Over the Sequel



メインログ/雑談ログ

Index


【Chapter1】
【Chapter2】
【Chapter3】
【Chapter Final】


Preplay


レ二:先行して自己紹介がOKということで、やらせて頂きますアタシはホリックのレ二!
NC:PC3ですわね!
レ二:あ、はいPC3!
レ二:私のシートはこれ!(キャラシート)
レ二:陰気!チビ!痩せっぽち!と三拍子そろった不健康ガール!見た目通り厭世家で、とにかく世の中に対して夢も希望も持っていないぞ!
NC:かわいそう……
レ二:口調もぼそぼそとどもり気味だ!暗い!
NC:元気出して
レ二:今回目が覚めて自分がここに至った経緯は何も知らないけど、持ち歩いてるスポーツバッグにはショットガンが詰まっています
レ二:ドールとして調整された力でそれを振り回して戦うぞ!こんなクソみたいな世の中だけど、せめて姉妹たちの役には立ちたいナ……
レ二:以上です!よろしくお願いします!
NC:頑張ってください!よろしくお願いします!
イオリ:ではこっちも先行して自己紹介!
イオリ(キャラシート)
NC:OK!PC4ですね
イオリ:ですです。目つきと言葉がキツめのセーラー服ドール。
イオリ:主に胴体のあたりがメチャクチャに改造されているロマネスク/ロマネスクで
イオリ:へそのあたりから刃物が沢山出てくる暗殺人形です。内臓とか多分ない
NC:性癖剣が鋭い
イオリ:よくわからんゲームに巻き込まれたっぽいけど、とっとと切り抜けて早く家に帰らなくちゃって思ってます。
NC:帰れるといいね~
イオリ:まあ記憶ないから家の場所もわからんけど……なんとかなるやろ!
イオリ:そのために協力できそうな相手とは協力していく……はず!
NC:仲良くしてね!
イオリ:仲良く……する!
イオリ:そんな感じです。よろしくお願いします~
NC:OK!よろしくお願いします!
シーナ:では、こちらも自己紹介しようかな。PC2のシーナだよ。
シーナ:キャラシはこちら。(キャラシート)
NC:PC2!
シーナ:白髪赤目というアルビノ体質で、両腕が機械になってる。なんか複眼とかレーザー式の刃とか内蔵されてるみたいだ。
NC:多機能ですね
シーナ:この複眼はあえて生体式のイメージだよ。黒い武骨な機械の中で赤い瞳が光るんだ。
NC:かっこいい!
シーナ:それと背中らへんには粘菌と共生するタイプの菌類が繁殖してて、目くらましと出来る。全体的に支援と妨害に能力を振ったつもり。
NC:貴重な人材ですよ支援と妨害は
シーナ:ポジションがソロリティだから号令もかけれるし、自分でもライトセーバーで戦える、そんな器用貧乏型を目指したよ。よろしくね。
シーナ:性格としては温厚な僕っこ。姉妹たちを緩やかに纏めたり牽引出来たら嬉しいな。
NC:やったー僕っ子!
シーナ:そんなところかな。じゃあよろしくね。
NC:よろしくお願いします!引率頑張ってね!
NC:ではラストはPC1!
マカルアロア:押忍押忍
マカルアロア(キャラシート)
マカルアロア:この度PC1をやることになりました、マカルアロアです。名前長いのでマカって呼んでください
NC:マカちゃん!
マカルアロア:赤の癖毛に黒いポンチョ、下は短いスパッツだけです
NC:えろかもしれん……
マカルアロア:ポンチョの下には普段使いしてる腕とは別に三対の腕があり
マカルアロア:普段は身を抱くようにしてそれを収納しています
NC:わくわくギミックだ
マカルアロア:あと胸部には大きな空洞があって、そこで細菌兵器を生成してます
NC:物騒!
マカルアロア:衝撃を受けたら、上半身の至る所に空いてる小さな
マカルアロア:孔からそれを飛ばす感じ
NC:触りたくない
マカルアロア:性能的には庇う軸の、反撃したりアクションパーツ修復なんかを使いながらなんやかんやする感じです
マカルアロア:肉体的には15歳ですが、幼児退行を起こしてて中身はあれなので
マカルアロア:多分守られる立場とか…なんかそんな…存分にお子様したいです
NC:大丈夫なのかこのPC1!
マカルアロア:大丈夫かな~~!?
マカルアロア:とにかくこんな感じで!よろしくお願いします!
NC:OKよろしくお願いします!
NC:ではここでこのセッションに関する簡単な説明を。
NC:ゲーム開始時点でのドール達の記憶はこのようになっています

共通記憶状況
・生前の記憶……なし
・死んだ時の記憶……なし
・世界が滅んだことについて……なし
・ネクロマンシーについて……なし
・他の姉妹について……なし


NC:基本的に名前くらいしか覚えていないと思ってください
NC:また、このセッションは開始前にそれぞれに裏ハンドアウトとして未公開の記憶のカケラが一つずつ与えられており
NC:そして、セッション内で獲得する記憶のカケラに関しても
NC:その内容は秘話機能で個別に明かされ、他のプレイヤーには分からないようになっています
レ二:は!何も覚えてません……
NC:皆さんはその情報を開示してもいいですし、しなくてもいいですし、一部だけ明かしてもいいですし、
NC:勿論嘘をついても構いません。
イオリ:あ、開示してもいいんですね。了解です
NC:その辺りは状況と皆さんの判断にお任せします
シーナ:はーい
マカルアロア:うす
イオリ:OK!
レ二:了解です!みんなが持ってる秘密……!
NC:というわけで早速始めていきましょう!よろしくお願いします!
レ二:よろしくお願いしまーす!
シーナ:よろしくお願いします!
イオリ:よろしくお願いします!
マカルアロア:よろしくお願いします!




Handout


記憶のカケラとして配布、他PLには非公開。

▼ 【ハンドアウト:マカルアロア】

▼ 【ハンドアウト:シーナ】

▼ 【ハンドアウト:レニ】

▼ 【ハンドアウト:イオリ】

【Chapter1】

NC:……暗闇の中で目を覚ます。
NC:自分は何故ここにいるのか、ここはどこなのか。いやそもそも、自分は一体誰だったか。
NC:何も思い出せない。辛うじて頭にあるのは、自分を識別する名前だけ。それを名付けた親や、呼んでくれた兄弟や友人がいてもおかしくないが……それも分からない。
NC:手足を伸ばそうとすると、すぐに壁にぶつかる。
NC:どうやら狭い箱の中にいるようだ。それに、何か乾いた小さなものが周囲に敷き詰められている感触。
NC:上方、つまりは天井に手を伸ばせば、僅かに光が差し込む。どうやら蓋のようなものが上に載っているらしい。
NC:君達は誰からともなくその蓋を押しのけ、外の世界へと這い出す。
NC:ひんやりとした空気。
NC:周囲は古城を思わせるような、石造りの部屋だ。
NC:窓は無く、吊り下げられたランプの灯りが辺りを照らしている。
NC:部屋には箱……否、棺のようなものが全部で7つ。
NC:自分が入っていたのもその内のひとつだと理解できるだろう。
NC:中に敷き詰められていたのは、薔薇の花だ。ただし全て造花。
NC:棺のひとつは既に開いており、中身は空となっている。
NC:そして、扉がふたつ。黒の扉と、白の扉。
NC:中世風の装飾がなされているが、どこに続くか皆目見当がつかない。
NC:最後に、何より目を引くものは。
NC:部屋の中央に、真っ白な台が鎮座している。
NC:その上には注射器が並んでいる。緑色の液体で満たされ、数は全部で7本。
NC:それらのどれを目にしても、君達はどうにも自分の置かれた状況にピンと来ないだろう。
NC:周囲には自分と同じように、棺から目覚め、戸惑っている様子の少女たち。
NC:君達は誰からともなく、お互い口を開き、会話を試みる。
イオリ:「……何、これ」立ち上がり。訝し気に周囲を見遣っている。
レ二:「……なに、ここ」若干、かすれ気味……普段あまり喉を使っていなさそうな声で、もらす。
マカルアロア:「……」ぽけー…っと寝ぼけたような眼でキョロキョロと周囲を見回す
アリシア:「……?」棺に半分入ったまま、きょろきょろと周囲を伺う。
アリシア:金髪の幼い少女。頭部からは白い羽のような何かが生えている。
イオリ:ざっ、ざっ、ざっと足早に。その辺りを歩き回って
イオリ:すぐに自分の棺の元に戻って来る。
イオリ:「……」がしがしと、苛立たし気にその箱を足蹴にしつつ。
マカルアロア:見知らぬ顔に、一つ、一つ、目を合わせる
レ二:自分はなぜここにいるのか、その経過がまるで分らない。戸惑っているが……あまりその困惑は顔に出ていない表情で、辺りを見渡す。
シーナ:「ううん、状況はよく呑み込めないけど」 きょろきょろと周囲を見渡したのち、少女たちを見やって。
シーナ:「とりあえず、自己紹介とかしてみない?」
ブリジット:「自己紹介だあ……?」
ブリジット:黒髪に赤縁眼鏡の少女。剣呑な目を周囲に向けている。
シーナ:「うん。といっても、僕自分の名前しか覚えてないんだけどね」
レ二:「自己、紹介……?」ゆっくり棺から出て、手をぐっぐっと握り、開き。
マカルアロア:「!」自己紹介という言葉を聞いて、勢いよく手を挙げる
シーナ:「お、元気がいい子がいるね。はいどうぞ」
マカルアロア:「マカ!!!」
マカルアロア:はきはきとした声で名乗り
マカルアロア:「いひ、ひひひ」何故か安堵したような顔で笑う
イオリ:「なんなの、仕切りたがっちゃって」シーナの方をじとっと見て
アリシア:「マカちゃんですか~」屈託ない顔で笑う
シーナ:「マカちゃんか。かわいい名前だね」
アリシア:「あ!わたしアリシアです!アリシア…………」
アリシア:「……何だっけ……?」首を傾げる。
シーナ:「君がアリシア。なるほど」
シーナ:「あっと、言い出しっぺなのに遅れちゃったな。僕はシーナ」
レ二:一人一人の顔を見渡し……ゆっくりと深呼吸し、訝しむような目をシーナに向け。
イオリ:腕組みをして黙っている。
アリシア:「シーナさん!よろしくお願いします!」
マカルアロア:「マカに」自分を指さして「アリシア!シーナ!」順繰りに二人を指さす
ブリジット:「……ケッ……」くだらない、とでも言いたげな様子だ。
シーナ:「うん。よろしく」
シーナ:「ええと、そっちの三人は?」 まだ名乗ってない三人に向けて。
マカルアロア:きょろり、と視線をそちらに向ける
レ二:「う……」気分が悪そう……というか、単純に『愉快ではない』といった気まずい表情。
ブリジット:「…………」黙って二人の様子を伺う
レ二:「……言わなきゃ、ダメ?」
レ二:マカとシーナを、じっと見つめながら。
シーナ:「六人居るんだし、名前が分からないと不便じゃない?」
シーナ:「青髪の子、とか。セーラー服の子、とか。呼びようはあるけどさ」
イオリ:「……あのね。自己紹介とかの前に、聞きたいんだけど」
イオリ:「何なの、アンタ達?」
イオリ:「顔色、真っ白よ……アンタに至っては、白ってより青だし」シーナを示して。
マカルアロア:「言ってくれると」
マカルアロア:「わたしがうれしい」
マカルアロア:「いひひ」
アリシア:「はい!嬉しいです!」
アリシア:「名前が分からないと、お友達にもなれません!」
レ二:「………………」そして二人の言葉を反芻するように聞き。
シーナ:「うん。僕も名前で呼べる方が嬉しいな」
レ二:「…………レ二」はぁっと息を吐き。
シーナ:「うん、これで青髪の子じゃなくなった。よろしくね、レニ」
マカルアロア:「レ二! えーと……」何か誉め言葉を探すも
マカルアロア:「…可愛い!」見つからなかったのでさっき言われたことを言う
レ二:「よろしく、しなくても、いいけど……」マカとシーナの様子に戸惑っている様子を隠せないが……。
レ二:「……よろ、しく」おずおずと会釈。
シーナ:「それでええと、心配してくれてありがとね、セーラー服の子」
シーナ:「とりあえず、気分とは問題ないかな。動けもするし……」 言いながら、機械の指先を閉じ開きして。
シーナ:「なんか、機械になっちゃってるけど」
イオリ:「心配っていうか」
イオリ:「得体が知れなくて気味が悪い」
レ二:「それ『なんか機械になっちゃってる』で済ませられるのね……」
マカルアロア:「キミガ」「ワルイ」二パっと笑ってレ二に会釈を返しつつ
ブリジット:「……そうだよ」
ブリジット:「てめぇら誰なんだ?ここはどこなんだよ」
ブリジット:「何の為にアタシを連れてきた?何する気だよ」
アリシア:「はいはい!わたし何にも覚えてないです!ぜんぜんわかりません!」
アリシア:「皆さんどうですか!?」
マカルアロア:「‥‥……」中空を見上げて
マカルアロア:「あれれ……ここどこなの?」
シーナ:「僕もさっき言ったとおり、自分の名前以外はさっぱりだな」
イオリ:「……私は何も知らない。貴方と同じよ、多分」ブリジットに
ブリジット:「……チッ……」
ブリジット:「あんたはまだ話せそうだな。名前は」イオリに。
イオリ:「……イオリ、よ。それだけは覚えてる」
ブリジット:「……ブリジットだ」それだけ、吐き捨てるように言う。
マカルアロア:「…‥‥」小動物のように、キョロキョロと、周りの様子を伺っている
マカルアロア:「イオリ…ブリジット…」指を折る
シーナ:「自己紹介ついでに皆に聞けたらなって思ったんだけど、これはひょっとして全滅かな?」
シーナ:言いながらレニを見やる。
レ二:「……うん、私も、わからない……何でこんな所にいるのか……」
シーナ:「ううん、やっぱり全滅かあ。じゃあ」
シーナ:「僕たちみんな、どうしてここに居るのかもいつ来たのかも」
シーナ:「ここからどこ行けばいいのかも分からない、って感じかな」
アリシア:「えー!やばいですね!」
ブリジット:「……マジかよ……」
マカルアロア:「分かんなーい、分かんなーい」棺の中から黄色い薔薇の造花を手に取り
マカルアロア:かんざしのように頭に刺す
マカルアロア:「いひ、ひひ、どうしよっか」
イオリ:「……何も知らないにしては、随分とのんびりしてるように見えるけど」
イオリ:「本当に何も隠してないの?」
シーナ:「ううん、のんびりしてるのは性格だからねえ」
イオリ:「性格、って……」呆れたように息を吐く
レ二:「……」スゥーッと息を吸い、吐き、辺りを歩いて周囲を見て回り。
NC:ではここで
NC:行動判定をしてみましょうか。判定は基本1NC、めだまなど視覚に関するマニューバが使用可能です
NC:レニちゃんだけ+3修正をあげます
レ二:えっ!
シーナ:何の修正だそれは
マカルアロア:何故‥
NC:これは別に深い意味はなく
NC:周囲を見て回ってるからです
レ二:なるほど!
マカルアロア:あ、そういう…
イオリ:なるほど
シーナ:良かった
レ二:取り合えず、振ってみましょう!めだまニューバ!
レ二:1NC+3
Nechronica : (1R10+3[0]) → [1]+3 → 4[4] → 失敗

イオリ:損傷怖いから普通に判定しようかな
NC:あ、この場合、何も使わなくても1NCは振れるので
NC:マニューバ使うなら2NCとかで振れますよ
マカルアロア:あ、そうなんだ
シーナ:こっちも何も使わず判定してみよう
レ二:なるほど……!
イオリ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [8] → 8[8] → 成功

シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [7] → 7[7] → 成功

シーナ:仲良く成功ー
マカルアロア:私も目玉使って
イオリ:なかよし!
NC:レニちゃんも1NC振り足していいよ~
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [2] → 2[2] → 失敗

レ二:じゃあもう一個振ってみます!
レ二:1NC
Nechronica : (1R10[0]) → [6] → 6[6] → 成功

マカルアロア:1じゃねえ!
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [4] → 4[4] → 失敗

NC:お、じゃあ9になるのでレニちゃんが一番高いかな
NC:では周囲を見て回ったレニちゃんは
NC:部屋の隅、最初から既に開いていた棺の影に、何かが横たわっていることに気付きます。
レ二:「……!」
NC:それは人の身体だ。体つきからすると少女。うつ伏せの状態で、ぴくりとも動かない。
レ二:「…………ねえ、ちょっと」棺の影にある物に気づいて、声をあげましょう。
レ二:「なにかあるわ。……いえ、これは」
マカルアロア:「なーに?」反応を返す
イオリ:「何よ」
アリシア:「なんかありましたー?」
レ二:そして人だと気づいて、息をのむ。
シーナ:「ん、どうしたの?レニ」 言いながらそちらへ寄っていく。
イオリ:何かを見つけたらしいと気付いて、そちらへ歩いていく。
マカルアロア:棺から出ようとしたときに足をつっかけながらも、そちらへ。
レ二:「……あな、た。ねえあなた」意を決して人影に声をかける。そして肩に手をかけるが……。
NC:その身体が、もぞ、と動く。
レ二:「…………ッ!」声にならない声で手を引っ込める。驚いた!
イオリ:「……? 何、こいつ。寝ぼけてるの?」
マカルアロア:「いひひ、お寝坊さんだ」
イオリ:「何が面白いのよ」
NC:レニが手を引っ込めた拍子に、その身体が、ごろんと裏返る。
NC:……死体だ。
マカルアロア:「‥‥‥…」口を開けたまま呆然とし
シーナ:「……皆、下がって」
イオリ:「…………っ、え」
レ二:「ちが、うわコレ……!」
レ二:マカちゃんの声に反応するようにして。
NC:顔と喉元が深々と抉り取られ、生々しい断面を晒している。赤い傷口には、大量の真っ白い蛆虫が這っている。
NC:先程動いたのは、その蛆虫たちの蠕動によるものだ。
レ二:「これ……冷たい……!」そしてその顔面を見る。血の気が引く。
イオリ:反射的に、口元を抑えて後ずさる。
ブリジット:「ッ……!?こ、れ……!」
マカルアロア:「‥‥…」ポンチョをぎゅっと握り、小刻みに身体を震わせる
レ二:「どういうこと……!!」
イオリ:「…………死んでる……わね。どう見ても」
NC:というわけでショッキングな光景を目の当たりにした君達は
NC:狂気判定です。修正なし。
NC:またここで未練も取得しましょう
NC:他の姉妹全員と、NPCのどちらか一人に取得できます。最初の感情はROCで構いません。
レ二:なるほど。では……まず狂気判定を!
レ二:1NC
Nechronica : (1R10[0]) → [8] → 8[8] → 成功

レ二:成功!
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [7] → 7[7] → 成功

シーナ:よしよし成功
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [1] → 1[1] → 大失敗

マカルアロア:うぉい!!
イオリ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [3] → 3[3] → 失敗

イオリ:だめです
レ二:マカーッ
シーナ:わー、マカちゃん!
マカルアロア:お子様にはショッキングだった
NC:狂気判定失敗は任意の未練に狂気点1点、大失敗はそれに加えさらに任意のパーツ1つ損傷!
マカルアロア:では、姉妹全員に[依存]で未練を取得して
マカルアロア:【ほね】を損傷します
シーナ:未練、折角だしダイスで行こうと思います
シーナ:前からHO順にマカ、レニ、イオリ、それと名前応えてくれたアリシアに!
レ二:あ『姉妹全員』か『NPC』の二択(NPCは二人なので実際三択)か!
イオリ:あ、そうなんだ 姉妹の誰か一人かと
NC:あ、いやいや
シーナ:あれ、姉妹三人+NPCから人かと
NC:そっちですね!
レ二:あ、そうか。すいません、勘違いしてました!
シーナ:良かった、あってた。じゃあ改めてダイス!
シーナ:4d10
Nechronica : (4D10) → 25[4,5,6,10] → 25

シーナ:あ、これ
シーナ:マカに執着、レニに恋慕、イオリに対抗、アリシアに信頼
シーナ:早速恋慕きちゃったな
レ二:恋慕!
マカルアロア:おいおい
NC:あらま~~
シーナ:まあ結構それっぽい気もするしこのまま行きます
レ二:では5つ枠ある未練、自分以外の全員に入れてみましょう!
レ二:あ、いや5枠全部は早計だ、NPC分は一旦保留して他の姉妹三人に!
イオリ:こっちもじゃあ姉妹3人に取っておこう
イオリ:3d10 マカ、シーナ、レニで
Nechronica : (3D10) → 8[2,3,3] → 8

イオリ:独占・依存・依存
NC:とんでもねえ女だな
レ二:イオリちゃん!
シーナ:あんなにツンケンしてたのに
イオリ:一人にされると不安なんじゃないかな
レ二:PCにとっての印象でCで選んでみようかな~~~と思ったけど、おもしろそうだから僕もダイスで振ってみよう。振った上でCョイスするかもしれない!
レ二:マカ、シーナ、イオリで
レ二:3d10
Nechronica : (3D10) → 17[1,6,10] → 17

レ二:嫌悪、対抗、信頼!!
NC:仕切りたいのかな……
イオリ:信頼されてる!
シーナ:やだなあ、仕切りたいわけじゃないのに
レ二:本当だ、何でシーナちゃんに対抗しようとしてるんだろう……w
シーナ:好きな子に対抗されるの寂しいよ
マカルアロア:嫌われている‥‥!
レ二:まあ、あれですよ。リーダーシップ取ってるシーナちゃんが、妙に気に食わないとかそういう方向で!
レ二:骨折ってるマカちゃんに嫌悪はさすがに忍びないから執着辺りにしておきます、すみませぬ……!!
レ二:「やかましいわねあんた静かになさいな。くっでも気になる……」みたいな方向で行きましょう。嫌悪もしてる、みたいな!
マカルアロア:で、今ある未練のどれかに狂気点1入れて、発狂するって事でいいんですよね
NC:そうなりますね!
マカルアロア:ではシーナさんの未練に1加算して発狂します。幼児退行
NC:ではイオリちゃんも任意の未練に狂気点1点を加えてください
イオリ:じゃあシーナちゃんのに入れます。幼児退行!
NC:OK!という訳で再開!

アリシア:「しっ…………」
アリシア:「死んでるんですか、それ……?」
イオリ:「死んでる、でしょ……どう見たってそう……」
シーナ:「みたいだね。そっか、残りの一つに入ってたのはこの子だったのかな」
ブリジット:「……どういうことだよ……」
ブリジット:「最初から死んでたってことか?」
シーナ:「どうだろう。……冷え切ってるし、死んですぐって訳じゃなさそうだけど」
マカルアロア:「…お……」言葉が途切れるのと同時、後ずさりながら尻もちを突く
マカルアロア:枯れ枝のような足が折れ曲がっている、ただ
マカルアロア:そんなことを気に留める余裕も無いのか
マカルアロア:見開かれた目は、死体を見つめ続けている
アリシア:「だっ……大丈夫ですか?マカちゃん……」
ブリジット:「死んでたんじゃなきゃ……」
ブリジット:「……殺されたってことかよ……?誰かに……」
イオリ:「……」ブリジットの言葉を聞きながら、じっとその死体を見ている。どう見ても、誰かに与えられたとしか思えない致命傷。
イオリ:身体が強張ったように固まって、目が逸らせない。自覚もないが、呼吸が乱れている。
レ二:「……この子、顔も喉もひどいことになってるわ」何とか息を落ち着けて。
レ二:「……少なくとも、事故でこうなる傷じゃない……」
レ二:「……誰、かがこうして、顔を壊したんだと思う……」
レ二:「ここに来る前から死んでいたのか、来てから……その、死んじゃったのかはわからないけど……」
レ二:「……とに、かく」
レ二:「こんなものが、あるのなら……ここでじっとしてるわけにはいかないわ。外に出なくちゃ……」
イオリ:「……ああ」外に出なくちゃ、という言葉に反応して
マカルアロア:アリシアさんの言葉にゆっくりと頷き
イオリ:「そうだわ……こんな場所に、留まってられない。早く、帰らないと」
ブリジット:「……そうだ」頷き「他に何か無いのか、手掛かりは……」辺りを物色しはじめる。
レ二:「……あな、た」マカちゃんに。
レ二:「へいき?さっき、から動かないけど……立て、るのかしら……?」
マカルアロア:「い…ひひ、なぁに?」レ二さんの方を見て、よろめきながら立ち上がる
マカルアロア:「へ、いきだよ。わたしは、平気」事実、痛みは無い。ただ少しバランスが悪いというだけだ
レ二:「……そう。立てるなら、いいわ。怪我、には気を付けるのよ」どこか傷めたのかもしれないが、そこには言及せずに状態を確かめるに留める。
シーナ:「手がかりと言っても、ここに他にあるのは……」
シーナ:「そこの台と、注射器くらいかな?」
GM:室内で他に目ぼしい手掛かりになりそうなものを探しても、二つの扉は施錠されており、びくともしない。
イオリ:「……駄目だわ、こっちも」扉を開けようとして、ガチャガチャ金音を立てている。
イオリ:「全然開かない……こ、のっ!」バン!と音を立てて、思いっきり蹴りつけている
イオリ:当然開くはずもなく、蹴りつけた足先が痛んだだけ。
シーナ:「まあまあイオリ。無理に蹴っても足が痛いだけだよ」
ブリジット:「破るのも無理か……となると……」
GM:畢竟、残るは台に並んだ注射器のみとなる。
NC:石造りの室内に不似合いな、白く無機質な台の上で、緑色の注射器がランプの灯りを反射している。
イオリ:「……だからって」
イオリ:「そこの注射器が外に出る役に立つとも思えないけど」
アリシア:「これ、何なんでしょうね?」注射器のひとつを手に取って。
レ二:扉を調べてる組を見て。開かないようだ。アリシアちゃんの方に行く。
アリシア:「でも、何か意味があるから置いてあるんじゃないですかねえ?」
シーナ:「ううん、中身は大分面白い色してるけど」
マカルアロア:よろよろと歩き、台の上の注射器を一つ手に取る
イオリ:「……毒とかじゃないの」
イオリ:扉をいったん諦めて、こちらも台の方へ戻って来る。
シーナ:「しっかり人数分あるみたいだね」
シーナ:こちらも手に取って光にすかしたりして見てる。
ブリジット:「人数っても……一人死んでんじゃねえかよ」
マカルアロア:「飲めないのかな」
レ二:「……下手に触らない方がいいんじゃない?間違って指に刺したりしたら、コトよ」
アリシア:「……」じっと注射器を見つめて。
アリシア:「えい」
アリシア:ぶすりと腕に突き刺し、一気に薬液を注入する。
イオリ:「そうよ……特にアンタ、なんか危なっかしいんだから。ほら」マカちゃんから注射器を取り上げようとして
レ二:「……あっ」
イオリ:「……って、ちょっと」
イオリ:アリシアの行動に絶句。
シーナ:「おっと、アリシア?」
マカルアロア:「ん~……?」取り上げられるのに少し抵抗しようとして、動きを止める
レ二:「ちょっ、と!あなた、何して……!」
アリシア:「だって、このまま待っててもしょうがなさそうですし、手掛かりは……」
アリシア:「試……し……」
アリシア:「う……!」
アリシア:頭を抑え、蹲る。
イオリ:「だからって、思い切りがよすぎる……!」
ブリジット:「おいおい……マジか……?」
レ二:「自分の、体で試すひとがどこにいるの……!!」
イオリ:「何……どうしたのよ、ちょっと……!?」
シーナ:アリシアの側に寄りつつ、他の皆の盾になれる位置を取る。
アリシア:「う……ううー……?うう…………!」
シーナ:「……アリシア?」
マカルアロア:忙しなくキョロキョロと皆の顔を伺いながら
アリシア:頭を振って、よろよろと立ち上がる。
レ二:「……っ!!」アリシアの様子に、近づこうか離れようか判断が出来ず。
マカルアロア:「だ、大丈夫…?」
アリシア:「お……」
アリシア:「……思い出しました……」
シーナ:「思い出した?何を?」
イオリ:「思い……え……?」
アリシア:「この注射器のこと……ここの“ルール”のこと……」
マカルアロア:「……ルール…?」
レ二:「思い出した、って……」
シーナ:「注射器のことって言うことは、中の薬品のことも分かる?」
アリシア:「うー……頭ガンガンする……」残りの注射器に視線を落として。
アリシア:「……この注射器は、害があるものじゃないです」
アリシア:「これを打つと、今こうやって何にもわからない私達の記憶を、取り戻すことが出来る……みたいです」
レ二:「それは……」アリシアを見て言う。確かに今注射したアリシア自体に不調はなさそうである。
ブリジット:「……」僅かに目を見張る。
マカルアロア:「じゃあ、お注射した方がいいね」聞いたことを、そのまま飲み込む
イオリ:「……何よ、それ」
レ二:「けど……」だが本当だろうか。即座に効果が出ないだけで、後から体を蝕む物である可能性はないだろうか?
アリシア:「ただ、注射は一種類ごとに、効果は一度きり。戻る記憶は一つだけで……」
アリシア:「残りの、別の注射は……」
シーナ:「そうだね、そっちも気になるな」
アリシア:視線を移した先は、黒と白の扉。
アリシア:「……あの先にあるはずです。中のことまでは……思い出せないんですけど……」
マカルアロア:見つめていた謎の液体から目を離して、アリシアの視線の後を追う
イオリ:「分かったようで、分からない事だらけだわ。今、アンタ"ルール"って言ったわよね」
イオリ:「誰かが決めてるってわけ? その、ルールを……」
イオリ:「私達を……こういう状況に追い込んで? 記憶を奪ったから、注射をして取り戻せって……?」
アリシア:「……わ、分かんないです……ごめんなさい……」
アリシア:「お、思い出せたのは、それだけで……」
アリシア:自分でも戸惑ったようにおろおろしている。
イオリ:「……別に、謝らなくてもいいわよ」
イオリ:「アンタの言葉がどこまで本当かなんて、私には分からないし……全部鵜呑みにするほど、信用した訳でもないし」
イオリ:(だから……確かめるなら、一番確実なのは。自分で自分の身体に打つ事……だけど)
シーナ:「ううん、つまり。この注射器の置いてある場所と、その効果についてだけか」
レ二:「……なる、ほど」話を聞いて。
レ二:少し考えこむ。
ブリジット:「……」どうするか決めかねているように、君達の反応を観察している。
マカルアロア:「ねぇ、これって」あっけらかんと口を開く
マカルアロア:「アリシアがまたお注射したらどうなるのかな?」
アリシア:「多分……意味無いんじゃないかと思います」
シーナ:「効果は一度きりって話だし、効かないんじゃないかな」
シーナ:「少なくとも同じ種類のだと」
アリシア:「そのはずです。他の注射を探さないと……」
レ二:「一種類につき、戻る記憶は一つ……この緑色のが、その『一種類』なの、ね……」
アリシア:「……試してみましょうか?」
アリシア:もう一本注射を手に取る。
レ二:「……やめて」アリシアに言う
シーナ:「いやいや、いいよ。最初の一本試しただけで充分だと思う」
シーナ:「誰かがやらなきゃそこも分からなかったんだしね」
レ二:「確かに、私たちは6人で、一本余裕があるけど……無理に使うこと、ないわ……」
マカルアロア:「…‥‥」その返答を黙って聞いて
マカルアロア:「わたし、お注射嫌い……」ぶすーっとした顔で手元の注射器を眺めている
アリシア:「あ、でも」
アリシア:「全然痛くなかったですよ?何でか分かんないですけど……」
マカルアロア:「ほんと?」僅かに声が弾む
マカルアロア:「ねぇねぇ、痛くないって!」周りに呼びかける
レ二:「………………」考える。さてどうするか。どうやら普通にこの部屋から脱出する方法はないように思う。手詰まりだ。
レ二:「………………」それに、本当に自分たちは何もわかっていない。自身のことも。……このアリシアのことも。素直に聞いていいのだろうか?
レ二:「………………」しかし、いや。
イオリ:「……」じっと台の上の注射器を見つめて、
イオリ:おもむろに一つを手に取る。
レ二:そこで、注射を手に取ったイオリを見る。
ブリジット:「おい、お前……」イオリに
ブリジット:「やる気かよ」
イオリ:「……」小さく頷いて、腕をまくる。
イオリ:「だって、あんな滅茶苦茶な話」
イオリ:「自分の身体で試さないと、信じようがないわ。……乗せられてるみたいで、とても癪だけど」
レ二:「…………」ふふっとちょっと笑って。
レ二:同じく注射を手に取ります。
レ二:「……わたしもやる、わ」
ブリジット:「…………」マジかよ、と小声で呟く。
イオリ:「どの道、手詰まりなんだから」セーラー服の袖を捲って。ぶす、とその腕に刺す。
レ二:「よくよく考えたら私、ここから無事に出ようが出まいが『多分』どうでもいいもの……」
レ二:「ここに来る前の私のことは覚えてないけど……きっと私、ここから無事に出られても、嬉しく思えないわ。そういう風に生きてた気がする……」
イオリ:「……何、それ。ここより嬉しくない場所なんて、そうそうあるとは思えないけど……」
シーナ:「ふむ、なるほど」
マカルアロア:やり方を伺おうとしているのだろうか、イオリとレ二の方をじっと見ている
シーナ:「アリシアが打って、レニとイオリも打つ。マカはどうする?」
マカルアロア:「打つ!頑張る!ので、見てる!」
レ二:腕をまくり。
レ二:「……そう、ね。あなたはまだ見てなさい。そこの……イオリさんと、私の結果を見てからでも遅くないわ」
レ二:「不用意に動くには……あなた何だか危なっかしいもの……」マカちゃんに。そして自分の腕にナナメに刺す!
シーナ:「じゃあ六人中四人か。一応聞くけど、ブリジットは?」
ブリジット:「……アタシは……」
ブリジット:「…………!」他の二人が注射するのを目にして、意を決したように自分も続く。
イオリ:「ふ、ふ……これで私が死んだら、バカな奴だって笑うといいわ」やや引き攣った笑みを浮かべながら、注射器を押し込む。
マカルアロア:痛くないとは聞いていても、針が刺さる瞬間は思わず目を細める
シーナ:「これで五人、か」 そう言って一度黙り思考を巡らせた後。
マカルアロア:手元の注射器と四人を交互に見る
レ二:「……あなたはどうする?慎重策を取ってもいいのよ」>シーナちゃんに
シーナ:「そうだね、そうしようかな」
シーナ:「幸い持ち運びは出来そうだし。残った二本、僕が預かるよ」
シーナ:そういって二本分の注射器をポケットへ入れる。

▼ 【秘話>イオリ】

▼ 【秘話>レニ】

▼ 【秘話>マカルアロア】

マカルアロア:他三人から遅れて刺した注射器を引き抜き
マカルアロア:腕を色んな角度から眺めたり、肩を回したりしている
イオリ:「……っ、う」崩れ落ちそうになって、台の上に手をつく
ブリジット:「……っ……」頭を抑えて、かぶりを振る。「こいつは…………」
イオリ:「あ……ああ」
イオリ:腕に力を込めて、ゆっくりと面を上げる。頬に汗をかいている。
イオリ:顔色も悪い。
マカルアロア:その瞬間、僅かに頭痛が走る
マカルアロア:「……‥?ど…こ‥‥?」
マカルアロア:かぶりを振り、自然とそう零す
レ二:「ぁ、ぐ……」一瞬、立ち眩み。気分も悪いが……それらもやがて引く。
イオリ:「…………アリシア」
アリシア:「ど……どうしました……?」
アリシア:「何か思い出しましたか……?」頭の翼がぱたぱたと動く。
レ二:「……どう、かしら。皆、何か思い出した?」自分の額に手を当て。
イオリ:「アンタの言ってた、"ルール"の話……私は、思い出せなかったわ」
シーナ:「ということは、他のことを思い出した感じかな?」
アリシア:「人によって……思い出す記憶は違うんですかね……?」
マカルアロア:「んー‥……」必死に何かを考えている
レ二:「そう、ね……私も“ルール”は思い出せなかった……」
イオリ:「…………」言い淀んで。
イオリ:「……悪夢を見たわ」
ブリジット:「……悪夢だ……?」
マカルアロア:「あくむ?」イオリの話に耳を傾ける
イオリ:「多分、ハズレなのよ。……そんな事、起きるはずないもの」
イオリ:「注射器で流し込んだ、偽の記憶……」
イオリ:言って、言葉が途切れる。
アリシア:「な、何の話です……?」
レ二:「どういうこと……?」
マカルアロア:「……?」なんで黙ってしまったのだろう、という顔
ブリジット:イライラした様子で。「んだよそれ……思わせ振りなこと言いやがって……」
レ二:「……言いにくいことかしら」
イオリ:「……戦争よ」
ブリジット:「……は?」
シーナ:「戦争?」
レ二:「せん、そう……?」
マカルアロア:「せんそう」
イオリ:「外の世界で、大きな戦争があった。……人類、いや、」
イオリ:「地球の全部を巻き込むくらいの」
イオリ:「どうして起こった、なんて聞かないで。私にも分からないわ……ただ」
イオリ:「その結果、人類は滅んだ」
ブリジット:「────な……」絶句。
マカルアロア:「ほろんだ…って…?」
レ二:「………………」黙って聞き。
アリシア:「え?え……?」
シーナ:(……なるほど、それか)
シーナ:「随分スケールの大きい悪夢だね」
イオリ:「……別に信じなくたっていいわ。私だって、信じ切れてないし」
マカルアロア:「……」
ブリジット:「……おいアンタ……ふざけんなよ! 何言ってんだよ!」
ブリジット:「世界が滅びた……?じょ……冗談も大概にしろよ、面白くもねえ……!」
レ二:「……信じるわ」
レ二:「少なくとも、あなたは嘘は言ってない……そう判断する」
シーナ:「そういうってことは、レニが思い出したことも何かそれと関係があるの?」
イオリ:「……それで。アンタは何を見たの」レニに
レ二:「だって……私が見た記憶も、信じられないことだったもの……」
マカルアロア:黙って耳を傾けている
レ二:「……信じるかどうかはあなた達次第だけど、」
レ二:「ネクロマンシー。そういう、技術があるそうよ。死者を蘇らせて、戦わせる……兵士にする技術、ですって」
レ二:「兵士にする……そうね、死者を改造したりもできるのかしら」
マカルアロア:「…」その発言にピクンと顔を上げる
ブリジット:「だ……だから……何言って……」
レ二:ここで、アリシアの頭の翼を見て。
レ二:「それで……」若干言い淀み。
レ二:「ここからが信じてもらえるかどうか怪しいのだけど。……私たちも、“そう”なんですって」
レ二:「……こんなものを、見てしまったら。少なくとも、そこのイオリさんが荒唐無稽な記憶を見たとして、嘘だとは思えないわ」
イオリ:「……私達、って」
シーナ:「ここに居る僕たち全員が?」
レ二:「……そう。全員。私も、シーナさん、あなたも」
アリシア:「改造って……」
マカルアロア:「……」不自然にずれた片足を見つめ
マカルアロア:「だから」
マカルアロア:「お注射も痛くないの?」
レ二:「……それは判らないけれど」
レ二:「多分その傷がそこまで痛まないのは……」言い淀んで。
マカルアロア:先ほど棺に躓いたことを思い出す。確かに…どことなく身体が重い感覚がある
イオリ:「そんなはず……」
イオリ:「だって、明らかに顔色のおかしいのとか……腕が変だったりする奴は、そうかもしれないけど」
シーナ:「うん、それ両方僕のことだね」
シーナ:これ見よがしにガシャンガシャンと手を動かして。
イオリ:「私は、そんな……」言いながら、確かめるように自分の腕に触れて
イオリ:腕から、鎖骨や胸のあたりをなぞるように触れて。……お腹のあたりに、こつんと硬い感触が触れる。
NC:ではここで
NC:自身達の身体が改造された、既に死んでいるものだと理解したことで
NC:全員狂気判定です。
レ二:了解!
NC:あっ
NC:ちょい待ち
NC:全員じゃないんですねえこれが
レ二:ウス!
イオリ:そうとは
NC:マカルアロア・レニ・イオリは狂気判定をどうぞ。
マカルアロア:一人注射打ってないからかな
レ二:薬打った面々!
マカルアロア:うす!
イオリ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [3] → 3[3] → 失敗

レ二:1NC
Nechronica : (1R10[0]) → [2] → 2[2] → 失敗

マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [2] → 2[2] → 失敗

レ二:ダメ!!
マカルアロア:失敗多ない…?
イオリ:マカへの未練に狂気点で
シーナ:これ大丈夫なのか……?
マカルアロア:レ二さんの未練に1加点します
NC:ヤバいですね(ヤバい)

レ二:「……そう、ね。あなた(シーナ)のその腕なんて、あからさまだわ……」シーナちゃんへの未練に一点。発狂!
レ二:ぼそぼそ喋って感情の起伏が少ないように見えるが、それなりに衝撃を受けているのだ!
イオリ:「…………」
アリシア:「あ!そっか!死んでるから棺に入ってたってことですかね!」
ブリジット:「ふざけんじゃねえよ……アタシは信じねえぞ……アタシは……」ぶつぶつと小声で呟いている。
マカルアロア:ごそごそと身体を触って
マカルアロア:胸部に手が達した所で動きが止まる
マカルアロア:「………」
マカルアロア:物珍しげに、それでいて困惑した様子で
イオリ:おもむろに服を捲る。中央に孔を持つ金属製の機構が露出する。
イオリ:上半身と下半身が切り取られて、機械仕掛けに繋がれているかのような。
レ二:「……あなたはなんでそんなにあっけらかんとしてるの……」アリシアに。
イオリ:「は……な、何……」
アリシア:「だって、そんなこと急に言われても実感ないっていうか……わっ」イオリの腹部を目にして。
アリシア:「す、すごいことになってますね……!?」
イオリ:「そんな、こと……」青褪めている。
イオリ:胸に手を置く。こんなにもいやな汗が出て、胸が締め付けられるように感じているのに
イオリ:拍動は、ない。
イオリ:(ネクロマンシー……屍を兵器へと変え、擬似的に活かす技術。それが、本当なんだとしたら、私は──)
イオリ:(もう、死んで……)
レ二:「……わたしは、体はとくに何ともないけれど。シーナさん以外に身に覚えのある子もいるみたいね……」
シーナ:「みたいだね。アリシアのそれも、ちゃんと生えてるものだったりする?」
シーナ:言いながらちょこっと羽に手を伸ばして撫でてみる。
アリシア:「うひゃっ」くすぐったそうにして。「やめてくださいよ~」
レ二:「…………ごめんなさい、ちょっと無神経だったかもしれないわ」イオリちゃんの様子が目に入って。
シーナ:「くすぐったいなら神経は繋がってるかも……ああ、うん」
イオリ:「……」
レ二:「………………」対して本当に実感がなさそうなアリシアちゃんを、何とも言い難い目で見て。
シーナ:「僕もあんまり実感ない方で、無神経だったね」
イオリ:「そんなわけない」周りの声も耳に入らないまま、呟く。
イオリ:「私は、死んでなんかない……」
イオリ:「目はちゃんと見えるし、こうして言葉も話せる……手足だって満足に動くわ。だから……」
イオリ:「……私は、認めない。そんなの……絶対に」自分に言い聞かせるように
マカルアロア:口も開かないまま、怯えたような眼で周囲の顔色を窺っている
シーナ:「……そうだなあ。イオリの言うとおり、僕達こうして話せて動けてるわけだし」
シーナ:「今はそれで良いんじゃないかな。うん」
シーナ:「先送りに聞こえるかもだけどさ。今大事なのはこれからどうするかってところだし」
アリシア:「そうですよー。気にしたってしょうがないない!」
アリシア:羽をぱたぱたさせて。
イオリ:「……そうね、その通りだわ。これからどうするかが大事……そこは同意する」
イオリ:「言い方がのんびりしててむかつくけど」
シーナ:「あはは。そこはまあ、許してよ」
マカルアロア:「そ、そう!シーナの言う通り!」
レ二:「……マカ、さんね。たぶん、驚いてるのは皆一緒よ。……心配することはない、わ」
レ二:「というか、その目はやめて」
レ二:「………………わたしだって、平気じゃないもの…………」小さく、ぽつりと呟いて。
アリシア:「目ー?」
レ二:「……あなたじゃないわ。マカさんの、周りを窺うような目。……今はもう、何とか収めてくれてるからいいけど」アリシアちゃんに。
マカルアロア:「…い、ひひ……」レ二の言葉に、笑って誤魔化すような反応を見せる
アリシア:「えー?そんなに気になりますー?マカちゃんのお目目?」二人を不思議そうに見比べる
レ二:「……気に、なるわよ。今そう怯えたみたいな顔されるのは、それこそお互い怪物だって言われてるみたいで落ち着かない……」
レ二:「けど」
レ二:「……そうね、少し落ち着いたわ。今はそんなこと気にするより、まずこの状況をなんとかしなきゃ……」
ブリジット:「……で?どうする気だよ……実際」
シーナ:「そうだなあ。出来ることと言えば、マカとブリジットの見た記憶について共有するのと」
シーナ:「あとはこれで扉が開くようになってないか試すくらい?」
ブリジット:「……! ……アタシは……!」
ブリジット:「…………」顔を背けて。
イオリ:「……どうしたのよ」
ブリジット:「別に……何も……」
ブリジット:「大したことは思い出さなかった」
ブリジット:「そんだけだ」
イオリ:「…………はっ」
イオリ:「別に、良いわよ。話さないならそれで」
ブリジット:「…………」
イオリ:「ただ、情報を隠して私達を出し抜こうってつもりなら」ギロリ、とブリジットを睨みつけて。
イオリ:「……この状況で、自分以外を敵に回す事の危なっかしさ。分かるでしょう」
ブリジット:「ああ……?」眼鏡の奥から睨みつける。
マカルアロア:「じゃ、じゃあ!」
マカルアロア:「わたしが先に話すから、そのあとにすればいいよ!」間に割って入るように
ブリジット:「言っておくけどな、アタシはお前らなんて1ミリも信用なんて……うぉっ……」
ブリジット:マカに気勢を削がれる。
シーナ:「お、話してくれるの?マカ」
イオリ:「……」口にしかけた言葉を飲み込んで、マカの方を見る。
マカルアロア:「はいはい!話す!」
マカルアロア:「だから‥‥」
マカルアロア:「喧嘩は…よくない…よくない…」
アリシア:「そうですよー!ただでさえこんな状況なのに!」
レ二:「……マカさん。私も聞くわ。話して」
ブリジット:「チッ……」舌打ちをして「……話してみろ」
マカルアロア:「えっと……」伝える為の言葉を探す様に、考える素振りを見せて
マカルアロア:ずる、ずる、と、折れた足を引きずったまま
マカルアロア:レ二、そしてシーナの袖を引っ張る
レ二:「…………なに?」
シーナ:「どうしたの?」
イオリ:「早く話しなさいよ」
マカルアロア:「いひ、しゃがんで?」
レ二:「…………」しゃがむ。
シーナ:「良いよ。はい」 しゃがんで、マカの口元に耳の位置を合わせる。
マカルアロア:二人の…青い髪、そして白い髪を手に取って
マカルアロア:「わたしも、見たよ。でも」
マカルアロア:「それがなんて名前なのか、わたしには分からない、ので」
マカルアロア:そのまま、髪と髪を重ねる
マカルアロア:「ごめんね」
マカルアロア:「こんなの、としか言えないの」
ブリジット:「……は、あ……?」
イオリ:「はあ……?」
ブリジット:「……何言ってんだ、こいつ」
シーナ:「ううん、僕たちの髪が重なってる感じ?」
レ二:「…………こうやって、髪と髪を重ねる様子が、あなたの見たものなの?」
アリシア:「美容院とか?」
マカルアロア:レ二の青い髪を背景に、シーナの白髪が重なる形
マカルアロア:「うん。わたし、きっとこれが好きだったんだ」
シーナ:「もしくは、青と白が重なる景色とか……あ」
レ二:「青と、白……」
イオリ:「青地の白……?」
マカルアロア:「いひ、ひひ」
イオリ:「自分の好きなものだったのに、名前も知らなかったわけ」
シーナ:「ねえマカ。それってさ、揺れてた?それとも違う?」
レ二:「……空、とかかしら?」
シーナ:「そう!奇遇だねレニ、僕もおんなじこと考えてた」
シーナ:「空か海か、どっちかなんじゃないかなって」
マカルアロア:「ゆれる…のとは違うと思うの。でも動いてたし、形も変わってた」
レ二:「……そうね、この二つなら、どちらかかも」
シーナ:「なるほど。じゃあ多分空の方だ」
ブリジット:「……空ぁ?」
シーナ:「雲が流れて、形が変わる。青に白」
レ二:「……眩しいとか、暖かいとか、そんな感じの雰囲気はあった?」
マカルアロア:「…うん」レ二にそう答えて
シーナ:「なるほど、僕たちの髪の色って訳だ。上手に例えたね、マカ」
シーナ:よしよしと頭を撫でる。
イオリ:「本当に……? だったら、アンタは」マカに向かって
イオリ:「『空』や『海』って言葉自体を……知らないわけ?」
ブリジット:「何だよ、その全然役に立たなそうな記憶は……」
レ二:「…………ありがとう。助かったわ、マカさん」
マカルアロア:「いひ、ひひ、ひ…‥」頭を撫でられたことに安堵の表情を見せる
レ二:「そうね、シーナさんの言う通り、空だと思う」
アリシア:「えー?ちょっと待ってください」
アリシア:「おかしくないですかー?」
アリシア:はいはい、と挙手する。
マカルアロア:「知らない…のかな。忘れてるだけなのかも……?」アリシアに目を向ける
レ二:「……何が?」
アリシア:「さっきイオリさん、戦争で人類が滅んだって言いましたよねー?」
イオリ:「……そうね」
アリシア:「そんなにすごい戦争ってことは、原爆とか水爆がいっぱい落ちた、核戦争とかですよね?」
イオリ:「そういう記憶が見えただけで、確かな事実って訳ではないけれど」あくまでそう付け加えて。
マカルアロア:「…‥?」ほとんどの単語の意味が分からないのでぽかんとしている
アリシア:「えー?じゃあやっぱおかしい気がします」
イオリ:「…………」
イオリ:「そうね」
イオリ:「言ったでしょう、地球の全部を巻き込むくらいの……って。だから」
レ二:「……空が曇ってるかもしれない、青い空なんてないだろうって、こと……?」
アリシア:「そうです!そういうことです!」
ブリジット:「…………」イオリに目をやる。
ブリジット:「どっちかが嘘ついてるってことか?」
マカルアロア:「……そら、無いの…?」
シーナ:「んん、でもさ。マカの記憶とイオリの記憶のどっちが古いか分からないんだし」
シーナ:「単純に、戦争で汚れる前の空をマカが見たことあるってだけじゃない?」
シーナ:「まだ嘘って決めつけるには早いと思うな」
イオリ:「そうね。大体、そんな嘘を吐いて何が特になるのか分からないわ」
アリシア:「あ、なるほど! 同じころに生きてた人間かは分かんないんですね」
イオリ:「……」生きてた、という表現にやや嫌そうな顔をして。
アリシア:「じゃあ、マカちゃんはすごい年上のおばあちゃんなのかも……?」
マカルアロア:「いっ!?」たじろぐ
マカルアロア:キョロキョロと周囲を見回す。みんな自分より背が高いのに
レ二:「…………戦争がはじまったころや、地域によっては見られるかもしれないし、映像記録って線もある、かもね……」
ブリジット:「そもそも……人類が滅んで何年になるんだって話だ」
ブリジット:「案外2~3年ってこともあるだろ」
アリシア:「分かんない事だらけですねー、ごめんなさい、軽率でした」ぺこりと頭を下げる。
マカルアロア:「……ごめんね、見たのしか分からなくて」
レ二:「……そう、ね。ここの外が滅んでしまった世界、でも。それ以外のことは何もわからない……」
シーナ:「そうだね、思い出せたことはあっても僕ら基本的に記憶喪失だし」
シーナ:「わかんないことだらけだから、考えるのはともかく決めつけるのは後にした方がよさそうだ」
マカルアロア:ほっとしたような顔で
イオリ:「……そうよ。まだ決まった訳じゃないわ」
イオリ:「変な注射を打って、記憶を見せられただけ。……外が本当にどうなってるかは、自分の眼で確かめる」
レ二:「…………」イオリちゃんのやる気のある様子に、目を細めるようなまなざし。
レ二:(「前向き、なのね……すごいこと、だわ。私は……」)厭世的な自分の性質を鑑みるに、そこまで希望をもって考えられない。だが口にも出さない。
マカルアロア:「じゃ、じゃあブリジット。おはなし…出来る‥‥?」
ブリジット:「…………」しばらく渋面で黙っていたが
ブリジット:「……くだよ」ぼそりと呟く。
イオリ:「何? 聞こえなかったわ、はっきり言って」
ブリジット:「……ッ……」
ブリジット:「……家族だよ。アタシの家族の記憶!」
ブリジット:「言っただろ!大したことじゃねえって!」少し頬を赤らめて。
レ二:「…………かぞ、く」
マカルアロア:「かぞく……って」
シーナ:「いやいや、ブリジット。大事なことだよ」
シーナ:「そりゃ、人類滅亡とかネクロマンシーニ比べれば身近な話だけど」
シーナ:「だからこそ大事だと思うな、そういうの」
レ二:「そういえば、私たちで家族や友達みたいな記憶を見た人は、誰もいなかったわね……」
アリシア:「いたはずですもんね、家族!」
マカルアロア:「お‥‥‥」
マカルアロア:「おかあさん、とか?」
アリシア:「友達もいたのかな……」
レ二:「……どんな人たちだったの?」
ブリジット:「……ああ」頷いて
ブリジット:「父親と、母親と、妹だ」
ブリジット:「別に……普通の家族だよ」
ブリジット:「同じ家で暮らして、四人家族……」
ブリジット:「そんだけだ。もういいだろ……!」照れくさそうに。
マカルアロア:「‥…いひひ」その様子を見て笑みを零す
イオリ:「……だったら」
イオリ:「私達には、ちゃんと過去がある。一時的に、忘れているだけ」
イオリ:「意義のある情報よ、それ。大した事なくないわ」
イオリ:「数時間前に作られて目覚めた人形モノ、なんかじゃない」
レ二:「……そう、ね」
レ二:「……ブリジットさんが見たのが普通の家族だったら、私たちにだってやっぱり同じように家族がいるってことだも、の……」
アリシア:「希望が湧いてきましたね……!」むん、と腕の前で手を握る。
シーナ:「うん、そうだね。今まで一番いいニュースだ」
マカルアロア:「……進んだら」扉を見て
マカルアロア:「全部…思い出すのかな…」君達の顔を見る
レ二:「…………思い出したいのなら。進むしかない、んじゃないかしら。やっぱり」マカちゃんに頷いて。
マカルアロア:その言葉にこくりと頷いて返す
シーナ:「うん。ブリジットとマカの記憶の共有も出来たし」
シーナ:「あとは扉を開けられるかだ」
イオリ:「いや……だから、その扉が開かないんだけれど」
NC:部屋に扉は二つ。黒の扉と白の扉だ。
NC:先程試した時は開かなかったが────。
イオリ:「こうして注射器を使っても、手掛かりは得られなかったし……」すたすたと歩いて行って、扉の一つを開こうとする。
イオリ:開かないという事を改めてマカに示すために。
NC:黒白どちらですか?
イオリ:えっ……じゃあ黒!
NC:イオリがドアノブに触れると、光を吸い込むような黒色の扉は、いとも簡単に開く。
NC:先程の様子が嘘のようだ。
イオリ:「結局、これをどうやって開けるかが──」乱雑にドアノブを押し開こうとして
イオリ:「え」
マカルアロア:「‥‥…!」
イオリ:「……開いたわ」
イオリ:半開きになった扉の前で、皆の方を見る。
レ二:「……!」息をのむ。
マカルアロア:「やたっ!開いたよ、開いてるよ!」
シーナ:「良かった。進めそうだね」
アリシア:「やった!一歩前進ですね!」
マカルアロア:「お注射がんばって良かったね!ひ、ひひ」
レ二:「……さっきは、開かなかったのよね?」どういう仕組みだろうか。注射の使用によって開閉される仕掛けか……?
ブリジット:「中は?どうなってる?」
レ二:考えてみる。答えは出ないが。
イオリ:ブリジットの声に促されて、扉の向こうを覗き見る。
NC:内部はいま君達がいる部屋と同じような石造りだが、石材は全て黒く塗装されている。
NC:また、壁の一面は石ではなく、何か真っ黒でつるつるした材質となっている。
NC:ガラスのようだが、向こう側は何も見えない。
イオリ:「……真っ黒な部屋だわ。壁も床も、全部」
レ二:「白い方の、ドアはどう?開くのかしら」
マカルアロア:「はい!わたし開けたい!」レ二に
レ二:「……わか、ったわ。見てみましょう」黒い部屋の様子を見るイオリを脇目に、マカちゃんと二人で白い方に行ってみる。
NC:白い扉も、やはりいとも簡単に開く。
マカルアロア:こんなものか、とどこか落胆したような顔を浮かべながら、首を前に出して奥を覗く
NC:こちらも同じだ。白い石材で造られた部屋。
NC:ただし、部屋の奥には三体の騎士甲冑が飾られている。
NC:それ以外に変わったところは見当たらない。
イオリ:「そっちはどう?」
マカルアロア:「こっちの方がよく見えるよ!」
レ二:「……こっちも似たようなものね。一面が白いけど」マカちゃんの上から中を覗いて言う。
レ二:「……ただ、甲冑があるわ。西洋の、ナイトみたいな」
アリシア:「何の飾りですかねー?」後ろから覗く。
イオリ:「はあ、甲冑……?」こっちにはそんな物なかったけど、と思いながら白い方の扉に向かう。自分の眼で確認したがるのだ。
シーナ:「ううん、扉の通りの黒い部屋と白い部屋かあ」
イオリ:「……本当ね。甲冑だわ」
シーナ:それぞれの部屋を遠目から軽く確認して。
シーナ:「どっちから行く?」
マカルアロア:「どっちの方がいいのかなぁ」
アリシア:「思い出した限りだと、この部屋の中で注射が手に入る……はずだったんですが……」
アリシア:きょろきょろ見回して
アリシア:「……無いですね……?」
レ二:「……何なのかしらね。でも……」
レ二:「どちらも、それらしき物はなさそうね」頷いて。
シーナ:「どうかな。ここからじゃ見えない範囲に隠してあるとか?」
ブリジット:「ッ……おい……!?」
ブリジット:後方で君達の様子を伺っていたブリジットが、声を上げる。
イオリ:「何よ?」振り返る。
レ二:「……なに?」
マカルアロア:「どうしたのー?」
NC:見ると、注射器の安置されていた台の側面に、文字が浮き上がっている。
NC:先程までは無かったものだ。扉の開閉に連動したものだろう。
イオリ:近付いて、ブリジットが見入っている台の面を一緒に覗き込む。
レ二:「……凝った仕掛け、ね」歩いてだけど、後に続く。
マカルアロア:足を引きずりながら、そちらへ
NC:そこには、扉についての簡潔な文章が記されている。
NC:『記憶を取り戻すには試練が伴う』
NC:『試練は二種類。黒の試練と白の試練』
レ二:「試練……」
マカルアロア:「しれん?」
レ二:「……ゲームか何かのつもり、かしら」
シーナ:「なんて書いてあったの?」 白い扉の前から動かず、見に行った子達に声をかける。
NC:『黒の扉は“奴隷”の試練』
NC:『群がる奴隷の刃を制し、その脅威から生き延びた者に、その力を認め記憶を与える』
NC:『白の扉は“騎士”の試練』
NC:『猛き騎士を打倒し、栄光を手にした者に、その栄華を湛え記憶を与える』
NC:『いずれも勇なき者に資格無し。挑戦者は最後に扉を閉めるべし』
マカルアロア:「……」難しそうな顔をしてその文字を見ている
イオリ:「……何、試練って。上から目線でむかつくわね」読み終えて、呟く。
ブリジット:「……ふざけやがって……」
レ二:「…………確かに、言われるがままというのは気が進まないけれど」
アリシア:「え、タダじゃ注射くれないってことですか……?」
マカルアロア:「あのねー!しれんだって!」シーナに呼びかける
シーナ:「試練?どんなの?」
イオリ:「言い回しも妙に鼻につくわ。……こんなの読み上げたくないし、自分で見にに来たら」シーナに
レ二:「まあ、何となく『ありそうなこと』だとは思ったわ」
シーナ:「そう?それなら、うん」 少し白の部屋の中を気にしつつも、皆の下へ。
レ二:「……けど、書いてあることが物騒ね。これ、喧嘩とかじゃすまない話に見えるわ」
シーナ:そして一通り読んだ後頷いて。 「なるほど。あの鎧は試練の番人って訳だ」
マカルアロア:「どう、するの?」
イオリ:「どっちみち、戦えって事よね。これ」
レ二:「……わたしたちがネクロマンシーでよみがえったアンデッドなら」
レ二:「きっと、戦うすべがあると思うわ。あまりピンとこないけれど……」
NC:君達の棺の中には、それぞれの武装が一緒に収められていた。
NC:自覚はなくとも、それを使えば戦うことは出来るだろう。
シーナ:「そうだね。僕とかは大分分かりやすいし」
シーナ:「あの棺の中、色々武器も入ってたよね?」
レ二:「それを使って、試練を突破するしかない……」
ブリジット:「……冗談だろ……」
レ二:「わたしも、冗談だったらいいって思ってるわ」
アリシア:「何か思い出さなきゃどうしようもないのは確かですしねー……」
マカルアロア:「…‥‥」棺の方を確認することも無い。薔薇の造花以外には何も入ってなどいなかった
イオリ:「……」黙って、腹の辺りを撫でる。……自分の身体の有様に気付いてから、それが「できる」と直観的に理解していた。
イオリ:記憶喪失になっていても、歩き方を忘れないのと同じように。
イオリ:「……やるわよ。やれるわ」
レ二:「……つまり。どちらに行くかって話になるわね」
レ二:棺に収まっていたボストンバッグについては、見ないフリをしていた。何となくだが、『自分の一部』であるような近しさを感じたからだ。
レ二:どこともしれない不穏さが漂うあのバッグを、そんな風には思いたくなかった。だが……もうそうも言っていられないだろう。
シーナ:「黒と白かあ。どっちから行く?」
シーナ:「あの鎧見るからに強そうだったし、僕は黒に一票かな」
アリシア:「私はどっちでも!」
マカルアロア:「わたしはこっち」白の方を指して
マカルアロア:「暗いの、怖い」
イオリ:「……」額に手を当てて、しばらく考え込む様子を見せて。
イオリ:「……私も、白が良いと思うわ」
イオリ:「そんな子供みたいな理由じゃないけれど」マカの方をじとりと見やりつつ
イオリ:「敵の姿が見えているという事は、どういう敵か事前に分かってるって事だから」
マカルアロア:「い、ひひ…暗いの平気、えらいね」イオリに
イオリ:「……」馬鹿にされてるような感覚を覚えて何か言い返しそうになるが、やめる。
ブリジット:「…………」
ブリジット:「レニだっけか。お前は」
レ二:「…………ええ」
ブリジット:「黒と白。どっちだ」
レ二:「……判断するための情報が、この文章だけね。だからどちらがいいかはほぼ直観だけど」
レ二:「……わたしは、黒がいいと思うわ。あの『白い』部屋は……明るい部屋は、何だか落ち着かない」
イオリ:「……何よ、アンタまでマカみたいなこと言っちゃって」
ブリジット:「……2対2か……」
イオリ:「……先に言っておくけど、二手に分かれる事になるくらいなら」
イオリ:「私は黒でも良いわよ。別に、大した根拠がある訳じゃないし」
レ二:「……白は落ち着かないものもあるけれど。こわいのよ。わたしは『強い人』が。騎士ってそういう印象があるわ。だからそういう意味では」
レ二:「シーナさんに近いものがあるわね」
ブリジット:「…………」懐から古びた硬貨を取り出す。
シーナ:「ううん、でも実際分かれるのは絶対悪手だと思うし……ブリジット、それは?」
レ二:「……でも。そうね、二手に分かれるのは、もっと嫌だわ」
レ二:「……戦力が減っちゃう。だから、決まったことなら白でもいいわよ。協力するし、従うわ」
ブリジット:目覚めた時からブリジットだけが手にしていたものだ。由来は分からないが、彼女にとっての拠り所。
ブリジット:それを空中に放り、手の甲でキャッチする。
ブリジット:choice[黒,白]
Nechronica : (CHOICE[黒,白]) → 黒

ブリジット:「……表」
ブリジット:「私は黒だ」
マカルアロア:「う……」苦い顔
アリシア:「これで3対2ですか」
シーナ:「アリシアは?どっちがいいってある?」
アリシア:「ここで私が白って言ったら、また振り出しに戻っちゃいますよねー」
アリシア:「それに、結局どっちも行かなきゃいけないっぽいですし」
アリシア:「私はどっちでもいいです!敢えて言うなら黒ですかね!」
レ二:「……そう、か。文面的にはどちらかのように見えたけれど。両方入れる可能性もあるのね……」
イオリ:「……こんな決め方でいいのかしら」溜息。
アリシア:「そうと決まれば善は急げです!」すたすたと部屋に入っていく。
マカルアロア:「…うぅ……」渋々、身体を黒の扉がある方へ寄せる
シーナ:「ほら、マカ。黒い部屋だけど真っ暗って訳じゃないし」
シーナ:「僕らもついてるから。ね?」
シーナ:言い聞かせるようにして宥める。
マカルアロア:こくりと頷いて
イオリ:「……」二人の様子を横目に睨んで
レ二:「……」同じく二人の様子を見ている。
イオリ:「一人で残されるか、一緒に黒い部屋に入るかよ」
イオリ:「無理だと言うなら入らなければ良いわ」
イオリ:「足手纏いはいても邪魔だもの」
マカルアロア:イオリの言葉に反応する「…!へ、平気。大丈夫。頑張る、から」
マカルアロア:「最後まで…一緒に‥…」
イオリ:「……そう」
マカルアロア:「…‥ひとりはいやだ」
レ二:「……マカさん」
レ二:「あなた、実際足を怪我してるわ。無理はせずに、後ろに下がっていても大丈夫よ」
シーナ:「うん、良い子良い子。イオリもあんまりツンケンしないで」
イオリ:「別に、好きにすればいいと言ってるのよ」
イオリ:「アンタみたいに、そうやって……優しくする体で同調を強いるような言い方が気に食わないの」シーナに
シーナ:「んん、気に障ったならごめんよ」
シーナ:「でもさ、参加しないと記憶は手に入らないんでしょ?ならそういう意味でもなるべく皆参加した方が良いと思うんだ」
マカルアロア:「…だ、だめ!喧嘩は……」シーナの服の裾を掴んだまま、首を横に振る
シーナ:「大丈夫。喧嘩じゃないよ」
シーナ:「僕がイオリを怒らせちゃったから、謝ってるだけ」
マカルアロア:「‥‥ほんと…?」
イオリ:「……ええ、喧嘩なんてしてないわ。ちゃんと協力する」
シーナ:「ほらね?だから大丈夫」
マカルアロア:「………」それを聞いて、ほっとしたような顔を浮かべる
シーナ:「僕も、言い方なるべく気を付けるよ。性格だから難しいかもだけど」
レ二:「…………頼む、わよ……」イオリとシーナの様子を見ながら。
アリシア:「皆さんどうしたんですかー?」既に黒い部屋の中。
シーナ:「そろそろアリシアが待ちくたびれてるし、行こうか」
イオリ:「……分かってるわよ」
イオリ:「別に、信用した訳じゃないけど」
イオリ:「一人でどうにかできる状況じゃない事くらい、分かってる」
マカルアロア:「…‥‥レ二。わたしは大丈夫、だから」
マカルアロア:「それに……」折れた足に視線を移して
マカルアロア:「これも…きっと、すぐに良くなるよ」
レ二:「……そう、ね」頷く。アンデッドなら……確かにそこまでの傷ではない。アンデッドなら。……その事実を反芻して、遅まきながら身震いする思いだ。
レ二:自分たちが、アンデッド……。
ブリジット:「……」後方で様子を伺っていたが、無言で部屋に入っていく。
ブリジット:誰かが残るようなら自分もそうしようと思っていたのだ。
レ二:「……どちらにせよ、無茶は禁物よ。何かあったら、それこそ足手まとい、だわ……」言って、こちらも部屋に続く。
レ二:手には、棺にあったボストンバッグ。信じられないくらい重い質感があるのに、信じられないくらい軽い。やはり、自分はもう……。
レ二:「…………ッ」悪寒を振り払うように、部屋へと向かう。
マカルアロア:「……行こ?」イオリの服の裾を掴んで、呟く
イオリ:「……戦闘が始まったら、それ、離しなさいよ」それだけ言って、歩き出す。
イオリ:振り払う事はしない。
マカルアロア:「いひ、ひ。そうする」口の端から空気を漏らすように笑って、脚をひきずりながら歩いていく
シーナ:一人、一瞬だけ部屋に残ったそのタイミングで。思い出したようにポケットに入れた注射器の片方を引っ張り出す。
シーナ:(ブリジットの家族とマカの青空は置いておいて、アリシアが薬と館のルール、イオリが人類滅亡、レニがネクロマンシー)
シーナ:(三人に自分たちの現状についてを分散させて思い出させた感じかな。だとすれば)
シーナ:(僕のこの記憶を消さなかったのはレニとイオリが注射を打たなかった場合の保険か何かだろう)
シーナ:(死体になってしまっていたあの子の記憶が気になるけど……そこは仕方ないか)
シーナ:(一応慎重策はとったけど、ネクロマンサーって生き物の性質的にこの薬に致命的な罠は多分仕込まない)
シーナ:(ドールが記憶や自我に悩み足掻くのを見るのが、彼らの目的のはず。なら)
シーナ:(情報で後れを取ったり持ち歩いて注射器が割れるリスクの方が上だ)
シーナ:注射器をシャツをまくった下の腹に刺す。粘菌で命を繋がれている自分に、注射の位置をこだわる意味はない。

▼ 【秘話>シーナ】

NC:注射を打つと同時、シーナの頭に、鈍痛と共に一気に記憶が蘇ってくる。
シーナ:「……」 刺したそこではなく、頭を襲った痛み。それを堪えて。
シーナ:(なるほどね)
シーナ:(今は、とにかくこのメンバーの協力関係を深めたい。ネクロマンサーを相手取るなら手数は多ければ多いほどいい)
シーナ:(向こうに記憶を握られてる以上、分裂や同士討ちも起きかねないけど。どうにかしてカバーしよう)
シーナ:(どういう筋書きか知らないけど。乗ってなんかやるものか)
シーナ:そして彼女も扉をくぐる。まるで何事もなかったかのように、いつもの笑みを浮かべて。




NC:シーン終了。
NC:ですが~
NC:その前に会話判定を行いましょう。
レ二:会話判定!
NC:この会話判定は本来はシーン中にGMでなくPL側から申し出て判定することになります
NC:今回はまあ……タイミング無かったからね……
シーナ:次から頑張ります
NC:全員相手を指定して判定してください +2の修正をあげます また今回は2回振ってもいいですよ
イオリ:押忍。覚えときます
レ二:ッヒョー!次からは会話判定もGMへ申し出ます!
マカルアロア:やったー!
シーナ:相手どうしよっかなー
レ二:この会話判定、別の相手に一回ずつやってもいいんですよね
NC:今回はそれでよかですよ!
レ二:あざます!よっしゃー!
マカルアロア:あ、そういう事か
レ二:まずはマカちゃんに1回やってみよう。振ります!
レ二:1NC
Nechronica : (1R10[0]) → [6] → 6[6] → 成功

レ二:1NC
Nechronica : (1R10[0]) → [4] → 4[4] → 失敗

レ二:あ、打ち込みミス、二回になってしまった……!
レ二:最初の一回目は成功です!
イオリ:ではシーナちゃんとマカちゃんで
イオリ:1nc+2 シーナ
Nechronica : (1R10+2[0]) → [6]+2 → 8[8] → 成功

マカルアロア:では取り敢えずイオリさんに
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [7] → 7[7] → 成功

シーナ:じゃあこっちもまずマカかな
シーナ:1nc+2 マカ
Nechronica : (1R10+2[0]) → [1]+2 → 3[3] → 失敗

シーナ:うわ、あぶな
イオリ:1nc+2 マカ
Nechronica : (1R10+2[0]) → [5]+2 → 7[7] → 成功

イオリ:どっちも成功
マカルアロア:で、レ二さん
マカルアロア:1nc+2
Nechronica : (1R10+2[0]) → [3]+2 → 5[5] → 失敗

NC:どの未練を減らして何点になったか書いておくとログで分かりやすいのではないかという説があります
マカルアロア:了解!
イオリ:シーナの未練とマカの未練にそれぞれ1ずつあった狂気点を減らし、0にします
NC:いや
NC:えーと未練は最初スタート時に3まで溜まってるはずなので
NC:そこから増減させる感じになりますね
イオリ:あっ理解を得ました
マカルアロア:シーナの未練から1減点して、3に
イオリ:それぞれ3に戻ります
レ二:分かりました!では2度目は……あ、ここで新しく未練を取得して、振ってもいいんですか!?
NC:で未練取得は~
NC:レニちゃんはPC3人にしか取って無いんでしたっけ?
レ二:今はそうです!
NC:それじゃあ取得してOKです!
レ二:なるほど……了解です!ありがとうございます!
レ二:ではアリシアちゃんに取りつつ、会話判定は……よし、やはりイオリちゃんにしてみようかな……!!
シーナ:じゃあこっちイオリちゃんで。やり取り多めだったし
シーナ:1nc+2 イオリ
Nechronica : (1R10+2[0]) → [2]+2 → 4[4] → 失敗

シーナ:ここに来て出目が悪い
シーナ:両方失敗で、現在宝物・マカ・レニ・イオリ・アリシアの未練が全部3点
レ二:まずはイオリちゃんの会話判定
レ二:1NC+2
Nechronica : (1R10+2[0]) → [4]+2 → 6[6] → 成功

レ二:成功!どっちも減ったぜ~。
レ二:アリシアちゃんの感情は、対抗にしておこう。のほほんとしてる子ね……癪に障るわ!みたいな!以上です!
NC:OK!
NC:ではOPは終了!



【Chapter2】

NC:最後にシーナが扉を閉めると、自動で施錠が為され、扉は押しても引いても開かなくなる。
NC:同時に、扉の傍と部屋の中央、石材がゆっくりとスライドし、同じく黒い石柱がせりあがって来る。
NC:中央の石柱には小さなボタンが備え付けられており、扉の方には砂時計が。
NC:君達はそのボタンが、記憶を求める“試練”を開始するためのものだと分かるだろう。
NC:黒塗りのガラス壁はやはり光を通さず、何も見通しはしないが、
NC:恐らくその向こうに、先程の文にあった“奴隷”が待ち受けているのだろう。
レ二:「……やっぱり、暗い方が落ち着くわね……ふふ……」
イオリ:「……やっぱり何も見えないけれど」壁の向こうへ目を細めつつ
マカルアロア:「わあ……」突如せり上がってきた石柱に驚きつつ
シーナ:「多分、ここのボタンで試練が始まるみたいだね」
マカルアロア:興味深そうにそれを注視する
シーナ:「こっちの砂時計はタイムリミットとかかな」
レ二:「少し、不安ね……時間制限付きなんて……そんなに厳しくないといいけど」
アリシア:「結局、何をすればいいんですかねえ?」首を傾げる。
ブリジット:「…………」壁を背にして君達を見ている。
イオリ:「砂時計が切れるとどうなるか……最悪の結果を考慮して動いた方が良さそうね」
マカルアロア:「うう…」忙しなくキョロキョロと辺りを見回す
イオリ:そう言って。ちら、とマカを横目に見やり
イオリ:「どうしたの。やっぱり怖気づいた?」
シーナ:「ん、どうかした?マカ」
マカルアロア:「どうもしない‥けど、どうもしてないのが‥怖い…?」自分でもよく分かっていないのか、言いながら首を傾げる
シーナ:「ううん、何も起きないのが不気味とかそんなところかな」
マカルアロア:「そ、そんなことないよ!」
イオリ:「言っておくけど、もう戻れないみたいよ」来た方の扉を見て。
マカルアロア:「そ…」こちらも扉を見て「‥‥……」
アリシア:「一発カクゴ決めるしかないってことですね~」扉をガチャガチャしながら。
マカルアロア:「だ…大丈夫、だよ!あんしんだよ!」
マカルアロア:自分の胸を叩くと、ガチャリという音がする
イオリ:「そ。……他は? まだ心の準備のできてないやつ、いる?」見渡す。
ブリジット:「…………」
レニ:「……大、丈夫そうね」イオリちゃんの言葉を受けて見渡して。
シーナ:「そうだね。僕はいつでも」
アリシア:「はい!やっちゃいましょう!」
シーナ:軽く機械の拳を握って振ってみせる。
アリシア:「こーいうのは当たって砕けろですよ!」
マカルアロア:自身を鼓舞するように、ふんすふんすと鼻息を荒くする
イオリ:「砕けてやるつもりはないけど。……じゃあ、行くわよ」一歩、石柱へと進んで
イオリ:ボタンを押します。
NC:黒いガラスの中央に平行な線が走り、二つに分かれて天井と床にスライドしていく。
NC:その向こうには、今君達がいるのと同程度の空間。ガラスは一つの部屋を中央で区切っていたらしい。
NC:そこにいたものは────
NC:「……ぁ……」「……っ? ぅ……ぐ……?」
NC:無数の死骸……否、アンデッド達だ。
NC:部屋を埋め尽くすように転がる、人体のパーツの山。
NC:どれも身体の一部が欠けるか、あるいは身体の一部しかない。
NC:失敗作──あるいは廃棄物。そういった印象を受けるかもしれない。
イオリ:「っ……こいつら」表情が引き攣る。ネクロマンシーという技術の事を思い出しながら
レニ:「………………」顔をしかめる。
マカルアロア:「────」
NC:カシャ、と音がして、砂時計がひっくり返る。
シーナ:「台に書いてあった通り、大群だね」
シーナ:「その分一体一体は大したことなさそうだけど、押し切られないよう注意かな」
NC:「ぉ、ぉあ……」「あぁああ?アアアアッ!!」
NC:君達に気付いたアンデッド達が、呻き声と咆哮を上げ、距離を詰めてくる。
レニ:「……ひど、いものね……」
ブリジット:「……っ……こんな……!」引きつった顔で一層壁に背を付ける。
イオリ:「……言葉、通じそうにないわね」元が人間で、自分達と同じ境遇かもしれないと想像してしまう。胸心地のいいものではないけれど
シーナ:「うん。すっかりやる気満々って感じだ」
マカルアロア:「……そう、だね」
イオリ:「やるわよ。……それが、こいつらの為でもあるでしょ」抑え込む。生き延びるために、今は冷徹であるべきだ
アリシア:「倒せばいいんですよね!この人……人?達!」
シーナ:「そうだね。近づいて戦えない子は後ろに下がってね」
シーナ:「まあ、どう戦うかなんて分からないかもだけどさ」
レニ:「……ごめんなさい、ねマカさん。わたしが黒の部屋を推したばかりに、こんなことになってしまって」
レニ:「無理、はしないでいいわよ」
マカルアロア:「…‥‥ううん。いいの」それまで皆の背中に張り付くようにして歩いていたが
マカルアロア:一歩踏み出し、横に並ぶ
マカルアロア:「みんなが居るなら、わたしは怖くないから」
レニ:バッグを開いて、前に出る。だが、やるしかない。このアンデッドたちはかわいそうだとは思うが……戦わなければ……。
レニ:「…………そう。気を、つけて戦ってね……」

NC:戦闘を開始します。

無脳 最大行動値:8
【ひきさく】(アクション・2・0)肉弾攻撃1+連撃(同エリアのゾンビの数÷10)
【よろめく】(アクション・3・自身)
【むらがる】(ラピッド・0・0)移動妨害1

無腕 最大行動値:8
【かみつきあご】(アクション・2・0)肉弾攻撃2
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【強化筋肉】(オート・なし・自身)肉弾攻撃マニューバの攻撃判定+1
【のうみそ】最大行動値+2
【はらわた】なし

無脚 最大行動値10
【狂気の歌】(アクション・4・0~1)精神攻撃1+全体攻撃
【かた】(アクション・4・自身)移動1
【呪い髪】(ジャッジ・0・0)支援1か妨害1
【ちみどろ】(ジャッジ・1・0〜1)妨害1
【のうみそ】最大行動値+2
【めだま】最大行動値+1
【しんぞう】最大行動値+1
【はらわた】
【はらわた】


奈落 
地獄 無脳×15 無脚×1
煉獄 無脳×15 無腕×2
花園 
楽園


勝利条件
2ラウンド生存する
敵の全滅

カルマ/寵愛点
敵を全滅させる……7点
一人も完全解体されない……7点
1ターン以内にクリア……5点


NPCカード
いずれもアクションタイミングで使用。
アリシア
【単分子繊維】
白兵攻撃1+切断+連撃1
1ターンに1度のみ使用可能 判定値9 連撃は判定

ブリジット
【にくむち】+【ガントレット】+【怪力】
肉弾攻撃4+連撃1
1ターンに1度のみ使用可能 判定値7 連撃は判定


NC:あとそうだ!ログ読み勢にはお分かりかと思うんですが
NC:ネクロニカは判定に割込みがメチャメチャ多いので毎回確認を取っていると莫大な時間が掛かってしまいます
NC:その為宣言から少し待って何も無ければそのまま判定を進めてしまいます
NC:割り込む際はラピッドならR、ジャッジならJ、ダメージならDとまず宣言していただくと
NC:一文字なのでタイミングを逃さなくていいかなあという生活の知恵があります
イオリ:叡智を得ました
シーナ:了解です
マカルアロア:了解!
レニ:了解!
NC:他に何かご質問などありますか?
イオリ:今の所は!
レニ:NPCカードは一戦闘につき使用一回って感じで大丈夫ですか!
シーナ:こっちも大丈夫かな
NC:1ターンに1度のみ使用可能 です!
イオリ:ターン一度って書いてる?
NC:2ターン目はまた使えます!
マカルアロア:こちらは無し!
レニ:あ、1ターンに1度のみってありましたね……!マジすみません、ありがとうございます!あとはありません!
NC:OK!では早速始めていきましょう 何かありましたらその都度遠慮なく!

NC:ターン1
NC:最速は行動値12、イオリの手番です
イオリ:アクション、ほねで地獄に移動します。
NC:R
無脳:【むらがる】
無脳:移動妨害1です
イオリ:R
イオリ:看破。打ち消します
NC:何ィ~~ッ
NC:では通します
イオリ:地獄へ移動、行動値12>9です
NC:OK!演出!

NC:動き出そうとするイオリの前方を、大量のアンデッドが塞がんとする。
NC:おぞましい呻き声を上げる、生きた死肉の群れ。文字通りの肉の壁だ。容易には突破できないだろう。
イオリ:「邪魔、っ……!」睨みつけ、右手を天井へと伸ばす。袖先からワイヤーが伸びて
イオリ:天井の隅を掴み、自身の身体を引き上げるように跳躍。軍勢を一つを飛び越えて
NC:折れ曲がった腕や妙な位置から生えた脚が振るわれるが、そのいずれもが空を切った。
イオリ:(こんな雑魚よりも、一番ヤバそうなのは──あいつ!)無脚の屍を見据えつつ、着地
NC:その前方には、アンデッドの群れの中で唯一、辛うじて原型を留めている少女。
NC:下半身は無く、漏れ出た臓物を引きずってはいるが。
NC:落ち窪んだ眼窩から、狂気に染まった眼光を君達に向け続けている。

NC:行動値11
NC:レニ、シーナの手番です
NC:お好きな方からどうぞ
レニ:せぼね!コスト1減らす構え!
シーナ:こちらも背骨を使う構えですがその前に
シーナ:NPCカードアリシアで無脚を攻撃!
NC:ヒェーッ
アリシア:【単分子繊維】
アリシア:判定値は9固定。
アリシア:白兵1、切断でホラーに2倍ダメージ
無脚:はらわた はらわた損傷
アリシア:連撃分は判定を行います
アリシア:連撃の対象も同じでよろしいですか?
シーナ:OKです!
アリシア:では判定!
アリシア:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [4] → 4[4] → 失敗

アリシア:このままではダメですね~
アリシア:支援など無ければ失敗です。
マカルアロア:R
シーナ:R
マカルアロア:【うで】
シーナ:ならこちらも【うで】で足りるかな
NC:では支援2で計6、命中!
NC:あ、一応ジャッジはJですね
マカルアロア:普通に間違えた…了解!
シーナ:こちらも間違えました、気を付けます
無脚:【しんぞう】【めだま】損傷
無脚:最大行動値-2されます。この場合次のターンから適応です。
NC:残ったシーナもせぼねだったかな?
シーナ:はい、待機します
NC:OK!

アリシア:「あれからやればいいんですね!」
アリシア:めきめきと、アリシアの両腕が変形していく。
アリシア:現れるのは、一対の巨大な白い翼だ。
アリシア:羽搏くようにそれを振るうと、鋭利な刃めいた羽根が、少女アンデッドに向けて放たれる。
無脚:「アッ……アアアッ……!」
無脚:悲鳴を上げ、全身をズタズタに引き裂かれていく。
無脚:だが、死なない。アンデッドとはそういう存在だ。
アリシア:「はーっ……疲れます、これ……」
アリシア:「ちょっと休憩……」シーナとマカルアロアのもとにへたり込む。
シーナ:「うん、お疲れさま。いい一撃だったよ」
シーナ:機械の腕らしからぬ柔らかい手つきでその頭を撫でる。
マカルアロア:「うん…綺麗だね、羽」
アリシア:「えへへ……どうもです」

NC:カウント10、無脚、マカルアロア、シーナ、レニの手番。
NC:敵味方が同行動値の場合は敵から行動します。
レニ:オッス!
無脚:【狂気の歌】
無脚:対象シーナ
シーナ:R
シーナ:【号令】
NC:何ィ!
シーナ:あなたを含む舞台上の姉妹全員、望む攻撃マニューバ1つを「ラピッド」で使用してよい。
シーナ:というわけで総攻撃だ!
NC:まずは全員使用マニューバと対象の宣言をどうぞ!
レニ:ではあたしから宣言!
レニ:アクション!【アンデッドガン】!対象は無脚!
レニ:すみません、対象変更で!無脳の方!
NC:OK!
NC:他3人もこのタイミングで宣言どうぞ
イオリ:ではこっちも宣言
イオリ:ラピッドで【ライトセイバー】使用、対象は無脚!
マカルアロア:【あご】をラピッドで使用。対象は無腕
マカルアロア:Aの方!
シーナ:こちらもラピッドで【ライトセイバー】、対象は無腕B!
NC:OK!
NC:では好きな順で判定してください 特に無ければPC順とかで
シーナ:じゃあ下から遡る形で、私から良いです?
マカルアロア:どうぞ!
NC:どうぞ!
イオリ:遡る順了解です
シーナ:ではありがたく!白兵攻撃1+切断+連撃1!
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [8] → 8[8] → 成功

NC:ギャーッ
無腕:はらわた のうみそ損傷
シーナ:では続いて連撃の判定!
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [10] → 10[10] → 成功

NC:ギャーーッ
シーナ:めっちゃ当たるわ
無腕:強化筋肉 ほね損傷
無腕:Bは残り1パーツです
レニ:J
レニ:【うで】支援1をシーナちゃんに
シーナ:助かる!
NC:大成功になるので追加ダメージ1!
NC:無腕B死亡!
シーナ:よし、まずは一体!
NC:次の判定どうぞ!
マカルアロア:では【あご】で肉弾1
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [5] → 5[5] → 失敗

NC:オホホ
NC:かいらしい出目どすなあ
シーナ:マカ、支援欲しいかい?
マカルアロア:いただけると嬉しい!
シーナ:OK!あるびのを使用で支援1!
マカルアロア:ありがとう~~!
NC:オギャ!
NC:しかしこの程度かすり傷!
マカルアロア:D
マカルアロア:【スパイク】【背徳の悦び】
NC:何だそれは~~
マカルアロア:ダメージに+2して、【うで】の使用回数を復活させます
NC:ファック!!
無腕:A はらわた のうみそ ほね損傷
NC:次どうぞ!
レニ:は!下から順に、なら次はわたくしめ!
イオリ:自分かな。ライトセイバー/白兵1+切断+連撃1で判定いきます
レニ:あ、ごめんなさいどうぞ!!
イオリ:押忍。では改めて
イオリ:1na
Nechronica : (1R10[1]) → [4] → 4[4] → 失敗

NC:ホホ……
イオリ:J
イオリ:【死の舞踏】で振り直しを
NC:なぁ!?
イオリ:1na
Nechronica : (1R10[1]) → [5] → 5[5] → 失敗

シーナ:J
シーナ:よぶんなめで支援2!
イオリ:女神
NC:ホァ~ッッ
イオリ:D
イオリ:【スパイク】白兵/肉弾のダメージ+2
NC:待たれよ!
無脚:J
イオリ:はい
無脚:【呪い髪】【ちみどろ】
無脚:妨害2!
マカルアロア:J
マカルアロア:【うで】支援1
NC:出来ないんですねえそれが……
NC:うではリーチが0だから!
イオリ:射程0だから……
マカルアロア:あ、そうか!
マカルアロア:見逃しておくんなまし…
NC:というわけで判定値5!
イオリ:あっ待って
イオリ:J
イオリ:うでで支援1
NC:クソ~ッ
NC:もう妨害はない!当たります
イオリ:やった!
イオリ:じゃあ改めてDで【スパイク】
NC:ヒィン……
イオリ:白兵/肉弾のダメージ+2
イオリ:あと連撃分がこの後かな
NC:この場合基本1に+2した値を対象ホラー補正で2倍するので
NC:6点!
NC:…………
無脚:のうみそ ちみどろ 呪い髪 かた 狂気の歌 損傷
NC:死に申した……
イオリ:あっ死んだ!やった!
NC:連撃は射程内の他の対象にできますよ!
イオリ:あっじゃあ無脳にいきます
NC:どうぞ!
イオリ:1na 白兵1+切断
Nechronica : (1R10[1]) → [7] → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)

NC:何なんだこいつらの出目はよォ~ッ
NC:2ダメージ、地獄の無脳が15体から13体になりました
NC:ではレニちゃんの判定!
イオリ:これ以上はない!行動値が9 > 5です
レニ:はい!
レニ:アンデッドガンで撃つです。今削られた無脳を撃つです!加速する狂気で達成値+1!
イオリ:R
イオリ:【ワイヤーリール】
イオリ:撃つ前に煉獄に移動します
NC:ワイヤーリールだと~?
レニ:逃げてイオリちゃん!
NC:R
無脳:地獄の方にはまだ【むらがる】がある!
無脳:移動妨害1だ!死ね!
イオリ:ギャッ
レニ:く、クソ~~~そいつを消すすべがない!
NC:さあ撃って貰いましょうかねェ~レニさん……
NC:仲間もろともの一撃を!ヒヒャァ~ッ!
レニ:くっ。仕方ない撃ちましょう。ごめんイオリちゃん!!
イオリ:構わないわ!わたしごとそいつをやるのよ!
レニ:わかったわイオリちゃん!!
レニ:殺劇は乗せずにアンデッドガン!射!!
レニ:1NC+1
Nechronica : (1R10+1[0]) → [1]+1 → 2[2] → 失敗

レニ:アア~~ン???
NC:お可愛い出目ですこと……
レニ:J
レニ:【スコープ】
レニ:支援2
シーナ:J
レニ:すみません!やっぱスコープやめます!申し訳ない!射撃失敗!!
シーナ:こっちもJ取り消し!
NC:えーそれでは……
NC:行動値はカウント終了時に一気に減らすので
NC:まだマカルアロア、シーナ、レニは通常の手番で動けます
NC:というわけで行動どうぞ
レニ:ヒューッ
シーナ:ご機嫌だぜ
マカルアロア:いぇいいぇい
レニ:ええと、では宣言はまたわたくしめからでございますね
シーナ:ごーごー!
NC:好きな順番でいいですがとにかくどうぞ!
レニ:イオリちゃんはぐぐっと行動値が減ってるから、今のうちに地獄の無脳は倒しておきたい。
レニ:【ショットガン】で地獄無脳を狙う!
NC:来い!
レニ:あ、そうか行動もしていい!撃ちます!!
レニ:加速する狂気、殺劇で達成値+2!
レニ:1NC+2
Nechronica : (1R10+2[0]) → [3]+2 → 5[5] → 失敗

レニ:またかよ!!
NC:ワハハ
レニ:あ、違う
レニ:ショットガンで達成値+1だから。6で成功です……
NC:なっ……こいつ……!
NC:何ダメかね!
レニ:持っててよかったショットガン!
レニ:射撃2+爆発!
無脳:4ダメ入って地獄無脳は9体に!
レニ:くそ、じりじり撃つしかないぜ……以上!
NC:マカルアロア、シーナどうぞ!
マカルアロア:では私動きます
マカルアロア:【あご】で無腕Aに攻撃
NC:どうぞ!
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [2] → 2[2] → 失敗

NC:クク……
マカルアロア:これは…無理だな‥‥!
NC:ネクロニカの判定は狂気点で振り直せるんですけどぉ……
マカルアロア:邪悪なネクロマンサーめ!貴様の甘言には乗らんぞ!
NC:では何もなければシーナ!
マカルアロア:残った支援の数的にもどうにもならないので…失敗です!頼んだシーナさん!
シーナ:はい!ではこちらも無腕に【ライトセイバー】!
シーナ:1na
Nechronica : (1R10[1]) → [1] → 1[1] → 大失敗

シーナ:うわ、やっちゃった!
NC:わ~~い
NC:ネクロニカの判定は狂気点で振り直せるんですけどぉ……
マカルアロア:J
マカルアロア:【うで】支援1
シーナ:ありがとうマカ、お陰で狂気点もいらなくなったよ
NC:チッ……
NC:では失敗で終了!
NC:それぞれ行動値を減らしてください
マカルアロア:【うで】二回、【あご】二回、【スパイク】一回で
イオリ:改めて行動値9 > 2になっています。
レニ:うでで1、最初のアンデッドガンはせぼね+子守唄で1.ショットガンで1.計3!
マカルアロア:行動値10>3
シーナ:支援とか諸々込みで9減少で残り1、の筈
レニ:現在7!
イオリ:内訳はライトセイバー2、スパイク1、うで1、ワイヤーリール3.

無脚:「……か……ひゅ ぅううう……」
NC:少女の喉から、掠れた呼気が漏れる。
NC:瞬間、君達に悪寒が走る。
NC:その声は決して聞いてはいけないものだと、誰もが直感で理解できる。
NC:腐った肺に息を吸い込み、今まさに精神を蝕む金切り声を叫ばんとする、その瞬間──。
シーナ:その喉が声を発するより早く、よく通る声が戦場へ響く。
シーナ:「イオリ!そいつに叫ばせるな!」
シーナ:「髪と血の妨害が来るから、それを掻い潜ってでも喉を切り裂け!」
イオリ:応じるかわり、両腕をすっと伸ばして
イオリ:そのまま上体を傾け、掌を床につける──体操の側転のような動き。
イオリ:二転、三転と。少女への間合いを詰める。
無脚:「…………!」
イオリ:そこから倒立を軸として、両脚を振るう。頭部への回し蹴り
無脚:触手のようにしなる長髪を振り乱し、淀んだ血を噴いて、その攻撃を止めんとする、が。
イオリ:──これがフェイント。
イオリ:本命は、服裾の捲れ上がって露出した腹部から。
イオリ:無数の刃が音もなく飛び出して、すれ違うと同時に串刺しにする。
無脚:「ぁ…………」
無脚:喉から漏れるのは、僅かな呻きだけ。
無脚:がくがくと痙攣して血を噴き出し。動きを止める。
イオリ:「おやすみ」返り血を浴びながら、誰にとも聞こえない声で呟いて
イオリ:しかし動きを静止させず連続させたまま、後方の群れへと飛び込む。
無脳:イオリの接近に反応し、無数の腕が、脚が、その身体を引き裂かんと襲い来る。
無脳:殆ど反射的な反応だ。思考能力は獣にすら劣るだろう。
イオリ:再び両手足を交互に床につける変則的な動きで、それを躱しながら
イオリ:群の隙間を駆け抜け、幾つかの肉を引き裂く。
無脳:切り裂かれた骨肉が崩れ落ちる……が、数が多すぎる。未だ部屋は彼らに埋め尽くされたままだ。
無脳:「ぃ い……」「ぐ……ぶ……」
無脳:呻きとも空気の漏れる音ともつかぬ声を漏らしつつ、君達を取り囲む。
イオリ:「っ……数ばっかり多いわね!」包囲されつつあるのを理解し、先ほどと同じようにワイヤーを天井へ撃とうとするが
無脳:その脚に、無数の腕がまとわりつく。
無脳:「あぁあああ…………」「ひ……ぃい……」
無脳:さながら地獄に引きずり込まんとする亡者の如く。
無脳:逃れようとする君の身体を、死者の膂力が掴んで離さない。
イオリ:「ぐっ……!」蹴落とそうとするが、数があまりにも多い。
シーナ:「レニ!イオリの援護を!なるべく奴らの数を減らせ!」
シーナ:「こっちの雑魚は僕とマカで引き受ける!」
レニ:「…………………………」
レニ:返事はない。だが代わりに。
レニ:が しゃっ
レニ:指示と同時に、既にバッグは地に落ちている。両手にはショットガン。二挺。そこに収められていた武器。
レニ:狙いはとうに無脚と無脳へと合わせていた。信じられないほど思考が冴えている。
レニ:今日までこんな……重たいのに、重い銃の筈なのに、とても軽い……ショットガンなんて、触ったこともない、
レニ:少なくとも記憶にはまるでない武器の筈なのに。
レニ:イオリに貫かれた無脚が、血を吹き出し崩れ落ちた。
レニ:ターゲットから外す。無脳へと照準をあわせろ。頭のどこかで声がする。
レニ:否。『照準はつけない』。この一瞬に火線を集中、一息に薙ぎ払う。両手の、二挺の指に力がこもる。
レニ:大丈夫、多少狙いが雑でもイオリの『性能』なら逃れてくれる——!
レニ:「…………っ!!」
レニ:轟音。
レニ:火砲が、明後日の方向の床と壁をえぐる。反動でこちらの姿勢も思い切り崩れる。
レニ:「う、ぐ……何、一体……ううう……!」
レニ:外した。……明らかな動揺があった。
レニ:「……どうして……?」
イオリ:「……!」ワイヤーの繋がっている天井を揺らす、轟音に目を見開く。
レニ:わからない、わからない。自分はイオリを援護しなければならないのに。
レニ:なぜあんな大きくて遅い、獲物に群がるような的を外す。姿勢のブレか、目測のミスか、指先の狂いか。あるいは——。
レニ:「……あの、子を、わたしの『やりたいように撃つ』狙い方じゃ、イオリさんを巻き込むところだったから……?」
レニ:「…………………………」
レニ:無言でショットガンを縦に回転。姿勢を正す。今度は一挺。
無脳:「ぃ いいい……」アンデッド達に傷はない。群がる肉塊は、今まさにイオリを呑み込まんとしている。
イオリ:「ぐ……しつこい……ッ!」
レニ:バカな。そんなことがあるか。静かに。雑念を捨てろ。自分は機械だ。この乱暴な武器で、ただ淡々と的を撃つ死人機械だ——!
レニ:号砲。
レニ:今度は外さなかった。無脳の肉塊の一部が弾けるように崩れ跳ぶ。
無脳:「…………!」
無脳:イオリを掴んでいた無数の腕が弾け飛び、血煙と化す。
レニ:「………………でき、た……」
イオリ:「あ、っ」そうして生まれた隙に、残った群の渦から離脱する。
レニ:「……イオ、リさん!」なれない大声。かすれ気味の声。
レニ:「……援護する、から。体勢を整えて」
レニ:……いける、筈だ。これなら。自分たちの……認めたくはないが、この性能なら……!
イオリ:「……そう、じゃあ」
イオリ:「アテにしておくわ。程々にね」
イオリ:レニの方へ視線を合わせて、それだけ告げる。
イオリ:再び、残った敵の群れへと向き直る。
レニ:「………………」視線だけを受けて。
NC:未だ敵は残っている。距離を詰めて襲ってくるのは、腕の無い、発達した顎と脚を持ったアンデッド。
NC:凶悪な牙を振りかざし、君達に喰らい付かんと大顎を開き迫る。
シーナ:「マカ!そっちの二匹を先に片づける、全力で食い散らせ!」
マカルアロア:「‥‥…」虚勢を張ったことなど忘れたように、呆然と立ち尽くしていたと思ったら
マカルアロア:指示を受けるや否や、返答も無いまま
マカルアロア:足を引きずり、こちらに向かうアンデッドへと接近していく
マカルアロア:「(‥‥‥ああ、どうして)」
マカルアロア:目を背けたくなるような血の海なのに
マカルアロア:顔を覆いたくなるような屍肉の臭いなのに
マカルアロア:ただ、怖いだけなのに
マカルアロア:「(こんなに──)」
マカルアロア:するり、と、ふらつくように大顎を掻い潜ると、アンデッドの胴に抱き着く
無腕:「……!?」
無腕:予想外の行動に、一瞬その動きが鈍る。
マカルアロア:「(”おいしそう”って、思っちゃうのかな)」
マカルアロア:かぷり
マカルアロア:その胴に一度噛みつき
マカルアロア:にちゃあ、という音と共に口を離す
マカルアロア:糸を引いているのは、唾液でも、アンデッドの血液でもなく
マカルアロア:タールじみた、黒い粘着性の液体
マカルアロア:肌を焼き、肉を溶かすその液体にアンデッドの注意が向いた、瞬間
マカルアロア:ズ シャア
マカルアロア:マカルアロアの胴体に空いたいくつかの小孔から、湾曲した骨が突き出し、腐食した肉を抉り取る
無腕:「ゴァ、アァッ……!」
無腕:くぐもった悲鳴。串刺しにされ、ぼたぼたと血と臓物を垂れ流す。
マカルアロア:骨の先に付着した肉を手に取り、口に運ぶ
マカルアロア:「(…‥いやだ)」
マカルアロア:「(食べたくない…わたしは、食べたいわけじゃない…のに)」
マカルアロア:「……いひ…いひひひ」
マカルアロア:目には涙、表情は恍惚、視線の先にあるのは、零れ落ちたアンデッドの臓腑
マカルアロア:折れた足の痛みが、少し和らいだような気がした
シーナ:マカの隣に並び、同じく襲いかかって来たアンデッドへと対峙する。
シーナ:大きく開いた大顎へ、そのまま右腕を突っ込む。牙を恐れる様子など微塵も見せずに。
無腕:「ガァァッ!」
無腕:そのまま喰らい付き、腕を噛み切らんと強靭な顎を閉ざす!
シーナ:しかし。牙を打ち鳴らす音は響かない。
無腕:「ゴッ……ゴ……ァ……?」
シーナ:ガギリ、と。耳障りな金属が擦れる音がするだけだ。
シーナ:「はは、ごめんね。僕の腕、機械だからさ」
無腕:ガチガチと何度も牙を立てるが、その腕を傷付けることはできない。
シーナ:笑いながら、口の更に先へと手を突っ込む。喉の半ばまで。
無腕:「ア、ガッ……! …………!!」
シーナ:「だから、うん。君のご飯にはなってあげれないな」
シーナ:「さて」
シーナ:アンデッドの食道が異様に膨らんでいるのが傍目から見ても分かる。そんな域まで手を深く差し込んで。
シーナ:左手でアンデッドの胴体をしっかり掴むと同時、彼女は右手でこぶしを握る。すると——。
シーナ:右手の甲から展開されたレーザー刃が、アンデッドの体内を貫く。
無腕:「────」
シーナ:「この見た目なら、武器は顎かな?ならそこを念入りに……」
シーナ:言いながら、掴んだ左手と一本の刃と化した右手を使いアンデッドを解体していく。
シーナ:それはどこか手慣れているとすら言える手つきで。脳みそ、はらわた、そして這いずるために使っていた脚。
シーナ:最後に彼らの武器だった上顎と下顎を切断し、それを支えていた筋までを切り裂いて。
無腕:声すら上げられず。
無腕:バラバラになった肉片が、ぼとぼとと崩れ落ちる。
無腕:周囲に、腐った肉の焦げる匂いが立ち込める。
無腕:瞬く間に、大型のアンデッドが物言わぬ肉塊と化した。
シーナ:「うん、こっちはこれで上がりだ」
シーナ:肉片と肉塊を前に、彼女はいつも通りの笑みを浮かべた。

NC:カウント8
NC:無脳AB、無腕Aの行動
無脳:地獄のBはイオリに【ひきさく】
無脳:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [3] → 3[3] → 失敗

NC:くっ
イオリ:ふふふ
無脳:煉獄のAは
無脳:choice[レニ,シーナ,マカ]
Nechronica : (CHOICE[レニ,シーナ,マカ]) → シーナ

無脳:シーナにひきさく!
無脳:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [10] → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)

無脳:よし
無脳:肉弾1+連撃1!
マカルアロア:D
マカルアロア:【庇う】
マカルアロア:で、これに対して
マカルアロア:R
マカルアロア:【少女】【よぶんな腕】→【肉の宴】
マカルアロア:シーナさんに対話判定を行い、損傷してる【あし】を修復します
シーナ:あ、対話判定助かる!
NC:こいつ……高等テクニックを……
NC:だがダメージは受けてもらう!
NC:頭に1点ですよ!
マカルアロア:【あご】を損傷して
マカルアロア:D
マカルアロア:【どろどろ】肉弾攻撃2
NC:ムゥーッ
NC:で対話判定は……どうするかなこのタイミング……
NC:うーん……
NC:いいや 連撃を保留して先にロールしよう

NC:無数のアンデッドが蠢く波のように君達に襲い来る。
NC:真っ先に攻撃に晒されるのは、攻撃で前に出たシーナだ。
無脳:引き裂き、掴みかかろうと、歪な四肢が殺到する!
シーナ:右腕を振るい牽制するも、数相手に対処しきれず躍りかかられて。
シーナ:(一撃程度なら、後でどうとでも修復できる。ここは——)
マカルアロア:──その動きは、反射に近かった
マカルアロア:例えば武道の達人が、修練の末無意識の境地での肉体操作を可能とするように
マカルアロア:襲われそうなシーナを目にしたマカルアロアは、自分でも気づかぬ間に彼我の間に割り込んでいた
シーナ:「マカ!?」
マカルアロア:理由は………ハッキリとは分からない。ただ
マカルアロア:「……ッ…」使命感に似た何かを、感じていた
シーナ:目を離していたつもりはない。腕に内蔵された複眼も合わせ、四つの瞳によって常に戦場全体を俯瞰し把握している。
シーナ:だからこれは、マカがシーナの予想より早く、何の躊躇も——あるいは思考さえなく。
シーナ:シーナを守ったというだけの話だった。
無脳:「ァアアッ!」「グ、ぎ……」
無脳:躍り出たマカルアロアに、容赦ない攻撃が襲い来る。
マカルアロア:迫りくる四肢が、今にも折れそうなほど細い少女の身体に触れた…その瞬間
マカルアロア:捲れ上がったポンチョ、その下にある胴体、腕から覗く孔、孔、孔
マカルアロア:先ほど見せたそこから黒い粘液が射出され、襲い来る四肢を腐食させていく
マカルアロア:「‥……い、ひひ」
無脳:骨肉が溶ける悪臭が漂い、アンデッド達の攻勢が一時弱まる。
マカルアロア:「…シーナ…大丈夫…?」
シーナ:「……うん。ありがとう、マカのお陰だ」
マカルアロア:「‥‥…ねぇ」
マカルアロア:指さした先にあるのは、先ほどシーナが解体した屍肉の山
シーナ:「あれがどうかした?」
マカルアロア:「あっ…あれ…‥」どこか抵抗するように、たどたどしく口を開き
マカルアロア:「食べても…いい‥‥?」涙が一筋、頬を伝う
シーナ:彼女の涙を、先ほどは見られなかった躊躇いを、その中にある恐れを見た上で。
シーナ:「もちろん。お腹いっぱい食べていいよ」 笑って。彼女の望みを肯定する。
シーナ:「この試練が終わったら、だけどね」
マカルアロア:「い…ひひ、やったぁ…」
マカルアロア:ポンチョがゆっくりと捲られる
マカルアロア:内なる願望に呼応するように展開された
マカルアロア:肩口に取り付けられた、長さの異なる三対の腕によって
マカルアロア:「……」落ちた四肢を、喰らう
マカルアロア:折れた足は、もうそこには無かった

マカルアロア:シーナに対話判定を行います
シーナ:こちらもマカちゃんに対話判定します
NC:OK、双方+2差し上げます
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [8] → 8[8] → 成功

シーナ:1nc+2
Nechronica : (1R10+2[0]) → [7]+2 → 9[9] → 成功

マカルアロア:2足して10!
シーナ:よっし!
マカルアロア:シーナへの未練を1減点して、2に
シーナ:こちらもマカちゃんへの未練が1減って2!
NC:ではマカルアロアの【どろどろ】攻撃判定どうぞ
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [6] → 6[6] → 成功

マカルアロア:OK!
NC:うっ
無脳:煉獄のAが13体に。
無脳:連撃!対象レニ!
レニ:アワワ
無脳:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [7] → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)

シーナ:J
無脳:1ダメ!
シーナ:しびとだけで妨害2!
無脳:なんにゃ~~~~
NC:では失敗……!
レニ:し、シーナ様ァ~~~!!
レニ:ありがとうございます、助かりました……!!
無腕:choice[シーナ,マカ,レニ]
Nechronica : (CHOICE[シーナ,マカ,レニ]) → マカ

無腕:マカに【かみつきあご】!
マカルアロア:来いやぁ!
無腕:1NA+1
Nechronica : (1R10+1[1]) → [2]+1 → 3[3] → 失敗

無腕:ク~ン……
マカルアロア:ふっ‥
NC:手駒は全員2ずつ減って行動値6に。
マカルアロア:【肉の宴】【どろどろ】で2減って
マカルアロア:行動値3>1

NC:アンデッド達が襲い来る。シーナ、レニ、マカルアロア。三人それぞれに、凶悪な牙が、腕が迫る。
マカルアロア:8本の腕で攻撃を往なす。力が弱くとも可能な防御法を無意識のうちに行っている
シーナ:その身から舞う胞子で牙と腕を惑わし、機械の腕を盾にして攻撃を捌き切る。
レニ:「……!助、かった……!」胞子により、危機は逃れた。だが視線は無脳から逸らさず。

NC:カウント7、レニの手番です
レニ:では行動!!地獄の無脳を引き続き狙います!ショットガン!武器と加速する狂気で達成値+2!
レニ:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)

NC:ゲッ!?
レニ:J
レニ:【スコープ】
レニ:支援2
レニ:射撃1+爆発。2伸びて追加ダメージは3!
NC:嘘だろ
NC:4点爆発かな
レニ:はい
NC:では地獄無脳の残りは9>1体!
レニ:よっしゃ!
NC:他に支援なければ行動値を減らして演出どうぞ
レニ:はい、特にありませぬ。行動値は1減!

レニ:周囲に胞子が舞う中、視線は無脳から外さない。そうだ。この感覚。
レニ:手の中でまたもショットガンが回る。先ほどの反動の軽減。そのまま再び無脳に狙いを定め——。
レニ:号砲。今度は先の射撃より、はるかに静かに聞こえた。……少なくとも自分には。
レニ:「……うん」くず折れる無脳たちを目端の中にだけとどめ、頷く。
無脳:「……!!」散弾に引き裂かれ、アンデッド達が動きを止める。
無脳:元より崩れかけの肉体。弾丸による面攻撃は覿面の効果を見せるが、何よりも。
無脳:レニの射手としての並外れた手腕が、彼らの間隙を正確に撃ち抜き。瞬時に肉塊の大部分を停止せしめる。

NC:カウント6、無脳AB、無腕A、レニの手番。
無脳:地獄のBはイオリにひきさき
無脳:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [2] → 2[2] → 失敗

無脳:ナ~~ン
イオリ:へっへっへ……その調子で頼みやす……
イオリ:J
イオリ:【あし】妨害1です
NC:判定値が1になるので……大失敗!
NC:射程内に他の対象がいないので自分にダメージ、地獄の無脳は全滅します
イオリ:やった!
無脳:しかしまだ煉獄は無傷!
無脳:1D4
Nechronica : (1D4) → 4

無脳:1D4
Nechronica : (1D4) → 4

無脳:そんなにイオリがいいのか
無脳:1D4
Nechronica : (1D4) → 4

イオリ:大人気じゃん
無脳:ええ……?
無脳:1D4
Nechronica : (1D4) → 2

無脳:対象シーナ!
シーナ:おっと、こっちか
イオリ:あっそういうシステムだったのね
無脳:1NA ひきさく
Nechronica : (1R10[1]) → [2] → 2[2] → 失敗

無脳:ニャン…………
シーナ:かわいらしい出目だね
レニ:J
レニ:【あし】!
レニ:妨害1!
無脳:いいのか本当に……?1ダメージのために行動値を使ってしまって……?
無脳:まあ私はいいですけどねェ~
レニ:う、ぐ……!
レニ:ごめんなさい、やめます!お手数おかけしました!
無脳:クク……その選択……本当に正しかったのですかね……?
無腕:【かみつきあご】!対象は
無腕:1D4
Nechronica : (1D4) → 4

無腕:いやだから
無腕:1D4
Nechronica : (1D4) → 3

無腕:レニ!
レニ:アワワ!
無腕:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [8] → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)

無腕:あ、+1なので
無腕:腕に2ダメージ!
レニ:いだだ!
レニ:【こぶし】と【かた】にダメージ!
NC:手駒はどちらも行動値4に。
NC:レニの手番。
レニ:ではあと1な無腕にショットガン!先ほどまでと同様に達成値+2!
レニ:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)

レニ:当たった!射撃1+爆発!
NC:ぐぇ~~
無腕:あと2だったけどかみつきあごと強化筋肉損傷で……死亡!
NC:残りは無脳15体のみになりました
レニ:やったー!そうだ、1じゃなくて2……!でも死!!
レニ:こっちの行動値はこれで1減って5
NC:えーとそうですね レニちゃんの手番が連続するので
NC:カウント4の分まで判定してからまとめて演出しましょうか
NC:というわけでカウント5、再びレニちゃんどうぞ
レニ:了解っす!では5の分、同じく撃ちに行こうと思います!
レニ:撃!
レニ:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [1]+2 → 3[3] → 失敗

NC:ホホ……
NC:狂気点1で振り直しできるんですけどぉ……
シーナ:あ、ここで
シーナ:ブリジットのカードを使用したいです
レニ:失敗!!や……やりません!>狂気点
NC:ムェーッ
レニ:支援の手も残ってないので、個々は潔く失敗!
レニ:ブリジットちゃん、お願い!!
NC:ブリジット余計な真似を……!
ブリジット:【にくむち】+【ガントレット】+【怪力】
ブリジット:肉弾攻撃4+連撃1
NC:一度目は判定値7で固定、無脳残り15>11体に
ブリジット:連撃
ブリジット:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [7] → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)

NC:クソがァ~~ッ
無脳:残り7体……!
レニ:こちら行動値1減らして4!
NC:カウント7、無脳、レニの手番
無脳:ひきさく!
無脳:1D4
Nechronica : (1D4) → 2

無脳:シーナ!死ね!
シーナ:また僕かあ
無脳:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [4] → 4[4] → 失敗

NC:ウゥン…………
シーナ:ふふ、かわいいね
NC:レニの手番!
レニ:オホホ……そこにわたくしのショットガンですわ~ッ!
レニ:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [6]+2 → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)

NC:ぐぇーっ
レニ:当たりましてよ射撃1+爆発!
無脳:2点入ります。残り5体!
レニ:行動値残り3!
無脳:行動値4>2
NC:そうかまだレニちゃん動くんだな……なんだこいつ
レニ:子守唄こわっ……
NC:カウント3分やって演出しましょう
レニ:はい!撃ちます!!
レニ:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)

レニ:アッ
NC:ホァアア
シーナ:おっと、J!
レニ:シーンちゃん!!
シーナ:アームバイスで支援2!
NC:ミーッ
レニ:では射撃1+クリティカル差分3+爆発!
無脳:全滅!
NC:勝利条件を達成しました。
NC:戦闘終了です。
シーナ:勝ったー!
イオリ:やった~~
レニ:やったわ!!
マカルアロア:やったー!

NC:無数のアンデッドはその数を減らしながらも、少しも戦意を失わない。そもそも彼らに恐怖を感じられるほどの思考も判断力も無いのだろう。
NC:歪んだ身体の死者達が、イオリに、ブリジットに、レニに襲い来る。
イオリ:悍ましい景色を前に、震えはない。さっきから、手足は自分でも驚くほど精緻に動く。
イオリ:(ああ)
イオリ:(”気持ち悪い”わね)自分に対してか、目の前の相手に対してか、どちらに向けられたともつかないけれど
イオリ:たん、と半身を折り曲げて飛び跳ねる。回避。
無脳:「ぎ、ぃいいいっ……!」
無脳:振るわれた、骨の露出した腕が空を切り。
イオリ:長い脚を折り返す。ざん、と剣針を突き出して頸を刎ねる。
無脳:「いっ…………」
無脳:淀んだ血を噴き出して、萎むように倒れ伏す。
イオリ:背転、着地。
イオリ:動かなくなった相手を見て。顔色一つ変えないまま、舌打ちをする。
ブリジット:「あぁ、ああ、クソッ……!」迫るアンデッドの群れに、苛立たしげに顔を歪めて。
ブリジット:「こんなモン、使いたくねえってのに……!」
ブリジット:構えた両腕。生身にしか見えなかったそれが、内側から展開していく。
ブリジット:隙間から覗くのは、生体からかけ離れた、鋼鉄の鈍い光。
ブリジット:それを思い切り振りかぶり、アンデッド達を殴り付ける。
無脳:「ギャッ……」「げ、ば……」
ブリジット:「クソッ……!クソッ!クソッ!!」
ブリジット:至近距離で返り血を浴びながら、何度も何度も拳を振るう。
ブリジット:「何で……何でアタシがこんなこと……!!」
ブリジット:血と肉片に塗れた顔。涙の滲む目。
ブリジット:「レニィ!!早く片付けろよッ!!」
ブリジット:殆ど懇願するように叫ぶ。
レニ:「わた、し……」一瞬、眼だけで辺りを見回す。
レニ:そうだ、今最も姿勢の安定した、素早く次の動作に移れるメンバーは……私だ。理解した。
レニ:「わかった……!」ショットガンを構える。行ける。意識は明瞭、動作は快調。驚くほど戦えている。
レニ:これなら……決められる……!
レニ:狙いを定める、アンデッドに向けて撃鉄を——!
レニ:瞬間、アンデッドの群れから、ひときわ大きい一体が、勢いよく飛び出してきた。
無腕:発達した脚の力で、レニに飛び掛かり。
無腕:裂けんばかりに開かれた、その大顎で。
レニ:「あっ……!!」
無腕:「ゴ、ァアアアアアッ!!」
無腕:腕に喰らい付き、ばつん、と噛み千切る!
レニ:「あ、あ……?」
レニ:ない。わたしの腕が。何が?何が起こって、どうして……?
アリシア:「あ、……!レニさん!!」
レニ:「ぐ、あ……」
NC:だが、それだけだ。
NC:想像より遥かに痛みは少ない。あるいは、それも単なる幻痛で、本当はそもそも痛覚など無いのかもしれない。
レニ:ビッと赤茶色の液体が……思っていたよりずっと少ない量のそれが……腕の断面から噴き出して止まった。それだけだった。
レニ:「…………~~~~~っ!」
レニ:ぞっとした。こんな、こんな腕がいきなりあんな怪物に食いつかれて……!
レニ:でも、それが痛みなんて全然なくて……血ももっと噴き出して、
レニ:立ってられないほど体のバランスも崩れて、うずくまったりとか、みっともない悲鳴が喉から絞り出されたりとか、
レニ:そんんことが、もっとそんなことになるとか、色々想像した……してたはずなのに!
レニ:わたしは、全然平気だ!!
レニ:「う、うう…………」
レニ:「ううう…………!!!」
レニ:健在なもう一本の腕でショットガンを握る。『こちら』は当然ながら何の問題もなく動く。
レニ:「ううあああああぁーーーーーーーっ!!」
レニ:思い切り叫んでショットガンでそのアンデッドを『殴りつける』!
無腕:「ガッ……!?」
レニ:どれくらい利いたかは分からない。だが若干体勢が崩れたそこへ……。
レニ:すぐさま正しく持ち替えたショットガンを突きつけ、発砲!
無腕:「ゴ、バッ……」
レニ:アンデッドの頭部が、赤茶色の……そう、自分の腕から噴き出した液体と同じ色の体液を撒き散らし、弾け飛ぶ!
無腕:至近距離で放たれた散弾に、殆ど原型も留めず吹き飛ばされる。
NC:君に降りかかる血肉と、臓物の雨。
レニ:すぐさまやや距離がある……今のアンデットが飛び出してきた大群へ視線を向け。
シーナ:「レニ!」
シーナ:その大群の中、自身の近くに居たものをその機械の腕で掴む。
レニ:「ブ、リ、ジットォ!!!」叫ぶ。相変わらず、全然格好のつかない、かすれ声。喉が痛い。
レニ:『よけて!!』そう言いたいのに、声が出ない。
シーナ:そのまま人外の膂力で押しのけ、放り投げ、レニの射程へと寄せていき。
レニ:シーナの姿だって、目に入ってるはずなのに……。でも、それより、今は……。
シーナ:「ブリジット、下がれ!」 レニのかすれた声の代わりのように指示を発する。
ブリジット:「ッ……!!」その意図を察し、咄嗟にバックステップで距離を取る。
レニ:“そこの大群どもを、ここから消し去ってしまいたい”
レニ:その衝動だけを何より先に叶えてしまいたくて——。
レニ:ショットガンの引き金を、思い切り引いた!
レニ:号音!
レニ:号音。号音。号音。号音。号音。弾が切れた。すぐにバッグのなかから新しいショットガンを抜く。
レニ:号音。号音。号音。撃つ、撃つ、撃つ——!
無腕:無数の呻き声も悲鳴も、引っ切り無しの銃声にかき消されて。
レニ:黒の部屋にその音だけが響き渡り…………数分後、やっと静かになった。
レニ:「…………………………」
レニ:「…………う、あ」
NC:後にはただ、引き千切られ飛び散った血肉の残骸だけが残る。
レニ:呆けた声。静かになった。やっと静かになった。
レニ:敵は、消えた。



NC:戦闘終了。
NC:任意の未練から狂気点を1点減らすことが出来ます。
NC:システム上、対話判定で減らせないたからものへの未練から引くのが一応セオリーですが
NC:発狂している場合はその限りでは無いかなという感じですね
マカルアロア:ではレ二の未練から1減点します。発狂>3
イオリ:なるほど。ではたからものへの狂気点を3->2に。
シーナ:こちらは発狂も特にないのでたからものから1点減らします
レニ:シーナちゃんへの発狂効果で戦闘開始と終了時、1点ずつ任意の狂気度が上がったぜ!マカちゃんとイオリちゃんへのが一点ずつだ!
シーナ:これで2点
NC:そしてカルマ!
レニ:そして……よし、宝物への未練を減らそう!宝物2!マカ・イオリ・アリシア3!シーナ発狂!以上です。
NC:い、いいのか……まあいいけど……
レニ:あ、いや、どうしよう……!!
レニ:や、やっぱりシーナちゃんへの未練を3にして宝物も3のままにしておきます。さすがに今後もこれはコワイ!!
NC:OKです
レニ:ダメなら上の宣言のままで……!!あ!ありがとう!!

カルマ
敵を全滅させる……7点
一人も完全解体されない……7点
1ターン以内にクリア……5点


NC:全て達成しました。マジで?
NC:というわけで皆さんには寵愛点19点を差し上げます
シーナ:やったー19点!
イオリ:うわーい!いっぱい!
マカルアロア:いただきます!
レニ:やったー!!
NC:ですが
レニ:ウオ!
NC:マカルアロアだけは
NC:寵愛点が20点になります。
マカルアロア:な、なして‥?
NC:何でですかね……?
NC:不思議ですね……
マカルアロア:こわひ…
シーナ:え、何それこわ……
レニ:フシギド・ケンジ……
NC:そしてパーツ修復。
NC:えーと
NC:基本6、強化3差し上げます
NC:みんなで分けてくださいね
レニ:やったー!分けましょう!
シーナ:損傷してるのはレニちゃんとマカちゃんだけでしたっけ?
マカルアロア:私は損傷個所は【あご】だけなので
イオリ:私はなぜか無傷ですね
レニ:今のところはそうかも……!イオリちゃんも平気なんですよね
マカルアロア:基本1回分を貰って修復します
レニ:ではわたしも基本を2つもらって修復を。全快!
レニ:基本と強化が3つずつ余った!
NC:余ったらおやつにでもしてください
マカルアロア:うま…うま…
シーナ:マカちゃんにお腹いっぱいになってもらおう
イオリ:あっこんなの食べちゃダメよ ぺっしなさい
レニ:持ち越せないぜ……でもおやつは美味しいからな……仕方ないぜェ~~ッ。うま……うま……
NC:というわけでエンドパートに入ります。



NC:戦いを終え、黒一色の室内は静まり返っていた。
NC:砂時計が落ちきるにはまだ余裕があり、どうやらそれまでは扉は開かないようだ。
NC:些かの抵抗はあっただろうが、君達は傷付いた身体を、散らばったアンデッド達のパーツで修復することとした。
NC:君達はその間、それぞれ言葉を交わし合う。
マカルアロア:腹の内を揺らすような轟音が止み、シンとした”無音”が辺りを包んだ、その直後に
マカルアロア:誘蛾灯に引き寄せられる虫のようにフラフラと
マカルアロア:アンデッドの死体へ向け足を進める
シーナ:「おっと、マカ」
シーナ:他四人の様子をちらりと確認したのち、マカへ声をかける。
マカルアロア:ペタ
マカルアロア:やや湿っぽい、裸足独特の音が止まる
マカルアロア:「…なぁに?」
シーナ:「お腹が空いてるんだったっけ」
マカルアロア:「うぅ…」ポンチョの下でもぞもぞと手が動く。腹を押さえていることが分かるだろう
マカルアロア:「……」複雑そうな顔で、こくりと頷く
シーナ:「試練も終わったし死体はいっぱいあるし、好きなだけ食べていいけど」
シーナ:「その前に傷を治さないと」
シーナ:自分の顎をトントンと指で叩いて、彼女の欠けている部分を示す。
マカルアロア:「んぁ…?」左頬辺りを触った手を、少し下にずらすと
マカルアロア:下の歯に、指が触れた
マカルアロア:「い、ひひ。ほんとだ」
マカルアロア:「……ねぇ、シーナ」
シーナ:「うん。どうかした?」
マカルアロア:不安があった。確信に至った訳でも無いが、故にこそ…確かめることが、ただ恐ろしい。そんな不安が
マカルアロア:「…見ててね」下顎への傷にも気づかないほど、自分は何に夢中になっていたのか
マカルアロア:足元にあった肉片を拾って
マカルアロア:一瞬の抵抗と共に
マカルアロア:口へと運び、咀嚼し…飲み込む。すると
マカルアロア:下顎の傷、その断面で無数の微生物が蠢くように
マカルアロア:傷口が、塞がった
マカルアロア:「……どう?」
シーナ:その過程の全てを、目を逸らすことも瞑ることもなく見届けて。
シーナ:「すごいね。あっという間に治った」
シーナ:いつものように笑って、その現象を受け入れた。
マカルアロア:「…」自分で触ることはしなかった。触ってしまったら、それを受け入れなきゃいけなくなる
マカルアロア:「わ…わたし…」
マカルアロア:「変、なのかな…ひひ、ひ」怯えを隠すように笑う
シーナ:「ううん、そうだなあ」
シーナ:その怯えを読み取って、自身の右手を握ってみせる。
シーナ:ブオン、という音と共にレーザー刃が表れる。
シーナ:「ね、マカ」
マカルアロア:暗闇の中で、鈍い光を放つその刃を凝視する
マカルアロア:「…なぁに、シーナ」
シーナ:「僕のこれ、変だと思う?」
マカルアロア:「ぁ……」
シーナ:「素直に、思ったままにで良いよ」
マカルアロア:「変、じゃないけど」
シーナ:「どう思う?」
マカルアロア:「…ちょっと…‥こわいね」
マカルアロア:「あ、シーナはこわくないよ!」あわあわと手を動かす
シーナ:「はは、ありがとう」
シーナ:拳を解くと同時に、刃は消える。そしてその手をマカへと伸ばして。
シーナ:なるべく優しく、頭を撫でる。
マカルアロア:「…‥いひ…いひひ…」
シーナ:「僕はさ。この手のこと、割と気に入ってるよ」
マカルアロア:自然とはにかみ、いつものように口の端から空気を漏らすように笑って
マカルアロア:「どうして?」
シーナ:「こうやってマカの頭を撫でれるし、さっきみたいに敵を切り刻めるし」
シーナ:「きっと前より出来ることが増えたくらいだと思うんだよね」
マカルアロア:「……前って…?」
シーナ:「だから、うん。変わったことを怖いとか悲しいって感じるのも当然だけど」
シーナ:「変わって良かったなってところを見つけていきたいなって」
シーナ:「僕もちゃんとは覚えてないけど、僕らがアンデッドだっていうなら」
シーナ:「アンデッドじゃなかった頃があるってことだろう?」
マカルアロア:「そう、かな…そうだね、うん」
シーナ:「その頃の僕はこういう手じゃなかったかもしれないし、マカだってもっと違う姿だったかもしれない」
マカルアロア:「…それを、おもいだす為に」
マカルアロア:「ここに…居るんだもんね」
シーナ:「そう。そのために僕らはここに来た」
シーナ:「でもね」
マカルアロア:「でも?」
シーナ:「思い出したことが全てってわけでもない」
シーナ:「昔がこうだったからこうしなくちゃ、とか。昔はこうだったのにどうして今は、とか」
シーナ:「そういうのばっかり考えなくていいよって、そこは覚えておいてほしいな」
マカルアロア:「……」その言葉に、急に押し黙る
マカルアロア:「…………い、ひひ。そうだね」
シーナ:「マカ?どうかした?」
マカルアロア:そして、なんでもないような笑みを浮かべると
マカルアロア:「なんでもなーい!ねぇシーナ、もう一回撫でて!」
シーナ:「はいはい。いいよ、いくらでも」
マカルアロア:「わぁ…いひ…ひひひ…!」
シーナ:笑顔でマカの頭を撫でながら、その裏で思考を巡らせる。
シーナ:(ううん……。やっぱり、メンタルのケアは難しいな)
シーナ:(さっきの反応を見るに何か思い出してそうだけど、話してもらえるほどの信頼はまだ無いみたいだし)
シーナ:(マカは能力的にも戦いの要になり得る。ネクロマンサーに対峙するまでに、協力できる体制は整えたいけど)
シーナ:(ううん。難しいな……)
マカルアロア:「(…‥かわって、良かった………)」
マカルアロア:「(わたしの…この身体は…うでは…)」
マカルアロア:「(…何のために、こうなったんだろう)」
マカルアロア:…変わって良かった、そう思えるようになるのは…自分にはまだ難しい。マカルアロアは無意識にそう考えている
マカルアロア:ただ一つ、確かなことは
マカルアロア:”変わらないままでいたい”、彼女はそう思っている

シーナ:マカちゃんに対話判定振りたいです!
NC:双方+2でどうぞ!
マカルアロア:ではこちらも!
シーナ:1nc+2
Nechronica : (1R10+2[0]) → [6]+2 → 8[8] → 成功

マカルアロア:1nc+2
Nechronica : (1R10+2[0]) → [9]+2 → 11[11] → 大成功

シーナ:OK!これで1点へって残り1!
NC:大成功の場合任意で他の未練に変更できます
マカルアロア:あっ、じゃあ折角だから変えようかな…
マカルアロア:シーナの未練を依存→信頼にして、1点減点。2>1
NC:OK!

レニ:「…………………………」繋がった腕、その先の手をぐっ、ぐっ、と開き握る。
イオリ:これといって傷を負ってはいないが。血に汚れた衣服を、不快そうにはたいている。
レニ:全く問題ない。…………いいこと、なのだろうと思う。いいこと……のはずだ、この状況では。
イオリ:砂時計の残りをじっと見つめていたかと思えば、ちらとレニの方へ向き直る。
レニ:「………………」砂時計の方を見ている。時間はまだ過ぎない。
イオリ:「……治っちゃうんだ。それ」
レニ:「………………」ゆっくりとイオリに向き直って。
レニ:「……そう、ね。ええ……」
レニ:「…………驚いた、わ」
レニ:「やっぱり本当に、もうわたしたち人間じゃないの、ね……」ほう、と息を吐いて言う。
イオリ:「一緒にしないで」反射的にそう返す。
レニ:「…………」その言葉に、見つめ返す。
イオリ:「……」視線を逸らし、舌打ち。
イオリ:自分でも気づいている。"私はお前達とは違う"と、言い張る事の矛盾に。
レニ:「…………ごめんなさい、ね」
レニ:「確かに、嫌、ね…………こんなものがわたしたちだ、なんて言うのは……」
イオリ:「……たとえ、どんな身体になっていようと」
イオリ:「私は、人間である事を諦めたりしない」
レニ:「…………そう、ね」
イオリ:「誰がどんなふうに否定したって……私は私だって、言い張ってやる」
イオリ:「……別に、それを押し付けたりしないし、アンタがどうか考えるかまでは知らないけど」
レニ:「…………わた、しは……」
レニ:「もしかしたら、そこまで強く自分を持てないかもしれない、わ……」
イオリ:「……」
レニ:「…………イオリ、さん。気づいてる?」
イオリ:じっとその眼を見て。
イオリ:「何によ」
レニ:「さっきの、戦いの時……わたしは、あんな戦い始めて、だったはずなのに……」
レニ:「すごく、すごく……スムーズに体が動いて、何だかもの見え方……考え方まで自分じゃないものになったような感じがしたわ……」
レニ:「……あな、たがアンデッドに囲まれた時だって」
レニ:「あなたの動きなら避けられるはずだって、まとめて撃とうとしたの…………」
レニ:「結局外れちゃったけど…………」
イオリ:「……何、それ」
レニ:「今まで銃なんて撃ったこともない筈なのに…………」
イオリ:「私を信用してたってこと?」探るような眼。「謂れもないのに」
レニ:「そんな風に考えて、戦ってたの…………」
レニ:「…………そう、なるのかしら……」>信用
レニ:「あなたにというより、あなたの体が見せたその動きね……」
イオリ:「……」似たようなものだ。自分も。
イオリ:この身体は。記憶にないはずの動作を、まるで仕掛けられたみたいに演じてみせた。
レニ:「すごく『戦える』ように見えたから……頭の中で計算して……大丈夫だろうって思う自分がいたの……」
イオリ:「……なら、読み違えてるわね。私、あそこで避ける余裕なんてなかったわよ」
レニ:「…………そう、なの……」
イオリ:「だから、つまり」
イオリ:「アンタのよく分からない冴えも、その程度ってこと」
レニ:「…………そう、ね……」
レニ:「わたし、あそこでは外しちゃったけど、」
レニ:「あの外した理由は自分でもよくわからないわ…………でも、」
レニ:「なら、やっぱり外してよかったと思う」
レニ:「『よく分からない冴え』なんかに従って、あなたを撃たなくてよかったわ……」
イオリ:「……そう。"アンタが"、そう思うの」
レニ:「…………」
イオリ:「それでいい……いえ、アンタにとっての良し悪しなんて、私が決めるものじゃないけれど」
イオリ:「植え付けられたかもしれない仕組みなんかより、自分自身がどうしたいかが大事だってのは……私も同じ意見で、だから」
イオリ:「ああ、そうね……"好ましい"わ。そういうの」
レニ:「…………そう」
レニ:ふふ。口の端が歪む。笑っている……ように見える。
レニ:「わたしね」
レニ:「……そう、いつか『こんな風に思う』わたしすらいなくなって、機械みたいに敵を撃つゾンビになっちゃうかもって、」
レニ:「そんな風に、不安だったけど。そう言ってくれるなら、少しは気もしっかり持てるかもしれないわ……」
レニ:「…………だから、その」
レニ:「……ありがとう、と言うべきね。イオリ、さん」
イオリ:「……そ」愛想もなく、ただ受け取って。
イオリ:「……なら、もしもよ。仮の話」
レニ:「…………ええ」
イオリ:「アンタが、そういう風に……全部呑み込まれて、本当の機械みたいになったら」
イオリ:「私が、ちゃんと壊す事にするわ」
イオリ:「きっと、見苦しくて堪えられないもの」
イオリ:自分は既に、この少女の笑顔を知ってしまったから。
レニ:「…………そう」微妙に表情が動く。どういう感情があるのか、よく分からない微妙な動き。不慣れなのだ。
レニ:「…………壊されたくは、ないわね」
イオリ:「でしょ」
イオリ:「なら、尚更しっかりしてなさい」
レニ:「肝に銘じるわ」神妙に頷いて。
レニ:「……ええ」
イオリ:それから、少しだけ躊躇いがあって
イオリ:す、と右手を差し出す。小指を立てている。
レニ:「………………?」
イオリ:「……約束。こうやって、指を掛け合うの」
イオリ:「ほら。アンタも出すのよ」もう片方の手で、ぐっと手首を掴んで引く。
レニ:「……ええ、ええそうね」
イオリ:「……私達。一度、記憶喪失になったんだから」
レニ:「…………驚いたわ。指切りなんて、今まで相手が……そんな記憶自体がないんだけど……経験なかったから」
イオリ:「次また忘れないとも限らないでしょう」
レニ:「………………ええ」確かに。頷いて、指を掛ける。
イオリ:「だから……こうすれば、きっと」
イオリ:「忘れてしまっても、残るはずだから」
レニ:「………………」
レニ:「……うん」そうね。
レニ:ぐっ、ぐっ、と。指切りを掛ける。
イオリ:こちらもそれに応じるように指を掛けて、
レニ:「……忘れない、わ……。これは忘れたら、色々と大変だもの」
イオリ:「よくわかってるわね」
イオリ:指を解いて、やや満足気な顔。
レニ:「…………ふふ」楽しげな声。
レニ:「…………さて、そろそろ砂時計はどうなっているかしあ」
レニ:「あっち(マカとシーナ、ブリジットにアリシア)も気になるし、ね」
レニ:砂時計と、他のメンバーを見やる。
レニ:(「…………ありがとう、ねイオリさん」)
レニ:砂時計、そして会話に花を咲かせている……咲かせているのだろう、他のメンバーたちを見て。
レニ:(「…………わたしには、あの子以外何もないと思っていたけど。確かなものが……ひとつ増えたわ……」)

イオリ:NC!対話判定を……したいのですが!
NC:双方+2どうぞ!
イオリ:1nc+2 判定!
Nechronica : (1R10+2[0]) → [1]+2 → 3[3] → 失敗

イオリ:わーん
レニ:イオリちゃん!!
レニ:振ります!
レニ:1NC+2
Nechronica : (1R10+2[0]) → [5]+2 → 7[7] → 成功

レニ:成功!!これでイオリちゃんへの狂気度が減るぜ~~~



NC: 
NC:砂時計が落ち切り、君達は黒の扉を開いた。
NC:同時に、元居た部屋では石材が移動し、新たな柱が姿を現す。
NC:石柱の上部には、新たな注射器。その数は6つ。
NC:満たされた薬液の色は青。一つ少なくなっているのは、部屋に入ったドールの数と連動しているのだろう。
NC:君達が足を踏み入れ、注射器を精査しようとした、その時。
???:「…………!!」
???:扉の影から、君達に刃が振り下ろされる。
アリシア:「えっ」
イオリ:「……参加した人数分。ちゃんと報酬が出て来ているわね」石柱を見て、そう口にして
NC:丁度先頭にいたアリシアが、胴を深々と切り裂かれ、血を噴き出す。
マカルアロア:「ひっ!」反射的に身を竦める
アリシア:「あ……!?」
シーナ:「アリシア!」
イオリ:意識の外だった。気付くのが一瞬遅れる。……振り返る。
イオリ:舌打ち。「そう、よね……もっと警戒しておくべきだった……!」最初に、明らかな殺人遺体が見つかっていたのだから。
レニ:「っ、アリ、シア!」
ブリジット:「っ……!?」
マカルアロア:「だ…だれ!?」
???:「……!! ……!!」
???:がくがくと震える手で日本刀を握っているのは、一人の少女。
???:その服装は、先程部屋で倒れていた死体と同じものだ。
レニ:すぐさまショットガンを抜き、狙いをつける!
レニ:「マ、カさん、下がって!」
マカルアロア:レ二の言葉を聞き、半歩後ろへ
シーナ:「君、さっきの」
シーナ:言いながら、右手を握り前へ出る。
???:顔と喉には血の跡。僅かに残った蛆虫が皮膚を這いずっている。
???:「……!! ……!!」
???:刃の切っ先を君達に向け、何か言おうとする。
???:が、未だ喉の修復が完全ではないのか、ぱくぱくと口を動かすばかりだ。
レニ:ショットガンの狙いは外さず、じりじりと動いてアリシアへと。大丈夫かしら!
マカルアロア:「あの…人…?」そこでようやく顔を視認し、戸惑いの声を上げる
レニ:「……大、丈夫そうね……。でも一応下がって」
イオリ:戦闘へと思考を切り替える。冷静にその姿を見据えて、構えを取る
アリシア:「うぅ……?」切り裂かれ、血を流しているが、あくまでアンデッドだ。当然死にはしない。
ブリジット:「生きてたのかよ、こいつ……!?」
マカルアロア:「ど…どうしよう」
???:「……!!」
???:構えを取ったイオリに向け、大上段から刃を振り下ろす!
イオリ:太刀筋に対して並行に、身体の軸をずらす。刃が髪を掠めて、
イオリ:後方への側転動作。両手を地に付けると同時、顎へと跳ね上げるような蹴り。
???:「────!」
???:衝撃に宙を浮く身体。手放した刀が床に転がる。
マカルアロア:その刀を拾う
マカルアロア:「ど、どうしよう!」自分の近くにきたから取り敢えず拾ったが、刀なんか持ったこともないからどうすればいいのか分からない
シーナ:「そのまま持ってるだけでいいよ、マカ」
マカルアロア:「も、持ってるね!まかせて!」
???:「……! ……!」
???:がくがくと足掻こうとするが、元々の傷が深かったゆえか、まともに動けなくなる。
???:その視線は敵意と警戒に満ちている。君達、あるいは君達の内の誰かに向けられたものか。
レニ:「……さっ、きの部屋で戦ったやつらとは違いそうね。取り押さえましょう」
シーナ:「そうだね。ちょっとごめんよ」
シーナ:言いながら彼女の後ろに回り、その両手を後ろで押さえる。
???:「……!」
NC:拘束を試みれば、殆ど抵抗も出来ないだろう。
レニ:「……そのまま、離れててねマカさん。持ち手以外の所に触っちゃダメ、よ」
マカルアロア:こくり、こくりと頷く
アリシア:「びっ……びっくりしました……」
ブリジット:「おい……どうすんだよこいつ……?」
イオリ:「足くらい折っておいて……も意味ないか」レニの再生速度を思い出しつつ
レニ:「……さ、て……どうしましょうか。まずは本人から色々訊いてみましょう」
イオリ:腕組みをして、威圧するように見下ろしている。
シーナ:「とりあえず力は出ないみたいだし、この状態でも危なくはないと思うよ」
レニ:「……いま、のでわかったでしょう。あなた、このひと(イオリ)一人にやられるくらいよ。もう勝ち目はないわ……」
???:「…………」
イオリ:「話せるの、そいつ?」
シーナ:「どうかな。声出せる?」
???:上目遣いにイオリを睨みつけている。
???:何か言おうとしているようだが、やはり声は出ないようだ。
イオリ:「……呆れたわね。まだ反抗する気?」その眼を見て
シーナ:「まあまあ。この子もいろいろ分からないことばかりで気が動転してるかもしれないし」
レニ:「…………声が出ないの?ひょっとして」
シーナ:「うん。例の傷のせいでまだ声が出ないみたい」
アリシア:「喋れないんじゃ、何にも聞き出せないですねえ……」破けて血の付いたドレスを気にしつつ。
レニ:「……しょうが、ない、わ……」
イオリ:「首振ったり頷いたりくらいはできるんじゃない」
NC:君達は彼女に尋問を試みるのもいいし、放置しても、無理やり連れて行っても、殺してもいい。
レニ:「…………あなたが何者か知らないけど、わたしたちには、襲われる、いわれはないわ……」
イオリ:「ねえ。私達の言葉、理解できてる? 通じてるんだったら、頷いて」その眼を覗き込んだまま。
???:「…………」
???:反抗するように、尚もじっとイオリを睨んでいる。
シーナ:「うーん。この反応は通じてる感じかな」
イオリ:「……そう? そうは見えないわよ」
レニ:「……イオリさん、に用があるように見える、わね……」
レニ:「……あな、た。ここに来る前のこと、覚えてる、の……?」
レニ:「覚えている、なら頷いて。わたしたちは皆覚えていなかったわ……」
???:「…………」
???:少し迷ったような様子を見せるが、
???:やがて、やんわりと頷いてみせる。
イオリ:「はぁ??」頷いたのを見て、舌打ちする。
イオリ:「何。本当にただ私が気に食わないってわけ」
アリシア:「嫌われちゃいましたねえ」
イオリ:「何? 私に蹴られたから?」
シーナ:「覚えてるんだ!そうなると、色々聞いてみたいことも増えるけど」
シーナ:「どうかな、僕達の顔に見覚えとかある?」
シーナ:「もしくは誰か一人でも知り合いはいる?」
???:「…………」
???:その質問にも、頷きで返す。
イオリ:「……誰よ。視線で指すくらいはできるでしょう」
???:「…………」
???:視線は君達を順に移っていく。正確には分からないが、一人では無い事は確かだろう。
イオリ:「……はっきりしないわね」その視線を追いかけて見て。
レニ:「……なる、ほど……」
シーナ:「一人じゃないみたいだね。なら一人ずつ手とか挙げて聞いてみる?」
イオリ:「まあ……それなら確かに、はっきりするでしょうけど」
レニ:「……具体的なメン、バーが判ったとしても、仕方ないわ……肝心のわたしたちの方が何も知らないんだもの……」
イオリ:「そうね。それに、情報源なら……こいつから聞き出すよりも」石柱の方へと視線を向ける。
レニ:「……でも、この子が正気だったとして。記憶のないわたしたちは、大分恨まれることをしたようね……」
ブリジット:「無駄にアタシらを混乱させようとしてるんじゃねえか?いきなり切り掛かってきた奴だぞ」
ブリジット:「……そもそも、こいつが嘘を吐いてないって保証も無えだろ」
イオリ:「ええ……そうね。その通りよ」
レニ:「……ええ、そう、よ……」
レニ:「この、子に、これ以上詳しいことは聞き出せない、わたしたちだって、検証のしようがない」
レニ:「だから、今何か知りたいなら……」ゆっくり石柱へ向かっていく。
レニ:「わたしたち、がこれを使うしかないわ」
アリシア:「この人のことも、それで思い出すかもしれませんしね!」
シーナ:「まあ、そうなるよね。って、そうだ」
シーナ:「言い損ねちゃったんだけど、僕もさっきの注射使ったよ」
アリシア:「え!いつの間に!?」
イオリ:「ふうん」
マカルアロア:「あ、お注射?」少し離れた場所から声を上げて
マカルアロア:刀を抱えたままそちらに歩み寄る
イオリ:「で、何を思い出したのよ」
イオリ:「ここまで言わなかったって事は、大した情報じゃないって事なんでしょうけど」皮肉気に。
シーナ:「この部屋に入る前にさ、試練のせいで注射器が割れるかもって気が付いて」
シーナ:「慌てて打ったけど、まだ片方はポケットに入ってるよ」
シーナ:手は少女を抑えたままなので、入ってる方の足を軽く上げてみせる。
シーナ:「ああ、そうそう思い出した記憶なんだけど。なんか戦ってる記憶だったよ」
ブリジット:「あ?何とだよ」
マカルアロア:「せんそう?」
シーナ:「戦争かは分からないけど、さっきみたいなアンデッドと」
シーナ:「何の為とか誰と一緒にとかはさっぱりだけど、戦ってたことは確かだと思う」
マカルアロア:「…‥よく分かんないね」
アリシア:「……わたしたちが戦い慣れてるの、そのせいなんでしょうか?」
シーナ:「ね。まあそのお陰でさっきは役立ったけど)
イオリ:「……そう」興味なさそうに零すが。自分の身に起きた事と併せれば、信憑性はある話だ。
レニ:「…………アンデッドは、戦う力も備わるみたいだから、」
レニ:「ここに来る前から、わたしたちは『そう』だった可能性はあるわね」
レニ:「……わかった、わシーナさん。ありがとう」
シーナ:「うん。ちょっとでも役に立ったなら良かった」
シーナ:「それでお願いなんだけどさ。そっちの注射、良かったら僕に打ってもらえる?」
レニ:「やっぱり、これ以上の情報は、この注射で……え?」
シーナ:「この通り、手が塞がってるからね」
???:「…………」腕の中で不服そうにしている。
レニ:「……ああ。あなたが最初に打つ、という話ではないのね。でも……いい、わ……どうせ希望する人は皆打つんだもの」
マカルアロア:抑えられている女性を見て「‥みんなの分、あるんだよね」
レニ:「順番に、打っていきましょう」人数分の注射を持ってくる
イオリ:「ちょうど6人分ね。試練を潜り抜けた数と同じ」
イオリ:「つまり、やっぱり誰かが私達の状況を見てるって訳だけど」
ブリジット:「……貸せ」引っ手繰る様に注射器を手に取る。
イオリ:言いながら、注射器の一つを手に取る。
マカルアロア:レ二から注射器を受け取って
レニ:ぐっとシーナの腕に注射を近づけ。
シーナ:「ありがとう、レニ」
マカルアロア:「色、違うね。大丈夫かな…」
アリシア:「ドキドキしますね……」こちらも注射器を持って。
レニ:「……いくわよ」特に何もなければ、打ちます。ブスリ!
シーナ:注射のはずみで拘束が緩んでしまわないようにだけ気を付けて、受け入れる。
イオリ:皆が打とうとしているのを横目に確認しつつ、自分の腕に注射する。
NC:アリシアとブリジットもそれぞれ腕に針を刺し、薬液を注入する。
マカルアロア:キョロキョロと顔を動かして、少し苦そうな顔をし、普段使っている腕に注射する
レニ:「う、ぐ……」シーナに打ったあと、自分の腕にも注射し……。
▼ 【秘話>マカルアロア】

▼ 【秘話>シーナ】

▼ 【秘話>レニ】

▼ 【秘話>イオリ】

レニ:注射器を取り落とし。
レニ:皆の顔を見渡す。
シーナ:記憶がよみがえる鈍痛に少しだけ眉をしかめて、だけどすぐにいつもの顔に戻る。
シーナ:勿論少女を取り押さえた腕もそのまま。
ブリジット:「……っ……」何を思い出したのか、かぶりを振る。
イオリ:「……」僅かに目を細めて、視線を空に迷わせつつ。
アリシア:「うー……」ぼんやりとした様子。
マカルアロア:「……」皆の顔に一つ、一つ視線を移し
マカルアロア:「…」一瞬だけ複雑そうな顔を浮かべ「いひ、ひひ。どうだった?」笑いながら呼びかける
レニ:「あ……」マカの視線を受け。
レニ:「そう、ね……」やや曖昧な、返事。
イオリ:「……」溜息をつく。「あまり有益ではないかも」
シーナ:「僕も、役に立ったりはしなさそうかな」
ブリジット:「……何だよ、どいつもこいつも……」
アリシア:「わたしは……役立つかもですが…………」
アリシア:「でも…………」目を伏せる。
イオリ:自分から話し出す様子はない。
イオリ:「……何よ。引っ掛かるわね」
マカルアロア:「アリシア、どうしたの?」
イオリ:アリシアを見て
アリシア:「……」
アリシア:「二つの部屋をクリアすれば、先に展望が開けるって……」
アリシア:「多分、ここから出られるって……」
アリシア:「そういう……記憶……なんですけど…………」
アリシア:そこで言葉を切る。
シーナ:「良いニュースに聞こえるけど、まだ何かあるの?」
アリシア:「そ、それはそうなんですけど、でも……」
マカルアロア:「出られるの!?」
アリシア:「わ、わたしは……」
アリシア:「わたしの記憶は、ここのルールを皆さんに伝えるための担当……なんですかね……?」不安げに。
マカルアロア:「……?アリシア…?」
レニ:「……どう、したの?」
アリシア:「もう2本目の注射なのに……わたし……」
アリシア:「自分についての記憶は……何も…………」
アリシア:不安げな顔で黙り込む。
レニ:「……自分についての記憶は、何も思い出せなかった……のね……」
レニ:「……他にも、そういう人はいる?」
シーナ:「うーん、レニとイオリは?二人も前回の記憶は世界についてのことだったよね?」
シーナ:「あとまあ、マカの空の記憶も自分自身についてではないかもだけど」
イオリ:「……」アリシアを見つつ。レニの問いかけに、首を振る。
イオリ:「私自身の記憶よ」
マカルアロア:うーんと首を捻って
マカルアロア:「わたしも…多分、わたしの」
レニ:「わた、しは……わたしは……」
レニ:言って、姉妹一人一人の顔を改めて見て。
イオリ:その視線をじっと見返す。
レニ:……ふーっと息を吐き。
レニ:「……わたしも、多分自分についての記憶。ここ、に来て、このドールになった時の……」
マカルアロア:「なった時の…って」
イオリ:目を見開く。「何、それ」
マカルアロア:「……ほんと?」
ブリジット:「……」食い入るようにレニを見つめる。
レニ:「……この、アンデッドになった時の、ここに来て手術を受けた時の記憶」
マカルアロア:「……」どう、反応していいのか分からない。そんな顔だ
レニ:「……わたしは、人間的には、今と変わらない、人物、だったわ」
レニ:「だから……わたしについては、そんなに取り立ててみる所はない……」
シーナ:「ええと、つまり。性格とかそういう部分は昔と今で変わらないってこと?」
レニ:「…………わた、しは、ね……」
レニ:シーナに頷いて。
イオリ:「……そういうのはいいから」自己否定の言葉に、どこか苛立つ様子で。
アリシア:「手術……ですか……」
レニ:「だから……そういう施術を行った『ネクロマンサー』それが必ずいる。わかった、情報と言えば、それくらい……かしら」
イオリ:「なら……アンタは、その」
イオリ:「『ネクロマンサー』に、会ったの?」
レニ:「……会った、と思う。そのネクロマンサーについての詳しい様子は……ごめんなさい、思い出せないけど……」
レニ:「女の人、だったように見えた、わ……」
イオリ:「……そう」
イオリ:「……」じっとその眼を見て
レニ:「…………」視線を受ける。見られている眼は、これまでと変わらない、どこかどんよりとした暗い印象の瞳。
イオリ:「……良いわ。じゃあ、私の記憶の話をするけど」
イオリ:「私が見たのは」
イオリ:「レニだったわ」
マカルアロア:「……?」
レニ:「…………!」
イオリ:「当然、ここで目を醒ます以前の記憶よ」
マカルアロア:「会ったこと、あるの?」
イオリ:「多分、そう。ずっと昔、どこかで……」
アリシア:「それじゃあ、お二人は親しかったんですか?」
シーナ:「どう関わってたとか、どんな話をしたかとかは思い出せなかった感じ?」
イオリ:「……そうね。だけど、確かなのは」
イオリ:「今の彼女みたいな……改造されたような様子は、なかった」
シーナ:「じゃあ、レニが言ってた手術を受けるまえなんだろうね」
レニ:「わた、しは…………」
レニ:「…………」話を聞いている。外見的な面では、確かに自分はこの中でブリジットと並んで人間に近い。だがそういう話ではないだろう。
イオリ:「そうね。……きっと、そうよ」
マカルアロア:「レ二は本当にレ二のままだったんだね!いひひ」
レニ:「…………ごめんなさい、わたしは、その……イオリさんのこと、思い出せなくて……」
イオリ:「……別に。私だって、ちゃんと思い出せた訳じゃないし」
レニ:「……うん」
イオリ:「とにかく、私からはこれだけ。……他は?」
シーナ:「残りは僕とマカとブリジットか。僕はさっき話したのとほとんど一緒だったんだけど」
マカルアロア:「たたかってたの?」
シーナ:「そう。多分あれは刃とかかな……光を反射して光ってたよ」
シーナ:「僕が思い出せたのは、そういう景色だけ」
ブリジット:「……そうか……」頷いて。
シーナ:「ブリジットは?」
ブリジット:「……私は……そういうのとは真逆だ」
ブリジット:「……故郷の記憶だ」
マカルアロア:さっき見たあれかなぁ、といったことを考えながら
ブリジット:「海が綺麗な、港町だった」
ブリジット:「私は家族と一緒にそこに住んでた……友達も……多分、いたと思う」
ブリジット:「お前らが言うような……戦争だの、アンデッドだの……」
ブリジット:「そんな、物騒なモンはひとつもなくて」
ブリジット:「……平和な、故郷の記憶だ」
ブリジット:懐旧するように零す。
イオリ:「……故郷、ね」
レニ:「…………」何かを思案するような顔で聞いている。
マカルアロア:「うみって、そらのお友達?」
ブリジット:「……ああ。空も綺麗な街だった」
ブリジット:「青くて……どこまでも高くて……」
ブリジット:「こんな場所とは、まるで違う」
ブリジット:石造りの天井に目をやって顔を顰める。
マカルアロア:「いひひ。わたしたち、なんだか似てるね」
ブリジット:「誰が似てるってのよ……ったく……」言いながら、そう嫌そうな様子ではない。
イオリ:いつか、青空がなくなるほどの大戦があったかもしれなくて。そんな世界で、彼女の故郷がどこまで形を残しているか
イオリ:(……考えるだけ詮無いことね)
レニ:「……友達みたいなものね。とても広くてきれいで、見てると明るい気分になるもの……みたいよ」
レニ:わたしには、そういうのよくわかないけど、と付け足して。
マカルアロア:うんうんと頷きながらレ二の話を聞いて
シーナ:「そういうってことは、マカが思い出したのもそういう記憶?」
マカルアロア:「似てるよ、だって…」
マカルアロア:「‥‥うん。やっぱり、どこで…それが誰なのかもわからないけど」
マカルアロア:「いま…みたいな」
マカルアロア:「私は誰かと…一緒に居たの」
アリシア:「誰か……?」
マカルアロア:「どうして、とか、どこで、とか」
マカルアロア:「何人、とか」
マカルアロア:「…‥よく、分からないけど」
マカルアロア:「わたしの傍には、誰かが居て」
マカルアロア:「それが…なんだかとても楽しかった」
マカルアロア:「‥‥…ような、気がするの」
レニ:「……そう。親しい人、だったのかしらね……」
イオリ:「……はあ」
マカルアロア:「そう…だったらいいなぁ。いひひ…」
イオリ:「どれもこれも、微妙にまどろっこしいわね。……ええ、私のも含めてよ」
イオリ:「記憶を返すって言うなら、ちゃんと返しなさいよ」どこにともなく向けて吐く
レニ:「……そうね、言われてみれば本当にその通り」
シーナ:「でも、レニの記憶やアリシアの記憶のお陰で分かったことも増えたよ」
シーナ:「もう一つの白の部屋をクリアすればここから出られるし、手術を受ける前の僕らはきっと人間だった」
シーナ:「そして僕らをこの状況に置いたネクロマンサーは、女性の可能性が高い」
シーナ:「ほら、最初に比べて大きく前進してる」
シーナ:でしょ?と言いたげに皆へと笑いかける。
アリシア:「そ……そう、です、よね……多分……」ややぎこちないながらも頷いて見せる。
レニ:「……まあ、何も知らないよりはずっとまし、かしら……」
マカルアロア:「もう、少し…だね!」希望的観測
レニ:「じゃあこれ、から……どうする?みんなの記憶は聞けたし、次の部屋、いく……?」
ブリジット:「……あと一つか……」白の扉に目をやる。
イオリ:「で……次も全員で入るの?」ちら、と拘束されている少女を見やり。
レニ:「その(名前も知らない)子、を……どうするかは、ともかくとして……」
シーナ:「そうそう、問題はこの子についてだよね」
???:「…………」
シーナ:「この子が白の部屋についてくるかと、後この子も注射を打つかどうか」
シーナ:「一応残りの一本も持ってきてるから、そっちは打てるよ」
イオリ:「ついてくるって……はあ?」てっきり、この部屋に拘束して置いていくものかと思っていた
レニ:「………………」かがんで目線をその子に合わせ。
レニ:「……わた、したちは、今から次の部屋に行って“試練”に挑むわ」
レニ:「そうしないと、記憶が戻る薬が手に入らないもの」
ブリジット:「縛って転がしときゃいいだろ、そんな奴」
ブリジット:「また後ろから斬られでもしたらどうすんだよ」
マカルアロア:「…」刀をぎゅっと抱える
イオリ:「全く同意見ね」
レニ:「……そう、ね」頷く。
マカルアロア:「そう…だね。それに」
マカルアロア:「お喋り…出来ないんでしょ?」
???:「…………」
???:演技でなければ、やはり発声は出来ないようだ。ただ黙って君達を見ている。
レニ:「あな、たは……危険すぎるわ。だからここで留守番しておいてもらう。記憶も戻っているなら、最初の緑の注射もいらないわよね……?」
イオリ:「さっき言ったように、思い出したとしても本当の事を話すかも分からないし」
シーナ:「喉の傷の方は時間で治るとは思うけどね。まあ確かに戦闘に連れて行くのはちょっと危ないか」
レニ:「何か意見や希望がある、なら……戻ってあなたの喉が治った後で聞く、わ……」
アリシア:「じゃあここでお留守番してもらいましょうか?」
レニ:「……確認するけど」
レニ:「……あな、た。記憶は全部戻っているのよね?覚えていないことは、ない……?」
レニ:あるならば、緑の注射を今使う意味も出てくるかもしれない。視線で注射を見やり。
???:「…………」
???:何か言いたげな顔だが、流石に意図を読み取るまでは難しいだろう。
レニ:「…………わかっ、たわ……」
レニ:「あな、たも、忘れている記憶があるなら、連れて行って人数分の注射を出してもらうことも考えたけど」
レニ:「さす、がに状況が不確定すぎる。忘れてることはない、と考えるわ……」
レニ:「……わた、しも彼女は留守番に一票、よ……」立ち上がって。
シーナ:「なら、留守番で確定かな」
シーナ:「じゃあイオリ、さっき使ってたワイヤーちょっと分けてもらっていい?」
イオリ:「分かってるわ」そう言って、袖口からしゅるしゅると音を立てながら
イオリ:伸び出したワイヤーを手に持ち、少女の背後へ。
イオリ:ぐっ、ぐっとその腕に巻きつけていく。硬く縛り上げる。
???:「……!」
???:抵抗するが、君ならば難なく拘束できるだろう。
シーナ:「うん、ありがとう」 ようやく拘束役を終えて、一つ伸び。
イオリ:「こんなもん、かしら」裾から伸ばした刃でワイヤーの端を切りつつ
マカルアロア:あまり気持ちのいいものじゃないなぁ、と、その光景を見ながら考えている
レニ:「……助かった、わ(二人に)。それじゃあ、何もないなら行きましょう、か……」
アリシア:「はい!善は急げです!」羽をぱたぱたさせて。
マカルアロア:「そ、そうだね!」
イオリ:「……」縛り上げて動けなくなった少女を、じっと見て
イオリ:(……こうして拘束したからって、安心はできない。こいつの身体にどんな機能があるか、明かし切れてはいないのだから)
イオリ:(仮に私達が試練をクリアしている間に拘束を解いたとして、再び制圧するのに難儀はしない……筈だけれど)
マカルアロア:「……」
シーナ:「次はの相手はあの鎧三体だろうし、気を付けていこう」
シーナ:「見るからにさっきの雑魚より強そうだったしね」
イオリ:「……そうね」頷く。
ブリジット:「……行こうぜ。さっさとこんな場所から出てえんだよ、こっちは」
レニ:「……いく、わよマカさん。大、丈夫。あの子がおとなしくしてれば、わたしたちだって乱暴はしないわ……」
マカルアロア:「…‥うん……」拘束された少女の元へ歩くと、しゃがみ込んで目を合わせる
???:「……」
???:じっとその目を見ている。
マカルアロア:「……ごめんね」囁くように
マカルアロア:「また、戻ってくるから」
マカルアロア:「ちゃんとお留守番しててね。いひひ」
イオリ:振り返って、扉の方へと歩いていく。
マカルアロア:そう言うと、抱えていた刀をこっそりと、少女から少し離れた場所に置き
マカルアロア:「………内緒」そう、耳元で囁くと
マカルアロア:ぺたぺたと扉の方へ歩いていく
???:「…………」
???:縛られ床に転がされたまま、白の扉に入っていく君達を見つめている。
イオリ:一度だけ、マカと少女の方を振り返って
イオリ:呆れたように、小さく溜息をつく。すぐにまた扉の方へ。
レニ:「……………………」
レニ:(…………わたしは今、大きな嘘をついた)
レニ:(何がアンデッドになった時の記憶だ。自分でも呆れる)
レニ:(…………まったく、よりによってわたしが、とは)
レニ:(…………わたしは、この子たちと共に行くことはできないだろう)
レニ:(仲間として、ここから一緒に出ることは叶うまい。…………だが)
レニ:(短い付き合いだが、わかった。皆『わたし』と一緒だ。物事に怒ったり、喜んだり、悲しんだりできる人間だ)
レニ:(…………機械みたいなゾンビじゃない)
レニ:(イオリさん、あなたが家に帰りたいなら、ここを出る……せめて最後の記憶が戻るまでは、この仲間として付き合うわ)
レニ:(ブリジットさんも、帰る家族や故郷があるなら、手伝うわよ。……シーナさんも、マカさんも、アリシアも)
レニ:(…………………………何より)
レニ:(……あの子の平穏と、安全のためにも。私もすべての記憶が戻っていない……この施設の全貌が知れるまでは)
レニ:(……だからもう少しだけ、嘘をつかせて。あなた達と一緒に行かせて。……ごめんなさいね、みんな)
レニ:(すべてが明らかになったら、その時はわたしなんてどうなったっていいから)
シーナ:「レニ」
レニ:「……ええ」
レニ:「何?」
シーナ:「何か考えてる顔をしてたから、どうしたのかなって」
シーナ:「それに、もう皆行っちゃったよ?」
レニ:「……わた、しはいつでもいろんなことを考えているわよ」
レニ:「この施設のこと、試練のこと、外の世界のこと……たく、さん考えているわ」
レニ:「……でも、そうね。ちょっと考えすぎてたわ。おいて行かれちゃったわね」
レニ:「ごめんなさい、すぐ行くわ」
シーナ:「いやいや、考えることは大事なことだよ」
シーナ:「レニのそうやって色んなことを考えて備えてくれるとこ、僕は好きだな」
シーナ:「でも、うん。そろそろ行った方が良さそうだ」
シーナ:言いながら手を差し出す。
レニ:「……ええ」頷いて。少しだけ目を伏せる。僕は好きだな、のところで、目線を逸らすように。
レニ:「………………」少しだけ手を見て。
レニ:意を決して、掴む。
レニ:「行きましょうか」
シーナ:掴んでもらえたことを少しだけ意外に思って、だけど不思議と嬉しくて。
シーナ:「うん」
シーナ:二人、白の部屋へと足を進めた。



NC:シーン終了……なんですが
NC:何かしたいこととか無いのかな~ 何か……
NC:何とは言わんが……別に……無いならいいんですけど……
シーナ:対話判定申請します!
レニ:会話判定!そして~~~……???
NC:対話判定どうぞ、全員許可します
レニ:じゃあまずはシーナちゃんに!
レニ:1NC
Nechronica : (1R10[0]) → [9] → 9[9] → 成功

シーナ:レニちゃんに対話判定!
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [10] → 10[10] → 成功

シーナ:よし!
レニ:成功!!一点狂気度減らします!あとここで取れてないブリジットちゃんにも未練を取って大丈夫ですか!
シーナ:レニちゃんへの未練が1点減って今2!
マカルアロア:ではイオリちゃんに対話判定
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [6] → 6[6] → 成功

レニ:寵愛を使う必要があるなら……使いますぜ!
イオリ:じゃあマカちゃんに対話判定
イオリ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [7] → 7[7] → 成功

NC:えっとレニちゃんはアリシアにも取ってないんでしたっけ
マカルアロア:イオリへの未練1減点 3>2
レニ:……ん、んん~~~?寵愛~~~?????
シーナ:そうだ、寵愛使いたい!
レニ:あ、アリシアちゃんには取ってます!
イオリ:マカへの狂気点が3>2です
NC:では寵愛使わないとダメですね!
NC:それと寵愛消費は一応次のパートでお願いします!
NC:まだ前のとこのエンドパートだからね
シーナ:あ、なるほど分かりました
イオリ:なるほど
レニ:Oh……最初のパートで取るべきじゃったか!OKっす。次のパートで一緒に取ります!
NC:では終了!
NC: 
NC:ここでシーン開始前に寵愛点消費のコーナーです
NC:皆さんどう使ったか教えてくださいね
マカルアロア:了解!
シーナ:はーい!
イオリ:はいはい!
イオリ:まず4点使用でたからものへの狂気点-1(2>1)、更に10点使用で改造を6にして【エンバーミング】取得 です
シーナ:19点のうち10点使って内緒話を取得しました!残り9点は保存!
イオリ:さしひき5点残ってます
マカルアロア:10点使用してポジションから【癒し】を取得します。以上!
マカルアロア:残り10!
レニ:はい!19点のうち、10点で【業怒】取ります。2点でブリちゃんへの未練。
レニ:そして2点でイオリちゃんへの未練も書き換え。ブリちゃんとイオリちゃん、未練はともに【友情】に。
レニ:残り5点で以上です!
NC:OK!



【Chapter3】

NC:足を踏み入れたのは、先程とは打って変わって白一色の部屋。
NC:壁も、床も、天井も。全てが純白の石材で構成されている。
NC:部屋の奥には、三体の騎士甲冑。
NC:2メートルほどの大型のものだ。それぞれの腕には剣、楯、弓を携えている。
アリシア:先に入ったアリシア達が、興味深そうに見つめている。
アリシア:「これ、殴ったら動き出しちゃいますかね…… あっ、レニさん、シーナさん」
アリシア:最後の二人に声を掛けて。
アリシア:「その扉、閉じるとすぐ始まっちゃうんじゃないですか?慎重にお願いします」
マカルアロア:先程まで居た真っ暗な部屋に目が慣れていたせいか、少し目を細め
マカルアロア:それでも、明るい所に出たせいかどこか安堵したような様子を見せる
イオリ:「武器だけでも取り上げて……なんて、試すのもリスキーね」
イオリ:「変な事をして"試練をこなした"と認められないのも厄介だわ」
ブリジット:「その可能性もあるか……」イオリに頷いて。
レニ:ずずずと扉を閉めかけて、ちょっとだけ開いて抑える。
マカルアロア:部屋をキョロキョロと見回して
マカルアロア:「…もう、居ないのかな」
シーナ:「さっきの子みたいにどっかに隠れてる可能性もあるかな?」 レニと同じく扉を抑えながら。
レニ:「……どちらにせよ、全て倒さなきゃいけないわ」
レニ:「準備が出来たら、いつでも閉めるから……。始める時は言ってちょうだい」
マカルアロア:その大きな甲冑騎士を見上げて
マカルアロア:「……」無意識に、ごくりと息を呑む
イオリ:「やる事はさっきと変わらない訳ね」甲冑を睨み上げて
イオリ:「私は、いつでも大丈夫よ」
ブリジット:「要は倒せば良いんだろ……こいつら倒せば、それで全部おしまいだ」
ブリジット:「やっと、家に帰れる……」
アリシア:「おっけーです!いつでもどうぞ!」翼に変化した腕を振る。
レニ:「…………ええ。じゃあ行くわよ、シーナさん」
シーナ:「うん、行こうか」
レニ:言ってタイミングを計るでもなく、普通に手を放す。……微妙に、協調性が、ない!
シーナ:レニに続く形で手を放し、四人の下へ合流する。
NC:重々しく扉が閉まり、カシャン、と自動ロックの微かな音。
NC:同時。
NC:三体の甲冑の兜の奥に、不吉な眼光が灯る。
イオリ:「……! 来るわよ」
NC:鎧の揺れる音と共に、三体が同時に動き出す。
剣士:一体は長剣を正面に構え。
盾持:一体は大楯を携え正面に陣取り。
射手:一体は大弓を引き絞り、君達を睥睨する。
NC:戦闘開始です。
レニ:ウォーッ!
マカルアロア:しゃあ!
シーナ:やったらあ!
イオリ:殺すわよ!

剣士 最大行動値10
【死神】白兵攻撃判定+1
【殺劇】同カウント内に他の手駒と同じ対象に攻撃する際、判定+1、ダメージ+1
【名剣】(アクション・2・0)白兵攻撃2+切断 判定+1
【剣士の誇り】(ダメージ・2・自身)自身の白兵攻撃に全体攻撃を付与
【死の手】(ラピッド・0・自身)任意の攻撃マニューバをラピッドで使用
【高速思考】最大行動値+2
【のうみそ】最大行動値+2
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【はらわた】
【はらわた】

盾持 最大行動値9
【連携】味方の全体攻撃を受けない
【庇う】(ダメージ・0・0〜1)対象のダメージを代わりに受ける
【鉄の盾】(ダメージ・0・0〜1)ダメージに付随する効果全てを打ち消す
【大楯】(ダメージ・1・自身)防御1 何度でも使用可
【受け流し】(ダメージ・0・自身)防御2
【防御態勢】(ダメージ・0・自身)防御2
【騎士甲冑】(ダメージ・0・自身)防御1+爆発無効
【シールドバッシュ】(ジャッジ・1・0)支援2か妨害2
【立ち塞ぐ】(ラピッド・1・0〜1)移動妨害1
【盾持の意地】(ダメージ・0・自身)使用済みのラピッド・ジャッジ・ダメージマニューバ1つを再使用可能に
【のうみそ】最大行動値+2
【しんぞう】最大行動値+1
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【はらわた】
【はらわた】

射手 最大行動値13
【銃神】射撃攻撃判定+1
【集中】(ラピッド・2・自身)以降ターン中攻撃判定+1
【大弓】(アクション・4・1〜3)射撃攻撃5
【矢斬り】(アクション・3・0)白兵攻撃2、判定+1
【射手の矜持】(ジャッジ・1・自身)支援2
【鷹の目】(ジャッジ・0・自身)支援2 射撃砲撃のみ
【副脳】最大行動値+3
【高速思考】最大行動値+2
【のうみそ】最大行動値+2
【ほね】(アクション・3・自身)移動1


奈落 射手
地獄 
煉獄 剣士 盾持
花園 
楽園


勝利条件
敵の全滅

カルマ
敵を全滅させる……5点
一人も完全解体されない……6点
1ターン以内にクリア……5点


NC:NPCカードは引き続き使用可能です。
シーナ:また1ターンクリアがある……
NC:戦闘を開始します。

NC:カウント13。射手の手番
射手:【大弓】
射手:1D4
Nechronica : (1D4) → 3

射手:対象レニ。
射手:R
レニ:アタシ!!
射手:【集中】攻撃判定+1
シーナ:R
シーナ:割り込んで【号令】!姉妹全員がアクションマニューバをラピッドで使用可能!
シーナ:それとオートで【内緒話】!
NC:内緒話の対象は!
シーナ:じゃあ言いたいことがあったしレニちゃん!
NC:OK、それは最後に回して
NC:まずは号令分、全員対象と共に宣言どうぞ
レニ:では宣言行きます!
レニ:アンデッドガンで射手を狙うです!消費は2。
シーナ:【ライトセイバー】で剣士狙います、こちらも消費は2!
イオリ:こっちも【ライトセイバー】で剣士を攻撃!
マカルアロア:【こぶし】で剣士狙います!
剣士:R
剣士:【死の手】
レニ:グェーッ
剣士:【名剣】でシーナを攻撃。
剣士:いや
剣士:レニですね 対象レニ。
レニ:!!
NC:他に宣言なければ判定の前に【内緒話】どうぞ。
レニ:こ、来いや!!あ、その前に内緒話ね!
シーナ:ではお互いに対話判定!
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [9] → 9[9] → 成功

レニ:1Nc
Nechronica : (1R10[0]) → [9] → 9[9] → 成功

レニ:あ、対話判定……です!

シーナ:「レニ」
レニ:「……なに?」
シーナ:鎧が動き出した直後、戦いの火蓋が切って落とされる直前。
シーナ:「僕さ、話した通り戦ってた記憶があるんだよ」
シーナ:「まあ、皆も記憶まで行かなくても身に覚えはあるみたいだけど」
レニ:「…………」目線は鎧から外さず、聞く。
シーナ:「だからさっきも指揮の真似事みたいなのしてさ。結構上手くやれたと思う」
レニ:「……まあ、上手いものだったと、思うわ」
シーナ:「でしょ?だから」
シーナ:「僕が指示したら、周りを巻き込むとか気にせず撃ってほしいんだ」
レニ:「…………………………」
レニ:「…………あなた」気づいてたの?と言わんばかりの眼。
シーナ:「人より目が多いからね。結構よく見えるんだ」
シーナ:機械の腕に収まった赤い瞳を瞬かせて笑う。
レニ:「……まったく、ゆだんが、ならないわ」軽く息を吐く。ちょっぴり憤懣。
シーナ:「ごめんよ、でも誰が何をできるか知っておくのって大事だからさ」
レニ:「…………まあ、いいわ。ある程度だけど、信じましょう」
シーナ:「ありがとう。その信頼に応えられるよう頑張るよ」
レニ:「……撃ってあげるわよ。でも、あまり無茶なタイミングはよしてね」
シーナ:「もちろん。よっぽどメリットが大きいときにね」

NC:剣士の死の手分から判定。
剣士:1NA+3
Nechronica : (1R10+3[1]) → [10]+3 → 13[13] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ3)

NC:オホホ……
シーナ:うわああああ!?
レニ:アババ……
マカルアロア:やばい
イオリ:あかんて
剣士:レニの腕に6ダメージ+切断です
シーナ:J
シーナ:【しびとだけ】
シーナ:妨害2!
イオリ:J
イオリ:【エンバーミング】こちらも妨害2
レニ:み、みんな!!
シーナ:これで9のはず!
NC:判定値9になるので、変わらず腕に3点+切断入ります
レニ:J
レニ:【あし】1減らす!
NC:ではダメージ変わらず胴に。
マカルアロア:D
マカルアロア:【庇う】【どろどろ】
マカルアロア:防御1+切断無効で受けて、肉弾攻撃2で反撃します
NC:どろどろの判定どうぞ
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [3] → 3[3] → 失敗

マカルアロア:ちっ…
NC:ん……
NC:切断無効は【スチールボーン】ですか?
マカルアロア:あ、そうです
NC:これは常時効果じゃないので宣言して行動値も減らしてね!
マカルアロア:宣言忘れてた
NC:ではダメージ受けてください
マカルアロア:理解!では判定このままで【はらわた】を二つ損傷します
NC:では【号令】分、好きな順で判定どうぞ
NC:決まらないならPC順とかでおやりなさい
レニ:はい!
レニ:ではまずアタシが判定をします!
NC:どうぞ!
イオリ:じゃあそのつぎいきます
レニ:ここは【アンデッドガン】!達成値にボーナスは……まだなし……!
レニ:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [5] → 5[5] → 失敗

シーナ:J
シーナ:【うで】!支援1!
NC:野郎~~
レニ:ありがとう!
レニ:D
レニ:【業怒】今後こっちの達成値を伸ばすために、使う!
レニ:ダメージ+2
NC:ゲッ
レニ:なので、射撃3+爆発+全体攻撃!
レニ:コストとしてイオリちゃんへの友情に狂気度+1。発狂!
NC:マジかこいつ
NC:6点か……
射手:ほね のうみそ 高速思考 副脳 集中 矢斬り 損傷
NC:一瞬で半壊した……次の判定どうぞ
レニ:よし……!みんな、あとはたのむ!
イオリ:はいさ。改めて剣士に対するライトセイバー判定。
NC:どうぞ!
イオリ:1na 白兵1+切断+連撃1
Nechronica : (1R10[1]) → [4] → 4[4] → 失敗

NC:ワハハ
イオリ:むむむ
イオリ:J
イオリ:【死の舞踏】で振り直し。
NC:何だとぉ……
イオリ:1na 白兵1+切断+連撃1
Nechronica : (1R10[1]) → [2] → 2[2] → 失敗

イオリ:うええ
NC:ワッハッハ
イオリ:すまねえ……ここは諦めるしか……
イオリ:皆に任せた!
イオリ:と思ったけどちょっと作戦会議!
NC:よかろう
イオリ:ウオーやるぞ!狂気点による振り直しだ!
NC:おもしれードール
イオリ:マカへの狂気を2->3に上昇。行くぞ!
イオリ:1na 白兵1+切断+連撃1
Nechronica : (1R10[1]) → [9] → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)

NC:野郎……
イオリ:これが絆の力よ
シーナ:J
シーナ:【よぶんなめ】で支援2!
マカルアロア:J
マカルアロア:【うで】支援1
NC:こいつら~~ッ
レニ:J
イオリ:J
レニ:【うで】支援1。消費も1
イオリ:【うで】支援1
盾持:J
盾持:【シールドバッシュ】妨害2
イオリ:判定値14かな
NC:これで判定値12
シーナ:J
シーナ:【アームバイス】でもっかい支援2!
NC:ふ……ふざけるな……!
NC:5ダメージ+切断ですね
盾持:D 庇う
イオリ:D
イオリ:【スパイク】で白兵ダメージ+2
盾持:D【鉄の盾】不随ダメージ無効化
マカルアロア:D 【背徳の悦び】
マカルアロア:【うで】の使用回数復活
イオリ:R
イオリ:【看破】鉄の盾をキャンセル
NC:ふざけるなァ~ッ
NC:7点切断で14点ですね
イオリ:なんかすごいダメージ……
シーナ:ヒュー!さすイオ
マカルアロア:おらっ!死ね!
レニ:盾持ちさんダイッジョブ???
盾持:D【大楯】【受け流し】【防御態勢】【騎士甲冑】 防御6
盾持:はらわた はらわた ほね しんぞう のうみそ シールドバッシュ 騎士甲冑 立ち塞ぐ 損傷
盾持:D【盾持の意地】
盾持:【鉄の盾】を再使用可能に。
イオリ:しぶといやつだぜ……!
レニ:本当に「意地」って感じだ
イオリ:じゃあ連撃いくわね
NC:連撃来いオラ!
イオリ:ライトセイバー、引き続き剣士に
イオリ:1na 白兵1+切断
Nechronica : (1R10[1]) → [7] → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)

NC:ボケカス~~ッッ
イオリ:揺り戻しきてるわね
盾持:D 庇う 
盾持:D 大楯
盾持:盾持の意地 損傷
NC:次の判定!
マカルアロア:では私行きます
盾持:現在行動値9>6
NC:来い!
マカルアロア:では宣言通り剣士に【こぶし】 肉弾攻撃1
NC:どうぞ
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [3] → 3[3] → 失敗

NC:あらあら……
レニ:くっ……
マカルアロア:おいおいおい‥‥
NC:振り直し等ありますか?
マカルアロア:無し!このまま失敗でお願いします!
NC:OKではシーナ!
シーナ:はい!【ライトセイバー】で剣士狙い!
シーナ:1na
Nechronica : (1R10[1]) → [9] → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)

NC:くっ……
盾持:D 庇う
盾持:D 【鉄の盾】不随効果無効
盾持:D【大楯】防御1
盾持:無傷!
盾持:行動値6>5
シーナ:通します
NC:号令の処理が終わり、改めて射手の通常行動。
射手:レニに【大弓】
射手:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [1]+2 → 3[3] → 失敗

NC:こいつよぉ
レニ:おほほやったわ!
シーナ:最高の出目
射手:J
射手:【鷹の目】【射手の矜持】
射手:支援4
レニ:!?
射手:脚に射撃攻撃5
レニ:脚か!しかたない、食らいます
レニ:ダメージ!
レニ:脚が全部なくなり、【はらわた】二つ損傷!
NC:んっ
NC:余剰ダメージは他の部位には行きませんよ
レニ:あ、そうか!すみません……!
レニ:ありがとうございます。では脚が全部なくなっただけ!
射手:行動値は13>6
剣士:行動値10>8
NC:これで判定終わり、皆さんも毎回忘れないように行動値減らしてくださいね
レニ:こちらの行動値はアンデッドガン、うで、あしで4減少。11>7!
マカルアロア:【うで】【どろどろ】【スチールボーン】【こぶし】で行動値10>5
イオリ:押忍、ライトセイバー、エンバーミング、うで、スパイクで-6です。行動値12>6
シーナ:はーい、7減らして残り4!

剣士:真っ先に動いたのは長剣を構えた騎士。
剣士:巨体には見合わぬ俊敏さで踏み込み、抜刀。
剣士:弧を描いてレニに振るわれる、鈍く輝く白刃!
イオリ:──動き出した騎士の向かう先を見る。レニがいる。
イオリ:(あの子が──)さっき思い出した景色が、脳裏に過って
イオリ:(私の帰る場所なのかもしれない)記憶が戻り切っていない今、確かな事は言えないけれど
イオリ:(守ら、なきゃ)
イオリ:考えるよりも早く、腕を振るっている。伸び出たワイヤーが鎧の肩関節部に絡み付き、動きを引き留めようとする。
イオリ:「ぐっ……!」最も、膂力は向こうが上だ。
剣士:一瞬動きが鈍る。だがそれだけだ。止まりはしない────
シーナ:イオリが止めた一瞬のすきに、こちらも動く。とはいえあまり大きくは動けない。
シーナ:剣士の懐へ潜り込み、シャツの裾が風で揺れる。すると。
シーナ:ぶわり、と。胞子が巻き上がりその視界を妨害する。
剣士:「────」
剣士:再び剣筋が鈍ったのも、一瞬のこと。単なる目くらましだ。そのまま刃を振り下ろす。
NC:肉の切断される音と共に、血飛沫が上がる。
NC:胞子が晴れると、そこには。
マカルアロア:「……っ…」
マカルアロア:…その、一瞬の積み重ねは
マカルアロア:巨躯と矮躯の歩幅の差を埋めるには、十分すぎる時間を生んだ
マカルアロア:無意識のうちに、彼我の間に滑り込ませた身体は
マカルアロア:袈裟懸けに叩き斬られ、断面からは血…じみた、黒い粘着性の液体が噴き出す
剣士:「……!」
マカルアロア:「い、ひひ…良かったぁ…」レ二の方を振り返って
マカルアロア:「(…‥あと…ちょっとだから…きっと…そうだから……)」
マカルアロア:「(このまま……何も変わらないままで‥‥…)」
レニ:「……マ、カッ……」その表情は険しいまま、それでもマカの方を見てはいない。
レニ:否、マカの方に振返ることが……気にかけることが出来ないのだ。
レニ:部屋の対角線上。恐ろしい殺気がこちらを狙っている。
レニ:マカを……彼女を、仲間達と共に戦い、守るためにも……そちらに張っている気を緩められない!
射手:既に引き絞られた大弓が、レニに狙いを定めている。
レニ:「ごめ、んなさい……でもっ!」
レニ:「お願い!!」マカに、皆に叫ぶ!
シーナ:「ああ」 届かないような声でレニに答えてから。
シーナ:「行くぞ!全員総攻撃だ!」 戦場全体へ響くよう吠える。
シーナ:そのまま、先陣を切って剣士へと飛び掛かる。
NC:その眼前に、不意に巨大な壁が現れる。
盾持:否、それは盾だ。巨大な鋼鉄の盾を構えた騎士。
盾持:隙を晒した剣士を庇うように、君達との間に割って入り、立ち塞がる。
シーナ:「まあ、そう来るだろうね」
シーナ:にやり、と笑って握った拳を振るう。光で構成された刃が閃く。
盾持:刃を受け止め、受け流すように。腰を低く落とし、防御体勢に入る。
盾持:火花が散る。
盾持:大楯の表面は焦げ付き、傷がつくが────騎士はまるで無傷だ。
シーナ:刃が流されきる、直前に。
シーナ:わざと拳を開き、刃を消す。そのまま。
シーナ:両手で盾の上辺を掴み、こちらも腰を低く落とす。
盾持:「!」
シーナ:機械の腕の重量丸ごとをかけ、その膂力で強引に盾を抑え込む体勢。
盾持:咄嗟に振り払い、引き戻そうとするが……叶わない。堅牢な防御に大きな隙が生まれる。
シーナ:「今だ!イオリ!」
イオリ:「ええ、」くるり、くるり。変則的な側転運動で、その後ろから既に詰めかかっている。
イオリ:「シーナ、背中」言いながら、その掌を彼女の背に付けて
イオリ:「借りるわよ」
シーナ:「良いよ、いってらっしゃい」
イオリ:そのまま、巨大な盾を飛び越えるように跳躍。
イオリ:宙で身体を捻りながら、脚を天井へ向けた一瞬に
イオリ:重力で捲れ上がった腹部から、無数の金属刃が伸び出して。
イオリ:──そのまま、振り子刃のように。無防備な背中側へと振り下ろされる。
盾持:「────!!」
盾持:金属同士がぶつかり、歪む、不協和音が鳴り響く。
盾持:刃は鋼鉄の甲冑を穿ち、貫き、引き裂き。銀色の装甲の下から真っ赤な血が噴き出す。
盾持:「……! ……」
イオリ:致命を取りに行った一撃だ。だが、この手応えは──
盾持:傷は深い。致命傷だろう。
盾持:だがそれは、あくまで人間であれば、の話だ。
盾持:戦闘用アンデッドを破壊するには至らない。
イオリ:そう判断するや、咄嗟に刃を引き抜いた。……自分の攻撃の弱みは、仕留め損なった直後の隙にある。
イオリ:甲冑の兜を蹴りつけ、背転しつつ距離を取り直す。
盾持:血を垂れ流しながらも強靭な膂力で盾を引き戻し、体勢を立て直す。
イオリ:「……こいつ、しぶとい」睨みつけ、舌打ち。
マカルアロア:「……」盾を持つアンデッドから噴き出す血を見て、自然と肌が紅潮する
マカルアロア:わたしの中に、存在しないもの
マカルアロア:だからだろうか
マカルアロア:それは、とてもきれいに見えて
マカルアロア:身体が、勝手に動いていた
マカルアロア:ガ ン!!
マカルアロア:振り上げた拳は、眼前の剣士の甲冑を叩いた。
マカルアロア:しかし、それだけだ
マカルアロア:飛び散ったのは、赤い、綺麗な血液ではなく
マカルアロア:自身の身体に空いた孔から漏れた、黒い液体
盾持:「……」
盾持:盾を振るい、殴り付け。マカルアロアを弾き飛ばす。
マカルアロア:やせ細った軽い体は、簡単に弾き飛ばされる
シーナ:「っく、マカ!」 こちらも払いのけられ、たたらを踏む。
マカルアロア:「……いひ、ひひ」口からどろりとした液体を吐きながら、笑う
イオリ:「……何が、おかしいのよ」嫌悪を隠さない視線を向けて
マカルアロア:「どう…しちゃったんだろうね、わたし」微笑とも悲哀ともつかない顔を浮かべて
イオリ:「……」何か言いそうになって、呑み込む。敵の方へ向き直る。
マカルアロア:「(……不思議だなぁ)」
マカルアロア:「(…今だけは‥‥‥怖い事なんて忘れられる)」
イオリ:(気持ち悪い)(大丈夫かな)(気にしてる場合じゃない)(今は戦うべきだ)
イオリ:幾つもの言葉が脳裏を過った。悍ましいものを前にして、どこまでも冷静な自分と、そうでない"私"。
イオリ:(……私は、間違えない。この試練もクリアして、記憶を取り戻す。だけど)
イオリ:無機質な思考の中に、”私”が埋没してしまいそうなのを感じて。
イオリ:(私は、私よ。機械なんかじゃない)その不安をかき消すように、怒りの熱をくべて
イオリ:舌打ちをする。
射手:その攻防から離れ、大弓を構えた騎士が動く。
レニ:「……ッ」その動きに気づく。……まずい。やはり危険だ。だが——!
射手:ギリギリと音を立てて軋む弦。人外の膂力で引き絞られたそれが────
射手: カ ァ ン !
射手:小気味の良い快音と共に解き放たれる。
レニ:機先を制そうとした。下手に狙いをつけようとしてしまった。射角の範囲が自慢のショットガンで……それがまずかった。
レニ:ゴ ド  ガァ !!
射手:それより疾く。空気を切り裂き飛来した矢がレニの両脚を撃ち抜き、爆散するように骨肉を撒き散らす。
レニ:放たれた軽い音とは比較にならない轟音……否、爆音が炸裂した。
レニ:ショットガンの撃鉄を引く一瞬前。閃光のような矢が飛来する。
レニ:床諸共、抉れるように両脚が吹き飛んだ。
レニ:腰から上、レニの痩せた体が宙を舞う。
レニ:だがその目は死んでいない。空中で。両手に二挺のショットガンを握ったまま、射手を睨みつけている。
レニ:そして既に引き金は引かれている。射手を穿つ無数の傷。
射手:散弾に甲冑を穿たれ、無数の穴から血を噴き出す。
射手:「……!」
射手:交錯した矢と弾丸。体勢を崩すが、携えた大弓を手放しはしない。
レニ:……痛み分けか。いや、違う。
レニ:わたしの脚でだけであいつにそこまでの手傷を追わせられたのなら、こっちの払いの方がずっと安い!!

NC:カウント8、剣士の手番。
剣士:1D4
Nechronica : (1D4) → 4

剣士:名剣>イオリ
シーナ:あ、その前に!
NC:何だァ~?
シーナ:NPCカードのブリジットとアリシアを使います!
NC:ホギャーッ
NC:対象は!
シーナ:ブリジットが盾持、アリシアが射手で!
NC:ふざけんな!
ブリジット:【にくむち】+【ガントレット】+【怪力】
シーナ:R
シーナ:【愛撫】を剣士に!
剣士:最悪
剣士:転倒、行動値6に
ブリジット:肉弾攻撃4+連撃1 
ブリジット:判定値7
盾持:D 大楯 防御1 行動値5>4
盾持:受け流し 防御態勢 鉄の盾 損傷
ブリジット:連撃
NC:外れて…………
ブリジット:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [9] → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)

NC:最悪のドール
シーナ:最高の女
盾持:連携 庇う 大楯損傷
盾持:盾持死亡!
レニ:やったぜ
アリシア:【単分子繊維】白兵攻撃1+切断+連撃1
アリシア:判定値9
射手:鷹の目 射手の矜持 損傷
アリシア:連撃
NC:外れろ!!
アリシア:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [1] → 1[1] → 大失敗

NC:オーッホッホッホ
レニ:アリシアーッ
シーナ:くっ……
マカルアロア:これは…しょうがない!
NC:じゃあ姉妹の誰かに1ダメ切断を飛ばしていただきますわよ
レニ:さすがに大失敗を5上げで成功には……持っていけない!
NC:誰が受けるか決めな!
NC:部位は任意です
イオリ:私がもらいます!
NC:受けろダメージと切断を!
イオリ:胴体に1ダメージと切断で。はらわたを損傷、【オートセパレート】で切断は常時無効
NC:ふざけんな!

剣士:剣士が再び長剣を振るう。狙う先はイオリ。距離を詰め、刃が迫る。
イオリ:翻るように身体を反らし、躱そうとする動き。しかし、間に合わない。
シーナ:「おっと」
シーナ:その横合いからの当身。力を殺すのではなく、逸らすためのもの。
剣士:「!」
シーナ:剣士の膂力は確かに規格外のものだ。しかし、それ故に。
シーナ:少し剣筋がぶれただけで、自身の勢いによって体勢が崩れてしまう。
剣士:必殺の軌道が逸れ、刃が床に突き刺さる。
盾持:「……」
盾持:体勢を崩した剣士を庇わんと前に出ようとする盾持。しかし。
NC:その懐に、黒髪の少女が潜り込んでいる。
ブリジット:「お前らさえ倒せば────」
ブリジット:両腕が展開し、歪な機械構造が露わになる。
ブリジット:「アタシは家に帰れるんだ……!」
ブリジット:ゴ ガン!
ブリジット:鈍い金属音。ブリジットの殴打で甲冑が軋み、歪む。
ブリジット:「まだまだぁッ!」
ブリジット:連続する異音。嵐のような拳の連打に、鋼鉄の甲冑がべこべこに凹んでいく。
盾持:「…………!」
ブリジット:体勢を崩した盾持に足払いを掛け、大楯を弾き飛ばし。
ブリジット:「さっさと……死にやがれ……!」
ブリジット:一際大きな金属音と共に、騎士の兜が完全に陥没する。
盾持:「…………」
盾持:数秒よろめき、盾を探すような素振りを見せて。
盾持:力尽き、ガシャン、と崩れ落ちる。
ブリジット:「はぁっ……!はぁっ……!」
ブリジット:肉体より精神的な疲労によるものか、荒い息を吐く。
アリシア:「あれを倒せばいいんですよね……!」
アリシア:白い両翼を振るい、刃の羽根を放つ。
アリシア:無数の剃刀のようなそれが、射手の全身を切り裂いていく。
射手:「……!」
射手:幻想的な見た目とは裏腹に殺意そのもののような攻撃に、血飛沫を撒き散らす、が。
射手:弦音。
射手:大弓が放たれた衝撃波が、羽根の群れを軽々と吹き飛ばし。
射手:軌道が逸れた羽根は、イオリに襲い来る!
アリシア:「あっ……!」
イオリ:「あ、っ……」完全な、意識外からの一撃。
イオリ:鈍く、千切れるような音がする。掠めた太刀筋が、幾つかの"部品"を断ち切った。
アリシア:「ごっ……!ごめんなさい……!」
アリシア:「わざとじゃ……わざとじゃないんです……!」
イオリ:「っ……」よろめき、立ち上がる。アリシアの声を聞いているのか、いないのか
イオリ:出血も痛みもない、己の腸を見下ろして。
イオリ:……傷ついても、悲鳴を上げる事すらない。その感覚がうすら寒い。
イオリ:そして、切断された金属線はさながら生物のように──うねり、断面を吸い合わせて
イオリ:ひとりでに再接合を遂げる。
イオリ:「…………」
イオリ:「……終わらせるわよ。早く」誰にともなく、呟く。

NC:カウント7、レニの手番です
レニ:は!せぼねは……しない!【アンデッドガン】で射手を狙う!
NC:どうぞ!
レニ:加速する狂気で達成値+1。撃つです!
レニ:1NA+1
Nechronica : (1R10+1[1]) → [5]+1 → 6[6] → 成功 → 防御側任意

レニ:よっしゃ!
NC:クソが!
NC:妨害札が無い!
NC:ダメージ宣言してね
レニ:やったぜ!!盾が落ちたおかげ!
レニ:あ、はい。射撃1+爆発+全体攻撃!
レニ:行動値は2減らして5!
NC:死ぬ……!
射手:銃神 大弓損傷
射手:射手死亡!
レニ:やったーっ
NC:演出どうぞ!
レニ:は!

レニ:射手の狙撃から、空中を舞う一瞬。
レニ:ゆっくりと眼下の光景を見る。盾持ちが、落ちた。アリシアの攻撃から、素早く射手が立て直し、反撃を見舞った。
レニ:そして。
レニ:「…………………………」
レニ:イオリの様子と、その呟きを、聞いてか聞かずか。
レニ:脚が吹き飛んだ腰から地面に着地。すぐさま腰を捻って回転!衝撃を相殺!射手に向き直る!
レニ:二挺のショットガンを再び連射!息も絶え絶えな射手に全弾叩き込む!
射手:「……!」
射手:無理な駆動で大弓を放った直後だ。すぐさま体勢を立て直せるはずもない。
レニ:「……あ、と……一騎っ……!」
射手:反撃も回避も叶わず、弾丸の雨を全身に受ける。
射手:弦を引こうとして、叶わず。そのまま血溜まりに崩れ落ちた。

NC:カウント6。剣士、イオリの手番
剣士:引き続きイオリに名剣で攻撃
剣士:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [10]+2 → 12[12] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ2)

イオリ:ぎゃあ
剣士:ヒュゥ~~~ッッ
マカルアロア:げぇーっ!
イオリ:J
イオリ:【エンバーミング】
イオリ:妨害2
NC:あっこいつ!
NC:どうして俺に気持ちよく解体させねえんだ
NC:他に妨害ありますか?
イオリ:解体しない方がお得ですよ!美少女!
レニ:あたしはナシ!
シーナ:一応こっちも入れましょうか、J!
シーナ:【足】で妨害1!
イオリ:たすかる!
NC:腕になるけど!
NC:他無いですか?
シーナ:あー、腕と頭どっちの方が良いとかあります?
レニ:全体攻撃が飛んできたらまずい……!が、あたしは妨害をもう持っていない!
イオリ:ワイヤーリールの使いどころがあるかどうか……?かな
マカルアロア:あれなら庇いましょうか?
NC:流石にワイヤーリールはもう遅いかな……!
イオリ:あ、今後ですね今後
NC:あっなるほど
レニ:うで攻撃はあたし、シーナ、【こぶし】を入れればマカ、
イオリ:使わないなら行動値下がる頭よりも腕やられていいかなっていう
シーナ:もしくは、この後出目6とかが出たときに備えてあし取っておくかどうかですね
レニ:対して頭は全員の行動値と、イオリちゃんのエンバーミング……!
剣士:ぶっちゃけ言うと
剣士:当たったら全体攻撃載せます
シーナ:ですよね
レニ:ですよね!!
シーナ:攻撃手段失うのと、次ターンからの行動値が下がる+エンバーミングが消えるの、どっちがきついか
イオリ:あ、そうか全員の部位で考えなきゃいけなかった訳だ すいません
シーナ:……前者かなあ
マカルアロア:じゃあもう一個あし乗せて胴にする…?
レニ:胴はイオリちゃんの攻撃がつぶれる恐れがある、けれど……!
イオリ:私は胴にメイン武装載せてますね、一応
シーナ:ただ、ダメージ的には白兵攻撃2+切断なので
マカルアロア:そうそう
シーナ:オートセパレートで切断は回避できるかな
NC:まあ他の連中は全員切断されるけど……
イオリ:他の人が胴切断喰らって大丈夫かどうかか……いや大丈夫なはずないが
シーナ:こっちは最悪あるびのとしびとだけが潰れますが、しびとだけはもう使ってるし被害的にはそこまででも無いです
レニ:あたしはせぼねとはらわたしかないから食らっても平気
マカルアロア:私もかなり痛手にはなるけど
マカルアロア:寵愛点も10余らせてますし
イオリ:じゃあ胴でいきます……?
マカルアロア:パーツ修復の数如何では大丈夫なんじゃないかな…みたいな…!
マカルアロア:いきますか?
シーナ:そうですね、それが一番被害が少なそう
レニ:こちらとしては腕に来て4人中2人の攻撃手段がなくなるのが怖いので、
イオリ:マカちゃんに負担をかけてしまうのは申し訳ないが……そうしましょうか
マカルアロア:了解!では
マカルアロア:J
マカルアロア:【あし】妨害1
剣士:では判定値8、胴体に2点+切断
剣士:D
剣士:【剣士の誇り】全体攻撃を付与
NC:全員胴体に2点+切断判定!
レニ:ありがとうマカちゃん!!申し訳ない所だけど助かったよマカちゃん……!!
マカルアロア:【せぼね】【どろどろ】【スパイク】【スチールボーン】を損傷します
シーナ:痛いがまだマシなところにもって来れた!切断判定行きます!
NC:マカちゃん
レニ:はらわた2つ損傷!切断判定!
イオリ:2個目の【はらわた】と【せぼね】損傷。【オートセパレート】で切断は無効!
レニ:1NC
Nechronica : (1R10[0]) → [5] → 5[5] → 失敗

マカルアロア:あ。そうか
シーナ:あっとその前にこっちも【はらわた】2つ損傷!
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [5] → 5[5] → 失敗

NC:2ダメージ切断だよ~
レニ:失敗!!残ったせぼねもオシャカに!!
イオリ:あわわわみんな
NC:ちなみに切断判定も支援とか狂気点での振り直しは出来ますよ
イオリ:ぐぬぬ使える支援もうないです……
マカルアロア:今【剣士の誇り】にラピッド乗せる事出来ます…?
シーナ:マカちゃんが振ってからあるびの使うか決めよう
NC:今……何を……?
マカルアロア:ああ、いや
レニ:さ、さすがにこれは振り直さない!支援も……こちらはない!希望があるならマカちゃんにオナシャス……!
マカルアロア:余分な腕使って先にはらわた一個治してから受けたいなと思って…
NC:出来……るかな……多分
NC:出来ることにします
マカルアロア:すいませんありがとうございます…!
マカルアロア:R
マカルアロア:【よぶんなうで】→【肉の宴】
マカルアロア:先ほど損傷した【はらわた】を修復して
マカルアロア:【せぼね】と【はらわた】を損傷、切断判定いきます
マカルアロア:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [2] → 2[2] → 失敗

NC:ホホホ……
マカルアロア:駄目だった!!
マカルアロア:えーと…
シーナ:マカのその値だと意味ないな……自分の判定に【あるびの】使って支援1!
シーナ:6になって切断判定成功!
マカルアロア:いや…やっぱりこのままで!
マカルアロア:【どろどろ】【スパイク】【スチールボーン】を損傷します
NC: 
剣士:行動値は6>2
NC:イオリの手番!
イオリ:【ライトセイバー】で剣士を攻撃!
NC:どうぞ!
イオリ:1na 白兵1+切断+連撃1
Nechronica : (1R10[1]) → [8] → 8[8] → 成功 → 胴(なければ攻撃側任意)

NC:グッ
剣士:はらわた はらわた損傷
NC:連撃どうぞ
イオリ:連撃!
イオリ:1na
Nechronica : (1R10[1]) → [4] → 4[4] → 失敗

NC:イェイ
イオリ:だめ!以上です
イオリ:行動値はさっきのエンバーミングも入れて6>2
レニ:くっ……

剣士:盾持と射手が倒れ、残り一人となった剣の騎士の動きが、変わる。
剣士:鞘に剣を収め、姿勢を這うかの如く低く沈める。
剣士:一瞬の沈黙、そして。
剣士:抜刀。円を描く白刃が、イオリの身体を斬り付ける!
剣士:斬撃は一度では終わらない。長剣はまるで旋風のように、次々と君達を切り裂いた。
イオリ:「ぐっ……!」合わせるように躍り出て、こちらも仕掛けようとしていた。
イオリ:しかし、敵の踏み出す方が一手早くて。
イオリ:──床に手をつき、浮かびかかった身を捩る。体軸をずらし、致命傷だけを外す動き。
イオリ:果たして焼け石に水だ。切り刻まれる。火花が散る。
シーナ:「っ、は」 完全に勘に任せて一歩引く。それでも完全に逃れたわけではないが。
シーナ:両断をどうにか避け、腹を抉られるだけで済む。
レニ:「…………!!」
レニ:逆袈裟の斬り上げ!右脇腹から左肩まで断ち斬られる!
マカルアロア:「…っ‥……」先ほど吹き飛ばされ、膝を付いていたところへの一撃
マカルアロア:剣閃は大孔の空いた胸部を易々と切り裂き
マカルアロア:マカルアロアの足元に、どろどろとした漆黒の液だまりを作った
イオリ:そのまま、意識を失ったように。身体の力が抜けて、バランスを崩す。
イオリ:ぐらりと前方へ倒れ込んで──それが、虚をつくための欺瞞。
イオリ:跳ねるように腕をついて、剣士の懐へ滑り込む。鎧を抱き寄せるように絡み付く。
イオリ:たとえ膂力で勝ろうとも、剣を振るう事の叶わぬ間合。そして、
イオリ:耳障りな金属音。突出した刃の群れが、鎧を撃ち貫く
イオリ:(──いや、浅い)さっきの手応えと比較しても、それは明らかで。
剣士:鎧の腹部から血が噴き出すが、動きを止めるには至らない。イオリを振り払うように、飛び退って距離を取る。
剣士:剣士が君達を睥睨する。血と臓物を浴びて白銀の甲冑は真紅に染まり、てらてらと光っている。
イオリ:弾き飛ばされる。姿勢を立て直し、敵を睨みつけ。

NC:あっみんな行動値減らしてね
マカルアロア:【あし】【肉の宴】で5>3
シーナ:【あし】と【あるびの】で2減って残り2!
イオリ:アッ失礼 減らしました
レニ:こっちはなし!
NC:カウント5、レニの手番!
レニ:はい!【ショットガン】!
レニ:加速する狂気、ショットガンの効果で達成値+2!
NC:どうぞ!
レニ:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [5]+2 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)

NC:ゲーッ
レニ:命中。射撃1+爆発。行動値1減少。
レニ:カウント4の分も……撃っちゃって大丈夫ですか!
剣士:殺劇 のうみそ損傷
NC:どうぞ!
レニ:は!同様に【ショットガン】!
レニ:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [3]+2 → 5[5] → 失敗

レニ:J
レニ:【スコープ】
レニ:支援2!
NC:ウギャーッ
レニ:射撃1+爆発。行動値1減少。現在3!
剣士:高速思考 剣士の誇り 損傷
NC:カウント3分もやりましょう。レニとマカルアロア!
マカルアロア:あ、レ二さん先どうぞ!
レニ:マカちゃん……何か特別なアクションがなければ、先に殴ってもらっても構わんか!
レニ:あ!何かおありで……?
マカルアロア:一応うで残ってるので
レニ:こっちはマカちゃんが殴ってくれると、殺劇がのる!
マカルアロア:あ、なるほどね
マカルアロア:では剣士に【あご】で攻撃。肉弾1
NC:どうぞ!
マカルアロア:1na
Nechronica : (1R10[1]) → [6] → 6[6] → 成功 → 防御側任意

NC:こいつらここに来て出目が……
NC:妨害ありません
剣士:死の手 損傷
マカルアロア:肉弾1、行動値3>1
レニ:では続いてこちら。【ショットガン】
NC:どうぞ!
レニ:先ほどまでの効果に、さらに殺劇。達成値とダメージ共に+1!
レニ:1NA+3
Nechronica : (1R10+3[1]) → [7]+3 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)

レニ:10!!
NC:こいつらーーーーーッッ
レニ:特に支援手がなければ……このままダメージ行きます!
剣士:死神 ほね損傷
レニ:射撃2+爆発!
マカルアロア:あ、J
NC:そうか殺撃か……
レニ:アッ
NC:Jなくても死にますね
マカルアロア:ほんとだ
剣士:名剣も損傷!死亡!
マカルアロア:では無しで!
レニ:大丈夫だったよ、マカちゃん……!!
NC:勝利条件を達成しました。
NC:戦闘終了です。
レニ:やったー!!
シーナ:勝ったー!
マカルアロア:終わった‥‥!
イオリ:やった!
レニ:ではこちらがざっとアクションしちゃう!

レニ:——どしゃっ。
レニ:胸から地面に落ちた。
レニ:床が異様に近い。あごの、ほぼすぐ下。
レニ:「…………………………」
レニ:仲間達とは、異質の視線を感じる。わかりきったこと、敵だ。
レニ:剣士の視線。なるほど身が竦む。そんな「身」など、既にわたしにないようだが。しかし……『私に対する圧は、一番少ない』
レニ:当然だ、もうわたしの体は、あたまと、肩と……この右腕。死に体だ。
剣士:「…………」
剣士:兜の下から、地に落ちた君を見下ろしている。
レニ:「そう……そう、ね」
レニ:「……よかった」
レニ:視線だけを剣士に合わせる。照準が『合う』。置換された眼球、脳組織。
レニ:発砲。
レニ:散弾の一部が掠める手ごたえ。修正。発砲。さっきよりはいい。発砲。修正。発砲——!!
レニ:とにかく撃つ。余計なことは考えるな。あの子たちを家に帰すためだけに撃て——!
剣士:「…………!」
剣士:火花と共に血飛沫を散らしながらも。
剣士:反撃の刃を振るうべく、弾幕の中を一歩、また一歩とレニに歩み寄る。
マカルアロア:──、───、
マカルアロア:中身のない身体を内から揺らすような音で、意識を取り戻す
マカルアロア:「……あ…」
マカルアロア:眼前に映るのは、肩辺りから下が消え失せた少女と、それににじり寄る騎士
マカルアロア:「…な…なんで……」レ二の姿を見て、顔が青ざめる
マカルアロア:わたしが
マカルアロア:わたしが、やらなきゃ
マカルアロア:みんな、みんなを、守っ───
レニ:「……マ……カ……」視線だけを向ける。上手く声が出ない。
マカルアロア:「──」飛び散る剣士の鮮血が、視界の端に映って
マカルアロア:いま、ひどくお腹が空いていることに気づいて
マカルアロア:そこから先は、よく覚えていない
マカルアロア:  
マカルアロア:弾丸の雨に晒される騎士の前に、するりと立つと
マカルアロア:銃弾で抉り取られた鎧、その穴に腕をねじ込む
剣士:「──!?」
マカルアロア:「なんで…」
マカルアロア:「なんで……邪魔をするの…‥?」
マカルアロア:彼女の胸部に空いた大きな孔、その奥に除く心臓めいたポンプが激しく動き
マカルアロア:あらゆるものを腐食させる黒色の液体が、騎士の体内に埋められた掌から放出される
マカルアロア:残りの七本の腕も、同じように
マカルアロア:「…なんで」
マカルアロア:「わたし、は」
マカルアロア:「…………」
剣士:「────!!」
剣士:それまで無機質で精密な動作を見せていた騎士が、倒れ込み、足掻き苦しむようにのたうち回る。
剣士:「…………!! …………!!」
レニ:「…………マ……!」彼女の様子に、声を上げて。
マカルアロア:「みんなとずっと居たい…だけなのに……」
マカルアロア:腕を引き抜くと
マカルアロア:腐食した鎧を力任せに剥ぎ取り
マカルアロア:獣のように、その内側にある屍肉を、血を啜る
剣士:「…………」
剣士:しゅうしゅうと煙を立てて、肉の溶ける異臭が漂う。黒色の液体と血肉の混じり合ったものが、どろりと鎧から溢れ出す。
剣士:最早ただの肉塊として、マカルアロアに貪り食われていく。
マカルアロア:「…」ゆっくりと顔を上げ
レニ:「…………!…………!!」叫び声。だが体が半分以上吹き飛んでいてろくに意味のあることを言えない。只でさえ慣れてないのに。
マカルアロア:手の甲で口の端を拭い、それを一度舐める
マカルアロア:「‥‥…ああ」なんて
マカルアロア:「……おいしい…」醜い
マカルアロア:静まり返った空間に、恍惚とした声がポツンと零れた

NC:戦闘終了です。
NC:任意の未練から狂気点1点を減らしてください。
イオリ:たからもの:1>0 で!
マカルアロア:たからもの から1点減らして3>2に
レニ:イオリちゃんの未練を1点減らして3に。狂気はおさまった!
シーナ:たからものから1点減らして残り1!

カルマ
敵を全滅させる……5点
一人も完全解体されない……6点
1ターン以内にクリア……5点


NC:全て達成したので、
NC:シーナ・レニ・イオリには16点
NC:マカルアロアには17点の寵愛点を差し上げます。
マカルアロア:ひぃん…多い…
イオリ:また1点多いとはね
イオリ:いただきます!
シーナ:なぜなのか……
NC:修復パーツは基本10個、強化5個。
NC:皆さんで仲良く分けてください
シーナ:みんな壊れてるパーツ言っていきましょう、私は基本が2個
マカルアロア:基本、強化共に3です
イオリ:基本3つです。せぼね・はらわた・はらわた
レニ:基本が6つ。イオリちゃんへの発狂効果で同じ部位が損傷になるところでしたが、
レニ:既にぶっ壊れてるのでナシ!
シーナ:とりあえずマカちゃんに強化3つ持ってってもらって
シーナ:残りの12個をどう分けるかですかね
レニ:基本は計14損傷
マカルアロア:私は戦闘中基本パーツ修復可能なので
マカルアロア:優先度低めで大丈夫です
レニ:均等に分けるなら、一人1個ずつ損傷を残して治すところですが……
マカルアロア:取り敢えず強化3つ分をありがたく頂戴します…!
マカルアロア:【どろどろ】【スパイク】【スチールボーン】を修復
NC:この後自分の敵になりそうな奴には修復パーツ渡さない方がいいんじゃない~?
レニ:ネクロマンサーは何を言っているの!
マカルアロア:何てこと言うんだ
レニ:強化パーツの修復分で基本は治せませんよね……!
NC:できますよ!
NC:基本で強化は無理だけど強化で基本は治せます
レニ:あ、できるんだ!よかった、ありがとうございます!
イオリ:ふむふむ
シーナ:ならとりあえずマカちゃんには3個とも治してもらいませんか
シーナ:庇う役ですし
レニ:そうですね。戦闘中に基本は治せるとは言え、
レニ:万全でいてもらうに越したことはない……かも!
イオリ:いちおう修復できるから優先度低めでと本人は言ってますが……でもそうですね その方が全体のダメージコントロールしやすそう
マカルアロア:ふむ…じゃあいただいとこうかな……?
レニ:どうぞどうぞ~
NC:では残り基本7、強化2です
マカルアロア:ありがたく!【せぼね】【はらわた】×2を修復!
シーナ:ううん、全快には2つ足りないんですよね
イオリ:私は最悪せぼねが治れば別に……?
マカルアロア:一先ずレ二ちゃんの脚…?
シーナ:こちら今寵愛点が25点あるので、端数になる5点から1個自前で治せます
NC:決まらなそうならダイスとかで
レニ:これで修復は残り9なので。
レニ:誰か一人が全快して、後二人は損傷部が1個ずつって感じでも大丈夫そうには感じますね
NC:マジで決まらんな!ダイス振りな!!
NC:1D100で一番高い目出した一人だけ全快しなさい!
レニ:あ!寵愛点の端数なら、すみません、こちらは今21なので、シーナちゃんすみません、治してもらっても……大丈夫でしょうか……!
シーナ:はーい
イオリ:そうしましょうか、すみません
シーナ:あ、ええとじゃあレニちゃんとイオリちゃんのどっちが前回かダイスで決めるでいいかな
イオリ:そうなるかな
レニ:ですね。シーナちゃんすみません。ありがとうございます……!!
イオリ:1d100 ていっ
Nechronica : (1D100) → 34

レニ:1d100
Nechronica : (1D100) → 82

レニ:高い方、わたしだ!ごめんねイオリちゃん……!!
イオリ:いいのよもっておいきなさい
レニ:ありがとう!!
NC:この一点が後で生死を分けることになるとはね
レニ:ヒッ
マカルアロア:不穏
シーナ:不穏なことしか言わないNC
イオリ:はらわたせぼね回復、はらわた1個損傷したままかな
レニ:……と、いうわけで全快にします
NC:よし!ではエンドパート!



NC:騎士たちは全て動きは止めたが、扉は開かず、部屋に変化もない。
NC:完全解体されたとはいえ、アンデッドである彼らの自我が完全に消滅し、死亡したと見做されるには、もう少し時間が掛かるのだろう。
NC:君達はそれを待つ間、傷付いた身体を修復することにした。束の間の休息だ。
イオリ:ずかずかと無遠慮に。戦いの時のような優美さは見えない足取り。
シーナ:散らばった肉塊から、適当なものを一つ拾って抉れた腹へと張り付けている。
イオリ:戦闘の時の傷は、既にほとんど癒えている。真白いセーラー服だけは血に汚れていく一方だけれど、替えがないのだから仕方ない。
シーナ:幸い、複雑な器官をやられたわけでもない。そのうち馴染んで塞がるはずだ。
イオリ:「……シーナ、アンタさ」
シーナ:「ふう、っと。ん、どうかした?イオリ」
イオリ:「そうね、確認よ。……もうすぐ、この試練も終わる。あの言葉が真実なら、外に出られる」
イオリ:「私達がいま、こうして協力できているのは。試練という差し迫った危機があるからよ」
シーナ:「そうだね。3つ目の注射器を手に入れて、それを打てば全部終わりって話だった」
イオリ:「だから、そろそろ次の話をしておくべきでしょう」
イオリ:「アンタは……ここを出たら、何を目指すつもりなの」
シーナ:「んん、そうだな」
シーナ:(……ここに来て、隠す必要もごまかす必要もないか)
シーナ:「僕らを作り、この状況に置いたネクロマンサーに会いに行くつもりだよ」
イオリ:「会いに……そう」
シーナ:「もしくは向こうから会いに来てくれるんじゃないかな、とも思ってるけど」
イオリ:「……それもあり得ない話じゃないわね。私達の戦いを、娯楽として見物しているような奴なら」
イオリ:「……それで、会って……」少し言葉に迷い
イオリ:「……復讐、でもするつもり?」
シーナ:「復讐、かあ。ううん、その言葉を当てはめては無かったけど」
イオリ:いつもの澄ました顔色のまま。じっと穿つような視線を向けている。
シーナ:「彼、もしくは彼女が、僕らにまだ何かするつもりなら」
シーナ:「戦う気でいるよ。今まで見たいにね」
イオリ:「ふうん」
イオリ:「今までみたいに……ね」
シーナ:「うん。とは言っても、僕一人じゃ大した戦力にはならないだろうけどね」
シーナ:「だからそう、頼れる味方が居てくれるとすっごく嬉しいんだけど」
シーナ:いつも通りの笑みで、微笑みかける。
イオリ:「はっ」
イオリ:「何、それ。口説いてんの?」
シーナ:「うん。割と本気だよ、僕」
シーナ:「イオリは僕らの攻撃の要になってたからね」
イオリ:「……ふ、ふふ」
イオリ:「随分と冷める文句ね、それ。私の性能が欲しいって言ってるだけじゃない」
シーナ:「あはは、ごめんよ。なにせ人を口説くなんて初めてなんだ」
シーナ:「でもさ、別に性能だけで言ったつもりはないよ」
シーナ:「イオリの強さは、別に身体とか武装とか武術だけの話じゃない」
シーナ:「何があろうと敵から目を離さないところ、想定外が起きても最適解を探して即座に動けるところ」
シーナ:「そういう、折れないし曲げないところが一番の強さだと思ってる」
イオリ:「……」
イオリ:「……別に、そう見えてるのは勝手だけど」
イオリ:「あまり私なんかに期待しない方がいいわよ、きっと」
イオリ:「……」少し躊躇いがあって
イオリ:「……私も」零すように呟く。
イオリ:「多分、ブリジットと同じ」
イオリ:「もう戦いなんてしたくない。ただ、うちに帰りたいだけ」
イオリ:「私を待ってる人の所へ。無事に帰って、"ただいま"を言うの」
イオリ:「そのために自分を繋ぎ止めて、こんな場所でも何とかやってる」
イオリ:「それだけの女よ」
シーナ:「だとしたら、ますますすごいと思うけどね」
シーナ:「僕はさ、話した通り、思い出した記憶は大体全部戦ってるものだった」
シーナ:「だからなんだろうけど、戦うことに特に躊躇とかは無いんだ」
シーナ:刃を振るうこと、目の前の何かを傷つけること、その命を奪うこと。
シーナ:あの棺で目覚めてから今まで、一度だってそれを躊躇ったことは無い。
シーナ:「だから。それに躊躇があるイオリが、今までの戦いを乗り越えたこと自体をすごいと思う」
イオリ:「……すごいかどうかは知らないけど。そうね」
イオリ:「アンタのそういう所が、私は大嫌いだわ」
イオリ:それは何より、自分がそうなってしまう事を恐れているから。
イオリ:「でも」
イオリ:「少しは良い所もあるのかも、って」
イオリ:「今なら思わなくもないわね。……本当に、少しだけ、だけど」
シーナ:「ふふ、嬉しいな」
シーナ:「正直フラれると思ってたんだけど、脈ありと思っていい?」
イオリ:「……」ふい、と顔を背けて。扉の方を向く
イオリ:「……保留、よ」
イオリ:「三つ目の注射。その分の記憶が戻ってから」
イオリ:「答えを出すわ」
イオリ:また振り返る。「それでいいでしょう」
シーナ:「勿論。僕だって、思い出した記憶で意見が変わる可能性もあるしね」
シーナ:「考えるのは良いけど決めるのは記憶を得た後。最初に言った通りで行こう」
イオリ:その眼を見て、小さく頷く。
シーナ:こちらもその真っ直ぐな瞳を見つめ返し、頷く。

イオリ:はい!ここで対話判定したいです!
NC:双方+2差し上げましょう
シーナ:やったー!
イオリ:わぁい
シーナ:1nc+2
Nechronica : (1R10+2[0]) → [2]+2 → 4[4] → 失敗

イオリ:1nc+2
Nechronica : (1R10+2[0]) → [2]+2 → 4[4] → 失敗

イオリ:こいつ……
シーナ:ここで失敗って……
NC:保留だからな~
シーナ:NCの許可が出ましたので、【内緒話】の戦闘終了後分としてもう一回イオリちゃんに対話判定します!
NC:補正は無しで!
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [5] → 5[5] → 失敗

シーナ:うううう
NC:お互いにだからイオリちゃんもいいですよ
イオリ:あっそうか ではありがたく!
イオリ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [3] → 3[3] → 失敗

イオリ:さだめ
NC:信頼が足りない
シーナ:どうにもならない……

レニ:「…………………………」
マカルアロア:「……」不思議そうな顔で身体をさする。いつの間に傷が塞がったのだろうか
レニ:頭・肩部のパーツA、腹部のパーツB、そして腰から下のパーツC。
レニ:かろうじて乗ってるだけ、とも言える状態だったそれが、早々に接合されていく。さすが騎士たちの組織と言うべきか。
レニ:もうしばらく経てば、完全に繋がるだろう。
マカルアロア:「……あ」
マカルアロア:何かを思い出したように、レ二の方へと歩く
マカルアロア:「……レ二、大丈夫?」徐々に接合されていくその身体を見下ろしながら
レニ:「……マカ、さん」
レニ:見上げた状態で。
レニ:「……大丈、夫よ。手間をかけさせたわね、皆と、部品拾ってもらったりして」
マカルアロア:「ごめんね、わたしが代わりに怪我してればよかったのにね」
レニ:「……バカを言いなさい。あの状況じゃ、誰がどう怪我するかなんて早々わからないわ」
レニ:「こんな傷『なるようにしかならない』のよ……気に病むことないわ」
マカルアロア:「そ…そう、だよね!いひひ…」軽く手を挙げて頬を掻く。持ち上げられたボロボロのポンチョの奥あるのは、傷一つない身体
マカルアロア:無数の小さな孔と、胸部の巨大な孔を除いては
レニ:「……………………」
レニ:少し沈黙。
レニ:「…………いえ、ちょっと違うわね」
マカルアロア:「……?違うって、何が?」
レニ:「…………そう、わかってるじゃない。わたしの言いたいのも、そういうことよ……」
レニ:「…………誰がどうなるかなんて、戦闘じゃ誰にもわからないけど、」
レニ:「……結果論とは言え、あなたに大した傷がなくてよかった。そう、言いたかったの……」
レニ:「……わたしの傷なんて、こんな風に何てことないもの」
レニ:……孔だらけのマカの体を見上げて。どんよりとした目には、いつも通りのどんよりとした光。
マカルアロア:「‥‥………!い、ひひ、ありが…」嬉しそうに笑って、途中で言葉が途切れる
マカルアロア:「……大したことないなんて…言わないでね」
マカルアロア:「わたしは…みんなが怪我するの…嫌だよ」
レニ:「………………」黙ってマカの言葉を聞き。
レニ:「……実際、大したことなかったわ……」
マカルアロア:「……‥ねぇ」
レニ:……でも。と言いかけた口を閉じて。
レニ:「…………なに?」
マカルアロア:「レ二は…変わって良かったな、って…思う事ある?」
レニ:「……目が覚めて、こんなアンデッドの体になって、ってこと……?」
マカルアロア:こくりと頷く
レニ:「……………………わからないわ」ゆっくり時間をかけて口を開く。
マカルアロア:「いひひ…わたしも…」何故か嬉しそうに笑って
レニ:「……わた、しは……ここで目覚める前……何となくの予感だけど、きっと」
レニ:「世の中を……世界を地獄のような、生きていてもしょうがないようなところだと思ってた。そんな気がする」
マカルアロア:「…………」
レニ:「……でも、この体になって、それ以上にアンデッドの体に、嫌悪感を覚えたわ……」
レニ:「……皆に会って、少しはアンデッドじゃなくちゃんと生きていくことの意義も……感じはするようになったけど」
レニ:「それはこの体になったからで、でもこの体は嫌で……だから『わからない』の……よかったか、なんて……」
レニ:「……マカさんと同じような『わからない』じゃなくて、ごめんなさいね」
マカルアロア:「……シーナがね、言ってたの」
マカルアロア:「変わって良かったところを見つけていきたい、って」
マカルアロア:「でも……難しいね」
レニ:「変わって良かったところを、見つけていきたい……」
レニ:「……マカ、さんも、この体に変わって……いい所はあっても、やっぱり嫌……?」
レニ:自然と口に出てしまった後で、はっとする。
レニ:「…………聞く、までもなかったわね。ごめんなさい、嫌なこと、尋ねて……」
レニ:脳裏によぎるのは、先ほどの戦闘のマカの涙だ。
マカルアロア:「………」膝を深く抱える
マカルアロア:「…わたしね、よく思うの」
レニ:「……うん」
マカルアロア:「今のわたしって…本当にわたしなのかなって」
レニ:「……それ、は……」
レニ:「……難、しいわね……わたしだって、自分のことはぼんやりした記憶しか頼りがない……」
マカルアロア:「…もし、本当にわたしだったとしても」
マカルアロア:「こんな身体なのに…みんなみたいに強くないし…何か考えるのも苦手だよ」
レニ:「……役に立て、ないのが……いや、なの……?」
マカルアロア:「…うん…なんだか少し悲しいの」
レニ:「……マカさん」
レニ:正面から、マカの眼を見ていう。
レニ:「大丈夫よ。あなたは十分役に立っているわ。戦闘でも、そうじゃないところでも」
マカルアロア:思わず目を合わせる
レニ:「それに、今のマカさんが、本当に以前のマカさんのままで、」
レニ:「本当に以前のマカさんのままで、あなたが上手く動けないのを気にしていたとしても」
レニ:「…………あなたは、どうあってもあなたよ」
マカルアロア:「………」
レニ:「あなたがあなたであることで、わたし…………わたし、たちは……救いなの」
レニ:若干、噛んだような、言い淀んだような。考え考え、言葉を紡いでいる様子。
レニ:意味としては、あまり繋がっていない言葉と言える。
レニ:けど……何とかして、懸命に、彼女なりにマカを励まそうとしているような……そういう言葉である。
マカルアロア:「……いひ」
マカルアロア:「いひひ…ひひ」
マカルアロア:「やっぱり…レ二はやさしいね」
レニ:「…………~~っ」ちょっと言葉に詰まり。
レニ:「……やめ、て、わたしはそういうのじゃな……」
レニ:「な…………」言葉に、詰まる。
マカルアロア:「えんりょしないで~!」身を寄せて、肩に頭を預けるように寄りかかる
レニ:「……だか、らっ……」寄りかかられて。でも特別拒みはしない。
マカルアロア:そうして、ひとしきりニヤついて
マカルアロア:「……もし」
レニ:「……」聞く。
マカルアロア:「……」言いかけて、かぶりを振って
レニ:「…………」もし、とこちらも言いかけて、マカがかぶりを振った
マカルアロア:「……レ二は…このままずっと一緒に居てくれる……?」
レニ:「…………未来のことなんて、わからないわ」
レニ:「……でも、そうね」
レニ:「……あなたがここを大手を振って出ていく時までは、わたしたちは一蓮托生よ」
マカルアロア:「……‥うん」
レニ:「そこまでは一緒に行く。そこから後は……その時次第ね」
マカルアロア:「…‥そっか」
レニ:「……でも……」
レニ:……でもと言いかけて、口をつぐんだ。わたしは何を言おうとしてるんだ。
レニ:そんな資格だって、ないのに。
マカルアロア:「‥…レ二…?」
レニ:「…………何でもないわ」
レニ:「大、丈夫よ。これまで通り、わたしは皆のチーム。そこは保証する」
マカルアロア:「いひひ…こころづよい…」
レニ:「……次の注射も、勿論使う。ここまでくれば、最後まで見てやるわ……」
マカルアロア:「……」
マカルアロア:「そう、だね」のそりと立ち上がって
マカルアロア:「‥‥レ二」
レニ:「……」見上げる。聞いている。
マカルアロア:「…大好き」
マカルアロア:「これからわたしが変わっても…レ二が変わっても」
マカルアロア:「ずっと、ずっと」
レニ:「…………………………」わずかに、淀んだ瞳が、収縮した。
レニ:「…………そう」ゆっくり立ち上がって。
レニ:「……行きましょう。そろそろ、時間のはずよ」
マカルアロア:「うん、行こ!」指をかけるように手を握って
マカルアロア:グイグイと引っ張って歩いていく
レニ:……手は握られるまま。しかしマカへ視線は、合わせなかった。
マカルアロア:……変わらないままで、良いと思っていた
マカルアロア:このまま…ずっと笑っていれば、きっといつか
マカルアロア:きっといつか
マカルアロア:いつか
マカルアロア
  いつ?
 

マカルアロア:……わからない
マカルアロア:頭の中を周っているのは、先ほど見た記憶の一片
マカルアロア:「(…‥わたしは)」
マカルアロア:「(…‥‥どう、すれば…いいの…?)」
マカルアロア:頭に浮かぶ、顔も分からぬ5つの人影にそう問いかけた
レニ:……変わらないままで、あの子はいられると思っていた。
レニ:わたしにここに来る前の記憶は……一部を除いて、ない。
レニ:でも……幸福であった、その筈なのだ。あの子と過ごした記憶は。
レニ:…………先ほどの戦闘。
レニ:『…………!…………!!』
レニ:マカさんの様子を見て、でも声が出なかった。
レニ:『……やめて!よしなさい!!』
レニ:変わらないままで、あの子はいられると思っていた。
レニ:何をバカな。
レニ:マカさんをあのようにして……今追い詰めたのは、わたしではないか。
レニ:『そこまでは一緒に行く。そこから後は……その時次第ね』
レニ:『……でも……』
レニ:『でも離れても、わたしはあなたのことは忘れないわ』
レニ:やはりそんな資格はない。わたしに、言う資格はないのだ。
レニ:…………あなたの心配は、すべてわたしが何とかするわ。
レニ:その悲しみも、不安も、きっとわたしが何とかする。
レニ:でも……一緒には行けない。わたしにはあなたをそうしてしまった責任があるから。
レニ:……一緒よ。ここを出るまで、わたしはあなたと一緒。
レニ:あなたの笑顔は、変わらない筈の笑顔は、わたしが護るわ。
レニ:…………わたしのマカルアロア。

マカルアロア:対話判定を希望します!
NC:双方+2差し上げます!
レニ:やったぜ!
マカルアロア:私への対話判定は追加で達成値+1してね!
レニ:ではマカさんと対話判定!ヤッタ更に達成値+1!
レニ:1NC+3
Nechronica : (1R10+3[0]) → [7]+3 → 10[10] → 成功

マカルアロア:【癒し】の効果
レニ:成功!!
マカルアロア:1nc+2
Nechronica : (1R10+2[0]) → [2]+2 → 4[4] → 失敗

レニ:未練から狂気度が1減りました!
マカルアロア:なんでじゃい!
レニ:これが……対話判定……!!
マカルアロア:固定値すら私を裏切るのか…
レニ:気にしないでマカさん……わたしはあなたの味方よ……
マカルアロア:うう…レ二……



NC:扉のロックが解除される小さな音。同時に、白の部屋の中央に、新たな石柱が現れる。
NC:血のように真っ赤な薬液で満たされた注射器が、6つ。
NC:これで3本目の注射……アリシアの言が正しければ、失われた記憶を取り戻す最後の手掛かりだ。
NC:最早迷う者はいなかった。姉妹たちはそれぞれ注射器を手に取り、己の身体に針を刺し、薬液を注入する。
▼ 【秘話>マカルアロア】

▼ 【秘話>シーナ】

▼ 【秘話>レニ】

▼ 【秘話>イオリ】




NC:シーン終了。



【Chapter Final】

NC: 
NC:狂気判定です。
NC:修正値-3で2回判定してください。
レニ:あ、はい(ですよね……)
マカルアロア:おいおい
イオリ:なるほどね
シーナ:飛ばすなあ
レニ:‐3?!や、やったらァ!!
マカルアロア:1nc-3
Nechronica : (1R10-3[0]) → [4]-3 → 1[1] → 大失敗

マカルアロア:1nc-3
Nechronica : (1R10-3[0]) → [9]-3 → 6[6] → 成功

シーナ:1nc-3
Nechronica : (1R10-3[0]) → [2]-3 → -1[-1] → 大失敗

シーナ:1nc-3
Nechronica : (1R10-3[0]) → [1]-3 → -2[-2] → 大失敗

イオリ:1nc-3 #1
Nechronica : (1R10-3[0]) → [3]-3 → 0[0] → 大失敗

イオリ:1nc-3 #2
Nechronica : (1R10-3[0]) → [9]-3 → 6[6] → 成功

レニ:1NC-3
Nechronica : (1R10-3[0]) → [4]-3 → 1[1] → 大失敗

レニ:1NC-3
Nechronica : (1R10-3[0]) → [10]-3 → 7[7] → 成功

レニ:みんな大失敗してるwww
NC:大失敗は1回ごとに通常の狂気点加算に加えて任意のパーツ1つを損傷してください。
マカルアロア:なんだこの0か100かみたいな
レニ:笑いごとじゃないが……?
マカルアロア:ではシーナへの未練に1加点して 1>2
マカルアロア:【ほね】を損傷します
イオリ:ほね1つ損傷
イオリ:たからものを0>1
レニ:シーナの未練に一点。2>3。イオリの未練に一点。発狂!
レニ:オーソドックスに【はらわた】を損傷して以上!
シーナ:たからものへの狂気を2点増やして3点、【はらわた】と【ほね】損傷!

NC:……君達はそれぞれ、最後の記憶を取り戻す。
NC:二つの試練は達成した。情報通りなら、これで外に出られる……その筈だ。
NC:既に棺の部屋に戻る扉は開錠されている。
ブリジット:「…………」
アリシア:「…………」
NC:ブリジットは小さく震え、アリシアは困惑したように、それぞれ黙り込んでいる。
シーナ:(……想定はしてたつもりだったけど、実際に分かると)
シーナ:眉をしかめて自身の黒い首輪を指でなぞる。
シーナ:自分自身を落ち着かせるための仕草なのだろう。
レニ:「ぅぐっ……はっ……」
レニ:ぐっ……と腹部を抑え俯き……顔を上げる。
レニ:強く強く隈の刻まれた眼で、どんより濁り切った眼でドールたちを窺う。……様子を窺っている。
イオリ:「あ……っ」額を抑え、崩れ落ちる。
イオリ:「…………」そうして、じっと屈みこんだまま。
イオリ:(……ああ……そう。そういう事……だったのね)
イオリ:(私が、約束した貴方は……私の、帰るべき場所は)
イオリ:ふらり、と立ち上がる。片方の足首をやや引きずるようにして。
イオリ:表情こそ澄ましているが。頬に汗をかいている。
レニ:「………………」そんなイオリを見る。脂汗。
マカルアロア:「……」抱えるように頭を押さえる
マカルアロア:そのまま、何の気も無しに踏み出した足が突然崩れ
マカルアロア:ペタン、とへたり込む。最初に折れた足が、再び
マカルアロア:「………」ぎゅ、と、地面を掴むように手を握って
マカルアロア:「‥…み‥みんな!」
マカルアロア:「どう‥どう…だった?」
マカルアロア:「いひひ…‥」
アリシア:「……あ……」
イオリ:「……」油断なく皆を見渡している。
イオリ:数歩、後退る。……何かを警戒、しているかのような。
ブリジット:「……ふざけんな……信じねえ……信じねえぞ……」譫言のようにぶつぶつ呟く。
マカルアロア:「……」周囲の反応を見て、顔が青ざめる
マカルアロア:黒い部屋に入った時より、こちらを襲うアンデッドと対峙した時より
マカルアロア:怯えた表情を浮かべている
シーナ:「……そうだね。僕は今まで通りかな」
シーナ:「また戦ってたときの記憶だった」
シーナ:顰めた眉を伸ばしていつも通りの笑みを浮かべ、そう語る。
マカルアロア:「(…‥‥…ああ)」
マカルアロア:「…………また…」
マカルアロア:かぶりを振って
マカルアロア:キョロキョロと、忙しなく視線を動かし全員の顔を見る
レニ:ぱっとシーナの顔を向き、話を聞いている。食い入るようにじっと見ている。
シーナ:「皆の様子を見るに、僕以外は今まで通りって訳じゃなさそうだね」
シーナ:「何を思い出したの?」
ブリジット:「……」押し黙っている。
イオリ:「……そう、ね。ええ」
イオリ:「動揺に……足る内容だったわ。……それも、かなり最悪の」
シーナ:「まあ最後の記憶だからね。きっと相当の爆弾だろうとは思ってたけど」
シーナ:「内容は話せる?」
イオリ:「……記憶、ではないわ」
イオリ:「新しいルール。この後の……最後の試練の事よ」
シーナ:「最後の試練?」
マカルアロア:「……」耳を傾ける。少し息が浅い
アリシア:「……! まだ……まだ何かあるんですか……?」
レニ:「……ぇ……」最後の試練と聞いて目を向ける。
イオリ:「……」深呼吸ひとつ
イオリ:「……ここから出られるのは、たった一人」
イオリ:「戦って、殺し合って。生き残った一人だけに」
イオリ:「それが許される」
ブリジット:「……な……ッ……!?」
レニ:「!!」
マカルアロア:「~~~~っ……」口の端を強く結ぶ
イオリ:「……本当に、馬鹿げてるわ。だけど」
イオリ:「…………」
イオリ:「……この注射器には、遅行性の毒が仕込まれてる」
イオリ:「私達の身体でも、解毒は叶わない」
イオリ:「生き残る、為には……」
アリシア:「わ……わたしの見た記憶とも……辻褄が合います……」
アリシア:「私の記憶では、二つの試練をクリアしても、ここからは出られない……って……」
アリシア:「ただこのままここで朽ち果てるのを待つしかないという意味だと思ってましたけど……」
レニ:「そん、な……っ!そんっ……!」言葉にもならない声。
シーナ:「……はは」
シーナ:思わずというように、乾いた笑いがこぼれる。
シーナ:「なるほど、なるほどね。確かに最悪だ」
シーナ:(……想定が全部崩された。いや、むしろ考えが甘かったな)
シーナ:(戦闘を終え、経験を積んだ上に連携も深めたドール6人なんて十分すぎるほどの戦力を)
シーナ:(ネクロマンサーが易々と放すわけがなかった)
レニ:「あた、し……っ」呆然とした声。
マカルアロア:「…‥‥…い」
マカルアロア:「ひひ…‥ひ…」
マカルアロア:使命感、とでも言うように、引き攣ったような笑顔を浮かべる
マカルアロア:「だ、大丈夫…だよ!」
イオリ:「……何がよ」
イオリ:冷めきった表情で、マカの方を見る。
マカルアロア:「きっと他に、何か」そうだ、今は自分がやるべきことを
マカルアロア:「きっと…何かあるから…‥!」
シーナ:「……そうだね」
ブリジット:「何だよ何かって……」
ブリジット:「何があるってんだよ?なあ……」
ブリジット:マカルアロアに詰め寄り。
ブリジット:「あるなら教えてくれよ、頼むから……!なあ……!?」
マカルアロア:「だから……ほら!」わたしは
マカルアロア:「……っ…なか‥よく……」もう、たくさんだ
マカルアロア:肩を激しく上下させ、怯えきったような顔でブリジットを見上げる
レニ:「…………ッ!!」はぁ、はぁと荒い息を吐きながらマカを見る。焦燥の表情。
シーナ:「ルールでそう告げられたからって、まだそれしか道がないとは限らない」
シーナ:「ブリジット、君だって何回か言ってただろ?記憶が本当に当てになるか分からないって」
ブリジット:「……!」
シーナ:「性格最悪なネクロマンサーが、僕らを殺し合わせるためにそう思わせてるだけって可能性もまだあるんだ」
イオリ:「……」
ブリジット:「そ……そう……か……そうだよな……」
ブリジット:「そうだよ……でなきゃ……」
ブリジット:「そんな訳…………」小声で呟く。
シーナ:「まずは思い出した記憶全部をすり合わせて、判断材料を集める」
シーナ:「その上で考えて、決めよう」
イオリ:「……本当に、私が一人で生き残るつもりなら」
イオリ:「今のルールを皆に伝えたりなんてしないわ」
イオリ:「だから……ええ」
イオリ:「……私も、"他の方法"をアンタ達に期待してる」
アリシア:「他の……」
マカルアロア:小さく震え、でもどこか安堵するように、呼吸を少しづつ落ち着ける
イオリ:「宛なんて何もない、勝手な期待だけれど」吐き捨てるように。
シーナ:「そうだね。イオリが本気なら、誰かが暗殺を受けてる頃だろうし」
シーナ:「冷静に話してくれて助かったよ」
レニ:「……ッ!」すがる様な、愕然としたような感情が入り混じった顔でイオリを見る。
イオリ:「……」冷ややかにレニを見つめ返す
シーナ:「さて、じゃあ僕・イオリ・アリシアの分が終わったから」
シーナ:「あとはマカとブリジットと」 一人、明らかに動揺し口数の少ない彼女へ向き直って。
シーナ:「レニの記憶だ」
レニ:「……ふっ……ゃ……」小さく歪んだ口の端から、息が漏れる。へつらうような視線。
マカルアロア:「‥‥…」シーナと、レ二の方を順々に見る
マカルアロア:「えっと、わたしは」
マカルアロア:「わたしは……」
マカルアロア:言う?何を?
マカルアロア:言ったらどうなるのかなんて、他でもない…自分が一番よく分かっているのに
レニ:「……マ、カ……ッ」口から声にならない声を上げる。
レニ:「……む、り……」無理しないで。そう言おうとしたのに。
レニ:上手く言葉が出てこない。
マカルアロア:「……み」
マカルアロア:レ二の方を一瞥して、複雑そうな顔を浮かべ
マカルアロア:「みず、の…中」
マカルアロア:必死に、言葉を絞り出す
マカルアロア:「みずの中に…居て‥‥」
ブリジット:「……水……?」
マカルアロア:「…そこから…出た、後は……」
マカルアロア:「………」全員の顔を見て
マカルアロア:「い、いひひ…」
マカルアロア:そうだ、わたしだけは笑っていなきゃ
マカルアロア:「楽しかった。とっても」わたしは
マカルアロア:「とっても」今のみんなとも、一緒に居たいだけなんだ
シーナ:(なるほど、マカは恐らく……レニとブリジットもその線かな)
シーナ:(だとすればイオリとアリシアは素材の再利用で、僕が入れられたのは数を増やすため?)
シーナ:(この状況そのものが実験の一部って可能性も高いかな)
イオリ:「……役には立ちそうにない話ね」淡々と
ブリジット:「……何、だよ……それ……?」
マカルアロア:そら、なんて…本当は見たこともないくせに
レニ:「…………ッ!!」マカの言葉に息をのむ。
レニ:(この、子は……マカは……少なくともあのことには……)
レニ:気づいている。……思い出してるというべきか。
マカルアロア:「ブ…」わたしは
マカルアロア:「ブリジット、は…?」なんて、ひきょうなんだろう
ブリジット:「……アタシ……は……」
ブリジット:しばらくの沈黙があって。
ブリジット:「……嘘、だって」
ブリジット:「これまでに見てきた……家族も……友達も……故郷も……」
ブリジット:「全部……作り物の偽物だって……」
ブリジット:「……そういう……記憶だ……」
ブリジット:「……馬鹿げてるよな……?ママのシチューの味も、自分の家の匂いも、友達と遊んだ公園も」
ブリジット:「全部……全部覚えてるのに……」
ブリジット:「にっ……」
ブリジット:「偽物なら……こんなに細かく……作れるわけ、ねえよな……?」
ブリジット:「そう……そうだよ……」
ブリジット:「そのはずだ…………」自分に言い聞かせるように、何度も繰り返し呟く。
レニ:「…………」少しだけ落ち着いた様子で。憐れむような、全てを諦め切ったかのような表情で聞いている。
イオリ:「…………」何も言わない。
シーナ:(……いいや、ブリジット)
シーナ:口には出さない。真実を突きつけるつもりはない。
シーナ:だけど。
シーナ:(ネクロマンサーなら、彼女たちの技術なら。記憶なんて幾らでも捻じ曲げられる)
シーナ:(君の記憶が本物だって証拠は、どこにもない。あるいは偽物だって証拠すら)
シーナ:(今の僕らには探しようがないんだ)
アリシア:「そ……そうですよ……!」
アリシア:「大丈夫ですよ!きっと全部本当で……外に出れば、無事に帰れますって!」
マカルアロア:足を引きずりながらブリジットの方へ
マカルアロア:「そう…だよ」
マカルアロア:「ブリジット、大丈夫…だから」
ブリジット:「……っ……」息を荒げながら、マカルアロアに縋るような目を向ける。
ブリジット:これまでのブリジットなら根拠のない慰めなど跳ね除けていただろう。最早それすら出来ないのだ。
マカルアロア:「……大丈夫」
マカルアロア:「みんな…居るから」彼女の背中をさすりながらそう告げる
ブリジット:「…………」返事はない。ただ俯いて、小さく頷く。
アリシア:「……レニさん……」
アリシア:「レニさんは……どうでしたか……?」
アリシア:遠慮がちに問い掛ける。
マカルアロア:「‥…」その様子を見て、一つ息を吐くと
マカルアロア:レ二に顔を向ける
レニ:「……ッ!」びくりと震える。
レニ:「あた、しは……」
レニ:ドールたちの様子を窺う。これで皆話した。私が、最後。
マカルアロア:不安交じりの表情を、レ二に向けている
レニ:「はぁっ……はぁっ……」息を整える。深く呼吸する。……やがて意を決したように口を開き始める。
レニ:「……イオ、リさん」
イオリ:「……何」
レニ:「ブリ、ジットさんは……故郷や家族の記憶はニセモノだったって話、したわ……」
レニ:「…………あな、たの家に帰りたい思いも、そう、かもしれない」
レニ:「……でも、帰りたい……?ここから、出たい……?」
イオリ:「何が、言いたいのよ」
レニ:「あなたの、帰る場所なんて……」
レニ:「……」ためらいがちに。
レニ:それはつまり。この場の全員の命に引き換えにしても、確証のないもののために戦うつもりか。
レニ:言外に、そういう意図の問いを投げている……。
イオリ:「…………」
イオリ:「当たり前、でしょう」
レニ:「…………そう……」
レニ:ならば。彼女がここまで考えているのならば。
レニ:もう一度大きく息を吸う。覚悟は決まった。
イオリ:「……さっきから、質問してばかり」
イオリ:「何を……知っているというのよ、アンタは」
レニ:……マカの、愛しいあの子のためなんてものは、大前提だ。
レニ:その上で……この子を、イオリを尊重する。……もう私には、この子も……ここにいるみんなが大事だ。
レニ:そのために……最後に、一番無礼で、不遜で、傲慢極まりないことを言おう。
レニ:……わたしの、一番の友達のために。
レニ:が しゃっ。
レニ:ショットガンの詰まったバッグを、床に放り捨てた。
イオリ:「……え」一瞬、呆けたようにそれを見て
マカルアロア:「……レ…二…?」
シーナ:「……」 黙ったまま、こちらも目を見開く。
レニ:両の膝を、床につく。
レニ:「……おね、がいがあります……っ!!」
イオリ:「何、を……」
アリシア:「……?」
マカルアロア:ドクン…ドクン、心臓めいたポンプが脈打つ音がやけに耳の中に響く
レニ:「……わた、しは、この顛末のおおよそを知っています……っ!!」
マカルアロア:‥‥やめて
イオリ:「……っ、」息を呑む。「何、それ」
イオリ:「どういう事よ」
レニ:「知ってる全てを話します……本当にごめんなさいっ……!!」
レニ:俯いて、絞り出すように叫ぶ。
アリシア:「え……え……?」
マカルアロア:…いわないで
ブリジット:「お前……何言って……」
レニ:「あなた達を創り出して、このくらい部屋の、果てのない殺し合いにあなた達を投げ入れたのは……!」
マカルアロア:「レ───」
レニ:「この部屋の『ネクロマンサー』は、私です!」
イオリ:「な、っ……」
ブリジット:「……は…………?」
マカルアロア:「二───」
シーナ:「……レニ、が」
レニ:「イオ、リさん……っ!」
イオリ:「…………」じっと、その垂れた頭を見てから
レニ:「ブリジットさんと、同じです……あなたに、帰る家はありません……!!」
レニ:「この施設で……っ、私が受精卵から生み出したから……っ!」
レニ:「あなたに……あなたたちに、帰る家なんてないんですっ……!」
レニ:「ここで生まれて、ここで死ぬ……そのために、私が生み出したんです……!!」
マカルアロア:…考えていなかった訳ではない。”どちらか”なのはもう‥‥分かっていた。けど
ブリジット:「……」表情を失い、立ち尽くす。
イオリ:「────」数秒、言葉を失って
イオリ:「そんなの、どうして」
イオリ:「どうやって、信じろって……」
マカルアロア:「レ二……」ぺた、ぺたと歩いて
マカルアロア:「レ二……レ二……っ…」彼女の傍にへたり込み、絞り出すように声を漏らす
シーナ:黙ったまま、思考を巡らせる。自分の記憶と彼女の言葉をすり合わせる。
レニ:「わた、しは……ただの実験で……本当にただの実験動物みたいなつもりであなたたちを『生産』して……それで……っ!」
レニ:俯いたまま。
イオリ:「……違う。違う、わ」
イオリ:「そんなはず、ない……」
イオリ:(だって、思い出したんだ。……さっき、本当に)
イオリ:(私を必要としてくれるひと。私を待っていてくれるひと。それは、確かにここにいて)
イオリ:(だから、私は──)
レニ:「…………この部屋から、出る方法を知っています」>信じろって
シーナ:「……その出る方法っていうのは、例の殺し合いとはまた別のってことで良いかな」
シーナ:「僕らに仕込まれた毒もそれで解決できる?」
アリシア:「…………」忙しなく視線を君達に向けている。
レニ:「殺し合いなんてしなくても、出られる……部屋のロックを外す、パスワードを知っている……」
レニ:「……マカッ……」マカに、そう応えるしかできない。
マカルアロア:「……‥──」何か言いかけて、一つの疑念に思い当たる
マカルアロア:レ二の言う事が、真実だったとしたら
マカルアロア:”あと一人”は、一体…何なのか
レニ:「……毒、は……どうするか、まだはっきりわからないけど……っ」
レニ:「でも、私がネクロマンサーとしてこれを仕組んだなら、解毒の方法は必ず用意してあるはず……っ」
アリシア:「……な……何で……」口を開く。
アリシア:「何でそれを、わたし達に教えるんですか……?」
アリシア:「あなたがネクロマンサーだっていうなら……おかしいじゃないですか……」
レニ:「……あな、たたちがっ……ここから出たいならっ……その上で、お願いがあるからです……っ」
アリシア:「こんな……こんなゲームを仕掛けておいて……」
アリシア:「急に反省でもしたっていうんですか……!?」
レニ:それもある。けど、もう一つの理由は、言えない。
レニ:届くわけがないし、迷惑だろうからだ
レニ:みんなを、友達だと思ってるからなんて。
イオリ:「……そう、よ」息が荒い。憔悴した様子で、首のあたりを抑えて。
イオリ:「それに……"用意してあるはず"なんて、その言い方」
イオリ:「まるで、ゲームを仕組んだ時の記憶を……失っているように、聞こえるけれど」
シーナ:「……まあまあ、イオリ、アリシア。聞きたいことが沢山あるのは分かるけど」
シーナ:「まずは全部話してもらってからにしようよ」
シーナ:「お願いのことも、記憶のことも」
マカルアロア:「‥‥…」黙って、そのやり取りを見つめている
イオリ:「……」黙り込む。
シーナ:「そもそも何故ネクロマンサーでありながらわざわざこの場に混ざったのかも」
シーナ:「全部話してもらおう。時間はたっぷりあるんだ」
レニ:ゆっくり首を上げて、じっとシーナを見る。
アリシア:「何でそんなに落ち着いてられるんですか……!?」
アリシア:「本当だとしたら、全部この人のせいでわたし達は……!」
シーナ:「あー……」 なぜ落ち着いていられるかという問いに困ったように笑って。
シーナ:「落ち着いてる人間が一人でもいた方が、話が進みやすいでしょ?」
アリシア:「…………」
アリシア:不審の目をシーナとレニに向けて、ひとまず口を閉じる。
レニ:「…………お願いというのは」
レニ:「この子を……マカルアロアを」
レニ:シーナを見たまま。
レニ:「頼みたいからです……。一緒にいて……友達でやってください……!」
マカルアロア:「……!」ピクリと身体を震わせ
マカルアロア:「な‥‥‥なに……」困惑が漏れる
レニ:「私は、ここの外が、もう滅んだ世界だって知っています」
レニ:「暗く、荒れ切って、大きな蟲や私みたいなネクロマンサーが闊歩してる。終わってしまった世界」
レニ:「皆さんが外に出たいなら、解放します。けど……」
レニ:「そんな世界に放り出して、この子に希望なんてあるはずがない……」
レニ:「だから、せめてあなたたちは、この子と……マカと友達でいてあげて欲しいんです」
レニ:「私は、この子が大事なんです」
レニ:「だから……それだけです、それを……お願いしたいんです……」
マカルアロア:「……ま…待って、よ…」違う。わたしが聞きたいのは
イオリ:「外に出たいなら解放します、って……」
イオリ:「大体、アンタはどうするつもりなのよ。それ」
マカルアロア:「レ‥レ二も一緒だよね…?いひひ…」縋りつくように、レ二の衣服を握る
マカルアロア:”ここを大手を振って出ていく時までは”
マカルアロア:その言葉を、無理やり隅に追いやって
マカルアロア:「みんなで…みんなで一緒に……」
マカルアロア:わたし、イオリ、ブリジット、アリシア
マカルアロア:レ二、シーナ
マカルアロア:クリスティーナ
レニ:「私は……」
レニ:「私は、こんなことを知らされてしまって、私はあなたたちと仲間でいられないでしょう?」
レニ:「……適当に、消えるつもりです。二度とあなたたちの前には現れない……」
ブリジット:「適当に、消えるだと……?」
ブリジット:「ふざけんなよ……?」
ブリジット:「お前……今すぐこの場の全員に殺されても文句は言えないって」
ブリジット:「分かってて言ってんだろうな、それ……?」
ブリジット:怒りで唇が震えている。
イオリ:「……そうね。その通り」
イオリ:「今この場でアンタが攻撃されていないのは、アンタの吐く情報が必要だから」
イオリ:「アンタみたいな力を持った奴を、その辺に野放しにするなんて……」
マカルアロア:「…‥‥‥」口を開いたまま、言葉を探すように
レニ:「……はい。施設の設備の使い方も、遺します。あなたたちが望めば、望めるように暮らせるはず……」
マカルアロア:「‥‥‥ッ、……ッ」
レニ:「…………」首を垂れる用にうな垂れたくなる気持ちを抑え、頭を上げ続ける。
レニ:目は、皆から逸らさない。
レニ:「……ごめんね、マカ」裾を握られたままで、謝って。
マカルアロア:「ぁ……っ…、~~~!」笑っているのに、今にも泣き出しそうな顔で
シーナ:「……」 これまで、棺で目覚めてから今この瞬間まで。
シーナ:ずっとネクロマンサーと戦うつもりで動いていた。いずれ対峙するその瞬間のためを考えながら動いてきた。
シーナ:そして、目の前に。そのネクロマンサーを名乗る彼女が無防備に座り込んでいる。
シーナ:「……まだ」
シーナ:「まだ、疑問は残ってる」
シーナ:「懸念要素も。だからイオリ、それにブリジット」
シーナ:「まずはそれを全部無くしておきたい。その前に結論を出して」
シーナ:「取り返しがつかなくなるのが一番マズいからさ」
レニ:「……ええ」何でも聞くわ。そういう視線を、挑むようにシーナに。
シーナ:レニの視線を受け止め、こちらも返す。
ブリジット:「…………」
イオリ:「……分かってる。聞き出せる限りの事は、聞き出しておくべき……だもの」
イオリ:(……本当なら、私がここですべきことは)
イオリ:(彼女の言葉を信用せず、手に掛けてしまう事だったのかもしれない)
イオリ:(あのひともきっと、それを期待している。分かっている……だけど)
イオリ:(知りたくなった。止められなかった。……どうして、 彼女が / あのひとが こうなったのか)
シーナ:「そうそう。せっかく情報源として名乗り出てくれたんだしね」
シーナ:「そうだな、まずは……イオリも言ってた記憶のことかな」
シーナ:「ネクロマンサーである君が、わざわざ記憶を失くして、本物のドールになって」
シーナ:「そこまでして僕らに紛れ込んだのは、何のため?」
レニ:「……私は、あなた達を」シーナから視線を切って。皆を見る。
マカルアロア:「……」ただ黙って。その眼を見る
レニ:「あなた達を、生み出したネクロマンサーで、この状況に放り込んでずっと実験を続けてきたわ」
レニ:「限定的環境下における、アンデッドの精神と自我境界の耐久性について。平たく言えば、こんな状況でどれくらい『保つ』かという実験ね」
レニ:「何度も何度も、あなた達が死ぬか、心が保てなくなるたびに、修復して同じことを繰り替えしていた」
レニ:「……いつからかだったかしらね」
レニ:「そんな中で、この子が……マカが、とりわけ大事になってたのよ」
マカルアロア:「………」
レニ:「この子と一緒にいたい、この子に頼られたい……この子に、わたしのことも好きになってもらいたい」
レニ:「それを叶えるため、ね。……そうするには、私自身もあなた達と同じドールとして、皆に紛れ込むしかなかった」
レニ:「同じ仲間としてでなければ、叶えられないと思ったのね……」
レニ:「それが、理由よ」シーナに。
アリシア:「そ……」
アリシア:「そんな……そんな……理由で……?」俄かには信じ難いという表情。
シーナ:「……要は造物主の気まぐれ、お戯れってとこかな」
マカルアロア:「………」分からない。わたしは…何を言えばいいのだろう
マカルアロア:”大好き”、そう伝えた時の彼女の顔が頭の中に浮かんできて
イオリ:(……ああ)
イオリ:(彼女……レニにとって必要だったのは、私ではなくて)何かが、ほどけるような感じがした。
イオリ:(だから、やっぱり)
イオリ:(私の帰る場所は、"彼女じゃない"んだ)
シーナ:「まあ、それで本当にドールになる辺り君も大概おかしくなってそうだけど」
レニ:「私にとっては本気。……だけど戯れと言われてしまえば……」
レニ:「……返す言葉もないわ……」
シーナ:「なるほど、そこは分かった。なら記憶が無くなってたのも本当ってわけだ」
レニ:「……ええ。私がここの皆を生んだネクロマンサーだってこと自体は、二本目の注射で思い出してたけど」
レニ:「……ここに紛れ込んだ理由の方は、今の注射を打つまで私自身忘れていたわ」
シーナ:「じゃあ、僕らの毒を解毒する方法は?思い出せてる?」
レニ:「……そこ」
レニ:「これが一番不可解で、目下一番何とかしなければならない点」
レニ:「私はこの実験を用意する際」
レニ:「遅効性の毒なんて、用意してない」
マカルアロア:「…‥‥…?」
ブリジット:「ああ……?」怪訝な顔。
イオリ:「……そもそも、よ」
イオリ:「アンタが此処に居て、ゲームに参加している間」
イオリ:「誰がこのゲームを進めているの」
レニ:「殺し合いの舞台を整えはしたけど、一人だけを生き残らせるために、全員を殺すための毒なんて……」
レニ:「投与した覚えがないのよ」そう、三本目で思い出した記憶にも、毒のことなんてどこにもなかった。
マカルアロア:「……」最初の疑念に、立ち戻る
レニ:「ない。実験を進めているのは、覚えている限りではおそらく私一人」
レニ:「そしてこの実験自体は、私がいなくても施設のオートメーションに任せている……」
レニ:「だから進行には問題ない、けど……」
マカルアロア:「…‥‥‥」口を開いては、結んで、結んでは…また開いて
シーナ:「……君以外に、研究に携わってた人間に心当たりはある?」
シーナ:「もしくは、こういった状況に首を突っ込もうとする人間でも良いけど」
レニ:「……それは」シーナの質問に、再び視線を向けて。
レニ:言葉はない。しかし言外に、こう言っている。
レニ:『あなたの方が心当たりあるんじゃないの?』
レニ:……私は、このシーナという女も、一応の仲間だとは思っている。
レニ:だから、彼女自身が言い出すまでは、よほどのことがない限り口にはしないつもりだ。
レニ:…………私が生み出した5人のドールの中に、こんな女は存在しない。
シーナ:その視線を知ってか知らずか変わらず質疑を続ける。
シーナ:「なら、そこは懸念材料のままか……。あの黒の部屋で襲いかかって来た子については知ってる?」
マカルアロア:‥……レ二の方をチラリと見て
レニ:「……クリスティーナ。今縛って転がしてる子よね。あの子も、私の生み出したドールの一人」
レニ:「……何かのはずみで、記憶の消去が上手くいかなかったのかしらね」
マカルアロア:…‥ああ、やっぱり
マカルアロア:全部…合ってる
レニ:「私たちを攻撃対象として、向かってきたとしても……技術者として、あってはならないエラーだけど、そこまで不思議はないわ」
イオリ:「……クリスティーナ」そういう名前なの、と呟いて
イオリ:「彼女が……負傷していた理由に、心当たりは?」
レニ:「…………いえ」
レニ:「彼女は……私たちが起きた時に既に顔を……顔、を……」
レニ:…………どうして?
レニ:「……みんな」
レニ:「……今だけは言うことを聞いて」
イオリ:「……言う事を聞いて、って」やや呆れたように
レニ:まっすぐ、シーナを睨みつける。
レニ:『あなた、何者?』
マカルアロア:「……」押し黙ったまま、そちらに顔を向けている
マカルアロア:シーナの方へ、向けている
マカルアロア:イオリ、アリシア、ブリジット、クリスティーナ
マカルアロア:わたしが思い出した顔の中に…シーナは…居なかった
ブリジット:「……?」
アリシア:「何ですか……それ……」「これ以上……何があるって言うんですか……?」
シーナ:(……まあ、そうなるよね)
シーナ:レニがネクロマンサーであり、記憶を思い出したのなら。
シーナ:僕が異分子であることも分かるはずだ。
シーナ:「……もう、隠す段階でもないな」
シーナ:「大丈夫だよ、レニ。僕は多分、君が心配している類の異分子じゃない」
レニ:「…………」じっと、押し黙ったまま聞いている。
レニ:……ああ、よほどのことがない限り口にはしないつもりといったのに。
レニ:もしかしたら、撤回してしまうかもしれない。もしくは、『よほどのこと』なのか。
シーナ:「ブリジット、イオリ、アリシア、マカも。僕を疑わしいと思うなら武器を向けてくれたって良いよ」
シーナ:「僕の素性と動機を全部聞いた上で信頼できないと思ったら、それでもいい。流石にちょっと悲しいけどね」
シーナ:言いながら、両膝を地面につき両手を首の後ろに添える。レニを真似た、武装放棄の体勢。
イオリ:「……」睨みつける。
レニ:「……教えて、くれるかしら」
マカルアロア:「……お話、して?」
マカルアロア:「シーナ」
イオリ:「勝手に話せばいいわ」
イオリ:「信用するかどうかは、自分で決める」
シーナ:「うん。ええと、そうだな」
シーナ:「まずは、ごめん。僕も自分の記憶に関して嘘をついた」
シーナ:「最初に目覚めたあの時点で、僕は人類滅亡についてもネクロマンシーについても知っていた」
シーナ:「あの段階じゃ、そんなこと言い出しても皆を不安にさせて疑われるだけと思って黙ってたんだ」
アリシア:「……! 最初から……?」
マカルアロア:「……」何も言わない。自分だって同じようなものだから
シーナ:「うん。僕が落ち着いてるように見えたとしたら、きっとそのせいもあっただろうね」
イオリ:「……全くね。何が"性格だから"よ」
シーナ:「性格なのも嘘じゃないよ?落ち着きがあるのは自分でも長所だと思ってる」
レニ:「…………何となくね、最初から、そんな気がしたのよ。『この子どこまで知ってるんだろう』って」
レニ:「合点が行ったわ。驚かないわよ、今更……」
イオリ:「……」じとっとした視線を返して、話を続けろと促す。
シーナ:「それで次は、僕の素性かな。僕は皆と違って、この研究所のドールじゃない」
レニ:「………………ええ」それも、知っている。
シーナ:「レニが聞いたのもそういう意味でしょ?僕にだけ見覚えがないって」
レニ:「……あなたについては、全く覚えがない。この施設で生み出したどの子とも、外見が一致しない」
レニ:「……そうよ、あなたは『覚えがない』」
ブリジット:「……何者だよ、お前」
シーナ:(……正直なところ、レニが僕を見た覚えがないのもそれはそれで疑問が残るけど)
シーナ:(それは後でいいか)
レニ:「……あなたこそ、何のためにここに紛れ込んだの?」
マカルアロア:不安そうな顔でシーナの顔を見る
イオリ:「……レニが把握していない、だったら」
イオリ:「他のネクロマンサーが?」
シーナ:「僕は『尸兵隊』……救務局に所属する兵隊の一員」
シーナ:「アンデッドに対抗するために作られた、兵隊としてのドールなんだ」
NC -> レニ:存在は知ってます
NC -> マカルアロア:知りません
NC -> イオリ:知りません
イオリ -> NC:了解です~
マカルアロア:「……ぐん…?へい…たい…?」
イオリ:「……何、それ」疑うような目。
イオリ:「軍隊なのに、アンタ一人なの?」
シーナ:「そこ突かれるとちょっと痛いなあ。僕も、自分のことを全部覚えてるって訳じゃないんだ」
レニ:「……尸兵隊!」
シーナ:「ああ、レニは流石に知ってる?」
レニ:「……国際救務局尸兵隊」
レニ:「『最終戦争』中に組織された、国際救務局に属する部隊よ」
レニ:「目的は未登録ネクロマンサー・アンデッド・生物兵器の排除。そして人類文明の再興」
レニ:「後方の研究畑だった、私も話には聞き及んでいるわ」
マカルアロア:「せんそう、って…じゃあ…」
イオリ:「……」立場の違う二人が、裏で話を合わせる理由はない。はずだ。
イオリ:そういう組織が存在するのは事実なのだろう。
シーナ:「そう、その通り。僕の使命は個人で違法な研究を行っているネクロマンサーを捕縛、あるいは処分すること」
シーナ:「そのために僕は派遣されてきて……そして負けた」
レニ:「…………」
レニ:「それは……私も記憶がおぼろげなのだけど」
レニ:「ひょっとして私に……?」>負けた
シーナ:「君に、かは定かじゃないな。僕がそのとき対峙してたのはイオリとアリシアだ」
シーナ:「今ほど自我はしっかりしていない様子だったけどね」
イオリ:「私が……」覚えがない。
アリシア:「……! わたし……が……?」
イオリ:ちら、とアリシアの方を見る。
アリシア:狼狽しているように見える。
マカルアロア:二人の方を見る
レニ:「……私が、その時は彼女たちを兵隊として使っていた可能性もあるわね……」
イオリ:「……記憶にないわね」
イオリ:「けど、この二人が話を合わせる理由もなさそうだし。……そうなんじゃないの、多分」
イオリ:半ば投げやりに言う。……それはつまり、レニの言葉を認めるという事だ。
イオリ:自分に人間としての過去などないという事を。
イオリ:(別に、構うものか。……それなら、尚更、私には)
イオリ:(あのひとの他に頼るものもない、というだけの事だ。それがはっきりした)
アリシア:「っ……そんな……」
レニ:「……イオリさん……」掛ける言葉がない。自分が仕組んだ張本人だ。
シーナ:「……あと僕が思い出せたのは、僕がここに派遣された理由くらい」
レニ:「……ここにいるネクロマンサーと言えば、私くらいでしょう……?」
レニ:「そうね、無認可の単独研究と言えば、そうなんじゃないかしら……その辺りは、あまり覚えてもいないのだけど……」
シーナ:「そうだね。ドールの精神負荷と自我境界の耐久性について違法な研究をしてるネクロマンサーが居るって話だった」
シーナ:「レニのしてた研究と一致する。だから僕もレニの討伐に来た結果、イオリとアリシアに返り討ちされたんだって考えてた」
シーナ:「ただ、そうなると若干の疑問が残る」
レニ:「…………」どういうことか。
マカルアロア:「……?」
イオリ:「何よ、疑問って」
シーナ:「僕がここに居るの自体は、実験の頭数を増やしたかったって理由で説明がつく。だけど」
シーナ:「この実験を管理してたはずのレニが、僕について一切見覚えがないのはおかしくない?」
シーナ:「それに、レニが僕をここに入れるなら僕が尸兵隊であった記憶を残すメリットは無い」
シーナ:「実験に変化を加えたかったにしろ、僕の記憶はネクロマンサーにとってのリスクが高すぎるんだよ」
シーナ:「残されてることそれ自体が不自然だ」
レニ:「……それ、は……」
レニ:「……そう、ね……」そうだ。ここまで鮮明に記憶を残す理由は、まるでない。
レニ:今の……ドールとしての、14歳相当の自分だからそう思えるのであって、
レニ:本来の……ここのネクロマンサーであった自分は、既にそれすら思い至らないほど錯乱してた可能性はあるかもしれないが……しかし……。
シーナ:「レニが入れてないはずの毒薬が入ってたのもそうだけど、この実験は明らかにおかしい」
シーナ:「レニの手を離れて暴走してる、もしくは」
シーナ:「レニ以外の、別の誰かの意思が介在してるんじゃないかって。僕は今そう推測してる」
レニ:「……可能性は、あり得るわ」
マカルアロア:「…‥‥…ほかに…誰か…」
イオリ:「レニの実験が、他の誰かに乗っ取られてる……ってこと」
シーナ:「そういうこと。だから」
シーナ:「もしそれが事実なら。僕らが倒すべきは、その『二人目のネクロマンサー』だ」
ブリジット:「…………」
ブリジット:「……実験だの……ゲームだの……そんなのどうでもいいんだよ」
ブリジット:歩み寄り、レニの胸倉を掴み上げる。
ブリジット:「おい、レニ……いや、ネクロマンサーのクソ女」
ブリジット:「ここから出る方法があるならさっさと吐きやがれ!それが何より重要だろうが!!ああ!?」
レニ:「うぐっ……ううっ……」掴まれる。
レニ:「……わかったわ。この部屋を出ましょう」
イオリ:「……どの道、レニの知らない解毒の手段を得る必要はあるけれどね」
イオリ:止めはせず、呟く。
マカルアロア:「……ま…待って…!喧嘩しないで!」ブリジットの裾を掴んで
ブリジット:「庇う必要あるかよ、こんな奴……!今すぐぶっ殺してやりたいくらいだ……!」
アリシア:「あるんですか?出る方法」
レニ:「……施設の管理権を確認する。この実験の進行全てを、もう一度洗い直すわ」
レニ:「……その上で、問題を潰す。しかる後に……あなたたちを解放します」
イオリ:「……できるの?そんな事が」
レニ:「……あるわ。ここから出る方法。そして私がここのネクロマンサーなら、ここの管理だって検められるはず」
レニ:「ここを出るパスワードを知っている」
イオリ:「そう。……できるんだ」
ブリジット:「ならさっさと吐けよ……!」
ブリジット:乱暴に壁に押し付け、締め上げる。
シーナ:「ブリジット、落ち着いて」
シーナ:「そう押さえつけちゃ話もしづらいよ」
ブリジット:「うるせえんだよ!もとはと言えばこいつが……!」
マカルアロア:「‥‥…ッ…!嫌!止めて!」ブリジットの剣幕に圧されながらも、その手を引き離そうとする
レニ:出るために行動に移る。パスワードは言えば出られますよね?
NC:試すことは出来ます
レニ:ふ、不穏~~~。
レニ:「……大丈夫、よマカ。これくらい……!」
レニ:せき込みせき込み。
レニ:試してみます。
マカルアロア:「レ二……!」心配そうに顔を見上げ
レニ:「音声認識。私が意図をもってそのパスワードを口にすれば、出られる」
イオリ:「……ふうん」近くに立って、彼女の試行を見守っている。
レニ:「……——。」その、決めたパスワードを口にする。
NC:ガコン、と。
NC:扉の外、棺の部屋の方から、大きなものが動く音がする。
シーナ:「これは、最初の部屋の方かな」
ブリジット:「……!」レニを乱暴に突き放し、扉を開ける。
イオリ:「へえ……本当に」
マカルアロア:突き放されたレ二の身体を受け止め、扉の方を見る
NC:最初に目覚めた、棺の並ぶ部屋。
NC:その壁の一部、石材がスライドし、人の通れそうな穴が生まれている。
NC:その向こうには、これまでの中世風の石造りの建築とは隔絶した、近代的な研究施設のような景色が広がっている。
マカルアロア:「…これが‥‥‥出口…?」
レニ:「……開いたわ。行きましょう」マカに受け止められたまま、言う。
ブリジット:「おい……!出口だ……!本当に出口が……!」
イオリ:「ここから……外に出られるの?」
NC:君達が足を踏み出そうとした、その時。
シーナ:「どちらかというと入り口じゃない?施設への」
???:「げほっ……!ぐぶっ……!」
???:咳き込む音。
???:拘束されていたドールが、口から血を垂らして咳き込みながら、何か話そうとしている。
マカルアロア:「…‥‥!」
マカルアロア:わたしは…彼女を知っている
マカルアロア:彼女の名前を、知っている
???:「……! て……!」
レニ:「…………」そちらを向く。
イオリ:足を止めて、振り返る。
レニ:「……あなたも、ごめんなさいね。もう、こんなところにいる必要は……」解放しようと歩いて行く。
???:「……マカ!ブリ、ジット……!」
???:「離れて……!そいつらは……」
クリスティーナ:再生したばかりの喉で、ひどく掠れた声を吐く。
マカルアロア:「クリスティ───」その名前を呼ぼうとして
シーナ:(……呼ばれたのはマカとブリジット。つまり、そいつらってのは)
シーナ:(僕は分かる、外から来た異分子だ。レニも分かる。いくら共に暮らしてたとはいえ実験を行っていたネクロマンサーだ)
シーナ:(じゃあ、なぜイオリとアリシアを呼ばなかった?)
イオリ:「あいつ……クリスティーナ、って言ったっけ」
イオリ:先ほどまでと変わりない口調で、そう言って
イオリ:──彼女の方に注意が向いた瞬間を、掻い潜るように
シーナ:「イオリ!アリシア!」 二人へと振り向く。
イオリ:レニの背後へと迫っている。抱き寄せるように、腕を伸ばす
レニ:「……っ!?」背後からのイオリの行動に、面食らい……!
マカルアロア:それを目で追う。イオリのその動きが意味するものは……
マカルアロア:「────レ二!!」直前までクリスティーナに意識を向けていた自分では…届かない
イオリ:他ならぬレニであれば、その動作の意味は知っているだろう。彼女の兵装が腹部に集中しているのは、対人の暗殺確度を高めるためであり
イオリ:腕を絡めるような抱擁は、その予備動作としてラーニングされたもの。

イオリ:えっと、では攻撃判定を行います。
イオリ:ライトセイバー使用も宣言していいのかな
NC:そうですね
イオリ:ではライトセイバーで白兵1+切断+連撃1
イオリ:1na
Nechronica : (1R10[1]) → [10] → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)

シーナ:ではRで【愛撫】Jで【あし】【アームバイス】【しびとだけ】
シーナ:転倒入れつつ妨害5!
イオリ:J【うで】支援1
NC:判定値6、任意箇所にダメージです
レニ:カモン!
NC:いやレニちゃんが決めるのよ
レニ:あ、そうか食らった側!すみません!
レニ:じゃあ普通に胴で!暗殺ライトセイバーで刺される。
NC:白兵1点と切断判定です
レニ:あ、ですよね切断判定もありますね……。
レニ:では【はらわた】損傷。判定!
レニ:1NC
Nechronica : (1R10[0]) → [5] → 5[5] → 失敗

レニ:自分で【うで】とか言って支援して大丈夫ですか!いや無理にとはいえませんけど……!
NC:いいですよ
レニ:やった!では【うで】。背骨は守った。

クリスティーナ:「……イオリとアリシアは……っ……!」
クリスティーナ:「……ネクロマンサーの手先だ!!」
シーナ:咄嗟に振り向いたおかげで、追いすがることは出来た。
シーナ:だけど、イオリの方が動き出しが速く、身のこなしも上だ。故に。
シーナ:完全に防ぐまでは至らなかった。
マカルアロア:「……‥っ‥!」眼前に広がる光景を、受け入れ難いと言いたそうな顔で見つめて
マカルアロア:背後から聞こえるクリスティーナの言葉がいやに頭の中に響く
イオリ:「っ、──!」確信があった。確実に仕留められる間合、の筈だった。
イオリ:自分の身に備わった身体技巧が十全に動いていれば、シーナの妨害も往なせただろう。
イオリ:……その瞬間に、振り返ったレニと目が合ってしまったからか。
イオリ:彼女と交わした約束の言葉が、脳裏に過ったからか。
イオリ:──刃音が響く。
レニ:「……がっ」
レニ:血は、吹かなかった。文字通り、血も涙もないネクロマンサーだから。
イオリ:(……何を、)仕留め損なった。姿勢を崩して、手脚の力が抜けている。二撃目は遠い。
イオリ:(やって、いるのよ……私は)
イオリ:(ここで止めなければいけなかったはずだ。今、ここで)
レニ:「…………イオリ」崩れ落ちるさなか、口から小さく漏れる。
レニ:どんよりとした目には、相変わらず相手は映らないけど。
レニ:しっかりと、イオリを見ている。
レニ:「…………………………ごめんね」
レニ:そのまま、倒れこむ。
イオリ:「────」その言葉が届いて、
イオリ:(……馬鹿、じゃないの)何も言わず、ただ唇を噛む。
シーナ:イオリごと刃を引き抜くように、彼女を後ろへ引く。
シーナ:そのまま膝裏を蹴って膝をつかせ、両腕を後ろへとまとめる。
イオリ:「が、っ……!」身体を跳ねさせ、逃れようとしたが
イオリ:レニの身体に押し込まれていた刃が枷となった。
イオリ:先ほどの接触の際に、何をされたか──手足の力が入りきらない。成す術もなく拘束される。
マカルアロア:青ざめた顔で、それを見ている事しか出来ない
シーナ:両腕をまとめて掴み、アリシアへと視線を送る。
NC:瞬間、
NC:シーナの全身を、刃の雨が襲う。
NC:アリシアが振るった大量の羽根だ。
シーナ:「がっ」 向いたその先から降り注ぐ羽根に対応などできない。
シーナ:避けも防げも出来ず正面から切り刻まれ、イオリを掴んだ手が緩む。
イオリ:その一瞬。肘を打ち付け、シーナとの距離を取り
イオリ:(──レニの回収は、)逃れると同時、視線を彷徨わせて
マカルアロア:「っ…!シ───」一瞬、シーナに駆け寄ろうとして
イオリ:(厳しい。なら、離脱とアリシアとの合流を優先──)マカと目が合う。
マカルアロア:「……っっ」折れた足で踏みとどまり
マカルアロア:めいっぱい、小さな身体を広げて、イオリの行く先へ立ちはだかる
マカルアロア:「……」顔が青い。身体も震えている
イオリ:「────」何も言わない。ただ冷たい眼差しを送り
マカルアロア:「…‥どう、して」それでも、意志を持った目つきで問いかける
マカルアロア:「どうして」ここまで来たのに
マカルアロア:「…どうして!」やっと、終わると思っていたのに
マカルアロア:いつも、いつも、いつも
マカルアロア:どうして…わたしたちはいつもこうなってしまうのだろう
イオリ:「──約束、していたから」呟いて
イオリ:「あのひとを、裏切る訳にはいかない」床に、叩きつけるような音。跳躍。
イオリ:マカの矮躯を容易く跳び越えて、その向こうへと抜ける。
マカルアロア:「──ッ…!」頭上の脚に向け、手を伸ばすも
マカルアロア:その小さな手は…身体は
マカルアロア:いつだって、何もつかめない
アリシア:「あぁー……」巨大な翼を震わせ、白羽根の刃がしゃらん、と美しい音を立てる。
アリシア:「ダメっぽいですねー、これ」
アリシア:壁に空いた出口に目をやって。
アリシア:「やっちゃいましょうか、イオリさん」
アリシア:「このままじゃ逃げられちゃいますよ」
イオリ:「……」
イオリ:その隣に立ち、皆を見据える。
ブリジット:「お……前……ら……!」
シーナ:「……二人にしてやられるの、これで2回目かあ。自信失くすなあ」
シーナ:刺さった羽根や自身から飛び散った血を振り払い、二人へ向き直る。
マカルアロア:「はぁっ‥‥‥はぁっ…‥」目を見開き、何かにおびえるように
マカルアロア:イオリとアリシアを見つめている
イオリ:「2回目……そう」
イオリ:「私の記憶には残っていないわ。……前の時は、どうやったの」
シーナ:「どうだったんだろうね。僕が覚えてるのも羽根と刃が迫ってくる光景だけなんだ」
アリシア:「施設に潜入しようとしたところを見つけて、二人で挟み撃ちですよ」
アリシア:「だいぶ手こずりましたけどね。あの時はわたし、腰から下ちぎれちゃって……」
アリシア:「あれは大変でしたよー」
シーナ:「へえ、僕も結構頑張ったんだね。一人での戦闘とか苦手な部類だと思ってたよ」
クリスティーナ:「……そいつ……!」
クリスティーナ:「前回も、そいつらのせいでみんなやられたんだ……!」アリシアとイオリを睨みつけ。
クリスティーナ:「私に前回の記憶があると知っていて……多分、口封じのために……!」喉に手をやる。
イオリ:「……」記憶にはない。だけど、分かる。私はきっとそうしただろうし
イオリ:これからも、またそうする。
マカルアロア:口の端を結ぶ
シーナ:「なるほど。記憶を伏せてたのは僕だけじゃない、と」
アリシア:「目覚めてた時は驚きましたけどねえ。最後まで寝ててもらうつもりだったんですが……」
シーナ:「じゃあイオリの話した毒の話も嘘?最後の試練とやらも」
イオリ:「……そうよ」ここまで明かされてしまっては、もはや隠しようもない。
イオリ:「アンタ達を、ここから逃がさないための」
アリシア:「あれは驚きましたよー」にこやかに笑う。
マカルアロア:「………」
シーナ:「なんでっていうのは教えてもらえる?」
イオリ:「……この実験を繰り返す為よ」
イオリ:「これからまた、何度も、何度でも」
イオリ:「私達は記憶を失って、ここで出逢って」
イオリ:「互いを知って、共に試練を乗り越えて」
イオリ:「──そして、こうして思い出す」
イオリ:「それを続ける事が、あのひとの望みだから」
レニ:「そん……な……っ」地に伏した状態から、声を上げる。
アリシア:「ええ。それがわたし達の価値で、存在証明です」
アリシア:「あなた達には無いものです。羨ましいですか?」
マカルアロア:「……イオリ…アリシア…」
マカルアロア:「わたしたち…かぞくじゃないの……?」
アリシア:「ええ。家族ですよ」にっこりと笑いかけて。「だから、ほら」
アリシア:「これからも、ずっと一緒です」
マカルアロア:「だから…‥わ、たし…」笑え
マカルアロア:「…‥みんなで‥仲良く…」笑ってさえいれば、いつか
レニ:「ちが、う……あなたたちは、私が造って……っ」
レニ:彼女たちを見上げて、必死に言う。息も絶え絶えだ。
イオリ:「そうね。だから?」
レニ:「…………っ」
イオリ:「被造物が作り手の意図の外へ向かう。それくらいのケース、想定できるでしょう。ネクロマンサーなら」
イオリ:「私も、アリシアも……そして、この実験施設も同じこと」
レニ:「……それっ、て……」イオリの話を聞いて、愕然とする。
シーナ:「ああ、なるほど。あの人ってのは、この実験施設そのもの?」
イオリ:「そうよ」
イオリ:「私の帰る場所。私を一番、必要としてくれるひと」
レニ:「そんな……!」まさか、そんなことに────。いや、それだけのものが出来上がるほど、この実験が繰り返されていたなんて……!!
レニ:「ちがっ、ちが……う……!!」
レニ:「それ、は……錯覚よ……!機械は、誰も必要となんかしない……!!」
レニ:「この、施設は……あなたを、自分の機能の部品にしようと……」
イオリ:「……違わないわよ。アンタ、さっき自分で言ったじゃない」
イオリ:「アンタにとっての一番は、マカだったんだ。私じゃない」
レニ:「して……!!」言ってる途中で、言葉に詰まる。
レニ:そう、確かに、私の一番はこの子じゃなかった。それがこの子の……後押しになってしまったのか……?
レニ:でも……でも、それだったとしても!
イオリ:「……違う」
イオリ:「私は、人形じゃない。使い捨ての道具でも、機械でもない」
イオリ:「私は……私が願ったから、こうしてるんだ。自分の、意思で……!」
アリシア:「そうですよ。自分たちに何も無いからって、僻まないでほしいですねー」
マカルアロア:ギリ、と唇を噛む
マカルアロア:「………‥‥………」
マカルアロア:「………わたしの…せい、なの……?」
レニ:「……ちが、うわマカ。あなたに悪い所なんてない」
レニ:「悪かったとすれば、全部……全部……」
レニ:ふらつく足に力を入れて立ち上がる。
レニ:「お願い、イオリ……アリシア……そう、だったとしても……」
レニ:「もうこんなことはやめて。こんなことを続けても……みんなは、みんなはきっと……望んだものは手に入らない……」
イオリ:ひどく冷めきった目で、その懇願を見つめる。
イオリ:「それを決めるのはアンタじゃないわ」
アリシア:「はあ……いつまでご主人様気取りなんですか?」
アリシア:「もうあなたはただのドールなんですよ。自分でそうしたんでしょう?」
レニ:「そうよ。だから、あなた達を造ったネクロマンサーじゃない……仲間で、友達としてお願いするわ」
レニ:「こんなことは、やめて。……イオリ、」
レニ:「あなたはこんな、こんな傷つけあうことをずっと続けて……それが本当に、必要とされてる……ここが自分の家だなんて、本当に思えるの……?」
レニ:「ここが、今の状況が、あなたの探している安らげる家だなんて、心から思えるの!?」
イオリ:「……ひどく悪趣味だとは思うわ。あの言葉は本当」
イオリ:「だけど……いいえ、だからこそ」
イオリ:「あの人に寄り添えるのは、私達しかいない」
レニ:「……それ、を……っその願いを植え付けたのは、私だけど……っ」
レニ:「今考えて、何かを思えるのは……あなただからじゃないのっ……!私と同じ、ヒトのあなただか、らっ……!!」
レニ:最後の一言まで振り絞るように言って、イオリを見つめる。そして彼女の言葉を聞く。
イオリ:「私なら、肯定してあげられる。承認してあげられる。……あのひとの、望むこと。やりたいこと。その全てを」
イオリ:「私だから、そうしてあげられる」
イオリ:「だから、ほら」どこか恍惚とした様子で、どこへともなく囁くように。
イオリ:「貴方には私が必要なのよ。……そうでしょう?」
レニ:やはり、自分では……彼女に届かないのか……。
レニ:言いようのない悲しみ。膝は折れないが、心は打ちのめされる。
アリシア:「話し合いも平行線ですし、早く終わらせましょうか」
アリシア:「大丈夫ですよ。またいつも通り、やり直すだけですから」
イオリ:「ええ、そうね」
マカルアロア:「‥…」笑っていれば、いつか終わると思っていた
マカルアロア:今回が駄目なら、その次、それでも駄目なら、そのまた次
マカルアロア:でも、結局
マカルアロア:笑っているだけじゃ…いつまでも終わりなんて訪れない
マカルアロア:でも…それでも…‥!
マカルアロア:ぺた、と
マカルアロア:一歩前に出て…真っ直ぐにイオリとアリシアを見つめる
マカルアロア:「……待って」
マカルアロア:すぅぅ、と息を吸って
マカルアロア:「いい加減に!!!してよ!!!」
マカルアロア:震えた声を荒げる。その顔に‥もう笑みは無い
アリシア:「……」
レニ:「……マカ……」
イオリ:「……何を」
マカルアロア:「わたしは‥わたしっ…は…!」
マカルアロア:「覚えてる!!イオリと!ブリジットと!アリシアと!」
マカルアロア:「一緒に暮らして!!とっても楽しくって!!」
マカルアロア:「それを無かった事になんて、出来ない!しない!させたくない!」
マカルアロア:きっと、初めてだ。こんなことを言うのは
マカルアロア:「わたしは!!ずっと、これからも」
マカルアロア:「”今の”みんなと一緒に居たいよ!!」
アリシア:「……」冷め切った目でマカルアロアを見て。
アリシア:それから、確認するようにイオリを一瞥する。
イオリ:「……分かってる。マカ、アンタがそうしたいなら」
イオリ:「好きにすればいい。私達は、全力でそれを妨げるから」
イオリ:「初めから、ただそれだけの話よ」
マカルアロア:「……っ…‥…」
マカルアロア:「う゛う゛う゛ううう~~~!!!」髪を掻きむしる
レニ:「……マカ……」
マカルアロア:悔しい
マカルアロア:大切な人も繋ぎ止められない事が
マカルアロア:悔しくて、仕方がない
アリシア:「……『緊急コード。脱出阻止プロトコル作動』」
NC:アリシアの言葉と同時、周囲の壁、床、天井、あらゆる石材が生き物のように組み変わり、波打つ。
NC:まるで巨大な生き物の体内にでもいるかのような感覚。そして、部屋の中央、床に穴が空き、何かがせりあがって来る。
NC:それは巨大な、醜悪な肉の塊だ。人間の臓器や感覚器官を無理やり繋ぎ合わせたかのような、赤黒い球体。
NC:レニには覚えがある。それはこの施設の『実験成果』だ。
NC:人間の自我次元と精神に接続するための実験体。もっとも、君が知っているのはもっとずっと未完成のものだが。
レニ:「…………これは」
レニ:そうだ。これが私の研究の果て。
レニ:しかし、私の知っている頃とは幾分か様変わりしているが。
レニ:「…………自身で試行し続けてここまで漕ぎつけたことに、研究者なら喜びを覚えるべきなんでしょうが」
レニ:「…………ままならないわね」どこか疲れたかのような感想を漏らし。
レニ:「……アリ、シア」
レニ:「もうなりふり構わないと……そういうことね……?」
アリシア:「ここまで来たら、誤魔化す必要もありませんからね」
アリシア:「皆さんにはここでまた、棺に戻って頂きます」
アリシア:「今あったことも全部忘れて、ね」
レニ:「…………」施設の能力は優秀だ。それが成しえるなら、完璧に記憶も消せるだろう。
レニ:「……させ、ないわ」だが。
レニ:「……ありがとう、マカ。勇気をもらえたわ」
レニ:「……そうね、私も『今の』皆を、笑って送り出したい」
マカルアロア:「………」その言葉に、口を結び
マカルアロア:一つづつ、指折り数える
マカルアロア:レ二、イオリ、アリシア、ブリジット、クリスティーナ、シーナ……
マカルアロア:わたし
マカルアロア:ぎゅっと手を握り、眼前の二人を真っ直ぐに見つめる
イオリ:「……送り出す? 何処へよ」
イオリ:「アンタが言っていた事でしょう。この城の外には、ただ終わった世界があるだけ」
イオリ:「ここ以外に、私達の居場所なんてない」
レニ:「あなた達が『楽しく』一緒に暮らせる未来へよ」
レニ:「イオリのいうここは、楽しくも、一緒でもないわ」
イオリ:「……戯言だわ」
レニ:「……………………そうね。イオリ、ふふっ少し思い出したわ」わずかに、口の端をゆがめて。
イオリ:「……」苛立った様子で、見つめ返して
レニ:「14歳の頃の私は、こんな戯言を本気で口にできる子供だったのよ」
レニ:そうだ、もう、お別れしよう。世をヒネた子供だった私から、戯言を言う心すらなくなった……大人の、ネクロマンサーの自分に。
マカルアロア:「……」
レニ:「……言ったわね、イオリ、あなた」
レニ:『アンタが、そういう風に……全部呑み込まれて、本当の機械みたいになったら』
レニ:『私が、ちゃんと壊す事にするわ』
レニ:『きっと、見苦しくて堪えられないもの』
イオリ:「……」覚えている。
イオリ:だって、それは、私が口にした約束で
レニ:「……わたしは、あなたを壊さないわ。でも、止める」
レニ:「今のあなたを、友達のあなたを……見ていて、つらいあなたを止める」
レニ:「……あなたがしてくれた約束を、わたしにも守らせて」
イオリ:「……馬鹿にしないで」
イオリ:「今の私が……そんなに、哀れに見える」
レニ:「友達を哀れになんて、思うものですか」
レニ:が しゃん。
レニ:ショットガンが抜き放たれる。
レニ:「……ただ、やらなきゃいけないから、やるだけよ」
イオリ:「……私も、同じよ」視線を外さないまま、構える。
イオリ:「約束は、守らなきゃいけない」それが、偽物の記憶の中で交わした言葉だったとしても
イオリ:その光に縋って、私はここまで来たのだから。
マカルアロア:……レ二は、強い。イオリも、シーナも、アリシアやブリジットも、クリスティーナだってきっと
マカルアロア:「……」小さな孔の空いた、8つの掌を見つめて
マカルアロア:……今一度、考える
マカルアロア:自分は…何のためにこの身体になったのか、そして
マカルアロア:変わって良かった事、それが一体…なんであるのか

NC:戦闘を開始します。

NC:寵愛点消費のコーナーです
NC:ここが最後なので温存しても意味ないですよ!
シーナ:25点のうちから20点消費して【看破】取得、4点ではらわたを1個修復します。
イオリ:そうですね、21点あるので
レニ:はい!こちらも21点!
マカルアロア:10点ずつ消費して、【平気】と【肉の盾】を取得 27>7
マカルアロア:で、2点ずつ使ってブリジットとアリシアとクリスティーナに未練取得したいのですが
NC:許可します。
イオリ:NC、2点消費でこの城に対して未練取得したいですが可能でしょうか
NC:許可します。
イオリ:では、2点でこの城に対する未練を「依存」で取得。8点で【はらわた】【ほね】修復 ここまで10点消費で
イオリ:10点でコートから「助言」を習得。あまりの1点は無に消える感じで
レニ:改造を3に。アームバイス取得。そして……んんん、迷ったけど、修羅!
レニ:これで20点です。
マカルアロア:ではそれぞれに【信頼】で取得します
マカルアロア:あ、枠一個足りなかった
マカルアロア:クリスティーナの分は無しにします…!
マカルアロア:余剰の3点は闇に消えます!以上!
レニ:あ、そうか。修復もできるんだった!すみません、修羅ナシで、はらわた2個治したいです……
シーナ:あっと、こっちも余った1点はどっかに消えます
NC:OK!
NC: 
NC:戦闘開始前に何か効果使いたい人!
シーナ:戦闘開始前に【内緒話】で対話判定したいです!
NC:どうぞ!
シーナ:対象はイオリ!お話ししよう!
イオリ:受けて立つぞ!

シーナ:イオリが、レニが、マカが。話している姿を眺めていた。
シーナ:この研究所において、自分は部外者だ。だから裏切っただとか裏切られただとか、そういう感情は無い。
シーナ:イオリとアリシアの言うことだってまあ、よくある話だ。
シーナ:狂ったネクロマンサーと、それでも付き従うアンデッド。それはドールではなくサヴァントという名で呼ばれるけれど。
シーナ:そういった存在はありふれてる。今まで何度も戦ってきた……その記憶自体は無いけど。
シーナ:でも。
シーナ:「イオリ」
イオリ:「……シーナ」
イオリ:「さっきの話の答えだったら、ええ」
イオリ:「引き受けてあげるわ。これからも、”今までみたいに”──」
イオリ:「一緒に戦ってあげる」
イオリ:「何度でも、何度でも、何度でも」
イオリ:「何度だって一緒に、ここの試練を乗り越えるのよ」
シーナ:「はは、それも魅力的だけど」
シーナ:「僕が言ったのは、ネクロマンサー相手の話だったはずだ」
シーナ:「と言っても、レニはもうドールで被験者側に回ってるし」
シーナ:「僕らに干渉しようとしてるのは、この施設の方だけど」
イオリ:「……そうね。だから、私は」
イオリ:「"今の"アンタとは、手を取り合えない」
シーナ:「そうだろうね。でもさ、イオリ」
シーナ:「ここの施設で行われてるのは、ドールの自我や精神の耐久実験なんでしょ?」
シーナ:「つまり、今はやり直せても、もしくはその次がやり直せても」
シーナ:「いつかやり直せなくなる時が来る。誰かが、あるいは全員が」
シーナ:「自我を保てなくなって致命的に狂う日が来る」
イオリ:「…………」
シーナ:「要は、使い潰されるってわけだ。僕たち全員」
イオリ:「違う」
イオリ:「私は……私は、使い捨てられたりなんかしない」
イオリ:「だって、あのひとには私が必要で……私が傍にいなくちゃいけなくて」
シーナ:「本当に?こんな殺し合いに参加させられてるのに?」
シーナ:「今回の僕たちは結構首尾よくやれたけど。戦場で何が起きるかなんて分からない」
シーナ:「あのアンデッドの雑兵の群れに、もしくは騎士たちにやられる可能性だって十分あった」
イオリ:「……どれだけ傷ついても、修復して貰えるわ。記憶だってそう……」
イオリ:「その証拠に、目を醒ました時の私達には傷一つなかった」
シーナ:「一度致命的に壊れてしまえば修復なんて間に合わないよ」
シーナ:「その危険性を、君たちの主だって知ってるはずだ」
イオリ:「そんなこと……」
シーナ:「イオリ」
シーナ:ほとんど欠かさず浮かんでいた笑みが消える。
シーナ:「君だって分かってるはずだ。そして迷ってる」
イオリ:「……迷って、なんか」
イオリ:そうだ、迷ってはいけない。やらなくちゃいけない。……約束は、守らなくちゃいけない。
イオリ:それさえできなくなった自分は、もう誰にも必要とされなくなる。だから。
シーナ:「君が迷ってなければ、レニの傷はあんなもので済んでない」
シーナ:イオリの身のこなしを見てきた。その速さを、華麗さを、迷いの無さを。
シーナ:兵士として、悔しいくらいに。それは洗練された強さだった。
イオリ:「────あれ、は」
イオリ:「アンタが、邪魔したから」嘘だ。
イオリ:その嘘に自分で気付かないほど、盲目ではいられない。
シーナ:「僕が追いつけるのがまずおかしいんだよ」
シーナ:「君の本気なら、僕の手は届いてない。君はもっと完璧にやれる」
シーナ:「君自身が傷つけることを迷ったから」
シーナ:「ほんの少しでも。レニを傷つけたくないと思ってたから、あの程度の傷なんだ」
イオリ:「っ……!」
イオリ:「そん、なの」
イオリ:「──そんなの、当たり前でしょう!」
イオリ:「私は、私の守りたいものを守る!それは揺るぎないし、変わらない……だけど、だからって!」
イオリ:何度も、何度も言い聞かせるように口にしてきた。私は人形じゃない。
イオリ:心を持っていて、世界を感じて、自分で選んで、自由に生きている──使い捨ての道具なんかじゃない、人間で。だから、
イオリ:「好き好んで、友達を、傷付けたいわけ! ないでしょう!」
シーナ:「なら!」
シーナ:「僕らと来なよ、イオリ!機械の人形じゃなく」
シーナ:「僕らの仲間として、友達の一人として。この舞台で踊ってくれ!」
イオリ:戦いの前だというのに、ひどく呼吸が乱れる。頬が熱い。自分の感情が、散らばって、束ねられなくて
イオリ:……そうだ。今だけではなく、あの時も。彼女は
イオリ:私を必要だと言ってくれた。能力だけじゃなくて、ただここにいるイオリが欲しいと言ってくれた。
イオリ:他の誰よりも……一番、最初に、私を。
イオリ:今だって、隣にいるアリシアではなくて……ここにいる、私を。私だけを。
シーナ:手を差し出す。他の誰でもない、彼女へ向けて。
シーナ:「君がこんなものに使われ続けるのも、その果てに壊れるのも見たくない」
シーナ:彼女の強さが、娯楽として消費されるのなんて見たくない。
シーナ:「僕に口説かれてよ、イオリ」
シーナ:「君が必要なんだ」
イオリ:「…………」ああ。
イオリ:その眼差しが、その言葉が
イオリ:目を逸らし、拒むには、あまりにも深く突き刺さって
イオリ:……だからこれは、射止められたというのだろう
イオリ:「…………だっ、たら」
イオリ:ゆっくりと、手を差し伸べる。……握手ではなく、小指を立てる形に
イオリ:「約束して」私達の記憶は、脆くて、簡単に歪められてしまうものだと知っているから
イオリ:「アンタと私は、何があっても友達で」それ以上の、確かなものを刻むために
イオリ:「この先も、ずっと一緒よ」
シーナ:「もちろん」 差し出した手を、イオリと同じ形に変える。
シーナ:「せっかく君が口説かれたんだもの」 そのまま、小指を絡めて。
シーナ:「その思いを裏切らないって約束するよ」
イオリ:「……当然」絡めていた小指をほどく。いつの間にか零れていた涙を、手の甲で拭って
イオリ:「裏切ったら、一生根に持つから。私」冗談ともつかない声で
シーナ:「はは、それは大変だ」 真剣な表情が崩れたいつもの笑み。
シーナ:「大変だから、一生破れないね」
イオリ:……呼吸は落ち着いてきた。頬はまだ、ひどく熱いまま。
イオリ:きっとそれでいいのだと思う。私は、人形じゃなくて人間だから。
イオリ:そして何より、この子達の友達だから。
イオリ:「……」向き直る。シーナの傍に立って、アリシアの方へと
アリシア:「…………」
アリシア:「…………は?」
アリシア:「……何のつもりですか?」
イオリ:「見ての通りよ」
イオリ:「私は、この子達の仲間でいる事を選ぶ」
アリシア:「裏切るんですか……?わたし達を……」
アリシア:「……あの人を……!?」
イオリ:「……ええ、そうよ」
イオリ:「アンタやマスターにとって、あるいは本当に、私は必要だったのかもしれない。……だけど」
イオリ:「私にとって必要なのは、シーナだと……ここにいる姉妹達だと、そう思ったから」
アリシア:「…………」しばらく言葉を失って。
アリシア:「……ああ、そう、そうですか」
アリシア:「予想外のケースです。やはり尸兵隊の記憶は実験に与える変化と刺激より、リスクが大きすぎましたか?」
アリシア:「それともイオリさん。あなたの精神を、買いかぶりすぎていたのか」
アリシア:「まさかこの程度で寝返るだなんて。恥を知れ、と言いたいところですよ」
イオリ:「……確かに私はアンタ達を裏切ったけど、変わってなんかいないわ」
イオリ:「今も、昔も……これからも」
イオリ:「私は、私が望んだ事をやっているだけ」
アリシア:「はっ……」
アリシア:「昔?これから?」
アリシア:「そんなもの、ここで無くなるんですよ」
アリシア:「いいでしょう。もう欠片も残さず、精神も記憶もリセットしてさしあげます」
アリシア:「次のあなた達は、もっと上手く踊ってくれるでしょう。途中で舞台から逃げ出すなんて、馬鹿げたことはせずに……!」

NC:会話判定は双方+3差し上げます
イオリ:ありがたき!
シーナ:1nc+3
Nechronica : (1R10+3[0]) → [7]+3 → 10[10] → 成功

イオリ:1nc+3
Nechronica : (1R10+3[0]) → [3]+3 → 6[6] → 成功

シーナ:良かった、ちゃんと成功した
イオリ:シーナへの未練を減らします。3>2
シーナ:こちらも3から1減って残り2点です

アリシア 最大行動値16
頭部
【死神】白兵攻撃判定の出目+1
【集中】(ラピッド・2・自身)以降攻撃判定出目+1
【死の舞踏】(ジャッジ・0・自身)攻撃判定を振り直す
【狂気の舞踏】ターン開始時に効果発動。最大行動値+(ドール全員の発狂状態の未練の数)
【戦乙女】最大行動値+2
【戦闘感覚】最大行動値+2
【アドレナリン】最大行動値+1
【リフレックス】最大行動値+1
【のうみそ】最大行動値+2
【めだま】最大行動値+1
【あご】(アクション・2・0)肉弾攻撃1

腕部
【白翼】(アクション・2・0〜1)白兵攻撃1+切断+連撃1
【剛翼】(アクション・2・0)白兵攻撃2、防御無効、移動1
【鋼翼】腕部のみ常に防御1、白兵・肉弾攻撃ダメージ+1
【羽搏き】肉弾・白兵マニューバの射程+1してよい。
【死の手】(ラピッド・0・自身)任意の攻撃マニューバをラピッドで使用
【こぶし】(アクション・2・0)肉弾攻撃1
【うで】(ジャッジ・1・0)支援1
【かた】(アクション・4・自身)移動1

胴体
【城主の加護】切断無効
【しんぞう】最大行動値+1
【せぼね】(アクション・1・自身)次カウントで使うアクション1つのコスト-1
【はらわた】
【はらわた】

脚部
【瞬間跳躍】(ラピッド・2・自身)移動1、移動妨害無効
【有翼】移動マニューバの移動距離を+1してもよい。
【浮遊移動】これ以外の脚部パーツが損傷しても、マニューバをそのまま使用してよい。
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【ほね】(アクション・3・自身)移動1
【あし】(ジャッジ・1・0)妨害1


防衛システム 最大行動値14

【不動】移動・転倒無効
【瞬間隆起】(ジャッジ・2・0)妨害2 何度でも使用可 重複不可
【形状調整】(ジャッジ・0・0)支援2
【高速変動】(ジャッジ・0・0)支援1か妨害1
【波打つ床】(ラピッド・0・0〜1)移動妨害1
【変形】(アクション・1・自身)基本パーツ1つ修復
【庇う】(ダメージ・0・0〜1)対象が受けたダメージを代わりに受ける 1ターン何度でも使用可
【石の盾】(ダメージ・0・0〜1)ダメージに付随する効果全てを打ち消す
【修復】(ダメージ・1・自身)防御1 何度でも使用可
【蠢く体内】(ダメージ・0・自身)防御2
【蠢く体内】(ダメージ・0・自身)防御2
【蠢く体内】(ダメージ・0・自身)防御2
【蠢く体内】(ダメージ・0・自身)防御2
【押し潰す】(ダメージ・1・0〜1)ダメージを受けた際、そのダメージを与えた対象に白兵攻撃2
【押し潰す】(ダメージ・1・0〜1)ダメージを受けた際、そのダメージを与えた対象に白兵攻撃2
【押し潰す】(ダメージ・1・0〜1)ダメージを受けた際、そのダメージを与えた対象に白兵攻撃2
【押し潰す】(ダメージ・1・0〜1)ダメージを受けた際、そのダメージを与えた対象に白兵攻撃2
【思考回路】最大行動値+2
【思考回路】最大行動値+2
【思考回路】最大行動値+2
【思考回路】最大行動値+2
【石材】
【石材】
【石材】
【石材】


自我境界接触試験体 最大行動値13

【超知覚領域】全ての攻撃判定に+1の修正を得る。また妨害・移動・転倒を無効にしてよい。
【悪夢の化身】精神攻撃判定+1
【失敗作】攻撃判定+1 ターン終了時パーツ1つ損傷する
【自我撹乱】(アクション・3・0〜2)精神攻撃1+全体攻撃
【背徳の喜び】(ダメージ・0・自身)使用済みのラピッド・ジャッジ・ダメージのマニューバ1つを再使用可能にする
【暴食】(ラピッド・0・自身)損傷した強化パーツ1つを修復
【精神感応装置】このパーツが損傷した際、損傷させた者は狂気点1点を得る
【並列思考】最大行動値+2
【並列思考】最大行動値+2
【のうみそ】最大行動値+2
【しんぞう】最大行動値+1
【這いずる】(アクション・3・自身)移動1
【はらわた】
【はらわた】
【はらわた】
【はらわた】
【はらわた】
【はらわた】


奈落 アリシア
地獄 防衛システム 自我境界接触試験体
煉獄
花園
楽園


勝利条件
敵の全滅


NPCカード
【にくむち】+【ガントレット】+【怪力】
肉弾攻撃4+連撃1
戦闘中1度のみ使用可能 判定値8 連撃は判定

クリスティーナ
【名刀】+【怪力】
白兵攻撃3+切断
戦闘中1度のみ使用可能 判定値9



NC:戦闘を開始します。
NC:カウント16、アリシアの手番
アリシア:【白翼】白兵攻撃1+切断+連撃1
アリシア:対象イオリ
イオリ:ですよね!
レニ:イオリちゃん……!
アリシア:R 【集中】ターン中出目+1
アリシア:あっそうだ その前に
NC:発狂中の未練があるドール挙手!
イオリ:ないよ~
マカルアロア:ありません!
シーナ:ないです!
レニ:はい……
NC:何個ですか
レニ:イオリちゃんへの未練が発狂!
レニ:1つ!
アリシア:では【狂気の舞踏】で最大行動値+1、17に
NC:カウントは17ということで
アリシア:改めて判定。
レニ:ゲーッ!
アリシア:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)

アリシア:死ねイオリ!
アリシア:鋼翼の効果も合わせて……
イオリ:ゲーッ
アリシア:3ダメージ切断連撃!
シーナ:J
シーナ:【あし】で妨害1
NC:届きます?
NC:アリシア奈落だけど……
イオリ:あれ、あし射程外では?
シーナ:あ、そっか
シーナ:すみません間違えました
アリシア:命中部位は頭部を指定。
イオリ:J
イオリ:【助言】で妨害1 こっちは射程2あるので届くはず
アリシア:何ィ~~
レニ:あ、さすが!
イオリ:といってももう手札はないがな!
アリシア:では判定値10で変わらず頭部、ダメージは2!
イオリ:【あご】、【アドレナリン】損傷。最大行動値-1です
イオリ:12>11
アリシア:行動値17>13
NC:あ、最大行動値が減っても現在行動値は減りませんね
イオリ:了解!行動値自体は12のままです
NC:まとめてやるか……カウント14
NC:防衛システムの手番。
防衛システム:待機。
NC:カウント13。アリシア、自我境界接触試験体、防衛システムの手番
アリシア:【白翼】対象シーナ
シーナ:今度は僕か
アリシア:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [3]+2 → 5[5] → 失敗

防衛システム:J
防衛システム:【高速変動】支援1
NC:任意箇所に2ダメージ+切断+連撃1……
NC:あっ
NC:さっきの連撃忘れてたな……まあいいか……
NC:ということでシーナにダメージです
シーナ:はーい
シーナ:脚にします!【ほね】2つ破損!
NC:切断判定!
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [7] → 7[7] → 成功

シーナ:セーフ!
NC:チッ……
アリシア:連撃
アリシア:対象イオリ
イオリ:また!
アリシア:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意

NC:任意2点切断!
イオリ:むぐ……では【はらわた】二ついっとこう
イオリ:切断は例によって無効
アリシア:行動値13>11
自我境界接触試験体:【自我攪乱】
自我境界接触試験体:対象レニ。
レニ:ヒィーッ
自我境界接触試験体:1NC+3
Nechronica : (1R10+3[0]) → [7]+3 → 10[10] → 成功

自我境界接触試験体:精神攻撃+1 全体攻撃
レニ:げ、全体攻撃じゃん!!
自我境界接触試験体:煉獄のドールは全員任意の未練に狂気点1点を加えてください
レニ:さすがに10じゃ妨害で失敗まで持っていけないか……!
シーナ:マカの未練に1点、これで2点
レニ:シーナに一点、これで3!
イオリ:たからものの未練に1点。 1>2
マカルアロア:シーナの未練に加点 2>3
自我境界接触試験体:行動値13>10
防衛システム:待機

自我境界接触試験体:醜悪な肉塊から、不可視の波が放たれる。
自我境界接触試験体:アンデッドの精神と自我領域に関する研究、その成果物。
レニ:「あれ、はっ……!」
自我境界接触試験体:目に見えぬそれが君達の自我を蝕み、意識の境界を曖昧にしていく。
アリシア:それに乗じ、アリシアが巨大な翼を振るう。
アリシア:刃たる大量の羽根が放たれ、イオリとシーナを切り刻む!
アリシア:「わたし達に逆らったこと、せいぜい後悔しながら死んでください……!」
アリシア:「たとえ記憶を消そうが、もう二度とこんなことできないように!魂にまで立場を刻みつけてあげます!!」
イオリ:両腕を突き、伸ばした脚を天井へ。背転めいた回避運動──しかし、この飽和的な攻撃には
イオリ:「ぐ、っ……!」意味を為さない。致命傷を避けるために、何度も身体を捩じる。錐揉みのように宙で回って
イオリ:幾つかの部品と肉が引き裂かれて、辺りに散らばる。
シーナ:咄嗟に横に飛びのいて羽根の群れの中心からは逃れる、が。
シーナ:こちらも完全には被害を逸らしきれない。両足をずたずたに引き裂かれる。
イオリ:(回避できない……ああ、分かっていた事だ。私と彼女の能力相性が、こうなるのは)
イオリ:(それでも、私はこっちに賭けた……ええ、そうよ)引き裂かれた上で、笑っている

NC:カウント12、防衛システム、イオリの手番
防衛システム:待機。
NC:イオリどうぞ!
イオリ:【あし】で地獄に移動します
シーナ:あ、待ったイオリちゃん
イオリ:あしじゃないほね
イオリ:はい
シーナ:今はせぼねで待ちましょう、レニちゃんにアンデッドガン撃ってもらいたい
イオリ:あ、なるほど了解です。
レニ:同じ11で撃ってから、移動という算段ね!
シーナ:そういうこと
イオリ:というわけでやっぱり【せぼね】です
イオリ:行動値12から11へ
NC:ではカウント11。アリシア、防衛システム、シーナ、レニ、イオリの手番
アリシア:白翼
アリシア:1D4
Nechronica : (1D4) → 1

アリシア:対象マカルアロア!
レニ:マカーッ
マカルアロア:来たわね‥
アリシア:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [9]+2 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)

イオリ:出目ェ!
NC:ホホホ
マカルアロア:おいおい
シーナ:キッツいな・・・・・・
NC:3点+切断+連撃 頭部を指定
マカルアロア:D
マカルアロア:【肉の盾】切断効果を無効
マカルアロア:連撃も!
NC:チッ!
NC:しかしダメージは受けてもらう!
レニ:連撃も消せるマカちゃんえらい!
マカルアロア:【あご】【カンフー】【めだま】を損傷します
アリシア:行動値11>9
防衛システム:待機。
NC:レニシーナイオリどうぞ
レニ:ではわたくしめが。【アンデッドガン】。地獄の……自我境界接触試験体に!
レニ:加速する狂気で+1!撃つ!
NC:来いオラーッ
レニ:1Na+1
Nechronica : (1R10+1[1]) → [10]+1 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)

レニ:っしゃ!
NC:ハァ??
シーナ:最高
レニ:J
シーナ:J
レニ:【スコープ】
レニ:支援2
イオリ:J
イオリ:【うで】支援1
シーナ:【よぶんなめ】【あるびの】【アームバイス】
マカルアロア:J
シーナ:合わせて支援5!
レニ:更にJ
マカルアロア:【うで】支援1
NC:オイオイオイ
レニ:【アームバイス】【うで】占めて支援3
NC:冗談だろ
レニ:この時点で支援12
レニ:達成値が23になるわけですが……
NC:14点爆発全体攻撃か……
防衛システム:D
防衛システム:【石の盾】不随効果打消し
レニ:そうですね、射撃14+爆発+全体攻撃!
シーナ:R
シーナ:【看破】で【石の盾】打消し!
NC:嘘だろ……
シーナ:大人しく爆発四散しろ!
NC:えっ……
自我境界接触試験体:一撃で死ぬ……
自我境界接触試験体:【精神感応装置】このパーツが損傷した際、損傷させた者は狂気点1点を得る
レニ:わたしだ!
レニ:ブリジットの未練を+1!発狂!
防衛システム:D【蠢く体内】×4 【修復】防御9
防衛システム:19ダメージ
レニ:くっ、さすがに防衛の方は殺しきれなかったか……!でも!イイ感じ……!
防衛システム:石材4 思考回路4 押し潰す4 蠢く体内4 形状調整 高速変動 石の盾 損傷
レニ:アンデッドガン、アームバイス、うでで行動値は4減少。11>7
レニ:次のお方はいつでもどうぞ!
イオリ:アクション、【ほね】で地獄へ。
イオリ:R
イオリ:【ワイヤーリール】、シーナを地獄へ
シーナ:助かる!
防衛システム:R
防衛システム:【波打つ床】移動妨害1
イオリ:R
イオリ:【看破】移動妨害を打ち消し
NC:ふざけんな~~ッ
シーナ:ではイオリちゃんに地獄に運んでもらったうえで、防衛システムに【ライトセイバー】
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [10] → 10[10] → 成功

シーナ:最高の出目だ
NC:こいつら……何なんだ……
イオリ:最高
シーナ:白兵攻撃1+切断です
防衛システム:D 修復 防御1
防衛システム:波打つ床 損傷
防衛システム:行動値10>9
NC:連撃どうぞ
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [3] → 3[3] → 失敗

防衛システム:J
防衛システム:【瞬間隆起】妨害2
NC:受けろ自分かイオリにダメージ切断を!
シーナ:J
シーナ:【うで】
シーナ:とっておいたうでで支援1して大失敗回避!
NC:何で残ってんだよ!!!!!
シーナ:支援・妨害特化だからね
防衛システム:行動値9>7
NC:全員行動値を減らしてください
シーナ:あ、その前に
レニ:その前に!
シーナ:NPCカード:クリスティーナを防衛システムに使用したいです
NC:ヤメテ
シーナ:やめませーん、使いまーす
クリスティーナ:【名刀】+【怪力】
クリスティーナ:白兵攻撃3+切断
クリスティーナ:判定値9
防衛システム:どうにもできねえ……
防衛システム:完全解体 死!
レニ:やったぜ
NC:行動値減らして!
イオリ:ほね、うで、ワイヤーリールで12>5です
マカルアロア:【うで】で1 行動値10>9
レニ:減りました!
シーナ:【アームバイス】【うで】【よぶんなめ】【あるびの】【ライトセイバー】で全部で6減少の残り5!

アリシア:「大人しく──殺し合っていればいいものを……!」
アリシア:アリシアが翼を広げる。憎悪の表情。
アリシア:「今更仲良しごっこのつもりですかッ!見飽きたんですよ、そんなの!!」
アリシア:暴風と共に白銀の刃が放たれる。その狙いは防御の要────マカルアロア。
マカルアロア:「───っ!」
マカルアロア:それは幾度となく、わたしを、わたし達に終わりを与えてきた死の刃
マカルアロア:いつも次があるからと受け入れて…だからだろうか、こんなにも、ちゃんと、向かい合ったことなんてなかった
アリシア:白銀の羽根が小さな身体を切り裂き、黒色を撒き散らす。
マカルアロア:「…‥」
マカルアロア:確かに切り裂いた、だが…それだけだ
マカルアロア:幾度となく植え付けられた死の記憶が
マカルアロア:その刃を、致命の一撃から引きずり下ろす
アリシア:「……チッ……!」
マカルアロア:「……‥!」アリシアに向き直る
マカルアロア:「アリシア……!」
アリシア:「その目……!」
アリシア:「忌々しいんですよ……ただの糸の付いた人形の癖に……!」
アリシア:「まるで人間みたいな目……!何を信じてるっていうんです……あなただって作り物のくせに……!」
マカルアロア:「…ちがう…わたしは…!」
マカルアロア:8本の腕が伸び、黒色の液体が滴り落ちる、人間からかけはなれた姿
マカルアロア:「糸を切って…ここから抜ける…それが…」
マカルアロア:「わたしがずっと…お願いしてきたことだから!!」
マカルアロア:1本の腕を、遠く離れたアリシアに向け差し出す
マカルアロア:「みんなで!一緒に!!」
アリシア:「ッ……」
アリシア:「……は……!無理ですね……!糸が切れたら人間になれるとでも?違う、違います!」
アリシア:「人形はただの人形!糸を失えばただ地に落ちて転がるだけなんですよ!!」
アリシア:「こちらは人形師ネクロマンサーが……この城そのものが味方なんです!歯向かうなんて馬鹿げた考え、3分で後悔しますよ!」
防衛システム:その言葉通り、部屋そのものが生物のように蠢いている。一瞬気を抜けば押し潰され、容易な攻撃では間隙を縫うことも出来ないだろう。
マカルアロア:「‥‥‥うぁっ…」身体がよろめく
マカルアロア:「……ッ…アリシア…!」口の端を強く結び、悔しそうな顔を浮かべる
シーナ:膝から下をズタズタに裂かれ、歩くどころか立てもしない中どうにか姿勢を立て直す。
シーナ:そして異様に蠢く壁や床を見て、一つ溜息。けれど、その笑みは消えぬまま。
シーナ:「一筋縄じゃいかないだろうし、こっちも奥の手を切ろうか」
シーナ:ガシャリと硬質な音がして、その左手が変形する。右手のような刃ではなく、小型の砲台のように。
アリシア:「……!」
シーナ:——シーナがその身に潜ませている武器の一つは、粘菌と共生するタイプの菌類だ。
シーナ:普段使用しているのは体表で繁殖しているタイプ。シーナの意思に対応して活性化し、目くらましとして胞子をばら撒ける。
シーナ:そして、彼女の言う切り札は普段は体内にて繁殖しているタイプ。
シーナ:ごく少量しか発しない胞子を、堅牢に固められた左手内部のカプセルに圧縮保存し貯め込んでいる。一度撃てば最低半年は補充が必要な代物だ。
シーナ:では、なぜそれが切り札足り得るのか?
シーナ:「レニ。僕が今から撃つこれが向こうに当たったら、すぐにショットガンを撃ってくれ」
シーナ:「ちょっと派手なことになるから、皆も構えておいて」
レニ:「……ええ」
レニ:「了解」淀みのない、了承!
シーナ:「ありがとう。これ一つだとあんまり効果がないから助かるよ」
マカルアロア:こく、こくと頷く
シーナ:バシュン。
シーナ:発砲音と呼ぶには大人しい音と共にカプセルが射出される。踏ん張る足のないシーナは当然体勢を崩して。
イオリ:「構えておいて、って──」反射的に身体が動く。崩れかけたその身体に、腕を回し支える。
防衛システム:石材がせり出し、放たれたカプセルを防御する。
シーナ:カプセルそのものには攻撃力は無い。だからかつんと弾かれて。
アリシア:「は……!何かと思えば……」
シーナ:中に込められていた胞子が一斉にあふれ出す。
レニ:「……ふふ」そんな二人の様子を見て、相変わらずの歪つな笑みがこぼれる。
レニ:……考えることは、たくさんあった。
レニ:──世界は、クソだ。愚かな大人たちの手で、死と悲しみばかりがまき散らされるこの世界はクソだ。
レニ:南米でたくさんの核が弾けた年に私は生まれ、死者アンデッドが起き上がって日常と墓場が曖昧になっていく時代に、私は育った。
レニ:この体……若い、14歳の頃の私は、そんな世界でいつもそんな風に思っていた、どこにでもいる子供だった。
レニ:……そんな私は、何を思ってこの研究の道に進んで、何を思ってこんな実験に手を染めて、何を思って皆を作って、
レニ:何を思ってマカを……彼女たちを好きになったのか。
レニ:「………………」
レニ:血と肉と死があふれるこの部屋で、何とものんびりした思考に、少し笑ってしまう。
レニ:流水のような動きでショットガンの撃鉄が起きる。陽光と微風に揺れる木々のような挙動で、二挺を向ける。
レニ:「……ふふふ」
レニ:でも、今はいい。
レニ:ネクロマンサーの記憶が戻って、あの子たちを造った経緯も思い出して……。
レニ:今は、あの子たちのために戦えている。
レニ:マカの願いと未来のために戦えている。
レニ:ブリジットとクリスティーナへの償いのために戦えている。
レニ:イオリの……初めて出来た友達のために戦えている。
レニ:あの子を、アリシアを止める為に戦えている。
レニ:だから、こんな死にまみれた体でも。まともな血なんて流れてない、戦うためのゾンビでも。
レニ:私は、全然平気だ。
レニ:雷のような、轟音。
レニ:胞子に火花が灯る。焔が、逆巻いて部屋を、対手を呑み込む!
アリシア:「────!!」
防衛システム:アリシアを包み込むように、防衛システムが全開の防御姿勢を取る。
防衛システム:超硬質の特殊石材が砕け散り、駆動部が吹き飛ばされ、一撃で沈黙する。
自我境界接触試験体:当然、物理的にはただの肉塊に過ぎない試験体は、耐えられるわけがない。
自我境界接触試験体:爆風に焼き焦がされ、弾け飛び、黒焦げの肉片へと変わる。
レニ:「………………!!」
レニ:「……びっくり、したわ……」
シーナ:「ほら、構えておいてよかったでしょ?」
シーナ:レニに、そして支えてくれたアリシアに笑いかける。
レニ:「……シー、ナの。カタログスペックだけは知ってたけど、すごいのね」
レニ:虹を見た少女のように、ほほ笑む。
イオリ:「アンタ……」何か言いたげに、肩を貸した彼女を見たところで
イオリ:「っ……足、潰れて」その足元の状態に気付く。
シーナ:「ああ、うん。真っ先に潰されちゃってさ」
シーナ:「情けないことに立てないんだ。勿論歩けもしない」
シーナ:「だからさ、イオリ」
イオリ:……いつもそうだ。この子は、平気そうに、何でもない事のように言う。
イオリ:「……分かってる」
イオリ:「一緒に行くわよ」そのまま、抱きかかえるように持ち上げて
シーナ:「ありがとう」
イオリ:「どこへ動くかの指示は、アンタが出して」
シーナ:「了解。じゃあまずは」
シーナ:「あの防御システムの前に」
イオリ:──応えるでもなく、動き出す。一人分、増えた体重の存在をものともせず、軽やかに。
防衛システム:ゴトン、ゴトン、と。
防衛システム:制御を失った巨石が、崩れ落ちる。
防衛システム:その間、煙の向こうから、一人の少女の呆然とした表情が露わになる。
アリシア:「…………な………………」
イオリ:波打つ床の上を舞踏して、落ちてくる巨石を躱し、
イオリ:彼女を抱えるのと逆の手から伸びたワイヤーは、既にアリシアの背後の壁に刺さっていて
イオリ:一息に伸縮する──二人は、宙を引き寄せられてアリシアの元へ。
アリシア:「はっ……はぁっ……!」驚愕は徐々に、恐怖に変わっていく。
アリシア:「こんな……こんな事……!」アリシアのその言葉は、
自我境界接触試験体:「────────ッッ!!!!」
自我境界接触試験体:耳でなく意識をつんざく、虚空からの絶叫にかき消される。
自我境界接触試験体:バラバラになった肉片から、アンデッドの自我境界を侵蝕する領域が解き放たれる。
自我境界接触試験体:それはまず攻撃者たるレニを蝕み、そして。
アリシア:「……っ、が……!?」
アリシア:最後に残った施設の手駒である、アリシアへと吸収されていく。
レニ:「……っ、つ……」
イオリ:「っ、ぁ────」移動の最中にあって、耳を塞ぐ事はできない。命綱たるワイヤーを手放す訳にも、シーナを抱え落とす訳にもいかないから。
イオリ:ただ、食い縛り堪える。
アリシア:「あ……ぁあ……!嫌……!」
アリシア:頭を抱え、目を見開く。
アリシア:「わたしが……溢れて……!」
NC:アリシアの自我境界が拡張されていく。
NC:その行き着く先は、ネクロマンシーの極北、自我境界研究の到達点。
NC:不可視の力場が、アリシアの周囲で渦を巻く。
NC:アリシアが追加でパーツを獲得します。

頭部
【超知覚領域】
全ての攻撃判定に+1の修正を得る。妨害・転倒・移動無効
【強制再起動】(アクション・効果・効果)
完全解体状態のホラー1体を選び、舞台から消去する。選んだホラーの悪意分行動値を減らし、同じホラーを増援としてあなたと同じか隣接したエリアに配置する。

胴体
【ベクトル偏向膜】
自身が受けた爆発を無効化してもよい。大失敗の際手駒に与えるダメージは2倍になる


イオリ:何ィ!?
シーナ:うわ、エッグ!
レニ:ギャーッ
マカルアロア:ないなになに
レニ:爆発無効化はつらい!
イオリ:【強制再起動】やばない?
レニ:ヤバい。早々に何とかしなければ……!
NC:カウント9、アリシア、マカルアロアの手番です。
アリシア:【剛翼】
アリシア:対象イオリ
アリシア:1NA+3
Nechronica : (1R10+3[1]) → [6]+3 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)

イオリ:来いよ……!
NC:3点、防御無効、楽園方向に移動1
イオリ:3点……3点か……!
イオリ:こぶし、かた、うで損傷
イオリ:煉獄に移動
アリシア:行動値9>7
NC:マカルアロアどうぞ!
マカルアロア:【ほね】で地獄に移動
マカルアロア:行動値9>6

アリシア:「……は……」
アリシア:「あは……あははははははっ!!」
アリシア:「────イオリ…………!」
アリシア:イオリの身体を衝撃が襲う。
イオリ:「が、っ────!?」
アリシア:巨大化した鋼の翼がその身体を打ち据え、吹き飛ばす。戦闘用アンデッドの動体視力ですら捉えられぬ速度。
アリシア:「残念ですか?羨ましいですか……?」
アリシア:「あなたもこの力が手に入ったかもしれないのに!そんな女に誑かされたばかりに!」
アリシア:「ここで惨めにッ!!無様に死んでいくんですよ!自分の愚かさを恨みながらね!!」
イオリ:目視すらできぬその攻撃、それでもアンデッドの体躯が僅かな挙動を許す。
イオリ:抱えていたシーナを突き飛ばすように、片腕を伸ばして
シーナ:「イオリ!」
イオリ:次の瞬間、その腕が拉げるように斬り刻まれた。
イオリ:ワイヤーは千切れて、イオリの身体は吹き飛ばされるように落下。
アリシア:「土下座して謝れば、生かしてあげましょうか?首輪を着けて犬としてね……!!」
イオリ:アリシアの言葉が届いているのか、いないのか。あるいは意識を失ったか。倒れたまま、返答はない。
マカルアロア:アリシアの嗤い声に身体が反応するように、気付いたら駆け出していた
マカルアロア:折れた足も気にならないほどに、ただ夢中に
マカルアロア:…壊れても、わたしは大丈夫だから。何度だって
マカルアロア:みんなを守るから

NC:カウント7、アリシア、レニの手番。
アリシア:【剛翼】
アリシア:対象シーナ
シーナ:そりゃまあ来るよね!
アリシア:1NA+3
Nechronica : (1R10+3[1]) → [2]+3 → 5[5] → 失敗

アリシア:J
アリシア:【死の舞踏】振り直し
アリシア:1NA+3
Nechronica : (1R10+3[1]) → [2]+3 → 5[5] → 失敗

アリシア:チッ……
アリシア:J
シーナ:良い出目だ
アリシア:【うで】支援1
シーナ:うわ、まだあったの?
NC:任意箇所防御無視3ダメージ、防御無視、楽園方向に移動1
マカルアロア:D
マカルアロア:【庇う】【背徳の悦び】【どろどろ】
マカルアロア:ダメージ肩代わり、【肉の盾】の使用回数復活、肉弾攻撃2で反撃します
NC:ダメージ受けて反撃来い!
マカルアロア:では脚に受けて【ほね】【あし】損傷
マカルアロア:反撃
マカルアロア:1na
Nechronica : (1R10[1]) → [7] → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)

マカルアロア:D
マカルアロア:【スパイク】ダメージ2追加
NC:ゲーッ
アリシア:ほね ほね あし 有翼 損傷
NC:しかしマカルアロアは強制移動しな!
マカルアロア:地獄から煉獄に移動
NC:レニどうぞ
レニ:は!
レニ:どろどろで反撃してくれたのありがたい、すごくありがたいぜマカちゃん!【アンデッドガン】!
レニ:加速する狂気、殺劇で達成値+2!
NC:来い!
レニ:1Na+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [10]+2 → 12[12] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ2)

シーナ:レニちゃん最強じゃない?
レニ:やったぜ
NC:どろどろで殺劇か……
NC:このクソドールが!
NC:箇所は!
レニ:データ的には……できるはずぜ!サンキューマカちゃん……!
レニ:D
レニ:業怒
レニ:ダメージ+2!
レニ:部位は頭!
NC:ダメージ何点か宣言しなさい!
レニ:なので、射撃6(1+1+2+2)+爆発+全体攻撃!
NC:好き放題しやがって~~~~
レニ:行動値は2減って7>5
NC:業怒のコストも入れな!
レニ:コストに狂気点1点、宝物に入れて発狂!
レニ:以上です!
アリシア:あご アドレナリン 目玉 リフレックス のうみそ 戦闘感覚 損傷
マカルアロア:忘れてた、行動値6>4
レニ:ちょっと考え考えやってたもんだから、入力が遅くなっちゃって申し訳なく……!!
アリシア:行動値7>4

アリシア:「近寄らないでください……!薄汚い異分子……!」
アリシア:巨大な鋼翼を振るう。棘だらけの巨木のようなそれがシーナに迫り打ち据える、その寸前。
マカルアロア:歯を食いしばりながら、その間に飛び込む
マカルアロア:受けられる。何度も見てきたから、そして
マカルアロア:「……!」指向性を持たせるように、全ての腕の掌をアリシアへ向ける
アリシア:「!!」こちらも理解する。それは何度も繰り返し見てきたものだ。
マカルアロア:当てられる。わたしのこの身体は…ただ受け入れる為にある訳じゃないから
マカルアロア:衝撃
マカルアロア:それと同時に、あらゆる物体を腐食させる液体が
マカルアロア:今の攻撃で砕けた…マカルアロアの骨と共に孔から射出される
アリシア:「づっ……あぁああぁあっ……!」長髪を振り乱し苦しみながら、黒い液体を振り払おうとする。
アリシア:「何の……何のつもりですか!マカさん!!」
アリシア:「そいつは……そいつは余所者です!わたし達姉妹とは……違う!!」
マカルアロア:「違わない!!!」
アリシア:「……!?」
マカルアロア:「わたしはマカルアロア!!」
マカルアロア:「好きなものはみんなで!嫌いなものな暗い所と怖い事!」
マカルアロア:「アリシアは!!??」
アリシア:「わ……わたし……!?」
アリシア:「何言って……!」
マカルアロア:「わたし達は、好きなものも、嫌いなものも違う」
マカルアロア:「だけど」
マカルアロア:「それが”同じ”だから!!」
マカルアロア:「だから!!わたしは…大好きなんだ!!」
マカルアロア:「同じように違うことの…何がいけないの!?」
アリシア:「………………」ぎり、と歯を軋ませ、怒りに満ちた目でマカルアロアを見据える。
アリシア:「あなたの……」
アリシア:「あなたのそういうところ……」
アリシア:「大っ……嫌いでしたよ……マカさん……!」
レニ:そのさ中も、嵐のような弾幕が、アリシアに降り注ぐ。翼を、頭の羽根を削っていく。
レニ:「……さしたるダメージじゃ、やっぱりない……」
レニ:だがこれが……この援護が、少しでも彼女たちの力になるなら!

NC:カウント5。シーナ、レニ、イオリの手番。
イオリ:【ほね】で移動します。地獄へ
シーナ:こちらも移動!【かた】を使って奈落へ!
レニ:同じく【ほね】で移動、地獄へ!
シーナ:行動値は4減って残り1!
イオリ:行動値5>2です
レニ:3減って5>2!

シーナ:足を失くし、支えてくれるイオリとも離れて。それでも。
シーナ:機械の腕で、這いずるように。前へ。戦場の奥地へ。
シーナ:アリシアへと進んでいく。
シーナ:そうとも。僕は異分子だ。部外者で、余所者だ。
シーナ:でも、それがなんだ。例え元兵隊でも、見つかって鹵獲された間抜けでも、イオリとアリシアに敵わなかった敗北者でも。
シーナ:「僕は、皆の」
シーナ:ブリジットの。レニの。マカの。そして、イオリの。
シーナ:「仲間で、友達だ」
シーナ:「そして、アリシア」
アリシア:「…………」
シーナ:「君とだって、仲間で居たかった」
アリシア:「世迷言を……!」
アリシア:「わたしはそんなの、死んでも御免です!!」
シーナ:「ううん、やっぱりフラれちゃったか。悲しいな」
シーナ:いつもの笑みに、少しだけ寂しさをのぞかせて。
シーナ:アリシアの、足元へとたどり着く。
イオリ:──とつ、とつ、とつ
イオリ:晴れた煙の向こうから、小鳥の啄むような足音がして
イオリ:潰れた右腕を垂らしながら、アリシアの方へと進む。
イオリ:「"羨ましいか"……ね」その眼を見る。
イオリ:「ずっと一緒にいたはずだけれど……そう、初耳だわ」
イオリ:「アリシア。……アンタの望みは、そういう強さだったの?」
アリシア:「…………」小さな身体でイオリを睨みつける。
イオリ:「ふふ、ふ」
アリシア:「何が……何がおかしいんですかっ!!」
イオリ:「もしそうなら、祝福してあげる」
イオリ:「今、アンタの望むものが手に入ったんでしょう」
イオリ:「おめでとう、って。言ってあげるわ」
アリシア:「ッ~~~~!!」
アリシア:「あぁあああ…………!! あぁあああーーっ!!」
アリシア:感情を爆発させ、絶叫する。
イオリ:冷めた目で、その様子を見て。
アリシア:「どいつもこいつも……!!何で……何で…………!!」
アリシア:「わたしが!!」
アリシア:「わたしが一番正しいのに!!賢いのに!!間違ってないのに!!」
アリシア:「どうして皆!!バカばっかりなんですか!!」
イオリ:「……そうでしょうね」
イオリ:「"私は、正しくて、間違ってない"」
イオリ:「アンタは、そう思うしかない。そう信じているしかない」
イオリ:「……私も、そうだったわ」
イオリ:「ずっと、気付かないふりをしてきた」
イオリ:「あの景色も、ぬくもりも、言葉も、約束も」
イオリ:「どれも全部、作られた偽物だったってこと」
イオリ:「気付いてしまったら、認めてしまったら」
イオリ:「そこで自分が壊れてしまうと、分かっていたから」
アリシア:「…………!」
イオリ:「地獄みたいな実験の、繰り返しの中で、ようやく見つけた」
イオリ:「自分が世界に存在していいという保証が」
イオリ:「偽物だなんて、認められなくて」
イオリ:「不安で、怖くて、怯えてる……」
イオリ:「……アンタも、そうなんでしょう」
アリシア:「………………」
アリシア:「……ことを……」
アリシア:「悟ったようなことを言ってんじゃあないですよッ!!色ボケの裏切り者がッ!!」
アリシア:「この実験は続くんです!これからもずっと!永遠に!!」
アリシア:「それを今、見せてあげます……!!」

NC:カウント4、アリシア、マカルアロアの手番。
アリシア:【強制再起動】
シーナ:R
シーナ:【号令】で割り込みます
シーナ:そして自分は【ライトセイバー】!
アリシア:宣言はします
アリシア:自我境界接触試験体を行動値3で地獄に配置します 行動値4>-6
レニ:あたし【ショットガン】!
NC:他無ければどうぞ!
シーナ:ではこちらから!
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [5] → 5[5] → 失敗

NC:ッシャ!
シーナ:くっ、流石に支援が残ってない……
シーナ:レニちゃん、次頼みます
レニ:ぐぐ、了解!殺劇は「対象」だから失敗しても使えます!
レニ:加速する狂気、殺劇、ショットガンで達成値+3!撃ちます!
レニ:1Na+3
Nechronica : (1R10+3[1]) → [2]+3 → 5[5] → 失敗

NC:ハーッハッハ
NC:狂気点で振り直してはいかがかなあ!
レニ:クソァ!!こちらも支援はナシ……!!
NC:では試験体は着地します。

自我境界接触試験体 最大行動値13

【悪夢の化身】精神攻撃判定+1
【失敗作】攻撃判定+1 ターン終了時パーツ1つ損傷する
【自我撹乱】(アクション・3・0〜2)精神攻撃1+全体攻撃
【背徳の喜び】(ダメージ・0・自身)使用済みのラピッド・ジャッジ・ダメージのマニューバ1つを再使用可能にする
【暴食】(ラピッド・0・自身)損傷した強化パーツ1つを修復
【精神感応装置】このパーツが損傷した際、損傷させた者は狂気点1点を得る
【並列思考】最大行動値+2
【並列思考】最大行動値+2
【のうみそ】最大行動値+2
【しんぞう】最大行動値+1
【這いずる】(アクション・3・自身)移動1
【はらわた】
【はらわた】
【はらわた】
【はらわた】
【はらわた】
【はらわた】


NC:【超知覚領域】はアリシアに移っています
NC:マカちゃんの通常手番どうぞ
マカルアロア:【肉の宴】で【ほね】を修復
マカルアロア:R
マカルアロア:【よぶんなうで】→【肉の宴】で【めだま】を修復
NC:全員行動値を減らしてください
レニ:はい!ショットガンで1消費。2>1
マカルアロア:行動値4>2
シーナ:ライトセイバーで-2して-1

アリシア:アリシアの周囲で、不可視の力場が渦を描く。
アリシア:焦げて飛び散った肉片が寄り集まり、再び一つの形を成していく。
自我境界接触試験体:徐々に肉片は肉塊に。粉々の臓器が形と機能を取り戻し始める。
シーナ:「マズい、か。レニ!」
シーナ:後方から攻撃できる彼女へ声を駆けつつ、自身もアリシアへと飛び掛かる。
シーナ:失った足の代わりに機械の腕で地面を蹴り、刃を振るう。
レニ:「……ええ」
レニ:ショットガンを構える。だが……!
アリシア:「邪、魔ぁっ!!」大量の刃が、念動力によって複雑な軌道を描いて飛来。二人を跳ね除ける。
自我境界接触試験体:血肉が寄り集まり、ESPで補強され。巨大な肉塊、研究の成果が再び起動する。
レニ:「届かない……!」弾丸すら阻まれる、空間の歪み!
アリシア:「ふふ……!あははは……!」
シーナ:「っつ」 再び地面へと叩きつけられる。
レニ:「……まずい、わね」取り落としかけたショットガンを、かろうじて構え直しながら。
アリシア:「全員アタマ弄くり回して、空っぽにしてあげますからね!!」

NC:カウント3、試験体の手番
自我境界接触試験体:レニに【自我攪乱】
レニ:グワーッ!
自我境界接触試験体:1NC+2
Nechronica : (1R10+2[0]) → [1]+2 → 3[3] → 失敗

シーナ:ナイス!
レニ:やったぜ
NC:チィ~ッ
イオリ:助かる
マカルアロア:よし!
自我境界接触試験体:行動値3>0
NC:カウント2、イオリ、マカルアロアの手番
イオリ:【ライトセイバー】、自我境界接触試験体を攻撃
イオリ:1na 白兵1+切断+連撃1
Nechronica : (1R10[1]) → [9] → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)

NC:ぐええ
自我境界接触試験体:精神感応装置 はらわたを損傷
イオリ:連撃いきます
NC:精神感応装置の効果、任意の未練に狂気点1点!
イオリ:シーナの未練を2>3
自我境界接触試験体:連撃にR 暴食
自我境界接触試験体:精神感応装置を修復
NC:判定どうぞ
イオリ:R
イオリ:看破
NC:まだあんのかよ!
NC:チッ……命拾いしたな……
イオリ:さっきのはシーナのだったから……
イオリ:1na 改めて連撃
Nechronica : (1R10[1]) → [1] → 1[1] → 大失敗

NC:ヒャハハーッ
イオリ:J
イオリ:死の舞踏
NC:アアン!?
イオリ:1na 振り直しじゃ!
Nechronica : (1R10[1]) → [1] → 1[1] → 大失敗

イオリ:クゥ~ン
NC:ヒヒャアーッ!!
NC:自分かレニに1ダメージ切断入れてください
イオリ:自分で受けます。【ほね】に1ダメージ
イオリ:【オートセパレート】、例によって切断は効かん!
NC:チッ!!
NC:マカルアロアどうぞ!
レニ:NCこわい……!
マカルアロア:【ほね】で地獄に移動します。行動値2>-1
イオリ:あ、行動値はライトセイバーで2>0です

マカルアロア:”大っ……嫌いでしたよ”
マカルアロア:「(‥‥…分かってる)」
マカルアロア:私たちは、同じだ
マカルアロア:同じように好きなものがあって
マカルアロア:同じように嫌いなものがあって
マカルアロア:同じように…それぞれが違う
マカルアロア:だからこそ…それを受け入れて、なんて言うのは…我儘以外の何物でもない
マカルアロア:「(分かってる…けど…!)」近くに転がっていた肉片を、自分の意志で手に取り…口に運ぶ
マカルアロア:「(アリシアがわたしを嫌いでも…‥)」喰らう
マカルアロア:「(わたしは…アリシアが好きだから…!)」喰らい、立ち上がる
マカルアロア:何事も無かったかのように修復した足で、再び…彼女の元へ、駆ける

NC:カウント1、レニの手番。
レニ:【ショットガン】。対象は試験体で。
NC:どうぞ!
レニ:加速する狂気、ショットガンで+2!
レニ:1Na+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [10]+2 → 12[12] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ2)

NC:こいつ何なん???
レニ:戻ってきたわね、出目が!(いい気になってるフェイス)
レニ:占めて 射撃3+爆発!
自我境界接触試験体:はらわた×5 しんぞう損傷
レニ:行動は0!

レニ:「ど、いて……!」目に力が戻る。
レニ:マカが、立ち上がった。あの子が諦めていないのだ。私がくじけてたまるか。
レニ:披露する体に鞭うって強引に射線を試験体へ!腕が悲鳴を上げるのにも構わず連射!
レニ:手ごたえは、ある……!
自我境界接触試験体:血飛沫が舞い、補修された臓器に大穴が空く。
自我境界接触試験体:だがその機能は健在だ。精神を搔き乱す領域を、周囲に放ち続けている。

NC:ターン1終了。
NC:任意の狂気点に未練を1加えてください。
レニ:ぐえーっ
マカルアロア:イオリの未練に1加点 2>3
シーナ:イオリへの未練に1点増やして3点!
イオリ:たからものの未練が2>3
レニ:マカの未練に1.これも発狂……!
NC:2ターン目です。1ターン目のマイナス、パーツ損傷などによる最大値の減少などを加えて行動値を回復してください。
自我境界接触試験体:行動値12.
イオリ:アドレナリン損傷のため行動値11です
レニ:たからものへの発狂で-2、行動値9
マカルアロア:カンフー損傷で-1、行動値9です
シーナ:最大行動値は減ってないので-1に11足して10!
NC:皆さん現在発狂中の未練はいくつですか?
マカルアロア:0!
レニ:4つです……
シーナ:0!
イオリ:0です
アリシア:では【狂気の舞踏】で行動値+4、行動値13
レニ:クソァ!
NC:カウント13、アリシアの手番
アリシア:シーナに【剛翼】
シーナ:R【号令】!
アリシア:R集中
マカルアロア:R
マカルアロア:【少女】レ二と対話判定を行います
レニ:助かります!ありがとう~~!!
NC:号令の宣言どうぞ 対象も忘れずに
シーナ:アリシアへ【ライトセイバー】
レニ:アリシアへ【ショットガン】
イオリ:試験体へ【ライトセイバー】
マカルアロア:試験体に【こぶし】
アリシア:R
アリシア:【死の手】
アリシア:対象レニ
アリシア:【剛翼】
レニ:ギャーッ
レニ:動いたらショットガンが……外されるぜ!
自我境界接触試験体:R
自我境界接触試験体:【暴食】
自我境界接触試験体:精神感応装置を修復。
レニ:ちょっとあなた食べ過ぎよ!ダイエットした方がいんじゃない!?
アリシア:1NA+2 まだ集中が載ってない
Nechronica : (1R10+2[1]) → [1]+2 → 3[3] → 失敗

アリシア:J【死の舞踏】
アリシア:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [1]+2 → 3[3] → 失敗

NC:やる気出せ!
NC:号令の判定どうぞ
マカルアロア:では私から
マカルアロア:【こぶし】で試験体に肉弾攻撃1
マカルアロア:1na
Nechronica : (1R10[1]) → [9] → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)

マカルアロア:D
マカルアロア:【スパイク】与ダメージ+2
NC:クソァ~
自我境界接触試験体:D
自我境界接触試験体:【背徳の悦び】で【暴食】を再使用可能に
自我境界接触試験体:這いずる のうみそ 並列思考損傷
NC:お次!
イオリ:ではいきます
イオリ:試験体へのライトセイバー
イオリ:1na 白兵1+切断+連撃1
Nechronica : (1R10[1]) → [7] → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)

自我境界接触試験体:並列思考 精神感応装置 損傷
自我境界接触試験体:オラッ狂気!
イオリ:a,
イオリ:通るならD
イオリ:【スパイク】
イオリ:白兵ダメージ+2
イオリ:狂気はシーナのを+1して発狂になります。依存で最大行動値-2
自我境界接触試験体:背徳の悦び 失敗作も損傷
イオリ:連撃いきます
自我境界接触試験体:R
自我境界接触試験体:【暴食】
自我境界接触試験体:精神感応装置を修復
イオリ:こいつ~!
NC:ホラ来なさいよ~~
NC:クソが!
自我境界接触試験体:悪夢の化身 暴食も損傷
イオリ:やった~
NC:暴食取り消し!
イオリ:じゃあ今度こそ連撃!
イオリ:1na
Nechronica : (1R10[1]) → [7] → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)

NC:死んでくれ………………!
NC:死んだ
自我境界接触試験体:自我攪乱損傷 死にました
イオリ:やった!
シーナ:さすイオ
NC:次の判定!
シーナ:ではアリシアへの【ライトセイバー】行きます
シーナ:1nc
Nechronica : (1R10[0]) → [8] → 8[8] → 成功

シーナ:あ、ncにしちゃったけど成功!
NC:ひ~ん
NC:みんなダメージ宣言して……!
シーナ:あ、そうだすいません。白兵攻撃1+切断!
アリシア:はらわた損傷、切断無効
NC:連撃どうぞ
シーナ:1na
Nechronica : (1R10[1]) → [7] → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)

NC:ふざけるな~~
シーナ:もっかい白兵攻撃1+切断!
アリシア:瞬間跳躍損傷
NC:最後レニ!
レニ:は!【ショットガン】!加速する狂気+殺劇!
レニ:1Na+3
Nechronica : (1R10+3[1]) → [7]+3 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)

NC:はぁ~~~????
NC:マジこいつ
シーナ:J
シーナ:【よぶんなめ】【あるびの】で支援3!
イオリ:J
イオリ:【助言】で支援1
マカルアロア:J
マカルアロア:【うで】支援1
レニ:J
レニ:【スコープ】
レニ:あ、違う!
レニ:すみませんスコープやめます。
レニ:ここで支援込みで達成値15
レニ:なので、射撃7(1+1+5)+
レニ:+爆発!頭で!
アリシア:集中 死の舞踏 狂気の舞踏 戦乙女 死神 超知覚領域 強制再起動 損傷
アリシア:頭部全損!
レニ:やったぜ
レニ:行動値は1減で9>8!
NC:通常手番で宣言していた【剛翼】>シーナ 集中は潰れた
シーナ:R
シーナ:頭が落ちたなら転倒が通る!【愛撫】!
アリシア:大嫌い!!!!
アリシア:転倒
アリシア:行動値13>6
イオリ:行動値は11>8です
マカルアロア:【こぶし】【スパイク】【うで】で4 行動値8>4
シーナ:【よぶんなめ】【あるびの】【ライトセイバー】で4消費して残り6

レニ:「……はぁっ……はぁっ……」
マカルアロア:「‥‥…レ二」消耗した様子のレ二の背中に、声をかける
レニ:そう、まだ、だ。まだいける……はず……。
レニ:「……だい、じょうぶよマカ……」
マカルアロア:「………」
レニ:「……これくらい、なんとも……私自身が設計した、ドールだもの……」
マカルアロア:「わたしね…見つけたよ。変わって…良かったこと」背中を向けるように、眼前に立つ
レニ:「……マカ……?」
マカルアロア:「傷がついたって…何度でも、何度だって、わたしは…みんな守れるんだ」
レニ:(「ダメよ、あぶないわ」)ドールになる前の私なら、そう言っていたところだろう。今だって、口に出かけた所がないと言えば嘘になる。
レニ:「…………あなた……」
マカルアロア:それが…この輪廻を抜ける為に、わたしに授けられた力だ
マカルアロア:「だから…‥」
マカルアロア:少し振り返って、笑う
マカルアロア:「…‥わたしを産んでくれてありがとう。レ二」
レニ:「……あ……」
レニ:涙がこぼれた。
マカルアロア:わたしは、変われる。これから何度だって、変わっていける
マカルアロア:なんてことはない…これは、その為のただの一歩だ
レニ:「……ううん、ううん……!」かぶりを振る。振っているつもりで、振れていない。
レニ:わたしは……欲しかったものを手に入れられなかったかもしれない。
レニ:ここに来る前の私は、この子が大事で、この子に頼られたくて、私のことも好きになって欲しくて。……私の愛も受け止めて欲しくて。
レニ:……そんな風に夢想した形とは、違ったかもしれない。
レニ:でも……でも……!
マカルアロア:「…見ててね、いまも…これからも」
レニ:「うん……うん……!!」
レニ:「見てるわ……何時だって……何処にいたって!」
レニ:──ありがとう。
レニ:それは私が言うべき言葉だ。
マカルアロア:「……いひ」ずっと
マカルアロア:「いひひ…!」ずっと続く、永い永い明日の中で
マカルアロア:わたしはきっと、何度だって…”今日”の事を思い出す<
レニ:立ち上がった。マカの手は取れない。ショットガンで塞がっているから。
レニ:でも、この瞬間は。一緒に立てたこの瞬間は。
レニ:絶対に、忘れない。
レニ:「──いきましょう」

NC:双方+3差し上げます
レニ:ウォォーッ!!
マカルアロア:では対話判定!レ二ちゃんに!
レニ:ありあたやありがたや……対話判定、振ります!マカちゃんに!
マカルアロア:私に対しては+してね!
マカルアロア:+1!
マカルアロア:1nc+3
Nechronica : (1R10+3[0]) → [2]+3 → 5[5] → 失敗

マカルアロア:うっそだろオマエ
レニ:そうだ+1!すごいぜ!振ります!!
レニ:1NC+4
Nechronica : (1R10+4[0]) → [8]+4 → 12[12] → 大成功

レニ:こっちは大成功ww
レニ:マカちゃんはあれですよ、もう特別変わることがないくらい、私を当たり前の存在にって……!!
NC:任意で未練を変更できます
レニ:は!ではマカちゃんの【執着】を【信頼】に!以上です!
レニ:未練も1減って狂気点3!

シーナ:(……大丈夫そうかな)
シーナ:アリシアから目を離さないまま、耳と複眼でレニとマカの様子を伺っていた。
シーナ:この激戦の中での精神的な消耗は致命的な傷になりかねない。特に疲労していたレニが少し心配だったけど。
シーナ:(流石マカ、ってところかな)
シーナ:拙い自分のそれに比べて、完璧なメンタルケアだった。当人にそのつもりはないんだろうけど。
シーナ:「さて」
シーナ:各々怪我はあれど気合は十分。そのケガも戦うのに支障が出るものではない。なら。
シーナ:「反撃の時間だ」
シーナ:先触れのように呟いてから、声を張る。
シーナ:「全員攻撃!マカとイオリは試験体、レニはアリシアへ!」
シーナ:「試験体はここで必ず仕留める気でかかれ!行くぞ!」
シーナ:そして自身はもう一度、アリシアへと切り掛かる!
アリシア:「……!」翼で迎撃しようとするが、間に合わない。
アリシア:腹と脚を切り裂かれ、たたらを踏む。
アリシア:「こ……の……っ……!」
レニ:ど ごぁっ!!
レニ:そこへ追い打ちの様に、低い、低い撃音が閃光のごとくアリシアの眉間に激突する
アリシア:「……ッ……!?」
レニ:ショットガンの銃身から撃ち出されながら、拡散せず対象を撃ち抜く弾丸。
レニ:ごっ どごん!
レニ:集約することで威力を高めるスラッグ弾が、二発、三発とアリシアを射抜く!
アリシア:頭部の大部分を吹き飛ばされ、脳症が飛び散る。
アリシア:「あぁっ……!あぁあああああっ!!」
レニ:「…………ッ!!」
レニ:何も、思わないわけがない。彼女とて、仲間だ。
レニ:……友達だと、多少なりとも思っていたのだ。
アリシア:「何で……何で邪魔するんですかぁああぁあっ!!」
アリシア:「あなたが!!あなたが始めたことじゃないですかぁああ!!」
レニ:「……そう、ね」
レニ:「……わた、しが始めたことだから……っ!わたしの手で、終わらせるわ……っ!」
レニ:「もう、やめて頂戴……!」
レニ:「アリシアッ……!!!」
アリシア:「誰が……あなたの……いう事なんてっ……!!」
イオリ:「ええ」と、号令に対して短く応答しながら、既に飛び出している。
イオリ:巨体の足元へと接近。防御の為に突き出された触手の数本を、体軸を捻り躱し、あるいは足場として
イオリ:駆け上がる。先の指示の折にシーナが指し示していた、この異形の中核へと肉薄する。
イオリ:一撃、踵を振り落として叩きつけ。ぶよんと弾けた肉が波を打つ。
自我境界接触試験体:「……!」
イオリ:上体を折り曲げる。そうして曝け出された臓器へと、自らの腹部を近づけて
イオリ:イオリの身体を覆い隠すばかりの量の血が、高く飛沫き上がった。
自我境界接触試験体:肉塊が抉られ、悲鳴のようなESPが吹き荒れる。
自我境界接触試験体:腸のような触手めいた臓器が、イオリの手足を絡め取る。
イオリ:(届いた、はずだ──)手応えはあった。だけど、こいつはまだ
イオリ:(動い、て)
イオリ:刃を肉に突き立てた直後の間隙。避ける術はなく、囚われる
自我境界接触試験体:ずる、ずるり、と。
自我境界接触試験体:失った肉片の代用とすべく、醜悪な肉塊がイオリを呑み込んでいく。
イオリ:「こい、つ────っぐ」
イオリ:少女の顔ごと、どろりとした肉に覆われて。声が絶える。
マカルアロア:───タ タ、と試験体に駆け寄り
マカルアロア:その肉塊に、拳…というより身体そのものを叩きつける
マカルアロア:ぐちゃ、という湿り気のある音と共に弾かれる…のは承知の上だ
マカルアロア:でも、そうする事で自分の身体から何が飛び出すのかを…マカルアロアは知っているから
マカルアロア:ズシャ ア
マカルアロア:顎の如く、身体に空く孔から突き出た骨が試験体の肉を引き裂き
マカルアロア:生じた僅かな隙間を7本の腕でこじ開けながら
マカルアロア:「───イオリ!!」君の名を呼ぶ
イオリ:応答に代えて、
イオリ:七つの腕がこじ開けるように引き延ばして、薄くなったその肉肌に。
イオリ:内側から、一筋の斬線が走る。
イオリ:ブシャッ
イオリ:血ともつかない液体が飛散する。その向こう側から、細い腕が伸びる。
イオリ:その手には刃。自らの腹部から零れ落ちたひとつを、握り振るったのだろう。
イオリ:──その武器を、投げ捨てる。
イオリ:開いた手を、君へと伸ばす。
マカルアロア:不意に軽くなる腕に肩透かしを食らうように、少し体勢を崩しながら
マカルアロア:残った1本の腕で、手を取り
マカルアロア:「~~っっ!!」ギュっと握った手を離してしまわぬよう
マカルアロア:仰け反るようにして引っ張り出す
自我境界接触試験体:噴水のように撒き散らされ、辺りに広がる濁った血。死んだクラゲのように潰れて動かなくなる。
イオリ:「っ、あ────」赤黒い肉の海を抜けて、飛び出す。
イオリ:目の前には、自分を助け出した少女の顔。
マカルアロア:そこにあるのは、常に何かに怯えるような弱々しい顔ではなく
マカルアロア:一個の個体として、対等に君と向き合おうとする少女の顔だ
マカルアロア:「──イオリ」
イオリ:どこか痛ましい顔をして、君の目を見ている。勢いのまま、覆いかぶさって、抱くように
マカルアロア:「…‥っ、わわっ…」
イオリ:何度も、何度も、何度も
イオリ:不安がる彼女に、私はこうやって。抱き締め慰めるふりをして、殺してきた。
イオリ:「っ、う」彼女はそれを、覚えていると言った。決して忘れた訳ではないのだ。
イオリ:それでもなお、この手を取ってくれた彼女を前にして
イオリ:「ごめんなさい、マカ」そう零さずにはいられなかった。
マカルアロア:「………」別に、疑いがあった訳じゃない
マカルアロア:ただ、そうやって…自分に縋りつくように謝罪の言葉を口にする彼女の姿を初めて見たから
イオリ:「許してなんて言わないわ」
イオリ:「……今のは、ただの、自己満足の言葉で」
イオリ:「私は本当に、ひどい女だから」
イオリ:腕をついて、彼女から離れるように立ち上がる。
マカルアロア:「……」許すとか、許さないとか、口ではいくらでも言えるけど
マカルアロア:結局はそれだけだ。この先自分がどう思うのかなんて…何も分かりはしないのだから
マカルアロア:ただ
マカルアロア:「イオリ」
イオリ:「何……かしら」
マカルアロア:戸惑うように彷徨っていた腕で、再び彼女を抱き寄せると
イオリ:「あ、っ」不意をつかれて、抱き寄せられる。
マカルアロア:「…‥わたし、忘れないよ」
マカルアロア:「イオリが今までしてきた事も」
マカルアロア:「…イオリが今、してくれた事も」
マカルアロア:「…だから」頭を撫でて
マカルアロア:「また後で…仲直りの握手、しようね」
イオリ:「っ……!」
マカルアロア:盲目であろうと、楽観的と言われようと
マカルアロア:わたしは…好きなものに嘘は付けない
マカルアロア:イオリを抱き寄せていた腕を、離す
マカルアロア:この余分な腕が…自分に差し伸べられることは決してないけれど
マカルアロア:みんなと、手を繋げる
マカルアロア:抱き寄せながら、頭を撫でる事だって出来る
イオリ:何かが胸をこみ上げて。拳を握り締めて、何度も小さく頷いて。
イオリ:「っ……分かった……分かったわ、マカ」
イオリ:「アンタが、そうしたいなら……」
イオリ:「……いいえ」
イオリ:「私も、アンタと仲直り、したいから」
イオリ:「アンタだけじゃない……レニや、皆とも」
マカルアロア:「……いひ、ひひひ…」
マカルアロア:「…うん!約束ね!」
マカルアロア:そう言って、誰かの真似をするように小指を差し出す
イオリ:「……ええ」伸ばした小指を。そっと彼女が差し出したそれに重ねて、結び
イオリ:……するりと離して、前を向く。
イオリ:聞きたい事も、伝えたい事も、本当はまだ沢山あるけれど
イオリ:何も問題はない。……私達はきっと、これからも一緒で
イオリ:それをする時間みらいは、たくさんあって
イオリ:「だから。……生きて帰るわよ、皆で」
マカルアロア:その言葉を聞いて、何も言わずに…どこか名残惜しそうに腕を引っ込める
マカルアロア:そして、握った手…絡めた指の感触を確かめるように
マカルアロア:ぐっぱ、ぐっぱと何度もその手を動かして
マカルアロア:「………ひひ」彼女は笑う
マカルアロア:やっと、掴めた
アリシア:「────」
アリシア:再び崩れ落ちる試験体を目にして、激昂と共に刃の大翼を振るう。
アリシア:「ふざけ────」
シーナ:「おっと」
シーナ:頭部のほとんどを失った彼女の死角、その懐へと潜り込み。
シーナ:翼の根元を押しながら、もう片方の手で足払いをかける。翼に比重が置かれている彼女の設計なら、その翼を押されればバランスはいともたやすく崩れる。。
アリシア:「ッ……!?」
アリシア:大きく体勢を崩し、制御を失った翼が床を深々と切り裂く。
シーナ:自分自身にも刃が刺さらないように、不自由な体を補う体術で剛翼を制す。
アリシア:「この……!!」
アリシア:怒りに満ちた瞳をシーナに向ける。
アリシア:「許さない……あなただけは、絶対……!」
シーナ:困ったような笑みのまま、その視線を受け止める。
シーナ:「ごめんよ。でも」
シーナ:「僕も、譲れないからさ」
シーナ:君と同じで、と。言外に滲ませて。

NC:カウント8。イオリ、レニの手番。
レニ:宣言としては、【ショットガン】!
レニ:イオリちゃんは移動で……?
イオリ:ですね……【ほね】で奈落へ!
イオリ:行動値8>5になります
レニ:よし、では移動したところで、撃ちます!加速する狂気+ショットガン!
レニ:1NA+2
Nechronica : (1R10+2[1]) → [7]+2 → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)

NC:こいつマジ……
レニ:高い
レニ:Jはそうだな、普通に当たってもダメージ1だ
レニ:J
レニ:【スコープ】【アームバイス】
レニ:支援、占めて4、達成値13
レニ:射撃4+爆発。腕!
アリシア:防御1 うで かた こぶし損傷
レニ:行動値は2減らして、8>6
レニ:と、ここでNPC、ブリジットちゃん使います!
レニ:対象はアリシア!
NC:やめろ~~~~~
ブリジット:【にくむち】+【ガントレット】+【怪力】 肉弾攻撃4+連撃1 判定値8
アリシア:はらわた せぼね しんぞう 城主の加護 損傷
ブリジット:連撃
ブリジット:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [9] → 9[9] → 成功 → 腕(なければ攻撃側任意)

レニ:ウヒョーッ!
NC:ふざけんな!!
ブリジット:死の手 羽搏き 鋼翼 剛翼 損傷
レニ:見てください、特に支援もなしにこの成果!!
レニ:ブリジットちゃん大好き!
シーナ:最高の女
レニ:では軽く演出しちゃう

レニ:さらなる砲火。アリシアの羽を削り、落としていく鉛の雨!
レニ:「……もう、もう少しだけ……!」皆、もう限界だ。やめてちょうだい……もう、やめてちょうだいアリシア!
アリシア:「はぁっ……!はぁっ……!薄汚い……ネクロマンサーが……!」
アリシア:「自分ばかりこんな性能……!恥を知らないんですか!?うぅううっ……!」
レニ:「…………本、当ね」
レニ:ふふっと笑って。どこからどのように見ても、自嘲の笑み。
レニ:「私たち、何のためにこうしてケンカしてるのかしら」
ブリジット:「決まってんだろ……!」
ブリジット:弾幕に紛れ、既にアリシアの懐に潜り込んでいる。
ブリジット:「こんな馬鹿げた殺し合い、さっさと終わらせるんだよ……!」
ブリジット:振るわれた拳は、アリシアの胴を正確に撃ち抜く。
アリシア:「ご、ぼっ……!」
レニ:「…………そう、ね」
レニ:「……あなたは私の『好き』からは一番外れてる子だと思っていたけど」
レニ:「全然、そんなことなかったわ。ブリジット」自嘲ではない。仲間に対する親愛の微笑み。
クリスティーナ:「ああ、誰か誰か」手首を拘束されたまま小さく跳ねて。
クリスティーナ:「そこの刀拾ってよ、早く!」
レニ:くるくるくる。ショットガンを杖のように回転させて。
レニ:カンッ。ヒット。
レニ:刀をクリスティーナへと放る!
クリスティーナ:「さんきゅー」パシ、と受け取って。
クリスティーナ:体勢を低くし、アリシアの元に駆ける。
レニ:「……あなたたちとも、もっと沢山お話ししたいわ。……ブリジット、クリスティーナ」
レニ:「……お願い」その背を見送って。
クリスティーナ:剣閃、二条。
クリスティーナ:溶断でもされたかのように、アリシアの巨大な両翼が真っ二つに切断される。
アリシア:「な────」
クリスティーナ:「あは……寝起きにはつらいや。あとお願い」手首は未だ拘束されたままだ。

NC:カウント6。アリシア、シーナ、レニの手番
アリシア:レニに白翼
レニ:グワーッ
アリシア:1NA
Nechronica : (1R10[1]) → [2] → 2[2] → 失敗

レニ:ええで、いつでもこいや……アッ
NC:シーナ、レニどうぞ
シーナ:J
シーナ:【あし】で妨害1、大失敗に
アリシア:うーん……
アリシア:白翼を損傷
NC:攻撃手段が無くなりました
NC:戦闘不能、戦闘終了です

アリシア:「はぁ……はぁ……っ……!」
アリシア:「わ……たし……は……」
アリシア:「わたしは……絶対……」
アリシア:「絶対に……負けない…………!」
アリシア:半壊した翼に残った羽根が、一斉に隆起する。
アリシア:満身創痍、孤立無援の状態で、それでも君達全員に敵意に満ちた視線を向け。
アリシア:残された刃の羽根を、一斉に解き放つ!
アリシア:「死……ねぇえぇえっ…………!!」
シーナ:「……いいや」
シーナ:その羽根の渦へ、あえて飛び込むように跳ねる。機械の腕力を利用して強引に。
シーナ:そしてそのまま。翻ったレーザー刃が羽根の悉くを斬り落とした。
シーナ:「君の負けだよ、アリシア」
アリシア:「────」
アリシア:その光景を目の当たりにして、力尽きたように、翼が細い腕へと戻る。
アリシア:「…………う」
アリシア:「うぅううううぅううっ…………!」
アリシア:蹲り、幼子のように泣きながら嗚咽する。
アリシア:「なんで……なんで……!」
シーナ:そのまま彼女の目の前へ着地。活動の限界を訴えるように腕が異音を上げている。
アリシア:「わたしが一番正しいのに……!わたしが一番、強いのに……!」
アリシア:「わたしが一番……頑張ってるのに…………!」
アリシア:「なんでこんな奴らに……うぅううううぅう~~~っ……!!」
シーナ:「……アリシア」
アリシア:「…………」
シーナ:声を上げて泣く彼女へ、手を伸ばす。戸惑いながら、それでも。
アリシア:「……早く殺してくださいよ」
アリシア:「あなた達の顔なんて、見たくありません」
シーナ:「……ごめんね」
シーナ:そう言って手を伸ばして、そして。
シーナ:彼女の涙を、そっと拭う。
シーナ:「君にとっては屈辱的なことかもしれないけどさ」
シーナ:「一回でも仲間と思った子を、殺したくないんだ」
アリシア:「…………」その手を振り払う。
アリシア:「知らないですよ……そんなこと……」
アリシア:「殺さないなら……さっさと出て行ってください」
アリシア:「全員で仲良く出て行って……勝手に野垂れ死にすればいいじゃないですか」
マカルアロア:「………」しばらくその様子を見ていたが
マカルアロア:「───」ぺた、ぺた
マカルアロア:アリシアの前へ、歩みを進める。
マカルアロア:膝を抱えるように、しゃがみ込んで
マカルアロア:「…‥‥…アリシア」
アリシア:「…………」
アリシア:無言でじっとりとその顔を見る。
アリシア:「…………何か」
マカルアロア:「…もう、糸は切れた?」
アリシア:「…………」
アリシア:「…………見ればわかるでしょう」
アリシア:自嘲気味に笑う。
アリシア:「だからこうして、無様に這いつくばっているんですよ」
マカルアロア:「……」
マカルアロア:”糸を失えばただ地に落ちて転がるだけなんですよ”
マカルアロア:「……もったいないよ」
マカルアロア:「だって」
マカルアロア:「アリシアには…そんなに綺麗な羽があるのに」
マカルアロア:「糸なんかなくても‥飛べるのに」
アリシア:「……っ……」
マカルアロア:「………」
アリシア:「……わたしは!」
アリシア:「あなた達とは、違う…… そんな、友情とか、そんな頼りなくて不確かな糸を、信じる気にはなれません……!」
アリシア:「この翼だってそうです。飛ぶなんて、できない。これは……ただ、誰かを傷付ける為のものです」
マカルアロア:「……大丈夫」
マカルアロア:「アリシアが信じてなくたって、わたしが信じてる」
マカルアロア:「いつだって…わたしはその糸を握ってる」
マカルアロア:「……手なら、いっぱいあるから。いひひ」
アリシア:「…………!」
マカルアロア:「…だから、アリシアはわたしを信じて」
マカルアロア:「糸じゃなくて、わたしを」
アリシア:「…………」
マカルアロア:「……それに」
マカルアロア:「……わたしね、見たいものがあるんだ」
アリシア:僅かに顔を上げる。
アリシア:「見たいもの……?」
マカルアロア:目を合わせて、ゆっくりとほほ笑んで
マカルアロア:「そら」
マカルアロア:いつ、どこで見たのかも分からないような…ともすれば、偽りの記憶だったのかもしれない
マカルアロア:でも、それを綺麗だと思ったことは…決して、偽りなんかじゃないから
アリシア:「…………」その顔を見て、しばらく黙り込んで。
マカルアロア:「…‥アリシア」
マカルアロア:「一緒に、そらを見に行こう」
マカルアロア:「……青い、空の下で羽を広げたアリシアが」
マカルアロア:「もっと…綺麗なアリシアが」
マカルアロア:「わたしは、見たいの」
アリシア:「…………」
アリシア:「…………き」
アリシア:「聞いて、なかったんですか……?」
アリシア:「わ、わたしは……」
アリシア:「あなたなんて、大嫌いだって……」
マカルアロア:「……うん、聞いてたよ。本当は…それも少しさみしいけど」
マカルアロア:「それでも」
マカルアロア:「わたしが、アリシアを好きだから」
アリシア:「……っ……!」
マカルアロア:「‥アリシアがわたしを嫌いなままでも、別にいい。でも」
マカルアロア:「……変わってくれたら、嬉しいな。わたし」
マカルアロア:「いひ、ひひひ」
アリシア:「……本当に……」
アリシア:「……バカですよ、あなた……!」
アリシア:俯いてそう言って。ぽたぽたと涙が零れた。
マカルアロア:「バカ…バカ、いひひ」
マカルアロア:何度も聞いた悪口でも
マカルアロア:その時だけは‥そうじゃないような気がして、少し笑みが零れる
マカルアロア:「……」しゃがんだまま、振り返って
マカルアロア:「レ二!シーナ!イオリ!ブリジット!クリスティーナ!」嬉しそうに、一人一人の名前を呼び、手招きする
レニ:「………………」口の端に、やはりいびつな微笑み。でも、とても嬉しそうにそちらへ。
ブリジット:「……何、何だよ?」
クリスティーナ:「どしたの?」
イオリ:「……ええ」ずっとその会話を聞いていた。仕方ないわね、と言わんばかりの溜息ひとつ。
シーナ:「うん」 元よりすぐ傍に居る。というより自力だとあまり動けない。
イオリ:だけどその口元は、知らず弧を結んでいて。
マカルアロア:「さあっ!」バッと広がったポンチョの下からは、いくつかの孔の空いた8本の腕
マカルアロア:「仲直りの!握手!」
マカルアロア:その一本一本が、君達に差し向けられている
ブリジット:「仲直りって……」
クリスティーナ:「いやいやいや」
クリスティーナ:「やばいよそいつら!」レニとイオリとアリシアを見て。
マカルアロア:「やばいの?」三人を見て
クリスティーナ:「ネクロマンサーとその手下だよ?私頭吹き飛ばされたんだよ?」
イオリ:「……まあ、こうなるでしょうね」
ブリジット:「そうだ!信用できるか!」
シーナ:「そうなるよねえ」
アリシア:「…………」
レニ:「……ヤバいわね」
マカルアロア:「そっかぁ…やばいんだ…」言葉の意味はよく分かってはいないが
シーナ:「というか、うん。握手するなら先にその子の拘束を解くべきじゃない?」
マカルアロア:「シーナ名案!」拘束を解こうとするも
マカルアロア:「……あれ?」自分の力では解くことが出来ない
イオリ:「……手伝うわよ、結んだのは私なんだし」
クリスティーナ:「う……」さっと身を引こうとするが、マカルアロアに抑えられている。
クリスティーナ:「ちょっとぉ……大丈夫なの……?」
イオリ:再生しかかった手の指を広げて、その傍へ。
イオリ:……分かってる。こうして、怯えられるだけの事をしてきた。
イオリ:一度で許してくれそうなマカが例外で、特別に甘いだけだ。
イオリ:「……」何も応えずに、その結び目を解く。
マカルアロア:「大丈夫!」
マカルアロア:「‥‥…ね?」
レニ:「……そう。私はあなた達に危害を加えるつもりはないわ」拘束を解くのを見守りつつ。
クリスティーナ:「うーん……」手首をさすりながらまだ猜疑の目を向けている。
イオリ:「……別に、たったこれだけで信じろなんて言わないわ」その視線を受け止めて。
イオリ:「気が済むまで疑って、警戒してくれていい」
レニ:「もう、私や彼女たちを信じられなくても」
レニ:ぐっとマカの手を握り。
レニ:「……マカのことは信じてあげて。私は、私であなた達にこれから傷つけた分、全部返していくから」
クリスティーナ:「…………」
クリスティーナ:「まあ、この場は、マカに免じて……」
クリスティーナ:不承不承と言った様子だが、マカルアロアの手を取る。
マカルアロア:「………ひひ」二人の手をぎゅっと握り返す
ブリジット:嘆息して「ガキじゃあるまいし……」言いつつも、こちらもその手を握る。
マカルアロア:握り返して、イオリの方を見る
イオリ:「……ええ」頷く。「約束、だものね」
イオリ:本当の仲直りにはもう少し、時間が必要かもしれないけれど。と胸の内で呟きながら
イオリ:その手を握る。
マカルアロア:「そう、約束…ひひ」離れないように強く握って
マカルアロア:「……アリシア!」
マカルアロア:その名を呼ぶ
アリシア:「…………」
アリシア:戸惑ったようにその手を見ている。
マカルアロア:「……やり方、分かる?」シーナに目配せして、空いた手を差し出す
シーナ:「……ふふ、やっぱりマカはすごいな」
シーナ:予想の数倍あっさりと手を繋いだクリスティーナとブリジット。誰のお陰かなんて言うまでもない。
シーナ:僕のそれとはまるで違う、優しさと言葉だけで人を繋いで纏めていく。
シーナ:思わずという風に笑みをこぼしながら。マカと手を繋ぐ。
アリシア:「…………」
マカルアロア:「これだけ、簡単でしょ?」
アリシア:おずおず、恐る恐るといった様子で、
アリシア:マカルアロアに手を差し出す。
マカルアロア:その手を取って、力強く握り
マカルアロア:全員の…ありもしないような体温を感じるように、少し俯く
マカルアロア:再び顔を上げた時には、何故だか涙がボロボロと溢れてきて
マカルアロア:余分な腕で、それを拭う
マカルアロア:「………さあ、みんな!」
マカルアロア:そしてわたしは、口を開く
マカルアロア:数えきれないほど繰り返してきた時間、その中で
マカルアロア:わたし達の始まりは、いつだって────
マカルアロア:「───自己紹介から始めましょ!」



NC:石造りの部屋から出ると、研究所や病院を思わせる、白く現代的な設備が広がっていた。
NC:培養層やサーバーなどから、食堂や子供部屋のような場所まで。
NC:ここで生まれたドールには、どれも見覚えがあるものだ。かつて5人が育ったであろう子供部屋の壁紙は、青空に白い雲が描かれたものだった。
NC:もはや設備に他に人は無く、ただ電源を落とせば、人工知能も停止し、あとは朽ち果てていくばかりだろう。
イオリ:「……ああ」この部屋に来てようやく、思い出した。……思い出せた。
イオリ:「懐かしい……わ」私達は、まるで本当の姉妹のように
イオリ:”楽しく、一緒に”過ごしていた日々があったのだと。
アリシア:「…………」
NC:今、イオリの手元には、施設の電源設備を担う配電盤とレバーがある。
アリシア:「……本当に、いいんですか」
イオリ:「……」じっと、それを見下ろして。
イオリ:「……もしこのまま、止めないでおけば」
イオリ:「また別の子供達を集めて、同じ実験を繰り返すかもしれないわ」
アリシア:「…………」沈黙が、その推測を事実だと認めている。
イオリ:「だから……」
イオリ:……思い出す。この部屋を出た後のこと。
イオリ:訳も分からないまま、姉妹同士で試練に挑み、諍い合って
イオリ:理由も、意味も分からないまま。
イオリ:何度も何度も繰り返した。
イオリ:忘れていた真実を知るたびに、その行き詰まりに絶望した。
イオリ:……そうして、ある時。
イオリ: 
イオリ:もう何度目か、この箱庭の真実を知るに至って。
イオリ:どうして私達が、こんな事をしているのかと思考して。
イオリ:私はその答えに至った。
イオリ:(単純な……事よ)
イオリ:(私達が……私が、”いらない”存在だから)
イオリ:……だから、もう。終わりにしようと思ったんだ。
イオリ:“いらないもの”として、このまま存在し続けるくらいなら
イオリ:私自身を、この手で、修復も不可能なほどに壊し尽くそうと。
イオリ:きっと、その方が、誰にとっても幸福なはずなんだと。
イオリ:そう思って。
イオリ:──そのとき、耳元に触れたもの。あなたの言葉。
イオリ:流れ込んで来た、温かな記憶。
イオリ:“──どうか、死なないで”
イオリ:“ねえ、イオリ”
イオリ:“僕には、君が必要なんだ”
イオリ:……とおくに夕暮れの見える海で、あなたと小指を結んだこと。
イオリ:寄せ合った肩に触れた、そのぬくもり。記憶を失ってしまっても、確かに残るもの。
イオリ:……何一つ、辻褄は合わない。海も空も終わってしまったあとの時代に、この箱庭で生まれ育った私だ。
イオリ:だからそれは、あなたの作り出した虚構で。
イオリ:ただ効率的に「実験」を進めるための、冷徹な選択のひとつ。
イオリ:分かっている。……分かっているけれど。
イオリ: 
イオリ:「……それでも、よ」
イオリ:この城の主に向けて、話しかける。
イオリ:「礼を言うわ。私は」
イオリ:「あの時の嘘がなければ、今日まで生きて来れなかった」
イオリ:そうだ。
イオリ:この思い出は偽りでも、それだけは真実で。
イオリ:……こんな言葉が、届くかどうかなんて分からない。だけど、
イオリ:どうしても伝えなければならないと思った。
イオリ:私と同じ家で生まれたあなたに
イオリ:きっと自分自身の意味に迷い、悩み、苦しんだあなたに
イオリ:……あなたが存在した意味は、確かにあったのだと。
イオリ:「ありがとう」
イオリ:「そして──」レバーに手を、かけて
イオリ:「──さようなら。姉さん」
イオリ:引き、下ろす。
NC:一つずつ、順番に。施設の蛍光灯が消えていく。
NC:城が死んでいく。
NC:君の主だったもの。居場所だったもの。存在理由だったもの。姉であったものが、ゆっくりとその役目を終えていく。
イオリ:消えていく光を、一つずつ目で追いかけて。
イオリ:いつの間にかその視界は滲んでいて。胸には刺すような痛みが走って。
イオリ:「……大丈夫、よ」自分自身に、あるいは旅立った姉に言い聞かせるように。
NC:やがて、最後の照明が、ふっと消えて。
NC:施設は鼓動を止めたように、暗闇に閉ざされる。
イオリ:「私の……私達の、未来は」今は静かな暗闇に包まれた城の中で。
イオリ:「あなたが傍にいなくても……明るい、わ」
NC:最後に、開かれた扉から射し込む光だけが。行先を示すように残っていた。

NC:────扉から出ると、そこは一面の白だった。
NC:人工的に造られたものではない、自然の白。きっとそこにも生物に有毒な物質が含まれているのだろうが、見た目には何も分からない。
NC:……雪だ。
NC:辺りに積もり、今も降り続けている一面の雪。それを知ってるのも、きっとこの中ではシーナだけだろう。
NC:施設は凍り付いた巨大な湖のほとりに、ひっそりと佇んでいた。
NC:辺りには何も無い。細く枯れかけた木が僅かに生えるばかり。空は病んだ雲に覆われ、太陽の光は射し込まない。
レニ:「……やっ、ぱり外に出てもすぐに青空というわけにはいかないわね……核の冬は終わったはず、なんだけど」
マカルアロア:「………」呆然と立ち尽くして辺りを見回し
マカルアロア:空から降る雪が鼻の頭に付いて、ビックリして
マカルアロア:思わず飛び退く
イオリ:「青空というより」興味深そうに、天を見上げて「白……灰色、かしら」
クリスティーナ:「な……なにこれ……?灰……?」
ブリジット:「どうなってんだこれ……歩きづれえんだけど……」
シーナ:「核の冬は終わっても、雲はまだまだ分厚いからね」
シーナ:「こうして雪が降ってるのもそんなに見ないけど、青空はもっと珍しいよ」
マカルアロア:「……雪……雪…って、これの事?」天からパラパラと振る白い物体を指して
シーナ:「そう。空気が冷えてるせいで雨が凍って、こういう形になって降ってくるんだ」
シーナ:「もうちょっと難しい理屈だったかもしれないけど、要はそんな感じ」
マカルアロア:「アメガコオッテ…」世界にはまだ知らないことがたくさんだ
イオリ:「珍しい、って……じゃあ、絶対に見れないって事はないんだ」
シーナ:「まあほら、世の中に絶対はないからね。きっといつかは見れるよ」
イオリ:「ふうん……」白い粉を掌に乗せて、はらはらと崩れるのを見ている
レニ:「そう、なの……言われてみれば私ももう何十年も引きこもり……晴れも雨も……雪も実感はすっかりわすれてしまった、わ……」
マカルアロア:「危なくないの?」
シーナ:「ううん、滑りやすいからそこはちょっと危ないかな。はしゃぎ過ぎないようにね」
シーナ:「でも基本は柔らかいし、有害物質も僕らには今更関係ないし……。大体は平気だよ」
マカルアロア:「はーい!」聞くや否や降り積もってる場所まで走り…案の定転ぶ
クリスティーナ:「あっ転んだ」
マカルアロア:「ぐぁー!」
レニ:一旦施設に戻り、雪上用の靴などを出してくる。初めての雪な姉妹たちを見て、どこか楽しそうだ。
ブリジット:「……それで……」雪を掌で掬い上げて、払いながら
ブリジット:「……どうすんだよ、これから」
イオリ:「……そういえば、シーナ」掌についた雪を払いながら、振り向く。
シーナ:「ん?僕がどうかした?」
イオリ:「アンタ、元を辿れば任務の途中だったのよね。あの、尸兵隊っていう……」
シーナ:「うん、そうだね」
イオリ:「……じゃあ、これから」
イオリ:「そっちに戻る……の?」
シーナ:「んん、そうだね……」 わざとらしく思案気に首を捻ってみせる。
シーナ:「僕の任務ってさ。ネクロマンサーの処分もしくは捕縛だったんだよね」
イオリ:「そうだったわね」
イオリ:「そして、その任務は失敗した。……私達が邪魔したから」
イオリ:淡々と、事実を検めるように言う。
シーナ:「でも、今はこうして皆一緒に外に居る」
シーナ:「だから、ネクロマンサーと彼女の作り出したドールたちを捕えて輸送中、っていうのでどうかな」
シーナ:いたずらっぽく笑いかける。
イオリ:「……まあ、確かに」少し考えて、呟く
イオリ:「アンタから離れようなんて、もうこれっぽっちも思えないんだもの」
イオリ:「捕まったようなもの、なのかもね」
イオリ:こちらも、薄く微笑みを返して。
シーナ:「ふふ、光栄だな」
シーナ:「……実際さ」
シーナ:「僕がここに来てからどれくらい経ってるか分からないし」
シーナ:「いや、アリシアに聞けば分かるかもしれないけどあんまり教えてもらえる気しないし」
アリシア:「……」君達を完全に無視している。
イオリ:「……」ちら、とアリシアの方を見る。
イオリ:「……そうかも」
シーナ:「ね」 困り笑いで少し肩をすくめて。
シーナ:「とにかく、結構時間が経ってそうな以上、僕を送り出した本部が残ってるか分からないんだよね」
イオリ:「あるいは、マカ伝手に確認を……いえ、どこかでボロが出そうね……」
イオリ:「……そう」
シーナ:「うん。というかもっと言うと、僕自身本部がどこにあったか思い出せない」
シーナ:「イオリには話したと思うけど、僕が思い出せたのって二人に会って負けたっていうのと自分が屍兵隊ってことだけで」
シーナ:「自分が何番隊だったかとか、誰が仲間だったかとか、そういう個人的な記憶は無いままなんだよね」
イオリ:「……じゃあ、もしかしたら」
イオリ:「アンタの仲間が、今もどこかでアンタを探してるかもしれないんだ」
シーナ:「ああ、そっか。確かにそうかもね」
シーナ:「あんまり考えてなかったけど、その線もあるのか」
イオリ:「……まあ、何だっていいわ」
イオリ:「私はそんな昔のアンタを知らないし、興味も……まあ、全く無いって訳じゃないけれど」
イオリ:「私が好きになったのは、"今の"アンタだから」
シーナ:「……」 直球な言葉に、少しだけ目を見開いて。
シーナ:「嬉しいよ、ありがとう」
シーナ:シーナには、自身の過去に関する記憶はない。だから昔の自分がどんなドールだったかは分からない。
シーナ:冷静で冷徹な軍人だったかもしれない。慎重で臆病な潜入員だったかもしれない。粗暴で好戦的な戦闘狂だったかもしれない。
シーナ:でも、なんだったとしても。思い出せない以上今のシーナには知りようがない。
シーナ:それに、知らなくていいとも思う。こうして、今の自分を肯定してくれる人が居るのなら。
シーナ:記憶なんてなくたって、どうにでもなると思うのだ。
シーナ:「うん、だから」
シーナ:「正直言うと、任務とか兵隊とかはどうでもいいかなと思ってるよ」
シーナ:「こうして自由になって、友達が居て。なら、昔のことを気にしすぎなくてもいいかなって」
シーナ:「それに、軍に戻ったせいで無茶な任務でも言いつけられたら本末転倒だし」
シーナ:「僕一人ならまだしも、イオリまで巻き込むのはね」
イオリ:「それは……ありがと」
イオリ:「……でも、そうね」
イオリ:「元から、アンタ一人でレニの城をどうにかするなんて、かなり無茶な任務だったように聞こえるわ」
イオリ:「あんまり大切にしてくれる場所じゃなかったんじゃないの。……知らないけど」
シーナ:「なら、ますます良かったかもだ」
シーナ:「結果的にだけど、この任務につけて幸運だったね」
イオリ:「これからもっと幸運だった事になるわよ。ええ」言って、今更に
イオリ:「そう……これから、皆どうするかという話だったわね」話題の口火を切った、ブリジットの方へ向き直って。
ブリジット:「そうだよ……いつまでも二人きりで浸りやがって……」げんなりした顔。
シーナ:「あはは、ごめんごめん」
イオリ:「悪かったわ」あまり悪びれてはいない顔。
アリシア:「……」苦虫を嚙み潰したような顔。
クリスティーナ:「とにかく、いつまでもここにはいられないよねえ」雪原を見渡して。
クリスティーナ:「どこか進んだほうがいいんじゃないかなあ」
レニ:「……ま、ったく」
レニ:どさどさと皆に最低限の雪上装備を出して。
レニ:「……まあ、私たちには防寒とか、必要ない、けどね……」
レニ:「ここを後にするのだから、行く宛も決まっていたのかと思ってたけど」
レニ:「……どう、する?まだこの城も、雨風くらいなら凌げるわよ」出てきたばかりの城を、あごで指し。
マカルアロア:「‥‥…」小高い雪山に埋めていた身体をガバっと起こすと、みんなの居る場所に駆け寄る
マカルアロア:「そら!見に行きたい!」
レニ:「…………なに?」マカに。
マカルアロア:「だからそらが見たい!レ二の髪と同じ色の!」
レニ:「……そらって、そらならここでだって……ああ」見上げる。いつ晴れるともしれない曇り空。
レニ:「……うん、いいと思うわ。この時勢じゃ、どこが晴れてて空が見られるかもわからないけど……」
レニ:「あなた達の目的として、とっても上等だと思う」また、かすかに口の端が歪む。嬉しそう。
マカルアロア:「え~~~」どこでも見られる訳じゃないことに落胆し
マカルアロア:「どこなら見れるのかな…」
レニ:「……地図、出してあげるわ。どこで旅が終わるか分からないけど、時間はたっぷりあるしね……」
マカルアロア:「地図?」
レニ:「この世界の……そうね、見取り図みたいなものよ。目的地までの道も、どこに何があるかも描いてある図」
マカルアロア:「へぇ~~」
マカルアロア:「じゃあ、レ二と地図が居れば安心だね!」
レニ:「シーナに読んでもらいなさい……そうね、一番……可能性はともかく、一番心当たりがある所は……」
レニ:「……えっ」
マカルアロア:「……‥え?」何故驚くのだろう、と不思議がるように
レニ:「……私は……いえ、私は」
レニ:「……言ったでしょう?私は……あなた達とはいけない。……あなた達に非道いことをした、ネクロマンサーだもの」
レニ:「……そんなの、許されないでしょう……」
レニ:「……マカは許してくれてるけど、皆は……」
マカルアロア:「……ずっと見ててくれるって…言ったのに」ムスッとした顔で
レニ:「…………うっ」
レニ:その顔は、胸に刺さる!
レニ:「それは、離れてても心は一緒って意味で、あなたを見放したりとか、そういうつもりは全然なくて……!!」しどろもどろ!!
マカルアロア:「………うそつき」レ二から顔を背けて
マカルアロア:舌を出して笑う
レニ:「……ううっ!」
マカルアロア:「ねー!みんな聞いてー!?」
マカルアロア:「レ二がー!ここまで来たのに行きたくないってー!」
ブリジット:「何?じゃあどうすんだよ、ここに残んのか?」
イオリ:「……何? 今更そんなこと言ってるの、レニは」振り返って
クリスティーナ:「また放り出すの~?」
シーナ:「ええ、酷いなあ。自分はここに残って僕らのことを放り出すんだ」
シーナ:きつめの言葉と裏腹にけらけらと笑いながら。
マカルアロア:「地図ならシーナが読めるから…だって」
マカルアロア:ジトーっとした目でレ二を見つめて
シーナ:「ううん……当てにしてもらったのに悪いんだけど、僕地図の読み方覚えてないんだよねえ」
シーナ:「ましてや見たこともない地図で、知らない場所になんかとてもとても」
レニ:「いや、勿論最大限のフォローはした上で暖かくみんなを送り……わたしは一人でも全然平……き……あ、あああそうじゃなくて!」
レニ:途中から声がかすれる!本当に大声は出せない!
イオリ:「別に、アンタが本当にそうしたいならそうすればいいわよ。でもさ」
イオリ:「ここでマカや私達と別れて、その後に何か……無事じゃない事があったら」
イオリ:「アンタ、後悔しない?それ」
レニ:「こ、後……悔……」
レニ:「後悔…………」
レニ:噛み締めるようにつぶやき。
アリシア:「……別に、あなたのことはどうでもいいですけど」
アリシア:「メンテナンスの際にネクロマンサーがいないのは、不都合です」
イオリ:「アンタの腕前は信用してるらしいわ」アリシアの言葉に、勝手に翻訳するように付け足す
シーナ:「案内役だって必要だよね」
マカルアロア:「ほらほら、みんなこう言ってるよ」
マカルアロア:「”レ二に居て欲しい”って」
レニ:「…………わかった。わかりました」俯きかけた顔を、すっと上げて。
レニ:「……わたしで、いいのね」小さな、小さな声。
レニ:「……ええ。この期に及んでいじけたことを言っててごめんない。私も一緒にいかせて……いいえ」
レニ:「いきましょう」
レニ:ざっざっざと歩き出し。
イオリ:「ん」その言葉に満足した様子で、小さく頷く
マカルアロア:「いひひ、ひひ」いつものように笑って、その後に続く
シーナ:「うん、これで長い旅路も安心だね」
アリシア:「……」ふい、と視線を外して歩き出す。頭の羽が揺れる。
レニ:「……それじゃあ」地図を広げ。
レニ:「マカ、イオリ、それに、シーナ」
レニ:「さっき地図が読めないって言ったわね」
マカルアロア:「うん、読めない!」
イオリ:「……読めないわね」広げた地図を、横からじっと見入って
シーナ:「……ああ、うん。そうだね」 何かを察したような顔で。
レニ:「……なら、目指すのはここにしましょう。かなり遠いけど、まあ大丈夫ね。遠くたって、険しくたって大丈夫よ」
ブリジット:「……どこだよここ」
イオリ:「ここ、って……何処よ」レニが指さした場所を見るが、よく分からない。
シーナ:「……」 なるほど遠いなあと思いつつ黙って聞いている。
レニ:「とても遠いわ。海も超えなきゃいけないかも。……そう、海よ、ふふっ」
クリスティーナ:「海……」
レニ:「こっちも、あなた達は初めてよね」
マカルアロア:「うみ!」
イオリ:「……海」記憶にはある。だけど、初めてだ。
レニ:「いきましょう。こんな所で悪いけど……わたしの生まれた国」
レニ:「何もなかったけど、たまに見上げた晴れた空だけは、とてもきれいだったわ」
レニ:と、言うか、空と言って初めて思い浮かんだ場所がここなだけだったのけど。
イオリ:「……良いわね、それ」
イオリ:「興味深いわ」
マカルアロア:「わぁぁ…」うずうずしている
マカルアロア:「遠いのかぁ、どのくらいかかるのかな~」
レニ:「……外の世界は、この城よりずっと大変なところよ。私も引きこもらなきゃやっていけなかったもの」
レニ:「……途中で泣き言行っても、聞かないからね。ここから私の故郷まで、付き合ってもらうわ」
シーナ:「僕も海は見たことないなあ。覚えてないだけかもだけど」
シーナ:「でも、うん。初めての海を皆と行けるなら、楽しそうだ」
クリスティーナ:「海かー……ちょっと見てみたいな」
ブリジット:「他に行くとこもねえし……仕方ねえか」
アリシア:「…………」羽を揺らしながら歩いていく。
レニ:──子供部屋には、青い空と白い雲。
レニ:奴隷の黒と騎士の白、血肉の赤で彩られた部屋から、今子供たちが巣立ってゆく。
レニ:……あの部屋から解放される鍵は、いつ、誰が定めたものだったのだろうか。
レニ:……わたしだったかもしれない。前任者からそのまま引き継いだだけかもしれない。
レニ:もう、ずっと昔で、世界が終わってしまった時代か、その後の荒廃の時代か。それがいつの頃から知っていたものだったかすら、覚えていない。
レニ:……でも、あの子供部屋で、皆がまだ笑っていられた時代に、映していた映像作品。
レニ:それが由来だったことだけは、妙に印象に残っている。おかしな話だが。
レニ:青い空と、白い雲。この二つには、それが付き物だったという。そう言えば私も、見たことはない。
レニ:Somewhere over the rainbow……こんな曲から始まる物語だったように思う。
レニ:──『arco iris(アルコ・イーリス)』。この城を開く鍵は「虹」というそうだ。
レニ:……いつかわたしも、この子たちと見てみたいと思う。
マカルアロア:「───世界って、広いんだね」
マカルアロア:そんな、当り前で…でも、これまで…或いは、これからも知らなかったのかもしれないような事を
マカルアロア:ただただ、笑って、口にして
マカルアロア:人ならざる少女達は、見知らぬ世界を歩いていく
マカルアロア:……尽きぬことのない始まりと終わりの環があったとして
マカルアロア:そこから抜け出すことが意味するのは…環の終わりか、それとも別の始まりか
マカルアロア:そんなことは、多分…わたしには最後まで分からない
マカルアロア:誰かにとっての終わりで…誰かにとっての始まりで
マカルアロア:ただ、それだけの、当人以外にとっては取るに足らない…そんな話
マカルアロア:そして、これはず…っと後に知るのだが
マカルアロア:先人達…つまり、今は亡き人類は
マカルアロア:そんな、始まりとも終わりともつかない物語を指して、こう呼ぶのだという
マカルアロア:”後日談”と









Nechronica -The Long Long sequel-
永い後日談のネクロニカ
『Over the Sequel』
-Curtain fall-