成しました。
エメリア:きたー!!!!!!
ブマリン:か、勝った!!!!!!!!!!!!!
NC:あなた達の勝利です。
ショコラ:はーーーーー
ショコラ:やった………
エメリア:怖かった……
“エリス”:「……!」
“エリス”:自らに銃を向けるエメリアに対し、視界も無しに敵意を感じ取る。
“エリス”:残ったESPは僅かといえど、その破壊力は健在だ。頭部に破壊の力が集中し、脆弱な水晶体が破裂する。
エメリア:「…………!」視界が暗転する。だけど、意識が残っているなら大したことはない。
エメリア:残った耳の聴覚だけで居場所を感じ取り、引き金を引く。
エメリア:致命傷を与えることはできないだろう。でも、足止めできるだけで十分。
エメリア:だって、私は一人じゃないもの。
“エリス”:放たれた弾丸は細い脚を正確に撃ち抜き、少女が体勢を崩す。
ショコラ:「……ブマリン、応援してよ!」走り出す。
ショコラ:「いつだって、あたしたちはさ」
ショコラ:「そうやって、あんたに笑って貰うのが、大好きなんだから!」
ブマリン:「…………!」
ブマリン:ブマリンは自我次元の理論を知らないし、ESPが何かもよくわからず、その力とよく似た力を使っている。
ブマリン:けれど――『他者から認識されないと存在できない』という点は、なんとなく理解していた。
ブマリン:「わたし、ひとりじゃなんにもできないけど」
ブマリン:「ずっとずっと、助けてもらってばっかりだけど」
ブマリン:「いいこでもわるいこでも、わたしのこと好きってショコラが言ってくれたから」
ブマリン:「みんなが一緒に居てくれたから、ここまでこられたよ」
ブマリン:「……絶対、絶対、無事で!ずっと一緒に居よう!」
ブマリン:「がんばれーっ!ショコラーっ!」
ブマリン:とびっきりの笑顔で。応援して腕を振る。
ショコラ:ショコラも、黒百合も。ESPという能力も、それを構築する理屈も。
ショコラ:他者とは自分とはなんたるか、なんて、知らなかった。いまでもあまり興味はない。
ショコラ:「大切なことは」
ショコラ:「それが屍の未練にすぎなくても、ただの狂気でも」
ショコラ:「あたしたちは、あたしは、愛したくて愛されたくって」
ショコラ:「ここまで来た!」バットを構えて、腕を引いて。
ショコラ:大好きな姉妹の、とびきりの信頼と応援を載せて、腕を下ろす。
“エリス”:「────」
“エリス”:その一撃は、一人の男の妄執を打ち砕いた。
“エリス”:少女の身体が鮮やかな赤と共に粉砕され、飛沫となって散る。
“エリス”:煌めくガラス片、見えざる破壊の力が、徐々に霧散していく。
“エリス”:そして、ゆっくりと風が止むように、辺りは静寂に包まれた。
---
NC:君達は、崩壊した塔の上にいる。
NC:破れた天蓋からは病んだ色の空が覗き、清浄な空気が外界に流れ出て、代わりに汚染された大気が流れ込んでくる。
NC:純白だった部屋は激しい死闘で真っ赤に染まっていた。散らばった肉片から、辛うじて動ける程度のパーツを見繕うことは出来るだろう。
ショコラ:エリスと呼ばれた少女の死骸があった場所から、適当に骨や肉を拾い上げ、眺めている。
ブマリン:「うひひ~ボロボロになっちった。エメリアきにしそ~」
ブマリン:のほほ~んとそう言いながら、そこらへんに散らばる肉片を適当に見繕っている。量からするとヘンリエッタのものが多いだろうか。
ショコラ:「脚はちゃんと直してほしいわね、踊ってほしいし」笑う。
ブマリン:「そうだね!足ないと歩けないし踊りたいし!」ぐ!とヘンリエッタの獣の足をつける。
ショコラ:頭部の一部に、白銀の美しい髪を一房、くっつけてみる。多色の混じりあう色にまぎれる。
ブマリン:「あっ、白い髪だ!おそろい!」
ショコラ:「そ。いいなーと思って」
ショコラ:「あんたの髪、火の粉や暗い中でもきらきらしてて」
ショコラ:「欲しいなあと思ってたのよね」
ブマリン:「そうなの!?嬉しい!」
ブマリン:「ショコラはすっごく可愛いけど、わたしのことも可愛いって褒めてくれて嬉しいのだ」
ショコラ:「そうよ」誇らしげ。
ショコラ:「……ね、ブマリン」
ブマリン:「どうしたの?あっ、ヘンリエッタの脚ショコラもいる?モフモフで可愛いよ」
ショコラ:「いやよ~、そういうかわいさじゃないの~」
ブマリン:頭の上の目玉焼きは白身で腕組みをしている。かわいさの差の話は目玉焼きには難しいらしい。
ショコラ:痩せた脚でくるりと回って。「あのね?」
ショコラ:「あたしがぐらぐらしてるとき、ブマリンがいろいろな言葉をくれる」
ショコラ:「かわいいよ大好きだよって言って、お父様じゃなくて、ブマリンがひとりじめしたいって」
ショコラ:「……ずっとそう思うの?」
ブマリン:「んむ、ゆゆゆ」ちょっと恥ずかしそうに白い頬を朱に染める。
ブマリン:「……うん。わたしはずっとずっと、ショコラのことが好きで……」
ブマリン:「……わたしだけ見てくれたらいいのに、わたしだけのものになってくれたらいいのにって、思ってたよ」
ブマリン:「……でも、そう思うのは悪い子のすることだと思ってたから……ダメだって思ってたけど」
ブマリン:「……ショコラは、良い子でもわるいこでも好きでいてくれるって言うから」
ブマリン:「そうだよって、胸を張って言えるよ」
ショコラ:真っ赤になった頬を、じっと眺めている。
ショコラ:「うん。あたしはブマリンがいい子でも悪い子でも、大好きよ」
ショコラ:「でさ、ずっと、こう言おうかなって思ってた」
ショコラ:「じゃあ、あたしがブマリンだけのものになったら」
ショコラ:「ブマリンはあたしだけのものになってくれるの?」
ショコラ:不思議そうに、そう尋ねる。
ブマリン:「…………!」その言葉に目をぱちぱちと瞬かせる。
ブマリン:「……なんだろ、ショコラはずっと”お父様”が一番なのかな、そうじゃなくても同じくらい大事の同着一位なのかなって思ってたから、考えたことなかったけど……」
ブマリン:「もしショコラがわたしだけのものになってくれるんだったら、そしてショコラがそう望んでくれるなら……」
ブマリン:「……わたしは喜んで、ショコラだけのものになるよ。それに、仮にそうじゃなくっても……」
ブマリン:「望むなら、ショコラはわたしを手に入れてくれる人だって思う!」
ショコラ:不思議そうにしていたが、吹き出すように笑う。「あは」
ショコラ:「そうね。…なんだろ。なんか」
ショコラ:「あたしだけのものって、あたし、知らないのよ」
ショコラ:「黒百合の前のあたしがいたかは分かんないけど…でも、まあ、思い出せるかぎりのあたしの中で」
ショコラ:「あたしだけのものって、手に入れたことはなかった。だから欲しかったのかもしれないけど」
ショコラ:「だから…すごく、なんか、びっくりした。不思議な感じで」
ブマリン:「ほわ……」心底意外そうに目をぱちぱちさせる。
ブマリン:「……わたしからしたら、ショコラはいつもとっても輝いていて」
ブマリン:「……わたしは、自分が良い子じゃないのを知ってるから良い子に見えるようにふるまおうとしてた。……ショコラを独り占めしたいとか、考えるのは悪い子だって」
ブマリン:「でも、ショコラはそんな、他人からどう見えるかなんて気にしなくて、自分の好きを貫いて……」
ブマリン:「いつだって一番可愛くて、一番輝いてた」
ブマリン:「”黒百合”だって、自分の望みの為に誰より強くて、自分を貫いて、自分の欲しいものの為に命を投げ出したんだ」
ブマリン:「だから……ショコラがそんな、自分だけのものがないって思ってて意外っていうか……」
ブマリン:「……その可愛い笑顔も、気高い心も、全部全部、一番可愛いショコラのものなのに」
ショコラ:驚いた顔が、だんだんうっすら赤くなっていく。「……おお」
ショコラ:「おお……」
ショコラ:「あたしがかわいいのも、強いのも知ってるけど」
ショコラ:「けど、けど~」軽く足をばたばたさせる。「照れる!」
ブマリン:「ふふふっ、照れてる!」けらけらとおかしそうに笑い。
ブマリン:「でも、わたしも……ショコラに認めてもらえたから、立っていられたのに」
ブマリン:「なのに、ショコラが自分だけのものがないって思ってて意外、って思ったってことは……」
ブマリン:「ショコラが好きって思う事が、何より一番、すごいことだって思ってるからなんだなあって気づいたよ」
ブマリン:「……だから、ショコラがショコラを好きってことが、なによりすごいのに、意外って思ったってこと!」
ショコラ:脚を止める。「……ふふ」
ショコラ:「じゃあ、きっと二倍はすごいわ。あたしはあたしのことと同じくらい、あんたのことが好きだもの」
ショコラ:「認めてあげる、とかっていうより、すごく…もっと、ふつうに」
ショコラ:「ブマリンがいると元気になれるし、自分をもっと好きになれるの」
ショコラ:片手を持ち上げる。「おー!って言ってくれると、行くぞって気持ちになれる」
ショコラ:「ずっと、そうだったし、ずっとそうでいてくれたことが」
ショコラ:「あたしにはね、とっても嬉しかったし、それはこう、ぶん殴る!とかじゃない強さだし」
ショコラ:「えーっと。だから、つまりね」
ショコラ:「あたしはすごくブマリンのことが好きだから、ブマリンにもブマリンのことを、そしてあたしのことを好きでいてほしいわけ」
ショコラ:「そういうのひっくるめて、あたしだけの好きよ」
ブマリン:「んみ、んみみ」妙な鳴き声を上げながらさらに顔を赤くする。
ショコラ:「おわっ!」更なる赤さにびっくりする。
ブマリン:「……へへ。前も言ったけど、ショコラが”お父様”を好きでいてくれるの、とっても嬉しくて」
ブマリン:「結構ひどい状況に投げられてると思うのに、誰かを信じて優しい解釈を出来るのが、素敵だなって……とっても救われてたんだ」
ブマリン:「だからね、そういう……心の綺麗な可愛さも、憧れて……とっても大好きだし」
ブマリン:「……わたしは、ショコラはわたしだけのものだぞーって、ぎゅってしたいくらいショコラのこと好きだけど……」
ブマリン:「……そのくらい好きでもいいの?」
ショコラ:「まあ」かすかに首を傾けて、わざとらしく。「どうしよっかな、なんて」
ショコラ:「なんて。それくらい、ううん、それよりもっと好きでいて」
ブマリン:「……へへ。もっと?」
ショコラ:「あるだけ嬉しいじゃない?あたしも、きっと、もっと好きでいられるわ」
ブマリン:「ほほ~」とふざけたように笑うと、つけたばかりの獣の脚で駆け寄り。その何より可愛い顔の頬に、ちゅっと唇をよせる。
ブマリン:「……そんなこと言われると、こうだぞ~」
ショコラ:「わ!」くすくすと笑う。「くすぐったい!」
ショコラ:「仕返し!」えいっと小さな額に唇を落とす。「目玉焼きはどうしよっかな?」と目玉焼きをにやにや見つめる。
ブマリン:「わわ」と目をぱちぱちしたあと。「だ、だめ!目玉焼きにも渡さないもん!」わたわたと手を振る。目玉焼きは頭の上でオロオロしている。
ショコラ:「あっははは!」
ショコラ:「そうね!ブマリンだけのあたしだもんね」
ブマリン:「そうだぞぉ」胸を張っていたずらっぽく笑う。
ブマリン:「……そして、ショコラだけのわたし、だよ!」
ショコラ:「ん」頷く。「よろしい」そしてふにゃっと崩れる。「…ふふ」
ショコラ:「あんまり言われるとへにゃへにゃになるわね、これ」のしっとブマリンに身体を預ける。
ブマリン:「えへへ……たしかに。ふわふわして、ふにゃ~ってなっちゃう」預けられた身体を受け止める。力はなくとも、そのくらいはできるから。
ブマリン:「……ショコラ、甘いの好きなんだよね」
ブマリン:「……わたしはどんな味がする?」
ブマリン:そう言って顔を近づけ、唇に唇を重ねる。
ショコラ:頭の中を、とびきり甘い味が広がる。それはふわふわで、ふにゃ~っとして、…それ以上に。
ショコラ:熱くてどろりとした、記憶のどこにもまだない味。
ショコラ:「……」ぼんやりと、その感触を味わって。
ショコラ:「これがどんな味か、上手く言葉にできるまで」
ショコラ:「けっこう長くかかりそうね……」
ブマリン:「ふふふ……」楽しそうに笑って眺めている。……この痺れるような甘さを言葉にするのが難しいのは、よく分かるから。
ショコラ:「ま、時間はたっぷりあるもの」
ショコラ:「これからも教えてくれるわよね、ブマリン」
ブマリン:「……ふふっ、もちろん!」
ブマリン:「ぴったりな言葉が見つかるまで……ううん。これだ!って見つかっても、もっと良い言葉が出るかもしれないから……」
ブマリン:「……ううん。そういうの関係なく、わたしはきっと、たくさんしたいから」
ブマリン:「ずっとずっと一緒に居て……たくさんたくさん、教えるよ」
ブマリン:そう言って、再び唇を重ねる。
ショコラ:まだわからないな、と思う。もっとも。
ショコラ:わかってしまっても、しばらくは、わからないふりをするかもしれない。
---
ミーナ:「……大丈夫?」
ミーナ:そこら中に転がる肉片を避けるようにして、エメリアのもとに歩いてくる。
エメリア:「…………」ふい、とそっぽを向く。
ミーナ:「……」
ミーナ:「……ん?」
ミーナ:「エメリア?」
エメリア:完全に無視して、焼け焦げた腕の肉を埋める様に縫い合わせてる。
ミーナ:「エメ……」手を伸ばそうとして、
ミーナ:「……」それが途中で止まる。
エメリア:「……私は今、とっても怒ってる」
エメリア:「何でだと思う?」俯いて、視線は合わせない。
ミーナ:「……」目を伏せる。
ミーナ:「……ごめんね」
ミーナ:「失望したよね」
エメリア:「…………」
ミーナ:「最初に……リリィさんだと知ってて、君を受け入れた」
ミーナ:「結局あたしは……そういう女なんだよ」
ミーナ:「……黙っててごめん。ずっと君達を、騙してたことも……」
エメリア:「違う」
エメリア:「ぜんっぜん、違う!」
ミーナ:「……えっ……?」
ミーナ:顔を上げる
エメリア:すくっと立ち上がり、ミーナの肩を両手で掴む。
ミーナ:「お、おぉ?」
エメリア:「あんな書き置き残して、自分だけ犠牲になろうとしたこと!」
エメリア:「私、さんざん言ったよね?貴女の助けになりたいから、隠さずにお話してほしいって」
ミーナ:「うぇ……や、だ、だってあれは…………」
エメリア:「それなのに、全部一人で準備して、私達だけ助かればいいとか、自分のことは忘れてとか……」
エメリア:「忘れられるわけないでしょう!」
ミーナ:「……っ……」
ミーナ:「……み、皆を助けたく……て……」
エメリア:「だーかーらっ!」
エメリア:彼女の背中に腕を回して、ぎゅっと抱き寄せる。
ミーナ:「ぅ」
エメリア:「私は、貴女を助けたかったの!」
エメリア:「"リリィ"を失って……愛しい人が居なくなることが、どんなに寂しいか、どんなに辛いか」
エメリア:「記憶を引き継いだ私に面影感じちゃうくらいだって、分かってるはずなのに」
エメリア:「……それなのに、居なくなっちゃおうとするんだもの」
ミーナ:「……それは……」尚も言い訳しようと口を開いたが、
エメリア:背中に触れた手が、微かに震えてる。
ミーナ:「……」
ミーナ:虚空を彷徨っていた手が、小さな背を恐る恐る抱き返す。
エメリア:「っ……」びく、と身体が小さく跳ねる。
ミーナ:「……。……うん……そうだね」
ミーナ:「確かに……君の気持ちを無視してた」
エメリア:「そう。すっごく、怒ってる」
ミーナ:「……ていうか……見ようとしなかった。目を背けてたんだ」
ミーナ:「……怖かったんだ。本当のことを告げて、騙してたことを知られて」
ミーナ:「君達に……君にどう思われるのか、考えたくなかった」
ミーナ:「……逃げたのかもね。あたし」
ミーナ:力無く笑う。
エメリア:「……それで?」
エメリア:「騙してたこと、洗い浚いぶちまけて。その上で、全部問題解決して」
エメリア:「貴女も、私も。ちゃんと活動できる形で、ここに居る」
エメリア:「この後はどうするの?」
エメリア:「……また、逃げるの?」
ミーナ:「……」
ミーナ:自分より低い位置にある双眸に見上げられて、瞳が揺れる。
エメリア:真っすぐ見上げる様に、彼女の目に視線をしっかり合わせて。
ミーナ:「……いいの?」
ミーナ:「あたし……こんなだよ?」
エメリア:「こんなってどんなよ」
ミーナ:「多分、君が思ってたような……かっこいいお姉さんなんかじゃないし……」
ミーナ:「これからは、君達を導いてあげることもできない」
ミーナ:「君達をずっと騙してて、その上……昔の好きな人と重ねてたような……」
エメリア:「それでも、身体を張って助けてくれたでしょう」
エメリア:「卑屈で、嘘つきで、前の私が好きで、よわよわなお姉さんだけど」
エメリア:「……いいよ、それでも」
エメリア:「私の傍から離れてくれなければ」
エメリア:"エリス"の様に。"お父様"の様に。"黒百合"の様に。
エメリア:病気とか、狂気とか、命令とか。私にはどうしようもないもので、私から離れて行ってしまった。
エメリア:だから……ってわけではないけど。今度は、しっかりと掴んで、放したくない。
ミーナ:小さく息を吸う。背に回した掌が、弱く握られる。
ミーナ:「……いいの……?」
ミーナ:「……傍にいて、いいの」
エメリア:「いいよ」頬に、手を添えて。
エメリア:「導かなくても大丈夫。一緒に、歩いていけばいいと思う」
エメリア:「"リリィ"が好きなのは……ちゃんと、"エメリア"を見て貰えるように頑張る」
エメリア:「騙してたのは……ちょっとご褒美くれたら、許す」
ミーナ:「っ……」
ミーナ:いつもの減らず口も吐けず、潤んだ瞳から透明な雫がこぼれ落ちる。
エメリア:「……うぇ」
エメリア:「ちょ、ちょっと……ごめんなさい、そんなに詰めるつもり、じゃ」わたわた。
ミーナ:「違う……違うよ」
ミーナ:ぎゅう、と縋るようにエメリアの服を掴む。
ミーナ:「嬉しいの」
エメリア:「……ミー、ナ」
ミーナ:永遠に続くと思われた苦役。背負わされた罪。与えられた存在理由。
ミーナ:それら全てから解放されたのは、裏切りを決めた時でも、“お父様”を倒した時でもなく。
ミーナ:今、この瞬間だったように思えて。
ミーナ:「……ありがとう、エメリア……」
エメリア:「……どういたしまして」
ミーナ:「ごめん……ずっと、ちゃんと言えてなかったよね」
ミーナ:「……好き」
ミーナ:「……君のこと、好きだよ。……エメリア」
ミーナ:涙を浮かべたまま、嬉しそうに、少女のように笑う。
エメリア:「……えぇ」
エメリア:「私も。ミーナのことが、好き」
エメリア:やっと、求めていた言葉が聞けた。そんな、朗らかな笑顔で。
ミーナ:「……傍に、いさせて」
ミーナ:「君がいいって言ってくれるなら、ずっと」
エメリア:「勿論。むしろ、そう簡単に逃がさないから」
エメリア:「…………」
エメリア:「ご褒美」
ミーナ:「……ん?」
エメリア:「言ったでしょ。騙してたのは、ご褒美くれたら許すって」
エメリア:「まだ、貴女からは……貰ってない気がするなぁ」
エメリア:唇に人差し指を宛てて。
ミーナ:「ああ……」
ミーナ:顔を寄せ、くすり、と悪戯っぽく笑う。
ミーナ:「……何がいい?」
エメリア:「……意地悪。分かってるくせに」
ミーナ:「えぇ?何だろうなぁ……」
ミーナ:わざとらしく目を細める。
エメリア:「もう!嘘付いてたの許してあげないよ!」
ミーナ:「やーっ、ごめんて」くすくす笑って「可愛くてついね」
エメリア:「……やっと」
エメリア:「元のミーナに戻ってきた感じがする」
ミーナ:「どうかな。生まれて初めてって気もするよ」
エメリア:「そっか。じゃあ、出会った頃のミーナは猫被ってたんだね」
ミーナ:「そうだよ~?悪いお姉さんだからねー」
ミーナ:「……初めて。こんな気持ちになれたの」
ミーナ:「生まれて初めて、自由になれた気がする」
ミーナ:「……君のおかげ」
ミーナ:小さな顎に手を添えて、そっと唇を重ねる。
エメリア:「……!」不意打ちに、目を見開いて。すぐに、目を閉じる。
ミーナ:その口付けは鉄の味、互いの血の味がした。
ミーナ:けれど、これまでのどのキスよりも甘く感じられて。
エメリア:彼女の感情が、沁み渡るように伝わってくる。嬉しくて、身体を震わせる。
エメリア:少しばかりの緊張が、すぐに安堵と、愛おしさに変わって。ずっと、このままで居たいとすら、思ってしまう。
ミーナ:長い、長い口付け。ドールには息をする必要もないから、きっと永遠にでもこのままでいられる。
ミーナ:やがて、名残惜しく顔を離して、小さく笑みを見せる。
ミーナ:「……許してくれる?」
エメリア:「…………」
エメリア:「もっと」
エメリア:「一回じゃ足りないかなぁ。私が気の済むまで、してくれたら」
エメリア:「そしたら……許してあげない、こともない。かな」頬を紅く染めて、とろんとした瞳で見上げる。
ミーナ:うなじに手を回して、触れ合うような短いキスをする。
ミーナ:「……いいよ」
ミーナ:「百回でも、千回でも……」
ミーナ:「これから先、ずっと。いくらでもしてあげる」
ミーナ:「もう時間は、たっぷりあるから」
エメリア:「……ふふ、あははは」言質を取れてしまって、思わず可笑しくなって。
エメリア:「……とっても、嬉しい」
エメリア:「これからも、末永く……よろしくお願いします」
ミーナ:「うん……ずっと。君の傍にいるよ」
ミーナ:「何があっても、どれだけ経っても」
ミーナ:「たとえ、世界が滅んでも」
ミーナ:そうして、もう一度キスをした。
---
NC:静寂に包まれていた塔の頂上に、小さな軋むような音が響きはじめる。
NC:音は段々と大きくなり、とうとう床の一部ががらりと崩れ落ちた。
NC:すぐに地鳴りのような轟音となって、塔全体が揺れ始める。
ミーナ:「やば……!崩れるよ、これ!!」
ブマリン:「え!!は、はやく出なきゃじゃん!」
ブマリン:ヘンリエッタのものだった獣の脚でぴょんぴょん跳ねる。
ブマリン:「わたしちゃんと走れるようにしたよ!」
ショコラ:「……これ飛び降りたら……さすがにだめかあ」
エメリア:「え……は、早く出ないと!」焦ってコートを羽織りながら。
ミーナ:「走って!出口なら用意してあるから!」
ショコラ:ここに来たときのように、姉妹の手をとり、走り出す。
ブマリン:「い、いそげー!」手をぎゅっと握り、続く。
エメリア:「出口……そういえば、乗り物があるって」手を握って、二人についていく。
NC:走り出す君達の背後で、ヘンリエッタ、“エリス”、そして“お父様”の残骸が、塔の崩壊に呑み込まれていく。
ミーナ:「……も~~!ていうか普通来る!?あれでさぁ~~!」
ミーナ:慌ただしく通路を走りながら叫ぶ。
ショコラ:「あっ!あたしまだキレてないわよあんたにー!」
エメリア:「来てって書いてあるようなものでしょ、あんなの……!」
ブマリン:「来てくださいって書いてあったように思うけど!」
ミーナ:「来るなって言ったじゃんか~~~!」
ショコラ:「てかブマリンにお酒教えたのとか、エメリアに…?なんかしてたのとかっ、」
ショコラ:「もうぜーーーんぶあとから聞くからね!?」
ブマリン:「エメリアになにかしてたの?聞きたい聞きたい!」
エメリア:「うぇっ……そ、それは……まだ、二人には早いっていうか……」
ミーナ:「あんな手紙まで書いてさぁ~……あたしどういう顔してればいいわけ~~!?」
ブマリン:「……どんな顔って。みんな無事で一緒に居られてよかったよねって、笑ってればいいじゃん!」
ブマリン:「わたしたちみんなそう思ってるんだから!」
ショコラ:「そーよ!」
エメリア:「そーだそーだ!」
ミーナ:「うぇ~~~っ、優しさが眩しいよぉぉ……」
NC:そうして君達は、来るときに通り過ぎた分かれ道を通過し、今度は出口と示された方に走っていく。
NC:その先にあったのは、地下水路だった。薄暗い中に一隻のモーターボートが停留している。ミーナが脱出手段として用意していたものだろう。
NC:塔の崩壊は止まらず、天井からいくつもの瓦礫が降り注いで来る。
ミーナ:「乗って乗って!早く!」エンジンを掛けながら言う
エメリア:「えっ、う、うん!」飛び乗る。
ブマリン:「うおー!今度はヌシじゃなく塔の崩壊から逃げなきゃだよ~!」急いでボートに飛び乗る。
ショコラ:ひょいっと飛び乗る!
ミーナ:「しっかり捕まっててよ!」
NC:エンジンを響かせてボートが動き出す。つい数秒前に停まっていた位置に、巨大な瓦礫が落ちてきて水飛沫を上げた。
ブマリン:「……あはは、最初も瓦礫降ってくるとこから逃げたよね!」しっかりボートに捕まりながら笑う。
ショコラ:片手にバットを構えながらその軌跡を眺めていた。「工場!」
エメリア:「……皆で頑張ったよね、あの時から……ずっと!」
NC:地響きの中、ボートは水路の出口に向け一直線に進み、やがて視界に白い光が広がった。
NC:外に出たのだ。大きな、とてつもなく大きな水域。あの湖よりも広く、対岸はまったく見えない。水平線ばかりだ。
ショコラ:細めた目をゆっくりと開く。「………ここは」
NC:水面には波が立ってボートを揺らし、君達の鼻を生臭い、独特の匂いが刺激する。
NC:……海だ。
ブマリン:「お、お、お」
ブマリン:「……海だ!!」
エメリア:「……わ、ぁ」見渡す限りの水平線に、思わず感嘆の声を上げる。
ショコラ:「………ふふ!潜水艦が、海に着いちゃったのね」
ショコラ:「だけじゃなくて、あたしたちみんなで」
ブマリン:「……うん!!連れてきちゃった!」
NC:ボートの後方で、大きな揺れと共に、純白の塔が完全に崩壊する。
NC:ドームの屋根が砕け散り、ぱらぱらと輝きながら落ちていく。この世界の酸性雨に晒されれば、やがては残骸も跡形もなく消え去っていくだろう。
ミーナ:「……“楽園”が……」その光景を見遣り、目を細めて呟く。
エメリア:「…………」振り向いて、少しだけ目を瞑る。
ブマリン:「……さびしい?」
ミーナ:「……ちょっとね」
ミーナ:「でも、せいせいしたって気もする!」
ショコラ:「……楽園って、あんなところなのかしらね」
ショコラ:「あそこにいた人、みんな寂しそうだったわ」
エメリア:「でも、もう終わってしまったこと」
エメリア:「そうでなければ、崩れるのは私達だった……だから」
ブマリン:「うん。おとーさんが、私の為に作った……って思ったら、ちょっと寂しい気もするけど……」
エメリア:「……私は、忘れない様にしたいと思う。ずっと」
ブマリン:「それ以上にあそこのせいで、たくさんの人が苦しんだから。無くなって良かったと思うし」
ブマリン:「……うん、忘れない!いろんな人の想いや願いが詰まったところだから」
ショコラ:「…………そうね。結局、それで」
ショコラ:「あたしたち四人は出会ったし」
ブマリン:「でもやっぱり……わたしたちの”楽園”はあそこじゃないもんね」
ブマリン:「誰かが寂しい顔するとこはわたしたちの楽園じゃないもん」
エメリア:「……そっか。これから探しに行きたいね」
エメリア:「私達だけの楽園。あるのかどうかわからないけど」
NC:ボートは大きく弧を描くように航行し、浜辺へと接岸した。
ショコラ:「ん。まあ、でも、四人でいたら楽園以外も、きっとなかなか楽しいわよ」
エメリア:「言えてる」くすくす、と小さく笑う。
ショコラ:「ほら、浜辺!」
ブマリン:「おおっ!永遠に海の旅しなくてすみそうだ!」
NC:海は汚染され、重油を垂れ流したように黒々としているが、潮流の関係か砂浜には漂着物は殆ど無かった。
NC:小さなカニに似た変異生物が波間を這い、上空からはカモメに似た鳥の声が聞こえる。
エメリア:「流石に、あのモーターボートでずっと旅するのは怖いかも」
エメリア:二人きりになれないし。
ショコラ:「また巨大ナントカがいそうだしね」
ミーナ:「燃料も無いしね…… さ、降りて~」
ミーナ:砂浜にざかりと足を下ろす。「はー……何とか助かった……」
ブマリン:「わ~いわいっ」妙な歌を歌いながらぴょんと飛び降りる。
ショコラ:ざらりとした砂に着地する。
エメリア:「良かった、地に足が付く……」ゆっくりと飛び降りる。
ブマリン:道しるべも何もない場所に放り出されたが、真意の読めない何者かの思惑に従うしかないよりは気楽だった。
NC:空には相変わらず病んだ色の厚い雲が立ち込め、黒い海と砂浜は遮るもの無くどこまでも続いているように見えた。
NC:終わり果てた、あまりにも広大な世界。今度は道しるべも、目的地も無い。
ショコラ:「ほえぁ~~、つかれた!」ブマリンの頭にぐでんっとする。
ショコラ:目玉焼きちゃんが潰れないようにちょっとずれてもらいつつ。
ブマリン:「ふふ……このあたり、なにがあるかなあ?」頭にぐでんっとしたショコラの頭に自分からも頭を寄せる。目玉焼きはずり落ちかけている。
ミーナ:「……どうする?これから」
ミーナ:「行く宛も無くなっちゃったけど」
ブマリン:「たどり着いても殺されるような目的地、行く宛なんて言えなくない?」くすくす笑っている。
エメリア:「……流石に、海と言ってもこんな感じかぁ」改めて、しみじみと汚れてしまった世界を眺めながら。
エメリア:「綺麗にしたいなぁ」
エメリア:ひょい、と。コートから小さな容器を取り出し。ひとつまみ。
ショコラ:「あっ、それ!」
ブマリン:「あっ、モアの!?」
エメリア:「確か、これを育てると……土壌と空気の汚染が緩和されるんだったよね」
ミーナ:「ああ……水があればいくらでも増えるって言ってたね」
ショコラ:「じゃあ、たくさん育てたら」
ブマリン:「お花いっぱいで、綺麗になる!」
ショコラ:「すてき!」
エメリア:「どれだけ時間がかかるか分からないけど、でも」
エメリア:「そうやって、行く先々をお花で綺麗にしていく旅ってのもありかなって」
ミーナ:「ん……そうだね」微笑む「悪くないんじゃない~?目標は大きい方がいいし」
ショコラ:「……ねえ、そしたらさ、お花がたくさん咲いたら、みんなも呼べるかしら」
ブマリン:「みんな……今まで出会った、ロッソとか?」
ショコラ:「ロッソたちの映画をそこで見て、アンネとツバキのお茶をそこで飲むの」
ブマリン:「いいね!ていうか綺麗になったらロッソたちに映画にしてもらわなきゃだよ」
ブマリン:「わたしたちも映ろ!」
ショコラ:「わあ!あたしたち女優になっちゃう!かわいいから!」
エメリア:「素敵!どんな役にしてもらおっかな……!」
ミーナ:「お姫様とか?」
ブマリン:「…………ミーナにはエメリアがお姫様に見えてるってことですかな?」
エメリア:「………………そしたら。ミーナは、王子様が似合いそうね」
ショコラ:「あら。ふうん」
ミーナ:「別にそうは言ってないけど~?」目を逸らす
ミーナ:「でも、そうだね。楽しそうだ」
ショコラ:「お姫様ひとりじゃなくていいなら、えーっ、ブマリンも……いやあたしも……どっちかな……」ぶつぶつ言う。
ブマリン:「ええ~、じゃあわたしとショコラは……神かな!」
エメリア:「神……?」スケールが急に壮大になって首を傾げる。
ブマリン:「うーん、でももっと仲良しっぽく可愛いのがいいかな……」
ショコラ:「そうね。なによりもかわいくてなかよしなやつ」
ミーナ:「あはは、フィルムが無くなっちゃうよ~」
ブマリン:「……役って言うか。そのままのわたしたちで一番かわいくて仲良しかも!」
ショコラ:「………おお~!!!」
ミーナ:「ドキュメンタリーだね」
ショコラ:「たしかにっ」
ブマリン:「ドキュメンタリー!頭良いっぽい映画になる!」
ショコラ:「何しててもかわいいから絵にもなるわね」
ブマリン:「そうだよ~!」
エメリア:「そ、そうかな……」不安げ。
ミーナ:「花を育てて、映画に出て、お茶会もして……」指折り数えながら。
ミーナ:「ふふ……何でもしようよ。やりたいこと全部さ」
ミーナ:「あたし達もう、自由なんだから」
ブマリン:「……うん、そうだよ!なんでもできる!」
ショコラ:「たくさんたくさんあるわ!」
エメリア:「……やりたいことがいっぱいあるって、とっても、素敵ね」
ブマリン:「うん!なんかわかんないけどやらなきゃいけないことじゃなくて、やりたいことだもんね」
ショコラ:「それに、どこへだって行ける」
ブマリン:「野生の危険なヤツはいても、積極的に命を狙って来る人もいないし」
ショコラ:「目的地のない旅も楽しそうだしね」
エメリア:「新しい出会いだってあるかもしれない」
ミーナ:「頼れるお姉さんもいるしね~」
ショコラ:「はいはい」
ブマリン:「エメリアのことかなぁ?」冗談ぽく笑う。
エメリア:「頼れる……?」
ミーナ:「え~~っ!何それぇ~~!」
ミーナ:「皆ひどいよ~」よよよと袖で涙を拭う
ブマリン:「にひひ……冗談だよ~。頼りにしてるってぇ。なんかおっきい虫出た時の倒し方とか」
ショコラ:「あたしのがうまく倒せるもん~」
ミーナ:「ゴキブリ触れる人みたいな扱い……」
エメリア:「まぁまぁ、気にしないで」あやす様に撫でてあげる。
ブマリン:「でもやっぱり……みんな一緒だから楽しいんだよ」
ブマリン:どこにだって行ける。なんだって出来る。大好きな人と一緒に居る。
ブマリン:それだけでわたしたちは無敵だ。
ブマリン:「それじゃあ~、やりたいことやり放題の!好きなとこ行き放題の旅路に向かって~」
ブマリン:「がんばって~、出発しましょー!おぉ~!」へろへろとした、締まらない声で。腕を突き上げる。
エメリア:「おぉ~!」矮躯を精一杯伸ばして、高々と手を掲げる。
ショコラ:「おお~!」元気いっぱいの、澄んだ声で、力強く手をあげる。
ミーナ:「お~!」姉妹と共に、姉妹として。空に向け腕を伸ばした。
NC:──終わった世界で目覚めた少女。
NC:掲げた手の先には姉妹たち。
NC:貴方達は、命なきドールとなって。
NC:見果てぬ舞台の上、踊り続ける。
NC:全てを失くしても尚残るもの。
NC:それが何であるか、貴方達はもう知っている。
NC:“楽園”を目指す“巡礼”は終わった。
NC:けれど、旅は終わらない。ここからまた、新たに始まっていく。
NC:壊れた世界のその旅路は、終わることなく続いていく。
NC:ここから先はきっと、彼女たちにとって──
Nechronica -The Long Long sequel-
永い後日談のネクロニカ
『壊路歴程』
-Curtain fall-
NC:全行程終了です。皆さんお疲れ様でした!
ブマリン:お疲れ……さまでした!!!!!!!!!!!
エメリア:うおーっ、お疲れさまでした~~!!!!
ショコラ:お疲れさまでした…………!!!!