『極東呪術血戦』
メインログ/雑談ログ
七扇 ・ T ・ 絵麻
(キャラシート)
麒麟児 方助
(キャラシート)
阿形 雪実
(キャラシート)
望月 棗
(キャラシート)
Trailer
「あり得ない」
呪術師はそう呟いたつもりだった。出来なかった。彼の舌は既に無かった。
咳き込みながら吐血する。口から垂れ落ちた赤黒い血溜まりの中には、大量の蛆が蠢いていた。
単なる祓い仕事の筈だった。経験を積んだ彼ならば、容易に対処できる案件である筈だった。
耳元で囁き声が止まらない。くすくすと笑う子供の声が、彼の死を待ち侘びている。
震える手で携帯電話を取り出し、発信する。
コール音が一度。二度。
囁き声は止まらない。
――出てくれ。
呪術師になって以来、初めて不確かなもの――神に祈る。
ぼとり。
片腕が床に落ちる。その断面は、醜く腐り果てていた。
共に転がった携帯電話に、這い蹲るようにして縋り付く。
「――はい」
その時、ようやく通話が繋がった。スピーカーから、若い声が聞こえてくる。
「…………!」
状況を伝えようとするが、声は出ない。喉を絞り上げ、獣のような呻きを洩らす。
「……小暮さん」
通話先の相手が、息を呑む。
「――何ですか、『それ』は」
「…………!」
伝わった――。
血塗れの顔で、安堵する。
自分は最後に、最低限の役目を果たせたのだ。
彼女なら、きっと――。
囁き声が、ぴたりと止んだ。
不意に眼前が暗くなる。
同時に感じるのは、強い腐敗臭。
――そうか。ここは、
――口の中、か。
その思考を最後に、彼の呼吸は止まった。
呪術師
慶長の禁教令
レネゲイドビーイング
朝霧家次期当主
穴ふたつ
黒躑躅
止まぬ蝉時雨
異形の信仰
星を見るもの
救い主
そして――“まろうど”
ダブルクロス The 3rd Edition『極東呪術血戦』
ダブルクロス ――それは裏切りを意味する言葉。
Index
【OP01 七扇・T・絵麻】
【OP02 麒麟児方助 阿形雪実 望月棗】
【Middle01 邂逅】
【Middle02 五戸田村】
【Middle03 まろうど】
【Middle04 黒躑躅メメ】
【Middle05 止まぬ蝉時雨】
【Middle06 接敵】
【Middle07 朝霧鏡花】
【Middle08 吉谷麻里】
【Climax 極東呪術血戦】
【ED01 七扇・T・絵麻】
【ED02 麒麟児方助】
【ED03 阿形雪実 望月棗】
Preplay
GM:では早速初めていきましょう
GM:まずは自己紹介から!PC順にどうぞ!
七扇・T・絵麻:じゃあマイターンですかな
七扇・T・絵麻:わたし、七扇・T(テレジア)・絵麻!就活に失敗して実家の神秘狩りを継いだドイツ系クォーターなの!
GM:かわいそうだぜ
七扇・T・絵麻:属性のダダ盛りをしておりますが、生活は基本的に日本でしているのでだいたい日本人です。今日も日本茶がうまい
七扇・T・絵麻:神秘狩りの素養は幼い頃から叩き込まれてるのでいざ戦闘では躊躇しませんが、刀が通用しないと途端にビビってポンコツになります。今回のセッションではビビリとふんばり両方できると良いなあ
七扇・T・絵麻:性能はサラ/モルのシンプル白兵アタッカー!人に砂塵霊を飛ばしたりも出来たりしなかったり!
七扇・T・絵麻:あと戦闘演出なんですが、某ログにて2人目の鬼斬りの方がドチャクソカッコよかったので夏期講習を受けてアップデートしました。
七扇・T・絵麻:きれいに見せられるといいね…
GM:楽しみ~
七扇・T・絵麻:以上!がんばります!よろしくおねがいします
GM:今回の舞台で本領を発揮してほしいですね!よろしくお願いします!
GM:では続いては麒麟児さんお願いします!
麒麟児 方助:僕か?麒麟児 方助(きりんじ・ほうすけ)。知ってる奴がいるかは知らないが、フリーランスの事件記者だ。
麒麟児 方助:専門はR犯罪……所謂オーヴァードの起こした犯罪の追跡・調査・告発。とはいえ、UGNの検閲や規制が掛かってろくに日の目を見たことはないがね。
GM:真実を知って死にそうポジション……
麒麟児 方助:癪なことに、これだけじゃ食えていけないのも確かだから、副業でコラムを書いたり普通の犯罪事件を追ってる時もある。むしろ稼ぎで言えばそっちのほうがメインかもな。
麒麟児 方助:というわけで、ちょっと弄れた記者のお兄さんです。能力的にはハヌマーン/オルクス/ソラリス。
麒麟児 方助:情報収集と妨害に特化した能力で、他人に直接ダメージを与える手段が皆無!
麒麟児 方助:なので、ダメージは他のみんなに任せてこちらはこそこそとダイス・行動値デバフを投げまくります。よろしくお願いします!
GM:情報収集任せましたよ!よろしくお願いします!
GM:ではお次は阿形さんお願いします~
阿形雪実:はーい!
阿形雪実:はろはろ、こんにちはー阿形雪実、ユキサネちゃんです。……暑い……暑い……
GM:今回は猛暑が舞台ですよ!
阿形雪実:元はRラボ預かりのキラキラJK、今は大N市第五支部所属のフレッシュ女子高生です!
阿形雪実:チルドレンの常として色んな指示でお仕事をしてるけど、今回はちょっと毛色が違ってん何だか不気味!
阿形雪実:呪術とか、ごとだ?村とか出てきてとってもキナ臭い!いったどうなっちゃうの~!?
GM:ホラーに女子高生は欠かせない存在!(偏見)
阿形雪実:な、状況で女子高生枠をがんばります!ビビったり逃げたり死んだり(死なないぜ!!)したい!
阿形雪実:シンドロームはエンジェルハイロゥ/バロール。亜次元に隠されたレッドテンペストで全方位射撃を敢行する後方アタッカーです。撃つぞ!
阿形雪実:こんな感じになります。ええと、後は書いておく情報とかあったかな……!
GM:彼氏いますか?
阿形雪実:募集中でーす。どこかにかっこいいメンズとかいない?……夏の間に探してみるのもアリかもね☆
GM:OK!いっぱいリアクションしてください!よろしくお願いします!
阿形雪実:よろしくお願いしまーす!
GM:ではラスト!望月さんお願いします!
望月棗:はい!
望月棗:望月棗と申します。気軽になっちゃん、と御呼び下さい。
GM:なっちゃん!!!
望月棗:此のなっちゃんめは祥無き美人女子高生探偵です。
望月棗:些か企業との関わりも御座いますが、余り忠誠を積極的に発揮して居る訳でも無く。
望月棗:気儘に依頼を受けつつ、日が日がなを楚々と永らえて居ります。
GM:和服ブーツ女子高生探偵……素晴らしい……
望月棗:此度も沙汰を受け、斯うして調査に参った次第にて。皆様方とは睦まじく有りたいと希う物です。
望月棗:こんな感じの口調の謎めいた和服女子高生探偵です。
望月棗:神城グループと由縁が有り、スペシャルエージェントの地位を持っていますが
望月棗:そちらの絡みなのか本人の興味が大きいのかはよく分かりません。話さないから……
GM:ミステリアス和服ブーツ女子高生探偵……
望月棗:性能的には神であり、
望月棗:1/1/2/6が示す最強のシンドロームが,暴力に覚醒した姿です。
望月棗:回避不可の範囲高火力RC攻撃を撃ち込む。それだけ。
GM:ここにもソラリスの悪の手が……
望月棗:早く悪しき犯人の抵抗の意識を挫いて差し上げたいとなっちゃんめは考えて居ります。
望月棗:以上、何卒委細宜しく御願い致します。
GM:暴力には屈しないぞ!よろしくお願いします!
GM:というわけで以上神秘狩り、記者、女子高生、探偵でセッションを始めていきますよ!
GM:みなさんよろしくお願いします!
麒麟児 方助:よろしく。
望月棗:御願い致します。
阿形雪実:イェイイェイ!(イェイイェイ!)よろしくお願いします!
七扇・T・絵麻:よろしくお願いします!!
GM:全員殺してやる!
七扇・T・絵麻:ブチ殺し返す
【OP01 七扇・T・絵麻】
GM:それではまずPC1の七扇さんのシーンから!
七扇・T・絵麻:はいさい
GM:登場お願いします!
七扇・T・絵麻:36+1d10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+1[1] → 37
七扇・T・絵麻:フォハハハ
GM:あ、そうだ
GM:OPは大学の友人と半年ぶりに会うことになるのですが
GM:どこか希望のシチュエーションとかありますか?
GM:特になければカフェとかで
七扇・T・絵麻:じゃあカッフェでタッピします
GM:OK!
GM:---
GM:N市 成田ベーカリー 二階カフェテリア
GM:---
GM:8月!
GM:連日続く異常な猛暑はここN市をも容赦なく襲い、
GM:照り付ける日差しがアスファルトを焦がしていた。
GM:ひっきりなしに降りしきる蝉時雨の中、外を出歩く人影もまばらであったが、
GM:君は友人との約束のため、灼熱地獄の中をなんとかこのカフェへと辿り着いた。
GM:大学卒業以来約4か月ぶりに会う友人、只野友子が、君を見て席から手を上げる。
只野友子:「あ!絵麻!こっちこっち!」
七扇・T・絵麻:「ヴェーーィ………」だらだらと汗水を流しながら手を上げて応答します
七扇・T・絵麻:「やっぱ地中海性気候じゃないと肌に合わないわ~…」
只野友子:既にタピオカをタピっている。
只野友子:「日本生まれじゃないの?あんた」
七扇・T・絵麻:「そうですけどぉ~!ビジュアル的に夢くらい見ても良くない?」
七扇・T・絵麻:「店員さん私にもタピを一丁」
只野友子:「夢の前に現実じゃない? あんた就活やばいやばいってずっと言ってたけど」
只野友子:「どうなったの? あれから」
只野友子:「無職?」
只野友子:タピオカミルクティー用の太いストローをずこずこ啜っている。
GM:カフェは冷房がよく効いており快適だが、微かに聞こえてくる蝉の声が否がおうにも外の猛暑を思い出させる。
七扇・T・絵麻:「いやあ…」
七扇・T・絵麻:「一応、職はあるけど…家業を手伝わされてるっていうか」
只野友子:「へー……家業?」
七扇・T・絵麻:まさか「家業の神秘狩りを継いでます!」とは言うわけにもいかず
只野友子:「何してんだっけ、あんたの家?ずっと嫌だ嫌だとは言ってた気がするけど」
七扇・T・絵麻:「何というか…神社?みたいな?」
七扇・T・絵麻:「神職絡み…」
只野友子:「マジィ!?似合わな~っ」けらけらと笑う。
七扇・T・絵麻:「や~、ホントにね…顔つきだけは海の向こうなのが余計にね…」
只野友子:「その顔で巫女さんの服とか着るわけだ」
七扇・T・絵麻:「ま、まあそうね」
七扇・T・絵麻:実際に着ているのは軍服ではあるが
只野友子:「なんかそういうビデオみたいじゃん!アハハハ!」
七扇・T・絵麻:「どういうビデオ…?」
七扇・T・絵麻:(…というか、軍服もだいぶ恥ずかしいなこれ?)
七扇・T・絵麻:自分でデザインしておいて今更のように顔を赤らめている
GM:そんな感じで久々の会話は弾み、話題がお互いの近況に差し掛かったころ。
GM:只野が妙なことを言い出す。
只野友子:「……そういえばさあ、うちの後輩に、最近ちょっと妙なことが起きてるらしいんだよね」
七扇・T・絵麻:「妙?」
七扇・T・絵麻:「何かしら?また山田Tの怪しげな実験に巻き込まれたとか…?」
七扇・T・絵麻:学生を募っては奇天烈な実験に巻き込んでいる名物教授の名前
只野友子:「いや~、それがね?」
只野友子:少し、辺りを憚るような小声で、
只野友子:「……呪われてるらしいんだって」
七扇・T・絵麻:「呪いィ~?」
七扇・T・絵麻:「いやさ、神職が言うべきじゃないかもだけど」
七扇・T・絵麻:「あんまりオカルト過ぎじゃない?」
只野友子:「いやいや、あたしもマジで信じてるわけじゃないけどさあ?」
只野友子:「なんかねえ、その子の周りで、変なことばっか起きるんだって」
只野友子:「聞いた話だけど、ペットが死んだりだとか、あと大学でも……」
只野友子:「ガラスがいきなり割れたりだとか、周りの学生のペンケースに髪の毛がうじゃうじゃ入ってたとか」
只野友子:「そんなことばっかり起きてるんだって。ヤバくない?」
七扇・T・絵麻:「またえらく統一感の無い…」
七扇・T・絵麻:そう言いながらも
七扇・T・絵麻:脳のどこかで、冷静に今まで経験してきた事象と照らし合わせている
只野友子:「ていうか、この街やばいこと起きすぎじゃん!絶対呪われてるんだよ!」
只野友子:「あちこちでガス爆発とか起きまくりだし……この前も飛び降り騒ぎとかあったじゃん? 下水道には巨大ワニがいるとかって噂だし……」
七扇・T・絵麻:「ワニ…?」
七扇・T・絵麻:それは保健所がどうこうすれば済むのではないのか…?
只野友子:「そうそう、最近星辰館にも妖怪?みたいなの出たらしいよ! 絶対やばいって!」
只野友子:「まあとにかくさあ、ホントかどうかはさておいて」
七扇・T・絵麻:「待って」
七扇・T・絵麻:「大体読めたぞ?」
只野友子:「ん?何?」
七扇・T・絵麻:「私にどうこうしろって話しになるよね?これ」
只野友子:「…………」
GM:「お待たせいたしました~」
GM:店員が君の目の前に特大のパフェを運んでくる。
七扇・T・絵麻:「はい、どーも~…って、うわっでっか…!」
七扇・T・絵麻:「タピオカのつもりがさらなる特大カロリー…」
只野友子:「……どう?これで」
只野友子:「呪いとかは置いといて、とにかくさあ、その子が精神的に参っちゃってるのは確かなわけでさ」
只野友子:「いい先輩としては放っておけないわけよ」
只野友子:「だからね!前からこういうの得意でしょ?人助けだと思ってさ~!」
七扇・T・絵麻:「……」友子はまったく、甘味に弱いのを知ってからに
七扇・T・絵麻:「終わったらもっかいパフェ!いいかしら?」
只野友子:「……ん~……それ結構高いんだけどな……」
只野友子:「……わかった!奢る!」ぱん、と手を打って
七扇・T・絵麻:「へっへっへ」
七扇・T・絵麻:「神頼みは高くつくってね~」
只野友子:「その代わり、よろしく頼んだからね!」
七扇・T・絵麻:「ハイハイ。うちの宣伝でもしてくるわよ」
七扇・T・絵麻:パッフェにスプーンを差し込みつつ
七扇・T・絵麻:喜色にまみれた顔の中で、持っていく武装を吟味していく
GM:かくして君は只野の後輩、吉谷麻里に関わることとなった。
GM:彼女は今、恭英大学にいるという。とにかく話を聞きに行く必要があるだろう。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
七扇・T・絵麻:購入も効くんだ
GM:バシバシ買おう
七扇・T・絵麻:じゃあぼであま早速狙いましょう
七扇・T・絵麻:吉谷さんは会ってからロイスをムスビます
七扇・T・絵麻:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 9[7,9]+1 → 10
七扇・T・絵麻:う~ん
七扇・T・絵麻:序盤だし温存!以上!
GM:OK!
【OP02 麒麟児方助 阿形雪実 望月棗】
GM:麒麟児さん、阿形さん、望月さんのOPです
GM:登場どうぞ!
麒麟児 方助:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+3[3] → 36
望月棗:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:31->41)
阿形雪実:侵蝕率+10(1d10->10)
阿形雪実:37+1d10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+8[8] → 45
阿形雪実:失礼!増えました!
GM:---
GM:N市 UGN第五支部
GM:---
GM:UGN日本支部所属のエージェント、朝霧鏡花からN市へ救援と協力の要請があったのは、つい数時間前のことだ。
GM:連絡はいくつかの支部に送られたが、急な要請ということもあり、集まったのは僅か数人。
GM:たまたま手が空いていたもの、興味を惹かれたもの、理由はそれぞれ。それが君たちだ。
GM:そんな君たちが第五支部の会議室に入室すると、既に朝霧は席に着いていた。
GM:女性の顔立ちでありながら学帽に学生服、そして大量の脇差を腰から下げた異様な風体をしている。
朝霧鏡花:「急な要請に関わらずお集りいただき、ありがとうございます。日本支部の朝霧です」
朝霧鏡花:君たちに向け、帽子を取って頭を下げる。
望月棗:「御初に御目に掛かります」深々と一礼を返す。
望月棗:「『望月棗の探偵事務所』、望月棗と申します」和服にブーツの少女。
麒麟児 方助:「確かに、随分と急な要請だったな。君らの方から僕に声を掛けてくるなんて、正直驚いたよ」部屋の壁に背を預けて。
麒麟児 方助:「それもいつものウザったい<厳重注意>とやらじゃなく<救援要請>だって?一体何があったかは知らないが…実に興味深い」
麒麟児 方助:「ああ、いちおう名乗っとこうか。麒麟児 方助。断っておくが、ペンネームじゃないぞ」れっきとした本名だが、風変わりな名前ゆえに誤解されることも多い。
阿形雪実:「おっとと……初めまして。こちら大N市第五支部の阿形雪実です。初めまして」
阿形雪実:初めましてって二回言ってるよ!俺のアホ!
望月棗:「朝霧様に阿形様、麒麟児様」反芻するように。
朝霧鏡花:「初めまして、どうぞよろしくお願いします。日本支部所属と言っても、ただの平エージェントですので。どうかお気を遣わず」
望月棗:「何やら急を要する御様子です故。平生拠りも些か厄介な案件かと」
朝霧鏡花:「ええ……皆さんともう少しお話したいのは山々なのですが、仰る通り厄介な事案でして」
朝霧鏡花:「早速ですが、本題に入らせていただきます」
阿形雪実:「日本支部のエージェントさんが直に……となると、やっぱりただ事じゃありませんよね。聞かせてください」
阿形雪実:会議室の席に着きつつ。目上且つ初対面の人には、敬語のよそ行きモードだ!
麒麟児 方助:「へえ」不機嫌そうに顔を顰めていたが、興味深げに表情を輝かせる。「いいじゃないか。それで?何があったんだ?」
朝霧鏡花:「……そうですね、まず……。……僕の知人に、小暮さんという方がおりまして」
朝霧鏡花:「この方は、呪術師であり、同時にUGNエージェントも兼任していらしたのですが」
阿形雪実:「呪術師……」
朝霧鏡花:「その小暮さんが、つい昨日亡くなりまして」
朝霧鏡花:「その……亡くなり方が、少々尋常なものではなかったのです」
朝霧鏡花:少し言葉を濁らせる。
望月棗:「と、申しますと?」差し割って続きを促す。
麒麟児 方助:「まあ、僕らの能力は傍から見れば呪いや、魔法のようにも見えるだろうからな。肩書き自体はさほど珍しくはない感じだが……」
阿形雪実:「……聞かせてください」言いよどむ朝霧さんに不安なものを感じつつ、耳を向ける構え
朝霧鏡花:「小暮さんは、所属するUGN支部内で亡くなったのですが」
朝霧鏡花:「……死んだのは彼だけでなく、当時支部にいた職員、全員なのです」
朝霧鏡花:「……発見された時には、支部は廃墟のような有様でした」
麒麟児 方助:「……なんだって?」UGNの支部ともなれば、どこであれ多少は厳重な警備体制が敷かれているはずだ。
麒麟児 方助:「……ぼくの聞き間違いか?」
阿形雪実:「……全員?」
麒麟児 方助:「今全員って言ったか?全員?ひとり残らず死んだってのか?」
望月棗:「成程。其れは尋常の出力では在りませんが……」
朝霧鏡花:「……ええ。さほど大規模な支部でないとはいえ、手練れのエージェントを含む十数人が、全員」
阿形雪実:「ちょ、待って!初めて聞いたんだけど!?一つの支部が?全員!?」ソッコー地金が出る!
望月棗:「嘸や恐ろしき敵の仕業で在る、と?」
朝霧鏡花:「……恐らくは。……と、ああ、失礼。伝わりにくい表現をしてしまいました」
朝霧鏡花:「支部が廃墟のような有様だった、というのは、廃墟のように破壊され荒れ果てていた、ということではないのです」
麒麟児 方助:「?」
朝霧鏡花:「比喩表現でなく、あちこちが朽ち果て、あるいは劣化し、錆びて崩れており」
朝霧鏡花:「昨日まで生きていたはずの支部員の死体を含む生物や食品の類は、すべて腐り果てていた、と」
望月棗:「……ふむ」顎に手を当てて。
麒麟児 方助:「つまり……こういうことか?UGNの支部をひとつ、それも戦闘経験豊富なエージェントを含めて建物ごと殺した異常な“何か”がいる」
麒麟児 方助:「そいつの追跡と調査をしろってことか?」
朝霧鏡花:「……まさしく。救援要請とは、そういうことです」
望月棗:「或いは時を進める類の術式でしょうか。面妖な物ですが」
阿形雪実:「ちょっとちょっと……」冷や汗
阿形雪実:「物を腐らせるだけなら、そういうエフェクトもあるけど……一つの支部が中のヒトごとまるごとなすすべもなくってのは」
阿形雪実:「さすがに聞いたことないわ……」
朝霧鏡花:「お恥ずかしいことですが、僕ひとりでは手に負えそうにありません」
朝霧鏡花:「……小暮さんは、最後に僕に電話をかけてきたんです」
望月棗:「恥ず可き事でも有りますまい。所以を頼るのは正しき振舞です故……何と?」
朝霧鏡花:「もう喋ることも出来ない様子でしたが……通話の向こうに、確かに凄まじく巨大な『何か』を感じました」
朝霧鏡花:「……私も小暮さんと同じく、UGNエージェントであると同時に『そちら側』を生業にしているものですが」
朝霧鏡花:「あれほどのものは、感じたことがありません」
麒麟児 方助:「いいじゃないか。気に入った」
麒麟児 方助:「この<救援要請>、僕は引き受けよう」
朝霧鏡花:「……よろしいのですか?」
朝霧鏡花:「今の話の通り、相当危険なものになると思われますが」
阿形雪実:「うっわ……」麒麟児さんに、またこのヒトはそんな即引き受けて……な目
阿形雪実:麒麟児さんはこちらにロイスをとってもらっているため、知り合いである。知り合いとなった!
麒麟児 方助:知り合いで行きましょう!たぶん取材の折か何かにあって、一方的に気に入っています。
麒麟児 方助:「そこだ。UGNの支部をひとつ、簡単に潰せるだけの“何か”がいる。そいつに興味が湧いてきた」
朝霧鏡花:「きょ、興味……」やや面食らった様子で「そんな理由で……?」
麒麟児 方助:「他の理由が必要かい?」
朝霧鏡花:「……まあ、こちらの事情からしますと」
朝霧鏡花:「どんな理由であれ、協力していただけるのならありがたい限りですが……」
麒麟児 方助:好奇心に手足が生えたような人間、それが麒麟児 方助だ。仮にここで止められたとしても、勝手に調査を始めていただろう。
望月棗:「慥かに興味と云うのは、他に理由を必要とせぬ代物です」
望月棗:「我々の様な仕事には、欠かせぬ灯火と言えましょう」
朝霧鏡花:「……猫を殺すとも申しますがね」
朝霧鏡花:少し苦笑する。
阿形雪実:ちらりと会議室に目を回す。やはりと言うか何というか、今話しているメンバーしか部屋にはいない
阿形雪実:そっか、そうなるよね。今この支部生粋のUGNメンバーはあたしだけか。……ならしょうがない、しょうがないよね
阿形雪実:「……ふーっ、了解。りょうかいりょーかい。わかった、わかったわ。やりましょう、あたしも手伝うかんね」
朝霧鏡花:「……あなたも、興味が?」
麒麟児 方助:「いいや、彼女は“いいやつ”なのさ。そこが尊敬できるところだ」
阿形雪実:「ないよ!ぶっちゃけないよ興味!」
阿形雪実:「でもほら、動けるメンバー、特にこの支部でヒマしてるのがあたししかいないんだったら、そこはもうやるしかないっつーかさ、」
望月棗:「噫々。其れは嘆かわしい」
望月棗:「興味の門を閉ざしては成りません」両手を掴む。
望月棗:「関心の戸は開け放っておかなければ。猫の一匹も函拠り出る事は在りませぬ故」
阿形雪実:「やばそうでも、仕方ないじゃん、ねえ……。だからほら、手伝います。よろしくね!」半分やけっぱちのような顔!
阿形雪実:「ウェッ!興味の門、ですか……!?」いきなり手を握られて、ビックリだ!
朝霧鏡花:「……それは、本当に……ありがたい限りです」
朝霧鏡花:「尊敬できます。僕があなたの立場なら絶対に協力しませんよ、こんな案件」
阿形雪実:「……い、いや、あたしはいいよ!猫は好きだけど、かわいいよりヤバい(危険)に敏感って言うか!」慌てて後ろに下がりつつ!
麒麟児 方助:「助かるよ、雪実くん。君も知ってのとおり、僕の能力は無敵だが、こと取材となると一人じゃ何かと面倒なことも多いからな」
麒麟児 方助:アシスタントとして使う気満々だ。
阿形雪実:「ウワ……」何を言ってるんですかホウスケさん?的な目。塩い!リアクションは返してくれるが、今現在その態度は塩い!
望月棗:「然し、今の事実已(のみ)では、畢竟、強きじゃーむの所業と相違は在りません」
望月棗:「此の望月棗めはか弱き乙女です故。其れに足る興味を頂けない事には、迚も迚も引承けには、と」
望月棗:「彼の者は、何か他に遺されては?」
朝霧鏡花:「……ええ。小暮さんは、最後にいくつか手掛かりを遺してくれました。所謂ダイイングメッセージですね」
朝霧鏡花:朝霧が数枚の写真を取り出す。床に血で描かれた文字は、ひどく干からびてはいるがなんとか読み取れる。
朝霧鏡花:「五戸田村」
朝霧鏡花:「黒躑躅メメ」
朝霧鏡花:「まろうど」
朝霧鏡花:「この三つです」
望月棗:「……む」眉を吊り上げる。
阿形雪実:「あたしだってね、他に動ける人がいればね、したくはないですけどねこんな案件……!」力なく返事しつつ、写真を見る
阿形雪実:「黒……つつじ?」
麒麟児 方助:「ふむ。五戸田村とまろうど、この二つは単語として意味がわかるが……」
望月棗:写真の一枚を手に取る。「黒躑躅メメ」
GM:黒躑躅メメ。望月さんは知っている名だ。
GM:彼女とは以前、仕事上少々関わりがあった。
麒麟児 方助:「黒躑躅メメってのはなんだ?人の名前か?」そこまで口にして、望月さんへ声を掛ける。「……心当たりが?」
望月棗:「然うです。以前に同道した事が御座います」
朝霧鏡花:「彼女と?」ぴくりと眉を動かす。こちらも知っている名前らしい。
望月棗:「彼女は……然うですね、敢て言うなれば……何と申しますか」
望月棗:「悪逆の徒と申しましょうか、邪気に溢れたと申しましょうか……ああ」手を叩く。
阿形雪実:「悪いやつ?なんだ?」望月さんに
望月棗:「クソ女でした。此方で御理解を頂けますか?」首をかしげる。
麒麟児 方助:「なるほど」確りと頷いて見せる。
望月棗:「然りです。其れは其れは、迚も」
阿形雪実:「お、おう」(「ストレートだな……!」)
朝霧鏡花:「……そうですね。あの……ごほん、クソ女が、今回の件に関わっている可能性は高いです」
望月棗:「此れは俄然、関心が湧くと云う物です」握りこぶしを作る。
朝霧鏡花:「認めたくないことですが、術者としてはかなりの腕ですからね」
望月棗:「術者の業前は性格と反比例すると専ら噂されます故」
麒麟児 方助:「つまり、この黒躑躅メメという女も呪術系の能力を持ったオーヴァードだというワケか」
阿形雪実:「その『黒つつじメメさん』が手掛かりなのは間違いないわけね。あとは五戸田村か。まろうどってのはよくわからないけど……」
望月棗:「扨(さて)、朝霧様、麒麟児様、阿形様。此の望月棗めを、皆々様の末席に御加え頂けますでしょうか?」
望月棗:「か弱き時分ですが、些か成りとも興信と云う物に心得は御座います」
麒麟児 方助:「僕に聞くなよ。最終決定権を持つのはそこの彼女だ。どうする?」
朝霧鏡花:「……勿論。心強い限りです」
麒麟児 方助:朝霧さんの肯定を受けて、肩を竦める。
阿形雪実:「いや、勿論勿論。正直こんなヤバそうな件、あたしとこのホウさんだけじゃ心細くてさ。危険は承知だけど、助けてよー」
阿形雪実:ここにいるということは相応に頼れるイリーガルなのだろう。そこは、この支部を統括する梁田支部長を全面的に信じる
麒麟児 方助:「決まりだな。よろしく、探偵さん」
望月棗:「否です。皆々様との友誼を保たねば、捜査に支障が出かねませぬ故」
望月棗:「皆で決めるのが必定でしょう。宜しく御願い致します」一礼する。
朝霧鏡花:「皆さん、改めてよろしくお願いします」礼を返す。
阿形雪実:「おお……(礼が決まっている……!)いやこちらこそ、よろしくお願いします……」つられて礼!
麒麟児 方助:「……なんか、調子狂うやつだな。わかったよ」
朝霧鏡花:「……さて……これらの手がかりも気になるところですが、何はともあれ」いそいそと写真をしまって、
朝霧鏡花:「これから向かわなくてはならないところがあります。ご同行いただけますか」
望月棗:「何なりと御申し付けをば。何処へ?」
阿形雪実:「うん、そうと決まれば朝霧さ……ああー、今更だけど、かしこまらなくていいよね。朝霧さん、早速行こう。出来れば、さくっと片付けよう!」
麒麟児 方助:「人死にが出ちまってる以上、早いとこ解決したほうが良いってのは確かだな」
朝霧鏡花:「先程、亡くなった小暮さんは呪術師だったと申しましたが、彼は主に祓いを専門に行っていた方です」
朝霧鏡花:「必定、呪いに関わったからには、その祓いを依頼した相手がいることになります」
阿形雪実:「……もしかして、遠出?」
朝霧鏡花:「いえ、すぐ近くですよ」
麒麟児 方助:「おいまさか」
麒麟児 方助:「いるのか?この街に、その依頼を出した相手が」
朝霧鏡花:「……ええ。小暮さんに依頼をしたのは恭英大学の学生、吉谷麻里という方です」
朝霧鏡花:「その為に、僕はこの街に来たんです」
朝霧鏡花:「既に門下の者を派遣して警護に当たらせているので、すぐに危険は無いと思うのですが」
朝霧鏡花:「一応、急いで向かって、話を聞きましょう」
阿形雪実:「おお>すぐ近く ……ん?あああつまりN市支部に協力要請が来たの、この街に関係者がいるからか!そういうことだったか……」
望月棗:「ええ。朝霧様の門下が、小暮様拠りも御強いのでも無い限りは」
望月棗:「危機で在ると言えるでしょう故。疾く馳せた方が賢明かと」
阿形雪実:「オッケ、じゃあ行こう。すぐ行こう!望月さんの言う通り!」
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
麒麟児 方助:協力者/望月棗/P有為/○N探偵ィ?(猜疑心)
望月棗:シナリオロイスを。-関係者/黒躑躅メメ/好奇心/奸物:○/ロイス
麒麟児 方助:調達はどうしようかな。現段階で防具欲しい人っているかい?
麒麟児 方助:シナリオロイスは依頼人/朝霧鏡花/P興味/N隔意○
阿形雪実:シナリオロイスを依頼人/朝霧鏡花さんで。感情は〇尽力/恐怖で。早くも腰が引けてる!
阿形雪実:調達、取り敢えずボディアーマー狙ってみますか。ふってみる!
阿形雪実:1dx+3>=12
DoubleCross : (1R10+3[10]>=12) → 7[7]+3 → 10 → 失敗
阿形雪実:ダメ!!
麒麟児 方助:雪実くん、シューターズジャケットよりもボディアーマーの方がいい感じですか?
麒麟児 方助:あ、そうかイニシアチブ値のことがあるんですね。じゃあボディアーマーこっちで狙ってみよう
麒麟児 方助:5DX=>12
DoubleCross : (5R10[10]>=12) → 10[4,5,6,8,10]+10[10]+8[8] → 28 → 成功
GM:エーッ
麒麟児 方助:成功だ……雪実くんに差し上げよう
阿形雪実:ヒィーッ。あ、ありがとうございます!うれしいです!!
麒麟児 方助:しかしこの出目ならリアクティブアーマーも届いたな……!
望月棗:ジェットスーツを狙ってみます。
麒麟児 方助:以上で。
阿形雪実:えへへっ。お兄さん、ありがとっ(気持ちの悪い媚)
望月棗:6dx+1>=14
DoubleCross : (6R10+1[10]>=14) → 7[1,2,4,4,7,7]+1 → 8 → 失敗
望月棗:あっぜんぜん低いな……!以上で。
GM:OK!
GM:---
【Middle01 邂逅】
GM:合流シーン!
GM:最初に出るのは七扇さんだけですが
GM:侵蝕は一括で振っちゃいましょう
七扇・T・絵麻:37+1d10
DoubleCross : (37+1D10) → 37+8[8] → 45
望月棗:侵蝕率+7(1d10->7) (侵蝕率:41->48)
麒麟児 方助:36+1d10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+8[8] → 44
阿形雪実:45+1d10
DoubleCross : (45+1D10) → 45+4[4] → 49
GM:では七扇さんと吉谷が会話してるとここから入ります
GM:他の皆さんはいい感じのとこで華麗に登場してください
GM:---
GM:恭英大学 食堂
GM:---
GM:君、七扇・T・テレジアと吉谷麻里は、大学の食堂で向かい合っていた。
GM:最初に声をかけた時にはひどく不審がっていたが、
GM:只野の名前を出すと幾分か落ち着いた様子だ。
吉谷麻里:「…………」
吉谷麻里:カレーの皿を前にして、不安げに君をちらちら伺っている。
吉谷麻里:ひどくビクビクとして、明らかに怯えている様子だ。
七扇・T・絵麻:「ああ~、いや、食べて食べて」
七扇・T・絵麻:「おなかすいてるとロクなこと考えないからね」
吉谷麻里:「は、はい……」
吉谷麻里:そう言ってスプーンを持つが、カレーに手を付けようとはしない。
吉谷麻里:「……あの……」
吉谷麻里:「あなた、お祓い、とか……出来る人、なんですか……?」
七扇・T・絵麻:「まあ、一応は…」
七扇・T・絵麻:「じゃない」
七扇・T・絵麻:「大丈夫!何度か依頼をこなしてますから。大船に乗ったつもりでね!」
吉谷麻里:「そ、そう……ですか……」
朝霧家門下生:「…………」
七扇・T・絵麻:「でも、きちんと解決するためには…どういった被害があったのかとかを知らないといけないから」
七扇・T・絵麻:「起きた現象。心当たり。そういうのがあったら思いつくだけ教えてね?」
朝霧家門下生:スーツ姿の女性が、少し離れた場所から吉谷を監視するようにしている。
朝霧家門下生:朝霧の門下生だが、君は知る由もないだろう。
吉谷麻里:「は、はい……でも……」
吉谷麻里:「前に頼んだ人も、なんか、連絡取れなくなっちゃって……」
吉谷麻里:「私、もう、どうしたらいいか……!怖くて、怖くて……!」
吉谷麻里:何やら要領を得ない答えだ。
吉谷麻里:精神的に疲労しているのかもしれない。
七扇・T・絵麻:「落ち着いて、ね」
吉谷麻里:「の、呪われてるんです、きっと、あの女に」
七扇・T・絵麻:「………」
七扇・T・絵麻:「あの、女?」
七扇・T・絵麻:「良かったら、その人のお名前とか、知ってること教えて欲しいわ」
吉谷麻里:「そうに決まってる、そう、あの女……」
吉谷麻里:「……黒躑躅メメ……!あの女……!」
七扇・T・絵麻:「………」
七扇・T・絵麻:七扇は知ってますか?
GM:その名前は、君も聞き覚えがあるかもしれない。
GM:自分の気分次第で法律や術師の掟を無視して呪いをかける悪徳呪術師だ。
GM:その「気分」は、積まれた金によっても左右される、とも。
七扇・T・絵麻:(“荒らし”か。)
吉谷麻里:「何とかしてくださいよ……!あの女なんでしょう、あの女が私に呪いを……!」
七扇・T・絵麻:バッグの中を探るようにしながら《万能器具》
吉谷麻里:「ねえ、助けてくれるんですよね?ね!?」
七扇・T・絵麻:音叉を作成しながら取り出して、鳴らす。澄んだ音が響くでしょう
吉谷麻里:「…………!?」
GM:その音に食堂の視線が一瞬集まるが、すぐに元の喧騒が戻ってくる。
七扇・T・絵麻:「…呪術にとって、一番つけ込みやすい相手は」
七扇・T・絵麻:「精神が疲弊した相手よ。拠り所の無い、防壁を失った空のこころ」
七扇・T・絵麻:「ちょうど今の貴方ね」
吉谷麻里:「……な、何……」
七扇・T・絵麻:「あげる」音叉を差し出して
吉谷麻里:「え……」とりあえず受け取ります
七扇・T・絵麻:「不安なら鳴らして、音に集中しなさい。」
七扇・T・絵麻:「取り敢えずの拠り所。整ったものは、精神の基準になるわよ」
吉谷麻里:「……? こ、これで……呪いが収まるんですか?」話の趣旨をよく理解していない。
七扇・T・絵麻:「少なくとも、貴方に降りかかるものが少しは弱くなるわよ」
七扇・T・絵麻:嘘を言っているつもりはない
七扇・T・絵麻:どんな妄言だろうと、拠り所がある心の強度は高まる
七扇・T・絵麻:呪術は人に対してかけるもの。精神が揺らげば、たやすく術師の思い通りに操られることとなる
吉谷麻里:「そ、そうですか……!」
吉谷麻里:少しほっとしたように、何度も小さく音叉を鳴らす。
七扇・T・絵麻:(とはいえ。ホントに応急処置くらいなんだけれど…)
七扇・T・絵麻:「じゃあ、貴方と黒躑躅さんの因縁。教えてくださいな?」
吉谷麻里:「それは…………」
吉谷麻里:吉谷が口を開こうとした時。
朝霧家門下生:「当主、こちらです」
朝霧家門下生:スーツ姿の女性が、君たちを手で示す。
GM:それに応じて、四人の男女が君たちのテーブルのほうに歩いてくる。
麒麟児 方助:「学食か。こういうとこの食事ってさあ、値段相応と言えば聞こえはいいが、大概“量は誂えてやってるんだから黙って食え”って感じの質で、あまり好みじゃないんだよな~~~~~~」
七扇・T・絵麻:「ふえっ」
吉谷麻里:「え、な、何……!?」ひどく怯えた様子を見せる。
七扇・T・絵麻:「ああ、朝霧の……」時代がかった服装をみとめて
望月棗:「御初に御目に掛かります。御相伴与っても?」トレーを持っている。小さく安い杏仁豆腐を一個ちょこんと乗せている。
望月棗:和服の女子高生は大学の学食では随分と浮くものの、朝霧程ではない。
麒麟児 方助:「お、見ろよ雪見くん。さっきはああ言ったがここの学校、外食チェーンから店を引っ張って来てるぞ。私立だからか?」
麒麟児 方助:七扇さんと吉谷さんの座るテーブル横の席に断りもなく腰掛けながら。
阿形雪実:「そりゃあね。最近の学食は質が上がってるからもん。普通に品が良くておいし……うわ、ほんとにいい感じ……うらやましいな……」>チェーン
七扇・T・絵麻:「吉谷さん、運がいいわね。」
七扇・T・絵麻:「けっこうなお偉方の専門家の方よ。」
吉谷麻里:「な、何なんですかこの人達……!?」
吉谷麻里:「専門家……!?」
望月棗:「運等と曖昧模糊な物では御座いません。必然が在って参った次第ですので」
望月棗:スプーンで一口。「至福……」
麒麟児 方助:「そっちの彼女はな。僕は麒麟児 方助。記者をやってる」専門家、という言葉に朝霧さんを指し示したあと、名刺を差し出す。
望月棗:「『望月棗の探偵事務所』、望月棗です。なっちゃんとお呼び下されば、と」同じく名刺を渡そう。
朝霧鏡花:「……吉谷さんですね? 小暮の引継ぎで来ました。朝霧と申しま……」
朝霧鏡花:「……あれ……七扇さん?」
七扇・T・絵麻:「どうもご機嫌麗しゅう、朝霧の」
望月棗:こちらも勝手に横に座って。「おや。御知己で?」
七扇・T・絵麻:「合同の祓い依頼からご無沙汰してるわね」
朝霧鏡花:「……偶然……ではないようですね。あなたも彼女の件で?」
七扇・T・絵麻:「そ。同輩に依頼されちゃってね。今話し聞いてるけどずいぶん安く大物受けちゃったとこ」
七扇・T・絵麻:「“荒らし”相手なら、うちからももうちょっと回したい所だけど…うーん、甘言と甘味に踊らされた」
阿形雪実:「ああ~ごめんね。ええと……吉谷さん、ですよね。大丈夫、ちょっと話を聞きたいだけですので……」
阿形雪実:ちょこんと脇に座って
吉谷麻里:「う、は、はい……」流石に女子高生には怯えない。
阿形雪実:「あ、よかったちゃんと話を聞いてくれそう。ありがとうね、悪いようにはしないので……」女子高生スマイル!話を聞く
朝霧鏡花:「……とにかく、吉谷さんのお話を聞きましょうか。皆さん、彼女……七扇さんもこの道の専門家です」
朝霧鏡花:まだUGNに入ったことは知らない。
GM:そういうわけで、君達は一同、吉谷の話を聞くことになった。
吉谷麻里:見知らぬ相手に囲まれてびくつきながら、ぽつぽつと話し出す。
吉谷麻里:「さ、最初におかしなことが始まったのは……」
吉谷麻里:「…………」
吉谷麻里:少しの沈黙があり、
吉谷麻里:「……一か月くらい前です」
吉谷麻里:「夜中に物音がしたり、棚から物が落ちたりから始まって……」
吉谷麻里:「……それから、部屋が揺れたり、冷蔵庫のものが腐ってたり、段々エスカレートしてきて……」
吉谷麻里:思い出しているのか、音叉を握り締めて小さく震えている。
七扇・T・絵麻:「音叉は気にしないでね。話しを聞くのに使ったやつだから、何のアレでもないわ」そっと皆さんに耳打ち
吉谷麻里:「家にいる時だけだったのが、最近は大学とか、外に居る時まで変なことが起こりだして……!」
麒麟児 方助:「なるほど。それは確かに気味の悪い話だ。……それで、お祓いを依頼したのかい?」取材者に対しての傾聴姿勢。
吉谷麻里:「は、はい……。最初は、気のせいだろうと思ってたんですけど……」
吉谷麻里:「十日くらい前、家に帰ったら……飼ってた犬が、し、死んでいて……」
吉谷麻里:ひきつった、怯え切った顔。
望月棗:「……其れは、許し難き事でしょう」頷く。
吉谷麻里:「真っ二つになって、そのうえ、朝見た時は元気だったのに、真っ黒に……く……腐って……」
七扇・T・絵麻:「類感と感染、黒躑躅が得意なのはどっちだったっけ?」朝霧さんに
朝霧鏡花:「感染ですね」
朝霧鏡花:小さく耳打ちする。
七扇・T・絵麻:「と、なると…どこかで、吉谷さんに接触してる」
朝霧鏡花:「……そうなるでしょうね。空き巣というのもありますが」
阿形雪実:「…………」ぐっと吉谷さんの手を握り
吉谷麻里:「……」握られるがままに震え、
吉谷麻里:「……それで、ネットとか、人伝に調べて……小暮さんにお祓いをお願いしたんです」
吉谷麻里:「それから何日かは、何も起こらなくて、安心してたんですけど」
吉谷麻里:「昨日から、また……! 小暮さんとも連絡がつかなくなって……!」
吉谷麻里:「わ、私、どうすればいいんですか!? 助けてください……!お願いします……!!」
吉谷麻里:縋り付くような声色。
麒麟児 方助:(一ヶ月かけて真綿で首を絞めるようにジワジワと執拗に攻撃を行う……これが黒躑躅という女の仕業なら、確かに“クソ女”と罵られるもの頷けるな)
麒麟児 方助:「落ち着いて。少なくとも彼女たちは、この手の問題のエキスパートで、君を守るためにここへ来た」
麒麟児 方助:「君を助けるためにベストを尽くすさ。そうだろ?」朝霧さんと七扇さんに。
朝霧鏡花:頷く。「ええ、勿論。それが仕事ですから」
七扇・T・絵麻:「そうよ。うち(七扇)にとっても、黒躑躅を放置するのは不利益だしね。」
吉谷麻里:「…………本当ですか……?」小暮の件があり、疑い深くなっているらしい。
吉谷麻里:「あ、あの人だって……途中で放りだしたのに……」
朝霧鏡花:「彼はそんな無責任な人ではありませんよ」
望月棗:「はい。其れは否です」
七扇・T・絵麻:「………」
吉谷麻里:「じゃ、じゃあ、私のこと放り出してどこに行ったっていうんですか!?」
望月棗:「失礼。故人の名誉には敏感な職業です故、訂正を」
吉谷麻里:「おかしいじゃないですか!い、依頼したのに、私、被害者なのに……!」
望月棗:「彼も吉谷様の愛犬の許です」
吉谷麻里:「……え?」
吉谷麻里:その言葉に凍り付く。
阿形雪実:「うん、そそ。ここだけの話ね、小暮さんのことはあたしたちも知っててさ(ウソ、小暮さんを知ってるのは朝霧さんだけ)、」
阿形雪実:「ちょっと仕事を引きついだ面が……ああー……!」目頭を押さえ(言ってしまった……!的な表情!)
麒麟児 方助:「……誤魔化してもしょうがないからハッキリというが、いいかい?落ち着いてよく聞くんだ」ため息を零してから。
吉谷麻里:「な、何……」唇がわなないている。
麒麟児 方助:「彼なら死んだ」
阿形雪実:「……………そう、ね……。ごめん、吉谷さんには心配かけないように黙ってようかと思ったんだけど……」
麒麟児 方助:「攻撃されたんだ。つい昨日のことだ」
吉谷麻里:「…………嘘」
吉谷麻里:「嘘、嘘、嘘、嘘でしょ」
吉谷麻里:「嫌……! 嫌ぁ……!!」ぶんぶんと髪を振り乱し、かぶりを振る。
吉谷麻里:「死ぬの……!?わ、私も死ぬの……!?」
吉谷麻里:「そんなの、嫌……!!嫌あぁ……!!」
朝霧鏡花:「そうならないように、我々が来たんです」
吉谷麻里:朝霧の言葉にも、吉谷は聞く耳を持たない。
望月棗:「はい。我々が来たからには、此れだけは必ず約定しましょう……死ぬなれば我々が先です」
望月棗:「詰りは我々が生きて居る限りは、吉谷様の身は保証されます故」
望月棗:「無論、吉谷様が責を負う事では一切御座いません」
望月棗:「為すと彼が宣言した以上、全ての責任は彼自身にのみ。祓師が死ぬとは然う云う事です」
阿形雪実:「わわわわわ、大丈夫、だいじょぶ!吉谷さんは無事!死なないから!あたしたちが死なせないから!」
阿形雪実:肩を抱くように落ち着かせようとする!だが難儀だ!
吉谷麻里:「うっ……うう……!!」
吉谷麻里:過呼吸ぎみに荒く息をする。
七扇・T・絵麻:「備えをしてきた人間に任せて欲しいわ。」
七扇・T・絵麻:「さっきも言った通り、恐怖に蝕まれればより相手の思うつぼよ」
麒麟児 方助:「とは言え、だ。君が動揺するのも無理はない。……今日の講義は休んだ方がいいだろうな」
阿形雪実:「よしよし、お水もあるから、ね?まかせてよ、あたしたちだってちょっとしたもんよ」親身!
吉谷麻里:「う、ううぅう……」
朝霧鏡花:「…………いや、助かります。どうもこういうのは苦手なもので」君達にだけ聞こえるように。
麒麟児 方助:命を狙われている以上、人の多い場所で動き回るのは危険だ。まして敵は対象を始末するためには建物一棟まるごと、無差別に攻撃するような相手なのだ。
阿形雪実:「取り敢えず、寝泊まりはあたしたちが用意した施設があります」
GM:その時、食堂にざわめきが起きる。
GM:吉谷が騒いだ為かと思われたが、違った。
GM:騒ぎは外のテラス席からだ。
阿形雪実:「呼べば人もすぐ来るようにするし、今日から家に戻らずしばらくそちらで暮らしてね。出来る限り早く、何とかするから……」
阿形雪実:「……ってなに、今度は!」
望月棗:「……おや。此れは?」
GM:人の悲鳴や怒号に混じって、けたたましい鳥の声が聞こえてくる。
七扇・T・絵麻:立ち上がる。
七扇・T・絵麻:「群れか…都合が悪いわね」
GM:……カラスだ。大量のカラスが、テラスで食事をする生徒たちを襲っている。
七扇・T・絵麻:「範囲を精密に攻撃できる人。いるかしら?」
七扇・T・絵麻:言っている間に、軍服を形成して瞬時に着替える
GM:かた かた
GM:それと同時に、君たちの目の前の食器が、小さく揺れ始める。
七扇・T・絵麻:(…ち。焦点を斬らないと、多々羅でも解けない)
朝霧鏡花:「……来ましたね」
阿形雪実:「……もう!」がっしと食堂の箸を握る。手の内で密かに鋭く削られる箸。ぐっと睨みつけたカラスに狙いをつけた時
GM:ど ごん!!
GM:直下で巨大な地震でも起きたかのような凄まじい揺れが、君たちを襲う!
吉谷麻里:「嫌……!! 嫌あぁぁぁぁあっ!!」
望月棗:「方策は多重……?手段を問わぬ、と……?」揺れながら考え込む。
麒麟児 方助:「無力化しろってことなら出来ないことはないが……このカラスが敵の攻撃なのか?」
GM:吉谷だけでなく、周囲の生徒からも悲鳴が上がる。
阿形雪実:「お、おおっ!?」
阿形雪実:「吉谷さん!」吉谷さんの腕を取り、食堂のテーブルの下に誘導!
吉谷麻里:「ああ、ああああぁ……!!」されるがままにテーブルの下で縮こまる。
七扇・T・絵麻:「朝霧の当主!焦点は見定められる?」
七扇・T・絵麻:布袋に仕舞っておいた大太刀を佩いて
朝霧鏡花:「……難しいですね。まだ何も見えません」
麒麟児 方助:「じ、地震!?敵の攻撃……単に生き物に干渉するだけの能力ってわけじゃあないのか!?」
GM:揺れに混じって、ごつん、ごつんと何かを叩く音。
GM:カラスの群れが執拗に窓にぶつかり、ガラスを割ろうとしている。
望月棗:「強ち、大鯰の類いに干渉して居るのやも知れませんが……何よりも」
望月棗:「先ずは彼(あ)の烏合を叩くが先決でしょうか」
GM:とうとう、窓が砕け散る。
七扇・T・絵麻:「出来る?」
望月棗:「必要が在れば、ですが」
GM:狂ったような鳴き声を上げて、カラスが床に落ちのたうち回る。
阿形雪実:「大丈夫だから、ね?」かがんでテーブルの下の吉谷さんに。注意はカラスから離さず
七扇・T・絵麻:「烏に触れないでね。羽根も」
七扇・T・絵麻:「感染が得意というならば、致命傷に繋がりうる」
吉谷麻里:「うぐぅぅぅ……なんで……なんで私……」阿形さんの足に縋り付く。
阿形雪実:「……ッ!どういうこと……」床に落ちたカラスに
GM:割れた窓から、大量のカラスが羽を散らして室内に飛び込んでくる。
GM:それら全てが、吉谷に向かって殺到する!
阿形雪実:向かってくるカラスがいるカラスがいるなら、迎撃しましょう!可能ですかっ
GM:無論可能!好きに演出してください
麒麟児 方助:カチッ----------BLAM!
麒麟児 方助:スイッチを押すような音の後、周囲に銃声が響く。
麒麟児 方助:実際に発砲したわけではない。響いたのは音だけだ。
麒麟児 方助:どこから?……いつの間にか、カラスたちの頭にはカセットテープの再生機構じみた器官が形成されている。[再生]ボタンが窪み、銃声が響く。
GM:「ギャ アァァッ!!」
麒麟児 方助:「“Dブリッジ・テープ”……僕はこの能力をそう呼んでいる」
麒麟児 方助:「土地や生き物から事実を記録として引き出し……音として再生する。再生された音は聞いたものの“魂”に働きかける」
GM:数羽のカラスが撃墜され、料理の乗った皿をぶちまける。
麒麟児 方助:「この辺には未だに猟友会ってやつがいるからな。追っ払われた頃の記録があると思ったよ」
麒麟児 方助:「動きは止めたぞ。今だ」
望月棗:「此れは、此れは。御見事です」
七扇・T・絵麻:「お見事」
阿形雪実:「方さんサンキューね!」
GM:だが群れは膨大な数だ。数羽が落とされただけでは狂乱は収まらない。
阿形雪実:言いつつ、吉谷さん及び周囲の死角、自分の体の陰に、すっと腕を移動する。手の中には研いだ箸
阿形雪実:手の先に黒い渦。ぴっと箸を放る
阿形雪実:ど、ど、ど、どすっ
阿形雪実:堕ちたカラスの中から、一瞬だけ真っ黒い杭のような物が飛び出して、すぐ消える。……当然、もうカラスは死んでいる
阿形雪実:カラスの体内には、空間をすっ飛ばして移動させた箸。削り切って、粉々にする
阿形雪実:「……これでいいか。しっかし数が多いこと!」
阿形雪実:こんな感じでどすどすカラスを殺っていこう!
七扇・T・絵麻:「削れる分は各々削って行きましょう」
朝霧鏡花:「すいません、そちらお任せします!」
朝霧鏡花:刀でカラス達を叩き落としている。
七扇・T・絵麻:鞘の圧力弁を開放し、上半身をギリギリまで前傾して地に近づけた、異様な構えを取る
七扇・T・絵麻:鞘の中で火線が走ると同時、鯉口から朱色の花束が閃き、逆袈裟の炎が烏合へと迫る
七扇・T・絵麻:それは大太刀の一閃のみに非ず。焼けた紅玉が一閃に伴って扇を模し、質量と膨大な熱を持った紅蓮の斬撃が烏合を焼き散らすのだ
GM:黒い嵐のごとく飛び交う群れが、業火に吹き飛ばされる。
GM:本能によるものか、炎を見てカラス達の動きが鈍る。
七扇・T・絵麻:太刀を振るって、再び納刀。弱い対象には充分な範囲攻撃だが、それでも数が多い
七扇・T・絵麻:「吉谷さんに決して触れさせないように!」
七扇・T・絵麻:「後は頼みます!」
望月棗:難を逃れた、残存する黒い嵐は、一斉に手薄な方面へと——望月棗へと襲いかかる。
望月棗:彼女は抵抗もなく躙られて、啄まれた。
望月棗:然してそこはすでに、彼女の術中。
朝霧鏡花:「……望月さん!?」
朝霧鏡花:目を見開いて叫ぶ。
麒麟児 方助:「おいおいおい、彼女大丈夫なのか!?」オーヴァードだから即死ってことはないだろうが。
阿形雪実:「なっちゃん!」叫ぶ。女子高生なので、驚き役だ!!
七扇・T・絵麻:「………」
望月棗:「……参」もはや声を発することも出来そうに見えぬ倒れた人影が、言葉を紡ぐ。
七扇・T・絵麻:油断なく、見える烏合を捉え続ける。
七扇・T・絵麻:生死は極論、意味がない。寄らば斬る
望月棗:「……弐」烏はそのまま、勢いをつけて吉谷麻里へと襲いかかり、彼女へと到達し。
望月棗:「壱」吉谷麻里が、突如爆発した。烏の群れを焼き払う。
七扇・T・絵麻:「…!?」さすがに瞠目
望月棗:その間に、元素変換は済んでいる。周囲の大気を不可視の空中機雷へ。
朝霧鏡花:「……な……」
望月棗:「壱」そこにあるはずのない、2人目の朝霧鏡花が、突如爆発した。烏の群れを焼き払う。
望月棗:「壱」先ほどまで啄まれていたはずの望月棗は五体満足で立ち上がり、突如爆発した。烏の群れを焼き払う。
望月棗:「壱」七扇・T・絵麻が、
望月棗:「壱」阿形雪実が、
望月棗:「壱」麒麟児方助が、
望月棗:「壱」もう一人ずつ現れて、連鎖的に爆発した。烏の群れを無限に焼き払う。
望月棗:「零」現実の世界で、そう一言つぶやいた。
望月棗:瞬間。
望月棗:彼女が「零」と零した瞬間に、全ては終わっている。彼女に向かって殺到してきていたはずの烏群が焼き落とされている。
望月棗:起きた事実は、ただそれだけだ。
GM:室内を埋め尽くしていたカラスの大群は、そのほとんどを焼き払われ、ただ燻ぶる煙の中、黒い羽根だけが舞っている。
七扇・T・絵麻:「…ハッ」
GM:残ったカラスも皆逃げるか、地べたに墜ち、傷付いた羽で藻掻いている。
七扇・T・絵麻:「……これは、また…飛んだ味方を呼んだようね、朝霧の当主」
望月棗:「彼(あれ)だけ教えたのです故、諦めが肝心かと愚行しますが」
望月棗:「噫々、しまった」口を抑える。「鳥相手では、些か効果が見込めません」
麒麟児 方助:「ひとまずは止まったようだな」撤退していくカラスの群れを見て
朝霧鏡花:「……いや、参りましたね。祓魔師ともあろう者が、こうも見事に掛けられるとは」帽子を取って埃を払う。
阿形雪実:「……お、おお」最初の吉谷さんの爆発で床を転がり吹っ飛ばされたところで、立ち上がる
七扇・T・絵麻:事象が収まって後、《ワーディング》。事態の拡散を防ぐ
GM:ワーディングにより、騒いでいた学生たちが次々に静かになっていく。
麒麟児 方助:「今のうちに彼女を連れて場所を移そう。異論は?」
七扇・T・絵麻:「いいけど、その前に。」
七扇・T・絵麻:「朝霧の当主、ここからが本領でしょう。この地を祓わねば、感染の足がかりになります」
朝霧鏡花:「……ええ。我々のほうで後始末はしっかりと」
朝霧鏡花:「……う」
朝霧鏡花:先ほどまで食べていたカレー南蛮に視線を落とし、顔をしかめる。
GM:食堂の料理はその全てが腐り果て、黒いヘドロのようになって蛆にまみれていた。
七扇・T・絵麻:「もったいないわね、本当」
麒麟児 方助:「腐食、か。つくづく気味の悪い攻撃だな」
七扇・T・絵麻:「ここから出た蝿もまた感染のタネになるとしたら」
七扇・T・絵麻:「パンデミックもいいところよ」
七扇・T・絵麻:《炎の理》。
七扇・T・絵麻:虫を寄せないために、炎を生み出しておこう
阿形雪実:「吉谷さん、大丈夫!?」テーブルに駆け寄りましょう 「あっ、なっちゃん!」その途中
阿形雪実:「すごいじゃん!ありがとね!」お礼!
望月棗:お辞儀を返して微笑む。
吉谷麻里:吉谷はワーディングによるものか、それとも極度の恐怖からか、既に気絶している。
阿形雪実:無事を確認してほっと一息。第五支部に連絡して事後処理を頼みましょう。後は距離を取って。滅却作業を見守る
七扇・T・絵麻:「私からも御礼を。数を対処するのはどうにも苦手で…助かりました」
望月棗:「……然し。彼女を許し置けぬ理由が、又一つ増えて仕舞いました」俯く。
GM:では、その時、望月さんの携帯に着信があります。
GM:……携帯持ってます……?
望月棗:「……む」
望月棗:持ってます!
GM:よかった
GM:着信先は、非通知。
望月棗:「望月棗です」応答しよう。
?:「久しぶりねえ、望月棗」
?:艶やかな女の声だ。
?:君にはその声に聞き覚えがある――黒躑躅メメのものだ。
望月棗:「……む」
黒躑躅メメ:「それとも、なっちゃんって呼んだほうがいいかしらぁ?」
黒躑躅メメ:くすくすと、あざけるように。
望月棗:「久方振りです。ええ、気軽になっちゃんと御呼び頂く様、以前は申しましたが」
望月棗:「黒躑躅様は、未だ、此の望月棗めと気軽な関係で在りたいと?」
黒躑躅メメ:「あーら、悪いかしら? せぇっかく人が善意で連絡してあげたっていうのに」
黒躑躅メメ:「そんなこと言われたら傷ついちゃうわぁ」
望月棗:「意図も無く傷を付けたのならば謝罪致しますが。善意、と申しますと?」
黒躑躅メメ:「知り合いのよしみで忠告してあげる。さっさとこの件から手を引きなさい」
黒躑躅メメ:「この件と、そこにいる目障りな朝霧の連中に関わるつもりなら」
黒躑躅メメ:「あたし、別に容赦なんてしないわよぉ?」
GM:君が朝霧と会ったのはつい1時間ほど前だ。だが黒躑躅は既にそれを把握している。
望月棗:「何故、関わっては問題なのでしょう?」
望月棗:「なっちゃんは探偵でありますが故。辞めろと言われて殊勝に止まる好奇心を持ち合わせては居ないのです」
黒躑躅メメ:「だから、言ったでしょう? 善意だって」
黒躑躅メメ:「死ぬからよぉ」
黒躑躅メメ:「『それ』に関わったら、全員、一人残らず、死ぬことになる」
黒躑躅メメ:「ま、死にたいんなら別に止めやしないけどぉ?」笑いながら言う。
望月棗:「其れでは、丸で。黒躑躅様其物では無いかの如く口振りですが」
黒躑躅メメ:「あら?」少し意外そうな声色。
黒躑躅メメ:「その子からなんにも聞いてないワケ?」
黒躑躅メメ:「ふーん、そう。そうなんだぁ」
黒躑躅メメ:その口調から、君には彼女のいやらしいニヤニヤ笑いが目に浮かぶだろう。
望月棗:「……?」
黒躑躅メメ:「ま、忠告はしたから。さっさと逃げたほうがいいわよぉ」
黒躑躅メメ:「死にたくないならね」
望月棗:「卑しき蒙昧なる棗めに、施しを授ける心積もりが御有りには?」
黒躑躅メメ:「なんであたしがそんなことしなきゃいけないワケ?」
黒躑躅メメ:「あたしが施しなんてするように、あなた、見えるの?」
望月棗:「善意は先程見せて頂いたので、希くはと……」
望月棗:「知己の誼が在ると、申されたでは在りませんか」
黒躑躅メメ:「……は。あなたも知ってるでしょう?」
黒躑躅メメ:「あたしのやることなんて、全部、ただの気まぐれよ」
GM:そこで、一方的に通話は途切れます。
望月棗:「……成程。其れは何より、得心の往く答えでしょう」
七扇・T・絵麻:「誰から?…なんて、聞かなくても分かるわねこれは」
七扇・T・絵麻:「一応、後で祓うわよ。感染の架け橋になりうるもの。」
阿形雪実:「ここで電話、ね。ひゅーう大胆不敵ぃー」
朝霧鏡花:「……彼女は何と?」
望月棗:「はい。杏仁豆腐の恨みを伝え損ないましたが……」
望月棗:「死にたく無ければ手を引け、と。其れから」
麒麟児 方助:「それから?」
望月棗:「……」少し言い淀んで。
望月棗:「全てが彼女の術理で無い事を、仄めかしも致しました」
朝霧鏡花:「……別の術者が? それとも……」
七扇・T・絵麻:「………」
七扇・T・絵麻:「関係者であることは間違い無さそうだけれども」
七扇・T・絵麻:「今回は傍観のつもりかしら」
阿形雪実:「……これ、その黒つつじさんがやったものじゃないかもってこと?マジで!?」
望月棗:「然うですね。此方を識って居る事は確かです故」
七扇・T・絵麻:「兎も角」
七扇・T・絵麻:「ここの祓いとUGNの処理を早急にすること。私達は吉谷さんを保護し、然る後情報収集。そういう方向で良いかしら?」
朝霧鏡花:「ええ。残り二つの手がかり、早急に調べてみる必要がありそうですね」
GM:割れた窓から、湿気を帯びた不快な熱気がじわじわと入り込んでくる。
GM:荒れ果てた食堂には、蝉の声と、墜ちたカラスの羽音だけが響いていた。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイスのみ可!
七扇・T・絵麻:吉谷麻里/保護○/不安/ロイス
望月棗:ロイスは保留しておこうかな。PCと絡んでから取りに行きたい気持ち。
麒麟児 方助:ロイスはひとまず保留。
七扇・T・絵麻:あとは朝霧の当主は…まあいいか。お仕事対象だし
七扇・T・絵麻:以上です
阿形雪実:被害者枠として吉谷さんに取っておきたい所もあるけど、ここは一旦様子見で。枠はすくない……!
GM:始める前に……前回時間があったら前のシーンに収める予定だった情報収集判定をやりますよ~ッ
GM:今回はちょっと特殊ルールをアレしています
麒麟児 方助:特殊ルール!
七扇・T・絵麻:何ィ
GM:情報収集は二手に分かれて行って頂き
GM:目標値に対して二人の判定の合計を達成値として出していただく!
GM:もちろん一人の判定だけで達成できる可能性もあるぞ
望月棗:ほうほう
阿形雪実:なるほど!
GM:成功した場合ポンと結果が出るのではなく
GM:知っている人にインタビューしにいくシーンへのトリガーになる
GM:そういうアレだぜ!
七扇・T・絵麻:ふむふむ
GM:というわけで項目は
・五戸田村について(交渉/情報:噂話)難易度15
・まろうどについて(交渉/情報:UGN)難易度18
GM:この二つ!
阿形雪実:さすが難易度が高い!
GM:二人で合算と考えるとまあ……くらい?
GM:二手に分かれて判定してくんな!
麒麟児 方助:なるほど。個人的には五戸田村に興味があるんだが……
阿形雪実:ウィー!あたしは情報UGNを3レベルで持ってるから、ここはまろうどの方に行くのがよさそうー
麒麟児 方助:対応する情報技能はないので、溢れる知性で返り討ちにします。(社会5)
七扇・T・絵麻:砂の加護パワー
望月棗:交渉があるのでは
阿形雪実:そう、この情報収集は、交渉判定が可能!
麒麟児 方助:おっといけない、見逃していたならさらに能力値が上がっちまうなァ~~~~ッ
阿形雪実:さすが……。よっしゃ、ではあたしは技能値が上手いことあってるまろうどにいくぜ!
望月棗:此方もまろうどに行きましょう。社会も財産も沢山在ります故。
七扇・T・絵麻:じゃあ私が五戸田村にいきますかね
七扇・T・絵麻:交渉が得意な人もいるし、取り敢えずふるのぜ。
阿形雪実:あ、そうかもう判定していいんだ。このシーンの内にやっちゃっていいんですよね。ふるぜ~~~~~っ
GM:いけーっ
七扇・T・絵麻:まって
七扇・T・絵麻:登場してない
七扇・T・絵麻:前のシーンと継続ですか?
GM:いや、昨日時間無かったからアレなんですけど
GM:本当は前のシーンでやっとく予定だったんですよね
GM:だから……大丈夫!
七扇・T・絵麻:押忍!止めてしまって申し訳ない
七扇・T・絵麻:私も振ります
七扇・T・絵麻:2dx オラーッ社会技能があれば就活に失敗するわけないぞーッ!(一応情報:噂話)
DoubleCross : (2R10[10]) → 6[3,6] → 6
阿形雪実:よかった!ウオオーッ!
七扇・T・絵麻:しょっぱい
七扇・T・絵麻:後はたのんだ…麒麟児さん!残り9!
阿形雪実:1dx+3
DoubleCross : (1R10+3[10]) → 4[4]+3 → 7
阿形雪実:七扇ちゃんと……ほぼかわらないぜ!!
麒麟児 方助:よし、ではこちらは<交渉>で[五戸田村]について調べよう
麒麟児 方助:5DX+4=>9
DoubleCross : (5R10+4[10]>=9) → 10[6,7,8,9,10]+7[7]+4 → 21 → 成功
GM:一人で行けた数字
望月棗:6dx 技能はないので素振り。
DoubleCross : (6R10[10]) → 7[2,3,3,4,6,7] → 7
望月棗:財産点は使用できますか?
GM:できまする
麒麟児 方助:これが交渉型のパワーだ~~~ッ
GM:もしくは侵蝕1D10で振り直しも可
望月棗:じゃあ不足分の4点を払います。残り9点になっちゃった
GM:じゃあ……どちらも成功!
阿形雪実:ありがとうなっちゃん……!!おおお13点もある……払ってもまだ9点……
GM:えー五戸田村が七扇さん麒麟児さん、まろうどが阿形さん望月さんですね
GM:そういう感じでやっていくぜ!
【Middle02 五戸田村】
GM:では情報収集シーン!
GM:まず五戸田村について!七扇さん麒麟児さん登場どうぞ!
麒麟児 方助:1D10+44
DoubleCross : (1D10+44) → 2[2]+44 → 46
七扇・T・絵麻:45+1d10
DoubleCross : (45+1D10) → 45+6[6] → 51
GM:---
GM:朝霧が大学の一件の事後処理や吉谷の安全確保に追われる中、君達はそれぞれ情報収集をすることとなった。
GM:「五戸田村」とは「ごこたむら」と読み、かつて東北地方にあった小さな村であり、現在は廃村になっていることが分かった。
GM:君達、七扇と麒麟児は、昔その五戸田村の近くに住んでいたという老人に話を聞くことになった。
GM:---
GM:老人ホーム やすらぎの里
GM:---
GM:君たちはホームの午後の自由時間を狙って面会に訪れた。
GM:目当ての老人、鶴田昭三は、職員に呼ばれると小走りで駆け寄ってきた。
GM:何故老人ホームにいるのか分からない程元気な様子だ。
鶴田昭三:「おや? せがれかと思ったけど……見ない顔だなぁ」
鶴田昭三:「どちらさんでしたかな?」
鶴田昭三:「ジジイなもんで、物忘れが激しくてねえ……よいしょ」椅子に腰掛ける。
麒麟児 方助:「鶴田昭三……五戸田村の歴史からしても随分な歳になると思うんだが」
麒麟児 方助:「ずいぶんと元気な爺さんだな」
七扇・T・絵麻:「入る理由ってのも色々あるもんよ」
七扇・T・絵麻:「(一応心に留めておくとして、)ここのことを聞くんでしょ?取材は本業。任せて構わない?」
麒麟児 方助:「ああ……僕は麒麟児 方助。記者をやってる。こっちはアシスタントの七扇」
七扇・T・絵麻:「こんにちは~」愛想のいい笑顔!
鶴田昭三:「へぇ!記者さんねぇ」驚いたように。「そんな人が俺に何の用かねぇ」
鶴田昭三:「犯罪でもバレたかな?」冗談めかして
麒麟児 方助:「ちょっとした仕事の関係で古い郷土資料を漁っていて、五戸田村の話を聞きたいんだ。昔、あの近くに住んでいたって話を聞いてね」
鶴田昭三:「ごこたむら……?」すぐにはピンと来ない様子だ。
鶴田昭三:「ごこたむら……ああ~!五戸田村かい!」
鶴田昭三:ようやく合点が行ったというように。
鶴田昭三:「物好きだねえ、あんたらも! そうは言ってもねえ、俺も大したことは知らないよ?」
麒麟児 方助:「そうだ。廃村になってから結構な年数が経ってるんで、苦労してるんだ。当時の人間から話を聞くのも一苦労ってわけさ」
鶴田昭三:「そりゃそうでしょお。なんせ私がガキの頃には、もうだぁれも住んでなかったからねぇ」
麒麟児 方助:「どんなことでもいい。紙の資料に載ってない、ナマの体験談ってやつを知りたいんだ」
鶴田昭三:「一応、私の爺さんに聞いたような話ならあるけどねえ……」
鶴田昭三:「ほとんど怪談話みたいな、バカらしい噂だよ」
鶴田昭三:「そういうのでいいなら、話せるけどねえ」
麒麟児 方助:「怪談話?」この爺さんが子供の頃には過疎化が進んでいたとなるとよっぽどだな、などと思いつつ
鶴田昭三:「そうだねえ、あの村は……」
鶴田昭三:「俺ぁもう七十になるけど、ガキの頃にはもう、廃村になって随分経つみたいだったねえ」
鶴田昭三:「それでもまだ、当時はボロボロの民家だのが残ってたから、面白がって友達と遊びに行こうとしたもんだけど」
鶴田昭三:「その度に、大人に叱られたよ」
鶴田昭三:「あそこには近付くなー、ってね」
鶴田昭三:懐かしむように目を細めて、クーラーの風に当たる。
麒麟児 方助:「近づくな、とは……肝試しを嗜めるにしたって、随分な剣幕だな」
鶴田昭三:「なんでもあそこは、不吉な場所なんだって……呪われてる、とかも言われてたかなあ」
鶴田昭三:「……なあ、本当にこんな話でいいのかい?」
麒麟児 方助:「ああ、いいんだ。ありがとう」そう言って、気安く鶴田老の肩に手を触れる。カチリ。
麒麟児 方助:七扇の目には、鶴田老の肩に麒麟児の能力発動のサイン---テープレコーダーじみた機構---が生成されているのが見える。録音ボタンが凹んでいる。
七扇・T・絵麻:「ちなみに、近づいてはいけない理由とかって、大人の方は話されてました?」
鶴田昭三:「理由……そうだねえ、直接どうこう、というよりは」
鶴田昭三:「怖がってるみたいだったねえ。大人も近寄ろうとしなかったし」
鶴田昭三:「もっとも、ウチのド田舎より、もっと山奥の辺鄙な場所にあったから」
鶴田昭三:「わざわざ近付く用事もなかったがねえ」
七扇・T・絵麻:(曰く付き、ね…具体的なエピソードがあれば掘りやすかったけど)
麒麟児 方助:「子供に肝試しを咎めるだけならともかく、大人がそこまで怖がるってのもずいぶんと奇妙な話だな」
鶴田昭三:「俺は怖い思いなんてしたことないがねえ。十四、五歳のころに夜中肝試しにも行ったけど、なんともなかったしねえ」
鶴田昭三:「ただ、爺さんが言うには、あそこは昔……廃村になる前からおかしな村だったんだとさ」
麒麟児 方助:「!」
鶴田昭三:「あの村は、なんでも、周りがみんな飢饉に苦しんでる年でも、ずっと豊作で、田んぼも畑も青々と茂ってたんだとか」
鶴田昭三:「それと……ええと、なんだったかな」
七扇・T・絵麻:「……」
麒麟児 方助:「村に立ち入ったのか!中はどんな様子だったか覚えてるか?」
七扇・T・絵麻:「麒麟児さん、抑えて…それと?」
鶴田昭三:「いやぁ、特には変わった様子はなかったけどなあ」
鶴田昭三:「家はみんな崩れかけで、荒れ放題で、もう山に呑まれそうになってたよ、当時でも」
鶴田昭三:「もう影も形もなくなってるだろうなあ」
鶴田昭三:「ああ、そうそう」
鶴田昭三:「村の中央辺りに、ひとつだけ立派な大きな建物があったなあ」
鶴田昭三:「周りはみんな普通の……なんていうかな、日本風のボロ家なのに……」
鶴田昭三:「そこだけ、こう、石造りのやたらと立派な、変な建物だったよ」
鶴田昭三:「中には入らなかったから、何の建物かは分からないけどねえ」
七扇・T・絵麻:「石造り…となると、西洋の方?」
鶴田昭三:「ああ、そうそう。そんな感じだ」うんうんと頷く。
七扇・T・絵麻:(文化として古い村に残っているのなら、宗教と絡んでるのが定番…その筋かな)
鶴田昭三:「そうだ、思い出した。もうひとつ、爺さんに聞いた話があったよ」
鶴田昭三:「昔、五戸田村に何かしようとした殿様がおったんだと」
鶴田昭三:「何か、ってのはよく分からんのだけど……まあ、重い年貢だとか、その辺りかね」
鶴田昭三:「そうしたらその殿様は、気が狂って死んじまったんだと」
鶴田昭三:「往来で刀を振り回して、何人も切り殺して、最後は自刃、って聞いてるね」
麒麟児 方助:「なるほど……地元の人間が嫌がるわけだ」
七扇・T・絵麻:古くからある呪いの筋。こういう手法は、ただ古いというだけで効力が増すことが多い
七扇・T・絵麻:隠匿と歳月。一筋縄ではいかないだろう
鶴田昭三:「まあ爺さんの言う事には、五戸田村の村人ってのは元々、不気味な連中ばっかりだったらしくてね」
鶴田昭三:「余所者を一切受け入れない奴らばっかりで、他の村との交流も全くなし」
鶴田昭三:「そのうえ、めくらやつんぼみたいな連中も多かったらしいよ」年代の感覚によるものか、そんなことを平然と言う。
鶴田昭三:「俺が知ってるのはせいぜいこのくらいかねえ」湯呑を取って、ずず、と啜る。
麒麟児 方助:「興味深い話だったよ、ありがとう」
鶴田昭三:「あんたら、本でも書くのかい?」
鶴田昭三:「出来たら見せてくれよ」
七扇・T・絵麻:「良い返事が出来るよう頑張りますね~」愛想のいい笑顔!
麒麟児 方助:「そうだな。機会があれば……ところで、最後にひとつ聞きたいんだが」
鶴田昭三:「ン、何だい?」
麒麟児 方助:「廃村になったってことは、村人はいなくなったってことだよな」
鶴田昭三:「そうさねえ」顎をさすって、
鶴田昭三:「そのはずだよ? 俺がガキの頃だから……60年以上前には、もう誰も」
麒麟児 方助:「爺さんたちはそのことについて何か話しちゃいなかったかい?村を捨ててどこかへ行ったとか。病が流行ったとか」
鶴田昭三:「うーん……」
鶴田昭三:少し考え込み、
鶴田昭三:「ああ、そうだ。何かチラッと言ってたなあ」
鶴田昭三:「突然いなくなった。確かそう言ってたような気がするね」
鶴田昭三:「過疎が進んで、とかじゃないらしい。村はそのままに、突然いなくなったって」
鶴田昭三:「でも、それが正確にいつかは、多分みんな分からなかったんじゃないかなあ」
麒麟児 方助:「つくづく、妙な話の多い村だな」困ったような笑みを浮かべて、肩を竦める。
鶴田昭三:「ほら、言っただろ。他所との交流はなかったって」
鶴田昭三:「ある日尋ねてみたら、もぬけの殻だった」
鶴田昭三:「そういう話じゃないかねえ」
麒麟児 方助:「ああ……そうなると確かに、近くに住んでいてもわからない……か」
鶴田昭三:「とりあえず、知ってるのはこれくらいかねえ」
鶴田昭三:「なあ!」ずい、と笑顔で身を乗り出す。
麒麟児 方助:「……いきなり何だい」
鶴田昭三:「出版する時には、俺の名前も書いといてくれよな」
鶴田昭三:「みんなに自慢するからさ」にっと笑う。
麒麟児 方助:「わかった、わかった。そん時にはあんたの名前も入れてやるさ」鶴田老の肩をぐい、と押して、元の椅子に押しやる。カチリ。録音終了。
七扇・T・絵麻:「今日は、お時間を取っていただきありがとうございました~」
GM:空調の効いたホームから外に出ると、途端に灼熱の日差しと降りしきる蝉の合唱が襲ってくる。
GM:アスファルトからの照り返しが、じりじりと肌を焼くようだ。
七扇・T・絵麻:「あ゛~、あっつ」
麒麟児 方助:「車に戻るまでの辛抱だろ。……クソ暑いとは思うがな」
麒麟児 方助:蝉時雨に軽く息を吐いて。老人ホームを振り返ってから、ポツリ、と口を開く。
麒麟児 方助:「あの爺さん、言ってたよな。ボロボロの廃村にひとつだけ立派な建物とかなんとか」
麒麟児 方助:「神社なんかがそうだが、ああいう場所ってのは周囲の空間と隔絶したような造りをしているよな。所謂“境界”……人間の世界と異なる世界、神の住まう“聖域”だ」
七扇・T・絵麻:「そうね。」
七扇・T・絵麻:「まあ、宗教施設の確率は高いと思う。」
麒麟児 方助:「“聖域”だと思うか?その建物。五戸田村にいた“何か”にとっての」
七扇・T・絵麻:「存在を断定する段階ではないと思うけど、“まろうど”という言葉がある以上、考えを及ばせるのはアリね。」
七扇・T・絵麻:「向こうの意見を聞いてみないと…」
七扇・T・絵麻:「あと、呪いの噂が古くからあるのも厄介ねえ。呪術は年月を経ると強まるものが多いし」
麒麟児 方助:「確かに、雪実くん達が集めてくる情報次第ではあるか」
七扇・T・絵麻:「出来る下調べはしていかないと、手痛いしっぺ返しを喰らうと思うわ。なにせあの規模よ。」大学内でのこと
七扇・T・絵麻:「…ま、何にせよ戻りましょ……あ、そうそう。帰りにアイス買って帰りましょ!」
麒麟児 方助:「ああ。……わかったわかった。それじゃ、合流までの退屈つぶしに、あの爺さんの過去の武勇伝でも“聴いて”やろうじゃないか」
麒麟児 方助:“Dブリッジ・テープ”の能力で収集した、鶴田老の人生の記録が収められた物体(傍から見れば、時代がかったカセットテープに見える)を手で弄びながら。
七扇・T・絵麻:「ダッツ喰いたいから買って!私バニラね」
麒麟児 方助:「……きみ、大学生だろ。それくらい自分で買えよな」
七扇・T・絵麻:「卒業しました~~~!!!」
麒麟児 方助:「なら尚の事、自分で買え!……まったく。ガキってのはこれだから……」とかなんとか言いながら、七扇さんを置いていくように一人、借りてきた車に戻る。
七扇・T・絵麻:「何がガキよ!2歳しか違わないのに~!!」
七扇・T・絵麻:プリプリしながら後を追います
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
麒麟児 方助:ロイスは同行者/七扇・T・絵馬にP有為/N呆れ○で。
麒麟児 方助:購入はハーゲンダッツと防具どっちがいい?
七扇・T・絵麻:同行者/麒麟児方助/連帯感/ケチ○/ロイス で取得
七扇・T・絵麻:ダッツがいいけどなあ~
七扇・T・絵麻:仕方ないから防具かなあ~
麒麟児 方助:しょうがねえなあ~~~~ ちなみに指定あります?アームドスーツの方がいいとか。
七扇・T・絵麻:アーマーでいいですよ。機動力は大事
七扇・T・絵麻:自前でもUGNぼであまをねらいます
七扇・T・絵麻:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 6[4,6]+1 → 7
七扇・T・絵麻:ふええ 以上
麒麟児 方助:5DX=>12
DoubleCross : (5R10[10]>=12) → 10[2,5,5,8,10]+6[6] → 16 → 成功
麒麟児 方助:よし、成功。僕はあんまり前線に出ないタイプだからな。ほら、やるよ
麒麟児 方助:(というわけで七扇さんに譲渡します)
麒麟児 方助:こちらも以上で
GM:OK!
【Middle03 まろうど】
GM:次はまろうどについて情報収集!阿形さんと望月さん登場お願いします
阿形雪実:ゲゲーッ!(了解!)
阿形雪実:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 2[2]+49 → 51
望月棗:侵蝕率+6(1d10->6) (侵蝕率:48->54)
GM:---
GM:N市 恭英大学
GM:---
GM:君たちは朝霧によって、一人の男を紹介された。
GM:男の名は天澤栄純。表向きはここ恭英大学で文化人類学の教授を務める傍ら、
GM:裏ではレネゲイドと人類の文化的な関わりを研究しているという男だ。
GM:彼の研究室は薄暗く、怪しげな民芸品に混ざってロボットのプラモデルや美少女のフィギュアが所狭しと並んでいる。
GM:クーラーが壊れているらしく、室内は猛烈に蒸し暑い。
GM:ガタガタと音を立てる首振り扇風機が、あまりにも頼りない涼を提供する中、
GM:天澤は君たちに氷の入った麦茶を出してくる。
天澤永純:「いやあ、すいませんね。エアコン壊れちゃってて」
天澤永純:ボサボサ髪の、眠そうな顔をした男だ。よれよれの白いポロシャツを着ている。少し汗臭い。
阿形雪実:「うわっ……」部屋に通されつつ。暑さに若干顔をしかめるも、すぐに引っ込める
望月棗:「いえ」涼しい顔。
阿形雪実:「いえいえ。すみません、今日はお忙しい所時間取って頂いて……」にこにこ、朗らかフェイス
天澤永純:「いえいえ、年中暇してますから」本当にそうらしい口振りだ。
阿形雪実:「あははは……」何と言っていいやらな顏。「はい。ちょっと私たちの調べもので、聞きたいことがありまして……」
天澤永純:「ええと、朝霧さんのお知りあいでしたよね」
望月棗:「然うです、朝霧様より御紹介を。彼女とはどの様な御縁で?」
天澤永純:「私は個人的な趣味でレネゲイドやら呪術やらを研究してまして。それで以前、何度かご縁があったんです」
天澤永純:「ええと……『まろうど』について、と聞いてますが、間違いないでしょうか?」
望月棗:「相違在りません。御存知ですか?」
天澤永純:「ええ。私も以前、興味を持って少し調べたことがありまして……」
天澤永純:「いや、聞きに来ていただけて嬉しい限りですよ!」
天澤永純:「なんせ僕の研究、人に話せないことばっかりですからね!ははは!」
阿形雪実:「ああ、そうでしたか。はい、ええ、その『まろうど』についてです」事前に聞いてはいたけど、その辺は取り繕う必要はなさそうだぞ、やったぜ!な心境
望月棗:「拝聴するのは探偵の宿痾です。気の済む迄、御話頂ければ、と」
天澤永純:「ええ、それではぜひお話させてください」
阿形雪実:「そんなにその、裏黒い話が多いんですか?……まあ、ではその辺は次の機会ということにしまして。お願いします」
阿形雪実:メモを取出し
天澤永純:窓際の風鈴が静かに響く中、天澤があちこちから資料を引っ張り出してくる。
天澤永純:「まろうどについて話すには、まず五戸田村について説明しなければなりませんね」
天澤永純:「五戸田村とは、一言で言うなれば……隠れキリシタン達の村だったようです」
天澤永純:「ええと、歴史の授業で習いましたかね?覚えてますか?1612年、慶長の禁教令」
阿形雪実:「隠れキリシタン……あの、江戸時代とかに、日本の色んな所で弾圧されたって言う……」
天澤永純:「そうそう、まさしくそれです」
阿形雪実:「あ、はい聞いたことあります。慶長が江戸時代のいつ頃だったかは……すいません、ちょっと覚えてないんですけど」バツが悪そう
天澤永純:「五戸田村はその禁教令以降、信仰を続けようとするキリシタン達や、一部の宣教師が隠れ住んでいた村だったようなんです」
望月棗:「ふむ。然う云う村も在るとは聞き及んで居りますが。教会でも村にあったのでしょうか?」
望月棗:「否、此ればかりは麒麟児様らの調査で分かりますか」
天澤永純:「そうですね、私もそこまでは……」頭を掻いて。
天澤永純:「それでですね、まろうど、というのは、この村に伝わっていた教えのひとつに登場する名前なんですよ」
天澤永純:「私の書き写したメモがあるんですが……これを見てください」
天澤永純:そう言って、一枚の手描きのメモを差し出す。
望月棗:「客人(まろうど)、と言いますと。異国の者を指す様に思われますが」
望月棗:「其の様子では、只の宣教師と云う訳でも無さそうですかね」メモに目をやる。
阿形雪実:(「お客人とか、そういう意味だったかな、まろうど……」)などと考えつつ、メモを見る
天澤永純:「そう、まろうど。客人……特にありがたい、尊い客人を表す言葉ですね」
えでんに高き木ありて
父 これを食うことなかれと禁ずるを
あだ 実をとりて食しける
これより われら 東の果てに追いやられ 重き科とともに生じ
その苦しみ 消すことかなうことなきものなり
救い主 われらの中より出でて
われらの苦しみ みな負いしものなり
救い主あらば まろうど来たりて
われらの望み みなかなえたもう
天澤永純:「これはごく一節なのですが、実に興味深い」
望月棗:「えでん。あだ……あだむ?」
阿形雪実:「これ……」
阿形雪実:「何でしょう、キリスト教な事を考えると、聖書の神さまとかアダムとか、そういうことの話っぽいですけど……」
天澤永純:「そこ! そうなんです。注目すべきは、この短い文章の中だけで、『父』と『まろうど』が別々の存在として描かれているところ」
望月棗:「此れだけを見れば、伴天連の教えにも見えますが」
天澤永純:「この他にもまだ教えはいくつかあるのですが、そのどれも、『父』あるいは『神』と『まろうど』は他のものとして描かれている」
阿形雪実:「客人、まろうど……ううん……」どういうことだろうと考えつつ
阿形雪実:「あ、聖書の話には『まろうど』とか客人みたいな登場人物はいなかったとか、そういうことです?」
天澤永純:「ええ、元の聖書にはこのような描写はどこにも無いはずなんです」
天澤永純:「恐らくは、長い年月の中で元々の教えと土着の信仰とが混ざり合い、全くの別物になってしまったのではないかと」
阿形雪実:「おお……そういう教えが、ごこだ村に……」
望月棗:「近いのは、父と子と聖霊、でしょうか……然し」
望月棗:「東の果てと云うのも妙な御話です故、独自の物であると云う事には得心が行きます」
阿形雪実:「この村独自の風習的なものが、この『まろうど』みたいなやつで……」ふむふむみたいな感じで聞きつつ
天澤永純:「資料を漁って得た、個人的な印象としては」
天澤永純:「五戸田村の住人たちは、従来の『父』『神』を、この世界を作った存在としてある程度の信仰は持っていたようですが」
天澤永純:「『まろうど』に関しては、それよりも直接的に救いをもたらすものとして崇め奉っていたようです」
天澤永純:「さらに、この部分」
天澤永純:天澤は、文中の『救い主』という部分を指さす。
天澤永純:「この『救い主』、一見するとキリストのことに思えますが」
天澤永純:「どうも、そうではないようなのです」
望月棗:「憖っか信仰を持つ者には、其れに合わせた伝道を施さねば受入れられませんから……と、云いますと?」
阿形雪実:「救い主……今でも、教会とかでよく聞きますが……えっ」>そうではない
天澤永純:「『救い主 われらの中より出でて』……この部分、比喩表現ではなく」
天澤永純:「どうやら、彼ら村民の中に、『救い主』と呼ばれる存在と、その血筋が、確かに存在していたようなのです」
阿形雪実:「そ、そうなんですか?その、私詳しくないんですが……あり得るの、そんなこと……」
望月棗:「村人の中で、尋常ならざる力を得た者……風情も無く言ってしまえば」
望月棗:「おおばあど、ですか?」
天澤永純:「当たらずも遠からず、でしょうか」
天澤永純:「この件にレネゲイドが関わっている、というのは、間違いないと思います」
天澤永純:「しかし、その力を持ったのは救い主ではなく……おそらくは、まろうどの方」
天澤永純:「僕は、まろうどは実在していたのだと考えています」
天澤永純:「こう言うとオカルトに聞こえるかもしれませんが……」
天澤永純:「あえて表現するならば、オリジン:レジェンドのレネゲイドビーイングとして」
阿形雪実:「救い主って人が村人の中にいて、それで『まろうど』って……多分レネゲイドが関わってるものが村にやって来て……」
望月棗:「望みを、叶えた?」
天澤永純:「……そう。そういうことになるかと」
阿形雪実:「願いを叶えてくれるそれが、レネゲイドビーイングの可能性もあったって……」考え込むような構え
天澤永純:「五戸田村に関する伝承は、いくつか残っているのですが、特に有力なのがふたつ」
天澤永純:「常に田畑が枯れず、豊作だったという話」
天澤永純:「もうひとつが、彼らを弾圧しようとした大名が発狂死したという話」
天澤永純:「これら二つは正反対の事象に見えますが、共通する点としては」
天澤永純:「どちらも、村人が望んだことだという点」
阿形雪実:「…………」蒸し暑い部屋の筈なのに、すこし寒気がした
天澤永純:「ご存知の通り、レネゲイドビーイングの自我が強固になったのは、ごくごく最近のことです」
天澤永純:「恐らくはまろうども、そうだったのでしょう」
望月棗:「……然様に昔の物が、現代に影響を及ぼすのは妙だとは思っていましたが」
天澤永純:「カミとは元々、善悪の境の無い巨大なエネルギーそのもの」
天澤永純:「『救い主』の役目はおそらく、意思を持たない『まろうど』を制御し、村のためにその力を使わせることだったのでしょう」
天澤永純:「ただ……その代償は大きかったようで、救い主の一族は代々短命であったようです」
阿形雪実:「うんと、『巫女さん』みたいなものだったってことですか?その『救い主』さんって……」
天澤永純:「そう、まさにその表現が適切ですね。神と人とを繋ぐ、巫女」
阿形雪実:「そうですか……短命……」ふむー、とまだ考え込むような構え
天澤永純:「……ただ……」
望月棗:「……只?」
天澤永純:天澤は少し躊躇いつつ、ボロボロの古文書を取り出す。
天澤永純:「江戸時代の終わりごろ、一度だけ役人が、五戸田村の調査に入ったことがあるようなんです」
天澤永純:「その調査の一部が、これなんですが」
天澤永純:捲られたページには、何か曼荼羅のような、複雑怪奇な線が大量に引かれている。あちこちに何か文字のようなものも見える。
阿形雪実:「うわっ……」理由のわからない、何となく厭なものを感じて顔をしかめる
望月棗:「……此れは?」
天澤永純:「…………」口に出すべきか、少し迷っている様子を見せて、
天澤永純:「……これは……」
天澤永純:「……家系図です」
阿形雪実:「……家系図!?」一瞬意味が分からず、解答が遅れた。それほどまでに、尋常では有り得ない形が描かれている
望月棗:「……尋常の家系図では、線は高きから低きに流れましょう」
望月棗:「先祖より子孫へ連綿と。然し、此れは……」
天澤永純:「あまり考えたくないことですが……」
天澤永純:「……恐らくは狭い環境の中で、何度も近親相姦を繰り返していたのでしょう」
望月棗:「救い主の血脈を、殖やす為か、絶やさぬ為か……」
天澤永純:「……そして、ここです」
天澤永純:奇怪な家系図でも、特に関係が集中し、名前すら読み取れない部分を示す。
天澤永純:「恐らくここが、『救い主』の血統」
阿形雪実:「うっ……」嫌が応にもそんな声が出ざるを得ない
天澤永純:「元々はキリスト教の影響から、救世主、尊い犠牲として扱われていたのでしょうが」
天澤永純:「時代が下るにつれて、いつしか人柱、公共財産……そんな扱いになっていったのが見て取れます」
阿形雪実:「……ひどい……」
天澤永純:「………………」麦茶を啜る。溶けた氷がからん、と音を立てる。
望月棗:「……過去の行いに兎角申し上げても、詮無き事では在りますが」
望月棗:「我々が真に識らねばならないのは、此の後の……未来の事です」
望月棗:「其の為の調査に過ぎません。識る事は非常に重要ですが」
望月棗:「其処に心を置く事は在りません」
天澤永純:「…………」出来た子だな、と感心したような目で望月さんを見る。
天澤永純:「……続けても大丈夫ですか? 少し休憩しましょうか」
望月棗:「如何致しますか?」阿形さんの方を向いて。
阿形雪実:「……いや、あたしは全然大丈夫です。その、ウッと来るものは来てしまうってだけで……いや、これはホントに。いけます」
阿形雪実:フゥーッと息を吐いて。だんだん地が出て来たぞ!
阿形雪実:あたしこれでもチルドレンだもんね!なっちゃんの言うことはよく分かるし、そんな方針で頑張るぜ!
天澤永純:「暗い話で申し訳ない。もう少しで終わりますから」
天澤永純:「……公的な圧力や土砂崩れ等の災害の記録は無いのですが、五戸田村はある時唐突に滅び去りました」
天澤永純:「幕末以降、禁教が緩んだから外に出ていったのでしょうか? 300年近く村の中だけで暮らしていた彼らが?」
天澤永純:「それに、彼らの信仰はもはや元のキリスト教とはとても呼べないものになっていたはずです」
天澤永純:「出ていったところで受け入れられるはずがありません」
阿形雪実:「江戸時代の終わり頃に調査が一度入ったってことで、それから後はどうなったんだろうって思ってましたけど……」
阿形雪実:「実際はその前後、下手すればもっと前に村はほとんど無くなってたって感じなんですね……」
望月棗:「動もすれば、国の有り様が変わった事自体、彼等には伝わらないでしょう」
望月棗:「余所者に厳しい集落であれば、受け入れるだけでも長い年月を要します故」
天澤永純:「彼らに一体、何があったのか……」ひとつ大きく溜息を吐いて、
天澤永純:「……ここからは僕個人の想像になるのですが、よろしいでしょうか?」
望月棗:「想像で物を語るのは、余り好みませんが……然様な好みの話をして居る場合でも在りませんか」
望月棗:「職業病の様な物です。気遣いは御無用にて」
阿形雪実:「うっす。……あ、いや、はい……!」
天澤永純:天澤はおぞましい家系図に視線を落とし、
天澤永純:「……まろうどを唯一制御できる存在でありながら、家畜のように虐げられ搾取され続けた救い主の一族……」
天澤永純:「……その境遇で、彼らは一体、何を思ったのでしょうね」
天澤永純:「もしも僕なら」
天澤永純:「そんな村、何もかも全部ぶち壊してやりたいと思いますけどね」
天澤永純:少し嘲るように笑う。
望月棗:「……」
阿形雪実:「……それは……」二の句が継げない。何と言っていいか判らない。家系図に目を落として考える
天澤永純:「……今となっては、村は影も形もない。真実は永遠に闇の中です」
天澤永純:「……私から話せるのは、この程度です」
天澤永純:「少しでもお役に立てたでしょうか」
阿形雪実:「いや、それはもう。バッチリです。助かりました!」眼を上げて言う。これは本心
望月棗:「ええ。御参考にさせて頂きます」深々と礼をして。
天澤永純:「いや、僕の趣味が人の役に立ったなら、何よりの喜びですよ」
天澤永純:「こちらでももう少し調べてみます。何か分かりましたらご連絡しますので」
望月棗:「畏まりました。御待ちして居ります」
阿形雪実:「ありがとうございます。今日教えてもらったこと、是非是非役立たせてもらいますので!」
阿形雪実:「……あ」
阿形雪実:「すみません!」別れる前、振り返って
天澤永純:「どうかしましたか?」
阿形雪実:「……先生は『呪い』ものについて、どう思いますか」
阿形雪実:「このレネゲイドってものが見つかって」
阿形雪実:「普段じゃ絶対有り得ないような映画みたいな事も起こるようになった世の中で」
阿形雪実:「……それでも『呪い』ってものがあると思いますか……?」
天澤永純:「…………そうですね…………」
天澤永純:「……今、世の中で見られる霊的現象は、ほとんどがレネゲイドによるものだと考えれらます」
天澤永純:「幽霊、呪い、UMAにUFO……そういった不思議も、みなレネゲイドで説明がつきます」
阿形雪実:「…………はい」相槌
天澤永純:「しかし……私は、それとは別に」
天澤永純:「呪いというものは、確かに存在していると思っています」
天澤永純:「だって、そうでしょう? プラスであれ、マイナスであれ」
天澤永純:「人の心と意思が、何の力も持たないだなんて……」
天澤永純:「そんなの、寂しいじゃないですか」
天澤永純:小さく笑う。
阿形雪実:「…………はい。うん……」小さく頷く
阿形雪実:「そうですね。判りました。ありがとうございます。すみません、最後に妙なこと訊いちゃって」
天澤永純:「いいえ。僕も、暗い話ばかりでしたが……楽しかったですよ」
天澤永純:「またいつでも、遊びに来てください」
望月棗:「是非。噫々、其の刻迄には」
阿形雪実:「うぃっす。今度来るときは、冷房直ってるか、掃除されてるとありがたいかな。ありがとうございます。それじゃ!」
望月棗:「ええ。えあこんを修理して頂きたく。此の格好では些か堪えます故」
阿形雪実:悪意のない笑顔。最後の最後に思いっきり地を出して去る構え!
天澤永純:「はは……全くですね。ちゃんと業者を呼んでおきます」汗だくの顔をうちわで仰ぎつつ、見送る。
GM:そうして君たちは天澤と別れ、研究室を出た。
GM:大学のキャンパスもやはりうだるような暑さだ。木陰が多いだけ、他より幾分かマシだろうか。
望月棗:「……ふう」軽く息をついた。
阿形雪実:「うっぐ、どこ行っても暑いんでやんの……つらいわー、マジつらいわー」ぱたぱた手で顔を扇ぎつつ
阿形雪実:「なっちゃん大丈夫?このまますぐ戻っちゃって平気?」なっちゃんに顔を向けつつ
望月棗:「あいすくりんでも買いましょうか、阿形様」
望月棗:「其れ位の役得が無くては迚も続けられません」
阿形雪実:「……そうね!うん、いやーそれくらいなきゃやってらんないっつのねぇー!」ぱあっと顔を輝かせ!
望月棗:「然し、阿形様」
阿形雪実:「ん?」
望月棗:「其れを御首にも出さぬのは、些か成りとも息苦しくは?」
望月棗:「其方の方が、親しみや易くは感じますが」
阿形雪実:「……んんー。ああー……」そこかぁ……みたなちょっとバツの悪い顔
阿形雪実:「まあほら、あたしこんなんでもUGNのチルドレンだしね」
阿形雪実:「お仕事の時には、多少なりとも礼儀っていうの、猫被る……はちょっと違うか。ちゃんとしてた方が色々やり易くてさ」
望月棗:「範と為る可き立ち居振る舞いを、と?」
阿形雪実:「そそ、そんなカンジ?まあ誰に規範として見せるとか、そんなつもりでもないけどね」
望月棗:「然うですね……私を滅し奉ずるのが、最善の局面も多く在りましょう」
阿形雪実:「外の人と、目上の人相手くらいは、最低限礼儀ちゃんとしてますよー。くらいは見せておこうかと」
望月棗:「であれば、此れ以上兎や角は申しませんが……」
阿形雪実:「……お世話になってる人らに、無闇に恥かかせたくもないしね」
望月棗:「其れでも、棗めに見せて頂けるのは、一入に嬉しく思うて居ります」
阿形雪実:「とか言いつつ、最近はすぐに地が出てメッキも剥がれてしまうわけですが!」
望月棗:「暑ければ塗りも剥げましょう」微笑む。
阿形雪実:「いやーあたしもまだまだだわー。その辺ねー」
阿形雪実:「え、厚い?マジか……メイクみたいには中々上手く行かないもんだな礼儀って……!」
阿形雪実:「でもまあほら、なっちゃんは今回(の仕事では)一番歳近いしね。あたしも同じ頃の子と一緒に当れて、何だか気楽って所もあるのよ、ウン」
阿形雪実:気を取り直して!さっきの「棗めに見せて頂けるのは」にも掛かっている!
望月棗:「……其の御様子で有れば、問題は無さそうですね」
阿形雪実:「……え、なに?あたし何かあった?」ドッキリ!>問題は
望月棗:「気を楽に御保ち下さい。張り詰める事も大事では在りますが……」
望月棗:「今を楽しまねば、意味は在りますまい」
望月棗:「斯様な任にそれを見出す事が難しい様で在れば」
望月棗:「せめて気楽な甘味を、と。阿形様は何が御好みでしょう?」
阿形雪実:「……うん、そうね。なっちゃんの言ってることは難しいけど」
阿形雪実:「気を遣ってくれてることはわかった!へへっ、嬉しいじゃんね。ありがと!」
阿形雪実:「よっし、あたし、クッキーチップが入ってるやつがいいな!いこいこ!」
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
望月棗:ジェットスーツ狙いでまたやってみます
望月棗:6dx+1>=14
DoubleCross : (6R10+1[10]>=14) → 10[2,3,3,3,6,10]+10[10]+7[7]+1 → 28 → 成功
望月棗:うわっ回った。阿形さんに渡しておきますね。
望月棗:セットアップで飛行できるよ。
阿形雪実:調達は高い目期待できないので、手堅く応急手当キット、狙いましょう
望月棗:-同年代/阿形雪実/親近感:○/不安/ロイス
望月棗:ロイスは此れで!以上です。
阿形雪実:うおお、ありがとうございます!そう、セットアップ対策は嬉しい……!!
阿形雪実:1dx+3>=8
DoubleCross : (1R10+3[10]>=8) → 7[7]+3 → 10 → 成功
阿形雪実:よし、成功。ではロイスも、なっちゃんに取ります 同年代/望月棗 〇親近感/隔意 で。言ってることが……難しいぜ!
GM:OK!
【Middle04 黒躑躅メメ】
GM:ではお次はみんなで情報共有しつつ朝霧に黒躑躅メメについて詳しく聞く感じになります
GM:シーンPC七扇さん!全員登場可!
麒麟児 方助:46+1D10
DoubleCross : (46+1D10) → 46+5[5] → 51
望月棗:侵蝕率+8(1d10->8) (侵蝕率:54->62)
望月棗:今回ずっと高いなー
阿形雪実:51+1D10
DoubleCross : (51+1D10) → 51+1[1] → 52
七扇・T・絵麻:51+1d10
DoubleCross : (51+1D10) → 51+6[6] → 57
GM:---
GM:UGN第五支部 会議室
GM:---
GM:それぞれ情報収集を終えた君たちは、支部の朝霧のもとへと戻ってきていた。
GM:お互いの得た情報を共有し、吟味する必要があるだろう。
朝霧鏡花:ストローでカフェオレを飲んでいる。
七扇・T・絵麻:「やっぱ、稼ぎがあるとダッツも気楽に買えていいわあ~」
七扇・T・絵麻:バニラ味のアイスを大きめのスプーンでグイグイ食べてる
麒麟児 方助:「五戸田村の件、聞いてきたぞ。老人の与太話と切り捨てるにはなかなか興味深い話が聞けたが」
麒麟児 方助:「そっちはどうだい?」
望月棗:「此方も、まろうどについて。村の話も出て来ましたので、繋がりは見えて来たかと」
望月棗:「突き合わせ、照応と洒落込む事に致しましょう」
阿形雪実:「ただいま~~~。あ、きょーかさん何それ?タピ?タピ?」最早外面をブン投げている。本当に、地金が出るのが早い!
朝霧鏡花:「タピ……? タピではないですね。カフェオレです」
朝霧鏡花:「……すいません、タピって何でしょうか?」
七扇・T・絵麻:「芋のことよ」
朝霧鏡花:「芋……?」タピオカは知っているが、結びついていない。
阿形雪実:「そっか……あ、知らない?じゃあ今度奢ったげる。今のユキサネちゃんは機嫌がいいからね!」アイスが旨かったから!
阿形雪実:「……と、まあそれはそれとして、お仕事ね。聞いて来たよ。『まろうど』について」
七扇・T・絵麻:「ん。話をまとめていきましょう」
朝霧鏡花:「……聞かせてください」きゅ、と帽子を被りなおす。
望月棗:津々と内容について語ります。多少叙情的で、持って回った風ではあるが。
阿形雪実:(「すごいな……探偵ってみんなこうなの……?」とか感心した面持ちで聞いてる)
朝霧鏡花:「……まろうど……なるほど」口元に手をやって考え込む。
望月棗:最後に語った、彼の想像のところまでは口に出さない。
麒麟児 方助:「僅か数人の村人。外界と繋がりを持たない閉鎖的なコミュニティでの繁栄となると、“そう”なっちまうのは必然だが……」“救い主”の一族の末路を知り、不快げに眉を顰める
麒麟児 方助:「なかなか胸がムカつく話だ」五戸田村で起きていたことに、素直に嫌悪感を吐露する。あるいは、そのような場所だからこそ生まれたのか───“呪い”が。
朝霧鏡花:「……どう思われますか」七扇さんに。
七扇・T・絵麻:「オーヴァードが関わってるってんなら、ロジックが明確で手が出しやすそうねえ」
望月棗:「然うですか?なっちゃんめから見たら、其れ程ろじっくに乗っ取らぬ物も無いと愚行しますが」
望月棗:「未解明の分野も多く。探偵冥利には尽きる相手では在りますが」
七扇・T・絵麻:「生憎粗忽者でね。いかな乱麻でも斬って解決するタイプの人間なの。」
望月棗:「其れは頼もしく。では呪でも御変わり無き直入をと」
麒麟児 方助:「こっちの集めてきた情報だが……直接見てもらった方が早いだろう」方助の手元には、いつの間にか年代物の携帯式テープレコーダーが握られている。レコーダーの[再生]ボタンを押す。
鶴田昭三の声:『理由……そうだねえ、直接どうこう、というよりは───』
望月棗:「……此れが」
七扇・T・絵麻:「村そのものの様子…」
朝霧鏡花:「……便利なものですね」感心したように。
麒麟児 方助:方助と七扇が耳にした鶴田老の声が流れ出す。語られるのは、彼が祖父から聞いたという五戸田村に関する逸話の数々。
麒麟児 方助:その声に導かれるように、一同は鶴田老の体験した過去を客観的な映像として体験する。
麒麟児 方助:「最も、記録の収集には僕の能力の有効距離があるから足を使う必要があるがね」
阿形雪実:「おおー。さすがホーさん。ジャーナリストみたいじゃん!」
麒麟児 方助:「僕はジャーナリストだ」
麒麟児 方助:雪実の言葉に、間髪入れずツッコミを入れる。
阿形雪実:「しかも……完全4DX体験だ……マジでか……これジャーナリスト超えてるじゃん……」
阿形雪実:素早く鶴田さんの情報を共有される!
GM:別々の相手から得た二つの話は、あちこちが不気味に符号する。互いに補完しあい、あやふやな情報に一定の信憑性が生まれるだろう。
七扇・T・絵麻:「…石造りの建築物。西洋の工法ね。地震が多く多湿な日本には向かないそれがあるということは」
七扇・T・絵麻:「…そこな記者さんの言葉を借りれば、“聖域”として使われていたものでしょうね。恐らく、“救い主”のいた場所」
七扇・T・絵麻:「だけど、大昔に村は壊滅したとある。」
望月棗:「障害を持つ者が多かった事実も、符合致します」
望月棗:「近親姦の賜物かと。遺伝的な脆弱性です」平然と言う。
七扇・T・絵麻:「仕事柄そういうのがありそうではあるけど…よく、平気ね…尊敬するわ」ちょっと眉をしかめて
麒麟児 方助:「……なあ、こんな話を知ってるかい?」
麒麟児 方助:「とある田舎町に逃げ込んだ娘を、一人の男が匿う話だ」
麒麟児 方助:「当初、村人たちは村の為に献身的に振舞う彼女を村の一員として受け入れた」
麒麟児 方助:「匿われた娘は村での信頼を勝ち取るために努力を重ね、晴れて村の一員となった娘はその後はさらに村の為に尽力するようになり、やがて彼女を最初に匿った男と結ばれて、めでたしめでたし」
麒麟児 方助:ここまで話して、方助は肩を竦める
麒麟児 方助:「……とはいかなかった。ある日、彼女を探しているという官憲が外から現れて、娘の扱いは次第に悪化していく」
阿形雪実:「……」方助さんの話をじっと聞いている。「そうね、ごめんごめん、ありがと」にっこり笑ってこんな返事をツッコミに返した後に
麒麟児 方助:「この娘は自分たちに禍を齎すんじゃあないか?村で匿うのは危険なんじゃないか?疑心暗鬼に囚われた村人は娘を次第に粗雑に扱うようになった」
麒麟児 方助:「そのうち村人は娘を都合のいいモノとして扱うようになった。閉鎖的な田舎町で、自分たちの苛立ちや欲望の捌け口にしたのさ」
麒麟児 方助:「やがて、村人の前に彼女が逃げていた理由が現れる。彼女の親だ。娘はマフィアのボスの大事な一人娘だった」
麒麟児 方助:「自分たちの行いに気づいたときにはもう遅い。娘の怒りと失望を買った村人は、ひとり残らず殺された」
朝霧鏡花:「…………」
麒麟児 方助:「この話は所謂例え話や寓話の類で、娘と父は、一説には十字架に掛けられた聖人とその偉大なる父……つまり神がモチーフだとされている」
麒麟児 方助:「五戸田村でも、同じことが起こったんじゃあないのか?」
麒麟児 方助:「彼らの“救い主”はいつからか街の資産となった。モノ扱いが腹に据えかねたのは“救い主”か、“まろうど”か。そのどちらかは知る由もないが……」
麒麟児 方助:「彼らは自らの罪ゆえに、神の怒りに触れた。そして殺された。ひとり残らず」
望月棗:「可能性は在りますが。其れを確かとする術が御座いません」
七扇・T・絵麻:「人間関係って寓話の一つじゃ表しきれないものよね。これがあるからこうとはいいづらいんじゃない?」
麒麟児 方助:「ところで、仮説に仮説を重ねる形になっちまうが……この話。ひとつ疑問が残るよな」
望月棗:「自らの識る物に似ている、と云う考えは、其れだけでは盲点を作る事にも繋がり……」
望月棗:「……何でしょう?」
麒麟児 方助:「“救い主”だ。今この惨劇を招いている怪異の存在が“まろうど”だとして、そいつはどこへ消えた?」
朝霧鏡花:「……村と一緒に滅んだ……そういう話ではないと?」
阿形雪実:「村が『救い主』の怒りで滅ぼされたって言うなら、『救い主』まで一緒にいなくなったのはおかしいってこと?」
麒麟児 方助:「その可能性もあるかもな」朝霧さんに相槌を打ち、それから雪実君の言葉に同意。「だが、僕が言いたいのはまさにそういうことだ」
望月棗:「別の殿方と結ばれて、まふぃあとも縁遠く幸せに生涯を終えた」
望月棗:「此れであるならば話は幸せでは在りましょうが。然うでは無いと云いたげですね」
七扇・T・絵麻:「………」
七扇・T・絵麻:「“救い主”がオーヴァードであるならば、孤立程度でそう簡単に死ぬとは思えない。村を富ませていたのがその力ならば尚更に」
麒麟児 方助:「自分を粗末に扱ったような連中と一緒に死んでやる義理がどこにある?僕なら死んだってゴメンだね」
七扇・T・絵麻:「それって、つまり」
七扇・T・絵麻:「………今でもその“救い主”の系譜が残存していて、今回の案件に関わっている可能性があると。そう言いたいのかしら?」
麒麟児 方助:「あくまで仮の話だがね。探偵の言うように、今の段階で憶測を重ねるのは無用心だ」
麒麟児 方助:「とはいえ、五戸田村と“まろうど”の話を聞いて、少し気になっちまったのさ。“救い主”ってやつの存在が」
阿形雪実:「うーん……」確かに可能性は或るけれど……な顏
阿形雪実:でも確かに仮の話だし、それに『なら自分はどう考えているのか」な具体案もないしな……な顔でもある
朝霧鏡花:「……少し、いいでしょうか?」小さく挙手。「先ほどの麒麟児さんの、村が救い主とまろうどによって滅ぼされたという仮説……」
朝霧鏡花:「僕は、ある程度考慮する価値があると思います」
七扇・T・絵麻:「………良いんじゃない?」
望月棗:「と、申しますと?」
朝霧鏡花:「村が滅びたのが、もしまろうどによるものだとすれば」
朝霧鏡花:「元々善悪の無いニュートラルな存在だったまろうどが、本来救い主以上に願いの主体であったはずの村人たちの……恐らくは悲惨な死によって、」
朝霧鏡花:「一気に禍ツ神に傾いたとしてもおかしくない。現在の状況と符合します」
朝霧鏡花:「それと……まろうどについて気になる点が、もう二つ」ピースサインのように二本指を伸ばす。
朝霧鏡花:「ひとつは、およそ100年もの間、何の音沙汰の無かったまろうどが、なぜ今になって呪いを振りまき始めたのか」
朝霧鏡花:「そしてもう一つは……」
朝霧鏡花:「強すぎることです。あまりにも」
朝霧鏡花:「確かに呪いは歳月を重ねればその強度を増しやすいですが」
朝霧鏡花:「今回のまろうどは、呪いである以上に神としての性質が強い」
望月棗:「天澤様は、れねげいどびいいんぐの自我の獲得を、切欠と見做して居ましたが」
望月棗:「蓋し、後者と矛盾しますね」
望月棗:「……識る者が多い程力を増す、と?」
朝霧鏡花:「そう、仮にオリジン:レジェンドのレネゲイドビーイングとして覚醒したと考えても……」
朝霧鏡花:「村が存在していた当時ならともかく、今のまろうどは、100年もの間ほとんど誰にも知られることのなかった、いわば忘れ去られた神といえます」
朝霧鏡花:「信仰心や知名度など、皆無に等しいでしょう」
朝霧鏡花:「小暮さんは、腕の立つ呪術師でした」
朝霧鏡花:「彼を巻き込んで、支部ひとつを壊滅させるなど……」
朝霧鏡花:「たとえ黒躑躅メメによる何らかの介入があったとしても、あまりにも不自然に強力すぎるように思えます」
七扇・T・絵麻:「神の中には神秘そのものであることが核のものもあるけれど」
七扇・T・絵麻:「確かに、古びた因習のある村で都合良く生み出される類のものとは思いづらいわね」
阿形雪実:「へえ……あたしは神さまとか、呪いとレネビの力の繋がりとかはそんなに詳しくないけど、そういうものなのか……」
麒麟児 方助:「“まろうど”の引き起こす現象には、まだ僕たちの知らない……または、気づいていない謎がある、ってことかい?」
望月棗:「ええ。抑、村を起源とするので在れば、再誕の地も近いのが道理でしょう」
阿形雪実:「んんん、そうね、やっぱりまだ判ってないことが多いか……いや実際今の段階では仮説を立てるしかないんだけど」
阿形雪実:「調べなきゃいけないことは多いよね……」
七扇・T・絵麻:「…でも、そうね。そう。」
七扇・T・絵麻:「やっぱり“人”ね。」
七扇・T・絵麻:「私が“オーヴァードはロジックが明確”と言ったのは」
七扇・T・絵麻:「“人”の要素が強いからよ。“まろうど”がレネゲイドビーイングというのならば、起源が明確であっても突然の発生となる。追いづらいわ」
七扇・T・絵麻:「だけど“救い主”は仲介者、であればオーヴァードといえども“人”よね?人である以上、どこかに家系があり、人間関係がある。つながりも」
七扇・T・絵麻:「手がかりとして人は有力なのよ。だから、少なくとも“まろうど”よりも明確。」
七扇・T・絵麻:「さっきは言葉が足りずに不遜な言い方になったかしら。ご免なさい、探偵さん」
望月棗:「いえ。人なれば、根絶やせば済みますしね」
望月棗:「……噫々、冗談ですよ?」
七扇・T・絵麻:「おやおや、探偵さんも、案外力の信奉者かもね?」
朝霧鏡花:「……生きているのかも分からない『救い主』の血筋を探す……どうにも、雲を掴むような話ですね」
朝霧鏡花:「……他に残された手掛かりと言えば、『黒躑躅メメ』だけですか」
七扇・T・絵麻:「そういうこと」
七扇・T・絵麻:「私達が一番関わり深く情報を知っている“人”。コミュニケーションが効き、交渉の余地のある“人”」
望月棗:「根から辿るには些か遠いですからね」
阿形雪実:「やっぱりさ、ここは見えてる手掛かりにガンガン当たってみようよ」
望月棗:「末より当たるが上策でしょう」
七扇・T・絵麻:「えらくねじくれた節に当たりそうね」
阿形雪実:「つまり、ごこだ村の跡に行ってみるか、そう、その黒つつじさん」
阿形雪実:「ま、黒つつじさんが手っ取り早いよね。きょーかさんやなっちゃんの言う通り、ここはきっと」
麒麟児 方助:「確かに、現状はこの場にいる僕たちを除けば彼女が最もこの事態について精通している人物、と言えるだろう」
朝霧鏡花:「……ええ。実は、五戸田村の跡地には、既に家の者を向かわせてみたのですが」
麒麟児 方助:「……あまり良い結果は得られなかったようだな」
朝霧鏡花:「……ほとんど何も残っていなかったと。妖気の名残の様なものすら、ほんの僅かのみ」
朝霧鏡花:「……となると、やはり黒躑躅、ですか……」
朝霧鏡花:常にあまり表情を変えない朝霧が、少しだけ嫌そうな顔をする。
阿形雪実:「んなっ。じゃあ黒つつじさんしかない……ウーム、曰くクソ女さんにか!」
七扇・T・絵麻:「黒躑躅ねえ…神秘狩りとか、警戒されない?」
七扇・T・絵麻:「探偵さん、ヤツが好きなお土産とか知らない?」
望月棗:「然うですね。肥え太ったたあげっとでしょうか?」
七扇・T・絵麻:「オーライ。山吹色のお菓子でも積むべきかしらね」
朝霧鏡花:「僕から言えることもあまり多くはないのですが、一応改めて情報を共有しておきましょうか」
朝霧鏡花:「黒躑躅メメは、ここ五~六年で頭角を現してきた、新参の呪術師です」
朝霧鏡花:「この業界で新参、というのはかなり珍しいことなのですが。大抵は血筋で後を継ぎますからね」
朝霧鏡花:「この時代に新しくゼロから呪術師になろうとする奇特な人間、そうはいないでしょう」
七扇・T・絵麻:「また呪いの話になるけど、やっぱり年月はたやすく呪術を強化するものよね」
望月棗:「然うですね。些か時代に逆行して居る様には」
麒麟児 方助:「能力に目覚めたオーヴァードが犯罪者として生計を立てること自体は珍しい話じゃないが……」
麒麟児 方助:「呪術師って肩書きを好んで選ぶ連中というのは、確かに珍しいだろうな」
阿形雪実:「うん。民間の……いやUGNも民間なんだけど、魔術とか陰陽術とか、あたしらが使ってるレネゲイドの力をそう呼んで伝えてきた家は」
阿形雪実:「そんなトコロが多いよね」
七扇・T・絵麻:「そういう言うなれば秘伝のタレを後生大事にするのが大きい呪術の家になるわけね」
朝霧鏡花:「……前にもお話した通り、黒躑躅は法律や術士の掟に縛られず、自分の気分で好き勝手に呪術を行使する悪徳呪術師です」
朝霧鏡花:「最近だと……あの大物政治家の失脚や、例の大企業の社長の突然死にも関わっていると目されています」
GM:ニュースで大きく騒がれた、君達もよく知る名だ。
望月棗:「然う云う意味では、好き勝手は徹底して居るのやも知れませんね」
麒麟児 方助:「なんだって!?……クソッ。あいつら、知ってて黙ってやがったな……」大手報道陣に務める知人たちの顔を思い出して。大方、僕が嗅ぎつければ報道統制など無視して大規模に触れ回ると思ったのだろう。
七扇・T・絵麻:「どう?雪実ちゃん。陰謀論っぽいわよね?この界隈」
七扇・T・絵麻:自虐的に話を振る
阿形雪実:「ヒェ~ただの半グレじゃん。それがそんな大きく名前出してのさばってるなんて、そんなに腕が立つの?」
阿形雪実:「うん、まあ、そう言われちゃね……あたしらもある意味そんな片棒担いでる立場な分、強くはツッコめない所だけど……」>自虐的
阿形雪実:こっちも曖昧でバツの悪そうな顔をせざるを得ない!(笑)
朝霧鏡花:「腕が立つのは確かですね。認めたくないところですが。どこで修業を積んだのやら」
麒麟児 方助:「呪術の世界じゃ歴史や血の積み重なりが力になるそうだが」
麒麟児 方助:「オーヴァードとしての強弱は、血や歴史に影響されないパターンもある。突然変異とでも言うべきか……特に10代のガキはこのタイプが多いな」
麒麟児 方助:「まあ、そんなやつが呪術師を名乗ってるとすれば気になる“矛盾”ではあるが」
望月棗:「実は識られざる血統の持ち主で在った、等は?」
朝霧鏡花:「それも十分考えられることではあります。仕事上、真名を明かさない者も多いですからね」
朝霧鏡花:「……あ、僕は本名ですよ」
阿形雪実:「でもそんな腕っ利きの呪術師が、この件に明らかに関わってる、と……うーん、おっかない。今更ながら関わりたくない……!」
阿形雪実:(でも、やらなきゃあなあ……!みたいな肚をくくってる顏)
朝霧鏡花:「……そうだ、ここ……N市でも最近、一件彼女の被害があったと思いますよ」
朝霧鏡花:「たしか春頃……3~4か月ほど前ですか。駅前のホテルで飛び降り騒ぎがあったのを覚えていますか?」
GM:覚えていてもいいし、覚えてなくてもいいです
GM:こんな街でそんなのいちいち覚えてないだろというのがGMの正直なところですが
七扇・T・絵麻:「あ~……」
七扇・T・絵麻:友人との話で出ていたのを思い出す
七扇・T・絵麻:(じゃあワニも信憑性あるのかな…?)
阿形雪実:「あ、知ってる。クラスでちょっと話題になったやつだ。……話題になったやつでいい、と思う、うん」それ位に、ささっと流れてしまった事件なのだ
麒麟児 方助:「ああ、その件なら知ってるよ。騒ぎがあってそう間もなく、現場の動画がSNSに出回ったっていうんで騒動になっていたかな」
麒麟児 方助:「……その女の仕業なのか?」
朝霧鏡花:「そう、その件で自殺した男……結婚詐欺師だったらしく、複数の女性から同時に金を巻き上げていたようです」
朝霧鏡花:「まさか黒躑躅が直接被害にあったわけではないでしょうが、彼女の癪に障ったのでしょうね」
麒麟児 方助:「死の制裁ってわけか」
朝霧鏡花:「そうですね。誰か被害者の依頼なのか、自分で殺したのかは定かではありませんが」
七扇・T・絵麻:「その一件だけ聞くと妙に義賊的よね」
朝霧鏡花:「歪んだ正義感の持ち主であることは確かです」
阿形雪実:「……うわ……」渋い顔
望月棗:「とは言え、ぱあそなりてぃを推し量るのも難しいでしょう」
麒麟児 方助:「ちょっと待て。……となると、だ。吉谷麻里も、彼女の法に触れる“罪”を犯した可能性があるんじゃないか?」
朝霧鏡花:「……その通り。だからこそ、不可解なのです」
望月棗:「……」
朝霧鏡花:ぎし、とパイプ椅子を揺らす。
七扇・T・絵麻:「麒麟児さん、彼女そのものが影響させた可能性は低いという話だったでしょう?」
麒麟児 方助:「だが、食堂で警告の電話を送ってくる辺り、まるっきり今の状況と無関係ってワケでもないだろ?」>七扇さんに
朝霧鏡花:「自分の気分次第で人を殺す、ということは、逆に言えば気が乗らなければ殺さない、とも言える」
望月棗:「殺人の指向性を自らの恣に出来る、と?」
朝霧鏡花:「彼女の価値観は、すなわち傲慢そのものですからね」
朝霧鏡花:「自分の価値基準と判断をこの世の真理だと考えている、そういう女です」
麒麟児 方助:「“傲慢”か……」考え込むような仕草。
七扇・T・絵麻:「だとするならば、外部からの呪いとかでなく己で手を下してるのでは?」
七扇・T・絵麻:「……その必要が無い、と判断した可能性も?」
麒麟児 方助:「いずれにせよ、僕らはその高慢きちなアウトローの魔女に話を聞く必要があるわけだが」
阿形雪実:「うん、話を聞くに、自分で始末するつもりなら、とっくにやってるよーなヒトなわけじゃん?」
朝霧鏡花:「……何とも言い難いですね。まろうどは黒躑躅に使役されているのか、それとも完全に別口であるのか。そうだとすれば、一体どんな形でこの件に関わっているのか」
朝霧鏡花:「……そもそも、ただの女子大生であるはずの吉谷さんに、黒躑躅が目を付けるだけの何かがあるのでしょうか?僕には見当も付きませんが」
朝霧鏡花:「それこそ、電車で肩がぶつかった程度で殺しに来てもおかしくはありませんが……」
望月棗:「……状況は、佳くは在りませんね」
麒麟児 方助:「本人に直接聞くのが一番手っ取り早いだろうな」
阿形雪実:「それが何やら忠告めいた電話をなっちゃんに送って来てて、何かを知ってるっぽい……ううーん、やっぱり直に行くしかない、か」
阿形雪実:「他に手掛かりもなさそうだし」
望月棗:「確りとした事実が、余りにも寡く。此れでは小説の様な物です」
麒麟児 方助:「意識のある状態のオーヴァード相手だと面倒だが」テープレコーダーを発現させて。「最悪、気絶させてくれれば、僕が記録を取り出せる。小暮って男の死体があると一番確実なんだが……」
麒麟児 方助:「なあ、死体って残してるかい?」
麒麟児 方助:朝霧さんに尋ねる。図書館で司書に書庫の本を出してくれないか?と尋ねるような気楽さだ。
七扇・T・絵麻:「感染呪術のプロ相手に変死体経由で繋がる勇気がおありで?」
七扇・T・絵麻:「バケツ一杯の血を撒いてサメのプールに飛び込むのと変わりないわよ」
望月棗:「術師の遺体は、高く値が付きます故」
望月棗:「余計な介入の前に、弔うのが正道でしょう」
麒麟児 方助:「僕が聴くぶんには客観的な事実の再生だけだからな。君らが触れるよりはリスクが低くて済む」
朝霧鏡花:「……」かぶりを振る。「残念ながら、既に祓いと火葬を済ませています」
麒麟児 方助:「そうか」やや残念そうに。
朝霧鏡花:「今現在、彼女の所在は僕にも分かりません。一応、括りとしてはFHエージェントと言えますが……特定のセルには所属していないようです」
朝霧鏡花:「今は愛生山藝術、という呪術師と行動を共にしているようです」
七扇・T・絵麻:聞いたことがありますか?
GM:あってもいいですね
朝霧鏡花:「この愛生山も、評判の悪い術士です」
阿形雪実:「またしても評判の悪い術師……!!」
七扇・T・絵麻:「嫌な連帯ね。」
望月棗:「評判の佳い術士など、本質的には有り得ないのかも知れませんね」
麒麟児 方助:「もしかしてなんだが。君らの界隈、評判の良い術師ってのは死んだやつだけとか、そういう感じか?」
望月棗:「若しくは腕の悪い術士でしょうか?」
七扇・T・絵麻:「私は評判のいい呪術師じゃない?」愛想の良い笑顔!
朝霧鏡花:「いえいえ。大抵の術師はみんな懸命に働いていますよ」
朝霧鏡花:「そもそも、このレネゲイドで溢れかえった現代で、本来内輪揉めをしている暇なんてないんですよ」
朝霧鏡花:「きっと今が、平安時代以上に、歴史上最も術師が忙しい時代でしょうからね」
麒麟児 方助:「だろうな。ましてこの街は他の街と比べても異常だ」
七扇・T・絵麻:「お陰様で売り出し中の私もおまんま食べられるくらいには仕事があるんですけどねー」
阿形雪実:「あ、そうかUGNに話が持ち込まれずに、そっちに相談する件がめっちゃ増えてるんだ。仕事の奪い合いみたいな件はむしろ減ってるんだね」
麒麟児 方助:「アフリカの方じゃ、今でも医師より地元のシャーマンの方が厚い信任を得ている、という話はあるが」
麒麟児 方助:「この国じゃレネゲイドに関しても同じ、ということか。確かに、秘密主義のUGNや公的組織よりも、君らみたいな形式の方が一般人から信頼を得やすいところはあるだろうしな」
朝霧鏡花:「……まあ、殉職率の高い先細り業界ですが」ぼそりと、自虐的に言う。
七扇・T・絵麻:「だからマシなとこ同士でも連帯してきましょーね。七扇もそこまで馬鹿じゃないわよ」
朝霧鏡花:「そうですね。この業界、どうもセクショナリズムがひどすぎますからね」
七扇・T・絵麻:「それこそ金にならない仕事なんてしてる余裕はないってことね」
朝霧鏡花:「さて……僕は随分嫌われているようでして、彼女……黒躑躅とは何度かやり合ったことがあります」
望月棗:「然うですね。随分と嫌っておいででした」
朝霧鏡花:「僕は別に、大人しくしていてくれればどうでもいいんですけどね」
望月棗:「彼女に詳しい訳では在りませんが……然様な態度が苛立たせて居るのでは?」
朝霧鏡花:「そうなのでしょうか?よく分かりませんが……」
朝霧鏡花:「彼女は強力なソラリスのオーヴァードです。能力は主に……」
GM:その時、朝霧の携帯に着信が入る。
朝霧鏡花:「……おっと……」
朝霧鏡花:「……すいません、少しよろしいでしょうか?」
七扇・T・絵麻:手振りで促す
朝霧鏡花:会釈して部屋を出ていきます。
GM:会議室には君たちだけが残される。
七扇・T・絵麻:「じゃ、取り敢えず黒躑躅んとこにアポ取って会いに行く算段でもつけるかしらね」
望月棗:「可能なのですか?」
七扇・T・絵麻:「お電話番号は探偵さんがご存知なのでは?」
望月棗:「関わるな、と言い残した相手からの電話を承けると?」
麒麟児 方助:「どうかな。逆に言えば、君に対して警告するだけの情がある、とも取れるぜ」
麒麟児 方助:「案外あっさり出てくれるかも知れないぞ」
七扇・T・絵麻:「辿れるルートが少ない分、覚悟も決まってるだけよ」
麒麟児 方助:「ダメなら……この支部、逆探知くらいはできるんじゃないか?どうかな、雪実くん」
七扇・T・絵麻:「というかそれくらいしか今動けないじゃない~。おねがいします!」
七扇・T・絵麻:手を合わせて、おねがい!のポーズ
阿形雪実:「ダイジョブなっちゃん?気が進まないならあたしが掛けよっか?どうせだれかがやんなきゃならないんだし……」
望月棗:「否。構いませんが……」
望月棗:一応掛けてみよう。出るとはぜんぜん思っていないが。
GM:電話には勿論出ない。というよりも、非通知で掛けてきていた。
GM:支部の方で逆探知を試みるのは可能かもしれません。
阿形雪実:「勿論。携帯からなら、フツーに可能ね。まあこの際手は選んでらんないっしょ!」開き直りの態度!>逆探知
望月棗:「……此の様子です」阿形さんに一応投げ渡す。
望月棗:「斯う云う者を辿らせぬ程には、彼女は」
望月棗:「評判の悪い術士なのでしょうね」
阿形雪実:「ウッ……まあそうよね、普通は非通知か。ったく、こんなん着拒されてもおかしくないってのに、電話の作法くらい気をつけろっての……」
阿形雪実:非通知、JK的には、なりのマナー違反だ!
七扇・T・絵麻:「そっかー駄目かー……まあでも、依頼主がいる以上は連絡する手段が存在するはず……」
七扇・T・絵麻:机にばったり
GM:その時。
GM:君達全員を、異様な感覚が襲う。
GM:視界がぐにゃりと歪み、全身を重圧感が包む。
GM:強烈なワーディングを受けたような感覚だ。
望月棗:「……む」
阿形雪実:「んっぐ……」
七扇・T・絵麻:「…!」跳ね起き、瞬時に戦闘態勢へ
麒麟児 方助:「これは……」
麒麟児 方助:「彼女。黒躑躅メメのシンドローム……ソラリスだと言っていたな……不味いぞ……!」
GM:感覚はものの数秒で収まるが、その後には、支部の雰囲気は一変していた。
七扇・T・絵麻:「ワーディングに近いけれど…」
七扇・T・絵麻:ワーディングに近いということは、ワーディングの如く発生源が分かったりしますか?
GM:う~ん今は分からないですね!
GM:窓の外が、真夜中のように黒く染まっている。その先の見えない暗黒の中から、蝉の声だけが響いてくる。
GM:先ほどまで物音が聞こえてきていた支部は静まり返り、人の気配がない。
GM:そして、周囲には誰もいないはずなのに、何かに見られているかのような視線を常に感じるだろう。
七扇・T・絵麻:「…しまった。呑まれた」
望月棗:「どうやら、既に術中と言った御様子。困りました」
麒麟児 方助:「逆探知するまでもなく、ヤツの方が僕らを先に追跡していたか……!手間は省けたが」
阿形雪実:「何これ……」
七扇・T・絵麻:「各々離れないように。」
麒麟児 方助:「雪実くん。いつでも撃てるようにしておけよ」
麒麟児 方助:「この状況。既に“攻撃”が始まっているぞ」
阿形雪実:「はいよォ」
GM:……君たちの警戒に反して、その後は何も起こらない。数秒、数分、数十分が経っても、何かが襲ってきたり、攻撃される様子はない。
GM:ただ蝉の声だけが闇の中から響いてくる。
七扇・T・絵麻:「……見聞されている、だけ?」
阿形雪実:「もうやってるからね」右手にストラップ、左手にスマホ。戦闘態勢だ。……しかし何も起こらない……!?
麒麟児 方助:「そのために隔絶するってのも妙な話だが……まさか」表情が強張る。真剣な表情。額からは汗が滲み出す。
GM:敵の気配はない。支部の様子を見回るか、脱出の手立てを考えてもいいかもしれない。
麒麟児 方助:「……最初から、狙いは僕らじゃないとしたら?」
七扇・T・絵麻:「隔離ってわけ?」
阿形雪実:「……ちょっとちょっと」じゃっとストラップしまってスマホを掛けてみる。当然、繋がらない!
麒麟児 方助:「朝霧鏡花と吉谷麻里。狙いは外の二人だとしたら?……今の状況は凄く不味いぞ!」
七扇・T・絵麻:「いつまでもここで待っているというわけにもいかなさそうね。此方から仕掛けてみる?」
望月棗:「取り敢えずは、内部の探索を優先したい処では在りますが」
望月棗:「我々だけとも限りません」
麒麟児 方助:「敵が動かない以上、こっちから打ってでるしかないだろう。……とはいえ、僕の能力はこういう時、直接破壊するようなパワーはないのが難点だが」闇を蹴りつけようと足を振りかぶる。
七扇・T・絵麻:「ちょっと!カウンター型かもしれないわよ」
麒麟児 方助:「リアクションが引き出せれば御の字だ。……雪実くん。そっちはどうだ?きみのエフェクトで出れそうかい?」
阿形雪実:窓から外を見る。どのくらいまで外が見えますか。真っ暗闇みたいな?
GM:完全に真っ暗ですね、一寸先も見えません
GM:えーとぶっちゃけて言いますが、知覚判定で成功すれば脱出できるのですが、それにはどうしても数時間かかるので
GM:みんなオカルト閉鎖空間閉じ込められシチュで遊んでね!という感じです
阿形雪実:なるほど、了解です。よし《ディメンジョンゲート》はどうでしょう?通って脱出できます?
GM:では試してみてもOKです
阿形雪実:あ、閉鎖シチュか!でも試す!
阿形雪実:《ディメンジョンゲート》。第五から直近の支部に開く。ここからじゃ外がどれだけこんな状況か判らないから!
GM:では阿形さんが≪ディメンジョンゲート≫を試みると、他三人の前からゲートと共に姿が消えます
阿形雪実:ウゲーッ!
GM:阿形さんは会議室から一階上の三階ロッカールームに現れ、落下することになります
GM:特にダメージとかはない!
望月棗:「……?」
阿形雪実:「え、ええ……?」見慣れたロッカールームだ
阿形雪実:支部から出てない!
阿形雪実:ロッカールームから出て走って会議室に戻ろう。鏡花さんも探しつつ戻る!
麒麟児 方助:「……雪実くん?」応答がないため振り返る。姿が消えている。
GM:阿形さんが急ぎ廊下を戻ろうとする。
阿形雪実:バターン!だっだっだっだっ……足音!「きょーかさーん!きょーかさんいるー!」
GM:長い廊下には誰もおらず、蛍光灯だけが暗闇を照らしている。
GM:すると君は廊下の突き当りに、
GM:見知らぬ子供の後ろ姿を見る。
阿形雪実:「おいおいおい……。おいおいおい……」冷や汗
GM:黒く汚れた和服を着たずぶ濡れの子供が、小走りで廊下を駆けていく。
阿形雪実:「うっ……」まずいものを見てしまった。絶対にダメだ。近寄っちゃいけない。逃げ——
GM:逃げようとすると、耳元で笑い声がする。
GM:「くす くすくす」
阿形雪実:「ひっ!」
阿形雪実:振り返る
GM:和服の子供が、すぐ目の前に立っている。
GM:その顔は、醜く腐り果てていた。
GM:「くす くす」笑って口を開くと、ぼろぼろと歯が抜け落ちる。
阿形雪実:「——きゃああっ!」突き飛ばす。突き飛ばそうとする。全然、力の入ってない腕で……。
GM:子供は無抵抗に突き飛ばされる。
阿形雪実:……あたし、阿形雪実は。
阿形雪実:何を隠そう、お化けとか、都市伝説とか、そういう『怖いもの』が苦手だ
阿形雪実:「ひっ、う、うそ……」あまりに無抵抗に突き飛ばされたもので、屈んで様子を窺おうとする。そこへ。
GM:どしゃ、と尻餅を着くと、腐った頭部がちぎれ、スイカのように床に転がり、腐汁が広がる。
GM:「あは あはは あは」
GM:蝉の声が止まない。
阿形雪実:腐敗臭が鼻を貫く。「——っ」
GM:子供はばたばたともがきながら、その場で笑い続けている。
GM:ずるずると、腐った手足で君へと這いずろうとする。
阿形雪実:知っているからだ。この世に『怖いもの』『得体の知れないもの』が存在していると。わたしは自分能力で知っているからだ
阿形雪実:「いやあああっ!!」こっちも尻もちをつく。後ずさろうとしても、上手く行かない
阿形雪実:時間と空間の狭間にある暗黒の『何か』。観測すら不可能なこの事象を知覚してこちらの空間を操るなんて能力を持ってるばっかりに。
阿形雪実:正体不明の暗闇が厳然と自分たちの傍らに存在することを知っているからだ
阿形雪実:「やだ、こないで、こないでよぉっ!」足が出る。当たらない
阿形雪実:単純に、喧嘩して勝てる勝てないの話じゃない。それで負けるつもりはない。けど——。
GM:腐った頭から、しゅうしゅうと呼気が漏れる。
GM:半ば白骨化した小さな腕が、君の足元によろよろと伸ばされる。
阿形雪実:この暗闇の中にいる。『わたしの知らない何か』『わたしの思いもよらないおぞましい何か』そういうものが、わたしは怖い
阿形雪実:「うぐぐぐぐぐ……!!」
阿形雪実:もう半狂乱になって、スマホを抜く。……使うの?力を?今まともに使えなかったばかりなのに?
阿形雪実:でも、でも——!目の前の白骨化した腕に向かって思い切り狙いをつける。もう知らない!知るもんか!
GM:「あはは はは」
GM:小さな腐り果てた腕の、湿った感触が君の肌に触れる。
阿形雪実:「ひっ——!」
阿形雪実:ぎゅうん!と子供を呑み込むように漆黒の洞を開けよう。開けようと……する!
GM:では、子供は容易く呑み込まれます。
GM:「あ は」
阿形雪実:「あ、あれ……?」うまくいった……?思ったより……?
GM:僅かに笑い声の残滓を残して、腐り果てた子供の姿はかき消える。
阿形雪実:ゆっくり立ち上がる。おっかなびっくり辺りを見渡す
GM:人の気配はないが、怪異の気配もない。
GM:誰もいない廊下がずっと続いているだけだ。
阿形雪実:「うそ……何とかなった……?」壁に手をついて、何度も何度も周囲を見て
GM:元の会議室に戻るなら、何事もなく戻れるでしょう。
阿形雪実:少しづつ、足を進めます。会議室へ戻れるように……。
阿形雪実: 「あ は」
阿形雪実:ばっと弾かれたように後ろ見る。何もいない
阿形雪実:「……うう、うううう……」また前を見て、歩き始める。手にはスマホ。任務の度に壊して、でも使い慣れたお気に入りのモデル
阿形雪実:画面をフリックする。指が震える
阿形雪実:「あ、あたし——」
阿形雪実:出来るのか?今迄通りにあんな闇の中にまた手をつっこめるのか?
阿形雪実:あの子供がまだいるかもしれないあそこに——!?
阿形雪実:「ううううう……!」ゆっくりゆっくり、歩を進める。とても時間を掛けて、何とか会議室に戻ります
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイスのみ可!
望月棗:保留で!
阿形雪実:保留です!あの子に取る手もあるけど、ロイスってノリじゃない1
七扇・T・絵麻:ロイスは保留
七扇・T・絵麻:以上です
GM:麒麟児さんもOKですかね
麒麟児 方助:ロイスは今ちょっと保留で。
GM:OK!
【Middle05 止まぬ蝉時雨】
七扇・T・絵麻:57+1d10
DoubleCross : (57+1D10) → 57+10[10] → 67
七扇・T・絵麻:うげー
麒麟児 方助:51+1d10
DoubleCross : (51+1D10) → 51+7[7] → 58
阿形雪実:52+1d10
DoubleCross : (52+1D10) → 52+3[3] → 55
GM:---
GM:じゃあそれぞれ支部の中を調べてるような感じにしましょうか
GM:阿形さんが会議室に戻ってきた時にいるのは…
GM:1D2
DoubleCross : (1D2) → 2
GM:麒麟児さんですね、七扇さん望月さんとは入れ違いになった形で
麒麟児 方助:「雪実くん!無事だったか……ヒヤヒヤしたよ」会議室に入ってきた雪実君の姿を見て、安堵の声を漏らす。
阿形雪実:「ホーさん……ああいやいや、心配かけました。ちょっとエフェクトで脱出を試してみたんだけどね……」
麒麟児 方助:「あの退魔師と探偵がきみを探しに出てったんだが……見なかったかい?」
阿形雪実:力ない様子で応える
阿形雪実:「……出たの?この部屋を?」血の気が引く
麒麟児 方助:「おい。大丈夫か?」
阿形雪実:「いや、大丈夫。あたしは大丈夫、全然……でも、それよりナナ(扇)さんとなっちゃんが……!」
麒麟児 方助:力ない様子の雪実に対して、気遣わしげに。彼女の血の気が引くのを見て、状況を察する。
阿形雪実:「あたし、ここから消えちゃって、上のロッカールームに出て、それで戻って来たんだけど……」
阿形雪実:「ここ……そう、この辺の空間一体、もう普通じゃないよ……別行動してるなら、早く合流しなきゃ……」
麒麟児 方助:「ああ。声を掛けた時には上からデカい音が聞こえたから、戦える二人が様子を見に行くということになったんだが……まずいな」
麒麟児 方助:「最初に出た場所を離れたから襲ったのか?それとも一人になったから……?」攻撃の法則を推論しようとするが、すぐに思索から現実に帰還する。
麒麟児 方助:「ああ、今は急ごう」
阿形雪実:「うん、電話して……」自分のスマホを取りだそうとして、ポケットにしまい直す
阿形雪実:「早く行こう」
GM:---
GM:君、七扇は、突然姿を消した阿形を追って、支部の中を探していた。
GM:窓の外は墨汁で塗り潰したかのように黒く、その向こうから幾重にも重なった蝉の声だけが聞こえてくる。
七扇・T・絵麻:(地理の有利も無いし、どういった傾向の術式なのか見当がつかない…!圧倒的不利に過ぎる…)
GM:廊下にずらりと並んだ蛍光灯は、ひとつだけ切れかけているのかばちばちと点滅し、不気味な陰影を生み出している。
GM:見慣れたはずの支部だというのに、まるで異界に引きずり込まれたかのような雰囲気だ。
七扇・T・絵麻:《炎の理》。いつ明かりが消えても良いように準備をしておく
GM:「……おーい!」
GM:その時、後方から声がする。
七扇・T・絵麻:「…!(麒麟児さん?)」振り向きましょう
GM:君の思った通り、廊下を走ってきたのは麒麟児方助だった。
麒麟児 方助:「やっぱり、一人じゃ危ないだろう。僕も一緒に行こう」
七扇・T・絵麻:「心遣いありがとう…まあ、今回は貴方を守るって意味でも同行してたほうがいいわよね」
麒麟児 方助:「おいおい、そりゃないだろう? 確かに直接戦闘が得意なほうじゃないが……」
麒麟児 方助:そう言って、君に追いついて並んで歩く。
七扇・T・絵麻:「そう?ま、期待しないでおくわよ」冗談めかして
麒麟児 方助:「それよりも、いたかい?『阿形くん』は」
七扇・T・絵麻:「いえ…まだよ。物音は聞こえてるから領域内にいるとは思うけど…」
七扇・T・絵麻:「……?」
七扇・T・絵麻:「…ねえ、麒麟児さん」
麒麟児 方助:「ん? 何だい?」
七扇・T・絵麻:「……貴方。」
麒麟児 方助:首を傾げる。その動作は、どこか不自然に見える。
七扇・T・絵麻:「雪実ちゃんのこと、『雪実くん』って、呼んでなかった……?」
麒麟児 方助:「…………」ぴたり、と。
麒麟児 方助:首を傾けた体勢のまま固まる。
七扇・T・絵麻:「………」無言で、鯉口を切る
麒麟児 方助:「……いやだなぁ……七扇くん」
麒麟児 方助:「ちょっと呼び方を変えたくらいで、そんなに警戒しないでくれよ」
麒麟児 方助:にこりと笑う。
麒麟児 方助:「ただのめじやりじゃないか」
七扇・T・絵麻:「……そう?」
麒麟児 方助:「それより、早いとこ雪実君を見つけまして」
麒麟児 方助:「ここから出脱しないと、大変だぜ」
七扇・T・絵麻:「……状況が状況だからね。妙な引っかかりを作られると困るのよ。」
麒麟児 方助:「だろ?」
七扇・T・絵麻:「……」一応太刀は抑えるが、いつでも抜刀出来る心構えはしておく
麒麟児 方助:「悪い悪い、次から気を付けろうよ」
麒麟児 方助:「おーい、雪実くーん」名前を呼びながら、数歩先を歩いていく。
七扇・T・絵麻:(何が起こってもおかしくはない…)
麒麟児 方助:「なあ、七扇くん」
麒麟児 方助:先を歩きながら、口を開く。
七扇・T・絵麻:(大丈夫、大丈夫よ絵麻。七扇の業があるじゃないの。平気よこんなん)
七扇・T・絵麻:「…っと。どうしたのかしら?」
麒麟児 方助:「かいなことを聞くようだけど」
麒麟児 方助:「この場地に、君達いつまで閉じ込められてると思うかい?」
七扇・T・絵麻:「……」“君達”?
七扇・T・絵麻:「…貴方」再び構えを取る
麒麟児 方助:「僕らはねえ、思うんだよ」
麒麟児 方助:数歩先を歩きながら、振り向かずに話す。
麒麟児 方助:「君達みんな、この中で、ずっとずっと、時間の果てが終わらるまで」
麒麟児 方助:「ずうっとこのまま、干からびきていくんじゃないだろうかってね」
七扇・T・絵麻:爆音・一閃
七扇・T・絵麻:麒麟児に見える何かの肉体に、斜めに火線が奔る
七扇・T・絵麻:「こんなとこにいつまでもいてたまるもんですか」
麒麟児 方助:「は、は、は、は、は」
麒麟児 方助:背中からほとんど胴体を分断されながら、みしみしと音を立てて振り返る。
麒麟児 方助:見知った麒麟児であったはずのその顔は、輪郭から目鼻口に至るまで、どろりと溶けるように歪んでいる。
七扇・T・絵麻:「……っ!?」
七扇・T・絵麻:多々羅の祓魔が…届かない…!?
麒麟児 方助:「出られ居ないよ、出られ居ないんだ」
麒麟児 方助:「ここからは、もう二度と」
麒麟児 方助:「君たちのような、蒙なきものには」
七扇・T・絵麻:「黙れっ……!」
七扇・T・絵麻:右手が霞み、紅蓮の袖が二度三度と麒麟児の形をしたものをなぞる
麒麟児 方助:「は、はは、は、は、は」
麒麟児 方助:もはや麒麟児のものとは到底思えない、しわがれた笑い声が響き渡る。
七扇・T・絵麻:この業界でも新参の私が売っていける要素と思っているのは、冷静さだった
七扇・T・絵麻:いかな異形であっても、いかな呪いであっても、名のあるこの刃で斬り飛ばせぬものはなかった
七扇・T・絵麻:冷静さの拠り所として、これ以上の武装は無い。彼女の誇りとすら言えた
麒麟児 方助:炎に包まれ、『それ』は一気に灰となって焼け落ちた。だが君には、ただ仮初の姿を消しただけというのが分かるだろう。
七扇・T・絵麻:「………」納刀、同時に不快感を感じる。
七扇・T・絵麻:顔を触れば、不快な湿りけを感じる。(冷や汗……?私が……)
七扇・T・絵麻:頭を振って、歩みを進めましょう
GM:点滅する蛍光灯に照らされ、鳴り響く蝉達の合唱の中を歩く。
GM:突き当りの見えない薄暗い廊下は、どこまでも続いているかのように思えた。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイスは……特にないかな!省略!
七扇・T・絵麻:押忍
【Middle06 接敵】
GM:ミドル戦闘シーンです。全員登場!
七扇・T・絵麻:67+1d10
DoubleCross : (67+1D10) → 67+4[4] → 71
望月棗:侵蝕率+2(1d10->2) (侵蝕率:62->64)
麒麟児 方助:58+1d10
DoubleCross : (58+1D10) → 58+6[6] → 64
麒麟児 方助:よし、DB1に突入
阿形雪実:55+1d10
DoubleCross : (55+1D10) → 55+5[5] → 60
GM:---
GM:君たちがこの支部に閉じ込められてから、十時間近くが経った。
GM:異常な状況に、精神は疲弊してきている。外の様子も分からない。
GM:未だに他の支部の救援が来る気配もない。
GM:既に限界が近かった。
七扇・T・絵麻:めちゃくちゃキツい
GM:ここで知覚で判定どうぞ!難易度は不明!
GM:あ、知識でもいいな どっちかで!
七扇・T・絵麻:知覚でやります!
七扇・T・絵麻:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 8[1,1,8,8] → 8
阿形雪実:知覚判定します!
七扇・T・絵麻:しょっぱい
阿形雪実:10dx
DoubleCross : (10R10[10]) → 9[2,3,4,5,6,6,7,8,8,9] → 9
望月棗:知識の指定項目はありますか?
阿形雪実:ヌゥーッ
GM:う~~んなんだこれは……
GM:か、科学?
麒麟児 方助:知識:レネゲイドの使用は可能ですか?
望月棗:OK。鑑定じゃダメそうな感じだな
GM:科学持ってるじゃん!七扇さん!
GM:レネゲイドは~~関係ないかな?
七扇・T・絵麻:ありゃあ~!?締まった
望月棗:知識素振りします。
七扇・T・絵麻:でもダイス1個しかないから…
望月棗:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 8[6,7,8] → 8
GM:私もミスった 振りなおしてもいいよ!
七扇・T・絵麻:じゃあ振り直します!
麒麟児 方助:なんと!では知識素振りしましょう知覚よりは1D多い
麒麟児 方助:5DX
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[2,3,3,5,10]+2[2] → 12
七扇・T・絵麻:じゃあ振りますね。
七扇・T・絵麻:2dx+2 知識:科学!
DoubleCross : (2R10+2[10]) → 4[3,4]+2 → 6
七扇・T・絵麻:もっと酷い
GM:じゃあ麒麟児さんだけが気付くぜ!!
GM:ここに封じられてから、十時間近くが経つ。
GM:未だに状態には何の変化もない。
GM:そう、何の変化も。
GM:他に人の気配はなく、窓の外には得体の知れない暗黒が広がっている。
麒麟児 方助:「……妙だな」
GM:蝉の声もまったく鳴りやまない。
GM:そう、蝉の声が鳴りやまない。
GM:支部で朝霧と話していたのは、既に午後だったはずだ。
阿形雪実:「どうしたの?方さん」
GM:それからの時間経過を考えれば、とっくに夜になっているはず。
麒麟児 方助:「この鳴き声だよ。妙だと思わないか?」
GM:だというのに、夜間は鳴かないはずの蝉の声が、いつまで経っても鳴りやまない。
GM:そう、ここはバロールやオルクスによる隔絶空間ではない。
GM:――幻術の中だ。
GM:その矛盾とロジックを掴めば、脱出する手立てもあるだろう。
麒麟児 方助:「確かにここは隔絶された空間で、僕ら以外に人の気配はない。妙な幻覚を使った攻撃も、雪実くんとそっちの退魔師を一度襲ったきりだ」
麒麟児 方助:「この空間、基本的には連中自身が言うように僕らを隔離するためだけのものなんだ。そこで……だ」
麒麟児 方助:「この鳴き声、どう思う?僕らを閉じ込めるときにうっかり外の木に止まってる虫も捕まえちまったと思うか?」
麒麟児 方助:雪実くん、七扇さん、望月さんの顔をぐるっと見渡して、意見を求める。
望月棗:「ふむ」座敷わらしのように、ちょこんと座り込んでいた。
望月棗:「蝉の呪い、の様な線なのでしょうか。酷暑と短命当たりの……」
望月棗:「ああ、いえ。酷暑と云う程でも在りませんか?今」
阿形雪実:「あ……それ、は……」
七扇・T・絵麻:「余程のセミ好きでもないかぎりは無いわね」
七扇・T・絵麻:多少憔悴した様子。先程も麒麟児さんを見かけるなり抜刀しそうになった
阿形雪実:「ないと思う。捕まえて来たとしたも、蝉の声はこんなに長く保たない……」
阿形雪実:「て、こと、はつまり……」
七扇・T・絵麻:「単調な物音と状況の繰り返し……」
七扇・T・絵麻:「催眠に最適な状況ね」
麒麟児 方助:「呪術的な解釈はわからないが、朝霧鏡花は言ってたろう。黒躑躅メメのシンドロームはソラリス。これがヤツの攻撃だとすれば……恐らく、僕らは今幻を見せられている」
七扇・T・絵麻:「彼女が干渉しているかはともかく、幻術という可能性は非常に高いでしょうね」
七扇・T・絵麻:それならば合点が行く。多々羅は己自身の妄想まで、都合良く斬ってはくれない
麒麟児 方助:「意識の操作や感覚の剥奪はソラリスの得意分野だろ?つまり、これは夢みたいなもので、バロールやオルクスみたいに物理的に空間を切り離してるってわけじゃあない」
望月棗:「ふむ。では、如何様に?」
阿形雪実:「うん、何かの幻か、造りものなのは間違いないと思う。でもどうやって(破れば)……」
七扇・T・絵麻:「自分の脳が見せているとしても、これが術式によるものならば……」
麒麟児 方助:「僕は事実を示したぞ。これが記者の仕事だ。それをどうするかは……君らの仕事じゃないのか?祓い屋に、探偵」
麒麟児 方助:「まやかしの解体は得意分野だろ?」
七扇・T・絵麻:「理を識った上でならば」
七扇・T・絵麻:カチリと、刃がひとりでに揺れる。
望月棗:「然うでした」指を突き出す。
望月棗:爆轟の連鎖。熱と爆音、光が一気に処理負荷をかける。
望月棗:荷重を掛けて、はりつめた幻惑の糸を、断てるだけの支えになる。
七扇・T・絵麻:虚空を、炎を纏った太刀が奔る
七扇・T・絵麻:虚を斬る刃は偽りの空間の存在しない核を両断せしめる
GM:ば きん
GM:瞬間、世界の全てにヒビが入り、君達の身体ごとバラバラに砕け散っていく。
GM:全てが白く塗り潰され、そして――。
GM:---
GM:君達は、元居た会議室で目を覚ます。
GM:窓から差し込む光は明るい。現実ではほんの数分眠っていただけのようだ。
阿形雪実:「——っは!?」気がつく
七扇・T・絵麻:「!」刮目
七扇・T・絵麻:「やられたわね!」
阿形雪実:「ここ……」窓に駆け寄って外を確認。戻ってきた
望月棗:「……ふむ?」
七扇・T・絵麻:戦闘態勢。この間になにをやられているのかの確認をしましょう
麒麟児 方助:「会議室だ。これで無事……外に出れたな」
阿形雪実:「方さんの言う通りだったんだ……はーよかったぁー……」開けた窓の下方のへりに縋りつくようにして、脱力
GM:周囲にはひとまず、敵の気配はないが、
GM:下の階から、何か金属を打ち付けるような音が、断続的に聞こえてくる。
GM:また、君達は全員、衣服の一部や髪、小物類などの持ち物が盗まれているのに気付くかもしれない。
七扇・T・絵麻:「……?」視界の違和感
七扇・T・絵麻:手鏡を出して「…ああーっっ!!前髪切られてる!!!」
七扇・T・絵麻:「最っ悪」
七扇・T・絵麻:「皆もなにか、取られてない!?」
望月棗:「……」頭に手をやる。簪がない。
望月棗:「御気に入りだったのですが」
望月棗:「此れは、許し置き難いです」
阿形雪実:「ありがとね、七さんもなっちゃんも。助かったわ……ん?んん?」何かが足りない。ぱっぱっと自分の頭や身体に手を当てて確認する
麒麟児 方助:「……僕はICレコーダーを取られてる。幸いボイスデータは別に保管してるから、二次災害の心配はないが……」
麒麟児 方助:「阿形くんは?何か盗られてないか?」
阿形雪実:「……」ない。右の耳。つけてるピアスがない
阿形雪実:「あたしも耳飾り、なくなってる。いつの間に……」
七扇・T・絵麻:「あっ、本当だ…かわいいやつだと思ったのに……」
七扇・T・絵麻:おもわずこぼす
阿形雪実:「みんなが盗られてるってことは、これ今のと関係あるやつだよね。おまじない的には身に着けてる物、定番だけど……」
阿形雪実:「やっぱり呪いでも、そうだよね。同じ字書くし……」
麒麟児 方助:「くっそ。参ったな、全員何か盗まれちまってるのか。とはいえ、今は『朝霧くん』の方が心配だな」
望月棗:「本当に、許し置き難い所業です!」憤慨!
麒麟児 方助:「行くぞ、『阿形くん』。早いとこ彼女を見つけ出そう」
望月棗:「朝霧様ですね。息災ならば好いのですが……麒麟児様?」
七扇・T・絵麻:「~~~ッッ!?!?」
七扇・T・絵麻:「ま」
七扇・T・絵麻:「また~~っ!!」半狂乱で、鯉口を切って太刀を抜かんとする!!!
七扇・T・絵麻:涙目だ
阿形雪実:「あ、方さん」ウワ……的な眼
麒麟児 方助:「おおっと!待て待て!僕だ!本物だよ!」
阿形雪実:「そういうの、マジやめた方がいいと思う」超平静な声、と言うか冷たい!マジなやつだ!
七扇・T・絵麻:「ホントに!?」
七扇・T・絵麻:「ホントよね!?」
望月棗:「否、未だ証明し難いのでは?」煽る。
七扇・T・絵麻:震える手でガチガチ鍔鳴りしている
麒麟児 方助:「初対面の人間にクソ高いアイスせびられた仕返しに、ちょっとからかってやろうって気になっただけさ!」
望月棗:「口ではどの様にでも申せますし……おや」
望月棗:「其の様な真似を?其れは羨ましい事で」
阿形雪実:「だいじょぶ、大丈夫だから。ね。多分本物だから……多分……!」七さんを後ろから羽交い絞めするようにして抑え
望月棗:「我々は懐を痛めたと云うのに……」
阿形雪実:「ね。あたしら自腹だもんねえ。いいな~アイスうらやましいなあ~~~」
麒麟児 方助:「悪かったよ。……疑うんなら、そうだな」
七扇・T・絵麻:「ううう~~~っっ」
阿形雪実:「ほら、方さん謝って!七さん泣きそう!」
麒麟児 方助:上着の内ポケットから万年筆を取り出して、ペン先で自身の指を傷つけて見せる。
麒麟児 方助:「ほら、見ろよ!」肉は崩れず、赤い血が滴るばかりだ。
阿形雪実:「いいの?このままだと大学卒業した成人女子が公共でガチ泣きする羽目になるよ?きついよ~~~もうこっちが思ってるよりめちゃくちゃきつい」
阿形雪実:「見ちゃったこっちの方がとにかくきつい!!」
麒麟児 方助:「~~~~~~だから悪かったって!イタズラが過ぎたよ!」
麒麟児 方助:雪実の説得に押されて、謝罪の言葉を口にする。
七扇・T・絵麻:「ホントね……」
七扇・T・絵麻:やっとのことでおちついたのか、太刀を収める
七扇・T・絵麻:「マジで怖かったんだから……」
七扇・T・絵麻:知らず雪実ちゃんに抱きついてます
阿形雪実:「おお、よしよし、方さんってば本当にデリカシーがないね……」撫でり撫でり
七扇・T・絵麻:「雪実ちゃんは味方だよ……」
望月棗:「閉鎖空間に半日程隔離された経験直後に」
望月棗:「其の余裕が在れば問題は無さそうですね」
望月棗:「急ぎましょうか。杏仁豆腐と簪と……後、奢らせ損ねた御高いあいすの恨みです故」
望月棗:「其の分容赦は致しませんとも」
阿形雪実:「はいよ、頑張りましょうね、気を取り直してね……よし、行こうか」
阿形雪実:「あたしも大分むかついてるから……ちょっとかましてやらないと」
阿形雪実:「かまして……やらないと……」力なく。出来るのだろうか。今のあたしに。
阿形雪実:……できるはずだ。やらなきゃ、いけない筈だ……
七扇・T・絵麻:「神秘狩りが怪異にビビらされるとか、沽券に関わるわよ……」
七扇・T・絵麻:「メタメタにしてやるんだから…!」
GM:下階から、硬質な金属音が断続的に響いてきている。
GM:廊下に出ると、あちこちに支部の職員が倒れている。君達と同じように眠らされ、幻術の中にいるのだろう。
GM:果たして音の出処、一階エントランスへと辿り着くと、そこにはあちこち血まみれの朝霧が立っていた。
GM:本差を自らの両腕で、残りの大量の脇差を周囲に浮かんだ霊体の腕が掴んでいる。
GM:彼女は二人の人物と対峙している。
GM:一人は喪服めいた黒いドレスの艶やかな女。
GM:もう一人は、強烈な陰の気を纏った袴姿の男だ。
阿形雪実:「っ、きょーかさん!?」
七扇・T・絵麻:「朝霧の!」
朝霧鏡花:「! 皆さん……!」
朝霧鏡花:口の端から血が垂れている。
GM:朝霧と交戦していたらしき二人も、君達の存在に気付く。
望月棗:「……む」
愛生山藝術:「嗚呼、厭だ厭だ……」
愛生山藝術:男がブツブツと、地鳴りのような低い声で呟く。
七扇・T・絵麻:「……愛生山、藝術…かしら?」
愛生山藝術:「UGNの狗畜生が、こんなに山程……」
愛生山藝術:「そのまま眠つていれば、苦しまづに成佛できたものを……」
阿形雪実:「あんたらは……っ!」
黒躑躅メメ:「もうお目覚め? UGNってのも意外とやるものねぇ」
黒躑躅メメ:くすくすと笑う。
黒躑躅メメ:「……あら?」
望月棗:「……黒躑躅様」
黒躑躅メメ:「『なっちゃん』じゃない。会うのは久しぶりねぇ」
黒躑躅メメ:「……手を引けと、言ったはずだけど」
望月棗:「御久し振りです。なっちゃんです」
黒躑躅メメ:「どうしてここにいるのかしら?」
望月棗:「辞めろと言われて殊勝に止まる好奇心を持ち合わせては居ない、と棗めは申した筈ですが」
望月棗:「伝わらなかったでしょうか?噫々、其れも然りですね」
望月棗:「携帯、繋がらなかった様ですので。しょんぼりです」
黒躑躅メメ:「……そうよねぇ、あんたはそういうヤツよねぇ」
黒躑躅メメ:「ま、でも。私の前に現れたからには、言った通り容赦しないわ」
黒躑躅メメ:「本気で殺すわよ」
阿形雪実:「UGNの支部に乗り込んで来てこの大暴れ、あんたたちこそどうかしてるんじゃないの」
阿形雪実:「本気で、あたしらに喧嘩売るってことじゃん」言える。よし、口は回る。荒事の前に気合じゃ負けてない……筈だ
黒躑躅メメ:「知らないわよ。UGNなんて。あたし、黒躑躅メメだもの」
黒躑躅メメ:「邪魔なら殺す。気に入ったのなら生かす」
黒躑躅メメ:「それだけの話よ」
阿形雪実:「……ヒェ~」冷や汗「やべーわ。マジ狂犬だわ。こりゃああたしも一発でワカルね……!」
望月棗:「然う言えば、黒躑躅様には、棗の業を御見せして居ませんでした」
望月棗:「此の棗めが下働きを為す前に、全て終わりました物で」
黒躑躅メメ:「見せてみなさいよ」嘲るように
黒躑躅メメ:「採点してあげましょうか?」
望月棗:「恐縮です」ぺこりと一礼。
望月棗:「御指導と御鞭撻を頂ければと。御眼鏡に叶えば幸いですが」
黒躑躅メメ:「チッ……」
黒躑躅メメ:「思い出したわ。あんたのそういうとこ、前から嫌いだったのよね」
望月棗:「む。何故でしょう」
黒躑躅メメ:「その態度よ! このあたしの前で余裕ぶってんじゃないわよ! 望月棗……!!」
黒躑躅メメ:ざわざわとレネゲイド――あるいは呪力が辺りに満ちていく。
七扇・T・絵麻:「対面してわかったけど…荒らしにいつまでもデカい顔させるの、マジで腹立つわね」
黒躑躅メメ:「ひれ伏して命乞いしなさいよ! そうすれば許してあげるから!」
望月棗:「此の通り、黒躑躅様は余り御話が通じ無いのです」振り向く。
望月棗:「誠に不可解です」
黒躑躅メメ:「望月ィッ……!!」
黒躑躅メメ:憎悪に顔を歪ませる。
七扇・T・絵麻:「まああなたも随分といえば随分だと思うわ…」
七扇・T・絵麻:苦笑
七扇・T・絵麻:「ともかく!」
七扇・T・絵麻:「黒躑躅に愛生山。七扇が筆頭、絵麻がお相手仕る!」
七扇・T・絵麻:「推して参る!!」
七扇・T・絵麻:居合の体勢。やる気だ。さっきまでビビってたとか思えない感じだ!
麒麟児 方助:「なあ、単刀直入に聞いときたいんだが」
麒麟児 方助:「どっちだ?さっき僕らを閉じ込めて、あまつさえ僕の友人を幻覚で攻撃した奴は」
黒躑躅メメ:「あたしよ」平然と言う。
望月棗:「噫々然うです!棗の簪!」
黒躑躅メメ:「パクってきたのはそいつだけどね」
愛生山藝術:「…………」
七扇・T・絵麻:「あ゛ーッッ!!私の前髪も!!!」
七扇・T・絵麻:「1本でいいでしょアンタらくらいなら!なんでこんなガッツリ!!!」
愛生山藝術:古風な革の鞄から、君達の持ち物がちらりと覗く。
望月棗:「!」
阿形雪実:「げっ」
望月棗:「許し置きません!」
麒麟児 方助:「そうか。それじゃ、僕はこれから彼女の分もお前をぶん殴ってやる。言っとくが、今の僕は相当ムカついてるからな」
愛生山藝術:「嗚呼、厭だ厭だ」
阿形雪実:「き、キモッ!マジキモッ!盗ってんなよバカクソ変態!!」
愛生山藝術:「此やうな哀れな小魚に、自ずから手を掛けねばならぬとは」
愛生山藝術:「當方は、涙が溢れてしまいさうだ」
七扇・T・絵麻:「雪実ちゃん。ブッ殺でいきましょブッ殺で」
七扇・T・絵麻:阿形雪実/仲間意識○/恥辱/ロイス 取得します
朝霧鏡花:「……皆さん、気を付けてください」
朝霧鏡花:「どちらも相当の手練れです。組み慣れている」
朝霧鏡花:「来てくれて助かりました」
望月棗:「はい、朝霧様……簪……」
望月棗:「冷静に当たると致しましょう……簪……!」
阿形雪実:「げええ、あたし触りたくないんだけど……勝手に足滑ってオモシロ死して欲しいんですけど、あたし的に……!」
阿形雪実:そう、勝手に、やられて欲しい。戦えるのか、あたしは……いや、やるんだ。やらなきゃ……
麒麟児 方助:「雪実くん。そういうところだ」
麒麟児 方助:「僕は君のそういうガッツのあるところが、人として好きなんだよな。……やるぜ。これ以上こいつらを放っておくわけにもいかないだろう」
黒躑躅メメ:「来なさいよ!全員!まとめて!内臓ブチ撒いてやるわ!!」
GM:ミドル戦闘を開始します。
エンゲージ
PC、朝霧
(10m)
黒躑躅メメ、愛生山藝術
GM:セットアップ!
愛生山藝術:なし。
七扇・T・絵麻:セッタップなし
望月棗:なし
麒麟児 方助:セットアップ行動はありません!
黒躑躅メメ:≪アクセル≫行動値+6
朝霧鏡花:≪フルパワーアタック≫行動値0に。
阿形雪実:なしです!
GM:朝霧は適当に動きます
GM:ではイニシアチブ、なければ21で阿形さん!
阿形雪実:はい!今回のパーティーはカバーがメインの仲間の距離を考えなくてよさそうなので
阿形雪実:マイナーの戦闘移動でエンゲージ離脱。10m後ろに下がります
エンゲージ
阿形
(10m)
七扇、麒麟児、望月、朝霧
(10m)
黒躑躅メメ、愛生山藝術
阿形雪実:そしてメインで攻撃。黒躑躅さんとアキヤマンは同エンゲージですか!
GM:さいです!
阿形雪実:ヨシ!では撃ちます。オートアクションでケースからレッドテンペスト。
阿形雪実:《コンセントレイト》《ピンポイントレーザー》《死点撃ち》、そして《レーザーファン》!
阿形雪実:二人を範囲で撃つ!
GM:来い!
阿形雪実:侵蝕率を10増加。振る!
阿形雪実:10dx8+4
DoubleCross : (10R10+4[8]) → 10[2,3,3,3,3,4,5,6,8,10]+10[3,9]+3[3]+4 → 27
GM:ヌゥ~ッ
阿形雪実:思ったよりは伸びない……が、こんなものか……!?
黒躑躅メメ:ドッジ!
黒躑躅メメ:≪命の盾≫+≪リフレックス:ソラリス≫
黒躑躅メメ:9DX8+2
DoubleCross : (9R10+2[8]) → 10[1,2,3,6,7,8,9,10,10]+6[2,2,6,6]+2 → 18
黒躑躅メメ:グワ~~ッ
愛生山藝術:≪崩れずの群れ≫でカバー。
GM:ダメージどうぞ!
阿形雪実:オス!
阿形雪実:3d10+27
DoubleCross : (3D10+27) → 7[3,1,3]+27 → 34
阿形雪実:装甲無視!
GM:68装甲無視…
愛生山藝術:≪歪みの体≫
愛生山藝術:ガード値上昇しつつ
愛生山藝術:≪自動触手≫
愛生山藝術:15点ダメージです
愛生山藝術:まだピンピンしてる!
阿形雪実:アキヤマンの変態!!
阿形雪実:レッドテンペストのバックファイアだ
阿形雪実:1d10
DoubleCross : (1D10) → 1
GM:こいつ……完全に使いこなしている
阿形雪実:やった!触手と合わせて16点HP減
GM:演出どうぞ!
GM:ピンピンしてるって言ったけど大分削れたワ‥‥
阿形雪実:場の空気が一瞬で変わる。牽制から戦闘へと明確に。
阿形雪実:その『更に前』
阿形雪実:弾かれたように後ろに跳ぶ
阿形雪実:右手にスマホ。左手にストラップ。いつもならこれらを用いて死角からの×××次元多重狙撃を繰り出す……のだが
阿形雪実:「う、ぐ。ぐぐうぐ……!」
阿形雪実:撃てない!どうしても、スマホの指が動かない。びびってる。そんな(やっぱり)あたしが——!
黒躑躅メメ:その恐れを感じ取り、にたりと笑みを浮かべる。
阿形雪実:「だあああっ!」ばん!!思い切り床に平手を叩きつける。同時。愛生山の足元から粘液状の闇が飛び出す!
愛生山藝術:「……」僅かに視線を下げる。
阿形雪実:侵入、侵蝕。あるいは融合、分解、捕食。愛生山の体が足元から一気にぐずぐずと黒く崩れ始める
愛生山藝術:「む……」足を取られ、がくりと体勢を崩す。
阿形雪実:「ううううう!」だめだ、思う通りに撃てない!
黒躑躅メメ:「愛生山。あの子見てよ」
黒躑躅メメ:くすくす笑って
黒躑躅メメ:「怯えてるわよぉ?かーわいいわねぇ?」
阿形雪実:そぶそぶと崩れる愛生山を睨みつけるようにして。同時に自分の腕からも虫が食われたように血が噴き出す
阿形雪実:無様!あたしが……あたしが、こんな……!
黒躑躅メメ:「怖いなら、隅に引っ込んでなさいよぉ」
黒躑躅メメ:「命は取らないであげるから」
阿形雪実:「うるっ、さい……!」今は軽口を返す余裕がない!
愛生山藝術:「…………愚かだ。あまりにも愚か」
愛生山藝術:そう呟いた途端、
愛生山藝術:君の足が、愛生山とまったく同じように侵食され、激痛が走る!
阿形雪実:「ぐああ——!」いつもの、能力を使った反動ではない。そうか、これが呪い——!
愛生山藝術:「……全て無爲。痛みと傷とは廻るもの」
愛生山藝術:「そこで竦んでゐるがいい」
愛生山藝術:愛生山の呪術は類間呪術をベースとし、もうひとつ、ある技能に特化したもの。
愛生山藝術:相手にかけられた術を二倍、三倍にして返す、呪術の基礎――
愛生山藝術:呪詛返し。愛生山はその専門家だ。
黒躑躅メメ:次は行動値20で黒躑躅!
黒躑躅メメ:マイナーなし、
黒躑躅メメ:メジャーで≪コンセントレイト:ソラリス≫≪抗いがたき言葉≫≪絶対の恐怖≫≪神の御言葉≫≪タブレット≫≪多重生成≫
黒躑躅メメ:対象阿形さん以外の4人!
七扇・T・絵麻:朝霧の当主もか!
黒躑躅メメ:朝霧死ねーッ!!
黒躑躅メメ:9DX7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[2,3,4,5,6,7,7,7,10]+10[1,3,6,9]+4[4]+2 → 26
黒躑躅メメ:装甲無視!
七扇・T・絵麻:ドッジ!
望月棗:ドッジ。
麒麟児 方助:ドッジ
望月棗:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 8[6,8] → 8
麒麟児 方助:2DX=>26
DoubleCross : (2R10[10]>=26) → 8[5,8] → 8 → 失敗
七扇・T・絵麻:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 7[1,2,4,7] → 7
朝霧鏡花:ドッジ。
朝霧鏡花:8DX
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[1,1,3,3,3,6,9,10]+6[6] → 16
黒躑躅メメ:ダメージ!
黒躑躅メメ:3D10+25
DoubleCross : (3D10+25) → 11[6,4,1]+25 → 36
黒躑躅メメ:朝霧!望月!死ねーッ!!
七扇・T・絵麻:とばっちり死!
麒麟児 方助:うーむ非肉体型にはいいダメージ!防具もないので倒れるぞ。リザレクト
七扇・T・絵麻:リザレクトします
麒麟児 方助:64+1D10
DoubleCross : (64+1D10) → 64+5[5] → 69
七扇・T・絵麻:71+1d10
DoubleCross : (71+1D10) → 71+8[8] → 79
朝霧鏡花:朝霧は1回のみリザレクトします
望月棗:耐えられないでーす!リザレクトを。
望月棗:侵蝕率+1(1d10->1) (侵蝕率:64->65)
望月棗:この女……
GM:どうでもよさが侵蝕に出てる
黒躑躅メメ:黒躑躅のもとに、レネゲイドが収束していく。
黒躑躅メメ:「朝霧……あなた、目障りなのよ。呪術師のくせに、何が掟よ。そんなもの必要ないわ」
黒躑躅メメ:「どぉして力のあるあたし達が窮屈にしなきゃいけないわけぇ? おかしいと思わないの?」
黒躑躅メメ:「何の力も無いただの人間たちに気を使って、コソコソ隠れながら生きるなんて……」
黒躑躅メメ:「……まっぴらだわ」
黒躑躅メメ:黒躑躅が両の眼を見開く。
黒躑躅メメ:瞬間、
黒躑躅メメ:君達はどこまでも続く荒野に立っていた。
望月棗:「……此れは」
黒躑躅メメ:荒れた地平がどこまでも続く他は、草も木も、何もない。彼女の精神をそのまま映したかのような光景。
朝霧鏡花:「……まずいですね」
七扇・T・絵麻:(起こりが気取れなかった…!)
麒麟児 方助:「……また幻覚か。暗闇の次は荒野。どうやら、これがあの女の呪術ってことらしいな」
黒躑躅メメ:ほんの数秒後、
黒躑躅メメ:君達は激痛と共に元の現実へと帰ってくる。
黒躑躅メメ:君達の全身には、鋭利なナイフが大量に突き刺さっている。
七扇・T・絵麻:「ッッ………」
黒躑躅メメ:「――は。じわじわ呪い殺してやろうかと思ったけど、やめたわ」
黒躑躅メメ:「呪いなんてまどろっこしい」
黒躑躅メメ:「人ォ殺すなら、ただ殺すだけでいいのよ」
麒麟児 方助:「ぐあっ!」全身から血が流れ出す。傷口は徐々に塞がっていくが、そう何度も喰らうのはマズイ、というのは今の一撃で充分実感できる。
望月棗:「……野卑な物です」
七扇・T・絵麻:「分からなくも、ないけどね」
望月棗:「此れ迄は、尤余裕を御持ちで在ったと云うのに」顔色は変えず。
黒躑躅メメ:「全身血塗れにしといてよく言うわぁ」
黒躑躅メメ:「かわいいお顔が台無しよ?」
黒躑躅メメ:「そのまま標本にでもしてあげましょうか」
望月棗:「然う云う訳には参りません。此の儘では恥ずかしゅう御座います」
望月棗:「簪を返して頂か無ければ」
黒躑躅メメ:「簪だなんて‥‥どうでもいいでしょうが……!!」
黒躑躅メメ:苛立ちを露わに言う。
麒麟児 方助:「そうだな。それより先に返してもらわなきゃいけない物がある」
望月棗:「女の武器を取り上げて、如何でも佳いとは酷い言い草です」頬を膨らます。
GM:あっそうだ!ダイスペナルティ入るんだった
GM:4個ですね
七扇・T・絵麻:多くない!?
GM:ネクスト行動値10!麒麟児さん七扇さん!
麒麟児 方助:「さっき、そっちのやつが偉そうに何か言ってたよな。痛みと傷とは廻るものとか何とか」
麒麟児 方助:「まずは、僕らを散々コケにしたツケを払ってもらう」
麒麟児 方助:マイナーで移動。エンゲージを横に10m離脱。
エンゲージ
阿形
(10m)
七扇、望月、朝霧 (10m) 麒麟児
(10m)
黒躑躅メメ、愛生山藝術
麒麟児 方助:メジャーで<C:オルクス>+<領域調整>+<抗い難き言葉>+<彫像の声>+<風の渡し手>。
麒麟児 方助:対象は黒躑躅メメと愛生山藝術の二人だ。
GM:カモン!
麒麟児 方助:4DX7+4
DoubleCross : (4R10+4[7]) → 10[3,4,7,8]+10[1,10]+3[3]+4 → 27
GM:ギギギ
黒躑躅メメ:≪命の盾≫+≪リフレックス:ソラリス≫
黒躑躅メメ:ドッジ!
黒躑躅メメ:9DX8+2
DoubleCross : (9R10+2[8]) → 10[3,4,5,5,5,5,6,8,9]+10[6,10]+5[5]+2 → 27
黒躑躅メメ:避けちゃった
麒麟児 方助:くっそ。一番厄介な方が同値で避けやがった!
愛生山藝術:ガード意味無いからドッジ!
愛生山藝術:11DX
DoubleCross : (11R10[10]) → 10[2,3,5,7,7,7,7,7,8,8,10]+7[7] → 17
愛生山藝術:だめ
麒麟児 方助:よし!一人は巻き込んだぞ!
麒麟児 方助:命中時点で、愛生山はシーン中あらゆる判定のダイス-4個とシーン中行動値-10(マイナー消費で解除可能)を受ける。
GM:ギェ~~~ッ
愛生山藝術:行動値0になります
麒麟児 方助:カチリ。 ぴっ。
麒麟児 方助:[再生]ボタンを押す音の後、何かを投擲するような音が続く。
愛生山藝術:ど、ど、ど、どすっ。
麒麟児 方助:愛生山藝術の足から腹、そして顔の左半分と、瞬時に黒い杭のような物体が内側から飛び出し、破壊する。
麒麟児 方助:顔の内側から飛び出したものは、表面を削って鋭利な刃に替えた黒いプラスチック箸。愛生山藝術だけが体験している『事実の記録』。現象の再生だ。
麒麟児 方助:食堂でカラスの肉体を内側から破壊した、阿形雪実の攻撃の「再現」。
愛生山藝術:「此れ‥‥は‥‥!?」
麒麟児 方助:物理的な痛みはない。だが魂は、既にあるはずもない『痛み』と『攻撃』を確かに知覚している。
阿形雪実:「……っ!?」
麒麟児 方助:傍目には、彼が突然足や腹部、目を手で押さえつけて苦悶しているように見えるぞ。
愛生山藝術:「……貴様も術師か?」
愛生山藝術:うずくまりながら問う。
麒麟児 方助:「いいや、生憎僕はオカルティストってわけじゃない」
麒麟児 方助:「そっちの彼女は人にまやかしを見せるのが好きのようだが、僕は違う。僕のこれは“事実”だ。過去に起こった、確かに存在した出来事を伝える能力」
麒麟児 方助:「そこに嘘や誤魔化しが挟まる余地はない。ゆえに人は、真実の体験に抗えない」
麒麟児 方助:(……とはいえ、黒躑躅の方は咄嗟に僕の領域範囲から逃れて防いだようだが。同じソラリスシンドロームってことに気づいて警戒したか?)
愛生山藝術:「おのれ……只人が、我らの領域にずけずけと……」憎々し気に、ぎりぎりと歯軋りをする。
GM:では七扇さんどうぞ!
七扇・T・絵麻:マイターン!
七扇・T・絵麻:マイナーで敵エンゲージに接敵し、メジャーで《コンセ:サラ》+《炎の刃》!対象愛生山です
エンゲージ
阿形
(10m)
望月、朝霧 (10m) 麒麟児
(10m)
七扇、黒躑躅メメ、愛生山藝術
愛生山藝術:来い娘!
七扇・T・絵麻:2dx7+4 オラーッ最強判定!!
DoubleCross : (2R10+4[7]) → 10[6,7]+3[3]+4 → 17
七扇・T・絵麻:さっ最強~~ッ!!
愛生山藝術:ガード!
七扇・T・絵麻:ダメージ!
七扇・T・絵麻:2d10+20 かなしいことになった
DoubleCross : (2D10+20) → 15[8,7]+20 → 35
七扇・T・絵麻:出目がいい!
愛生山藝術:グォォ≪歪みの体≫
愛生山藝術:そして……
愛生山藝術:≪蒼き悪魔≫!
愛生山藝術:15ダメージ!
七扇・T・絵麻:テメーっ
愛生山藝術:まだ……生きている!
七扇・T・絵麻:ウギャーっ
七扇・T・絵麻:死ぬ!攻撃侵蝕も含めてリザ!
七扇・T・絵麻:83+1d10
DoubleCross : (83+1D10) → 83+4[4] → 87
七扇・T・絵麻:(思うように動かない以上、業は制限されている…!やれることをやるしかない)
七扇・T・絵麻:直線での最短接近ではなく、高熱の刃を左右に振りながら接近。同時に形成した紅玉の粒が七扇の実体を陽炎に散らす
愛生山藝術:「!」白兵戦が得意でない彼には、その動きは捉えられない。
七扇・T・絵麻:愛生山の視界に散乱する幾重もの七扇が接近し…完全なる視覚、背後からの火閃が強かに愛生山を捉える!
七扇・T・絵麻:「浅い…!ぬかった!」
愛生山藝術:「ぬぅッ……!!」
愛生山藝術:同時に、君の背からも鮮血が迸る!
七扇・T・絵麻:「っつう…」
愛生山藝術:「その剣‥‥その術‥‥」
愛生山藝術:「……七扇か……!」
七扇・T・絵麻:駄目になったコートを脱ぎ捨てる
七扇・T・絵麻:「何?今更のお気づき?」
七扇・T・絵麻:「どこの家が来てもおかしくないのだから、挨拶くらいは出来る人間だと思ってたけど、買いかぶりだったようね」
愛生山藝術:「嗚呼、何と嘆かわしい……」
愛生山藝術:「七扇の娘が、UGNの狗とは……」
愛生山藝術:「見下げ果てた淺ましさだ」
七扇・T・絵麻:「野良犬が飼い犬を馬鹿にするの、滑稽な話よね」
GM:ネクスト4!望月さん!
望月棗:待機しましょう。朝霧さんに任せたい。
GM:了解です!
GM:では行動値0で朝霧
朝霧鏡花:マイナーで戦闘移動+≪ロケッティア≫
エンゲージ
阿形
(10m)
望月 (10m) 麒麟児
(10m)
七扇、朝霧、黒躑躅メメ、愛生山藝術
朝霧鏡花:愛生山にエンゲージ。
朝霧鏡花:メジャーで≪コンセントレイト:ブラックドッグ≫+≪アタックプログラム≫+≪ミカヅチ≫
朝霧鏡花:対象愛生山
朝霧鏡花:えーとダイスが
朝霧鏡花:4DX8+6
DoubleCross : (4R10+6[8]) → 7[1,7,7,7]+6 → 13
朝霧鏡花:ウワ~~ッ
愛生山藝術:ガード。
朝霧鏡花:えーゾディアックウェポンが載って
朝霧鏡花:2D10+15+11+3D10+1D10
DoubleCross : (2D10+15+3D10+1D10) → 6[1,5]+15+9[1,4,4]+5[5] → 46
愛生山藝術:死にました
七扇・T・絵麻:やったー!
GM:お前さえ配置しなければ……!!
阿形雪実:よかった……
朝霧鏡花:きゅ、と帽子を被りなおし、納刀した本差に手を掛ける。
朝霧鏡花:視界の中心に愛生山を捉え、呼吸を整える。
朝霧鏡花:「……ふッ」
朝霧鏡花:刹那、朝霧の姿が掻き消える。
朝霧鏡花:愛生山に向け、一直線に迸る電光。
朝霧鏡花:既に朝霧は愛生山の遥か後方に立っており、その周囲には霊体の腕に抜かれた大量の脇差。
朝霧鏡花:愛生山は全身の刀傷から鮮血を噴き出し、膝をつく。
愛生山藝術:「ぐ……ぅッ……」
黒躑躅メメ:「ちょっと」
黒躑躅メメ:「まだやれるんでしょう?」
黒躑躅メメ:冷たい目で彼を見下ろす。
愛生山藝術:「無論だとも。此処からが……」
愛生山藝術:言いかけたその時、
黒躑躅メメ:「!」
GM:二人の顔つきが変わる。
愛生山藝術:「……これは」
黒躑躅メメ:「……ええ」
黒躑躅メメ:「来たわね」
愛生山藝術:よろよろと起き上がる。だがそこに君たちへの攻撃動作は感じられない。
黒躑躅メメ:「決着は預けるわ、望月棗」
望月棗:「……む」
望月棗:「何故でしょう。未だ見せては居ないと云うのに」
黒躑躅メメ:「……直ぐに分かるわよ」
黒躑躅メメ:「あんたも逃げたほうがいいんじゃない?」
黒躑躅メメ:「死にたくないならね」
GM:というわけで愛生山と黒躑躅は≪瞬間退場≫します。
望月棗:「むう」
GM:戦闘終了です。
朝霧鏡花:「……妙ですね、まだ余力はあったように思えますが」
朝霧鏡花:「……ッ」
朝霧鏡花:言うや否や、朝霧が顔色を変える。
麒麟児 方助:「何かが“来る”と言ってたが……おいおいおい、まさか」
GM:その直後、砲弾でも直撃したような揺れが、君たちを、支部全体を襲う!
望月棗:「来た、と申して居りました故。何か、闖入者が……」
望月棗:「おや」よろめく。
七扇・T・絵麻:「ぐっ、この、兆候!」
七扇・T・絵麻:「大学の時と同じ…!」
阿形雪実:「……はーっ、はーっ。くそっ、肝心なこと聞く前に……うわっ!?」
朝霧鏡花:「……ここに吉谷さんはいませんが」
朝霧鏡花:「小暮さんは支部で亡くなりました。邪魔者は直接‥‥ということですか」
GM:揺れは激しさを増していく。そういった霊感など無くとも、何かが近づいてきているのが嫌でも分かるだろう。
阿形雪実:揺れの中、姿勢を低くする
阿形雪実:「てか、何っ……これ……!『近付いて』来てる……!?」
麒麟児 方助:「鳥を使ったときとは桁違いの振動だ……確実にここで始末するつもりか?」
望月棗:「弱りましたね。解決編も未だと云うのに」
朝霧鏡花:「いえ、あちらから来るのならある種好都合です」
七扇・T・絵麻:「どうする?殆ど情報が増えてない中で相手していいと思う?」
朝霧鏡花:「七扇さん、皆さんをお願いします」
朝霧鏡花:「ここで斬りましょう」
望月棗:「勝算が御在り、と?」
七扇・T・絵麻:「お願いって…貴方、単独行動で行くつもり?」
七扇・T・絵麻:「黒躑躅共にボロボロにされたままじゃ自殺行為もいいとこでしょ」
朝霧鏡花:「行くわけではありません」
朝霧鏡花:「迎え撃つんです」
朝霧鏡花:「本体を斬るのは難しいでしょうが、操っている術者との繋がりさえ断ち切れれば」
朝霧鏡花:「吉谷さんに被害は及ばなくなるはずです」
七扇・T・絵麻:「迎え撃つ、ね!物は言いようかしら。伝説通り、“まろうど”と“救い主”が別れていれば問題ないはず…!」
朝霧鏡花:朝霧は刀を収め、向かってくる見えない『それ』を斬るべく、集中していく。
朝霧鏡花:「…………」
朝霧鏡花:近付いてくる揺れの源に、意識を集中させる。
七扇・T・絵麻:こちらも納刀。撃ち漏らすならば、二の太刀は私
朝霧鏡花:遥か前方。
朝霧鏡花:支部の正面。
朝霧鏡花:数メートル先。
朝霧鏡花:――眼前。
朝霧鏡花:「……!!」
朝霧鏡花:朝霧は刀を抜こうとして――
朝霧鏡花:「……しまった」
朝霧鏡花:苦い顔を浮かべる。
朝霧鏡花:その胸元が、巨大な獣に切り裂かれたかのように、抉り飛ばされる。
朝霧鏡花:「……ごぼっ」
朝霧鏡花:口から夥しい血を吐いて、ゆっくりと倒れ伏す。刀が床に転がる。
麒麟児 方助:「なにィーーーーーーーッ!?」血を吐いて吹き飛ばされた朝霧鏡花に、驚愕の声を上げる。
七扇・T・絵麻:「朝霧の!」
阿形雪実:ゆっくり窓に向かい、外を覗く。覗こうと……
阿形雪実:見ようとした直前、朝霧さんが斬られる
阿形雪実:「きょうかさん!!」
望月棗:「……此れは」
麒麟児 方助:彼女に駆け寄り、傷口を確認して。
GM:獣のような、赤子のような、奇怪な甲高い声が辺りに響き渡る。
朝霧鏡花:「七扇さ……祓いを……」
七扇・T・絵麻:目を凝らす。何か、何が…!
朝霧鏡花:「今ならまだ……追い払えは‥‥でき……」
朝霧鏡花:目が虚ろだ。リザレクトが遅すぎる。
七扇・T・絵麻:虚空へ向かい、火線を奔らせる。少しでも理性があるならば、魔祓の刃は化生に取って忌み嫌われるものだ
GM:「■■■■■■ーーーッ!!」
GM:それに対し、嫌がるような声色の咆哮。
GM:揺れは次第に小さくなっていき、
GM:やがて、完全に止まる。
七扇・T・絵麻:「………」
七扇・T・絵麻:冷や汗を拭い、納刀。…殆ど気取れなかった。
麒麟児 方助:「リザレクトが遅すぎる。毒のようなものか?“呪い”のひと触れが直接身体を蝕んでいるとでも言うのか?」
麒麟児 方助:「……そっちはどうだ?やったか!?」
朝霧鏡花:「七扇‥‥さ……聞いて‥‥」
朝霧鏡花:血まみれの顔で、小さな声を上げる。
七扇・T・絵麻:「朝霧の…!あまり喋ると、傷が」
七扇・T・絵麻:《万能器具》。応急キットを作成し、手当に入ろう
望月棗:「否。話させて下さい」
望月棗:「我々が遍く斯う成らぬ為には、必要かと」
朝霧鏡花:「……すみませ‥‥しくじりました……」
朝霧鏡花:朝霧の傷は深い。内臓にまで達しているだろう。オーヴァードでなければ、即死だ。
朝霧鏡花:「奴を操っている術者‥‥黒躑躅でも‥‥愛生山でもありませんでした……」
七扇・T・絵麻:「……っ」歯噛みしつつ、頷く
朝霧鏡花:「分かりません……僕には、斬れなか……」
朝霧鏡花:それだけ言い残して、意識を失う。
阿形雪実:「七さんと方さんで、手当てを!(話を聞こうとするなっちゃんの様子も見ているが、こちらも敢えて止めない。必要性は理解できるからだ)」
阿形雪実:自分はスマホで、医療チームに連絡を取る。普通に電話として使うなら、何とか平気だ
望月棗:「……確と、聞き居届けましたとも」
七扇・T・絵麻:「朝霧の!…起きなさい…朝霧の…!」
GM:その時、朝霧の携帯電話が鳴り響く。バイブレーションでポケットから滑り落ち、床に転がる。
GM:表示されている発信相手は、朝霧家の緊急用回線。
七扇・T・絵麻:「くっ…なんて言ったらいいか」
望月棗:拾って、スピーカーにして繋ぐ。
朝霧家門下生:「……当主。至急お伝えしたいことが」
七扇・T・絵麻:手当を続けつつ、耳を傾けよう
望月棗:「彼女は交戦中です。御伝え致しますので、報告をば」
七扇・T・絵麻:「…七扇が保証するわ。今お願い」
麒麟児 方助:簡易的に作った止血帯で応急手当をしながら、緊急用回線を睨みつけるように見据える。
朝霧家門下生:「えっ?」やや戸惑いつつ、「分かりました。朝霧にお伝えください」
阿形雪実:電話しつつ、聞いている
朝霧家門下生:「まず、先日協力していただいた、やすらぎの里の鶴田昭三さんが、つい先程亡くなりました」
七扇・T・絵麻:「…!」
朝霧家門下生:「死因は‥‥『老衰』だそうです」
七扇・T・絵麻:(老衰?あの頑健な様子で?)
望月棗:「諒解致しました。先ず、と云う事は、他にも?」
朝霧家門下生:「ええ。こちらが本題でして……恭英大学の天澤教授から連絡が」
朝霧家門下生:「その後の調べで、『救い主』の血筋について分かったそうです」
阿形雪実:「!」
望月棗:「子孫が現代に現存して居るのですね?」
朝霧家門下生:「ええ、恐らくは。五戸田村の『救い主』の血筋の名は‥‥」
朝霧家門下生:「『吉谷家』だそうです」
望月棗:「……」
七扇・T・絵麻:「…!じゃあ…」
七扇・T・絵麻:「依頼人そのものが…“本体”じゃないの!」
麒麟児 方助:「くそっ」
麒麟児 方助:「……それで?肝心の“吉谷麻里”は?今どこにいるかわかるか?」
朝霧家門下生:「我々のほうで保護しています。ただ、心身ともにかなり衰弱が激しい状態です」
望月棗:「直ぐに、其方へ。努、御無理は為さらぬ様にと」
望月棗:「其れが、朝霧様依りの言伝です」平然と。
朝霧家門下生:「……かしこまりました。それでは、よろしくお願いします」
朝霧家門下生:そこで通話は切れる。
阿形雪実:医療班の手配を終えて、電話を切る
阿形雪実:「……っ、マジか——」その表情は、苦い
望月棗:「……斯うも後手に回り、口から紡ぐは空言ばかり」
望月棗:「噫々、此れでは、探偵も廃業せねば成りませんか」
七扇・T・絵麻:「こっちとしても、有効な家の当主をむざむざ死なせたとあっちゃ排斥まであり得るわよ…全く」
阿形雪実:「……まずは朝霧の家に行こう。吉谷さんが『救い主』なら、放ってはおけないじゃん。……色んな意味で」
望月棗:「ええ。此れよりは犬と為りましょうか。猫派では在ったのですが」
望月棗:「走狗でも野犬でも無く、市井の番犬をば。煮らる迄に狡兎を死なせねば」
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス可!
麒麟児 方助:ロイス保留!
望月棗:同じく!
阿形雪実:ほりゅう!
GM:七扇さんも保留かな?
七扇・T・絵麻:保留で!
七扇・T・絵麻:あ
七扇・T・絵麻:愛生山に感服/憤慨○でロイスを取ります
七扇・T・絵麻:以上!
GM:OK!
【Middle07 朝霧鏡花】
GM:では朝霧と面会したりする感じのシーンです。シーンPCは望月さん!
望月棗:侵蝕率+8(1d10->8) (侵蝕率:65->73)
望月棗:登場は高め安定なんだよなあ
GM:---
GM:第四支部 医務室
GM:---
GM:深手を負った朝霧は、UGNによる迅速な治療により一命を取り留めた。
GM:何とか傷口は塞いだものの、体力の消耗は激しく、また何か呪いのようなもので、リザレクトもうまく作用しない。
GM:未だ予断を許さない状況と言えた。
GM:他の面々がそれぞれの対応に追われる中で、君、望月棗は、一人で朝霧の個室を訪れた。
望月棗:「失礼致します」恭しく一礼。
朝霧鏡花:君が入室すると、朝霧は丁度ベッドから起き上がろうとしているところだった。
朝霧鏡花:「おや……望月さん」
望月棗:「起き上がって宜しいので?」
朝霧鏡花:「来てくださったんですか? 申し訳ない……」
朝霧鏡花:「大丈夫ですよ、この程度。慣れてますから」
GM:全然よろしくないですね
GM:死にかけです
望月棗:「其れは、棗めが真実を至上とする身の上で在ると、御承知の上での発言ですか?」
朝霧鏡花:「…………」ハンガーに掛けられた学生服に手を伸ばそうとして、ぴたりと止まる。
望月棗:「よもや、偽りを仰る訳では御座いませんね?」
朝霧鏡花:白い入院着の胸元には、じんわりと血が滲んでいる。
朝霧鏡花:「……慣れている、という部分は本当ですよ」
朝霧鏡花:少しばつが悪そうに言う。
望月棗:「ふふ。御答え頂きましたか。正直なお人です」
望月棗:「なっちゃんは好ましく思いますが、先刻の言葉は冗談ですよ?」
望月棗:「探偵は嘘も申します。必要と在らば」
朝霧鏡花:「……これは、参りましたね」頭を掻く。
朝霧鏡花:「どうにもそう言った読みあいは苦手なもので」
朝霧鏡花:「何分、斬ることしか能がないものですから」
望月棗:「御謙遜を。家督を継ぎ、慕う者が出るだけの器量が御在りでしょう?」
朝霧鏡花:「……そうでもありませんよ。謙遜ではなく」自嘲気味に微笑する。
朝霧鏡花:「朝霧の当主は血で決まりますからね」
朝霧鏡花:「そのうえ、僕は元々分家の子供でして」
朝霧鏡花:「その血すら薄いと来ている」
望月棗:「其の分、血に依らぬ物を活かせると云う事に他ならぬでしょう」
朝霧鏡花:「……そう。僕が当主であり続けられるのは」
朝霧鏡花:「ただひたすら働き続けて、何とか有用性を示してきたから。ただそれだけです」
朝霧鏡花:「だから……」
朝霧鏡花:再び服に手を伸ばし、
朝霧鏡花:ぐらりと体勢を崩し、水差しを倒してしまう。
望月棗:「此度で其れが損なわれる事を、怖れて御出でですか?」
朝霧鏡花:「っ……」
朝霧鏡花:「……ええ、そうです」
望月棗:水差しを拾い上げる。
朝霧鏡花:「……すいません」恥じるように頭を下げる。
朝霧鏡花:「僕には、『これ』しかありませんから」
朝霧鏡花:「それ以外に何もしてこなかった。子供の頃から、他には何も」
朝霧鏡花:「だから、もし当主の座を、祓魔師としての力を失くしてしまえば」
朝霧鏡花:「僕には、何もない。空っぽなんですよ」
望月棗:「ふ、ふふ」
朝霧鏡花:「……?」
望月棗:「嘘は行けません。棗は、此れでも存じて居りますとも」
朝霧鏡花:「何を……」
望月棗:「其の剣の来歴、存じて居りますよ」
朝霧鏡花:「…………」ベッドの傍らに置かれた刀に視線を移す。
望月棗:「ゆうじいえぬに十余振りと噂される、選ばれし精鋭の為の刀剣……違いますか?」
朝霧鏡花:「……確かに、そう聞き及んでいます」
望月棗:「其れは如何に高名とて、祓魔師“風情”が只手に入れる物では御座いません」
朝霧鏡花:「…………」
望月棗:「彼の大組織には、世界中に生え抜きの身内を擁して居ります。術士より遥かに多き数の、です」
朝霧鏡花:「……それは、そうでしょう。結局は国内のみの組合と、世界規模の組織とでは」
望月棗:「其の弱小な組合員に、政の意味で貴重な一振りを預けますか?」
朝霧鏡花:「それは…………」意図を掴みかねて黙ってしまう。褒められているのか、貶されているのか。
朝霧鏡花:「……何が仰りたいのですか」
望月棗:「其れに足ると評した者が、確かに居ると云う訳です」
望月棗:「朝霧家の当主でなく。朝霧鏡花様が、相応しき使い手と認めた者が、です」
朝霧鏡花:「…………」虚を突かれたような顔。目を瞬かせる。
朝霧鏡花:「……そ」
朝霧鏡花:「それは‥‥」
朝霧鏡花:「……まあ、そうなのでしょうが……」
望月棗:「……焦れますね。では、斯う申しましょうか」
望月棗:「貴女の武器は、其の剣已(のみ)では在りますまい」
望月棗:「求めに応じ参じた我らの事を、努御忘れ無きよう」
朝霧鏡花:「…………」
朝霧鏡花:呆気にとられたように、君の顔をじっと見つめる。
朝霧鏡花:「……参ったな……」
朝霧鏡花:「そ、そんな風に言われたことは‥‥なくて」
朝霧鏡花:「どうしたらいいものか……」
望月棗:「棗めの顔に何か……あ」
望月棗:「然う見つめるのは御止し下さいませ。恥ずかしゅう御座います」
望月棗:「簪が無い儘な物ですから……あのクソ女……」
朝霧鏡花:「っあ、す、すいません!」少し顔を赤らめ、かぶりを振る。
朝霧鏡花:「そんなつもりでは……不慣れなもので……」
望月棗:「……冗談ですよ?」
望月棗:「女は嘘を申します」
朝霧鏡花:「え……あ、あ、そうですか……? いや、その……なら、よかった……の、かな……?」どうしたらいいのか分からない様子で、しどろもどろに。
朝霧鏡花:「……あの……」
朝霧鏡花:「つかぬことを伺うようですが」
望月棗:「……何でしょう?」
朝霧鏡花:「……探偵さんというのは、人を喜ばせる褒め方も学ぶものなのですか」
望月棗:「探偵の手管では無い、との答えを御望みなのでしょうか、其れは」
朝霧鏡花:「え?」きょとんとする。
朝霧鏡花:「いえ、ただ、疑問に思ったもので」
朝霧鏡花:「何だかとても……無闇に嬉しかったものですから」
望月棗:「其れは、其れは。棗は好ましく思って居りますよ」
朝霧鏡花:「……は、はあ‥‥?」いまいち答えになっているような、なっていないような。
朝霧鏡花:「……あの、望月さん」
望月棗:「はい?」
朝霧鏡花:「人にこのようなことを頼むのは、本意ではないのですが……」
朝霧鏡花:少し躊躇ってから、
朝霧鏡花:「……その、出来れば着替えを手伝っていただけますか」
朝霧鏡花:「上手く身体が動かせないもので」
望月棗:「噫々、其れは」微笑む。「家中の者には内密にせねば為りませぬね」
望月棗:「呪われて仕舞うかも」
朝霧鏡花:「か、揶揄わないでください……」
朝霧鏡花:年相応の表情を見せて、
朝霧鏡花:「……お願いします」
朝霧鏡花:はにかむように微笑んだ。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:ロイス購入可!
望月棗:ロイスを取るっきゃねえ
望月棗:-依頼主/朝霧鏡花/好感:○/不安/ロイス
望月棗:購入はメイド服でも目指してみようかな。
望月棗:手配師を使おう。
望月棗:9dx+2>=20
DoubleCross : (9R10+2[10]>=20) → 8[1,1,1,1,2,4,6,8,8]+2 → 10 → 失敗
望月棗:ウワッ足りない……お金払っても買えない
望月棗:なっちゃんしょんぼり
望月棗:以上で!
GM:かなしい…
【Middle08 吉谷麻里】
GM:では再開!
GM:吉谷に対してお前何なん??ってインタビューするシーンになりますね
GM:シーンPCは侵蝕順で阿形さん、ほか全員登場可!
阿形雪実:うーっす!
阿形雪実:70+1d10
DoubleCross : (70+1D10) → 70+3[3] → 73
望月棗:侵蝕率+3(1d10->3) (侵蝕率:73->76)
七扇・T・絵麻:87+1d10
DoubleCross : (87+1D10) → 87+9[9] → 96
七扇・T・絵麻:ウギャーっ
阿形雪実:メキメキ上がる!
麒麟児 方助:出よう。
麒麟児 方助:82+1d10
DoubleCross : (82+1D10) → 82+3[3] → 85
GM:七扇さん高いな…!
GM:---
GM:第五支部 会議室
GM:---
GM:天澤教授からの情報を受け、改めて事情を聴くべく、吉谷は第五支部に召喚された。
GM:会議室にあつまっているのは君達と吉谷、それに朝霧と数人の門下生たち。
吉谷麻里:「…………」
吉谷麻里:数日前よりもさらにひどく憔悴している様子だ。
吉谷麻里:目の下には深い隈が刻まれ、常に小さく震えている。
吉谷麻里:心身共に、限界に近いだろう。
望月棗:「御健勝……と云う様には行かぬ御様子ですが」
阿形雪実:「……ごめんね吉谷さん、呼び出しちゃって」
望月棗:「彼(あれ)よりも、又御被害が?」
吉谷麻里:「…………」
朝霧家門下生:ガクガクと震えるばかりの吉谷に代わり、門下生が頷く。
朝霧家門下生:「昼夜問わず、引っ切り無しに怪異が続いています」
阿形雪実:(門下生に、オッケーオッケーというアイコンタクト)
七扇・T・絵麻:「さて…」
七扇・T・絵麻:「どうする?多分真実そのまま言えば心的負担でまたアレがくるわよ」望月さんに耳打ち
七扇・T・絵麻:「かといってぼやかしたまま聞くのも悟られるかもだし…」
麒麟児 方助:「てっとり早く僕の能力で記録を引き摺りだしたいところだが」
望月棗:「其れが宜しいでしょうね。負担に成ります故」
阿形雪実:「それでね吉谷さん、わざわざ来てもらったのは……」
麒麟児 方助:「今の彼女の状況じゃ、あまり良い方法とは言えないだろうな。……雪実くん」
阿形雪実:(「あいよ、何?」な視線)
麒麟児 方助:「いや、君から話を切り出してもらおうと思っただけさ。この中だと君が一番、彼女に寄り添って話せる立ち位置だろうしな」
麒麟児 方助:続けてくれ、と手振りで返す。
阿形雪実:(「オッケー、まかせて。てか今始めた所よん」なアイコンタクト)
望月棗:「身構えずとも構いません。次善の手は御用意出来ます故」
阿形雪実:そう、当たり障りのない感じに話を切り出したのは、方さんの能力で記憶を読むなら今!なフリなのだ!
阿形雪実:↑これは吉谷さんに話しかけた時にババーッと一緒に打って出すべきだった!ごめんね!
朝霧鏡花:「いえ、彼女に話していただきましょう」
朝霧鏡花:それを察知して、朝霧がかぶりを振る。
朝霧鏡花:「今の彼女にそういった能力で『触れる』のは、得策ではないかと」
朝霧鏡花:「それに……」吉谷を一瞥し、「彼女には、その責任があるかと。違いますか」
吉谷麻里:「……!」びくり、と震える。
朝霧鏡花:「…………」続けてください、と阿形さんにアイコンタクト。
阿形雪実:(「むむ、そっか……了解。じゃあこのまま話すね」)
麒麟児 方助:「わかってるよ。今の彼女に僕の能力はリスクが高い。余計な手出しは控えてやるさ」
七扇・T・絵麻:「朝霧の……」
阿形雪実:「うんとね、吉谷さん。実はこの間の大学での件から、また少し色々あってさ」
阿形雪実:「吉谷さんが呪いで狙われてるの、どうも吉谷さんの家系が関係あるのが判ったの」
吉谷麻里:「…………」その言葉には、あまり驚いた様子は見受けられない。
吉谷麻里:どちらかといえば、悪事が露呈した子供のような表情。
阿形雪実:「今日はその辺、聞かせて欲しいんだ」
吉谷麻里:「……わ……私は…………」吉谷はしばらく躊躇う様子を見せていたが、
吉谷麻里:「…………」
阿形雪実:「……心当たり、あるの?」
吉谷麻里:やがて観念したかのように、ぽつぽつ話し始める。
阿形雪実:じっくり、耳を傾ける
吉谷麻里:「……三か月くらい、前……」
吉谷麻里:「……恋人が、死んだの」
朝霧鏡花:「……それは、この方ですか」一枚の写真を取り出す。
GM:君達はその顔に、うっすら見覚えがあるかもしれないし、ないかもしれない。
阿形雪実:「む……」見る
望月棗:「……御存知で?」
吉谷麻里:「…………」頷く。
GM:それは三か月前にN市で飛び降り自殺をした、例の結婚詐欺師の男の顔だ。
阿形雪実:あーっ、そっち!
麒麟児 方助:「こいつは……!三か月前の!」
七扇・T・絵麻:「巡り巡って……」
阿形雪実:(「誰、かな……」)「えっ、そうなの?」
望月棗:「……成程。仇討ちを企図した、と?」
吉谷麻里:「…………」
吉谷麻里:「か……彼が死んだなんて、信じられなかった……」
吉谷麻里:「それも、じ……自殺だなんて……」
吉谷麻里:「そんなこと、絶対にする人じゃなかったのに……!」
吉谷麻里:「そ、それで、色々調べてたら……」
吉谷麻里:「あの女の……黒躑躅の噂を、聞いて……」
望月棗:「下手人は黒躑躅メメで在ると。識った訳ですね」
吉谷麻里:怯えの表情に、怒りが混じる。
吉谷麻里:「……そうよ」
吉谷麻里:「……許せなかった……あの女が、絶対に……」
吉谷麻里:「殺してやろうと思った。それで……」
吉谷麻里:「……吉谷の血の力を、使ったの」
阿形雪実:「あ~……そういう……」
吉谷麻里:「……これで殺してやれると思った。証拠も残らないし、完璧だって……」
吉谷麻里:「で、でも……」
望月棗:「ですが、然うは為らなかった」
七扇・T・絵麻:「…黒躑躅には、届かなかった」
吉谷麻里:「……ど、どうして……?」
吉谷麻里:「どうして私が、呪われなくちゃならないの……!?」
吉谷麻里:頭を抱えて、蹲る。
七扇・T・絵麻:「向こうも呪術を生業とするもの。」
七扇・T・絵麻:「予想としては貴方の呪い方が中途半端だったか」「黒躑躅が上手く対処した結果、貴方に返ってきたか」
望月棗:「穴二つ。呪に携わる者なら御存知でしょう」
望月棗:「門外漢の棗めでも存じて居ります故」
麒麟児 方助:「“人を呪わば穴二つ”だな」
阿形雪実:「あたし、呪いとかにはそんなに詳しくないんだけど、確か上手く相手に届かないと自分に帰ってきたりもするんだよね?あ、よかった合ってるっぽい」
朝霧鏡花:「……正確には、一度は届いていたのでしょうね」
朝霧鏡花:「だからこそ、呪詛返しを受けた」
望月棗:「今、彼女と行動を共にするは、愛生山藝術なる呪い師です」
望月棗:「呪詛返しを得手とすると聞き及んで居ります。其方の仕業やも知れません」
麒麟児 方助:「呪詛返しの達人、か。なるほど、あの男は“まろうど”からの攻撃への対策として雇われていた、ってことか」
麒麟児 方助:「……どうして君が呪われなくちゃいけなかったのか、教えてやろうか?」
麒麟児 方助:吉谷麻里に。
吉谷麻里:「…………?」恐る恐る顔を上げる。
麒麟児 方助:「正直に言ってやる。君がバカだからだ」
吉谷麻里:「ううっ……! うううぅう……っ!!」
麒麟児 方助:「あのなあ、君。自分の先祖がモハメド・アリだからって、ボクシングのプロに練習もせず殴りかかって、倒せると思うか?」
吉谷麻里:恐怖なのか、怒りなのか、悔しさなのか。涙を溢れさせる。
望月棗:「……麒麟児様」少し咎めだてするような眼を。
七扇・T・絵麻:「程々にしておきなさい。」
七扇・T・絵麻:「彼女を責めて済む問題じゃないわ。反省は大いにしてもらうけど、今はその時じゃない。」
麒麟児 方助:「その女を庇うのは結構だが」フン、と鼻を鳴らして「そいつはろくすっぽ扱えないハサミを振り回して、無関係な人間を殺してるってことは忘れるなよな」それだけ言うと、不服げに顔を逸らして壁にもたれかかる。
朝霧鏡花:ひとつ咳ばらいをして、
朝霧鏡花:「……つまり、今の吉谷さんは……」
朝霧鏡花:「……『救い主』としてまろうどを呼ぶ代償と、まろうどからの呪いそのものを、同時に被っている状態と考えられます」
阿形雪実:「さらに倍!状態になってるってことね。なるほど……」
七扇・T・絵麻:「返ってきた呪いって、基本的に余計に強くなるのよね」
朝霧鏡花:「それならばまろうどの異常な強大さも頷けます。呪詛返しの影響もあるでしょうが、恐らくはさらに」
朝霧鏡花:「本来、制御役は救い主だったとはいえ、まろうどを動かす願いと信仰の主体は村全体であったはずです」
朝霧鏡花:「……麒麟児さんの仮説が正しかったとすれば」
朝霧鏡花:「村を破滅させた吉谷の一族に対し、怨念を抱いていても何ら不思議ではない」
七扇・T・絵麻:「さながら尾を喰らう蛇といったところかしら」
望月棗:「入り口で在り、出口でも在ったと。皮肉な物です」
望月棗:「真に咎を受ける可き者らは、疾うに世を去って居ると云うのに」
朝霧鏡花:「……しかし、だとすれば思っていた以上に、一刻の猶予もありませんね」
朝霧鏡花:「吉谷さんが取り殺されるのも、もはや時間の問題と言えるでしょう」
朝霧鏡花:「……早急に、まろうどを祓う必要があります」
阿形雪実:「確かにとんだとばっちりだけど、放っておくのはナシだよね。ケド……」
望月棗:「時に。此の呪を祓うが第一とするならば」
望月棗:「至極単純な手が在るではないですか」
望月棗:「人なれば、明白にて容易いのでしょう?」
七扇・T・絵麻:「まあそうねえ」
七扇・T・絵麻:「出口も入り口も同じならば」
七扇・T・絵麻:「まさしく眼の前の乱麻を断てば済むわけよね」
七扇・T・絵麻:「ねえ?吉谷さん」
吉谷麻里:「……え? え……?」どういうことか、理解していない様子。
七扇・T・絵麻:これ見よがしに太刀の鯉口を鳴らす
吉谷麻里:「な、何をするの……?」
阿形雪実:「……七さん」
七扇・T・絵麻:「吉谷さん、これ、酔狂でぶら下げてるように見える?」
七扇・T・絵麻:「祓うだけならば札なり聖水なり、手段は如何様にでもある中で、何で“これ”を選んでると思う?」
七扇・T・絵麻:「人にも効くからよ。」
吉谷麻里:「わ……」
吉谷麻里:がたん、と椅子から立ち上がり、
吉谷麻里:「私を殺す気……!?」
七扇・T・絵麻:親指で鍔を押し上げ、白刃を覗かせる
吉谷麻里:「ひっ……!?」
吉谷麻里:「た、助け……!!」
七扇・T・絵麻:ヒュッ
七扇・T・絵麻:逃げようとする吉谷さんの眼前に、太刀を投げて突き立てる
吉谷麻里:「…………~~~~~!!」無言の悲鳴を上げる。
七扇・T・絵麻:「……はあ。」
七扇・T・絵麻:「怖かった?怖かったっぽいわね。」
吉谷麻里:「………………」
吉谷麻里:ぺたん、と放心したように座り込む。
七扇・T・絵麻:「やらかしたことをもう咎める段階ではないのだけれど」
七扇・T・絵麻:「助けてほしいならば、せめて依頼人として誠実であってほしかったわ。」
吉谷麻里:「……う……うぅ……」
七扇・T・絵麻:太刀を引き抜いて納刀
朝霧鏡花:「……七扇さん、そういう脅しは程々に」そう言いながら、止めようとはしなかった。
七扇・T・絵麻:「この子のためじゃないわよ」
七扇・T・絵麻:「身を案じていた、この子の先輩の分。」
望月棗:「おや。麻は断たないので?」
七扇・T・絵麻:「生憎、奸物が甘味(ぱふぇ)を持ってだまくらかしてきたもので。」
七扇・T・絵麻:「いい先輩よね。」
阿形雪実:「……はぁ~」
阿形雪実:「別に本気じゃないっぽいのは判ってたから止めなかったけどさ、この刀キズの修繕費は七さんに請求するからね」
七扇・T・絵麻:「あ゛あ゛っ……」
七扇・T・絵麻:「あ、…あとで修繕手伝うわ…」
望月棗:「棗は此れでも、然様な手を取るかを案じて居たのですよ」
望月棗:「然うで在るならば、殺人を防ぐのが務めです故」
七扇・T・絵麻:「信用ないわねえ」
望月棗:「否否。裁くのが人や神では烏滸がましいでしょう」
望月棗:「司法の務めです。探偵は其処に導く迄」
七扇・T・絵麻:「御尤も。」
七扇・T・絵麻:「麒麟児さん、悪かったわね。私も正直、腹に据えかねちゃった。まだまだお子ちゃまねえ」
麒麟児 方助:肩を竦める。
朝霧鏡花:「……斬るのなら、彼女ではなくまろうどの方でお願いします」
朝霧鏡花:「申し上げた通り、時間の猶予がありません。今回は手っ取り早く、朝霧(うち)のいつものやり方で行くことにしましょう」
七扇・T・絵麻:「はいはい。元々このシマは朝霧のものだものね。客分として素直に従うわ」
朝霧鏡花:「……そも、怪異の類いが厄介なのは……尋常の手では触れることすら叶わないからです」
朝霧鏡花:「あえて表現するなら、彼らは我々とは、存在している階層(レイヤー)が違う」
朝霧鏡花:「そこに居る様に見えても、実際には場所がズレている。だから手が出せない」
望月棗:「では、如何様に?」
阿形雪実:「ふむふむ。……オーヴァードにも、そういう類の能力使う人はいるよね。なら……」
朝霧鏡花:「ただ、それは怪異の側からも同じこと。だからこそどれだけ強力な怪異であろうと、白昼堂々いきなり縊り殺すような真似は中々できない」
阿形雪実:「……あ、そうなんだ!?へえ……」興味深そう
望月棗:「……何れ、害を為そうとする時が訪れる?」
望月棗:「階層が、近付く砌が」
阿形雪実:「つまり、向こうにとっても条件をそろえる必要があるの?」
朝霧鏡花:「ええ。いずれはそうなるでしょうが……それはすなわち、吉谷さんが殺される時、というのと同義です」
朝霧鏡花:「手をこまねいて待っているわけにはいきません」
七扇・T・絵麻:「あら」
麒麟児 方助:「待っててもやってくるが、待っていれば僕らの勝ち目はない、ってことだな」
朝霧鏡花:「だから、こちらから行きましょう」
望月棗:「……どう云う事でしょう?」
麒麟児 方助:「それはつまり、やつの潜んでいる領域へこちらから乗り込むってことか?」
朝霧鏡花:「朝霧の祓いというのは、彼らの存在をこちら側に固定させ、退治するもの」
朝霧鏡花:「とどのつまり……」
朝霧鏡花:「引きずり出して、ぶん殴る」
朝霧鏡花:「そういうことです」
望月棗:「……ふふ」
望月棗:「実(げ)に、率直な御人で在る事で」
阿形雪実:「いいじゃんいいじゃん。話が早いね!……でも、出来る?向こうのヤバさはあたしたちもよく知ってるし、きょうかさんも、その、傷がさ……」
朝霧鏡花:「……ええ。このやり方は、こちらから怪異に自在に干渉できるようになる代わりに、同時に怪異の側からも直接こちらを攻撃できるようにもなってしまいます」
朝霧鏡花:「相手が強大であるほど、大きなリスクが伴う手段です」
七扇・T・絵麻:「まあ問題ないじゃないの」
七扇・T・絵麻:「放っとけば向こうは手を出し放題」
七扇・T・絵麻:「呼べば両方通る」
七扇・T・絵麻:「メリットしかないじゃない」
阿形雪実:「はーい、乗りまーす」手をひらひら
阿形雪実:「日本支部本部付のエージェント且つ、この道のプロのプランなら、まあ信頼できるっしょ」
阿形雪実:「元々チルドレンのあたしには、そもそも降りるって選択自体がない訳だしね、ニシシ」
朝霧鏡花:「……し、しかし……これまでの比ではない危険な仕事ですよ」
朝霧鏡花:「黒躑躅に触媒を奪われている以上、呪いを掛けられる恐れもある」
朝霧鏡花:「……無理にとは、言えませんが……」
望月棗:「おや。棗は申し上げた筈ですが」
望月棗:「彼(あれ)は御戯れで在ったと?其れは悲しゅう御座います」
朝霧鏡花:「……え……」
望月棗:「微力ながら、御助力をば、と。御迷惑ですか?」
朝霧鏡花:「…………! そ、そんなことは……!!」少し慌てた様子で。
麒麟児 方助:ため息を零して。
麒麟児 方助:「この女を助けるのは気乗りしないが」吉谷麻里を指したあと「雪実くんを見捨てて、僕だけ帰るってのは気が引けるしな」
麒麟児 方助:「しょうがないから助けてやるよ」
阿形雪実:「方さん、時々義理堅いよね。じゃあ遠慮なくお願いしますかァ~」ニシシ、ニシシ
七扇・T・絵麻:「報酬がアレとはいえ、仕事ほっぽらかしてきたら家からなんて言われるか、なんてね。」
七扇・T・絵麻:「私達神秘狩りが現代で生き残るには、こういう仇為す存在を祓っていくしかない。」
七扇・T・絵麻:「魔女は魔女狩りにならねば生きていけない。義務であるし、同時に誇り。」
七扇・T・絵麻:「…でしょ、朝霧の当主。」
朝霧鏡花:「…………」
朝霧鏡花:「……そうですね。その通りです」
朝霧鏡花:「……皆さん、……ありがとうございます」帽子を取って、頭を下げる。
朝霧鏡花:「その……嬉しいです。僕、個人として」
七扇・T・絵麻:(気づかなかったけどこの子………)
七扇・T・絵麻:(……顔がいい………)
朝霧鏡花:「‥‥とにかく、僕のほうで、急いで人手をかき集めます。N市UGNと……」
朝霧鏡花:「あと、七扇さんのほうでも、術士のツテを当たっていただけますか」
七扇・T・絵麻:「え、ええ」
七扇・T・絵麻:取り敢えず実家に電話する。かなりでかい案件なので、とばっちりを避ける意味でも多少は人数を割いてくれるはずだ
朝霧鏡花:「とにかく、急がなくては。この祓い、必ず成功させましょう」
GM:---
GM:最後のロイス購入タイム!
麒麟児 方助:防具ほしい人がいなければ応急手当キットでも購入しようかな
阿形雪実:あ、持ってる応急手当、使っていいですか!
七扇・T・絵麻:吉谷さんのロイス感情を保護○/呆れに変更します
GM:どうぞ!
阿形雪実:やったぜ
七扇・T・絵麻:あと麒麟児さんのPN感情を反転して
阿形雪実:2d10
DoubleCross : (2D10) → 6[5,1] → 6
望月棗:メイド服狙ってみます。
望月棗:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 9[1,2,5,5,7,8,9]+1 → 10
望月棗:スペシャルエージェントあるじゃん!これ使おう
GM:クソッ……!!メイド服なっちゃんが見られないで終わるのか……!?誰か買うたれや!!!
GM:えっマジ!?
望月棗:後出しで達成値+1d10。
阿形雪実:吉谷さんにロイスを取っておくか。庇護/バカ!!〇 で
望月棗:10+1d10
DoubleCross : (10+1D10) → 10+4[4] → 14
阿形雪実:アアーッ!メイド服!!
望月棗:これで調達圏内だ。財産点6使い購入。
GM:最高~~~~~~~~~~~~~
七扇・T・絵麻:メイド服!
麒麟児 方助:ブルーゲイル、狙うだけ狙ってみよう
阿形雪実:やったぜ!!
望月棗:和メイドなっちゃんです
GM:殺人兵器か?
七扇・T・絵麻:一応ブルゲを狙いましょう
七扇・T・絵麻:ヒューッ
七扇・T・絵麻:4DX+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[3,3,9,9]+1 → 10
七扇・T・絵麻:ぜんぜんだめ!
七扇・T・絵麻:以上です
麒麟児 方助:7DX=>20
DoubleCross : (7R10[10]>=20) → 10[1,3,3,4,4,8,10]+6[6] → 16 → 失敗
麒麟児 方助:財産点4払って購入。
麒麟児 方助:僕が握っておくのが一番いい感じかな、これは
阿形雪実:15あればまあ、最初のバックファイア分は耐えられるかな
阿形雪実:じゃあ、こちらもブルゲ狙ってみますか。あたしは必要ないけど、欲しいひと用に!
麒麟児 方助:こっちは以上で。
阿形雪実:3DX+3=>20
DoubleCross : (3R10+3[10]>=20) → 6[1,5,6]+3 → 9 → 失敗
阿形雪実:ごめん、だめでした。よしじゃあロイス最後の1枠、麒麟児さんに 親近感/猜疑心〇で取って、以上です!
阿形雪実:あ、今のうちにジェットスーツに着替えておこう。今度こそ以上です!
GM:OK!
【Climax 極東呪術血戦】
GM:クライマックスシーンです。全員登場!
望月棗:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:76->86)
七扇・T・絵麻:96+1d10
DoubleCross : (96+1D10) → 96+4[4] → 100
麒麟児 方助:85+1d10
DoubleCross : (85+1D10) → 85+10[10] → 95
麒麟児 方助:ゲェーッ
阿形雪実:73+1d10
DoubleCross : (73+1D10) → 73+6[6] → 79
GM:---
GM:N市 うみねこ海浜公園
GM:---
GM:日暮れ前。普段は家族連れやカップルで賑わう長閑な海浜公園に、今は物々しい雰囲気が漂っていた。
GM:周囲一帯には人払いがなされ、代わりに公園に集まったのは、朝霧家の門下生を中心とした霊能力者と、UGN職員たち。
七扇・T・絵麻:「こんな大規模な合同はひっさしぶりねえ」
GM:どこからどこまでかき集めたのか、神職や陰陽師、僧侶らしき姿に混じって、牧師や司祭、シャーマンらしき恰好もちらほら伺える。
七扇・T・絵麻:「いつだっけ?なんかFHセルの作った人工増殖霊障殺しのとき以来かしら」
GM:慌ただしく祓いの準備が進む中、君達は公園の中央近くに集まっていた。
吉谷麻里:「…………」
吉谷麻里:注連縄で作られた半径数メートルの円の中に、清めを済ませた吉谷が座っている。
望月棗:「誰そ彼刻ですか。現世と幽世の交わる刻とは云った物ですが……」
望月棗:「折角で在れば、風情を愉しみたかった物ですのに」
阿形雪実:「イェーイッ」この儀式にやって来た女子高生の霊媒師(儀式中は神楽を舞ったりする。なお初対面)と意気投合、写メったりしている
麒麟児 方助:「4年前の“大災害”以来、この街が他の地域と比べてもオーヴァードの多い土地だとは知っていたが……」
麒麟児 方助:「こいつら全員、君らの同業者とはな。恐れ入った」
朝霧鏡花:「古いだけが取り柄の家ですので。顔の広さだけはそこそこに」
七扇・T・絵麻:「霊能者はニッチ産業よ。一般人にとってみればジャームも心霊も大した差は無いし、戦闘能力があってコミュニケーションが多少出来るならご飯食べてけたりするわけ」
望月棗:「其れだけ食い扶持が在ると云う事でしょう。禄を食むだけの物を御見せ頂かなくては」
望月棗:「見舞金は高く付きます故。避けたい処では在りますね」
七扇・T・絵麻:「そう言われると、なんだか菓子にたかる蟻みたいね、私達」
朝霧鏡花:「……頑張ります、と……言いたいところなのですが……」
朝霧鏡花:少しばつが悪そうに、
七扇・T・絵麻:「寝ててもいいのに。」
七扇・T・絵麻:「貴方、まだろくにダメージも癒えてないでしょう?」
朝霧鏡花:「……それも、あるのですが」
朝霧鏡花:「今回、僕は結界を維持しつつ吉谷さんを守る仕事がありまして、直接戦闘は皆さんにお任せすることになってしまいます」
朝霧鏡花:「……一番危険なところを押し付ける形になって、心苦しいのですが……」
阿形雪実:「りょーかい。ま、きょうかさんは休んでて。さすがにその傷じゃ働かせらんないわ」戻ってきた
望月棗:「此れよりもですか?」傷口である部分をつつく。
朝霧鏡花:「ぐっ……!?」無言で前傾になり、小さく震える。
七扇・T・絵麻:「朝霧の。」
朝霧鏡花:「……は、はい……?」まだ震えながら顔を上げる
七扇・T・絵麻:「貴方は家のことを第一に、身を挺して頑張ってるじゃないの。同業者として、敬意を示すわ。」
七扇・T・絵麻:「能力がどうとか、産まれがどうとか。正直私に取っちゃどーだっちゃいいわ。似たようなもんだし。」
朝霧鏡花:「…………」
七扇・T・絵麻:「誇りなさい。朝霧の顔を立てるものとして、七扇は…ううん、私は協力を惜しまないわ」
七扇・T・絵麻:「宜しくね、朝霧鏡花さん。」
朝霧鏡花:「…………!」
朝霧鏡花:「……すいません……ああ、いえ……」
朝霧鏡花:「……ありがとうございます」
朝霧鏡花:「外の事は、皆さんに、お任せします」
七扇・T・絵麻:「ん。」
七扇・T・絵麻:「終わったら一緒にパッフェでも食べましょ」
朝霧鏡花:「……はい、是非」
吉谷麻里:「…………」がたがた震えている。彼女は言わば囮役だ。恐れるのも無理は無いだろう。
朝霧鏡花:「吉谷さんは、この縄の範囲から絶対に出ないでください」
朝霧鏡花:「これはあなたを守る結界です。僕が生きている限り、この中にいれば安全ですから」
朝霧鏡花:「それから……」
朝霧鏡花:しゃがみ込んで視線を合わせ、
朝霧鏡花:「あなたが救い主の血筋であるならば、理屈の上ではまだまろうどの制御権は残っているはずです」
朝霧鏡花:「奴が来たら、気を確かに、強く持って、大人しくするよう強く念じてください」
吉谷麻里:「……は、はい……」こくこくと何度も頷く。
GM:全ての準備は整いつつある。あとはまろうどが来るのを待つだけとなった。
GM:---
GM:それから、数時間。
GM:重苦しい緊張の中、何の動きもないままに時間だけが過ぎていき、
GM:全員の疲労がピークに達しつつあった、深夜二時。
GM:とうとう、『それ』が来た。
GM:風もないのに公園の木々がざわめき始める。
阿形雪実:「……何かさ、こんな時云うのもアレだけど」
阿形雪実:「お祭りみたいね。めちゃくちゃヤバい筈なのに、ちょっとワクワクしてる……かも」
阿形雪実:そして来たのはもちろんこいつにもわかる。肌がざわつくぞ
望月棗:「おや。探偵の適正が在るのやも知れませんよ?」
望月棗:「助手のばいとでも致しますか?」極めて平静に。
麒麟児 方助:「……来たぞ」
GM:深夜だというのに、鳥の鳴き声が響く。
GM:夥しい数のカラスが、けたたましく鳴き喚きながら上空を旋回している。
七扇・T・絵麻:「これから猫の如く殺されなければ、楽しそうな話ね」
GM:「くす くすくす くす」
GM:子供の笑い声。姿は見えないが、公園の街灯が走り回る彼らの影だけを映し出す。
望月棗:「霊能者は御勧め致しかねますよ」
望月棗:「此れと切った張ったをせねばなりません故」
七扇・T・絵麻:「私からもオススメ出来かねないわね」
七扇・T・絵麻:「およそインスタ映えしなさそうなものしか来ないわよ」
阿形雪実:「……へへー。いいね、JKやるにはお小遣い幾らあっても足りないからさ」軽口!台詞と裏腹に、周囲のプレッシャーに脂汗が流れる
吉谷麻里:「ひっ……ひぃっ……!!」腰が抜けでもしたのか、その場に倒れ込む。
朝霧鏡花:「…………」腰の刀をつい確かめる。
GM:そして、
GM:ず し ん
GM:立っていられない程の凄まじい揺れが、君達を、公園全体を襲う!
GM:揺れは絶え間なく続く。これまでで最も大きい。
吉谷麻里:「嫌っ……!!嫌あぁぁぁっ!!」
吉谷麻里:耐え切れなくなったように、吉谷が絶叫する。
阿形雪実:「動いちゃだめよ、出たら死ぬからね!」
望月棗:「……む」向かいたいところではあるが、流石に持ち場を離れられる状況ではなく。
阿形雪実:「せめてこれくらいは我慢しなよ。まあ……何とかしてやるからさ」冷や汗流しつつ!
朝霧家門下生:「うっ……!?」門下生の一人が、突然悶え苦しみだす。
朝霧家門下生:「ひっ……!?何……あ……ああ……!?」
朝霧家門下生:「がぼ」
朝霧家門下生:ぼこぼこと全身のあちこちが歪み、
麒麟児 方助:「なにッ!?」
七扇・T・絵麻:「思いっきり充てられてるじゃないの…!」
朝霧家門下生:ぐしゃり、と。見えない巨大な掌に握り潰されたかのように、血肉の塊と化す。
麒麟児 方助:「まずいぞ……僕らだけじゃない」
阿形雪実:「門下生の人!!」
望月棗:「……拙いですね」
GM:「ひっ……!!ひぃぃいいっ!!」「嫌だ……嫌だ嫌だ、嫌……!!」
望月棗:「向こうから、手を伸ばす方が疾い……」
GM:集められた霊能力者たちが、必死の抵抗虚しく、次々と無惨な屍を晒していく。
麒麟児 方助:「吉谷麻里だけでもない。ここにいる奴ら全員を確実に始末するつもりだ……奴を誘い出すために作り出したこの状況だが」
麒麟児 方助:「やつにとっても、蟻の巣穴に水を流し込むのと同じ……都合のいい環境ってことか」
朝霧鏡花:「…………」
朝霧鏡花:それでも、朝霧はまだ動かない。
七扇・T・絵麻:「………」内心の冷や汗を隠しながらも、下手に動かず待機する
阿形雪実:ガシャ—ン!ガシャ—ン!儀礼用に建てられた大がかりな仮説祭壇が崩れる!術者がまとめて吹っ飛ぶ!
吉谷麻里:「まだ……まだなの!?ねえ!!ねえってばぁあああ!!」
吉谷麻里:半狂乱で叫び、朝霧に縋り付く。
阿形雪実:「くそっ……!まだ……まだなのきょうかさん!」
GM:揺れはますます、さらに強くなっていく。
望月棗:「何とか、一穴を貫したい処では在りますが……」
GM:全員の覚悟と緊張が、恐怖と混乱に変わろうとしたその時。
朝霧鏡花:「――今」
朝霧鏡花:朝霧が、インカムに向け呟く。
GM:それを合図に、全員が動き出す。
七扇・T・絵麻:鯉口を切る
GM:真言と祝詞の大合唱が始まり、ある者は十字を切り、ある者は精霊に祈る。
GM:同時に、結界が作動する。
GM:吉谷のものだけではない。辺り一帯を円形に包み込む、半径500メートルの巨大結界。
GM:それらすべてが、『まろうど』の存在を、その本質を捉える。
GM:「■■■■■■■■■■■■■■-----ッ!!」
GM:獣のような、赤子が泣き叫ぶかのような絶叫が響き渡る。
GM:空間が大きく揺らめき、それが姿を現す。
GM:大量の子供の死体が繋ぎ合わされた、首の無い四つん這いの巨人。
GM:夥しい数の腕にはすべて手の甲に穴が空き、全身に杭めいて大小様々な十字架が突き刺さっている。
阿形雪実:「んな……っ!」
阿形雪実:「これが……こんなのが……!」
七扇・T・絵麻:「“まろうど”…ね」
GM:無理やり引きずり出されたことに怒り狂うかのような、耳をつんざく甲高い咆哮が、君達の鼓膜を震わせる。
望月棗:「……っ」
七扇・T・絵麻:「ムラを救った神にしては、えらく禍々しいものね。呪いとしての側面が強く出てるせいかしら。」
望月棗:「斯様な物、が。興味深くは在りますが……否」
望月棗:「……余り、然う云う気も起きぬとは」
麒麟児 方助:「……さっきはしょうがないから助けてやる、と言ったが」
麒麟児 方助:「吉谷麻里の身の安全を守るため、とかそれ以前の問題だな。こいつはここで確実に始末しないと拙い」
GM:まろうどは幾つもの巨大な腕で、駄々をこねるように地面を叩きつける。
GM:それに応えるかのように、さらに大量の異形が姿を現す。
GM:まろうどと同じく首の無い人体に、骨肉の翼が生えたような姿。
望月棗:「五戸田の民を、遍く導く物ならば」
望月棗:「数を恃みとするは道理では在りますが。此の数は……」
GM:「―――――――」
GM:歌でも歌っているかのような声を上げ、踊るように空中を泳いで、術者たちに飛び掛かる。
GM:同時に、爆発。
GM:「ぎゃっ……!?」「あ、が……!?」
GM:異形も術者もどちらも跡形もなく吹き飛び、血煙へと変わる。
阿形雪実:「じ、自爆した!?ウッソ、何あれ!?」
朝霧鏡花:「……まずいですね」
朝霧鏡花:「下級霊を呼び出しています」
朝霧鏡花:「早く決着を付けないと、キリがない」
望月棗:「……彼等を、贄と?」
七扇・T・絵麻:「そうね。結界を維持する人間は有限。」
吉谷麻里:「…………」もはや言葉すら発せず、放心状態でそれを見ている。
七扇・T・絵麻:「高潔な手を使う余裕が無いほどに相手が強大ってわけよ。仮にも神と呼ばれるような相手なのだから」
七扇・T・絵麻:「終わったら、彼女…UGNの記憶処理、してあげたほうがいいわね」
麒麟児 方助:「ああ。このままじゃ、いずれダメになっちまうだろうな」
阿形雪実:「うぐぐぐぐぐ……!」歯噛み!それが生業とはいえ、UGNが民間人を犠牲にとは……!
麒麟児 方助:「雪実くん。彼らも危険を承知でここに来てるんだぜ。……とはいえ、だ。これ以上死人を出すわけにはいかないのも確かだが」
GM:下級霊が次々と自爆を繰り返す、その阿鼻叫喚の混沌の中、
GM:さらに二つの人影が現れる。
阿形雪実:「きょうかさん、もうやっちゃって大丈夫!?早くカタをつけないと!」
朝霧鏡花:「ええ!すぐにでも…… ……ッ!」
望月棗:「……御待ちを。彼(あれ)は……」
黒躑躅メメ:「あーあーあー、やってるやってる」死体の残骸を平然と踏みつけながら、にやにやと笑みを浮かべる。
七扇・T・絵麻:「面倒臭いのが増えたわ…」
愛生山藝術:「嗚呼、厭だ厭だ……」ゆらりと、影のように姿を現わす。
愛生山藝術:「有望な術士達の命が、斯くも無慘に……塵のやうに散らされるとは」
愛生山藝術:悲しげに、死にゆく術士たちに目をやる。
黒躑躅メメ:「来てやったわよぉ、朝霧鏡花。望月棗」
望月棗:「……む」
望月棗:「なっちゃん、では無く為りました」
黒躑躅メメ:「呼んでほしいのかしらぁ? なっちゃん?」
黒躑躅メメ:「約束通り、殺してあげるわ」別にそんな約束はしていない!
麒麟児 方助:「物見遊山にやって来たなら、邪魔だから帰れよな。君らの見世物してやるためにやってるんじゃあないぞッ」
望月棗:「彼方(あちら)を、では無く?黒躑躅様にも害を成す物と愚行しますが」
黒躑躅メメ:「せっかくあの子が用意してくれたんだものぉ」吉谷に目をやって
黒躑躅メメ:「本当ラッキーよねぇ? ま、神様に愛されてるから、あたし」
黒躑躅メメ:「ええ、あんなのはあたしの仕事じゃないけど」暴れ狂い、術士達を殺戮するまろうどを一瞥。
黒躑躅メメ:「少なくとも、あんた達よりはずっと余裕で対処できる」
黒躑躅メメ:「で、あんた達があれに手一杯になってる間に」
黒躑躅メメ:「あたしが全員殺す! これよこれ!」
黒躑躅メメ:「サイッコーよね! 目障りな朝霧も! ムカつくあんたも! わざわざこの件に関わってきてくれてほぉんとありがと~!」
七扇・T・絵麻:「縁切りは受け付けてるわよ。探偵さん」
麒麟児 方助:「なあ」
麒麟児 方助:「もしかして彼女、いつも“ああ”なのか?」
望月棗:「はい。棗の識る限りは然うですが……」
望月棗:「とは云え。今は構う余裕は在りますまい」
望月棗:「まろうどを祓う事こそ、何にも増して肝要で在ります故」
黒躑躅メメ:「…………」その態度を見て、まぶたが小さく痙攣する。
黒躑躅メメ:「……なんでよ」
黒躑躅メメ:「なんで、ここまできて……この状況で」
黒躑躅メメ:「あたしを見ない!! 望月ィッ!!」
七扇・T・絵麻:「よし」
七扇・T・絵麻:「全員ふっ飛ばしましょう。悪霊が増えたのと変わりないわ」
阿形雪実:「ま、つまり小者はスルーってことでいいのね。りょーかい」まろうどを見据えつつ。あまりに強大。確かにこんな奴らに構ってる余裕はない
阿形雪実:自分もこのメメちゃんらの力は知らない訳じゃないが、これはあまりに桁が違う。本当に、余裕はない
黒躑躅メメ:「…………」激しい憤怒で顔を歪めながら、小さな鞄から簪を取り出す。
望月棗:「あっ」
黒躑躅メメ:そして、簪と鞄の中身に、ありったけの呪力を注ぎ込む。
黒躑躅メメ:同時に、君達の全身を異常が襲う。
黒躑躅メメ:重度の病気にでも罹ったかのような、突然の不調と苦痛。
黒躑躅メメ:七扇さんには分かるだろう。呪いだ。
七扇・T・絵麻:「ちっ……感染呪術…!」
望月棗:「……」苦痛が全身を苛むが、顔には出さず。
阿形雪実:「う、ぐっ。ぐぐ……っ!」めまい、頭痛、虚脱!
朝霧鏡花:「……ぐ……」結界内の朝霧も何か触媒を盗まれていたようで、呪いを受けて苦し気な息を漏らす。
麒麟児 方助:「やはりな……この女と僕の能力」重度の風邪にかかったかのような重たい咳が口から吐いて出る。
麒麟児 方助:「ゲホッ!何かを体験させるという点においては非常に似ている……!」
黒躑躅メメ:「どうよ!! ねえ!? これでもまだシカトぶっこけるかしらぁ!?」
黒躑躅メメ:「どうなのよ!!ねぇ!!望月棗!!」
望月棗:「……然うですね。棗も堪忍という物が御座います」
望月棗:「徐々(そろそろ)、決着と致しましょう。棗は、必ずや——」指を掲げる。
望月棗:「其れを取り戻します」
黒躑躅メメ:「…………! …………? ……………」
黒躑躅メメ:一瞬喜ぶような顔をしてから、
黒躑躅メメ:簪に視線を移す。
望月棗:「探偵です故。物取りを逃しては名が廃ります」
望月棗:「御覚悟を。白洲へと引立致します」
黒躑躅メメ:「……………………」
麒麟児 方助:「なあ、おい。黒躑躅メメ。勘弁しろよ」
麒麟児 方助:「君、まるっきり小学生のガキじゃないか」
黒躑躅メメ:「……ああ?」
麒麟児 方助:「君がそこの探偵に対してただならぬ好奇心があるのは充分わかったよ」
麒麟児 方助:「これが終わったら、そこの展望台で告白でもキスでもそこから先でも、なんでも好きにすればいいさ」
黒躑躅メメ:「………………は?」
麒麟児 方助:「だがいいか。今は……君の拗らせた片思いに付き合ってるほどみんなヒマじゃあないんだ。何度も同じことを言うようだが……邪魔だから!すっこんでろ!」
黒躑躅メメ:「………………」
黒躑躅メメ:ゆっくりと、望月に視線を移す。
望月棗:「麒麟児様」喜色を浮かべる。
望月棗:「御見事な口上かと」
望月棗:まるで殿方を慕う乙女の様に、朗らかに。
黒躑躅メメ:「………………」
黒躑躅メメ:「…………そう。ああ、そう。そうなの」
黒躑躅メメ:「そうよね。そう。知ってるわ」
黒躑躅メメ:「ええ、ええ。あんたはそういう女よね」
黒躑躅メメ:「……はっ!あははは!あーっはっはっはっはっは!!」
黒躑躅メメ:「ははは!はは……」
黒躑躅メメ:「……はぁ……」
黒躑躅メメ:「………………」
黒躑躅メメ:「………………」
黒躑躅メメ:「……ブッ殺す!!!!」
阿形雪実:「……あの、メメちゃん。メメちゃんさあ」既にメメちゃん呼び。気安い!
阿形雪実:「さっき、支部で見た時からず———っと気になってたんだけど」
阿形雪実:「ここと」自分の目尻を指し。「ここ」ほっぺた指し
阿形雪実:「化粧厚すぎ。ダメだよ、もうちょっと気を遣わないと。……誰かと付き合ったこと、ある?」
阿形雪実:「……がんばろうよ、そこは。ね?」限りなく優しい声
七扇・T・絵麻:「雪実ちゃん怖い……」
七扇・T・絵麻:「JK,恐れ知らなさすぎじゃない…?」
七扇・T・絵麻:「私ギャン泣きする自信あるわ…」
望月棗:「……ふふ」吹き出してしまう。
望月棗:「其の御様子なら、屹度。御心は問題無さそうですね」
阿形雪実:自分の能力で垣間見る『闇』が怖いのであって……メメちゃんらを怖がる心は、実は全然ないのだ!
黒躑躅メメ:「うるっっっせぇんだよ!!クソアマがぁあああーーーーーッ!!!!!」
GM:怒りと共に、黒躑躅が呪力を、レネゲイドを解放する。
GM:同時に、まろうどが再び、泣き叫ぶような咆哮を上げた。
GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:まずは特殊ルールについて説明するぞ!
GM:現状みなさんは黒躑躅による呪いを受けています
七扇・T・絵麻:うへー
GM:これにより全員共通でランク3邪毒を受け、さらにそれぞれランダムで一つずつデバフを受けて頂きます
GM:なおこれらのバッドステータスは通常通りタイタスでの回復は可能です
GM:まずは七扇さんから
GM:choice[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]
DoubleCross : (CHOICE[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]) → 憎悪:黒躑躅メメ
GM:次は麒麟児さん
GM:choice[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]
DoubleCross : (CHOICE[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]) → 重圧
GM:そして阿形さん
GM:choice[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]
DoubleCross : (CHOICE[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]) → 憎悪:黒躑躅メメ
GM:最後に望月さん
GM:choice[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]
DoubleCross : (CHOICE[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]) → 行動値-5
GM:呪いを受けろーッ!
七扇・T・絵麻:ウギャーッ
GM:そしてまろうどは≪予告された終焉≫を使用。
GM:エンデゥングフェイズに入ると吉谷麻里は死亡します。
GM:解除方法はまろうどの撃破と……あと何か……あったな~そういう刀が、よく覚えてないけど~
七扇・T・絵麻:あるぜ…なんかそういう刀が!!
GM:エンゲージはこちら!
エンゲージ
まろうど
(10m)
PC (5m) 下級霊×3
(10m)
黒躑躅、愛生山
GM:まろうどが咆哮し、世界そのものを蝕んでいくかのような、おぞましいワーディングを展開する。
GM:それはレネゲイドだけでなく、君達の精神をも侵蝕する。
GM:≪衝動侵蝕:恐怖≫
GM:判定失敗で暴走でなく1ラウンドの間、まろうどへ攻撃ができなくなります。
GM:判定難易度は、9!
七扇・T・絵麻:ウオーッ
麒麟児 方助:6DX+2=>9
DoubleCross : (6R10+2[10]>=9) → 7[1,1,3,3,6,7]+2 → 9 → 成功
麒麟児 方助:成功だ。
七扇・T・絵麻:4DX
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[5,8,10,10]+8[7,8] → 18
七扇・T・絵麻:退魔!!!
麒麟児 方助:95+2d10
DoubleCross : (95+2D10) → 95+5[1,4] → 100
望月棗:4dx>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 9[6,6,8,9] → 9 → 成功
麒麟児 方助:ジャスト100!
七扇・T・絵麻:100+2d10
DoubleCross : (100+2D10) → 100+18[9,9] → 118
七扇・T・絵麻:ぎゃあーっっ!!!!
望月棗:侵蝕率+11(2d10->4,7) (侵蝕率:86->97)
阿形雪実:4dx+2
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 10[6,6,8,10]+1[1]+2 → 13
阿形雪実:こういう時は回る、成功!でも増える!
阿形雪実:79+2d10
DoubleCross : (79+2D10) → 79+2[1,1] → 81
GM:ぜ、全員心が強すぎる
七扇・T・絵麻:雪実ちゃんダイス交換しない?
阿形雪実:1と1.何だこれ
望月棗:まだお遊び気分なのでは
阿形雪実:JKだからね!
七扇・T・絵麻:心臓に毛が生えている
GM:では、セットアップ!
七扇・T・絵麻:なし!
望月棗:ないです!
黒躑躅メメ:≪アクセル≫行動値+6
阿形雪実:ジェットスーツ。これでこのシーンの間、あたしは飛んでる状態!
麒麟児 方助:加速能力持ちか!となると、ブルーゲイルじゃ追いつかないな。なし。
GM:まろうどが≪集団錬成≫を使用。
GM:下級霊が行う攻撃の達成値+10 攻撃力+10
愛生山藝術:なし。
GM:下級霊もなし。
GM:ではイニシアチブ!なければ21で阿形さん
阿形雪実:ジェットスーツでイニシアチブ下がってるから、今19なのです……!
GM:OK!
七扇・T・絵麻:脱ぐ手もありますよ
七扇・T・絵麻:今エンゲージしてないので、脱いで下がればエンゲージされないはず…?
阿形雪実:せっかく貰ったので、着ておいた方がいいかなー、と……!
GM:了解!では20、黒躑躅の行動
黒躑躅メメ:マイナーなし。
黒躑躅メメ:メジャーで≪コンセントレイト:ソラリス≫+≪抗いがたき言葉≫+≪絶対の恐怖≫+≪神の御言葉≫+≪タブレット≫+≪多重生成≫
黒躑躅メメ:対象はPC全員。
黒躑躅メメ:9DX7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[1,4,6,7,7,8,8,9,9]+10[2,4,6,6,8,10]+6[3,6]+2 → 28
七扇・T・絵麻:ドッジ!
七扇・T・絵麻:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 7[1,1,4,4,7,7] → 7
麒麟児 方助:ドッジにかけるしかない!
黒躑躅メメ:装甲無視、命中でダイス-4個!
麒麟児 方助:4DX=>28
DoubleCross : (4R10[10]>=28) → 4[2,2,3,4] → 4 → 失敗
望月棗:ドッジ。
麒麟児 方助:くそっダメか!
望月棗:3dx-2
DoubleCross : (3R10-2[10]) → 10[8,8,10]+5[5]-2 → 13
阿形雪実:ドジるー
阿形雪実:3dx-1
DoubleCross : (3R10-1[10]) → 10[4,5,10]+7[7]-1 → 16
阿形雪実:ダメ!
黒躑躅メメ:ダメージ!
黒躑躅メメ:3D10+25
DoubleCross : (3D10+25) → 13[1,6,6]+25 → 38
七扇・T・絵麻:しんじゃう
望月棗:HP1しか無いよ!リザレクトします。
黒躑躅メメ:装甲無視、シーン間ダイス-4個
望月棗:侵蝕率+10(1d10->10) (侵蝕率:97->107)
七扇・T・絵麻:まろうどにロイス取って昇華します
七扇・T・絵麻:まろうど/憐憫○/脅威/ロイス/タイタス昇華
麒麟児 方助:ダメージを受ける。
阿形雪実:リザレクトー!81%JKのゆとりリザレクトを食らえー
阿形雪実:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10
望月棗:ゆとりが減ってきた
麒麟児 方助:まろうどにたいして憐憫/脅威○で取得しタイタス昇華。HP回復に使用する。
阿形雪実:でもこういう時にマックス出目が出てくれるのはレッドテンペスト的にアリがたい!
黒躑躅メメ:黒躑躅がヘドロのような重々しい呪力を、君たちに向けて解放する。
黒躑躅メメ:君たちは呪力の濁流に呑み込まれ、
黒躑躅メメ:気付いた時には、再び茫漠たる荒野に立たされていた。
阿形雪実:「……くっそ!ああーもう、また『こっち』系!?」
黒躑躅メメ:かつ かつ かつ
黒躑躅メメ:「あ、は、は、は」
黒躑躅メメ:意識を飛ばされて立ち尽くす君たちに、黒躑躅は悠々と歩み寄り、
黒躑躅メメ:「あーっはっはっはっは!!」
黒躑躅メメ:一人ずつ確実に、手にした何の変哲もない包丁で、喉笛を掻き切っていく。
七扇・T・絵麻:「かっ……!」
麒麟児 方助:「ぐふっ!」喉から血がぼたぼたとこぼれだし、足元に血の染みが広がる。
麒麟児 方助:黒躑躅メメに抵抗するように力なく手を伸ばし、そのまま崩れ落ちた-----ところで、現実世界に帰還する。
黒躑躅メメ:激痛と共に君達が意識を取り戻した時には、既に黒躑躅は愛生山の隣に戻っている。
黒躑躅メメ:「痛い? 痛いわよねぇ?」
七扇・T・絵麻:もがり笛を立てる喉を抑え、無理矢理に再生を行っていく。鈍い…侵蝕の回りが大きい影響だ
望月棗:「……っ」言葉を紡ぐことが出来ない。ひゅう、と喉を鳴らすのみ。
望月棗:喉許より、黒くくすんだ血を垂らす。呪力に対する抵抗は持ち得ない。
阿形雪実:「ごぼっ。がふ……!」
阿形雪実:荒野の中、広がりゆく血の海に膝をつきつつ目がかすんでいく……!
黒躑躅メメ:「光栄に思いなさいよぉ? あたしが直接殺してあげるんだから」
GM:次は19で阿形さん!
阿形雪実:では行動。マイナーアクションで戦闘移動、オートでレッドテンペスト準備
阿形雪実:移動方向は画面的に左側。三方の包囲されてない方向10m
エンゲージ
まろうど
(10m)
阿形 (10m) 七扇、麒麟児、望月 (5m) 下級霊×3
(10m)
黒躑躅、愛生山
阿形雪実:そしてメインアクションで《コンセントレイト》《ピンポイントレーザー》《死点撃ち》《レーザーファン》!
阿形雪実:憎悪ついてるのでメメちゃんのエンゲージを狙うよ!
GM:こい!
阿形雪実:侵蝕率101!はかないゆとり期間だった……。撃!
阿形雪実:はい、振ります。まだ91状態なのでダイスもレベルも増えないぞ!
阿形雪実:11dx8+4
DoubleCross : (11R10+4[8]) → 10[1,1,2,2,4,6,7,9,9,10,10]+10[5,6,8,10]+10[7,8]+10[10]+4[4]+4 → 48
GM:ギエ~~ッ
七扇・T・絵麻:大爆発
黒躑躅メメ:ドッジ。
阿形雪実:ゲーッ!
黒躑躅メメ:≪命の盾≫+≪リフレックス:ソラリス≫
黒躑躅メメ:9DX8+2
DoubleCross : (9R10+2[8]) → 10[2,2,3,4,7,7,7,10,10]+10[7,9]+3[3]+2 → 25
愛生山藝術:ガード、≪歪みの体≫
阿形雪実:ゲゲーッ!
愛生山藝術:さらに
愛生山藝術:≪棘の獣身≫
愛生山藝術:4Dダメージ
愛生山藝術:4D10
DoubleCross : (4D10) → 22[5,2,8,7] → 22
GM:ではドッジ失敗した黒躑躅を愛生山が≪崩れずの群れ≫でカバー
GM:ダメージどうぞ!
阿形雪実:オッス!
阿形雪実:5d10+27
DoubleCross : (5D10+27) → 25[8,2,6,1,8]+27 → 52
GM:グギャァ~~~ッ
愛生山藝術:かなり硬かった筈だが……2倍ダメージで相当吹き飛びました
GM:だが棘の獣身は受けてもらう!
GM:22ダメージです
阿形雪実:でも棘の獣身であたしも死ぬ!吉谷さんのロイスを切って復活、しかる後にレッドテンペスト分減る!
阿形雪実:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6
阿形雪実:HP5で存命!
GM:演出どうぞ!
阿形雪実:荒野、血の海の中で黒躑躅を睨む。だが体に力が入らない。視界も暗くなってきた。
阿形雪実:「くそっ……」そのまま倒れる。しかし
阿形雪実:意識が戻った。こちらの世界。呪術から解放されて、戻って来たのか。だが……先ほどまでとは位置が違う
阿形雪実:後方10m、未だ残滓の残る呪力の泥から距離がある、安全な地点だ。
阿形雪実:(「っ……?どういう——」)
阿形雪実:自分の足元に、闇。湖面のような、雪原のような、慣れ親しんだ闇
阿形雪実:「…………」「………『助けて』、くれた?」闇は応えない
阿形雪実:ゆっくりと、手をかざす。やや距離のある、黒躑躅メメと愛生山藝術の方へ。くっ、くっと。指を動かす
阿形雪実:虚空から静かに現れた漆黒の杭が、愛生山を貫いた
愛生山藝術:「…………!!」
愛生山藝術:殆ど予備動作もないその攻撃を、避けられるはずもなく。
愛生山藝術:腹を貫通される。だが……
愛生山藝術:「くっ」
愛生山藝術:小さく印を結ぶ。
愛生山藝術:同時に、君の腹部にも、貫通されたような大穴が空く!
愛生山藝術:「藁人形より……何よりも」どろどろと血を流しながら、卑屈に笑む。
愛生山藝術:「人に近しは、人の身体よ」
阿形雪実:「がっ」同時に、闇色の虚空が腹部の大穴を覆う。出血が止まった。いや、そこには『何もない』。
阿形雪実:『何があるかわからない』『何が潜んでいるかわからない』同時に『そこには何もない』。肉体の損傷すら
阿形雪実:そう云う類の、闇だった
阿形雪実:でもデータ的にはダメージ食らって、死んでるんだけどな!!
愛生山藝術:「……面妖な……」
愛生山藝術:経験を積んだ彼ですら、その底知れぬ闇に、思わず恐れを抱く。
阿形雪実:「ふふ……」愛生山の言葉を聞いてか聞かずか。口から微笑みが漏れる。何だろう、この感覚——
GM:では行動値10、七扇さん麒麟児さん!
七扇・T・絵麻:麒麟児さんお先どうぞ
麒麟児 方助:じゃあ先に動こう。
麒麟児 方助:マイナーで黒躑躅メメと愛生山藝術の方に移動する。
麒麟児 方助:まろうどに背を向け、黒躑躅メメ達のいる方向へ向けて一目散に駆け出す。一見すると逃亡のように見えるが、その足取りには迷いや恐怖はない。
エンゲージ
まろうど
(10m)
阿形 (10m) 七扇、望月 (5m) 下級霊×3
(10m)
麒麟児、黒躑躅、愛生山
麒麟児 方助:メジャーで<C:オルクス>+<領域調整>+<抗い難き言葉>+<彫像の声>+<風の渡し手>
麒麟児 方助:対象は黒躑躅メメ+下級霊3体。
GM:どうぞ!
麒麟児 方助:じゃあ祓い屋(七扇)へのロイスをタイタス昇華。判定ダイス+10個追加する。
麒麟児 方助:17DX7+4
DoubleCross : (17R10+4[7]) → 10[1,2,3,3,3,4,6,6,7,7,8,8,8,9,9,9,10]+5[1,1,2,3,3,3,4,5,5]+4 → 19
GM:ひ、ひどい
麒麟児 方助:ウッソだろ
望月棗:ヒエッ……
麒麟児 方助:17個振ってこれとは。マジに呪われてるんじゃあないか?
麒麟児 方助:まあいいや。リアクションどうぞ。
GM:だが下級霊は全員イベイジョン6のクソザコゆえに……命中する!
黒躑躅メメ:ドッジ。
麒麟児 方助:問題は一番速い奴なんだよなあ~~~~~ 雪実くんのぶんも借りがあるからな
黒躑躅メメ:≪命の盾≫+≪リフレックス:ソラリス≫
黒躑躅メメ:9DX8+2
DoubleCross : (9R10+2[8]) → 10[2,4,4,5,5,7,10,10,10]+10[3,6,10]+1[1]+2 → 23
黒躑躅メメ:避けてしまったなぁ!
麒麟児 方助:仕方ない。雑魚を潰しただけでも良しとするか
麒麟児 方助:方助は何も恐れを成して背を向けたわけではない。単純に、この呪術師二人にとって、麒麟児が懐に飛び込むのは不利だということを察知しての行動だ。
麒麟児 方助:「“まろうど”とお前ら二人は別にお友達ってわけじゃない。……むしろ、あの時支部から一目散に逃げた辺り、君らにとっても厄介な相手なんだろ?」
黒躑躅メメ:「あら」一直線に向かってくる麒麟児を見て、少し驚いたように。
麒麟児 方助:「高みの見物をさせるつもりはない。……それに、君には雪実くんが世話になった礼をまだしてない。近づかなきゃあ、お前のことをブン殴ってやれないからな」その言葉とともに、手には携帯カセットレコーダーが顕現している。
麒麟児 方助:カチリ。
麒麟児 方助:再生。……黒躑躅メメは、呪力による防御でその領域圏から離脱する。
黒躑躅メメ:「何を……!」
麒麟児 方助:(一匹狼気取るだけあって、その実力は本物、か。シャクに障るが、まあいいさ。狙ったのは……こいつだけじゃない)
麒麟児 方助:黒躑躅メメは気づくだろう。自分に向い駆け寄る麒麟児方助のその背後で、下級霊たちが固まり、小刻みに震えている。
黒躑躅メメ:「…………!?」
黒躑躅メメ:「(何をしたの、コイツ……!?)」
麒麟児 方助:その魂の形が、小刻みに変形を繰り返しているのが見えるだろう。怪物然とした異形から、時折もとの死者らしきモノの姿が浮かんでは消えている。
麒麟児 方助:「僕や君らを始末するためにそのへんの幽霊を捕まえて鉄砲玉に仕立て上げたのはいいが……相手が悪かったな」
麒麟児 方助:「魂だけの存在。僕が相手取るにはこれほど無防備な存在もない」
麒麟児 方助:「“Dブリッジ・テープ”は既に再生を開始している。こいつら自身の生前の記録をな。……僕は別に祓い屋じゃないから、これで成仏させてやれるかどうかは怪しいとこだったが」
GM:下級霊たちは怯え、竦み、あるいは地面に落ちて羽をばたつかせている。その様はただのカラスと何ら変わりない。
麒麟児 方助:「どうやら予想通り、効き目は抜群だ」
麒麟児 方助:おっと。侵蝕値だけ申告しておきます。
麒麟児 方助:+13で113。以上。
GM:デバフが-行動値-15(マイナー行動消費で解除)/ダイス修正値-5個ですね
麒麟児 方助:はい。どっちもシーン中永続です。
GM:ギェェ
GM:では七扇さん!
七扇・T・絵麻:マイターン!
七扇・T・絵麻:マイナーで“まろうど”にエンゲージして
エンゲージ
七扇、まろうど
(10m)
阿形 (10m) 望月 (5m) 下級霊×3
(10m)
麒麟児、黒躑躅、愛生山
七扇・T・絵麻:メジャー、《コンセ:サラ》+《炎の刃》+《アマテラス》!オートで《砂の加護》+《砂塵霊》!
七扇・T・絵麻:あ
GM:あれ、
七扇・T・絵麻:ごめんなさい、憎悪もあるんで
GM:そうですね
七扇・T・絵麻:吉谷さんのロイス切って全回復!
七扇・T・絵麻:殴るぞーっっ
GM:OK!こい!
七扇・T・絵麻:11dx7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[3,3,3,5,5,5,8,9,9,9,10]+10[5,5,8,9,10]+10[5,9,10]+10[1,8]+3[3]+4 → 47
七扇・T・絵麻:いい出目
麒麟児 方助:すごい出目だ!
GM:あ!そうだ
GM:まろうどにエンゲージしたということは
七扇・T・絵麻:ということは
GM:Eロイス≪絶対拒絶≫
GM:エンゲージしたキャラクターは侵蝕1D10上昇します
七扇・T・絵麻:ウギャーっっ
七扇・T・絵麻:118+1d10
DoubleCross : (118+1D10) → 118+3[3] → 121
七扇・T・絵麻:おとなしいほうだった
GM:リアクションに関しては、まろうどは暴走状態につきリアクション不能!
GM:ダメージどうぞ!
七扇・T・絵麻:5d10+54 ウオーっダメージ!装甲有効!
DoubleCross : (5D10+54) → 33[5,2,9,10,7]+54 → 87
GM:いっってえ!!
七扇・T・絵麻:そしてダメージが通るならば
七扇・T・絵麻:Eロイスを1つ選んで解除出来る!
七扇・T・絵麻:Eロイスリストを見せてもらおうか!
GM:グヌヌ~~ッ
GM:今使っているのはこちら!
GM:≪衝動侵蝕:恐怖≫
≪絶対拒絶≫
≪予告された終焉≫
GM:この3つ!
GM:まあ恐怖は受けてる人いないんですが
麒麟児 方助:全員衝動判定クリアしましたからね……
七扇・T・絵麻:じゃー、絶対拒絶をカット!
GM:OK!
GM:結構削られました
七扇・T・絵麻:ヨシ!
七扇・T・絵麻:演出行きます
七扇・T・絵麻:魔祓の太刀を抜き、自らの足へと突き立てる。呪いを祓う最も手っ取り早い手段だ。
七扇・T・絵麻:「黒躑躅は預けるわ。人を斬るのよか…魔を斬るのが本業なのよ」
七扇・T・絵麻:踵を返し、“まろうど”へと相対する。太刀を収め、調息のち駆ける
七扇・T・絵麻:間合いの3歩前、太刀留めを外し、鐺(こじり)の弁を空けて逆袈裟に“鞘ごと”振りかぶり、一閃。
七扇・T・絵麻:鞘の先端から灼熱の奔流が噴出し、空中で焼結した鋭利なる紅玉の礫が幾重も降り注ぎ、禍々しき呪いの胴を突き穿つ。
GM:まろうどの身体を構成する、夥しい数の子供の死体。
GM:それらが一斉に口を開き、痛みに泣き叫ぶかのように絶叫する。
GM:「■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーッ!!」
七扇・T・絵麻:轟音の合唱の中、更に太刀を翻し、今度こそ抜刀。剛刃なる焔の一閃が着弾した紅玉を起爆させ、煉獄の星座を敵対者の身に結んだ。
七扇・T・絵麻:刺突・斬撃・爆轟・焼尽。魔祓の攻撃を四重奏にして叩き込む、七扇が絶刀。効かないとは言わせない。
GM:腐りかけた肉の塊から、しゅうしゅうと瘴気が立ち昇る。
七扇・T・絵麻:「しこたま溜め込んだ呪詛があるようね。」
GM:苦しみ藻掻くかのように歪な身体を動かし、呪力の一部が霧散する。
七扇・T・絵麻:「良いわよ。膿の切開は慣れたもの。最後のひとかけらまで祓い飛ばしてあげる」
七扇・T・絵麻:侵蝕136
GM:では行動値8、愛生山とまろうどの手番です
GM:1D3
DoubleCross : (1D3) → 2
愛生山藝術:マイナーなし、
愛生山藝術:メジャーで阿形さんに≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪魔獣の本能≫+≪焦熱の弾丸≫+≪クロスバースト≫
愛生山藝術:7DX7
DoubleCross : (7R10[7]) → 10[1,2,4,5,6,6,9]+10[9]+1[1] → 21
阿形雪実:ドッジを試みる!
阿形雪実:4dx-1
DoubleCross : (4R10-1[10]) → 10[1,1,6,10]+1[1]-1 → 10
阿形雪実:当たる、こい!
愛生山藝術:ダメージ!
愛生山藝術:3D10+12
DoubleCross : (3D10+12) → 17[6,7,4]+12 → 29
愛生山藝術:諸々有効!
阿形雪実:死!
阿形雪実:鏡花さんのロイスを昇華して復活しよう。ごめんやで!
愛生山藝術:どのような術式によるものか、革のバッグから等身大の白いマネキンをずるり、と引っ張り出す。
愛生山藝術:「ふん」
愛生山藝術:袴から取り出したのは赤く塗られた数本の釘。空中に放り投げ、金槌を振り抜く。
愛生山藝術:カァン!!
愛生山藝術:一振りで全ての釘がマネキンの頭部に打ち込まれ、
愛生山藝術:同時に阿形さんの頭部、全く同じ箇所が凄まじい激痛に襲われる!
阿形雪実:「っ、~~~ッ!!?」
麒麟児 方助:「!? 雪実くんッ!」
阿形雪実:「が、ぐは……なるほどこれが呪いってヤツ……」倒れる!
愛生山藝術:「狗畜生と云へど、術士のはしくれ」
愛生山藝術:「せめて當方の術を以つて殺してやらう」
七扇・T・絵麻:「…類感呪術。オーソドックスだけど、その分技術が如実に出る」
七扇・T・絵麻:「素人は何日もかける呪詛を一瞬で決めてくる辺り、技量が伺えるわね」
阿形雪実:「けど人形にマネキンって……ほんとに、あんななのね……!」まだ闘志は消えてないぞ!
愛生山藝術:大量の釘を取り出して構え、君達を見つめる。
GM:ではまろうどの手番です
GM:マイナーで≪アーマークリエイト≫
GM:装甲作成、
GM:メジャーで≪コンセントレイト:エグザイル≫+≪ジャイアントグロウス≫+≪命の剣≫+≪ギガノトランス≫
GM:対象PC全員です
七扇・T・絵麻:グエーッッ
阿形雪実:まろうど野郎ォーッ!
GM:妨害がないなら……いくぞ!
阿形雪実:えーと、えーと……
阿形雪実:《時の棺》!さすがに止めたい!!
GM:OK!
GM:では判定失敗!
GM:七扇の攻撃で怒り狂ったように、まろうどが激しく暴れ始める。
阿形雪実:フゥーツ……侵蝕値10増えたぜ
GM:技術も何もない、ただ大量の手足を振り回すだけの攻撃。
GM:だがその巨体から振るわれる一撃で、術士たちは次々と屠られていく。
阿形雪実:ゆっくりと、首だけまわしてまろうどを見る
GM:まろうどに触れられた芝生は一瞬で枯れ果て、街灯は錆びつき、光を失う。
GM:物理法則を越えた、概念的な『滅び』が撒き散らされる。
麒麟児 方助:「小暮のいた支部や五戸田村を“腐食”させたのはこれか!」いかにオーヴァードといえど、喰らえばひとたまりもないという確信がある。首筋に鳥肌が立つ。
GM:そして、その巨体が君たちに迫った時――。
阿形雪実:見える。いつもあたしが感じている『時間と空間のはざま』。あの元から『存在している階層(レイヤー)が違う』らしいまろうど。
阿形雪実:それがここに現れている今。もっと、もっとはっきり感じられる。ああ何でみんな、みんな——。
阿形雪実:こんな世界で平気で生きていられるの?
阿形雪実:ぱちっと瞬きをする。その瞬間、全部なかったことになった。
阿形雪実:まろうどが暴れて出したもの、みんな。まるで時間が時間が巻き戻ったように
阿形雪実:……やっぱりだ。頭がすごくすっきりする。あたしは今、この空間に『当てられてる』のか?
阿形雪実:「ふふ、ふふ……」
阿形雪実:じわじわと自分の周りに黒い虚空が広がって行く。とても晴れやかな気分——!
GM:殺された術者たちも、折れた街灯も、全てが無かったことのように元に戻る。
望月棗:「此れは……?阿形様、が……?」
麒麟児 方助:「!?」周囲を見渡す。“まろうど”の攻撃の跡も、血を吐いて地に伏せた術師たちもそこにはない。雪実くんの方を見る。
七扇・T・絵麻:「幻術…いや、時間の遡行?」
阿形雪実:「うん……。だいじょぶだよ、なっちゃん……。『これ』、あたしの力は……今は味方だから……!」
GM:まろうどが咆哮する。だがそれも既に、聞き覚えのあるものだ。
七扇・T・絵麻:「この規模でやれるなんて…女子高生、つくづく怖いわー…」
GM:では行動値0
GM:望月さんの手番です
望月棗:はい
望月棗:マイナーで阿形さん側に5m移動。
エンゲージ
七扇、まろうど
(10m)
阿形 (5m) 望月 (10m) 下級霊×3
(10m)
麒麟児、黒躑躅、愛生山
望月棗:メジャーで『望月棗の当然』。《エクスプロージョン》《ツインバースト》《増加の触媒》《オーバードーズ》《アンプリフィケイション》。
望月棗:愛生山・黒躑躅のエンゲージを攻撃。
GM:ウオオオ
GM:来い!
望月棗:1dx+4
DoubleCross : (1R10+4[10]) → 1[1]+4 → 5 → ファンブル
望月棗:うっわ
GM:呪われてる
望月棗:失敗しました。
阿形雪実:なにーっ!
GM:これファンブルだと失敗になるんですか?(無知)
望月棗:なりますね……
望月棗:リカバリー手段無いんだよなこれ……
麒麟児 方助:失敗ですね。ファンブルなので……
GM:マ……マジかよ!
望月棗:なっちゃんしょんぼり
七扇・T・絵麻:アワワ
望月棗:侵蝕率+18 (侵蝕率:107->125)
GM:こんなことって…
望月棗:失敗したのにめっちゃ上がる……
望月棗:「偖、偖。其れでは棗めも、御用意をば、と」指を掲げる。
望月棗:「……では、御覚悟を——っ」涼しい顔を歪める。
望月棗:「けふっ、こほっ、ごほっ……」咳き込む。
黒躑躅メメ:「……あらぁ? あら、あら、あら、あら」
黒躑躅メメ:それを見て、にんまりと笑む。
黒躑躅メメ:「どうしたのぉ? なっちゃん?」
望月棗:呪の進展が激しい。より強く呪われたためか。
黒躑躅メメ:「随分苦しそうじゃない? ねぇ?」
望月棗:「……っ」
黒躑躅メメ:「痛いでしょうねぇ? つらいでしょうねぇ?」
黒躑躅メメ:「解いてあげましょうかぁ?」
望月棗:「嘘はいけません。其の気は持ち合わせていらっしゃら無いでしょうに」
黒躑躅メメ:「嘘なんて言わないわぁ。ただ条件があるだけ」
黒躑躅メメ:「あたしに跪いて謝りなさい?」
黒躑躅メメ:「調子に乗ってすいませんでした~、って」
黒躑躅メメ:「あたし、優しいから。そうすれば殺さないであげるわよぉ?」
黒躑躅メメ:至極楽しそうに、にやにや笑う。
望月棗:「……成程。黒躑躅様が最も苦痛に御思いに為るのは斯様な振る舞いですか」
望月棗:「……参考に成りました」居住まいを正して、再び対峙する。
黒躑躅メメ:「……何……?」
黒躑躅メメ:「なんでよ……」
黒躑躅メメ:「なんで、ズタボロのはずなのに……」
黒躑躅メメ:「なんでまだ、そんな口が聞けるわけ……!?」
望月棗:「元より及ぶとは思って居りません故。下より掬うは卑しき我等」
GM:では次は下級霊なんですが、その前に
吉谷麻里:「ひぃ……ひぃぃいっ……!!」
吉谷麻里:結界の中で、吉谷が悲鳴を上げる。
GM:注連縄を隔てた外では、大量の下級霊が飛び回り、歌い踊るように結界を取り囲んでいる。
GM:彼らは言葉を発しはしないが、その全てが吉谷に対して凄まじい怨念を抱いているのが分かる。
朝霧鏡花:「吉谷さん!気を強く持ってください!」
朝霧鏡花:「あれを抑えられるのはあなただけなんです!」
吉谷麻里:「いやぁあああ……!!」
GM:そうは言われても、吉谷の目からはただ縄に囲まれただけの結界はあまりにも頼りなく映った。
GM:今すぐにでも霊たちが殺到してきて、殺されるのではないか。そんな想像が拭えない。
GM:彼女の恐怖が限界に達したその時――。
GM:「吉谷さん!結界がもう保ちません!今すぐ逃げてください!」
吉谷麻里:「えぇっ!?ひっ、ひいぃっ!?」
吉谷麻里:その声に弾かれたように、吉谷は飛び退く。
朝霧鏡花:「…………え?」
朝霧鏡花:振り向いた朝霧は、
朝霧鏡花:先ほどから何も口にしてはいない。
麒麟児 方助:「おい、ちょっと……あの女」
望月棗:「……否!」
麒麟児 方助:「おいッ!何してる!ワナだ!結界の外に出るんじゃあ───」
吉谷麻里:その時には既に、吉谷の身体は結界の外に出ていた。
吉谷麻里:「――ぎっ」
吉谷麻里:びくん!と、吉谷の身体が跳ねる。
朝霧鏡花:「馬鹿な……吉谷さん!!」
朝霧鏡花:痙攣する吉谷に駆け寄ろうとするが、結界の中からでは手が届かない。
吉谷麻里:「あっ……あ……あ……」
吉谷麻里:「か」
吉谷麻里:虚ろな表情。目から大粒の涙が溢れる。
吉谷麻里:「かえりたい」
吉谷麻里:「いやだ、かえりたい」
七扇・T・絵麻:「……吉谷さん…!」
吉谷麻里:口から洩れる声は、口調は、既に彼女のものではない。
吉谷麻里:「いやだ、いやだ、いやだ」
吉谷麻里:がり。がり。がり。
七扇・T・絵麻:「ぐっ…!入り込まれた…!」
吉谷麻里:「こんな果てで、こんな、だれもいないばしょで」
吉谷麻里:がり、がり、がり。
吉谷麻里:「しぬなんて、わすれられるなんて」
麒麟児 方助:「これは……“まろうど”の意志か!?彼女の身体を使って、自らの思考を代弁させているのか!」
吉谷麻里:自らの喉を、爪で激しく掻き毟る。血が噴き出す。
阿形雪実:「吉、谷……さ……」地面に倒れたまま
吉谷麻里:「いやだ……いや、いや…………」
朝霧鏡花:「……くっ……!」
朝霧鏡花:鞘に納めたままの刀を投げ放ち、吉谷の頭部に強かに打ち付ける。
吉谷麻里:「い……」
吉谷麻里:意識を失って、その場に倒れた吉谷を、朝霧がなんとか結界内に引き戻す。
七扇・T・絵麻:「朝霧の…恩に着るわ!」
朝霧鏡花:「……まろうどの制御が……解けます!!」
望月棗:「……今迄は、押さえられて居た。其れが解けた、今や……」
望月棗:「彼(あれ)を阻む者は、我等の身已(のみ)かと」
GM:イニシアチブ。まろうどは≪加速する時≫
GM:1D4
DoubleCross : (1D4) → 2
GM:マイナーなし、メジャーで麒麟児さんに≪コンセントレイト:エグザイル≫+≪ジャイアントグロウス≫+≪命の剣≫
GM:20DX7
DoubleCross : (20R10[7]) → 10[1,2,2,2,2,3,4,4,4,4,5,6,6,8,8,9,9,9,9,10]+10[2,3,6,6,8,10,10]+10[1,5,8]+2[2] → 32
麒麟児 方助:ドッジ!
麒麟児 方助:4DX=>32
DoubleCross : (4R10[10]>=32) → 8[1,3,4,8] → 8 → 失敗
麒麟児 方助:ダメだ。ダメージどうぞ
GM:4D10+20+2D10
DoubleCross : (4D10+20+2D10) → 20[10,1,5,4]+20+13[9,4] → 53
GM:諸々有効!
麒麟児 方助:ロイス切ろう。望月棗のロイスをタイタスへ昇華して蘇生。
麒麟児 方助:11点HPで立ち上がる。演出どうぞ。
GM:繋ぎ合わされた子供たちの白く濁った瞳が、ぎょろり、と、一斉に麒麟児さんに向けられる。
GM:耳をつんざく咆哮。先ほどまでより機敏な動きで巨大な腕が振るわれ、
GM:麒麟児さんを殴りつける!
麒麟児 方助:「………ッ!」
GM:全身が腐敗していく感触が君を襲うだろう。
麒麟児 方助:「ぐ………がふっ!」元々直接の殴り合いが得意なタイプでもない。指先で弾かれたクリップのように、軽々しく吹き飛ばされる。
麒麟児 方助:───カチリ。
GM:そして下級霊は……全てのダイスが3以下!
GM:ゴミになりました。行動放棄
GM:クリンナップ!
GM:邪毒を喰らえ!
望月棗:9点貰います。残り1で生存。
阿形雪実:アバ—ッ!残り2!
麒麟児 方助:そうだった!それもあるんだった!残りHP2点!
GM:ではラウンド2!
黒躑躅メメ:「……まだ躾が足りないのかしら」
黒躑躅メメ:苛立ちを隠そうともせず、君達を睨む。
黒躑躅メメ:「いいわよぉ。こっちは。分かるまで続けるだけだもの」
黒躑躅メメ:「せいぜい後で、後悔して泣き喚きなさい!!」
黒躑躅メメ:黒躑躅が簪と触媒に、膨大な呪力を注ぎ込む。
黒躑躅メメ:同時に、
黒躑躅メメ:つつ、と、
黒躑躅メメ:彼女の口の端から、赤い血が垂れる。
黒躑躅メメ:「……え」
愛生山藝術:「黒躑躅……!貴様……」
愛生山藝術:「がっ」
愛生山藝術:激しく吐血し、蹲る。
黒躑躅メメ:「ぐ、ぶ……!?」
黒躑躅メメ:同じく夥しい血を吐いて、ぼたぼたと黒いドレスを濡らす。
望月棗:「……む」
黒躑躅メメ:「……これ……は……」
黒躑躅メメ:「あんた……あんたの仕業ね……!」
黒躑躅メメ:激しい憎悪の篭った視線で、一点を睨む。
黒躑躅メメ:「朝霧鏡花……!!」
GM:同時に、君達の身体を襲っていた不調が、嘘のように消え失せる。
麒麟児 方助:「!」振り返り、黒躑躅メメの視線の先に立つ朝霧鏡花を目で追う。
朝霧鏡花:「そちらは掛けるのが生業だそうですが、こちらは専ら祓うのが仕事でして」
朝霧鏡花:「いや、莫迦正直に掛けてきてくれて、助かりましたよ」
朝霧鏡花:「……効くでしょう? 自分の術は」
GM:相手の術を、二倍、三倍にして返す、呪術の基礎。
GM:――呪詛返し。
望月棗:「ふ、ふふ、ふふ」
望月棗:「其の業前で「何も無い」とは。謙遜も過ぎれば嫌味ですよ?」
望月棗:「悪い人」微笑む。
七扇・T・絵麻:「全くね。」
七扇・T・絵麻:「パッフェの一つくらいは奢らせてもらおうじゃないの」
朝霧鏡花:「……とはいえ、これが限界です」蒼白い顔で言う。
朝霧鏡花:「後は本当に、お任せします」
麒麟児 方助:「正直、泣きつくだけの小娘だと侮ってたが……流石に、本部エージェントってのは肩書きだけじゃないらしいな。強かなやつだ。気に入ったよ」
阿形雪実:「まか、せて……やったるってぇの……!」なんとか立ち上がる!
GM:というわけで、現在皆さんが受けているデバフは全解除となり、
GM:代わりに愛生山と黒躑躅にはランク10邪毒とランダムで二つのバッドステータスが与えられます
愛生山藝術:choice[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]
DoubleCross : (CHOICE[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]) → 憎悪:黒躑躅メメ
愛生山藝術:choice[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5]
DoubleCross : (CHOICE[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5]) → ランク5邪毒
望月棗:これ、ランク15に?
愛生山藝術:じゃあそうだな……ランク15で
七扇・T・絵麻:wwww
黒躑躅メメ:choice[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]
DoubleCross : (CHOICE[重圧,ランク5邪毒,暴走,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]) → 暴走
黒躑躅メメ:choice[重圧,ランク5邪毒,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]
DoubleCross : (CHOICE[重圧,ランク5邪毒,行動値-5,憎悪:黒躑躅メメ]) → 憎悪:黒躑躅メメ
黒躑躅メメ:最悪!!!!!!!!!!!!!!
黒躑躅メメ:全ての強みが失われた
望月棗:かわいそう
七扇・T・絵麻:味方にまで殴られるのこの子…
麒麟児 方助:本当に全部帰ってきてるな……
GM:2ラウンド目を開始します。
GM:セットアップ!
七扇・T・絵麻:なし!
愛生山藝術:なし。
阿形雪実:ないです!
麒麟児 方助:なし。
黒躑躅メメ:≪アクセル≫行動値+6
GM:まろうどは
GM:≪さらなる絶望≫
GM:≪さらなる絶望≫
GM:≪さらなる絶望≫
七扇・T・絵麻:ヒエ~っ
阿形雪実:×3!
GM:下級霊を三体、ゴミになった下級霊のエンゲージに配置します。
エンゲージ
七扇、まろうど
(10m)
阿形 (5m) 望月 (10m) 下級霊×6
(10m)
麒麟児、黒躑躅、愛生山
GM:さらに≪集団錬成≫
阿形雪実:ギャワーッ
七扇・T・絵麻:ギエーッ
GM:下級霊が行う攻撃の達成値+10 攻撃力+10
GM:下級霊はなし、望月さんもセットアップはなかったはず
GM:では行動値20、黒躑躅から
GM:マイナーなし、
GM:メジャーで≪コンセントレイト:ソラリス≫+≪抗いがたき言葉≫+≪絶対の恐怖≫+≪神の御言葉≫+≪タブレット≫+≪多重生成≫
GM:対象自身含む4人
GM:逃れるのは…
GM:1D4
DoubleCross : (1D4) → 3
GM:阿形さんですね
阿形雪実:あたし!
阿形雪実:へいへいメメちゃんビビってるーっ
GM:自分と七扇さん麒麟児さん望月さんに攻撃!
GM:9DX7+2
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[3,3,4,5,6,6,6,7,10]+6[2,6]+2 → 18
七扇・T・絵麻:ひくい!
GM:ウギャ~~
七扇・T・絵麻:ワンチャンあるぞ!
麒麟児 方助:お、しょっぱい!これはひょっとするかもしれないぞ!
阿形雪実:敵も味方もダイスに恵まれない!
黒躑躅メメ:暴走リア不!
七扇・T・絵麻:6dx ドーッジ!
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[2,3,4,7,7,10]+10[10]+2[2] → 22
七扇・T・絵麻:しゃーおらー!
麒麟児 方助:4DX=>18
DoubleCross : (4R10[10]>=18) → 9[1,7,9,9] → 9 → 失敗
麒麟児 方助:1足りないか!残念
望月棗:ドッジダイス触れないや。4個減ってるんだ
七扇・T・絵麻:いえ
七扇・T・絵麻:そのデバフも剥がれたのだそうです(確認済み)
GM:いや、今はそのデバフも剥がれてますね
望月棗:そうとは……じゃあやってみよっと
望月棗:4dx-2>=18
DoubleCross : (4R10-2[10]>=18) → 8[4,5,7,8]-2 → 6 → 失敗
望月棗:ぜんぜん駄目!
黒躑躅メメ:ダメージ!
黒躑躅メメ:2D10+25
DoubleCross : (2D10+25) → 13[3,10]+25 → 38
黒躑躅メメ:装甲無視、ダイス-4個
麒麟児 方助:望月棗のロイスをタイタス昇華して立ち上がろう。
望月棗:まろうどに好奇心/脅威:○で取得して即昇華します。
黒躑躅メメ:痛すぎる
黒躑躅メメ:自分の呪いが痛すぎる
阿形雪実:メメちゃん……
黒躑躅メメ:「ぎ、いッ……!!」
黒躑躅メメ:喀血しながらも、激しい憎悪に顔を歪め、もう一度君たちに呪力を放つ。
黒躑躅メメ:もうまともに動く余裕がない。
黒躑躅メメ:幻術から攻撃をするのではなく、純粋な呪力を直接ぶつけて、身体を蝕む。
黒躑躅メメ:「あ、あ、あぁぁあああッ!!」それが更に、呪詛返しを受けている彼女自身をも激しく侵蝕する。
黒躑躅メメ:「許さない……朝霧も……望月棗も……!!」
黒躑躅メメ:「そうよ……!! あたしの邪魔をする奴は……全部全部、ぶっ壊してやる……!!」
麒麟児 方助:腕が不可視の力により引き裂け、血が噴き出す。
望月棗:「——無理を」口の端からは黒ずんだ血を零す。「徹す必要が在りますか?」
望月棗:「最早気儘には動けぬ御様子と推察しますが。痛み分けと云うのは如何でしょう」
黒躑躅メメ:「ふざけないで……!誰が……ぐっ」
黒躑躅メメ:再び大量の血を吐きながらも、
黒躑躅メメ:「誰が、あんたなんかと…………!!」
黒躑躅メメ:「認めさせてあげる……」
黒躑躅メメ:「どちらが上なのか、ハッキリとね……!!」
望月棗:「此の棗めも、随分と黒躑躅様に苦杯を喫しました故。徐々(そろそろ)御愛想と行きたい処です」
望月棗:「で無くては愛想も尽きて仕舞います」
黒躑躅メメ:「ならその余裕ぶったツラ!! 引っ込めて泣き叫んでみなさいよッ!! 望月ッ!!」
GM:では19!阿形さんの手番です
阿形雪実:はいー!マイナーは……なし!次のラウンドまでにメメちゃんが死んでくれることを見越して、着替えない!
阿形雪実:見越してっていうか期待して
GM:がんばれ黒躑躅…!
阿形雪実:そしてメジャー……やっぱり迷ったけど、下級霊を撃とう!三体いるのは怖い!
GM:こい!
阿形雪実:組み合わせは《コンセントレイト》《ピンポイントレーザー》《死点撃ち》《レーザーファン》。下級霊の範囲をまとめて撃つ!
阿形雪実:12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,2,4,5,7,8,8,8,9,9,9,10]+10[1,1,7,7,7,8,10,10]+10[5,6,7,8,9,10]+10[5,6,7,8]+4[3,4]+4 → 48
GM:クソザコイベイジョンで全員命中!
GM:ダメージどうぞ!
阿形雪実:よしよし、いい感じ!
阿形雪実:5d10+31
DoubleCross : (5D10+31) → 23[1,8,7,1,6]+31 → 54
阿形雪実:装甲無視!
GM:6体全部が…
阿形雪実:い、生きてるかな……
GM:跡形もなく吹き飛びましたね
七扇・T・絵麻:八峰!
望月棗:わーいわーい
GM:ウギャ~~~~ッッ
阿形雪実:やったー!そんなに硬くもなかった!
阿形雪実:レッドテンペストダメージ!
阿形雪実:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5
阿形雪実:死んだ!ごめんね、方さんのロイスで復活する!
阿形雪実:体が軽い!鏡花さんの呪詛返しのお陰か、それともこの場の異様な空気のせいか。
阿形雪実:またぞろ増え始めている下級霊へと視線を向ける。ぐわっとその場で右手を振り下ろす!
阿形雪実:グシャ—ッ!
阿形雪実:牙のような、顎のような虚ろの杭が、まとめて霊たちを一掃するよ!
GM:「――――」
GM:不吉な歌が途切れ、翼を捥がれた下級霊たちは地面に墜落し、足掻きながら消えていく。
GM:では行動値10!七扇さん麒麟児さんです
麒麟児 方助:先に行きましょう。
麒麟児 方助:すまんウソついた。待機する!
GM:了解です!
GM:では七扇さんどうぞ!
七扇・T・絵麻:ではマイターン!
七扇・T・絵麻:マイナー無し、引き続き“まろうど”にメジャー、《コンセ:サラ》+《炎の刃》+《アマテラス》!オートで《砂の加護》+《砂塵霊》!
七扇・T・絵麻:12dx7+4 オラーッ
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,1,2,2,3,5,5,6,8,8,9,9]+10[3,3,7,10]+10[7,8]+10[5,10]+10[8]+2[2]+4 → 56
GM:ゲゲーッ
GM:暴走リア不!
GM:ダメージどうぞ!
七扇・T・絵麻:6d10+54 飛べーっ
DoubleCross : (6D10+54) → 25[6,2,5,6,3,3]+54 → 79
GM:アーマークリエイトの装甲がデカかったぜ
GM:なんとか生きている!
七扇・T・絵麻:ゲェーッ
七扇・T・絵麻:触れれば塵芥に帰す滅びの赤子、対するこちらは刃の一振り。互いの命に届く間合い。
七扇・T・絵麻:必要なのは、抵抗を許さぬ一撃。守りを捨て、全霊を込めた一の太刀。
七扇・T・絵麻:「肉を斬って届かぬならば、魂を斬って轟かす。七扇が一刀、ご照覧あれ。」
七扇・T・絵麻:僅かに間合いから身を翻す。太刀留めを再び外し、鞘の弁とスリットをほぼ全て開放。鯉口を固定したまま鞘ごと大上段に構える。
GM:何かを感じ取ったかのように、まろうどが腕を振りかぶらんとする。
七扇・T・絵麻:鋒から蒼炎が吹き出すと同時、吹き出した溶鉱が固化し、流麗なる青玉の蛮刀を象る。
七扇・T・絵麻:焔の光を受けて蒼い煌めきを散らすが同時、その峰からのスラスター推進を受けた裂帛の唐竹割りが世界を割る。この間数瞬。
七扇・T・絵麻:滅刃なる蒼の閃きは巨体を断ち割り、その呪いの核へと刃をかける
七扇・T・絵麻:「……っっ!まだ…落ちないか!」
GM:「■■■あ■■■ぁ■■■■ーーーーーーッ!!」
GM:巨大な腕が数本纏めて薙ぎ払われ、地に落ちる。
七扇・T・絵麻:後少し…肉を、骨を取って…残るは魂
七扇・T・絵麻:刃を塵として、バックステップ。死なぬならば、今一度の一の太刀を
七扇・T・絵麻:侵蝕151
GM:巨体の大半を祓われながらも、その傷口からは滅びの瘴気が立ち昇る。
七扇・T・絵麻:そして鬼斬りの効果を忘れとりました!
七扇・T・絵麻:予告された終焉を解除!
GM:OK!解除!
GM:『救い主』の死を望む、積み重ねられた想像も絶する怨念。
GM:七扇の一太刀が、それすらも断ち切る。
GM:ではカウント8、まろうどの手番
GM:マイナーなし、
GM:メジャーで七扇さんに≪コンセントレイト:エグザイル≫+≪ジャイアントグロウス≫+≪命の剣≫
七扇・T・絵麻:フギャーッ
GM:20DX7
DoubleCross : (20R10[7]) → 10[1,1,1,1,2,3,3,4,5,5,6,6,6,8,8,8,9,9,10,10]+10[3,3,5,7,8,9,10]+10[1,4,5,10]+10[8]+1[1] → 41
七扇・T・絵麻:ウオードッジ!
七扇・T・絵麻:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 9[1,1,1,7,7,9] → 9
七扇・T・絵麻:だめ…
GM:5D10+20+2D10
DoubleCross : (5D10+20+2D10) → 37[4,5,9,9,10]+20+6[2,4] → 63
GM:諸々有効!
七扇・T・絵麻:しんじゃう!
七扇・T・絵麻:麒麟児さんのロイスを昇華復活
GM:まろうどが甲高い絶叫と共に、七扇に巨体を向ける。
GM:見つめるのは、夥しい数の腐った瞳。
GM:同時に、
GM:七扇の目鼻、耳、口、穴という穴からどろりと真っ黒な血が垂れる。
GM:全身の臓器が、腐敗していく。
七扇・T・絵麻:「ごぷっ」
七扇・T・絵麻:やられることを察知した時点でやることは決めている
七扇・T・絵麻:太刀の刃渡りは切腹に向かない。故に、身へと刃を当て思いきり引く動きへとなる
七扇・T・絵麻:夥しい量の黒呪を瀉血。命に届きうるならば、切り落とすまで
GM:では愛生山の手番
愛生山藝術:マイナーなし。
愛生山藝術:メジャーで黒躑躅に≪コンセントレイト:キュマイラ≫+≪魔獣の本能≫+≪焦熱の弾丸≫+≪クロスバースト≫
愛生山藝術:回らないで!
愛生山藝術:7DX7
DoubleCross : (7R10[7]) → 10[1,1,1,6,7,8,10]+5[1,3,5] → 15
愛生山藝術:ヨシ!!
望月棗:なんてことだ
黒躑躅メメ:暴走リア不。
愛生山藝術:2D10+12
DoubleCross : (2D10+12) → 15[6,9]+12 → 27
黒躑躅メメ:まだ生きてる!
愛生山藝術:「見苦しいぞ黒躑躅……!それでも術士か!!」
黒躑躅メメ:「うるっさいのよ!!あんたは黙ってて!!」
愛生山藝術:「何といふ愚か者だ……!!」
愛生山藝術:紅い釘を取り出し、
愛生山藝術:金槌で殴り、飛ばす。
黒躑躅メメ:「づあぁ!?」
愛生山藝術:釘は黒躑躅の腹に深々と突き刺さる。
愛生山藝術:「敵は術士ですらない畜生ども!我らの敵ではないわ!!何をそんなに焦つてゐる!?」
黒躑躅メメ:「黙ってろっつってんでしょうがあぁぁーーーッ!!」
GM:では望月さんの手番です。
望月棗:はい!
望月棗:マイナーでジェネシフトします。
望月棗:侵蝕率+10(2d10->7,3) (侵蝕率:125->135)
望月棗:OKOK
望月棗:メジャー『望月棗の当然』。《エクスプロージョン》《ツインバースト》《増加の触媒》《オーバードーズ》《アンプリフィケイション》。
望月棗:愛生山・黒躑躅のエンゲージを攻撃。
GM:ギェェエ
望月棗:2dx+4
DoubleCross : (2R10+4[10]) → 9[5,9]+4 → 13
阿形雪実:きゃーっなっちゃーん!!
七扇・T・絵麻:いっけー!
望月棗:SPエージェントを使用。達成値増幅を狙う。
望月棗:13+1d10
DoubleCross : (13+1D10) → 13+1[1] → 14
望月棗:ぜんぜん駄目!だがドッジ不可だぞ!
GM:の、呪いだ
黒躑躅メメ:暴走リア不!
愛生山藝術:カバー!ガード!≪棘の獣身≫!
GM:ダメージどうぞ!
望月棗:2d10+86 諸々有効
DoubleCross : (2D10+86) → 15[5,10]+86 → 101
GM:ウッギャーーーーーーーッ
GM:なんだこの固定値は シャレになってないよ
愛生山藝術:3D10 ≪棘の獣身≫
DoubleCross : (3D10) → 13[6,1,6] → 13
愛生山藝術:そして二倍ダメージで無論死亡します。
望月棗:反撃で倒れます。阿形さんのロイスを昇華して復活。
望月棗:「予告致しましょう……次こそは、必ずや」微笑み、再び指を掲げる。
望月棗:しかし。「……ごぶっ」大きく血を吐く。
望月棗:これは幻覚ではない。
望月棗:体内の抵抗が、著しく弱まった。呪と——黒躑躅と、より深く繋がっている。
望月棗:体内の抵抗を、一時的に弱めた。呪と——黒躑躅と、より深く繋がるため。
黒躑躅メメ:「あらあら?」
黒躑躅メメ:口の端を大きく歪める。
黒躑躅メメ:「どうしたのよ、なっちゃん?」
望月棗:そのままゆっくりと、前のめりに倒れる。
望月棗:倒れそうになる体を、ギリギリで踏みとどまらせる。
黒躑躅メメ:「はっ!はは……」
黒躑躅メメ:「あははははは!!」
黒躑躅メメ:それを見て、高らかに笑う。
望月棗:「……棗が」
黒躑躅メメ:「どォーーーしたのよ!ええ!?望月棗!!」
黒躑躅メメ:「いつもみたいに涼しい顔で笑ってみたらどう!?」
望月棗:「棗は此れでも、黒躑躅様の事は尊敬して居るのです」
望月棗:「申し訳、在りません……棗が」か細く、呟く。
望月棗:「己が欲する様に、気儘に振る舞う気高さと強さは、棗には届かぬ物で在る故」
黒躑躅メメ:「出来ないかしら!? 出来ないわよねぇ!!」
黒躑躅メメ:「当然よねぇ! この黒躑躅メメに呪われたんだもの!!」
望月棗:「棗が、愚かで御座いました……どうか、どうか」
望月棗:「然し、で在ればこそ。高が棗などに執着しては行けませぬ」空間に死の爆轟が満ちていく。
望月棗:「黒躑躅様が躙る程の、格調も価値も御座いませぬ」
黒躑躅メメ:「……ふっ」
望月棗:「非礼を、御許し下さい……!ですから」
黒躑躅メメ:それを見て、ぞくぞくと、背筋に悦びが込み上げる。
黒躑躅メメ:ゆっくりと、望月に歩み寄る。
望月棗:「其様な拙に、捉われる有り様は、不図、哀しく思います」
望月棗:「私めの、命だけは……他のものはどうなっても構いませぬ、ですから!」
黒躑躅メメ:「ふっ……ふふ……うふふふふ……!!」
黒躑躅メメ:「そう……」
黒躑躅メメ:ぐい、と乱暴に髪を掴んで、頭を起こさせる。
黒躑躅メメ:「それでいいのよ? なっちゃん……」
黒躑躅メメ:「その顔が見たかった……」
黒躑躅メメ:うっとりと、夢見る少女のような顔で。
黒躑躅メメ:「でも、どうしようかしらねぇ?」
黒躑躅メメ:「あんたには散々、失礼な態度を取られてきたものねぇ?」
黒躑躅メメ:「あたし、傷ついちゃったわぁ? 繊細だから」
望月棗:顔を引き上げられる。果たしてそこにあったのは、怯える少女の顔ではなく。
望月棗:「其れは——此の様に?」
黒躑躅メメ:「あんたの仲間、二、三人殺すくらいで勘弁して――」
黒躑躅メメ:「――え」
望月棗:望月棗の体が爆発する。
黒躑躅メメ:「っ!?ひ、あああああああぁぁああっ!?」
望月棗:「……希くは、其の呪を断たん事を」此れまでは幻であり。
望月棗:現実。迂闊に近づいた少女は果たして、逆に安全であったと言えよう。
望月棗:彼女の周囲のみを避けるように、錬成された爆破が周囲を焼き尽くしていた。
黒躑躅メメ:「……………!?」
愛生山藝術:「………ぶ」
愛生山藝術:全身から煙を上げ、身体の大半を吹き飛ばされた愛生山が、そこに立っている。
望月棗:「棗の業、御見せしては居ませんでしたが」
望月棗:「御見せするとは申して居りません。下の者の用いる詐術なれば」
望月棗:「種を隠すは道理でしょう?」
望月棗:侵蝕率+18 (侵蝕率:135->153)
愛生山藝術:「…………め」
愛生山藝術:「…………メ………メ………」
愛生山藝術:最後の力で望月に呪詛を掛け、どしゃり、と崩れ落ちる。
望月棗:「……んっ」呪詛には悶える。抵抗力を下げたのは真実であるからだ。
黒躑躅メメ:「…………嘘」
黒躑躅メメ:「……嘘よ……嘘、こんなの…………」
黒躑躅メメ:その声は震えていた。
黒躑躅メメ:「何なのよこれ……何なの……!?」
黒躑躅メメ:「こ……これじゃ……!これじゃあまるで…………!」
黒躑躅メメ:反射的に、自らの口を押える。
黒躑躅メメ:『私より強い』
黒躑躅メメ:その言葉だけを、なんとか呑み込んで。
黒躑躅メメ:周囲の惨状に、震えが止まらない。
黒躑躅メメ:いつ以来だったか。
黒躑躅メメ:術者になって以来、どんな呪いも、どんな怪異も簡単に退けてきた。
黒躑躅メメ:猛り吠え、術士達を次々と殺していくあの『まろうど』とかいう悪霊も、黒躑躅にとっては何ら大したことは無い。
黒躑躅メメ:そのはずだ。そのはずなのに。
黒躑躅メメ:今、黒躑躅は、目の前のその、小さな少女に――
黒躑躅メメ:確かな恐れを抱いていた。
GM:ラウンド終了。
望月棗:いや、待機した麒麟児さんの手番がある!
麒麟児 方助:待った待った!待機してる僕の手番が残ってるぜ!
GM:そうだった!!
GM:どうぞ!
阿形雪実:いけいけほうさん
麒麟児 方助:じゃあマイナーなし。
メジャーで▼“Dブリッジ・テープ”<C:オルクス>+<領域調整>+<抗い難き言葉>+<彫像の声>。
麒麟児 方助:対象は黒躑躅メメだ。
黒躑躅メメ:暴走リア不!
麒麟児 方助:7DX7+4
DoubleCross : (7R10+4[7]) → 10[3,3,4,5,7,10,10]+10[2,3,10]+10[10]+10[8]+10[7]+10[9]+2[2]+4 → 66
GM:エエーッ!?
麒麟児 方助:おい嘘だろ、この目さっき出ろよな!
麒麟児 方助:とはいえ回ったぞ!
黒躑躅メメ:何もなし!喰らいます!
麒麟児 方助:侵蝕率+10。この出目でダメージを出せればよかったんだが……ダメージはない!
麒麟児 方助:代わりに食らってもらうぞ!行動値-15(マイナー消費解除)+シーン中判定ダイスを永続して-5個だ!
黒躑躅メメ:嫌―――ッ
麒麟児 方助:───カチリ。
麒麟児 方助:黒躑躅メメの耳に、喧騒が聞こえてくる。“まろうど”と術師たちのせめぎあいによるものではない。
麒麟児 方助:もっと日常的な騒々しさ。……君は今、ホテルのラウンジにいる。
麒麟児 方助:そのホテルの構造に、黒躑躅メメは見覚えが有るだろう。三ヶ月前、君がある男を殺した場所だ。
黒躑躅メメ:「……ひっ……!?」
黒躑躅メメ:また望月の幻かと、びくり、と震えて警戒する。
麒麟児 方助:たまらず周囲を見渡して、鏡に映った顔に手を当てる。そこに写っているのは見慣れた君自身の顔……ではない。
麒麟児 方助:あの時、君が呪殺したターゲットである結婚詐欺師の男の顔だ。
黒躑躅メメ:「な……何よ、これ……!? 何だって言うのよ……!?」
麒麟児 方助:……足音が近づいてくる。目で追えば、君が見慣れたドレス姿の少女が近づいて来るのがわかる。黒躑躅メメ。他でもない君自身だ。
黒躑躅メメ:「…………!?」
麒麟児 方助:このあとの展開を、君はよく知っている。君は男に呪詛をぶつけ、男はエレベーターに向い、そして、ホテルから飛び降りて死んだ。
黒躑躅メメ:「や、やめ…………」
黒躑躅メメ:「解きなさい!! 解きなさいよぉッ!!」
麒麟児 方助:今きみが見ているものは、ホテルから引き摺りだした三ヶ月前の記録だ。このあとどうなるのか、君はよく知っている。
麒麟児 方助:そして、一度魂が“真実の体験”と知覚した現象の再生は、[停止]されるまで解除されることはない。
黒躑躅メメ:「望月……!? 朝霧なの!? こんな、よくもあたしに、こんな事……!!」
黒躑躅メメ:「止めろ!! 止めなさいよ!! 嫌!! ふざけないで!!」
麒麟児 方助:君の体が意思と無関係にエレベーターに向かって動き出す。夢の中での動きのように、さも自然に最上階に向かうボタンに指を掛ける。
麒麟児 方助:屋上に向かい、フェンスを乗り越え、そして。
黒躑躅メメ:「…………!!」遥か下、行き交う人々が蟻のように見える。
麒麟児 方助:「僕は君とは違うからな。挽肉になった男の気持ちを追体験させるのは、加減しといてやるよ」
麒麟児 方助:[停止]。カチリ。という音とともに、視界が現実に戻る。
麒麟児 方助:ゴシャアッ!
黒躑躅メメ:「ッ!!」
麒麟児 方助:次の瞬間、麒麟児の握り締めた拳が、黒躑躅メメの頬を打ち据えた。
黒躑躅メメ:「ぐ、ぶぇっ……!!」
黒躑躅メメ:端正な顔に拳がめり込み、細い身体が軽々と吹き飛ぶ。
麒麟児 方助:「こいつは雪実くんと、ついでに僕が散々っぱらコケにされたぶんの“お返し”だ。……ようやく返せてスッキリしたよ」
麒麟児 方助:麒麟児は別に戦闘能力に関してそんなに強くないので、殴打ぶんのダメージはすぐにでも回復するだろう。とはいえへし折られたプライドの方はどうか知らんがな!ざまーみろ!(小学生みたいな大人)
黒躑躅メメ:黒躑躅が、ゆっくりと立ち上がる。
黒躑躅メメ:乱れた黒髪。全身どこも血に染まって、見る影もない。
黒躑躅メメ:「許さない」
黒躑躅メメ:「あんたも、朝霧も、望月も……」
黒躑躅メメ:「全員ッ!! ぶち殺して……!!」
黒躑躅メメ:「ぐ」
黒躑躅メメ:不意に顔を歪め、
黒躑躅メメ:「げぇええッ!!」
黒躑躅メメ:血混じりの嘔吐。その中には蛆が混じっている。
黒躑躅メメ:最早、まろうどの呪いに対抗する力すらない。
GM:クリンナップフェイズ。邪毒ダメージを適用、
GM:黒躑躅メメは戦闘不能になります。蘇生エフェクトなし。
黒躑躅メメ:「…………クソ……」
黒躑躅メメ:「糞、糞、糞、畜生っ……!!」
黒躑躅メメ:力なく握りしめた拳で、何度も地面を殴りつける。
黒躑躅メメ:「……つ……」
黒躑躅メメ:震える声で口を開き、望月さんを指さす。
黒躑躅メメ:「……つ……次よ」
黒躑躅メメ:「次は……か、必ず……」
望月棗:「……然うですね。次です」
望月棗:「前座に時間を費やし過ぎました故。疾く次に参らねば」
黒躑躅メメ:「…………あ、ああ、あぁあああああッ!!」
黒躑躅メメ:噛み締めた唇が切れ、血が垂れる。
望月棗:「噫々、然うです。簪ももう結構です」
望月棗:「呪いを受け過ぎました故、迚も再利用は。其の儘御持ち頂いて構いません」
黒躑躅メメ:ぎり、ぎり、と噛み締めた奥歯から、ばき、と砕けるような音が響く。
黒躑躅メメ:「望月棗ッ!!」修羅の形相、掠れた声で絶叫。
黒躑躅メメ:「あんたは絶対!!殺してやるッ!!」
黒躑躅メメ:どろり、と輪郭が溶けるように歪み、
黒躑躅メメ:黒躑躅はその場から姿を消す。
黒躑躅メメ:後には簪と、奪われた触媒が残される。
望月棗:ふう、と息をつく。
麒麟児 方助:「……逃げたか。元気なやつ」
望月棗:「助かりましたね。此れ以上は難しい処でした」目の橋から黒い血を流す。
麒麟児 方助:「どうする?彼女、あの調子だと今後も確実に君のことを狙い続けるぞ」
望月棗:「其れも、此の世に在ってこそで在りましょう」
望月棗:「此の場を無事に抜けられるので在れば、其の程度は甘んじて戯れましょう」
望月棗:「探偵は御礼参りをされる物です故」
麒麟児 方助:「そうかい。……因果な商売だな、探偵ってのも」
GM:ではラウンド終了!
GM:3ラウンド目、残るはまろうどのみ
GM:セットアップ!
GM:まろうどはなし
GM:なしじゃない
阿形雪実:なしだ!よかっ……アアーッ
七扇・T・絵麻:アアーっ!?
阿形雪実:こっちはなしです
GM:≪さらなる絶望≫
七扇・T・絵麻:なしです
望月棗:まだくるの
七扇・T・絵麻:最後の1個!
麒麟児 方助:なし。もともと僕より遅いし、ブルゲを使う必要も
麒麟児 方助:まだいるのか!
望月棗:こっちはなし!
GM:同エンゲージに1体だけ下級霊を呼びます
エンゲージ
七扇、まろうど、下級霊
(10m)
阿形 (5m) 望月
(10m)
麒麟児
GM:他は無し!
GM:ではイニシアチブ!なければ19で阿形さんから
阿形雪実:マイナーはなし!
阿形雪実:メジャーでコンボ『楽園の光景』。《コンセントレイト》《ピンポイントレーザー》《死点撃ち》《レーザーファン》!
阿形雪実:狙うはまろうどと下級霊。うつよ!
GM:こい!
阿形雪実:12dx7+4
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,1,3,6,6,7,7,7,8,9,10,10]+5[1,3,3,4,4,5,5]+4 → 19
阿形雪実:!!
GM:まろうどは暴走だし下級霊はクソザコイベイジョンなので、当たってしまう!!
GM:ダメージどうぞ
阿形雪実:ここは……ここは……!!
阿形雪実:……そのまま撃とう!ダメージダイス2個か~
阿形雪実:2d10+31
DoubleCross : (2D10+31) → 9[6,3]+31 → 40
阿形雪実:悪くない。装甲無視!
GM:ウオオ
GM:下級霊は死亡!
阿形雪実:よかった!!
GM:まろうどは……まだ生きている!
阿形雪実:荒ぶり暴れるまろうどの手足から、体の影から、染みだすように黒の虚が湧き出す!
阿形雪実:下級霊を呑み込み、そのまま霜のように固形化して無数の細かい楔になってまろうどの赤ん坊たちを貫くぞ!
GM:まろうどは自らのものとも、呪術とも違うその力に、怯えるような声を上げる。
GM:大量の肉片を撒き散らしながら、それでも人の生み出した怨念は、呪いは、止まらない。
阿形雪実:「ふふ、ふふふ……!」
阿形雪実:その口調とは表情に喜色はまるでない。只々能面のような顔で、瞳から黒い血のような涙を流す
阿形雪実:「これで……これで終わってくれれば……!」絞り出すような声!以上で
GM:では行動値10!七扇さんと麒麟児さんです
七扇・T・絵麻:ではマイターン!
七扇・T・絵麻:侵蝕キッツいので、こいつだ
七扇・T・絵麻:《コンセ:サラ》+《炎の刃》+≪砂の加護≫!!!
GM:こい!
七扇・T・絵麻:12dx7+4 オラーッ
DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,2,3,3,4,5,5,6,7,8,8,9]+10[3,8,9,10]+10[1,5,7]+5[5]+4 → 39
GM:回しおったな……!
GM:暴走リア不!
GM:ダメージどうぞ
七扇・T・絵麻:4d10+22
DoubleCross : (4D10+22) → 15[1,8,5,1]+22 → 37
七扇・T・絵麻:届くか…!
GM:その数字は!
GM:奇跡的なアレで生きている!!
麒麟児 方助:なにーッ
GM:マジで瀕死中の瀕死です
七扇・T・絵麻:マジか…
七扇・T・絵麻:あ、あとEロイスは
七扇・T・絵麻:意味ないけど衝動侵蝕を解除しよう…!
GM:OK!
七扇・T・絵麻:大きな力を使えば、自らも呑まれる異能者の理。故に、最小化された攻撃の手順は常に練習してきた
七扇・T・絵麻:黒血が滲もうと、視界が霞もうと、何千とやってきた所作。納刀し、姿勢を極限まで前傾させる。七扇の居合の構え。それにブレが生まれることはない
七扇・T・絵麻:「いい…加減……」
七扇・T・絵麻:「くたばれ……!!!」
七扇・T・絵麻:逆巻く焔の一閃が、呪いへと今一度打ち込まれる…!
七扇・T・絵麻:侵蝕158
GM:だがその正確な読みを、まろうどの怨讐がほんの一歩、上回った。
GM:巨体の殆どを失いながらも、なお倒れない。
GM:狂ったように泣き叫びながら、周囲に死と滅びを撒き散らす。
GM:では麒麟児さんどうぞ!
麒麟児 方助:ではマイナーなし
麒麟児 方助:メジャーで<C:オルクス>+<領域調整>+<抗い難き言葉>+<彫像の声>+<破滅の言霊>。
麒麟児 方助:対象はまろうど。
GM:どうぞ!
麒麟児 方助:7DX7+4
DoubleCross : (7R10+4[7]) → 10[1,1,5,8,9,10,10]+10[2,6,8,9]+10[3,10]+1[1]+4 → 35
GM:暴走リア不!
麒麟児 方助:ダメージなし/行動値-15(マイナー解除可能)/シーン中判定ダイス-5(永続)/BS:放心(ラウンド中判定ダイス-2個)付与。
麒麟児 方助:これでこのラウンドはダイス-7個だ。
GM:行動値も0に!
阿形雪実:助かる!
麒麟児 方助:七扇さんの目に、崩れかけた“まろうど”の身体に埋め込まれた機械仕かけの構造物が留まる。
麒麟児 方助:同じものを、七扇さんは“やすらぎの家”で見た覚えがあるだろう。鶴田老に触れた時に仕掛けた麒麟児方助の能力発動のサイン。
七扇・T・絵麻:切れる息と霞む視界の中、異物があることに気づく
七扇・T・絵麻:「そう…呪いにも、効くのね…それ……」
麒麟児 方助:屍肉に埋め込まれた異形の機構が、ひたすらにカセットテープのリールを巻き戻している。そして、今。
麒麟児 方助:───カチリ。
麒麟児 方助:再生とともに、“まろうど”の周囲の景色が塗り替えられる。広がるのはどこまでも殺伐とした風景。
GM:戸惑いでもしたかのように、ほんの一瞬動きが鈍る。
麒麟児 方助:場違いな西洋建築の建物を除き、すべてが荒れ果てた“五戸田村”の景色。
GM:「■■■ぁ■■■■■」
GM:ずるり、と。
GM:身体の一部、溶け合った死体の一部が崩れる。
GM:ぼとぼとと身体が崩れていく。存在そのものを規定する、意思の統一が阻害されているのだ。
GM:どのような感情によるものか、首の無い巨体から、赤子のような声。
麒麟児 方助:動きを縫い止められるのはおそらく、ほんの一瞬だけだろう。ほんの少しでも[再生]の手を緩めれば、こいつはすぐに元通りの集合体として蘇るだろう。
麒麟児 方助:だが、一瞬。その間隙があれば───充分。そうだろ?
GM:では望月さんの手番です!
望月棗:マイナーなし。メジャーで『望月棗の確信』。《エクスプロージョン》《ツインバースト》《増加の触媒》。
望月棗:2dx+4
DoubleCross : (2R10+4[10]) → 6[3,6]+4 → 10
望月棗:ドッジ不可。
GM:暴走、ダメージどうぞ
望月棗:2d10+44 装甲有効
DoubleCross : (2D10+44) → 13[3,10]+44 → 57
望月棗:侵蝕率+9 (侵蝕率:153->162)
GM:残りHPは、1!
GM:『まろうど』戦闘不能です。
GM:復活エフェクトはありません。
GM:戦闘終了です。
七扇・T・絵麻:やったー!
望月棗:まろうどへと向き直る。
望月棗:「元拠り、恨む物も数多く在りましょう」
望月棗:「剰え、身勝手に引き摺り出されて……」
望月棗:視界に淡く重なり合うように、赤い火球が幻視できる。
望月棗:「丸で、何を為てでも佳いかの様な、此度の仕打ちは、其れは堪える物でしょう」
望月棗:現実に、薄ぼんやりと漂う、脅威の具現。
望月棗:「然し乍ら、まろうど様。貴方方が、無辜の人々を害した事に、変わりは無く」
望月棗:最早繕う必要もなし。相手は理の外の怪物であれば。
望月棗:「望月棗は、此の様に申し上げる他在りません」
望月棗:空気が縮退していく。
GM:怯えるように、身をよじる。
GM:繫ぎ合わされた死体たちが、一斉に悲鳴を上げる。
望月棗:「此の事件」指を掲げる。
望月棗:「犯人は、貴方方です」起爆。
望月棗:周囲の大気は膨張し、爆炎を生じる。可視化される、異常出力の大破壊。
GM:「■■■■■■■■■ーーーーーーーッ!!」
GM:爆炎と業火が異形の巨体を吹き飛ばし、
GM:その一片に至るまで、呪いと怨念を焼き尽くしていく。
望月棗:それには呪術的な作用は何もないが。
望月棗:事件を解決へと送り出すには十分な熾火であった。
GM:「■■■■ぁ■■」
GM:「■■ぎ■■ぁ■」
GM:「お■■ぎ■■ぁ■」
GM:「お ぎゃあ」
GM:「おぎゃ あ お ぎゃ あ」
GM:赤子のような鳴き声が周囲に響き渡り、
GM:やがて、消えた。
GM:辺りは静まり返り、動く者もまばらだ。
GM:吉谷は気絶したままだが、少なくとも命に別状はないだろう。
GM:朝霧は限界を迎えたのか、刀を支えに座り込んでいる。
GM:静寂の中、日暮らしの声が聞こえてくる。
GM:もうすぐ、夜が明けるだろう。
望月棗:薄明かりに霞みゆく、星を仰ぎ見て。
望月棗:「矢張り、佳い景色ですとも」
麒麟児 方助:「…………」憐憫にも似た眼差しで“まろうど”を見つめていたが、消滅とともに大きく息を吐いて周囲を見渡す。
阿形雪実:「……っはぁー」へたり込む。既に自分の能力もすっかり消えている
七扇・T・絵麻:「まっっったく」
七扇・T・絵麻:奇跡的に汚れてないハンカチで太刀を拭い、納刀
七扇・T・絵麻:「報酬のパッフェよか出てった血のほうが多いんじゃない?」
七扇・T・絵麻:体を引きずりながら、朝霧の当主と吉谷の元へと向かおう
七扇・T・絵麻:事後処理と、打ち上げのこと。そして友人へ伝える言葉を考えながら…
七扇・T・絵麻:“あんたの後輩、絶対怒らせちゃ駄目だよ”
麒麟児 方助:「やったな、雪実くん」へたり込む友人に声を掛ける。実際彼女の能力がなければもう少し危うい状況だっただろう。
阿形雪実:「……まったく、もう出て来ちゃだめよ」消えゆくまろうどに、ぽつりと言って
阿形雪実:「……ふふ、そうね。いやー、疲れたわー」がちんと拳を合わせる仕草。方さんの力は、本当に助けになった
阿形雪実:涼しい顔して、めちゃめちゃ働いてくれたのだろう。借りを作ってしまった気がするが、まあ事実なので仕方ない
阿形雪実:「けど……」散々な様子になってる周囲を見て
阿形雪実:「こりゃあ後始末、大変だなあ……」
望月棗:「後始末は官憲の役目でしょう」
望月棗:「噫々、阿形様は然うでしたか?」
阿形雪実:「……もう、なっちゃんのいじわる」力が抜けて、まともに言い返す気力もない。でも
阿形雪実:「ま、今だけはちょっとだけ休もうかな。へへっ」力なく、笑って返す。自分はUGNだから、これから色々あるのだ
阿形雪実:けど、8月の暑い日に、こうして夜を徹して何かをやり遂げたことは、少しだけ楽しく思った
望月棗:「で在れば、御相伴致します共……偖」地に落ちた簪を顧みて。
望月棗:「……今は暫しの憩いの刻です」懐紙にて拾い上げて、胸元へと仕舞い込んだ。
GM:---
GM:シーン終了。
GM:バックトラック!
GM:Eロイスはこちら!
GM:
まろうど
≪衝動侵蝕:恐怖≫
≪絶対拒絶≫
≪予告された終焉≫
≪さらなる絶望≫
≪さらなる絶望≫
≪さらなる絶望≫
≪さらなる絶望≫
下級霊×7
≪超越活性≫×7
望月棗:めっちゃあるね!?
GM:計……14個!
GM:振りたくば振るべし!
七扇・T・絵麻:むちゃくちゃあるやんけ!!!
七扇・T・絵麻:ふります
望月棗:振ります
七扇・T・絵麻:158-14d10
DoubleCross : (158-14D10) → 158-92[6,7,3,7,9,3,10,9,8,8,8,4,8,2] → 66
七扇・T・絵麻:ええ…
麒麟児 方助:振りましょう
望月棗:162-14d10
DoubleCross : (162-14D10) → 162-69[10,2,4,2,8,1,9,1,1,10,9,1,4,7] → 93
麒麟児 方助:135-14d10
DoubleCross : (135-14D10) → 135-78[6,6,1,9,8,9,7,1,5,1,6,5,7,7] → 57
阿形雪実:多っ!ふる
麒麟児 方助:一気に安全圏だ!
望月棗:1倍ぶりを。
阿形雪実:131-14d10
DoubleCross : (131-14D10) → 131-88[4,10,3,1,10,4,9,2,8,6,9,7,10,5] → 43
麒麟児 方助:そして2D10手持ちぶんも振るぞ。
望月棗:93-4d10
DoubleCross : (93-4D10) → 93-16[2,2,4,8] → 77
麒麟児 方助:57-2d10
DoubleCross : (57-2D10) → 57-18[9,9] → 39
阿形雪実:こういう時ばっかりでかい目出るのやめてくれない!!??
七扇・T・絵麻:ばいふりふりー
望月棗:帰還。5点です
七扇・T・絵麻:66-6d10
DoubleCross : (66-6D10) → 66-39[8,4,8,9,9,1] → 27
阿形雪実:普通振りだぜ
七扇・T・絵麻:帰還!3点
阿形雪実:43-3d10
DoubleCross : (43-3D10) → 43-21[9,6,6] → 22
阿形雪実:3点帰還ー
GM:ではそれにシナリオ10点+いつもの5点で計15点を足して配布!
GM:食べな!!
望月棗:34ももらった!わーい!
七扇・T・絵麻:32点!
阿形雪実:32点だー
麒麟児 方助:こちらも32点かな?頂きます
GM:では全員無事帰還!お疲れ様でした~!
【ED 七扇・T・絵麻】
GM:8月!
GM:連日続く異常な猛暑はここN市をも容赦なく襲い、
GM:照り付ける日差しがアスファルトを焦がしていた。
GM:終わりなく続く蝉時雨の中、外を出歩く人影は皆無であったが、
GM:君は友人との約束のため、煉獄の中をなんとかこのカフェへと辿り着いた。
只野友子:「あ!絵麻!こっちこっち!」
七扇・T・絵麻:「ゔぇ~~い」
七扇・T・絵麻:「約束を果たしてもらうぜ~~ぃ」
只野友子:「……つーことは、ちゃんと解決したわけね?」
只野友子:既にナタデココをナタっている。
七扇・T・絵麻:「早速逆張り?流行って怖いわねぇ」
只野友子:「……ん」
只野友子:「そっちの子は?」
七扇・T・絵麻:「ん?今回の協力者よ!」
朝霧鏡花:「…………」君の隣に、私服姿の朝霧が立っている。
朝霧鏡花:ブラウスにスキニ―ジーンズの私服。少し躊躇っている様子だ。
朝霧鏡花:「あの、やはりご迷惑では……」
七扇・T・絵麻:「貴方、マージで今回おおごとになったんだから!二人分奢りなさい!」
七扇・T・絵麻:「正当な報酬よ、正当なの」
只野友子:「ゲェ~~ッ!? マジで!? その子の分も!?」
朝霧鏡花:「いえあの、僕は自分で……」
七扇・T・絵麻:「出しなさい」
只野友子:「はいはい、分かりましたよ! あー、せっかくの給料が……」
GM:そんなわけで、やがてちびちびとナタデココを齧る只野をよそに、二人分の豪華なパフェが運ばれてくる。
朝霧鏡花:「……うわ。凄い……」
七扇・T・絵麻:「うおーでっけー!さー出したモツ……げふん。働いたブン食うわよ!」
只野友子:「いい~なぁ~……ねぇ! 一口ちょうだいよ! 一口!」
七扇・T・絵麻:「しゃーねえなぁ~~」
七扇・T・絵麻:ひとすくい友人の口に放り込みつつ
只野友子:「へへっ! ありがとうごぜぇやす旦那!」
七扇・T・絵麻:「さっ、きょーかもガンガン喰いなさい!」
朝霧鏡花:「……えっ」
朝霧鏡花:既に大分食べている。
朝霧鏡花:「あ! はい、すいません。頂きます……」
七扇・T・絵麻:「やるな……」
只野友子:「そんで~? 結局、どうなったの? 聞かせてよ」
GM:吉谷はその後、心身ともに衰弱著しく、まだ入院中だ。
GM:いつ出てこられるのかは、分からない。
七扇・T・絵麻:「いやまあ…それが語るも涙、聞くも涙…」
朝霧鏡花:「……僕から、それらしく伝えましょうか」小声で耳打ち。
七扇・T・絵麻:「よろしくね!第三者が言ったほうがそれっぽいもの」
朝霧鏡花:「……分かりました。では」
朝霧鏡花:朝霧は要点はぼかしつつ、吉谷が呪術関連の事件に巻き込まれたこと、彼女がまだ入院中であることなどを伝える。
只野友子:「んー、そうか、そうなっちゃったかぁ……」
只野友子:ぎし、と椅子を揺らして、
七扇・T・絵麻:「仲介って大変よねえ~」
只野友子:「あの子、昔っからそそっかしいっていうか、思い込み激しいところあったからなぁ……」
只野友子:「……でも、生きてはいるのよね?」七扇さんに。
七扇・T・絵麻:「うん。まあね!そこは頑張らせていただきました」
只野友子:「……そっか。なら、よかった」
七扇・T・絵麻:「とはいえ油断は出来ないわね~。お見舞いに行って上げなさいよ?私も一緒に行くわよ」
只野友子:「うん、行く行く。ちゃんと行くって」
七扇・T・絵麻:「うんうん。」
只野友子:「だって私、先輩だからね」
只野友子:「あんたも後輩の前で、カッコ悪いとこ見せられないわね?」
只野友子:そう言った視線は、七扇と朝霧に向けられている。
七扇・T・絵麻:「?」
朝霧鏡花:「え、いえ、僕は‥‥」
七扇・T・絵麻:「!あー、そうね、そう」
七扇・T・絵麻:「いいとこ見せないとね!」
朝霧鏡花:「…………」
七扇・T・絵麻:「きょーか。先輩に何でも相談するのよ!」
七扇・T・絵麻:どことなく自慢げな表情。
朝霧鏡花:「えっ……!?いや、あの……!?」
朝霧鏡花:「……は、はい……」
七扇・T・絵麻:この業界で先輩後輩という概念は無かった。
七扇・T・絵麻:家の弟子。嫡子。ゆるやかな上下関係などない
朝霧鏡花:「……よろしくお願いします、……七扇先輩」
七扇・T・絵麻:「えへへ………」
七扇・T・絵麻:こうして朗らかにパフェを一緒に食べれる
七扇・T・絵麻:そういう関係があるならば…なんて
七扇・T・絵麻:(いやあ……)
七扇・T・絵麻:(顔がいいなあ………)
朝霧鏡花:「…………?」その視線に、何かを感じつつ。
只野友子:「せいぜい見捨てらんないように頑張んなさいよ、先輩!」
只野友子:そう言って、君の友人は笑った。
GM:---
GM:パフェを食べ終えて、君と朝霧は只野と別れ、降りしきる蝉時雨の中を歩いていた。
朝霧鏡花:「……暑いですね」クセで帽子を被りなおそうとした手が、空を切る。
七扇・T・絵麻:「じめじめはいやねえ。お互い外套が長くて洗濯物大変じゃない?」
朝霧鏡花:「ええ、全くですね……この季節は特に」
七扇・T・絵麻:「うちとか、あの軍服私の趣味だから、干すたびに家の人から視線感じるのよねえ」
朝霧鏡花:「え゛っ」
七扇・T・絵麻:「?」
朝霧鏡花:「趣味だったんですか……? あれ……」
七扇・T・絵麻:「えっ」
七扇・T・絵麻:「カッコよくない…?」
朝霧鏡花:「あ!いえ!」
朝霧鏡花:「格好いいと思います。とても」
七扇・T・絵麻:「とってつけたように聞こえるんですけど~?」
七扇・T・絵麻:苦笑い
朝霧鏡花:「そ、そんなことは……!」少し慌てたように。
七扇・T・絵麻:「いいのよ。理解されるのを期待出来るような職業じゃないでしょ?」
朝霧鏡花:「……そうですね」
朝霧鏡花:「それを言うなら、僕の格好も、まあ……」
朝霧鏡花:「…………」やや自己嫌悪が入ったように黙る。
七扇・T・絵麻:「カッコいいと思うわよ。時代趣味?」
朝霧鏡花:「……ありがとうございます。一応、仕事着なんですが……」
七扇・T・絵麻:鼻を少し鳴らして「何か、思うところでもあるのかしら」
朝霧鏡花:「……まあ、多少は」
朝霧鏡花:「でも、そんなのは誰だって同じことでしょう」
七扇・T・絵麻:「“誰だって”ね。」
朝霧鏡花:「…………」
七扇・T・絵麻:「まあ言って無ければやってられないのも凄く分かる。」
七扇・T・絵麻:「認知的不協和ってやつ?状況が苦しいと、それに見合った理由を脳が勝手に出す」
七扇・T・絵麻:「いきなり家に選ばれて、一朝一夕じゃなれないポストにつけられて。」
七扇・T・絵麻:「色んな人間の責任を背負わされてね。」
朝霧鏡花:「……確かに、自ら欲して得た職務ではありません」
朝霧鏡花:「……昔は、修行が嫌で、泣いてばかりいましたよ」
七扇・T・絵麻:「分かる~!」
朝霧鏡花:「……普通の同世代の子供のようになりたくて、悩んだこともありました」
七扇・T・絵麻:「話、合わないわよね~。テレビとか殆ど見れないし」
朝霧鏡花:「けれど……そういう過去があってこそ、今の自分があるのだと思います」
朝霧鏡花:「今の立場は、手に入れた力は、確かに僕自身が手に入れたもので」
朝霧鏡花:「どこかにきっと、それを認めてくれる人がいる。必要とされる時がある」
朝霧鏡花:「最近……ええ、つい最近になって、そう思えるようになりました」
朝霧鏡花:「……だから僕は、今の僕が誇りです」
朝霧鏡花:「……あなたは、どうですか」
七扇・T・絵麻:「具体的には○○日前かしら?」
朝霧鏡花:「ッ……!!」
朝霧鏡花:何もない場所で転びそうになる。
朝霧鏡花:「な、な……!」
七扇・T・絵麻:「目線の量を見てりゃ分かるわよ。先輩なめんじゃねーぜ」
朝霧鏡花:「……し、真剣な話をしているんです」
七扇・T・絵麻:「つまり、そういうことじゃない?」
朝霧鏡花:「……え?」
七扇・T・絵麻:「どんだけクソッタレな仕事でも、義務でも。肯定してくれる人がひとりいるだけで全部変わるってことじゃない?」
朝霧鏡花:「…………」
朝霧鏡花:「……そうですね」
七扇・T・絵麻:「良かったわね。一人いて」
朝霧鏡花:「……な……何を言うんですか」
七扇・T・絵麻:「一人もいないで潰れた人、何人も見てきたもの」
朝霧鏡花:帽子を深く被る代わりに、俯いて。
朝霧鏡花:「……敵いませんね、」
朝霧鏡花:「……『先輩』には」
七扇・T・絵麻:「そりゃまあ。」
七扇・T・絵麻:「後輩にかっこ悪いとこ見せられなくなったからね」
七扇・T・絵麻:得意げに、マントを翻すような動作をして、無いことを忘れる
朝霧鏡花:ふ、と表情を緩める。仕事の間は見せなかった顔だ。
朝霧鏡花:「……改めて、これからもよろしくお願いします」
朝霧鏡花:「……七扇先輩」
七扇・T・絵麻:「はっはっは。任せ給えよ、鏡花後輩。」
七扇・T・絵麻:おどけた口調で笑いながら、朝霧さんの背中を軽く叩く
朝霧鏡花:「わっ」
朝霧鏡花:そういったスキンシップに慣れていないのか、少し驚いたように。
七扇・T・絵麻:呪いとは畢竟、強い負の繋がりだ
七扇・T・絵麻:それに対抗する私達が、同じものにならないとするならば
七扇・T・絵麻:それは例えば、こういうところから始まるものかもしれない
七扇・T・絵麻:(…………)
七扇・T・絵麻:(いいなあ………)
【ED 麒麟児方助】
GM:---
GM:N市内 喫茶店
GM:---
GM:君と待ち合わせをした編集者は、既に店の奥の席で灰皿を吸い殻で一杯にしていた。
編集者:「麒麟児サン! 随分ご無沙汰じゃないですか~」
編集者:下世話な写真週刊誌から顔を上げて、君を見る。
麒麟児 方助:編集の姿を認めて、これみよがしに嘆息してみせる。
麒麟児 方助:「君なあ、ご無沙汰してました、じゃあないんだよ。まだ1時間近く前だぞ」腕時計を指で啄いて。
編集者:「へっへっへ」
編集者:自分の頭をぱしん、と叩いて
編集者:「外回りするって抜け出してきたんですよ」
編集者:「口裏合わせといてくださいよぉ?」
麒麟児 方助:「相変わらず小狡いやつだな」フン、と鼻を鳴らして。「まあ、いいだろう」
麒麟児 方助:ショルダーバックから原稿用紙を収めた封筒を取り出す。
編集者:「おっ?」煙草をもみ消して「なんかあったの? いいネタでも」
麒麟児 方助:「そう大した話ってわけでもないさ」
麒麟児 方助:「ほら、こないだ君のところに頼まれてた新興麻薬カルテルの話あったろ。あれに関しての記事がひとつ」
麒麟児 方助:「それと、こっちは……覚えてるかい?三か月前に男がホテルから飛び降りたって騒ぎになった話を」
編集者:「ん?アア……」
編集者:「なんかあったねぇ。ウチでも記事書いてた奴がいたっけな?」
編集者:「どうしたのよ、それが」
麒麟児 方助:「まあ、それ自体は君も知ってるように大した話じゃあなかったがね。つい先週、海浜公園のあたりで随分な騒動があったよな」
編集者:「ああ……不発弾だかガス漏れだったか」
編集者:「それが何だい?」
麒麟児 方助:「この二つの話。まったく関係ないように聞こえるよな?ところが、だ」
麒麟児 方助:「この二つの話に繋がりがあるとしたら、どうする?」
編集者:「……! ……ほォー……」その言葉に、編集者の端くれとして好奇心を刺激されたように。
編集者:「……是非聞きたいね、そりゃあ」
麒麟児 方助:「ああ、いいとも」
麒麟児 方助:頷いて見せると、店員を呼び止めて自分の珈琲を注文する。そこそこ長い話になるからな。
麒麟児 方助:店員が奥に向かうのを確認すると、何気ない調子で編集者に尋ねる。
麒麟児 方助:「ところで、なあ、君。“呪い”って信じるかい?」
編集者:「……なになに、急に……」
編集者:「ま、こういう仕事やってると、噂程度はしょっちゅう聞くけどねえ」
編集者:「何、まさかそっち系の話ですか? これ」
編集者:怖がるようなジェスチャーをしてみせる。
麒麟児 方助:「この科学の時代にマジか!って感じだけど、出版業界やマスメディアじゃ、確かに今でも妙な話ってのは耳にするよな」
麒麟児 方助:「別に君と暑気払いの怪談話をして盛り上がろうってわけじゃあないぜ。そんな仲でもないしな」
編集者:「……じゃあ、何だい?」
麒麟児 方助:「これから話すのは、ストーリーじゃない。事実ってやつさ」
麒麟児 方助:ぶっきらぼうに語ると、三か月前の殺人事件をきっかけに始まった、気の遠くなるような血筋に纏わる怪異の話を語って聞かせる。
編集者:その話を、食い入るように聞いていた。
麒麟児 方助:もちろん、記事にしてるぶんにはここまで詳細なことは書いちゃいない。結婚詐欺師の死に関する安っちい陰謀論と、数週間前のガス災害に関する三文記事だ。
麒麟児 方助:オーヴァードに関する情報は現状、UGNの統制下にある。大っぴらに公開するのはまずいからな。それに今回は“呪い”のこともある。
麒麟児 方助:……まあ、頭のキレる奴が読めば、都合のいい物語の中から真実を読み取ることもあるだろうが。
編集者:話が終わるころには、灰皿の煙草は溢れ返っていた。
麒麟児 方助:「……さて。この話。お化けを倒してめでたしめでたし、と言いたいところなんだが」
麒麟児 方助:「少し、気になることがあるんだよ」
編集者:「…………?」
編集者:「まだ、何かあるっていうのかい?」
麒麟児 方助:「吉谷家のことだよ。彼女に関して、気になることがあるんだ。正確には彼女の血筋について、と言うべきかな」
編集者:「…………ほう?」少し身を乗り出す。
麒麟児 方助:「彼女の言うように、彼女の先祖がもともと“救い主”の一族だったとして、五戸田村と“まろうど”のことは忘れたい記憶でもあるはずだ」
麒麟児 方助:「彼女の一族がキルスコアを壁に飾って誇りに思ってたのなら話は別だが。先祖が村で受けた扱いも、村の連中を勢い任せに殺しちまったことも、吉谷家には誇りの歴史じゃなくて恥と屈辱の記憶のはずだ」
麒麟児 方助:「一族の暗部、人前に晒すべきじゃあない恥部ってやつさ。今風に言うと黒歴史かな。……そんな話、自分の孫に話すと思うかい?」
編集者:「……麒麟児サン、あんた……」
編集者:「……何が言いたいんだい?」
麒麟児 方助:「ああ、つまり、だ。彼女に“まろうど”のことを教えた何者かがいるんじゃないか?」
編集者:煙草の煙が漂っている。アイスティーの氷がからん、と音を立てる。
麒麟児 方助:「そしてそいつは、吉谷麻里以上に“まろうど”について知っていた。……少なくとも、恋人の仇を討ってはいおしまい、で済むモノじゃないってことはご存知だったはずさ」
編集者:「……誰なんだい、そいつは」
編集者:ごくり、と生唾を呑み込む。
編集者:冷房が効いた店内だというのに、いつしか汗をかいている。
麒麟児 方助:珈琲を口に運び。やや間を置いて。「そこだよ。僕も気になってね。つい先日車を借りて行ってきたんだ。五戸田村に」
編集者:「ええっ」驚いたように。
編集者:「そ、それで……?」ぐっと身を乗り出す。
麒麟児 方助:「最も、さっきも話したように村があったって場所は廃墟だったよ。……鶴田老が話してた頃よりも劣化が進んでたしな」
麒麟児 方助:「ただ、近くまでまるっきり廃墟ってわけでもない。国道まで出ればガソリンスタンドもある。文明の光がな。ちょっと聞き込みをすればすぐにわかったよ」
麒麟児 方助:実際には五戸田村まで行って“Dブリッジ・テープ”を使ったサイコメトリーを行ったのだが、そのことは伏せておく。
麒麟児 方助:「結論から言うと、悪意の第三者は確かに“居た”。今も“いる”というべきかな」
編集者:「………………」
編集者:「そいつは、何者だい。今、どこに」
麒麟児 方助:「ああ、いいかい。落ち着いて聞けよ。そいつは────」
【ED 阿形雪実 望月棗】
GM:---
GM:『望月棗の探偵事務所』
GM:---
GM:その日、探偵事務所を営む君の元に、一件の来客があった。
GM:訪れたのは先日までとある事件を共に捜査していた少女、朝霧鏡花。
GM:学生服に学帽を被った見慣れた姿で、頭を下げる。
望月棗:「よう来そ……おや」猫を撫でる、和服姿にブーツの少女。
望月棗:先日見つけた迷い猫だ。依頼人の引取を待つ間、好き勝手に撫で回されている。
朝霧鏡花:「……お久しぶりです、望月さん」
朝霧鏡花:「朝霧です」
望月棗:見つけたと言っても、望月棗自らの手によってではないが。
阿形雪実:「……あらま」机に向かって帳簿をつけるのに四苦八苦している、キラキラ()女子高生
望月棗:「御久しゅう御座います。又御逢いするとは、此の棗めは」
望月棗:「屹度信じて居りましたが。息災でしょうか?」
朝霧鏡花:「…………。 ……え、ええ、お陰様で。……阿形さんも……こちらで働いていらっしゃるんですか?」
阿形雪実:「え~っきょうかさん奇遇じゃん。いらっしゃい、どしたのどしたの」ぱたぱたと歩いて出迎える
望月棗:「素寒貧と申す物ですから。猫探しは御手の物ですよ、阿形様は」
阿形雪実:「そ。まあ、休みの間に不定期にね、なっちゃんとちょこっと話してた、助手のバイトってやつ」知った来客に嬉しそうだ
朝霧鏡花:「それは、頼もしいですね」
阿形雪実:「いや~~~ちょっとこの夏は色々物入りでしてね、へへ……。ま、助かってますよ」
阿形雪実:「猫を探す仕事ばっかりってのも、中々以外だったけどね。いや結構な肉体労働だわ……」
望月棗:「御客様に御茶を。茶菓子も佳い物が入って居ります故」
望月棗:「此れ、一度は申して見たかったのです。噫々、戸棚の禁の張り紙の物を」
朝霧鏡花:「それにしても、凄いですね……」感心したようにきょろきょろと事務所を見回して、
朝霧鏡花:「そのお歳で、これ程ご立派な事務所を……」
阿形雪実:「かしこまりましたー所長ー。さ、きょうかさんも座って座って。い~いお茶があるの。今淹れるからね」
朝霧鏡花:「あ、お、お構いなく……!」言いながら、勢いに負けて座らせられる。
阿形雪実:くるくると踊るように給湯室(の用を為すスペース)に入って行く。猫探しと書類仕事の往復で、退屈していた面もあったのだ!
望月棗:「おや。御立派な名家の長が何を仰っしゃりますやら」
朝霧鏡花:「……だからこそ、です。僕は‥‥みんな、貰い物ばかりですから」
朝霧鏡花:「……尊敬してしまいます」
望月棗:「此れも貰い物ですよ?」
朝霧鏡花:「えっ」
朝霧鏡花:「そうなのですか?」
望月棗:「事務所も、菓子も。優秀なる探偵助手も」
望月棗:「総て、善き縁在って頂いた物です」
朝霧鏡花:「……縁……ですか」
望月棗:「呪い、と御呼びした方が御好みですか?」冗談めかして微笑む。
朝霧鏡花:「……はは」
朝霧鏡花:「すみません。つまらないことを言いましたね」
望月棗:「人の縁より承けた物では在ります。其れを福と為すか禍と為すかは……」
望月棗:「否、止めて置きましょう。釈迦に説法です故」
朝霧鏡花:「……いえ」微笑して、
朝霧鏡花:「大事な、素敵な考え方だと思います」
朝霧鏡花:それから居住まいを正して、
朝霧鏡花:「……さて、今日お伺いしたのは……少し、望月さんにご相談したいことがありまして」
朝霧鏡花:「先日の……『まろうど』と『救い主』の件についてです」
望月棗:「ええ、存じて居りますとも……はて」とぼけたように。
望月棗:「と、申しますと?彼の事件は、収束したと認識して居りましたが?」
朝霧鏡花:「ええ……ひとまず、彼の脅威は去ったと言っていいでしょう」
朝霧鏡花:「しかしまだ、幾つか不明瞭なままの点があるのです」
望月棗:「ふむ。其れは?」
朝霧鏡花:「まず第一に、吉谷家の件」
朝霧鏡花:「これは麒麟児さんともお話をしたことなのですが」
阿形雪実:「確かにね。あたしら(UGN)の事後調査でも、いくつか腑に落ちない点はあったよ」奥からやって来て
阿形雪実:「はいどうぞ」二人の間にお盆で運んできた茶を出す。熱い濃いめの抹茶と、つやつやとした芋羊羹
朝霧鏡花:阿形さんに会釈して、「吉谷家は、自らの責務を捨て、一度は自由の身となったはずです」
朝霧鏡花:「そんな彼らが、自らの身を犠牲とする呪いの術式を、わざわざ子孫に受け継ごうとするでしょうか」
望月棗:「年代を経た麻里様の代で、突如其れを使うと云う発想には至らぬ、と」羊羹を一口運ぶ。
朝霧鏡花:「……はい。……実は、吉谷麻里の両親はまだ健在でして」
朝霧鏡花:「先日、会いに行ってきました」
望月棗:「彼等は、何と?」
朝霧鏡花:「……やはり、まろうどのことも、勿論それを呼び出す術式も、何も知りませんでした」
朝霧鏡花:「吉谷には他には親戚もいないそうです」
望月棗:「……で在れば、教唆犯が居る、と。血を識り、術を識る者が」
朝霧鏡花:「ええ。一度は途絶えたはずの術を知り、吉谷さんに伝えた者……」
朝霧鏡花:「その相手に関しては、まだ何も分かっていません」
朝霧鏡花:「或いは、人であるかどうかすら……」
望月棗:「うん。至福……」舌触りを確かめるように、ぺろりと。
朝霧鏡花:抹茶を一口啜る。
望月棗:「……然うですか。同じ事が起きるとも限りませんね」
望月棗:「再演か、模倣か。何れにせよ、見過ごせぬ物です」
朝霧鏡花:「……ええ。祓魔師としてだけでなく、UGNとしても見過ごせません」
阿形雪実:「……吉谷さんち、軽く調べた程度でも、もうどこをどう切っても普通の中流家庭だもんね。呪いとかに縁があるとも思えないくらいに」
阿形雪実:同じ卓にかけて、茶を啜っている。自分の分の菓子はさすがに持って来てない
朝霧鏡花:「それから、もうひとつ」
朝霧鏡花:「七扇さんと麒麟児さんがお会いした、鶴田昭三さんの件です」
望月棗:「慥か、五戸田の近郊に御住まいだったと云う?」
朝霧鏡花:「ええ。彼は、老衰で亡くなった……そう報告を受けました」
朝霧鏡花:「彼の死は、まろうどによる呪いによるもの。一度はそう考えたのですが……」
阿形雪実:「そう、これはあたしも正規の報告書見たよ。それの死因自体には、不審な点はなかったけど……」
朝霧鏡花:「……彼の死後、彼の部屋から……」
朝霧鏡花:「『鶴田昭三さん』の遺体が見つかったそうです」
望月棗:「……む」
阿形雪実:「……ん?んん……?」
朝霧鏡花:「鑑定によれば、遺体は完全にミイラ化していて、最低でも死後10年は経過しているもの、だそうです」
阿形雪実:「えっ、えっちょっと待って。おかしくない?だって方さんが会った鶴田さんって……」
朝霧鏡花:「…………」肯定も否定もせず、ただ黙っている。
阿形雪実:「実際、会った、って……」すこしづつ、歯切れが悪くなる
朝霧鏡花:「一方、老人ホームで亡くなった鶴田昭三さんは、急速に容体が悪化して死亡、『老衰』とされたそうですが」
朝霧鏡花:「……鑑定の結果、彼は……『鶴田昭三』ではなかった」
朝霧鏡花:「全くの別人……それも身元不明の」
朝霧鏡花:「それが、警察の調べで分かったことです」
望月棗:「仕立て上げた、と。態々、誰かが。何かの為に」
阿形雪実:「マジで……——」外の蝉の鳴き声が、遠く聞こえた
望月棗:「中々、興味深い御話です——失礼。不謹慎でしたか?」
朝霧鏡花:「……いえ。そう仰るだろうと思いました」
朝霧鏡花:「だからこそ、こうしてここに来たのです」
望月棗:「おや」眉根を上げて微笑む。「随分と、心を見せて仕舞いましたか」
阿形雪実:「なっちゃん……」またこの子は……みたいな目
朝霧鏡花:「…………」帽子を目深に被りなおして、ふう、と大きな溜息を吐く。
朝霧鏡花:「……仕事が済み次第、すぐに家に帰る心算でいたのですが」
朝霧鏡花:「……どうやら……思ったより長いお付き合いになりそうです」
朝霧鏡花:「この街は、他にも色々と、食い扶持には事欠かないようですしね」
望月棗:「其の羊羹は、かろりいも相当な物です故」
望月棗:「長居するには格好の糧食かと存じますよ?」
朝霧鏡花:羊羹を一口食べる。
朝霧鏡花:「……美味しいですね」
阿形雪実:「それ、佳い物って言うだけあって中々手に入らないんだからね」
望月棗:「ええ。如何な艱苦が待ち受けようとも。其ればかりを口にしていては、迚も堪えられません」
望月棗:「斯様な甘露こそ、我等には必要な栄養ですよ」
朝霧鏡花:「………………」もう一口食べて、抹茶を啜る。
朝霧鏡花:「…………では………あの」
朝霧鏡花:「……いや……『では』ではなく…………」
朝霧鏡花:「……あの……望月さん」
朝霧鏡花:躊躇いがちに言う。
望月棗:「何でしょう?朝霧鏡花様」
朝霧鏡花:「…………」
朝霧鏡花:「……いえ、その……」
阿形雪実:「……」ずずず。茶をすする
朝霧鏡花:「他の皆さんが……」
朝霧鏡花:「呼んでいるのを聞いて、その……」
朝霧鏡花:「ぼ、僕には……その……同年代の友人が、出来たことがなくて……」
朝霧鏡花:「いえ、そうではなく!」
朝霧鏡花:「ですから、あの……」
朝霧鏡花:話があちこちに飛躍する。
朝霧鏡花:「ええとですね」
望月棗:「噫々、成程」ぽんと手を打つ。
望月棗:「では、なっちゃんと御呼び下さるのですね?」
望月棗:「棗めは嬉しゅう御座います!」
朝霧鏡花:「……っ……!」
朝霧鏡花:ぐい、と帽子の鍔を下げて、殆ど顔を覆うようにする。
朝霧鏡花:「いえっ! その……!」
朝霧鏡花:「う、羨ましいな、などと……少し思っただけであって、お厭なら……」
望月棗:「おや。違うのですか」
望月棗:「然うですか……失礼を致しました。不躾でした」
阿形雪実:「やや、所長。さすが所長。こういう時の斬り込み方は心得ておられるぅー」
朝霧鏡花:「ち!違うのです!そうです!いや!そうではなくて!」
朝霧鏡花:「で、ですから、僕はですね……!」
阿形雪実:「お嫌ですか、所長」湯呑を両手で持ったまま
望月棗:「まさか。私は始めより、申し上げて居りますのに。然う御呼び下さい、と」
朝霧鏡花:「い、いや…………あの…………」
朝霧鏡花:しばらく躊躇った後に、
朝霧鏡花:「…………では…………その」
朝霧鏡花:「…………」
朝霧鏡花:「…………な」
朝霧鏡花:「………………なっ……ちゃん………………」
朝霧鏡花:消え入りそうな声。
望月棗:「はい。なっちゃんです」
望月棗:「貴女様のなっちゃんですよ」猫を抱き上げて、手を振る。
朝霧鏡花:「…………っ!」
朝霧鏡花:様々な感情の入り混じった顔を真っ赤にして、ぎっ!と椅子を引く。
阿形雪実:「……ぷっ」
阿形雪実:「くっ、くすくす……」耐えきれずに吹き出す!
望月棗:「あら。非道い人」くすくすと微笑む。
望月棗:「可笑しい事など無いでしょう、阿形様」
阿形雪実:「いや、そうだけどさ……くくっ、ああ、ごめんねきょうかさん……」
朝霧鏡花:既に帽子はほとんど面のような有様になっている。
阿形雪実:「だいじょぶだよ、なっちゃんその辺全然キサクだからさ、もう好きになっちゃんって呼んであげて」楽しそう
朝霧鏡花:「いえ!すいません!あの……!」
朝霧鏡花:「やはり、望月さん、でよろしいでしょうか!」
朝霧鏡花:「僕には少し、刺激が強すぎるようで……!」
望月棗:「然うですか……矢張り、御気には召さ無かったのですね」
阿形雪実:「ええー」
朝霧鏡花:「ちが……違います! そうではなくて! そうではないのですが……!!」
望月棗:「噫々、其れとも。棗、と御呼び頂いても構いませんよ?」
望月棗:「少々気恥ずかしゅう御座いますが」悪戯っぽく微笑む。
朝霧鏡花:「…………!?」
朝霧鏡花:帽子で隠された表情は見えないが、完全に固まっているのがすぐに分かる。
朝霧鏡花:「………で………では…………」
朝霧鏡花:「…………棗さん、で…………」
朝霧鏡花:蚊の鳴くような声。
阿形雪実:「おお……」「がんばった」「きょうかさんががんばったわ」口から思わず漏れる小声
望月棗:「ふふ。畏まりました」
望月棗:「気安く御呼び頂ければ幸いで御座います」
朝霧鏡花:「……………」しばらく放熱するかのように、帽子を被せた顔で天を仰いでいたが、
朝霧鏡花:やがて、何とか平静を取り戻して二人に向き直る。
朝霧鏡花:「……改めて、これからしばらくの間、お世話になります」
朝霧鏡花:「朝霧家二十五代当主『北落師門』、UGNエージェント『フォーマルハウト』」
朝霧鏡花:「……朝霧鏡花です。よろしくお願いします」
阿形雪実:「はいはい。よろしくね!」ウィンクバチーン!
阿形雪実:「UGN大N市第五支部預かり、UGNチルドレン阿形雪実です。長い付き合いになるといいねえ」
望月棗:「はい。宜しくお願い申し上げます」ぺこりと一礼。
望月棗:「『望月棗の探偵事務所』……望月棗に御座います」
望月棗:「御依頼あらば、棗は何時でも貴女様の御力添えをば」
望月棗:「噫々、否。御依頼でなくとも、存分に御頼り下さいまし」
望月棗:「我等は友人、なのでしょう?」
阿形雪実:「うん、なっちゃん所長はその辺バッチリ頼りになるよ。信じていいいかんね」
朝霧鏡花:「…………!」
阿形雪実:「……あ!そうだきょうかさんさあ、ならあたしのこともユキサネちゃんって呼んでようー」
望月棗:「む。阿形様はちゃんなのですか?」
阿形雪実:「ユキサネちゃんがあたしのおすすめ系。雪実でもゆきさねさんでも許してあげよう!」
朝霧鏡花:「……は……はい。それでは……」
朝霧鏡花:「……雪実さん。……なっ…………」
朝霧鏡花:「…………」
朝霧鏡花:「なっ…………つめ…………さん…………」
阿形雪実:「……て、わあ……」きょうかちゃんの様子に言葉も出ない!
望月棗:「おや。長い付き合いに為りそうですね?」
望月棗:「確と御呼び頂ける日は、何時に為るのやら。棗は、待ち遠しゅう御座います」
GM:---
GM:全工程終了。
GM:『極東呪術血戦』終わり
GM:お疲れ様でした~!
望月棗:お疲れさまでした!
阿形雪実:おつかれさまでしたー!
七扇・T・絵麻:お疲れさまでした!