メインログ/雑談ログ
GM:ではでは
GM:早速やってまいりましょう、突発密室延長戦!
GM:逢河皆方デートタイムのはじまりだッ!
皆方アイリ:わーい、よろしくお願いします!
逢河雷魚:よろしくお願いします……
GM:では即日なので自己紹介はカット!
GM:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYnoTzjQMM
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY0Ze4iAMM
GM:キャラシだけはっときます
【OP】
GM:いきなりOPだ!侵蝕どうぞ!
逢河雷魚:いきなり!
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕を1D10(→ 5)増加 (44 → 49)
皆方アイリ:29+1d10
DoubleCross : (29+1D10) → 29+6[6] → 35
某市・集合住宅
GM:君たちは不審なワーディング反応を感知した支部によって招集を受け
GM:市内の集合住宅へと出動していた。
GM:ガス機器の不備をカバーストーリーとして人払いされ、
GM:静まり返った廊下を2人で往く。
逢河雷魚:「……不審なワーディングね……厄介事じゃなけりゃいいが」
逢河雷魚:「気ィ抜くなよ、皆方」
逢河雷魚:長身、剣呑な雰囲気を漂わせる青年。周囲を警戒しつつ歩を進める。
皆方アイリ:「そりゃあ勿論。反応まで検知されてるってのに油断はしませんよ」
皆方アイリ:「まあそれはそれとして、今回はいったい何の仕業でしょうねえ」
GM:やがて君たちは廊下の突き当り
GM:反応の中心と思われる部屋まで辿り着く。
GM:鍵はかかっていない。このまま入れそうだ。
皆方アイリ:「ん。突入可能っぽいです」
逢河雷魚:「街中で堂々とワーディング張って気付かれてる辺り、プロっぽくはないけどな」
逢河雷魚:「俺が行く。バックアップ任せる」
皆方アイリ:「そこは確かに。了解です」 彼女の周囲に魔眼が浮かび始める。
GM:扉を開けて、真っ先に感じるのは
GM:強烈な血の匂い。
GM:……居間で何かがうずくまっているのを感じる。
逢河雷魚:「……」顔を顰める。
逢河雷魚:(遅かったか……?)
逢河雷魚:影に変化した黒腕と共に、ゆっくりと内部へ。
GM:近づくと、それは背広を着た男であることがわかる。
GM:血溜まりの中にうずくまり
GM:じゅるりじゅるりと何かを啜るような音を立てている。
逢河雷魚:「……おい、アンタ」
逢河雷魚:「……大丈夫か?」
GM:「う……あ……」
GM:「ちがう……ちがう……俺は……」
GM:声に反応して振り返る。
GM:その口元は肉食昆虫めいて変容し
GM:その手元には引き裂かれた女性の死体が転がっている。
GM:「うぶぁがぁああああああああ!!」
GM:咆哮をあげ、血に飢えたジャームが君たちに突進する!
皆方アイリ:「先輩!」
皆方アイリ:いつの間にか男の上空へ移動した魔眼が重力場を展開。男を抑え込もうとする。
逢河雷魚:「ぐ……!」獣化状態での膂力で、突進を受け止める。フローリングが軋み、陥没する。
GM:「ああああッ!ぎッ!ぎぃいいいッ!!」
GM:魔眼と膂力で食い止められながら
GM:がちりがちりと中空で牙が音を鳴らす
逢河雷魚:「落ち着け……!俺達は敵じゃない!」
GM:「はぁあああああッ!!」
逢河雷魚:ジャームでなく覚醒直後の暴走だとすれば、まだ間に合うかもしれない。力は緩めないままに呼び掛ける。
GM:言葉は届かない。ただ殺意に支配された視線が君を見つめている。
皆方アイリ:「……先輩。処分かは置いておいて、一度意識落としましょう」
皆方アイリ:「そうでないと、きっと止まりません」
逢河雷魚:「ああ……少なくとも、この場は制圧しかなさそうだな」
逢河雷魚:意識を切り替え、組み合った男の腹に膝蹴りを叩き込む。
GM:「がッ!?」
GM:膝を曲げて崩れ落ちる。
逢河雷魚:腕部の影が変形し伸び、男の頭部を覆うように包み込む。酸素を奪い、意識を刈り取っていく。
GM:「あ……が……ぐ……」
GM:「……」
GM:やがてぐったりと床に伏せて意識を失う。
GM:拘束の処置を済ませた君たちは
GM:テーブルの上の写真立てに気がつくだろう。
GM:そこに写っているのは幸せそうな若い夫婦。
GM:片方はジャームの男……そしてもう片方は床に転がっている遺体の女性だ。
逢河雷魚:「……」写真と、倒れた男とを見比べる。
皆方アイリ:「……ご夫婦だったんでしょうね」 少しだけ女性に黙祷した後。
GM:ではここで
GM:知覚判定7をどうぞ。
皆方アイリ:えっ
逢河雷魚:何……
皆方アイリ:2dx>=7
DoubleCross : (2DX10>=7) → 8[1,8] → 8 → 成功
逢河雷魚:2DX+1>=7
DoubleCross : (2DX10+1>=7) → 10[2,10]+4[4]+1 → 15 → 成功
GM:ではふたりとも気付きます。
GM:……どこからか視線を感じる。
GM:窓の外。道路を挟んで向かいの建物の窓から
GM:レンズの反射する光が見えた。
GM:君たちが気付くと同時に、光は消え
GM:人影が足早に動き出す。
皆方アイリ:「……先輩。向かいの窓に」 隣の彼だけに聞こえる程度の声量。
逢河雷魚:「……皆方」口を動かさず、そちらを見ずに。
逢河雷魚:「『軽く』してくれ」
GM:今すぐに飛び移らなければ、追跡は間に合わないだろう。
皆方アイリ:「了解です」 現れたままだった魔眼が再び瞬く。同時。
皆方アイリ:逢河にかかっている重力が著しく減少する。
逢河雷魚:ずるりと影が蠢き、脚部へと移動していく。人体より関節のひとつ多い、飛蝗めいた巨大な黒脚が形作られる。
皆方アイリ:「あたしはどっちにします?」 現場維持か、人影の追跡か。
逢河雷魚:「こっちだ」
逢河雷魚:言うなり、その身体を抱き上げる。
皆方アイリ:「わ」
皆方アイリ:声は漏らしつつも、大人しく抱き上げられる。
逢河雷魚:普段は手を繋ぐのもやっとだが、任務に集中していて、意識すらしていない。
皆方アイリ:(……この人ホント)
皆方アイリ:思うところはまあまああるが、任務中なのでひとまず置いておく。
皆方アイリ:「じゃ、お願いします」
逢河雷魚:「行くぞ。目閉じとけよ。3、2……」
逢河雷魚:軽く助走をつけ、軋む音と共に床を踏み抜いた。ベランダのガラスを突き破って、そのまま一息に向かいの建物まで大跳躍する。
逢河雷魚:「着地任せた!」
皆方アイリ:「任されました!」
皆方アイリ:魔眼による重力制御。人間二人分の重量をほぼなくす程度ならお手の物だ。
GM:がしゃあん!
GM:砕け散るガラスの中を、君たち2人は着地する。
GM:上階へと向かう人影を追って、屋上へ。
???:「くっ……!」
???:紙マスクとニット帽で顔を隠した男が、柵際まで追い詰められて振り返る。
皆方アイリ:「こちらはUGNです。あの場面を見てたってことは、こっち側の方ですよね?」
逢河雷魚:「……逃げるってことは」
逢河雷魚:「やましいことがあるって事だよな?」
皆方アイリ:「事情をお聞かせ願いましょうか」
???:「……君たちが何を言ってるのかわからない」
???:「何か大きな誤解をしてるみたいだ」
???:「待ってくれ……今身分証を」
???:手元のかばんに手を突っ込み
???:ばさっ!!
???:次の瞬間、細かく散らばる何かを投げつける。
???:方向は……皆方さんへ!
GM:逢河くんがカバーに入ることも出来ます。
逢河雷魚:入ります!
GM:ではそのままヒット。
GM:パラパラと地面に散らばるのは
GM:……おもちゃのビーズだ。
GM:無論、なんのダメージもない。
逢河雷魚:考えるより先に身体が動いていた。ダメージかエフェクトの影響を考えるが──
逢河雷魚:「……あぁ?」
逢河雷魚:怪訝な顔をするが、気を抜くことはしない。一見無害でも、どのような能力を持っているか知れたものではない。
皆方アイリ:「……」 先輩、と叫びかけたのを抑えて。
皆方アイリ:ビーズと先輩の様子を注視する。
???:「く、くく」
???:「キミ、格好いいなあ」
???:「お姫様を守ったつもりかい?」
???:「2人は付き合ってるの?」
???:笑みを噛み殺したような声が、マスクの下から聞こえる。
皆方アイリ:「……随分、余裕そうですね?」
逢河雷魚:「この程度でそれじゃ、UGNには何人王子様がいンだよ」
逢河雷魚:「手前の世間話に付き合う気は無え」
逢河雷魚:苛立ちを隠そうともしない。先程の夫婦の件に関わっているとすれば。関わっていなくとも、それを外野から悠々と覗き見していたこいつは、明らかに気に食わない。
???:「ははは!そうだねえ」
???:「自分のことがよくわかってる、キミはもう王子様じゃないんだ」
???:「鬼なんだよ」
???:「鬼ごっこの、オニだ」
皆方アイリ:魔眼を男の上空に回す。そのまま、重力場を展開しようとして。
???:Eロイスの使用を宣言します。
???:潜伏憎悪+歪んだ囁き
???:コンセントレイト+トランキリティ
???:15dx7+6
DoubleCross : (15DX7+6) → 10[1,1,1,2,2,2,3,3,3,4,5,7,8,8,10]+10[1,1,5,8]+10[7]+5[5]+6 → 41
???:逢河くんは難易度41の意志判定をどうぞ
逢河雷魚:ふざけんな!
逢河雷魚:4DX>=41
DoubleCross : (4DX10>=41) → 7[2,2,6,7] → 7 → 失敗
???:では効果を適用します
???:皆方アイリへの憎悪を付与。
逢河雷魚:こいつ………………
???:固定ロイス皆方アイリへの感情を、『衝動』の内容へ変更。
皆方アイリ:そういうアレかあ……
???:逢河くんの場合は、『殺戮』になります。
逢河雷魚:最悪
???:その相手にひときわ強く衝動を感じるという状態です。
GM: ぼ ごん
GM:踏み出そうとした瞬間、君の片腕が意に反した変形を遂げ
GM:傍らの皆方へと襲いかかる!
皆方アイリ:「え」
皆方アイリ:完全に意識の外からの攻撃。躱す素振りさえ出来ない。
逢河雷魚:「ッ……!」
逢河雷魚:自らの意に反した動きに、一瞬で総毛立つ。
逢河雷魚:「あ……あぁああッ……!」
逢河雷魚:即座に全力で制御に掛かり、影を押し留めようとする。
逢河雷魚:繊維の引き千切れるような、異様な音が響く。
GM:頭の中で声が響く。全身のレネゲイドがざわめく。
GM:傍らの女を殺せと命令している。
逢河雷魚:皆方さんの眼前で、凶悪な大顎ががちん、と歯を打ち鳴らす。
逢河雷魚:「……下がれ!皆方!!下がってくれ!!」
皆方アイリ:「っ……」
皆方アイリ:先輩の必死の言葉に従って何歩か下がりながら、男へと強い目線を向ける。
GM:既に男の姿はない。
GM:この場に2人残り続ければ
GM:……その結果は想像に難くないだろう。
皆方アイリ:「……やられましたね」 一言そう吐き捨てて。
皆方アイリ:「一度分かれましょう。落ち着いたら端末に連絡ください」
逢河雷魚:「ク……ソ、が……!」
逢河雷魚:無数の大蛇のように暴れ狂う影を、必死に食い止める。自ら地面に叩き付け、脚で踏み付ける。
逢河雷魚:何より大切なはずのその声、その顔が、今はどこまでも心をざわつかせる。
皆方アイリ:一瞬だけ、その光景を痛ましげに見て。
皆方アイリ:「……あんまり、自分を痛めつけないでください」
皆方アイリ:そう残して場を後にする。
GM:シーン終了。ロイス取得が可能です。
皆方アイリ:先輩への固定ロイスのネガ感情を恐怖から心配に変えて表に。
皆方アイリ:あとニット帽の男に尽力/〇怒りで取ります。
逢河雷魚:夫婦に尽力/○悔悟で取得します
逢河雷魚:今は以上!
GM:オッケイ!
GM:では次のシーン
【Scene1】
GM:皆方さんのみの登場です。侵蝕どうぞ!
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕を1D10(→ 7)増加 (35 → 42)
UGN支部
GM:君は一旦支部へと戻り、逢河からの連絡を待つ。
GM:……しかし数時間経っても、それが届くことはない。
職員:「……さん」
職員:「皆方さん、大丈夫ですか」
皆方アイリ:「え、あ」
職員:気付けば、君の目の前に支部の職員が立っている。
皆方アイリ:端末に集中しすぎていて気付かなかった。普段なら、こんなことはないのに。
皆方アイリ:「だいじょぶです。すみません」
皆方アイリ:意識して普段通りのヘラりとした笑みに切り替える。
職員:「無理はしないでください……皆方さんが気に病むことではないはずです」
職員:「あなたの判断は正しかった」
職員:パッキングされたビーズを取り出す。
職員:「マンションの部屋からも、屋上に散らばっていたものと同じ……これが回収されました」
職員:「オーヴァードの衝動を強制的に喚起し、暴走させる形質が見られます」
皆方アイリ:「それで、先輩もあの人も……」
職員:「はい……恐らくその対象は、最も深い感情を持つものに対して」
職員:「その衝動をより強く発揮してしまうのではないかと解析されています」
職員:「……あなたが離れなければ」
職員:「逢河さんはあなたを殺していたかもしれません」
皆方アイリ:食い荒らされた女性の遺体と、こちらへ向かってきた先輩の影を思い浮かべる。
皆方アイリ:「……悪趣味ですね。この上なく」
職員:「彼の捜索と回収は我々で手を尽くします。ですから今は……」
GM:その時、君たちに向けて
GM:足音が近づいてくる。
職員2:「主任!”チケット・トゥ・ヒンノム”、位置反応特定できました!」
職員2:「やはり暴走状態が続いているようです」
職員:「……現場周辺の人的被害は無しか」
職員:「よく堪えてくれてるな」
皆方アイリ:「……その、現在の状態とかは」
職員:「……ここからは私達の仕事です」
職員:「心配しないでください。彼は必ず連れ戻します」
職員2:「し、しかし主任」
職員2:「非オーヴァードのみで彼を鎮圧するというのは余りに無茶です」
職員2:「彼女にも協力を要請するべきです」
職員:「分かっている!だが……!」
皆方アイリ:「……行きます」
皆方アイリ:「あたしも同行します」
職員:「!」
職員:「皆方さん……君は……」
皆方アイリ:「すぐに動けるオーヴァードの人員は、あたしだけなんでしょう」
皆方アイリ:「ならあたしが出ます。それに」
皆方アイリ:意識して、笑みを作る。
皆方アイリ:「先輩のことならよく知ってますから。普通の人員以上にお力になれますよ?きっと」
職員:「……強いな」
職員:「オーヴァードだからだけでなく」
職員:「あなたは心が強い」
職員:「了解しました。我々もあなたの覚悟に賭けましょう」
皆方アイリ:「ありがとうございます」
職員:「彼の心を、あなたの手で引き戻してください」
職員:「どうか、頼みます」
皆方アイリ:「頼まれました。きっと、引き戻して見せますよ」
皆方アイリ:胸に救う不安も恐怖も心配も全部押し込めて。そう笑った。
GM:シーン終了。ロイスと購入が可能です。
皆方アイリ:ロイスは保留。購入はワンチャンメイド服狙います。
皆方アイリ:あ、いや。今回は応急手当キットの方が良いかな?そっちにしよう
皆方アイリ:1dx>=8
DoubleCross : (1DX10>=8) → 2[2] → 2 → 失敗
皆方アイリ:どっちにしろ無理でした。以上!
GM:では次のシーン!
【Scene2】
GM:シーンプレイヤーは皆方・逢河
GM:侵蝕どうぞ!
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕を1D10(→ 5)増加 (42 → 47)
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕を1D10(→ 6)増加 (49 → 55)
路地裏
GM:湿った匂いのする路地裏。
GM:君はコンクリートの上で蹲っている。
GM:殺意の衝動は強まるばかりだが、未だその手は血に塗れていない。
GM:しかし限界が近いことも感じているだろう。
逢河雷魚:「……ぐ……」
逢河雷魚:呻き声を上げる。今は少しでも、人の居ない場所に行かなくてはならない。
逢河雷魚:暗がりの中、周囲では沸騰する泥沼のような影の群れが荒れ狂っている。
逢河雷魚:暴走する影の顎に、何とか制御を取り戻した顎が喰らい付き、貪り合う。
逢河雷魚:制御権の奪い合い。地獄のような共食いを、延々と繰り返し続けている。
逢河雷魚:「ウロボロスって……はッ……笑えない、っての……」
逢河雷魚:吐き気を催すが、もう胃には何も残っていなかった。
逢河雷魚:路地の壁に肩を預けるようにして、よろよろと歩き出す。
皆方アイリ:その路地の入口に、一つの人影が差す。
皆方アイリ:ごく見慣れた、逢河より幾分小さい影。
皆方アイリ:「……先輩」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:狂いそうな意識の中で、何度も脳裏を過ったのは、誰より大切な、守るべきはずのその顔、その声だった。
逢河雷魚:だが今は、彼女への愛情も、庇護も、不安も、すべてが憎悪に塗り潰されている。
逢河雷魚:この手で彼女を引き裂いてやりたい。そんな衝動が、心の奥底から際限なく湧き上がってきて。
逢河雷魚:自分にとって何よりも許し難いその感情に、心が真っ二つに裂けそうで。
逢河雷魚:もし自分を抑えきれなくなったなら、その前に躊躇い無く自死を選ぶだろう。
逢河雷魚:けれどそんな状況で、どうしようもなく救いを求めてしまうのは。家族でも友人でもなく。
逢河雷魚:今は考えてはいけないはずの、たった一人。
逢河雷魚:「……皆、方……」
逢河雷魚:一瞬、呆けたような顔をして。
逢河雷魚:「来るな」
逢河雷魚:冷たく、跳ね除けるように言う。
皆方アイリ:「……」 影達の共食い、普段のポーズとは程遠い本気の拒絶を孕んだ視線。
皆方アイリ:その全てに真正面から向き合って。
皆方アイリ:「……ごめんなさい」
皆方アイリ:「ちょっと、手荒にします」
皆方アイリ:逢河の上空に魔眼が瞬く。数は8。形状は円。
皆方アイリ:同時に、重力場が影達の動きを押さえつける。
逢河雷魚:「ッ……ぐ……!」
逢河雷魚:攻撃に反応し、皆方に喰らい付かんとする影達を、死に物狂いで抑え込む。
皆方アイリ:「来るな、なら聞けます。あたしだって、先輩にあたしを傷つけさせたくないですし」
皆方アイリ:きっとあたしに髪一筋分の傷でもつけたら、
皆方アイリ:この人は一生それを悔やむだろう。気にするだろう。
皆方アイリ:分かってる。そんな重荷を背負わせたいわけじゃない。
皆方アイリ:「でも、『帰れ』は聞けません」
皆方アイリ:「あたし、あなたを止めに来たんですから」
皆方アイリ:でも、別に傷つけるのがあたしじゃなくたって。この人は一生それを引きずってしまうのだ。
皆方アイリ:どうしようもなくお人好しだから。誰かを傷つける人間が許せなくて、誰かを傷つける自分が一番許せない。
皆方アイリ:そんなあなたが、誰かを傷つけてしまうなんて。
皆方アイリ:見逃せるわけないでしょう?
逢河雷魚:「何で、だよ……」
逢河雷魚:「ああ、クソッ……!クソ、クソ、クソが……ッ!」
逢河雷魚:拳から血が散るほど強く、地面と自らの影とを殴り付ける。
逢河雷魚:無数に響く、蛇のような呼気。醜悪な影の群れ。夥しい殺意が、皆方アイリに向けられている。
逢河雷魚:「……頼む」
逢河雷魚:掠れる声で、懇願するように言う。
逢河雷魚:「帰ってくれ」
逢河雷魚:「頼むよ……」
皆方アイリ:「イヤです」
皆方アイリ:掠れたそれと対照的な、毅然とした声。
皆方アイリ:「絶対に帰りません。……だって」
皆方アイリ:「もしも逆の立場なら、先輩も帰りはしないでしょう?」
皆方アイリ:「だからあたしも帰りません。……ああ、ほら」
皆方アイリ:「密室事件のときのお返しですよ」
皆方アイリ:「あの時、先輩があたしの正気を取り戻してくれたみたいに」
皆方アイリ:「あなたが無事に戻れるまで、何時間でも、何日でも」
皆方アイリ:「全力でお付き合いします」
逢河雷魚:「……ふざ、けんなよ……」
逢河雷魚:言葉を交わすだけで、湧き上がってくる憎悪。地面を書き毟る指先は、爪が剥がれて血に塗れている。
逢河雷魚:「……俺が!!」
逢河雷魚:「全部、俺が……好きでやっただけだって……言っただろうが……!」
逢河雷魚:「お前が、こんなことする必要、どこにも無いんだよ……!」
皆方アイリ:「先輩」
皆方アイリ:それまでの言い聞かせるような声音とは違う。硬く、強い声。
皆方アイリ:怒りさえ込められたような一声が、言葉を遮る。
皆方アイリ:「……そうですね、必要はないのかもしれません」
皆方アイリ:「絶対にあたしじゃなきゃいけない必要も、あたしだけで止めなきゃいけない必要もないのかも」
皆方アイリ:「それでも」
皆方アイリ:「理由はあります。……先輩がそうだったみたいに」
皆方アイリ:「あたしが好きでやるんです」
皆方アイリ:「あたしが、あなたを、あたし自身の手で止めたいって願うから」
皆方アイリ:「あたしはここに居るんです。あたしの足でここまで来たんです」
皆方アイリ:「ねえ、先輩。それだけは、あなたにだって否定させません」
皆方アイリ:「……ちゃんと言わずに来たのはあたしが悪いですけど」
皆方アイリ:「先輩があたしにそうしてくれたみたいに。あたしにそうしたいって思ってくれるみたいに」
皆方アイリ:「それとおんなじか、きっとそれ以上に」
皆方アイリ:「あたしだって先輩のことが好きなんです」
皆方アイリ:「その気持ちを、否定しないで」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:知っている。
逢河雷魚:彼女が普段の笑顔の奥に、どれほど強固な意志を持っているのか。きっと自分は誰よりもよく知っている。
逢河雷魚:それを曲げることは、否定することは、自分には出来ない。したくない。
逢河雷魚:だから憧れた。だから守りたいと思った。
逢河雷魚:だから、好きになったのだから。
逢河雷魚:「……皆方……」
逢河雷魚:もう一度、その名を呼ぶ。
皆方アイリ:「はい、先輩」
皆方アイリ:呼ぶ声に答える。
GM:ここで判定。
GM:逢河くんは意志の10、皆方さんはRCの20
GM:成功で憎悪を解除し、ロイス感情の変更が可能になります。
GM:それぞれどうぞ!
逢河雷魚:10厳しいな……
逢河雷魚:ジェネシフトいいですか?
GM:ジェネシフトしてもいいのよ~
皆方アイリ:インビジブルハンドLv1とコンセントレイト:バロールLv3を使って判定行きます
GM:どぞ!
逢河雷魚:55+2D10
DoubleCross : (55+2D10) → 55+16[10,6] → 71
逢河雷魚:ぎゃ~
皆方アイリ:あ、こっちもジェネシフトしとこう
皆方アイリ:47+3d10
DoubleCross : (47+3D10) → 47+22[7,8,7] → 69
逢河雷魚:5DX>=10 意志
DoubleCross : (5DX10>=10) → 9[2,3,3,3,9] → 9 → 失敗
皆方アイリ:8dx7+1>=20
DoubleCross : (8DX7+1>=20) → 10[1,1,4,5,5,6,8,9]+10[4,10]+10[8]+3[3]+1 → 34 → 成功
逢河雷魚:んん~~~
逢河雷魚:これ再挑戦は……?
GM:おやおや
GM:では失敗の場合
GM:即座に皆方さんをコンセ+シャドーテンタクルで攻撃してもらうことになります
逢河雷魚:分かりました
GM:攻撃力は白熱相当の13
逢河雷魚:自分の影にロイス ○有為/恐怖を取得
GM:こいつ…!
逢河雷魚:昇華して達成値を上乗せします
逢河雷魚:1D10+9
DoubleCross : (1D10+9) → 5[5]+9 → 14
GM:やりやがった!!
GM:では判定突破
皆方アイリ:信じてました
GM:全てのEロイス効果が解除され
GM:このシーンは終了。
GM:ロイスのみ可能です。
皆方アイリ:先輩へのロイスの表を恋慕に戻します。これで〇恋慕/心配に
皆方アイリ:他は今は良いかな。以上!
逢河雷魚:皆方さんへのロイスを○愛情/恐怖に変更します
逢河雷魚:以上です
【Climax】
GM:では続いてクライマックス
GM:全員登場だ
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕を1D10(→ 8)増加 (71 → 79)
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕を1D10(→ 6)増加 (69 → 75)
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕を6増加 (75 → 81)
皆方アイリ:後半はさっき判定で使ったエフェクト分です
GM:あいよ!
住宅街
GM:夜の住宅街。
GM:君……皆方アイリは街灯の下で、道の先からやってくる男を待っている。
GM:名前は天神仁志尾、年齢31歳。職業は中学教師。
GM:現場の痕跡と君たちの目撃情報が決定打となり、プロファイリングされた今回の犯人だ。
GM:捜査の過程で、市内で起きた他数件のジャーム化とも関与が見られている。
天神仁志尾:「……あれ、キミは」
皆方アイリ:「こんばんは」
天神仁志尾:「王子様はまだ迎えに来てないのかい?」
天神仁志尾:「いや違うか、言い直そう。……上手く鬼から隠れてるんだねえ」
天神仁志尾:端正とも言える清潔感のある顔立ちで
天神仁志尾:微笑みかける。
皆方アイリ:普段通りの明るい声音。軽い笑顔。
天神仁志尾:「でも君が出てきてくれてこっちも助かったよ」
天神仁志尾:「彼、随分素早いねえ。私も見失って困っていたところだったから」
天神仁志尾:「標的の君がいれば彼もやってくる」
天神仁志尾:「……ちゃんと、記録してやらないと」
天神仁志尾:カバンからハンディカムカメラを取り出し、にぃと目を細める。
皆方アイリ:「ホント、悪趣味極まってますね」
皆方アイリ:「ああいや、極まりないの方が程度が上なんですっけ?まあどっちでも良いですが」
天神仁志尾:「悪趣味?ああ、自分でもちょっとそう思うよ」
天神仁志尾:「でも本当に面白くてね、やめられないんだ」
天神仁志尾:「誰も彼も」
天神仁志尾:「なんで……とか、こんなの嘘だ……とか」
天神仁志尾:「泣き喚いたり、自殺しようとしたり」
天神仁志尾:「いやお前がやったんだよって」
天神仁志尾:「全部自分でやったんだろバァ~~~~~~~カ!!」
天神仁志尾:「いひひひひひ!ひひひひひひひひひっ!」
天神仁志尾:「あははは!いひ!ひゃははははははははは!」
天神仁志尾:「あー、おかしい、思い出し笑いで涙出てきちゃったよ、ヤバい人じゃん」
皆方アイリ:「なるほど。まあ事前の調査で辺りはついていましたが、やっぱりジャームですね」
皆方アイリ:「良かったです。オーヴァードだと一応連行が目的になっちゃうので」
皆方アイリ:「正直イヤだなと思ってたくらいでした」
天神仁志尾:「……で、なんだっけ、ああ」
天神仁志尾:「言っておくけど、ああなった人間を元に戻す方法はわからないよ」
天神仁志尾:「試したこともないし、無理じゃないかなあ」
皆方アイリ:「ああ、別にいいですよ。その辺聞きに来たわけではないので」
天神仁志尾:「ああそう?」
天神仁志尾:「じゃあさっさと逃げたほうがいいよ」
天神仁志尾:「またこわーい鬼が来る前にね」
皆方アイリ:「いえいえ、任務はあなたの処分ですから」
皆方アイリ:「それに」
皆方アイリ:「そろそろお迎えが来る頃なんです」
天神仁志尾:「そうだよ?だからさっさと……」
逢河雷魚:ざり、と、アスファルトを踏み締める音。
逢河雷魚:夜闇の中から現れたそれは、或いは冥府の底から這い出た怪物に見えたかもしれない。
天神仁志尾:「……!」
天神仁志尾:「お前」
天神仁志尾:「どうやって」
逢河雷魚:全身完全に獣化し、陽炎の如く揺らめく黒影に覆われた姿。足元からは、亡者の如く引っ切り無しに湧き上がる大顎の群れが、掠れた叫びを上げる。
逢河雷魚:殺意そのものが形を成したような姿で、だが、皆方アイリの隣に静かに佇む。
天神仁志尾:「……なんで襲わない」
天神仁志尾:「目の前のそいつが標的だ!さあやれ!」
皆方アイリ:「喚いてないで逃げなくて良いんですか?こわーい鬼が来てますよ?」
皆方アイリ:「まあ、逃がしませんけど」
皆方アイリ:夜空に星が瞬く。酷く近く、男の頭上で。
天神仁志尾:「!」
逢河雷魚:「……今まで生きてきて」
逢河雷魚:「これだけムカついたのは、二度目だ」
逢河雷魚:元より話すのは、自分の感情を伝えるのは得意ではない。その役目は後輩に任せる。
逢河雷魚:自分が言うのは一言でいい。こいつに抱いている感情など、ただ一つしかない。
逢河雷魚:ロイス取得 天神仁志尾 ○憎悪/殺戮
逢河雷魚:「殺す」
天神仁志尾:「……はッ」
天神仁志尾:「いいさ、いいとも」
天神仁志尾:「直接『命令』を叩き込んでやる……!」
天神仁志尾:ずるり
天神仁志尾:片腕が粘土のように形状を変えて
天神仁志尾:返しのついた棘針のような凶器に変わる。
天神仁志尾:「その女の死体を食わせてやる」
天神仁志尾:「どんな惨めな顔になるか愉しみだぞ!!」
天神仁志尾:「ひゃーっはっはっはっは!!」
GM:邪気に満ちたワーディングが
GM:空間を支配していく。
GM:衝動判定+原初の恐怖
GM:難易度は9、侵蝕上昇は1d10+覚醒です
逢河雷魚:ぎゃ~
逢河雷魚:5DX>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 8[3,4,5,8,8] → 8 → 失敗
皆方アイリ:6dx>=9
DoubleCross : (6DX10>=9) → 10[2,4,7,8,10,10]+4[4,4] → 14 → 成功
皆方アイリ:81+1d10+15
DoubleCross : (81+1D10+15) → 81+1[1]+15 → 97
逢河雷魚:79+1D10+17
DoubleCross : (79+1D10+17) → 79+2[2]+17 → 98
皆方アイリ:二人ともかなり冷静
逢河雷魚:いい数字
GM:ではマップは以下
エンゲージ []内は行動値
”デタッチ”天神仁志尾[10]
10m
逢河雷魚[8]、皆方アイリ[8]
GM:セットアップから!
GM:あ、エネミーの行動値は10です
逢河雷魚:なし!
”デタッチ”天神仁志尾:異形への変貌
”デタッチ”天神仁志尾:ダイス補正を2倍に
皆方アイリ:灰色の庭Lv3!
皆方アイリ:デタッチの行動値を-9!
”デタッチ”天神仁志尾:ぐええ
”デタッチ”天神仁志尾:行動値、1!
GM:ではイニシアチブは行動値8組!
GM:どちらからでもどうぞ!
皆方アイリ:こっちから良いです?
逢河雷魚:お願いします!
皆方アイリ:ではマイナー無し、メジャーでコンボ!
皆方アイリ:3C58:インビジブルハンドLv2+暴君の槌Lv5+コンセントレイト:バロールLv3+アンプリフィケイションLv2
皆方アイリ:あ、違ったすみません。マイナーで1個だけジェネシフトしてから!
皆方アイリ:皆方アイリの侵蝕を1D10(→ 9)増加 (97 → 106)
皆方アイリ:うん、これでさっきのコンボ撃ちます!
皆方アイリ:10dx7+1
DoubleCross : (10DX7+1) → 10[1,1,2,3,4,5,5,5,7,9]+6[1,6]+1 → 17
GM:オーケー!
皆方アイリ:うっわ腐った
”デタッチ”天神仁志尾:ふははは
”デタッチ”天神仁志尾:回避!
”デタッチ”天神仁志尾:9dx+2
DoubleCross : (9DX10+2) → 8[2,3,3,3,5,6,6,6,8]+2 → 10
”デタッチ”天神仁志尾:まじでか
皆方アイリ:良かった……
逢河雷魚:よかった~
”デタッチ”天神仁志尾:ダメージどうぞ!
皆方アイリ:27+2d10
DoubleCross : (27+2D10) → 27+13[6,7] → 40
”デタッチ”天神仁志尾:固定値がデカいが…まだ耐えるぞ!
皆方アイリ:では演出行きます。
GM:演出はまとめてで行きましょう。続いて逢河くんどうぞ!
皆方アイリ:あっと、了解!
逢河雷魚:あっはーい
逢河雷魚:あっギリギリ100じゃないからライトスピードできない
逢河雷魚:≪原初の青:完全獣化≫+≪白熱≫
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕を10増加 (79 → 89)
逢河雷魚:ミス
GM:おちつけ!
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕を10増加 (89 → 99)
逢河雷魚:あれっ
逢河雷魚:えー108です
GM:オーケー!
逢河雷魚:メジャーでコンボ【呑天蛇顎】
逢河雷魚:≪コンセントレイト:ウロボロス≫+≪シャドーテンタクルス≫+≪原初の白:神獣撃≫
逢河雷魚:対象は天神仁志尾!
”デタッチ”天神仁志尾:きやがれ~~!
逢河雷魚:11DX7+3
DoubleCross : (11DX7+3) → 10[1,1,2,3,3,4,5,6,7,7,10]+10[2,4,9]+10[8]+10[7]+10[9]+10[8]+2[2]+3 → 65
”デタッチ”天神仁志尾:オイオイオイ
逢河雷魚:やった~
”デタッチ”天神仁志尾:か、回避します
”デタッチ”天神仁志尾:9dx+2
DoubleCross : (9DX10+2) → 10[3,3,3,4,6,7,7,9,10]+8[8]+2 → 20
逢河雷魚:回すな!
”デタッチ”天神仁志尾:さっき出ろや!!
”デタッチ”天神仁志尾:ダメージください……
逢河雷魚:死ね!!
逢河雷魚:7D10+13+9D10
DoubleCross : (7D10+13+9D10) → 38[8,4,8,3,5,5,5]+13+62[4,2,6,8,10,10,9,8,5] → 113
”デタッチ”天神仁志尾:ハッハッハ
皆方アイリ:流石!
”デタッチ”天神仁志尾:死んだわ
”デタッチ”天神仁志尾:復活もなし!戦闘終了だ!
”デタッチ”天神仁志尾:「脳味噌グチャグチャにして」
”デタッチ”天神仁志尾:「何もわからなくしてやる!くらぇえーーーッ!」
”デタッチ”天神仁志尾:ひゅおん!
”デタッチ”天神仁志尾:ムチのように腕が振るわれ
”デタッチ”天神仁志尾:薬液の滴る棘が逢河へと迫る!
逢河雷魚:避けようともしない。それが届かないことを知っているからだ。
皆方アイリ:ずしゃり。
皆方アイリ:信頼に応えるように、腕が叩き伏せられる音が響く。
”デタッチ”天神仁志尾:「あ……あが……?」
皆方アイリ:原因は頭上に浮かぶ魔眼。しかし、先ほどまでとの相違点が一つ。
皆方アイリ:8つ全てがどれも先ほどまでより二回りほど小さい。
皆方アイリ:それは皆方アイリの本気の証。中性子星になぞらえられた魔眼の在り様。
皆方アイリ:「さっき、あなたは言いましたね」
皆方アイリ:「『全部自分でやったことだろバーカ』って」
皆方アイリ:「あなたにイタズラに苦しめられた人たちをことごとく嘲笑いましたね」
皆方アイリ:「なので、あたしも似合わないことをしようと思います」
皆方アイリ:すう、と一つ息を吸って。
皆方アイリ:「今からあなたは死ぬほど痛い思いをしつつも一歩も動けないままに死にます、ざまあみろ!」
皆方アイリ:わざとらしいほど快活な笑顔を浮かべ、一息で言い切って。
”デタッチ”天神仁志尾:「な、にを」
”デタッチ”天神仁志尾:「ガキがぁ!!」
”デタッチ”天神仁志尾:激昂に目を見開くが
”デタッチ”天神仁志尾:重力によって釘付けにされ、身動きは取れない。
皆方アイリ:魔眼の出力を最大に維持したまま、先輩へ後を託す。
逢河雷魚:佇む逢河から、泥の津波のような、重たい黒影が溢れ出す。
逢河雷魚:眼の無い蛇のような、牙を持った魚のような、凶悪な影の顎の群れ。
逢河雷魚:喰らい合っていた先程までと違い、ひとつの統一された意思──殺意を持って、”デタッチ”へと殺到する。
”デタッチ”天神仁志尾:「ひ……」
大顎:「シ、ィイイイイッ」「シャハアァアアァッ」
逢河雷魚:無数の牙がその四肢に喰らい付き、長い身体が絡みつき、全身を更に完全に拘束する。
逢河雷魚:「……」
”デタッチ”天神仁志尾:「や、やめろ」
”デタッチ”天神仁志尾:「来るな、バケモノがァ!」
逢河雷魚:逢河がゆっくりと歩き出す。
逢河雷魚:膨れ上がり、全身を覆っていた影が、渦を巻きながら右腕へと収束していく。
逢河雷魚:限界を超えて圧縮され、ぎちぎちと軋むような不吉な音が鳴り響く。
逢河雷魚:やがて、光を吸い込むような黒腕と共に、"デタッチ"の眼前に立つ。
逢河雷魚:憤怒を通り越した、表情のない顔。だがその眼光は、明確な殺意を持って"デタッチ"を射抜く。
逢河雷魚:「……どうしたよ?」
逢河雷魚:ゆっくりと弓を引き絞るように、腕を振りかぶる。
逢河雷魚:「なんで……だとか」
逢河雷魚:「こんなの嘘だ……とか」
逢河雷魚:ぎりぎりと万力のような力を籠め、拳を握り締める。
逢河雷魚:「言わなくていいのか?」
”デタッチ”天神仁志尾:「……う、あ、あ」
”デタッチ”天神仁志尾:「ハァーッ、ハ、ハ」
”デタッチ”天神仁志尾:「……死ねぇええええええ!!」
”デタッチ”天神仁志尾:ドシュバッ!!
”デタッチ”天神仁志尾:口内から起死回生の針触腕が飛び出す!
逢河雷魚:拳が放たれ、触腕が真っ向から粉砕される。
”デタッチ”天神仁志尾:「あぐぁ!?」
”デタッチ”天神仁志尾:「ごぶぇ……あぼ!?」
逢河雷魚:艦砲のような爆音と衝撃。黒腕が"デタッチ"の頭部へと突き刺さり、血飛沫と共に殴り抜けた。
”デタッチ”天神仁志尾:「あっ」
”デタッチ”天神仁志尾:ぶつん、ごろん。
”デタッチ”天神仁志尾:路地に千切れ飛んだ生首が転がる。
”デタッチ”天神仁志尾:「……ああ」
”デタッチ”天神仁志尾:「君は……最初から……」
”デタッチ”天神仁志尾:「ぶふ……ふふふ……」
”デタッチ”天神仁志尾:鬼神のような逢河の姿を
”デタッチ”天神仁志尾:生首が見上げる。
”デタッチ”天神仁志尾:「先延ばしにしても……きっと同じことになる……」
”デタッチ”天神仁志尾:「君は彼女を……ひひ……」
”デタッチ”天神仁志尾:「記録……」
”デタッチ”天神仁志尾:「したかった……なあ……」
”デタッチ”天神仁志尾:生首とその肉体が
”デタッチ”天神仁志尾:再生限界を超え、灰となって崩れ落ちる。
GM:ーー戦闘終了。
GM:君たちの勝利だ。
GM:バックトラック!
GM:Eロイスは3つ!
GM:原初の恐怖、潜伏憎悪、歪んだ囁き
GM:ふりたい人はどうぞ!
皆方アイリ:最後のロイスで14上がって120なのでEロイスも振ります!
皆方アイリ:120-3d10
DoubleCross : (120-3D10) → 120-14[2,5,7] → 106
皆方アイリ:そこにロイスが3つなので一倍ぶり
皆方アイリ:106-3d10
DoubleCross : (106-3D10) → 106-13[5,3,5] → 93
逢河雷魚:逢河雷魚の侵蝕を7増加 (108 → 115)
逢河雷魚:これが最後の侵蝕で……Eロイス振ります
逢河雷魚:115-3D10
DoubleCross : (115-3D10) → 115-22[8,8,6] → 93
逢河雷魚:すごい下がった 1倍振り
逢河雷魚:93-2D10
DoubleCross : (93-2D10) → 93-5[2,3] → 88
GM:ではそれぞれ侵蝕5点にいつもの5点、シナリオ5点にEロ3点で~
GM:18点贈呈!もってきな!
逢河雷魚:おいしい!いただきます~~
皆方アイリ:いただきま~す
GM:ではEDへ!
【ED】
UGN支部
GM:事件から数日、君……逢河雷魚は医務室前の廊下に立っている。
GM:天神仁志尾……識別コード”デタッチ”のレネゲイド侵蝕の痕跡は見られない。
GM:経過観察は終了だ。
皆方アイリ:「先輩」
皆方アイリ:医務室の向かいの壁に背を預けていた皆方が、出てきたところに声をかける。
皆方アイリ:「検査結果、どうでした?」
逢河雷魚:僅かに目を見開き「……皆方」
逢河雷魚:「異常無しだ。検査でも俺自身の感覚も、変わったとこは無い」
逢河雷魚:「……わざわざ待ってたのか?」
皆方アイリ:「そりゃあもう。流石に事が事でしたから」
皆方アイリ:「……や、まあ。それ以外の用が無いわけでもないんですが」
逢河雷魚:「……それ以外……?」僅かに眉を顰め、
逢河雷魚:「まあ……ここで話すのも何だ。行くか」
皆方アイリ:「ん、ですね」
皆方アイリ:(……なるべく二人きりのがありがたいし、うん)
UGN支部
逢河雷魚の私室
GM:ここは正規エージェントの中でも出動の多い一部人員に与えられたプライベートルーム。
GM:特権とはいえその内装は簡素で手狭だ。
逢河雷魚:物の少ない、よく整理整頓された部屋。
逢河雷魚:普段誰かを入れることなど無いため、やや落ち着かない様子で。
逢河雷魚:「……ここで良かったのか?」
皆方アイリ:「だって、一番近くて落ち着ける場所って言ったらここじゃないですか」
皆方アイリ:「にしても、物少ないですねえ」
皆方アイリ:言いながらきょろきょろと見回してみせる。
逢河雷魚:「まァ……」頭を掻いて「そうかもしれねーけど……」
逢河雷魚:「わざわざ持ち込みたいものも大して無いしな」
逢河雷魚:「私室っても、結局支部の中だろ」
逢河雷魚:「落ち着かねーんだよな……」
皆方アイリ:「そりゃそうかもしれませんけど。テレビとかくらい置いても良いんじゃないです?」
皆方アイリ:「小さい奴なら置けるでしょ」
逢河雷魚:「どうせ見ねーから、いい。家のほうでも殆ど見てないしな」
逢河雷魚:「客が来るわけでもないし……」
皆方アイリ:「来てるじゃないですか、今」
逢河雷魚:「……」そうだった、という顔をして。
逢河雷魚:「……何か飲むか?」誤魔化すように小型の冷蔵庫を開く。
皆方アイリ:「ふふ」 相変わらず誤魔化すのが下手だなあという風に微笑んで。
皆方アイリ:「ココアが良いです」
逢河雷魚:「ん」丁度ココアの缶を見つけて、皆方さんに渡して。自分は甘ったるい缶コーヒーを手に取る。
皆方アイリ:受け取って、口を付ける。それから。
皆方アイリ:「……」 常であれば、自分の方から何かと話題を振るのだが。
皆方アイリ:珍しく口を開かない。
皆方アイリ:ちびちびとココアを飲んでは先輩の顔を窺っている。
逢河雷魚:「……」その様子に気付いてか否か。こちらから口を開く。
逢河雷魚:「……皆方」
皆方アイリ:「んえ、はい」
逢河雷魚:「あー……いや……」一度は向けた視線をまた逸らして。
逢河雷魚:「……何だ、だから」
逢河雷魚:「……ちゃんと言ってなかったと思ってな」
皆方アイリ:「……何をです?」
逢河雷魚:意を決したように、再び目を向ける。
逢河雷魚:「……。……ありがとうな」
逢河雷魚:「あの時。来てくれて」
皆方アイリ:「……良いんですよ」
皆方アイリ:「言ったじゃないですか。あたしが好きでやったことなんで」
皆方アイリ:「お礼も謝罪も要りません」
逢河雷魚:「……それでも、俺は」
逢河雷魚:「嬉しいと思ったんだよ」
皆方アイリ:「じゃあ、お礼だけ受け取っときます」
皆方アイリ:「……それと」
皆方アイリ:「あの、あれ。ちゃんと言ってなかった繋がりで」
皆方アイリ:「あたしも言いたいこと、が、あるんですけど」
皆方アイリ:言いながら、視線が泳ぐ。泳いで、ふらふらと横へ逸れていく。
逢河雷魚:「……?」歯切れの悪い様子に、眉を顰める。
逢河雷魚:「言ってなかったこと……?」
逢河雷魚:「……何だよ?」
皆方アイリ:「や、はい。言ってなかったし、言うべきだったし、なのに言えてなかったしというか」
皆方アイリ:「ええと、その……」
皆方アイリ:じわじわと耐えかねたように頬に熱が上っていく。
皆方アイリ:「……すみません、言う前にちょっと」
皆方アイリ:「お願い一個良いです?」
逢河雷魚:「んん……?」更に不可解な言葉に、不思議そうにしつつも。
逢河雷魚:「いいけど」
皆方アイリ:(中身も聞いてないのに安請け合いするなあ……)
皆方アイリ:そんな思いが胸をよぎりつつも、今回に関しては都合が良いので乗っかることにして。
皆方アイリ:「じゃあちょっと、背中貸してください」
皆方アイリ:そう言って立ち上がり、すたすたと先輩の後ろに回る。
逢河雷魚:「え」
逢河雷魚:「う、あ、おぉ……」
逢河雷魚:むにゃむにゃと不明瞭な言葉を漏らしつつ、言ってしまった手前拒みはしない。
皆方アイリ:そのまま先輩が立ち上がる前にポスンと背に顔を埋める。
皆方アイリ:「や、ほら。前にも言ってたじゃないですか」
皆方アイリ:「そんくらいいつでも貸してやる、みたいな?」
皆方アイリ:「なのでちょっと、このまま話したいんですけど」
皆方アイリ:早口でもごもごと言い募りつつ。
皆方アイリ:(……これ普通にねだれた昔のあたしすごいな)
皆方アイリ:(というかこの状態であんな話したこともヤバいな)
皆方アイリ:温もりとか、匂いとか、そういうもので思った以上に上がる心拍数を必死に宥める。
逢河雷魚:「……」背に小さな重みを感じながら、動けなくなり硬直する。
逢河雷魚:(いや……前も……あったけど……)
逢河雷魚:(その時とは全然……)
逢河雷魚:「……何、だよ?」
逢河雷魚:「……話してみろよ……?」
皆方アイリ:「……ええと、ですね」
皆方アイリ:すう、と深呼吸をしかけて、自分の体勢を思い出して急停止。
皆方アイリ:吸いかけた息を浅く吐いて、深呼吸の代わりということにする。
皆方アイリ:「……ホントはですね。もうちょっとちゃんとしたタイミングみたいなの計ろうと思ってまして」
皆方アイリ:「いや、ホントのホントならむしろもう言ってないといけなかったことなんですけど」
逢河雷魚:「……?」
皆方アイリ:「現に言えてなかったし、じゃあ早めに言いたくはあるけどこう、時期をとも思ってまして」
皆方アイリ:「なのに、今回タイミングとかナシで言わなきゃ!って気持ちになって言っちゃって……」
逢河雷魚:「メチャメチャ予防線張るな……」
皆方アイリ:「いや、仕方ないんですよ!少なくともあたし的には!」
皆方アイリ:「張ってるのは自覚してるんでちょっと今そこ触れないでください!」
皆方アイリ:珍しく余裕のない様子でキャンキャンと吠える。
逢河雷魚:「え、あ、ご、ごめんな……?」
逢河雷魚:困惑しながらも一応謝る。
皆方アイリ:「や、謝らせたいわけでは……。というかその、待って」
皆方アイリ:「脱線しました。大分」
皆方アイリ:「なので、ええと、話を戻しまして」
逢河雷魚:「うん……?」
皆方アイリ:「……言わなきゃいけないことなので」
皆方アイリ:「あと、それだけじゃなく。あたし自身も言いたいので言います」
逢河雷魚:「……」背中越し、黙って言葉を待つ。
皆方アイリ:「……」 少しだけ、間が開いて。
皆方アイリ:「……ぁ、あたし」
皆方アイリ:「あたし、先輩が」
皆方アイリ:「……好き、です」
皆方アイリ:か細く消えそうな声が、二人だけの部屋に転がる。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:思わず振り返って、その顔を見る。
皆方アイリ:見えない。背中にしがみつくように顔を埋めている。
皆方アイリ:ただ、髪の隙間から除く耳が真っ赤に染まっている。
逢河雷魚:「……え……」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「……?」
逢河雷魚:怪訝な顔をする。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「……え……」
逢河雷魚:「言ってなかったか……?」
皆方アイリ:「え」
皆方アイリ:思わず咄嗟に顔を上げる。
皆方アイリ:「……や、その。今回の事件までなんだかんだ、言ってなかった、ような……?」
逢河雷魚:「……そう言われてみれば、そうか……?」
逢河雷魚:口元に手をやり、記憶を手繰る。
皆方アイリ:「……気づいて、なかったんですか?」
逢河雷魚:「確かに……言われたこと無い気がするな……」
逢河雷魚:「いや……だって……」
逢河雷魚:「お前……皆方……アレだろ……?」
逢河雷魚:今度はこちらがもごもごして。
皆方アイリ:「……どれですか」
逢河雷魚:「や……だから……!」
逢河雷魚:「……お前が……俺のこと……好きだって……それは……」
逢河雷魚:「……それくらい……言われなくても……分かるだろ」
皆方アイリ:いつの間にか俯いていた肩の線が震えて。
皆方アイリ:「……せ、先輩の」
皆方アイリ:「バカ!朴念仁!デリカシー無し男!」
皆方アイリ:べしんと目の前の背中をひっぱたく。
逢河雷魚:「痛っぁ!?」
皆方アイリ:「この、この……!ホンットにこの……!」
逢河雷魚:「なっ……何だよ……!?そんな変なこと言ったか……!?」
皆方アイリ:自信過剰とか鈍感とか、言いたいのに言えない悪口が頭の中を駆け巡る。
皆方アイリ:言わなきゃ伝わり切らないかと思えば、ちゃんと伝わっていて。
皆方アイリ:言えてないとこっちが悩んでる間にちゃんと当然のように分かってくれていて。
逢河雷魚:「えっ……何だ皆方お前……予防線張りまくって……そんなこと気にしてたのか……?」
皆方アイリ:「悪いですかバカ!気にするに決まってるでしょ!」
皆方アイリ:「先輩は、あんなにちゃんと言ってくれたから!あたしだけ言ってないの気にしないわけないでしょ!」
皆方アイリ:「マジで、こっちの気も知らないで……あたしめちゃくちゃバカみたいじゃないですか!」
逢河雷魚:「あー……」
逢河雷魚:「確かに……お前はそういうタイプか……」
皆方アイリ:「うっさい!分かった感じ出さないでください!」
逢河雷魚:「はぁ!?じゃどうすりゃいいんだよ!?」
皆方アイリ:「分かりませんよあたしももう!もう、もう!」
皆方アイリ:恥ずかしさと喜びと幸せと恥ずかしさでキャパがいっぱいいっぱいなのだ、こっちは。
皆方アイリ:べしべしと背中を叩くのをやめ、すくっと立ち上がる。
皆方アイリ:「帰ります!」
逢河雷魚:「えっ」
逢河雷魚:「おい、皆方……?」
皆方アイリ:「これ言うのが今日の目標だったんで帰ります!無事完遂したので!」
皆方アイリ:「事件の影響も特に無くて何よりでした安心しましたお疲れさまでした!」
皆方アイリ:めちゃくちゃに言い立ててバタバタと部屋を出ようと駆けていく。
逢河雷魚:「待てって!」
逢河雷魚:咄嗟にその手を取る。
皆方アイリ:捕まったその掌まで、普段に比べて熱が籠っていて。
皆方アイリ:「待ちません!帰ります!」
逢河雷魚:「あ~……!悪かったって!悪かった悪かった!俺が悪かった!謝る!」
皆方アイリ:「謝ってほしいわけでもないです!」
皆方アイリ:「ただ今日はホントに色々キャパ限界なので!何かあったらLINEにお願いします!」
逢河雷魚:「どうすりゃいいんだよ……!?とにかくな……!」
逢河雷魚:一瞬迷うように口籠って、それから。
逢河雷魚:「……だから。とっくに知ってるよ。そんなの」
逢河雷魚:「……今更疑う訳、無いだろ」
皆方アイリ:「!……だか、ら」
皆方アイリ:「キャパ限界だって、言ってるじゃないですか……!」
皆方アイリ:キャパから溢れた感情が涙に変わって頬を伝っていく。
逢河雷魚:「えっ……おい……!?」
逢河雷魚:「なっ……なんで泣くんだよ……!?」
皆方アイリ:「あたしだって分かんないですよもう……何泣きなんですかこれ……」
皆方アイリ:「こうなるからヤだったのにぃ……」
皆方アイリ:べそべそと掴まれてない方の腕でぐいぐい涙を拭う。
逢河雷魚:「わ……悪かったって……」
逢河雷魚:ひどく狼狽し、ハンカチで涙を拭く。
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:「……皆方」
皆方アイリ:「……ぁんですか」 涙交じりのかすれた声が返る。
逢河雷魚:「……限界って言ってるところ悪いけどな」
逢河雷魚:「今……言っておかなきゃいけない気がする」
皆方アイリ:「……これ以上ボロボロになるのヤなんですけど」
皆方アイリ:「なんですか」
逢河雷魚:「……」
逢河雷魚:ひとつ息を吐いて、泣きはらした目を真っ直ぐに見据える。
逢河雷魚:「……好きだ」
逢河雷魚:「俺も、皆方が好きだ」
皆方アイリ:「……」 パクパクと何度か口を開閉して。
皆方アイリ:「……あたしだって」
皆方アイリ:「ちゃんとそれくらい知ってます」
皆方アイリ:プイと目線は背けたまま、意地を張るように零す。
GM:セッション全行程終了
GM:おつかれさまでした~!
皆方アイリ:お疲れさまでした!
逢河雷魚:お疲れ様でした…………