星を目指したオルペウスは、
メインログ/雑談ログ
Index
Prologue
【Prologue/皆方アイリ・逢河雷魚】
【Prologue/諸星シエル】
Opening
【OP/逢河雷魚】
【OP/皆方アイリ】
【OP/諸星シエル】
Middle phase
【Middle1】
【Middle2】
【Middle3】
【Middle4】
【Middle5】
Climax
【Climax】
Ending
【ED/皆方アイリ】
【ED/逢河雷魚】
【ED/諸星シエル】
Preplay
GM:では、セッションを初めていきますよ~!
GM:まずは自己紹介から。PC番号順に、自分でキャラシURLを貼ったあとに、簡単な自己紹介をお願いします。
GM:まずはPC1の諸星シエルさんから!
諸星シエル:はーい
諸星シエル:(キャラシート)
諸星シエル:「"ポータル"の諸星シエル、っていうの。よろしくね?」
諸星シエル:諸星シエル(もろぼし・しえる)、15歳で、普段は学生をやっております。
GM:きゃ~、シエルちゃん!
諸星シエル:ふふ、よろしく~
諸星シエル:身体が弱く病弱で、学校の授業は休みがちですが、それなりに色々交流をしてる……との噂。
諸星シエル:しかしてその正体は、FHセル"時の渦"に所属するオーヴァード。
諸星シエル:あらやだ、FHですって。こわーい。
GM:まあ、FH!こんなにかわいいのに!
諸星シエル:他者との「闘争」、そして勝利を欲望として掲げ、多種多様なオーヴァードと戦うためにレネゲイドの拡散を目的とするセルに所属しております。
諸星シエル:見た目は銀髪ウェイビーフワフワ少女ですが、戦いになると服や靴に仕込んだナイフを取り出し戦ったりします。
諸星シエル:そして強い人と戦うのが目的のため、普段はレネゲイド絡みの事件に巻き込まれた一般人とかを助けて回ってます。
諸星シエル:将来覚醒して強いオーヴァードになるかもですしね!
GM:行動理由が魔王のそれ
諸星シエル:そんな……部活物のように爽やかな理由ですよ
諸星シエル:覚醒枠を導くお姉さんみたいなっ。そんな不思議不可思議な雰囲気でやっていきたいですね。
諸星シエル:性能はエンジェルハイロウ/オルクスのナイフ使い。基本的に一人で戦ったり相手の弱点を見抜いていきます。
諸星シエル:他の人にアドバイスをして、より良い動きを追求させたりも出来ますよ。妖精の手とかで。
諸星シエル:あ、あと気に入った子には《マーキング》でサインした小物を上げたり、《猫の道》で颯爽と助けに行ったりしてるとか、してないとか。
諸星シエル:まぁ、気が向いたら…?
諸星シエル:そんな感じのFHバトルガールです。
GM:なんか、ヒソカとか
GM:そういう感じの。動きをしそうですよね
諸星シエル:やだもー♡
諸星シエル:危なくないですよー。安心してください
諸星シエル:今回はなんだか恋のこじれたお二人を応援するとのこと。がんばりますよ。
諸星シエル:よろしくおねがいしまーす
GM:そうですね…恋のキューピッドとしてがんばってください!
GM:よろしくお願いします~!
GM:では、諸星さんのハンドアウトを見直して、今回のセッションでどんな感じになるのか確認しておこうね。
諸星シエル:心臓を狙うよー
諸星シエル:はぁーい
PC1 諸星シエルさん
シナリオロイス:榛原穂積(はいばら・ほづみ) 推奨感情:好意/不信感
キミはレネゲイドウイルスの拡散を企むFHセル"時の渦"に所属するオーヴァードだ。
ある日、キミはセルリーダーから、榛原穂積という青年の監視を命じられる。
彼は、その華やかな顔立ちに反して温厚で自分を平凡な存在だと思っているような青年だが、とある計画のために拉致してきたのだという。
キミは彼を知っている。セルリーダーは知りもしないだろうが、キミはプライベートでひょんなことから彼と出会い、親交を重ねていたのだった。
そんな事情はさておき、与えられた任務を全うとしようとしたキミであったが、榛原はキミに襲い掛かり、「ここから逃がしてほしい」と脅迫してくる。
キミはやむなく、彼に協力することになるのだった。
GM:榛原くんという男の子といちゃついたり、ミステリアスに導いたりしてあげてください
諸星シエル:ふぅーん?
諸星シエル:面白い人ですね。わかりました。
GM:おもしれー男…
GM:彼との出会いのシーンは、OPでやるので、それも併せてよろしくね~
諸星シエル:はーい
GM:で~す!よろしくね!
GM:では、次にいってみよう!
GM:PC2の皆方アイリさん、お願いします~
皆方アイリ:は~い
皆方アイリ:(キャラシート)
皆方アイリ:N市、じゃなかった。結鳴市支部所属のUGNチルドレン、皆方アイリです。
GM:そう、N市じゃないの!
皆方アイリ:最近までN市所属だったんで癖が抜けませんねぇ。失敗失敗。
GM:新しい環境に慣れていかないとねえ
皆方アイリ:頑張っていきま~す。ま、数年前にも転属はあったしどうにかなりますよ。
皆方アイリ:ええと、ともあれUGNチルドレンです。母もそれ系の人なので一家ぐるみってやつですね
皆方アイリ:姉もそうだったんですけどそっちはこう、色々あってFHに行きまして。
皆方アイリ:それが普段の態度とか色々に影響してるとかしてないとか?まあ真偽は定かじゃありませんけど。
GM:にこにこしていても本音は別かもしれないのだ
諸星シエル:FHですって。お揃いですね。
皆方アイリ:基本的に笑顔を絶やさない明るいイマドキJK系チルドレンです。とりあえず本人はそういうつもりです。
GM:本人がそうならそうなのだ
皆方アイリ:性能はピュアバロールで、範囲(選択)で行動値下げた後そのままRCで殴ります。
皆方アイリ:アンプリフィケイションとか暴君の槌あるんである程度は火力も出るはず。
GM:ある程度どころか…
皆方アイリ:星に見立てた魔眼はコンボ名がオシャレと結構評判です。嬉しいですねぇ。
皆方アイリ:そんなところかな。よろしくお願いしまーす。
GM:コンボ名かっこよくて好き!
GM:は~い、今回も頑張ってね~!よろしくお願いします。
GM:ではハンドアウトを確認イエーイ!
PC2 皆方アイリさん
シナリオロイス:皆方恋理(みなかた・れんり) 推奨感情:慕情/失望
キミはとある理由から転属願いを提出し、新しい支部に配属されたばかりのUGNチルドレンだ。
そんなキミの転属先である結鳴市では、近頃、FHの動きに不穏な気配があるのだという。
パトロールを命じられたキミは、夜の街で1人の少女と出会う。
彼女は皆方恋理。3年前にUGNを出奔し、今はFHに所属しているキミの姉である。
恋理は、キミと幾つかの言葉を交わした後、心配そうにこう言ってくる。
「愛理も、FHに来て」
「このままじゃ、きっとあなたは命を落とすことになる」
そうしてキミは、否応なしに、目を逸らしていた物事と向き合うことになるのだった。
GM:噂のお姉さんと再会することになってしまいます!
皆方アイリ:レン姉……?ホントに本物……?
GM:ちょっと印象変わったかな…。私は恋理だよ……
GM:ちなみに年齢差を聞くのを忘れていたんですが、
GM:恋理お姉ちゃんもまだ高校生で大丈夫でしょうか?
皆方アイリ:あ、密室クロスで歳離れてるって書いちゃった
GM:あ、全然大丈夫ですよ!
GM:20歳前後のイメージでいきましょう
皆方アイリ:了解です、それでお願いします
GM:はーい!
GM:では改めて、よろしくお願いします。
GM:そして最後!
GM:PC3の逢河雷魚くん、お願いします~
逢河雷魚:はい!
逢河雷魚:(キャラシート)
逢河雷魚:逢河雷魚(あいかわ らいぎょ)です。N市で働く18歳のUGNエージェント。
GM:イカつい立ち絵だ~
逢河雷魚:お人好しな性格ですが、それが原因で色々と損な目にばかりあってきたので、人を遠ざけるような荒っぽい態度を取っています。
逢河雷魚:そのせいで友達もほとんどいません。
GM:かわいそうなのだ
逢河雷魚:唯一なぜか懐いてた後輩も何も言わずにどっか行っちゃったので
逢河雷魚:支部でも学校でも本当にぼっち生活をしています。
GM:かわいそ…
逢河雷魚:性能はピュアウロボロスで神獣撃を撃つと……楽しいし強い!って感じです 重めなのが難点。
逢河雷魚:そんな感じです!一人でもがんばるぞ よろしくお願いします~
GM:一人ぼっちはさみしいだろ~
GM:よろしくお願いします~ではハンドアウトを確認しようね!
PC3 逢河雷魚くん
シナリオロイス:”光塔(ミナレット)” 推奨感情:執着/脅威
キミは大N市UGN支部に所属するUGNエージェントだ。
キミと同じ支部に所属していたチルドレン・皆方アイリがキミの前から姿を消して、数週間が経った。
それでも時間は進んでいく。キミは与えられたエージェントとしての任務に励んでいた。
今、キミが引き受けているのはFHセル"時の渦"の調査。
元々、別の地域を拠点にしていたセルだが、近頃は大N市を含む各地で活動が確認されており、動向を注視するよう命じられたのだ。
”時の渦”を追って結鳴市まで訪れたキミは、セルのセーフハウスと目される場所でセルリーダー”光塔(ミナレット)”と遭遇する。
彼は余裕綽綽たる態度を崩さず、大きな計画を実行しようとしていることを示唆し、姿を消す。
キミは彼の陰謀を止める決意を固めるのだった。
GM:というわけで後輩がいなくなってしまったんですが
GM:たぶん探すとかできないんじゃないかと思ったので
GM:普通に任務を受けて、その流れでたまたま後輩のいるところに行く羽目になったり
GM:それはそれとしてFHのセルリーダーと出会ったりしてもらいます
逢河雷魚:それはそれとして……任務は任務!
逢河雷魚:むしゃくしゃしてるので頑張ります 別に後輩は関係無いが……
GM:どうして後輩が消えたと思ってるんだ~っ
逢河雷魚:知らん……なんか急に……
GM:逢河~~っ
逢河雷魚:逢河死ね~~~~~~
GM:PLの本音が出た
GM:今回こそ頑張って…こう…アレしてくれよな
逢河雷魚:頑張ります!!!!!
GM:ファイト!!
GM:では、改めてよろしくお願いします~
逢河雷魚:よろしくお願いしまーす!
GM:は~い
GM:では、最後にトレーラーを貼って、みんなでうおおやるぞ~という気持ちになりセッションを初めていきたいと思います
Trailer
地方都市───結鳴市。
13区画に分割されたメガロシティには比べられもしない凡庸な地方都市にて、少女と少年は出会いを果たす。
蠢動するFHセル”時の渦”。蘇る過去の思い出。
少女と少年の逃亡劇は、やがて世界をも巻き込んでいく。
昨日と違う今日、今日と違う明日。
世界は廻り、未来は変わる。
凍り付いた時間を溶かすとき、キミはきっと、選択を迫られる。
ダブルクロス The 3rd Edition 『星を目指したオルペウスは、』
ダブルクロス───それは裏切りを意味する言葉。
GM:うおおやるぞ~~!よろしくお願いしま~す!
諸星シエル:うおおーー!やりますよー!
逢河雷魚:うおおやるぞ~~~!よろしくお願いします!
皆方アイリ:やるぞ~!よろしくお願いします!
GM:ヒュッヒュ~~!
【Prologue/皆方アイリ・逢河雷魚】
GM:今回のセッションでは、各PCのOPの前に、前日譚となるプロローグシーンを描写していきたいと思います。
GM:このシーンは回想のため、侵蝕率を上げずに登場することができます。
GM:まずは皆方さん・逢河くんのプロローグシーンから。
GM:皆方さんが残した置手紙を、逢河くんが見つけてウワ~ッってなるシーンですね。
逢河雷魚:ウワ~ッ
GM:早いよw
GM:ちなみに皆方さんって、手紙はどこに残してるんでしょう? 支部かしら
皆方アイリ:支部ですね
皆方アイリ:何なら先輩のに渡してもらうよう言ってたりするかも
GM:なるほど
GM:じゃあ、皆方さんと顔を合わせないまま何日か経った日、支部で支部員の人にそれを渡されるみたいな流れでやっていきますわね
皆方アイリ:はーい
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GM:キミが皆方アイリが転属したという知らせを受け取ったのは、
GM:彼女と珍しく顔を合わせない期間が続いて、それから更に数日後のことだった。
GM:その日、キミは何も知らないままUGN支部を訪れていました。
GM:任務の報告か何かだったのでしょうか。ともかく、キミはその折に、支部の事務員に呼ばれました。
事務員:「逢河くん、ちょっといい?」中年の事務員が、キミに呼びかける。
逢河雷魚:「……あ?」ぴくりと眉を動かす。
逢河雷魚:眉間に皺を寄せた、普段通りの仏頂面。周囲を威嚇するような鋭い目つき。
逢河雷魚:「……何か用スか」
逢河雷魚:支部の中だというのに、長身も相俟って無遠慮な威圧感を振りまいている。
事務員:「わ……」背の低い事務員は、キミの迫力に慄いているようだ。「ご、ごめんね!忙しい時に!」
逢河雷魚:「……別に……」その様子に一歩引いて壁に背を付け。「……そんで、何か?」
事務員:「ちょ…ちょっと。君に渡したいものがあって!」
逢河雷魚:「渡したいもの……?」
事務員:「そう、そう。ああ、どこいったかな…。皆方さんがね、君に渡してくれって」
逢河雷魚:「……皆方ァ?」眉を潜める。そういえば、ここ数日は顔を見ていない気がする。
事務員:「ああ、あったあった。これこれ」
事務員:事務員は、キミに封筒を渡す。
事務員:「皆方さんから。あ、中身は見てないからね。たぶん手紙かなと思うけど…」
逢河雷魚:「……」封筒を受け取って。任務関係の資料かと裏返して見たりする。
逢河雷魚:「手紙……」わざわざこの時代に?任務用の端末は知っているはずだが。
事務員:「急だったからねえ」
GM:事務員はそんなことを漏らす。
逢河雷魚:「? 急って?」
逢河雷魚:封筒から事務員に視線を移す。
事務員:「え?」こちらもきょとんとした顔だ。
事務員:「あー……、ああ、知らない?」
逢河雷魚:「だから、何が」不機嫌そうな顔で。
事務員:「いやあ……ううん」言葉に窮す。「僕から言うことじゃないし…」
事務員:「それ、その手紙読んでみたら分かるかも」
逢河雷魚:「はァ……?」怪訝な表情を浮かべて。「……そスか」
事務員:「うん、じゃ、ともかく渡したから。よろしくね」どこか早口にそう言って、そそくさと立ち去る。
逢河雷魚:「……どーも」
逢河雷魚:それを見送ってから、のっそりと歩き出して。
逢河雷魚:誰もいないのを確かめて、休憩室のソファに腰を下ろす。
逢河雷魚:(皆方から手紙、ね……)裏表眺めて。
皆方アイリ:封筒は何の変哲もない、支部でも使われている無地の物だ。
皆方アイリ:人に頼むからか宛先もなく、傍目には新品とも変わらないように見えた。
逢河雷魚:あまりいい予感は覚えないな、と思いつつ、意を決して封を開ける。
皆方アイリ:便箋も同様に。らしくないくらいに素っ気ない白に、彼女の丸文字が並んでいた。
皆方アイリ:
先輩へ
先輩がこの手紙を読んでいる頃、きっとあたしはそこには居ないでしょう。
いや、こんな文書ける機会そうないから書きましたけどこれだと死にに行くみたいですね。縁起悪いな。
別に危険な任務に行くとかヤバい部署に配属されたとかじゃなくて、ちょっと別の市に転属するだけなんですけど。
そう、転属することになりました。かなり急な話だったんで、こうして手紙での報告になっちゃってすみません。
せっかく離れるのは嫌みたいなこと言いあったのにこうなるなんて、お互い運が無いですね。
まあ先に書いたとおり特別危ない街って訳でもない、いやまあそもそもN市より危ない街なんてそうないでしょうけど。
ともかく普通の街らしいので、落ち着いたら休日にでもまた遊びに来ます。約束の件もありますし。
それではその日までお元気で。皆方アイリより。
追伸:先輩はああ言ってましたけど、寂しがらなくても大丈夫ですよ。先輩は分かりやすいんですから。
あたしに限らず、先輩のお人好しさを見抜いて懐く後輩くらいすぐ見つかります。
もしそんな奴居ないっていうのなら、これを機に悪ぶるのをやめてみるのも良いかもしれませんよ。
先輩が思ってるより、先輩も周りも優しいんですから。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:手紙を裏返して、封筒の中を見て。それ以上続きがないことを確かめて。
逢河雷魚:深く、大きく息を吐く。
逢河雷魚:脱力したようにソファに深く沈み込んで。
逢河雷魚:「……転属、か」
逢河雷魚:ぼそりと呟く。
逢河雷魚:……別に、初めてのことではない。UGNは常に人手不足にあえいでいる。職員の転属はよくあることだ。
逢河雷魚:ただ、それが皆方アイリだとは思わなかっただけで──。
逢河雷魚:何か一言くらい、などと思ったが、こうして手紙を残しているのだから、そう言うのも酷だろうか。
逢河雷魚:そもそも、そんな風に考えるのがお門違いなのかもしれない。
逢河雷魚:自分と皆方は単なる同じ支部の先輩と後輩で、それ以上の何物でもないのだから。
逢河雷魚:それがこれからは元同僚の、今は別支部のUGN職員同士というくくりに変わる。それだけだ。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:ただ、交わしたいくつかの約束を、守れなくなりそうなのを不甲斐なく思い。
逢河雷魚:これからあの喧しい笑顔で絡まれることもないのだな、と考えると、どこかぽっかり穴が開いたかのような、自分でも思ってもみなかった喪失感が湧いてくる。
逢河雷魚:もう一度手紙を、特に追伸を読み直して。
逢河雷魚:「……余計なお世話だっての」
逢河雷魚:一言零して、もう一度深く嘆息した。
GM:皆方アイリの転属先は伏せられているらしい。彼女自身がそう手配したからだ。
GM:だから、キミは、彼女がどこに移ったのかすら知ることもできず、
GM:ただ、時だけが進んでいく。
GM:シーン終了。
【Prologue/諸星シエル】
GM:次は諸星さんのプロローグシーンです。
GM:シナリオロイスの榛原くんとの出会いのシーンですね。
GM:セッション前に、「不良に絡まれたところを助けられ、知り合いになりたい」という希望をいただいてるので
GM:そういうシチュエーションでやろう~と思ってます
諸星シエル:はーい
GM:ちょっと治安の悪い場所を一人で歩いてるところからのスタートでよろしいかしら?
諸星シエル:そんな感じで!いい感じに歩きに行きます!
GM:は~い!
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GM:大N市とは遠く離れた、凡庸な地方都市───結鳴市。
GM:とある大都市の近隣に位置するベッドタウンで、中心部には商業施設が林立する歓楽街があるものの、
GM:その周辺地域では、住宅群と農地が入り混じった冴えない風景が広がっている。
GM:キミが住んでいるのは、そんな雑駁な印象を抱かせる、郊外の大きな街だった。
GM:11月の、ある夜のこと。
GM:キミは、とある目的のため、この街の繁華街の裏路地を散策していました。
諸星シエル:申し訳程度のメンズキャップに、フワフワとした銀髪を収めて、野暮ったい伊達メガネ。
諸星シエル:淡い白色のワンピースで、学校の友人に遠目では気づかれないよう。鼻歌交じりに散策しています。
GM:素顔を隠してはいるが、治安が良いとは言えないこの一帯では、少女らしいキミはどうしても悪目立ちする。
諸星シエル:あるいは、その悪目立ちも考慮の上で。
諸星シエル:例えば暴力を日常とするような。あるいは、そういう所に好んで身を隠すような。
諸星シエル:そういう存在にアピールするように、甘美な餌として闊歩する。
GM:だからこそ、今夜もまた、キミはすれ違う男達に声を掛けられるのだった。
諸星シエル:「………~♪」
不良(マスク):「ヘイヘイ、そこのお嬢さん~?」
不良(マスク):あるいはその意図に沿う形で、不意に闇の中から甘ったるい声が掛けられる。
不良(マスク):オーバーサイズの衣服に派手な髪色、マスクを着けた、絵に描いたような不良だ。
諸星シエル:「………?」
諸星シエル:つい、と。柔らかな髪の毛がふわりと揺れるように、その声に振り向く。
諸星シエル:サイズの合ってない伊達眼鏡が、ゆるりとずれる。
諸星シエル:「私ですか?」
不良(マスク):「君以外居ないよ~」
不良(マスク):無遠慮に距離を詰めてくる。
不良(マスク):「こんな夜更けに一人で散歩?それとも迷子かな~?」
不良(マスク):「オレらで良ければ送ってくよ?この辺物騒だからさァ……な?」
不良(グラサン):「ああ。女の子の一人歩きなんて、何があるかわかったもんじゃないからなあ」
不良(グラサン):パシリと手に持ったバールを見せびらかすように鳴らして応じる。
諸星シエル:「まぁ!」ぽむ、と両手を合わせて。
諸星シエル:「優しい人なのね。そう、案内をしてくれるの?」
不良(マスク):「そーよ!そう!そう!そうなのよ!」
不良(マスク):「お嬢さんが良ければこの辺の遊び場、紹介してあげよっか?」思った以上の好感触に下卑た笑みを漏らす。
諸星シエル:「でも……」その形の整った人差し指の爪で、ふっくらとした唇に触れて。
諸星シエル:「お忙しいのでは?その道具は、確か工事などをするのでしょう?」バールを指して
諸星シエル:「お仕事の邪魔をしては、悪いわ」
諸星シエル:首をかしげる動き。ルージュのように赤く小さなポーチが揺れる。
不良(グラサン):「いーんだよ。これが俺らの仕事みてえなもんだから」
不良(グラサン):「かわいい女の子を接待するオシゴト。分かる?」
諸星シエル:「あっ、観光案内、というものかしら?」
諸星シエル:言いつつ、2人の身のこなしを観察している。
諸星シエル:武器を手に、こちらを侮る動き。背後からの奇襲も警戒していない。
不良(マスク):「そうそう!お嬢さんも退屈そうじゃん?刺激が欲しいと思ってんじゃない~?」
不良(グラサン):「刺激が欲しくなきゃ、こんな裏路地に入らないもんな~?」
不良(マスク):「オレらがとびっきりの観光案内してやっからさ~。ね?いいっしょ?」馴れ馴れしく肩を組もうとする。
諸星シエル:「そうね───」
諸星シエル:風が煙を揺蕩わせる様に。呼吸するために口を開くように。
諸星シエル:(………うーん)
諸星シエル:自然な動きでポーチの中に手を入れて、人差し指と親指で柄をつまむ
諸星シエル:(素人さんね)
諸星シエル:肩を組もうとする動きに、対応するように─────
GM:─────しかし、キミの目論見は、後ろから現れた少年に阻害される。
榛原穂積:「なっ…何をしてるんだ!」
不良(グラサン):「ああ?」
不良(マスク):「ア~~ン??」
不良(マスク):剣呑な目線をそちらに向ける。
榛原穂積:少し長い茶髪の少年。オーバーサイズのブルゾンに、黒いタートルネック姿。
諸星シエル:「………?」
諸星シエル:ポーチに手を入れたまま、そちらを見る。
不良(マスク):「何よ、お前。アッ?何か用でもあるワケ?」
榛原穂積:「や、やめろよ…って、言ってるんだ。その子、嫌がってるだろ」
不良(グラサン):「はあ?なあ相棒、この子が嫌がってたように見えたか?」
不良(マスク):「嫌がってないよね~?お嬢さん?」
榛原穂積:「こ、怖がってるだろ!」
諸星シエル:「……………」うーん、と考える素振りをして
諸星シエル:「キャ~!たすけて~っ!」
諸星シエル:か弱くも庇護欲をそそる叫び声を上げる
不良(マスク):「ア~ン!?」
榛原穂積:「!」素直にキミの言葉を受け止め、息を呑む。
不良(グラサン):「なんだお前、さっきまで乗り気だっただろ!」
不良(マスク):「今更遅え!こんな上玉逃がす訳ねェ~~だろ!」
諸星シエル:「な、何を根拠にそんな事を言うんですかっ!警察を呼びますよ!」
不良(マスク):「お前もさっさと引っ込んでなクソガキ!ヒーローごっこなら他所でやんな!ボコボコにしちゃうよ~?」
不良(マスク):ポケットからチェーンを取り出してヒュンヒュン回す。
不良(グラサン):「それとも、一回ボコボコにされてみるか?授業料は財布丸ごとで良いぜ!」
不良(グラサン):バールを上段に構え、にやりと嗤う。
榛原穂積:「………」
榛原穂積:「……ああ」頷く。「やれるもんなら、やってみろよ」
榛原穂積:目の前に両手を掲げ、目の前の不良二人を睨む。
諸星シエル:両手をふらふらと振り、左右に揺れるような心もとない動きでするりと現れた少年の方に逃げ、その背中に隠れる。
諸星シエル:「あ、」上目遣い
諸星シエル:「危ないよ…?」
榛原穂積:「大丈夫。任せて」
不良(マスク):「キャハ~ッ!やる気だぜこのガキ!」
不良(グラサン):「女の前だからって粋がりやがって……ズッタズタにしてやんよ!」
不良(マスク):「オレらを“雷斗巣非意怒”と知っててケンカ売ってんだよなァ!?」
不良(マスク):手の甲、いかにも2回行動できそうなデザインの暴走族のタトゥーを示威的に見せびらかす!
諸星シエル:「そんな……なんて手数の多そうな禍々しくも恐ろしい響き…!」
諸星シエル:気弱なお嬢様然として顔面を蒼白にして手を口元に
榛原穂積:「知らないよ。……でも」
GM:次の瞬間。
GM:シエルさんは〈RC〉で判定してください。
諸星シエル:はーい
諸星シエル:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 10[6,10]+9[9]+1 → 20
諸星シエル:クイッ(メガネ)
GM:スゲ~ッ
諸星シエル:戦闘技能については任せて
GM:では、キミは、目の前の少年がレネゲイド能力を発揮したことを察する。
GM:そして、キミがそれを察したと同時に───一瞬のうちに、
諸星シエル:(…………おや)
諸星シエル:どれほどのものか。その動きを見る。
不良(マスク):「脳みそぶちまけてオネンネしな~~ッ!!」高速回転するチェーンを放たんとする!極めて危険!
GM:不良二人は、誰かに思いきり地面に叩きつけられたかのように、
GM:倒れ伏します。
不良(マスク):「ギャボーーッ!!」
不良(グラサン):「グエエエーーーッ!!」
諸星シエル:「あっ、まるで見えない誰かに思いきり地面に叩きつけられたかのようにお二人が……!?」
榛原穂積:「そんな何かをそのまま読んだみたいな解説は今いいから!」
榛原穂積:キミの腕を掴む。
榛原穂積:「逃げるよ!」
諸星シエル:「あっ」
諸星シエル:目の前の光景に驚いている間に、控えめな。しかして男子として女子より大きな手のひらに手を包まれて
諸星シエル:引かれるようにその後を追う
諸星シエル:ぱたたた……
GM:そのままキミは彼に連れられ、人通りの多い道沿いにまで連れていかれます。
榛原穂積:「………っはあ、はーーー………」息を吐く。
榛原穂積:「…ここまで来れば、あいつらも追ってこないだろ……」
諸星シエル:ふぅ、ふぅとその後ろで疲れたように息を乱して。
諸星シエル:キュ、とその手を握り返す。
諸星シエル:「あの………」
榛原穂積:「わ」
榛原穂積:「あ、いや…ごめん。つい」手を離そうとする。
諸星シエル:「あっ」反射的にその手をキュ、と握る。
榛原穂積:「わっ」
諸星シエル:「あ、あの。違くて……その、ありがとう」
諸星シエル:「助けに、来てくれたの?」
諸星シエル:繋いだ手に両手を添える。
諸星シエル:伊達メガネのレンスの奥から、そちらの顔を見上げるように。
榛原穂積:「えっ」キミの仕草にドギマギしているようだ。「い、いや、来てくれたって程じゃないよ」
榛原穂積:「たまたま通り過ぎただけだし。ほんと、気を付けた方がいいよ…」
諸星シエル:「あ、そうなんだ……」
諸星シエル:少し目をそらして
諸星シエル:「でも、嬉しかったな」
諸星シエル:「私、いつも病院だったから。こういう事があるなんて思ってなかったの」
諸星シエル:「だから、」
諸星シエル:「助けてくれて、ありがとう」
諸星シエル:キュ、と。走ったためか、ほんのりと体温を感じる両手で君の手を握る
諸星シエル:銀色の髪が光を反射しながら、汗で額に張り付いてきらめいている。
榛原穂積:「い、いや…。んん」見つけられ、柔らかな感触に包まれて、ペースを乱されている。
諸星シエル:「でも、不思議ね?」
諸星シエル:「あの人達はどうして、急に倒れたのかしら…」
榛原穂積:「え? あ、そう…だったかな。たまたまじゃない?」目をキミから逸らす。
諸星シエル:「たまたま? ……ふふ、じゃあ、私達、運が良かったのね」
諸星シエル:片手を口元に添えて、鈴のなるような笑い声が漏れる。
榛原穂積:「ええと……」
諸星シエル:「あ、やだ。私ったら」
諸星シエル:「恩人の名前を聞いていなかったわ。私は諸星シエル。貴方は?」
諸星シエル:首をかしげる動きに、春の微風のように巻いた髪が揺れる。
榛原穂積:「…君、おとなしそうな子って思ったんだけど…」
榛原穂積:「けっこうお喋りだな」
諸星シエル:「あら」
諸星シエル:「おとなしい女の子が好みだった?」
諸星シエル:形の良い人差し指を自分の顎に添える。
榛原穂積:「そういう意味じゃないよ」むっつりと眉を寄せる。「さっきの奴らと一緒にしないでくれよ」
諸星シエル:「あら、ごめんなさい。」クスクスと笑う。
榛原穂積:「夜、出歩くような子だもんなって思っただけだ。…僕は榛原穂積」
榛原穂積:キミの笑った顔を見て、こっちも呆れたように微かに笑う。
諸星シエル:「槇原穂積。穂積ね、ちゃんと覚えたわ。」
榛原穂積:「君はシエルだね。僕も覚えた」
諸星シエル:「あら、積極的」
諸星シエル:「おしとやかじゃないのは許してね、穂積?こうやって外を出歩けるのは、貴重だったから」
諸星シエル:「お昼にない魅力に惹かれたの」
榛原穂積:「……」瞬き。「……いや、どこまで踏み込んでいいか分からないけど」
榛原穂積:「さっき、病院って言ってたやつ?」
榛原穂積:「君、あまり外を出歩けないような体ってこと?」
諸星シエル:「出歩けなかった、かしら?」
諸星シエル:「ちゃんと今はお外に出れるのよ?だから先生には内緒ね?」
榛原穂積:「……内緒にしてほしいんだったら、もっとおしとやかにした方がいいと思うけど」
榛原穂積:「本当に警察沙汰になったら、先生に怒られるどころの話じゃなくなるよ」
諸星シエル:「ふむふむ」
諸星シエル:「穂積は、おしとやかな子が好みなのかしら?」
榛原穂積:「あのね」
榛原穂積:「真面目に言ってるんだよ。心配してるんだ」
諸星シエル:「はーい、反省してます」両手を後ろに組んで、ピン、と背筋を伸ばす。
諸星シエル:「でも、優しいのね。初対面の私を心配だなんて」
諸星シエル:すぐに相好を崩し、クスクスと笑いを含む
榛原穂積:「人ならこれくらい、普通だよ……」ため息を付く。
諸星シエル:「あら」その唇に人差し指を
諸星シエル:「ため息はダメよ。幸せが逃げちゃう」
榛原穂積:「んっ………」驚いて身を引く。
諸星シエル:「あら」ちょっと目を丸くして
諸星シエル:「これも、意外だった?」ほんのりと温かい人差し指を見る。
榛原穂積:「あ、」
榛原穂積:「当たり前だろ…………」
榛原穂積:「びっくりした」
諸星シエル:「そうなんだ」人差し指のぬくもりを親指でこねる。
諸星シエル:「じゃあ、そうね」
諸星シエル:「びっくりさせた分と、助けてもらった分」
諸星シエル:「今度、お礼をさせてもらっていい?」
榛原穂積:「んん?」口元をごしごしと擦っている。
諸星シエル:「お気に入りの喫茶店があるの」
榛原穂積:「………」
榛原穂積:またむっつりと眉を寄せる。「確約はできないけど」
榛原穂積:「でも、君、いやって言っても許してくれなさそうだ」
諸星シエル:「あら。こんな短い時間で私のこと、わかってくれるんだ」
榛原穂積:「分からされたんだ…」
榛原穂積:「どうしたらいい? 君に連絡先を教えればいいのかな」
諸星シエル:「そうね」ふわり、とシルエットを醸すワンピースのフリルの内側から、連絡端末を取り出す。
榛原穂積:「………」
諸星シエル:「今決めてもいいけど、こういうときはお互い、連絡を取るんでしょう?」
榛原穂積:「うん……、そうなんだと思う……けど」
諸星シエル:ピ、ピと人差し指で画面を操作してる
榛原穂積:「そこってスマホ入れるとこなの…?」
諸星シエル:連絡アプリのQRコードを表示して。
諸星シエル:「入らないと不便じゃない」
諸星シエル:「おしゃれな服って、こういう所不便なのよ」
諸星シエル:「………あ、ほらほら。撮って撮って」
諸星シエル:画面を示す
榛原穂積:「え、あ、うん」言われるがまま操作する。
榛原穂積:「……」連絡先を交換し、その画面を見つめる。
榛原穂積:「………連絡、取れなくなったらゴメン」
諸星シエル:「ふふ、お友達ですって」お友達欄の少ないリストに追加された名前に、スタンプを送る。卵の殻を被ったひよこのHELLO!の絵柄。
諸星シエル:「あら、ミステリアス。失踪する予定がおあり?」
榛原穂積:「あ」胸ポケットに入ったボールペンの先端に、同じひよこのキャラクター。
榛原穂積:「……んん、まあ、そんなとこ」
榛原穂積:「本当は、君のことも家まで送り届けたいくらいだけど。もう行かなきゃなんだ」
諸星シエル:「あら、妬けちゃう。とか言えばいいのかしら」
諸星シエル:「いえいえ、いいのです。許しましょう。寛大なシエルさんです」
諸星シエル:「ここまでくれば私も帰れるので。」
榛原穂積:「それは……許してくれて、どうも」困ったように笑う。
榛原穂積:「うん、じゃあね、シエル。気をつけて」
諸星シエル:「ふふ、そこで同意されたら、私が傲慢な子になっちゃわない?」笑いながら
諸星シエル:「えぇ、またね。穂積。そちらも気をつけて」
諸星シエル:「お礼をする前に居なくなっちゃ、嫌よ?」
榛原穂積:「………本当にね」困ったようにそれだけ言って、人ごみの中に消えていく。
諸星シエル:その背中を、ゆるく手を振りながら見送って。
諸星シエル:くるりと踵を返す。
諸星シエル:「榛原穂積くん。知らない子だったなぁ」人混みの中に言葉を溶かして
諸星シエル:「どんな人かな?あの力、オーヴァードだとは思うけど……」
諸星シエル:登録したばかりの名前を見ながら、端末をしまって。
諸星シエル:コツン、と硬い感触
諸星シエル:「あっ」
諸星シエル:その中から。先程スタンプで送ったひよこと同じシリーズのヘアピンを取り出す。
諸星シエル:《マーキング》
諸星シエル:オーヴァードにだけ識別できる、自分の紋章を確かめて
諸星シエル:「渡しとけばよかったかな。うーん、舞い上がっちゃった?」
諸星シエル:「ま、いっか」取り出したそれを、またしまって
諸星シエル:「また会う機会もあるでしょーう」
諸星シエル:緩やかに。
諸星シエル:鼻歌を歌いながら、白い少女が雑踏に消えていく
GM:───こうして、キミと彼は出会った。
GM:昨日と違う今日。今日と違う明日。
GM:世界が廻り始めた夜のことだった。
GM:シーンを終了します。
【OP/逢河雷魚】
GM:オープニング。
GM:まずは逢河くんのオープニングです~
GM:FHセル”時の渦”のセーフハウスを探りに行ったらセルリーダーに出会って恋バナなどされます
逢河雷魚:恋バナを!?
GM:せっかくだし…
GM:セルリーダーが頑張って計画を匂わせることができたらシーン終了です
GM:セーフハウスは、クラブがいいかな~って思ってるんですけど
GM:なんかもっとこういうシチュエーションがいい~!とかあります?
逢河雷魚:頑張って100%恋バナにすれば永遠にシーンを続けられる……?
GM:やめろ!
逢河雷魚:クラブでオッケーです~
GM:は~い
GM:では侵蝕率を上げて登場してね!
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+5(1D10->5)した(侵蝕率:44->49)
----
GM:結鳴市、駅前繁華街にあるとあるクラブ。
GM:激しい光と音が乱舞するフロア内。
GM:キミは、この場所が”時の渦”のセーフハウスとなっているという情報を掴み、様子を探るため潜入していました。
GM:今のところ、それらしい人物等は発見できていません。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:常よりも更に一段階人相を悪く──もはや凶相である──して、ドリンク片手にフロアの様子を探っている。
逢河雷魚:基本的に浮かれた人間ばかりのクラブにあってはあまりにも浮いて見えるが、気にする素振りも無い。
GM:周囲の客はなんとなく君を遠ざけているようで、誰かに話しかけられることもない。
逢河雷魚:何やらイライラして仕方がない。今日だけに限らず、ここ最近ずっとだ。
逢河雷魚:任務に打ち込んでいる間は辛うじて忘れられるが、こうした調査や潜入任務はどうも間延びしていて、目の前で楽しそうに踊る連中を見ていると腹が立ってくるのを抑えられない。
GM:と、ここで、キミは、バーラウンジになっているブースから、女のヒステリックな声がすることに気付きます。
逢河雷魚:「……あん?」そちらに目を向ける。
女性:「あたしを本命にしてくれればいいじゃん……!」どうやら痴話喧嘩のようだ。
逢河雷魚:(クソウゼェ……)
逢河雷魚:いい加減うんざりして、適当に頼んだドリンクを口に運んで。
逢河雷魚:「ゴホッ……!ゴホッ……!」
逢河雷魚:それがアルコールだと気付いてむせる。
GM:しばらくヒステリックな声は続いていたが、やがて女はキミの前を走り去っていく。
逢河雷魚:「……」ほんの少し目で追って。息を吐く。
逢河雷魚:いい加減に出ていきたいのが山々だが、まだ何の手掛かりも掴めていない。聞き込みでもすべきだろうか。
GM:そんなキミの隣に、ふと一人の男性が立っている。
”光塔”:「いま、見てた? キレられちゃったの」痩身の猫背の男だ。
逢河雷魚:「……あぁ……?」怪訝な顔をしてから、それが先程の痴話喧嘩の片割れだと気付く。
逢河雷魚:(何で俺に振ってくんだよ……)
逢河雷魚:居心地の悪い思いをしつつ。
逢河雷魚:「あー……ご愁傷様?」
逢河雷魚:適当に返す。
”光塔”:「はは、そう思う?」ドリンクを口に運びながら、小さく笑う。
”光塔”:「どっちかっていうと、逆? あの子、彼女にしてほしかったんだって」
逢河雷魚:(メチャクチャ絡んでくんじゃねーかよ……早くどっか行けよ……)
逢河雷魚:明らかに自分とは人種の違う相手にうんざりしつつ、任務中ゆえに適当にあしらって揉め事を起こす訳にもいかず。
”光塔”:「でもさ、俺、彼女いるからさー」
”光塔”:「このままの関係で良くない?って聞いたら、怒っちゃった」
逢河雷魚:「あ~……」何と返していいか迷って。
逢河雷魚:「まあ……断れたならそれでいいんじゃねーの」
逢河雷魚:「二股掛けるワケにもいかねーだろ」
”光塔”:「ああ、ハハ。お兄さん、良い人だね」
逢河雷魚:「……」その言葉に嫌なものを思い出して、一瞬顔を顰めて。「……一般論だろ」
逢河雷魚:「まあ……彼女いんなら、こんな所で遊んでないで、そっち大事にしてやれよ」
逢河雷魚:追い払う意味を込めて言う。
”光塔”:「ああ、大丈夫。彼女のことはすごく大事にしてるよ。可愛いんだ」
逢河雷魚:「あ、そ」余計に嫌な顔になって。「そりゃ良かった。お幸せに」
”光塔”:「なんだよ、相手してよ。そのために来たんでしょ?」
”光塔”:男はへらへらと笑う。「君、UGNでしょ?」
逢河雷魚:「……!」一瞬で顔色を変えて。
逢河雷魚:「……誰だ、テメェ」
”光塔”:「”光塔”」
”光塔”:「時の渦(ここ)の、リーダー」
”光塔”:「…で? どうする? 暴れるんなら暴れてもいいよ」
逢河雷魚:「……。いきなり当たりを引いた訳か」言いつつ周囲の様子を探る。既に包囲されているか。
GM:フロア内は依然として人々が踊り騒いでいる。
逢河雷魚:「問答無用で来ないのは余裕か?それとも用でもあンのかよ」
”光塔”:「その二択なら余裕を選ぼうかな」
”光塔”:「いいじゃない、傷心だったんだよ、俺。女の子に突然キレられてさ…」
”光塔”:「優しくしてほしそうだったから、優しくしてあげて、気持ちよくしてあげてただけなのにさ」
逢河雷魚:「……」心中で舌打ちする。実際、この人込みの中で戦うには、自分の能力は出力が高すぎる。
”光塔”:「それを勝手に恋愛感情だと決めつけて、彼女にしてほしい、とか言い出すの、何だって思わない?」
”光塔”:「……こういう話、苦手? コミュニケーション取ろうよ」へらへらと笑う。
逢河雷魚:「……この期に及んで恋バナかよ」しかし事ここに至っては、話し続けて情報を引き出しつつ隙を伺うのが得策か。
逢河雷魚:「随分お優しいらしいな。アンタの口振りだと、赤の他人に優しくしてやって何の得がある」
”光塔”:「得? 得かー、考えたことなかったなあ」
”光塔”:「こうしてあげれば喜ぶなって分かるから、それをしてあげる、だけのこと」
”光塔”:「お兄さんは、得とか考えてるの?」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:損だ。
逢河雷魚:他人に優しくしても、損しかしない。
”光塔”:「はは!」
逢河雷魚:人は慣れる生き物だ。最初は感謝しても、次第にそれを当り前だと考え、更なる奉仕を求め。裏切れば一方的に責め立てられる。
逢河雷魚:人に優しくして、裏切られて。いつも損ばかりしてきた。自分の父もそういう類の人間だった。
逢河雷魚:人を信じ続け、無償で他人に尽くして。結局裏切られて何もかも失った。
逢河雷魚:──自分は、そうはならない。
逢河雷魚:「……知らねェよ」
逢河雷魚:「俺は俺がしたいようにしてるだけだ」
”光塔”:「…だったら、同じだ」ぐびぐびとドリンクを飲み干して、見透かすようにして笑う。
”光塔”:「俺だって、したいようにしてるだけ」
”光塔”:「君のことはこのまま見逃してあげる。余裕があるからね」
”光塔”:「別にここでどうこうする必要はない……はは、だから大人しく帰ってくれる?」
逢河雷魚:「……後悔するぞ」
逢河雷魚:二流の捨て台詞と分かっていても、吐かずにはいられない。
”光塔”:「優しくしてあげて、後悔したことなんてないよ」
”光塔”:それだけ言って、空になったドリンクを片手に、人ごみの中に消えていく。
”光塔”:《瞬間退場》を使用。シーンから退場します。
逢河雷魚:「……チッ」苛立たしく舌打ちして。
逢河雷魚:「……ムカつく野郎だ」
逢河雷魚:少し言葉を交わしただけで、自分とは決定的に相容れない相手だと分かる。
逢河雷魚:衝動的にグラスを煽る。美味いなどとは少しも思わない。ただ、喉の焼ける感触がした。
GM:シーンを終了します。
GM:シナリオロイスの”光塔”にロイスを取得してね~
逢河雷魚:”光塔” 尽力/〇クソムカつく でロイス取得、それと
GM:それと
逢河雷魚:皆方アイリのN感情 食傷を喪失に変更して以上です
GM:頑張ってね…
GM:了解です!ありがとう!ファイトよ雷魚ちゃん!
逢河雷魚:頑張る……
GM:では、次のシーン!
【OP/皆方アイリ】
GM:皆方さんのオープニングです。
皆方アイリ:はーい
GM:状況説明を兼ねて、結鳴市のUGN支部長とちょっとお話ししてもらったあと
GM:バトンタッチでお姉ちゃんが現れるので、テメー何してんだオラーってお話ししてください~
皆方アイリ:了解で~す
GM:シチュエーションとしては、夜の繁華街をイメージしてま~す
GM:大丈夫だったら、侵蝕率を上げて登場してね!
皆方アイリ:1d10+29
DoubleCross : (1D10+29) → 3[3]+29 → 32
GM:ひくめ!
----
GM:結鳴市、駅前繁華街。夜。
GM:キミは今、この街のUGN支部長とともに、繁華街のパトロールを行っています。
鳥餅支部長:「この街、大N市なんかと比べたら、すごい田舎でしょ~、恥ずかしいわあ」
GM:支部長の鳥餅縁(とりもち・えにし)は、派手なスーツに身を包んだ、温厚な性格の進行用NPCオネエ支部長です。
皆方アイリ:「いやぁ、そんなことも無いですよ。あそこも地区によって結構空気違いますし」
鳥餅支部長:「そーう? でも田んぼなんて全然見ないでしょ?」
皆方アイリ:「あー、それは確かに……。でも山とかはありましたよ」
皆方アイリ:「それにほら、田舎じゃない分大変なとこですからねぇ」
鳥餅支部長:「そうよねえ…。激戦区だものねえ」
鳥餅支部長:「こっちとしては、即戦力になる子がやって来てくれて、助かるってだけだけど…」
皆方アイリ:「ふふ、戦力として期待してもらえるのは頑張りがいがありますね」
GM:キミたちはネオンが光る雑踏の中を進んでいく。
鳥餅支部長:「戦力、ああそうだ。今日アイリちゃんに付き合ってもらってるのもね、それと関係があって」
鳥餅支部長:「この街で活動してるFHセルのこと、まだ軽くしか説明してなかったわよね」
皆方アイリ:「あ、そういえば。改めてご教授いただける感じです?」
鳥餅支部長:「いただいちゃう感じよ~」朗らかに笑う。
鳥餅支部長:「”時の渦”って言って、レネゲイドウイルスの拡散…まあ世間的な公表とかを狙ってるようなセルね」
皆方アイリ:「あー、搦め手で厄介なタイプですねぇ」
鳥餅支部長:「そうなのよ~」頬杖をつくようにして溜息。「よくある話なんだけど、オーヴァードの暴走事件とか狙ってきてねえ」
鳥餅支部長:「ウチと小競り合いの日々……だったわけ」
皆方アイリ:「隠蔽も楽じゃないですもんね。事件の終息が先決だから後手後手になりがちですし」
皆方アイリ:「ふむ、小競り合いじゃ済まなくなりそうな気配でも?」
鳥餅支部長:「そう!さすがアイリちゃん、優秀だわあ」
鳥餅支部長:「この所……妙に、大人しいのよね。大人しすぎるくらい」
鳥餅支部長:「これまでちょこちょこ悪巧みしてたセルが、突然、ぱったり動きを見せなくなった…」
鳥餅支部長:「な~んか、企んでそうな気がするじゃない~?」
皆方アイリ:「大きく悪企んでそうですね、それは」
皆方アイリ:「出来れば早めに尻尾を掴んで、準備のうちに潰したい感じです」
鳥餅支部長:「さすがアイリちゃん、話が早いわあ!」
皆方アイリ:「ふふ、即戦力ですからね。なら」
皆方アイリ:「このパトロールは勿論、それ以外でも"時の渦"セルが動いてないか調査するのが当面の任務って認識で良いですか?」
鳥餅支部長:「ま~!」パンと手を打ち鳴らす。
鳥餅支部長:「パトロールだけでもお任せしたいって思ってたけど、そうまで言ってくれたら、もう花丸!」
鳥餅支部長:「田舎の支部だからね~、都会に比べたらつまんないところもあると思うけど」
鳥餅支部長:「どうか、よろしくね。アイリちゃん」
皆方アイリ:「いえいえ。日常を護るのに楽しいもつまんないもありませんし」
皆方アイリ:「こっちこそよろしくお願いします、鳥餅支部長」
鳥餅支部長:「うんうん、かわいくって優秀!期待大だわあ!」ニコニコとする。
GM:そんな風に話していたところで、鳥餅支部長に支部から呼び出しがかかったため、
GM:支部長は先に支部へと戻り、キミ一人で繁華街を巡回するよう任せられたのでした。
GM:夜の繁華街。大N市とは全く異なる街並みの中に、キミは一人でいる。
皆方アイリ:ギラギラと目に優しくない光。それでも、あの街の十一地区辺りに比べれば大人しい方なんだろう。
皆方アイリ:(制服で来たのミスだったなあ。次からは私服にして化粧もちょっと考えよ)
皆方アイリ:意図的に任務へと思考を傾ける。そうしないと自然と前居た場所のことを考えてしまうから。
皆方アイリ:……置いてきた人のことを考えそうになるから。
皆方アイリ:(後は"時の渦"セルの主要メンバーとかも知っといた方が良いよね。支部に資料があるといーんだけど)
皆方アイリ:(あ、でも支部長に聞けば教えてもらえそうな気もするな。やっぱ規模ちっちゃい分上下の距離が近いというか)
皆方アイリ:(いや、N市だって支部長と話す機会あったりはするか。地区にもよるけど……)
皆方アイリ:「あー……」
皆方アイリ:また、思考がそこに戻っているのに気づいて。一つだけ溜息。
皆方アイリ:(ここまで切り替え下手だったっけ?あたし)
皆方アイリ:(気を付けないと。何のために転属したんだか)
皆方アイリ:誰にも何にも言わずに。居なくなることを選んだのか。
皆方アイリ:(……上手に忘れないとなあ)
皆方アイリ:思考は定まらず、だけど周囲への警戒を解かないまま。繁華街を歩いていく。
GM:そうして、キミは一人、繁華街を歩み続ける。
GM:周囲の警戒を怠らず、常に注意を配っているキミは、だから、前方からやってくるその人物に気付くことができた。
GM:一人の女性だ。
GM:栗色の髪、小柄な体躯。
GM:キミの記憶にあるより、ずっと髪は短くなっていて、華美な服装をしているけれど、それは間違いなく、
皆方恋理:「…………!」
GM:キミの実姉・皆方恋理だった。
皆方アイリ:「……え」
皆方恋理:「………愛理?」
皆方アイリ:見間違えるはずもない。三年間会っていなくたって、ちょっと格好が変わっていたって。
皆方アイリ:あたしがレン姉を分からないはずがない。
皆方アイリ:「……レン、姉?」
皆方恋理:三年前は長くしていた髪はショートヘアにして、無地を好んだはずの服装は、肩口が露出した派手なワンピース。
皆方恋理:「本当に愛理…! 愛理なの? 嘘、UGNに新しい人が来たって情報……」
皆方恋理:「なんで…? 大N市からこっちに来たの…?」キミに駆け寄る。
皆方恋理:高いヒールを履いているのか、その目線はキミと同じくらいだ。
皆方アイリ:「……」 思考を回す。FHに回ったはずのレン姉がここに居て、しかもUGNに新規人員が入ったことを把握してる。
皆方アイリ:つまり、偵察に来たんだろう。新しい自分たちの敵がどんな人物か。
皆方アイリ:だから、そう。今のレン姉は、私の敵、で———。
皆方アイリ:ボロッと。思考を遮るように頬を熱いものが伝う。
皆方アイリ:「あ、え」
皆方恋理:「あ……」目を丸くしている。
皆方アイリ:止める間もなく涙が流れていく。回していたはずの思考が遠のいていく。
皆方アイリ:だって、レン姉が居るんだ。目の前に。
皆方アイリ:急に居なくなって、FHなんかになっちゃって、もう会えないかと思ってたレン姉が。
皆方恋理:「愛理」優しくキミの名前を呼ぶ。
皆方アイリ:「ぅ…‥‥」 込み上げそうになる嗚咽を殺す。いつからか染みついた泣くときのクセ。
皆方アイリ:ただ、一歩ずつよろめくようにレン姉へと近づいて。
皆方アイリ:しがみつくように抱き着く。
皆方恋理:愛理をぎゅっと抱きしめて、背中を撫でる。
皆方恋理:「ごめんね、愛理…。もしかして、寂しい思いをさせてたのかな…」
皆方アイリ:「……あたり、まえ、じゃん」
皆方アイリ:寂しいなんて、そんな言葉で。それだけの言葉で表されてたまるか。
皆方アイリ:めちゃくちゃ悲しくて、ずっと悔しくて、心底ムカついて、それで。
皆方アイリ:「さびしかったに、決まってんじゃん……!」
皆方恋理:「………」目を細める。「そっか…。ごめんね…」
皆方恋理:「私、愛理は強い子って思ってたからさ…」
皆方アイリ:「強いなんて、そんなの」
皆方アイリ:「レン姉が居たからだもん」
皆方アイリ:強くなったよって見せたくて、レン姉にも負けないよって強がりたくて。そういうとこばっかり見せただけ。
皆方恋理:「…そうなの?」
皆方アイリ:「そうだよぉ……」
皆方アイリ:強くなんてなれないまま。強がるしかなくなっただけ。
皆方恋理:「そっか…」瞬きをするような間がある。「そうなんだ。愛理は、お姉ちゃんのこと、好きでいてくれたんだね」
皆方恋理:「むしろ…お姉ちゃん、愛理に嫌われてるのかと思ってた」困ったように笑う。
皆方アイリ:「そんな、そんなさぁ」
皆方恋理:「どうしたの」くすぐったいような笑い声が、キミの言葉を促す。
皆方アイリ:「そんなことも、分かってないなんてさぁ」
皆方アイリ:「レン姉のバカ、バカ姉」
皆方恋理:「ひどいよ、愛理」
皆方アイリ:力の籠らない手でぺしんと背中をたたく。
皆方アイリ:「レン姉がバカだからだもん。全然、ホント全然わかってない」
皆方アイリ:嫌いになれるんだったら、嫌いになれたんだったら。
皆方アイリ:もっとずっと楽だったろうって、何回も思ってきたのに。
皆方恋理:「……私も、私なりに、いろいろ考えてきたんだよ」
皆方恋理:「ごめんね、愛理。私…今の自分を、なんにも後悔していないの」
皆方恋理:「ねえ愛理。お姉ちゃんと一緒に来る?」
皆方アイリ:「……」 即答してしまいたい自分を、かろうじて抑える。一度強く目を閉じて、潤んだ視界を晴らして。
皆方アイリ:「……話、聞かせて。今までのことも、それ以外も」
皆方アイリ:「ちゃんと全部聞いて、その上で考えて決めたいから」
皆方恋理:「そう、考えてくれるのね。ありがとう、愛理」
皆方恋理:「そうね…ここで話したら、すごく長くなっちゃうから。また改めて場を設けよっか」
皆方恋理:「それで、いい…?」
皆方恋理:困ったようにキミの顔を覗き込む。
皆方アイリ:「……ちゃんと、来てくれる?」
皆方恋理:「もちろん」
皆方アイリ:「……分かった。それで良いよ」
皆方恋理:「………」キミを見ている。
皆方恋理:「ただね、愛理。先にこれだけは言っておくね」
皆方恋理:「そのままそっちにいたら、愛理は命を落とすかもしれない」
皆方恋理:「だから…、こっちに来た方が、いいと思う」
皆方アイリ:「……?それって」 どういうこと、と聞きかけて。
皆方恋理:「じゃあね」その言葉を待たず、踵を返す。
皆方恋理:《瞬間退場》。その姿はすぐに見えなくなる。
皆方アイリ:「あ……」
皆方アイリ:人々の騒めきと眩い光の中。一人取り残されて。
皆方アイリ:「……」 涙を拭うけれど、未だに止まる様子はない。堰が壊れたように次々と零れていく。
皆方アイリ:ふらりと、歩き出す。身を隠す場所を探すように。
皆方アイリ:(……落ち着け、あたし。やるべきことを見失うな)
皆方アイリ:自分がどうするかは決まっている。ずっと前から考えて、決めている。
皆方アイリ:だから後は、レン姉がどうするかだ。
GM:シーンを終了します。
GM:シナリオロイスは皆方恋理!だけど初期ロイスで取得してもらってますね
皆方アイリ:はい。〇慕情/失望で色はWH。初期ロイスです。
GM:了解です~
GM:では、このシーンはこれで以上~!
【OP/諸星シエル】
GM:最後のオープニング。シエルちゃんのオープニングです。
GM:FHセルのアジトで、拉致されてきた榛原と再会して最終的に二人で逃走してほしいというシーンです
諸星シエル:了解しましたのっ
GM:最初にセルリーダーの光塔とお話ししてもらうね~
GM:では、侵蝕率を上げてシーンに登場してね!
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:32->37)
結鳴市 時の渦 拠点
GM:駅前繁華街の外れにある雑居ビル。派遣会社を模したFHセル”時の渦”の拠点にて、
GM:キミはセルリーダー”光塔”と面会していました。
”光塔”:「おつかれー、シエルちゃん。ごめんね呼び出しちゃって」
”光塔”:痩身の男はへらっとした笑みを浮かべて、応接室のソファに座っている。
諸星シエル:「はーい、シエルちゃんが来ましたよ。なんでしょ、お仕事かしら?」
諸星シエル:今日は敬礼しつつ入室して、ぽふんとその対面に。
”光塔”:「そうそう、お仕事の話」
”光塔”:「最近、戦う機会をあげられなくてごめんねー」
諸星シエル:「聞きましょー」
諸星シエル:「そうそう、最近暇なのよね。このままだと私、出席日数満了で卒業しちゃうわ」
諸星シエル:普段は学生。手遊びにソファのクッションを裏返したりしてる。
”光塔”:「ははは、優等生になっちゃうね」薄く笑みを浮かべる。
”光塔”:「でもごめん、今回も戦闘じゃないの。ちょっとお守をしてほしくて」
諸星シエル:「………」ジト、と瞼を下がらせた後、唇を尖らせて「お守り?」
諸星シエル:「優等生ついでにお母さんになるのかしら」
諸星シエル:ちょっと興味をなくした風に耳だけ傾けてる。
”光塔”:「やめてよー、それ俺ヘンタイみたいになっちゃうじゃん」
諸星シエル:「ヘンタイ?」首を傾げて。
”光塔”:「え?わかんない?」
諸星シエル:「それで、お守りって何の?子供でも生まれたらお祝いするんでしたっけ」
諸星シエル:自分に対する何かしらのジョークとは理解してない。
”光塔”:「ああ、んとね。今度さあ、セルで動かす計画があんだけど。それに使うために連れてきた子がいるんだよね」
”光塔”:「で、しばらく面倒見てあげないといけないから、シエルちゃんにお願いしようかなって思って」
諸星シエル:「あぁ」ぽん、と両手を「お守りって、監視の意味ね」
”光塔”:「あ、それそれ!」こっちも手を打つ。「そう言えば良かったね」
諸星シエル:「お守りって言うから、リーダーに子供でも出来たのかと思ったわ」
諸星シエル:「それで、どんな子?強いの?」
”光塔”:「実際に会ってみるのが早いかな。ついてきて」
GM:光塔は立ち上がると、キミを連れて地下への階段を下りていく。
諸星シエル:「はーい」その背中を追っていく。
GM:地下室のドアを開く。
GM:キミは、そこに1人の少年が閉じ込められていることに気付く。
GM:口元にはガムテープが貼られ、ロープで柱に括り付けられている。
GM:それはキミが先日出会った少年・榛原穂積だ。
榛原穂積:「…!」
諸星シエル:「あら」ちょっと目を丸くして「まぁ」
GM:彼は目を見開いて、キミを見ている。モゴモゴと何か言うが、ガムテープで口元が覆われているため言葉にならないようだ。
”光塔”:「年齢は同じくらいかな? でもシエルちゃんのが強いと思うよ」
諸星シエル:「へぇ、そうなんだ」
”光塔”:「こないだちょっと逃げちゃって、焦っちゃってさー、困るよね」
諸星シエル:「あぁー」こないだのかな?と思い返す「それは困ったわね」
諸星シエル:「それで、この子がどうしたの?重要みたいだけど」
”光塔”:「えー。まだ内緒ー」クスクス笑う。
”光塔”:「この子のこと、他の人にも内緒にできるよね? シエルちゃんなら」
”光塔”:光塔は、長い前髪の間からキミの目をじっと見てニコリと笑う。
諸星シエル:「ていっ」軽い声とともに相手の足をつま先で小突く。
諸星シエル:「うん。独り占めにしていいなら、そうするわ」
”光塔”:「いた!」
”光塔”:「何~~」つま先をゆらゆら揺らしながら唇を尖らせる。
諸星シエル:「いまのは、内緒にするのはいいけど、内緒にされるのはいやだなぁ、を表したおちゃめね」
”光塔”:「その子、好きにしていいから、許してよ」
諸星シエル:「でもまぁ、無理やり聞き出すつもりもありません。シエルちゃんは寛大ですので」
諸星シエル:「好きにしていいんだ、大盤振る舞い」
”光塔”:「殺しちゃだめだよ。じゃ、よろしくね」
諸星シエル:「はーい」軽く応えて「あ、そうだ」
”光塔”:「ん?」
諸星シエル:「この子が居たら、楽しくなるのよね?」
”光塔”:「ああ───そうだね」笑う。
”光塔”:「世界が変わるよ」
諸星シエル:「へぇ、」
諸星シエル:「それはとっても、素敵だわ」
諸星シエル:「じゃ、お疲れ様。お仕事頑張ってね~」
諸星シエル:ひらひらと手をふる
GM:光塔はキミにへらっと笑い返すと、そのまま上階への階段を上っていく。
GM:そして、地下室にはキミと縛られた榛原穂積が残される。
榛原穂積:「───!」モゴモゴ言いながら足をバタバタさせる。
諸星シエル:「うん、ちょっとまってね」
諸星シエル:テクテクと歩いてその目の前に。口のガムテープに指をかける
諸星シエル:「痛いから我慢してね?」
榛原穂積:「!」ビクッとキミを見る。
諸星シエル:「3,2……」
榛原穂積:ぎゅっと目をつぶる。
諸星シエル:バリリリッ
諸星シエル:ガムテープを一気に引き剥がす。
榛原穂積:「っ」
榛原穂積:「………」「………君、シエル……だよな」涙目になりながらキミを見上げる。
諸星シエル:「それで、こんな所で何してるの?穂積」
榛原穂積:「こっちの台詞だ」
諸星シエル:「えぇ、諸星シエルちゃんだよ」
諸星シエル:「何してるのかと言うと……お仕事?FHって知ってるかしら」
榛原穂積:「や、やっぱり……。アイツらが言ってた通りなんだね」
諸星シエル:言いつつロープに細い指を掛けて、硬い結び目をほどこうとする。
諸星シエル:「言ってた通りって?」
榛原穂積:「ここが、FHのアジトだって…」
榛原穂積:「なんでこんな所にいるのか、僕が聞きたいよ」
諸星シエル:硬いなー、とか言いつつ手元辺りでゴソゴソと縄のこすれる感触。
榛原穂積:「ただの一般人なのに…。突然あいつらに襲われて……」
榛原穂積:「………何してるんだ?」
諸星シエル:「そうね。リーダーは何か、貴方にさせたいみたいだけど」
諸星シエル:「結び目が硬いのよ。切るわね」
榛原穂積:「えっ」
諸星シエル:言いつつ、ワンピースの上着のフリルを少しまくる。左腕側の内に、手製で縫ったような当布と、銀色のナイフ。
榛原穂積:目を見開いている。
諸星シエル:白い腕の肌が少しさらされる
諸星シエル:「……あら、見惚れちゃった?」
榛原穂積:「バカ言うな」心なしか頬が紅潮している。
榛原穂積:「早く切って。お願いだ」
諸星シエル:「聞いてあげましょー」
諸星シエル:縄の隙間に刃を差し込んで、ぶつりぶつりと断ち切っていく。
諸星シエル:数秒もせずにはらり、と戒めから開放される
諸星シエル:「はい、自由」
榛原穂積:「…………」すっかり解放され、自由になった両手を見下ろす。
榛原穂積:「…シエル」
諸星シエル:「なぁに?穂積」
諸星シエル:縛られていた縄の跡とかを人差し指でつつく。
榛原穂積:「僕はここから逃げる。君が邪魔したとしても……」
榛原穂積:「…やめて」
榛原穂積:「できれば、君に見逃してほしい」
諸星シエル:「ごめーん」両手を上げる。
諸星シエル:持ち上げた両腕にフリルが引かれて、その内側に収められたナイフが顕になる。
諸星シエル:「それで、逃げるんだっけ?」
諸星シエル:「私、一応、監視をお願いされてるんだけど?」
榛原穂積:「………そっか」
榛原穂積:「こないだ助けてあげただろ。それに免じて逃がしてくれない?」
榛原穂積:キミの武装を見て、眉根が寄せられていく。
GM:キミ達は見つめ合う。
GM:榛原穂積は、レネゲイド能力を使用して脱出を試みます。
GM:キミがそれに感づき、対抗できるかどうか、判定で対決しましょう。
GM:榛原は〈RC〉で判定します。キミは〈白兵〉〈射撃〉〈RC〉の内、任意の技能で判定してください。
諸星シエル:はーい。
GM:達成値が高い方が勝利です。
榛原穂積:ではこちらから
榛原穂積:7dx+6
DoubleCross : (7R10+6[10]) → 8[1,1,4,4,7,7,8]+6 → 14
榛原穂積:14です!
諸星シエル:じゃあ白兵で。ダイスは1個しかないけど~
諸星シエル:1dx+4>=14
DoubleCross : (1R10+4[10]>=14) → 8[8]+4 → 12 → 失敗
諸星シエル:やーん。
榛原穂積:結構回るじゃねーの
GM:しかし榛原穂積の勝利だ!
諸星シエル:か弱いので…
榛原穂積:「………」眉根を寄せる。
諸星シエル:「うーん、恩義を持ち出されちゃったかぁ」
諸星シエル:顎先に人差し指を添えて、考える素振り。
諸星シエル:「私としては、お礼にきれいな喫茶店とかを紹介するつもりだったんだけど…」
諸星シエル:「あ、そうだわ」ポンと手を打つ
榛原穂積:「何?」
諸星シエル:「穂積。貴方、私を脅迫なさいな」
榛原穂積:「………」
榛原穂積:「……………」
榛原穂積:「は?」
諸星シエル:「私、強い人が好きなの。」
諸星シエル:「助けてくれたお礼に通してあげてもいいけど、怒られちゃうし。」
諸星シエル:「それなら、力尽くで自由を手に入れる、のほうがいいわ。どう?」
榛原穂積:「…………」
榛原穂積:「…………それは……」「…つまり」
GM:次の瞬間。キミは、街中で彼が不良を倒した時と似た錯覚を覚える。
GM:一瞬の空白。そして、強烈な冷気に包まれたような錯覚。
諸星シエル:「わっ」
GM:気付けば、キミの首元には、榛原穂積によって、キミの物だったはずのナイフが突きつけられている。
榛原穂積:「こういう風に?」
諸星シエル:(見えない武器……じゃなくて、レネゲイドコントロールの類かな。一瞬ひんやりしたけど……)
榛原穂積:ナイフを持つ手が震えている。
諸星シエル:ちょっとだけ目を開いて、驚いた表情で。
諸星シエル:震えるその手を暖めるように、両手を重ねる。
諸星シエル:「きゃー、死にたくない~」
榛原穂積:「ここから逃がしてほしい。シエルも来……」
榛原穂積:「わっ」
諸星シエル:「お外まで連れて行ったら、命は助けてくれる?」
榛原穂積:「………UGNに行きたい」
榛原穂積:「そこまで連れていって」
榛原穂積:「そしたら、その……命は助けるよ」
諸星シエル:「連れていきます連れていきます。命に比べたら安いものよね」
諸星シエル:「それじゃ」ぎゅ、と握った手を引く。
諸星シエル:《猫の道》
諸星シエル:「手を離さないでね?」
榛原穂積:「わ……っ!?」
諸星シエル:折りたたまれたような、空間を繋げる近道。内部の目線を気にせず、好き勝手に、気まぐれに。
諸星シエル:君を自由へと連れ出していく。
GM:シーンを終了します。
GM:シナリオロイスの榛原穂積にロイスを取ってくれい!
諸星シエル:「穂積 榛原穂積 ○P興味/N驚愕」まさか助けてくれたと思ったら命を狙われるなんて。よよよ…
諸星シエル:以上です。
GM:運命とは過酷なのじゃ
諸星シエル:翻弄されてしまうわね
GM:では、このシーンはこれで終了!
【Middle1】
GM:オープニングが終わったので、これからミドルフェイズに入るぞい
GM:というわけで次のシーン!合流からのミドル戦闘です。
GM:追手としてレン姉がやってくるので、まずアイリちゃんに出てもらって
GM:ひと通りキャ~ッってしてもらった後、逢河くんにも出てもらうのがいいかな~と思っています
GM:あ、シエルちゃんは最初から出てもらうね!
諸星シエル:はーい!
GM:そんな感じでよろくね!シーンプレイヤーはシエルちゃん、
GM:全員侵蝕率を上げて登場してね~
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:37->47)
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+8(1D10->8)した(侵蝕率:49->57)
諸星シエル:ドキドキしてる
逢河雷魚:テンション高め
皆方アイリ:1d10+32
DoubleCross : (1D10+32) → 4[4]+32 → 36
GM:落ち着いてる
----
GM:榛原穂積を連れてセルのアジトから脱出したキミでしたが、
GM:どうやらすぐにセルメンバーに感づかれてしまったようです。
GM:キミは追手に追われながら、裏路地を駆けている。
追手:「待ちやがれーーーっ!」
諸星シエル:「困ったわ。流石に偽装が何もなしじゃバレるわよね」
諸星シエル:「優秀なんだから、もう」
榛原穂積:「はぁっ…、はぁっ…」息も絶え絶えだ。
榛原穂積:「ど、どうするんだ、シエル……」
諸星シエル:駆けている、という印象もない緩やかな動きで、なぜか君の隣を並走する。
榛原穂積:いかにも運動をしていなそうな細身の身体には、期待を裏切らず体力がないようだ。
榛原穂積:飄々とした様子のキミの顔を、困ったように見る。
諸星シエル:「そうね。命が賭かってなかったら、もうちょっと時間稼ぎも用意できたんだけど」脅迫されたという前提を崩さない。
諸星シエル:「うーん、どうだろ。このへんかなー」
諸星シエル:運動のさなか、その白い肌は紅潮、すこし汗も浮いている。
榛原穂積:「この辺…?」
諸星シエル:地形を横目に見ながら。脳内で把握している地図と照らし合わせる。
諸星シエル:「うん。この時間なら多分、このあたりなんだけど……」
GM:───そこに。
GM:キミ達の前方。見えないゲートをくぐるようにして、一人の少女が現れる。
皆方恋理:《ディメンションゲート》。
皆方恋理:そして、同時に《ワーディング》を放つ。
皆方恋理:「……残念よ。シエル」
諸星シエル:「───あら」足を止める。
諸星シエル:「何が残念なのかしら、レンリ」
皆方恋理:「まさか、貴女が彼を連れて逃げ出すなんて……」
皆方恋理:「”光塔”への裏切り行為をするなんて、思わなかった」
諸星シエル:「私だって、自分の命は惜しいもの」ふぅ、と肩をすくめつつ。
諸星シエル:隣で既に息を切らしている男子がまるで見えていないように言う。
榛原穂積:「………」荒い息を吐きながら、緊迫した顔でキミと彼女を交互に見やる。
諸星シエル:「それにしても、やっぱり。便利よね、それ」今しがた通ってきたゲートを見て。
諸星シエル:「私も似たようなことは出来るけど、近道の距離が段違いだもの」
皆方恋理:「いつものお喋りは、今はいいの」怪訝な顔。
諸星シエル:「そうね。『お互い』、時間も惜しいでしょうし」
諸星シエル:「ねぇ、レンリ。一つだけ聞いておいてあげるけど」
皆方恋理:「…何?」
諸星シエル:「こんな所で《ワーディング》なんか張っちゃって。」
諸星シエル:「ここがどこだか、わかってる?」
諸星シエル:この時間、この区画。そこは。
諸星シエル:───UGNの管轄内、だ。
皆方恋理:「…………っ、まさか───!」
皆方アイリ:かつかつと駆け足のヒールの音が響いて。
皆方アイリ:「……ああ」
皆方アイリ:(最悪だ)
皆方アイリ:洩れそうになった呟きを心中に抑え込む。代わりに。
皆方アイリ:「こちらはUGN結鳴支部所属チルドレン、ニュートロン・スター」
皆方アイリ:「街中でワーディングってことは、交戦の意図アリと見ていいんだよね?」
皆方恋理:「────……っ」
皆方恋理:妹の顔を見て弱々しく顔を歪め、振り絞るような声を上げる。
諸星シエル:「私はシエル。諸星シエルといいます」汗の張り付いた銀髪を光らせて
諸星シエル:「───悪い人たちに追われてるの」隣に、いかにも満身創痍な少年を庇うように立って。
諸星シエル:「助けてくれないかしら?」
皆方アイリ:「……だよねえ」 ぽつりと、僅かな期待ごと落とすように呟いて。
皆方恋理:「……FH”時の渦”所属。…クォーク・ノヴァ」
皆方恋理:「UGN、邪魔をしないでくれる? 彼女達を引き渡してくれるだけでいいんだけど」
皆方アイリ:「まさか。たった三年で忘れたなんて言うつもり?レン姉」
皆方アイリ:「UGNは、正義の味方。人を護るのがあたしたちの仕事」
皆方アイリ:「だから、この子たちは連れてかせない」
皆方アイリ:二人を背に庇うようにして、姉と対峙する。
皆方恋理:「…そっか」申し訳なさそうに顔を歪める。
GM:追手のエージェント達が追いつき、キミ達を取り囲む。
諸星シエル:息を切らした穂積に寄り添うように隣に立ち、その背に手を添えている。
皆方恋理:「だったら───私も、容赦することはできないわ」
皆方アイリ:(……数が多い。あたし一人じゃ流石に無謀)
皆方アイリ:(支部に救難を出したとしても来るまで時間がかかるし……)
皆方恋理:「全員、一斉掃射! あの少年が生きてさえいれば、他はどうなってもいいわ!」
GM:追手達は懐から銃を取り出し、構える!
皆方アイリ:(ここは時間稼ぎとこの子たちを逃がすの優先で)
皆方アイリ:「2人とも、走って!支部が分かるならそこに、そうじゃなかったらワーディングを張りながらで!」
榛原穂積:「そんな、それじゃ君が……」思わず声を上げる。
影:その時不意に、追手の一団から悲鳴が上がる。
追手:「なんだッこの……」「グアーーーッ!?」
影:どこからともなく伸びてきた黒い触手、あるいは眼の無い蛇のような影が、追手達を絡め取り、牙を立てて喰らい付いている。
影:その先には、一人の少年。
逢河雷魚:「……どいつだ?街中でワーディングなんかカマした野郎は……」
逢河雷魚:不機嫌極まりない顔で、腕を半ばから影へと変化させている。
皆方アイリ:「……は」
皆方アイリ:見覚えのある影に、聞き覚えのある声に。一瞬完全に素の声が漏れる。
皆方恋理:「なっ……、またUGN…!?」
諸星シエル:(最近はおとなしくしてたのに、新規人員が多いのね、UGN……)
逢河雷魚:「ゾロゾロ雁首揃えやがって……全員オーヴァードか?クソ面倒くせェな」
逢河雷魚:「丁度ムカついてたとこだ。憂さ晴らしに全員ブッ殺して……」威嚇するように面々を見渡して。
逢河雷魚:「…………は?」
逢河雷魚:その中にある顔に気付いて、完全に硬直する。
逢河雷魚:「…………」
逢河雷魚:「……皆方…………?」
皆方アイリ:「……」 止まりかけた思考を、無理やり回す。回して、回して。
皆方アイリ:「……先輩じゃないですか」
逢河雷魚:「おま……はぁ!? 何してんだこんなとこで!?」
諸星シエル:「お二人さん?いまお見合いされると、すっごーく困るのだけど」
皆方アイリ:「こっちのセリフですよぉ。とはいえ、そっちの子の言う通り」
皆方アイリ:「細かい事情説明してる暇も無いんで、とりあえず」
皆方アイリ:「この状況片してからにしません?」
逢河雷魚:「……お、お……おう……そうだな……」驚愕と狼狽に霧散しかけた臨戦態勢を、慌てて取り繕う。
皆方恋理:「新手が現れたところで、どうということはないわ。かかれ!」再号令をかける。
GM:エージェント達が、キミ達に向かって再度襲い掛かる!
GM:ミドル戦闘だ!
GM:状況説明!
GM:敵は”時の渦”エージェントA、Bの二体。こいつらはトループです。
GM:キミ達は全員同エンゲージ。敵も同エンゲージ。10m離れてます。
エンゲージ
"時の渦"A、"時の渦"B
(10m)
諸星[10]、皆方[8]、逢河[8]
GM:こんな感じ!
GM:レン姉は(動揺しているので)戦闘に参加しません。
GM:榛原も戦闘には参加しないぞ!
GM:以上!
GM:ではセットアップ!
”時の渦”:敵は無しです
逢河雷魚:なしのつぶて!
諸星シエル:こちらもなしです
皆方アイリ:SN1181:灰色の庭Lv3+コズミックインフレーションLv2
皆方アイリ:対象:範囲(選択)、ラウンド中トループAとBの行動値-9
”時の渦”:ギャ~ッ
”時の渦”:どちらも行動値0になります!
GM:イニチアチブ!
GM:まずは行動値10のシエルちゃんの手番です。
諸星シエル:はーい。
諸星シエル:マイナーで移動、時の渦エンゲージに合流
諸星シエル:メジャーで《C:エンハイ》《光の舞踏》、Aに攻撃
諸星シエル:9dx8+4
DoubleCross : (9R10+4[8]) → 10[1,3,5,5,5,6,7,9,9]+7[6,7]+4 → 21
諸星シエル:まぁまぁ~~~。反応どうぞ
”時の渦”A:ドッジするか
”時の渦”A:4dx+1>=21
DoubleCross : (4R10+1[10]>=21) → 8[2,2,7,8]+1 → 9 → 失敗
”時の渦”A:ダメ!ダメージどうぞ!
諸星シエル:3d10+5 装甲-5
DoubleCross : (3D10+5) → 12[6,5,1]+5 → 17
諸星シエル:装甲5点無視の17ダメージ
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+4した(侵蝕率:47->51)
”時の渦”A:その攻撃は…ちょこっと生きてる!
GM:演出どうぞ~!
諸星シエル:惜しい!
諸星シエル:号令をかけた瞬間。
諸星シエル:各々が武器に、状況に、新たに現れた2人に、気を取られる。
”時の渦”:「あの影の奴から撃ち落とせ!」「油断するな───」
諸星シエル:その隙に、猫のごとく。白色の線を引いて集団の中に突っ込んで
諸星シエル:「そうそう、ちゃんと狙って?」
諸星シエル:トン、と背中を押す。足をかける。膝を崩す。
諸星シエル:パパパパ、と号令とともに放たれた銃弾が、少しだけ狙いがそれる。
諸星シエル:その先には、同じく銃を持つ味方の姿。
諸星シエル:前にいるものの背中を凶弾が捉える。
”時の渦”:「なっ…”ポータル”……!?」「んなっ…、おいやめろ!」「ぐあぁぁぁッ!」
諸星シエル:「あぁ、ほら」
諸星シエル:ふわりとワンピースを揺らして、踊るように
諸星シエル:「ちゃんと狙わないから、危ないじゃない」
諸星シエル:訓練のミスを指摘するように、仄かに笑う。
皆方恋理:「シエル……っ!わかってるの……!?」
諸星シエル:「わかってるわよ、レンリ」
諸星シエル:「真正面から戦うチャンス、ってことでしょ?」
皆方恋理:「………!」
皆方恋理:「……そう。……あなた、いつかダブルクロスになると思ってた……!」
諸星シエル:「ふふ、嬉しいわ。」
諸星シエル:「同じ裏切り者に保証してもらえるなんて」
皆方恋理:「だからよ。だから思ってたのよ……!」
GM:次は行動値8の皆方さんか逢河くんの手番!
GM:どっちから動くか決めて宣言してね~
皆方アイリ:じゃ、あたしからで
GM:どうぞ!
皆方アイリ:マイナーで1mだけ前でて一応エンゲージ分割して、メジャーはコンボ
皆方アイリ:3C58:インビジブルハンドLv1+暴君の槌Lv4+アンプリフィケイションLv1+コンセントレイト:バロールLv3
皆方アイリ:対象:範囲(選択)、対象が灰色の庭の効果を受けているので攻撃力計18
皆方アイリ:AとBにまとめて攻撃!
皆方アイリ:7dx7+1
DoubleCross : (7R10+1[7]) → 10[4,4,5,6,10,10,10]+10[1,7,10]+10[3,10]+10[8]+10[8]+10[10]+5[5]+1 → 66
GM:何それ~~~!?
諸星シエル:すごい必死じゃん
皆方アイリ:なんかめっちゃ回った……
逢河雷魚:つよすぎ
”時の渦”:してみるか ドッジを
諸星シエル:訓練を思い出すのよ
”時の渦”A:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[1,5,9,9]+1 → 10
”時の渦”B:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 8[2,7,8,8]+1 → 9
”時の渦”B:ダメだったよ
諸星シエル:そうでしょうね。
GM:ダメージどうぞ~
皆方アイリ:7d10+18
DoubleCross : (7D10+18) → 35[2,2,2,4,9,10,6]+18 → 53
GM:ヒィ~~~ッ
"時の渦":コイツらのHPは20!なんなら固定値で半死!
"時の渦":戦闘不能!戦闘終了です。
皆方アイリ:「えっと、シエルちゃん?一回ちょっと距離取ってくれると助かるな」
皆方アイリ:「コントロール苦手って訳じゃないけど、流石に巻き込みかねないから」
諸星シエル:「あ、そうなんだ」
諸星シエル:「うん、遠慮なく」《猫の道》。少し離れて「どうぞ?」
皆方アイリ:「うん。そこならだいじょぶ」
皆方アイリ:そう返す頃には既に。兵士たちの頭上で魔眼が瞬いて。
"時の渦":「フザけんなァ!」「相手は女だ!慌てるな、量で攻めりゃ…」
皆方アイリ:ぐしゃりと、そんな擬音が似合う勢いで。見えない手に叩き潰されるように突然兵士たちが倒れる。
"時の渦":「ぐぎィ!?」
皆方アイリ:「いやぁ。女だからってなめれるの、一周回ってすごいですね」
皆方アイリ:「レン姉の部下なんじゃないんです?というより、さっきシエルちゃんにも痛い目見せられたでしょ」
諸星シエル:「そーよそーよ」
逢河雷魚:(……何かあいつ……滅茶苦茶キレてないか……?)その様を見て更に混乱を深める。
"時の渦":「くそ…オオオッ! クォーク・ノヴァ! 加勢してくれ!」
皆方恋理:「………愛理」立ち尽くしている。攻撃を放つ様子はない。
皆方アイリ:「何、レン姉」 今度は、表情は崩れない。
皆方恋理:「………」
逢河雷魚:(レン姉……って……皆方の……!?)驚愕と共に二者を見比べる。
皆方恋理:「………。やっぱり、強い子じゃない」
皆方恋理:「なんだ。こっちに来てくれると、思ったのにな」
皆方アイリ:(……良かった、そう見えるんだ)
皆方アイリ:ちゃんと取り繕えてることに、僅かに安堵して。
皆方アイリ:「ごめんね、仮にそっちに行ったとしてもさ」
皆方アイリ:「人が傷つくのも、レン姉が人を傷つけるのも嫌なんだ」
皆方恋理:「……そっか……。………ごめんね」
皆方恋理:「愛理の気持ちは嬉しいけど、私はやっぱり」
皆方恋理:「あの人の傍に、いたいから」
皆方恋理:《ディメンションゲート》を使用し、部下のエージェント達ごと姿をかき消す。
榛原穂積:「消えた……」隅に隠れていたが、恐々と顔をのぞかせる。
諸星シエル:「物好きね」ひらひらとゲートで撤収する皆を見送る。
諸星シエル:「あっ、穂積。大丈夫?怪我、してない?」
榛原穂積:「う、うん。シエルは………、その」
榛原穂積:「………大丈夫なの?」
榛原穂積:決して怪我のことだけを聞いてるのではない。キミの立場を心配している。
諸星シエル:「ん?んー……そうねぇ」
諸星シエル:「逃げちゃったし、手助けしちゃったし、レンリが泣きつくでしょうし」細い指を曲げて
諸星シエル:「ダメかも。ふふ、どうしましょっか?」
諸星シエル:こてん、と首をかしげて笑うように、穂積の顔を見上げる。
榛原穂積:「えっ…!?」動揺したように瞬きして。
榛原穂積:「…………」
榛原穂積:「……UGNなら、助けてくれるんじゃ…ないか」
榛原穂積:探るように、皆方さんと逢河くんを見やる。
皆方アイリ:「ええ、勿論」
逢河雷魚:「……」
皆方アイリ:「聞いてるとシエルちゃんと、穂積君ですっけ?お二人も訳アリっぽいですし」
皆方アイリ:「何より、FHから追われてるんなら当然保護対象です」
皆方アイリ:「なんでまあ、お話聞くのも含めて一旦うちの支部まで来てもらっていいですか?」
皆方アイリ:「あ、良ければ先輩も一緒に。なんでここに居るか聞いてませんでしたし」
榛原穂積:「うん、お願いします」素直に頷く。
榛原穂積:「良かった、シエル。ついて行こう」
諸星シエル:「そうね、穂積。うん、お願いしまーす」
諸星シエル:言って、穂積くんの手を引きあるき出す。
諸星シエル:「ふふ、支部だなんて初めてだわ」
榛原穂積:「わっ、ちょっとシエル…」されるがまま引っ張られていく。
逢河雷魚:「……」その方針には異論を挟まないが。
逢河雷魚:「……おい……おい、おい!」皆方の手を掴む。
皆方アイリ:「わ」
逢河雷魚:「なんでここに居るか……はこっちの台詞だろ!」
逢河雷魚:「なんでここに居るんだよ!?」
皆方アイリ:「なんでも何も……え、届きませんでしたか?手紙」
皆方アイリ:「事務員の方にお願いしたんですけど……」
逢河雷魚:「行先も何も書いてなかっただろうがよ!」
皆方アイリ:「ああ、書きませんでしたっけ。ここです、ここ」
皆方アイリ:「UGN結鳴市支部。今のあたしの配属先です」
逢河雷魚:「……転属先がたまたまここって事か……?」
皆方アイリ:「ですね。っていうか、なんでここに居るかはあたしこそ聞きたいんですけど」
皆方アイリ:「実家でもあるんです?」
逢河雷魚:「ンなわけねーだろ……仕事だ。“時の渦”ってセル。知ってるか?」
皆方アイリ:「……ああ、ちょうど今戦ったのがそれですよ」
皆方アイリ:「なんでもレネゲイドとかその真実の拡散目的で、ここの支部としょっちゅう小競り合ってたんですけど」
皆方アイリ:「最近は妙に大人しくて何か企んでるんじゃないかって。ちょうどあたしが担当に任命されてます」
逢河雷魚:「……じゃあ、俺の任務と皆方の転属先が偶々かち合った訳か?そんなことあんのかよ……」こめかみを抑えて。
逢河雷魚:「……それより」
逢河雷魚:「さっきのFHエージェント。あれって……」
逢河雷魚:顔色を伺う。
皆方アイリ:「……そうですよ。あれがうちの姉です」
皆方アイリ:あれと呼ばわりながらも、その声音には隠し切れない情が滲んで。
逢河雷魚:「……そうか……」
逢河雷魚:言いたいこと、言ってやりたいことは山ほどあるが、今は口にはしない。
逢河雷魚:「……まあ、詳しい話は後だ。とりあえず……」
逢河雷魚:「……久し振りだな。皆方」
皆方アイリ:「……ですね。お久しぶりです」 冗談ぽく敬礼してみせる。
諸星シエル:「おーふ、たーり、さん?」
諸星シエル:視界を遮るように、銀色の輝きが視界に割り込む。
諸星シエル:「2人の世界に浸るのも結構だけど、」
諸星シエル:「支部へのご案内、よろしくしてもいいかしら?」
榛原穂積:「何も考えず走っていったくせに……」
榛原穂積:振り回されてまた息を切らしながら、溜息をついた。
GM:シーンを終了します。
GM:ロイスのみ取得・感情変更可能!
GM:購入判定は次のシーンからね~
諸星シエル:話してからにしよ~。保留で。
皆方アイリ:ロイスは榛原君に〇保護/警戒で取得、シエルちゃんは一回保留にしようかな
逢河雷魚:皆方さんへのN感情を喪失から不安に変更します。
逢河雷魚:あとは保留で、誰だかわかんないし……
皆方アイリ:あと変え忘れてたので先輩への固定ロイスの感情を幸福感/〇逃避にしておきます
GM:わあ………
諸星シエル:Nになってるー
GM:ファイトよ雷魚ちゃん
皆方アイリ:以上!
逢河雷魚:ギーッッ
諸星シエル:死亡確認!以上!
GM:では、改めてこのシーンは異常!
GM:まちがえた 以上!
【Middle2】
GM:次のシーン。
GM:シーンプレイヤーはアイリちゃん。全員登場してね。
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:51->55)
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+5(1D10->5)した(侵蝕率:57->62)
皆方アイリ:はーい、登場の前にさっきの戦闘で上げ忘れてた分を上げて
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+18した(侵蝕率:18→(侵蝕率:36->54))
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:1→(侵蝕率:54->55))
GM:そのまま支部に辿り着いて、支部長立ち合いのもと、自己紹介とパーティ結成をしてもらいます。
GM:上手いこと「”時の渦”がなんか企んでるらしいしシエル・榛原は逃亡者だし保護してやっか!」みたいな感じに
GM:もってってくれ~
----
GM:結鳴市、UGN支部。
GM:キミ達4人は無事に支部に到着し、支部長への報告も兼ねて
GM:お互いの自己紹介、そしてそれぞれが持っている情報を交換することにしたのでした。
皆方アイリ:「……という訳で、ワーディングの気配を辿っていったところ」
皆方アイリ:「"時の渦"セルのエージェント、クォーク・ノヴァと遭遇。同時にこの二人が追われてるのを発見」
皆方アイリ:「保護のためにクォーク・ノヴァ及び彼女の手下と交戦になったところを、偶然居合わせた彼に助勢してもらったって経緯です」
皆方アイリ:三人を手で示しつつ、支部長へと経緯を報告。
鳥餅支部長:「まあ……、すごい偶然もあったものねえ。大N市のエージェントくんが、居合わせたなんて…」
鳥餅支部長:派手なスーツに身を包んだ鳥餅支部長は、頬に手を当てながら逢河くんを見る。
逢河雷魚:「まあ、そこに関しては……俺もビビってますけど」釈然としない顔。
皆方アイリ:「ですよねぇ。しかも、あたしが前居た職場の先輩なんですよ~」
逢河雷魚:「現場に居合わせたのは“ニュートロン・スター”と似たような経緯。この街に来たのは……“時の渦”の件です」
GM:”時の渦”は、近頃大N市でも活動が確認されている。
GM:逢河くんは、それを追ってこの結鳴市まで訪れています。
逢河雷魚:「奴ら、N市でも問題になってましてね。既に駅前のクラブハウスでセルリーダーの“光塔”とも接触済みです」
鳥餅支部長:「まあ!」目を丸くする。「抗争にはならなかったの?」
逢河雷魚:「ならなかったっつーか……」苦い顔をして。「見逃された感じッスね、ありゃ。接触してきたのも向こうからでしたし」
鳥餅支部長:「ふぅむ……。それだけ余裕があるってことかしらね。ヤになっちゃう!」
逢河雷魚:「そう、いかにも余裕って感じでした。近い内に何かやらかしそうな……或いはもうやらかしてるかって感じスね」
逢河雷魚:「……つーか……俺からも聞きたいんスけど」
鳥餅支部長:「何かしら?」
諸星シエル:「そうそう。そういう感じの印象よね。わかるわ」うんうん。
逢河雷魚:視線を移して。「こっちの二人は?UGNじゃないんスか」
鳥餅支部長:「あ!それアタシも聞きたかったの」
皆方アイリ:「あー、そうそう。お二人の素性もお聞きしたいですね」
榛原穂積:「い、いや、シエル……」困り顔で、小声でシエルちゃんを制している。
諸星シエル:「あぁ、そうね。自己紹介しなくっちゃ。ほら、穂積」
榛原穂積:「え」
諸星シエル:「こっちの穂積は、その“光塔”に目をつけられて攫われちゃったの。ね?」
諸星シエル:目を細めて、綿のような銀髪を揺らして問いかける。
榛原穂積:「あ、いや、……そうです。榛原穂積です」
榛原穂積:「オーヴァードではあるんですけど、UGNとかじゃない……普通に生きてて」
榛原穂積:「……ええと、こっちの人の言うとおり、拉致されました。FHに」
逢河雷魚:「そりゃ……大変だったな」
皆方アイリ:「なるほど。"時の渦"の何らかの計画に巻き込まれたってところでしょうか」
榛原穂積:「どうも……」瞬きする。
諸星シエル:「穂積は強いのよ? 私も危ない所助けてもらったし。」
逢河雷魚:「で?そっちのアンタも攫われたクチか?」諸星に目を向けて。
諸星シエル:「で、私ね。私はちょっと事情が違って」
諸星シエル:裾を直して居住まいを正す
諸星シエル:「FHセル、"時の渦"所属。"ポータル"の諸星シエル。」
諸星シエル:「穂積に脅されちゃったから一緒に逃げてきたの。よろしくね?」
諸星シエル:穏やかに笑う。
榛原穂積:ハラハラした顔で周囲の3人を見る。
皆方アイリ:「……因縁ありげな会話してるなあとは思いましたけど」
皆方アイリ:「ここまでストレート言いきられると清々しいですね」
逢河雷魚:「……FHエージェント……」FHからUGNへの亡命者はそう珍しいことではない。それ自体には然程驚かない。警戒はするが。
逢河雷魚:「……脅されたって?」
皆方アイリ:「そうなんです?穂積君」
諸星シエル:「嘘つくのって苦手なの」
諸星シエル:ねー、と穂積くんに。
榛原穂積:「いや…この人が、脅せって言うから…」
榛原穂積:「で、でも、あのFHの奴らは、もうシエルを敵だと思ってるみたいだったんで」
榛原穂積:「この人も助けてほしいなと思ってます」
諸星シエル:「私以上に素直さんね」
皆方アイリ:「まあ、派手にやっちゃいましたからねえ。あたしとしてはそこの判断は支部長に仰ぐしかないんですけど……」
逢河雷魚:「右に同じ」
諸星シエル:「でも、そうね。穂積を外に連れ出しちゃったし、追手も戦っちゃったし、戻っても怒られるじゃ済まないでしょうし」
諸星シエル:「正義の味方さんに保護してもらいたいところだけど、どうかしら?」
鳥餅支部長:「ん~、そうねえ」首を傾げている。
鳥餅支部長:「あなたを保護してあげて、またFHに戻られても困るんだけど」
鳥餅支部長:「……なんで、そこの男の子を連れ出そうと思ったの?」
鳥餅支部長:榛原くんを視線で示しながら、シエルちゃんに再度聞く。
諸星シエル:「んー……」指を顔の輪郭を撫でるように添えて。
諸星シエル:面白そうだから。真正面から戦う機会があるから。好感度の差。なんとなく。
諸星シエル:泡沫の思考が浮かんでは消えて。
諸星シエル:「私は、人助けが趣味だけど」
諸星シエル:いずれ覚醒して、強い子になるオーヴァードを見つけるのが、趣味だけど
諸星シエル:「穂積は、初めて会った時、私を助けてくれたのよ」
諸星シエル:「じゃあ、助けてあげないとダメじゃない?」
榛原穂積:「………シエル」
諸星シエル:人のために動けるオーヴァードは、きっとすごく強くなる。
諸星シエル:(絆を大事にしている人だものね)
諸星シエル:「それが理由なんだけど、ダメかしら?」
鳥餅支部長:「ふ~~ん……」シエルちゃんを見定めるように目を細める。
鳥餅支部長:「ま、そうね。ほっぽり出すのも可哀想だし」
鳥餅支部長:「”時の渦”のメンバーってことなら、協力してもらうのは悪くないもの」
諸星シエル:「知ってることは洗いざらい喋りますよ~」
逢河雷魚:「……ま、俺は部外者スから。支部長の判断に従いますよ」言いつつ、諸星にはやや訝し気な目を向けている。
諸星シエル:「?」視線には反応して笑顔を返す。
鳥餅支部長:「ありがと。逢河くん、ウチと合同で調査してもらってもいい?」
鳥餅支部長:「アイリちゃんに、ちょうど”時の渦”の調査を任せてたの」
鳥餅支部長:「シエルちゃんも、2人に協力してちょうだい。そうしたら保護してあげる」
逢河雷魚:「了解です。元々、こっちには顔出すつもりでしたしね」
逢河雷魚:(まさか皆方がいるとは思わなかったが……)
諸星シエル:「はーい、了解です」
諸星シエル:「そういうことなら諸星シエル、任務遂行に尽力します。よろしくね、二人共」
皆方アイリ:「はーい。あたしも流石に一人じゃ手回らなそうでしたし、心強いです」
皆方アイリ:「こっちこそよろしくお願いしますね、シエルちゃん」
皆方アイリ:「あと先輩も」
逢河雷魚:「あー……ああ。そうだな……」まだそれぞれ戸惑いと警戒心が解けぬまま、表向き頷く。
鳥餅支部長:「…それにまあ、二人とも着の身着のままここに来たんじゃ大変でしょ」
鳥餅支部長:「アイリちゃん。お金渡しておくから、面倒見てあげて」
GM:支部長は、皆方さんにクレジットカードを渡します。
GM:これは財産点5点に相当するアイテムで、
GM:情報収集や購入判定等で、PC3人で共有して使えます。お小遣いです。
諸星シエル:共有!
諸星シエル:UGNってすごいですね~
GM:代表してアイリちゃんに管理してもらおう
皆方アイリ:はーい、しっかり管理します
皆方アイリ:N市より福利厚生がしっかりしてるかもしれない
逢河雷魚:こっちに来ようかな
GM:来て~
諸星シエル:一緒に楽しく過ごしましょう~
皆方アイリ:じゃああたしはまた転属届出さなきゃ……
GM:こら!
逢河雷魚:ふざけんな!
諸星シエル:丁寧に刺すじゃん
鳥餅支部長:「なんだか仲良くなりそうな気配がするじゃない?」
鳥餅支部長:「じゃ、よろくね。四人とも」
GM:シーンを終了します!
GM:購入判定とロイスの諸々が可能だよ~
逢河雷魚:諸星シエル 有為/〇警戒 でロイス取得します
皆方アイリ:シエルちゃんに連帯感/〇警戒で取得します
諸星シエル:アイリ 皆方アイリ ○P協力/N興味
雷魚 逢河雷魚 ○P協力/N興味
皆方アイリ:あと遅くなったけど支部長にも取ろうかな、〇信頼/隔意で
GM:わっやった~!
皆方アイリ:めっちゃ褒めてくれるし、人格的にも割と波長合う感じがしている
GM:えへへへ……
諸星シエル:購入は何買おう。アームドスーツとかかなー。
逢河雷魚:2DX+1>=15 アームドスーツ
DoubleCross : (2R10+1[10]>=15) → 5[3,5]+1 → 6 → 失敗
逢河雷魚:ぜんぜんだめ 以上!
皆方アイリ:こっちはダメ元メイド服チャレンジ
皆方アイリ:1dx=>20
DoubleCross : (1R10[10]>=20) → 7[7] → 7 → 失敗
皆方アイリ:まあ無理、以上!
諸星シエル:5dx+1>=15 アームドスーツ
DoubleCross : (5R10+1[10]>=15) → 10[3,3,6,8,10]+5[5]+1 → 16 → 成功
諸星シエル:買えた。雷魚君要る?
逢河雷魚:えっ自分で着なくていいんですか
諸星シエル:あー、火力低いし自分で着ておきましょう。以上で。
諸星シエル:次買ってあげるね
逢河雷魚:たのしみ~
GM:FHに買い与えられてる…
諸星シエル:よしよし
GM:では、このシーンは以上よ~!
【Middle3】
GM:【専用BGM】
GM:前回までのあらすじ!
GM:1.諸星シエルは、FH”時の渦”に囚われていた榛原穂積に脅迫され(るよう仕向け)て、脱走の共犯者となった!
GM:2.皆方アイリと逢河雷魚は再会を果たした!アイリは転属した理由を誤魔化しきった!
GM:3.諸星シエルと榛原穂積はUGNに保護を要請! アイリと雷魚の"時の渦"調査に協力することを条件に、保護されることが承認された!
GM:【専用BGM おわり】
----
GM:というわけで、再開していくぜ!
GM:まずは情報収集シーンから。
GM:シーンプレイヤーはシエルちゃん。
GM:全員登場推奨かなあ。出たい人は出てね
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:55->59)
皆方アイリ:出ま~す
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:55->56)
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+10(1D10->10)した(侵蝕率:62->72)
逢河雷魚:たかすぎ
諸星シエル:大変
GM:たいへん
皆方アイリ:テンション高いですねぇ、先輩
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GM:では、今調べられる情報収集項目はこちら!
榛原穂積について 〈情報:UGN、FH、噂話〉難易度7
皆方恋理について 〈情報:UGN、FH、裏社会〉難易度7
”光塔”について 〈情報:UGN、FH、裏社会〉難易度9
GM:好きなやつを調べてねえ
皆方アイリ:それぞれのシナリオロイスが並んでますねぇ
諸星シエル:並んでますねぇ。
逢河雷魚:情報よわよわだけど流れ的には光塔についてかな~
諸星シエル:頑張っちゃいましょう。穂積について調べまーす
皆方アイリ:まあ支部長からのお小遣いもありますし、それぞれ自分のロイス狙いで行きましょうか
諸星シエル:情報FH。AIDA社会でダイス+3つ。
GM:どうぞどうぞ~
諸星シエル:5dx+1>=7
DoubleCross : (5R10+1[10]>=7) → 5[2,3,4,4,5]+1 → 6 → 失敗
諸星シエル:あはは。ほんとに?財産1つ入れます。
GM:よわよわダイス
諸星シエル:諸星シエルの財産を-1した(財産:4->3)
GM:でも成功!
諸星シエル:お外の世界のことなんにも知らなくて…
諸星シエル:けほっ、けほっ…
GM:病弱ぶりだした
逢河雷魚:薄命そう
逢河雷魚:”光塔”について コネ:UGN幹部使用
逢河雷魚:4DX+2>=9
DoubleCross : (4R10+2[10]>=9) → 8[4,5,6,8]+2 → 10 → 成功
逢河雷魚:ヤッタ~
GM:おお!えらい出目
皆方アイリ:皆方恋理について、コネ:UGN幹部使用で
皆方アイリ:4dx+1=>7
DoubleCross : (4R10+1[10]>=7) → 9[5,6,9,9]+1 → 10 → 成功
皆方アイリ:OK!
GM:おお~、あぶなげない
諸星シエル:わ~、さすが優秀な人達だわ!
逢河雷魚:これがN市エージェントよ
GM:シエルちゃんには教育が必要だね……
皆方アイリ:激戦区ですからね~
GM:"教育"が……
諸星シエル:やだ、怖いよ穂積…!
諸星シエル:市外でぬくぬくしていた弊害が…
GM:N市は大変なのだ
GM:では、情報を開示していきますわ~
・榛原穂積について 〈情報:UGN、FH、噂話〉難易度7
他県に在住する17歳の高校生。以前、"時の渦"が仕掛けたR事案に巻き込まれ、オーヴァードとして覚醒した。
UGNに保護され一通り講習を受けた後、そのまま一般市民として暮らしていたようだ。
バロール/サラマンダーのクロスブリードで、時間操作能力を有する。
その能力を見込んだ”時の渦”に拉致され、結鳴市まで連行されてきた。
これまでも何度か脱走を試みては失敗していたが、ついに諸星シエルを脅迫することで脱走を成功させた。
GM:この情報を開示したことで、次のシーンから
GM:榛原穂積の能力について〈情報:UGN〉難易度9 ※諸星さんが挑戦する場合のみ、〈交渉〉難易度11 が追加されます。
GM:
GM:次!
・皆方恋理について 〈情報:UGN、FH、裏社会〉難易度7
皆方アイリの実姉。
UGNチルドレンだったが、FHセル”時の渦”リーダー・”光塔”と恋に落ち、組織を離脱。
現在は”時の渦”に所属している。
諸星シエルのことは、榛原の脱出を手助けしたダブルクロスとみなしており、発見次第すぐに排除するよう部下に指示しているようだ。
なお、現在の”時の渦”内には、榛原の拉致に関わる事柄以外、目立った動きはみられない。
GM:次!
・”光塔”について 〈情報:UGN、FH、裏社会〉難易度9
”時の渦”のセルリーダー。メンバーの皆方恋理とは恋仲にある。
なお、”時の渦”はレネゲイドの存在の暴露・オーヴァードの大量発生を目的に発足したセルである。
このところ、”光塔”は各地の戦闘用セルと積極的に接触し、協力を要請しているようだ。
また、現在の"光塔"の言動や行動には、油断からくる隙が見える。
こちらから誘い出し接触すれば、”時の渦”の動向に関する情報を引き出すことも可能だろう。
GM:この情報をもとに、次のシーンで逢河くんに光塔と接触を図ってもらいたいな~と思っています。
GM:一人で行っても、誰かと一緒に行ってもいいよ!
逢河雷魚:なるのほど……
諸星シエル:直接対決なのだわー
GM:とりあえず、このシーンでは、今回明かされた情報について「なるほどな~」って会話をしてもらいます
GM:場所はどちらにしましょうか。無難なのは支部だけど
諸星シエル:支部で良いのではないかしら!
逢河雷魚:かな!
諸星シエル:怪しい女もいるし。
皆方アイリ:外で待ち合わせって流れでもないですもんね
GM:じゃあ、そのまま支部でお話ししてね~
----
GM:結鳴市UGN支部の、空き会議室にて。
GM:キミ達は、現状把握できる範囲の調査を済ませ、情報共有を行うことにしました。
GM:榛原穂積は検査のため医務室に連れていかれており、今は不在にしています。
皆方アイリ:「さて、誰から行きます~?」
諸星シエル:「UGNさんがどうやって情報共有してるのか知らないから、まず、こっちから手短に話しちゃいましょうか」
諸星シエル:はーい、と軽く手を挙げる
逢河雷魚:深く椅子に腰掛けて、砂糖たっぷりの缶コーヒーのプルタブを開ける。
逢河雷魚:「……あの榛原ってヤツ」
逢河雷魚:「"時の渦"で捕まってたらしいな。どういうヤツなんだ?」
諸星シエル:「うーん、普通の子?」
諸星シエル:プシュ、とカフェオレのパックにストローを刺す。
諸星シエル:「元々はよその子だったみたい。それで、うち……あー、えっと。にっくき時の渦さんが起こした事件に巻き込まれて覚醒したんだって」
諸星シエル:「その時保護したのはUGNさんだから、多分記録は残ってるかな」
諸星シエル:「そのまま普通のしてたみたいだけど、なんか時間に関係する能力らしくって」
諸星シエル:「どーもその辺、リーダーに目をつけられて攫われちゃったらしいわね」
諸星シエル:「それから何度か逃げてたみたいなんだけど、今回でようやく成功……まぁこのへんかな?不備ある?」
諸星シエル:ちうちうと吸い上げて、2人の顔を見る。
逢河雷魚:「……いや。十分だ。時間系ね……」端末でUGNのデータベースにアクセスしつつ
逢河雷魚:(本当に協力する気はあるみたいだな……)諸星の顔をちらと見る。
諸星シエル:「?」視線に気づいて目線を交わす。
皆方アイリ:「一回保護してるなら検査のデータもどっかに残ってそうですねぇ」
皆方アイリ:「今も検査はしてますけど、そっちを調べる方が早かったりするかも?」
諸星シエル:「そうね。その辺はそっちで調べるのが早いかも。穂積に聞いてもいいけど……あまりわかってなさそうだもんね」
逢河雷魚:「……他にセルの情報……構成員、特に幹部クラスの情報なんかも欲しいところだな」
皆方アイリ:「あ、そこなんですけど」
諸星シエル:「うーん、重要なのはリーダーとレンリかしら。あの子達が外で何してるか、私はあんまり知らないんだけど」
諸星シエル:話し出すアイリちゃんの声を聞く姿勢。
皆方アイリ:「そうそう、そのレンリさん。その人の今の動きが掴めました」
皆方アイリ:「といっても、穂積君を連れだしたシエルちゃんを裏切り者判定して探してるってだけですが」
逢河雷魚:「……」その口振りに痛ましいものを感じつつも、無言のまま聞く。
諸星シエル:「嫌われちゃった。」
皆方アイリ:「逆に言うと、それ以外……要は穂積君を探す以外にはセル内に大きな動きはない感じですね」
皆方アイリ:「最近大人しくしてたことも含めて考えると、穂積君が何か大きな計画のキーになってるはありそうな線だと思います」
諸星シエル:「リーダーにいいトコ見せたいでしょうしね、レンリも。一つ決めると視野が狭い所あるけど。」ペコ、と中身の無くなった紙パックがへこむ音。
逢河雷魚:「ああ。拉致監禁なんて無意味にすることじゃない」
逢河雷魚:「その“時の渦”、セル内は大人しいんだろうが、外に対してはそうでもない」
諸星シエル:(最近は暇だったケドね)口は挟まない。余計な感想だ。
逢河雷魚:「ここのところ、セルリーダーの“光塔”は、方々の物騒な連中と接触を繰り返してる」
逢河雷魚:「戦闘が得意なオーヴァードが集まってるようなセル相手に、幾つも協力を要請してるらしい」
諸星シエル:「そんな事してたんだ。」教えてくれてもいいのに、とぼやき。
皆方アイリ:「うわあ、穏やかじゃないですねぇ」
逢河雷魚:「何かしでかそうとしてるのは確かだろうな。タダで付き合って得のある連中じゃない」
諸星シエル:「そうでしょうねぇ。……近々セルを動かす、とか言ってたし。何か画策はしてるんでしょうね」
諸星シエル:「ちなみにその目的についてとかは掴めた感じかしら?」
逢河雷魚:「……いや。普通に調べるのはこの辺りが限界の感もあンだよな」頭を掻いて。
諸星シエル:「まぁ、そうよね。メンバーだった私も知らないし。」
逢河雷魚:「こっちから打って出るしかねえかもな」
皆方アイリ:「と言いますと?」
諸星シエル:「直接聞きに行く、ってこと?」
逢河雷魚:「そうなるな」
諸星シエル:「そうなるんだ。」冗談だったのに、と小声。
逢河雷魚:「“光塔”、俺たちのことをナメ腐ってたからな」
逢河雷魚:「とはいえ、その計画が近いとしたら、無駄に戦闘なんかしてリスクを負いたがるとも思えない」
逢河雷魚:「何とか接触出来れば、話を聞きだすチャンスはあるんじゃねーか?」
皆方アイリ:「んん……。ちょっとリスキーすぎる気はしますけど……」
諸星シエル:「うーん。そうねぇ」
逢河雷魚:「手をこまねいてる間に、取り返しのつかない事態を起こされるのもリスキーだろ」
諸星シエル:「うん。チャンスは有ると思うな。」
諸星シエル:「結構喋りたがりだから。向こうから割と勝利宣言的に話してくれるんじゃないかしら」
諸星シエル:「ちょっとまってね。あの人がブラブラしてる場所、いくつかあるから。……ええと、地図、地図」がさごそ。
皆方アイリ:「ん、まあ先輩がそう判断したんならアリですかね」
皆方アイリ:「でも一人でってのは流石にアレなんで、あたしもついてきます」
逢河雷魚:「……あぁ!?」
逢河雷魚:「何でそうなンだよ……いらねーよ」
逢河雷魚:「俺一人で十分だっての」
皆方アイリ:「いやぁ、いくら先輩とはいえ単独行動はマズいですって」
皆方アイリ:「最低でもバディは基本でしょう?それに二人の方が支部への連絡とかも取りやすいですし」
皆方アイリ:「今回に関しては引きませんので。諦めてくださいね~」
逢河雷魚:「お前……」皆方に言われるまでもなく、危険な手であることは分かっている。
逢河雷魚:二人居た方がいいというのは完全に正論だ。だが、相手が皆方ならば別だ。
逢河雷魚:彼女には姉のこともある。何かあった時、自分が守ってやれるかも分からない。出来れば巻き込みたくない。
逢河雷魚:「……?」
逢河雷魚:巻き込みたくない?何故?相手もプロであるチルドレンだというのに。
逢河雷魚:内心の靄は晴れないが、反論できる理屈も思い浮かばず、黙り込む。
諸星シエル:「雷魚、アイリ」
諸星シエル:「はいこれ、地図」
諸星シエル:紙の地図にマジックで直にルートや場所を書き込んだ物を渡す。
皆方アイリ:「ありがとうございます、助かります」
皆方アイリ:「って、書き込んじゃったんです?これ一応支部の備品なんですけど」
諸星シエル:「ごめんなさい、コピー機の場所聞きたかったけど取り込み中だったみたいだし?」
諸星シエル:「普段の行動範囲、知ってる限りで書いてみたわ。ちょっと広いから、2人で探したほうが効率的かも」
逢河雷魚:「……」援護射撃を受けて、今度こそ何も言えなくなる。「……ああ。分かった」
諸星シエル:「私が同行すると流石に挑発になっちゃうから、よろしくね?雷魚。」
逢河雷魚:「そりゃそうだな……」嘆息して。
逢河雷魚:「……ヤバくなったらすぐに引けよ」皆方を半ば睨むように見る。
皆方アイリ:「はいは~い。そのときは先輩も一緒にですよ」
諸星シエル:「一応、探すのとかは協力するから~。直接コンタクトはお願いね」
GM:シエルちゃんの地図を参考に、キミ達は次の動きを取ることにしたのでした。
GM:シーンを終了します。
GM:ロイスとか購入判定とか~
皆方アイリ:ロイスは保留、購入はメイド服チャレンジで
逢河雷魚:ロイスは保留で、アームドスーツねらいます
逢河雷魚:2DX+1>=15
DoubleCross : (2R10+1[10]>=15) → 10[4,10]+9[9]+1 → 20 → 成功
諸星シエル:ロイスは2人に取ってるので購入……も自分用は買ってる。ほか2人の見て失敗したほう行くわね。それか強化素材。
皆方アイリ:2dx=>20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 7[3,7] → 7 → 失敗
諸星シエル:つよい
逢河雷魚:あっ買えた……装備して以上です
皆方アイリ:無理なので以上!
GM:シエルちゃんどうします?
諸星シエル:じゃあメイド服をねらいまーす
諸星シエル:5dx+1>=20
DoubleCross : (5R10+1[10]>=20) → 7[1,4,4,5,7]+1 → 8 → 失敗
諸星シエル:うふふ。ダメ。以上でーす
GM:あらら~
GM:では、このシーンはこれで以上よ!
【Middle4】
GM:次のシーン。
GM:シエルちゃんとアイリちゃんの自由会話ターンです。
GM:好きにおしゃべりしてね~
GM:シーンプレイヤーはアイリちゃん!シエルちゃんも登場してね
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:59->66)
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:56->60)
GM:は~い
GM:支部の休憩室とかでちょっと話す感じがいいかな
皆方アイリ:出かける前って感じですかね、了解です
諸星シエル:了解ですです
GM:おす!よろしくねえ
----
GM:セルリーダー"光塔"と接触を図りに出発する直前の待機時間。
GM:キミ達二人は、支部の休憩室で少し話す時間ができました。
GM:女性同士、好きに話して親交を深めるチャンスです。
諸星シエル:「UGNって、設備や福利厚生もしっかりしてるのね。」新しい紙パックを手にしている。ヨーグルト味。
諸星シエル:「アイリとしてはどう?最近こっちに来たみたいだけど。」
皆方アイリ:「まあ、キツい仕事なのも確かですからね」
皆方アイリ:「その辺しっかりするのは基本なんじゃないです?」
皆方アイリ:「というか、やっぱFHはその辺しっかりしてない感じで?」
諸星シエル:「逆に聞くけど、しっかりしてると思う?」
諸星シエル:「大手企業と個人商店よ?」
諸星シエル:「『そのへんの商品余ってるから適当にとっていいよ』って感じ」
諸星シエル:青いパッケージの乳酸菌飲料を飲み始める。
皆方アイリ:「あー……やっぱりそういう感じで」
諸星シエル:「そういう感じ。」
諸星シエル:「でもまぁ、UGNの方がきついのも事実よね。」
諸星シエル:「私が言うのも何だけど、戦うだけじゃなくて人助けとか、基本後手でしょ?」
皆方アイリ:「そうなっちゃいますね。今回のはまだマシな方ですけど」
皆方アイリ:「それでも穂積君の拉致は防げてませんし」
諸星シエル:「あぁ。誘拐はねぇ。」
諸星シエル:「事前情報ないとずっと警戒するわけにも行かないでしょうしね。大変よね」
諸星シエル:味を確かめて、ちょっと微妙な顔をする。
諸星シエル:「お姉さんとも、戦わなきゃいけないみたいだし」
皆方アイリ:「あー、まあ」
皆方アイリ:中身の減ったココアの缶を手の中で少し転がして。
皆方アイリ:「そこはあたし特有のアレなんで、UGNが~って話でもないですけどね」
諸星シエル:「そうでもないんじゃない?」
諸星シエル:「FHは裏切ったら個人の意志で取りに来るけど」
諸星シエル:「UGNは、命令で戦わなきゃいけないでしょ」
皆方アイリ:「……別に、命令だからってだけじゃないですよ」
諸星シエル:「あら、そうなの?」
皆方アイリ:「さっきの聞いてたかもしれませんけど、あたしはレン姉が人を傷つけるのイヤなんで」
皆方アイリ:「それ止めるために戦うってのもウソじゃないです」
諸星シエル:「ふぅん」
諸星シエル:「身内と戦うの、忌避する人が多いって聞くけど」
諸星シエル:「それ以上に、戦う理由があるわけだ」
皆方アイリ:「そういうことです」
諸星シエル:「なるほどなるほど」
諸星シエル:「じゃあ、まぁ。いきなりFHの方に寝返りましたー、って心配はしなくて良さそうね」
皆方アイリ:「あはは。シエルちゃんにそれ心配されるのも何だか複雑ですねぇ」
諸星シエル:「そこはほら、私だからこそよ?」
諸星シエル:「自分がそうだし、レンリも寝返り組だし。二度あることは三度あるっていうじゃない?」
皆方アイリ:「じゃあ、あたしは三度目の正直の方ってことで」
諸星シエル:「仏の顔もっていうしねぇ。次やったら怒られちゃう。」
諸星シエル:「じゃあついでに、もう一つ聞いておこうかしら」
皆方アイリ:「何をです?」
諸星シエル:「雷魚、貴方の元カレ?」
皆方アイリ:「ぇ」
諸星シエル:「距離感微妙よね」
皆方アイリ:「……」 一瞬完全に固まって。
皆方アイリ:「はは、ただの先輩後輩ですよ」
諸星シエル:「その辺ギクシャクされると、下手に裏切るより困るのだけど。」
皆方アイリ:「そんなに微妙に見えました?」
諸星シエル:「見えた見えた。」
諸星シエル:「ただの先輩後輩が、人事異動で置き手紙して再開で固まって久しぶりをあんなに感慨深く言うのがUGN流なら、別にいいけど。」
諸星シエル:「つまりは、お二人で探したら?と言ったことに、私はもしかしたら余計なことを言ったんじゃないかなーって。」
諸星シエル:「そういうフォローなのだけどね」
皆方アイリ:「……あー」 隠し事はそれなりに得意な方なつもりだったのに。
皆方アイリ:「や、お気遣いさせてすみません」
諸星シエル:そして、隠していることを見抜いちゃうのはクセだ。人はよく観察している。
皆方アイリ:「だいじょぶですよ。先輩の方は単純にあたしに気を遣ってるだけなんで」
諸星シエル:「ふうん」
諸星シエル:「アイリからはどうなの?」
諸星シエル:「踏まれたくない所あるなら気をつけますけど。」
皆方アイリ:「……心配までされちゃった以上、何にもないとは言いませんけど」
皆方アイリ:「特に気にしなくていーですよ。仕事に支障出す気はないので」
諸星シエル:「ふぅーん」ほっぺをムニムニと突っ突く
皆方アイリ:「わ、なんですかもう」
諸星シエル:「いえ。こういうふれあいが珍しいから、つい」
諸星シエル:「でも、一つ忘れてるようですが、別に私、保護はしてもらったけどUGNの正規職員ではないので。」
諸星シエル:「貴方のお仕事に支障が出ても、特に迷惑はかからないわ」
皆方アイリ:「えぇ……」
皆方アイリ:「何です?脅迫です?」 へにゃりと困ったように笑う。
諸星シエル:「脅迫ですねぇ」
諸星シエル:「貴方が多少支障を出してくれたほうが、私のフォローで評価が上がるのだけど。だめ?」
皆方アイリ:「んん……それあたしの評価下がるのとイコールなんですよねぇ」
諸星シエル:覗き込むように首を傾げる。
皆方アイリ:「それにほら、先輩にも迷惑かかったりしますし」
諸星シエル:「大丈夫大丈夫、そっちもフォローするから」
諸星シエル:「早めに役に立つ所見せないと、雷魚からの熱視線が激しくて。好意を抱かれてしまうわ」
諸星シエル:「三角関係に巻き込まれるのはちょっと困る。」
皆方アイリ:「……ゃ、うん」
皆方アイリ:出かけた言葉のいくつかを精査して。
皆方アイリ:「……人煽るのお上手ですね?シエルちゃん」
諸星シエル:「ほほほ。戦場では相手を乱したほうがやりやすいもので」口元に手。
諸星シエル:「でも煽られたとは思ってるわけだ」
皆方アイリ:「まあ、誰かさんほど鈍くも無いので」
皆方アイリ:「煽る気で話してるだろうなくらいは分かりますよ」
諸星シエル:「はい。煽る気で話してました。ごめんなさい」ぺこり。
皆方アイリ:「ごめんなさいされたので許しましょう」
皆方アイリ:「まあ、あたし的にも協力してくれる子の今後の扱いくらいは保証したいとこですし」
皆方アイリ:「これだけ頭の回るシエルちゃんが今後UGNに協力してくれるとなったら心強いので」
皆方アイリ:「その辺の口添えはしっかりやりますよ」
諸星シエル:「ま、お優しい。さすがは正義の味方。頼らせてもらいましょう。」
諸星シエル:「じゃあまぁ、その好意に甘えましょう。味方は作っておいて損はないわよね」
皆方アイリ:「ふふ。協定成立ですね」
諸星シエル:「ふふ。そうみたい。………お友達って素敵だわ」
諸星シエル:ペコペコ、と空になった紙パックを折りたたんで、入り口付近のゴミ箱へ。
諸星シエル:「あ、そうそう。」そのまま入り口に向かう前に、振り向く。
諸星シエル:「そんなアイリから見て、雷魚ってどんな人?」
諸星シエル:「流石に初手煽りで殴られる気難しさとかだと、私も遠慮するつもりなんだけど。」
皆方アイリ:「……だいじょぶですよ」
皆方アイリ:「見てる方が心配になるくらいのお人好しなんで」
皆方アイリ:「あんまりからかい過ぎないで上げてくださいね」
諸星シエル:「はーい。貴重なご意見ありがとうございます。参考にするわ。」その表情を、じっと目に収めて。
諸星シエル:「じゃあ、この後のお仕事も頑張りましょうね。私のディア・フレンド」ぺこり、とワンピースの裾を摘んでお辞儀。
諸星シエル:そのまま退出していく。
皆方アイリ:それを見送って。
皆方アイリ:「……そりゃね。身内の不始末ですもん」
皆方アイリ:「見つけちゃった以上、あたしがやんないと」
皆方アイリ:そう呟いて、ココアの缶をゴミ箱へと投げた。
GM:シーン終了。
GM:二人はロイスと購入判定していいよ~
皆方アイリ:シエルちゃんへのロイスの感情を〇連帯感/警戒でP表に変更
皆方アイリ:購入はメイド服チャレンジで
皆方アイリ:3dx=>20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 6[1,2,6] → 6 → 失敗
皆方アイリ:はーい無理!以上!
諸星シエル:ロイスは変わらず協力/興味。私もメイド服ねらいまーす
諸星シエル:6dx+1>=20
DoubleCross : (6R10+1[10]>=20) → 10[6,7,9,9,9,10]+1[1]+1 → 12 → 失敗
GM:残念~
諸星シエル:回ったけど惜しい。以上です。
GM:では、このシーンは以上!
【Middle5】
GM:次のシーン。
GM:光塔を誘い出して、セルの動向を聞き出すシーンです。
GM:シーンプレイヤーは雷魚くん。アイリちゃんも登場してね
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+1(1D10->1)した(侵蝕率:72->73)
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:60->70)
皆方アイリ:うわ、一気に追いついちゃった
GM:反対に雷魚くんは1で良かった
逢河雷魚:ほんとによかった
GM:ではこのシーンなんですけど、駅前のスタバ的なとこで待機してたら光塔が現れるので
GM:光塔がなんか意味深なことやお姉ちゃんのことなど話すので
GM:フ~ン……てしてもらって、あと二人でちょっと話したりしてシーン終了…みたいな流れです
皆方アイリ:はーい
逢河雷魚:はーい
GM:よろしくね~
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GM:結鳴市、駅前ビル 4階 某コーヒーチェーン
GM:窓際のカウンター席。駅のホームへと行き交う人々を観察できる眺めの良い場所に陣取り、キミ達は待機しています。
GM:光塔の姿はまだ見えない。
逢河雷魚:駅前の人込みをじっと眺めている。
逢河雷魚:“光塔”とは先日遭ったばかりだ。遠目からでも見分けられる筈。片手にはマンゴーパッションティーフラペチーノのティー抜き。
皆方アイリ:こちらも人ごみに注意を払っている。先輩から”光塔”の容姿についても聞いた。
皆方アイリ:手には抹茶のフラペチーノクリーム増し。蓋を外すくらいの量。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「……何か」
逢河雷魚:「随分久々の気がするな」
逢河雷魚:ぽつりと呟く。
皆方アイリ:「ですねぇ。一緒の事件って言ったらあのデパートのが最後だから」
皆方アイリ:「いうほど日が開いてるわけでもないんですけどね」
逢河雷魚:「……そうだな」眼下の人込みから目を逸らさないまま。
逢河雷魚:「……にしても、急な転属だったな」
皆方アイリ:「でしたねぇ。お陰で引っ越しの準備も大変で」
皆方アイリ:「バタバタしてたのもあって、ああやって手紙で知らせるくらいしか出来なかったんですよねぇ」
逢河雷魚:「そうか……」あの日渡された手紙を思い返す。
逢河雷魚:「……転属の理由は?何か聞いてないのか?」
皆方アイリ:「んん……。上から聞かされたりはしてませんね」
皆方アイリ:「まあ転属自体は前にもしてますし。経験あるからとかじゃないです?」
逢河雷魚:「……そうか」人事異動の辞令などそんなものか、と納得して。
逢河雷魚:一つ息を吐く。
逢河雷魚:「……N市には」
逢河雷魚:「戻ってこられそうにないのか?」
皆方アイリ:「……戻ってきてほしいんです?」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:咥えたストローを噛んで。
逢河雷魚:「俺だけだと……」
逢河雷魚:「聞き込みだの潜入なんかは、ダルい。第一印象で警戒されやがるし……」
逢河雷魚:「支部の連中も、普段わざわざ近付いてこないしな」
逢河雷魚:「……」口を開いたまま固まって。
逢河雷魚:「……あー……」
逢河雷魚:「だから……だな」
逢河雷魚:「……お前がいないと……」
逢河雷魚:その先の言葉をどう続けるか、何を言うべきか、自分でも分からなくなる。
逢河雷魚:「……」
GM:雷魚くんが言いあぐねていると。
GM:キミ達の後ろからやって来た男が、楽しげに声を掛けます。
”光塔”:「何、そういう関係だったんだ」
GM:長い前髪の、猫背の痩身の男。”光塔”。
”光塔”:「お前がいないと?」
”光塔”:雷魚くんにからかうような笑みを向ける。
逢河雷魚:「ッ!」
逢河雷魚:弾かれたように席を立ち、皆方の前に出る。
逢河雷魚:「……“光塔”」
逢河雷魚:「……何の用だ?」警戒と動揺の表情を作る。こちらから接触を図ったことは隠して。
”光塔”:「いやあ、地元の駅ビルでコーヒーでも飲もうと思ったら、見知った顔がいたものだから」
”光塔”:「ちょっと話しかけてみようかと思って」
”光塔”:余裕しゃくしゃくといった表情で、手に持つコーヒーを見せるようにして笑う。
皆方アイリ:「随分余裕みたいですねぇ」 こちらも警戒態勢を取っている。
逢河雷魚:「お友達になったつもりはねェんだがな」その態度に心中で手応えを覚える。やはり油断している。
”光塔”:「いいじゃない。UGN達だって、ここで闘うのは不本意だろ?」
”光塔”:言いながら、椅子を引き寄せて二人の後ろで軽く腰掛ける。
”光塔”:「それにさ、恋理の妹さんと話してみたかったんだよね」
皆方アイリ:「あたしは話すことなんてないですけど」
逢河雷魚:「……」半ば本心からの不快感を滲ませながら「いくら腹一杯に見えても、自分から猫の前に出てくる鼠はただのバカに思えるがな」
”光塔”:「ええ、鼠って、今の君たちのこと?」
”光塔”:へらへらと笑う。
”光塔”:「愛理ちゃんさ。恋理は君がFHに来てくれたらすごく嬉しいって言ってたよ」
”光塔”:「僕も歓迎するよ。その方が絶対に良いと思うな」
皆方アイリ:「……気になってはいたんですよね」
皆方アイリ:「レン姉が、そのままで居るとあたしが命を落とすとか言ってたの」
皆方アイリ:「つまり、あたしたちの命を落とせるような。そんな計画がおありで?」
”光塔”:「うん、ある」コーヒーを口に運びながら言う。
”光塔”:「僕らが世界を支配する計画だ。もうすぐなんだよ」
逢河雷魚:「世界を支配?」挑発するように嘲笑する。「大きく出たな」
”光塔”:「はは、信じられない?」
”光塔”:「ま、それはそれでいいよ」
”光塔”:「そう、榛原くんさえ戻ってきてくれればすぐに始められるんだけどな。彼、返してくれない?」
皆方アイリ:「はは、そんな話聞いたうえで返せると思います?」
”光塔”:「あ、そう? でもさあ、君達は彼が何で捕まったのかもわかってないでしょ」
逢河雷魚:「……お前らのその計画の為だろ?」眉を顰める。
”光塔”:「ああ、ごめんごめん。どうして計画に彼が必要かってことだよ」
”光塔”:「彼、時間停止能力に特化してるんだよ。UGNも勿体ないことするよね。彼を日常に帰してそのままにするなんて」
逢河雷魚:「……」こちらがどこまで掴んでいるかの情報と、今相手から引き出せそうな情報を、頭の中で天秤に掛ける。
皆方アイリ:「まあ悪用しがいのありそうな能力ですよねぇ」
皆方アイリ:「貴方がたが目を付けるのも当然ってくらいには」
”光塔”:「恋理がねえ、気付いてくれたんだ」
”光塔”:「彼の能力をどう使えばいいのか」
皆方アイリ:「レン姉が……?」
”光塔”:「うん。恋理、すごく尽くしてくれる子なんだ」
逢河雷魚:「……時間操作は確かに強力だが。だからって世界を支配できるとまでは思えねーな」芝居めかして肩を竦める。
”光塔”:「そうなんだよ。なのに、恋理がね!」雷魚くんに嬉しそうに言う。
”光塔”:「願いを実現できるよう、あの子は力を得てきてくれたんだ」
逢河雷魚:「……力?」
”光塔”:「うん……」「あ」
”光塔”:雷魚くんを指さす。「君も持てるかもしれないな」
”光塔”:「君も…愛理ちゃんとさ。二人で来る? こっちに」
逢河雷魚:「……」一瞬、言葉の意味が理解できず。
逢河雷魚:「……あ?」怪訝に顔を顰める。「どういう意味だよ」
”光塔”:「ああ、そりゃいいや。彼女と二人で、FHにおいでよ」
逢河雷魚:「おい、一人で勝手に納得してんじゃねーぞ」
皆方アイリ:「先輩が持てるって何の話です?」
”光塔”:「それは……」「……あ、いや、これは喋っちゃいけないんだ」
”光塔”:「口止めされてるんだ。恋理に。可愛いよね」
逢河雷魚:「あぁ!?」
逢河雷魚:「肝心なとこだけはぐらかすんじゃねーよ!」素の怒りを露わにする。
”光塔”:「これ以上は内緒。FHに来たら教えてあげる」腰掛けていた椅子からガタッと立ち上がる。
”光塔”:「あ、その時は穂積くん連れてきてね」
”光塔”:「じゃあね、愛理さん」
逢河雷魚:「……教えて貰う必要はねェな」
逢河雷魚:「次に会ったら、ブチのめして洗いざらい吐かせてやる」
”光塔”:「口の悪い彼氏だ」
”光塔”:余裕そうな笑みを浮かべて、そのまま店外に出ていく。
逢河雷魚:「……チッ」舌打ちをして、苛立たしげにフラペチーノを啜る。
皆方アイリ:「……はー」 大きく息をついて。
皆方アイリ:(……マジでもう、さあ)
皆方アイリ:(あれのどこが良いのレン姉……)
皆方アイリ:先輩の手前口には出さず、机に突っ伏す。
逢河雷魚:「……大丈夫か?」
皆方アイリ:「……だいじょぶですよ」
皆方アイリ:「流石にちょっと神経使いましたけど、言われた通り余裕ぶった奴でしたね」
逢河雷魚:「……ああ。たっぷり引き出せたな」
皆方アイリ:「ワーディング張るようなことにもならなかったし、これなら満点でしょ」
逢河雷魚:「そうだな。上出来だ」
逢河雷魚:「お前がいてくれてよかった」
皆方アイリ:「……ふふ」
皆方アイリ:「お役に立てたようで光栄ですよ~」
逢河雷魚:「俺一人じゃこうは行かなかっただろうからな……」フラペチーノを飲み干して。
逢河雷魚:「用事は済んだな。帰るか」
皆方アイリ:「ええ、帰って共有と行きましょう」 こちらも抹茶フラペチーノの残りを飲み干して。
逢河雷魚:「……あー……」
逢河雷魚:「……どこか寄っていくか?」普段ならいつもそう言われていたことを思い出して口にする。
皆方アイリ:「……どうしたんです?急に」
皆方アイリ:「任務中ですよ?」
皆方アイリ:半ば本気できょとんとした顔で返す。
逢河雷魚:「……いや、別に」
逢河雷魚:「無いならいい。帰るぞ」容器をごみ箱に放って、席を立つ。
皆方アイリ:「……はーい」
皆方アイリ:(らしくない気遣いさせちゃったなあ)
皆方アイリ:(まあ、気遣いかも分かんないけど)
皆方アイリ:(ホント、寂しがりですねぇ)
皆方アイリ:先輩に続き自分も席を立った。
GM:シーンを終了します。
GM:ロイスと購入判定チャンス!
逢河雷魚:ロイス保留で、強化素材
逢河雷魚:2DX+1>=15
DoubleCross : (2R10+1[10]>=15) → 10[3,10]+8[8]+1 → 19 → 成功
皆方アイリ:ロイスは保留、購入はメイド服チャレンジ
皆方アイリ:先輩めちゃくちゃ買い物上手ですね?
皆方アイリ:3dx=>20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 9[3,4,9] → 9 → 失敗
皆方アイリ:こっちは無理!以上で
逢河雷魚:買えた……どうしよう 素手に使って以上です
GM:では、改めてこのシーンは終了!
【Middle6】
GM:【専用BGM】
GM:前回までのあらすじ!
GM:1.情報収集を開始したものの、時の渦がなぜ榛原穂積を拉致したのかはいまいちわからない!
GM:2.光塔がやたらたくさん喋ってくれた!相変わらず謎の計画をちらつかせるばかりだ。恋理お姉ちゃんになんだかがあるようだが…?
GM:【専用BGM おわり】
GM:
GM:というわけで、次のシーン!
GM:前回のシーンを受けて、情報収集シーンになります。
GM:シーンプレイヤーはシエルちゃん。全員登場推奨。
GM:出る人は侵蝕率を上げて登場してね
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:66->69)
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+10(1D10->10)した(侵蝕率:73->83)
逢河雷魚:わ~ん
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:70->72)
GM:あらら
皆方アイリ:先輩……
GM:では、情報収集項目を出しますね。
GM:(言い忘れてたけど、前回のシーンを受けて、調べられる項目が2つ発生しました)
榛原穂積の能力について 〈情報:UGN〉難易度9 ※諸星さんが挑戦する場合、〈交渉〉で難易度11
皆方恋理について2〈情報:UGN、FH、裏社会〉難易度11
時の渦の目的について 〈情報:FH、裏社会、軍事〉難易度12
GM:今調べられる項目はこちら! 自由に選んで調べてみてね
諸星シエル:時の渦の目的行きます!じゃあくなセルめ!
諸星シエル:情報FHで。
GM:どうぞ~
諸星シエル:6dx+1>=12
DoubleCross : (6R10+1[10]>=12) → 10[1,4,5,7,7,10]+5[5]+1 → 16 → 成功
諸星シエル:まるっとお見通し
GM:おお、あぶなげない
逢河雷魚:優秀
皆方アイリ:お見事
諸星シエル:まるで構成員のようだ
逢河雷魚:穂積くんについて コネも使って振ります~
逢河雷魚:5DX+2>=9
DoubleCross : (5R10+2[10]>=9) → 7[3,5,6,7,7]+2 → 9 → 成功
GM:ぴったり!
逢河雷魚:ギリギリ
皆方アイリ:じゃあ最後にあたしがレン姉2をコネ込みで
皆方アイリ:5dx+1=>11
DoubleCross : (5R10+1[10]>=11) → 9[2,2,3,6,9]+1 → 10 → 失敗
皆方アイリ:あっと、支部長に貰ったカードから1点出します
皆方アイリ:これで残り4点
諸星シエル:さすが支部長~
逢河雷魚:助かる~
GM:お小遣いが力を発揮したわ!
皆方アイリ:いやあ、福利厚生のたまものですねえ
諸星シエル:UGNってすごい
鳥餅支部長:結鳴市支部にきてね♡
諸星シエル:(皆が笑顔のポスター)
GM:では、項目を開示していくよ~!
諸星シエル:はーい!
・榛原穂積の能力について 〈情報:UGN〉難易度9
対象を「凍りつかせる」イメージを契機に時間を停止させることができ、
その停止した空間の中で、自分だけは自由に行動することができる。
能力を強化させれば、停止時間を長期化させ行動範囲を増やすことができるほか、
自分以外の他者も自由に行動できるようになり、強化すればするほど、その人数は増えると思われる。
なお、覚醒した後、その類まれなる才能を見込まれUGNエージェントになるよう勧誘を受けていたが、
自らの能力で他者を傷つけることを畏怖し、辞退したようだ。
GM:次!
皆方恋理について2〈情報:UGN、FH、裏社会〉難易度11
時の渦に転向した後、光塔の計画に協力するため自ら志願し、とある遺産を介して《先行種》の力を得る実験に協力。《先行種》の力を得た。
《先行種》は、他者の能力を一時的に強力に引き出すことができる貴重な能力である。
GM:次!
時の渦の目的について 〈情報:FH、裏社会、軍事〉難易度12
”光塔”は、皆方恋理の《先行種》の力を榛原穂積に使用させ、榛原穂積の能力を一時的に強力に引き出そうとしている。
《先行種》の力を与えられた榛原穂積は、能力の及ぶ範囲を日本全土に拡大することができるようになる。
”光塔”の目的は、榛原に日本全土の時間を停止させ、それと同時に、各地のFHを一斉に蜂起させることだ。
”光塔”は、Eロイス《破壊神顕現》《傲慢な理想》を有しており、
計画が成功した場合、このEロイスの効果によって、日本は破壊される。
GM:なお、榛原穂積が日本全土の時間を停止した場合、強力な能力を使用したフィードバックで侵蝕率が急激に高まり、ジャーム化してしまいます。
GM:情報収集項目はこれで以上!
GM:すべての項目を開示したことで、シエルちゃんとアイリちゃんそれぞれにトリガーイベントが発生します。
諸星シエル:イベイベ!
GM:シエルちゃんは穂積くんとお喋り
GM:アイリちゃんは、OPを受けて、レン姉から再度の連絡が届きます
皆方アイリ:ですよねぇ
逢河雷魚:アワワ……
GM:それらは次のシーン以降で描写しますので、このシーンでは、情報収集項目の共有をロールしていこうねえ
GM:どこでお話しましょうか?
皆方アイリ:さっきのシーンからの流れでカフェか、もう一回支部かどっちかですかね?
逢河雷魚:せっかくだしなんか支部以外にします?
逢河雷魚:支部は支部でも食堂とか……
諸星シエル:あ、いいですねぇ。食べながら話しますか
皆方アイリ:わーいご飯
GM:はあい じゃあ、食堂でお話ししましょうか~
結鳴市UGN支部 食堂
GM:夜の食堂。夕飯を済ますため、職員やチルドレンが行き交っている。
GM:キミ達はその一角で、食事がてら調査状況の報告を行っていました。
GM:この支部の食堂は多種多様なメニューが売りのため、キミたちが食べようと思ったメニューはおおむね手に入るぞ。
諸星シエル:「さすがはUGN」分厚い卵焼きを毛布にして野菜の餡を掛けた天津飯を銀のスプーンで切り崩している。
諸星シエル:「実利も福利も手厚いわね」
諸星シエル:「それにしても、とんでもなくスケールが大きなことを考えていたのね、うちのリーダーは。」
諸星シエル:ちらり、と同じく食事をともにする二人に目線。
皆方アイリ:「いやぁ、想像の十倍は大きな話でしたね」
逢河雷魚:「……思った以上にヤバい話だな」
逢河雷魚:蕎麦にコーラにレアチーズケーキというおぞましい食べ合わせを組んでいる。
皆方アイリ:こちらは味噌汁・ご飯・サラダに小鉢の二つ付いたサバの塩焼き定食。
皆方アイリ:この食堂の野菜が多めにとれるところが気に入っている。
諸星シエル:「時間停止の能力を、外付けで増幅。その間にゆうゆうと世界征服。ってわけ」
諸星シエル:夜のバーみたいな組み合わせだな、とテーブルの上を見ている。
逢河雷魚:「時間停止なんて一瞬でも厄介だってのにな。そんな規模で使えるなら、あの余裕も頷ける」
皆方アイリ:「ただ、その後のことはいまいち考えてなさそうなのが気になりますね」
皆方アイリ:「穂積君がジャーム化したらどうなるか、とか」
皆方アイリ:「それこそ時間停止能力全開で暴れまわられたら、止められる人なんてそうそう居ないでしょ」
諸星シエル:「そうね。私なんか穂積に一瞬で制圧されちゃったし」あの時の感覚はそれか、とスプーンを咥える。
逢河雷魚:「……アンタが?マジか」怪訝な顔。
諸星シエル:「ほんとほんと。脅されたって言ったでしょ?」笑み。
逢河雷魚:「はん……」戦闘時の様子から諸星が相当な手練れということは感じている。それほどの能力か。
諸星シエル:「それでも範囲を拡大出来るのはレンリのブーストあってこそ……だとすると。目的がすんだ後は」
諸星シエル:スッ、と首に指「切り捨てる前提かもね」
諸星シエル:「一応、外に出てもすぐ捕まったら大変だし、力試しをしてあげようと思ったんだけど。思ったよりすごい子だったわ」
皆方アイリ:「なるほど。当人の性格が好戦的でなかったのが救いでしたね」
皆方アイリ:「脱走を試み続けてくれてなかったら、もう手遅れだったかもですし」
諸星シエル:「そうねぇ。……根っから好戦的だったら、逆に捕まえるのも苦労してたかもだけど。」
逢河雷魚:「≪先行種≫で強化された時間停止能力者ねェ……」
逢河雷魚:「俺が奴らでも切り捨てるだろうな。永遠に時間が止まったまま戻らなくなるなんてこともあり得る」
逢河雷魚:「もっともそうなったところで、もう誰も感知できねェだろうが」
諸星シエル:「そうね。力を使い切って倒れれば能力が解除されるか、それでもずっと止まったままか。」
諸星シエル:「意外と身近にあるのね、世界の終わりって。」
皆方アイリ:「あはは、そうみたいですねぇ」
皆方アイリ:「まさかN市を出てからの方が、大きな事件に関わることになるなんて思ってもみませんでした」
諸星シエル:「そうそう。二人はN市から来たのよね?」
諸星シエル:「激戦区って聞いたけど、こんな事件も日常茶飯事だったりするの?珍しい方?」
皆方アイリ:「茶飯事とまではいかなくても割と聞きますね」
逢河雷魚:「まあな……異常じゃあるがそれが日常だな」
諸星シエル:「二人も世界の危機とか、救っちゃってる感じ?前に一緒に任務はしてそうな雰囲気だけど。」
皆方アイリ:「いやぁ、そこまでは。そういうのに関わるのはN市の中でもほんの一握りですよ」
皆方アイリ:「とびきりの精鋭とか、特殊な因縁持ちとか。そういう一部の人の話です」
逢河雷魚:「ああ。事件が多い分、UGNも層が厚いからな」
逢河雷魚:「逆に言えば……」
諸星シエル:「逆に言えば?」
逢河雷魚:「N市がそんな頻繁にヤバい事態に巻き込まれても保ってるのは、それだけUGNもデカいからだ」
逢河雷魚:「ここじゃ俺達だけで対応するしかない」
逢河雷魚:「こっちの方がよっぽどヤバいんじゃねーのか」
諸星シエル:「なるほど、そういう視点。」
皆方アイリ:「ま、そこはあたしたちが頑張るしかないですね~」
諸星シエル:「そうね。仕掛ける側はいつだって、対応の手札を把握してから後出し出来るもの」
諸星シエル:「私に、アイリに雷魚。鬼札としては、頑張らなきゃ。って気持ちになったわ」
逢河雷魚:「……ま、アンタに頼るしかねーか……」
諸星シエル:「ふふ、こちらも後ろ盾がありませんから。なんとか売り込ませていただきます。」
逢河雷魚:「土壇場で鬼札から鬼が出ねーのを祈ってるよ」
諸星シエル:「蛇が睨んでいれば大丈夫でしょう」
皆方アイリ:「なら安心ですねぇ。目つきのこわ~いのが居ますから」
皆方アイリ:へらへらと笑って目じりを指で上げるジェスチャー。
逢河雷魚:「蛇ね……」
諸星シエル:「えぇ、鬼だって真っ青になって、泣き出しちゃうわ」くすんくすん、と指で目尻を下げる
逢河雷魚:「……蛇か。≪先行種≫はウロボロスと関係があるなんて話もあったな」
逢河雷魚:「野郎が俺を勧誘してきたのはそれか」
皆方アイリ:「ああ、さっき"光塔"が言ってたのもそういうことですかね」
諸星シエル:「勧誘されたんだ」
逢河雷魚:「お前、知ってたか?姉……」言葉を選んで「“クォーク・ノヴァ”が先行種だって」
皆方アイリ:「や、初耳です」
皆方アイリ:「むしろ知ってたら先に話してますよぉ」
逢河雷魚:「……そりゃそうだな」
逢河雷魚:「諸星。お前から見て“光塔”と“クォーク・ノヴァ”は……」
逢河雷魚:「……どうだった?」少し言葉を濁して問う。
諸星シエル:「そうねぇ」んー、と宙空を見上げるように。
諸星シエル:「別に、なんというか。ベタベタとしてるほどじゃなかったし、逆によそよそしいわけでもなかったかな」
諸星シエル:「わざわざ公言はしてなかったけど、セルの中でも気づいてるのは半分ぐらいじゃない?って感じ」
諸星シエル:「一応大事にはしてたと思うし、レンリの方も……あぁ、《先行種》の実験」
諸星シエル:「アレに志願したのも、尽くすため……だったのかしら?結果見えてから言うと邪推かなー」
諸星シエル:「ともあれ、そんな感じ。雷魚とアイリも、惚気ぐらいは聞いたんじゃない?」
皆方アイリ:「そりゃあもう、結構たっぷりと」
皆方アイリ:へらへらとした表情に苦笑が混ざる。
逢河雷魚:「……」少し考え込み、皆方を気にしつつ「利用されてる……ってわけじゃないのか」
諸星シエル:「されてた方が、目を覚ますのは簡単だったかもね」
皆方アイリ:「いやぁ……冷めませんよ、あれは」
皆方アイリ:「そういう家というか、血らしいので」
逢河雷魚:「……」何も言わず、皆方に目をやる。
諸星シエル:「冷めませんか。同じ血が流れてる意見はずっしり来るわねぇ」
皆方アイリ:「母直々のお言葉でもありますからね。筋金入りですよ、きっと」
諸星シエル:「そう。アイリも苦労しそうね。思い詰める前に相談ぐらいちょうだいね」
諸星シエル:「お姉さんには嫌われちゃったから、バランス取らないと」
諸星シエル:単体戦力として重宝されてたから嫌われたのかしらねー、と嘯きつつ。
諸星シエル:「あ、そうだ。雷魚、さっき勧誘されたって言ってたけど」
諸星シエル:「………勝ち目がないとかで、離反したりしないわよね?アイリも。」
諸星シエル:「流石にそこで消えて、私だけこっちに残ると、なにやってんだろ?となるのだけど?」
皆方アイリ:「勿論。さっきも言ったでしょ、三度目の正直の方だって」
皆方アイリ:「レン姉の二の舞は避けたいですし。一人でもこっちに残りますよ、あたしは」
逢河雷魚:「あぁ?」眉間に皺を寄せ「する訳ねーだろ。バカ言ってんじゃねーよ」
逢河雷魚:「俺はコソコソ隠れて生きるなんて御免だからな」
諸星シエル:「そうですか。安心しました。」はむ、と。天津飯の最後の一口を飲み込み、笑顔。
諸星シエル:「じゃあ、雷魚、アイリ」
諸星シエル:「一握りの因縁持ちとして、世界。救っちゃいましょう」
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GM:そんなやり取りがあった後のこと。
GM:逢河くんは、偶然出会った支部長に呼び止められました。
鳥餅支部長:「ああ、逢河くん。ちょっと、こっそり聞きたいことがあるんだけど」
鳥餅支部長:派手なスーツに身を包み、口元に手を添えながらひそひそと言う。
逢河雷魚:「……? はァ。何スか?」居心地の悪さを覚えながら足を止める。
鳥餅支部長:「いやあね。アイリちゃんのこと! あなた、先輩なんでしょ?」
逢河雷魚:「あー……そうスけど……それが何か?」
鳥餅支部長:「ん~、心配性なのは分かるんだけどね。ほら、今回の事件だって実のお姉さんと会ってしまって、負担が大きいだろうし」
鳥餅支部長:「大N市の職場でのストレスも、まだ回復してないだろうから」
鳥餅支部長:「あなたの目から見て、アイリちゃんの様子はどうかちょっと教えてほしくって」
逢河雷魚:「あー……」随分面倒見のいい支部長だな、と思いつつ。
鳥餅支部長:「ほら、人間関係で色々あったんでしょ?」
逢河雷魚:「まあ、やっぱり姉さんと会ったことはそれなりに来てるみたいですけ……」
逢河雷魚:「ど……?」
鳥餅支部長:「逢河くん、話とか聞いてた? パワハラとか…」
鳥餅支部長:「ん?」
逢河雷魚:「……?」眉を顰める。
逢河雷魚:「人間関係……?」
逢河雷魚:「……皆方がそう言ってたんですか?」
逢河雷魚:前の支部で皆方の周りで問題があったという話は知らない。自分が知らないだけかもしれないが────
鳥餅支部長:「え、ええ? あら? そう聞いてるけど…」
鳥餅支部長:「あ、もちろん表立って話してはないわよ! 職場の人間関係のトラブルで転属してきたなんて、ねえ」
鳥餅支部長:「年頃の女の子がそんな目で見られるのは可哀想だし、その辺はきちんと配慮してるわよお」
逢河雷魚:「っ、ちょ……ちょっと待ってください」
鳥餅支部長:「ん?」
逢河雷魚:「トラブルで転属……?」
逢河雷魚:「上からの指示じゃなくて、ですか……?」
鳥餅支部長:「上からの指示? まさか、大N市から人が外に出ること、なかなかないわよお」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「本人の希望……ってことですか……?」
鳥餅支部長:「え、ええ……。アイリちゃんが、人間関係でトラブルがあったから転属願を出したって聞いてるけど……」
鳥餅支部長:「……知らなかった?」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:何が何だか分からない。
逢河雷魚:皆方からは何も聞いていない。自分の知らないところでそんなトラブルがあったのか?だとしたら、一体何が?
逢河雷魚:……手紙。
逢河雷魚:あの手紙は、一体何だったのか。
逢河雷魚:心配そうに話しかけてくる支部長に取り繕うことも出来ず、立ち尽くす。
逢河雷魚:話を──
逢河雷魚:皆方アイリと、話をする必要があった。
GM:シーンを終了します。
GM:このシーンが購入判定チャンス最後!
GM:あとロイスの設定変更が可能です。
諸星シエル:あ、前のシーンで雷魚くんが買ってた強化素材、素手変更になるっぽいのでこっちで頂いておきます。ナイフにペタペタ。
皆方アイリ:ロイス変更なし、購入はメイド服狙い
GM:どぞどぞ
皆方アイリ:3sx=>20
皆方アイリ:3dx=>20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 7[5,7,7] → 7 → 失敗
諸星シエル:ロイスは……保留で。協力ー。購入はアイリちゃんのメイド服。
皆方アイリ:ううん、一回も回らなかったな。以上!
諸星シエル:6dx+1>=20
DoubleCross : (6R10+1[10]>=20) → 10[1,3,8,9,9,10]+4[4]+1 → 15 → 失敗
諸星シエル:おっ。共有財産と自分ので行けるかも。いります?
皆方アイリ:貰えたら助かります。邪魔ならイニシアチブで脱げるし
諸星シエル:じゃあ自前の3点と共有財産2点で購入します。共有はあと2点。
諸星シエル:そしてアイリちゃんにパース。後輩女子高生メイド~
諸星シエル:諸星シエルの財産を-3した(財産:3->0)
皆方アイリ:受け取って装備します、ありがとね~
逢河雷魚:皆方恋理 興味/〇憤懣でロイス取得します
逢河雷魚:ブルゲでも買おう
皆方アイリ:怒ってる……
諸星シエル:やるかたない。
逢河雷魚:3DX+1>=20
DoubleCross : (3R10+1[10]>=20) → 8[1,8,8]+1 → 9 → 失敗
逢河雷魚:だめ!以上!
GM:ヘイ!おこ雷魚!
GM:では、改めてこのシーンは以上!
【Middle7】
GM:次のシーン。
GM:シエルちゃんと榛原穂積がイチャイチャするシーンです。
GM:シーンプレイヤーはシエルちゃん。他PCはペンラ振って見守っててください
GM:侵蝕率で登場をINしてね!
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:69->71)
GM:このシーンはいわゆるトリガーシーンというやつですね
諸星シエル:ほうほう
GM:ミドルで穂積くんとゆっくりお喋りできるラストチャンスになります
GM:喋りたいことは今のうちに喋っておいてね
諸星シエル:はーい!
GM:場所は支部の屋上がいい感じではないかと思ってたんですが、いかがでしょう
GM:他にエモい場所があればそちらにします
諸星シエル:屋上でいいと思います!
GM:了解!ではやっていくぜ
----
GM:夜。ビル街を覆うように、夜空には厚い雲が広がり、それらを月が淡く照らし出していた。
GM:UGN支部の屋上にキミはいました。
諸星シエル:月光に青白く髪の毛が反射する。
諸星シエル:手すりに両手を顎を乗せて、時折吹く風にスカートをはためかせて、静かに、あるいは色んな人の音が奏でる音を聞いている。
諸星シエル:今までは入ることの出来ない場所の、見ることの出来ない景色を楽しむ様に。薄く鼻歌などを歌っていた。
榛原穂積:「……シエル」後ろから、キミに話しかける。
諸星シエル:「?」振り向く「あ、穂積。どうしたの?」
榛原穂積:「えっと。話がしたいなと思って、君を探してて………」
榛原穂積:「……大丈夫?」
諸星シエル:「ふふ、探してくれたんだ」揺れるままにしていた髪の毛を指で整える。
諸星シエル:「……穂積からはどう見える?」
榛原穂積:「いや……え?」困り顔。
榛原穂積:「一人でいたし、暇そうに見えたけど」
諸星シエル:「あ、ひどーい。これでも結構考えてるんです」
諸星シエル:「とはいえ、暇は暇でした。おしゃべりしましょっか」
榛原穂積:「暇なんじゃないか…。うん、ありがとう」
榛原穂積:はにかむようにそう言って、君の横に立ち手すりから景色を眺める。
諸星シエル:その横顔に目をやった後、同じ様に景色を見る。
諸星シエル:「穂積は、自分のこと、聞いた?能力とか、なんで攫われたのかとか」
榛原穂積:「うん。君達が調べてくれたことは、だいたい教えてもらった」
諸星シエル:「そっかそっか」
諸星シエル:「感想とか聞いても良い?」
榛原穂積:「僕は、自分の能力のこと、”氷鬼”って呼んでるんだ」
諸星シエル:「氷鬼。そんな名前の遊びがあったわね」
榛原穂積:「鬼に触られると、捕まって、凍って動けなくなるだろ。そういうイメージ」
榛原穂積:「遊びだよ。遊びに使うくらいでいいんだ」
諸星シエル:「あら、欲がないこと」
諸星シエル:「色々できそうだけど。電車に間に合ったり、落としたコップを拾ったり」
諸星シエル:「世界を支配したり、ね」
榛原穂積:「………」シエルを横目に見る。
榛原穂積:「シエルは、戦うことが好きなんだよね」
諸星シエル:「えぇ、好きよ」
榛原穂積:「僕は、嫌いなんだ」視線を正面に戻す。
諸星シエル:「ふふ、そうよね。嫌いそう。震えてたもん」
榛原穂積:「震えてた…」
諸星シエル:「脱出のときと……あと、助けてくれたときね」
榛原穂積:「………」むっつりと眉が寄る。「……うるさい」
諸星シエル:「怒らないで。ごめんってば」カラカラと笑う。
諸星シエル:「戦いが嫌いな穂積からしたら、私って、怖い?」
榛原穂積:「……」「怖いって…」
榛原穂積:「そんなこと…言ったら、君に失礼だ」
榛原穂積:「ワケ分かんないとは思ってるけど」
諸星シエル:「もうちょっと言葉選んでくれて良いのだけど?」
榛原穂積:「えっ」
榛原穂積:「怖いのほうがよかった……?」
諸星シエル:「良くはないかなぁ」
諸星シエル:「じゃあ、そうねぇ。頑張って歩み寄って見ましょう」右手を差し出す。「手、握ってみて」
榛原穂積:「…………」
榛原穂積:「うん」
榛原穂積:自分の右手を差し出して、握り返す。
諸星シエル:細く白い。体温も低めで、男子なら手のひらに納めてしまえそうだ。
諸星シエル:「例えば今、力なら穂積が勝つでしょうね。腕相撲とか、10回やっても結果変わらないし」
榛原穂積:細い指ではあるが、年頃の男子らしい、骨ばった手のひらがキミの華奢な手を包む。
榛原穂積:「…? キミ、オーヴァードだろ。僕より強いんじゃないか」
諸星シエル:「そういう貴方もオーヴァードじゃない」クスッと笑う。
諸星シエル:「そうね。力でも敵わなくても、例えば武術とか……合気道だっけ?そういう、力に依らない技術もあるし」
諸星シエル:「………レネゲイド由来の力なら、腕力に頼らずとも人を倒せるわ」
榛原穂積:「………使わないよ」
諸星シエル:「でも使えば。こんな細腕の女の子でも、貴方みたいな男の子や、筋骨隆々で恵まれた体格の人にも勝てる」
諸星シエル:「私はね、穂積。戦うのが好きだけど……」
諸星シエル:「それ以上に、勝つのが好きなの」
榛原穂積:「………」
榛原穂積:「……そういう性格してる。君」
諸星シエル:「あら、だいぶ理解してもらっちゃってる。嬉しいな。」
榛原穂積:「……病院にいたっていうのは、本当?」
榛原穂積:「会ったときに、そんなこと言ってただろ」
諸星シエル:「いいましたね。本当ですよー。ほら、不健康な手してるでしょ」
榛原穂積:「不健康っていうか……」
諸星シエル:骨と皮、少しばかり柔らかい肉付きの手をグニグニする。
榛原穂積:「い、いや。やめて」
榛原穂積:手を離そうとする。
諸星シエル:逃さない。
榛原穂積:「シエル………」
榛原穂積:困った顔。
諸星シエル:いたずらが成功したような笑顔。
諸星シエル:「ま、その不健康な諸星シエルちゃんも、今ではこうして立派に歩けるし、大人相手に切った張った、なんてやるんですが」
諸星シエル:「貧弱な女の子がナイフ一本で、恵まれた体格。恵まれた才能。そういう相手に渡り合ってるんだから、すごいでしょ?」
榛原穂積:「……君が、体が弱かったから、反動みたいに…闘いに惹かれているんだとして」
榛原穂積:「死ぬのとか、怖くないの」
諸星シエル:「怖くないわ」
諸星シエル:「………とか言ったら、流石に嘘だけど」
榛原穂積:「…………」眉を物凄くしかめている。
諸星シエル:「……そんなに怒らないで?」
榛原穂積:「…僕のことも、倒したいなあって、思うの?」
諸星シエル:「時間を止めて、世界を支配できるような力を持ってる、恵まれた人だから?」
榛原穂積:「……」
榛原穂積:「そうじゃないなら、君が僕に興味を持った理由が分からない」
諸星シエル:「てやっ」ぺちっ
諸星シエル:ゆるく親指で溜めた中指を弾く。デコピン
榛原穂積:「うっ」
榛原穂積:無防備にデコピンを受ける。
榛原穂積:「なんで……」
榛原穂積:「痛い…」
諸星シエル:「人を、戦闘力だけが目当ての、はしたない女扱いしたからです」
諸星シエル:「戦いが嫌いで。それでも私のことを制圧できるぐらい強いもんね、穂積は。」
諸星シエル:「だからまぁ、倒したいか倒したくないかで言ったら、んー」
諸星シエル:「倒さなくてもいいかなぁ、穂積は」
榛原穂積:「そう…」
諸星シエル:「貴方、いい人なんだもん」
榛原穂積:「……普通の人だよ」
諸星シエル:「力を持って、でもそれだけじゃない。誰かのために使える、普通の人」
諸星シエル:「それをいい人と呼ぶのよ」
榛原穂積:「………」瞬き。
榛原穂積:「シエル。あのさ」
諸星シエル:「なにかな」
榛原穂積:「それだと、僕には、君も…いい人になれるんじゃないかと、思う。んだけど」
榛原穂積:「どうかな」
諸星シエル:「…………」ちょっと目を丸くして。
榛原穂積:「
諸星シエル:屋上の、柵に手をかけて、ギイギイと揺らす。
榛原穂積:「僕を助けただろ」
諸星シエル:「助けたわね」
諸星シエル:「……貴方が助けてくれたのと、引き換えにね」
榛原穂積:「そうかな…」
諸星シエル:「そうです。純然な取引の結果です」
榛原穂積:「だったら、ちょっと残念だ」
諸星シエル:「残念?」
榛原穂積:「僕は、シエルのこと、良い人なんだと思いたいから」
榛原穂積:「そうじゃないと、君のこと、好きになりづらいだろ」
諸星シエル:「……………」
榛原穂積:「歩み寄りたいのは、僕だってそうだ」
榛原穂積:「そうじゃなきゃ、こんな風に話なんかしに来ない」
榛原穂積:「僕はもう、結構シエルのこと好きだよ。知らないだろうけど」
諸星シエル:「……………あのね、穂積」
諸星シエル:「私はねぇ。病弱で、小さくて、下にいる子だったから」
諸星シエル:「力を持ってて、恵まれてて、才能があるような。そんな相手に、理不尽を押し付けられるのが嫌いだし」
諸星シエル:「そんな相手と戦える力を手に入れて、戦えて、勝つのが好き」
榛原穂積:「………うん」
諸星シエル:「だから、力を持ってても、それを振るわない貴方を倒したいなんて思わないし」
諸星シエル:「………そんな貴方が、無理やり。より大きな力に理不尽を与えられてたから。例えばそんな理由で助けた。かもしれない」
諸星シエル:「貴方からどう見えてるのか知らないけど、そんな自分本意な行動ばっかする相手に、そういう事言うと」
諸星シエル:「えーと………」
諸星シエル:「……………」
榛原穂積:「うん」
諸星シエル:「……………苦労するわよ?大変よ?」
榛原穂積:「………ええ?」ふっ、と、噴き出すように笑う。
諸星シエル:「ちょっと」
諸星シエル:「私は忠告してあげたのだけど。なんで笑うの」
榛原穂積:「突然、具体性がなくなったから…」
榛原穂積:「大変って、どういう事になるのさ」
諸星シエル:「…………そうね」
榛原穂積:「ん?」
諸星シエル:「例えば、私が失踪して」
諸星シエル:「次にあったときには、なし崩しに世界の危機に立ち向かう。とか」
諸星シエル:考えながら言ってる。
榛原穂積:「シエル」
諸星シエル:「何よ」
榛原穂積:「そういう事、言うなよ」真剣な顔で。
榛原穂積:[
榛原穂積:「……冗談でも、ダメだよ」
諸星シエル:「…………ふふ」その真剣な顔を見て。
諸星シエル:冗談、というわけではない。身近に、盲目的に組織すら裏切った人が居たし。
諸星シエル:UGNのあの二人の微妙な距離感。事情はわからないけど、それに類似するなにかがあったのかもしれないし。
諸星シエル:私も。不安定な状況で、明日にもどうなっているかわからない。
諸星シエル:それでも、この人はそれを冗談と。そんなことをしてはいけないと言うのだから。
諸星シエル:「ほんといい人よね、穂積」
諸星シエル:悪い人なら。したくもないことを押し付けてくるなら、戦って、シンプルだというのに。
諸星シエル:付き合いの浅いこちらを、こうも慮ってくるのだから。
諸星シエル:ほんと。
諸星シエル:いい人というのは、強敵だ
諸星シエル:「そういうところ」
諸星シエル:「嫌いじゃないわよ」
榛原穂積:「シエル……」口を開き、キミに一歩近づこうとして、
GM:その足が、屋上の床に突如出現した異空間に、ずるりと引き込まれていく。
榛原穂積:「あ」
”光塔”:Eロイス:《囚人の鳥籠》を使用。
”光塔”:対象は榛原穂積。彼をシーン外に退場させます。
諸星シエル:「ッ、穂積!?」飲まれる身体、その手をつかもうとする
榛原穂積:「───!」こちらも手を伸ばす。その指と指が、掠れそうになって、しかし間に合わない。
諸星シエル:その手はそのまま空を切って。
GM:ずるり。
GM:榛原穂積はシーンから退場します。
諸星シエル:床を見る。既に異空間の入り口は消えて。硬質な材質だけがある。
諸星シエル:カリ、と形の良い爪が掘り起こすように一度、床を掻いて
諸星シエル:「ふ」
諸星シエル:「ふふ」「ふ」
諸星シエル:「ふふふふふふふ」
諸星シエル:屋上に吹く風に声が乗る。
諸星シエル:「そっか」
諸星シエル:「そういうこと、するんだ」
諸星シエル:「“光塔”」
諸星シエル:
諸星シエル:「───────私から、奪ったな」
GM:シーンを終了します。
GM:ロイスの調整のみ可能!
諸星シエル:「榛原穂積 ○P興味/N驚愕」を「榛原穂積 ○P尽力/N変な人」に修正します
諸星シエル:以上
GM:はーい
【Middle8】
GM:では、次のシーン!
GM:トリガーシーン。まずアイリちゃんとレン姉のタイマンシーンがあり、
GM:後半からシエルちゃんと雷魚くんも登場可能になります。
GM:まずはアイリちゃんだけ登場してね
皆方アイリ:はーい
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:72->75)
GM:意外と侵蝕率上がらなかったな~
GM:シチュエーションなんですけど、朝イチでお姉ちゃんに呼び出されて
GM:カフェでお話しするシーンを想定してます~
皆方アイリ:了解しました
皆方アイリ:しっかりお話ししないとですねぇ
GM:ですねえ いろいろお話ししましょう
----
GM:結鳴市。朝。繁華街近くにある、とあるオープンカフェ。
GM:オープンテラスになっている開放的な席。そこが、キミと皆方恋理の待ち合わせ場所だった。
皆方恋理:「愛理、何にしたの? ブラックコーヒーって飲めるんだっけ…?」
皆方恋理:湯気の漂うカフェオレを手に、少しおどおどした様子で、キミを覗き込む。
皆方アイリ:「あたしもカフェオレ。ブラックも飲めなくないけど、甘いのの方が好きかな」
皆方恋理:「あ、そうなんだ。同じね」ふふっと、薄く微笑む。
皆方アイリ:笑みを保ったまま対面に。手元にはレン姉と同じカフェオレのカップ。
皆方アイリ:「ね。舌が似たのかもねぇ」
皆方アイリ:笑って一口カフェオレを含んだ後、改めてレン姉に向き直る。
皆方アイリ:「それで、話って?」
皆方恋理:「……うん」
皆方恋理:「こないだ会った時の続き。…FHに来ないかって話」
皆方恋理:「愛理が聞きたい事、答えられる限り、答えるからさ…」
皆方アイリ:「……聞きたいこと、かあ」
皆方恋理:「…急にいなくなってしまった事は、ごめんなさい」
皆方恋理:「あの時の私は…そうする以外、どうすればいいか分からなかったの」
皆方アイリ:本当は。この機会に"時の渦"セルの情報を聞けるだけ聞き出すつもりだった。
皆方アイリ:でも、今となっては彼らの目的も計画もその方法さえ判明してしまっている。
皆方アイリ:だから。
皆方アイリ:「あの時にさ」
皆方アイリ:「自分がそっちに行くんじゃなく、"光塔"をこっちに連れてこようとかは考えなかったの?」
皆方恋理:「…え……」
皆方恋理:僅かながら浮かぶ動揺の色、しかしキミには、それが嫌というほどわかる。
皆方恋理:「……愛理は…そんな事考えるんだね。すごいなあ……」
皆方恋理:「私は、あの人をUGNに引き込むなんて、全く思いつかなかったよ」
皆方アイリ:「……そっかぁ」
皆方アイリ:つまり、レン姉は完全な二択としてあの人とあたしたちを天秤にかけて。
皆方アイリ:それでもあの人を取ったのだ。
皆方アイリ:(……分かってたつもりだったんだけどなあ)
皆方アイリ:ぴしぴしと。罅が入る音が聞こえる気がする。
皆方アイリ:「……そうだなぁ、後聞きたいことなら……」
皆方恋理:「うん…」
皆方アイリ:「レン姉こそさ。今からでも、帰ってくる気ない?」 音を誤魔化すように声を出す。
皆方恋理:「…………」瞬きをするように、キミの顔を見る。
皆方アイリ:「置いて来いなんて言わないからさ。一緒に投降すれば、きっと戦ってからよりは処遇もマシになるよ」
皆方アイリ:「勿論、今までやったこと全部チャラなんていかないだろうけど。あたしも口添えするからさ」
皆方恋理:華美な服から伸びる細くて女性らしい手が、落ち着きなくカップを撫でる。
皆方恋理:「………。それは……、そんなこと、無理でしょう……」
皆方恋理:「もう、許されるわけないわ」
皆方アイリ:口を噤む。自分でも、ムチャを言っている自覚はある。
皆方恋理:「……」
皆方恋理:「……愛理は………」
皆方恋理:「…愛理は…、きっと明るくて優秀な子だから、UGNにいても辛くはないのよね……」
皆方アイリ:「……レン姉は、辛かったの?」
皆方恋理:「……」目を逸らす。「……誰かと比べられるような気持ちだったの。ずっと」
皆方恋理:「小さい頃から訓練、任務…。同期ともそんな話ばっかり。何かに縛られてるみたいで」
皆方恋理:「……もし愛理もそういう思いをしているなら、FHに来たらいいと思う」
皆方恋理:「私は、もう、そっちにはいけないわ」
皆方恋理:「こっちで、自由にふるまうことがどれだけ楽しいか、教えてもらったの」
皆方アイリ:ぴしぴしと。罅が深まる音が聞こえる。
皆方恋理:一息にそう言って、俯く。
皆方アイリ:「……あたしが、UGNで一番辛かったのはね」
皆方アイリ:「レン姉が居なくなったときだよ」
皆方アイリ:「皆言うんだよ。『裏切り者の妹だから』って」
皆方恋理:「……ごめんね」
皆方アイリ:「あいつも逃げ出すんじゃないか、あいつも裏切るんじゃないかって」
皆方アイリ:「比べるなんてしないでさ。あたしとレン姉のこと一緒にする人ばっかりだったよ」
皆方恋理:「…そんな……」
皆方アイリ:「だからさ、決めたんだ」
皆方アイリ:「あたしは絶対、レン姉と一緒にはならないって」
皆方恋理:「愛理……」
皆方恋理:オドオドとした瞳でキミを見る。
皆方アイリ:「人を護りたいのもホントだよ。誰かが傷つくのが嫌なのもホント」
皆方アイリ:「そのために戦ってる人たちのこと尊敬してるし、そのために戦えるのを誇りにだって思ってる」
皆方アイリ:「でも、根っこがそれじゃないって言われたら全然否定できない」
皆方アイリ:「おんなじくらい重いもん。あたしにとっては」
皆方恋理:「私みたいな裏切り者になりたくないって…?」
皆方アイリ:「……」 黙って、カフェオレを一口含む。
皆方恋理:「そっか…。そう言われたら、何も言えなくなっちゃうな……」自嘲するように笑う。
皆方アイリ:その言葉を正面から突き付けるのは、それでも出来なかった。
皆方恋理:「……愛理」髪が長かった頃の癖のまま、髪を耳にかけて。キミの名前を呼ぶ。
皆方恋理:「ごめんね。最後まで、巻き込んで迷惑かけて」
GM:そして、それと同時に、キミの肩を叩く人物がいる。
”光塔”:「おはよう、愛理ちゃん。一緒に来てくれる?」猫背で痩身の男。
”光塔”:Eロイス:《囚人の鳥籠》を使用。
”光塔”:対象は皆方アイリさん。シーンから連れ出し、退場させます。
皆方アイリ:「……!」 咄嗟に魔眼を展開しようとして、間に合わず。
GM:キミの身体は、ずるりと、落ちるように異空間に呑み込まれていく。
皆方アイリ:(……あぁ)
皆方アイリ:こうなるかもしれないと、ちゃんと理解もしてたのに。
皆方アイリ:それでも、一人でのこのこ出て来ちゃうんだから。あたしもやっぱりバカなんだろうな。
皆方アイリ:飲み込まれるギリギリに、連絡用の端末を操作する。
皆方アイリ:事前に用意していたメールを先輩へ送信するだけ。ワンタップで済むから間に合った。
皆方アイリ:内容はレン姉との待ち合わせ場所と時間。タイトルは「すみません、ドジ踏みました」とだけ入れておいた。
皆方アイリ:きっとこれで察してくれるだろうと信じて。それだけ残した。
皆方アイリ:(使いたくなかったのに、なぁ)
皆方アイリ:それを最後に。完全に異空間へと消える。
GM:とぷん。
GM:闇に落ちたキミを助けられる者は、そこには誰もいなかった。
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GM:では、シエルちゃんと雷魚くんは登場をお願いします。
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:71->74)
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+7(1D10->7)した(侵蝕率:83->90)
GM:では、これからキミ達には、囚われた榛原穂積とアイリちゃんを救出するための判定を行ってもらう!
諸星シエル:なーるほどね!
逢河雷魚:やるしかない!
GM:敵の目的を掴んだキミ達であれば、彼らの居場所を特定して救出に向かうこと自体は造作もない。
GM:しかし、救出前に”光塔”と皆方恋理が計画を発動して、FHによって日本を破壊されてしまう危険がある。
GM:そこで、キミ達は迅速にUGNを全国に配置し、救出するための態勢を整える必要があります。
GM:というわけで
GM:〈情報:UGN〉で難易度15の判定に成功すれば、各地のFHを抑えた状態で、現場に駆け付けることが可能になります。
GM:もし失敗した場合、シーンを切りなおして再挑戦。また、クライマックス戦闘で登場する敵が増えるデメリットが発生します!
GM:説明は以上です!
GM:判定に挑戦してね!ジェネシフトしたかったらしてもいいよ~
諸星シエル:じゃあ一応素振り行っておきましょう。技能なしで情報UGN~
諸星シエル:6dx>=15
DoubleCross : (6R10[10]>=15) → 9[1,4,8,9,9,9] → 9 → 失敗
諸星シエル:惜しい出目。
諸星シエル:雷魚!頑張って!
逢河雷魚:がんばるしかない
逢河雷魚:コネ:UGN幹部使用して振ります
GM:共有財産も財産Pとして使えるからね~
GM:どうぞどうぞ
逢河雷魚:5DX+2>=15
DoubleCross : (5R10+2[10]>=15) → 8[1,3,4,6,8]+2 → 10 → 失敗
諸星シエル:《妖精の手》ダイス目を一つ10に。
逢河雷魚:自分の財産2と共有財産で足りるかな?
諸星シエル:あれ、ごめん。残り2点しかなかったはず
逢河雷魚:あっそうだ使ったのか
諸星シエル:アイリちゃんにメイド服を買いました。
逢河雷魚:妖精さんに助けてもらおう
GM:そうですな
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+4した(侵蝕率:74->78)
諸星シエル:裏から手を回すFHです。
逢河雷魚:1DX+12
DoubleCross : (1R10+12[10]) → 6[6]+12 → 18
逢河雷魚:ありがとう妖精さん……
諸星シエル:いえいえ。
GM:では、妖精さんの力を借りて、無事に判定は成功!
GM:キミ達は全国のUGN支部との協力体制を整えた状態で、敵のもとに駆け付けることができるぞ!
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GM:皆方アイリから、逢河雷魚くんのもとに連絡があった直後。
GM:キミたちは迅速な対応を済ませ、榛原穂積と皆方アイリの救出に向かう準備を整えました。
鳥餅支部長:「時の渦のやつらは駅前のアジトにいるみたい! 確認がとれたわ」
鳥餅支部長:「潜伏しているFHの対応はこっちでやっていくから、二人はすぐに向かってちょうだい」
逢河雷魚:「……ありがとうございます。配備も手伝って貰って」
逢河雷魚:「アンタもな」諸星に目を向ける。
諸星シエル:宿すシンドロームはオルクス。更には日常から接して居た相手の仕業。目の前でやられたともなれば、行き先にある程度のアタリをつけ、助言することは出来る。
諸星シエル:「いえ、気にしないで?偶然助言ができる分野だっただけだから」
鳥餅支部長:「こっちもいいのよ、逢河くんの名前もだいぶ使わせてもらっちゃったし」ヒラヒラと手を振って。
鳥餅支部長:そうよそうよ、とシエルちゃんに頷く。
諸星シエル:「それで、任務についても了解。本丸に飛び込む。ってことよね」
逢河雷魚:「ああ。お互いこっちが得意分野だろ」
諸星シエル:「あら、か弱い女の子を掴まえて……とか言うところかもしれないけど」
諸星シエル:「うん、得意分野よ。戦うの。」
諸星シエル:「雷魚の方は平気?ただでさえ本拠地に乗り込むのに、横にこんな胡散臭い女がいるけど?」
逢河雷魚:「ハッ。胡散臭いのは確かだけどな」
逢河雷魚:「少なくとも今、あいつらにキレてんのはアンタも一緒だろ」
逢河雷魚:「それに、裏切ったら一緒にブチのめせばいいだけだ」
諸星シエル:「うふふ。」
諸星シエル:「や、だめだなぁ。出来ること少ないんだから、煙に巻いてどうにかこうにか誤魔化してるっていうのに」
諸星シエル:「見透かされちゃうんだもん」クスリと笑って。
諸星シエル:「─────えぇ、そうね」笑みを消す
諸星シエル:「怒ってるわ。だから、安心して頂戴」
諸星シエル:「裏切るとしても、その後にしておくから。」
逢河雷魚:「そうかよ」
逢河雷魚:端末に表示されているのは、簡易な文章の一通のメール。
逢河雷魚:ひとつ息を吐いて、顔を上げる。
逢河雷魚:「行くか」
諸星シエル:「うん」
諸星シエル:「行きましょう」
GM:シーンを終了します。
GM:ロイスの取得・感情変更のみ可能!アイリちゃんもできるからね~
皆方アイリ:はーい。とはいえ、変えようかどうしようか
逢河雷魚:支部長にロイス取ろう
皆方アイリ:今はまだいいかな。保留します
諸星シエル:こちらも保留で。
逢河雷魚:鳥餅支部長 信頼/〇食傷 で
逢河雷魚:以上です
GM:はーい。では、このシーンは以上!
【Masterscene】
GM:駅前繁華街の外れにある雑居ビル。派遣会社を模したFHセル”時の渦”の拠点。
GM:その屋上で、榛原穂積と"光塔"、そして皆方恋理と皆方アイリ達が向かい合っていた。
”光塔”:「別に俺も、大悪人じゃあないからさ。無理して穂積くんに能力を使わせようとは思ってないんだ」
”光塔”:「穂積くんがイヤだ~って言うたびに、愛理ちゃんが痛い思いするだけ。分かりやすいでしょ?」
”光塔”:「オーヴァードって不死身なの、知ってる? どんなことしても、これがなかなか死ねないんだよ」
”光塔”:「例えば」手に持つナイフをくるりと回し、穂積くんの手のひらを刺す。
榛原穂積:「…………ッ!」悲鳴を上げる。
”光塔”:「こういう感じで。ね。痛いでしょ? いやでしょ。君のせいで、愛理ちゃんがこれよりもっと痛い思いをするんだよ」
”光塔”:「ね」ニコッと笑う。
”光塔”:「そろそろ始めない? 君が言うところの、氷鬼」
”光塔”:「みんなが捕まって、世界が止まって」
”光塔”:「時計の針が再び動き出した時には、ここは俺たちが支配する終末世界だ」
”光塔”:「はは……はははは!」
GM:シーン終了。
【Climax】
GM:クライマックス!
GM:全員登場よ!侵蝕率を上げてね
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:75->79)
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+3(1D10->3)した(侵蝕率:90->93)
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:78->81)
GM:あと思ったより侵蝕率が低めなので
GM:もしジェネシフトしたかったらこのタイミングで上げてもいいよ
諸星シエル:私は平気かな……丁度いいぐらいだし
GM:大丈夫かな?
皆方アイリ:あたしも大丈夫!
逢河雷魚:私も!
GM:は~い!
GM:じゃあ、このシーンなんですけど、まずはアイリちゃんだけに登場してもらって
GM:さっきのマスターシーンの同時刻みたいな感じで描写していって
GM:うわ~ヤベベベ~ってなったら他2人もカッコよく登場してください
皆方アイリ:了解です!
逢河雷魚:はーい
諸星シエル:はははーい
GM:よろしくね~
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GM:”光塔”が榛原穂積に迫っている中、アイリちゃんは後ろ手に縛られ、皆方恋理に捕らえられています。
GM:首筋にはナイフがぴたりと添えられ、動かないようにと命じられている。
皆方恋理:「ごめんね、愛理……。ごめんね…」先ほどから、小さな声で呟くように言う。
皆方アイリ:「……」 その呟きには何も返さず。
皆方アイリ:「だいじょぶですよ、穂積君。あたしのことは気にしないで」
皆方アイリ:「これでもUGNの戦闘員ですから。痛みくらい慣れてます」
榛原穂積:「で、でもっ…、そういう訳にいかないだろ……!」
榛原穂積:悔しそうな顔で、キミを見る。
皆方アイリ:「でも、あなたが能力を使う訳にはもっと行きません」
皆方アイリ:ただ落ち着かせるように彼へ語り掛ける。
皆方アイリ:「あなたが能力を使ってしまえば、取り返しのつかないことになるんです」
榛原穂積:「………世界が……」
皆方アイリ:頷いて。 「だから、能力は使っちゃいけません」
皆方アイリ:「ちょっと見苦しいとこ見せるかもですし、この人たちは好き勝手言うでしょうけど」
皆方アイリ:「それでも。あなたは能力を使っちゃいけない。それだけはダメです」
皆方アイリ:分かるでしょうと、余裕さえ見せて笑う。
皆方恋理:「愛理…! 何言ってるか分かってるの…」
榛原穂積:「……なんで、そんなに余裕そうなんだよ……」
榛原穂積:「……怖いだろ、普通」
皆方アイリ:「怖いですよ、そりゃあ」 へらへらと笑って。
皆方アイリ:「世界の危機がかかってる場面ですもん。あなたが情に流されてしまわないか」
皆方アイリ:「この瞬間も怖くてたまりません」
皆方アイリ:「だから、あたしの恐怖が本当にならないよう」
皆方アイリ:「どうか、優先すべきものを間違えないでください」
榛原穂積:「………っ」
”光塔”:「なんだ、つまんないなあ」
”光塔”:「殺すしかないかなあ。とりあえず、恋理。君の《先行種》の力を穂積くんに使ってくれる?」
皆方恋理:「……うん」
”光塔”:「まあ、使いますって言うまで話し合えばいいことだしね」ナイフをくるくると回す。「ちょっと痛いかもしれないけど。しょうがない」
皆方恋理:「………」瞬きすると、眼球に光り輝く螺旋の印章が浮かぶ。
皆方恋理:インフィニティコードにより進化した《先行種》の証。同時に、猛烈なレネゲイドの因子が彼女を中心に発生、膨れ上がる。
GM:それは赤黒い巨大な渦と化し、穂積へ向かって流入を開始する。
榛原穂積:「───ッッ」
榛原穂積:空間に冷気が漂い、ビルの屋上のフェンスが少しずつ氷結し始める。
”光塔”:「お?」「ああ、そっか。訓練してないんだもんね。制御できないよね、そりゃ」
GM:時間が、停止しはじめる。世界が凍り付き始める。
諸星シエル:ピッ、と。床が避けた。
諸星シエル:《猫の道》
諸星シエル:その縁を白く細い指が掴んで、持ち上げるように。
諸星シエル:ふわりと白の髪とワンピースが開いて、屋上に一輪の白い花が咲く
榛原穂積:「っ」
諸星シエル:「穂積くん、みーつけたっ」視線を遮るように、宙返りしながら。
諸星シエル:子供の遊びのような声音で、呼びかける。
榛原穂積:「シエル!」
諸星シエル:「えぇ、シエルよ。穂積」
諸星シエル:「あぁ、えっと。氷鬼はタッチの方だっけ?」
榛原穂積:「………うん」手から血を流し、呆けた瞳でキミを見上げる。
榛原穂積:「捕まえて」
諸星シエル:とん、と重力を無視するように着地して。
諸星シエル:自然な動きで回転、投擲。
諸星シエル:それを見る二人に鋭利なナイフを投げつけて。
諸星シエル:「ふふ、捕まえちゃうね」
”光塔”:「む」首を傾げるようにしてナイフを避ける。
皆方恋理:「っ!」反射的に横に飛んで回避。アイリちゃんから手が離れる。
諸星シエル:「それでねぇ、レンリ。”光塔”。」
諸星シエル:「付き合ってる相手がいるのに別の人に熱視線とか、頂けないなぁ。」
諸星シエル:牽制のナイフを躱される隙に前に出る。アイリと穂積、二人を庇うように立って。
諸星シエル:「いーけないんだっ」
皆方アイリ:「!」 たたらを踏みながらもレン姉から距離を取って。
皆方恋理:「くっ……!」またアイリちゃんを確保しようと動こうとし。
影:瞬間。
影:
影: ド
影:
影: ッ
影:
影:まるで夜闇が自ら意志を持ち、襲い掛かったかのような。
影:膨大な影の濁流が、 皆方恋理と愛理をまとめて呑み込む。
皆方恋理:「これはっ……」「”チケット・トゥ・ヒンノム”のっ…!」
皆方恋理:影の濁流に視界を奪われ、たたらを踏む。
皆方アイリ:(……ああ) 影に包まれ、視界を遮られながら。どうしようもなく安堵して。
影:「シャ、アァアァアッ」「ぎぁああぁああっ」
影:影の洪水から生まれる無数の顎が、その牙で恋理と“光塔”を喰いちぎらんと殺到する。
”光塔”:「っち…、恋理、おいで!」ぐいっと手を引くように動かすと、遠くの恋理が操られるように引き寄せられる。
影:屋上を埋め尽くさんばかりの巨影が霧散し、潮が引くように収束すると、そこには。
逢河雷魚:「……皆方」
逢河雷魚:無傷の皆方アイリを抱きかかえるようにして、逢河雷魚が立っている。
逢河雷魚:「無事か」
皆方アイリ:「お陰様で。傷一つないですよ」
皆方アイリ:「お手数おかけしてすみません」
逢河雷魚:「そうか」ゆっくりと下ろして。
逢河雷魚:「説教は後にしてやる」
皆方アイリ:「は~い。しっかり拝聴します」
皆方アイリ:苦笑しながら、自身の足でしっかりと並び立つ。
榛原穂積:「シエル」シエルちゃんの傍で、ささやくように言う。
諸星シエル:「どうしたの、穂積?」
榛原穂積:「これも、あとで何かの取引の材料になるの?」
諸星シエル:「んんー……」
諸星シエル:「材料にしてほしい?」
榛原穂積:「ううん」
榛原穂積:「僕のために来てくれたんだって、僕に信じさせてよ」
諸星シエル:「ふふ、そんな生意気なこと言っちゃうんだ」
諸星シエル:穂積の手、ナイフで刺された痕がある方を取って。その傷を刺激しないように周りを撫でる。
諸星シエル:「…………」
諸星シエル:「見つけたって、言ったでしょ」
諸星シエル:「諸星シエルは今、君に会いに来たんだよ。榛原穂積。」
榛原穂積:「それなら」手のひらが、キミの手を握る。
榛原穂積:「もう。逃げられないな」
榛原穂積:「シエル。君の一番好きなもの、僕に見せてよ」
榛原穂積:「勝つの、好きなんだろ」手を離し、一歩下がる。
諸星シエル:「そうだよ」
諸星シエル:──《マーキング》。下がる瞬間。特殊なレネゲイドが、コミカルなひよこを、その手に描く。頑張れの旗。
諸星シエル:「そして、氷鬼は捕まったら逃げられないんでしょ」
諸星シエル:「だからじっくり見ててもらうわ」
諸星シエル:無手の両手にいつのまにか、ナイフを握っている。
諸星シエル:「私が一番好きなもの」
諸星シエル:「貴方にも好きになってもらうから」
諸星シエル:「─────戦って勝利する、諸星シエルを」
榛原穂積:「うん」目を細める。「分かった」
GM:上空には赤黒い渦が未だ広がり、空間を凍てつかせる冷気が吹き荒れる。
GM:膨大なレネゲイド因子が場に広がり、キミ達のレネゲイドをも活性化させる。
GM:──────オオオオ オオオオ オオオオォオオオオォオオオオオオ
GM:衝動判定です!難易度は9。
逢河雷魚:6DX>=9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 10[5,6,7,7,10,10]+4[3,4] → 14 → 成功
皆方アイリ:5dx=>9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 8[1,2,3,5,8] → 8 → 失敗
諸星シエル:4dx>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 8[3,7,8,8] → 8 → 失敗
逢河雷魚:93+2D10
DoubleCross : (93+2D10) → 93+10[1,9] → 103
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+3(2d10->2,1)した(侵蝕率:81->84)
GM:3!?
諸星シエル:ひっく
逢河雷魚:低い……
諸星シエル:日常のようなものなので…
GM:か、かっこいい…
皆方アイリ:79+2d10
DoubleCross : (79+2D10) → 79+19[10,9] → 98
皆方アイリ:たっか
逢河雷魚:高い……
GM:極端すぎる
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+19した(侵蝕率:79->98)
GM:では、クライマックス戦闘を開始します
GM:敵は皆方恋理と光塔(ミナレット)の2人。
GM:敵とキミ達の距離は5m。敵は一つのエンゲージ、PC3人も一つのエンゲージにいます。
エンゲージ []内は行動値
“光塔”[8]皆方恋理[9]
(10m)
諸星シエル[10]皆方アイリ[8]逢河雷魚[8]
GM:二人が倒れたら戦闘終了!がんばってね!
GM:では1ラウンド目。
GM:セットアップ!
諸星シエル:なし!
逢河雷魚:ありません。
皆方アイリ:SN1181:灰色の庭Lv4+コズミックインフレーションLv3
皆方アイリ:対象:範囲(選択)で"光塔"とレン姉の二人、ラウンド中対象の行動値-12、侵蝕4上がるのでこのレベル!
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+4した(侵蝕率:98->102)
GM:ぎゃ~
GM:そうすると、どちらも行動値0になります!
”光塔”:《原初の白:限界突破》《加速装置》《ヴァイタルアップ》。行動値とHPが増えます。
”光塔”:また、《原初の白:限界突破》で《果てなき円環(紫):歪みの領域》を選択。1ラウンドの使用回数を1回から2回に変更。
”光塔”:加速装置の効果で8→20に上がり、それを12下げられるので、8に戻る!
皆方恋理:《灰色の庭》.
皆方恋理:choice[シエル,雷魚,アイリ]
DoubleCross : (CHOICE[シエル,雷魚,アイリ]) → アイリ
皆方恋理:アイリちゃんの行動値を-9します!
逢河雷魚:げぇ~っ
皆方アイリ:うう、行動値0に下がります
諸星シエル:にたもの姉妹~
GM:フフ~ン
GM:演出ある人いますか?
皆方アイリ:じゃあレン姉と能力打ち合いしたいな
GM:やろうやろう!
皆方恋理:「愛理……っ!! やっぱり愛理は…そうやって! 誰かに助けられるんだね…!」
皆方恋理:右手をかざす。
皆方恋理:血から生み出された皆方恋理の魔眼が、赤黒く濁りながら、頭上に輝きはじめる。
皆方恋理:アイリちゃんの立つ場所を丸く切り取るように重力場が発生し、その身体や動きを押さえつけようとする。
皆方アイリ:「……そうかも、ね」 僅かに瞳を揺らしながらもレン姉を見つめ返して。
皆方アイリ:身を縛り付ける重力の中、それでも左手を伸ばして。
皆方アイリ:気づけば、白く輝く小さな魔眼達が二人の頭上に現れる。
”光塔”:「あれは」
皆方アイリ:同時、自身を包む円の倍ほどの円がレン姉と"光塔"を切り取って。
皆方アイリ:自身にかかる重力以上の出力で二人を縛り付ける。
皆方恋理:「っう……うぅうううっ!」
”光塔”:「…っは」その横で目を細める。彼の周囲だけ、円がびし、ばしとひび割れる。
皆方恋理:「愛理っ……邪魔をしないで…! あなたを許せなくなってしまう…!」
GM:イニシアチブ!
GM:行動値10のシエルちゃんの手番がありますが
”光塔”:その前にイニシアチブで行動します。
諸星シエル:(防具で8だけどね!最速よ!)
諸星シエル:最速ではなかった。
GM:おお!失礼しました
諸星シエル:どのみちイニシアチブね!来なさい!
”光塔”:《原初の虚:極大消滅波》。
諸星シエル:こ、こらっ
逢河雷魚:そういうことする
”光塔”:命中判定なし。PC3人に6Dダメージです
”光塔”:6d10 えい
DoubleCross : (6D10) → 46[9,8,9,10,4,6] → 46
皆方アイリ:キツイ奴を……
諸星シエル:きゃーん。
GM:PCはリアクション不可。装甲は有効です
逢河雷魚:耐えられない!UGNへのロイスを昇華して復活します。
逢河雷魚:逢河雷魚のHPを12した(HP:28->12)
諸星シエル:耐えられませーん。リザレクト!
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:84->86)
皆方アイリ:装甲引いても普通に死ぬので"光塔"に尽力/〇憤怒で取って昇華!
諸星シエル:諸星シエルに-22のダメージ!(HP:24->2)
皆方アイリ:皆方アイリのHPを11した(HP:26->11)
”光塔”:はーい
”光塔”:では、PCがダメージを追ったタイミングで、オートアクションを使用します
”光塔”:《背徳の理》《破壊の渦動》《喰らわれし贄》《円環螺旋》
諸星シエル:殴れば殴るほど強くなるDVみたいな男ね。
逢河雷魚:なるほど?
”光塔”:ウロボロスエフェクトを組み合わせた判定ダイスと攻撃力増加、シーン中攻撃が装甲無視、装甲も増えました
”光塔”:いえーい
諸星シエル:はしゃぐなはしゃぐな
皆方アイリ:最悪性が性能にも出てる
GM:では、演出いきます
”光塔”:「困ったなあ」困ってもなさそうな、感情の読み取れない声を上げる。
”光塔”:「ホント、邪魔しないでくれる?」
”光塔”:同時に、君達を取り巻くように白く光り輝く巨大な光熱の塔が出現し、キミ達の立つ場所に影を落とす。
”光塔”:「えい」
諸星シエル:「あぁ────二人共、気をつけてね」
諸星シエル:「死ぬほど痛いわ」
”光塔”:塔の扉が開かれるように、縦に熱線が生まれ、放射。
”光塔”:莫大な熱線が幾重にも交差し、、君達の存在をかき消すように呑み込んでいく。
逢河雷魚:「が……ッ……」
逢河雷魚:咄嗟に影で防壁を形成するが、強烈な光に吹き飛ばされ、為すすべなく焼き焦がされる。
逢河雷魚:「……はッ……名前の通りかよ」
諸星シエル:「……………ッぐっ……!」
諸星シエル:細身の身体がなすすべなく焼き飛ばされ。その端から形を紡いでいく。
皆方アイリ:「……性根に合わず素直な名づけですねぇ」
諸星シエル:「親切でしょ?自分のことは教えてくれるタイプなのよ」
皆方アイリ:焦げた体を再生して、何とか立ち続ける。魔眼の展開も維持したまま。
皆方アイリ:二人を真っ直ぐに見つめ続ける。
GM:次はPC優先で行動値8のシエルちゃんの手番!
諸星シエル:はーい!
諸星シエル:マイナー移動でレンリ・光塔のエンゲージに接敵!
諸星シエル:メジャーでコンボ:【月光照らすはレペトワーレ】《C:エンハイ》《光の舞踏》
諸星シエル:対象は光塔
GM:命中判定どうぞ!
諸星シエル:11dx8+4
DoubleCross : (11R10+4[8]) → 10[1,2,3,3,4,4,6,8,8,8,9]+10[4,4,8,8]+6[4,6]+4 → 30
諸星シエル:なかなか!対処どうぞ
GM:オートアクションで《影の護り手》を使用し、ガードします。
”光塔”:オートアクションで《影の護り手》を使用し、ガードします。
GM:ダメージどうぞ
諸星シエル:4d10+5+1+3 装甲-5
DoubleCross : (4D10+5+1+3) → 19[6,1,8,4]+5+1+3 → 28
諸星シエル:ダメージは微妙ね。装甲5点無視の28点ダメージ
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+4した(侵蝕率:86->90)
”光塔”:まだ元気!
GM:演出どうぞ~
諸星シエル:ではダメージは入ったようなので
諸星シエル:コンボ:【リトミック・オン・エアー】エンブレム:コンビネーター。ダメージを受けた対象はこのラウンド中、被ダメージに+2D。
”光塔”:あらら~
諸星シエル:これも次から入りますね。
諸星シエル:塔の放射の中、光を返すものがある。
諸星シエル:キラリと煌めくナイフは刀身に光を浴びて2本。光塔に投擲された。
”光塔”:「………ん」ズボンのポケットに手を突っ込んで立っていたが、それに気づく。
諸星シエル:──そしてその2本を目くらましに。光を返さない加工をされたものが同じく2本。急所を狙っている。
諸星シエル:喉と心臓だ
”光塔”:塔の影がずるりと樹のように伸びてナイフを弾く。
”光塔”:弾かれたナイフが頬に走り、血が流れた。
”光塔”:「…痛」
諸星シエル:「横着者」
諸星シエル:そのナイフに対処する間、影に隠れるように
諸星シエル:獣のように低い姿勢で足元に居る。
”光塔”:「─────」その姿を。見る。
諸星シエル:にんまりと笑って
諸星シエル:「てぃやっ」
諸星シエル:螺旋を描くように2本のナイフで無茶苦茶に切りつける
”光塔”:「ははっ!」影でそれを弾くが、その速さに完全には追い付かず、身体が切り裂かれる。
諸星シエル:足、脛、膝、腰、腹、腕。
諸星シエル:致命傷にならない程度の擦過が刻まれ
諸星シエル:「そこと、そこ」
諸星シエル:防御の動きを見る。そして、その穴を知る。
諸星シエル:───《マーキング》。前蹴り。
諸星シエル:攻撃の通りやすい箇所に2発。靴跡が煌々と煌めく。
諸星シエル:後に続くものが狙うために。
諸星シエル:「そこが貴方のウィークポイント……ということにしておくわ、"光塔"」
”光塔”:「……」忌々しそうにその可愛らしいプリントを見る。
”光塔”:「…シエルちゃん。何してるの?」へらっと笑う。「
”光塔”:「僕たちのところに戻ってきたら?」
諸星シエル:「ふふ、やだもう、"リーダー"ったら」ナイフを持った手で口元を隠して、コロコロと笑う。
諸星シエル:「貴方が先に奪ったのよ?」
諸星シエル:「だから、奪い返しに来たの。」
”光塔”:「ああそう。君にあげたつもりはなかったんだけどな…」
諸星シエル:「でも、好きにして良いんでしょ?」
諸星シエル:「好きにするわよ、いつもどおり。」
諸星シエル:「それに私」
諸星シエル:「ジャームって、嫌いなの」
諸星シエル:んべ、と可愛らしく舌を出す
”光塔”:「欲望を振りかざしていたくせに、よく言うよね…」
GM:では、行動値8の光塔の手番!
”光塔”:マイナーで《原初の青:白熱》《千変万化の影》、シーン中の攻撃力とガード値を上昇させる。
”光塔”:メジャー。《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:妖しの招き》《シャドースクラッチ》、攻撃します。
”光塔”:choice[アイリ,シエル]
DoubleCross : (CHOICE[アイリ,シエル]) → シエル
”光塔”:対象はシエルちゃん!
”光塔”:16dx7+10
DoubleCross : (16R10+10[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,4,4,4,6,6,8,9,10,10,10]+5[1,1,4,5,5]+10 → 25
GM:そんなに回らなかった
諸星シエル:暴走リア不!
”光塔”:じゃあダメージ!
”光塔”:3d10+35
DoubleCross : (3D10+35) → 6[4,1,1]+35 → 41
”光塔”:装甲有効です
諸星シエル:装甲で軽減しても死ぬよ~
諸星シエル:リザレクト!
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:90->97)
諸星シエル:諸星シエルのHPを5回復(HP:2->7)
諸星シエル:まだ元気
GM:じゃあ演出!
GM:しぶといな…
”光塔”:「シエルちゃん、戦うの好きじゃなかった? 時の渦にいれば、たくさん戦えるのに」
”光塔”:「穂積くんが好きなのは分かったからさ。時の渦で穂積くんを好きにしてればいいじゃない」
”光塔”:言いながら、足元から影の棘がずるずると生え、シエルちゃんを捕らえる。
諸星シエル:「そうね、そのためにセルに所属してたんだし」
諸星シエル:そのまま囚われる。棘の苛みに顔をしかめて。
諸星シエル:「でも意外。あんなに引っ掛ける割には、私のことをわかってくれてないのね?……とか言ってみるわ」
”光塔”:「はあ?」
諸星シエル:「穂積を好きになんかしなくても」
諸星シエル:「穂積は私を好きになってくれるもの」
諸星シエル:「貴方の許可なんか必要ないわ、"リーダー"?」
”光塔”:瞬間。影から棘が破裂し、身体を貫く。
諸星シエル:細い体が貫かれ、ボロ布のように吹き飛ばされる。
諸星シエル:「ガッ、ウッ…!」
”光塔”:「こっちに戻ってくる気がないなら、その呼び方されるのは気に食わないな」
諸星シエル:「ふふん……そりゃ………そうでしょう」
諸星シエル:「嫌がらせだもの」
諸星シエル:けほ、と赤い咳をする。
”光塔”:「だったら正解だな。すげえウザいもん」
諸星シエル:「レンリに甘やかされてばかりだもんね、貴方は」
諸星シエル:「せいぜい、隙を晒してくださいな」
皆方恋理:「”光塔”……!」
GM:では、次は行動値6の雷魚くん!
逢河雷魚:はい!
逢河雷魚:マイナーで≪原初の青:完全獣化≫+≪白熱≫
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+10した(侵蝕率:103->113)
逢河雷魚:メジャーでコンボ【蛇顎】
逢河雷魚:≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪シャドーテンタクルス≫+≪原初の白:神獣撃≫
逢河雷魚:対象は皆方恋理!
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+7した(侵蝕率:113->120)
GM:命中判定どうぞ!
逢河雷魚:11DX7+3
DoubleCross : (11R10+3[7]) → 10[1,3,4,6,6,6,6,8,8,9,10]+10[1,4,5,8]+1[1]+3 → 24
皆方恋理:ドッジします
皆方恋理:4dx>=24
DoubleCross : (4R10[10]>=24) → 9[3,6,6,9] → 9 → 失敗
皆方恋理:無理やん
GM:ダメージどうぞ~
逢河雷魚:3D10+13+9D 装甲有効
DoubleCross : (3D10+13+9D6) → 15[1,9,5]+13+25[5,2,3,5,1,4,2,1,2] → 53
逢河雷魚:あ、ミス
逢河雷魚:振り直します~
皆方恋理:ぎゃ~っ
GM:はーい
逢河雷魚:15+13+9D10
DoubleCross : (15+13+9D10) → 15+13+60[10,3,4,9,8,10,10,4,2] → 88
GM:増えてるんじゃないよ!
逢河雷魚:ヤッタネ
GM:ちょっと待ってね
GM:ん~
GM:大変申し訳ないが
”光塔”:オートアクションで《虚無への回帰》。
”光塔”:そのHPダメージを無効化します
逢河雷魚:ハニャ~ッ
皆方恋理:ぴんぴんします
逢河雷魚:こいつら!
”光塔”:ラブラブ虚無拳!
GM:演出してね~!
逢河雷魚:「……正直言って、アンタには死ぬほどムカついてる」
逢河雷魚:「アンタの選んだ道が悪いとは言わない。アンタの人生だからな」
逢河雷魚:「誰を好こうが、FHに行こうが、アンタの好きにすればいい。そこに良いも悪いも無い」
逢河雷魚:「俺が許せないのは、そんなことじゃない」
逢河雷魚:作り物の、人を遠ざける為のものでなく。本心からの怒りと共に皆方恋理を見据える。
皆方恋理:「………」
皆方恋理:張り詰めた、だがどこかおどおどとした表情で、キミを見返している。
逢河雷魚:「アンタは自分の妹を……アイリを傷付けた」
逢河雷魚:「俺にはそれが許せない」
逢河雷魚:それは、ただの怒りだ。正義でも義憤でもない。
逢河雷魚:あの日目にした彼女の涙を、語られた姉への想いを思い出す。
逢河雷魚:彼女をそんな風に傷付けて、縛り付けて。それがただ、どうしようもなく許せない。
逢河雷魚:「生き方は自分で選べばいい。でもな。その責任も、自分で取るしかねェんだよ」
皆方恋理:「私は…っ、愛理を傷つけるために逃げたわけじゃないわ…!」
皆方恋理:「その責任は、私ひとりが負う。分かってるわよ…!」
逢河雷魚:「……今のこいつを見ても、まだそんなこと言えんのかよ」
逢河雷魚:どす黒い影が噴き出し、顎を開くのは無数の眼の無い大蛇。繋がれたその身体は神話に描かれる多頭の怪物を思わせる。
逢河雷魚:喉の奥には蒼白く凍り付いた冷気の渦。それは奈落へ通じる穴めいて。
皆方恋理:「っ」妹を見る。「申し訳ないとは思ってるけど……」
皆方恋理:「あ……」会話に動揺し、その凶悪な大蛇に反応するのが遅れる。
逢河雷魚:「謝るんじゃねえよ……!」
逢河雷魚:「傷付けるのが分かってて、それでも選んだんなら……」
逢河雷魚:「最後まで……ああ、クソッ……!」
逢河雷魚:「ふざけやがって、クソ、クソが……!!」
逢河雷魚:咆哮。恋理に殺到する大蛇の群れ。
逢河雷魚:弾き飛ばし、喰らい付き、締め上げんと、四方八方から襲い掛かる。
皆方恋理:「なんでよ…なんであなたにそんなこと言われなきゃならないのよ…!」
皆方恋理:「こっちは、家族なのよ…!あなたなんかに、関係ないじゃない……っ!」
”光塔”:「そうだよ、逢河くん」
”光塔”:恋理に寄り添う。彼女を守るように。
”光塔”:同時に、空間に出現している光熱の塔の影すべてが一斉に隆起し、影の大蛇を呑まんとする。
逢河雷魚:「ッ……!」
逢河雷魚:恋理を呑み込む直前で、開かれた影の大顎が崩れて霧散する。
”光塔”:「俺の彼女に何すんだよ」
諸星シエル:「………ごめーん、雷魚」攻撃の瞬間、弾き飛ばされたまま。
諸星シエル:「抜けられちゃった」
”光塔”:「ね? ほら。俺、一途だから。怒っちゃうの」
逢河雷魚:「…………」
逢河雷魚:“光塔”を見据える。煮え滾るような憤怒と裏腹に、どこまでも心は凍て付き冷め切っていく。
逢河雷魚:「殺す」
”光塔”:「やってみろよ」
”光塔”:「その前にお前を殺す」
GM:次は行動値0の皆方姉妹!PC同値なので、アイリちゃんの手番!
皆方アイリ:はーい、マイナーで1mだけ前に出ます
皆方アイリ:そしてメジャーはコンボ。3C58:インビジブルハンドLv2+暴君の槌Lv5+アンプリフィケイションLv2+コンセントレイト:バロールLv3
皆方アイリ:対象:範囲(選択)で"光塔"とレン姉の二人、灰色の庭の効果を受けてるので攻撃力は計27
GM:ほほう!命中判定どうぞ!
皆方アイリ:10dx7+4
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,1,1,2,3,3,6,6,6,8]+4[4]+4 → 18
皆方恋理:ドッジ!
皆方アイリ:出目悪
皆方恋理:4dx>=18
DoubleCross : (4R10[10]>=18) → 10[2,3,8,10]+8[8] → 18 → 成功
諸星シエル:よ、妖精もあるよ
諸星シエル:仲良し姉妹
GM:成功しちゃった
皆方アイリ:妖精貰っても良いですか……
GM:妖精使ってもいいですよ!
諸星シエル:コンボ:【タイトル・ロールはお静かに】《妖精の手》ダイス目を一つ10に。
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+4した(侵蝕率:97->101)
皆方アイリ:貰って振りたします……ありがとシエルちゃん……
皆方アイリ:1dx7+24
DoubleCross : (1R10+24[7]) → 10[7]+10[10]+2[2]+24 → 46
皆方アイリ:今度はめちゃ回る
諸星シエル:だいぶ増えた
皆方恋理:なんで!!
逢河雷魚:すごい
”光塔”:ガードします。《影の護り手》使用。
GM:ダメージをどうぞ!
諸星シエル:【シエル支援】コンビネーター:ダメージ+2D(光塔のみ)
皆方アイリ:5d10+27 レン姉の分
DoubleCross : (5D10+27) → 23[2,1,6,9,5]+27 → 50
皆方アイリ:50+2d10 "光塔"の分
DoubleCross : (50+2D10) → 50+16[9,7] → 66
GM:ギャ~ッ
諸星シエル:強い
”光塔”:オートアクションで《雲散霧消》使用します。対象は光塔と恋理。
”光塔”:ダメージを30点軽減
皆方恋理:でもほぼ死にかけ
”光塔”:まあまあ元気!
GM:そんな感じです!
GM:演出してね
皆方アイリ:(……ああ、ホント) 先輩と姉のやり取りを聞いて。
皆方アイリ:(そんなに怒ってくれなくていいのに) 困ったように笑いながら。
皆方アイリ:「……お人好しな人ですね」
皆方アイリ:ぽつりと一言零して、彼の前へと歩み出る。
逢河雷魚:「……皆方」
逢河雷魚:小さなその背に目をやる。
皆方アイリ:重力場から抜け出すためと。うっかり、横顔を見られたりしないために。
皆方アイリ:「レン姉」
皆方恋理:「……愛理。何よ」
皆方アイリ:「あたしもね。考えてたんだよ」
皆方恋理:「考えてた…?」
皆方アイリ:——レン姉と再会した、あの時。レン姉が口にした言葉。
皆方アイリ:「UGNじゃなくても、FHでも。どこに居て、何してるのでも」
皆方アイリ:『今の自分を、なんにも後悔していないの』
皆方アイリ:「敵同士になって、もう二度と会えなくても」
皆方アイリ:それを聞いて胸に浮かんだのは、安堵だった。
皆方アイリ:「レン姉が幸せなら、それでいっかなって」
皆方アイリ:だって、後悔するほど不幸だったなら。後悔する程度の想いなんだったら。
皆方アイリ:「レン姉のせいで傷つく人が居るかもしれないってことだって分かってるのにさ」
皆方アイリ:なんのために、捨てられたんだろうって。きっとそう思ってしまうから。
皆方アイリ:「レン姉が幸せでいてくれるならって、そう思っちゃってたんだよ」
皆方恋理:「…………」
皆方恋理:「……ええ。私、UGNにいた頃よりも、今の方が、ずっと幸せよ」
皆方アイリ:「みたいだねぇ」
皆方恋理:「な、何よ……」
皆方恋理:「何が言いたいの? 何で、今、そんな話をするの……」
諸星シエル:「レンリ、わからないんだ?」
皆方恋理:「え…?」
諸星シエル:「自分からべらべら話す相手と一緒にいると、察しが悪くなるのかしらね?」
諸星シエル:「言ってあげたら?アイリ」
皆方アイリ:「……聞いてほしかった、だけだよ」
皆方アイリ:「邪魔しないでって言うけどさ。あたしだって、邪魔したいわけないよって」
皆方アイリ:「レン姉に幸せになって欲しいって。そう思ってたよって」
皆方アイリ:「覚えておいてほしかった、だけで」
皆方アイリ:かちゃんと。何かが砕ける音がした。
皆方恋理:「何」
皆方恋理:「どうして、泣くの…」戸惑いきった顔で。唖然と、キミを見ている。
皆方アイリ:「……分かんない、かぁ」
皆方アイリ:瞳に映るレン姉が滲んでいく。ぐちゃぐちゃに歪んでいって。
皆方恋理:「だって…、FHには来ないって…私とは一緒にならないって言ったじゃない…!」
皆方恋理:「どうして…!」何かに言い訳するように、言い続ける。
皆方アイリ:ぎゅうと目をつぶる。同時に。
皆方アイリ:パチン、パチンと。魔眼達が弾け、二人にかかる重力を増していく。
皆方恋理:「!」呼応するように、頭上に輝く魔眼が輝く。
”光塔”:影が空間を食い荒らすように伸びて、重力場に罅を造る。
”光塔”:「ごめんね愛理ちゃん。君がどう思っていようと、恋理はもう君に興味ないんだよ」
皆方恋理:「……っ!」重圧に苦悶の声を上げている。痛みの中、憎しみの混じった瞳で愛理ちゃんを見返す。
皆方アイリ:「……」 いまだに涙の滲む目で、その視線を受け止める。
”光塔”:「カワイソ−にね」
GM:次は行動値0
GM:の恋理の手番!
皆方恋理:マイナーなし!
皆方恋理:メジャーで《コンセントレイト:バロール》《死神の瞳》《停滞空間》《因果歪曲》《鮮血の鎖》《蝕む赤》。
皆方恋理:対象はアイリちゃん
皆方アイリ:だよねえ
皆方恋理:当たると次に受ける攻撃ダメージ+7D、行動値0(マイナーで解除できる)、次に行う判定のクリティカル値+1 邪毒3
皆方恋理:命中判定!
皆方恋理:10dx7+6
DoubleCross : (10R10+6[7]) → 10[1,3,3,5,6,6,8,9,10,10]+10[4,5,6,7]+6[6]+6 → 32
皆方アイリ:リア不。命中します
GM:では、HPダメージは無し、効果だけもらってください
皆方アイリ:いただきます……重たい……
GM:えへん
GM:演出!
皆方恋理:頭上に光る赤黒い魔眼が破裂。同時に、アイリちゃんを包むように重力場が展開、収縮して苦しめる。
皆方恋理:重力場の中には、そこにいるだけで命を蝕む血の霧が吹き荒れる。
皆方アイリ:「……っは、ぁ」 身じろぎもせずに重力場に囚われる。
皆方恋理:「勝手なことばっかり、言って……!」感情のままに声を荒げる。
皆方恋理:「私だって、愛理が元の支部でそのまま暮らしていてくれれば、会うこともなければ…っ」
皆方恋理:「戦うこともなければいいと、思ってたのに! 愛理にとって逃げた私が悪いのは、分かってるよ!」
皆方恋理:「でも、ちゃんと、幸せに生きてたのに! なんで! なんで……!」
皆方恋理:「なんで………!」
皆方アイリ:「……なんでだろうね」
皆方恋理:「……っ!」
皆方アイリ:あたしが逃げなきゃよかったのかな。あたしがN市にずっと居ればよかったのかな。
皆方アイリ:あたしがレン姉の苦しみに気付けてればよかったのかな。レン姉が居なくなる前に止めれればよかったのかな。
皆方アイリ:「なんで、こうなっちゃったのか」
皆方アイリ:「もう、ずっと、分かんないんだ」
GM:クリンナップ!
GM:アイリちゃんは邪毒3レベルを受けているので
GM:9点のダメージを受けてね
皆方アイリ:はーい
皆方アイリ:皆方アイリのHPを2した(HP:11->2)
GM:では1ラウンド目はこれで終了!
GM:2ラウンド目!
GM:セットアップ!
諸星シエル:なし!
逢河雷魚:なし!
皆方アイリ:もう一度SN1181:灰色の庭Lv4+コズミックインフレーションLv3
皆方アイリ:レン姉と"光塔"のラウンド中対象の行動値-12
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+4した(侵蝕率:102->106)
”光塔”:《原初の黄 :加速装置》《原初の白:限界突破》。《原初の白:限界突破》で、《果てなき円環(紫):歪みの領域を指定》の使用回数を増やします
GM:1ラウンド同様に、レン姉は行動値0,
皆方アイリ:あ、さっきのコンボ分上げるの忘れてる。上げます
GM:光塔は行動値8ですね
GM:はーい
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕率を+14した(侵蝕率:106->120)
皆方恋理:《灰色の庭》。
皆方恋理:choice[逢河,愛理,シエル]
DoubleCross : (CHOICE[逢河,愛理,シエル]) → シエル
諸星シエル:ぎゃー。
皆方恋理:対象はシエルちゃん!行動値-9!
諸星シエル:0になります!しょんぼり!
GM:アイアイ!
GM:演出は時間の関係上カット!
GM:イニシアチブ!
GM:行動値8のアイリちゃんか雷魚くん、好きな方から動いてね
皆方アイリ:あ、あたしはさっきのデバフで行動値0のはず
GM:そうだった!
GM:GMが忘れててごめんね
GM:すみません、では雷魚くんの手番からです
逢河雷魚:はい!
逢河雷魚:マイナーで≪原初の青:完全獣化≫+≪原初の黒:ライトスピード≫
逢河雷魚:2回メジャーアクションを行います
GM:出た……
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+14した(侵蝕率:120->134)
GM:1回目しな!
逢河雷魚:メジャーでコンボ【呑天蛇顎】
逢河雷魚:≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪シャドーテンタクルス≫+≪原初の白:神獣撃≫
逢河雷魚:1回目、対象は光塔
逢河雷魚:12DX7+3
DoubleCross : (12R10+3[7]) → 10[2,2,3,3,5,7,8,8,9,9,9,10]+10[1,3,3,6,7,10,10]+10[2,9,10]+10[4,9]+1[1]+3 → 44
”光塔”:ガード。《影の護り手》
逢河雷魚:ダメージ
逢河雷魚:5D10+13+9D10
DoubleCross : (5D10+13+9D10) → 25[8,1,1,10,5]+13+59[5,7,10,8,6,3,10,2,8] → 97
”光塔”:ぎゃーー
逢河雷魚:まだ生きてる?
GM:えっとね
”光塔”:《雲散霧消》で30点減らす!
”光塔”:で、まだ生きてる!ギリギリ!
逢河雷魚:何だとぉ……
GM:です!そのまま2回目のメジャーアクションをお願いします
逢河雷魚:もう一回殴る!
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+7した(侵蝕率:134->141)
逢河雷魚:12DX7+3
DoubleCross : (12R10+3[7]) → 10[1,1,2,2,3,4,6,7,8,8,9,10]+10[1,6,7,7,9]+10[1,6,10]+5[5]+3 → 38
”光塔”:ガードします。《影の守り手》《暗黒螺旋》。
”光塔”:反撃するわよ!
逢河雷魚:こいつ!
GM:ダメージを与えると15点の反撃があります。ダメージを出してね
逢河雷魚:ダメージ!
逢河雷魚:4D10+13+9D10
DoubleCross : (4D10+13+9D10) → 20[2,3,9,6]+13+36[3,2,10,5,6,1,3,1,5] → 69
”光塔”:ギャッ
”光塔”:残りHP11点!どうあがいても死ぬ!
GM:復活エフェクト持っていません。戦闘不能になります
GM:雷魚くんは15点ダメージを受けてね
逢河雷魚:死~ッ
逢河雷魚:光塔のロイスを昇華して復活します。
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕率を+7した(侵蝕率:141->148)
GM:演出はどうしますか?
逢河雷魚:やります!
GM:はーい
皆方恋理:「…………」荒い息を吐いている。
逢河雷魚:「……皆方」
逢河雷魚:「もういい」
逢河雷魚:皆方の頭にぽん、と手を置いて、歩み出る。
皆方アイリ:「……せん、ぱい」
逢河雷魚:「……ああ……」
逢河雷魚:呟くように言って。
逢河雷魚:水に絵の具を溶かしたように、黒い炎が燃え上がるかのように。
逢河雷魚:俯いた逢河の身体から、膨大な影が噴出する。
逢河雷魚:光が遮られ、辺り一帯が暗闇に呑まれる程の爆発的出力。
逢河雷魚:「“光塔”」
逢河雷魚:「“クォーク・ノヴァ”」
”光塔”:「ん?」
皆方恋理:「っ!」
逢河雷魚:吹き荒れる影の嵐から現れるのは、英雄殺しの怪物──多頭の邪竜。
逢河雷魚:巨木が如き身体。天に伸ばした無数の枝は、その全てが牙持つ大顎。
逢河雷魚:「俺の後輩を、泣かせたな」
逢河雷魚:降り注ぐ豪雨が如く、大蛇の群れが襲い来る。
逢河雷魚:影の蛇が輝く光塔に喰らい付き、蝕み、見る間に呑み込んでいく。
皆方恋理:「なっ……! ひぅ……!」身を竦ませ。
”光塔”:その彼女を守るように影が出現。同時、恋理の前に出て攻撃を受ける。
”光塔”:自らも守ろうと、影を隆起させて庇うが。彼女を最優先にした結果、その出力は大蛇には及ばない。
”光塔”:影と影が食い合い、弾け、無となる。
”光塔”:無防備にキミを見る。
逢河雷魚:影が逢河の片腕に収束し、巨大な異形の腕を形作る。
逢河雷魚:黒い拳を握り締め、振りかぶり────
逢河雷魚:「“光塔”」
逢河雷魚:「ここが終点だ」
”光塔”:「は……っ、はははは!」
逢河雷魚:“光塔”の端正な顔に、巨大な拳がめり込み
逢河雷魚:衝撃波と共に、思い切り殴り飛ばす。
”光塔”:「ッぐ───」「ッアガッッッ!」顔面を襲う衝撃に揺られ。無様にその身体が吹き飛ぶ!
皆方恋理:「”光塔”っ!」悲鳴。
”光塔”:地面に叩きつけられ、メシャメシャとコンクリートごと粉砕される。
”光塔”:完全に防御を失った隙に必殺の一撃を食らった。戦闘不能。
逢河雷魚:「……」霧散する影と共にその様を見る。
逢河雷魚:「……終わりだ」
逢河雷魚:「投降しろ、“クォーク・ノヴァ”」
皆方恋理:「いやっ……」反射的に言葉が滑り落ちる。
皆方恋理:「いや、いや、だめよ……、だめ、この人がいなくちゃ意味ないの……」
皆方恋理:後ずさるようにして。それでも、投降の意志は見せない。
GM:では、次は行動値0のアイリちゃんかシエルちゃん!
GM:どっちから動きます?
諸星シエル:じゃあ私が。
GM:どうぞ!
諸星シエル:はーい。マイナーで暴走解除。
諸星シエル:メジャーでコンボ:【レ・シルフィード:『魅せられた夜』】《C:エンハイ》《光の舞踏》《マスヴィジョン》
諸星シエル:対象はレンリ。
諸星シエル:12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[2,2,2,3,4,5,5,6,7,7,7,9]+10[2,8,9,9]+10[2,3,7]+6[6]+4 → 40
諸星シエル:対応どうぞ。
皆方恋理:ドッジ!
皆方恋理:4dx>=40
DoubleCross : (4R10[10]>=40) → 4[1,2,3,4] → 4 → 失敗
皆方恋理:ははっ
GM:ダメージどうぞ~
諸星シエル:順目だ
諸星シエル:5d10+5+20+1+3 装甲-5
DoubleCross : (5D10+5+20+1+3) → 23[5,1,7,3,7]+5+20+1+3 → 52
諸星シエル:装甲5削って52点。
諸星シエル:諸星シエルの侵蝕率を+8した(侵蝕率:101->109)
皆方恋理:こいつは”光塔”のサポートがないとなんにもできないうえに残りのHPは4
皆方恋理:圧倒的に戦闘不能になります
GM:そのまま戦闘終了になります
GM:演出をキメてね!
皆方アイリ:「……」 "光塔"が吹き飛ばされるのを目の当たりにして。
皆方アイリ:戸惑いながらも投降の意志を見せないレン姉へ目を向ける。
皆方アイリ:分かってる。それで下ってくれるくらいなら、こんなことにはきっとなってない。
皆方アイリ:だから。だから、ちゃんと終わらせないといけなくて。
皆方アイリ:分かってるのに。かざそうと伸ばす左手が震えて——。
諸星シエル:「アイリ。」ふ、と微笑む顔が見える。
諸星シエル:揺れる視界の端で、スポットライトに照らされるように。
諸星シエル:白い少女が光を浴びている。
諸星シエル:「それはだめだよ」
皆方アイリ:「……でも」
皆方アイリ:身内の不始末だから。レン姉に人を傷つけて欲しくないから。あたしは、レン姉みたいにはなっちゃいけないから。
皆方アイリ:「あたしが、やらなきゃ」
諸星シエル:「いいの、いいの」人差し指を唇の前に添えるように、パチリとウィンク。
諸星シエル:「"身内の不始末"ですから」
諸星シエル:たん、たたん。踊るように屋上を蹴る。
諸星シエル:放たれた矢のように、戸惑い混じりに後ずさる距離を詰める。目の前。
皆方恋理:「!」
諸星シエル:「ねぇ、レンリ」手には無骨なコンバットナイフ。それを顔の前に掲げる──牽制。
諸星シエル:「貴方、何のためにFHにきたの?」
諸星シエル:ぐるり、視界が揺れる。ナイフを囮に、その体を投げ飛ばす。
諸星シエル:腕を捻って、地面に押し倒すように。
皆方恋理:「───っあ!」シエルの目論見通りにナイフに釣られ、無防備な姿勢を晒す。
皆方恋理:地面に押し倒され、苦悶の声を上げる。
皆方恋理:「……そんなの、決まってるじゃない
諸星シエル:マウント。馬乗りの姿勢。的確に四肢の動きを封じる。
皆方恋理:「あの人の、ためよ」
諸星シエル:「"光塔"が居たから、FHに来たの?」
諸星シエル:「それとも」
諸星シエル:「"光塔"が居たせいで、FHに来たの?」
皆方恋理:「なっ………」
諸星シエル:「"光塔"が居たせいで、UGNにいられなかった?"光塔"が居たせいで、今までの暮らしを捨てた?」
諸星シエル:「"光塔"が居たせいで」
諸星シエル:「貴方、妹を泣かせたの?」
皆方恋理:「違う! 違う違う違う!」
皆方恋理:「UGNにいられなかったのも、今までの暮らしを捨てたのも、私が、私が決めたことで…」
皆方恋理:「あの人のせいだなんて思ってない…っ! 愛理のことだって、"光塔"には関係ない…!
諸星シエル:「そうよね」
諸星シエル:「貴方は誑かされたわけじゃない。幸せになりたくて、ここにきてる」
諸星シエル:「ただちょっと、考えが足りなくて、視野狭窄で、自分の行動の影響がわかってないだけなのよね」
諸星シエル:「だったら」ぐい、と。押し付けた頭を持って、無理矢理に視界を見させる
諸星シエル:「見なさいよ、ちゃんと」
諸星シエル:「光塔は倒れた。アイリは泣いている。貴方の行動の結果よ」
諸星シエル:「……それで」
諸星シエル:「貴方、このまま死ぬつもり?」
諸星シエル:「妹に、自分を殺させて?」
皆方恋理:「…………っ」
皆方恋理:「な………」愛理を見る。妹の愛理だ。
皆方アイリ:「……」 ぽろぽろと、拭うことすらせず涙を零している。
皆方アイリ:戦うことも、逃げ出すことも。何かを言うことさえ。
皆方アイリ:何もできなくなって、立ち尽くして。ただそこに立っている。
皆方恋理:「っ、なんで、どうして………」声が震える。
皆方恋理:「どうしてよお、どうしてよお…。私が悪いって言うの……?」
諸星シエル:「悪いなんて言ってないでしょ、レンリ」
諸星シエル:声に苦笑が交じる。
諸星シエル:「貴方は私のこと嫌いかもしれないけど」
諸星シエル:「私は結構、貴方のこと、好きよ」
諸星シエル:「貴方は、誰かのために強くなろうとした。辛いことだって、乗り越えようとしてたもの。」
諸星シエル:「もう、どうしようもないかもしれない。逃げ出したいほど辛いかもしれない」
諸星シエル:「でも、アイリとはまた時間をかければ、話し合えるかもしれない」
諸星シエル:「…………貴方は、ジャームではないのだもの。ねぇ、レンリ」
諸星シエル:「ここで死ねば、それは全部、なくなるわ。目的の達成も。妹への傷を残したまま。」
諸星シエル:「投降、してくれない?」
皆方恋理:「…………っ、ううう、うううううっ」みっともなく、地面に押し倒されたまま、涙を流している。
皆方恋理:「そんな事言われたってっ」
皆方恋理:「ただ、好きで、好きなだけで、どうしようもなくて………」
皆方恋理:「それだけで………、愛理を傷つけたいだなんて、思ってなくて」
皆方恋理:「私は。私は、っうぅ、ううううう、っうううう………!」
諸星シエル:「知ってるわよ、まったくもう」
諸星シエル:くるり。逆手に持つナイフを順手に。
諸星シエル:その柄尻をおおきく振りかぶって。
諸星シエル:「ただ、その好きの中に。ちゃんと妹のことぐらい、考えなさいってことよ」
諸星シエル:「………いや、訂正。考えて、ちゃんと話しなさい。恋話でもなんでもいいから」
諸星シエル:「時間はたっぷりあるし」
諸星シエル:「あなた達」
諸星シエル:ぶんっ。
皆方恋理:びくっ、と、一度身体が震えて。
諸星シエル:硬い柄尻とコンクリートで挟んで、脳を揺らす。鍛えられたオーヴァードの意識を的確に刈り取る。
諸星シエル:「………面倒くさいんだもの」
諸星シエル:やれやれ、とため息を吐いた。
皆方恋理:あ、とか小さく息を吐いて体の力が抜けた。
GM:恋理が気絶するとともに、上空に渦巻いていた巨大な渦も霧散していく。
GM:同時に、空間に漂っていた冷気も収まっていき、世界は正しく動き出す。
GM:おそらく、キミ達以外の人間にとってはほんの少しの時間の、そんな戦いが幕を降ろした。
GM:シーンを終了します。
GM:バックトラック!
GM:今回のEロイスは《傲慢な理想》×3、《破壊神顕現》、《囚人の鳥籠》×2!計6個!
GM:振りたい人は振ってね
逢河雷魚:振らいでか!
諸星シエル:ふらなーい
逢河雷魚:148-6D10
DoubleCross : (148-6D10) → 148-34[5,10,10,3,3,3] → 114
諸星シエル:そして素振り。
皆方アイリ:一応ふっとこ
皆方アイリ:120-6d10
DoubleCross : (120-6D10) → 120-33[7,3,1,6,9,7] → 87
諸星シエル:の前にロイス。「皆方レンリ ○Pめんどくさい/Nめんどくさい……」
皆方アイリ:そして5個分素振り
GM:そうですね
諸星シエル:そしてあらためて素振り。
皆方アイリ:87-5d10
DoubleCross : (87-5D10) → 87-23[2,4,5,2,10] → 64
諸星シエル:109-6d10
DoubleCross : (109-6D10) → 109-19[1,5,3,3,6,1] → 90
逢河雷魚:素振り
諸星シエル:こわっ。
逢河雷魚:いや……2倍振りにしよ
逢河雷魚:114-8D10
DoubleCross : (114-8D10) → 114-46[1,4,7,4,8,10,9,3] → 68
GM:いい具合の戻りっぷりだ
GM:では、皆さん生還!
GM:おめでと~!おかえりなさ~い
逢河雷魚:わ~い!
皆方アイリ:ただいま~!
諸星シエル:ただいま~!
【ED/皆方アイリ】
GM:EDに入ります。
GM:まずはアイリちゃんのEDから。
GM:レン姉と話すシーンです。UGN支部に拘留しているレン姉と、面会してお話してもらいます
----
GM:結鳴市。UGN支部。
GM:皆方恋理は、キミ達に捕らえられた後、UGN支部に拘留され、監視を受けていた。
GM:いずれ、彼女は脱走者用の教育施設に送られ、更生プログラムを受けることになるという。
GM:キミはそんな皆方恋理との面会に訪れていました。支部にある取調室のような場所で、監視員の立ち合いのもと、面会している。
皆方アイリ:何を話すか、どう話すか。考えてもまとまり切らないまま時間を迎えて。
皆方アイリ:結局、困ったような笑みを浮かべたまま。彼女の前に座っている。
皆方恋理:こちらも困ったような顔で部屋に現れ、、キミの顔に座る。
皆方恋理:少しの沈黙の後、こちらから口を開いた。
皆方恋理:「…えっと」
皆方恋理:「………どこから話そうか」
皆方アイリ:「……どこからでも良いよ」
皆方アイリ:「レン姉の話したいこと、全部聞かせて」
皆方恋理:「……優しいね」
皆方恋理:憔悴した顔で、それでもキミの言葉に小さく笑う。
皆方恋理:「……」「……色々、考えてたの」
皆方恋理:「あなたが、言ってくれたでしょう。幸せになってくれれば、それでよかったって」
皆方アイリ:静かに頷く。
皆方恋理:「うん。やっぱり、幸せだったの、私」
皆方恋理:「あの人をUGNに誘えばよかったのかなとか」「あの人のせいでFHに行く羽目になったのかなとか」
皆方恋理:「……そういうことじゃないの。そんな風に思えたら、楽になるのに」
皆方恋理:「好きだから、あの人のところにいったの。好きだったから………」
皆方恋理:「ごめんね。ごめんなさい」
皆方恋理:「愛理が、私がいなくなって、どんな思いをするかなんて……、私、やっぱり、頭になかった」
皆方アイリ:「……」 その言葉を、ゆっくり飲み込む。
皆方アイリ:とうに砕けた後だからか、ひび割れの音は聞こえない。
皆方恋理:両手をぎゅっと握る。「そんな自分を、否定することもできないの。ごめんなさい」
皆方アイリ:ただやんわりとした、諦観だけが胸に広がって。
皆方アイリ:「……良いよ」
皆方恋理:「………」やわやわとキミを見上げる。
皆方アイリ:「否定しなくていいよ。言ったでしょ」
皆方アイリ:「あたしは、レン姉の幸せの邪魔がしたいわけでも、レン姉を否定したいわけでもなくて」
皆方アイリ:「でも、"光塔"の欲望は否定しないといけないものだった」
皆方アイリ:「だから、うん」
皆方アイリ:「今度は、誰にも否定されなくていいような。そんな幸せを探してほしいな」
皆方恋理:「……………」
皆方恋理:「………うん」目を伏せる。
皆方恋理:「ありがとう」泣き出しそうな声で言う。
皆方アイリ:「ううん」
皆方アイリ:「ねえ、レン姉。あたしこそ、ごめんね」
皆方恋理:「なんで?」
皆方アイリ:「あたし、レン姉が辛かったことに全然気づけなかったから」
皆方恋理:「……え……」
皆方アイリ:「一緒に暮らして、あんなに傍に居たのに。なーんにも気付かなかった」
皆方アイリ:「あたしにとってのレン姉は、いつだって頼れるお姉ちゃんだったから」
皆方アイリ:「きっと、頼りすぎてたし甘えすぎてたんだなって」
皆方恋理:「…………」「………うん」クスッと笑う。
皆方恋理:「愛理、本当は、なんでもできる子なのに。私のこと、すっごく、完璧な人だと思ってるんだもの…」
皆方恋理:「……そしたら、頼れるお姉ちゃんのフリを、しなくちゃって思っちゃって」
皆方恋理:「……でも、謝らなくていいよ」
皆方恋理:「愛理は、私の妹だし、私は愛理のお姉ちゃんだもん」
皆方恋理:「いいのよ。だから」困ったような、キミを落ち着かせるような笑み。「頼って、甘えてくれて……」
皆方アイリ:「……うん」
皆方恋理:「ねえ、愛理。あのさ、ママも、私と同じようなことしたって知ってた?」
皆方アイリ:「……前に、ちらっとだけ。詳しいことは知らないけど」
皆方恋理:「私も、ちゃんと話を聞いたわけじゃないんだけど……。…たぶん、私の逆だと思う」
皆方恋理:「FHから、……好きなひとのために、UGNに来た人」
皆方アイリ:「……すごい血だよねぇ」 冗談めかしてヘラりと笑う。
皆方恋理:「ねえ。私、完全に受け継いじゃった」こちらも苦笑する。
皆方恋理:「…愛理は、……私みたいにならないでね」
皆方アイリ:「……ん、だいじょぶ」
皆方恋理:「本当に大丈夫?」
皆方アイリ:「だいじょぶだよ。あたしは三度目の正直だから」
皆方アイリ:「レン姉の二の舞にはなりません」
皆方恋理:「うちの血筋の命運がかかってるからね」笑う。
皆方アイリ:ちゃんと、一人で生きていけるよ。その言葉だけ飲み込んで。
皆方アイリ:「もー、重たいもの背負わせないでよぉ」
皆方恋理:「分かってる? 私の真似するなってことじゃないからね」
皆方恋理:「恋をするなってことでも、ないのよ」
皆方アイリ:「……」 一瞬だけ図星を突かれたように止まって。
皆方アイリ:「分かってるよ」 へにゃりと表情を崩す。
皆方アイリ:「そもそもさ、するなって言われてしないでいられるものでもないでしょ?」
皆方恋理:「そうなの。だからよ」
皆方恋理:「一人で溜め込んじゃ、だめよ」
皆方アイリ:「はぁい」
皆方恋理:「そしたら、私みたいになっちゃうわよ」
皆方恋理:「もう……」「……愛理」
皆方恋理:少し逡巡してから、キミに言う。「また、会ってくれる?」
皆方アイリ:「勿論」
皆方アイリ:「会いに行くし、電話だってかけるよ」
皆方アイリ:「施設だと、ラインとかはムズいんだっけ?それなら、手紙も書くし」
皆方アイリ:「だから、レン姉もちゃんと返してね」
皆方恋理:「分かりました」安堵したような笑み。「ちゃんと近況を報告します」
皆方アイリ:うんうんと満足げに頷いて。「もう消息不明なんてごめんだからね」
GM:そろそろ面会終了時間のようだ。監視員が立ち上がる。
皆方アイリ:「……ああ、もう時間なんだ」
皆方恋理:「あ……、早かったね」キミを見る。「今日はありがとう、愛理」
皆方恋理:「またね。連絡する」
皆方アイリ:「うん。またね」
----
皆方アイリ:レン姉へのロイス感情を変更します。〇慕情/失望から〇慕情/罪悪感に。
GM:了解しました。
----
GM:面会を終え、キミは支部の談話室に立ち寄ります。
GM:そこには、諸星シエルがいました。
諸星シエル:居ます。
諸星シエル:自販機の気になる飲み物を2つ同時に押して、先に押されて出てきた緑色のココア缶を取り出してます。
皆方アイリ:「シエルちゃん」 同じく自販機に立ち寄ろうとして、彼女の姿に気付く。
諸星シエル:「あら、アイリ」取り出し口にしゃがんだ状態から見上げる。
諸星シエル:「お話、終わった?」
諸星シエル:ココアとミルクティーの缶を抱えてどっちがいいか差し出す。
皆方アイリ:「うん。……良いの、貰っちゃって?」
諸星シエル:「いいのよ。お疲れ様の乾杯ってやつ、一度やってみたかったの」
皆方アイリ:「んん……、じゃあ遠慮なく」 ココアの缶を受け取る。
諸星シエル:「ここの支部、外の自販機じゃ見ないものもいっぱいあるから迷っちゃう」カシュッとプルタブを開けて。
諸星シエル:「はい、お疲れ様のかんぱーい」
皆方アイリ:「かんぱ~い」
皆方アイリ:カチンと缶同士がぶつかり合う音がして。
皆方アイリ:こくこくとココアを呷る。
諸星シエル:一口、少しずつコクコクと飲み下す。
諸星シエル:「……で」
諸星シエル:「レンリ、元気だった?」
皆方アイリ:「元気そうでした」
皆方アイリ:「なんというか、予想の数倍しっかりしてたっていうか」
皆方アイリ:「あんなに穏やかに話し合えるなんて思いませんでした」
皆方アイリ:「シエルちゃんの言葉が効いたお陰ですかね?」
諸星シエル:「ふふ、なら良かったかな?」
諸星シエル:「まぁ、でも。一回頭を冷やせば、面倒見のいい子だもんね、レンリ」
諸星シエル:「部隊のリーダーとか、私は任せてもらえなかったし」やるつもりもなかったけど。と付け足しつつ。
皆方アイリ:「お姉ちゃんなんでしょうねぇ、根が」
皆方アイリ:「妹のあたしが言うのもなんですけど」
諸星シエル:「お姉ちゃんなのよねぇ」
諸星シエル:「アイリ、一緒に居たときはだいぶ溺愛されてそう」
皆方アイリ:「あはは。実際、結構な仲良し姉妹でしたよ」
皆方アイリ:「ことあるごとにお世話を焼いてもらって、あたし自身かなり甘えてて」
皆方アイリ:「……そこも、良くなかったんですかね」
皆方アイリ:最後の一言は、ほとんど独り言のように。
諸星シエル:「そうねー」
諸星シエル:「甘やかしたがりと甘えたがり。お互いが噛み合ってるときはいいけど。」
諸星シエル:「そこを前提にしちゃうと、他の要素が混ざった時に倒れちゃうものね」
諸星シエル:「レンリだって甘えたいこともあるでしょうし、実際そういうところ付け込むのが上手い人も居たわけだしね」
皆方アイリ:「……ですよねぇ」
皆方アイリ:あたしが甘えて、負担をかけて、気づかなかったから。
諸星シエル:「まぁ、でも。別にそれでもいいんじゃない?」
諸星シエル:「レンリはアイリにかっこいい所、見せたかったみたいだし。甘やかしたい人には甘えちゃっても。」
諸星シエル:「期待に応えるのって、楽しいもんね」
皆方アイリ:「……あー」
皆方アイリ:かっこいいところを見せたくて強がって。引っ込みがつかなくなって。
皆方アイリ:相手に甘えられなくなって、他に甘えられる人を見つけたからって甘え倒して。
皆方アイリ:(……あたしが思ってた以上にレン姉に似てない?あたし)
皆方アイリ:「……まあ、はい。期待に応えるのは楽しいですねぇ」 ちょっと頭を抱えつつ、そう返す。
諸星シエル:「そうでしょうねぇ、にたもの姉妹の妹の方」
皆方アイリ:「……分かってるので、ちょこっと手加減してくれませんかシエルちゃん」
皆方アイリ:「思ってたより似てることに気付いて頭が痛いんです、今」
諸星シエル:「………………え、今更?」
諸星シエル:「そっか、気づいてなかったんだ、そっか……」へー、と独り言のように呟いてる。
皆方アイリ:「……や、だからこう」
皆方アイリ:「手加減というか、口加減というか」
皆方アイリ:「……勘弁してくださいよぉ」
諸星シエル:「あ、うん、ごめん。それは謝る。」
諸星シエル:「いや、なんていうか、そうだなぁ……」
諸星シエル:「自覚して誤魔化してるものだと思ってたから、つい」
諸星シエル:「そこ気づいてなかったなら嫌な子よね私。ごめんね」
諸星シエル:真面目な口調。
皆方アイリ:「……どうなんでしょーね」
皆方アイリ:「案外、無自覚に目逸らしてたのかも」
皆方アイリ:「レン姉みたいになりたくないって、そんな風にばっか考えてましたから」
諸星シエル:「あぁー」
諸星シエル:「姉妹揃って自己評価が低かったのね、あなた達」
諸星シエル:頬に手を添えて、はふぅとため息。
皆方アイリ:「いやぁ、お恥ずかしい……」
諸星シエル:「レンリみたいになりたくない、っていうのはまぁ……わかるというとアレだけど」
諸星シエル:「このままだと、レンリみたいになりたくない。って言いつつレンリみたいなことしそう。っていう私の危惧も、わかってもらえたようね」
皆方アイリ:「や、ええと」
皆方アイリ:「レン姉みたいなことにはなりませんよ。うん」
皆方アイリ:「そこはちゃんと見て学習してます」
諸星シエル:「そう?」
諸星シエル:「じゃあ、ちゃんと話すんだ?」誰と、とは省略。
皆方アイリ:「……話すことなんてありましたっけ?」 分かっていないように返して、話を逸らそうとする。
諸星シエル:「自分の中だけで合点して、何処かに行こうとすると残された相手は大変なことになるって、学んだばかりだもんね?アイリ」
諸星シエル:「まぁ、別に、『ただの先輩後輩』なら、何処へ行こうがそんなこじれることもなさそうだけどねー」
皆方アイリ:「……」 逃げ場を探すようにぐるりと目線が回って。
皆方アイリ:「まあ、はい。ただの先輩後輩ですから」
皆方アイリ:「なんともなりませんよ。勿論」
皆方アイリ:ちょっとだけ早口でそう言って、またココアに口を付ける。
諸星シエル:「………」その喉がこくこく動くのを見ながら
諸星シエル:「そう、『ただの先輩後輩』なら、そんな感情もないし大丈夫かもね」
諸星シエル:目線を、アイリちゃんの後ろに動かして。
諸星シエル:「貴方もそう思わない?雷魚。」
皆方アイリ:「!?」 完全に虚を突かれて目を丸くして。
皆方アイリ:「こふ、えっふ……」 若干むせながら慌てて入り口を振り返る。
諸星シエル:誰も居ない。
諸星シエル:「ごめん、見間違えだった」
諸星シエル:すました顔でミルクティーを飲む。
皆方アイリ:「……」 咳を続けながら僅かに頬が赤くなって。
皆方アイリ:「……シエルちゃん、ホント。人を煽るのがお上手ですね?」
皆方アイリ:ジトっとした目でシエルを睨む。
諸星シエル:「ほほほ。戦場では相手を乱したほうがやりやすいもので」口元に手。笑顔。
諸星シエル:「でも、」
諸星シエル:「今のが煽ったことになるとは思ってるんだ?『ただの先輩後輩』なのに?」
皆方アイリ:「ん、ん」 咳ばらいを一つ、体勢を立て直して。
皆方アイリ:「シエルちゃんの煽る気があるかないかで判断してるだけですよ」
皆方アイリ:「それも判別つかないほど、鈍いわけじゃありませんので」
諸星シエル:「煽ってないわ。」
諸星シエル:「心配してるだけ。」
諸星シエル:「お友達、ですもの」
皆方アイリ:「……だいじょぶですよ、ホントに」
皆方アイリ:「ただの後輩ですから、あたし」
皆方アイリ:少なくとも、先輩にとってのあたしはそうだから。
皆方アイリ:「こじれないしこじらせません。お約束します」
皆方アイリ:あたしがこじらせて迷惑かけなければ、それで終わり。それだけの話。
諸星シエル:「あはっ」中身のなくなったスチール缶を爪で弾く。コォン、と高い音。
諸星シエル:同時に、ピポ、と軽い電子音。携帯端末に表示されていた、録音中のマークが消える。
諸星シエル:「今の言葉、ちゃんと相手と話した後にも言えたら、信じてあげる」
皆方アイリ:「え、うそ」
皆方アイリ:「録音までします?」
諸星シエル:空いた缶をゴミ箱に捨てる。
諸星シエル:「します。後ろ盾のない個人商店は、細かなエビデンスが重要よね」
諸星シエル:「レンリの発言もいっぱいあるわよ。FH時代の。」画面を操作しながらメモリーをずらりと。
皆方アイリ:「うわぁ……聞きたくないなぁ……」
諸星シエル:「だから……そうねぇ。」
諸星シエル:「こじらせようがこじらせまいが。貴方がレンリの轍を踏んだら。」
諸星シエル:「虐めてあげる材料はいっぱいあるから、安心してね」
皆方アイリ:「……とっても不安になりましたので、一層注意しようと思います」
諸星シエル:「そう。」てくてくと、座るアイリちゃんの正面に立って。
諸星シエル:《マーキング》。アイリちゃんの右手のひらに、ひよこの図柄が現れる。ぽんぽんを持って「Fight!」の文字。
諸星シエル:「じゃ、応援してるわね。」
諸星シエル:「レンリと会話するネタが増えないことを祈ってるわ」ひらひらと手を振り、出口の方へ。
皆方アイリ:「……はぁい」 彼女が出ていくのを見送って。
皆方アイリ:「……だいじょぶですよ。きっと」
皆方アイリ:半ば自分に言い聞かせるように。ぽつりと零した。
【ED/逢河雷魚】
GM:雷魚くんのエンディング。アイリちゃんとお話しするシーンです。
----
GM:無事に任務を終え、事後処理等の引継ぎもつつがなく済ませたキミは、大N市へ帰ることになりました。
GM:アイリちゃんが駅まで送ってくれることになりましたが、その直前に、少し話があると伝えたキミは、
GM:アイリちゃんの部屋で、彼女と二人きりでいるところです。
皆方アイリ:「先輩、紅茶とコーヒーとココアだとどれが良いです?」
逢河雷魚:「……あー……」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「ココア」
逢河雷魚:持ってきた荷物はそう多くはないが、床に下ろしている。
皆方アイリ:「だと思いました」 くすくすと笑いながらココアのパックの封を切る。
逢河雷魚:「聞いといて笑うなよ……」納得いかない顔をして。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「話せたか?姉さんと」
皆方アイリ:「はい。お陰様で」
皆方アイリ:「今後も電話と手紙でやり取りする約束まで取り付けましたよ」
逢河雷魚:「……そうか」
逢河雷魚:瞑目し、息を吐く。
逢河雷魚:「良かったな」
逢河雷魚:皆方恋理に思うところがないわけではない。けれどきっと、それが一番良いのだろう。
皆方アイリ:「……はい。ホント、良かったです」
皆方アイリ:噛みしめるように零したのち、ココアを運んでくる。
皆方アイリ:「それで、話ってそれのことです?」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:ココアを受け取って。
逢河雷魚:「……いや……」
逢河雷魚:「それもあるが……」
逢河雷魚:言いあぐねてカップに口を付け、熱くてすぐに離す。
逢河雷魚:何となくそちらを見られずに。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「……支部長と……」
逢河雷魚:「話したんだがな」
皆方アイリ:「はい」
皆方アイリ:こちらもすぐには手を付けず、ふーふーと冷ましている。
逢河雷魚:「話したっつーか……聞いた?聞いた……んだが……」
皆方アイリ:「……」 じわじわと、嫌な気配を感じ取る。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「転属の理由……」
逢河雷魚:「上からの指示じゃないんだって?」
逢河雷魚:ようやく視線を向ける。
皆方アイリ:「……あー」 大きく一つ息をついて。
皆方アイリ:「……はい」
逢河雷魚:「…………人間関係の……トラブル、って聞いてる」
逢河雷魚:「……何が……」
逢河雷魚:「……いや」
逢河雷魚:フェアな聞き方ではない、と思い直して。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「…………」
逢河雷魚:「………………俺か?」
逢河雷魚:掠れるような低い声。
皆方アイリ:「……」 困ったように笑って、言葉を探す。
皆方アイリ:自分自身へのルールとして、嘘はつかないと決めていた。
皆方アイリ:捻くれてるようで真っ直ぐ人を信じてしまうこの人に、嘘はつきたくなかったから。
皆方アイリ:誤魔化しても、隠しても、嘘はつかない。そのラインで今返せる答えは。
皆方アイリ:「……先輩じゃなくて、あたしの問題ですね」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:眉間に手をやって。
逢河雷魚:「……分かるように言ってくれ」
皆方アイリ:「……そうですねぇ」
皆方アイリ:頭を回す。どこまでを話すか、どう話すか、考えようとして。
皆方アイリ:「……や、うん。根っこからにしましょうか」
皆方アイリ:諦める。こうなったらいっそ、ある程度は明かしてしまおう。
皆方アイリ:困らせてしまうだろうけど。その分、きっと分かってもらえるのはこっちだ。
皆方アイリ:お人好しの先輩のことだから。分かったって言ってくれるだろう。
皆方アイリ:「前に、『そういう血だ』みたいなことぽろっと言ったの覚えてます?」
逢河雷魚:「……ああ」姉のことがあったばかりで、忘れられるはずもない。
皆方アイリ:「レン姉はまあ、ご覧になった通りなんですけど。母も結構ああいうタイプの人で」
皆方アイリ:「もともとFHだったのが、父に出会ってこっちに来たらしいんですよ」
逢河雷魚:「……そうなのか」
皆方アイリ:「とうの父は、あたしが生まれるちょっと前くらいに亡くなったんですけど」
皆方アイリ:「それで気になって、話を聞いてみたことがあるんですよね」
皆方アイリ:「その時に母が言ってたんですよ。『貴女がお腹にいなかったらヤバかったもね』って」
逢河雷魚:「……」
皆方アイリ:「あたしもまあ、それ以上は何も聞けませんでしたけど。娘本人にそれ言う?って話ですよね」
皆方アイリ:「レン姉の件についても、『一番似ちゃいけないとこがあたしに似たなあ』って笑ってましたし……」
逢河雷魚:「……」何と言っていいのかしばらく困窮して。「……それで?」
皆方アイリ:「ああいや、母と姉が揃ってそういう感じなもので」
皆方アイリ:「あたしは、絶対にああはなりたくないって思いながら生きてきたんですよ。これまで」
皆方アイリ:「ああやって、自分が危うくなったりとか人様に迷惑かけたりとか」
皆方アイリ:「そんな風になるくらい人を好きになったりとか。そんなことが無いよう生きてきました」
逢河雷魚:「……」
皆方アイリ:「……それで、まあ。その上で」
皆方アイリ:「このままここに居ると危なそうだな~って感じたので」
皆方アイリ:「ここに逃げて来ました」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「危……」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:しばらく呆気に取られたように黙り込んで。
逢河雷魚:「……俺は……」
逢河雷魚:「知らない内に、お前に何か……傷付けて、嫌われるようなことをしたんじゃないかって」
逢河雷魚:「謝るつもりで来たんだが……」
皆方アイリ:「先輩ならそういう発想になりますよねぇ」
皆方アイリ:「そう思わせるのも申し訳ないんで、全部隠してたんですけど」
皆方アイリ:「結果的にやっぱり心配させちゃいましたね。すみません」
逢河雷魚:「すみませんじゃねーだろ……」
逢河雷魚:「……それで転属、って……」
逢河雷魚:片手で顔を覆って。
逢河雷魚:「……バカ……」
皆方アイリ:「……いやぁ、だって」 困ったように眉を下げて。
皆方アイリ:「実際、それしかなくないですか?物理的に距離取る以外の方法が思いつかなくて」
皆方アイリ:「同じ支部のままやんわり距離取るとかしたら、先輩気にするでしょ」
逢河雷魚:「だからって、自分が転属までするか?普通」
皆方アイリ:「そのくらい必死だったんですよ」
皆方アイリ:「まあ、それしちゃう時点であたしも大概みたいなのはやった後気づいたんですけど」
皆方アイリ:「……とにかく。転属の理由はこういう感じです」
皆方アイリ:「納得いただけました?」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「……納得……」
逢河雷魚:「……いや……お前…………」
逢河雷魚:「俺が…………」
逢河雷魚:呆れたように項垂れて。
逢河雷魚:「出来ると思うか?」
皆方アイリ:「……え。出来ません?」
逢河雷魚:「出来るわけねーだろ…………!」
逢河雷魚:「お前、人が……どんだけ……」
逢河雷魚:「…………!」
逢河雷魚:顔を歪めて、何も言えなくなってしまう。
皆方アイリ:「……いや、うん。勝手に消えちゃったのは、ホントにごめんなさい」
皆方アイリ:「先輩と居るの楽しかったし、先輩が言ってくれたことも全部嬉しかったです」
皆方アイリ:「ほっとかないって言ってくれたじゃないですか。あれ、めちゃくちゃ嬉しかったんですよ」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「勝手に……」
逢河雷魚:「勝手に、過去形で喋ってんじゃねえよ」
逢河雷魚:深々と息を吐く。皆方さんへのものでなく、自分自身、観念して意を決したように。
逢河雷魚:「…………」
逢河雷魚:「皆方」
逢河雷魚:顔を上げて、その目を見る。
皆方アイリ:「……はい」
逢河雷魚:「お前は……」
逢河雷魚:「いつも俺のことを、お人好しなんて言うけどな」
逢河雷魚:「買い被りすぎなんだよ」
皆方アイリ:「……実際、お人好しじゃないですか」
皆方アイリ:「ただの後輩なんかのために、ここまで胸痛める人。そうそう居ませんよ?」
逢河雷魚:「……自分のことだから、お前には分かんねえのかもしれないけどな……」
逢河雷魚:「俺がこれだけ必死になるのは……」
逢河雷魚:「……皆方。お前の時だけだ」
皆方アイリ:「……」
皆方アイリ:「……はい?」
皆方アイリ:じわりとその頬に熱が籠る。
皆方アイリ:「……や、あの。先輩、意味分かっていってます?」
皆方アイリ:それじゃあ、まるで。あたしが特別、みたいな。
逢河雷魚:「……『ただの後輩』に、こんなに必死になるわけねえだろ」がりがりと頭を掻く。
逢河雷魚:「……見たくないんだよ。お前が泣いてるの」
逢河雷魚:「最悪な気分になるんだよ。上手く言えねーけど……」
逢河雷魚:「ムカついて仕方ねえんだよ。そういう時、何も出来ない自分に」
皆方アイリ:「……先輩、は。沢山してくれましたよ」
皆方アイリ:「あの時だって、怒ってくれたじゃないですか。レン姉と"光塔"相手に、あたしの分まで」
皆方アイリ:「その前も。背中貸してもらいましたし」
皆方アイリ:それだけでもう、充分なのに。充分だと思ってたのに。
逢河雷魚:「そんなの全部、お前の為にやったんじゃない」
逢河雷魚:「俺がそうしたくてやったんだ」
皆方アイリ:「……」 言葉が何も出てこなくなる。
皆方アイリ:ずっと心臓がうるさくて、顔が熱くて。
皆方アイリ:期待しそうになってる自分を抑えるので、手いっぱいで。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「分かんねえのかよ」
逢河雷魚:その目を見て、少し不貞腐れたように。
逢河雷魚:「好きだって言ってるんだ」
皆方アイリ:「……ぁ」
皆方アイリ:一瞬、沢山の否定が頭に浮かぶ。
皆方アイリ:お人好しだから。寂しがりだから。懐いてたうるさい後輩が急に居なくなったから。
皆方アイリ:単に、勘違いをしてるんでしょうと。そう言おうとして。
皆方アイリ:「……」 でも、口からは何も出てこない。
皆方アイリ:そんなこと、言えなくなるくらい嬉しくて。
皆方アイリ:ただ、限界まで湛えた心の淵から零れるように。涙が頬を伝う。
逢河雷魚:「今、ここで。お前の手を離したら」
逢河雷魚:「俺はきっと、一生後悔する」
逢河雷魚:その手を取って、握る。
逢河雷魚:「……傍に、いてくれ」
逢河雷魚:「頼む」
皆方アイリ:されるがまま、受け入れる。二回りもサイズの違うその手に包まれて。
皆方アイリ:「……」 まだ、怖い。許されて、好き合って、そうなった自分がどういう人間になるか。
皆方アイリ:二人みたいにならないか、先輩に迷惑をかけてしまわないか、分からなくて怖い。
皆方アイリ:けど。
皆方アイリ:「……は、ぃ」
皆方アイリ:傍に居たい人に、傍に居てくれと乞われて。断れるような人間でもなかった。
皆方アイリ:ほんの僅かな力で、先輩の手を握り返す。
逢河雷魚:「……自分が、危うくなったりとか。他人に迷惑かけたりとか」
逢河雷魚:「そんなの、気にしなくていい」
逢河雷魚:「それが怖いなら……俺は」
逢河雷魚:「俺は、絶対に道を間違えない。どこかに行ったりも、しない」
逢河雷魚:約束するように、握り締めたその手に力を籠めて。
逢河雷魚:「……嫌いじゃないんだよ。お前の我儘聞くの」
皆方アイリ:「……そういう、とこが」
皆方アイリ:「お人好しだって、言うんですよ。こんな、めんどくさい奴の言うこと真に受けて」
皆方アイリ:「好きとか、そんな。そんなことまで言っちゃって」
皆方アイリ:「……そういう、とこですよ」
皆方アイリ:そういうところが、までは。まだ口に出せなくて。
皆方アイリ:ただ握ってくれている手に縋るように。少しだけ力を強めた。
皆方アイリ:最後にロイス感情の変更を。先輩への感情を幸福感/〇逃避から、〇恋慕/恐怖に。
GM:了解です。
【ED/諸星シエル】
GM:次のエンディング。
GM:シエルちゃんと穂積くんのエンディングです。
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GM:とある街。榛原穂積の地元。
GM:事件が終わり、榛原穂積は再び日常を取り戻していました。
GM:昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
GM:いつも通り彼は学校で過ごし、帰宅する。異能力を使うことも命をかけて戦うこともない、平凡な日々。
榛原穂積:「じゃ、また明日……」友人と声を掛け合いながら、制服姿で校舎から出てくる。
榛原穂積:校則通りに着たブレザーと、履き古したスニーカーで、校門まで歩く。
GM:校門に至るまでには、下校間際の生徒達が多数たむろしている。彼らはチラチラと校門を見ては、何か話題にしているようだ。
生徒:「なんかすげー可愛い子いない?」「あの制服どこのだっけ」「彼氏待ちじゃねーの?」
榛原穂積:「………」そんなに騒ぐことかなあ、と思いつつ。
榛原穂積:いつも通り、校門を出て帰宅しようとする。
諸星シエル:厚く上等な生地で作られた、装飾は控えめのワンピース型の制服。
諸星シエル:普段のふんわりとした髪はまっすぐにセットされ、伏し目がちの青の瞳と相まって夢のように儚げ。
諸星シエル:メガネのレンズの向こうから見えるその色は、窓から見る空の色。
諸星シエル:校則通りの丈のスカートからは暖かそうなタイツに包んだ足は茶色のローファーを履いている
諸星シエル:控えめで大人しい印象を与える女子が、誰かを待つように時折、校門に目を向けていた
諸星シエル:そして、
諸星シエル:「………あっ、穂積くん」
榛原穂積:「…………」
榛原穂積:「………」
榛原穂積:「…えっ」
諸星シエル:その表情を和らげて、君に目線を送る。
榛原穂積:「え……!?」
GM:校門近くにいる生徒達が、一斉にキミ達に注目する。
諸星シエル:とてとて、と細やかな歩幅で近づく。周りの目線がそれにつられて集まってくる。
諸星シエル:「良かった、会えて……」それだけで疲れたかのように、少し頬を上気させて。
諸星シエル:「一緒に帰ろ?」
榛原穂積:「なっ」
榛原穂積:動揺し、ぱくぱくと口を開閉。
諸星シエル:「………どうしたの?」心配そうに覗き込む。
生徒:「彼氏?」「あの子可愛い」「あれ駅前の女子高の制服だよ」「あの男誰?」「彼氏?」
榛原穂積:「…………」周りの視線。目の前の少女。視線。
榛原穂積:「こっち来て!」シエルちゃんの手を掴む。
諸星シエル:「きゃっ」
諸星シエル:手を掴まれ、その後についていく。
諸星シエル:待っている間に冷たくなった体温が、君の手で温められていた。
榛原穂積:「………なんで」
榛原穂積:学校を離れてしばらく歩き、駅前の繁華街に差し掛かろうとしたところでようやく口を開く。
諸星シエル:「あぁ、びっくりした…」生徒の少ないところに付く頃に、少し乱れた髪を手ぐしで直している。
榛原穂積:「何でここに、どうして制服を……」「………」
榛原穂積:「どっから聞けばいいのか分からない…」むっつりと眉を寄せる。
諸星シエル:「大変ね、穂積くん」ふふふ、と笑っている。
榛原穂積:「誰のせいだと…」
榛原穂積:「…あ」掴んだままの手。
榛原穂積:離す。
諸星シエル:掴む。
榛原穂積:掴まれる。
諸星シエル:「私のせいかもね。ふふ」
榛原穂積:「……分かってるじゃない」
諸星シエル:「ごめんね、つい。」
榛原穂積:「驚かせたくなった?」
諸星シエル:「なっちゃいました」
榛原穂積:柔らかく笑う。「…分かってる」
榛原穂積:「そういう人だよね、シエルは」
諸星シエル:「そう、こういう子なの。諸星シエルは。」
諸星シエル:「だから…」つい、と制服を摘んで
諸星シエル:「表の顔も見てもらおうと思って。」
榛原穂積:「………」
諸星シエル:大人しげな令嬢の造形に、少し不釣り合いないつもどおりの笑顔。
榛原穂積:目を細めます。
榛原穂積:「形から入るタイプなんだな」
諸星シエル:「あ、ひどい」
諸星シエル:「でもまぁ、そのとおりです。髪の毛とか、服装とかね」
諸星シエル:するりとストレートになった銀髪に指を通す。
諸星シエル:「どう?」
榛原穂積:「………」
榛原穂積:「…………」
榛原穂積:「…………かわいいと思う」
諸星シエル:「ふふ」
諸星シエル:「ふふふふ」
諸星シエル:べちべち、と腕を叩く。
榛原穂積:「言わせただろ……」
榛原穂積:「シエルが表と裏をつくるタイプとは思わなかったよ」
榛原穂積:「いつも、そんな調子なんだと思ってた」
諸星シエル:「しりませーん。素直な感想だとおもいまーす」
諸星シエル:「………そう?」
諸星シエル:「そう見えてたなら、良かったかな」
榛原穂積:「何、それ」
諸星シエル:「私だってそれなりに、こう見られたい、良く見られたいという見栄があるのです」
榛原穂積:「ああ………。それは、なんか分かるな」
榛原穂積:「自由に振舞ってるように見えて、結構」
榛原穂積:「嫌われたくないって、思ってる」
諸星シエル:「…………」
諸星シエル:「そりゃ、ね」
諸星シエル:「気にしますとも、周りの目だって。」
榛原穂積:「うん」
榛原穂積:「だから、好きって言っただろ」
榛原穂積:「そういう君だからさ。好きでいられるんだ」
諸星シエル:ぐりぐり、とつないでる腕に頭を押し付ける。
榛原穂積:「うわ」
諸星シエル:「穂積くんはねぇ」
諸星シエル:「そういうことをサラッと言うよねぇ」
榛原穂積:「え? 何が?」
諸星シエル:「何でしょうねぇ」
諸星シエル:「諸星シエルとしましてはね」
榛原穂積:「うん」
諸星シエル:「もしかしてその物言いがデフォルト?と思うとですねぇ、目を離せないわけですね」
榛原穂積:「えっ…?」
諸星シエル:ぐに、と頭から頬の押し付けに。普段よりフラットな瞼がじっとりと見上げている
諸星シエル:「穂積くんは、好きとか結構シンプルに言っちゃうタイプですか?」
榛原穂積:「好きな人とか好きな物には、好きだって言うよ」
榛原穂積:「嘘つくことでもないだろ」
榛原穂積:「……」キミと視線を合わせる。「何か怒ってる?」
諸星シエル:「そういう素直なところは良いです」
諸星シエル:「そういう好きが、例えば他の人にも向けられてるタイプかな?と思って」
諸星シエル:「ちょっと様子見に来ました」
榛原穂積:「……ああ」
榛原穂積:「様子見なだけ?」
榛原穂積:笑う。「満足したら帰っちゃうのかな」
諸星シエル:「ついでに、アピール?」ちょっと首を傾げる。
榛原穂積:「ふふ」
榛原穂積:「アピールしなくてもいいけど」
榛原穂積:「してくれる分には嬉しいな」
諸星シエル:「そう?」
諸星シエル:「あとは……そうね」
榛原穂積:「うん」
諸星シエル:「私と待ち合わせしてるの、自慢させてあげようと思って。」
榛原穂積:「ふっ」噴き出す。
榛原穂積:「ふふ、自分で言うなよ、そういうの……」クスクスと笑っている。
榛原穂積:「ねえ、シエル」
諸星シエル:「なにかしら、穂積」
榛原穂積:「君のこと好きだよ」
榛原穂積:「女の子として、好きだよ」
諸星シエル:「私も、私のことが好き。」
榛原穂積:「そういう気持ちを向けているのは、今のところ、君だけだけど」
榛原穂積:「それは知ってるよ」
榛原穂積:クスクスと笑っている。
榛原穂積:「でも、自分に恋してるって意味の『好き』じゃないでしょう」
榛原穂積:「それとも、そうなの?」
榛原穂積:「転校までして、僕に会いに来てくれたのに」
諸星シエル:「そうねぇ」
諸星シエル:「私は私が好きだし、戦うのも、勝つのも好きだけど」
諸星シエル:「恋してるのは、穂積。貴方にだけ。」
榛原穂積:「うん」
諸星シエル:「貴方は、かっこよかったよ。助けてくれた時も、また会った時も。」
諸星シエル:「自分が大変なのに、見知らぬ私を助けてくれて」
諸星シエル:「自分が大変なのに、見知らぬ誰かのために、光塔にも立ち向かって」
諸星シエル:「だからね」
諸星シエル:………惚れたほうが負け、という言葉があるのなら。
諸星シエル:「私、負けるなら貴方が良いな」
諸星シエル:「大好きだよ、穂積」
榛原穂積:「………ありがとう。シエル」
榛原穂積:柔らかく笑う。繋いだままの手を、優しく離す。
榛原穂積:「じゃあ、もう逃げられないね」
榛原穂積:「お互いさ」
諸星シエル:「そうですとも」
榛原穂積:「シエル」
諸星シエル:「なあに、穂積」
榛原穂積:そう言ったシエルちゃんの頬に口づける。
榛原穂積:「マーキング」
榛原穂積:「……したからね」
諸星シエル:「…………」ぱちくり、とどんぐりのような丸い瞳を見開く。
諸星シエル:その温もりの残る頬に手を添えて。
諸星シエル:ぼふ、と正面から。顔を埋めるように抱きつく。
諸星シエル:「ふふ」
諸星シエル:「うふふふふ」
榛原穂積:「わ、……」受け止めて、笑う。「……っふふ」
諸星シエル:くぐもった笑い声の後。至近の距離で見上げて。
諸星シエル:「私。」
諸星シエル:「貴方のものに、されちゃった」
GM:昨日と違う今日、今日と違う明日。
GM:世界は廻り、未来は変わる。
GM:凍り付いた時間は溶かされて、
GM:夜空には諸星が輝く。
GM:星を目指したオルペウスは、
GM:そうして、手を取り合った。
ダブルクロス The 3rd Edition
『星を目指したオルペウスは、』
end.
GM:アフタープレイ!経験点を配布するね!
【”光塔”】
Eロイス:《傲慢な理想》×3、《破壊神顕現》《囚人の鳥籠》×2
計6点
・セッションに最後まで参加した 1点
・シナリオの目的を達成した 5点
・最終侵蝕率 シエルちゃん 5点
アイリちゃん 4点
雷魚くん 3点
・よいロールをした
・他のプレイヤーを助けような発言や行動を行った
・セッションの進行を助けた
・場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整などを行った
各1点
シエルちゃん 21点
アイリちゃん 20点
雷魚くん 19点
GM:です!
GM:これにて全行程終了。皆様おつかれさまでした!
逢河雷魚:お疲れさまでした!!
皆方アイリ:お疲れさまでしたー!
諸星シエル:お疲れさまでした~!